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2024年04月15日

リニア報道に口を開かない方が良い理由

「その情報ソース、平気で嘘を書いてますよ?」

私としては、深い知識がなくとも、自分の理解の範囲内で政治判断をすることは、
芸能人を含めて職業や学生に関わらず、認められるべきだと考えていますが、
リニア問題に関して言えば、情報ソースが無意識的なのか、作為的なのか分かりませんが、
明確な嘘やわざと誤解が生じるような表現で書いている場合があるので、
不確実な情報で判断することは避けた方がいいです。
分からないなら、敢えて黙っておくのも一つの賢さだと思います。

前回指摘した嘘は、神奈川県知事の「国家プロジェクト」でしたが、
今回は愛知県知事の「中間報告」の結果に関してです。
●「すべて“いちゃもん”」「”おまいう”」 リニアめぐり愛知・大村知事が静岡・川勝知事をメッタ斬り
確か、この方、静岡県が最初に工事に難色を示した時点でも怒ってましたよね?
そして、わざわざ県職員が事情を説明しに行ったはずですよね? 話、聞いてましたか?
リニア建設促進期成同盟会の会長なら、当然、静岡工区の何が問題なのか理解してますよね?
考えられるのは、この方が聞く耳を持たないバカなのか、
周りに報道内容とは違う嘘を吹き込む輩がいるとしか思えません。
知事でこの程度の理解力でどうするんですか…呆れます。

自分が理解している静岡とJR東海の争いは以下の通り。
JR「トンネル工事するけど、工事で出た水は全部大井川に戻すから問題ないよね?」
静岡「まぁ、それならええかぁ…」
JR「ごめん、やっぱ無理だわ。多少流れても問題ないよね?」
静岡「話が違うだろ! 全部ちゃんと戻せ」
以降、全部戻せと無理の言い合い。
国 「もう有識者会議を作るから、そこで結論出しなさいよ」
有識「JRは流出する水を全部戻せば大井川の水量に影響を与えないのだから戻しなさい。
   それがダメなら、田代ダム案等の代替措置で双方納得しなさい」
静岡「南アルプスの自然環境問題もお願いします」
有識「JRは継続的に自然環境調査をしなさい」
静岡「口約束だけでは不安…JRはちゃんとやってくれるの?」
国 「それじゃ継続的調査をモニタリングする会議を作りましょう」
静岡「わーい」
JR「…」
ごく簡潔に書きましたが、たぶん間違ってないと思います。
水面下では何が起こっているのか知りませんが、少なくとも報道ベースではこんな感じ。

大村知事が指摘の国の有識者会議の結論(中間報告)としては、
「JR東海が約束した「全量戻し」を実施すれば、大井川の水量に変化はないとしつつも、
突発湧水などの不測の事態が生じる可能性があるので、これをしっかりとモニタリングし、
補償案として田代ダム案等の大井川水量の補てん措置を取り、
これを地元自治体としっかり協議すること」を言っているわけで、
中間報告で大井川の水問題が解決済みであるとは言っていません。
逆に言えば、全量戻しに失敗すれば大井川の水量に影響が出かねないので、
田代ダム案等の水量を補てんする措置が必要になったんですよ。
そして田代ダム案が成立したのが昨年10月だった、というのがこれまでの経緯です。
むしろ、中間報告の結論に今更ながら「いちゃもん」付けてるのは大村知事の方ですよね?
本当に「お前が言うな!」という言葉を送りたいです。
●【まとめ】静岡県リニア中央新幹線 なぜ工事は進まない?

●川勝平太知事が「リニア中央新幹線」反対姿勢を強めた2013年に何があったのか「JR東海は本当にやってくれるのか」という不信の始まりは…
こちらの記事は(1)で悪意的に批判し、(2)は客観的に分析、(3)でまた偏った見方をしています。
『水問題に関しては「JR東海の考え方、対処によって中流下流域に影響なし」という「中間報告」を出した』が完全に誤訳です。
これでは、まるでJR東海の考え方が全て認められ、中間報告で水問題は解決したと言わんばかりです。
正確には「JR東海が約束し、静岡県が求めている全量戻しを実施すれば、大井川の中流下流域に影響はない」で、
これに対してJR東海は不足の事態で全量戻しができない可能性に言及していて、
その対策としてトンネル工事の突発湧水等のモニタリングの必要性と、
具体的方法としての田代ダム案による大井川水量の補償策が取られたわけです。
つまり、JR東海が全面勝訴したわけではなく、むしろ静岡県の意見の方が通っているとさえ言えます。
●有識者会議の中間報告書の原文<「第6章 今後の進め方」
長いですが「第6章 今後の進め方」だけ読めば十分だと思います。
もし、JR東海が指摘したような工事中に突発湧水が起こった場合には、
工事を中断して県に報告しなければならないと言っています。
そしてそれをモニタリングし、
万が一のことがあれば田代ダム案等の補償策を取らなければならないと言っています。
これのどこが「解決済み」になるんですか? むしろ、これからJR東海が約束を守るかどうかでしょう。

よって、有識者会議の中間報告でJR東海の言い分が通ったかのように表現するのは、虚偽報道です。
間違った情報に基づいて拙速な判断をしなように注意しましょう。
まぁ、意図的に誤解が生じるように報道してるんでしょうけどね…
だからネガティブキャンペーンであり、性質が悪い報道だと言っているんです。
賢い人は無視するべきでしょう。


その他のリニア問題で生じてる「誤解」を簡潔にまとめます。
①リニア問題は川勝氏の独走である⇒嘘
上記の(2)の記事でもあるように、新幹線のぞみが止まらない不満は以前からありました。
静岡空港の建設は、川勝氏ではなく、前の自民党系知事が行ったもので、
中部地域の独走で始まったこの事業は明確な失敗(東部は東京、西部は愛知へ行く)で、
利用促進をどうするかが県民の課題になっています。
水問題も大井川周辺時自治体の方から言い出したことでもあり、
長年、減る水量に悩まされていたこともあって、かなり神経質になっていた感は否めません。
戦前の丹那トンネル工事によって、湧水が漏れて出て水田地帯から酪農に変えざるを得なかった丹那の牛乳は、
静岡県の学校給食で使われているソウルフードです。
富士山の湧水も年々少なくなっている意識もあって、
静岡県民にとって水問題はかなりセンシティブな問題だったと言わざるを得ません。
そのハレーションを少なく見積もっていたのがJR東海の最大の失策だったと言えます。
ただ、その後は静岡市を始め、周辺自治体がJR東海からの「見返り」で屈し始め、
結果的に川勝一人のような状況に陥ってしまったのは残念ですが、
未だに不安を抱え続けている静岡県民が多いのもまた事実です。
そして、それを代弁してくれる識者が池上彰氏ぐらいしかおらず、
だからこそ余計にJRや国に文句が言える川勝氏の人気が高まったと言えます。

②川勝氏が辞めれば、リニア問題は進展する⇒嘘
①のように静岡県民の不安に応えてくれなかったJR東海に対する不信感は根強くあります。
ただ、一方では昨年10月に田代ダム案が実現可能な案として目途が立ち、
生態系調査も今年2月に国交省にリニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議が作られたことで、
議論も一段落した感もあります。
いわゆる未解決の47項目にしても、JR東海がちゃんと説明すれば、解決する話です。
本来なら、これで問題解決に繋がるはずなんですが、
どうしてか知りませんが、昨年末辺りからJR東海やテレビ静岡、静岡県の自民党から
川勝氏の発言に対する揚げ足取りのような批判キャンペーンが繰り広げられてしまい、
その結果が川勝氏の辞任劇に繋がった感は否めません。
裏にあるのは、川勝氏の辞職表明後に長野県等の工事の進捗遅れが報道されたように、
JR東海の工事の遅れを静岡県というより川勝氏に全て押し付けて、
自分達の責任を回避するためなのでしょう。
だから川勝氏との間で工事を進展させるわけにはいかず、
辞めてもらわなければ都合が悪かったと予想できます。
まぁ、邪推はそれぐらいにしておいて、リニア問題が進展するのは間違いありませんが、
それはもう川勝氏を始めとする静岡県庁が筋道を付けたからであって、
川勝氏が辞めたからではありません。

③補償の問題に関して
そもそも、これだけ細かい問題指摘になってるのは補償の範囲を策定するためであって…
東日本大震災で東電の幹部が刑事責任を逃れたことは記憶に新しいと思われます。
なぜなのか? それは予測可能性があったかどうかが問題になったからです。
つまり、実際に賠償責任が生じた場合に、JR東海が支払いに応じるか否かは、
予測可能性=事前の問題提議が必要不可欠だと言うことです。
加えて言えば、この間に熱海市伊豆山の土石流災害が起こり、
行政が盛り土を把握しながらも撤去に至らなかったことが問題視されました。
実際に2019年の台風19号でJR東海の資材置き場が流されており、
同様の懸念を抱くのは無理からぬことと言えましょう。
既に毎年のように何十年に一度の災害が起きており、
予想外の災害でしたでは済まされない問題になっています。
「予測可能性はなかった」と言い逃れできないように、
しっかりと保障の範囲を明確にしておく必要があります。


最後に、愛知県知事が裏切られたと怒るのは当然と言えますが、
逆に静岡県民からすれば、愛知県知事が期待を裏切っていたのも事実です。
リニア建設促進期成同盟会に中立的判断を期待した面はあったと思います。
しかし、実際は静岡空港新駅の提言をした山梨県知事や、
JR東海にさらなる協議を促した長野県知事と異なり、何もしないばかりか…
一連の発言を見ていると、JR東海と同じ立場で、
問題解決に全く動かなかったことが見て取れます。
問題を解決すべき会長の立場でありながら、静岡県の立場を考慮せず、
全く解決に動かなかったことは、リーダーとして期待外れだったと言わざるを得ません。

国土交通省はリニア全線開通すれば、静岡県の新幹線停車駅を1.5倍にできると示しましたが、
逆に言えば、JR東海はこれに関して公式回答をしていません。
加えて、物理的能力としては停車駅を1.5倍にできたとしても、
経営的に1.5倍にして成り立つかは全くの別問題でもあり、JR東海の考え次第です。
結局、静岡県はリニア開通による経済的メリットどころか、デメリットでしか感じられず、
新幹線衰退の不安を払しょくできていないのが、
リニア問題を前向きに捉えられない最大の理由だと考えられます。

仮に東京-名古屋間の部分開業が成立し、その10年後に大阪までの全線開通したと仮定すると、
新幹線への影響は、のぞみは大阪に乗り換えなしで行く必要から削減できず、
東京‐名古屋間のひかり・こだまはリニア開通で減少となり、
逆に名古屋‐大阪間はリニア・新幹線双方の客が乗り入れるので増加となるでしょう。
つまり、部分開業のみでは、静岡県の新幹線停車駅は増える所か減る公算が高くなります。
その状態を10年も続ければ地域経済はどうなってしまうのか。
少し考えれば分ることでしょう。

●池田清彦氏がリニア新幹線に私見「建設費の回収はほぼ不可能」トンネルばかりの景観を懸念
もっとも、そのリニア自体が成功するかどうかは不透明な感じもします。
JR東海の大規模災害に備えた東海道以外のルート建設は分かるのですが、
リニアが大規模災害に強いかと言われると、そうでもありません。
最大の問題は「電力」でしょう。
リニアの仕組みとして電気を流さないと磁力は発生せず、動かすことができません。
その電力も、本当かどうか知りませんが、新幹線の4倍という報道もあります…
ほぼトンネルばかりの景観の問題、トンネルを掘るための工事費を考えれば、
一体リニアの乗車料金はいくらなら採算が取れるのでしょうか?
最初から静岡県を通過するのはトンネル10キロ程度で、駅も作らないわけですから、
そもそもルート変更して静岡県を通過させなければ良かったのに、、
当初の計画を突き通して、無理ばかり生じさせているJR東海の責任は本当にないのでしょうか?

川勝氏が言いたかったのは、今から12年もかかる工事計画を含めて、
JR東海のリニア計画の行き詰まりを見せているということであり、
このまま国民がこれを見過ごしてしまうと、
将来的に大変な負債を抱えることになるのは目に見えています。
その点をJR東海は明らかにすべきですし、
推進派の大村知事らは国民への説得に乗り出すべきでしょう。
黙って公共工事に従う時代は終わったんですよ。
国民・住民にその必要性を理解してもらうことが重要なんです。
リニアの必要性をしっかりと説明できるんですか? できるなら、ちゃんとしてください。


◆ニュースネタ 鈴木康友氏は「やります」、大村慎一氏は「有言実行」 共に「オール静岡」でリニアは「推進」
後任を決める静岡県知事選挙は、
元浜松市長の鈴木康友氏と、総務官僚で副知事を務めた大村氏の一騎打ちになる公算です。

問題は、自民党がどう動くかです。
鈴木康友氏は旧民主党出身ですが、自民党・菅元総理とも近く、
前回の県知事選挙では一時期自民党の候補として浮上していました(現職市長だったので固辞)。
ただ、今回は連合がいち早く支援を表明。
その後、後継者候補に指名されていた渡辺周氏が出馬を見合わせるなど、
立憲民主党や国民民主党はそのまま鈴木氏支援で一本化されると思われます。
一方の大村氏は静岡市を中心とする政財界のバックアップがあると言われており、
自民党がどちらの候補を支援するかが注目を集めています。

リニア問題に関して言えば、2人とも川勝氏と言っていることは変わっておらず、
劇的に話が進むというよりは、段階的に話が進んでいくと予想されます。
最終的にはどちらの方が交渉力が高いのか、ということになるでしょう。

あとは県西部の支援を受けた鈴木氏、県中部の支援を受けた大村氏ということで、
県東部の票がどう動くかが一つの注目点です。
今年、県東部の裾野市にトヨタの実験都市「ウーブン・シティ」が正式に始まるなど、県東部の重要性は相対的に増しています。
川勝県政下で富士宮市に富士山世界文化遺産センターもオープンしており、
熱海市や伊豆の観光地としての重要性も高まっています。
リニア開通後も静岡県が存在感を出すためには、観光地としての優位性を示す必要があり、
玄関口である県東部の開発は今後の県政の課題になってくると思われます。


◆ニュースネタ 裏金の多さは自民党「3位」なのに、萩生田氏の処分が軽いのはナゼ? 「処分の線引き」をめぐるミステリー
明らかに萩生田氏の処分から逆算された感はありますよねぇ…
普通に考えて、岸田政権でも政権中枢にいた萩生田氏と松野氏が、
安倍氏死後のキックバック再開について何も知らなかったとは思えません。
勿論、二人を出し抜いてやろうと思って、こっそり再開させた可能性もありますが、
キックバックの金額の大きさからして、そういうこともなさそうですし…
二人が何も知らなかったとは思えません。
なのに、一方は離党勧告でこちらは職務停止のみ…そりゃ納得いかないでしょう。
茶番という感じが本当にします。

結局、臭いものに蓋をしただけで、全容解明とは程遠いものだっただけに、
有権者がこのことを記憶に留め、選挙によって結果を示す他に方法はないでしょう。

◆ニュースネタ 水原一平元通訳に衝撃の新事実 大谷翔平から盗んだのは24億5000万円以上、銀行詐欺容疑で訴追【一部追記】
本当に6億円で済んでいるわけもなく…
しかし、これだけの被害をどうやって隠蔽していたのか、
会計責任者も気づくだろうと思っていたら、こんな記事が。
●水原一平容疑者「大谷選手は病気だ」、会計士らの口座確認を再三阻止…「監視望まず」などと説明
こんな言い分が通ってしまうぐらいに、
水原氏は大谷選手の私生活に対しても絶大な力を持っていたということなのでしょう。
それだけ大谷選手が信頼していた証なのでしょうが…
もっとも、お金が入用になる移籍・結婚という節目で、
相手に言われるまで全く気付かなかったというのは、あまりに無頓着すぎるようにも思えます。

前回も書きましたが、アメリカは夫婦別産制が基本で、
特に大谷選手のように高年俸であれば、万が一のためにも結婚前に自身の固有財産を把握しておくことは、
当たり前の作業だと思いますし、それを大谷選手自身がやらずとも、
会計責任者等が把握しておくべき事柄だと思うのですが…
大谷選手自身がその必要性はないと断ったのか、
それとも結婚自体がスタッフにも秘密で、固有財産の把握中に件の事件が露見したのでしょうか…
正確な被害額が把握できたということは、ようやく財産状況をチェックできたということなので、
二度とこういうことが起こらないように、
少なくともシーズンオフには大谷選手自身がチェックしてもらいたいですね。

大谷選手自身は無実とはいえ、ファンの支払ったお金が水谷氏を通じて、
違法なお金として消えてしまったことは、やはり複雑な思いを抱かれるでしょうから、
その点はしっかりと反省すべきだと思いますし、
必要があれば、再度会見を開き、自身の英語で説明すべき事柄だと考えます。
今のままだとお金に無頓着な印象は消えないので、怪しい寄付や投資の話がわんさか集まりかねず、
第二第三の被害が起こりかねません…

●「土下座して謝れ!」と非難が殺到した里崎智也による「大谷翔平批判」のキワドい中身
この程度で土下座を求められるなら、自分も土下座しとかないといけないか…
orz
でもやっぱり結婚前でさえ、資産状況を把握してないのは普通はありえないと思います。
まぁ、大谷選手が普通でないというのは分かるのですが…(苦笑)
それはそれで危機意識が足らず、今後の資金管理に不安を残すことになるので、
その点はやはり改善を求められるのは間違いありません。
「財布の紐は奥さんが~」というのも夫婦共有財産の日本人的感覚に過ぎず、
やはり夫婦別産制を基本とするアメリカ人の同調を得られるとは思わないので、
個人で管理している姿勢を見せることが大事なのは変わらないと思います。

他にも芸能人でコメンテーターを槍玉に挙げている人がいるらしく…
誰とは言いませんが、単純に性格が悪いんだろうなとしか思えないので
今後、彼らのブラックジョークは単なる嫌味にしか聞こえず、
個人的に二度と笑うことはないだろうなとは思います。
客観的に見て、大谷選手サイドの会見では潔白の証拠不十分だった感は否めず、
そこに疑問を挟むことがそんなに悪い事とは思えません。
こういう言い方は悪いですが、だから水原氏に騙されたのでは…
個人の信用を重視し過ぎるあまりに、システム的欠陥を見逃す、日本でよくある話です。

2024年04月07日

国家「的」プロジェクト

つまり、「国家プロジェクト」ではないから、「的」が入るんですよ…
(※まさかこの内容を蒸し返して書くハメになるとは…
 不適切発言前に書こうとしてたのが以下のような内容でした)

●ほんこん 川勝知事の〝リニア辞任〟を猛批判「何の仕事やねん」「知事に権限与えすぎや」
なんかもう批判ばかり目にすると、自分の感覚の方がおかしいのかと錯覚するから怖い…
無知なバカ発言にイチイチ突っ込むのもアレというものですが…
まぁ、この方は初犯じゃないですからね。別に槍玉に挙げても問題ないでしょう。

「知識がない奴が政治を語るな」とは言いませんが、知識がないことをいいことに、
間違った批判をメディアで展開されても困るので、
そこはしっかりと訂正を入れておこうと思います。
是非ともこの方には川勝知事同様に、
間違った批判や日本語能力の理解への疑問を私に生じさせて大変不快な思いをさせたので、
一刻も早く芸能界を引退していただけますでしょうか?
あなた達がやってるのは、「そういうこと」だと自覚してください。
自分達の時は名誉棄損云々と騒いじゃって…いやはや、一体どういう神経してるのか。


大前提として、リニアは『国家プロジェクト』ではありません。
同じ知事の立場にある神奈川県の黒岩知事さえ間違えてるんだから驚愕です。
●リニア27年開業断念、神奈川県の黒岩知事が静岡県に苦言「国家プロジェクトであり責任果たすのは当然」
こちらはさすがに分かってて扇動しようとしていると思うんですが…
いつからリニアは『国家プロジェクト』になったなんですか?
国家プロジェクトなら辺野古と同じように、国が行政代執行で許可出せば済む話では?

リニアの事業主体はJR東海です。あくまで民間会社の一計画に過ぎません。
そこに安倍政権時代に政府が乗っかって、財政投融資で資金援助をしたから、
『国家的プロジェクト』に見えているわけです。
財政投融資の原資はゆうちょなので、例え投資という形であれ、
国民の財産が使われているわけですから、確かに『国家的プロジェクト』ではあります。
しかし、あくまで事業主体はJR東海であり、
国はせいぜい出資者に過ぎず、『国家プロジェクト』ではありません。

中にはリニア批判で静岡県に損害賠償をというバカげた声も聞こえてきますが、
損害賠償が発生するのは不法行為責任がある必要があります。
一体、静岡県が何の不法行為をしたと言うんですか?
例えば、民間企業が建築確認で行政に許可を求めた所、
当該行政区の基準に合ってなかったから許可が降りなかったら、
着工できなかったとして自治体に損害賠償請求できるんですか?
行政が悪いんですか?
民間企業の無謀な計画の責任を自治体、強いては住民の税金で賄えと言うんですか?
それがJR東海だったら、静岡県が悪いとなるんですか?
なるわけないでしょ。
どこに賠償権が発生してるんですか。意味の分からないことを言わないで下さい。

環境問題に関しても、どうでも良かったのかという、理解不能な発言を見かけます。
それは田代ダム案という実質的解決方法と、
リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議という国交省の組織で担保したでしょ。
お前らが議論の中身を一切見ずに、認めない静岡県が悪いと騒いでいる中、
田代ダム案による大井川の水量確保と、
南アルプスの自然環境の継続的環境調査を国で行うという交渉結果を残したんですよ。
それにも関わらず、「どうでも良かった」とは何なんですか。
どうでも良かったら、こんな苦労するわけないでしょ。アホですか?
どうしてやることやった結果を認めないで、批判できるのか。理解不能です。
勿論、口煩い知事がいなくなったことで、
JR東海がこれらの約束を反故にする可能性は否定できないので、
そこは世論が見守る必要があることは確かです。
しかし、今のようにあっさりJR東海のネガティブキャンペーンに乗っかるようでは、
これらの交渉結果があっさり握りつぶされてしまうのは目に見えています。
環境問題をどうでもいいと考えているのは誰ですか? あなた達の方でしょ。

メディアは無知な芸能人に頼りすぎだと思うので、さっさと全員消えてください。
貴方達の言葉が私を傷つけるので、何の言葉も吐かずに消えてください。
馬鹿な偏向報道に踊らされる考える頭を持たない知性のない人達が、
他人の心を傷つけている以上、彼らに発言権なんて与えるべきじゃないでしょ?
そういうことをお前らは声高に叫んでいることを自覚してください。


●件の川勝氏の発言が「切り取り」であるか否かの考証
上のは客観的事実に基づく反論です。
ここからは私の言語感覚に基づく違和感なので、
違う日本語の言語感覚を持っている人とは理解し合えないと思うので、流す程度に聞いてください。

私には今回の発言批判が理解できません。
不適切で誤解を招く表現ではあるものの、批判するにも値しない発言という感覚です。
例えるならば、「あの男は女々しい」と発言したところ、
男に「女々しい」と言ったことを怒るのではなく、
表現した「女々しい」の意味に対して怒っている感覚です。
「女々しい」を調べると、「態度や気性が柔弱である。いくじがない」と出てきます。
正直、この言葉自体が女性のイメージを決めつけており、差別的だとは思いますが、
歌詞のタイトルに使われるように、未だに通常の日本語として残っている言葉です。
そんな日常の日本語を使ったら、使った相手にではなく、
女々しいという言葉の批判を発言者に向けてるようなおかしさを感じるわけです。

今回のことで言えば、話の主題は新任の公務員への挨拶でした。
その挨拶を簡潔にまとめれば、難しい試験を突破してきたあなた方は知性がある、
そしてそれに驕らず公務員として知性を磨き続けなければならない、という内容した。
ですから、主題は農家ではなく、公務員だったわけです。
農家は知性が低いと批判したかったわけではなく、
あくまで農家より公務員の方が知性が高いという発言をしただけです。
確かに、農家でも知性の高い人はいるでしょうし、
今後を考えれば情報技術による科学的データに基づく農業が必要になってくるので、
農家にも知性が求められる時代になっているとは思いますが、
一般的には試験の突破が要求される公務員の方が知性を要求されるのも事実です。
どうして農家より公務員の方が知性が高いと言ってはダメなのでしょうか?
逆に言えば、みんながそう思っているからこそ、差別的だと思ってるのではないですか?
いやいや、農家の方が公務員より知性が高いだろと当然に思っているなら、
なにバカなこと言ってるんだと一笑に付すのではないでしょうか。
差別は差別と感じる心があるから、差別として成立してしまうんです。
これは各人の学歴コンプレックスを押し付けただけではないですか?

加えて言えば、今回の発言には農家だけでなく、モノづくりも含まれています。
第一次産業と第二次産業も想定した発言ですから、
農家はあくまで例示の一つであり、個別具体的な批判ではなく、一般抽象論です。
個人攻撃は過激になりますが、全体に反省を促すと発言がマイルドになります。
抽象化すれば、多少評価を下げても問題ないというのは、
言語のテクニックとして存在することも事実でしょう。
先の例で挙げれば、「ほんこん」という個人の名前を特定して出すから過激に見え、
逆に批判する人一般を「お前ら」とすると多少マイルドに聞こえる、
そういう面は否めないのではないでしょうか。

実際に川勝氏が比較によって優劣を生み出しがちなのは間違いありませんが、
それって本当に悪いことなんですか?、という話です。
A選手よりもB選手の方が良い球を投げる。
C選手よりもD選手の方がよく打つ。
アニメEよりもアニメFの方が面白かった。
そう考えることが「悪」だと言うんですか? 理解できません。
比較することによって、二つに「違い」を見出すことができ、
その「差」を理解することで、「個性」が生じるんです。
比較しないものに個性は存在しません。
個性のないことこそが素晴らしんですか? 全くもって理解できません。
あなた達は一体何を言ってるんですか?
人類補完計画でもやろうとしているんですか?
人間はここまで劣化してしまったとでも言うんですか? 酷すぎます。

確かに敢えて農家の名前を出してまで比較する必要があったのかは疑問ですし、
「公務員は高い知性を必要とされる職業である」等の適切な言葉はあったはずです。
だからといって、撤回を求めるほど間違った言葉遣いだったとも思えません。
その言葉狩りはどこから生じているものなのか?
もう一度、各人が考え直した方がいいと思います。

繰り返しますが、報道の第一報は「農家は知性がない」という言い方でした。
まるで「巨人はロッテより弱い」のような脚色です。
農家だけではなく、モノづくりも含まれているのに、敢えてスルー。
その後も誰も報じていませんし、これに関して誰も触れていません。
これが「切り取り」でなくて何なんですか?
切り取られた映像だけを見て「切り取りではない」と判断してるんですか? コントですか?
本当に見ているなら、農家だけではないことにすぐ気付くはずです。
気付かないのは見ていない証拠ですよ。みんな嘘つきですねぇ。
明確に悪意ある報道でしょ。明らかに扇動しています。
嫌がらせしてるのはどっちなんだ?、という話です。

分かりますか? あなた達は巧みに扇動されたんですよ。
本当に川勝知事の発言に怒りを感じているんですか?
そう思わされただけじゃないですか?
そして、それを誰によって扇動されたか理解できますか?
読売新聞とテレビ静岡(フジサンケイグループ)≒自民党ですよ。
無知なあなた方はそう思い込まされたんです。
そういうのを本当の「知性のない人間」と言うんです。
バカと言うんですよ。少しはない頭でも理解できましたか?

いやー、実に楽しいバカ発見器でした。
誰が信頼できて信頼できないかハッキリしましたわ。
芸能人はみんなバカなので、テレビを見るとバカになるというのは本当だったようです(苦笑)


◆ニュースネタ リニア計画 静岡以外も「延び延び」でした JR東海、山梨県駅完成が「2031年の見通し」初告白
リニア問題の最大の問題は、事業主体であるJR東海のスケジュール管理能力です。
つい先日も2027年以降の営業開始を断念、2034年の営業開始を目指すと言いながら、
静岡工区の完成までに12年かかるという書類を提出する始末…
そのデータに誤りがなければ、2034年は勿論、2037年の全面開通さえも怪しくなってきます。
静岡県との交渉だって、田代ダム案の発案から実施の目途が立つまで1年半かかっており、
そんなに悠長でいいのかと静岡県側が心配してしまう程でした。
本当なら、もっとスケジュールを区切って行政側の返事を急かしてもおかしくないのに、
そういう態度は一切見られず、逆に川勝知事が辞めるまで待とう的な悠長ささえ感じます。

本気で速く工事に取り組みたいなら、静岡市と約束したトンネル工事を先行してやれば良かったし、
そうすることで行政との約束を守る姿勢が評価されたはずです。
にも関わらず、準備工事はしてるよ~とのんびり構えて、遅々として進まず。
そんなの誰だって本気なのか?と疑ってしまいますよ。
ましてや静岡の工事個所は山も山、とんでもない山の中。
そんなの許可出せるわけないじゃないですか。最後までやるかも疑わしい連中に…

遅れた責任を全部静岡県に押し付ければいいやと思っているのがアリアリで、
誰も実際に工事する人のことなんて考えてもいない。
交渉に時間かかったら採掘で時間削ればいいやで済むような場所と長さじゃないでしょ。
もっと本気でスケジュール管理をしてもらいたいです。
準備も何もしてないのに許可だけ下さい、あとは適当にやるんで~ってのが見え見え。
JR東海の社運が掛かってるんでしょ? もっとしっかりやりなさいよ。


◆ニュースネタ 自民裏金、党紀委員会、議員ら39人処分の内容
まぁ…有権者から見て影響あるのは、「離党勧告」「党員資格停止」なんですよね…
党の役職停止や戒告はあくまで自民党内部的なもので、
選挙に直接的な影響が出るわけではなく、影響は軽微と考えられます。

「党員資格停止」は自民党の公認を受けられない・選挙支援がなくなるので、
かなり影響が大きいと考えられますが、
事実上、党員資格停止1年の下村氏と西村氏は離党も同じ、
党員資格停止6ヶ月の高木氏は微妙な所ですが、
10月まで選挙やらない腹積もりと切ったか半々という所でしょうか。

二階氏と世耕氏の関係は既に報道されている通り。
同じ和歌山県で安倍氏の覚えが良かった世耕氏が衆議院の鞍替えを望んでいて、
息子への禅譲を図っていた二階氏と選挙区事情がバッティングしていました。
結果的に政倫審での嘘発言や元秘書の破廉恥パーティーで大きく名声を落とし、
世耕氏を切ることで二階氏の引退に目途を付けたといった所でしょう。

まとめると対外的処分として機能するのは5人のみ…
実質処分する気ゼロだったと言えましょう。
世耕氏に関しても破廉恥パーティーがなかったら、どうなっていたか分からず、
そういう意味でも本人の責任によって処分したというよりも、
処分することで国民人気を取りに走ったとしか思えません。

もっとも、処分した側の茂木幹事長の事務所還流疑惑は処分されず、
岸田総理に対してもキックバック疑惑を週刊誌が報道しており、
●岸田首相、宏池会のドン・古賀誠氏に「裏金558万円」キックバック疑惑 3059万円の不記載で起訴されたが収支報告書の訂正は2501万円、差額が使途不明
事実であれば、やってることは同じなのに、
どうして処分されないのかと言われること必至でしょう。
結局、キックバックの経緯等は一切解明されず、臭いものに蓋をして終わり、
ほとぼりが冷めた頃に茂木・岸田流の事務所還流キックバックをするんでしょうね…


◆アニメの話 今冬のアニメ総括~たった1話でしくじり~
今期は1話だけで切った作品は数知れず、
最後まで見た作品もたったワンシーンで台無しになる作品が多かったです。残念過ぎます。
ここで挙げるのは、『ダンジョン飯』『佐々木とピーちゃん』『勇気爆発バーンブレイバーン』『明治撃剣-1874-』です。

『ダンジョン飯』は面白いし、次のクールも見続ける予定ですが、
11話の演出ミスがしくじりと言うにはあまりに致命的な演出ミスをやっちゃいました。
それは本作品で一番悲しい場面直後に、緑黄色社会のED曲『Party』を流したことです。
「おいおい、ここでPartyってサイコパスかよ(苦笑)」
今回限りED曲なしだとか、ED曲後のCパートに持ってくるとか、
色々と回避する方法はあったんだと思うんですが… どうしてそのまま流したのか。
今まではモンスター討伐⇒料理⇒実食盛り上がり⇒ED『Party』と相乗効果があったものの、
それらを全て台無しにするかのような演出… 以降は全て人肉にしか思えなくなったわ(苦笑)
そういう意味でも過剰なトラウマを与えてしまった最悪演出でした…

『佐々木とピーちゃん』も1話から登場していたお隣さんを散々放置した挙句、
最後に1話からの最大の懸念材料が現実化してしまったわけですからね…
まぁ、さすがに未遂で終わったと確信していますが、
既遂だったら脳が破壊されてたと思います(苦笑)
せめて壁ドンの時点で気づいて欲しかった…
他のキャラ描写に関しては良かっただけに、お隣さんの扱いは非常に残念でした。
色々な意味で。

『勇気爆発バーンブレイバーン』は説明がないから理解ができない…
勢いだけで押し切った感じがして仕方ありません。
ロボットアニメを評価するポイントは、①解説役の存在②敵の動機だと思うのですが、
それが作中にない以上、評価の仕様がありません。
「説明してくれないので、何も理解できなかった」それに尽きます。
あとループものだと自分は「終わり」よりも「始まり」が気になるタイプなので、
1週目のブレイバーンの存在が何なのか分からない以上、何とも言えないです。
本作最大のネタバレ要素は、「なるほどね」と思ったものの、
それが全てでは評価するに値しないと言わざるを得ません。
期待し過ぎたか?

『明治撃剣-1874-』はるろうに剣心みたいに史実を元にしたフィクション作品。
面白かったんだけど、最終話である人物を殺す必要ありましたかね?
たったそれだけのことで、史実との明確なギャップが生じてしまい、
一気に作品性が落ちてしまったように思えます。
もう殺された方が影武者だった、で良かったんじゃないのかなぁ…
風貌もあまりに下品すぎたし… 悪意しか感じねぇ…


逆に言えば、そういったミスもなく完走した『葬送のフリーレン』は神アニメでした。
もはや有名になったアウラの自害シーンなんて、
本当は批判を浴びても仕方ないような危険度スレスレのシーンなのに、
それさえも美しく感じさせてしまう演出は見事と言うほかありません。
魔法や魔族の説明など他作品と比べれば説明シーンが長いはずなのに、
それを感じさえない自然な溶け込み方が素晴らしかったです。
放送当初から「間」の素晴らしさを指摘してましたが、
比較的登場人物が増えて会話が多くなった後半でさえも、
空間としての見せ方が上手く、心地よい世界観の作り方が上手でした。
まさにアニメに引き込まれるような、そんな空間としての魅力に溢れた作品でしたね。
控え目に言っても、令和No1のアニメ。
アニメ史上に残る作品だったと言っても過言ではないと思います。

あ、それと前半のYOASOBIの『勇者』、後半のヨルシカの『晴る』のOPも秀逸でした。
正直、最初は『勇者』変わっちゃうのか~と思ったものの、
話が進むにつれて『晴る』の方がしっくりくるようになるのは素晴らしかったです。
フリーレン前半は「変わっていく悲しさ」だったものが、
後半の魔法試験編は「変わりゆく楽しさ」に少しずつ変わっていき、
フリーレン自身も変わっていくことを楽しめるようになっていったのが印象的でした。
2つのOP曲の切り替えと作品の方向性の変化が非常に良かったですね。
こんなに歌とマッチした作品も珍しい。それも有名アーティストを起用しながらというのは凄い。


次いで面白かったのは『治癒魔法の間違った使い方』『結婚指輪物語』『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd』。
フリーレンは神過ぎるので置いておくとして、この3作品は今季のヒット作でしょう。
『治癒魔法の間違った使い方』は完全に伏兵だったというか…
あのスタートでこんな面白くなると思わなかったwww
常識外れではあったけど、合理的な治癒魔法の使い方に思わず「天才か?」と思いましたし、
ヒロイン候補が実質スズネ先輩一人だったところが、
終盤に敵として出てきた黒騎士⇒フェルムがめっちゃ可愛く描かれて、
最終話の狐娘のアマコも可愛く、ここで終わりなんて勿体ない!と思いました。
正直、一番ロスが激しいかもしれない… ぜひ続編を期待したいところ。

『結婚指輪物語』は王道RPG路線に恋愛要素を絡める良い塩梅でした。
やっぱり主人公が姫一筋を表明してるところが良いですね。
それでいて他のヒロインのめげずに追いかけている所も良い。
芯の通ったキャラクターというのは、それだけで魅力的になるものです。
そういう意味では、終盤にかけて姫の覚悟度合いがどんどん薄れていっただけに、
最終話からの2期の展開が非常に楽しみです。

『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd』はそれまで流す程度にしか見てなかったんですが、
3期は非常に楽しかったです。
一ノ瀬帆波と坂柳有栖がめっちゃ可愛かった…
特に11話Cパートの有栖ですよ…
あれもう告白じゃね?と思う内容なのに、二人ともまるでそう思っていないのが素晴らしい。
実質、あそこが有栖が恋に落ちた瞬間だと思うんですが、
それを自覚するまでさらに時間を要するところが逆に良いですね。
それに比べて最終話の最後はとても酷い描き方で草。
軽井沢が可哀そうだし、その煽りを受ける帆波も可哀そうなんだよな…ヤバすぎて先が楽しみ。
とにかく有栖の半目得意げムフン笑顔が可愛すぎてヤバかった…今までにない性癖に目覚めました。


他には『魔法少女にあこがれて』『魔都精兵のスレイブ』『望まぬ不死の冒険者』
『薬屋のひとりごと』も面白かったです。
前者の3つは、ヴェナリータの目的は何なのか、桃とは何なのか、
どうしてアンデットになったのか、という根本的疑問は置き去りだったので、
2期目があれば是非その疑問点も解消して欲しい所です。
『薬屋のひとりごと』は内容は良かったんだけど、前半の緑黄色社会の歌が作品と合ってなかった…
まるで悪役令嬢転生もので成り上がるかのような曲調…
ほのぼのとは言わないまでも、淡々と進むこの作品には合ってなかったです。
後期のOPは逆にイメージ通りで、挽回はしたんですが、初期の印象が痛手でした。

2024年04月04日

リニア静岡工区の工事は12年以上かかるらしい

●「皆さんの心を傷つけ申し訳ない。不徳のいたすところ」辞職表明の川勝知事が記者会見 辞職の理由語る「リニア問題も大きな区切り」【速報】
ただの謝罪・辞職表明会見で終わらない所が川勝節か(笑)
本当に性格は最悪だと思うけど、最高におもしれぇ男ですな。
最新のJR東海の計画で、
『工事ヤードの整備は3か月、トンネル掘削工事が10年、ガイドウェイ設備工事、設置工事等は2年』ですか。
今年が2024年ですから、2027年はおろか延期した2034年は勿論、
全線開通予定の2037年までに終わるかどうかも大変と言う…いやいやいや、もっと慌てろよwww

自分も辞職表明から辞職翌日にリニア関係の説明記事を書きましたが、
それ以上にコンパクトにまとまってると思うので、
状況分からない人はこれ見てください、で済む内容というのがやっぱりすげぇ。
性格も言葉も最悪だけど、頭の良さはさすがです。

誰も触れていませんが、川勝知事が2027年開業を先延ばしにしたかった最大の理由は、
「10年間に渡って静岡県に不利益が生じる可能性」が高かったためでしょう。
国土交通省はリニアが完成すれば、静岡県発着駅を1.5倍にできると言いましたが、
それは大阪までの全線開通が前提とした話です。
仮に、名古屋までの部分開業が先行した場合、
大阪まで乗り換えなしで行く必要性から新幹線のぞみの本数は減らせず、
名古屋行きの利用者は静岡県で止まらないリニアを利用するなど、
メリットを得られず、デメリットのみを享受しなければならない期間が10年も続くことになります
(※もっとも名古屋までの開通で、どれだけの利用客がリニアに移り、
 新幹線の利用客が減るのかは予想つきませんが。リニアの利用価格も含めて)。
静岡県の立場とすれば、できることなら東京-大阪間の全線開通での営業開始を望み、
東京‐名古屋間の部分開業をするにしても、
できるだけ期間を短くと望むのは、当然のことだと言えます。

そんなことも分からずに、リニア批判を繰り広げる人達は…
まぁ、残念ながら、知性に乏しい人達と言わざるを得ないですね…


◆ニュースネタ 辞職関連ニュース(当日~記者会見前の執筆分)
●【速報】川勝知事が突然の辞意表明 “職業差別”発言で会見 知事の対応に怒号に近い呼びかけも取材現場は大混乱
一連のリニア問題に関する発言をフォローする記事を書いてたのに…台無しです(苦笑)
予め「次に不規則発言をしたら辞職する」と表明していたわけですから、
その通りのことを言っただけなのに怒号が起こるって何なのか…
お前らの思い通りに辞めてやったのに、怒号が起こるの何なの。マスコミに知性の欠片も感じられません。

●【全文】物議醸す静岡・川勝知事の訓示 新入職員を前に職業差別? 繰り返される失言「みなさんは頭脳・知性高い」
最初の報道では「農家に知性がない云々」というマスコミの論調だったんですよ。
でも映像を見て「?」と感じ、実際に発言を確認してみると、
『あるいはモノを作ったりとか』と言ってるように、第二次産業も含んでいます。
…ということは、あくまで農家は例示に過ぎず、農業・工業、他のサービス業を含めた産業全体よりも、
公務員は高い知性を必要とするという意味で言ったに過ぎず、
そこに農家を狙い撃ちして貶めようという意図は微塵も感じられません。
ですから、敢えて農家を貶めたかのように感じるようにマスコミが偏向報道したのが真実でしょう。

もっとも、川勝氏が言葉選びに失敗した感は否めません。
正しくは「基本的に皆様方は高い頭脳・知性が要求される立場です」になり、
激励の意味を込めれば、「高い頭脳・知性が認められたからこそ、この場にいるわけです」となるでしょう。
とても考えなしに言ったようには見えず、考えた末に適切な言葉が出てこなかったと思われます。
そういう所に多少なりとも「老い」を感じますが、それが辞職表明に繋がったかは分かりません。

●“不適切発言”で川勝知事辞職表明 対立する自民会派「選挙に向けた対応加速」 立民県連顧問には直前に後継打診=静岡
川勝氏の辞職表明でリニア問題が進展すると期待する声が聞こえてきますが、
それはあまりにも知性が感じられない残念な発言に思えてなりません。
川勝知事が辞めていなくても、今年中にリニア問題は解決していたと思われます。
つまり、辞職表明の最大の理由は、リニア問題に目途が立ったからでしょう。
①昨年10月に田代ダム案をJR東海が実施可能として大井川水系の問題解決の目途が立った、
②今年2月に国交省で「リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議」が作られ、
 生態系への影響を見守る制度的保障ができたこと、
これをもって予め提出していた静岡県が提示した47項目の確認事項を、
JR東海がしっかりと説明できれば、この問題は終わった可能性が高かったわけですが…
これに対して、JR東海は解決済みとして回答を拒否するなど、
態度が明らかに硬化し、怒涛のネガティブキャンペーンが展開されたわけです…

その発端として、昨年末にリニア開業を静岡県のせいで「2027年以降」になったと説明、
つい先日の3月末にも「2027年以降⇒開業の目途立たず」とか言い出したわけです。
それに対してホリエモン氏やひろゆき氏らが反応。
安易にネガティブキャンペーンに乗っかってしまいました。
そこには当然言っていないこともあるわけで、2027年というのは東京-名古屋間の部分開業であり、
東京-大阪間の全線開通である2037年は否定していないということです。
ですから、別にリニア開業の目途が完全に立たなくなったわけではなく、
2027年までの東京-名古屋間の部分開業の目途が立たなくなったに過ぎないわけです。
それに対して川勝知事は東京-山梨間で部分開業してはと提言するも、JRは明確に否定。
その差が具体的にどう違うのか、よく分かりません。
リニアが大阪まで繋がってなければ、乗り換えの不便さから新幹線のぞみを使っちゃうのに、
そこから静岡県の駅を利用しない人がごっそり抜けてしまえば、
名古屋専用リニアにしかならないと思うんですが…そうしたい理由がきっとあるんでしょうね…

同時に今年からフジテレビ系列のテレビ静岡を中心に、自民党と一緒に川勝知事の言葉狩りキャンペーンを実施。
磐田市が浜松市よりも文化的に優れていてはいけないのか?
母親の重要性を語ることが性別役割固定論に繋がるのか?
そういったツッコミをしてしまうぐらいに、杜撰なキャンペーンをやったわけですが、
結果的にそこに引っかかってしまう不用意な発言をしてしまう方にも問題があるわけで…
その結果が今回の辞職劇だったと言えます。
まぁ、しかし、これだけ発言の粗を探られると、頑張る気力も無くないますよねぇ…


要は何が言いたいかと言えば、陰湿なイジメに近いスッキリしなさがある、ということです。
前クールで放送していた『弱キャラ友崎くん(2期)』の序盤のタマちゃん苛めは、
本当に嫌な気分にさせられたものですが、似たようなことは大人もしている、ということです。
結果的に、大井川流域の不安解消に乗り出した川勝知事に対して、
JR東海は真っ先に静岡市をトンネル作成(だが準備工事だけで実際は未着工)を餌に切り崩し、
他の周辺自治体と個別に交渉する『離間の策』を実施。
離間の策を簡単に説明すれば、交渉相手に優劣を付けてエサで釣ることによって、
バラバラにして切り崩すというやり方で、戦国時代やダム工事反対とかでよくやられてたアレです。
そんな中で県が周辺自治体に一体した動きを求めれば、当然煙たがれてしまうわけで…
最終的に静岡県が政治的に孤立する羽目になり、まさに「川勝氏一人」状態に陥ってしまったわけです。

そんな中でも最終的に田代ダム案という妥協点を見出し、
環境の変化を見守る組織を立ち上げられたことで、一定の成果が出たことも事実です。
最大の問題は、これだけのネガティブキャンペーンを実施して成果を挙げたJR東海が、
知事交代後も静岡県との約束を守る意思があるかどうか?、です。
煩い奴が去ったということで、田代ダム案は東電の反対で不可能になったと白紙に戻したり、
モニタリング組織も数回の会合で終わりということになってしまわないか…不安は尽きません。

そういう意味でも、後任知事の選定は非常に重要になってくるわけですが、
双方とも魅力的な候補を用意できるかどうかにかかってると言えるでしょう。
自民なら、旧民主党出身ながら自民と良好の関係の前浜松市長の鈴木康友氏、
立民なら、川勝氏が後継に指名した知名度のある衆議院議員の渡辺周氏を立てられるかどうか、
当面はそこが注目ポイントになってくると思われます。
あとはリニア問題に対する態度。
前回自民党系が大敗したのも、リニア問題をスルーして日和見を見透かされたからです。
川勝氏の政策だからという理由で、田代ダム案等の妥協案を廃する姿勢を見せれば、
またJR東海の食い物にされるという県民の不安は払拭できず、同じ結果を招くだけです。

ようやくリニア問題の解決が見えた矢先の、ネガティブキャンペーンと辞職ですからね…
私自身も大変不安に思っております。
敢えてプラスに考えるならば、川勝氏がリニア問題を終える良い契機になったことでしょう。
本人の政治的立場もあるでしょうし、不満を抱える流域住民を逆に説得するのも大変ですからね…
代変わりによる方針変更が一番楽な決着方法とも言えるわけです。
ここまでの積み重ねが無に帰さないよう、見守っていくことが大切だと考えます。


◆ニュースネタ 疑惑の大谷翔平を日本人はなぜ信じるのか 米メディアの異なる論調「どうもつじつまが合わない」
日本の一般的な論調は、「アメリカは冷たい」なんですが…それは正直どうかと…
アメリカは合理的な判断で「説明不足」を指摘しているだけ。どうしてそれが冷たいのか…
逆に日本人はどうして手放しで大谷選手を信じられるのか。
それはもう最初から「答え」を決めちゃっているからでしょう。
日本人にとって理屈は「屁理屈」に過ぎず、公平に判断するのではなく、
予め「偏見」から決まった答えに結びつけるために論理を用いてる感じです。
つまり、日本人は合理的な判断ができない。
答えを導くために考えるのではなく、答えを最初から出してしまってるからです。

もう一つ、大谷選手の会見で問題なのは、彼自身が英語で喋らなかったことでしょう。
私達が大谷選手がギャンブルをやっているはずがないと考えてしまうのは、
彼の肉声を日本語として捉えているからでしょう。
そこから感じられる大谷選手の性格がギャンブルと親和性を持っていないと感じるからです。
では、英語しか聞き取れないアメリカ人記者はどうでしょう?
逆に考えてみて、日本人は外国人選手の性格を把握できていると言えますか?
猫おじさんと化しているアレックス・ラミレス氏の現役時代のように、
日本語を交えて喋っていれば、かなり好意的に性格を解釈してくれるものですが、
アレックス・カブレラ氏のようにあまり日本語を喋らなかった外国人選手の性格を
把握できていると言えるでしょうか?
つまり、アメリカで英語を十分に喋っていない大谷選手は、
アメリカ人に彼の性格が十分に伝わっているとは言えないわけです。
大谷選手自身の声で「ギャンブルをやっていない」と言うのと、
通訳が「ギャンブルをやっていない」と言うのでは、まるで説得力が違います。

質疑応答を設けないのであれば、大谷選手自身が英語のメッセージを読むべきでした。
そこが日米の解釈差を呼んでいる最大の要因であることは言うまでもありません。

●「ほんとにいいカモにされてたな」水原一平氏、大谷から盗んだ7億円に加え「未返済の借金」報道に衝撃走る
アメリカ側が指摘するように、「7億円盗めた理由」も気になるのですが、
逆に言えば、被害額は7億円で済んでいるのか?という点も気になります。
大谷選手の稼ぎから言えば、それが全額とは思えないですし、
大谷選手側がそこまで強硬的な態度を取っていないことを考えれば、
明らかに財産の一部でしかないことは容易に想像できます。
仮に一般人のようにそれが財産の大半だったとするならば、気づかないわけがありません。
いくらお金に無頓着な人間であっても、
チームが変わり、住まいが変わり、結婚という新しい転機を迎えているのに、
自分の財産状況をまるで知らなかったというのは、とても信じられません。
特に結婚は日本では夫婦共有財産の影響が色濃く残っていますが、
アメリカでは夫婦別財産という感覚の方が主流なので、
結婚する前の財産状況は必ずチェックしているはずです。
万が一、離婚となった場合に共有財産か固有財産かは大きな違いになるからです。
それを誰も大谷選手に言わなかったことはあり得ず、
そうであったとするならば、大谷選手の周りは水原氏以上の詐欺集団の恐れさえもあります。
誰も大谷選手のことを思って仕事をしていない、そんな最悪の状況さえ想像できるからです。
だからこそ合理的ではなく、説得力が欠けるんです。

想像するに、7億円というのは大谷選手の固有財産とは別建てて、
スポンサー料や投資用、野球や日常生活に用いる共有生活費だったのでしょう。
だったら、そうだと説明すればいいのに、
何も説明しないから想像力だけが働いてしまうんですよ。
いくらでも説明できるのに説明しない、そこにやましさを感じてしまうのは無理からぬことだと思います。

それと水原氏の身柄は確保しておいた方がいいと思います。
闇賭博の背景が色々と噂されてますが、水原氏の命を狙う必要はないと考えるのは時期尚早でしょう。
水原氏が言い方は悪いですが、それこそ罪を全て被れば、
大谷選手と闇賭博との接点はまるでなくなるわけですし、
逆に水原氏がいなくなった方が疑惑が疑惑として残り続けてしまいます。
今回の報道で大谷選手の資金管理がルーズだと知れ渡ってしまっただけに、
水原氏を介さずに直接大谷選手にコンタクトを取ってくることは十分考えられます。
その際に水原氏が邪魔になることを考えれば、疑惑を疑惑として葬った方がマシと考えても不思議ではありません。
責任を取って貰うためにも、水原氏の安全確保は必要不可欠だと考えます。


◆ニュースネタ 文藝春秋側の喜田村弁護士「こんなこと言った人は初めて」松本人志側の要求への不信感隠さず
なんというか…飛車角抜きどころか、わざと王手を喰らいに行ったとしか…
松本氏側の勝ち筋は1つしかなかったと思います。
それは件のA子さん・B子さんと先に和解し、
文春の記事は大袈裟に書いたものだと証言してもらうことです。
でも、たぶんこの手は取れないだろうと…それはA子さんとB子さんを特定しなければならないからです。
肉体関係に至った飲み会が少なければ、誰それと分かったかもしれませんが…
これではそうじゃないと言ってるも同じ。
先にあった肉体関係はなかった発言もぶち壊しですよ…

勿論、A子さんとB子さんは架空の存在だと主張したかったのかもしれませんが、
飲み会自体の存在は先のセクシー女優の発言からも明らかになってるので、
架空の人間だと主張するのも無理があります。
逆に自分の首を絞めに行ってるようにしか見えません…
もうあとは女性に手を出すことは一切なかった、
そもそも性的不能だった、専ら男性に性的嗜好があったと主張するしか…
まぁ、確かにそれが一番確実に勝てる方法ではあるか…
肉体関係にあったのは小沢氏と田村氏とだったと言えば勝てるっしょwww

2024年03月23日

「大谷、闇賭博に関与(か?※小さな文字で)」

というセンセーショナルな報道をされてもおかしくなかったわけで…
特にFBIの捜査段階で報道が出ていたら、より過激な煽りになっていたでしょう。
結果的にそうならなかったのは、FBIも米マスコミも大谷をリスペクトしていて、
「何かの間違いでは?」という思いがあった証拠でしょう。
大谷選手の人徳のおかげで、危機を回避できたとも言えると思います。
●大谷翔平の代理人、巨額の窃盗被害で刑事告訴…借金肩代わりなら最低1年間の出場停止可能性

とはいえ、水原通訳が大谷選手のお金を使ったことは間違いないわけで、
金銭面の管理能力が疑われる可能性はあります。
以前もCM等のアンバサダー契約を結んでいた仮想通貨取引会社の「FTX」が経営破たんしています。
大谷選手の直接的責任ではありませんが、
大谷選手がCMに出ているからという理由で購入した被害者もいるかもしれません。
そういったことも含めて、「お金の管理がルーズ」というイメージを持たれる可能性はあります

そういう面でも結婚を機に、お金の管理をしっかりできるかどうか。
今後は水原氏にではなく、大谷選手本人に変な人が近寄ってくる可能性もあるので、
とりわけ金銭面の問題に関しては厳しく臨む必要があるでしょう。
高年俸が後払いであることを考えれば、財団を作ってオープンに管理することも必要かもしれません。
もう大谷選手個人の資産と言えない規模になっているわけですし…


◆ニュースネタ 裏金問題に関する政治倫理審査会
証人喚問が「追及」の場であるなら、政治倫理審査会は「弁明」の場。
政治倫理審査会の主導権は、むしろ招かれた側にあり、
いかに自分が潔白であるかをアピールする、国民に説明責任を果たす最大のチャンスのはずですが…
分かったことは、「何も分からない」ことと「誰も責任を取らない」ことの2点だけでしたね…
知らぬ存ぜぬを弁明とは言いません。

国民からすれば、「キックバック」というシステム自体を問題視しているのに、
自民党の政治家にとってはキックバックは当たり前、
問題は法律にかかる政治資金収支報告書の未記載を逃れればOKと考えている節です。
問題発覚からずっと言っているのに、未だに認識していないということは、改めるつもりもないのでしょう。
ここまで反省がなければ、国会議員を辞めていただく他に方法がありません。

●二階元幹事長 書籍代3500万円に批判噴出…購入額上位の出版社が明かした「購入の経緯」
●自民党・二階元幹事長が「5000冊、1045万円分」も購入した“ウワサの本”を読んでみた。その内容とは…?
出版社は出版社で資金回収できてホッとしてるし…
多くの人に読んでもらいたいなら、行き先が分からない無料配布されても困るだけでしょうに…
まぁ、裏金の使い道としては、極めて賄賂に近い地元への「贈り物」代でしょうね…
過去にも団扇やカレンダー、香典代で追及されたことがありますし、
それらの原資が「裏金」であろうことは容易に想像できます。
悪質なのはキャッシュバック議員は誰も自腹を切っていないことです。
支援者に派閥のパーティー券を買ってもらい、派閥からキャッシュバックを受けて、
そのお金で有権者に幾ばくかの贈り物をする…おそらく、こういう構図でしょう。
還元されてると言えば聞こえはいいですが、金額・単価は明らかに下がってくわけで…
結局、地元の「名士」の地位を「裏金」で買ってるわけですから、格好悪いです。

最大の問題は「着地点」ですよね。
責任を取るべきなのは、安倍氏がトップ時にキックバックを一旦止めたのにも関わらず、
死後に再開させた人間がいるということ。
自民党の報告書では、既に亡くなっている細田氏と安倍氏に責任を押し付けましたから、
2人の死後でも続けさせた人物が責任を取るのが筋でしょう。
しかし、塩谷氏も世耕氏も下村氏もとぼけるばかり。
完全にそこがぼかされています。
もし、本当に「阿吽の呼吸」で決まったと言うなら、その場にいた全員が議員辞職すればいいし、
それが安倍派全体の「阿吽の呼吸」だったなら、安倍派に所属していた議員全員が辞めればいい話。
誰も罪を被ろうとしないなら、そうするしかないでしょう。
さっさと安倍派に所属していた議員は辞めてください。

このままだとカレンダー等の配布物はもちろん、
外でポスターを見かけただけでも、「あ、裏金を使ったのかな」と思っちゃうだけに、
さっさと清算しておいた方が楽だと思うんですけどね…
結局、金を配る選挙しかしてこなかったから、他の方法を知らんのかね…
これだけ国民の見る目がシビアになってしまったのに、危機意識が足らなすぎる。
何かする度に裏金を疑われても問題ないということでしょうか?
今後は何か配布物が届いたら、「裏金かな?」と思うことにします(苦笑)

●「納税の意味考えて」発言で炎上の岸田首相 「納税するつもりない」連発の裏金議員へ“国民の怒り”
そりゃ国民はみんな「お前が言うな」と思うでしょ(苦笑)
国民目線からすれば、政治資金なら非課税という前提自体がおかしいと思うんですよ。
政治家はそれが当たり前だと思っているけれど、国民はそう思っていないんです。
色々な考え方ができるでしょうが、基本的に政治資金は「寄付」の性質が強いからでしょう。
しかし、パーティー券なんてものは、実質、会費に見合わない寄付行為になってますが、
それでも会場を借りて形ばかりの飲食を伴っているわけですから、
営利目的と言えないわけですから、収支や消費税を課しても問題がないと考えられます。
もうそこは国税庁は判断を改めるべきでしょう。
それだけ国民の目が厳しくなっていることを自覚すべきです。


◆ニュースネタ NHKのネット配信「必須業務化」へ。放送法改正案が閣議決定
政治的混乱のどさくさに紛れてと言うべきか…
iPhoneとかワンセグ入ってませんからね。
現状では受信料を請求できるわけもありませんが、
将来的にネットへのアクセス自体で請求される可能性が出てきました。
そのための準備段階・布石だとしか思えないんですが…
そうやって利用者以外からも請求しないとやっていけないなら、もう放送を辞めたらいかがでしょうか?

今年の能登半島沖地震で災害放送の質も他局と変わらないことが明らかになりましたし、
公共放送の必要性が本当に下がってますよね。
ちゃんと地方の声を届ける公共放送にしかできない仕事をして欲しいです。
中央集権のピラミッド構造してるからダメなんですよ…


◆ニュースネタ ついに救急車が「有料」に!? 入院不要だと「7700円」請求される? 三重県 松阪市が「適切な利用」を呼びかける理由を解説
●「入院不要なら7700円」に怒る患者は悪くない…三重・松阪の「救急車有料化」を現役医師が問題視する理由
診察代に上乗せ徴収とのことですが、本人以外の第三者が通報したらどうなるんでしょうね?
「ちょっとした熱中症で倒れただけなのに、大袈裟に救急車呼びやがって!
 入院せずに当日帰れたから、救急車代の7700円お前が払え!」とか言われませんか?
余計な面倒に巻き込まれたくない人は、誰も通報しなくなるでしょうね。
なんで善意に通報したのに、トラブルに巻き込まれなきゃいかんのよ。
交通事故あっても、みんなスルーする世の中になるよ? それでいいのか?

逆に「7700円払えば実質無料」と考える奴は必ず出てくると思います。
サイレン鳴らして他の車をスルーできるなら、1万円以内は安い価格設定でしょう。
「金払うんだから文句ないだろ」と言い出すのは目に見えており、
後者の記事の懸念通り、お金で医療が決まるとアメリカ型医療社会の到来は間近に思えます。

自分の経験で言えば、過去に父親が「眩暈で動けない」ということで救急車を呼んだことがあります。
一応、事前に相談ダイヤルにかけて確認した所、「動かせないのであれば呼んでOK」でしたが、
1回目は翌日の検査のために入院となりましたが、
2回目は点滴後に元気になったので即日帰宅することになりました。
この場合、救急車代を請求されることになってしまうのか。
相談ダイヤル側も救急隊員も必要性を認めながら、
結果的に軽症で済んだことを理由にお金を請求するのはいかがなものでしょうか?
ちょっと考えさせられる施策ですね…
必要な救急医療も委縮しかねません。


◆ニュースネタ 地震の予測地図「公表やめた方がいい」「罪が重い」 南海トラフの研究者が厳しい言葉を並べるワケ
まぁ、確かに高確率地域の警戒が緩む可能性はありますが、
一方で高確率地域の防災への意識が高まることも事実。
起きるかどうか分からない災害に自治体が無尽蔵にお金をかけることはできず、
「高確率の南海トラフ」という大義名分があれば、対策にお金を使えるわけです。
どちらとも言えないなら、防災意識を高めるためにも公表した方がいいんじゃないですかね。

「喉元過ぎれば暑さを忘れる」ではありませんが、
警戒心を煽られないと、地震なんて起きないと思ってしまうのが人間というもの。
勿論、今回の能登半島沖地震のように、
常に最新情報でアップデートしなければ、全く役に立たないわけですが、
仮に能登半島沖の情報が早めにアップデートされていたら、
もっと道路網は整備されていたかもしれません。
逆に言えば、情報がアップデートされてなかったから、道路網の整備が後手後手になったわけで、
行政が動くための大義名分を得るためにも、公表は必要じゃないですかね。


◆ニュースネタ 「磐田の文化は浜松より高い」浜松市民への名誉毀損になる? 静岡県知事の発言が「地域差別」と物議
あまり下らない議論に参加すると、メディアの質を下げるだけだと思うのですが…
逆に聞きたいのは「浜松の分かは磐田より高い」と言ったら正解なんですか?
なにをもって「文化」の高い・低いを決めるんですかね?
そりゃ音楽「文化」に関して言えば、浜松が静岡県一番であることは確かでしょう。
でもサッカー「文化」に関して言えば、ジュビロ磐田を抱える磐田市の方が上でしょう
(※浜松市にもホンダのチームがありますが…プロ化できなかった理由でご察しを)。
騒いでる人間は、どうして「浜松市が磐田市より上」という思い込みを持っているんですか?
文化は人口や経済力で決まるんですか? そうじゃないでしょ、という話。

ましてや今回は浜松市を悪し様に言う意図は一切なく、磐田市を褒めようとしただけ。
語弊がある言い方であることは間違いありませんが、
静岡県生まれでない川勝知事にすれば、長く住んだ浜松市は最も地元感覚を持っているはず。
謙遜した言い方で自らを貶める発言をすることは日本人ならあるわけで、
そういう時に「自分を批判している」とは思わないでしょう。それだけの話です。

以前の三島市に降って湧いた「東アジア文化都市」構想にしてもそうですが、
県議会自民党はそれに反対することが県民の幸福に繋がっているかを考えて欲しい。
三島市や磐田市を侮る気持ちはありませんでしたか?
揚げ足取りするなとは言いませんが、浜松市だけでなく磐田市にも人は住んでるんですよ。
あなた達は磐田市を貶したいんですか?
ジュビロ磐田をジュビロ浜松にしろと言いたいんですか?
違うでしょ。騒ぐほどの話ですか? アホなんですか?

●不適切にもほどがある?川勝知事の揶揄発言にジェンダー・バイアス 不信任案は見送りも最大会派が怒りの声【静岡発】
この程度をジェンダーバイアスと呼ぶのもいかがなものかと…
以前の「お母さん食堂」でも思ったことですが、もう「お母さん」「お父さん」とさえ呼べなくなるでしょ…
『クレヨンしんちゃん』で母親のことを「みさえ」と呼び捨てにしてるのが笑いになってますが、
もはやそれが正解の世の中になるなんて誰も思ってないし、正解でいいのか?という話です。

まぁ、その話は置いておくとしても、議会でこういう発言をしたわけでもなく、
実際に面会した女子サッカー部員が不快な思いをしたとも言っていないので、
周りが騒ぐ意味がどこにあるんですかね?
ネット民のように言葉尻を捉えて炎上騒動を起こす意味が分かりません。
それをテレビ静岡という放送局がやっているのが問題なんですよ。
もっとも、静岡県内のメディア事情で言えば、静岡新聞が擁するSBSテレビ・ラジオと、
毎日地元の報道番組を作っている静岡朝日テレビの2強なのは間違いなく、
次いで日本テレビ系列の第一テレビが来て、テレビ静岡は最下位なわけで…
本家のフジテレビ系列もそうですけど、報道に関しては…ネット民と変わらなくね?
くだらない報道で自己満足せずに、メディアなら取材に出かけたらいかがでしょうか?


◆ニュースネタ メールで「返信不要です」失礼?賛否両論…“タイパ重視”若者は歓迎か「優しさかな」
結論から言えば、「報告」が目的であるなら「返信不要です」は正しく、
決裁を経る必要があるものなら「返信不要です」は正しくない、それだけの話。

考えるポイントは2つあって、
①目的と合致しているか否か、②逆を考えたらどうなるか、です。
①に関して言えば、「返信不要です」ということは返信を見る必要がないわけだから、
報告すること自体が目的であるならば、不適切でも何でもありません。
相談を持ち掛けておいて、「聞いてもらってスッキリしました。返信不要です」とは書きません。
まぁ、正直に書いてスッキリしてそういう結論になる人もいるでしょうが、
だったら送るなよという話です(笑)
反応を伺いたいから相談するんでしょう。
それ以外にも確認や承認を経る必要があるものは、返信を必要とするので不適切です。

②逆に「必ず返信してください」と書いて不適切なものはあるか否かと考えます。
数学的には逆裏対偶で、逆との相関関係は一切ありませんが、問題を考えやすくすることができます。
つまり、返信をするのに困った経験はないか?という話です。
例えば日々の業務報告、それも仕事の中身に触れているなら相談は必要でしょうが、
単なる日記のような内容に返信を求められても困りますよね?
「今日はよく頑張りました。今度お礼にご飯でも奢るよ」と返信しないといけないのでしょうか?
そういった報告自体が目的である場合は、「返信不要です」という心遣いは正しいと言えます。

まぁ、単にそれだけの話なんですが、日本人は目的を忘れっぽい性格らしく、
どうでもいい形式上のことで喧々諤々しているのが滑稽で仕方なく見えます。
目的から考えれば、単にそれだけのことでしょ?


◆ニュースネタ VTuberとのコラボはアリ?ナシ?『デレステ』星街すいせいコラボで議論白熱
まぁ、難しい問題ですね…
グラブルフェスでもホロライブとのコラボで批判意見が多かったですし…
イベントのコラボならギリセーフ。グラブルゲーム内に出てきたらさすがに辞めるけど。
デレステはやってませんが、こちらはアウトに限りなく近いセーフ?、ってトコか。

一つ大きな問題として挙がるのが、Vtuberは「キャラ」なのか「人格」なのかという点です。
現実的な意味では、声や動きを出している演者がいるわけですから「キャラ」なのですが、
配信の中では視聴者は一つの「人格」として接しています。
例えば、けもVはアニメと同じキャラクターがVtuber活動していますが、
これがアニメイベントなら声優として参加することになるので、ファンもそう接しますが、
Vtuberのイベントとなれば、声優さんにではなくキャラとして接します。
説明してても混乱してきますが、Vtuberのファンにとっては「中の人などいない」わけです。
まぁ、かといって説明もなしに突然演者が変わったりしたら、炎上しちゃうんですが…

そういう意味では、Vtuberコラボというのは、
単純に二次元キャラクターコラボとは言えず、三次元コラボにかなり近いです。
ですから、好意的に解釈しても声優コラボ、アイドルコラボと見なせるでしょう。
ゲームに中の声優さんがプレイキャラクターとして出てきて違和感はないか?
そういう観点で見ると、この問題の線引きはしやすいと思います。
コラボする側からすると、「キャラ」として扱いたいのでしょうが…
ファンにはそう受け取ってもらえないということです。

もう一つの問題は、Vtuberファン内の派閥という点です。
にじさんじは100人以上、ホロライブも50人以上?
最近は他のハコを終えていないので、数さえ把握できていませんが、
Vtuberは増える一方です。
そうなるとコラボやイベントも相対的にハコ内で行われることが多くなり、
視聴者の側も推しの周辺しかチェックできなくなり、
必然的に行動範囲が狭まります。
そうなると、ある所属事務所だけとコラボすると、
他のハコのファンは付いてこなくなり、効果は薄くなります。
さすがに序列とまでは言いませんが、
ある程度は個々のファンを納得させるだけのコラボ理由は必要でしょう。
そういう意味では先日の『ポーカーチェイス』のVtuberコラボは高評価でしょう。
電脳少女シロ・ときのそら・富士葵とハコ横断的に古参Vを集めるなど、
ファンが納得するような人選だったのが印象的でした。

最後にまとめると、普通コラボというのは「A好きまたはB好き」を取り込み、
両方を好きになってもらうことを狙うわけですが、
Vtuberコラボは往々にして「A好きかつB好き」しか取り込めないことが多いです。
「A好き」「B好き」の両方が納得できるコラボにするためには、
相当にハードルが高く、両者への配慮が必要不可欠なのは言うまでもありません。
コラボを仕掛ける側は相応の理由を用意し、説明を尽くすことが求められるでしょう。

まぁ、そんなんわけで…「割に合わない」のが現実ですよね(苦笑)
安易にやるものではないということは確かでしょう。

2024年02月19日

「関係ない人は黙っとれ」

先日のラサール石井氏の誤解を与える投降が批判を浴びた際に、
東国原氏が「これくらいの知識や見識で批判…ガッカリ」と発言したり、
ダウンタウン松本氏の文春との裁判や、
『セクシー田中さん』問題でもそうなんですが、
しばしば「関係ない人は黙っとれ」的な論調を見かけることがあります。

確かに、語る必要性のない人が過激な発言をする必要性もないので、
そういう面がないとは言いませんが、
それを言ってしまえば、国民が投票行動をすることもできなくなってしまうので、
「知識がないなら語るな」という批判は的外れだと思います。
政治にどれだけお金がかかるか分からない国民が、
裏金問題に口を出すなと言うのですか?
それは違うでしょ、やっぱり。

仮に知識が及んでいない発言であれば、その程度しか理解されていないわけですから、
広報活動や周知徹底が及んでいないということになります。
野党の主張が通っていないのは、
やはり野党の情報拡散に一定の問題があると言わざるを得ません。
国民の理解が及んでいないことを嘆くよりも、
国民に理解できるように説明を尽くすことがなにより大切だと思います。

そういう観点から言えば、先の例を判断すると、
ラサール氏の発言時点では、地方自治体の負担で行われている限りであり、
報道番組等の発言ではなく、個人としての発言であったことを考えれば、
大きな問題であったとは思えません。
政府は件の発言を意識した主張をしていましたが、
結果的にそれが他の自治体が羨むほどの手厚い支援に拡充したこともあり、
国民の声として届いたことには大きな意義があったように思います。

ダウンタウン松本氏の問題で言えば、防衛ラインを明らかに間違えており、
当初から飲み会があったこと、性行為があったことを否定できなかったことで、
文春の攻撃ラインとした「性的合意の有無」に持ち込まれたことが敗因でしょう。
結局、自室やホテルに連れ込んだら性的合意OKという昔の男性目線が、
今日では否定されていることに気付いていない人達の不用意な発言が問題を炎上させ、
さらに不利な立場に追い込んでいるようにしか見えません。
…まぁ、「性的合意」に関して言えば、改正当時に大丈夫かと心配してましたが…
こういう形で広まることになったのは皮肉と言うか、何と言うか…
いずれにせよ、男性からすれば、もはやSEXは黙示の合意で済まされない問題であり、
軽率な不倫はもはや破滅しかないことの証左だと言えましょう。

『セクシー田中さん』問題に関して言えば、
原作者側の主張が「原作改変を望まない」という当然の主張でしかなく、
自殺後の日本テレビの対応も言い訳がましかったことで、
炎上したのは当然のことだと思います。
勿論、日本テレビや脚本家が全面的に悪いわけでもなく、
間に立つべき小学館がどういう態度を取っていたのかも分からないので、
犯人捜しをする必要性までは感じませんが、
原作を超えようとして原作者を蔑ろにするドラマ作りは止めて欲しいです。
原作通りの話にがやりないなら、原作者の意向に全面的に沿えばいいし、
原作とは違う話がやりたいなら、それはもう単なる二次創作でしかないことを認識すべきでしょう。
そこにオリジナルなんて、どこにもないんだよ?

最後に裏金問題に関して言えば、改革の本気度が伝わってこないのが何とも…
そんな裏金作ってるなら、政党交付金なんて要らないでしょ。
ちょうど政党交付金の徴収金額と子ども家庭庁のための保険料値上げが同額程度ですから、
政党交付金を廃止してそちらに回したらどうですか? 知らんけど。
それが嫌なら金がかからない選挙制度にしてください。
選挙に金がかかると言うなら、自分達こそがその理由を知っていて、
しかも改革できる立場にあるのだから、金のかからない選挙にすればいいじゃないの。
自分達で制度を作っておいて、選挙に金がかかるとぼやく意味が分かりません。
派閥のボスへの上納金みたいなのやってるから、無駄な金になってんですよ…
いい加減、ヤクザ組織と同じ組織体系を改めたら?


◆ニュースネタ 「国連の職員」たちが、イスラム過激派のテロ攻撃に加担していた「衝撃の疑惑」…「見て見ぬふり」を続けてきた「日本の責任」
この記事とは関係ありませんが、イスラエル軍がハマスの兵士1万人+1万人を殺したと喧伝し、
パレスチナ側は2万7000人が亡くなり、大半が女・子どもだと喧伝するニュースが流れていました。
どちらも情報戦の域を脱しませんが、単純に考えて、
パレスチナ在住の男性はどこに行ったんでしょうか?
民間人の死傷者に女性・子どもが多くなるのは分かりますが、
全体とすれば兵士として駆り出される男性の方が死傷者が多そうなのに、大半は女・子どもだと言う…
…まぁ、どっちも誇大報告気味の情報戦なんでしょうね…

で、まぁ、このニュース。中立であるべき存在が…
とはいえ、家族まで含めるのはフェアではない気がします。
ハマスが単なるテロ組織ではなく、パレスチナの政権を担っている事情を考えれば、
家族にハマス関係者が居たとしても全く不思議ではないでしょう。
とはいえ、テロ実行犯やスパイにまで入り込まれていたとなれば、
中立性を疑われても仕方ありません。
批判が集まるのも当然のことでしょう。
…まぁ、実際は当然そういうことがあるし、ハマス側も狙ってのことなんでしょうが…

ただ、こうなってくると、休戦に動き出していたイスラエルの再び硬化しないか不安です。
アメリカのとりなしで、ガザ地区の直接統治は避けられそうな雰囲気でしたが、
こういう形で中立であるべき国連組織がパレスチナ寄りだということになれば、
直接統治した方がイスラエルの安全に繋がると考えてもおかしくはありません。

●アメリカとイランの直接対決になりかねない 3名が死亡した「米軍前哨基地への無人機攻撃」
中東と言えば、ヨルダンで米軍が無人機で攻撃された事件も気になります。
報復を宣言し、実際に実行に移したようですが…
状況が状況ならば、全面戦争になってもおかしくない事態です。
でも、アメリカ経済は株価が好調で、戦争をしたい状況ではありませんから、
バイデン政権は開戦を決意することはないでしょう。
逆に言えば、株価が暴落し、経済の先行きが不透明になれば、
アメリカはどこかで戦争をする理由を探すかもしれません。
今年は波乱含みの展開が続いているだけに、そういう最悪の事態にはならないことを祈りたいです。


◆ニュースネタ 【リニア】JR東海 丹羽社長「議論すべき点は残されていない」 静岡県の「30項目が未解決」に反論
議論すべき点が残されていないのであれば、その疑問点に速やかに答えればいいでしょ。
確定申告が始まりましたが、税務署から質問された時に、
「議論すべき点は残されていない。さっさと受理しろ」とは言わんでしょ…
議論すべき点があるかどうかは受理する側が決めることであり、
許可する側が納得できりょうな説明をしなければなりません。
判断すべき立場は静岡県側であり、少なくともJR東海ではありません。

裏を返せば、未解決と主張する30項目を説明し尽くせば、
それで問題は解決するわけですから、そちらの方が建設的でしょう。
だから話が進まないわけですよ。
そういういずれ諦めるだろという舐め腐った態度をしてることが、
県民を苛立たせていることにどうして気付かないのでしょうか…


◆スポーツネタ 【ソフトバンク】山川穂高 謝罪会見は開きたくても西武が望まず…逃げたわけじゃない
あの入団会見を『謝罪会見』だと思っているならば、
「誰」に対して、「何を」、謝罪したのか明らかにしてください。
家族・球団・ファンに対して、騒動を謝罪しただけでしょ?
騒動元である婦女暴行疑惑にはノータッチでしたよね?
その後、示談は成立したんですか?
入団会見ではさも騒動が解決済みのような顔をしていましたが、
示談が成立しておらず、ダウンタウン松本氏のように名誉棄損で訴えもしてないのだから、
事件は何も解決していないということではないでしょうか?

そんな状態で西武で謝罪会見をしていたら、どうなったか?
そんなことも理解できないのですか?
示談してない問題が未解決のままで、そこで何を謝罪するというんですか?
自分が許しを請いたいだけでしょ。それも被害者以外の人に。
自分は謝った、もう悪くないと言いたいだけでしょ?
事実関係も明らかにせず、被害者に謝罪もしてないのに。
そんなの『謝罪会見』とは言わないんですよ。『炎上会見』ですよ。
移籍しても言い訳を続ける… 正直、なんなんだ、こいつ…


◆ニュースネタ 声優・中村悠一氏が文春砲の解釈違いを受ける
タイトルどうしようか迷いましたけど…
誤報と言うには過激すぎますし、解釈違いが一番しっくりきますかねぇ…

●件の文春記事の内容
最初の方でグラセフの解説を書いていますが、
たぶん筆者はwikiか何かで調べただけで、内容まで調べなかったんでしょうね…
SEX・麻薬・強盗上等の世界観で、下ネタも糞もねぇだろと思うんですが(笑)

●件の記事を受けての弁解記事
まぁ、そういうことでしょうね。
エロゲで声優やってるから淫乱なわけはないし、
ドラマで犯人役の人がシリアルキラーのサイコパスなわけでもないのと一緒。
そういう所を一色単に考えている辺りが、文春記事の「痛さ」ですよね。

●両者を傍観しての記事
正月早々のラサール氏の騒動でも触れましたが、これが伝聞形式の怖い所。
もはや、ここでは『グラセフ』というゲームの名前さえ出てきていません。
サスペンスドラマやホラーが前提としてあれば、残虐表現も多少許される所が、
何の説明もなければ、FFのようなオンラインRPGでやったかのように捉えられ、
事実が歪曲されて伝わってしまいます。
伝聞は正確に行う必要があります。
特にマスコミは見出しを含めて、人の目に付きやすいことを考えなければなりません。

結論としては、結局、『グラセフ』というゲームの内容を理解しているか否かだと思うんですよ。
FFのような正統派RPGで見ず知らずの人に下ネタ連発してたら痛い奴ですが、
グラセフのようなアングラ的世界観のゲームで下ネタ連発してるのは普通のことでしょう。
そこに「暗黙の了解」があるからです。特に参加者が限定されているストグラなら一層そう。
その「暗黙の了解」を理解しないままに批判することは、かなり暴走気味に感じられ、
文春砲に対する信用が一気に下がってしまったことは間違いないでしょう。

一方で、『グラセフ』というゲームが一般向けではないことも確かであり、
個人を攻撃するのではなく、そういうゲームで配信活動をすることの是非を問うことはアリだと思います。
結局はそうったアングラ的ゲームが理解されていないことが、
今回の騒動を引き起こしたと言っても過言ではありませんからね。
まぁ、さすがにそれを真似て犯罪行為に走るバカはいないと思いますが、
実際に勘違いされてしまった以上は、分かりやすいテロップを入れるなど、
一定の工夫は必要になってくるかもしれません。


◆ニュースネタ バンダイナムコ、開発中だった5タイトル以上を開発中止に…オンラインゲームは可能性があるとして今後も取り組みを続ける
『ブループロトコル』のことかぁ!
普段見ているVTuberが一時期プレイしてたんで、
それを機に細々と始めましたが、そのまま今日まで続いています。
そこまでスペックを要求せず、一昔前のエントリーGPUの950Tiでも普通に動くので、
動作に不満がないことが継続できている最大の理由ですかね。

問題点を挙げれば、『原神』のような中華系ゲームと比べると、
グラフィックのしょぼさが否めない点でしょうか。
まぁ、そこは投資できる金の違いがあるので仕方ないにしても、
動かせるキャラが主人公だけというのが辛い。
魅力的なサブキャラクターもいるのだから、
そのキャラとして動かせないまでも、スキンでなりきりプレイを可能にしたりと、
もう一工夫すれば挽回できるチャンスは残ってると思います。


◆アニメネタ 「ガンダム三大悪女」呼ばわりされる「ニナ・パープルトン」 その隠された心情に迫る
いや、本当に何でそうなったんだろ…
昔はそんな話を全然聞かなかったのに、今0083を見た人はみんな言うんですよね…

0083を語る上で必要な前提知識は、
時系列としては『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Zガンダム』の間の話でありながら、
作品としてはZガンダムよりも後に製作されたということです。
つまり、Zガンダムと矛盾しないストーリーを作らなければならなかったということです。
後年に製作された劇場版ゼータガンダムではカミーユが精神崩壊しませんでしたが、
そうなるとZZガンダムに繋がらなくなってしまうので、
結局は改変しても正史として認められなくなってしまいます。
後年作られながらも、Zガンダムと矛盾しないように作られたガンダム正史、
それが0083だったわけで、いかにこの作品を取り巻く環境が難しかったか分かるでしょう。

内容的なことを言えば、
ZガンダムにおけるガンダムMK2が2機目のガンダムとする正史なら、
GPシリーズは全て抹消されなければならなくなります。
また、連邦軍内でティターンズが台頭しなければならないので、
連邦は腐敗しつつもデラーズは負けねばならず、
Zガンダムに登場しないコウ・ウラキも決して英雄になってはならないわけです。
そういった厳しい制約が課された中で、あれだけのストーリー展開を見せた0083は、
やはり名作だったと感じずにはいられません。

そういう視点から0083を見ると、二ナの行動も十分頷けます。
状況的にコウが勝つわけにはいかなかったわけです。
まぁ、自分としてはそもそもガンダムシリーズでパイロット同士が撃ち合うシーンは必要かな、と。
ロボット物はロボット同士で決着付けろよと思う性質なので、
興ざめな展開にならなくて良かったと思った程でした。
生身での銃撃戦があるのは「戦争」という要素を強調したかったからなんですかね…知らんけど。

いずれにせよ、終盤のガンダムファンの最大の関心事は、
実はガトーとの決着やニナとの恋愛要素等の現在の展開ではなく、
コウがティターンズに組み込まれるのか否かという将来の展開なわけで、
それはZガンダムという正史を知ってるからこその視点だったのかもしれません。
つまり、結論としては、当時は誰もニナとの恋愛劇に関心を持っておらず、
単体作品として0083を見た人が悪女だと感じたのかもしれません。
個人的には水星の魔女のミオリネの方が微妙だったぐらい。
正直、Vガンダムのカテジナさんが強烈すぎて他が眩みますよね…

まぁ、でも考えてみると、
Zガンダムにもサラやレコアのような悪女認定されてもおかしくない人物はいたわけで、
彼女達から見れば、ティターンズもエゥーゴも男系社会でしかなく、
逆に女性しか信じないようなシロッコにも惹かれたのも無理からぬことかもしれません。
その構図はVガンダムでも同じであり、
女性が社会進出するには男性として振る舞うことが強要される日本社会を基本としており、
むしろシスコン気味のクロノクルに惹かれたのも理解できないわけでもありません。
それだけ女性が女性であるには窮屈すぎる世界観が冨野ガンダムの原点かもしれません。

0083に話を戻せば、それよりもショックを受けたのは、
シナプス艦長が極刑になったという設定です。
アニメ内でそういう記述がないので、当時は知らなかったんですが、
後年知った時はショックでした。
ティターンズからすれば目障りな人物であり、
コロニー落としの責任を取らせるには最適の人間だったのでしょうが…
その後のティターンズの行く末からすると、
晩節を汚さなくて済んだとも言えるかもしれませんが… まぁ、複雑な気分ですね。

2024年01月31日

「派閥解散」で得する人・損する人

自民党・安倍派と二階派のキャッシュバック事件が表沙汰になり、
岸田総理が岸田派の解散を宣言したことで、
安倍派と二階派も追随し、森山派もしぶしぶ了承、
麻生派と茂木派は動きがないものの、派閥離脱者は日に日に増えているようです。

そもそも『派閥』とは何ぞやということですが、
言うなれば「自民党総裁(⇒総理大臣)を生み出すシステム」なわけです。
派閥単位で候補者を擁立することで、出馬に必要な推薦者20人の確保が容易になり、
派閥のボスを切り崩すことで取り込みも容易になるわけです。
だからこそ、論功行賞で総理大臣に恩を売ることができ、
結果的に閣僚ポストという見返りが得られるわけです。

つまり、派閥解散で最も得をするのは、現職総理である岸田総理です。
対抗馬が生まれにくくなるわけですから、
国民の人気がどれだけ低くとも、岸田政権が細々と続いていくことになるでしょう。
また、派閥解散を言い出した張本人という認識が自民党内にありますから、
総理大臣を辞めた後、総スカンになるのは間違いないわけで、
ただの人以下になるのを恐れて、総理大臣の席にしがみ続けるでしょう。
その事実こそが最も国民にとって不幸であることは明白なのですが…
要はスムーズな権力移行ができなくなったということです。

次に得をするのは、総理大臣経験者でしょう。
無派閥ではあるものの、安倍氏から禅譲された形になった菅・元総理、
岸田総理にも影響力を持つ麻生・元総理も、依然として力を持ち続けるでしょう。
普通ならこのまま麻生氏が派閥の解散に納得するとは思えないのですが、
もしもの時のための後継に河野氏を内諾済みであるばら、
他の候補者が総理になって失権する最悪の事態は防げるので、渋々納得するかもしれません。

逆に損をするのは、岸田派の次の総理候補と言われた林官房長官と、
茂木派を率いる茂木自民党幹事長でしょう。
林官房長官としては、本来なら岸田氏が総理就任時に岸田派を譲ってもらう所が、
この問題が大きくなりすぎて禅譲どころか解散の憂き目にあっており、
まさに「はしごを外された」という表現がピッタリの状況です。
最も損をした気分になっているのは、林官房長官でしょう。
実質的に損が大きいのは茂木幹事長です。
茂木派になる前に、派閥内の参議院と衆議院の対立が起こっており、
結局、政権に近い衆議院側が実権を握って茂木氏が派閥の領袖となった過去があるだけに、
今回のことで派閥を離れていく議員も多くなると予想されます。
元々、政策通ではあるものの、人望がないだけに、
派閥が瓦解すれば、推薦人を集められるかも微妙な状況に…
総理の目がなくなったという意味では、茂木幹事長の損失の方が大きいでしょう。


今回の混乱で、一応の収穫として派閥のパーティーはできなくなりました。
これを分かりやすく言えば、同窓会の費用を親や友達に負担してもらい、
余りが出たらキャッシュバックとして出席者に返ってくるという、
無茶苦茶なシステムなだけに、そもそも派閥のパーティーがあること自体が変だったわけです。
そういう意味では政治改革が一歩進んだと言えましょう。

ただ、そもそもで言えば、パーティーで莫大な利益が出る方がおかしいわけです。
購入者が出席するパーティーで利益が出るということは、
①パーティー券の価格と、パーティーにかかる費用が見合っていない、
②パーティー券の購入者と実際の出席者の数が合っていない、
このどちらかなわけです。
ちなみに、①は法的に許容されていますが、②はアウトです。返金する必要があります。
ですから、政治パーティーが黒字になるという状況自体が異常なことなわけで、
この黒字分は全て国庫に収納し、政治資金として公平に配分するのが当然でしょう。
だって有権者に見合っていないパーティーを押し付けているわけですからね…
黒字になる方が異常なんですよ。
結局、議員からすれば政治献金のようにパーティー券を扱っているのは明らかで、
ここを改革することがなければ、政治改革とはとても言えないでしょう。


◆ニュースネタ 政権に切り捨てられた「コロナ専門家」たちの悲惨な末路…なぜ尾身も西浦も感謝されなかったのか
一言で言えば、「政治家がヴァカ」だからでしょ。
誰も国の危機なんか考えられなくて、「国の危機より自分の利益」ばっか。
損な役回りは官僚・専門家・秘書・会計責任者のせいにしておきながら、
上手く行ったら「俺のおかげ」と喧伝しまくる、そんなヴァカばっか。
だからコロナ自粛を全部専門家に押し付けて、トンズラしたってこと。
死の危険性が減ったとはいえ、コロナ患者がまた増え出してるのにね。どうするんでしょ?

細かい点では色々と批判もあったものの、
総じてみれば経済を止めたがらない政治家をよく説得して、感染を留めたと思います。
多くの人は言葉に出さないだけで、心の中では感謝しているでしょう。
一部のヴァカと政治家のヴァカのせいで、国民全員が敵だと思えてるでしょうが、
そうでなく、圧倒的多数のサイレントマジョリティーが感謝していることもお忘れなく。

まぁ、しかし、本当にイギリスみたいに事後研究しなくていいんですかね?
また新種のインフルエンザや感染症が広まった時にも、同じ過ちを繰り返すとしか思えないんですが…
自分の任期内で変なことが起こらなければよい、としか考えてないんですかねぇ?


◆ニュースネタ 安楽死が合法の国で起こっていること…「生活保護」より「安楽死」の申請のほうが簡単というカナダの事情
ここまで行くと、もう「合法的な自殺」でしかありませんね…
医師としても治療費を支払える患者なら、延命治療を施し続けても利益になりますが、
支払い能力のない患者をそのまま入院させていても利益にならないわけで…
そう考えると、経済困窮者の患者に安楽死を勧める奴が出てきても…
嘆かわし過ぎる… それもう自殺教唆ですよ…

患者が苦痛なき死を迎えたいという気持ちは理解できるものの、
自殺の自己決定権が肯定されないように、
安楽死も放置しておけば死に至るような状態の時に初めて肯定されるものでしょう。
治る見込みがあるものや、経済的困窮から選択されるべきものではありません。
改めて「死」を委ねることの恐ろしさを感じずにはいられませんね…


◆ニュースネタ 「失礼と思ってない」能登支援会議欠席の静岡・川勝知事が開き直り「会議よりテレビの生放送優先」に批判集中
繰り返しになりますが…
批判してる人は行政実務を完全に無視して話してるでしょ? 特に議員。
分からない人に説明しますと、会議の方向性はやる前から出てます。
首長クラスの会議ともなれば、事前に話し合うことを事務方で決めています。
もし、仮に何も決めていないなら、単なる顔見世程度、
最終的結論は「各自できることをやりましょう」で終わる話です。
で、実際にそうなったわけです。
ウィーン会議の「会議は踊るされど進まず」とまでは言いませんが、
顔見世程度と分かっている会議で、斬新な決定はされません。
それだけの話です。

テレビの生放送にしても新年一発目であれば、
県民に伝える重要なメッセージになりますし、疎かにしていい理由でもありません。
実際に会議では発言も求められず、何も決まらなかったわけですから、
川勝知事の判断は間違ってもいないでしょう。
実際に前日にその結論部分を先行して行っているわけですから、何を批判するのか。
通過儀礼を大事にしろという日本人らしさですか?
知るかそんなもん。

そんなことで南海トラフ地震が起こった時に静岡県にだけ支援しないって?
どんな畜生根性だよ。今の日本人はそんな最低の精神しか持ち合わせてないのか(苦笑)
川勝知事一人気に入らないから、静岡県民全体を嫌う方がどうかしてると思いますけど…


◆ニュースネタ 「どれだけ松ちゃんにお世話になってきた」立川志らく、芸人仲間に決起呼びかけ…「クロだったら軽蔑すりゃいい」
そう思うのは自由だとは思います。
ただ、大衆は完全に軽蔑しちゃってるんですよね…

ジャニーズ問題にしても然りで、世間的には誰もジャニー氏が性加害してるとは思わず、
噂を聞いたとしても「クロだったら軽蔑すりゃいい」と思っていたわけですが、
結果的にそれが性加害を助長し、亡くなってから問題がぶわっと広がりを見せ、
今は元ジャニーズ事務所を軽蔑し、性被害を受けたかもしれないタレントも軽蔑してるわけで…
もし、2~3年も続くと予想される松本氏が裁判中に、何らかの形で亡くなってしまい、
後日、報道が完全に正しいと評価されるようになったとすれば、
所属していた吉本興業を始め、所属するタレントも軽蔑するってことですよね?
分かります! 味方した人達も軽蔑してあげましょう。ジャニーズ問題に倣って!

まぁ、はっきり言って、現時点でほぼクロ確定としか思えません。
飲み会があった事実は確定済み、
性行為を目的としてはいないと主張するも、性行為があったことを否定してない…
合意があった主張としてラインのお礼メッセージは弱すぎます…
既に松本氏側の防衛ラインを大きく崩されている感は否めません。

ただの飲み会だと思ってるのは男側(芸人側)だけで
女の子の側から見ると、これは「枕営業」っぽく見えてしまいます…
女性側の動機は察するしかありませんが、とても「恋愛感情」とは思えず、
支払いのいい金づる、あわよくば芸能界入り、仕事増やしてもらえるかも、
そういう認識があったのでは?、と思えちゃうわけですよ。
それってやっぱり「枕営業」でしかないでしょ、これ。

もし、仮に、本当に男性陣が単なる「飲み会」だと認識していて、
恋愛感情で女性とHしていると思っているおめでたい頭の主ならば、
女性陣は見返りを得られなかったでしょうから、恨まれるのも当然でしょうね。
まぁ、しかし、後輩芸人は恋愛感情で良い仲になった女性を松本氏に譲ったりして、
寝取られ属性か、乱交プレー好きだったとしか思えず、
どちらにせよ、世間的には「退廃的だな~」という感想しか抱けません。変態ですね。

友人として芸能人が庇い合うのも理解できますが、
時代的にこういう飲み会自体が好意的に見られなくなった世相の変化も理解して欲しいです。
「遊びも芸の肥やし」という時代はとっくの昔に終わってるんですよ…バカですか?
スポーツ界を見てごらんなさいよ。
大谷選手やダルビッシュ投手、イチロー氏のように、ストイックな選手が好まれています。
それが何故かと言えば、人々がそのストイックさに成功の理由を求めてるからです。
真面目にやるだけでは結果が残らない今の時代に、
それでも結果を残せている「理由」を人々が求めているからです。
そんな時に遊び惚けている大物芸能人の話が入ってきたらどうなりますか?
そりゃ反発が起きるに決まっています。
世間は真面目にやっていれば結果が付いてくる時代でもないのに、
遊んでても結果が残ってる芸能人が評価されると思いますか?
庇うなら、「遊んでて何が悪い」ではなく「仕事をこんなにやっています」でしょ。
最初に本人が真摯に謝罪し、仲間が仕事ぶりをアピールしていれば、
こんなに傷が広がることはなかったでしょう…
ただ、今となっては庇えば庇うほど世論の反発を招くだけで、
芸能界全体が支持されなくなっていくだけです。

結局、ストイックさをアピールすることなく、単に庇い合うだけでは、
芸能界は一般社会とは全く違う別の倫理で動いているとしか思えず、
テレビ業界への失望感を強めるだでしょう。
同じ穴の狢、自浄作用皆無と失格の烙印が押されるのは間違いありません。
その隔絶さがさらなるテレビ離れを呼ぶのは間違いないでしょう。
昨年始まった「テレビの終わり」の続きでしょうね。
今回ばかりは完全に自業自得。さよなら、テレビ業界。


◆野球ネタ 日本プロ野球選手会も問題視…和田毅「人的補償」騒動で「ソフトバンクが失ったもの」
安易に人的保障をなくせと言いますが、そう簡単にはいかないでしょう。
ではメジャー流にならって、
「ウチのチームは優勝を狙いません。年俸5000万円以上は要りません。
 選手を育ててFAの金銭保障やポスティングで球団経営します!」という球団が出て来たら、
お前らどうすんのよ? 人身売買球団かって叩くだろ?
優勝目指さないチームなんて消えろと言うでしょ。
メジャーにならったら、当然そういう球団も出てきてしまうんですよ。

そもそもの比較で言えば、球団数が違い過ぎます。
球団数が違うということは、勝者よりも圧倒的に敗者の方が多いということです。
だから多様な負け方が許容され、中には優勝を狙わない球団が出てきても成立できるわけです。
けれど日本は両リーグ6球団しかありません。
だから口が裂けても優勝を目指さないとは言えないんです(言った監督もいましたが)。
少なくとも、そう公言されたら応援する気を無くすのが日本のファンです。
土壌が違うのに完全競争こそ素晴らしいとは言えないでしょう。
勢力均衡、どの球団も優勝を狙える戦力を備えることは必要不可欠だと思います。

まぁ、暗いイメージが付きまといがちな「補償」という言葉を使うのは止めて、
ドラフト同様に「指名選手」とするなど、
暗いイメージを払しょくする努力は必要でしょう。
実際に広島や西武では色々な意味で戦力になっている選手が多いですから、
人的補償=被害者というイメージはもう持つ必要はないと思います。


◆アニメの話 今期の注目アニメ
はっきり言って、今期のアニメは賛否両論だと思います。
刺さる人には刺さるんだけど、
刺さらない人には全く刺さらない、そんな感じの作品が多い気がします。
万人向けするアニメがないんですよね…
それだけに趣味趣向が反映されやすいラインナップになると思います。

個人的には『ダンジョン飯』『佐々木とピーちゃん』『望まぬ不死の冒険者』が好きです。
『ダンジョン飯』は食べてる料理はモンスターを材料とするので、
料理アニメというよりも女エルフのマルシルの反応を楽しむアニメ。、
ゲテモノ喰い嫌いの人には全く刺さらないのでしょうが、
物語としては普通にコメディしていて面白いです。

『佐々木とピーちゃん』は正直よく分からないけど楽しみ(笑)
あらすじは、「ある日、40手前のサラリーマン男性(佐々木CV杉田)が、
ペットショップで文鳥(ピーちゃん)を買ったら、
実はピーちゃんは異世界転生した賢者で、魔法の力を分け与えてもらって異世界ライフ…
と思いきや、商品を転売する程度で、現実で変わらず暮らしてたら、
若い女性(星崎さんCV高橋李依)が暴漢に襲われていて、
魔法を使って助けたら、実は星崎さんは国家の能力者集団に所属していて、
無理矢理転職させられて異能力者を管理する警察組織みたいなのに入っちゃったよ」な話。
何はともあれ、中学生っぽいお隣さん(CV鬼頭明里)がかわいい。
ヒロインが誰なのかも分からないし、どういう展開になるのかも予想できません。
個人的な印象だと、90年代の作品の『GS美神』に似てる。
他には『ルパン三世』やドラマだと『男はつらいよ』とか、
非イケメンが魅力的な「マドンナ」と恋愛関係になるわけではないが、
心の交流を描いて互いに惹かれ合うものの、やっぱり恋愛には発展しない的な雰囲気。
それだけに逆に妄想が膨らむわけで、
1話のお隣さんだけで脳内アニメ26話分ぐらい放送しました(笑)
うん、まぁ、そんな感じのアニメだと思ってください。妄想癖はすごく楽しめるアニメ。
2話の星崎さんや椿でも妄想膨らみそうだな~

『望まぬ不死の冒険者』は、死んだはずの冒険者がアンデットとして蘇る話。
2話のリナ、3話からのロレーヌと魅力的なヒロインが好きです。
本来なら怖がられてもおかしくないのに、
誠実に誠実を返してくれる登場キャラ達が良いです。
ヒロインではないものの2話の武器屋が察するところも良いシーンでしたね。

他にはH系な『魔法少女にあこがれて』『魔都精兵のスレイブ 』『結婚指輪物語』も面白い。
『魔法少女にあこがれて』はエロすぎる…
百合だからギリギリセーフか? いや、アウトだろ!、ってな作品。
特に3話のキウイ(CV古賀葵)はヤバかった… エロすぎ。
『魔都精兵のスレイブ』はそこまでM色強くなくて良かった…
性癖はMだけど、性格はMでない主人公でバランス取ってる感じがします。
単なるドM向け作品になってたら、見るの止めてたかもしんない。
『結婚指輪物語』は、今の所、裸があるという作品なだけで、
性的な要素は薄めなハーレム(?)もの。
主人公が姫一筋を公言しているのが良さげだけど、
他のヒロインに言い寄られれて右往左往するんだろうな~(笑)

あとは、ゆるい女子高生麻雀アニメの『ぽんのみち』、
悪役らしくない裏ボスなので実質なろう系主人公な『悪役令嬢レベル99』(エレノーラが光)、
ハーレム的展開になるんだろうなと予想できる(本人シスコン)『最強タンクの迷宮攻略』、
評価は道民に任せるけど一応見る『道産子ギャルはなまらめんこい』、
ネタが小学生レベルで全く面白くないけど一応見る『姫様、拷問の時間です』、
むしろ目から鱗の正しい治癒魔法の使い方である『治癒魔法の間違った使い方』、
即死の万能感の無さを認めてるのがギリセーフな『即死チートが最強すぎて~』、
勇者シリーズかと思ったらBL勇者だった『勇気爆発バーンブレイバーン』、
普通に時代考証してて大河ドラマ的に楽しめる『明治撃剣-1874』辺りは、
色々と思う所もあるものの、引き続き視聴を続ける予定。

逆に1話だけ見て切ったのは、以下の通りと以下の理由。
『ゆびさきと恋々』…線が細すぎる男性が気持ち悪くて、内容が入ってこないので無理。
『俺だけレベルアップな件』…なろう系かと思いきや、サバイバルホラーになってる件。
 身の程を弁えずに判断して、全体に迷惑かけるとか好きになれない主人公の典型で無理。
『外科医エリーゼ』…異世界飛行機事故とかワケわからん。
 トラックも運転手巻き込んでるけど、それ以上。つーか、いつケガしたんだよ?
 手術するはずだった人はどうなるの? 事故は帰りで良かったんじゃね?
 外科医のわりに手術シーン丸々カットだし、何がやりたいのかサッパリ分からんので無理。
2話で切ったのは、
『ループ7回目の悪役令嬢~』過去のループがあまりに充実してて草。もう人生終えよ?
『休日のわるものさん』主人公が心の声を含めてボソボソ喋り過ぎ。
 どうしても黒井津さんやカワイスギクライシスと比較してしまい、エネルギー不足。
『月刊モー想科学』オカルト設定が甘すぎて、子ども向けアニメとしか思えない。

続きものでも『弱キャラ友崎くん』のイジメ描写がキツクて悩むレベル…
正面から取り組むのは良いことだと思いますが、見てて辛いのはやっぱり辛い。
『マッシュル』『ようこそ実力至上主義の教室へ』辺りは引き続き見続ける予定。
前クールからの『葬送のフリーレン』『キャプテン翼ジュニアユース編』
『シャングリラ・フロンティア』も引き続き見ています。

2024年01月14日

メディアの功罪

久々に日記も書いたし、次はもう少し時間置いてからでいいや~と思ったものの、
早めに消化しておかないといけない問題が出てきちゃったので、
サクッと勢いのままに書いちゃうことにします。


◆ニュースネタ 首相「2次避難負担なし」 偽情報に注意呼びかけ
おそらくメディアでも取り上げられたラサール石井氏の発言を言っているんですよね?
●ラサール石井『被災者にそんな金あるか』訴えが物議 岸田文雄首相の「ホテルや旅館へ2次避難を」呼びかけにかみつく
ただ、自分から見ると、「どちらも嘘は言ってない」んですよ。
確かに、ラサール氏の投稿を見ると、避難者が有料であるかのように思えますが、
実際には「行政」が負担するので、避難者に料金を求めることがないことは確かです。

しかし、問題は費用負担をする「行政」が何を指すかということであり、
結論で言えば、基本的には各自治体の「好意」にすがることになります。
貸し出す避難所を管轄する行政なわけで、都道府県や市町村になるでしょう。
災害救助法通りならば、被災した石川県に求償を求めることもできますが、
実際にはしないでしょうし、もしその結果として石川県が財政悪化するような場合に、
ここで初めて国が財政支援する形となります。
つまり、現時点で国が一銭も出していない状況は変わらないわけで、
ラサール氏の批判が完全な的外れと言うこともできません。
大規模に進めるなら国が率先して避難場所を用意する器量を見せても良いのではないか、
そういう提言だと考えれば、至極まっとうな発言だと言えましょう。
思うに、実際に手を挙げている自治体は多いわけですから、
その情報を国が一元化した上で、被災者に現物の紙情報として提示し、
そこまでの移動方法・費用の面倒を見て、初めて2次避難は成功するのではないでしょうか。
「熊本県が手を上げてるし、熊本行けば?」では乱暴すぎるでしょうに…

どっちも言葉足らずと言いますか、
自己主張のために敢えて言葉を伏せている面は否めないので、
どちらも客観的に正しいということはできません。
そういう場合に解説を加えるのがメディアの仕事なわけで、
上記記事の最後の方には被災者は無償で利用できると書かれていますが、
見出しだけ見ればラサール氏の発言を引用して、
有償であるかのように誤解させる記事になってしまっています。


つまり、最大の問題はネット社会の「おとり見出し」とも言えるもので、
各配信社は記事をクリックして読んでもらわなければ話にならないため、
敢えて過激で興味をそそるようなタイトルを付けてしまうということです。
実際に中身を見るとたいしたこと書いてなかった、そんな経験をした人も多いでしょう。
中には記事を読まずに、見出しだけで終える人もいますから、
結果として誤った情報が伝わりやすくなってしまうということです。

特に被災者はインフラが悪化していることもあり、
ネットに繋げられたとしても、記事の中身を見たり、
裏付けを調べる余裕もないでしょうから、当然配慮すべき事柄なわけです。
それをメディアがしていないのが最大の問題であり、
誤解を与えないような記事作りをするのが当たり前なのに、
誤解を与えることで記事を読んでもらおうとする辺りが末期です。

そもそも、ラサール氏の発言など、
有名人の発言を持ってきて政治批判させてる辺りが最大の問題であり、
批判したいなら、自分達の言葉で批判するべきでしょうに。
それをわざわざ有名人の発言やネットの発言から引用したりして、
しかも、それを解説や評論を加えずにそのまま載せちゃう辺りは、
もう記事と呼べるものではありません。
そんなの個人ブログと変わらないでしょうに…

メディアの質の低下が今回の騒動の最大の問題だったと思います。
まぁ、それに影響される民衆も民衆なんですけどね…
騒ぐな。まずは自分で調べてから騒げ。
今こそ届けたい古のワード「ソースは?」。


◆野球ネタ 「引退します」...《FA人的補償騒動》の渦中でGMに示した和田毅の「悲痛」
今まではソフトバンクが泣きを入れて西武が再考した日刊スポーツ説、
西武が騒動を鑑みて当日変更した東スポ説とがありましたが、
こちらはさらに踏み込んだ話になっています。

これまで、今回の騒動に対する和田投手のコメントがなかったので、
てっきりそこまで話が及んでいないのかとも思いましたが、
こちらの説では和田投手が引退すると言い出したから、
ソフトバンクが慌てて収集を図り、プロテクトされていた甲斐野投手と入れ替える形とし、
西武がその甲斐野投手を指名したという形になっています。

この説が正しいとすれば、交渉中にプロテクトを入れ替えるという違反行為をしている上に、
ソフトバンクは和田投手に人的保障移籍を打診するまで、
事の重大さを理解していなかったことになります。
つまり、和田投手をプロテクトで外した意図は、移籍になっても構わないという意味で、
決して戦術的意味でベテラン投手をプロテクトから外したのではなく、
純粋な評価としてプロテクト28人に入らなかったことになります。
もし、戦術的な意味で外したのであれば、
和田投手に打診する前に西武と交渉していたはずだからです。
本人の意向を確認しに行った時点で、「移籍やむなし」と考えていた感は否めません。

そうなてくると、小久保監督が和田投手を開幕投手候補に挙げながらも、
その意向を無視して和田投手をプロテクトから外した意思疎通の無さ、
和田投手に「引退します」と言わせるまでにプライドを傷つけたことを考えると、
ソフトバンクのフロントは二重三重に失態を繰り返してしまっています。
さすがにこの感情のしこりは解消しがたく、
フロントの刷新を含めた対応が必要になってくることでしょう。

…まぁ、はっきり言って、最悪な中身でしたね…
一部報道ではフロントが主導権を握っている球団で、
球団内でモノ申す人は追い出されたみたいな話もありましたが…
今回の対応を見ていると、球団に提言をする和田投手を煙たがったという邪推は、
あながち外れてなかったのかなとも思えますね…


FAの人的保障に対する提言は数多くありますが、
どれもFAで取る球団に優位に考えている節があります。
即戦力のドラ1候補が12人揃うか分からない年もあるのに、
ドラフト2位・3位を委譲しても意味がありません。
また、FA選手の移動も下位球団から上位球団に動くことが多いので、
ウェーバー順となる2位指名では、実質3位相当のドラフト指名権移譲になり
全くもってメリットがありません。
ドラフト指名権を委譲するなら、ドラフト1位に決まってるでしょ。バカなの?
ただ、くじ引き2回参加はそれ以外の球団の不利益になりかねないので、
獲得球団の1位は失効し、各球団の1位指名後、
2位指名前に1位相当として指名できるとするのがベターでしょう。
そこに満たない提言は何も考えていないも同然です。
取られる側の気持ちになれや。

そもそもで言えば、メジャーと同じく支配下選手を30~40人程に収め、
他は12月になったら全員自由契約にすればいいんですよ。
若い選手が戦力外となって、育成選手になるにしても、
その大半が戦力外となった球団の育成選手になってますし、
そこまで球団の不利益になることはないんじゃないでしょうか。
もし、そこに1軍枠を保証するなど、良い契約を提示する球団があれば、
そっちを選べばいいわけですし、
11月中にFA・ドラフト指名選手以外はプロテクト枠30~40人以外は、
12月に一斉自由契約でいいと思います。
そうすれば、そもそも人的保障なんて問題は起こらないでしょ?

そこまで改革する気がないなら、おとなしく人的保障で我慢してればいいじゃないですか。
広島や西武の対応のおかげで、昔ほどネガティブな印象はなくなりましたし、
現役ドラフト同様に求められて移籍することに誇りを感じて欲しいです。
生え抜きの球団で野球人生を終えることが、
必ずしも良いとは言えない世の中になってるわけですしね…


◆野球ネタ 【西武】人的補償でソフトバンクから移籍の甲斐野央が心境告白
 ライオンのヘアバンダナでやる気十分「買ってきてもらった」

こうやって移籍をポジティブに捉えてくれると、ファンも応援しようと思えますね。
古巣への惜別の言葉でも「こっそり応援してください」と言ってみたりと、
茶目っ気のある言動が魅力的ですね。人気が出そう。

FAの人的保障は色々と言われていますが、現役ドラフト同様に、
相手球団に求められて移籍するわけですから、
もっとポジティブに捉えていいと思います。
単純にソフトバンクよりも西武の方が評価が上だったという話。
FAが金銭を評価として移籍するものなら、
人的保障は戦力・人間力としての評価で移籍が決まるわけですから、
現役ドラフトと変わらぬポジティブな評価でいいと思いますよ。
どちらも30人前後から選ばれた1人なわけで、
人的保障は他球団の先行指名もない純粋なドラ1ですから、もっと評価しましょう。

2024年01月11日

11日朝「人的保障は和田!」⇒夕方「甲斐野です」

日刊スポーツさぁ…
●【西武】山川穂高の人的補償に和田毅指名へ 近日中に発表 ソフトバンクの顔が衝撃の移籍
11日朝はソフトバンク・西武ファンともに大騒ぎでしたが、
夕方には正式に甲斐野投手であることが明らかにされ、混乱は収束しました。
●西武・渡辺GM、甲斐野獲得の決断は「今日です」 救援右腕加入に「現場も喜んでいた」
いやー、何だったんでしょうね?
最初から完全な誤報だったのか、
それともプロテクト漏れしていたのは事実で候補の一人だったのか、
それとも朝の報道への反応を見てソフトバンク側が泣きを入れたのか…
詳細は分かりませんし、明らかにもされないでしょうが、
野球ファンの中で思った以上の騒動になったのは確かです。

まぁ、反応は大方の予想通り、ソフトバンクは大ショック、
西武ファンは大歓迎という感じだったので、
和田投手の移籍が幻に終わって惜しい気持ちもありますが、
それでも甲斐野投手も故障さえなければストッパーも任せられる逸材なだけに、
まだ抑えが決まっていないライオンズとしては良い補強だったと思います。
んー… やっぱ惜しいな(苦笑)
実際、リリーフ陣も抑えを増田投手かアブレイユ投手で固め、
8回を豆田投手に任せる形で落ち着くと思うんですよ。
そこに甲斐野投手が割り込めるかどうかは正直分からない面もあるのですが、
何が起こるか分かりませんし、リリーフが手薄なのは間違いないので、
甲斐野投手には新天地で頑張っていただきたいです。

【1月12日追記分】
●【西武】球界ザワついた〝山川穂高移籍〟のウラ 甲斐野央以外に挙がった人的補償候補3人
うーん…プロテクト漏れした選手の名前を出してしまうと、
こういう騒ぎになってしまうので、禁止されているはずですが…
これは漏らした関係者に何らかの処分が必要になってくるかもしれません。

実際の所、どうだったのかは分かりませんが、
少なくとも和田投手がプロテクト漏れしていたのは事実だろうと思われます。
最終的に甲斐野投手になった経緯はよく分かりませんが、
早朝の報道が何らかの影響をもたらした感は否めないでしょう。
西武ファンはほぼ歓迎ムード一色でしたが、
ソフトバンクファンの落ち込み様は凄かったですからね…
結果的に言えば、カンニング竹山氏の願いが通じたのか、
想像以上の騒ぎになったことで方向転換があった可能性は十分ありそうです。

そう考えると、日刊スポーツのフライング気味の記事だったとはいえ、
結果的にそれが「観測気球」となり、西武球団の方向性を変えたという意味では、
日刊スポーツの記事は大きな意味を持ったと言えるでしょう。
あの記事が出ていなかったら、本当に和田投手を西武が取っていたかもしれません。
スポーツ紙に触発されたソフトバンクファンの意思が、
人的保障の結果を変えたように思います。
西武球団としても、優勝を争うライバルとはいえ、
ソフトバンク球団が無くなってもらっては困りますしね。
水面下での配慮があった可能性は高いと思います。


◆ニュースネタ 「被災地の声を聞かない」岸田首相「新年会3連チャン」に集まる反感
勿論、被災地への対応もやってるんだとは思いますが、とてもそうは見えないのが…
経団連や経済同友会の経営者に被災地支援を呼びかけるのも仕事だと思いますが、
それでも寒空の中で生活せざるを得ない被災者のことを考えると…
とても納得がいくものではありませんよね…

●地震からの復旧・復興へ予備費を1兆円に倍増
どうして「予備費」なのか。
それこそ「補正予算」を組んで震災復興に全力を掲げるべきでは?
現時点では復興にいくらかかるか分からないという事情があるとはいえ、
今年度の予備費が4000億円余っているうちの48億円しか支出しなかったのに、
ポンと倍増の1兆円になる意味が分かりません。
それなら4000億円の予備費を投入し、
来年も5000億円の予備費を設けるで良いのでは?

明らかに別の意図、選挙前の緊急経済対策と言う名のバラマキに使用したりと、
震災復興意外に流用しようとしているようにしか思えません。
ちゃんと震災復興のために使いなさいよ。
東日本大震災の時のような各省庁の予算確保のための
訳の分からんイベントに使用することのないようお願いしたいです。
人間の生命が掛かっていることなんだから、真剣にやってください。
●能登で活躍「トイレトレーラー」で見た深刻な現場、上水道が止まって最悪な状況でも災害関連死を防げ

●自衛隊派遣、増員が容易でない背景 能登半島地震と熊本地震の差
これもよく分かりません。
道路が寸断されてるからこそ、海や空から支援できる自衛隊が必要とされてるのでは?
最後にある「きめ細かな支援」が必要とされるのは、今後の話なわけで、
まずは救助活動をすることが最優先なのではないでしょうか。
緊急時でも自立した活動ができる自衛隊の皆様には頭の下がる思いですが、
果たして自衛隊の派遣がスムーズに行ったかどうかは、
説明されてもなお、素人には理解しかねる点です。

それとは関係なしに個人的にボランティアで現地入りした人を批判する風潮もありますが…
個人的にはそれもどうかと思っちゃいます。
行くかどうか迷っているなら、今の段階では石川県北部には行かないよう勧めますが、
実際に行ったのであれば、野次馬根性でない限り、とやかく言う話でもないでしょう。
もっとも、被災地は石川県だけではありませんから、
新潟県や富山県のボランティアに参加するのも良いと思います。
●傾いた自宅で過ごす家族が「めまい」…水道管理業者「家を解体しなければ、水を通せない」

逆にこのご時世になると、街頭募金活動の方がどうかと…
今はネットや電話で気軽に募金できる時代ですから、
ことさらに募金活動を呼びかける必要性もないと思います。
むしろ、集めたお金を管理して届けることが難しくなるだけに、
結局、赤十字頼みになってしまうのであれば、
公共的な募金の呼びかけに応じる方がいいように思います。
全く意味がないとは言いませんが、あまり意味ある活動とも思えません。
募金詐欺を疑われちゃいますから、身元の証明をするだけで一苦労じゃないですかね…

それとインフラの整備が絶望的な状況なこともあり、
そろそろ東日本大震災時のように緊急避難的に県外へ移動することも考える必要があるでしょう。
もはや「地域コミュニティ」が…と言ってる場合ではないでしょう。
既に地震で壊れちゃってるのだから、生命を大事にする決断をするべきだと思います。
残った家も地面が割れて隙間ができてしまえば、もはや欠陥住宅です。
そう考えていくと、今回の地震の被害規模は熊本地震程度では済まず、
後から蓄積的にダメージが広がっていく可能性もあり、
壊滅的被害を出した能登半島北部以外も含めた抜本的な修繕が必要になってくると思われます。


◆ニュースネタ 【ソフトバンク】王会長が山川穂高の獲得理由を熱弁「当然のこと」不祥事あっても批判覚悟で決断
これが「世界の王」と言われた男の言葉ですか…軽蔑します。
山川氏は何の償いもせずに、西武球団の制裁から逃げた男ですよ?
別に西武球団は山川氏を解雇したわけでもなく、チャンスを与えないとも言ってません。
償いをするというなら西武球団ですれば良かった話。
それを制裁的減俸から逃げる所か、高値で引き抜いたのはソフトバンク球団でしょ。

つまり、むしろ山川氏から償いの機会を奪ったのはソフトバンク自身で、
脱走の手引きをした張本人だとも言えます。
そんなの再チャレンジではありません。
罰が嫌で逃げただけの脱走犯に再チャレンジも糞もないでしょうに。
被害者と示談も成立していないのに、事件のどこが解決済みなんですか?
事件のことを調査して知りながら、獲得したソフトバンク球団は、
山川氏の事件や行為を正当化することになってませんか?

そういうことは、せめて示談が成立し、一区切りを付けてから言ってください。
何も解決してないのに、再チャレンジは論ずるに値しません。
償わない逃亡犯に仕事を与えることが、あなた方の言う「再チャレンジ」なんですか?
順番が違うでしょう。
全く禊が済んでいない真っ黒な人間をどう認めろと言うのですか?
示談が成立してないなら、ソフトバンクも罰を与えるのが筋です。
その上でもう一度しっかりとした謝罪会見をして、初めて「再チャレンジ」が始まるわけですよ。
被害者に謝りもしてないものを謝罪とは言いません。
一体、入団会見では何に対して謝ったんですか? 正確に言ってください。

さすがに王会長は過去にそんなことはしていないと思うので、
あくまで一般論として言いますが、
こういった女性問題で擁護している人は「不同意性交」を甘く捉えがちです。
「ホテルに一緒に行ったから」「セックスして良い雰囲気になったら」はもう通用しないんですよ。
同意があっても、相手の嫌がる首絞めセックスやSMプレイはアウトです。
ダメなものはダメ。きっちり同意の上でしか成立しなくなったんです。
身勝手なセックスをしたら嫌われる時代ではなく、逮捕される時代になったという話。
その違いを理解していない老人が多すぎます。ダメなものはダメなんです。
嫌がる所を無理矢理セックスすれば、相手が妻であってもアウトな時代なんですよ。
そこを理解してから女性問題を語ってください。
そうでないと「ああ、この人は身勝手なセックスばかりしてきたんだな」と思っちゃいます。
だから軽蔑されるんですよ。当たり前でしょ?

●《活動休止発表の松本人志》告発者A子さんは「裁判になったら証言台で説明します」 松本 〈とうとう出たね。。。〉に専門家は「まさにセカンドレイプ」
正直「やってそう」とは思うものの、憶測で物を語るのはいけないことなので、
現時点では何とも言えない所ではあります。
ただ、一つ言えるのは、山川氏の事件もそうでしたが、
ラインの返信だけで性的同意があったとは言えないということです。
やった側は金科玉条のようにラインの返信を見せびらかしますが…
あなた達は「社交辞令」という言葉を知らないんですか?
他の関係者の迷惑にならないよう、当たり障りのない返信をすることはあるでしょうに。
それだけで性的に満足を得たと考えるのは、男性の驕りです。
だから男はバカにされるんですよ。実際バカだし。

●もう叱られたくない…松本人志の性加害報道でNHK「チコちゃん」の“中の人”が問題視されたワケ
記事にするなら、事の真偽を調べてからにしては?
最後にあるように「バラエティ番組でのトークということで誇張されている可能性もある」わけで、
少なくともそれぐらいは調べてから記事にすべきでしょう。
仮に事実であったとしても、既に当事者と和解済みかもしれませんし、
被害者側が触れて欲しくない過去かもしれません。
あまりにも安易。憶測で物を語るべきでないという典型例でしょう。
公益目的性が低く、ネットの誹謗中傷と変わりませんよ。
明確に名誉棄損が成立してしまうような記事です。もうちょっと調べましょうよ…


◆ニュースネタ 【波紋】能登半島地震めぐり川勝知事の支援会議“欠席”を問題視…県議会自民党会派が対応を協議
ちょっと何を言ってるか分かりませんね…
川勝知事を批判するなら、自民党のボスである岸田総理の新年会も批判するべきでしょう。
ましてや、この会議で具体的に決まった内容はなく、各自支援の約束をしただけ。
既に会議前日に支援を発表し、行動に移していた静岡県が批判される理由はないでしょう。
無断欠席したとかならともかく、代理出席してるし、特に発言を求められたわけでもない。
口約束しかしてない方が危機意識が強いと称えられ、
行動した方を危機意識が薄いと批判する理由が分かりません。
むしろ、馳知事はこちらに顔を出していて良かったの…?と思うぐらいですけど…

年末のリニア関連の記事も然り、悪意をもって貶めようとする節があるのは気に入りません。
まぁ、取材でリニアは2037年までに開業すれば良いという、
勘違いなんだか、そういう話が実際にあるのか、個人的希望なのか分からん発言してるので、
ツッコむならば、そちらの方だと思うんですけど…


◆2023年の冬アニメの感想(ネタバレ注意)
ほぼ当初の感想通りの結果で、
『葬送のフリーレン』(放送中)、
『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』、
『アイドルマスター ミリオンライブ!』の3強だったと思います。

≪以下、ネタバレありにつき追記に記載≫

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2024年01月03日

新年明けまして…

全然めでたくねぇし… まだ2023年だったら良かったのに…
元日の能登地震で正月気分も完全に吹き飛んでしまいました。
2日には被災地に向かおうとした海上保安庁の飛行機が事故になるし…
波乱含みの年明けに、心中穏やかで過ごせていない人も多いことでしょう。

なにはともあれ、人命第一。
悲しむことも、悔やむことも、恐れることも、全部後でいくらでもできるので、
今はある命を大事にして生きたいものです。


◆ニュースネタ 【能登半島地震】県内死者57人に 約3万2000人避難
おそらく翌日にも情報が更新され、さらに悪化している可能性が高いでしょうが…
当初は北陸地方全体で5~6人しか報告されておらず、
本当なのかな?と思っていましたが、3日になって情報が伝わってきましたね…
特に珠洲市や輪島市では津波や火災に見舞われ、壊滅的被害が伝わり始めました。
石川県は県庁所在地の金沢市が南部に位置しており、
北部に行くほど田舎になっていくためか、情報伝達が遅れた感は否めません。

平時には「便りがないのは良い便り」なんて言いますが、
災害時はその逆で、便りがないのは何かあったに違いないと思わねばなりません。
情報が把握できてない時点でも、ワンテンポ早く対応することが大事だと感じました。
東日本大震災でも翌日になって壊滅的被害が伝わってきましたが、
あの時はリアルタイムで津波の映像も流れたことで、ただ事ではないことが分かりましたし、
今回は地震の被害自体は新潟や富山を含めて広範囲に出たものの、
能登半島北部に局所的に壊滅的被害をもたらすことになったことで、
リアルタイムな情報伝達が一歩遅れてしまった感は否めません。
常に地方公共団体との連絡体制を密にしておき、
災害時に報告がない場合は自衛隊を緊急出動させるなど、
さらなるプッシュ型支援が必要なように感じます。

●がれきから冷たくなった娘2人、崩れ落ちた家の前で立ち尽くす男性…地震と津波に襲われた輪島
辛いですが… これが現実です…

最大の問題は被害がこれで収まらない可能性があることです。
1日には夜でも10分毎に震度2~3の地震が頻発しており、
3日の時点でも震度5クラスの余震もあり、依然として落ち着きを見せていません。
さらに3日夜には雨の予報もあり、ひび割れた地面に水が入り込み、
新たな土砂崩れを招く恐れがあります。

地震のメカニズムは今後検証されていくでしょうが、
一部報道では未発見の断層があったという報道もあり、
付近に志賀原発を抱えていながら、この程度の調査しかしてなかったことに愕然とします。
もっと詳細な調査をしていれば、警鐘を鳴らせていた可能性はあります。
近年も1年に1回程度は地震が起こっていた地域ですから…

あくまで私見ではありますが、北陸は古くは本州とは別の土地であったとされ、
島が地殻変動で移動してぶつかって北アルプスを形成したと言われています。
衝突前がどういう地形だったのか分かりませんが、予想するに、
比較的地盤の固い富山県を中心に島が存在し、
その合体の境目が新潟県の糸魚川付近で、石川県の能登半島付近だと思われます。
そういう意味では同様に衝突して生まれた伊豆半島と似ている節があります。
一説では、その伊豆半島が逆に離れているという話もあり、
今回の能登地震でも地面から裂けるような割れ方をしている場所が多く、
同様のことが起こっている可能性もあります。
日本列島が逆にバラバラに離れていく力が作用しているのではないか?
勿論、それは100年単位の話ではなく、数万年単位の話になるでしょうが、
単純に地震の揺れだけを想定した耐震構造では限界があることも覚悟せねばなりません。
だって今後の地震は建物ではなく、地面の方から割れていくわけですから…
新しい建築方式の必要性を感じずにはいられません。

●テレ東の英断に感謝の声「心が落ち着きました」 地震中継→バラエティーを真っ先に放送、担当Pが複雑胸中
あくまで結果論ですよ? 結果論としては「放送すべきではなかった」と考えます。
これだけの大きな地震被害が1日時点では伝わっておらず、
その前に放送していた地震関連ニュースでも、同じことの繰り返しで、
真新しい情報がまるでない状態でしたから、そういう判断になったのは致し方ないのですが、
結果的に、この判断が地震の被害を矮小化して伝えることになってしまったと思います。
フェイクニュースを懸念したのか、リアルタイムで情報が入ってきた東日本大震災とは異なり、
放送局もなかなか情報を伝えきれなかったのは大きな反省要因でしょう。
ある程度の信憑性が確保できるなら、動画投稿サイトの動画でも採用すべきだったと考えます。
結果的に映像がなく、言葉だけで伝えきれなかったことが、
災害報道が物足りなかった最大の要因でしょう。

あとは過剰な視聴者への「配慮」ですね。
東日本大震災の津波の映像でも言われたことですが、
ショッキングな映像を子どもに見せたくないという気持ちや、
暗い気持ちになるから見たくないという気持ちも分かりますが、
でもそれはフィクションではなく、現実に起こっている映像なんですよ。
どんなに覆い隠そうとしようとも、毎日どこかで事件が起こり、
火事が起こり、交通事故が起こり、人が亡くなっている事実は隠せません。
それを「配慮」という言葉で隠してしまえば、それはただの「隠蔽」です。
この世に恐ろしい事なんて一つもないよ、という嘘を教えるんですか?
どこの共産主義国家だよ。笑うわ。
心の安寧は安全な所にいる人間が自分ですべき話。
必要な災害情報を提供することこそがメディアの仕事でしょう。
過剰な「配慮」で仕事を怠るな。人間を、子どもを舐めるな。
自分の心をは自分で制御するしかないんですよ。誰も気遣うものではない。

●能登地震、偽情報がSNSで拡散…架空の地名で「助けて下さい」・原因は「人工地震」
一方でこういう悪さをする人間がいるのも事実。
今の法律でも偽計業務妨害で裁けそうな気もしますが、
災害時の悪質なデマ情報に振り回されないためにも、
別の罰則規定を設けることも必要でしょう。
「内乱罪」に準ずるような、悪質なデマ情報は明確に罰することも必要だと考えます。
こういうのがあるから、マスメディアも情報に振り回されることになっちゃうんですよ。
そして、その煽りは情報を必要としている国民に降りかかっちゃうわけです。


◆ニュースネタ 羽田管制官「JAL機に着陸許可」…「滑走路手前まで」と指示された海保機、着陸機見ていなかったか
こういうので誰が悪いとか言いたくはないんですが…
唯一、情報を完全に把握できたのは管制官なのは間違いないんですよ…
海上保安庁の職員としては、一刻も早く被災地に行きたいのは間違いなく、
その逸る気持ちを理解できていなかった管制官が、
「留めたつもり」になったのが間違いだったと言わざるを得ません。

これはもうマニュアルがどうとか、ミスがあったかどうかという話ではなく、
心情を察することができたかどうかの問題です。
要は戦場なんです。
必要があれば、マニュアルを無視しで強く言うことが管制官の仕事なんです。
その三者の気持ちのズレが今回の悲劇を招いた気がします。

とはいえ、管制官を責めるつもりもありませんし、そうすべきではないでしょう。
これはあくまで仕事を超えた「配慮」の問題であり、それがすれ違った悲劇という話です。
今後も災害支援など緊急性の高い離発着が行われると思いますが、
その時に今回の悲劇を活かせるように、緊急時の対応を磨く必要があると思います。
なにはともあれ、乗客に被害が出なかったのは不幸中の幸いでしょう。
こちらはよく緊急時の対処ができていたように思います。
亡くなった海上保安庁の職員の方々は災害関連死として扱い、
彼らの無念に手厚い配慮をしていただきたいです。


3日には福岡県小倉駅付近の商店街で火事が発生したとのことで…
ぼにゃりと油断せずに、しっかりと生きていかなければなりませんね。
新年気分は吹き飛び、ただただ「生」の尊さを感じる2024年の始まりでした。
一人でも多くの生命が助かりますように…
災害も事故も自殺も、一人一人が少し気を付けることで、
一人でも多くの生命が助かる一年にしたいものです。

2023年12月31日

今年も終わり

いやー、一年経つのが早いですねぇ…

今年を振り返ると、(今年も?)不祥事が非常に多い一年でした。
大きいもので日大・ジャニーズ事務所・宝塚・ダイハツ・自民党キックバック、等々。
野球界でも西武・山川氏の婦女暴行事件に不義理FA移籍、パワハラで楽天・安楽氏が解雇、等々。
お騒がせの一年だったように思います。

ダイハツの検査不正問題を除けば、
一昔前なら流されていたようなパワハラ・セクハラ・イジメ・性暴行事件であり、
内々に処理されていたものが一気に噴き出している感じがします。
それだけ国民の権利意識が高まってきたことを示していますが、
一方でSNSを中心に過剰な叩きも見られ、過渡期の難しさも感じられます。
やはり必要なのは「建設的な議論」であり、
単に非難・批判したいだけというのは避けるようにしたいものです。


◆ニュースネタ ウクライナ世論調査「領土諦めてもよい」19%、昨年5月からほぼ倍増…厭戦ムード少しずつ拡大か
この問題をどう考えればいいかは、かなり微妙な所で、
ウクライナ国民に実際に聞いてみないことには分からないことですが、
少なくとも昨年と比べてウクライナが達成できた目標は2つあるわけです。
1つはEUへの加盟申請が認められたこと。
勿論、ハンガリーなど反対国もいるので、すんなり加入とはいかないでしょうが、
事実上の西ヨーロッパ経済圏への参加が大きく進んだことになりました。
もう1つはクリスマスの変更。文化的にも東方正教会を脱したことを意味します。

要するに、ウクライナの人々の感覚がロシアから完全に離れ、
西ヨーロッパに傾いたことを意味します。
そして西ヨーロッパもロシアへの不安を抱えながらも、概ね歓迎しているということです。
西欧社会の一員として安全が確保されるのであれば、
元々国民感情があまり良くなかったウクライナ東部を切り捨てても良いと考える人達が
増えつつあるということでしょう。
将来的にEUやNATO加盟に繋がれば、
ロシアのNATO加盟国と隣接したくないという政治目標は達成できなくなるわけですから。

とはいえ、依然として6割以上の人々が戦争に賛成しているわけで、
パレスチナ問題でやや支援ムードが下がっているだけに、
ロシアにゴリ得させないようにウクライナを支援する必要があるでしょう。
逆に言えば、世論のハードルが下がって停戦協議がしやすくなったとも言えるわけで、
西欧社会がウクライナを受け入れる限り、妥協点も見えてくるように思えます。


◆ニュースネタ パレスチナ・ガザ地区問題
かなり微妙な問題なので、これまで語らずに来ましたが…
まず、第一にガザ地区全体で見れば、和平を破って侵食を繰り返してきたイスラエルが悪いです。
しかし、今回の発端に関して言えば、
政権与党でもあるハマスの無差別的誘拐(外国人や非ユダヤ人を含む)は許し難い犯罪であり、
そこら辺が欧米諸国がイスラエルの軍事侵攻を止められなかった理由でしょう。
ただ、今のイスラエルは過剰に攻撃し、当初のハマス打倒からガザ地区占拠に舵を切りつつあり、
事実上の領土侵攻を正当化することになりかねず、認められません。
つまり、①イスラエル悪い②ハマス悪い③イスラエル悪いを繰り返しており、
人によって判断が分かれることも已む無しのように思えます。

中東諸国を含む第三世界諸国に理解して欲しいのは、
日本人は「誘拐」という犯罪を非常に嫌っているということです。
第三世界の国々からすれば、誘拐もテロ戦術の一環なのかもしれませんが、
日本人にとっては人質の安否の問題とともに、そのやり方=手段を毛嫌いします。
日本人の方法の美学と相いれないんですよね…
そういう手段を取る相手とはやはり付き合えないですし、信頼することができません。
逆に言えば、日本以外の国々がハマス誘拐という犯罪に手を染めつつも、
軍事行動を行うイスラエルに批判的なのは、
誘拐に対する評価が若干違っていることも理解する必要があるでしょう。

そう考えていくと、日本人の立場から言えば、
少なくともハマス側は誘拐した民間人の解放はマストであると考えます。
まぁ、もうパレスチナの人達がハマスを追い出すのが一番いい結末でしょう。
それができないならイスラエルを押し留め、
ガザ地区の独立性をなんとか維持することが大切だと考えます。


◆ニュースネタ 「契約キャンセルを」「事故が心配」…ダイハツ不正に利用者も怒り・困惑、従業員に不安も
何が問題かと言えば、事故が起こらないと分からない話、という点ですよね…
今も自動車を運転している利用者からすれば、確かめようもない話です。
逆に言えば、事故の後遺症で運転できなくなった人や、既に事故で亡くなった人に対して、
この不正が本当に影響しなかったと言えるのか否か…気になる所です。
多くは運転者の過失として処理されてしまうだけに、
今後、自動運転の車が一般化することも考えれば、
自動車の安全確保はメーカーに課された重大な義務であり、交通行政の大前提です。

というわけで、今実際に運転している人は心配することはないと思われます。
事故を起こさないように運転するのは不正の有無に関係なくすべきことですし。
問題はブランドイメージの毀損と事故の補償であり、
会社への影響がどれだけ広がっていくのかは予測が難しい所です。


◆ニュースネタ 崩れたクリスマスケーキ、高島屋「原因の特定は不可能」 会見で陳謝
結構なお値段のするケーキですから、購入者はビックリしたでしょうなぁ…
このケース、原因を特定しても意味がないです。だから高島屋の判断は正解。
仮に運送を担ったヤマト運輸にミスがあったとしても、
損害賠償請求をして赤字を補てんした所で、
失った信用は全く取り戻せないわけですから、
詰めが甘かったということで頭を下げた方が救いになります。
企業ブランドイメージって難しいですよね…


◆ニュースネタ 料理研究家リュウジさん炎上…「味の素=毒のデマ」が100年以上続く3つの原因とは?
ちょっとしたニュースがここまで発展するとは…率直に驚き。
件の噂は全く聞いたことがないですねぇ…
『美味しんぼ』のやらかしは日常茶飯事ですし、信じる方がどうかしてる。
まぁ、味の素側にもデマ払拭の努力が足りてない印象もありますが、
とはいえデマはデマなので、これを機に見解を改めるようにしましょう。

最後の部分のアメリカの対応で言えば、
トランス脂肪酸関連でマーガリン忌避はよく聞きますし、
自分でも過剰には取らないようにしています。
まぁ、自然界の食品でも多量摂取でアレルギー反応を起こすことはあるわけですから、
何事もほどほどが良いという結論に落ち着くことになるでしょう。


◆ニュースネタ 「リニア反対でゴネる静岡県」批判に静岡市長が反論、池上彰が指摘する原発問題との共通点
リニア批判も酷いものばかりで… まさに批判ばっかりで対案なし。
川勝知事が対案出したら出したで批判するし。どっちにしろ批判するでしょ、お前ら。
「リニア妨害」とか変なレッテルも貼られてますが、一番妨害してんのはJR東海自身です。
元々、地下水が漏れないように工事するから大丈夫と言っておきながら、
やっぱ無理だけどOKだよね?とか言い出して話がこじれたわけで、
JR東海側が田代ダム案を提示しながらも1年半音沙汰がなく、
いたずらに時を費やしながら、リニア遅れるのは静岡県のせいだと言い出す始末。
お前らが国策にケチ付ける奴はいないから最終的に諦めるだろうと舐めてたからこうなった。
日本企業の悪い所が集約されています。
時間が経っても計画を見直さないし、本当にそのままで大丈夫なのか?
大阪万博同様に時間が経つにつれて混迷するのが目に見えています。


◆ニュースネタ 【ソフトバンク】逆風の山川穂高に「睡眠不良」の悩み 球団は行き過ぎた〝社会的制裁〟を危惧
逆に聞きたいのだが、「反省している」とは何を反省しているのか?
①被害者女性との示談も成立していない、
②騒動で迷惑をかけた西武球団やファン、スポンサーに対面で謝罪していない、
③減俸を受け入れずにFA宣言して今年以上の高額年俸で移籍した、
さて、この「事実」のどこに「反省」という文字があるのか? 言ってみろ。

少なくともFA宣言前に西武球団で謝罪会見を行って区切りをつけていたなら、まだしも、
逃げるように文書で言い訳をしただけで雲隠れ。
スポンサーには松井稼頭央監督が謝罪する始末。
反省しているなら、普通にケジメを付けるでしょう。
まぁ、百歩譲って身綺麗にするために示談中で参加できなかったらまだしも、
まだ示談が成立してないと言うし、そもそも山川氏に示談する気もない。
どこに「反省」があるんですか、これ。
こういうのを一般的に「反省してない」と言うんですよ。違いますか?

こんなの擁護することが不可能ですし、擁護する奴の気が知れません。
西武ファンにFA移籍の悲しみよりも、怒りや安堵感が大きいのは、
このオフに行ってきた山川氏の失礼な行動によって、
反省がないことが分かっちゃったからですよ。
逆にマスコミはこんなの許しちゃっていいの?
再度やらかして、ジャニーズ事件の二の舞になるだけでしょ。


◆ニュースネタ 「育成のソフトバンク」に何が起きているのか? 今オフ、主力が続々提言
他球団からすれば、「大型補強の反動だろ」としか思えないわけですが…
まぁ、一つだけ言えるのは、「風通しが悪いな」ということです。
選手の意識が低いなら、直接言えばいいのにフロントを通して言う。
それだけ接点が少ないことの証でしょう。
同じチームなのに、まるで別チームのような接し方になっているような…
他人事と言いますか、むしろ下からの突き上げがなさ過ぎて、
1軍選手の危機感の方が足りてないようにも思えます。
自分も育成に落とされるという危機感ないのかな?

逆に西武球団の場合は、1軍選手以外は全て育成選手と割り切るぐらいにズバズバ切ってます。
1軍に呼ばれない選手は容赦なく育成選手に落とす感じですね。
それが良いことなのか悪い事なのかは別にせよ、
手術の影響で育成選手に落とされた森脇投手を見るに、
育成に落ちたからといって強制大幅ダウンとはなっていないようなので、
そこまでの不利益はないのかなとも思います。
まぁ、1軍の試合に出なければ、年俸も上がらないわけですから、
稼ぎにならないという意味では支配下選手の方がいいに決まってますが。
そんなわけで、逆に育成契約が一般化していることで、
ドラフトでも上位・下位指名や育成指名の区別なく、
平等に機会を与えて選手を育成している感じですね。
来季以降はさらに風通しもよくなるでしょうし、
玉田投手や長谷川選手ら育成出身の選手も羽ばたきそうな雰囲気ですから、
「育成の西武」と言われることを期待したいです。


来年こそは良い年になりますように…
膿を出すのはこれっきりになることを祈りたいです
(まぁ、隠蔽しちゃうよりも、出しちゃった方が全然良いとは思いますが)。
来年も更新は気ままになるとは思いますが、細々と継続するつもりなので、よろしくお願いします。

2023年12月19日

『キックバック』

時期が時期ならば、流行語大賞を取ってもおかしくありませんね…
『増税メガネ』はシンプルに悪口な上に、品がなかったですし。
それに比べて『キックバック』は実に分かりやすい。

●「ポスト岸田」が「自民党キックバック大崩壊」で浮上…誰だ誰だ、裏を引くのは結局「霞が関」なのか
黒幕説は他にも菅元総理とか色々言われていますが、
いずれにせよ、ここまで国民的ハレーションに発展するとは予想してなかったでしょう。
以前も『キックバック』自体は国会で追及されたこともありましたが、
政治資金収支報告書の齟齬という証拠で東京地検が動いたこともあって、
言い逃れできない状況になっている感じです。
これだけ東京地検が動けたというのも、岸田総理の支持率が低迷しているが故であり、
派手に動いても政局に影響を及ばさないくらいに「もうダメ」ということでしょう(苦笑)

●石破茂氏が自民キックバック問題に口開く「あるんでしょう」 MBSテレビに出演
最も問題なのが政治家の意識の低さです。
石破氏でさえ、これなんですから安倍派の議員は悪いとも思っていないのでしょう。
上から(政治家側)から見れば、単なる政治資金収支報告書の不記載でしかないのでしょうが、
下から(支援者側)から見ると、これは『ねずみ講』なんですよ。

実際にパーティー券を買っているのは、地元の支援者個人や企業であり、
その人達は支援している議員にお願いされて他の先輩議員や
派閥の領袖のパーティー券を購入しているわけです。
なのに、買ってくれとお願いしている本人は、
裏でこっそり『キックバック』を受けていたら、普通にムカつきませんか?
勿論、ノルマを満たせなければ、自腹で支払っていたケースもあるでしょうが、
最も騙されたと感じるのは、パーティー権を購入している自民党の支持者のはず。
ノルマ大変そうだから助けてあげてるつもりて買ったものが、
裏で『キックバック』を受け取っているなら、それは単なる『代理店』ですよ…
商売として他人のパーティー券を売っていたと言われても仕方ないでしょうに…
悪徳商法と何が違うんですか? 同じでしょ、この構図。

●事実上の「キックバック」まで…自民党「政治資金パーティー問題」が勃発した「そもそもの理由」
本当にこういう部分こそデジタル化すべきであり、
クレジットカード決済とマイナンバーで紐づけちゃえばいいのでは?
予定通りの健康保険証の廃止を表明するそうですが、
それより先に政治家が明細をきっちり出すことを約束すべきでは?
政治家が大事なお金のやり取りを全てマイナンバーで明らかにするというなら、
国民も信頼できるシステムだと理解できることでしょう。
そうしないとのであれば、欠陥があると思わざるを得ません。

●【独自】「議員の『囲い込み』に裏金使われていた」自民党最大派閥“安倍派”の実態を元秘書が証言
元議員のタレントが言っていたように、法律的には修正申告すればいい話です。
法律上の罪としてはそれほど重い事態ではないはずなんです。
だけど検察がわざわざ動いたということは、別の繋がりも想定すべきです。
想定されるのは広島で起こった「河井夫妻の選挙違反事件」であり、
「江東区区長選を巡る柿沢議員の現金配布疑惑」でしょう。
特に河井夫妻の事件では選挙費用が原資である可能性もありますが、
振り込まれてから行動したのか、振り込まれる前に行動したのかは分かりませんが、
いずれにせよ、お金の原資が必要です。
そういう所にこういった「裏金」が使われていた可能性が考えられます。
まぁ、バカな議員は遊興費で浪費したんでしょうが、
賢明な議員はこういう「裏金」の使い方をしてたんじゃないでしょうかねぇ…
そこが検察が動いた真の理由でしょう。

残念ながら、これだけ信用を失えば、
岸田総理が内閣改造しようとも、魅力的な政策を打ち出そうとも、
評価を上げることはできず、ただただ批判に晒されるだけでしょう。
もう最後に残された「辞める」という選択肢をどこで取るかだけになっています。
それが来年のいつになるのか…
寿命が刻一刻と短くなっていることだけは確かです。


◆ニュースネタ FA山川穂高のソフトバンク移籍19日発表へ 何度も振り回され釈然とせず取り残される西武ファン
いやぁ…むしろ、帰る場所がなくなっているのに、
ソフトバンクが受け入れてくれて良かったねぇと思ってるぐらい。
西武ファンの気持ちは、FA当日の仕事終わりの17時以降のFA宣言提出と、
報道先行で西武球団への断りの電話が遅れた時点で冷め切ってますよ。
社会人としての常識もない奴なんか知らん、とね。
悪い見本がいなくなる方が清々します。
西武球団内の処分は解除する必要もないし、このまま永久追放に格上げにしてください。

●【野球】西武ファンへ直接謝罪なくソフトバンク入団会見に臨んだ山川穂高に球界OB、両軍ファンから「幻滅」「残念」の声
●【山川穂高と一問一答(1)】西武ファンに最後まで挨拶できず「そこは本当に申し訳ないです」
全く申し訳なさが伝わってこないことも珍しいですね。
よく女性が「何で怒ってるのか分かってるの?」と聞いて、
世の男性陣を震撼させていますが、まさにそんな気持ちです。
何を謝っているのか全く伝わってきません。
何を悪いと思っているのか伝わってこないのに、謝罪も糞もないでしょう。
許す以前の問題。何に対して謝ってるのさ? まずはそこでしょ。
ファンは謝罪を受けていないのだから、許す・許さない以前の問題です。
謝罪してないんだから、許すことも何もないじゃないですか。

そもそも被害女性との交渉はどうなったのか。
10月のフェニックスリーグ開始の時点で「示談はしていない」と言っていて、
今回の会見でも被害女性に対する言及は一切なし。
被害女性が許したかどうか分からないのに、外野が許すかどうか決められませんよ。
まぁ、総合的に見て、今回の問題は相手の女性が悪いと思っている節があり、
全く反省していないのは明らかで、許す許さない以前の話のように思えます。
あくまで謝罪しているのは「不祥事がバレたこと」に対してで、
不貞を犯したことや不同意性交をした被害者への謝罪、
関係者に対する非紳士的な対応に対する反省が全く感じられません。
ソフトバンクさん、本当に民事訴訟を起こされるリスクはないんですか?
西武球団との対応の差異が生じれば、
ソフトバンク球団自身が名誉棄損で訴えられるリスクもあるんですよ?
調査したなら、それぐらい理解していますよね?
これで訴訟起こされて、ソフトバンクという会社自体が法律やコンプライアンスに疎いとなれば、
本社の経営そのものに疑いの目が行っちゃいますよ?
球団だけでなく親会社さえもリスクに晒されていること理解してますか?

西武球団が厳しい対応を見せてきたことが良い薬になっていれば幸いですが、
たぶん山川本人は一ミリも理解していないと思われるので、
同じ失敗を繰り返すことになるんでしょうね。
もうこれ以上は知らんし、心配する必要もないので、清々します。
そんな選手にも頼らざるを得ないソフトバンクさんが実に可哀そうです…

【12/21日 追記】
◆【ソフトバンク】山川穂高〝移籍強行〟の背景で見え隠れする「後見人」「亜大ルート」
他のスポーツ紙では被害女性との示談がどうなったのか完全スルーでしたが、
さらりと「三笠GMはトラブルとなった山川の知人女性との間で示談が今も成立していないことを認めながら」と書いてます。
まぁ、事実上の謝罪会見でありながら、被害女性に対する言及がない時点で、
十分予想されたことではありましたが… アホですか?
大手スポーツ紙もしっかりと批判しなさいよ。これではジャニーズ問題の二の舞ですよ?

こうなると、もう山川氏の謝罪の意味が全く違ってきます。
事件を起こしたことを謝罪したのではなく、バレて大事になったことを謝罪したに過ぎません。
つまり、バレなきゃ問題なかったという認識なんですよ。
男女間の秘め事を漏らした相手の女性が悪いという認識でしかないんでしょう。
果たして不貞の意識もどこまであったのか、夫婦間のことなので分かりかねますが、
会見での言及がないことを考えれば、事の重大さを理解してるとは思えません。
妻帯者が合コンしてる時点で個人的にはアレですが、この様子じゃまたやるでしょ?

口では反省してると言いますが、一体、何を反省してるんでしょうか?
不貞をして被害女性を肉体的にも精神的にも傷付けたことを全く反省してないじゃないですか。
被害者が許していないのに、ファンや球団が許せるわけありません。
それにも関わらず、示談を勧める西武球団を逆に逆恨みする有様では、
一体、どこに「反省」という言葉があるのか、サッパリ分かりませんよ。

ソフトバンク球団は本当にそれでいいんですか?
示談していない以上、訴訟リスクは当然あります。
これだけ反省していないようでは、検察審査会で起訴相当と判断されてもおかしくなく、
裁判実務では社会的制裁の必要性も勘案されますから、
大型契約で社会的制裁を回避した山川氏の処罰性が重大であると判断される可能性はあります。
それだけでなく、民事訴訟ではどちらが悪いのかで判断されますから、
「合意はあった」と山川氏が主張している以上、性行為に及んだことは事実ですから、
妻帯者である山川氏の責任の方が重大であると捉えられるのは明らか、敗北濃厚です。
そうなった時に、ソフトバンクは山川氏を処分できるんですか?
この大型契約が被害女性の心証や名誉を棄損していないと言えるんですか?
暴発確実な爆弾を抱えていながら、それを処理しようとしない意味が理解できません。
山川氏と同じで、黙ってれば誤魔化せると思ってませんか?

もう世間では夫婦間であっても不同意性交は許されないとされているのに、
妻でも恋人でもない異性に対する不同意性交は完全にレイプであり、犯罪です。
そういう危機意識があまりに足らなすぎる。
そしてそれを許してしまいかねないソフトバンクのコンプライアンスも問題です。
山川氏が色々と言い訳した所で、「でもやったんだろ? 謝って来い」という話でしょ…
このまま未解決で来シーズンを迎え、訴訟になったら試合どころではないでしょう。
被害者弁護士とすれば、引退に追い込んでも12億円は確実にあるから安心というもの、
遠慮なく攻めてきますよ、あまりに無防備すぎます。

ソフトバンク球団が対応を誤れば、「黒い霧事件」の再来にもなりかねないだけに、
解決を促すなり、球団独自の処分を下すなり、賢明な判断をすることを期待します。
今更、西武球団の責任にされても困りますよ。
FAで選手が勝手に出て行って、ソフトバンク球団が契約したわけですからね。
トレードだったら「押し付けた」と批判されても仕方ありませんが、
これはFAであり、西武球団の与り知らぬことで進んだ事態です。

つまり、西武球団はトレードしなかったわけではなく、トレードできなかったんですよ…
女性問題が片付いていないから。
それにも関わらず、不良債権を処理くしてくれたソフトバンクさん、ありがとうございます。
御社の将来が幸多からんことを期待しております。


◆ニュースネタ 日大アメフト部、理事会で「廃部」が決定 新たな部を作り直したい考え
妥当な判断ではないでしょうか。
おそらく『学生部』所属に格下げになるでしょう。
この問題に関しても、日本人は問題の切り分けが全くできてないと感じるのですが、
まず最低限のマスト、必須な対応は「寮の閉鎖」です。
当たり前です。そこが犯罪の温床になっていたわけですから。
その上で、寮を閉鎖し、留学生やスポーツ推薦等を受け入れられない状態で、
今のアメフト部が継続できるのかどうか?
そこは理事会の判断になるでしょう。

まぁ、今のままで継続するのはどう考えても不可能でしょう。
守るべきは薬物事件に関与していない日大生であって、
アメフト部や薬物使用の学生は二の次三の次になるのは当然です。
社会的にもこれだけ批判に晒されているわけですし、
アメフト部全体が切られてしまうのも、
他の日大生を守るためには致し方ない事と言えましょう。
それだけのことをやらかしてしまった、ということです。


◆ニュースネタ 写真の女性を「ヌード化」するアプリが人気急上昇、その問題点
今年の流行語の中に『生成AI』がありました。
個人的には大賞はこちらだと思うんですが、まだ世間的認知が低いのでしょうか…
とんでもねぇ大問題を秘めてると思うんですが…

ヌード化する三次元画像の名誉棄損性は言うまでもなく、
二次元キャラも即座に脱がされてしまう現状は、
マイナーアニメキャラ好きとしてはありがたいものの、危険性も感じてしまいます。
そんな簡単にヌード・エロシーン化されてしまえば、
ウマ娘じゃありませんが、作品性を損ないかねませんもん…

少し関係ない話ですが、こんな話も。
●合成ヌード写真を拡散、「俺がどれだけデカいかじっくり味わえ」と脅迫…知られざる「中国当局の嫌がらせ」実行犯の意外な素顔
違和感のない合成ヌード写真も生成AIなら簡単にできてしまうわけです。
今後、生成AIの写真や画像が溢れていく中で、
私達は本物と偽物を見分けられるのでしょうか?
イジメや犯罪に利用されるのがオチじゃないですかね?

少なくとも画像が生成AIであることは確実に分かるようにしておかないといけません。
岸田総理のフェイクニュースもありましたし、
とんでもない事態になる前に、早期に手を打つべきです。
生成AI画像で情報戦が行われるようになるのも、あと数年の話になるでしょう。
その時に私達は真実を見分けられるんですか? 不可能ですよ、こんなの。


◆ニュースネタ リニア新幹線の事実上延期受け、途中駅予定の街は「粛々と整備」「反対は静岡だけじゃない」
案の定というか、何というか… 予想通り、静岡県のせいにしましたね。
それじゃお前ら昨年3月頃の田代ダム案の提示から、今年の10月の1年半まで何やってたんだよ…
その間に、川勝知事が神奈川県の用地取得が順調に進んでいないことや、
このままでは間に合わないから部分開業を提示したりと、
意図的に急かしていたのに、何で何もしなかったのよ…
最終的に静岡県が折れるという甘い見込みで進めていたからじゃないの? バカにしてます。

●「リニア中央新幹線」の静岡は、いまどうなっているのか 論点を整理してみた
わりと中立的なここまでの経緯を記した記事です。
まぁ、田代ダム案の提示から合意までかかった時間ぐらいは書いておいて欲しかったですが…
現時点で田代ダム案に反対の意思は示していないので、合意は進むと思われます。
ただ、トンネル残土の盛り土に関しては、
難波静岡市長の説明を聞いても素人では全く判断できない専門的な話なので、
県側の専門家が納得するなら、それでいいのではないでしょうか。分からんて。
素人的には安心安全な場所とは言い難く、伊豆山の二の舞になるのではと不安になりますが、
仮にそうなっても責任を取ると言うなら、別に反対する話でもありません。

結局、この問題の何が重要かと言えば、誰が責任を負うのか、という話です。
人為的災害や生態系が壊れても、JRが責任を取って賠償するというなら、
誰も文句は言わないわけですよ。
だけど、過去にそういう事態になっても責任を取らずに、
泣き寝入りされてきたから文句を言っているわけです。
ちゃんと責任を取るというなら、それで構いませんよ。
しっかりと責任をもって工事してください。全く信用してませんが。

2023年11月15日

ジャニ問題を全く反省しないメディア

西武・山川氏(現状、選手とは呼べない)がFA宣言しました。
当然、注目すべきは件の女性問題が解決したかどうか。
刑事事件としては不起訴になったものの、
10月のフェニックスリーグ参加前の会見でも、
相手女性との示談は成立していないと発言しており、
その後も西武球団の処分も続いていることから、解決済みとは思えません。
そうなると、相手女性が刑事事件を検察審査会に審査請求したり、
民事訴訟で損害賠償請求することは十二分に考えられます
(合意はあった=セックスはしてるので、民事は99%負ける)。

そういった訴訟リスクをどう考えているのか?
山川氏が交渉すべきなのは、西武球団でもソフトバンクでもなく、
相手女性であるべきなのに、そういう批判が一切ありません。
言うなれば、今の山川氏の状態はジャニー氏と同じなんですよ。
性的被害事件を起こしたものの、刑事事件化していないという状況。
女性との和解が成立しているならまだしも、
そうでない状況を見て見ぬフリをするならば、
ジャニーズ関連の事件を黙殺してきたことと何ら変わりません。
また、獲得球団はジャニー氏の噂を知りながら、
何の処分をすることなくタレントを起用し続けたテレビ局と変わりません。
もうこちらは「業界の噂」ではなく、「社会的事実」ですから、
その社会的責任はかなり重いものになるのは間違いありません。

4年総額20億円とも言われていますが、
それはつまり、今季の年俸よりも大幅にアップするということです。
もし、あなたが被害女性だったら、この事実をどう思いますか?
あの事件は何だったのか? 本当に反省しているのか?
大いに疑問に思うことでしょう。
第三者の検察審査会にしても、処罰の必要性があるのではないかと思うことでしょう。
今ではパワハラやDVと批判されるでしょうが、
以前は交渉の相手方が怒り心頭な時に、敢えて上司や親が部下や子を過剰に叱り、
相手が引くぐらい大袈裟に怒って、相手の怒りを解消する手法が取られてきました。
さすがにそこまで酷い仕打ちとは言いませんが、
西武球団への山川氏の処罰はそういう面がなかったとは言えません。
では、他球団に移籍して処罰がなくなったら、どうなるか?
それは火を見るよりも明らかでしょう。

何度も言いますが、優先して交渉すべきは相手方の女性です。
あなたもFAで「評価」というお金を求めて移籍するなら、
相手女性に対しても「社会的評価」を貶めたお金を支払うべきではないでしょうか?
問題解決しないままに移籍するとすれば、「白々しい」。それしか言うことはありません。
自分は良くて、相手女性はダメな理由は何なのですか? 貴族か何かですか?


◆ニュースネタ 宝塚歌劇団「いじめとは認定できず」 過重労働などは認める 劇団員死亡で 専門家の見解は
いや~、宝塚は灼熱地獄か何かですか?
日常的にヘアアイロンで火傷し合う組織って何だよ(苦笑)
まぁ、慌ただしい公演前に先輩にヘアアイロンをかけて後輩が粗相するなら分かるけど、
実際は逆の構図なわけでしょ? ありえないですよ。
なんで、わざわざ先輩が後輩にヘアアイロンかけるの? 理解不能。

●イジメ自殺だけじゃない「嫌がらせの園」宝塚歌劇団の女優と結婚したら地獄だった
宝塚に関して言えば、自分が子どもの頃、40年近く前から噂されてますし、
アニメのような創作物でも歌劇団的イジメはまことしやかに語られていますから、
当然あるだろうなと周りは見ているわけですが…
ちょっと想像以上というか、理解不能ですね。同じ人間なんですか?
これもう化け物か何かだろ(苦笑) まさに餓鬼(がき)。

この期に及んで自ら反省できないとなれば、もう終わっているとしか言いようがありません。
ジャニーズ事務所の比ではなく、個人の犯罪ではなく組織ぐるみの犯行でしょう。
おそらくイジメをしている方もどこか上から圧迫されて、
下へ下へとイジメを繰り返す地獄みたいな場所なんでしょうな。
自分は噂の方を先に知った感じなので、宝塚に対する憧れは皆無ですが、
憧れてスターを志した娘達は気の毒としか言いようがありません。
そんな中世の貴族社会みたいな組織さっさと辞めちゃえよと思いますが、
それ以上にスターへの憧れが強かったのでしょうね…
いや、まぁ、それでも辞めとけと思いますけど。
死んでもいい夢なんてやっぱり夢じゃない。儚いだけでしょ。


◆ニュースネタ “マスク拒否おじさん” 判決不服で最高裁に上告 ピーチ機内でCAに暴行し運航妨害 「おかしい!」と裁判長に詰め寄る場面も
法律や裁判ってのは「高尚な人」のためのものではありません。
一般の人を想定して法律が作られ、一般の人の判断で裁くのが裁判です。
あなたの言う「レベルの低い」人のために出す判決なのだから、
「レベルの低い」判決になるなのは当たり前のことなのです。
レベルの高い判決を受けたければ、地獄の閻魔様にでも裁いてもらったらいかが?

まぁ、結局、一般人にはコロナ禍においてマスクが効果あったか否か分からないし、
それでも一応は効果あるとしてお願いしているのだから、
それに従うのが当然と言うのが一般の人の意見でしょう。
納得できなければ飛行機から降りればいいし、暴力奮った方が悪いというのが一般社会の掟。
レベルの低い人達の判断はそうなのだから、従わざるを得ないでしょうという話です。
そんなことも分からないんですか?


◆ニュースネタ 「なぜそちらの賃上げ分をこっちが負担するの?」…恐怖すら感じる「値上げ交渉」を迫られる中小企業
前回書いたように、日本の中小企業の多くが、商社が輸入した原材料を購入し、
加工した製品を国内大企業に納品しています。
そこで商社A⇒中小企業B⇒大企業Cの取引で、
1ドル100円から150円の円安になった場合のケースモデルを考えてみます。

商社Aが1ドルの原材料を輸入(A-100円⇒-150円)
商社Aは中小企業Bに2倍の値段で売る契約(A+100円⇒+150円、B-200円⇒-300円)
中小企業Bは2倍の値段で大企業Cに納品(B+200円⇒+300円、C-400円⇒-600円
大企業Cが2倍の価格で製品化(C+800-400=+400円⇒+1200-600=+600円)
大企業Cが海外に8ドルで輸出。

価格が正常に転嫁されれば、AもBもCも儲かることになりますが、
実際はBが原材料高騰のリスクを引き受けるだけでなく、
大企業Cの原材料費転嫁のリスクを引き受けることになってしまいます。
つまり、中小企業Bは円安によって高騰した300円の原材料費を支払うも、
大企業Cには400円でしか納品できず、600円を請求できないことになります。

結果、中小企業Bは円安で200円から300円の利益向上を受けられる所を、
400-300=+100円の利益しか得られないことになります。
逆に、大企業Cは本来600円の利益である所が、1200-400=800円の利益になります。
大企業Cは中小企業Bの利益を喰うことで、余計に利益を上げているわけです。
だから円安は大企業には優位であるものの、
値上げ交渉ができない中小企業には不利に働くわけです。

こうなると中小企業としては、独自に原材料を安く調達するか、
独自に製品を海外に輸出するかの二択になります。
商社を外すか大企業を外すか。
いずれにせよ、日本の産業構造から脱却することが生き残る唯一の道ということになります。

別に大企業が値上げ交渉に応じる義務はないけれど、
それは日本の産業構造の空洞化に繋がることになり、最終的に苦しむのは大企業というお話。

2023年11月05日

今季の埼玉西武ライオンズ

相変わらずコロナ禍以降、野球への関心を失っているんですが、
とりあえず結果は一応チェックし続けています。
今シーズンは山川選手の不祥事による欠場もあって、明らかに戦力不足…
残念ながら5位という結果も致し方なしといったところでしょう。

それでも何の成果も得られなかったわけでもなく、
キャッチャーの古賀選手、サードの佐藤龍世選手と、
ルーキー外野手の蛭間選手がレギュラーを掴み、
投手陣でも2年目の隅田投手が9勝、佐藤隼輔投手が19HP、
ルーキーの青山投手が39試合に登板するなど、
若手を一通り試すことができ、収穫の多い1年だったと思います。

FA権を獲得した山川選手の動向は分かりませんが、
仮に残留ならば、十分に優勝を狙える戦力になりますし、
仮に放出でも外国人打者が当たれば(当たる方が珍しい時代ですが)、
優勝争いを繰り広げるだけの底上げはできているように思います。
来季のライオンズの活躍に期待したいですね。

●ドラフトの結果
1位指名では國學院大學の武内投手を3球団強豪の末に交渉権獲得、
クジの強さを見事に発揮しました。
全般的に投手中心、特に左腕を中心に指名し、
21年ドラフト組の隅田・佐藤投手、若手の羽田・菅井投手らを含め、
左腕王国の可能性も出てきました。
野手の方ではドラフト6位で皇学館大学から初の指名となった
村田怜音選手を獲得するなど将来の大砲候補として期待がかかります。
同じ大砲候補の渡部選手と切磋琢磨し、次代のスターを目指して欲しいです。

●戦力外情報
ドラフトの一方で、ブランドン・仲三河・川野選手らが追加の戦力外に…
ドラフトでは投手中心の指名だったので、
野手はもう少し様子を見ると思ったんですが…
特に川野選手は秋季キャンプの春の遠征組に入ってますし、
首脳陣は戦力として期待していたように思えるのですが…
育成契約で再契約するつもりなのかな? 続報を待ちたい所です。
正直、現役ドラフトで取られる覚悟ぐらいはしてましたが、
このまま球界を去るには勿体なさ過ぎる素材なので、
他球団や育成契約でチャンスが与えられることを祈りたいです。

まぁ、個人的には育成での再契約を使い過ぎるのも考えものなのですが…
支配下枠が少な過ぎて、故障者等が出まくると試合さえできなくなるので、
育成契約になってくるのも致し方ないと理解はできるのですが…
今シーズンで言えば、森脇投手と佐々木投手は怪我するまでは
プラス査定の好成績を収めていたわけですよね?
それを金額で評価することなく、育成に落とすというのは何とも…
まぁ、他球団では1億円以上の育成選手もいたわけですから、
契約が変わるからといって年俸まで抑える必要性はなさそうではありますが…

こういうケースが増えるのは困るので、
早い所、故障者特別枠を設けるようにしてもらいたいです。
まだどういう扱いになるか分かりませんが、2軍球団が2チーム増えるわけですし、
もう少し1-2軍の入れ替えやチームのシャッフルがしやすい
柔軟な契約体制に変わることを期待したいです。

●高木豊さん「理不尽な感じが」楽天戦力外・炭谷銀仁朗を『古巣・西武が調査』報道にぼやき「出ていった人間を…」
だって、そういうこと言い出したら、誰もいなくなっちゃうからね…orz
FAではないけれど、トレード放出した田辺氏や辻氏が監督として成功したし、
工藤氏や松坂氏、松井稼頭央監督も呼び戻しているわけだから、
むしろ他球団を経験した方が視野が広がるとさえ考えてますから。
もう生え抜き一本の選手だけでは成り立たない時代になったんですわ…
捕手は全く補強できませんでしたし、炭谷選手の獲得は大賛成です。

●ドラフト指名漏れで注目の「順位縛り」はなぜ存在?広陵・真鍋以外にも条件付き選手は多数
まぁ、某球団の2軍若手選手が女性問題を起こしても解雇されないのは、
ドラフト1位以外に理由がないようにも思えますが… 本当の所はどうなんでしょ…
ただ、昨今の流れからすると、高卒支配下選手でも簡単に育成枠に落ちる時代ですから、
もはやドラフトの順位は関係なくなってきているように思えます。
西武からは育成の星と言えるのは昨年中継ぎで活躍した水上投手だけですが、
来季は抑え候補の豆田投手やフェニックスリーグでも活躍した左腕の菅井投手、
三拍子揃い来季のレギュラー取りの期待がかかる長谷川選手など、
育成枠からの戦力底上げが順調に進んでいます。
来季以降は育成枠でも何ら支障がないと思われるような球団になることでしょう。

逆に育成の星として評価されてきたソフトバンクはどうなっているのか…
毎年のようにFAで大型補強をすることで、育成枠だけでなく支配下枠でも戦力を余らせ、
他球団に移籍しては大活躍して戦力を余らせている状態…
まぁ、やる気をなくさずに頑張ったからこそ、他球団での活躍があるのでしょうが、
補強と育成の両立の難しさを感じずにはいられません。


◆ニュースネタ 岸田内閣の支持率は発足以来最低の数値に 10月世論調査まとめ

そりゃ防衛費増税を打ち出しておきながら、
急に減税とか言い出したら、誰もが選挙目当てと思うわな…
実際、なんで所得税の減税かというと、実施時期が6月ということで、
5月のメーデー直後⇒賃上げ闘争の後なので、
サラリーマンに賃上げを実感してもらうための政策なのは間違いないでしょうね。
大企業はともかくとして、中小企業は家庭と一緒で円安と燃料費の高騰に苦しんでますから、
とても賃上げができる状況ではないわけで、
所得税の減税によってそれを誤魔化そうとしているのが本当の所でしょう…

根本的な原因で言えば、150円以上になった過度の円安に問題があるわけで、
食糧自給率が3割しかない日本は残りの7割を輸入に頼っていますから、
当然、色々な食品やエネルギーが割高になってしまうわけですから、
家庭の支出が増えてしまうのは当然のことです。
そのことが消費税が増えての税収増に繋がったことは、あまりにも皮肉的です。
また、中小企業に関して言えば、多くの日本企業は大商社が仕入れた輸入品を加工し、
国内大企業に対して製品を売って生計を立てていることが多いので、
円安になると原材料費が高くなるばかりか、
国内大企業に費用を転嫁できず、大企業の円安リスクまで背負わされるので、
どうしても経済的に苦しくなってしまいます。
根本的には円安を解決するしかないわけですが、
昔ながらの加工貿易頭で円安=輸出が儲かるとしか考えていないせいか、
政治においてこれを是正するつもりが全くないのが庶民感覚の欠如と言わざるを得ません。

消費税の減税に関して言えば、政治的リスクの方が大きいと言えます。
第一に減税効果が測りにくいことがあります。
給付金等は金額が定まっているので、減税の幅が決められますが、
消費税を一律に減税してしまうと、消費行動への影響が計算し辛く、
減税の幅が想像以上に広がってしまう可能性があります。
また、消費行動に対しても、終了間際の駆け込み需要は期待できますが、
結果的に支出が減るのみで、手取りが増えるわけではないので、
消費行動に繋がるか懐疑的な面もあります。
第二に減税終了時の増税の政治的リスクを抱えることが考えられます。
いつまでも減税を続けるわけにはいかず、
増税(元に戻す)のタイミングが来るわけですが、
その時に世論の反発は必至でしょう。
そこが政治家が消費税減税に及び腰になる最大の理由と考えられます。

まぁ、でも取り過ぎた税を還元すると言うならば、
消費税を還元するのが筋だと思うんですがね…
説明が足らな過ぎます。


◆ニュースネタ ジャニーズ事務所の会見でNGリストが流出?(結構前に執筆済み)
ジャニーズ事務所関連のニュースを見ると、記者の質が著しく低下していることが分かりますね…
NGリストなんて普通のことだと思いますし、
それを指して「八百長」とか騒ぎだすバカは何なんですかね?
八百長とは双方の示し合せがあって初めて成立するのだから、
「質問できた記者はやらせ質問をしていた」と批判したいのでしょうか?
「八百長」という言葉の意味を知っていますか? 日本語能力は足りてますか?

加害者が生存していて全く反省していないならまだしも、
加害者が既に亡くなっていて、賠償もすると言っているのに、
加害者家族にこの町から出てけとばかりに石を投げる行為の何が意味あるのか…
賠償の範囲や額の決定など、被害者救済に関わるものなら意味はありますが、
記者が蔑ろにされた云々の何に意味があるというのですか?
てめぇのプライドの問題を国民全体の問題にすり替えるんじゃねぇよ。
その程度の人間性しか持たない輩にどんな記事が書けるというのか?
ゴミ以下の迷惑でしかない核廃棄物でしょ、そんなもん…

●橋下徹氏 記者会見で要注意人物リストは「絶対に作る」「危機管理上当たり前」
そりゃそうでしょ。
関係ない話や同じ質問を繰り返す記者がいるのだから、優先順位は当然決めます。
「公平性」云々騒ぐバカがいますが、これは政治の場ではないんですよ。
政治は公共性が高く、影響度が高いから公平性が必要とされるわけで、
一企業には公平性の理念は必要であっても、厳密に守る必要性もありません。
「記者」の地位に驕っていませんか?
一般企業は質問に答えて当然なわけじゃないんですよ。
ここは国会でも裁判所でもないんです。ただの一企業の記者会見なんですよ。
質問に答えるのは善意でしかなく、義務ではありません。
ましてや記者の主張なんて国民は誰も聞こうと思ってないんですよ。
そんなに語りたければ自社のコラムや本で出したらいかがですか?
あまりにも本論と関係のない所で騒ぎすぎです。
対応策にツッコむ所がなかったからといって、方法論にツッコんで文句言うとは、
ただ騒ぎたいだけと言わざるを得ません。もっと中身にツッコめよ。

もうここまでいくと表現の自由を逸脱しているとしか思えず、
「陰謀論」をばら撒く悪質なゴシップ記事と変わりませんよ。
マスコミはゴミ所か、国民を扇動するだけの害悪になり果てたということか。
もう少ししっかりしてくださいよ、マジで。

●「救済していく気はないんだな」ジャニーズ事務所の声明にツッコミの嵐…“本当の被害者”は「第三者委員会が検証するんじゃ」
まぁ、ジャニーズ事務所の声明に問題があることは確かですが、
マスコミの質の低下もこの記事自体が示しているのも確かです。

ジャニーズ事務所の対応の問題としては、嘘があるなら個別具体的に反論すべきでしょう。
このように一般化して声明を出してしまうと、
明確な証拠がない限りは被害として認めないという印象を与えかねず、
萎縮効果に繋がってしまうので、よろしくありません。
逆に言えば、被害認定する上で、検証可能な「事実」は用意しておくべきだと思います。
「〇年〇月頃」というアバウトな日付ではスケジュールと照らし合わすことができず、
具体的に証言を聞いてみないことには賠償責任を認めるのは難しいと思われます。

マスコミの問題としては、この記事にも典型的な「ネットの引用」が行き過ぎている点でしょう。
この記事ではネットの書き込みを見出しにしちゃっていますが、
ちゃんと書きこんだ人に取材して、この問題にどの程度詳しいのかチェックした上で、
記事を書いたりしているのでしょうか?
ネットの書き込みとはいえ、それをメディアという媒体に載せる以上は、
情報ソースの安全性の確認は必要不可欠です。
もし、そんな書き込み自体が存在せず、筆者の感想を述べたいだけならば、
ちゃんと理論立てて説明することが必要不可欠でしょう。
ネットでは「けーねが言ってた」「民明書房」は通用しても、メディアでは通用しません。

実際に今回の問題でも被害者の会が事実確認もせずに、
ネットの書き込みをメディアでひけらかし、
後で火消しに走るなんていう醜態を既に晒しています。
どうしてもネットでは過激な書き込みが目を引きがちで、
嘘や大袈裟が取り扱われやすくなってしまいます。
ちゃんとした検証をしてからでなければ、安易にネットの文言を信じるのは危険でしょう。
話半分に捉えるべきことをすべて事実に捉えてしまうのはいかがなものかと…
自分で語るのが嫌だからと言って、他人の言葉ばかり借りるのは問題があると考えます。

●ジャニーズ切りを決定づけたNHKが「寝耳に水のように報じるのはおかしい」被害者が語る公共放送の罪
完全に他人のフリをしてますが、NHK自身が報道するということは、
つまりNHKは以前から「知っていた」ということですよね?
そうなると未成年者がNHKの管理敷地内で性的被害に遭っていたにも関わらず、
何の対応もしていなかったということは、
ジャニーズ事務所以上に責任は重く、下手すると刑事責任を追及される可能性もあるんですが…

現時点でジャニーズ事務所の犯罪性はなく、あくまでジャニー氏の賠償責任を承継しているのみ。
刑事事件において、例えば父親が殺人犯だからといって、
父親の死亡を理由に息子が殺人犯として追及されることはありえません。
同様にジャニーズ事務所はジャニー氏の犯罪の刑事責任を負うことはありません。
しかし、NHKの場合は敷地内で犯罪が行われないように配慮する義務があるので、
仮に見て見ぬフリをしたとなれば、直接責任が追及されることになります。
つまり、NHKには刑事責任を追及される余地があります。

キャスティング問題を含めて、ジャニー氏の圧力があったにせよ、
一義的にはテレビ局が行った判断です。
勿論、ジャニー氏の責任を今更ながらにも追及することに意味はありますが、
同時にジャニー氏の圧力に屈していたマスコミ関係者や経営陣の処分も必要不可避でしょう。
最低限、ジャニー氏の圧力に屈した構造を明らかにした上で、
このような報道を行わないことには説得力が生まれません。
もしこのような事態を知っていたのなら、
当然ジャニー氏の出入りを禁じるべきでしたし、通報するべきだったでしょう。
それをしなかったことの理由の説明を抜きにして、責任追及するだけでは、
臭いものに蓋をしているに過ぎず、第二第三のジャニー氏が出てくるだけですよ…

それにしても、刑事事件化しなかったのかは一つの疑問点ではありますよね。
民事訴訟に負けていたとしても、確かに刑事事件化してなければ、
「弁護士が悪かっただけ」という言い訳も一定の理があります。
被害者側もあまり積極的に警察に頼ろうとした感じもありませんし、
ここら辺はどういう意識だったのか気になる感じはあります。
おそらく、被害者も加害者もあくまで身内の話であり、
外に漏らすべきではないという意識が少なからずあったのは確かでしょう。
被害者にしても事件化でジャニー氏のプロデュース能力がなくなるのは、
損という計算があった可能性は高く、黙認していた側は尚更だと思われます。
だからそこを追及してもあまり意味が感じられません。
加害者も被害者もジャニー氏の手腕を評価していたからこそ、逆らってこなかったわけですから。

芸能界で成功するノウハウは存在せず、客観的に評価もできません。
それだけにジャニー氏の手腕は余人に変えられないものがあり、
だからこそ誰も逆らえず、このような性被害を生んでしまったことは、
芸能界の歪みとして反省すべき事柄であり、
トカゲのしっぽ切りで終わっていい話ではないと思います。
もっとキャスティングに透明性を持たせたり、
芸能事務所はプロデュースの数値化に取り組むなど、
主観でしか成立してこなかった芸能化に客観的データを取り入れる努力が必要だと思われます。


最後にジャニーズ問題で考えて欲しいのは、張本人が既に亡くなっていることです。
現時点で事務所ぐるみの組織的な犯行だったとは言えず、
個人の犯罪という域を抜け出さない以上、賠償責任と道義的責任は別に考えるべきです。
なによりも所属タレントは被害者である可能性もあるわけです。
それを叩くことに何の意味があるのか? 被害者かもしれない人達を叩いて嬉しい?
どうして今までジャニーズ事務所内部の告発が広がらなかったのか?
穿った見方をすれば、こういう事態になることを恐れたからと言えませんか?
自分が我慢すれば、事務所や先輩・仲間の迷惑にならない、
そういう意識が内部告発が広がらなかった最大の理由では?
こんなことでは誰も内部告発しなくなりますよ…

むしろジャニーズ事務所よりも深刻なのは日大でしょう。
アメフト部全体での薬物汚染の可能性が高まり、それを組織的に隠蔽する体質は変わらず…
叩くべきはジャニーズよりもこちらであり、
当然各企業は日大との関係を清算すべき事柄なはずです。
それなのにジャニーズを叩いて日大を叩かないのは、スポンサー的配慮としか思えず、
結局ジャニーズに何も言えなかった構図と何ら変わらないように思えます。


◆ニュースネタ ヒグマ駆除650件の抗議「やるかやられるかの状況で罪悪感を覚える暇はないです
まぁ、一言で表すと、「クマを舐めてる」としか言いようがないです…特にヒグマ。
考えて欲しいのは、なぜ「かわいそう」という感想が出てくるか、です。
それは単にクマを下に見ているからです。
庇護対象でしかなく、敵として見ていない証拠。
「クマごときが人間に逆らえるはずもないんだから、殺さずに捕えて逃がせ」と思ってませんか?
それを一言で表すと、「舐めてる」と言うんですよ。

銃を持った立てこもり犯が人質を取っていたらどうしますか?
●谷原章介が立てこもり事件の警察対応に疑問…専門家も「やるべき」と指摘
そういう発想も当然あるべきでしょう。
何故そう考えられるかと言えば、人質の生命の方が無法者の生命よりも重視しているからです。
罪を犯した分だけ無法者の優先度が下がる、人質の生命を優先する故に無法者を切り捨てる選択をします。
もし、仮にこの事件で犯人の要求を飲み、人質と郵便局の局長との人質交換に応じたらどうなるでしょう。
最悪、局長の生命は失われるかもしれませんが、以降、同様の事件が起こることはないでしょう。
翻って、パレスチナで行われたハマスの誘拐事件を考えるに、
一時帰京の観光客を含めたユダヤ人が民間人・兵士の区別なく誘拐されたことで、
仮にハマスの要求を飲んだとすれば、再度同じことをすれば要求が通る前例を与えてしまい、
事件の再発を呼ぶだけになってしまいます。
そこが特定人を狙った営利誘拐と無差別的な誘拐の大きな違いとなります。
そういう意味では、人質の生命の危険があれど、
兵を勧めたイスラエルの判断自体は間違っていないということになります。

少し話が逸れましたが、比較考量すべきはクマとそこに暮らす人々の生命であり、
どちらを重視するかは火を見るよりも明らかです。
クマを殺すのはかわいそうという人は、
地元の人達が怪我して死のうが関係ないということなのでしょう。
抗議するならば、そういう意識を持って発言するべきでしょう。
「お前らは死んでも構わないからクマを殺すな」とね…

最後に件の立てこもり事件に関して言えば、
マスコミが生中継をしていたのが強行突入できなかった最大の理由でしょう。
もっとも犯人の素性は割れていたので、
年齢を考えればチャンスが必ず来ることは分かっていたので、無理をする必要がなかったとも言えますが…
逆に言えば、そういう状況だからマスコミも呑気に生中継できたわけですけど、
同様の事件がハマスのようなテロリスト集団に行われたとすれば、
とてもそんな生中継をする余裕なんてあるわけないので、
マスコミも誘拐事件の対応と同様に、一定の報道規制は行うべきでしょう。
少なくとも生中継は止めて、モザイク処理を入れられるよう配慮すべきと考えます。


◆ニュースネタ 「三島を拠点に東アジア文化都市の…」川勝知事の突然の発言に議会が猛反発 静岡県議会
『東アジア文化都市』が何なのかよく分からないんですが、
少なくとも三島市にとっては悪くない話であり、それにケチを付けられると、
なんだか三島市が侮られているようで大変気分が悪いです。
川勝知事のコシヒカリ発言を受けた御殿場市民もこういう気持ちだったんですかね…
ですから、川勝知事と同様に、県議会議員の謝罪とボーナス返上を求めます! 謝れれや!

本当に自分達の面子しか考えておらず、県民・市民のことはガン無視なのかと思っちゃいます。
別に何も決まっているわけではなく、そういう構想があると表明しただけですから、
これから考えれば良いことを、事前に通告なかったから怒るというのはいかがなものか。
悪い知らせならともかく、良い知らせなのだから前向きに取り組んでいただきたいです。
傍目から見るとケチを付けてるだけにしか思えません。
富士市や沼津市ではなく、三島市だから文句言いたいだけなのか? やんのかおら!?

隣の裾野市で構想中のトヨタの実験都市が成功すれば、
その隣に位置し、伊豆や箱根といった観光地にも容易にアクセス可能な場所に位置する
三島市は開発するメリットがあります。
西部・中部に比べると開発が遅れている東部地域ですが、
それだけにポテンシャルがあることも確かで、目の付け所は悪くないと思います。
まぁ、問題は実際に何をやるかですが…
議会運営とか根回しとか、中身以外の部分で揉めるのではなく、
ちゃんと中身の議論をしてもらいたいものです。
こんなことしてるようなら、県会議員全員クビで良いよ…


◆アニメの話 今季のアニメ
3~4話まで見た感じでは、『葬送のフリーレン』の一強。強すぎる神アニメ。
前回も語りましたが、独特の「間」が非常に素晴らしいです。
だから倍速視聴とかはしてはダメで、作品の空気も楽しんでもらいたい作品です。
中国のbilibiliのアニメ『攻略うぉんてっど』と比較すると一目瞭然…
なんでしょうね、外国人から見たら、こういうのが日本の「わびさび」なのでしょうか…
「沈黙」を生かせるか、嫌うか…感覚の違いが顕著に表れています。
まぁ、こちらはこちらで、毒づいた原神風アニメと思えば楽しくはありますが。

他には『アイドルマスターミリオンライブ』、『ウマ娘プリティーダービー3期』、
フリーレンを含めて光のアニメ3作品という感じですね。
子どもにフリーレンの味わいが分かるかと言われると微妙な所ですが、
この3作品は倫理的にも安心して見られる性善説アニメといった感じです。
最近は『鬼滅の刃』や『呪術回戦』といった裏寄りのアニメが多かっただけに、
万人に安心して勧められるアニメって貴重だねと思ったりもします。
どちらも普通に良い話で、この先の展開も楽しみ。

今後の展開が読めないので光アニメには入れませんでしたが『SHY』の2話も良かったです。
結局、どうやってヒーローになったのかは未だに分かっていませんが、
それでもヒーローの悲哀というか苦悩を描きつつ、
前向きに進んでいこうという姿勢は良い感じです。
先の展開次第ではありますが、なかなかに楽しめています。

変わり種では『16bitセンセーション』が1話から普通に実名エロゲ出てきて草。
しかし1992年にタイムスリップという設定は…さすがに記憶にない。
エロゲ史的には1991年にソフ倫結成のきっかけとなった『沙織事件』があったから、
F&Cやアリスソフト、エルフ辺りの初期も初期ぐらい?
調べてみると、カクテルソフトはきゃんきゃんバニーシリーズ、
アリスソフトは初期のランスシリーズ、
エルフは2話目のポスターでもあったように同級生の1作目と、なかなかの古さ。
作中で出てきたLeafでさえ1995年設立で、
つまりWindows95が普及してからが黄金期ですから、
エロゲ業界としてもかなり古い時代設定ということになります。
そこで何を描くのやら…とりあえず古いPC見てニヤニヤするアニメになってますw

思ったよりもコメディ色が強かったのが『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』。
『カノジョも彼女』の方がよっぽどハーレムしてるほど。
たぶん100人も出てきませんけど、ラブコメディ色が強くて面白いです。

悪役令嬢モノの『ティアムーン帝国物語』は、
簡単に断頭台の運命から逃れられそうにもない所が良いですね。
悪役に転生して真面目に生きるからハッピーエンドは安直すぎるので、
これぐらいの難易度設定は欲しい所。
まぁ、その分着地点が難しくなるわけですけどね。
しかも現世からの転生ではなく、自由民主主義の概念がないわけですから、
絶対王政からどれだけソフトランディングできるのか、注目しています。
たぶんフランス革命のマリーアントワネットがイギリス名誉革命を目指す話になるのかな?
普通に王政が続くだけだと面白味に欠けるので、そういう展開にはなって欲しくないかも…

あとは『暴食のベルセルク』。
メインヒロインといい、ダンまちを彷彿とさせるような内容ですが、
気高いロキシー様に思わず仕えたくなる辺りが素敵。
それこそ「陰の実力者」として裏から支える展開になるのでしょうが、
付かず離れずの関係をどれだけ維持できるかが楽しみです。

逆に微妙だったのが『ラグナクリムゾン』。
2話でヒロインを突き放したのが全て…クリムゾンでは萌えられない…
ヒロイン不在が響いていて、今後見続けるか悩んでます。
また『ポーション頼みで生き延びます』も「現代知識頼みで~」であって、
ポーションがぶ飲みで戦闘するとかではなく、
ポーション売って儲けるとかよく分からん内容…
『現実主義勇者の王国再建記』みたいな政治要素もないし、退屈の一言。

懐かし所では『キャプテン翼ジュニアユース編』『ビックリメン』。
キャプテン翼はOPとEDが巷で話題のジャニーズWESTが歌ってますが、
どうなることやら… 別にそこまで気にする必要もないと思うんですがね。
ビックリメンはマジでよく分からん。
当時はさすがにあそこまで流行ってなかったし、
もし令和の世の中ににビックリマンブームが来てたら、そうなったかもしれませんが、
現実にはそういうこともなく、この作品で火が付く可能性も皆無でしょうし、
どういう気持ちで見ればいいのかよく分かりません(苦笑)

2023年10月04日

増税⇒減税⇒解散総選挙⇒やっぱり増税

いや~、誰だって分かるでしょ、そんなもん。
増税増税言ってた人が急に減税とか言い出す。
選挙のための人気取りでしかなく、公約通りに一時的に減税したとしても、
財政赤字が深刻化したから増税しますと言い出すのが目に見えています。
そして、その時は選挙しないんでしょ。分かってますよ(苦笑)

減税が解散総選挙の大義になるかって、なるわけないんですよ。
だって不利益変更じゃないんですもん。
国民は誰も減税になって困らない。
そりゃ先を見れば赤字補てんのための増税が待っているので、
安易な減税には反対という人はいるかもしれませんが、
ただ減税するだけなら誰も反対する人はいないでしょう。
減税した時点では得しかないからです。

逆に増税は国民の負担になることが明らかなので、
約束と違うとなれば、民意を問うのは当然でしょう。
そういう意味では減税よりも、先の国会で決まった入管難民法改正とかの方が、
よっぽど不利益変更で民意を問うべき事柄だと思いますが…
政治家の頭の中って、どうなってんねん。


◆ニュースネタ サラリーマンにも迷惑?「インボイス制度」の問題
いわゆる「益税問題」が取り上げられて、支払ってない奴が悪いと言われがちですが…
別に支払ってないわけじゃないんですよ。
手続きの手間があるから、支払わなくていいとされてるだけで。
それに益税問題が通用するのは全てが免税業者で取引した場合であって、
そこに非免税業者が入れば、当然、価格に消費税を転嫁してくるので、
結果的に減額交渉できぬまま、消費税を転嫁された価格を支払わざるを得なくなり、
消費者から消費税を取っても益税にならなくなるわけですよ。
だから別に今まで支払っていなかった中小の事業者が悪いわけじゃないんです。
その前提がそもそも間違ってるから思考停止になっちゃってるんですよ。
政治と財務省の思うがままに操られてるって感じ。

とはいえ、インボイス制度が不要というわけでもありません。
最終消費者が直接消費税を支払っているなら何の問題もないわけですが、
実際に価格に消費税を転嫁してしまっている以上、
それをインボイスとしてはっきりさせることは大事なことです。
安易な値上げを助長させないためにも、インボイスの普及は必要です。
ただ、そのための導入経費や知識、経理の人出等を考えれば、
そう簡単に導入できる話でもありません。
今までの免税業者相手でも80%は転嫁できるといっても、
登録業者は100%転嫁できるわけだから、その差は大きいです。
いずれ免税業者が取引から外されることは明らか、
そして政治の狙いはそこにあると言っても過言ではありません。

一方でフリーランスの支援を検討してはいると言っても、
それはこれからの話で、今の話ではありません。
先にそちらをカバーしてからインボイスを導入するべき話が、
全くの逆になってしまっています。
国民の知識度合いから言っても、インボイス導入は早すぎた感は否めません。
サラリーマンでもインボイスOKな領収書と、
そうでない領収書を分ける必要がありますし、その知識も十分ではありません。
大変な仕分けの作業が待っていることを考えると、
もっと簡易な制度はなかったのか、疑問に思わずにはいられないわけです。


◆ニュースネタ 混迷するジャニーズ事務所問題
前回も書きましたが、潰した所で被害者救済は進まなくなるだけで、
誰も得をしない「臭いものに蓋」な結末で終わっちゃうと思うんですが…
みんな、それで構わないということなのかね…

●GACKTは「バカ丸出し」「本当に頭悪いなって」 ジャニーズめぐる持論、有名実業家が徹底批判
仮にジャニーズ事務所が「反社」であるならば、
それに協力してきたTV局や企業も逮捕されてしまう事態になるんですが…
暴力団対策基本法じゃあるまいし、ジャニーズが反社ならば、
関係した全ての企業のトップが引責辞任ものですよ…
今までは道義的責任で済んだものが、法的責任になってしまいます。
さすがに「反社」と同列に語るのは無理があるというものです。

もし、訴えられただけで「反社」ならば、
多くの労働問題を抱える大企業のほぼ全てが「反社」ということになっちゃいます。
社員が面接官と思わせて学生を食い物にして性的強要した事件もありましたが、
その社員が所属していた会社も当然「反社」ということになりますよね?
最近逮捕された講師が所属していた予備校も「反社」になるわけですか?
それだと、もう日本は「反社」しかいないことになり、「反社」こそが社会になっちゃいます(苦笑)

●「ジャニーズだけなのか」…芸能界をピリピリムードにさせた「経済界重鎮から出た重大発言」の中身
当然、気になることです。
いわゆる『枕営業』なんて言葉が一般に浸透しているように、
芸能界で身体を売りにするみたいなことが都市伝説のように言われているわけで、
現在はともかく過去になかったとまでは言えないように思います。
そういう輩も当然いたでしょうねぇ…

直近のアイドル絡みの事件もそうですが、
地下アイドルの中にはかなり際どいサービスをしている例もあるらしく、
仮に彼女達が自発的にしていたとしても、
それを止めない事務所や大人に問題がないとは言えないでしょう。
最悪、売春の斡旋と言われても仕方ないのでは、とも思えます。

これまでもコンプライアンス的に最も遅れていたのが芸能界であり、政治家ですから、
これを機に労働時間の適正化など、旧態依然とした体質を改め、
クリーンで透明性のある芸能界に生まれ変わることを期待したいです。
結局、そこまでやる気があるのかどうか、ですよね。
批判している人はそこまで言及しないと、
ただジャニーズに罪を押し付けたまま終えようとしているだけに思えてしまいます。

●「どの口が言ってんだ?」ジャニーズ糾弾するメディアに特大ブーメラン、問われる“蜜月”の罪
2回目の会見に関して言えば、ジャニーズ側の勝利だった感じがします。
「子ども達も見てる」は言い過ぎな感じもしましたが、
Abema等のネット放送局の充実もあって、記者会見が生中継されることも珍しくなくなり、
同時に記者の方も視聴者に「見られている」ことも確か。
そんな中で旧態依然とした、自社の使用映像の為だけに同じ質問を繰り返したり、
他とは違う映像を撮るためにわざと怒らせるようなことを言ったりと、
昔ながらの取材方法では視聴者に白い目で見られるだけです。
記者もまた「見られる」時代になったことを自覚すべきでしょう。

内容の方も会社名変更や分社化など、大きく踏み込んだ内容で、
結果的に前社長のジェリー氏が出席せず、東山社長ら新体制で臨んだことも、
心配された傀儡政権の不安を払しょくするものとなり、
好印象に繋がったように思います。
対応策も各種課題を解決する極めて弁護士的な手続きで、
しっかりとしたブレーンがいるのは明らか。
今後に対する不安も大きく払拭されたと言っていいでしょう。

マスコミの責任に関して言えば、性加害問題は間接的な立場でしかありませんが、
合せて出てきている「バーター(タレントをセットで起用する)」問題や、
「パワハラ(あの女優が出るなら出さない)」問題に関して言えば、
むしろジャニーズ側は教唆犯でしかなく、
実行犯はあくまでテレビ局でしかないので、それこそ主犯格が何言ってんだという話です。
嫌なら拒否すればいいだけの話でしょうに。
単純にジャニーズを取った結果がそれで、出演拒否の判断をしたのはアンタらじゃないの。
他にも企業不祥事問題や安倍政権が政治報道の公平性を呼びかけると、
あっさり屈して情報番組を解体したテレビ局もありますし、
とても体制が改まるとは思えないんですけどね…
色々言う前にスポンサー企業の不祥事を先に報道したらいかがでしょ。
そうしたら変わったということが視聴者にも伝わると思いますが、
とてもそんなことできない忖度体質なことやってるから視聴者から見放されるし、
タレント事務所に舐められた対応されるんですよ…


◆野球ネタ 来季からファームに2球団が新規参加…静岡の「ハヤテ223」と「新潟アルビレックス」
大阪近鉄バファローズが消滅し、東北楽天ゴールデンイーグルスができた関係で、
2軍のイースタンは1増加の7球団、ウエスタンは1減少の5球団と、
奇数球団になっていたため、1球団ずつの追加は理に適っていると思います。

問題は2軍経営だけで球団が成り立つのか否か、でしょう。
所属選手を1軍で使いたいという球団が現れた時に、選手移籍はどうするのか。
そういった実際上の問題は現時点で明らかにされていません。
今の独立リーグのような扱いでは不便でしょうし、
かといって1軍の舞台に望めないようでは育成システムとして問題が生じる。
どの程度の融通を利かせていくのかは非常に気になる所です。

金銭トレードや交換トレードがもっと頻繁になれば、
2軍経営的にもメリットが生まれると思うんですが…そこまで変われるかどうか。
今のまま独立リーグのチームのようなものを作った所で、経営が安定するとは思えません。
既存球団の協力が必要不可欠でしょうね。


◆アニメの話 今夏のアニメ振り返り
全体的に小粒で、これといった作品がなかった印象は当初と変わりませんが、
今クールは全体的に歌が良いアニメが多かったと思います。
OPだけでなく、EDも良いアニメが多かったですね。
『蒼穹のファフナー THE BEYOND』や『幻日のヨハネ』の影響か、
曲調自体は10年前くらいの懐かしさを感じる歌が多かったのですが、
同時に流行りの高音域を使う傾向も多く、良い曲と感じる歌が多かったです。

その中で一番を選ぶとすれば、『好きな子がめがねを忘れた』でしょう。
主題歌の『NAME』も良さもありますが、
OPアニメの鳥が飛んだり花びらが舞うシーンが幻想的で、
非常に力の入ったOPだったと思います。
アニメも「友達以上恋人未満」むしろ「友達」の段階も怪しい「お隣さん」から、
甘酸っぱい中学生の青春模様を描いていて、ほっこりとする作品でした。
恋愛ものだと客観的に「はよ、くっつけ」と思いがちですが、
その段階にも達していない2人の心地よい距離感が素晴らしかったです。

距離感という意味では『夢見る男子は現実主義者』も面白かったけど惜しさもあり。
こちらも石原夏織さんの主題歌『Paraglider』が良かったですし、
笹木さんが出た辺りから話も面白くなってきたんですが、
メインヒロインの愛華の寂しさ・焦りの描きが十分ではなかったため
(過去話を描いてはいたものの、EDの歌ほどに率直に描かれなかった)、
最終話付近の急接近があまりに暴走気味に感じられたのが少々残念でした。
話的には主人公が一歩引いた視点を取ったことで、
周囲の女子を含めて見えなかったものが見えるようになり、
様々な展開を辿る可能性を見せたものの、
結局は一歩を踏み出さないからあまり関係性が変わらないという…もどかしい(笑)
そういう意味ではめっちゃギャルゲー日常パートっぽい話でした。だがそれがいい。

他に当初よりも評価を上げたのは『スパイ教室』の2期ですね。
1期はリリィ(CV雨宮天)を中心に描いていたため、リリィ周辺以外の描写がなく、
各キャラクター像さえ掴めない始末だったんですが、
2期は最も出番の少なかったティア(CV上坂すみれ)を中心に描くことで、
ようやくチームの全体像を描くことができ、作品としての面白さが増しました。
1期の評価はそれなりに~程度でしたが、
2期を経ることによって、ようやく作品として仕上がった感じがありますね。
この先の展開も楽しみです。

当初評価の高かった『ライアー・ライアー』は無難な出来。
ストーリー的には謎が多く、何も明らかにされていないので、2期以降に期待。
こちらも主題歌『LIES GOES ON』が素晴らしかった。
May’nさんというと『アクセルワールド』を思い出しますが、
それ以上に疾走感があって熱い感じの曲が良かったです。
メイドの白雪が可愛かった~ 可愛かった~

『ライザのアトリエ』も上々でしょう。
太ももにこだわった謎アングルといい、ファンの期待を裏切らない出来でした。
クラウディアも可愛く描けてましたし、
惜しむらくはリアさんの出番が思ったより少なかったことぐらい。
こちらも続編を期待したい作品です。

逆に『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします』とかは…
なんというか…悪役令嬢モノの舞台って大体ゲーム内じゃないですか。
それなのに悪役令嬢がただの普通の令嬢になってしまえば、
ゲームのシナリオは台無しになりませんか?と思っちゃうわけですよ…
タイムスリップの過去改変モノと同じことですが、
過去を改変したら、現実に齟齬が生じないように同じような現象が起こると考えると、
例えば転生した悪役令嬢が失脚して、別の悪役令嬢が台頭してきたり、
転生した悪役令嬢の想い人が戦争や革命で命を奪われて結局闇堕ちしたりと、
ゲーム内の当初シナリオを台無しにしないような
不条理(歴史修正力)があって然るべきだと思うんですよね。
今の所、見た作品どれもそういうのが見られないのが不満…
良い人になってハッピーになりましたでは面白味もないでしょうに。
それでも最悪に陥りかねない状況に陥りながらもめげないのが作品の面白味なのに、
そういう所があまり感じられませんでした。
最低でも『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』ぐらいに
試練感は欲しかった気がします。

他のなろう系では『レベル1だけどユニークスキルで最強です』が歌を含めて良かったです。
近年はやたらヒロインに巨乳キャラが多い中、
一番スタイルが良いのがバニー姿のイヴで、バニースーツを着れる程度の胸で、
メインヒロインのエミリーはちびっ娘ママ、
長身美人のセレストも胸は控え目といった感じで、
逆に控え目な胸が特徴的にさえ思えました。
まぁ、でもこの作品はやっぱりエミリーのママっぷりが全て。
エミリーのほっこりさが主人公を含めて視聴者全員を癒す作品でした。
「エミリーは俺のママ」と全ての人が言い切る作品(笑)

ClariSが主題歌を歌っていた『白聖女と黒牧師』は普通の日常系アニメで、
それほど特筆すべき所はなかったものの、
登場人物みんな性格が良く、ほっこり温かい気持ちになるアニメでした。
安心して見られるアニメ。主題歌もじわじわ染みて良かった。

あとは『彼女、お借りします』の3期はレンタル彼女そっちのけで、
映画製作する青春部活みたいな内容になってましたが、
エンディング曲の『エンドロール』の出来も良く、
さわやかな青春恋愛ものみたいで楽しかったですね。

他にも『おかしな転生』のOP『Brand new day』や、
『シュガーアップル・フェアリーテイル』2期EDの東山奈央さんが歌う『door』、
ここら辺も非常に良い曲でしたね。
前者はあまりお菓子を作らなくて正解だと思ったけど、
後者はもっとお菓子作れよと思いました(笑)
どちらもお菓子主体にしながら、話もしっかりしていたと思います。


そんな感じで今季は多彩な名曲が多く、全体的にレベルが高かったと思います。
『推しの子』のYOASOBI『IDOL』のような化け物じみた曲はなかったものの、
耳に心地よい名曲揃いだったのは嬉しい誤算でした。
内容の方は無難な作品が多かったのは残念ですが、まぁ楽しめたから良しという感じですかね。


◆アニメの話 『葬送のフリーレン』
化け物クラスがまた来ちゃったかぁ…
YOASOBIが歌う主題歌『勇者』も非常に出来が良いですね。
1話目を見た時も普通に良い曲だなと思いましたが、
2話目を見た時は1話目思い出して泣いちゃうし、
3話目を見た時は2話目を思い出して泣いちゃうし、
4話目を見た時は自分の人生に照らし合わせて泣いちゃうし…
もう歌を聞きながら、ずっと泣いてんだわ(苦笑)

ストーリー的には切ない系で、内容も泣かせに来ているのは分かるんですが、
このアニメは独特の「間」があるんですよ…
雄弁に語っているわけではないからこそ、自然に泣けるというか、
色々と想像が掻き立てられる時間があるからこそ、心に染みてくるんです。
で、主人公のフリーレン役が種崎敦美さんでしょう?
最近の声優さんだと個人的に演技力NO1だと思っているので、
一言に込められている感情が半端なく破壊力が高いです。
朴訥なフリーレンだからこそ生まれる作品の「間」、
それを是非とも感じ取って欲しい作品ですね。

そして、それが主題歌が盛り上げている。最高の相乗効果を生んでますね。
『推しの子』の『IDOL』も良い歌ではあったものの、
内容的にはアイを歌ったものでしかないため、
話が進むにつれて作品との齟齬が大きくなってしまいましたが、
今回の『勇者』はフリーレンの心情を歌ったものなので、
作品との噛み合いもバッチリです。
久々に化け物クラス来たなぁという感じがします。

2023年09月16日

権利意識の高まりで強まる『許し』の必要性

昨今の性犯罪等に対する意識の高まり自体は良いことだと思うのですが、
あまりに権利意識=要求に意識が行き過ぎていて、
『許す』ことを怠り過ぎているように思えます。

はっきり言って清廉潔白な人間など世界に一人もおらず、
事務管理や未必の故意を厳密に解釈していけば、
街で通りかかった見知らぬ誰かが死んだだけでも罪を背負うことになります。
一人の人間が世界中全員の命を救うことなんてできないし、
その意味では等しく罪を背負っているとも言えるわけです。
さすがにキリスト教の『原罪』意識は行き過ぎな面があると思いますが、
それでも罪のない人間が一人もいないという意味では正鵠を得ています。

だからこそ人間には防衛構造として『許し』が備わっているわけで、
自分とは別の立場の人間と共感することによって『許し』を広げていくわけです。
仮に許せずに責任追及を突き詰めていったところで、
いつかどこかで『許し』をしなければなりません。
時間が戻るわけでもありませんから、『許さない』ことに終わりなんてありません。
ましてや、一度『許し』たことを蒸し返して悩むことなんて、もってのほか。
答えは既に『許す』と決めたわけですから、悩む意味がありません。

そういう意味では、日本人の『喧嘩両成敗』ではありませんが、
かつては『落とし所』の上手い国民性をしていたように思います。
どこかで必ず『許し』を与える国民性、それが日本人だったわけですが…
さて、今はどうでしょうか。果たして『落とし所』を定めているのかどうか?
感情に任せて怒りをぶつけるだけで、『許し』を忘れていないかどうか、
改めて考える必要があるように思います。


◆ニュースネタ 小池都知事「ジャニーズ事務所と新たな契約を行う考えない」 東京都はジャニーズ事務所のタレントと現在契約なし
ジャニーズ事務所の問題に関して言えば、まずまずの落とし所だったと思います。
最大の懸念は被害者の確定と賠償金の額を決定するプロセスになるでしょうが、
それ以外の点では、社長交代を含めて、大きな問題はなかったと考えます。
現時点では旧経営陣や新経営陣が性被害を知っていたという確証はありませんし、
結局、言った言わないの水掛け論にしかならず、確定することもないでしょうから、
それでも加害事実があったことを認定し、賠償する姿勢を見せたことは一歩前進でしょう。

問題はそのことが事務所のタレントにも及んでしまっているということです。
一体、これ以上、何が気になると言うんでしょうか?
あなたも性被害にあったかどうか告白しろとでも言うの?
あったら何なの、気持ち悪いから使わないとでも言うの?
あってもなくても、作り上げたタレント性は何ら損なってないでしょうに。
お前は他人の下半身事情を知り尽くしてるとでも言うのですか?
都知事の性事情を都職員全員が知り尽くしてるとでも言うんですか?
パワハラに抵抗できない会社がダメというなら、
神宮の杜の伐採を進めていた森元総理に従うしかなかった東京都はどうなのよ?
つまり、従属的に承諾したのではなく、東京都が積極的に進めたい思惑があるということですか?
それなら他人の振りしていないで、東京都がしっかりと責任もって説明しなさいよ。

名称変更に関しても、統一教会の時と言ってることが逆で笑うしかありません。
名称変更を賠償逃れと批判していたのに、ジャニーズの名称変更を勧めるのは何なの?
少なくとも名称変更は賠償範囲が確定してからするのが筋でしょう。
賠償能力を考えれば、どう考えてもジャニーズ事務所が廃業するよりも、
事業を継続していた方が安定して賠償できるのにも関わらず、
賠償能力のない統一教会はいつまでも放置しているのは何なの?
どう考えても、先細るしかない統一教会を潰して被害者賠償に当てるのが筋なのに、
稼ぐ能力を保っているジャニーズ事務所を積極的に潰す理由がありません。
何がしたいのかサッパリ分かりません。ただ批判したいだけでしょ、それって。

ジャニー氏の功績に関しても、性加害で全てが否定されるのだとしたら、
織田信長や徳川家康の功績も全て否定しなさいよ。
森蘭丸や井伊直政が抱かれていたのはもはや歴史的事実でしょう。
さっさとアメリカのように銅像をぶち壊してはいかが。
大河ドラマも放送停止にすべきでしょう。
でも誰も何も言わない。何なのそのダブルスタンダードは?
批判したいなら大河ドラマぶっ潰してから言ってください。

亡き創始者の責任追及はすべきですし、その賠償責任を事務所が負うのは当然ですが、
所属タレント等にまで責任を求めるのは行き過ぎであると思います。
事件に対して黙っているだけでも批判する奴ら何なの?
どう答えても揚げ足を取られかねない状況だから、
所属タレントが黙秘することも当然の権利でしょう。
別にジャニーズは好きでも嫌いでもありませんし、
そもそも芸能人には興味さえ抱いていませんが、
それでも今の現状は行き過ぎていると言わざるを得ません。


◆ニュースネタ 西武・山川穂高、無期限の公式試合出場停止「深く反省」【コメント全文】
最初はFA権を預かる(言い方)方向で無期限の公式試合出場停止だったのかと思いましたが、
結局はみなしでFA権獲得になるようですし、よく分からないと言えば分からない。
敢えてハードルを高く設定して、『許し』を得やすくしたんでしょうかね?
これでFA権を行使して出ていくようなら、その程度の選手でしかなく、
戦力流出となってもファンの理解は得られやすく、
逆に行使せずに残留となれば、一から出直しをアピールすることになり、
来年からの公式試合出場の判断もしやすくなる、といった目論見でしょうか。
噂されているようなトレードはないでしょう。
だって一番ファンから理解を得られませんから。

西武黄金時代終了から松井稼頭央らが主力打者に育つまで、
西武が貧打に苦しんだのは間違いない事実です。
逆に松井稼頭央・和田・カブレラらが活躍して以降は、
中島・中村・浅村・山川選手と主力打者が順調に育っていきました。
やっぱり幹となる主力打者がいなければ、若手も育たないわけです。
主力がいるからこそ、調子の良し悪しに関係なく使う続けることができ、
若い打者も経験を積むことができるわけです。
調子の良い時にしか使ってもらえないようでは、レギュラーになんてなりませんよ。
日替わりオーダーは日替わりでしかなく、主力打者に育つことはありません。
そういう意味では、来年1年だけでもいいので、
山川選手が主力打者として復活することが、若手が育つ時間を稼ぐことにもなり、
チームの再建に繋がるように思います。
あの辛い貧打の時代を知っているからこそ、
その二の舞になりかねない今の状況を苦々しく思っているわけです。

肝心の性被害の問題に関しても、示談が成立したという情報はないものの、
奥さんが許している以上、浮気を責める理由もないでしょう。
●西武・山川穂高「不起訴処分」の裏で警察幹部が漏らしていた「あいつはハメられた」
一部報道によれば、性風俗店というわけではないでしょうが、
それに準じたデート営業っぽいことをしてる集まりらしく、
必ずしも素人の一般人とは言えないような印象もあります。
だからといって無理矢理の性行為が許されるわけでもありませんが、
性的合意があったとする主張も理解できなくはありません。
言い方は悪いですけど、ハメてハメられた感じのイメージなんですよね…
新手の美人局のようにも思えてしまいます。
まぁ、そこら辺の意識が緩かった山川選手に最大の問題があるわけですけど。

そういう意味では、こちらは良い落とし所でしょう。
このままFA権行使せずに残留すれば、出場解禁に納得しようと思います。
行使したら知らん。え、山川って誰ですか?(記憶消去)


◆ニュースネタ 日大、ほかに部員9人関与か アメフト部の薬物事件
逆に『落とし所』を誤った典型ですね。
日大の当初発表通り、逮捕された部員一人の犯行であれば、
そもそも活動自粛する必要はなかったわけで、
そしてそれを追認するかのように、あっさり活動自粛を解除。

●関東学生アメフト連盟、薬物事件の日大への出場停止処分を解除せず「報告の内容が十分でなく」
しかし、活動自粛解除直後も連盟は毅然とした対応を見せ、
誰もが「そりゃそうだろ」と思う展開となり、
それから1か月後、他の部員の関与も発覚し始めたという展開になっています。

そもそも、寮内の生活という外部からでは分からない話なのだから、
内部通報者がいるのは当たり前で、少なくとも薬物の疑いを知っていた部員は2人以上いたわけです。
それを他の部員は知らなかったから処分解除とするのは、
犯人隠避の意図があったとしか言わざるを得ません。

誰もが首をかしげるような報告で納得を得ようとしたのは無理があり、
その歪みがこの後手後手の対応に繋がっていると言わざるを得ません。
最初の活動自粛を命じたことからも、日大側は最初から知っていたのでしょう。
それを個人の犯罪に押し留めようとした、それ以外に考えられません。
調査を指揮した副学長の犯人隠避を問うのは当たり前ですし、
最悪の場合は逮捕も十分あり得る事態でしょう。
意図的に捜査をかく乱しようとした印象さえあります。

今後は実際に薬物汚染がどの程度進んでいたのか、
そして部員はどれだけ把握していたのか、
そして大学側はこのことをどれだけ知っていて隠蔽しようとしたのか。
いずれにせよ、もう日大アメフト部の存続はあり得ないでしょうし、
日大の今の経営陣が責任を取らずに済むこともあり得ないでしょう。
『許し』を得る段階にも達していなかったことが最大の失敗要因でしょうね。


◆ニュースネタ 世論へのアピールはあきらめた? 内閣改造の顔ぶれと岸田総理こだわりの“バランス”を分析
世論調査する前に「9月14日に内閣改造があったことを知っていますか?」と聞いてみて欲しい。
おそらく50%以上は「知らなかった」と答えると思います。
それだけ誰も関心を持っていないし、マスコミもガン無視…
翌日には阪神優勝があったとはいえ…もう「空気」ですよね。

実際、こう見ても見所全くなし・代わり映えなしの内閣です。
これなら良くも悪くも国民民主党を取り込んで、閣僚ポストを一つ与えた上で、
ガソリン税のトリガー条項を発動しますとでも言えば、話題性を呼んだろうに…
もう誰も関心を持っていない時点で、岸田内閣は国民に見放されてるんですよ…

関連して前農水大臣の野村氏の『汚染水』発言に関して言えば、
中国ら批判諸国の言動を認めかねない発言であり、
断固として許すことはできません。
言い間違いで許すことはできません。言質を与えてしまったようなものです。
それを更迭しなかった岸田内閣は中国らの批判に耐えられるとは思えません。

『処理水』の海洋放出に関して言えば、
既に限界に達しており、他に手段がなかったということでしょう。
多少データに気がかりなことはあるものの、結論自体は変わらないと思います。
問題は『処理水』が全体の3割にすぎず、残りの7割の『汚染水』が残ってること。
東電は『汚染水』も処理すれば大丈夫と言っていますが…
まぁ、そうならなかったから『汚染水』になってしまってるわけで、
どれだけ放射性物質を除去できるのか、
やってみないことには分からないのが現実でしょう。
なにかの間違いで『処理水』ではなく『汚染水』が流されてしまわないかどうか、
最大の懸念はそこであり、中国の批判に関わらず、監視すべき事柄だと思います。

中国の批判は完全なプロパガンダ。政治的には単なる意趣返し、嫌がらせですね。
問題はそれだけ大本営発表に扇動される中国国民がいるということでしょう。
経済的には日本産食品の安全神話を崩壊させ、
自国の食糧を富裕層に買ってもらいたい意図があるんでしょうね。知らんけど。


◆高校野球の話 応援と費用、タイブレーク・クーリングタイムの是非
優勝した慶応高校の試合は全く見なかったので、
応援がどの程度すごかったのか知りませんが、
問題はアルプスの応援ではなく、それ以外の一般ファンにあると思います。
過去にも決勝戦で偏った応援がありましたが、その多くは「ノリ」でやっているに過ぎません。
守ってるチームからすれば、360度見渡す全員が敵としか考えられず、
これが強烈なプレッシャーになることは間違いありません。
中立の第三者がいてこそ、応援は成り立つのに、全てが敵となってしまえば、
これほど残酷な所業はないでしょう。
ノリで応援することがどれだけ選手にプレッシャーを与えているのか、
アルプス席以外の一般ファンはマナーとして考慮すべき問題でしょう。

その応援に関して言えば、むしろ負担になっているのが正直なところ。
今大会でも佐賀代表の鳥栖高校がクラウドファンディングで
応援費用を求めたことが話題になりましたが、
アルプス応援って、そもそも必要ですかね?
現状では出場登録選手20人と監督・部長の交通費と滞在費用は高野連から出ますが、
それ以外の部員や家族は自費にならざるを得ません。
それ以外の在校生の応援がどこまで必要なのか?
別に自然発生的なもので良く、半強制する必要なんてなくないですか?
自費で行きたい人だけが行けばいいのに、
参加することが義務みたいなのは止めた方がいいと思います。
だからこそ「アルプス席」みたいな表現はもう止めた方がいいでしょう。
地方公共団体に割引チケットを分け与える位でいいじゃないですか。
それを誰に販売するかは自治体に任せるとして、
もう地元を上げて応援するみたいなことは止めた方がいいと思います。

●タイブレーク制の是非
あんなに熱心に見ていた高校野球を見なくなって久しくなりました。
見なくなった最大の理由は、コロナ禍の自粛モードだった時に、
プロ野球と高校野球が自分達だけプレーを再開させた身勝手さに呆れたことですが、
高校野球に関して言えば、タイブレーク制の導入も大きいです。
まぁ、自分の経験で言えば、
一個上の先輩がタイブレークで負けたのを目撃していたので、
理不尽なイメージから始まっていることもあるのですが…

はっきり言って、タイブレークは不平等な制度だと思います。
第一に打撃の強いチームの方が優位であること、
第二に裏の攻撃のチームの方が優位であること、
第三に左打者が圧倒的に優位であること、この3点で不平等です。

ノーアウト1・2塁から始まるというのは、投手中心のチームからすれば大ピンチです。
好投手がいれば、四球を与えない・三振を奪えるという利点はあるものの、
より失点がしやすいタイブレークスタートはやっぱり投手が心理的に不利です。
打撃中心のチームの方が勝ちやすい傾向にあるのは間違いないでしょう。

また、表は1点でも多く点数を取らなければならないというプレッシャーがあるため、
裏の攻撃の方が精神的に優位に立てます。
延長戦も裏有利という傾向はありますが、タイブレークはより一層感じます。

加えて、ノーアウト1・2塁で始まるという関係上、左打者が圧倒的に優位になります。
左打者は引っ張ってゴロを打てばよく、併殺のリスクはあるものの、
2塁走者の3塁進塁はほぼ確実に叶います。
逆に右打者はショートゴロ3塁封殺になる可能性が高く、
最悪の場合はサードゴロトリプルプレーもあり得ます。
左打者が圧倒的に優位なのは明らかです。

以上の理由からタイブレークは平等な制度ではありません。
タイブレーク1イニング目が終わったら、
2イニング目は攻守を逆にするなどの工夫が必要でしょう。
少なくともノーアウト1塁開始なら戦略的にも幅が出るのに…
考えなしにノーアウト1・2塁開始にこだわるから格差が生まれるんですよ。
野球界と一緒で考えなしの最悪ルールですよ、こんなの。

●高校野球「クーリングタイム」直後に足をつる選手続出
詳しくはインターバル走に詳しい陸上部に聞けばいいと思うんですが…
私見としては10分の休憩って長過ぎませんかね?
野球はサッカーとかと比べてベンチにいる時間もあるのだから、
そんな極端に時間を空ける必要性はないと思います。

サッカー選手もハーフタイム後はどう調整してるんでしょ?
そういうものとして調整してるから、もう完全に体が慣れてるんですかね?
他のスポーツを参考にしてはいかがでしょうか。

2023年08月03日

足し算と引き算

1カ月ほど前に、とあるラジオ番組内で
「私はコラボ商品(焼きそばパンやフルーツサンド)が嫌いだ」みたいなお便りが読まれてました。

考えてみると、若い頃は何でも足しがち。
美味しいものと美味しいものを足し合わせれば、もっと美味しくなると考えてましたが、
実際にはそんなこともなく、せいぜい同程度、場合によっては逆に不味くなることもあります。
料理においても素材の大事さに重点を置くことが多くなり、
味を逆に引いていくことが美味しさに繋がると考えるようになりました。
考えてみると、「あく抜き」なんてのは典型的ですよね。
雑味を消して美味しさを際立たせる作業、そういうことが大事だと気づかされます。

情報も同じで、若い頃は足すことが重要であり、
情報を繋げていくことが大事だと考えていましたが、
逆に今は、情報から客観と主観を切り分け、
主観の中でも根拠のある推測と個人の感想を分ける「引く作業」が大事になってきました。
今は加えて「又聞き」(ネットの反応等)も引かねばならず、引く作業が増えています。
真理に至る道は足し算ではなく引き算だと気づかされる毎日です。


なんか私事で忙しくて、日記を書いてはアップせずに放置するの繰り返しでした。
暑さで脳がやられてるのもありますが… マジで勘弁して欲しい。
わりと簡潔にここ1ヶ月間のニュースに関して触れておくので、
詳細は各自で調べてみてください(苦笑)


◆ニュースネタ
●マイナンバーカードの問題について
もっとも愕然としたのが、「マイナンバー」ではなく「氏名」でデータ参照していたことです。
つまり、文書で誰もマイナンバーをまともに使っていなかったわけです。
本来ならマイナンバーの数字を打ち間違えない限り、
簡単にデータ統合ができたはずなのに、そうはならなかったのは、
マイナンバーを使っていなかったとしか考えられないわけです。
紐づけられないデータを無理矢理統合するから、ミスが連発するわけで、
その前段階であるマイナンバーによるデータ整理をしていなかったツケが今出ているのでしょう。
そういうところが「アナログ」なんですけどね…全然「デジタル」じゃない。

政府内でも対応が分かれている健康保険証の扱いがどうなるかは分かりませんが、
健康保険証の廃止はやはり無理があると思います。
特に高齢世代は健康保険証こそが最も使う個人証明書であり、
マイナンバーカードの方を使う機会の方が少ないでしょう。
引っ越し手続きが便利になると言っても、高齢者はもう引っ越すこともないでしょうし、
そんな使うか使わないか分からないカードのために、
最も使っている健康保険証を取り上げられる方がマイナスに感じるに決まっています。
絶対に便利になるわけがないと分かっているのに誰が賛成するのか。
健康保険証を使っている人ほど、マイナンバーカードに対する不信感が増すでしょう。

問題解決法も「総点検」という個人情報漏洩を無視したやり方はいかがなものかと…
そこら辺もアナログ的な発想すぎますよね。
ちゃんと個別データをマイナンバーに紐づけることの方が先決でしょうに…
現時点ではマインバーに提供した個人情報は漏洩する一方であり、
その性格は臓器提供意思表示カードに近いものと言えるので、
「個人情報提供カード」と言って差し支えないように思えます。
マイナンバーに紐づけたデータは公開情報として政府に自由利用を許すようなものです。
その実態が見えてしまったからこそ、返納騒ぎに繋がっているのでしょう。アホすぎます。


●LGBT増進法とトランスジェンダーの職員が逆転勝訴
LGBT増進法は明治憲法みたいな時代錯誤な法律になってしまいました…
要は「一般国民(LGBT以外の人々)」の許容する範囲内で人権を認めるという話…
それも政府の言う「一般国民」は私達の一般世論ではなく、
「LGBTは気持ち悪い」と公言していた政府の人達ですから、絶望的な状況でしょう。
さっさと違憲立法審査にかけた方がいいのではないでしょうか。

東京都職員のトイレ利用に関して言えば、
職場で「女性」として働いている「男性」のトイレ利用という前提があります。
つまり、職場で「女性」として受け入れられている人が、
職場のトイレを利用する際に男女どちらを使うのかという話でしかありません。
この方が公衆トイレを使う際には、また別の問題として考える必要があります。

だから、これで男性がなりすまして女子トイレに入っていいわけがありませんし、
それは全く別の問題であり、普通に犯罪です。
それは逆も然りです。

まぁ、考えてみるに、家のトイレを男女別に使っている人の方が稀でしょうし、
トイレで用を足すという目的だけを考えれば、
別に男女別にする意味もないように思えます。
結局、性的行為や化粧直し等の目的外利用をしているから、
変に分ける必要性が生じているわけで、
そこら辺は私達も考えを改める必要があるように思います。
将来的には公衆トイレも男女共通になるんじゃないですかね。


●豪雨災害と岸田外遊、そして自民党女性議員の訪仏問題
これは全部繋がっているように思います。
まず豪雨災害に関して言えば、
地方民はマスコミが取り扱ってくれないという悲しみがあります。
マスコミが騒いでくれないことには、激甚災害指定のように行政の支援も薄くなり、
その後の復興スピードが段違いになってしまいます。

そういう意味では秋田で豪雨災害が発生している最中に、
岸田総理が中東外遊を行ったことは、
地元民からすれば関心がないとしか映らず、見捨てられた感じがするでしょう。

そこに来て自民党女性議員の観光気分で撮った写真が出回ったわけです。
誰も関心がないのかと無力感を超えて怒りを感じるのも無理はありません。
本来ならば、そこまで批判される話でもないと思いますが、
あまりにも能天気すぎたために、岸田総理の外遊批判も重なって、
炎上騒ぎに発展してしまったのだと思います。
単純に「やっかみ」と切り捨てられる話ではないでしょう。


●ビッグモーター問題に関して
その前に維新の会の馬場代表が、自らを「第二自民党」と称し、
共産党を不要と決めつけた発言が話題になりましたが…
結局、維新はそこが信用できないのよ。小池新党の二の舞にしかなりません。
国民が期待しているのは自民党に代わる存在であり、エセ自民党ではないわけです。

話を戻しまして、共産党の存在意義ですが、
あまりにも日本人は共産主義に無知すぎて、
自分達が共産主義に染まっていることを自覚していないことが問題なわけです。
宗教を忘れたせいで統一教会に政治利用されてしまったのと同じことです。
今回のビッグモーターの不正問題にしても、やり口は全て共産主義経済の末路。
成果主義がなんで失敗するかと言えば、視野が狭くなるからです。
単純に成果を挙げたいなら、売れる商品を提供すればいいんですよ。
だけど共産主義傾向が強くなるにつれて、この制約がキツクなる。
終いには誰も買わないような商品だけれども、
この商品を売ると決められているから無理に売ろうとして不正に手を染めるんです。
ごく簡単なことです。共産主義の失敗を見ていれば、これぐらい簡単に分かります。
しかし、実際にどの組織もノルマ主義で不正が横行してしまっている。
その手口は共産主義だと気付くべきです。
自由主義経済に生きているなら、もっと消費者の求めに応じた商品を提供しなさい。

ビッグモーターの不正に関しては言うまでもありませんが、
問題は損保ジャパンの対応でしょう。
普通、事故車の対応って修理作業員ではなく、保険会社がやるはずでしょ?
出向している社員が車両チェックをしていないのは、本来あり得ない話であり、
この問題に対して損保ジャパンが被害者であるとは言い切れません。
報道によれば、自賠責保険を優先させたり、
保険の短期での期限切れが横行していたという話もありますから、
おそらく、自分達の保険ノルマを達成するために、
損保ジャパンの社員がビッグモーター側の口車に乗っていたのでしょう。
見返りとして新規自賠責保険の契約締結をもらっていて、
新規契約の後は未払い契約解除になっても問題なかったのでしょう。
結局、損保ジャパン側も同じような共産主義の病理に苦しんでおり、
自ら不正に手を染めていたと言わざるを得ません。


●すすきのホテル殺人事件
肝心の動機は全く解明されていませんね…伝えてないだけなのか?
父親が逮捕されたと聞いて、前クールで放送していた『マイホームヒーロー』を思い出します。
だから必ずしも加害者に批判的というわけでもない…動機があるなら知りたいという立場。
被害者も被害者で変装していたとはいえ、
若い女の子に誘われてラブホテルに簡単に行ってしまうようだと…
あまりね、擁護する気にはなれませんよね…
犯人の残忍性が注目されがちですが、どっちもどっちにしか思えないです…


●大河ドラマ『どうする家康』の本能寺の変問題
家康が信長の命を狙うのはさすがに無理がある過ぎるでしょ…
例えば、あなたはアメリカ大統領を殺したいと思いますか?
私怨であれ、下剋上であれ、
日本在住の日本人がアメリカ大統領の命を狙う理由はあまりないでしょう。
それと一緒で他国の友好国の元首を殺す理由がありますか? ないでしょ。
光秀や秀吉のように織田家臣団なら、下剋上という考えもありえたかもしれませんが、
家康は織田家臣団の一人というわけではないのだから、
信長を殺しても織田家を乗っ取れるわけではありません。
織田家を潰しに行くしかならず、全面戦争をやるメリットが家康にあったと?
さすがに出鱈目すぎるでしょう。

間を空想で埋めるのは勝手ですが、史実を捻じ曲げるのはいかがなものでしょうか。
もはや大河ドラマではないように思えます。


●Twitterが名称変更でXに?
なんなんでしょうか…
「X」というと未確認っぽくあり、変な怪しさが漂う…
イーロン・マスクはTwitterを昔の2ちゃんねるにしたいんでしょうか?
もはや信憑性皆無になるな…
エックスエックスエックスエックスエックスセックスエックスエックスエックス…
…あれ? 変な文字、入ってないよねw
いやー、定着しないと思うんだけどなぁ… 日本人の感覚だけなのかしら。


◆アニメの話 今春のアニメ総括、
今期は総じてレベルが高く、特に日常系(?)アニメの活躍が目立ちました。
 ①『江戸前エルフ』
異世界転生系ならぬ、現世召喚系アニメ。
でも特に魔法を使ったりするでもなく、のほほんとしたエルフの日常を描く作品。
なんといっても小清水さんのヲタクエルフの演技が秀逸で、
よだれが多そうなヲタク語りと、時折見せる年長者の慈愛の言葉と、
実に素晴らしい演じ分けで、この作品のテンポをよく作り上げていました。
ちょっとした江戸豆知識も挟まり、心温まる良い作品だったと思います。
 ②『アリス・ギア・アイギス Expansion』
原作はソシャゲで、アリス・ギアという強化スーツを着た女の子が戦う話…
のはずが、アリス・ギアを着たのは最終話だけ。
それまでずっとパロディアニメのような日常ギャグをやってました(笑)
くだらないんだけど何だか見てしまう、
一昔前の『ギャラクシーエンジェル』や『ミルキィホームズ』のような雰囲気がありました。
もう少し主要キャラ以外にも光を当てて欲しかった気もしますが、
そうなるとソシャゲ系アニメの悪い所が強まるだけに、面白い塩梅だったんじゃないですかね。
 ③『カワイスギクライシス』
侵略してきた宇宙人が地球のペットの可愛さにメロメロになる話…
ほぼ一発ネタで終わるかと思いましたが、
ペットの可愛さにフォーカスしつつ、宇宙人の新鮮な反応に笑える、
ギャグアニメとして立派に成立していました。
笑った回数で言えば、今季で一番かもしれません。
 ④『スキップとローファー』
分類的に恋愛ものに入れるかどうか迷う所ですが、青春活劇ということで。
主人公の女の子がどちらかといえば芋っぽく、美少女じゃないのが特徴。
『事情を知らない転校生がグイグイくる』もそんな立場にありますが、
どちらかと言えば、単にイジメられているだけで、あっちは普通に美少女なんで…
ほんわか青春ストーリーを楽しみたい人におススメな作品です。


逆に言えば、期待作品が十分な出来でなかったとも言えます。
 ①『推しの子』
今期の覇権アニメだとは思うんですが、1話を超えられなかったのが全て。
完全にシリーズ構成の問題でしょうね。
11話に詰め込むのではなく、24話ぐらいの広いスパンでやるべきでした。
主題歌にしてもアイの心情を歌ったものですが、
そのアイは1話(1時間20分)でいなくなってしまうわけですから、
残り10話はアイ抜きなのに主題歌は変わらないまま…違和感はありました。
アイのストーリーを6話ぐらいじっくり描いていた方が、
全体の面白さに繋がったのではないでしょうか。
1話に力が入り過ぎていて、とんどん尻すぼみになっていったのが残念。
既に2期の製作が表明されていますが、
今度は1期を超えられるかどうかが問題となるだけに、
そのまま続けておいた方が良かったんじゃないかな~と思っちゃいます。

 ②『勇者が死んだ!』
わりとシリアスなストーリーですが、基本はギャグアニメなんです。
だけど序盤のギャグシーンが駆け足過ぎて、
ギャグを堪能しないままに先に行ってしまうから、滑った感が強くなり、
ギャグアニメとして機能しなかったのが残念でなりません。
5話目からのモアラン編は良かったのですが、
序盤のギャグシーンが駆け足過ぎたのが勿体なかったです。
あと勇者が死んだ理由もアニメでは明きらかにならなかったので、
最終話に先の展開からシオンの会話を持ってきても良かったと思うんですが…
アニメの動きのあるストーリーは良かったものの、
十分には活かしきれず、少しもどかしい感はありました。
こちらも詰め込み過ぎて失敗した感はありましたね。

 ③『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』
思ったよりも…感情移入できなかったなぁ、と。
戦いながらの回想は『キン肉マン』や『幽遊白書』でお馴染みですが、
鬼滅の場合は必ずしも一対一の構図にならないし、
過去の名作と比べると主要キャラとの関係性も深くないので、
もう一つ感情移入できないんですよね…
他のシリーズは見てないので知りませんが、
今回のシリーズに関して言えば「あ、そうなんだ」的なアッサリ感が強かった気がします。

 ④『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
ガンダムの知識をフル動員すれば、擁護できなくもないんだけど、
さすがにちょっとご都合主義に見えてしまった感はあります。
あれがガンダムと言えばガンダムなんですが、心に残ったかは別問題。
オルフェンズの方が面白かったよなぁ…
全般的に世界観が狭すぎました。
政治的要素が少なかったことが世界観の幅を狭めていたように思います。
結局、地球民と宇宙民の対立も視聴者には全く伝わってこず、
結論から言えばその必要性も皆無だったので、なんだったんだろうね、と。
もう少し論点を絞った方が良かったように思います。
今放送している『AIの遺伝子』を見習った方がいいんじゃね?


異世界転生系では、『この素晴らしい世界に爆焔を』が安定の出来でしたが、
本編の前日譚で内容的にも新しくもなかったので、
ネタバレ作品を見る感じでしかなく、ほどほどに楽しめたといった感じです。
 ①『神無き世界のカミサマ活動』
意外と評価を上げたのがこのアニメ。
宗教のない異世界で主人公が布教活動で信者という力を手に入れる作品。
信者の数が物を言う世界なので、俺ツエぇ系でもなく、策をめぐらせて勝ちに行くタイプ。
どうもこのアニメは低予算っぽく、肝心な部分はドット絵で誤魔化してるw
OPも作中の使い回しでしかなく、上手く誤魔化してはいるものの、
内容自体は面白く、絵も綺麗だったから、勿体なく感じました。
2期やるなら、もう少し予算出してあげてくれ(笑)
 ②『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する』
エロくないのに、ひたすらエロいアニメ。
ピンクパイナップルの名作エロアニメ『ストリンジェンド』シリーズを思い出すんだよなぁ…
スタッフ見ても共通性は全く分かりませんが、何度見てもエロく感じてしまう。
やり過ぎるまでにやり過ぎる主人公アニメですが、エロさしか頭に残らなかったな。
 ③『転生貴族の異世界冒険録』
貴族令嬢のシルクがロリなのに、なんか小悪魔系でエロい…それしか頭に残ってねぇ…
 ④『異世界ワンターンキル姉さん』
CV小清水のキルマリアが豪快お姉さんなのにエロい。それしか頭に残ってねぇ…
というのは嘘で、EDで主人公の姉が弟を失って絶望的なまでに苦しんでた姿が描かれてるけど、
作中ではそういう態度を微塵も見せなかっただけに、
弟を完全に異性として認識してるイカれ系激甘姉が、
どうやって同じ異世界に転生できたのかは気にならんわけでもない。
2期とかあったら語ってくれるんですかね?

他の作品だと、『くまクマ熊ベアーぱーんち!』『マッシュル』『ワールドダイスター』『絆のアリル』
『山田くんとLv999の恋をする』『女神のカフェテラス』『おとなりに銀河』
『私の百合はお仕事です!』『THE MARGINAL SERVICE』は楽しめました。
逆に『マイホームヒーロー』と『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』は、
最後まで見たものの、肌に合わなかった感じです。
特に『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』はソシャゲの方も爆死してるそうですが、
爆死すると見込んであのアニメの展開にしたのかが気になる所。
爆死前提だったらすごいアニメだけどね。ソシャゲ版、これから本気出せよ(苦笑)


◆ニュースネタ 今夏のアニメの話
うーん…全体的にいまひとつ…後半に向けてもう少し頑張りを期待した所。
その中で合格点を挙げられるのが、
『ライアー・ライアー』『ライザのアトリエ』『AIの遺伝子』の3つ。

①『ライアー・ライアー』
原作のきのこのみさんの絵の再現率が高く、女の子がかわいい。特に白雪かわいい。
ストーリーも仕組まれた感のある導入から、あれよあれよと巻き込まれる中で、
主人公が主体性発揮しつつあるのも良い感じです。
普通に面白い。今後の展開次第ですが、バランス的に今期NO1の面白さ。

②『ライザのアトリエ』
太ももに対するこだわりがさすが。クラウディアもかわいい。
とにかく作画も良く、原作再現率も高いので、良い感じです。
「分かってる」アニメ。

③『AIの遺伝子』
火の鳥チックな近未来を描いた作品。
切り込み方が従来とは違っているのが面白い。
ヒューマノイドが既に認められている世界故の問題というのが面白い。
普通はそこに至るまでの人権戦争になりがちですが、
敢えて人間とヒューマノイドが共生しているからこその問題を描いているのが、
この作品の面白さだと感じます。

「推し活」的恋愛(?)の『夢見る男子は現実主義者』は推し活を肯定するか否かで判断別れる所。
『白聖女と黒牧師』は主題歌がClariSだけど内容が普通すぎるのがどうか。
『好きな子がめがねを忘れた』は意外に面白かったけど、ややパンチに欠ける。
『自動販売機に生まれ変わった~』は一発ネタすぎる。剣より前に出てたら凄かった。
『悲劇の元凶となる~』は元のゲームがあまりに酷すぎて気持ち悪い。
『聖者無双』はまだ全然無双してないので分からん。
『英雄教室』は王道路線なのに、なぜかサービスカット満載なのが判断別れる。
『ゾン100』『幻日のヨハネ』は何が面白いかまだ分からん。
『デキる猫は今日も憂鬱』は猫があまり可愛くなくて残念。

続きものの『彼女、お借りします』と『無職転生』『シュガーアップルフェアリーテイル』
『政宗くんのリベンジR』もまだ何とも言えない所。
特に政宗くんはどういう立ち位置なのか分からん。
1期見てる人はネタバレだし、とはいえ1期は随分前だから完全リメイクでもいいのに、
どっちつかずになっているのが若干気になるところ。

ちなみに『幻日のヨハネ』放送開始後に、
地元の伊豆箱根タクシーが同作品にラッピングされました。
アニメの方がこけないといいなぁ…
ファンタジーなのに沼津、そして動物が暴走状態でこえぇよ、沼津。

2023年06月09日

銀行預貯金が減っていく時代の到来

マイナンバーカードの真の狙いは、
「個人金融財産の把握とその口座に対する課税」じゃねぇか…
国民の利便性なんて真っ赤な大嘘でしょ、これ…

●マイナ公金受取口座、本人名義への変更を呼びかけ 河野太郎デジタル相「誤登録の調査と並行して、補正を行っていく」
13万件…子ども名義の銀行口座がないため、親の口座を登録した可能性が考えられます。
問題はそれが「どうして問題になるのか?」ということです。
国民の利便性向上が理由であるならば、別に親の口座でも問題はないはずです。
給付金の二重受給が問題になり得る可能性はありますが、
給付したか否かは口座に振り込んだか否かではなく、
マイナンバーでチェックすればいいだけのことなので、どの口座に振り込んだかは問題になりません。
勿論、誤登録によって赤の他人の口座に振り込まれていたとすれば問題(748件)ですが、
それは誤登録した役所の問題でしょう。
別に政府がどの口座に振り込んだかまで把握する必要性はないはず。
政府が把握すべきなのは割り振られたマイナンバーに振り込み作業を完了した事実のみです。

そう考えると、マイナンバーカードの真の狙いは、個人の金融財産の把握以外に考えられません。
現状では口座名義ぐらいまでしか把握できていないでしょうが、
今後はフリガナまで把握するようになり、いずれはその中身まで把握できるようにするでしょう。
もし登録口座が給付金受け取り専用で、生活費等は別口座にあれば、
その目的を達成できなくなってしまうので、いずれは銀行口座自体に課税するようになります。
そうすれば形だけの銀行口座は減り、さらに課税となれば、より財産が把握しやすくなります。
いずれ、銀行の利子よりも課税の方が大きくなり、
銀行に預けているだけでお金が減っていくという話も遠い未来の話でなくなるかもしれません。
だって日本は実質賃金が下がり続けている国ですから…
手取りが減ってるのだから、銀行の実質貯金が減ったとしても何もおかしくはないでしょ?
とんだ笑い話。だけど、それが現実になってしまいます。

数々のマイナンバーカードのエラーが出ていますが、本来ならありえない話です。
なぜなら、カードという形では交付されていなくても、
マイナンバー自体はとっくの昔に交付されていたからです。
マイナンバーで紐づけていれば、同姓同名だろうと生年月日が同じだろうと、一発で変換できたはず。
つまり、そもそもそういう形のデータ整理をしていなかったということです。
マイナンバーカードでデータを統一するよりも先に、
役所間で相互アクセスできるように、マイナンバーで統一して紐づけるようにするべきでしょう。
そんな前提条件を欠く対応を続けていたわけですから、全くもって呆れるばかりです。

もう一つ、マイナンバーカードの問題で再三言っているのは、
公務員等による権限外使用・目的外使用の恐れです。
●市が市民の個人情報を自衛隊に提供 自衛官の募集に協力するため 「除外申請の仕組みの周知を」
写しを提供してしまったら、その写しがさらにコピーされるでしょ…
ちゃんと提供された写しを毎回きっちり処分しているのですか?
情報提供するにしても、コピー不可能な状態にして渡すべきでしょうに。
それが情報セキュリティの常識でしょ?
こんなことで個人情報が保護できると思っているんですか?
マイナンバーカード制度の情報が無断で使用されることはないと本当に言えるんですか?
確認のために個人情報を個人ごとチェックすること自体が個人情報の侵害でしょうに…
こんなの信用できるわけないじゃないですか。
これでは政治家が「あの人は預貯金持ってるから、後援会に入れて寄付金せびろうw」とでも考えているようにしか思えません。
悪用する気満々の制度をどう信じろと言うのか。信じられるわけがないだろ。
利便性向上なんて嘘っぱち。悪用することしか考えてないから、こうなるんですよ(苦笑)

◆ニュースネタ 「マイナカード」トラブル続きで3大臣が陳謝も…河野大臣の「感度が低かった」に集まる批判「言い訳になってない」「神経逆なで」
それなのに保険証の廃止は決定されちゃいましたよ…国民皆保険制度の事実上の崩壊です。
最も深刻な事態を表しているのが…
●河野デジタル相、マイナカードトラブル「5月24日の報道で把握した」昨年8月に発覚も情報共有なし
つまり、都合の悪い情報は上がってこないということでしょ。
推進する立場の河野大臣の心証を害することを官僚側が言えてないということです。
まさに裸の王様。プーチンと同じように、偏った情報のみで政策を推進しているバカっぷりです。
どうして誰も「そんな簡単に完成したデータベースなんて作れません」と言えないのか。
無理なものは無理なんです。だから歪が出ているだけ。
ヒューマンエラーと言うなら、こんな強引な計画を立てた大バカのエラーなんですよ…

そもそも、今回の事件は単純なヒューマンエラーとは言えません。
根本的問題はデータを結合させる際に、参照元から多くのエラーが生じたこと。
必要な参照ファイルを送っていなかったのか、関数がズレたのか、
実際のデータと番号とのズレがあったのか知りませんが、
最初のシステム統合の段階でデータの参照ミスエラーが生じたことが原因です。
結局、そこを手作業で行ってしまったため、さらに多くの予期しないミスが生じたということでしょう。
だから今回の問題は一連の作業を指揮した人間に問題があります。
ちゃんとデータ同士を結合できるようにシステム作業をすべきところを、
それをやらずに個々に手作業でデータ処理をやらせたのが問題なわけです。
ほら、アナログでしょ? どこがデジタルなの? アナログ庁ばんざーい。
ヒューマンエラーが出るシステムを放置している方がアナログ。そこを最初に直せバカ。

加えて、対応策もアナログ感満々の「職員が再確認」するという言葉。
アホかいな、確認した職員に個人情報がダダ洩れじゃないですか。バカですか?
最終的には本人が確認するしかないわけです。それも確実に慎重に。
この問題を放置し続ければ、それこそ偽サイトに個人情報の全てが盗まれかねませんよ。
データを密集させれば効率がよくなると考えていたバカは即刻辞めて欲しいです。
こうなるに決まってるじゃん?
少しでもデジタルの概念のある人はみんな分かってたよ。
公の期間が個人情報を管理するなんて、とても無理という話です。


◆ニュースネタ 入管法「改悪」の前に目の前の難民を直視すべき
門戸を開かぬまま、制限だけを厳しくして難民を排除…とんでもねぇ法律です。

●確認したのに訂正した斎藤法相「言い間違い」と強調 ウィシュマさん遺族「人道的に考えて」
前後の文章に齟齬が生じないのだから、言い間違いなわけありません。
これを単純に「不可能」を「可能」と言い間違えたのであれば、
日本語能力に問題があると言わざるを得ません。
大丈夫? 法文という言葉を大事に扱う大臣がそんなことで務まるんですか? 即刻辞任してください。

●難民審査に携わる「参与員」たちが怒った 「難民見つからない」発言利用する政府に 不可解な実態も暴露
つまり、法務省が難民申請を厳しくするために、判断が厳しい参与人に意見を求めた結果、
一人で判断するには不可能な数の難民申請が偏り、
ろくな判断や面接もしないままに却下していた事実が明らかにされたわけです。
難民の受け入れを拡大するならともかく、
このまま拡大せずに3回難民申請アウトで強制送還となってしまえば、
家族の分断や本国帰国後に殺されてしまうなど、深刻な人権侵害が引き起こされることになります。

入管難民法改正の問題に関して言えば、別に門戸を広げたわけでもないのに、
ただ強制送還をしやすくしていることに問題があるわけです。
これだけ難民認定に厳しい日本が、それでも何とか国際的に厳しく非難されないのは、
無理に強制送還して悲惨な事態を引き起こしていないからです。
結果的に、なんだかんだで滞在させていることが唯一の救いになっていたのですが、
もしこの法律が適用されて、なお難民認定が厳しいままであれば、
強制送還によって難民弾圧の加害者側に立つことになってしまいます。
日本は難民認定が厳しい国ではなく、難民を殺す国になってしまうわけです。

門戸を広げた結果、不法な難民認定が横行したので取り締まるなら分かりますが、
門戸を広げてもいないのに、こんなことをしたら弾圧でしかありません。
日本が国際社会の非難に晒される日も近いでしょう。


◆ニュースネタ 維新・馬場代表「立憲民主党をまずたたきつぶす」…立民の国会運営を「先祖返り」と批判
敵を見誤るな。
目標として立憲民主党を超えたいというのは理解できますが、政策的に勝負すべきは与党でしょうに。
結局、小池百合子氏の希望の党と同じ過ちを繰り返そうとしています。
政権交代を望まずに、自民党とくっついて政権に入ろうとする野党を誰が支持するのか?
だから同僚に信用されない、国民に支持されない。
結局は大阪都構想を実現するためのコマでしかなく、
中身が空っぽの議員になりたい人だけの集団にしか見られないんですよ…


◆ニュースネタ れいわ山本太郎代表、大石晃子共同代表が懲罰の不当性訴える 「狂っている」「恥を知れ」
「茶番だ!」って叫んで何の意味があるんですか?
それでマイナンバー拡大や入管難民法改正が阻止できるんですか?
政治的主張でも何でもない「茶番だ!」という主張に何の意味があるんですか?
やるなら個々の法案でやりなさいよ。
そんな無駄にイキって何の意味があるんですか? それこそ茶番でしょう。

少数政党だからこそ政策で勝負して欲しいのに、
数が少ないのに政争に乗って批判しても滑稽なだけじゃないですか。
何がしたいの? 何の意味があるの?
少数政党の存在意義を見せてください。
少なくとも「茶番だ!」と叫ぶアナーキズムを訴えるためじゃないと思いますよ。
レベルひっく。


◆ニュースネタ 岸田首相=「息子に甘いパパ」が払う痛すぎる代償 忘年会写真で結局更迭、上げた支持率も下がる
まぁ、正直に言えば、特別悪いことをしたわけではありません。
もし、彼が首相秘書官を最後に政界を引退するつもりなら、
それこそ「青春の思い出作り」みたいに笑い飛ばせる話です。

でも実際は誰もそうは思っていません。
将来、岸田総理の後を継いで政治家になるんだろうなと見てる。
仮にそうなった時に今回の事件は「謙虚さの欠片もない」
「閣僚へのリスペクトが足りない」と批判されるのは確実です。
政治を志すものであればあるほど、おふざけでは許されない。
そういう類の「いたずら」です。
この一件でもう政治家の資質はないと確信できたことは確かでしょう。

ここで更迭する方が傷口を抑えようとする親バカっぽい行為で、
どうして本人に釈明させなかったんだろうなぁと思っちゃいます。
まぁ、親から見ても「そういうこと」なんでしょうね…知らんけど。


◆アニメの話 『私の百合はお仕事です!』から考える同性婚問題
いやー、別にそれほどアニメの内容とは関係ないわけですが…
ぼーっと果乃子ちゃんのヤンデレ味を見てたら、そんなことを考えてました(苦笑)

百合作品の魅力は何かと考えると非常に難しい所なのですが、
男性視点からすると「性という壁に阻まれる片思い」「プラトニック」感だと思うんですよ。
キスまではOKとしても、ペニバン付けて一線超えてたら興ざめでしょ?
恋愛作品に求めるのは「片思い」と「プラトニック」さが強く
性欲の対象として百合作品を見ている人は少ないと思うんですよね(いるでしょうけど)。

仮に「完全な同性婚」を認めたと考えましょう。
すると、「性という壁に阻まれる片思い」がなくなります。
男性が好き・女性が好きというのが趣味趣向であるのならば、
断る理由として「女性しか愛せない」は通用しなくなるので、
その点でストーリーの魅力が一段階落ちます。

加えて、しばしば言われるのが「男女の友情は成立しうるか?」ですが、
自分としては「男女の友情は成立する」という立場ですが、
一般的には「成立しない」と解されているようで、
だからこそ異性が一緒にホテル入ったらSEXしたと疑われるのでしょう。
そうなると、完全な同性婚を認めた世界線では友情は成立しなくなります。
お泊り会したら、それSEXしてるだろという話になっちゃいます。
合宿なんてもってのほかですし、修学旅行も個室が必要になります。
2人以上の人間がいたら、盛ってると見られる世の中ですから当然の処置です。

つまり、何が言いたいかと言えば、恋愛観念を変える覚悟があるのかという話です。
少なくとも、「男女間の友情は成立する」という当然を認識しなければ、
性欲の暴走を防止するための社会政策が成立しなくなってしまうわけです。
トイレの話に似た部分がありますが、
人間は年中盛っているわけではないという当たり前を認識する必要があります。
逆に年中盛っているような人間もいるわけですから、
性犯罪の取り締まり強化も必要になってくるでしょう。

話を最後にまとめますと、同性婚を認める上でもいくつかの段階があると思います。
一つは男女の結婚を美徳としつつも、例外的に同性婚を認めるということ。
もう一つは男女・同性間の結婚を平等に完全フリーにすること。
後者の場合は先に上げたような恋愛観の変化が求められます。
男女に友情が成立しない今の恋愛観では人間に友情は成立しなくなるので、
常に性犯罪のリスクに備えた対応策が求められます。

そう考えていくと、現状では前者に留めざるを得ないのが実情ではないでしょうか。
「同性間は基本SEXをしない」という前提を社会として崩すわけにはいきません。
人々の意識が「男女間でも基本SEXをしない」という当然に気付き、
選んだたパートナーとしかSEXしないという当然を理解するだけの、
性欲の制御と性教育が実施されるようになったならば、
完全なる同性婚を認めてもいいと思います。
ただ、人類がそこまで「解脱」しきるのに一体どれだけかかりますかね…

2023年05月25日

批判せぬマスコミと未熟な有権者

マスコミが「政治的中立性」を恐れて、
政治報道に突っ込まなくなって10年以上経ちましたが…
順調に有権者のバカ化は進んでいるようで、誠にめでたいことであります。
マスコミが批判しないから、政治的視点が育たないし、
それを見ている視聴者が意見を抱くこともない…
そりゃ何も考えずに済みます。
それだけマスコミも国民もスルー力が増しているということでしょう。

過去にも書きましたが、政治家の言葉は「逆の意味」を考えると本音が透けて見えます。
先日批判したLGBT理解増進法案の「差別はあってはならない」を例に取ると、
逆の意味は「なくてはならない」=必要不可欠・必須⇒「ある」となるわけですから、
意味を戻して考えると、「差別は『ない』」ということになります。
よって、差別はないのだから、差別があることを証明しろということになり、
差別されたと訴えたとしても、差別された側が差別されたことを証明できない限り、
「差別はない」ということになってしまう、つまり隠蔽されるということです。
結局、政治家の本音は『LGBT差別増進法案』ということになります。

肝心の政治家や官僚にしても、蘇秦の合従策と張儀の連衡策さえ知らないのかと疑う時もあります。
どちらも中国の戦国時代の考え方であり、
合従策は強大な秦に対抗するために他の6国が協力して事に対応することであり、
連衡策は秦がそれを崩すために2国間の対話に持ち込んで対応したことを意味します。
つまり、力の弱いものは協力体制を崩さないことが必要不可欠であり、
逆に力の強いものは多国間協議ではなく、2国間協議の方が利益を得やすいとなります。
どうしてトランプ氏が大統領時にTPPを離脱して2国間協議を持ちかけたのか?
合従連衡を知っていれば、容易にその理由が分かります。
リニア問題で静岡県を飛び越して国に仲裁を求める市町村の動きがありましたが…
合従連衡を知っていれば、その結果も容易に想像つくことでしょう…
これが政治の道理なわけです。
知っててやってるのか、知らずにやってるのか知りませんが…
いずれにせよ、政治は結果責任ですので…


◆政治の話 広島サミットの話
え、日本どこ行ったの…? まるで海外ニュースを見てるみたいでしたな…

そもそも、今回のサミットの影の主役は、経済では「中国」、政治では「ロシア」であり、
それに対してアメリカを中心とする西側諸国がどう対峙するかという状況でしたから、
そこにウクライナのゼレンスキー大統領が来れば、こうなるのも致し方なしでしょうね。
悲しいかな、当初、日本が考えていたヒロシマからの非核化・平和という夢は、
全くもって届かなかったようには思えます。
もっとも、それは別に日本だけの責任ではなく、単に空気が読めてなかっただけだったので、
空気と化して疎外感に晒されるのもさもありなん、でしょう。

そして、もう一つの主役がインドです。
2020年に人口が中国を抜き、世界1位になったインド。
貧富の差が大きいのでGDPでは世界6位ですが、既にG7を超える経済力を持ちつつあります。
軍事費も米中に続く規模を誇っており、世界政治において重要な位置を占めつつあります。
もう日本が国際連合の常任理事国入りを掲げることはなくなりましたが、
仮にそういう動きになった時、日本とドイツを押しのけてインドが来るかもしれません。
インドは冷戦時に「第三世界」を自称するなど、国際政治では中立を保ってきました。
今も経済では中国、軍事ではロシアに依拠する所が大きいものの、
西側諸国とも有効な関係を保ち、両サイドを天秤にかけて立ち回ってきました。

●侵攻「政治より人道問題」 印首相、ゼレンスキー氏に
しかし、そういう「中立」外交では立ち行かなりつつあるのが、ウクライナ危機です。
ロシアと西側諸国の綱引き状態にあり、
どっち付かずの態度を続けるインドに対しては煮え切らない印象を抱く国も多いでしょう。
そのインドがウクライナのゼレンスキー大統領と会談を行ったのは、
世界のビッグニュースの一つでもあります。

とはいえ、西側諸国側に付いたわけでもなく、ギリギリ「踏みとどまった」形でしょう。
政治的にロシアと西側諸国のどちらかに付くことを避けつつも、
少なくとも人道に関わる問題がウクライナで起きていることは認めているわけで、
ロシア軍に問題があることは理解しているということになります。
ウクライナとしては一歩前進、インドとしてもギリギリの譲歩をした形です。
場合によっては、トルコでも中国でもなく、
インドが停戦協定をまとめる可能性も出てきました。

インドとしてはまだ本意ではないのでしょうが…
世界がインドを求めつつあることが今回のサミットの最大の収穫でしょうね。
国際政治におけるインドの立場が注目されるにつれ、
インドは難しい判断を迫られるようになってきました。
とはいえ、インドもこっそり核保有国であるから、ヒロシマからすれば微妙なんすよね…
やっぱり日本は空気だったか…

●「サミットは失敗」「広島まで来てこれだけか」G7を批判した被爆者・サーロー節子さんは岸田首相の遠縁
各国首脳が原爆資料館を見たのは一歩前進でしょうが、
逆に言えば、それしかなく、具体的動きは皆無だったので、
そういう反応になるのも無理からぬことでしょう。
何のための「ヒロシマ」サミットだったのか?
ウクライナ戦争に加担し続けるという世界平和とは程遠い着地点になってしまっただけに、
事前に標榜していた平和サミットの欠片も残らなかったことは確かでしょう…


◆ニュースの話 広島サミットの影で起きた中東「晴天の霹靂」 イランとサウジが和解、アサド大統領を歓迎
日本のニュースでは少ししか紹介されてませんでしたが、衝撃度はこちらの方が上でしたね。
それだけアメリカの影響力が下がっていることの裏返しなんですが、
この事態が良いことなのか悪い事なのかはまだ判断できません。
もっとも、中東もアフリカも対立の根本原因は、西欧諸国の植民地支配にあるわけですから、
彼らが手を引いた方が上手くいくに決まっているので、
この流れ自体は理に適っており、悪くない流れだと思います。

ただ、そこに割り込んできそうなのが中国で…これが厄介。
中国は金を出して口は出さないので、独裁政権にとって欧米諸国よりも都合が良いのですが、
ただし、人は出すという姿勢ですから、
経済協力の結果、工場を作っても中国人経営者に中国人労働者が来るだけで、
本国は潤わず技術革新も進まず、市場が中国資本に乗っ取られるだけになるので、
安易に中国の誘いに乗ってしまうようだと困ることにはなります。

ウクライナ戦争が終わらない理由の一つに中立諸国の存在、
我関せずの姿勢の国の多さがありますから、
そういった相互監視の要素が各国の国益に害されてしまうようであれば、
世界の多極化は混乱の方向に向かう恐れがあります。
こればかりはどう影響が出てくるか、本当に読めないですね…
結局は、関心、世界の人々の目がどこに向くべきかという話になってくると思います。


◆ニュースの話 「隔離」こそ日本人の差別意識の表れである
●隣人が同性カップルだと、なぜ嫌なの? 「生きづらさ」強いる元首相秘書官の差別発言、G7サミットを機に本当に理解は進むのか
結局、日本人は未だに「ムラ意識」から脱却できておらず、
よそ者≒自分達とは違う存在は近くに居て欲しくないとして隔離する傾向にあります。
全てが一緒なんですよ。
古くは部落差別やハンセン病患者、障がい者支援学級、外国人教育、
高齢者介護にしてもそう、LGBTの問題にしてもそう、
何か対策を取る時は、必ず隔離場所を作ってそこへ集めようとする。
アウシュビッツの収容所じゃあるまいし、そんなことして何になるのでしょうか?

私達一人一人が個人で向き合う時は同じ人間だと認識しているのに、
部落・遺伝病や障がい、外国人、高齢者、性別等々、
ひとまとめにレッテル貼りして違いを認識すると、その度に隔離しようとする。
そこが日本人の陥りやすい「思考の罠」であり、最大の欠点です。

世界は「ノーマリゼーション」の発想の元、
隣人として等しく生きることを受け入れているのに対して、
いつまでこんな周回遅れの古臭い考え方に固執するのでしょうか?
それこそが「偏見」であり、「差別意識」なんです。
男だとか女だとかそれ以外だとか、
一人の人間として認識すればそれ以上のことは何もないでしょう?
あるがままを受け入れなさいよ。何を勝手に頭の中で自己変換しているのか?
それとも、あなたは人間ではなく、年中発情してセックス相手を求めている獣か何かですか?
他人を性の対象としてしか見れないのなら、盛って一生オナニーしてろや、ボケナス。

●性自認の問題
犯罪がどうこう批判されますが、それはまた別の取り締まり要素でしょう。
男でも男児を襲ったりするし、女性でも女湯に盗撮カメラを仕掛ける奴はいる。
犯罪を犯しかねないという理由で認めないのであれば、
男も女も認められず、チンコもオッパイも切り落として去勢するべきとなってしまいます。
犯罪云々は全く別の取り締まるべき問題です。

●皇室の問題
皇族は国民ではないので、法律の影響を直接的に受けません。
人権云々で言えば、好きに結婚できない時点で皇族の人権は推しはかるべきでしょう。
結局、国民の意思も重要ですが、天皇家が国民の象徴である意思がなければ、
皇族の継承なんて最初から不可能なわけですから、
皇族自身がもう承継する意思がないのであれば、
無理矢理に結婚させて子どもを産ませてまでも続ける意味があるんですかね?、という話。
どっちが「不敬」なんだか…別に皇族は子どもを産ませるための道具じゃねぇんだわ。


◆野球の話 山川穂高選手が書類送検…不起訴でも絶望視される野球人生、聴取当時は「球団に未報告」疑惑も
知ってたらWBCに出場させてるわけないので、球団は知らなかったんでしょうね…
今後の流れを再整理しておくと、現段階では警察の聴取が終わり、検察に送検した形です。
検察は「不起訴」(嫌疑不十分で立証できない・する必要がない)、
「起訴猶予」(起訴できるが両者が罪を認めているので、裁判する必要がない)
「起訴」(両者の意見が対立しているので、法廷で決着を付ける)のいずれかを選びます。

「不起訴」かつ被害者側との和解が成立すれば、
最悪でも西武球団の自粛処分のみで、シーズン大半の出場停止処分ぐらいで済むでしょう。
「起訴猶予」「起訴されて有罪」となれば、有罪認定されているので解雇致し方なし、
最悪の場合はNPBからの出場停止処分や永久追放もありうるかもしれません。
微妙なのは「起訴されて無罪」のケースですが、裁判の長期化も予想されるので、
泥沼化して出場自粛処分が続いていく形になってしまうのでしょう。

西武球団側として頭が痛いのは、NPB側が追加処分をするかどうかでしょう。
最悪なのは西武球団が解雇するも、NPBが追加処分を行わず、
すぐに他球団が「チャンスを与えるため」と称して獲得するケースです。
そうなるとコンプライアンス通りに厳しく判断したのに、
「選手に冷たい」と批判に晒される可能性もあり、どっちに転んでも地獄となります。
MLBのように選手に対して出場禁止試合数を定め、
他球団が獲得しても試合に出場できないようにする措置が必要でしょう。
できることならば、解雇せずに出場禁止試合処分明けに再出発を図る姿を見たいとは思いますが、
まぁ、たぶん西武球団は十中八九解雇するでしょうね。
たぶんもう戦力としてはまるで見てないし、その点はもう諦めているでしょう…

西武球団側の責任と言われても、妻帯者の下半身事情なんて知ったこっちゃないでしょ…
会社の社員が不倫してたら、会社の責任が問われるんですか?
若い寮に入ってる選手ならば、監督責任も出てくるでしょうが、
それ以外の選手の素行チェックは行き過ぎだと考えます。
素行教育って何するんだ?
ホテルで一緒の部屋に入ってもセックスOKという意思じゃないよ?って教えるの?
常にYESNO枕を持参しましょうって指導するの?
何を指導すれば球団の責任が免除されるというのさ。言ってごらんよ。


◆アニメの話 木村花さん母がアニメ【推しの子】に怒りの抗議「娘の死をフリー素材みたいに扱わないで」
(削除される)
●テレビアニメ「推しの子」の“恋愛リアリティーショー編”、逝去した木村花さん母が批判 「傷つくことは想像できないのかな」
うーん… 何が言いたいのかよく分かりません(特に削除済みの元記事の方)。
娘と似た状況の話を作るなら、自分の許諾が必要だということですか?
それとも、もう忘れたいから、事件を取り扱った話を作らないでということですか?
それとも、娘と同じ結末にならないのが気に入らないということでしょうか?
記事の要点がぼかされているため、話の論点がよく分かりません。

確かに6話の話は例の事件を彷彿させる内容ではありましたが、
だからといって未だに恋愛リアリティショウはなくなっていませんし、
SNSの誹謗中傷問題も形を変えて繰り返されたままですから、
例の事件に限定して描かれているとまでは言えないでしょう。
実際、恋愛要素のないドキュメント番組をモデルにした話ではありますが、
ソシャゲ『アイドルマスターシャイニーカラーズ』の
イベント「ストーリーストーリー」(2020年4月末開催)においては、
悪質な番組切り抜きによるイメージの毀損という問題を事件発生前に発表しています。
例の事件はあくまで一連の事件の代表的な事件となったに過ぎず、
同様の問題は以前からリアリティショウの問題点として指摘されてましたから、
例の事件のみで6話が成立しているとまでは言えません。
あくまで氷山の一角であり、特定の事件を模写したものではなく、
総合的に問題定義として描いた結果だったように思えます。
内容も被害者側の落ち度として批判するようなものではなく、
どちらかと言えば、SNS側に胸糞悪い気持ちを抱かせる内容でしたから、
倫理的にも問題があるとまでは言えないと思います。

なお、小説による個人のプライバシー権侵害として争われた有名な事件として、
『宴のあと』事件があります。
小説の登場人物のモデルにされた人物が、
私事を赤裸々に描かれているとして訴えた事件です。
ここでプライバシー侵害は①私事性②秘匿性③非公知性で判断されるとしています。
今回のことに当てはめると、③非公知性は否定されますし、
メディアで語ったことを元にしていると言っているので②秘匿性も否定されます。
①私事性は本人家族でないと分からない部分がありますが、
少なくとも殊更不名誉になるようなことは描かれていなかったと思われます。
したがって、例の事件を彷彿させる内容であることは否定できないものの、
プライバシー侵害に当たるとまでは言えないということになります。

それにしても、忘れて欲しいのか、忘れないで欲しいのか、どっちなのでしょう?
遺族の方が忘れて欲しいと思うなら、別に忘れちゃっていいと思います。
ただ、現実に恋愛リアリティショウは事件後も存在し続けていますから、
今後は批判材料として『推しの子』6話を使えばいいだけのことでしょう。
これで多くの人々の記憶から例の事件を消すことができますね。
今後は直接的に批判材料として例の事件が引用されなくなりますから、
そっとして欲しい遺族からすれば、むしろ良い結果になったのではないでしょうか。

…と執筆した後に7話を見ましたが、なかなかに胸のスッとする展開でしたね。
まぁ、臭いものに蓋をしたい番組サイドがそこまで協力的であるかは疑問ですが、
例の事件でスルーされた番組サイドの責任追及がしっかりされており、
そういう意味では良い展開だったのではないでしょうか。
最初からずっと言い続けてますが、煽りに乗ったバカよりも煽った奴が悪い。
だから恋愛リアリティショウは現実になくなってないんですよ…
今回もアニメを攻撃する意味がどこにあるのでしょうか? 矛先を間違えてます。

2023年05月21日

「死んで生まれ変わろうと」www

自分が警察の立場だったら、こんなこと言い出したら、無理心中もしくは殺人を疑いますね。
「そんな言い訳が通るわけないだろ」と思いますから。
そんな非合理的な言い訳が通りかねない所が今の世の中の最大の危うさです。
これを一笑に付して笑い飛ばせない辺りが今の世の中の最大の危うさです。
●市川猿之助「生まれ変わろうと家族で話した」 父母と同様、何らかの薬物服用した疑い

『推しの子』の1話でも似たようなモブセリフがありましたが…(批判済み)
もはや冗談にもならないので、即刻削除した方がいいでしょうね。


自殺による転生が非合理的である理由は主に2つあります。
1つは、自分の生命を大切にできない人間は、生命の価値観が低すぎることです。
「三つ子の魂百まで」「バカは死んでも治らない」と言いますが、魂の傾向は死んでも治りません。
治そうという気持ちがなければ、何度死んでやり直したとしても治りません。
Reゼロのような死に戻りの世界観で死ぬことに慣れてしまえば、
簡単にリセット症候群になってしまうだけで、生命の価値観が低いことに慣れてしまいます。
そうなると、人生が上手くいかなかったら死ねばいいとなってしまう、
でも何度リセットしても反省なしに上手くいくわけないので、同じ過ちを繰り返します。
そして自分の生命の価値観が低いままならいいですが、
当然、他人の生命の価値も低くなっていくので、大量殺人者になりやすくなります。
一度リセットに成功したとしても、成功体験があるからこそ、またリセットを繰り返すことになり、
ミスする度に同じことを繰り返すわけですから、無駄と言わざるを得ません。
RPGゲームで常に「逃げる」を選んで、逃げられなかったらリセットするのと一緒。
そりゃレベル上がらないし、ラスボスを倒せるわけもありません。

2つ目に、自分が神様や閻魔様、転生システムの設計者の立場で考えてみてください。
あなたが採用担当者だとして、上記のようなリセット症候群な人を転生させようと思いますか?
転生させたとしても、失敗すればまーたリセットして採用面接に来る…
逆にリセットやめたと思ったら、同僚殺しまくりで職場環境は悪化の一途…
いくら神様仏様でも誰も採用しませんよ、そんな奴…
一回地獄に落として反省させてみるかと思うでしょ。どんなに仏心を持っていたとしても。
仮に転生システムが存在したとしても、これほどイレギュラーで迷惑な存在はいません。
当然、そんなことをする奴はレギュレーション違反で排除しようと思うのが合理的な考えです。

だから自殺は総合的に見て「非合理的」なんですよ。
成功体験になってもいけないし、人間社会を破綻させかねない深刻なエラー要素です。
自殺願望のある人間の思い通りになるシステムなんて作りますか? 作りませんよ。
そんな深刻なエラーに晒される脆弱なシステムなんて作るわけがありません。
だから自殺しても「意味がない」んです。
魂は変わらない所か、自殺成功体験で悪化する恐れがあるから、
自殺前の状況が継続するだけで、その苦しみから逃れられることはありません。

見えている上半分の「この世」だけ見れば、合理的な逃避で考えられたとしても、
見えていない下半分の「あの世」を含めれば、非合理的と結論せざるを得ない。
「この世・あの世」の概念がどうしてあるかと言えば、
この世は自分の人生の片面でしか判断できないことを意味し、
あの世は自分を超えたトータル価値で判断できることを意味するわけです。
だから、この世だけ見れば不合理な格差で不公平感を抱いたとしても、
あの世を含めて考えると「因果応報」という理で公平感が成立することになる、
これが「あの世」の概念の真理です。

だから実は霊的世界ほど合理的であらねばなりません。
この世の不合理をあの世の「因果応報」という理で解決する、それが宗教です。
統一教会問題で騒がれたように、宗教の正邪の簡単な見分け方は「合理的」であるか否かです。
見えない世界を説くことは一見すると非合理に思えますが、
だからこそ言葉によって信じてもらうためには、合理的である必要があります。
一見非合理と思われるものこそ、実は合理性を備えていなければならない、
それが霊的世界観の真理だと言えましょう。


つまり…「自殺で転生できるわけないだろバカ」が結論となります。
我々はそんな自殺動機を一笑に付さなければならないわけです。
笑わせていただきます! バカじゃねーの?www


◆ニュースの話 マイナカードでトラブルが次々に…でも政府は責任逃れ このまま普及まっしぐらでいいのか
何が問題かと言えば、入力作業の時点でプライバシーが守られていないということですよ。
氏名・生年月日・住所だけでも立派な個人情報じゃないですか。
それを同時にチェックできる体制って、どうなってんのさ?
入力者と点検者に個人情報がダダ洩れ状態ってことじゃないですか。

本来、こういう個人情報を扱う際には、
最後にまとめる業者が暗号化した番号を交付し、
暗号化した番号に基づいてデータ入力を行い、
その暗号化した番号でデータを紐づけし、最後に番号を復元化してデータを完成させます。
つまり、本来は、誰も個人情報を一斉チェックなんてしないわけです。
するのは交付された番号とデータが一致しているか否か。
そこまで面倒なことをせずとも、マイナンバーカードの交付の有無に関係なく、
マイナンバー自体は発行済みなわけですから、それで紐づければ良いだけの話。
それを一枚データで再確認しろという指示を出すこと自体が時代遅れであり、
個人情報保護に関して政府が無知であることが明らかです。

結局、一番アナログなのは推進している政治家の頭の中なんですよ…
そこをデジタル化できなければ、マイナカードなんて上手くいくわけありません。
情報漏洩に対してあまりに無知すぎるわけですから、
このまま取り返しのつかないことを繰り返すだけですよ…

●「マイナ保険証」トラブル続発が示すポンコツ実態
現実的問題として、医療機関がマイナ保険証の読み込み機械の導入があります。
それがエラー頻発だったとすれば…とても今の保険証が廃止できる状況ではないでしょう。
まだ実証テスト段階だと思いますが、1年の試用期間で治せるとも思いませんし、
10年ぐたいテストしてミスがなくなるように常にアップデートする必要があります。
それぐらい長いスパンで考えなければならず、ミスがあってはならない問題です。
それを1年ちょっとでどうにかできる頭がアナログだって言ってんですよ。
デジタルの世界はアップデートを繰り返すことで成り立つんです。
いきなり完成品を提供できるわけないだろ。だからバカだと言ってるんです。
政治家は我々に「病院に行くな」と言っているとしか思えません。


◆ニュースの話 「差別する余地を残したい」自民のLGBT法案修正に識者・当事者らから「『やってる感』では許されない」と抗議の声
一番引っかかるのは「不当な差別があってはならない」という文言です。
これって、文字通りで「あってはならない」≒「存在するわけがない」という意味。
つまり、あったとしても隠蔽されます。だって、存在していない「はず」なんですから。
だから仮に差別されたと訴えたとしても、「あってはならない」んだから信じてもらえません。
「ない」ものを「ある」と言っても取り合ってくれるわけないでしょ…
とんでもねぇ改悪です。

まぁ、他の部分も控え目に言って…話になりませんね…
これぞ差別主義者の法案と言えましょう。この法案自体が人権侵害を起こしてます。
違憲立法審査権にかけられたら、憲法違反確実の法案を成立させるんでしょうか…


◆ニュースの話 6月から電気料金値上げ 家計負担や負担軽減策はどうなる?
9月までは政府の緩和措置があるから、多少なりとも抑えられるものの、
10月以降は未定だそうな…
普通に考えて、電気料金の3割増しは経営破たんしてるレベル。
もういっそのこと一度経営破たんさせてしまい、電力会社のスリム化、
発送電の分離を行った方がスッキリするんじゃないですかね…

政府としては原発再稼働に繋げたいと思っているのでしょうが…
災害時のコストが経営破たんレベルであることが分かっている以上、
なかなか難しい所ではあります。
ここ最近も各地で地震が相次ぎましたしね…
安全な原発というものが幻であったことを国民が知ってしまった以上は、
国民を納得させるだけの安全性を再提示できるかどうかは疑問の残る所です。

少なくとも電力の地産地消は納得の必須要件で、
地方に原発を立てて都市部に送り込むというスタイルはもう無理でしょう。
住民の納得を得るにはリスク以上のメリットを感じられることが必須になってきています。


◆ニュースの話 CygamesがKONAMIから訴えられる 『ウマ娘 プリティーダービー』
現時点でコナミ側が何が特許権侵害に当たると主張しているのか明らかにしていないので、
詳細は分かりませんが、仮にプログラムやゲームシステムに関するものであれば、
コナミ側の主張が認められる可能性は低いと見ます。
●任天堂とコロプラが和解、「白猫プロジェクト」の特許権侵害訴訟で 和解金33億円
過去にもコンシューマメーカーがソシャゲメーカーを訴える裁判がありましたが、
この話も当初はゲームシステムが類似しているという話でしたが、
最終的には「タッチパネル上でジョイスティック操作を行う際に使用される特許技術」という
プログラム外の特許技術の名目で和解しているので、
ゲームシステムの類似だけで勝訴することは難しいと思われます。

なぜなら、有名なゲームであっても独創性があるとまでは言えないからです。
もし仮に先駆者だからという理由だけで独創性が認められてしまえば、
RPGゲームやSRPG、スポーツゲームなど、最初に発売したメーカーだけが勝利するだけで、
ゲームのジャンルというものが成立しなくなります。
一部メーカーの独占的販売が続くのみで、新しいゲームは生まれなくなります。
単に家庭用ゲーム機で野球ができるというだけで、特許を認めるわけにはいかないわけです。
パワプロのサクセス以外にも育成要素のあるゲームはあるわけで、
同じ野球ゲームならまだしも、オリジナルの競走馬ゲームにも適用できるかどうかは疑問です。

あとは具体的な特許権の範囲の問題になってくるでしょうが、
そもそも、どうしてコンシューマメーカーがソシャゲメーカーを訴えているかと言えば、
コンシューマメーカーの中でプログラムやゲームシステムの類似性を
業界発展のために大目に見ていた事実が影響しています。
ゲーム業界団体に出資することで特許の問題を棚上げしていた感はあります。
そこに新興のソシャゲーメーカーが乗り込んできて、ただ乗りしている、
そういう不公平感が業界内には少なからずあるのでしょう。
特にサイゲの場合はグラブルでコンシューマ進出も目指しているだけに、
それならばこちらの土俵に乗ってもらおうという思いもあるように思えます。

ユーザー側からすれば、スクエニ・バンダイナムコ・セガと、
コンシューマメーカー発のソシャゲが爆死し、
1年以内にサービス終了している惨状を見ているだけに、
両者の共存が最も期待するところです。
コンシューマメーカーが失敗している理由は、「更新頻度」だと思うんですよ。
今では家庭用ゲームもネットを通じてアップデートできるようになったとはいえ、
製品発売時にはゲームが一応完成しているという一定のクオリティが期待されます。
逆にソシャゲの場合は未完成のままでもよく、ユーザーの要望を受けながら、
細かいアップデートで改善していくことができます。
コンシューマメーカーは爆死すると諦めてしまうので、
それがユーザーに伝われば課金しなくなるので収益が出ない、
逆にソシャゲは初動がこけたとしても、細かいアップデートでユーザーの評判を上げ、
梃入れに成功することができれば課金収益が上がってきます。
ソシャゲで大事なのは「適切な更新頻度」です。
それがコンシューマメーカーには足りてないように思えます。

今回の訴訟でウマ娘が終了することは考えられず、ユーザーへの影響はないでしょうが、
苦境に立つ日本のコンシューマゲーム業界の表れと考えてしまうと、
コナミに対する逆影響の方が心配になってしまいます。
まぁ、ソシャゲの方も中国や韓国に押され気味になってますけどね。
もう少し業界一丸となって、外国産ゲームに負けない体制づくりをして欲しいです。
日本のゲームであれば売れるという時代は終わったわけなんですから。

2023年05月14日

医療放棄

この国の政治家と官僚はもはやアホしか残っていないのか…

●コロナ「5類」移行 初日で変化 “消毒&検温”撤去 行楽地でも
新型コロナを5類に移行する本来のメリットは、
受診医療機関を増やすことで、早期発見・早期治療を促進することにあります。
しかし、示された感染時の方針は「個人判断」「個人治療」…バカにしてます。
医療崩壊時のように、自分で感染キットを購入してPCR検査を行い、
感染していても軽症なら自宅療養って…医療崩壊ならぬ「医療放棄」ですよ…

インフルエンザと同等にするなら、
インフルエンザのように早期診断で薬を処方できるようにするべきです。
けれども、この対応を見ていると、とてもそうは思えません。
かかりつけ医はコロナの診断ができないでしょうし、薬も処方してくれないでしょう。
現時点でコロナ特効薬の使用は感染初期を想定しているので、
わざわざコロナ特効薬が使用できない程に悪化させるのを待つような対応は、
むざむざ感染拡大を止められず、わざと重症化させる対応と言わざるを得ません。
全くもって理解できない対応です。
もし、特効薬が足りてないのなら、指定医療機関制度を続けるしかないでしょう。
医療機関任せから個人任せ、つまりは感染したら死ねという対応は、
無策を通り越して暴力的とさえ言えます。
政府は医療で人を救うことを完全に放棄しました。

現時点でも体調を崩して新型コロナを疑う人はかなり減っていると思います。
そうなってくれば個人でPCR検査を行う人もいなくなり、
販売しているドラッグストアも検査キットを置かなくなってくるでしょう。
そもそも、もう検査キットは儲からないからと生産停止になるかもしれません。
そうなれば必然的に誰も新型コロナを疑わなくなり、
私達は再び謎の病に感染して死に至る恐怖を味わなければならなくなります。
新型コロナ禍で養われた対応力を全て記憶の彼方に捨て去ってしまうことになります。

まとめると、この先の未来はこうです。
①少し体調悪いけど、新型コロナなわけないだろう(放置)
②体調悪化してきたから、病院に行こう。
③病院に行くと、コロナの可能性のある場合は個人でPCR検査を行えと戻される。
④ドラッグストアにPCR検査を買いに行ったが、生産停止でもう取り扱ってないと言われる。
⑤さらに体調が悪化して病院に行くも、コロナ対応マニュアルがないからと拒否される。
⑥かつての指定医療機関に行くも、人のいない時間に来てくれと拒否される。
⑦既に症状が悪化しているので、コロナ特効薬は使えないと言われる。
⑧重症化で死ぬ。
たらい回しの末に症状が悪化していくのは目に見えています。

どうして早期診断早期治療できる体制が整うまで待てないのか?
愚策も愚策。政府は我々を殺しにきているとしか思えません。
そんなんで人口が増えるわけないじゃん。少子化対策も糞もないだろ。
生命をなんとも思っていないんだから。


◆ニュースネタ どう便利になるの?マイナンバーカードがスマホひとつでOKに
なんで紛失や盗難というセキュリティ対策がアナログばかりの想定なの?
むしろ、疑似アプリで自ら情報を入力してしまった結果、
他の悪質なアプリに利用される方が高いと思うんですが…
スマホの中にはクレジットカード情報が入っている可能性も高く、
想定される被害額は健康保険証や免許証の比ではありません。

実際、自分の父親のスマホには変なアプリが沢山入れられてました…
察するに、YouTube等のサイトの広告から悪質なセキュリティソフトを入れてしまい、
そのアプリが色々なアプリをインストールしまくってたんだと思います。
スマホ以外のPCでも、ニュースサイトの広告から
セキュリティ異常を知らせる広告サイトに飛ばされてしまい、
記載されたサポートに電話して詐欺で騙し取られるケースもありますからね。
先にそちらの規制をしないことには、ネット上での使用はリスクが高いと言わざるを得ません。

逆に言えば、ネットからアクセスできる環境にマイナンバーのデータがあることが異常です。
大事なデータはネットには繋げずにオフラインにしておくもの。
インターネットというのは自分が情報を貰う分だけ、相手に情報を与えているようなものです。
それを開いたままにしておく神経が理解できません。
盗んでくれと言わんばかりではありませんか。
今の政府のガバガバなセキュリティ意識はどうなっているんでしょうか?


◆ニュースの話 ネットの発信元証明「必要」90%、偽情報見分ける自信「ない」65%
関連して今話題の「ChatGPT」にしても、「AI絵師」にしても然り、
出力元の記載は必要不可欠だと考えます。
そうしなければ、嘘ニュースや不当な金銭報酬が発生しかねませんもん。
世間がChatGPTによる微妙に嘘っぽいニュースが溢れてしまったら、
何が正しい情報なのかさえも判別できなくなってしまいます。
また、AIに出力させたものなのに、自分が描いた風に装って、
金銭を集める手口もドンドン増えてくることでしょう。
誰でも容易に分かるように、AIが出力したものだとしっかりと明記すべきでしょう。


◆ニュースの話 中学校絡みの事件2つに関して
●江戸川区・中学教師(36)が63歳男性を殺害容疑で逮捕
察するに、窃盗目的というのは警察の実況見分からの推測でしょう。
現段階で本人は犯行を否認していますし、
動機が窃盗目的とは断定できず、その思い込みは危険だと考えます。
ですから学校側に金銭状況の有無をダイレクトに聞くのはちょっと…
はっきり言って程度が低く、ネットで騒ぎ立てる人と変わりません。下世話すぎ。
不確実な情報は中学校の生徒を不安がらせるだけであり、
確かな情報で納得できるような形で不安を和らげる方法を取って欲しいです。

本事件に関して在校生に話を聞きに行ったり、
逆に中学生側から情報の売り込みがあるかもしれませんが、
そういった不確かな情報には踊らされず、毅然とした報道を求めたいです。

●〈蒲田・中1刺される〉
こちらは父親のトラブルのとばっちりを受けた形でしょうか…
それもクレーマーの可能性が高そうな感じで…逆恨みなんですかね。
なにはともあれ、被害者になってしまった男子生徒の回復を祈りたいです。

仮にクレーマーによる犯行だと仮定すると、
今までは犯罪性があまり問われてこなかった問題ですが、
こういった事件が起こってしまった以上、
ストーカー殺人同様に何らかの対策が必要になってくるかもしれません。
クレーマーの問題点は相互に意識が違うことです。
そういう意味ではストーカーに似たところもあります。
クレーマーは別にクレームを付けるためにやっている意識はなく、
客として当たり前の行動を取っているつもりですが、
店側からすれば言いがかりでしかなく、まともに対応できることができない客です。
事件化する前に誰かが仲裁に入り、穏便に済むように対応する必要が出てきそうです。

一つ問題点として挙げられるのは、「お客様は神様」という誤った認識です。
どちらが上ということはないんです。客も店も立場は一緒です。
客が商品を購入すると決めて店も応じれば、正当な商品を引き渡す義務を負い、
逆に店がその客に商品を売らないと決めれば、客に退店してもらうことも可能です。
サービスしてくれて当然、お金を払って当然という双方の意識を捨て去り、
対等に売買をする意識を持つことが大事だと考えます。
そういう消費者教育も必要ではないでしょうか。`


◆スポーツネタ 西武・山川穂高はどうなる? プロ野球界「強制わいせつ」過去2例は逮捕即解雇
いやー、どうすりゃいいんでしょうねぇ…正直分からないです。
人気商売のスポーツなので、被害者が許さない限りは、
試合に出るべきではないことは確かなのですが、
だからといってバリバリのホームラン王を即解雇するというのも…
逆に、そうはならないでしょうが、山川側が解雇無効を争った場合に、
球団側が敗訴して今年の年俸分を支払わされる可能性は高いと思います。
示談が成立して告訴が取り下げられ、出場停止処分で済めば御の字、
被害者側が許さなければ、解雇は仕方なしとなりますが…うーん…

過去のケースを見ると、大洋の投手に関しては記憶にあります。
リリーフエースだった投手で、
未成年も未成年、幼女への事件だったので記憶に残っています。
巨人の選手に関しては記憶に残ってないです。
これまでとは比較にならないほどの実績を持つ選手なだけに、
お咎めなしにすることもできないし、現役引退に追い込むのも惜しいしと、
何とも言えない所です。

仮に西武が解雇した場合に、他球団が獲得するでは処分になりませんし、
変な言い方になりますが、不祥事起こしたもの勝ちみたいな印象さえ残ってしまいます。
そうなると、球団を問わず、1年以上の出場停止処分が落とし所ですかね…

いずれにせよ、被害者がいる話なので、形はどうあれ、被害者の納得が最低条件でしょう。
被害者が一生許さなければ、そのまま現役引退にならざるを得ないでしょうし、
まずは山川氏が誠実に謝罪することが最低条件になってきます。
西武球団としては居ないものとして扱わざるを得ず、
罪が許される状況になったら再出発できるよう取り扱ってもらいたいです。
厳し過ぎてもダメだし、甘くても当然ダメだし、非常に難しい対応を迫られてますね…


◆アニメの話 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(ネタバレあり)
Abemaで無料放送をしていたので、全50話見ました。
総じて言えば、面白かったです。
もっとも、全く文句がないというわけではありませんが…
最近は水星の魔女も面白くなってきたので、比較に意味を成しませんが、
現時点では鉄血のオルフェンズの方が面白かったです。

不満に思ったのは主に3点あります。
不満の軽い順、ネタバレのない順で語っていこうと思います。
↓以下、追記へ

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2023年05月07日

憲法記念日

日本国憲法に関しては様々な意見があると思いますが、
事実としてあるのは、平和憲法が日本国民の生命を長らく守ってきた事実です。
東アジアの安全保障環境が変化しているのは確かですが、
既に変化開始から30年が警戒しており、その間も日本の平和は保たれたわけです。
近年、ロシアがウクライナに侵攻し、戦後集団安全保障体制の危機が訪れましたが、
不幸中の幸いか、参戦国の拡大は見られず、
集団安全保障体制であるNATOは崩壊するどころか、強化されつつあります。

ですから、憲法を改正しただけで、安全保障環境が良くなり、
日本国民の生命が守られるという改憲派の主張は明確に嘘です。
前線に送られる確率が高まれば、それだけ死亡する確率も増えますし、
今後徴兵制等が広く実施されれば、訓練による死傷者も増えてくることでしょう。
改憲派の主張する「日本を守るため」の「日本」とは何を意味するのか?
少なくとも、「日本国民」でないことだけは確かです。
だって、日本国民の生命を守ってきたのは間違いなく日本国憲法だったのですから。

そういう意味では、防衛力強化で国防を担おうとするのではなく、
集団安全保障体制の強化で国防を担っていくべきでしょう。
同盟パートナーの拡大、国際的信用力の強化は必須です。
そういう意味でもウクライナの情報発信力は学ぶべき所が多い一方、
いわゆる第三世界諸国の賛同が得られていない点は反省すべき所でしょう。


◆ニュースネタ 入管難民法改正案、衆院法務委通過 立民反対、修正は小幅に
立憲と修正案を協議していたものの、立憲が反対に回ったから修正案を戻すというのは…
正直、修正案でも不十分だったと思うので、立憲の反対は理解できますが、
その結果、とんでもねぇ人権無視法案になっちゃったのは閉口してしまいます…
皮肉と言えば皮肉なんですが、かといって妥協できるものでもないし…
一番悪いのが与党であることは確かなのですが、
それに乗っかった維新も国民民主も同罪に思えます。

●「外国人の人権無視だ」入管法改正案可決にウィシュマさんの遺族が抗議
問題なのは、「政治難民」であるか否かを誰が決めるか、です。
本人が本国に強制送還されたら殺されると訴えても、
入館管理局が「政治難民」ではないと判断すれば、強制送還されることになります。
バングラデシュでミャンマーからのロヒンギャ難民の強制帰国が問題になってますが、
帰した時に安全だと言えるかどうかは、非常に難しい問題です。
日本政府が大丈夫だからと言った結果、最悪の結末を迎えたらどうするんでしょうか?
この体制では誰も責任を負わず、反省することもなく、見殺しにして終わるだけです。
犬や猫のように保健所で殺処分されても知らないよ、では済まされません。

結局、日本の外交的理由・政治的理由で恣意的に「政治難民」が判断されてしまい、
難民保護よりも外交優先の結果になってしまうのではないか、
そういう懸念が強くなる改正案ですね…

●外国人技能実習制度の廃止 新制度創設で現場は
技能実習制度の廃止には賛成なのですが、新しい特定技能制度はどうなのか…
要件に「日本語能力」を求めるそうなのですが…必要ですか、それ?
英語できれば十分だと思いますけど。
そんなことで既に諸外国で獲得競争になっている外国人労働者獲得競争に勝てるのか?
未だに3K(きつい・汚い・危険)職場と言われるような、
劣悪な労働環境で安月給で働かせる意識しかない政治家共に対応できますかね?
家族を連れてきてもOKとすれば、日本の物価事情に応じた賃金を支給する必要がありますし、
さらに本国に残した両親や親戚への仕送り資金も変わらず発生するし、
どう考えても日本人以上の給料水準は必須になるわけで、
それだけ経済力を付けておきながら、何ら政治的発言も許さないとはできないでしょうし、
地方の外国人参政権にも反対している自民党がこの難局を乗り越えられるんですか?
経済力が付けば政治的発言力が強まるのは歴史の道理、
経済力を剥奪すれば日本回避になるのは自明の理、
外国人を尊重する姿勢を見せなければ、何事も上手くいかないのは当たり前でしょう。
こんな国で外国人に選ばれると思っているのか?
もっと意識を変えていかなくてはなりません。外の人じゃないんです、隣人なんですよ。


◆ニュースネタ 尾身茂氏「コロナはまだ普通の病気ではない」に「もうええやろ」総ツッコミ「予測できない」警鐘鳴らす姿勢に敬意も
だって、それが仕事なんだから…当たり前のことを言ってるだけでしょ?
ダンマリを決め込んだら、ゴールデンウィーク明けに感染者が増えて、
「政府は何も言わなかったじゃないか」と彼らは文句を言うのがオチ。
医療機関が休みの反動が出るのは目に見えているのだから、
警戒を促す立場にいる人が、警戒を促すのは当たり前のことです。
問題はそれを受けて政府がどういう対策を打つかですが、
それで何もしないのだから政府の責任ということでいいのでしょう。
仕事するべき人が普通に仕事してるのに、
それに対して文句を言うのは違うんじゃないかなと思います。

●WHO、新型コロナ緊急事態宣言を終了 脅威は消えずと警告
一応言っておきますが「緊急事態宣言」の終了であり、「終息宣言」ではありません。
コロナの感染免疫が1~3ヶ月程度、ワクチン免疫が6ヶ月程度しかないことを考えれば、
集団免疫による克服は難しいでしょうから、
残るはコロナウイルス自体の弱体化しかないわけですが、
それにはまだまだ時間がかかるかもしれません。
「終息宣言」には程遠いというのが現実のように思えます。

日本に話を戻せば、5類への移行自体は理解できますが、
問題は処方箋が全国に普及しているかどうかです。
もし取り扱ってないので取り寄せますとなってしまえば、
服用期間が過ぎて重症化してしまう恐れもあるので、
即座に対応できる体制が整っているかどうかが判断ポイントになるでしょう。
そこら辺の説明がまだ伝わってきていませんが、普及度はどれぐらいなんですかね?


◆ニュースネタ 8割の日本人が気づいていない「マイナ保険証」の恐ろしすぎる「落とし穴」
政府は外部からの情報漏洩対策をしていると誇りますが、
情報漏洩の最も多いパターンは、内部の過失から漏洩するパターンです。

当たり前のことですが、どんな役人であれ、
情報をフリーパスに利用することはできない「はず」です。
利用権限のある情報の範囲と期間が定められている「はず」です。
しかし、仕事を楽に進めるため、アクセスキーを放置したままにしたり、
担当する範囲外のアクセス権限まで認めてしまうことで、
その役人に故意に利用されてしまったり、
ウイルス感染によって過失的に流出する可能性が高まってしまうわけです。
そういう内部の情報漏洩対策が十二分に取れているのか、疑問があります。

マイナ保険証の問題で言えば、医療情報を共通化すること自体が
患者のプライバシーを侵害する可能性が高くなり、
逆にプライバシーに考慮すれば、お薬手帳程度の情報しか共通化されず、
マイナンバーカードと一体化する意味がありません。
医療機関のカード読み取り機導入の経済的負担、
故障時・災害時の問題、持ち歩きを強要されるリスク、
要介護者等が本人以外に委託するリスク等々、様々な問題が生じます。
それらの問題に目をつぶってまで導入する意味があるのでしょうか?
国が日本の医療情報を他国に売りつけるために導入しようとしてるとしか思えません。

もう自分は医療機関に行きません。死んでも行きません。
国民皆保険制度は完全に崩れてしまいました。ありがとう、さようなら。


◆ニュースネタ 「“うな丼大臣”は更迭を」野党が反発 谷大臣は釈明…政府関係者「冗談にしても…」
別にうな丼を食べた行為が問題ではないんですよ。
おそらく第一報が行った時点で、総理大臣を始め、
人的被害がなかったことは伝わっていたでしょうから。
問題なのは、政治家のパーティーで、爆弾事件があったのにも関わらず、
うな丼を食べたエピソードで、笑いを誘いにいった不謹慎な精神が問題なわけです。

言うなれば、「わざわざ言うこと」ではないんです。
例えば、携帯電話会社が大規模通信障害を起こした時に、
職員に不眠不休で復旧作業をやれとまでは思いませんが、
「今、うな重を食べてます。これで復旧作業も頑張りますね。いえーい!」
とか伝える必要は全くないわけです。
むしろ、神経逆撫でするだけの煽り行為にしか見えません。
国家公安委員長という要人警備のトップの人物が、
爆弾事件という総理大臣や群衆、政治家や一般国民を不安がらせた事件を、
その不備を何ら検証することなく、笑い話にしてしまう神経が理解できません。
国家公安院長としては人的被害が出なかったことで安心したのでしょうが、
事件を未然に防げなかったという意味では国民の不安を払しょくできてないわけです。
事件で使われた爆弾が混乱を意図した殺傷能力の低い爆弾だったから無事だったに過ぎず、
犯人が無差別殺人を意図していたら、大変な人的被害を出していた可能性もあります。
これではまた狙われるのがオチですよ。
実際に不安という心理的効果は生じたわけですからね。

しかし、ほんと、何で政治家は不謹慎なネタで笑いを取りに行くんでしょうか…
下手すれば、総理大臣だけでなく、群衆にも被害が及びかねない事件なのに、
それで平然と笑いを取りに行く神経が理解できません。
ましてや警備の責任者ですから、笑いで茶化すなんてもってのほかです。
真摯に警備体制を反省することの方が先でしょう。
それをせずに軽率に笑いの話のネタに使うとは、やはり無責任さを感じずにはいられません。


◆目指すは「立憲超え」 維新、衆院選で新人積極擁立へ
維新の問題点の一つは「ゆ党」であることです。
重要法案で政府与党と結託してしまうので、反対意見が無視されてしまいます。
選択肢にはなっても対抗馬にはならない、野党第一党を目指すのであれば、
自民党にどれだけ対抗していくかが問題になってくるでしょう。
また、例えば鈴木宗男氏のように、与党であれば国益に反するような発言は許されません。
さすがにロシア訪問は許さなかったようですが、あまり自由に発言させすぎるのもどうかと…
もし、仮に、アメリカやNATOが参戦する話があったと仮定して考えれば、
それを日本政府で知った場合に、ロシアに情報を売ってしまうのではないか、
そう同盟国に危惧されてしまえば、重要な安全保障上の情報共有もされなくなってしまいます。
憲法改正よりも、為政者の発言の方が重要な安全保障上の脅威になることもあるんです。

そして最大の問題点、維新が全国政党になれない理由は、「大阪都構想」です。
維新は大阪都構想を実現するために地方自治を拡大する目的の政党ですが、
その「大阪都構想」自体が東京と大阪を入れ替えるだけの構想に過ぎません。
他の道府県からすれば、東京か大阪かの選択に過ぎず、自治の観点が失われています。
プライドのない政治家は東京に仕えるか、大阪に仕えるかの違いでしかないでしょうが、
市民からすれば東京と大阪のどちらかを選べと言われても困惑するだけです。
そりゃ大阪を選ばずに地方自治を選ぶのが当たり前でしょう。
もし、維新が本気で全国政党を目指すのであれば、「大阪都構想」を捨てざるを得ず、
しかし、それをしてしまえば維新の存在意義が消えてしまう、
だから上手くいかなくなるのは必然なわけです。
大阪の利益のためでしかない政党ですから。


◆ニュースネタ 「子どもの声は騒音ではない」法律で定めることも視野に政府検討 社会の意識は変えられるのか
少なくとも言えるのは、こういう時に法制化を言い出す議員は信用してはいけないということです。
法律を取り締まりの道具としか考えていないから。
彼らにとっては法律は単なる権力装置に過ぎず、搾取の道具でしかないからです。
意味のない法律を作ろうとする議員は国民にとって排除すべき対象と考えましょう。

取り締まりのためではなく、意識を変えるために法制化する、
例えば4月から導入された自転車のヘルメット装着の努力義務がそうでしょう。
確かに以前よりもヘルメットをかぶる人を見かけるようにはなりましたが、
劇的に増えたとは言えず、大半の人はまだヘルメットをかぶっていません。
シートベルトのように取り締まりを求める声もありますが、
ヘルメットをかぶっていない人に違反を取り締まる手間の方が大きすぎ、
スピード違反のように不公平感が強まるだけですから意味ないでしょう。
シートベルトは既に付いていましたが、ヘルメットは付いてませんから…
それならば、自転車購入の際にヘルメットの有無の確認を義務付けた方が効果ありそうです。
自転車の場合は一手間ある分だけ、浸透に時間はかかると思われます。

同じことが騒音問題でできるかと言えば、そうは思いません。
なぜなら、騒音であるか否かはケースバイケースでしかないからです。
例えば、真昼の通常の子どもの声は許容できたとしても、
園児が一斉にサンシャイン池崎の物まねをしたら、そりゃ騒音でしょう。
子どもの声は騒音ではないから、図書館や博物館でいくら騒いでもOKともなりません。
また、「子ども」の範囲がどの程度になるか分かりませんが、
部活の朝練で早朝6時半から大声を出していたら騒音でないと言えるのか?
昼間は許容できても、朝や夜では許容されないことも幾らでもあります。
それらを一律に「騒音ではない」と規定するのは、少々杓子定規が過ぎるでしょう。

近年の子どもの騒音問題に関して言えば、両者の関係の希薄さが主要因でしょう。
子どもがいない、子どもと関係しないから我慢の程度も下がってしまいます。
今の状態で「子どもの声は騒音ではない」と決めつけてしまえば、
両者の溝は深まるばかりで、社会が理解してくれないと嘆き、
最悪の結末を迎えることは想像に難くありません。

もう一つ忘れてはならないのは、高齢化や耳の酷使による聴力の衰えです。
聴力が衰えると、耳の外の音ではなく、耳の中の音を拾うことが多くなるため、
他人には聞こえない自分だけの騒音に悩まされることが出てきます。
子どもの声が騒音に感じるようになったら、耳の検査をすることをおススメします。
聴力の衰えが音の騒音度合いを引き上げている可能性もあるわけです。

そういった事情を与せずに、「子どもの声は騒音でない」と法律で決めつけることは、
少々荒っぽいやり方と言わざるを得ないでしょう。
法律で定めて効果のあるもの・ないものはあるわけです。
それは具体的であればあるほど、効果を発揮し、
逆に曖昧であればあるほど、効果は下がります。
そんな当たり前のことを認識せずに、ただ法律で定めればいいと考えてしまうのは、
国民を法律で縛りつけて当然という驕った意識があるからに他なりません。
そういうことを言う人は信用してはいけません。


◆アニメの話 『推しの子』1話のネタバレあり
今期で一番評価されているアニメですが… どうなんだろう…
関連してネオゲッターロボが話題になりましたが、「究極」しか合ってないじゃんw
まぁ、いいんですけどね。
『STORM』好きだし、ゲッターシリーズでネオゲッターロボが一番好きだし。
こういう形でも脚光を浴びるのは嬉しくないわけじゃありません。

注目の2話目以降ですが、現時点では1話を超えられてないのが気になります。
思った以上に黒幕探しに熱意がないというか…
まぁ、作品的にはそれでいいんだと思いますが、
1話目のピークからなだらかに勢いが落ちていくのは気がかり。
中盤の盛り返しに期待したいです。

1話目の倫理的問題点は既に指摘した通りですが、
敢えてネタバレになるので踏み込みまなかった問題点として、
主人公の推理の強引さが挙げられると思います。
…まぁ、これに関しては情報差があるので仕方ない面もありますが、
視聴者はストーカーが主人公もヤッてることを知ってるわけじゃないですか。
でも主人公は未だにそれを知らない。
だから視聴者はあのストーカーなら住所特定もやりかねないと思う反面、
主人公は簡単にあのストーカーがそんなことできるわけないと思っちゃう。
そういう意味では、最初の犯行シーンは隠した方が説得力が増したと思います。
それと主人公の父親以外から情報漏洩するわけがないという思い込みもまた、
芸能界の闇を描いたこの作品らしくない思い込みのようにも思えます。

そう考えていくと、1話目ラストの推理はかなり強引すぎで、
もう少しゆっくり掘り下げても良かったと思うんですが、
あまりに長すぎる1話目の尺で、ああなっちゃったのかもしれません。
もういっそ1クール全部使っても1話の内容やっても良かったんじゃないかな。
現時点で1話目を超えていないだけに、そう思ってしまいます。

2023年04月24日

統一地方選挙の結果

●立民・岡田氏、3戦全敗は「自力の問題」 自身の引責は否定
別に自民党が勝ったわけでもなく、立憲民主党が惨敗しただけでしょう。
しかし、なぜか内閣支持率も上がる不思議…
今年に入ってから本当に何もしてないんですけどね…
昨年もそうでしたが、何もしない方が支持率が上がるのが不思議です。
政治家の居眠りが叩かれてましたが、むしろ居眠りしとけってことでは?

深刻なのは立憲民主党です。
低迷の原因は、左翼批判を怖がり過ぎなことでしょう。
左翼と言われようが、政策が一貫してれば評価されます。
左翼と言われるのを恐れて、防衛政策等を批判できないのが最悪なんですよ。
それでは、どういう政党か見えてきません。
はっきり言って、左翼とレッテル貼りするような時代遅れの右翼の人間が、
支持する政党を変えるわけがないんですよ。
だって、頭が固いままだから右翼支持、左翼批判をしてるんですから。
そんな人達の批判に右往左往してどうするのか。
左翼と批判されようが、政策で勝負しなさいよ、政策で。
それが国民に伝わらないから信頼されないんです。
言い訳をしているようにしか見えないんですよ。

確かに選挙結果が振るわなかったのは立憲民主党の執行部のせいです。
ただ、それで誰も責任を取らないようでは、言い訳しているようにしか見えません。
ここはきっちりとケジメを付けて、党の方向性を練り直すべきでしょう。
政権担当能力なんて政権を担ってみないと分からんわけです。
逆に政権を追われた側の方の改革が進む可能性もあります。
でも、それさえ起こせなければ何も変わりません。
ボンクラがボンクラのまま突き進んでしまうだけです。
もう一度、野党は足元をしっかりと見直し、政権交代を起こせるように地力を蓄えて欲しいです。

それと選挙期間中に和歌山で爆破事件が起こりましたが、彼の行動は許されない一方、
提訴していたという被選挙権の問題は一考の必要があります。
なぜなら25歳という被選挙権の合理的な理由は一切ありませんから。
一般的にはそれぐらいなら社会経験を積んでいると説明されますが、
実際に社会経験を積んでいるとは限りませんし、
国民の声が届かないような政治家秘書等の経験が社会経験になるかも疑問です。
選挙の投票権が18歳に引き下げられたのならば、
被選挙権も23歳にしても構わないでしょうし、別に18歳から立候補しても構わないでしょう。
特に地方議会の議員であれば、高校卒業後に議員になるチャンスがあるとすれば、
そもそもUターンを考慮する必要がなくなりますし、
同年代が立候補しているとなれば、若い人が選挙に行く動機にもなるでしょう。
26歳の市長誕生で驚いているから、この国は時代遅れなんですよ。
18歳の市長を誕生させてもいいじゃないですか。
投票率を嘆くなら、それぐらいのことをすればいい。
何もしないからお年寄りばかりの候補者になっちゃうんですよ。


◆政治ネタ 統一地方選挙~自衛隊ヘリ事故や爆弾魔事件発生~(過去執筆)
現時点で情報が少ないので、事件に関しては何とも言えず…
自衛隊ヘリ事故は原因究明次第です。状況的に判明するのは難しそうですが…
季節柄、強風の多い時期ですし、低空飛行という訓練内容が適切だったのか否か、
もし不適切だったとすれば、自衛隊だけでなく責任者の政府の問題にもなってきます。
セクハラ問題を含めて、自衛隊員に過度な負担を強いていないか、確認することが必要でしょう。

爆弾事件に関しては、理由はどうあれ、暴力的行為に及ぶのは看過できません。
とはいえ、実際に殺意がどの程度あったのかは分からず、
既遂部分だけ見れば威力業務妨害程度の被害でしかないので、
安倍総理の襲撃事件のような報道体制は明らかに「行き過ぎ」です。
犯人が刃物を用意していたにすぎない段階では、殺人未遂も難しいでしょう。
強盗が刃物を持っているだけでは、強盗殺人未遂にならないのと同じ。
威力業務妨害程度で人生の全てが晒されるのは、行き過ぎでしょう。
やってることはネットの炎上動画の特定班と同じ、
家族や中学校が名誉棄損で訴えれば確実に勝てるレベル。
後に今のマスコミの報道体制は問題になると思います。

また、政府としてはどうして岸田総理が狙われたのか、別途考える必要があります。
国民からすれば、今現在の物価高に苦しんでいるのに、
「あれやりますこれやります」とやるやる詐欺の「言った切り雀」では、
政治は何もしてくれていないと失望感を買うのは当たり前のことでしょう。
そこは国民の声として真摯に受け止め、具体的な政策を行うべきです。
憲法の議論もそうですが、単なる構想だけで腹は膨れないんですよ…

●「未婚者」と「非正規」は対象外! ここがヘンだよ少子化対策
どうして岸田政権の異次元の少子化対策が笑われたかと言えば、
かつて自民党が握りつぶしてきた少子化対策ばかりだったからです。
お前らが反対して潰してきた野党案を今更取り入れるのか、と。
それだけ自民党が時代遅れの政党になっていた証拠でもあるのですが、
真新しさが全くない少子化対策では誰も期待感を持つことはできません。
さらに言えば、育休はあくまで正社員を想定した制度に過ぎず、
非正規やフリーランス、産休で退職を迫られる女性には意味がありません。
特に女性は雇い止めされるのに、男性に育児参加されればそれでいいのか?感が強く、
女性からの批判の声が強くなっています。
社会で子どもを育てる覚悟もなければ、女性を守る覚悟もない。
信念のないハリボテの政策に誰が共感するというのですか。誰も支持しません。


◆ニュースネタ 突然のWHO「ワクチン推奨しない」発表に「打つんじゃなかった」と思った人へ
うーん、ちょっと言ってることがおかしい気がしますね…
少なくとも言えることは、「国民全員が接種する必要なんてなかった」ことです。
特に当初から重症化リスクが少ないと言われていた子どもに関しては。
感染予防効果が無かった時点で、集団免疫が成立する前提を欠いたのですから、
接種する意味なんてまるでなかったはずです。
それにも関わらず、全体の方針を変更するどころか、
子どもまで接種を推奨したのはバカの所業と言わずとして何としますか。
いつまでも一度口にした「集団免疫」という言葉に縛られ、
訂正することなく接種を勧めたのは、はっきり言ってバカでしょ?
自分達の見栄のために国民を犠牲にしたに過ぎません。

ただ、巷で噂されるワクチンによる健康リスク指摘は賛同しかねます。
もっとも、現時点でも健康リスクがないとは言い切れず、
今後の調査研究を待つことになるでしょうが、
接種時点で重大な副反応が出ていないのに、不安がらせる必要もないでしょう。
ただ、最近、やたら変な事件が多いので、
調査研究としてワクチン接種の有無を調べてもいいかもと思いますが、
やはりそれも陰謀論を脱しない根拠なき考えに過ぎないでしょう。
別に接種時に何も問題がなければ、不安がることはないと思います。

一方で、今後、副反応への評価は改める必要はあると思います。
接種を進めるために、副反応を過小評価していた面は否めません。
そこにはやはり感染リスクとの関係性を評価する必要があります。
感染者と接する可能性が高い医療関係者や、
パンデミックが起こると困る高齢者施設の関係者の場合は、
副反応のリスクよりもワクチンのメリットの方が多くなるとは思いますが、
それ以外の学生や3密を解消できるような一般職の場合は、
そこまでワクチンのメリットが得られるとは思えないので、
接種を推奨しないとする方法はありえたと思います。

結局、右へ倣えで国民全員に同じ対応を求めたのが間違いであり、
各人の健康リスクに応じてワクチン接種は勧めるべきだったんです。
最初からずっとそう言ってるのに、全くもって誰も話を聞かず、
我先にとワクチンを打ちにいくからこうなってしまったんですよ…

ワクチンを打ったから感染症対策をしなくていいと驕らず、
マスクも各自の判断で付けながら、コロナ収束の時を待つのが正しい判断です。
マスク解除が宣言されてから、再び感染者が増加傾向にありますし、
自分のできる範囲で防衛策を続けていくことは必要だと考えます。


◆ニュースネタ 『星野君の二塁打』の話から考えるペッパーミル騒動
以前、詳しく説明しましたが、場面設定が間違ってます。
最終回の裏ではなく表でなければ、この話は成立しないんです。
なぜなら、裏の攻撃ということは、
守りからすればランナー1人返るだけでサヨナラ負けになってしまう、
よって塁を埋めた方が併殺を取りやすくなるので、守りやすいんです。
つまり、星野君が送って1アウト2塁となっても、
9番か1番打者のいずれかを敬遠して守りやすい状況を作れるので、
送りバントが必ずしも野球のセオリーになるとは言えない場面なんです。
守る方の立場から言えば、打者を選択する権利を得られるので、
気分的には送ってもらった方が遥かに楽とさえ言えます。
だから星野君の行動は合理的で矛盾しないんです。

仮に9回表同点ノーアウト1塁の場面に変更すれば、
送りバントはセオリー通りになります。
そういう状況で星野君が「なんとなく打てそう」と根拠もなく、
ヒッティングに変えるのは、やはり作戦無視と言えそうです。

作品の本旨に従って感想を述べれば、
結局は、選手が何を目標に野球をやっているか、に尽きるでしょう。
選手がただ野球を楽しみたいのであれば、
そもそも監督に采配を任せる必要なんてありませんし、
学生が監督をやったっていいわけです。
サインフリーで野球をやってもいい。
監督がマネジメントに専念するのも一つの考え方です。
でも、勝つために監督に采配を一任しているのであれば、
結果論ではなく、確率論で成功率の高い選択をすることは、
合理的で正しいことだと言えます。
選手が目標をどこに置いているか次第ですね。


この話が道徳教材から外されたことが何を意味するか分かりませんが、
野球に対する理解が少なくなっていることも一因ではないでしょうか。
野球のルールやセオリーが分かっていないと説明することができないわけです。
それだけ野球に馴染みのない国民が増えたとも言えましょう。

体育会系の上下関係批判だという指摘は的を得ていないと思います。
本作品は星野君の恣意的な判断(一時の感情や好き嫌いでの判断)を否定し、
監督の采配ではなく野球のセオリーという合理的な判断を肯定するものですから、
個人の道徳の尺度を指摘するものと言え、批判には値しません。
ルールを逸脱して森友・加計学園・桜を見る会で問題を起こした総理大臣が、
批判されるのは当たり前のことでしょ?
そこに特別扱いするだけの合理的理由がどこにあったのか?
星野君がヒッティングに変えるだけの合理的理由がどこにあるのか?
そう考えれば、別に時代遅れの教材とは言えないと思います。

結局は捉える人の考え方次第なんですよ。

●あの“ペッパーミル騒動”なぜ賛否が割れた?
高野連の声明にエラー云々がないのは当たり前と言えば当たり前でしょ。
別に該当する明確なルールがあるわけじゃないんだから。
それをもってヒット時のパフォーマンスでも禁止されていたとは言えないでしょ?
エラー時という状況や試合開始直後という状況も重なって、
わざわざ注意しに行ったというのが実情でしょう。
それをもってして高野連はパフォーマンスを全面禁止していると言うのは行き過ぎ。
勿論、積極的に肯定しているとは言えず、黙認しているに過ぎないわけですが…

話を戻しますと、結局、何のために野球をやっているかということです。
甲子園出場が目標なら、高野連の言うことを聞かざるを得ないでしょうよ。
高野連からすれば甲子園出場校を「高校生の見本」としたいから、
不祥事等が起こると出場禁止にしちゃうわけです。
そりゃ実力主義のスポーツの世界からすれば、この対応は「異質」です。
でも教育の一環と考えている高野連からすれば、「普通」の対応です。

パフォーマンスに話を戻しますと、
結果的に東北高校が負けたから批判された面は否定できません。
例えばWBC日本代表にしても、仮に東京ラウンドで終わっていたら、
ヌートバー選手のペッパーミルも批判されていた可能性は高いです。
「そんなことしている余裕があるのか」と批判の対象になったでしょう。
パフォーマンスのイメージが試合結果に由来するのは間違いなく、
ペッパーミルが勝利と結びついたからこそ、肯定的なイメージが付いたわけで、
仮に逆転負け敗退となっていれば、
そもそもペッパーミルのパフォーマンスをしようとも思わないでしょ?
誰がヒットやホームランを打って土下座しようと思うのか…
ガッツポーズなり、ポジティブさを象徴してるからするんでしょうに。
パフォーマンスが好意的に見られるか、否定的に見られるかは、
そのイメージによる所が大きく、
とりわけ結果が伴ったから肯定的に受け止められたに過ぎず、
結果が伴わなかったから否定的に受け止められやすくなるんですよ。
そういうことやりたいなら、100%勝ちなさい。
単純に認められなかったのは試合に負けてしまったからです。

もし、東北高校が自由なパフォーマンスをしたいというなら、
甲子園なんて目指さなきゃいいんですよ。
敢えて甲子園を目指さないリーグ戦構想が既に実現しています。
実際に東北地方にそういう意思を持つ学校がどれだけあるか分かりませんが、
そういう学校を集めてリーグ戦を行えばいい話です。
甲子園が全てだと思っているからおかしなことになる。
目標が野球を楽しむことや、プロ選手になることであるならば、
別に甲子園を目指す必要は1ミリもありません。
その事実に高校野球関係者は気付くべきでしょう。


◆アニメの話 今期の新アニメ「どんでん返し」
前期のアニメは『お兄ちゃんはおしまい』『英雄王、武を極めるため転生す』のような、
「女体化転生(?)アニメ」が特徴的でしたが、
今期のアニメの場合は「どんでん返し」がキーワードになってくるかと。
タイトルと内容が必ずしも一致しない作品、
1話目の印象と以降の印象が一致しない作品、そういう作品が多そうな雰囲気です。

●『勇者が死んだ』
まず明確に1話目で想像する展開と2話目以降が異なると言える作品が
『勇者が死んだ』でしょう。
自分は原作マンガを読んでるので、以降の展開を知ってるんでね…
OPからオーイシマサヨシさんの「死んだ 死んだ~♪」と、
明らかに飛ばしてる主題歌は完全に狙ってます(笑)
1話で勇者が死んでしまうのに、展開はギャグテイスト。
それにも関わらず、この作品は伏線の塊でして、
原作を通ってる人はあのOPのネタバレ度合いに笑ったでしょう(笑)
1話だけでもギャグで誤魔化された中に多くの謎があり、
 ①どうして勇者は死んだのか?
 ②アイリが常に鼻水を垂らしているのは何故なのか?
 ③どうしてネクロマンサーが禁術となっているのか?
この3つが本作品の重要な設定になってきます。
一見すると、不謹慎なギャグアニメに見せておきながら、
シリアスな展開を見せる今期一押しのアニメです。

●『ワールドダイスター』
2話目を見ましたか?
1話目で面接に付いてきてる時点で変だなと思っていましたが、
どうやら親友の静香は存在しないようです…どうなってんねん!
イマジナリーフレンドなのか、幽霊なのか、記憶の友達なのか分かりませんが、
どうやら主人公にしか見えない存在みたいです。
彼女の存在理由が今後語られていくのか。
普通の演劇アニメだと思ってたので、よく考えると怖い設定ぶち込んで来たので、
どういう展開を見せるのか注目しています。

●『推しの子』
タイトルからすると「推しの娘・彼女」を想像しますが、
文字通り、推しの子どもでした、というオチ… いやいやいやいや。
衝撃の1時間半近い1話、いや長過ぎだろ、さすがに。
賛否両論なのは理解できます。
少なくとも言えるのは、コンプライアンス的に16歳妊娠設定はアウトです。
成人・結婚年齢が18歳に上げられた意味は、そういうことです。
おそらくアイドルの賞味期限の関係上、そうなったのでしょうが…
16歳結婚とか、奥様は高校生とかは、もう無理なわけよ。
アニメ業界もそこを理解しなければなりません。
加えて、死亡即転生は自殺予防の観点から問題があります。
作中でも「今死んだらアイドルの子に」みたいなセリフがあるので、
そういう自殺を助長しかねない発言はアウトです。
即転生(ほぼノータイム)はありえない。
実際に妹は数年置いてるわけですし。
この二点はブルーレイ等の保存媒体にする際に修正が必要になるでしょう。

それ以外の芸能界の闇的な所は許容範囲でした。
序盤に「赤ちゃんとは?」と疑問に思う所が多々あったものの、
それ以外は無理なかったと思います。
2話目以降どういう展開になるのか正直不安でしたが、
ミステリーチックにならなかったのは安心しました。
いや、求めてないでしょ、そういう展開は。

●『マイホームヒーロー』
わりと鬱すぎて先を見たくないレベル…でも先が気になっちゃう。
日常物かと思いきや、やっべぇレベルで鬱展開でした…おえぇ
もう破滅しか見えてないんですけど、最後まで見れるでしょうか…
タイトル詐欺すぎる。

●『機動戦士ガンダム水星の魔女』
学園百合ものガンダムと揶揄されてましたが、14話で全容が見えてきました。
誰が初心者向けガンダムって言った奴(苦笑)
2期放送前にナラティブのTV編集版が放送されてましたが、
なるほど、そこに明確な意味があったということですか。
逆襲のシャア・ユニコーン・ナラティブの流れを知り、
「サイコフレーム」とは何かを分からないと、この先は理解できないじゃん…
ガンダムの中でも最も難解でスピリチュアルな部分を取り上げたことは、
2期の成功の要因になるのか、失敗になるのか…ちょっと予想不能です。

ごく簡単に説明すれば、「サイコフレーム」とは、
人間の意思を定量化・物質化することができたら、という空想物質です。
サイコフレームを使い過ぎるとどうなるかは、ナラティブで分かるわけで、
そこに希望を見出すのか、絶望するかはその人次第。
希望であり絶望でもある。
まぁ、終局的には生き方の問題であり、
華々しく命を使うか、封印するかは個人の価値観という所でしょう。
平和な時代は長く生きることが美徳とされますが、
戦の時代はどう生きるかが美徳とされますからね。単純にその違い。


他にも『江戸前エルフ』『おとなりに銀河』『カワイスギクライシス』辺りも、
タイトルから想像する内容とは少し違ってる感じがしますが、
1話見ると、あーなるほどとなります。
特に『江戸前エルフ』はほのぼの日常感あって好き。
『女神のカフェテラス』『この素晴らしい世界に爆焔を』
『異世界ワンターンキルお姉さん』『アリスギアアイギス』辺りは、
タイトル通りの作品ではありますが、それなりに面白かったです。
『神無き世界のカミサマ活動』も1話が急・スロー・急と、
ジェットコースターのように緩急付いた展開が凄かったです。
2話目も…濃いなぁ(苦笑) 

良い意味でギャップの多い作品が多く、今後の展開が楽しみです。

2023年04月07日

WBCは日本が優勝!

皆様ご存知の通り、ワールドベースボールクラシックは、
決勝戦で日本がアメリカを3-2で下し、見事な優勝を果たしました。
日本代表の皆様、優勝おめでとうございます!

ターニングポイントは準決勝の村上選手のサヨナラ打でしょう。
今大会は不振が続き、準決勝も2三振するなど、良い所がありませんでした。
ノーアウト1・2塁なので代打で送りバントも考えられる場面でしたが、
村上選手が汚名返上の一打でサヨナラ逆転劇を呼び込み、
決勝戦でも同点ホームランを放つなど、一転してヒーローとなりました。
村上選手に賭けた栗山監督の勇気の勝利だったと思います。


とはいえ、名采配と言うには特に動いたわけでもないですし、
どちらかと言えば、マネジメントの勝利という形だったと思います。
第一に、日本の野球ファンが誰も知らなかったヌートバー選手を招集したこと。
チームのムードメーカーとして活躍し、
ここまで欠かせない戦力になるとは思いもしませんでした。
昨年メジャーでレギュラーを取ったとはいえ、
数字的には今年か来年ブレイクしそうな選手という印象だったので、
思い切ってヌートバー選手を呼んだ栗山監督の慧眼が光りました。

第二に、メジャーリーガーを無理なく起用できたことです。
本来ならダルビッシュ投手や大谷投手を先発させてもいい所でしたが、
各投手の状態や所属チームへの起用法への配慮もあって、
敢えて決勝の1イニングに制限するなど、
配慮を滲ませつつも、他の日本の投手陣を奮起させるなど、
上手く投手陣が回ったように思います。
それにはダルビッシュ投手の気配りなど、色々な要因もあったでしょうが、
球数制限を含めて起用法に制限がある中、上手くまとまっていたと思います。

第三に、対戦相手国もしっかりと研究できていたことです。
正直に言えば、上位打線に左打者を続けるというのは愚策だったと思います。
しかし、メジャーリーグを含めて左腕投手不足は深刻であり、
各チームも開幕に向けて良い左投手を出したがらない状況もあって、
決勝戦のアメリカの左腕は2人だけだったように、編成が歪でした。
そういう情報は大会前から分かっていて、
だからこそ敢えて右打者を挟まず、最後まで乗り切ったのでしょう。
韓国戦の序盤や準決勝のメキシコ戦の前半のように、
もっと左打者を得意とするサウスポーが来ていたら、簡単には打てなかったと思います。
各チームの編成の欠点も見通せていたことが、優勝の要因でしょう。


対戦チームを見ても、まだメジャー球団はWBCに消極的な印象を受けます。
アメリカチームも野手に関して言えば、ドリームチームを組めたとしても、
調整が難しくなる投手に関して言えば、必ずしもそうではなかった印象があります。
開幕前の3月開催という時期の難しさが付きまとう以上、
各代表チームともに抱える悩みではあるでしょうが、
栗山監督が事前にしっかりと調整していたことで、理想的な編成ができたのだと思います。
そういう意味では、今後もWBC出場に向けてのマネジメントは続けていき、
世界一という目標に迎えるチームが編成できるといいですね。

主軸の村上選手が22歳と若く、投手陣は20代前半の若い投手がゴロゴロ。
大谷投手でさえ、まだ28歳。
こうなってくると3年後の連覇を期待してしまいますが、
その頃には大谷投手も立場が変わっているかもしれませんし、
メジャー球団との契約で出場ができない選手も出てくることでしょう。
早い段階から選手や所属球団とのコンセンサスを重ね、
今回のように出場にこぎつけられるように、マネジメントを続けて欲しいです。
日本球界の努力の結果が結実した今回のWBC優勝だったと評価できると思います。


●WBCで当たり前に150km超を連発した侍J投手陣 なぜ日本はこんなに球速が速くなったのか
筋力トレーニングの影響が大きいのは間違いないでしょうね。
アマチュアを含めて投手の球速が上がってることは確かで、
それはダルビッシュ投手らの影響で筋力トレーニングが一般化したからでしょう。
一方で、識者が指摘するように「ただ速いだけ」なのも確かで、
球速は腕の筋力が影響し、球の伸びは下半身なのは今も昔も変わらないのでしょう。

加えて言えば、準決勝・決勝では低めに集めすぎて狙い打たれるケースもありました。
メジャーの一流打者は膝を折って構えて重心が低いことが多いだけに、
ただ低めに集めればいいという話でもないことは確かでしょう。
日本人投手の力感が増していることは確かですから、
もっと高めでも勝負できるようになってくれば、WBC連覇も安泰だと思います。


●【中日】ロドリゲス亡命報道にキューバ野球連盟が声明「損害賠償13億円を要求する」
こちらは不穏な気配…
中日在籍のロドリゲス投手がWBCキューバ代表で準決勝のアメリカ戦を戦った後、
行方知れずとなり、アメリカへの亡命説が報道されています。
普通に考えれば、第三国での亡命劇で中日はむしろ被害者だと言えますが、
日本の球団とキューバ連盟との契約が具体的にどうなっているのか…
中心選手の亡命に悩んでいたキューバ連盟が亡命を防ぐ条項を設けていたことは、
想像に難くないことですし、日本の球団も日本への亡命は認めない方針だったでしょう。
問題はそれが第三国のアメリカでも成り立つが否かでしょうね…
まぁ、さすがにそこまでは厳しいと思いますし、
スパイのように日本だけでなく第三国でも張り込んどけというのは非現実的ですから、
中日球団が支払いを行うことは考えられないように思います。

ただ、こういうトラブルの発生を懸念し、
日本政府が口を出してくる可能性は否定できません。
今後、キューバ選手の獲得が難しくなる可能性はあると思います。


●センバツ優勝を呼び込んだ吉田監督と健人部長の情熱 「横浜野球」伝授には丸3年かかった
センバツ甲子園大会は山梨学院が初優勝を遂げました。
今年の高校野球はほとんど見れませんでしたが…
長崎の清峰高校で優勝した監督さんだったんですね。
横浜高校で松坂投手らを育て上げた名部長の小倉氏も指導していたということで…
近年の山梨県勢は上位進出が多く、あと一歩の所まで来ていましたが、
ここで一気に壁を乗り越えた感じがします。
昨夏の仙台育英といい、各地方に優勝校が出るのは良いことだと思います。

一方でガッツポーズ問題や誤審ゲームセット問題など、
試合以外で目立つことが多かったのは残念でなりません。
特にガッツポーズ問題は明らかに恣意的に曲解され、
ブラック校則と結びつけられるなど、悪意ある捉え方をされた感は否めません。
何度も言いますが、あれは審判が正しい。
打者としても明らかにエラーと分かる打球速度でしたし、
そこでのガッツポーズは相応しくなかったと言えましょう。
逆に誤審ゲームセットは明らかなランナーの追い越しがあったので、
結果的には誤審にならずに済んだのですが、
アピールプレイでなければならない所をアピールを促すようなタイムをかけるのはダメでしょう。
何のためのアピールプレイなのか。
アピールがなかったら流していいから、アピールプレイなんです。
そこは審判団としてもしっかりと反省するべき事柄でしょう。
まぁ、自分も『ドカベン』を読んでなきゃ知りもしませんでしたけどね…アピールプレイ。


◆ニュースネタ 小西洋之議員「サル発言」で更迭も「追加処分」求める声 与野党批判止まらず
国民からすれば、すごく「どうでもいい」話です。
ぶっちゃけ、政治家なんて金と権力に群がるサルとしか思ってませんし、
政府という猿山のボスに従うだけの無能集団ぐらいにしか国会を見てないでしょ…
●れいわの山本太郎氏、サルへの謝罪を立民・小西氏に要求

仰る通り、確かにサルに失礼でしたね。
サルに謝罪します。

高市大臣の辞める辞めないも国民生活に関係なく、
問題なのは放送法がどうあるべきかという話の方です。
当時の高市大臣が言ったように、
一番組の政治的偏りを理由に放送局の電波を止める権限が政府にあるのか、って話ですよ。
そんな乱暴なこと許されるわけないと思うのに、平気でやるよと脅してしまう…
そりゃ精神を疑うってものです。

そんなことよりも物価高騰対策を国民は求めてるのに、
統一地方選挙を意識した「空手形の無償化宣言」ばかり。
国民はその後の大増税を知っているだけに、誰も嬉しいと感じません。
しかも少子化対策を含めて的外ればかり…
自分達が批判されると必死になる癖に、国民の生活はどうでもええんやな、と。
あーぁ、またサル山でサル共がケンカしとるわ…


◆ニュースネタ 「アプリ開くの面倒すぎ!」 車検証「電子化」でデメリット露呈? 自動車業者も困惑? ユーザーからは懐疑的な声も
どうして日本人は「アプリ」に対する警戒感が薄すぎるのか…
アプリ化する問題点として、
頻繁に使わないアプリは再インストール・アップデートが必須なことが挙げられます。
車検証なんて普通の人は年数回程度しか使いませんから、
そんなアプリは自動で削除されているか、アプデする必要があります。
使いたい時に再インストールするようなアプリ、意味ありますか?
頻繁に使うようなものでもないものを電子化で省略しても、二度手間でしかありません。

また、アプリは使う分だけ相手にも情報を送信しているわけです。
「深淵を覗く者は~」ではありませんが、
自分が利用した分だけ、アプリも情報を取得しているのです。
中にはGPS情報を参照したり、電話帳を参照するアプリもあるので、
当然、その分だけ情報が盗まれていると考えるべきです。
ちゃんとそういうことを告知してくれるアプリなら安心ですが、
中にはそういう告知をしないウイルス的振る舞いをするアプリもあるので、
その分だけ、スマホの個人情報が荒らされてしまうリスクがあります。
便利だからという理由だけでアプリを使うのは危険といわざるを得ません。
常に利用した情報の分だけ、相手に利用されるリスクを考えておきましょう。


◆ニュースネタ フリーランスが猛反対…!?「インボイス制度はけしからん」と思っている人々に伝えたいこと
日本の消費税制度は、実質的負担者は「消費者」であるものの、
支払っているのはお店側である「事業者」であるという矛盾があるんです。
そうすると、何が起こるかと言えば、商品を売って「消費者」から受け取った消費税を、
お店である「事業者」が正確に申告するかどうかが問題になります。

仮にお店の商売規模が小さい(資本が小さい)場合は、
消費者から消費税を受けとったとしても、それを一括払いする能力が十分でなく、
事務手続きが負担になることも考えられたので、「免税業者」が設けられたわけです。
けれど「免税業者」は本来的に消費者から消費税を受け取る必要性はないのですが、
仮に仕入れ先が消費税込みの価格で販売していた場合、
消費者から消費税を取らないと、その分だけ仕入れに負担が生ずることになるので、
「免税業者」も消費税を取ることがあります。
でも、それは支払っている消費者からは区別できず、分かりません。
中には消費税を貰う必要がないのに消費税分を利益に当てる「益税業者」も存在し、
長らく消費税制度の問題点として語られてきました。

それを改めようというのがインボイス制度であり、
インボイス(商品に転嫁する消費税額を記入した請求書)がなければ、
仕入れ先の消費税額から控除できなくなるというのが、インボイス制度です。
そうなると「免税業者」であったフリーランスは、
消費税の税額控除ができなくなるので、仕事が回ってこないと嘆くわけです。

そもそもの話ですが、インボイス制度は「免税業者」の存在を想定していません。
5年の経過措置として相当分の税額控除が認められることになっていますが、
以降は原則通りに税額控除ができなくなってしまいます。
現段階では「様子見」としている免税業者も、
いずれは登録しないと商売がやりにくくなるのは間違いありません。
個人的には早期の登録検討を進めた方がいいと思います。
制度変更の混乱から立ち止まることはあったとしても、
戻ることはないでしょうから、いずれは登録を迫られると思います。

さらに言えば、ヨーロッパのように支払いもいずれは消費者自身が行うことになるでしょう。
購入した商品がどこからどこを経由しているのか、
それらも消費者に正確に伝える必要性が出てくることでしょう。
消費者にとっては手間ですが、商品の状態を正確に知るチャンスでもあります。
これを機に消費者自身が消費税を支払っている意識ができるように、
制度改善を進めて行って貰えばと思います。
インボイス制度に関しては実名表記など、細かな点に問題はあると思うので、
その点だけを改めて、登録業者が一般化することを祈りたいです。

しかし、今年の9月に本当に間に合うのか?
制度理解が進んでいるとは思えないのですが…
個人事業主でも最終消費者・最終販売者であれば、別に問題ないんですよ。
税額控除を受ける必要性がないから。
それを他の事業者に販売しているような中間業者が大変。
話題の声優さんが典型的でしょうね。声を付加して次の業者へ運ぶわけですから。
これを機に独立ではなく会社設立となる動きもありますし、
業界の在り方も変わってくるかもしれませんね。


◆アニメの話 今冬のアニメに関して
中国でのコロナ感染拡大の影響を受けて、多くのアニメが放送延期を繰り返した結果、
終盤の展開がやや尻すぼみ感があったように思います。
前クールからの『陰の実力者になりたくて!』や、
『アルスの巨獣』『艦これ~いつかあの海で~』
『シュガーアップル・フェアリーテイル』『スパイ教室』辺りは、
これから!という所で終わっただけに、
「え、これで終わり?」という消化不良感は否めませんでした。

逆に『虚構推理2』『吸血鬼はすぐ死ぬ2』は、
前回からの続きという特性を生かし、
敢えて本筋に入らないで終わる脱力型の逃げ方ができたのは高評価。
当初の予定通りなのか、製作途中で変更したのかは分かりませんが、
敢えて梯子を外して終わるというのも良かったように思います。

そんな中でも今クールのベストアニメは『お兄ちゃんはおしまい』でしょう。
主人公女体化は今季の特徴的な流れでしたが、
『あやかしトライアングル』が放送延期になったのに対して、
きっちり放送スケジュールをこなし、最後まで失速しなかったのは見事でした。
生理ネタとか際どい話もありましたが、
それでも毎回面白く見れたのは良かったと思います。
転生女体化の『英雄王、武を極めるため転生す』も良かったです。
途中で飽きるかなと思いましたが、主人公が可愛いし、
他のキャラも可愛いので失速感はなかったですね。
後述しますが、「幼馴染を守る・一緒にいる」という自分ルールを、
最強ながらも貫く姿勢が良かったと思います。
最強過ぎてもつまらない。そういう自分ルール・矜持を持ってるのは良かったですね。

そういった異世界転生系で言えば、
『陰の実力者になりたくて!』『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』は期待外れ。
『最強陰陽師の異世界転生記』は結構微妙なラインという感じです。
まぁ、つまり、「なんでもアリ」にし過ぎるとクソゲー化するということです。
別に主人公が俺つえーでも、無双に制限があれば問題ないんですよ。
逆に意味もなく無双するから話がつまらなくなるんです。
他のキャラクターが完全に駒と化してしまうから。人形になっちゃうからです。
典型的なのが『陰実』で、主人公が仲間のことを番号でしか認識してないでしょ?
所々でヒロインになる学園生徒もいましたが、彼女達の人間性を見ずに、
ヒロインという記号でしか見てないから、結局、彼女たちは不幸になっていく…
主人公に人間性の欠片も感じませんでした。
前クールの『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』というアニメに、
ゲームの世界の登場人物としか考えていない転生キャラクターがいましたが、
まさにそんな感じです。
それをわざと滑稽に描いてるのか、真剣に描いているのか分からないうちに終了。
あれ、単なる主人公の妄想だったというオチでも通用するチープさが気になりました。
逆に言えば、これだけヒロインが掘り下げられてないから、
ソシャゲで救済したくなるよね、と言えなくもない。

あとは『転生王女と天才令嬢の魔法革命』も評価が暴落した作品でした。
いやー、9話までは素晴らしかったんですよ…
10話で「あ、やばそう」となって、最後の12話はもうボロボロに…
そもそも、転生要素が12話まで出てこないのは…取ってつけたような設定過ぎる…
あと11話で突然出てくる精霊契約も出す必要あったんでしょうか?
ぶっちゃけ意味ないよね、アレ。
単純に魔導科学が伝統的な精霊魔術を凌駕していることを示せば良かっただけで、
明治維新の奇兵隊みたいなことをすれば良かっただけなのに、
どうして精霊契約とか降って湧いて出てくるのか…
結局、弟君がやろうとしたことが一番まともというオチは最悪過ぎ。
何のために主人公が戦ったのか意味ワカラン。
それなら、何もしてなかったユフィが戦えば良かったことになります。
こんな超設定組みこんで結論付けるくらいなら、
政治を無視して最後まで百合百合してれば良かったのに…
〆がマズかったせいで、リコリコに遥かに及ばない駄作に終わったように思います。

『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』、
『解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ』、
『The Legend of Heroes 閃の軌跡 NW』は後半評価を伸ばした作品でした。
どうして恋愛シミュレーション作品に介入できるのか、
まさかそこに説明が付けられるとは思ってませんでしたし、
終盤にしっかりと伏線回収できたのは高評価。
『解雇された~』も結婚後の流れが非常に良かったです。
思わずホロっと来てしまう温かい作品になりましたね。
『閃の軌跡』はゲーム知識がないので分かりませんが、
全く理解せずに前半見ていたものの、後半は面白かったです。
故郷に帰っての英雄の定義の件が好き。あれは良かったわ。

あとは『トモちゃんは女の子!』『もういっぽん!』といった
主人公が従来の美少女像とは異なる形でも成功したのが印象的でした。
『トモちゃん』は男前な長身主人公の恋愛劇でしたが、
前半はドタバタコメディ感が強かったものの、
後半はわりと恋愛していて良かったと思います。
一風変わった恋愛劇もありかなと思わせてくれました。
『もういっぽん』は完全な柔道アニメでしたが、
わりとぽっちゃり系に描かれる登場人物たちが、
真剣に柔道に取り組む姿はヒロインの多様性を感じさせてくれました。
個人的には性的搾取だと美少女叩きに加わるつもりはないんですが、
多様なヒロイン像が作られるのは良いことだと思います。

最後に『犬になったら好きな人に拾われた』はエロ過ぎた感…
後輩ヒロインの角オ●とか、後半のあからさまなアングルとか、
ちょっとやり過ぎた感はありましたね…
逆に『冰剣の魔術師が世界を統べる』は全くエロくなく、
エンディングの抱き枕シーツみたいな画像は何だったんだ(笑)

2023年03月20日

生かされない3・11の教訓

東日本大震災の最大の教訓というのは、「想定外の事態は起こる」ことだったと思うんですよ。
「まさか、こんな所にまで津波が押し寄せるとは」、
「まさか、原発事故でメルトダウンが起こってしまうとは」。
我々が聞かされていた「原発事故なんて起こらないから安全」という政府の説明は、
完全な嘘っぱちであり、想定外の事態に慌てふためく姿しか見られませんでした。
そこで思い知ったのは、我々日本人が1%未満の起こりうる事態を想定していない危うさ、
事故対応マニュアルの想定の甘さ、だったはずです。
「事故が起こらないから安心」なのではなく、
「事故が起こっても安心」にしなければならないということです。

それから12年の歳月が経ちましたが、日本人は変わったでしょうか?
原発再稼働の議論が出てきていますが、話の内容は相も変わらず…
賛成派は「原発事故なんて、そうそう起こらないから大丈夫」と言い、
反対派はたった1回の事故だけで再稼働を全否定してしまいます。
本当に大事なことは、原発は事故が起こらない・起こるの議論ではなく、
起こっても大丈夫な体制を築くことが大事だったのに、それも形骸化しています。

賛成派はそんなに原発が安全だというなら、
東京の真ん中に、霞が関に原発を新設してみてください。
どうして福島原発が東京電力の持ち物なのか?
どうして福井県の小浜原発が関西電力の持ち物なのか?
完全な産地偽装じゃないですか。
福島で作った電力は東北の人のものだし、
福井で作った電力は北陸の人のものであるべきでしょう。
なんで地方に原発を持っているのか?
その根本的歪みを解消しない限り、原発再稼働なんて無理ですよ。
「また口だけの安全神話」と言われるのがオチ。
本当に安全なら、東京の電力は東京で作りなさいよ。当然でしょ?

反対派も望みをかけた再生可能エネルギーが、
太陽光パネル設置のために山林を切り開くという本末転倒な結果を招くなど、
開発規制を感じる事態も登場しているだけに、
日本全体で30年に1回あるかどうかの災害ばかりを想定して、
原発の再稼働を完全否定してしまうのは少々勿体なく感じてしまいます。
まぁ、逆に言えば、30年に1回はそれだけの災害が起こり得るということなので、
その際に重大事故に至らないような体制づくりを求めることは必要でしょう。


この原発再稼働の議論に似たものを感じるのが、マイナンバーカードです。
政府は情報漏洩は起こらないと言いますが、実際に起こってるわけです。
それも巷でよく言われるハッキングのような情報の「保管」の段階ではなく、
情報を入力する「作成」段階と、情報を実際に使う「利用」段階において、
情報が漏洩した事件が実際に起こりました。

一番のセキュリティホールは「人間」なんですよ。
役所の人間が杜撰であれば、簡単に情報は漏洩してしまうということです。
「情報漏洩が起こらない仕組みになっている」と主張するのではなく、
「情報漏洩が起こっても大丈夫な仕組み」を主張するべきです。
要は情報コントロール権を政府ではなく国民の側に与えることですよ。
自分の開示する情報は自分で決めるということ、それだけでいいんです。
そんな簡単なこともできないから、余計な邪推を生むんですよ。

こういう所にも3・11の教訓はまるで生かされていないと感じてしまいます。
「もしもの事態」は起こらないから大丈夫と考えるのではなく、
「もしもの事態」が起こっても大丈夫な体制を整える、
改めて日本人の思考のモデルチェンジを求めたいところです。
「想定外の事態だから対処できません」では困るわけですよ。
それが東日本大震災の最大の教訓であったと改めて感じます。


◆ニュースネタ 総務省VS高市大臣の対決について
なんか話が脱線しまくって、分かりにくい状況になっているので、簡単に解説します。
最初は立憲民主党・小西議員が質問した総務省の内部文書が本物か偽物かで問題になり、
高市大臣(安倍政権時代の当時の総務大臣)は捏造と主張して、
どちらも嘘だったら辞めると言ったら、
総務省はあっさりと行政文書ホンモノと認めたものの、
高市大臣は安倍総理との電話の件が捏造と主張し、話は平行線を辿っている状況です。

ぶっちゃけ、官僚が捏造して電話のエピソードを入れるわけがないので、
①当時、本当に高市大臣と安倍総理の電話があり、高市大臣がそう言った、
②当時、政府高官(今回は磯崎氏)が総理案件と進めるために、嘘を言った、
このどちらかしかないんですよ。
官僚が大臣が電話したかどうか知るわけないんだから。
どちらの可能性も高いものの、
当時の国会答弁でも高市大臣は放送法の拡大解釈によって電波を止められる発言をしているので、
件の放送機関への圧力には肯定的な立場だったと推測できるので、
①の可能性の方が高いでしょうし、政治家はみんなそう思っているでしょう。
だから、高市大臣が嘘を吐き続けて国会を空転させてる状況が今現在です。

改めて当時の問題を整理すると、
マスコミが「政治的公平性」を怠っていることで、政府に不利な報道が多すぎると、
安倍政権の誰か(今回のキモ)が考えて、
総務省から報道機関各社に何らかの文書が送られ(内容は明らかにされていない)、
以降、とりわけ選挙期間は当たり障りのない報道が行われるようになり、
表立った政権批判は行われなってしまったという話です。
とりわけ、テレビ朝日は政権批判的なキャスターが番組を追われる形となり、
結果的に、踏み込んだ発言をするテレビ東京の池上氏の選挙特番が人気を博してるという話。

今回の文書はそれを誰が行ったのかを示すものであり、
小西議員は電話とのやり取りから、安倍総理からの指示だったと主張しますが、
高市大臣は電話とのやり取りを捏造と主張するだけで、
誰が報道機関に圧力を掛けたのかは明らかにしようとしません。
つまり、本来的な問題は一点のみで、誰がマスコミに圧力をかけたのか、です。
高市大臣はそれを明らかにすれば済むことなんです。私が指示しました、と。
でも、それも言うことができないから、煮え切らない状況が続いているわけです。

もう一つの問題は、なぜ総務省はあっさり行政文書として認めたかです。
ここら辺は官僚の状況も分からないと何とも言えない所ですが、
総務省内部で何らかの綱引きが行われているのでしょう。
放送法に関する当時の高市大臣の高圧的な態度に賛成の勢力と批判的勢力とが。
その綱引きの道具として、今回の件が持ち上がってきたのでしょう。

そういう意味では高市大臣は官僚の政争に巻き込まれただけとも言えますが、
放送法による電波停止という強権的な脅しでマスコミに圧力を加えた罪は、
全くもって消えてなくなっていないので、
この際だから放送法の解釈を含めてしっかりと議論していただきたいです。
そのせいで、マスコミは当たり障りのないバカな発言しかできなくなり、
報道の地位が大きく転落することになってしまったわけですからね。
ペンをへし折った罪はしっかりと清算していただきたいです。


◆ニュースネタ 徳島・コオロギ給食騒動
「給食」と「学食」とではかなり印象が違うような…偏向報道か?(笑)
前者は生徒全員が食べる必要があり、後者は希望者のみですから、
実態が全然異なります。
まぁ、昆虫食と聞いて咄嗟に腕を振り上げたものの、実際は大したことなくて、
色々理由付けながら怒りの矛先を変えてる感じでしょうか(苦笑)

自分は昆虫の形をしていなければ、昆虫食はOKです。
写真の学食メニューの通りなら、普通に食べられますが、
記事3ページ目の乾燥コオロギはダメです。
もうドラッグストア等でコオロギチップスが普通に売ってる時代ですし、
そこまでとやかく言うことでもないと思います。
細菌等で言えば、豚肉や鶏肉も同じことが言えるわけですし、
コオロギだけ殊更に言うのは風評被害じゃないかなと思います。
仮に本当に影響があるなら、昔からイナゴの佃煮を食べてる長野県民は、
寿命が短いことになりそうですが、逆に長い方なので完全な的外れでしょう。

メーカーさんの食糧危機に対する懸念はまさにその通りであり、
栄養価も高いと言われている昆虫食が
その突破口になるという考えには共感できます。
まぁ、でも工場でコオロギを粉末状にしている光景を想像すると、
さすがにちょっと気が引けるというか…
それは食肉処理場や魚加工工場でも少なからずあるんでしょうが、
精神衛生的にはあまりよろしくない感じもしてしまうので、
殊更に昆虫食を勧めたいという気持ちも湧かないのも確か。

加工工場の方々には頭が下がる重いですし、
だからこそ加工された食品をゲテモノ扱いすることなく、
無駄なく食べきることが必要なのだとも思います。
全ての生き物と加工・調理者に感謝。


◆ニュースネタ 河野太郎デジタル相、「センバツ」ペッパーミル騒動に「ブラック校則につながるものがあるよね」などと私見
シンプルに「え、何言ってんだ、コイツ(笑)」と思っちゃいます(苦笑)

映像をちゃんと見ましたか?
ショート正面のゴロをトンネルしたプレーですよ?
ヒットの時のパフォーマンスなら、自己表現の一種として捉えられますが、
エラーの時のパフォーマンスは単なる「煽り」でしょう。
言うなれば、中指突き立てたり、親指を下に向けてる行為をしているようなもので、
そんなの自己表現の一種だと認められますか?
ケンカ売ってんのかと思いませんか?

野球ほど「因果応報」が起こるスポーツはありません。
なぜならミスをしてしまうスポーツで、そのミスが目立ってしまうからです。
つまり、「明日は我が身」なんです。
だからこそ相手のエラーで一喜一憂せず、気を引き締め直すというのが、
日本の野球の精神、武士道精神なんです。
指導者の方は野球の技術だけでなく、精神も教えてもらいたいです。

そういう意味では、怒るべき時に怒った審判は正しく、
怒るべき時に怒れないダメ大人の典型的な言葉を残した河野氏は大人失格です。
とても総理大臣に向いているとは言えないでしょう。
シンプルに軽率すぎるんですよ…もう少しよく考えてから発言してください。

2023年02月28日

卵がない!?

朝一で買い物行かないと、夕方には卵が売ってないんですよ…
早朝からやってるマックスバリューに卵を買いに行くのが日常化しそうです。

●鳥インフルで卵価格2倍に、調達難で外食が悲鳴 感染規模過去最大に、供給正常化に最短半年か
原因は鳥インフルエンザだとか…
過去の報道で卵が感染していることがないと聞いたことはありますが、
産み手が殺処分されてしまえば、卵の供給量が落ちるのは当たり前ですね…

昨年末から価格は上がり続けていて、もう1パック300円到達は目前です。
2倍どころか3倍近くなっているだけに、
政府も本腰を入れて対応してもらいたいです。
アベノマスクならぬキシダタマゴ配れば支持率上るんじゃねーの(笑)
まぁ、その前に卵一揆が起きそうな気配ではありますが。
俺も参加しようかな(苦笑)

卵の価格が上昇すれば、卵の使用率の高いケーキ・お菓子類も影響を受けるわけで、
当然の如く外食産業には大ダメージになります。
鳥インフルエンザが今の物価高にさらに悪影響を与えそうな勢いです。


◆ニュースネタ ロシアのウクライナ侵攻から1年
戦争が終わらない理由は、既にロシアが政治的に敗北しているからです。
ロシアの戦争の目的は「NATO拡大の阻止」のはずでした。
ウクライナがNATO入りを目指したことで、
NATOの核がロシア国境に配備されることを恐れたためと言われています。

しかし、戦争から1年が経ち、北欧諸国がNATO入りを目指すなど、
ロシアの思惑とは逆にNATOの拡大傾向が強まりました。
また、ウクライナ東部を独立ではなく併合してしまったことで、
衛星国による緩衝地帯を自ら無くしてしまい、停戦も不可能に…
ロシアとしてはウクライナのゼレンスキー政権を打倒して、
ウクライナの独立を保ちながらも、親露政権を据えたい所でしょうが、
今更、それをウクライナ国民が望むかどうか…
最低でも国民による暴動、最悪の場合は内戦化するでしょう。
もはやロシアの政治的勝利は困難を極めています。

今や完全に悪手となっているのがウクライナ東部の併合です。
戦争の落し所として、緩衝地帯としてのウクライナ東部の切り離し案は、
ドイツを筆頭にNATO内には考えとしてあったはずです。
勿論、ウクライナとしては敗色濃厚になるので認められないでしょうが…
しかし、戦時下の住民投票という異例の方法で、
独立を経ずにロシアが領土併合してしまったために、
自ら停戦ハードルを上げる結果を作ってしまいました。
領土放棄・独立を認めるとなれば、逆にロシアの敗北が決定的になるからです。
もう政治的にロシアは詰んでいます。

問題はNATOが必ずしも一枚岩ではないことでしょう。
アメリカやイギリスのようにウクライナの完全勝利を目指す勢力と、
ドイツのように宥和的勝利を目指す勢力と、
トルコのようにロシアの顔を立てようとする勢力が乱立しています。
ここまで仲介を担っていたトルコが大地震の影響で、
外交に費やす労力が減ることが予想され、状況が変わる可能性があります。

いずれにせよ、事態は持久戦に突入しており、
ロシアが耐えられなくなるか、NATOが耐えられなくなるかの二択です。
両者が政治的にどれだけ疲弊してギブアップに追い込まれるのか…
状況的には自ら領土併合という悪手を打ったロシアが不利になっていますが、
逆に勝利が見えたことでNATO国間の利害対立が表面化し、
先に対ロシア同盟が瓦解する可能性もあるだけに、
しばらくは耐え忍び合いが続くように思えます。

●鈴木宗男氏「この戦争でロシアは負けることはない」バイデン大統領演説の真逆
そして、今の状況が全く分かっていないバカがここにいます。
維新は処分しなくていいんですか? それが維新の方針だと思われますよ?
どうしてアメリカを始めNATO諸国が結束を呼びかけているのか?
それは上記の通り、耐え忍び合いになっているからです。
与党政治家ではないとはいえ、あまりにも空気が読めない発言です。

今後、ロシアが追い込まれれば追い込まれるほど、西側諸国に離間の計を発動し、
日本にも甘い誘いをかけてくることが予想されますが…
そこで乗ってしまえば、アメリカを始め、世界に失笑されるだけなので、
それぐらいの戦争常識は今の政治家にもわきまえておいてもらいたい所です。

●岸田首相「民主党政権によって誇り、自信、活力失った」
批判するなら具体的にお願いします。
民主党政権の何の政策が日本の誇り・自信・活力を失わせたのか、
それを反省して今の政府が守っている政策は何なのか明示してくれないと。
現時点で日本の最大の恥となっているのは、ロシアのクリミア侵攻を黙認したことであり、
その時の総理大臣が自民党の故・安倍晋三氏であり、
当時の外務大臣だったのが岸田総理、あなたです。
まずはその説明からしていただけないでしょうか?


◆ニュースネタ 総理秘書官がLGBT差別発言で辞任
「訪米のお土産」「官房長官の秘書の飲酒運転」「学び直し」「LGBT差別発言」…
つまり、社会の中で一番変革が遅れているのが『政治家と官僚』ということでしょう。
中でも最大の問題になったのが「見るのも嫌だ」という総理秘書官の差別発言です。
これは一発アウトですね。
オフレコといえども、国会内という公の場所での発言ですからアウトです。
権力者の差別発言ほど怖いものはなく、
一歩間違えれば排斥運動に繋がりかねないだけに、このような発言は許されません。

岸田総理自身の発言にあるように「社会が変わってしまう」と政治家が言うのは、
やはり少子化問題を懸念してのことだと思われます。
誤解がないように言えば、同性婚が差別であるかのように捉えられがちですが、
同性婚を認めていないこと自体は差別にはなりません。
異性婚であっても、夫婦別姓を理由とした事実婚や、
また生物学的見地から近親婚は認められていませんので、
同性婚を認めないことが差別であるなら、これらも同種の差別となるはずです。
現時点で婚姻制度は法律上のデメリットではなく、メリットだということです。

●「政府と世間のズレが露呈した」子育て中の同性カップルが元首相秘書官の差別発言に怒った理由
同性婚カップルが生殖能力を持たないのは確かではありますが、
一方で子育て能力を持たないというわけではありません。
まぁ、上記のような精子提供をどこまで許すかは道徳的議論があるものの、
実際に医療技術がそこまで進歩していることは確かであり、
同性婚カップルが子どもを持てないわけでもありません。
また、現実的には養子として子どもを育てることも可能でしょう。

異性婚であれ、同性婚であれ、『婚姻』が当人同士以外の社会的問題となるのは、
『婚姻』が社会性を広げるか、狭めるかという問題です。
婚姻することによって社会が拡大し、積極的な社会参加に繋がるのであれば、
社会的には同性婚であれ、異性婚であれ、メリットしかなく、
逆に婚姻が逃避でしかなく、2人だけで生きていくというものであれば、
社会的にはデメリットしかありません。

つまり、問題はそこであり、
仮に同性婚が日本社会の子育て能力の向上に繋がるのであれば、政治家も賛成せざるを得ず、
逆に同性婚を認めた結果、少子化が促進する事態となれば、
政治家の反対ももっともだということになります。
少なくとも、同性婚が逃避にならないようにするためには、
私達が同棲カップルを差別的に見ることを止めることが前提条件なので、
差別の禁止は当たり前のことでしょう。
同性婚の議論はその後の問題だと考えます。
現時点では社会が受け入れられずに逃避にしかならない可能性は十分考えられます。


他の同性婚に対する異論だと、性犯罪の恐れという意見も散見しますが、
これに関しては異性関係でも起こっていることなので、
結局は相手の性行為に対する同意の有無で決められるべきもので、
要らん心配するぐらいなら性犯罪の厳罰化に動いた方がいいと思います。
同性だから被害が軽くなるわけでもないですからね…


◆ニュースネタ 「若い女性は正社員として雇用してません」女性社長が炎上覚悟の投稿 中小企業の切実事情
まぁ、日本企業の労働問題の全てがここに詰まってますよね…
この女性社長の中で当たり前となっているのが、
 ①女性は結婚・出産にあたって会社を辞めなければならない、
 ②産休・育休を与えるほど人員を抱える余裕はない、
 ③休んだ正社員の代わりはいない。むしろ、最初から居ない方がマシ。
だから日本の会社は潰れていくんですわ。

日本の企業の悪い所は「内は内」ということです。仕事に汎用性がない。
同じ職種であっても、勤務先が変われば全く別のやりかたになってしまうことです。
仕事のやり方が効率化・均等化されないために、教育コストが余計にかかってしまうんですよ。
もう統一できる面はある程度統一していかなければなりません。
いつまでも一太郎使ってないで、オフィスぐらい使えよ…

そして、今の会社の上層部がリストラで出世してきたもんだから、
余計な人員を抱えないことに執心しすぎ。
時代はワークシェア。
担当の社員が休もうとも、代わりが素早く仕事をこなすことが必要です。
仕事内容が代替可能になれば、社員が休むことも認められるわけですから、
女性だけに産休・育休を負担を強いる必要はなくなります。
総理が言った『学び直し』自体も出産・育休とは別に必要なことで、
多くの社員がバラバラに休める程度にワークシェアが進んでいけば、
『学び直し』休暇も一般的なものになっていくことでしょう。

じゃあそれを誰がやるのかと言えば、政府しかないでしょう。
政府が大企業を動かし、中小企業へと一般化させていく。
それこそが本当の「新しい働き方」改革ではないでしょうか。


◆ニュースネタ Youtube等の炎上騒動に関して
個々にコメントするのも面倒なので、あくまで一般論として、です。
本人としては、登録者が伸びれば伸びるほど、成功すればするほど、
自分が偉くなったように感じられ、自分の好きなようにできると思い込みがち。
でも、現実はそれとは真逆で、成功すればするほど有名になればなるほど、
「社会的常識」を要求されるようになるわけで、自由度は下がります。
その感覚ギャップが一連の炎上騒動の原因でしょう。

最近は政治家や芸能人だけでなく、
スポーツ選手やユーチューバーにも「社会的常識」を求めがちですが、
個人的には行き過ぎな面もあるとは思うものの、
「発信力」の点から社会的責任が求められるのは致し方ない、かなと。
模倣や共感によって、暴力行為や自傷行為を促進してはダメですからね。
人が生きていくうえで、最低限の常識はやはり必要となりましょう。
そのラインが個々に違っているのが批判側の問題点ではありますが…

そういった「社会的常識」や「発信力への責任」を持ちたくないなら、
チャランポランを装うしかありません。
つまり、バカになれということ。
こういう時にユーチューバーもこんなに苦労してるんだよと語るのは無意味。
むしろ、苦労した分だけ社会的責任、発信力の重みが上がるだけです。
より一層に社会的責任が求められることになってしまいます。
逆に「こんなの誰でもなれるぜ」とバカを装うことで、
発信力の重みが下がりますから、社会的責任が求められにくくなります。
無理して常識人を装うぐらいなら、バカになれということです。


◆ニュースネタ 【リニア】JR東海の山梨でのボーリング調査開始に静岡・川勝知事「きわめて遺憾」 静岡県境から800m
現行法では、山梨県内の工事に対して、静岡県知事が口を挟む理由はないので、
JR東海側の工事も妥当ではあります。
ただ、今後の日本を考えた時に、『水利権』は大きな問題になってくると思います。

先日も沖縄の無人島を中国人女性が購入して話題になっていましたが、
以前から北海道の山間部を中国人が買っている話はよく聞いています。
勿論、中国政府が有事の際に中国人の土地を接収できるのは一つの問題点ですが、
それと同時に山間部を勝手に開発して、水源が枯渇するリスクも十分ありえます。
一応、現行法でも流れる川を勝手に堰き止める行為は禁止されていますが、
無理な開発で地下水脈等が破壊されることまでは想定されていません。
今後、外国資本によって買い占められた上流の水源が、
無理な開発によって下流を枯渇されることも十二分に予想されます。
環境問題は新たなステージに来ているわけです。

これをきっかけとして、下流域の水利権を確保といった、
想定外の環境問題に対応できるようにしていかなければなりません。
もはや無理な開発で人々が泣き寝入りしている自体は終わったのです。
それを明らかにする必要があります。


◆ニュースネタ 浜松の新野球場計画
これは無理でしょう。特にドーム球場は無理。
日本のプロ野球界でさえ、ドーム球場が時代遅れになりつつあり、
メジャー型の屋外球場がトレンドなのにも関わらず、
ドーム球場にすればプロ野球チームが関心を示してくれると思うのは、
虫が良過ぎると言わざるを得ません。

プロ野球球団のフランチャイズとして使われなければ、
採算性も取れなくなるわけで、不良債権化まっしぐらです。
この計画はやはり無理があるでしょう。

ただ、浜松の新球場計画は東日本大震災直後からあったわけで、
そこら辺の事情もちょっと分からないのですが、
津波浸水域の拡大で、海岸付近の土地利用制限が厳しくなってしまったので、
商業施設ではなく、可能な公共施設を持ってこようという考えなのかな?
だからといって、ドーム球場にすれば津波に耐えられるとも思えず、
アカウミガメの影響を減らせるとも思えませんから、
さすがにこの計画には無理があると思います。

2023年01月28日

あけましておめでとうございます

もう1月末なんですけれども…
実際、これには理由がありまして、正月こそ元気だったんですが、
3日夜から高熱に苦しむことになり、4日・5日は39度超え、
その後は熱が引いたものの夜には37度前後の微熱になり、
今も喉と鼻は不十分で、風邪に似た症状が続いています。
市販キットではコロナ陰性で、年末年始で病院にもかかりませんでしたが、
家族全員似た症状で苦しんだので、インフルエンザだったのかなぁ…と。
そんなわけで、今も22時頃には布団に入っての生活を続けています。


年始で怒り心頭だったのはこのニュース。
いつも言ってるんですが、静岡県知事の川勝知事が好きなわけじゃないんですが、
あまりにも他が酷すぎるために、相対的に支持せざるを得ないわけですよ…

◆ニュースネタ 岸田総理の新幹線停車頻度増加発言に静岡県の川勝知事が猛反発「机上の空論」と切り捨てる
一言だけ言う。岸田、お前はアホか(笑)
過去に「最後は金目でしょ?」と言って辞任に追い込まれた環境大臣がいましたが、
岸田総理のこの発言はそれと同じレベルの話ですよ。
勿論、環境大臣と総理大臣とでは守るべき立場が異なるので、同種には語れません。
単純に総理大臣が環境問題よりも経済問題を重視してだけに過ぎず、
環境問題よりも経済問題の方が重要だと政治判断しただけのことですよ…

高速新幹線の発着増という経済的メリットをチラつかせることで、
静岡県側を納得させようという魂胆が見えていますが、
一方の静岡県は環境問題を軸に戦っているわけです。
水保全や森林保全といった環境問題に対する回答をすることなしに、
単に新幹線増という経済的メリットを与えて納得させようというやり口は、
お金で解決しようとする輩と何ら変わらないじゃないですか…
ましてや、それを水面下でひっそりやるならともかく、
そんな会見で堂々とやられても、「はい、納得します」なんて言えますか?
静岡県の立場をまるで考えてないじゃないですか。
岸田はバカだろ? 岸田はバカですよね? 岸田、お前はバカだ。

●「柔軟性のなさに呆れる もっと謙虚に、真摯に」川勝平太静岡県知事がJR東海を辛辣批判 リニア問題の着地点は【新春知事対談②】
別にこの問題の決着点はそう難しいものではなく、
既に静岡県は昨年にJR側から提示された『田代ダム案』にほぼ収束されています。
しかし、それに関してJR側は回答を示しておらず、政府もダンマリです。
田代ダムの管轄は東京電力ですので、そこの兼ね合いが問題になるのでしょうが、
ウクライナ問題でエネルギー高騰している昨今、
電力量を減らすような政策をしたくないというのが政府の本音なのでしょうか?

いずれにせよ、これに対する明確な回答をしないと先に進むことはありえず、
ただいたずらに時間だけを浪費させ、
静岡県をスケープゴートにリニア断念まで考えているのかとさえ思います。
JR側の本気はまるでなく、株価対策でリニア事業やってるだけじゃねぇの?
2022年は何をしましたか? 具体的に何ら協議してないじゃないですか。
リニア問題に関して言えば、JR側の甘えの構造しか見えてきません。

●リニア工事延期を通して露呈した川勝知事と静岡県庁の「機能不全」
●「リニア開業と日本の未来をぶっ壊す静岡県知事の暴走」地元記者が怒りの告発
反対記事を幾つか見てますが、反対派のソースは全て小林一哉って人なんだが…
酷い偏向記事ばかりで呆れます。
62万人が26万人だったら、それで工事を進めていい理由になるのか?
結局はそこなんですよ。
『リニア開通』という国家的正義のために、少数の人々の正義を踏みにじっていいのか?

日本は法治国家です。
行政代執行のような反対派の意見を押し通す制度もありますが、
財産権を侵害してはならないのは近代法の常識であり、
泣き寝入りすることを強要しているわけではありません。
国家であっても国民に損害を与えれば弁償するのは当たり前のことですし、
生活環境を変えざるを得ないなら、代わりの生活環境を用意する義務があります。
ですから、JRの工事で大井川水系に影響を与えるのであれば、
与えないように配慮する義務は当然ありますし、
万が一にも水量が減ってしまい、生態系に影響を与えるようなら、
賠償を含めた社会的責任が生じます。
それは当たり前のことです。

しかし、過去にJRは熱海丹那トンネル工事で地下水脈を破壊してしまい、
丹那地方の水田を干上がらせたのにも関わらず、何の社会的責任を負わず、
今でこそ牧草地帯として再生を果たしていますが、
そのために静岡県は懸命な努力を強いられたことは歴史的事実です。
つまり、JRという会社は当たり前のことを当たり前にしてこなかった、
だからこれだけ問題となっていて、水問題に対して神経質になってるんですよ。

それもこれらは川勝知事が勝手に言っているわけではなく、
地元の学者など専門家達も危惧していることで一致しています。
一人の記者の根拠なき妄言と県の専門家の説明とどちらが正しいのか、
それは多くの人が思っている通りでしょう。

くだらない辞任ヘイト運動をやるよりも、
政府とJRを田代ダム案で手打ちにするよう呼び掛けた方が早いのでは?
その方が恥かかなくて済みますよ?


◆ニュースネタ 森喜朗元総理の“ロシア負けない”発言が物議 現役閣僚からも「とんでもない」と批判の声
鈴木宗男氏もそうなんですが… はぁ…
ウクライナを始めとするヨーロッパ諸国は見てるわけですよ。
日本のこういう報道一つとっても。だからゼレンスキー大統領は機敏に反応してるんです。
これを日本の恥さらしと言わずに何と言うか…情けない。

加えて言えば、彼らが『売国奴』であったことも明らかになりました。
宗男氏にしても森氏にしても、ロシアは負けないと思っているようです。
つまり、森氏が総理在任時や鈴木宗男氏がロシア外交を担当していた時に、
「ロシアが強いから=怖いから」ロシアの相手をしていたということでしょ?
そんな相手を恐れた領土交渉が上手くいくわけないじゃないですか…
足元を見られて終わりですよ…
結局、彼らはロシアとの交渉よりもロシアへの恐怖を優先していたということです。
そういう意味ではロシアへの恐怖を和らげる外交カードである
「日米同盟」も信じていなかったということになる。
そんな奴らが交渉なんてできますか? できるわけがありません。

別に親ロシア派として、今後の日露関係を憂慮することは構わないと思います。
でも彼らの中にあるのは、平和のためとかそういう純粋な願いではなく、
「ロシアが強国である」という恐れから来るものでしかないわけです。
真にロシアを憂うなら、すぐにウクライナから撤兵するようにロシアに求めなさいよ。
結局は、ロシアを恐れる余りに国益を損なう態度を取っているようにしか見えません。


◆ニュースネタ 新型コロナ「5類」で東京都が本当に心配していること
昨年から言っている通りで、コロナに感染しても薬を処方してもらえて、
それを飲んだら入院せずとも2~3日で治る体制になっているのならば、
別に何類に分類されようが関係ないんですよ。
でも、現実には重症者が出て、死亡者も増加傾向にあります。
つまり、そういう体制がまだできていないということです。
明確に制度的欠陥があるのに、
それを放置したまま、分類だけを変えることはは姑息としか言いようがありません。

要はどこに問題があるのか、政府は理解しているのかどうか?ということです。
単純にコロナ特効薬が足りてないのか、早期発見の体制が取れていないのか、
それ以前に患者が多過ぎて医療業界のパニック状態が解消されていないのか、
問題点がどこにあるのか分からないのに分類変更も糞もないじゃないですか。
一日の何人の人が感染し、薬で治せているのか。
それとも薬やワクチンではどうしようもない人数が一定数いるのか否か。
そういうことを整理しなければ、コロナを克服したとはとても言えません。

別に変なことを要求しているわけではありません。
ごく当たり前のことを言っているだけです。

●新型コロナワクチン接種回数「世界最多」の日本 なぜ感染者数が最多になったのか
ワクチン懐疑派ではありますが、さすがにそれは「統計の罠」じゃないですかね。
欧米を含めてコロナ対策を止めた国の統計がどれだけ信用できるのか?
コロナに似た症状が出ても、死んだら死んだ時だし、
病院に行くのは時間の無駄と考えて感染を見過ごしているとすれば、
それはもう統計的に信用できる数字になるんですかね?
さすがに「ワクチン接種すればするほど感染しやすくなる」という結論は早計だと思います。
仮に真実なら、さっさと製薬会社に薬害訴訟起こした方がいいんじゃね?

ただ、少なくとも言えることは「ワクチン接種の効果はなかった」ということでしょう。
重症化予防に多少なりとも貢献したのかもしれませんが、
その人がワクチンを打たなかった時に重症化してたかどうかは分かりませんし、
感染予防効果も全く意味なかったと考えれば、
ワクチンとして重大な欠陥があったという結論は覆りません。
ワクチンは感染予防のためのものです。
重症化予防とか入院予防効果とかいう意味不明な数字のためのものではありません。
感染予防の効果がなかったのですから、ワクチンの効果がなかったことは客観的に明らかです。


◆アニメネタ 今季のアニメ
年をまたいだアニメと言えば、『水星の魔女』でしたが…
最後までガンダムしてませんでしたねぇ… やっぱウテナだった。
最後の一言もなんだよ…今時、異世界転移モノでも言わねぇよ(苦笑)
世界観と全く合っていない平和ボケっぷりに辟易します。ダメだ、これ…

今季のアニメに関しては、まだ1~2話見た程度ですが力作揃いです。
キーワードは「女体化+百合」でしょう。
『お兄ちゃんはおしまい』、2話で生理ネタぶち込むとかすげぇ。
良くも悪くも妹のぶっ飛んだ性格を好きになれるかどうかですが、好きです。
『あやかしトライアングル』は主人公が呪いで女体化する展開。
1話で自分の胸を揉むシーンあったけど、そういう作品なのか(笑)
『英雄王、部を極めるため転生す』はなろう系で、
老後の爺さんが美少女に転生して最強を目指す話。
OPとか見ると美少女キャラ多めみたいなので、こちらも楽しみ。
女体化というわけではないものの、
『転生王女と天才令嬢の魔法革命』も転生モノとしては面白い。
クーデレ王女かわいい。

他にも『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』、
悪役令嬢救済は第三者が行うのが好きなので、わりと好みに合う作品。
『犬になったら好きな人に拾われた」は少しHぃ系ではあるものの、
ダミーヘッドマイクに転生とかワケわからんのよりもシンプルな方が全然いい。
『スパイ教室』はまだ評価が難しい所だけれど、期待感は高め。
『NieR』の出来の良さは言うまでもなく、
『アルスの巨獣』も先の展開が楽しみ。
シリアスめだと『ノケモノたちの夜』も良さげ。
『氷剣の魔術師~』の意味不明な筋肉展開も嫌いになれない。

前シリーズ見てるなら、『吸血鬼すぐ死ぬ2』、『虚構推理2』、
『ダンまち』『防振り2』『魔王学院の不適合者2』も安定の出来。

…とか言ってたら、『あやかしトライアングル』『NieR』
『久保さんは許さない』が製作延期を発表。
中国でコロナが猛威を奮った影響なんですかね…
まぁ、それでクオリティが確保できるなら良しだと思います。
先の楽しみとして取っておきましょうか。

2022年12月31日

今年の漢字は「虚」

今年に限らずここ数年の傾向ですが、誰も「本当のこと」を言わなくなりました。
新型コロナワクチン、統一教会問題、
マイナンバーカード、防衛費増額問題、等々…
マスコミを含めて、どうして「本当のこと」を言わないのか?
それも別に難しい事ではありません。
都市伝説でも陰謀論でもない。当然の論理的帰結なのに言わない。どうしてなのか…


新型コロナは変異を繰り返しているので、
ウイルス対策ソフトと一緒で常に後追いになるので、感染予防の効果はありません。
かつて「集団免疫」と盛んに言ってた奴、どこ行ったの? みんな答えを知っている。

統一教会問題も被害実態を知らずに犯人責めてた奴なんなの?
そして被害者救済法が作られても、既に被害に遭ってる二世信者は誰も救われません。
意味のない法律を通して自己満足に浸った所で、教団を潰さなければ誰も救われません。

マイナンバーカードは情報漏洩の危険性が、
ハッキング等の「管理」の段階の脅威だけでなく、
二次三次下請けによる責任者不在の「作成」時の漏洩リスク、
公務員が適正な範囲内で限定的に閲覧するか否かの「利用」時のリスクがあり、
情報一元化のリスクばかりが目立つことになっています。
便利に使うだけならマイナンバー併記だけで十分なのに、どうしてカードを作る?

防衛費増額問題は机上の空論。
敵基地攻撃能力はいつ、どこへ、何で反撃するのか?
相手のミサイル着弾後か、発射直後か、それとも発射前の先制攻撃を含むのか?
ミサイルを発射した基地を攻撃するのか、相手本拠地を攻撃するのか、
それとも民間人を含めた無差別攻撃するのか?
反撃はミサイルで行うのか。相手が核兵器を撃ってきたら、核で反撃するのか?
日本の憲法上、ミサイル着弾後に発射基地を特定して限定的に反撃しかできないでしょうが、
そもそも、発射した相手基地を特定できるのか否か?
潜水艦から発射されたら、どうすんのさ? アホすぎる。
攻撃能力を持ったところで抑止効果を持たないのも明らか。
仮想敵国は核ミサイルを持ってるんですよ?
そんな相手にどんな抑止能力になるというのか。意味ねぇです。


政治家やマスコミだけでなく、一般国民もそれは同じ。
誰も本当のことを言わず、言葉尻だけ拾って炎上させるのは…
誰もその言葉の意味を理解しようとせず、言葉尻だけで叩くのはいかがなものかと…
勿論、失言として責められるべきでしょうが、
それ以上の人格的責任を追及されるものではありません。
それにも関わらず、発言以上の責任を取らせようとするのは行き過ぎだと思います。
おそらく批判している本人だってそんな正論を守れていないのに、
他人には厳しい姿勢で批判するというのは疑問です。
善悪は聖人君子として評価するのではなく、普通の人間として評価すべきです。


そんな感じで、来年はもう少し優しい社会になればいいなと思いますが、
政治が糞である以上、どうしようもないのが現実です…
もう少し政府も野党もマスコミも真剣にやってくれませんかね?


◆ニュースネタ 中国、習指導部の豹変ぶりに国民戸惑い-ゼロコロナ解除で期待と不安
隔離重視のゼロコロナ政策に反発するデモが国内で広がると、
思いのほか、あっさりと政策を撤回。
すると、今度はコロナ患者が激増。
死者も急激に増えているようで、一体、何が起こっているのか?、と思います。

中国政府のゼロコロナ政策が正しかったとは思えませんが、
かといって今の日本のように、新しいコロナ株の情報を出さなかったり、
コロナ患者が増えるつい最近まで屋外のマスク着用不要を広報したりと、
ちぐはぐな政策が続いているのも事実です。
過去の反省から早めに中国からの入国者の管理を始めたのは評価できますが、
中国にだけ対応を変えるには科学的なエビデンスが必要でしょうし、
当然、中国人が回り巡って他国から感染者が来ることも考えられるので、
いち早いコロナ情報を掴むことが重要になっています。
新しいコロナ株はオミクロン株よりも重症・死亡率が高いとも聞いてましたし、
そこら辺がどうなっているのかもしっかりと公開してもらいたいです。

つーか、コロナじゃなくて新型インフルエンザというオチはないよね?
その線が一番怖いのですが…この病の状況が続くのが一番怖いです。

とりあえず感染症対策=マスクと手洗いをしっかりして2023年も過ごしたいものです。
気まずいからって「感染症対策」という言葉で誤魔化すなよ。
マスクと手洗いとはっきり言え。


◆アニメの話 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
面白くはあるけれど、ガンダムシリーズとしては見てないですね…
10年以上前にやっていた『IS(インフィニット・ストラトス)』みたいな感じ。
あの頃定番だった「なろう系」を含めた「学園異能バトル」として見てます。
ガンダムである必然性は皆無なんですよ。
ISでもいいし、別に超能力や魔法に置き換えても話は成立しちゃいますからね。

改めて「ガンダム」シリーズとは何かと考えると、
共通しているのは「閉塞感からの自由」だと思うんですよ。
宇宙コロニーや汚染された地球からの自由、抑圧された社会からの自由。
そんな自由の象徴が「宇宙」なわけです。
それがガンダムの共通認識と言えましょう。

だから必然的に学園物と相性が悪いんです。
学園は閉塞感の象徴であり、自由と対極に描かれることが多いです。
だからガンダムシリーズにおいて学園は「去る場所」であって、
「居るべき場所」ではりません。
ガンダムは閉塞感から自由にならなければならないからです。

そういう意味ではまだ「ガンダム」シリーズではないという印象。
勿論、今後巻き返していく可能性もあるので、何とも言えませんが、
もう少し政治状況が描かれていくとガンダムシリーズらしくなるのかな?

2022年12月21日

岸田内閣の支持率低下

先日の「防衛費増税問題」の影響なのは間違いなく、危険水域に達してます。
●支持率過去最低 岸田政権「聞かない力」で“増税し放題”地獄《#岸田に殺される》の現実味
とはいえ、代わりの総理大臣候補がいるとは言えず、
このままグダグダしながら政権が続いていく可能性が…
国民にとって、ひたすら不幸な事態です。

防衛問題で言えば、「敵基地反撃能力」によって敵の萎縮効果が期待できると言うけれど、
それが発表された後でも、北朝鮮は飛翔体を打ちましたし、
中国が領海侵犯してくる状況も変わっていません。
高い金を払って弾道ミサイルを買ったところで、何も変わらないわけです。
北朝鮮の飛翔体発射直後に「反発」と表現する報道もありましたが、
ただ状況が変わらないことを示しただけで、反発も何もないでしょ。
他国の軍事行動に影響を及ぼすほどのものではないというだけ。反発にも満たない。

増税問題で言えば、日本は消費税がまだまだ安いと言うけれど、
税金だけじゃなく各種社会保険も支払っているわけで、
両者を合算した負担率で考えれば相当なものです。
そこに物価高が直撃しているわけですから、単身世帯で生活できる水準を超えちゃいます。
働いても税金・保険料・物価でマイナスにしかならない世の中なら、
それはもう国民経済が破綻してると言えるでしょう。
そういう段階に既に来ていることを政治家は知らなければなりません。

かといって法人税を上げて企業の内部留保を取り崩そうとしても、
国際競争力が高いから企業が儲かって内部留保を抱えているわけではなく、
政府が株価を上げたから内部留保が増えただけですから、
日本企業が国際的に評価されることなしに、経済が安定するとはありません。
株価が下がれば、また経済がどん底になるだけ。
結局は働き方改革を通じて、日本企業の体質改善を図らない事には、
この悪循環から逃れることはできないでしょうね…


◆ニュースネタ 静岡県三島市長選挙~保守分裂の結果~
県内ニュースでも全く話題にならなかったので、市民の関心は上がりませんでしたが…
実は意外と面白い、選挙の裏側が見える保守分裂選挙だったんです。
今まで自民党は現職の豊岡市長を推薦していたんですが、
今回は前回の市長選挙に無所属で出馬して、敗れた石井氏を支援することになり、
事実上の一騎打ちとなる保守分裂選挙となりました。
…まぁ、地方自治体の選挙は実績を作りやすい現職が圧倒的有利なので、
この結果自体は十分予想が付くものではありましたが…
問題はそうなった「事情」です。

この裏側にあるのは、衆議院静岡5区の分裂選挙です。
長らく野党として当選していた細野氏が自民党へ鞍替えをし、
自民党入党を賭けて無所属で選挙に出馬して大差で勝利。
一方の自民党で比例復活当選を続けていた吉川氏は今回も比例復活当選となったものの、
今年5月頃に「パパ活」報道で自民党を離党した結果、
静岡5区の自民党支部長は宙ぶらりんの状態になっています。

そうなると面白くない人達が出てくるわけです。
ずばり三島市内の「伝統的な自民党支持層」です。
町の伝統的な有力者は吉川氏の方を推していたわけですが、
パパ活騒動もあって吉川氏の自民党復帰は絶望的な状況なので、
自民党入りした細野氏の側に鞍替えする必要があるのですが、
そうなると細野氏を推してきた支持者との衝突が起こります。
実は前回の衆議院選挙で細野氏を支援したのが豊岡市長に近いグループで、
それが憎かったのか、自分達の価値を高く売ろうとしたのか分かりませんが、
市長選の出馬を表明していた石井氏に乗っかる形となり、
保守分裂の選挙に繋がっていったわけです。
要は候補者の対立というよりも、地元後援会グループの対立ですね…

ただ…こういう状況なら、細野氏が市長を応援すると思うじゃないですか。
でも表向きには動かないんですよね…
裏からの支援はあったそうですが、裏なんて有権者は誰も見てねぇよ(苦笑)
まぁ、こういう甲斐性の無さが同僚議員に慕われてない理由なんでしょう。
人気はあっても人望はない、それが垣間見える選挙戦でもありました。

そんな状況もあって、一時は危ぶまれた豊岡市長の再選でしたが、
蓋を開けてみれば、問題なく勝利となりました。
原因は簡単で、対抗馬の石井氏のアピール不足です。
前回の市長選挙に無所属で出馬していた石井氏でしたが、
その時は駅前南口再開発のマンション建設反対を掲げるなど、
一貫して計画には反対の姿勢を示していました。
しかし、今回は自民党の推薦が入ったことで方針を転換し、
「駅前南口再開発には賛成だけど見直す」という意味不明な姿勢に変わりました。
賛成だけれども計画を見直すというなら、具体的な対案があって当然です。
けれども、最後までそれは提示されることがなく、
矛盾に満ちた選挙戦になってしまいました。
結局、誰に主導権を握っていたのか、それが分かります。
計画見直しを掲げるなら反対姿勢を貫けば良かったのに、
地元有力者に配慮し過ぎて政策がブレブレになった末路はこんなもんです。


まぁ、かくいう自分もマンション建設自体には反対なんですが…
駅前再開発で愚策なのは、
①何もしないこと、
②駐車場にすること(もう一人の市長候補者が主張してた奴)
③マンションを建設すること、です。
駐車場は地主に益があっても、街に利益は上がりません。
マンション建設は最初は入居者が増えますが、
10年~20年経つと減少に転じるだけでなく、
建て替えの必要性が出てきても駅前の景観で建て替えもできない、
入居者を追い出すこともできないジレンマに苛まれるので、不適格です。
短期的に利益が上がって無難な政策であっても、長期的には問題だらけです。

個人的には三嶋大社と水という観光資源があるのだから、
観光都市として再開発する方が良いと考えています。
駅前の楽寿園から、湧水で有名だった(枯れた)白滝公園、
そこから三嶋大社へと繋がる道があるので、
ここを風流な街道に整備するだけでも観光効果が上がると思います。
災害や戦争等の安全保障面を考えれば、地下街も必要だとは思いますが、
さすがにそれは無理というものでしょう。
それでも自然と観光を融合させ、
商店街をネットワークで繋いだ平屋のショッピングモール化するなど、
対応策は色々と考えられるます。
せいぜい30年後の市民に駅前の鉄くずが邪魔だと思われないように、
駅前の再開発を進めて欲しいです。


◆ニュースネタ ヘルメット着用の努力義務「13歳未満」→「全ての自転車利用者」へ拡大
もう自転車に乗らなくなったし、既に廃車にしたので、どうでもいいです…
決め手は自転車保険の義務化ですね。
都道府県によって対応は異なるでしょうが、静岡県は義務とされているので、
それを契機に自転車に乗ることを止めました。
通勤で使うわけでもないのに、毎月保険料を支払うのもちょっと…
そこにヘルメットの義務化も加われば、気軽に自転車に乗ろうとする人はいなくなるでしょう。
さよなら自転車。当たり前に自転車を持っている時代は終わりました。

そんな状況にも関わらず、道路の左端には自転車優先レーンなるものが…
広い道路なら分かるのですが、片道一車線ずつの道路でそれをやられても困ります。
左折する時どうすればいいんでしょ。
道を空ければ巻き込み事故になるので塞いじゃった方がいいと思うんですが、
そうなると自転車優先レーンって必要なのか?というそもそも論に…
優先だからとハイスピードで突っ込まれても、車側としては困りますし、
却って事故を助長させてるとしか思えないのですが…
もう自転車も完全免許制でいいと思います。
交通ルール知らない自転車ほど怖いものはないですから。


◆野球ネタ なぜこの10年で高校野球部の半数が消えたのか…野球離れを悪化させた「甲子園を目指す野球」の罪深さ
別に甲子園大会に恨みがあるわけでもないし、積極的に同意するわけではありませんが、
自分が野球を続けなかった理由に、進学先が前年甲子園に出てたので、
野球漬けになっちゃうのは嫌かもな~という思いがあったのも事実です。
「野球部」というか「甲子園部」なんですよね…
実際は兎も角として、傍から見ていると余計に。
甲子園出場に高校生活を懸けるんだと強要するのは違うと思いますし、
そこが高校野球部への入部ハードルを上げてしまう最大の理由でしょう。

部活のために進学する人間は一部に過ぎません。
それなのに、部活で進学してきた人のための部活でありすぎるから、
入部ハードルが上がり過ぎてしまうのだと思います。
もっと多様な部活の在り方でいいと思いますけどね。


◆野球ネタ 直訴続きの西武、更改の舞台裏 一枚上手の渡辺GM「あんなの爆発のうちに入らない」
それだけ球団の風通しが良いということでしょう。
選手がフロントに個人の要望を伝えることができるのもそうですし、
フロントと現場が即座に対応できるのもそうでしょう。
こればかりは現場を知らない背広組だけでは対応できません。
現場を知っている渡辺GMだからこそ、平良投手の先発転向の約束ができたのでしょう。

これぐらいなた可愛いものですが、
メジャーのように何試合以上の出場を確約した結果、
どんなに成績が悪くても試合に出し続けるとかは勘弁して欲しい所。
選手も個人事業主なので、契約交渉で条件を勝ち取ることは大事ですが、
その結果としてチームが大損害を受けるような契約はファンとして認めたくないです。
西武も含めて複数年契約が増えていますが、
メジャーの不良債権化のニュースを見ると、うーんとなっちゃいますね…
見る目がなかった球団フロントが悪いわけですが、それが常態化して、
「契約を勝ち取るまで頑張れば終わり」みたいな風潮にならないことを祈りたいです。

2022年12月14日

使えない「おもちゃ」ばかり欲しがる日本政府

話題の防衛費増額問題を例えると、こんな感じです。
「市長が公用車として100万円程の軽自動車を利用していたが、
 安倍氏銃撃事件や宮台先生襲撃事件を知って危機感を強めたので、
 6000万円する防弾使用のベンツを購入しようと思うが、お金がない。
 市長の命を守るのは市民の義務という理由で、増税するつもりだ」
ちなみに、山口県で2000万円のセンチュリーを公用車として購入した例で、
知事側が敗訴するという裁判例がありました。
●高級車購入裁判 地裁 県に対し「知事に費用全額請求を」

今回の防衛費増額問題は、ウクライナ戦争を受けて防衛費増額を表明した岸田総理が、
「敵基地反撃能力」の保持という新しい装備の必要性を訴えたものの、
毎年継続的に防衛費を強化するためには安定的な財源が必要となるため、
赤字国債ではなく増税による防衛費増額を目指しているという話です。
今回の防衛費増額問題を考えるポイントは4つあります。
 ①「敵基地反撃能力」が憲法違反であるか否か
 ②「敵基地反撃能力」の有効性
 ③防衛費増額の必要性
 ④税金負担の問題点

まぁ、でも最終的結論としては、「勝手に決めるな」ということです。
これだけ防衛費の在り方が変わる上に、国民に負担を求めるのだから、
民意を問わないのはあまりに不誠実で卑怯なやり方です。
確かに、国防は日本人全体の問題ですが、
それだけに政府が勝手に決めていい話でもないでしょう。
勝手に身の丈に合っていない買い物をしておきながら、
国民の為になるからと勝手に負担を押し付けるのは筋違いです。
少なくとも民意を問うてから決めるべきでしょう。


◆ニュースネタ 防衛費増額問題の詳しい解説~北朝鮮の防衛論理~
ここでは上記に挙げたポイント4つについて詳しく考えていこうと思います。

①「敵基地反撃能力」が憲法違反であるか否か
政府見解を伝えたニュースが丸ごと削除されてしまったので、
政府の判断基準がどこにあるのか明確なことは分かりません。
その記事では「反撃限定」「発射基地限定」等、攻撃対象はかなり限定的でした。
まず、前提として、「敵基地攻撃能力」ではなく「敵基地反撃能力」だということです。
多くの人が思い浮かべるような「先制攻撃権」ではありません。
ミサイル発射の兆候があるから、敵基地を先制攻撃するわけではないのです。
相手が攻撃を仕掛けたことが明確な状態での反撃能力です。
つまり、相手攻撃の第一陣の戦禍は避けられません。

どうしてこのように限定的に解釈しなければならないかと言えば、
日本国憲法では「武力の行使」と共に「武力による威嚇」を禁じているからです。
つまり、相手を破壊尽くすようなミサイルを持っていると誇示することも禁止しています。
「お前らが攻撃してきたら、百倍返しで焦土と化すぞ」と言ってもアウトです。
あくまで自衛権の範囲で対応できる事柄に限られるので、
「敵基地反撃能力」として限定的に解釈することしかできなかったのだと思います。
まぁ、それさえも「武力による威嚇」に含まれるかどうか微妙な範囲ですが…
要は事実上使うことができない長距離ミサイルを持っていると示すだけの話です。

合憲性に関して言えば、かなりギリギリ、まぁアウト寄りでしょうね。
もっとも、司法は政治判断を嫌うので、
憲法判断することなく訴えを退けるので、灰色のまま合憲とされちゃうのではないでしょうか。
本格的にやるなら、憲法改正は避けられないことになります。


②「敵基地反撃能力」の有効性
上記のように、攻撃対象は相手基地とかなり限定的に解釈せねばならないので、
「敵基地反撃能力」以前に「敵基地発見能力」が大事になります。
要は相手のミサイルがいつ・どこから発射されたか把握する能力が必要です。
相手の発射基地=攻撃対象が分からずして、反撃も糞もありませんからね…

そんな「敵基地発見能力」が今の日本にあるかと言えば… ありません。
分るでしょう? 北朝鮮のミサイル発射によるJアラートを着弾後に流してる惨状を見れば。
撃ったことさえ把握できていないのに、どこから撃ったかなんて分かるわけがありません。
ましてや北朝鮮は山間部を利用した移動型の発射台を持っており、
中国やロシアは潜水艦からのミサイルを発射することができます。
敵の発射基地なんて容易に分かるものでもないのに、どうやって反撃するんですか?

ましてや、北朝鮮・中国・ロシアは核ミサイルを持っています。
とても武器対等と言えるものではありません。
極端なことを言えば、第一陣の攻撃で日本を核ミサイルの海に沈めれば終わりです。
反撃する機会もないままに日本にいる人々は全滅するでしょう。
そこまで行かないまでも、日本国内でテロを起こして基地の機能を無効化させ、
核ミサイルの空中爆破による電磁波障害を引き起こさせ、
あとは通常ミサイルで攻撃すれば同様の効果が得られます。
「敵基地反撃能力」を持ってるから、攻撃されないとはなりません。
本気で攻撃しようと思うなら、日本の反撃能力を潰す攻撃をするに決まってるじゃないですか。
反撃をする間も与えない位に攻撃すればいいだけのことです。
何の抑止効果もありません。


③防衛費増額の必要性
金額ありきで実際にどれだけの防衛費が不足しているのか明確ではありません。
まずは現状の確認が必要で、具体的にどれだけ武器弾薬が不足しているのか、
人員の確保が必要なのかを考えなければなりません。
にも関わらず、議論は金額ありきで具体性を欠いています。

日本はアメリカとFMSを結んで戦闘機を始めとする防衛品の調達にお金を使っていますが、
これはアメリカ側の研究開発費も負担することになるので、
通常の購入よりも割高になりがちです(一方で同盟国として上等な武器を輸入できます)。
今後もFMSを軸に防衛費を使っていくのか、
自国で軍事産業を起こして開発していくのかも明確ではありません。
ドローンを含めた研究開発も挙げられていますが、武器の輸出制限のある日本において、
自国しか顧客のいない軍事産業が成立するわけがありません。
蓋を開けてみれば、日本が独自で使うことのないアメリカの兵器ばかりにお金を使い、
有事の際にアメリカが躊躇った結果、反撃が全くできないということもありえます。
増やす防衛費をどこに使うか、この議論が進んでいないように思えてなりません。


④税金負担の問題点
●防衛費増額巡り 首相「国民自らの責任」 一部増税で賄う考え
別に防衛政策の転換は国民が望んだものではありません。
勝手に解釈変更して、勝手に請求書を回そうとしているだけです。
その発言は民意を問うてからすべきでしょうに…

これまで日本政府は「ミサイル防衛構想」で国防を担うと説明してきましたが、
前々から言われているように、ミサイルをミサイルで撃ち落とす技術は未完成です。
つまり、日本政府はずっと嘘を吐き続けてきたわけです。
撃ち落とせもしないミサイル防衛で日本は守られている、とね。
そして今度は撃つこともできないミサイルで日本を守られるという。
これも嘘なのは上記の説明の通りです。
本当にするためには憲法を改正した上で、核ミサイルを持つ必要があります。
そんなロシアや中国との果てしない軍拡競争に飛び込む勇気があるのか?
北朝鮮のように国民生活を犠牲にしてまで、ミサイル開発に費やす覚悟があるのか?
あるわけがありません。
そんなことをしても、東西冷戦の二の舞になることを我々は知っています。

つまり、日本政府は嘘を嘘で重ねた上で、
防衛力マウントを取るためだけに防衛費を上げようとしているわけです。
単なる見栄、やってる感を出すためだけに増税なんて割に合いません。
今回の話が防衛省主導ではなく、財務省主導であることから分かるように、
国民の防衛費増額反対にあってもいいから、
増税だけは行いたいということじゃないですかね?
防衛相に矢面に立ってもらって、増税という果実だけを得たいということでしょう。

それが象徴的に表れているのが「復興所得税」の転用問題です。
復興所得税は東日本大震災からの復興を目的に増税した所得税を指します。
これを震災復興のためではなく、防衛費に使おうという考えがあるようです。
目的をもって集められた税金が、目的外に使用されるのは許されませんが、
実際上は勝手に流用しているのではないかと疑われます。
このままだと税金を取るだけ取って、無断で他の財源に使うことを許してしまうことになり、
税金の無駄遣いを助長するだけになってしまいます。

他にも建設国債のような話も出ていますが、
防衛費は基本的に消費するだけで生産性のあるものではないので、
実質的には赤字国債と何ら変わることはありません。
だって借金返せねぇじゃん。


ここまで説明すれば分かると思いますが、この先の日本を行っている国があります。
ずばり北朝鮮です。
対等な武器である核兵器搭載の大陸間弾道ミサイルを、自国の軍事産業として開発し、
北朝鮮を攻撃しても核ICBMで反撃するから割に合わないと思わせて自国を防衛し、
国防は国民自らの責任なので核開発最優先で国民生活は完全無視。
ほら、日本政府の見解よりも先を行っているのは北朝鮮でしょ?
実際に北朝鮮が国内向けにミサイル開発をどう説明しているのか知りませんが、
おそらく国内向けには今の日本政府と同じ論理を使ってると思います。
今、日本が問われているのは、北朝鮮みたいな国を目指すか否か?、です。

現実的なことを言えば、日本が戦争に巻き込まれた時にできることは、
「時間稼ぎ」しかありません。
核ミサイルを撃たれたら素早く避難し、被害を最小限に防ぐこと、
海から敵が来れば、海上封鎖して本土上陸を防ぐこと、これぐらいです。
アメリカを中心とした集団安全保障の中にいるわけですから、
同盟国を増やして、少しでも早く救援に来てもらえるよう外交努力することが必要です。

今までのように集団安全保障の枠組みの中で自国を防衛するのか、
それとも北朝鮮のような独自の軍事力を持って防衛するのか、
そんな決断、一政府の人間だけで決められるものではありません。
しっかりと民意を問うた上で、
憲法改正や核武装をして北朝鮮化するのか、
それともアメリカを中心とした同盟国の連携を図るのか、決める必要があるでしょう。
仮に今の日本政府の見解のように北朝鮮を目指すなら、
それこそロシアに従ってアメリカを追い出した方が幸せになれるかもしれませんよ?
自分として全くそうは思いませんが、論理性で言えばロシアの言う通りでしょう。
自国だけで対抗手段を備えるなら、アメリカの力だって不要なはずです。
それだけの決意が今の日本政府にあるというのか? とてもそうは見えませんね。


◆ニュースネタ 旧統一教会被害者救済新法が成立 「霊感」使った寄付勧誘に刑事罰
基本的に事後法は禁止されているので、過去の被害には適用されません。
つまり、今のいわゆる「宗教2世」が救済されるわけではありません。
例外的に被害が継続していると見られる場合や、
裁判外の手続き=和解や調停において一定の効果を持つ場合はあるでしょうが、
統一教会側が応じなければ今までと同じ裁判を繰り返すことになるだけです。
よって、薄情な言い方をすれば、この法律自体には意味がありません。

最終的に彼らが救済されるためには、統一教会を解散させて、
残余財産で違法な勧誘による寄付行為の損害賠償債権で弁済される他ありません。
つまり、統一教会を解散させないことにはどうにもならないということ。
次は政治が統一教会に対して踏み込んだ判断ができるかどうかが鍵でしょう。
ここで終わったら、この法律も「無意味」です。


◆ニュースネタ 【波紋】苦情の住民「18年我慢も…廃止はびっくり」 "子どもの声うるさい”『遊園地廃止』巡る問題
それじゃ自衛隊の訓練の迫撃砲の音がうるさいし、夕方も飛行機の音がうるさいから、
自衛隊も廃止しちゃってください、お願いします。
幼稚園も保育園も小学校も中学校も高校も大学もうるさいし、
ゴルフ場もショッピングモールもうるさいし、
球場やスポーツ施設もうるさいので全て廃止してください、お願いします。
電車も自動車も自転車といった交通機関もうるさいので廃止してください、お願いします。
仕事場もキーボードの音がうるさいので廃止してください、お願いします。
生きてるニンゲンの声がうるさいので皆殺しにしてください、お願いします。
…もう人類は滅びるしかないな(苦笑)


◆ニュースネタ ファイナルファンタジー新作巡りインサイダー取引か
ソニックの生みの親の中氏が逮捕されたということで、
第一報から注目していますが、詳しい報道が全然ないので何とも言えない…
前回の『ドラゴンクエストタクト』はアプリ的に成功だと思いますが、
今回の『FF7FS』は来年1月にサービス廃止が決定しているようですから、
どう見ても爆死の類としか…
問題は売り抜けの時期で、ゲーム発売直前なら儲けるためと言えそうですが、
そうでないなら何とも言えないところではあります。

一昔前なら「スクエニ」という看板だけで人気商品になると確信できたでしょうが、
今やもうアプリも大量に氾濫しているので、
人気IPをゲーム化したからといって、それだけで売れるとは限りません。
版元への支払いもあるでしょうし、ユーザーの目も肥えていますし、
なによりも時間的制約からプレイを続けるアプリを絞らなければなりません。
そこでユーザーのお眼鏡に適わなければ、
課金することなくアンインストールされるだけです。

FFやドラクエの新作が出るとかならまだしも、
既存ゲームのアプリ化をしたところで、大儲けできるとは思えんのですが…
ですから、今のゲーム業界、特にゲームアプリ業界を考えると、
製作発表した時に上がる期待値よりも、
ゲーム発売前の完成度の方が重要であって、
期待上げよりも爆死下げの方が確実に計算できると思います。
だから買いの時期よりも売却の時期の方が大事なんですけど、全然伝わってこない…
そこがこのニュースのもっとも分からない所ですね。
下請け先の資金繰りも分からないし、なんとも言えない所です。

加えて言えば、開発発表して完成しているからまだマシですけど、
開発発表して長年音沙汰ないゲームの多いこと多いこと…
世に出るだけマシというゲームアプリ業界でインサイダー成立するんかね?


◆FA近藤健介とソフトバンクの「7年45億円」大型契約 ウラで見逃せない代理人の存在
これだけの金額を出されたら仕方ないですね…
他にもオリックス・西武・ロッテが名乗りを上げただけに、
お金では決まらないのではないかという期待もあったのですが、
プロである以上は金額が評価なだけに、ソフトバンクを選んだのも無理はないでしょう。

まぁ、でも柳田選手がいますし、外野をどう回していくつもりなんですかね?
それだけじゃなく、3軍だけでなく4軍も設立するなど、
選手を数多く抱えていますが、どうやって起用していくんでしょ…
なんか強豪私立高校の野球部みたいになってきたな…
スタンドで応援する選手も出てくるんかね(嘘)
起用できる選手の枠は限られているのだから、選手の抱えすぎも問題のような気がします。

2022年12月07日

サッカーW杯は決勝トーナメントでクロアチアに惜敗

今大会は日本代表の試合を中心にわりと見れてますね。
個人的に大きいのは、Abemaが放映権を買ったことですね。
自分の部屋にテレビはないので、深夜に試合だと居間のテレビを付けねばならず、
そういう意味では五輪を含めて、熱心に見ることができなかったのですが、
Abemaだとパソコンを付けていれば、気軽に見ることができるので、
試合を流しっぱなしにすることもできて非常に便利です。
こういう視聴スタイルの変化も時代の変化を感じさせられますね。

決勝トーナメントのクロアチア戦は非常に面白く、
両チームともに得点チャンスが多くあり、
また逆に好ディフェンスで好機を防いだりと、見所の多い試合でした。
3-0とも1-3に転んでもおかしくない白熱した試合だったと思います。
最後のPK戦はあっけない幕切れになってしまったものの、
延長戦でも果敢に攻める日本の姿勢は最後まで貫くことができ、
非常に良い試合だったと思います。
まさに勝負は紙一重の差、それを感じました。
まぁ、しかし、クロアチアはドイツよりもスペインよりも強かった…
次のブラジルとの試合も注目して見たいです。

今大会に関して言えば、ドーハの気候の影響は大きかったと思います。
時期的にも欧州勢が大会直後ということもあり、
暑さから容赦なく体力を奪う戦いも多かったこともあって、
ベストパフォーマンスとは行かない中、
日本は交代枠を上手く使い、ドーハに適応した戦いができたように思えます。
代表選の目先の勝利ではなく、本大会を見据えたチーム作りができたという意味では、
今後の日本代表のチーム作りにも生かせる良い手本になったのではないでしょうか。
ドーハの悲劇の教訓がここに生きてきたと考えると感慨深いものがあります。
決してドイツやスペインよりも実力が上だと奢らず、
また戦う前から決勝トーナメントは無理、W杯優勝なんて夢のまた夢と卑屈にならず、
シンプルに数多くの良い試合を見せてくれることを期待したいです。

批判や手のひら返しに関しては…まぁ、コスタリカ戦は批判されて当然ですかね。
シンプルに面白くない試合でしたもん。両チームともにですけど…
それ以外の試合は攻めに守りに見所が多く、
勝敗を抜きにして面白い試合だったと思います。
あれだけの試合を見せてくれたのに、よくPK戦を批判できるなと思いますけど…
あれこれと色々と理由を付けてみたところで、
攻撃力に優れるスペインも同じように外して負けてましたから、説得力ないです。
まぁ、それだけ負けて悔しかったんだろうなと思うことにしています。


◆批判と誹謗中傷の違い、各種ハラスメントの境界線
わりと何回か語っていることではあるのですが、
どうも日本人はここのライン引きが下手なようなので、再度考えてみることにします。
サッカーのカタールW杯でも「手のひら返し」が話題となりましたが、
別に批判は全然構わないと思います。
だって彼らは「プロフェッショナル」ですから。
自分のためにプレーしているのではなく、自分のプレーを魅せて金銭を得ているのですから、
そのプレーが対価に見合わないものであれば、批判されて当然です。

極端な話、アマチュア野球で100-0で勝っていても全力を尽くすべきでしょうが、
プロ野球の試合で100-0の試合が続くようではプロ失格と言えます。
1~2試合ぐらいなら、それでもお客さんも楽しめるでしょうが、
そんな試合が数試合も続けばお客さんも面白さを感じられなくなります。
今年、流行語大賞で「村神様」が選ばれ、野球に興味ない人からの異論もありましたが、
優勝争いを制したチームで56本の本塁打を打ったことは素晴らしいことです。
ホームランがチームの勝利に繋がっているわけですから、
お客さんの満足度は相当なものだったことでしょう。
最下位で投手陣が壊滅的なチームで、お情けのソロホームランで56発打っても、
お客さんが満足していなければ意味がないわけです。
勿論、お客さんが求めるものが「勝利」なのか「プレー」なのか「記録」なのかは、
様々だと思いますが、それだけ期待に応えるプレーを1年通して続けられたことは、
村上選手を高く評価して良い理由になると思います。
プロは単純な結果よりも、お客さんの期待に応えることが重要なわけです。

裏を返せば、五輪や甲子園等のアマチュアスポーツは自分のためにプレーしてますから、
国や県の代表であるとはいえ、スポーツマンシップに則っている限りは、
批判されるものではないでしょう。
批判は選手や監督ではなく、商業化している主催者側に言ってください。

話を戻しまして、誹謗中傷やハラスメント行為の何が問題かと言えば、
「批判の主旨にそぐわない人格攻撃」になってしまうことです。
プレーや仕事ぶりを批判することは、監督者として当たり前のことです。
けれど、その内容が直接的に関係のない事柄、
例えば男であるとか女であるとか、身長や体重の差異であるとか、
人種や宗教であるとか、男女関係や家族関係であるとか、
そういった直接的には関係のない事柄を挙げて、
他人を批判することは誹謗中傷やハラスメントに発展しやすいと言えます。
勿論、実際に女遊びが過ぎる故に仕事が疎かになっている人や、
あまりに香水がキツ過ぎて職場環境を損なう場合もあるでしょうが、
その場合は明確な因果関係に基づいて批判するべきです。
安易に人格と結びつけて批判するようなことは止めましょう。

ハラスメント問題で最初に登場したのが「セクハラ」であったのは、
よく「男らしくない」「女々しい」など、
性別を理由として怒ることが多々あったためでしょう。
男女で多少考え方の傾向に差異があるのは間違いありませんが、
それ以上に環境的要因の方が大きいことは確かなので、
個人能力批判に性別を挙げるのは間違いと言えましょう。
どちらかと言えば、男女の偏見そのものが、
環境的要因として我々に影響されていると言えます。


◆野球ネタ 【驚き連発】先発転向・WBC辞退・大リーグ 西武平良海馬
何が驚きなのか理解しかねますが…
本人が先発にこだわりたいと思っているなら、
調整も先発投手用にしなければならず、
WBCの練習試合等も先発待遇の調整・登板になるのかと言えば…
当然、メンバーに選ばれるとすればリリーフとしての評価になるでしょうから、
先発として評価されたい平良投手の意向を代表チームが汲むわけにいかんでしょうに。
そもそも辞退云々以前に選ばれないと思います。リリーフとしての評価なんだから。

実際に先発転向が成功するかどうかは分かりません。
球団側としては松井稼頭央監督1年目ということで、
計算できる戦力はそのままで行きたかったでしょうから、よくOKを出したと思いますよ。
不安要因は少しでも取り除きたいはずですから。
でも平良投手の自分の投手人生を考えた時に、
リリーフ3年やったんだから先発やりたいという気持ちも分かります。
過去には3年の壁を破れずに勤続疲労で多くの投手が辞めていきましたから…
とはいえ、近年はメジャー流のトレーニング方法が一般化して、
起用する側もオリックス・中嶋監督のようにリリーフもローテで使ったりと、
一時期のような連投・三連投は当たり前のような起用法ではなくなっただけに、
そんなリリーフ3年の壁も以前よりも感じられなくなってきています。
千賀投手や山本投手のような成功例になるのか、
楽天の松井投手のように失敗に終わるのかは分かりませんが、
双方が納得のいくような形でチャレンジしていってもらえればと思います。

まぁ、昨年までだったら大騒ぎするところですが、
今年は新人王に輝いた水上投手を始め、本田投手や森脇投手、宮川投手ら、
リリーフで好成績を残した投手が数多くいましたから、
抑えの増田投手を含めて、ブルペンの整備が進んだという意味でも、
平良投手が先発転向を訴えやすい状況になったのかなとは思います。

ところで日ハムからFAした近藤選手はどうなったんでしょ?
森選手がオリックスに移籍しただけに、是が非でも欲しい所なんですが…
来てくれないかなぁ…


◆ニュースネタ 声優の「廃業」「引退」の違いとは? 最近ニュースが多い、シンプルな理由
声優だけでなく、歌は勿論、ダンスやアイドル活動まで…
最近の若手声優は忙し過ぎますよね。
ラブライブの「μ’s」のヒット辺りからアイドル活動が一般化し過ぎな気がします。
個人的には声優にそこまでやらせる必要があるのか?と思いますけど…
変にアイドル扱いされすぎるから、不倫が発覚すると降板騒動に発展したりと、
声優に何を期待してるんだ?と思うこともあります。

バーチャル技術が発達して、初音ミク等のキャラクターライブも可能になったのですから、
声優本人にダンスさせる必要はもうないと思います。
もうキャラクターライブでいいじゃん(まぁ、お金次第になりますけど)…
勿論、本人達が好きでアイドル活動をするのは良いと思うのですが、
キャラと声優ライブが当たり前にセット売りされる時代はもう終わりでいいと思います。


◆ニュースネタ 詐欺師はスパムメールにわざと誤字脱字を入れることでカモを選別している
なるほどな~と妙に納得します。
やっぱ詐欺師は頭いいな(苦笑)
注意力のない人を炙り出すため…
え、だけど敢えて誤字脱字を放置する必要性もなくないか?w
直しておいた方が騙される人は増えるでしょうし。
まぁ、被害に遭う人を何度も狙い撃ちできるメリットはあるでしょうが…
いずれにせよ、こわいこわい。

2022年11月30日

11月も終わり

…にもかかわらず、日記を全然更新しなかったという…反省してます。
いやー、一応書いてはいたんですよ。
でもアップロードするのを忘れて放置してたら、
記事の鮮度が落ちていってしまい、また今度一緒に書けば…
を繰り返した結果、全くアップロードされない事態に…反省。

とりあえず、11月にあったニュースを中心に簡潔にまとめ、
今月の禊にしようと思います。


◆ニュースネタ マイナンバーカードを巡る問題に関して
何が問題かというと、マイナンバー自体は既に存在しているのに、
わざわざカードとして現物化する必要があるのか?って話ですよ。
もし免許証や保険証を利用する際に、マイナンバーがあると便利になるなら、
別に免許証や保険証にマイナンバーを記載すればいいだけの話です。
わざわざマイナンバーカードとして一元化する意味がどこにあるのか?
これに関して誰一人説明することができません。
政治家も含めて、そうするものだと思い込んでいるからです。

例えば免許証とマイナンバーカードを統合した場合、
現行法では運転免許証は携帯しなければならないので、
マイナンバーカードも携帯する義務が生まれてしまいます。
紛失のリスクを避けるため、保険証を持ち歩いていない人も多いでしょう。
また、将来的にスマホとの連携を考えた場合、
マイナンバーアプリがGPSや他のアプリデータを利用したり、
逆に他のアプリがマイナンバーアプリにアクセスすることを許してしまったりと、
情報の不正利用に繋がりかねません。

ごく基本的なことですが、情報を利用することは、利用されることと同意です。
便利になって情報を使った分だけ、利用されるリスクが上がります。
アプリの購入情報は自分が確認できると同時に、相手側も確認できるわけです。
情報を使った分だけ流出するリスクも高まります。
だから情報は分散して管理することが基本なんです。
一元化して旨みがあるのは、情報を使う側の人間です。
それこそ日本国民の情報をアメリカや中国に売る奴が得する制度です。

そもそも、マイナンバーの制度設計自体が間違っているんです。
政府のやろうとしていることは、エクセルの1枚ファイルに全項目を登録するような話。
実際は全然そんなことする必要がなく、データベースで個々のファイルを読み取れば十分なはず。
そうすれば必要な項目のみを参照できるので、不必要な項目の情報流出はなくなります。
役所や警察の人間が勝手に住所を調べてストーカーしてくることなんてないはずです。
別にカードに情報をひとまとめにしなくても、
国民総背番号制で情報がリンクされれば何の問題もないはずです。
ですから、個人情報保護法の理念に基づいて、個人に情報をコントロールさせればいい話で、
必要性があれば、情報を登録したり削除したりすればいい話。
コロナ給付金を受け取りたければ、一時的に口座情報を登録して、
嫌ならば受給後に削除すればいい話です。
個人に情報をコントロールさせればいい話。
どうしてそれをカードという形で、固定情報として一元管理しようとするのか。
悪手と言わざるを得ません。

もっと「情報を使う側」に都合の良い制度ではなく、
「情報を使われる側」に便利な制度に改めるべきです。
こんな制度じゃ誰も信用しませんよ。
喧伝するような利便性なんて微々たるものなんですから。

マイナンバーを巡る問題と言えば…
●20人超の個人情報が流出か 杉並区職員、住基ネットから
想像を絶するニュースです。
情報を集約するとこういうリスクがあるんですよ。
集めた側が情報を適正に利用してくれるとは限らないということです。
それこそリクルートが大学生の就職活動情報を勝手に利用して、
企業側に内定定着率として知らせて商売していたように、
不正に情報を利用しようとする奴らは幾らでもいるわけです。
だから、1枚のエクセルシートにまとめるのではなく、
閲覧可能な項目だけを参照できるデータベースにするべきなんです。

必ずバカはいる。情報は流出するものです。
だから一元化するのではなく、分散するんですよ。それがセキュリティの基本。
だけどそれに反して政府は一元化しようとする。
不正利用目的以外に何があるの?
それこそ選挙運動や寄付金収集に不正利用しないと誰が保障できるのか?

古い話ではこんなこともありました。
●500万人のマイナンバー情報が中国に流出か
●発覚した年金情報入力の中国への無断再委託はITベンダーだけに責任があるのか?
2018年当時はメディア的にあまり騒がれなかった話ですが…
少なくとも、年金機構がデータ入力の再委託先として、
中国にある企業が選ばれていたことは間違いありません。
その企業が情報流出させたかは分かりませんし、確認もできませんが、
中国国内には日本のマイナンバー制度のように、
一元化された情報リストが存在するのも間違いないようです。
その情報が正しいかどうかは問題ではなく、
一部だけでも正しいもっともらしい情報であれば、本人を騙して修正してもらえばいい話ですからね。
それらしい情報があるだけでもアウトなんですよ…

結局、その後、打ち込み業者への再委託先を厳密にする等の対策も行われず、
現状このような問題が発生しない保証がないとは言えず、
情報を作成する際にも、利用する際にも、不正に情報が流出するリスクは避けられません。


◆ニュースネタ 北朝鮮のミサイル発射問題と防衛費増額問題
結局、敵基地攻撃能力なんて「机上の空論」でしかないことが明確になりました。
発射場所も特定できなくて、どうやって敵基地を攻撃するんですかね?
威嚇のために能力を持ったとしても、
相手は核ミサイルですから対等な武器と言えるんですか?
そんなことするよりも韓国との連絡を密にし、より正確な発射情報を迅速に掴み、
いざという時の避難に備えるべきでしょう。
Jアラートで警告した所で何するのさ。空を見上げてればそれでいいの?
都市部以外は地下鉄網なんてないですし、地下シェルターの整備を進めるべきですよ。
迅速に地下シェルターに避難する体制づくりをすることこそが、
敵基地攻撃能力なんていう平和ボケの理論よりも優先することではないんですかね?

ウクライナとロシアの戦争で絡めて言えば、
この戦いが第三次世界大戦に繋がるかはロシアが核兵器を使うか否かになります。
ただ、現状では参戦する可能性があるのはNATO軍と韓国・北朝鮮ぐらいです。
中国やアメリカは世界大戦になることを嫌い、積極的参戦は避けるでしょう。
まぁ、習近平政権が危機に陥り、強硬策に走らざるを得なくなると、
中国の参戦もあり得ますが、現状ではそこまで損得勘定を失ってはいません。
少なくともアメリカとの不可侵条約位は結ぶんじゃないですかね、最悪でも。

翻って、北朝鮮がロシア側に付いて戦争になった場合、
最悪の場合はアメリカ抜きで対応せざるを得なくなる可能性があります。
そうなると、韓国とオーストラリアなどと連携を組み、
北朝鮮と戦う可能性が出てくるかもしれません。
そういう意味でも日本が今すべきことは韓国との関係改善であり、
対北朝鮮政策を一致させることです。
それこそが北朝鮮へのプレッシャーになるわけです。
逆に言えば、それさえできていなければ、
北朝鮮は幾らでも日本と韓国を侵略できてしまうわけです。


防衛費にしても、ここまで全てが「金額ありき」の話ばかり。
兵器よりも武器弾薬が不十分なことが明らかにされましたが、
それなら最新鋭武器を買うよりも補充・整備の方を重視すべきでしょう。
そのために必要な金額を正確に出して、
幾ら不足するのかを国民に説明してから増税すべきでしょう。
まぁ、その前に財務省は盗んだ自賠責保険をさっさと支払うのが当然でしょうけど。
国民に借金しといて何偉そうにしとるんだ、こいつら。
●消えた6000億円! 自賠責保険の積立金を「借りパク」した、財務省の誠意なき態度と役人天国ニッポン


◆ニュースネタ 山際・葉梨・寺田大臣が辞任。さらに金銭問題が相次ぐ
当初は山際氏に関して文章をまとめてたんですが…
そのうちに2人も辞めちゃったよ… 早すぎて付いていけない(苦笑)
一言で言えば、山際氏は人間性を欠く、葉梨氏は口は禍の元、
寺田氏はいい加減すぎるで終わります。

山際氏の発言で一番問題だと感じたのは、
「重要と考える会合以外を覚えている方が不自然だ」と言ったことです。
これはつまり、有権者の顔を誰も覚えていないということですよ。
寺田氏や秋葉大臣も然り、岸田総理にしても同じなんですが、
パーティ券の収支を秘書に任せていて、
自分は把握してないというのは失礼な話だと思いますよ。
だって、パーティ券を買ってくれるというのは、
自分の支援者=スポンサーと同じです。
それが誰が買ってくれて、誰が来られなかったかを把握していないというのは、
自分の選挙区の支援者を全く見ていないのと同じことです。
政治家として問題があるのは間違いなく、一人の人間としても軽蔑すべき行為です。
収入と支出という数字しか見ていない政治家であれば、官僚やAIに任せておけばよい話。
数字の先に一人一人の人間がいることを知っているのが政治家なんですよ。
数字しか見ていない人間に政治なんてできませんし、やるべきではありません。

現実的な話をすれば、香川県の企業の方が告発したように、
会社でパーティ券を余剰に購入してもらい、
コロナ禍を理由に出席制限を要請し、実際の出席者は少なくなるというケースがあるようです。
この場合、政治家側の都合で出席できないわけですから、
当然購入分は返金するべきなのですが、それをしていないのは違法な行為です。
今はコロナ禍で食事を伴わない政治家のパーティーが多くなってますから、
必然的にパーティーの費用と価格が見合っていないことが多いわけです。
ひょっとしたら、実際にパーティーを開いていない(準備さえしてない)のに、
中止にしてパーティ券だけを買ってもらったバカもいるかもしれません。

もう、そこまでいくと完全な「賄賂」です。
いや、「賄賂」の方がマシかもしれません。送った相手を認識してますから。
秘書任せにして、誰が送ったのかさえ分からない「金」だけを手にしている。
このような脱法行為が行われるようであれば、
政治家のパーティも禁止せざるを得ないと言えましょう。


◆ニュースネタ 統一教会問題の被害者救済法問題
●旧統一教会 被害者救済新法、自公が了承 刑事罰も
●「加害実態に即していない」旧統一教会の被害者救済政府法案に対し弁護士団体が修正求める
一言で言えば、ザル法。
マインドコントロールの定義が難しいというのは理解できます。
だけど「困惑」って何ですか? 法律用語にそんなのありません。
今の私の気持ちが「困惑」ですが、そんなハードルが低くてOKなの?
寄付をお願いされたら、普通の人は「困惑」すると思うんですが?

取り消し権に関しても、養育費の債権者代位権というよく分からない論理を持ち出してるので、
未成年者とその親が養育費の範囲内でしか行使できないことになってしまいます。
両親二人とも信者だと権利が行使されずに終わります。
それとも未成年者が親に対して裁判してくださいと政治家は言うのですか?
それよりは共有財産に対する詐害行為取消権で考えた方が良いと思います。

また、法律の「配慮義務」もナンセンス。誰も守ってねーよ。
法律の配慮義務を守っているなら、今頃は派遣労働者なんて存在しません。
みんな正社員になっていることでしょう。
「一応、不当な勧誘はしないように注意はしましたし、
 返金システムも存在しますから、私達は配慮してますよ。責任ないですよね?」
となるだけで、実効性は皆無になるどころか、脱法行為を認めるだけになります。

それと「国の命令」が必要とするのは、信教の自由上の問題があります。
具体的に言えば、統一教会には命令を出して、
創価学会には命令を出さないと恣意的に運用されてしまうからです。
結果的に宗教差別に繋がり、信教の自由を国家が侵害することになりかねません。
行政機関が判断するのではなく、司法機関に一任すべきでしょう。
こんなのは法律としてありえません。
政府が野党よりもありえない法律を作ってどうすんの。バカですか?


さらに実際上のことを言えば、日本の統一教会関連団体に資力はあるんですか?
現金は韓国に送金済みでしょうし、実質的には不動産ぐらいしか当てにできない。
それを被害者救済に当てることは可能なんでしょうか?
それはつまり、統一教会の解散=清算を抜きにして、被害者救済は進まないということです。
法律という形だけ作ったことに満足し、統一教会を解散することを怠れば、
彼らは不動産さえも続々と処分して、韓国の教団に全部送金して事を済ませてしまうでしょう。
結果的に被害者には一線も支払われないことになりかねません。
救済新法よりも先にやっておくべきことがあるのではないでしょうか?


◆ニュースネタ 生徒の演奏「著作権料は不要」 音楽教室訴訟、JASRAC一部敗訴
まぁ、当然でしょうね…
支払いが認められると、事実上、著作権のある音楽は演奏できなくなっちゃいます。
それが町の音楽会のような無料公演や慰問コンサートであってもね…
それじゃ誰もヒット曲を演奏しなくなっちゃうでしょう。
甲子園の吹奏楽が著作権の切れたものばかりになったらどう思いますか?(苦笑)

一方で先生側の著作権料の支払いは認められているので、
実際には先生の分の演奏権料は支払う必要が出てくるので、
一般的にレッスン料が値上げになる可能性は高いと思います。
関連する不正競争防止法では「顧客誘引力」を問題にしていますから、
「最新ヒット曲を演奏しよう!」的な勧誘方法は問題があったと思います。
JASRAC側の言い分も一定の理はあるでしょう。
ただ、今は動画投稿が一般化しており、著作権フリーの楽曲も増えていますから、
別に著作権料を支払いたくなければ、
ボカロ製作するなどして、自分で音楽作れば良いだけの話です。
私は結果的にJASRAC離れが進むだけだと思ってます。

著作権の目的は「文化の振興」です。
著作権者の権利を主張する余り、街から著作権者の曲が消えていけば、
損をするのは著作権者自身になってしまうということです。
まぁ、実際、Youtubeではそういう流れになっていますし、
使い勝手の悪いJASRAC登録の曲が消えていくだけになるんじゃないですかね…


◆Twitter関連のニュース SNSの誹謗中傷問題
イーロン・マスク氏がTwitterの経営権を握ったことで、
従業員削減や一部有料化などが掲げられてますが…
まぁ、こればかりは結果を見ないと何とも言えない所です。
今までよりも雰囲気が悪くならないといいのですが…少々不安。

他にも日本一になったオリックスが誹謗中傷対策を掲げるなど、
SNSに対する締め付けが強くなっているのが気がかりです。
…まぁ、何と言いますか、「情報格差」が存在する以上、
誹謗中傷対策は難しいと思います。
評論される側は情報を持っているので、
情報を持っていない人の評論を誹謗中傷だと思いますし、
書き込んでる人にそこまでの悪意は持っていないでしょう。
問題は両者の情報格差であり、情報を公開していない以上、
誹謗中傷対策は不可能なんですよ。

例えば、監督の選手起用に対して文句を言う場合、
監督からすれば、球団と選手の契約上の理由から、
ケガの状態や選手の調子など、何らかの理由があるのかもしれませんが、
ファンからすればそれは目に見えない部分なので、
とうしても互いに理解できない状態になってしまうわけです。
そういう状態でファンが選手起用に文句を言えば、
理由があって選手起用をしている監督からすれば、
誹謗中傷にしか感じられなくなってしまうでしょう。

先の芸能人の自殺にしてもそう。
番組が一部の嫌な場面しか映していないから、
視聴者は嫌な印象しか抱けずに暴言を吐いちゃうわけです。
本当にその芸能人を大事に思っているなら、
全ての映像を視聴者に提供すべきだったんですよ。
一部を意図的に切り取って、視聴者に炎上させるやり方が、
芸能人の自殺に繋がったわけで、誹謗中傷が原因ではないでしょう。
意図的な「情報格差」の創出が誹謗中傷を生んでいるんです。

だから本当に誹謗中傷対策をしたいなら、
逆に情報を積極的に出すべきなんですよ。
情報を出さないで、信用を得る努力をしないでおきながら、
誹謗中傷対策として言論弾圧をするのは、少し違うのではないかと。
あまりにも頭の悪い結論のように思えてなりません。


◆ニュースネタ 「臓器売買」ジョークは不適切? 富良野市PRアニメで物議
最近のYoutube炎上関連のニュースにしても同じことが言えますが、
1人の荒らしを気にするあまり、残り99人の一般ユーザーを蔑ろにしていては、
一般ユーザーが面白味を感じられなくなり、人が離れる結果を招くだけです。
同じように、適切か不適切かを論じる余りに、
富良野市以外の人々の印象を下げてしまう結果をもたらせば、
富良野市に良い印象を持たなくなってしまうのは自明の理です。
ほどほどにしておくのが良いのではないでしょうか?

まぁ、適切か不適切かで言えば、微妙なアニメであることは間違いありませんけど…
「上半身裸で下半身蛇の悪魔(=邪神ちゃん)が召喚主の女子大生を
 毎回ドロップキックで殺そうとするも、反撃にあって毎回酷い目に遭うアニメ」
これのどこがまともなアニメだと?(笑)
予算出す時に気付けや。市長も市長だけど、認めちゃう議会も議会だろ。
臓器売買ジョーク云々以前に、
悪魔がドロップキックで人を殺そうとするアニメがまともなわけないだろ(笑)

そういう意味ではコンプライアンス遵守が叫ばれる昨今、
昭和のギャグマンガのノリを貫ける『邪神ちゃん』は凄くもあるんですが…
まぁ、そういうこと言ったら、日本のアニメは遥かにマシな方ですけどね。
海外はもう一般向けじゃなくてコア向けと割り切ってるので、
平気でグロい描写とか出てくる分だけ、日本のアニメはマシかなと思わなくもない。


◆ニュースネタ 「ウマ娘」作曲家逮捕で楽曲の取り扱いが難しい訳 「作者と作品は別物」として使い続けられるのか
作曲家とか全然見ない人なので知らないんですが、見た感じだと『ウマ娘』は一曲だけですよね?
『デレマス』や『アイプラ』は結構痛手な曲も入ってますが、
『ウマ娘』の名前ばかり出てくるのは有名税なんでしょうか…
ニュースバリュー重視し過ぎの実態無視報道か…

自分の意見として、「不可分できないものは仕方ないだろ」という感じです。
映画俳優が不祥事を起こしたなら、配役を変えて撮り直せばお蔵入りになりません。
歌手が不祥事を起こしたなら、歌い手を変えればお蔵入りになりません。
でも作曲家が不祥事を起こしたら、完全にお蔵入りになってしまいます。
例えばアニメのBGMに使われていたとしたら、そこだけ突如無音にするんですか?
回避する努力の仕様がないでしょ。
極端な話、回避するにはそいつに死んでもらった方が早いですよ。
さすがに法治国家なので、そんなのありえないでしょ?
あり得ない努力が求められるのが法治国家と言えますか? 言えません。

個人的には作曲家はそれほど前に出る職業でもないので、
歌手や演者のような嫌悪感は減衰されるので、そこまで厳密に考える必要がないと考えます。
作品と分離できない要素でありながら、全体としては目立たない要素を取り除けと?
それはあたかも心臓を取り出して捨てろと言っているものでは?
心臓を抜き取った人間を人間と言えますか?
それもう人間殺してるよね? つまり作品も殺してませんか?

もし、それでも汚らわしいと言うなら、
著作権法を改正し、実刑者の著作権は剥奪される規定を設ければいいんですよ。
そうすれば、他の人が同じ曲を作り直したり、編曲するのも自由になります。
それなら他の製作者でも十分対応できるでしょ?
それが可能な努力の範囲というものです。

現状、著作権保護の観点から自由な編曲ができない以上、
無理な努力を強いることになるので、煩く言う方が馬鹿でしょ。
ほら心臓取り出してみろよ。新しい心臓に入れ替えて見ろや。

2022年10月05日

感動は自分だけのもの

なんか安倍氏の国葬における菅元総理の弔辞の評価でひと悶着あるようで…
個人的には「どうでもいい」話なんですが… 目に余るので一言だけ。

一つ言えるのは、「人の感動を消すことはできない」ということです。
感動したという感想を他人が貶すことは許されませんし、しても無駄です。
それが仮に別人の書いたものであろうと、盗作であろうとも、
他者の受け売りに過ぎなかったとしても、
その人が感動したという事実は変わりません。

もう一つ言えるのは、「自分の感動を他人に押し付けても無駄である」ことです。
自分の感動は自分のものにすぎません。
例え同じ感想を抱いたとしても、心が動いた量は人によって異なります。
自分がとても感動した作品であっても、
他人から見れば二番煎じでありきたりな作品であるかもしれません。
ですから、他人が感動しないのはおかしいと思うのは間違いです。

詰まる所、弔辞の評価をしている人間は全て「間違っている」わけです。
両方とも品性を欠いていて、両方ともどうしようもないということが真実。


最後に、人格的評価と政治的評価もまた違うことだけは言っておきます。
今回のことで菅さんを見直したと思っても、それは人格的評価に過ぎません。
政治的評価とはまた別物です。
賛否両論ある故・安倍氏にしても、人格的には自分も評価しています。
その政治手法が自分とは違っていただけで、
仲間内には友人想いの良い政治家だったであろうことは想像できます。

菅氏に関して言えば、良くも悪くも『菅官房長官』を引きずり過ぎた感があります。
安倍政権時代の呪縛から逃れられなかったという評価をしています。
ぶっちゃけトップが寡黙で話したがらない人では組織は成り立ちません。
トップは語ってこそのトップ。
そういう意味では、裏に居るべき人間が表に出たのが最大の失敗だったと言えます。


◆ニュースネタ プーチン大統領の条約「署名」で一方的ウクライナ4州“併合”手続き完了
詳しくは後日書きたいと思っているので、ここでは簡単にポイントだけ抑えておきます。
まず、このロシアによるウクライナ領土併合は戦争当初から予想されていたので、
西側諸国にとっては予想の範囲内で、動揺することはないでしょう。
ウクライナへの武器支援も引き続き行われ続けると思われます。
むしろ、ロシアが限定的にであれ、
核兵器を使用した際にはNATO参戦も現実味を帯びてきたとさえ言えます。

次にこのウクライナ領土併合で最も打撃を受けるのは友好的な旧ソ連・衛星国です。
なぜなら彼らはウクライナと同じく、ロシア系住民を抱えているからです。
もし、国内のロシア系住民が独立はおろか、ロシア併合を求めだしたら、
ロシアの軍事介入を許すことになってしまい、国そのものが乗っ取られかねないからです。
ウクライナのことは他人事ではありません。
こうなるとロシア系住民の存在は「政治的リスク」でしかなく、
自国の独立のために彼らの権利を制限する動きが出てきてしまうかもしれません。

最後にウクライナ大統領がNATO加盟を申請しましたが、これも見事な動きです。
仮にNATOがロシアの併合を認めてしまうと、
ウクライナから紛争地域はなくなるので、ウクライナのNATO加入の現実味が増します。
ウクライナがNATOに加入すれば、
ロシアはNATO加盟国と隣接してしまうという戦争当初の危機が再燃してしまうだけに、
何のために戦争を起こしたのか分からなくなってしまいます。
今回の併合でバルト三国を始め、旧ソ連の影響を受けていた国々では、
さらにロシアに対する危機感が高まるでしょうし、
親ロシア派も庇い切れなくなってくるでしょう。
トルコにしても黒海の対岸にいる国ですから、噂される核実験などもってのほか、
いつまでも中立の立場を維持できる状況ではなくなりつつあります。


◆ニュースネタ 旧統一教会、「ミヤネ屋」「ひるおび」で名誉棄損と民放2社・3弁護士を提訴
何が一番怖いかというと、結局、彼ら自身が自分達の犯罪性を認識していないことですよね…
「同連合が犯罪行為を行ったり、
 違法活動をしたりする組織であると印象づける発言をしたと主張している」
つまり、ここに名称変更の弊害がモロに出ちゃってるんですよ。
話を戻すようですが、下村文部科学大臣の時に名称変更を認めてしまったことが、
裁判上では旧統一教会と家庭平和連合が別組織であると主張する余地を残したということ
(まぁ、実際に別の組織と裁判で判断されるとは思えませんが)。

彼らの主張は矛盾そのものなんですよ…
名称変更で別組織だと主張するなら、過去の統一教会への献金の返金に応じる理由はないし、
信者個人の犯罪に過ぎないというなら、献金ノルマや韓国への送金の事実も存在しないはず。
言ってることとやってることが違うのは彼らの真骨頂であり、
人はそれを「出鱈目(でたらめ)」と呼ぶんです。

結局、過去に霊感商法をやっていた事実も認めず、組織改革を打ち出そうとしても、
こうやって過去の犯罪や社会的問題を認めることができなければ、
まともな宗教団体になるのは夢のまた夢です。
結局、そこが彼らが反社会的集団であり続ける理由なんですが、
どうしてそのことに気付かずに脅迫ばかりを繰り返すのか?
そういう構図でしか教団が成り立っていない証拠ではありませんか。
彼らには「脅迫」しか手段がないんですよ。だから同じことを繰り返す。

我々はその「脅迫」に屈してはならないし、彼らの手法を嘲笑わなければなりません。
まやかしにもならない彼らの非合法性を明らかにしているだけです。


◆ニュースネタ 高市氏「根本的解決にならない」 自民の旧統一教会対応に疑問
言ってることはその通りなんですが、やはりニュアンスが全く違ってくるこの違和感…

確かに統一教会が反社会的集団なのか否か、正式見解を作るべきでしょう。
自民党が統一教会と関係を断つ理由は何なのか。明らかにする必要があります。

ただ、高市氏の本音の部分はここでしょ?
「関連団体も反社会団体だと言い切る根拠は何なのか整理しないといけない。
(現在は)基準がはっきりしないまま、たたいている」
要は、宗教団体としての統一教会は霊感商法等の反社会的集団かもしれないが、
政治団体である勝共同盟は霊感商法をしているわけではないので、
勝共同盟との関係はセーフ、
つまり選挙応援はOKというスタンスなのでしょう。

けど、両者の関係は側面が違うだけに過ぎず、
実態は信者から巻き上げた献金によって成り立っているという根っこは同じなので、
国民から見れば勝共同盟との関係も当然アウトでしょう。
感覚としては欧米で問題となっているサプライチェーンの人権侵害に対する不買運動に近いでしょう。
商品を作るために、外国で奴隷的労働を強いてしまえば、
その商品を買うことは奴隷的労働の合法化になるから買わないという理論です。
政治団体としての勝共同盟は霊感商法等の被害を生んでいなかったとしても、
資金が流れている宗教団体としての統一教会が信者からの奴隷的搾取をしている以上、
勝共同盟と政治家が関係を持つことも禁止せざるを得ないわけです。

そんなわけで、相変わらず手ぬるいやり方と言わざるを得ませんが、
国民の支持を気にして人気取りに走ろうとしている意味では、
何もやらないよりはマシかなとは思いますが、
国民はそれに騙されないようにしっかりと監視していく必要がありますね。
つまり、全く懲りてないということです。

●三重県議「国葬反対の8割が隣の大陸から」発言で物議 ソースは「高市早苗先生」と公表し大炎上
いい迷惑だと思いますが… 本当にそんなこと言ったんでしょうか? 知らんけど。
SNSだけでなく、大手新聞の世論調査でも同様の結果が出ているわけですし、
大手新聞社はわざわざ隣の大陸まで電話してるんですかね? 知らんかったわ(笑)


◆ニュースネタ 旧統一教会、信徒が国に相談するのは「筋違い」 内部で解決する方針を強調 
内部で解決できてないから、こうなってるのでは…
最初から言ってますが、宗教団体が信者の財産状況を知ってることから変なんですよ。
関係ないでしょ? 信仰と個人の財産状況って。どうして年収知ってるのさ?
異常なことを異常と思えていないことが異常なのよ。分かれ。
仮に対策として「月収の1/3までに制限」したとしたら、
それは「月収の1/3は寄付しろ」と言っているも同然です。
それが異常なことが何故分からないのか。
そういう構造がマルチ商法と一緒なんですよ。

●【旧統一教会】関連団体幹部が自民党の“断絶宣言”に「絶対に縁は切らない」…“隠れ関係議員”を仄めかす衝撃回答
まぁ、統一教会側の発言も一理あります。
自民党がなぜ統一教会と縁を切るのか?
その理由が不正確なのは間違いありません。
『社会的に問題が指摘されている団体』であって『反社会的団体』とは言ってないわけです。
可能性だけでどうして縁を切れると言えるのか。
それこそ桜を見る会でジャパンライフ会長を呼んだこととの整合性はどうなのか?
そこら辺はもっと明確に説明すべきでしょう。
曖昧なまま誤魔化す気満々にしか見えません。
だから評価されないし、絶縁相手にもそれを見透かされてるんですよ。

●旧統一教会 信者向け「ネット会議」で飛び出した爆弾発言のすべて
当初は関連団体を捨てゴマにするつもりだったようですが、
今や教団本体の方が燃えているため、
逆に関連団体の方は関係ないよと白を切る展開になっています。
もう無茶苦茶です。

韓国からの献金催促とか、煩わしいことしかないのに、よく信仰を続けますね…
韓国の統一教会と縁を切って、独立して教義を立てた方がマシじゃないですか?
なんのために韓国に貢いでるんでしょ、この人達…

●「怒ってる…真剣な表情初めて見た」炎上続く太田光の旧統一教会発言、デーブ・スペクターの追及に賞賛相次ぐ
●太田光また旧統一教会“擁護発言”で大炎上…暴走が“売り”のはすが完全裏目、現場は制御不能か
評価を下げるだけになっているのは間違いないでしょう。
他のテレビ番組で見かけても嫌な気持ちになるもん。必死なのが完全に裏目。
敢えて擁護するなら、太田氏は統一教会を普通の宗教団体として捉えてるのでしょう。
だから発言が宗教擁護寄りになってる。それは某脳科学者も同じ。
だけど周囲や視聴者は反社会的団体として捉えているから、擁護してるようにしか見えない。
こればかりは太田氏の認識不足としか言えないと思います。


◆ニュースネタ 豪雨被害のデマ画像を拡散「マジで悲惨すぎる」 投稿者本人を直撃すると…
「人気取り」のため…まったくもってしょーもない理由でした。
静岡市は偽計業務妨害で訴えた方がいいですよ? 本人割れてるんですから。
ただでさえ、デマが流れやすい状況なんですから、
悪質な悪戯はやめてもらいたいものです。


◆ニュースネタ リニア開業に向け「着実に進んでいる」神奈川県知事
馬脚を現すとはまさにこのこと。自ら「進んでいない」ことを表明してどうすんのさ?

「住宅部分は8割が了承していて、順調に用地取得が進んでいる」

土地収用は2割どころか、1人でも地権者が反対していたら進まないんですよ?
静岡県沼津駅の高架事業がその典型。もう30年以上止まってますが何か?
1人どころか、2割も了承していないのは深刻な事態です。
どこが順調なんでしょうか?
誰がどう見てもヤバい状況でしょ?
それとも反対派住民を物理的に押し切って、強制収容する手はずも整っているんですか?
反対住民を無理矢理追い出すと政治的リスクを取るだけの覚悟はあるということですか?


◆アニメの話 今季のアニメ振り返り(ネタバレあり)
最も話題となった『リコリス・リコイル』は、まぁ面白かったという感じです。
結局、リコリスは解散されずにそのままなので、
作品的にはまだ終わりを迎えていないという印象です。
好評でしたし、続編が作られそうな流れのように思えました。
まぁ、でも間島の言っていることも分からなくもないです。
12話で簡単に映画のロケと思い込む国民…平和ボケすぎるでしょ。
安全と平和を一部の人間に押し付け、のうのうと暮らす様は滑稽でした。
彼ら(私達)が変わらない限り、リコリスという存在もまた無くならないのでしょう。

終わり方を含めてバランス良かったのは『Engage Kiss』。
ちょっぴりHな作品ですが、キャラ描写・ストーリーともにバランス良かったです。
こちらも続編可能な話の流れなので、次回作を期待したいところ。
まぁ、でもキサラ優し過ぎるやろ。一瞬だけ描写されたキサラの過去話も見たい所。

最終話まで見て意外と良かったのが、『ルミナスウィッチーズ』。
当初はストライクウィッチーズのアイドルバージョンみたいな評価でしたが、
終わってみると独立して楽しめた感があります。
今までは何となくしかウイッチシリーズを見ていなかったので、
知らなかったのですが、ウイッチになる理由も描写されたりしていて、
作品の設定が思った以上に腑に落ちました。
なるほどという感じでしたね。
最終話も歌を全面に出していて非常に良かったと思います。
美しく終われた感じがしますね。まさに大団円。

2022年09月29日

台風15号による被害

幸いにも静岡県東部は雨風が強まっただけで大きな被害は出ませんでしたが、
中部の静岡市は24日夜から線状降水帯に乗っかってしまったこともあり、
大規模な停電と断水に見舞われる被害が出てしまいました。
停電の方は25日夕方には復旧、断水の方も28日に土砂の撤去作業が終わり、
順次復旧に向かうそうで、10月2日までには完全復旧する見通しのようです。

まぁ、しかし…みんな好き勝手言うよなぁというのが率直な感想です(苦笑)

●東ちづる 静岡の被害状況より国葬一色の報道に危機感「情報が満遍なくフラットに伝わるって、大事なこと」
静岡県内では報道が出ていますが、全国ニュースでは情報があまり流れていないようですね…
まぁ、正直に言えば、「そんなもん」だと思います。
他の地域ではあまり台風15号の影響は出ませんでしたし、
賛否両論ある安倍氏の国葬と並んでいたら、
そちらのニュースバリューの方が高いとマスコミが判断するのも無理はないと思います。
人間の関心や同情心なんて「そんなもん」ということですね。

とはいえ、それだけマスコミが無関心でいられるのも、政府が何もしてないからでしょう。
災害対策本部や現地視察も一切行われておらず、
激甚災害指定等も行われる雰囲気もありません。
静岡県知事の川勝氏との関係があまり良くないのは分からなくもありませんが、
静岡市の市長の田辺氏は自民党系ですし、県内には何人も自民党議員がいるでしょうに。
そういう無関心な対応をしているから、
戦う知事として川勝氏が必要とされたのが分からないのか。
政府が何もしないから知事に期待が集まっちゃうんじゃないですか…

●断水続く静岡市「国葬よりも静岡救済」トレンド入りも対応の遅さに「早く知事変わったほうがいい」非難殺到
いや、別に何も遅くないんですが…
台風被害は24日の深夜ですから、状況が分かるのは25日朝。
私自身を含め、当初は断水は重要視しておらず、停電の方が問題になってました
●台風15号の影響で鉄塔2基倒れる 静岡県で最大10万軒超えの停電発生
幸いにも夕方には電力を迂回させる方法で停電は回避。
あとは山間部の土砂災害被害ぐらいかんと思われたのですが…
思いのほかに断水が酷いことが分かったのは25日夕方から夜でしょうね。
その翌日の朝に応援要請をしているので、特に遅くもないという印象です。
なんかもう穿った見方で好き勝手言ってるなぁという感じしかないですね。

●「おかしい 被害状況が報道されない」 静岡断水めぐりマスコミに違和感...市議・著名人ら続々訴え
これは最初に書いたように「そんなもん」です。
地方の細かい被害状況なんて大手マスコミは関心がないということです。
大手マスコミが「安倍国葬」一色だったことの弊害でしょうね。
いかに災害報道が被災者のためではなく、視聴者のため、
つまりは話のタネに過ぎない、見世物に過ぎないことが日本国民の問題です。

他にも25日午前中は新幹線が不通だったこともあって、
「リニア」ができていればという意見も見られましたが、
25日夕方まで大規模停電は続いていたので、
電力がなければ動くことができないリニアも動けないかった可能性が高いです。
というか、リニアって走行中に地震や停電が起きたら、どうなるんですかね?
さすがに予備の電源等はあるでしょうが、
原理的には電気がなければ浮くこともできないので、
何の対策もなければクラッシュ事故しちゃいそうですが…さすがに対策済みですよね?

リニアと言えば…
●新幹線運休でリニア必要論高まる…着工認めない静岡県知事は「神奈川県のせい」と主張、「責任転嫁」と批判の声も
↑糞記事
●リニア「2027年開業」はもはや絶望的 静岡県が強硬に反対しているワケとは
↑客観的な記事
見方によってこれほど記事の内容が違ってしまうとは…笑えますね。
個人的な感想で言えば、川勝知事の神奈川県批判発言はいただけません。
リニアの部分開業にしても、神奈川県の用地買収が進んでいないことにしても、
静岡県の管轄ではなく、JRや神奈川県、国土交通省の問題です。
そこに敢えて口を出したのは、JRとの交渉材料に使おうと考えたからでしょう。

現時点で静岡県のリニア問題はJR側で止まっています。
昨年末の国土交通省が仲裁に入った中間報告では、
「JR側には地下水を大井川に戻す技術がある。なんとかしろ」という形でしたが、
3月頃にJR側が東京電力管轄の田代ダムの取水制限を行うことで、
大井川の水量を調整する案を出し、川勝知事もこれに乗り気でしたが…
それから6カ月経っても進展はなし。
進捗も一切不明で、JR側は可能とも不可能とも言ってません。
要は半年近く何もしてないわけです。

事の経緯をごく簡単にまとめれば、
 ①JRは工事で流出した地下水を戻すことは可能と説明
→②静岡県が認可
→③一転して、JRやっぱ無理だわ
→④話が違うから認めない
→⑤国が仲裁に入り、JRに地下水を戻す技術はあるからやれ。
→⑥JRが田代ダムの調整で大井川の水量を調整する案を提示
→⑦静岡県が「いいね」を付ける
→⑧音沙汰もなく6ヶ月以上が過ぎる。JRは2027年に間に合うと主張

誰もリニア開業を邪魔したいわけではない。
なのに、JR側は何もしない。
放っておけば諦めるだろうとお上意識で高をくくっているのでしょう。
今はまだリニア開業は間に合うと主張する余力があるようですが、
そのうち「静岡県のせいで開業できない」と言い出すのは目に見えています。
その先手を打つ形で、問題はウチだけではないと主張したかったのでしょう。

実際、本当の所はどうなんでしょうか?
国会で国民に説明してくれませんかね、本当に。
現在何をやって、今後どうやってリニア工事を終えて開業するつもりなんですか?
周辺知事だけでなく、国民に説明してくださいよ。
そうすれば、静岡県知事とJRのどちらの言い分が正しいのか分かるわけですから。


◆ニュースネタ 橋下徹が安倍元首相の国葬に反対する「フェア」な理由
安倍氏の国葬に関しては、全く見ていないのでノーコメントです。全く知らぬ。
普通に考えて、弔意を求めない国葬って国葬ではないと思いますけど…
まぁ、求められなかったので別に弔意を表すこともしませんでした。

橋下氏が指摘しているように、「基準」が設けられていないのは大問題です。
思い返すに、第二次安倍政権以降の政府は全てにおいて「基準」がありません。
コロナ対策にしてもそう。全て最後は「総合的に判断する」で終わっちゃいます。
これこれこういう条件になった時に、
法律を発動するといった判断基準が全く示されず、
政治家の恣意的判断による人治主義がまかり通ってしまっています。
結局、国葬までもが恣意的判断で決められることになってしまい、
「死んでもなお恣意的判断で好き勝手やった政治家」となったわけです。残念。

率直に言って、賛否両論あるのは当たり前だと思います。
安倍氏は理念で政治を行うのではなく、
利益誘導で政治を行うタイプに人間でした。
要は恩恵に預かった人と、全く預かれなかった人との差が激しい。
公平性という観点は存在せず、仲間うちが富めばそれでいいという考え。
それは選挙演説の時に反対有権者を指して
「こんな人達に負けるわけにいかない」と発言したように、
国民を意図的に分断していた感は否めません。
ですから、「こんな人達」に反対されるのは当たり前ですし、
安倍氏本人も「こんな人達」に涙流されたくもないでしょう。
たった、それだけのことです。


◆ニュースネタ 立民・辻元氏は「ブーメランのプロ」旧統一教会関連団体の勉強会参加
反省するべきところは反省すべきですが、追及すべきところは追及すべきでしょう。
性産業規制するには童貞と処女しかできないんですか? そんなわけはない。
今回の統一教会の問題にしても、元信者の発言がどれだけ影響力を持ったことか。
その危うさを知ってる方が追及しやすいんですよ。

しかし、本当にこのまま統一教会を取り逃してしまえば、
数十年後に安倍氏の国葬を利用されて正統性を持たれるのは確実です。
安倍氏の国葬は統一教会によって行われたとさえ言われるでしょう。
結果的に言えば、彼らの手柄にしようと政治家みんな頑張りましたからね。
本当にご苦労なこってす。統一教会党の皆さん、お疲れ様です。


◆ニュースネタ わざとバス停倒す理由は 京都では「おなじみ」
ちょっと説明されても理解できないと言いますか… もう撤去したら?(苦笑)
台風対策と言うなら、これでは普通に水没して水に流されちゃいます。
降水量の違いなんですかね?
雨の多い太平洋側と感覚が違うのかな?
自分達にとっては台風と言えば雨ですが、京都の人達は強風なのかな?
台風による雨を舐めすぎだろと個人的には思っちゃいます。

しかし、どうやって時刻表見るんだろ。寝っ転がって見るのかな?(笑)

2022年09月19日

統一教会の代わりに批判される「自民党」

もう矢面に立ってるのはどっちなんだという感じがします(苦笑)
別に自民党が積極的に庇っているわけではないのに、
結果的に批判の矛先が自民党に集中してしまい、庇ってるように見えてしまうんです。

何度も言いますが、国民が期待しているのは「怒り」なんですよ…
統一教会に対する「怒り」。
保守の顔をしていた自民党が裏では反日思想的な統一教会と繋がっていた「怒り」。
統一教会に騙されていたのならば怒れ。加担していたのなら罪滅ぼしに動け。
なのに、どうして犯罪加害者の親のように謝罪することしかできないのか?
そこが国民から見れば理解不能であり、
想像以上に両者の関係が根深く見えてしまう理由です。


◆ニュースネタ 旧統一教会・関連団体と関係があった自民党議員一覧
まず、選挙協力の数が、明らかに「少な過ぎます」。
その理由は公職選挙法上の運動員、
つまりは有償で手伝っている運動員に限定してしまっているからです。
例えばウグイス嬢(日当1万5千円)や事務所の事務員(日当1万円)です。
それ以外の無償ボランティアの活動はカウントしていないため、
統一教会の運動員がゴッソリ抜けている可能性が高いわけです。
今日までの各種報道を見れば、ウグイス嬢の事例はあったものの、
ほとんどが無償ボランティアスタッフでしたから、
そこをカウントしていないというのは明らかに実態を見誤っています。
●自民党ベテラン議員が証言「統一教会の政界担当者が、永田町でやっていること」

そして最も大事なのは「きっかけ」です。
後援会員の勧めなのか、潜り込んだ議員秘書の勧めなのか、
先輩議員や派閥の長からの勧めなのか、国民が知りたいのはそこなんですよ。
発端がどこにあったのかを知りたいのに、このアンケートではサッパリ分かりません。
一番大事な所が隠されており、
統一教会が政治家に接近した経緯が全く伝わってきません。
これでは再発防止策なんて練れません。
また10年・20年と経って名前を変えて反日的宗教団体が潜んできたら、
政治家への接近を防ぐことができませんよ…

どうして今回の問題で国会議員が襟を正さなければならないのか?
それは自民党が反対する外国人参政権と同じです。
参政権を持つ外国人が日本の国益に反する本国の国益を重視した政治判断をしたらどうなるのか?
ですから国政においては司法も外国人参政権を認めてはいません。
あくまで問題になっているのは住民自治を基本とする地方自治の外国人参政権です。
そんな風に外国勢力の影響を国政にもたらすのはとんでもないと主張する政治家が、
明らかに日本の国益に反する活動をしている宗教団体の支援を受けていることは、
政治的矛盾が生じませんか?という話です。
ましてや地方自治における外国人参政権にも反対している自民党ですから、
国会議員だけでなく、地方議員との反日的宗教団体との関係を改めるのは、
彼らの政治的主張に基づけば当たり前のことでしょう?
本当にあなた達は政治家ですか? 自分の主義主張は何処に行ってるんですか?

●北朝鮮で見た「統一教会日本人信者」の実態と、“疑惑の船”取材から繋がった「ある衆議院議員と教団の意外な関係」
●自民党・旧統一教会の調査結果で不備相次ぐ 「十分確認できなかったケース起こりうる」追加公表の可能性言及
早速リスト漏れが指摘される事態となり、公表が無意味なものとなってしまいました。
どうして徹底調査してから公開しないのか?
どうして正直に申告しなかった者は以降罰するとしなかったのか?
一部では「正直者が馬鹿を見た」と揶揄されましたが、
隠しきれなかったら追加発表すればいいというユルユルな調査に終わりました。
いやー、全くやる気が感じられませんね…

●岸田政権、統一教会問題で宗教版「反社チェック」の泥沼に
統一教会と今後関わり合いを持たないというならば、それは何故なのか?
①反社会的集団として認識しているのか、
②政治信条が合わないと認識しているのか、
③単に国民からの反感を避けたいだけなのか…サッパリ分かりません。
多くの人は①と認識しているのでしょうが、それならどうしてそれを明言し、
統一教会の現状を調べ上げようとしないのか?
相も変わらずに手つかずのままに放置し続けるのか?
これで説明責任を果たしていると言えますか?
一線を引くなら、ちゃんと線を引いてください。
このままでは曖昧なままに放置されることが濃厚です。

●参院選前、旧統一教会系応援希望アンケート 自民議員らに配布
もう議連が解散したというなら、その実情を話して下さいよ。
具体的に何をしていたのか、それが潔白を表明する唯一の方法です。
まぁ、おそらく、そんなたいしたことしてないんだと思いますが…
隠すから怪しく思えるのは、森友学園問題以降の政治的な流れ。
ちゃんと公表して統一教会との無関係性をアピールしてくださいよ。
それが説明責任じゃないんですか?


◆ニュースネタ 賛否別れる「国葬」の問題
イギリスのエリザベス女王との「国葬」と比較され始め、
あちらが「本当の国葬」と揶揄されていますが… まぁ、その通りなんですけど。
国葬賛成派の言うことは、「それ国葬にする必要あるの?」に尽きます。
別に個人的に弔意を表すなら、国葬でなくとも献花すればいいこと。
岸田総理も従来説明を繰り返すだけで、国葬の必要性を説明できませんでした。
そりゃ誰一人として説明できていないんですから無理というものです(苦笑)

●国連総会と日程丸被りで海外要人から総スカン…岸田首相「国葬」の大誤算
最初に9月末という日程を聞いて思ったのは、国連総会との兼ね合いでした。
毎年9月に国連総会があるのは政治的常識であり、
外務大臣も務めた岸田総理が知らない訳がありません。
なのに、どうして国連総会と日程が丸被りするようにしたのか? 意味不明です。
これで弔問外交という付属品も完全になくなりました。
こうなってくると、もう岸田総理の炎上商法なのかと思えてきます(苦笑)

先のイギリスと比較すれば、
第二次世界大戦で有名なチャーチル元首相が亡くなった時は、
議会の議決を経て国葬が実施されています。
それと比較すると、今回の日本の決定がいかに乱暴なのかが分かります。
まるで安倍氏が皇族であるような扱いです。
やっぱり政治家は皇族をバカにしてますよね? 見下してますよね?

も自分や多くの日本人が皇室を尊敬しているのは、
その歴史性ではなく、国民に寄り添う現在の形の皇室の行いを尊敬してるのであって、
単に皇族であるから、政治家であるから無条件に尊敬しているわけではありません。

果たして国民を公平に取り扱ったとは思えない政治家が国葬に値するかどうか…
岸田総理自身も最初はアベノミクスの修正を掲げていたではないですか?
アベノミクスの果実が国民に広く行き渡っていないと主張していたでしょ?
それにも関わらず新しい資本主義は完全に消え去り、
アベノミクスの株価主導の金融政策が引き継がれるばかりか、
国葬によって祀り上げることで、アベノミクス批判さえも封じようとする。
アベノミクスを批判して総理になった男がアベノミクス批判を封じてどうすんのさ?


◆ニュースネタ 沖縄県知事選 自民党が惨敗! 内閣不支持率が支持率を逆転も「当たり前」「失政いつまで続くのか」の声
敗因は政府の発言が信用されなくなったからに尽きます。
統一教会問題も然り、国葬も然り。納得のいく説明が一つでもありましたか?
政府の言い分が信じられなくなれば、「辺野古しかない」という政府の説明も信じられなくなります。
どうして軟弱地盤の辺野古しかないのか? 明確な説明が必要でしょう。


◆ニュースネタ 「統一教会」に関して
●今やすっかり「強大な力を持つ宗教団体」、統一教会問題の実像を探る
まぁ、確かに今の黒幕的評価が過大評価なのは間違いありません。
宗教の規模や政治的影響力も分析の通りだと思います。
ただ、だからこそ問題なんですよ…
30年前にワイドショーを中心に叩かれたのに、まだ教団が継続していることが問題なんです。
私達が見逃したゴキブリが死なずに冬も生き残っていること自体が脅威なんですよ…
その理由に政治との結びつきがあったことは間違いないと思われます。

このまま今回も見過ごしてしまえば、20年~30年後に再び活性化し、
国葬までされた偉大な政治家も信奉していた宗教だと言い張り、
信者拡大や政治家との結び付きを戻すことは間違いありません。
今、私達が統一教会に対して疑念の目を向けていたとしても、
10年後も20年後も一緒とは限らないことは、過去の歴史が証明しています。
忘れてしまった人々には「安倍氏の国葬」があったという事実しか残りません。
それをどう利用されたとしても、即座に嘘だと見破ることは難しくなります。

だからこそ、今、統一教会を解散させるしかないんです。
国として宗教と認められない団体だとレッテルを張るしかないんです。
抜け出そうと思っている信者が抜け出せるようにするためにも、
統一教会を解散させるしかないんですよ。
何度間違えれば気が済むのか。
放置した結果が今であるということを忘れてはいけません。

●「お金集めがすべてに優先される」「狂った組織文化」統一教会元会長の息子が実名告発
●青山学院大の宗教部長が語る「カルト」と「健全な宗教」の違いとは
私は「信じない自由」が保障されているか否かという言い方をしています。
信仰は結局自分が決めることです。
他人に強要されるものではありません。

さらに言えば、自分が幸福になれない宗教は宗教ではありません。
キリスト教でも仏教でも、禁欲的に生きることが良しとされる傾向がありますが、
だからといって、自分が幸福感を感じられない禁欲では意味がありません。
それは単なる『やせ我慢』というものです。
信仰は心の発露であり、自分の心から出てきたものでなければ意味がありません。

他人に寄付を強要されるものは宗教ではありません。
これは統一教会だけでなく、他の宗教にも言えることです。
思考を奪い、信仰を強要するものは宗教ではありません。
宗教は他律的なものではなく、自律的なものなのですから。
それを忘れないでいただきたい。

2022年09月05日

「信教の自由」と「信じない自由」

巷では統一教会関連の問題が波紋を呼び続けていますが、
だからといって魔女狩りのように個人の信じる宗教を調べて差別するのは行き過ぎです。
かといって、信教の自由を理由に統一教会の活動監視を止めるのも不適切です。
どうもそこら辺の境界線の引き方が曖昧な人がいるようなので、
ここで今回の問題におけるセーフとアウトのラインを説明しようと思います。

まず考えて欲しいのは、「信教の自由」が保障されているということは、
「信じない自由」も保障されていなければならないということです。
キリスト教もイスラム教も仏教の全てを信仰している人は珍しいですよね?
(ユダヤ教とキリスト教、神道と仏教など若干の兼任はありますが)
ある宗教を信じるということは、それ以外の宗教を信じないことでもあります。
ですから、信教の自由が保障されているということは、
信じない自由も保障されていなければなりません。
ですから、無理矢理に勧誘活動を行うことは、
他人の信じない自由=信教の自由を侵害しているのでアウトになります。

例えば、24時間テレビスタッフのボランティアが統一教会信徒だったという発表が
統一教会側から暴露されましたが、それ自体は問題がありません。
むしろ、ボランティア採用時に宗教を尋ねている方が問題です。
指定されたボランティアの仕事をしている限りでは、信じない自由を侵害しません。
これが職務権限を利用できる立場で、入信するまでは帰宅させない、または、
他の仕事をさせない等の具体的な不利益を行使すればアウトになります。
また、時間外の酒の席で一対一で宗教勧誘をした場合はセーフですが、
複数人で酒を飲みに行き、その居酒屋も信徒の店で、
入信しないと店から出さない等の圧力をかけたらアウトです。それ以前に監禁罪ですが。
時間外の勧誘行為はダメではありませんが、
信じない自由を侵害しないようにしなければなりません。

政治との関係で言えば、一般的に献金する際に宗教を明示する必要はありませんから、
具体的に明示されてない限りは、受け取っていたとしてもセーフです。
世界日報等からの取材に関しても、あくまで政治の話で留まる限りはセーフでしょう。
ただし、過度に特定宗教を薦める内容の場合は政治倫理的にアウトでしょう。
電報等は誰に対して送っているのか認識しているはずなので、
それが社会的に問題のある団体であればアウトです。
一般的に電報やメッセージは公衆の面前で読まれるものなので、
聞いた人に両者の関係性を想起させるものなので、無関係とは言えません。
選挙ボランティアスタッフに関しては、個人の活動して行う分にはセーフです。
ただ、萩生田氏や井上氏のように、教団事務所等を訪れている場合は、
とても無関係とは言えず、社会的に問題のある団体であればアウトです。
政治家の場合は『名声』を利用されることが多いだけに、
関係性を利用して宗教の正統性に使われかねないのが最大の問題です。

話を先の個人勧誘の話に戻せば、監禁罪は逆のケースでも適用されるわけで、
例えば、信者の家族を脱退させようとして、
家から出させないことも犯罪になってしまいます。
結局、信者を脱退させようとするならば、客観的な証拠が必要となり、
その意味では政治や警察の役割が重要なのは間違いありません。


●「初心に帰る」繰り返す首相…低姿勢を徹底、政権へのダメージ最小限にとどめる思惑
岸田総理がどういう理由で統一教会と関係を断つと述べたのか?が問題になります。
①公平性の観点から、特定宗教との強い関りは不適切だと考えた説
⇒そうなると公明党と創価学会との関係にも抵触するので、連立を組む理由が消えてしまう
②反社会的集団と政治家が関わり合いを持つべきではないと考えた説
⇒そうなると統一教会の反社会性を行政府は認めたのか否か?
言葉からは②のように考えていると思いますが、それならば関係を断つだけでは不十分です。

反社会的集団であるならば、放置しておいて良いわけがなく、
政府が率先して取り締まる姿勢を見せなければなりません。
現時点では霊感商法の被害者救済に関しては動きがあるものの、
文科省の宗教法人認可や解散命令の是非に発展する動きはありません。
先に述べたように、身近な信者を脱退させようとするには、
公権力の支援が必要不可欠です。
「関係を断つ」だけで済ませるのではなく、
「取り締まり」まで発展させる必要があるでしょう。
「国葬」をやろうと思うなら尚更です。統一教会側が政治利用しかねないわけですから。


◆ニュースネタ 『国葬』の話
●誤算だった国葬への「逆風」 政府、世論恐れ弔意表明要請できず
もうこうなってくると、『国葬』って何なんでしょうかね?
てっきり国民全員が弔意を表して、喪に服すのが『国葬』だと思ってましたけど…
一体、これのどこが『国葬』なんでしょうか?

●維新・松井一郎代表 安倍氏国葬2・5億円支出の閣議決定批判した立憲に「何を言ってるか分からない」
いや、あなたの方が何を言ってるか分かりませんが。
自主的に参加するでOKならば、それはもう『国葬』である必要はないでしょ?
税金を支出せずに、希望者の募金だけでやればいいんですよ。
どうして、国民全員が弔意を表す必要もない、
ただひたすらに一部の人のためだけの儀式に2.5億円も支出するんですか?
それが税金の無駄遣いを批判してきた維新のすることですか。
お前らは二枚舌なのよ。自分達に関わる税金は「有用」、それ以外は「無駄」と言う。
だから信頼できないし、されないんですよ…

●「安倍元首相はまだ霊界で生きている」 国葬は旧統一教会に追い風か…弁護士ら118人が反対声明
現実的に考えれば、海外の要人も訪問予定となっている国葬を、
今更、中止することの方が難しいのは間違いありません。
そうなると、国葬を行う方法は一つしかないんですよ。
もう統一教会を解散させるしかありません。

今の状況は最悪です。
なぜなら、統一教会側が先に安倍氏を追悼するイベントを行ってしまったからです。
それに対して国葬が予定されながらも、何の文句も言わなかった政府は大失態です。
これで国葬を行ったところで、統一教会側の追随≒許容にしかならないからです。
日本の国葬が統一教会の追悼イベを追認し、彼らはそれを政治的に利用するでしょう。
日本政府が統一教会に対して明確に敵対関係にならない限り、
もはや統一教会に利用される構図は解消できないんです。

●安倍元首相国葬の受注企業に「桜を見る会」設営業者 演出業務落札
別途の警備費用が30億円という話もありますが、そもそも金を払う必要があんのか?
業者さんを含めて安倍さんにお世話になったんでしょ、あなた達?
葬式の手伝いをやって、お金をくれと遺族に言いますか?
みんな助け合いの精神でボランティアでやってることです。
そんなの無償でやるに決まってるじゃないですか。そのための『国葬』でしょ?
お前ら全員がタダ働きすればいいだけ。
物を作るでもない警備費用なんて、どこに金のかかる要素があるのか?
こんなの税金使って周りが好き勝手やってるだけでしょ。どこが『国葬』なのさ?


◆ニュースネタ 自民党と統一教会の話
●自民、全議員に旧統一教会との関係報告指示 批判噴出で対応一転
完全に「手遅れ」ですよ。そして「手ぬるい」。
問題は過去の清算だけでなく、今後の清算ですよ。
統一教会が存在する限り、日本の政治家との関係が利用され続けるのですから、
もはや統一教会を潰すしかないでしょうに。
最低でも宗教法人の資格はく奪、可能なら解散命令を出すべきでしょう。
一番最初にそれを行っていたならまだしも、
もはや関係性がボロボロ出てきた現在では、完全に後の祭りです。
手遅れであり、対策が手ぬるすぎます。

そして何よりも自民党議員が怒らなければならないのが、統一教会自体の教えの問題です。
●旧統一教会による「もう一つの拉致」事件を忘れてはいけない
●日本人女性は韓国人男性に仕えるべき…旧統一教会が日本人信者に「金と奉仕」を要求する驚くべき言い分
こういうのを何とも思わずに関係を続けていたということは、
北朝鮮の拉致問題がいかにポーズに過ぎず、本気でなかったのかが分かります。
別に国民がいくら拉致されても構わんのでしょう。
自分達の選挙に影響がなければ。
それでよく『保守政治家』を名乗ることができるのか。
奴隷国家と馬鹿にされているのに、よく怒らずにいられるのか。
本気じゃないからでしょ? 日本という国のことなんてどうでもいいからでしょ?
保守ではなく、「既得権益の味方」に過ぎないからでしょ?
自分達が良ければそれでいいと思っているからでしょ?
そういうのが透けて見えてるんですよ…
ここまで馬鹿にされていて、よく擁護できますね?
もう「“自”分達の“由”縁だけを大事にする政“党”」って名乗れってはいかが?

●自民党議員やコメンテーターが統一教会を「擁護」しているように見えるのはなぜか
犯人の擁護に繋がるという批判はもっともではありますが、
逆にそういう意見こそが統一教会への「擁護」に繋がってるんですよ。
30年前に取り逃した魚がこれだけ日本の国益を損なわせているんですから、
今度こそ潰しておかなければと思わないんですか?
ゴキブリを一匹逃して、いつか出てくるやと放置し続けるんですか?
殺人者が逮捕されない中で、「いつか捕まえればいいよ」で安心できるんですか?
情けないとしか言いようがありません。

●旧統一教会が追及急先鋒の日テレを逆暴露「24時間テレビ」でズブズブ関係だった
●日本テレビが旧統一教会に“真っ向反論”「一般的に個人的な思想・信条は確認しない」信徒ボランティア参加指摘に
●テレビ金沢が緊急声明! 「24時間テレビ」に旧統一教会関与報道を説明
マスコミへの報復を示唆していた統一教会側でしたが、全然大したことなくて笑えます。
少なくとも日テレは問題ありません。個人の宗教を理由に選考してる方が問題です。
もし、当該リーダーがその地位を利用して勧誘活動をしていたとすれば問題ですが、
そういう事実があったとしても、日テレ側が知らなければ問題はないでしょう。
テレビ金沢は協力テロップに統一教会の名前を載せてしまったのは失態ですが、
政治家はともかくとして、地方のマスコミが関連団体を把握し切れるかは難しいので、
特段の便宜を図った事実がなければ問題はないでしょう。

むしろ、怖いのはそれだけ統一教会側が身近に入り込んでいるという事実です。
ボランティアなんて来てくれるだけでありがたい存在なので、
いちいち素行や理念なんてチェックしないでしょう。
そういった社会的問題のある宗教団体の信者がひっそり近づいてくるという事実は、
今後のボランティア活動への大きな脅威になりかねません。
ボランティアを信じることが前提なのに、信じられなくなってしまいます。
一時期、怪しげな募金活動で逮捕者が出る騒動もありましたが、
それと同じような効果が統一教会ボランティアによってもたらされかねません。

30年前は宗教や訪問販売に風当たりが強くなって不安感が大きくなりましたが、
今度は選挙スタッフやイベントボランティアといった無償活動への不安感も高まりかねません。
だからこそ、ここで統一教会を潰さなければならないんです。
私達の善意が悪用されないように、そういう団体は取り締まらなければなりません。
当たり前のことです。
それなのに、何を言い訳して放置しているのですか? バカですか?
シンプルなことでしょう。社会不安を煽ってる団体を放置していていいんですか?


◆ニュースネタ 自民議員「お花畑」発言の背景は 「もっと咲かせよう」逆張りの声も
確かにLGBTの人の頭を「お花畑」と揶揄しているわけではありませんね。
自分達以外のLGBT容認派の国民一般の頭を「お花畑」と馬鹿にしてるだけですね。
つまり、LGBTに反対している人間以外はバカと言ったんですよ。
たったそれだけの発言です。そんなバカの代表がお前らなんだよ(苦笑)

この問題に関しては、LGBTを差別するのはアウトだけれども、
結婚のような特権を与える程ではない、というスタンスです。
婚姻制度が男女でないと成立しないので不平等だと言うならば、
婚姻制度自体が人間に不平等をもたらす悪だと言えるでしょう。
つまり、婚姻制度自体をなくせばいい。
それに伴う特権を廃止すれば良いだけのことです。
LGBTだけでなく、独身者も同様に保護すべきでしょう。

仮に婚姻制度が子育てのためだと言うならば、
遺産相続等を緩和し、子育て支援にお金をもっとかけるべきでしょう。
要は中途半端なんですよ。
子育て家庭優遇にしている癖に、直接はお金を使わないというね…
LGBTや独身者であっても、養子で子育てすることだってできますから、
子育て支援は男女カップルを想定せずに、広く支援を行うべきでしょう。

自分から見ると、この議論は不毛の一言に尽きます。
問題の切り分けが全くできていない。
自民党議員は子育て重視で一連の発言がでているのでしょうが、
その子育てを単身家庭だけに押し付けて、虐待等を誘発しているようでは話になりません。
何もしてない癖に伝統的家庭は素晴らしいと賛辞を贈るのはいい加減にやめませんか?
日本最高といった結果がこの経済低迷ですよ。ダメなところはダメで改めろ。


◆ニュースネタ 「共産アレルギー」連合・芳野会長が立民新執行部人事に異例の注文
あなたがすべきことは連合をまとめることではないでしょうか?
会長自身が自民党・国民民主党・立憲民主党でフラフラしてるので、
他人のことは言えないとは思いますが、
連合自体がバラバラだから、国民民主党と立憲民主党もまとまらないのでしょう?
それでよく政治に口が出せますね。
自分の求心力の無さを誤魔化さないでいただきたい。

まぁ、でも真新しさがないのは事実…
提案型野党の無意味さは理解したように思えますが、
責任を取らない政治では国民の求心力を集めるのも難しいでしょう。
せめて正論ぐらいはしっかりと国会に届けてもらいたいものです。


◆ニュースネタ 新型コロナの全数把握なしで何がどう変わるのか?
結論としては何も変わらなないどころか、危機感が薄れて状況が悪化します。
かえって患者が増えて医療機関がパンクするでしょ。
●【わかるまで解説】“全数把握なし”米英では何が?在米医師「日本は治療薬の処方プロセスが複雑」
日本の患者数が世界トップになっているのは、
感染者の多いアメリカやヨーロッパが全数把握を止めたからでしょ。
もうあちらは風邪と一緒という感覚でしょうから、
「感染しても構わない」という社会的コンセンサスがあるから問題はないのでしょう。
それこそ、どれだけ老人が死のうと構わない。それを社会的に容認しているんです。

だけど日本でそれをやるとどうなるか。
日本の国民は不安に弱い。逆に言えば、不安を煽られないと病院に行きません。
自分が病院に行く必要があるのかないのか、
その判断を委ねられれば病院に聞いちゃうわけですよ。
つまり、却って病院が混雑するということ。
また、見かけ上はコロナ患者が減るので、警戒心が鈍って対策が緩まり、
感染が却って広がることに繋がってしまいます。
状況が悪化することは目に見えています。

勿論、医療現場を圧迫する煩雑な事務手続きを解消する必要はあります。
しかし、それは手続きを簡素化すればいいだけの話。
保健所や現場の事務の人員が足りなければ、人材を増やせば良いだけ。
あくまでコロナ前の話ではありますが、
既婚女性の再就職先で最も人気があったのは医療事務です。
ある程度の雇用と給料を保証すれば、いくらでも人材は集まったはずです。
女性の活躍の機会を堂々と奪った形になったと言えます。

それと欧米との違いで言えば、治療薬の普及度の違いもあるでしょう。
感染してもすぐに治療薬で治せるという期待があるからこそ、
全数把握を止めて感染者を取りこぼしても問題がないと思えるわけです。
でも今の日本はまだ全病院に治療薬が普及していません。
何もしてくれないのであれば、病院に行かず、症状が悪化するおそれがあります。

ですから、全数把握を止める前にするべきだったのは、
「書類の簡素化、事務人員の補充、治療薬の普及」だったわけです。
それをせずに全数把握だけを止めることは、感染拡大を止められない所か、
重症者を増やすだけの結果に終わってしまうでしょう。


◆ニュースネタ マスク着用しない乗客に運転手「降りてください」…バス会社に行政処分
まさか政府の曖昧なコロナ対策の被害が、地元で引き起こされるとは…

地元民の立場からすると、伊豆箱根バスは信頼できるバス会社です。
横断歩道で待っていれば必ずと言っていいほど止まってくれ、
自動車を運転していて右折待ちしていても、先に行けと合図をしてくれます。
後ろを走っていても安心感があり、教育がよく行き届いている会社だなと感じます。
…余談ではありますが、地元のもう一方の会社は最悪で、
上記のようなことは一切ありません。
運転していてヒヤリと感じたことも一度や二度ではありません。
逆に全く社員教育がなってないなと感じ、近くを走っていたら、
歩行者の立場でもドライバーの立場でも緊張が走るヤベェ奴です…(苦笑)

何が言いたいかと言えば、それだけ社員教育の行き届いている会社ですから、
この件は運転手の勝手な暴走ではないということです。
実際に「マスクをしていない客を乗せるな」とまでは言ってないでしょうが、
マスク着用をお願いする方針であったことは間違いないでしょう。

マスク着用が緩和されたとはいえ、政府は「人のいない所では」と言っているだけで、
公共交通機関のマスク着用の是非に関しては何にも触れていません。
しかし、客の立場からすると、マスクを付けずにお喋りに興じられると、
コロナ禍では嫌な気分にならざるを得ず、
一刻も早くその場から離れたい気持ちになってしまいます。
バスであれば、もう降りるしかなくなってしまうわけです。
ある意味で、真面目で優しい運転手だったからこそ、
マスク未着用の客を拒否したわけで、他の乗客を守る行為だったと言えます。
真面目だからこそ注意して、対応した結果に行政処分を受けた。不条理です。

これでマスク着用が必要ないと思われてしまうと、
公共交通機関は一気に利用し辛くなってしまいます。
まさに政府の曖昧な対応がもたらした悲劇と言えましょう。
マスク不要と言うなら、その科学的根拠を明示してください。
一時は科学的根拠でマスク着用を推奨していたではありませんか。
マスク着用・マスク不要の両者に配慮した曖昧な結果が、
今回のような悲劇を生んでしまったんです。
行政はしっかりとコロナ対策におけるマスク着用の有無を明示すべきでしょう。


◆ニュースネタ 194キロ“激突”事故 検察はなぜ「危険運転致死罪」を適用しないのか
最初にタイトルを見かけた時は、豪速球投手でも現れたのかと思いました…
野球だと速過ぎるからテニスなのかな、と。
我々が見ることもままならない、とんでもない速度であることは間違いありません。

結論から言えば、どちらの立場も分かります。
遺族としては『杓子定規』に感じて、やりきれない思いになることでしょう。
逆に司法としては「辛い判断」と言わざるを得ません。
根本的な問題で言えば、そもそも「危険運転致死罪」が曖昧過ぎるのが問題です。
それでいて法定刑は殺人罪とほぼ変わりません。
つい先日も死刑になりたくて人を襲ったバカがいましたが、
一人殺したところで死刑にならないのが日本の法体系です。
それだけ極刑を抑制的に考えざるを得ない傾向にあるということです。

だから裁判官も検察官も『定規』を求めざるを得ないわけですが、
危険運転致死罪の『定規』は極めて曖昧、
殺人や現住建造物等放火とは違って分かりづらさは否めません。
だから検察官も二の足を踏んでしまう。確率の低いトライしかできないからです。
政治家達が混乱を避けるために敢えて曖昧にした悪影響が出ています。
重大犯罪なわけですから、何がアウトなのかを明確に決めるべきでしょう。

例えば制限速度何キロオーバーで事故を起こしたら危険運転になると、
国民に周知徹底を図れば、何も問題ないわけです。
まぁ、考えるに一番困るのは緊急車両、パトカーなんでしょうね。
でも追跡を止める判断もまちまちですし、一定の尺度はあった方が楽だと思うんですけど…

2022年08月19日

政治家と国民の温度差

巷を賑わす統一教会問題において、最も政治家に欠けているものは、
「統一教会に対する怒り」でしょう。
●自民・若林洋平参院議員 旧統一教会の関連団体のイベントに出席しあいさつ 「知らなかった。うかつだった…」
国民が期待している「正しい反応」はこれなんですよ。
「騙された統一教会への怒りと迂闊だった自分への戒め」、これが欲しいんです。
新人議員らしい実に率直な意見だと思います。
これが庶民の感覚なんです。
騙されて利用されることへの怒り、これが今回の問題における国民の不満の源泉です。

●旧統一教会による組織浸食を『キリスト新聞』編集長が明かす「キリスト教も旧統一教会に利用されてきた」
政治家ではありませんが、やはり一般的感覚としては同じでしょう。
本当に騙されていたならば、まず来るのは「怒り」なんです。

ところが…
●杉田水脈政務官、旧統一協会との関わりを否定 「誰が定義するのか」
●生稲晃子氏、旧統一教会の関連施設訪問認める 萩生田氏と
●自民・萩生田政調会長 旧統一教会関連団体と「付き合いあった」
不思議と他の自民党議員からは、そういった「怒り」が見えてきません。
開き直った末に、淡々と「関係を見直す」と言うだけ。
もし、本当に統一教会の組織と知らなかったのならば、
若林議員のように「騙された」と憤るはずです。
それが第一声に来ないということは、統一教会の関連団体と知っていた疑いがあります。

●【独自取材】なぜ?旧統一教会が安倍元首相を追悼 韓国の教団本部の回答は…
極めつけはこれですよ… 日本政府が抗議をしないのが不思議でなりません。
「国葬」という葬儀が予め決まっているのに、
喪主である遺族や日本政府に無断で、このような追悼行事をするのを許していいのですか?
これで国葬を行えば、統一教会の追悼行事の肯定になりかねませんよ。
こういう時こそ、形だけでも『遺憾だ』と表明し、
統一教会と安倍氏との関係を認めないとするべきでしょうに…
こういう所を見ても、未だに統一教会に対して「甘すぎる」印象が拭えません。
これで「国葬」は無理になりました。
どう足掻いても統一教会に利用されるのがオチです。
もはや統一教会を解散させるか、自民党が責任取って下野するかの二択しかありません。

●旧統一教会との関係をごまかし続ける自民議員。「知らなかった」ワケがない
●元信者が明かす、統一教会の「関連団体」の驚きの実態…「勧誘手法」「選挙協力」はこうなっていた
統一教会は多くの関連団体を作り、把握しきれないぐらいに肩書を持っていたようですが、
自民党との選挙協力に関しては、堂々と参加していたようです。
これはもうズブズブだったのは間違いないと言えましょう。

大方の推測通り、安倍政権以降、
統一教会と自民党の関係は隠されなくなったと予想できます。
生稲氏のように先輩議員から紹介されれば、無下に断ることもできません。
トップの故・安倍氏が関係を隠すどころかひけらかすわけですから、
安倍氏に気に入られたい議員がこぞって統一教会に近づいたのは間違いありません。
その代表的な人物が萩生田政調会長だったのでしょう。
とても信心深そうには見えませんが、
だからこそ実利主義で統一教会に近づけたのかもしれません。
会見で「あえて触れなかった」と失言してしまいましたが、
それは見て見ぬ振りをせざるを得なかった状況があったことを意味し、
同じように先輩議員の紹介、おそらく故・安倍氏の紹介によって、
統一教会と関係を持つようになったのだろうと推測できます。

今回の生稲氏の発言によって、
統一教会が自民党に食い込めた理由として挙げられる
「大物議員からの紹介」の裏が取れた形となりました。
そういう意味では、自己保身の賜とはいえ、それを認めた生稲議員はGJです。
萩生田政調会長の真っ黒さが証明されてしまったので、
このままお咎めなしで行くのは無理でしょう。完全にアウト。
そもそも、今回の報道の出所自体が統一教会側である可能性が高く、
この先も関係を断つ素振りを見せようものなら、
第二第三の追撃報道が出てくるのは間違いなく、
岸田総理としては早急に手を打たないと大変なことになるように思えます。
●もしかして岸田首相はまだ気づいていない?カルトの手法に嵌められた自民党

関係の浅い自民党議員は「関係を見直す」で済むのかもしれませんが、
関係の深かった萩生田政調会長らはそうもいかないでしょう。
だって、今回の事件が起こるまでは蜜月で家族同然の関係だったものが、
一転して「関係ありません」では納得いきませんよ。
統一教会側に同情するつもりはありませんが、それはあまりにも薄情に見えます。
利用するだけ利用してポイと捨て、自分は自民党の要職に留まるなんて、
そんな都合の良いことを許すわけがありません。
統一教会を批判する側に狙われるのではなく、
むしろ、統一教会を擁護する側に狙われることになりますよ。
ここまで関係が深くなってしまった以上は、議員を辞するしか方法はないでしょう。


●旧統一教会、韓国で数千人規模の抗議集会…現地在住の日本人信者「団体批判は偏向報道だ」
いや、よく分かんないんだけど、どうしてそれを韓国でやるのか?
韓国政府に抗議でもしてもらいたいんですか? 違うでしょ?
「報道圧力だ」と言うなら、日本でやるべき。要求先が全く違うのよ。
意図的に国際問題にしようとしているのが見え見えです。

はっきり言って、これは完全に逆効果です。
なぜなら、今回の統一教会問題で日本国民が抱えている怒りは2段階あるからです。
1段階目は霊感商法を始めとする国民に不安を与える団体が野放しにされ、
政治権力と結びついていたこと。
2段階目が統一教会の教義が日本を奴隷国家と見下して金と女を奪った末に、
そのお金を活動資金として世界中で活動をしていること、です。

特に政治家は2段階目の怒りに関しては、全く触れていません。
安倍氏を始めとする自民党保守派は自虐教育の脱却を言いながらも、
日本を奴隷国家扱いする外国勢力と手を組んでいるわけです。
その政治的矛盾に対しては誰も触れていません。
1段階目は政教分離の問題に留まりますが、
2段階目はもはや内政干渉に関わる問題です。
つまり、自民党が韓国からのスパイに先導されていたことを国民は怒っているのです。

そんな状況で韓国で抗議集会をやったところで、
日本から騙し取った金で好き勝手やってるのに、
批判される謂れはないとしか言いようがありません。
怒りが増幅されるだけで、日韓問題をさらに歪めかねない暴挙です。
互いにパートナーとして手を携えなければならない時に、
一方の頭を踏みつけるような行為はお互いにするべきではないでしょう。
むしろ、韓国の統一教会は日本の統一教会を切り離して正常化すべきです。
あなた達のやってることは北朝鮮と何が違うのですか?
もう美味い汁にはありつけないでしょうけど、
早く切った方が細々とでも暮らしていけますよ?


●旧統一教会との関係「どこまで意識したか定かでない」 加藤厚労相
「加藤氏は地元の支援者の求めに応じて秘書が会費を持参したなどと説明し」
すげぇな、どんな団体か知らなくても会費を支払ってくれるのか。
それじゃ自分も選挙で票入れるから、慈善団体作って、
貧乏人=自分を救済する会を作るから会費払ってって言おうかしら(笑)
いやいや、知らないなんてありえないでしょ?
閣僚経験者なら利益相反行為を取れかねないんだから、
所属官庁の利害団体はチェックするでしょ、普通。
本当にしてないなら、もはや政治家の資格はない。
暴力団等に利用されるのがオチなので、さっさと辞めてください。


◆ニュースネタ クリミア軍用空港「攻撃成功」の真相──これで「戦局」は完全に逆転した
結構情報が錯綜していて、戦況がどうなっているのか分からないんですが…
ロシア側がドローンを無効化しただとか、
ウクライナ側がクリミア半島の攻撃準備が進んでいるとか…
実際はどちらだ正しいのか、よく分かりません。
少なくとも、先の報道を見ていると、
ウクライナ南部でウクライナ側が攻勢を強めていて、
クリミア半島に戦局が伸びつつあることは間違いなさそうです。

ロシアとしてはクリミア半島を失えば、プラス所かマイナス収支確定となるので、
撤退するならばその前に講和を結ぶ必要があります。
逆にクリミア半島さえ危うくなれば、
再び核の脅しや限定的行使も視野に入ってくるかもしれません。
ウクライナ情勢が新しい局面に入りつつあります。

●ついに見えてきたロシアのウクライナ侵略失敗、本当の理由
まぁ、そうでしょうね。ウクライナ側の混乱を狙ったことは間違いないでしょう。
そういう意味では諜報技術に優れたイギリスがバックアップしたことは大きかったです。
EU離脱やコロナ対応に後手に回って支持率を落とし、
辞任することになったジョンソン元首相でしたが、
ことウクライナ情勢に関しては適切な対応ができていたように思います。
その点は大いに見直しました。高く評価できると思います。


◆ニュースネタ 「自宅で治して」搬送先決まらず…病床ひっ迫“第7波”初期に原因?
東京では感染のピークは過ぎたものの、下がり切らず、
全国的にはお盆休みもあって感染爆発が進み、
連日、過去最高の感染者数を記録しているようです。

最近の傾向としては死者数が増えていることが挙げられます。
それほど重症化しないと見られていましたが、
意外と療養期間が長引くことが指摘されており、
玉つき的に病院待機組が多くなり、適切な処置が取れなくなっているようです。
当たり前ですが、感染するよりもしない方がいいに決まっています。
引き続き、感染症対策を徹底することが求められます。
もう政府は何もしてくれないし、病院行っても何もしてくれないので…
病気で不安なところを「自己責任」って冷たすぎん? 日本の医療…


◆ニュースネタ 夏の高校野球甲子園大会
●【データ】高松商・浅野翔吾が85年清原和博超えOPS2.600 打率7割、出塁率8割
新型コロナ以降、スポーツは嫌気がさして見なくなった自分ですが、
ベスト4の近江と高松商の試合はさすがに見ました。
高松商の浅野選手は素晴らしかったですね。
負けたとはいえ、ホームランを含む3安打は素晴らしかったです。
身長が170センチと上背はないものの、
西武・外崎選手のように長打も狙えるリードオフマンに成長して欲しいですね。
香川県高松市のスラッガーといえば、高松第一高校の中西太氏もいますし、
小さくまとまらない大きな打者に育って欲しいと思います。

優勝候補の大阪桐蔭が破れたのは意外でしたが、
下関国際の2番手・仲井投手がよく投げたと思います。
狙い球を絞ってくる大阪桐蔭打線に対しては荒れ球の投手が有効です。
なぜなら、高校生レベルで内角を細かくコントロールすることは難しいからです。
そうなるとコントロールの良い投手でも必然的に外角が多くなります。
だから大阪桐蔭打線は外角の球に踏み込んで打ってくるわけですが、
荒れ球の投手は意図せずに内角に強い球が行っちゃいますから、
なかなか配球を読んで対処することが難しくなっちゃいます。
そういう意味では思い切った継投策が吉と出たように思いますね。

2022年08月13日

『神隠し⇒雲隠れ内閣』

内閣改造の発表前は「神隠し内閣」と名付けようと思っていたんですよ…
てっきり、表に出る閣僚は統一教会との縁がない人で固め、
縁がある人は党要職の方に回すものとばかり思っていましたから…
それが…
●副大臣ら54人中19人が旧統一教会と接点 閣僚合わせ計26人に
現時点で閣僚で7人、副大臣で19人の関係が発覚しています。
勿論、個々に統一教会との付き合いの濃淡はあるでしょうが、
それでも半分近くの自民党議員が統一教会と関係があったのは驚きます。
当初は安倍派ばかりが注目されていましたが、
安倍派の閣僚は4人ですから、その時点でその数を超えているわけで、
今回の内閣改造は統一教会との縁切りをアピールするどころか、
結果的に安倍派だけでなく自民党全体が毒されていたことを示すだけで、
逆効果になったと言わざるを得ません。

内閣改造のタイミング自体は悪くなかったと思うんですよ。
第一の理由が、統一教会との関係清算をアピールすることができること、
第二の理由は、統一教会の影響が大きかった安倍派を遠ざけるチャンスだったこと、
前回の組閣では後見だった安倍氏の意向を忖度せざるを得なかっただけに、
思い切った岸田カラーを見せることができるチャンスでしたが…
蓋を開けてみれば安倍派の存在感は変わらず、派閥均衡の内閣でした。
自民党の政治家や官僚にとっては、安倍派を取り込もうとする意図を感じる、
したたかな人事に感じられたかもしれませんが、
国民からすれば全く真新しさを感じず、肩透かしを食らったと言わざるを得ません。
それでいて、前述のアレです。
統一教会との関係清算どころか、ズブズブをアピールしたに過ぎなければ、
評価がガタ落ちするのは当然の結果です。

●ここにきて、岸田総理が直面する「三重苦」の正体…「何もしなかったツケ」がいよいよ回り始めた
極め付けは内閣改造に際して岸田総理が最優先課題に挙げたのが『国防』だったことです。
国防なんて一朝一夕でどうにかなるものではありません。
10年20年かけて考えていくような課題を最優先するよりも、
目の前の物価高騰をどうにかしてくれと思うのが庶民感情でしょう。
参議院選挙を受けた特別国会も出席確認だけであっという間に閉じてしまい、
現時点では臨時国会召集の目途も全く立っていません。
国民からすれば、早く物価高騰対策やコロナ対策をして欲しいのに、
政府・国会は何もやらない。
議員さんが夏休み取ってる場合じゃねーんだわ。
本人はどういうつもりか知りませんが、傍から見ると、
統一教会報道やコロナ感染、物価高騰という嵐が通り過ぎるのを、
部屋で頭抱えて必死に堪えているようにしか見えないんですよ。
そんな情けない総理大臣を誰が支持するのか? アホかいな。

隠すつもりが国民の前から消えていた…
神隠しではなく、雲隠れの方が相応しいですね。
『雲隠れ内閣』うん、しっくりきます。


●なぜ統一教会・勝共連合が「右翼民族派」と連帯できたのか? 超大物の証言でわかったこと
そもそも、どうしてこれだけ国民が統一教会と政治家との関係を嫌うのか?
それを政治家は全く理解していないように思えます。
例えば、この右翼活動家のように、政治活動としては評価していても、
宗教としては全く評価しないとした割り切った関係なら疑問に思わないでしょう。
国民が最も懸念しているのはなし崩し的に政治家が取り込まれていることです。
別に信者が個人の意思で選挙に協力することは問題ないと思います。
問題はそれによって近づき、祝電や会合への主席を求めたりして、
政治家が統一教会に取り込まれ、その権威を利用されないか、です。
政治家としては自分の方が上であり、制御できていると思っているのかもしれませんが、
国民から見れば、統一教会に票目当てで利用されているとしか見えないのです。
つまり、政治家の態度が毅然としていない。
利用してるだけという狡猾さが全く見えず、
世間知らずのボンボンが食い物にされてるようにしか見えないんですよ。
そこがこの問題の真の問題点です。政治家の意思よわすぎ問題。

●自民・茂木幹事長 旧統一教会と自民議員「これからは関係を持たない(ことが基本だ)」
どうして見出しの通り「これからは関係を持たない」と断言できないのか?
わざわざ「関係を持たないことが基本だ」とか言っちゃうのか?
まるで浮気を追及された男みたいなんですよ…
 「あなた、会社の後輩とは別れるって言ったわよね?」
 「基本的に関係は持ってないよ。だけど仕事なんだから仕方ないだろ?」
 「それってどういう意味よ? 仕事にかこつけて会ってるんじゃないでしょうね?」
 「仕事だよ、仕事。俺からは連絡とってないから!」
…みたいな会話しか頭に浮かんでこないんですけど。
あー、これ絶対別れない奴だー的な雰囲気しか漂わないのが問題だと思います。

●「女性の貧困」が放置されてきた背景に見え隠れする、自民党と旧統一教会のズブズブな関係
●【ひろゆきが目を疑う】「ベビーカーをたたませる、赤ちゃんがうるさいと怒鳴る…」日本人の最悪のクレーマーたち
統一教会が自民党の政策を歪ませていたかどうかは、はっきりしません。
単に、元々自民党に家父長制を良しとする老人共が多かったからこそ、
親和性が高かったとも言えるわけです。
いずれにせよ言えるのは、自民党も統一教会も「子育てや介護は家庭優先で」としてきたことです。
結果として何が起こったのかと言えば、
社会の共有財産であった子どもを、家庭だけのものとしたことで、
社会の教育効果がなくなってしまったということです。
だからこそ、妊婦やベビーカーに対して理解を示さない人が増えたんですよ。
子どもは社会の財産だね、大切にしようねという空気が奪われ、
家庭の責任だけで子育て・教育をやれという風潮が、
子育てに対する無関心に結びついてしまったんです。
それを進めたのは誰か? 言うまでもありません。


◆ニュースネタ 『罪と罰』
●統一教会の反論会見 田中会長は司会者に注意されても「全部言わせてください」 40分間で何を語ったのか
未だに何を言いたかったのかサッパリ分かりません。
被害者面しようと思ったけど、アピールに失敗したといった所でしょうか。
別に統一教会が過去の悪行を認めているわけではないので、言い方としては不正確ですが、
「更生して再出発してるのに、いつまでも過去のことでネチネチ言いやがって」
という気持ちなんでしょうね、知らんけど。

●日本好き外国人が衝撃を受けた「日本の昔話」3つ
話変わりますが、自分も『ごんぎつね』は理不尽な話だと思い、
子どもの頃や大人になってからも何度となく考えた物語です。
どうして、ごんは死ぬことになってしまったのか?
それはごんが過去を清算していないからです。
自分としては反省していたとしても、それを周囲にアピールする方法を知らなければ、
過去は清算されず、周囲との溝は埋まることはありません。
因果は解消されないわけです。

どうして『刑罰』というものがあるのか?
誰も悪意をもって懲らしめようとして行っているのではありません。
勿論、過去にそういったサイコパスな悪徳権力者が居たのは間違いないでしょうが、
現在も『刑罰』が用いられているのは、犯罪者を痛めつけたいからではありません。
それは罰を受けるという行為そのものが、過去の清算に繋がるからです。
無論、罰を受けることで、犯罪者が悔い改めて十分に反省したり、
被害者や社会が納得して更生を受け入れているわけではありませんが、
それでも一応の区切り≒「禊」として理解を示すことはできます。
罪が裁かれなかったからラッキーとなるのではなく、
裁かれることで減るカルマもあるわけです。

つまり、今の統一教会は過去の清算をしてないんですよ。
被害者家族の影響を受けた子ども達にこういう歪んだ結果をもたらしているのに、
統一教会は名前を変えただけで、何ら活動は変わっていません。
韓国の本部に送金を繰り返しているのは変わらず、
信者への福利厚生に当てられているわけでもありません。。
国民からすれば、それはもう北朝鮮に送金する朝鮮総連と何ら変わらず、
やり方を変えただけの同じ穴の狢(むじな)に過ぎません。

真に新しい宗教団体として生まれ変わりたいなら、
過去の所業を清算して罪を償い、
信者の幸福になるような活動に改めるべきでしょう。
誰もそう思っていないからお前らを認めないんですよ。
そりゃ傍目から見て変化が感じ取れないゴンは撃ち殺されてしまうわけです…


◆ニュースネタ 旧統一教会名称変更「受理拒むことで違法性問われる恐れ」と文科相 下村氏の「政治的判断ないと認識」
この後、不自然に騒がれなくなりましたが、
統一教会側と文科省側の見解が一致していません。
文科省側は「統一教会側が不受理なら訴訟と脅されて認可した」と言い、
統一教会側は「不受理する理由はないから、法的手続き=訴訟も視野に入れた」と言います。
文科省としては受理しても、不受理でも批判に晒されるだけに、
統一教会側を悪者に仕立てようとしていますが、
こればかりは統一教会側の主張が正しいと言わざるを得ません。
普通のことを一筆書いただけでしょう。

逆に言えば、文科省としては形式的に受理する必要があると知りながらも、
不受理し続けなければならない理由があったということです。
それは被害者家族の存在です。
訴訟が継続中で社会的な問題も多いことから、
名称変更は責任逃れに繋がると考えたのでしょう。
これは認可の時も状況は変わっていなかったはずです。
前の国家公安委員長が「被害届はない」と言っていた所を、
わざわざ「検挙はない」と訂正したことからも明らかです。
まぁ、この発言自体も首が飛ぶぐらいにヤベェ発言なんですけどね…
被害届出しても検挙されないでは警察の威信に関わります。アホじゃねぇの?

まぁ、でもこの期に及んでも「不受理しなかった文科省が悪い」と
公然と非難する自称識者の方もいますから、
そういうバカが忖度して受けちゃったんでしょ。
そいつに判断した理由を証人喚問で吐かせりゃいいでしょ。
少なくとも、「不受理」としていたものを「受理」と判断を変更した奴がいるわけです。
政治家なのか官僚なのか知りませんが、そいつに喋らせればいいこと。
それを隠し立てするようでは、文科省の組織的な忖度と取られても仕方ありません。

検挙できなかった国家公安委員会も然り、監視するべき文科省にしても然り、
これでは統一教会を野放しにしてきた責任を回避することはできません。
問題の本質はそこであり、国民が説明を求めているのはそこなんですよ。
それを識者含めて論点ずらしするとはアホかと言いたい。
結局、言いなりだったんでしょ、これ? 安倍さんに忖度してたんじゃん。


◆ニュースネタ ヒロシマ・ナガサキの日
岸田総理のスピーチは悪くはなかったんですが…
中身を見ると、NPT=核不拡散条約に拘るだけで、
被爆者が求める核兵器禁止条約に関しては一切触れませんでした。

言うまでもなく、ロシアは国連の常任理事国です。
NPTというのは常任理事国以外の核保有を制限する条約、
これ以上、核保有国を増やさないための条約ですから、
常任理事国の核保有を止めることには繋がりません。
ロシアが核兵器の使用をチラつかせたとしても、
NPTでは何ら止めることはできないどころか、
正当化してしまっているのが現状です。

結局は、核保有国の核廃絶を行わなければ、核のない世界は来ないわけで、
核兵器の保有を正当化させないという意味では、
核兵器禁止条約には意義があります。
それにもかかわらず、未だに黙殺を続ける日本政府の対応は、
被爆国にあるまじき態度と言わざるを得ません。
ロシアの核の脅しをどう封じるのか、
今一度、日本政府には検討してもらいたいものです。


◆ニュースネタ 日本の労働環境の問題
●「基本給6万円は不当」 引っ越しのサカイ社員らが改善訴え
●米人身売買報告書、日本は上から2番目 技能実習の一部「人身取引」
●日本のテレビ局の女子アナだけに起きている異常事態、「ジェンダー問題」と「男性優位社会」を象徴
●AV新法、何が問題? 中小は経営困難、被害女性増加の本末転倒、差別助長の可能性も
日本の労働問題の大半は、経営者ではない雇用者と労働者との不均衡性です。
経営者と労働者の関係に問題があるわけではありません。
経営者に雇われている人事権を持つ労働者とその下の労働者との関係が問題なんですよ。
中間管理職だからこそ、余計にピラミッド構造を意識し過ぎて、
下の階層を不当に貶めて考えてしまうのがダメなんですよ。
下がいなくなれば、そのすぐう上が消えていくのみ。それが分かっていない。
労働者階級の不当な分断が、日本の労働環境が改善しない最大の理由でしょう。


◆アニメの話 今季の注目アニメ
前クールは『であいもん』が個人的ベストでした。
ただ、ストーリー的には未完で終わったのは残念。
2クールで一気にやってしまった方が分かりやすかった気もします。
まぁ、無理に圧縮して12話で終わらすのもアレなので、続編を期待したいです。

今クールだと『異世界おじさん』と『リコリス・リコイル』が抜けてますかね。
異世界おじさんは主人公のおじさんが重度のセガ信者という時点で刺さります(笑)
話の設定だけ考えると、ドラマ性に欠け、
一見すると盛り上がりに欠けそうなものなんですが、
そこを異世界ネタとセガネタで上手くアクセントできてるなという印象です。

リコリス・リコイルは女子高生が政府公認の殺し屋をやるディストピアの世界で、
少女らしい日常を描いた作品という二律背反を描いた作品という感じですね。
世間での評価だと百合作品として評価されてるようですが、
描いている世界観が狂っていることを理解しないと見誤ります。
そういう意味ではガンダムシリーズに近い印象です。
宇宙戦争という世界の中で平和の大事さを説こうとしたガンダム、
少女らしさのない世界の中で日常の大事さを説こうとするリコリス・リコイルという感じでしょうか。
正面から世界を否定するのではなく、
婉曲的に滲み出るように世界を否定していく描き方が非常に上手いと感じました。

他に少しHな描写のある作品がわりと面白い印象です。
『Engage Kiss』はストーリーとセクシーな描写のバランスが良い感じ。
ヤンデレ悪魔ヒロインを受け入れられるかどうかかな。アヤノさん好き。
『金装のヴェルメイユ』も展開的には王道学園成長ストーリーですが、
使い魔の裸描写が多いだけでなく、
幼なじみのヒロインが魔法薬で透明化するのに全裸になって
露出性癖に目覚めるマニアックな描写が一番エロかった(笑)
煩悩塗れな異世界モノの『異世界迷宮でハーレムを』、
煩悩塗れの主人公の続編『彼女、お借りします』、
褐色エキゾチック巨乳メイドの『最近雇ったメイドが怪しい』もわりと面白い感じです。

2022年08月05日

『公平性の喪失』~自民党の制度疲労~

●自民と旧統一教会の関係 福田総務会長「何が問題か分からない」
政治家(特に二世・三世政治家)からすれば、
選挙スタッフとして使ってやっているという感覚に過ぎず、
完全に見下しているのでしょうが、
国民から見れば、それは逆で、政治家が利用されているように見えるわけです。
その差が分からない時点でバカとしか言いようがありません。
普段から国民をどう見ているのかが丸分かりですね。上級国民乙。

●統一教会からの“暴露”が怖い? 自民党が「教団との関係を絶つ」と断言できない理由 元信者のジャーナリストが分析
政治家がどんなに偉そうに振る舞おうとも、実際はコレですよ?
いいじゃないですか、統一教会と離れて膿を一杯出しましょう。
統一教会は報復して膿を出させ、国民はそれを見て総スカンすればいいだけ。
綺麗に腐った政治家を掃除して上げましょうや(苦笑)

閑話休題。いずれにせよ、福田氏の発言は完全に失言であることに間違いありません。
開き直りと取られても仕方ないでしょう。
自民党の浄化能力が皆無であることを示しています。
そもそも「何が問題か分からない」のですから、解決の仕様がありません。
安倍政権時代に問題となった森友・加計・桜の会問題でもそうでしたが、
今、政治家に問われているのは「どうして政治家になったのか?」という、
根本的な問いなのです。

二世・三世議員の多い自民党は、親や親戚の地盤を継ぐことが多いので、
必然的に「既得権益を守ること」になってしまいます。
親世代の付き合いをそのまま継ぐということは、人間関係も継ぐということです。
それまで政治家の利益に与かっていた人達をそのまま継いでしまうため、
彼らのために供与していたエサをぶら下げ続けなければいけなくなります。
だからどうしても「利益誘導型」の政治になりやすくなります。
地元にどれだけ利益をもたらしてきたか、
地元の人達にどれだけの恩恵を与えてきたのか、
なるほど、安倍氏が森友・加計・桜の会と何をやっていたのかが見えてきます。

それと対極にあるのが「社会是正型」です。
社会の問題・歪を解決するために政治化を志すタイプです。
所謂「泥」に塗れなければ、社会の歪みも理解できませんから、
必然的にこちらは叩き上げの政治家が多くなります。
彼らは既得権益にありつけていない人達ですから、
社会の不均衡、公平性の担保を重要視します。

政治においては、どちらが重要なのかではなく、どちらも重要です。
まぁ、もっともありがちなのが、
「社会是正型」を訴えながら、権力を取った瞬間に「既得権益化」する場合ですが…
構造はそのまま放置で、既得権益を置き換えただけというパターン、
一番ダメなパターンではありますが、
両者のバランスが重要なのは言うまでもありません。
目に見えるエサがなければ人は付いてきませんし、
逆にエサばかり蒔いていると、エサにありつけない人の不満が高まる。
社会的正義の名の下に、両者のバランスをどう取るのかが「政治」です。

話を現在の自民党に戻しまして、
福田議員の発言は自民党という政党の制度疲労を感じさせます。
あれだけ安倍政権時代に森友・加計・桜の会問題を問題化したのに、
何も理解していないのだなということが理解できます。
彼らにとっては、建設業界で行われていた「談合」も必要だったのでしょう。
賄賂は不経済なので問題外の犯罪ですが、
談合の中には仕事を持ち回り制にするために入札価格を漏らす例もありました。
きっと、自民党の視点から言えば、これは「正義」だったのでしょう。
みんな納得している、誰も損していないのだからいいのではないか?
いや、いるでしょう。
談合に入れないような新規業者や入札価格を下げられない住民の税金が。
彼らは既得権益にありつけない人達を全く見ていないんです。

二世三世議員が多く、彼らが主導権を握る自民党は、
自民党という存在そのものが「既得権益化」しています。
自民党自身が社会を歪ませている癌であることを一連の問題は示しています。
統一教会がなぜ今日まで存続できたのか?
それは彼らが既得権益側に擦り寄っていたからですよ。
それを努力というのか、ズルというのか知りません。
ただ、そうやって擦り寄ってくる人達を、
誰とも知らずに受け入れていた政治家たちの道義的責任は追及されるべきでしょう。
何のために政治化をやってるの?
これでは統一教会を守るためだと言われても仕方ないわけです。


●「何が問題か分からない」自民党議員に教えよう、統一教会と関係する意味を
「国葬」という果実を利用しないわけがないんですよ。
彼らが最も欲しいのは「正統性」「権威」なのですから。

●統一教会の「名称変更」問題に潜む文科省の「歪んだ行政」
今後、文科省の名称変更の認可問題が出てくるでしょうが…
相変わらず、この人は何を言っているのか分かりません。
つまり、行政側に届け出を判断する裁量権はないのだから、
統一教会の名称変更を認めない事こそが違法である、という主張ですよね?
そりゃ普通の宗教団体であれば、仰る通りかもしれませんが、
統一教会はその時点でも訴訟を起こされている団体ですよ?
そんな団体の名称変更を認めてしまえば、
「私達は事件の当事者じゃありませんよ」とすっとぼけるだけでしょ?
(勿論、裁判上ではそんなのは通用しないわけですけど)
そういう団体の名称変更を安易に認め、
社会不安を助長させる方が問題じゃないですか?
変えるべきはそちらの方では?
そりゃ宗教団体への課税強化の主張が出てくるのも頷けますよ。
そんなに行政が杜撰だったら、もう監視せざるを得なくなるでしょうよ…

他にも度々「犯人の主張に乗っかっていいのか?」的な批判もありますが、
それじゃイジメを受けてイジメっ子を殺した犯人を庇うことになるから、
問題の発端となったイジメ問題を解決しなくていいと言うのですか?
ハッカーがセキュリティホールを発見して、
そのセキュリティホールを知らせる目的でハッキングした場合に、
犯人の主張に乗っかることになるから、セキュリティホールは放置しろと?
理解不能です。
むしろ、統一教会被害者を放置してきたのは、政治家やマスコミであって、
銃撃事件を引き起こしたのは国民の無関心さであるのに、
その責任から逃れるようなことを言うのは、
第二第三の被害者と加害者を生み続けるだけのように思いますが?
そういうのを「反省がない」って言うんですよ?
同じ失敗を繰り返すバカって言うんですよ?

●テレビ、新聞、雑誌…マスコミが「統一教会の報道を避けてきた」恐るべき実態
官僚的な事なかれ主義が蔓延ってますね…
文句言われて慌てて撤回するなんてジャーナリストの矜持はないのか。
「今日は何の日?」みたいなどうでもいい話題作りしかできないのか?
そんなんだから、誰もテレビも新聞も見なくなるんですよ。
ネットの方が主観や体験談を含んでいるというのも物悲しい…

●警察はなぜ旧統一教会を放置し続けた? 1995年の摘発を退けた「政治圧力」
問題を是正するチャンスは何度もあった。
それを潰し続けた結果が安倍氏の銃撃事件なんですよ。
まさに因果応報。皮肉としか言いようがありません。

●岸、稲田、下村、細田、馳も 「統一教会との関係は清和会が代々継いできた」と元閣僚が証言
そりゃ派閥の親分が仲良くしてたら、気に入られようと下っ端も仲良くするのが世の常。
親分が間違ったから、こうなっちゃったんですよ?
必死に弁明してごらんよ、子分の皆さんさぁ?

●茂木幹事長 統一教会と自民党の関係「改めて確認したが一切ない」
いやいや、どうやって調べてるねん。
自民党の党員になる時は、信じている宗教を記載でもさせてるの?
させてないでしょ。させてたら政教分離違反ですよ。
党員個人が何の宗教に基づいて、党費や献金をしているかなんて分からないでしょ。
分かる方が異常なんですよ。
それはもう統一教会と示し合わせて調べるか、
教団を解散させてリストを入手するしかないんですよ…

少なくとも、維新の会と同じように政治家個人に関わり合いがあったかどうか、
調査して一元化してまとめるべきでしょう。
そして、今後統一教会側に付けいる隙を与えない仕組みを作ることが大切です。
統一教会は団体であることを隠しているのだから、
企業献金のように自民党と会社との関係を調べても意味がありません。
政治家個人と信者の関係を調べなければいけないんです。
だって失敗した時はトカゲのしっぽ切りにできますから。個人単位なんですよ。
そんな杜撰な調査で「一切関係がない」というのはやる気のない証拠であり、
今後も統一教会の食い物にされることは間違いないでしょう。
統一教会党の皆さん、元気に日本を植民地化してください。
かんこくににほんをさしだすようにがんばってください、おうえんしています。
自民党=統一教会党はもうダメだよ…


◆ニュースネタ 専門家有志、動かぬ政府に危機感 「全数把握に代わる仕組み」迫る
新型コロナの感染が止まりません。
私から見ると、誰もかれも、「言ってることとやってることが違う」です。
「全数把握」や「濃厚接触者の特定」を止めるということは、
もう国民が感染しても仕方ないということですよね?
それならば、どうしてワクチン接種を推奨しているの?
重症化が危惧されている高齢者は分かります。
けど、元々重症化する率が低い若者や子どもが接種する意味が分かりません。

ワクチンを打つと若者がどれだけ重症化を防げるの?
元々、重症化する確率が低いのにも関わらず。
誰も具体的に数字を挙げません。昨年の数字だと0%ですよ。
今は何パーセントになってるの? せめてそれだけでも示しなさいよ。
重症化しにくい若者や子どもにワクチン接種を進める意味は何ですか?
感染しても仕方ないと思っているのに、なんで感染防止のためのワクチン接種をやるの。
矛盾してるんですよ。
まさにワクチン信仰に毒されていて、科学的根拠がないんですよ。

参議院選挙中にも書きましたが、感染が減っていたあの時こそ対策を切り替えるべきでした。
濃厚接触者の待期期間や病院の検査体制等々。やるべきことは幾らでもありました。
それをもう「コロナは終わった」と一切触れずに、何もしてこなかったのは誰か?

感染が広がっている今になって、社会経済活動を行うために緩和した所で、
国民から見れば、「今回はそれほど脅威ではないんだな」と誤解を与えるだけで、
自粛効果なんて全く生まれず、感染を止めることなんてできませんよ。
軽症だろうがなんだろうが、真夏に40度の高熱が出れば、
それだけで生命のリスクを抱える大惨事です。
病院に行くなと言われても、一般国民にはその判断はできません。
だって、本人としては苦しいんですから病院に行きますよ。
マスクを配るくらいならオキシダントメーターを配って、
客観的な指標を示せばいいだけのこと。
そういうのをなしに病院に来るななんて言えるわけがありません。

人が休み過ぎて営業ができないなら営業しなければいいじゃないですか。
人がいないんだから、どうしようもありません。
余計な人員を削ってきた経営者が悪いんです。
それで無理に動かそうとして、無症状の感染者を駆り出したり、
元気な社員に負荷をかけすぎて体調不良になってしまえば、
それこそ感染を止めることはできません。
無理なら休む。休むことを悪いこととしているのがダメなんですよ。

そうやって常にリザーブを用意しておかないから、
健康でない人や障がい者に対して日本は厳し過ぎるんです。
色々な人が働くためには休みが出ることを考慮した体制が求められます。
この際だからそういう労働体制に切り替えたらいかが?
リストラで飯食ってきた奴が出世したから、カットこそ正義とかなるんですよ…
無駄な労働はありますが、無駄な人員などありません。
無駄な人員にしているのは経営者の方ですよ?


◆ニュースネタ AOKI本社捜索 前会長「元理事にだまされた気分」
よく分かりませんけど、双方に不満があったから暴露されたんでしょうね。
AOKI側も理事側も納得してたら、漏れてきません。
不満があったから、漏れ出てきただけで、実際はもっとあるのでしょう。
まぁ、やり口が詐欺師っぽい印象しかありませんけど。

2022年07月25日

2022年9月27日

「殉教者の『安倍晋三』氏の国葬が執り行われる。
 事件の犯人を始めとする謂れなき宗教的弾圧を乗り越え、
 我が教団が日本政府・日本国民に認められる日となった。」

2023年
「韓国と日本との間で新韓日請求権協定が結ばれる。
 日本は我が教団を通じて、
 韓国にお布施として毎年10億円以上(推定)支払うことで合意。
 両国の橋渡し役として我が教団の存在が認められることになった。」

2024年
「日本の結婚条件が一部緩和され、
 日本人女性が韓国人男性と結婚する際の国籍要件が緩和され、
 生まれてきた子どもは全て韓国籍とする法案が決定される。
 韓国人男性と結婚することがステータスとなり、
 我が教団の合同結婚式が一般化することになった。」

2032年
「日本人の独身男性は家庭を持つ甲斐性もないため、
 独島(旧:竹島)にて強制労働させる法案が可決。
 独身男性だけの島…だから独島ってなwww」

2042年
「もう政治やるのもメンドクセとなったので、
 韓国に併合してもらうことにしちゃった☆彡
 いやっほー、今日からみんな韓国人だよぉ」
⇒『韓日併合』
日本人の皆様、植民地化おめでとうございますm9(^Д^)プギャー

(某教団の描くアカシックレコードより)←妄想ですw


『国葬』をして誰にとって一番都合が良いのか?
日本政府でも、右翼や保守派でもありません。
統一教会にとって一番都合が良いんですよ。
なにせ10年後~20年後には歴史的事実しか残りませんから。
誹謗中傷の類は忘れ去れるか、消し去られるだけですから…
良い所だけ摘まみだされて、事実上の国教化したような勢いで、
彼らは教団内部や勧誘活動に使うことでしょう。
統一教会が政権を握ったらどうなるか?
単なる私の妄想で済めばいいんですけどね…


政治との関わり合いも徐々に明らかになり始めていますが、
献金を受けた事実を「政治資金収支報告書に則って適切に処理しております」で、
済ませるのは議員としての資格を欠いていると言わざるを得ません。
それだけで済ませてしまうのなら、即刻辞任すべき。恥を知れ!
その献金の原資は何ですか?
悪質な勧誘で囲い込んで、信者から巻き上げたお布施でしょう?
そんなお金を貰っておいて、「問題ない」で済ませていいわけがありません。

この問題発覚直後に、
「芸能人と暴力団が関われば一発アウトなのに」と芸能人がコメントしてましたが、
まさにその通りです。
組員・信者単位では明確に犯罪をしているとは断定できませんが、
暴力団・教団単位で見れば社会的に許されない行為をしていると断言できます。
政治家が暴力団から大っぴらに献金を受けていていいんですか?
少なくとも、献金を返還…するのも不適切ですから、
被害者団体に献金分を寄付するなどして、初めて『謝罪』と言えるでしょう。
放置していいお金ではありません。金額の多寡に関係なく、適切に処理すべきです。
そんな人間が国民の税金を平等に取り扱うことができると思いますか?
できるわけがありません。お金にルーズですから、税金の使い道もルーズなのでしょう。
議員の資格が1ミリたりともありません。死ねよ、バカ。

一方で信教の自由があるので、ボーダーが難しいという擁護もありますが、
そんなのは簡単なことです。
肩書を入れてればアウトですよ。
つまり、個人献金の肩書を認識していればアウト。
宗派を隠すなどしている一般信者の個人献金はセーフ。
明確に言えるのは、祝電やビデオメッセージを送っている議員はアウトです。
だって肩書なしに祝電の要求なんてできませんもん。
勿論、祝電を改ざんされたと怒っている知事もいるので、
ひょっとしたら結婚の祝電を下さいと言って偽造したバカもいるかもしれませんが、
普通に考えて団体名を出さずに祝電を貰うことはできないでしょう。
祝電を送った奴は間違いなく信者であることを認識しているのでアウトです。

もう政治家の言い訳は通じません。
即刻、献金分を被害者団体に寄付して謝罪し、統一教会と一切の関係を断ちなさい。
誤魔化しはもう通用しません。


◆ニュースの話 自民党・茂木幹事長「国葬」への異論封殺で大炎上中!
アベノミクスや安倍外交の評価はこの際だから置いておくとしても、
少なくとも統一教会と安倍氏との関係、自民党との関係を清算しないことには、
「国葬」なんてできるわけがありません。
理由が分からないなら、茂木氏は統一教会に入ってみればよろしい。
「国葬」の結果が何をもたらすか、すぐに理解できることでしょう。
保守派や右翼に神格化される以上に、統一教会が神格化して利用するのは目に見えてます。
ほら、同士安倍の「国葬」で我々のことをこんなに共感してくれてるんですよ?
国民的宗教なんですよ?と教えまくるのが目に見えています。

結果的に裏目に出てしまったものの、統一教会側がどうして早期に会見したのか?
大手メディアでは公然の秘密として名前が出ていなかったのにも関わらず。
おそらく、彼らは被害者ぶりたかったのでしょう。
安倍氏と同じ脅威に晒されていると被害者ぶることで、
自らの正統性を訴えたかったのでしょう。
しかし、世論がそれを許すはずもなく、過去の暴露大会が始まったわけです。
けれども、結果的に何のお咎めなしで国葬へともつれこんでしまえば、
彼らの当初のシナリオ通りに、殉教者として利用するに決まっています。
政治が統一教会と完全に決別することが国葬のための最低条件でしょう。
それをしないということは、
統一教会を国家が支援してると言われても仕方ないということです。

今だけを見れば、統一教会に対する警戒感は高まっているでしょう。
しかし、騒動となった1990年代か30年経った今はどうだったか?
30年後に一部事実だけが切り取られ、
国葬もした偉大な政治家も協力者だったと語られれば、騙される人も多いことでしょう。
特に現在を知らないであろう、これから生まれてくる世代なら尚更です。
そういう将来への禍根を残さないためにも、
統一教会と政治との関係の清算は最低限必要な要素です。

●吉田茂氏の国葬は「大不評」だったのに…安倍氏国葬をゴリ押しする政府の過ち
また、「国葬」ならではの問題もあります。
政治が特定の宗教団体に肩入れするわけにはいかないので、
当然儀礼的にならざるを得ません。
伝統的宗教を含めて、彼らが群がって正統性に利用しようとした時に、
今の政治家と官僚が太刀打ちできるのでしょうか?
統一教会にさえ、あれだけ食い込まれているのに…
想像以上のカオスな式典になることは間違いありません。
意味あんのか、それ。


◆ニュースの話 18歳女子学生と飲酒疑惑 吉川議員がブログで釈明
もう「終わった」人の話なんて、どうでもいいんですが…
『設定』って何だよ。アニメキャラやVtuberじゃあるまいし。
一般社会で『設定』なんていう言葉使いますか?
あー、なるほどね、政界では使うのね。
〇〇大学卒業という『設定』なんでしょうね(苦笑)
もうね、言い訳がね、『遊んでる人』の言い訳にしか聞こえないんですよ。
常日頃から女遊びばかりしてたんだろうなというのがにじみ出ていて、
言い訳の方が見苦しい状態になっています。
もっとあったでしょ、マシな言い訳。アホさ丸出し。

地元の静岡5区では細野氏の自民党入りが認められたので、
吉川氏が離党した以上、もう復帰の目はありません。
選挙で一度も勝ったことがないわけですしね…
誰も庇う人がおらず、完全な四面楚歌状態です。
もうどうせダメだから、最後まで国会議員生活をしゃぶり尽くそうということでしょうか。
開き直って最悪ですね。
そうですよ、あなたの『国会議員』というのは『設定』なのでは?
ほら小選挙区で落ちたじゃないですか?
比例復活したと思い込んでるだけなんでしょ?(笑)

関連して、参議院選挙では同じく女性問題で揺れた国民民主党・山崎氏も落選。
どんなにアピールしても、
前回の補選で応援してくれた川勝知事の顔に泥を塗ったまま選挙に出ても、
白々しいだけです。
応援しても顔に泥を塗られるだけと知っていて誰が支援するのか。
こちらも問題発覚後の対応がマズかったために、尾を引いていた感じですね。
…まぁ、同じように女性問題を起こした細野議員は当選し続けてますけど…
これは良くも悪くも選挙制度の違いでしょうね。
小選挙区という狭さなら謝罪行脚が通用しても、
県全体を選挙区とする参議院選挙では謝罪が通らないということです
吉川氏も早く謝っていれば…いや、まぁ、無理だったでしょうけど…

2022年07月14日

安倍氏の銃撃事件に関する統一教会報道

当初、あまりにマスコミの反応が悪かったために、
犯人が言うように政治家が情報操作してるのでは?と疑うほどでしたが…
ようやく報道が出始めましたね。
かつての統一教会の騒動を知らないことは罪ではありませんが、
知らないことを利用されてしまうようでは罪と言わざるを得ません。

しかし、口では「美しい国ニッポン」「自虐教育からの脱却」「安保」と叫んでいた人間が、
心の中は「韓国マンセー」「男尊女卑」とは分からんものです。
勿論、政治家といえども信教の自由はあるわけですから、
どんな宗教を信じていようが知ったことではありませんが、
明らかに日本の国益に反する教えをしている宗教を信奉し、
アメリカの犬どころか韓国の犬になっている人に国政を語られたくありません。


●「容疑者の妄想に加担してはいけない」三浦瑠麗さん、宗教めぐる報じ方を非難「安倍さんに責任あるような印象操作になっている」
もう何を言っているのかサッパリ分かりません。
まるで「犯人逮捕したから、それでもう捜査は打ち切りだ」と幕引きを図る刑事のよう。
動機の解明は犯人の罪の程度や情状酌量を測ることに使われますが、
それ以上に犯罪の再発防止を図るためにも、社会問題として解決する必要があります。
オレオレ詐欺の被害者家族が、人材仲介していた人物を殺害する事件が起こしてしまったら、
犯人検挙は勿論、オレオレ詐欺のグループ摘発も目指さなくて良いのですか?

現時点で犯人の妄想は「安倍氏ら政治家が統一教会被害を報道させないようにしている」のみで、
それさえも大手マスコミの控え目な報道見ていると、
あながち嘘ではないのではないかと疑ってしまう程です。
統一教会が悪質な勧誘とお布施の要求をし、家庭崩壊に追い込んでいることや、
岸信介・安倍晋太郎・安倍晋三氏の三氏が統一教会の広告として利用されていたことは事実で、
およそ「妄想」と切り捨てられるものではありません。

問題は安倍氏以外にも統一教会と関係のあった政治家は多いことです。
とりわけ自民党の安倍派は親分が関係していた教団ですから、
「安倍氏も協力している」と言われて近づかれれば、断りにくかったと想像できます。
そんな政治家たちが統一教会との関係を疑われないよう妨害工作をしても不思議ではありません。
橋下氏を含めて著名人が統一教会を庇うのは、関係性への疑義に繋がります。
そして、そのことは統一教会に利用されかねない重大事態で、
統一教会を庇うような発言が、彼らの支持に利用されかねない危険性もあるわけです。
彼らが欲しいのは「有名人のお墨付き」です。
伝統という正統性を欠く彼ら新興宗教が欲しているのは「有名人のお墨付き」です。
敬愛する同士が銃弾に倒れた後に、いわれなき社会的弾圧から守ってくれた同士として、
後日彼らは広告塔として利用されることになるのでしょう…

犯人の動機を分析するに、「統一教会への恨み」だけでは説得力を欠きます。
本当の所は「統一教会という加害者を見逃してきた社会への恨み」なのでしょう。
彼が周囲の人に統一教会が一家離散を招いたことを話した時に、
どういう反応をしたのかは伝わっていませんが、十分に理解されなかったのでしょう。
本来なら事件を解決すべき政治家が統一教会を庇い立てるような行動をしたことは、
犯人の激しい怒りを招いたことは容易に想像できます。
もし被害者団体等の統一教会被害に理解ある人に出会っていたのなら、
このような暴力的な犯行は行わなかったかもしれません。
そう考えると、統一教会被害を見逃してきた政治家やマスコミ、
私達一般国民の無関心が事件を引き起こしたとも言えます。
この際ですから統一教会が残した傷跡をしっかりと清算し、
第二第三の被害者や事件が出ないように、事件の再発防止を図ってもらいたいです。


●選挙後に「統一教会」の名前を一斉に報じ始めたテレビ・新聞が「報道機関としての自殺行為」と言える理由
まぁ、今回は直接的に事件を起こしたわけではないので、
積極的に名前を出すかどうかは迷われる所ですが、
怨恨の線で決まった時点で報道しても構わなかったように思います。
マスコミには関係ないとは思いますが、ここにも『侮辱罪』厳罰化の影響が出ているのかな、とも。
自分は多少考えましたよ。
正直言えば、もっと口汚く罵ろうかとも思ったんですが、
事件が忘却の闇に葬り込まれたら、揚げ足を取られかねないので表現は抑えました。
こういうことになるから、『侮辱罪』の厳罰化はダメなんですよ…
これに関しては過去に書いたものを後で載せておきます。

統一教会側がマスコミを厳選したことは伝わっていますし、
こちらも安倍流と言いますか、大手マスコミなら御しやすいと思われてるのは間違いないかと。
まぁ、ただ、マスコミが報道を控えたことで、
一番被害を受けたのは、コメンテーター等の知識人や海外の要人でしょうね。
これを政治テロと勘違いしたり、狂人の犯人と早期に決めつけてしまいましたから。
彼らは今頃赤っ恥をかいて、必死に弁明しようとしていることでしょう。
今回の事件に背景に統一教会があるかないかでは評価が全く違ってきます。
情報を伝える側の難しさを感じますね。


●旧統一教会「山上徹也容疑者の母は正会員」…2002年頃に経済的破綻は「事実」
ツッコミ所満載とはこのことを言います。

まず、宗教団体って信者の財産状況も把握しているものなんですか?
勿論、会費等が引き落とせないというケースはあると思いますが、
それだけで経済的に破綻していると正確に把握することはできません。
会費等が支払われていないなら、退会処分になってもおかしくないのに、
経済的破綻を知りながらも会員在籍を認めているのは何なんですか?
当時の関係者がいなくて詳細が分からないはずなのに、
どうして財政的に破綻していたこと「だけ」は分かっているんですかね?
信者の財産状況を把握していること自体ががもう異常なんですよ。

また、安倍氏が会員でも顧問でもなかったのなら、
どうしてビデオメッセージや祝電を頼むことができたのか教えて欲しいです。
ビデオメッセージでは具体的に名前を述べていますし、
他に宛てたメッセージを流用したわけでもないし、
無関係だったと白を切るのは無理があるでしょう。
これで関係を疑わない人はいません。
これで無関係だと言うなら、世の中の他人は全て無関係で、
関係者なんて存在しなくなりますよ(苦笑)


●安倍元首相銃撃 容疑者が語っていた「統一教会との関係」を示す「祝電報道」2021年にはビデオメッセージも
政治家は「知らなかった」では済まされません。
1980年代後半から1990年代前半までワイドショーを賑わせていて、
統一教会の霊感商法は実際に被害弁護団が結成されて、裁判していたわけですから。
それでも関係を続けたのは何だったのか?
統一教会と関係した政治家はそこを明確に説明するべきでしょう。

何で日本の自虐教育を批判して、慰安婦問題や徴用工問題に批判的な人達が、
日本人女性を合同結婚式という形で合法的に拉致している国の宗教と関係持ってるのか。
国賊やろ、お前ら。


●カードで借金してでも献金しなさい…元信者の証言「旧統一教会の本性」と「安倍一族との近すぎる関係」
この筆者の詐欺関連の記事は毎回興味深く見させてもらっていますが、
そういった過去をお持ちとは驚きでした。
抜け出すことができて本当に良かったですね…
自分は知識としてしか統一教会を知らないので、
やはり中の人の体験談には重みを感じてしまいます。

安倍一族との関係がそこまで教団内で利用されていたのは初耳でした。
新興宗教の場合、既存の宗教と比べて伝統と歴史がないから、正統性がないわけです。
「この宗教なら安心だ」そういう正統性を生むために、
有名人を利用するのは手っ取り早い手段だと言えましょう。
それが朝鮮半島の反共産主義で利害が一致した岸信介氏だったのでしょう。
それを利用して今の安倍派の政治家に食い込み、
逆に政治家もまたその集票能力を利用していたのでしょう。

とはいえ、散々書いてある通り、まともな宗教団体ではないわけです。
消費者トラブル的な霊感商法被害だけ取っても、説明責任が問われる事案です。
桜の会でもありましたよね。消費者トラブル起こしてる所に広告塔として利用されてた奴。
実際にメッセージや祝電を送っているのですから、「知らなかった」では済まされません。
結局、自分達に都合が良ければ、他の国民が食い物にされていても知らんプリってことでしょ。
統一教会に末端信者が食われてる一方で、
政治家は彼らの票を利用しようとして、被害を黙殺していたと。

何なの、お前ら。合同結婚式も含めて、日本人を何だと思ってるの。
そんな奴らが拉致問題とかよく語れるよな。
統一教会の教えに従って、自分達も韓国人にしてくださいとお願いしに行けば?
日本から出て行けよ、もう。

犯人の動機として、安倍氏を狙ったことは十分に理解できます。
教団幹部を狙ったところで、地方ニュース止まりでしょうからね…
統一教会絡みの事件が黙殺されないようにしたという意味では、犯人は知的です。
ただ、それで一生を棒に振るような犯罪をしたことは、やはり許されない罪です。
自作の拳銃という市民の治安的にも脅威な方法を取ってしまったわけですしね。
少なくとも言えることは、今回の事件の背景は犯人の妄想でも思い込みでもなく、
紛れもなく日本に厳然として残っている統一教会の傷跡だったということです。

きっと犯人は今までの話を他人に語っても、狂人扱いされていただけだったんでしょうね…
同じような統一教会の被害に遭った家族と接していたら、展開は違ったのかもしれません。
結果的に彼らの存在を許し続けた政治家とマスコミの罪は、
やはり重いと言わざるを得ません。
この際ですから、きっちりと償っていただきましょう。統一教会の傷跡を清算することで。


●旧統一教会と国会議員の“ただならぬ関係”…霊感商法対策連絡会はずっと危惧していた

前半は十分予想できますが、後半の「百何十人の信者が秘書になってる」は本当なんでしょうか?
宗教団体である創価学会が支持母体である公明党でそういう話を聞いたことありますが、
まさか統一教会員がそれだけ大量に政治と癒着していたとすれば、大変驚きです。

特に、秘書の給料を統一教会が肩代わりしていたとすれば、完全な利益供与じゃないですか。
大学の新歓コンパやサークル活動、マルチ的勧誘や結婚相談所で逃れられないように勧誘し、
財産を全て喰らい尽くすように寄付金を集める違法性の高い集団から、
利益供与を受けていたとすれば、とんでもないことです。
オレオレ詐欺グループの収益金を政治家に献金し、
逮捕を免れているのと変わらないじゃないですか。
それが政治家の懐に入ってしまっているわけですから、国益に反する判断さえしかねません。
自民党が自ら統一教会との関係を清算できないようなら、
私はこの政党のことをずっと「統一教会党」と呼ぼうと思います。
もう信じられるか。票のためなら暴力団だろうが犯罪グループだろうが構わないというのか?

●安倍元首相側近の井上義行氏が大炎上!旧統一教会の「全面支援」で当選していた
さてさて、前の記事はどこまで正しいと証明できるか…
なんか「政治家が統一教会を庇っている」のも犯人の妄想と言えなくなりましたね…


◆ニュースネタ 安倍氏の評価に関して
●米国が懸念する「安倍氏亡き後の日本」の凋落
記事の内容に関しては、賛否混じるところがありますが…
正しく評価するという意味では、その功績もしっかりと評価しなければなりません。

現時点で最大の功績は「TPPを発行させたこと」でしょう。
アメリカのトランプ大統領がTPP離脱を表明し、発行が危うくなり、
日本もポチの如くアメリカに追随するかと思われましたが、
その後もTPP発行に尽力し、アジアにおける初の多国間貿易協定を誕生させました。
今ではTPP参加を見送った韓国だけでなく、
対立相手と目された中国も参加を申請しており、
アメリカもTPP不参加ながら同様の多国間貿易協定の成立を目指しており、
TPPの存在感は強まってきています。
今後、中国とアメリカとの2大国がどう関わってくるのかによって、
TPPの変質や存在自体が危うくなる可能性もありますが、
いずれにせよ、アジア太平洋圏初の多国間自由貿易協定の必要性を世界に示した意味は、
非常に大きかったように思います。
これは現時点で安倍氏の最高の功績であることは間違いありません。

功績になり得たけれど、不運が重なってしまったのは、韓国と中国との外交です。
韓国とは朴槿恵政権時代に慰安婦問題解決のための日韓合意を締結し、
日本の問題解決のために自ら謝罪するなど、
イデオロギーよりも実益を重視した姿勢は評価できました。
しかし、その後、朴槿恵政権が追われる形となり、文政権がこれを反故にしてしまい、
日韓の深刻な対立に発展することになってしまいました。
どの総理大臣でも文政権との関係悪化は避けられなかったでしょうが、
おそらく、安倍氏が思っている以上に韓国への国民感情が悪化してしまい、
ユン政権に変わった現在でも関係改善が進まなかったのは計算違いだったでしょう。
今は喧嘩した双方が仲直りしたいのに、「どちらが先に謝るか」で意地張ってる状態…
ちょっと国民感情を煽り過ぎた面は否めません。

中国に対しては長らくインド・ロシアを含めた包囲網を作ろうとしていましたが、
最終的には中国との関係改善も水面下では進めていたとされています。
もっとも、それが新型コロナに阻まれる結果となってしまい、
以降も中国との関係改善が進んでいないのも、計算違いの一つでしょう。
もしも、中国と政治的中立性・経済協力を進められていたならば、
アジアの安定と平和に大きく寄与することになっていたでしょうが、
そのチャンスが訪れなかったことは不運だったと言わざるを得ません。
…まぁ、実際は二階幹事長のススメだったでしょうし、
実際に本人にどれぐらいやる気があったのかは定かではありませんが…


一つ言えるのは、安倍氏はイデオロギー政治家ではなかったということです。
右翼や保守的な思想で支持を広げた面は否めませんが、
実際はそれほど拘りがなかったようで、
韓国や中国と関係改善に動いたのは実益を重視していた感があります。
将来を見据えていたというよりは、現在の実利を重視した政治家と言え、
とりわけ外交面では柔軟な対応ができたことが評価に繋がってるように思います。
逆に言えば、実利を重視するあまりにロシアとの交渉では領土問題を棚上げしてしまい、
北方領土を事実上諦める結果になってしまったのは、残念でなりません。

国内的に見ると、その実益重視の姿勢が諸刃の刃になっていた面があります。
おそらく、安倍氏はそれがイデオロギー的に矛盾することに気付いてなかった、
重視していなかったんだと思われます。
安保改定を含めて国民の権利を制限することよりも、
アメリカとの同盟を進化させる実益を取っていて、
その結果がどうなるかには関心を持っていなかったのでしょう。
森友学園や加計学園問題、桜の会の問題も、支援者に報いる意識だけで、
それがどういった国民的不平等をもたらすかは微塵も考えていなかったのでしょう。
アベノミクスの副作用も、三本目の矢が成功すればなんとかなると思い過ぎて、
その三本目の矢の内容まで重視しきれていなかった感はあります。
今やるべきことをやっただけで、結果まで責任を持っていなかったということです。

それが安倍氏の功績の裏表です。
今回の統一教会との関係も一緒で、統一教会の考え方の副作用を認識せずに、
過去の付き合いから惰性的に報いていただけだったのでしょう。
そういう意味では政治家らしくなく、経済人っぽさがあったようにも思います。
右翼や保守は利用されただけ、単に煽ってただけだった気がします。結果から言えばね。


◆ニュースネタ 『侮辱罪』の厳罰化に関して(過去執筆分)
侮辱罪の厳罰化が成立し、「1年以下の懲役・禁錮か30万円以下の罰金」になるようです。
自分としては侮辱罪の厳罰化に関しては終始反対姿勢であり、
本事件も名誉棄損罪で問うべき案件でしょう。
今の侮辱罪は法定型が不明瞭すぎます。
要は、何をすると侮辱罪になるのか曖昧過ぎるということです。

従来の侮辱罪はほぼ軽犯罪扱いで、侮辱罪そのものを問うことの方が少なかったはずです。
多くの争いが名誉棄損罪にあたるのか、それとも侮辱罪で済むのかという話であり、
過失の有無や執行猶予の有無を問う感覚に近かったように思われます。
それが侮辱罪だけが格上げされてしまったことで、
今後の裁判上での運用次第になりますが、現時点では「侮辱されたもの勝ち」と言えます。
どんな言葉であれ、侮辱された側が傷つけばアウトです。
これまで灰色だった『○○ハラスメント』は全てアウト。完全な侮辱罪になります。

今回の厳罰化によって理論的に問題になるのは、『保護法益』です。
これまでは名誉棄損罪に準ずる扱いをされていたので、『名誉』でしたが、
先の事件への対応を見ていると、『個人の尊厳』に拡大解釈されてる節があります。
つまり、客観的に名誉を損なっているか否かではなく、
主観的に名誉を傷つけられたか否かに変化し、それが今回の侮辱罪に発展しています。
今までの客観的にハラスメントに当たるか否かの争いではなく、
結果的に被害者が傷ついているのであれば、
それだけで侮辱罪は成立してしまう恐れがあるということす。

言われた言葉で傷つけば成立するのであれば、言葉の善し悪しも関係ありません。
傷ついた人に「大丈夫?」と声をかけただけでも相手は傷つくかもしれません。
大丈夫そうに見えないのならば、当然、大丈夫じゃないからです。
大丈夫じゃない人に「大丈夫?」と声を掛けられても、全く大丈夫じゃありません。
交通事故の遺族にいきなり弁護士が名乗り出てきたり、遺産分割の話をするのも、
遺族にとってみれば心無いと思うような行為です。
例え、それが長い目に見るとその人の価値になることであっても、
傷ついている人からすればショックに感じることは当然あります。
もし、それらが全て侮辱罪になるとすれば、私達は何も言葉にすることができません。

また、特定人物の批判ではなく、一般的な批判であっても成立する恐れがあります。
「男はマルチタスクができない」「女は視野が狭い」といった批判であっても、
誰かが傷ついたと言って訴え出れば、侮辱罪が成立する可能性さえあります。
性的コンテンツも男性や女性を蔑視するものとみなされれてしまえば、
侮辱罪として訴えられてしまうかもしれません。

これだけ罰則が重いなら、『侮辱罪ビジネス』を考える奴も出てくるでしょう。
ホームレスの人にお金を渡し、わざと汚い身なりで物乞いをさせれば、
声を掛けられた誰かしらは反応してしまうかもしれません。
その一言を撮影され、傷ついたと証言されれば侮辱罪で30万円以下の罰金と脅されれば、
10万円をポンと支払う人も出てくるかもしれません。
加えて、侮辱の態様は問われないので、下手すれば目を逸らしただけでも、
「侮辱している」と言われて脅し取られてしまうかもしれません。
その場所にそぐわない不釣り合いな格好をしていたとしても、
それを嘲笑ってしまえば、侮辱罪で訴えられてしまうかもしれません。
どうしてそういうことが成立してしまうのか?
それは侮辱罪が不明瞭すぎるからです。

今後、私は知らない人に声を掛けられても、何も言葉を発しないでしょう。
何を言っても侮辱罪に問われかねないからです。
「見ザル、言わザル、聞かザル」
もう私達は何も見てはいけないし、言ってはいけないし、聞いてはいけないのです…
絶対に笑ってはいけないどころではなく、
絶対に他者に反応してはいけない世の中になります。
もう他の人間は存在していないと思って生きましょう(苦笑)
鳥が鳴いていても、自分が侮辱されてるとは思わんだろ? そういうことよ。

2022年07月11日

「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」発言の証明

今回の参議院選挙の結果を一言で表せば、そういうことになるのでしょう…
日銀・黒田総裁の発言当時はマスコミもネット民もこぞって叩きましたが、
いずれも民意を捉え切れていなかったということになります。
今回の参議院選挙の自民党の快勝によって、
国民が物価高を容認していることが明らかにされてしまったわけです…

もっとも、実際は投票行動と政治への影響の関連性を認識できてなかっただけでしょうが、
いずれにせよ、結果的に政府・日銀の経済政策は支持されたことになり、
少なくとも来年まで日銀・黒田総裁の交代論は登場せず、
金融緩和路線継続の足元を見られて、アメリカに資金が流出する流れは続き、
円安がさらに進行していくのは間違いありません。
黒田総裁を継続するというのは、手持ちのカードを市場に全て見せてる状態なわけです…
日本の出方が分かっているのだから、それを利用されて食い荒らされているんですよ。
来年にかけて、庶民はさらなる物価高に苦しめられることになるでしょう。
仕方ないよね、それを国民が選択したんですから…


政治的には予想よりも自民党が勝ち過ぎた感があります。
これは安倍氏の銃撃事件の同情票が少なからず影響したのでしょう。
しかし、何度も言いますが、安倍氏は「政治テロ」で殺されたのではなく、
「宗教団体テロ(自称)」によって殺されたわけで、
あまりお涙ちょうだいなコメントしてると某宗教団体の信者と疑われるような…
まぁ、自分には関係ない話ですし、どうでもいいんですけど。

今後は外部(野党)に敵がいなくなったことで、自民党内の派閥争いが激化するでしょう。
岸田総理ら護憲・緊縮経済路線と安倍派の改憲・金融緩和路線が対立すると思われます。
安定多数を確保したからこそ、中国共産党のように内部争いが激化することになります。
まぁ、今まで特に何もせずに失点を抑えた岸田総理が選挙を勝ったわけですから、
今後も何もせずに終わるんじゃないですかね、たぶん。
そんな消極的な政権と自民党内の対立が強まる可能性が高いと想像できます。
結果として、政治的にも経済的にも、日本は緩やかな死を迎えることになります。
永久におやすみなさい、もう目覚めることはないでしょう、さようなら。


野党は維新が伸ばしたとはいえ、堅調とは行かず、
関西を中心とした一定勢力以上には伸ばせていないことは明らかです。
消費税廃止を訴えたれいわが受け皿になった感もありますが、
消費税廃止すれば消費が伸びて経済が回復するという論理が理解できません。
そんなに我々は無駄遣いを強いられているんですかね? 
もっと構造上の問題だと思いますけど。ヒット商品の不在とか手取り収入の減少とか。

野党第一党の立憲民主党は、「提案型野党」なんて存在しないことを理解すべき。
国民民主党の求めたガソリン税のトリガー条項はどうなりましたか?
結局は与党の胸先三寸なんですよ。やったとしても、成功すれば手柄は与党に行くだけ。
勿論、何でもかんでも反対して議員立法も出さないというのは愚の骨頂ですが、
基本的には与党の逆の政治姿勢で野党は行くべきでしょう。
与党と強調することがありえないことは、国民民主党が予算案に賛成したことで分かってるでしょ。
あと、いい加減に略称を「民主党」にこだわるのは止めませんか?
もうみんな「立憲」と略しているのですから、「立憲」でいいじゃないですか。
そんなんだから国民民主党と票が按分されちゃうんですよ…
もう「民主党」と「連合」は忘れて、自民党と逆の路線を行く政党として再出発してください。


◆ニュースの話 安倍氏銃撃「攻撃の邪魔はできた」米警備プロが指摘
そりゃ誰だって、そう思うでしょう。
問題はどうしてそんなお粗末な警備になってしまったか、です。
おそらく、警備の意識は前にしか行ってなかったんじゃないですかね?
つまり、前=聴衆ということです。
聴衆が演説を妨害する行為に走らないための「取り締まり」に意識が行くあまり、
「警護」の意識が薄かったのではないでしょうか。

首相時に聴衆を「こんな人達に負けるわけにいかない」と発言し、
実際に反対のシュプレヒコールをした人を逮捕したりしてたから、
警備する側の意識も取り締まり目的になって、聴衆にしか意識が行かないんですよ…
そうでなければ、こんなミスをするなんてあり得ないでしょ?
因果なものですね…


◆ニュースの話 安倍元首相銃殺の山上容疑者 優等生バスケ少年を変えた“統一教会で家庭崩壊“
今回の銃撃事件において、やっと的を射た記事が出てきましたね…
まぁ、wikipediaで検索すれば、もう教団名も出てますけど…
かなり踏み込んだことまで書いてますけど、大丈夫か? 消されない?
「wiki 統一教会」で検索すれば、犯人が何を考えたのかは想像できます。

今回の銃撃事件を政治テロであるとして、民主主義への挑戦と書くのは不適切です。
まぁ、政治家がそう発言するのは分かります。
実際に遊説中に起きた事件ですから、恐怖に晒されている政治家がそう感じるのは無理もないです。
けれど、直接的攻撃対象とはなっていないマスコミが冷静な判断ができないというのは、
いかがなものかと思わずにはいられません。
…いや、それにしても奈良県警はベラベラと喋るよなぁ…
個人的には選挙前ですから、かん口令が敷かれると思ったんですが…
政治テロではないことを強調したいがために、意図的に情報を流してたんですかね、これ?

個人的な感想としては、統一教会絡みなら恨まれても仕方ないな、と思っちゃいます。
それだけ過去に新興宗教のイメージを下げた団体であることは間違いないですから…
まぁ、だからといって殺人も致し方ないとは思いませんし、
許せない犯罪であることは変わりませんが、動機としては理解できます。

もっとも、統一教会が世間を騒がせたのは1990年代前半のことですし、
40代以上なら覚えている人も多いと思いますが、
30代以下だと知らない人も多いと思うので、簡単に解説しておきます。


一言で解説するなら、
マンガ等で見る「新興宗教の悪いイメージ」の発祥地はここと言っても過言ではありません(苦笑)
1995年に地下鉄サリン事件が起こるまでは、
オウム真理教以上にワイドショーを賑わせていたのがこの団体でした。
それまでの宗教勧誘と言えば、三人一組で自宅訪問してパンフレットを配ったり、
主婦ネットワークで投票や新聞配布を呼びかけたり、
駅前でキリスト教の教えを淡々と語るというイメージでした。
しかし、この団体は宗教勧誘を伏せて、現在のマルチ商法的なアプローチを行い、
美人局(つつもたせ)的に友達を装って近づいては、セミナー等に引きずり込むなど、
強引な勧誘方法を取っていたことが報道されています。
また、霊感商法的な側面も強く、『壺』を買わせるなどのお布施等も、
この宗教団体が行っていたことが報道されています。
今日の新興宗教勧誘の悪いイメージを作ったのはここだと推測できます。

加えて、統一教会で最も有名なのが「合同結婚式」です。
相手をどう決めていたかは知りませんが、教団内で結婚式を執り行うというものです。
1990年代には芸能人や有名人が合同結婚式に参加したことで明るみになり、
当時のワイドショーを賑わせたものです。
結果から言えば、「合同結婚式」は韓国人男性に日本人女性を結婚させることに使われました。
この教団は韓国の伝統的な家庭像=父権制度を悪用としていて、
韓国人男性を主人、日本人女性を従者に見立てて結婚させていたようです。
良き結婚、良き家庭で、良きメシアを育てる。そんな感じの教えだったようです。知らんけど。
ホラー映画の『サイレントヒル』みたいなもんです。知らんけど。


今回の故・安倍氏との関連性ですが、
祖父の岸信介氏が統一教会の日本支部の設立に関わっており、
父の安倍晋太郎氏、そして安倍晋三氏と関係は続いていたようです。
実際に官房長官時代に祝電を送っていたり、
関連団体にトランプ大統領とともにメッセージを送ったりもしていたことが、
一部報道でも報じられています。
本人が実際にどれだけ信奉していたかは知りませんが、
森友学園問題と同様に、広告塔として利用されていた感は否めません。

理由は知りませんが、統一教会は日本の政界にも食い込んでいて、
自民党の保守派の論客と呼ばれる人の中にも、
安倍氏同様に統一教会との関わりがあることが指摘されています。
問題は保守派の論客らが主張するような日本中心主義、
『被虐教育からの脱却』『日本の能力は世界一ィ』『韓国への強硬姿勢』が、
韓国に本拠地を持つ統一教会の姿勢と矛盾するということです。
先の合同結婚式でも説明したように、韓国が主人で、日本が従者ですから…
保守支持層からすると「言ってることとやってることが違う」となるわけで、
とりわけこの宗教団体の強引な勧誘と教義に悩まされた人なら、
恨みに思うことも理解できます。

実際に安倍氏ら統一教会と繋がりのある政治家が、
統一教会絡みの事件を隠蔽していたかどうかは定かではありません。
そもそも、初代教祖は亡くなっており、
構成員も高齢化していることから、活動が活発でなかった可能性の方が高いです。
それでも1980年代後半から1990年代前半までの活動は活発でしたから、
親の世代が洗脳に近い状態になってしまい、
家庭の影響を受けたという子どもは少なくないと思われます。
今回の犯人のように歪んだ形で恨みに思うことも無理はないでしょう。
想像できるでしょう?
合同結婚式で理想の夫婦・理想の家庭でメシアを生むと教えている宗教ですよ?
それに当てはまらなかった子どもが熱心な信者からどういう扱いをうけるのか?
必ずしも被害妄想と言えない面があると思います。


今回の事件の犯人を擁護するつもりはありませんが、
かつて国民に迷惑をかけて社会問題化した宗教団体との関係ですから、
それと関係している政治家には明確な説明が求められると言えましょう。
それを怠った政治家と、追及をしなかったマスコミの怠慢が、
今回の事件を生んでしまったように思えます。
真の犯人は「お前」なんだよ?


最後に思うのは、安倍氏は敵と味方を履き違えていた人だということです。
結果的に、聴衆を「こんな人達」と敵視して逮捕までしたことで、
安全確保という警備ではなく、聴衆の取り締まりに意識が向かってしまい、
本来の警備を怠る結果となってしまいました。
また、表では右翼寄りも保守派の論客のような顔を見せながら、
裏では韓国中心主義の統一教会との繋がりを断とうとしない矛盾。
外交的にも性格の合わないオバマ氏よりもトランプ氏を重視し、
日本の国益よりもアメリカの国益を重視する判断をしたり、
対中戦略でもロシア・インドを取り込もうとするも失敗。
誰が信頼できる味方で、敵視すべき相手なのか、
最後まで分かっていなかったんだなと感じずにはいられません。
そんな安倍外交が今後も引き継がれるとしたら、
そこはもう悲劇しか待っていないでしょう…

余談ではありますが、自分は中国は嫌いじゃないです。
日記を書き始めた2000年頃から中国に警戒しろと言い続けてますが、
だからといって歴史的に中国が滅びることもありえないわけで、
付かず離れず=中国に取り込まれず、敵対せずの姿勢で臨むべきです。
今の韓国との関係に似てますね。韓国とはもっと仲良くすべきと思いますが。
なんと言いますか…日本は多神教の国の癖に、善悪二元論で考え過ぎ。
外交ってのはもっと曖昧なもので、
ある部分では敵であり、ある部分では味方なんです。だって他国のことですから。
だから日本がどんなにアメリカを信用して味方だと思っても、
アメリカからすれば日本が敵になる可能性もあると覚悟してるんですよ。
それが外交です。外の交わりなんです。
だから敵対視してるはずの中国にも融和政策が取れる。
利害の一致という奴です。それが外交なんです。
人の好き嫌い、信頼感でやるのが外交じゃないんですよ…

2022年07月09日

「ご冥福をお祈りいたします」とよく聞きますが…

省略せずに言えば、「冥府(あの世)での幸福をお祈りいたします」なので、
宗教によって『冥府』の考え方が違いますから、多用しない方が良いと思います。
自分がこの言葉を翻訳すると「Go To Hell」って訳すかもしれません(苦笑)
『冥府』と言っても幅が広いので、それこそ「地獄」と受け止められる可能性もあるわけです。
輪廻転生や死後の世界を信じでいない無宗教の人はどうするんでしょうね?
その人達にとっては、先の翻訳も間違いではないということになってしまいます。

無難なのは「惜しい方を亡くされました」、
今回のような不本意な死の場合は「大変お気の毒でした」ぐらいで良いかと思われます。


◆ニュースネタ 背後に迫る容疑者、誰も止める様子なく…「ドーン」という音に安倍元首相は振り返った
なんかもう昼からどのテレビ局もこれ一色、
かつ、
どこも新情報を仕入れないために、
同じことを何度も何度も繰り返すだけの壊れたテープレコーダー化していましたから、
既に知らない人はいないと思いますけれど…

最大の疑問はどうやってそこまで近づいたかでしたが…
これはSPも奈良県警も大目玉でしょうね… 失職覚悟の…
まさかこんな事件が起きるなんてという心象ですが、
それを防ぐための警備ですから、結果が伴わなかったことは残念でなりません。
こういう言い方は酷いですが、本来の意味の警備に集中できていたのかどうか?
過去にもこういったケースがありました。
●「戦う政治家」安倍氏の首相退任後も中傷続々
演説の邪魔をする人達を排除することばかり考えて、
本来の警備を忘れてたんじゃないの?と勘繰りたくもなります。
それぐらいの大失態です。
因果は巡ると言いましょうか…
警備の意味を履き違えさせたのは安倍氏本人だったのは皮肉としか言いようがありません。

自分も何度も安倍氏の政治手法は批判していて、全く好きではありませんが、
人格的にはフェニミンで紳士的な人物に見え、人としては好感を持っていました。
ですから、こういう結果に終わってしまったことは、残念でなりません。
なんと言いますが、首相を辞めた際に国会議員もスッパリ辞めて、
憲法改正のために一民間人として運動すれば良かったのに、と思います。
こういう言い方は不適切だと思いますが、ロシアのウクライナ侵攻以降、
非現実的な強硬的発言が多くなり、良くも悪くも「悪目立ち」していたのは、
元総理の肩書に止まらないキーパーソン的な印象を与えていたように思います。
事件の犯人がどう考えていたかまでは分かりませんが、
そういう悪目立ち方が少なからず犯人心理に影響を与えていたようにも思えます。

「元海上自衛官」という肩書が報道されてしまったことは、
自民党にとっては「保守支持層が保守派の論客を襲った」形となり、
不都合であるように思えますが、それは致し方ないことでしょう。
日本の拳銃事件において最重要なのは「銃の入手経路」であり、
それによって暴力団筋なのか海外筋なのかと背景を探ることが多く、
今回であれば「元海上自衛官」という肩書が自作の銃という説得力を生んでいます。
いや、実際はどうなのか知りませんけどね。
自衛官が銃を作る職人ってわけじゃないと思いますし。
事件の再発性を検討する意味でも、報道せざるを得なかったように思います。
そこに何ら政治的意図はなかったと思います。
言ってから「しまった」とは思ったでしょうけど。


【追記】
報道によると、犯人の動機は「特定宗教団体との関連性」だったそうですが、
まぁ、思い当たる宗教団体はありますね…
今回はその宗教団体が何かしたわけではないので、名前を出しませんけど…
安倍氏本人が実際にどういう気持ちだったのか知る由もありませんが、
客観的に見て、祝電やビデオメッセージを送っている関係を、
全くの無関係だと装おうとするのは無理があるでしょう…
利用されていたとしても、それこそ森友学園問題と同じです。

保守支持層からしても、怒りを感じてもおかしくない教義をしていますから、
それが理由だったとするなら、動機としては分からなくもありません。
おそらく祖父の岸信介氏からの関係(反共での一致?)なんでしょうが、
今日までなーなーに付き合い続けた結果、
こんな惨事を呼び込んだということは、やはり因果に感じてしまいます。

いや、本当にどうして関係を断たなかったんでしょうね?
他にも心当たりがあって震えている政治家は多いことでしょう。
安倍氏同様に保守派の論客の中にも関係性のある政治家は多く、
そこの宗教団体の教義と保守政治家としての姿勢は矛盾に感じます。
この際ですから、関係を見直すことをおススメします。
【追記終了】


今後の問題は安倍元総理が亡くなったことで、その功績が美化されかねないということです。
今年になってようやく安倍政権時代の問題が表面化し始めました。
アベノミクスは懸念された「出口戦略」の問題が浮上し、
出口を見つけられぬままに、日米の金利差で日本からの資金撤退が進んでいます。
ロシアのクリミア侵攻を見過ごしたことは、ウクライナ侵攻へと繋がってしまい、
北方領土開発さえも反故にされ、北方領土返還交渉は見る影もありません。
強硬な保守層の視点から見れば、インド太平洋戦略など中国を意識した外交をしたものの、
結果的に北朝鮮と中国の暴挙は見過ごされたままで、
味方にしようとしたインドも対ロシアにおいて溝を感じさせるものになっています。
結局、安倍氏がやったことを見ても、
消費税増税はその前の民主党政権時代から決めていたことですし、
何をしたのかと聞かれても、あまり浮かんできません。
これらの問題点を浮き彫りにしないまま、安倍氏の功績として美化してしまえば、
アベノミクスからも脱却できない、外交的にも各国の思惑バラバラで対応できないで、
まともな戦略が描けるとは思えません。
反省すべき所は反省しなければならないのに、それができないとなれば、
日本の政治の停滞はさらに5年10年と続くことになってしまうでしょう。
それはもう悲劇です。

アベノミクスに関して少し説明しますと、結局アレは何だったのかと言えば、
日銀が日本の市場を買い支えるというシステムだったわけです。
要は日銀が保証するから株や債券を買ってねということになり、
資金を持ってる所は株の上りが保証されてるのでワーッと買い込む。
本来ならその間に日本企業の国際競争力を取り戻したかったのですが、
クールジャパンを始め、いわゆる「三本目の矢」はことごとく外れ、
企業価値を高めるどころか、政府頼みの護送船団方式的な企業の弱体化を進めてしまい、
日本の企業の価値を落とす結果にしかなりませんでした。
つまり、アベノミクスから脱却して、日銀が債券を市場に解き放とうとしても、
誰も買い手がつかないことになり、
売りたくても売れない局面になっちゃってるわけです。

もうこうなると日本の企業を改革し、
透明性の確保、責任者が明確な迅速な意思決定、
転職後も即戦力として活躍できる企業テンプレートの作成など、
「ウチはウチ。他所は他所」的な独善的な企業体制を改め、
合理性のある流動的な企業スタイルを作らなければなりませんが、
選挙戦を見ていても、誰もそこまで踏み込む人はいません。
何で日本の企業がダメになったのか、そこをもっと突き詰めて考えて欲しいです。
そして、こういった私のような考え方も、
安倍氏の死によるアベノミクス礼賛によって封じ込められてしまい、
日本の企業改革はさらに進まなくなると考えると、もはや悲しくてやり切れません。


評価すべきことは評価し、批判すべきことは批判する。
死者であってもその態度は崩すべきではないと思います。
とりわけ有名人であれば尚更。
「ご冥福をお祈りいたします」とお茶を濁さずに、
しっかりとした分析と評論をしてもらいたいと思います。
大本営(政府)発表をポカンと口を開けて待っていて、
同じニュースを繰り返す奴らに期待しても無駄だと思いますけどね…
もっと自分の足で稼いで仕事して…
まぁ、それも安倍元総理がマスコミを弱体化させた結果ではあるんですけどね…
ちきしょう! こんな日本に誰がした?←「あなた」です


◆ニュースネタ 「なんだ!その態度は!」乗客怒鳴った駅員に物議 識者はどう見る?
例え自分が正しくとも、頭ごなしに怒ってはいけない場面があります。
その最たるものが「子育て」であり、「教育」でしょう。
正論であっても、自分の怒りだけで押さえつけようとしてはマイナス効果なんです。

非常停止ボタンを押すというこの乗客の対応が不適切であったことは間違いありません。
ただ、それに対して頭ごなしに怒ってしまえば、
この乗客のように「何かあっても駅員さんは頼れないんだな」と諦めるでしょう。
そうすると、この乗客が最初に行おうとしたように、自分で財布を取りに行くのは自然な流れです。
スマホやクレジット入りの財布など、大事なものを落とした時に、
咄嗟の判断で「駅員は頼れない」と思ってしまえば、自力で何とかしようと考えちゃいます。
結果として、線路内に乗客が立ち入ってしまい、人身事故が発生する確率が高まります。
JRの対応は結果として駅員に対する信頼感を損ねたと言えます。

何が正しいとか間違っているとかではなく、
その行為が何を及ぼすのかが双方とも認識不足だったということでしょう。
まぁ、そもそもで言えば、線路が剥き出しの鉄道の作り自体がもう時代遅れです。
新幹線や地下鉄の駅のように、立ち入れないように工夫すべき責務がJRにはあります。
客の命や財産を軽視し続けているとしか思えません。


他にも過去に触れたかったニュースがあるんですけど、時差があれど追々書くということで…

2022年07月05日

喉元過ぎれば『熱さ』を忘れる

まぁ、季節外れの猛暑に『暑さ』を忘れることなんて、とでもできませんが…
かなり日記の期間が空いてしまったので、
今回はこれまでのメジャーな話題をさっと論評していく形にしようと思います。


まずは「コロナ対策」ですが…
政府の感染症対策がぬるいと世論が批判していたことが嘘のようです。
確かに対症療法的な緊急的なコロナ対策を緩和するのは良いことだと思います。
しかし、それには平時の「早期発見早期対処」ができることが大前提であり、
感染症対策を止めることを意味しません。
新型コロナ対策で最も有効なのは「換気」であることは明らかなのに、
この猛暑とはいえ、冷房の適切な使用を呼びかけるのは違うでしょうよ。
クーラーを使うなとは言いませんが、適切な換気を合わせるべきです。
実際にこれまで減少していたコロナ患者数が上昇傾向にあります。
5月頃は風を通すだけで涼と感染症対策の一挙両得状態でしたが、
今は締め切ったエアコンの室内で長時間過ごすことにならざるを得ず、
それだけ感染リスクが高まってしまいます。
感染症対策として適切な「換気」を行うことは必要不可欠です。


次にウクライナ情勢ですが…
戦争が終わらないのは欧米諸国の対応の不一致が原因でしょう。
潮目が変わったのは、5月9日のロシアの戦勝記念日。
そこでロシアのプーチン大統領が勝利宣言までは行かないまでも、
威勢の良い発言が出ると思われましたが、
予想外に言い訳じみた弱気な発言がこの戦争の終着点を示すことになりました。
欧米諸国は確信したことでしょう。
このまま戦争を続ければウクライナが負けない所か勝ってしまうことに。

大国のロシアがウクライナに負けることになれば、国際秩序が乱れます。
例えばインドのようにロシアから武器を買っている国々にとって、
この戦争はロシアの兵器は欧米諸国の兵器に敵わないことを示すだけとなり、
自国の安全保障にも関わってくる問題です。
ライバル国がロシアではなく、アメリカから武器を買えるようになれば、
それだけで軍事的均衡が崩れてしまうわけです。
また、ロシアを追い込み過ぎると核兵器使用という暴挙に乗り出しかねないことから、
陸続きで間接的被害を受けかねないヨーロッパ諸国が
「追い詰めすぎるのは良くない」と態度を軟化させつつあります。
そこら辺がウクライナの軍事的支援が弱まっている理由でしょう。
「ロシアに勝たせたくはないが、ウクライナに快勝してもらっては困る」、
そういう政治的打算が特にヨーロッパ諸国で起こりつつあるように思えます。

問題の焦点はロシアがどこで手を止めるかから、
ウクライナがどれだけ反撃するのかに移りつつあることは、既に明らかです。
ウクライナはクリミア半島の奪還も目指しており、
欧米諸国のウクライナ侵略以前の状態や東部独立の譲歩とする考えとは、
一線を画すものとなっています。
そこら辺も軍事的支援が弱まっている理由だと言えましょう。

とはいえ、欧米諸国の軍事的支援なしにウクライナは勝つことができません。
逆にロシアが勝てない理由は、都市を破壊し尽くす攻撃をしているために、
現地での補給ができず、あくまで前線を伸ばしていることにしかならないために、
補給が追いつかないという最大の欠点があります。
略奪で一時の飢えを凌いだところで、都市機能が復活しない限り、
常に補給線に頭を悩ますことになってしまいます。
攻めることは考えられても、守ることを考えていないロシアの侵攻は破綻します。
それが分かっているからこそヨーロッパの軍事支援に結束が見られなくなり、
戦争だけが長引いてしまっているということです。

ウクライナ侵攻で台湾問題や日本が侵略されたことを想定する言説もありますが、
ウクライナのような武器供与という軍事的支援だけで防衛できるとは思えません。
台湾と日本は圧倒的に兵の数が足りないからです。
このまま戦争が長引いてしまえば、ウクライナも同じ状況に陥るかもしれません。
そういう危機感を持って、今一度、一致したウクライナ支援を行うことが必要でしょう。


次に、尼崎市のUSB紛失事件に見る情報セキュリティの鈍感さですが…
今、マイナポイントを大々的にアピールして、
マイナンバーカードを普及させようと必死になっていますけど…
このマイナンバーカードにおいても、二次委託・三次委託が頻繁に行われ、
情報が断片的であるとはいえ、中国系の企業に情報が洩れていることが明らかになっています。
大事な国民の情報を管理する政府でさえ、これですから、地方公共団体は尚更でしょう。
国会でもこの問題は追及されましたが、それで政府が何か対応をした記憶もなく、
今もセキュリティ責任者が曖昧なまま、情報流出が続いているんでしょうね…

一説によれば、マイナンバー以上の情報を持つ日本人の個人情報集合体が中国に存在するとか…
情報が不正確だから問題ないという意見もありますが、
別に情報は正しくなくたって、それっぽく見えればいいんですよ。
だって、「本人に修正させればいいだけ」ですから…
間違った情報であっても、過去の情報であればとてもありがたい。
釣りサイトで個人情報を本人に修正させれば、正規の情報謄本が完成でしょう。楽な仕事です。

もっと個人情報の流出に敏感にならないと日本はダメです。
もうPCだけでなく、スマホから幾らでも情報流出しているというのに、
こんな杜撰な処理を続けては、海外に個人情報が筒抜けとなり、
詐欺やら何やらで亡国のミサイル開発とかに利用されることになっちゃうんですよ…
右翼の人達は平和ボケ平和ボケ言ってますが、こっちの方がとんでもない平和ボケです。
今、日本政府がやることはマイナンバー普及のためにCMにお金をかけることではなく、
マイナンバーの情報管理の徹底さを国民にアピールすることです。
そのためにお金を使ってください。お願いします。


最後に、参議院選挙に関してですが、
これはもう前回の衆議院選挙で結果は出ているので、予想するまでもありません。
野党を育てる気持ちを失った国民が翻弄されて終わるだけで、
誰も得をしない選挙結果になるでしょう。
まぁ、変化を望まぬ現状維持で満足する輩が得する感じですかね…

とはいえ、選挙に行かないという選択肢がないことは、
先の香港やロシアを見ていれば分かることでしょう。
その「ツケ」を支払わされる瞬間は必ず来るわけです。
政権が暴走して後悔することがないよう、国民は監視の目を光らせておく必要があります。

しかし、自民党のCMは何なんでしょうね? ほめ殺してるのか?
「平和な日本」「豊かな暮らし」「人にやさしい社会」
どれも自民党がぶち壊そうとしているものばかりじゃないですか…
どの口がこんな嘘八百を並び立てて平気な顔してるのか。
それとも、自分達の政策と結果が噛み合ってないことに気付かないバカなのか?
核やそれに準ずる軍事的安全保障は二ヶ国間では成立しても、多国間では成立しない。
他の国に警戒されて終わるだけ。
そんなことよりも意地を張ってないで韓国との関係改善を急いだら?
自国だけで感知できない北のミサイル発射をどうやって迎撃すんだよ、アホか。
物価高騰の原因は戦争ではなく、経済のブロック化侵攻による貿易悪化です。
つまり、ウクライナ侵攻がなくとも、米中の経済摩擦で物価高騰は進んでいました。
そこにアメリカの利上げとゼロ金利続行に日本との金利格差に付け込まれてるだけ。
要は、当面は日本がゼロ金利を続けていくだろうという見通しが呼び込んでいるわけで、
実際に交代しないまでも日銀総裁の入れ替えを政府が検討したりと、
ゼロ金利政策の出口を模索し始めたと印象付けるだけでも違うのに、何もしない無能。
人にやさしい社会が侮辱罪の厳罰化なんてやるわけないだろ。
名誉棄損罪の過失罪程度の位置しかなかった侮辱罪を要件の厳密化をせずに行えば、
「侮辱されたもの勝ち」という侮辱罪ビジネスが蔓延るだけ。
他人に注意も何もできない、上辺だけ取り繕って口を噤む社会のどこがやさしいのか。

まぁ、一言で言えば、どの政策も論理的じゃないんですよ。
なんとなく現状維持で構わないと考えているから、何もしないで終わっている。
何が問題で、何が原因で、何を代えれば良いと考えていないからダメダメで終わる。
政治家が日本をどうしたいのか知りませんが、
実際にやってることは真逆なことばかりに見えます。

2022年03月21日

「悲しいけど、これ

戦争なのよね…」

ロシアは「特別軍事作戦」と名乗っているようですが、
ウクライナで無断で軍を進行させて攻撃している以上、戦争に外なりません。
パラリンピックの参加拒否や各種スポーツ大会からの排斥等が起こっていますが…
●ロシア料理店に相次ぐ中傷「落ち込んでいる場合ではない」
●本田圭佑がロシア選手への「制裁は間違っている」に賛否両論
意見は色々あるでしょうが、これがもう「戦争」である以上、仕方ないわけです。

ロシア国民に直接的な罪がないのは分かりますが、
それでもプーチン大統領を誕生させ、継続させている罪はあるわけで、
戦後70年以上経っても揶揄されるヒットラーを生んだドイツ、
軍部独裁でアジア侵略に乗り出した日本と、常に十字架を背負わされます。
例え私達がその時に生まれていなくても、これだけ言われるわけです。
いわんや、今ロシアで生きている人がウクライナの人々に恨まれないわけないでしょう。
これが戦争である以上、無関係ではいられないんです。
逆に言えば、それだけロシアは重大なことをしているということです。
そんな恨まれたくないなら、戦争なんて最初からやるなという話です。

●「取り調べは14時間以上も続いた」生放送で「戦争反対」女性スタッフに罰金刑
それが嫌ならば、彼女のように戦わなければいけないんです。
70年以上前に戦争への歩みを止められなかった日本人達にならないように、
今できることをする必要があるということなのでしょう。

そんな中で、とんでもないことを言う人も…
●核戦争の恐怖が迫っても世界はゼレンスキーを支持し続けることができるのだろうか
核論者はとんでもないことを言う。
自分が核を過信して恐れているから、逆に核の脅威を過大に捉え、すがりつく…
その論理だと、中国やロシアは勿論、北朝鮮にも従わなければならないじゃないですか。
「使ったもの勝ち」「脅したもの勝ち」の世界にしないためにも、
我々は核の脅威を乗り越える必要があります。
そのための核兵器禁止条約じゃないんですか。日本が文句付けて批准しない。
我々は核を恐れないという意思表示をすることが、核から人類を救うことに繋がるんです。

●首相、北方領土は「不法占拠」と明言
過去に酒飲んで「北方領土を武力で奪還しようと思わないのか?」と言って、
問題になった国会議員がいましたが…
結果的に、そこまで状況が悪化していると見ていいでしょう。
仮にロシアがポーランドから入ってくる帰国ウクライナ人を遮断するために、
ポーランドに攻撃を仕掛けた結果、NATO軍との全面戦争に突入した場合、
日本は不法占拠を解消するために、自衛隊を動かせるのかどうか検討する必要があるでしょう。
勿論、そんな最悪の事態になって欲しくはありませんが、
可能性はあるだけに、秘密裏に検討する必要はあると思います。
今のプーチン政権の姿勢からすれば、北方領土が返還されることはまずないですし、
あったとしてもロシア住民が住んでいる以上、武力で取られかねませんから、
もはや交渉による獲得は不可能と考えておいた方がいいでしょう…

あと日本を黙らせるだけなら、北朝鮮に核を撃ってもらえばいいわけですから、
日本に関してはロシアが自ら手を汚す必要性もないでしょう。
北朝鮮の核実験がさらに頻繁になる可能性もあるので、日本は本土落下の危険性を認識し、
ロシアがウクライナと戦争をしている限りは、臨戦態勢が必要になってくると考えます。
原発攻撃も然り。国内テロを含めて、当然の備えでしょう。


そんな混迷するウクライナ危機の今後ですが…
●「プーチン氏はウクライナ支配を決意」 CIA長官が米議会証言
ほぼ同意。
実際に原発攻撃で電源が途絶えたり、
病院や劇場を攻撃して民間人に被害が出るなど、戦争は悲惨な方向に向かっています。
成果が出ないことに焦れば、さらなる無差別攻撃に出てもおかしくありませんが、
核を使用するまでには行かないでしょう。
核を使えばアメリカが出ざるを得ませんからね…
結果的に言えば、ロシア軍の力を見せつけたかった所が
逆に大したことないとアメリカにバレてしまい、
余計にアメリカと戦争するわけにはいかないのが今のロシア軍の状況でしょう。
●ウクライナ侵略戦争を解決する5つのシナリオ
ロシアの歴史を考えれば、戦争中に内乱が起きるのが定番…
プーチン大統領が先にそれを察知して停戦に持ち込むか、
放置したまま突き進んでクーデターで失脚するのいずれかでしょう…
それまでウクライナは過激化する攻撃に耐えられるかどうかですね…

完全に仮定の話になりますが、これが中国だとそうはいかないんですよね…
中国は逆に外に敵がいるとまとまりますから…
内部分裂が表面化するまで待たなければならないのが大変な所。
ロシアには封じ込め経済制裁は有効ですが、中国にはあまり意味がないでしょう。


一方、ウクライナ危機を巡る日本の動きに関してです。

●日本「ウクライナ難民受け入れ」偽善に聞こえる訳
仮にロシアが勝利して、ウクライナに親露政権が誕生したとすれば、
出国した多くのウクライナ人が政治難民化する恐れがあります。
日本を含めた欧米諸国はどうやって彼らを受け入れるかが問題になってくるでしょう。
そうなってしまったら、速やかに難民認定しちゃっていいと思いますがね。
この先、台湾でも同じことが起こり得るだけに、
混迷の時代に自国民だけで立ち向かうことはできませんから、
民主主義を愛する国同士で助け合うことが必要だと考えます。

●「調整なしはあり得ぬ」ゼレンスキー演説巡る立憲・泉代表の主張
現時点では23日の夕方にセッティングされたようです。
党内からも「空気読め」的な声もあるものの、一理あります。
問題はゼレンスキー大統領が日本の国内事情をどれだけ把握しているかです。

絶対にありえない要求だとは思いますが、
万が一でも、「自衛隊のウクライナ出兵」を求められたり、
「間接支援のために北方領土奪還」を勧められたり、
「核兵器の所有」を勧められたりしても困ってしまいます。
それは日本の憲法に違反し、日本の安全保障に大いに関係してくるからです。
タブー視されてることを主張されても何も答えることはできず、
逆にウクライナへの精神的反発に繋がりかねません。
おそらく同情を引き出して戦略的に可能なギリギリの範囲を突きたい所でしょうから、
あくまで外交面の協力や戦後復興の範囲に留まると予測できますが、
それでも戦争中に時間のない中での演説ですから、何が起こるかは分かりません。

「日本の事情を察してくれているだろう」という思い込みは危険ということですね。

●100年以上ロシアに圧迫されてきたフィンランドが、「ウクライナ戦争」に思うこと
日本には早期降伏論や核抑止力に期待する核共有論が持ち上がっていますが…
その前にこの記事を読むことをおススメします。
降伏した結果として訪れるであろう事態が「精神的従属」。
日本もアメリカに政治的に従属している関係はありますが、その比ではないでしょう。
私は昔やっていたアニメの『レイズナー』を思い出しますね。焚書で思想統制しまくり。

逆に軍備強化すると、それはそれで相手国の警戒感を生んでしまうのが防衛の怖い所。
ドイツがNATOへの出費を増やすことを歴史的契機と評価しましたが、
それはそれで怖い所はあるんですよね…
現在のドイツとは勿論同一視することはできませんが、
二度の世界大戦の当事国であったことは否定できない歴史的事実なので…
ロシアはNATO拡大を脅威に感じてウクライナへ出兵し、
それを見たヨーロッパ諸国がロシアの脅威を再認識して防衛力を上げることは、
両者の軍拡競争を招くことは間違いなく、
広い目で見れば軍事的不安定要因になることは間違いありません。

それはアジアにも同じことが言え、中国が軍事力を強化しているからといって、
日本がそれに追随しようとすれば、中国だけでなく、他の国もそれに追随することになり、
却って軍拡競争が激化する恐れがあります。

いわんや核兵器をや。
日本が持てば、韓国も持とうとするでしょうし、
北朝鮮はそれ以上に完成度を上げようとするのは間違いありません。
その流れは東アジア以外の諸国からすれば、自衛の為であっても、
迷惑極まりない事態であることを日本は認識すべきです。


◆ニュースネタ 年金受給者への「臨時給付金5000円案」に隠された、政府の甘くて怖い罠
まぁ、一言で言えば、「選挙対策」なんでしょうけど、
これに対する批判があまりシャープでなく、考えなしのものが多いので説明しときます。
ともすれば、「働いでないのにお金を受け取るなんてナンセンス」的な
年金制度や医療保険制度を根幹から否定するような意見も見られるので、
そこは感情的にならずに頭を整理しておきましょう。

問題はそもそも、どうして今回「5000円を配る」必要性が出てきたか、です。
答えは簡単で、今年の4月から年金の支給額が下がるからです。
それにも関わらずウクライナ危機もあって物価は上昇が見込まれる、
高齢者の反発を恐れて、目先の5000円で票を買おうという発想です。

では、どうして物価が上がっているのに、年金が下がるのか、です。
かつては物価スライド方式で計算していましたが、
2006年にマクロ経済スライド方式に変更になり、
経済不況で長らく凍結されていたものが、安倍政権の末期に再開されたためです。
●Q.なぜマクロ経済スライドを行うのですか。
●特集「2021年4月から変わる 年金額の改定ルール見直しのポイント」

自分も正確に理解しているとは言い難いのですが、
物価スライド方式は出口(物価)に合せて年金を支給してきたのに対して、
マクロ経済スライド方式は入口(実質賃金)に合せて年金を支給するイメージです。
とはいえ、実質賃金という結果が出るのは少なくとも1年後ですから、
2~3年前のデータをもとに計算して年金支給額を決めるということです。
つまり、今回の年金支給額は最初の新型コロナ騒動の頃の実質賃金になるわけです。
ここ数年で最も悪い実質賃金で計算した年金支給額を受け取り、
ここ数年で最も物価が高い中で生活ししなければならないという最悪の事態になります。
その反発を抑えるために、5000円支給という案をぶちまけたのでしょう。

政府や財務省からしてみれば、現役世代が反発してくれた方が楽なわけですよ。
余計な金を出さずに、「老人は現役世代に遠慮して黙ってろ」と言えるわけですから。
そりゃ都合がいいです。
国民の反発があるから、支給額減っても文句言えないよね、と言い訳できるんですから。
ですから、これに反発する人達は実に政府想いの人達だなと思いますね。
自分なら再度凍結して支給額の減額を防ぎたい考えですが、
政府としては金持ちや企業年金受給者の分は減らしたいから、
5000円にケチりたかったんでしょう。
アホな国民の反発のおかげで1銭も払わずに済みそうで良かったね~

で、まぁ、今の現役世代が年金受給者になった時、
今の日本の人口減少と日本企業の低生産能力を考えれば、
さらに入口は狭くなることは確実で、
年金額も入口に応じた細々としたものになるのは目に見えています。
その時に「これだけで生活できるかよ、バカ野郎」と言ったところで手遅れです。
年金制度は破綻してるんですよ、既にもう。

だけど4月には国民年金が引き落とされるんだよな… やってられんわ。


◆ニュースネタ 重点措置、ルール変え解除 岸田首相、参院選意識 影差す「第7波」
静岡県に関して言えば、既にオミクロン株のBA2による第7波は始まってます。
なかなか感染者数が落ちないのはそのせい。
都市部を中心にBA2への入れ替えが進んでいる模様です。
おそらく1ヶ月も経たないうちに、再度、重点措置が発表されるでしょうね。
花見のために解除して、GWまでに再解除したいぐらいの考えでしょう。
そんな制御できるわけないのにねぇ…
しかし、BA2の正確な情報は本当に入ってこないなぁ…
どれぐらいの脅威なのかサッパリ掴めません。
そりゃオミクロン株よりも手ごわいのは確かでしょうけど。

外国ではデルタオミクロン株が登場したりと、
予想通り、オミクロン株が突撃隊役っぽくなっているようです。
感染しやすいオミクロン株に防御を破られて、
致死率の高い変異株にやられるという展開にならんといいなぁ…
そうなるとワクチンも本当の意味で無意味でしょうし…


◆ニュースネタ 「両替」がやりにくくなっている。対処するためのヒントとは?
多くの系列店舗やフランチャイズ経営店において、
nanacoやWAONのようなポイントカード一体型の電子マネーが導入されたことで、
現金を使う機会が一気に減ってはいるものの、
田舎の自動販売機やコインロッカー、GSのコイン掃除機等々、
小銭でしか使用できないものは幾らでも残っており、現金の必要性は消えません。

その一方でゆうちょ銀行が小銭預金の手数料を取り始めることになり、
将来的には多くの銀行がそれに追随することで、
小銭の処理ができなくなる可能性があります(今はできるようですが)。
お店としても余計な現金や両替を防ぐために、小銭お断りの店が出てくるかもしれません。

まだまだ必要なのに厄介者の小銭をどうするか、
それは今後、社会的に考えていかなければならない事態でしょう。

それと電子マネー系も店舗ごとにカード発行してますから、多すぎるのも…
残った少額の端数も問題になるでしょうし、利用者が亡くなった時とかどうするんかね?
多くは5万円未満のチャージ額になっていますが、されど4万円です。
電子マネーカード10枚がフルチャージなら50万円近くになるわけですから、
ちょっとした遺産になっちゃいますよね…
そこら辺、まだ法律的に曖昧なままですから、再考も必要でしょう。

2022年03月09日

『人道回廊』と言えば、聞こえはいいけれど…

これで「非戦闘員」は脱出するはずだから、後は破壊しても文句ないよね、ということ…
ウクライナ側が勝利するには、都市ゲリラ戦に持ち込み、
ロシア側にとって誰が敵か分からない状況を作る必要がありましたが、
その選択肢がこれでなくなるということを意味します。
ロシア側にとっては、攻撃対象の制限がなくなり、文字通り焼野原にできるので、
大規模侵攻で破壊しつくして終わらせるつもりなのでしょう…気分が悪いです…

これは事実上の最後通告であり、ウクライナ側は十分な検討を要します。
仮にウクライナ側が降伏したとしても、誰もロシアの戦争を認めませんし、
親露政権の正当性を認めることはないでしょう。
最後の決断になる可能性もあるだけに、ウクライナの人々の意思を見守りたいです。

もうNATOや他国の参戦がない限り、ロシアの勝利は確実になるでしょう。
問題はその後です。国際社会がロシアやウクライナ後継の親露政権にどう向き合うか。
ウクライナの戦争が終わり、形だけの親露政権が誕生したとしても、
西欧諸国に亡命したウクライナ人が祖国に戻るとは思えません。
このまま政治難民化する可能性が大です。
破壊しつくされたウクライナの再建をどうするのか、その担い手の不足をどうするのか、
このままではウクライナが人口的空白地帯になり、
新たなテロ組織の巣窟になる恐れがあります。

あとは諸外国としてはこのロシアの戦争を認めるわけにはいかないわけです。
認めてしまえば、言いがかりで他国を侵略できてしまうことになります。
完全なモラルハザードで、20世紀に構築された平和は音を立てて崩れ、
やりたい放題の侵略合戦に戻りかねません。
西欧諸国としてはロシアに原状回復=ウクライナの独立を求め続け、
対ロシア制裁は継続される可能性が高いと思われます。
そんな状況でロシアがウクライナの復興をやれるわけもなく、
戦争後の方が悲惨な状況に陥ってしまう可能性が高いです。
西欧諸国は親露ウクライナを認めず、ロシアはウクライナを面倒見る余裕がない、
後先考えずにやった戦争の帰結はとにかく悲惨です。
最終的には国連が仲介して民主的な選挙を行うことになるのでしょうが、
そうなると結果は見えているだけに、ロシアはまた攻撃するんでしすかね?
頭が痛いです。


◆ニュースネタ 北京パラリンピック参加拒否問題
●デーブ・スペクター氏 北京パラでロシア、ベラルーシ除外に「正しいというか、やらざるを得ない」
一番批判されたくない言葉は、「戦争してるのにスポーツやってる場合か?」でしょうよ。
その反発を弱めるためには戦争加害者の排除をすることで、
けじめを付けていると見せかけることです(当然見せかけでしかないけれども)。
それによって初めて他国の選手がスポーツをやる環境が整うわけです。当たり前です。
そんな簡単なことを二転三転して決められないのがおかしいでしょ。


◆ニュースネタ ウクライナ危機に対する日本の反応
●安全保障の岐路なのに、「遺憾」や「抗議」ばかりでは国家防衛は成り立たない
「だからどうするのさ?」てことを右翼は語らない。昔の左翼と一緒で文句言うだけ。
なんか勝手に騒いでる『核共有』たる謎概念を実行すれば、戦争を防げると言うのかね?
仮想敵国の中国・ロシア・北朝鮮の全てが核兵器を持っているのに? アホかね。
敵ミサイル基地を攻撃する能力を持つのに、どれだけの時間と費用がかかるのかね?
まずどこからミサイルが発射されるかを把握する諜報能力が日本にあるんですか?
いつもミサイルが発射されて着弾してから伝えてるだけじゃないですか。
その前に察知して敵基地を攻撃できるようなスピーディな情報把握と決定ができるの?
ミサイルが飛んできて、それを実際に撃ち落とすことができる確率はどれぐらいですか?
今の北朝鮮が実験している超高空や低軌道のミサイルじゃ無理でしょ。
一体、どれだけの軍事費と人的資源を投与すれば、安心できる軍事力を作れるんですか?

そんな夢想してるから「平和ボケ」って言われるんですよ。
日本が自前の核ミサイルを持ったとしても、他の国が持ってるなら意味ないでしょ。
ましてや核共有なんて誰が発射の決定権を持つかも分からないシステムで、
核保有国に対応できるわけないでしょ。アホですか。
責任の所在が分からない武器なんて武器じゃありません。

日本の選択肢としてはNATOのような集団安全保障体制の強化に出るしかなく、
それはアメリカの戦争をどれだけバックアップできるのかと、
アメリカ以外の同盟国をどう増やしていくか、
とりわけ韓国とどれだけ信頼関係を構築できるかにかかっているでしょ。
議論すべきはそっちでしょ。何を勘違いしているのか。


◆ニュースネタ 岸田政権「コロナ対策」大失敗…案の定「重点措置」延長、このまま第7波突入の恐れ
静岡県は完全に下げ止まり。
多少は減ってはいるものの、毎日1000人台で重点措置脱出とはなりません。
オミクロン亜種の感染例も増えており、このまま減っていくのかは分からない感じです。
亜種の方が感染・重症化しやすいなど色々と言われていますが、詳しいことは分からず…
ウクライナ危機の報道が大きすぎて、よく分かりません。
ひっそり感染が拡大していかないことを祈るばかりです。

そんな中でズルいことをする奴はいるわけで…
●【独自】アパホテルがコロナ宿泊療養者の食事代“中抜き”認める 苦情が相次ぎ行政指導も
諸経費を差し引くのを中抜きって言うんだわ。
金取るなら行政に協力するような顔をするなよ…
一部では療養者の食事が豪華すぎるという批判もあるようですが、
移動の不自由を強いている以上は、当然の配慮だと思われます。
食費が具体的にいくらがいいのかは分かりませんが、そこは惜しむべきではないでしょう。
かつてのインフルエンザのように「休む」ことを批判するようでは、
感染症との戦いは乗り切ることができませんよ…

2022年03月02日

ウクライナ危機

現時点(執筆時・閲覧時)で戦況や交渉がどうなっているのか分かりませんので、
ここでは一般論に終始することにします。

●ビートたけし、ウクライナ侵攻で起きているイタリアでの思わぬ影響明かした
最初に日本人にはあまり馴染みのないウクライナについて整理してみます。
ウクライナは旧ソヴィエト連邦の中でロシアに次ぐ国力を持った国です。
仮にロシアの定義をスラヴ人国家とするならば、世界史的に最初のスラヴ人国家はキエフ公国です。
つまり、ウクライナはスラヴ人の心の故郷で、歴史的にもロシアと密接な関係があります。
黒海沿岸の肥沃な土地で、上記記事にもあるように穀物生産力が高い国です。
軍事力は世界30位前後で、兵力はフランスと同程度、軍事費はメキシコと同程度であり、
東欧諸国の中ではトップクラスです。
ドイツやスウェーデンが兵器支援を申し出ていることから、
大国のロシアといえども簡単に勝てる相手ではありません。

●パパはウクライナ人、ママはロシア人の女性が語る“戦争”のリアル 「ケンカを煽り立たのは西側」
ここまでの戦いで言えることは、ウクライナが情報戦で勝利していることです。
ロシア兵に説教するウクライナ女性の姿やミサイル攻撃にあったマンションの映像など、
仮に激戦になっていたとしたら、そんなことしてる余裕もないわけですが、
そういった同情を買うような映像を流し、西側諸国の精神的支援を受ける形は巧妙です。
ロシア側の情報が閉鎖的なだけに、より一層にウクライナ側の情報が伝わりやすくなっています。
こういう言い方は不適切ですが、上手いこと「被害者ヅラ」していると言えます。
戦いが長期化すればするほどに、
ロシアは世論の弾圧に晒されることになり、情報戦で負けていくでしょう。

ロシアにとってウクライナは故郷であり、ウクライナにとってもロシアは兄弟のような存在です。
そもそも、どうしてロシアとウクライナの仲が悪化したのかは理解しかねています。
断片的に日本に伝わってくる情報を整理すると、両者の関係が悪化しだしたのは、
2005年のロシアからの天然ガス輸入の料金の値上がり要求です。
当時の報道も大きく、そういうニュースがあったことを明確に記憶しています。
おそらく親露政権から親欧政権に変わった影響なのでしょうが、
結果的に言えば、政権が変わる度にロシアが圧力を強化し続けたことが関係悪化の原因でしょう。

今回のロシア侵攻の最大の問題点は、ロシアの交渉相手がアメリカだったことです。
当たり前ですが、ロシアはウクライナと交渉すべきだったんです。
勿論、今の停戦交渉(ロシアからすれば降伏勧告ですが)のように、
双方の要求が過大すぎて終着点を見い出せなかったでしょうが、
それでもクリミアや東部のドネツク等をどうするかを決められるのはウクライナだけで、
あくまでウクライナと交渉するべきでした。
しかし、ロシアはウクライナをNATOに加盟させないようアメリカに要求するのみで、
アメリカとしては「そんなのウクライナの決めることでしょ」という話をされても困ります。
ウクライナと交渉していれば、少なくともクリミアの独立を認めさせることはでき、
東部州の独立化はならずとも自治州化はできたでしょうから、
交渉相手を間違えたとしか言いようがありません。
ウクライナとしては東部州の独立は国を割る行為で受け入れがたい行為ですが、
逆に言えば東部州との対立を抱えていることがNATO加入の最大の障壁ですから、
むしろ切り離した方がウクライナ西中部の安全を確保することに繋がります。
まぁ、それが分かっているからこそロシアは東部地域の独立を求めたのではなく、
キエフへ進軍して全面降伏を狙ったのでしょうが…

●ウクライナに思わぬ苦戦でプーチン大統領イライラ! 誤算続きで短期攻略のシナリオ崩壊
西側諸国がこれだけ強力な制裁を課してきたことも誤算の一つでしょう。
個人資産を含めた金融資産の凍結までは想定内でしょうが、
国際金融の枠から事実上締め出されることになるわけですからね。
プーチン大統領の『核発言』も、どちらかと言えば、士気が上がらない自軍への喝であり、
西側諸国の一致した対応を崩そうとする意図を持ったものでしょう。
現状、ロシアが核を一発でも使えば、核戦争で先に滅びるのはロシアですから、
同じ一発を使うなら、ウクライナよりもドイツやフランス、日本に落とした方が効果的です。
侵略後のことを考えれば、穀倉地帯のウクライナで核を使う意味はなく、
その間、侵略もできないわけですから、地上戦をこれだけ展開して核を使えるわけがありません。
使うとすれば第三国に対してですから、ドイツや日本の離反を目指した発言でしょう。

●《ウクライナ軍事侵攻》「頭の中が100年単位で古い」プーチンの“あまりに特殊な国家観”
分かりやすい解説ですねぇ…まぁ、そう言われると納得できます。
思い返してみますと、安倍政権時代の北方領土交渉でも、
北方四島の非軍事化を求めるだけでなく、米軍の存在にも言及していましたから、
予想通り、日本からアメリカを締め出す気が満々だったことが、
今回のウクライナ危機から分かります。
当時もこんな話に乗れるかと怒ったものですが、経済交流に留めて正解でしたね。
二島欲しさにもう一歩踏み出してたら、完全な売国奴でした。

●ドイツが劇的な政策転換 「プーチンの戦争」きっかけに
あまりにも横暴なロシアの姿勢に西欧諸国は警戒感を強めています。
日本と同様の第二次世界大戦の敗戦国であるドイツも、
中立的な立場から一歩踏み込んだ対応に乗り出したようです。
結果的にプーチンは眠れる獅子を目覚めさせてしまったということでしょうか。
西側諸国としては心強くもありますが、統一後は西欧の理性的役割も務めてきただけに、
ドイツがあまりに踏み込み過ぎると世界大戦の危険性もあるだけに、
どこまでNATOへの関与を強めていくかは注視する必要があります。

●米バイデン政権は本当に日本を守る?ウクライナ侵攻で浮上した大不安
いや、まぁ、北朝鮮ならともかくとして、中国とは直接対決を避けるでしょう。
在日米軍は対応するでしょうが、それ以上に本腰を入れて戦争をするとは思えません。
北方領土はもうロシアが軍事基地化を進めていますし、客観的にもう無理です。
安倍政権時代の日露の交渉でロシア側にも非軍事化の要求をすべきでしたが、
それをしてないのですから、もう無理です。
その時点で捨ててるんですよ、日本政府は。
それぐらい当時分かってたでしょ? 分かってて報道しなかったんでしょ、あんたら?

やはり自国は自国で防衛すべきという話も分かりますが、
それでは具体的にどの程度の軍事力を持つことを目指し、
そのために毎年どれだけの軍事費を使い、どれだけ人的リソースを使うのか、
日本国内からどれだけの兵隊を集めることができるのか、
そういう具体的な話をする右翼の人は誰もいません。
少なくとも、どれだけの軍事力を持てば安心するのか答えて欲しいです。
敵が対中国ならば、アメリカ以上に国家予算を投入し続けなければ追いつけません。
それはつまり、北朝鮮のような国家体制で専軍政治を行うということです。
それで国防ができると思っているのですか? あまりにも夢想家過ぎるでしょ。

むしろ今回のウクライナ危機で分かることは、
中途半端な軍は戦争の名目に使われかねないということです。
今回もウクライナ軍が市民を攻撃しているという大義名分で派兵を行いました。
満州事変でも日本は同じようなことを言って派兵しています。
自衛隊を超えて軍隊を持つことは、逆に戦争に利用されかねないことも考えるべきです。

このウクライナ危機におけるウクライナ人達のコメントを見て思うことは、
愛国心とは与えられるものではなく、抱くものだということです。
上から押し付けられてロシアのために戦えと言われるのが愛国心ではなく、
家族のため、友人のため、故郷のために戦うのが愛国心だということです。
右翼の方々には『愛国心』とは何なのか、今一度考えていただきたい。
宗教のように『愛国心』をお題目にするのではなく、
己の『愛国心』がどこから来ているのか、今一度考えて欲しいです。
自分から見ると右翼は議論が浅すぎるのよ…
ろくに考えずに結論だけを出そうとするから、議論がペラペラなのさ。

●核共有「議論回避すべきでない」 自民・福田総務会長
いきなり出てきましたが、『核共有』ってどういう概念なのでしょうか?
核兵器の使用が『共有』が何を指すのか正直分かりませんが、
保有することに意味があるとするならば、使用が処分行為にあたるので、
共有者が一人でも反対すれば核は使用できません。
それ兵器として意味あんの? 使用権限が誰にあるか分からない武器に意味あんのか?
それって単なる『核レンタル』じゃないの? 置物としてしか意味をなさない。

核保有に関しては、『核の傘』は大いなる幻想の産物でしかありません。
核がなかったからウクライナが攻められたのではなく、
核があるからロシアがウクライナを攻められたに過ぎません。
つまり、侵略国が核兵器を持っていれば、核の傘なんて無意味です。
防衛に寄与しているのではなく、攻撃に寄与しているだけです。
核があるからこそ横暴が働けているとも言えるわけです。
それじゃ日本は核を持って、どこかに侵略するのですか?
東アジア情勢を見れば、ロシア・中国・北朝鮮と核保有しているのだから、
核の傘なんて、事実上、存在してませんよ。

それよりも日本の場合は原発リスクでしょうよ。
核を使うまでもなく、国土の狭い日本で原発を攻撃されたら終わりでしょ?
原発の稼働を続けるのなら、そこを重点的に防衛すべきでしょうよ。
そんな親切にグーグルマップで表示してくれる対象を守らなくてどうすんのさ?


話をウクライナ危機に戻しまして、どうやらロシア軍は包囲戦をやるつもりのようで。
まぁ、第二次ウィーン包囲みたいにならないといいですけどね。
包囲してるつもりが西側に包囲されてるなんてことになりかねませんよ。

2022年02月25日

ロシアのウクライナ侵攻~戦後世界秩序の崩壊~

ロシアはギリギリ脅しに留めると思ってましたが…これはもう暴発ですね…
『内政不干渉』という第二次世界大戦後の平和秩序が崩れた瞬間です。
ロシアのやり方が国際的に通用してしまえば、もはや国家は存在しないも同然です。

●親ロ派2地域と貿易制限 対ロシア制裁、国債取引停止 G7と協調、効果は限定的か・政府
ロシアの行動は「結果にコミットしてるけど、プロセスが無茶苦茶」です。
帳尻合わせで外形だけを整えています。故に、NATOの対応を難しくしています。

表面的に見れば、ウクライナからの独立を目指すドネツクとルガンスクを支援するため、
ウクライナ国内の同胞のロシア人を守るために平和維持軍を派遣した、という名目です。
1995年頃に旧ユーゴスラヴィアのコソボで独立運動が活発になり、
それを弾圧していたミロシェビッチ政権を抑えるために、
1999年にNATOが軍事介入をしてユーゴスラヴィアを空爆した事実がありますが、
ロシアは完全にそのシナリオに乗っかった形でしょうね。
当時のロシアはミロシェビッチ政権を支持していたので「苦湯を飲まされた」形でしたが、
今回はコソボの例があるだけにNATO側が強気に出れないという背景もあります。

先に挙げた1999年のNATO軍のユーゴスラヴィア空爆と比較すれば、
国連安全保障理事会の議決を待たずして攻撃しているのは共通していますが、
前者はミロシェビッチ政権による民族浄化の悲惨な映像が国際的に拡散しており、
1992年のクロアチア独立紛争時の国連の苦い失敗もあったことから、
国際世論が軍事介入をするように煽り立てていましたが、
今回の場合はロシア以外にウクライナ軍の横暴を主張する報道はなく、
軍事介入の大義名分が十分には整っていません。
もっとも、個人的見解を述べれば、当時のコソボ独立のための空爆も、
明らかにプロセスを無視した過剰干渉であったとは思いますが、
同じユーゴスラビア連邦においてクロアチアでの苦い経験を考えれば、
当時のNATOが積極的に介入した心情も分からなくもありません。
ただ、このような形でロシアに真似られてしまうと不適切だったと評価する他にありません。


今回の大きな問題はドネツクとルガンスクの独立運動が2014年のクリミア併合に起因し、
ロシアが主導して行っているということです。
独立を目指す両地域がロシアを後ろ盾にしているのは間違いなく、
ロシアの支援なしでは経済も政治も立ちゆかないでしょう。
仮に両国が独立できたとしても、どういう立場になるかは分かりませんが、
ウクライナに戻れない以上、ロシアに従属せざるを得ないでしょう。
結果的には他国の独立運動を支援している形を取っていますが、
プロセス的には他国で扇動活動を行い、従属的な第三国を作り出そうとしています。

こうなってくると、世界の秩序が崩壊しかねません。
日本はまだ他人事に思っており、実際にその必要性さえもないでしょうが、
仮にロシアが北方領土を日本の領土だと認めたとしても、
そこにロシアの住民が実際に住んでいる以上、
彼らロシア住民に自主独立させるように促せば、
ウクライナと同じように軍を派遣して守ることができ、
ウクライナと同じように北海道や東京を空爆できることになってしまいます。

傍観している中国にも同じことが言えるわけです。
台湾が自主独立を宣言して欧米がそれを支持すれば、
中国は当然黙っているわけにはいかず、派兵の意思を見せるでしょうが、
そのことが米軍の台湾上陸を許してしまい、
中国本土を空爆することに繋がってしまいます。
他の多民族国家も同様です。
ロシア寄りのトルコさえも批判しているのは、国内のクルド人独立運動があるためで、
仮にどこかの国がクルド人保護の大義名分で国家承認しようものなら、
同じように攻撃されるリスクを背負ってしまうからです。

要は、大国が他国の独立運動を扇動・支援することで、
攻撃さえもできてしまうことになり、もはや国家の秩序は崩壊します。
民族単位ならまだしも、外国人街や個人単位まで迫害と独立を言い出したら、
もはや世界のどこにでも軍を派遣できるとなってしまいます。
仮にアイヌや沖縄、中華街が日本から独立すると言い出したら、どうなりますか?
他国がそれを承認して軍を派遣するとなったら、秩序も糞もありません。
独立を煽った対国家攻撃によって、内政不干渉の原則が完全に崩れてしまうわけです。
こうなると、互いに独立を煽って攻撃し合うことになり、
戦争への道が加速度的に進んでしまうことでしょう。
もう第二次世界大戦後の内政不干渉という国家モラルは完全に消え去りました。


●【速報】総理 ロシアへの追加制裁発表 金融機関の資産凍結、半導体の輸出規制など
まぁ、当然の対応ですかね…
前回のクリミア併合時のような弱腰姿勢では済まされません。
今後の展開次第では欧米諸国がロシアと断交する『新冷戦』になりかねず、
その時に日本はどういう対応に出るか考える必要があります。
少なくとも、北方領土問題があるからロシアに配慮する形はもう取れませんね。
クリミア併合以上の経済制裁を迫られるのは不可避でしょう。

●ロシア軍、チェルノブイリ原発を占拠 ウクライナ発表
これはもうウクライナの首都キエフ占領を視野に入れてるということでしょう…
ウクライナ東部での戦線だけなら正面衝突は避けられたでしょうが、
ここまで来るとNATOの存在意義にかかってくるのは間違いなく、
決断を迫られている段階に入ったと思います。


最後に最も懸念されるのはウクライナ住民の今後です。
この戦線がどこまで拡大するかは分からず、戦後体制も全く予想できませんが、
仮にロシアが理性的に撤退したとしても、東部ロシア系住民の裏切りは明らかで、
仮にウクライナが陥落して統一親露政権が誕生したとしても、
少数のロシア系住民による専制支配構造という歪な形になってしまい、
ロシア系住民とそれ以外の民族的対立が埋まることはありません。
要するに、ロシアはそこまで考えていない、
ウクライナ住民のことなど、どうでもいいということです。
これだけ対立を煽ってしまった以上、両者の対立は平和裏に終わっても解消はせずに、
後の対立を生むだけの要因になりかねません。

そう考えると、癪ではありますが、ロシアの独立承認要求を呑むしかありません。
時間を稼いでウクライナがNATOに加盟する他にもう選択肢はないでしょう。
まぁ、それをロシアが許すとは思えないので、やっぱり戦争になるんですかね…

2022年02月21日

嘘の代償

1月末にコロナ第7波が本格化して2週間以上経ちますが…
ピークは過ぎたものの、下げ止まりの兆候が見られ、ズルズルと感染が続いています。
当初の若者・中年層から高齢者や基礎疾患を持つ感染リスクの高い人に広がってしまい、
重症患者や死者の数は当初より増加してしまっています。

この第7波に関して言えば、どうして高齢者等に3回目の接種を優先しなかったのか?
ワクチンに「感染予防効果」がないと分かるや、「重症予防効果」と言葉を入替え、
そして重症化しにくいオミクロン株になるや「入院予防効果」と言葉を弄する。
人々がワクチンに期待しているのはそれなんですか?
感染予防効果を期待して受けるんじゃないの?
この第7波当初から重症化予防としてしか効果が期待できないと分かっているのだから、
重症化するおそれのある人達を優先するのは当たり前のことでしょう?
なんで足並みを揃えて一般の人まとめて3回目の接種をする必要があるのか?
今、重症化して死に至る人達は政府の無策に殺された人達ですよ…

●新型コロナ、ワクチンが進まない“元凶”「ブースター接種5つの大誤解」を医師が解説
2回目接種後に中和抗体量を測ることを自分は主張していましたが、
その時は中和抗体量と感染予防が関係しているわけではないと言っておきながら、
3回目の接種では中和抗体量が増えれば感染予防効果があると言う。
矛盾してるじゃん。

交差接種が行われるようになって、ようやくモデルナ製ワクチンの投入量が多いことが常識化しました。
ファイザー製を2回打っていた人達の中和抗体量が3回目モデルナで増えるのは予想通り。
1回の投入量が多いので、いわゆる「モデルナアーム」と呼ばれる副反応があるのも予想通り。
逆にモデルナ製を2回打っている人達がファイザー製のワクチンを打っても誤差程度の差しかない。
単純に「〇倍」計算しているから、元の中和抗体量が多いモデルナ製の数字が低くなるのは当然。
全くもって意味のない数字です。
そもそも政府は交差接種でも問題ないと言ってませんでしたか?
モデルナを回避しようとする国民の心理の方が正しいじゃありませんか。
どんな数字をもって交差接種に効果があると判断したのか。数字遊びしてんじゃねーんだわ。

コロナ感染当初、2020年春前にPCR検査を意味がないと言ってたのは誰でしたか?
日本政府と政府御用達の医者達でしょう? 今やPCR検査は世界的常識です。
日本人はファクターXがあるから大丈夫と言ったのは誰でしたか?
そんなものがあったら苦労はしませんし、ワクチン開発を主導できたはずです。
ワクチン7割打てば集団免疫ができると言ったのは誰でしたか?
そのワクチンが感染予防効果を十分に持たないのにできるわけないでしょ。
どうして間違っていると分かっていて嘘を吐き続けるのか?
新型コロナという初めての事態なので、誰にだって間違いはあります。
なのに、それを間違いと認めずに嘘を吐き続け、まともな対策を打てない。
もう呆れるほかありません。
国民の生命よりも自分の面子の方が大事という、とんでもない国ですよ、日本は。

●いまだに「空気感染を認めない」日本のコロナ政策の謎すぎる実態
その癖、マスク着用を勧めたり、換気を呼びかける不思議。
頭の中では空気感染すると分かっていて対策を立てているのに、
その前提となる空気感染は認めないという不思議。
こちらも面子の方が大事ということでしょうね。
論理構成もへったくれもない。
別に間違っててもいいから、論理的に説明してください。
日本人が説明下手なのは論理が一貫してないからです。


◆ニュースネタ 北京五輪開幕~そして閉幕
去年の東京五輪同様に今回のオリンピックも見てません。
よく去年散々IOCの横暴っぷりを見ていて応援できるなと思っちゃいますね。
アスリートファーストであるべきIOC自身がアスリート軽視で五輪を強行、
コロナの不安払しょくにも努めず(日本政府の努力不足もありましたが)、
今年も中国で彭帥事件の時も中国政府の広報官役を務めているようでは…
もはや古代ローマの奴隷剣闘士の戦いを見せられているようで辟易します。
自分は冷徹な人間な方だと思っていますが、そこまでサイコパスにはなれません。
選手による五輪が取り戻せない限り、もう五輪を見ることは一生ありませんね。

そんな自分でもニュースで見る程度には認識しているわけで、その中で気になったのは…
●【スピードスケート】高木菜那「大切なことを知る銀メダルに」
団体戦に関して言えば、半日で全競技を行う強行日程において、
選手を代えるか代えないかは難しい問題ですが、そういう判断をした結果というだけの話。
むしろ、気になったのは個人戦の時に転倒した時に、
アナウンサーが「また」転倒と「また」を付けたことですね…
気持ちを切り替えて試合に臨んでいるのに、それを引っ張るような形で見てるのはどうなのか。
三振した選手の次の打席に「また三振だ」と叫んでるようで、嘲笑にしか見えません。
終わった後に「またしても転倒してしまった」なら、分からなくもないのですが、
咄嗟に「また」と付けてしまうのは前日のミスを引っ張り過ぎにしか思えません。
はっきり言って情けないです。
絶叫アナウンスにとやかくは言いませんが、他人を傷つけかねない実況はやめていただきたい。
そんなもんは要らんのよ。見てれば分かることでしょ?

●銀のトルソワがトゥトベリゼ・コーチのハグを拒否
期間中に話題を呼んだのは女子フィギュアのワリエワ選手の禁止薬物問題でした。
バッハ会長はフリー後にワリエワ選手を叱責したコーチを冷たく感じたとのことでしたが、
こっちの方が異常な事態なんですけどね…
ロシアの上位3人とも同じコーチですし、互いのライバル心が異様に強いか、
コーチの意向に従わざるを得ない関係性が感じられます。
一部では4回転を連発する競技構成に薬物の使用を疑う声も聞かれ、
どうにもモヤモヤとしたものを感じてしまいますね…
まぁ、実際は薬漬けなんだろうけどね(苦笑)

結局、国単位の参加を認めないだけに留めたIOCの判断は意味なかったのであり、
個人の資格で出場できる個人競技はともかく、
団体競技のロシア参加はもはや認めることはできないでしょう。

もうオリンピックなんて止めて、純粋な競技大会をやりましょうよ…
あまりにも政治が介入し過ぎて、国家の威信のためだとか無茶苦茶になり過ぎてます。
もう全体主義の肯定にしかならないオリンピックは止めた方がいいですよ。
昔はマイナー競技を五輪でしか見られない時代もありましたが、
多チャンネル・動画配信の時代では、興味のある人は簡単に映像で見られますからね。
オリンピックの果たした役割はもはや終わりを告げており、弊害しか残っていません。


◆ニュースネタ 熊本「アサリ偽装問題」が報道よりずっと深刻な訳
スーパーで今まで「国内産」と表示されていたアサリが「中国産」に置き換わりましたね…
牛肉等の報道で、海外生まれでも日本での生育期間の方が長ければ「国産」になると知ってましたが、
まさか、そもそも『畜養』していなかったとは。
それも近年に始まったことではなく、長年『畜養』してなくても咎められなかったことに愕然とします。
前々から言われていることですが、食品表示法がいかにザル法なのかが分かるニュースです。

一部では安さを求める消費者がいるから仕方ないという声も聞こえますが、
それならそれで「中国産」と書いて安く売ればいいだけのことです。
「国内産」と書いて消費者を誤信させる罪の方が明らかに大きいでしょう。
実際、業務スーパー等で安い中国産の加工食品が大量に置かれていますが、
自分はそういうものは買わずに、できるだけ国内生産のものを買うように心がけてますし、
そこはもう消費者の選択の問題なので、安くなければ売れないというのは、
販売側の思い込み、エゴに過ぎないと言えます。

解決法は簡単で、購入者に産地・問屋の全ての情報を知らせればいいんですよ。
2024年から消費税のインボイス制度が始まりますから、
どういう経緯で商品が売買されたかはすぐに分かっちゃうわけです。
それを消費者に知らせた上で、最終的な消費税を支払ってもらう、そうすればいいだけのこと。
勿論、支払いとは別に消費税を支払う必要があるという消費者の手間になる制度ですが、
それが正当な食品表示に繋がるのであれば、抵抗感は下がるでしょう。
とはいえ、現状の制度はやはりザル制度ですし、そういう結果に結びつきそうもないので、
今の段階で徹底した食品表示と税額控除ができるように改正すべきだと考えます。


◆ニュースネタ 「170cm以下の男は人権ない」不適切発言のプロゲーマー、所属チームが契約解除
いや、まぁ、正直どうでもいいんですけど…
決めるのは契約者であり、不適切だと判断したのならそれまでの話。
擁護も批判もする必要は一切ありません。

この問題を考える上では3つの段階があり、
①発言が差別的要素を含む不適切なものであるか否か、
②契約解除というスポンサーの判断は適切か否か、
③それ以上の社会的制裁が必要であるか否か、です。

①ネット上では『人権』という言葉に反応して、
ガチャの『人権キャラ』感覚だったと擁護する声も見られますが、
その『人権キャラ』という言葉にも人によって幅があるので擁護はし切れません。
今でこそ「目玉キャラ」的な積極的な意味で気軽に使う人もいますが、
ソシャゲ当初は「最低限必要なキャラ」的な消極的な意味で、
そのキャラを持っていない人はゲームを進められないという意味でした。
今回の文脈でもどちらかと言えば後者、「必要最低限の要素」を意味するので、
不適切な発言であることは間違いありません。

百歩譲ってこの発言だけなら、自分の男性の好みを語っただけと言い訳もできますが、
『170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら、生きていってください』
とこの条件を一般化させてしまう発言をしているので、
個人の好みとは一蹴することができず、
一歩踏み超えてしまった発言だと言わざるを得ないでしょう。
まぁ、やりがちなんですけどね。
自分の意見を強めるために一般的意見のようにして強調すること。
こうなっちゃうので止めた方がいいですよ?
「個人の感想です」じゃ済まなくなっちゃうんですよ…ここがこの発言の真の決め手。

②この発言に対する影響力とスポンサーの処分が妥当であるか否かです。
とりわけ欧米では差別的発言に神経を尖らせており、
日本の某経営者のような差別的発言は許容されません。
近年では奴隷的な労働環境に対する批判も集まっており、より人権意識が高まっていると言えましょう。
今回の問題におけるスポンサーはレッドブル。オーストリア発祥の会社です。
日本ではこれぐらいの差別的発言が許されたとしても、
欧米では厳しい判断をされることは想像に難くありません。
日本人よりも企業に対して人権意識を求める欧米の会社が、今回の発言を見逃すことは不可能でしょう。
スポンサーの処分にしてもデメリットを付与したのではなく、
メリットをはく奪しただけですから、問題はないでしょう。

③は配信停止処分や民事訴訟に発展するか否かということです。
おそらく差別的発言は配信規約に引っかかる可能性があるので、
これだけ炎上してしまうと、配信停止の判断が出てくるかもしれません。
まぁ、それは配信プラットフォームの判断ですが、
仮にここまで話題になっていなかったら、そこまでの処分にはならないと予想されます。
民事訴訟に関しては具体的な被害者がいるわけではないので、考える必要もないでしょう。
侵害が希釈されるという言い方も不適切ですが、
差別的発言でも特定個人・特定集団・一般的集団と対象が広がるに連れて侵害程度は薄まりますから。
特定個人の精神をズタズタにする程の発言ではないので、侵害の程度は低いと判断されます。
またネット市警のごとく、個人情報を暴こうとすることは刑事事件であっても行き過ぎですので、
批判を超えた誹謗中傷等は行わないようにするのは当然でしょう。
最近は批判に対する揚げ足取り批判もよく見られますが、
やり過ぎはひんしゅくを買うだけですから止めておきましょう。

以上が今回の問題に対する考察です。
人によって、①に対して発言しているのか、②に対して発言しているのか、
③に対して発言しているのか違っているために、
議論がかみ合っていない感じがあるので、そこを整理して考えると良いと思われます。


◆ニュースネタ 『鬼滅の刃』入浴シーンが女性軽視と物議報道され炎上
くだらねぇ…
それ以前に、鬼化したとはいえ、妹に猿轡かませて箱に入れる設定の方が問題では?

自分は鬼滅を見てないし、問題のシーンも見ていないので、何とも言えませんが、
そもそも『鬼滅の刃』ってストーリーは王道だけど、描き方がアブノーマルと見てます。
だから一般向けの作品ではない印象。
それを一般の視線で語るから異常が異常と感じられなくなり、
どうでもいいことを異常と感じてしまうのではないでしょうか。
たぶん自分もストーリー的には好きなんだろうと思いますが、
TV1期の1話と12話だけ見ちゃったので、げんなりして止めました(苦笑)

実際、好きな系統の話でも微妙なズレによって作品を楽しめないことはよくあります。
自分の場合は東方シリーズはマッチしても、物語シリーズはマッチしなかった。
どちらも同じ日本的怪異物を描いているのに、作品の根底にあるものが違うから、
マッチするしないはどうしてもあります。
入浴シーンにそういう感覚を持ってしまう人はそれはそれで仕方ないでしょう。
マッチしなかったというだけのことです。

見たことないので知らんけど、鬼滅に男性キャラが水垢離するシーンとかないのかな?
そういのも男性蔑視になったりするんですかね。全くそうは思いませんけど。
それを言ったら、もうアニメキャラは基本的に美男美女集団ですから、
それ自体が美麗賛歌・細めスタイル賛歌の蔑視表現に外なりませんけど…
そういうのは許せるんですかね、不思議です。
ドラマもイケメン・美女は排斥した方がいいんじゃないですかね、知らんけど。


◆ニュースネタ 聖隷クリストファーが落選した本当の理由(データ編)
簡単にですが、過去の東海大会のデータを漁ってみました。
愛知県勢がセンバツ甲子園大会に出場できなかった年は、
1955年,1969年,1987年,1992年,2007年,2011年,2013年、そして2022年です。
なんと過去8回しかありません。
その前年秋の東海大会の結果を探してみたところ、
ほぼ愛知県勢はベスト4入りもできていない年です。
唯一、2011年(東海2枠)に愛工大名電が準決勝で負けていますが、
大垣日大に大敗していますから、今年のようなことは起こりませんでした。

逆に愛知県勢が準決勝止まりながらも出場した年は、
1952年,1956年,1958年,1961年,1962年,1970年,1979年,1980年,
1994年,1995年,1997年,1999年,2001年,2003年,2015年,2020年(未開催),2021年です。
17回は確実に選考で選ばれているわけですが、
逆に言えば74大会中で49回決勝進出してるのも凄いですよね…

そうなってくると、当然、選考の段階で愛知の名前があれば選ばれやすくなります。
それだけ愛知県勢は強豪揃いだったので、実力を反映したものではありますけどね。

要は何が言いたいかと言えば、強豪県や強豪校が選ばれやすいシステムだということです。
今回の理由として挙げられた「個人の実力云々」も明確なデータがあるわけでもないですし、
強豪校にいい選手が揃っていれば選ばれやすいということになってしまいます。
昔から不合理で、強豪県・強豪校が優位なシステムだったんですよ。
それを21世紀枠で修正しようとして、却って不合理な選考が続いているということです。

しかし、過去のデータを見ていたら、
1955年は静岡商と岐阜高校が出場しているようですが、
前年秋の大会では準優勝が津高校であり、
岐阜高校も津高校も静岡商業に2-0で負けています。
順当なら、津高校が選ばれている年ですけど、何かあったんですかね?
古すぎて記事も見当たらないので、ちょっと分かりませんけど…
未来から見れば、今年も同じようなことを言われる年になるんですかねぇ…

2022年01月31日

聖隷クリストファーが落選した本当の理由

いや、「地域性」でしょ。同一県から2校出すのを避けただけです。
それを色々と理由を付けて取り繕っているだけ。
自分を含めて、秋の大会結果を見て、
この結末を予想した東海地区の野球関係者は多かったと思います。

●センバツ“不可解選考”にネット炎上…東海大会準Vの聖隷クリストファーが落選し4強の大垣日大が選出

背景は21世紀枠導入以降、東海地区の選出枠が3から2に減らされたことにあります。
まぁ、確かに、当時の東海地区はセンバツ大会の成績も芳しくなく、
枠を減らされても仕方ないくらいに低迷していました。
しかし、枠が減らされた直後のセンバツ大会で愛工大名電が優勝し、
その後も常葉菊川など、東海地区の学校の上位進出が目立つようになり、
出場常連だった愛知よりも岐阜や静岡の野球レベルが上がり、
今回のように愛知が選出漏れすることも増えてきました。

その一方で、当初は枠減を納得させるために、配慮するとされたものが、
3つに増やされた21世紀枠でも中日本枠は消滅して統合されるなど、
時間が経つにつれて全く配慮されずにここまで至っています。
いわゆる「神宮枠」が創設されて20年経ちましたが、
そのうち東海地区は5回と最多の優勝で3枠を確保してきましたが、
近年はそう簡単にも行かず、2枠を争う展開が続いています
(2019年に久々に優勝して3枠得るも、コロナで中止)。
はっきり言って、今の東海地区の野球レベルからすれば、2枠は少な過ぎます。

この背景を理解した上で、東海地区の野球関係者の心理を考えてみます。
昔は愛知が強かったために、愛知2校+その他1校という図式が多かったんです。
そうなると残った1校を上手く回そうという心理が働くわけです。
逆に言えば実力があっても愛知の3校目は選ばれず、どうか配慮してくださいよ的な感じが…
2校なら決勝進出の2校と決められますが、
3校目は準決勝敗退のどちらかを選ぶわけですから、そういう心理が働きやすいわけです。
つまり、「愛知2校は仕方ないよね…」と思えても、
「静岡県2校なら譲ってくれよ」と思える土壌があるということです。
ひとえに愛知への遠慮から来ている「引け目」によるものでしょう。

今回の誰が具体的に決めたのか分かっていませんが、
実に東海地区らしい決め方であったことは間違いありません。
「愛知2校は許しても、静岡2校は許さない」その引け目が落選した本当の理由です。
勿論、これは静岡県だけでなく、岐阜県と三重県に置き換えても同じです。
それだけ東海地区における愛知の存在が大きすぎて、
選考にアンバランスが生じやすいということです。

つまり、解決方法は簡単で東海地区を1枠増やせばいいんです。
それをしてないから変な心理が生まれるんです。
勿論、愛知一強が長らく続いていたことが原因ではあるんですけどね…
もう21世紀枠も役目を終えていると思いますし、
実力に見合った出場枠に再整理し直すことが必要でしょう。
センバツが関西地区の学校だけで始まったという歴史的経緯もありますが、
近畿6校は明らかに多過ぎじゃないですかね?

もう明らかにおかしいんですよ。センバツの出場校枠は。
制度疲労を起こしています。
1県2校選出がセンバツの魅力であるなら、それも可能と明記すればいい。
しないから変な遠慮が生まれるんです。
たぶん、これは東京が別枠になっている関東以外、少なからずあるでしょう。
大都市に変な遠慮ありませんか? そこなんですよ、真の問題は。
「大都市の学校2校は仕方ない」「衛生県の2校独占は許せない」、
そういう日本人の都市に対する引け目の精神がアンフェアな選考を引き起こしてるんです。
もうそういうのは止めましょう。
はっきり言います。
高校野球の地域差はなくなっています。都市も地方も関係ありません。
もうそういう遠慮は一切なしの実力選考にしましょうよ。

2022年01月26日

無責任社会

なんかもう今年はうんざり感が強すぎてコメントする気も起きないというか…
まぁ、一言で言えば、物事の本質を考えていないから、
状況が変わっても対応することができずに四苦八苦しているようにしか…
誰もが場当たり的に生きているから、何も変わらない変えられない、
そんな無力感に苛まれることの方が多いです。
要は、やる気出ねぇなぁ(苦笑)


◆ニュースネタ コロナ感染拡大中
蔓延防止重点措置はどれぐらいの都道府県で出ているのか…
えーっと数えると34/47ですか…
これをアップ・閲覧される頃にはさらに増えてるのかもしれませんが…
外を歩いていても危機感あるのかないのかよく分かりません。
マスクしてない人も普通にいる一方、PCR検査には長蛇の列…
二極化が激し過ぎて、危機感煽った方がいいのか、安心感を強めた方がいいのかもよく分かりません。

●【独自】尾身会長「ステイホーム不要」を政府が軌道修正 分科会、医師会、知事会から批判続出〈dot.〉
要は、今まで対策がよく分からずに面として行うしかなかったため、
基本的に「禁止」「自粛」をお願いしていたものを、
ピンポイントで点に絞って対策を行おうという趣旨だったのだと思います。
もっとも、その「対策」もデルタ株までのものでしかないので、
オミクロン株がどういう感染経路・感染方法をしているのか分かっていないだけに、
その対策が正しいのか悪いのかはよく分かりません。
ただ、良くも悪くも尾身氏の予想通りに感染は拡大してしまい、
無症状の若者までPCR検査している暇がなくなってきていることは事実でしょう。

●経済界から“まん延防止”に疑問「日本遅れている」
そういうことは自家用車通勤ではなく、電車通勤とかの立場で言って貰えませんかね?
あなた達がそんな態度では、仮に社員が感染した際に隠しておこうと思うじゃないですか…
インフルエンザなのに出勤を要求するブラック企業と一緒でしょ?
欧米の対応策で感染が収まっているなら、日本の対応は遅れていると言えますけど…
悪い方を見習えと言われても、説得力がありません。
一方からこういう突き上げもあることで、尾身会長も日和ったのではと穿ってしまいます。

●「まん延防止」13都県で開始 小池知事は“三種の神器”対策を強調
どうして尾身会長が先の発言で批判されてしまうかと言えば、
それに従って面の対策を続ける地方公共団体が時代遅れの対応をしていると感じてしまうからです。
上の経済界の批判のようなものが、政府や学者ではなく現場の自治体に行ってしまうからです。
面ではなく点の対応でいいですよと言われても、具体的指示がなく、
自分達で実行するしかないものの、
かといって、点の対応が不十分で面的被害が出て感染が拡大してしまえば、批判をダイレクトに浴びてしまう。
自治体からすれば、「専門家がこうしろと言っているからやっている」と言い訳できた方が楽なんです。

しかし、自治体を含めて政府もオミクロン株対策として厳しくした封じ込め策を、
これだけ感染が蔓延してもやっているから、人的資源のリソースを尽きさせるんですよ。
局面がもう感染拡大期から蔓延期に入ったのだから、
濃厚接触者のような意味のない対応は止めて、対症療法で処理していくしかないでしょ。
水際対策措置や隔離措置が上手く機能しなかった責任を取らないからこうなる。
もう失敗したんだから、柔軟に次の手を打ちなさいよ。
隔離中心の感染症対策の方が枷になっていては本末転倒です。

しかし、実際にオミクロン株の脅威の度合いは正直よく分かりません。
●新型コロナを終わらせる簡単な方法
●「オミクロンは全く別物」…若者&疾患なしは「肺炎にならない」
上のようなインフルエンザ程度の楽観論もあれば…

●「新型コロナをインフルのように扱うな」 WHO専門家が警鐘
●オミクロン株が「弱毒」と侮れない理由
●オミクロン株で感染後、さらに感染力が強い亜種「ステルス・オミクロン株」に感染する例も 英紙が報道
変わらずの警戒が必要とする見方もあります。

例えとして相応しいかは分かりませんが、
風邪は窃盗犯のようなもので、コロナは強盗犯のようなものです。
こっそり盗むか、力づくで無理矢理に奪いつくすかの違い。
財産権を損なう意味ではどちらも脅威ですが、生命を脅かされるかと言えば断然後者でしょう。
とても同じ脅威として語ることはできません。

以前から心配しているのは、オミクロン株が何かの突破口になってしまわないか、です。
インフルエンザや肺炎、他のコロナ変異株への感染を誘発する恐れです。
小児麻疹のように、とても感染した方が大丈夫とは言えない事だけは確かでしょう。
やはり基本的な感染症対策は続けるべきだと考えます。


ワクチン接種に関しては、感染リスクの高い医療従事者を除けば、必要ないでしょう。
感染予防効果がないと分かると、重症化予防はあるといい、
2回で効かなければ3回目・4回目と打つワクチン政策は既に破綻してますよ。
『ワクチン』ってそもそも何ですか?
感染予防のために使うものじゃないの?
重症化予防に繋がる可能性があるといっても、それはもうワクチンの仕事ではありません。
だからもうそれはワクチンじゃないんです。そんな当たり前のことを誰も当たり前に言わない。

重症化予防に効果がある統計も一体どうやって出してるんですか?
感染者の状況から逆算しているだけだから、未感染者を計算できていません。
そこには健康意識の違い等の社会的要因も数多く存在するので、
単純に効果があるとも言い切れないように思えるのですが。

いずれにせよ、ワクチンによって感染を封じることはできないことぐらいは理解できたでしょうから、
ワクチンに頼らない感染症対策に切り替えるべき時に来ていると思います。
もう「効果ない」って言い切っちゃった方が楽ですよ。
みんな期待して対策怠るだけでしょ?
だからワクチン検査パッケージとかも最初から破綻してるのよ。
感染予防にはならないんだから、現時点で感染しているかどうかなんて誰が分かるのよ。
書類上のことで、「この人は大丈夫」と言えるわけがない。
嘘を嘘と信じ続けて、人を騙し続ける嘘をいつまで続けるのか?


●深田恭子、吉岡里帆もコロナ感染…それでも「マスクして」と言いづらいワケ
先日、和田アキ子氏が生放送中に咳が出たということで、
急遽、マスクを付けたことが話題になっていましたが、
和田氏の対応は素晴らしかったと思います。
見苦しいとかそういう問題ではない。
芸能人が自分の商品価値をどう維持するか考えれば、
マスクをして感染拡大しないよう努める勇気は素晴らしいことだと思います。

裏を返せば、芸能界がマスクをし辛い状況というのは、
その程度の商品価値としか見られていないということです。
「あなたがいなくても代わりがいるから」それが放送局の姿勢ということ。
和田アキ子氏のように代わりがいないと感じれば、マスクしても文句言いませんし、
逆に他の人がしていないということは、それだけ認められていないということ。
そういう時こそ事務所がはっきりと放送局や制作会社に感染症対策を求めるべきですが、
芸能事務所も所属タレントをその程度にしか思っていないということなのでしょう。
ただ、それだけのことですよね。奴隷的扱いを強いられているだけのことです。


●コロナ重点措置でマラソン大会中止ラッシュ 川内優輝選手が語る「政府への疑問」
去年の東京オリンピックの経緯を見ていても、まだ分からないんですか?
この国の人はスポーツを愛してなどいません。金になるから五輪をやっただけです。
だから自分達が責任を負わされるリスクのあるものを避けるのは当たり前の危機管理でしょう。
日本人の多くにとって、スポーツなど『余興』に過ぎないのですから。
まだ理解していないようなのではっきりと言ってみました。

誰もスポーツマンシップとかそんなことでスポーツイベントをやろうと思ってないのさ。
それだけのことでしょう?
選手の方だってスポーツをやる意義を考えてまでスポーツしてないでしょ。
それと一緒のことよ。どちらも何も考えてないから、ミスマッチが起こり続けてるのさ。
この国にとってスポーツはその程度の価値でしかないわけですよ、悲しいけど。


◆ニュースネタ 【速報】菅直人元首相「ヒトラー」投稿で維新が立憲に抗議文提出「人として許されない」
アホらし。どうでもいいだろ、そんなこと(苦笑)
松井知事が『ヘイトスピーチ』みたいな言い方をしていたようですが…
維新は弱小政党と自覚しているということでしょうか。
立憲民主党に代わる野党第一党を目指す気持ちを最初から持っていないということでしょうか。
ヘイトがヘイトであるのは、言われる側が反論できない弱い立場だからですよ。
数の暴力で封じられてしまうような弱い立場だから、勝手なことを言われては困るということです。

それを言論の府である国会・国政政党がそれぐらいの批判でガタガタ言うのも野暮でしょ。
嫌なら反論すればいいだけのことですよ。
老いてなお政治家の座にしがみ付き、ヒトラーを誕生させたヒンデンブルクのようだ、ってね。
それをみみっちくワーワー騒ぎ立てる烏合の衆では話になりません。
政治家なら言葉で語り合えよ。なんで政党同士で場外乱闘してんの。バカじゃねぇの?


◆ニュースネタ PC無断利用「マイニング」事件で男性に無罪判決 最高裁
個人的にはちょっと理解に苦しむと言うか…
現行法では確かにそうなのかもしれませんが、社会的にこれが許されてOKなのか?と。
まぁ、日常的にWebサイトを使って情報を盗み取ろうという試みはあるから、
この人だけの問題ではありませんけど、
そうやって勝手に情報を盗み見る行為を許していていいんですかね?
それを言っちゃうとスマホアプリなんかもそうなんですけど。
技術的には幾らでも情報を盗めちゃうことを禁止しなくていいのか。
明らかに個人情報の利用範囲が広がっている感じがするのは自分だけでしょうか?
あなたのパソコンとスマホもゾンビPC・ゾンビスマホ化されてるかもよ?

2022年01月13日

水際対策の失敗と蔓延防止の失敗

他人のミスはすぐに修正できても、自分のミスはなかなか修正できないものですね。
当時は「やり過ぎ」とも批判された空港の水際対策も、
『日米地位協定』という抜け穴による米軍関係者からの感染であっさり崩壊…
世界はオミクロン株感染でクリスマス休暇返上をよぎなくされていたものの、
日本は感染が広がっていなかったこともあって年末年始の帰省ラッシュを認めてしまい、
結果、年明けに全国一斉で感染者が増える『寄生ラッシュ』を引き起こしました。

米軍という抜け穴は水際対策時にも指摘されていましたし、
前回の沖縄感染も米軍の感染が先行していただけに十分予見できたはず。
年末年始の帰省も、1月頃から再感染が始まるという専門家の指摘を受けながら、
経済優先で何の対策も施さなかった結果、隔離政策に失敗してしまいました。

●いいのは愛想だけ、3度目ワクチンで「無能」さらけ出す岸田政権
答弁を聞いていても、YESなのかNOなのかよく分からない曖昧な言葉に終始し、
なーなーで済ませてしまう結果、両者に嫌われるという典型的なパターン。
まぁ、平時には向いていても緊急時には向いていない人ですね。
菅前総理を懐かしむ声さえ聞こえて来るほど。
もっとも、民意を完全無視して突き進むのもどうかと思いますが。
民意を聞いてるフリして何もしないのはもっとダメですが…


そもそもの話に戻りますが、本当にワクチンで事態を解決できるんですかね?
3回目を打ったイスラエルは既に4回目の話をしています。
コロナ対策を緩和したヨーロッパ諸国ではブレイクスルー感染が広がっている。
一方の自粛圧力が強かった日本は年末年始に緩むまでは感染を抑えられていました。

ワクチンのデータは医学的には正しくとも、社会学的には正しくない可能性があります。
なぜなら、ワクチン接種・未接種者において、健康に対する意識が違うからです。
健康意識が高くてワクチン接種をする人もいれば、
ワクチンを接種すれば感染症対策をしなくて済むと考えてする人もいる。
逆に未接種でもワクチンに頼らないよう感染症対策を徹底する人もいれば、
健康上の理由や時間的理由で感染症対策もワクチン接種もしない人もいる。
これに加えて持病の有無や年齢の問題もあるでしょう。
これらの複合的要因を無視してワクチン接種・未接種だけで分類するのは適当ではありません。

例えば健康食品の宣伝を考えてみましょう。
体験談を聞いていて分かるのは、その健康食品だけで健康になった人はいないということです。
多くは複合的要因です。医者が処方したお薬との併用、健康的な運動を併用した結果です。
真にその健康食品の効果を示すためには、複合的要因の排除、
薬や健康的な運動の有無を比較したデータが必要になります。
しかし、それをしてしまっては効果を証明できない過大広告になるだけなので、
業者からすれば「そう誤って認識されればいい」だけですから、
そんなデータは出さないし、出す必要もないわけです。
あるのはその健康食品だけでは効果が出ないという事実だけです。

つまり、マスク着用・会食や人込みの回避・空気の換気といった感染症対策や、
個々の健康意識や個々の健康状態といった複合的要因を排除できない以上、
ワクチンだけの効果で感染を抑えられているとは言えないわけです。
実際に経済優先で感染症対策を緩めたヨーロッパで感染が拡大したことは、
感染症対策の重要性を示す結果になっています。
結局、ワクチン頼みで経済優先ってのは必ず失敗するわけです。


●デルタ株より回復早い? オミクロン株“軽症”の実態 「発熱と倦怠感あるも5日目から」帰省で家庭内感染の患者語る
●新たな変異ウイルス「デルタクロン株」がキプロスで誕生か…専門家は実験室汚染の可能性も指摘
個人的には今後コロナウイルスがさらなる変異をするかどうかは五分五分と見ます。
ウイルスは最後に弱毒化して消えていく傾向にありますが、
オミクロン株がそうなる可能性もゼロではないと思われます。
とはいえ、デルタ株と混合しないとも言えないだけに、楽観視はできませんが、
2年以上続いたことを考えれば、そろそろ収束に向かってもおかしくはないです。

とはいえ、弱毒化の傾向が見られるとはいっても、油断できないことも事実。
感染が広がってしまえば、他の病気を併発して命に関わることになります。
現に静岡県で持病持ちの方が亡くなってしまいました。
油断は禁物であり、小児はしか等と同視することはできません。

●3回目接種 一般の人も間隔7カ月に
ここに来て『濃厚接触者』の問題が急浮上してきました。
これまでは水際対策重視であったために、厳しく濃厚接触者を指定してきましたが、
既に水際対策も蔓延防止も失敗している以上は、厳密にすることは非合理的です。
もう日本国民全員が『濃厚接触者』と認定されてもおかしくないんですから。
毎日のように患者と接している医療関係者なら尚更のことでしょう。
厳しく『濃厚接触者』を隔離する必要はもうありません。既に市中感染してるんですから。

年明けの報道で何回「市中感染はしていない」と聞いたことか。
誰も信じてはいないでしょ、そんなの。「市中感染」したんですよ、とっくに。
そういう所が行政の信用ならない所、偏見で物事を語っています。
感染者が一歩も外に出てないならともかく、そんな人はそういないでしょ?
どうして「市中感染はない」と言いきれたのか。そんな根拠はないわけですよ。

●オミクロン、未接種者には「危険」 WHO
どう考えても、2回目・3回目と接種する回数が増えるワクチンに問題あるでしょ…
発展途上国では1回目の注射をするための人員や接種者を集めることさえ大変なのに、
それを2回3回と繰り返せるわけないでしょ。
途上国でワクチン接種が広がらない最大の理由はそこです。
手間がかかりすぎるワクチンに問題があるんです。
それよりはワクチンの改善に努力するべきじゃないのかね? WHOは。
このままでは4回目・5回目・6回目と先進国がワクチンを買い漁るだけで、
いつまで経っても供給が安定しませんよ。
製薬会社にカモられてるだけでしょ、こんなの。
1回で済むワクチンの開発に全力を注ぐべきでは?


◆ニュースネタ 【経緯】ジョコビッチと全豪オープンを巡るいきさつ 疑惑は「誤報」
詳しいことは分かりませんが、日本も米軍にこれぐらいの覚悟で言ってれば…
オーストラリア政府の対応は日本のそれと比べて羨ましく感じるほどです。
「アメリカの気分を害するようなことは言わない」という日本政府の姿勢ですが、
契約社会のアメリカで気分一つで何かが変わることもないと思うんですが。
アメリカの国益に叶う行動なら協力してくれるだけです。
日本との友情で何かしてくれるわけではありません。
対北朝鮮では協力してくれても、中国が実際に攻めて来たら協力してくれると断言できるの?

閑話休題。話を戻しまして、定期的にPCR検査をすればいいだけのことでは?
ジョコビッチ選手が感染していないし、感染しなかったことを証明できれば、
大会に参加しても問題ないでしょうから、定期的にPCR検査すればいいことです。
1ヶ月前に感染したといっても、
自然抗体は1ヶ月程度でなくなる話もあるので、もうアウトでしょ…
科学的に感染していないことが証明できればOKなわけで、
それを担保するシステムに問題があるにせよ、その事実だけは変わらないでしょ。


◆ニュースネタ 立憲民主が自民批判メディアに1000万円提供?「ブーメラン」が繰り返される理由
これ書いた人の頭の中って、どうなってるんでしょうね…?
どうしてYoutubeチャンネルの「Choose Life Project」と「Dappi」が同列に語られるのか。
右翼系なら「虎ノ門ニュース」とかでしょ。
別にそれらが事実を報道しているなら、右だろうが左だろうが構わないと思いますが、
「Dappi」は単なる荒らし行為みたいなものでしょう?
およそメディアとも言えないような怪しげな荒らし集団と同列に批判する意味が分かりません。

勿論、中立を標榜していたメディアが政党の資金を受けていたとすれば、
中立と思っていた出演者に対する裏切り行為ですし、それはそれで問題ですが、
別に政党の在り方に対する問題にはなりません。
批判を無理矢理くっつけて政党の責任にする意味が分かりません。
どういう論理なの? そして責任追及した先に何があるの?
批判のための批判でしかないでしょ、これ。

そんな個人レベルの活動でお金がもらえるなら、
政権批判するからお金下さいってなりますよ(苦笑)
右翼系メディアも左翼系メディアも、現時点では自ら見に行く必要があるので、
その点は別に問題があるとは思っていません。
不快ならチャンネルブロックすりゃいいことですから。
とりあえず、選挙前によくみられる不快なネット広告だけは取り締まってください。
ブロックしてもブロックしても表示されますからね…
政治の左右に興味ない一般人からすれば、そっちの方が問題ですよ。


◆ニュースネタ 国民民主党と都民ファーストの会、合流へ 近く正式発表
いやさ、誰が支持するの? 誰もが『希望の党』の失敗を思い出すだけでしょ…
当時と比べても、小池都知事の政治的勢いもなく、国政復帰の意欲も足らない、
一方の国民民主党は野党第一党でもなく、政権を伺えるような数も足らない。
あらゆる面で希望の党よりもグレードダウンした形に、誰が期待感を持てるのか。

もし可能性があるとすれば、少人数を武器に政策のすり合わせを徹底し、
国民に魅力的な政策を提示できるかどうかでしょう。
前回は時間もまとまりも足らなかったことで、党の方向性が示せなかっただけに、
明確な政策を打ち出せれば、有権者受けする可能性はなくはないでしょう。

しかし、これで支持母体の連合はどうするんでしょうね?
今回も小池氏を看板に担ぐのは変わらないわけで、
最終的には第二自民党となって、自民党に吸収されるのを待つだけの存在でしょ。
そんな政党を応援するんですかね?
当然、小池氏が看板である以上、排除された側の立憲民主党が乗ると思えませんし、
誰からも支持されずに終わるのがオチのような気がします。


◆ニュースネタ 遺伝子操作したブタの心臓を移植 世界初、米の57歳男性に
『テセウスの船』を思い出します。
もうこれはセーフなのかアウトなのか、私にはよく分からないです。
人間の体に豚の心臓を移植しても変わらずに人間と言えるのか、
人間の脳をロボットに乗せ換えても人間と言えるのかどうか、やっぱり分からない。
最終的には自意識、自分が人間だと認識しているかどうかで決まるのでしょうが、
外見がロボットならやっぱりロボットと思いますし、
人間のからでも脳みそが寄生されてゾンビ化していたら、それは人間ではないですし。
やっぱりよく分からないです。

個人的にはそこまでして生きようとは思いませんが、
そこまでして生きることが浅ましいかとも思えませんし、よう分からんです。
アニメでもゲーム化した『IdolyPride』や、
前クールで放映していた『SelectionProject』でも、
トップアイドルの心臓を移植された女の子がアイドル目指すと同じネタやったけど、
勿論、生前の持ち主の趣向を引き継ぐ話もなくはないけれど、
そんな心臓入れ替えただけで歌が上手くなるのか?とも思わなくもなし。
人間てのは一体、「何」で決まるんでしょうね?
より一層、ゴッチャゴチャになってきた気がします。
もう全員ロボトミー手術受けちゃえよ的な話になるのかな、これ…


◆ニュースネタ マクドナルド、ハッシュポテトも一部店舗で一時販売休止 輸入遅延が原因も、数日で解消へ
●食材の道のり ポテト(マクドナルドHPより)
なるほど、マクドナルドのポテトは、
アメリカの農場で栽培したジャガイモを、アメリカの工場で加工して、
冷凍した状態で日本に出荷しているということですか。
つまり、我々が揚げたてと思い込んでいたポテトは、
再度油をくぐらせただけの冷凍食品だったということですか。
まぁ、そうなんだろうけどさ(笑) ファミレスもレンチンだし、冷凍食品も美味しいけどさ(笑)
少なくとも、マックのポテトに有難みを感じることはやっぱりないだろうなとは思います(苦笑)


◆ニュースネタ ゆうちょ銀、現金取引に手数料。17日から
硬貨を入れるだけで金取られるのか…
お店の人はどうするんですかね、小銭の準備とか大変だな。
将来は小銭・釣り銭お断りとか言われそう。
募金も硬貨だと困るので、札束でお願いしますと言われそう(苦笑)


◆ニュースネタ 「認識が甘かった…」33歳消防士長が副業『YouTubeでゲーム実況』で懲戒処分
こういう問題も出てくるでしょうね…
公務員の副業の禁止。確かに分かるんですが、そこまで厳しくするべきなのか否か。
規模的には副業となるまで収益が膨らんでいますが、
ゲーム実況配信という趣味の延長戦上のことまで取り締まるべきなのか?
選挙活動の禁止といい、日本の公務員はとても人間とは呼べません。ロボットです。

本業に影響を与えないのであれば、副業の一部解禁も必要でしょう。
もっとも、本業で得た知識を使って商売にすることは許されませんが。
今回の件では消防士であることが、ゲーム実況で儲けに繋がったとは思えませんし、
そこまでとやかく言うことではないかなと考えます。


◆ニュースネタ 若者シフトの紅白に「聞こえるのに聞き取れない」シニア世代の違和感
Yotubeの配信を見るようになってから、紅白は見てないです。
配信年越しして終わりという感じですね… 興味もない。
自分も年を取ってきたからなのか、シニア世代の違和感も分かります。
特にボーカロイドが一般化して以降、曲の作り方が根本的に変化し、
息継ぎや音程差といった人間に伴う制限さえも撤廃されてしまい、
そのことが今の曲の面白さに繋がってるとも言えますが、
一方で聴きなれない感、慌ただしい印象を与えている感は否めません。
もう少し「人間に優しい」歌であって欲しいと思います(苦笑)

2021年12月31日

今年1年を振り返って

今年は『変化』の年と聞いていたので、期待していましたが…
結果的には何も変わらない一年だったようにも思えます。
なんでしょうな… 世の中、理性よりも惰性で動いているな、と。
絶望しかないことを感じることが多い一年だったように思います。
来年はせめて惰性で生きている人を横から蹴飛ばせるような生き方をしたいです(笑)


◆ニュースネタ 全国で新たに510人の感染確認 前週比で大阪3倍、東京は2倍
●1秒に2人が陽性、仏保健相「めまいがする」 欧州各国で感染最悪に
日本で感染が拡大しないのが驚きでもありましたが…
少しずつ増えてきています。
事実上、政府が止めなかったことで「帰省(規制)が解禁」され、
年明けには都市部だけでなく、全国にオミクロン株による感染が伝播するでしょう。

さて、オミクロン株による重症者が少ないという情報ですが、
ウイルス自体が弱毒化している可能性はあるものの、
感染が拡大して肺炎でも命にかかわるような基礎疾患を持っている人に感染すれば、
弱毒化していたとしても死亡リスクは高まるわけですから、それで良しとはできません。
とはいえ、ここまで広がってしまった以上、水際対策は限界があることは明らかで、
早期発見早期治療に全力を注ぐべきでしょう。
まさに局面が変わり、日本もオミクロン株との戦闘に突入した感じですね…


◆ニュースネタ 中国、橋本会長らを「歓迎」 対日批判は抑制 北京五輪
ここに来て、中国国内でも感染が広がり始め、政治的理由以外でも開催が危ぶまれています。
●NHL、北京五輪への不参加を発表 北米アイスホッケー
上記のように、オミクロン株による選手不参加も出てくるでしょうね…

それはさておき、日本の対応ですが、消極的であったと言わざるを得ません。
結局、中国に対して何ら要求することがないから、政治的ボイコットはできない。
とはいえ、アメリカや同盟国の手前、中国と仲良くするわけにもいかず、
消極的な対応に終始した感じでしょう。予想通りですけど。
日本は中国に対して何を要求するのか、そういう「政治」が見えてきません。
これでは外交にもならない。中国とどう付き合うのかサッパリ分かりません。
スポーツに政治を持ち込むなと言いますが、
日本の場合は持ち込めてもいないわけですよ…


◆芸能ネタ 松田聖子、神田正輝が沙也加さんと最後のお別れ「親子3人の知られざる本当の関係」
良くも悪くも、葬式後に会見を行ったことで、報道がパタリと止みましたね。
これ以上の追及は道義的責任を問われかねないとマスコミも思ったのでしょう。
結局、自殺だったのか、偶発的事故だったのか分からないままです。
●神田沙也加さん ホテルに書き置き 人生のさまざまな思いつづる
一部ではこういう報道もあり、何らかの「書き置き」はあったようで、
そこら辺が自殺を示唆する報道が多い理由でしょうか。
でも逆にそれが「遺書」として認定されてないのも気になりますし、
仮にその「書き置き」が死亡当日に書かれたものでないならば、遺書とは言えないでしょうし、
内容的にも日記程度のものだとすると、遺書と認定されない可能性もあります。
まぁ、結果、よう分からんです。

声優として出演していた『Idoly Pride』では声優の差し替えを行わないことになり、
ゲーム内でも現実でも故人となった「伝説のアイドル」になりました。
個人的にはそういう感じで彼女の死を受け止めておこうと思います。


◆声優・成海瑠奈、芸能界引退 代表作『アイマス』三峰結華役はキャスト変更へ
そして、逆にこちらは声優交代…
実際は不倫騒動(?)が原因でしょうねぇ…
シャニマスで既に収録した分は、不倫報道直後は延期になったものの、
今月頭には再発表していましたし、続投する気配もあったのですが…
理解を得られなかったのでしょうか。そのまま引退となるのは残念でなりません。

個人的には中の人の恋愛事情は全く気にならないです。
そういう理由で行けば、ベテラン声優のほとんどは結婚済みで子どもいる年齢ですから…
まぁ、だけど、アイマスやラブライブのような声優がアイドルとして活躍する場合は、
やっぱりキャラよりも本人を見てしまうんですかね?
私はリアルに熱心になれる方ではないので、正直分かりません。

とはいえ、アイマスなんて15年以上やっているわけでして、
初代765メンバーは勿論、デレマスのメンバーも普通に結婚してますから、
どこまでアイドル性を引っ張るんだろうという気もしますが…


◆分身キャラへの中傷、「現実の自分が傷ついた」 Vチューバーが提訴
この件について詳しく知っているわけではありませんが、
この企業系Vはにじさんじのあの人ですよね?
にじさんじは当然この裁判を知っているんですよね? 知らない方が大問題ですけど。

まだ契約を打ち切った話は聞いていないので、所属しているなら当然知っているのでしょうが、
そもそも話がこじれたのは仲介に立ったにじさんじの裁定に問題があった記憶が…
伝達に失敗して話がこじれて、もう一方のライバーさんが辞めたんじゃなかったっけ。

その後、このライバーさんが配信を長く休んでいたことは事実で、
その間も本人は勿論のこと、にじさんじも説明は全くしてなかっただけに、
いきなり誹謗中傷だと言って裁判するのは何か違うように思えてなりません。
本人にそういう話をさせるのは酷だし、にじさんじがしっかり説明すべきだったのでは?
まぁ、どちらかと言えば、会社が主導してやるという環境ではなく、
自営業者のライバーさんを支援する程度の環境にしか見えないので、
こういうトラブル処理も本人任せの所が大きいのでしょうが、
看板を与えている以上は、ある程度の責任は持ってもらいたいようにも思います。

個人的には訴えるべきは、会社側の不法行為のような気がしますけど、
それがどうして誹謗中傷の裁判になるのか分かりませんが、どういう判断が出ますかね。
個人的な見解では、本人の人格に関わるもの、
今回の後輩イジメがあっただのないだのは認定される可能性は高いと思いますが、
本人の人格に関わらないもの、キャラクターや配信内容は認定されない可能性が高いと思います。

誹謗中傷はいかんと思いますが、批判狩りをしていると、
自分を好いてくれる人もいなくなるだけなので、やり過ぎない方がいいかと。
大多数の人に嫌われるよりも、少数の人でも好かれる方が配信者としては楽しいでしょ?

2021年12月20日

神田沙也加さんが死去

個人的には人の生き死ににあれこれ触れる趣味はないのですが…
あまりに唐突だったので、心を整理するためにも触れておくことにします。

中年以上なら『松田聖子と神田正輝の娘』と認識され、
若い世代には『アナと雪の女王』の声優・歌手として認識され、
オタクには『声優』として認識されている神田沙也加さんが転落死するという
悲報が12月19日の朝に駆け巡りました。

自分としてはオタクの認識である『声優』の印象が強く、
ソシャゲの『IDOLY PRIDE』でも長瀬麻奈役を務めていて、
やはり歌声は他の声優と一線を画す上手さで、すごいなと感じていました。
実はその長瀬麻奈という役所は「故人」であり、
トップアイドルを決めるライブ当日に事故に遭って帰らぬ人となる設定でした。
あまりにあまりのことで言葉にもなりませんが、
「故人の長瀬麻奈の声優をやっていた神田沙也加さんが故人になる」という、
もう頭がバグってしまうような悲しみに混乱してしまいそうです…

あまりに唐突なことで「自殺説」も流れていますが…
●神田沙也加さん死去報道で「SNS拡散しないで」と専門家
一体、誰が「自殺」だと言ったのさ?
お前らが勝手に決めつけているだけでしょ。確定してから言いなさいよ。
記事を見る度に「命の~ダイヤル」とか載せて自殺と決めつけるような報道は、
ものすごく不愉快になります。
あまりにもこの規制は行き過ぎではありませんかね?

●神田沙也加さん 周囲に不安な思い明かしていた「喉の手術をしなきゃいけないかも 歌えなくなったら…」
商売道具ですから、それで思い悩むことはあるでしょうが、
自殺の動機としては一般的に弱すぎます。
●神田沙也加さん転落死 ホテルの窓は「コロナの影響」で開けられるようになっていた
どういう服装で転落死していたかにもよりますが、事故の可能性も考えられます。
芸能人のように人前に出る仕事において、遺書なしの自殺は考えづらいです。
なぜなら、心のどこかに承認欲求というか、
気を引きたい・分かって欲しいという思いがあるからです。
芸術家気質が強いと衝動的な自殺も考えられますが、
それは行き詰った時に起こりやすく、舞台公演中のホテルとは考えづらいです。
舞台でトラブルがあった様子も報告されておらず、直接的な動機が見当たりません。

アイドルと俳優という両親を持つにしてはTVでの露出は少ないものの、
アナ雪をきっかけに舞台女優として声優として活路を見出しており、
両親とは違う道を立派に歩いていただけに、関係者の混乱もひとしおでしょう…
勿論、他人の内面なんて分からないので、深い悩みがあったのかもしれませんが、
客観的にはそう思えるだけの具体的要素もないので、
現時点では「事故死」という見解でいます。

そうであるならば、あまりの悲劇に言葉もなく、
心の無念さを察し、とても「ご冥福をお祈り申し上げます」なんて言えませんが、
彼女の残した作品を心に留め、
長瀬麻奈同様に永遠のヒロインとして認識しておこうと思います。
●【MV】song for you / 長瀬麻奈(CV:神田沙也加)
アイプラの曲では他に長瀬琴乃verがありますが、やっぱりブッチギリで上手い。


◆ニュースネタ 彭帥「非常に重要なこと」性的暴行を否定 張氏との不倫の真否は触れず
いや~、否定するなら不倫そのものにしておかないと…
とても純粋な恋愛感情で付き合っていたとは思えず、痴情の縺れには感じられません。
そうなると、いわゆる『枕営業』的な権力者に媚びを売りに行ったとしか…
本人が自ら行ったのか、中国のテニス協会の要請なのか分かりませんが、
余計にブラックに感じられるのは私だけですかね?

さっさと公開の記者会見を開いて、無事をアピールした方が楽だと思うんですが…
彼女を人道的に庇っているとすれば、熱烈な共産党支持者の暴走ぐらいですが、
そういう安全性の確保であるとするアピールもない。
なんてこんな中途半端な対応で終わらせるのか、よう分からんです。
考えられるのは既に最悪のケースに至っている場合ですが…


◆ニュースネタ 制度設計が全く見えない政府の10万円給付金政策
どういう制度設計になっているのかサッパリ分かりません。
柔軟に変更した先が「決定事項」なら分かりますが、実際は何も決まっていない。
それを柔軟とは言わない。
そこからどう転ぶかも分からない暫定場所を柔軟な変更とは言わない。

●首相、給付でクーポン活用も尊重 10万円、所得制限撤廃容認
↑クーポンもあり
●所得制限の撤廃容認 18歳以下の10万円給付 山際経財相
↑自治体独自の政策をミックスしても構わない

この2つは全然違う意味を持つわけで、
最初自分は『クーポン』が全国共通の商品券のようなものだと思っていました。
でも、この議論からすると、各自治体が発行する地域商品券みたいなものなんですかね?
そうなってくると、高齢化率が高い自治体は『クーポン』を発行すること自体が負担となりますし、
『クーポン』を発行できる自治体でも利用店舗が少なければ意味をなしません。
つまり、後者の山際経済担当大臣の拡大した解釈からすれば、
この政策は①「5万円の定額給付」と②「5万円の自治体裁量給付」となり、
全く別の2つの政策が同時に行われることになっちゃうわけです。
『クーポン』は利用者・利用店舗が増えれば増える程に効率が良くなるわけで、
そもそもの所得制限や子育て世帯に限定する意味自体がなくなってしまいます。

もし、このまま自治体によって対応が変わるようになれば、
2回目の給付の当初の予定が3・4月頃ということで、引っ越しシーズンになります。
仮に引っ越した後に、残りの5万円が地域限定クーポンとして支給される予定ならば、
わざわざ引っ越した場所に戻って、クーポンを使わなければならないということですか?
そりゃもう無茶苦茶でしょう。
『クーポン』像が政府内でも一致しておらず、これでは混乱を来すだけです。

この混乱の原因は、『政策目的』が定まっていないからです。
元はと言えば、「コロナ禍の困窮支援」から始まったはずでしたが、
今では「5万円の子育て支援」と「5万円の経済振興券」に様変わりしています。
「コロナ禍支援、子育て支援、消費喚起」と欲張って3つの目的を達成しようとして、
どの目的も達成できなくなってしまっています。
だから最初に『政策目的』を決める必要があるんですよ。ブレブレになるから。

もうここまで追い込まれてしまうと、政策を2つに分ける必要があります。
1つは子育て支援としての10万円の一括定額給付と、
もう1つは制限一切なしの地域振興券5万円分の財政支援です。
後者はもう財政支援だけを行い、自治体に任せればいいんですよ。
小規模な自治体で地域振興券の発行が難しい場合は、都道府県が代理発行すればいいでしょ。
このまま国に任せていたら、何も決まりませんよ…
最初から2つの政策をミックスして制度設計をしたから失敗したわけで、
もう2つの政策に戻しちゃった方が分かりやすいと思います。


◆ニュースネタ 国交省、基幹統計を無断書き換え 建設受注を二重計上、法違反の恐れ
8年前かぁ…安倍政権になってGDPの計算方法を変えたと表明した頃ですね…
当然、朝日新聞としてもそこを視野に入れているからこそ、
敢えて基幹統計がGDPの算出に影響を与えることに言及しているのでしょうが…

はてはて、これは偶然ですかね?
タイトルを見た時には空発注でもやっていたのかと思いましたが、
どうやらそういう感じでもなく、私利私欲のためではない印象です。
そうなると目的はやはり「数字の見せかけをよくする」ことにあり、
GDPが増えるように計算方法を改めていた政府を忖度(そんたく)して、
統計に手心を加えていたという可能性が高そうです。

まぁ、なんつーか… ここは中国ですかね?(苦笑)
上を忖度、どころか恐怖で改ざんするのは共産主義政治のやり口ですが、
それと同じことが日本でも起こっていることにゾッとします。
正しい統計があるからこそ、資本家が安心してお金を投資できるわけで、
信頼性のない統計が横行しているようでは、
安心して商売などできるわけがありません。
常に相手が改ざんしているのではないかと疑う社会では、
スピーディな決済などできないからです。

資本主義の前提である正しい情報公開が担保されていないようでは、
日本は一人前の資本主義国とは言えないわけです。

●統計書き換え、沈静化図る 動機解明は先送り 岸田首相
やっぱりというか何と言いますか…
森友学園絡みの公文書書き換え裁判と一緒じゃないですか。
一番突っこまれたくない所はスルーという奴。
つまり、動機の方が重要なんですよ、この問題。それを自ら宣言してるだけ。

往々にして政治家の発言は逆に引っ繰り返したことが真実です。
特に岸田総理の場合は政治化らしい否定しない物言いが多いので、
「やる」と言っていないものは全て「やりません」ということ。
しっかりと考えようが何しようが、やらないものはやらないんですよ。


◆ニュースネタ 立民2議員の関係団体もコロナ助成金受領
個人的には『両立支援等助成金』は批判にあたらないように思えます。
なぜなら、こちらの制度は労働者の特別的な有給取得を助成するもので、
仮に労働者が年次有給休暇を積極的に使用していたとするならば、
コロナ禍で子どもの面倒を見たいと思っても、できなかった可能性があるので、
単純に否定することはできないように思えます。

要は『雇用調整助成金』は事業者が不採算を理由に人員整理しないための消極策で、
『両立支援等助成金』らは労働者が通常外の有給を取得するための積極策であり、
事業者を直接支援することと、労働者を間接支援することと目的が違うからです。
勿論、学童児童がいる労働者を雇っていることが条件であり、
いないのに申請していたら、明らかな法令違反で問題です。
でも、そういう事情でないのならば、別に何も批判されることではないような…

それで批判されてしまうようなら、今の賃上げ税制はどうなっているんでしょうか。
企業が賃金を上げられるなら上げるのが道理なわけで、
どうして賃上げできるような儲かっている企業に税制優遇する必要があるんですか?
個人的にはそちらの方がおかしな感じがしてしまいますが、
政策の発想的には似た系統のお話のように思えます。
こちらが許されるなら、あちらも許されるのでは?


◆ニュースネタ ワクチン接種証明アプリ、マイナンバーカードが必須 デジタル庁
政策を考える上で、それは全員に「必要不可欠なもの」か、
それとも優先的に配分する「恩恵的なもの」であるかを考える必要があります。
つまり、政府はワクチン接種証明書を「恩恵的なもの」と捉えており、
国民全員に必要なものではないと考えているということです。

…いやいやいや、逆だろ? 国民全員に必要なものなんじゃないの?
こんなの普及せずに失敗するのが目に見えてるじゃないですか。
全員チェックするべきものが、全員持てるようなものでないのなら、
誰がイベント等でチェックするというのか、できるわけないでしょ、こんなの。


◆ニュースネタ 異なるコロナワクチンの接種可能、WHOが暫定的な提言(※アストラゼネカ製)
ま~たアストラゼネカかよ…が本音。
知りたいのはファイザー製とモデルナ製との交差接種のデータであり、
アストラゼネカ製が絡んだデータじゃないんですよ…

ファイザー製とモデルナ製は新技術のmRNAワクチンであり、
アストラゼネカ製はウイルスベクターワクチン。
確か排除されないようにチンパンジーの細胞?に偽装してるんでしたっけ?
アストラゼネカ製は誤魔化して体内の免疫を通過するわけで、
1回通過したら2回目はないわけですから、
複数回接種しても無駄ですし、mRNAワクチンとの併用が可能なのは、
なんとなく想像できます。
問題はmRNAワクチン同士の交差接種で、そこを求めてるんじゃないんです。

では何でWHOがこういう報道をしたかと言えば、
世界的にアストラゼネカ製ワクチンに対する否定論が広がっているからでしょう。
いや、だから、そもそもアストラゼネカ製を2回打っても論理的に意味ないんだわ。
2回接種してもブレイクスルーしたというのは、1回の接種では乗り越えられていない証。
そりゃアストラゼネカ製ワクチンの否定論が広がるのも無理がありません。

そして巧妙にアストラゼネカ製を2回目以降も打てとは言っていません。
どこかで1回打つのは有効ですよとしか言っていません。
そういう所が詭弁であり、明らかなアストラゼネカ社の回し者としか思えない所以です。
そりゃイギリスの会社なのでオックスフォードが擁護するのは分かるんですけど、
それに便乗して誤った情報を流しかねないWHOの姿勢もいかがなものでしょうか?
そんなんだからワクチン全体が信用されなくなるのよ。


◆ニュースネタ 政治家の失言2021、日本中を騒然とさせた5つの発言とは
いやさ、川勝知事の発言を批判するなら、コシヒカリ発言の方にしておきなさいよ…
『ごてんばこしひかり』の宣伝にもなりますし、みんなニッコリですよ。
よりにもよって、女性蔑視(?)発言の方を取り上げるとは、頭大丈夫ですか?

元記事の静岡新聞の記事にも批判しましたが、
この筆者もまた意味不明な発言を理解できていません。
いや、誰一人理解できないよ。川勝本人も理解できていないんだから。
理解できない日本語がどうして女性蔑視発言になるのか?
お前は宇宙人が発した理解不能な言語を差別的発言と思えるほどコンプレックスあるのか?
理解不能な言語は理解不能でしかありません。

それとも、私の日本語能力が足りていないのかと思い、
「きれい」という日本語を調べてみることにしました。
① 色・形などが華やかな美しさをもっているさま
② 姿・顔かたちが整っていて美しいさま
大学入試試験は生来の美醜を問うものではないので、②ではありません。
①の意味する所は「身なり」です。
服装と教養に関係があると思っているからこそ面接とかやってるんでしょうし、
それが差別と言うならば、面接なんかなくせばいいじゃん。
俺も面接嫌いだし。

そもそも、何が言いたいのか未だに理解できなくはありますが、
言葉がかかっているのは「賢いことを言わないと」⇒「きれいに見えない」であり、
差別しているとしたら、「言葉遣いが悪い奴は綺麗ではない」となり、
それはもう「きれい」という言葉の考え方次第ではありますが、
普通に考えて、オジサンに理解できないようなJK語を話している人を、
「かわいい(嘲笑)」とは言っても、「きれい」とは表現しないのでは?

一体、何に引っかかっているのかよく分かりません。
理解不能な日本語を理解できたのなら、理解できるように説明してください。
「うっすらと読み取れる」って何だよ。
読み取れない奴をバカにしてんのかよ(笑) 知識差別だよ(苦笑)
論理性の欠片もないゴミ記事を書くんじゃない。
全体の意味が損なわれますよ?
ダイヤモンドオンラインは今後情報として一切信用しないことにします。


◆アニメの話 中国産ロボットアニメ『闘神機ジーズフレーム』
まだ最後まで見ていませんが… 面白くないねぇ(苦笑)
ストーリーが日本のロボットアニメのパクリ要素で作られていて、
それなりにまとめられるのだとうかと思っていましたが…
見るのがもう辛い…

日本の萌えアニメの下請けとして成長してきたこともあって、
女性キャラクターは上手く描けていますが、
男性キャラクターや背景がいまひとつ。
主要所以外は作り込まない微妙な手抜き感が伝わってきます。

それと最も感じるのは文化の違いですかね…
日本のアニメ等は常に『二律背反』を意識しており、
言っている内容と表情が違ったり、
主人公たちとそれ以外の人達の対比が違ったりと、
表現方法として常にギャップが用いられます。
けれど、この中国アニメは素直すぎるというか、そういう複雑性が表現されていません。
一言でいうと、「ペラペラ」。
どんなに良いストーリーをパクって集めた所で、
表現方法がペラペラの紙ではそりゃ面白くないわけです。

まぁ、これは日本人である自分から見てそう感じるわけで、
中国人の方はこれで面白いと思えるんですかね?
それなら単純な文化の違いのように思えますが、
表現方法が違うというのは致命的な評価差に繋がると言わざるを得ません。

逆に日本人が見習わないといけないのは「国際化」の潮流です。
主要キャラクターにインド系少女がおり、
ウイグル人の弾圧とか色々問題となっている中国でさえ、
人種を乗り越えた作品作りをしています。
日本だと白人が登場するくらいで、なかなか国際色豊かな作品が作れていません。
パッと思いつくのは冨野ガンダムぐらい(まぁ、上記アニメもそれを参考にしたんでしょうが)。

実写ドラマも含め、今後はもっと多様な人種が登場するアニメを作る必要があります。
それが多様性社会に対応した国際競争力のあるアニメ作りに繋がることでしょう。

2021年12月12日

衆議院選のバラマキから参議院選のバラマキへ

政治的に混乱を来している『10万円給付』の問題ですが…
発端は公明党の先の衆議院選公約として始まり、
今では自民党の参議院選挙対策であることが明らかになってしまいました。

●10万円の全額現金給付に政府が条件 立憲「クーポンを事実上強制」
この政策の目的が「子ども世帯への援助」であるならば、
クーポンの配布時期は3月末、遅くとも4月末までに行う必要があります。
なぜなら、子どもの入学・卒業という新しいライフステージは4月に始まり、
5月頭にはゴールデンウィーク、5月末には税金の支払いと出費がかさむからです。
それにも関わらず、「来年6月末までにクーポン給付を開始できない場合に限る」とするのは、
常識的に考えれば、あまりに遅すぎます。
逆に考えれば、7月に何かがあるからこそ、6月末までに配る必要性があるということでしょう。

答えを書きますと、来年の7月には参議院通常選挙があります。
つまり、2回の給付に分けた理由は、参議院選挙のためのバラマキです。
年内に一括支給してしまうと、来年7月には給付の記憶が薄まり、
参議院選挙対策にならないと思ったのでしょう。
だから、敢えて給付を2回に分け、クーポンという姑息な手段に出たのでしょう。

結局、この政策は困窮者支援でも、子育て支援でも何でもなく、
公明党が衆議院選挙のお礼として始め、
自民党が参議院選挙対策に改変した政策に過ぎないということです。
何の公的支援にもなりません。実に姑息な手段と言えましょう。

●自腹覚悟で“全額現金給付”…クーポンに広がる反発
そんな事情は関係ない地方自治体が反発するのも無理からぬことです。
これから水面下で選挙対策であると説得するのでしょうが…
ここまで反発が広がってしまえば、完全な逆効果でしょう。
おとなしく現金の一括支給に収めた方が丸く収まりますね…
まぁ、控え目に言って… アホでしょう。やっぱりアホだ。
合理性よりも自分達の都合ってことですね…


◆ニュースネタ 石原官房参与が辞任 雇調金受給で引責、岸田首相陳謝
当初から「選挙で落ちたのに何故だ?」という批判の声もありましたが、
致命的になったのが事務所が雇用調整助成金等を受け取っていたことでしょうね…

●【独自】石原伸晃事務所がコロナ助成金約60万円を受給 「確認の上で申請」と釈明するも専門家から疑問の声
政治家の事務所も対象になってるのには驚きしかありませんでしたが…
パーティー開けないだけで、そんなに苦しくなるものなのか(そうなんでしょうけど)
しかし、既に政党助成金等で政治家は公的支援をなされていて、
今問題になっている文書交通費等の手当ても充実していますから、
とても事務所がやっていけない程の苦境にあるとは思えないんですけどねぇ…
事務員を削らないと維持できない程に追い込まれていたならともかく、
国会議員の事務所がそこまで追い込まれていたとはとても思えません。
そりゃ制度の主旨に則っておらず、悪用していると言われても仕方ないでしょう。

今でも合法だったと言うならば、それを国会なり記者会見で説明すべきでしょう。
甘利氏と一緒でまたトンズラか。
そして参議院選挙か次回の衆議院選挙で何食わぬ顔で出てくるのかね?
他にも給付を受けた議員がいるなら、
その必要性をしっかりと国民に説明していただきたいです。
勿論、その際は文書交通費を含めて全ての明細を出し、
いかに事務所を維持するのに資金が足りなかったかを説明してくださいね。
その上での生活苦での受給なら、国民も大いに納得して更なる支援してくれるでしょう。

だって、それが自由主義社会ってものでしょ?
情報を公開して、信用を得て、資金を得るのが資本主義社会。
そういう所を秘密にするのはお前らが大嫌いな共産主義と一緒だよ?
むしろ、お前らが共産主義者なのよ。

●こんなにもおかしい、岸田首相のオミクロン対応
少なくとも、過剰な禁止措置がオミクロン株への過剰警戒に繋がった感は否めませんね…
かなりコロナに対する緩んでいましたから、
それぐらいでも良かったのかもしれませんが、
情報が少ない中で何の説明もなしに警戒措置を一気に高めるのはどうも…
それまでは緩和一直線だっただけに、余計に戸惑いを感じてしまいます。

当初の「2回目の接種から8ヶ月」という話も供給の問題っぽいですね…
それまでの報道では「6ヶ月」のものしかなかっただけに、
何で日本だけ「8ヶ月?」と思っていましたが…
宿泊施設の確保といい、あまりに場当たり的な対応過ぎます。
もう少し戦略性を持ってやって欲しいです。

そのオミクロン株ですが、正直よく分かりません。
南アフリカでは重症化割合が少ないと言われていますが、
南半球で季節が逆ですから、何とも言えない所です。
むしろ、日本としては同じ北半球のヨーロッパの動向の方が重要でしょう。
仮に弱毒化していたとしても、それが分かるのは感染が始まった後でしょうから、
マスク装着・換気の徹底・人込みを避けるというコロナ対策は、
引き続き行っていく必要があると思います。
弱毒化したとはいえ、弱っていれば肺炎やインフルエンザで人は死ぬんですから、
感染しても構わないということにはなりません。

これまで対策の中核を担っていたワクチンに関してですが…
●オミクロン株、ファイザーワクチン効果低下の恐れ 南アフリカの研究
●ファイザー製ワクチン、3回接種でオミクロン株にも「有効」
特に後者が何を言っているのかがサッパリ分かりません。
仮にこれから接種する人がいたとして、2回の接種では何故ダメなのか?
それが3回目でどうしてクリアされるのか、全然科学的ではありません。
3回打てばいいというなら、すぐに3回目打っちゃえばいいじゃないですか。
2回目の接種から1か月後でも十分でしょ? それとも3回立て続けに打つ?
それ、つまりワクチンとして機能してないんじゃないですか?
もう毎日ワクチン打てばいいじゃん。
ワクチンなしで禁断症状出るくらいに打ち続けりゃいいじゃん。
「何回打てばワクチンが効く」って、もう破綻してるんですよ、ソレ。

ワクチンで対策することには限界があります。
最初から分かっていたことだけど、誰もが目を瞑ってきただけ。
都合の悪い真実がそこにあるだけって話ですよ…

●岸田首相、ぼやける「聞く力」 目立つ、かわす答弁 代表質問
政策論争とは程遠く、岸田総理は官僚の定型文を読むだけ。
全く自分の言葉で語る姿勢を見せないので、見所が全くありません。
血の通わない定型文を見せられても、何の感慨も湧きませんよ…

新しい立憲民主党は批判ばかりをせずに、
提案型野党になると言っていますが、本当にできるんですかね?
こんな空々しい国会でそんなことできんの?
お前らが政策論争しようとしたって、政府は全く乗ってくれないのよ?
どうして、今まで野党は批判をする必要があったのか?
それは議論に乗ってこないから、怒らして本音を引き出すしかなかったんですよ。
官僚の書いた血の通わない定型文では総理の本音は見えてきません。
感情的になる場面はまるでないから、ただの祝詞を唱えているかのようでした。

まぁ、しかし、政府の姿勢で唯一分かったのは、
憲法改正には国民的議論が熟していると言っておきながら、
選択的夫婦別姓には国民的議論が足りないと言うことです。
いやー、一般的な感覚からすれば、逆ではないでしょうか?
お前らの見ている「国民」って誰なのさ?
右翼な政治家のお友達しか居ないの?

憲法改正をするなとは言いませんが、国会議員が憲法改正をするのは違うでしょ?
主権者は国民であり、憲法は為政者に政治を託すための約束事です。
どうして約束を守らなきゃいけない奴が改正するのよ?
それを作るのは約束する側の国民でしょ?
自動車運転者が道路交通法を押し付けられるのが嫌だからと言って、
道路は歩行者優先から自動車優先に改めて、
信号守らなかった歩行者を轢いても全然OKってルールに代えてもいいの?
どうしても憲法改正をしたいならば、国会議員を辞めて、
一国民として憲法草案をまとめなさいよ。
国会議員が改正をするのではなく、国民から改正案が上がってくるのを待ちなさい。
そうすることで、初めて国民的議論が尽くされたって言うんですよ。
国会議員の中でやること自体が間違いなんですよ…


◆ニュースネタ 松井大阪市長が維新議員30人と大宴会! スクープ発覚前に慌てて“火消し”の呆れた言い訳
「ほら貝」の話が本当だとすれば、まだ可愛げのある方ですが…
こっちは言い訳にならないでしょ…
こういう所が維新が『第二自民党』でしかない理由ですよ。
自民党に入れなかった奴らが集まったならず者集団と揶揄される理由ですよ…

地方自治体として自分達が作った約束さえ守らないのは何なの?
自分達は「特別」だと言いたいのでしょうか?
しかし、政治家は宴会が大好きだな。酒が入らないと政治の話もできないのか?
いい加減、そういうの辞めたら?
お前らが率先してデジタルマインドに富んだ会議を実践してみては?
どんだけアナログな原理で動いてるのよ…


◆ニュースネタ バイデン政権、北京五輪の「外交的ボイコット」を週内発表へ
その後、オーストラリアが続き、イギリスとカナダもボイコットを表明しました。
そうなると、「日本はどうする?」という議論になりますが、
対中国で同盟を組んでいるアメリカとオーストラリアが続く以上、
道義的にそれに日本が加わらない理由はないわけですがね…
問題は具体的に「日本が中国に何か要求をしているのか否か?」ということです。

要はこの問題の着地点です。
他の国なら「ウイグル族の人権問題」等の改善でしょう。
では、日本はこれまで具体的に人権問題を追及してきたのか否か?
他の国のように非難決議をしてきたのか、という話です。
つまり、他の国には「前段階」があるんです。

日本と中国を巡る問題は沢山あります。
尖閣諸島の問題や経済的結びつきの強い台湾や香港の問題、
貿易の問題や歴史問題等々。
それらの問題に対して具体的に中国に要求を突き付けてきたのか否か?
中国に遠慮して、なーなーで済ませてきたのではないか?
それが問われているわけです。

ボイコットという政治的手段に出る以上は、そこに政治的主張があるはずです。
日本にはそれがあるのか? 中国にそれを突き付ける勇気があるのか?
つまりはそこなんですよ…
政治的アクションをしてこなかった日本が中国にそれができるのか否か。
問われているのはそこです。

国内で言っていることと、海外首脳に言っていることと、
中国に対して言っていることは違うのではないか?
そういう疑念が消えません。
国内で言っていることを中国にも言っているのであれば、
日本の外交的ボイコットは当然です。
逆にそうならないということは、
国内で言っていることと中国に対して言っていることがまるで違うし、
それはアメリカやオーストラリアも気づいているのでしょう。
見透かされてるのは中国ではなく日本ですよ…

要は、普段から他社の文句ばかり言っている奴が、
いざその他者を目の前にして発言のチャンスがあるのに、黙っちゃうって奴。
ビビってないよ? 全然ビビってないよ?www

●五輪の政治化「断固反対」 IOC首脳会議で共同宣言
いやー… 最初に政治化させたのはお前だろ?
どうしてIOCには姿を見せておきながら、他では見せないのか?
考えれば分かるでしょう。政治利用されただけなんですよ。
問題を混迷させただけのIOCに今更「政治化」とか言われたくないです。

もうこんなオリンピック止めませんか?
そもそも、各国の首脳が出席すること自体がおかしいでしょ?
選手による選手のための競技大会を開いて欲しいです。
国の威信とか平和の祭典とかの建前は要らないのよ。競技大会をやりなさい。

2021年12月04日

言葉狩り

ネット民がやるならまだしも、最近は新聞社も普通にやりますからね…
いかに言論界が劣化しているのか、それを感じます。
最近の記事で気になるのは、「ネット上では、~」と意見を書くだけで、
記者の論理的展開がまるでないものが多すぎます。
そんな記事は必要ですかね?
そのネット上の意見もあくまで一部に過ぎないのに、まるで全体の意見のように書く。
その程度の記事ならば、新聞を捨ててツィッター見ていた方がマシですよ…
言論界が自ら言葉を捨て去るような愚行は止めて欲しいです。

●清原和博氏「新庄批判」の大きすぎる代償 「野球ファンを敵に回してしまった」
まぁ、わりどどうでもいい記事なんですけど… 論理がない一例。
ネット民の論理を一言で表せば「水を差すな」なんですが、
記事まで「水を差すな」的な物言いに意味があるのですか?
実際にプロ野球界では移動を始め、公式な場はスーツかユニフォームですし、
見た目に反して伝統を重視する清原氏がスーツ未着用を批判したとしても、
何ら驚くべきことではありません。
どうして清原氏の批判が的外れだと断じれるのか、論理的説明が必要でしょう。
「ネット民が言ってるから」では、まるで説得力がありません。

●女性の容姿と内面結びつけた発言 撤回して謝罪へ
いや~、ワタシ日本人デスガ、日本語ワカリマセンよ(苦笑)
これさ…書いている記者さえも意味が分かっていないでしょう?
>「みんなきれいです。
> めちゃくちゃ顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないとですね、なんとなく、もうきれいになる、きれいに見えないでしょ。
> ところが全部きれいに見える。」
発言した川勝氏も覚えていない不明瞭な内容ですから、他人が聞いて理解できるわけがありません。
この発言が何を表しているのか解説してくれないと、判断できません。
記者さん、この発言のどこに女性の内面が書かれているの? 説明してください。

自分が前後の会話を含めて考えるに、前説の冗談だったのでしょう。
「みんなきれい」と称しているのは、11倍の倍率を勝ち上がった8割の女子生徒を指し、
当然、大学入試は容姿で選んでいるわけではないので、『教養ある女性』という意味。
二行目は正反対のことを言っていますが、これは言い直しただけと推測され、
「めちゃくちゃ顔のきれいな子」は単純に容姿のいい子を指すので、
『容姿の良い子は教養ある言葉を使わないと綺麗に見えない』という趣旨でしょう。
より砕けて言えば、ギャルか大和撫子かの違いってことでしょう(笑)
三行目との繋がりもよく分かりませんが、
『男性的にはどっちでも構わない』という三段落ちの笑いを取りに行った部分に見えます。

中略の部分が話の本文な可能性を感じますが、
最後の部分も要約すると「若い女学生が来て、オジサン頑張っちゃったよ」的な話であり、
特に容姿云々で差別している感はありません。
これがアウトなら、オジサン・オバサンが関係なく使うような、
「若い子に当てられて、張り切っちゃったな~」的なギャグもアウトでしょう。
まぁ、言い方的にセクハラ要素も含みかねないので、際どさはありますが、
そこまで言葉を狩ってたら、窮屈になり過ぎませんかね?

ここまで発言を精査しても、なんとなく理解できそう程度の変な日本語なのに、
それを何ら解説することなく、論理展開することなく女性蔑視だと批判していたら、
新聞社の仕事は何なのか分からなくなります。
ちゃんと論理を持って説明してください。
ワクチンにしてもそう。3回目の接種がなぜ8カ月経過なのか、6カ月に短縮できるのか。
そもそも、2回目の接種後に時間を置かずに3回目を打てない理由は何なのか?
何の説明もありません。どういう論理でそうなっているのか説明をしなさいよ。
どうして海外でも例が少ない交差接種を認めてもいいのか? 論理を説明しなさい。
モデルナとファイザーでは接種しているワクチン量が違っているわけで、
その差がモデルナの方が持続期間が長いものの副反応が出やすい理由とされているのに、
どうしてそれを一律的に交差接種が認められるのか、その理由を論理的に説明して見なさい。

政治家も新聞社も何の説明をせずに結論だけ出すのは止めませんか?
あなた達は「言葉」を商売道具にしてるんですよ? 呆れます。


◆ニュースネタ「とにかく必要経費を早くまこう」泉田氏が「裏金要求」とする音声を公開
同じ自民党陣営同士で何をやってるんだろうという気がしますが…
正直、よく分からないです。
まだ何とも言えない感じはしますが、少なくとも言えることは、
この会話の流れで泉田氏が裏金を要求されたと感じるのも無理はないということです。
仮に星野県議がそういうつもりではなかったとしても、
泉田氏がそう思ってしまうのは仕方ないように思えます。

とすれば、やはり星野県議の方が潔白を証明すべきでしょう。
泉田氏が婉曲的に裏金じゃない方向に向けようとしているのに、
それを否定しちゃってるのは、どうにも罰が悪いですけどね…
どういうつもりでああいう言い方をしたのか。弁明を聞いてみたいです。


◆ニュースネタ 立民、結束に不安抱え船出 対共産、関係見直しへ 泉新代表、手腕は未知数
立憲民主党の代表選挙が盛り上がらなかったのは、
一番重要なテーマである「『連合』との距離感」が議論されなかったことでしょう。
誰が勝っても、「どうせ『連合』の顔色を伺うだけ」という虚無感が、
立憲の代表選挙を盛り上がらせなかった最大の要因でしょう。
例えば、初期の立憲の支持者には「脱原発」を魅力的に感じた人も多かったでしょうが、
支持母体の『連合』が難色を示すと、「脱原発」のトーンがどんどん下がってしまい、
今では具体的な数字目標を打ち出せなくまでになっています。
民主党時代からの『連合』の顔色伺いが一般有権者との感覚の乖離を生じ、
足を引っ張ってしまっています。
ましてや、今回の代表選においては一般有権者は関係ないだけに、
より『連合』に厳しく言えるわけもなく、代表選が盛り上がらないのも当たり前です。
先の衆議院選挙よりもトーンダウンせざるを得ない代表選挙に何の意味がありますか?

立憲民主党・泉代表が“絶対に使ってはいけない言葉”と岸田政権の「提出期限ギリギリの宿題」
異論がないこともありませんが、わりと客観的に評価できているので参照を。
この先の立憲民主党の課題は、『連合』からの圧力にどう立ち向かうかでしょう。
このまま『連合』に屈するのであれば、共産党との選挙協力は全面的に解消され、
国民民主党との合併に乗り出すことになりますが、
以前の民主党と同様に『連合』の性質そのままのバラバラ政党に戻るだけで、
再度の政権交代は不可能の万年野党が誕生するだけでしょう。
おそらく、それが分かっている人は合流を拒否して分裂しちゃうんじゃないですかね…
そうならないように、『連合』の圧力をいなし続け、
一般有権者に対しても魅力的な政策を打ち出せるかどうか…
…まぁ、個人的にはもう無理だろうと思っていますが…

上記の記事の維新の会に対する見解は基本的に同意です。
彼らの「改革志向」が評価されたとしても、
「大阪中心」という彼らのスタンスが変わらない限り、党勢拡大は不可能でしょう。
誰が大阪のために維新の会を支持するねんという話。
しばらくは地域政党ブームで作っては消え作っては消えで、
野党弱体化の時代が続いちゃうんじゃないですかね。
そんな地域政党ブームの中で若くて革新的な政治家が出てきてくれるといいんですが…


◆ニュースネタ ゼロからわかる新型コロナウイルスの変異株の大物「オミクロン」の正体
結論としては、「現状ではよく分からない」という所ですね(苦笑)
逆に言えば、ワクチンの重症化予防効果もどれだけ効いてるのかも分からない。
どういう論理で重症化予防効果はあると断言できているのか?
結果からの推測なんですかね? こちらも論理性が説明されないので分かりません。

何はともあれ、マスクをしっかりした上で、空気が滞留しないように換気を徹底すること、
寒いからと言って暖房締め切りにしないことが必要でしょう。

それに対する政府の反応は早かったものの…
●岸田首相も震えた…コロナ新変異株で「第6波」非常事態の深刻度
●【速報】岸田首相「全世界からの外国人の新規入国を停止」 あす30日午前0時から
批判を受けて、あっさり撤回。
●日本到着便が新規予約を再開 要請撤回受け
そして水際対策はボロボロに。
●「オミクロン株」対策で待機施設不足の恐れ…帰国者の一部、自宅待機に転換
張り切り過ぎて失敗した感が出てますね…

問題だったのは、待機施設の目途が立っていないのに、要請を撤回したことです。
空港付近の宿泊施設を確保し、待機ゾーンを用意しておけば、
必要最小限に抑えられますが、それができなければもう市中感染しちゃいます。
自宅待機の要請なんて結局はその個人次第じゃないですか。守らなかったら終わりよ?
予め停止要請を施設を確保するための一時的な対応としておけば、
こんな混乱は起こらなかったのに、その場しのぎの対応をするからこうなる。
結果的に、何もしてないのと一緒の効果になったのはアホとしか言いようがありません。

もっとも、この少し前に会食制限やイベント制限も撤廃してますし、
第6波到来が予見されているにも関わらず感染症対策を緩めたことは、
対症療法としては間違ってなかったものの、
予防的観点からすれば誤りだったと言わざるを得ません。


◆ニュースネタ 日本経済が成長しなくなった、あまりにも「残念」な理由
言っていることは分かるけれども、
「財政支出先が適正なものであるならば」という前提があるでしょ。
日本がやってきたのは、古くは土建業者の公共事業であり、
今は資金を集めるだけのペーパーカンパニーや、
お友達の企業や大学への補助金投資だけでしょ?
京都産業大学とか、まともにやろうとしている所が手を引くぐらいの贔屓でしょ?
それが「適正な財政支出先」って言えんの?
そこが日本の最大の問題点。だから成長しないんですよ…


◆ニュースネタ バッハ会長と彭帥さんの通話写真公開 北京五輪へ中国当局がIOCと連携
もう古い記事ですが… とんだ茶番でしたね。
この記事を読んだ時、「バッハ会長は彭帥さんの個人識別ができる位に仲良かったの?」ということ。
同じ中国人が「私は彭帥です」と言えば、通っちゃわない?
まぁ、今となっては、やはり実際そうだんたんだろうと思いますが…

結局、そのまま沈静化することなく、中国でのテニス大会の中止を発表。
中国政府が新しい対応をしない限り、この問題は尾を引きそうです。
よく分かりませんが、そんなに重要人物なんですかね?
さっさと粛清して幕引きにした方が断然楽だと思いますけど。


◆ニュースネタ イカやタコ、カニには痛みの感覚がある。英政府が認定
いや、知るか、そんなもん(苦笑)
だったら、もう生き物を喰うなよ…
考えられるとすれば、解剖実験とかでイカを使わなくすることでしょうね。
昔はカエルでしたが、今はイカが主流だという。
イカが痛いので解剖しちゃダメです。いや、カエルに痛覚あるのか知らんけど。

ソーセージとかも要は腸詰めなわけで、非人道的なのでは?
もう家畜も死んでから食肉処理場へ運べよ。
そこまで言い出したら、キリなくないか?
野菜にも意識があるのかもしれないし、もう何も食べずに人間が死ねばいいのよ。
そうすれば環境にやさしい。人間しすべし、しすべし!
東方不敗マスターアジアは正しかったんだよ(苦笑)

2021年11月12日

政治のいろは

政策を行う際には「目的」「手段」「効果」を検証することが必要です。
まずは「目的」。何のためにその政策を行うのか。
誰のために救済措置を行うのかを明確にします。
次に「手段」。どういう手段で「目的」を遂行するのか。
具体的に誰に、何を、どういう形で救済措置を届けるのかを検討します。
最後に「効果」。「手段」によって得られた「効果」が「目的」に叶ってるかどうか。
「目的」と「効果」にズレがある政策は失敗だということです。

これは『政治のいろは』というよりも、物事の考え方の基本です。
会社でも同じことをしているでしょう?
会社の場合は「目的」が「利潤をあげること」に決まっているので、
もっとシンプルに考えて、「手段」と「効果」を検証すればいいわけです。


●与党「10万円相当」給付で合意 自民、年収960万円以下主張
記事をアップした時点では既に詳細も決まってるでしょうから、詳しくはニュースをご覧下さい。
この問題に政治のいろはに当てはめて考えますと、
まず「目的」がはっきりしません。
「コロナ禍で苦しむ人々の救済措置」なのか、
「子育て支援」なのか、単純な「経済対策」に過ぎないのか。

●橋下徹氏、18歳以下10万円案をバッサリ「天下の愚策」6児の父・谷原章介と合わせ「2人で100万円」
同様の指摘をしています。
「目的」がはっきりとしていないから、国民に理解されないわけです。

●公明山口氏、10万給付の所得制限案に「分断望ましくない」
言い訳が苦しい。
これ、子どもに10万円のお小遣いをあげる政策なんですか。へぇー。
受け取った両親は子どもに丸々10万円を渡さないといけませんね。
「この10万円でガチャ天井でもしなさい」というのが正しい使い道のようですw

察するに、第一の目的は「子育て支援」。
先の選挙で公明党は10万円給付を宣言していますからね。
安保問題を中心に支持母体の創価学会・婦人部との軋轢が多くなっており、
公明党としての実績をどうしても作りたかったのでしょう。
しかし、高校無償化等の子育て支援を継続的に行うことができないので、
「コロナ対策」を理由に10万円をばら撒く方針にしたということでしょう。

本人達は、「子育て支援」「コロナ対策」「経済対策」と、
全ての目的を達成できると思っているのかもしれませんが、
結果として「目的」がはっきりしないため、支持に結びつかないということです。
当然、想定される「効果」もバラバラなので、政策も評価できなくしているわけです。

こういう「曖昧」な政策をしてしまうから、
その政策の「効果」を評価することができず、
結果として借金だけが増えてしまったのが平成以降の政治の失政です。
アベノミクスの三本目の矢「成長戦略」はどこに飛んで行ったんですか?
放った矢は的に刺さらず、そこら辺に転がってしまっているだけでしょ。
最悪、矢さえ放っていないのかもしれません。それぐらいに効果薄すぎる。
自分は財政規律派というわけではありませんが、
こういう意味のない政策を20年、30年と続けてきた結果が今の日本の借金なんですよ。
またやらかしてしまうということでしょう…

結局、2回に分けで2回目はクーポンということに決まり、
余計に意味が分からない政策になってしまいました。
自民党としては完全に景気対策の意識ですね…消費を前提としてるから。
まぁ、学費や給食費、納税等もクーポンで行えるならいいんですけど、
そうはしないんでしょ?
最悪、クーポン発行するのも面倒でマイナポイントで配るとか言い出しそう。


●マイナポイント最大2万円給付、「タダより怖いものはない」とは言えない理由
私が気になるのは、データ入力作業を下請けで出した結果、
中国系企業が行うことになって、既に中国でリストが出来上がっているという報道です。
人為的ミスは勿論ですが、情報を一元化にしてハッキング対策できるんですか?
こんな杜撰な処理している政府の何を信じろと言うんですか?
あれから信頼回復に努めた話を聞きませんし、情報一元化を諦め、
情報の分散共有に改めない限りはとても信用できたものではありません。
そこら辺どうなのさ、デジタル庁さん。


●政活費50万円をカード払い、ポイント年数万円分も…地方議員「問題ないだろうが少し後ろめたい」
そもそも「政務活動費」として最初にお金をポンと渡すのが間違い。
使った分を申請して還付してもらうのが普通でしょ?
なんで最初に現金を渡しちゃうのさ。報告だけすればOKとするのさ。
報告してOKもらってから、還付されるのが普通でしょ?

そういう考え方からすれば、ポイントもアウトでしょう。
みんなのお金でタイ焼きを買いに行って、1個おまけに貰ったら、
それを無断で食べていいのか、否か。
それぐらいなら可愛いものですが、ペイペイのポイントキャンペーンとかで、
キャッシュバックが当たって10万円返ってきたら、自分だけのものにできるのか。
まぁ、無理ですよね。
少額の範囲だから咎められていないだけで、その金額が大きくなる限り、
合法とは言い難い問題になるでしょう。
東京都議会なら月60万円だから、相当な金額です。
不正が起こらないように厳密にするべきだと考えます。


◆ニュースネタ なぜ人々は野党・マスコミ批判のSNSアカウントに惹かれる?
単純に言えば、「マスコミや学者の言葉が分かりづらいから」です。
彼らはその業界内の定型文みたいに言葉を使うから、
一般の人々からすると、それが非常に分かりづらい。
「で、結局、どういうこと?」という思いが、より分かりやすい意見を求めることに繋がります。
結果として、「よく分からない言葉で批判するマスコミや学者は嫌い」となり、
「分かりやすい単純な説明」に群がるようになるわけです。

ただ、自民党も全く分かりやすい説明をしてませんけどね…
そこは単なる「思い込み」なのでしょう。
こういう人たちは非常に頑固だから… 思い込みが強いんですよねぇ…

●安保戦略、来年末改定へ 政府調整 経済安保明記、「敵基地」焦点に
まず「敵基地攻撃能力」を持つことは憲法違反です。
現行憲法では「武力による威嚇」も禁止しているからです。
だから今、政府が言っている「経済安全保障」は非常に際どいラインです。
「武力による威嚇」に触れないよう慎重に検討する必要があるでしょう。

それと現実的に言えば、相手にバレる基地から攻撃するわけないじゃないですか。
中国ならSMBCで潜水艦から発射するから攻撃できませんし、
北朝鮮でも移動式発射台で山の中に隠すぐらいの技術はあります。
現時点では相手がどこから撃ったのかさえ分からないのに、
そこを軍事衛星で瞬時に捉え、隠された攻撃目標を正確に先に撃つ能力がありますか?
何十年前の議論してんのよ。

同じ趣旨の記事を見つけたのでリンクを貼っときます。
●「防衛費GDP比2%」は“平和ぼけタカ派”の空公約

同様のことは「憲法改正」に関しても言えます。
タカ派の望みである「憲法9条」の改正は、「国民主権」「基本的人権の尊重」と並ぶ、
「平和主義」の根幹を成すものですから改正はできません。
だから彼らは長年「自主憲法制定だ」と言ってきたわけです。
それが自主憲法の機運が盛り上がらないものだから、
まずは憲法改正の仕組みと言い始め、必死に煽り立てているわけです。
だから、どっちみち9条改正はできないんだってばよ。
環境権等の新しい権利も憲法13条の幸福追求権でカバーされてます。
そんなに新しい権利を定めたいなら、具体的に法律にすればいいだけのこと。
憲法13条でいくらでも呼び込めるんですから、形にすりゃいいんですよ。
それをせずに「憲法改正しないとダメだ」とは本末転倒でしょう。

およそ日本においては憲法を読んだことのない人間が憲法改正と叫んでる気がします。
教育勅語とか読ませるんじゃなくて、日本国憲法を先に読ませたらどうですか?
教育勅語は廃止されたもので、日本国憲法は今現在もあるわけですから。


◆ニュースネタ やっぱり「野党側の問題」だったことが、世論調査でも明らかに
野党というか連合の問題ですけどね…
立憲のミスは略称を「民主党」と届けたことでしょう。
これ幸いと共産党との共闘に迷っていた連合会員が敢えて「民主党」に入れたのでしょう。
結果、票は立憲と国民民主に1/2ずつ入った結果、
立憲が相対的に伸び悩んだということでしょうね。

まぁ、傍から見れば、連合の方がよっぽど共産主義団体なんですけど、
そんなに一緒に見られたくないんでしょうか。
近親憎悪にしか思えませんけどねぇ…
結局、共産主義を知らないから、共産主義に染まってることに気付かないのか?

しかし、国民民主党と維新の連携模索は正直驚きました。
橋下大阪府知事時代に労働者団体と対立していたのは有名な話ですから。
それだけ維新から橋下色が薄れているのか、連合も恨みを忘れているのか…
まぁ、おそらくは単にどちらも相手を評価しておらず、
利用するだけ利用して掃いて捨てようぐらいの考えなんでしょうけど…

●女性との不適切な関係「おおむね事実」 参院補選当選の山崎氏が謝罪
わりと悪質でしたね。5年間ズルズルと続いていたという事実は重い。
一夜の過ちでもなし、バリバリの不倫でもない。
たまに連絡とって、たまに男女の関係になるズルズルの関係では、
男女問わず評価されないと思います。
不倫に憧れている人でも、トイレ呼び出し並みにデリカシーもないようでは、
男女の秘め事的な楽しみもないでしょ。
どういうつもりでズルズル関係続けてたんでしょうかね…
まだ「モナ不倫」で騒がれた細野豪志氏の方がマシでしょ。

選挙の結果、国民民主党を選んだのは正解でしたね(苦笑)
立憲だと会派離脱は必至だったでしょう。
国民民主党はそのままにしておくんですかね?
維新同様に何でもアリの党風なのか。
次の選挙では立憲・共産支持層の支持離れは間違いなく、確実に落ちるでしょう。
そりゃ川勝にも言われるのは当たり前。


◆ニュースネタ コロナ第6波の到来?
国内感染、新たに216人=東京31人、大阪64人―新型コロナ
これ、おそらく1週間ぐらい前から感染が始まってますね。
既に下げ止まりではなく、感染拡大が始まってる可能性があります。

どうして感染者数が増えなかったかと言えば、PCR検査の数が少なかったからです。
日本では「自分が感染したかもしれない」と思って、
病院や保健所に連絡を取らなければ無料のPCR検査は行われません。
有料のPCR検査にしても、ワクチン接種済みなら、わざわざやろうと思わないでしょう。
接種証明書なんて要らないわけですから。

つまり、コロナ感染拡大時は少しの体調不良であっても、
「コロナに感染したかもしれない」と思うところが、
感染者数が減少し、ワクチン接種済みだと思うと、体調不良を感じても、
「コロナなはずがない。風邪かも。少し様子を見よう」としか思わないということです。
安全性バイアスにかかっているということです。
だから、既に感染が拡大しつつあっても、それに気づかない。
今回もまた気付けば大感染という「手遅れ」状態になるでしょう。
以前よりもワクチン接種の効果で安全性バイアスが強まっているから尚更です。

●コロナ水際対策 一部緩和 ビジネス目的の入国待機3日に
止めといた方が…とはいえ、経済界の要望もあるでしょうしねぇ…
少なくともインフルエンザの流入は止められないでしょうなぁ…

●世界の新型コロナ感染者、2億5千万人超す 英国やドイツで急増
イギリスのブレイクスルー感染はアストラゼネカ製との併用の可能性がありましたが、
ドイツに関してはどうなんですかね?


◆ニュースネタ 御殿場「コシヒカリしかない」知事発言に抗議殺到 参院補選応援演説
くっそ下らねぇニュース。
話の要旨は「人口100万人の浜松市の市議・県議と人口8万人の御殿場市長と、
どちらが政治経験豊富なのか」という内容。
まぁ、それはそれで浜松市よりも御殿場市の方が劣るという話なので、
問題なくはないですけど、客観的事実ですからねぇ…
川勝知事の口が悪いのは周知の事実で、
誰も人格者として評価しているわけではないので、どうでもいい話です。

むしろ、御殿場ってコシヒカリが有名なのを知りませんでした。
ということで「ごてんばこしひかり」で検索してみました。
県知事賞も取っていて、静岡県では一番美味しい米なのか。へー。
まぁ、却って良い宣伝になったのでは?
同じ県東部に住んでいながら、知らなかったぐらいなので、
全国に宣伝になって良かったじゃないですか、御殿場市。

以前も書きましたが、川勝知事が人気があるのではなく、
川勝知事の政策が支持されているに過ぎないわけで、
裏を返すと、自民党がリニア問題に対して何もしてくれないという不満が、
川勝知事の支持に繋がっているという面は否定できません。
つまり、自民党側がよりよい解決策を提示すれば、それで済む話で、
県知事選も参議院補選等も自民党が勝てたはずなんですが、
それができない辺りが一番の闇になんですよ…
JRの事業でありながら、国策として無理矢理通されているリニア計画、
そこを改めようとしないのが自民党自身だということが問題なんですよ。
環境問題ガン無視、開発こそ正義として疑わない所が、
この国を災害大国にしている最大の要因なんですよ…

2021年11月03日

「親ガチャ」の概念に見る「政治」とは何か?

最近、「親ガチャ」なる言葉が流行ってるそうですが…
自分が上手くいってないことを親の教育や躾、経済力のせいにするという意味ですかね?
言い訳を探しているだけでしょうから、まともに考える必要もないのかもしれませんが、
たぶん親も「息子ガチャ」に失敗したと思ってますし、
親もまた「親ガチャ」に失敗してたと思ってるんじゃないでしょうか?

理解できないのは、どうして自分が上手くいかない理由を「自己責任」的に求めるのか?
自分の努力不足や親の経済力不足が原因なのか? そういうことじゃないんですよ。
もっと世の中には本人の努力と関係ない環境的要因が多くあり、
自分や家族の力だけではどうしようもない不条理な問題はいくらでもあるわけです。
それを解決しようというのが「政治」です。

よく揶揄される「みんな政治が悪いんだ!」「みんな社会が悪いんだ!」というのは、
間違っておらず、むしろ正しいのです。
それを自分達が責任を取りたくないから、既得権益をそのままにして守りたいから、
「自己責任」に押し付けて、政治の無関心さを誘ってるに過ぎません。
「自己責任」ではどうしようもないから「政治」で解決するんです。
「政治」の多くの問題は、「あちらが立てばこちらが立たず」という問題ばかり、
そのバランス感をどう取るかが「政治」の上手さなわけです。

「ガチャ」に喩えるなら、ガチャ確率や排出率の設定、
満足いく結果にならなかった時の代替措置を用意することが「政治」です。
人々の不満を解決していくのが「政治」なわけです。
何も難しく考える必要はありません。
遠慮なく政治に「詫び石よこせ」って言えばいいんですよ。

もっとも、現実的に人々の不満を「政治」に反映させられるかどうか、
そういうシステムが用意されてる社会かどうかは、それぞれの国によるのですが…
まぁ、日本も担保されてないから京王線のような事件が起こるんでしょうねぇ…


◆ニュースネタ 比例代表制の問題点~ドント式の妙~
現在の選挙では、候補者を選ぶ「小選挙区制(区割りが相対的に小さいから」と、
政党を選ぶ「比例代表制」とで成り立っています。
一般的に小選挙区制は1選挙区で1人しか受からないので、大政党に有利と言われ、
比例代表制は得票数で議席が配分されるため、少数政党でも議席が取れると言われてきました。
でも、実際にはそんなことありません。
なぜなら、日本では「ドント式」という計算に基づいて議席配分されるからです。

●wikiよりドント式の計算方法
ここの計算において、A党を単独与党として1500票と仮定し、
B・C・D党を野党連合として、700+400+400=1500票と仮定して計算してみます。
①A党1500、②A党750、②B党700、④A党500、⑤C党400、
⑤D党 400、⑦A党375、⑧B党350、⑨A党300、⑩A党250
結果、A党は6議席、B党は2議席、C党は1議席、D党は1議席となります。
…あれれ? 得票数は与党と野党連合とで同じなのに、議席数は与党の方が多い?

つまり、ドント式の計算においては、/1、/2、/3…と計算していくため、
分母が大きい程に有利に数字が出やすい傾向になり、
少数野党で連携を組んだところで分母が小さい以上、不利に数字が出ます。
政党の数が多ければ多い程に、端数となる「死に票」が多くなりますから、
その分を巨大政党が上回れば、やや有利に働くということです。

個人的にこれは盲点でした。
前回の選挙を受けて自分も野党連合で選挙に臨むべきで、
主導権争いは小選挙区ではなく比例代表で決めれば良いと提唱したものの、
ドント式の計算方法では少数政党の連合より単独多数政党の方が有利になっちゃいます。

つまり、今のドント式計算方法を続ける限りは、
少数野党連合は理論的に不利となり、
二大政党制でなければ政権交代は起こりにくいことになります。
圧倒的に数の多い巨大政党の方が有利な選挙制度なわけです。

現状で野党連合を成功させるためには、
一時議論に挙がった「比例の統一名簿」を実現するしかありません。
小選挙区だけでなく、比例代表も一本化する必要がある、
それが今回の選挙で分かったことです。
しかし、実際にそれが可能かどうか、
選挙区で候補者を出す・出さないの話ではありませんからね。

そこまで身を切る覚悟があるかどうか、それとも再び二大政党制を目指すのか、
いずれにせよ、そのことを国民も理解し、強力な野党を育てていくことが必要だと考えます。


◆ニュースネタ 立憲民主・枝野幸男代表が辞意、衆院選結果の不振踏まえ決断 進退表明へ
日本はまた健全な野党を作るのに失敗ましたか…
今回の選挙結果からすれば、辞任は致し方なしに見えますが、
この辞任劇を引き起こしたのが労働者団体組織である「連合」というのが引っかかる。

そもそも、選挙に負けた理由は「連合」の裏切りですからね。
本来、民主党勢が強かった愛知で敗北したのも自動車総連の裏切りでしょ?
「連合」からすれば、最初に裏切ったのは共産党と共闘した立憲なのでしょうが、
連合が民意を無視した既得権益組織と化したから民主党政権は失敗したんでしょ?

どうして「連合」がバラバラなのか。
「連合」というのは、言うなれば、合議制の部族組織です。
自動車総連や電力総連など、各労働者団体を束ねるのが「連合」です。
しかし、これらは相互連携しているわけではなく、緩やかな繋がりに過ぎず、
「連合」自身が力を持っているわけではなく、
役職を出すような個別の労働者団体が力を持っているわけです。
ですから、例えば、脱原発を掲げたとしても、
それに深く関係する電力総連が反対すれば、
他の労働者団体が賛成であっても、電力総連に遠慮して何も言わないわけです。
安全保障理事会でそれぞれの国が拒否権を持っているようなものです。
そりゃ何も決まらないし、決められないでしょ?
その延長戦にあったのが旧・民主党ですから、
支持してくれる労働者団体に配慮する故に、民主党はバラバラだったんです。

それを立憲民主党という「排除」された人々が一から政党を作り、
希望の党や国民民主党よりも国民的に人気があったため、
「連合」の注文を枝野代表を中心とする執行部がいなしていたわけです。
加えて、「あいつらとは違う」と自称していた共産党との連携に走ったため、
「連合」の方が怒り、水面下で協力関係が崩れて裏切りに遭ったということです。
しかし、このまま「連合」に配慮した体制に一新されてしまえば、
旧・民主党が復活するだけ、各労働者団体に配慮してバラバラに動き、
民意をろくに掴むことのできない万年野党の出来上がりですよ…

今後、誰が代表になるのか分かりませんが、
これまでよりも「連合」の意向を配慮せざるを得ないのは間違いないでしょう。
そうなると、共産党との野党共闘は打ち切り、
国民民主党との合併に乗り出すことになり、
スッタモンダでまたバラバラになることは確実。
各議員はさっさと国政は諦めて、地方行政で実績上げた方がいいですよ?

ちょっと党を立て直せる未来が見えてこないです。
やろうとしても、その度に「連合」がしゃしゃり出てきてひっかき回すだけ。
政権交代を可能にさせる戦略もろくに持ってない癖に文句ばかり言うなよ…

●「トヨタですら危ない」中国の激安EVが日本の自動車産業を潰しかねない"これだけの理由"
自動車総連がどういう事情で裏切ったのか分かりませんが…
日本もガソリン車からの脱却を宣言してますから、
今後10年、自動車業界がリストラされる未来は確定的です。
そういう意味で自民党に擦り寄ったなら家畜同然ですし、
単に共産党嫌いで裏切ったのなら未来も見れない馬鹿です。

かといって、CO2削減を無視してガソリン車を作り続けることもできませんし、
そもそも作ったとしても輸出はできず、国内で消費しかできませんから、
誰がどう喚こうとも、電気自動車や水素自動車への切り替えは進めなくてはなりません。
となれば、業種の転換を進めていくしかありません。
今後の需要等を考えれば、大型の機械ロボットですかねぇ。
自動車産業から機械ロボットの組み立てに移行できるよう準備するべきじゃないですか。
どうせ滅ぶ運命ならば。

●フェミ色の薄い維新の圧勝だった 野党共闘が負けた選挙後に私たちが一番恐れていること
確かに… 自分を含めた報道の視点は全て「男性側」から見た結論です。
女性の視点から見れば、立憲と共産のほぼ一択であったのにも関わらず、
自民党が快勝し、維新が躍進する理由は何なのか、正直ちょっと分かりません。
一応簡単にデータを漁ってみました。
 ●今回の選挙の静岡県の投票率一覧
 ●第46回衆議院議員総選挙における年齢別投票率(2012年の政権交代選挙)
前者を分析するに、浜松や静岡・富士といった都市部ほど男女の投票率の差は少なく、
逆に田舎であればあるほど、男性の方が投票率が高い傾向にあります。
また、後者を分析するに、若い女性は若い男性よりも投票率が高い傾向にあり、
逆に高齢になればなるほど、女性よりも男性の方が投票率が高くなる傾向にあります。
つまり、以上のことを分析するに、男女平等の意識が高まり、
女性の高学歴化が進んだ若い世代ほど、女性の選挙への関心は高くなり、
逆に「女性が政治に口を出すなんてもってのほか」と言われてきた高齢世代ほど、
選挙への関心を失っていることが分かります。

以上のことから個人的に思うのは、単純に女性は知識が足りないだけ、ということです。
各政党がどういう特色を持つのか、残念ながらテレビは教えてくれません。
なんとなく自民党が女性に抑圧的なことは分かっても、
創価学会の婦人部の女友達に勧められたら、その通りに入れてしまうかもしれません。
公明党は壊れたブレーキで自民党にぶら下がってるだけの中身スッカスカの政党です。
バックは言わずと知れた創価学会。
立憲民主党は、民主党を支配していた労働者組織の連合から脱却しようとしたけど失敗。
共産党は実質社会主義政党にまで軟化してます。逆に新聞赤旗が言論の自由を守ってます。
維新は橋下・吉村人気で成り上がってきたため、議員の質がスッカスカで、放置してます。
国民民主党は連合の都合だけで残されています。
れいわ新選組は党首の発言に科学的根拠がないことが多いです。
NHK云々は知りません。なんか党名コロコロ変えて、何やってるかも分かりません。
政党の特徴はそんな所。

あと知っておくべきことは、政治家が「前向きに取り組む」という時はやりません。
政治家がやる時は勝手にしゃべりまくる話題だけです。
話を切る時は興味がない話題だということです。
そんだけ分かっていれば、日本の政治なんて簡単なもんですよ。良くも悪くも馬鹿正直だから。

●「自民苦戦?」テレビの出口調査が大外れだった訳
そういう要素はあると思いますね。
まぁ、どちらかというと、予想の難しい比例代表の方を読み違えたんだと思いますが。
静岡5区で吉川氏が比例復活できたのも、立憲が強かった愛知県を自民党が取り、
受かる候補がいなかったからですし、そっちの予想を大外しした印象です。

●麻生氏も一時浮上!岸田氏「幹事長人事」の舞台裏
まぁ、想像通り。そして茂木氏に対する見解も噂通り。
普通に考えて、国民受けするタイプではありませんなぁ…

●リベラル派の声、ツイッターで広がらぬ理由は 保守派のほうがマメ?
マメというか知りませんが、ネトウヨは頑固で粘着質なような…
考え方を変えることを知らないからネトウヨやってるだけに見えます。
リベラル派は批判精神が基本ですから、
現実の肯定と否定を絶えず繰り返しているわけですから、物分かりがいいのよ。
そんな偏見(苦笑)

●最高裁国民審査、全員信任 夫婦同姓「合憲」4判事は不信任7%超
まぁ、自分も考えなかったわけではないです。
私も実際に判例解説を紹介しましたしね。
だけど、合憲判断が法律的に間違っているわけでもありません。
最終的には民意=国会が決めることだという考え方ですから、
厳密にはイエスともノーとも言ってないわけですから、
それをもって選択的夫婦別姓に反対だと決めつけることはできません。
あくまで彼らは普通の法解釈に従ったわけですから、×ではないでしょ。

逆に信任投票であれば、反対意見を述べた判事に入れようかと思いますが、
不信任投票という性質上、やっぱりそれだけで不信任とはできません。
ほら、物分かりいでしょ(苦笑)


◆アニメの話 『月とライカと吸血姫』
アニメ1話を見た時は「どうして旧ソ連(っぽい国)が舞台?」と思いましたが、
先日の選挙で自民党が共産党批判をしているのを見ていると、
「ああ、日本人は共産主義を知らないのか」という結論に至りました。
そんな共産主義を忘れた日本人に、共産主義とは何かを思い出させてくれるアニメです。

内容的にはそれほど重苦しくはなく、有人宇宙飛行を目指すソ連(っぽい国)で、
犬の次に人間に近く丈夫な存在ということで、吸血鬼が飛行士に選ばれてるお話です。
シリアスな話ではあるものの、共産主義的重苦しさはなく、
所々に国家目標と失敗の隠蔽、思想教育の取り締まりといった、
共産主義国家的エピソードが挟まれている感じで、
小難しくなくスッと共産主義の空気に触れることができます。
共産主義とは何か、漠然としたイメージは伝わると思います。

●田原総一朗「“若者の政治離れ”風向き変わるか 衆院選で見えた変化」
こんな東西冷戦時代のエピソードでさえ、現代の私達には新しい。
驚くのは読売新聞で巨人オーナーとして有名だった渡邊恒雄氏ら、
いわゆる現在の保守派の論客も、元は学生運動で共産主義の立場に居たことです。
学生にとっては共産主義こそトレンドだった時期があったということです。
まぁ、話を見てわかるように、実態を知らなかった故に憧れていただけですから、
共産主義の実態は後の赤軍事件等で知ることになるわけですが…
その反動で共産主義嫌いになってるのは、
単に若かりし頃の汚点を消したいだけのように思えます。

だから、自然と共産主義的腐敗が蔓延していても、それに気づかないんです。
例えば、旅行に出かける時にどう考えますか?
どこに行きたいかで考えますか? どこに行くべきかで考えますか?
自由主義国は原則自由です。他人に迷惑をかけない限りは自由な意思で行えます。
でも共産主義国は原則不自由。何かをするのには指導者層の許可が必要なわけです。
例えば、失敗をした時にどうしますか?
速やかに失敗を報告して対処しますか? それとも、バレないように隠蔽しますか?
自由を判断するには情報が必要です。それが都合悪い情報でも、それを活かすことが必要です。
でも共産主義国ではミスは死を意味します。ミスは計画上、ありえないからです。
ミスしないように計画しているものに、ミスがあるわけないだろう? そういう理論です。
例えば、出世を目指している人が意に反する仕事を押し付けられたらどうしますか?
自由主義は競争原理が基本、その仕事が嫌なら他に転職すればいいんです。
でも社会主義国では指導者層に目を付けられたら失脚してしまうので、
意に反する命令でも粛々とそれに従わざるを得ません。

はっきり言って日本人の頭の中の半分くらいは共産主義に毒されています。
共産主義的な言動や行動をしていながら、
「共産」という言葉だけに反応して批判することの何とも滑稽なことか。
そんなことしてる暇があるなら、共産主義的思考から脱却しなさいよ。
「自由とは何か?」憲法改正を考えているなら、それぐらいの基本は勉強しときましょうよ。

閑話休題。
そんなこんなで日本人が忘れがちな「共産主義」の雰囲気を味わうためにも、
『月とライカと吸血姫』を見るのはいかがでしょうか?

他のアニメだと、完全なギャグアニメの『吸血鬼すぐ死ぬ』、
日本のパクリアニメである中国産ロボットアニメ『闘神機ジーズフレーム』が注目。
後者の中国産アニメは、このシーンはどのアニメのパクリだと考えるのが楽しみ(苦笑)
キャラ絵や動きとかは中国産も負けてない、むしろ上かもしれませんが、
背景やモブキャラ、キャラの複雑な表情等はまだまだ差があるなと感じます。

2021年11月01日

日本は身も心も「中国化」してしまうのか

衆議院総選挙の結果は、自民党が一部議席を減らしたものの、
自公政権で絶対安定多数を確保して政権を維持したのに対して、
野党第一党の立憲民主党は議席減で敗北しました。
結果的に政権批判票は維新の会に回って大幅躍進し、
自公+維新の改憲勢力が2/3を上回ることになりました。
勝者は公明と維新の会に国民民主党。自民はトントン。敗者は立憲です。

●衆議院選挙2021特設サイト(NHK)
個別に結果を見て行くと分かるのが、
「小選挙区で自民が負け、比例代表で自民が勝った」ということです。
前回の衆議院選挙と比べると、
自民党が小選挙区で189(-29)に対して比例代表で72(+6)。
立憲の前回の結果を希望の党と合算した形で計算すると、
立憲民主党が小選挙区で57(前回が18+18なので+21)、
比例代表で39(前回が37+32なので-30)。
国民民主党が小選挙区で6、比例代表で5取っていますが、足しても比例は赤字。

つまり、野党共闘による候補の一本化は相当程度効果があり、
自民党の候補を苦しめて、実際に成果を挙げたものの、
比例代表では各党バラバラになったため、互いに票を食い合ったということです。
例えば、自民党にお灸を据えたいだけの保守派の人なら、
小選挙区は野党統一候補に入れて、比例では自民党に入れたり、
共産党支持者の人なら、小選挙区は野党統一候補に、比例では共産党に入れたのでしょう。
共産党との連携を嫌う労働者団体の「連合」は、
小選挙区では野党統一候補に入れたものの、比例では国民民主党に入れたため、
結果的に立憲民主党が無党派層に支持を広げられず、比例代表で損をしたのでしょう。

結果的に言えば、野党共闘は無党派層の支持を集められたとは言えず、
小選挙区では野党統一候補に流れたものの、
比例では自民党やれいわ等にバラバラに分散した結果、
自民党の比例復活当選が相次ぎ、全体として見ると与党の大勝に繋がったと言えます。
だから開票当初の報道では自民党が低めに出て、「誰も勝ちなし」という評価だったのが、
一夜明けると自民党が比例で挽回したため、「立憲の敗北」になったわけです。


●【衆院選】全議席確定 自民259議席で単独過半数、与党が絶対安定多数に
自民党は岸田政権へ移行しての追い風狙いは不発に終わり、
甘利幹事長らが小選挙区で敗北する憂き目にあったものの、
単独過半数を超える259議席を確保しました。
…なんつーか、感覚で言えば、最高裁判事の国民審査?
×を付けたい議員だけを落としたという感覚に見えます。
まぁ、比例復活があるので、全く意味ないんですけどね…
衆議院は拘束名簿方式なので、予め提出された名簿順が上なら受かります。
今回も小選挙区で落ちた甘利氏が比例関東ブロックで復活当選し、
比例関東ブロックに「受かりやすいから」という理由で回された河村氏の息子が落ちたわけです。
落選運動がどうして意味がないのか? 単に選挙制度がそうなってるからです。
そして、それを決めているのは政権与党である自民党なわけです。

立憲民主党は伸び悩んだどころか、議席減という結果に。
逆に国民民主党は議席を伸ばしていますから、「連合」に裏切られた結果でしょう。
少なくとも共産党との野党共闘を進めてきた枝野代表ら執行部は総退陣となり、
国民民主党との合併を見越した陣容に変わってくると思われます。
数的にはまだ立憲民主党の方が多いですが、実質的に国民民主党に吸収合併され、
旧民主党のような「連合いいなり政党」が再び誕生すると予想できます。
では労働者組織である「連合」が国民の意志を反映しているかと言えばそうではなく、
脱原発やクリーンエネルギーの転換に完全に舵を切れないのは、
連合の電力総連の影響と言われており、国民の意識と明らかに乖離しています。
「連合」の中身は実質バラバラなので、またバラバラな弱い野党が生まれるだけですね。
「毒を以て毒を制す」という言い方は適切ではありませんが、
共産党の力を借りて「連合」色を弱めようとした結果、
「連合」に切られて選挙で負けるという散々な結果になってしまいました。

そういう意味では自民党の「共産党批判」は功を奏したと言えます。
まだ日本人は「共産主義」という言葉にアレルギーがあるということでしょう。
実質、日本の社会構造は共産主義そのものだというのに、
それに気づかない辺りは心の底まで洗脳された結果だと言えます。
政治的に見る「共産主義」は、「指導者」と「労働者」の分離なわけで、
成り上がった「指導者」層が絶対的な権利を持ち続け、
多くの「労働者」を搾取し続けるという、経済の共産主義と真逆の特徴を持ちます。
今の日本もそれは一緒で、いわゆる「勝ち組」と言われる富裕層や既得権益者が、
「負け組」と呼ばれる労働者層を支配するという階級社会になっています。
この選挙結果から言えば、「負け組」は「勝ち組」のおこぼれを狙うだけの、
勝ち組ならぬ「家畜組」になりたいということなのでしょう。
おこぼれくださいブヒー。

選挙協力をした共産党は議席こそ守れましたが、今後に大きな課題を残しました。
政権交代に加わるなら、やはり「共産党」という名前を捨てざるを得ず、
逆に、共産党支持層は野党であることを望んでいる可能性もあります。
共産党という名前を捨ててまで政権交代に挑むのか、
それとも共産党という形に拘って独自路線の野党で突き進むのか。
旧社会党が政権交代の狭間で右往左往し、滅びの歴史を歩んだことを考えれば、
独自路線を支持する気持ちも分からなくもありません。
今の共産党に求められているものは何なのか、再考する必要があります。
もっとも選挙協力をした立憲民主党が崩壊しかねないだけに、
独自路線に戻らざるを得なくなり、共産党のチャレンジもこれで終わりそうです…

維新の会は自民党批判と立憲+共産批判を受けて大幅躍進となりました。
「自民党にお灸を据えたいけど、共産党には抵抗感がある」という人を、
上手く引き付けた形です。
地方自治で実績を積み、国政進出するという流れは今後も続くと予想され、
維新の会のやり方自体は間違っていないと思います。
ただ、毎度言われてることですが、議員の質が伴わない…
こういった新党ブーム的に間隙を突く第三極の政党は過去にもありましたが、
「一歩進んで二歩下がる」を繰り返して長続きしません。
思い切って政権交代を狙う野党勢力の中心に行くのか、
そのまま自民党の補完勢力として、おこぼれを狙いにいくのか…
少なくとも2025年の大阪万博が終わるまでは、今の路線が続くのは確実で、
自民党の政権運営を楽にすることに一役買うのは間違いありません。


選挙が終わっての当面の焦点は、辞意を申し出た甘利幹事長の後任です。
この人事で自民党内の権力構造の変化が見えてきます。
安倍・麻生氏らに配慮した人事にするのか、岸田氏の独自路線を打ち出せるのか。
選挙の評価的には「一応の勝利」を挙げただけに、
自民党内の主導権がどう動くか注目が集まります。
岸田派から幹事長を選べるようなら、見直しますけど…無理だろうなぁ…

一方の野党は壊滅状態に陥ると目されます。
野党の中心になってきた「野党共闘」は事実上の失敗となり、
労働者団体の「連合」を中心とする再合併民主党と少数政党に分裂、
次の選挙でも受け皿になれず、50人規模まで減らす可能性があります。
野党の弱体化に拍車がかかり、向こう10年は政権交代が起こらないでしょう。

そうなってくると、維新の会に倣った地域政党が再び台頭する可能性があります。
今回選挙の体制が整わなかった東京都のファーストの会や、
元埼玉県知事の上田新党構想といった、
地域政党ブームがやってくるかもしれません。
立憲民主党の弱さは希望の党の合併騒動という国政の狭間で誕生した経緯から、
地方組織の弱さが以前から指摘されてきました。
逆に今度は立憲の議員が地方へ実績を積みに行くことも増えてくるでしょうから、
次に政権交代が狙えるのは、少なくとも5年先、
10年くらい見越して地方行政力を磨くべきでしょうね。


岸田総理にどれぐらい欲があるのか分かりませんが、
このまま野党を壊滅に追い込みたいなら、来年7月の参議院選挙に合せて、
衆参同時選挙を行うべきでしょうね。
その頃には冬の再発が予想される新型コロナも、一段落付いているでしょうし、
野党は放っておいてもこのまま勝手に自滅していくでしょうから、
対抗馬自体が相対的に弱くなり、落選運動さえも成功しなくなります。
勝ち放題の美味しい選挙になる可能性が高いでしょう。

逆に言えば、そうならないように野党には一致団結して欲しい所ですが…
まぁ、この選挙結果からすれば無理でしょう…
逆に裏切られた「連合」を完全に切り、国民政党に生まれ変わるなら話は別ですが、
多くの議員は「連合」を切れずに国民民主党に流れ、
野党議員であることを甘んじて受け入れるでしょうね…


個人的に一番懸念しているのは、与野党ともに対中国政策に真剣みがないことです。
自民党の総裁選でも対中国は話題になりましたが、
誰も台湾問題には触れず、敵基地迎撃能力とか机上の空論を述べるのみです。
そんなものあっても、中国が本気で撃ってきたら対応できません。
あくまで北朝鮮の旧式の軍隊を想定した理論でしかありません(現時点は不明)。

台湾は西側諸国のIT産地で、CPU開発やGPU、マザーボードやメモリ、
パソコンの中身の大部分は台湾製の製品でできています。
仮に台湾が中国に併合されてしまえば、世界のコンピュータは中国産になります。
さらに日本にとっては、尖閣諸島問題があります。
尖閣諸島の領有権を主張したのは台湾政府が先であり、
中国は「台湾は中国のものだから尖閣諸島も中国のもの」ということです。
つまり、中国が台湾を併合した先は、尖閣諸島の併合も意味し、
さらには太平洋を貫くために沖縄に狙いを定めてくるでしょう。
台湾の危機は日本にとって今そこにある危機です。
そして第三次世界大戦が最も起こり得る可能性が高い火薬庫です。

勿論、立憲・共産の政権でそこまで踏み込んだ対応を期待してません。
しかし、今の自民党がそこまで台湾政策に踏み込むとも思えません。
やはり政府を預かる身としては、中国と余計な摩擦を抱えて、
経済や軍事力の脅威に晒されることを恐れるでしょう。
結果として、慎重に対応した結果、台湾と尖閣諸島を失うことになりかねません。

そうなると、個人的に唯一の解決策と思ったのが、
政権交代が起こって自民党が下野し、
保守派の人気取りのために対中国政策の強化を打ち出して台湾に接近し、
日本の台湾防衛の世論を喚起する可能性でした。
旧民主党が世論の移り変わりに弱いことは分かっていることなので、
仮にそれが中国との戦争に繋がる道であったとしても、
世論の高まりを抑えられずに対中国政策を強化せざるを得なくなったでしょう。
今回の選挙結果で野党が崩れたことによって、
自民党は対中国政策を過激化する必要がなくなるので、
日和見的姿勢を崩さないでしょう。

結果として、台湾・尖閣諸島を指をくわえて見ているだけで終わり、
戦争の脅しに屈して九州を割譲、無事に中国の支配下に組み込まれて終わるでしょう。
まぁ、元より今の中国が日本に価値を見出してないのは明らかなので、
米軍の司令部ごと核攻撃されて終わりという可能性の方が高いと思いますけどね。
日本にとって台湾を失うということは、そういうことです。

なに、全く気にすることはないですよ。
飼い主が日本の既得権力者から中国共産党に変わるだけのことです。
共産主義的政治構造には慣れているでしょ? 全く疑問に思ってないでしょ?
指導者層が自民党ら既得権力者から中国共産党に変わるだけのことですよ。
自分達の財産が保証されたいなら、中国共産党に媚びを売れば済む話です。
みんなで中国の家畜になりましょうブヒー。

……
………死にたい。猛烈に死にたいわ…


◆ニュースネタ 【速報】自民党 甘利幹事長の後任に茂木外相の起用内定
うーん… 適材適所って何だろうか(苦笑)
旧竹下派所属ですが、安倍政権時から重用されていることから、
今回も安倍・麻生氏に配慮した人選にしか思えませんね…
本人としてはバランスを取っているつもりなんでしょうが…
自派閥の林氏や小野寺氏ではダメだったのか。まだまだ遠慮が見られます。

しかし、茂木さんか…頭が良くて政策通ですが、それを鼻にかける所が…
官僚からのウケが一番悪い人と聞いたことがあります。
そんな人が幹事長とか大丈夫なのかね?
圧迫面接とかになったりしません?


◆ニュースネタ 対決継続 細野氏と吉川氏、一夜明け街頭あいさつ 衆院静岡5区
選挙結果では細野氏がダブルスコアの差を付けてトップ当選。
しかし、2位の吉川氏が比例復活当選を果たして、両者当選と相成りました。
あれだけ大差で負けながら比例復活しちゃうんだから、凄いですよねぇ…
ある意味、今回の選挙を象徴する一幕でした。

細野氏としては吉川氏を比例復活させずに勝利することが理想でしたが、
そうはならなかったことで、5区の公認問題はさらに難しい局面になります。
後任の幹事長が茂木氏となれば、より一層難しくなるんじゃないですかね…
まぁ、予想通り、次の選挙の鉄砲玉として国替えになるのではないでしょうか。
静岡5区から、さよなら、細野議員。

しかし、吉川氏は自民党支持層の5割以上を細野氏に取られてたけど、大丈夫なんかな…
裏切った人達がまたどの面下げて吉川氏を応援するのか楽しみですなwww


◆ニュースネタ 日本がずっと「停滞」から抜けられない4つの要因
概ね同意です。
ただ、②の最低賃金の上昇が失業に繋がらないかどうかは、
一般的にはそう思うものの、日本の企業風土を考えると難しいかなと。
まだ労働者の能力の価値を正しく認識できていないように思えますから。

今回の選挙でも「成長と分配」がテーマになっていましたが、
野党は法人税の増税や金融課税等で再分配することが予想できましたが、
自民党の再分配の原資が最後まで分かりませんでした。
岸田総理は「成長なくして分配なし」と言ってましたが、
現実は「成長がないから分配もない」わけで、
「成長」させる手段として「賃上げ」で消費力を上げる議論をしているのに、
どうやって「成長」させるのかがサッパリ分かりません。
それが「アベノミクス」なのでしょうが、粉飾決算以外に成功してます?
3本目の矢の成長戦略はどこに行ったのか。ないじゃん、「成長戦略」なんて。
そこを見せろと言っているのに、「成長無くして分配なし」は意味不明です。

意味不明なこと言っても誤魔化せちゃうんだから、選挙ってチョロいよね。
「検討します」と言えば、検討してくれると思ってるのってピュア過ぎでしょ。
政治家という生き物は基本的に喋りたがりだから、自分がしたい政策は饒舌に語り、
やる気のない政策は返事だけして誤魔化すのよ。
みんなピュア過ぎでしょ?


◆ニュースネタ “アベノマスク”など8000万枚超 配布されず110億円相当が・・・
麻生さん、マスコミに経済観念がないと怒るなら、こっちを怒りなさいよ(苦笑)
仕入れるも余剰在庫で管理費だけが積み重なっていく…一般企業ではありえません。
当然、仕入れ時に在庫管理費用も想定しているからです。
なんで、そうならないのか。人気取りのために速く配布しようと急いだ結果です。
だから経済観念なしに集めて、ウケが悪いとなるとあっさり放置しちゃう。
それだけのことでしょ、これ。いかに政治家が経済観念ゼロなのかが分かります。

一部で擁護する声もありますが、当時の安倍政権の言い分としては、
「アベノマスクでマスクを大量供給したから、市販マスクの価格が下がった」なので、
市場に供給されて役に立ったというストーリーだったんですよ。
倉庫に眠らせておいて市場価格に影響するなんて初めて聴きました。
凄いですね。もはや魔法ですね。


◆ニュースネタ 新型コロナ対策
急に寒くなったから、感染拡大が始まるかと思いきや…
その後、なんだかんだで日中の気温は戻っちゃいましたね。
朝夜は寒さを感じますが、日中は汗ばむほどの陽気です。

●第6波は「年明け」か ワクチン3回目の備え「日本は遅れている」と専門家が懸念
●新型コロナ「ニューデルタプラス」出現 第6波は12月~1月が要注意
イギリスや韓国では感染拡大が広がりつつあり…
今までのケースだと遅れて感染が拡大する傾向にありますが、どうなることやら。
やはり気温が下がり始める11月中旬から要警戒でしょう。

いつの間にか感染拡大が止まったのはワクチンのおかげだという論調になってますが…
感染予防効果もいつのまにか8か月に拡大解釈されてるし。
感染予防効果はせいぜい1ヶ月、重症化防止効果が6カ月ほどという話だったはず。
なんかいつのまにか書き換えられてるんですけど、何なのコレ。

個人的には収束の時期は来年夏ぐらいかなと予測していますが、
こればかりはウイルスの変化次第なので、どうなりますかね。

2021年10月25日

静岡ショック~環境問題の重要性~

衆議院選挙に先んじて行われた参議院の補欠選挙は、
山口補選は共産党候補のみだったために自民党の不戦勝、
与野党対決となった静岡補選は大接戦の末に野党系の山崎真之輔氏が勝利しました。

静岡補選では岸田総理が2回現地入りするなど、
勝算が高いと計算しながら、敗戦したことは自民党にとってショックでしょう。
●岸田首相が異例2度目の現地入り 10.24参院静岡補選で自民が絶対負けられない理由
現職の総理大臣に恥をかかせるわけにはいきませんからね…
勝てると踏まなければ応援に呼べませんし、政府も行かせません。
それでも負けたのには、それ相応の理由があるわけです。

↓わりと常識的で合ってるけど、県民から見ると不足してる解説
●参議院静岡補選で野党山﨑候補が勝利、その理由と衆院選への影響を分析
ここでは、より具体的にその理由を解説していきます。

山崎真之輔氏の勝因は、党派色を弱め、川勝知事との共闘を全面に押し出したことでしょう。
今回の参議院補選では野党共闘は成立せず、共産党の候補と票割れを起こしました。
また、どちらかと言えば、国民民主党の榛葉氏らと仲が良く、
当選後も立憲民主と国民民主のどちらに属するのか分からない
(そもそも、今回の衆議院選挙で国民民主党の衆議員は壊滅しかねない)こともあり、
敢えて党派色を弱め、「県民党」を自称して選挙戦を戦い抜きました。
敢えて党派色を出さなかったことが、共産党支持層でも半分近くの票を確保し、
自民・公明支持層にも2~3割食い込むことができた要因でしょう。

勘違いして欲しくないのですが、川勝知事は県内で「人気者」というわけではないです。
人格的には横柄で生意気な学者風情といった印象なので、
人柄が評価されているわけではありません。
県知事選に引き続いて旋風を起こせたのは「政策」が人気だからです。
リニア中央新幹線を巡る水問題を始めとした「環境政策」が支持されているからです。
リニアに留まらず、乱立するメガソーラー計画や、熱海の盛り土を原因とした土砂崩れ…
応援演説に入った川勝知事が初日にガツンと環境問題をテーマに持ってきたことで、
参議院補選の関心がコロナ経済対策から環境問題にシフトした感は否めません。


要はそこが自民党の最大の弱点であり、選挙で見過ごされている争点なんです。
安倍・菅政権時に小泉進次郎環境大臣が「セクシーに」と言って批判されましたが、
彼の言いたかったことは全く分からないわけでもありません。
環境問題への取り組みを格好よくという意味で伝えたかったのでしょうが、
その姿勢そのものが老人達へのアピールに過ぎないんですよ…
なぜならば、40代以下にとって環境問題は「リアルな現実」なわけです。
地球温暖化で様々な災害が起こっている昨今、
我々にとって地球が滅ぶというのは妄想の類ではなく、今そこにある危機なのです。
だから環境問題に取り組むことは格好いいことでも何でもない、
誰もがやるべき「ライフワーク」なんですよ。
そこが今の老人と若い人の最大の感覚の違いです。

環境先進国の欧州に比べれば、これまで環境問題が政治問題化することはありませんでした。
ただ、若い世代を中心に、ようやく環境問題への関心度が上がっているように思えます。
有権者のうち、環境問題へ関心を持つ世代が大きくなってきたことで、
今後は経済問題と並んで環境問題への取り組みも評価されるようになってくると思います。
その民意を上手に汲み取ったのが、6月の県知事選であり、今回の参議院補選だったわけです。

環境問題の取り組みに関して言えば、与野党ともに合格点はあげられません。
ただ政権を持っていない分、野党の方が若干有利なのは間違いありません。
もっと環境問題への取り組みをアピールし、
若い世代の関心を取り付けることが来るべき衆議院選挙のテーマであり、
これからの日本の政治におけるテーマだと感じています。


負けた自民党の若林氏は知名度が足りなかったわけではありません。
御殿場市長を長く務めており、実績は申し分なかったでしょう。
御殿場市長を辞して、国会議員へ進出するというのも、昔なら理解されたと思います。
ですが、今回の参議院補選は、県知事選に際して国交省副大臣だった議員が、
職を辞して選挙で負けた末に起こった選挙です。
その後にあった横浜市長選では、現職の国家公安委員長が職を辞して出馬するも、
選挙で負けてしまい、菅内閣の退陣に繋がるという出来事がありました。

コロナ禍で変わったのは自治体のトップの重要性です。
同じ行政機関である内閣の一員が職を辞してまで地方行政に携わろうとしているのに、
地方行政のトップが立法機関の一人でしかない国会議員になろうとするには、
それ相応の理由がなければなりません。
けれど、それを説明できなかった。そこが若林氏の唯一の落ち度です。
永田町の国会議員こそ偉いんだという感覚が、もう国民には通じていないという証拠です。
国会でのほほんとしているよりも、地方行政で泥にまみれろというのが民意なのでしょう。
ここにもある種の政治感覚のギャップを感じるようになってきています。

そういう意味では、「維新の会」のやり方は間違ってはいません。
地方自治で力を付け、国政へ進出という流れは間違っていないと思います。
ただ、環境問題に関しては自民党並みに感覚が鈍く保守的である上に、
議員の質が悪く、問題発言や問題行動が留まることがありません。
今回の選挙でも共産党を含めた野党共闘を嫌う保守層に一定の支持が集まるでしょうが、
候補者は大阪以外苦戦を強いられるのは間違いないでしょう。

野党第一党の立憲民主党の課題としては、
民主党時代の混乱で地方へ散った元民主党の力をどう集結するかでしょう。
最近は悪評しかないものの名古屋市の河村市長が減税日本を立ち上げましたし、
今回も元埼玉県知事の上田氏が新党を結成するのではないかと話題になりました。
そういう地方から国政への流れを野党連携としてまとめられるかどうか、
今後はそこが鍵になってくるように思います。
地方と中央政府の連携がより緊密になり、相互入替えが容易になれば、
自民党に負けない人的ネットワークになることでしょう。


そういう意味では今日の政治課題が大きく表面化した選挙だったと思います。
「地球環境問題」と「地方自治」、
この問題への取り組み方が有権者の政党評価に繋がっていくと思います。

●与党、静岡敗北に危機感=衆院選接戦区てこ入れへ【21衆院選】
これを見る限りだと、どちらも真の勝因・敗因を理解できていない感じですねぇ…
特に国民民主党、そういうこと言ってるからあなた達は滅ぶのよ?
東西冷戦を知らない世代にイデオロギー対立なんて通用しません。
それなのに、マスコミを含めた政界は東西冷戦で頭が止まっている。
生きている人の半分近くがポスト冷戦時代の人なのに、
いつまで「冷たい戦争」の論理で生きているのさ?
時代錯誤のことを言ってるから、若い有権者を引き付けられないんですよ。
自民党がやっている共産党批判キャンペーンも、
自分達の時代錯誤さだけをアピールするだけで、マイナスにしかなりませんよ…

●首相、厚労省分割に否定的 学術会議の任命問題「終了」
岸田総理の支持が伸びない最大の理由がこれに表れています。
本人は「聞く力」を自称してる癖に、あらゆる物事が否定的です。
他にも森友問題の再調査はしない、選択的夫婦別姓には否定的といったように、
消極的姿勢ばかりが目立っています。
だから政治の変化が期待できない、嘘っぱちで信用ならない、となるんです。
結局、岸田総理に代わって「何をするのか?」が見えてこない。
見えてくるのは「やらない」ことばかりです。

●岸田首相「厳粛に受け止める」 野党、静岡で接戦勝利に自信
本気で「県民の皆さんの判断を厳粛に受け止めたい」と言っているのならば、
リニア新幹線計画の変更を認めるということで良いんですよね?
それが静岡県民の判断なわけですから。
大井川水系に影響を与えるようなリニア工事計画は認めないということでOK?
まるでそんなつもりない癖によく言うわ。
そういう所が口だけで信用できないんですよ…


◆ニュースネタ コロナワクチンの治験評価、大幅に簡素化へ…接種進み「参加できる人」少なく困難
言わんこっちゃない…
やりますよ、しっかりとしたデータを取ってくれるなら。
塩野義製薬に続き、第一三共も治験に入ったというニュースが流れ、
国産ワクチン開発が進んでいるのは、嬉しい知らせですね。

一方でこんなニュースも。
●米で混合接種始まる 「複雑で混乱」懸念 コロナワクチン
何が問題かと言えば、ファイザー製とモデルナ製で体内に入れるワクチン量が違うことです。
モデルナ製はファイザー製の3倍、
そこが「モデルナアーム」と副反応が揶揄される理由なのかは定かではありませんが、
同じワクチンで、性別や体重で効果は変わらないとされているのに、
投入されるワクチン量がこうまで違う理由がよく分かりません。

推測するに、それさえも科学的見地に基づいたものではなく、
適正量を決める治験の一種なのでしょうが…
本当に適正量なのかはサッパリ分からない所。
もう引っ込みがつかなくて、なーなーでやってませんかね?

●小中学生のワクチン接種をめぐる大混乱 修学旅行や受験に影響必至か
結局、大人も納得してワクチン接種をしているわけではないということです。
だから子どもに明確に説明できない。
自分達がろくに説明を受けずに接種したから、子どもに説明できるわけないんですよ。

個人的な考えですが、ファイザー製なら1回目のワクチン接種はOKだと思います。
ただ、2回目のワクチン接種の量と期間に関しては、
しっかりとしたワクチン抗体量検査を行ってからでないと無理でしょう。
若い世代の方が副反応が出やすいのは間違いないので、
漫然と1か月後に2回目のワクチン接種を行えば、
副反応に苦しむ可能性はあると思います。
まぁ、そもそも、なんで2回に接種を分けてるのか、それさえも説明されてませんが…
1回でワクチン抗体量が確認されれば打たなくてもいいと思いますし、
ワクチンを作るのに2回目がどうしても必要なのかどうかは検討されるべきでしょう。

まぁ、だからワクチン接種と抗体量検査はセットで行うべきだと思うんですがね。
それだけで副反応を大幅に減らすことができるはずなのに、
一律でやって副反応で苦しむ人を増やしてるだけでしょ、こんなの。
やり方が非科学的なんですよ…


◆スポーツネタ 「オレ、首なの!?」球団は大混乱…西武・辻発彦監督“退任誤報”が出た理由
なんだ誤報でしたか… すぐに「続投検討」と出たので、どうなってるのかと思いましたが…
辻監督の采配云々ではなく、単純に戦力不足でしたからね。
外国人もサッパリだったようですし。
ドラフトでは待望の左腕補強もできましたし、来年こそは頑張って欲しいです。
…まぁ、自分が野球見るかはまだ分かりませんけどねぇ(苦笑)

2021年10月23日

共産主義と改ざん(共産主義が滅ぶ理由)

自民党がこぞって共産党批判を繰り返してますけど…
いやー、彼らは共産主義を理解しているんですかね?

●「冷や飯」河野氏に遊説ラブコール続々…選挙の顔で再起なるか?
「共産党(の手法)は、一歩でも靴をドアの中に入れたら、こじ開けてその家を乗っ取る。
 それが世界中の共産主義国家のやり口、スタートだ」
つまり、今の日本は共産主義国家と言いたいんですよね?(苦笑)

マイナンバーと預貯金を紐づけたり、そのマイナンバーの管理が杜撰だったり、
憲法改正して心身の自由に踏み込んで愛国心を植え付けようとしたり…
やってることが本当に共産主義のソレと変わりません。
思いっきりブーメラン。日本が実は共産主義国家という嘘がバレてしまうだけ。
昔の経済政策であった「護送船団方式」なんて、共産主義そのものでしたよ…
そもそも、日本の伝統的なムラ社会なんて「共産主義」です。
里山や村の共有地、ご近所付き合いによる共同監視と村八分による排斥、
失敗があっても責任を取らずに誤魔化す改竄体質、
どれも「共産主義」の特徴でしかありません。
そんな伝統的価値観を重視する自民党は「共産主義」ではないのですか?

●【衆院選】麻生太郎氏が痛烈「あちらは立憲共産党」応援演説で野党共闘批判
いやー、財務省改ざん事件の甘々な対応を見ていたので、
当時財務大臣だった麻生氏は共産主義者だと思ってましたよ(苦笑)
自由主義社会において「改ざん」は前提条件を欠く重大な犯罪です。
だってそうでしょう? 自由に判断をする上で情報は必要不可欠でし。
その情報が恣意的に捻じ曲げられた信用できないものだったら、
自由な取引などすることができません。
株取引するにしても、商売するにしても、相手の信用情報を逐一確かめなければなりません。
自由主義社会が成り立つためには、情報公開はセットです。
改ざんはその前提条件を覆しかねない許すことのできない犯罪です。
それを自由主義経済を司る財務省が行っていては全く話になりません。
まさに共産主義的腐敗に毒されていると言えましょう。
それを厳しく取り締まらなかった麻生氏は何なの? 本当は共産主義者でしょ?


20世紀後半に共産主義が衰退した理由は何か?
今の歴史でどう教えているのかは分かりませんが、自分の学生当時は、
「どんなに働いても収入は変わらず、労働意欲を失ったから」と教えられました。
でも、仮に衣食住がある程度は国家に保証されているという前提で、
一定のノルマをこなせば帰宅していいという職場だったら、
ホワイト企業として絶賛されませんかね?
ですから、共産主義=平等主義の結果、人々が労働意欲を失うというのは嘘です。

どうして人々が労働意欲を失うかと言えば、課されるノルマが厳し過ぎるからです。
共産主義国家は「10年計画」のような中長期の経済目標を立て、
そこから逆算して日々の労働ノルマを課していくことになりますが、
当たり前ですが、共産主義国家といえども経済成長しなければならないので、
例えば、毎年1%経済成長させていくという目標で計画を立てていき、
10年後には年11%成長してやったね!、ということになります。
次の10年計画は当然そこから年1%ずつ成長となるわけで…
もう分かりますよね?
現実を無視した成長目標だけが掲げられてしまうので、
人々の課される労働ノルマが年々増していき、ノルマ自体を達成できなくなっちゃうわけです。

すると、どうなるか。ノルマ達成できなかったでは済まされません。
共産主義国家は一部の指導者と大部分の労働者で成り立っているわけですから、
ノルマを達成させられない指導者は無能ということになってしまいます。
ですから、指導者は厳しいノルマを課すことで自身の株を上げようとし、
逆に労働者の方は厳しいノルマを達成したと「見せかける」わけです。
指導者にとっては結果が全てですから、
実態が伴っていなくともノルマを達成したという結果があればそれでいいんです。
つまり、辻褄合わせが横行するということです。
非現実的なノルマを達成するために、文書を偽造して達成したと偽り、
チェックするべき指導者側もノルマ達成という結果だけが欲しいから偽造を見逃す。
こういうことが常態化してしまうから、共産主義は腐敗するんです。

加えて旧ソ連のケースで言うならば、軍拡と宇宙開発が大きな負担になった背景があります。
軍需産業は戦争がなければ生産しても在庫を抱えるだけですし、
現時点で宇宙開発は鉱物採取という要素がなく、衛星打ち上げビジネスもなかったので、
研究目的でしかなかったため、消費にしかなりませんでした。
国内経済だけで考えれば、生活に必要なものだけ作っていれば自給自足で成立しますが、
他国との貿易を考えれば、商機を見て供給量を調整するセンスが必要になるため、
計画経済の共産主義国家には向いていません。
結果として、先細りしていく国家が何を削っていったかと言えば、
国民への配給になってしまうわけで、保証された衣食住があまりに乏しくなってしまったため、
経済自体が立ち行かなくなってしまったということです。


話を「改ざん」に戻しますが、財務省改ざん事件も背景は全く同じです。
支持者である籠池夫妻に良い所を見せようとした安倍夫人のお願いを、
財務省が得点稼ぎに「忖度」して進めさせ、
問題になると近畿財務局を恫喝して「改ざん」させたわけです。
指導者層が自身の株を上げるために奔走し、
下が追い込まれて改ざんして辻褄合わせに走らざるを得なくなる。
これが共産主義的腐敗の特徴です。

最初に言いましたが、自由主義社会でこんなことやったら終わりです。
改ざん内容が安倍夫人らの関与を消す程度だったので、大きな問題になりませんでしたが、
これがもし籠池夫妻の位置にいる人物が政財界の大物で、
彼らの関与をも消さなければならなかったとすれば、
土地の値段や取引の有無といった重要事項さえも改ざんされた可能性もあります。
結果的に籠池夫妻を庇う必要がなくなったから、この程度の改ざんで済んだわけで、
取引の重要事項までもが改ざんされていたとすれば、
自由主義経済を破綻させかねない重大な犯罪になっていたことは間違いありません。

いわゆる「赤城ファイル」と称される文書の公開を渋っているのもマイナス要素です。
自由主義社会が成り立つためには情報公開がセットです。
自由主義社会は情報を公開するのが原則です。
非公開が原則と化している日本の政治構造はやはり共産主義的と言えましょう。
そういう意味では、逆説的になりますが、森友学園問題を始め、
数々の調査報道で情報公開を政府に求めてきた共産党機関紙の「あかはた」は、
実は自由主義に貢献しているという構図になります。
いやー、面白いですね。


●岸田首相の大誤算 衆院選で「自民40議席」減、単独過半数割れの予測も
立憲民主党の枝野代表が政権交代の確率を問われて「大谷の打率(.250)ぐらい」と言い、
マスコミや世間は随分と弱気だと批判されましたが、
個人的にはもっと低くて、「投手の打率(1割)」程度と見てます。
25%というのはかなり盛った数字でしょう。

現実的に政権交代が起こらない理由は2つあります。
1つは「まだ国民民主党が滅びてないこと」です。
本来なら合併で円満に解決したい所でしたが、連合の分断によって未解決の問題のまま。
おそらくこの衆議院選挙で壊滅的になり、残る参議院の国民民主党がどう動くか、でしょう。
国民民主党はもはや連合の関与のみで成立しているので、
逆に言えば、国民民主党がなくなるということは連合の影響力が落ちるということです。
立憲民主党が民主党との違いを見せるためには連合を脱却して国民政党化することが必要。
そのステップがまだ踏めていないので、今のままでは民主党の二の舞にしかなりません。

もう1つは「維新の会の存在」です。
仮に自公政権を過半数割れに追い込んだとしても、
立憲民主党が単独過半数近くまで行かない限りは、政権交代は起こり得ません。
なぜなら、未だに一定の議席数を確保している維新の会は自公政権寄りだからです。
立憲民主党と維新の会が連立を組む可能性よりも、
自公政権に組み入れられる可能性の方が高いでしょう。
そうなると、立憲・れいわ・共産党は自公+維新の会を超えねばならず、
これは非常にハードルが高いと言わざるを得ません。
なぜなら、自公政権に対する批判票は維新の会にも流れるからです。
また、仮に立憲民主党と共産党、れいわ新選組で過半数を取れたとしても、
共産党との連立に関しては連合を始めとして立憲議員内からも賛否両論あるので、
実際に政権を取った時にまとめられるかどうかは非常に難しい問題です。
むしろ、自民党が立憲民主党を誘って大連立を組む可能性の方が高いでしょう。

つまり、自公過半数割れとなった時に起こる事態で可能性が高いのは、
「自公+維新の会>>自公+立憲民主の大連立>>立憲+共産等」
という感じでしょうか。
立憲民主党が単独過半数まで行けば話は別ですが、その勢いはまだないでしょう。

まぁ、そういう意味では、自民党に気楽にお灸を据えられるという状況ではあります。
それが分かっているからこそ、自民党議員がそれを誤魔化すために、
時代遅れのイデオロギー対立を叫んでいるとも言えましょう。


◆ニュースネタ 前川喜平氏が衆院選に向けアドバイス「政治家がしっかり取り組むという時はやらないという意味」
やる気がある時は某池上氏のように「良い質問ですね」と饒舌に語り出します。
「しっかり取り組む」と言うのは他に答えを持ち合わせていないからです。
そう言えば、話が終わるでしょ? そういうこと。
話したい内容なら、勝手にしゃべり出すのが政治家です。


◆ニュースネタ 最高裁裁判官の国民審査が告示 11人が対象、31日投票
15人中11人だから、大半を審査することになります。
審査の判断をするには、やっぱり注目の裁判を見るのが一番です。

最近あった注目の判決と言えば、「夫婦別姓」に関する裁判でしょう。
●最高裁判所大法廷決定を受けて、改めて民法750条を改正し、選択的夫婦別姓制度を導入することを求める会長声明
●最高裁大法廷令和3〔2021〕年6月23日決定の紹介と分析

15人中11人が一応合憲との判断をしています。
「一応」と記したのは、今回の判断自体は過去の踏襲であり、
夫婦別姓の問題点は認識しているものの、国会において解決すべきという判断です。
賛成派するも補足意見を述べた4人は審査の対象です。
反対意見を述べた中で、4人中3人が審査の対象になっています。
身近な問題ですし、判断の一助になる注目判決ですね。


◆ニュースネタ 現役引退する松坂大輔の妻・柴田倫世への誹謗中傷「度を超えている」と球界で怒りの声

何を言われてたんだろうなぁ… 「さげマン」と言われてたことは記憶してるけど。
あとの情報源は週刊誌ネタでしょうから、悪いのはそっちじゃないですか?
まぁ、それをスンナリ信じる方が馬鹿ですけどね。

ネットの誹謗中傷対策として侮辱罪の強化が検討されていますが、私は反対です。
例えば、道端で人の噂話をしているようなオバちゃんを全員逮捕できますか?
「人の口に戸は立てられぬ」と言います。およそ民主主義社会では現実的ではありません。
それこそ中国のように当局が容赦なく逮捕して、
思想的に締め付けていくしかないわけです。
およそ批判と非難の区別も付けられない日本人が、
問題定義と誹謗中傷の区別を付けられるわけがないでしょう。
単なる言論弾圧になって終わりですよ?

ではネットの誹謗中傷対策をどうすればいいかと言えば、情報を信じる奴を無くすことです。
曖昧な情報は信じないこと。情報の出所をその都度に確認することです。
情報を無闇に信じて無責任に拡散する奴が一番性質が悪い。
ネットリテラシー教育をもっと徹底することが必要だと思います。
法律を持って罰するのではなく、一般大衆の道徳心を喚起するべきです。
心の問題を法律で縛ることはできません。


◆ニュースネタ (一部)注目を集める衆議院静岡5区
●【静岡5区】自民入り目指す無所属・細野豪志氏 「政治生命をかけた最大の決戦」
まぁ、別に国政選挙には何ら影響をもたらさないんですけど…一議員の末路。
自分のやったことを責任を取らないから、こうなっちゃうという典型例。

正直誰が勝つのかは分かりませんが、少なくとも言えることは、
次回以降、静岡5区から「細野豪志」という名前は確実に消えるということです。
負ければ本人が言っているように政界引退(本当にするのかな…?)、
勝っても選挙区調整で静岡5区から外れる可能性が高いでしょう。
同じように希望の党騒動を引き起こしたものの、
自民党入りできた長島昭久氏は東京21区から18区に鞍替えしてます。
●【衆院選】菅直人氏vs長島昭久氏 因縁の師弟対決ヒートアップ 東京18区

同じように静岡5区には補欠比例復活となった吉川氏がいますし、
今回の選挙の結果次第ではありますが、
仮に静岡6区で自民候補が惨敗すれば渡辺周氏の刺客に、
また、このまま自民党静岡県連の理解が得られないようなら、
他の地方の刺客として飛ばされる可能性が高いと思います。
そもそも、細野氏はここが地元というわけではありませんからね…

選挙に勝って自民党に入党できたとしても、後ろ盾なしに何ができるわけでもない。
今の自民党はそれだけ閉鎖的な環境ということです。
せいぜい全国的な知名度を利用され、刺客に立てられるのが関の山でしょう…
ましてや所属する二階派は岸田政権の発足で、
二階氏が失脚し、人事の憂き目にも逢うなど、派閥存続の危機になっています。
まさに後ろ盾を失っている状態で、自民党入りできても無役職のただの議員でしかありません。

なら、いっそここで政治生命を失わせてあげるのも慈悲ではないかなと考えます。
もう評価は定まってしまったわけですし、
ダラダラ議員をやるよりスパッと諦めた方がいいでしょう。
いっそ国政ではなく地方行政を目指してみてはいかが?

2021年10月18日

コロナ注意報

全国の新規感染者数が300人を下回って喜んでいますが…
昨年のコロナ冬の陣が始まった北海道では兆候が見られ始めています。
●新型コロナ 北海道内で38人感染確認 前週比21人増

この週末に一気に冷え込み、暖かさは戻ることなく、そのまま秋が深まっていく模様。
この気候の変化は予想よりも1~2週間ほど早く、
その分だけコロナ感染が前倒しになる可能性が出てきました。
早ければ来週にも感染拡大の局面に入ることが予想されます(急激増とは思いませんが)。

今の注意すべき感染経路はエアロゾル感染なので、
寒いからといって窓を閉め切らずに、風を通すことが大事です。
とはいえ、暖房を付けながらも、窓を開けるというのは無理な話…
せめて定期的に空気の入れ替えをすることは努めていきたいものです。
密閉空間が避けられない冬こそ、コロナ感染を注意すべき局面です。

感染者数が一気に減ったことで、逆に政府のコロナ対策を支持する声が増え始めましたが、
この寒さの到来がまた違う政治局面を作り出すことは間違いありません。
もはやコロナ経済対策は絵に描いた餅になってしまいました。
いや、選挙ばかりで、絵さえ描きませんでしたけど…
コロナ鎮静化が自民党に味方するかとも思いましたが、
東日本を中心に来週には状況が悪化に転じる可能性は高そうです。

とりあえず、大事な用事は今週中に終えておきましょう。
私も免許の更新をしないといけないので、今週中に行くことにしようと思います。


◆ニュースネタ 「人災の側面、否定できず」盛り土問題で熱海市長 調査結果を公表
●熱海盛り土安全策、10年前に命令見送る 県と市「命の危険」は認識
熱海市に間接的責任はあると思いますが、今の地方自治法で強制的処理は無理です。
●環境省Q&A
他に該当しそうな「措置命令」があるのかどうか知らないので、参考までに。

今回の問題はあくまで民間業者を監督する責任です。
これが熱海市自身が開発るような自治事務や、
国や県から依頼される法定受託事務なら、直接責任が生じますが、
今回のケースであくまで撤去作業をするのは業者自身です。
行政代執行というシステムがあって、かかった代金を業者に請求できるとはいえ、
自分でやらない奴らがそんな素直に支払いに応じてくれるわけもなく、
大概は実体のないペーパーカンパニー化していることも多いので、
料金は支払われず、税金を浪費するだけに終わりかねません。
法律的には個人の財産権を侵害する行為でもあるので、実施には慎重を期する必要があります。
現行法では「最終手段」な上に、「納税者の承認」が必須ですから、
明確な民意がなくして行政代執行は難しい政治的状況です。

必要なのは法律の改正で、国会で地方自治体にどれだけの強制力を与えられるかでしょう。
個人の財産権と公共の福祉のバランスをどう取るか、非常に今日的な問題です。
空き家問題や廃墟問題もありますしね… 産業廃棄物も然り。
抜本的な法改正が必要な状況になています。
それなのに、何の議論も見られないのが呆れます。

話変わって、被害住民からすれば、責任追及をするのは会社でも自治体でも構わないので、
おそらく裁判所に熱海市と会社の連帯債務で賠償金を認めさせ、
速やかに熱海市が市民に賠償した後、
余計に払った分を熱海市が会社に対して請求する裁判を起こしてもらう目論見でしょう。
まぁ、個人的にはそれが一番なのかなと思いますが、あとは熱海市のやる気次第でしょう…


◆ゲームの話 「Idoly Pride」(アイドリープライド)
1ヶ月遅れで始めたら、それなりに苦労したので個人的攻略メモを記しておきます。
まず、最初に必要なもの=アイドルについてまとめておきます。

(必要なアイドル)
①長瀬麻奈(フェス限定)
完全な人権カードです。これを持っていないと上位はクリアできないレベル(苦笑)
通常フェスや確定ガチャで引くことはできないので、ゲームを最初から始めるなら、
月末辺りにやるであろうフェスでリセマラすることをお勧めします。
最強のスコアキャラで、10倍近くスコアを跳ね上げることができます。

②ダンスとビジュアルのスコアキャラを1人は揃える
★5なら誰でもいいと思いますが、
新登場のスコアキャラは恒常よりもスコアが出やすいので、
凸れる自信があるなら、そちらを狙った方がいいです。

ただ、このゲーム、凸を進めるには大量のカードが必要になります。
★5を★6にするのに1枚、★7にするのにさらに2枚、
★8にするのにはたぶん4枚(まだ★7が最高)、完凸に8枚必要です。
当然、1回のガチャでそれだけ稼ぐのは無理なので、
恒常を5人★7まで育て上げれば、他はレベルアシスト機能によって、
凸らなくとも★7相当(レベルが高い5人のうち最低レベルで統一)を出せますから、
凸キャラが5人揃うまでは恒常重視でいいと思います。

③回復キャラ2人を用意する
意外と重要なのが回復スキル持ちのキャラです。ハート付いてる奴。
特に定例ツアーで使います。こちらは★4でも構わないので、各属性2人は必須。
イベント以外の定例ツアーは何回負けても諦めなければ続けられるので、
メインパーティの体力が減ったら、回復キャラを2人入れて、わざと負けます。
すると挑戦時よりも体力が回復しているので、
それを繰り返すことで回復マスを使用せずにライブスキルを稼ぐことができます。

ライブスキルに関しては、長瀬麻奈がクリティカルをダメージに変えるスキルを持ってるので、
クリティカルとスコアキャラ強化のライブスキルを徹底して集めればOK。
長瀬麻奈が人権カードなのはそこら辺が理由です。

④バッファーを3人ずつ揃える
こちらはライブバトル時に使用するので、各属性2人以上、できれば3人欲しいです。
それも★5キャラが理想なので、プレイヤーで差が付くのはここでしょうね。
おススメのバッファーは、
ボーカル恒常★5の天動瑠依(スコアラーのボーカル強化)、
ダンス恒常★5の井川葵(スコアラーのクリティカル強化)、
ビジュアル限定★5の川咲さくら(スコアラーの全般強化)。
長瀬麻奈ゲーなので、スコアラーを徹底的に鍛えるスキル持ちが強いです。

印象としてはこのゲームは比較的ガチャは回せる方。
★5確定ガチャはゲームを進めていくと結構集まります。
★8は正直厳しいですが、★7くらいはわりと行けると思います。
序盤をある程度進めれば、毎日のゲームにかける時間はそう多くないです。
ただ、続ける期間(給料と称した石配布)が結構重要になるので、
毎日ログインしてコツコツ進めることが大事そうです。
サクッとできるけれど味わい深く、それなりに楽しませていただいております。

2021年10月17日

衆議院解散総選挙

そんなことをやっている労力があるなら、迅速なコロナ経済対策の実施と、
来るべき冬のコロナ対策を議論した方が有意義だと思うんですがね…
まさに「民意なき解散~裏切りの岸田~」って感じでしょうか…

自分も含めて、少なからず総理の交代に期待した人は多かったと思います。
自民党総裁選を通じて、自民党の変化を期待した先に待っていたのは、
安倍・麻生体制そのままの変わらない自民党政治というオチでした。
まさに二階幹事長が甘利幹事長に変わっただけ。それだけでした。
早々に岸田氏が言っていた「令和の所得倍増計画」は骨抜きにされて、
骨粗鬆症の末にポッキリ折れちゃいましたし、
もはや完全な傀儡政権という雰囲気しかありません。

出だしの人事で豪快にしくじった挙句、何の実績もなしに解散総選挙をしてしまったため、
総理就任のご祝儀相場も完全に吹っ飛び、
前政権である安倍・菅政権の実績で勝負をせざるを得ない苦しい展開になっています。
せめて、もう少し実績を積んでからの方が良かったのでは…
もはや「コロナの影響が少ない10月に何もしなかった総理」と揶揄されそうな勢い。
コロナ禍経済重視派にはコロナ経済対策をしなかったことを咎められ、
コロナ禍感染防止重視派にはコロナ対策をしなかったことを咎められ…
それは、つまり、国民全員から付き上げを喰らって終わるということです。
年内退陣が現実味を帯びてきましたねぇ…


●政府高官も「青天の霹靂」…衆院選「最速日程」決断の舞台裏、首相「最後は自分一人で決めた」
早く選挙をやるという決断は悪くはないものの、あまりにも何もしてなさ過ぎ。
岸田政権が何をするのか全く見えない上に、
国民が求めるコロナ対策とコロナ経済対策も具体策が見えてこない。
それで評価しろというのは無理ですよ…

●衆院解散で「党高政低」消された岸田総理の令和版所得倍増計画と危ぶまれる存亡
自民党の選挙公約から「令和の所得倍増計画」は消えました。
高市政調会長路線のアベノミクス継承路線となってます。
…意味ワカンネ。
岸田総理が就任前に打ち出した金融所得課税の強化や富裕層の課税は、
予想通りの反対にあってトーンダウン、
先延ばしどころか実施されるかどうかももう分かりません。
岸田氏のリベラル的政策は既に消えてしまったと言っていいでしょう。
お前、誰なの? 自民党総裁じゃないの?(苦笑)

●金融所得課税「任期中あり得る」 岸田首相
どっちやねん! 国会が終わった途端に威勢が良くなる。
岸田総理の性格をこれまで「風見鶏」「中身が空っぽ」と評してきましたが、
まぁ、大体合ってそうな感じですね…
要は自分の意見を持っておらず、周囲に同調するタイプなのでしょう。

自民党総裁選を戦うために、他候補との違いとして「分配政策重視」を掲げるも、
格差容認の「新自由主義派」に説得されたらあっさり引っ込めちゃう。
その綱引きの引っ張り合いの中で、両方に良い顔をしているということですね。
自分の意見がないから、どちらとも決めず、どちらにも同調する。
だけど、反対派の意見にも同調しているのがバレバレだから決して信用されない、
利用しようと思う奴らの思う壺になる、という感じでしょうか。

いずれにせよ、この人の言うことはもう何も信じられません。
数時間後には言うことが変わっていても驚きません。
それぐらい一貫性がなく、風が吹く方向だけを向く風見鶏。

●「ファーストの会」衆院選候補者擁立断念 失速の背景
岸田総理の選挙戦を前倒しした理由にも挙げられてますが…
いや、それはないだろうと断言できるぐらいに盛り上がってませんでしたね…
なるほど、完全な子分の先走りですか…
再び自民党に目を付けられただけで、小池都知事は損しかしてませんねぇ…

●岸田総理、今度の衆院選は「未来選択選挙」 勝敗ラインは「与党で過半数」
いや、その未来を奪ってるのはあなたですけどね…
どうして10月中にコロナ対策を協議しなかったのか、そう言われる日が必ず来ます。
少なくともコロナ経済対策はもう手遅れです。
Gotoキャンペーンとか再開するなら10月しかなかったのに…もう終わりだよ。
近い将来さえ見渡せない馬鹿に未来が見渡せるとでも言うのですか?
新型コロナで何回もしくじったあなた達にそんなこと言う資格あるのか?
今まさに、また同じ過ちを繰り返そうとしてるじゃん?

●安倍晋三元首相「コロナ脱却V字回復解散」と命名、野党共闘は「談合協力」
はい、ここにもコロナが終わったと思ってる政治家が一人…
総理時代の対応の遅れを全く反省してないんですね、この人。
一生反省しないんだろうなぁ…

●甘利幹事長、衆院選争点 「自由民主主義か、共産主義が入ってくる政権か」
頭の中が古いというか、国際情勢が東西冷戦で止まってる馬鹿が多過ぎない?
そういえば反共思想で育った人が支持してくれると思ってるのかもしれませんが、
既に国民の大半にとっては、生まれた時点で「共産主義は終わってました」。
過去の遺物にそんな意味もなく怖がる人はいません。

そして、どうして共産主義がダメなのか理解できてますか?
平等の名の下に一部の指導者が専制支配するからでしょう?
中国共産党がそれですよ。オーウェルの小説の『1984』がそれですよ。
共産主義が政治的になぜダメなのか。専制主義で民衆を圧迫するからです。
翻ってお前ら自民党はどうなのよ?
今の自民党に民主主義はあるのか? 国民の声が聞こえていますか?
「新自由主義」で格差の拡大を放置し、勝ち組と負け組という二極化構造にし、
負け組から言論の自由をはく奪し、勝ち組による忖度支配をする構図が、
共産主義の政治体制とどこが違うというのですか?
政党名を「自由先制党」に改めてはいかがか?

もはや化石のようなイデオロギー対立を持ち込んで、
現実を無視した議論で誤魔化すのは止めてください。
あなた達の頭の中、本当に大丈夫ですか? 原始時代で止まってませんか?


●自民と立民、重なる「分配」 トップの理念が相似する理由は
分配政策が国際的潮流になっているのは、コロナ禍で成長戦略が描けなくなったからです。
とりわけこれまで世界経済を牽引してきた中国経済の先行き不透明さが問題です。
一に明るみになり始めた不動産問題、二にアメリカら西側諸国との技術摩擦問題。
国際的に自国本位主義の中国に対する警戒感が強まっており、
今までのような経済連携は取りにくくなっているのは間違いありません。
そんな中で、自国の経済を固め直す向きに動いているのは確かでしょう。

もっとも、自民党はそれを理解していません。
分配が必要なのは結果の不平等に過ぎず、アベノミクスの成果を分配すれば済むと思ってる。
でも実際はアベノミクスの成果そのものが粉飾なのですから、
分配する果実など存在しないわけです。
ないものをどう配分するか。税金しかありません。
それも金融所得課税や富裕税のようなものではないので、
消費税等になるので負担は支援すべき貧困層ほど相対的に高くなります。

財務省の事務次官がバラバキを批判する記事を書いて話題になりましたが、
普通はこういう批判は野党の方に直撃するものですが、
今回に関して言えば、自民党と公明党の方に直撃しています。
なぜなら、野党は金融所得課税や法人税の増税に言及しているのに対して、
むしろ与党の方が財源を示せていないからです。
岸田氏の分配計画は財源がないんですよ…
政府が資源の再配分もすることができない。
持ってる人から取り立てないわけですから、配分できるわけがない。


関連して言えば、アベノミクスというのは「たこ足喰い」と揶揄されるように、
日銀を始めとする公的セクターが日本株を買い支えることで高値を維持し、
株価の安定した高値の取引によって株主に安心感を与える政策です。
悪く言えば、国ぐるみで粉飾決算しているようなものです。
日銀や年金機構、郵便貯金や一般の銀行が株を買い支え、高値を偽装し、
株価の高値が維持されるというインサイダー情報で株主が取引してるようなもの。

この政策の何が問題かといえば、国内だけで完結してるならまだしも、
外的要因には全く対応できないということです。
中国やアメリカの経済が落ち込めば、
日本の自力で支えているわけではない株価は容赦なく下がります。
バブル崩壊は銀行や企業、富裕層の株主を直撃しましたが、
仮にアベノミクスでバブル崩壊すれば、その影響は日本全体に及びます。
株価が半減すれば、日本全体の資産が半減するかもしれません。
それだけ株価との連動が激しくなっている自転車操業状態だということです。

そもそも、アベノミクスは短期的な目標で掲げられたもので、
諸外国の通貨安戦争と一緒で、長くとも1~2年で終わると思っていたのでしょう。
けれど、日本の企業は国際競争力を取り戻すことができず、
出口を失った通貨安政策はもうすぐ10年近くになっています。
ここまで破綻しなかったのはラッキーと言わざるを得ません。
世界経済の不安定要因が大きくなっている昨今、アベノミクスはリスクしかありません。


◆ニュースネタ 立民・生方氏が衆院選公認辞退 拉致被害者発言で
んー、そこまで的外れな考え方ですかねぇ…
勿論、活動を続ける拉致被害者家族会のことを考えれば、絶対にしてはいけない言葉ですが、
だからこそ政府の対応がおかし過ぎるとも言えるわけです。
ずっと違和感あるのですが、最近よく聞く「前提条件なしで北朝鮮と交渉」って何?
日本が核問題で北朝鮮を引っ張ってこれるわけではありませんから、
当然、拉致問題の進展を意味すると思うんですけど、それが不要ってどういう意味?

北朝鮮から見れば、拉致問題は自国の失点ではあるものの、
日本を交渉に引っ張り出すための最高のワイルドカードです。
これを使えば一発で交渉に釣り出せる、そういう意味合いを持つカードでしょう。
だけど、北朝鮮がそのカードを一向に切る気配がありません。
被害者5人の帰国以降は、せいぜい横田めぐみさんの娘との面会カードぐらい。
そう考えると、既に切るカード自体を失っている可能性も否定できません。


もっとも、それ以上に大きな可能性として考えられるのは、
拉致問題カードを使ってもメリットがないと北朝鮮が感じているということです。
第一に被害者5人を一時帰国させたことで、
交渉が進展するどころか、日本が硬化して頓挫した苦い経験があること。
北朝鮮が欲しているのは、やはり経済的見返りでしょう。
それが得られるからこそ、日本と交渉しようという気持ちが生まれるわけです。
しかし、2002年の日朝政府間協議は拉致問題を巡って中断。
北朝鮮とすれば、譲歩したのに何の恩恵も得られなかったという気持ちが強いはず。
一方の日本は拉致被害者の再調査を交渉の前提条件としていたのでしょうが、
ニンジンをぶら下げないため、調査することに北朝鮮側が辟易している可能性が高いです。
感覚としては慰安婦問題を始めとする戦争責任を日本人が追及される感じでしょうか。
いつまでやれば進展するのか、そういう辟易とした感覚を北朝鮮もまた感じてるのでしょう。
水面下の交渉がどうなっているのか分かりませんが、
日本政府が北朝鮮にメリットを感じさせるような交渉ができていないのは間違いないでしょう。

第二に北朝鮮がそもそも日本と交渉する意義を見いだせないことがあります。
別に経済的見返りを日本だけに求めなくてもいいんです。他がお金を出す国があれば。
あるでしょう。韓国の親北の文政権です。
交渉するのに見返りを要求する日本と、交渉するだけで人道支援という手土産をくれる文政権、
どちらと交渉するかと言えば、誰だって後者でしょう。
韓国と日本と天秤にかけ、韓国と交渉する方が楽だから日本を無視できるのです。
加えて、コロナ前は中国から輸入品が入ってきていたというのも大きいと思います。
北朝鮮が日本と交渉する意義を見出していた理由の一つに、万景峰(マンギョンボン)号があります。
朝鮮総連の資金で作られ、過去に日本と北朝鮮を往来していた定期船です。
実際に拉致に使われていたのかどうかは分かりませんが、
少なくとも日本の物資が北朝鮮に渡っていたのは間違いありません。
北朝鮮に渡った日本の家電製品等は権力層に渡っていたのは間違いなく、
日本製品に親しみがあったことが、日本と交渉する意義の一端だった考えられます
けれど朝鮮総連が問題化して万景峰号が途絶えた2000年以降、
既に20年以上が経ち、代替わりを起こしていることから、
むしろ韓国や中国製品の方に馴染みを感じているのは間違いないでしょう。
言うなれば、もはや日本と貿易をする必要性を北朝鮮は感じていないんです。
もう中国という貿易パートナーがいるわけですから。


状況的に言って、北朝鮮が日本と交渉するメリットはありません。
拉致問題の再調査という前提条件を取り払っても、交渉する意味はゼロです。
それでも北朝鮮と交渉して拉致問題を解決するというならば、
国益を損してでも人道的見地から北朝鮮と交渉する覚悟が必要です。
韓国よりも経済的メリットを与え、交渉する価値があると認めさせることです。
最悪の場合はアメリカと形成していた北朝鮮包囲網が崩れることになりますし、
核問題を考えれば、北朝鮮の要求を呑むわけにはいきません。
だけど、民意がこれだけ拉致被害者やその家族のことを慮っているわけですから、
例え国益にならなくとも、損をしようとも、
人道優先で北朝鮮に屈することも必要なのでしょう。知らんけど。

そういう意味では、国益よりも人道優先で考えてくれる今の世論は、
非常にあったかいなと思います。
あとは政府が腹を決めて、北朝鮮に頭を下げることですね。
世論がそうしろって言ってるんだから、やればいいじゃん。
今までみたいに「拉致問題を解決します」とやるやる詐欺しなくていいんだよ?
ほら、お土産をたくさん抱えて拉致問題を解決しに行きなよ。
世論も北朝鮮に屈することを認めてくれますよ。知らんけど。


客観的に言えば、北方領土と一緒で、もはや解決するチャンスは逃しています。
交渉するだけ無駄です。交渉するということは相応のメリットを感じさせるということです。
核問題を中心に考えるならば、拉致問題に縛られるべきではないという考え方も、
当然あっても構わないように個人的には思います。
それさえ許されないと言うなら、さっさと手土産用意して北朝鮮と交渉しなよ。
北方領土問題と一緒で時間だけが過ぎていきますよ?


◆ニュースネタ 都道府県魅力度ランキングにイチャモン?
●都道府県魅力度ランキング
個人的には山口県や徳島県が下の方なのが気になりますけど…
いや、別に佐賀県が妥当だと言ってるわけではないのですが、やっぱりイメージが(苦笑)

まぁ、個人的には心底どうでもいい話ですし、
別にそれで観光に行くかどうかを決めるわけでもないので、
どうしてそんなに気にしているのかが分かりません。

栃木・群馬・埼玉・茨城県が下の方にいる理由は簡単です。
関東に居ながら存在感が薄いからです。そりゃ東京に吸われちゃいますよ…
放送局にしても、他の地方はローカルテレビ局を複数抱えているのに、
上記に挙げた県では群馬と埼玉が1局持ってるぐらい、
あとは県独自の放送局を持ってないんですから、そりゃ広告力が違います。
関東にいて都会の振りをしてるからダメなんですよ…
関東から独立して、地方をアピールすれば魅力も出てくるはずです。
肝心なところは東京に頼っておきながら、文句を言うのは筋違いでしょうに。
関東近郊でありながら、魅力度を発信している山梨県を見習ってはいかが?

2021年10月11日

岸田は安倍・菅の継承装置

なんというか…
菅氏は失点を防げばいい場面で、無理に得点を狙って失敗したのに対し、
逆に岸田総理は得点を狙う場面で、失点を防ごうとして失敗してる感じですよね…
はっきり言って、国民から見ると「消極的」にしか見えない。
もはや自民党総裁選で見られた「口だけ」も見ることがなくなり、
何の変わり映えもなく、安倍・菅路線を継承するだけの総理になっちゃいました。
選挙前に揚げ足を取られないように、官僚の答弁書を慎重に読んでいるだけでは、
総理大臣として何がやりたいのかも全く見えてきません。
「新しい資本主義」も完全に「アベノミクスの分配」に収まっちゃいました…

いやー、ここまで中身が空っぽな人も珍しい。
自分の考え方に対する拘りがないんですかね?
まぁ、だからこそ、左翼的な政策を掲げても、護憲派の宏池会でありながらも、
保守派や改憲派の支持を取り付けることができたのでしょうけど…
自民党内では空っぽな人間だって既にバレてるのよ。
岸田総理は安倍・菅政権の権力継承装置に過ぎません。
そして国民にもそれがバレました。それだけの話です。


◆政治ネタ 与野党、一斉に「分配」主張 経済支援、衆院選を意識
同じ「分配」という言葉を使ってはいるものの、その中身は全く違ってます。
●岸田首相「成長なくして分配はない」成長戦略優先の考え示す
まぁ、国民からすれば、その「成長」がないから困ってるわけですが…

与党は「アベノミクスが成功している」という前提に立っているので、
経済は「成長」しているという考え方をしています。
だから国民が成長を実感できていないのは「分配」されてないせいだと考え、
企業や政府がばら撒けば、それで国民消費が上がると考えています。

一方の野党は「アベノミクスは失敗している」という前提に立つので、
経済を「成長」させるためには、国内需要を喚起するしかないと考えます。
実質賃金を上げることで、国民の消費意欲を刺激し、
内需の回復によって経済成長を成し遂げようと考えています。

どちらの見解が正しいのか分かりませんが、
少なくとも企業側は「成長」していると全く考えてはいないから、
「分配」されることがないわけです。
昔は国内の株主に優待券を配ってれば満足してくれましたが、
今は海外の株主も増えているので、具体的な配当を行う必要がありますし、
国際競争も激化しているので、儲かっている自覚の方が薄いでしょう。
結局、日本の企業が国際競争力が高まらない限りは、
「分配」はボーナスや一時金程度で誤魔化して終わりです。

まぁ、要は、政府の成長戦略が信じられてないから、「分配」できてないんです。
政府の成長戦略を信じ、持続的な成長ができると考えているなら、
質の良い労働者を入れて拡大路線を取ろうと考えるでしょうに…
つまり、そう思えてないだけ。もう企業にさえ信じられてないんですよ。

そして「新しい資本主義」を掲げてアベノミクスからの脱却を目指すと思われていた、
岸田総理も結局はアベノミクスを否定できず、日本の嘆くべき現状を理解していません。
なぜなら自民党の過去の政治を批判できないからです。
高度経済成長によって揺るぎなき権力を手に入れた成功体験を否定できないからです。
日本の技術力が優れているなら、何で半導体ビジネスを見捨てたの?
1年やそこら我慢していたら、成長軌道に乗せられたでしょうに。
それを今更、半導体ビジネスが大事とかお笑いですよ…
何の「成長戦略」も描けてないから、そういう場当たり的な対応を繰り返して、
国際競争力を支えていた技術を無くしていくんですよ…

もう「日本の技術は世界一ぃ」「日本の文化こそ素晴らしい」みたいなのは止めましょう。
それは愛国心でもなんでもないですよ。
根拠のない妄想、国粋の領域に達しています。
厳しい現状分析こそ、次に繋がるのに、それがないから成長戦略を描けないんですよ…


◆プロ野球 ドラフト会議の結果
なにせプロ野球を始めとして、今年はスポーツを能動的に一切見てないので、
ニュースサイト等の文章でしか知りません(苦笑)
そんな中で、西武が公表通りにドラフト1位で隅田投手を指名し、
4教団競合の末にクジで交渉権を獲得。
今年はBクラスに終わり、辻監督の退任が決まっているなど、
暗いニュースが多い西武でしたが、来年に向けては明るい兆しですかね?

パッと見た感じでは、1・2位で高評価の左腕を指名できた西武、
1位で風間投手を単独指名し、上位も堅実に指名できたソフトバンク、
1位で2球団競合で小園投手を指名した横浜がいい指名に見えますね。
ただ、今年は凶作のドラフトと言われている年で、
コロナ禍もあって練習環境やスカウト環境もよくなかったでしょうし、
ここからどれだけ伸びていくかがポイントになりそうですね。
指名されたことに満足せずに、プロで活躍できるよう頑張って欲しいです。

2021年10月09日

参議院静岡選挙区補欠選挙の特殊事情

今月末の31日に衆議院の解散総選挙が行われると報道されていますが、
それに先んじて24日に静岡と山口で参議院の補欠選挙が行われます。
岸田政権初の国政選挙で、衆議院選挙の前哨戦ということもあって注目を集めています。
岸田政権の評価と言われても、発足直後で何もしてない政権の評価も糞もないので
(まぁ、何もせずに選挙に突入すること自体が罪なのですが)、
安倍・菅政権を通じた自公政権の評価になるのだろうと思われます。
その中でも注目を集めるのが「コロナ対策と経済対策」なのでしょう。
ただ、静岡県の場合はそれ以上に注目を集めることになりそうなのが「リニア問題」です。

●応援弁士川勝知事、リニア巡り自民けん制【参院静岡補選】
民主党政権時に誕生した知事で、県政でも自民党とは対立関係にあるものの、
国政レベルではどちらにも与せず、距離を取っている感があったのですが…
今年6月の県知事選で、自民党の参議院議員だった岩井氏が辞職して出馬するも、
「リニア問題」を上手く使い、現職の川勝氏が圧勝で再選を果たしました。
今回はその補欠選挙になるわけですが、勿論、辞職した議員は出馬できないので、
他の候補者が立っているわけですが、
それでも応援という形で国政に関与する形を取ってきました。

今の「リニア問題」は国を挟んで県とJRとの協議中で、
中間報告を取りまとめるという段階になっています。
その推移がどの程度なのかは分かりませんが、この問題を再燃させ、
少しでも協議に民意を反映したいという気持ちが出ているように思います。

加えて問題になっているのが熱海の土石流を招いた「違法盛り土問題」です。
災害にあった熱海市伊豆山地区はまだ復興の段階に入れておらず、
被災住宅には戻れずに避難生活が続いています。
今日の報道では河川の修繕に2年程かかるようなので、
住宅の復興はそれ以降と長期化しかねません。
その怒りを原因となった盛り土の土地所有者に求める流れに今はなっています。

それでは、この間に国政レベルで「盛り土問題」が動いたかと言えば皆無。
調査自体はしたようですが、具体的な規制等は行われていません。
自民党は伝統的に建設業界との癒着が多く、
このような末端業者の違法盛り土はコスト削減の一環だからです。
敢えて、その問題に手を突っ込まないようにしているのでしょう…

そういう事情もあって、来る衆議院選挙を含めて、
静岡県の場合は「コロナ対策と経済対策」以外にも、
リニア問題を含めた「開発と自然保護」の問題も注目を集めそうです。
川勝知事がしゃしゃり出てきたのは、争点の追加を意味しています。

そういう意味では、静岡県限定で考えれば、
与党への風当たりが強い選挙になる可能性は高いように思えます。
与党は環境問題に対する具体的な提案を出せるかどうかでしょうねぇ…


◆ニュースネタ 岸田内閣は低支持率で始まる。その原因は?
●岸田内閣の支持率、政権交代によって負の遺産を消してしまう自民党の「デリート政治」は機能したか
スマホのSMSって、個人的にかなりハードル高いと思うんですよ…
普通のメールやラインメッセージより全然怖いです。
ドコモになりすまして情報を入力させる偽SMSメールも話題になってますしね…
それにも関わらず反応してくれるということは、
よっぽど政治に関心のある人か、個人情報に無頓着な人のどちらかだと思います。

まぁ、要は見てる人が見れば、「二階氏が甘利氏に変わっただけ」に尽きます。
安倍・菅政権の延長線上にしかないことは明らかなんですよ。
内部で綱引きがある程度で、国民から見れば全く一緒です。
ですから、自民党総裁選を通じて変化を期待した国民と、
変化を望まなかった政治家とのギャップがこの数字になっているのだと思います。

この間も甘利幹事長のUR疑惑は言うまでもありませんが、
牧島大臣のNTT接待は「それぐらい調べておけよ」って話です…
文春が新たに調べたのではなく、前回の調査で最初から名前は上がっていたのでしょう。
まぁ、しかし、自民党のIT通とはいえ、
そこまで広く接待しているNTTグループは凄いですねぇ…
奢って貰っておいて「意見交換会」も糞もないと思いますけどね。落選しそう。


◆ニュースネタ 連合会長に芳野氏選出 初の女性、「ガラスの天井破る」
少なくとも、神津体制よりは政治介入が減るのではないかと期待しましたが…
●連合新会長の芳野氏 「共産の閣外協力あり得ない」 立憲に不快感
こっちの方がもっと時代錯誤でした(苦笑)

ぶっちゃけ、立憲民主党からすれば、連合の支持と共産党の支援と天秤をかけたら、
どっちの方が得なのかという話ですよ。
もう後者なんですよ。
それだけ連合の組織力と人的パワーが落ちてるんです。
なのに、いつまでもキングメーカー気取りで政治にしゃしゃり出てくる。
お前らのバラバラさが民主党のバラバラさに繋がったのだと何故気づかない。

時代の流れからすれば、連合は政治から手を引くべきです。
そもそも労働運動の横の繋がりが最初からないのに存在してる意味あんの?
面子に拘って、もはや連合だけが存在価値である国民民主党に乗っかれば、
ソッポを向かれるのは連合自身の方です。
誰が明らかな負け戦に乗るんですか。
連合とそれを見ている無党派層は全く逆の動きをしますよ。

もはや正規社員の特権階級化した連合はさっさと廃止にし、
労働者個人が契約で対等に渡り合える社会構造を作り上げるべきです。
無能が集まっても無能なだけ。
有能な情報を教えてくれる人がいれば、それでいいんです。
必要なのは労働者の集団ではなく、労働法に詳しい弁護士や社会保険労務士でしょ。


◆コロナネタ よく分からないワクチンの問題
いまだに説明されないコロナワクチンの謎。
①ワクチンの有効期間、②ワクチンを2回接種する理由、③ワクチンが働くために必要な量、
この3つを説明できる人に会ったことがありません。
知ってたら、是非とも教えてください。すぐにワクチン接種に行きます。

そもそも、ワクチンとは「感染症の予防に用いる医薬品(wiki)」。
辞書で調べても大体が「予防」のためのお薬となっています。
その基本を頭に入れた上で、以下の記事を読んでください。

●ブレイクスルー感染、日本はイスラエルの二の舞になるのか?
●ファイザーとモデルナのワクチン、予防効果の持続性で優劣判明…その差を生んだ「衝撃の原因」

なるほど、重症化を予防する効果があるのは確かなようです。
ですが、そもそも、それがワクチンである必要があるのですか?
もはやコロナワクチンの感染予防効果は事実上否定されています。
それはもうワクチンではありません。ワクチンの仕事をしていません。
重症化を防ぐのは治療薬の仕事です。副反応だけ出して何やってんの?

また、話題となったイスラエルの感染も収束に向かっていますが、
そこから分かることは、ワクチンとは別に「感染症対策が必要である」ということです。
ワクチンの正当化に寄与するものではありません。
ワクチンだけに頼っていてはいけないことを示しているだけではありませんか。
個人的にも酒類の提供禁止等の飲食店への圧力は行き過ぎだと思いますが、
同時に、忘年会のような集団での会食の禁止は続けるべきだと思っています。
ワクチンを打ったからといって、会食が解禁されるわけでも、
マスクを外せるわけでもないというのは強調すべきでしょうに…

そして問題なのは後者の記事… ③の回答が「分からない」という衝撃…
そりゃ副反応も出ますわ…
科学的根拠もなく、全員一律で接種量や接種期間を決めてるわけですから。
これほど乱暴なことはありません。
ワクチン抗体ができない人もいると聞いているので、
接種と抗体量の定期的検査はセットにすべきです。
2回目の接種タイミングも抗体量を計った上で、適切な時期を決めるべきです。
それは3回目以降にも言えることです。
必要のない人は副反応の恐れから打つべきではないですし、
逆に必要な人には打った方がいいという結論になるでしょう。
速やかに接種量と作り出される抗体量の関係を調べ、
適切な接種体制ができるように努力して欲しいです。

もし、本当に「適当に」決めていたのだとしたら、今までの接種は何だったのか…
そりゃブレイクスルーもするし、副反応も出ますわ。当たり前じゃないですか…


◆ニュースネタ テレ朝コメンテーター玉川徹さんは”ヤフコメ”に「社会の役に立っているのか…一部の人の巣窟、考え直したほうがいい」
言ってることは分からなくもないけれど、ネット世論が「ネトウヨ」ばかりなわけでもない。
それはもうインターネットの特性を分かっていないと言わざるを得ません。
もし、仮にあなたがそう感じているとするならば、
あなたがネトウヨが好きそうな話題ばかりを見ているからです。
「類は友を呼ぶ」、そういうことでしょ(苦笑)

ネットというのは能動的なメディアなので、自分から見に行かなければ見れません。
だから必然的に関心のある話題が偏ります。
加えて、コメントをするというのは、それなりにエネルギーが要ることです。
匿名だから気軽に書き込んでいるのではないかとメディア関係者の人は思うでしょうが、
匿名だからこそ書き込むコメントが人格を表すことになるので、
変なコメントをしてしまったら、すぐに過去のコメントも調べられてしまうので、
変な奴レッテルを貼られたらそこで終わりです。
幾つも捨てアカウントを持って荒らしまくる人でない限りは、みんな慎重にコメントしています。
ですから、良くも悪くもコメントしている人は、その話題に対して熱量のある人です。
大半の人は流し見て終わりです。それでも溢れ出る熱量がある人が書き込んでるわけです。

ですから、決してコメントが民意を表しているとも言えないわけです。
一部の熱意ある人のコメントに過ぎないからです。
たくさんコメントが付いて、肯定的な意見ばかりだったから支持されているというわけでもない。
今回の自民党総裁選の高市氏の現象がそれ。
コメントの熱意が民意全体に繋がっているわけではないんです。
河野氏のネット人気報道といい、マスメディアはそこら辺を完全に見誤っていました。
別に最初から河野氏はネット上で人気があったわけでもないし、
高市氏の人気が上がってきたわけでもありません。
熱意のあるコメントが騒ぎ立てただけで、大半の人は何も影響されなかっただけです。

そんな偏りのあるコメントですが、決して無駄というわけでもないと思います。
特に難しいニュースや専門的知識が必要なニュースにおいては、
丁寧に解説して下さる方もいますから、非常に勉強になります。
現場の生の声も聴くこともできますしね。
テレビのコメンテータよりも集合知である分、面白いです。

逆に言えば、それだけ新聞の社説やテレビのコメンテータの質が下がっています。
言いたいことを言えないもどかしさ、そういうのを感じずにはいられません。
奥歯にものが挟まったような、婉曲的な批判に人々は飽き飽きしているんです。
「ぶっちゃけ、どうなの?」その質問に答えられなかった結果が、
今のネットニュースの拡大に繋がっているのだと思います。
もう政府の批判とかに屈せずに好きなように言っちゃいなよ、You。


◆ニュースネタ 真鍋淑郎氏が「日本に戻りたくない」理由 受賞後の言葉に「切実」「どう受け止めればよいのか」
例えば、こういう話題をテレビはスッキリと解説できません。
関連して思い起こすのが、1年前の菅氏の総理就任直後の「日本学術会議」の問題です。
それが何を表しているかというと、「学術界に対する軽視」です。
政府は学術研究を援助していると言いますが、
それは実用的な部分、特に軍事研究の分野に専ら興味を示しています。
一方の学術会議は軍事研究を禁じています。
双方の利益相反が学術界への政治介入に至ったのが今回の問題でした。

コロナ禍でも分かるように、日本では専門家の声が通りにくいわけです。
専門家の提言に対して、政治家と官僚がワンクッション挟まり、
曖昧化して意味を無くしてしまうことが往々にあります。
とりわけ、真鍋氏の研究は産業を振興する政府にとって不都合な真実ばかりで、
より理解されなかったことでしょう。

言うなれば、日本では学問を学問として研究することは否定され、
自分達に都合のいい学問ばかりが肯定されている社会なわけです。
そういう窮屈な空気を学者が嫌うのは当たり前です。
近年、アメリカだけでなく、中国にも研究者を取られていることで、
いっそ外国に行かせないようにしろという暴力的な意見も聞きますが、
そんなことは無意味です。
要は研究者にとって日本は魅力がない、そう思われているだけのことです。
日本礼賛し過ぎて、そんな当たり前の事実さえ認められなくなってしまっているんです。

もう一度日本人は相手を敬うという気持ちを取り戻すべきです。
相手へのリスペクトこそが相手の能力発揮に繋がるんです。
相手より上に立ってマウントを取ったところで、
自尊心が満たされるだけで、何の生産性も上がりません。
政治も経済も学問界も、ずっとそんなことをやってたから日本の力は落ちたんですよ。
どうして、そんな当たり前のことに気付かないのか。
相手より上か下かなんて、どうでもいい考えは捨て去りなさい。
そこが新しい日本人の出発点です。

記事を書いた後に見つけたニュースも一応掲載しておきます。
●ノーベル物理学賞の真鍋淑郎氏の日本に戻りたくない理由「核心をついている」
●「日本から中国に頭脳が流出」これから日本人ノーベル賞学者は激減する恐れがある


◆ゲーム業界ネタ 『龍が如く』総合監督・名越稔洋氏、セガ退社を発表 シリーズ制作は継続
退社の話は本当だったのか…
加えて、中国資本の入ったゲーム会社にヘッドハンティングされてると聞きましたが、
そっちも本当になってしまうんですかね?

東京五輪の開会式等で日本のゲーム産業の凄さが伝わりましたが、
一方で中国に押され始めていることも確かです。
●東京ゲームショウ開幕、バーチャル展示場も 存在感増す中国勢
とりわけ、『原神』等のヒットに代表されるように、
スマホゲームやソーシャルゲームの分野では中国や韓国に負ける場面が増えています。
投入されるお金が桁外れなだけに、どうしてもパワーで押し切られがち…
日本の据え置き型ゲームもヒット作の焼き直しが多く見られ、
日本のゲーム業界の未来が明るいとは決して言えない状況になっています。


◆ニュースネタ 千葉県警の女性キャラ“性的”抗議 制作会社の女性代表が反論「制作に携わったのは全て女性」
この種の話は「スポーツ選手の性的画像(競技中の映像切り抜き)」と一緒…
性的と見る奴が性的だろ? かわいいものがどうして性的になるのか。
我々からすれば、キティちゃんに性的興奮を催す変態倒錯野郎と一緒です。

尺度が「性的興奮を催す恐れ」であるのなら、
現実のアイドルの方がよっぽどですし、
それこそ婦警の衣装に興奮する人もいるでしょう。
そういうのを排除していくのは女性は肌を見せるなと言うイスラム原理主義と一緒では?
彼らの言い分としてはあくまで「女性の保護」なんですから、発想は同じでしょ?
女性は肌を見せずに家に引きこもってればいんです。
そんなに性的に見られるのが嫌ならば。

まぁ、もっとも中華系スマホゲームとかで極端に乳を揺らしたり、
極端な露出をしたゲームで釣る一方、
人気が出てくると批判を考慮して衣装の露出を減らしたりしており、
二次元キャラの過激化とそれに伴う修正が増えてきているのも事実。
中国国内でそういうゲームが出しにくくなっているからこそ、
二次元キャラの性的画像に緩い日本がターゲットにされている面があるのも事実です。
批判が全くの事実無根で的外れとは思いませんが、
行き過ぎてしまえばファッションそのものの否定に繋がりかねないだけに、
その判断は慎重に行ってもらいたいものです。

参議院静岡選挙区補欠選挙の特殊事情

今月末の31日に衆議院の解散総選挙が行われると報道されていますが、
それに先んじて24日に静岡と山口で参議院の補欠選挙が行われます。
岸田政権初の国政選挙で、衆議院選挙の前哨戦ということもあって注目を集めています。
岸田政権の評価と言われても、発足直後で何もしてない政権の評価も糞もないので
(まぁ、何もせずに選挙に突入すること自体が罪なのですが)、
安倍・菅政権を通じた自公政権の評価になるのだろうと思われます。
その中でも注目を集めるのが「コロナ対策と経済対策」なのでしょう。
ただ、静岡県の場合はそれ以上に注目を集めることになりそうなのが「リニア問題」です。

●応援弁士川勝知事、リニア巡り自民けん制【参院静岡補選】
民主党政権時に誕生した知事で、県政でも自民党とは対立関係にあるものの、
国政レベルではどちらにも与せず、距離を取っている感があったのですが…
今年6月の県知事選で、自民党の参議院議員だった岩井氏が辞職して出馬するも、
「リニア問題」を上手く使い、現職の川勝氏が圧勝で再選を果たしました。
今回はその補欠選挙になるわけですが、勿論、辞職した議員は出馬できないので、
他の候補者が立っているわけですが、
それでも応援という形で国政に関与する形を取ってきました。

今の「リニア問題」は国を挟んで県とJRとの協議中で、
中間報告を取りまとめるという段階になっています。
その推移がどの程度なのかは分かりませんが、この問題を再燃させ、
少しでも協議に民意を反映したいという気持ちが出ているように思います。

加えて問題になっているのが熱海の土石流を招いた「違法盛り土問題」です。
災害にあった熱海市伊豆山地区はまだ復興の段階に入れておらず、
被災住宅には戻れずに避難生活が続いています。
今日の報道では河川の修繕に2年程かかるようなので、
住宅の復興はそれ以降と長期化しかねません。
その怒りを原因となった盛り土の土地所有者に求める流れに今はなっています。

それでは、この間に国政レベルで「盛り土問題」が動いたかと言えば皆無。
調査自体はしたようですが、具体的な規制等は行われていません。
自民党は伝統的に建設業界との癒着が多く、
このような末端業者の違法盛り土はコスト削減の一環だからです。
敢えて、その問題に手を突っ込まないようにしているのでしょう…

そういう事情もあって、来る衆議院選挙を含めて、
静岡県の場合は「コロナ対策と経済対策」以外にも、
リニア問題を含めた「開発と自然保護」の問題も注目を集めそうです。
川勝知事がしゃしゃり出てきたのは、争点の追加を意味しています。

そういう意味では、静岡県限定で考えれば、
与党への風当たりが強い選挙になる可能性は高いように思えます。
与党は環境問題に対する具体的な提案を出せるかどうかでしょうねぇ…


◆ニュースネタ 岸田内閣は低支持率で始まる。その原因は?
●岸田内閣の支持率、政権交代によって負の遺産を消してしまう自民党の「デリート政治」は機能したか
スマホのSMSって、個人的にかなりハードル高いと思うんですよ…
普通のメールやラインメッセージより全然怖いです。
ドコモになりすまして情報を入力させる偽SMSメールも話題になってますしね…
それにも関わらず反応してくれるということは、
よっぽど政治に関心のある人か、個人情報に無頓着な人のどちらかだと思います。

まぁ、要は見てる人が見れば、「二階氏が甘利氏に変わっただけ」に尽きます。
安倍・菅政権の延長線上にしかないことは明らかなんですよ。
内部で綱引きがある程度で、国民から見れば全く一緒です。
ですから、自民党総裁選を通じて変化を期待した国民と、
変化を望まなかった政治家とのギャップがこの数字になっているのだと思います。

この間も甘利幹事長のUR疑惑は言うまでもありませんが、
牧島大臣のNTT接待は「それぐらい調べておけよ」って話です…
文春が新たに調べたのではなく、前回の調査で最初から名前は上がっていたのでしょう。
まぁ、しかし、自民党のIT通とはいえ、
そこまで広く接待しているNTTグループは凄いですねぇ…
奢って貰っておいて「意見交換会」も糞もないと思いますけどね。落選しそう。


◆ニュースネタ 連合会長に芳野氏選出 初の女性、「ガラスの天井破る」
少なくとも、神津体制よりは政治介入が減るのではないかと期待しましたが…
●連合新会長の芳野氏 「共産の閣外協力あり得ない」 立憲に不快感
こっちの方がもっと時代錯誤でした(苦笑)

ぶっちゃけ、立憲民主党からすれば、連合の支持と共産党の支援と天秤をかけたら、
どっちの方が得なのかという話ですよ。
もう後者なんですよ。
それだけ連合の組織力と人的パワーが落ちてるんです。
なのに、いつまでもキングメーカー気取りで政治にしゃしゃり出てくる。
お前らのバラバラさが民主党のバラバラさに繋がったのだと何故気づかない。

時代の流れからすれば、連合は政治から手を引くべきです。
そもそも労働運動の横の繋がりが最初からないのに存在してる意味あんの?
面子に拘って、もはや連合だけが存在価値である国民民主党に乗っかれば、
ソッポを向かれるのは連合自身の方です。
誰が明らかな負け戦に乗るんですか。
連合とそれを見ている無党派層は全く逆の動きをしますよ。

もはや正規社員の特権階級化した連合はさっさと廃止にし、
労働者個人が契約で対等に渡り合える社会構造を作り上げるべきです。
無能が集まっても無能なだけ。
有能な情報を教えてくれる人がいれば、それでいいんです。
必要なのは労働者の集団ではなく、労働法に詳しい弁護士や社会保険労務士でしょ。


◆コロナネタ よく分からないワクチンの問題
いまだに説明されないコロナワクチンの謎。
①ワクチンの有効期間、②ワクチンを2回接種する理由、③ワクチンが働くために必要な量、
この3つを説明できる人に会ったことがありません。
知ってたら、是非とも教えてください。すぐにワクチン接種に行きます。

そもそも、ワクチンとは「感染症の予防に用いる医薬品(wiki)」。
辞書で調べても大体が「予防」のためのお薬となっています。
その基本を頭に入れた上で、以下の記事を読んでください。

●ブレイクスルー感染、日本はイスラエルの二の舞になるのか?
●ファイザーとモデルナのワクチン、予防効果の持続性で優劣判明…その差を生んだ「衝撃の原因」

なるほど、重症化を予防する効果があるのは確かなようです。
ですが、そもそも、それがワクチンである必要があるのですか?
もはやコロナワクチンの感染予防効果は事実上否定されています。
それはもうワクチンではありません。ワクチンの仕事をしていません。
重症化を防ぐのは治療薬の仕事です。副反応だけ出して何やってんの?

また、話題となったイスラエルの感染も収束に向かっていますが、
そこから分かることは、ワクチンとは別に「感染症対策が必要である」ということです。
ワクチンの正当化に寄与するものではありません。
ワクチンだけに頼っていてはいけないことを示しているだけではありませんか。
個人的にも酒類の提供禁止等の飲食店への圧力は行き過ぎだと思いますが、
同時に、忘年会のような集団での会食の禁止は続けるべきだと思っています。
ワクチンを打ったからといって、会食が解禁されるわけでも、
マスクを外せるわけでもないというのは強調すべきでしょうに…

そして問題なのは後者の記事… ③の回答が「分からない」という衝撃…
そりゃ副反応も出ますわ…
科学的根拠もなく、全員一律で接種量や接種期間を決めてるわけですから。
これほど乱暴なことはありません。
ワクチン抗体ができない人もいると聞いているので、
接種と抗体量の定期的検査はセットにすべきです。
2回目の接種タイミングも抗体量を計った上で、適切な時期を決めるべきです。
それは3回目以降にも言えることです。
必要のない人は副反応の恐れから打つべきではないですし、
逆に必要な人には打った方がいいという結論になるでしょう。
速やかに接種量と作り出される抗体量の関係を調べ、
適切な接種体制ができるように努力して欲しいです。

もし、本当に「適当に」決めていたのだとしたら、今までの接種は何だったのか…
そりゃブレイクスルーもするし、副反応も出ますわ。当たり前じゃないですか…


◆ニュースネタ テレ朝コメンテーター玉川徹さんは”ヤフコメ”に「社会の役に立っているのか…一部の人の巣窟、考え直したほうがいい」
言ってることは分からなくもないけれど、ネット世論が「ネトウヨ」ばかりなわけでもない。
それはもうインターネットの特性を分かっていないと言わざるを得ません。
もし、仮にあなたがそう感じているとするならば、
あなたがネトウヨが好きそうな話題ばかりを見ているからです。
「類は友を呼ぶ」、そういうことでしょ(苦笑)

ネットというのは能動的なメディアなので、自分から見に行かなければ見れません。
だから必然的に関心のある話題が偏ります。
加えて、コメントをするというのは、それなりにエネルギーが要ることです。
匿名だから気軽に書き込んでいるのではないかとメディア関係者の人は思うでしょうが、
匿名だからこそ書き込むコメントが人格を表すことになるので、
変なコメントをしてしまったら、すぐに過去のコメントも調べられてしまうので、
変な奴レッテルを貼られたらそこで終わりです。
幾つも捨てアカウントを持って荒らしまくる人でない限りは、みんな慎重にコメントしています。
ですから、良くも悪くもコメントしている人は、その話題に対して熱量のある人です。
大半の人は流し見て終わりです。それでも溢れ出る熱量がある人が書き込んでるわけです。

ですから、決してコメントが民意を表しているとも言えないわけです。
一部の熱意ある人のコメントに過ぎないからです。
たくさんコメントが付いて、肯定的な意見ばかりだったから支持されているというわけでもない。
今回の自民党総裁選の高市氏の現象がそれ。
コメントの熱意が民意全体に繋がっているわけではないんです。
河野氏のネット人気報道といい、マスメディアはそこら辺を完全に見誤っていました。
別に最初から河野氏はネット上で人気があったわけでもないし、
高市氏の人気が上がってきたわけでもありません。
熱意のあるコメントが騒ぎ立てただけで、大半の人は何も影響されなかっただけです。

そんな偏りのあるコメントですが、決して無駄というわけでもないと思います。
特に難しいニュースや専門的知識が必要なニュースにおいては、
丁寧に解説して下さる方もいますから、非常に勉強になります。
現場の生の声も聴くこともできますしね。
テレビのコメンテータよりも集合知である分、面白いです。

逆に言えば、それだけ新聞の社説やテレビのコメンテータの質が下がっています。
言いたいことを言えないもどかしさ、そういうのを感じずにはいられません。
奥歯にものが挟まったような、婉曲的な批判に人々は飽き飽きしているんです。
「ぶっちゃけ、どうなの?」その質問に答えられなかった結果が、
今のネットニュースの拡大に繋がっているのだと思います。
もう政府の批判とかに屈せずに好きなように言っちゃいなよ、You。


◆ニュースネタ 真鍋淑郎氏が「日本に戻りたくない」理由 受賞後の言葉に「切実」「どう受け止めればよいのか」
例えば、こういう話題をテレビはスッキリと解説できません。
関連して思い起こすのが、1年前の菅氏の総理就任直後の「日本学術会議」の問題です。
それが何を表しているかというと、「学術界に対する軽視」です。
政府は学術研究を援助していると言いますが、
それは実用的な部分、特に軍事研究の分野に専ら興味を示しています。
一方の学術会議は軍事研究を禁じています。
双方の利益相反が学術界への政治介入に至ったのが今回の問題でした。

コロナ禍でも分かるように、日本では専門家の声が通りにくいわけです。
専門家の提言に対して、政治家と官僚がワンクッション挟まり、
曖昧化して意味を無くしてしまうことが往々にあります。
とりわけ、真鍋氏の研究は産業を振興する政府にとって不都合な真実ばかりで、
より理解されなかったことでしょう。

言うなれば、日本では学問を学問として研究することは否定され、
自分達に都合のいい学問ばかりが肯定されている社会なわけです。
そういう窮屈な空気を学者が嫌うのは当たり前です。
近年、アメリカだけでなく、中国にも研究者を取られていることで、
いっそ外国に行かせないようにしろという暴力的な意見も聞きますが、
そんなことは無意味です。
要は研究者にとって日本は魅力がない、そう思われているだけのことです。
日本礼賛し過ぎて、そんな当たり前の事実さえ認められなくなってしまっているんです。

もう一度日本人は相手を敬うという気持ちを取り戻すべきです。
相手へのリスペクトこそが相手の能力発揮に繋がるんです。
相手より上に立ってマウントを取ったところで、
自尊心が満たされるだけで、何の生産性も上がりません。
政治も経済も学問界も、ずっとそんなことをやってたから日本の力は落ちたんですよ。
どうして、そんな当たり前のことに気付かないのか。
相手より上か下かなんて、どうでもいい考えは捨て去りなさい。
そこが新しい日本人の出発点です。

記事を書いた後に見つけたニュースも一応掲載しておきます。
●ノーベル物理学賞の真鍋淑郎氏の日本に戻りたくない理由「核心をついている」
●「日本から中国に頭脳が流出」これから日本人ノーベル賞学者は激減する恐れがある


◆ゲーム業界ネタ 『龍が如く』総合監督・名越稔洋氏、セガ退社を発表 シリーズ制作は継続
退社の話は本当だったのか…
加えて、中国資本の入ったゲーム会社にヘッドハンティングされてると聞きましたが、
そっちも本当になってしまうんですかね?

東京五輪の開会式等で日本のゲーム産業の凄さが伝わりましたが、
一方で中国に押され始めていることも確かです。
●東京ゲームショウ開幕、バーチャル展示場も 存在感増す中国勢
とりわけ、『原神』等のヒットに代表されるように、
スマホゲームやソーシャルゲームの分野では中国や韓国に負ける場面が増えています。
投入されるお金が桁外れなだけに、どうしてもパワーで押し切られがち…
日本の据え置き型ゲームもヒット作の焼き直しが多く見られ、
日本のゲーム業界の未来が明るいとは決して言えない状況になっています。


◆ニュースネタ 千葉県警の女性キャラ“性的”抗議 制作会社の女性代表が反論「制作に携わったのは全て女性」
この種の話は「スポーツ選手の性的画像(競技中の映像切り抜き)」と一緒…
性的と見る奴が性的だろ? かわいいものがどうして性的になるのか。
我々からすれば、キティちゃんに性的興奮を催す変態倒錯野郎と一緒です。

尺度が「性的興奮を催す恐れ」であるのなら、
現実のアイドルの方がよっぽどですし、
それこそ婦警の衣装に興奮する人もいるでしょう。
そういうのを排除していくのは女性は肌を見せるなと言うイスラム原理主義と一緒では?
彼らの言い分としてはあくまで「女性の保護」なんですから、発想は同じでしょ?
女性は肌を見せずに家に引きこもってればいんです。
そんなに性的に見られるのが嫌ならば。

まぁ、もっとも中華系スマホゲームとかで極端に乳を揺らしたり、
極端な露出をしたゲームで釣る一方、
人気が出てくると批判を考慮して衣装の露出を減らしたりしており、
二次元キャラの過激化とそれに伴う修正が増えてきているのも事実。
中国国内でそういうゲームが出しにくくなっているからこそ、
二次元キャラの性的画像に緩い日本がターゲットにされている面があるのも事実です。
批判が全くの事実無根で的外れとは思いませんが、
行き過ぎてしまえばファッションそのものの否定に繋がりかねないだけに、
その判断は慎重に行ってもらいたいものです。

2021年10月04日

岸田内閣、年内総辞職へ

おいおい、最初から勝負を放り投げましたよ? コイツ…
国民の命よりも、議員の座席が大事ですか、そうですか。
自民党は何も変わっていないことを早速見せてくれました。
失望というか、絶望。
年末に絶望的状況に気付くことになり、それは怒りに変わることでしょう…
そして、その国民の怒りを受け止められるほどに頑丈な内閣ではないので、
必然的に崩壊するしかなくなるでしょう。
選挙で勝ったけど、退陣に追い込まれた内閣として歴史に名を遺すかもしれませんね…


●【解説】衆院選「10・19公示、31投開票」へ 新党つぶしの思惑?
確かに、選挙だけを考えれば、早く選挙をやった方が得です。
今なら総理就任の御祝儀効果も期待できるでしょうし、
最大の問題であるコロナ感染も一段落付いている状況ですから、
コロナ対策は上手くいったと主張することができ、選挙も優位に運べることでしょう。
これが11月に入ると、徐々にコロナ感染が再発する可能性が高く、
政府の対応の遅れが批判される可能性が高くなるので、
どちらが得かと言えば、10月中に選挙をやった方が断然得です。

しかし、国民からすれば、11月以降を占うのはこの10月の1ヶ月だけです。
コロナ経済対策をできるのは、ほぼ確定的に10月のみ、
特に観光業はここで稼がないと冬場はまた休業に追い込まれかねません。
加えて冬のコロナ感染の到来が確定的に予想されている中で、
早期発見早期治療の医療への転換やロックダウンの議論を行うためには、
感染の始まる11月ではもう遅すぎます。
昨年もGotoキャンペーンを行うなど、感染症対策を何も議論しなかった結果、
後から強制力を伴う罰則の法制化が唱えられたりと後の祭り状態でした。
このままでは、今年も何も議論されないままに、
次の感染を迎えることになりかねず、年末年始がまたしても潰れかねません。

今年はワクチンがあるから大丈夫だという見解もありますが、
ワクチンには感染予防効果はなく、それだけで感染拡大を止めることはできません。
また、今のワクチンに耐性のある変異ウイルスも登場しつつあり、
製薬会社が変異ウイルスに対応したワクチンを新たに開発していることからも、
ほぼ確定的にワクチンが効かない変異ウイルスが登場することは間違いありません。
それが今年の冬なのか、来年以降なのかは分かりませんが、
12月はワクチン接種開始から半年ということもあり、
ワクチン切れの懸念もなされることから、ブースター接種の必要性の有無や、
ワクチンに頼り切らない感染予防対策など、議論すべきことは山ほどあります。
それを何ら手を付けずに、冬を迎えてしまえば、また政府の無策を露呈するだけです。

加えて、やるべき時にやるべき対策を議論しなかった理由が「選挙」ですから、
もはや国民に弁解する余地がありません。
仮に大差で衆議院選挙を勝ち抜くことができたとしても、
年末には国民の猛批判に耐えられなくなり、
総辞職せざるを得なくなるまで追い込まれかねません。
せめて10月に各議論をまとめ、衆議院だけでも通しておけば、
選挙期間中でも参議院で議論することもできますから、
同時並行的に対策はできるはずです。
まずは政府としてやるべきことはやってから、解散総選挙を考えるべきです。


やれやれ、目先の勝利に釣られて、国民を殺しますか…
思うに自民党は順番を間違えましたね。
先に岸田氏に総理をやらせておいて、立ち行かなくなったら菅氏で行けば良かったのに…
選挙をやるタイミングが完全に逆です。今こそ実行力を示す場面です。

国民が今だけではなく、先を見据えて政治判断できればいいのですが…
まぁ、無理でしょう…コロナ経済対策という「疑似餌」に釣られるオチ。
いずれ経済優先に戻れる状況でなくなるので、まさに絵に描いた餅なのですが…


◆政治ネタ 岸田自民党総裁の党内人事が確定
一言で言えば、「論功行賞」。
岸田氏本人としては苦心したつもりでしょうが、国民から見ると全く真新しさがない…

●話聞きすぎ? 岸田新総裁のカラー見えぬ「3A」丸のみ人事で新執行部発足
最大の抜擢は、総務会長に起用された福田達夫氏。
当選3回ながらも小泉内閣で官房長官を務め、
その後に総理大臣を務めた福田康夫氏の息子。
今回は「党風一新の会」という若手グループを結成して、
総裁選に対して国民寄りの発言をしてはいましたが…
なるほど、所属する派閥の細田派の意向通り、岸田氏に入れたわけですか…

自分はどちらかと言えば、「党風一新の会」は改革寄りで、
てっきり河野氏の方を応援する議員が多いのかと思ってました。
河野陣営は議員票20票ぐらいが引きはがされたと言っていましたが、
状況的に引きはがされたのはこのグループに所属している議員なのでしょう。
つまり、結果的に言えば、党改革を訴えて脱派閥の若手を集めながらも、
最終的には派閥の意向に従って軌道修正を施し、
論功行賞で総務会長という破格な席を手に入れた、ということですか?
まぁ、実際は何があったのか知りませんが、
やっかまれても仕方ない状況ではありますね…
まだ自民党にも国民の声を聴くグループがあるのかと期待しましたが、
結局は自分達の選挙のためだけのグループだったようです。
それを上手く利用しただけということなのでしょう。
これは完全に邪推なので、実際の所は分かりません。
それでも、少し期待した分だけガッカリ感もあります。やっぱダメじゃん。

●【舛添直言】総裁選、最大の勝者は「安倍・麻生コンビ」
まぁ、大体同じ見立てです。
河野氏は色々な報道にある通り、事実上の左遷でしょう。
本来なら福田氏と役職が逆になっているはず。
完全に若手の名誉職に追いやられ、実権を失った感があります。

麻生氏の副総裁就任は微妙なところ。
こちらもベテラン議員向けの名誉職ではありますが、
悪く言えば、「なにもしないけれど、口は出す」という地位なので、
口から先に生まれてきたような麻生氏がこのポジションにいると、
あらゆることに口出ししてきそうな感じが…
麻生氏としては、あくまで岸田氏は「繋ぎ」に過ぎず、
次を選ぶための「キングメーカー」の位置に立ったということでしょう。

●岸田氏、甘利氏を重視 要求通らぬ安倍氏、人事に不満 清新さ乏しく・自民〔深層探訪〕
高市氏の幹事長就任と萩生田氏の官房長官就任の要求は無理でしょ。
もう安倍内閣じゃん、それ。
福田氏の抜擢を含めて、安倍氏が細田派に戻らないように楔を打ったようにも見えますが、
果たしてそこまでの意味を持つのかなぁという疑問もあります。

仮にこの人事を評価する人がいるならば、
安倍・麻生氏の要求を完全には飲まなかったことを挙げるでしょうし、
逆にこの人事を評価しない人からすれば、
結局は安倍・麻生氏の影響を色濃く残していて、変わり映えがしないということになるでしょう。
まぁ、自分は後者の見立てで、がっかり感はあります。


◆政治ネタ 都民ファーストが国政新党「ファーストの会」設立。小池知事は衆院選に「立候補しない」(詳報)
はぁ…懲りない奴らだな…
小池ファーストor自分の議席ファーストの会の間違いでしょ?
維新の会は、都になった所で何か変わるわけでもないものの、
一応は「大阪都構想」という国政への希望を持っているから分かるにしても、
それではファーストの会は国政に進出して何をするんですか?
「保守中道」という言葉だけが踊って中身が何もない。空っぽなんですよ。
希望の党が失敗したのも、排除発言のせいだけではありません。
中身が空っぽであることを見透かされたから有権者が逃げたんですよ…

政治家やマスコミはすぐに右翼だの左翼だの、保守だの革新だのと言いますが、
一般国民からすれば、そんなことはどうでもいいんですよ。
共産党を革新勢力と言って批判されたコメンテータもいましたが、
一般国民の感覚として、日本の共産党が共産革命を起こすなんて誰も思っていません。
思っている奴は「陰謀論」に毒されてる馬と鹿の違いも分からない奴らだけです。
国民からすれば、政党の位置付けよりも中身なんですよ。
政党として国民に何を約束するかです。
小池氏の国政への復帰場所を用意するだけの単なる「器」に誰が期待するんです?

まぁ、百歩譲って、自民党を割る算段でもあれば話は別です。
干されるであろう二階派や石破氏を巻き込めるなら、
第二自民党として数年ぐらいは生き残れるかもしれません。
でも、それで終わり。吸収されるか自然消滅されるかの違い。
連携が言われている国民民主党と変わりませよ、全く。
もう一度言う。国政に進出して何がしたいの?
大事なのはそこだけです。


しかし、小池都知事は何でこの動きを放置するんですかね?
後ろ盾の二階氏が失脚したから、焦ってるんですか?
一応、前回「希望の党」騒動で弓を引いたものの、
結果的には野党を壊滅させるのに一役買ったわけですから、
現状でも自民党に恩義がないわけではないように思えますが…
それだけ二世三世議員の多い自民党が閉鎖的なのかもしれませんが、
自民党への復党を半ば諦めているといったところでしょうか。
逆に放置していても、勝てる見込みがないと思っているから、
斥候に出して自民党の出方を伺おうぐらいの感覚なのでしょうか?
どっちにしろ人でなしですけど…


◆ニュースネタ 岸田新首相が提唱する「令和版所得倍増計画」の落とし穴
高度経済成長って、要は「選択と集中」の極致だったわけで、
途上国の開発独裁と同じような形だったんですよ。
戦争でインフラが死んだことで、パイを限りなく拡大できたから、
全体としてパイにありつける量が増えたというだけの話。
だから、それを今やるなんて、とても無理という話で、
パイを広げることもできないのに、どうやって分け合うんだよという話。
そうなると、もう「間引く」しかない。国民を殺すとなりかねません。

企業が内部留保を抱えて賃金に還元しないのは何故かと言えば、
国際競争力がないからです。
国内では勝ち組でも、海外では勝てないから資金を還元できない。
そんな当たり前の事実を日本礼賛で誤魔化し認めようとしない。
だから非効率的な日本の働き方が貫かれ、デジタル化も進展しないのよ…

今求められているのは国際競争力を持つ企業への選択と集中です。
太り過ぎた大企業を解体して人員を回す。
縦の労働環境ではなく、横の労働環境です。
兎にも角にも、まずは「敗北」を認めることです。
客観的データで明らかじゃないですか。大学も企業も完全に負けてるのよ。
けれど、自民党総裁選を見ていても、誰もそのことには触れない。
長年政権を担ってきた自民党が今の日本を批判することができないんです。
だから安易な日本礼賛に逃げて、根性論で物を語る。
そして、根本的な日本の体質改善が遅れてしまうのよ…


◆ニュースネタ 米メルクのコロナ飲み薬、年内に日本調達へ 軽症者向け特例承認
コロナ禍の中で、明るいニュースですね。
とはいえ、50%程の効果のうち、自然治癒だったものがどれぐらいあるか分からず、
効果のほどは何とも言えない所ですが、治療の選択肢が増えたことは大きいです。

ただ、抗体カクテル療法にしても、早期治療で用いられるわけですから、
今のような自宅待機が基本とする医療体制と明らかに矛盾します。
早期発見早期治療となるように、どこの病院でもコロナ早期治療を行えるようにし、
インフルエンザと変わらない対応ができるように準備を進めていく必要があります。

せっかく早期治療の選択肢が増えたのですから、それに対応した体制を作りませんと。
そういう所が相も変わらずのアナログ人間なのよ…


◆ニュースネタ 「宮内庁の策は、火に油を注いでしまった」眞子さまの結婚と「複雑性PTSD」公表の全内幕〈dot.〉
まぁ、一般国民からすれば、別にどうでもいい話なんですけど…
なんで「複雑性PTSD」とかよく分からん病名を発表するかな。
国民に対して「これ以上は黙っとれ」という脅しなんでしょうが、
国民の誰もが結婚とは理想ばかりでないことを知っているだけに、
そんな精神的にヤワで結婚生活が続けられるのかと不安になりますよ…

結婚なんて当事者(家族含む)の問題でしかないのだから、
外野の国民や政治家の話なんて無視すればいいだけのこと。
誰からも祝福される結婚なんてありませんよ。
どうしても結婚したいのなら、批判を無視してすればいいし、
それに耐えられないなら、結婚せずに皇族として残ればいい。
まぁ、結果的に前者を選んだわけですから、
わざわざその決意に水を差すようなことを言わんでもいいのにね。
弱点を見せてるだけじゃんか。

2021年09月30日

自民党総裁選、勝ったのは…?

安倍晋三、というオチでした。しょうもな!

●【総裁選】安倍氏も暗躍「岸田・高市連合」誕生  派閥分裂再編へ引き金
予想通りの結果ではありましたが、想像以上に高市氏が票を伸ばした感はあります。
まぁ、的外れではあったものの、保守の論陣でブレずに戦えてましたから、
保守を自認する自民党からすればウケは良かったのでしょう。
結果的に河野氏は議員票を喰われて、有利に立つと見られていた1回目の投票でさえ、
岸田氏に1票差で敗北、この時点で逆転勝ちはなくなりました。
決選投票では、予想通り、岸田氏が高市氏の票のほとんどを取り込んで快勝となりました。

最も得をしたのは元総理の安倍晋三氏。
岸田氏に総理在任中の恩義を返すことができただけでなく、
自分を支持してくれている日本会議ら右翼勢力にもアピールできました。
ガチガチの保守層に見放されぬよう、上手くガス抜きできた感はあります。
実際には何もしてないんですけどね…彼らの主張に乗っただけで実現はしてないので…
迷走した結果、投票行動もバラバラとなった二階幹事長との差を見せつけました。

これで河野氏は鈴を付けられて麻生派にすごすごと帰ることになり、
石破氏は相変わらず干されたまま、二階派には分断工作を仕掛ける感じで、
小規模な権力異動で終わると思われます。
結果的には、安倍-麻生ラインは変わらないわけで、
岸田氏が院政を覆して独自色を見せるのか、それとも屈するのかに注目が集まります。


結局は、今回も自民党は「できるだけ現状維持」を選んだに過ぎず、
国民が望んだ「安倍政治との決別」は果たされませんでした。
政権交代以降の自民党が行ってきた政治は「国民を無視すること」、
森友・加計・桜を見る会を始めとする疑惑からは逃げて説明を放棄し、
新型コロナが蔓延すると、対話しない・情報を出さずで何をしたいかも見えてこず、
国民に自粛をお願いをするのにも一切頭を下げず、補償も最低限…
誤りを認めずに改ざんし、謝罪やお願いをせずに締め付けばかりが叫ばれる…
そういった安倍政治の負の遺産と全く決別できていません。

当初は岸田氏も「岸田ノート」なるものを掲げて、
国民の声を聴いてきたとアピールしていましたが、
菅総理が自民党総裁選から降りて対立候補が一転して、主役に躍り出ると、
自民党の声を聴くことに終始し、官邸主導から党主導をアピールするなど、
選挙戦の中で声を聴く対象が明らかに変わってしまいました。
その戦略変更は自民党総裁選を戦う上では大きなメリットとなりましたが、
逆に国民からすれば、自民党という内輪の論理ばかりを重視するように見え、
「国民を無視する」姿勢は変わらないのだという失望に繋がりかねません。

岸田氏の課題は、総裁選を勝つために行ってきた党内リップサービスを辞め、
いかに国民の声に向き合えるかです。
党内融和ばかりを気にして、安倍・麻生氏の顔色を窺ったままでは、
国民の支持は全く得られずに終わってしまうでしょう。


ポイントは衆議院選挙がある思われる11月までにどれだけ結果を残せるかです。
本当なら静岡でも参議院補欠選挙が行われる10月24日が望ましいです。
この頃は1年で最もコロナ感染リスクが少ない時期でしょうから、
就任ご祝儀相場も加えれば、選挙に負けることはないでしょう。
ただ、現在言われている11月14日に選挙日程が来てしまうと…
気候次第では不利に働く可能性は否定できません。

●コロナ第6波は11.14に本格化「2つの根拠」 菅首相ラスト会見で楽観視のフシ穴無責任
大体、自分もそういう読みですね。
この頃には新たな冬の感染拡大が始まりかねません。
それもワクチンによる感染防止効果は全く期待できないレベルでしょう。
コロナ医療体制を広く一般化させて、早期発見早期治療に舵を切り、
ワクチンに頼らない感染予防体制を作らなければ、
次のコロナウイルスの変異には耐えられません。

●「理由分からず減った」政府も想定外 「第6波避けられない」の声も
寝ぼけてるのかな…
菅総理もワクチン接種を要因に挙げてましたが、明らかに的外れ。
ワクチン接種が進まなかったブラジル・インド・インドネシアも、
2~3ヶ月程で単一株の感染は収まっていますし、
要因としては気候の変化やウイルスの生存戦略が考えられるように思えます。
●コロナ新規感染急減の理由は? ウイルスの「生存戦略」という見方も
個人的には「空調の問題」だと思います。
9月前半に急激に寒くなり、エアコンを付ける必要性がなくなり、
後半から再び暑くなっていますが、窓を開けていれば耐えられるレベルなので、
「部屋を密閉してエアコンを付ける」ことが減ったのではないでしょうか。
実は今の変異株コロナ感染症対策で最も求められているのが、
接触感染対策のアルコール消毒ではなく、エアロゾル感染対策の換気です。
●38人の科学者が提言「空気感染」から身を守る方法
冬で風を通し続けるというのは無理な気もしますが…
とりわけ冬は暖房を切ったとしても、換気を疎かにしがちなので、
定期的に風を通すことは必要なように思えます。
まぁ、それができないから、コロナ感染症が終わらないんですけどね…

そういう観点から見ると、選挙や外交という日程も含めて考えると、
1か月も時間は残っていない可能性が高いです。
「コロナ対策に集中する」と言って総裁選を辞退した菅総理は、
この間、実質、何もしてませんからね…
岸田氏が総裁選への出馬を表明した8月末、
その時点から総理就任を前提としたコロナ対策をまとめていなければ、
とても間に合うような状況ではありません。
今から考えていてはもう遅いです。
仮にそうであるならば、総選挙までに満足いくコロナ対策は作れず、
冬の大感染を止めることができずに、ワクチン絶対主義の無能さを思い知り、
年内にも退陣に追い込まれる事態にまで発展することでしょう。
それだけこの1ヶ月が重要です。
スピード感を持って、危機意識を持ってコロナ対策を行って欲しいです。

一方でGotoキャンペーンのような経済支援策もやってもいいと思います。
ただし、こちらは期間限定を明記すべきでしょう。
例えば10月9日から11月14日までの期間限定とし、
感染状況が落ち着いているようなら1ヶ月単位で延長というように、
緊急事態宣言と同じように慎重な取り扱いをして欲しいです。
10月の間に迅速に経済活性策を行いつつ、
11月以降の感染拡大防止に繋げていくことが必要でしょう。
去年とは違い、傾向は掴めているはずですからね?

10月は比較的感染も落ち着くと予想はしていますが、
一度落ち着きをみせつつあった静岡県でも、
ポツポツと感染拡大の傾向もみられます。
特に早期に落ち着いた県東部地域で再拡大が見られるだけに、
やはり油断大敵、感染防止策を怠れば、予想外の大感染に繋がる可能性もあります。
経済政策は大胆に、コロナ対策は慎重に、行っていって欲しいと思います。


んー、予測としてはこんな感じですが、実際はどうなりますか…
現状のままでは、1ヶ月では何もできずに時間切れアウトでしょう。
この1ヶ月の菅総理の責任は重いです。
無駄なワクチン(詳しい解説は前々回参照)を打つよりも、
その人員を治療に回せば良かったのに…
岸田氏は速やかに党内権力を掌握し、野党と協調した上で、
迅速な経済対策とコロナ対策が打てるかどうか…
総理候補と言われながら、2番手以降に甘んじてきたストレスを、
逆にパワーに変えて、充電した分でスピード感をもって対応して欲しいです。
選挙までの1カ月間でお手並み拝見といった感じですね。


◆ニュースネタ 中国製スマホ「小米科技」に検閲機能? リトアニア国防省が中国にケンカを売ったわけ
中国国内ではもう共産党批判の文章自体が書けないと聞いてますが…
それはチャットソフトの問題かと思ってましたが、
携帯電話のOSそのものに仕掛けしてるんですかね? すげぇな、おい。
リトアニアは同じバルト三国のエストニアと共に、IT先進国として有名。
そこが公然と中国批判するのは正直驚きでした。
全世界的に見ても、中国VS台湾の構図が強まるのは間違いないでしょう。

自民党の総裁選でも対中国政策は語られていましたが、まるで変わり映えしません。
そりゃ誰だって「中国の横暴は許せないけど、全面対決はしたくない」からです。
ならば、譲れない一線をどこに引くかです。
対中国政策を質問することは、台湾政策を質問するのと同じになっています。
台湾とどう付き合うかが、中国との向き合い方に繋がることは間違いありません。

何度も言ってますが、西側諸国が台湾を失うことは、
世界のコンピュータを失うのと同義ですから、絶対に死守すべきと考えます。
まぁ、最も第三次世界大戦が起こる可能性が高いのは、ここなんだろうなぁ…


◆ニュースネタ ユーチューブ、新型コロナ含む全ての反ワクチンコンテンツを禁止
昨年の1回目の緊急事態宣言の最中、
肌色が多いという理由だけでセンシティブと誤BANしまくったYoutube君に、
新型コロナやワクチン情報の正誤が判断できるんですか?
凄いですね、そこら辺の医者よりも詳しいんじゃん。
Youtube君はコロナの専門家なんですね。すげぇわ。
専門家さえ分からないものを判断できるわけないだろ(苦笑)

他に気になるのは、最近、テレビでワクチンの副反応が全く報道されないことです。
別に副反応が起こっていないわけではなく、Youtube等を見ていれば、
配信者がワクチン接種をして少なからず副反応が出ているのは容易に分かることです。
それにも関わらず、報道しないのは何なんですかね?
行き過ぎた配慮を感じずにはいられません。


◆ニュースネタ 「これは詐欺医療である」東大の専門医が潜入調査で確かめた"悪徳クリニック"の許せない手口
ラジオとか聞いてると、健康関連の通信販売系番組ばかり…
その中で医師と称する人物が出てきますが…
平然と商品を進める話を聞いてると、「こいつ本物か?」といつも思います。
まぁ、結果から言えば、懸念通りと言いますか、それ以上の闇ですね、コレ…
医師も丸め込むって、健康食品会社ってどれだけ金を持っとるねん。
やり口から考えて、まともな会社ではなさそうなんですけど…
それを「仕事だから」と平然と広告する芸能人も芸能人だし、放送局も放送局。
闇か深いと感じずにはいられません。

2021年09月17日

集団免疫とワクチンパスポートが機能しない理由

デルタ株の感染のピークが過ぎたことは予想通りです。
●東京都のコロナ新規感染者1242人に「急激な減少…理由は何」「来週ゼロになるわけではない」
過去の感染期間を見ても、1~2ヶ月で収束に向かっており、驚くべきことではありません。
何か効果ある対策を打ったとか、ワクチンの効果でもなんでもなく、
効果的な対策を打てなかったブラジルやインド、インドネシアでも同じなので、
1~2ヶ月程度で感染し尽くして活動期を終えるのだろうと推測できます。
もっとも、それでも1000人前後の感染者を出し続けており、
下げ止まりの傾向がしばらく続く可能性は高いでしょう。

加えて感染が収束しているのは気候的変化も考えられます。
デルタ株がそれまで感染が比較的少なかったアジアで流行したのは、
気温が関係している見方がなされていますが、一理あると思います。
急激に涼しくなったことで、熱帯に強いデルタ株の感染が弱まった可能性はあります。

ただ、それ以上に大きいと思うのが、「エアコンの使用率」です。
エアコンを使うと必然的に密閉空間を作らざるを得ないので、換気が行いにくくなります。
変異株はエアロゾル感染が報告されていますから、換気せずにエアコンを使えば、
ウイルスが常に部屋中を滞留することになるので、感染率が上がってしまいます。
日本では換気の徹底が強く言われてこなかったこともあって、
夏冬の感染率が特に高まったのでしょう。
涼しくなってエアコンではなく、風を通すだけで良くなったことで、
換気率が高まり、感染者数が減少している可能性があります。
もっとも、一時に比べれば、また少し暑くなっていますので、
密閉空間でエアコンを使えば、また感染者数が微増する可能性はあります。

ですから、エアコン使用率が下がる秋は感染が抑えられる可能性が高く、
その意味では政府の行動制限緩和は理に適っています。
ただ、逆にエアコン使用率が上がる冬にはまた感染が拡大する可能性が高く、
感染症対策を怠ることもできないのは事実です。
10月からは小康状態に過ぎず、次の感染に備える大事な準備期間です。
昨年はそこでGotoキャンペーンのようなお祭り騒ぎをやった一方、
国会も開かず、議論すべきだった緊急事態宣言の強化や医療体制の拡充は置き去りにされ、
今年の冬や夏に全く同じ問題に直面していたのは周知の事実です。
「おいおい、何もしなかったのは政治家だろ?」
今度は選挙にかまけて何もしない様相を呈してきただけに、
今年の冬も同じ過ちが繰り返されそうな感じですね…
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」それではいけないのですが…


閑話休題。本題に入ります。
●シンガポール、接種率8割でも感染急増 「コロナ共存」へ試練
逆に「集団免疫」がなぜ成立するかと言えば、6割の抗体保有者を除外できるからです。
残りの4割において隔離・治療を行えば良くなるわけで、負担が大きく減ります。
ただ、新型コロナウイルスの厄介な所は、自覚症状のない感染者がいることです。
だから感染症の基本である隔離が上手くいかず、大規模感染をもたらしたわけです。

それはワクチン接種者でも同じです。
接種して十分な抗体量を保有する人もいれば、全く保有できない人もいて、
1ヶ月程度で減少する人もいるなど様々です。
そこがワクチンを接種していても感染してしまう理由です。
「ワクチンを接種した」というのは、あくまで「履歴」に過ぎず、
現状で「機能するだけのワクチン抗体量を持っている」かは別問題なわけですから、
PCR検査以下の信用度でしかありません。

ですから、『ワクチンパスポート』も必然的に破綻します。
過去の「履歴」でしかなく、今のワクチン抗体量を示すものではありませんから、
十分な抗体量を持ってない人が感染した上で、感染症対策を怠ってしまえば、
一気に感染が広がってしまうのは自明の理です。
最悪事態主義で備える感染症対策からすれば、これほどズボラな制度はありません。

今、必要なのは早期発見・早期治療を徹底することです。
抗体カクテル療法や特効薬を始め、感染初期の治療法は確立してきていますから、
重症化する前に手を打つことが大事です。
そういう意味で言えば、「インフルエンザと変わらない」というのは嘘ではありません。
感染力が段違いなので同じとは言えませんが、対応策自体は同じです。
インフルエンザも進行すれば死に至るのは間違いないですし、
脅威のレベルとしてはそう変わらなくなってきています。
もう「よく分からない感染症」ではなくなってきていることも事実です。

ですから、これからは対策を強化するのではなく、薄く伸ばすのが適切でしょう。
早期検査・早期治療を当たり前にすること、そういうシステム作りが大切です。
…まぁ、選挙やってばかりで、そんなことは全く行われずに冬を迎えるんでしょうけど…


●一般への3回目接種は不要 米政権に反対のFDA幹部ら
●米モデルナ、ワクチン追加接種の必要性示す研究結果 「免疫低下」
いやいや、どっちやねん!
そりゃ製薬会社としては2回で終わるよりは3回目打った方が儲かるでしょうが、
それは逆に自分達の製品に自信が持てていない証拠なので、
商売だけでそう言っているわけではないのは明らか。
一方で製薬会社は変異株に対応したワクチン開発をしていることも事実・
仮に新しいワクチンが開発されれば、旧来のワクチンは邪魔になりかねないので、
3回目の接種を邪魔に思っているんですかね?
いや、単純にワクチン接種に対する抵抗感を減らすために、
2回で十分ですよと政治的に喧伝しているだけなんですかね?

いや、まぁ、その前にワクチン抗体量をチェックしろよという話なんですけどね…
「ワクチン打ったら万能」と思い込む思考は欧米人の方が強いのかね?

●3回接種が進んだイスラエルで感染爆発、4回目を準備
いやいや、ダメじゃん、やっぱり(苦笑)
何回打とうが完全に防ぐことはできない、というか個人差が大きい証拠です。
この記事には変異株に対応した改良型ワクチンへの言及がありますが、
それと従来のワクチンとの関係はどうなんですかね?
インフルエンザワクチンの型のように、両方同時には打てないみたいな制限は出てくるのでしょうか?
今の所、改良型ワクチンに触れている記事は少ないので、そこら辺は気になります。

もうさっさとワクチンでは予防できないと認めて、
早期発見早期治療に切り替えてはいかがでしょうか?


◆政治ネタ 自民党総裁選に4候補が立候補
宏池会というリベラル派に属しながら安倍・麻生氏ら保守派に擦り寄る『風見鶏』、
政策が定まらず思い付きで発言して外れれば周囲に当たり散らかす『ちゃらんぽらん』、
日本会議に心酔し、理想を現実に当てはめようとする『主義者』、
夫が反社会的勢力に属しているらしい(?)野田氏。
いや、こう見ると、野田聖子氏だけよく知らないな自分。報道ベースだから致し方ない。

●4候補の推薦人から見えるのは 前首相の影響、確保に苦労の痕跡
岸田氏は岸田派を軸に、安倍政権に忠義を尽くしてきたおかげで、
細田派の一部と麻生派の主要部分を固めている形。
高市氏は安倍氏に近い細田派と保守派の議員、
野田氏は支持の弱さはあるものの二階派の一部という形。
河野氏は麻生派の一部と石破派、変化を期待する若手中堅という形。

岸田氏は一歩抜け出していることは確かで、
河野氏としては地方票を固めて1回目の投票で勝ちたかった所ですが、
野田氏の出馬で地方票が分散される可能性が高くなり、
決選投票となれば、地方票の比率が大幅に減るので、岸田氏が圧倒的優位となります。
岸田氏は高市氏の票も丸々取り込めるでしょうしね…

キーマンとしては安倍元総理と二階幹事長の動向。
安倍元総理が高市氏を支持するのは、保守派の支持を失わないためでしょう。
岸田氏は対抗馬として立つことが多かったため、リベラル色を強く打してきたのがどう響くか。
順当に見れば、決選投票では岸田氏に入れると思われますが、
そこに拘りが強くあれば、別の展開になる可能性もあります。
二階幹事長の影の薄さは異常。
引導を渡された形となった岸田氏に勝たれるのが一番困ると思うのですが、
だからといって何か動いているわけでもない…
●河野陣営から“塩対応”、石破氏も不出馬情報でキングメーカー・二階幹事長が迷走
決選投票で河野氏に入れて恩を売ろうと思っているのだとしたら…甘すぎ。
河野氏は恩に感じないでしょうし、勝てるかどうかさえ危ういです。
自分が二階氏の立場なら、野田氏を思い止まらさせ、河野氏が勝つように誘導しますけど…
一体、何を考えているのやら。狸の腹は分かりませぬ。

国民的期待が一番高い河野氏ですが…
●河野太郎氏「牙」は抜いた?隠した? 長老批判した最初の総裁選とは別人
●「KIK連合」で安倍政治終結なるか 古賀茂明
期待をかけられる一方、歯に衣着せぬ発言で敵も多いのも事実。
それも幅広い支持を得ようとして、発言が弱めになっているのも物足りない。
はっきりしない感じに見えてしまい、主張がブレブレに感じてしまいます。
国民や若手中堅が期待するのは、安倍・菅政治との決別だと思うのですが、
そこを打ち出せない辺りが「期待外れ」の評価に繋がりかねない感じがします。

まぁ、それ以上に自分が気になるのはワクチン担当大臣だったことです。
自信家で自分の非は認めず、それを周囲に転嫁する癖があるので、
官僚に当たり散らかしている時はまだマシですが、
国民も当たり散らかしかねないだけに、ちょっと困りますね…
特にワクチンの評価はここ数カ月で、ストップ高⇒ストップ安の大暴落確定なので、
その評価大暴落に耐えられる度量があるとは思いません。

俯瞰して自民党総裁選を見ると、野党視点的なコレ。
●今の自民党は、まるで昔の民主党 衆院選の「顔」求め右往左往
●菅さん、1年前の〝薄ら笑い〟説明責任を果たさなかったツケ 総裁候補も語らない「モリカケ」というトゲ
菅総理が続投とならなかったのも「選挙の顔」が理由でしたから…
まぁ、頭すげ替えればマシだろうという計算が元にあることは確か。
結局、自民党政権であることは変わらず、安倍・菅体制からの代わり映えはせず、
4人とも政権中枢にいた過去を持っているだけに、自己否定できてないのが辛い所。
国民から見れば、「同じ穴の狢」であることは変わらないわけです。


◆ニュースネタ ネット上の中傷対策、侮辱罪に懲役刑導入 法制審総会で諮問へ
法律的には『名誉棄損罪』まで及ばないものが『侮辱罪』と理解されてきましたが、
個人的には「果たしてそうか?」とずっと思ってます。
だから侮辱罪に懲役刑を持ち込んだら、問題が解決するのかは甚だ疑問です。

『侮辱罪』をごく簡単に説明すれば、「バカ・アホ・デブ・ハゲ」と罵ることです。
法律的には『名誉棄損罪』に準じて考えられるので、
本人の社会的名誉を棄損するような侮辱を公然と行われた場合に成立します。
パワハラなんかで問題となる仕事とは関係のない人格攻撃がこれに該当し、
脈絡なく「バカ」「死ね」と仕事場で叱責した場合は侮辱罪で刑務所行きになるかも?

個人的にしっくりこないのは侮辱の内容です。
これ、実は別に言われた内容が侮辱的なのではありません。
全く知らない人に「バカ」と言われた所で、「変な奴」と思うだけです。
一方の名誉棄損に当たるような「不倫してますよ」的なことを言われたら迷惑です。
名誉棄損罪の場合は個人の名誉という保護法益が損傷されるから成立するのですが、
侮辱罪の場合は侮辱的な内容を言ったという行為を罰しているように思えるわけです。
法律的には似たような理解がなされていますが、個人的には全く別の法律と見ています。

『侮辱罪』というのはその内容に問題があるのではなく、誰が言うかが問題です。
ネットで中傷されたとしてもダメージは少ないですが、
それを知り合いがやっているとすれば話は別です。
「あの人が自分にこんな黒い感情を持っていたのか」という事実が衝撃なわけです。
ですから、個人的には関係性の薄いネットの中傷に侮辱罪を適用するのは違和感があります。

仮に侮辱罪を重罰化するとすれば、侮辱の範囲を明確にする必要があります。
もしくは内容よりも態様によって重罰化するとか。
制止も効かずに、繰り返し侮辱する言葉を投げかけたら懲役刑といったように、
侮辱の内容にフォーカスを当てるのではなく、侮辱行為そのもので判断すべきです。
今の「名誉棄損に満たないもの」という理解のまま改正を進めて行くと、
理論的な批判であっても侮辱と解釈されかねず、結果として言葉狩りになる恐れがあります。
河野氏のブロック問題を見ても分かるように、政治家ならそういう方向へ捻じ曲げるでしょう。

表現の自由を萎縮させないようにしつつ、適切な法改正がなされて欲しいです。
まぁ、重罰化してもネットの誹謗中傷の状況は変わらないと思いますが…


◆ニュースネタ サントリー新浪社長「45歳定年制」発言で炎上…「ちょっとまずかった」
個人的にはそんな的外れなことを言ってるとは思いません。
むしろ、企業経営者として健全な精神を持ってる方なんだなと尊敬するぐらい。

●サントリー新浪社長を叩いても、「45歳定年制」が遅かれ早かれ普及するワケ
そんなわけで『終身雇用』のシステムはとっくに崩壊しているわけです。
一企業が就職から定年退職まで面倒を見るというシステムは終わっており、
水面下では積極的な早期退職が進んでいるのにも関わらず、
いつまでも入社時のお約束を守ってくれると思っている方が甘いです。
定年退職になっても、同じ会社に再就職する方もいますし、
逆に別の仕事に挑戦する人、別の仕事をやらざるを得ない人もいます。
中には労働を辞め、悠々自適に趣味を行ったり、学び直そうと学校に行く人もいます。
それが早まるかの違いしかなく、将来的には45歳どころか、30代まで下がるでしょう。

経営者から見れば、日本の労働市場の問題は人材が流動化しないことです。
時代の変化が速く、製造からサービスへ、サービスから創造的分野へと、
次々に事業の転換を切り替えていかなければならないのに、
人材は切れず、旧事業から新事業への展開がなかなか進みません。
一方、労働者から見れば、解雇を欧米並みに行われれば、生活が成り立たず、
住宅ローンの支払いさえ滞ることになりかねず、生活保障の当てが外れます。

逆に言えば、人材の流動化が激しければ、失職しても速やかに転職できます。
改善すべきは失職時の生活保障と速やかな転職を成し遂げるシステムの構築です。
それを担っているのが『ハローワーク』のはずですが…質が劣ります。
結局は個人任せにならざるを得ず、スピード感がありません。
最近では転職エージェントなどもありますが、
こちらは費用がかかるので労働者の負担が大きくなります。
ハローワークを巷の転職エージェント並みに強化することが必要不可欠です。

あとは労働者側の意識改革です。
もはや「一社を勤め上げる」という働き方は時代遅れになってしまったわけです。
そういう働き方も良しでしょうが、それは単に「運が良かっただけ」に過ぎません。
時代の流れや環境、会社の立ち位置、自身の会社での立場、自身の健康等々…
もはや、それらを全て満たせる豪運を持つ方が稀なわけです。
将来的には転職が普通になり、2つの仕事を抱えるWワークも普通になるでしょう。
どこに務めるのかではなく、何の仕事をするかの時代に変わると思います。
もはや会社員もフリーランスも変わらない時代がもう来てるんですよ。

そうなってくると経営者側も意識改革が必要になってきます。
なぜなら、「選ぶ側」から「選ばれる側」になるわけですから。
流動化すれば、労働者が選ぶ立場になります。
人材が固定化されないので、優秀な人間ほど良い条件を探すようになります。
今までのように労働者を食い潰すような企業には誰も近寄らなくなるわけです。
良い雇用条件を提示し、労働者の待遇をよくすることが求められます。
今まで把握できなかった離職率も求人にしっかりと記載し、
労働者の固定率がどれぐらいで、どれくらいで転職できるのか、
そういうことも把握されるような時代になっているわけです。

今回の炎上騒動は労働者を巡る雇用環境が瀬戸際にあることを感じさせられます。
労働者、とりわけ正社員という「持っている者」は意識が依然として古い証拠です。
逆に派遣労働者などの「持たざる者」からすれば、当然のことでしょう。
正社員の非正規化は既に20年前から起こっている事実に過ぎず、
今更、自分だけその波に飲み込まれずに済むのは不可能なことです。


◆社会ネタ 間違った『引きこもり』対策
運転中にニッポン放送系列のテレホン人生相談を聞いたりするのですが…
毎回聞いてるわけではないので、よく分からないのですが、
司会の人が大ベテランのおじいちゃんの時、随分と強引な決めつけしませんかね?
相談者の相談を型にはめて、無理矢理そうだと相談者に思わせるような手口は、
もはや詐欺師か催眠術師かのようです。
あまりにも強引すぎます。
個人的にはもうそろそろ引退された方が良いのではと思うぐらいです。

本題に入って、その相談の中で『若者の引きこもり』を母親が相談するものがあって、
どういう経緯でそうなったか自分もよく聞いてなかったのですが、
最終的には共依存で自分達はみすぼらしい人生なんだと知りなさいと言い、
相談者がどうすればいいんですかと聞いたら、
自分達は知らない、あなたが決めることです的な言い方をして、
何も解決しない終わり方になっていました。

この手の相談でありがちなのが『共依存』の指摘ですが、
家庭という狭い社会の出来事なので、そう思えるのは当たり前のことでしょ。
『共依存』だと言ったところで、ヤクザの追い出し屋が子どもを監禁した所で、
何も問題は解決しませんし、全くそういう問題ではないわけです。
何が問題かと言えば、相談者を含めて『引きこもり=みすぼらしい人生』と決めつけ、
あなたと自分は違うと線を引き、最終的に「そんなの知るか」で終わることです。
ただでさえ、社会から隔離されてるのに、さらに隔離してどうすんのよ? アホだろ。

一昔前、高度経済成長期には『一億総中流』と呼ばれたそうです。
これを聞いてあなたは「昔は平等な社会だったんだな」と思いますか? 信じれますか?
そんなわけないでしょ。答えは単純に「見て見ぬフリをした」んですよ。
集団就職に失敗した、健康を害して仕事を辞めた、そんな人は幾らでも居たはずです。
でもその人をよく知らない人は「努力が足りなかった」と言い、
その人をよく知っている人は「運が悪かった」と言って、見捨てたんです。
その構造は現在も変わっておらず、レールから外れた人は容赦なく見捨て、
途中乗車は許さない狭い社会を作り上げてしまったんです。
それが情報化社会になって情報が共有されただけに過ぎません。
昔だってプーはいくらでもいましたが、拡大家族や親戚付き合いが強かったことで、
それらの人も家庭で何らかの役割が与えられ、目立たなかったに過ぎないわけです。
極端な話、社会で働けない人がいても構わないわけです。
何らかの役割、繋がりを確保できているならば。

結論から言うと、『引きこもり』を『共依存』と断定し、
「お前が悪い、解決法は知るか」と言い放つことは、何の問題解決にならない所か、
社会的に隔離を助長し、『引きこもり』を悪化させます。

解決法は簡単で『認める』ことです。
今の社会に適合できない人もいると『認める』だけのことです。
別に『労働』という形でなくてもいいので、それが趣味であってもいいから、
社会的繋がりを切らさないことで、コミュニティの中で何らかの『役割』が生まれます。
それが金銭的労働に繋がるか否かは分かりませんが、それでも十分ではないでしょうか。

さすがに完全なる人間不信に追い込まれていると、なかなか難しい面もあるでしょうが、
そうでないならば、あまり深刻に考える必要はないでしょう。
とても簡単な事なのに、どうも世間はズレて考えてる節があるように思えます。

●「日本の就活」が陥るガラパゴス化、グローバル人材確保を遠ざけている実態
直接関係あるわけではありませんが、いかに日本の社会が「型」にはめたがっているかの証拠。
そんな「型」なんかぶっ壊しちゃえばいいのに。
目の前に人間がいる、それが全てでしょ? 性別も国籍も人種も何も関係ないでしょ?

2021年09月08日

コロナ予報で占う衆議院総選挙

「コロナ予報(妄想)」をお伝えします。
新型コロナウイルスは、季節周期的に感染を繰り返しており、
昨年の感染状況と比較すれば、ある程度の感染予測はできます。
日本での感染拡大期は長くとも1~2ヶ月程度なので、
現在は7月から始まったデルタ株の波が収束に向かいつつあります。
もっとも、すぐにゼロになることはなく、医療放棄による未発見の感染者予想されることから、
9月中は下げ止まりの傾向が長く続くと予想されます。

10月に入れば、昨年も『Gotoキャンペーン』をやったように、
日本は穏やかな気候になり、感染者は少なめに推移すると予想されます。
ただ、寒さが見える11月頃からは感染拡大の恐れが出てくるでしょう。
次に流行する変異株は現状のワクチンが効かない可能性が高いと予想されるので、
ワクチン以外の防衛手段(特効薬開発や医療機関の連携強化)を用意しておく必要があるでしょう。
●デルタ株に変異4つ加わると、現行ワクチンの効果が大幅減…3つ変異はすでにトルコで確認


突然の総裁選不出馬を発表した菅総理でしたが、週明けの会見は行われず、
「コロナ対策に専念」はもはや口だけの、やる気なし状態なのでしょうか…
開き直って党派を超えたコロナ対策をしてもらいたいんですが…
やる気がないのでは話になりません。
もっとも、最初からコイツのコロナ対策のやる気はゼロでしたけど…
自民党のために政治をやるのではなく、国民のために政治をやってください。


さて、目下話題の自民党総裁選に関しては後で語るとして、
先にコロナ予報(妄想)から見る衆議院総選挙の展開予想をしてみようと思います。
任期満了なら、10月中旬から11月にかけての選挙日程になると見られています。
そうなると、コロナが一旦落ち着きを見せている時期に当たるので、
コロナ対策よりも景気対策に興味が移っている可能性が高いです。
おそらく自民党はワクチンの有効性を誇り、
結果的に菅総理の取ったコロナ対策は正しかったという論調になるのでしょう。

ただ、そこでコロナは克服した、経済対策を優先すべきと主張する政治家はアホです。
容赦なく切り捨てましょう。そういうのを見通しの悪い馬鹿という。
1年前に菅氏を総理に押し立てたのは誰ですか?
みんなで勝ち馬に乗った結果はどうなりましたか? 見通し浅すぎでしょ。
少なくとも、あと1回は変異株による感染が起こると思われ、
加えて、それは現状のワクチンでは対処できない可能性が高いので、
根本的にコロナ対策を切り替えられる政治家が必要になります。
国民にはコロナへの警戒感を訴えつつも、
医療者にはコロナ対策マニュアルを広めて治療の警戒心を薄れさせ、
コロナ医療体制の再構築をすると共に、特効薬や治療法の開発が急がれます。
小康状態だからこそ、次の波に準備できる政治家こそが賢いのです。
国民は流れに惑わされず、そういう賢い政治家を選ぶ必要があります。
…まぁ、のど元過ぎれば何とやらで、経済対策で投票した結果、
与党が大勝し、コロナ対策を忘れて年末年始にこの世の地獄を見るんでしょうけど…

そんなわけで、10月には今と環境が全く変わり、
与党完全有利の経済対策志向が強まると思われますが、それは落とし穴です。
そこで感染症対策を緩めてしまえば、
年末年始はワクチン耐性ウイルスで最大級の被害をもたらしかねませんから、
国民が判断すべき基準は経済優先という甘言に流されずに、
感染症対策を訴えられる政治家ということになってくると思います。


◆ニュースネタ 自民党総裁選の展望
国民から見て、望まれる総理候補は、野田>岸田>石破>高市=河野氏の順です。
逆に、自民党から見て望まれるのは、河野>高市>岸田>野田>石破氏の順です。
ただ、現段階では菅総理を支えていた二階派の動向が分からず、
石破氏は出馬見送りが噂され、野田氏は推薦人の目途も立っていないので、
現状では誰が勝つのか予想できない展開です。
仮に石破氏が出馬しないなら、地方票は選挙の顔として河野氏に集まる可能性があり、
岸田氏は国会議員票をある程度は固められるので、決選投票進出は確定的。
最終的には河野氏と岸田氏の決選投票になると予想され、
最後にどちらが勝つかは今後の展開次第でしょう。

国民から見て最も困る総理候補は、一番人気の河野氏です。
なぜなら、彼がワクチン担当大臣だからです。
自分の功績を即座に否定できる人はなかなかおらず、
今年の冬にワクチン耐性ウイルスが流行した場合に、対応が遅れる可能性があります。
協調性がなく、頑固な一匹オオカミタイプの彼は菅総理と重なる所があり、
予想外の問題に苦慮し、最終的には国民に責任を押し付ける可能性があります。
彼の性格は特に所属する麻生派のベテラン議員は分かっているでしょうし、
他派閥の中堅以降の議員もその動向を見ているはずです。
最終的に麻生氏を始めとする麻生派幹部に認められる必要があります。

二番目に困るのは、高市氏。
極右の日本会議の犬なので、安倍政治の継承を打ち出すことは間違いありません。
そこに理論は一切なく、理想論だけで語るので、
現実的な対応ができなくなる可能性が高く、安倍政権のコロナ対策と変わらないでしょう。
意外と国民が困りそうなのが、石破氏。彼が気難しい理論家だからです。
説明をさせても国民の理解が追いつかず、別の意見が提案されれば反論を喰らいと、
議論は進まずに「堅物だな~」という印象しか残らない可能性があります。
平時ならともかく、コロナ禍では国民が政治に歩み寄る体力がありませんから、
石破氏の話は理解されにくいかもしれません。

野田氏と岸田氏は現状まだマシかなという評価ですが、自民党的には難しい問題があります。
野田氏が総裁選に勝つには二階派の援護が必要不可欠で、
結果的には菅氏と同じような苦境に陥る可能性が高まります。
二階切りを成功させた自民党内に「またか…」と思われる可能性が高いからです。
また、自民党内の女性総理候補の仲がよろしくないのも問題。
仮に初の女性総理誕生となっても、組閣時に女性が全然いませんでしたでは、
女性総理を誕生させる甲斐がありません。
野田氏には女性議員に支持を広げられるかどうかがポイントでしょう。

岸田氏は前回・今回と野党的な戦い方をやり過ぎました。
前回の総裁選では左翼的な政策を掲げ、今回は二階派を煽って敵に回しており、
保守を標榜する自民党内で支持を広げられるかどうか分かりません。
対抗馬としては優秀だったのですが、
本命がいなくなったことで戦略を切り替えられるかどうか、
保守寄りの政策に変更すれば、逆に変化を期待する人は裏切られた気持ちになり、
左右の揺れ幅をどういう形で落ち着かせるかが難しくなります。
結果として、「風見鶏」の印象が強くなり、優柔不断さが目立つことになりかねません。
仮に岸田氏が勝ち上がった場合、自民党内を説得するよりも、
野党を説得する方が楽という展開も多くなることも予想され、
消費税増税法案に賛成した野党時代の自民党の谷垣氏と同じ運命を辿るかもしれません。

国民にとって利益になるであろう野田氏と岸田氏では自民党内情勢が難しくなり、
逆に自民党の利益を優先すれば、国民がコロナを乗り越えることが難しくなり、
「進むも地獄、引くも地獄」という状況になりかねません。
総裁候補者がどれだけ先を見据えられるかがカギとなってくるでしょう。

菅総理退陣で「やっと終わった」ものが、
実は「終わりの始まりだった」となりかねないのが政治の怖さ。
今こそリーダーの先見の明が必要とされる時代です。


●「ワクチン迷走で菅首相たたかれた」と甘利氏、それなのに「河野担当大臣の評価上がるのはわからない」
●河野氏「両立」に与野党懸念 ワクチン担当、兼務解消案も
いや、その前に甘利氏はURの口利き疑惑の説明をお願いできますかね?
ただ、言ってることは確かに真っ当。
菅総理が仮にも「ワクチンに専念するから総裁選に出ない」と言っているのだから、
それを支えるのが筋というものではないですかね?
もっとも、その菅総理自身が河野氏を総裁候補に推してるから性質が悪いんですが…
やっぱり菅総理が責任を投げ出した「口実」でしかないことがここでも分かります。
国会を開いて速やかに次のコロナ対策をするべきなのに、それもしない。口だけ。
その証拠が河野氏の厚顔無恥な総裁選立候補でしょう。
下村氏に政調会長の辞任を迫ったのなら、河野氏にも辞任を突き付けるべきでしょうが。
結局、政治がやりたいのではなく、政局がやりたいだけではありませんか?

●「#河野さんにブロックされています」がTwitterでトレンド入り
ブロックしてることは否定しないんですね…
河野氏は典型的な「お山の大将」。「井の中の蛙大海を知らず」という奴です。
彼は自分が一番でなければならないわけですから、
自分が反論できない考え方はブロックしちゃうんですよ…

別にSNSだから好きなように使えばいいとは思いますが、
ブロックしている人を「常識のない人々」とレッテル貼るのもどうかと。
あなたの好き嫌いを人の善し悪しに結びつけないでください。

河野氏のマイナス面はこういう謙虚さの欠片もない所です。
そこが父親の河野洋平氏とは対極に位置し、
自民党のベテラン議員にも煙たがれる理由でしょう。
自分より上の人は要らないから、河野氏にとっても煙たい存在なんですよ。
そこが彼が常に「独りよがり」にしか見えない理由なのでしょう。
そこが治らない限り、どんなに国民的人気があったとしても、
自民党総裁選を勝ち抜くのは難しいように思えます。

石破氏が河野氏を推すという話も出てますが、どう考えてもケンカしそうだよね(苦笑)
いや、河野氏が石破氏を一方的に嫌う未来なんですけどね…


●野田聖子・自民党幹事長代行が「総裁選、出るわよ」 子どもも国民も背負って首相を目指す覚悟
自民党の女性議員の中では男性に付かず離れずのバランス型な人ですが…
先にも書きましたが、日本で女性総理が誕生しないのは、
男性社会だけに問題があるのではなく、女性のカリスマ的議員がいないからです。
女性が支持できる総理候補、女性議員が集まってくる総理候補がいないからです。
どこか男社会に媚びるように、酒のお酌をしたり、右翼思想のイエスマンになったり、
逆に男社会に挑戦するように見せるだけだったりと、そんな人ばかりです。
女性の主張を汲み、女性の視点で考えられる議員が必要です。

●【独自】“タカ派”稲田朋美氏を変えた防衛相時代の挫折 「弱い立場の人が他人事じゃなくなった」
こんな感じで、「変われた」人もいるようですから、
女性議員が認め合えるような候補者になって欲しいです。


◆ニュースネタ 自民総裁選で埋没警戒 衆院選目前、首相交代に困惑 野党
安倍・菅政権による政治の劣化が激しかったことで、
コロナ禍での政権交代を期待された時期もありましたが、
それも一段落してしまったのは間違いありません。

ただ、それはあくまで与党がダメだからこその「背伸び」に過ぎず、
野党の支持が伸び悩んでいたことがその証拠です。
当初の目標通り、堅実に党勢を伸ばすことに集中すべきでしょう。
政治的には我慢の時期です。

コロナ予報通りなら、国民の関心は経済対策に向くでしょうが、
そこは敢えてコロナ対策に焦点を絞り、来るべき災厄に備えて欲しいです。
はっきり言って、次の自民党総理も短命でしょう。
昨年、あれだけ人気が集中した菅総理がコレだったんですから、
次の人も推して図るべし…
選挙の顔で選ばれるのではなく、自分が選ばれるようにしなさい。
緩み切った自民党政治がいずれ崩壊するのは目に見えていますから、
野党はじっくりと力を蓄えるべきです。

2021年09月03日

菅総理は自民党総裁選に出馬せず

急転直下の出来事ですが、現段階では菅総理が「辞職する」とは言ってません。
あくまで「自民党総裁選には出馬しない」と言ったに過ぎません。
週明けの会見でどういう発表がなされるか分かりませんが、
現時点では自民党の新総裁が選ばれたとしても、臨時国会は召集されず、
菅総理のまま衆議院の任期切れを待って、任期満了での辞任となる可能性があります。
任期切れが10月中旬なので、10月一杯までは菅総理が続投する可能性もあります。
法律的に総理大臣と与党トップが別の人物であっても、何の問題もありませんが、
慣例的に自民党総裁と総理大臣が一致しないという珍しい事例となるかもしれません。
(政権交代後の社会党連立時の河野洋平氏、野党転落時代の谷垣氏があるものの、
 数的には安定している単独過半数与党で両者の不一致な現象が起これば初の事例)

勿論、選挙は新総裁の元で戦うことにはなるわけですが、
それまでの政権の評価は菅総理の評価の元で選挙が行われることになるわけで、
選挙の結果次第では、政権交代が起こり得て、
新総裁が総理大臣に就任しないまま自民党が野党に転落する可能性もあります。

そういう意味では、このまま国会を開かないケースも想定できるので、
野党の「無責任」という批判は当たらずとも遠からじといった所でしょう。
与党内で力を失った総理大臣がどうやって政策を進めていくのか?
自民党内に誰も支えようと思う人はいなくなるでしょう。
それこそ残り期間で挙国一致内閣でも作らなければ、コロナ対策も進まないでしょう。
そういう腹積もりがあるなら話は別ですが…
もう右往左往しているだけのように思えますねぇ…
下村氏を恫喝したのは何だったのか…

●「岸田ノートなんて…」菅首相が総裁選出馬を決意も幹事長のなり手が決まらず、四面楚歌
二階幹事長を切ったと思ったら、切られていたのは菅総理だったということか。
実質、本気で支援してくれそうなのは総裁候補がいない二階派ぐらいだったのに、
その二階派の怒りを買うことをしてしまえば、推薦人さえ集まらない可能性も…
二階派は後述するように選挙互助会集団ですから、選挙で割を喰うと思えば、
自民党から離党することさえ厭わず、場合によっては小池都知事らを擁立する可能性も。
いやー、しかし、一気に崩れましたね。
逆に言えば、二階幹事長が支えていたからこそ、党内を保てていたということですか。

自分が菅総理の立場だったら、どうしますかねぇ…
自分の首を賭けて野党に挙国一致内閣を申し込みますかね。
そうすれば仮に自民党新執行部と対立したとしても、不信任案を切り崩せますから。
官房長官に立憲民主、ワクチン担当に共産党、総務大臣に維新の会を割り当てれば、
菅政権に足りない広報力と地方との連携を強化できるんじゃないでしょうか。
まぁ、それだけの器があったなら、ここまで追い込まれてないと思いますが…


◆ニュースネタ 自民党総裁選関連のニュース(発表前の旧記事)
まぁ、6日には刷新人事が発表されるので、それを待てばいいことですが…
色々な予測や観測記事が飛ぶのが、この時期の面白さですよね(苦笑)
こういうのを愉しめる人が政治好きなんでしょうな…自分は楽しめないけど。

●「ついに菅首相から降板通告」権力を死守したい二階幹事長が次に狙う人間はだれか
二階派は訳アリの寄せ集め集団です。何で寄ってくるかと言えば選挙で勝てるからです。
つまり幹事長という立場で、候補者擁立に深く関われたから二階派は大きくなったんです。
ですから、二階氏が幹事長を降りることを納得するのは3パターンしかありません。
①後任に二階派の幹事長を立てる(ただ二階派内に後継と目される有力議員がいない)
②人事刷新後に解散総選挙を行う(候補者名簿を改める時間がないので)
③候補者対立の少ない少数派閥の幹事長を立てる(二階派の要望を飲んでくれるため)
①は人材がおらず、②は菅総理が否定したので、残るは③しかありません。
そうなると2人しか居ません。石破氏と竹下派の茂木外務大臣です。
国民的人気という面では石破氏の方が勝るので、あとは両者の個人的思惑次第でしょう。
まぁ、誰になるか知らんけど。

●自民党は”奥の手”使う?内田樹さん「延命の秘策は『立憲民主党との連立』」 権力保つためなら「なんでもやる政党」と指摘
当然なくはないでしょう。
けど社会党を取り込んだ野中氏や亀井氏のような度量を持つ人間が今の自民党にいるか?
菅総理が取り込めるのは、せいぜい維新の会ぐらいでしょ。
まだ橋本氏に立ってもらい、野党票を分断する方が可能性あると思います。
旧国民民主党のメンバーを中心に切り崩しは図れるとは思いますが、
それでも手を組む最低条件が「菅総理の退陣」なのは間違いなく、
現状のままで手を組む人なんていないでしょ…
それを条件に大連立を組んだら英断でしょうが、
自分のことしか見えてないのは明らかなので、そんなことできないでしょうね。

●「世界最低クラスの信頼度」菅総理、伝え方根本NG
結局もう国民の信頼を完全に失っているんですよ。
言葉が伝わらなくなっちゃってます。
トップの信頼度が地に落ちてるんだから、変えるしかないんですよ。
挽回しようとしても無駄。あまりにも時間が経ち過ぎました。
その時間の分だけ国民は不信感を高めており、いくら挽回した所で無駄です。
総裁選が怖いから解散総選挙に打って出るというのは悪くない手段ですが、
それは単なる自爆テロでしかないことを他人は知っているから反対するんですよ…


◆ニュースネタ 混迷を続けるアフガニスタン問題
●米軍幹部、タリバンと「連携可能」 IS系勢力に対抗
赤っ恥をかかされたバイデン政権がタリバン政権と組む可能性はなさそうですが…
以前も書いたように、選択肢としてはタリバンと強調する可能性もありえる話です。
メンツを取るか、国益を取るか、という話。
日本だと絶対メンツを優先しそうですが、アメリカの大統領はどうですかねぇ?

●自衛隊派遣、出遅れ響く=甘い見通し、「想定外」続発―アフガン人退避失敗
●アフガン派遣の自衛隊輸送機が帰国 邦人の退避は1人
他に日本人の出国希望者がいたのかどうかは分かっていません。
アメリカが慌てて撤退したから、日本も慌てて立ち去った感じでしょう…

結局、見えてこないのはアメリカの今後のアフガニスタン政策です。
タリバン政権を認めないのであれば、協力的なアフガニスタン人を出国さえ、
亡命政府を作り、徹底抗戦をするべきでしょうし、
タリバン政権をいっそ認めてしまうのであれば、
こんな拙速な行動をそもそも取る必要がないわけです。
政策が決まらないまま、右往左往しているのが見え隠れしており、
日本もアメリカが右往左往しているから、一緒に右往左往している感じでしょう。

個人的な考えで言えば、タリバン政権に協力するのはアリだと思っています。
これだけ迅速にアフガニスタン国内を占拠できたのは、懐柔策を取ってきたからです。
それだけ地方部族の要望を汲み取れているということでしょう。
実際に統治する上でも、強権的に行くことはできず、懐柔策しか取れません。
パキスタンやイランと違い、国を潤す産業がないからです。
パキスタンやイランでさえ、欧米の経済制裁に苦しんでいるのに、
資源に乏しいアフガニスタンが欧米の経済制裁に遭えば、ひとたまりもありません。
タリバン政権は選択肢として懐柔策を取らざるを得ません。

そうなるとイスラム原理主義に染まった強硬派が反発することでしょう。
おそらく、今後は現実的な穏健派とイスラム原理主義の強硬派が対立するでしょう。
そうなった時にどちらが勝つか。
国際社会が放置すれば、イスラム国の残党を始めとするテロ組織が強硬派を支援し、
アフガニスタンはさらなるテロリストの巣窟になりかねません。
それを防ぐためには穏健派を陰ながら支援する方が利口なのです。

そういう冷静な計算が今のアメリカにできるかどうか。
バイデン政権の胆力が試されています。今の所、ダメそうな気がしますけど…


◆ニュースネタ「個人の趣味趣向に対する差別を扇動する」女子高生遺体遺棄巡り抗議声明、朝日新聞出版が謝罪
まぁ、記事を読みましたけど、『バ美肉』関係ないやんけと思ったものの、
コメントでそういうのは全く見かけず、単に『バ美肉』の認知度が低いだけかと思ったぐらい。
悪意とかはなく、単純に『バ美肉』をよく知らなかっただけなんでしょう。
『バ美肉』に惹かれて記事を見た人なら、配信者だったのかと疑いますけど、
全くそういうこともなかったので、やっぱりよく分からずに書いていたんでしょうねぇ。

ただ、もし自分がその記事を書くとするならば、『Vチューバ―好き』と表現しかねないので、
逆に反発を買う記事になりかねなかったように思います。
『バ美肉』というよく分からん言葉を使ったから、逆に目立たなかっただけ。
しかし、『バ美肉』好きって何だろうね。
これ、外側の美少女が好きなんじゃなくて、内側のオッサンが好きなんでしょ?
オッサンなら下ネタOKと勘違いして、局部写真を送りつけるバカとかいるそうですが、
そういう趣向としか思えないのですが…
『Vチューバ―好き』なら分かりますが、『バ美肉好き』はよく分からんです。

しかし、この事件はサッパリ分かりませんね…
最初は出会い系アプリの援助交際関連かと思いきや、
Twitter上の知り合いなだけで、殺害時まで会ったことがないとか…
もう、それは完全に他人じゃん。
中にはネット上の知り合いを現実以上の人間関係と考える人もいるので、
一概にネット上の知り合いに嫉妬する気持ちが分からないわけではないものの、
それが殺人にまで発展するというのは、やっぱりよく分からない。
被害者の女子高生も個人的関係性を否定していたでしょうし…

ただ、現実の人間関係とネット上の人間関係の齟齬というのは、
今後増えてくる可能性はありますよね。
フェイスブックの登場以降、現実との狭間が曖昧になっているだけに、
変な事件に発展しないようにネットリテラシーは強く持っておきたい所です。


◆(9月4日追記分)自民党総裁選関連ニュース

続きを読む "菅総理は自民党総裁選に出馬せず" »

2021年08月31日

今からワクチン接種をしても無意味な理由

幅広い世代へのワクチン接種が解禁され、
渋谷の接種センターでは混乱が起こっている話も聞きますが…
はっきり言って、今から1回目のワクチン接種を行っても意味がありません。
できることならば、もう少し様子を見ることをお勧めします。

その理由は、第一に「2回目の接種終了後には感染が終息している可能性が高い」ことです。
9月1日に1回目の接種が行われたとして、2回目の接種は10月、
効果が発揮されるのは2週間後の10月半ば、その頃には今回の感染は終わっています。
ワクチン接種が進まなかったインドやインドネシアでも、感染が終息に向かっており、
どの国でもおよそ2~3ヶ月程度で単一株の感染期は終わりを迎えています。
日本も長くて2カ月程度で収まっていますから、
7月中旬に始まった感染は9月中旬には収まる可能性が高いです。
ワクチン接種率に関係なく、今からワクチンを打つ人が効果が出る頃には、
既に感染は収まっている可能性が高いです。

第二に「次の感染期は冬前である」ことです。
日本の感染は季節の変わり目に多く起きていて、昨年より波の揺れ幅が大きいものの、
波の発生時期は大きく変わっていません。
昨年の秋は悪名高いGotoキャンペーンが行われるなど、
感染が一時的に収束していた時期であり、10月は比較的安全な時期と予想できます。
つまり、今からワクチンを打った結果、最もワクチンが効果を発揮する時期は、
一年の中で最もコロナの影響力が薄い時期と重なってしまうわけです。
次の感染期は11月後半から年末にかけてと予想されるので、
そこに合せてワクチン接種をするなら、10月中旬に1回目の接種を行うのがベストです。

第三に「次の変異株はワクチンに耐性のあるラムダ株相当である」ことです。
南米地域で感染が広がったラムダ株が日本にも入り始めています。
ラムダ株に関してはまだ詳細が分かっていませんが、
一部ではワクチンが効きにくいとも言われています。
そう考えると、最も怖いのが「1回目のワクチン接種を終えた人の感染」です。
デルタ株はワクチンを2回接種すれば安全というデータはありますが、
1回目の接種だけでは半分程度の効果しかないというデータがあります。
実際に1回目の接種を終えた人の感染例が多く報告されています。
そうなると怖いのが、その人の中でワクチン耐性のあるウイルスに変異する可能性です。
完全に不可抗力ではありますが、
結果的にワクチン耐性のあるウイルスの発生を早めてしまう可能性も考えられます。
リスクのある時期に1回目のワクチン接種を行うことは避けた方が良いと思われます。

これだけ感染が広がってしまうと、一律なワクチン接種を行うことができません。
コロナ回復者のワクチン接種は抗体が残っている場合もあり、慎重を期さなければならないからです。
また、年齢や性別、個々の個体差によって、抗体量も全く違いますから、
今の「1回目の1か月後に2回目の接種」という一律的な体制は意味がなくなるでしょう。
3回目も視野に入れるのであれば、ワクチン抗体量の検査は必要不可欠であり、
副反応防止の観点からしても、最終的にはワクチン抗体量の検査もセット化しなければなりません。
一律的なワクチン接種から個々の体に合せたワクチン接種に切り替える必要があります。
勿論、そのためには感染が落ち着かなければ意味がないわけですが…

いずれにせよ、現時点で早急にワクチン接種をした所で、
今回のデルタ株の感染においては間に合わない可能性が高く、
リスクしか存在しないので、冷静に対処することをお勧めします。

自分としては論理的に考えていると思うんですが、
こういう考え方さえ、ワクチン論者の人には「デマの拡散」に映るんですかね…
もう少し自分の頭で考えた方が良いのでは?


◆ニュースネタ コロナウイルスに関して情報を再整理してみる
若者へのワクチン接種も積極的に行われる一方、
改めてコロナウイルスとワクチンに対する不理解を感じる今日この頃なので、
確定的情報と理論的推測をしっかりと分けた上で、
コロナとワクチンの情報を整理してみようと思います。

【確定情報】
①新型コロナの感染経路は主に飛沫感染であり、マスク・消毒である程度は防げる。
②症状は個人差が大きいものの、初期治療はほぼ確立しており、
 早期の段階で適切な治療が行われれば、重症化・生命のリスクは下げられる。
③軽症でも味覚障害等の後遺症が報告されている例がある。
④変異株であっても、コロナワクチンを2回接種すれば、高確率で重症化を防げる。
⑤ワクチンの効果期間は個人差が大きい。そもそもワクチン抗体が作られない人や、
 1カ月程度しか持たない人もいれば、半年~1年以上保有しているケースも報告されている。
⑥ワクチンの副反応は接種後の痛みや発熱等が報告されており、無理は禁物。
 2回目の接種後の方が副反応が大きいと言われている。
⑦政府はワクチン接種7割を目標に掲げ、「集団免疫」を目指している。
⑧2回目のワクチン接種後でも重症化は防げても、感染するリスクは存在するので、
 マスク等の感染症対策を引き続き行う必要がある。

【推測情報】
①変異株からはエアロゾル感染が増えており、換気の徹底が求められている。
(マスクをしていても、喋ることで隙間から飛沫が蒸気状に拡散する可能性がある)
②感染の早期発見が大切なものの、感染者が急激に増加すると病院がパンクし、
 適切な治療が受けられず、重症化に至ってしまうリスクがある。
③現時点で正確なデータが揃っておらず、後遺症に対する統一見解は見られない。
④コロナワクチンは感染を防ぐものではないけれど、重症化リスクは下げられる。
 それでもワクチン効果は個人差が大きいため、2回接種後のブレイクスルー感染が起こり、
 3回目のブースター接種も検討されているが、そこまでいくと際限がなくなる。
⑤そもそも、感染を防ぐのに必要なワクチン抗体量が明らかにされていない。
 現時点では2回目の接種から2週間後がピークと推測されるが、
 そこからどの程度落ちると感染リスクがあるのか等は分かっていない。
⑥ワクチン抗体量は自然減少していくので、副反応は短期的である可能性が高く、
 懸念されている胎児への影響や長期的障害が残る可能性は低いと考えられる。
 副反応は若い女性であるほど多く、実際に高齢男性と比べると2倍の抗体量が報告されており、
 原因はワクチン抗体量の過剰反応ではないかと推測できる。
 1回目で副反応が出る場合は、抗体量検査を行うなど2回目の接種は慎重になるべき。
 また、微量ながらも簡易感染して抗体を保有している可能性もあったり、
 ワクチン未接種で感染後に回復した場合も抗体が残っている可能性もあるので、
 ワクチン接種に関しては慎重を期して医師と要相談すべき
(まぁ、医師も知らんと思うけど、相談することで万が一の保険にもなるので)。
⑦ワクチン接種が進もうが進むまいが、単一株のコロナの流行は1~2ヶ月程度。
 期間中に接種が進んだ欧米や、全く進まなかったインドやインドネシアもそれは同じ。
 もっとも未接種の国は別の変異株が流行する可能性があり、
 接種後の国もワクチンが効きにくい変異株に襲われる可能性もある。
 今回のコロナは自覚症状のないままに感染させる例が多く、
 そもそも誰が感染しているかは事実上特定不可能なので、
 隔離治療を基本とする集団免疫の前提が崩れており、
 接種7割で集団免疫が完成する可能性は極めて低いと予想できる。
⑧実際にマスクを外した欧米ではデルタ株の感染が拡大し、マスク着用が義務付けられた。
 ①のエアロゾル感染の危険性も指摘されていて、
 マスクをしていても密な状態で大声で喋ればマスクの隙間から飛沫が拡散する可能性が高い。
 また、ワクチン接種をしていても感染はするので、その人が感染症対策を怠れば、
 未接種の人に感染を媒介するなどウイルスの運び屋化してしまう可能性がある。

こんな所ですかね。
あとは冒頭に書いた個人的な結論と合わせて考えてみてください。


●「重症化するまで患者を放置するのはおかしい」現役医師が"コロナ専門家"に憤る理由
個人的にはここまで楽観的には思えないものの、
抗体カクテル療法など、一定の治療法は確立しつつあるので、
マニュアル化はできているように思えます。
そうなると、一部の専門病院・専門病棟で行う必要もないと考えることができ、
病院の感染症対策は必須ではあるものの、広く診察と治療を行うことができますね。

現時点で感染症レベルの引き下げは、国民に大きな誤解を与える可能性もあり、
個人的には反対の立場ではありましたが、
政府がそれ以上の最大の悪手である「治療の放置」を行ってしまったため、
むしろ国民に「病院に行っても無駄」と思われる方がヤバい状況です。
ワクチンに関わらず、「病院に行けば治るんだ」という安心感を与えることが、
コロナを乗り越える最大の力になることは間違いありません。

決してコロナが脅威ではないとは思いませんが、
コロナが不治の病ではないことも確かだと思います。
それだけに今の治療放棄状態はいかんともしがたいですね…


●ワクチン“交差接種”政府内で検討 河野太郎行革相「加速化」
まさかあの報道に騙される馬鹿がいるとは…あなた元・外務大臣でしょ?
まぁ、知っていながら敢えてそう言って期待感を煽っている可能性もありますが…
それはもう詐欺師の所業で、性質が悪いとしか言いようがありません。

アストラゼネカ製のワクチンは従来のワクチン構造と同じで、1回しか効きません。
1回目の接種で抗体が作られたのであれば、2回目を打っても排出されるので無意味です。
ですから、オックスフォード大学の研究は、「当たり前のこと」を言ってるに過ぎません。
1回目にアストラゼネカを打って、
2回目にファイザー製を打った方が効果があるのは当然です。馬鹿でも分かります。
時期的にもワクチンの2回接種が必要なことが常識になりつつあった頃の話で、
それ以前から血栓の可能性が指摘されており(おそらくコロナの症状の一種)、
アストラゼネカ製のワクチンは回避される傾向にありましたから、
そうならないように、そういうデータを出したのでしょう。
つまり、ただのイギリスの外交戦略に過ぎません。

さすがにそんな見え見えの煽りに煽られる馬鹿などいないと思いましたが…
溺れる者は藁をもつかむということなのか。完全に思い付きなのか。
深く検討しない河野氏の悪い所がモロに出ています。軽いんだよね、全ての発言が。


●「不織布マスクNG」ルールの音楽イベントにネット上で批判の声
一番危ない奴。「生兵法は大怪我の基」って奴です。
そんな通常株の頃に定めた感染症対策を今頃やってどうすんの?
変異株になって対策も変わってきてるんですよ。
古い情報を元に「対策をしています」と言っても、何の対策にもなってないんですよ。
なぜ対策が変わったのか。そこをよく考えて見なよ?
政府が敢えて「言ってない」ことが沢山あるんですよ。

例えば、どうして都市部から感染が広がっていくのか? 答えは地下鉄網です。
自分の住んでいる静岡県を始め、地方では地下鉄網が発達していません。
逆に都市部は地下鉄網が密集しています。
換気が十分に行えない地下鉄で感染が広がってしまうのは自明の理です。
しかし、地下鉄を止めてしまえば、経済が全く動かなくなってしまうので、
それを言うことができないんですよ。

エアロゾル感染にしても然り。
以前と比べて換気の徹底が強調されるようになりましたが、
それはやはりエアロゾル感染の脅威が一定程度あるからでしょう。
三密を避けて室内に留まったところで、換気を行わなければ意味がないんです。
会食をしなければ大丈夫だと言って、マスク越しに会話をした所で、
換気をこまめに行わなければ、マスクの隙間から飛沫が拡散してしまうんです。

そういう細かい対策の変化に気付くことが感染症対策であるのに、
三密を守っておけばいんだろ的ないい加減な対応では、感染を拡大させるだけです。
それなら「止めた方がいい」としか言えません。


●新たなデルタ株を初確認=アルファ株の類似変異も―東京医科歯科大
●南アで新たなコロナ変異株、感染力など調査中 WHOに報告
新しい変異株の情報が出ています。まだ終わりは見えません。
ここら辺が自然物ではなく、人工物だと疑われる理由なのでしょうか…
やはりコロナが撲滅するよりも、治療法や特効薬を開発し、
コロナの脅威を下げることを目標にすべきでしょうね。


◆ニュースネタ こんな時に政局やってる場合か
●自民総裁選「派閥の論理」が何か変だぞ あるか菅首相「破れかぶれ解散」
●菅首相、二階幹事長を交代へ 衆院選前に党役員刷新か
これって、むしろ下村氏の方に言ってませんか?
空手形を切られただけじゃん。アホだと思ったけど、やっぱアホだろ。

そもそも政調会長の椅子で満足できるなら、出馬なんて考えるんじゃないよ。
自分がトップになればいいだけじゃないですか。
選挙に出て負けても政調会長を続けられる世界線なんて、どこにも存在しませんよ。
出馬するなら、それぐらいの覚悟は当然するべきです。
こんなことで腰砕けになるなら、最初から出るとか言うなよ、アホ(笑)

以前にも書きましたが、岸田氏は前回の敗北でもう後がなくなっています。
処遇が注目されましたが、やはり岸田派は党内野党として冷遇されましたからね。
同じ派閥で有力議員の林氏が参議院から衆議院への鞍替えを目指していますし、
岸田氏としてはもう今回しか総理総裁を狙うチャンスがないということでしょう。
一対一の構図に持ち込めば、党員票による逆転勝利はあるかもしれません。

逆に言えば、菅総理としては一対一の構図は避けたいと思うのですが…
下村氏に圧力をかけたように、何を考えているんだか…
まだ自分の人気を過信してるんでしょうね、この人…
習近平気取りで反対派の炙り出しでも狙っているんでしょう。そんな余裕ねーよ?

前回は勝ち馬に乗った一部の地方票も、今度は自分の首がかかっていることなので、
国民へのアピール力を期待するでしょうし、そう簡単な話でもないと思いますが…
逆に言えば、一年前はみんなして菅総理を押したわけですから、
安倍氏のように義理堅く貫くか、厚顔無恥に変節するのか、いずれなのか。
どっちにしろ待ってるのは国民の審判という地獄ですけどね。

2021年08月26日

医療崩壊~コロナワクチンの限界と可能性~

先週に引き続き、コロナ変異種のデルタ株による感染が止まりません。
●感染爆発の東京、入院率9・5%どまり 迫る医療の限界
●都内の陽性者 1000人近く搬送できず 搬送に23時間かかったケースも
●コロナ感染の妊婦が自宅療養中に早産、赤ちゃんは死亡 搬送先が見つからず
政府の方針転換で危惧された自宅療養者が悪化した場合の入院も全く進まず、
多くの自宅療養者は病院難民化しています…
そんな中で、政府はこんなことを言いだしており…
●コロナ指標見直し巡り深まる溝 新規感染者数の比重下げたい政府 「時期尚早」専門家は警鐘
既に「見た目」と「現実」が乖離しているのに、
病院が負担軽減されたからハードルを下げると言うのは問題があります。
言い方は悪いですが、市井でどんなに感染していたとしても、
病院から感染者を追い出せば負担ゼロは容易に到達され、「危機は去った」となりかねません…

こうなると、何が起こるかと言えば、「受診控え」です。
だって検査して陽性判定されたとしても、
病院に入れない所か、まともな治療を受けられないわけですから。
医者にかかっても治療の期待が全くできないのに、誰が医者にかかろうと思いますか。
万が一でも陽性判定されてしまえば、仕事も何もできずの自主隔離生活になるだけで、
悪化しても何の治療も施してくれないとなれば、診察するだけ無駄です。
結果として、「受診控え」が横行し、数字的には感染者数は下がったように見えても、
実際は未調査の感染者が大量に横行することになりかねません。
そうなれば、未調査の感染者がスプレッダーとなり、
連鎖的に大規模感染が続くことになり、コロナの終息は見えなくなってしまうでしょう。
全てが裏目に出てしまっています。

一方で感染爆発が伝えられたインドやインドネシアでは感染者が減少しているという報告も。
●感染激減インドから日本へ「絶対参考にしないで…」
例えは悪いですが、イナゴが作物を食い尽くしたのと一緒…
多くの人に感染したため、エサとなる新規感染者が減ったということでしょう。
まぁ、だけどこれで万々歳ということには当然ならず、
昨年から変異株が出る度に同じことを繰り返している人類ですから、
再びインドやインドネシアで猛威を奮う変異株が出てくる可能性は高いです。
これで「終わった」と思わないことが大切ですね。

そんな状況でパラリンピックが開催となりましたが…
●小池百合子知事、コロナ感染状況は「災害級」もパラリンピック開催意義を強調
●組織委 40人歓迎会の質問に「意図がまったく理解できない」実施は「適切な対応」
これでは、とても危機感が伝わりません。
為政者側がこれでは国民も真剣に受け止めないでしょう。身近に危機が迫っているというのに。
歓迎会も平時なら慣習として認められますが、災害時にやる馬鹿はいないでしょ?
津波が迫ってるのに、歓迎会も糞もないだろ?
そういう所が為政者側の危機意識が伝わらない最大の理由ですよ…


政府や医療業界が期待するワクチン接種ですが、これも限界が見えてきています。
●ブレイクスルー感染多く・・・ワクチンの“抗体に差”なぜ?
2回接種してもワクチン抗体が作られない人がいるのはショックでしたね…
元となった感染復帰者の自然抗体もかなり個人差が大きいというデータが出ていたので、
ワクチンの方はどうなのかなと思っていましたが… まぁ、そのままの結果でしたね…
それぞれの割合がどの程度になるのかは分からず、
ワクチン抗体のピークがいつで、いつから減り出し、いつ防御効果を下回るのか、
未だに分からないことだらけで、より詳細なデータが求められます。
まぁ、一番問題なのは、こういうワクチン効果を試すデータが個人レベルでしかなく、
国家レベルで調べた形跡が全くないことなんですよね…
よくそれで国民を説得できると思ったもんだよなぁ…

あくまで個人的推測でしかありませんが、ワクチンの接種効果が期待できるのは、
総合的に見て「2週間~1カ月程度」だと予測しています。
少なくとも2回の接種でワクチン抗体ができるまで1カ月半を要し、
そこから半月~1カ月程度しか持たない可能性が…
接種から3カ月目には3回目の注射が必要となり、そこから毎月ブースター注射ですよ…
国民全員がそれを行うなんて、とても無理な話です。
ワクチンでコロナを乗り切るのは、かなり難しい話のように思えてなりません。
ワクチン接種をするなら、移動を制限した上で、当該住民全員に一斉に注射をして、
その地域からコロナウイルスを撲滅するしか方法がありません。
でも、それも非現実的な政策ですし、完全に行き詰った感があります。

●3回目接種は根拠なしとWHO コロナワクチンで
WHOは世界的なワクチン偏在を危惧して3回目の効果を否定する。
ワクチン製造の製薬会社を抱える先進国は、3回目の接種で有効性は担保されると言う。
つまり、ここから導き出される答えは、「ワクチンの効果は微々たるもの」になりませんか?

2回のワクチン接種で対応できなくなってきたから、3回目が必要と言い、
一方でWHOは3回目の科学的根拠はないと言う。
だけど2回で不十分なことも明らか。
それは、つまり、デルタ株以降のワクチンの効果が微々たるものの証明じゃありませんか?

結局、何を露呈しているかと言えば、
ワクチンで問題が解決するという目標そのものが破綻しているということです。
誰もがそれを認めようとせずに、ワクチン接種にひた走る。
リスクだけを負担させ、一時的な気休めのために打つワクチンに何の意味があるのか?
ワクチンを打って生活が変わるのか?
変わらなかったことが証明されてるじゃないですか。
もうワクチン接種政策は失敗したと認めましょうよ。見苦しいです。


限界が見えてきたワクチン政策ではありますが、明るいニュースもあります。
●半導体に次ぐ世界輸出を目指す台湾の国産ワクチンとそれを阻止しようする野党・中国国民党
●塩野義製薬のコロナワクチン、1回目投与後の安全を確認…初期臨床試験
台湾はいつからワクチン開発を始めていたんでしょうね?
感染初期からコロナの封じ込めに成功し、世界的優等生と称えられた台湾でしたが、
今年になって変異株で感染爆発が起こり、ワクチンの緊急輸入を検討するも、
中国政府の公然とした邪魔が入るなどして入手に大幅に出遅れてしまい、
日本がアストラゼネカ製のワクチンを送って話題になりましたが…
アメリカの協力があったとはいえ、半年ほどで仕上げるとは凄いとしか言いようがありません。

日本の負けじと塩野義製薬が前々からワクチン開発をしていたニュースはありましたが、
まだ臨床試験の段階で、実践投入には至らず…
結局、日本の治験制度が仇になっている感じでしょうか…
でも台湾同様、海外産ワクチンよりも国内産ワクチンを打ちたいって人は多いと思います。
万が一、副反応が出たとしても、国内産ならそのデータは残りますからね…
今は一応副反応が出ても政府が補償してくれる手はずにはなっているものの、
実際は副反応と認められることが圧倒的に少なく、事実上のデータ隠し状態ですから。
逆に海外に売り込むためにはデータ・実績が必要となり、
それは良いデータも悪いデータもオープンにすることに価値があるわけで、
悪いデータを隠していては、中国製ワクチンのように不審がられるだけです。
そういう意味でも副反応が仮に出たとしても、
そのデータを活かせるのは国産ワクチンであることは間違いなく、
同じようにリスクがあるならば、国産ワクチンを打ちたいと言う人は多いでしょう。

現時点では双方とも良い結果を出しているように見えますし、
ワクチンの選択肢が増え、より低リスクかつ供給量が十分確保されるようになれば、
先のような一斉ワクチン接種も可能となり、コロナウイルス撲滅も可能になるかもしれません。
台湾と日本の新たな動きに注目したいです。


◆ニュースネタ 東京パラリンピック開催も波紋を呼ぶ「学校観戦」
●パラ学校観戦、17万人超が対象 緊急宣言下、参加者減少も
●都のパラ学校観戦、参加者にコロナ検査…小池知事がIPC会長と感染防止連携を確認
うーん… 出場者に感染させるリスクも当然ありますが、
それ以上に観戦帰宅後の生徒が家庭内感染を引き起こすリスクの方が高いような…
PCR検査をするなら、「行った後」も行うべきでしょうね。
もっとも、政府は今回の感染爆発が五輪開催とは無関係という立場ですから、
生徒が行ったとしても感染は拡大しないのでしょう。
そえが本当なのか試してみてはどうですか?
行かされる側の学生・教師・保護者はたまったものじゃありませんけど…

ただ、行ったとしても、「何を教えるか?」が問題ですよね。
教えられる教師がどれだけいるんですかね?
「障害者(※敢えての表記です)なのに、頑張って偉いね。みんなも頑張らないと」
とか教えようものなら、人生をやり直すことをお勧めします。
障がい者として転生手続してはいかがでしょう?

●東京パラ開催中止の声はなぜ聞こえなかった? 乙武洋匡が分析する「障害者を特別視する気持ち」
個人的にはあまり意見が合わない人なんですけど(苦笑)
なんと今回に関してはピタリと意見が合ったので紹介しときます。

障がい者教育において大事なのは、①健常者も障がい者も同じ人間であること、
②不幸かどうかは主観でしかなく、客観で決められないこと、です。
いや、本当に当たり前のことしか言ってないわけですけど、かなり忘れられがち。
①に関して言えば、障碍は「異常=アブノーマル」ではなく「特徴」だということです。
異常って何だ。普通って何だ。人間に普通も異常もありません。あるのは特徴だけ。
それぞれ一人一人の能力や特徴が違うように、障がい者も特徴があるに過ぎません。
障がい者も同じように心があり、考えることがある。
そんな当たり前の事実に気付き、自分とは違う人間だという考えを捨てることです。

②で陥りがちなのが「障がい者はかわいそう」という考え方。
自分としては立派に生きているつもりなのに、
他人に自分の人生を話して「かわいそう」と言われたら、どう思いますか?
「え、全然そんなつもりないのに。勝手に憐れまれてるし、下に見られてないか?」
勿論、中には自分の人生を不幸だと思っていて、同情を買いたい人もいますが、
自分が幸福か否かを決めるのは結局は自分自身しかいないわけですから、
自分のことをかわいそうだと思っていない人にとっては、失礼千万な物言いです。
大なり小なり、人間はあらゆる物事に「折り合い」を付けてますから、
そこを殊更に評価することは失礼なことです。
だから、殊更に特別視してお世話することも違うわけです。

最初の陥りがちなミステイクを思い出してみてください。
「障害者(※敢えての表記です)なのに、頑張って偉いね。みんなも頑張らないと」
この文には2つの明らかな認識違いがあります。
一つは「障害者なのに」「みんなも頑張らないと」です。
自分と障がい者を別個の人間として考えているだけでなく、障がい者を下に見ています。
障がい者ができるのだから健常者もできる、そういう理屈です。
これは先に芸能界で問題となったDAIGO氏の優勢思想と全く同じです。
障がい者がいることは認めつつも、心の中では疎ましく思っていませんか?
それはあなたが障がい者を下に見ているからです。
もう一つが「頑張って偉いね」です。
不幸な境遇にも負けず頑張って偉いね。主観でしかありません。
他人の人生をお前が評価するなよ。
オリンピック選手を「頑張って偉いね」と言いますか? お前は選手の親か何かか?
やはり、これも選手を不当に低く評価しているが故の発言でしかありません。

陥りがちな「健常者の驕り」、それを捨て去るために行われるのがパラリンピックです。
障がい者も健常者と同じくスポーツを楽しむことができる、
それを知らしめるのがパラリンピックの意義です。
彼らは可哀そうな存在でも、特別な存在でもありません。同じ人間です。
それを知ることこそがパラリンピックの意義です。
およそ教師はこれぐらいのことを語れなければならないわけですが…大丈夫ですか?
もっとも主催者側の政治家はもっと危うそうですけどね…
天皇陛下以外、誰も分かってなさそう…


◆ニュースネタ 日本の入国管理の根本的な問題点
●「手や足を引っ張り、まるで動物のように…」30代女性に名古屋入管職員が行っていた"許されざる行為"
自分の記憶が確かなら、少なくとも20年ぐらいは同じことしてますよ…
根底に何があるかと言えば、「不法滞在者=犯罪者」という意識です。
犯罪者だと思ってるから、こういう非人間的な行いができるんですよ…

心の奥底では外国人も自分とは違う存在だと日本人は思っているわけです。
だから外国人を見ると何もしてないのに「怖い」と思っちゃう。
それはもうコロナウイルスとか全く関係ないです。昔からそう。
他者への排他意識が強いのが島国の特徴であり、日本人の「内と外」の意識の特徴です。
外国人は「外」の人だから怖い。
話題となった「おもてなし」も怖さの反動です。
怖くて何もして欲しくないから、自分達で制御できる範囲に留めようとする。
そのために、「おもてなし」と称して一か所に隔離するんですよ。それだけのこと。

外国人と付き合いのある人なら分かるでしょう。
文化の差異こそあれ、同じ人間であるという当たり前の事実に。
国籍の議論も不毛。出自や国籍が問題なのではない。
同じ人間としてどう接するかが問題なんです。

日本人のそういった「認識違い」がこの問題が放置され続ける理由であり、
外国人を迫害し続けていることの理由なわけです。


◆ニュースネタ 混迷するアフガニスタン問題
●アフガニスタンを制圧した謎の武装集団「タリバン」の正体
アメリカの統治が失敗した理由は、「国家意識」を作れなかったからに尽きます。
「アフガニスタン」という国家の形を国民が共有できていたかどうか。
ぶっちゃけ、アメリカの統治方法はアフリカの多くの国で失敗していますし、
何もアフガニスタンだけが失敗しているわけではありません。
結局、日本のように「日本」という国の形が描けているならば問題ないものの、
欧米の植民地や遊牧民国家など国境があやふやだった地域において、
国家という意識を根付かせるのは大変だということです。
部族間の対立を煽るだけに終わっちゃうわけです。

もしも、それが非近代的な「宗教」という枠で統一されるならば、
それはそれで国民にとって幸せに繋がることはあるかもしれません。
それはもうそこに住む住民が決めることで、
イランのような国家の在り方もまた一つの選択だと思います。

今の国際情勢でタリバン政権と協力するのは、あり得ない話だとは思いますが、
パレスチナ問題のように穏健派が存在するなら、
協力もやぶさかではない話だと個人的には考えます。
…まぁ、最終的にはタリバン政権内で闘争が激化し、
また分裂するんだと思いますけど…
穏健派が主導権を握ると見せかけて、それに不満な過激派が武力掌握するのは、
フランス革命で見た歴史と同じ。
穏健派と過激派で揺れながら、落し所を見つけていくのは、
ある種の歴史の道理でもあるので、個人的には穏健派を邪険にする必要はないと見ています。
最終的に過激派が内部崩壊していくのも道理ですからね…

まぁ、ただ、国家として軽々しく動ける状況ではないことも確か。
連絡チャンネルは確保しつつ、表向きには様子見が正解ですかね…
少なくとも、敵対してもいいことは全くないと思っています。
アメリカが再度派遣したとしても、結果はまた同じでしょうし。


◆ニュースネタ 中田翔の移籍初本塁打もなぜ美談に? 巨人にノーと言えないプロ球界の体質を重鎮2人が痛烈批判
トレードしたから球団処分がなくなるって何なんだろうね。
協約違反が明らか何だから、球団裁定ではなく、コミッショナーが裁定するべきでしょうに。
甘い判断してるから、こんなおかしな事態になるんだよ。
プロ野球を見なくなって2年になりますが、戻ることはないと思います。
アホくさ。

2021年08月17日

猛威を奮い続ける新型コロナ

どうやら静岡県にも緊急事態宣言が出るようで…
蔓延防止措置が取られても、感染者は増え続けるだけでしたから、
当然のことだとは思いますが、だからといって何か変わるものでもなし…
昨年6月のような大規模な自粛や休業要請、協力金等の支給を行えば話は別ですが、
それらのどれも行わないわけですから、まさに絵に描いた餅ですよ…

ここに来て言われてきているのが、ワクチン2回接種後の感染です。
以前から自分も「発症」するか否かは別としても、「感染」はするから、
ワクチン接種後でもマスク等の感染症対策は続けるべきと言ってきましたが、
それを超えて重症化、さらには死亡する例も出てきているようです。
うーん…こればかりは分かりませんが、自分はどちらかと言えば、
ワクチンの打ち方に問題があったのではないかと見ています。
特にファイザー製は振動でさえ壊れちゃいますしね…
管理不十分だった可能性は十分あり得ることだと思っています。
あとは単純にウイルスとの接触回数が増えている、とか。
処理しきれなければ当然感染しちゃうでしょうし、
個人差のあることなので一概には言えないです。
いずれにせよ、ワクチン接種前は副作用防止の観点から抗体長のチェックが必要で、
ワクチン接種後も十分な抗体量があるかどうかのチェックも必要になるわけで、
まぁ、はっきりいってワクチン防衛策は限界に来ているように思えます。

ワクチン論者の信じる『集団免疫』も否定的見解が強まってきましたし、
昔に戻れるみたいな夢物語を騙るのはもう止めにしませんか。
コロナ前に戻るのではなく、コロナ後の生活を作っていかなきゃいけないんですよ。
もう諦めて感染症対策が普通な生活にしましょう。
時代は変わったんですよ。

感染症対策をするには、やっぱり物理的に移動を制限するしかないでしょう。
公共交通機関を止めればいいんですよ。
電車やバスが動かなければ、遠距離通勤自体がなくなる。
だけど、それが全く議論されないのはそうされると都合の悪い人達がいるから。
政治家や官僚でしょうけど…もう諦めろや、いい加減に。


◆ニュースネタ 菅氏も加害責任に触れず 8.15式辞「安倍色」を踏襲
まだ『積極的平和主義』とか言ってるのか…
安倍政権時にも批判しましたが、平和学には『積極的平和』というものがあり、
とりあえず戦争のない状態≒東西冷戦・核抑止論・パレスチナ和平が『消極的平和』であって、
貧困や国家間の不和など戦争の構造原因を取り除こうとするのが『積極的平和』です。
つまり、平和の『質』を重視する考え方です。

一方の安倍政権が掲げた『積極的平和主義』は平和の『質』ではなく『量』を重視してます。
日本に関係のある国家が平和であればそれでいいという考え方です。
だから核抑止論を否定せず、核兵器禁止条約には加わらず、
アメリカの核の傘の元に居続けますし、
ミャンマーで軍事政権がクーデターを起こしても、日本の商社が無事なら静観し続けます。
平和の『質』ではなく、『量』を重視しているからです。

そう考えていくと、これは戦前の『大東亜共栄圏』の焼き直しでしかありません。
日本が平和であるために、他の国を犠牲にしても構わないということです。
貧困の根絶等の手段は同じであったとしても、最終的な着地点が違うのは明らか。
言葉で誤魔化して戦前の行為の肯定をしているに過ぎません。

結局、日本の政治家は加害責任を認める所か、
戦前と思考回路は全く変わっていないことに気付きます。


◆ニュースネタ 「無責任に撤退した」 米国の大きな挫折と注目する中国
いやー、中国は同じことをウイグル統治に対して感じてるはずでしょ?
中央アジアは遊牧民国家が多かったから、近代国家的な統一概念が存在しません。
アフガニスタンの独立の歴史も浅く、国家としての意思統一ができているのかどうか。
日本なら占領されても日本という形を共有できていたはずですが、
アフガニスタンではアフガニスタンは何かという形を共有できていたのか否か。
結局、国家がバラバラの方向を向いていては、まとまるものもまとまりません。
アメリカは日本を研究して『薔薇と菊』という日本人以上の日本人分析を行いましたが、
アフガニスタンを統治する上で、そこまでの研究ができていたのか否か?
当初からアフガニスタン統治は難しいと目されていましたが、
失敗の理由はやはりそれでしょう。


◆ニュースネタ 「尾身が嫌いだから」尾身茂氏が理事長務める医療機構のガラス壊した男逮捕
一つだけ言う。そういうことを「好き嫌い」という主観でやってはいけません。
それは「私情」。やりたいからやっただけのお前の勝手に過ぎん。
世直しは「立場」で行うもの。
コロナ責任者だから恨んで襲うのは分かるが、個人的に嫌いだから襲うのは違う。
プライドも糞もねぇ、単なる犯罪よ(天誅も犯罪ですけど)。


◆テレビネタ 関口宏「私も会話の途中でも間違いを正せばよかった」張本氏の女性とボクシングを揶揄するような発言に
いやー… 今更でしょ?(笑)
張本さんが「嫁入り前の娘さんが~」的なことを言うのは今に始まったことじゃないでしょ。
遡っていけば何度も言ってますよ。何を今更、問題にしているのか不思議でなりません。

そもそも、『サンデーモーニング』における張本氏のスポーツコーナーは、
大沢親分がいた時から「伝統的価値観に基づいて『あっぱれ』『喝』を入れるコーナー」であり、
時代の先端を行くのではなく、敢えて伝統的な見方をするコーナーです。
そもそも、彼らが文句を言いだしたのは、『野村ID野球』といった、
数字を基準にしたスポーツ科学の流れに敢えて歯向かうことがウケたのであり、
敢えて時代遅れな根性論的スポーツ論を聞きたがっている層がいたからです。
それを今更、「時代遅れ」と批判するお前の方が時代遅れ。そういうコーナーだろ?
だから張本氏は自分の見解を述べただけで、文句を言われる筋合いはないでしょう。

あとはそれを番組側がどう活かすかでしょう。
やはり、それを止めるべきは司会者である関口氏しかいないでしょう。
番組スタッフに関口氏や張本氏より年上の人間がいるとも思えません。
そこはさすがに時代にそぐわないので、両論併記になるよう努めるべきだったでしょう。

こんなことが問題になるなら、もっと前にメジャー嫌い発言等で飛んでますよ(苦笑)
実際にメジャー嫌いだったり、女性の格闘技に対して違和感のある人が、
年配の人には実際に多いということでしょう。
それはそれで個人の思いとして尊重すべきですし、張本氏の意見も尊重すべきです。
ただ、番組の作りとしては、一方に傾かないように努めるべきだったとは思います。

まぁ、はっきり言って、「くだらねー」よ(苦笑)
コロナ禍とはいえ、平和だな、日本。


◆スマホゲームネタ グラブル炎上、『ウマ娘』と『Idoly Pride』始めました
テレビ付けると流れてくるのはスマホゲームのCMばかり…
いや、もういい加減にしろよと正直思いますけど…

一応、現段階でプレイ時間と課金額が圧倒的に多い『グランブルーファンタジー』ですが、
昨年の石油武器(SSR武器が重複した際に貰えるゴールドムーンでしか交換できない武器なので、
大量課金者の証として「石油武器」と称される)のパワーアップで大幅にやる気減退、
今年の十天衆の限界超越の導入で、全員が限界超越されるとガチャする必要がなくなるという、
ゲームの終わりが見えてきたことで、非常に微妙な気分になっていましたが、
『サマーフォーチュンキャンペーン』で追い打ちをかけられた感じです。
えぇ、私は4等民でしたよ… 4等3つ。
どうせサンダルフォンの災厄で島が沈む方に住んでいた人間ですよ…

このキャンペーンはログインするだけで、ランダムに宝くじが貰えるもので、
その当選発表があったわけですが、
賞品の内訳が1等シェロチケ(何でも交換)や石油武器MAXから自由に1個交換可能、
2等が季節限定武器やガチャ300連分の石等を自由に1個交換可能、
3等がリミテッドキャラやレアな召喚石等と自由に1個交換可能、
4等がゲーム内アイテムと自由に1個交換可能、というものでした。
要するに、4等以外はサプライズチケットのようなもので、
ある程度自由にキャラや召喚石を選べるという大盤振る舞いです。
それも確率50%で3等以上なんですから勝ったも当然ですね! まぁ、負けましたけど。

問題なのは3等以上に複数の当選が発生したことです。
4等しか出なかった人もいれば、2等が2つ当たった人もいるわけで、
それも単純な運しか関係しないため、当選商品の格差が大きくなり過ぎました。
他のゲームでもこういう企画をやったりしますが、そもそも当選者が少なかったり、
好きなものが選べなかったりして、結果的に意味がなかったりする場合もあり、
実際的な格差は少ないのですが、今回のグラブルの懸賞結果では、
好きに商品が選べるためメリットしかなく、
それも当たりが1本だけとは限らないために、貧富の格差が大きくなりすぎてしまいました。

当たっている人が少なければ、不満に思う人も少なかったでしょうが、
それが結構な当たりが出てしまったため、「俺だけ不運だった?」という思いが多発。
結果的に炎上してしまったということです。

元から期待していませんでしたが、さすがに今回は「やり過ぎ」。
任意に選べることが問題ですよ。無料でサプチケを配ってるようなものですからね。
それなのに、自分には配布されなかった。そりゃ怒ります。怒ってますよ。
それもある人には2個3個と配っておきながら、自分には配られない。
そりゃ怒りますよ、怒ってますよ。
やる気が無くなってしまうのも無理ないという話です。
今回買ったサプチケ代、返金してくれませんかね? もうこんなゲームどうでもいいから。
毎日運営に文句を言いまくって、BANされる日を待ちたいと思います。

(PS.その後、運営が全員に3等くじを配って事を収めました。
 まぁ、全員に配っているから格差是正にはならないけれども、
 満足感を得て矛を収める感じですかね…)


同じくサイゲが運営する『ウマ娘』はリリースからそろそろ半年。
今の所、1回の無料ガチャぐらいで特に旨みもなさそうですが…
自分はここまでほとんどプレーしてませんでした。
スマートファルコンが実装された時にガチャしただけでした(笑)
だけどメイショウドトウが実装されたこともあって、
久々にガチャってみたら、幸運にもゲットできたので、細々と始めて見ました。
メジロマックイーンのアニメ衣装バージョンも一緒に出て、
交換チケでオグリキャップもゲットできましたし、
好きなキャラが揃っただけで幸せです。
課金をどの程度するかは分かりませんが、細々とやっていくつもり。


それとアニメがわりと失敗気味だった『Idoly Pride』も始めました。
こちらは時系列的にアニメ後の話で、キャラの説明も詳しくはされないので、
アニメを見ていることが前提というのが評価の難しい所…
いやー、アニメもそんな面白くありませんでしたしね…どうなんだろ…
でもゲーム自体はわりと面白いです。
空気を読まずにメールしてきたり、電話をかけてくるのが好き(笑)
本当に空気を読まない。
別に翌日に反応してもメッセージが変化するわけではないので、
プレイヤーの自由にメッセージを見ればいいのですが、
心理的には一刻も早く読みたいですよね(笑)
面倒な彼女と接している感があって、個人的には嫌いじゃないけど、
さすがに5+5+3+4=17人の同時進行は辛い(苦笑)
おそらくランダムではなく、好感度進行だと思うので、
反応がない時は全く反応がありませんし、重なる時は3つ4つ平気で重なる。
もう少し、コンスタントに発生時刻を安定させて欲しいなぁという気もします。

ゲーム自体は音ゲー要素のないデレマスです。
単純にキャラを育成して、3Dライブして終わり。
ダンス的にはデレマス以上ウマ娘未満といった感じですが、
楽曲が非常に素晴らしいので、音楽は一番好きです。
音ゲー要素もないので、気楽にできますしね。
ただ、今はレベルを上げるのが大変なので何とかなっていますが、
普通に全キャラレベルMAXにした後はどうするんだろうなぁ、と。
キャラ縛りはシャニマスのようなグループボーナス要素など、
LVMAXにした後にどう競っていくかがこのゲームの課題だと思います。

個人的にはゲーム開始直後から、アニメ版では他事務所のライバルキャラであった、
「トリニティエイル」と「リズノワール」もプレイキャラなのが高評価。
トリニティエイルが使えてなかったら、ゲームを始めてませんでした。
天動瑠依(CV雨宮天)サイコー。
アニメでは目立たなかったけど、優とすみれも良いキャラしてます。
まぁ、そんな感じで水着ガチャ時に瑠依さんゲットして、
★5確定チケですみれが出たのでボチボチと進めています。
★4ではあるものの、SPスキル持ちの優も手に入ったし、上々のスタート。
こちらは月3000円の投資で16000円分の石が手に入るので、
非常にコスパが良い感じです(いつまで続けるのか分かりませんけど)。
自分の計算だと2~3ヶ月真面目にやれば、ガチャ天井分は確保できそうな印象です。
やっぱりコスパ良いですね。

興味持った人はYoutubeで「恋と花火」で検索すれば、
わりと違法気味にアップされているであろうゲーム動画が見られるので、
クオリティの確認にしてみてください。
衣装はガチャやイベントでしか入手できないのがネック。
将来的には衣装セットとか販売すれば、普通に売れそうな気がしますけどね。
ライブ中の写真撮影機能もあるので、衣装を集めたい欲求に駆られるゲームです。

2021年08月11日

再考のオリンピックと再興のパラリンピック

選手・関係者に感染者を出しつつも、なんとか終わった東京オリンピックですが…
やはり、前も書いたように、自分は一切見ませんでしたし、
ニュースを見ても何も感じる所はありませんでした。
まぁ、いわゆる『スポーツの力』なんてものは最初からなかったんだな、と。
贔屓チームが勝とうが、優勝しようが、誰かが金メダルを取ろうが、
自分の人生に影響することは一切なく、何も関係してきません。
ただ、それだけの事実に過ぎません。

そんな『スポーツの力』が崩壊した理由は3つ考えられます。
一つは「模倣不可能性」=単純にコロナ禍で庶民はスポーツができないこと、
二つ目は「庶民ヒーロー像の崩壊」=近年のスポーツエリート化のこと、
三つ目が「スポーツの持つ先進性の崩壊」=コロナ禍でスポーツ自体が行き詰まっていること、です。

最初に「模倣不可能性」です。
まず、前提として、自分はスポーツは「するもの」だと考えています。
「見るもの」ではありません。
自分のしたことがないスポーツを見る時も、体の動きなど参考になるものはないか、
自分がそのスポーツをした時にどんな動きをするのか、そういうことを考えながら見ます。
ただ、中にはイケメンだからとか、股間アップの映像ばかりを撮る人もいるなど、
「見る」こと自体を愉しむ人もいます。
後者を否定するつもりはありませんが、本人に迷惑かけないようにして欲しい所ではあります。
その上でスポーツを「するもの」という観点から言えば、魅力的な競技を見たとすれば、
それを「やってみたい」と思うのが自然なことではあるのですが、
現在はコロナ禍でスポーツが百害あって一利なしと考えられており、自粛状態です。
つまり、庶民はやりたくてもスポーツができない。
一方で五輪選手やプロ選手はスポーツを堂々とすることができる。このギャップです。
スポーツが環境的にすることができないのに、スポーツを見る意味があるのか否か?
これがスポーツ観戦する上での根本的な問いです。

次に「庶民ヒーロー像の崩壊」です。
かつて日本のスポーツと言えば、小学校のクラブや子供会から始まり、
底辺の広いスポーツ人口が支えられ、「おらが村のヒーロー」みたいな所がありました。
しかし、スポーツ界が一定の地位を占めるようになると、エリート化が進み、
幼少期からそのスポーツに集中するなど、トップアスリートの低年齢化が進んでいます。
テニスやボード競技などが典型的な例でしょう。
親が子どもに集中的に取り組める環境を与えないと、
トップアスリートになれないわけです。
ですから、かつてあったような母子家庭のサクセスストーリーは崩れ去り、
経済的裕福さがスポーツの成功を決めてしまう状況になってしまっているわけです。
そうなると、どうしても同胞意識が薄くなってしまいます。
同じ競技をやっていてライバルチームに居たとかなら親近感も湧きますが、
海外でガンガン大会に出ている選手に同じ思いを抱くのは不可能です。
つまり、スポーツ界そのものがエリート化しており、
庶民のスポーツと隔絶され、同胞意識が保てなくなっていると言えます。

最後に「スポーツの持つ先進性の崩壊」です。
昨年なんかはマスクをして柔道をするなど、コロナ禍に対応した動きもありましたが、
蓋を開けてみれば、コロナ前となんら変わらない光景がそこにありました。
スポーツ中の感染について確かな情報が何もないのにもかかわらず、
試合中の感染症対策はまるでないという状況でした。
接触プレーを禁じるなど、色々とやり方はあったはずです。
でも、何もしなかった。スポーツはコロナ禍に対応できなかったわけです。
スポーツはやはり「先を行くこと=先進性が重要です。
それにも関わらず、従来のやり方に固執し、スポーツの可能性を狭める様は、
それとは真逆の伝統的価値観にしがみつく「みっともなさ」が現れていました。
例えば、コロナ禍ということで接触プレーを禁じることができたならば、
体格差を考慮する必要がなくなり、男女の壁を取っ払うことができるだけでなく、
障がいのある・なしに関わらず同じグラウンドに立てる日が来たかもしれません。
結局、体を鍛えたもの勝ち、体の大きさで勝負するパワー五輪を貫いたことで、
スポーツの可能性を大きく狭めたような気がしてなりません。

以上の3つが「スポーツの力」が失われた理由です。
誰でもでき、庶民的で、常に上を目指す「従来のスポーツ像」はもはや存在しません。
残されたのはただのエゴイスティック。
感染者が出ようが出まいがスポーツを続ける利己的な感情そのものです。
コロナ禍で不満の多い国民がスポーツを見れば元気づけられる?
そんなものは勝手な思い込みです。スポーツでコロナは治りません。
それはもう単なる「宗教」ですよ。そう信じているだけ。
「スポーツ」という「宗教」が崩壊する様を見たのが今回の東京五輪だったように思います。


でも、自分は逆にパラリンピックには期待しているんです。
そもそも上記の3つの理由がパラリンピックには存在してませんからね。
障がい者が車椅子等の現代技術を使って競技を行い、
自分一人ではできなくて、介在者や器機の支援者が必ず必要であり、
障がい毎に競技を行えるようにルールを変更する柔軟さ、何一つ当てはまりません。
まさに従来のスポーツ像の真逆とも言える状況です。
障がい者スポーツは健常者からすれば、「するもの」ではなく「見るもの」でしょうし、
そこに従来のスポーツ像に囚われない新しい可能性を見い出せるのではないかと期待しています。

もっとも、それは障がい者スポーツからすれば、良いことではないかもしれません。
障がい者スポーツが最終的に目指すべき場所は「ノーマライゼーション」、
健常者と一緒にスポーツを行うことでしょうから、
障がい者が見世物のように取り扱われかねないことは、一長一短でもあります。
関わる人が健常者のスポーツよりも多いということで、
コロナ禍で開催するのはより難しい面もあるとは思いますが、
できることなら、この1~2週間で感染が終息に向かい、
無事にパラリンピックが開催されることを期待したいです。


◆ニュースネタ 東京五輪関係のニュース
●丸川五輪相「感染拡大の原因にはなっていない」五輪との因果関係を否定
だから静岡県内の第4波と今回の感染状況の違いを説明してみてくださいよ。
どう考えても伊豆で自転車競技の有観客試合を行ったためでしょう。
他に理由がありません。誰がそんな嘘を信じるんですか?

●《東京五輪閉会式直前》「これがおもてなしです」 関係者による“バブル崩壊”の現場をルポ!
まぁ、そもそも今回の「バブル」はアスリートを守るためのものではなく、
日本国民への説得材料としての「バブル」でしかありませんでしたから、
関係者にせがまれれば容易に「バブル」は破られていたのだろうと推察します。
外形だけですからね。中身はスカスカよ。それにしては本当によく持ったねぇ…

●【五輪検証2】穴はあった「バブル」それでも何となく無事に閉幕
本当に「何となく無事に」という表現がピッタリでしたね。
感染者がワクチン接種済みだったか否かは明らかになっておらず、
仮に接種済みだったとすれば、結構な確率のようにも思えますが…
アメリカ選手団でも1割程度は未接種だったそうですし、ラッキーだったというのが適切ですかね。
それでも陽性になったり、健康上の問題で競技を断念した選手がいるのも間違いないわけで、
無事だったかどうかは評価の分かれる所だと思います。

五輪とは関係ありませんが、中日・木下投手がワクチン接種後に死亡した例など、
IOCがワクチン接種と運動の研究をしっかりしておけば防げたとも言えるわけで、
ワクチン接種を推奨していたIOCがどこまで事態を把握していたのかは気になる所です。
アスリートにワクチン接種後の死亡例が出なかったのも単なるラッキーなんですかね?

●アメリカは東京五輪をどう総括したか。主要メディアはIOCを「非民主的」「詐欺以上」と批判
IOCとしてはテレビ放映権に問題が生じなかったことで万々歳なんでしょうが、
日本はチケットの払い戻しを始めとして、莫大な赤字を抱えることになるわけで…
各国の選手団の帰国後の感染状況も気になります。
予想された「東京ウイルス」と揶揄されるような事態になるのかどうか。
これは注視していかなければなりません。
アメリカが中国に責任転嫁したように、
自国の感染悪化を東京五輪のせいにする国は必ず出てくるでしょうからね…
本当なのか、そうでないのか、それは気になるところです。

●東京五輪の関係者が「殺人的暑さでもアスリートなら大丈夫」と考えてしまう根本原因
スポーツになると根性主義になるところは確かにあります。
それも完全にゼロ戦特攻の自滅主義でしかないんですけどね…
心のどこかで「死に場所を探している」的な風潮が、
常にスポーツを非合理的なものに押し下げているように思えてなりません。
甲子園大会も勝つことよりも、いかに華々しく負けるかに注意が行き過ぎてる気がします。

まぁ、しかし、せっかく時期を遅らせたのなら、お盆明けの開幕で良かったのでは?
例年、15日以降に涼しくなることが多く、お盆明けなら十分対策できる暑さです。
まぁ、お盆を挟んで梅雨に舞い戻る天気になるようなので、
順延を重ねた結果、盆明け以降になる可能性は十分にありますが。
最近は8月後半に豪雨になることも多いだけに、天候はやはり心配ですね…


【8月13日追記分】
◆ニュースネタ メンタリストDaiGo“差別”発言「命は平等っていうけど優劣はある」
テレビで見ている限りだと、あまり良い印象を持ったことはないです…
まぁ、そういうことを言いそうだなぁと思わなくもないです(←失礼)

別に「主観」として、見知らぬ他人よりも知っている家族を優先するのは分かります。
そうやって生きることは誰も否定しません。
弁明内容自体は誰にでも分かりますし、もうそれは生き方の問題です。

ただ、それを「客観」としてしまえば、差別にしかなりません。
つまり、「みんな思わない? どちらかといえば、いない方が良くない?」がアウトです。
同意を求めていますから、それは「主観」に留まらず「客観」にしちゃっています。
これは完全にアウトですね。
同意を求められ、「ああそうだな差別して良いんだな」と思わせてしまえば扇動に外なりません。
加えて、それを『メンタリスト』という心に携わる職業の人がやってしまえば、
もはやそれは「洗脳」以外のなにものでもありません。
そんな「洗脳」まがいのことをする人がテレビに出ても拒否反応を示すのは当たり前。
自分の過ちを早急に認め、謝罪しないことには、この問題は尾を引くように思えます。

そもそも、『メンタリスト』って何ぞや?と思わなくもないのですが、
ただでさえグレーゾーンで怪しかったものが、
これで完全なる怪しい人物に成り下がってしまったのは残念でなりません。
まぁ、本質はそっちなんでしょうし、化けの皮が剥がれただけなんでしょうけど…
職業として確立しているのかどうか知りませんが、
これで『メンタリスト』なる者は駆逐されかねない、それだけの発言でしょうね。
何を吹き込まれるのか分かったものじゃない、ってことになっちゃいますよ…

2021年08月07日

五輪とコロナ感染

●【図解】デルタ株、勢い止められず=まん延防止13道府県に―菅首相「経験ない感染拡大」
●首相会見 五輪開催と“感染拡大”関係ない
もはや誰もそんな言葉は信じていませんけどね…
既に「菅総理が言った」⇒「嘘に違いない」が国民の総意でしょうよ。

静岡県民の立場から言えば、五輪とコロナが関係がないわけがありません。
イギリス株が猛威を振るった4・5月には感染者が低く抑えられていたものの、
7月になって五輪キャンプ地として利用されるようになると県内の感染者は徐々に増加、
五輪が始まると、県東部は自転車競技が有観客開催されることもあって大幅に増加、
ついには県初の蔓延防止措置適用が決まるなど、コロナ感染拡大が止まりません。
7月中旬に県東部での感染が拡大するようになり、今は西に動き始め、
県中部の静岡市や県西部の浜松市の方が数的には大きくなっています。
それでも発端が県東部にあったのかは明らかです。

もっとも、外国人がウイルスを持ち込んだなどと言うつもりはありません。
どちらかと言えば、東京を脱出した観光客が近郊に感染を広げていると思ってます。
東京の状況は知りませんが、「人流が抑えられている」というならば、
それは「違うどこかに行った」に過ぎないんですよ。
だから東京を中心に周辺県への感染状況が悪化しているんです。
夏休みに入ったこともあり、明らかに県外ナンバーを多く見るようになりました。
勿論、県外ナンバーだからといって観光客であるわけではないのですが、
それでも普段よりも倍以上の比率で見かけるので、影響は明らかです。

また、五輪が開催されるようになると、直接競技が行われるわけでないものの、
伊豆修善寺方面への交通の要所である我が町にも、
五輪ボランティアらしき人が常駐しています。
彼らが地元のボランティアなのか、それとも都内から来ているバイトなのか知りません。
でも、仮に後者だとすれば、感染を広げてるのは五輪ボランティアに扮した、
高給アルバイト組の可能性もあるかもしれません。

わりと田舎に位置する競技開催地よりも、交通の要所となる周辺地域の感染状況が悪いのは何故か?
これはまともな統計があるわけではないので、分かりません。
観客が都内から来ていれば、彼らは静岡県内の保健所で観測されず、
都内に帰宅後にコロナ感染者として観測されるわけですから、データとして当てになりません。
あくまでそこを本拠地にしている人のデータがメインですからね。

ただ、実感としては県東部に偏りなく感染者が出ていることもあって、
五輪の影響がなかったとは全く考えることはできません。
これまでも病院クラスターで県東部の病床率が悪化することはあったものの、
これだけ継続的に感染者を出すことはありませんでしたからね…
五輪とは関係ないと言う人間は残念ながら物を知らないと言わざるを得ません。
「嘘も大概にしろよ」というのが静岡県東部に住んでいる者の実感です。


◆ニュースネタ コロナ関連ニュース
●「自宅療養」政府方針、与党も自治体も批判 公明「中等症ケアを」
●「自宅療養」への政府方針変更に潜む、本当の「問題点」
与野党を問わず批判を浴びていますが…
批判を受けて厚生労働省は中等症患者の入院を認めるような発言をしていますが、
正式には訂正されておらず、実態がどうなっているのかサッパリ分かりません。

まぁ、重症者を優先的に見るのは当たり前のことなんですが、
だからといって中等症患者を放っておけば、事態が急変して死にかねないだけに、
国民の反発を喰らうのも当然のことだと思います。
なんですかね、こういう言い方を見ると、
これまで政治家やら上級国民が軽症でも入院していたように聞こえてくるんですが…
まさか、そこまで腐っちゃいませんよね?
万が一、そういう意味だったら、もう笑いが止まりませんわ…

国民の心配はやはり急変した際の対応にあり、
面倒を見てくれる家族がいる人と単身者ではやはり対応が違ってくるでしょうし、
家庭への負担も考慮せざるを得なくなってきます。
既に救急搬送が手一杯という状況で、果たして病院への搬送が間に合うのか?
そもそも、なんで政府は病床拡大の予算を半分以上余らせてるのに着手しないのか?
問題はそこじゃないだろ感を強く感じてしまいます。
政府の見込みが甘かったと土下座謝罪してからがスタートじゃないの?
上から目線の高飛車な態度だから、「入院拒否」という印象しか与えないんですよ…
アホだろ。

●中日・木下雄介投手死去 27歳 7月6日練習中に倒れ意識不明に 育成からはい上がった5年目右腕
最初に報道を見た時は目を疑いました…
状況を見るに、コロナワクチン1回目接種後に亡くなったようです。
これがワクチンの副作用なのか、接種後にコロナ感染したのか分かりません。
五輪選手にもワクチン接種が行われてましたし、
ワクチン接種と運動の面でのデータもあったように思えますが、どうなんでしょうね?
結局、IOCも何の確証もなしにアスリートへのワクチン接種を進めていたのでしょうか?
ワクチンの運動能力への影響、そんな基本的な研究もなしに、
このような最悪な事態を招いたことは、人災としか言いようがありません。

●ラムダ株を空港検疫で初めて確認 感染力などは不明
ワクチンが効かないと評判のラムダ株が来ましたよ…
もっとも南米地域では効果が疑問視されている中国製が多いので、
実態はどうなのかはまだ分かっていませんが…
日本政府も「3回目」の接種を考え始めましたし、
ワクチンが万能ではないことは明らかになりつつあるように思えます。
もはやワクチンとその恩恵が釣り合ってませんよ…リスクしかありません。
この調子だと、「毎月ワクチン接種してください」、
「接種後1週間は絶対安静にしてください」=月3週間しか動けない、ことになりそう…
もうワクチンの副反応の原因が「抗体過剰」にあることが明らかになりつつありますし、
接種前に抗体量検査をするしか方法ないでしょう?

●塩野義社長、コロナ飲み薬「年内に承認申請」 供給体制も整備
こちらは良いニュース。
風邪のように感染しても、死に至ることが少なくなれば、脅威はなくなります。
コロナのワクチン予防よりも治療薬の方が重要になっているのは間違いないでしょう。
こういう流れがもっと加速していくことを期待したいですね。
政府は「ワクチンしかない」と言わずに、
こういった治療薬の分野を重点支援していって欲しいです。


◆ニュースネタ 五輪関連ニュース
相変わらず五輪中継は一切見ていないので、何がどうなってるのか知りません。
でも、8月7日時点で金メダル1位は中国だとか…やはり五輪開催派は親中派だったか…

●虚しく響く「アスリートファースト」の言葉 “コロナ五輪”記者が見た舞台裏
飲み物1本300円。これが日本の「おもてなし」(意地悪)です。

●海外メディア記者から見た東京五輪「日本の報道はあまりに『内向き』」
いつものことです。メダル取れる競技しかピックアップしません。
有力日本人が出てない競技はそもそも存在さえ知りません。
それが日本のスポーツ報道。日本のスポーツ文化なんて、この程度ですよ?

●五輪独占放映権のNBC、期待外れの視聴率低迷で一部広告主へ補償策提案も
●五輪=アスリートでもSNSへの動画投稿はNG、IOCが見解
もはやテレビの独占放映権というあり方が時代遅れなんですよ…
選手が自由にネットに動画投稿したり、みんなで応援実況したりと、
テレビの枠に囚われないスポーツ中継の在り方に変わっているのに、
相変わらずIOCは昔ながらのテレビ放映権で物事を決めちゃってる。
しかも、10年単位の巨額契約だから、五輪開催地も前倒して決まっていく…
10年後、施設の状況がどうなってるのかなんて誰にも分からんでしょうに。
こういう所から見ても、既に五輪ビジネスは崩壊しています。

●東京オリンピック「食」の問題、弁当廃棄だけではなかった 選手の健康と結果に影響?
欧米人に言わせれば、「ウサギ小屋」と揶揄される狭い住居に人間が住んでいるのに、
いわんや家畜に広々とした住居が提供されるわけないだろ…
そういうなら、先に人間に広い家を下さい。
言いたいことは分からないでもないが、限度というものがあるでしょ。
家畜を広々と育てるので、国土ください、お願いします。


◆ニュースネタ 東京五輪選手への誹謗中傷 それ、面と向かって言えんのか? カンニング竹山
いや、まぁ…この人も好き勝手言ってるなぁと思うわけですが(苦笑)
問題なのは「誹謗中傷」のライン。
それが発信する人によって全然違うし、受信する人によっても全然変わるから。
昔の「2ちゃんねる」とかの時代ならまだしも、
今はもう特定しようと思えば特定できる時代なのですから、
そういう「匿名性」の問題ではないと思いますよ。
今はもう旧2ちゃんねる⇒5ちゃんねるの方がマイナーでしょ?
「匿名」だから好き勝手言えてるというわけじゃないですよ。
これは自分が芸能人で言われる側だからそう感じてるだけです。
言ってる側にそういう意識は皆無だと思いますよ、今の時代。

考えるに、全く知らない第三者が「誹謗中傷」することの方が少なくなってるかと。
テレビの視聴者とかだと具体性が伴いませんから、そこまで的確な批判になりませんし。
一番あり得るのが事情を知ってる知り合いが匿名を良いことにリークしてるパターン。
話に信憑性がありますし、一番厄介なパターンがこちらでしょう。
火のない所に煙は立たぬと言いますが、素人が妄想で火を起こすのは難しいのよ?

報道関係の煽りはもう被害妄想としか言いようがない。
勿論、そういう面がないとは言いませんが、
公益性の観点は名誉棄損に当たらない理由になるので、正当性があります。
公益性と名誉棄損で相殺した結果、国民にとって価値ある情報はどっちなのよ?
そりゃ過去の過ちの方が重責が高くなっちゃうんじゃないですかね、一般的に。
感情的になりすぎて論理性がなくなっちゃいますよ。

小池都知事批判も良いですけど、きっちり論理的にやってください。
私から見れば感情的にやり過ぎて、逆に反発を喰らい、
却って小池都知事を擁護しているようにしか見えませんけどね。自演乙。

2021年08月02日

コロナと五輪

東京の1日の新規感染者数が連日の3000人超え、
ついには4000人超えとなるなど、過去最高に悪化しています。
地元の静岡県東部もこの1週間に感染者が続出しており、
下田市や沼津市では飲食店クラスターが発生するなど、
感染者が二桁を記録することも珍しくなくなってきました。

感染拡大の原因は明らかに五輪開幕に伴う気の緩みでしょう。
五輪開幕前後からマスクを付けていない人をよく見かけるようになりました。
これまで日本が感染者数が少なかったのは、人々の自粛効果が高かったためで、
それがなくなってしまえば、感染者が増えることは自明の理です。
加えて、一方で自粛要請しておきながら、一方で五輪を強硬開催と、
矛盾する2つの政策を推し進めていることで、自粛要請の説得力を欠きます。
自律的な自粛効果減少に加え、他律的な自粛圧力もなくなってしまえば、
気の緩みが一気に表面化してしまうことは当たり前のことです。

もう一つ大きいのは、中途半端なワクチン接種の進み具合です。
ワクチンが効果を発揮するためには、2回の接種が必要なことは知られるようになりました。
…まぁ、中には1回の接種でも50%に減らせると豪語した大臣がいましたけど…
その数字は1回のコロナ感染リスクに対して、どれだけの人が感染を防げたかの数字です。
50人感染して、50人感染しなかったというだけ。
これを個人に戻して考えれば、1回の感染機会に1/2の確率で防げるけれども、
実際は感染機会は無限に存在するので、個人の感染確率は(1/2)n乗になります。
そのうち1回でも感染すればアウトですから、防げない時は防げないわけです。
1/2で当たるクジを失敗したら終了のルールで100回当たりを引き続けろと言われて、
できると思う人はいないでしょう…
勿論、全ての人が完全に1/2ではなく、個人の体質に影響するものなので、
そこまで極端に偏るわけではないでしょうが…防げるときは防げ、防げない時は防げません。

加えて、2回のワクチン接種済みだったとしても、「発症」を防げるだけで、
「感染」という言い方は適切ではないかもしれませんが、「保菌」する可能性はあるので、
家庭内にワクチン未接種の家族がいれば、
その人に感染を広げてしまう可能性はあります。
自分の感染は防げても、他人への感染を防げるわけではありません。

まだ日本は関係ありませんが、冬にかけて問題になるのがワクチンの効果期間です。
中国製ワクチンが6カ月程で効果が落ちるも、ブースター注射で補える旨の報道がありましたが、
ファイザー製ワクチンを用いてるイスラエルもブースター注射を行っていることを考えれば、
中国製だけでなく、ファイザー製等も半年ほどで効果が落ちることが予想できます。
日本で接種が進みだしたのが5月からなので、
今年の冬にはブースター注射の議論が必ず出てくるでしょう。
ワクチン論者が語る『集団免疫』はもはや妄想の類にしか思えてなりません。
3カ月ごとに国民全員が一斉にワクチン接種を続けられるのですか? 無理でしょ?
これがワクチン接種を場所限定でいいから、一斉に大量に行わなければならなかった理由です。
それだけのワクチンと人員を確保するなんて、最初から無理だったんですよ。
ワクチンでコロナを鎮めるのは限界があります。


また、コロナ感染は五輪にも直接的な影響を与え始めているようです。
●感染拡大と五輪“無関係”…IOC「選手村は別世界」
●東京五輪 大会関連の新型コロナ感染者2日続けて1日あたり最多更新で累計225人に
IOCはこう言っているものの、実際は選手村からも感染者が出ています
具体的に競技に影響する形まで広がってはいませんが、
選手村でクラスターが発生するのも時間の問題だと言えましょう。
感染報告があるということは、まだ正しい報告がなされている証拠でもありますが、
今後、大会が進むにつれて大会に出場するために虚偽報告する可能性もあります。
アメリカ選手団でさえ、ワクチン未接種が100人程(20%)いるとの報道もあり、
ワクチン接種が進んでいない他の国はさらに状況が悪いことが予想できます。
来週には選手村の感染が東京都の感染者数をさらに悪化させるのは間違いないでしょう。


◆ニュースネタ 無関心の五輪
他の人はどうか知りませんが、自分は五輪を一切見てません。
元々、テレビを天気予報とニュースぐらいしか見てませんでしたが、
今は五輪中継がそれらを圧迫して放送しない時間帯も多いので、
テレビさえ付けなくなりました。
電気代節約させてくれて、ありがとうございます。

五輪を見てないので話題もありませんし、語ることも何もありません。
無関心って怖いね、全く心が動きませんもん。
どんな素晴らしい結果だったとしても、「それが何か?」で終わり。
どこぞの宇宙人がメダルを取った所で、自分の人生に何ら影響するわけでもありません。
ただ、それだけのことで、感慨は全くありません。


特に何も考えていないであろう選手を責めるのも酷ではありますが、
今大会で痛感するのは、「スポーツの力」が崩壊しているということです。
まず、大前提として、スポーツにコロナを鎮める力があるとは誰も思ってません。
誰もがスポーツはむしろコロナにとってリスクではないと考えています。
●【記者の目】戦わずして夢破れた選手たちの無念…コロナ禍で柔軟ルール必要
これが現実です。
スポーツをすることがコロナに影響しないと考えているなら、
こんな措置は取らないでしょう。
コロナ禍のスポーツにはリスクがあるから、こういう事態になっているわけです。

「スポーツの力」で人々を元気にと言いますが、コロナは現在進行中の話です。
阪神大震災や東日本大震災からの復興とは訳が違います。
競技をしている数キロ先の病院で、コロナで苦しんでいる人がいるかもしれないのです。
地震や津波の最中に試合を続けることが「スポーツの力」なのですか?
そんなものは幻想でしかありません。
五輪でのプレーを見た子ども達に対してすぐにスポーツをさせられますか?
一般の人々はコロナ感染症対策として自粛している中で、
あなた達が特別にスポーツをしているのは何故ですか?
それをもっと考えてもらいたいです。

何度も言いますが、スポーツ界がやるべきだったのは、五輪ではなく、
コロナ禍でも安心してスポーツをしてもらえる環境づくりですよ。
コロナを恐れずに、安全にスポーツをするためにどうするべきか、
どうルール改変し、実績としてデータを積み上げていくか、問題はそこです。
例えば、野球。本来はこれほど「疎」なスポーツは他にありませんよ。
投手と打者の距離、守っている野手の距離、どれも「密」ではありません。
接触プレーの多いサッカーやバスケと比べれば一目瞭然です。
その中で「密」になりがちなのが、ベンチ・球審・各ベース付近です。
これを対策として、盗塁禁止としてソフトボールのように走者はベース貼り付きにすれば、
野手と走者が交錯することを防ぐことができ、
球審も今の時代ならカメラで幾らでも判定することができますし、
ベンチに関して言えば、前時代的な声出しを禁止すればそれで対応できることです。
それだけのことで感染を防ぐことができるのに、
集団行動を重んじるせいか、野球界から感染者が断つことはありません。
明らかに怠慢、努力不足でしょう。

スポーツは、本来、「高みを目指すもの」。上を目指して競技をするものです。
でも、今のスポーツ界がやっていることは、
今までのやり方に固執するやり方、石にしがみつく行為に他なりません。
そういったスポーツの本来の在り方とは異なる「ギャップ」、
五輪にたたただしがみつく「みっともなさ」が、
スポーツに失望した、無関心になった最大の理由です。
みんながコロナ前に囚われすぎていて、コロナ禍に全く対応できていません。
そういった矛盾をひたすらに感じる五輪になってしまっています。
自分達は特別で、今まで通りのルールで競技ができると考えているならば、
それはスポーツ界の驕りと言わずに何と言いましょうか。
頭の古い政治家とやっていることが一緒なんですよ…
これこそが「人類の敗北の証」です…


●「見たくないのに」選手涙 相次ぐSNS中傷、どう防ぐ 東京五輪
う~ん…はっきり言って、「甘え」てますね。
あなたが代表選手になるために、涙を流した選手は何万人といるのでは?
自分は他人を負かせて傷付けておきながら、自分は傷つきたくないと仰る?
負けた人の「悔しい」という気持ちを拒否して否定するのですか?
「応援だけで十分、批判は要らない」なんて虫が良過ぎますよ…
どうか負けた選手の気持ちも分かってあげられる選手になってください。

それとTwitterに関して言えば、「見るな」としか言いようがありません。
これは個人のモラルの問題ではなく、Twitterに宿命づけられた「仕様」です。
Twitterは「短文投稿サイト」、短文に特化しているため、具体性に欠けます。
例えば、「メダル取れなかったか。残念すぎる」と投稿した場合でも、
言外の意味が「惜しかった」「よく頑張った」「相手が悪かった」
「集中力を欠いていた」「他の選手の方がマシ」「やる気あんの?」と様々。
それを見ている人の心理状態によって言葉の印象が変わるのはよくあることです。
文章が短いからこそ、意図が十分に伝わらず、
悪い方に想像を働かせがちになるのは、短文ならではの短所でしょう。

また、Twitterは基本的に話題が一定せず、双方向性がありません。
どういう会話の脈絡で書きこんだのかは本人でないと分かりません。
前後のつぶやきを見ている人かもしれないし、そもそも見ていないかもしれない。
スポーツに理解のある人や全く理解できてない人まで、
関連性や反応性がない「つぶやき」を集めたものがTwitterである以上、
どうしても勘違いや意図が伝わらないことは起こり得ます。
それは短文かつ脈絡のないつぶやきが続くTwitterの特徴です。
使用者の問題ではありません。Twitterの仕様の問題です。
それが嫌なら、Twitterを使わないしか方法はありませんよ。
それがTwitterとの正しい付き合い方ですよ?

まぁ、だからこそ自分はTwitter使わないんですけどね。
本当にゲーム登録用ぐらいにしか使ってません(苦笑)


◆五輪ネタ 開会式関連のニュースから
●ドラクエ、FF、モンハン日本生まれのゲーム音楽で選手入場/使用曲一覧
一つ問いたい。五輪とゲーム音楽はどう関係があるのでしょうか?
今大会からeスポーツが追加されたんですか? それなら分かります。
日本がゲーム大国だからですか?
いえいえ、今のゲーム業界は据え置き型ゲームから
アプリを中心とするソーシャルゲームに収益構造が変わっていて、
それも韓国や中国に押されてしまっている現状をご存じないのですか?
…ゲーム音楽を使う脈絡が全くないんですよ…

自分が一番腹が立つのは、ゲーム音楽が評価されて使われたわけではないということです。
おそらく、著作権の問題でしょう。
TV番組でもアニメやゲームのBGMが使われることがありますが、
それもやっぱり著作権使用料の問題。
ましてや演奏権となれば、そこまで細かく定めている方が少ないと思います。
要するに、使用料が安いから既存のゲーム音楽を使った、それだけのことでしょう。
この悲しさが分かりますか? ただ、だた、バカにされてるだけですよ、こんなの…

全く五輪と関係のないゲーム音楽を使う… 実に安易な手法だと思います。
どうしてこうなった… 二重にバカにされたような気がして悲しいです。
お、悪い意味で五輪に心が動かされたわ…(苦笑)

●天皇陛下の開会宣言開始時に首相、知事が着席 「殿様気分」とSNSで批判
理解不能。礼儀の問題でしょ、これ。
安倍政権時代の代変わりの儀式もそう。
今年の宮内庁長官の発言の受け止めにしてもそう。
政治家から皇族に対する敬意が全く感じられません。
安倍氏ら日本会議は天皇中心の政治に回帰しようとしてるんじゃないの?
これでは単なる「虎の威を借りる狐」ですよ…

●橋本会長「開会式目前、深くおわび」 小林賢太郎氏を解任
●五輪組織委、またも演出担当の過去の不適切言動を見抜けず
●東京五輪はなぜ「呪われたオリンピック」になったのか
●〈東京五輪開会式の闇〉「このやり方を繰り返す怖さ」「日本は終わってしまう…」 女性演出家MIKIKO氏を“排除” した「電通五輪」
●萬斎さん「判断に時間かかる」 五輪開閉会式チーム解散
結局、昨年末にオールジャパンのプロジェクトチームが解散され、
電通出身の佐々木宏氏が中心となったチームでプロジェクトが進められたわけですが…
その佐々木宏氏が今年3月に渡辺直美氏の容姿を揶揄して辞任。
その後、元のプロジェクトチームには戻されず、そのままチームが続行した結果、
小山田圭吾氏の障がい者イジメ発言問題が発覚、
そして小林賢太郎氏の「ユダヤ人大量虐殺ごっこ」コントが発覚したわけです。

どうしてプロジェクトチームを解散して電通に丸投げしたのか?
どうして新しい責任者が辞任したのにチームが続行されたのか?
疑問は付きませんが、少なくとも言えることは、全て「電通」が関わっていることです。
「呪われた五輪」ならぬ「呪われた電通案件」ですよ。
どうして大会直前になって、不祥事がこれだけポロポロと出てくるのか?
それはやはり先のチーム解散の一件が不審な目で見られたことで、
詳しく調べた人がいるということでしょう。
電通はまたしてもヘイトを買い、世界に恥を晒してくれました。
過労死自殺問題といい、悪い意味で世界的企業ですね…

しかし、こうまでして五輪を庇い続ける猪瀬直樹氏や茂木健一郎氏は何なのか…
もう論理性は破綻していて、意固地になっている感じですよね…
仮に間違った意見をしてしまったとしても、ああはなりたくないなぁと思います…

●「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」五輪開会式ディレクターの小林賢太郎氏、芸人時代にホロコーストを笑いのネタに
日本人はこんな差別的意識の強い人間ばかりなのかよorz
誰か「大量の紙」と「ユダヤ人大量虐殺」がどう結びつくのか解説してくれませんか?

●太田光、小林賢太郎氏解任のネタを解説「『できるかな』の“偽善性”を茶化す
すると、ノッポさんを平然とユダヤ人大量虐殺ごっこで妄想にふけるサイコパスに描くのが面白いと?
いやいや、全く面白くないでしょ。もはや人格権侵害。名誉棄損で普通に訴えられるレベル。
全くもって理解できません。
他人を殊更に傷付けて面白がるのがお笑いだというのなら、そんなもの不要でしょ?
まぁ、自分がテレビのバラエティを見なくなった理由もそれですけどね。
まだそんな低俗な笑いで満足しているということですか…
笑いと嘲笑の差もまだ理解できないのか…


◆五輪ネタ スポーツを巡る環境の問題
●五輪、放送から性的映像を排除 アスリートの被害に対応
●五輪に初のトランスジェンダー選手 制度も理解も道半ば
「性的」「性別」に「国籍」の問題、
これが今のオリンピックに限らず、スポーツ界の3つの問題だと思ってます。

「性的映像」に関しては、何が「性的」なのかがそもそも分かりません。
局部アップ写真や胸チラ・パンチラ写真を喜んでいる人がいるのは知っていますが、
自分は何も感じませんし、そういう目で見る意味が分かりません。
まぁ、そりゃ二次元のブルマとか女子フィギュアのひらひらスカートとか
嫌いじゃないので胸を張って言えることでもありませんが(苦笑)
難しいのは女子フィギュアや新体操といった採点競技ですよね…
性的とは言わないまでも、女性のしなやかさを見せるために、
体のラインが分かるものを着用するなど、「女性的」を排除できない競技もあります。
最終的にはそういう芸術性を競う採点競技と別個にするしかないでしょ。
「男性的」「女性的」を売りにしている競技なのですから、
それはもう五輪の考え方とマッチしていません。
女子の体操総合やフィギュア競技はそもそも廃止すべきでしょう。

「性別」の問題に関して言えば、体重差や体格はどうしようもないでしょう。
体重別に競技が行われる柔道やレスリング等で、
トランスジェンダーが出場する余地はありません。
ですが、一般人のスポーツはともかくとして、
他の競技が男女別に行う必要性はもはやないでしょう。
体重差のあるレスリングでさえ、練習時には男女でやる場合もあるのですから、
ほぼプロスポーツ選手と言って構わない立派な体をしている男女であれば、
身体への危険性等を考える必要はないと思います。
でも、そうすると男性優位の結果になることが予想されてしまい、
男女平等に競技を行った結果が、男女差別に繋がることにもなりかねません。
まぁ、でも結果の平等よりも機会の均等の方が重要な問題ですから、
もはや男女別に競技を行う必要性はないんじゃないでしょうか。
ただ、子どもの場合は体格差や鍛え具合が違いますから、男女別に行うべきでしょう。

最後に「国籍」の問題です。
女子ゴルフでは先日の全米オープンで優勝した笹生優花選手がフィリピン代表で出場、
聖火の最後のランナーになった大坂なおみ選手も日米の国籍で悩みました。
他にも卓球の中国の選手がシンガポールを始め、他国の国籍で出場したりと、
五輪における「国籍」の要件がどんどん不明瞭になってきています。
国際結婚も多い時代なので、もはや「国籍」そのものが意味がなく、
国別対抗戦という意識自体が時代遅れ甚だしいとさえ言えます。
個人で戦えばいい話で、国の代表とかはもう不要でしょう。
だから団体競技も排除すべきです。もう個人競技だけでいいんですよ。
それで勘違い国威発揚野郎も排除されるわけですから。

結局、今のスポーツ界と既存のルールがマッチしていないんですよ。
アスリートの男女格差が減っていて、
国際結婚や活躍の場を海外に求める選手も幾らでもいる。
よりよい環境を目指してプレーしているのに、性別や国で縛るのは時代遅れです。
そこが五輪が限界を迎えている理由、時代遅れになっている最大の理由でしょう。


◆ニュースネタ コロナを巡る問題
●米ワクチン接種者も“マスク着用”指針変更
やっぱり「ダメ」でした…
けど一度着用しなくて良いと言っておいて、やっぱマスクを付けては通るんですかね?
国民に理解してもらうことは難しいように思えるのですが…
●7割接種でも「集団免疫」は困難 尾身会長
「集団免疫」の前提が、感染=発症の既存の感染症を前提とした考えですから…
感染していても発症するとは限らないけれども、他者に感染させるかもしれない、
新型コロナを前提にしていないのは明らか。
当てはめる方がそもそも無理。
●コロナワクチン、日本人の副反応の要因を医師が分析 「量」か「体質」か
私見ですが、コロナワクチンの効果が出る抗体量が決まっていて、
変異株が出るにつれてそのラインが上がっているのではないでしょうか。
それが通常株だったら対処できる抗体量だったものが、
変異株でライン超えで処理できない、と。
今回のコロナワクチンはかなり脆弱、低温・振動にも弱いと弱点だらけ。

そういう特徴からすれば、ワクチンに長期的な副反応が出ることはほぼないでしょう。
生殖や出産にも影響する可能性は少ないと思われます。
問題は初期の副反応だけですが、これだけ防衛ラインが上がっていると、
そもそも接種する必要性があるのかさえ疑わしくなっています。
ワクチンのおかげで軽い感染で済んでいるのか、
ウイルスそのものが弱毒化しているかも分かりませんしね…
どうせ感染する時は感染するのだろう?では接種する意味がありません。

既に体内の抗体量は検査することができるのですから、
コロナワクチン接種前や定期的な検査を行えば、
十分な抗体量が確保されているか、ワクチン接種が必要かどうかは判断できます。
それらを行うだけで、ワクチン接種による副反応や接種後の感染を大幅に防げるでしょう。
ただ、現状では保険不適用でまだまだマイナー。
一刻も早く保険適用し、接種とセットで無料で行えば、
ワクチンの効果を大幅に伸ばせるはずです。
今後は量よりも質、きめ細かい接種体制が必要になってくると思います。

2021年07月20日

コロナ禍のスポーツ

本題に入る前に、まずはこちらのニュースから。

●【速報】出場辞退の米子松蔭 一転出場へ 鳥取県高野連が会見
なんとなく、IOCを批判するために、
コメンテーターが政治利用的にこの問題に発言している節があったので、
嫌な取り上げ方がされているなぁと思ってましたが…

そもそも、「学校関係者」という情報だけでは何も判断できません。
これが学生や教師なら、同じ校舎で接触している可能性が高いでしょうから、
仮に濃厚接触者に認定されていなかったとしても、警戒心を持つのは当然です。
逆に生徒の親や出入りの業者であれば、直接的接触はなかった可能性が高く、
警戒し過ぎという話にもなります。
詳しいことは分からないので、「出場辞退」の是非は判断できません。

加えて言えるのは、私は鳥取県のコロナ感染状況を詳しく知りません。
少し調べただけですが、ここ1週間はやや増加傾向にあることは確かで、
鳥取の人口ベース・医療機関数からすれば、警戒心を抱くのも当然であり、
また、緊急事態宣言下の東京と同じ、
もしくはそれ以上の引き締めを行って頑張っていることが伺えます。
地方では感染者が1人出ただけで「誰だ、誰だ?」となる感覚も分かりますし、
その地方でなければ分からない雰囲気もあるので、
地元民以外が論評するのも難しいように思えます。

個人的な理解で言えば、県全体で頑張って抑え込もうという流れの中、
学校で感染者が出たということで難しい判断であったことは間違いありません。
米子松陰は私立の商業系学校だと思うので、
むしろ部活に力を入れてる方だと予想できますし、尚更でしょう。
隣県の島根県で昨年8月に立正大湘南で大規模クラスターが発生してしまい、
批判に晒されたことも学校関係者の記憶にあったことでしょう。
そういう事情が重なって、「出場辞退」という重い判断になったことは、
想像に難くありません。

個人的には難しい判断を迫られた学校側を責める気持ちにはなれませんが、
結果として生徒達が出場可能になったことは良かったと思います。

(追記)
詳しい記事は出ていませんが、昼のテレビで上記経緯が報道されてたので補足。
鳥取県大会のガイドラインで、学生・教師に感染者が出た場合は臨時休校で、
臨時休校の場合は大会に出られないという規則だったようです。
ただ、但し書き部分で医学的見地から問題ないと判断されれば出場できたとのこと。
感染が発覚したのが当日の朝で、迅速に抗原検査を行ったものの認められず、
保健所にPCR検査を要請したものの、試合が第1試合だったため間に合わず。
学校側は努力を費やしたものの、時間的に無理だったため、
出場辞退の判断になったとのことです。
結論から言えば、誰もが対応を間違えていません。
鳥取高野連の対応もガイドライン通りです。
発覚したのが当日の朝という運の無さが影響していた感は否めません。
文部大臣が批判してるのは完全に世論に乗っかっただけ。
これで鳥取高野連が批判されるようでは、誰もルールや手順を守らなくなっちゃいます。
一番えらいのは再試合を認めた相手の学校であることは間違いないでしょうがね。


もっとも、そもそもの問題として言えるのは、
「スポーツ競技をすることによって、コロナ感染はするのか・しないのか」
が明確になっていないことだと思います。
昨年から競技を続けているプロ野球やJリーグでは、
感染者がそれなりに出ていますが、
それが競技の上で感染したのか、
団体競技としての統一行動(移動や食事)で感染したのかは不明です。

分からないのはスポーツをすることで、コロナ感染は起こるのか起こらないのか。
普通に考えれば、飛沫も飛びますし、体に接触し合いますから、
感染が起こる可能性は高いのですが、
いつの間にか柔道でもマスクを付けなくなってますし、
実態はどうなっているのか全く伝わってきません。
しっかりとした研究の結果としてリスクは少ないと判断されたのか、
それとも、感染例が少ないから大丈夫だと高をくくったのか、いずれなのか。
サッカーの南アメリカ予選を見ても、
感染が起こらないとするのは無理があるだけに、後者にしか思えんのですが…

五輪出場選手やプロスポーツ選手は感染して死んでも構わないのかもしれませんが、
それに憧れてスポーツをする子供たちに同じことが言えるのでしょうか?
「コロナに感染するかもしれないけど、死ぬ気でやれ」と。
どうして、もっとコロナ禍でも安全に行えるスポーツの姿を目指さなかったのか?
国民に行ってもらえるスポーツ像を目指さなかったのか?

結局、「コロナ禍でもスポーツはできる」という保障が何もなかったからこそ、
今回の米子松陰のような混乱が起きたように思えてなりません。
五輪は濃厚接触者でも6時間前にPCR検査で陰性なら出場可能だそうです。
この程度の対策で本当に大丈夫なのでしょうか?
健康な選手の安全は図られているのでしょうか。
基本的に「無観客試合」となったことで、
観客への・観客からの感染は考えずによくなりましたが、選手同士の感染はどうなるのか?
この1年半のスポーツ界のコロナ対策の取組が試される時が来たと思います。


◆ニュースネタ 五輪関連ニュース
●五輪組織委「極めて遺憾」ウズベキ国籍の男が国立競技場で強制性交疑い逮捕
いや、別に国籍は関係ないでしょ?
それよりも重要なのはどこに卸したアルバイトなのかという点ですよ。
しっかり管理はできているのか、感染症対策は徹底できているのか。
事件が起きたのが夜9時ということで、アルバイト時間外のこととは思いますが、
一体、何時まで仕事をしていて、退場の管理はできていたのかのが気になります。
仕事が終わったからといって、簡単に居残れるような管理体制でいいんですかね?
その時間に爆弾を仕掛けようと思ったら、できたってことになりませんか?

国民の民意を欠いた五輪計画のせいで、大量のボランティアに逃げられ、
仕方ないのでパソナ等の人材派遣会社に任せて、
アルバイト募集をしているという話は聞いていましたが、
報道陣と接するという比較的感染症対策が必要とされる所でも、
アルバイトが利用されているというのは驚きです。
彼らにワクチン接種は行っていないでしょうし、
ボロボロのバブルと言うよりも、「見せかけ」のバブルでしかないということでしょう。
日本国民を説得するためだけに、「でっち上げた」バブル。
検査も管理も杜撰というか、そもそもやる気がないんでしょうね。
体裁だけ取れていれば良
しというのが透けて見えてなりません。

●小池都知事、バッハ会長歓迎会の様子明かす 批判には「大会のたびに開催」
まぁ、別にバッハ会長らIOC貴族が感染しても何も思いませんし、
日本の病院には入らないで下さいと注文を付ける程度なので、
あれこれ言うつもりはありませんが、
その発想自体がダメダメなんですよね…
明らかに今回は平時の大会とは違うんですから。
岸田派がパーティやって秘書の感染が発覚したような恥を晒さなきゃいいんですが…

まぁ、歓迎会やるなら選手の方じゃないんですかね…
選手に対しては何もせずに、濃厚接触者だとして隔離しておいて、
一方ではIOC貴族に歓迎会をやるってのは、
やっぱりこの五輪が誰のためのものなのかを象徴しているように思えます。
安倍政権から続く「公平性の無さ」がコロナ対応・五輪にも出てるように思えてなりません。


●五輪、濃厚接触でも出場可 懸念されるモラルハザード

冒頭に自分が書いた内容と似た主旨の記事。
IOCを始めとする開催派は本当にこの1年、何をしていたんでしょうか?
スポーツにおける感染リスクをどうして研究してこなかったのか。
コロナ禍でのスポーツの在り方をどうして考えてこなかったのか。
神風が吹くのを祈るとばかりに、コロナの鎮静化をじっと待っていただけでしょ。
それでよくも「安全安心」なんて言えますわな… アホかいな。

●「おもてなし」が外国人警戒に 米紙、完全な失敗と東京五輪論評
まぁ、そもそも、日本政府とIOCが外国人を差別してるんだから無理もない。
日本国民を説得するのに気をまわし過ぎているせいか、
日本人と外国人を分けようとし過ぎています。
IOCからすれば「勝手にやるので見逃してね」という感じなのかもしれませんが、
むしろ、そういう所が鼻に突くと言いますか、
勝ってすんじゃねぇよと思っちゃうわけですよ…

これは物理的なバブルではなく、精神的なバブル。
日本人と五輪がはっきり分けられているから、
盛り上がらないし、それは五輪が始まっても同じことです。
テレビでメジャーリーグ中継を見ているのと一緒でしょ。何が違うのさ?

日本人として心苦しいのは、コロナ禍で「おもてなしの心」が持てないことです。
観客は無理として、IOC貴族は精神的に嫌ですけど、
せめて選手や報道関係者には日本に良い印象を持って帰ってもらいたいと思うのですが…
報道や日本政府からは外国人が日本にウイルスを持ち込むことばかり警戒してますが、
同時に日本で蔓延しているコロナウイルスが外国人に持ち出され、
「東京ウイルス」が世界に蔓延してしまうことを何よりも恐れています。
それこそが世界的に「恥」であるからです。
感染症対策やワクチン接種が進まない今の日本で、五輪を強硬開催することは、
日本人のそういった「おもてなしの心」を踏んづけることに他なりません。

●五輪代表選手の相次ぐコロナ感染に米衝撃 地元紙「東京でカオス」と報道
だから日本国民は一貫して「無理」と言い続けてるじゃないですか。
無理なものは無理なのよ。
それが日本政府とIOCの口車に乗せられて、
コロナ病死以外にも熱中症で死亡した際の自己責任の誓約書を書かされたりと、
本当に奴隷契約ですね。ご愁傷様です。
日本人は騙されるな騙されるなと叫び続けたのに、
詐欺師を信じちゃうからカオスになるんですよ…


◆ニュースネタ 五輪無観客とアスリート。吉田麻也が伝えたかったこと
正論に正論で返すけれど、今の選手の感染症対策が進んでいない五輪をやって、
子ども達がそれを真似てスポーツをした結果、
コロナに集団感染した場合、プロ選手は一体どういう責任を取るんですかね?

何度も言ってますが、コロナ禍でスポーツ界が一番拙かったのは、
「感染しないスポーツ」の在り方を模索しなかったこと。
結果として、自粛せざるを得ない一般市民と、
スポーツができる特権階級と二極化してしまったことです。
スポーツが人々を繋ぐということが幻想になってしまったんですよ…
それがまだ理解できていないのですか?
五輪後にスポーツに何が起こるのか、まだ理解できていないのですか?

そして、「選手のための五輪」はもはや妄想でしかないことを誰もが知ってます。
IOCやJOC、日本政府の発言から、少しでもアスリートファーストを伺えましたか?
誰も言ってないですよ。
開催すること自体に必死で、誰もがアスリートの安全安心を忘れています。
今回のことで分かったのは、主催者側が誰も選手のことなんて考えておらず、
尊敬もしていないということです。
主催者側にとって選手は見世物でしかありません。
奴隷剣闘士が命を捨てて闘わされる闇のゲームを子ども達に見せろというのですか?
緊急事態で馬脚を現した主催者の何を信じろと言うのですか?

だからこそ、もう五輪は辞めて、真にアスリートファーストの大会をやればいいんですよ。
どうして既存の五輪という枠にこだわる必要があるのか?
スポーツを愛してもらおうと思うなら、そんな必要は全くないでしょ。
もっとスポーツ選手は国民の五輪に対する失望感を理解すべきです。


◆スポーツネタ 野蛮人のスポーツ「相撲」
●北の富士氏「えげつない」白鵬立ち合い肘打ち 鬼の形相でガッツポーズも
相撲って低い体勢から体をぶつけ合い、
相手の回しを取ろうとしてガッツリ組んで、
投げや押しを駆使して相手を倒す競技だと思ってたんですけど…

今の相撲は、柔道みたいな相手を探る立ち方をして、
顔面への平手打ちやエルボー当たり前という、
ルールも糞もないただのケンカだったんですね。
そりゃ裸だもんね、文明人の欠片もないわな(苦笑)

白鵬の14日目の顔面平手打ち、
最終日の顔面平手打ちと見せてのエルボーは許せません。
これが競技として認められてしまえば、当然、対策として練習する必要があり、
稽古場で平手打ちやエルボーを受けまくらないと行けないんですか?
死人が出るよ、普通に。
もはや「シゴキ」でも何でもない。単なる「暴力」ですよ、こんなの。

五輪開幕前にスポーツのどうしようもない姿を見せてくれました。
これで心置きなくスポーツを捨てられます。
失望を与えてくれてありがとうございます、横綱。
こんなもん国技と言えるか。あれをノーと言えないのが一番ムカつく。
この日本の恥さらしが。

2021年07月17日

風評被害と熱海市の現状

よく知らん芸能人が「熱海が終わった」と発言して問題となっています…
これはもう風評被害レベルじゃないですかね?
熱海市の旅館組合は損害賠償請求しないと、現状が正しく伝わらないのでは?
ただでさえ、コロナ禍で苦境に立たされている観光業が、
このまま土石流報道で潰されかねません。

何度も言っていますが、土石流があったのは熱海市東部の伊豆山地区1ヶ所のみ。
被害地域は水道を含めてインフラに多大な支障を来していますが、
駅周辺や熱海市西部地域は通常通り生活しており、
電車や新幹線も通っているので、被災地域という雰囲気はありません。
花火大会等は中止になりましたが(むしろ毎月小出しにやり過ぎてた程)、
観光客の受け入れ等は通常通りに行っています。
被災者のことを考えると複雑な想いもあるでしょうが、
普通に観光しに行っても全く問題ありません。
ですから「熱海が終わった」と言うのは単なる勘違いでしかありません。
失礼とかそういう問題ではなく、単純に認識が足りてない=バカなだけです。

ですから、別に自治体として物資が不足しているわけでもなく、
もはや救援物資も抱えられない状態となり、受付は完全ストップしてます。
ドライに言えば、送られてもゴミとして処理されるしかありません…
個人レベルの復興段階になれば、当然物資は必要になりますが、
それもかなり先になる可能性が高そうです。
なぜんら、土石流の大元となった「盛り土」が崩れた土地、
あそこを固めないことには土砂の撤去も進みません。
雨が降る度に小さな土砂が流れ込んでくるでは作業もできないでしょう。
それもあってボランティア募集も完全停止、立ち消え状態になりました。
被災者のホテル宿泊も8月一杯の貸し切りが決まっているので、
おそらく、原因となった土地の工事が終わるのが早くて8月、
土砂撤去等の作業が終わるのが8月中旬頃、
復旧段階に入れるのはそれぐらいの時期になるのではないでしょうか。
また、熱海市次第では根本的な区画整理を改める可能性もあるので、
その場合はさらに長期化、半年レベルになってしまう可能性もあります。
災害地域の復旧作業は数カ月から半年後レベルに長引く可能性があります。

残念ながら被災者が通常生活を送れるのはかなり先になりそうですが、
今までの災害とは異なり、避難所や車中泊を強いられているわけでもないので、
逆にあまり配慮し過ぎるのも考えものです。
さすがにコロナ等の感染症を持ち込まれるのは困りますが、
ちょっと遊びに行く程度なら全く問題はなく、
むしろ、長期的に見ればそうるすることが熱海市を潤し、
復興計画にも寄与することになると思います。
どこか出かけたいなと思った時に、熱海市のことを思い出し、
感染症対策の上で観光してくれればそれで良いと思います。

熱海市の観光は「終わった」わけでも何でもなく、
絶賛営業中なことを多くの国民に覚えておいて欲しいです。


◆ニュースネタ 酒類規制関連の批判を受けて、政府が政策を撤回する騒動に
●ワクチンハラスメントと、西村大臣「失言騒動」の隠された共通点
●酒類提供停止働きかけは政府ぐるみか 内閣官房が金融機関への協力依頼文書
●【独自】菅政権が都道府県に出した飲食店への「第3の圧力」また撤回 証拠文書で見る迷走〈dot.〉
日本人は目的と手段を履き違えがち。
今回もコロナ対策を目的としていたのに、
いつのまにか手段であるはずの酒類規制が目的化してしまい、
やり過ぎてしまったということでしょう。

報道の順番が逆になってしまったので、今回のことを整理すると…
発端は前回の緊急事態宣言と蔓延防止措置の時の酒類提供自粛要請です。
既にこの時から議論されていたのが、酒類提供業者に酒を売るなという話。
まぁ、少し考えれば、そんなことは無意味なことなので、
麻生大臣同様にまさか本気でやるとは思ってませんでしたが、
本気にしていた馬鹿がいたということでしょう。

整理すると酒類業者への圧力は3段階あって、
①酒を提供する飲食店を協力店舗(⇒補助金)から外す⇒セーフ
②酒問屋が酒を提供する飲食店に酒類を提供しないように要請⇒無意味
③酒類提供業者への融資を止めるように金融機関へ圧力⇒アウト
といった感じになります。

①は問題ないでしょう。
補助金が遅れている問題があるとはいえ、あくまで恩恵であるので、
協力的ではないと判断されれば、補助金を受けられないのは当然です。
②で一番困るのは酒問屋です。
飲食店が酒類提供を自粛すれば、実際に在庫を抱える酒問屋は一銭にもなりません。
そこに酒を買ってくれる飲食店が現れれば、
在庫分だけでも処理したいと思うのが当たり前のことです。
酒類を提供する飲食店からすれば、酒を売る酒問屋は潜在的にいくらでもいるので、
全く圧力にならないどころか、逆に酒問屋から感謝されるでしょう。
③はさすがにアウト。
明らかな不利益変更になるので、法律の具体的な定めが必要です。
それがない以上、行政が勝手に国民の権利を制限することはできません。

で、そもそもの話に戻せば、今回の問題は①酒類規制がコロナ対策になるのか、
②飲食店が行政の自粛要請に従わないのは何故か、ということになります。
①飲酒をすることで、長時間、店に居座って会話することによって、
感染するリスクが高まるのは確かにそうでしょう。
ただ、飲酒といっても食前酒にワインを嗜む程度に飲んだり、
日本酒を飲みながら黙々と食事をすることもあるので、
飲酒そのものがコロナ感染のリスクを高めるわけではありません。
規制すべきは喋りながら食事をする「会食」であって、「飲酒」ではありません。
本来は「会食」を規制すべきなのに、「飲酒」を規制する。
明らかに的外れな規制であり、過剰な規制になっています。
目的に対して手段が大きすぎて、過剰規制になってしまっているわけです。

②飲食店が自粛要請を守らないのは、経営が成り立たないからです。
特に都市部の協力金の支給が遅れているのは報道の通りで、
休んでも生活をして行ける保証がない以上、お店をやるしかないわけです。
そこにさらに銀行を抑えられてしまえば、もはや経済制裁ですよ。
死ねと言わんばかりの圧力です。
大事なのは協力金を率先して支給し、コロナ対応の協力を取り付け、
感染症対策を行政が個別に指示していくことです。
面倒だから、お金がないからという理由で、
お金を出し渋るからこんなことになってしまうわけです。
自治体にお金がないなら、国が貸し付けるしかないでしょう。
なのに昨年の予算だけ確保しておいて、補正予算を組まずに遊ばせておく、
政府は出すお金があるのに、お金を使おうとしない、
全く意味が分からない状態になっています。
まぁ、選挙のためにばら撒く用にお金を確保しているのでしょう。アホくさ。

結局、「会食」なしでは生きられない政治家と官僚、
選挙以外にお金を使いたくない愚かな政治家の判断が、
今回の混乱を引き起こしたように思います。
国税庁は送別会をやって感染者を出すし、
岸田派もパーティ開いて秘書が複数感染するし…止めろって言ってんだろ。
はっきり言ってアホくさ。
「会食」大好き政治家・官僚が飲食店を助ける所か、
全く関係ない過剰規制をして滅ぼそうとしてるんですよ?
アホと言わずに何と言うか。アホ過ぎるわ。


◆ニュースネタ すぐにパンクする医療機関の問題点
●第5波で増える40代、 50代の重症者…「現場としては結構しんどい」コロナ治療最前線の医師が抱く不安と希望
医療機関が大変なのは確か… でも、どうしてそれが解消しないのか?
自分は医療業界に身を置いているわけではないので、
なかなか分からない所はありますが、ある程度の予想はできます。

考えるに、日本の医療は大学病院によって形作られているため、非効率的なんですよ。
例えば、同じ地域に同じ内科の病院が2つあるとします。
A病院は地元国立大学の系列病院であり、B病院は有名私立大学の系列病院です。
地元の人は同じ地域にあるのだから、A病院とB病院は連携してると思うでしょうが、
実際は全く交流がなく、詳しい検査が必要になった場合は、
A病院は地元の国立大学の附属病院に紹介状を書き、
B病院は都市部の有名私立大学の附属病院に紹介状を書きます。
実際に、どういう派閥で運営されているのかは知りませんが、これが日本の医療の実態です。

ですから、病院同士の地域の連携がトコトン下手なんです。
連携できるのは縦の連携のみ、大学の系列病院で連携できるだけ。
地域ごとの横の連携はトコトン下手なため、
今回のコロナ禍のようなキャパオーバーの事態に陥ると、途端に対応できなくなるわけです。
特に都市部はより顕著に系列病院がひしめき合っているので、より連携が難しく、
逆に田舎では一つの系列病院の独占状態の場所もあるので、
そういう所はスムーズな連携ができたのでしょう。
日本の医療の問題は、大学病院を中心とする系列病院の争いにあるわけです。

本来ならば、行政が地域ごとに病院を整理しなければならないわけですが、
医師会の影響が大きかったために、そういうことがなされずに来ました。
今回のコロナ禍でそれが反省され、連携できるようになった…とは聞きません。
実際の所はどうなんでしょうかね?
もう学閥で争ってる時代は終わりだと思うんですが…

そういう日本の医療界の構造上の問題があるとはいえ、
一線で頑張っている医療関係者の踏ん張りこそが、
日本の死者数が少ない要因なのは間違いないのですから、
業界を憂いつつも、医療関係者個人への感謝は失わずにいたいものです。

●「効果は想像以上」のコロナワクチン、毎年打つ必要はない?
●ワクチンの効果低下で「ブースターを急ぐべき」、FDA元長官が指摘
おいおい、どっちが本当のことを言ってるんだよ(苦笑)
理論的にどうなのかは知りませんが、ワクチン接種から半年が経過したイスラエルでは、
3回目の注射となるブースター接種が既に始まっているということです。
その事実だけは確かなので、半年程度で効果が落ち始めるのは間違いないでしょう。

今年の年末の頃にはアメリカやヨーロッパを中心にブースター接種が話題になり、
日本でも2回目を打ち終わってもいないのに、3回目の議論がされるようになるでしょう。
いや、ワクチンで解決するのやっぱ無理じゃね?
特効薬の開発に切り替えるべきでしょうよ。


◆ニュースネタ 東京五輪関係
●オリンピックファミリーをよく乗せるタクシー運転手「勝手にやってろ、ですよ」
●安倍前首相「コロナに打ち勝った証として五輪開催する」発言の無責任
●五輪関係者で新たに15人が陽性 選手村からは初の感染確認(通算45人)
●所在不明のウガンダ選手「日本で仕事を」書き置き残し切符購入の情報も
バブルなんて、とっくに崩壊してるじゃん…
オリンピック関連で来ている人達は、
熱中症もコロナで死亡しても自己責任ですとIOCに誓約したのだろうから、
彼らがどうなろうが知ったこっちゃありません。
日本の病院には来ないでください。
自分達を人間ではなく見世物だと自らを貶めた結果がコレです。
恨むならIOCを恨みなさい。

「コロナに打ち勝った証」の大義名分も既に崩壊済み。
無観客試合を決定したことで、完全なる五輪なんて消え去り、
中国に「完全なる五輪」を明け渡しただけ。
こうなることは目に見えていたのですから、アホとしか言いようがありません。
政治家や官僚、マスコミは忖度してくれても、コロナは忖度してくれません。
それだけのことです。アホすぎんか?


●「ちゃんと開催しようという努力が感じられない」海外メディアが東京五輪に“大憤慨”ワクチンは自己申告、書類は不備ばかり、取材体制は大学以下…

そりゃ準備も何も考えてなかったからでしょ…
しかも、それをやっていたのが若い世代ではなく老人ばかりだっただけのこと。
開催派は反対派に対して「どうやって五輪を開くか」だと言いつつも、
自分達は何一つ考えず、安倍元総理の「完全な形での五輪」に拘り続け、
現実的な開催方法を何一つ検討するどころか、
考えること自体さえも弱気だと一蹴し、議論に蓋をしてきただけのことでしょ。
「どうやって五輪を開くか」が厳しい現実になった時、
何一つ具体的な案を出さなかったから、国民は反発したんですよ。
「そんなんで、できるわけないだろう?」と。

最初から無観客試合を想定していたなら、各国のスタジアムと中継を繋げ、
またYoutube等の動画サービスと提携し、
スパチャの数だけ声援を大きくするなど、
CGやバーチャル技術を活用した五輪をいくらでも考えられたはずです。
それをYoutubeも利用したこともない老人たちが、
現実の五輪に拘り続けて、自らを追い込んでいっただけの話でしょう。
開催派はずっと自分の首を絞め続けていたんです。アホでしょ?

本来なら、今やっている議論は森会長の退任時、3月~4月には終えておくべきことで、
広く無観客試合を盛り上げる方法を模索しておくべきだったんです。
それが「完全な形の五輪」に拘り続けてこの有様ですよ…馬鹿だろ、マジで。

●菅首相、支持率低下は「いろんな理由」 政権の「危険水域」に陥った調査も
30%が危険水域なのは、自民党の岩盤層がそれぐらいだからです。
何があっても自民党を支持する、そういう人が25%ぐらい。
これはあくまで昔の目安なので、今は20%程度まで落ちるかもしれません。
この数字は自民党支持層でも、菅総理にそっぽを向き始めたことを意味します。

…まぁ、そりゃそうだろうと思いますが、
昨年秋には絶対こいつに任せたら日本はダメになると言ったのに、
みんなして支持して期待をかけたのはアンタらだからな?
それを忘れんなよ?


◆ニュースネタ 「毎日テレビを見るの老人ばかり」キー局が冷や汗をかく"テレビ離れ"の最新データ
そりゃそうでしょう…
Youtube等の独自コンテンツ以外にも、
個々のテレビ番組さえもネットで好きな時間に見れる時代ですから。
わざわざ時間を取ってテレビを見ようとは思いませんよ。
結果的に言えば、デジタル化の際の録画機能規制が遠因になってるんです。
テレビを録画して後で楽しむことを規制したため、面倒で人が逃げ出したんですよ。
今時、誰が「8時だヨ。全員集合!」ってなるんですか。いつの時代だすか…

もうテレビは放送固定テーブルを止めた方がいいです。
好きな時間に好きな番組を視れるような体制にしなければ、
テレビに人が戻ることはもうないでしょう。


◆ニュースネタ 女性専用車、将来は「多目的車」に?
下らない記事ですが、思考実験としては面白いので、話題にします
まず、上の記事を読んで納得できますか?
納得してしまった人は騙されやすい人なので気を付けましょう(苦笑)

まず、根本的な問題として、
「将来にわたって鉄道会社は満員電車を解消させるつもりはないのか?」があります。
そもそも、過度な混雑による満員電車がなければ、
痴漢等の不愉快な思いはしないわけですよ。
ですから、この議論は将来においても満員電車が解消していないのが前提になります。
コロナ禍でテレワークが推奨されている昨今、
コロナ後もフレックス制を導入するなど、満員電車を解消するチャンスです。
それにも関わらず、将来の女性専用車両の名前を気にするのはナンセンスです。
満員電車が解消されれば、女性専用車両など必要とされないわけですから。
満員電車を解消する方法を考える方がよほど建設的です。

次に、LGBTとトランスジェンダーを一色単に括ってることです。
この内容はトランスジェンダーの人には当てはまる可能性があります。
ただ、L=レズビアン(女性が女性を嗜好する)、
B=バイセクシャル(男性・女性の両方を嗜好する)はアウトでしょ…
そもそもの問題として、男性であれば必ず痴漢であるわけではないのだから、
この議論そのものが非合理的であるとも言えるわけですが…
ダメなのは電車内で公序良俗に反する行為をすることであって、
それが同性同士であっても、恋人同士であっても、アウトはアウトです。
恋人同士の「痴漢プレイ」なんて、あってはならないわけです。

最後に、そもそも「女性専用車両」はあくまで鉄道会社のサービスである点です。
仮に法律で女性専用車両の設置が義務付けられれば、
男女平等に反し、憲法違反で違憲となる可能性が高いでしょう。
同時に男性専用車両を設置しなければ、男性が乗れる車両が少なくなるからです。
仮に「多目的車両」と名前を変えたところで、何を目的とする車両なのは分からず、
普通の車両と変わらなくなってしまうのは想像に難くありません。

むしろ、鉄道会社を含め、公共交通機関が対処しなければならないのは、
車いす等の障がい者の円滑な乗車でしょう。
昔に比べれば、エレベーターや案内など様々な工夫がなされていますが、
未だに駅ホームと電車との段差があるなど、スムーズな乗車にはハードルがあります。
しかも、それが混雑した車両であれば、スペースを取ってしまうだけに、
周囲から理解されない視線を向けられることになりかねません。
障がい者のノーマライゼーション対策として「多目的車両」を導入することはアリでしょう。
そういった社会的同意を得るプロセスの方が大切なように思えます。

とりあえず、鉄道会社は満員電車の解消に努めてくださいといった感じですね。


◆ニュースネタ コロナで結婚式キャンセル、式場が新郎新婦を訴える 解約料209万円を請求
「生兵法は大怪我の基」の典型例ですねぇ…
双方とも中途半端な法律の知識が痛手になっているように思えてなりません。

まず、難しいのはコロナ禍の緊急事態宣言が「契約変更の事由」に当たるか否かですね。
過去にオイルショックの時の原油価格高騰で認められた例はありますが、
余程のことがない限りは認められないものと解されています。
はっきり言えば、この問題は「緊急事態宣言」の曖昧性に起因するので、
新郎新婦を全く責めることができないのですが、
当時の社会的雰囲気からすれば中止延期は当然という流れだったので、
契約変更が認められる可能性はあるとは思います。
ただ、全く代金を支払わなくてもいいということにはなりません。

この場合、できたとしても契約解除となるだけで、無効ではないので、
新郎新婦がキャンセルの意思表示をした時点までかかった実費は、
式場側は当然請求できるでしょう。
問題は準備がどの程度進んでいたかであり、
計画段階でキャンセルしたのと、前日にキャンセルしたのでは、
損害が違うのは当たり前のことです。
少なくとも新郎新婦は準備かかった実費、
もしくは事前キャンセル料約57万円(後に示されたというのも気になりますが)は、
支払う必要があると考えられます。

しかし、この式場は新郎新婦がキャンセルの意思表示をしたのにも関わらず、
その意に反して準備を続け、結婚式の日取りが経過するのを待って、
当日キャンセル料の209万円を請求しています。
これではもはや「押し売り」「送りつけ詐欺」です。
要らないと言っているのに、勝手に準備をして全額の請求をするのは不当でしょう。
209万円全額の請求が認められることはないでしょう。

結局、双方とも中途半端な法律の知識で、
自分達が正しいと思い込んだのが問題であり、しっかりと交渉すべきだったんですよ。
式場側は弁護士を立てることもできたでしょうし、双方の努力が明らかに足りていません。
もしもこのような対応を他の新郎新婦にもしていたとするならば、
明らかに式場側の責任が重いと解され、契約そのものも無効と判断されかねません。
顧客対応を明らかに誤った式場側の社会的責任は重いと考えられます。

もっとも、新郎新婦側も半端な法律の知識でゴネるのは得策ではありませんでした。
準備の段階がどこまで進んでいたのかを正確に理解し、
交渉によってキャンセルできるか否かを探るべきだったでしょう。
確かに、裁判で主張するという最終手段はありますが、
だからといってそこまで契約がもつれてしまうこと自体が損失です。
金額・時間をそれだけ費やす必要がある案件ですか?
そこを冷静に判断するべきでした。

まぁ、根本的には「緊急事態宣言」という偉そうな名前を打っておきながら、
その実態は国民の協力による自粛でしかなかった政府の政策に問題があるわけですが。
強制ならばこのような問題にはならなかったでしょう。請求が国に行くからです。
あくまで自粛に留まってしまったために、
その被害を誰が被るかという問題が生じてしまったのだと思います。
半端な知識で自らの正当性を主張するのではなく、しっかりと契約を詰めるべきでした。
結果がどうなるか分かりませんが、おそらく双方の納得する結果にはならないでしょう。

2021年07月09日

デルタ株とラムダ株

新型コロナ変鬼株はギリシア文字の順番が付けられたので、
アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ(今ココ)、
イプシロン・ゼータ・イータ・シータ・イオタ・カッパ・ラムダ(次ココ)…最後がオメガ。
この間はどうなってるんだ?という素朴な疑問。

アルファ株はいわゆる「イギリス型」と呼ばれたもので、昨今まで日本の主流だったもの。
ベータ株は「南アフリカ型」、ガンマ株が「ブラジル型」と呼ばれていたもの。
そして現在騒がれているのが「インド型」と称されるデルタ株。
ちなみに、イプシロン株が昨年5月のアメリカ、シータ株が今年1月フィリピン、
カッパ株が昨年10月インドで発見されたものだそうです。
ゼータ・イータ・イオタは知らん。変異してる場所を表してるの???

●ファイザー新型コロナワクチン、デルタ株には有効性が低下?
●ワクチン「効果が減少」 イスラエル、デルタ株の影響か
別に新しい情報ではありません。
予防効果が半減しただけで、重症化を防ぐ効果はまだ期待できます。
そもそも、ワクチン予防効果自体が明確に証明されておらず、
製薬会社が勝手に言ってる感がありましたから…当然の結果でしょう。

ただ、気になるのはワクチン接種済みでも「発症」していること。
新型コロナは軽症であっても、味覚障害を始め後遺症に悩まされるケースがあるので、
重症化の数字も大事ですが、自覚症状があるのかどうかも大事だと思います。
軽症者はどの程度出ているのか?
そこに予防効果が期待できないようであれば、
そもそもワクチンである必要はなくね?、という話になってしまいます。
ワクチンをあちらこちらに打って副反応を怖がるよりも、
特効薬を作って対処していく方が遥かに効率的という話になります。
これからは感染者数だけでなく、無症状感染者・軽症感染者・重症感染者と、
細かく内訳を分析することが必要になってきそうです。

●変異株「ラムダ株」が南米で猛威 「最凶」といわれるその感染力とは?
●東京五輪で“最凶”の「ラムダ株」が上陸 ワクチン効果は5分の1?
まだ詳しい情報がないので、何とも言えない所ですが、
南米地域を中心に新しい変異株「ラムダ株」が猛威を振りつつあるようです。
一説によればワクチンの効果そのものを下げてしまうとか…
こちらは効果そのものが下がるので、ワクチンが意味なくなってしまう恐れもあります。

もし、仮に今回がそうでなかったとしても、
いずれワクチンが効かない変異株が出てくることでしょう。
そのためにも特効薬の開発を推進する方が効率的のように思えます。
まずは感染症対策をしっかりして、感染しないこと。
感染してしまったら、病院で診察して特効薬で治療すること。
そういう体制を作ることが、新型コロナを乗り越える唯一の方法だと思います。

「ワクチンしかない」とか言ってる奴は近いうちに滅びるでしょうね…
まぁ、そいつらは9月末の自民党総裁選で勝てばいいと思っているだけなので、
そこまでに時間稼ぎできれば十分なんでしょうね…
それに引きずられてコロナ感染を引き起こす日本国民、
そして尊敬を失わされるスポーツ界は何年・何十年と被害を被り続けるのでしょう。
今は政治家に避難が集まっているものが、
五輪後はスポーツ界全体に向けられてしまうわけです。
まさに、1964年の東京五輪で「国民のもの」となったスポーツは、
今年のオリンピックによって「特別な人のもの」になってしまうのでしょう。
スポーツが穀潰しと揶揄される時代が再度やってきます。


◆ニュースネタ 熱海市の土石流の原因にみる日本の森林開発の実態
依然として死者9名に21人の行方不明者が出ています。
太平洋側の本格的な雨は去ったものの、天気予報では来週を含めて雨続き…
少しの雨でも被害が出ることもあり、危険な状態はまだ続きそうです…

生存者の捜索を含めて大事になってくるのがライフラインの復旧。
鉄道網は問題ありませんが、国道135号と熱海ビーチラインは通行止め続行中。
その関係で熱海市内の路線バスも運行していません。
土砂崩れのあった熱海市東側は仕方ないにしても、西側は無傷なのだから、
そちらだけでも通してもいいと思うんですが…
鉄道も通ってますし、宿泊場所にも事欠かない場所ではあるので、
そんな住民が孤立する事態にもならないと思うのですが、
こういう所が柔軟性を欠いているというか、周辺地域で負担を分け合えないのか…
まぁ、家族や知人の安否が分かっていない以上、
土地を離れがたいというのもあるでしょうが、生活再建のためにも、
共助の力で新しい一歩を踏めるようにして欲しいです。

原因となった「盛り土」ですが、なんとなく全容が見えてきました。
●長年にわたり「盛り土」 住民「やはりこの場所だったか」【緊急報告 熱海土石流②】
問題なのは2007年に土地を買った不動産会社でしょう。
おそらく、宅地造成の名目で、残土や産業廃棄物の捨て場にしていたのでしょう。
産廃処理を請け負うと言えばお金を取れますから…それをガンガン捨てていたと。
特に埋め立てた場所の排水処理はせずにそのまま…
だって宅地を作るために埋め立ててるのではなく、ごみを捨ててるために買ったんですから…
そんな業者ですから、熱海市に行政指導を受けたとしても従いませんよ。

そして、それを土地の知識の少ない業者に転売。
買った業者は実際の土地を見て驚いたことでしょうね。
普通に土が盛られたままだったでしょうから。
熱海市にも是正するように言われ、仕方なく平らにしたのでしょう。
熱海市側も本来の責任者は前の不動産会社だと分かっているだけに、
強くは言えなかったのでしょう。
結果、両者なーなーになってしまい、今回の悲劇が起きたということです。


言い方は悪いですが、これが今の日本の森林開発の実態なわけです。
 変な業者が残土や産廃を埋め立てて脆弱地盤を作る⇒安い土地を買う
⇒他の森を削って太陽光パネル等の自然エネルギー施設を作る
自然を壊しておいて自然エネルギー施設を作るのって矛盾してない?
それが今の日本の現実です。

先の国会で安保土地法なる訳の分からん法律が通っちゃいましたが、
本来はこういう日本の森林開発を是正するための法律が必要だったわけで、
一体、どうして成田闘争を想定した時代遅れの法律を作ったのか分かりません。
日本の法律の土地規制も「宅地」に関するものばかりで、
こういった森林等を規制する抜本的な法律がありません。
今回の熱海の悲劇を繰り返さぬように、日本の森林開発を改める必要があるでしょう。

静岡県ではリニアトンネル工事と伊東メガソーラーに反対する川勝知事が再選しました。
今後は、より一層、森林開発に対する批判を繰り広げることは間違いありません。
任期の中で森林開発を防ぐための条例を形作れるかどうか注目です。
そして国政では、この問題を放置してきた自民党には解決不可能でしょう。
リニア問題も絡んでくるでしょうから、できるだけこの問題は大きくしたくないはず。
逆に野党はこれを突いて政治問題化できるかどうか。
日本の森林開発と自然保全におけるターニングポイントになることを祈りたいです。

●土砂崩れの9割は林業が原因 政府が誘発する皆伐を推奨
もっと自然の保水力を大事にすべきではないでしょうか。
荒れ果てた杉林等は皆伐してもいいでしょうが、その後に植樹しませんと…
伐採したからそんままでいい、宅地造成すればいいとはならんでしょ。

●太陽光発電、災害リスク高い区域の規制検討 小泉環境相
いずれにせよ、日本の森林開発・自然保全のターニングポイントなのは確かです。
口だけに終わらずに、しっかりと形にしたものを残して欲しいです。
もう既に先の国会で失敗している前科があるだけに、
今度こそ「まともな法案」になることを期待したいです。
…まぁ、田舎の経済しか考えない自民党じゃ無理だろうけどねぇ…

●熱海の土石流、県の対応“二転三転” 発生原因めぐり
政治的には「人災」と考えたいのが川勝県知事サイドなんです。
リニアトンネル問題や、伊東メガソーラーの問題を抱えているだけに、
自然保護の必要性を訴えて世論を味方に付けたいという気持ちがあることは確か。

一方で、「人災」だと困るのが熱海市。
道義的責任は前の土地所有者である盛り土を行った不動産会社にありますが、
当然、彼らに支払い能力があるわけでもなく、
そうなると、長年この問題を放置する形になってしまった熱海市の責任になります。
復興だけでなく、住民への損害賠償まで背負わされてしまえば、
とんでもないことになるのは目に見えています。

結果として、政治的には人災を訴えつつも、
土石流自体は自然災害であるというスタンスで行くつもりなのでしょう。
まぁ、逆にこれだけの災害規模で「人災」と割り切るのも不可能な話で、
事実はどうあれ、最終的には激甚災害に指定されると思います。
されなかったら、政府に怒りが向くだけですからね。
何のための国の支援なんだという話になっちゃいます。

●支援物資いりません...熱海市が「苦渋の決断」 背景には何が?市が明かす被災地の現状
スーパーボランティアが断られたとニュースになっていましたが…
まだ生活再建段階に入っておらず、ボランティアも活動を始めていません。
先にも述べた通り、鉄道網は普通に通っているので、陸の孤島になっているわけでもなく、
同じ熱海市西部や周辺地域無事なので、物資が足りてないわけでもありません。
おそらく、報道の仕方だと思うのですが、被害現場しか映さないので、
どうしても大変なようなイメージができてしまいますが、避難時点での問題は少ない方です。

問題は復旧段階なわけで、個々の家の片づけは相当に難航しそうです。
各家庭に支援が行き渡るかどうか、そこが問題でしょう。


◆ニュースネタ 東京に再度の緊急事態宣言。首都圏の五輪は無観客試合へ
早めに出して胸を張るところじゃないんだよなぁ…
実際に先月の国会終盤の党首討論においても、
イギリス変異株の蔓延を招いた緊急事態宣言の解除について聞かれてますから…
結局、同じ過ちを繰り返してる辺りは、もうどうしようもないですよ…

●ワクチン供給不足で予約停止拡大 首相、自賛も見通せぬ混乱収束
相変わらずワクチンの供給が足りなくなっていることを説明しない。
よくそれでワクチン接種が進んでいることを誇りに思えるな。どういう神経の図太さ。
はっきり言って、ワクチンが実際に供給されている量を把握できるのは政府だけなんです。
各自治体は受け取った分しか分からず、
他の自治体の取り分や流通過程で消えてしまっている分は分かりませんから。
どうして不足しているのか。
十分な量を出しているのに届いていないとすれば、
それを横流ししている人もいるかもしれないので、ちゃんとした流通確認をして欲しいです。
当然、輸送ミス等もあるでしょう。
どうして供給不足に陥っているのか、政府にはそれを明らかにする責任があります。

ついでに言えば、政府のワクチン一辺倒の姿勢が今回の緊急事態宣言を招いてるんですよ。
「ワクチンを打てば感染しない」そういう時代錯誤的なことを言ってるからこうなる。
もう去年のコロナウイルスじゃないんですよ。
いい加減、新しい変異株に対応した対策を打ちませんか?
脅威を脅威だと報じさせず、ワクチン効果を過大評価するからこうなるんですよ。
ワクチンへの過信が今の緊張感の無さを招いているんです。

あとはもう菅(すが)総理は何を言っても無駄なことを知った方がいいです。
逆効果なんですよ。信頼できない人が言うから、ワクチンも信用できなくなる。
ワクチンへの信頼度を下げているのは、菅(すが)総理自身なんですよ…
国民からの信頼度の無さは、民主党政権時代の菅(かん)総理に似ています。
東日本大震災の原発対応で伝わる発言に国民は失望し、
党内からも閣内からも公然と批判が出る始末…
何を言っても信頼を取り戻せない、そういう所まで追い詰められているんですよ。
だから、そんな人が誇れば誇るほどに、信用でくなくなっていくんです。
もはや痛々しい状況になっていることを知るべきです。
菅(すが)総理のことを「菅(かん)総理」と呼び間違えた人は、預言者ですね(苦笑)

●繰り返される緊急事態宣言 それでも菅政権が五輪中止にできない理由とは?
いやー、それは違うんじゃないですかね…
まぁ、日本政府にそういう思い込みがあることは否定しませんが。
今、起こっているのは単純な『ディスコミュニケーション』だと思います。

選手を始めとする国外勢はオリンピックを開催するぐらいだから、
東京は『アンダーコントロール』、コロナが制御可能な範囲だと思ってる。
だから日本に来ても、そんな不自由な生活を強いられないと思っているし、
ボランティアやホテル等の宿泊所のスタッフはワクチン接種済みだと思ってる。
けれど逆に国内向けには選手はワクチン接種済みだから安心だと喧伝する。
両者が自分自身は安全でないのにも関わらず、
真ん中を挟み込む日本政府の発言によって相手は安全だと思い込んでいる。
それって非常に罪な状態じゃありませんか?
2人が顔を合わせれば、「ちゃんとしなかった相手が悪い」って言い合う状況でしょ?

結局は日本の交渉力の無さに尽きます。
秋への延期や1年延期を交渉で決められなかったのか。
実施は科学的にも不可能だと中止已む無しの姿勢を見せていれば、
交渉の余地はあったはずです。
それを日本は絶対に開催すると足元を見られたからこうなったんです。
結局は、自らの失政を隠すために五輪を開くだけなんですよ…
9月の自民党総裁選を乗り切ればそれでいいという実に短絡的な思考ですこと…

●喫煙所閉鎖、酒類提供制限で溢れる人たち 五輪突入で渋谷・新宿は無法地帯になる
一言で言えば、今の世の中に蔓延しているのは「不公平感」なんですよ…
一般の人達はコロナ禍でスポーツをするのも憚れるのに、五輪開催と言う。
アスリートのために五輪開催は我慢すると思えても、
無観客なのにIOC貴族達は普通に会場入りすると言う。
ワクチン接種を進めると言いつつも、届かないワクチン・届かない接種券。
会食の禁止・酒類の提供自粛と言いつつ、政治家や官僚は平気で会食してる事実。
みんな彼らは一様に「感染対策はしてる」と言う。
多くの国民は感染対策をしつつ自粛しているのに、逆撫ですることを平気で言う。

そりゃ国民の反発を喰らうのも、五輪に反対する人が多いのも当たり前でしょ。
誰も国民に寄り添って発言してないんだから、「不公平感」が消えません。
五輪だけ特別なのか? 政治家だけが特別なのか?
コロナよりも深刻なのが安倍政権から続く「不公平感」なんですよ。
それが政治不信に繋がっているんです。そこにどうして気付かないのか。鈍感すぎる。


◆プロ野球ネタ 西武・松坂大輔投手が引退を決意
●西武・松坂引退の理由 消えた右手中指の感覚に“恐怖” 首の手術から1年 崩れた復帰の見通し
●「松坂大輔」が引退 アスリートであり続けられなかった野球人生
コロナ禍で野球に興味を失った自分でも、このニュースは来るものがありますね…
松坂投手がイチロー選手らのようなアスリートであったかと言えば、
やっぱり違うとは思います。
でも、どんなに辛い時でも、誰よりも野球を楽しんでいた、
永遠の野球少年だったのが「松坂大輔」投手だったように思います。

松坂投手よりも完璧な投手なんて、正直いくらでもいると思います。
ダルビッシュ投手や田中将大投手は安定感で言えば松坂投手より上ですし、
最終的なキャリアも松坂投手よりも上を行くと思います。
だけど、投手と打者の名勝負という観点で言えば、
日本球界において松坂投手が最後の存在だったように思えます。
それも一人じゃない。
イチロー・中村紀洋・松中信彦や城島健司らホークス打線・巨人移籍後の清原和博…
勝っても負けても絵になる男、それが「松坂大輔」でした。
常に相手と最高のポテンシャルで対決する、
そういう見所の多さが「松坂大輔」のピッチングの最大の魅力だったと思います。

それもこれも彼自身が野球を最高に楽しんでいたからでしょう。
晩年は怪我に苦しみましたが、それを表に出そうとはせず、
怪我をしていても投げる方法を常に模索し続け、それでも野球を楽しもうとしていました。
現時点で松坂投手が野球を楽しめているのかは分かりません。
だけど、いつか松坂自身が野球を楽しめている姿を見せてくれれば、
見ている私達もきっと最高に野球を楽しめるように思えます。

松坂がまた帰ってくるとき、野球の楽しさも戻ってくるでしょう。
自分はそう確信しています。
どうやら私生活にも影響を与えている状態のようなので、
それをしっかりと癒し、笑顔でまた野球をしている姿を見せて欲しいですね。

2021年07月05日

安否不明20人⇒147人⇒113人⇒80人

簡単に言うと、これが昨晩からの大きな動きです…
いや…さぁ…混乱状態で正確な数字を計れないのは分かるのよ…
だけどさ、昨日の時点で静岡県や国と被害状況の報告はしてるわけですよね?
それなのに、「行方が分からないと連絡のあった20人」しか数えてなかったって…
あれだけの被害が出たのなら、戸籍と照らし合わせて無事な人を引いていくべきでしょ…
これではまるで敢えて過少申告しておき、
被害を少なかったと見せかけたように思えちゃいますよ…

●静岡知事、土石流と発生源付近の宅地造成「因果関係を検証していく」
4日夜の時点で500人以上が避難とは…
住民基本台帳に記載されているのは215人ですから、
観光客や従業員として避難していた人も含む感じでしょうか?
それでも4日朝には新幹線が、夕方には在来線も復旧してますから、
電気ガス水道に支障を来すなど自主避難している人が相当数いるんですかね。
一番の問題は土石流にあった宿や別荘に泊まっていた観光客ですよね…
これはもう下手すると存在を確認できないだけに、
熱海に観光に出かけた知り合いが居るなら、確認した方が良さそうです。

●【速報中】土砂から発見、1人の死亡確認 捜索続く
不明者の情報公開に関しては、致し方なしと考えます。
それもなるべく早く、迅速にやって欲しいですね。
5日は朝方に雨が残っていましたが、比較的小雨でしたから、
捜索活動は昨日までと比べれば捗ったと思いますが、
7日以降はまた雨続き…二次被害が出ないことを祈りたいです。


◆ニュースネタ 東京都議会議員選挙の結果
●自民33、都民ファ31で拮抗 都議選、自公過半数届かず
自民党が第一党に返り咲くも、公明党を合わせても過半数ならず。
都民ファーストは第二党に転落するも、キャスティングボードを握り続ける。
立憲民主党は共産党との選挙協力で議席倍増するも、批判票を受け止めきれず。
●都議選、投票率は42.39% 過去2番目の低さ
投票率が上がらなかった原因は、受け皿不足なのかコロナへの警戒感なのか。
いずれにせよ、勝者なき都議選の結果だったと思います。

●自民、衆院選へ危機感 コロナ・五輪対応に反発 菅首相「選挙の顔」不安も・都議選
有権者の立場からすれば、菅総理と小池都知事の人気投票、
いや、正確に言うならば、「不人気投票」を行った感じですかね。
結果的に言えば、「小池都知事の方がまだマシ」と判定されたわけで、
菅総理の人気の無さが如実に表れたように思います。

どうでしょ…これが都議選が始まる前だったら、自公で過半数行ってたかもしれません。
この2週間で東京のコロナ感染状況がはっきりと悪化し、
頼みのワクチンも供給不足が指摘され、無観客試合を考慮せざるを得なくなるなど、
政府の失政が自民党のイメージ低下に繋がった面は否めません。
そこを当初から「無観客試合」を主張した都民ファーストが心を掴み、
政府自民党が「無観客試合」にブレることによって、
逆に都民ファーストの正当性が強化された面は否めません。
自民党が日和って「無観客試合」を言い出したのは、選挙戦略的に失敗でしょう。

候補者の立場からすれば、「小池マジック」は正確な表現ではないと思われます。
おそらく自民党も、都民ファーストさえも「女狐め」と思ってることでしょう(笑)
今回、小池都知事は都民ファーストを切り捨てるつもりだったと思います。
公示前から一歩引いていたのは、都民ファーストが敗れた際に自公で都政を切り盛りするため。
しかし、1週間ほど経って、都民ファーストが善戦しているという世論調査が出ると、
最終日になって都民ファーストの応援に駆け付けるなど、
「勝ち馬」に乗った感があります。
勿論、有権者から見れば、都民ファーストは小池都知事の党という印象があるので、
小池都知事を支持する層の票を集めたのは間違いありませんが、
むしろ、勝因は早い段階で「五輪の無観客試合」を訴えて有権者にアピールし、
自民党支持層の政権批判票を取り込むことで善戦を繰り広げ、
小池都知事を引っ張り込むことに成功したというのが正確な所でしょう。
都民ファーストが五輪開催を不安に思う人々を上手く味方に付けたように思えます。

選挙前は、最悪の場合、一桁台に転落すると目されてた都民ファーストが善戦、
自民党と拮抗する力を見せましたが、第一党を逃したのはやっぱり痛手。
今後の問題は議会多数派をどうやって構成するのか?
自民党は公明党を合わせても過半数に届かず。都民ファーストと組むしかありません。
逆に都民ファーストは自公以外にも共産・立憲民主と組むこともできます。
普通に考えれば、自公と都民ファーストで組むのでしょうが、
そうなると議会の2/3以上を固めることになってしまい、議会軽視に繋がりかねず、
内部での主導権争いが激化してしまうことになります。
そういう意味では、却って都議会は政治的不安定要因が増したと言えます。
菅総理に対して力を見せつける形になった小池都知事ですが、
議会運営に関しては自公と都民ファーストの双方の顔を立てねばならず、
頭を悩ませる機会が多くなりそうな雰囲気です。


一方の共産党と立憲民主党の野党勢力は都議会で一定の勢力を得たものの、
都民ファーストを上回れなかったという意味では、
政権批判票を十分に取り込めなかったと言えると思います。
都民ファーストと比べると、はっきりとした政策を打ち出せなかったのが痛手です。
支持母体である連合に配慮する余りに、選挙後の共産党との関係をどうするのか、
消費税減税や脱原発など、玉虫色な発言が目立っているので、
政権与党になる気概で、どういう政策を実現するのかをはっきり打ち出して欲しいです。
それによって連合が分裂することになっても構わないでしょう。
それよりも国民の方をもっと向くべき。いつまでも連合ばかり見ていてはダメです。
野党のままでは消費税減税はできないという気弱なことは言わずに、
与党になって消費税減税を果たすという気概を見せて欲しいです。



◆ニュースネタ 安倍さんの「反日的」発言、批判に向き合えない〝未成熟〟な日本 せっかくの忠告にも「おまえがおかしい」

安倍氏の発言に関しては、もう取り上げる意味もないんですけど…
以前も書いた通り、今の右翼は「敵が分析できていない」ので、
⇒「敵が分からない」⇒「反対する奴はみんな敵」
=「五輪に反対する奴は反日的」という思考回路を辿るわけです。
もうここまでいくと『陰謀論』と同じ。
敵が分かんないから、とりあえず『陰謀』にしとけ的な。
だから、五輪に反対する輩は反日の陰謀だと思ってるんですよ、右翼の頭の中では。

加えて今の自民党に言えるのは、二世三世議員のお坊ちゃんが多過ぎること。
人生を忖度されて生きてきたから、反発されることに慣れていない。
だから忠告であっても素直に聞けず、反対してると錯覚して反発してしまう。
まぁ、要はマインドがガキなんですけどね…
苦労を知らないから他人に優しくなれない。
順調な人に弱者の気持ちは分かりませんからね。努力が足りないだけと思ってるだけ。
だからこそ国民の気持ちが分からないし、分かろうともしない。
どうしようもないんです、こんな議員いても意味ないんですよ、本当に…

政治とは、個人の問題を社会の問題と考えることです。
努力が足りない=自助が足りないと考える政治家は政治をやる意味がないのよ。
自助でどうしようもない問題を解決するのが政治でしょうに。
そんな人達は政治家でもなんでもないよ。税金ドロボーって言うんですよ。


◆時間ネタ 夢と時間(ネタバレあり)
先日、アニメの『STEINS;GATE』の話をしたので、
自分の時間に対する見解を述べておこうと思います。
前回に引き続いての内容なので、『STEINS;GATE』のネタバレ注意ということでお願いします。

(以下、ネタバレあり)

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2021年07月04日

熱海で土石流が発生

7月3日の11時前に熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生。
100世帯以上を巻き込み、海岸まで達する大規模なものとなりました。
執筆時点で19人が救出されたそうですが、
まだ20人程と連絡が取れていないようです(救出者との重複はあるかも)。

個人的にも近隣の市の出来事だけに、ショックですねぇ…
新幹線を含めて公共交通機関が完全に止まったので、熱海には行きませんでしたが、
電車や新幹線が直接的に被害は出なかったようですが、色々と大変だったでしょう…
なによりも被害に遭われた方に同情を申し上げ、
安否の分からない方のいち早い発見を祈りたいです。

●熱海 土石流 動画分析からみる被害範囲は
既に映像をご覧の方も多いと思いますが、特徴的な赤い建物が丸越酒店さんですね。
この地図の一番左の場所です。
そこから海に向かってズズズーッと…
グーグルマップ等では集落が並んでいるだけにゾッとします…
ここら辺の線路は高架かトンネルが多いので、
それほど影響は出ていないとは思いますが、
国道135号線を含めて広い被害が予想されます。

●熱海で土石流 市から「避難指示」なく 識者「想定外ではない」
七夕豪雨や西日本豪雨など、この時期は豪雨災害が多いと報道もありましたが、
まさか自分達の近くでこれほどの災害が起こるとは正直思ってもいませんでした。
熱海は海と山に囲まれた場所なので、こうなる可能性は高かったとは思いますが、
実際に起こると、「まさか…」という気持ちではありますね…

避難勧告がなくなって避難指示に一本化された時にも思ったのですが、
自治体にとって「避難指示」はかなりの精神的負担だと予想できます。
避難指示は「もう避難しろ」ということですから。
避難勧告は出せても、避難指示を出し渋る自治体は当然あるでしょう。
言わば、利用者である市民の立場を考慮し過ぎて、
逆に発令者の立場を考慮しなさ過ぎた面があると思います。
災害の恐れがある時に、さっと「避難指示」を出せるかどうか。
市民との信頼関係が重要になってくるだけに、
自治体の責任はかなり重くなっているように思えます。


●東海・関東 ピーク過ぎても続く雨 新たな災害発生のおそれも

もっとも、これで終わったとは限らず、4日の今日も雨は降り続いています。
予報では明日の午前中まで雨。5日間も雨が降り続いていることになります。
6日辺りに雨が止んで完走しだした時に再度崩れる可能性もありますから、
これ以上の被害を出さないように慎重に対処して欲しく思います。

●熱海の土石流「山林開発の影響あると思う」 現場を見た静岡副知事
起点に「盛り土」があったことは確かな模様ですが、
噂になってるメガソーラーの話は正直聞いたことがありません。
現在、伊豆半島でいくつかメガソーラーの計画が問題になっていますが、
一番地元住民が反対しているのが伊豆半島の南・伊東市のメガソーラー計画で、
熱海にそういう計画があるかどうかは知りません。
今回の話で函南にもそういう話があるとは聞きましたが、
函南は熱海より西方面であって、東寄りの伊豆山は湯河原方面です。

政治的には川勝知事がつい先日に環境保全をテーマに知事選を戦って勝利したので、
他のメガソーラーの計画と共に、環境問題全般の話として取り上げたのでしょうが、
それが独り歩きして正確な情報が流れていないようにも思えます。
いや、本当に計画があるのかもしれんからデマとは言い切れんけど。


◆ニュースネタ 想定超えの職域接種、政府板挟みに…企業は早期再開要請・自治体はしわ寄せ懸念
職域接種になると、もう自治体の接種券が意味なくなりますから、
接種状況のチェックは確実に行えているんでしょうか?
大規模接種と自治体接種、職域接種とそれぞれが連携していないのが一番の問題のような…

政府の本音としては、職域接種は接種拡大の起爆剤になるものの、
2回目の接種の副反応で強い倦怠感が出てしまうため、
一斉に打つと仕事にならなくなりますから、やはり本命ではないのでしょう。
逆に企業の立場から言えば、バラバラに休むよりもワクチン休暇として会社を休みにした方がいいし、
休業要請等で仕事にならない飲食業界等は休める時に打っておきたいという事情もあるでしょう。
そこら辺のニーズを政府は正しく把握できなかったということでしょうね。

●ワクチンに「全て懸ける」 菅首相
「7月中になんとかなる」って本気か? ワクチン供給の目途は立ったの?
ウチの自治体はワクチン供給量が不確かで接種予約が止まってますけど…
どうせ受けられなかった人は「希望しなかった」って言うんでしょ?
まぁ、しかし、現状ワクチンは特効薬と同じような形になってるような…
ワクチン接種してても感染する、症状緩和が期待できるって、それ特効薬やん。
むしろ、そちらの開発に力を入れるべきでは?


◆ニュースネタ 五輪目前、再宣言不可避の見方 政府など無観客含め調整へ 酒の扱い難航も

まぁ、予想通りと言うか…イギリス変異株の時と全く同じ流れでしょ、これ。
同じことを二度繰り返す奴を「無能」と言う。無能だよ、政府。

今の流れとしては、来週末か再来週の頭に「緊急事態宣言」を出し、
五輪は「無観客試合」を決定、やるべきことはやったということで五輪開幕、
しかし、市井は感染者に溢れ、選手村でも感染が起こって大パニック。
無理矢理に五輪を続けるも、パラリンピックはできませんで終了という予測。

飲食店に関して言えば、可哀そうではありますが、
一昨年の消費税増税と軽減税率を導入した時点で、ある程度確定した未来なわけで、
コロナ禍でそれが早まっただけとも言えます。
コロナが沈静化したとしても、飲み二ケーションが復活するわけでも、
酒が好きでもない人が無理矢理飲まされるわけでもありません。
大きな目で見れば、脱飲酒の流れは今後も止まらないでしょう。
業種転換を含めて考える時期が来ているように思います。
今なら高齢者向け宅配食事サービスや出張食事サービスが伸びていくでしょうから、
飲食業界経験者が必要になる場面は多いと思われます。
この際、脱アルコールで商売を考えるのも手でしょう。


◆ニュースネタ 最低賃金維持を主張 宿泊・飲食、経営厳しく 中小企業団体
●「最低賃金1178円」が国際的に見た常識的な水準だ コロナを「言い訳」にしてはならない4つの理由
単純に言えば、「消費してくれる人は誰?」ってことです。
外国人やお金持ちだと思っているなら、賃金据え置きでいいと思いますが、
今のように国内市場のみに限定される状況では、
労働者にお金を使ってもらえる環境を作ることが大事です。
だからこそ最低賃金を上げるんですよ。

要は自分の会社で作ったものを好んで自分の会社の労働者が買わない企業はダメなんですよ。
自分の会社の労働者に買わせるんじゃありません。客としても買ってもらうんだよ。
それができない会社は生き残れません。それが真理。

そして、賃金を据え置く企業はもう選ばれません。
賃金維持を主張してもいいけど、誰も働こうと思いませんよ。
結果として、あなた達は外国人労働者を呼ぼうと叫ぶのでしょう?
言葉の壁と従業員教育に悩み、社会的責任を放棄して外国人労働者を切り捨てる。
そんな企業が伸びるわけないでしょ。自転車操業でぶっ倒れるだけなんですわ。


◆アニメの話 『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』
AbemaTVで放送されていたので、見てみました。
見ていて面白かったけれど、理解が追いつかないというか…納得いかなかったですね。
構図は面白いんだけれど、個人的に設定の詰めの甘さが残ってる感じはしました。

(以下、作品の重大なネタバレあり。見てない人は要注意)

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2021年07月02日

ワクチン不足

つい最近まで、ワクチンが潤沢にあるから職域接種を認めるとか言っていたものが…
●明石市長が激白「ワクチン寄こせ」と西村大臣に直談判もゼロ回答 「利権化し、官邸が恣意的に運用」〈dot.〉
●吉村知事「宣言地域にワクチン優先を」 河野大臣に要望
一応、整理しておきますと、自衛隊の大規模接種や職域接種はモデルナ製ワクチン、
地方自治体の接種はファイザー製のワクチンと、使うワクチンが異なっています。
大規模接種会場の空きが多くなったので、職域接種も進めるという発想は分かりますし、
申し込みが多くなり過ぎて供給量が足りなくなったという話も分からなくもないですが、
ファイザー製のワクチンはこれと無関係なので不足するわけがありません。
誰かが計算を間違えていたとしか思えないわけです。

推測するに、トップに報告されていたのは、
「ファイザー+モデルナ+アストラゼネカ」の3社を足したものだったのではないでしょうか。
3社を合わせた分で国民の2回接種する分を確保できたに過ぎず、
結果的に伝達するうちに課題報告になり、
それぞれが国民全員分あると勘違いした可能性があります。
このうち、アストラゼネカ製は日本でも承認されたものの使用実績はなく、
台湾を始め外国の支援用に回されましたし、
モデルナ製は製造から半年の使用期限があり、
ファイザー製は温度・衝撃に弱く、扱いずらい。
おそらく、輸入した量と実際に使用した量が合っていない、
相当数の無駄が生じている可能性もあります。

結局、何が原因かと言えば、菅総理が数字を出して急がせたせいです。
計画が発表された時点で批判しましたが、このやり方は共産主義なんですよ。
数値目標を決めて、そこに目指して全体で頑張る。
だけど、その数値目標が非現実的な数字である余りに、
不正が横行し、改ざんへと手を染めだす。
それが共産主義の末路です。それと同じことをやってるんですよ。
自民党は共産党を批判しますが、共産主義のやり方をしてるのは自民党の方なんですわ。

それと吉村知事の宣言地域に優先してワクチンを供給するのは構わないと思いますが、
しかし、それだと接種が遅れている地域は一向にワクチン接種が進まないことになります。
なぜなら、政府はワクチン接種を進めている自治体に優先して配分しているからです。
先の記事の懸念ではありませんが、静岡県の接種が遅れているのは、
周辺自治体と比べて感染状況が穏やかなのもありますが、
川勝知事が続投になったことで意地悪されているのではという危惧は消えません。
自民党系の知事の方を優遇しているのでは、という疑いは消えないわけです。
別に宣言地域を優先しても構わないんです。そういう政府の方針として決めているならば。
問題はその決定作業が不透明で、疑念に駆られてしまうことです。
どういう基準で、どうやって配分しているのか、それを明確にしないから、
各自治体が疑心暗鬼になってしまうんです。
完全な公平がありえないことは私達も知っています。
だから「基準」が必要なんですよ。
「基準」に基づいて公平に分配してますという「基準」が。


◆ニュースネタ PCR検査の是非~なぜ飲食店だけが規制されるのか?~
感染当初にPCR検査は必要ないと声高に騒いでいたせいか知りませんが、
未だにPCR検査の有用性を否定する輩がいます。

確かに、PCR検査は個人レベルで見れば、何の意味もありません。
「陰性証明書」を出したとしても、検査時の状態をチェックしたに過ぎず、
その後に感染した可能性や潜伏期にあった可能性を否定できず、
陰性だから安心というわけでもありません。
中には検査する口粘膜をイソジンで洗い流せば問題ないという、
検査逃れにも繋がりかねない馬鹿な発言をした知事もいましたしね…
逆に陽性だからといって必ずしも重症化するというわけでもなく、
軽症者も隔離する必要もあります(新型コロナにおいては結果的に正解ですが)。
ただ、政治レベルで見れば、PCR検査の結果というのは非常に重要です。

まず、感染症対策の基本は「患者の隔離」です。
そのためには誰が患者か知らねばならず、それを確認するのがPCR検査です。
ですから、感染初期においてPCR検査は非常に有効です。
しかし、日本は新型コロナを侮り、中国からの渡航禁止措置等の水際対策が遅れただけでなく、
PCR検査の拡充にも消極的で、初期対応を大きく誤りました。
これに関しては皆さんもご存知の通りでしょう。

次に、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」と言うように、「ウイルスの情報」です。
新型コロナウイルスがどうやって感染しているのか、
感染力の強さはどの程度なのか、どこを重点的に対策すればいいのか、
そのために必要となるのがPCR検査の結果です。
どこで感染が発生し、どう感染していったかが掴めるので、
個人レベルでは小さな情報でしかないPCR検査でも、全体としては大きな情報になります。
感染初期にあったダイヤモンドプリンセス号の事件は、
新型コロナ対策の難しさを浮き彫りにすると同時に、
PCR検査による実態調査の必要性が叫ばれたものの、
やはり腰の重い政府はPCR検査の有用性を否定し、検査拡充に消極的でした。

その後、感染が深刻化し、ワクチンの目途も全く立っていなかったので、
ようやく政府はPCR検査の拡充に乗り出しましたが、
市民の一般調査はほとんど行われず、クラスター感染周辺の限定的調査が主だったので、
どうしても検査に偏りが出てきてしまいました。
その結果が「飲食店の規制」です。
そりゃそうです。検査した場所が圧倒的に多かったのが飲食店だったわけですから。
逆に人が集まる場所でも、
誰がその場に留まったのか正確に分からない公共交通機関や屋外等は、
PCR検査をしていないわけですから、対策の必要がないことになってしまいます。
つまり、感染初期にクラスター感染した飲食店で専らPCR検査が行われたために、
今でもコロナ感染症対策は飲食店ばかりを規制することになったんです。
だって、他は調査してないんですから…

今年になってイギリス変異株、インド変異株と新しい型が出てきましたが、
日本のPCR検査に対する姿勢は消極的なままで、
感染経路の把握に十分努めていません。
結果として、飲食店に一方的に不利になる規制が今も続けられているわけです。
そこに東京五輪の開催論が出てきて、屋外スタジアムで感染してないと言い張り、
東京五輪の規制は飲食店に比べて緩い要因になっています。
別にPCR検査による裏付けもあるわけでもないのに…
変異株になって感染経路も変わった可能性もありますから、
「情報」の更新は必要であるにもかかわらず、
大規模な調査ができていないために、「情報」の更新はされず、
コロナ感染症対策は従来株への対策のまま…これでは意味がありません。

インド変異株の後に、さらに厄介な変異株が出てこないとも限りませんから、
ここで全国的なPCR検査の調査を行い、
変異株対策の資料とすることが必要だと思います。
それでもあなたはPCR検査の有用性を否定できますか?


◆ニュースネタ 東京五輪とコロナ関連ニュース
●東京五輪、中止や延期の世論は「なかったこと」に 朝日・読売も同調
最近、五輪関係のニュースで東スポを挙げるのも、そういう理由でしょう。
五輪開催が濃厚となり、オフィシャルスポンサーは批判し辛くなり、
東京スポーツのような週刊誌系しか批判しなくなってしまったということ。
統計の妙は以前指摘した通り。
そのデータをどう分類するかで全く話は違ってきます。

結局、菅総理が張り切って五輪開催へ突き進んでいるというよりは、
IOCの要請を断れなくて突き進んでいるように思えてなりません。
5月終盤のIOC幹部のトンデモ発言で引くに引けなくなった感じでしたねぇ…
まぁ、そんなわけだから、感染症対策に日本が全責任を持つという姿勢はなく、
相変わらず日本政府なのか、組織委員会なのか、IOCなのか、
責任者が誰か分からないままに感染症対策がたらい回しにされ、
ハリボテのバブルを作り上げようとしているようにしか見えません。

そういえば、7月1日の大雨で交通機関が乱れ、
急遽、地元のホテルにドイツ代表が宿泊したというニュースがありました。
まぁ、仕方ないこととはいえ、これではバブルも糞もなし… ボロボロやん。
ちなみに地元の感染者はゼロでしたが、数人出始めています。
この件の影響というよりは6月24日の聖火リレーの影響だと思いますけど。

政府も今更ながらに無観客試合で逃れようとしていますが、
水際対策がこれだけボロボロだと無理でしょうね。
報道陣も抑え込めるわけないだろうし、既にバブル崩壊してます。


●五輪強行「デルタ株と脆弱検査」募る日本の大不安 ワクチン接種間に合わないまま流行期とも重なる
ファクターXに関しては否定的な見解を取っていますが、
これまで気温が感染拡大を防ぐ要素の一つだった可能性はあります。
ただ、アフリカの変異株やインドの変異株の登場で、それも完全に崩れました。
対策のお手本とされた台湾で感染が拡大したのはショックでしたねぇ…

そう考えると、季節の影響が無視できない可能性は高いと思われます。
夏の流行期とオリンピックが重なる可能性は高くなります。
私もせめて10月延期なら、開催まで持ち込むチャンスはあると思いますが、
IOCがアメリカのテレビ局しか見ていない以上、それは無理な話なのでしょう。
それだったら、もう中止するしかないじゃありませんか。
どうして、そういう強い気持ちで交渉しなかったのか。
まさに最悪のタイミングで五輪を開こうとしているとしか思えません。


●アストラ・ファイザー製ワクチン両用、高い免疫効果=英大学調査
なにを当たり前のことを…
まさにアストラゼネカだけのための研究でしょう。
アストラゼネカ製は以前リンクを貼った記事にあるように、
チンパンジーのウイルスにワクチンを入れて偽装して注射するため、
人間の免疫を乗り越えられるのは1回だけです。
つまり、アストラゼネカ製ワクチンを2回打っても意味がありません。

ですから、ファイザー製のワクチンと混ぜた所で、
アストラゼネカ製ワクチン2回と比較する限り、性能が良いのは当たり前です。
実質、1回しか打っていないわけですから。
むしろ、ファイザー製のワクチンと一緒に打った方が性能が良くなるのは、
アストラゼネカ製のワクチンが劣っている証拠でしかありません。
比較するならファイザー製ワクチンを2回打った時とでしょ?

つまり、来年以降、確実にアストラゼネカ製ワクチンは売れなくなるわけで、
深刻な副反応の噂と共に、アストラゼネカは窮地に立たされているとしか言えませんね…

こういうのがあるから、ワクチンのデータが信用できなくなるのよ。
自分の首を絞めてますよ?


◆アニメの話『Vivy -Fluorite Eye's Song-』の感想
最後、どういう着地を見せるのか注目していましたが、率直に良かったですね。
非常に日本人らしい(?)魅せ方・終わり方だったと思います。
最後のエピローグ部分を総集編でもいいから、もう少し描いて欲しかったですが、
まぁ、そこは視聴者の想像に任せるといったところでしょうか。
ここまでクリティカルに来たのは久々。エヴァTV放送時以来かもしれません。

以下は、TVアニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』のネタバレと、
ゲーム『デトロイト ビカム ヒューマン』のネタバレを含みます。
「続きを読む」を閲覧の際はご注意ください。
(以下、追記ネタバレあり)

続きを読む "ワクチン不足" »

2021年06月27日

五輪推進派は「何」と戦っているのか?

●菅首相、天皇陛下「懸念」は「西村長官ご本人の見解と理解」
うーん…否定する必要がありますかね?
いつも言ってるように「安全安心な大会にする」って言えばいいだけじゃん。
何ですかね? 天皇陛下にそう言えない理由でもあるんですか?
それって、口だけで実際にできる自信がないことの表れでありませんか?

この発言が天皇陛下のものなのか、宮内庁長官の見解なのか、
国民に事の真偽を確かめる術はありません。
天皇陛下が国民に直にメッセージを発する機会はほとんどないので、
宮内庁長官の発言等で察するしかないわけですが、
それを簡単に「長官本人」の発言と一蹴してしまえば、国民には何も伝わりません。
もし、宮内庁長官が天皇陛下の名前を借りて自身の見解を述べたとすれば、
それは不敬で、国民をも欺くことになるので、当然、更迭すべき事案です。

いずれにせよ、仮にも天皇陛下の名を借りた発言を軽く捉えすぎ。
ジョークを言ったわけでも、五輪開催に反対するわけでもない、
当然の懸念を述べただけなのだから、ちゃんとした対応をしなさいよ。
どうして反対意見でもない当然の懸念事項さえも無視するのか?
あなた達、五輪推進派は誰と戦っているんですか?

結論から言えば、先に問題となった森喜朗氏の発言も合わせてみても、
五輪反対派≒革命主義勢力≒味方以外全員敵という被害妄想的思い込みでしょう。
革命主義勢力と言っても、古くは共産主義、現代では民族主義、
キリスト教やイスラム教の原理主義、カルト宗教の排他主義と、
背景や歴史、内実ともにバラバラな敵なのですが、それらを一色単に括ってしまい、
敵の選別ができていない故に、全てが敵に思えてしまう被害妄想的思想に陥っています。
自民党の共産党や立憲民主党批判を聞いていてもそうでしょ。
時代錯誤も甚だしい批判ばかりです。いつまで頭が東西冷戦で止まってるの?

政治的には、菅総理にとって立憲民主党を含めた共産・社民党の左派勢力が
反対派を煽っているという思い込みがあり、
五輪実現こそが保守を守る手段だと思い込んでいる節があります。
まぁ、実際は全然そんなことはありません。それは支持率を見れば分かるでしょ。
国民の大半は中止を熱望しているわけではなく、
状況的に実施できると思えていないだけなんですよ。
結局、政府とJOCの感染症対策に全く信頼・共感できないから、
五輪開催に賛成できていないだけなんですよ。

そんな当たり前のことにさえ気づかず、
本来、味方であるべき日本国民、医療関係者、スポーツ界のOBやOG、
身内のコロナ分科会の提言でさえも頑なに拒否し、
天皇陛下の不安のお言葉さえもシャットアウトする聞く耳の無さ。
まさに戦争にただひたすらに突き進む戦前の日本のようで、
無策でコロナに特攻させられる日本国民の命の儚ささえ感じてしまいます。
穴だらけのバブルを誰が信じるの? もう泡の中に567空気が入りまくりですよ?

●東京五輪 感染対策に穴? 大会関係者に特例も…
『バブル』の意味が分かっていない人が多そうなので、改めて解説。
感染症対策の基本は『患者の隔離』ですが、
新型コロナの厄介な所は無症状の感染者も居るため、誰が患者か分かりません。
そこで、逆に『安全な人』だけを集め、大会期間中の人の出入りを制限することで、
疑似的な隔離人工島施設のようなものを作って、
その『バブル』内は安全なのでスポーツ大会は開けますよ、という話です。

つまり、人の出入りを制限=観客を制御できていない点でバブルでも何でもないんですよ。
無観客試合の話が終わった時点で『バブル』は崩壊してるんです。
『バブル』をやるためには、ホテル従業員やボランティアを始め、
彼らのワクチン接種やPCR検査の徹底、バブル外の移動を制限するための宿泊施設の用意、
元の居住住民でPCR検査を受けていない者の一時退去を求め、
出入り口に検問をかけ、人の移動を管理する必要があります。
これが国内だけでも必要で、さらにそれを選手や関係者、海外からの人にもやる必要があります。
それも他の国際大会のように1週間ではなく、
少なくとも2週間以上、パラリンピックを含めれば1カ月行う必要があります。
それを大会前の1カ月やそこらでできるわけがないでしょ。
何の準備もせずに『バブル』とか言い出す大会組織員は馬鹿としか言いようがありません。

無理なものは無理なんですよ。準備期間も何も全てが足りない。
秋に延期なら可能性もありますが、予定通り7月に行うなんて、とても無理です。
その無理の代償、バブル崩壊のツケは、
東京の人だけでなく、世界の人々が負担することになってしまうでしょうね…

●橋本聖子会長が「五輪反対は非科学的」と反論する根拠と理由
おいおい、自分達に都合のいいニュースしか取り上げてないじゃん。
都合の悪いニュースはフェイクニュースで排除するトランプ流ですか?(苦笑)

五輪が感染症との戦いでもあったことは認めますが、
今回の新型コロナの感染率はこれまでの比ではありません。
それは世界の感染者数を見れば明らか。
比べるなら過去のパンデミックでしょう。
まぁ、スペイン風邪の例も時代柄当てはまりませんし、
当時の西欧では感染が落ち着いていたので、来年開催の論拠にしかなりませんけどね。

Jリーグの観客のクラスター感染は聞いていませんが、プロ野球では起こっています。
Jリーグは地域密着型、プロ野球は地方密着型と行動範囲が異なりますし、
プロ野球は1試合3時間以上かかり、途中の飲食の恐れもあるわけで、
両者の差からも考えられることは十分あるでしょ?
それなら観客を会場の地元限定に留めるとか、
飲食物の持ち込みを禁止するとか、観客の制限も当然するべきでしょうに。

翻って選手に関して言えば、プロ野球もJリーグも感染者を出しています。
昨年の柏レイソルや今年春の広島カープの感染は記憶に新しい所です。
実証的にスポーツをしても感染リスクがないとは言えないわけで、
選手にとってはやはり高リスクだと言わざるを得ません。

加えて言えば、イギリス変異株とインド変異株の流行以降、
感染経路が拡大傾向にあり、通常株の対策が通じなくなってきています。
屋外であれば感染リスクは少ないと思われていたものが、
屋外でも普通に感染してしまうようになりましたし、
変異株を甘く見過ぎているのは変わっていないように思えます。
間違いなくインド変異株を甘く見て、クラスター感染を引き起こしてしまうでしょう。
その時になって「予想以上の脅威だった」では済まされないんですよ?

一般人よりも浅はかな知識で「科学的に五輪を開催できる」と言えるのが厚顔無恥。
より信頼感を失墜させたとしか言いようがありません。
完全な裏目。不安感だけを呼び起こす結果となってしまいました。


◆ニュースネタ 五輪アルコール販売騒動に関して
●五輪会場での酒類販売を一転見送りへ 批判の嵐に「最後は橋本会長が決断」
混乱の原因を作ったのは、丸川五輪担当大臣のこの発言でした
●五輪会場の酒販売、五輪相「ステークホルダーの存在が」
まぁ、案の定、「何言ってんの?」と大ブーイングが巻き起こりまして…
●東京五輪会場内での酒類販売は見送り 当初認める趣旨の報道に「そんな事実はない」武藤事務総長が反論
こんな感じで言い訳しました。
それじゃ五輪担当大臣の発言は何だったの?
この人が勝手にした発言なら、混乱させる発言はするなと抗議すべきでしょ?
本当に最初からそんな事実がなく、議論にも挙がっていないとするならば、
丸川五輪担当大臣の発言は嘘八百なわけで、クビになってもおかしくない。
それをなーなーで済ませられるとお思いですか?
何をやってるんですか、あなた達は。組織の体もなさない。情けない。

●田崎史郎氏の酒類提供問題発言に異論続出…恵俊彰、伊藤惇夫氏、デーモン閣下ら「理解できない」
記者を辞めて政治ジャーナリストの肩書になってから、どうも…
露骨過ぎるほどの政権擁護な発言が気になります…
ちょっと偏りが過ぎていて、一般的な感覚と乖離し始めてると思います。
まぁ、政治家はもっと乖離してるんでしょうけどね…
だから国民から見ればトンチンカンなことをやってるようにしか見えない。

結論から言えば、別に会場でアサヒビールを飲む必要があるわけではなく、
自宅の応援でアサヒビールを手に取って貰えればいいわけですから、
別にスポンサーの忖度でも何でもないわけで、
忖度しているのは会場で飲みたがってるIOC貴族の連中でしょ?
それだけのことで、これだけの騒動になるのだから、IOC忖度が酷すぎますよ…


◆その他 五輪関連のニュース
●五輪チケット、再抽選で「4分の1」が無効に 結果通知は7月6日
先にキャンセルの受付をする方が先だと思いますが…
医療関係者で絶対行けないという人もいるでしょうし、
ワクチン接種が終わってないので迷惑かけたくないので行かない人もいる。
状況がこれだけ変わっているのだから、当選者の意思確認の方が先でしょ。
再抽選で無効になった後に、多数の空きが出たらどうするんでしょうね?
蓋を開けたら、誰も来ないなんてこともありえるんですよ?
まぁ、感染症対策としては、その方が全然いいですけどね。

●「東京五輪の広告収入は過去最高」IOCが絶対に五輪開催をあきらめないワケ
10年先なんて、どうなってるのか分からないのになぁ…
今は最新の会場でも、10年も経てば旧式の会場になっているはず。
何を評価して会場を決めるんでしょうね… もうワケわからんわ。
結局、アメリカのTV局の競争に巻き込まれてるのだと思うと萎えまくりますね…
…まぁ、IOCの見世物小屋五輪なんてもう見ませんけどね。


◆ニュースネタ コロナ関連ニュース
インド変異株=デルタ株の影響が世界的に大きくなっているようです。
●G7開催地で新規感染者増 英南西部、政府は影響否定
サミット前にイギリス国内の感染者が増え始めていたので、
G7が発端ではないでしょうが、感染拡大の一因ではあるでしょうね…
東京五輪も同じような形になっちゃうんでしょうなぁ…
結果として、パラリンピックはとても開ける状況でなくなるでしょうし、
IOCお目当ての視聴率や採算性のことも考えだして、
前の東京大会で始まったパラリンピックが東京大会で終わることになりかねません。

●イスラエルでコロナ感染増 ワクチン未接種の子供多数
詳しい情報がないので、何とも言えない所ですが…
ワクチンの基本的な情報で不足しているのが、「効果期間」と「適切量」。
ワクチンがどれだけの期間持つのか?
中国製ワクチン接種済みの感染例が増えていますが、性能・接種方法・期間のいずれの問題か?
ワクチンの抗体量が高齢男性と若年女性で2倍違うという結果が出ていますが、
適切な量なのはどちらなのか?
子どもにワクチン接種する場合、適切な量はどれぐらいなのか?
必要な抗体量を保持しつつ、副反応を起こしにくい適量はどれだけなのか分かりません。
よくもまぁ、これだけ分からないのに緊急度が低い人にも接種を続けますわな…

●東京オリンピック開会式の7月23日には68.9%がインド型変異ウイルスに 京大・西浦教授ら試算
前回のイギリス変異型の感染拡大も考えれば、それぐらいのスピードになるでしょうね…
早速、東京は増加傾向に転じてますし… 都議選やってる場合かとなりかねない。
後世に「コロナオリンピック」と揶揄されないようにして欲しいものです。無理だろうけど。

●深夜からの行列に苦情 大規模接種センター、予約必須に
職域接種の申請が止まったりと、対応が二転三転してますね…
いかにその場しのぎで計画的にやっていないのか。
地方自治体には接種計画を立てろ立てろとせがんでおきながら、
自分達が一番計画を立てられていないというオチですか…
いやいや、最初から分かってた話じゃん、こんなの。
またすぐに落ち着くだろうから、また行き当たりばったりで再開するんだろうなぁ…


◆ニュースネタ 最高裁、夫婦別姓認めず 同姓規定に「合憲」判断 15年に続き
この問題に関しては「政治任せ」とい姿勢は変わらずですか…
同性婚はともかくとして、夫婦別姓は既存制度を破壊する程ではないですし、
司法の判断で変更しても構わないようにも思えますが…踏み込まずですか。
自民党政権が保守的というよりも、むしろ父権的性格な政党なので、
最高裁の裁判官もそういう考え方の人を選んでいるといっても過言ではないんですよね…
それでも反対意見があることが時代の変化を象徴しているように思えます。

結局、司法は政治任せであることを選択したので、
次回の選挙の争点の一つに当然挙がってくるのではないでしょうか。


◆ニュースネタ 枝野氏、突如「消費減税目指す」立民混乱…安住氏「複雑な心境だ」
まぁ、敢えて玉虫色にしている感じでしょうね。
実際に個人消費は全く上がっていませんし、政策的減税措置はアリでしょう。
とはいえ、財政規律派の言うように、コロナ禍で税収も減っているので、
せっかく政権を手放すという憂き目に遭ってでも通した消費税増税が、
頓挫しかねないという危惧も分からなくもありません。

もっとも、それは現在の経済状況で判断せねばならないわけで、
民主党政権時と安倍政権時、そしてコロナ禍で低迷する今の経済と、
それぞれが消費税増税に当てはまるかどうかは必ず検討しなければなりません。
国民は実際に今の経済下で苦しんでいることも考えれば、
財政規律とか言ってる場合ではないと思うんですがねぇ…
一番悪いのは大型の予備費を組んでおきながら、余らせて執行してない政府ですが…

立憲民主党が政策減税に反対しないのは、やはり選挙共闘目的が大きいのでしょう。
政権与党にならなければ公約にはできないという理屈は分からなくもありません。
例えば、今の政治状況で野党が消費税の政策減税の議員立法を作ったとしても、
乗り気ではない自民党が反対すれば、あっさり否決されます。
そういう意味では与党も乗っかかる法案でなければ意味がない理屈は分かります。
ただ、それでは政権を取るという気概が弱すぎる。
今の政治状況からすれば、自民党への信頼が失墜しているだけに、
もっと強気になっていいと思うのですが… 威勢のよさも必要ですよ?


◆ニュースネタ 経産省職員が給付金詐欺
●タワマンに外車…浪費癖が仇になった経産省キャリア2人の給付金詐欺とお粗末過ぎた国会の女子トイレ盗撮〈dot.〉
インサイダー情報で横領したようなものですなぁ…
給付金の話を聞いた時、架空業者を作る奴いるだろうなとは思いましたが、
そこは昨年の収入実績との比較で弾かれるだろうと思ってましたが…
杜撰なのか、すり抜けさせたのか分かりませんが、
その職務を行う経産省の職員がこんなことをしでかしたら話になりません。

国民の信頼云々以前に呆れます。
公務員が公的な情報を元に私利私欲に走ったら、もう全てが終わるじゃないですか。
泥棒やストーカーしたければ公務員になればいいという世界ですよ…酷すぎる…
ここまで堕ちてしまったのか、と悲しくなってきます。


◆ニュースネタ 「カロリーゼロのコーラ」の注文をホテルが警戒する理由 消費者庁が警告続ける「最後の大物」の正体
また悪徳商法か…
確かに配当金が来れば、儲けている実感があるので、騙されやすくなるかもしれませんね…
とはいえ、銀行の預貯金の元本が消えるのを分かっていて、
数円の利子で喜ぶ人なんていないでしょ?
そういう商売なんですよ、これ。

仮想通貨なんて持ち込んできたら、余計にそうなっちゃいます。
儲けさえ仮想ですよ。そんな儲けたいならドラクエのカジノ行けよ(笑)

騙されないよう気を付けましょう。
表面上の利益に囚われるのではなく、根本が何かを考えることです。

2021年06月22日

静岡県知事選から見る次期衆議院選挙の課題

まぁ…予想通り、現職の川勝知事が安定して勝ちましたねぇ…
●静岡県知事選の結果
●静岡県知事選 投票率は52・93%
投票率は久々の自民党正式候補ということもあって、
前回よりも多少上がるかなという予想はしてましたが、
結果的に言えば、自民・公明の組織票は固められていなかったので、
むしろ、コロナ禍で個人の政治的関心は上がっていたと見るべきでしょう。

はっきり言って、対立候補の岩井氏が弱過ぎました。
岩井氏自身が悪いのではなく、明らかに選挙戦略ミス。
どこの馬鹿が考えたのか知りませんが、100回やっても100回負ける選挙。
野党がよく陥りそうなミスもあったので、今回は詳しく解説していきます。


【岩井氏の敗因】
岩井氏の敗因は主に3つあります。
①批判が過去の批判だけではなく、現状の批判になってるか否か ⇒コロナ問題
②問題の解決法を提示できてるか否か ⇒リニア問題
③中央政府とのパイプが吉と出るか凶と出るか ⇒コロナ経済対策

まず、①「批判が過去の批判だけではなく、現状の批判になってるか否か」です。
特にコロナ対策批判で見られましたが、
県内のワクチン接種が進んでいないことを自民党候補は批判していましたが、
ワクチン接種が遅れた主な原因は政府≒自民党政権にあるわけで、
おもいっきり批判がブーメランになっちゃっていました。
また、静岡県内のコロナ状況がそれほど悪くなく、
コロナワクチンを早急に必要としていない状況もあります。
昨年末の第3波こそ、緊急事態宣言の一歩手前まで追い込まれかけましたが、
昨年冬の第1波、昨年夏の第2波、今年3月からの第4波に関しては、
周辺都道府県と比べても、感染が非常に抑え込まれています。
つまり、コロナワクチンを早急には必要としていないわけです。
そこにワクチン批判をした所で、「悪いのは政府だよね?」で終わっちゃうわけです。

野党のコロナ対策批判、例えば今年3月の緊急事態宣言解除批判で言えば、
現時点で同じような状況にありますが、
もし、仮に、万が一のことですが、今後コロナが収束に向かうのであれば、
あくまで過去の批判で終わってしまい、今後には繋がらなくなってしまうので、
あまり重要ではない批判ということになってしまいます。
大事なのは過去の批判が今後に生きるか否か、です。
さらに言えば、仮に政府のコロナ対策批判としては失敗になる状況だとしても、
地方行政と国政との情報伝達・行政の意思決定プロセスの問題としてならば、
仮に、万が一、コロナが収束したとしても、現在未来に繋がる批判になるでしょう。
『意味のない批判』はしないこと、そういうことです。

次に、②「問題の解決法を提示できてるか否か」です。
今回の選挙で注目されることになったのが『リニア問題』です。
自民党候補の岩井氏は県知事選に出るまでは「国土交通副大臣」という役職でした。
自公政権以降は公明党が国土交通大臣を務めているので、
実質、自民党の国土交通省のトップです(以前も傲慢な発言した副大臣いましたね)。
言わば、JRを含めた当事者の一人、裁判官的な位置にいた人物が
(どちらが原告で被告なのかは分かりませんが、仮に静岡県を被告とすれば)、
被告の立場に成り代わるわけですから、当然どういう態度を示すのか注目されます。
しかし、『リニア問題』に関しては積極的に触れようとはしませんでした。
大井川水系は守るという言葉はあったものの、
協調路線でどう解決に導くかの問題解決策を提示できなかったために、
自民党がリニア推進ということもあり、JRに屈すると判断されてしまいました。
結局、注目された問題で、見識も当然ある立場であったのに、
何も解決方法を提示できなかったことが、問題へのやる気の無さを印象付けた結果です。
今の政府与党がワクチン接種以外に術を持たない辺りも、同じ批判を浴びる理由でしょう。

最後に、③「中央政府とのパイプが吉と出るか凶と出るか」です。
中央政府の力が強ければ、公共事業を始め多くの政策で便宜が期待できます。
今まで中央省庁の天下り官僚や国会議員が知事に転身した理由がこれです。
これだけで選挙を有利に戦えていたからです。
例えば、1970年代に圧倒的に選挙が強かった田中角栄総理。
総理とのパイプを武器にして公共事業の誘致で戦った議員が多かったと予想できます。
中央政府が強い力を持ち、その実行力も兼ね備えていれば、
本人の実力がどうあれ、それだけで選挙が勝ち抜けたわけです。
逆に、今のように中央政府への信頼が失墜しているとそうはいきません。
コロナ禍で露わになったのが中央政府の無策ぶりでした。
実際に中央政府を忖度していた神奈川県知事は小池都知事批判で逆バッシングを浴び、
菅総理の訪米を忖度した大阪府知事は深刻な第4波を招く結果となってしまい、
東京五輪のプレマラソン大会を忖度した北海道知事も第4波の拡大を招きました。
要は忖度系知事は、政府を忖度するために判断が遅れ、自己決定が遅くなるわけです。
逆に川勝知事で言えば、第4波の原因となったイギリス型変異株をいち早く情報公開し、
インド型変異株に関しても隠さずに早めに公開したことで、
県民の自粛意識が高まったことで、深刻な被害をもたらさなかったと言えます。

それと、地味に陰を落としているのが「森友・加計・桜の会問題」です。
中央とのパイプを武器に企業誘致をしますと喧伝したところで、
「どうせコネで勝ち取った上級国民の企業なんでしょ?」という信頼感の無さがあります。
それなら県内企業をもっと支援しろよと思うのも無理ないことでしょう。
これはわりと深刻なことで、自民党≒上級国民≒コネと簡単に繋がり、
不公平の象徴ともいえるマイナスイメージの連鎖ができてしまったことは、
自民党にとっては思った以上のマイナス要素だと思います。
…まぁ、疑惑を払しょくできなかった故の自業自得なんですけどね…


【川勝氏の勝因】
逆に現職の川勝知事の勝因も3つあります。
①分かりやすい対立構図を作り、主張が伝わりやすかったこと ⇒リニア問題
②足で稼ぐ選挙戦を繰り広げ、多選・年齢の不安を払拭したこと
③党派色を弱めたこと

主な勝因は、やはり①『リニア問題』なのは間違いありません。
JRとの対立構図を拡大解釈させ、「自然環境を守る知事」としてアピールし、
県中部の大井川水系だけでなく、メガソーラーの土地開発問題で悩む伊豆地域など、
幅広く支持を集めることに成功しました。
まぁ、それまで特に環境問題に煩いというわけでもなかったんですけど…
自然環境を無視してリニア推進にまい進するJRと国に対抗できるのは、
川勝氏しかいないという空気を醸造できたことは、大きかったと思います。
ここら辺は小池都知事のような劇場型選挙の戦略が見事にハマった形です。

次に大きかったのは②選挙活動です。
川勝氏は次が4期目、年齢も72歳ということなので、
多選や年齢面に対する批判は当然あっただろうと思われます。
実際に自分も4年前には川勝氏がもう1期やるとは思っていませんでした。
それが選挙カーで各地を回るのではなく、
電車や自転車で移動しながら地道に足で稼ぐ選挙活動を行い、
ある意味では53歳の岩井氏よりも精力的に動き、
年齢面の不安を完全に払しょくしました。
ここら辺はバイデン大統領のように選挙活動がアピールできた形です。

最後に挙げられるのは、③党派色が弱かったことです。
川勝氏は民主党政権時代に誕生した知事で、
今に至るまで民主党系が支持を続け、今回は共産党も推薦するなど、
水面下では連合・共産党の組織力を動員しながらも、
国会議員等の応援は一切なく、中央政府とのパイプを敢えて切っていました。
そうやって党派色を徹底的に弱めたことにより、
自民党支持層でも4割以上の支持を取り付け、
公明党支持層の数字は出ていませんが、おそらく半分以上の支持はあったと思われ、
本来は自民党候補の岩井氏に行くはずの票をかなりの数、獲得できたのは間違いありません。
仮に自民・公明党が一体感を持って動いていれば、五分五分の選挙戦だったでしょう。


【選挙結果から見えてくること】
そういう意味で、今回明確になったのは、「自民党単独での選挙の弱さ」です。
選挙戦略も選挙活動も裏目に出る惨状…酷いものです。
実際に岩井氏が所属する竹下派内では立候補に難色を示していたらしく、
厳しい選挙になることは事前に予想できていたのだと思います。
そこが党の公認を得られなかった要因のように思われます。
また、同時に票田として押さえておくべき公明党の推薦が得られなかったことも響きました。
創価学会の支援がなく、勝ち馬に乗れる雰囲気ではなかったことで、
経済人を中心とする自民党支持層にアピールできなかったのでしょう。
国会の中では公明党の存在感は与党とは思えないほどに小さなものですが、
選挙に関して言えば、創価学会の支援があるからこそ選挙で勝ててるわけで、
自民党はもう創価学会の支援なしに戦えない程に弱くなっていると言えそうです。

与党候補にとっては川勝氏の選挙戦略は参考にする所が大きく、
中央政府に頼らず、自らの足で稼ぐ地道な選挙活動こそが必要な局面と言えそうです。
菅政権と自民党に対する逆風があるだけに、個人の魅力をアピールすることが必要でしょう。
あとは有権者にアピールできる政策を持てるかどうか。
コロナ禍で政治の影響力の大きさを人々が再認識し、
芸能人を含めて政治に積極的に発言するように変わってきましたから、
国民の選挙への関心は上がっていると言えそうです。
そういった有権者に対して分かりやすい政策をアピールできるかどうかが鍵ですね。

逆に野党候補にとっては岩井氏の失敗を糧とする必要があります。
与党批判も結構ですが、それが的確な批判である必要があり、
そこから何が導き出せるかまでしっかりと考えて批判しなければ意味がありません。
また、対案もしっかりと用意し、国民の期待に応える準備も必要でしょう。
今の野党勢力は、連合と共産党という長年「あいつとは違う」という対立関係にあった、
2つの野党勢力が選挙協力をしているという状況ですから、
逆に両者の対立を深めないように、
支援勢力が目立たないような選挙戦をする必要があるでしょう。
連合の人気取りや共産党の人気取りに走ってしまえば、逆に有権者は冷めてしまいますからね。

最後に『リニア問題』に関して言えば、国も何ら解決策を持っていないことが明らかになりました。
有効な打開策があれば、元国土交通副大臣の岩井氏が掲げていたことでしょう。
有権者に期待されながらもリニア問題の解決策を打てなかったことは、
静岡県とJRの調停が期待薄なことが分かります。
本音では早く静岡県が泣き寝入りしないかなと思っているのでしょう。無策も甚だしい。
このまま調停は上手くいかず、静岡県とJRの全面対立に発展しそうな感じですねぇ…

2021年06月18日

予防的規制から最低限の規制へ

今までの緊急事態宣言の解除とは微妙に違ってるんですよね…
上手く説明できないのですが、例えるならば、
「緊急事態宣言を解除しようと思います。いかがですか?」と諮問していたものが、、
「緊急事態宣言を解除します。異論はありますか?」と今回は諮問している感じ。
つまり、決定権は専門家から政府に明らかにシフトしているんです。
状況的には3月の第3波終了時と同じ状況ではありますが、
今回も同じ状況になるという科学的根拠もないこともあって、
専門家としても科学的に反論がしにくいという状況です。
要するに、解除のラインが明らかに下がってしまったわけです。

おそらく、ワクチン接種が進めば進むほど、感染のラインも下がっていくでしょう。
今はまだ新規感染者数を重視していますが、
ワクチン接種済みの人が感染しても自覚症状がなければ、
感染者として扱わなくなる可能性もあります。
感染度合いを考えれば、新規感染者数も重要な数字なんですけどね。
だって減って当然の数字が増えているわけですから。
感染者数の分だけ分母が減っているのだから、新規感染者数は減るのは当然です。
極端なことを言えば、全員が感染すれば新規感染者数はゼロになるわけですから…
それにもかかわらず、感染者数が減らないというのは、それだけ異常な事態なわけです。

自粛疲れや東京五輪を前にして、どうも精神的緩みが強くなっているように思えます。
本来なら、それを引き締めるべき政府が、東京五輪を気にし過ぎて、
再び政治的結論ありきのコロナ対策になってしまっているように見えます。
予防的規制ではなく、対症療法的な最低限の規制に留めようという印象を強く受けます。
一番緩んでいるのは政府のようにしか思えてなりません…


◆ニュースネタ 64歳以下のワクチン接種も解禁で気になる副反応
大学でもワクチン接種を進めるそうで…個人的には不安の方が大きいですね。
以前も紹介したこの記事。
●ワクチン打った人の抗体量 高齢男性、若い女性の半分 千葉大病院
これをどう理解するかですが、おそらく正解は、
「高齢男性が少ないのではなく、若い女性の方が多過ぎる」だと思います。
今のワクチン接種量は体の大きい外国人男性を基準にして設定されているので、
適量なのはむしろ高齢男性の方。
若い女性は摂取量が多過ぎるために、副反応が出やすい傾向にあるのでしょう。
もし、若い大学生女子に今のワクチン接種量を2回行えば、どんな副反応が出るのか予想できません。
ワクチン接種は筋肉注射ですし、特に痩せすぎの女子は注意した方がいいです。

実際にどれだけの抗体量が必要なのか分かっていないので、
現時点で過剰摂取か否かも判断できていないという状況です。
個人的には時期尚早だとは思うものの、若い世代にも接種していくならば、
1回目の接種後に必ず抗原検査を行い、
2回目の接種時期や量を調整するなど、
柔軟な対応を取って、過剰摂取にならないように努めて欲しいです。


◆ニュースネタ 開催が近づく東京オリンピック
●なぜ五輪開催? 菅首相反論「プライドでも経済でもない」
それじゃ何で開催するんだよ? まるで答えてないじゃん。
外国人を中国や北朝鮮のように管理できる国という意味ですか?
警察がマンツーマンで貼り付いたりするんでしょうか? どっちにしろ異常。

●【東京五輪】やはり〝ザル入国〟が横行するのか 海外メディアがプレーブックの穴指摘でバッサリ
そういえば、ボランティアの優先接種はしないんですかね?
とはいえ、もう2回接種できるまではもう1週間を切ってますけど…
いや、ワクチンが定着する期間を考えれば、もう開幕には間に合いませんね…
短期間で2回接種とかいう人体実験でもやりそうで怖いです。
ボランティアは特攻隊の志願者じゃないんですけど…

●【東京五輪】米医学誌執筆者がプレーブックに再度痛烈ダメ出し「パラリンピックが始まるころに…」
インド変異株の全容がまだ掴めていません。
どうして専門家がこれだけ警鐘を鳴らしているかと言えば、
イギリス変異株以降、これまでのコロナ対策が通用しなくなったからです。
『三密を避ける』今までは3つの条件が揃わなければ大丈夫といった感じでしたが、
今は1つだけでもアウトになる可能性が高まっています。
例えば、屋外バーベキューでクラスター感染した例や、
マスクを常に装備しているホテル清掃業者でクラスター感染した例は、
今までの対策が通用しないことを物語っています。
これまでは飛沫感染(エアロゾル感染)が主体だと思われていましたが、
ウイルスが付着して残ったことによって起きる接触感染も起きている可能性が高いです。

もし変異株で接触感染が起きているとすれば、身体接触が多いスポーツ競技は勿論、
観客の入れ替えによって不特定多数の人が同じ場所を接触するであろうスポーツ観戦は、
脅威の度合いがかなり高いと言わざるを得ません。

●吉村知事「死に物狂いで五輪中止させる気迫感じない」立民枝野氏に冷ややか
この発言にも反対派を見下している感じ、予防的規制をバカにしている感があるんですよね…
今までは驚異の恐れがあれば、予防的に感染症対策をしようという流れだったのに、
今は具体的な脅威がなければ、感染症対策をしないという風潮に変わりつつあります。

現時点でインド変異株の脅威も、ルールブックの抜け穴も、ワクチンの副反応も、
全てが科学的根拠があるわけでなく、あくまで推測でしかありません。
科学的実証実験が追いついていない状況なので、
今までは予防的に事態を想定して動いていましたが、
世の中の風潮が最低限の対策でいいと変わってきちゃっています。
酒類の提供に関しても、別にアルコールが感染を助長させるわけではなく、
飲酒する習慣として食事や会話が長引く傾向にあるからの自粛要請なわけで、
それに対して科学的根拠を出せと言われても困ってしまいます。
そこら辺が専門家や野党が声高に批判できない最大の理由でしょう。
死に物狂いでやったら、それはもう「狂人」ですよ。
完全な根拠があるわけではなく、推測でしかないのですから。

推測で成り立ってきた感染症対策に根拠を求められている、そういうことなのでしょう。
まぁ…これはもう平和ボケの域ですよねぇ…


◆ニュースネタ 基地周辺、調査対象に 安保土地法成立、曖昧さ否めず
●防衛名目の土地規制法が成立「あまりに内容すかすか」 私権制限の懸念ぬぐえず
●「悪法で国民は置き去り」と沖縄・北谷町議会 土地規制法の廃止を求める意見書を可決
国会閉幕前にどさくさに紛れて法律が通っちゃいました。
一言で言うと、「どうしてこうなった?」。

水源のある田舎の山林等が中国を始めとする外国資本に買われているニュースは知っています。
野党の国民民主党が賛成したのも、そういう経緯があるからだと予想できます。
でも、法律の中身がそういったことに対処していますかね?
まるで見当違いの方を向いているとしか思えません。
大昔の成田闘争があった時に、問題となっている農家の土地に革命家が婿入りして、
反対運動を続けるなんていう話がありましたが、想定しているのはまさにソレ。
何なんだ、この時代遅れの法律は(苦笑)

山林が外国資本に買われている問題には幾つかポイントがあります。
①遺産相続等による登記変更漏れなどにより、土地の所有権者が分かりにくくなっていること。
②遺産相続等で山林等を相続しても、手入れが大変で最終的に土地を手放してしまうこと。
 売却できるにこしたことはないが、そもそも買い手が見つからないこと。
その結果として中国を始めとする外国資本に買われてしまうわけです。

今、必要なのは登記制度の再整備であり、所有権者を明らかにすることです。
そして、水や安全等に必要な土地は地方公共団体がバックアップする体制を作ることです。
重要な土地は、買い手が付かない場合は地方公共団体が買い上げるなどすれば、
土地の値段も下がることはなくなりますし、国土保全にもつながります。
必要なのはそういう制度なわけなんですが…いや、もう何作ったんだよ、これって惨状です…
意味ワカランわ。


◆中国問題 中国にどう対処すべきか
先日も原発の放射能漏れのニュースがあったりと、お騒がせの中国ですが、
個人的には今のバイデン政権の対中国政策は破綻する可能性が高いと見ています。
大事なのは、「中国人」を敵に回さないことです。
あくまで敵は、「中国共産党」であるべきなのです。
そこを履き違えると絶対に中国には勝てません。

昔、日本が中華民国に影響力を持てたのも、孫文の辛亥革命を通じて中国人の支持を得られたからです。
逆に日本が大陸進出に失敗したのは、満州国を立てて漢民族を怒らせたからです。
歴史的にも中国は人民の力が強く、政府が絶対的権力を持ってきたわけではありません。
また、異民族に侵略された歴史も多いことから、漢民族が蔑ろにされることを嫌うわけです。

思うに、ウイグルやチベットの人権問題で中国を叩くのは得策ではありません。
中国共産党の同化政策を叩くことは大事ですが、
それがウイグルやチベットの独立運動を支持するような流れになってはいけません。
つまり、中国共産党のやり方が中国国民(特に漢民族)のためにならないことを明らかにすべきです。

香港を始めウイグルやチベットからの亡命を認めることは特に大事です。
あくまで中国政府と対立しているわけで、中国人民には温かいという姿勢を続けることが大事です。
中国は外圧に屈するタイプの国ではなく、叩かれれば挙国一致でまとまる国です。
それよりは中国政府と中国人民を引き離すこと、『離間の策』が重要なわけです。

どうも最近はそこを理解していない動きが多過ぎるように思えます。
今の中国に正面から戦って勝てるのか? アメリカでさえ多大な犠牲を強いられるでしょう。
大事なのは政府と人民を引き離し、内側から民主化させること。
それしか今の中国を変える術はありません。

2021年06月14日

東京五輪開催で最も得する国は、中国

●開催なら日本選手が断然有利、「不公平五輪」に国民が狂喜する
いやいや、日本以外にも有利な条件の国があるでしょ…中国ですよ。
先進国の中でいち早くコロナの封じ込めに成功したと自称する中国。
実際の数字には疑問の残る所もありますが、
少なくとも、五輪出場選手は隔離された環境で練習に取り組めたでしょうし、
コロナの影響が最も少なかった国と言えるのは間違いありません。

加えて言えば、中国は2022年に冬季五輪の開催を予定しています。
東京五輪が延期・中止となって最も困るのは中国です。
1年延期となれば、冬季五輪が先に来てしまうことになり、
コロナ禍の開催の是非を検討せねばならなくなります。
加えて、アメリカやヨーロッパから人権問題を取りざたされていて、
ボイコットも辞さないような発言も聞かれますから、
北朝鮮のようにコロナを言い訳に辞退する国も出てきたかもしれません。
東京は延期した、では中国はどうするのか? 当然、議論になるでしょう。
けれど、予定通りに、仮に無観客試合でも東京五輪が行われれば、
冬季北京五輪の実施の是非は問われなくなります。
つまり、二重の意味で東京五輪開催で得をするのは中国なわけです。

このまま東京五輪が開幕されれば、日本以上に中国勢の躍進が予想できます。
終わってみた時に、中国のオリンピックだったと言われてしまえば、
来冬の北京五輪を含めて中国が国威発揚に利用し、
中国の覇権主義がより一層加速していく可能性があります。
東京五輪をやって誰が最も得をするのか? それは中国です。

今になって安倍前総理がどうして2年でなく1年延期としたのか問われていますが、
コロナ克服五輪という称号を中国に取られたくなかったのでしょうか?
でも結果的にその判断こそが中国を利する状況になっているわけで、
全くもって皮肉としか言いようがありません。


また、気になるのは中国製ワクチンの問題です。
中国選手達がどこのワクチンを使ってるか知りませんが、普通に考えて自国製でしょう。
一部で中国製ワクチンは効果期間が短いと噂されており、
五輪大会中に十分なワクチン効果を発揮し続けるかどうか分かりません。
しかし、中国が日本のPCR検査やその他諸々の調査に協力してくれるでしょうか?
普通に考えて、のらりくらりとかわされる可能性の方が高いです。
その結果として、感染の事実を誤魔化したまま試合に出場し、
五輪関係者にコロナ感染を広げてしまう恐れもあります。
日本が中国に対してどう向き合っていくのか、五輪でもそれが問われてしまいます。

果たして今の政府に中国に対して断固とした対応ができるのか否か…
結果的に中国の覇権主義に手を貸してしまうことにならぬように、
東京五輪を開催して誰が一番得をするのかをしっかりと考えてもらいたいです。


●カズレーザー、東京五輪で気になるのは「番組でずっと開催疑問視…開催になったら報道させてくれる?」
真理でしょう。
最近、マスコミが批判論調を弱め始めたのも、開催の可能性が高まったためでしょう。
日本のコロナ対策よりも、自社の報道利益を優先しているのは間違いありません。
これからはもっと及び腰になっていくと思われます。
もういっそ五輪スポンサーから抜けるという気概のあるマスコミでなければ、
五輪批判を続けることは不可能になるでしょうね…


●論戦の期待裏切った菅首相のひと言 党首討論から見える単純な発想
まぁ、一言で言えば、コロナ対策をやる気がないんでしょ。
他人任せだから、他人を褒めたりしない。
国民の努力に敬意を表するなんてことはなく、従って当然だと思ってる。
ワクチン接種に関して歯科医や薬剤師までも簡単に打ち手として招集できると思ってる。
自分の指示に国民や医療関係者が何の疑問もなく従うと思ってるからですよ。
菅総理が安倍元総理とは違うのは結果を出した人を褒めない点です。
そこら辺が一匹狼だった所以でしょう。

外出規制なんてワクチン接種までの繋ぎとしか考えてないから、
国民の苦しみを理解しようともしない。
従うのが当然だと思ってるから、国民の努力も褒めないし、医療従事者も褒めない。
全てにおいて上から目線なんですよ…
やっぱり菅総理は徹底的にリーダーに向いていない性格なんですよね…


◆ニュースネタ 静岡県知事選の行方は?
●経済界 県と国の狭間で思惑交差
単純に経済だけのことを考えれば、
自民党本部の推薦がある元国交副大臣の岩井氏を支持するでしょう。
でも、迷っているのは、やはり現職優位の選挙と見ているから。
互角というよりは現職の川勝知事の方が優位という構図でしょう。

岩井氏の発言を見ていると、全てがブーメラン発言になっています。
コロナワクチンに関してもそう、リニア問題にしてもそう、
地方経済の衰退にしてもそう、人口減にしてもそう。
中央政府である自民党の失政がそれらを招いているのに、
静岡県知事選では野党の立場になる岩井氏が、それらを批判して矛盾が生じています。
これが党本部の推薦がなかったり、国会議員経験がなかったらフォローできますが、
前の国土交通副大臣で政府の中にいた議員となれば、やはり責任は付きまといます。
全ての発言がブーメランになってる以上、説得力が生まれないんですよね…

中央官僚の天下り知事や国会議員からの知事転身は、
中央政府がしっかりしていれば、そのパイプを強みとできますが、
逆に今のように中央政府の信頼が失墜してしまうと、
忖度系知事は判断が遅れてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。
千葉、神奈川、大阪、北海道…このコロナ禍でいずれも政府を忖度して失敗しています。
こういう状況では、独自系知事の方に強みが出てきます。
前にも言ったように、横柄で口が悪い川勝知事ではありますが、
逆にこういう状況だと頼もしく見えてしまうわけです。

先日、自民党の石破氏が応援演説した中で、
「静岡県が住みたい県No1なのに、なぜか人口が減っている」と言ってましたが、
それは交通の便が良過ぎるからですよ…
東に神奈川・東京、西に愛知と日常的に行き来ができるので、
最初は通学・通勤でいいやという人も、そのうち近辺に引っ越そうとなるでしょ。
そこでさらにリニアが完成すれば、駅をもたない静岡県は通過されるのみ、
宿泊する必要性がないどころか、通る必要性もなくなってしまうので、
人口減少には拍車がかかることでしょう。
東京-大阪間が短縮されるということは、スルーされる地方が増えるということです。

2021年06月09日

典型的な『ダメ老人』

いますよね~
昔はこうだったと楽しそうに語り、だから若者もこうあるべきだと説く人…
時代も環境も全く違うんだから余計なお世話だよって、思っちゃうんですけど、
どうして相手がウンザリしているのに、嬉々として話しを続けるんでしょうか…
思い出は美しいものですが、それが現在に当てはまるかどうかを考えてからにして欲しいです。

●菅首相とうとうと「底知れぬ人間の能力感じた」64年五輪思い出 党首討論
で、今日の党首討論での菅総理の発言ですが… まさにコレですよ…
昔の東京五輪の思い出を嬉々として語り、
子どもながらに感動したから、是非ともオリンピックを開くべきだという話なんですが、
それはやっぱり子どもたちにとって余計なお世話でしかないんですよ…
子ども達に感想を押し付けるな、と言いたい。
子どもが感じたままでいいんです。
子ども時代の菅総理のように感動したなら、それで良し、
感染状況が悪い中で観戦している場合ではないと思っても、それで良し。
勝手に感想を押し付けないでいただきたい。
観戦に行きたい子どもは行けばいいし、それを強制するような真似はしないでいただきたい。

感染症対策から何から何まで過去の話ばかり。未来の話が全くありませんでした。
ワクチンが切り札なのは分かります。
それじゃ、政府はワクチン接種まで何もしてなかったということですか?
そして、ワクチンだけで本当に全てが解決するのですか?
そもそも、ワクチンの有効期限はどれぐらいなの?
未だにワクチンの副反応が分からず、戸惑いのある国民にワクチンが切り札と言われても困ります。
ワクチンがどれだけ安全なのか、安心して接種してもらえるのか、
地域ごとにワクチンなしで対策が完結しているのなら、リスクを背負う必要もないでしょうに。
そういう観点が全くなく、「ワクチン以外に道なし」というのは恐ろしさを感じます。

加えて、五輪開催の意義を問われて「コロナを乗り越えた証」はないでしょうよ。
戦っている最中に既に勝ったつもりでいるんですか?
そういう所が「コイツで大丈夫か?」って頼りなく思われるんですよ。
「頭おめでたい人だね」って思われるんですよ。
トップとして全く信頼できません。

●西浦教授が語る「尾身会長が批判を浴びても五輪に提言する理由」
もう3月に始まるイギリス変異型ウイルスを中心とする感染を「第4波」と呼んでいいと思いますが、
その「第4波」を呼び込んだ原因は、政府の変異型ウイルスに対する調査研究不足でした。
1月に国内感染が発生していたにも関わらず、DNA解析等を怠り、
イギリス変異型に対する備え・警戒が全くもってありませんでした。
そして、一部地域を除いて「第4波」がなだらかに収束している現在、
インド変異型ウイルスの脅威が広がりつつあります。

政府に問いたい。インド変異型ウイルスの調査研究は進んでいますか?
インド変異型ウイルスに対する備えは済んでいますか?
最近の感染状況からして、マスクをしていても感染している例が数多く見られ、
屋外でのバーベキューなど、換気さえしていれば大丈夫と思われた事例でも、
クラスター感染が発生しています。
既に今までの常識が崩壊しているんです。
それにも関わらず、インド変異型ウイルスの調査研究と準備は終わっているのですか?
このままでは「第4波」と同じ過ちが、7月中旬頃からの「第5波」で行われかねません。


立憲民主党も立憲民主党ですよ。
枝野代表の政権を狙う意欲を宣言したことは頼もしいのですが、問題は今です。
今、仕掛けないと意味がありません。
オリンピックや第5波が発生してからではもう遅いんです。
速やかな内閣不信任案の提出を求めます。
コロナ禍でも選挙をやるなら、それでいいじゃないですか。
今ならば、五輪の開催是非や第5波の阻止を託せる政党を決めれるわけですからね。
選挙やりましょうや。もう菅政権の中で無力を痛感するのは嫌です。

しかし、党首討論はあまりに時間が短すぎますね…
全体で1時間に満たず、議席数の多い立憲民主党以外の政党である
維新・国民民主・共産党は数分、1問か2問を聞いて終わりという短さ。
総理大臣は総理大臣で時間稼ぎなのか変な思い出話を始めるし、
相変わらず野党の奥に居る国民の姿を想像できていない。
まぁ、この総理大臣はもうダメだと確信できたことが唯一の収穫でしょう。


◆ニュースネタ 菅首相、五輪入国「半分をさらに縮小する方向」 党首討論で
もうIOC委員はゼロでいいでしょ? 拒否の方向でお願いします。

しかし、GPSで行動管理できると思っている頭は大丈夫なんだろうか…?
専用の監視アプリでも配るんですか?
常時起動してるそんなアプリでスマホのバッテリー大丈夫なの?
スマホに入ってるGPS情報だけで、なんとかなるわけがない。
どれだけ警察庁が付きっきりでGPS情報を提供してもらうのよ?
それとも、バッテリー切れたら国外退去の強硬手段に出られるのですか?
誰も守らないものを対策と言えるわけがありませんよ?

そうなってくると、会場周辺の出入りをシャットアウトするしかないでしょ?
住民のワクチン接種は済みましたか?
未接種者の移動規制のお願いは終わりましたか?
してないでしょ? あと1カ月でそういうことができるの?
なんで国際基準のバブルにも満たない対策で「安全安心」なんだ?
何を基準にして「安全安心」と言っているのか?
お前らの基準は意味ないレベルですよ…


◆ニュースネタ 丸川五輪担当相「再延期非常に難しい」 開催懐疑報道に
政府はオリンピック最優先でやっているのにも関わらず、
延期した際にオリンピックより優先されるイベントが他にあるんですか?
宿泊場所も緊急事態宣言下の自粛モードでありながらも、満室続きの混雑に戻る予定なのですか?
むしろ、延期して滞在して貰う方がありがたいのではないでしょうか。
一概に無理だという論拠としては乏しいように思えてなりません。

延期できないから、予定通り行うというのは論理的におかしいでしょ。
延期できないなら、中止になるのが論理的に正しい。
予定通り行うことができないから、延期論が出ているのに、
延期できないから予定通り行うとはならないでしょ。
小学生でもわかることですよ…


◆ニュースネタ 菅首相の地元秋田県湯沢市で五輪開催可否アンケート、結果は…
今回は内容の是非ではなく、統計に関してです。
この記事では、賛成派を「有観客+無観客」にしていますが、
果たして「無観客」派は賛成派として数えていいのでしょうか?
現状で政府は有観客を見込んでいると思われるので、何もなければ有観客になるでしょう。
その時に「無観客」派は賛成派と言えるんですかね?
潜在的には反対派じゃないの、これ。

逆に反対派の「中止」と「延期」では意味合いが違うでしょうし、
延期においても今年秋への延期と来年以降への延期とでも意味合いが違うでしょう。
「延期」派は良い形でオリンピックをやって欲しいという願いがあり、
「中止」派は色々な意味でもうオリンピックは無理だという諦めがあります。
両者を一色単にはできません。
しばしば一緒にされがちですが、自分には一緒だとは思えないです。

この統計の主旨からすれば、菅総理の描く五輪開催像に賛成か反対かを問いているので、
菅総理が有観客試合を想定している以上、無観客派も反対に分類するのが適切でしょう。
その他回答のうち、どちらとも言えないはともかく、
「菅首相に任せます」は賛成派に分類するのが適切でしょう。
もし、仮に、純粋にオリンピックを開催すべきかどうかという問いであるならば、
無観客派だけでなく、延期派も賛成派として分類すべきでしょう。

結局、何が言いたいかと言えば、統計は設問の仕方によって、その目的によって、
答えがまるっきり変わってしまうということです。
統計を見る際には結果だけでなく、
どういう統計を作ろうとしているのかも考えながら、捉えていくことが必要です。


◆ニュースネタ 立憲・本多議員「心からおわび」、「14歳と同意性交」発言に批判相次ぎ
うーん… 実際にやったなら兎も角、議論すること自体を封じる意味があるのかね?
確かに「中学生」を例に挙げたのは不適切と言うしかありませんが、
先日の駒沢大駅伝部の部員と女子高生との出会い系サイトを通じた淫行もありましたから、
例えは悪かったものの、どこまで政治が介入するべきなのかという議論はアリでしょう。

もっとも、同意の有無いずれにせよ、社会的にリスクを負うのは男性の方です。
その時は女性との合意があったと思って性行為をしたとしても、
後から女性が心変わりして「同意がなかった」と言われれば、男性はアウト。
「合意があればOK」というのは、男の独りよがりでしかなく、
女性よりも男性の方がリスクが高いのは間違いありません。
ですから、合意の有無が免罪符とはなりえないことは間違いありませんが、
一方で率先してリスクに飛び込む女性まで保護する必要性を自分は感じません。

そこまで未成年者を保護したいのなら、
成人を含めて性行為を一律して禁止すればいいんじゃないですか?
男性も女性も結婚相手以外は性行為禁止。どうしてもの場合は風俗へ行け、と。
なんで、そうしないのか。
子どもが「性行為できる」と思うことが性への興味に繋がるのだから、
それが嫌なら性行為を禁止すればいいじゃないですか。
まともな性教育ができない日本において、正しいSEXを教えるなんて無理でしょ。
禁止しちゃいましょう、いっそのこと。男も女もセックス禁止にするべきです。

中学生以下に関して言えば、現状の性被害の比率がどの程度か分かりませんが、
今後確実に言えることは、男児の被害の方が増えていくであろうことです。
おそらく女児よりも男児の被害の方が分かりづらいと思われます。
身体的傷の程度が低い一方で、精神的傷の度合いはむしろ女児よりも大きいかもしれません。
男児の場合は女性に狙われるだけではなく、男性にも狙われかねませんから…
潜在的リスクは男児の方が高くなる可能性があります。

最近のニュースではわいせつ教師から子どもをどう守るかも議論されていますが、
いずれも「事件後」の話ばかりです。
結局は、子どもが自らの身を守らざるを得ないんですよ。
自分が何をされているのかを理解し、拒否するしか身を守れません。
「男はオオカミなのよ~」ではありませんが、
しっかりとした性教育こそが子どもを守る最大の方法であることを忘れてはいけません。
ヘンタイは現にいるわけですから、そこに近づかない・拒否することこそが最も大切です。

両極端な意見を書きましたが、自分は性行為を禁止して遠ざけるよりも、
性教育をしっかりして、便と性の違い、男女の体の違いを理解させることが大事だと考えます。
性は排泄行為じゃないのよ。日本人が最も勘違いしてるのはそこなんですよ…
性を排泄行為の延長線上に置くから、子どもが安易に興味を持つんです。
あくまで性は生殖行為です。相手がいてこそセックスが成り立つのだから、教えるのはそこ。
便と性が何が違うのか。
そこを理解してもらうことこそが子どもの身を守ることに繋がるように思います。


【6月10日追記分】
◆コロナ関連ニュース
そういえば、昨日の党首討論で維新・片山代表の質問に対して、
「延期中止を決めるのは東京都」的な主旨の話をしてましたが、
それじゃ実際に東京都が中止を宣言した所で何ができるというのですか?
入国を決めるのは日本政府でしょ?
政府の協力なしに中止なんてできるわけないと思うんですがねぇ…

●「1日100万回」目標達成? 菅首相、ワクチン接種で勇み足か 新型コロナ
別に数字なんて、どうでもいいんですよ。
前に進んでいることが示せれば、それで良いわけ。
フルスロットルにアクセルを踏み込んでの数字だと逆に心配になるわけですよ。
そこに無理が生じているから、最終的に数字に合せるために改ざんしてしまいますから。
それが共産主義のやり方。ソ連の失敗の大元ですよ?

数字の目標でせびる上司は大体ダメ上司。
郵貯銀行のかんぽ問題でも痛感したでしょうに…
無理な数字で迫るから、下は不正に手を染めていく。
今回の接種率だって、予約済み以外の未接種者は接種を希望しなかったと解釈すれば、
ワクチン接種を受けてなくても、すぐに接種率は100%になっちゃいますよ。
それは意味がないでしょ、という話。
7月末にはそういう解釈をして接種完了を宣言する自治体が出てきますよ?

●竹中平蔵氏が五輪開催の根拠力説「スペイン風邪でもやった」「日本の事情でやめてはならぬ」
こういう考え方を見ると、この人は学者じゃないんだなと痛感します。
スペイン風邪はアントワープがあるヨーロッパ地域では1919年頃に沈静化したようですが、
日本を始め中南米地域は1920年代になっても被害が続いています。
アントワープ五輪の例を出すなら、今年日本が沈静化に向かったと仮定できたとしても、
来年オリンピックをやるのが妥当ということになりませんか?
それに当時とでは人や物のやり取りが段違いですから、単純な比較はできないでしょうに…

●「ワクチン接種がおもてなし」 橋本聖子五輪組織委会長
頭が痛いです…
ワクチン接種国からすれば、それは「最低限の前提」でしょ?
「おもてなし」って何なの。呼吸をするとかそういうレベルの話なのか?
「おもてなし」をするなら、徹底したバブルをした上で、
そのバブルの範囲内でどれだけ気分転換してもらえるような施設を整えるかでしょ?
そのためにはバブル範囲内の労働者のワクチン接種は当然じゃないですか…
その程度でしかできずに何が安全安心なのか…

●コロナワクチン、全国から予約可能に 国の大規模接種、対象地域拡大 予約枠に空き
うーん… どうして、そんな長距離移動させるの?
それこそ完全に旅行気分になっちゃうじゃないですか。
2回目の接種はどうするの? 1カ月間東京か大阪に滞在してもらうのですか?
地元に戻ったらファイザー製のワクチンになっちゃうんじゃないの?
接種後からワクチンの効果が発揮するまで1週間はかかるのに、
どうしてリスクの大きい長距離移動を許してしまうのか、理解に苦しみます。

それならば、年齢制限をなくして、
五輪ボランティアや周辺施設の労働者の接種を進めるべきでしょうに。
明らかに旅行業界の介入を感じますね…

●ワクチン打った人の抗体量 高齢男性、若い女性の半分 千葉大病院
面白い調査研究ですね。
ワクチンが有効に働くための抗体量がいかほどなのか、
有効期間はどれぐらいなのか、是非とも知りたいところです。
一部では欧米人に比べて日本人の必要抗体量は多くなく、
過剰摂取気味ではないかという指摘もあるので、そこら辺も確認して欲しいです。
こういった地道な調査こそがワクチンの信頼性に繋がっていくわけですから、
こういう情報はドンドン出していって欲しいです。
それこそが「安全安心」に繋がるんです。分かります? 日本政府の方々?

●イギリス 1日のコロナ死者ゼロ 去年7月以来 感染者は増加傾向
ワクチンの効果もあって、さぞ感染者数も減ってるんだろうなと思ったら…
今日、検索してみた所、5000人規模にまで膨れ上がってました。
あれ? 自分が検索した時は2000人前後だったけど…減ってるんじゃなかったの?
この数字を見ても、インド変異型にはさらなる警戒が必要なように思えます。

ちなみに人口こそ違いますが、アメリカは1万4000人。
この数字で改善したとか言われたくないよなぁ…

●8月東京で緊急事態再宣言の恐れ、40~50代中心に重症者増える試算
オリンピックをやらなくてもこの数字ですよ。
やったら変異型ウイルスお持ち帰りの東京ワッショイは目に見えています。
分からないのはインド変異株の感染経路なんですよね…
マスクしてもダメ、屋外での会食もダメ。
飛沫感染だけでなく、接触感染もありそうな雰囲気。
身近なものを徹底的に消毒する必要が出てくるんじゃないでしょうか。
最近はお店の前でもアルコール消毒をスルーする人が増えてますし、
かなり危険な予兆を感じています。
本当にインド変異型の分析はできてんの? 絶対出来てないよな?

2021年06月07日

誰が為のオリンピック?≒自民党の為の五輪

どうして実体のない虚像がしゃしゃり出てきますかね?
黙っておいた方が痛い所を突かれないはずなのに…世論盛り上がらずに焦ってます?

●竹中平蔵氏 五輪は「やる」開催か中止議論自体が不毛「世論はしょっちゅう間違ってる」
竹中氏は人材派遣業大手のパソナグループの取締役会長です。
そして、パソナグループは五輪やコロナワクチン接種の下請けとして仕事をしています。
先週の土曜日にTBS系の報道特集において、広告代理店の中抜き問題が報道されました。
つまり、五輪大会で何が行われているかといえば、
どんぶり勘定の高額人件費の元に、広告代理店や人材派遣会社が割り込み、
二次下請け・三次下請け・最終的にはボランティアまで巻き込んでいる可能性もあり、
最終的に税金で補てんされることを良いことに、
多くの会社が人件費をこっそり抜いて儲けてるわけです。
それは竹中平蔵氏が会長を務めるパソナグループも一緒です。

何度も言いますが、森会長の退任騒動からアスリートの為とは誰一人として言ってません。
五輪を何のために開くのか? 復興五輪? コロナ克服の象徴?
観念論を述べるだけで、具体的に誰のために開くのか、全く聞こえてきません。
本来、そこはアスリートのためなのに、そういう言葉が聞こえてこないどころか、
コロナ感染や熱中症被害は自己責任という悪魔のような契約書を突き付ける程です。
一体、誰のためのオリンピックなんですか? これは。

答えは、IOC委員が贅沢をするための『見世物興行』でしかなく、
そこに群がって金儲けをたくらむ悪い企業のためのイベントでしかないということです。
そこにはもうスポーツの爽やかさや熱さは皆無、
金と名誉を求めて戦うアスリートさえも存在していません。
もはやスポーツが存在している世界ではありません。
スポーツとは全く別の論理で動いている、欲望と貪りの世界でしかありません。
丸川五輪担当大臣の言葉を借りれば、
私達は「選手の健康と国民の生命」から見た言葉であり、
逆に政府やIOCは「開催すること自体が利益になる」人達から見た言葉です。
なるほど、全く別の地平から見た言葉ですね。
政府は政権浮揚、IOCは馬主のような気分で見世物を楽しむだけ。
誰も選手の健康や安全、国民の生命の危険性を見ていないんですよ…

決まっているから当然やるというのは、さすがは自民党と言うしかありません。
決まっていることなら、50年前のダム計画でも公共事業計画でも何でもする、
金の匂いさえし続ければ計画を遂行する鈍感さはさすがですよ。
世界のコロナ環境が悪化しても、オリンピックを遂行する素晴らしい鈍感力です。
時代の変化は我関せずの素晴らしい特攻玉砕精神の持ち主ではありませんか。
みんな仲良く特攻して死にましょう、お国のために。
そういうことでしょ? あなた達が世論に対して言っているのは。
一体、誰がそんな言葉を信用するんですか?


●【舛添直言】御用学者も反対の東京五輪、唯一のレガシーがこれ
前東京都知事の舛添氏もIOC委員の異常な金銭感覚に言及してます。
呆れるほかないです。そりゃ裏金も渡してんだろうなと今ならば納得…
東京五輪のレガシーはスポーツ精神の抹殺ですね。スポーツは滅びました。


●【五輪開催の非常識】 姜尚中さん
科学的に開催可能であることを示せていないのは主催者側でしょ。
誰もが納得できるバブルの徹底を見せてくれれば、世論も納得したでしょうが、
何も決まらないまま骨抜きのままに準備が進んでしまっているだけ。
最終的には精神論になってしまう未熟さには呆れ返ります。
己の馬鹿さ加減をひけらかしているだけだと、早く気づけよ政治家ども。


●JOC幹部が電車に飛び込み死亡 自殺か
そんな中で、経理部長が自殺?
先日の報道の影響なのでしょうか…
いずれにせよ、経理の杜撰さが指摘された直後のこれですから、気になりますねぇ…


◆ニュースネタ ワクチン2回接種後に感染 国HPは「100%防げず」
何度も指摘していますが、今一度…
だから都合の悪い情報も対比して出しましょうよ。判断できないじゃん?
判断するまでもなく接種しろと言っているようにしか思えません(実際そうなんでしょうけど)


◆ニュースネタ 「台日友好ワクチン」歓喜の裏で台湾人が困惑の訳
前回、それとなく指摘しましたが… あぁ、やっぱりバレてましたか(苦笑)
送ったのはアストラゼネカ製のワクチン。日本では未承認で使われていません。
そういう状況では日本で使われてないワクチンの実験台にされると思う人も出るでしょうね…

日本では美談のように報道されていますが、それには裏があるということです。
とりわけ外交は善意など皆無。必ずそこに狙いがあります。
報道は一旦立ち止まって考えてから、自分の中に受容することにしましょう。

2021年06月04日

静岡県知事選が公示

五輪とコロナ批判に疲れて、他の話題でも探そうと静岡新聞のサイトを見たら…
●静岡新聞SBS公認バーチャルYouTuber『木乃華サクヤ』
6月18日にデビューだそうです。
ぶっちゃけ、既に飽和気味の大変な業界だと思いますが、まぁ頑張れと…

●継続か刷新か 静岡県知事選スタート
うーん、まぁ、どうなるんでしょうね…
現職の川勝知事は口と性格は最悪ですが、間違ったことは言ってない。
元国交省副大臣だった岩井氏は現段階ではアピールが弱い。
コロナ対応を批判した所で、自民党に属する岩井氏にブーメランになるだけ。
そもそも、静岡県内で感染者が多いのは浜松市と静岡市ですからね。
政令指定都市の保健行政のトップは知事ではなく市長ですから説得力に欠けます。

それより説明してもらいたいのは、やっぱりリニア問題。
国交省がJR寄りに話を進めようとしていたことは周知の事実ですから、
どういう解決方法を模索しているのか、はっきりと述べてもらいたい所です。
何も言わずのままではJRに屈する未来しか想像できません。

そうなると、口は悪くとも言うべきことを言ってくれる知事の方に票は流れるでしょう。


◆ニュースネタ 新型コロナ対策問題
なんかもう毎日が嫌になります。良い情報だけを流して悪い情報を流さない。
比較考量をするまでもなく、ワクチン接種して集団免疫を付けるをお題目にするのはいかがなものか。
この国は太平洋戦争をまるで反省していないんだなぁということを実感します。

●「黙らせろ」尾身会長の”謀反”に菅首相が激怒 意地の張り合いで権力闘争が激化 〈dot.〉
別に今に始まったことでもなかろうに…
感染症対策にやる気のない菅総理が経済優先で大コケしたため、
専門家に丸投げしたものの、
頼みの綱の五輪開催に影響が出てきたために、総理が口を出し始めただけでしょ…
わりと今年の通常国会開幕時から、野党が尾身会長に質問して、
それに基づいて政府を糾すという流れがずっと続いてましたから。
別に尾身会長が野党の肩を持っていたわけではなく、
それだけ政府のやり方が常識外れだっただけで、それが今回も当てはまっただけ。
常識のある人なら誰だってそう思うでしょ?

●政府、接種多様化で巻き返し狙う 医療従事者確保に課題 コロナワクチン
モデルナ製のワクチンって製造日から6カ月の使用期限があるんですね…
大規模接種会場を立てたのはそのためですか。
しかし、よく分からないのは東京と大阪以外でも、
自治体独自の大規模接種会場を予定しているじゃないですか。
そちらはファイザー製なのか、モデルナ製なのか。
自分はファイザー製と思ってましたが、この調子だとモデルナ製の可能性もあるのか?
はっきりとした発表がありませんし、
この調子だとワクチン1回目と2回目で別のものを打ってしまい、
副反応が頻発する可能性も否定できません。
いつも大事なことは何も言わない。

●さくらまつりで感染増「納得できない」 分析に市長反論
弘前の事情は知りませんが、GWに凧揚げのみの祭りを行った浜松市が、
5月中旬から後半にかけて感染者が急拡大し、静岡県の中で一人負け状態になってます。
察するに、一次感染者よりも家庭や職場での二次感染の規模が大きかったために、
従来の2週間間隔よりも若干遅れた感があります。
まぁ、ちょっと祭りと無関係であると言うのは難しくはありますねぇ…

最後にコロナワクチンに関する分かりやすい説明。
●各地で事故多発、ファイザー製ワクチンの正体
●2回接種が本来できないアストラゼネカ・ワクチン
ファイザー製ワクチンの「超低温」は何度となく聞いていますが、
衝撃にも弱いというのはあまり聞かない話でしたね…
なんかもう空港輸送の時点でアウトっぽいイメージしかありませんが、
梱包をちゃんとしていると信じたい所ではあります(気を付けてなさそう)。
つまり、ワクチン接種済みでも感染する場合には、
ワクチンが効いてない可能性と共に、ワクチンの使用法を間違えた可能性も大いにありそうです。

アストラゼネカ製のワクチンの仕組みは正直知りませんでした。
まぁ、これを聞くと打ちたくないと思っちゃいますね、正直(苦笑)
だから台湾に送られたんだというのは穿った見方なのか…

何度も言いますが、ワクチン選手はメリットとデメリットの比較考量で行いましょう。
コロナ感染が進んでいない過疎地域でワクチン接種を行う必要がどこにあるのか。
ケースバイケースで考えるべきだと思います。


◆ニュースネタ オリンピック開催に関して
もはや「爽やかなスポーツマンシップ」は欠片もなく、
国民の支持離れで「金と名誉」も失ったオリンピックは、
単なるIOC委員のための「見世物小屋」でしかありません。
その実態が分かってしまった以上、オリンピックには何の希望も見出せませんよ…
どんな綺麗ごとを並べたところで、IOCを刷新しない限り、
信頼を取り戻すことはできないでしょう。

●東京五輪開催とワクチン“優先”に揺れるプロ・アマアスリート「カネと名誉」の実情
あんた、テニスの錦織選手を批判したいだけやんけ…
別にアマチュア選手がお金目的に競技をやることを批判するつもりはありませんが、
それが「真っ当な稼ぎ」である限りは有効だとは思います。
それがコロナ禍の今の状況でやることが「真っ当な稼ぎ」なのか否か。
スポーツの結果としてお金が来るなら誰も批判しませんが、
お金目当てでスポーツをするとなると、多くの人が首をかしげるでしょう。
例えるなら、カイジの鉄骨渡りのような他人を蹴落としてでも金を得る意地汚さがありませんか?
それはもうスポーツではありませんよ。それこそ「見世物」でしかありません。

アスリート以外の多くの人は、スポーツを諦めてお金を稼いでいるわけです。
スポーツをやってお金を貰えること自体が凄いことであるのに、
それが当たり前と思ってしまうのは、やはり違うと言わざるを得ません。
スポーツは私達の生活の延長上にあったのに、
今やもう雲の果ての宇宙人が行っているものに様変わりしてしまった感があります。
既に庶民感覚を失ってきてるんですよ…
スポーツがダメになろうとしている時に、どうして声を上げないのか。
スポーツでコロナウイルスは克服できません。当たり前のことです。
スポーツの力を過信し、人々からスポーツを奪ってしまう五輪を誰が支持するのですか?

プロ野球もJリーグも実際に感染者を出しています。
重症化して死に至っていないのが不幸中の幸いですが、
感染を止められていない状況は変わらず、
「スポーツをしてもコロナ感染しない」ということを実証できていません。
悪いお手本をどうして好材料として捉えるのか。
感染が拡大する証拠でしかありませんよ。

2021年05月28日

オリンピック中止ならばアルマゲドン?

 「東京五輪を止めることができるのはアルマゲドン(人類滅亡)だけだ」
⇒「アルマゲドンならば、オリンピックは中止」=物理的不能なので当然
⇒「アルマゲドンでない限り、オリンピックは開催する」=真意
⇒「オリンピックを開催しないなら、アルマゲドンである」=対偶
=「オリンピック中止ならば、アルマゲドン(人類滅亡)」=証明終了

●「アルマゲドン」発言のIOC最古参委員に鳩山元首相、舛添氏ら「許せん」
今までのIOC関連の発言の中で一番酷いです。
オリンピック開催を人類の生命と天秤にかけましたよ…
慌てて否定はしたものの、日本人の犠牲を天秤にかけただけでなく、
世界人類の命を天秤にかけやがりました。
後世にギロチンをかけられても不思議ではない暴言ですね…
オリンピック中止ならばアルマゲドンという論理ならば、
一体、誰がアルマゲドンにするのか? IOCの委員以外に存在しません。
つまり、人類を救済するためにはIOC委員を亡ぼすしかないわけですよ(苦笑)

海外メディアの情報なので、どこまで正確に情報が伝わっているか分からないものの、
本当にこのような発言をしているとすれば、とんでもないことです。
この発言の正否はともかくとしても…
●IOC関係者は削減せず五輪に3000人来日 バッハ会長が言う“犠牲”とは…
IOCはまるで犠牲を払おうとはしないばかりか…
●削れぬ聖域“五輪貴族”とは?森喜朗氏が「パーティーばかり」と呆れたことも
前会長の森氏も呆れるぐらいの放蕩ぶり…
何のためにオリンピックをやるのか分からなくなってきます。

森会長の退任問題以降、ずっつ感じているのはアスリートのアの字もないことです。
もしも、IOCがアスリートファーストであるならば、
第一に来るのは選手の健康・安全問題であるべきで、
体調や調整に変化を起こし得る不確定要素の多いワクチンは避けるでしょうし、
選手が感染しないような対策を東京に求めるでしょう。
でも、実際は全く逆で、選手に不確定要素の多いワクチン接種を推奨し、
選手が感染を拡大させないように努めると東京を説得しています。
つまり、アスリートのパフォーマンスを犠牲にしてでも、
東京五輪を開催したいという思惑なわけです。
それはアスリートのためではなく、自分達のため、それが目に付きます。

もはやオリンピックが『スポーツの祭典』という幻想は崩れ去りました。
『さわやかなスポーツマンシップ』はドーピングで崩れ去り、
『国の威信をかけた戦い』もアスリートファーストが崩れて消えました。
残ったのは『商業五輪』だけ。
しかも開催地の国民が求めていないのに五輪強行、
IOCの自己保身のなにものでもないでしょう。

もうオリンピックは止めましょう。
仮にできるとしても、IOCを喜ばせるだけの大会なんて開きたくないです。
単なる利権集団になってしまったIOCを外し、本当のスポーツの祭典を開けばいいんですよ。
コロナが収まるであろう2年後にスポーツの世界大会を開きましょう。
IOCを外した真のアスリートのための大会を私達で開いていきましょう。
IOC委員は二度と日本に足を踏み入れないでいただきたい。
出てけ、来たら排斥運動ですよ…


●五輪参加は「自己責任」 リスク同意書に疑問の声
もはや笑うしかない。
誰のための大会かはっきりしましたね。
選手はコロッセウムで戦わされる奴隷剣闘士じゃねーんだわ。


●「対策大幅強化しない限り危険な大会に」東京五輪に米識者、中止決断も勧告
朝日新聞もパートナー降りたら?
他の日本企業もスポンサーを降りることを求めます。
もはやオリンピックに対しては怒りと憎しみしかないわ。


●安倍晋三前首相の方がマシ コロナ禍の東京五輪開催はだれの都合? 政府と行政の失策は罪〈dot.〉
根拠なき楽観論は罪ですよ… それこそ『万歳特攻』でしかない。
竹やりでB-29を撃ち落とそうというぐらいに非科学的。

まぁ、正直どっちもどっちですけど、安倍氏はまだ語るべき言葉があった。
菅総理は語るべき言葉さえも持ち合わせていない。
自分自身さえ何を言っているか分かっていないから、批判しようもない空虚さがあります。
サルに説教しても無駄でしょ的な空虚さ。サルの方がマシかもしれんけど。
安倍氏は中身がスカスカだったけれど、外皮は一応あった。
菅総理は中身も外もスカスカというか、姿さえ見えない。
もう幽霊みたいな存在ですね… 国民から姿が全く見えないんですよ…

2021年05月23日

日本はIOCに分断されて殺されるのか

IOCの中では東京オリンピックの開催と国内有観客試合は確定しているようです。
海外メディアの対応は分かりませんが、選手ほど厳しい制限はないと予想できます。
事実上、IOCがオリンピックのために日本を『殺し』に来てるのは間違いありません。

発端は反発を呼んだこの発言です。
●東京五輪、緊急事態宣言下でも開催とIOCのコーツ氏
「宣言が出ていようと出ていまいと、われわれが取っているすべての対策で安全な大会は可能だ」
この発言に関しては、当然のように批判されています。例えば、
●橋下徹氏 コーツ氏“緊急事態でも五輪開催”発言に「特権階級丸出し」
●【記者の目】波紋呼びそうなコーツ氏発言なぜ? 緊急事態宣言への解釈に差
要はコーツ氏が何を言いたかったと言えば…
「日本の緊急事態宣言は欧米のロックダウンのような強力なものではない。
 実際に大相撲やプロ野球・Jリーグ等も観客を入れているではないか。
 ワクチン接種が進まない現状でも有観客試合をやっているのだから、
 ワクチン接種が進むことが期待できる五輪が有観客試合なのは当然だろう」
ということです。
これでもう日本は無観客試合という選択肢が取れなくなりました。
また、IOCや日本がこれ以上の感染症対策をやるつもりもないのでしょう。
現状で十分だと思っちゃってるわけですから。

実際、観客数を半分以下にしているとはいえ、
スポーツ興行が感染拡大にどう影響しているかは分かりません。
確かに会場内の気流チェック等は行っていますが、観客の追跡調査は聞いたことがありません。
仮にプロ野球を見に行った人が後日感染したとしても、
それだけアクティブな人は他にも外食しているでしょうから、
感染経路としてはそちらの責任にされる可能性があります。
現状では観客が感染するかどうかは分かっていないのが現状です。

観客を入れるにしても、諸外国の『ワクチンパスポート』のような試みはできず、
仮にやったとしても、観客は高齢者と子どもだけというアンバランスさ。
観客を直前直後の2週間を隔離するわけにもいきませんし、
実際上は、何のチェックもなしに「観客は感染しない」という建前で行われるでしょう。
しかし、実際はワクチン接種していても発症はせずとも感染はしますし、
ましてや2回の接種が完了するとは限らないので、発症確率も半分程度でしかない。
子どもたちが家に帰れば、ワクチン接種を受けていない両親と寝食を共にするわけで…
家庭内感染が一気に広がってしまう可能性は高いと想像できます。

観客の人達が地元に帰れば、東京を中心とする感染地域からの帰還になるので、
当然、地元の人達からすれば警戒対象にならざるを得ません。
楽しみであるはずの五輪観戦がもはや『五輪感染』になりかねず、
コロナ感染拡大を警戒する人との間でより深刻な分断を引き起こしていくことでしょう。


加えて、より深刻になりそうなのが追随せざるを得ないスポーツ界です。
●東京五輪、直前の「優先接種」に日本選手から不評と疑念の声
一般の人からすれば、簡単な運動や筋トレはともかくとして、
団体スポーツ等は自粛せざるを得ない状況になっています。
それにも関わらずスポーツ選手は自粛をしなくてもよいわけで、
加えてワクチン接種も優先的に受けられるでは、
「身近なスター」として尊敬されてきたスポーツ選手像が崩れてしまいます。

今までの日本は学生スポーツに始まりピラミッド式に選手育成ができてましたから、
オリンピックに出場する選手といえども、
エリートではなく「共にスポーツを嗜んだ仲間」という感覚でしたが、
それがこのようなエリート扱い、特権階級的な扱いが強まってしまうと、
仲間感覚が失われてしまい、別の宇宙の出来事のような他人事感がでてきてしまいます。
コロナ禍で気軽にスポーツができない状況は五輪後も続きますから、
スポーツをすることができる環境の人とできない環境の人との溝は深まるばかり…
結果として、スポーツの底辺人口が大幅に減り、ピラミッド式が成立せず、
中国や韓国のようにエリート式の育成方法に変わらざるを得なくなり、
スポーツ選手そのものが特権階級化し、庶民との隔絶感が大きくなるでしょう。

真っ先にその影響を受けそうなのが社会人スポーツです。
今まではスポーツが尊敬されてきたからこそ、リストラ禍でも存続できましたが、
スポーツが自分達とは違う特別なものになってしまえば、
「会社の金で勝手なことをやってる奴ら」と妬まれることは必至です。
スポーツが尊敬され無くなれば、クラブを抱える企業のイメージも低下してしまい、
スポーツクラブは害悪にしかならないようになってしまうでしょう。
これによってオリンピックを支えているアマチュアスポーツが壊滅し、
結果として政府によるエリート強化に移らざるをえなくなり、
上記のような分断の歴史を歩むことになってしまいます。


東京オリンピックの強硬開催で失うものは多いです。
まともな感染症対策が行われないまま感染拡大して人々の命が失われ、
スポーツ選手や海外メディアが帰国後に感染を広げれば批判され、日本も侮蔑され、
日本人がスポーツ界に抱いていた尊敬・親しみやすさが失われ、
底辺からボトムアップ式に作られてきたスポーツ界が崩壊し、
エリート育成による特権階級的なスポーツ界に移行せざるを得ず、
人々のスポーツを巡る分断は決定的なものとなるでしょう。
昔、アントニオ猪木氏らが『スポーツ平和党』という政党を作りましたが、
今も『スポーツ=平和』という構図に疑問はありませんが、
戦前の日本や今後の日本では逆に違和感を持つことになるでしょう。
『スポーツ=国威発揚や特権階級の遊び』でしかないからです。
スポーツが身近なものだった時代は終わろうとしています。

こうなると、どんな美談が生まれたとしても、心に届きません。
映画館で恋愛映画を見に来たのに、スピーカーから流れるのはホラー・スプラッタ音では、
恋愛映画が頭に入ってくるわけないじゃないですか…
しかも、そこでは実際に一人ずつ観客が死んでるんですよ…
さながら古代ローマのコロッセウム。
同じ人間と見ていなかったから剣闘士という見世物にできたんです。
つまり、IOCや日本政府も一緒。同じ人間として見ていないんですよ…

もうここまで来ると、菅政権をぶっつぶすしか方法はありません。
菅政権がぶっつぶれれば、自民党内でも強硬開催は無理だと思い知りますから、
東京オリンピックの開催が回避される可能性は出てきます。
もはやバブルを含めたまともな感染症対策を打つ気配さえも無くなってしまったので、
東京オリンピックがまともな大会になることは期待できません。
もはやオリンピックの開催は不可能だと思い知らせるしか方法はないんです。
日本の感染症対策とスポーツ界の瀬戸際は今この時です。


◆ニュースネタ 高橋内閣官房参与、緊急事態宣言は「屁みたい」再びツイッターで問題投稿
どういう意図で発言したのか分かりませんが…
これは先のIOCコーツ氏の発言のフォローなんですかね?
「緊急事態宣言といえども大したことないから、五輪は開けるよ」という意味なのか。

しかし、それを一評論家が好き勝手言うならともかく、
国民に緊急事態宣言に伴う自粛をお願いしている立場の政府側の人間が、
それを言ってしまうのは国民をバカにしているのと一緒のことです。
国民の努力によって欧米のロックダウン並みの自粛を行ってきたのに、
それを小ばかにするような発言をしてしまえば、
何のために自粛をしているのか分からなくなってしまいます。
こういった政府の驕った態度が見られるようになったことが、
国民の自粛疲れに繋がっているのでしょうね… 守るのがバカらしくなる。


◆ニュースネタ LGBT「生物学上、種の保存に背く」簗和生衆院議員、自民党会合で発言
まぁ、本気で言ってるから失言ではないんでしょうけど…
その前にLGBとTを一色端にするのはそろそろ止めません?
性的少数者としては一緒かもしれませんが、LGBは趣味嗜好であり、
Tは病気と表現するには失言めいてますが、体と心の不一致であって、
避けようと思って避けられるものではありません。

婚姻制度が子孫繁栄を目的としているならば、
LGBがその目的に反していることは間違いありません。
しかし、それでは動物と同じですから、社会性を持つ人間としては、
婚姻制度が子を産むための制度だけではないことも確かでしょう。
そういう観点からすれば、LGBTを差別する必要はないとも考えられます。

また、実際上、日本における婚姻制度は大きなメリットであり、
遺産相続の面でも変わってきますから、
婚姻制度に特別なメリットを与えていること自体が差別とも言えます。
LGBTだけでなく単身者も含めて、婚姻者との制度的差別をなくしていくことも、
今後の課題として挙がってくるのは間違いありません。

いずれにせよ、現状維持のままではもういかないわけで、
婚姻制度全体を考え直す時期に来ていることは間違いありません。

2021年05月18日

【逆ギレ】利用者が悪い【防衛大臣】

まさにブラック企業の鑑ですね。フィッシング詐欺業者と理屈は同じじゃん。
●大規模接種予約システム改修へ 架空情報入力取材に抗議
まぁ、普通はこれだけの欠陥が見つかれば、使用を一時停止してメンテナンスするものですが…
そのまま使い続ける辺りが理解不能です。
欠陥が世間に広まるだけで、傷口が広がり続けることを理解できないのでしょうか?

元となった朝日新聞系の記事はこちら。
●【独自】「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥〈dot.〉
おそらく防衛省内部からの情報リークで欠陥の存在を知っていたんでしょうね。
そのための実証実験をしたら、「あらら…」という感じだったと思われます。
まぁ、別に予約自体は取り消せるので、その時間にたまたま混雑して予約できなかった人を除けば、
特に実害が生じるわけでもないでしょうし、問題はないと思います。

それにも関わらず、欠陥を指摘されながらも謝りもせず、修正せずに放置しておきながら、
欠陥を指摘した方に逆ギレしているようでは危機管理もクソもねーだろと思います。
逆ギレしてる暇があるなら、さっさと欠陥を直してリリースし直すのが筋。
デジタル社会はシステムの常時更新が当たり前でしょ? そんなことも分からんのか、ボケナス。
これが国防を預かる防衛大臣というんだから平和ボケもここまで来たかと呆れます…
事の重大さが理解できていません。
デジタルは見事なバカ発見器ですね。さっさと辞めてはいかが?

問題なのは政府が前面に出ていながら『システム』として全く機能していないことです。
要するに、これは『郵便ポスト』でしかないんですよ。
応募者を受け付けるだけで、チェックも何も働かない機械でしかないんです。
紙でやるかネットでやるかの違いでしかなく、この程度なら紙でやっても全く一緒なんですわ。
番号に照会できないために、間違いや架空番号、二重申し込みのチェックができない、
やはり単なる『郵便ポスト』でしかないんです。
地方自治体の予約申し込みと連携できない点から不安しかありませんでしたが…やっぱ無理だわ…

この後、手動で予約状況をチェックするのか知りませんが、
地方自治体の番号と連携できるなら、架空番号や二重予約はチェックできますが、
申し込み番号を間違えて入力していた場合はどうなるのか。かなり厄介です。
また、本人確認手段が皆無ですから、予約票がネットで売買される可能性も否定できません。
番号を打ち間違える方が悪い? 架空番号を打って二重予約する方が悪い?
ネットで番号や予約を売買する方が悪い? 予約できない奴が悪い?
あまりにも杜撰と言いますか… 『やる気のない』システムです。

アナログな頭でデジタル機器を使った結果がコレなんです…馬鹿丸出し。
問題は日本の官庁の風通りの悪さ。
この件に携わった防衛省の職員なら、このシステムとも言えないような杜撰さは誰でも気付くでしょう。
でもその欠陥を直さずにそのまま使われてしまったが故に、マスコミにリークされて暴かれたわけです。
組織内部でこんな簡単な問題も解決されずに、押し通されてしまう風通しの悪さを感じます。
まぁ、一番悪いのは思い付きでやった菅総理なんですけどね…
「良い案だ、やれ!」とせかした結果がコレ。COCOAの一件を全く反省してないでしょ?
この状況はデジタル庁ができても変わらないんだろうなぁと思っちゃいます。
一番大事なのはコンピュータ機械を使う事じゃないのよ。
考え方をデジタルにすることなんですよ。
頭アナログな人達がデジタルな考え方を縛り込むから、馬鹿丸出しなアナログな製品にしかならない。
流れじゃないのよ、連携と情報共有なのよ…
それが理解できない老人共はさっさと政治家を辞めてもらって結構。時代に付いていけてないよ?
やるべきことはデジタル庁でもなんでもない。アナログ政治家の一掃でしょ。


◆ニュースネタ 二階自民幹事長、1.5億円支出「関与せず」 河井夫妻による買収事件
普通の会社だと、社長や会計責任者が知らないというのは信じられませんし、
それが理屈として通るわけもありませんが、
自民党ならあながち嘘とは言い切れないなぁと思えてしまうから不思議。
やはり行政府(内閣)と自民党(国会)の二重権力構造があるからでしょ。

安倍総理の側近である甘利氏が取り仕切っていても全く不思議ではないです。
主導したのは総理官邸でしたからね…
二階幹事長の了解なしに行われても不思議ではありませんが、
決裁権者は幹事長になるので、全く知らなかったというのは通らず、
主導はしていなくとも黙認していたのは間違いないでしょう。
まぁ、やはり一般社会的には責任者として追及されるべき立場なのは変わりませんけど、
政治家特有のムラ意識で罪の重さを全く感じていないんでしょうね。
頭アナログ。


【以下、5月19日追記】
◆ニュースネタ 防衛相の朝日毎日批判に見るアナログとデジタルの違い
●ワクチン大規模接種システムの検証報道に防衛大臣が「悪質だ」と抗議。専門家「全く見当違いな反応」
アナログ的思考の持ち主だと「利用方法に沿わない悪質な取材だ」と思うでしょうし、
デジタル的思考の持ち主だと「こんな杜撰なシステムを運用し続けるなんてありえない」と思うでしょう。
今日はどうして両者の答えが異なるかの説明をしようと思います。

私は先の防衛省のシステムを『郵便ポスト』と揶揄しましたが、
思った以上に分かりやすい例だったので、それで説明を続けます。
『郵便ポスト』はアナログです。なぜなら定型が決まっており、一方通行だからです。
封筒には郵便番号・住所・宛名が書くことが必要であり、重さに応じた切手が必要です。
中身が行政文書であれば、指定の用紙で間違いがないように書かなければなりません。
郵便には送付するための「決まった形」があり、それから逸脱したものは送付されません。
切手の料金が足りなかったら教えてくれませんし、書類に書き間違いがあっても教えてくれません。
受け取ってもらえないだけです。
相手の指定した形で書かなければ受け取ってもらえないわけですから、
「間違えた利用者が悪い」ことになります。

逆にデジタルでは訂正が容易です。
全て書き直す必要はなく、該当箇所の訂正のみで十分で、最悪の場合は受信者が書き換えることもできます。
料金が足りなければ、送信時にそれをチェックすることもできます。
そういう意味で一方通行ではなく、双方向で容易にやり取りできるのがデジタルの利便性です。

しかし、ここで問題となるのが、デジタルは偽造が容易であるという点です。
本当はアナログでも容易です。情報を知っていれば、なりすまして郵便を送ることもできます。
けれどもアナログは手間です。面倒くさいから誰もやろうとは思いませんでした。
つまり、デジタルは情報の即応性が高い代わりに、
情報の正確性を問う個人認証システムが必要不可欠になってくるわけです。
デジタルにおいて大切なのは情報の真偽なので、
それが不十分なシステムは「システムとして信用できない」ことになります。

故に、アナログ思考の人間は、規定通りに出さない「利用者が悪い」と考え、
デジタル思考の人間は、個人認証をしない「システムが悪い」と考えるわけです。
今回の予約システムは当たり前ですがコンピュータを使ったシステムなので後者です。
でも実態はアナログ思考で組まれたものであったため、この後、防衛省の職員は一件一件、
手動で情報が正しいかどうか再確認する必要が出てきてしまうわけです。
これこそがまさに「意味のないデジタル」です。二度手間・三度手間なだけ。

デジタル化の時代に大事なのはコンピュータを使うことではありません。
デジタル化に対応した思考力を持つということです。
日本のデジタル化が遅れている最大の要因はそこなんです。
だから無駄が多く、効率が上がらないんですよ。


◆ニュースネタ 進まないワクチン予約の劇的改善求める緊急提言
まさにその通りで。先着順でやってるから混乱するんです。
抽選制で十分だと思います。
割り当て制になると、ワクチンを打たない権利に影響が出るので、
抽選制が基本になるんですかね。

しかし、医療従事者が打ち終わる前に、高齢者のワクチン接種が始まり、
余りが出るといけないからと自治体の首長や公務員が打ち始め、
さらには自衛隊職員、そしえ五輪選手団にも打っていくいう。
もはや順番もクソもなくなってる気がするんですけど…無秩序ですよね。
そういうのが不公平感を呼び起こすことを何で理解できないんだろうか。


◆スポーツネタ 朝乃山「キャバクラ通い」一転認める 虚偽報告も加わり厳罰必至
今日の相撲で引退ですね。お疲れ様でした。
弁解の余地なし。報道内容が本当ならば論外。
まず、相撲界が場所を開催するための内規(番付発表後の夜間外出禁止)を破ってる。
次に、東京都が出している自粛要請に違反し、接待を伴う店での飲酒行為が疑われる。
最後に、模範となるべき大関の立場でありながら規則違反をした上で、嘘を吐いた。

少なくとも引退届を出すことは求められるでしょうし、
球場措置で済んだとしても幕下の転落が免れないでしょう。
それを恥とするならば、もう引退するしかなく、
オリンピックを含めてプロスポーツ選手に対する目が厳しくなっている昨今においては、
例外優遇に対する反発は免れないでしょう。
どうして人生を棒に振るようなことをしてしまったのか。
情けないとしか言いようがないです。

2021年05月16日

コロナワクチン狂騒曲

各地で高齢者に向けたコロナワクチン接種が進められていますが、
そこで各地方自治体の首長(市長や町長)らが優先接種を受け、賛否両論出ているようで…
なぜ、そのようなことが起こるかと言えば、
コロナワクチンは1セット5~6回分注射が可能となっているようで、
1セット開けたけど3人しか接種希望者がいなかった場合、2~3人分が余るわけで、
それを廃棄した自治体が政府に勿体ないことするなと袋叩きにあったからです(苦笑)
この一件から余剰分は接種対象者でなくても打って構わないということになり、
蓋を開けてみたら、自治体の首長や役場関係者が大量に摂取していたというオチ…

まぁ、一言で言えば、「無能」過ぎます。なんのための『接種計画』なのか?
こうやって余りを出さないようにするために『接種計画』を立てるんです。
それを余りが出たから自分達に打ちましたでは本末転倒。
自分達の無能さをさらけ出しています。
例えるなら、自分が参加できない町内会のイベントで、お弁当の発注を担当し、
町内会費でわざと多めに注文して、余った分を自分のお弁当にした的な話。
人によっては発注者なのだから、それぐらいの恩恵があっても構わないと思うでしょうが、
差し入れとして自費で賄ったり、参加者内部での集金したお金ならともかくとして、
町内会費のような一般財源でそれをやられてしまうと公私混同も甚だしいです。

会場設置者という言い訳にしても、せいぜい居るのは初日か毎日1時間未満の見回り程度でしょ?
そこで会議を開くわけでも、待機して生活するわけでもありません。
たったそれぐらいの時間で感染してしまうような感染症対策でしかないのならば、
誰も接種になんて行くことができませんよ…
行ったらワクチン打つ前に感染しちゃうんでしょ?
だから本末転倒なんですよ…説得力がまるでない。
トップがいなくなって困る程度のものを組織とは言いません。
何のために副市長や助役等を置いているの? お前は余人をもって代えがたい人物なんか?

さらに問題なのは、1回目の接種は「余りもの」でしかなかったのかもしれませんが、
2回目の接種を1ヶ月以内に行わねばならなくなり、今度は「優先接種」とならざるを得ません。
それは機会の公平性が担保されるというのか? 仕方ないで済まされるのか?
個人的にはかなり問題があるように思えます。
さらに言えば、この一件で「余りもの」の存在が世に知れてしまったわけで、
高齢者以外も接種会場に人が殺到し、「余りもの」目当てに出待ちするケースも出てくるかもしれません。
そうなっていくと、高齢者は慣れないネット予約をしなければならないのか?
会場前で待ってれば仕方なくやってくれるだろう、そう思われても仕方ないでしょうに…
今やってることを全て水泡に帰してしまう愚策であることは明らかです。


とはいえ、特にマニュアルもなしに『接種計画』を立ててる自治体も気の毒ではあります。
政府から「7月までに終えろ」とプレッシャーをかけられるも、
つい最近までワクチンがいつ・どれだけの量が入ってくるのかも知らされずでは、
満足に『接種計画』を立てられるわけもありません。
「逆算すればいいだけじゃん?」と思うかもしれませんが、
最初の絞り込み条件である「ワクチンの入荷量」が分からないということは、
逆算すると少なくとも①入荷量不足②入荷量がピッタリ③入荷量が潤沢にあるの、
3パターンを考慮せねばならず、さらに不足の程度や供給時期の予測も加われば、
何十パターンも計算せねばならなくなります。
コロナワクチンというモノがないのに『接種計画』が立てられるわけがないんですよ…

そうなると、能力がない自治体ほど、杜撰な計画を立てて無駄を出してしまう。
無駄を廃棄すると怒られるから、自分達で打とうと思っちゃう。
その程度でしかないんです。
本気でズルしたいなら、自分だけでなく家族にも打つでしょうしね…
だから、そこまで道義的に責めるつもりはありませんが、
杜撰な計画しか立てられないその能力に対しては、自治体の長として失格なのは明らか。
…無能なんですよ…
昔ながらのムラ社会のトップで旨い汁を吸い続ける人物なんてもう要らないんですよ…
道義的に責めるつもりはありませんが、さっさと辞めていただいた方が住民も幸せでしょう。


◆ニュースネタ 2回接種で変異も効果か 国内初調査リーダーに聞く
横浜市立大のコロナウイルスの研究チームの結果が注目を集めています。
最大のポイントは『疑似ウイルス』の使用で、
これが本物のコロナウイルスとどれぐらい置き換えて考えられるかは、
専門家でなければ分かりませんが、もしも同様の治験結果を得られるのであれば、
国内産ワクチン治験にも使うことが期待できます。
既に海外のワクチンがあるのに、偽薬でわざとワクチンを打たずに意図的に感染させるでは、
人道的に問題がありますからねぇ…

ワクチンの効果に関しては、1回目だけでは半分程度(個人差が大きいと予想)、
変異株は3割程度とおよそ海外のデータと似た発表になっていますが、
2回目を打てば変異株にも有効というのは、非常に心強いデータです。


●2回目接種で異なるコロナワクチンの利用、倦怠感など副反応増える
2回目の接種における副反応で、『強い倦怠感』が指摘されていましたが、
上記のようなデータも出ているようです。
これが単純に2回目の副反応によるものなのか、
それとも異なるワクチンを使用したことによる結果なのか、どちらなのかはよく分かりませんが、
当面は1回目と2回目とで同じワクチンを接種するのが安全だと思われます。

計画されている東京と大阪の大規模接種会場では、
地方自治体のファイザー製等と異なるモデルナ製のワクチンを打つ方針のようなので、
1回目を大規模接種会場で行い、2回目を地元の接種でと考えるのは危険そうです。
そういう点からも、大規模接種会場の計画は無理があると思うのですが…


●米ワクチン接種者、屋内もマスク不要に バイデン氏「素晴らしい日」
んー、どうなんでしょうね、これ?
自分はワクチンが感染防止に有効であるとするデータを見たことがないので分かりません。
発症予防効果があることは認めていますが、感染防止効果があるかは懐疑的です。

もし、本当に効果があるならば、公共交通機関のマスク着用も解除できるでしょうし、
比較的早期にマスクを外しているヨーロッパや、
ワクチン効果を喧伝しているイギリスも未だに毎日2000人の感染者を出しているのも、
不思議なことのように思えてなりません。
まぁ、実証実験だと思えば、アメリカの反応を見て日本もワクチン接種後を考えられますから、
いずれにせよ、ワクチンの効果期間が定かでない面もありますから、
ワクチン接種後も警戒は怠れないように思えます。

個人的には、科学的データとしてマスクの必要性が否定されたのではなく、
ワクチン接種を進めたい政治的思惑から出てきた発想ではないかと思っています。
「ワクチン接種すればもうマスクはしなくていいよ」という宣伝的政策でしょう。
ワクチンなしでマスクを付けていることよりも、
マスクなしという多少のリスクがあってもワクチン接種を進めた方が得策と考えたのでしょうね。

もっとも、そうなるとワクチンを打っていない人やマスクをしている人が、
差別される結果となり、マスクを付けているアジア系の人々が益々差別されると思うのですが…
それがアメリカの本音なんでしょうなぁ…


●<新型コロナ>ワクチン2回接種の男性医師が感染
個人的には自覚症状のある発症までしたのは驚きです。
感染自体はするでしょうが、発症予防効果はあると考えてましたから。
そうなるとワクチン接種の方法自体に問題があったのか、
それともワクチン効果が十分に出ない体質だったのか…それは分かりません。

おそらく家族の方が先に感染したと思われるので、
やはりワクチンに感染予防効果があるという考え方には疑問があります。
そう考えていくと、やはり『集団免疫』の考え方には賛同しかねます。
ワクチンの効果期間や不活性感染するコロナワクチンにおいて、
どうして『集団免疫』が成立するという妄想を持っているのか分からないんですよ。
普通の感染症なら、誰が感染して誰を隔離すればいいのかが分かりますが、
今回のコロナが厄介なのはそれが分からないことでしょうに。
それでどうやって『集団免疫』が成立するのか。
少なくとも『不活性感染』の仕組みが十二分に理解されなければ、
『集団免疫』は確立できないように思えます。
あくまで『集団免疫』は現象の結果ですからね。そういう仕組みが組みあがるわけではないのです。


◆ニュースネタ 瀬古利彦氏 五輪やらせてって言っちゃいけない雰囲気
女性蔑視発言で退任に追い込まれた森氏もそうだったんですが…
何で五輪開催派の人は「反対派はやらせたくないんだ」と思ってるんでしょうか?
やるかやらないかで言えば、やるに決まってるじゃないですか?
東京五輪開催は決定事項なんですから、希望としてはやるに決まってます。
問題はできるかできないか。可能か不可能かの話なんですよ。
実現性を説いてるんです。やりたくないと精神論で言ってるわけじゃありません。
ここまで繰り返し言われると、逆にバカにされてるんじゃないかと思いますよ…
まぁ、バカにしてるんでしょうけどね、実際。

現実的に開催するためには、『バブル』=逆隔離政策しかないわけです。
一定の感染安全地域を徹底的に隔離することで人工的に作り上げ、
その地域内で競技を行い、できるだけ感染が中にも外にも広がらないようにします。
問題はどれだけの期間『バブル』を行えるか。
一つの競技の国際大会なら1週間ほどの我慢で行えますが、
オリンピックともなれば1ヶ月以上の我慢が必要になります。
異例の長期間に及ぶ内外の隔離政策が可能か否か。
そういう難しい判断が迫られているのにも関わらず、そういう議論は一切出ず、
未だにキャンプ地の地元交流事業の有無を話しているようでは、遅すぎでしょ。
そんなもん話し合う前に無理ですよ…
選手の厳しい外出制限をしなきゃいけないのに、どうして慈善事業だけフリーにするのか?
それに選手のワクチン接種は間に合うとしても、スタッフやボランティアはどうしますか?
65歳以上の高齢者だけが選手のお世話を頑張るんですか?
それとも感染した若者・感染させた若者は自己責任で吊るし上げるのですか?

「五輪をやりたい」と言うのは構いませんけれども、
もう少し現実的に「五輪ができる」方法を提示してもらわなければ、国民は納得できません。
チャンスは何度かあったはず。
森氏の退任・橋本新会長の就任時・海外からの観客断念等々。
いくらでも開催アピールのチャンスはあったのに、いずれも精神論しか聞こえてこない。
そりゃ海外のメディアも不安を覚えるのは当たり前ですよ。
具体的対応策が何も伝わってこないのですから。
もう「コロナが収まりますように」と神頼みするのはやめたらいかが?


最後にぶっちゃけて言いますが、一般の人が慌てて接種する必要はありません。
むしろ、後後になって損をする可能性さえあると思います。
個人的にはオリンピック選手の優先接種もドンドンやればいいと思ってます。
だって、彼らの本番は3か月後なんですから。
逆に一般国民の本番は6か月後、秋が終わって冬を迎える時です。
その時にワクチンが効いてなければ意味がないのですから、
仮にワクチンが半年程度しか持たなかった場合に、
今、ワクチンを打っている人は、3回目と4回目の接種が必要になる可能性があります。
現時点で2回接種後の費用負担は決まってませんから、無料とは限りません。
やるなら9月過ぎに行うのがちょうどいいんですよ…

そう考えていくと、政府の五輪実施計画もワクチン接種計画も非合理的です。
合理的に考えれば、医療関係者や介護士らを最優先として、
選手や大会関係者、ボランティア等の五輪に関わる人々の接種を優先し、
高齢者は自粛活動を基本にしながら、冬前に打ち終わればOKなんです。
どうしてそうしないのか、非合理的な計画になっているかといえば、
五輪も高齢者接種も9月の解散総選挙を狙って日程が組まれているからですよ。
つまり、相次ぐ自粛生活が支持率に直結してると政治家が考えているから、
お年寄りを早期に解放して、お金を使って経済を動かしてもらって満足してもらい、
脳梗塞等の死亡リスクが高い冬は死んでも構わない…とさえ思っていても不思議じゃないです。
さらに言えば、ワクチンの副反応として脳梗塞等の死亡が疑われていますが、
お年寄りが脳梗塞で倒れても不思議ではないので、副反応として認められにくいでしょうからね…
政府、主に厚生労働省が一番怖がってるのは、
若い世代にワクチン副反応が出てしまい、多額の賠償金を支払う必要が出てくることですから、
仮に副反応で倒れても分かりにくいお年寄りを優先したという側面は間違いなくあると思います。

まぁ、無茶苦茶なのよ、もう無茶苦茶。
場当たり的にやってるから、こんな非合理的展開になるんですよ…
緊急事態宣言に北海道・広島・岡山が追加されましたが、
北海道に関しては緊急事態宣言の延長時に専門家が不満を述べていたことが明らかになっています。
どうして、あの時に北海道に出さなかったかと言えば、マラソンのプレ大会やったからですよ…
昨年はオリンピックの延期が決まるまでコロナ対策が実施できず、
今年も菅総理の訪米に水を差さないように大阪が動かなかった結果の感染爆発、
北海道もプレ大会を待った結果の感染爆発、
いずれも政治日程を気にしてしまったが故の対応の遅れです。
情けないを通り越して異常ですよ。
本当の国難を前にしているのに、国難だと思っていない対応をするんですから、政治家たちは。

2021年05月12日

東京五輪は本当に開催できるのか?

競泳の池江選手に辞退メッセージが送られてると問題になりましたが…
●こちら
お前らが情けないから、焦れてしまって選手にメッセージを求めちゃうんですよ。
他人事過ぎませんかねぇ? えぇ? 分かってんの、本当に?(マジギレ)

この行為を言葉の暴力だとか卑劣だとか言う人もいますが、自分は少し違うと思います。
期待されてるからメッセージが求められているんですよ?
今のプロ野球界やプロサッカー界、相撲界に同じことを聞きますか?
聞きませんよ。失望してますもん。
白血病という病気を乗り越え、誰よりもスポーツと健康を考えた彼女だからこそ、
メッセージを期待している人がいるということでしょう。
個人的には酷な期待をしていると思うので、やりすぎだとは思いますが、
気持ちは分からなくもありません。
「今の状況で本当に東京五輪ができるのか?」誰もがその答えを求めているわけです。

●錦織圭が東京五輪開催に疑問符「死人が出てまでも行われることではない」
問題なのは日本の中でこういう発言が出てこない空気なんですよねぇ…
「スポーツ選手がしゃしゃり出てくるな」的な。
五輪は自分達のことだから言うべきでしょ。
みんなが指摘しているのが、日本の感染症対策が丸裸な点なんですよ…
錦織選手が挙げている『バブル(逆・隔離措置)』、
国際大会ではもはや当たり前だと思うのですが、日本では全く議論に挙がってません。

……
………ワクチンだけでなく、感染症対策も周回遅れになってるんですよ。
国民が自助努力で頑張っているだけで、医療関係者が懸命にやっているだけで、
政府やJOCは何の対策もやていないのが問題だと言ってるんですよ。
どうして、これで「安全安心」な大会ができると思うのか。
頭スッカラカンで「神の国だから大丈夫」と言っている輩のなにが安全安心なのか。
あるわけねぇだろ、そんなもん。


日本が開催するかしないかも重要な問題ですが、
一方で開催して日本に来てくれるのか、入れるのかも重要な問題です。
菅総理は訪米時に東京五輪への支持を求めましたが、事実上、失敗しました。
「アメリカが選手団を派遣する」と言ってもらいたかったのでしょう。
現時点で他に選手団を予定通り派遣すると言ってくれる国がありますか?
せいぜい先に冬季五輪を抱えている中国くらいでしょう。
それじゃ、何ですか。東京五輪は日本と中国だけでやるのですか?
正気ですか? アジア大会より酷いわ。

逆に感染爆発しているインドやブラジルから選手団を受け入れられるんですか?
毎日のPCR検査や外出制限にしっかり協力してもらえる補償があるのですか?
それが選手の出場資格と関連付けられるようにしているのですか?
無理でしょ。やってないでしょ。
直前に実施するにしても協力してもらえるの?
素直な日本人じゃないんだよ。ドーピング検査のように徹底できるの?
未だにお願いもしていないのに、協力してもらえるとは思えません。

●IOCが選手団にワクチン提供 丸川五輪相「接種態勢をこれから調整」
発表当初はこれで問題が解決すると思ったのでしょうが…そりゃ炎上するわ。
ファイザーに対しては「別枠で用意する数があるなら購入分を早く出せよ」、
IOCに対しては「ワクチン接種が参加条件でないなら、無意味」、
日本に対しては「ワクチン接種が進んでない状況で、選手らを優先して良いのか」。
そりゃ批判されますよ。当たり前のことです。
それで褒めてもらえると思ってる方が頭どうかしてる。

仮にファイザーが別枠で準備したとしても、接種は各国で行うことになれば、
選手に渡すはずのワクチンが政府関係者に渡っても不思議ではありません。
そう考えると、日本に来てから接種するのが確実なのですが、
その日本がワクチン接種が進まず、医療関係者が足りないという状況では無理。
つまり、達成されるべき前提条件は、
①日本において五輪会場周辺のワクチン接種が完了している、
②医療関係者にある程度の人的余裕がある、
③ファイザーから来日する選手・関係者のワクチンが確実に渡されている、
④ワクチン接種が五輪参加の条件であり、
倦怠感等の副反応が競技に影響しないとするデータと接種計画を開示する、ことが必須です。
その上で、⑤バブルを実施し、五輪会場周辺の1カ月以上の封鎖を行う、ことが必要です。
これら①~⑤を全て達成しなければ、東京五輪は開催できないのです。

ぶっちゃけ答えは出ているんです。やるべきことも分かっています。
でも今の政府とJOCに①~⑤のことを実施する時間も余裕も能力も何もがない。
それで本当に東京五輪ができるのですか?
進む勇気も退く勇気もない癖にできるわけないよなぁ? 寝言ばかり言ってんじゃねーよ!

察するに、国内無観客試合が切り札になると思ってるんでしょ…
いやいや、「バブル」をする上では、それはもう当たり前ですよ。
そこに出入りする自由をなくすことが「バブル」なんですから。
普通の大会なら1週間程度ですが、オリンピックはそれを1ヶ月以上するわけです。
人の流れや経済を止め、全てを犠牲にして五輪を開催する覚悟があるのですか?
問われてるのは、そこなんですよ。


●緊急事態宣言再発出でも「無観客というジャッジはできるだけ避けて欲しい」
もうコイツらはどうでもいい。失望に耐えられません。
お前ら自分達のことしか考えてないじゃん?
観客が感染しているか否かは分からないでしょ。
「球場で感染しました」と言わなければ「ない」ことになるのだから。
それじゃ、何で選手間の感染が起こってるの? そっちの方が問題なんだよ。
「野球やサッカーをしていても、感染は起こりません」そう胸を張って言えないでしょ?
大事なのはスポーツをすることで感染が起こらないことを証明し、
子どもたちを始め、人々に安心してスポーツをしてもらう環境づくりなのに、
全く逆のことをしてるじゃないですか?
「コロナ禍のスポーツはどうあるべきか?」、あなた達はそれに応えられていますか?
子どもたちに安心してスポーツができると言えますか?
その両親に不安を抱いてもらわずに済みますか?
あなた達のしてきたことは真逆です。証明に失敗してるんですよ…

何度も言いますが、「ファンに良いプレーを見せれば、満足してもらえる」は驕りです。
そもそも、今はファンがプレーを見れる状況にないんですよ…
プロスポーツ選手は特別にプレーが許されている。
子どもや大人はコロナ対策でプレーをするなと言われる。
矛盾してるんですよ。スポーツが特権階級化して、独占させれている状況なんですよ。
プロスポーツ選手がコロナ禍でも安心してスポーツをしてもらえるために何かしましたか?
あなた達が見せているのは、「コロナ禍じゃスポーツできないな」という証明に他なりません。
スポーツをできなくしてるのは、あなた達でしょ?
いい加減、目覚めなさいよ…

程度の低さにガッカリします。


◆ニュースネタ 日本の感染状況は「さざ波」。高橋洋一内閣官房参与に批判殺到。
まぁ、自分もあまり欧米に日本が感染爆発してると思われるのは癪ではありますが…
いや、何を考えて「笑笑」とか付けたんでしょうね? ただの煽りじゃんw

まぁ、元々、そういう考え方をする方だから別に驚きはしませんが、
そういう人だと分かっているはずなのに、政府に入れてる方がどうかしてますよ。
自分に都合の良い意見以外は耳を傾けない、そういう考え方なんでしょうねぇ…


◆アニメの話 『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』
今季のアニメでは一番面白い… いや、数十年単位で一番面白いかもしんない。
ゲームの『デトロイト』のように、近未来における人間とAIの話。
1話目は冒頭から人間が虐殺されるというショッキングなシーンから始まり、
過去に戻って「人間とAIの戦争を回避する」ために歴史改変するというお話。
無表情で淡々とした口調ながらも、AIらしからぬ感情を見せるディーバ、
コミカルに長々と説明してくれるものの、目的のためなら手段を選ばないマツモト、
2人の対比も上手で、非常に面白いストーリーを見せてくれています。

現在は6話まで見ていますが、この作品の難しさは「着地点」でしょうね。
歌を歌うAIでありながらも、人間を救うためにAIと対立してしまうディーバ、
そのまま使命に準ずるのか、それとも矛盾に耐え切れなくなってしまうのか、
終盤にきっとそういう展開になるんだろうなと予想してはいましたが、
まさか6話でもうその兆候が出るとは…
まるでループもののような7話目の予告も気になる所ですし、
相反する使命を持たされたディーバとマツモトがどういう決断をするのか注目しています。

まぁ、しかし…技術がどんなに進歩しても、人間は同じ人間と、
そして自分自身と向き合うことがトコトン下手なんだなと感じさせられますね。
特に6話はそう思いました。
都合が良ければ酷いことも簡単にできるし、都合が悪ければ排斥するし。
弱さを認められなければ、それをリセットしちゃおうとするし。
テーマ的に重い話でありながらも、重さを感じさせない。
かといって、何も考えずにスルーする気も起きない。
美しいCGと動きの中に輝きのあるアニメ、かなりの良作品だと思います。
最後まで何を見せてくれるのか、楽しみです。

2021年05月07日

正常性バイアス

7日も緊急事態宣言の延長が発表されるようで…
今回は行政側がかなり強めの引き締めを意図して発言したものの、
「笛吹けど踊らず」といった感じで、思うような効果が出ずに、
当初はオリンピック開催に影響するために延長はないと予想されていたものの、
全く改善が見られない状況では延長せざるを得なくなったといった所でしょう。
自分から見れば、政権批判に繋がることを恐れて、
コロナの脅威を過小評価して報道させた結果なので、自業自得としか思えませんが…

●「人流」分析で明らか「自粛疲れ」「規制効果なし」 「感染の波」「政府の政策」「人流」の連動性を分析
一言で言えば、『平和ボケ』。それは政府も国民も一緒。
政府は変異株を甘く見過ぎて大惨事を引き起こし、
国民は『同調性バイアス』というよりは『正常性バイアス』に陥り、
たいしたことない油断した結果が現在です。

自分がここで言う『正常性バイアス』の原因は「周囲に感染者が見えない」ことです。
仮に居たとしても、それを公に言ってしまえば、差別されて排斥されかねないので、
必要がなければ、わざわざコロナ感染したと公言する人はいません。
それはTVで見る芸能人も同じで、当初は亡くなった志村けんや、一時は重症化した石田純一らの報告もあって、
具体的な感染例が人々に伝わっていましたが、
今は数字でしか伝わってこず、具体的な感染報告を聞かない状態になっています。
それこそトランプ元大統領の支持者ではないでしょうが、
「コロナはフェイクニュース」と考えている人がいても不思議ではありません。
報道がワクチン礼賛、感染例を紹介しなくなったことで、
日本の中で実際に起きている出来事にも関わらず、
インドで大量に感染者を出しているというニュースのような「他人事」感が出ているのでしょう。
そこに「自分や周囲が感染していない」という経験則が重なり、
脅威を脅威と感じにくくしているのでしょう。
それが『平和ボケ』ですよ。
想像力の欠如。

それが一番危ない状態であることは、阪神大震災や東日本大震災で明らかになっています。
その油断が自分自身や家族、周囲の人々を殺すんですよ…
自らの『平和ボケ』を自覚し、今何が起こっているのかを理解する努力が必要だと思います。

●音事協、音制連らライブエンタメ4団体が共同声明 「無観客要請」撤廃申し入れ
大変なのは分かりますが、典型的な『正常性バイアス』ですね…
「これまでクラスター感染が発生してないから大丈夫」、
それは変異前のウイルスの話で、変異株のウイルスでは科学的分析がありません。
経験則で語れないのに、楽観的に経験則で語ってしまう、
それが典型的な『正常性バイアス』です。

政府がどれぐらい『変異株』の情報を掴めているのか分かりませんが、
それでもこれまでの対策で十分とは言えない「何か」があるのは確かなのでしょう。
「マスクをしていても感染した」とか、「大規模クラスターが起きやすい」とか。
変異前と比べれば、一人感染した際の感染クラスターの確率が確実に上がっているだけに、
今までの経験則がそのまま通じるわけではないことは頭に入れておかなければなりません。
対策自体は大きく変わるわけではないと思いますが、
対策を怠った際のリスクが大幅に上がっていることは確か。

●新型コロナと脳梗塞・心筋梗塞 コロナが軽症であっても最大4ヶ月脳梗塞のリスクが高くなるという報告
●救急隊員のワクチン接種を早く 「不安拭いきれない」
●コロナワクチン「重い副反応が出た」医療従事者が続出…現場からの報告
医療関係者の接種が終わっていないのに、高齢者の接種が始まるというのも不思議な話ですが…
自分の意思で打ちたくないのか、打つ時間がないのか…
病院クラスターが未だに発生していることを考えると、
接種できるなら早めに接種願いたいと一般国民からすれば思いますけど…

『副反応』に関しては様々な報告がありますが、
少なくとも2回目の接種で倦怠感が強くなることは確かなようです。
医療関係者でも2回目の接種が進んでない辺りは、そこら辺の事情もあるんですかね?
また、ワクチン接種の死亡例に脳梗塞や心筋梗塞があり、関連性は不明とされていますが、
コロナの症状で脳梗塞リスクが高まるのであれば、全くの無関係とは思えません。
ここら辺は、もっと追跡調査をする必要があるでしょうが、
そういう話もあると受け止めておく必要はあると思います。

●インド型変異ウイルスの正体と予防策
まぁ、インドの統計が正しく作られていれば、そうかもしれませんが…
自分が勉強した頃のインドの人口は8億人ぐらい、それが今や13億人を超える数に。
貧富の差が激しいことで有名で、
とりわけ今回感染拡大を招いた背景にヒンズー教のお祭りが指摘されているだけに、
貧しい層の統計がどれだけ反映されているのか。
病院にも行けず、というか、宗教的理由で行かない層もいるでしょうから、
実際の死亡率はもっと高い可能性もあるので、何とも言えないです。
最終的にウイルスは弱毒化する傾向にあるので、
感染力を高めた結果、死亡率を下げた可能性もありますから、どっちもどっち。
いずれにせよ、詳細なデータが出るまでは警戒を怠れないと思われます。


◆ニュースネタ 国民に見放された東京オリンピック
●五輪への看護師派遣は可能 菅首相「医療に支障来さず」
●川淵三郎氏「何故この事が批判の対象になるの?」 医師へのボランティア呼びかけは「最大限の努力」
もう完全に見放されましたね…
確かに、看護師と医師のボランティア募集は、当初の予定通りのことでしょう。
ただ、一方でワクチン接種の担い手不足が指摘されている状況ですから、
国民からすれば「人命とオリンピック、どちらが大切なのか?」と思うことでしょう。
こうやって批判されてしまうこと自体が、国民感情を分かっていない証拠なんですよ。
「オリンピック開催なんて無理」、多くの国民がそう思い始めた証拠です。
それに気付けずに、開き直ってボランティア募集してしまう組織委員会は、
民意を完全に見失っていると言わざるを得ません。

●五輪テスト大会で不徹底ゾーン分け、組織委は「どうするか悩ましい」…まだその段階なの?
それじゃ、結局、感染終息もワクチン接種もなしに、
どうやってオリンピックを開催するのか?という話ですよ。
そこの説得力がまるで見えてこない。
それこそ大会関係者を一つの島に集めて、隔離された安全空間を作るしかないのに、
それをやる勇気が全く見られない。
事実上の野放しで大会ができると思っているのか。
大会をやる以前に、各国の代表団が来てくれなくなりますよ…
まさに無策。竹やりでウイルスを叩き落そうとしても無駄です。
頭を挿げ替えても、中身が全然変わっていない。期待外れもいい所です。

ここまでいくと、中止する政治リスクよりも、開催する政治リスクの方が高くなるだけに、
どこで中止を判断するかだと思います。
最悪なのは外国から参加拒否が相次いで中止に追い込まれるパターン、
さすがにそこまで愚かではないと思いますが、
後手後手なので最後まで決断できずにズルズルいく可能性は高そうですねぇ…


◆ニュースネタ 改憲必要45%、不要44% 憲法9条は 朝日新聞世論調査
まぁ、朝日新聞ですから…毎日新聞はこう。
●憲法改正 「賛成」48%、「反対」31% 毎日新聞世論調査
どちらかといえば、支持政党別に答えが変わってる感じなので、
「誰に聞いたのか」の方が重要っぽいですね。

個人的にはどちらでも良いのですが、改憲派の「押しつけ憲法論」は頭悪すぎでしょう。
押し付けられたから憲法が嫌なのか。それじゃお前は外国の物を一つも使っていないのか?
漢字を使っていることが不満なのか。箸で食事をすることが不満なのか。
蒸気機関から発展した電気を使うのが不満か。アメリカが開発したインターネットを使うのが不満か。
軍事用から発展したGPS機能も不満か?
問題は中身であり、それが時代に即し、国民がそれを妥当と考えているのならばそれでいいんですよ。
そもそも、法理論に日本独自のものがどれだけありますか?
自由権・社会権すべてが欧米から入ってきたものですよ。
その時点で日本独自のものでないのに、何で憲法だけ問題視するのか。
つまり、「まやかし」なんですよ。無能な奴らが焚きつけてるだけ。

実際、日本が経済復興ができたのは、朝鮮戦争やベトナム戦争で軍事的出費はせずに、
補強基地として機能するなどの経済的恩恵を受けたことが主要因ですし、
経済大国になれたのも、アメリカとソ連が軍拡競争に明け暮れていたからです。
(まぁ、アメリカは結果的に軍事技術の民間転用でIT革命でリードできたわけですが)

とはいえ、それでも改憲派が伸びてきているのは、中国という脅威の存在でしょう。
ただ、アメリカでさえも正面衝突を避ける軍事大国になった中国と、
軍事力で対抗しようというのはいささかナンセンスでもあります。
問題なのは集団安全保障に綻びができたことであり、
日本はアメリカだけでなく多くの国と集団安全保障体制を築くことが大切です。
それでも中国はしたたかで、こんな状況は2000年前以上に経験しているわけで、
秦の連衡合従策を記憶しているでしょうから、小国から切り崩していっているわけです。
今までの日本は大国との付き合いしか考えてきませんでしたが、
切り離された小国こそ味方に付けるべく努力するべきでしょう。
本当に大切なのはそこなんですよ。

●「生存権守れ」「緊急事態条項を」 コロナ禍の憲法議論
コロナ禍で話題になっている『緊急事態条項』の必要性もナンセンスです。
散々、憲法13条の「公共の福祉に反しない限り」を濫用しておきながら、
必要もクソもないでしょうに… やろうと思えばできるんですよ。
自分はいわゆる「公共の福祉」論には反対ですが、
今回のように為政者の都合ではなく、国民全体に影響及ぼす病気や災害の場合は、
公共の福祉と考えて良く、国民の権利の制限はできると解釈しています。
権利制限の期間や制限範囲の特定、補償をしっかり行うのであれば、適用して構わないでしょう。
実際に土地収用法に基づく行政代執行は合憲と認められているわけですから。
もし、仮に後日その法律が違憲判定されたとしても、国が補償をすれば済む話。
迅速性が求められるならばやればいいんですよ。
やり過ぎたなら謝罪して補償すればいいだけ。
それでもやらないのは単に行政が責任を取りたくないだけですよ…

それにも関わらず為政者が一般的な『緊急事態条項』を求めるのは、
そういった制限範囲を特定することなく、補償なしで好き勝手にするためです。
『緊急事態条項』という言葉が躍るだけで、中身は全く語られていませんが、
要は緊急時には政府が国民の生命や財産を奪うことができるという話です。
結果として、命を落とそうが、無一文になろうが、国が補償する必要はないという話。
極端な話、尖閣諸島への中国船の侵入を理由に、
沖縄を要塞化するから住民は全員沖縄から出てけとさえ、言いかねません。
それに反対する人は皆殺しにしたとしても、何の責任も負わないということです。
そんな恣意的な政治利用が可能な事柄を無制限に認めてしまえば、、
トルコのような反クーデター的に反対派を処罰するために利用されかねません。
もっとも、今の日本にそんな戦略的な利用ができる政治家なんていないわけですけど…
それこそ使いもしないものをどうして入れようとするのか。
単に憲法改正をして自分の名前を売ろうとする売名行為にしかならず、
国のことを考えてるフリをしているだけのパフォーマンスに過ぎません
それが透けて見えるんですよ…情けない…

単に自分達がコロナ対策を怠けていた理由に『緊急事態条項』の有無を挙げているだけ。
そんな言い訳に誰が付き合う必要があるのか。
アホくさとしか言いようがありません。その程度の低さが今の政治家ということ。


◆ニュースネタ 「何を大騒ぎ」「意味分からない」楽天・三木谷社長、中国への情報流出懸念に反論
まぁ、発言の通りならば、出資を受けただけなので、
具体的に経営に参画するわけでも、情報流出に繋がるわけでもありませんが…
LINEの事件があった後だけに、神経質にはなりますよねぇ…

実際に楽天のクレジットカードを使っている身としては、やっぱり不安になります。
仮に中国系企業に情報が流れることになれば、
それは中国共産党も容易に情報を取得できることを意味し、
断片的な情報であっても、流出した情報をリスト化して情報を復元化されることも考えられます。
もしも不正なクレジットカードの利用履歴があれば、それを真っ先に疑うでしょうね…
もっとも、もともと信頼度が低いので、
自ら情報流出させる危険性のあるネット関連でしか使ってませんけどね…

今回に関して言えば、むしろ情報流出云々よりも、
楽天が買収を仕掛けられる恐れの方が高いように思えます。
実際に中国と欧米の対立が激化するにつれて、中国企業の敵対的買収が増えているようですし…
楽天がターゲットになっている可能性は否定できないように思います。
いつの間にか買収されていたなんてことにならないようにしてもらいたいです。

あー、楽天カードやめっかなぁ…

2021年05月01日

ステイホームなGW突入

…と言いつつも、人出が思うように減らないことがニュースではされてるようで…
都内で若者にアンケートを取って今後の参考にするそうですが、
それはまだ、むしろ、マシな方なんですよねぇ…
本当に厄介なのは東京都を出て買い物・旅行をしている人の方。東京にいない人の方です。

今回の緊急事態宣言は「ちぐはぐ」なんですよ… 特に東京の場合。
隣県の神奈川・埼玉・千葉県には出ていませんから、
都内のデパートを閉めたとしても、簡単に電車で県外のデパートに行けてしまう。
休業要請にしても、緊急事態宣言が出ている地域の雇用調整助成金は継続となっていますが、
それ以外は休業にしたとしても従業員の賃金は補助されないため、
東京都以外の首都圏に事業所を置いている会社は、
東京在住の従業員やお客さんを相手しにくくなってしまい、デメリットになってしまいます。
つまり、生活圏が同じにも関わらず、不公平な取り扱いになっちゃっているんですよ…

そういう所からも政府の本気度が感じられないんです。
そこを国民に見透かされちゃっているんですよ。
オリンピックを開催するためのアリバイ作りでしかないことが。
変異株の脅威に対する危機感が国民に十分に伝わってないんですよ。
そりゃステイホームも失敗するというものです。
国民としては政府が無能なだけに、引き続き自衛に努めるしかないでしょう…


●【速報】豪華客船「飛鳥2」に感染者 横浜港に緊急寄港へ
まぁ、正直に言えば、あれだけの感染爆発事件があってよくやってるよなぁ…と。
ポイントはPCR検査を行ったとしても、すり抜けが発生してしまうということです。
ワクチン証明書を出すような報道もありますが、
ワクチンの効果が証明されているのは変異前のコロナウイルスであって、
今流行しているイギリス型変異株、さらにインド型二重変異株と、
次々に置き換わっていくことが予想されるだけに、
ワクチンの効果がどれだけ有効なのかは全く予想できません。
事実上、効果が証明できない証明書の何を信じればいいのか。
信じる方がリスクがあると言わざるを得ないわけです。当面は警戒が基本でしょうに…

●レイズ筒香「本当に良くない状態に」ワクチン接種で体調不良訴えてIL入り
話によると、2回目の接種後の副反応はかなり大きいようで、
2~3日倦怠感が消えないという話も聞きます。
なんとか無事に回復することを祈りたいです。

これに関連して言えば、オリンピックを開催した際に、ワクチンの接種はどうするのか?
IOCは全く明らかにしていませんが、副反応によるアスリートへの影響は本当にないのか?
あるのであれば、いつまでに接種を行うべきなのか。
ワクチンが開催の切り札であると言うならば、
当然、アスリートの不安を消す努力をすべきでしょうが、そういう所が全く見えてきません。
IOCとJOCと日本政府、いずれも責任をたらい回しにするだけで、
誰も責任をもってコロナ禍のオリンピックを進めているようには見えず、
とても開催に同意できるようには見えません。
神頼みの精神論で現実味が皆無なんですよ…


◆エンタメネタ ウマ娘・Twitter炎上騒動について
●馬主さんが炎上被害にあった「ウマ娘・Twitter炎上の真相」について(YouTube動画チャンネル)
ネットゲームが主流になる前はエロゲの『恋姫無双』シリーズとか、
ネットゲームでは『艦隊これくしょん』や『Fateグランドオーダー』とか、
モノの擬人化や偉人の美少女化が頻繁に行われている昨今ですが、
どうも感覚が麻痺しているのでは、と感じてしまう事件が起こってしまったようで…
…まぁ、煽ったヲタクは死んでいい。

問題なのは元となったゲーム『ウマ娘』そのものがグレーゾーンだということです。
今回の一連のやり取りによって、
ゲームを出しているサイゲームズは馬主にきちんと許可を取っていると推測できますが、
結構擬人化は微妙な所があって、自分はやってませんが、
確かDMMに日本の城を擬人化したゲームありましたよね? あれ誰に許可取るの?
そう考えていくと、かなりのグレーゾーン、むしろ黒寄りとさえ言えます。
最悪な話、今回の一件のように権利者である馬主の気分を損なってしまえば、
『ウマ娘』のゲームそのものへの出演が難しくなりかねない話です。

エログロを煽ったファンはそもそもファンではないし、
同人誌やエロゲも作るつもりもないただの煽りだったと思われますが、
それじゃ実際に『ウマ娘』をやって、エロ絵を描こうと思うことが是か非か?
まだサイゲームズ自体は二次創作の禁止を打ち出していませんが、
これだけ作品がヒットしてくるとそういう動きも出てくるでしょうね。
実際、Fate関係のエロ同人誌なんかはよくありますし、
その偉人の子孫がこういう名前の使われ方は不快と訴えたらどうするんでしょうか?
少し感覚が麻痺し過ぎているように思えてなりません。

まぁ、自分もそういうゲームも嫌いじゃありませんけどね…
『ウマ娘』はやってませんが、DMMの『ガールズブックメイカー』辺りは…
変な言い方になりますが、二次創作の二次創作みたいなものは慎むべきでしょう。
このままだと二次創作自体が禁止されかねませんからね…
そういう昨今のゲーム業界の危うさを感じる事件でした。


◆エンタメネタ VTuber『アイドル部』が卒業。メンバー3人が卒業配信。「終えることの大切さ」
4月19日に株式会社アップランドが運営する『どっとらいぶ』所属のVtuberグループ、
『アイドル部』の八重沢なとり・北上双葉・金剛いろはが卒業配信を行って活動を終了、
同じアイドル部のもこ田めめめ・花京院ちえり・神楽すず・カルロ=ピノ・ヤマトイオリも卒業となるものの、
引き続き『どっとらいぶ』所属として活動することになりました。
事実上の引退組と活動継続組とに分かれる形にはなりましたが、
いずれにせよ、『アイドル部』としての活動は終わることになりました。

自分が知ったのは2019年の秋頃、TVの『ガリベンガーV』という番組でVtuberを知り、
小峠教官のツッコミではありませんが、『もこ田めめめ』の名前で「何だよ、めめめって」と妙に気になって、
それから『アイドル部』の配信をよく見るようになりました。
当時はよく分からなかったんですが、ちょうどその頃は『アイドル部』のどん底期だったようで、
12月に2人の契約解除が発表されるなど、わりと荒れていた時期でした。
全く荒れた理由も知らなかったわけでもなく、中傷されていた内容も知らんわけでもありませんでしたが、
配信見てみると、そんな中傷なんて全く当たっていないことが分かりましたし、
「自分が好きならそれでいいや」ということで、気にせずにその後も見続けて今に至っています。
まぁ、1年ほど経って結果的に中傷は完全な的外れだったことが明らかになり、
犯人の動機も3年契約を反故にするための自爆テロであることが卒業を機に発覚したので、
見続けた判断は間違ってなかったなと感じてはいます。

話を戻しまして、今回の『アイドル部の卒業』は決定事項だったと考えられています。
先の自爆テロの内容に「3年契約」があったことが今回の卒業を機に明るみになり、
「3年間見捨てることもなければ、3年間活動してもらう」のが当初からの契約内容だったと推測できます。
アイドル部が活動開始したのが2018年の5月ですから、ちょうど3年間を終えたことになり、
2021年4月卒業というのは、予定されたスケジュールだったと考えられます。
実際にアイドル部の終了がメンバーに告知されたのは昨年12月頭前後と予想され、
そこから残留組の「Tr!c trac」の活動発表、1月には金剛いろはのライブ、3月には北上双葉のライブと、
立て続けにイベントスケジュールが組まれていったので、
メンバーもわりと早くから「終わり」を意識していたと思われます。

3人の卒業配信を見終えて感じたのは、「終えることの大切さ」です。
Vtuberの活動終了というと、ネガティブなイメージで語られがちで、
実際に寂しさも感じずにはいられませんが、それでも「終える」というのは大切なことだと思いました。
卒業配信で印象的だったのは、3人のうち最後の配信となった金剛いろはのこの言葉。
●金剛いろはの卒業配信 55分50秒付近の抜粋
>>いろはがいろはを好きでいるために『金剛いろは』があったんですよ。
>>自分を肯定するための存在として『金剛いろは』があったんですよ。
>>だからこそ、これからも『金剛いろは』という存在を好きでいるために、『卒業』という形を取らせていただきました。
これは物語のラストに似ているなと思いました。
本でもアニメでもRPGゲームでも、最後まで見てしまえば大好きな物語が終わってしまう寂しさがあって、
同時に、進めなければ物語の結末は見えず、作品として評価することもできない…
寂しさと感慨深さを同時に感じるような、あの感覚に似ていると思いました。

RPGゲームでも勇者が世界を救って『ハッピーエンド』を迎えたとしても、
勇者は勇者でなくなったとしても生き続けなければなりません。
勇者として活躍する『物語』と、勇者を辞めて生きる『物語』は全く別物です。
物語として描くとしても両方ではなく、必ずどちらか一方でしょう。それは別の『物語』だからです。
だからこそ、勇者が勇者としてだけ『物語』を終えるのか、
それとも勇者が勇者でなくなっても『物語』を続けるのかは、非常に難しい問題です。
続編を描いた第二部がヒットするのと同じ数だけ、むしろ、それ以上に駄作に終わる作品も多いです。
『物語』を『物語』として終える勇気、それはある意味で続ける以上に勇気のいることかもしれません。

『物語』を敢えて終える勇気、それもVtuberにとっては非常に大切なことだと知りました。
活動終了した3人にとっては、ここがアイドル部としての『ハッピーエンド』であり、
ここで『物語』を終えることが最良であると判断したのでしょう。
その判断は間違っていないと思います。
『アイドル部』という『物語』を読み終えての感想は、ただただ最高だったという言葉しかありません。
良い作品に巡り合えた喜びと感謝を、そして感動をありがとうと言いたいです。
『アイドル部』は最高のストーリーでした!

それとアイドル部の卒業配信とは直接関係なかったものの、ガリベンガーVの昼の部も最高でした。
●ガリベンガーV 大感謝祭昼の部(5月17日まで有料アーカイブ閲覧可能)
1時間30分頃の祝辞の中で、卒業決定後の北上双葉と金剛いろはの2人がコメントを送っており、
ラストの歌コーナーで電脳少女シロの『また明日』をもこ田めめめ・花京院ちえりの3人で歌い、
卒業ソングのようなセンチメンタルな気持ちにしてくれます…
自分も当初は有料コンテンツだったこともあって、見るのを迷っていましたが、
昼の部の副題である『センチメンタル編』の意味を理解し、速攻で支払いを済ませて閲覧しました。
運営でもないのに事実上の卒業式をやってくれたガリベンガーVのスタッフに感謝です。

最後になりましたが、アイドル部卒業後も活動を続ける「Tr!c trac」のメンバー、
もこ田めめめ・花京院ちえり・神楽すず・カルロ=ピノ・ヤマトイオリの5人には、
敢えて『アイドル部』の『物語』の延長戦をするのではなく、
『Tr!c trac』として新しい『物語』を作っていってもらいたいと思います。
自分はファンとしての立場ではありますが、その活動を見守っていきたいと思っています。

まぁ、何と言いますか… 『アイドル部≠シロちゃんの後輩』というイメージが、
常に後輩感を引き立てていたという面は否めず、
他のVtuberとコラボしても、業界では活動3年でわりと先輩の位置にいるのに、
どうしても後輩感が出てしまうといった弊害もあったように思えます。
さすがに大先輩のシロちゃんと並び立つというのは難しいにしても、
シロちゃんに引っ張られてアイドル部として活動した最初の1年半があり、
苦労を乗り越えてアイドル部として自ら歩き出した後半の1年半があったわけですから、
今度はシロちゃんと一緒にVtuber業界を引っ張っていける存在になって欲しいです。
少し厳しい言い方になるかもしれませんが、
『アイドル部』からの『卒業』というのは、そういう意味であり、
逆に言えば、それだけの存在になれると評価されたからこその活動継続でしょう。
元『アイドル部』と言われるのではなく、『Tr!c trac』の誰々と言われるように、
本物のアイドルとなっていって欲しいと思います。
アイドルに憧れた『アイドル部』から、アイドルになる『Tr!c trac』へ、
新しい『物語』を期待しています!

2021年04月28日

緊急事態宣言(一カ月ぶり三度目)

正直に言って、経済批判を恐れて、政府は緊急事態宣言を出し渋ると思ってましたが…

……
………まぁ、大方の解説通り、オリンピックを潰さないためでしょうねぇ…
しかし、大阪府の吉村知事の訴えた禁酒法的な強硬策に乗るとも思ってませんでした。
大阪は既に医療崩壊状態ですから、
経済優先だった吉村知事の心変わりは分かるのですが、
政府もそれに乗っかかるのは、逆に経済<オリンピックになっちゃってるのかなと。
元々は経済推進策としてのオリンピック招致だったのに、
今ではオリンピック開催が経済よりも優先するという、よく分からん構図になってます。
本末転倒。手段にこだわりすぎて目的を見失ってる状態ですね…

●禁酒令は「日本が新型コロナに“打ち負けた”証」だ
自分自身は経済よりもコロナ封じ込めを優先して欲しいと思ってはいますが、
さすがに今回の緊急事態宣言は「やり過ぎ」だと思っています。
以前も書いたように、「敵=イギリス型変異株」の研究を怠った故に、
敵の戦力が十分に測り切れず、「やり過ぎ」な位に対策をしているという感じです。
今の政府は「分からないから怖い」という感じでしかありませんね…
元々、日本がコロナウイルスと戦えていたのは、政府や自治体の手柄ではなく、
国民の自粛能力だったわけですが、それが一気に緩んでしまった故に、
今度はブレーキを思いっきり踏もうとしているという感じでしょうか…
でも、もう国民からコロナ対策は一切信用されてないので、あまり意味ないでしょうね…

国民の唯一の希望だったコロナワクチンも同じような状況になりつつあります。
あまりにワクチンのメリットだけを政府が喧伝し過ぎました。
結果的に、国民のワクチンに対する期待が高まり過ぎて、
供給が追い付かないワクチンに対する苛立ちに繋がっているように思えます。
現状、モノがどれだけの量あるのか分からないから、接種計画がそもそも立てられない。
だけど、国民のワクチンに対する過大な期待に圧力を掛けられて政府は焦っており、
「とにかく、やれ!」という姿勢しか見せないからゴチャゴチャになってしまう。
モノがない以上、「逆算=手段」で計画を立てざるを得ず、
「逆算=手段」で計画を立ててしまうと「目的」が一致しなくなってしまう。
つまり、逆算で組まれた計画はそれぞれバラバラで一致を見ていないということです。
そんなんで実行できるわけがありません。みんな、「やってるフリ」なんですよ…

●五輪・衆院選迫り危機感 菅首相、ワクチン遅れに打開策
その焦りの最たるものが、この「大規模接種センター」の設置案です。
案自体は悪くないものの、問題は「誰に打つのか?」です。
現在の所、東京と大阪に設置し、周辺都府県の住民を対象にするようですが、
もし、北海道や沖縄から遠路はるばる接種しに来たら断るんでしょうか?
会場でワクチンの余りが出た場合は、廃棄するのではなく対象外の接種をしても構わないとの方針ですが、
それを期待してライブの当日券に群がる会場前の出待ちファンのごとく、
65歳未満の人達が会場外で出待ちしてたら、一体どうするんですかね?
とても現実味のある話とは思えません。

そして、何度も言っていますが、
コロナワクチンは発症を防ぐものであって感染を防ぐものではありません。
普通の病気であれば、ほぼ同じ意味になるかもしれませんが、
新型コロナは不活性感染が分かっているので、感染を防げるかは分かりません。
つまり、遠路はるばるワクチンを接種した人が、
変異株ウイルスを地元へ持ち帰り、却って感染を促進させる可能性も否定できません。

とりわけ、わざわざ接種会場に行こうと考える人は、
行動範囲の広いアクティブな人でしょうから、
そんな人達がワクチンを接種したからマスクも付けなくていいと安易に考えて、
地方へ旅行へ出かけようもすれば、Gotoキャンペーンの二の舞です。
逆に地方の人達は東京と大阪の接種会場には行けないわけですから、
より一層に不公平感が募ることでしょう。
「やはりオリンピックのためか」と実害だけを被るようになるでしょう。

やるならば、接種対象者をしっかりと決めて、
オリンピック開催のためだと言うならば、それをしっかりと公言し、
高齢者だけでなく、選手や大会関係者、参加予定のボランティアに至るまで、
広く接種を進めていくべきでしょう。
それで理解を得られないようなら、オリンピックなんてもうできないんですよ…
その意図を隠しちゃってる時点で、もうオリンピックなんて開催できないんですよ…
反発があるのを分かっていて誤魔化す辺りが、もはや反論する力も残ってないということですよ…

●ワクチン接種完了者、屋外で原則マスク不要に 米国が新指針
言っていることは分からなくもないですが、その情報は正確に伝わりますかね?
日本でも屋外で人がいない場所では、脱水症状を防ぐためにもマスクを外してよいと言われますが、
そのマスクを外している人が、密になってきたからと言ってわざわざ再着用しますかね?
持ち歩いているなら、まだ再着用してると思えますが、そもそも持ち続けますかね?
「ワクチン打ったから大丈夫。明日からマスク着けずに外出できるぞ」そう思うんじゃない?
誰も感染リスクの2週間様子を見ようとは思わないでしょうし、
他の人が付けていなければ密な室内でもマスクを付けないでしょう。
とても正確に情報が伝わるとは思えません。

ワクチンの効果がどれだけあるのかと思い、
現在のアメリカの感染者数を調べると、5万5千人ほどでした。
アメリカの総人口は3億人ほどで日本の3倍。だけど感染者数は10倍…
イギリスは調べた後に感染者数は変わったのか調べましたが、現在も2000人程です。
両国ともに、最盛期が凄かったのでコロナを克服したように誇っていますが、
「日本のコロナ感染深刻」≒「アメリカ・イギリスのコロナ感染克服」は同じであり、
本当にワクチンの効果が出ているのか心配になります。
逆にゼロに近い中国は一体どんな人体実験をやったんだという位の改造手術です(苦笑)
ある一定程度まで減るものの、ゼロにはならないのがコロナの感染状況であり、
イギリスはそこからゼロにしていくのは大変だと予想できますし、
アメリカももう少し改善するでしょうが、今の数字だと逆にリバウンドする可能性もあります。

さらに、ここに来て猛威を振るうインドから「二重変異株」という脅威が出現し、
自分の記憶が確かなら、変異前の当初ウイルスには90%の効果、
イギリス変異株に対してはその半分の効果は持つので大丈夫と言われてましたから、
単純に考えれば、その半分、22.5%の効果はあるんですかね…
それを高いと思うか低いと思うかは微妙な所ですが。
製薬会社が二重変異株に対応するワクチンを開発・製造するまでに、
現在のワクチンを在庫処分しようとして乗せられないか心配になりますねぇ…

●野党からIOC会長へ相次ぐ批判 緊急事態「無関係」発言 東京五輪
IOCは選手のワクチン接種を参加条件にしないと言いながら、
バッハ氏はワクチン接種をすればオリンピックを開催できると言っている…矛盾。
東京のワクチン接種は全く進んでいませんし、全く現状を理解していない。
んー、日本が「接種(予定)」的な紛らわしい報告を挙げているんですかね…
そりゃ地方自治体からもオリンピックのために国民を犠牲にできないと、
公然と批判を浴びるわけですよ… 何も考えてないじゃん。

ぶっちゃけオリンピックはもう無理でしょう。
無観客で開催したとしても、誰も関心を示しません。
銀河系外の宇宙で、とある宇宙人がオリンピックレコードで金メダルを取ったとして、
それを日本国民が喜びますか? 無関心ですよ、そんなもん。
IOCは国民の理解によってスポーツを行っていたアスリートを宇宙人たらしめ、
スポーツに対する理解の齟齬を生もうとしていることに気付かないのか。
このまま開催したらスポーツは死にます。
人々から奪われた「特権階級の娯楽」に転じてしまうからです。
そんなもの誰も共感しないし、感動もしない。
コロッセオで剣闘士の戦いを見ている観衆は楽しいのかもしれませんが、
会場外の人には全く関係のない話ですし面白くもなんともない。
共感できない別世界の出来事なんて関心ないですよ。
コロナ禍はスポーツの危機なんですよ…それが全く伝わってきません。

●兵庫の井戸知事、プロ野球に「いまと同じような状況を続けるのは…」
結局、無観客にはするものの、公式戦は続行されるようですね…
そういう所やぞ。
「自分達がスポーツをやっていれば、元気づけられる人が居る」という驕りが。
今の状況でやっても、どんどん冷めていくんですよ。
それより感染症対策を両立させながら、
子どもたちにどうスポーツをしてもらえるかを考えるべきでしょうに。
「ベストプレーをしていれば感動して当然」という驕りを捨てなさい。
今はベストプレーをしても、そもそも見てないんですよ… 響くわけがない。


◆ニュースネタ コロナワクチン接種の4日後に急死した26才女性 因果関係はあったのか
因果関係があったのかどうかは正直分からないです。
ただ、一応、そういうリスクもあるということは頭に置いておいた方がいいでしょう。
とりわけ、妊婦さんへの影響、生まれた後の子どもへの影響があるのか否かは、
1年やそこらで分かることではありませんので、
その点は特に慎重になった方がいいでしょう。
いずれにせよ、大事なのは各個人がメリットとデメリットを比較し、
後悔の無いように自らの判断でワクチン接種を決めることです。

しかし、未だに病院でのクラスター感染が止まないのは、
医療関係者でもワクチンを拒否している人が多いのか、
それともワクチン接種したくても、接種する時間やワクチンの数が足りてないのか。
いずれにせよ、深刻な事態だと思うので、
高齢者の接種よりも医療関係者の接種や、
高齢者のお世話をする介護職の接種を先に進めて欲しいと思ってます。
本当に段階的に進んでいるのか? 非常に疑わしく思えます。


◆政治ネタ 3度目の緊急事態、幅広く規制 首相「変異株の勢いの方が強かった」
最初に話題を戻して、後手後手を印象付ける会見でしたねぇ…
「変異株の問題はなかった」的な報道をされてましたが、
緊急事態宣言の解除時に変異株の調査を10%から40%に上げると公言してたので、
「変異株の問題を甘く見ていた」というのが正確な所でしょう。
まぁ、そもそもイギリス変異株流入の問題は昨年12月時点からありましたし、
今年の1月には静岡県で国内感染が発覚してましたから、
何の調査も対策もしてこなかった無能さには呆れますけどね…
脅威を脅威と感じられず、一度感じると過剰に反応する奴を無能と言わず何というか。


◆政治ネタ 「他山の石」の意味は…不祥事を他人事のようだと批判された二階氏「それくらいの表現許される」
許されなかったから選挙で負けたんでしょ?
広島の人達が納得できなかったのは、自民党本部が河井案理氏には1億5000万円、
もう一方の溝手氏側には1500万円しか渡さなかったことでしょ?
河井氏陣営が買収したこと自体よりも、買収するだけのお金を渡したことに怒ってるんでしょ。
そして、その責任者はあなたでしょ? あなたに怒ってるのに「他山の石」じゃねーんだわ…


◆ニュースネタ キャンプ場にも出没か 「教え魔」が後を絶たないワケ
今年は混雑を避けて、キャンプでGWを過ごす人が増えそうな感じがしますねぇ…
この文章に例示されているオジサンはともかくとして、
「教え魔」がそんなに悪いことだとは思えません。
実際にキャンプのマナーも問題になっているわけで、
キャンプブームの裏で規制の影も感じるだけに、
先人の「お節介」は必要なことに感じます。
…まぁ、実際に自慢しいのウザい人もいるでしょうが、
自然に向き合うと同時に人と向き合うということで学びを得ましょう。


◆ニュースネタ 日本を「寿司の国」と表現することは「差別」なのか?「寿司の国」出身の1人として考えた

率直に面白い記事ですね。
個人的には差別的表現だとは思いませんし、それで処分する必要もないと思いますが、
同時に「わざわざ言うことか?」という感覚もよく分かります。
日本ではいまだに「外人(ガイジン)」と言ってしまう感覚が抜けませんし、
日本人同士でも「何県出身?」と聞いてしまう感覚は抜けきりません。
本来ならば、そんなことを言う必要もなく、同じ一人の人間として向き合えば良いだけで、
確かに出自は関係のないことの方が多いように思えます。

外国人が珍しかったからこその感覚で、
みんなが外国人の人種のるつぼであれば、その感覚も変わっていくのかもしれませんね…
と言いつつも、「人種のるつぼ」と言われたアメリカで一部の白人と黒人がいがみ合うのを見ると、
何なんだろーなぁと思っちゃいますね。
まぁ、煽る奴が一番悪いんですけど、それに乗せられちゃうのも乗せられちゃう方。

2021年04月17日

コロナ第4波へ突入へ

コロナ『対策』って、何なんでしょうね…
大阪を始め、首都圏を中心に再度のコロナ患者が急増する傾向にあり、
『蔓延防止等重点措置』が行われつつありますが、
既に事態は急速に悪化しており、大阪では連日1000人を超える第3波を凌ぐ勢い…
やるにしてももう遅すぎで、効果も『緊急事態宣言』程に緊張感を与えず…
もはやコロナ第4波の入り口に達しているとさえ言えます。

一つ言えるのは、政府も地方自治体もコロナ『対策』になってないことです。
『対策』というのは、およそ正しい『現状分析』ができなければ対応策になりません。
最初から言われていることですが、PCR検査が少な過ぎます。
加えて、変異株にしても1月の時点で国内感染が発生していたにも関わらず、
調査したのは感染者の1割程度で、3月の緊急事態宣言解除時に4割引き上げを宣言しましたが、
普通に考えて、変異株の感染者と従来の感染者を同一視することはできず、
発症していない従来の感染者が変異株の感染者と同室になれば、
変異株に感染して発症してしまうこともあり得るので、自ずと対応策も変わってきます。
それにも関わらず4割程度しか調べないというのも不思議な話。
肝心な変異株の情報も、全てイギリスを始めとする国外の情報であり、
従来種よりも感染力が強い、ワクチンの効果が従来種の半分程度になる、
他の南アフリカ型の変異株は若年層への感染力も強い等々、
日本発信の情報は、日本国内で同一の変異をした可能性が指摘されている程度です。
まるで何も『現状分析』ができていません。
それはもはや『対策』でも何物でもないのです。

感染が再拡大したい理由は明らか。
『緊急事態宣言』を解除したことによって、国民の警戒心が一気に下がったことでしょう。
大阪は先行して3月1日に解除となりましたが
(その時点で兵庫県で変異株の兆候が見られていたにも関わらず…)、
東京の緊急事態宣言は継続になったことで、大阪に観光客が流入、
四国を始め、西日本を中心に変異株を含めた再拡大が見られたのはそのためでしょう。
一方の東京は3月21日に『緊急事態宣言』が解除されたものの、
政府・東京都は段階的な解除を訴えていたものの、
ワクチン報道による楽観論も加わって、大半の国民にはその声が届かず、
緊張感が一気に溶けてしまい、感染症対策を怠る結果となってしまいました。
いずれも政府が正しいメッセージを送れなかったこと、
マスコミが正しい報道ができなかったために、国民が勘違いしたことが原因です。

結局、政府や地方自治体がやっていたことは「国民に対するお願い」に過ぎず、
何の『対策』ではなかったということですよ。
「お願い=自粛」が崩れれば、再拡大する。
結局は国民の努力でしか効果が出ないわけですから…


国民の緩みが出た原因に、ワクチンに対する楽観論があったのは否定できないでしょう。
政府の分科会も言っていますが、ワクチンを打ってたとしも感染症対策は変わりません。
「マスクを外して大丈夫」という事態にはならんのですよ。
イギリスがワクチンの効果で大成功したと報道されていますが、
今でも1日の感染者は2000人程度出しており、
人口比で考えれば日本の感染者数と大差ありません。
中国のように限りなく0に近くなることがありえるのか…正直ありえないと思っています。
他にも接種が進んだチリでは、むしろマスク等の感染症対策を怠ったことで、
却って感染を拡大してしまったという報道もあるようです。
いずれにせよ、ワクチンを打ったとしても、マスクは付けなければいけないわけで、
その事実を国民のどれだけの人が理解しているのか?
ワクチンはコロナウイルスの活性化を抑えることを期待できますが、
今回のウイルスの特徴である『不活性感染』を抑えるかどうかは分かりません
(まぁ、おそらく抑えられていないから感染が止まないのでしょう)。
つまり、ワクチンを打っても、私達の生活は何も変わらないわけです。
仮に国民全員、選手全員、海外の観光客が全員ワクチンを打ったとしても、
普通通りにオリンピックを開くことは不可能なんです。
2週間経たずに日本を離れれば、世界のどこかのワクチン未接種の人間が感染します。
また、ワクチンの有効期間が未だに正確に分かっておらず、
4か月後にワクチン抗体が消えていても不思議ではありません。

緊急事態宣言が出ていようがいまいが、ワクチンを打とうが打たなかろうが、
私達がやることは一緒なわけで、気の緩みは許されないわけです。
いい加減に『現実』が変わったことを認め、
それを前提とした社会に切り替えていくことが必要でしょう。
もう『コロナ前』には戻れないんですよ。少なくとも5~10年単位の話になります
おそらくコロナがあろうとなかろうと、10年後には社会が変わっていたでしょうから、
どう懐かしがっても『コロナ前』は来ないんですよ…断言します。
諦めろ、老人共。


●ワクチン接種率世界3位、それでも感染再拡大 世界がチリに学ぶべき教訓
そういうわけで、「ワクチン打てばコロナ前に戻れる」は幻想です。乙。


●吉村知事「コロナを政治利用」枝野氏発言に不快感
(記事も書いた内容も少々古いですが…展開あまり変わらなかったし、そのまま掲載)
いや、事実じゃん…
自分から『政治判断』で政府に解除を求めながら、
1ヶ月も経たないうちに蔓延防止等重点措置(緊急事態宣言の前段階)を求めるとは、
恥ずかしくないの?と言わざるを得ません。

兵庫がヤバかったのは3月1日の時点でも同じだったじゃん。
既に変異株の発見数が多く、ろくにその分析ができてないのに解除を求めたのはお前だよ。
3月の卒業・桜開花・入学で人手が増えることは、誰にでも分かることで、
一時の成功体験を得るためだけに、宣言解除を求めたのはお前だろ?
政治利用したのはどちらでしょう。今しか解除できないと思っていたのでは?
出口戦略を間違えたから大阪の今があるのでしょう。
それはあなたの『政治責任』では?


●二階幹事長「五輪中止」発言 霞が関、永田町で皮肉にも賛同が広がる 「やっちゃった」
どうして、こんなことを言ってしまったのか、色々と推測されていますが…
まぁ、答えは二階さんしか分からないでしょう。知るか、そんなもん(笑)
少なくとも言えることは、国内世論も国際世論も五輪開催万歳ではないということ、
何としてもオリンピックをやりたい政府・自民党でさえ、
最悪の中止の事態を想像してしまう程に、感染状況が悪化しているということです。
結局、森会長が辞めても中身はサッパリ変わらず、
何の感染症対策もできていない辺りが推進派でさえ自信を失わせるのでしょう。
「コロナ禍でも行えるオリンピック」という発想がないからダメなんですよ…


政府が賢明であれば、ゴールデンウィーク前に『緊急事態宣言』を出すでしょうね。
政府が後手に回れば、出し渋って感染状況を悪化させて、
オリンピックも中止に傾くでしょうね。
オリンピックの聖火リレーをやるために、緊急事態宣言を無理矢理解除したのに、
解除したせいで、出さないせいで事態を悪化させてオリンピックが中止になるとは、
何たる皮肉なことでしょうか。愚か。


◆ニュースネタ デジタル庁を設置。そもそも政治家は問題が理解できているのか?
●専門家が指摘、LINE等アプリを使うこれだけの危険
●見えぬ中国の「情報」リスク LINEが突きつけた問い
河野行革大臣がファックスは時代遅れ、メール使えばいいじゃん、だってさ…
お前さ、いつ、そのメールが覗かれていないと思い込んだ?
中国国内のメールは全て検閲されてます。ある言葉を書くと文字化けするそうです。
同じようなシステムが他国ができない理由があるのですか?
インターネットを使う以上、LINEのデータ同様にメールも盗み見られている可能性があるのよ?

本当に大事な情報のやり取りはオフラインでやりなさい。
それがコンピュータ社会の常識なんですよ。
政府は情報を集めるメリットばかり強調しますが、現実はリスクでしかないんです。
むしろ情報を分散させるのがセキュリティの常識。
デジタル庁は本来、そういったことをすべきなんです。
そこを勘違いしているのが今の政府。はっきり言って、どうしようもないです。

トランプ政権時にファーウェイを叩いていた時、
政治家の皆さんは何を学んでいたのですか? 何をもって追随したのですか?
いかに「情報=データ」が大切であるかを学んだのでしょう?
しかも、リスクはインターネットやアプリ等のソフトウェアにあるだけでなく、
スマホやコンピュータそのもの、ハードウェアにもある危険性を学んだのでしょう?
どうして、それでコンピュータやインターネットが安全だと言い切れるのか。
アメリカから2年~3年遅れでこういう話題をしている辺りが、
政治家の危機感の無さを感じます。

森元会長の女性蔑視発言からも分かるでしょう。頭が古いんですよ。
そんな人達が最新のインターネット事情が分かるわけないでしょ。
「女性・環境・情報」この3分野は、時代の流れが速いだけに、
通り一辺倒なことを言っていたら一発でエアプと分かってしまいます。
まぁ、自分もエアプですけど(笑)


◆ニュースネタ 東電・小早川智明社長「主体性を持って適切に取り組んでいく」処理水の海洋放出の正式決定に
環境的に問題がないのならば、福島に流す必要はないでしょうに。
東京湾に流せばいい話じゃないの? 東京電力があるんだから。
福島にこれ以上の負担させるのは申し訳ないですから、他に流せばいいだけのことでしょ。
どうして、それができないのか?
本当に影響はないんですか?と問いたいです。


◆ニュースネタ 露、ミャンマー国軍反乱いつまで支持
こちらの予測は完全に外しちゃいました…
こういう事態になってしまうから、そこまで強硬的には出ないと思ったのですが…
もう国軍がやっていることは無茶苦茶。
これだけ国民から反感を買うともう戻れません。
最悪、事が収まった際に、責任者の処刑は勿論のこと、軍の解体もありえます。
内戦に発展する可能性もゼロではなく、ともすれば米中がどちらを支援するかによって、
冷戦時のような代理戦争にさえ発展する恐れさえもあるかもしれません。

ここまで事態が悪化すると、事を収めるのは大変でしょうね…
両者の融和を訴えて許しを与えられる新しい指導者が出てくるか、
もしくは軍部内でクーデターが起こり、強硬派を一掃するかのどちらか。
日本もいい加減、日和見せずに、国際的批判に参加した方が良いのでは?
これだけやってしまうと、今の軍部は生き残れませんよ…

2021年03月24日

奪われた『スポーツ』

春になってセンバツ甲子園が開幕し、様々なプロスポーツの開幕の時期になっていますが、
自分はあれほど楽しく見ていた高校野球やプロ野球に一切関心が無くなっています。
ニュースで流れた瞬間にチャンネルを変える程には酷くありませんが、
普通のニュースと同じ感じで流し見るだけで、純粋に興味が湧きません。
この先、オリンピックが開かれたとしても、その感覚は変わらないでしょう。


どうして、自分がこれだけ『スポーツ』に対する興味が失せたかと考えれば、
自分にとっての『スポーツ』は、ただ『見る』ものではなく、
『する』の延長線上にあったからでしょう。
野球やサッカーの試合を見て、「今の選手のプレーが凄かった」、
「監督の采配が良かった・ダメだった」と考えるのは、
自分がその場に立ってスポーツをしていることを仮定してのことです。
逆に自分の経験にはないスポーツ、冬季スポーツのフィギュアやスキージャンプは、
経験がないだけに、そういうことが考えることができません。
前者は『「する」の延長線上にあるスポーツ』であり、
後者は『専ら「見る」スポーツ』と考えることができます。

今までのメジャーなスポーツは、競技人口も多く、
多くの人にとって『「する」の延長線上にあるスポーツ』でした。
しかし、コロナ禍で外出が難しくなり、
筋トレのような個人でできる運動はともかくとして、
球技のような団体スポーツを私的に楽しむことが絶望的な状況になり、
多くの一般の人々から『スポーツ』が奪われてしまったわけです。

逆にプロスポーツ選手たちはそれで生活が懸かっていますから、
コロナ禍であっても何とかして『スポーツ』を行おうとするわけです。
色々な創意工夫をして試合を行ってきましたが、
それが結果的に、プロスポーツ選手の『スポーツ』と、
『スポーツ』を奪われてしまった一般プレイヤーに二極化してしまったのです。
一般の人からすれば、言い方は悪いですが、
プロスポーツプレイヤーは「空気の読めない奴」であり、
さらに悪く言えば「『スポーツ』を独占している奴」になってしまいます。
結果として、コロナ禍が『スポーツ』のできる人・できない人の二極化を生み、
精神的乖離を大きくしてしまったと自己分析しています。

よくプロを目指していたスポーツプレイヤーが怪我などで選手生命を絶たれ、
その後、そのスポーツを見れなくなったような話を聞きますが、
程度の差こそあれ、似たような感覚なのかもしれません。
『スポーツ』は誰でも行うことができるということで一般化してきましたが、
皮肉にもコロナ禍が健康でなければスポーツが成立しないことを示し、
環境的に続けられる人・続けられない人の二極化を生んだように思えます。


私達が今考えなければならないのは、『スポーツ』は誰のためものか、です。
オリンピックにせよ、多くのプロスポーツは、商業的です。
一部のトッププレイヤーがショーとして客に見せる、それが『スポーツ』なのか。
それとも、多くの人々に実際にやってもらって楽しむ娯楽としての『スポーツ』なのか。
トッププレイヤーのための勝利至上主義の『スポーツ』なのか、
楽しみとしての人々の娯楽から発展していく『スポーツ』なのか。
お隣の韓国では幼い頃からのトッププレイヤー育成が災いと化し、
一部のパワハラ・性的虐待に及ぶまで問題が深刻化しています。
韓国の場合は早々に前者に舵を切った結果と言えましょう。
逆に日本は学校教育としての「体育」からスポーツを根付かせることに成功し、
ボトムアップ型でプロスポーツを押し上げる体制を取ってきました。
今、コロナ禍で起こっていることは、『ボトムアップ型スポーツ』の崩壊であり、
日本はこの先、『トッププレイヤーの独占スポーツ』になってしまうのでしょうか?

私達から奪われた『スポーツ』は一体どこに行ってしまうのですか?
プロスポーツ界は「する『スポーツ』」を傷つけながら、
「見る『スポーツ』」を押し付けていくのでしょうか?
『スポーツ』を見せることが人々を勇気づけることだと考えているとしたら、
それはスポーツ界の驕りです、押しつけでしかありません。
今、スポーツ界に必要なのは、スポーツ界が『無視してきた現実』、
障がい者スポーツや生涯スポーツにどう向き合うか、です。
コロナ禍でも、誰でも楽しめる『スポーツ』、
マスクをして会話をしていなくても楽しめるような『スポーツ』、
それを考えることこそがスポーツ界の使命だったのですが、
結果的に、コロナ以前と変わらないことを続けてしまったために、
今、日本の『スポーツ』は崩れかかっているように思えます。

おそらく、オリンピックをこのまま開催しても、
そのギャップは埋まるどころか広がるだけでしょう。
日本の『スポーツ』が限界を迎えているのは明らか。
今後は単なるゲームとしての『eスポーツ』だけでなく、
体感的なスポーツゲームも次第に『eスポーツ化』され、
今後はそちらが主流になっていくのでしょう。
『スポーツ』は自ら首を絞め、競技人口を減らしながら、ゆっくり死に至ろうとしています…


◆ニュースネタ 渡辺直美に「おわびしてもしきれない」佐々木氏辞意
またしてもオリンピック関連の不祥事…
これ、本気で考えていたのか、悪ふざけで言ったのか、どちらなんですかね?
どちらにせよ、本人の了解なしに進めていたのならば、大問題ですけど。

森前会長の女性蔑視発言もそうですが、
日本の「偉い人」のスピーチって『悪ふざけ』を取ろうとすることがあるんですよ。
フランスの『エスプリ』、イギリスの『ウィット』、英語の『ユーモア』、
日本語なら『機知』になるんでしょうが、それを狙って勘違いしてる奴(苦笑)
所謂、「気の利いたことを言おうとして失言する」輩が多過ぎるんです。

どうして捻じ曲がったのか知りませんが、所謂『ブラックユーモア』、
一番日本で適切な感覚で言うと「嘲笑」を取ることだと勘違いしてるんです。
まぁ、これは日本では批判意識がなかなか育たず、
「お上を揶揄する」的な流れで評論が育ってきたせいなのかもしれません。
「揶揄した発言」=「嘲笑を取る」≠「ユーモア」と勘違いされた節があります。

違うんですよ、全く違うんですよ。
上手いこと他の事例に置き換えたりして、話を関連付けること、
落語のような言葉遊びの感覚に似たものが「機知」なのに、
他人を扱き下ろして嘲笑を取ることだと勘違いしている奴らが多過ぎる。
こういう所に人間の『センス』が出てくるんですよ。
言うまでもなく、こんな発言をする人は「下劣」ですよね…

「実るほどに首を垂れる稲穂かな」、今こそ思い出したい日本語です。


◆ニュースネタ 総務省接待問題 蓮舫氏の追及に「珍答弁」武田総務相しどろもどろ
報道によると25回も「国民が疑念をいだくような会食はしていない」と答えながら、
週刊誌でその事実が暴露されると一転して認める発言…
いや、その発言から完全に会食はしているのだろうと推測はできましたが、、
たったその一言を聞くためだけに、国会でどれだけの時間が費やされたのか?
森友・加計学園問題、桜を見る会問題、日本学術会議の問題、総務省接待問題…
野党はいつまでその問題を追及しているの?という心無い声も聞こえますが、
政府がいつ誠実に答えたというのですか?
こんなんばっかですよ、今の国会(苦笑) 言葉遊びじゃねーんだわ。

他にも予告質問やそれに対応する官僚の残業問題も上がってましたが、
そもそも、何で国会での質問を予告する必要があるのか?
そもそも、何で大臣の答弁を官僚が考えなければならないのか?
こんなの先生がテストでこの問題が出ますよと言っておいて、
学生が他人に問題を解かせ、それを丸写ししてるだけでしょ?
ただのカンニングです。
確かに、細かい統計データなど大臣は知らないでしょうから、
そういう数字の面で官僚が調査することは十分ありうる話ですが、
国会質問の大半はそんな数字の羅列ではありません。
個々の問題の傾向や認識を問われることの方が多いので、
そんなものは官僚の手を借りるまでもないことです。
それを官僚に頼って一字一句同じ文章を読んでる方が恥ずかしい。
口では「政治主導」と言いながら、その口から発せられる言葉は「官僚主導」ですよ。
矛盾してますね。


◆ニュースネタ 二階氏発言に波紋 河井克行被告事件「他山の石」
他人事にしてんじゃないよ(苦笑)
まぁ、他人事にしたいからこそ、河井被告は罪を認めさせられたのでしょうが。
本格的に選挙を睨んで動き出したということなんでしょう。
臭いものに蓋をしただけの発言です。

そこら辺の批判はみんなしてるでしょうから、
ここは敢えて『他山の石』という言葉を拾い、教訓を得てみようと思います。
今回の河井夫妻の買収事件から得られる教訓は、
「人間は余計な金を与えると、余計なことに金を使ってしまう」ということです。
当たり前のことですが、買収する金がなかったら買収できないんですよ。
買収する金があるから、余計なことに金を使うわけです。
つまり、通常の自民党候補者の10倍以上とも言われている選挙資金があったからこそ、
買収は可能だったとも言えるわけですから、
一番悪いのはそんな大金を何の支持もせずに渡したバカです。
誰でしょうね、そのバカ。領収書なしに1億5000万円もポンと渡すバカはw↑
見事なブーメラン。

想像してみてください。
「これで選挙で勝て」と言われて、お金をポンと1億5000万円渡されます。
あなたはどうしますか?
相場の10倍もの大金を渡されたのだから、是が非でも「結果」を出せということでしょう。
では、そのための「手段」はどうするべきか?
最も無難な方法は、「上司が用いている手段」を使うことです。
これならば、仮に結果が残らなくても仕方ないとなります(別に評価も上がりませんけど)。
できる奴ならば、この上を狙いに行くでしょう。
河井被告がどういう「手段」を考えたのかは分かりませんが、
それが「賄賂」だったというのは、偏見が過ぎるか、そういう先輩ばかりだったのかのどちらか。


◆ニュースネタ 性悪説or性善説…組織マネジメントはどう考えるべきか
いやぁ…「性善説」って最初が善なだけで、現時点で「善」とは誰も言ってませんけど…
わりと勘違いされがち。

性善説も性悪説も、現時点での善悪評価はそんなに変わりません。
良くも悪くも右往左往するのが人間です。
誰だって常に利己的に動くわけでもありませんし、
誰だって常に他人のために動くわけでもありません。
利己的に動くこともあれば、他人のために動くこともあります。
過去(根本)が「善」であろうが「悪」であろうが、
現時点で両方が混在しているのが「人間」です。
「性善説」の人間が「善」しかしないと考えるわけもありませんし、
「性悪説」の人間が「悪」しかしないと考えるわけもないでしょ?
多少語弊があるかもしれませんが、
言い聞かせて何とかなると思うのが性善説、
無理矢理やらせるのが性悪説の方が近いでしょう。

現時点でも「善」だと信じてる奴は平和ボケのボンクラなだけですよ?
●LINEの個人情報管理に不備 中国の委託先がアクセス可能な状態
●日本のLINE利用者の画像・動画全データ、韓国で保管
↑ボンクラの例。
海外の会社が個人情報をしっかりと管理してるわけないでしょ?
商売は基本的に利己的な行動です。
商売人が利己的に動くのは自然の摂理ですから、「悪」の方向に動くのは当然。
組織目標としての「善」なる意識統一ができてないのに、
「善」の方向に向かうわけがありません。

日本人の悪い所は、言い聞かせてもいないのに、「以心伝心」できると勘違いしている所。
「善」が「以心伝心」するわけがありません。
お前の思いついた「善いこと」なんて知らんがな。
それを言葉にして初めて「共感」できるんですよ。
善き言葉は言わなきゃ伝わりません。
逆に悪い言葉は言うと周囲も自分も傷付けます。それだけのこと。そんな当たり前のこと。


◆ニュースネタ 同性婚訴訟判決「画期的」「混乱つながる」 各党温度差
自分の考えとして、両方とも「前提」が違ってます。
同性婚が差別されているのではなく、結婚制度が優遇されてるんですよ。
つまり、男女のパートナーがいる人が社会的に優遇されているだけ、
同性のパートナーが差別されていると言うならば、
シングルの人もまた差別されているんですよ?

要は何を変えていかなきゃならないかといえば、
婚姻制度が前提となっている社会を変える必要があるということです。
違うのよ、「同性婚」が差別されてるんじゃないのよ。
それだと「シングル」も差別されてるのよ。
社会的に婚姻制度を優遇し過ぎたことの歪が出ているわけで、
変えるのは同性婚を認めることではなく、そっちでしょ?

もっとも、某議員のように「非生産的」とまでは言わないものの、
国家として出生率を上げて社会の発展を目指したいという政策目標も分かります。
それが「婚姻制度」の目的であったことは明らかでしょう。
私達が考えるべきは、その政策目標がどうあるべきか。
同じように出生率を上げようと思うならば、男女の結婚は優遇されるべきでしょうし、
逆に発展から調和の社会を作っていこうと思うならば、
男女の結婚を優遇する制度を改め、個人として平等に扱うべきでしょう。

つまり、社会的な政策目標をどう掲げるのかということです。
婚姻制度というのは絶対的なものではなく、
社会的な政策目標を実現するための「手段」に過ぎないわけです。
だから「結婚」がゴールじゃないんですよ。
「結婚」=「手段」なのだから、スタートに過ぎないんですよ?


◆ニュースネタ 緊張感無き「宣言解除」リバウンド回避には「脱馴化」が必要
緊急事態宣言が解除された後、早速、観光客がわらわらと…
マスクをしてない人もちらほら見かけるようになりましたし、
やっぱり緊張感の欠片もねぇなぁと思わされます。
やはり予想通り、「第4波阻止」の呼びかけよりも、
「解除」の緩みの方は先行しちゃいましたねぇ…

その「第4波阻止」も10%程度でしかなかった変異株の調査を
40%に上げると菅総理は言ったものの、
今の今までその程度しか調べていないことに愕然としますし、
全部調べるわけでもない、半分しか調べられないことに愕然とします。
変異株の中には若者が重症化しやすいものもありますし、
変異株が国内で同じような形で突然変異した可能性も否定できないので、
空港検疫だけで足りるのか、若者のいどうも制限しなくていいのか等々、
対応策も当然に変わってきます。
それすら予め調査もせず、まともな対応策を取らずに、
簡単に緊急事態宣言を解除してしまう政府は、やはり無能でしょう。
結局、変異株が猛威を振るうであろう第4波の準備は何もせずに、
裸のままで緊急事態宣言を解除したわけですから、やっぱり無能です。

国民の中にはワクチンに期待する声が聞こえてきますが、
これは明らかに報道統制が敷かれ、
ワクチンに批判的な報道を封じているからに他なりません。
●五輪前のワクチン供給絶望的 居直り“ノーガード”開催に国際社会ドン引き
最も基本的な情報である「ワクチンの効果期間」は相変わらずダンマリです。
中国製のワクチンを打った人が感染したという報道がありましたが、
これは中国製のワクチンに限らない特徴でしょう。
ワクチンの元となった抗体が数カ月程度で消えてしまうのですから、
長期間効くということは正直考えづらいです。
おそらく、半年も経てば、同種の報道は増えてくることでしょう。
さながら「100日後に裏切られる国民」といった所でしょうか…

都合の悪い情報をシャットダウンして、その結果に生まれるものは何なのか。
「油断」しかありませんよ。
分科会ではワクチン接種後もマスク着用を呼びかけていますが、
果たして、国民にそのアナウンスは届いているのでしょうか?
要するに、ワクチンを打ったところで社会は何も変わらないということです。
密を避けるという行動は、半年後も1年後も変わらないと思われます。
どこかの時点でウイルスが弱毒化し、そちらの方が一般化する可能性があるので、
永遠に続くとは言いませんが、10年単位の話にはなるでしょう。

では、今の日本にその覚悟があるのですか?と問いたい。
それが本当の「コロナ対策」ですよ。

2021年03月15日

コロナと総務省接待問題~政治家のお仕事とは?~

何でコロナ禍に総務省接待問題をやっているんだと思っている人もいると思いますが…
昨年の12月を思い出してください。発端はコロナです。
①12月中旬、コロナ患者が急増したため、政府が多人数での会食の自粛要請をする
②その夜に菅総理が自民党・二階幹事長とステーキ会食⇒批判
③政治家の自粛要請に反する会食が次々と明らかに
⇒批判=「何故、政治家は会食を止められないのか?」
④緊急事態宣言が出た1月以降の会食で自民党国会議員に離党処分(12月はお咎めなし)
⑤自粛要請期間中の総務省幹部の会食が明らかになる。菅総理の息子が絡んでいるらしい。
⑥菅総理の息子が勤務する東北新社の総務省接待問題が浮上⇒行政の歪み?
⑦総務省幹部は他にNTTから接待を受けていたことが発覚する
⑧総務大臣もNTTから接待を受けていた疑惑が生じる←今ココ

コロナの感染拡大原因として最も大きいのが「会食」であることが分かり、
緊急事態宣言を出す前に国民に「会食」を自粛するように要請したものの効果なし。
それもそのはず、それをお願いする政治家自身が「会食」を続けていた…
これを受けて国会で「会食」の禁止しようとする動きはあったものの、
まともに議論は進まず、一律禁止とはなりませんでした。
では、どうして政治家は「会食」を止められないのか?
その答えが総務省接待問題にあります。

その前に⑧総務大臣経験者の接待問題について解説しておきます。
●坂井氏と野田氏、NTTとの会食費用支払わず 大臣規範抵触か
結論から言いますと、大臣側に接待を受けている感覚はないと思われます。
逆に接待した側のNTTは接待した感覚はあると思います。
つまり、両者を結び付けている悪い奴がいるってことなんですよ(苦笑)
構図としてはこんな感じだと予想できます。
①国会議員BがNTT側から陳情を受ける
②国会議員Bが大臣Aとの会食をセッティングする
③大臣Aが国会議員Bと会食したら、「偶然」NTTの人がいました
④会食しました。支払いは国会議員Bと見せかけて、実際はNTT側。
大臣Aとしては「偶然」NTTの人に会ったとしか思っていません
(勿論、政治家界隈ではこの「偶然」を起こすのが「お仕事」なわけですが)。
でも実際に費用を出しているのはNTT側なので、
「偶然」でもなんでもなく、大臣Aを接待したわけです。

コレなんですよ。今の政治家が自分達の「お仕事」と思っていることが。
森友学園問題の安倍夫人の言葉を借りれば、
「人と人とを結びつけていくことが私の仕事だと思っております」。
だから政治家は「会食」を止められないんです。
それが政治家の「お仕事」だと思っているから。
国会議員BはおそらくNTT側の誰かから個人献金を受けているのでしょう。
そのお金を使って選挙に出て議員の座を守り、
そして企業の陳情を受けては、大臣もしくは官僚と会食してそれを実現。
金と票が集まってくるという算段ですよ。

果たしてこれが政治家の「お仕事」なんでしょうか?
良くも悪くも、日本はこの政治システムで動いてきたわけです。
これまで財界と政治家が結びつき、日本の経済を動かしてきたことは確かです。
ただ、それがコロナ禍という局面に立ち、情報公開に反する秘密主義的決定や、
コンプライアンス(法令順守)の問題が生じ、
時代遅れとなったこの政治システムを続けるのか否か。
その分水嶺に立っていることになるわけです。

森友・加計学園問題もそうですが、こういう個人的に政治家と繋がり、
特定集団だけが政治的恩恵を受けるようなシステムの是非が問われているんです。
国民が問われているのはそこなんですよ。
個々の問題を批判できていても、その全体が何を指しているのかを理解できていません。
この「会食」を通じた個人同士が結び付く利益誘導が是か非か、
今、問われているのはそこなんですよ。
それは政治だけでなく社会が変わることを意味します。
「飲みにケーション」を捨て去り、個人的関係性で仕事をするよりも、
情報共有を通じた作業の代替性で事業の効率化を図るかどうか、問われているのはそこなんですよ。

総務省接待問題は個人の問題だけではないんです。
日本社会がコロナ禍で直面している社会の変化に関する問題なんです。
そこを忘れないでニュースを見てもらいたいと思います。


◆ニュースネタ 総務省接待問題でNTT社長らを参考人招致
つまり、政治家や官僚との『意見交換会』という名目で『会食』を行い、
1人5万近い食費を奢っているということですか…

……
………明日からNTTやドコモの人と会ったら、食事を奢れと迫ってみようと思います(笑)
そりゃ社長がね、顧客でもない人との『意見交換会』で食事を奢ってくれるんだから、
顧客の立場からの『意見』を聞くのに、社員が食費をケチるなんて、ありえないでしょ?
それがNTTとしての会社の姿勢であるならば、当然、社員も奢ってくれるでしょう。
奢らない社員は会社の方針に反していることになるわけですからねぇ…ほら、奢れや。
5万円とは言わない。1000円の昼食でも奢ってくれや、NTTグループさんよ?

言うまでもないことですが、
言わなきゃ便宜を伝えられない・図れない奴はそこまで出世してません。
相手の望むものが分かっている奴しかそこまで出世してません。
『会食』を開いて、「一つよろしくお願いします」と言うだけで伝わるんですよ。
それを理解できない奴はそこまで出世していません。
みんな、分かっていることです。何なの、この茶番(苦笑)

行政職の人間がその業界人と『会食』している時点でアウトくさいのに、
そこに『奢り』『奢られ』があれば完全にアウト。
誰が見てもズブズブの関係ですよ。アホらし。

とりあえず、NTTグループの社員は食事奢れや、マジで。


◆ニュースネタ 緊急事態宣言は解除の方向か?
●筋の通らない宣言解除、国は「データ遊び」をやめよ
現状は、再延長した時点と変わらない「下げ止まり」。
どころか、各地でクラスター感染が発生しており、
「変異株」の問題もあって第4波の発生目前という局面です。

まぁ、それでも政府は緊急事態宣言を解除するのでしょう。
暖かい春を迎えつつあり、外出する機会が増えていますから、
国民のフラストレーションも溜まりつつあり、解除を求める声は強まっています。
オリンピックの聖火リレーも始まりますから、政府は解除の方向で動くでしょうね。
もっとも、それは第4波発生の呼び水にしかならんわけですが。

「変異株」で警戒すべきなのは若者にも定着しやすいということです。
ウイルスの保菌者となるだけでなく、発症の危険性も高まります。
比較的安心と言われていた若者も警戒の必要性が高まるだけに、
さらなる対策の強化が必要なわけですが、それができるかどうか…

しかし、1月から「変異株」の問題が起っていたのにも関わらず、
5~10%程度しか調べていないというのはお粗末すぎませんか?
当時はてんやわんやで手が追いつかなかったのかもしれませんが、
多少マシになった以上、徹底的な「変異株」の調査をしてもらいたいです。
PCR検査の数を増やし、再度の封じ込めを行わなければならないのですが、
国民一般にその危険性が十分知らされず、そういう機運にもなっていない、
非常に危険な兆候であると感じています。
結果的に、政府がワクチン批判を封じた結果、
ワクチン万能主義に陥り、国民の警戒心が甘くなってるだけじゃないのかね?

まぁ、しかし、オリンピックのコロナ対策は大丈夫なんですかね?
例えば、何のコロナ対策を行ってこなかったブラジルのような国を、
日本はオリンピックだからという理由で無条件に受け入れなければならないんですかね?
国によって対策や感染の程度に差があるのに、一律に考えることができるのかどうか。
それはつまり、参加国がどうなるのか。
蓋を開けてみたら、日本と中国しか参加してませんでした、とかなりそうで怖い(苦笑)

●ワクチン接種した女性9人に重いアレルギー反応
後日、男性にもアナフィラキシーの反応が見られたことが報道されました。
今回のワクチンは血管に投与する皮膚注射ではなく、筋肉注射ということなので、
一般的に筋肉が少ない女性や高齢者の場合は、
筋肉注射に失敗して皮膚注射になってしまうと、副反応が出やすくなります。

4月から高齢者のワクチン接種が始まるようですが、
アクティブで筋肉量の多い元気な高齢者はともかく、
痩せて筋肉が落ちてしまった高齢者は、接種を避けた方が無難でしょう。

何度も言いますが、ワクチン接種したとしても、
あくまで「発症しにくくなる」だけですから、
コロナウイルスを保菌して感染させる可能性は否定できていないので、
マスク等のコロナ対策は続ける必要があります。
ぶっちゃけ、「現状は何も変わらない」わけですから、
そこら辺は十分に理解した上で、
自分の環境でワクチンを接種した方が得か損かを見極めるようにしましょう。

2021年03月09日

緊急事態宣言の再延長

首都圏の一都三県のコロナ対策の緊急事態宣言が再延長されました。
これに関する菅総理の判断自体は評価していますが、
その前週には大阪近辺の緊急事態宣言は解除しているわけで、多少ちぐはぐな動きにも見えます。
まぁ、単純に大阪では吉村知事を中心に宣言解除を要望し、
東京では小池都知事を中心に宣言延長を要望したから、それに従っただけでしょうねぇ…

●菅首相、宣言延長へ「先手」演出 都知事の動き受け軌道修正
あまり主体的な動きには見えません。何をもって判断しているのか見えてきません。
大阪と東京とで判断が分かれた結果がどう繋がるのか、2週間後の推移が気になる所です。
緊急事態宣言は効果があるのかないのか、それが客観的に分かりそうな感じですね。
それでも学生の卒業旅行や宿題のない春休み、暖かくなってのお花見と、
外に人が流れる時期が来るだけに、それを抑制できるのか否か…難しそうだなぁ…

●小倉智昭氏、黒岩知事の小池都知事暴露に疑問「なぜ今頃。言う必要があったのかな?」
そんな中で神奈川県の黒岩知事が裏側を暴露。
既に緊急事態宣言を発令する前の要請の段階時にも、
神奈川県が及び腰だった報道がなされていますから、
そういうのが積もりに積もった末の暴露なんでしょうが… 何ともカッコ悪い。
菅総理や河野大臣らがいる神奈川選挙区ということで、
政府の代わりの小池叩きをしたんでしょうが、
結果的に政府が小池氏に追随する形になっただけに、政府叩きにもなるような…
果たして東京都がもう宣言延長を決めている時に、様子見という選択肢が取れるのか?
普通に考えて、追随する他にないでしょうに…
反対するわけでもなく日和見の姿勢を取れば、そりゃ無視されます。決断力がないだけ。
別に小池都知事を評価しているわけではありませんが、
決断力という意味では黒岩知事を含めて他の周辺知事の乏しさを物語ることになり、
菅総理を含めて、どこか他人事のような無責任体質を露呈させただけのように思えます。

●諮問委の尾身会長「ワクチン打ってもクラスター起きる」
結局、政府は一番大事なことを言ってません。
「ワクチンを打てば、コロナは収まるのか」否かの答え。答えは「No」です。
ワクチンを打ったらマスクをしなくていいわけではなく、
感染症対策は引き続きやらなきゃならないわけです。

ワクチンに関する疑問は2月の日記に書いてあるので、ここでは割愛するとして、
「集団免疫」の獲得云々を言う先生方もいますが、正直眉唾ものです。
例えば、インフルエンザで集団免疫ができていると言えますか? 言えませんよ。
今回のコロナの特徴である不活性感染の解決策が見つからない限り、
結局は菌の死滅は確認できません。
誰の体に菌が残っているか分からないんですから。
ワクチンの効果も一定ではなく、有効期間も分からないのだから、
特定地域で全員が同時期にワクチンを接種し、かつ、
以降、誰も外部から人を入れないようにしない限り、菌はなくならないでしょう。
それぐらい徹底的にやらなければ意味がなく、
結局、ズルズルとコロナ患者は出続けることになると思います。
そうなると体調を崩しがちな季節の変わり目ごとに、患者が増えてしまうのか…
もう「コロナ前」に戻れないことは確かなように思えます。

ワクチンで全てが解決することはないのに、何でワクチン接種をするのか?
本当によく分からない状況です。
現時点で危機にある医療関係者や、アクティブに動くシニア層ならともかく、
感染症対策ができている養護施設の高齢者等が受ける必要があるんですかねぇ…
リスクの方が大きいと思いますけど。


◆ニュースネタ 総務省接待問題に関して
●菅首相長男・『旧郵政省系官僚』違法接待の背景~「コンプライアンス顧問」の重要性
●菅首相長男の総務省幹部接待、「官僚の倫理問題」にしてはいけない理由
菅総理としては、この流れを「助かった」と思っているんでしょうかね?
先にNTT接待が出て、後から総理の息子の会社が出て来たら、
「総理の息子」がクローズアップされますが、
後からNTTが来ると、「どこもやってんだ」みたいな感覚になる。
もっとも、NTTの接待にしても幹部クラスばかりなわけですから、
東北新社のように総理の息子が混ざる違和感の方が強い感じもしますが。
しかも、総務省との繋がりを作ったのは総理の息子の努力ではなく、
菅総理が総務大臣時代に秘書官として起用したことなわけですから、
やっぱり単なるコネじゃねぇかという違和感は抜けないわけですけど…

●NTT会食「応分の負担」払ったのは5千円 総務審議官
●総務省の谷脇審議官を更迭 NTT接待、規程違反の疑い
国会での証言が二転三転してばかり。
「自分で払ったから違反してない」と言ったものの、
実際は3回のうち1回だけ、それも5000円と実際の価格と見合ってない…
よくも、まぁ、いけしゃあしゃあと言えますわな…
もうそんな森友学園問題時のような内閣官房隠しはせずに、懲戒解雇して欲しいです。
さすがに嘘ばかりで酷過ぎるでしょ… 何一つ信じられないレベル。
やはり他にもあるのではないかという疑問が残るだけに、徹底的に調査してもらいたい所です。

ただ、今回の問題を菅政権の体質の問題にするのは難しいように思えます。
森友・加計学園問題のように、政治家の落ち度を官僚がカバーしているわけではありませんからね。
菅総理の息子の問題にしても、官僚側に接待を受けているという負い目があるだけに、
菅総理の問題であるとして攻めることはできないでしょう。
やはりこれは総務省の問題、とりわけ旧郵政省官僚の問題と言わざるを得ません。
自分達が政治家を接待して成り上がってきたから、接待されて当然という感覚なんかな?

とはいえ、かつて総務大臣を務め、ふるさと納税や携帯料金値下げなど、
総務大臣時代の手柄の延長で総理大臣になった菅総理としては、
これらの問題を本当に把握できていなかったのかという疑問は残ります。
この問題で辞めた山田真貴子前・内閣広報官も菅総理が引き上げた人物ですからね。
明らかに総理の息子の接待は「危ない話」なわけですから、
官房長官・総理大臣と官僚支配を掲げてきた菅総理が、
これらの問題を把握していなかったのが不思議でなりません。
誰も何も言わなかったんですかね?
それとも、見て見ぬふりをしたんですかね?

●菅首相が後手後手に回る理由を自民党の身内が明かす 決定的に欠けている「首相の資質」とは
結局、強権的に官僚に接するもんだから、「都合の良い情報」しか入ってこない。
「都合の悪い情報」を挙げてしまって処分されるのを嫌ったということでしょうか。
そういう意味では、総理大臣時代の責任というよりは、
官房長官時代のツケが今現在に出てしまっているようにも思えます。
「都合の良い情報」でしか判断しないから、国民感覚との乖離が生じる。
大本営発表で日本がずっと勝ってると思い込むのと同じ。
危機に対応できないのは「都合の悪い情報」に対応していないからです。

●総務省、東北新社の認定見直し含め検討…衛星放送事業
接待はともかくとして、東北新社は法律的にもアウトだった、という話。
総務省の怠慢。接待があって見過ごしたのか、怠慢があったのか。
接待が放送行政を歪めたのかどうか分かりませんが、
総務省が放送行政を歪めちゃってたのは間違いなさそうです。


◆ニュースネタ 東京オリンピックの対応策
●五輪の切り札「バブル」…体験したヴィッセル神戸では意外な効果も
最終的にはコレしかないんじゃないでしょうか。
徹底的に隔離して、安全と呼べる地域でオリンピックをやる。
奇しくも、当初掲げた「小規模集中開催」に戻ることになるのでしょうか。
とはいえ、コストの関係で各地に分散した所がありますからねぇ…
分散した各地で徹底的な隔離ができるかどうか。

課題はやはり「隔離地域」を作れるかどうか。
参加する選手だけではなく、スタッフや宿泊場所の従業員、
出入りする業者やマスコミ、観客に至るまで、
その地域に出入りする人々、「全て」を大会期間中に隔離する必要があります。
ワクチンもしくは2週間のPCR検査の実施が可能なのか否か。
大会が大きくなればなるほど大変になり、国民の協力も必要不可欠になるだけに、
よほどのリーダーシップがなければできないわけですが…
今の感じだと無理そうですかねぇ…


◆ニュースネタ 地元で殺人事件発生
●JR三島駅南口近く繁華街で男性刺殺 顔見知り男とトラブルか
●三島男性殺害 上半身に深い刺し傷、致命傷か 知人男の行方追う
日曜日の朝は車で駅前を通りがかりましたが、
警察が刑事ドラマとかで見る進入禁止のテープを貼ってたので、
何か事件があったことは分かりましたが…

一部では暴力団関係者の噂もありますが、現時点では何も分からず。
まぁ、説得力がないわけでもないです。
普通なら救急車や警察を呼ぶところとを、わざわざ病院に搬送してますから…
何で自分達で運び込んだのかよく分かりません。
仲間内での揉め事だったのか、警察を呼べない理由があったのか。

まだ犯人は分かっていませんが、どう考えても内部トラブルっぽく、
通り魔的犯行ではないので、そこまで心配はいらないでしょう。
しかし、こんな「ご時世」に朝まで飲むなよな…

2021年02月19日

「五輪担当大臣」とは何か?

大方の予想通り、JOC会長の後任には橋本聖子オリンピック担当大臣が就任しました。
…普通に考えてさ、組織委員会の会長と国務大臣のどちらが仕事してると思いますか?
一般的には国務大臣だと思うでしょうに…
今回の人事で見えてきたのは、非常設の「国務大臣」が形だけのものであることです。

常設の「国務大臣」はいわゆる有名所です。財務大臣・外務大臣・総務大臣・厚生労働大臣等々。
必ず大臣を設置しなければならない大臣です。管轄する省庁を持っています。
一方の非常設のものには「内閣府特命担当大臣」があり、
金融担当、沖縄及び北方対策担当、消費者および食品安全担当の3つが常設とされますが、
それ以外は総理大臣が自由に設置することができます。
加えて、「内閣の担当大臣」(個人的に調べるまで詳しく知りませんでした)があり、
今回の五輪担当大臣のような短期的な政策はこちらに分類されます。
もっとも、内閣府特命担当大臣の方にクールジャパンやマイナンバーもあったりと、
正確に線引きできるわけではないようです。
イメージ的には外務大臣のように担当省庁を持つ大臣が常設の大臣で、
それ以外は「内閣府特命担当大臣」という肩書になり、
それぞれ金融担当だとかマインナンバー制度担当だとか、五輪担当等を割り振ってる形です。
今回の橋本大臣の辞任で言えば、厳密には内閣府特命担当大臣(男女共同参画)を辞め、
そこに担当されていた五輪担当も辞めることになった、というのが正確でしょう。

話を元に戻しまして、今回のことで分かったのは、
こういった「内閣府特命担当大臣」や「内閣の担当大臣」が何をしているかです。
五輪担当大臣と言っても、オリンピックを取り仕切っているわけではないということです。
オリンピックを取り仕切っているのは、開催都市である東京都であり、オリンピック委員会です。
どちらの方が重要だったのかと言えば、今回のことで明らかでしょう。
言わば、五輪担当大臣は内閣の中の広報担当的ポジションでしかなかったという話です。

こう考えていくと、各担当大臣も何をやっているのか分かりません。
「クールジャパン担当」「マイナンバー制度担当」「規制改革担当」
「原子力防災担当」「孤独・孤立対策担当」等々。
言わば、看板だけ掲げている状態、スローガンのようにしか見えず、
それ以上の意味を持っていないのではないかと思えてきます。
そうでなければ、幾つも担当を兼任できたりしませんよ…
例えば、有名な河野太郎大臣は、
沖縄及び北方対策と規制改革の内閣府特命担当大臣であり、
内閣の担当大臣として、行政改革・国家公務員制度・新型コロナウイルスワクチン接種担当を兼務しています。
最も多いのが、井上信治大臣は、
消費者及び食費安全・クールジャパン戦略・知的財産戦略・科学技術政策・宇宙政策の内閣府特命担当大臣で、
内閣の担当大臣として、大阪万博の担当もしています。
国会を見ていても、河野大臣はともかく、井上大臣は… 正直見る機会が…
色々と看板を掲げているものの、その実、成果を出せているかどうかよく分かりません。
特にクールジャパン戦略なんていつまで続けているのか…全然成功してないじゃん…

様々な担当大臣を置いて、「やってる感」をアピールするのも結構なことですが、
日本の唯一の行政府なわけですから、しっかりとした結果もアピールして欲しいです。


◆ニュースネタ 東京オリンピック関連のニュース
●五輪中止と不安をただ煽るようじゃ日本も終わりだよ
招致に関わったオジサン達は二言目には「前向きに」と言うけれど、
具体的に何の根拠を持ってコロナ禍でもオリンピックができると考えているのか?
ワクチンにしても、スポーツ選手は各国で優先接種対象ではありませんし、
IOCもワクチン接種を推奨はしているものの、必須ではありません。
つまり、現状ではワクチン接種していなくても、
オリンピックに参加できるという見解なわけですから、
既にワクチン接種を根拠にしているオジサン達は論理が破綻してます。

そして、何度も言うように、
ワクチン接種したからといって感染症対策をしなくて良くなるわけではありません。
引き続き、外出時のマスクは必須ですし、飛沫感染対策は続ける必要があります。
ワクチンの効果が無症状感染者の感染力も低下させるのかは分かっておらず、
ワクチン接種すれば、変わらずにスポーツができると考えるのは、やはり愚かです。


●カンニング竹山 東京五輪 森会長後任人事なんて今どうでもいい話
やや悲観的な見方ではありますが、
後任人事よりもコロナ禍でどうやって五輪をやるのかという点には同意。
指摘の通り、オリンピックを開催する妙案はそう簡単に出ないでしょうが、
どれだけ経費をかければ対策が打てるのか等々、
具体的な議論をマスコミを通じて国民に開示してもらいたい所ですね。
それで開催は不可能となれば、納得するしかないでしょう。

現時点では、やはり観客を入れての開催は難しいと思われます。
特に海外から観戦客を受け入れるのは無理があるでしょう。
さすがに無観客試合では味気ないものがあるのだけに、
各国のスタジアムを中継して臨場感を演出してみたり、
ARやVRのための選手目線の映像を残すことで、
後に自分がオリンピックに参加しているような体感を与えられるような、
そういった創意工夫がなされれば、新しいオリンピックの可能性が出てくると思いますが、
そんな金も時間も、発想の柔らかさもないでしょうね…
分からないなら分からないで、国民から発想を募集してみてはいかが?


●島根知事の聖火リレー中止発言 自民・竹下氏「不用意で注意する」
●橋本氏は「男みたいな性格、ハグ当たり前」自民・竹下氏
●島根県知事に「注意する」発言の竹下亘とは何者?「実は遠ざけられていた男」
はいはい、老害老害(苦笑)
昨年は健康問題もありましたし、潔く引退してはいかがでしょう?
世の中の空気と違うのは、島根県知事ではなく、ご自身の方では?

島根県知事も言い過ぎた面は否めません。
島根県内での聖火リレーの取り止めは自身の判断の範囲内でしょうが、
東京オリンピックの開催の是非には言及すべきではなかったでしょう。
質問されてもスルーするべき話でした。県知事の判断ではないですから。
まぁ、それを何の権限もない一国会議員が注意しようというのもアレですけど。
政治的な親ならともかく、そういうわけじゃありませんからねぇ…
島根を地盤とする「竹下」の苗字だけで張った見栄としか思えません。

それで口が滑らかになったのか知りませんが、
ようやく「女性の会長で再スタート」となったところで水を差す発言…
政治の世界にとっては、「男のような女」は褒め言葉かもしれませんが、
それって政治の世界が男の世界だと言ってるのと同じですからね?
それがもう時代の感覚にそぐわないのよ…
だから女性の国会議員が増えないんですよ…


◆ニュースネタ マイナンバー、中国で流出か 長妻氏指摘、年金機構は否定
やっぱり大問題だったじゃないか…
この不祥事は2018年に発覚済みでしたが、当時は中国企業への再委託は問題であるものの、
再委託された情報が断片的な情報のみだったので、情報流出はないということでしたが…
●データ入力 別の中国系企業に委託 年金機構「時間限られていた」
●年金情報中国に流出で発覚…!IT公共事業の「ブラックな実態」

実際はマイナンバーを含めて個人情報が紐づけされて流出してしまっているようです。
年金機構は否定しているようですが、メールの記載情報が正しいと認めているので、
流出した情報が正しいかどうかは別としても、
中国である程度のリスト化されていること自体は間違いないようです。

委託元が再委託先の中国企業からクラッキングされていた可能性も否定できませんが、
そうでないとするならば、再委託した情報が断片的でなかった可能性があります。
または簡単に類推可能な状態で渡されていた可能性もあります。
名前ないし並び順が同じだったため、後に断片的な情報が再結合されてしまったとか…
もし、それらが正しい情報であるならば、マイナンバー制度が破綻する大問題であり、
バカらしい話ですが、日本でマイナンバー情報が統合されるよりも先に、
中国で統合されたマイナンバー情報が見られることになるかもしれません(苦笑)
いずれにせよ、2018年当時の国会答弁は結果的に嘘だったことになり、
調査が不十分だったことは間違いありません。
最悪、番号を振り直すしかないでしょうに… 徹底した調査が求められます。

また、コロナ禍によって飲食店・観光業に打撃になっていますし、
在宅ワークも推奨しているのですから、
こういう事務処理のキーボード打ち作業はもっと国内に卸してもいいと思います。
それ自体がいわば「公共事業」になるでしょ?
やはり情報漏洩対策は必要ではありますが、
業者に委託して再委託で中国企業に運ばれるよりも何倍もマシでしょうに。


◆ニュースネタ 校則との戦い⇒TPOとの戦い
●「制服着ない自由、認めて」中1生徒の訴え コロナ禍で、私服選択に広がりも
まぁ、正直に言えば、お好きにしていいと思います。
ただ、戦う対象が変わるだけで、根本的解決にはならないことには注意です。
そもそも、何で「制服を着ない自由」を求めるのか?
どうしても着たい服があるのか? 制服が煩わしいのか?
指定された服を押し付けられるのが苦痛なのか?
よく制服を自由化しても、その自由を謳歌できるのは最初だけで、
すぐに「制服っぽい私服」に収束していくと聞きます。それは何故でしょう?

制服との戦いは校則と戦えばいいだけです。
しかし、その後に待っているのは、TPOとの戦いです。
TPOは社会概念との戦いです。この壁は想像以上に大きいです。

TPOとは「時・場所・場合」に応じた服装をしろという社会的圧力です。
例えば、結婚式の時にジャージやスパッツで行く人はいませんし、
葬式の時に派手なパーティドレスを着ていく人もいないでしょう。
「TPOに応じた服装を」分かるようで分からない表現です。
学校に行くのも、本当に自由で良いというわけではなく、
パンクファッションや露出の多い服装はTPOに即してるとは言えず、
多くの同級生や周囲の大人達から奇異の目で見られることになります。
いわゆる「同調圧力」というもので、校則のように拘束されてはいなけど、
事実上、行動を拘束しているものが社会にはあるわけです。

こう見ると、TPOさえも大人達からの社会的圧力に感じられるでしょうが、
逆に若者からの「同調圧力」もまた存在します。
例えば、デートをする時に、どういう服装をしていくのか?
やはりこれも真の意味で「自由」ではありません。
流行に則った服装、今年はこの色で決まりだとか、
服装の組合せだとか、やっぱりこちらにもある程度のルール、決まりがあります。
どこの誰が決めたわけでもない「流行」の形に縛られ、
やれデートに相応しくない服装だとか決めつけてしまいます。
やっぱり若者も大人達と同じようなことをしているわけです。

結論から言えば、制服を自由化した所で、何かが劇的に変わるわけでもありません。
校則と戦うかTPOと戦うかの違いだけで、TPOに即さない服装は排斥されます。
それは「社会的常識(悪く言えば固定観念)」という言葉で括られ、
戦う対象は教師や親以外の社会全体に広がります。
結局、人間は社会で生活する以上、真に「自由」とはなりえないわけです。
まぁ、個人的にはTPOさえもどうでもいいと思っちゃうんですけどね(苦笑)

まぁ、制服が自由化に向かう傾向は分からなくもないです。
ぶっちゃけ、最も制服の恩恵を感じるのが「冠婚葬祭」ですからね…
とりわけ葬式の格好で頭を悩ますことがないというのは大きなメリットです。
裏を返せば、それだけ葬式に接する頻度が減ったということでしょう。
長寿化は勿論のこと、社会の規模が小さくなり、
葬式の参加・不参加のラインも大きく下がりました。
それだけに制服のメリットが感じられないのでしょう。

良くも悪くも分かりやすいのよ。制服は「学生」というレッテルであり身分証明だから。
学生服で少しふざけていても犯罪と大事になりませんが、
私服で同じことをしたら通報されてもおかしくありません。
大人社会でファミレスの制服とかそういうのがなくならないのも、同じこと。
店員という分かりやすい身分証明ができるからです。

そこまで学生に考えるのは難しいと思いますが、
どうして「制服」が社会の中で必要とされているのかも考えて欲しいです。
学生の頃は制服を息苦しく感じても、
学生が終わってみると懐かしい思い出に変わってるんだから、人間とは分からんもんです。

2021年02月15日

避けた方が無難な話題

昔は飲み屋で「政治」と「宗教」の話はするなと言われてましたねぇ…
理由は、ケンカになるから。
もっとも、「政治」に関して言えば、今はイデオロギー対立が少なくなり、
それほど恐れる話題でもなくなりましたが、
トランプ・元・大統領や安倍・元・総理の影響で過激に右傾化した人もいるので、
多少は気を付ける必要があるかもしれません。

現在において、避けた方が無難な話題は「女性」と「環境」の問題です。
「女性」問題は、やっぱり男性にとっては鬼門です。
男性では「女性」の差別意識を十分に分かってあげられませんし、
それ以上に男性であるために、女性からの同調意識を得られないため、
どんなに良いことを言ったとしても、火傷する公算が高いです。

「環境」問題は、年齢層によって乖離が大きいため、です。
環境問題が大きくなり始めたのが1990年代なので、
それ以前と後ではやはり意識の差がありますし、
とりわけ若い世代にとっては50年後は自分にとって「現実」であり、
50年後なんて死んでるわと思っている老齢世代とでは真剣度が違います。
色々と思う部分や未熟と感じる部分もないわけではないですが、
若い世代の「環境」問題にかける情熱を理解せずにはいられないでしょう。

おおよそ不毛になることが分かっているのですから、
わざわざ踏み込んだ発言をする必要もなかろうに…
分からないなら任せとけばいいじゃん? 餅は餅屋だよ。
別にコンビニにならなくても良いんですよ…


◆ニュースネタ 小木博明「女性はピラニア」炎上発言で私見
↑火傷する例。
勘違いしている人が多いのでツッコミますが、
「逆差別」というのは差別した人が単純に差別されることではありません。
それだと死刑囚は逆差別ということになるじゃないですか…

「逆差別」とは、差別を解消しようとして保護政策を行った結果、
過剰に保護され過ぎてしまい、却って社会的差別が広がることです。
かつて、医学部の試験で現役男子学生が内申点で優遇されたことが問題になりましたが、
例えば、この対応策として女子学生を優遇し、男子3:7で女子を合格させるとすれば、
この優遇期間が10年続いたとすれば、女子の方が過剰に保護されかねず、
男子が「逆差別」される状態になります。

要は「逆差別」とは政策的な過剰保護状態を言うわけで、
現代の女性は過剰に保護されたわけでもなく、
自分達で社会進出を果たした結果でしかないので、
「逆差別」という表現は不適切になります。
とりわけ、男性にこの間違いが多いので、敢えて指摘しておきます。

●小池知事「世界の注目の的」後任人事に理想像挙げる
>>女性記者から「知事は女性初の防衛大臣、都知事として女性のトップランナー。
>>組織委の会長に、民間を含めた女性起用はどうお考えか?」と質問されると
>>「まず、それは日本独特の質問だと思います」と一喝した。
わりとこの問題の本質が現れた場面です。
「女性差別はいけない」という考え方が浸透はしてきていますが、
勘違いされがちなのは「女性」だから優遇するという話ではないということです。

そもそも、男性だとか女性だとか、政治的トップに意識する必要があんの?
下世話な話ですが、この女性に性的魅力を感じるから上司にしようとか、
あの男性に抱かれたいから上司にしようとか、考えますか?
…いや、そういうことを考える人がいることは否定しませんが、
「お前、年中発情してんじゃねーの?」って人でしょ、それ?(苦笑)
性を意識する必要なんて全くないのに、性を取り出して考える。
それが日本の「女性差別」の根幹なんですよ。
差別する側も差別される側も。

「性差」が必要とされない場面では、男性も女性も同じ「人間」で十分です。
それ以上の分類は必要ありません。
必要のないことを考えるから差別意識が消えないんです。
まぁ、逆に言えば、「性差」が必要である「婚姻」が、
仮に子孫繁栄が婚姻制度の目的であるとするならば、
「同性婚」を認める必要はないと自分は考えます。
それは「性差」が必要不可欠だからです。
でもトップが男性か女性かは全く関係のないことでしょ?

これに関しては男性だけでなく、女性にも勘違いしている人が多い印象です。
「女性」だからチヤホヤされるというのは違うのよ。
極端なことを言えば、それはセックス目的にされる若いうちだけ。
「性差」が武器になっている時期だからチヤホヤされるだけで、
それとは関係のない分野では、女性だからチヤホヤされることはないんです。
まぁ、レディファーストを勘違いした男性がチヤホヤしてる面はありますが…
だから日本の女性差別はなくならないんですよ…

●男性ばかりの会議から見えてくる日本の未来 食い止める術は
根本的な問題に踏み込んだ話ですね。
もっとも、それは「女性」だけに限らない話ではありますが、
「女性」の方が依然として厄介者扱いされている面は否定できません。
それはもう男女問わず、日本社会から抜け出していく結果を招くことは明らか。
始まる前から会議の結果を既に決めてしまっていますから、
森氏のように会議で発言する人がウザがる仕方のない人ばかり…
そりゃ優秀な人間は裸足で逃げ出すというものです。
日本社会が「物言わぬロボット」こそ優秀と考えているのが最大の問題です。

…しかし…こういう問題はバブル崩壊直後から言われてたことなんですけど…
30年経っても日本の社会が変わらないことに最も闇を感じます…

あ、そういえば後任候補の話をしてませんでした。
もう誰でもいいですよ、別に。時間がないのだから、さっさと決めてくれとさえ思います。
問題なのは誰がやるのかではなく、何をやるのかです。
まともな感染症対策を説明できる人なら、誰でもいいですよ。
逆にそれができないなら誰でもアウトだし、それは五輪の中止を意味するだけです。


◆ニュースネタ 新型コロナワクチンは打つべきか、避けるべきか
●ワクチン接種懐疑論の裏側にあるまっとうな理由
●「コロナワクチンは高齢者を優先」は正しいのか?池田清彦氏の見方
一つだけ、はっきり言えることは、まず「治験」が根本的に足りない。
症例が非常に少ないので、実験段階であることは確かです。

国民が知りたいのはメリットよりもデメリットのはずですが、
そちらは相変わらず積極的に発言されていません。
まぁ、自分は何にせよ、デメリットを説明しない奴は信用しません。
まず、この時点で政府の説明はアウトと言わざるを得ません。

細かく懸念点を見ていくと、一つ目がワクチンの有効期間がバラバラであること。
半年ぐらいは効くと見られていますが、データ的には1ヶ月~3ヶ月までバラバラ。
現時点では半年持つ方が稀といった予想です。
ワクチンの接種回数も2回必要というものが、1回で十分と言ってみたりと
(自分はワクチンの供給不足を補う政策的手段と見ています)、
説明が二転三転しているだけに、はっきりしたことが分かりません。
それでは今のタイミングでワクチンを打ったところで、
夏のオリンピック前に効果は切れている人が大半となり、
ましてや次の冬まで効果が持続することは絶望的なので、期待した効果が出るかは疑問です。

二つ目が無症状者の感染を防げているかは分かっていないこと。
後者の記事に無症状者の若者に関して触れてある部分がありますが、
現時点ではよく分かっていません。
そりゃ接種が後回しにされてる人だから当然ですけど。
あくまで重症化させないためのワクチンという要素が強く、
感染を完全に防いでいるわけではないと考えられるので、
仮に全国民がワクチン接種したとしても、三密対策等の感染症対策は続くでしょう。

三つ目が変異株に対する予防効果が十分ではないこと。
一説では効果が半減するとも言われていて、それは効果が変わらないと言っていいのかどうか…
ここら辺の感覚は立場によって違うのでしょうが、
一般国民からすると新しいの作った方がいいんじゃない?と思っちゃいます。
どこまで適切に理解しているか分かりませんが、
ワクチンはウイルスの帽子の型を記憶しているようなもので、
変異株は顔が一緒だけど被ってる帽子が違うという状態、
服装が違う人とバッタリ会って、どれだけ正確に認識できるでしょうか?
いや、帽子しか見てこなかったんだけどさぁ…
おそらく、第4波は変異株が主体になるでしょうから、
今からワクチンを打って効果があるのかどうかは疑問が残ります。

これらを総合的に考えますと、現時点でコロナの脅威に晒されている人は接種すべきで、
それ以外の人は現時点では様子見が無難で、
次の冬に効果が出るタイミング、秋頃に摂取するのが良かろうと個人的には思います。
あとはもう日本政府の政策次第なので、
それに協力するか反発するかは人それぞれだと思います。
ほとんど移動のない高齢者施設の高齢者まで摂取する必要はないと思いますがねぇ…
リスクを理解した上で、メリットを享受できると判断することが大事でしょう。


◆ニュースネタ 政府の地震調査委「高い津波の可能性あった」
2月13日の地震は静岡県東部でも結構揺れましたね。
地震の長さから東日本大震災を思い出した人も多かったことでしょう。
そうなると思い出されるのが「津波」の恐怖であり、震源地を知った瞬間、
真っ先にそれを恐れましたが、思いのほか早く「津波の可能性はない」と否定されて安堵。

まぁ、しかし、その差は一体どこにあるんでしょうね?
おそらく震源地とその深さ、満潮の時間等を計算してのことだとは思いますが、
正確に予想できているなら、それで構わないとは思うのですが、
少しでも危ないと判断するのならば、正直に言って欲しくはあります。
パニックが一番危険なのは分かりますが、
危険ということさえ知らずに遭遇してしまうのも酷いですからねぇ…

現時点で人的被害が大きくなかったのは幸いですが、
建物や崖崩れ、今夜の大雨の影響など、不安要素はあるだけに、
二次的被害が出ないことを祈りたいです。

しかし、翌朝の某テレビ局の右傾番組で、
もう「被害は少なかったですけど前回の教訓が~」と総括してるのは唖然としました。
いやいや、被害状況の確認はこれからだろ、と。
阪神淡路大震災でさえ、午前中は何が起こってるのか分からなかったぐらい。
事態の深刻さを理解したのは翌朝ぐらいですよ。
当日はまさかあんな被害を出しているなんて、他の地域の人は思ってなかったぐらいです。
安全な地域にいる人は、そういう災害タイムラグがあることを認識しておくべきでしょう。

2021年02月11日

スポーツ置き去りの政治五輪

●森喜朗会長が辞意 12日表明へ 女性蔑視発言で引責
森会長と政府は小池都知事のことを「女狐め!」と罵ってるでしょうなぁ…
また小池都知事のヘイトが溜まりました(苦笑)
まぁ、根本的には、森会長が総理時代に溜めていた国民のヘイトが原因ですけど。
側近達のように面倒を見たり、食事を奢ったりと大判振る舞いしておけば、
国民や報道陣からも庇ってもらえたのでしょうが…
当時の善行が足らなかったようです(苦笑)

風向きが変わったのは、やはり10日にあったIOCの態度豹変でしょう。
こちら
思った以上の国際世論の反発を喰らい、巻き込まれることを恐れたのか、
続投に対して厳しい見方がIOCで広がりました。

それに便乗したのが、小池東京都知事。
こちら
発言報道当日は軽い皮肉程度だったものが、一転して厳しいものに変わり、
ついには4者会談への参加に出席しないと表明しました。
察するに、この4者会談は森会長の続投を支持するための会談だったはずで、
もう一度、謝罪する機会を作った上で、IOCが続投へのお墨付きを与え、
事態の沈静化を狙う予定だったのでしょう。
そこに小池都知事は乗らないよと明言したわけです。
一人でも不満を漏らせば、森会長の再スタートは切れないわけですから、
事実上、これで進退が行き詰まったとさえ、言えます。
森会長の続投路線だった政府からすれば、「またあの女狐が…」という感じでしょう。
まぁ、でも今回、被害を受けるのは小池都知事と仲のいい二階幹事長も含まれるわけで、
失言を含めて、泣きっ面に蜂といったところでしょう。
2人の関係に変化をもたらしかねないだけに、若干気になる所ではあります。
…そういうことするから、男社会の中で信頼されないんだろうなぁ…

もっとも、この流れを呼び込んだのは、世論の強い反発であったことに間違いありません。
とりわけボランティア参加への再考などは、
東京都とIOCに与えたショックは大きくなかったと予想されます。
ボランティア活動は無報酬の活動ですから、支えているのはモチベーションのみ、
そのモチベーションがなくなってしまえば、
労働のように報酬目当てで我慢して働くこともできず、活動が終わってしまいます。
そういう意味でも、森会長がオリンピック精神を汚す発言をしたことで、
そのモチベーションを大いに損なわれた以上は、この流れも自然の道理でしょう。

加えて、国際的には女性差別に対して厳しい視線が向けられているだけでなく、
コロナ禍でのオリンピック開催に懐疑的な意見が増えている影響もあったでしょう。
そういった懐疑論に対してポジティブな反論をできなかったことが、
IOCが態度を変えざるを得なかった最大の要因とも言えます。
IOC自身も選手のワクチン接種に拘りを見せず、事実上のゼロ回答状態でしたから、
日本だけでなく、IOC自身も答えを持っていなかったことが伺えます。
言わば、森会長に恩義はあるものの、自身の無能さを指摘されないように、
スケープゴートにせざるを得なかったという面もあると思います。


ただ、問題は森会長が辞任して済む問題ではありません。
森会長が辞任してもコロナ禍がなくなるわけでもありませんから、
コロナが沈静化しない状態でも、オリンピックを開けるかどうかについて、
日本だけでなく国際的にもポジティブなメッセージを送らなければなりません。
そういう意味でも、後任は世界的にアピール力のある人が適任です。
ボランティア辞退を申し出た人にしても、
単純に森会長が辞めたから戻るというわけでもないでしょうし、
しっかりとしたコロナ対策を訴える必要があります。

先にバイデン大統領が五輪参加は「科学的見地に基づいて」と発言したことからも、
この問題は既にスポーツ界だけで完結する段階ではなくなっています。
開催都市の東京都、開催国の日本政府、
オリンピック委員会のIOCとJOCに加え、
WHOなど科学的に安全な五輪と保障してもらえる体制作りが必要となります。
各方面のトップがそれだけの指導力を発揮できるのかどうか、
困難な局面は変わらずに続いていくことは間違いありません。


しかし…相変わらずスポーツ選手は完全置き去り状態なのが何とも言えず…
森会長が辞任を決意した背景も、
オリンピック精神に反したことに対する反省ではなく、
あくまで政治的に立ち行かなかったという理由でしかありませんからねぇ…
小池都知事の行動も含めて、いずれも番外戦術、会議外での駆け引きでしかなく、
後任の選定を含めてブラックボックスに包まれている印象は否めません。

事態はそんなに甘くないんですよ?
国民はオリンピックにスポーツの祭典という理想を夢見るのに対して、
政府やJOCは国威発揚・経済イベントという現実に拘りを見せており、
そのギャップが埋まる様相は全くありません。
一体、誰のためのオリンピックなのかが分からなくなっている以上、
大会の成功は難しいのではないでしょうか。
根本的にオリンピックがスポーツ選手にとって必要なのか否か?
国威発揚にしかなっておらず、スポーツの発展に寄与できているのか否か?
もう一度、検討し直した方がいいんじゃないですかね…
一連の流れの方がオリンピック精神を汚しているように思えてなりません。


◆ニュースネタ 菅首相と長男が牛耳る総務省権益 違法接待疑惑でわかった「平民宰相」「たたき上げ」の大ウソ
少なくとも、菅総理の長男が偶然に東北新社に勤めていて、
偶然に東北新社の接待役として総務省を接待した、というわけではないようです。

菅総理が総務大臣時代に秘書として総務省へ入れて、
どういう経緯か知りませんが東北新社という会社へ行き、
総務省の幹部官僚を接待したというのは、どうにも違和感を禁じ得ません。
確かに「私人」という立場ではありますが、
安倍総理夫人の森友学園問題と同じ雰囲気を感じます。

日本も韓国のように一族がやらかす国になっちゃったんですかね…
それだけ総理大臣に権力が集中するようになったということか。
国会の監視能力が著しく下がっているということでしょう。
もうデジタル化するなら、国会も完全デジタル化すれば、
距離の問題は解消されますから、参議院は各都道府県の首長が勤めれば十分でしょうし、
衆議院も行政府以外の人間は必要なく、
監視機能は国民がネット参加してすれば十分でしょう。
そう考えると、国会議員は100人も要らないですよ。
デジタル化するってのは、そういうことじゃないのかね?


◆ニュースネタ 知らぬ間に敗訴、差し押さえ 原告が虚偽主張で裁判所だます
なかなか珍しい判決ですね… 裁判所が詐欺に遭うって(苦笑)
そんな見え見えな嘘に騙されるなよと思っちゃいますが、
そういう性善説でやってきたことの限界が出ちゃってるんでしょうね。

もっとも、裁判所が詐欺に利用されるのもこれが初めてではなく、
オレオレ詐欺の中で裁判所を騙る「ハガキ送りつけ詐欺」がありましたが、
ハガキはそりゃ嘘だろと分かるものの、
中には本当に裁判所に提訴し、書留封筒を無視した末に敗訴してしまった話も聞きます。
裁判所が悪用されるケースもあるということですし、
今後、詐欺グループがそこに目を付けてくる可能性はあります。

裁判所としては国民の信頼を失わないように、
このような利己的・詐欺的な裁判が行われないように、監視の目を強くする必要があります。
一方で監視を強くし過ぎると、裁判をするためのハードルが上がってしまい、
国民から遠いし司法がさらに遠ざかりかねません。
2つの難しい課題に挑戦しつつ、国民から信頼される司法を作る必要があると思います。

2021年02月04日

日本の密室政治=会食文化の正体

壮大なネタばらし、ありがとうございます、森会長。
さすがお年寄りの話は為になりますなぁ…
日本の政治・社会の何が問題なのかが一発で分かります(苦笑)
これは単純な男女差別の問題じゃないんですよ…
もっと根深い日本の政治決定プロセスの闇を感じさせられます。

ぶっちゃけ、これ以上、恥をさらす前に、さっさと辞めていただいた方がいいのですが…
空気の読めない続投宣言は既にオリンピックを諦めたという理解でよろしいのか?
●森会長「邪魔な老害、粗大ごみなら掃いて」会見全文
結局、言い訳だけで、話の中身が全くありません。
オリンピックを実施できる根拠は何なのか?
ボヤ騒ぎにガソリンぶっかける行為しといて続投もクソもないでしょうに…


◆ニュースネタ JOCの森会長「女性は…」五輪に厳しい世論の中さらに逆風
思い当たる節が全くないとは言いませんが… わざわざ言うことですかね…
個人的には後ろの発言の「わきまえている」の方が引っかかります。
何を「わきまえている」のか。
女性が前に出てはならないみたいな前時代的な意味ですか?
だとすれば、もはや別の生物にしか思えません。

●森会長「NHKは動かないと」/発言全文1
●森会長「私が悪口を言ったと書かれる」/発言全文2
問題の発言は後者の発言全文2の方…
敢えて言及するような話でもありません。お前が言いたいだけちゃうか?

発言全文1から分かるのは、スポーツとか全く考えていない点です。
密室政治というのはこういうことを言うんですかねぇ…(苦笑)
「見晴らしがいい」とか個人アパートの部屋を決めるわけじゃないのに、
完全にそういうノリで、誰もスポーツとか国民のこととか考えていません。
勿論、中には自分の名誉のため「だけ」にやっている名ばかりな人もいますから、
その点においては森氏はマシな方かもしれませんが、
大局観を持ち合わせない町内会長レベルの発想でしかないので五十歩百歩、
目糞鼻糞を笑うにしか見えません。

そういう観点から発言全文2の「わきまえている」発言を考え直しますと、
森会長ら古い政治家にとっては、会議で発言することは「政治」じゃないわけですよ。
会議は「通過儀礼」、もうその前に既に決まっている、ということです。
それをわざわざごちゃ混ぜにするような空気の読めない発言をするな、という意味。
会議は根回し=会食と飲み会の段階で決まっているということです。

だから日本の政治家は会食を止められないし、国民に有効なメッセージを出せないんです。
会食が根回し=政治だと勘違いしているし、会議を重要視しないから発信力が乏しい。
逆に会食に参加せずに、会議で積極的に発言するような人間は、
森会長ら古い日本の政治家達にとっては、単なる目立ちたがり屋にしか見えず、
「(身の程を)わきまえていない」と思えてしまうのでしょう。
彼らが女性の政治参加を嫌うのはそれが最大の理由なんですよ。酷すぎませんか?


●会食文化=接待とは何か
日本人が会議を軽視しがちなのは分かりましたが、
それではどうやって物事を決めているのか?
その答えを「会食」に求めましたが、当たり前ですが、
食べながら会議を超えるような詳細を詰めることなんて、できるわけがありません。
つまり、実質「会食」が日本の政治決定機関ということは、
実質「誰か=接待主」の意見に乗っかるだけということです。

そこには会議のような集合知は生まれません。
接待主個人の考えに乗っかるだけですから。
接待主も自説を訴えるよりも、接待客にどう都合が良いかを説明すれば済むわけで、
そこまで詳細を詰めなくとも会議の流れは決まってしまうわけです。

だから日本の政治は緊急時に身動きが取れないんです。
集合知を頼らず、個人単位でしか動けないから。
しかも、そのために接待という名の根回しに時間が取られるため、
迅速な政策決定ができないんです。
まさに平時の平和ボケの政治システム、それが会食文化=接待です。


奇しくも、森会長の発言はそういう日本の欠陥政治システムを露わにしたんです。
「わきまえていない」は女性を蔑視した発言ではなく、会議を蔑視した発言です。
これから考え得るに、前会長の竹田氏のIOCへの賄賂疑惑もクロでしょう。
直接渡したかどうかは知る由もありませんが、
彼らが接待で突破口を開こうとした可能性は、
日本の平和ボケ政治システムからすれば当然の流れのように思えます。
きっと、それが彼らの「おもてなし」なのでしょうねぇ… 酷すぎ。

そりゃ今の政府がコロナ対策の迅速性が欠けるのは当たり前です。
JOCが神頼みで有効な対策を発表できないのも当たり前です。
彼らは「会議」という「集合知」を最初から捨てちゃってるのですから。
接待の結果として得られる個人の知でしか物事を決定してこなかったので、
個人の知を超える事態に全く対応できないんですよ。
アホすぎんか?


●最後に 東京五輪の実施に関して
話を元に戻しまして、
国民は五輪をやりたくないのではなく、五輪をやれるか疑問視しているだけです。
誰も名誉職闘争の道具とは考えていませんよ。そんなの考えてるのはお前らだけ。
コロナ感染が収まらない中、国民が経済的に自粛行動を続けているような状況で、
オリンピックが開催できるのか、無観客試合で赤字が生まれないのか懸念しているだけ。
森会長らJOCがオリンピックを実施できる根拠を示してくれれば、
少なくとも国民世論は批判しないわけですよ。
精神論でコロナを乗り越えることができないことを国民は知っています。
神の国だから大丈夫なんて言われても、信じられるわけないでしょ?
だったら、今すぐにコロナを抑えてみなさいよ。雨乞いする如く。

森会長からして「わきまえている」会議ということは、
活発に意見が出てこない会議と言えるわけで、そんな彼らに何の有効策が打てるでしょう?
無策でありながらも、五輪批判を許さず、
どうすればオリンピックを開けるか考えろ?だと。
それを考えるのがあなた達の仕事じゃないのかね?
それができないのならば、さっさと辞任するしかないでしょうに。
こんな恥さらしをしておきながら、誰が森会長に意見を進言しようと思いますか?
誰も思いませんよ。あなたが会長であり続ける限り、何の対策を打ち出せません。
いっそ堂々と「誰か接待してください」って言ってみたらどうです?
もう晒す恥もないでしょ?

(2/5追記分 ニュースネタ等)

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2021年01月31日

選抜甲子園の出場校が決定

21世紀枠で地元の三島南高校が選ばれました!

……
………(どこにあるのかも知らない)

いや、ごめんて。でも三島市北部の人からすると馴染みないんですよ…
およそ三島駅が中央やや北寄りに位置し、
周辺にかつて女子校だった三島北高校、私立の日大三島高校がある一方、
三島南は自分が記憶している限りだと最南端地域にあると思われ(知らない)、
通学するにしても電車を使う必要が出てきます。
電車を使うなら伊豆箱根鉄道線で伊豆の国市にある韮山や伊豆中央、
東海道線なら隣の沼津市に高校がたくさんあるので、そちらを優先してしまいます。
いや、別に煽っているわけじゃないんですけど…馴染みがないことは確か。
21世紀枠で出ると言われても、何を評価されたのかサッパリ知らないのです。

話を戻しまして、今年は無事に大会が行われるのかどうか…
そろそろ、高野連も選びましょうよ。
大事なのは「大会をやる」ことなのか、「甲子園で試合をする」ことなのか。
昨年の対応を見ていると、後者の方が重要なようです。本当にそれでいいのか?
少なくとも部員・監督等の20人×32チームの640人が集う大会を、
近隣の近畿地域を除けば宿泊を前提として大会を行う必要があるのか否か。
大会運営だけを考えれば、1・2回戦は地方で日帰り可能な距離で大会を行うことも、
コロナ対策として十分あり得る考え方だと思うのですが…
そんなに「甲子園」という看板が大事ですかね? 大会よりも大事ですか?
最近の高校野球は「甲子園」というブランドに束縛され過ぎじゃありませんかね?


◆ニュースネタ コロナワクチンについて
●コロナワクチン“7つの不安”「100%安全なワクチンはない」「効果の持続期間も不明」
5~6年前にはあれだけ推奨されていた『子宮頸がんワクチン』が、
女子高生が副反応に悩む報道もあって、非推奨にされて希望者のみになったのは記憶に新しい所。
子宮頸がんの怖さを考えれば、ワクチンを打つ・打たないのどちらが良いのか分かりませんが、
全ての人が同じ体を持っているわけではないので、
副反応が出る人もいれば、出ない人もいるのは当たり前のこと。
副反応のリスクを理解した上で、ワクチンのメリットを受けるかどうかを
個人で判断することが重要でしょう。

話をコロナワクチンに戻しまして、現時点では何も判断できません。
そもそも、ワクチンの持続期間はどうなっているのか?
2回注射を打つ必要があると言いながら、1回でも十分という根拠は何か。
そこら辺の説明がグラグラで判断が付きません。
おそらく、推進している方も知らないんだと思いますけど…
情報が不足し過ぎて判断も糞もないんですよねぇ…

それでいて集団接種体制は整える。意味が分からんわ。
●コロナワクチン接種に備え川崎市で全国初の訓練 課題は“時短”
『机上の空論』という言葉を知っていますか?
コロナワクチンは誰に摂取させたいのでしょう?
持病を持っている高齢者ではないのですか?
そんな持病を持たない健常者を前提とした訓練に意味あんの?
子どもの頃に行われた集団予防接種みたいなことをしても意味がありません。
誰に受けさせたいの?
高齢者施設に入っている人にわざわざ出向いてもらうのですか?
勿論、マイナス70度という保管温度がネックになっているのは分かりますが、
最終的にはインフルエンザ同様に個別に受けられる体制でないと普及しないでしょう。
誰がわざわざ足を運ぶのでしょうか。誰も行きやしませんよ…

何のためにワクチンを打つのか。死なないためでしょ?
ワクチンを打ったショックで死にかねない高齢者に勧める必要性があるのか否か。
勿論、希望者には率先して受けさせていいと思いますが、
クラスターが発生していないウイルス対策が厳しい施設にいる高齢者にまで、
わざわざ出向いてやってもらう程のことか?とも思うわけでして…

何のためにワクチンを打つのか? コロナから逃げ出したいだけじゃないの?
打とうとしているのは本当にワクチンですか?
麻薬を打って幻覚に逃げ出すように、コロナから逃げ出したいだけでは?


◆ニュースネタ 菅首相連日の陳謝「失礼では」蓮舫氏にキレる場面も
いやいや、全く失礼だなんて思いませんよ…
あなたは総理大臣に就任してから他人に何を求めてきましたか?
日本学術会議に対して、携帯電話会社に対して、そしてコロナ禍の国民に対して、
あなたは総理大臣として何を求めてきましたか?
『結果』ですよね? 『やる気』だけでは不十分と認めませんでしたよね?
それでいて、自分は結果が出てないけど『やる気』を持ってやっている?
ふざけんじゃないよ、『結果』を求めてきたのはアナタ自身でしょ?
他人に対して厳しく、自分に甘くですか? 誰がそんな人に付いて行きますか?

別に国会議員は『やる気』だけでも構わないと思います。
なにせ700人近く居ますからね。特定の政策だけ頑張るでも構いません。
でも、行政はやる気だけでは、どうしようもないんですよ。
ましてや、総理大臣は1人しか居ないんです。他には居ません。
やる気だけで何もできないなら、職を辞するしかないんです。
他にやってくれる人は誰もいないんですから。

国民が欲しいのは謝罪の言葉ではありません。
どうしてコロナ対策が後手に回っているかです。
それを自己分析した上で、説明し、今後の対策に生かしてもらわなければ、
国民は納得できるわけがありません。
国民を始めとして、他人に対しては結果を求めておきながら、
自分自身はやる気だけで済ませる総理大臣を誰が信用するのですか、できるわけがありません。

…まぁ、自分なりの見解を言えば、コロナ対策が後手に回ったのは菅総理の性格でしょうね。
小池都知事もそうなんですが、意図的に敵を作って政策実現を訴えるタイプなので、
政策の軌道修正ができないタイプ、彼らの言う「敵」の言うことを聞かなければならないのですから。
下に使える者も敵視されたくないから反対意見を述べにくいですし、
「裸の王様」になりがちなタイプです。
もっとも、コロナ対策に敵も味方もないのは当たり前のことで、
コロナ対策優先も経済対策優先も両方が正しく、両方が間違ってるわけで、
状況に合せて、どちらを重視するかの選択に過ぎません。
株価が上がったら売って儲けとし、下がったら買い支えるのと同じ。
敵も味方もないところに、勝手に敵を作ってるから対応が遅れるんですよ。それだけのこと。


●定額給付金の予定ない、最終的には生活保護ある=菅首相
そりゃ生活保護が完全に機能していれば、問題ないんですが…
政府が定額給付金を出し渋っているように、生活保護のお金も出し渋ってるでしょ?
そしたら地方公共団体も出し渋るに決まってるじゃないですか。
生活保護で対応するなら、給付条件を大幅に緩和すればいいでしょ?
コロナ期間だけの特例でもいいですから、収入だけで給付を決定してはいかが?

単純に生活保護を設計した時と今の生活感覚が合ってないんですよ。
昔は世帯単位が大きい大家族=拡大家族が中心でしたから、
親・子ども以外にも兄弟姉妹や親戚で助け合うのが当たり前でした。
そりゃ同じ屋根の下に住んでいるんですから、そういう感覚になるでしょう。
でも今は世帯単位が小さい核家族中心で、
親子であっても同じ屋根の下に住んでいない時代です。
そういう時代に親・子どもだけでなく、兄弟姉妹・親戚で助け合えと言えますか?
扶養者をわざわざ探し出すシステムがもはや時代遅れ過ぎなんですよ…

そして、今の日本社会は相変わらず住所がなければ仕事ができない仕組みは変わらず。
住居補償は生活費とは別に行うべきなんですよ。
住所がないと社会復帰も何も始まりませんからね。
NHK受信料や携帯電話料金は単純な方がいいですけど、
生活保護制度は段階的な支援にすべきだと思います。

結局、生活困窮者を救おうという気概が全く見えないんですよ…
そういうところが「見放されている」と感じられる理由でしょう。


●菅首相のお得意フレーズ「必要があればやる」は“やらない”の意味 支離滅裂発言も
大体、政治家の発言なんて、逆の意味にすれば答えが分かるんですよ…
 「必要があれば、やる」=「必要がないから、やらない」
色々と誤魔化そうと婉曲的な表現を使うことが多いですが、
逆の意味を捉えれば、本当の意味が丸分かりです。

あとは助詞の使い方も重要です。
例えば、何気ない「が」が重要だったりします。
「必要ならば、やる」は必要性を認識すれば、わりと躊躇なくやる姿勢ですが、
「必要があれば、やる」は基本的にやる気ないです。
何気ない助詞の「が」が強い区切りとなり、「必要」と「あれば」を断絶します。
ですから、必要性を認識しても、他の条件に合致しない限り、やらないということです。

わりとこういう言葉遊びみたいなことが多いので、
政治家と官僚の発言はよく注意して聞くことにしましょう。
単語以外の部分に本音が隠れていることが多いです。
慣れるとむしろ本音が駄々洩れで分かりやすいぐらいです(苦笑)


◆ニュースネタ 相次ぐ大学入試の方法変更 頭抱える受験生
日本人はすぐに目的と手段を履き違える…
何のために受験ってるんでしょうか。
テストを受けるため? 大学に入るためじゃないのかね?
極端な話、定員割れしているなら、無試験で通しても構わないわけですよ。
試験が自己実現の目的ではありません。
公平性が担保されるなら、手段を変更するのもやむなしでしょうに。

例えば、東京大学のように学部学科は入学後に選抜しても構わないと思います。
勿論、それは全ての学部学科でナンバー1を目指す東大だからこそで、
他の多くの大学では学部学科に実力差があり、簡単にはできないでしょうが、
そこまで細かくなくとも受験は大枠で括るという方法はあると思います。
どうも日本は落とすための受験に固執し過ぎていて、
入れるための受験ができていないように思えてなりません。
大学に入って何をするのか。モラトリアムを満喫するために大学行くわけじゃないのよ。

大学入試共通テストに関しても、そういう観点で進めれば良かったのに。
勉強の習熟度を試すだけでよく、合格ラインに到達すればそれでいいじゃないですか。
何度受けたってかまわないし、そこまで一斉テストに拘る必要はないと思います。
「テストをしげあげるのが受験生の幸せ」という観点を捨てない限り、
日本の受験制度改革・大学教育改革、そこに繋がる高校教育改革は進まないと思います。


◆ニュースネタ IOC会長「どうか辛抱して」 日本国民に理解求める
朝日新聞の報道以外に情報ソースがなかったので、
本当に「どうか辛抱して」と翻訳できるフレーズがあったのかどうか分かりませんが…
本当に発言していたとすれば、何を辛抱すればいいんでしょうか。サッパリ分かりません。
少なくとも現時点でオリンピックを行える状況なのか否か、
行えないなら何をどう改善すれば行えるのか、ぐらいは明らかにして欲しいです。

●東京五輪開催「米国次第、バッハ会長は決断下せない」米紙に組織委理事の高橋氏
そんな状況でこんな発言が出てしまうこと自体が嘆かわしい…というか政治音痴。
就任したばかりのバイデン大統領にそこまでの発言はできないでしょうに。
国内のコロナ対策を優先しなければならない状況で、
その先にしかないオリンピックに対して言及できますか? できるわけがない。
それは貴方達の政治的都合でしかない。アメリカの政治的都合は一切無視してるでしょ。
もう少し空気嫁。錯乱し過ぎ。
辛抱すべきは国民よりも日本のオリンピック委員会の方でしょ。

●五輪選手のコロナワクチン拒否も 副作用でパフォーマンス低下懸念
選手としてはそれが一番知りたい情報でしょうに。
コロナワクチンを打つことで運動に支障が生じないのか否か、
コロナワクチンの効果はどれだけの期間続くのか、
大会から逆算していつまでに受けるべきなのか、
そういう具体的な情報がなければ、ワクチンを打つという選択ができないでしょうに。

そもそもの話、スポーツ選手はワクチン優先順位で最後の方であることはIOCも認識してるのに、
ワクチンの接種を推奨すると発言するのも意味が分かりません。
それは、つまり、参加国全員が広くワクチン接種を行えている状況ですから、
たった半年で世界中の人が効果的なワクチンを受けている状況が考えられるのですか?
大会を行う日本だけでなく、ワクチン接種ができない貧しい国にも均等に分配できるのですか?
いつまでも夢物語を語っていることに、スポーツ界の空気読めなさを感じるんですよ。
だから「おめでたいな。オリンピックなんかしてる場合か」って言われるのよ。
そういう所やぞ。

2021年01月20日

どうして今まで変異種の感染情報がなかったのか?

●政府、変異株「市中感染」初確認で監視体制強化 「静岡以外の可能性も想定」
1月18日の夜に、静岡県でイギリス型のコロナ変異種の感染が発表。
海外渡航歴がなかったことから、「市中感染」の可能性が高まっています。

静岡県にも空港はありますが、現在はコロナ禍もあって国内線のみですから、
イギリス型のコロナ変異種が入ってきた可能性があるのは、東京か愛知のいずれかです。
感染者は静岡県東部との報道もあるので、経済圏を共にする東京が有力でしょう。
実際に昨年末には東京でイギリスからの帰国者にコロナ変異種が検出されていますし、
年末に一気に2倍~3倍に感染者が膨らんだ状況からも、
既に東京で「市中感染」が起こっていた可能性は高いと思われます。

問題は年を明けてからコロナ変異種に対する報道がピタッと止んだことです。
今年に入ってから今日まで、緊急事態宣言の発動を含めて、
何度となく政府は会見を行ってきましたが、コロナ変異種が表沙汰になったことはありません。
年末のイギリスと南アフリカのコロナ変異種への感染者が発見された報道から、
今日まで何の発表もなく、報道機関もそれを指摘する素振りもなかったのは異常です。
緊急事態宣言の発動理由になってもおかしくないぐらいの重大ニュースなのに、
それに全く触れなかったというのも気持ち悪い感じがします。

察するに、政府は情報を隠蔽したのではないかと疑っています。
海外からの入国者を原則禁止にするまで時間がかかったのは周知の事実。
政府はコロナ変異種の拡大が政府批判に繋がらないように、
わざと情報を出していないのではないでしょうか。
遺伝子情報なので調べなければ結果は分かりません。
報道機関が疑いを持ったとしても、「不確かな情報は報道しないように」と言われれば、
報道機関としても報道の仕様がありません。
政府が発表しない限り、報道の裏付けは取れませんから、どこまでも「不確かな情報」です。
同じように、首都圏の知事も政府の要請に乗ってしまった可能性があります。

今回、静岡県で変異種が見つかったのは、経済圏を東京と愛知と密接にしてるだけでなく、
静岡県知事の川勝知事は民主党政権時代に誕生した知事であり、
政治的には自民党と対立している政治的背景があり、
川勝知事本人も歯に衣着せぬ言動が知られているなど、丸め込むのが難しい人物です。
だから遺伝子情報の検査が封じられなかったのではないでしょうか。
毎日50~100人前後の感染者が出る静岡県で発見されたのに、
その10倍以上の感染者を出している東京都で発見されないのも変でしょう?

状況的に見ても、やはり年末年始の感染は、変異種が混じっていた可能性は高いでしょう。
どうして、これまで変異種に対する警戒を取ってこなかったのか。
どうして、変異種に対する調査を政府に迫らなかったのか。
政治の都合によってコロナ対策が捻じ曲げられている現状が明らかになってきています。
なんなんでしょうね、この危機感の無さは…


話を戻しまして、感染力が強いイギリス型の変異種の拡大は不安要素ですが、
それ以上に心配なのは南アフリカ型の変異種が拡大していないかどうかです。
南アフリカ型の変異種は感染の仕組みが違うと言われており、
比較的発症しにくいと言われている若年層にも感染し、
コロナワクチンもその発生メカニズムから効きにくい可能性が指摘されています。
ワクチンの方はマイナーチェンジで対応できる可能性も言われていますが、
そもそもマイナーチェンジ後のワクチンが日本に回ってくるのか否か?
在庫処分のためにマイナーチェンジ前のものしか渡されない可能性もあるだけに、
詳しい情報が待たれるところです。

いずれにせよ、詳細が分かるまで、最大限の警戒をする必要があるでしょう。
既に若者への感染力は弱いという前提が崩れてしまったのですから、
学校を含めて、前回の緊急事態宣言並み、それ以上の警戒が必要でしょうね…
もう変異種は「市中感染」している可能性が高いわけですから…


●薄ら笑いを浮かべる首相とメディアの共犯性…国境なき記者団の特別報告者が驚いた日本の記者たちの現状
菅総理の『パンケーキ』に釣られたとか、
コロナ対策を理由にフリー記者は締め出される傾向にあるとか、
色々と言われていることは確かで、メディアの批判力が弱くなってることは確かでしょうね…

実際の所は分かりませんので、そこに乗っかって批判することはできませんが、
国民が考えておかなければならないのは、
「メディアも全てを知っているわけではない」ということです。
政治以外の事件報道であっても、メディアは詳細を知らずとも報道しなければならず、
そこまでの調査進捗次第で報道の書き方も変わってくるということです。

およそ信頼できないのが、「伝聞形式」のもの。誰かに聞いたとかそういう話。
記者の個人的な裏付けが取れておらず、一面的な情報で判断していることが多いので、
記事の正確性を欠くことが多くなってしまいます。
特に最近で多いのは、政府の発表をそのまま記事にしてしまうもの。
政府の発表だけを鵜呑みにして、その背景を知ろうとしないのは、
記者としてろくに調査もしていないと言えましょう。
…まぁ、それ以前に全く調べていないというレベルも存在しますが…
それはもう報道ではなく、ただの偏見です…

もう一つ報道で気を付けるべきは、「関心を集めないものは記事にならない」ということです。
年末に菅総理が会見をしたのに、安倍元総理の桜を見る会の前夜祭報道に隠れてしまい、
ほとんど報道がなかったということがありましたが、
それは記事にできるような内容が全くなかったからです。
報道しないということは、情報の更新がなかったことを意味するわけです。

政府の会見で気を付けるべきは、従来の答弁をそのまま引用することです。
今日なんかはバイデン大統領関連の質問がありましたが、
従来の「インド太平洋地域の~」というお決まりの日本の主張を繰り広げたということは、
バイデン新政権とはまだ進展がなにもないということの証拠です。
なにか成果があれば、それを仄めかしたいのが人情というもの。
それがないということは、裏を返すと何もないということです。
具体的な接触はまだこれからという段階なのでしょう。
本当に大丈夫なのかと思っちゃいますけどね…


(1月22日追記)
◆【独自】南ア型やブラジル型の変異種、抗体効果少なく…専門家「ワクチンは有効」
変異種に対してはワクチンの効果が半減~1/3程度になるのに、
「ワクチンが有効である」と言えちゃう論理がよく分からないのですが…
ん~、バファリン飲む程度の効果ってことなのかな…
優しさ効果と副作用の恐れと比較して、それは釣り合ってると言えるのかね?

なにはともあれ、変異種の拡散を防ぐことが最優先であり、
静岡県だけでなく全国で大規模な調査を行う必要があります。
特に日本政府をはじめ、ワクチンの効果を過信している節があるので、
仮にこの情報が真実であるならば、前提条件が崩れて大変なことになってしまいます。
変異種に対応したワクチンが開発された場合、それを確保できるのか否か、
やはり気になってしまうところです。

(1月23日追記分)
●東京で変異種市中感染か「面的感染と考えていない」
https://www.nikkansports.com/general/news/202101220001232.html
日本でもイギリスの変異種と偶然同じ遺伝的変異をした可能性も否定できないので、
確実なことまでは言えませんが、普通に考えれば、
10歳未満の女の子が外国人と接触する機会がそう多いとは思えません。

つまり、イギリスの変異種を持ち込んだ外国人又は日本人の帰国者が、
誰かを介して、この女の子に感染した可能性が高いわけです。
現時点で、少なくとも1人以上は変異種に可能性が高いわけで、
楽観的な状況であるとはとても思えないのですが…


◆ニュースネタ 小倉アナ 二階幹事長発言に「絶対発言してはならないこと」
Gotoを始めとする批判から逃れるのに必死なんですよねぇ…
別に政治家に何かをしろと言ってるわけじゃないんですよ。
単に経済優先を理由にしてコロナ対策の邪魔をするなと言ってるだけです。
一番大変な医療界の話に従うだけで政権の評価が上がる楽なお仕事では?

まぁ、でも野党批判はどうなんでしょうかね。
私の記憶が確かなら、1年前は政府がコロナ対策にノータッチで、
野党が具体的に提言をしても応じず、
感染が拡大してから政府がしたことも、
PCR検査の拡充に反論したこと以外はは野党の要求丸呑みでしたが?
もっとも、野党が大胆な提言をしたというよりも、
政府が当たり前にするべきことを何もしてなかっただけではありますが。
PCR検査の拡充に反対して政府を擁護していた識者の皆様はお元気ですか?

野党が何もしていないように思えるのは当たり前のことで、
政府が野党の要求を呑む時はしれっとパクるわけで、
野党には「要求に応じたよ」と見せて、国民には「自分達の政策です」と見せる。
そんな政策論争にならないような話は、政府がやるかやらないかの話に過ぎず、
与党も野党もちゃんとした要求はしてるんですよ、政府が動かないだけで。
野党が仕事をしているように見えないという理由だけで批判するのは、
政治が分かっていないと言わざるを得ません。

少なくとも、新型コロナ対策では野党の方が率先してリードしてるのは間違いないですよ。
なにせ自民党が動き出したのも菅政権の力が衰えた昨年末からですしね。
それまで一体、何してたんだろうね? 寝てたのかな(苦笑)


●コロナ対策特措法改正案 22日に閣議決定、野党側に提示へ
以前にも書いたように、入院拒否者の懲役刑は意味がないでしょ。
懲役になるのはコロナ療養後になるでしょうが、
入院を拒否する人にとっては、入院自体が懲役刑に思えるわけで、実効性がありません。
間接強制として過料を科すのが相当でしょう。

飲食店の休業要請に対しては、免責されないで十分でしょ。
感染症対策が万全なので休業する必要がないというならば、
コロナ感染者をお店に入れることもないし、感染を広げることもないでしょうから、
万が一、感染者がお店を利用したことを発覚し、
別の新規感染者が利用者の中から現れた場合は、
そのお客に損害賠償を払うだけでなく、コロナ医療費を一部負担して貰えばいいでしょ。
そうしたら、みんな守りますよ。営業しても莫大な負債を抱えるだけですから。
営業してもリスクしかないことを分かってもらうのが一番です。


●菅首相「感染対策を検討している」五輪開催を主張
●ワクチン前提でなくても五輪。菅首相、野党の中止要求に
要は「何も考えていない」ということが明らかになりましたね…

この期に及んで「検討している」って…
五輪が開催できるというならば、既に検討を済ませていなきゃいけない話でしょ?
それが検討中なら、何の根拠をもって五輪が開催できると言っているのか。
完全な「神頼み」じゃん…

さらに、ワクチンを切り札に考えていると思いきや、それも否定。
もはや空想ファンタジーだよ(苦笑) 説得力がない。

2021年01月16日

成人の日

昔は1月15日でしたが、ハッピーマンデー法とかで1月の第2月曜日へ移動…
利便性は上がったものの、なんとなく趣がなくなってしまいました。
コロナ禍でワークライフバランスが見直され、
有給消化(意図しない形ではありますが)も進んだわけですし、
計画運休を取り入れて分散して休むことを推奨してみてはいかが?
もう有休を躊躇うような職場はダメでしょうが。そういう時代になったわけです。

話を戻しまして、今年の成人式は中止する所が多かったようで…
コロナ感染は現在進行形の出来事なので、残念ではありますが、当然の対応でしょう。
ちょうど10年前に「喪に服す」自粛で卒業式が中止に追いやられたぐらいですから、
それと比べれば、遥かに合理的な対応です。
2つ上ぐらいの先輩が大人の同調圧力という理不尽な目に遭わされたのを見てたでしょ…
今年の3月11日で10年ですか。早いようで短いですな…

●ドライブイン成人式 静岡県内、知恵絞り晴れの日祝う
そりゃ会場は「疎」かもしれませんが、車内は「密」でしょ…
感染経路のうち、最も多いのが「家族」ですが、
次いで多いのは「職場や学校」ではなく、「友人」です。
友達と一緒に何かをして感染するケースが増えているのに、
何でわざわざ密な車内に押し込めるのか、意味が分かりません。
会場で感染が広がったら自分達の責任になるので、
車内で自己責任でやってね、という行政的な無責任さが凄いわ。

まぁ、そもそも、成人式は地方自治体が地元へUターンしてもらうための、
最後のアピール機会ですからねぇ…
この状況でも強引に開催した自治体はそういう背景があると思われ。
若い世代が定着しにくい土地なんでしょうな…

逆に新成人からすれば、成人式は今の自分の立場を考える機会であり、
他人から教えられる機会ではないわけですよ。
地方自治体がどんなに手を尽くそうが、市長がありがたい話をしようが、
「教えられる」では全く意味がありません。
20歳というのは、日本において中途半端な年齢だと思うんですよ。
昔なら短大卒業が20歳前後で女性なら就職か結婚かで迷ったのでしょうが、
今だと進学なら4年生大学が主ですし、そんなに節目になる年齢ではありません。
それでも就職した同級生や、進学した同級生等と、
かつて同じ学生という立場だった人間が、全く別の立場になっていることで、
自分の立ち位置が感じられる貴重な機会だと思います。
だから成人式というのは、教えられる場ではなく考える場。
結論は出なくとも、今の自分の立ち位置を確認する場だと思っています。
残念ながら成人式が中止になった新成人の方々も、
コロナ禍の不透明な世の中における自分の立ち位置を確認し、
その先の人生へと思いを馳せていって貰いたいと思います。


◆ニュースネタ 新型コロナ関連
昨年の日記でもだいぶ触れているので、あまり書くことがない…
わりと自分が批判しなくても、同種の意見や批判記事が出てくるので、
特に自分からは書くことがないです。
逆に政府を擁護しようとも思いましたが、まるでないから困る(苦笑)

●「緊急事態宣言」2度目はどうなる?/一覧
14日に一都三県に加え、栃木、岐阜・愛知、大阪・京都・兵庫、福岡県が追加されました。
ただ、内容的には飲食店への営業圧力以外はあまり変わらないんですよね…
どれだけ効果が出るのかは疑わしいです。
大切なのは移動制限なのにも関わらず、そこら辺は国民任せ…
他にもカラオケ店やスポーツジムなど、クラスター発生してる場所はあるわけですが…
補償問題とかが面倒になったんですかねぇ… 対象を敢えて絞って出し渋ったか。

●これは本当に緊急事態宣言なのか 「最後の切り札」無力化した菅政権の責任
まぁ、知事を含めた政治家は『アナウンス効果』程度にしか思っていないということでしょ…
実効性を担保させる法改正の議論も、懲役刑を課すとか意味ワカランし。
実際に懲役になるのは治ってからだとは思いますが、
感染者からすれば外出制限自体が懲役刑みたいなもんだから、懲罰効果あるの?

●今回の緊急事態宣言が春まで長引きそうな「最悪シナリオ」の中身
弱い自粛は弱い軽減効果しか期待できないということですね。それはそう。
1ヶ月に留めたのは、受験やその先の新生活にも影響を与えかねないため、
様子を見たいというのが本音の所でしょうが…
「必ず改善させる」、そりゃ現状維持なら改善傾向になるような低いハードルですが、
アメリカでも感染力の強い変異種が見つかったように、
仮にイギリスや南アフリカ型を抑えられたとしても、
国内で変異する可能性があるわけですから、絶対に「改善する」とも言えません。
そこらを想定していない辺り、まだまだ政府の読みは甘いと言わざるを得ません。
足元に置いただけの低いハードルでさえ、仇になる可能性があります。

●小池百合子都知事が緊急事態宣言前に放った“悪手”…東京都の感染者が減らない本当の理由
大阪も悪化に転じてはいますが、コロナ専門病院を作ったりしているので、
一応なりとも冬を見越した準備はしていたわけですが…
東京はどうだったかと言えば…
12月1日に総理と都知事のトップ会談をした時も、
高齢者のGoto利用を取り止める呼びかけだけという惨状ですから、
どれだけ両者が感染症対策に及び腰だったのかが分かります。

●菅首相はなぜ国民から支持されなくなったのか 望月衣塑子記者が感じた記者会見での「決定的なミス」
国民の危機感を散々煽って政策を推進してきた安倍政権、
それを支えてきた菅氏が本当の危機にまるで対処できないのは笑えます。
何が『危機管理内閣』なんでしょうねぇ…
「仮定の質問には答えない」、それがもう平和ボケを示しています。
さらなる危機に備えるから危機管理なんでしょ?

あと、『令和おじさん』くらいには正面向けよと思いますけど…伝わらんよね、やっぱり…
福岡と静岡を間違えるとか、自分で決めておいてそれはありえないでしょ。
緊張感がないのか、頭に入ってないのか、地理が弱いのか。
これからは「菅(かん)総理」と呼ぼうと思います(笑)

●頑なにコロナ対策の失敗を認めない菅首相 ブレーンの心も折れたか
そういう意味では、コロナ分科会の発言も12月を境に変わってきましたね。
12月上旬頃まではまだ政府寄りの発言が目立っていましたが、
12月下旬頃になると政府を公然と批判することが多くなり、
明らかに主張の方向性が変わってきました。

まぁ、そこまで抑え続けられていた事の方が不思議なくらいだったんですが…
菅総理は無理でも、もう少し西村大臣をさっさと説得できていたら、
もう少し展開は変わっていたんですかねぇ…
ある意味、政府内の力関係の変化がコロナ対策が変わった最大の要因という…

そういう意味では、国民の支持率が下がったことが、
間接的に自民党内の権力構造に動揺を与え、
菅総理に公然と反発できるようになり、コロナ対策が進んだとも言えますね。
やっぱり世論は多少なりとも政治に影響を与えるということでしょうね。

●東京五輪、海外選手も信用せぬ組織委の開催可能論
「開催する」とは言えても、具体的にどうコロナ対策をするのかは見えてきませんもん。
そりゃ信用されるわけないでしょ。対策が見えない所か、無いんだから。
精神論だけじゃ、どうしようもないのよ…菅総理は精神論さえ見えませんが…
うん、開催しましょう、そうしましょう。
だけど、今の状況でオリンピック開催を迎えた時に、実施できるのか?と言う話です。
そうするためにはどうするのか、そうならないためにはどうするのか、
そういった問題解決のための方策を打ち出してくれないことには、
誰も開催できるとは思えないでしょ。
7月になれば沈静化してるというのは、楽観的過ぎるどころか、
現実が見えていないとしか思えません。

2021年01月06日

新年おめでとうございます

本年も勝手気ままに書き綴っていこうと思うので、広い心でよろしくお願い致します(笑)
今年こそ週一更新、せめて隔週更新ぐらいはしたい、とは思っています。
そんな感じで、総合的・俯瞰的な観点から、現在、検討しております(→お察しをw)


とはいえ、世間的に明るいニュースは皆無で、
昨年に引き続き今年も新型コロナに振り回されそうな1年という印象を受けます。
2021年の展望予想は既に昨年の最後の日記に書いた通りなので、
今日は今年に入ってからの動きを中心に触れていこうと思っています。

●緊急事態宣言、再発令へ 首相、記者会見で対処方針表明
●今度は飲食店がターゲット 急所を狙う政府、効果は…
●尾木ママが菅首相の会見に苦言「1番やってはいけないやり方」

菅総理が記者会見を開く前の2日に、東京都を始めとする一都三県の知事が、
緊急事態宣言の発動を要望した時には、特措法の改正に全力を挙げる方針で、
政府は宣言の発動に「消極的」と報道されていましたが…
一転して、緊急事態宣言の発動に前向きになったようです。
…まぁ、評判は芳しくなかったですからね…自分も批判するつもりでしたし(苦笑)
政府の方針は理解できるんですが、それならさっさと国会開けよと思っちゃいます。
野党の要求がありながら、国会を速やかに閉じたのは誰だったのか、
今月18日まで国会を召集しないのは誰なのか。
今の国会日程だと早くとも特措法の改正は1月末と見られ、
それまでの1ヶ月近く何もしないのかと当然批判を受けますよ。
…それでも変わらずに国会を前倒して招集しないんだから、
図太い野郎だなとは思いますけど(苦笑)

都知事らに先手を打たれたとはいえ、予想よりも迅速に動いたとは思いましたが、
昨年のGoToキャンペーンの一時停止と同様に、
今回も緊急事態宣言発動の言及も行き当たりばったりだったのが、
その後の記者による質問で明らかになってしまいました…
一言で言うと、「毅然(きぜん)とした態度」が見られなかったことが残念です。
緊急事態宣言の内容が決まっているなら、その場でスパッと表明すれば良かったんですよ。
逆に、内容が決まっていなかったのなら、
「現在検討中であり、貴重なご意見の一つとして参考にさせて頂きます」と言えば良かったんですよ。
どっちつかずにフラフラ~とした内容を会見で表明しちゃってるから、
「頼りないなぁ」と見ている人に思わせてしまうんですよ…
そりゃ国民の不安を煽るだけです。
何が脅威で、何を防いでいかなければならないのか、
そういう大枠でも語れば国民の危機感を高められたのでしょうが…
本当に伝達能力が低い。言い訳に終始しているようにしか見えないんですよ…
そういう意味でも、政府が戦略的に物事を考えているのかどうか疑わしく、
アベノマスクのような思いつきな発想で動いているようにしか見えないんですよねぇ…

最近は飲食店にばかり批判が集まっていますが(以前は水商売だったから拡大してますが)、
新型コロナがグレムリンのように夜になると活性化するわけでもないのだから、
時短制限で解決するような問題でもないと思うのですが…
要は「飲酒を伴う接待」「喋りながらの会食」が問題なのでしょう?
それは昼間にやる新年会だって同じではないですか。
禁止すべきはそちらなのに、昼間から酒が飲める政治家らしい発想というか、
「別に夜間営業を禁止しても、自分達には影響しないよね」的な発想はいかがなものかと…
それよりは食事処でのアルコール類の提供を制限した方が良いのでは?
その分、酒税を当面ゼロにして、自宅飲みを推奨すればいい話。
政府のような言い方をしてしまえば、批判が飲食店に集まるのは必至で、
食事の場を提供した責任があるとはいえ、食中毒のような直接的な責任はなく、
喋りながら食べたという客の責任で感染が拡大してしまっているのだから、
啓蒙活動をするのはそちらの方でしょうに…
会食禁止を打ち出せば、飲食店の営業を制限する必要はないと思います。
いい加減、飲みにケーション文化から脱却しようぜ…


●「飲食店の制限だけでは1ヶ月で感染者は減らない」 8割おじさんが厚労省“非公開”のシミュレーションを公開
問題は「何のために緊急事態宣言を出すのか」です。
①一都三県の知事が期待するような「国民への自粛メッセージ」に留まるのか、
②昨年の緊急事態宣言のような移動の自粛制限を伴う強い行動制限を打ち出すのか、
それとも③変異種を封じ込めるための行動制限を行うのか、です。
今の所、政治家から強い行動制限を促す姿勢は見られず、
①自粛メッセージ程度の認識でしかないでしょう。
学校の継続を強いメッセージで打ち出したのも、そのためでしょう。

逆に医療界が望む②強い行動制限は経済活動を犠牲するだけの効果的があるかどうかは疑問です。
感染初期ならともかく、どこに行っても感染しかねない程に一般化したのであれば、
移動制限をしても効果は少ないと思います。
昨年のように経済活動を犠牲にして感染を封じ込めるというのは不可能でしょう。

個人的に気になるのは③変異種の拡大です。
イギリス型の変異種は感染力が強いと言われ、南アフリカ型の変異種は若年層の発症力が強いと言われています。
両方とも既に日本で感染例が報告されており、今後の拡大が懸念されます。
封じ込めるべきはこちらの方で、第三波の最中に第四波が発生して、
医療崩壊待ったなしにならないようにしなければなりません。
変異種の拡大調査をしながら、詳細が分かるまでは自粛せざるを得ないように思えます。

緊急事態宣言を出すにしても、その狙いをどこに定めるのかが重要で、
それを国民全体に正確に伝えられるかどうか、です。
現時点で①のメッセージだけに留まるならば、危機感は全く感じられないので、
緊急事態宣言が効果を持つとは思えません。
それこそ箱根駅伝の応援自粛程度の結果になりかねないんじゃないですかね…

学校に関して言えば、一律に決める必要なんて、そもそもないでしょう。
出席日数なんてあるからダメなんですよ。自由登校でいいじゃん?
共働きの家庭は子どもを学校に預けたいと思うでしょうし、
在宅ワークの両親はネットの授業などで子どもから解放される時間を作りたいでしょうし、
逆に医療関係者の両親は学校へ行くと子どもから感染するリスクが高まるだけに、
在宅授業の方が都合が良いと考えるでしょうし、ケースバイケースだと思います。
それを出席日数という括りで縛り込むのは、もう限界に来ていると言わざるを得ません。
一律に対応するのではなく、家庭にあった学校の在り方を模索しても良いのではないでしょうか。
要は保育園や塾の認識ぐらいで構わないということです。
塾には行かず学校で勉強したいという子どもには全力を尽くせばいいわけで、
逆に学校は最低限で塾や家庭教師でやっていける子どもには自由にさせとけばいいでしょ。
両方に同じ教育を施すのが公平という時代は終わったんですよ。


◆スポーツネタ 箱根駅伝は駒澤大学が逆転優勝。視聴率最高を記録するも…
●小池都知事が緊急事態宣言要請へ 箱根駅伝では沿道に大勢の人「なぜ出歩く?」「密です」
●箱根駅伝、やっぱり沿道に人、人、人 「沿道の人」がツイッターのトレンド入り
結果的に言えば、自粛の呼びかけの限界性を示す形となり、
世論が『緊急事態宣言』発動の流れに一気に傾いたのは間違いないでしょうねぇ…

察するに、駅伝ファンは早々に観戦を諦めていたんだと思います。
当初は箱根駅伝を無観客で行うような言い方をしていましたからね。
それが各種マラソン、全日本大学駅伝等で沿道の応援が見られ、
陸連も無観客を煩く言わなかったことで、
近所の人が沿道に応援へ行くのを防げなかったのでしょう。
そうなると、自分は我慢したのにという駅伝ファンとの溝が生じてしまい、
炎上騒ぎになったのだと思います。

あの状況で最もリスクが高いのは、マスクができないランナーなのは明らかです。
仮に走り込む先に沿道から咳をすれば、ランナーの接触する時間は多くなり、
さらに疲れて口呼吸になっていれば、吸い込む量も歩行者とは段違いですから、
それだけウイルス類を吸い込むリスクが高まるわけです。
それが分かっていれば、沿道に見に行こうとは思わないと思うのですが…
つまり、そういうことが分かっていない素人だったとしか思えません。
残念ながら、非難されるのは当たり前のことだと思います。

その結果として緊急事態宣言への流れができてしまったのだから、
自分達で首を絞める残念な結果だったとしか言えませんなぁ…


◆ニュースネタ 今年に東京五輪は本当に開催できるのか?
●東京2020はなぜ中止にならないか?五輪生存をかけたIOCの「信念」
●内村航平が胸中激白 東京五輪も世界選手権も「集大成とは違う」

まず、前提として、開催国の日本から「開催できない」と言うことはできません。
準備不足による中止として違約金を請求されかねないからです。
仮に開催できなかったとしても、IOCが延期もしくは中止を決定しない限り、
日本側は粛々と開催の準備を続けなければならないことになります。
両者ともに自ら決定するのを嫌がっている節があるので、コロナ対策同様に、
ズルズルと決定が遅れ、ろくな感染症対策がされないまま、開催される可能性が高いでしょう…

昨年の最後の記事ではスポーツの限界性に触れましたが、それはやはりそうです。
新型コロナが今までの病気と大きく異なるのは、
自覚症状のない感染者が感染を広げている可能性があるということです。
インフルエンザであれば、多少なりとも熱があり、鼻水や咳をしている特徴がありますが、
新型コロナの場合は、一見、健康そうに見えて自身も健康だと思っている人が感染する可能性があるわけです。
つまり、条件を絞っていくと、若くて自覚症状のない健康的な人が移動するのがリスクなわけで、
それに該当する可能性が高いのが、スポーツ選手ということになってしまいます。
自覚症状のないスポーツ選手がスタッフや観客に感染させる可能性が高いと思われます。

具体的な問題点を言えば、選手と観客、どちらに感染症対策を重点的に行うか、です。
選手に感染させないようにするためには、選手にワクチンを打つ必要がありますが、
ワクチンを打つことで運動機能にどういう影響が出るのか、
それは打つワクチンの種類によっても異なるでしょうから、どのワクチンを全選手に打つのか、
いつの時点でワクチンを打つのか等々、不明な点が沢山あります。

逆に、スタッフや観客に感染症対策を重点的に行うのであれば、
日本の全国民が打つだけのワクチンを用意できるのか、
そもそもワクチンの効果は1カ月は確認されているものの、以降はどうなのか、
そもそものワクチンの安全性と国民の理解は得られるのかどうか。
現時点では希望者のみの無料接種のようですが、それでは感染が収まるとは思えず、
大多数の人間がワクチンを打つことが必要になるだけに、
国民の理解が得られるかどうか、できないのであれば強制できるのかどうか問題になります。
仮に、国民全員に打つだけのワクチンや国民の理解・協力が得られないのであれば、
東京を始めとする協議地域を物理的に交通封鎖を行い、
ワクチン接種者のみ会場地域に出入りするような対応を行う必要が出てきます。
国民生活に多大な影響が出る逆ロックダウンが行えるのかどうか、
五輪を本気で開催するのであれば、色々なケースを想定しておく必要があるでしょう。

果たして、そういう具体的対応が議論されているのか否か。
東京五輪はやる・無理が精神論で対立するだけで、具体的対応まで考慮しているとは思えません。
あと半年でそれだけの準備ができるのかどうか。個人的には疑問があります。

新型コロナはスポーツが一部の人間のためのものでしかないことを露呈した気がします。
そのスポーツをする身体的能力、パフォーマンスを出すための道具の準備、
スポーツを続けるための覚悟等々、様々な現実的な壁がスポーツを難しくし、
結果としてスポーツは一部に独占されてしまい、
それを観客がショー感覚で眺めるというおかしな現象を生んでいるように思えます。
本当は誰もがスポーツを楽しむことが大事なわけで、
オリンピックだって見るものではなく参加するものであるべきなんですよ。
それができなくなっているのがスポーツ界の歪みなわけで、それをコロナは露呈したように思えます。

昨年の記事では、VRの世界で非体験的なスポーツは衰退すると書きましたが、
一旦衰退した後に、体験的なスポーツとして再興される可能性も残されています。
一流アスリートの動きを疑似体験することで、映画館から出てきたように影響され、
自分もそのスポーツができるような感覚になり、
体験的なスポーツに回帰する可能性はあるでしょう。
それこそ、スポーツの本来あるべき姿なのであって、
オリンピックというショーを開催することに本当に意味があるのかどうか、考える必要があるように思えます。

2020年12月31日

2020年は人類のターニングポイント…になるはず?

今年を振り返ると、新型コロナウイルスに振り回された一年だったと言えると思います。
昨年の今頃はまだ新型コロナの影はなく、正月明けに中国で感染症が流行り出した程度の認識でしたが、
そこから感染があっという間に世界中に拡大し、
今度はイギリスと南アフリカで変異種が登場するなど、
地球環境問題と同様に、一国の出来事が一国の問題で済まされない時代になっていることを痛感させられます。

日本も新型コロナウイルスの影響をモロに受け、様々な問題が噴出してきましたが…
ただ…ね…コロナが発生する前から既に色々と限界だったんですよ…
外食産業はもう消費税増税の影響を受けていましたし、
中国を始めとする外国人頼みの観光政策にしても、労働者軽視のブラックな職業環境も、
アナログな飲みニケーションな男社会文化も限界に来てました。
それが新型コロナウイルスという壁にぶつかって、あふれ出したという形でしょう。
今まで溜った膿がぶわっと噴き出してきたように思えます。

しかし、予想通り、人間はそう簡単に変わることができず、
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」「対岸の火事」というのは相変わらずで、
コロナの第二波・第三波と、収まっては元の生活様式へ、そして再度自粛を繰り返しています。
もう元には戻れない覚悟をすべきなのに、変わらずに戻ろうとする…
そういう意味では2020年は始まりに過ぎず、
2021年・2022年と新しい社会が構想されていく時代になることでしょう。
そこで人間が変われるか・変われないかが問われてくるように思えます。


とりわけ、このコロナ騒動で幾つか限界が見えた分野があります。
①外食産業、②テレビ芸能業界、③スポーツ、④政治です。
①外食産業の苦境は言うまでもありませんが、今後も悪化が予想されます。
今年、新型コロナウイルス以外で世界を騒がせたのが「蝗害」です。
サバクトビバッタは世代交代を繰り返しながら、今も東アフリカで大繁殖してるようです。
地球環境の悪化と共に食糧事情は不安定になる一方で、
新型コロナウイルスでも貿易が完全に止まることがなかったのは不幸中の幸いでしたが、
今後、食料が安定的に補給できる保証はありません。
それでいながら、大量生産・大量廃棄を続けているわけですから、
結果的に①外食産業は完全になくなるということはないものの、大きく数を減らすことになるでしょう。

②テレビ芸能業界で言えば、今年は大物芸能人の自殺が多くありました。
実際に、彼らが何を思って死んでいったのかは分かりませんが、
ある種の閉塞感に潰されてしまった感は否めません。
緊急事態宣言時にはリモートを徹底していましたが、
同じような感染状況になっている今は、視聴者に自粛を呼びかけつつも、
自分達は感染症対策を徹底しておらず、あまり説得力のない状態になっています。
番組内容も紋切り型の同じような番組が多く、独自の面白さを追求することがなくなりました。
そういう所が、Youtubeの動画配信やアマゾンプライム等の独自番組に、
視聴者を奪われている要因のように思えます。
最も変わることを強いられているテレビ業界が全く変わっていないことが、
ある種のテレビの限界を感じさせられる事態になっています。

③スポーツは東京五輪の延期が象徴的でしたが、リアルイベントの難しさがありました。
かつては高校野球やプロ野球が、
阪神淡路大震災や東日本大震災を乗り越える勇気を与えたものですが、
それらは「もう終わった災害」であったのに対し、新型コロナは「まだ続いている災害」でした。
スポーツ業界が幾ら「スポーツの力で勇気づける」と言ったところで、
心持だけでは解決しない問題に対しては、無力であることを露呈するばかりか、
プロ野球やJリーグでは感染拡大を招きかねない事態を起こすなど、
スポーツ興行の難しさが目立つ1年でした。
自分も心情的に今年はスポーツを全く楽しめず、野球を見た記憶も数える程度です。
先日のNHK杯で優勝した羽生選手が「北京五輪(次回冬季五輪)は今は全く考えられない」と、
軽率な発言をしないよう努めていたのが印象的で、
スポーツの限界=ささやかな勇気を与えられても、根本的な何かは変わらないもどかしさ、
そういうものを感じる一年だったように思います。
逆にプロ野球を始め、Jリーグ・相撲界は、
スポーツを見せることで何かを変えられると驕り過ぎているのではないかとも思います。
もっと謙虚に、かつ、その「ささやかな勇気」を大事にすることが、
ポストコロナ後のスポーツ業界に必要なことのように思えます。
スポーツ興行というお金のやり取りに拘り過ぎたんですよ…

④政治の衰退はもはや言うまでもないでしょう。
日本の政治は「忖度(そんたく)」に慣れ過ぎてしまったんでしょうね。
平時はそれでよくても、緊急時にトップに決断力がなければ、みんなコケる、
それを痛感する1年だったように思えます。
中国・ロシアとの外交にしてもそう。外国は「忖度」してくれないんですよ…当たり前だけど。
なのに、日本は「忖度」を期待して相手に尽くしてしまう…でも何も進まない。
政治家の平和ボケを感じる1年でしたね…本当に。詳しくは後述しますが。


逆に今後期待される分野は、バーチャルや拡張現実といったVR・AR技術でしょう。
数多くのリアルイベントが中止になる中、バーチャル技術を使ったネット有料配信など、
新しいイベントの形が模索される1年となりました。
今は「サービスを提供する側」だけがVRやARといった技術を使っていますが、
将来的には「サービスを受ける側」もVRやAR化され、
アニメの『ソードアートオンライン』のような別世界をも構成するような
技術革新を遂げていくのは間違いないように思えます。

そうなると、上記の①~④の分野は間違いなく衰退するでしょう。
①外食業界は必要な食事だけを賄えれば良く、
楽しみとしての食事はバーチャル空間で満足する可能性があります。
②テレビ業界はもっと顕著で、受動的なコミュニケーションでしかないものが、
双方向的なコミュニケーションに変わることで、娯楽の価値が1段階下がることでしょう。
ただ番組ノウハウやトーク術といった技術は持っているので、
媒体を変えて成功する可能性は大いにありえます。
③スポーツ業界も、自分自身が一流アスリートの感覚を味わえることも可能なわけで、
「見るスポーツ」から「やるスポーツ」に楽しみ方が変わるかもしれません。
④政治は誰もが国会議員のように、自分の興味ある分野の話し合いに加われるようになるので、
国会の権能は議論に参加する国民で十分になってくることでしょう。
結果的に残るのは最小限の行政機関のみで、国会議員の存在意義自体がなくなることでしょう。
話をコロナ対策に戻しますが、政治の世界で顕著だったのは、
専門家の厳しい基準を、政治家がわざと希釈=曖昧化させて、
科学による客観的判断ではなく、政治家の主観的判断に貶めていたことです。
これはそういうことがなくなるという意味です。
国民は専門家から直に話を聞き、客観的判断で政治決定がなされるようになるということです。
そこに割り込んでくる政治家はもう不要なわけです。

おそらく、この全体的な流れは2~3年のうちに定まってくることでしょう。
新型コロナの終息は、やはり当初予想された通りで、2年以上先、2022年以降でしょう。
私達は今までの現実的な生き方と将来的なバーチャルな生き方の狭間の中で、
新しい社会がどうあるべきか、真剣に議論していくべきだと思います。
そういう意味で、2020年という年は、
将来、歴史の教科書に掲載されるような大転換の始まりになるように思えます。


◆ニュースネタ 新型コロナウイルス関連ニュース
●「たいした熱じゃないから…」PCR検査断った立憲・羽田雄一郎参院議員の悲劇
(※記事の執筆時に詳細の発表はなかったので、PCR検査を断ったかどうかは定かではありません。
 少なくとも国会内の診療所ではPCR検査ができないことは確かっぽいですが。)
細かい感染の経緯はまだ明らかになっていませんが、
重症化していなくとも急激に悪化して死に至るという報告が正しかったことが証明されました…
羽田議員以外にも、無症状で一時隔離で宿泊していた人が急激に悪化して死亡した例がありましたからね…
無症状や軽症であっても、決して油断できないということを身をもって示す形となりました。
これで国会議員も本気で危機意識を持って欲しいと思いますが…

●二階幹事長〝会食〟そのものを否定「8人で会っただけ」「飯を食うために集まったんじゃない」
●石川県知事、クラスター確認翌日に90人超と会食…アクリル板設置なし「問題ない」
羽田議員が急死する前の出来事・発言ではありますが… 呆れる認識です。
よく知りませんが、政治家の先生方は料亭とかを喫茶店感覚で利用してるのでしょうか?
もし、本当に飲み食いしていないなら、場所代に幾ら払ってるの?
それとも飲み食いしていないから払ってもいないというのですか? 全く理解できません。

●年末年始「コロナ難民」寮閉鎖、都内学生行き場なく
一方、帰省するにも帰省できない学生もいるわけで… 政治家は本当に自由ですね。
こういう時に地元の政治家が何をしていたかが伝わってしまうわけですけど…
そんないい加減な人達が取り仕切る場所に誰が残ろうと思うのですか。郷土愛もなくなりますよ。

●「コロナワクチンに期待しすぎてはいけない」免疫学者が断言する厳しい現実
ワクチンの有効性を訴える人もいますが、正直、何とも言えません。
だって結果が分かるのは1年~2年先のことですから…現時点では判断できません。
個人的に気になっているのが、新しいワクチンであること、mRNAの詳細です。
詳しいことが分かっていない現時点では、ワクチンを打ちたくないという気持ちの方が強いですね…
最終的には感染死亡リスクとワクチンのリスクとの比較考量になるのでしょうが、
医療崩壊レベルに追い込まれてしまえば、アメリカのようにワクチンのリスクとか言ってられないのでしょうねぇ…
日本の政治家にそういうシビアな判断ができるとは、とても思えませんけどね…
とりあえずワクチン打てとしか言えないんじゃないですかね。自分達は打たない癖に。

変異種の大規模感染はまだ伝わってきていませんが、報道では感染力が1.7倍とあるので、
東京では1日1500人程度まで膨らむということなんですかねぇ…
もう緊急事態宣言を出しちゃって良いと思いますけど…
それより心配なのは南アフリカ型。
こちらは若年人口が多いアフリカらしく、子どもへの感染力も強いようで、
若年層の重症化が心配されます。

今はPCR検査が求められる余りに、逆に批判される事態にもなっていますが
(検査結果は一種の指標であるが、陰性であれば絶対に安心というわけでもないので、両方正解)、
今がどういう状況で、何を必要としているかが問題です。
今回の第三波の始まりはインフルエンザ同様に一般化した故の感染拡大だったので、
感染する可能性の方が高いわけですから、PCR検査の重要性は相対的に低かったのですが、
12月に入ってからは変異種の拡大可能性が出てきてしまったので、
変異種の感染を抑えるために、PCR検査とウイルスの遺伝子検査が必要なように思えます。


◆政治ネタ 今の政治家に足りないもの
●村上春樹氏インタビュー、首相が紙に書いたことを読むだけの日本は最悪
その通りなんですよねぇ…
安倍総理を国会招致した夜に菅総理も記者会見していましたが、
下を向いてボソボソしゃべるだけなので、何を言っているのか全く頭に入らず、
後でニュースサイトで確認しようと思ったものの、ほとんど記事になってねぇ…
記事にするほどの内容ではなかったのか、それとも記者の方も頭に入ってこなかったのか(苦笑)
官房長官時代からそうだったので、全く期待してませんでしたが、
ここまで酷いとは… もう棒読みですもんね。
今時、読み上げソフトの方がまだ感情がこもってるよ(苦笑)
もう総理大臣が声を出すんじゃなくて、『弦巻マキ』辺りに読ませたらいかがでしょう?

話を戻しまして、政治家に必要な要素は幾つかあると思うんですよ。
①現状分析、②理想像、③戦略、④表現。

まず、政治の出発点は①現状分析です。何が問題で何が必要とされているのか。
今のコロナ禍でもっとも問題なのは何か。医療崩壊する恐れです。
そこに感染力の強い変異種が発見された。さぁ、どうするのか、という話です。
専門家からの分析を受け入れながら、①現状分析をすること、それが大事です。
それにも関わらず、日本学術会議等の耳に痛いことを言ってくる人間は遠ざけ、
自分と近い意見の人間ばかりを集めてしまえば、
①現状分析が十分にできるわけはないのです。

次に、②理想像。①の問題点をどう乗り越えた未来を創るのか、それが大事です。
ワクチンでコロナを撲滅できるのかどうか。
コロナの脅威とワクチンの副作用の恐れ、どちらか脅威なのか。
コロナを撲滅した社会はどうあるべきなのか。
五輪まで間に合わせられるのかどうか、また、そこまでして五輪を開く価値があるのか否か。
脱炭素社会やガソリン車ゼロにしてもそう。
日本にとってそれは必要に迫られてのことなのか、それともそこに価値があるのか否か。
まだ価値を見いだせていないのだとしたら、どう価値を見出すのか。
遅れている日本の環境技術をステップアップさせる準備があるのかどうか、
ビジョンを示す必要があります。

そして、最も大事なのが③戦略。②をどうやって実現させるのか。
新型コロナという誰もが正解の分からない事態に直面して、どうやって③戦略を立てるのか。
台湾のように科学的データに忠実に従うのか、
中国のように国家権力によって住民を統制するのか、
ヨーロッパのように法律に従って行動制限を強制するのか、
何に従って③戦略を立てるかです。
一般的には、科学、法律、宗教、兵法(用兵術)でしょう。
兵法に従うなら、備えあれば憂いなし、
できるだけ最悪の事態に備え、先手先手で手を打つべきでしょう。
トラブル時に何に基づいて③戦略的判断を下すのか。それが政治家の資質です。
その観点からすれば、今の日本はあまりに場当たり的、
流されるままにフニャフニャの判断で国民に安易にお願いしてるに過ぎないでしょう。

最後に④表現。それをどうやって表すかです。
政治家であれば言葉で伝えることです。
それにも関わらず、淡々と紙に書いてある文章を下を向きながら喋られても…
そりゃ伝わってきません。
今がどういう事態なのか、国民はどうするべきなのか、
それを真摯に話さなければ誰にも伝わりません。
…まぁ、もう遅いですけどね。信用を完全に失っちゃってますし…
旧・民主党政権以上に手遅れ。


判断に迷ったら、情報を隠さないことです。
隠そうとするから、おかしなことになるんですよ…
情報を開示して、政府としてはこう考えているから、こういう対策を打つ、
そう明確に国民に示していれば、ここまでコロナ対策で顰蹙を買うことはなかったはずです。
まず、情報は隠せ、そういうことをするから正常な判断ができないんです。

そして、何に従って動くのか。科学なのか、法律なのか、宗教・哲学なのか。
ないんですよ、日本の政治家にはそういうものが。
私利私欲以下の「気分」でしかない。
どちらが自分にとって都合が良さそうかな~という「気分」でしかない。
そちらの方が得だから、そちらを選択する、という断固としたものがない。
曖昧に適当に決めちゃっているから、政策が180度、変わっちゃうわけです。

結論から言えば、政治家として当たり前の素質を持ち合わせていない、
今の日本の政府は無能と言わざるを得ません。
上司の太鼓持ちをしていれば、大臣にもなれて議員の座は安泰、
その程度のことしか考えていないから、こういう緊急事態に対応できない。
政治家の信条がどこにあるのか、もう一目瞭然じゃないですか。
国民を見ていない、見ようともしない。自分達の都合だけで政策を決定する。
そんなんだから的外れな政策ばかりになっちゃうんですよ…
議員のバッジを守りたいのならば、
自分が何に従って政治を行うのかをはっきりさせなさい。
それができれば、政治家に戻ることができますよ…

…何で今更、こんな当たり前のことを言わないといけないのか。
国民に危機を煽って憲法改正を試みる割に、最も平和ボケしたのはお前らの方でしたね…


◆ニュースネタ ファミマ「お母さん食堂」の名前変えたいと女子高校生が署名活動
言いたいことは分からなくもない。だけど、それって意味あるのかなぁ…
逆に『サラリーマン川柳』なんてものがありますが、それには文句言わないの?
男は外で上司にペコペコしながら耐え忍んで働くのが美徳とされることには文句言わないの?
別にメーカーは「一般的イメージ」として言葉を使っているだけで、
そこに「男はこうあれ、女はこうあれ」と言っているわけではないでしょう。
そう思っているのは、思わされているのは、あなたの心と周りの大人の言動のせいでは?

学生のうちはそういうのが許せないという気持ちも分かりますが、
形のないものをそれは違うと叩くことに意味があるとは思えません。
宗教は世界中で信じられていますが、神の姿はそうじゃないと語る意味があるでしょうか?
現世のうちに誰も神を見たことがないのであれば、
神はこうあるべきと考えることにあまり意味はありません。
自分にとって神がどういう存在なのかが問題なのではないでしょうか。

自分も男は外で働き、女性は家事をするという旧時代的な考えは必要ないとは思います。
だけど、それは別にそうであっても構わない。夫婦によって形は変わるわけです。
それを「こうあるべき」「こうではいけない」と言うことに意味はありません。
夫婦にとって、互いがどういう存在であるかが重要なんです。
どちらかが家事をしなければいけないのであれば、どう分担をするのかです。
「お母さん食堂」と象徴されるように、料理を押し付けられるのが嫌ならば、
パートナーに料理をしてもらうために、あなたが何をするかが大切だと思います。

逆に言えば、若い人がそんなつまらないことを考えてしまう男女の閉塞感が気になります。
本来なら、あるがままを見つめるだけでいいならば、
そもそも男女の役割分担など考えもしないはずなのに、
それを考えさせられるということは、女性が差別されているという意識、
自分が女として差別されているという意識があるということです。
自分に差別意識が生まれる原因は何なのかを考える必要があるでしょう。
それは、おそらくファミリーマートではないでしょう。
もっと身近なもののはずです。
そこに気付くことが、たぶん「大人になる」ことの意味だと思います。


最後になりましたが、コロナ禍の2020年も終わり。
来年もまだコロナ禍は続くと予想できるので、
より健康に気を付けて生きていきたいものです。
初詣を年内にお願いするという変な呼びかけもありましたが、
そういう形式ばった正月慣習をするのではなく、
あるがままを受け入れたお正月を過ごしてもらいたいと思います。
よいお年を~

2020年12月26日

再度の水際対策失敗

●変異ウイルス 水際すり抜け国内に 厚労相「万全期していく」 新型コロナ
想像以上の速さでしたねぇ…もう空港関係者が感染するようだとお手上げでしょう…
この一方を受けて、外国人の入国を全面的に禁止する方向のようですが、
ロンドンも爆発的に感染が広がったようですし、もう手遅れの感は強そうです。
新型の変異種が具体的にどういう理由で感染力が強いのかが分からないので、
ウイルス自体の感染力が強いのか、生命力が強いのか、感染経路が違うのか、
現時点で情報がサッパリないので、何とも言いようがありません。

特に新しい情報がないから安心なのではなく、逆に不安なんですけどねぇ…
「現時点で分からない」というのは何も分かっていないということ。
やはり警戒せざるを得ません。

こうなってしまうと、再度、人の移動を止めて、
地域ごとに対策をしていくしかないのではないでしょうか。
残念ながら、変異種の具体的な情報が出てくるまでは、
ロンドン同様にロックダウン已む無しでしょう。

まぁ、でも、今回は政府が愚鈍だったと責めることも難しいですねぇ…
イギリスも気づいた時にはもう遅かったという感じですし、それは日本も同様と言えるでしょう。
入ったと気づいた瞬間にもう遅かったんですよ…
このスピードの脅威は変異種に対する警戒心を一段階上に見ざるを得ません。
政府には迅速な緊急事態宣言の発動を求めたいです。


◆政治ネタ 桜を見る会の前夜祭問題。安倍元総理が記者会見・国会招致に応じるも…
●安倍前首相「政治的責任重い」繰り返すも辞職は否定
●安倍前首相、桜前夜祭の補填「知らなかった」は常識では考えられない
●安倍前首相「議員辞職論」が自民党内で高まる 解散総選挙で「禊ぎ復活」プランも
●「桜を見る会」前夜祭問題、2020年版“盤面解説” ~「ウソに嘘を重ねた説明」の結末(再度の経緯確認)
この期に及んでも嘘を吐き続けるのか… もしくは無関心なのか…
この程度で許してもらえると思っている認識の甘さに反吐が出ます。
国民を馬鹿にしてんのか? あん?

この前夜祭問題で明確に嘘が疑われているのが「5000円の領収書発行」なんですよ。
本当にそんなものが存在していたのか?という根本的な問題です。
普通の人は、後援会が参加者から参加費5000円ずつ徴収して、
ホテル側に一括で支払ったと思うじゃないですか?
だけど、このホテルニューオータニの一般的な会費が1万1000円からだそうで(野党質問)、
どう考えても差額の6000分が足りなくなるので、
その費用を後援会が補填したのではないかという追及から始まった問題なわけです。

これに対して、安倍氏は「後援会の補てんはなかった」と否定し、
その理由として、この前夜祭はあくまでホテル側が主催で後援会事務所はタッチせず、
会費の5000円のやり取りはホテルと参加者の間で行われ、
後援会が補填する余地はなかったという話でした。
安倍氏はホテル名義の空の領収書を発行され、それを参加者に渡していたと国会で主張したわけです。

まぁ、普通に考えてありえませんわな。
そんな危ない領収書をホテル側が率先して発行するか?と。
最後の記事にもあるように、ホテル主催なら安倍氏らも参加費を支払う義務があるわけで、
そこら辺は全く説明がなされていません。
当時からかなり主張が無茶苦茶だった所に、検察の捜査が入ったわけですから、
やはりこの言い訳は嘘である可能性が高まったわけです。
だって「後援会の補てんがなかった」ことに対する後付けの理由だったのですから。

しかし、今回の安倍氏の釈明会見でもこの主張自体は変えていません。
当然、訂正してくるものと思っていましたが、それさえしていない。
あまりにも杜撰です。そんな領収書があるなら、証拠として出せばいいんですよ。
だけど何も出てこない。
総理大臣在任中は忙しくて自分で調べることはできなかったでしょうが、
既に辞めてから3ヶ月以上経っているわけですから、
記者会見にあたって証拠を集めることだってできたでしょうに。
それもしなかったというのは、国民のことを舐めてるからですよ。
この程度で誤魔化せると思ってるからですよ。ふざけてんの?


中身がスッカスカで、ろくに謝ってもいない釈明会見でしたが、
結論から言えば、自民党の大臣クラスはこんなものなのでしょう…
●大臣の政治資金、パーティーに依存強まる 透明性に問題
(↑昔、ヤフーに無料版の全文記事がありましたが…
 要は大臣クラスは政治資金パーティのお金のやり取りが不透明ということ)

つまり、お金の流れはこんな感じと予想できます。
 パーティ券という名の献金集め→複数の政治資金団体へ還流、
→地元有権者に慰安旅行等の形で還元という名の買収行為→票獲得

もう政治資金パーティなんて止めりゃいいんですよ…
何のための政党交付金なのか。何のための政治資金収支報告書なのか。
政府が自粛をお願いしても、政治家が忘年会に顔を出すのを止めないのは、
それが資金源だからですよ…
主催でなくとも、各地の忘年会に顔を出しておけば、
主催のパーティに誘いやすいでしょ?
そういうことを繰り返してるの、自民党という政党は。
誰も口に出さないけれど、みんなそれが分かっているんですよ…
自分も甘い汁を吸ってるから公言していないだけで。

だから、この問題の本当の闇はそこなんです。
不透明な資金の流れを生む政治家の資金集めパーティなんですよ。
これが選挙資金に使われるんです。
問題となっている河井夫妻の1億5000万円の原資もこれでしょ?
森友学園問題の籠池夫妻のように、政治家に擦り寄ってくる人はいるんです。
そういう人のお金が政治資金パーティに流れ、政治家が有権者を買ってるんですよ。
その構図を表沙汰にしたくないから、ボヤかすんです。根本的な問題はそこです。

2020年12月23日

特にこれという程はない

少し毒づいているいるので、クリスマスや今年最後の日記にするのもアレなので、
特にネタがあるわけではないけれども、ニュース関連を中心に文章を記しておくことにします。


◆政治ネタ 支持率低下が止まらない菅総理
●秘書官も慌てた「ガースー」発言 空回りする「万全」まるで精神論 2代続けて崩れた言葉への信頼
●コロナ・GoToで逆風 党重視、調整役不在 菅政権3カ月
●菅首相が「国民の誤解」と言ってのけた二階氏との「ステーキ忘年会」はGo To停止を詫びる「手打ち」だったのか

GoTo停止直後の二階氏らとの会食を批判されての「誤解」発言を揶揄し、
ネット上で『誤解より二階』と評した皮肉は素晴らしかったですね(苦笑)
GoToへの対応が鈍かった理由は、明らかに政権の後ろ盾であった二階幹事長への配慮であり、
GoToを一斉に停止したのは支持率低下に慌てた、ためでしょう。
感染症対策分科会の言うとおりにしたのなら、全国一斉停止にする必要はなく、
東京を始めとする感染拡大地域だけを停止すれば良かったわけで、
一斉停止したのは批判回避のためと言わざるを得ません。

まぁ、観光業界はブーブー言ってますが、どうせ年末年始料金で高めのお値段でしょ?
それを下げていつもの値段で売り出せば、
元々、GoToの対象外の帰省客にもアピールできますよ。それだけの話。
ブーブー言ってるのは中間マージンで儲けてる旅行会社と予約サイトだろうに。

問題なのは今回の政府の対応がろくな説明なしに行われてしまったため、
人によって受け取り方に差があるということです。
一部の人は、「個人的旅行までは制限されない」と思って普通に旅行するでしょうし、
一部の人は、「緊急事態宣言並みだ」と思って旅行以外の外出も控えるでしょうし、
何がどこまで許されているのか分からない曖昧さが、
国民の間で軋轢を生みかねないということです。
今はその軋轢が菅総理のステーキ会食や、地方議員のコンパニオン忘年会に向けられてるので、
そんなに問題になっていませんが、それが自粛警察のような形になってしまうと、
軋轢ばかりが目立ってしまわないかと思っちゃいます。

個人的な解釈としては、感染拡大地域=夜間の営業自粛要請がされている場所には、
旅行には行かない、必要な用事がある場合は会食をしないなど厳密な感染症対策を、
それ以外の地域は万全の感染症対策をしていれば、個人的旅行は構わないと思います。
帰省に関しては賛否が分かれるところですが、同じような基準でしょう。
会食は互いに人生の責任を取れる範囲にしておきましょう、という感じ。
相手にコロナ感染させたり、コロナをうつされても、
互いに助け合える関係なら問題ないんじゃないですかねぇ…それが真の自己責任。

●「勝負の3週間」敗北の今、菅首相がコロナ対策でやるべき「たった一つのこと」
わりと中立的な見立て。
効果あるかは別にして、国民の中でコロナ対策の意思統一ができていないのが問題です。

最近では民間のPCR検査も増えてきましたが、
PCR検査が有効なのは感染初期段階かつ人の移動が少ない時点です。
今のような感染拡大段階で人の移動も無制限では、
検査した時点では陰性でも、翌日には発症して陽性になる可能性さえあります。
インフルエンザ並みに感染頻度が増した段階では、もう検査の意味がないんですよね…

結局は徹底した感染症対策と体調の維持が必要不可欠なのであり、
それを国民に説明すべきなのですが、もはや後の祭りと言う外ありません。
小池都知事を見てれば分かるでしょ? 「お前今更何言ってんの?」と。
厚顔無恥とはまさにこのこと。分厚い化粧ですな(苦笑)
同じことを1か月前に言ってれば良かったんだよ。
菅総理にしても同じ。自粛を呼びかけるべき立場の人間が率先して自粛を破ってるんだから。
それこそ土下座して自分の行いを反省しなければ、誰も言うことを聞きません。
こうなると、できることは一つしかありません。
もう総理を辞めるしかないでしょ。
誰もあなたの言葉を聞かない裸の王様なんですから。

そして、裸の王様に何も言えない自民党議員も何なのか。
生きてんの? 空気吸ってんの? 存在してんの? あんたら。酒飲んでるだけだろ。
太鼓持ちばかりで実にくだらない集団になり果てたもんだ。
再拡大の兆候があった11月からの1ヶ月にお前ら、何したの? 国会閉じただけじゃん。


◆政治ネタ 安倍前首相、東京地検が不起訴へ 任意聴取で関与否定か
まぁ、予想通りの展開ですかね…秘書のせいにして終わりという奴。
お坊ちゃんにとって1000万円なんて「はした金」で、
どこに使われようが知ったこっちゃないんでしょう。
それなら、首相在任時に国民に一人100万円ずつ、
医療従事者には一人1000万円の「はした金」を配れば良かったのにねぇ…
1000万円がどう使われたかなんて、関心ないんでしょ?

刑事事件としては終わりを迎えそうですが、政治問題は別の話です。
一言で言えば、「無能」に尽きます。
国会で追及を受けておきながら、一体、何を調査していたのか?
秘書に予め聞き出しておいて、国民の前で陳謝しておけば、
政治的に桜の会問題もあそこまで大事になりませんでしたし、
刑事事件としても秘書が処罰されることもありませんでした。
しっかりと調査したのか、否、そもそも調べるつもりがあったのか?、
その根本的な意識が問われています。

思えば、第二次安倍内閣の時代には数々の不祥事がありましたが、
満足に調査もされずに闇に葬られた事件も少なくありません。
もっとも調査されたのが森友学園問題の財務省改ざん問題でしたが、
処分的には甘く、今後も同じことが起きないとも限りません。
他にも防衛省のイラク日報問題、厚生労働省の勤労統計不正、
加計学園問題の内閣府の入管記録の問題等々、
どれも調査が甘く、十分に国民の前で説明がなされませんでした。
いずれも、そもそも「調べるつもりがあったのか?」という感じで、
安倍総理の意識の低さが政権全体の意識の低さに繋がっていた感は、
否めないように思えます。

安倍総理自身が秘書の言動を調べることは、
時間的にも能力的にも難しかったかもしれませんが、
外部の弁護士や公認会計士に一任すれば、すぐに分かったことです。
やはり、調査が甘かったのではなく、調査する気がなかったと断ざるを得ません。
もし、本当に知らなかったのであれば、
秘書が好き勝手にお金を使っていたことになるわけで、杜撰という外にありません。
会社の社長が経営に無関心で要られるでしょうか?
政治家ぐらいです。こんな杜撰なことが許されてしまうのは…

一人の政治家として無能だったゆえに、国政も無能にしてしまったということでしょう。


◆ニュースネタ 調布市の道路陥没事故は外環道建設工事の影響? 住民の不安高まる
「もう止めて! 東京の地下はボロボロよ!?」という叫びが聞こえてきそう(苦笑)
まぁ、他人事じゃないです。
この問題はかなり深刻です。東京全体がいつ地盤沈下してもおかしくありません。

以前、NHKの『チコちゃんに叱られる』でもやっていましたが、
「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」によって、
地下40メートル以下の工事は地上の所有権者の許可なしに工事できます。
そして、今回の陥没事故は地下47メートル付近の工事で起こっています。
つまり…法律の前提が崩れているということですね。
「地下40メートルを超える工事で影響なんて起こらないだろ」という前提が崩壊。
それによって進められた東京の地下鉄を始めとする各種工事は、
地上に影響を与える可能性を否定できないということになっちゃいました。

この法律ができたのが2001年ですから、
コンクリートの耐久的に2050年には東京全体が陥没しても不思議じゃありません。
もはや一事故の範疇を超えてしまっているだけに、
徹底した調査と再発防止を図らないと、
東京は文字通り「人の住めない街」になってしまうかもしれません。


◆ニュースネタ 各種差別発言に関して
わりと色々あったので、それぞれ取り上げます。

●DHC会長の「差別文章」の背景と”三度目のサントリー攻撃”
わりと経営者に右翼かぶれの人は多い…
そういう所で働く人は気の毒としか言えませんが…
こういう発言を堂々とされて、現場で頑張っている人達はどう思うんですかねぇ?
わりと企業人として最低なように思えますけど。

こういう右翼かぶれの人に聞きたいのは、「純潔の日本人っているんですか?」。
ろくに日本人のルーツ、古代史が分かっていないのにも関わらず、
人種の問題で堂々と差別できるのは何だろうな、と。
2000年以上前には中国から徐福がやってきていることが分かりますし、
1500年前に政権の中枢にいた蘇我氏が渡来人の一族だったことも分かっています。
そんな支配階級の由来が大陸にある日本で、「純潔の日本人」が存在できるんですかね?
それはもう近親相姦を繰り返す一族しか考えられないわけですが…
私が知らないだけで、右翼の人達は近親相姦者なんですかね?

まぁ、そんな感じで古代から混血が進んでいたであろう日本において、
人種差別を繰り広げる意味って、一体何なのと思いますが…
外国人が嫌いなら、お前の血を最初に全部抜き取ってみたら?と思います。

●自民道議、対アイヌ民族施策は「甘やかしている」…「過保護にしている」に訂正
韓国・中国の血が入っていない可能性という意味では、
アイヌ民族の方が純潔っぽいよねぇ、という言及はともかくとして…
訂正しても内容が変わっていないのでは…

サケの伝統漁の権利とか自然保護との関係で考えてしまうものもありますが、
元々の権利者から奪ってしまったものなのだから、
その調整はアイヌ自身にしてもらえば良いことで、
奪った占有者が考えることじゃありませんわな。
過保護云々の前に保護した自覚あんの?という話。
保護さえしてない奴がそういうこと言うのよ。

●渋谷女性ホームレス死亡事件「決して怠け者ではない」素顔 困窮者見えにくい“排除アート”の影響
身汚く街をうろつくホームレスをうざったく思う気持ちも当然ありますが、
ある意味、それって近親憎悪みたいなものなんですよね…
それは「資本主義社会の闇」であると誰もが知っているから。
見たくない現実を見せられるから腹が立つんですよ。
自分も容易にそうなりうる立場にいるから。

失業者を出すのは資本主義社会では当然のこと、
そのタイミングが悪ければ、誰でもそうなりうるんです。
問題はセーフティネットがしっかりしているかどうか。それが崩壊しているのが今の時代。

●「感謝・感激・感動」そんな経産省ゴリ推しの異常なポエムで中年男性を使い倒す介護業界の闇
これも資本主義社会の闇。セーフティネットはボロボロよ。
救い出すべきハローワークの職員も生活が不安定な臨時・派遣社員。
再就職先も不景気に一攫千金を狙った業者ばかりだから、やり口がボロボロ。搾取しかない。
制度設計の発想が「老人の押しつけ」でしかなかった故の末路です。

人生は老いて子どもに帰っていくんですよ。
死は再生というわけではありませんが、まさに人生を折り返しているんですよ。
生まれて私達は名前を受けますが、死んでも戒名を受け取りますし、
七五三で生を祝うのと同時に、三回忌・七回忌と死を慈しむのです。
これは理屈じゃないです。そうやって設計されている=システムなんですよ。
生と死が鏡のように反するようにシステムを作ったんですよ、過去の日本人が。

そういう観点から見た時に、老人介護がどうあるべきかは簡単なことです。
学校教育と同じなんですわ。老人が子どもに帰っていく学校を作るんですわ。
介護者は教育者なんです。死を受け入れる教育をする教育者ですよ。
そういう意味では宗教法人は老人介護に関わるべきですし、
その中核に居るべき存在なのに、日本ではそれを排除しちゃってる。だから歪む。
厄介者は端に寄せておけばいいという、臭い物には蓋の差別意識が、
介護の現場を歪めちゃっているんですよ…

介護者は教育者であるという観点で、業界を再編しなければ、
介護業界は変わっていかないでしょうし、
痛ましい虐待事件もなくならないと思います。


差別の問題というのは、ありのままを受け入れることですよ。
偏見を持たないこと。自分の見たものを受け入れることです。
変な言い訳をするから、歪んできちゃうんです。
目の前にいるのは人間でしょ? それで終わることじゃん。
どうして目の前の人より優れているか、劣っているのか考えるのか。
余計なことを考えるから、わだかまりが生まれる。差別は考え過ぎてるだけ。

2020年12月09日

「何もしない」という政治判断

最近の政治家は政治の初歩の初歩さえも忘れてしまったのか…
もう政治家じゃないですよ…これではただの「素人」さんです(苦笑)
素人さんに払うギャラなんてありません。
番組に出ただけで嬉しいでしょうから、国会に行くだけで満足でしょ?

●政府と都のにらみあい、「自粛呼びかけ」で折り合う…経済に配慮し対象絞る
コロナ対策で象徴的だったのが、12月1日の菅総理と小池都知事のトップ対談でしたね…
GoToから東京を外す決断でもするのかと思っていましたが、
65歳以上の自粛を求めるだけで、肩透かしを食らった人も多かったことでしょう…

政治においてトップ会談をすることは、何らかの結論が求められます。
とある芸能人が総理と都知事が面会しないことを批判していましたが、
ただ会う「だけ」では意味がありません。
会った結果として、何らかの政治判断を下せなければ、
そのトップは交渉力がない・決断力がないと見做されてしまうわけです。
ですから、綿密に水面下ですり合わせを行い、
結論を出せるように打ち合わせを行うのです。
そういう意味では、トップ会談は単なる『セレモニー』とも言えます。

今回の会談結果が政治的に何を意味するかと言えば、
政府も東京都も「行政が何かする必要はない」と政治判断したということです。
つまり、「何もしない」という政治判断をしたんです。
ですから、今後感染が拡大して医療崩壊になったとしても、
「予想以上の感染爆発で対処できなかった」という言い訳は通用しません。
感染対策が「何もしなくてもいい」なのですから、
感染拡大で政治的失敗をすれば、その責任を両者が負うことは当然のことです。
既にブレーキを踏まない選択肢をしたのだから、
結果としてスピード違反や事故を起こした場合に、事故の言い訳にならないのと同じです。

茂木敏充外相のツイッター荒れる…中国・王毅氏の来日時の発言を巡る対応に
安倍政権時代の日露交渉でも兆候はありましたが…これは酷すぎる…
そりゃ共産党にも批判されますよ、当たり前です。
中国嫌いの保守派が絶望するのも当然ですわ。

外交において「何もしない」=「容認」を意味します。
仮に二ヶ国会談で主張していたとしても、第三国はそれを知りません。
日本側が「言ったじゃないか」と言っても、中国側が「言ってない」と言えば、
もうそれで終わってしまう話です。
第三国が二ヶ国会談の結果を知るには、共同記者会見しかなく、
そこで主張したことが会談の結果として知り渡るわけですから、
そこで注文を付けないことは、相手の主張を認めることに繋がります。
これで中国側は日本は尖閣問題に及び腰だと映ったことでしょう。
こうなってしまえば、茂木外相を即座に更迭し、早期に領土権の主張をしなければ、
尖閣諸島は中国のものとして国際的に認知されることになってしまうでしょう。

結局、外交というのは、国際社会がどう認知しているのか、なわけです。
台湾が今も独立的立場を取れるのも、
1970年代まで台湾が中国を代表する政府だったためです。
先の韓国の批判が退けられたのも、
「日本海」という名称が国際的に認知されているが故です。
外交とは国際社会に自国の主張の有用性を示すことに他なりません。

日露交渉では北方領土問題の存在そのものを捨て去ってしまい、
今回の日中外相会談では尖閣諸島問題の中国側の主張を黙認してしまいました。
これは外交交渉としては愚策も愚策。完全に相手に屈しています。
批判は当然のことですし、それでも茂木氏を更迭しない政府は、
北方領土に続き、尖閣諸島も諦めたように見えてしまいます。
傷口が広がらないうちに、しっかりとした対応を求めたいです。
…まぁ、内心では諦めてるから、アメリカ頼みで何もしないんでしょうな…


政治的に「何もしない」は政治判断です。
その結果に責任を負うことは当然のことです。
東京電力は地震による津波を想定していながら対策を怠ったが故に責任を追及されているわけです。
コロナの危険性を想定していながら、対策の機会をみすみす逃した政府と東京都の責任も、
今後問われる可能性は高いと言わざるを得ません。


◆ニュースネタ コロナ感染拡大で限界のGoToキャンペーン
これだけ政府の対応が遅れているのも、菅内閣の性格もあると思います。
安倍政権時代は「忖度(そんたく)」はありましたが、
失敗の責任を問われることは少なかっただけに、自由に動けはしました。
けれども、菅政権では当初から官僚支配を掲げてしまったため、
それが「萎縮」に代わり、政府の指示以外で動けなくなっているように見えます。
そりゃ自分の改革の意に沿わない官僚は更迭すると宣言しているわけですから、
余計なことをしないでおこうと思うのは人間の心理です。
完全に経済優先に舵を切っている政府に対して、
一体、誰が生命優先の政策を訴えるのか…誰もいません。
政府の意向に沿わない政策は何も用意できないんですから、
対策が遅れるのも当たり前のことです。

●「Go To イート」に振り回された飲食店の悲痛
言っちゃ悪いですが、無能な政府を信じたからと言うしか…
見通しの甘い船に乗って、沈没しそうだから騒ぐというのも…
冬の感染拡大は予想されていたわけですし、
気持ちは分からなくもないですけど、株で失敗したようなものと諦めて、
政府を見限った方が気分的に楽になれるんじゃないでしょうかね…

●大臣の政治資金、パーティーに依存強まる 透明性に問題
それでも政治家が会食の推奨を止めないのは、ここら辺が理由でしょう…
12月1日の日刊スポーツ「政界地獄耳」でも、
大阪万博決定の裏話を「おちょこで決まる税金の使い道」と揶揄してましたが、
こういう透明性のないアナログな決定をしてるから、
採算性とか見積が甘くなるんですよ… アホらし…
会議は会議、報告会は報告会、食事は食事。それぞれ独立してやれよ、マジで。
もう政治家の開くパーティ、食事会は賄賂扱いにしましょうや…

●コロナ第3波「40~50代の感染拡大」が招く恐怖のシナリオ
感染拡大しても死亡者が少ないのは、医療従事者の努力の賜としか言う外なく、
頼りになるのはやっぱり医者というのを痛感する昨今であります。
コロナ対策で一番苦労しているのは、政治家でも観光業界でも飲食業界でもなく、
医療従事者なのですから、コロナ対策の決定権を誰が持つのかは明らかでしょ?
その医療従事者が限界と言っているなら、限界なんですよ、GoToキャンペーンは。
そんな当たり前のことも理解できないんですか?

●コロナ給付金、国税局OBを逮捕 持続化給付金不正受給、指南した疑い
こんなご時世でも利益を貪ろうとする輩はいるわけで、
それを正すべき国税局のOBが不正受給の指南役になるとは…
詐欺罪の法定刑は10年以下の懲役ですが、もうこれ累積で良くない?
100人に不正受給を指示したのだから、主犯格として100人分の罪を負いなさいよ。
懲役100年で良くね?
もしくは被害に遭った国民の税金分、懲役1億年で良くない?
付け込まれる政府もアホですが、組織的に付け込もうとする方はもっと許せませんな…


◆ニュースネタ ドコモ 新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表
いやー…想像以上に踏み込んできましたねぇ…
これはもうNTTはライバルのau、ソフトバンク、楽天を始め、
格安携帯もまとめて滅ぼして独占体制を作るつもりですか?
それぐらい穴がない。何かネックがあるのか探しましたが、今の所それもない。

この後、基本料金も下げる予定なので、そちらも見ないと分かりませんが、
現状では家族割を始めとする各種割引を利用した上で、
ネットのデータ容量1G未満で電話位しか使わないユーザー以外は、
全員こちらに乗り換えた方が断然お得になっちゃいます。
3Gを超えるようなら、断然ahamoがお得。
あと今後チェックすべきことは、非常時のサポートがどうなるのか、
機種割引が適用できるのか否か。
これで機種買い替え時の割引も適用されるなら最強プランですが、
そこまで旨い話になるとも思えないので、
スマホと料金を別個に分けてくる可能性はありえます。

あとは各種サポートがどうなるのか。
ネット以外は有料サポートが基本になってくる可能性はあるでしょうね。
まだここら辺の情報はなく、あくまで個人的予測ではありますが、
来年3月のサービス提供予定のようなので、
それまでに冷静にチェックしておきたい点です。


◆その他のニュース関連
何か面倒くさくなったので、分かりやすいと思った記事だけ挙げときます。

●菅首相はどこで何を間違ったのか……学術会議問題“失敗の本質”
共産党嫌いは結構ですが、だったら、それに恥じない政治をすりゃいいのに。
日露交渉や日中外相会談は共産党にも笑われる内容でしょ…
どっちが国賊なんだよ…もはや自民党の方が中国かぶれの左翼集団だろ…


●コロナと中国の侵略に対処できない本当の理由
記事の内容には全く共感できませんが…
自民党が信頼されないのは「そういう所」なんですよ…
コロナ対策として憲法改正するのにどれだけかかるんだよという話。
少なくとも半年以上、現実的には1~2年かかることでしょう。
その時にコロナ対策としての緊急事態条項が本当に必要になるの?
そんな現実的でない手段に頼るということは、別の意図がないのか?という疑問。
そういう自分達に都合の良い政治を行おうとするから、信頼されないんですよ…

GoToも然り。一部の人しか得をしない仕組みです。
本来救済すべき末端の飲食店・宿泊施設は設備の負担と支払いの遅れがのしかかるばかり。
一部の中間業者を救済するだけで意味ないんですよ…
補正予算を組むと言ったところで、国民は何の期待もしません。
だって、そのお金が自分達の所に届くと誰も思っていないから。
10兆円の予備費があっても何に使われたのかも分からない。
自分達に届いた実感がまるでない。どこかで誰かが中抜きしてるんだろとしか思えない。
今こそ緊急事態宣言の時のような10万円の給付をやるべきなんですよ。
これで年を越しなと10万円ポンと配れば、直接消費に流れるじゃないですか。
馬鹿なの? アホなの? あのタイミングで配っても生活費にしかできないですよ…
そういう所なんですよ。政治家が国民の心を知らなくなったと言われるのは。

そんな緊急事態条項を作って、強制力を持たせなくても、
政治家が誠の気持ちを持って真摯に訴えれば、日本人は協力するでしょうに。
やましい気持ちやそれを利用する気持ちが見えちゃうから協力しないんです。
政治家が私利私欲に走ってるから、国民も私利私欲に走ってるんですよ…
どんなに政治家が感染防止を訴えても、GoToが中止されなければ、
誰が感染防止に協力すると言うんですか?
「GoTo継続なら、外出・旅行してもいいんだろ」そう言うに決まってる。
感染防止を訴えるなら、GoTo利用者の感染防止チェックや、
その後の健康観察も行うべきなのに、そういうことは一切やらない。
本気が感じられないお願いに誰が従うのか。誰も従いません。
菅総理が会食ばかりしてる点もそうです。
率先して感染防止をお願いする立場の人が何をしているのか。
そりゃ会食を禁じれないわけですよ…そんなのに本気を感じる? 感じません。

国民を支配し、自分達の都合のよい政治を行うばかりで、
国民に寄り添った政治ができなくなった自民党の限界を感じます。


●「桜を見る会」前夜祭問題、2020年版“盤面解説” 安倍前首相「詰み」の結末
まぁ、論理的にはとっくに詰んでるんですけど…
誰も何もしないから事態が変わらない感じ。検察もどこまで動くんですかね…


●菅首相ブレーンのNHK改革案「Eテレ売却で受信料は半額にできる」
こういう発想だから男はダメだと言われるんだろうなぁ(苦笑)
公共放送としての需要が高いのは、むしろEテレの方じゃん?
ニュースを始め多くの番組は民放で代替できますが、
採算性の薄い幼児向け番組や通信授業的な番組は代替できません。
加えて、昨今のNHKは政権配慮が行き過ぎており、
既に民主主義に必要な公平性という観点を失っているのだから、
もはや公共放送として必要なのは、
「採算性が薄いが、国民が必要としているもの」だけでしょうに…
何で必要とされるものを売却して、不必要なものを残すねん…馬鹿だろ?
もう少し子育て世代のことを考えてみてはいかが?

まぁ、逆に考えれば、必要コンテンツを持つEテレは、
有料化すれば需要が高いとも言えるわけですが、
今度は子育て・教育の経済格差がダイレクトアタックするわけですな…

あと受信料を遡って請求するって誰が証明するの?
現在の制度では世帯ごとの支払いですから、
「その前は家族で同居して見てました」と言えば済む話。
むしろ、余計に払わなくなるんじゃないの。不当請求されてるって言って。
それならもう受信料を安くして、個人ごとに請求すればいいじゃん。
目的と方法がごちゃ混ぜになって、制度的に疲弊してるから無理が生じる。
根本的に受信料制度を考え直した方がいいんじゃないの?
ウチは見てないのに衛星放送の受信料を取られてるんですが…
いつかテレビは撤去するつもり。もう見てないしな。
もう少し公共メディアの自覚を持て。言うべきことは忖度せずに言え。
建前的なことばかり言ってるから視聴者に見放されんのよ?

2020年11月25日

対岸の火事

11月上旬にはヨーロッパで第3波となるコロナ感染が拡大し、
続いて北海道でも感染が拡大し、北海道知事らが声を挙げていたにも関わらず、
23日まで政府は全く動かず、具体的な対策は打たれないまま…

さすがに何もしないわけにはいかなくなったのか、
北海道と大阪のGoToキャンペーンの一時停止となりましたが、
北海道と大阪に「行く」分は対象外になるものの、
北海道と大阪の人達が「出る」分には対象内という中途半端なもの…
その2地域は外出自粛を要請するレベルなのだから、「出る」方も問題でしょ…?
「行く」法に関して言えば、既に飲食店に自粛要請している北海道等の地域では、
旅行自体が不可能ですから、今更、何言ってるんだという感じではありますし…
肝心の東京はここまでアナウンスなし。
重症者の数を見れば、かなり危険な状態なはずですが、
おそらく来年の東京オリンピックを中止にしたくないために及び腰になっているのでしょう。
まぁ、間違いなく感染爆発しちゃうでしょうねぇ…
…それにしても、根本的に第三波に対応するという姿勢はないんでしょうか…?
まるで全てが他人事、対岸の火事です。

よく災害時に「自分は大丈夫」という『正常性バイアス』の問題が挙げられますが、
その源泉はどこにあるのかと考えれば、それは「自身を特別視」してるからでしょう。
でも、それは当たり前のことで、自分にとって自分は特別なのは間違いなく、
自分の意識と他人の意識とでは知覚の程度が段違いなのは明らか、
自分の意識が優先されることは当たり前のことでしょう。
加えて、経験則が邪魔をしてしまい、
「今まで生きてこれたのだから、今後も大丈夫」と、安易に考えがちなのでしょう。
ただ、それが行き過ぎてしまい、「自分は特別だから大丈夫」と過信することは、
物事を見誤ることに繋がり、対岸の火事が延焼する可能性を考えていません。

「ワクチンができたから大丈夫」「日本人は抗体を持ってるらしいから大丈夫」、
そう安易に考えていませんでしたか?
一時期は集団免疫を達成したと言われて賞賛されていた、
スウェーデンでも感染拡大したのにも関わらず…
感染者でも1ヶ月も持たない自然抗体で集団免疫が容易に達成できるとは思えません。
こういうのはもう対岸の火事を通り越した『選民思想』ですよ。
「日本人は特別だ」という根拠のない自信が、第三波の対応に遅れた最大の理由であり、
未だに政府が何の対応も取れていない理由です。
『上級国民』どころではない、王様意識が政府の想像力の欠如を招いています。
さながら、都合の悪いニュースは全て『フェイクニュース』と豪語する
アメリカのトランプ大統領と同じですよ…

専門家は木を見て森を見ずと批判した元政治家がいましたが、
その人は一本の木が虫に喰われているのにも関わらず、
全体を見て安全だと言って放置し、森全体を枯らすつもりなのでしょうか?
第1波の対応遅れが全く反省できていません。
規模的に既に第2波を超えているのに、こんなんで乗り切れるのでしょうか。
もう少し自身のこととして危機感を持っていただきたいです。


●ニュースネタ コロナ急増、Gotoトラベルがきっかけ?
GoToトラベルは、水に塩を落して、激しくかき回したようなものです。
そのままならな、まだ塩を回収できたかもしれませんが、
激しくかき回しちゃったので、もうどうにもならない、ということです。
かき混ぜなくても塩は水に溶けていったでしょうが、
Gotoキャンペーンがそれを促進した面は否めないでしょう。

第3波の特徴は、それまで東京を中心とする都市部が中心だったのと異なり、
北海道に始まり、都市・地方に関係なく、幅広く分布していることです。
都市を中心に同心円状に広がっていた第1波・第2波と異なり、
散発的に感染爆発が広がっています。
勿論、それには気候の影響も少なからずあるでしょうが、
長らく感染者ゼロだった岩手県でも感染が広がり始め、
交通の要所ながらも比較的感染者が少なく、温暖な地域の静岡県でも、
毎日10~50人規模の感染者を出し続けています。
既に市中感染が広がっていることは確実で、
抵抗力の弱いお年寄りに感染が広がっているのが実態でしょう。
つまり、GoToキャンペーンによって、
コロナウイルスは全国に既に広がってしまったということであり、
もはや都市部を避けても意味がないということです(無論、人口密集度は重要要素ですが)。
もうウイルスは都市部の人との接触で感染するのではなく、
地元にしかいない人にも感染する、ありふれたウイルスになってしまったのであり、
状況証拠からGoToキャンペーンが犯人であったことは確実です。

ただ、今は犯人捜しをしている段階ではありません。
GoToがウイルスを甘く見た失政だったことは間違いありませんが、
もはやクラスター感染を引き起こしかねない飲食店に自粛を促す必要のある段階ですから、
そもそもGotoキャンペーンなんて、やってる状況じゃないんですよ…
それは自粛要請から目を逸らしているだけ。何の対応策でもありません。
結局、自粛要請に強制力を持たせるか否かの議論は棚上げにされ、
自民党総裁選やら菅内閣の改革報道に打ち消されるように遅々として進まず。
自粛要請と経済補償の問題から目を逸らし続けた結果がこの惨状です…

とはいえ、もうコロナ拡大から1年経とうとしているのですから、
飲食店の方も無策では要られない問題です。
もう逆にすればいいんですよ。
飲食店は原則営業禁止、コロナ対策が万全な所から営業許可を受ける、と。
もう1年経とうとしているのに、何の対策もしてない飲食店を救済する必要性はありますか?
マスクや消毒液が足りないという状況でもなく、
感染症対策の知識が転がっていないわけでもない。
それで対策ができないなら、今後の食糧難にも対応できないでしょうから、
そんな飲食店はさっさと畳んだ方が楽になると思いますよ?

お客の立場である私達にも対応が求められています。
菅総理は『マスク会食』なんて馬鹿なことを言ってますが、
そもそも会議と食事を別にすれば良いだけのことです。
そもそも、何で、食べながら話さないといけないの?
食事する時は調理者・生産者・生物に感謝しながら黙って食べるんですよ。
それをろくに料理を味わずに、ペチャクチャ喋ってるからダメなんですよ…
なんで、そんな不作法を総理は推奨するのか?
そんなの自分が会食ばかりやってるからですよ、政治家の皆さん?
そういうご時世ではないんだから、会議は会議、食事は食事とはっきり分けなさいよ。
食事で有権者を釣るような事ばかり考えてるから、
そんな馬鹿な対応しか考えられないんですよ…

これだけ騒がれているのにも関わらず、マスクをしていない人は見かけますし、
店舗入口でアルコール消毒する人も日に日に減っています。
確かに乾燥した冬に水分が奪われるアルコール消毒はやりたくないかもしれませんが、
それでも個人ができる取り組みとして、最低限の消毒には取り組みたいものです。


◆ニュースネタ 安倍氏側、補填900万円超か 「桜を見る会」前日の夕食会
何でこのタイミングで動いたのか…
菅総理が元気過ぎる安倍元総理を疎んで仕掛けたとか、
形だけの捜査で終わるガス抜きだとか、色々と言われていますが…
前者だと、あまりに自爆テロ過ぎで、実際に野党に責められているわけですから、
後者の可能性の方が高い感じではありますが、
それにしては900万円という具体的な数字が出ているのはいかに…
ちょっと現段階では分かりませんねぇ…

話的には自民党・小渕優子氏の後援会旅行と同じですから、
それほど大事にならない可能性はありますが、
これに関しては去年の『桜を見る会』関連で質問されており、
事実であれば、それとの整合性が問われることになります。
実際に捜査がどこまで進むか分かりませんが、
政治問題化すればするほどお茶を濁して終わりとなりかねないので、
何とも言えない所ですねぇ… もう状況的に政治的に確信犯だったで良いじゃん?

というか、もう自民党全体でそういうことやってるんでしょ?って話。


◆ニュースネタ 進展のない日本学術会議問題
●学術会議、民間移行も選択肢=「野党納得しないなら」―自民政調会長
この問題で気になっているのは、政治家の上から目線です。
日本学術会議の知識を借りるという意識が全く伺えません。
専門家に見解を伺っているのに、何で聞く方が偉いのでしょうか?
生徒が学校の先生に対して、「家庭教師で教えてくれば?」って言うのかね?
この問題で一番鼻に付くのは、そこなんですよ…
どうして学者の力を借りるという発想にならないのか。
どうして批判から目を逸らし続けるのか。
学者は自分の意見を支持してもらうための応援団じゃないんですよ?

こういう所が今の自民党の『驕り』なんでしょう…
『上級国民』に留まらない、国民を支配しているという意識。
今の自民党の政治家に「主権者は誰?」と聞いたら、「自民党」と答えるのでしょうね…
リベラリストも、天皇中心を望む右翼勢力も裸足で逃げ足すような回答です。
国民主権でも天皇主権でもないのですから。
根拠のない過信… 率直に言って、狂ってます。


◆ニュースネタ 「困窮支援相談員」の呆れるほどに悲惨な待遇 「ハローワークの内側」も貧困の巣窟だった
あれ、これって一般にも浸透した常識だと思ってましたが…
言われるまでもなく変な構図です。
雇用を求めて相談に来た求職者の対応をしている人が、
1年先があるかどうかも分からない非正規の相談員なんですから。
より近い気持ちで相談者の気持ちを分かってあげられるのかもしれませんが、
同じ立場の人間が適切なアドバイスを送れるかどうかは…ね?

市役所の窓口業務も、最も仕事をしているのは非正規だったりしますし、
もう少し公共機関の従業員には優しくしましょう。
結局、ここら辺も改革しなければならないことであって、
国家公務員と地方公務員、地方への出向組と地元組、
地方公務員と非正規アルバイト、
そういった構造的格差が根本的にダメなんですよ…

もうダメでしょ? 自民党に忖度するばかりの国家公務員では。
アメリカのように政権が変わったら、
官僚機構もごっそり変わるための代替性を確保するには、
国家公務員と地方公務員の壁をなくし、容易に交代可能にすればいいんです。
地元のことが分からない出向組の官僚がそのまま知事に収まったりと、
馬鹿らしいでしょ、そういうの。
国家公務員は偉い、地方公務員でもいいや、という意識を無くし、
国民のために仕事をする公務員を再構築しなければなりません。

結局、現在一番悲惨なのが公的セクターに努めるアルバイト従業員なんです。
最低賃金ギリギリだし、1年毎の契約だし、勤めても民間に評価されないし。
公的セクターだから安心だと思いがちですが、
一番ブラックな職場が公的セクターだったりするので要注意です。


◆ニュースネタ 「ウーバー地蔵」急増 都心の「子連れウーバー」は大丈夫か
コロナ自粛によって一般化したウーバーイーツですが…
それに対する社会的批判も日に日に大きくなっており、
とりわけウーバー絡みの事故、事故相手に対する補償と、
従業員もとい請負人に対する補償が手薄なことが社会問題化しています。

まぁ、率直に言って、ウーバーのやり方は汚いと思いますが、
かといって多くの日本企業も同じことをやっているので、他人のことは言えません。
派遣従業員が一般化するにつれて、雇用継続性の期待が高まり、
それなりに法改正で対応されるようになってきました。
すると、今度は企業側が「偽装請負」という手を使い、
派遣会社に頼むのではなく、請負契約で頼めば補償しなくていいよね、ということに…
請負契約は職人さんに家を建ててとお願いするようなものですから、
結果に対してのみ報酬を支払うわけですから、
当然結果を残せなければ給金ゼロ、万が一の補償もないということになります。
それでは、さすがに実質「労働者」の保護がされなくなってしまいますから、
請負契約であっても、実質的に指揮監督下で働いているのであれば、
労働契約とみなすことになってはいますが、
それは労働者が法律に則って戦わなければならないわけですから…大変です。
普通の労働者は労働条件に『請負契約』と書かれているならば、
止めておいた方が無難だと言えます。

話を戻しまして、ウーバーのように請負契約を盾にする企業はいくらでもいるということです。
私達ができることは、そのような企業に与しないということでしょう。
そんな危険を放置しているウーバーを利用しない、
多少お金がかかっても安全に配達してくれる従業員を選ぶ、等々。
卑怯な企業を制裁するには、消費者が賢く選択するしかないということです。

話は少し変わりますが、上記のことが環境問題で実際に行われています。
もはや国際的企業は、環境問題に無関心な企業を取引先から削っています。
環境に優しい技術で作られた製品でなければ、取引先として選ばれない時代なのです。
今までは環境問題に無関心なトランプ大統領だったからこそ、
日本企業も無関心でいられましたが、バイデン大統領に代われば、
ヨーロッパ諸国と歩調を合わせてくるのは間違いなく、
同じように環境問題に無関心な企業は淘汰されていくことでしょう。
菅総理が施政方針演説で脱炭素社会を訴えましたが、
裏を返せば、そうしなければならない所まで追い込まれているということです。
日本企業は脱炭素社会にならなければ、世界的に選択されない時代になったわけです。

同じように労働問題に無関心な企業は、労働者に選択されないようにすべきです。
働ければどこでもいいという時代ではなく、
働いてもらえる職場づくりが必要な時代になったということです。

2020年11月05日

不穏なアメリカ大統領選挙

11月5日の夕方時点で、まだ結果は出ておらず、
現時点では民主党・バイデン氏が有利と見られていますが…
いずれにせよ、トランプ大統領が法廷闘争に出るのは間違いなく、
民主主義の国らしくない、途上国が初めてやる選挙のように不穏な雰囲気です。

最悪、南北戦争でも起きるのではないかという危惧さえありますが、
トランプ大統領は過去にも軍を軽んじる発言をしていますから、
軍を使ったクーデターをするとは考えられず、せいぜい暴動程度で終わるでしょう。
まぁ、実際はそこまで行かず、威勢がいいのは口だけで終わると思いますけど…

トランプ大統領がどこで敗北を認めるかが焦点となっていますが、
選挙が「トランプvs反トランプ」で流れて来ただけに、
反トランプの勢いをバイデン氏が活かせるかどうかがポイントでしょう。
まとめ上げられずに、反トランプ派でゴタゴタして、
全く違う形でトランプ派が結束するとかになると目も当てられません。
…まぁ、前任者が前任者なので、普通にやるだけで十分だと思いますが…

とはいえ、77歳と高齢で、任期4年の大統領と言われているだけに、
ポストバイデンを巡る民主党内の対立や、
共和党の新対抗馬の台頭など、4年後に向けた対立が激化する可能性もあります。
なかなか舵取りが難しい局面になるだけに、
バイデン氏が人事をどう取り仕切るかに注目が集まるでしょうね。


◆ニュースネタ 日本学術会議関連
●任命拒否のおかしさを菅総理が認めた!?
現在の違法状態の有責性を認めるなら、さっさと任命すればいいのにねぇ…
それだけで、少なくとも菅総理はこの問題から解放されます(杉田氏の問題はありますが)。
とはいえ、今日になると、過去にも欠員があったことを理由に
「違法状態ではない」と言っているようですし、矛を収める気持ちはないようで…
そりゃ任命を拒否して欠員が生じてたら、総理が生んだ違法状態なのは明らかでしょうに…

●首相、学術会議の会員「旧帝大が45%」 大学の偏り、データを説明
そりゃ文部省が旧帝大を優遇してきたんだから、当たり前でしょ…
それならば、政治家と国家公務員の出身大学のデータも出してみたら?
それと比べて明らかに数字が偏っているのであれば、仰る通りなのでしょう。

でも、そんなの統計を取るまでもありませんよね?
45%ってマシな方でしょ。国家公務員の偏りの方がもっと酷いわ!
他人のことを言う前に、政治家も出身大学で偏らないように努力したら?

●安倍前首相「憲法改正しない言い訳通用しない」 野党をけん制
11月3日は文化の日。日本国憲法は公布された日です。
この日本学術会議関連の議論で見えてきたのが、
「政府・自民党が日本国憲法をまるで理解していない」ということ(旧民主党・右派含む)。
学問の自由を自治の問題として捉えていないこと、
「~に基づいて」という法文の基本的理解もないことです。
憲法を為政者が守るべき法ということを理解せずに、
国民の支配の道具としか考えていない輩の何を信用しろというのか。
安倍政権以上に今の自民党は信じられませんよ。
法は制定者の意思が重視されますから、そんな自民党が作った憲法、
どんな恣意的解釈がされて弾圧されるかも分かったものじゃありません。

自民党は日本学術会議の問題で、その問題以上のものを失ったことを自覚すべき。
議員の質を見透かされたんですよ…さっさと過ちは認めるべき。
このままだと維新の会と同様に、国民政党の立ち位置に戻れなくなりますよ?


◆ニュースネタ 大阪都構想は僅差で否決される
まぁ… 当然の結果ですねぇ…むしろ、まだ予想よりも賛成派が多かった印象。
維新に対する期待感があったことは間違いありませんが、維新の力が足りなかったか…

まさに「羊頭狗肉」。
大阪都構想で東京に並び立つという気概は良く、大阪の人達のプライドを刺激したものの、
提示されたものは東京23区のような東京全域をカバーするものではなく、
周辺の市を巻き込むことができずに、ただ大阪市を解体するだけという条例。
「発展的解体」を望んでいたはずが、いつのまにか「発展的」が外れてしまい、
大阪市を「解体」するだけの条例になってしまえば、
「ショボっ!?」という感じは拭えません。
少なからず思っていたのと違うという感覚はあったと思いますね…
「そうはならんやろ…」という条例になってしまった維新の力不足だった感はあります。

今後、維新がどうなるかは分かりませんが、
少なくとも大阪から完全に見放されたとは言い難く、
万博のこともありますし、大阪の地域政党として一定の力は保持し続けるでしょう。
ただ、国政に進出する意義は完全に失われてしまっただけに、
野党なのか与党なのか、一定のけじめを付ける必要性は出てきたように思います。
最終的にはバラバラに自民党へ吸収されていくのかもしれません。
もっとも、議員の質が低いので、生き残れない可能性の方が高いと思いますが…


◆ニュースネタ 埼玉西武ライオンズが2位浮上
●パは熾烈なCSサバイバル…またしても2位浮上に失敗した西武に突きつけられている課題とは?
11月5日時点で、東北楽天の脱落が決定。
1位ソフトバンクとのCS出場権は、西武とロッテの二択となりました。

ドラフトでも、大方の様相に反して野手中心のドラフトになりましたが、
今年の成績を見れば、それも納得でしょう。
4番を期待された山川選手が24本塁打73打点ながら.205、
ベテランの中村剛也選手も.202の9本塁打30打点。
シーズン中盤から起爆剤として期待されたメヒア選手も.209の11本塁打。
今はベテランの栗山選手が4番を務めるほどです。
森友哉選手も.248の9本塁打、外崎選手も.245の7本塁打と精彩を欠き、
先発投手陣の乱調以上に、打線の繋がりに苦労してきました。
結果的に言えば、メジャー移籍した秋山選手の穴を埋められず、
1ヶ月程は鈴木将平選手のリードオフマンの活躍が見られたものの、
その後はスパンジェンバーグ選手が意外な活躍をしたぐらいで、
昨年までの打線とは違う苦しさがあったことは事実です。

逆に後半戦にAクラスに浮上できた要因は、リリーフ陣の奮闘でしょう。
抑えの増田投手がリーグトップの33セーブを挙げているのは勿論、
平良投手が1.61で32Hと圧倒的な成績で8回を抑え、
2年目の森脇投手が1.40で7勝を挙げており、
ルーキーの宮川投手も4.04ながら13Hと健闘しています。
リリーフ陣の奮闘で中盤に粘り勝つ野球ができていることが、
最終的に順位を戻せた要因でしょうね。
逆に、ソフトバンク以外の4球団はそこにネックがあったということです。

とはいえ、来季を考えると、抑えの増田投手がFA…
現時点で流出するかどうかは分かりませんが、
FA宣言すれば手を挙げる球団が出てくるのは間違いありません。
2位浮上は嬉しいですが、かといってソフトバンクを叩くだけの力もなく、
なかなかに微妙な感じのしてしまう今日この頃です…

2020年10月30日

デジタルとアナログ

wikipediaで調べても、しっくりいく説明がないので恐縮ですが、
自分が昔見た説明では『連続性』と『非連続性』というものがありました。
時計を思い浮かべれば分かりやすいと思うのですが、
アナログ時計は針が途切れることなく回転し続ける『連続性』の世界であり、
デジタル時計は数字が飛び飛びで表示される『非連続性』の世界である、と。

しかし、当然ながら、デジタルの『非連続性』で現実の『連続性』は表現できないので、
デジタルでは『非連続性』を繋げることによって『連続性』を再現する必要があります。
つまり、デジタルにおいて最も大切なことは「何の『非連続性』を使うか」です。
時計であれば、何月・何日・何時・何分・何秒を繋げることで時計として機能し、
データであれば、何月・何日・支払い場所・代金・支払者名義等の『項目』によって、
初めて『非連続性』で『連続性』を再現することができるわけです。
大切なのは、何を用いて再現するかであり、それこそが評価の基準になるわけです。

考えてみると、『音楽』や『法律』は実にデジタルです。
『音楽』はドレミファソラシドという非連続的な音階を用いて、
滑らかな連続性を持った曲を作りだします。
ド・レ・ミのいずれもそれ自体が意味を持っているわけではないのに、
それを組み合わせることで、曲という意味が持つのは実にデジタルです。
『法律』も判例法主義(英米等)の国は例外的だとしても、
成典法主義の国では条文に用いられている法律用語を解釈して意味を見出します。
『または~』『もしくは~』『~に基づいて』は、
それ自体で法律的意味を持ちませんが、
条文においては、先後関係や優先関係を示す解釈の手がかりとなります。
法律家は条文を用いて、現実の問題を再現して法判断をしているわけです。

よく『アナログ人間』という言い方をされますが、
一般的にはコンピュータ等のデジタル機器を使えない人を指しますが、
上記のアナログの定義を用いれば、
『連続性』を重視する人間ということになるでしょう。
つまり、個人的な付き合いの長さで物事を考える人が『アナログ人間』です。
会社において、取引先を決める時に、相手の担当者との個人的付き合いで決めがち、
「あの担当者とは気心が知れているので~」「毎年お歳暮を貰ってるので~」等々。
取引先の会社の実績ではなく、付き合いという『連続性』で考えがちな人です。
逆に、『デジタル』的に考えれば、そういう付き合いの長さよりも、
項目で下された客観的評価で決することになります。


昨今の菅総理の改革表明や日本学術会議の議論を見ていると、
実に、この『アナログ』と『デジタル』の差を感じます。
改革自体は『デジタル』だと思います。連続性を改めるわけですから。
そうなると、大事なのは『項目』であり、何を用いて何をするのかです。
携帯電話料金の値下げにしても、脱ハンコにしても、
地方銀行再編や中小企業改革にしても、そこが見えてきません。
何の項目を重視して、何をなそうとするのか。
そこが分からないから中身がスカスカなんです。

菅政権で起こった日本学術会議の6人の任命拒否や、
安倍政権時の新型コロナ時の休校指示・緊急事態宣言の発令と解除、
それらが『デジタル』な判断であれば、そう評価するための『項目』があったはず、
その『項目』を明らかにするだけで、国民に対しての説明になるはずです。
『総合的に』と聞くと、色々と判断したんだなと思いがちですが、
問題なのはその『色々』の中身であり、それを明らかにすることが説明です。
コロナ関連の判断材料でも日本では必ず『総合的に』と言う言葉が出てきます。
それはデータに忠実に判断するのではなく、
都合の良いデータのみを採用し、評価者の価値判断=アナログを挟み込むのです。
我々が欲しているのは、デジタルなデータによる評価なのに、
わざとそこにアナログな政治判断を挟み込もうとする。
つまりは、日本の政治においては『デジタル』なデータを重視せず、
『アナログ』な政治家の判断に重きを置いているのです。
それは、つまり、『恣意的な判断』ということです。

菅政権は『デジタル』庁の設置を表明していますが、
むしろ、一番アナログなのは政治家の頭の中身でしょう。
縁故や好き嫌い、気分といった曖昧な判断ではなく、
データによって示された評価で判断することが重要だと示したのが、
今回の新型コロナ対策の課題だったわけです。
逆に言えば、データで政治判断ができるのであれば、
政治家はそれほど必要なくなるわけですから、
日本の政治機構が真に『デジタル』化できるのならば、
今の国会議員は半分以下、1/3以下で十分でありましょう。
衆議院は100人程度で良いですし、参議院は地方自治体の首長が兼ねれば十分です。

勿論、『デジタル』にも欠点があります。
『項目』が人間の感情等の現実を評価しきれていなければ、
それはデータとして意味がなくなってしまいます。
そこが評価者=政治家のセンスになってくる時代が来ることでしょう。
そうなると、もはや政治家が世襲する意味自体がないわけで、
必要な能力はむしろ今の官僚がしている事務と評価能力の方です。
そういう意味では、今の政治家のやっていることは実に『アナログ』です。
もっとも『デジタル』化するべきなのは、政治家の頭の中なんです。


◆ニュースネタ 臨時国会が開かれるも…日本学術会議問題関連
●枝野氏「支離滅裂の答弁。辞職もん」首相を痛烈批判
所信表明演説は、小学生のようなやることだけを列挙した作文程度の内容で、
唯一踏み込んだのが2050年までの二酸化炭素排出実質ゼロでしたが、
具体的な解決策は何も示されず、原発頼みの状況を明らかにしただけ…
注目された日本学術会議関連の質問に対しても… はぁ…
内閣法制局はちゃんと説明してるの? 忖度し過ぎて説明まで省きすぎじゃね?
今後、最高裁判事の信任投票では内閣法制局出身者は全員×にしますね。
これじゃ法律知らなすぎってことになっちゃいますよ…仕事しろ。

日本学術会議法違反を問われてるのに、憲法15条で法律違反でないと言うのは、
安保法案を守らなくても、憲法9条に違反しているから守らなくて良い、
特定秘密保護法を守らなくても、憲法21条で通信の秘密が保護されているから無問題、
共謀罪を始めとする犯罪も、憲法18条の奴隷的拘束からの自由に反するので
法律を守らなくても良い、と言っているのと同じことです。
一応、憲法違反の疑いがあっても、法律として機能してるんだから、
それを守らなければいけないのは当たり前のことでしょう?
憲法に反するから法律を守らないなんて通りません。
(まぁ、日本の裁判所の違憲立法審査権は事実上ないようなものですが…)

どうしても説明に窮して、憲法を使わなければならないのならば、
「憲法15条の精神に基づいて解釈すると」といったように、
憲法を直接引用するのではなく、解釈としての引用に使うべきです
(とはいえ、国会で形式的任命と断言してるので、解釈も糞もありませんが)。
そういう説明になっていないのは、どこかで説明を省いて聞いているとしか思えません。
ぶっちゃけ、政府全体が馬鹿丸出しです。

憲法違反の問題にするなら、憲法23条の学問の自由に反することになりますし、
全くもって説明になっていません。
憲法で競合する権利の優先関係を示すために『法律』があるのに、
その『法律』を無視してたら意味ないじゃないですか…
法律を恣意的に解釈するどころか、法律を守らなくていいと首相は言っているのだから、
そりゃ無茶苦茶と言うしかありません。

百歩譲って、日本学術会議の選定方針に問題があるとしても、
それは6人だけを排除する理由になっていません。
方針に問題があるのならば、全員拒否すべきでしょうに。
その6人が年齢・性別・所属大学等の何のバランスを乱しているんですか?
バランスというのは全体を見ないと分からないのに、
特定の6人を排除しただけで、簡単に取れるバランスなのでしょうか?
アホなの?

任命拒否をしている今の違法状態の責任は誰にあるのか?
日本学術会議なのか、総理大臣なのか。
特定の6人が何のバランスを乱しているのかも分からないのに、
他の後任を考えることなんてできるわけがありません。
そりゃどっちが悪いのかと考えれば、総理大臣の方でしょ。
みんなそう思ってるから、政府を擁護している人でも説明が必要と言ってるんじゃないの?

そういう法律なんて無視という姿勢が、中国やロシア、戦前の日本を彷彿とさせるんですよ。
自分の理想がないだけに欲望に歯止めがない。
そういうタイプは逆らう者を皆殺しにするまで気が済まなくなるんですよ…


●仏メディアも「なぜもっと抗議しないの?」学術会議問題、菅首相が“逃げ切れる”理由
憲法学者は憲法を知っているが故に、その限界も知っているということでしょう…
日本の裁判所に違憲立法審査権は、事実上、存在していないようなものです。
あっても行使できないんですよ…
なにせ、具体的事件がないと法判断できないわけですから。
アメリカのように直接的に州法が違反しているかどうかを議論できるわけではありません。
誰かが具体的被害を受けてからでなければ、法律が憲法に合致してるかどうかを問えず、
しかも、それを行えるのが最高裁だけなので、そこまで法廷闘争をやらなくてはなりません。

尊属殺人事件等、余程の事件でなければそこまで戦うことはできず、
今回の日本学術会議の事件で具体的被害が出てくるとしても数年後の話、
そこで裁判を行うというのは非現実的な話でしょう。
そこが日本の違憲立法審査権の重要な問題です。
どちらかといえば、行政不服審査法の範疇なのでしょうが、
それを判断するのも政府機関ですから、無駄なことなのは明らか。
結局、日本では憲法違反や法律違反を問うても、戦える状況にないのが実態です。
それ故に、世論が支えなければならない、ということを覚えておいて欲しいです。


●任命拒否で支持率急落、菅首相は「実務型」に徹せよ
日本学術会議を政治的にどう位置付けるかは、全く別の問題なので、
その点に関しては評価しません。
そういう意見も当然あるだろうと思います。

話を戻しまして、菅総理は「実務型」の皮を被った「イデオロギー型」と見てます。
ぶっちゃけ、菅総理は左翼思想家ですよ。
常に「改革しないといけない」という強迫観念から始まっています。
それは裏を返せば現状の否定、保守とは対極に位置するわけで、
そういう意味では、菅総理は左翼思想家に見えます。
「実務型」と思われる改革内容も中身はスカスカで見えてこない。
やろうとすることが大雑把で乱暴。
過激な改革を望む左翼思想家が大好きな要素じゃないですか。
むしろ、菅総理こそ、ザ・左翼です。

改革することは悪い事ではありませんが、問題はその中身です。
現状分析として何が問題になっているのかを正確に捉え、
その解決法を考えなければ改革ではありません。
その現状分析ができていないから、改革も変な方向を向いてしまい、
特定の人間を利するだけの結果になってしまうのです。


●橋下氏「サンモニだったら真逆」軍事科学研究賛成88%に感謝
冒頭しか見てませんでしたが、
明らかに軍事研究を奨励するような番組の流れだったような…
でもドローンの飛行とか制限したのは政府だし、
単純に研究を独占したいだけじゃねぇのかな?
●「死んでも4時間後に生き返る」自衛隊が現実離れした訓練を続ける根本原因
日本の軍事研究の立ち遅れを心配するより、
自分達の頭の時代遅れを心配した方が良いのでは?
戦前の特攻思想のまま作戦を立てても意味ないでしょ…


◆ニュースネタ 携帯電話料金の値下げ?…ではありません
●KDDIとソフトバンク 携帯電話の新料金プランを発表
マスコミはマジでゴミ… わざと勘違いするように報道しやがった…
ウチの両親も完全に勘違いしてましたな…

第一報のような『KDDIとソフトバンクが携帯電話料金を値下げ』したわけではなく、
両者のサブブランドであるUQモバイルとYモバイルにおいて、
大容量20G向けのプランが4000円前後で提供される予定、という話です。
そもそも、KDDIとソフトバンクの携帯電話を使っている人は、
サブブランドへの変更手続きをしなければなりませんし、
ドコモはサブブランドは持ってないので一切関係なく、
しかも、毎月20G使う人って、外で映画やゲームをダウンロードしまくりな人ですから、
家庭にWifiある人でそんなに使う人はまずいませんので、
多くの人々にとって無関係な話なわけです。

では、なぜ20Gの新プランを発表したかと言えば、
菅総理の携帯電話料金の値下げの要請に応えたフリでしょうね。
2Gや3Gの容量の少ないプランは2019年に値下げが進んでおり、
今回は20Gとの国際比較で高過ぎると批判されたので、そこを下げたのでしょう。
まぁ、でも現実的に20Gも使う人は全てのインターネットをスマホでやっている人で、
家庭のパソコンでWifi使ってる人が使い切る容量でもないので、
経営的にはそれほど痛手にならないのでしょう。
むしろ、それだけ使う人は通信の安定性を重視するでしょうから、
わざわざプランを変えることもしないんじゃないですかね…知らんけど。
結局、政府の批判が的外れだから、多くの国民にとって無意味なものになるんです。

とはいえ、NTTがドコモを年内にも完全子会社化すれば、
状況が大きく変わる可能性はあります。
長引くデフレで分かり切ったことですが、値下げ競争の勝者は体力のある企業です。
つまり、値下げ合戦は大企業ほど勝ちやすいんですよ。
そりゃNTTが本気で値下げ合戦をしてきたら、他は太刀打ちできないでしょう。
そういう可能性はあるだけに、値下げが一定程度進む可能性はありますが、
それが終わったらサービスごてごてにして事実上の値上げになるだけなので、
全く恩恵がなくなるとは思いますけどね。
実際、2019年の値下げも、スマホ本体の価格上昇と割引率低下によって、
相殺されるどころか、消費者の負担は大きくなってるぐらいでしょうに…

2020年10月13日

法律の読めない総理大臣

前回の『馬と鹿』が想像以上にマッチし過ぎていたので、
同じ話題なら、敢えて変える必要もないかなーと思ったものの、少し変えてみました。

日本学術会議の任命拒否の問題を再三取り上げていますが、
この問題がなぜ問題なのかと言えば、総理大臣が法律を読めない点にあります。
日曜日の会見では、「推薦票を見ていない」とか言い出し、
それを慌てて官房長官らが取り消したりと、対応が二転三転しています。
つまり、菅総理大臣は法律が読めていないんです。

昔、『漢字の読めない総理』がいましたが、今度は『法律が読めない総理』。
もっとも、別に総理大臣が法律家である必要性はないのですが、
問題はそれを周囲が諫めない=忖度して迎合してしまっている点です。
明らかに学問の自由≒自治の問題であるのに、学問の自由の問題ではないと言い切ってしまう点、
仮に総理大臣が任命しないことが法律的に可能であったとしても、
その結果として日本学術会議の機能不全になった場合の責任を誰が負うのかという点、
それを分かっていれば、簡単に任命拒否なんてできないはずもないのに、誰も止めようとしない。
だから無茶が生じてしまうんです。
『鹿』を『馬』だと言っても無理なんです。『鹿』は『鹿』に過ぎません。

マスコミも同様。声の大きい奴ばかりが重宝されて、真実性が無視される。
橋下さんは学術会議批判の初動をミスしましたね。
今やもう恥の上塗りばかりで大変なことになっちゃってます。
そんな人が構想した『大阪都構想』だから、当然、無理があると思われちゃう。
結局、大阪府全体で市町村制から特別区に移行するならまだしも、
大阪市内でやっても、特別区に分割されるだけの結果に終わり、
合理的に再構成されるわけではないという問題があります。
浜松市が合併で政令指定都市になりましたが、特別区の再編は棚上げ状態で、
なかなか住民の意識は新しくなりません。
最終的には大阪市民が決めることですが、
大阪市が分裂されただけに終わったとならないように心がけて欲しいです。
地方民からすれば、どうでもいんですけどね、本当に…


◆ニュースネタ 日本学術会議の再編と任命拒否は全くの別問題である
●【独自】学術会議を行革対象に…政府勧告10年なく、組織・運営の見直し検討
日本学術会議に予算を幾ら分配するかや、組織をどう位置付けるのかは、
行政機構の問題ですから、政府が勝手に判断すれば良いことです。
でも、それと学問の自由に抵触する任命拒否とは全くの別問題です。
自治に口を出したのだから、それは学問の自由の問題であり、
日本学術会議を行政としてどう位置付けるかは次元の違う問題です。
日本学術会議が国民にとって必要のない組織だと判断できるならば、潰せばいいことです。

しかし、当然、その代償は受けることになります。
●小沢一郎氏、学術会議の任命拒否問題をバッサリ「ノーベル賞発表の最中、タイミングとしても最悪」
国際的に学問界を軽視しているイメージを与えることは、
国際的学会での日本の相対的な発言力を弱めることに繋がります。
また、政府内に取り込んでいた「学者のお墨付き」がなくなることで、
個々の政策への批判が強まることになるでしょう。
そして、学問界を軽視していると学生や若手研究者に受け取られてしまえば、
昔ならアメリカに研究者を取られていた所が、今度は中国に攫われることになりかねません。
なぜ、アメリカに研究者を取られるのか、中国に研究者を攫われるのか?
それは簡単なことですよ。日本で学者が尊敬されていないからです。
給料が相対的に低い、研究費も削られる、研究しても評価されない、
それじゃ外国に人材が流れてしまうのは必然的なことです。
今回の騒動がそれに拍車をかける可能性が高く、
優秀な研究者はさらに海外へ流れていくことでしょう。
日本学術会議への批判の中で、中国を絡めた批判が見られましたが、
私はむしろ逆だと思うんです、圧迫すれば中国に逃げる、
研究を認めてくれる所に流れてしまうのは当たり前のことだと思います。
何ですかね、日本は実用的な研究開発や軍事研究分野以外はどうでもいいんですかね?
ノーベル賞とかもう二度と生まれませんよ…

今回の騒動で分かったのは、政府・自民党は憲法を微塵も理解していないことです。
『個人の学問の自由』とか言ってる時点で、もう理解してない。
個人単位ならば表現の自由と思想良心の自由で足りるでしょ?
だから、そっちも理解していないとしか言いようがありません。
政府・自民党の頭の中は明治憲法と一緒で、「認められた自由」に限定しており、
原則自由という頭がないようです。経済は新自由主義なのに、ふっしぎー。
だから彼らの改憲案など見るに堪えません。
憲法を国民を支配する道具としか考えていないのだから、語る価値もありません。
貴族政を超えた王政復古に誰が従うのか。
ましてや、その王は明治憲法のような天皇でさえない。
尊敬できない俗物を、総理大臣とい名の王として称える必要がどこにあるのか?

●橋下氏、学術会議は「政治介入」 持っているのは任命権でなく推薦権
この人の視点は法律家のそれじゃないんだよなぁ…斬新すぎるわ(苦笑)
「~の推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」と法律で定められているので、
必ず推薦名簿を見て任命しなければなりません。
内閣総理大臣が勝手に推薦外の人を指名することもできませんし、
仮に任命を拒否できたとしても、拒否された人を再推薦することも妨げられません。
そうなってくると、延々と繰り返される推薦と任命拒否において、
どちらの方が責任が重いでしょうか? そりゃ任命拒否する方でしょう。
日本学術法の推薦基準(学術的評価)を満たしていないという合理的な理由がない限り、
任命拒否ができないのですから、当然のことです。
そんな行政が好き勝手に拒否できるわけないでしょ?
婚姻届け出したけど、お前らの態度が気に入らないから拒否するとか、ありえないでしょ?

これを逆に政府側に主導権があると解釈できるとしてしまうと、
法律の委任関係がグチャグチャになってしまいます。
「基づいて」という言葉は法律の中で多用され、優先関係が決まっています。
これが逆転してしまうと、
法律よりも政令や省令等の各組織の決まりごとが優先されることになりますし、
国の業務も地方自治体が勝手に改変していいので、辺野古基地なんて作りません。
各種制度も法律に基づかなくてよくなるので、
杉田水脈の処分を求める署名を自民党は必ず受け取らなければなりません。
法律に基づかなくていいということは、「恣意的=気分で」解釈するということです。
上級国民は保護され、庶民は拒否される、そんな社会です。
…まぁ、およそ法治国家とは言えませんよ…

それと政府が学術会議に答申を求めなければ、何の返答もないわけですから、
政治介入も糞もないですし、答申内容に必ず拘束されるわけでもありません。
これのどこが政治介入になるのか、サッパリ分かりません。
いつのまに日本学術会議がそんな権力のある組織になったんですか?

どうにもこうにも、日本は学者を見下し過ぎです。
だから厚生労働省は日常的にデータを改ざんしてましたし、
コロナの時も情報をひた隠しにして、わざわざ政治判断を挟んで捻じ曲げていた。
台湾のコロナ対策の成功がどこにあったのか。
データを忠実に政策に生かしたからじゃないですか。
デジタル庁を作っても、データの有効性を理解しようとしない政治家では、
全くもって意味がありません。
勝手に自分達の偏見でデータを捻じ曲げちゃうんですから、意味ないでしょ、そんなもん。

●静岡知事に「学歴差別だ」 学術会議めぐる発言に批判
『鹿』を『鹿』と言って何が悪いのか。
政府が『鹿』を『馬』と言えば、『馬』と言わなければならないのか?
これはそういう類の問題です。
そりゃ教養ないだろ。『鹿』は『鹿』なんだから。

どうして正しい意見が叩かれ、声の大きい嘘を信じるんでしょうか?
そりゃ誰も太平洋戦争を疑わないわけですよ…

●菅首相、105人の名簿「見ていない」 任命再考は改めて否定
もう知ってますけど、あなたは馬鹿で嘘つきでしょ…? 呆れます。

「自分が見た名簿は99人だったから、99人を承認した。
 手違いで6人外れていたようなので、再提出して貰えば任命する」
とすれば、少なくとも総理大臣の責任は免れることができましたが(嘘つきですが)
(+代わりに外したとされる官僚が改ざん事件以上の処分を受けますけど)、
「今回の任命について変更することは考えていない」としてしまったら、
今の時点で任命拒否していることから、帰結は同じじゃないですか。
総理大臣が何らかの判断で任命拒否しているという状態は変わっていません。

その言い訳にしても、事前に日本学術会議が6人の任命漏れの説明を求めていますし、
記者会見でも「総合的・俯瞰的視点で判断」と言っていますから、
何かしらの『判断』をしたのは間違いなく、
実際に6人の任命漏れについて質問されていますから、
幾らでも『手違い』があったことには気づけたはずですですし、
再任命に関しても拒否する姿勢を見せていましたから、
『手違い』では済まされません。

見識が全くない上に説明不足、そして嘘つきと、どうしようもありません。
道理というものが一切存在せず、その場しのぎの言葉を誰が信じるのか?
何も信じられませんよ。信じさせるだけの言葉が全くありません。

●学術会議問題で垣間見える菅政権の新自由主義。
なるほど、思想的に考えると、そういうことになるんですね…
法律を無視していることには変わりありませんが。

新自由主義者は、今、アメリカで起こっている黒人運動をどう考えるのでしょうか。
結局、強い者を保護して、弱い者を排斥すれば、差別と排除が横行し、
それが犯罪や暴動という形で爆発してしまうのは分かり切った事じゃないですか…
それさえも個人情報収集や物理的圧力で屈させようと思うのかもしれませんが、
心まで屈させることなんて不可能ですよ…


◆ニュースネタ GoToイート、少額飲食対象外 農水省、ポイント稼ぎ防止
悪いのは予約サイトではなく、政府の制度設計の方でしょ?
何で予約サイトが対応を怠ったみたいな言い方してるねん。
そもそも、予約サイトで客が何を注文するかまでは確定してないでしょうに。
それはもう予約の時点でチェックはできない話で、実際に来店した後の話でしょ?
それよりは政府がそういう制度に改めましたとするべきでしょう?
何で予約サイトがわざわざ対応せにゃならんのよ。声かけぐらいしかできないじゃん。

まさか、レストランのコース料理しか予約されないと思ってるんですか?
笑えない、笑えない、全くもって笑えない…
…そして、それが十分あり得そうと思っちゃうから、笑えない…

(追記)
本当にコース料理に限定しだした…いや、店によるんでしょうけどね…
気軽に飲食店に寄ってもらうという趣旨から外れまくってるじゃん。
今回も「誰を」助けたいのか分からなくなりましたね。
予約サイトとコース料理メインの高級料理店だけを助けたかったんですかね…


◆ニュースネタ GoToトラベル割引減額 給付金を追加の方向
大手旅行会社に現金せびられた末に、あっさり屈してしまった図。
未だに仕組みをよく理解していませんが、会社ごとに割引の枠が決まっているようですね。
つまり、大手の旅行会社であればあるほど、利用率が高くなるので割引予算が減りやすく、
相対的に利用者が少ない地方の旅行会社ほど、割引予算の枠が余っているということ。

本来ならば、これで大手旅行会社から地元の旅行会社に乗り換える所ですが、
給付金を追加してしまえば、最終的に児者と旅行会社の割引枠が余ることになります。
つまり、今回も誰を助けたいのかというと… そういうことです。

およそ、政策を行う際には政策目的と政策効果が一致しているかを考えますが、
今の政府はそういう視点が根本的に欠けており、
政策目的と政策効果が完全にズレてしまっています。
金のある奴だけ助ければいいという姿がアリアリ…
そんな奴らに地銀改革とか中小企業改革ができるわけないでしょ? アホらし。


◆ニュースネタ 行き過ぎの脱ハンコ議論
●【速報】婚姻・離婚届 オンライン化へ 脱ハンコも
馬鹿だろ? 何で一生に一度書くかどうかの書類を脱ハンコにすんの?
そんなの誰も利便性を感じないでしょ。
あなた達は毎年結婚と離婚を繰り返す生物なのですか?
誰がこれを便利だと思うのよ? 何のために脱ハンコすんだよ? 本末転倒。

とりあえず変えればいいと思ってるから、こんな馬鹿なことをやり出す。
いつのまにか中国人との婚姻届けを提出させられていたとかいう時代に、
本人の意思をどう確定的に書類に反映すんのよ?
そんなもん闇金がハンコを買ってきて押せば婚姻届けの完成じゃん?
『借金したら、いつのまにか結婚させられてたんだけど…』で良いわけ?
そして、裁判でそれを否認しようとしたら、どう証明すんのよ。
一応、印鑑の証明力が存在しているのに、その証明力を否定されたら、
何をもって婚姻届けと離婚届けの無効を証明すんのよ?
離婚する夫婦も仲良く役所に提出しに来てください、って、お前は言うの?


◆ニュースネタ コロナで借金膨らむ女性たちの末路 怪しい副業に手を出し泥沼に…

客観的には、そんな投資詐欺に乗るなよと思っちゃいますが…

これは何となく思ったことなんですが、こういう人って健康食品とかにも弱そうですよね。
そうなってくると、「無料のお試しセット」みたいなのに申し込むと、
その名簿が巡り巡って詐欺グループに引っかかりやすい人リストみたいな形で、
出回ってしまう可能性ってないんですかね?
自分が仮に詐欺グループだったらそうしますが…ってことは、そうしてんだろうな…

無闇やたらに無料お試しセットに申し込むのは止めた方が良いかと思います。
個人情報がどういう形で流出するのか分かったものじゃないですから…


◆ニュースネタ 芸能人の呼称に関して思うこと
●水道橋博士 SNSでのタメ口に苦言「お前、同級生かっていう」
うーん… こういう時に思うのが、
「あなたは『ドラえもん』『さん』って言いますか?」
「あなたは『ケンシロウ』『さん』って言いますか?」
「あなたは『サザエ』『さん』って言いますか?」←言うじゃんw
ということです。
勿論、実際に会って、呼び捨てするのは違うと思いますが…

結構、事あるごとに言ってますが、芸能人が売っているのは自分自身ではなく、
自分の芸能人としての『イメージ』ですから、
それはメディアで見る限りは二次元キャラと何ら変わりがありません。
自分とは違う『イメージ』を売っているのだから、
その『イメージ』に対する呼称に拘るのはナンセンスです。
上記の例と同じ。『ドラえもん』さんって言えよ!という話になります。

しかし、実際に会った場合は、芸能人のイメージではなく、
一人の人間に対しているわけですから、普通に敬称を付けるのは当然のことです。
プライベートの時に「サイン下さい」とねだるのも、やはり違うでしょう。
そこに居るのはサービスして当然な『芸能人のイメージ』な二次元キャラではなく、
『生身の人間』という三次元キャラがいるわけですから、
1人の人間として対応するのは当たり前のことでしょう。

2020年10月07日

馬と鹿

※米津玄師さんの歌の方ではありません(^^;

昔、中国の秦の2世皇帝・胡亥の頃、
宦官(チンコ切って後宮のお世話係をしていた男性)の趙高が権力を握りました。
趙高は皇帝に対して、『鹿』を『馬』と言って献上した所、
宮中ではその『鹿』に対して、「これは鹿である」と生物学的に言ったものから、
「これは馬である」と趙高の御機嫌取りに出るものから様々でした。
その夜、趙高は『鹿』を『馬』と言った者達を逮捕し、
法令違反があったとして処刑しました。
これが『馬(と)鹿』の語源です。

一体、誰を表して『馬鹿』なのかは、私にも分かりません。
バカ正直に『鹿』と答えて殺された人が『馬鹿』なのか、
ご機嫌取りしでまでも生き延びようとした人が『馬鹿』なのか、
それとも、このやり取りを生み出した趙高以下の全ての人が『馬鹿』なのか。

ちなみに、趙高は秦国内では権力を欲しいままにしましたが、
その頃には陳勝・呉広の乱、それに続く項羽と劉邦と反乱が相次ぎました。
趙高は手柄を立てたものを漏れなく殺してしまったので、
残ったのは一族と無能で忠誠心のない奴らばかり、
ついには敗戦の責任を二代皇帝の胡亥に押し付けて暗殺。
三代皇帝として子嬰を擁立しようとしましたが、逆にその子嬰に殺されました。
趙高の一族は皆殺しにされ、数日後には子嬰らは劉邦軍に降伏、秦は滅亡を迎えました。


何でこんな話をしたかと言えば、この話が菅総理に似ているからです。
『学問の自由』の問題を『学問の自由の問題ではない』と言い張る。
菅総理が『馬』と呼んだら、官僚も自民党員も『馬』と呼ばなければならない。
『鹿』と言った奴は左遷されてしまうということ。
これこそが『馬と鹿』でしょう。

さて、一体、誰が『馬鹿』になるのでしょうか。
『鹿』だと言った学者やマスコミが憂き目に遭うのか、
『馬』だとゴマをすった自民党やマスコミが国を滅ぼして滑稽さを晒すのか、
それとも、そんなやり取りしか見せられない国民が『馬鹿』なのか…


◆ニュースネタ 産経新聞は中学生以下の憲法知識なのか?
●「パンケーキ食べたい」のは一体誰なのか? 菅首相の気さくアピールに隠れる“国民総忖度社会”の恐怖
日本国憲法の定める学問の自由≒大学の自治であることは、
およそ憲法を学んだことのある人ならば、常識中の常識ですから、
中学生でも分かる自明の理です。

今回の日本学術会議の任命拒否が、大学≒学問界の自治に関するか否かは、
全く検討の余地がないこともありませんが、
菅総理同様に、そういった言及をなしに「学問の自由の問題ではない」、
と言い切ってしまうのは、学問の自由に対する理解が足りないと言わざるを得ません。

以前から程度の低い新聞だとは思っていましたが、
中学生レベルの知識しかない新聞から一体、何を得ればいいのでしょうか?
あまりにも酷過ぎます。知識人のレベルにも達していない。
せめて高校で学び直してください、お願いします。

あまり他人を悪く言いたくはないのですが、
いわゆる『ネトウヨ(ネット右翼)』なる民は、
およそ自由意志というものを持っていないのでしょうか?
菅総理のやっていることは、学会の弾圧であり、それが反対派への弾圧を意味し、
強いては改革の方向性は同じでも方法論が違う人間への弾圧にも繋がり、
最終的に権力へ同調する人間以外は排除され、
マンパワー不足から権力へ同調する人間も搾取される社会になるというのに、
自分はそのどこにも属さず、排除されず搾取もされない自信があるのでしょうか?
何も考えず、ひたすらに権力へ同調する人間になってみたいものです。
そういう人は日本の公務員に向いてますよ。
あれは考える頭を抜き取られてしまった職業ですからな…自由意志を持てない。

そんな生き方を私もしてみたい…
まぁ、それは自分的には死んでるのと同義なので、御免被りますが。


●無知に浅知恵、はてはデマまで。日本学術会議会員任命拒否問題が露呈させた与党自民党政治家の低劣ぶり
完璧な反論ですね。
ここまで来ると、憲法23条がバカ発見器として機能してるように思えます(笑)
法学部の必修科目である憲法の赤点レベルの回答ですから、
今回の事件を批判している法学部出身の政治家は学歴詐称でしょう。
卒業できるレベルじゃないです。中学生レベルなんだから、入学さえも危ういだろ…

しかし、長島氏の発言はヤヴァイですな…
野党の皆さん、良かったですね、民主党を潰した甲斐がありましたね。
こんなヴァカが民主党にいたわけですから、
希望の党騒動で細野氏を含めて追い出して正解でしたよ。
こんなバカを量産しないように、議員の教育もしっかりお願いしますよ?

冒頭にも書きましたが、これほど『馬鹿』の称号に相応しい事例はないでしょうね…
このバカ発見器で何が見えてくるかと言えば、憲法に対する基本的な考え方です。
憲法を「国家が国民とする約束」と捉えているのではなく、
憲法を「国民を支配する法則」と捉えていることです。
つまり、今の政治家がやっていることは、「国民を支配する」ことに他なりません。
だから反対派が嫌いなんですよ。王政と一緒に考えれば実に分かりやすい。
彼らは王様気分なんです。「裸の王様」という言葉の何たる適切さよ。
今や彼らの意識は「上級国民」を超えた「裸の王様」なんです。

私自身が去年の皇室行事で感じた『違和感』は、やはり違和感ではなかった。
彼らが自分達のことを「裸の王様」と思っているからこそ、
皇室に対する敬意が全くもって存在していない。
皇室は国民の尊敬を集めているからこその皇室なのであって、
憲法も分からない馬鹿な政治家をm一体、誰が尊敬すると言うのか?
これほど民意を得られない勘違い野郎な「裸の王様」はいませんよ。

想像以上に政治家は馬鹿でした。とんでもねぇ馬鹿でした。
中学生以下の馬鹿でした。そんな馬鹿に政治を任せている日本は馬鹿でしかない。


最後にその他の政権批判見解。およそ自分も指摘してきた通りですが。
●菅首相の冷徹な一面 ふるさと納税の問題指摘した官僚を左遷
『自助・共助・公助』に関してはその通り。
自助で済むなら政治家は要りません。全員辞めた方が無駄がなくなるよ?
それこそが真の改革じゃないですかね? 自助で済むんでしょ?
お前ら、存在する意味ないよ?

●首相ゴリ押し「菅製値下げ」が愚策と言えるこれだけの理由 「端末代より通信代」固執の大罪
まぁ、自分はau辺りも危ないと思ってますけどね。
最終的にNTTドコモしか勝たん独占状態になっても不思議じゃありません。
結局、基本料金が下がったのにも関わらず、携帯電話料金が高いと感じるのは、
全てが合算請求されているから、とりわけ端末の分割払いの代金が負担になってます。
基本料が下がっても、分割した端末代が高ければ、そりゃ安いと思う訳ないじゃん?
お前らの改革はその程度のものだということですよ。見てないんだよ、中身を。

●菅政権 携帯料金値下げの先にある「強権的国家」の可能性
官房長官時代に何度となく激闘を繰り広げた東京新聞の望月記者の視点はさすが。
菅総理の性格を熟知していると言えましょう。
菅総理の最大の問題点は自分が改革派であり、改革派こそが正しいと考えてる点です。
ただ、何を改革すれば良いのか分かっていない。
看板だけ掲げて中身がないことから簡単に分かります。
そんなことだから、既得権益を破壊しても、さらに少数の既得権益者を産むんですよ。
それを改革とは言わない。改悪と言う。

しかし、7万円で生活できると思ってんのか? どんだけ庶民感覚ないんだよ…
将来はみんなで裸で公園暮らし、7万円の食費で鍋生活ですか?
食のみで、衣住は存在しないのが将来の日本ですか、そうですか…


●《日本学術会議 任命拒否》なぜ菅首相は「イエスマン人事強行」をくり返すのか? 検察、宮内庁……

記事内でその理由は語られていませんが、
個人的には学歴コンプレックスがあるんじゃないですかね。
口下手で政策論争には勝てないから、口の達者な学者が嫌いということ。
森友加計桜と一緒で、ほとぼりが冷めるのを待っているのかもしれませんが、
己の馬鹿さ加減を晒している以上、漢字の読めない総理と一緒だと思います。
あちらはまだ可愛げがありましたけど… お前にはねぇよ、皆無だよ。


◆ニュースネタ 犬笛吹いて餃子店を休業に追い込むことは「経済を回す」ことじゃない。
何をやっているんでしょうね…
やってることが木下優樹菜氏のタピオカ事件と同じじゃないですか。
堀江氏は名誉棄損になる可能性がありますし、
実際に電凸した支持者は威力業務妨害罪に当たります。
そういう「お客様は神様」的な態度が日本の小売りをダメにしてるんでしょ…

お店の人がダメっていうものはダメなんですよ。
売買契約は客が一方的に結ぶものではなく、
客と売り主の双方で結ぶものでしょ、それだけのことです。


◆ニュースネタ 暗証番号決め撃ちの「逆総当たり」で口座番号も名義もバレバレ!
結局、ドコモ口座事件における口座情報がどう漏れたのかは、
具体的に指摘されていませんが、
なるほど、そういう手口もあるのかと思いました…
暗証番号を無作為に選ぶのではなく、口座番号の方を無作為に選ぶのね…
単純な暗証番号や年月日で使われる数字は避けた方が無難ですね。

例えば、誕生日や結婚記念日やその他の記念日を設定した場合、
最初の二桁は、01~12までのパターンしか存在しません。
さらにその後の二桁も、01~31までしか存在しません。
これだけ狙いが絞れるのは、犯罪者からすれば楽なのでしょう。
できれば、月日に関係しない4桁の数字を選んだ方がいいでしょう。

2020年10月06日

日本学術会議の委員の任命拒否⇒香港の不当逮捕

菅総理大臣の「(政策に反対する幹部は)異動してもらう」という発言、
河野行革担当大臣の「法律は理由にならない」という発言からして、
自らの改革に反対するものは、例え法律に反していても罰するという態度が伺えます。
自分が改革派なのだから正しいと思い込んでいる節があり、
改革の方向性は一緒でも手段に異論があっただけでも反対派として処される、
そういう極端な性格を持っているのが菅内閣です。

一方で、口下手で政策論争は上手くないことから、
口の達者な学者らは嫌いなのでしょう。
それが今回、伺える結果になったように思います。

つまり、今後、何が起こっていくかと言えば…、
①日本学術会議の委員の任命拒否によって、煩い学者は排除する姿勢を示して圧迫
②違法な行政行為をしても、学者に異論を挟めなくする
③令状主義を逸脱した行為を正当化する
 (ex五輪の犯罪対策等を理由に、緊急逮捕の要件を大幅緩和。令状なしの逮捕可能に)
④香港のように不当逮捕が相次ぎ、反対派を圧力によって鎮圧していく
気付いたら、私もあなたも牢屋の中でした…っていうのが、菅内閣のオチ。
そこまで内閣が続くかは分かりませんが、何もしなければ間違いなくそうなるでしょう。



●菅政権による日本学術会議への人事介入は近代社会の破壊行為。著述家が官邸前で単身抗議のハンストを始めたワケ

ここで止めないと、民主主義が崩壊するという意見は同じです。

日本学術会議は、一般国民からすれば分かり難いですが、
総理大臣の諮問会議とはワケが違う学者の国際団体ですから、
例えるなら、弁護士は法務省、医師は厚生労働省が認可を出しているものの、
だからといって法務省や厚生労働省に管理されているわけではなく、
日弁連や日本医師会が自律的に会員の処分等を行っています。
要はそこに口を出していると考えてみてください。
日弁連や医師会に入ることに口を出しているという話です。

仮に日本学術会議の委員が問題が起こしたとしても
総理大臣が委員を罷免するわけではありません。
政府が直接的に管理運営しているわけではないのですから、当然のことです。
この場合の『任命権』は天皇の国事行為と同様に形式的なものと解釈できます。


●「杉田官房副長官、和泉補佐官に政権批判した学者を外せと言われた」学術会議問題を前川喜平氏語る
前川氏が指摘するように、論文の盗用があったなどの、
具体的な拒否理由がなければ、拒否はできないと解釈できます。
明らかに不適切であるという理由を付けない限りは、拒否できないでしょう。

法学部の学生でも簡単に分かるようなことを、堂々と行ってしまう。
そこにこの政権の逸脱性を感じます。
「改革の為なら法律も関係ない」、そこがこの政権の恐ろしさです…
自分も来年には牢屋で強制労働させられてるかもしれませんなぁ…


●学術会議の新会員任命見送り、学問の自由と関係ない=菅首相
これは酷い… 言い訳にもなってない言い訳です。
つまり、漫然と自民党を支持し続けるのはダメだから、
他の政党に入れるのが正しいということでしょうか?(笑)
「特に理由はない。何となく拒否した」という話なら、どうして6人だけ?
日本学術会議の在り方に問題定義をしたいなら、全員拒否するのが筋、
特定の6人を狙い撃ちした理由は全く説明できていません。

しかし、政治家は相変わらず『学問の自由』という概念を理解していない。
学問の自由は、歴史的に西欧で大学自治の元で発展した歴史があるわけで、
学問の自由を保障する上で、大学の自治は必要不可欠な要素。
にも関わらず、歴史的にも日本の政治家は大学の自治を軽視しがち…
今回もそこに口を挟んでくるということは、
学問の自由を政治家が全く理解していないという証拠です。
今回のことからもそれがよく分かります。
学者の自治権を侵害してるから、それは学問の自由の問題なんですよ?

もし、日本学術会議の在り方に問題があるというのならば、
年間10億円の予算をカットしたり、廃止をすればいい話。
それは学問の自由の話ではなく、行政機構の話です。
そちらが本問なのに、わざわざ迂遠な一部学者の排除を行うのは、
嫌がらせ目的以外の何ものでもないでしょう。

もっとも、日本学術会議を廃止できない理由は簡単に分かります。
日本学術会議を国として支えることによって、
学問や科学技術の発展に寄与しているという国際的証明になるわけで、
それを廃止するということは、国際的信用を大きく落とすことに繋がります。
言うなれば、学者のお墨付きを得るために、
日本学術会議を政府が必要としているわけです。
別に学者を単純に庇護しているだけではないのです。
そこの勘違いが今回の驕った行動に繋がっているのでしょう。

逆の構図に当たるのが米軍基地でしょうね。
アメリカに庇護してもらっているのだから、卑屈になって当然という思い込み。
アメリカにとっても戦略的重要性があるから基地を置いているわけで、
その重要性がなくなれば撤退してますよ。
その戦略的重要性をアピールして、より良い条件を勝ち取ることが、
小国の生きる道でしょうに…
そりゃ卑屈になってたら、搾り取られるだけ搾り取られるだけですよ…


●学術会議会員の任命「推薦通りの義務なし」内部文書公開
あまりにも強引すぎる卑屈な解釈ですなぁ…
「推薦通りに任命する義務まではない」とは言えるかもしれませんが、
そうなると、日本学術会議側が拒否された委員の再任命を求めることも可能ですから、
任命請求と任命拒否が延々と続くことになってしまいます。
その間に日本学術会議が機能しなかった場合に誰が責任を負うことになるのか?
それは任命を拒否した方でしょう。
正当な理由なく拒否してるのですから当然です。

法律的に「義務があるとまでは言えない」と、
「拒否することができる」の間には、大きな違いがあります。
「義務があるとまでは言えない」は詭弁です。実生活で通用しません。
総理大臣が任命をしなければ、日本学術会議が回らなくなってしまうのですから、
それは事実上、やらなければならない行為です。

私達は常に義務で行動をしていますか?
そうじゃないでしょ。ほとんどが義務外の行為です。
義務がないことでも社会のためにしなければならないことがあるでしょ?

菅総理がやっていることは、縦割り行政のパワハラそのもの。
法律の初学者でも分かるようなことを強引に推し進める政府、
そしてそれを批判せずに擁護する自民党は、どうしようもない法律オンチです。
そもそも法律用語も良く知らない法務大臣が再就任してるんですから、
どうしようもない法律無視です。法治国家とは名ばかりです…


●菅政権ばかりか、日本学術会議も「学問の自由」を守れていない現実
タイトル的に政権擁護の記事にも見えますが、
政権批判は当然という前提の記事なので、批判がコンパクトです。

学者の弾圧が国民的弾圧に繋がる理由が分かりにくいかもしれませんが、
要は口うるさい人がいなくなると、人は頭に乗るということです。
課していた枷(法律や世論)がなくなると、とんでもないことをしでかすのが世の常。
安全弁を取り外す恐ろしさがそこにはあります。


◆ニュースネタ Go To イートでポイント荒稼ぎ、1品だけ注文「トリキの錬金術」
酷過ぎる… 客のモラルもそうですが、制度を作った奴が酷過ぎる。
おそらく外食を1000円未満で済ませるという感覚がないんでしょうね…
だから、そもそも、最低金額を設定しなかったのでしょう。
そこまで庶民のことが分からないのか、コイツらは…

もう制度的欠陥が分かったのだから、さっさと修正すればいいのに。
ポイントだけむしり取られて終わりですよ、これ。

もっとも、自分は旅行も外食をほとんどしないので、
今回のGoToキャンペーンは完全に対象外で、使う気も起きませんが…
一体、誰のための制度だったのでしょうか。欠陥だらけで酷過ぎる。


◆政治ネタ 岸田氏、大宏池会構想実現に意欲
菅総理が転ぶと相対的に喜びそうなのが岸田氏。
まぁ、それぐらいしかチャンスがない状況なわけですけど…

菅総理が地銀再編という麻生財務大臣の担当分野に割り込んで来たので、
両者の関係を疑問に思う観測が強くなってきました。
少なくとも、現時点で地銀再編において、
菅総理と麻生大臣が一致した意見を持っているとは言えず、
仮にこれを強行的に進めて行けば、両者が対立する可能性もあります。

もし、麻生大臣が自分が蔑ろにされていると感じれば、
一度は切った岸田氏に乗り換える可能性はゼロではありません。
早期の解散総選挙という麻生大臣の目論見も外れてしまったわけですし、
麻生大臣が岸田氏に接近する可能性はあるように思えます。
前回の統一地方選挙では二階派に辛酸を舐めさせられたわけですし
(まぁ、客観的には麻生氏の自業自得でしたが)、
古賀氏との怨恨を忘れて、実を取る可能性は考えられるでしょう。

岸田氏がこのタイミングで大宏池会構想を言い出したのも、
そこら辺が視野に入っているからだと思いますが、
前回の総裁選はそういう甘い読みが自分の首を絞めてしまっただけに、
成功するかどうかは全くの別問題と言わざるを得ません。


◆ニュースネタ トランプ氏が退院へ 米国民に「コロナ恐れるな」
あなたが受けた医療体制を国民全員に提供できるなら、そうでしょうね…
おそらく現実がそうではないから死者が相次いでるのではないでしょうか?

しかし、発症した可能性があるにも関わらず、
これほど早く退院して良かったんでしょうか?
他の人に感染させるリスクはあるのか、ないのか。
大統領が特別扱いされたとなれば、感染患者の隔離政策も上手くいかないと思います。
誰もが「治ったから俺も退院させろ」となっちゃうんじゃないでしょうか。
とんでもない例外を作ってしまったように思えます。

●焦点:トランプ氏が頼った簡易検査の罠 ホワイトハウスさらに感染者も
日本のPCR検査にも同様のことが言えますが、
あくまで検査時に「陽性か否か」が分かるに過ぎないわけで、
検査当時は陰性であっても、検査の翌日に感染することだってありますから、
陰性であることは何の証明にもなりません。
陰性証明書なんてナンセンス。
ましてや、それで感染予防できるわけもないわけです。

2020年10月02日

(中身スカ)スカ内閣

デジタル庁設置、携帯電話値下げ、印鑑廃止、中小企業改革、地銀再編、
新婚家庭への補助緩和、自己都合退職の失業給付開始時期の緩和、等々。
前者はまだ具体的に何をやるのかが不明な所があり、
後者はご時世的に当たり前のことで、むしろ、まだ手ぬるい感じ。

小さな看板は沢山挙げるんだけれども、中身がスカスカで伴っていません。
安倍政権末期に見られた「何かやってる感」だけが見える体裁取り繕い内閣。
既得権益の打破を訴えている自分自身が既得権益化しており、
結果として、より少数の既得権益層を生み出そうとしています。
国民がその実態に気付くのはいつになることやら…
安倍政権の時のような6年もかかる事態だけはご勘弁を(苦笑)

とりわけ気になるのは、中小企業改革と地銀再編です。
安倍総理は国際情勢が東西冷戦で止まっていましたが、
菅総理の場合は経済の知識がバブル崩壊で止まっている感じがあります。
とりあえず、合併して大きくすれば、儲かる・生産性が上がるというのは思い違いです。
 中小企業が儲からないのは小さいからだ⇒大企業になればいい
 地方銀行が競争力を持たないのは多過ぎるからだ⇒統合すればいい
でも、実際に今、起きていることは、大企業が正社員にしか責任を持たず
派遣社員やその他の社員、下請け企業の現状を直視しようとせずに、
労働現場の見えない一方的な仕事の押しつけで生産性が低下しているという現状…
また、過去に統合していった銀行も貸出よりも債権購入を重視し、
支店を減らしてスリム化を行った結果、顧客と接する機会そのものが減ってます。
バブル崩壊以後、企業や銀行を大きくした結果、何が起こったのか?
足元が見えなくなった企業・銀行に可能性はないわけで、
大企業や大銀行を改革せず、中途半端に生きながらえさせた結果が今です…
同じことを中小企業と地方銀行にやるんですか? アホですか?
むしろ、やるべきは大企業と大銀行の分社化の方でしょ…

肝入りのデジタル庁も全く同じ発想と言わざるを得ません。
情報を集めれば集めるほど価値が出ると思っている節があります。
情報は集めた分だけ、盗まれるリスクが上がることに何故気づかないのか。
各銀行や各省庁に個々にハッキングする必要がなくなり、
デジタル庁だけをハッキングすれば良いだけでしょ?
今は情報を適宜分散することに価値があるのに、
リスクを無視して情報を集約する意味が分かりません。
せめてハッキングされにくい情報セキュリティ対策を構築して見せて欲しいです。
…まぁ、それでも中国企業に情報を売る官僚は幾らでもいるから無駄なんですけどねぇ…
仮に免許証がデータ紐づけされたら、どうするかな…もう返納しようかな(苦笑)


◆ニュースネタ NTTがドコモを買収・完全子会社化へ
その2
NTTやドコモについて詳しく知っているわけではないので、
このニュースを完全には理解できませんが、少なくとも言えることが2つあります。

1つは、両者にとって携帯電話事業がドル箱ではなくなった、ということです。
これはほぼ独占状態だったドコモからau・ソフトバンク、他の格安携帯会社への乗り換え、
政治の値下げ圧力による事業収益の低下、
5Gなどの新技術に対応した設備・基地局の整備費用、
携帯電話以外のサービスの是非等々、どの要因なのかは分かりませんが、
今後、今までのように高い収益力を持つ事業ではなくなったということでしょう。
そういう意識が双方にあるからこそ、NTTがドコモを買収するのだと思います。
3年くらい前はそれこそ逆の展開、ドコモがNTTを買収する位の勢いでしたからねぇ…
携帯電話事業の収益性がそれだけ下がっている証拠だと言えると思います。

もう一つはNTTにおいて、NTTコミュニケーションズの比重が上がっていることです。
NTTというと固定電話のイメージがありますが、
今はインターネット事業、とりわけ企業や学校のIJT事業の方が儲かるのでしょう。
とりわけ今年のコロナ禍によって、ネット整備に戸惑う企業や学校が多く発生したと思われ、
その受け皿となったのがNTTコミュニケーションズであったことは想像に難くありません。
ドコモを買収するのも、ドコモが失敗してきたネット事業・EC関連への取組みでしょうし、
言わば、NTTコミュニケーションズの成功があるからこそ、
ドコモを買収する積極性が出たとも言えます。
NTTグループ内において、主力事業の移り変わりを感じます。

そこまで意図したかどうかは正直分かりませんが、
NTTとしてはドコモの携帯電話事業よりも、
NTTコミュニケーションズによるサポート事業の方が収益を見込めるので、
むしろ、基本料金等は安く抑えることができ、
逆に店頭サポートは手厚くなる一方で有料化されるなど、比重が変わる可能性があります。
価格競争になれば、体力のある企業の方が有利になるわけで、
同じくネット事業を手掛けるソフトバンクや楽天はともかくとして、
auや格安携帯電話会社はそれに対応することができるのか否か。


●携帯料金引き下げは本当にできるのか。賛否両論がうずまく理由
別の記事で総務省の狙いは、基本料金の値下げではなく、
国際的に高いとされる使用通信料の多い高価格帯の方というのを見ましたが…
そうなってくると、自宅にネット回線を引いている人は相対的に損をするわけで、
スマホに一本化した方が値段は安くなる事態に陥ることで、
回線が集中しやすくなって安定性が落ちるジレンマが起きることに…

それを解消するのが5Gなのかもしれませんが、
楽天が早速低価格の5Gをアピールしていますが、
自分の情報だと4Gは数キロ飛ぶものの、5Gは数百メートル程度で遮蔽物に弱いとのこと。
そうなると、WIFI並みに設置しなければならない可能性があるわけで、
常に5Gで接続することは難しいように感じてしまいます。
5Gで電子レンジの中にいる生活になるという揶揄も、あながち嘘とは言えないのかな…
果たして楽天はそこまで安定的なサービスを供給できるのかどうか、
他の携帯電話会社の基地局の整備はどうなるのか、先行き不透明な感はあります。

何度も言いますが、携帯電話料金を引き下げるのは結構なのですが、
「何の」値段を引き下げるのか。
通話料や通信料だけでなく、スマホ決済やらネット課金も入り交ざった
ごちゃ混ぜだらけで個々の金額がサッパリ分からないような携帯電話料金を
値下げを実感できるレベルに下げることは可能なのでしょうか?
それぞれの金額を別々に分けないと実感できないんじゃないですかね?
基本料金が下がっても、ネット等の利用料が上がれば、
体感的には使ってる金額は変わらないわけですし。
どうにも、人気取りためだけの政策にしか見えないんですよねぇ…

自分だったら、どう改革するかですが、大手3社を分社化して、
地域密着型の携帯電話会社に再編し、地域ごとに基地局の管理等を行う形として、
地域をまたいで使用する場合はそれなりの使用量、
地域限定で使うなら安く使用できるようにすればいいんじゃないですかね。
自社で全てやろうとせずに、子会社や関連会社に委託しても良いんじゃないでしょうか。


●本当に大丈夫? 菅首相の「地銀再編」発言が、再び“失われた10年”を呼びそうな理由
先に書いた通り、中小企業改革しかり、銀行再編しかり、
「大きくすればいい」みたいな発想があるのが気がかりです。
結局、バブル崩壊で何が起こったかと言えば、『半沢直樹』がなくなったんですよ。
銀行が企業を再建しなくとも、政府がやってくれますもん。
わざわざ銀行が企業を立て直す必要がなくなったんです。
結果、金貸しも渋るようになり、国債・地方債や株式の購入に預貯金が回るようになった…
そうやって地元の中小企業を見捨ててしまったから、
信頼されなくなって預貯金自体が減っちゃったんですよ。
だって大手銀行の方が手数料取られなくて楽じゃないですか。
わざわざ地銀を選ぶ必要性があるの? 結局、地銀は自己否定しちゃったんです。

でも、今は大手銀行も苦しくなっており、わが町でも銀行の支店が統合されて消えています。
隣町まで行く必要がある銀行では、利用しようとも思えません。
手数料の問題があるから使ってるだけに過ぎない状態。
地銀は既に見放され、大手銀行も見放されつつあるのが今です。
だから、政府がやることは銀行の手数料を無くすことですよ。
どの銀行を使っても同じなら、地域の銀行が選ばれることもありますし、
利用しやすい銀行を利用者が選ぶことになります。
もうそうしないと銀行自体が成りたたなくなる時代が来たんですよ…

話を中小企業に戻せば、バブル崩壊前は銀行が人事や経営指導を行ったことで、
中小企業の経営者は事業自体に集中できた側面があります。
でも銀行がそこから手を引いたことで、
税理士や公認会計士・社会保険労務士らが経営に参画してくるようになりましたが、
そもそも、そういった外部に任せることを嫌う中小企業もあったり、
中にはあくどいやり方をする専門職の人もいるわけで、
必ずしもそれが成功していたとは言えない側面がありました。
だから、今度は税理士や公認会計士・社会保険労務士ら、
中小企業をバックアップする専門家の横の連携を強化するとともに、
中小企業の経営者に安心して利用してもらうシステムが必要です。
昔の「〇〇銀行さんになら安心して任せられる」的な所まで高める必要があります。

中小企業を無理矢理にくっつけて大きくするよりも、
横の連携で事業内容を強化し、グループ企業的に発展させることが必要でしょう。
そういった横の連携の強化をすることが大切なのに、
菅総理は縦にくっつけようとしているように思えてなりません。
官僚に対しては縦割り行政を批判しておきながら、
自分は民間企業に縦割りを強いるのがよく分かりません。何がやりたいの?


●ハンコ9割以上を廃止へ 「法律は理由にならない」
まぁ、他の民間企業で電子署名が普及する一方で、
一番遅れていたのが行政とも言えるわけですから、それ自体は歓迎すべきことですが、
行政文書の難しさは内部だけで完結する話ではない、という点です。

国民生活に大きくかかわる分野ですから、後にそれを情報公開請求をした時に、
公文書として改ざんされていないことが担保されるのか否か?
…もっとも、森友学園問題の財務省はハンコがあっても改ざんしてましたが(苦笑)
少なくとも、ハンコの存在が改ざんしていない公文書である証明だったのは間違いなく、
ペーパーレス化と電子署名により、どれだけ証明力を担保できるかが鍵でしょう。
あとは、具体的に電子署名のシステムがどうなっているのか。
一般の民間会社に鍵を預けることはできないでしょうし、
内部的に完結してしまえば今度は証明力の問題が出てくる。
国民にとって分かり難い問題なだけに、電子署名の担保力の細かな説明が求められます。

あと国民的関心事としては、印鑑証明書等の本人確認書類をどうするべきかという点です。
電子署名であろうとも何であろうとも、最終的に本人を確認する手段が必要です。
現時点では最終的にはハンコ=印鑑証明書に頼ることが多く、それは電子署名も同じ。
ドコモ口座やゆうちょ銀行の不祥事により、本人確認の問題が再浮上してきましたし、
利便性と確実性をどう両立するのか、大きな問題になっているように思えます。


●内閣府、新婚生活60万円補助へ 少子化対策で倍増、条件も緩和
34歳という数字の合理性と、両方が34歳である必要性は何なのか?
おそらく出産年齢なのでしょうが、今の技術なら40歳以上でも出産可能ですし、
そんなに狭く解釈する必要性があるのか否か。
そもそも、子どもを自ら生まなければならない必要性がどこまであるのか?

今、子どもを産めない夫婦が増えている一方で、
子どもを出産したけれども育児放棄や暴力によって子どもの命が失われています。
自分の子に拘るのではなく、社会として子を育てる環境づくりも、
同時に必要になってくるのではないでしょうか。
逆に、子育てを終えた老齢夫婦が育児放棄された子ども育てても良いじゃん?
そういう視野の広い援助をしてけば良いんじゃないのかね?
まだ視野が狭すぎない?

失業給付にしてもそう。
次に失業給付を貰えるのに半年は働かないといけないのだから、3ヶ月も待つ意味ないじゃん?
2ヶ月にしても同じ。1ヶ月で十分でしょうに。
これから企業が労働者を選ぶ時代ではなく、労働者が企業を選ぶ時代になるんですよ。
透明性がないブラックな職場は淘汰されるべきなんです。そんな職場は3日で辞めた方がいい。
安易に転職して貰えるような企業を目指したらどうですか。
安易な転職を禁じてしまうから、「辞めるなら3年待つ」なんて言葉がまかり通る…
3年も働いてくれればブラック企業は十分なんですよ…
今まで誰が得をしてきたのか、ブラック企業を支援してきたのは政府でしょう?


●杉田水脈氏、「女性はウソつける」発言認める ブログで
はっきり言って論外…
LGBTの「生産性がない」発言も酷かったけど、こちらは比べようがない程に酷い。
普通に考えろ。
「朝、痴漢された~」ぐらいは言うかもしれないけれど、
「朝、レイプされた~」って気軽に言う人なんていますかね?
何か勘違いしてませんか?

痴漢事件の冤罪で確かに女性が意識的に嘘を吐いたという話はありましたが、
レイプ事件で同じことをやったら、もう狂人扱いですよ…
それだけ事の深刻さが違うわけです。
「レイプされた」と公言する勇気と苦しみは想像を絶するでしょう。
それを「嘘」と言えちゃう辺りは何も考えてないんだなと言わざるを得ません。
おそらくジャーナリストの伊藤詩織さんの件が頭にあったのでしょう…
男側を庇いたいからといって、そんなトンデモ理論が成立すると思ってんの?

しかし、これを簡単に処分できない自民党もどうなっているのか…
同じ穴の狢と思われても仕方なかろうて…


●政府、除外の理由明かさず 「学問の自由の侵害」 日本学術会議人事
はい、これぞ菅政権の特徴、プーチン政治が始まったな…
実際、何が起こっているのか分かりませんが、おそらく意図的なんでしょうねぇ…
まぁ、でも早い所、手違いだったとして撤回した方がいいと思いますよ。
国民にはまだ菅政権の何たるかが伝わっていないわけですから、今なら誤魔化しが効くでしょう。

もう自分は上海みたいに不当逮捕で国民に圧力を加える所までやりかねないと思っています。
この政権は本当に放っておくとヤバいです。はっきり言ってヤバい。
なにせ日本の先行きが全く見えていないから、自分の権力を守ることに汲々としかねません。
そういう奴はマジでヤバいですよ?

(追記)任命しない理由、開示を 日本学術会議が首相に要望へ
どうやら政府は撤回するつもりはないようです。
騒がれた方が不都合なのが理解できないのでしょうか?
まさに聞く耳を持たない。説明責任とは何ぞや?
 「首相が任命権者。人事は総合的に判断(詳細は述べず)」
⇒「では会見で総理が説明して」
⇒「説明するためにこの会見がある」
⇒「もう一度、官房長官に説明を求める。政府見解を変更したのか否か?」
⇒「人事は総合的に判断(政府見解は有耶無耶にして終わり)」
??? お前は一体何を言っているんだ???
説明する気が皆無じゃないですか。
政府見解の変更があったかどうかぐらいは答えても良いのでは?

しかし、この構図って、菅総理が打破を表明する『縦割り行政』そのものなんですよね…
上の横暴で下が苦しむコミュニケーション不足の典型例。
やっぱり菅総理自身が縦割りの最たるものなんですよ。
あなたが辞めたら縦割りを打破できるんじゃねぇの?(苦笑)

総合的に判断したのなら、判断基準は1つではなかったということ。
では、その判断基準を全て公開すればいいんですよ。
できれば、その配点も含めて、どう総合的に判断するのか示せば良いこと。
別に項目を公開しろと言っているだけで、点数を公開しろと言ってないので、
個人のプライバシーに抵触することはないでしょ?
そういうのがない判断を『恣意的判断』って言うんですよ。
好き嫌いだけで決めてるって言うんですよ。
公平性の観点から言えば、総合的に判断したのなら、
それが総合的である理由を述べる必要があるのは当然のことであり、
国民のための行政組織なのだから、それを国民に説明する義務があるでしょうに…

もうこれは政治問題化するでしょうね。
菅政権の性格がよく表れた事件です…強権的に国民を絞り上げます。
あぁ~俺も明日、捕まるかもしれんね(苦笑)


◆ニュースネタ 新しい立憲民主党には「期待しない」世論調査で厳しい結果が出た理由
まぁ、自分は自民党総裁選よりも合併新党の代表選を見てた人ですから、
全く違う印象を持ったんですけどね。
枝野氏は政治家としての貫禄が出てきた感じがします。
立憲民主党結成当時も威勢の良い声は聞こえましたが、まだ勢いだけという感じがありました。
それが今はより過激な発言を抑えつつ、説得力ある意見を出せる政治家に変わってましたね。
一回り大きくなった感じがしており、今の自民党の政治家にはない魅力があります。

結局は元の『民主党』に戻ったのではないかという批判もありますが、
やはり私は『立憲民主党』という名前を選んだことには意味があると思っています。
それだけ『立憲民主党』という名前に愛着があるということでしょう。
民主党は最後までバラバラ感を崩せませんでした。それは何故か?
多くの政党が合併してできた末の政党だからです。それ自体に愛着が持てない。
だけど『立憲民主党』というゼロからスタートした議員には愛着がある、
自分達が育てた政党だという愛着がある。
あとは国民民主党から合流した議員が、この政党で戦っていく気持ちが持てるかどうか、
そうなってくれば、『民主党』時代のようなバラバラ感はなくなるように思えます。

それと何より大きいのが連合の発言権が低下したことでしょう。
今回の合併でも、結果的に国民民主党の残存を許してしまい、
連合の希望した民主党の再結成は果たせませんでした。
それは言わば、立憲民主党が連合に妥協をしなかった証拠とも言えます。
今後、実際に連合がどういう支援体制にするのか分かりませんが、
元々、右派と左派でバラバラの連合の性格を民主党が引き継いだ面があったことは確かで、
連合の影響力が低下したことは、
立憲民主党が国民政党として生まれ変わる良い契機だと見ています。

●オール野党目指す共産・志位和夫「菅政権は史上最悪の継承」
●共産・志位和夫が政権奪取で目指す三つの柱「正社員を当たり前に」
注目なのは共産党の立ち位置がどうなるか。
今の共産党は天皇制の廃止も唱えていませんし、自衛隊の即時解散も求めていませんし、
そういう意味では、以前のような先鋭さはなくなり、
柔軟性のある判断ができるようになってきています。
勿論、消費税の廃止と大企業をターゲットとしたぜいたく税のような発想が、
現実味があるかどうかは問題ですが、考え方として導入する方法があるでしょう。

はっきり言えば、選挙においては共産党嫌いの連合よりも、
共産党自体の支援の方が魅力的ですし、
そういう意味でも共産党との協調は連合に対する良い牽制にもなります。
最終的にどういう選挙態勢を組むのかは分かりませんが、
なかなかに味のある方向に向かっていることは確かだと思います。

結果的に菅政権が誕生したというのは、野党にとって好材料だと思います。
安倍総理は政策的には嫌悪すべき所が沢山ありましたが、
本人の性格が性格なので、なかなか攻め切ることができなかった側面があります。
最終的に謝るなら(最後まで謝りませんでしたけど)、
「まぁ、許してやってもいいかな」的な雰囲気がありました。
しかし、菅総理の場合は、むしろ悪役的な立ち位置なので、
そういう意味では攻めやすい要素が揃っているように思えます。
菅内閣の実態を国民に明らかにしていけば、支持率は簡単に逆転するんじゃないですかね。
それだけ、自民党は大きな失策をやっちゃったわけです。
日本を亡ぼしかねない人を選んじゃったんですよ…


◆ニュースネタ 新型コロナウイルス関連ニュースから
「下げ止まり」って…
東京なら100~200人以上の感染者を常に出し続けるということなんですかねぇ…
それで収束したと言えるのかね? 神経が麻痺してるだけじゃね?

●久々のにぎわい、各地に 「自粛続き疲れた」
屋内のスーパーや電車バスといった公共交通機関では、
未だにマスクを着けている人が多く見られますが、
屋外を歩いている人を見ると、着用してない人の方が多いですねぇ…
別に感染が収まったわけでもなく、
三密の回避やマスクの着用が緩和されたわけでもないのに、
この気の緩みは手痛いしっぺ返しを食らいかねません
もう一度、感染防止策を徹底する必要があるでしょうね…

●「素人がコロナを語ると専門家が怒る」という日本は明らかにおかしい
ウイルスの特徴や感染のメカニズムに関しては、
専門家に頼らざるを得ない所がありますが、
具体的な対策に関しては、むしろ専門家以外の見地が必要となるでしょう。
それは当たり前のことです。

ウイルスの専門家が飛行機の空調の仕組みを理解してるとは思えませんし、
スーパーの混雑時の時間を正確に把握しているとは思えません。
現状がどうなっているかは研究者ではなく、
市井の人々の方がよく理解しているのです。
それは当たり前のことなのです。

●「8割おじさん」のはち切れそうなシャツから妻が感じたサイン 西浦博<現代の肖像>
こちらは対策を緩和しようとすることを諫めた専門家。
結果的に「三密回避の徹底」と「マスクの着用」「消毒」と、
対策を分かりやすくしたことが功を奏していることは確かです。
早い段階とは行きませんでしたが、
国民にも対応策が伝わったということは高く評価したいです。

●「日本のコロナは11月以降に消滅、第3波も来ない」説の根拠
一方でこちらは根拠薄弱過ぎる楽観論…
果たして『集団免疫』はそんな短期間で、簡単に身に付くものなのでしょうか?
日本の感染規模で獲得できているなら、
アメリカやブラジルはもっと早く獲得していたのでは?
また、仮に日本が集団免疫を獲得していたとするならば、
感染が拡大した地域から感染が収束していかなければおかしいわけで、
感染が東京から地方へ広がり、東京から地方へと感染が収束していくはず。
でも、実際には東京近辺に感染が残る形になっており、
とても信じられるものではありません。

そんな簡単に『集団免疫』が獲得できるのであれば、
マスクや三密回避といったコロナ対策はむしろ免疫獲得を阻害しているわけで、
一部田舎地域で行われているような「はしかパーティ(子どものうちに感染させる)」の
ようなものが推奨されかねないという事態になります。
そんな無責任なことを言っていいんですかね…? 楽観的過ぎやしない?
科学的に証明されていない机上の空論に命を賭けることはできません。

ウイルスの弱毒化の可能性や、インフルエンザと共存できない可能性は、
専門家の研究を待たざるを得ませんが、
現時点でそれが証明されたわけではないので、安心材料にはなりません。
むしろ、今年の初めはインフルエンザは負けた側なのですから、
コロナウイルスを駆逐する程のインフルエンザが登場するという意味は、
それ以上の致死力をもって人間を襲ってくるって意味じゃありませんかね?
今度は新型インフルエンザの脅威に怯えかねない事態になるだけに、
何も安心できないと思うのですが…
まぁ、でも、本当に新型インフルエンザが出現する可能性は否定できませんねぇ…


◆ニュースネタ 芸能人で相次ぐ自殺
自殺した人の魂に引かれたのか…家族を残しての自殺は理解しがたいですねぇ…
サッカーの本田圭佑選手が「残された子どものことを思うと…」と言及してましたが、
長男は自分が見捨てられたという想いと、母親を救えなかったというアンビバレンツを抱え、
生まれたばかりの次男は母親を殺したという十字架を背負わされてしまうわけで、
ある意味、これ以上、残酷なことはないという位の仕打ちです。
さすがにこれは「無責任」という誹りを免れない自殺だったと思います。

「自殺」が誰にも迷惑をかけないなんてことは、ありえないわけですよ…
誰かしらの心に傷を残す。
それはもう本人以外には解消しようがないので、暴力よりも酷いかもしれません。
ショックは身近な人ほど大きくなってしまうわけですから、
やはり自殺というのは社会的害悪であると断じざるを得ません。

結局、自殺が相次ぐ理由の一つに、どこかでそれを美談化していないか?という点があります。
昔は大文豪と呼ばれる人達が相次いで自殺してましたが…
それもどこか美談化した影響という面はあるように思えてなりません。
芸能人であれば、老いる前に美しい記憶のままに死にたい、とかですかねぇ…
「あの人は現在?」みたいなのに出るくらいなら死んだ方がマシとでも思っているのか…
はっきり言って、一般人には理解できない感覚ですが、
そんなバカみたいな虚栄心はさっさと捨てちゃった方が良いでしょう。
芸能界として自殺を許さない風潮を作り、相談できる窓口をしっかりと作ることが、
今後の自殺対策に繋がっていくように思えます。
何もしないと、自殺者がどんどん続きますよ。だって芸能界は閉塞感の塊なんですから。


◆ニュースネタ 中国絡みで炎上騒ぎ
Twitterで流れてきたニュースは、いずれも中国絡みでした…

ゼルダ風新作ゲーム「原神」が大炎上!パクリとガチャもヤバい
ナカイドさんのゲームレビューから。
スパイウェアが入っていると話題になりましたが、
これをメーカーはチート検出機能と釈明し、
適切にアンインストールできるように修正されたとのことです。

…とはいえね、やはり中国製品に対して敏感になる気持ちは分かります。
自分は過去に無料ソフトとして中国のウイルス検出ソフトを入れたことがありましたが、
アップデートが終わった後も、ずーーーーーっとデータのやり取りをしているのが見え、
こりゃヤバいと思って、すぐにアンインストール&OSのリストアをしたことがあります。
現段階ではファーウェイやTIKTOKに対する不安が、
技術的に証明されたわけでなく、杞憂の面も大きいとは思っていますが、
「やろうと思えばできなくはない」という所に中国製品の恐ろしさがあります。
実際に中国のチャットソフトは検閲されてますからね。そりゃ怖いよ…

そういう理由から、キャラデザ的には艦これよりもアズレンの方が好きなのに、
アズレンはゲームとしてプレイしたことはありません。
いや、Steam版のクロスウェーブは持ってますけど…
あ、今月にフォーミダブルの追加ストーリー出るのか。久々に起動するべ。


●赤井はあとさん、桐生ココさんが中国で炎上し謹慎。
ダンディジョージさんの解説動画から。
最初に炎上した時に、Youtubeの地域分類を読み上げただけだったので、
これは、むしろ大事にしない方がいいだろうと思ってましたが…
運営が見事にやらかしたようですねぇ…
「政治的信条を述べたものではありません」ととぼければいいだけなのに、
中国側に対して「一つの中国」を認めてしまう必要性があったのか否か?

なんというか、こういう所に企業の政治感覚って出てきますよね…
言われるがままに認めちゃう情けなさ。
次に何を要求されるのか分かってる?
ライバーが中国の政治宣伝活動に加担されるか、
ビリビリかYoutubeかどちらかを選べって迫られるんですよ。
弱みに付け込んでくるのが中国共産党のやり方ですよ…

あと個人的にはホロライブの個人の責任に帰するやり方が気に食わないです。
あくまで個人の好き嫌いの問題として聞いてほしいのですが、
何か問題があった時に、ライバー個人の責任にして、
そのライバーに謝らせることに違和感を禁じ得ません。
所属タレントを守る意識がないのかな、と。
他のライバーに迷惑をかけないためなのでしょうが、
何か問題があったら矢面に立たされて謝らせられるというのは、どう思うのか…
全体を守る事ばかりに徹せず、もう少しライバー個人も守って欲しいように思えます。

しかし、ただ事実を述べただけで謹慎処分となった二人が気の毒でなりませんなぁ…

2020年09月20日

内閣支持率65%強

この数字を見るに、国民は『菅義偉』という政治家を何も知らないんでしょうなぁ…
なにせ麻生大臣に『菅(かん)』と読み間違われたぐらいですから(苦笑)
総裁選で『菅直人』って書いた人も皮肉じゃなくて、本気だったのかな(汗)
自分がどう見ているかは前回書いた通りです。議論を許さない狭量な人物。

そういう意味では、どんな政治家なのか国民の前でボロを出す前に、
さっさと解散総選挙をやった方がいいと思うんですが、
内閣の顔ぶれを見ていると、ベテラン中心サプライズなし女性少ない等々、
選挙管理内閣という陣容ではなく、早めに実績を積みたいという感じ。
今の感じだと、来月の解散総選挙はなさそうです。
年内なら12月の頭、最悪の場合は来年の総裁選まで引っ張り込み、
衆議院の任期満了の10月解散総選挙というケースも考えられるかもしれません。

●菅首相の閣僚人事、 「幅の狭さ」「お友達起用」に垣間見える限界
名前を付けるなら『安倍さん借りて来た内閣』か。
留任や横滑りが多く、ほぼ安倍内閣の踏襲といった感じ。
他に菅総理が用いているのは、平沢氏ら同期当選議員ばかり。
よく言えば、「よく知っている人」しか使わない、
逆に言えば、猜疑心が強く「他人を信用していない」ようにも思えます。

●消去法の加藤氏起用=論功行賞、派閥均衡の党人事―菅自民総裁
注目された官房長官ですが…こちらは名前だけを取った感じ。
一部報道では「菅内閣に菅官房長官はいない」として注目されてましたが、
自分の印象では実よりも名を取ったという感じですかね…
おそらく、自分の真似はさせないためでしょう。
菅総理としては、引き続き自分が官房長官をやってる感覚じゃないですかね。
つまりは「お飾り」。
自分が掌握した官邸の権力は1ミリも後任の官房長官に渡さないつもり。
要するに、「そういう人=操りやすい人」を選んだんです。
それでニコニコしてるんだから実に立派な「お飾り」よね(苦笑)

●有働アナに対してムキになって…「菅首相」の“野心”が見えた瞬間 池上彰と佐藤優が語る
おおよそ同じ見方です。
菅さんが総理候補になったのも、安倍政権の問題を封じ込めるために過ぎない。
森友・加計学園問題、財務省改竄を始めとする公文書管理、
杜撰な厚生労働省の統計、桜を見る会、二転三転したコロナ対策対応、等々。
これらの問題の総括をされないための菅内閣でしょうに。
「安倍後始末内閣」とも言うべき内閣です。

菅氏を担ぎ上げた二階氏や麻生氏らは選挙を睨んでの人選だったと思いますが、
担ぎ上げられた本人はやる気満々、そんな感じの組閣に見えたことは事実。
最初の支持率の高さを武器に、解散総選挙というカードをチラつかせながら、
ジリジリ党内を掌握していくつもりじゃないですかねぇ…
だから忠犬じゃなくて狂犬だって言ったじゃん?


◆ニュースネタ 加藤官房長官、「桜を見る会」中止でも「見直し作業行わず」
で、まぁ、早速の安倍内閣批判封じ。
別に『廃止』にするなら見直しする必要もないと思います。
でも現時点で「来年の中止」が決定しているでは、お話になりません。
なぜなら、ほとぼりが冷めて、再開された時には、
最後に行われた「桜を見る会」、
つまり問題となった1万8千人規模の大規模な会が参考にされるからです。
いつのまにか予算もバッチリ増やされた大規模な「桜を見る会」が
事実上、合法化される恐れがあります。
何もしなけりゃ、そうなるに決まってます。
見直し作業を行わないということは、「そういうこと」です。バカにしてんの?


◆ニュースネタ 携帯料金の一律値下げは可能なのか?
40%値下げと言ってますが、具体的に「何を」下げろと言うの?
基本料金? 通話料金? ネット回線使用料? それとも機種?
さらに携帯電話に付随する料金を挙げれば、
家庭の固定電話の料金、インターネット回線の料金も関係してきますが?
携帯電話だけで固定電話もWIFI回線も持たない人が40%安くなり、
固定電話もWIFI回線も持っている人はそちらの値段は変わらないので、
相対的な負担感は20%程度の感覚にしかならないでしょう。
一体、「何を」下げろというの?

基本料金に関して言えば、2019年の料金改定により、
ドコモなら1G以内なら2980円からの割引適用、
新規参入の楽天は使い放題を謳ってますが、料金は2980円から。
これを4割削減して、格安携帯並みにできるのか否か?
この料金から基地局の新設や整備は可能なんでしょうか。
電柱のように、ある程度の公的関与も必要になってくるんじゃないの?

たぶん、多くの人が携帯代を高いと思っているのは、
合算込々で請求されてしまうため、
それが最低限の金額なのか分からないことにあると思います。
それが家庭のインターネット回線の料金が含まれていたり、
機種変更の割賦代金が含まれていたり、
4G回線の使い過ぎで使用料オーバーしてしまったり、
アプリ課金等が合算して請求されていたり、等々。
色々なものが合算請求されているから、
それぞれの金額が分かり難くなっていることにあると思います。

そんなゴチャゴチャした状態で、40%値下げするって、どうするの?
スマホゲーの課金料金も40%値下げしてくれるんですかね(笑)
クレジットカードや電子決済もそうなんですが、
「何に」「いくら」支払ったのかが明確にならない分、
どうしても金銭感覚が麻痺しやすいんですよ…

それをデジタル庁設置とか、マイナポイントだとか叫んでる連中に、
さらにゴチャゴチャして入り組んだお金の出所を整理して、
「お得感」を国民に与えることができると思ってんのかね?
そんなの無理でしょ。お金を見えにくくしてるのはアンタら何だからさ。
見えないお金をどうして人はお得だと思うのか、思うわけがありません。


さらに携帯電話で言えば、そもそもの問題は基地局の設置にあるわけで、
新規参入を希望していた楽天が苦戦したのも、基地局の設置に苦労したから。
都市部ではなんとか設置できたようですが、
地方はそうもいかず、auに借りることに。
今まで設置を頑張って来たドコモ・au・ソフトバンクの3社に配慮しつつ、
合理的な統廃合を国や地方公共団体が行い、
それを一定価格で貸し出さないと不公平感はなくならないと思います。
今のままだと、格安携帯と同じ料金で大手3社は戦わなければなくなり、
基地局の維持費を含めて、回線使用料の値上げに踏み切った場合に、
回線を借りている楽天や格安携帯会社は経営が立ち行かなくなるでしょう。
結果的に、何もしなければ、安さ競争で勝つのは大手になるわけで、
大手3社の寡占ではなく、再独占という結果を生みかねません。

そういうことも理解してんの? どこまで改革やるの?
良い感じにやった気分に浸ろうとしてません?
「携帯電話料金の実質的な値下げ」にならないのならば、
ガチャ規制でもやった方が建設的な消費に回るんじゃねーのかね?

◆ニュースネタ 新型コロナ関連
後に追記予定。

2020年09月15日

自民党総裁選は菅氏が予定調和の勝利

恐ロシア。自民党は本当にそれで良いのかな?
安倍政権の現状維持派がこぞって擁立・支持を打ち出しましたが、
恩人だろうが何だろうが、反対派と見れば容赦なく噛み付く凶犬ですよ?
軽いと思っていた担いだ神輿が意外と重過ぎて、
最後には圧し潰されてしまう覚悟はできましたか?
国民はまだ野党に逃げられますからマシですが、自民党員は心中ですぞ…

●総裁選菅氏圧勝で岸田・石破両氏は冷や飯?厚遇?ノーサイドでも「次」を見据えた人事の思惑
思ったより票があったことで舞い上がったのか、
岸田氏は早速「次」の総裁選へ言及してしまったのは軽率かと…
これで岸田氏は役職を固辞せざるを得ませんし、
仮に岸田派が用いられたとしても、分断工作に利用される可能性が…
もう少し派閥の処遇とか様子を見てからでも良かったのでは?
大体、いつ解散総選挙をやるのかもわからないのに、次に言及するのはねぇ…
例えとして静岡5区で言えば、岸田派の吉川議員ではなく、
希望の党ドロップ組の二階派特別会員の細野議員を公認してもおかしくないのよ?
そういうことがいくらでも起こり得ることは理解してんのかね?
だから「空気が読めない」って、言われちゃうのよ…
政策的にも菅氏らとは相反することがハッキリしちゃいましたし、
後継候補にもなれず、今の石破氏と同じ立場になっちゃうんだろうねぇ…

総裁選を通じて「安倍政権の継承」を訴えるだけで、
菅氏本人の政策はよく分かりませんでしたが、象徴する言葉をピックアップ。
●菅氏、内閣人事局は変えず 「政策反対なら異動」
岸田さん\(^o^)/オワタ
官僚じゃないですけどね。
むしろ政治家には当たり前ですが、国民の僕である官僚に強権を行使するのが異常。
菅氏の問題は何をもって「反対」となるのか。これがかなり狭いと言わざるを得ない。

●菅官房長官に意見して“左遷”された元総務官僚が実名告発
「役人を押さえつけることがリーダーシップと思っている」、まさにそんな感じ。
菅氏は確かに実行力があります。政策のメリットしか考えていないから。
政策のデメリットを指摘すると、それを修正するのではなく、反対派として処すタイプ。
居ますよね? 反対意見を述べるだけで親の仇のように恨んでくる奴(苦笑)
案の欠点を指摘しただけで、何で怒るの?って思うんですけど…
おそらく、自分が改革派で正しいことをしていると思っているのでしょう。
改革にはメリット・デメリットが当然あるはずで、
できるだけ多くの人にメリットになるように工夫することが政治なのに、
この人にはそれがないから結果がおかしくなるんですよ…

つまり、改革派を標榜する菅氏のやっていることは、
一部の人の要望だけを取り上げ、その人に都合の良い改革をするだけ。
守旧派は勿論のこと、乗り遅れるそれ以外の人達もメリットを受けられない改革、
既得権益をぶっ潰して、そこに新しい既得権益をスライドするだけ、
だから結果として旨い汁にありつけられる数は同じ、むしろ少数化するんです。

ふるさと納税やカジノ、GoToキャンペーン、携帯電話料金の値下げも同じ。
携帯電話料金の値下げが実現するかどうかは分かりませんが、
仮に実現すれば、大手3社から回線を借りてる格安携帯会社をダイレクトに直撃、
新規参入の楽天も地方はKDDIから借りてますから、
料金競争となれば、回線をレンタルする料金が高くなるでしょう。
結果的に格安携帯の多くが潰れ、大手3社+αの寡占状態が強まるだけ。

●菅義偉の「虚ろ」な国家観…口癖は「人事は政権のメッセージ」
もう一つ気になるのが『自助・公助・共助』というスローガン。
上のリンクにある通り、元々は災害用語。
これを政治用語に持ってくると、どうなるのか?
『自助』は個人の経済的自立で良いでしょう。
『公序』は国家や地方公共団体の自立支援でしょう。

では『共助』とは何か?
辞書で引くと「互いに助け合うこと」となるので、
労働組合や経済同友会、町内会などの互助組織のことなのでしょうか。
これらは組合員、会員のための組織であり、それ以上のものではありません。
労働問題で困っている組合員以外の労働者を助けることはありません。
お金を取っていれば、それはもう完全な利益組織であり、
儲けを出さなければNPO、儲けを出せば会社ということでしょうに。

つまり、何が言いたいかと言えば、
安倍政権のお友達優遇と変わらないという話です。
自分と同じ目的を持つお友達との共助組織に過ぎないということ。
ここから零れ落ちる大多数の一般国民は助けないってことです。
自助できないから「政治」があるのに、
自助できないと個人に責任を押し付け「公助」を行わず、
「共助」に値しないお友達以外は知りませんよ、って話。
分かりやすく言えば、そういうことですね。
ここにはないのよ。「一個人」という考え方が。
組織に所属している人間しか見えてないんです。
存在しない人を助けてくれるわけがありません。
菅氏にとって大多数の国民は存在してないんですから…そりゃ政策を見誤る。


もし、菅氏が良い総理大臣になろうと思うのならば、自分では何もしないことです。
自分は何もせずに大臣らに政策を任せ、自身は多くの人の意見を聞くことです。
一部の人の声ではなく、一般国民やアベノミクスから取り残されている人々、
仕事に終われている若手官僚など、普段聞こえてこない人の声を聞くことです。
そうすれば、政策に必要な全体像を見ることができ、方向性を誤らないでしょう。

ただ、官房長官時代のように、自分の思い込みだけで政策を実行していけば、
日本は破滅の道を歩むことになります。
まぁ、今までを成功体験と思っている限り、修正しないでしょうけどね…
特攻精神でどうにかなる時代じゃねーんだよ… 分かれよ、それぐらい…
サヨナラ、自民党。日本は死にました。


●自民県連予備選で「菅直人」などの無効票
菅直人は草。
歴代最低とも言われる元総理に入れるブラックジョークはスゲェ。
それを超える気満々ということですね。マジで超えそうで怖い。

●金星の大気に生命の可能性? 特徴的な成分検出
その前の総理は確か金星人でしたよね(笑)

2020年09月09日

与野党のトップを選ぶ選挙

与党の自民党では後任の総理大臣を選ぶことになる自民党総裁選が、
野党第一党となる合流新党(立憲民主党or民主党のいずれか投票で決める)の
代表を決める選挙がそれぞれ行われています。
いずれも、自民党・菅氏、立憲民主党・枝野氏が有力だと思われますが、
選挙戦は対照的な様相を示しており、
選挙後がどうなるのか読めない展開が続いています。

まず、与党自民党の総裁選ですが… まぁ、ドロドロ。
●菅義偉氏“安倍官邸乗っ取り”の全内幕 二階幹事長と急接近
さすがに「乗っ取り」は言い過ぎな感はあるものの、
確かに30万円給付金案が岸田氏の責任にされているのは違和感ありました。
自分の記憶が確かなら、話が出てきたのは自民党からではなく政府だったはず、
確か自民党に相談なしに30万円案が出てきたことで反発が広がったわけで、
出所の政府官邸に問題があったわけで、自民党にいた岸田氏のせいではないでしょうに。
官邸からすれば自民党の反発を抑えて欲しかったのでしょうが、
煩雑で救済範囲も限定的な案では国民の理解を得ることは不可能だったでしょうに…
それと内閣改造時に二階氏の幹事長続投か交代かの話は実際に挙がっていましたから、
二階氏と菅氏がタッグを組んだという話は実に説得力があります。

●"苦労人"菅氏の生い立ちから見える「菅義偉政権」の危険な兆候
同じような例だと小泉政権時の福田官房長官が、
安倍総理の辞任後に総理になったことがありましたが、
福田氏は物腰が柔らかく、話の中にクスっとする面白味があったものの…
菅氏に強面で丁寧さをは無縁の存在で、素っ気ないか、独演会するかの二択。
ナンバー2としては優秀だけれど、トップとしては物足りなさを感じる典型で…
苦労人だから人々の気持ちが分かるかと言えば、そうでもなく、
中国の劉邦や日本の豊臣秀吉など、下克上で成り上がった人物が、
トップになると猜疑心に駆られて暴君化するのはよくある話です…

(※誤情報 一部訂正しました)
お抱えの官僚も菅氏は警察庁出身の杉田氏だと言われていますが、
安倍政権を主導してきた経産省出身の今井氏との関係もどうなるのか。
引き続き経産省出身の今井氏を重用するのか、人事を一新するのか。
いずれにせよ、強権的な無理矢理政治が繰り広げられそうな感じで、
少なくとも党内融和や協調性重視、国会中心主義にはならんでしょう。
一番最初にロシアのプーチン政権になるんじゃないのと言いましたが、
まぁ、予想は今の所、外れそうもない感じですねぇ…
…石破氏の顔がもっと怖くなっちゃうよ(苦笑)←不謹慎

その他の候補者を見ると、岸田氏は安倍政権の良い所は継承、
石破氏は安倍政権の否定に傾いている感じなので、
政権の継続性では、菅>岸田>石破という印象を持ちますが、
政策的には岸田氏の方がかなりリベラル寄りで、
今の新自由主義的な自民党からすれば異端寄りですから、
政策的には、右翼>菅>石破>岸田>左翼という感じ。
岸田氏の話を聞いてると、ほぼ野党じゃんと思うのですが、
後々問題にならないんですかね?
岸田氏に本当に「次」があるのかは疑わしいです。

世論調査でも菅氏を推す声が多いようですが、本当に良いんですかね?
安倍政権の継承を言っていますが、悪い面のほとんどが菅官房長官が起因。
森友学園や加計学園問題の発端は確かに安倍総理でしたが、
財務省の公文書偽造や桜を見る会の問題など、
事態の収拾に失敗して政治争点化した問題も数多いです。
安倍政権の負の部分も象徴する人物であるだけに、不安感の方が強いです。

●何も学んでいなかった安倍政権 「やっている感」が通用しなくなった理由
でも、何か知らんが辞め方が上手かったのか支持率が上がる妙。
前回「勝手に殺すな」と言いましたが、まさにそんな感じなのが何とも…
実際、菅氏が躓けば、安倍氏の再登板もありうるわけで、
どうしてそんな「ご苦労様」感の美談にするのかねぇ… 頭おかしい。
安倍政権の総括に関しては、前々回の通りです。


一方の野党第一党になる合流新党(立憲民主党or民主党)は和やかムード。
YouTubeのChooseLifeProjectの討論会と、
NHKで放送していた公開討論会の模様を見ていましたが、
意見対立というよりは、建設的な議論で互いに高め合うような形で、
両者の差異はそれほど感じられなかったものの、
合流新党に懸念していたバラバラ感は払拭できたように思えます。

●合流新党、拭えぬバラバラ感=枝野氏「政権へ結束」訴え
統合のポイントとなりそうなのが「消費税減税」と「原発ゼロ政策」ですが、
両候補ともに面白いことを言っていましたね。
枝野氏は「消費税減税」に関しては、一時的な政策減税としてはあり得る考え方だけれども、
それを政争の道具としてしまった場合に、
仮に衆院選で与党になっても参議院は自公優位のねじれ国会であるため、
現実的には与野党協議で決めざるを得ず、政策論争にすればするほどに実現性は遠い。
また、減税ありきだと決定するまでのプロセスで消費控えが起こって本末転倒だと。
それは確かにその通りだと思いました。
選挙のスローガンとして聞こえは良いのだけれど、実現性は遠い。確かにその通り。

一方の泉氏は「原発ゼロ政策」に関して、
「今までの2030年代に原発ゼロ」という目標は意味がなく、
実際に原発に代わるエネルギー開発を進めながら、
原発ゼロに収束させていくのが望ましいという考え方も、一理あると思いました。
こちらも選挙のスローガンとして乱用された感じがあり、
実現性を考えるのならば、原発職員が新エネルギー開発の職員に移るなど、
漸進的に進めていく方が反発が少なく、着実に進むことは間違いないでしょう。
実際に原発に代わるエネルギーがなければ、原発ゼロは原始に帰れと同じことですからねぇ…

2人の重要争点における一致を見るに、思っていたほどにバラバラ感はありませんでした。

●アングル:立民・国民合流で代表選、野党が挑む自公新政権の厚い壁
国民民主党出身の泉氏は若さを売りにスピード感をアピール、
立憲民主党の枝野氏は政府や野党の要職を務めた経験をアピールした印象。
議論を聞いていても、泉氏は今後の成長が楽しみな一方で、
消費税減税策といい、経験不足の危なっかしさがあることも確か。
現時点では枝野氏の方が貫録が出てきて、議論にも深みがあるのは確か。
一方の泉氏も合併協議に参画したことで、じっくり話せば両党の溝も埋まることを示しており、
将来的には新党を背負っていく立場になるであろうことは伺えました。

まぁ、問題は枝野氏が党要職をどう起用するかなんですけどね…
今までの立憲民主党の執行部を支えてきた人達を無碍にはできませんし、
かといって国民民主党からの合流組を起用して党内融和を図らないといけない、
また無所属には野田氏ら旧民主党の重鎮が数多くいるので、配慮しなければならず、
有権者的には女性議員を思い切って抜擢してアピールしたい。
なかなかに党要職の舵取りが難しい局面にあります。
むしろ、そちらの方が頭を悩ませそうな感じはしますねぇ…

(以下、9月10日追記)
●合流新党、代表に枝野氏を選出 党名は「立憲民主党」
まぁ、予想通りの結果。
やはり泉氏が少々若さを見せてしまった感はありますし、
10月にも解散総選挙があると指摘されている以上、看板の知名度は重視するでしょうしね…

国民民主党が国民から支持されなかったのは当然のことで、
『政策提案型政党』と言えば聞こえはいいけれども、
揶揄して言えば『ゆ党(与党でも野党でもないことから』にしか見えず、
同じ立場の維新の会との連携を模索しているようにも見えますし、
立憲民主党ら野党勢力と協力して安倍政権を追及していく、
しかしともすれば選挙で母体が小さくなれば第三極として政権入りを狙うような節もある、
政権構想が全く見えない政党を誰が信用するのかという話です。

少なくとも、立憲民主党として合流した以上は、
自民党を倒して政権交代を目指すという方向性は固まったわけですから、
民主党時代の影の内閣のように政権構想を国民に提示しながら、
自民党政権を倒す一大勢力として機能することを願いたいものです。


最後にこの記事。
●次期首相は「安倍路線の継承」だけでは済まされない
仮に政権交代が起こった時に困るのが、これなんですよねぇ…
前回の自民党⇒民主党の時は官僚人事も引き継がれましたが
(それが却って官僚主導の政治となり、
 消費税増税に転じるなど混乱を期したものの、政策の継続性は保たれた)、
民主党⇒自民党への政権交代時には政府官邸が官僚人事を握ったことで、
一部の民主党政権に協力した官僚が飛ばされる事態に…
官僚は国家の僕=国民への奉仕者なのであって、自民党への奉仕者じゃないんですけど…

こういう事が起こってしまうと、再度の政権交代を恐れて、
自民党以外の政権に対して官僚が協力しないなんてことも起きかねません。
それではますます官僚が国民への奉仕者ではなく、自民党への奉仕者になってしまう。
与党は官僚の激務の理由に国会での野党の質問を挙げますが、
そもそも、なんで閣僚に対する質問の答えを大臣じゃなくて官僚が考えるの?
確かに答弁の素地となるデータは必要で、それは官僚にしか用意できません。
けれど、答弁の内容を考えるのは官僚の仕事じゃないでしょうに…
まさに、そういう所が国民への奉仕者と考えているのではなく、
自分の部下のようにこき使う自民党への奉仕者扱いなんですよ…

官僚人事を一手に握って陰の支配者となった菅官房長官が総理になれば、
この仕組みを直すとは到底思えませんが、
官僚機構への過度な政治介入を防ぐシステムを構築する必要があるように思えます。
あまりにも極端すぎる…

まぁ、アメリカのように政権交代と一緒に官僚を入れ替えるのも一つの考え方ですが、
それには中央官僚と地方官僚の能力格差・待遇格差をなくして相互入替え可能とし、
地方分権も積極的に進めていく必要があるので、
すぐにどうこうできるようにも思えません。
まぁ、AIが普及すれば知的労働者もリストラされるでしょうし、
将来的には余剰人員が官僚機構の再構築に回される可能性は高くなるでしょうから、
方向性としてはそちらに傾いていくのかなと思っています。


●GoToトラベルに東京追加へ 10月1日の旅行から
東京都も15日から夜間営業の自粛を止めるようですし、話の流れ的には理解できます。
東京都も感染が落ち着いてきたようですし…と言おうとしたら276人と倍増。
一日の数よりも平均の方が重要だと分かってはいるものの、
いずれにせよ3桁を下回る日は稀で、6月の1桁まで下がった時と比較すれば、
感染が落ち着いたとは言えないわけで、依然として感染症対策を怠ることはできません。

幸い静岡県の感染状況も落ち着いてきた…と書こうと思ったのですが、
9日に危険度を引き下げられたものの、
9日に5人、10日に4人と県東部で感染者が発生。
帰省によるものは時季的にも終わっているでしょうし、何ですかね…
まぁ、猛暑もあってマスクを付けていない人も多かったですし、
気の緩みがあったことは確か。
現時点でGoToキャンペーンの影響なのかは断じることができません。

未だに7月からの再感染に関する評価は定まっていませんが、
結果的に言えば6月の緊急事態宣言の解除時の、
安倍総理の勝利宣言にも似た『日本モデル』発言が誤ったメッセージになった気はします。
「あれでコロナ感染は収まったんだ」という誤ったメッセージを送ってしまった。
今回のコロナ感染の危険度の引き下げやGotoの追加は客観的に見て構わないと思いますが、
それが「コロナの危機は去った」という誤った認識を与えないように、
発表の仕方は慎重にしてもらいたいように思います。
6月よりは断然悪いんですから。再感染が起これば、もっと酷いことになりかねないわけで。


◆ニュースネタ 俳優の伊勢谷友介氏が大麻取締法違反で逮捕
●窪塚洋介「伊勢谷くんのこと責めるのやめて」と擁護
うーん…そういうこと言うと、「あなたも大麻やってるの?」と思っちゃいますけど(苦笑)
それを容認してしまうと、芸能界自体が薬物に対して甘い姿勢を取っていると思われ、
それが薬物のバイヤーを引き付けている要因とも言えちゃうわけですから、
芸能界全体として厳しい姿勢を見せないと、薬物汚染者に舐められるだけじゃないのかね?

まず考えなければいけないのは、「芸能人は何を売って商売をしているのか?」です。
決して肉体労働者じゃないんですよ。
生身のパーソナリティを売って商売してるわけじゃないんですよ。
俳優『伊勢谷友介』という俳優イメージを売って商売しているんですよ。
本名が何かは知りませんが、本名と芸名は別人格なんです。

これを今流行りのVirtualYoutuberに喩えると分かりやすいです。
基本的なパーソナリティを持つ演者(声)が重要な要素ではありますが、
容姿を全て自作する方もいらっしゃいますが、
2Dデザインや3Dモデリングは別の方であることが多く、
事務所であれば機材の準備、番組企画やプロデュースの方向性を決めるなど、
1人のVtuberを動かすのに、多くの人が関わっています。
その時に件のVtuberは誰のものなのかと考えると難しい所です。
多くの人達が関わってVtuberという一つのパーソナリティを作っている、
Vtuberというイメージをみんなで作って商売をしているわけです。

芸能人もそれと同じで、つい生身の人間が商売しているように誤認しがちですが、
あくまで商売で売っているのは『芸能人のイメージ』。
所属事務所があれば、事務所が描くプロデュースの方向性、
持ってくる仕事などによって構築された『イメージ』です。
自分一人で作り上げたものではないということを芸能人全員が自覚すべきです。

ですから、今回のような薬物事件が発生してしまうと、
生身の自分自身が芸能人としての自分自身を傷つけるわけです。
それは生身の一人が背負える傷じゃないんです。
事務所を始め、関わった製作人、仕事の関係者等々、色々な所に傷を与えるんです。
一時に比べれば、薬物逮捕者の出演作品を排除する傾向は弱まりましたが、
それでも大衆に薬物汚染を擁護していると思われかねないので、
自浄作用として配慮をする必要はあるように思えます。

既に大麻汚染は一般人にも広がっていて、
芸能界だけの問題ではなくなってきましたが、
それでも芸能人の薬物逮捕者の話題をは大きく取り上げられ、
業界としての取り組み方が甘いのではないかという節があります。
中には大麻容認論も出るぐらいですし、業界として断固とした態度を見せなければ、
薬物汚染の被害者はドンドン増えていく一方で、
それがまたテレビ離れをさらに加速させてしまうことを覚悟すべきでしょう。

2020年09月02日

勝手に安倍晋三を殺す日本人

総理辞任翌日の日記にもチクリと書きましたが、何なんでしょうね、
まるで総理が死んだかのような悪口言うな圧力は(苦笑)
故人のことを悪く言うなみたいな風潮にも正直思う所はあるのですが、
ましてや死んでもいないし、議員を辞めるわけでもない人に、
何を遠慮することがあるのでしょうか? 全く意味が分かりません。

ただでさえ、コロナ対策の初動対応やその後の政策評価もされておらず、
緊急事態宣言解除後の6月末からの感染拡大に関しては、
公に批判もされていないという状況で、
何の総括もされないというのもおかしな話です。
つい昨日まで批判していたくせに、
一夜にしてお疲れ様ムードというのも極めて奇怪に思えてなりません。

ぶっちゃけ、今の自民党は後継者不足なので、
安倍晋三氏の3度目の登板がないとは言い切れません。
総理を辞めて病気が快復した際に、後任の総理がグダグダしていれば、
「もう一度、安倍晋三氏を総理に」という声が出ないわけではありません。
その際に、このまま何の総括もされずに、
「病気が治ったのなら問題ないね」で良いんですかね?
あんた達、第一次政権の時も総括してないだろ? 同じことを繰り返すの?

年齢的にもまだ先があるかもしれない安倍晋三氏に、
「お疲れ様でした。お大事になさってください」というのも変な話で、
総理大臣を辞すだけで、議員を辞めるわけでも、死ぬわけでもない、
それなのに、死者の悪口を言ってはいけない的なムードは何なの?
アホかと言いたい。
そうやって区切りで全て水に流そうとするから、
日本人は反省できないんですよ…
自分達を客観視できないから評価ができないんですよ…


私は日本人のそういう評価下手な所が大嫌いです。
先の太平洋戦争にしても、基本的にはアンタッチャブルで評価さえ定められず、
アメリカ人のルース・ベネディクトが『菊と刀』を発表するまで、
日本人は己を客観視することさえできずに、
戦争の評価を定めることができていませんでした。
戦前の評価なんてもっと酷い。
「天皇や神の御心に従ってるか否か」宗教かよ…そんなの評価とは言わない。
今も一緒で他人の顔色ばかりを窺って、
みんなが何となく良いと言っているから良いという。
そんなんだから日本で評価されずに、世界で評価されての逆輸入が多いんだよ…
もっと自分で良いものは良いと、ダメなものはダメだと評価しなければ。
総理大臣を辞めたぐらいで何も言えなくなるという状況を不思議に思います。

●立憲・石垣のりこ氏が謝罪
まぁ、病気を揶揄しているように聞こえなくもないですけど、
別に変なことは言ってないんですよね…
私なんて「大事があるから体を壊す」ぐらいに言ってますしね。
「大事な時に体を壊す」のは事実の説明に過ぎませんから断然マシです。

実際に自民党の3選延長は本人の希望というよりも、
現状を変更したくないとうい党内情勢を配慮したものでしたから、
そういう意味でも指摘は間違っていません。
実際に、病気を再発しても総理大臣の職務の委譲もできたはずですし、
国会を開いても職務軽減するという選択肢はあったと思いますから、
単純に安倍晋三氏がそれを避けたというのが実情でしょう。
むしろ、ツッコむとしたら、
「それなら安倍総理ばかりに答弁を求めるのを辞めたら?」でしょうに…
そんな大事にする話ではありません。


後継の総理は菅官房長官で決まるんじゃないですかね、知らんけど…
ただ菅氏は無派閥で、支援してくれる組織がないので、
自民党内で現状維持を望む声が大きくならないと無理でしょうね。
叩き上げで与野党を通じて人脈を持つものの、
官房長官としては反論をシャットダウンする物言いで報道陣を選別したり、
安倍政権への反発を抑えるために刺客を送りつけたり(案里議員の件)、
それらを官房長官という職務として意図的にやっていたのなら構いませんが、
どちらかというと汚れ役のイメージがあるので、
総理大臣になるとすれば、どれだけオープンにしていけるかが鍵でしょう。
まぁ、世間的には「令和おじさん」と思われてるので、
選挙の顔にしても大丈夫じゃないかと思ってるんじゃないですかね、自民党内は。
ただ、中国の習近平政権からロシアのプーチン政権になりかねず、
党内融和・国民融和をどれだけ図れるかじゃないですかねぇ…


◆ニュースネタ 自民党総裁選に菅氏・岸田氏・石破氏の3人立候補も…
結局、現状維持を望む派閥均衡派がまとめて菅氏に乗っかかりましたか…
おそらく1年以内に行われる衆議院選挙を意識しているんでしょうなぁ…
岸田氏は政策通ではあるものの、浸透するまで時間かかるでしょうから、
現時点の知名度を優先したように思えます。それが正解かどうかは別にして。

問題はその岸田氏ですよね…
一時は安倍総理の後継者候補筆頭と目されていたものの、
安倍総理の3選(2018年9月20日)を機に潮目が変わったのか、
そこから岸田氏に代わって菅官房長官の名前が挙がるようになっていました。
その心変わりの理由は分かりませんが、
翌年の2019年4月の参議院選挙では、
賄賂疑惑渦中の河井案里氏が官邸主導で候補者が擁立され、
岸田派の重鎮だった溝手氏が押し出される形で落選するなど、
妙なギクシャク感があったことも事実です。
岸田氏の派閥である宏池会はハト派の護憲派ですから、
憲法改正に意欲のあった安倍総理ら周辺とズレが大きくなった可能性はあります。
時間が経つにつれて安倍総理の在任中の憲法改正は不可能という見方になりましたし、
そこが後継者として岸田氏が認められなくなった最大の理由でしょうかね…

梯子を外された形となった岸田氏ですが、
前回の総裁選では安倍氏支持で立候補しなかったこともあり、
今回は手を挙げないと「お公家集団」と叩かれることを恐れたのか、
菅氏圧倒的優位の状況でも立候補しましたが、問題は「その後」ですよね…
「その後」ってあるのか? 本当に。
仮に菅氏が総裁選を勝利したと仮定して、
来年9月には再度の総裁選挙が実施され、10月には衆議院の任期切れ。
来年の夏はオリンピックが予定されていますから、
今年中に解散総選挙をしてもおかしくはありません。
自民党勝利なら菅氏の続投は既定路線、敗北してもすぐに辞任とはならんでしょう。
チャンスがあるとすれば、選挙をやらずに来年の総裁選を迎えた場合ですが、
その間に菅氏が結果を残していれば当然続投路線でしょうし、
逆に結果を残していなければ岸田氏ら他の候補のチャンスではありますが、
それってもう翌月の選挙で負けが確定しているような状況じゃないですかね…
たぶん、今回以上の貧乏くじだと思いますよ…

そう考えていくと、総裁選後に菅氏は岸田氏をどう処遇するのでしょうね…
石破氏との一対一の構図は避けたかったなら、
党内融和を優先して協調路線が強まるかもしれませんが、
総理の座を狙っていると考えれば、敵に対して容赦のない菅氏のことですから、
名門の宏池会といえども、冷遇される可能性はあります。
岸田氏とすれば、自分の立ち位置はそう変わらないという読みなのでしょうが…
どうなりますかねぇ… 石破氏は変わらず冷遇されるのは相変わらずか。

しかし、派閥のトップが雁首揃えて、菅氏を支持する会見をするのも異様やな。
あれでしょ? ポスト欲しさに勝ち馬に乗った乞食でしょ?(苦笑)
大体、竹下派は前回の選挙で石破氏の支持に回ったんじゃないの?
まぁ、それだけ参議院竹下派の力が落ち、
茂木氏や甘利氏らの衆議院グループに押し切られている証拠なんでしょうが。
もっとも、派閥の支持とか本来は全く関係ないわけで、
20人の推薦人さえ決まっていれば、立候補できるわけですから、
派閥で支持を固めるのではなく、議員個人で投票先を決めるべきだと思いますが。
その結果として菅氏が当選するなら、それはそれでいいじゃん。
派閥のトップが揃って支持を表明する異様さに気付いて欲しいです。

2020年08月29日

安倍総理が辞任を表明

率直に言って、この時期の辞任表明は正直意外に思えました。
何だかんだで、のらりくらり続けるんじゃないかなぁ~と思っていた程。
今後の後任人事次第だとは思いますが、
①来年の東京オリンピックが絶望的な予想となり、続投する気力を無くした。
②年内に解散総選挙を行うつもりも、遊説する体力がない。
どちらかだとは思っていますが…
今の自民党に選挙の顔となるような人気取りに走れる人材はいない
(小泉進次郎氏が盛大にこけたので)ので、
①の線が濃く、ある程度の長期戦を見据えた人事になるかもしれませんね。

しかし、何だろうね、「病気で惜しまれつつ辞任しました」みたいな空気。
つい先日までコロナ対策でブーブー言ってたじゃん? お前ら(苦笑)
コロナの失政でストレスが溜まって病気が再発したのでしょうし、
北方領土交渉の失敗以降は全て失政続きなのに、
それを敢えてスルーし続けるところが逆に感心します。
大人ですね、皆さん(苦笑)

今回の辞任表明ですが、国会閉幕から2ヶ月、Gotoから1ヶ月を考えれば、
潔いというタイミングでもないですし、
9月の国連総会を待つという遅過ぎるタイミングでもない
(もっとも、今年の国連総会はコロナの影響でビデオ演説なので、
 元々の外遊の予定もキャンセルだったと思います。
 おそらく、それもこのタイミングに辞任を表明できた理由なのでしょう)。
あとは首相の在任期間が単独1位になったことで、
一定のレガシーが築けたと判断したのかもしれません。
…いや、もう本当に期間の長さぐらいしか遺産はないですけどねぇ…

会見でも表明していたように、本当にやりたかったこと、つまり、
①北朝鮮との拉致問題、②ロシアとの北方領土問題、③憲法改正の問題は、
いずれも手は付けたものの、進まずということで、
結果を残すことができませんでした。
①北朝鮮の拉致問題に関しては情報がほとんど報道されていないので、
政府の交渉姿勢を評価することはできませんが、
少なくとも安倍総理がトップであるということが、
北朝鮮側の反発を招いていた感は否めず、圧力ばかりで懐柔策に出られず、
北朝鮮が交渉に応じる環境を構築できなかった感は否めません。
②は完全な外交失敗。日ソ共同宣言に立ち返るという愚行をしました。
それまで先人が積み重ねてきたものを捨て去ったことで、
ロシアに北方領土問題の存在そのものを否定されてしまい、
もはや絶望的な状況に陥ってしましました。
その責任は明確に安倍総理にあります。
功を焦ったのかもしれませんが、歴史に残る愚行でしたね…
③は党内も無視した完全な独りよがり。
憲法改正をするなら、国民からの要求に答えて行うべきで、
上からこれが新憲法だよと言われても従う謂われもない。完全な道理違い。
本気で憲法改正を望むのであれば、いっそ議員も辞めて、
一個人として国民的議論を作り上げた方が上手くいくと思いますよ…

そんな状況をコロナが直撃。
元々、安倍総理がこの問題に神経を払っていなかったのは明らかで、
コロナ自粛真っ最中に検察庁法改正を目論んだりしてた点からも分かるでしょう。
最初は甘く見ていたし、簡単に人気取りができるとマスクの配布を決めちゃうし、
国民生活を無視して自粛を強要したら経済しっちゃかめかになって焦るし…
あまりに問題を簡単に考え過ぎて、場当たり的な対応が全て裏目に出ちゃいました。
国民もどうすれば良いのかが分からない状況で、
総理自身が迷走しているとしか思えない言葉しか届けられず、
指導者の姿勢が最後まで伝わらなかったのは残念でなりません。


この8年近い安倍政権の総括ですが、民主主義を崩壊させた元凶でしょうね…
およそ安倍総理というのは政治家らしくないんですよ…
いわゆる『叩き上げ』の政治家というのは、議論大好き人間なんです。
相手を言い負かすことに快感を覚え、
議論を通じて自分を示すことが大好きな変態野郎ばかりです(笑)
良い言い方をすれば、反対意見が出てくることは自説を示すチャンスであり、
また、反対意見を抱合した一段階上の意見を生み出すチャンスでもあります。
そういう議論好きな人が、いわゆる『政治家』になっていくわけですが…
ただ、安倍晋三という男は世襲の三世議員であり、
そういう議論とは無縁の生き方をしてきたのか、議論を避けてばかり…
国会でも野党からの質問に正面から答えず、
与党からのヨイショ質問に自説をたらたら語るという有様。
それは政治姿勢にも現れ、反対派は決して許さず、
マスコミも容赦なく選別して、公然と朝日新聞を批判するほど。
森友・加計・桜の会も単なる『好き嫌い』の問題でしかなく、
国民にとっての『必要性・公平性』を全く考えられなかった点で、
コロナ対策が上手くいかないのは必然だったと言えましょう。

結局、安倍政治が何を生んだのかと言えば、
議論を無視した分かり合えない世界、
勝ち負け・好き嫌いでしか判断できない分断された社会でした。
常に「国難」と言っては、「この道しかない」と別の選択肢を示さず、
反対意見に耳を貸さず、彼らを説得しようともしない、
従わない者は容赦なく切り捨て、従う者には便宜を図る社会、
そんなクソったれた社会を作ってくれた安倍総理に敬意を表したいです。

日本を中国共産党政府にしてくれて、ありがとうございました。
おかげで政治に失望することができました。
民主主義は見事に死にました。
次は治安維持法がふっかつできるようにがんばってください。
お・う・え・んしています。


後任に関しては何とも言えない所ですが、
少なくとも密室で決めるようなことはして欲しくないです。
コロナ対策と経済対策=五輪の問題と、国民的にも意見の分かれる問題が多いので、
国民の前でしっかりと意見をぶつかり合わせて、
失われた民主主義を少しでも取り戻して欲しいように思います。
…そして、さっさと国会開いて、コロナ対策しろよ、本当に…


◆ニュースネタ 安倍首相がもう一人の祖父「安倍寛」のことを口にしない理由
前から岸信介氏ばかりを口にしていたので疑問に思ってましたが…なるほどねぇ…
父親との不仲はそれとなく聞こえていましたが…
まさか、政治家としての好き・嫌いが身内にまで及んでいようとは…
この人は「好き嫌い」以外の評価を持たないんでしょうか?
個人的評価と政治的評価は違うでしょうに。

父親も尊敬できる政治家のはずなのに、ほとんど口にしない。
いわんや祖父をや。
そういう所が政治家として尊敬できない理由なんですよねぇ…
元々、総理の器ではなかったわけで、
そんな人が在任期間1位というのは他に人がいないのかと思わざるを得ません。


◆ニュースネタ GoToキャンペーンで東京を解禁?
観光業界を中心にそういう声があるそうですが…
その影響を図る方法なんて簡単でしょ?
東京の通勤圏内になく、観光地の多い周辺県を見ればいんですよ。
つまり、静岡県の感染状況を見れば、自ずと結果は分かるんです。

現在、静岡県では7月後半以降、数人ではありますが、
毎日のように感染者が出ています。
8月28日現在、浜松市が191人、静岡市が83人。
政令指定都市で人口の多い二都市を除いて、
次に多いのが熱海市の40人、富士宮市23人、
富士市と伊東市の12人、その他東部保健所管内25人となっています。
熱海市と伊東市は今年も海開きをしていましたし、
関東圏からの富士山関連施設や企業の多い富士市、
宗教団体関連施設が多い富士宮市を含めて、
県東部地域は関東からの人が多く流入します。

県東部の市町村は静岡市や浜松市のような大きな単位で存在せず、
市町村合併も思ったように進まなかったため、統計的には少数に感じます。
でも県東部で合計すれば、155人にもなるわけで、
静岡市よりも多く、クラスターが発生した浜松市に迫る勢いです。
勿論、単純に観光客のせいだとは言えませんが、
地方都市よりも田舎な地域であっても、それだけの感染者数を示したことは、
一定の影響がなかったとは言えないように思えます。
特に熱海市。

ぶっちゃけ、熱海市辺りはGoToキャンペーンに関係なく、
関東の若者が流入していますから、その影響は明らか。
感染が落ち着いた地域でも、再度感染が広がることは目に見えています。
本当に経済優先でいきたいのならば、
コロナに対する不安を払しょくすることに努めるべきでしょう。


◆ニュースネタ ラサール石井がPCR検査の“待遇格差”に疑問
安倍総理が会見でも述べていたように、PCR検査を拡充するつもりはあるようですが…
一方で指定感染症の2類扱いだったものを改めようという動きもあり、
実際にはどういう形で落ち着くのかサッパリ読めません。
PCR検査や入院治療費が有料になるなんてことはないですよね? 念のため…
検査がみんな有料になったら、誰が検査するねんという感じですし…

ラサール氏の指摘はもっともで、何でプロスポーツ選手や芸能人は、
素早く検査を受けられているんだろうなぁと疑問に思っていました。
一方で陰性証明書の話もあって、どうなんだろうなぁと…
それこそイソジンでウイルスを検出しにくくして、
誤魔化して陰性証明書を作ったら、どうするんでしょうか?
『計測した時点』の結果が『陰性』だっただけで、
そこからウイルスが活性化して『陽性』になるかもしれないのに、
それを水戸黄門の印籠のように免罪符として使って良いものなのか…
勿論、正式には2回~3回と再計測してから判断しているのでしょうが、
迅速化を理由にそこら辺を切り捨てられることになったとするならば、
ちょっと怖いかなぁと思ったりもしますね…

無症状でも感染させることが明らかになっているわけですし、
PCR検査に関してはできるだけ拡充させていくことが大事だと思います。
効果の期間が分からない開発途中のワクチンを揃えることよりも、
PCR検査の確実な実施を求めたいです。


◆巨大「IRカジノ」は日本経済の足かせに オンライン化とコロナ直撃、ハードの時代終焉
IRオワタ(終)

2020年08月22日

決められない「民主党」の源泉

●合流新党、最低140人規模の見通し 水面下で綱引きも
結局、19日の両院議員総会では、玉木氏の分党案は議論されず、
圧倒的賛成多数で合流を可決、
玉木氏自身も賛成してるのが本当によく分かりません。何なん?
「これから政権奪取のために、共に戦いましょう!
 …まぁ、俺は一緒に戦いませんけどね」って、ことでしょう?
意味ワカラン。

この間に、玉木氏は執行部としては反対だったみたいな言い方をしてましたが、
結果だけを見ると、とてもそうは思えません。
それが本当ならば、執行部と他の議員との意見の乖離さえ感じます。
そもそも、党をまとめる・まとめられない云々の前に、
自分の党の議員の意向さえも理解できていない節があったと言わざるを得ません。
まぁ、そもそも関心がなかったんでしょうが…

最終的にどうなるかは分かりませんが、
全体としては立憲民主党との合流に舵を切ったという感じなのでしょうか。
しかし、玉木氏は本当に何がしたかったのか?
元々、本人は乗り気ではなかったのでしょうが、
無理難題を付けてはクリアされ、端まで追い込まれた挙句に「分党」、
実際に協議に当たった平野氏らの苦労も知らずに、
文句だけを付けた挙句、最後は破談させかねない「分党」を口にする、
そんなの最初からやらなきゃいいじゃん。
だから党内が見えてないんですよ。見ようとしてないんですよ…
トップとして最初から党内をまとめる気もないってのには呆れ返ります。

●国民・玉木氏「内ゲバなら全額国庫返納」 約50億円の党資金配分
止めはコレ。
「合流しないけど、俺にも金くれないと許さないよ」と脅迫してるわけで…
そんな気はサラサラない癖によく言うわ…

考えるに、今回の玉木氏の迷走っぷりが、
「決められない民主党」の理由だと思えます。
結局、党よりも個人の方が優越してるんですよ。そりゃ決まるわけがない。
党議拘束や党内処罰の意味がありません。
「ま、最悪、党を出て行けば済む話だよね」という認識だからです。
党に愛着がないから、党の決定に従わない。
そして離党しては新しい党を作るの繰り返し。
党よりも個人を優先してしまうのだから、そりゃ決められないわけですよ…
決まっても、堂々と守らないしな。党首自身が。すげぇよ、マジで…

そう考えると、立憲民主党は背水の陣で勝利したという成功体験もあって、
今回の協議で自身の政党名に一定のプライドがあることも分かりましたし、
以前の民主党に比べれば、愛着を持ててるのかなとも思います。
問題はこれから合流する国民民主党の議員が同じ気持ちを持てるか、でしょう。
「この党で戦うしかない」という気持ちが持てるような合流新党にして欲しいです。
それと地方組織はどうするんですかね?
基本的には合流の流れなのかな? 金の行く末よりもそちらの方が気になります。


それと山尾氏ら国民民主党の残留組はれいわ新選組と協議する方向のようですが…
個人的に『れいわ』は全然分からない。
確かに前回の参議院選挙の候補者ラインナップは見るべきものがあったものの、
政策内容は与党入りする前の旧・社会党とほぼ同じで、
政策的には立憲民主党よりも共産党に近いのにも関わらず、そうでない顔をしてる。
目玉の消費税減税も赤字国債の発行で賄う方針らしく、
物価が上がれば将来的な増税も否定していませんから、
ある意味、アベノミクス以上に夢想チックです。
N国もそうですけど、れいわにも先があるとは正直…


◆ニュースネタ 安倍総理の健康問題
まぁ、休みたいなら休めばいいんじゃないの?
その代わり、副総理に権限を委譲するか、総辞職すればいいだけのこと。
幾らでも休んでください、いいから、はよ休め。

新型コロナウイルスは難しい局面だとは思いますが、
安倍総理が休めば休むだけ、死者が一人また一人と増えるわけで、
今後、感染拡大が続いて医療崩壊が起こってしまえば、
トリアージといった「命の選別」が行われてしまうのですから、
精神的プレッシャーは今の比ではないと思うのですが…
今の状態でギブアップなら、自身のためにも、
国民のためにも早期に辞めてもらった方がいいでしょうに。

まぁ、安倍総理の健康状態を説明しろという野党の要求も要求ですが、
ただ、現実的には国会を召集しない理由として、
総理の健康問題が挙げられているだけに、
仮に政府が総理の健康問題を国会召集ができない理由に使うのならば、
総理の健康状態を説明する必要はあるでしょう。
逆に、総理の健康に問題がないなら、
国会を召集しない理由はないように思えるのですが、何でやらないんでしょうか…


◆ニュースネタ GoTo「やらなかったら大変なことに」 菅官房長官が意義強調
まぁ、そういうだろうと思ってた(苦笑)
絶対に失敗を認めない安倍内閣ですから、
最悪の評価の時はコレ言うだろうと思ってました…
いつもなら、旅行代理店の収益がこれだけ上がったとか一方的な数字を出しますが、
そういう余裕もないということは、数字を出せない位に悲惨なんでしょうね…
どうやら壊滅的評価だったことを自覚しているようです。

結局、中小の旅館はGotoキャンペーンの手続きの複雑さから漏れたわけで、
誰を救うためのキャンペーンだったのか、サッパリ分かりません。
まぁ、旅行代理店向けのキャンペーンだったんでしょうが、
東京を外したことで微妙になっちゃったのでしょうね。

それよりも問題なのは9月で切れる雇用調整助成金ですよ。
これが切れたら観光業界はバタバタ死にます。
GoToキャンペーンが何をもたらしかたと言えば、
ズルい会社の大量解雇⇒大量求人⇒大量解雇(予定)ですよ。
自粛の時に社員を解雇しまくって、キャンペーンで慌てて求人、
だけどキャンペーンは盛り上がらず、
結果、9月のタイミングで大量に切るでしょう。

そういう大量解雇・大量倒産が目に見えているのに、
国会を早期に開かないというのは何なのか。
どっちが「やらなかったら大変なことに」なるのか考えて欲しいです。
観光業界を本当に救おうと思うなら、
海外の観光客が来れる状況にしたらどうなの?


◆野球ネタ 高校野球交流試合が終了
最初に批判しましたが… 最後も批判ですねぇ… 意味あったのこれ?
そもそも、この大会の意義は何なのか?
3年生の思い出作りなのか、甲子園大会の雰囲気を味わってもらうことなのか。
普通にセンバツ大会が開かれていたら、
試合に出ることはなかった1年生が試合に出ているのはどうなのか?

そりゃチームが変わっているので、
1年生も試合に出ることは仕方のないことだとは思いますが、
対戦する両チームが違う目的で戦っているのに、勝敗を語ることができるのか否か。
一方のチームは勝利のために、レギュラーのみで戦い、
もう一方のチームは3年生を試合に積極的に出したりと、ベンチ全員で戦ったり、
その両校を勝敗で比べる意味があるのか否か。
地方の代替大会とは違い、1試合のみで勝ち残りはありませんでしたから、
余計に両校の試合に臨む目的の違いが露骨に表れていたように思えます。
練習試合を放送しても意味ないと思いませんか?

結局、大人の都合だけで子どもたちを振り回した大会だったように思えます。
もう高校野球から大人は手を引いた方が良いんじゃないですかね?
興業を重視し過ぎていますよ…

2020年08月11日

最低党首・玉木雄一郎

●国民民主分党へ、立民と一部合流
結末は予想通りでしたが、本人が不参加というのは理解できません。
これでは国民民主党と立憲民主党の『対等合併』という建前が崩れちゃうじゃん?
しかも、「消費税減税など政策の不一致を理由に合流新党に参加しない」と言ってしまったら、
立憲に合流する議員は政策理念がないという印象を与えかねず、
合流交渉の当事者がいなければ、立憲に合流しても立つ瀬がなく、
『合併』という構図さえも崩れてしまいます。

要は合併交渉は失敗したんですよ。
それも察するに玉木のワガママで。
分党と言えば聞こえはいいけれど、それに我慢できなかった議員が離脱したということ。
当初の予想からしても、前原氏ら右派寄りの議員は納得しないだろうと思ってましたし、
その意味で結果は同じなんですけれども、
ただただ党内をまとめきれなかった玉木氏の無能さが目立つだけの結果になりました。
前原氏らも結果は満足していても、党内のバラバラ感を印象付けた玉木氏に不満でしょうし、
最悪の合流交渉になって最後は匙を投げた立憲合流議員は結果も過程も不満でしょう。
結局、国民民主党のバラバラ感と玉木氏の無責任さが目立つ結果となってしまいました。

おそらく、前原氏や玉木氏は国民民主党にこのまま残る気はさらさらなく、
維新の会との合流を進めるのでしょう。
希望の党で小池氏を旗印にしたように、
今度は維新の会で吉村氏を担ぎ出そうという魂胆だと思いますが、
それが透けて見えてしまっているだけに、維新側は受け入れるのかどうか…
実際に国政選挙がいつになるか分かりませんが、
年内なら大阪都構想へ正念場の吉村氏が出馬するわけもなく、
希望の党の小池氏のように中途半端な立場で終わるか、
それを嫌って拒否するかの二択でしょう。
そして、それを自民党が計算していないわけはなく、
国政選挙は、どんなにコロナ感染が広がっていたとしても、秋に行うでしょう…

つまり、玉木氏がしたことは、細野氏と同じであり、
野党をバラバラにすることに一役買い、選挙を誘発するということです。
彼らの思惑通りに行ったとしても、希望の党の頭のすげ替えに過ぎず、
立憲に合流する議員とどちらの方が節操がないかといえば…
まぁ、そもそも、維新がそれに乗っかかるとも思いませんけどね…

実際に残る議員と合流する議員の規模がどの程度になるのか分かりませんが…
玉木氏が党に残るということは、『逆・排除の論理』に見えちゃうんですよね…
リーダーとしてそれでいいのか。
『強い野党』を作るという最初の発想はどこに行ってしまったのか。
本人が合流の乗り気じゃないんだから交渉が上手くいくわけがない。
その交渉の失敗を認められずに離反者を出してしまう無責任さ、無能さに呆れます。
自分が党をまとめきれなかったと誠実に謝れば良かったのに…
お前の無能さを他の議員に転化するなよ。匙を投げるなよ。情けない…


逆に立憲民主党はどうするんですかね…
結果的に吸収合併のようになりそうなのは、思惑通りなのでしょうが、
「強い野党」を作るという目的からは遠く離れており、
あまり意味のある合併になりそうもないのも確か。
現時点での立憲民主党は党内民主主義が整っておらず、
枝野ー福山ラインの個人商店化が改まらないというのは、不安材料です。
国民民主党との建前的な対等合併があれば、建前的にも代表選挙が行われ、
建前的にも党内民主主義手続きが整う可能性があったのですが…

うーん… こうなってくると、
今度は維新の会との選挙協力をどちらが先に取り付けるか、ですよね。
ただ立憲の議員には関西を選挙区とする議員も多く、
それが排除された理由でもあるわけですから、なかなかに難しいでしょう…
とはいえ、ある程度の譲歩をしないと『打倒・自民党政権』は不可能で、
さらに悩ましい問題が浮上してきたと言えます…
逆に言えば、維新の会はどちらと手を結ぶのか。
親和性を取って残留派を拾い上げるのか、逆に立憲と結んで討幕を目指すのか、
それとも両者を無視して自民党と影で結んで第三極を維持し続けるのか。

そう考えると、幕末の薩摩藩みたいな位置が維新。
長州藩が立憲、バラバラな国民民主が土佐藩か。
無能な玉木氏に坂本龍馬は務まらず、薩長同盟は不可能でしょう。
良かったな、シンゾー。首繋がりそうじゃん?(皮肉)


◆ニュースネタ 注目の大阪府知事・吉村氏のしくじり『イソジン吉村』
●『イソジン吉村』嘘のような本当の話で吉村洋文府知事から感じる「進次郎臭」
●吉村知事 ポビドンヨード発言の影響「予測していた」…これからも追求
●大阪府の吉村知事うがい薬『インサイダー取引疑惑』否定

報道を見て最初に思ったこと。「うがい薬が効くなら、緑茶飲むで十分じゃん」=アホらし。
「李下冠を正さず」、桜を見る会を批判していたのは誰だったのか。
何でそこで具体的な商品名を言ってしまうのか。
そりゃ怪しまれるわ、インサイダー取引や利益供与を。
よく分かってないのなら、商品名じゃなくて「うがい薬」で良かったじゃん?
お前は消毒液飲めと言ったトランプよりアホやねんで?

コロナ禍の時にマスコミをこき下ろすような発言もしてましたし、
吉村氏も少々軽率な感は否めません。
離党後にN国へ入って一人で政党助成金で右団扇になっている、
丸山穂高氏が「北方領土を戦争で取り返せ」的な発言をして問題になりましたが、
ぶっちゃけ、維新の会で彼が特別に変だったとは思えません。
全体が変というか、幼稚なんですよ、あの党は…
丸山氏とほぼ同じ発想を他の議員も持っていると思った方がいいです。
唯一マシだと思えるのは松井市長ですけど…まぁ、口は最悪だけどな(笑)

維新の分からない所は、大阪都構想が大阪の自己満足で終わってしまっている点です。
大阪都になってどうするの? 二重行政が解消する? 東京が麻痺しても大丈夫?
それが大阪と東京以外の日本にどういうメリットをもたらすの?
それが見えてこないから地域政党を抜け出せないんですよ…
大阪都になると「こんな良いことがあります!」と全国に喧伝できるのなら、
もっと大阪都構想は盛り上がっていることでしょう。
結局、大阪都になって「なんとなく偉い気分になった」じゃダメなんですよ…
橋下さんをいつまでも超えられない辺りが、党の限界になっちゃってるんですよ…

そんな維新の会がキーパーソンになりつつありますが、
彼らに野党をまとめ上げる力は当然なく、小池氏のような包容力も皆無なので、
結局は第三極を維持して、あわよくば自民党と連立して都構想を実現するのが関の山。
その後は何をするんでしょうね? バラバラになって終わりじゃねぇかな。
元々、その理念でしか集まってない人達ですし…
悔しかったら、その位置から脱してみてください。
見返すだけのビジョンを見せて見ろ。


◆ニュースネタ 欧州、広がる反マスク=「自由の侵害」と反発
まぁ、フランス政府のマスク着用義務の決定も唐突な感がありましたから、
戸惑うのも無理ない話ではあるのですが…
新型コロナウイルスの肝は、無症状でも感染を拡大させる恐れがあること、です。
自分では健康だと思っている人が、不用意に感染を広げてしまうリスクがあるわけです。

そう考えていくと、1人の努力で大多数が救われるという構図は、
あなた方が熱心な地球環境問題と似ていませんか?
クジラの保護活動に例えてもいいでしょう。
経済活動の自由は確かにあります。マスクを付けない自由もあるでしょう。
だけど、それでも全体を考えれば、改める必要がある問題ってありますよね?

確かに、マスクだけで感染を防ぐことはできません。
市販のマスクではどうしても隙間が生じますから、
ウイルスを完全にシャットアウトすることはできませんし、
マスクを外し方や処分方法が適切でなければ、
逆に家にウイルスを持ち込むことにもなりかねません。
それでもマスクを付けるのは、自分が感染可能なウイルスの保有者の可能性があり、
不用意に咳やくしゃみをすれば、感染を拡大させる恐れがあるからです。
その意味でもWHOらもマスク着用に関する見解を改めたわけですし、
その意義を今一度確認し、政府も理解してもらえるよう努めるべきでしょう。


◆ニュースネタ 帰省したら「さっさと帰って」
まぁ… どっちもどっちでしょうなぁ…
この程度のことを誹謗中傷として警察に届ける方も届ける方だし、
匿名で自粛警察のような行為もしちゃう方もしちゃう方だし。
果たして、これが誹謗中傷に当たるかと問われると、
誹謗中傷には当たらないでしょうねぇ…
別に事実に反することは言ってないし、推測の範囲も妥当だし、
この人がPCR検査を受けて陰性だった事実を、
批判した人が知る由もないことでしょうし…
そこまで用意周到なら、
玄関にデカデカと私は「PCR検査陰性です」と書いておけば良かったのに(苦笑)

勿論、批判した方もそういう懸念を持つことは理解できますが、
それを実際に行動として移すのはいかがなものかと。
明らかに感情のままに書き殴った感じがありますし、
もう少し冷静に言葉を選んで、そっと投書するべきだったと思います。
感情のままに殴り書きした分だけ、内容よりも過激に見えた感が強く、
誹謗中傷として受け取られたのでしょう。
ステイクールです。

あれが誹謗中傷に思えたということは、
帰省した側もそういう批判をされる可能性を考えていたわけで、
逆に「それ見たことか」と意気揚々と通報したようにも見えてしまいます。
批判覚悟で帰省したなら、「そう思われても仕方ないか」と流せば良かったのに…

騒ぎ立てることでもない話をこれだけ騒ぎ立てるというのは、
批判される側も批判される側も、これをワイドショーで取り上げるバカも、
ヒステリー気味になっていると言わざるを得ません。
取り上げる必要ある? こんなバカな話?
もっとすべき話があるんじゃねーの? くだらない。


◆ニュースネタ サッカー部員ら91人、島根の高校でクラスター(立正大湘南高校)
まぁ、今まで起こってなかった方が不思議なくらいだったんですが…
部活の寮生活なんて感染拡大の宝庫みたいなものですからね…
食事や洗濯、部活時の飲み回し等々、危険な要素は沢山あります。
それでも今日まで報告されてこなかったのは、
①都市部の各学校がきちんと対応してきた、
②若年層は重症化しにくいので、ただの風邪として流してきた、
③ウイルスが変異して、若年層への感染力が増した一方で弱毒化した、
いずれかだとは思うのですが… まぁ、②ですかね…

③の感染力が増した可能性がある一方で弱毒化した可能性も、
なくはないと思うのですが、現段階では証拠もなく何とも言えません。
新型コロナは軽症であっても後遺症が残るケースが報告されているので、
そこら辺の調査結果も待たなければ、
遺伝的に弱毒化が示されたとしてもウイルスの厄介さは変わりません。
よく楽観論者に麻疹(はしか)が例に出されますが、
麻疹にかかってできる抗体は長いので、
1~3ヶ月程度と言われるコロナの抗体とは比較できませんし、
成人麻疹は普通の風邪と比較にならない熱が出るので、
生殖機能に問題が残る恐れを指摘されてます。
まぁ、自分は少し性欲が薄くなった程度の感じでしたけど…
そこら辺は今後の研究を待たねばならず、安心材料にはなりませんね…

少なくとも言えることは、若者であってもウイルスには感染するということです。
症状が出るかは別として、他人に感染させる状態になることは確かになったので、
無症状の若者がウイルスの運び屋になる可能性が、
これで実証されてしまったことになります。
安易に「自分は若いから重症化しないので大丈夫」と考えずに、
感染拡大防止策をしっかりと取ってもらいたいです。
コロナの収束が遅れれば遅れるほどに、
生命・経済いずれにも打撃を与えてしまうわけですからね…


◆スポーツネタ 『高校野球交流試合』
あくまで、これは自分の個人的な見解なのですが…
結局、何か開会式のようなものが開かれて、
日本高野連が主催し、朝日新聞と毎日新聞がスポンサー、
NHKが全国放送している辺り、一体、誰のための大会なのか?と…

高校生のための大会なら、入場行進があるわけでもないのだから、
別に開会式なんてやる必要もないでしょうに…
どうもそういう所に大人達の「やってあげてる感」が透けて見えます。
おそらく美談として語られるんでしょうが、
片や感染者拡大でコロナ不安が広がり、病床は圧迫、
医療関係者が戦争を強いられている時に、
それを忘れて高校野球をやってていいものかとも思うわけでして…
正直、違和感はあります。

敢えて強い言葉を使えば、「女々しい」感じですかね…
大人の都合で中止になったセンバツ大会を、
再び大人の都合で開催された交流試合を代償とするという構図は…
はっきり言って、大人達に任せといちゃいけなかったんですよ。
自分達だけでやれば良かった。
高野連が主催するのではなく、高校生自身が主催し、
NHKで全国放送せずに、高校生がネット放送、
新聞も大人の記者が取材するのではなく、高校の新聞部が取材し、
その記事を朝日新聞や毎日新聞に転載すればいい。
敢えて大人の都合でダメになったからこそ、
子ども達による大会を見せて欲しかったように思います。

現実的には色々と難しいでしょうが、
結果的に大人達がまた前面に出てしまったことは、
甲子園大会を子どもたちが取り戻すことに失敗した感が否めません。
結局、老人たちの道具にされる現状は変わらんのかねぇ…

まぁ、あくまで自分の理想論との比較で述べただけですから、
用意されたレールに乗っかって交流試合で頑張ることも大事だと思いますよ。
こういう時だからこそ、大人の上を行く子どもたちのパワーというものを、
見せてもらいたいようにも思うのですが…
んー、これは大人が蓋をしちゃってるのかなぁ…
もっと子どもたちの自由な伸び伸びとした発想を引き出していきたいものです。

2020年08月09日

『食事中に●●をしてはいけません』

子どもの頃にそう言われた経験が誰にでもあるはずです。
『食事中に物を食べながら喋ってはいけません』
『食事中にTVを見てはいけません』
『食事中にスマホを弄ってはいけません』等々。
各家庭によって色々なルールがあったと思います。

日本の伝統的な作法によれば、食事中のお喋りは正式な場では御法度。
食事をする際は食事に集中するのがマナーであり、
会話は食事の合間、配膳される前で終えるのが基本です。
つまり、日本においては会話と食事は別個のものであり、
食事というものは一種の神聖な行為であって、
生命への感謝・生産者への感謝・料理人への感謝を捧げるもので、
食事をする時は食事に集中するのがマナーであり、
集中を欠く行為はしてはならないものだったわけです。

それが今はどうですか?
ノミ二ケーションやお喋りしながらの会食等々。
あなたは昨日の昼の食事の味を本当に覚えているのですか?
会食した相手のくだらない会話に上書きされていませんか?
何度も言いますが、ダメなものはダメなんです。
日本の伝統的な作法に則り、食事は食事に集中し、
会話は会話で別個に行うべきなんです。
喋りながら食事するとのが行儀が悪いんですよ。お分かり?
何度も言います。ダメなものはダメなんですよ…


後で『ファクターX』の存否について書くつもりですが、
個人的には遺伝形質の違いが起因するというよりは、
生活習慣の違いに起因する方が大きいと思っています。
考えるに、アジア圏と欧米圏で感染率が異なっているのは、
パーソナルスペースの違いや食習慣の違いでしょう。
ハグやキスといった接触文化の多い欧米圏とは違って、
アジア圏は過度な接触を嫌う傾向にあることから、
元々、『三密』を嫌う文化が強かったように思います。
また、食習慣でも箸を使うことが多く、
欧米のパン食やアジア圏でも手を使うことが多いインドも、
比較的感染が広がっているように思えます。
個人的には、遺伝形質説よりも生活習慣の違いと考えています。


今、私達はコミュニケーションの一つの曲がり角を迎えていて、
より密着することが積極的なコミュニケ―ションであるという思い込みを
改める時が来ているように思います。
一度災害関連の話でしたことがあるかもしれませんが、
寄り添うことが救いになるとは限りません。
共に引っ張られて悲観論に走ってしまう可能性があるからです。
逆に、親身でない方が、同情されない方が救いになることもあるのです。
正面から抱き合っていたら、相手の顔を見ることはできません。
ある程度、距離があるからこそ、相手の顔や全身を見れるんです。
抱き合うばかりがコミュニケーションではないということを、
今の人々は学ぶべきだと思うわけです。

◆ニュースネタ 経済の首絞める「コロナ対策も経済も」の両面作戦
『経済を優先しなければ、生活が持たない』という主張は当然理解できます。
ただ、コロナ前のやり方で経済を回しても生活がもたないのも事実。
それじゃ経済優先論者がコロナ後の新方法を提案しているかと言えば、全くの問題外。
古い旧来のやり方で経済を回しても回らないのが現状なんですよ…
それはもう昔の夢物語を語ってるようなものです… 現状分析ができてない。

今、一番物理的にも精神的にも破綻する恐れがあるのが病院でしょう。
●都医師会 PCR検査1400カ所に 「抑える最後のチャンス」
医療現場は政治家が言っているよりも切迫しています。
現状ではコロナ患者を受け入れれば受け入れるほどに、
病院の経営状況は悪化し、人的資源も枯渇していくという惨状…
コロナ患者には感染症対策が必須ですから、使える病床が限定され、
治療にあたる医療関係者も細心の対応をしなければならず、人員も必要で神経も使います。
コロナ患者を受け入れれば、逆に風評被害で一般外来が避ける可能性もありますし、
他の手術への影響も指摘されており、コロナ患者を受け入れるメリットが感じられない程です。
真面目に社会貢献をすればするほどに、先細っていくという現状を変える必要があるものの、
国会は閉じたままで、改善される余地がありません。
この調子だと秋・冬にコロナ患者の受け入れをストップせざるを得なくなるか、
物理的にも精神的にも病院が破綻するかのどちらかになるでしょう…

観光業やスポーツを始めとする興行も絶望的な状況ですね…
Gotoキャンペーンが成功しようとも、外国人観光客は全く期待できません。
旅行代理店はともかくとして、実際に受け入れるホテル・旅館は感染症対策が必須で、
真面目にやればやるほどに回転率が悪くなり、赤字経営になること必至です。
例えば、プロ野球は5000人規模で観客を入れていますが、
一番少ない楽天生命パーク宮城で3万人なので1/5、
一番多い東京ドームは5万人規模なので1/10しか入れられないわけですから、
経営的に見れば苦しいのは当然です。

つまり、真面目に感染症対策をすればするほどに、赤字経営が続いてしまうわけで、
今の感染状況で経済を回し続けても、黒字にすることは不可能でしょう。
そうなると感染症対策に手を抜いて儲けようとする輩が出てくるわけで、
再びそこから感染が広がっていってしまうわけですから、
この悪循環は延々と終わりません。

さらにその先に待っているのは9月の雇用調整助成金切れによる大量失業、
来年の東京オリンピックの中止という絶望的な状況です。
どうして、4-5月の緊急事態宣言による自粛が無駄になってしまったのか?
その分析をすることなしに、いい加減に経済を回したところで、
誰も救われないという結果が待つのみでしょう。


◆新型コロナウイルス問題 『ファクターX』は存在するのか否か?
ラジオを聞いてたら、耳を疑うような発言を聴きましたねぇ…
要約すると、「日本人は『ファクターX』を持ってるから重症化しにくい。
よって過敏に対応せずとも良い。マスク着用等も必要ない」的な感じの話…

日本人の遺伝形質には新型コロナに対応できる『ファクターX』があるから、
感染者数・死亡者数が少ないという主張はチラホラ見かけるのですが…
確かに、その可能性は否定できませんが、
仮に『ファクターX』が存在するならば、早期に特定して血液抗体を作れば良い話で、
その段階に至っていないということは、貴重なビジネスチャンスを逃しているか、
そもそも『ファクターX』の存在や効果が証明されていないか、のどちらかです。
少なくとも効果が証明できるのならば、日本人全員が献血しまくって、
世界中の人々に無料で配れば、新型コロナの脅威がなくなるわけで、
来年のオリンピックも安心して開けるはずなのに、
そういう動きにならないということは、つまり… 現時点では夢物語…

「『ファクターX』があるから、コロナ対策をしなくていい」という主張は、
「『信仰心』があれば、コロナに感染しない」という主張と同じで、
その結果、対策をしなかった教会やモスクがどうなったのかは、
火を見るよりも明らかなことでしょう…
そういうのを『似非科学』と言う…
現時点では『ファクターX』は存在しているとも存在していないとも言える。
まぁ、単にPCR検査数の少なさに起因するサンプル数の少なさや、
感染したウイルスのタイプによる差異、
元々の生活習慣の違いによる影響の方が大きいと思いますけどね…
そんな『ファクターX』があるならば、早く抗体を作れという話です…

もっとも、もし、仮に日本人にしかない『ファクターX』が見つかったとしても、
それによって即座に日本人以外も大丈夫とはならないので、
海外との出入国の自由が緩和されるわけでもなく、
日本に来る外国人は全く無事だとは言えないので、社会学的には無意味でしょう。
いくら日本人が『ファクターX』があるから感染者が多くても大丈夫だと言っても、
世界的には感染者数が大事な要素であって、日本に対する警戒心は薄れることなく、
日本に来る外国人は感染してしまうという話になってしまうので、
来年の東京オリンピック開催は不可能になります。
鎖国状態は変わらないので、経済が良くなるという話でもないわけで、
ただ単に日本人の心だけが安心するだけという、無意味な結果に終わるでしょう…

結局、『ファクターX』を提唱する人は何が言いたいのか…理解しがたい。
日本人でも多くて感染者の10%、少なくとも1%は重症化してるわけですから、
日本人全体で見れば、1000万人≒東京23区の人口、
100万人≒仙台市の人口が生命の危機に晒されるわけですから、
東京23区や仙台市が壊滅する規模の災害を放置できるのでしょうか?
安易な楽観論には乗らず、しっかりと対策をすることが必要だと考えます。


◆ニュースネタ いったいどっち? 帰省巡る混乱おさまらず
こういう時に簡単に見分ける方法は、「誰が責任者であるか」です。
失敗した時に責任を取らされる人は、当然多くの情報を集めています。
逆に、安全圏にいる人間は好き勝手に自分の都合に曲解して言いたい放題できます。

GoToキャンペーンの責任は国土交通省にあり、
コロナ対策の責任は西村内閣府特命担当大臣にあります。
菅官房長官が実際的にGoToキャンペーンを主導・宣伝しているものの、
実際上の責任者ではありません。
つまり、調子のいいことを言っている人間は明らかです。

そういえば、感染症対策の分科会が帰省に関する発表をするような話を、
テレビでしていたような気がしましたが… 来週の中頃?
ただ、完全に骨抜きにされていないか心配…
●政治判断の余地大きく 感染指標、官邸の意向反映 新型コロナ分科会
日本の初期対応を誤ったのは、数字を無視して、
政府が安全性バイアスにかかってたせいだと思うんですけど…
『総合的に判断』というのは聞こえが良いように思えますが、
実際は『政治家の偏見で判断』という意味で、
判断材料もろくに説明してくれないので、後に検証もされない責任逃れの産物です。
総合的な判断をするための判断材料がないと判断も糞もないのに…
結局は数字による客観性を無視して、政府の主観を貫くという意味…理解不能です。


◆ニュースネタ 五輪成否、首相の命運握る
現実でオリンピックをやれないなら、バーチャルでやればいいのに…
マリオ総理大臣は何のためにリオ五輪の閉会式でああいうことをやったの?
忘れてんじゃない?
現実の開催が無理なら、eスポーツの大会でもいいじゃないですか。
それによって世界の人達がスポーツ選手のことを知れるなら。
一番難しい権利関係をIOCを説き伏せれば行けるわけですから、
現実での開催とは別個で、
eスポーツとしての五輪大会ゲームも視野に入れてもいいと思います。

五輪が中止なら、出場予定選手枠パックは無料提供にして、
追加で大会に間に合わなかった出場候補選手枠パックと、
エディット選手枠パックを有料販売して儲けましょうや(笑)

そういう話に至らない所が頭ガチガチな老人共って気がしますが…
もっとも、今から1年後にゲーム化されてないような
マイナースポーツの作成が間に合うのかというと、難しい面もありますが…
仮に幻の東京オリンピックとなってしまうのならば、
ゲームくらいでは存在させてあげて欲しいですけどねぇ…


◆アニメネタ 『ガンダムNT(ナラティブ)』
Abemaの無料放送があったので、ガンダムUCと一緒に見ました。
(NTは8月9日21時から48時間限定放送。お早めに)
いやー、率直に面白かったですね。
これで『ニュータイプ論』にも終止符が打たれたかなと思います。

自分の中で『ニュータイプ論』が決まったのは、
『ガンダムX』の「ニュータイプは幻想だった」という解釈ですが、
当時はXの不人気も相まって、かなり叩かれた記憶があります。
個人的には戦争後の雰囲気も相まって、Xは好きな作品だったので、
そういう叩かれ方をしたのを残念に思ったものですが、
まぁ、『ニュータイプ』という概念を信じていたガンダムファンからすれば、
裏切りにも思えたのかもしれませんねぇ…
もっとも、原作者である冨野氏が実際にそう考えていた節はなく、
わりと超能力的な描かれ方をしていただけに、
『ニュータイプ=幻想論』を受け入れられない立場も理解はできました。

ただ、その後の『ガンダムTheOrigin』で、
ニュータイプ論の始まりが語られたことで、
地球から捨てられた宇宙移民の宗教的な要素が強められ、
『ガンダムUC』で『逆襲のシャア』のサイコフレームが再定義されたことで、
サイコミュを使えることがニュータイプの条件でなくなり、
ニュータイプの概念化が深まり、
この『ガンダムNT』によってそれが決定的になったと言えます。
それでもニュータイプが概念だったと考えるのは嫌だという人には、
受け入れがたい作品かもしれませんが、
ガンダムファンには1つの答えとして受け取ってもらいたいように思います。

裏を返せば、ニュータイプは存在しないというわけではなく、
分かり合おうとする心さえあれば、
それだけで誰でもニュータイプとも言えるわけです。
考えるに、ガンダムの世界の住人って、
現実よりもドライで現実主義的で損得勘定で動く人間が多いんですよね…
そういうのを超えた人情とか絆で動くのがガンダムチームなわけで、
荒廃した世界でも人間らしい心を失わないことがニュータイプの条件と言えます。

あと本編とは関係ありませんが、
昔、PS2で発売された『サンライズ英雄譚』というゲームがあるんですが、
あれの1章は『逆襲のシャア』と『ドラグナー』を合体させた世界で、
サイコフレームの共振によって時空を超えるという話でしたが、
『ガンダムNT』のサイコフレームの解釈からすれば、
それもあながちあり得ない話ではないのかなと思ったりもします。
アムロとシャアが異世界に飛んだという解釈するのも面白いですね。

2020年07月23日

『反省だけならサルでもできる』?

確かバブル期の1990年代前半にそんなCMがあったはず…
と思って、調べたら出てくるのがインターネットの凄い所。
大鵬薬品工業の1993年のCMみたいですね。
…まぁ、ただ今となっては…

……
………反省せずに開き直るなら、サル未満ということか(苦笑)
今なら『猿の惑星』というタイトルで日本の政治家を映されても、
何も文句ないですね、むしろ猿に謝れとさえ思うわ(苦笑)
誰かそういう映像作品を作ってくれませんかね?w

サルと言えば、「見ざる聞かざる言わざる」の三猿がありますね。
あの意味もよく分からないのですが、儒教が原典だとするならば、
『礼』を欠けば見ても聞いても言っても意味がないということなので、
『礼』の大切さを説いたものと考えられますが、
日本ではそこの『』が抜けちゃったので意味がよく分かりません…
色々な解釈があるようですが、どれもしっくりきませんねぇ…
仮に余計なことをしない的な人間の無力さを表しているとするならば、
まさに今、そんな状況ではありますが…
勿論、それが良いか悪いかは別にして…いや、断然に悪い方なんですが…


閑話休題。話を戻して、コロナウイルスの全国的な感染が広がっている模様です。
結局、3月の時と同じように、兆候を無視して気付いたら手遅れのパターン。
これで4月・5月の緊急事態宣言による自粛の効果は無意味になりました。
まさに無駄な1ヶ月。勿論、無駄にしたのは政治家共のせいですが…

状況的には東京をロックダウンさせるしかなかったわけですが、
東京がロックダウンになると、国会議員は地元選挙区に帰れない、
官僚は郊外からの通勤ができなくなるという感じで、
消極的だったんだろうなと推測されます。

そこに安倍政権の『失敗を認めたくない』という体質が伸し掛かって、
結局は何もできずに放置、対策なんて口だけで国民任せにも関わらず、
危機感を煽るどころか、観光へ行けと全く逆のメッセージを送り出す始末…
まだ国会を開いて、特措法の改正審議をしているのなら話は分かりますが、
せいぜい閉会中審査だけで、この期に及んでも招集する気がないというのは、
危機感なしを通り越して、関心がないとしか言いようがありません。
マジでサル未満(※未満はサルを含みません)。

コロナが一定の収束を見せないのに、誰が遊びに出かけようと思うのか?
老後2000万円の不安を解消せずに、お金を使えると思うのか?
安定した収入なしに、誰が結婚・出産をしようと思うのか?
この政権はいつもそうです。
どれも何一つ不安を解消してないのに、結果だけを求める。
やることやってないのに、結果なんて出るわけないでしょ?


◆ニュースネタ 「Go To」直前まで迷走、世論反発でキャンセル料免除
22日から始まったようですが…
いや、そもそも始まってるかも分からないという…
このシステム自体が正確に報道されていないこともあって、詳細が分かりません。

一説によれば、割引対象は「指定された旅行予約サイトと旅行代理店」らしいのですが、
その指定の有無は7月26日に決まるらしく、現在は未定(意味不明)…
おそらく、現時点で個人の旅行は割引対象外だと思われます。
例えば、旅館に直接電話予約して宿泊した場合や会員制ホテル、
キャンプ施設や親戚の家に泊まるので旅費だけ補助してもらいたい場合は、
割引の対象外になると思われます。
逆に、対象になるのは、旅行代理店を通した旅行、
旅行予約サイトで交通費を含めた代金を支払った場合で、かつ、
7月26日発表の指定業者として認められている場合、だと思われます。
果たして、国民の大半はこの厳しい条件を理解してるんですかね…?
●こちら 菅官房長官、参加施設リスト公表は「週明け以降」

そう考えると、キャンセル料を国費で補てんするのはバカげてます。
誰のミスを補てんしているのかと言えば、
早々にキャンペーンを打ってしくじった旅行代理店ですよ?
キャンセルした人の理由は、大きく分けて、
①新型コロナウイルスが再度蔓延し始めたからキャンセルした、
②急遽、東京都民がキャンペーンの対象から外れたからキャンセルした、
の2つがあると思いますが、①は個人的理由ではありますが、
②は社会情勢の変化という事情変更がある上に、
仮に旅行代理店側からキャンペーン割引価格を提示していれば、
そこからキャンセル料を取ることは詐欺の恐れも生じます。
しくじったのは早々に予約した国民よりも、
詳細も分からないのに早々にキャンペーンを打った旅行代理店の方でしょう。

どうして、そんな割引対象業者かも分からない、
抜け駆け的にキャンペーンを打った業者を支援しないといけないんですか?
経済優先、他人を出し抜いて商売する連中がコロナウイルスを蔓延させてるのに、
どうして彼らを優先して救済するのか、理解に苦しみます。

もし、仮に、割引対象業者から外れた場合はどうするのでしょうか?
22日から旅行に出かけたけれども、
その旅行代理店は割引対象業者に選ばれず、割引にならなかったらどうすんの?
旅行代理店が丸損を抱えるのか、旅行者が倍額支払うのか否か。
これも当然補填するとなれば、業者の指名に意味なんてなくなってしまいます。
そもそも、旅行代理店と個人とで区別する必要性は何なの?
誰のためのGotoキャンペーンなの?
これはもうお抱えの旅行代理店へお金をばら撒くだけのキャンペーンでしょ?


およそ政策には政策目標というものがあります。
「アベノミクス」であれば、政策目標は『大企業の活性化』であって、
『中小企業や一般労働者の救済』ではありません。
政府は最後まで波及効果があると言い張っていましたが…あったの?
彼らがアベノミクスが失敗だと言わないのは、
大企業の活性化という目標は達成できたからです。
まぁ、結果的に言えば、ガン細胞を延命させただけで、
日本の企業は国際競争力を失っただけですけどね…

話を戻しまして、今回の「GoToトラベルキャンペーン」の政策目標は、
『旅行代理店の救済措置』でしかありません。
地方の旅館や観光地を救済するような顔をしていますが、
彼らを直接助けるわけではありません。
だって旅行代理店を通さない旅行は基本的に対象外なんですから。
あくまで救われるのは旅行代理店であって、
末端に位置するホテルや旅館、観光業は救済されないでしょう。
アベノミクスと一緒で、おこぼれ待ちという話です… ひでぇ…

さらに言えば、これだけ穴だらけの制度にまともなチェックが働くわけもなく、
一部の旅行代理店の不正申請でごっそりお金が奪われる可能性は高いです。
こんな穴だらけの制度は、間違いなく不正の温床になります。
終わってみたら、誰も救われなかったというオチが待ってるだけで、
コロナ感染を地方に広げるだけのGoToHellキャンペーンで終わるでしょうね…
やっぱりアホでしょ?


◆エンタメネタ 【悲報】ツイッターでリツイートしただけで個人情報が開示される
●こちら リツイートも開示命令 撮影者名消され、写真拡散 発信者情報めぐり判決・最高裁
●こちら 最高裁、“パクツイ”画像をリツイートした際の「自動トリミング」も著作者人格権侵害と判断

写真を無断で盗用して、自分のツイートとして貼りつけたAさんが、
著作権法違反であることは多くの人も納得すると思うんですよ。
でも、それをリツイートしたBさんが著作者人格権違反を問われるのは…

最初の記事の方のコメントにもあるように、
第一義的にはツイッター社に対して改善を求める内容だと思いますが、
2番目の記事の裁判官の言い方からすると、
安易にリツイートしたBさんの責任も重いと考えてる節があります。
司法の考え方としては、安易にリツイートしてはいけない、
リツイートする行為はツイートした人と同じだけの責任を持つ、
という考え方をしているようです。

まぁ、確かに、ネットの中傷行為やデマが拡散してしまう理由に、
安易なリツイートがあることは否定しませんが、
かといって、リツイートした内容が著作権侵害か否かを判断することは難しく、
その真偽を確かめずにリツイートする行為が罪だとするならば、
事実上、自分の著作物以外は用いることができないことになります。
つまり、画像リツイートの多くは罪を問われる可能性が高くなるだけでなく、
仮に文章であっても、詩の引用等があれば同様の罪が問われるわけで、
リツイートそのものが罪ということになります。
つまり、何も言えないじゃん?

自分もニュースサイトのリンク引用をしていますが、
一応、どこが書いたものかはチェックしていますが、
その記事内容が本当に正確であるかどうか、
盗用がないかどうかまでは、確かめていませんし、そんなことは不可能です。
学術論文だって、引用元の参考文献は明記しますが、
その参考文献の真偽・盗用までは確かめないでしょ? 不可能です。
結局は、出所の信頼度でしか判断できないわけで、
それを個人のレベルで毎回やれという話は現実離れしています。

そもそも、ツイッター社の責任を追及するにしても、
サムネの自動トリミング機能は便宜的なもので、客観的に明らかなのに、、
そんなカットされる所に著作者明記していた軽率な著作権者の責任はどうなの?
そんなの自ら事故を誘発してるようなものでしょ。
嫌なら、自動トリミングされない所に書けば良かったじゃん?
なんでそれがツイッター社の責任になるのかもよく分かりません。

今後、ツイッター社がどういう対応をするのかは分かりませんが、
これは相当に厳しい結果をもたらすように思えます。
仮に自動トリミング機能をなくしたとしても、
サムネイル化=画像の縮小行為によって、著作権表記が見づらくなれば、
最高裁の法理からすれば、クリック後の画像ではなく、
タイムラインに乗っているサムネ画像で判断してしまうので、
画像の縮小行為も改変に当たり、著作者人格権の否定となってしまいます。
そうなると、サイズ指定された画像のみを掲載するようにして、
それ以外はタイムラインに載せないという対応をするしかなくなるでしょう。

その結果、どうなるかと言えば、ツイッターに画像や動画がなくなります。
年齢規制のコンテンツのように、
パッと見で分からないような形になるのでしょう。
…それで良いのかね? そういうことなんだけど…

利用者の立場からすると、責任の取れないリツイートは止めましょう。
悲しいかな、発言者の共犯になってしまうので…
自分の絵や写真を掲載する人は、ど真ん中にどでかく著作権表示してください。
サムネになると見えなくなるので。
あなたの絵や写真よりも名前を見ることになっちゃいますが、
そうしないとダメっぽいので…

…え? これで本当にいいんですかね?
著作権法を厳密に振りかざすと、文化が衰退する良い例です…
聞いてんのか、JASRAC。

2020年07月20日

GoTo(Hell)キャンペーン

まさに地獄へ堕ちろと言わんばかりのキャンペーンになりそうなのが…orz
地方の首長や国民からの批判を受けて、見直した結果がコレ。
●「東京だけ除外、中途半端」=GoTo見直しに批判―専門家
●高齢・若者団体はGoTo対象外 国交相、東京除外「断腸の思い」
若者って何歳までを意味してるのでしょうか? 30代まで?
つまり、団体旅行に参加可能なのは、40代~60代だけということなのか。
それなら団体旅行そのものを対象外にすればいいのに…
旅行会社の要請ばかりを聞いているから、そういう中途半端な政策になるんですよ?

もう一度、日本のコロナウイルス発生時のことを思い出しましょう。
始まりは中国・武漢からの観光客を乗せた観光バスだったでしょ?
感染してしまったのは、バスの運転手やバスガイド。それはつまり何?
昔ながらの団体旅行の結果に他なりません。

みんなで集まって、バスに乗って出かけ、
バスの中でカラオケを歌ったりしてドンチャン騒ぎ、
ぺちゃくちゃ喋りながら観光地を巡って、
宿泊場所に付いたら、荷物をバスの運転手さんに降ろしてもらい、
宴会場でみんなでドンチャン騒ぎ、
部屋に帰ってからもお酒を飲み飲みでちらかし放題、
帰りもカラオケやりながらバスで帰るという…
これらは今の基準に照らし合わせれば、みんな感染を疑われる行為ですよ…

そういう意味では、コロナウイルスはもう日本の観光の在り方を変えています。
団体旅行はもう不可能なんですよ。
これから個人が旅行計画を立てて、個人で出かけるのが主流で、
旅行会社は随伴せずに、旅行計画の指導を行うのが旅行ツーリストの仕事になります。
それが本当なんですよ。日本ではそれが捻じ曲がった団体旅行になってただけ。
残念ながら、今のままでは旅行会社は生き残れません。
縮小せざるを得ないのが時代の要請になっています。

一方の迎え入れる側も、「おもてなし」を中心とする手厚いサービスは不要です。
荷物ぐらい自分で運べという話です。もう「お持ちいたします」じゃねーんだよ。
宿泊以外のサービスを当たり前に提供する・受けられるという意識を変える必要があります。
宿泊している時の部屋の掃除ぐらい自分でしなさいよ。
立つ鳥跡を濁さず、それが日本の美学だったんじゃないの?
部屋を利用したのならば、当たり前にアルコール消毒するぐらいの意識が欲しいです。
それがコロナ時代の新しい観光の姿じゃないですかね?
手ぶらで出かけて王様気分という時代はもう終わったんですよ…

今までの旅行がGoToHeavenであったのならば、これからの旅行はGoToHell。
自分の事は自分で行って宿泊しろという話。
「旅の恥はかき捨て」なんてもう通らない。
「旅の恥は一生の恥」のつもりで、良い旅を計画しなければなりません。
果たして国民はそういう意識を持てるかどうか?
今までの感覚で旅行を続ければ、感染を拡大させるのは間違いなく、
新しい旅のスタイルを構築できるかがキャンペーン成功のカギを握るように思います。
…まぁ、無理だろうなぁ… サービス悪いとか言って切れる奴が出そう…


話を最初に戻しまして、Gotoキャンペーンの評価ですが、
ひとまず東京を除外したという判断は正しいと思いますが、
もはや神奈川・埼玉・大阪に飛び火しており、東京だけでは済まない段階になってます。
実施方法にしても、具体的にどうやって東京や一部団体旅行を除外するのか不明で、
それなら旅行計画を予め提示して貰った上で、承認制にするしかないと思います。
癒着の危険性はあるものの、旅行会社がそのチェックとコロナ対策の責任を負う形とし、
クラスター発生時の情報提供や各種連絡の責任を取れば、
感染拡大の不安は残るものの、限定的にできる可能性はあるかと思います。
もっとも、そこらを煮詰める時間も必要ですし、実施は時期尚早だとは思います。


◆ニュースネタ 舞台クラスター出演俳優を直撃
話題の舞台クラスターのお話。
個人的には「やっちまったな」とは思うものの、彼らを責める気はありません。
だって政府が再開を容認してますからね。
止めない方が悪いし、コロナウイルスが終息したかのように見せかけた政府が悪い。

主催側も自分達なりに対策をしていたのだと思いますが、ダメなものはダメなんですわ…
気付いた時にはもう遅いのが今回のコロナウイルスの恐ろしさ。
感染者が一人出た時点で手遅れだったということでしょう。
無理なものは無理なんだわ。

幾ら主催側が対策を施したとしても、メディアで注意喚起をしたとしても、
ニュースを見てない奴は見てないわけで、
アメリカのコロナパーティのように無知な人間はいるものです。
これだけ騒がれているのだから、みんな「ご理解」してくれるだろう、という性善説は当てになりません。
その都度、感染症対策を説明し、
できることとできないことの線引きを明確にすべきです。

ただ、今回は開催する前の段階で既にクラスター化していた話ですからね…
お客を入れる入れない以前に、演劇という活動そのものが感染を拡大させる恐れが出てきたことで、
TV放送のドラマを含めて、慎重な対応をせざるを得ないように思えます。
集団演劇よりもコントのような個人や少人数で行われるものの方が重宝されるんですかね…


◆ニュースネタ 西村担当相、8月1日のイベント緩和「慎重に考えたい」
当たり前というか、既に手遅れと言いますか… 遅きに失している。
7月10日の一部イベント解禁は何だったのか。そこからして間違ってるのに…
今の所、プロ野球観戦で感染したという話は聞きませんが、実際の所はどうなのでしょうか?
今までは公共交通機関での感染は起こっていないという建前でしたが(実際は発生してたはず)、
ついに新幹線の売り子さんが感染していることが発覚し、
その建前も通じなくなり、混乱必至の状況と言えましょう。

演劇やイベント興業事業、観光や外食産業など、打撃を受けている業界は数多くありますが、
ダメなものはダメなんだわ…
どんなに頑張っても、感染のリスクは残っちゃうんですよ…
今までとは違う事業形態を目指さざるを得ないでしょう。
とりわけ注目を浴びているのがネット中継ですが、そういう工夫も必要だと思います。

あとは後日、詳しく書こうと思ってますが、全国民的な改革としてはワークシェアリングの導入ですね。
1人2つ以上の職業を持つことを当たり前とし、本業と副業、
本業が危うければ副業で、本業で失業すれば副業を本業へと、
柔軟に仕事内容をシェアし合うことが、コロナリスクを回避する妥当な方法だと考えます。


◆ニュースネタ 東京女子医大病院「400人退職」の裏にある混沌
コロナ対策の最前線で頑張っている医療関係者の報酬が落ちるのは問題ですが、
東京女子医大の場合は全く別の問題があるようですねぇ…
正直に言えば、GoToなんかよりも、医療支援や被災者支援の方にお金を使って欲しいです。

それなら、それで予備費の10兆円を使って医療従事者の報酬支援したら?
病院に入れちゃうと勝手に使われそうなので、直に上乗せということでお願いします。
官僚の好き勝手に使われて無くなるより全然マシな使い方でしょ?
ブルーインパルスを飛ばす金があるなら、医療従事者のボーナスを保証してはいかが?


◆ニュースネタ 復興支援にもコロナの影響が…巻誠一郎が伝える"未知の被災地"での奮闘
素晴らしい災害ボランティアリーダーです。感動しました。
これぞ真のボランティア精神。
全国からボランティアが来ないことを嘆かず、
それを前提として対策を立てているのが素晴らしいです。
こういう方の地道な活動が地域の人々を奮い立たせるのだと思います。
いつか自分も同じような状況に遭うかもしれないので、
このことを頭に入れて、リーダーとは言わずとも積極的に自立支援をしていきたいです。


◆政治ネタ なぜ中国は国際社会と激しく衝突し始めたのか

これは非常に分かりやすいですね。
要は戦前の日本と同じという…
国粋主義的傾向に走っちゃってるんでしょうね。日本も他国のこと言えないけど…
もはや中国に企業が行けば、技術を根こそぎ奪われることが当たり前に伝わってますし、
香港に会社を置くメリットももうなくなったと言えるでしょうね… 残念ながら。

香港国家維持法は、それこそ戦前日本の治安維持法のようなもので、
外国人も取り締まりの対象になりますから、さっさと香港から逃げた方が無難という状況…
一国二制度はもう崩壊したと言えましょう。
こうなってくると、西側諸国としては台湾の重要性が相対的に高まり、
台湾を中心とした防衛論が作られてくる可能性がありますねぇ…
つーか、台湾を失うとコンピュータ業界的には5Gの比ではない影響力になりますからなぁ…


◆芸能ネタ 三浦春馬氏が自殺か?
うーん…まぁ、別に触れる必要のないことに、わざわざ足を突っ込むこともないのですが…
尾崎豊氏の時のような後追い自殺とか増えると嫌ですし、一応、死生観に触れておきます。

個人的な死静観で言えば、「自分の評価は死ぬ直前に自分が決める」と考えているので、
死ぬ時に「満足な一生だった」と思えれば、それが自分の評価で、
「後悔しかなかった」と思えば、周囲の評価がどんなに高かったとしても、
それが自分の評価になると思っています。
そういう観点で言えば、自殺はやはり後者に属することが多く、許すことができません。
時代劇とかの武士の切腹の場合は、価値観の違いもありますけれども、
「戦い切った」という想いがあれば、認められる感じで、
やはりそこに「残念無念」という想いであれば、認められない感じですね。
そういう線引きからすると、今回の件はやはりアウトかなと思っちゃいます。

まぁ、実際、何に苦悩していたのか知りませんし、
お花畑的発想でありもしない空想世界へダイブした可能性も捨てきれないので、
何とも言えないところですが… いやー、どっちもバカだとは思いますけど…
若者の成功者の自殺に多いのは耽美かなぁと漠然とは思います。
「今が最高潮」「衰退が怖い」「老いが怖い」という感じの、
美しいままに死にたいという欲望は、ないとは言いませんけれども…
テストを受ける前に破り捨てるような感じで、卑怯かなとは思います。
成功しているということは、後に付いてきている人もいるということでしょうから、
少々無責任だと思っちゃいます。
実際に突然の死で仕事に大きな影響を与えているわけですから、
耽美系な自殺と考えても、不自然な感は否めません。

芸能人が薬物で逮捕されて、作品がお蔵入りすることはありますが、
自殺に関してはそこまですることはないと思うものの、
ただ、その影響力を鑑みれば、
今後の作品をそのまま発表するというのは無理があるようにも思えます。
芸能人は法律的に何を売っているのかと言えば、「自分のイメージ」であり、
今回の自殺は自分の体を奪うだけでなく、自分のイメージをも棄損しているので、
そこに影響が全く出ないというのは無理でしょう。
やはり自殺のイメージは付きまとってしまいます。
日本だけでなく、世界中に後追い自殺という事象がある以上は、
そこら辺はセンシティブに考える必要があると思っています。

うーん…まぁ、何が言いたいかと言えば、
最終的に自殺という結論に至ってしまった以上、
三浦春馬氏の評価は不可能になってしまったわけですから、
彼が自分自身を愛せなかった分を、自分が彼のことを愛していた分を含めて、
自分自身のことを愛して上げて欲しいと思います。

まぁ、ドライに言えば、自殺者の多くが「消えてしまいたい」と願ってるのなら、
その思い通りに、いっそ忘れてあげちゃうのが一番のようにも思いますけどね…
それだけね、自殺は身勝手な衝動だということですよ…

あ、逆に小説家の三島由紀夫のように「刻み込もう」として死ぬ人もいるか…
でも、それはもう「呪い」の類ですよね。
心の中で柔らかく刺すけれども、決して抜けない棘のようなもの。それが「呪い」。
「呪い」は刺した分だけ自分に跳ね返ってくるものなので、
まぁ、お茶を濁して言いますけど、そういうことなんでしょうなぁ…
そう考えると、より醜悪な身勝手さですよねぇ…

2020年07月14日

コロナ対策と経済再生

東京都を中心に、コロナ感染者が拡大しているにも関わらず、
7月10日はイベント一部解禁によってプロ野球の有観客試合が開始され、
7月22日からは経産省主導で旅行費を補助するGoToキャンペーンを開始予定と、
コロナ対策が優先か、それとも経済対策が優先なのかが話題になっていますが…

一つだけ確かなことは、経済なんてどうでもいいという人はいないということです。
みんな苦しい中でも、コロナ対策を優先せざるを得ないわけです。
しかし、現実にはそこを抜け駆け的に経済優先で先走る連中がいるわけです。
自粛期間にもこっそり営業していた歓楽街が感染を残してしまったことで、
自粛解禁後に感染を外に広げてしまったというのが実情です。
先に解禁したアメリカは感染を拡大させてしまい、再度自粛せざるを得なくなっています。
日本はアメリカの犬だから、仲良く同じ道を進みたいということでしょうか?
いやー、さすがは売国奴ですね… 冗談じゃねぇよ…


経済優先の人に言いたいのは、このまま経済優先で進めれば、
確実に東京オリンピックは中止になるということです。
おそらく「多少の感染者を許容できる」という前提の考え方と思いますが、
新型コロナウイルスは報道ベースで1人少なくとも5人位に感染させるようなので、
単純に考えれば、1人感染者が見つかると、5人の潜在的感染者を持ち、
さらに言えば、まだ親感染者等が見つかっていなかった場合は、
親感染者1+兄弟感染者4+各子感染者5×5=30人の潜在感染者を持ちます。
1人新規感染者が見つかれば、5~30倍の規模に膨らむ可能性があるわけで、
1人居れば1クラス全員が感染している可能性があり、
100人居れば500~3000人規模に膨らむ可能性があります。
勿論、今はそういう潜在的感染者を重視してPCR検査を行っていますから、
実際には重複が多く発生するので、30倍ということはありえない数字でしょうが、
それでも10倍規模の検査漏れがあってもおかしくない状況と言えます。

そんな感染規模を持つ新型コロナウイルスを自然放置して収まるのか?という話。
少なくとも年内の終息は無理でしょうし、
終息の目途が立たなければ、東京オリンピックの中止は早々に決まるでしょう…
日本の感染状況だけではなく、世界の感染状況、
とりわけ最大スポンサーのアメリカの感染状況が影響することは確実で、
現時点でも悲観的憶測しか成り立ち得ません…
そうなったら自転車操業の日本経済はどうなるか… 言わぬが花でしょう…


以下、コロナ関連ニュースから…
●米英大学からバカ呼ばわりされた東京都
東京都だけではなく、日本政府も全く同じ考えですよね。
専門家会議を解散して、力を弱めようとしたり…
必ず専門家の提言にワンクッション入れて、政治判断にしてしまう。
だけど、責任は取らない。
コロナ対策を怠った責任も取らないし、突然に休校にした責任も取らないし、
緊急事態宣言を中途半端に終えた責任も取らない。
そして、感染が再拡大しても何もしない。
失敗を印象付けたくないから、って、だけのしょうもない理由です…

●なぜ東京アラート運用終了? 小池知事が“判断ミス”隠して狙う「上の椅子」
ミスを隠したいのは政治家だけでなく官僚も同じ。
見込みが甘すぎるんですよねぇ…
「日本は大丈夫」という変な自信が判断を誤らせているのかね?
緊急事態宣言解除後の「さすが日本モデル」と言っていた変な自信は何なん?

●新型コロナ感染者はなぜ「急増」するのか、専門家が改めて解説
アメリカの現状。
ウイルス対策か経済優先かを考える前に、感染症対策の基本を振り返りましょう。

●もし緊急事態宣言が再発令されたら、日本経済はどうなるか
この記事を書かれた時期は、WHOからエアロゾルによる空気感染は正式発表される前なので、
ある程度、割り引いて考える必要はあります(例えば、電車内の感染が考えにくい等の点)。
最近は豪雨が続いてますからね…
大雨だと窓も開けられませんし、暑いからクーラーも付けるでしょうね。
…もう何が言いたいか分かりますね? つまりは、そういうことです…
地方の方が電車の移動は少ないですし、混雑しませんから。
話を戻しまして、再度の緊急事態宣言が必要とは個人的に思っていません。
前回の緊急事態宣言にしても、移動を制限しなかったこと、
闇営業を黙認したことで無意味化しちゃいましたから、同じことをする必要はなし。
移動制限をして徹底したゾーン分けをしつつ、感染を封じ込めるしかないでしょう。
全国規模で出す必要はなく、都道府県単位でもなく、
天気予報区分ぐらいに細かく緊急事態宣言を出したら、どうでしょう?
大雨洪水警報ならぬ、コロナ警報で良いんじゃね? それぐらいの日常感なのが悲しい…

●日本経済は株価が好調でも「V字回復」は絶対にしない理由
株価は未だに好調ですけど、どういう見通しなんですかね?
長期的利益を狙うというよりも短期的利益を追求した売り買いなのかな…
そういう意味では産業によって勝ち負けがハッキリしている分、買いやすいのかね?
経済の見通しは大体同じ。
1-3月の売り上げ低下はコロナというよりも消費税。
差し迫った問題は、9月で切れる雇用調整助成金の問題。
これがあるからこそ、休業手当を支払えている面があったので、
これがなくなってしまえば、観光業を中心に大量解雇・廃業が出るのは間違いありません。
満額とは言わないまでも、産業別にある程度残さない事には大変なことになりますよ…?

●経路不明が5割弱、クラスターも 連日200人超の東京
静岡県の熱海市でも経路不明の感染者が出ています。
公共交通機関で感染があったか、市中感染が既に広がり始めているか。
熱海市は海開きをする予定のようですが、どう考えてもヤバいような…
結局、今回も政治は何もしないままに手遅れにしちゃいそうな感じ。2週間後が怖い。

●まだ第1波の序の口にあるグローバル・コロナ
データから読み解くコロナウイルスの現状。
具体的数字は専門家でないと分からないので、こういう記事はありがたいです。
日本では政治家が意図的に情報を歪めてますからねぇ…
こういう情報は本当にありがたいです。

●コロナワクチン、医療従事者を優先か 国、8月に策定へ
感染封じ込めが上手くいっていないだけに、ワクチンの開発が期待されてますが…、
そもそもワクチンに使う抗体の効果が1~3ヶ月程で消えてしまうようなので、
一度ワクチンを打てば一生安泰ということにはならないように思えますが…
まぁ、製薬会社とすれば、短期的に沢山打って貰った方が儲かりそうですけど…
研究がどこまで進んでいるか分かりませんが、
今の感じだと月1でワクチン注射になるんですかね…
そんなのでワクチンが普及しますかね? 医療従事者とお金持ちで終わりじゃね?
一般にコロナワクチンが普及することは、10年以上先のように思えます…

やはり、地道な封じ込め対策が一番かと思います。
ウイルスは宿主がいなければ生き残れませんから、
感染者を把握して封じ込めていくことで、感染拡大を抑えることはできるでしょう。
WHOから空気感染の事例が報告されてますが、エアロゾル感染の可能性が高く、
そもそも、日本政府の対策も空気感染を視野に入れていた節があるので、
現時点で個人個人のコロナ対策を大きく変える必要はないと思われます。
そういう意味では、緊急事態宣言を解除し、東京アラートもあっさり引っ込め、
移動の自由を簡単に認めてしまった政治家共は、無能という誹りを免れず、
4・5月に取った国民の自粛行動を全くの無駄にした愚かな行為と言わざるを得ません。
封じ込めの最大のチャンスを逃したことが後後に響かなければ良いのですが…

●熊本派遣の高松市保健師感染 希望の避難者にPCR検査
恐れていたことが現実に…
7月13日に安倍総理らが熊本県を訪問したそうですが、
東京がコロナウイルスの感染源と思われている時に、
あまりにもKY過ぎないか?と思いましたが…
別に総理大臣1人で行くわけじゃないでしょう。
お付きの人は本当に大丈夫なの? 検査してから行ったの?
感染症が広がりやすい状況なだけに、そこは神経を使って欲しい所。
ボランティアにしても難しい面があります…
ボランティアは無償の活動なので、無理を強いることはできません。
実際に豪雨災害にあったのは熊本県だけではありませんし、
他も大変な状況でさらなる状況悪化も考えられる状況では、なかなかに…
福島原発の問題もそうですが、地元避難は限界に来ていると言わざるを得ません。
↓に続く

感染病床4床のみ、市は観光施設再閉鎖検討…「GoTo」高いリスク懸念
地方からすれば、当然の判断です。
リスクの高い地域から低い地域へ、逆は考えにくいです。
Gotoキャンペーンが感染を広げるのではないかという指摘は、
当たっているように思えます。
ただ、Gotoキャンペーンの発想自体が悪いとは思いません。
発表時にも言われていましたが、やる時期の問題、
その時は「感染が収まってから」と言ってましたが、果たして今がその時期かね?

仮に感染が広がらずにGotoキャンペーンが成功したとしても、
それは国内観光客を相手とする商売であって、
海外からの観光客は感染が収まらない限り、絶望的な状況です。
そういう意味では、観光業も一つの曲がり角に来ているように思えます。
地域を無視して、外からの観光客だけを過剰接待して儲ける時代は終わったんですよ…

これからの観光業は地域に根差した観光でなければなりません。
地震や豪雨災害があった時に、避難所としても使えるような地域拠点の役割が求められます。
また上記のような災害で家を失った人に、
インフラが整備されるまで住居を提供することも必要になってくるでしょう。

Gotoキャンペーンに使うお金があるなら、
熊本県を始めとする住居を失った被災者に一時的に旅行で宿泊してもらったり、
コロナ感染が疑われる人の一時的な宿舎に使うことで、
観光業に公共事業的にお金を落とす方が役立つのではないでしょうか?
これからの観光業に求められるのは、社会的公共性のように思えてなりません。

●「Go To」延期は不安あおる=桜田同友会代表幹事
これは実に面白い笑い話ですね(苦笑)
地方からすれば、実施された方が不安になるのが分かりませんか?
東京から人が来るなと思われたくないのならば、
感染の封じ込めが上手くいっていることを証明してみなさいよ?
客観的に見て、封じ込めが上手く行ってないから、地方は警戒してるんでしょ?

そして地方に感染が広がり始めたと思った時には、既に手遅れなんですよ…
それをやってるのが東京でしょ?
危ない予兆を無視してイベント解禁とかやったから感染状況が大幅に悪化した。
地方からすれば、Gotoキャンペーンの実施が危ない予兆なのですから、
今が予見可能性のある唯一の時間なんですよ。
キャンペーンが実施された途端に、アウトになるのが分かりませんか?
お笑いですよ。


結局、こうやってコロナウイルスに敏感な人と鈍感な人との溝ばかりが深まっていくんですよ…
鈍感な人は感染が広がった場合を想定して見ればいい。
結果、何が起こるかが想像できれば、そんな甘い考えにはならないと思うのですがね…


◆政治ネタ 安倍政権のお友達人事がもたらした不祥事、歪んだ一強体制
わりとコンパクトに安倍政権批判ができているので、要チェック。
『上級国民』という表現は嫌いですけど、言い得て妙な面もあります。
結果的に言えば、令和への元号切替の一連の行事が、
国民を見下している感を強めたように思うんですよねぇ…
しかし、こういうことを言いたくはありませんけど、
令和になってから大変なこと続きで嫌になりますわな…


◆ニュースネタ 沼津女子大生刺殺事件
地元にとっても衝撃のニュースでしたが、細かい情報は全然分かりません。
犯人の精神鑑定をするそうですが、他の情報はこれぐらい。
被害者は、以前に、自分の携帯電話の番号が公共トイレに書かれていた等の
相談を警察にしていたようですが、そこら辺の事情も詳しくは分からず。
それを犯人が書いたのか、犯人がそれを見て電話番号を知ったのかは、分かりません。

結局は2人の関係性次第だとは思うのですが、
簡単に電話番号を知れる関係だったのならば、前者の可能性は強まりますが、
後者であれば、いじめによる二次的な被害である可能性も出てきます。
ちょっと情報が少な過ぎるので、何とも言えない所です…

いずれにせよ、白昼堂々と女性を襲った男性の行動は許し難く、
身勝手な犯行であることは変わりませんから、
厳格に対応して貰いたいと思います…

2020年07月06日

無策のコロナ対策

再び後手後手に回っているというか…事実上、何もしていないわけでして…
まぁ、関心がないんだろうね、と思わされる程の冷淡さ。
国会で与野党に煽られないと何もしない政府ってのも、どうかと…情けない…
●こちら コロナ関連法、一括改正検討
改正の中身はともかく、その必要性は感じてるなら、
さっさと国会を開いたら、どうなん?

東京では連日の新規感染者100人超え。
東京都知事選では小池百合子氏が再選を果たしましたが、
この波がもう少し早く来ていたら、選挙戦も分からなかったでしょうねぇ…
期日前投票で早々に投票した人も多かったでしょうし。
政府も東京都も自分から緊急事態宣言の発令は言い出しにくく、
けれど深刻な状況は続くものだから、追従する姿勢は見せているという中途半端さ。
どちらも責任を取りたくない姿勢がアリアリ…
結果、無策で感染が広がるだけなんですけどね。
誰も彼もが人々のために政治を行っているのではなく、
自分をよく見せるために政治をやってるから、損得勘定でしか考えなくなるんですよ…
そういう次元の問題じゃない。

そして感染状況を見極めずに、経済優先で予定通りに行おうとするから捻じ曲げられる。
●こちら イベントの制限緩和「方針変わらない」 西村経済再生相
プロ野球も7月10日から観客を入れる方針のようですが…
東京・神奈川・千葉・埼玉での主催試合は止めておいた方がいいんじゃないですかね…
フランチャイズ制を敷いているとはいえ、地元の人だけが来るものじゃありませんし…
ビジターチームの関東圏のファンが押しかけたら、どうするんですかねぇ…
責任を負えるレベルじゃない気がしますけど… やってることが所謂『夜の街』と一緒じゃん。

感染源をひた隠しにする東京都に対して、鹿児島県はいち早く公開。
●こちら 鹿児島のクラスター震源地「おだまLee男爵」はどんなところか
未だに日本人の中でコロナウイルスへの感染は「自業自得」と考える人が多いので、
感染源を公開することは非常に躊躇われる要素ではありますが、
勇気をもって公開したことは良いことだと思います。
食中毒事件も一緒でしょ? ひた隠しにしますか?
コロナウイルスに感染する・しないは、もはや運の良さとしか言えないのですから、
迅速に感染場所を公開し、感染の封じ込めを行うべきです。

それを行わない東京都の場合は、全体が感染源に思えちゃうわけです。
新宿で出た、池袋で出たとなれば、新宿全体・池袋全体が感染してるように思えちゃう。
新宿や池袋の区別がつかない人からすれば、東京全体が感染源ですよ。
そんな街に誰が行こうと思うんですかね? 行きたくねーよ。
ダイヤモンドプリンセス号の感染でも、レッドとグリーンの区分けが問題になりましたが、
街レベルで同様の区分けが必要だと考えます。
それしか封じ込めていく方法はないんですよ…

●ニュースネタ コロナウイルス~「夜の街」検査増加で広がり…東京都新規感染107人~
今、把握しているコロナウイルス感染は『職場』を通じた感染なので、
比較的、検査が進みやすいことは間違いありません。
自粛期間中は感染経路が分からないケースが多々あったので、
当時に比べれば、感染状況を素早く把握できているようには思います。

ただ、『職場』での感染は、必然的に『通勤』が伴うわけですから、
公共交通機関を通じてどれだけ感染が広がっているかは即座に判断できません。
『職場』での感染ならば、無症状の段階でも感染を把握できるでしょうが、
『通勤』での感染が起ったとすれば、自覚症状が出ない限りは感染を把握できません。
つまり、『職場』での感染は後日の『通勤』に伴う爆発的感染を引き起こす可能性があり、
下手をすると10倍単位で感染が広がっていく可能性もあります。

そう考えると、今の東京の状況はやはり危ないと言わざるを得ません。
どこで感染が起こっているかを速やかに公開しなければ、
最悪、東京全体をロックダウンする状況に陥ってしまうかもしれません。
…んー、おそらく政府も東京都も大規模には動かないでしょうから、
ジリ貧で悪化していくでしょうねぇ…
おそらく最悪のケースに至る可能性は高いと予想できます。
結局、政治が無能だから自己防衛せざるを得ないというのが悲しいところ…

あ、そうだ、そうだ。
ここまで悪く言ってきている「夜の街」ですが、今の状況に直接的責任があるとは思ってません。
ただ、コロナの感染がゼロにならなかった責任は、「夜の街」にあると思ってます。
誰かが抜け駆けしていたからこそ、感染は収まらなかったんですよ。
もっとも、経済的問題もありますから、そこの支援が遅れた政治の責任もありますけどね…
一番罪深いのは、「夜の街」で感染が収まっていないことを知りながらも、
経済優先で自粛を止めた政治家でしょう。
分かっていながら放置した奴が悪い。

●ニュースネタ 「東京由来」とする新型コロナ報道
多少引っかかりはありますが、客観的に見て、「東京由来」は当然じゃないですかね?
実際に緊急事態宣言の解除まで新規感染者を出していたのは、
東京都と神奈川県の2県だけだったわけですから、
他の地域で感染が起こった場合に、真っ先に「東京由来」が疑われるのは当然でしょう。
東京の人達だって、感染初期の1月は「武漢由来」と思っていたでしょ?
中国人観光客を入れるなと思っていたでしょ?
その後に感染が広がった時も、海外からの帰国のせいと思っていたでしょ?
それが東京に入れ替わっただけなのに、何で文句を言うの?
あなた達はその時に「武漢ウイルス」に異を唱えていたのですか?

福島原発で放射能汚染が起こった時に何をしたか? 汚染地域から退避したでしょ。
沖縄に米軍基地が作られた時に何をしたか? 沖縄の人を見捨てたでしょ。
ハンセン病患者や障がい者に何をしたか? 隔離したじゃないですか。
だから今回は東京の番なだけですよ。あなた達が隔離される番なだけなんですよ?

自分達のことを棚に上げて、「東京由来」はけしからんじゃないでしょう。
さっさと東京をロックダウンしたら、どうですか?
そういう目で地方から見られているだけのこと。分かり切った事じゃん?

ドライに言えば、そういうことなんですが、
だからといって「東京由来」だけで地方は感染を片付けてはいけないことは確か。
そこから市中感染が広がる可能性もあることですし、
しっかりと調査・隔離は進めなければいけません。
ぶっちゃけ、緊急事態宣言が解除された時点で、
静岡県熱海市で電車内感染が疑われる事例がありましたから、
あと1~2週間程で再び東京と変わらない事態に陥るとは思いますけどね…

●コラム 「コロナで死なない」は人生の目的ではない
言ってることは分かるんですが… まだその段階にも達してないでしょうに。
政治家が早合点して自粛を解いちゃっただけで、非常事態は続いてるんですよ…
そこら辺を履き違えた「夜の街」が感染源になってしまってるのは皮肉かな…

もっとも文化の衰退の恐れ等は同感で、
だからこそ対面ではないネットワークを通じた文化活動が重要視されるべきでは?
恋人同士の語らいも、最終的には責任を共有できる関係が否かでしょう。
夫婦ならどちらかが感染すれば一蓮托生ですから、恋人同士の語らいをしてもいいでしょうが、
安易な体だけの関係の場合は、不特定多数に感染を広げる恐れがあり、
やはり難しい面があるのではないでしょうか。
責任を共有できるかどうかよ。
常連の飲食店なら行けますが、ネットで評判の高いという一見の店に行けます?
行けないでしょう。そういうことじゃないのかね?


最後になりましたが、一応、都知事選の結果。
●ニュースネタ 東京都知事選の結果
注目は2位争いでしたが、立民・社民・共産らが支援した宇都宮氏が2位、
れいわ新選組の山本太郎氏は3位に終わりました。
前回の参議院選挙で躍進したれいわ新選組でしたが、
思った以上に失速感がありましたねぇ…
まぁ、口だけで根拠に欠ける所があるから、時間が経つとこんなもんかな…

同じく前回の参議院選挙で当選したはずの立花氏は1%も取れずに敗退…
在特にも負けてんじゃん。
「NHKをぶっ壊す」と言いながらも、やってることは選挙荒らし。
それじゃ口だけと冷められますわな… せめて原点に帰れや。


◆ニュースネタ レジ袋有料化は「新たな増税」、負担を強いるが環境問題とは無関係な理由
レジ袋有料化も、ネガティブキャンペーンをしているのは…東京都民だけというオチ。
地方はゴミ袋の有料化が進んでいて、レジ袋を必要としていませんからね。
レジ袋をゴミ袋として出せていた東京都とは事情が違います。
そんなことを言う奴は都民だけという現実を認識して欲しいです。

確かにレジ袋を有料にしてゴミ削減をした所で、その効果は微々たるものでしょうが、
逆にレジ袋を使うことで環境に良い要素も一つもないわけですから、
選ぶべきは削減の方向性というのは間違いないでしょう。
実際にレジ袋が風で飛ばされているケースはあるわけですし、
それをウミガメが誤飲して死ぬケースも事実なわけですから、
どちらに努力すべきなのは分かり切った話です。

なんでそんな意味のないネガティブキャンペーンをやるのかね…


◆ニュースネタ 「白人声優の降板」歓迎するアメリカの特殊事情
…うーん、正直言って、この感覚はよく分かりません。
昔の政治家の銅像を「人種差別主義者」として撤去するというのも、理解ができない。
なんでしょうね… アジア人は最初から政治家に理想を抱いてないからですかね?
欧米の人は政治家を聖人君子と思ってるんでしょうか…
そこら辺の感覚の違いは多少ありましたけど、思った以上に溝は深いんだなと思っちゃいます。

それ以上に分からないのは、この声優の件…
まぁ、言われればそうも思わなくもないけど、
だからといって関西弁のキャラを東京の人がエセ関西弁で演じて怒る方が稀。
いや、確かに全くいないとは言いませんけど… 許容範囲ですよね。
ハリウッド映画とかで、日本人役なのに中国人が演じている違和感?
それは確かにありますけど、だからといって作品性を否定することでもない訳ですし…

そういうことを言い出したら、何も創作活動なんてできませんよ。
日本人が三国志等の中国の歴史を扱うこともできませんし、
ハリウッド映画の歴史物も例外なくアウトでしょう。
どこまでリアル性を求めれば気が済むのか?
アフリカの小国が舞台の話で、現地の俳優を起用せずに、
黒人を使ったら、それもアウトじゃないんですか?
犬の吹き替えには本物の犬を使わなきゃ失礼なのかな?
それいったら、怪物とかはキメラとか生み出さなきゃダメなの?(苦笑)
もうそこまでいくとナンセンスです。

そりゃ言ってることも分かりますし、
声優のオーディションで黒人役を白人声優と黒人声優で争い、
技術的には同等なのであれば、黒人声優を優先するのは分かります。
ただ、それは技術的に同等なのが前提であって、
声のイメージが白人声優の方が近ければ、そちらを優先するのも当然でしょう。
結局、アニメーションが現実の誇張拡大である以上、
製作者のイメージに近い方が優先されるわけですから、
そのイメージに近づけた声優の方が優先されるのは当然のことで、
それが人種差別の問題になるというのは、やはり違和感もあります。

問題なのは、それだけ黒人側に差別されているという意識があることでしょう。
差別からの真の脱却は、「差別されている意識」です。
これを乗り越えなければ、差別はなくなりません。
差別している側の認識を改めると同時に、
差別されている側の被害者意識を取り除くことが必要なように思います。
今はどうなのか知りませんが、
一昔前はアメリカ系黒人も、アフリカ系の黒人とは別だと主張してましたしね…
いや、もう何を持って区別しているのかよく分からなんのですよ…

もっとも日本でも一昔前までは部落差別が残ってたので人の事は言えない。
「山の手の子」とかは言いましたよね。
関西圏ではわりと最近まで部落差別意識は残ってたんじゃないですかね。
終わってみれば区別する必要性なんてなかったと思えるのですから、
差別する側もされる側も立ち止まって考えた方がいいと思います。

2020年07月01日

プロ野球開幕も… 本当に大丈夫?

●こちら プロ野球の開幕をもろ手を挙げて歓迎できない理由
今の所は、無観客試合で新規感染者を出していませんし、
TV局の番組製作が間に合っていないこともあって、
メディア的にも重宝されていることもあって、好調の再開となったように思いますが、
果たして、このまま順調に行くのかと考えると、心配な面もあるわけでして…

今の状況は春場所を強行した大相撲に似ている気がします。
問題は感染者が出てしまった時にどうするか。問われているのはその一点でしょう。
現状、新規感染者が出た場合、濃厚接触者の疑いがある場合は試合を欠場することになりますが、
それは一人二人なら対応できる話に過ぎず、
プロ野球界でクラスター感染が起った場合のことは全く想定されていません。
ペナントレースを中断するのかどうか、他のチームの試合は継続するのか、
2軍のチームを無理矢理に昇格させて、意地でも試合をさせるのか、
そこら辺をどう考えているのかサッパリ分からないのです。

現状、地方を本拠地とするチームでクラスター感染が起こる可能性は低いのですが、
未だに感染者が減らない所か増えてきている東京を本拠地にする2チームに関しては、
できれば本拠地を一時的に地方に構え、東京を回避する方が賢明なように思います。
今後、観客を入れることを検討するのであれば、尚更です。

感染症対策を取っていることは評価できますが、
原発問題と一緒で、もしもの対策が十分に練れているとは思えません。
仮にクラスター感染がプロ野球界で起こった時に、
どう迅速に対応し、鎮静化を図れるのかどうか、
そこがプロ野球の今後の興業を占うことになるように思えます。
ただ野球をやっていれば、国民が元気になると思うのは、やはり勘違いだと思います。
国民的スポーツだからこそ、安全安心を提供するように努めなければなりません。


◆政治ネタ 同じ公職選挙法違反なのに明暗 河井両議員と菅原議員。それに救われる官僚。
●こちら 「パワハラ気質」地元で孤立も 河井前法相
●こちら 公選法違反常態化の菅原一秀を東京地検が不起訴処分

やってることはほぼ同じ。
むしろ、本来なら河井議員の方が同じ自民党系議員に行っているので、
内輪的でバレにくいはずなんですけど…
明暗が分かれる不思議。まぁ、不思議でも何でもないのかな…

いわゆる地元と縁もゆかりもない候補者を立てる「落下傘候補」の場合、
地元の県会議員や市議会議員とどう接するかが問題となります。
落下傘候補とすれば、当選すれば自分の知名度だと勘違いをし、
国会議員だから偉いんだと思って、協力してくれた地元議員を無碍に扱う…
逆に、地元議員からすれば、自分達が協力したからこそ当選させられたという自負があり、
自分の選挙で協力してくれなかったとなれば、嫌な気持ちにしかならない…
…まぁ、ここに来て自白がバンバン出てくる辺りは、そういうことなんでしょうね。
偉ぶって人望がなかったから、こうなっただけ。
そんな人望の無い候補者を落下傘候補として立てたんだから、
総理官邸も見る目がないアホだよなぁとしか思えません。
しかも、それが過去に批判された岸田派の重鎮議員を追い落とすだけの、
私怨の選挙だったから余計に性質が悪い。
アホくさ。

一方の菅原議員は、国会閉会前にどさくさ紛れに公職選挙法違反を謝罪、
しかし離党も国会議員も辞職せずに何の責任を取らぬまま、
検察の判断も不起訴とか意味が分かりません。
逆にこちらは上手いことやったということなんでしょうかね…
裏でフォローした人が居そうではありますが…
会見したぐらいで責任を取ったなんて言えませんし、あまりにも甘すぎます。
少なくとも離党するぐらいは必要だったように思えますけど…
有権者はどう判断しますか。
まぁ、河井議員とは逆に上手くいっているということは、人望もあるのでしょう。知らんけど。


上手いこと国会議員の逮捕に流れてくれてホッとしてるのは官僚でしょう。
●こちら 安倍政権に激震、河井夫妻逮捕を上回る「給付金スキャンダル」の破壊力
国会を閉会していなければ、むしろ問題が大きくなったのはこちらの方でしょう。
世間的には、よく分からんサ推協に任せるのではなく、電通に任せればいいと思いますが、
こういう回りくどい手法を取るのは、得てして中間マージンを誰かが狙っているから、
そして、そのメリットを享受できるのは官僚であり、そこへと天下りする官僚OBです。
中抜きをしていたのは官僚で間違いなく、そこを突かれるのはとても苦しかったはずです。

実際に補正予算に10兆円もの予備費が設けられました。
野党の反対で5兆円のおおまかな使い道は示しましたが、それ以外はブラックボックス。
そんなもん官僚の好きなように使うに決まってるじゃないですか。
定額給付金を貰って、全額を感染症対策に回した人がいますか?
大半は自分のことにお金を使ったのではないでしょうか?
官僚も一緒です。自分達で好き勝手に使えるお金があれば、勝手に使うでしょう?
現にマスク配布や給付金関連でも、この非常時にコッソリ上手くやってるんです。
やらないわけがないでしょう。

あと、さすがにそこまで外道ではないと思いますが、
10兆円の予備費を選挙資金に転用するウルトラCとか考えてたりはしませんよね?
現時点で4月並みに感染状況が悪化しない限り、秋に解散総選挙をやる可能性は高いと思います。
そこにドサクサに紛れて選挙資金として流用するなんてことは…
まぁ、さすがにそこまで外道ではないと信じていますが、
何でもアリだった安倍政権のことを考えると、
憲法改正の議論ぐらいには流用してもおかしくないのかなと思いますけど…
え? さすがにないですよね?


◆その他のコロナ関連ニュース
●こちら 西村担当相「排除と取られ反省」=専門家会議廃止で釈明
まぁ、本音が出ちゃっただけなんでしょうけどね…
既に経済優先の政府と慎重論の専門家グループに分かれてしまっていたようですし、
専門家グループの動きを抑えるために、
経済の専門家を優先的に入れようという魂胆が見え透いています。
経済優先は分かりますが、やり方が杜撰過ぎる。
やってることが後述するブラック企業のクラスター感染と同じなんですわ…

●こちら コロナに丸腰で感染者続出のブラック企業 現役社員がSOS
まぁ、そうだろうなぁ、と…
今、感染源と話題になっている「夜の街」も同じでしょう。
何も対策は講じず、精神論だけで克服可能と言っている
経済優先のバカ共が感染を拡大させてしまうというお話。
安全・安心な職場を作らなければ、生産性が上がるわけがないと何故気づかないのか。
おそらく、人間を使い捨てにして構わないと考えているからでしょうけど…
結局、人的資源を大切にする雇用改革をしない限り、
根本的なコロナ問題の解決は図れないように思えます…


●こちら 手越祐也と昭恵夫人「定期的に会う会」の衝撃

自分は芸能人に興味がないので、手越氏に関しては特に思う所はありませんが…
ただ、自粛要請中の外出について聞かれて、
「自分にとっては不要不急じゃなかった」と開き直る胆力は、
もはや常人とは言えませんよね…
良くて「中二病」、悪くて「狂人」でしかありません。
そこは普通に謝罪する所じゃないの? 安倍政権と一緒で謝ったら倒れるのか?

手越氏に関してはどういう性格なのか知らないので何とも言えませんが、
安倍昭恵夫人に関して言えば、記事の通りの性格と予想できます。
宗教にハマる女性に多いタイプではあるのですが…
今風に言えば、「メンヘラ」? それが一番しっくりくるタイプ。
周りが見えないタイプと言えば、そうなのでしょう。
周囲からすれば「身勝手なタイプ」と思われる感じなので、
2人ともそりゃそうかなぁと納得ですな…


◆ニュースネタ 北朝鮮問題&韓国の動向
●こちら もう文在寅は金正恩の機嫌を取っている場合ではない
●こちら ボルトン回顧録で韓国民の怒りが日本に向かう理由

ボルトン氏の回顧録に関しては、日本人の立場からすると「解釈一致」でしょうねぇ…
結局、北朝鮮のビラ配り作戦は中止になったようですが、
一体何が書かれるのか、と文在寅政権は思っていたのかが大事ですよね。
普通に「アメリカの回し者」的な批判なら問題ないんでしょうが、
ボルトン氏的な批判を北朝鮮側からすると、かなり困ることになったでしょう。
そこら辺を含めて、北朝鮮としては良い脅しになった、という感覚なんですかね?

時に、手の内をひけらかすよりも、手の内を隠す方が脅威になる事もあるということ。
国際政治ってのは大体そんな感じよね。
見えないのをいいいことに相手を疑心暗鬼にさせる。
完全に文在寅政権は北朝鮮の手のひらの上で踊らされている感じですねぇ…
韓国とすれば、友人として北朝鮮を助けているという感覚なのでしょうが、
北朝鮮からすれば、韓国を利用しているに過ぎない、
自分達の方が上と見ているのでしょう。
はっきり言って、韓国は北朝鮮に舐められてます…

そうやって都合が悪くなると、反日に逃げるのが韓国の悪い癖。
そこら辺が統一朝鮮に可能性を見いだせない理由でもあります。
韓国と北朝鮮が一致することなんて反日ぐらいしかないでしょ?
韓国が主導権を握り、自由主義国家として歩めるなら歓迎ですが、
その可能性は限りなくゼロに近いとしか思えないのが…

ボルトン氏の回顧録は韓国の国際的立場を表したものの、
韓国の保守派はともかく、文在寅政権側はそれを理解したくないようです…


◆ニュースネタ リニア新幹線の工事問題「乗り越えていきたい」
長い会談でしたが、静岡県民の知りたいことは、おそらく、この部分なんですよねぇ…

「仮に(知見で水量を)戻せないと、危ないとなったとき社長さんはどうするんですか?」
「考えにくいと思ってますが…」
「あり得ると思って言います。(中略)
 水は戻せない、水質は悪化、残土も崩れる、生態系は崩れるという場合があった場合どうする?」
「乗り越えていかなければならないと思う。
 楽観的ではなく、ポジティブに技術を結集して、乗り越えていく。」

いやー、なんつーか… 信用できませんよな…
詐欺師は大事な所をボカすもの。今回のJR東日本の社長も一緒でしょ…
技術的に可能なら、その裏付けを示せば、簡単に県民も納得しますわ。
そもそも、それが「可能」と言っておきながら、
「やっぱ流出しちゃうわ。しかも県外に」とか言い出し、
「でもほんの少しだけなんだから問題ない(根拠なし)よね?」とか言われても、
「はい、いいですよ」、と簡単に納得できるわけがありません。

つまり、今現在においても、それを乗り越える技術は持っていないことの裏返しであり、
精神論、かつ、当事者でありながらも他人事な無責任な発言は、
信用を失う一方としか言いようがありません。
欲しいのは精神論ではなく、技術的な裏付け、そこが平行線を辿る理由ですよ…


◆ニュースネタ 法曹界の闇 過払い金法律事務所の倒産&名古屋地裁判決の反響
●こちら 過払い金CMの大手弁護士法人、「東京ミネルヴァ」破産の底知れぬ闇
ぶっちゃけ、個人を相手にしている法律事務所はそんなに儲けが出ません…
ですから、大々的に広告が打てる法律事務所というのは、どこか変なはずなんです。
とりわけ、過払い金に特化している事務所ってのはそう。
何か歪な形で儲けを出しているとしか考えられません。
ですから、CMに釣られて過払い金の相談なんてするものじゃないと思ってましたが…
まぁ、言われて納得の事実ですねぇ…

こういうのを見ていると、未だに過払い金過払い金と言っている弁護士法人はどうなのかと。
ちょっと怪しい目で疑ってしまいますよね…
東京ミネルヴァ法律事務所がやっていたことは、
問題の発端となった消費者金融・クレジット会社とやっていることは同じで、
法律の無知に付け込んで中間マージンを取っていたに過ぎないという話。
守るものは相談者ではなく、金だったという醜いお話。
こういう話があるから法律家は嫌悪されんのよ?

●こちら 生活保護費減額に「最低」と言われる判決を下した名古屋地裁の論理
何でこういう論旨になるのか、よく分かりません… 本当に何で?
結論は「行政の裁量権の範囲」で合ってると思うんですが、
何でそれが「厚生労働省や厚生労働大臣」で止まらないのかが分からない。
実際に自民党の厚生労働部会の要請で動いたとしても、
「自民党部会の意見を参考にして、総合的に判断した」とすれば済む話で、
どこをどう間違って「生活保護費は自民党が決める」になるのか分かりません。
自民党が野党に転落しても自民党が決めるの?
同じ与党の公明党は決められないの? もう訳が分かりません…

判決の要旨を見ていないので分かりませんが、考えるに、
「行政の裁量」の恣意性を追及されて、
その裁量の基本になったのが自民党部会の意見だとして、
自民党国会議員は国民の投票に選ばれていて、その政策も妥当と考えるから、
行政の恣意的な裁量ではなく、国民の裁量だとする論理展開なんですかね?
まぁ、あまりにもあまりにもな超展開ですけど、それぐらいしか考えられませんが…
真っすぐな針金を曲げようとしたら、逆に折れちまったみたいな超展開ですね…

さすがにこの超展開が引き継がれるとは思いませんが、
こういうのも法律家に対する嫌悪感に繋がるので止めた方がいいかと…
まぁ、生活保護の問題はそれはそれとして別個に考える必要がありますが…
失業保険の受給問題だとか、そもそもの再雇用の問題だとか。
そういうのを片付けて行かないと、最後の生命線である生活保護に頼らざるを得なくなり、
本当に必要な人に回らなくなっちゃうわけですから、
その前の段階のセーフティーネットをもっと厚くするべきだと思います。
相変わらず長期失業者など日本には存在しないと思っている節があるしなぁ…

2020年06月12日

日本の政治家に足りない『悲壮感』

昨日も22人の新規感染者が出た東京都ですが、
よく意味が伝わってこなかった『東京アラート』を解除、自粛要請も緩和するという話。
そこで出てきた言葉が「自粛から自衛へ」

……
………ん? 何か政治の責任を放り出しただけじゃねぇの?
店を営業しようが、閉めていようが、感染したら自己責任ということなんでしょうか。
実態はおそらくそうではないはずなのに、言い方が突き放している感じ。

総理官邸よりはマシだったとはいえ、今回のコロナ騒動でも、
小池東京都知事の心ない発言は多かったですし、
安倍総理に負けず劣らず、こちらも世情に疎いというか、
民意が分かってない感が強く出てますよね…
あの都知事選の時の民意を掴んだ小池東京都知事はもう完全に居ないのでしょう。

考えてみるに、他国の指導者と比べて、
日本の政治家に足りていないのは『悲壮感』だと思います。
言葉にすると、むしろ良いことでは?とも思いますが、そこが逆に薄情に見えてしまう。
『国民に寄り添う』という姿勢が一切見えてきません。
実際に政策を見ても、『(餌を蒔いて)国民に寄ってきてもらう』形でしかありません。

結局、自分達が一段上の存在で、実感を持ってコロナ対策に向き合えていない、
自分の家族が今にもコロナウイルスの脅威で死にかかっている、
そういう当たり前の想像力が根本的に欠けているように思えます。
そこが危機感の無さの表れ、というか、どこか他人事にしか捉えられていない感じですよね…
そりゃ、仮にコロナ対策が上手くいったとしても、
それは水槽の管理者として上手くできたに過ぎず、
共に水槽で苦楽を分かち合ったわけではないので、好感度が上がるわけがありません。


◆ニュースネタ 持続化給付金問題に潜むマイナンバー制度の脅威
●こちら 電通に丸投げ、持続化給付金事業に疑惑続々
●こちら 持続化給付金「再々々々委託」

まぁ、はっきり言って、経産省の天下り先、プール金機関だったんでしょう…
あまりにも不自然すぎる。この非常時にあまりにもやり方が露骨過ぎた…

官僚にとって自由に使えるお金というのは、これほど旨みのあるものはなく、
その多くが自分達の利益のために使われるというのが世の常。
そりゃそうでしょう。
余ったお金ができたら、自分に御褒美あげたくなりますよね? それが人情。
補正予算で10兆円も自由に使えるお金を残したら、
緊急時に使うこともなかったので、という理由で私利私欲に走るのは当たり前。
どうせ、第二波・第三波が来れば、追加の補正予算を組まないと無理なので、
予備費を設けていたとしても、それで対応できるとは思えません。
結局、この件と同じで、官僚が私利私欲に使えるお金が増えただけっしょ。
『クールジャパン事業』と一緒のこと。
期待されたアニメ産業等の輸出が一切なく、物産展を海外で開いてただけで、
お金がどこに消えたのかも分からない闇事業ですよ…

話を戻しまして、怖いのは「実際にどこが仕事をしているのか分からない」点です。
個人情報の塊みたいなものだと思うんですが、
その作業をしているのが実際誰だか分からない。
まぁ、普通に考えて委託先に中国系企業があってもおかしくないですよね。
そうなってくると、容易に個人情報が世間に流出するばかりか、
外国へと個人情報が売買されてしまう危険性があります。

そんな政府も把握できていない惨状でありながら、
マイナンバーに銀行口座を紐づけようとか言い出す始末…
そんなの怖くてできるわけないでしょ?
どこの誰に情報が流れていくのかも分からないのに、誰が紐づけるの?
情報管理においてはインターネットなどのデジタル面が注目されがちですが、
実際に情報流出するのはアナログ面、人間が流出させることです。
誰が関わっているのか分からない状況で、
マイナンバー制度が安全安心と言えるのか、言えるわけがありません。

仮に民間委託しなくても結果は一緒。
実際に事務作業しているのは国家公務員や地方公務員ではなく、
雇用の不安定で最低賃金で働かされている期間従業員です。
そんな仕組みで個人情報を集中させていいのか? いいわけがありません。
情報を売った方が真面目に働くよりも儲かるなら、みんなそうするでしょ…
今の日本の雇用情勢からすると、情報の集中化はリスキー過ぎます。


◆スポーツネタ 巨人・坂本選手らが「微陽性」⇒翌日に「陰性」の報道
完全に報道の仕方が悪かったですねぇ…
急に「微陽性」という聞きなれない言葉を使ったことで、
あたかもプロ野球選手が「特別扱い」されているという雰囲気を出してしまいました。
単に「既に感染無症状で終わっていてリスクは低い」と強調したかったのでしょうが、
それが完全に裏目に出てしまいました。
言葉って大事ですよね…

その後は実際にどう対応したいのか分かりませんが、
通常の退院者と同じ取り扱いをしているならば、問題ないと思います。
そこを特別扱いして、無理矢理に開幕OKにするなどの
「捻じ曲げ」が起きてしまうと、とんでもなく炎上しそうですが…
とりあえず、ここまでは慎重な取り扱いをしているようで、一安心。

んー、でも実際にプロ野球を開幕して興味が上がるかというと…
ちょっと難しいかなと思います。
完全に終わった後というなら、娯楽によって勇気づけられると思えますが、
現時点では「現実逃避」の感は否めませんからねぇ…
一人でゲームをやってるなら、ともかくとして、
集団で現実逃避をするのはやっぱり違うかなぁと…
慎重に対応したJリーグとの差がどう出るのか気になる所です。
個人的には7月に入ってからで良かったのではと思います。
そういや、詳しい特殊ルールって決まったんですかね?


●コロナで暴かれる日本的差別
戦後日本の成功理由でもあり、失敗理由でもあるのが、
「お客様は神様」です、という感覚でしょう。
そういう意識が過剰なまでの「おもてなしサービス」を生み出しましたが、
逆に客の方が調子に乗り過ぎて、上記のような暴走結果を生んでいることも事実です。

まぁ、法律的に言えば、「お客様は神様」なんて嘘なんですけどね。
店主は気に入らない客に商品を売る必要はないし、サービスを提供する必要もない。
両者の売る・売らないの意識が一致して初めて商売が成立するわけで、
そこら辺は恋愛と一緒でしょう。
ストーカーしても売らないものは売りませんよ?

とはいえ、そこに差別的意識が絡むとアメリカのように別の問題を生むので、
店側としてはできるだけ平等な取り扱いをするというのは当然のことですが、
客側の「売って当然」「サービス当然」という高慢な意識は改める必要があります。

「お客様は神様です」は間違いです。
「お客もお店も対等な人間です」。
その意識を植え付けることが今の日本人には必要だと考えます。


●失政続きでも政権のしたい放題、まるで敗戦前の日本
その通りだと思います。
今の安倍政権は政策決定の合理性基準が皆無。
休校する合理性もなければ、緊急事態宣言を解除する基準も曖昧、
それぞれをしっかりと説明すれば、国民も納得するのに説明がされない。
思い付きで政策を実行しているだけで、
その政策に至る合理的プロセスが存在していない。
それこそが政策の必要性だと思うのですが、それがまるで議論させないのがこの国です。


緊急事態宣言を解除してから2週間が経とうとしていますが、
ここまでは予想よりも拡大していない印象はあります。
ただ、今日も東京で25人の感染が報告されるなど、落ち着いた印象はありません。
静岡県内でも、昨日、県外で親族と会食した高齢者の感染が報告されるなど、
「どこかで」感染していることは確かなわけで、警戒せざるを得ません。

巨人の坂本選手らの例でも分かるように、
感染しても無症状で済むケースも相当数あることが予想され、
そういった人の感染力も実際には確定していない面もあるので、
他者にうつさないという意識は変わらず必要なように思います。

2020年05月31日

テラハ問題+グラブル+任天堂関連動画

…まぁ、自分はああいう番組が嫌いなので、全然語れないわけですけど(苦笑)

こちら 出演者の人格をコンテンツ化する
こちら 編集カットの問題
こちら 視聴者の欲望は止められるのか? ワイドショーとの共通点
こちら テラハ問題を理解できない若者

最近、自分がハマっている『アイドルマスター シャイニーカラーズ』でも、
偶然にも5月初旬のアンティーカに関するイベントで同種の番組にまつわるものでしたね。
こちらは恋愛要素がなく、番組製作側の意図的な切り抜き編集に苦しめられるものでしたが…
中盤までは丁寧に描けていて、逃げ出すシーンまでは良かったと思うんですが、
そこからご都合主義のごとく問題が駆け足で解決しちゃうのは残念だったかな…
いやー、自分はそのまま逃げちゃっていいと思いましたが、
テレビ業界ではそうもいかないんだろうなとも思いつつ…

結局は、この手の番組は出演者が『四面楚歌』になりやすいということです。
普通のSNS炎上ならば、芸能事務所や番組スタッフが味方してくれるので、
なんとか対処することができるかもしれませんが、
こういったリアリティ番組は、番組製作側がSNSの炎上を期待している面があり、
敢えて炎上を煽った過剰演出を行い、煽られた視聴者が騒ぐことで視聴率を稼ぐ形なので、
視聴率がいい限りは、番組スタッフや芸能事務所は「もう少し我慢して」となりやすく、
番組出演者としては、「誰も守ってくれない」という状況になりやすいわけです。
そりゃ精神的に追い詰められますわ。
周囲のみんなが敵だと思わされちゃうのだから。

おそらく、最大の問題は、番組製作側が出演者に配慮しなかったことでしょう。
SNSが炎上してもそれを良しとして、出演者を守ろうとしなかったこと、
これが今までのテレビ番組と大きく異なる点だと思います。

最初に書いたように、個人的には何が面白いのかサッパリ分からんのですが…
もっとも、自分は恋愛感情がほぼ死んでますし、常人と異なる自覚はあるんですけど…
お見合い番組とかもダメですね。いや、ほっとけよとしか思えない…
まぁ、そういう井戸端会議の野次馬話が好きな人もいるのでしょうね。知らんけど。

そういう意味では番組をなくすことはできないでしょうから、
番組製作側のモラルが要求されていることを自覚すべきでしょう。
リアリティ番組なのだから、全ての責任は出演者にあると考えるのではなく、
それを管理している番組側に責任があることを自覚し、
逸脱しないように適切な倫理枠に留める配慮が必要でしょう。
そして、それが出演者の保護にも繋がるように思います。


◆ニュースネタ 新型コロナの第二波
こちら 北九州市「第二波と考えず」
これが今回の緊急事態法の最大の欠点。
最初から指摘してますが、誰が出すのか=総理大臣ってのは無理がある。
緊急事態宣言を全国で解除した直後に、福岡県に限定した緊急事態宣言を出したとしても、
「なんだ、解除の判断は間違っていたんじゃないか」と誹りを受けるのは免れず、
二度目の緊急事態宣言に慎重になるのは当たり前です。
最初から切実さを知る地方公共団体の首長に任せるべきだったんですよ…

ましてや、専門家の慎重論を「経済が分かってない」と一刀両断し、
押し切った形での緊急事態宣言の解除を決めた政府ですから、
今更、慎重論に屈するというのは、ありえないと言えましょう。
今後も北九州市と東京・神奈川だけでなく、他の地方でも感染が拡大するでしょうが、
「ピーク時に比べればマシ」とか暴力的なことを言って、
緊急事態宣言の再宣言は行わないだろうと予想できます。

そんなわけで、今回も国民側が自衛するしか他になく、
明日から6月ですが、ちょうど地方の緊急事態宣言の解除から2週間が経つので、
第二波と思われる兆候がボチボチ出てきてもおかしくありません。
少なくとも6月中旬位までは慎重な行動を心がけるべきでしょう。


まぁ、でも、こういう話もコロナ楽観論者=経済優先者からすれば、
何をバカなことを言ってるんだとなるんでしょうね…
一番怖いのはそういう対立が起っちゃうことなんですけど…
ぶっちゃけ、緊急事態宣言を解除しても、
観光業は復活の見込みが立ちませんし、
外食産業も消費税増税のダブルパンチも重なって復活は難しいです。
開店休業赤字状態を覚悟せねばならず、それは以後、補償されずに、
感染が収まるまで自腹を被り続けることになるわけなんですが…

結局、資本主義における需給バランスが完全に崩れてるので、
こういう時は社会主義的な計画経済の方が見通し立つんですが、
今の世界では誰もやろうとしないのでしょうな…
オランダのようなアルバイター国ならダブルワークとかで対処できそうですが、
日本のように一つの企業に命を捧げる仕事文化では克服不可能にしか思えません。

経済優先者に考えて欲しいのは、
致死率がそれほど高くないコロナでさえ、この様ということです。
これが致死率の高い新型インフルエンザなら、世界はどうなるのか。
それに対応した社会経済システムの準備が必要な段階に入ってると思います。

≪6月1日追記分≫ 主にエンタメネタ(グラブルと任天堂関連動画に関して)

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2020年05月24日

第二波の到来か

減少傾向にあった東京で14人の感染が確認され、北海道でも15人が感染、
自分の地元である静岡県三島市では熱海市の指定医療機関の職員1人が感染するなど、
緊急事態宣言の解除を前にして、立て続けに感染例が報告されています。
今までは日曜日の感染者数は少ない傾向にあったんですけどねぇ…
病院が休みという印象もあるせいか、1日様子を見ようと思いがちですから…

ここで詳しく見たいのが、静岡県三島市の感染ケース。
こちら 三島駅から熱海駅まで電車通勤
まず初めに、今日まで静岡県三島市の感染者数はゼロでした。
熱海市の感染者数も5人で最後の報告が4月30日となっていました。
現時点においては、院内感染や市中感染の報告は出ていません。

潜伏期の2週間を逆算すると、およそ5月10日前後、
ゴールデンウィーク空けに感染したと推測できます。
では、その時期に何があったかと考えれば、
当初の緊急事態宣言の解除時期であった5月6日を目安に定めていた
企業の在宅ワークや休業が一旦空けて、様子見の出社をした時期です。
そこから再度休業に入った企業もあれば、そのまま再開した企業もあるでしょう。
いずれにせよ、一時的に通勤ラッシュが再開した時期でもあります。
この時期に、通勤客やそれに紛れた旅行客が、
公共交通機関の利用によって感染を広めてしまった可能性が考えられます。

つまり、今日の感染報告は第二刃波の予兆である可能性が高いです。
ゴールデンウィーク空けに出勤して人の移動が再開したことによって拡大、
さらにその時期は「再延長の解除基準」が議論され始めた時期でもあり、
5月14日は北海道・東京・大阪圏を除く地域の緊急事態宣言が解除されました。
今日から5月末にかけて、
緊急事態宣言が解除された地域での感染報告が増える可能性が高まっています。
おそらく、その時期に東京・大阪圏の緊張も崩れてしまっているでしょうし、
6月頭にかけて第二波が到来する可能性はほぼ確実でしょう。
問題はその規模になりますが、こればかりは何とも言えない所です。

現時点では国民の努力もあって、ゴールデンウィーク期間の感染は防げたと評価できます。
しかし、その後に緊急事態宣言の解除を議論するにあたって、
一番重要な人の長距離移動を制限することを怠ったために、
第二波の到来を防げていない可能性が高いです。
一部報道では明日にも東京の緊急事態宣言が解除されるとかしないとか…
個人的には、もう2~3日様子を見る必要があるように思えますが、
いずれにせよ、感染の現場に晒されている国民一人一人としては、
6月頭までは緊張感を持って感染防止に取り組む必要があるように思えます。


≪5月25日追加分≫

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2020年05月19日

検察官の定年延長はTwitter世論の反対を受けて“先送り”

こちら ツィート250万超⇒470万超
こちら 政府の狙いは合法化
こちら コロナの政府対応で誤魔化しが効かなくなった?
こちら 慌てた公明党の反対を受けて断念か

朝にツイッターを見た時は何事かと思いましたが…まさか、ここまでバズるとは…
芸能人も自粛が続いていることで、社会の諸問題をじっくり考えられていることが、
今回は良い方向に作用したということでしょうかね。
森友・加計・桜を見る会問題で行った誤魔化しが通用しなくなった証拠です。

問題は言うまでもなく、2項の内閣の承認による更なる定年延長でしょう。
検察は行政機関の一種ですが、検察官は政府も捜査対象としているだけに、
そこに恣意的な人事を認めてしまえば、独立した判断が不可能になってしまいます。
もっとも、実際に運用した場合に、内閣の恣意性がどれだけ反映されるかは未知数…
その基準が定まっていないだけに、裏を返すと、
内閣は検察側の定年延長の申請があれば、自動的に認めざるを得ないとも解釈できます。
そこに内閣の恣意で定年を延長する正当性がなく、延長基準も全くないようでは、
黒川氏の定年延長を正当化するための改正と言わざるを得ないでしょう。

今回の一件で特徴的だったのは、マスメディアが興した潮流ではなく、
Twitterというソーシャルメディアが興した潮流が、
政権の方針を動かしたという流れでしょう。
Twitterで話題になるまでは、コロナ報道に押され気味で、
それほど大きな話題になっていませんでした。
それがTwitterでバズったことで、マスコミがそれを追いかけ始め、
それを報道で見た人達がさらにTwitterをリプするという循環が生まれました。
コロナ騒動による自宅待機等の影響があったとはいえ、
これだけソーシャルメディアの声が政治を変えた例は記憶にありません。
不幸なことに今のマスメディアは政治記者クラブに縛られ、政権の犬と化していますから、
逆にソーシャルメディアの方が健全な見方をしているという皮肉な流れになっています。
マスメディアの既得権益化が進み、ソーシャルメディアが新しい潮流を生むという、
社会の新しい流れが今後生まれていく可能性を感じました。


◆ニュースネタ 芸能人の賛同に対する批判で考えるテレビの終焉
「職業差別が根底にあったのかぁ」
残念ながら、そういう考え方をする人間は確かにいますね…

ただ、それを引き起こしたのがテレビ業界であることも確かだったりします。
自分はテレビのバラエティをほぼ見ません。
それは番組の作りが「人を笑わせる」のではなく、「人を笑う」ものだからです。
笑いを取りに行くのではなく、人に笑われに行く。
おバカタレントが受けるのも残念ながらそれが理由です。
人に笑われに行くから、芸能人がバカにされる。人を下と見て嘲け笑う。
その構図に子ども時代に気付いたので、テレビのバラエティはほとんど見ませんでした。

つまり、そういうテレビ業界全体の「自嘲」な番組作りが、
芸能人全体に対する社会的イメージを傷付けてしまった感は否めません。
だから、政治的発言をすると叩かれる。
2004年のプロ野球再編問題の元巨人オーナーの渡辺恒雄氏が言った、
「選手ごときが」と同じです。
「芸能人ごときが何を言っているのか」そう思っている輩が一定数いるということです。
これが「笑い」を勘違いしたテレビ業界の末路です。

外出自粛でテレビも再放送ばかり。
プライバシー保護の必要性もありますが、
自宅周辺の取材や自宅でできるような番組作りは、幾らでもできるはず。
視聴率至上主義故に、取材対象は大きくなければならないという雑な番組作りが、
コロナ騒動によってその限界が明らかになり、
結果的に取材対象が小さくて済むYoutubeの動画配信に負けちゃうわけですよ…
今後はテレビも地に足の付いた番組作りが必要とされてくるように思います。


◆ニュースネタ 緊急事態宣言の一部解除を決定
本題に入る前に呆れた話がコレ。
こちら 緊急事態宣言の延長後、解除条件を早期に作成する意向

……
………それじゃ、どうやって延長するという判断をしたんですか?
基準がなかったのに、ただ自動的に延長したのか。何も考えてない証拠…
延長したのならば、相応の理由があったはずですし、
専門家会議も統一的な見解は出せなかったにせよ、幾つかの判断基準はあったはず。
それを全く示せずに、説明もできないというのは、何をもってして政治判断をしたのか?
何も考えてない。そこに合理性がないじゃん。
憲法改正のように自分の好きな話題かどうか、親しい友人からのお願いかどうか、
自民党の政治家に有利に働きそうかどうかでしか、政治判断ができていないのでは?
つまりは、利己的。非常に利己的。
合理的な政治判断をする気もない以上、何を言っても「指摘は全く当たらない」のでしょう。
だって、合理性=論理で判断するのではなく、
好き嫌い=感情の問題でしか判断できないエゴの塊なんですから…
そんなもん、もう政治家失格でしょうよ。
判断基準が好き嫌いの人間に、どうやって国民全体の問題を考えられるというのか…

で、話を戻しまして、相変わらず会見の方も要点が伝わらないイミフ会見でしたね…
企業支援策や労働者の直接支援等の経済支援策は評価できますが、
都市部以外が何を基準にして解除されたのか明確な理由は話されませんでしたし、
都市部の解除条件が具体的に何なのかも示されませんでした。
結局、緊急事態宣言が解除されて何か変わるのかと言えば、
国の責任でストップさせていた社会が、再び自己責任の社会に戻るだけで、
感染時の社会的リスクは却って高まると予想されるだけに、
コロナ感染リスクは下がる所か、社会的には上がってしまうという、
よく分からない解除効果になっています…

根本的な問題は「何のために緊急事態宣言を出したのか」ということなんですよね…
そこが判然としないから、解除も判断できないのだと思います。
結論から言えば、当初の目的は「行動制限」だったはず…なんです。
感染者が各地に散ってクラスター感染を起こすのを防ぐために、
自宅に縛り付けようというのが、緊急事態宣言を出した目的でした。
しかし、日本では公共交通機関の規制が行われなかったため、
十分には機能せずに、地方への感染伝播を止められませんでした。
そこで緊急事態宣言の対象を全国に拡大するという荒業を取らざるを得なくなった訳です。

それによって地方経済が大打撃を受け、解除要求が高まってますが、
しかし、ここで解除してしまえば、都市部から地方への移動が再燃するのは避けられません。
とりわけ、解除地域と継続地域の間で学校再開の差異が分かれてしまえば、
教育環境を求めて都市部から地方へ流れることを止めることは難しくなります。
本来の目的であった「行動制限」を行うことなしに、
感染が再度地方に広がることを防ぐことはできません。


結局、やることが過剰過ぎながらも、要点を全く抑えてなかったんです。
公共交通機関の移動を許可制にして制限をし、
各人の行動記録を自発的に取らせておけば、
万が一クラスター感染が起ったとしても、
地域ごとに封じ込めは容易でしたし、
休校措置や経済を止める必要性もなかったはずです。
目的を見失った政治的判断のせいで、経済が殺された感は否めません。
今の解除の段階で考えるべきは、当初の目的です。
改めて公共交通機関の移動を制限し、
感染時に各人の行動記録を把握できるよう準備を整えた上でなければ、
緊急事態宣言は解除できないように思えます。

別にね、近所で仕事して、近所で買い物する分には問題なかったと思います。
感染が広がったら、その地域全体を封じ込めればいいわけですから。
地方自治が発達せず、東京一極集中の判断に委ねてしまった故に、
諸外国のような地域ごとのブロック封鎖ができなかったんですよ。

休校措置の解除等も適宜進めていいとは思いますが、
やっぱり行動制限をしないことには、
富山県や石川県のような感染拡大を引き起こしかねません。
一時的に地域をブロック化させて、人の往来を制限することが、
感染封じ込めの優先課題のように思えます。


(追伸)
上は会見翌日に書いた内容でしたが、案の定、そこから気が緩み過ぎてるような…
移動制限をしなければ意味がないのに、既に通勤体制は復活…意味ねー
これで観光が再開し、人の流れが分からなくなってしまえば、
第二波は確実に広まってしまうでしょう…
まぁ、一番思うのは…感染者数はともかく、死亡者が変わらずに出ている状況で、
鎮静化も糞もないだろうと思うんですけど…

仮にコロナが沈静化した後、世界がどうなるかは正直未知数。
こちら
コロナ期のミニマリスト的な生き方が重要視されるようになるのか、
反動で大量生産大量消費の欲望に基づいた資本主義的生活に戻るのか、
ちょっと判断できずにいます。
長い目で見れば、ミニマリスト的な生き方になっていくんじゃないですかね…
飲食を含めたサービス業はかなり淘汰され、製造業回帰の流れを生むでしょうが、
その製造業も昼夜勤務が多く、人間の生活リズムとは乖離が激しいので、
現時点で予想しているよりは伸びない可能性の方が高いかもしれません。
作っても売れない時代になっちゃうし。
そう考えると、人間の生活リズムに根差した原始的な産業へ回帰する流れが強まりそうですが、
そこに情報産業と組み合わせたミニマリスト的な職業が誕生しそうかなぁ、
ってのが個人的な予想ではありますけど、それまでどれぐらいかかるかも正直分からん。
コロナ騒動は職業観を変えるチャンスでしたが、
政治家と官僚は保守的過ぎて一向に進みませんでしたし、
気付きを得ても、それが実現するのはもう少し先なのかもしれませんねぇ…


◆スポーツネタ 甲子園大会は中止? 地方大会は開催?
現時点では甲子園大会の開催は難しいように思えますが、
それこそセンパツ中止前に検討した無観客試合・縮小大会はあり得るんじゃないですかね。
練習不足で選手の方が心配ではありますが…
それこそ甲子園球場にに拘らなかったり、7イニング制に短縮したり、
厳しい球数制限を予め公表しておいたりすれば、
大会らしいものを開くことは不可能ではないように思えます。
大規模な全国大会を開こうと思うから苦しくなるわけで、
小規模な大会であれば、現段階で諦めなくても開催にこぎつけられるように思います。

問題なのは、今年の高校3年生の受験体制がどうなるか、でしょうね。
地方大会の成績は大学推薦にも関わってきますし、
開催しない不利益がダイレクトに野球部員に影響してしまう可能性は否定できません。
プロを目指す選手にとっても、アピールの場がなくなってしまうわけですし、
全面的な中止は将来的な面からも不利益を被りかねないだけに、
過去の大会に囚われない、柔軟な発想でカバーして貰いたいものです。

2020年05月05日

緊急事態宣言の延長

こちら
…まぁ、そうなるだろうなと思ってはいましたが…
欧米では経済的我慢をし切れずに、一部解除の方向に向かっていますが、
今の時点で解除しても構わないということは、
最初からやる意味がなかったのと同じ意味だと思うのですが…
日本と欧米の対応の違いがどう出るのか、今後注目したい所でもあります。
もっとも、欧米からすれば、日本並みに下げただけという意識なのかもしれませんが…

未だに感染の尺度として感染者数が挙げられていますが、
緊急事態宣言によって外出時の接触が制限されている以上、
感染者数が減少傾向になるのはごく自然な流れで、当然のメリットなわけで、
減少しないのは単に守っている人が少ないだけになりますから、
それが感染状況を正確に把握する数字になるとは思えません。
むしろ、外出が減ることによって、家庭内の濃厚接触が増えるデメリットもあり、
家庭内感染の程度、重症患者の数、死者数が大きな尺度になると思われます。
そういう観点から言えば、死者数は悪化傾向にありますから、
宣言の延長という判断自体は間違っていないと言えましょう。

ただ、分からないのは、パチンコ店には再三の自粛要請をしておきながら、
博物館や美術館・図書館といった公共的施設の再開を検討するのはいかがなものか?と。
別に自分はパチンコに行きませんし、この状況でパチンコに出かける客を嫌悪しますが、
だからといって、同じ『趣味』を楽しむ施設であるのにも関わらず、
一方は強硬的に自粛を要請し、一方は解禁を検討というのは矛盾します。
それはもう文化の良し悪しを政治家が決めるようなもの。
そうではないでしょ。それは国民が決めるべきものです。
パチンコ店と博物館等とを比較すれば、環境的には明らかに後者の方が悪く、
タバコもくもくのパチンコ店というイメージははるか昔のもの、
一台一台に空気清浄機が付いているぐらいに気を使っていますし、
清掃もパチンコ店の方が行き届いていますから、
劣悪な環境である博物館を優先して解放しておきながら、
比較的マシな環境のパチンコ店を締める理由が分かりません。
パチンコ店と博物館の差は何なのか。
それはもう明らかに文化的評価で決めちゃってるでしょ? 全く合理的じゃないんです。

そういうのは憲法改正の論議にも表れていて、
自分が改憲派を嫌悪する理由は、全くもって合理的じゃないからです。
「国際状況が変わって日本の安全が危機に晒されている」もっともらしく聞こえますが、
それならば、国民主権の今の枠組みを変えずに、国民が望む軍隊の姿を議論していいはず。
それなのに改憲派から聞こえてくるのは天皇主権的な明治憲法の話ばかり、
どうして今の状況を合理的に変えるのではなく、時計の針を戻すような議論ばかりするのか?
そこが今の憲法改正の議論が無意味である理由です。
為政者が天皇の名前を借りて国民を支配する仕組みを作ろうとする動きを誰が認めますか?
そこが改憲議論がまともに進まない最大の理由ですよ。


話をコロナウイルス関連の話に戻しまして、
先程のパチンコ店弾圧の話に加え、感染を知りながら山梨へ帰郷した女性の話や、
コロナ騒動にも関わらず観光地へ出かける人々や、観光客お断りの話、
果ては芸能人の岡村隆史の風俗発言等、色々とお騒がせな話はありますが、
はっきり言えば、どれも下らない話ばかり。
外出制限のストレスのせいか、人間の沸点が明らかに狂ってるように思えます。

この問題を判断する基準は1つだけです。
それが人間の条理に反しているか否かです。
最優先されるのは、人間の生命。ですから、観光客お断りの話は認められます。
次に優先されるのは、人間の自然的感情。
ですから、病気という苦を目前にして家族の愛情を求めるのは自然の理で、帰郷は否定できません
(勿論、他社の生命にかかわる問題でもあるので、積極的に是認はできませんが)。
その次に優先されるのは、経済活動の自由。
パチンコ店を始めとするお店側は生活がかかっている面もあるので、
自粛要請を超えてまで、批判されるべきことではありません。
致し方ない理由を検討することなく批判するのは行き過ぎています。

つまり、この問題で一番責められるべきは、「客」の立場です。
今すぐに観光に出かけなければ、あなたは死ぬのですか?
今すぐにパチンコをしなければ、あなたは気が狂うのですか?(もう既に狂ってるんでしょうが)
それが「今すぐに」である理由を見いだせない、
ただの気まぐれな「客」が一番の問題なんですよ。
パチンコ店を開いていても、客が来るからこそ、開いていようという意識になる。
閑古鳥の状態で店を開き続けようと思う店主がいますか? 問題あるのはそっち。
聖人君子でもない普通の人間が、普通の感情によって行動することを是か非か判断すべきです。

そういう観点から行くと、岡村隆史の風俗発言はそこまで批判することなのか?と。
こちら
こちら 風俗業界の反発
はっきり言って的外れな発言ではあると思います。
単なる経済不況ならば、失業を機に風俗で働く女性も増えるでしょうが、
感染症が原因となると、最も濃厚接触の可能性が高い風俗業界の人達は、
歴史的にも最も感染症のリスクに晒された人達でもあります。
ですから、風俗業界の関係者が反発するのは理解できます。
でも、この問題でバッシングしているのは彼らではないんですよね。
結論としても「今、行くのは止めておこうね」ですし、
的外れな観測ではあるものの、非常識な発言をしているわけではありません。
なのにこれだけバッシングを受けるというのはいかがなものかと思います。
察するに、わりと破天荒に暴れていた『めちゃイケ』が終わり、
NHKの『チコちゃん』や大河ドラマ出演などでクリーンなイメージが強くなり、
「悪ガキ」的なイメージから、豊臣秀吉のような「人たらし」的なイメージに変わったことで、
風俗に関する発言そのものにギャップやアレルギー反応が働いたのではないかと予測できます。
その発言をチコちゃんで発言していたら人間性を疑いますけど、
あくまで深夜ラジオでの発言で、昔から深夜ラジオは「ちょっとHなこと言った者勝ち」なので、
そういうノリさえも理解されない世の中になってしまったというのは、
冗談を冗談として受け取れない、馬鹿っぽい反応だと率直に思えます。
実際に風俗に行って感染したわけでもないのに、明らかに騒ぎすぎでしょうに。

むしろ、問題なのはこっち…
こちら 自民党の国会議員らがセクハラした疑惑
この無神経バカ共はそれこそ風俗に遊びに行く感覚で行ったのか?
そもそも、何で視察に行こうと思ったのか?
それは精神的に傷ついた少女たちをどう救済するかを検討するためじゃないの?
それなのに、異性や大人に恐怖心を持っている少女たちに対して、
水商売のお姉ちゃん達に接するような無神経な振る舞いをすれば、そりゃ怖がられます。
だから、貴方達は何しに行ったのよ? 少女たちにトラウマを植え付けに行ったの?
少女たちを政治的に救済するという目的とは真逆の行動に唖然とします。
まぁ、控え目に言って、腹を切った方が名誉の死というもの。
何のために政治家やってんの? 自分がチヤホヤされたいだけじゃねぇの?

外出自粛要請で、ストレスが溜まっているだけかもしれませんが、もう少し冷静になるべき。
ネットがある以上、幾らでもやる事はありますよ。
ソシャゲだけで一日が終わる(笑)←それはそれで無駄な一日
もう少し利口な引きこもり方をして欲しいように思います。


◆ニュースネタ コロナ騒動における安倍政権の評価
こちら PCR検査の少なさへの言い訳
とりま、「医療崩壊を招くから」とよく分からん理由を言っていた専門家は腹を切れ。
そこに何の疑問を持たなかった国民もバカだけどな。
考えてみたら分かることですけど、どちらにしろ医療崩壊はしちゃうんですよ。
医療崩壊を招くぐらいにPCR検査をした所で、確かに患者全てを把握できるわけではありませんが、
患者の広がり具合など、様々なデータは得ることができます。つまり無駄ではない。
しかし、PCR検査の数を絞れば、把握できない潜在的な患者が多くなり、
把握できないままに感染して死んでいくことになるだけなんです。
どちらにしろ、遅かれ早かれ、医療崩壊はするんです。
状況把握が早まるか遅くなるかの違いだけ。結果的に日本は状況把握が遅くなっただけ。

要は中国と同じことをやっただけ。むしろ、中国よりも酷い。
状況把握を誤魔化して事態を深刻化させ、それを収集する目途も立っていない。
日本がもっと状況把握を早くしていれば、欧米への爆発的な感染拡大は防げたかもしれません。
中国と日本が深刻度を正確に伝えなかったことが、世界大流行の最大の要因でしょうに。

これが安倍政権お得意の『ご飯論法』でPCR検査数の制限を誤魔化した結果ですよ。
誤魔化すから、こうなるの典型。
正確な状況を把握できずして、どんな名軍師であっても作戦を立てることなどできません。
その最初の段階を怠ったのですから、作戦が失敗するのも道理です。
控え目に言って、バカです。

どうして、こんなバカなことをしたかと言えば、東京五輪と無関係とは言えないでしょう。
開催の可能性が残っていたため、できるだけ少なく見積もろうとしたと言われても反論できません。
東京五輪延期が決まってから、患者数が大幅に増えたのも偶然ではないでしょう。
結局、最初の記事の批判通りで、国民全体の経済活動を優先した結果がコレですよ。
個人の経済活動であるパチンコ店には強圧的なのに、給付金のような全体のことになると渋りだす。
こういう基本姿勢が憲法改正を理解されない理由だと気づけよ、本当に…

結局、失政なんです。これは。人災なんです。
状況を正確に把握して、国民に伝えていればこんなに酷くはならなかった。
不正確な把握しかせずに、誤魔化し続けた結果がこれですよ…
企業不祥事と同じで、不正に気付いたらすぐに報告することが大事だったのに、
安倍政権の不祥事を隠蔽し続けた体質の結果がこの惨状ですよ。
具体的に失敗を挙げれば、
①1月の水際対策の時点で中国人観光客を制限しなかったこと、
②ダイヤモンド・プリンセス号における感染時に速やかにPCR検査をしなかったこと
③2月末に突如として休校要請を行い、国民に混乱を与えたこと
④逆に3月中旬に4月からの学校再開を示唆し、国民の緊張感を緩めてしまったこと
⑤水際対策と感染拡大を止めることができずに、緊急事態宣言発令によって、
 都市部から地方へと感染を拡大させてしまったこと。
自分でも容易に想定できたことを、怠惰でやり過ごしてしまった感しかありません。
危機感の欠如が最大の失政理由。


それでいて、さらに、こういうことやるんだから呆れる。
こちら アベノマスクの納入業者への疑念
今回は自民党案件ではなく、公明党案件みたいですけど…
この非常時にでもこういうことをやるのが、抜け目ないと言いますか、情けない…

はっきり言って、マスク配布とか今更過ぎます。
人の接触が8割減ならマスク要らないじゃん。
むしろ、必要なのはアルコール消毒液じゃないの? 売ってるの見たことないよ。
マスクよりもそちらを配布してくれた方がどれだけ効果的で嬉しいことか。
国民の生活が見えてないから、そういう発想にならないし、
マスク配布すればウケるぐらいにしか思えないんですよ。
何度も言いますが、正確な状況を把握できずに、作戦なんて成功するわけがありません。
安倍政権の問題点は結果が既に決まっていて、状況把握をそこに合せてることなんですよ。
それが「忖度(そんたく)」の正体。だから、「的外れ」なんですよ…


最後になりましたが、緊急事態宣言の終結時期に関しては、はっきり断言できます。
重症患者がゼロになった瞬間、ICUに余裕ができた時点でしょう。これしかありません。
感染拡大によって医療崩壊を招くことが最大の危機感なのですから、
そこが解消されれば問題はないわけですよ。
仮に感染しても重症化しなかったり、重症化しても命が救われる状況なら問題ないんです。
ですから、判断材料はICUに空きができ、安定して医療を提供できること、それのみです。

2020年04月08日

日本の武漢『トウキョウ』

日本国内初の「緊急事態宣言」が発令されましたが…
まぁ、間違いなく事態は悪化するでしょうね。
感染が都市部から地方に広がるだけで、高齢化率が高い地方からバタバタ死ぬ展開でしょう。
都市部のロックダウンはまだしも、公共交通機関を手つかずのままに、
移動制限を設けなかったことで、感染拡大が外へ外へと広がるのは間違いありません。
日本\(^o^)/オワタ

交通の便が良い割に感染数が少なかったヘルエスタ国(≒静岡県)も、
4月7日時点で感染者が22人となり、ジワジワと感染者が増えつつあります。
当初は海外からの帰国者が多かったのですが、
最近のパターンは東京や愛知といった都市部へ出張して感染してくるパターン、
東京や愛知といった都市部に住む子どもが帰省して家族に感染させるパターンが、
増えてきています、というかほぼ間違いなくソレ。
つまり、日本の地方都市からすれば、今の東京は一時期の中国・武漢なんですよ。
「武漢に出かけた人が感染してくる≒東京に出かけた人が感染してくる」
その時に日本が取った政策は「武漢に行かない。武漢から来させない」なわけで、
地方からすれば、「東京に行かない。東京から来させない」ことが重要になります。
その意識が東京を始めとする緊急事態宣言が出された都市にあるのか否か?

今後、「緊急事態宣言」が発令された都市部の大型店舗が、
どういった決断をするのか読めない面がありますが、
おそらく、縮小営業するのは間違いありません。
それに伴い、アルバイトの多くが契約を切られるでしょう。
若者に人気なカラオケ店やイベント関連等が休業を強いられますから、
学生の働き場所がなくなり、帰省する学生も増えることでしょう。
今回の経済支援でも学生は完全に範囲外ですからね。家賃を取られ続けるだけ。
そうなると、上記の傾向はより強くなることが予想され、
地方のショッピングモールや観光地に都市部の人が殺到し、
帰省した学生が感染を蔓延させていった結果として、
高齢化率の高い地方からバタバタと倒れていく可能性は高いと予想できます。

現時点では「外出自粛」の同調圧力が強いのが救いですが、
時間が経てば経つほどに、それは限界を迎えることは間違いありません。
「緊急事態宣言」といっても、移動の自由や労働は法的に規制されていないので、
「買い物をするため」「生計のため」という免罪符があれば、
規律性が高いと言われる日本人でも、幾らでも残酷になれます。
逆に言えば、「免罪符」がありさえれば、幾らでも残酷になるのが日本人です。
今回の「緊急事態宣言」をきっかけとして、
逆に理性が失われ、自粛効果が弱まる可能性は十分あります。

ただ、自分はそんな人達を責めるつもりはありません。
学生がすることがなくなって帰省するのも自然なことですし、
外出自粛のストレスから地方へ買い物に出かけたり、
観光して気分をリフレッシュすることも、人間として当たり前の行動原理です。
問題なのは、そういった当たり前の行動原理を織り込んでいない、
机上の空論でしかない対策しか構築できない政府の無能さを指摘しているだけです。
行動制限がなければ、合理性を求めて人が外へ流れるのは当然のことですし、
生活保障の対象から外れる学生が自衛のために帰省するのも当然です。
彼らは政府から切り捨てられた人なのですから、そうするのも当たり前のこと。
おそらく政府もそれを分かって切り捨ててるんだから、より一層に性質が悪い…


都市部以外で一番危険そうなるのが、ヘルエスタ国(≒静岡県)です(苦笑)
御殿場アウトレットモールという地方の巨大ショッピングモールがあり、
電車・新幹線で簡単に行ける熱海という観光地もあります。
実際に3月の熱海は、行き場を失った若者が観光に来るケースが多く、
東部地域では地方のナンバープレートをいつもより多く見かけました。
4月下旬から5月にかけては気候も大変良いですし、
ちょっとしたお出かけで重宝される地域になっています。

仮に、3月中旬以降の若者の往来が感染を拡大させたとすれば、
4月中旬には市中感染が広がる可能性が高く、
また、今回の「緊急事態宣言」で予測通りの結果が起これば、
4月末にはクラスター感染化して百人単位で感染者が出るでしょう。
そして、その現象は全国の地方都市に先駆けて起こり、
後日、全国に広がっていくと予測できますので、
今後は静岡県の感染状況が今回の緊急事態宣言の効果を図る物差しになると見ています。

静岡県の感染が少ない時には、インフルエンザ同様に、
カテキンによる防菌効果でもあるのかなと思っていましたが…
まぁ、それでも乾燥は天敵でしょうから、
こまめにお茶を飲んで健康維持を心がけるようにはしたいものです。


(追記)
4月8日に静岡県では5人の感染者が出て、27人となりました。
また、御殿場市の対応は素早く、酒場等に休業を要請(補償あり)、
御殿場プレミアムアウトレットモールも休業を決定しました。
この御殿場市の対応は高く評価したいです。
となると、あとは熱海の対応だけですなぁ…

2020年04月06日

NGな質問「生まれ変わったら何の動物になりたいか?」

女子高生とかがよくしてるイメージ(偏見)ですが…
先日、ニュースを見ていたら、
入社式でリコーの社長が上記の質問をしている映像を見ましたけれども…
どういう答えを待っていたのかは知りませんが、
個人的には友達同士の軽口以外ではNGな質問です。
少なくとも、自分からは絶対にこんな質問はしませんね…
昔からこの質問に関しては違和感を持っています。

第一の問題は礼儀的問題です。
「生まれ変わったら」なので「転生」を前提にしており、
それは、つまり、「死」を前提としていることです。
トラックに轢かれるのか、暴漢に刺されて死ぬのか、
トラクターをトラックと勘違いしてショック死するのか知りませんが、
流行りの異世界転生ものでも、それは「死」を前提としています。
一般的に「死」は忌避したいもので、ましてや祝いの場にそぐわぬもの、
それを入社式だとか、初対面の人にする神経が信じられません。
祝いの場で「死」を持ち出す無神経さは、普通の神経ではありません。

第二の問題は宗教的問題です。
まず、キリスト教世界では唯一神が基本になりますので、
生まれ変わった後を決めるのは人間ではありません。神様です。
どうして神様が人間の要望を聞かなければならないのか。不敬です。
また、仏教世界でも輪廻転生の考え方はありますが、
生前の行動に応じて魂は決定されますので、
こちらも人間の希望で転生先を決定できるわけではありません。
転生したらスライムだったのは、スライムのような生き方をしたからです(w
スライムのような生き方をしたいから、スライムになるわけではありません。
加えて、基本的には人間に生まれ変わる所を、
動物(畜生)に生まれ変わるということは、生前の行いが酷かったという証。
つまり、上記の質問をするということは、
「お前の今後の行いは人間に劣る畜生程度の行動でしかない」という決めつけです。

そぐわない「死」の話題を取り出すばかりか、
相手の宗教的信心を害し、今後の人生を畜生程度と罵る、
全くもって「あり得ない質問」です。

もしも、こういう失礼な質問を公的な場でされたら、答えは決まっています。
「死後のことは死語に考えれば良いことです。
 自分は今世を懸命に生き、畜生道に堕ちないよう努力するのみです」
これ以外の回答は考えられませんね…

人の振り見て我が振り直せ。
逆に私達も安易に失礼な質問をしないように心がけたいものです。


◆ニュースネタ 感染拡大が続く新型コロナウイルス
静岡県内でも人数が10人を超え、身近な所にまで感染拡大が広がってきました。
今までは海外からの帰国組がメインでしたが、東京へ出かけた看護師が感染するなど、
もはや東京は中国・武漢扱いの感染源扱い(苦笑)
世界から見れば、日本全体が既にそうなっていることを認識すべきでしょうね。

結果から言えば、3月15日の安倍総理の記者会見が致命傷になった気がします。
あそこで「卒業おめでとうございます」「たまに外出したり~」とか言及しちゃったので、
明らかに全体の警戒心が緩んでしまいました。
そこに加えて3月19日の4月からの休校措置解除の話でしたからね。
「もう大丈夫なのか」という誤解を国民全体に広げたことは間違いありません。
中途半端な言い訳会見が3月末・4月上旬の感染大幅増に結び付いたことは、
政治家の誤ったメッセージによるものだと断じざるを得ません。

対策として世帯ごとにマスク2枚だとか、
自己申告制の20万円支給といった対策が聞こえてきますが、
はっきり言って焼け石に水でしょう。
20万円もマスク2枚の衝撃と一緒ですよ(苦笑)
今、何が必要なのかを再認識しないから変な対策になるんですよ。
世帯にマスク2枚を配った所で足りないのは目に見えてますし、
20万円で過去の損失補てんを行うことはできても、先の補償にはなりません。
必要なのは前を向くための対策であって、過去の終わった対策じゃないんですよ。

今、必要な対策は、人々が不要な外出をしなくても済む対策です。
生活の糧を得るためには働かなければならないので、
バーも飲食店もライブハウスもイベント会場も自粛しなければならないと分かっていても、
動かさなければ、生活費や諸経費を支払うことができなくなってしまいます。
そこを無理矢理動かして働いてしまえば、感染を拡大させるという悪循環が生じます。
だから、必要なのは損失を補てんするのではなく、生活を保障することです。
国民全員に生活保護費を満額で支給するしかないでしょう。
生活の糧を与えることで、仕事を無理にしなくても良くなります。
感染拡大を防ぐためには、生活をするだけの糧を与えることが必要です。
それによって色々と誤解されがちな生活保護費の適切性を再認識できますし、
今後の社会保障を考える上でも、良い機会ではないかと思います。

企業が仕事を休業できない理由に、諸経費の支払いがあるでしょうから、
休業を表明した企業に対しては資金のやり取りを一時的に停止することを認め、
インフラや流通、新薬開発、衛生用品等に重点的に予算を補充し、
ダブルワークを推奨して、今の仕事は一旦休業として、
副業として必要な産業に重点的に一時従業員を補充するなど、
社会主義的政策を取り入れざるを得ないように思います。
今の雇用を失わせることなく、新しい雇用を得られる仕組みを早急に整え、
雇用の流動性を高めることが必要だと考えます。
未感染者は休業を基本として、製造業や流通、軽度感染者の世話などに人を回す、
国が生活保護費を給付し、そこに余剰に感染症対策関連職業にプラスαする、
そういった期間限定の思い切った政策も必要なように思えます。

今のままではジリ貧になることは間違いなく、
マスク2枚と20万円というセコイ対策で乗り切れるほど甘い経済状況ではありません。
欧米諸国のように一歩踏み込む勇気を政治家には持っていただきたいです。


◆エンタメネタ 自宅待機で需要が上がるVirtualYouTuber
芸能界でも大御所で活動頻度の高かった志村けんさんが新型コロナで亡くなるなど、
ショッキングなニュースが続いていますが…
余談ですが、志村けんさんが亡くなった前後では、明らかにマスク着用率が上がりましたよね。
特にお年寄りのマスク着用率、以前はほとんど着けてなかったものが、
ほとんと着けているに変わりました。
有名人が亡くなると、誰の声よりも説得力を持つということでしょうか…悲しいなぁ。
第一報の頃から詳しい症状が伝わってこず、前日ぐらいに「小康状態」という表現が出てきたので、
これはひょっとすると危ないのかなと心配していましたが…
マスコミが表現濁す時は大体怪しいですね…

話を戻しまして、今後感染が拡大すると、舞台だけでなくドラマさえもどうなるか分かりません。
そうなると、相対的に制約の多いテレビ番組よりも、
気軽に自宅でも行えるYouTuberの需要が上がってきています。
その中でも顔出しが必要がなく、匿名性が比較的高いVtuberも注目のコンテンツでしょう。
昨年はVTuberならではの権利問題や収益性の問題が浮上するなど、
栄枯盛衰を感じさせる1年でしたが、今年は逆にチャンスの年になっているように思えます。
自分はそれほど熱心なファンではなく、暇な時に流す程度ではありますが、
せっかくなのでVTuberの話題をしてみようかと思います。

今の所、テレビとVTuber世界の懸け橋になっているのが、
テレビ朝日系の『ガリベンガーV』
V界の大御所の一人である電脳少女シロがレギュラー、
そこに.LIVE所属のアイドル部メンバーが1人、
ゲストのVTuberが1人呼ばれるのが最近の恒例。
わりと授業内容は真剣で、NHKのチコちゃんよりもディープめ、
ボケの多いVtuberに対して小峠のツッコミが炸裂する良い塩梅の番組です。
ネットでも各所で放送最新回が見られるので、気軽にチェックできます。

個人的にお気に入りのVTuberを挙げますと、
 ①花京院ちえり(アイドル部所属)
 ②リゼ・ヘルエスタ(にじさんじ所属)
 ③赤井はあと(ホロライブ所属)
 ④周防パトラ
という感じです。

①花京院ちえり(アイドル部所属) 更新頻度:中(現在療養中)、内容:FPS・ホラゲ・雑談・怪談話他
アイドルらしくないと評判のアイドル部の中で、頑張ってアイドルっぽく振る舞うエセお嬢様。
ファンは「従業員(本当はちぇりすと)」と呼ばれ、
年中無給自給200円で架空遊園地「ちえりーらんど」で働かせているという設定で
(ゲーム『PlanetCoaster』の配信から)、
よく調教されたファンとの息の合った掛け合いが特徴的。
アイドル部は全体的に天然ボケのキャラが多いので、
ファンがツッコミ役を担うことが多く、チャット欄との掛け合いが見所。

昨年のアイドル部は急上昇・急降下と激動の一年だったようで、
結果的にガチ恋組が逃げ、妹や娘として接するような見守り組が残ったことで、
比較的民度が高く維持されており、気軽に見ることができる。
その分、アイドル部以外のコラボはほとんどなく、
最近では八重沢なとりが名取さなとコラボ配信ぐらい。
今までは少し制約が厳しかっただけに、今後、どれだけ自由度が増していくか注目。

アイドル部では他にも、
もこ田めめめ(多彩な天才肌も飽きっぽい。文化放送でネットラジオ開始(日曜13時)
神楽すず(ガチなゲーム配信多め。更新頻度高)
八重沢なとり(任天堂系ゲーム中心。気ままなお歌・ギター配信)
辺りも個人的におススメです。


②リゼ・ヘルエスタ(にじさんじ所属) 更新頻度:中、内容:任天堂系ゲーム
陰キャ皇女。
一見するとクールな美人系キャラも、友達関係の話題になると目が泳ぐ(w
語彙力が高く、漢字で詰まることがほとんどなくて聴きやすい。
そのトーク力を買われたのか、文化放送の日曜20時からラジオ番組がスタート。
相方の鈴原るるを引っ張るメインパーソナリティーっぷりを見せるも、
笑い方はいつもの陰キャ皇女だった…
そんな感じでファンに暖かい目で見守られることが多く、こちらも民度高め。

にじさんじでは他にも、
月ノ美兎(にじさんじを代表する委員長。清楚な見た目と裏腹のセクハラ親父)
鷹宮リオン(天上天下唯我独尊な悪役令嬢(w 社交力が高く、垣根を超えたコラボ多い)


③赤井はあと(ホロライブ所属) 更新頻度:高、内容:ゲーム全般・雑談・歌
クソガキ(w
ファンを容赦なく「キモヲタ」呼びするなど(実際にそういう層が多い)、
小生意気な態度を取ることが多いものの、
ノリが大変よく、やり過ぎるぐらいにサービスしてしまう暴走体質。
わりと隙が多いこともあって、そこをキモヲタに付け込まれやすい傾向で、
ファンの民度は低め。正直、同じ男から見ても引くレベルでヤバい(汗)
Steamのクソゲーをやる事が多いが、
最後まで投げ出さずに何度もゲームオーバーになりながらもクリアする姿は見事。
自分もファンも楽しませようという姿勢がしばしば暴走しがちだが、そこが面白さ。

ホロライブ系は他と比べてファン層が若い印象があるので、一長一短の傾向。
隙が多く、悪ノリしてしまう配信者にも問題はあるけれど、
ファンは節度を守った対応を心がけるべし。
他には、
湊あくあ(ゲームガチで上手い系だけど内弁慶コミュ障)
星街すいせい(歌手志望。メンヘラ系でサイコパスなゲームプレイが面白い)
(日曜17時から文化放送のネットラジオが開始。でもいつもの雑談と変わらねぇ…)


④周防パトラ 更新頻度:高、内容:有名ゲーム・ギャルゲー・雑談・歌・ASMR
自ら作詞作曲もするマルチなVTUBER(絵以外)。
「パトおじ」と称され、間違いなく中身は女性なのに、性格はほぼ男の子。
可愛い女の子に目がなく、ギャルゲ―配信では暴走しがち。
ただ、わりと苦労人で常識もわきまえており、安定した笑いの取れる暴走力。
外部コラボも多く、社交力も高め。
とにかく更新頻度が高く、かつ安定して楽しめる配信が多いので、わりとおススメ。


最後に、VTuberは新たな可能性を見せてくれる一方、
Virtualと現実という独特の問題点もあり、難しい面も多々あったりします。
それに関しては、後日、詳しく書きたいと思うのですが、
VTuberを楽しむコツとしては、「嘘を嘘として楽しむこと」が大事だと思ってます。
YouTuberとの違いは、やっぱり「嘘」が混じってることでしょう。
そこを勘違いせずに、嘘を嘘として楽しめる心を持っていさえすれば、
楽しめる新たなコンテンツだと思います。

2020年03月27日

ウイルス情報の方が間違っている可能性

これまでは、新型コロナウイルスの情報が正しいことを前提として、
それに対する政府の政策目標が合致しているのか否かを論じてきました。
感染当初の1月・2月中旬までは水際対策としての手ぬるさを批判し、
2月下旬・3月は影響が大きすぎるイベント自粛・休校措置を批判してきました。

しかし、これらは、最初に書いたように、
新型コロナウイルスの情報が正しいことを前提としています。
裏を返せば、政府の対策から逆算していった場合に、
新型コロナウイルスの情報が正しくない可能性も考えられます。

あくまでそういう思考実験として以下の文章は捉えてください。
仮に、政府の政策目標が適切であるとするならば、
イベント自粛や外出禁止措置は接触感染対策よりも一段階上の対策であり、
空気感染する感染症に対する対策方法なので、
実際に証明されたかどうかは兎も角として、
日本や欧米諸国は空気感染の可能性を疑い始めた節が考えられます。
しかし、空気感染だと発表してしまえば、
事実上、対策はなくなってしまい、人々を混乱に陥れるだけなので、
敢えて秘密にしている可能性が考えられます。

仮に仮を重ねて、空気感染する可能性があるとするならば、
一番影響を受けるのが医療従事者に他なりません。
宇宙服のような完全防護服で診察するわけにもいかないでしょうし、
数にも限度があると思われますので、
接触感染には対策できても、空気感染への対策は難しいと予想されます。
そうなると、新型コロナウイルスの前線で頑張ってくれている医師や看護師が、
最大の脅威に晒されている可能性があります。
実際に、中国やイタリアでは医療従事者への感染が相次いでおり、
日本も発表はしていないだけで、医療従事者への感染が広がっている可能性があります。
逆説的に言えば、接触感染対策をしている医療従事者に感染が広がったからこそ、
各国政府が空気感染を疑っている可能性が高いとも言えます。

仮に仮を重ねた結果、空気感染する可能性があるとするならば、
今の日本の対応は甘すぎると言わざるを得ません。
フランスを始めとするヨーロッパ諸国のように、仕事の禁止・外出禁止を強制しなければなりません。
今までの原則と例外が完全に逆転し、全員が既に感染していることを前提として、
症状が回復した人から社会へ復帰を果たしていく、という形にならざるを得ません。
今度は全員検査が原則となり、全員隔離が原則になってしまいます。
今の日本政府はそうならないように、歪に社会を動かし続けているように見えてきてしまいます…


改めて言っておきますが、新型コロナウイルスが空気感染するという発表は、
現在の所、出てきておりません。
心配のし過ぎかもしれませんが、日本を含む各国政府の対応を見ていますと、
只の接触感染とは言えない「何か」があることは間違いないようにも思います。

各国政府が空気感染の疑いを持っている以上、
私達の自己防衛方法も一段階上に持っていく必要があるでしょう。
空気感染する身近な病気と言えば、『はしか』ですが…
1回かかれば大丈夫みたいに、新型コロナもそういう形になればマシなんですけど…
もう本当に外出しないしか対策ないんですよね…
経済は完全に止まっちゃうし、ウイルス対策が長期戦になるばかりか、
経済の低迷も長期戦になる可能性が強まってきたように思えます。

いや、冗談ではなく、本当に世界恐慌クラス、
第二次大戦級の出来事が起こってもおかしくない、
恐ろしいまでの重要局面に来ちゃいましたね…

2020年03月23日

東京五輪は中止になるのか?

ついにイタリアの新型コロナウイルスの死者数が中国を超えたということで、
アジア地域よりもヨーロッパ地域で大感染が生じるようになりました…
イタリアの致死率は8%を超え、本当に同じウイルスなのか?と思うほど。
WHOは高齢化が理由みたいな言い方をしていますが、
それならば日本が最も致死率の高い国にならなければおかしいわけで、
致死率の高いウイルスに変異した可能性を疑わざるを得ません。
今後は日本国内の蔓延対策と共に、
ヨーロッパ地域からの逆輸入の警戒も必要になってくるかもしれません…

そんな中で話題になっているのが東京五輪の開催の可否ですが…
日本では安倍総理が「完全な形でのオリンピック」を標榜するなど、
表向きには開催の方向で動いてはいますが…
こちら
感染拡大と高い致死率に悩む欧米の本音は違うと言わざるを得ません。
こちら
ヨーロッパからすれば「それどころではない」という感じでしょう。
明確な温度差があります。さすがにあの発言は能天気過ぎましたわな…

もっとも、中国が1ヶ月ほどで収束したことを考えると、
当初は散々叩かれたIOC委員の「5月末までの決定が必要」というのは現実的な話。
仮に日本で感染が収まっても、出場国の大半が新型コロナで悩まされている状況では、
とてもオリンピックをやる所ではなくなるので、
「完全な形」に拘るのであれば、延期せざるを得なくなるでしょう。
最も被害拡大を恐れるアフリカ地域での感染拡大がまだ起こっていませんからね…
ワクチンができるのが先か、世界全体に感染が広がるのが先か。
現実的には期日通りの実施は不可能に近くなってきたように思います。

延期するにしても年内延期は、アメリカのスポーツ界が完全に停止しない限りは難しいでしょう。
大リーグを始め、リーグ戦復帰がどれぐらいの時期になるのか…見通しは分かりません。
アメリカのスポーツ界が停止した状況でオリンピックという雰囲気にはならんでしょうし、
いずれにせよ年内延期は、世界のスポーツ界が一致団結しない限りは、
かなり難しい展開のように思えます。
そうなると、1年先、2年先が現実的な所なのでしょうかね…

そんなこんな言ってたら、3月23日にオリンピック延期に初めて言及する展開に。
能天気な発言に対して、海外からの外圧に屈した形に見えます。まぁ、当たり前ですね。
中止は阻止したみたいな好意的な報道もありますが、
日本政府が望むような年内延期は絶望的、1年後の延期さえも微妙。
現実的には2年後、最悪なら4年後という展開もありえるわけですが…んー…


◆ニュースネタ 安倍総理が3月15日に会見。19日に休校措置の解除を検討。
3月15日の会見は特に真新しい所もなく、言い訳ばかりな感じでしたけど…
こちら
会見当日にトランプ大統領が思い切ったコロナ対策の実施を発表していたので、
何か新しい動きでもあるのかと期待しましたが…
突然、「卒業おめでとうございます」とか言い出したり、
お前がいきなり2月28日に休校措置を要請して卒業式を台無しにしたんだろうに…
ろくに検査もせずにデータを持ち合わせていない癖に、
国際社会をリードすると大見得を切ったり… できてる? 全くできてねぇじゃん。
あー、先進国に先んじて過剰防衛を行って世界経済を停滞させた責任がありましたね…
矛盾だらけの、言い訳に終始した会見のようにしか思えませんでした。

3月19日の会見ではイベント自粛要請は続行、
休校措置は地域ごとに判断で4月1日からは解除の見込みの模様。
こちら
はてはて、子どもの感染状況に関して言えば、
2月28日時点よりも感染リスクは向上しているはず。
当時は子どもの感染自体がレアなケースでしたが、最近は子どもの感染も増えてきています。
もっとも、子ども同士の感染というよりは、家族からの感染のようですが…
ヨーロッパでの致死率の高さも考えれば、子どものリスクは明らかに高まっており、
休校措置を解除する条件が整ったとは思えません。
これは明らかに2月28日の休校要請が医学的見地を欠いた「政治的思い付き」に過ぎず、
今回の休校措置の解除も医学的見地に基づくものではなく「政治的思い付き」でしかない。
「もう春休みなんだから早めに休みにしちゃっていいんじゃないの?
 でも新学期はそうはいかないよね」という単純な考えに基づくものに過ぎないのでしょう。
なんつーか…専門家の判断が無視され、政治的損得だけで対策が進んでる感があるんですよねぇ…

イベントの自粛要請に関しても過剰防衛だと思います。
空気感染するのであれば有効な対策ですが、接触感染が主なので意味ないでしょうに。
警戒すべきは自分の手がウイルスが付着した状態で食物として経口摂取すること、
つまり、飲食を伴わない短時間イベントであれば、感染のリスクは少ないはずです。
政治家さん達が大好きな立食パーティーはリスクあるのに対して、
スポーツや観劇は飲食を制限すれば問題ないはずです。
なのに、それらを一色単にして自粛≠事実上の禁止するのは違うでしょうに。
やり玉に挙がってるライブハウスに関しても、
飲食やシャウトを禁止さえすれば、問題ないように思えますがねぇ…

結果的に、過剰防衛が国民の萎縮行動を促し、経済を停滞させているのが現状。
それを生み出したのは日本政府の対応遅れ批判を交わすための、
客観的な医療知識に基づかない過剰防衛対策がもたらしたもので、
それが日本だけでなく、アメリカやヨーロッパに波及して、
世界恐慌をもたらすリスクを作出しているという意味では、
非常に危うい政治・経済状況だと言えます。

国民の健康を守るための対策ではなく、批判から逃れるための対策ですからねぇ…
そこに正義はありませんよ…


◆自説 結果的に感染の拡大が抑えられた日本と感染拡大したヨーロッパとの違い
あくまで個人的見解でしかありませんが…
日本の潜在的感染者は1万人規模でいるとは思われますが、
死者数も感染拡大に伴って増えてきてはいるものの、
イタリアを始めとするヨーロッパ諸国と比べれば、死亡率は低い方です。
その要因が何かと考えると、日本政府の対策が成功したわけではなく、
日本人個々のの感染症対策意識が強かったためだと思われます。

やはり結果的にマスクの着用意識が感染拡大を防いでいる一因ではないでしょうか。
確かに予防のためのマスク着用は、欧米が指摘するように、意味がないと思いますが、
今回の新型コロナウイスるは誰が感染しているのかも分からず、
自覚症状がなくても感染させるリスクを持っていることを考えれば、
マスクの着用が感染拡大を防いでいる可能性は否定できません。
また、日本では予防マスクが多いため、
感染者がマスクの着用を理由に差別されることはなく、
肝心の感染者がマスクを着用しやすい状況にあることも間違いありません。
公共交通機関における咳エチケットやティッシュの使用など、
公衆衛生的に意識が高いことが感染拡大を防いでいる一因だと思われます。

あとは食事方法の違いもあるのかなという気もします。
日本では箸を使うことが多いのに対して、
パン食が中心の欧米では手を使うことが相対的に多くなります。
やはり一番の感染リスクは手に付いたウイルスであり、
それを食事と共に摂取することが最も大きな感染リスクです。
箸を使えば、直接的に食物に触れるわけではないので、
一定程度感染を防ぐことができると思われます。
そういう観点で言えば、学校の再開自体には個人的に賛成なのですが、
給食からしばらくパン食を控えるなど、
一定程度の工夫は必要だと思います。

しかし、終わりが全く見えないですねぇ…
開始時に解除条件を定めなかったことで、終わりが見えないんですよね…
このまま緊張状態を続けることは不可能なので、
季節性インフルエンザと同様の警戒度に下げつつ、
各人の健康を損なわないよう配慮する体制を作ることが必要だと思います。


◆ニュースネタ 安倍政権の描く「甘い」シナリオ
もし、仮に、記事通りの甘い見通しで政治的判断をしているとすれば、
今すぐ死んでくれた方がマシです…
歴史的に戦争や病気を想定通りにコントロールできた試しがあったでしょうか?
ないですよ、そんなもん。常に激化を辿るのが世の常。
そんなV字回復なんていう甘い見通しを本当にしているのならば、
即刻、辞めていただきたい。
今や日本だけでなく、世界もどん底に突き落とそうとしてるんですよ?
世界恐慌目前の段階で何を甘い算段をしてるのか。絶望します。

今、必要なのは政策的な判断ではなく、科学的判断です。
「桜を見る会」を始めとする疑惑逸らしや、
コロナ対策への取り組み遅れを挽回するとか、
そういう政治的動機に基づくものは一切要れちゃダメなんですよ。
それは「私欲」でしかない。
大災害や感染病において、そういった「私欲」は必ず災いをもたらします。
あくまで科学的判断に基づき、必要な措置を私利私欲なしに適切に行うべきです。

残念ながら、今の安倍政権からはそれらが一切見えてきません。
記事の通り、甘い政治的判断で動いているとしか思えないんですよ…
今のような過剰な厳戒態勢を続ければ、世界のブロック化が進み、
世界恐慌と第二次大戦と同じような政治状況になってしまうことでしょう。

今の世界の指導者は、自国どころか自分の利益しか考えない人間ばかりで、
世界的視野で指導できる人間がいません。
唯一、ドイツのメルケル首相がそういう素養を持っていますが、
新型コロナの疑いで隔離というのは心配なニュース…
かなり絶望的な流れに傾きつつあり、恐怖しか感じません…

2020年03月12日

DL違法化=個人のアーカイブ化の禁止

新型コロナウイルスでひぃひぃ言っている時に、
昨年見送られたダウンロード違法化が再び閣議決定されて再登場するようで…
こちら
結局、スクショも禁止しちゃうんですね…

昨年の批判を受けて、「全体として軽微なもの」、「一部が写り込んだスクショ」、
「二次創作物」、「著作権者の利益を不当に害しない特別な事情がある場合」は、
違法にならないと除外したようですが…
法律効果としては全くの無意味と言わざるを得ません。


仮に条文が、「原則ダウンロードは禁止。ただし、全体として軽微なもの、一部が写り込んだスクショ、
二次創作物、著作権者の利益を不当に害しない特別な事情がある場合は、違法にならない」であった場合、
法律論的には原則禁止、例外として違法にならないと解釈されます。
その意味は、「例外に当たることを証明できなければ、違法になる」ということです。
つまり、証明する責任は著作権侵害者側にあることになり、
裁判で証明できなければ有罪になるということです。

これが本文で予め例外規定されていれば、話は違ってきます。
「全体として軽微なもの~特別な事情がある場合を除き、ダウンロードは禁止」であった場合、
証明責任は検察なり著作権管理団体なりの訴える側になります。

例外規定が本文にあるか、但し書きであるか、でこれだけ法解釈が違ってくるわけです。
ちょっとした条文の違いだけでも、もたらす法律効果は全く異なり、
普通の人は例外に当たることを裁判で証明することは非常に難しいわけですから、
必然的に原則の通りに行動しようとします。
つまり、リスクを回避するために、ダウンロードは禁止せざるを得なくなるわけです。


個別具体的に考えていきますと、「全体として軽微であるか否か」をどう判断するのか?
1コマのみならばOKなのか、数コマはOKなのか、1ページ丸々はOKなのか?
週刊漫画雑誌に掲載されている漫画1作品は軽微に思えませんが、
同じ分量でもコミックスの1話分だけなら軽微にも思えます。
具体的な違法ラインが分かりません。
「一部が写り込んだスクショ」は表紙等が部屋の写真に写った場合の想定でしょうが、
では見開きの1ページを開いて映した場合はどうなるのか。
「二次創作物」は禁止とされましたが、二次創作物であるか否かをどう判断すればいいのか。
ダウンロードしたものが原作なのか、二次創作物なのかを正確に判断できるのでしょうか。
また、エロマンガとかに多いのですが、「原作に似たキャラ」、
風貌は似ているのに、名前が違う場合は二次創作なのか原作なのか、微妙な所もあります。
最後の「特別な事情」は著作者が一部の著作隣接権を持たない場合
(出版社が販売している場合の売り上げ等)に、個人的販売促進行為をしたぐらいしか、
想定できないので、多くの人々にとっては該当しないと考えるべきでしょう。

個別に考えていくと、例外規定が不当に狭く解釈される可能性があります。
例えば、画像アップロード板みたいな所で画像を探していたら、
二次創作物ではなく、原作の画像が表示されれば、そのページを開いた瞬間にアウト。
掲載論文をネット環境のない所で見るために、自分のPCに保存したらアウト。
図書館の資料の一部を印刷しようとしてもアウト。
面白いネット動画を見つけたので、保存して後でゆっくり見ようと思ってもアウト。
AbemaTVの動画をWindowsのゲームモードで録画する行為もたぶんアウト。

つまり、原則禁止の行きつく先は、個人のアーカイブ保存の禁止を意味します。
何かを保存する行為そのものが禁止されると思った方がいいです。
この考え方に則れば、将来的にテレビ録画も禁止される可能性はあります。
見たい時にはアーカイブスにアクセスして、その場限りの視聴にしてください、的な。
個人でアーカイブを保存する行為そのものが否定されかねません。

ダウンロード違法化の問題点はそこにあります。
個人の保存行為ができなくなっちゃうわけです。
保存したければ、お金を出して現物をその都度に買ってね、という話。
今までは個人で利用する分には問題ないとされていた著作権のグレーゾーンが、
ほぼ全てブラックになってしまう可能性があります。


原則自由と原則禁止とは大きな違いです。
違法な利用を禁止することよりも、適正な利用を推進することの方が重要です。
単に個人的利用は認めても、商用利用を禁止すればいいだけのことを、
どうしてここまで複雑な事態にできるのか。
漫画村のような違法ダウンロードサイトを禁止したいのなら、
アップロードと広告料収入にメスを入れればいいこと。
法律違反のリスクを犯してまでアップロードするのは、別の利益があるためでしょ。
その利益を断てば良いだけの話をどうしてここまで複雑化できるのか、理解できません。


◆ニュースネタ センバツ甲子園大会の中止が決定
個人的には中止の決定が遅すぎた感があります。
前回の「無観客試合で実施の意向。11日に再判断」という玉虫色の決定が無駄でした。
これが「15日に再判断」もしくは「ひとまず延期。中止判断は20日に再判断」ならば、
感染状況が落ち着けば実施の可能性もあったんですが、11日では土台無理な話でした。
もっとも、前日の10日に安倍総理がイベントの自粛延期要請をしたことで、
延期さえもできなくなったわけですが…
いずれにせよ、無観客試合の公表から中止表明の11日まで、
大会出場校は部活動をやらざるを得なかったでしょうし、
無意味に感染のリスクを高めたという意味では、無責任な論外の決定だったと思います。
早期に中止判断ができなかった高野連は責められて然るべきでしょう。

安倍総理のイベント自粛と休校の要請、高野連のセンバツ中止決定にしてもそうなんですが、
どうして日本人は結果を示すだけで、過程を全く示さないのでしょうか?
決断が自己の判断に基づくものならば、必ずセーフとアウトの『基準』があるはず。
しかし、日本人はその『基準』を示そうとしません。
だから納得できなくなるんですよ。
どういう条件が揃った時に、イベントの自粛や休校を要請するのか、
逆にどういう条件が達成されれば、上記の要請が解除されるのか。
発動条件と解除条件の基準を示さないから、国民は混乱するんです。

センバツに話を戻しますと、どういう条件なら通常開催なのか、
どういう条件なら無観客試合なのか、それとも中止にせざるを得ないのか、
それを示さないから出場校は心の準備ができず、中止という憂き目に遭うんです。
予め条件を提示しておけば、混乱はなかったはずです。
そこが日本人の悪い所だと言えましょう。

どうして、日本人がそれらの『基準』を示さないのかと言えば、
責任を取りたくないからでしょう。
条件が曖昧なままに決定すれば、それを誰が決定したのか分かりません。
しかし、『基準』を示せば、責任者はその『基準』を定めたものになります。
組織の中で誰が責任者かを対外的に明示しないために、『基準』を隠すのでしょう。

実際に高野連がどういう『基準』で動いていたかは分かりませんが、
高校野球がプロスポーツとは異なり、学校教育の一環であることを考えれば、
休校措置に一定の目途が立つことが最低条件だったと思われます。
そうであるならば、休校措置から2週間経たない11日に間に合うことは不可能で、
当初から開催は絶望的だったと思われます。
高野連の言い訳じみた決定プロセスによって、
出場校の球児が多いに振り回されてしまったことは残念でなりません。
情けない大人ですよね…

救済措置に関して言えば、センバツ大会の性質上、それは難しい所でしょう。
各地区の1位校は確実に出場できますが、それ以外は選考に寄りますから、
選ばれたらラッキーの要素も持っているだけに、
救済措置を取るのも甲子園出場をギリギリ逃した学校との均衡を失します。
夏の大会の拡大策にしても、プロ野球の開幕順延で日程がタイトになった以上、
全てを甲子園で行うことは不可能でしょう。
そう考えると、甲子園球場には拘らず、4月上旬に順延して、
ベスト8以上の試合を甲子園で行い、それ以外は地方球場で行うなど、
柔軟に考えても良かったように思えますが…
良くも悪くも、甲子園球場への拘りが仇になっているように思えます。
大会が重要なのか、器が重要なのか。
後者への想いが強すぎて大会を破壊してる感があるんですよねぇ…最近の高校野球は。


◆ニュースネタ 新型肺炎をパンデミックに認定。緊急事態ではない?
うん? 新型インフルエンザ等対策特別法を改正するのは、
新型コロナウイルスを追加するためじゃないんですか?
つまり、緊急事態に認定できるように改正するのに、今は緊急事態ではない?
それなら、何で改正するの? 改正する必要性がなくなっちゃうじゃん。
それでは政府は今よりも状況が悪化するという見通しということなんでしょうか。
全然大丈夫じゃねぇじゃん…

この法案に関する野党の対応でひと悶着ありそうで…
こちら
まぁ、山尾氏の発言の方が正しいですね。
挙国一致で対応した方がいいという野党幹部クラスの気持ちも分かるものの、
論理的整合性は欠いていると言わざるを得ません。
憲法で保障された国民の人権を大幅に制限する法律を、
国会の事前報告で足りるとするのはあまりにも乱暴。
憲法改正程度の2/3以上の賛成を要求してもいいぐらい。
最低限、国会の議決は必要でしょう。

そもそも、新型コロナウイルスは法律の適用外という政府の言い分はおかしい。
そんなことでは、それに当てはまる病気なんて存在しなくなっちゃうじゃないですか。
加えて、何も総理大臣が緊急事態を宣言する必要は皆無で、
今回の対応でも北海道知事が「緊急事態」を宣言したように、
地域ごとに判断していく方が合理的というものでしょう。
感染症に対して国全体で画一的に要求する必要性はありません。
今のように「過剰な萎縮効果」になって、想定以上の経済被害が出るだけでしょう。
政府も政府ですが、そこに簡単に乗ってしまう野党も野党でしょう。
現状のままでも適用可能というスタンスを崩すべきではなかったように思えます。

2020年03月01日

地獄の自民党政権

安倍総理が民主党政権時代のことを『悪夢の民主党』と評したことがありましたが…
今の新型コロナウイルスへの対応を見ていると、
東日本大震災の時に安倍政権だったら、日本は一体どうなっていたんでしょうねぇ…
結果的に民主党政権下でも事実上のメルトダウンの公表は控えられたものの、
リアルタイムな情報公開によって広域避難が比較的迅速にできたことは確か。
今の安倍政権であれば、事実の隠蔽、情報隠しによって放射能汚染の事実が隠され、
それこそ地獄のような放射線被害がもたらされていたかもしれません。
今のコロナウイルスへの後手後手な対応を見ていると、
まだ『悪夢』の方がマシだったんだなぁと…。
ずっと『地獄』が続くよりも、一晩の『悪夢』で苦しむ方が断然マシですよ…(苦笑)


◆ニュースネタ 政府の新型コロナウイルス対策~無責任さと説明不足~
最初に、ごく簡単にこれまでの政府の対応を振り返りますと…

①1月16日 国内初感染者の発生、28日に日本人初の感染者を確認。
⇒完全に『他人事』、海の向こうの話。
 経済・外交優先で中国人観光客を拒まず。
 水際対策を徹底すれば問題ないという意識。
②2月5日にダイヤモンド・プリンセス号の感染問題が浮上
⇒水際対策の徹底。乗客の上陸を拒否
⇒結果的に感染を拡大させてしまい、国際世論の批判を招く
③2月26日にイベントの自粛要請
⇒このままだと東京オリンピックの開催も危うくなるという危機感
⇒水際対策の失敗を認めたくないので、自粛要請止まり⇒主催者に一方的な負担
④2月27日に一歩踏み込んで、学校の休校を指示
⇒受験・卒業式を前にして現場が大慌て
⇒説明不足による性急な対応の変化によって、国民がパニックに陥る

まぁ、政府の対応はお粗末と言うしかありません。
①危機感の無さ、②中途半端な対策による失敗、③感染拡大への焦り、④精神論の振りかざし
今、必要なのは科学的見地による感染予防と軽症化なわけで、
感染者数で一喜一憂する段階ではありません。
問題なのは、ウイルスを持っているか否か(陽性反応か否か)ではなく、
症状が出るか出ないか、重症化するかしないか、です。
計測してないから陽性反応者の数が少なく出ているだけで、
国民全員を調べれば万単位でウイルス保持者はいると思いますよ。
もはや季節性インフルエンザと変わらないレベルの浸透度のものを、
殊更に隔離して怖がっても仕方ないでしょうに。
体の抵抗力を失わない事の方が重要ですよ。


結論を先に書いた後に、①~④の詳しい説明をしたいと思います。
日本政府にとっての大きな誤算は3つあります。
①新型コロナウイルスの感染力を甘く見ていて、危機感が足りなかったこと。
②水際対策を徹底する余りに、乗客・乗員に中途半端な感染症対策しかしなかったこと。
③②の不十分な対策によって国際世論の批判を浴び、東京五輪開催さえも危うくなり、
 慌てた政府の対応が却って国民の不安を煽ってしまったこと。
いやー、もう全てが裏目に出ているとしか言えません…

①は中国政府とWHOの公式発表が遅れたことが主要因ではありますが、
少なくとも1月16日の国内初の感染者が出たことで、
ヒトーヒト感染の確率は高まったわけですから、そこから警戒度は高められたはず。
しかし、実際に動き出すのが1月27日、政府の本格始動は1月30日、
2月1日になってようやく中国武漢からの入国を禁止するに至るなど、
初動の遅さが水際対策を失敗させたことは間違いありません。
中国人観光客が日本の観光業を支えている面があり、
4月には習近平国家主席の来日が予定されていることから、中国に配慮したとも言えますが、
経済を重視した判断であったことは間違いなく、感染力を甘く見ていた感は否めません。
中国人観光客を拒まなかったことが、
現在の北海道における感染被害の悪化をもたらしたことは間違いありません。

②1月28日に日本人の国内感染が確認されたことで、
水際対策が事実上、失敗していることが明らかになりましたが、
日本政府は水際対策の失敗を認めぬまま、ダイヤモンド・プリンセス号にも対処してしまいました。
日本政府がダイヤモンド・プリンセス号の上陸を許可しなかった判断は、
水際対策としては当然の判断(実際にウエステルダム号は拒否)でしたが、
日本人の乗客が多かったこともあって、寄港を完全に拒むことはできず、
重症患者を病院に搬送するなど、中途半端な関わり合い方をしてしまいました。
これが日本船籍の船であれば徹底的に除菌したでしょうし、
逆に日本人乗客がいなければウエステルダム号と同じく無視していたでしょう。
問題は陣頭指揮を取った厚生労働省の意識で、
本来は救助・除菌する義務がないのにも関わらず、救助・除菌を始めてしまったことで、
責任意識が薄弱で、いい加減な対応になってしまった感は否めません
(民法の『事務管理』義務がないのにも関わず法律行為で責任が生じるケース)。
つまり、本来は救出する義務はないのだから、最低限の対処はすればいいという甘い認識が、
検査対象を変に絞り込んだり、徹底した除菌活動ができなかった原因だと言えます。
関わるならば、徹底的に除菌、感染者を医療施設に隔離すべきだったのに、
中途半端で場当たり的な対応をしてしまったことが、最悪の船内感染に繋がったように思います。

③結果的に②の中途半端な対応が国際世論の批判を浴びることになり、
東京オリンピックの開催さえも危ぶまれる事態となったことで、政府中枢にも危機感が強まり、
2月16日にイベントの自粛を要請、さらに26日・27日にイベントの中止・休校を要請と、
①の頃の経済優先とは真逆の対応をしたことで、国民の不安を変に煽る結果となりました。
今、必要なのは精神論じゃないんですよ、科学的根拠なんですよ。
国民も馬鹿ではないので、新型コロナの情報は漁っているわけなんですよ。
 不顕性感染を始めとして、感染力は脅威であるものの、
 無症状の感染者も存在し、致死率はそれほど高くなく、肺炎の延長線上でしかない。
 子どもへの感染力は低く、重症化しにくい傾向がある。
 接触感染のリスクが高く、手洗い等の対策を十分に取れば防げる可能性がある。
それにも関わらず、原因を示さぬままに医療従事者の感染を発表したり、
学校に休校の指示を出してみたりと、
「何となく分かってきた事実」と真逆の警戒対応をしてしまったものだから、
国民が変に混乱してパニックを起こしているように思えるわけです。

また、政府が②で船員全員の検査を渋ったことや、
37.5度以上が4日続くという感染検査への高いハードルを課したことにより、
『感染者隠し』を疑われる事態を引き起こし、
企業側も感染者が発見された時の経済的リスクを心配する余りに、
こちらも感染者がいないように装うとしたりしたことで、
国民の潜在的感染者への恐怖が醸造されてしまったように思えます。
ただ、水際対策が失敗している以上、
問題なのは実際に発症しているか否か、重症化していないかどうかなわけで、
陽性反応の数を数えても既に意味のない段階に達してるわけです。
それにも関わらず、政府が水際対策の失敗や船内感染の事実を認めようとしないままに、
感染症対策が極甘から徹底的にと極端に変わってしまったことで、
国民の方がパニックを起こしたのだと言えます。

④精神論の危うさに関しては、こちらの記事が分かりやすいです。
こちら
つまり、誤魔化しでしかないんですよ…
失政を認めたがらないから、精神論を振りかざして玉砕を迫るわけです。

今、必要なのは科学的見地に基づいた政府の説明なわけで、
精神論で挙国一致で対応しようと言われた所で、
政府の失敗の尻ぬぐいに駆り出さられるだけで、不安が醸造されるだけです。
国民全員が既に感染している、感染するリスクが高いという前提に立って、
科学的見地で予防・拡散防止・軽症化を行うことこそが大事であると思います。

本当に今回のコロナウイルスへの対応は、安倍政権の負の面のオンパレードです。
見通しの甘さ、隠蔽、辻褄合わせ、失敗を認めないから根本的対策が打てない、
説明の無いままに政策変更をして国民を混乱させる、等々。
森友・加計学園問題、桜を見る会の問題等々、
個々の政策の問題点を国民がスルーしてきた結果が、
この惨状となって表れているように思えます。
まさに安倍政権の負の総決算です。
現状、致死率が高くないのがせめてもの救い。
これがヒトヒト感染可能な鳥インフルエンザだったりしたら、
スペイン風邪の再来となっていたでしょう。
そういう意味では終わってみたら良い教訓になったと振り替えられるように、
バカな政治家に代わって、国民の方が賢明にならなければなりません。


◆ニュースネタ WHOがマスク着用不要(とは言ってるわけではない)
「マスクをしていないからといって、感染の可能性が必ずしも上がるわけではない」
変な言い回しですね…
これは数学の逆・裏・対偶の問題なんでしょうか?

①「マスクをしている」から、「感染の可能性は下がる」
②「感染の可能性を下げる」には、「マスクをしなければならない」
③「マスクをしていない」から、「感染の可能性は上がる」
④「感染の可能性を上げる」には、「マスクをしなければいい」

こんな感じで合ってるかな?(うろ覚え)
④は①の対偶なので正しい。
②は逆となり、③は裏になるので、必ずしも正しいとは限らない。
つまり、WHOが言っているのは、③の言い回しです。
それって①が正しいという意識が前提の話なわけで、
本当はWHOもマスクをした方がいいと思ってるんじゃないですかね?

確かに買い占めて転売する行為は問題外ではありますが、
かといってマスクを持っている人がマスクをしなくてもいいという話ではありません。
不顕性感染が認められている以上、症状が出ていなくても感染するリスクがあるのですから、
自分が無意識に他人に移さないようにするためにも、
マスクをするにこしたことはありません。

しかし、言い回しを少し変えるだけで、こんなに騙されるんだなぁ…
もう完全にデマじゃん。WHOがデマ流してるじゃん。

……
………もう最初からそうだったか(苦笑)

こちら
中国政府への忖度に忙しいようです。
家庭内で感染したなら、家族のうち誰が最初に感染したんです?
一人身なら感染しないんですか?(w

NHKの報道だと、こんな感じ。
こちら
子どもへの感染は2.4%。重症化するか否かの数字も出して欲しかった所。
つまり、休校する必要なんてなかった\(^o^)/

死亡率の地域差データが何を表しているのか分かりません。
WHOは中国の武漢と韓国の大邱、日本の北海道が呪われた地とでも言いたいのか?
私は単純に感染拡大の発見が遅れただけのように思いますけど…
早期発見で治療すれば、持病持ちで体力が落ちていなければ問題ない、
ぐらいの話じゃないかなぁと、まぁ、分かりませんけどね…


◆スポーツネタ イベント開催自粛と休校措置をモロに受けるスポーツ界
大相撲が無観客試合を決めるなど、混迷を極めてますが…
一番心配されているセンバツ甲子園大会は無理でしょうね。
休校期間中の部活動が禁止され、仮に状況が好転して2週間後に解禁されても、
そこから1週間で調整しなければならず、実戦感覚はほぼゼロになってしまい、
球数云々以上の故障のリスクを抱えてしまいます。
これが夏の大会なら、何としてでもという気持ちになるでしょうが、
先のあるセンバツ大会の場合は中止の公算が高いのではないかと思います。

開催するとすれば、甲子園球場に拘らずに、時期を少し遅らせて開催するしかないでしょう。
冬の高校サッカー選手権のように、各地で試合を行い、
ベスト4以上が甲子園で試合をするなど、厳選する必要が出てくるでしょう。
あとはWBC並みの球数制限も必要になってくると思います。
そこまでの冒険心を高野連が出せるかというと… 難しいんじゃないですかねぇ…

2020年02月24日

厚生労働大臣終了(希望)のお知らせ

どうして、すぐに分かる嘘を吐いたのか…まぁ、それが安倍政権の特徴でもあるのですが…
こちら クルーズ船の下船者からの感染を確認
日を追うごとに感染者が増していたことから、世間的にも大丈夫なの?と心配され、
実際に現場を見た神戸大・岩田教授もYoutubeで批判するもバッシングされ、
陰性と判断された下船者自身も半信半疑、国際的には完全な疑念の目で見つめられながらも、
政府だけは「隔離は完璧だった」と入口だけ違う部屋を隔離の証拠としてアップ…
…もうね、バカだよね(苦笑)

なんで、こんなに穴だらけなのに政府は自信満々だったのか。理解不能です。
多少でも自信なければ、下船者の公共交通機関での帰宅なんてさせないでしょうよ。
桜を見る会とかに使うお金があるなら、彼らの安全な帰宅に金かけた方がいいでしょ?
政党交付金を使ってでも安全性を確保すりゃいいのに。
余計なことばかりに金を使って、大事な所で金を惜しむ意地汚さ…オワットル

はてはて、こんな無能な厚生労働大臣とアホ写真をアップしたバカ副大臣、
岩田教授の批判に反論した政府を全面的に忖度して科学を忘れた専門家共、
そんな奴らが話し合って作った対策法にどうやって信頼を置けというのですかね?
そんなの信頼できるわけないじゃん。甘くて見て杜撰な対策してたんでしょ?
本音を言えば、指揮をした厚生労働省の官僚全員、
対策本部に居た専門家全員が職を辞して責任を取ってもらいたい所ですが、
そうもいかないでしょうから、一番の責任者が責任を取らないと、
国民に対して示しが付かないように思います。
加藤厚生労働大臣と橋下副大臣には即刻辞任していただきたいです。


まぁ、しかし、政府全体の対応も後手後手ですな…
後に記録が改ざんされると困るので、時系列に確認しておきます。
日本で最初の感染者が確認されたのが、1月16日。武漢から帰国した中国人の感染でした。
当時は人から人への感染は公式発表されていませんでしたが、
動物の濃厚接触感染が疑われなかっただけに、人から人への感染を疑わせるものでした
(中国政府から人から人への感染が発表されたのが1月20日)。
この時点で、フィリピンや北朝鮮は中国人観光客お断りの姿勢を打ち出しており、
さすがにそこまではやり過ぎな面もありましたが、結果から言えば成功だったでしょうね…
いや、結果から言えば、この時点でもう手遅れだったんですけど…

それでも国内ムードは『対岸の火事』でしたが、一気に緊迫ムードが増したのが、
1月28日の日本国内初の感染であろう日本人バス運転手の感染でした。
これでインフルエンザ同様の不顕性感染がほぼ確実となり、
パンデミックの可能性が高まったわけですが、
この時点では政府の対策本部さえできてないという危機感の無さ。
対策本部が設置されたのが1月30日ですよ? 笑えますよね…

2月5日には香港で下船した男性が感染していたことから、
ダイヤモンド・プリンセス号の隔離措置を開始。
隔離後も感染者が続出し、船内感染の疑いが生じたものの政府は否定。
2月19日に陰性と判定された乗客の下船を許可したものの、
23日に感染が確認され、船内隔離が失敗した可能性が高まったわけです。

他にも2月16日に政府が国民に不要不急の外出を控えるようにお願いしながら、
その日の対策本部会議を小泉環境大臣らが欠席し、
地元の新年会に出席するという訳の分からない行動を取ったりと、
真剣みが足りていないと言われても弁解のしようのない失態です。
しかも、それを小泉大臣は悪いと思っていない。
自分は特別ということですかね? 上級国民サマ。


本気でやっていれば、ダイヤモンド・プリンセス号の感染拡大は防げたでしょうし、
1月中に国民に対する感染拡大防止の呼びかけや対策基本法の制定、
中国人観光客の来日禁止や武漢関連ツアーの徹底検査等はできたはず。
1月28日の時点で水際対策の失敗が確実視されていたのに、それを怠り、
2月19日の時点で船内隔離の失敗が予見されていたのに、それを怠り…
専門家って何なんでしょうね? 一般国民以下の危機意識しか持ってないんですかね?
それとも、政府に対してそれを口にできない存在なんですかね?
そうでしょうね、ノーベル賞の山中教授の研究でさえ、
和泉補佐官の采配一つで予算削られちゃうんですもん、
政府の対策が甘いなんて口にできるわけがありませんわな。
安倍政権の身から出たさびによって、国民の生命が危機に晒されています。


◆ニュースネタ 黒川東京高検検事長の定年延長問題
こちらも負けず劣らず酷いの一言。
法律を司る法務省が法解釈の変更を口頭で行うという杜撰さ…ありえない。
今の日本は法治国家ではなく、人治国家(好き嫌いで決定)の証拠。
法務省なら法律に則った判断をすべきでしょうに、
解釈変更をするなら、それなりの手続きをするべき。
それがこんな簡単に変えてしまったら、法律の意味が無いわけで、
法務省なんて不要になっちゃうんですよ。

どうして政治家のバカな辻褄合わせのために、自分達の存在意義がなくなることをするのか。
財務省も文部科学省も厚生労働省も法務省も。
全部解体しちゃえばいいじゃん。あっても大臣に何も言えんのだから。

定年延長問題で詳しい記事が出てきたので、こちらもリンク。
こちら
法解釈の話も入るので、少し難しいかもしれませんが、内容的には満点。
一律で定年延長するならまだしも、その人だけ定年延長ですからね。
組織より個人を優遇してると言わざるを得ない。
その人も、上も下も誰も得しない組織を破壊するだけの人事ってことです。

2020年02月19日

東京マラソン(一部)終了のお知らせ

まぁ、完全な中止なわけじゃないから、仕方ない面もありますけど、
来年の出場権を与えるものの、別途料金を支払う必要があるというのは…
それって二重払いですよね。
たぶん運営側からすれば大会協賛費感覚、
つまり寄付なので返す必要がないということなんでしょうけど…なんだかなぁ、と。

今回の判断は、他のスポーツ大会の開催判断にも影響を与えかねず、
今後、東京で感染が広がっていけば東京五輪の中止も現実味を帯びるでしょうね。
少なくとも、今の中国と同じような状況なら、開催は不可能でしょう。
全部無観客試合でやるしかなくなるじゃんよ。


◆ニュースネタ クルーズ船内の新型肺炎対策を神戸大教授が批判
早速、政府側は強硬に反論していますが…
実際に現場を見た人と、ろくに見ていない人と、どちらの声を信じますかね?
加藤厚生労働大臣や副大臣の方は、そのクルーズ船内に足を踏み入れたの?
入ってないんでしょ、どうせ。
実際に内部の状況を見ていない人に言い訳をされても誰も信じませんわ。
百聞は一見にしかず。どちらの声を信じるかは明らかです。
批判返しをするなら、内部の状況を確認してからにしなさいよ…

仮に医師の意見をその都度に取り入れていたとしても、
指揮する奴がアホなら後手後手に回るだけで、対策なんて取れるわけがない。
感染した厚生労働省の職員がマスクを使いまわしていたりと不適切な使用も指摘されており、
慎重な対策を取っているとは思えないのですが。
そもそも船内からの情報では、下船に半日以上かかったりと、
ろくに人が船に近づかない状況では対策も糞もないだろうと思うのですが…
万全に対策を取って素早く行うことが大事なのに、
杜撰な対策でノロノロ後手後手の対策をやってれば、一向に問題が解決するわけがありません。
そりゃ指揮してるトップ、副大臣と大臣の政治責任ですよ。当たり前じゃん。

それでいて政府の見解は、船内での感染は起きてない、だからビックリ。
こちら
今、感染している人は、一番最初に感染した香港で下船した人からの感染だそうです。
だから、その5日から14日後の今日、感染期が終わったという見解みたい…

……
………そんなわけないだろ!?
どう考えても、船内での二次感染・三次感染があったと考えられ、
常に感染期は更新し続けている状態、常に14日間が後ろ倒しになってる状況です。
だから、船への停泊は不可能だったんですよ。全員感染するまで終わりがないから。
2週間前にこの第一報を聞いた時に、
船内の人を見捨てて感染拡大を取ったと思いましたよ。
なんなんですかね、武漢の帰国組と今回の対応の違いは。
前者には安倍総理の『お友達』でもいたんですかね?
逆に今回は『お友達』はいなかったということなのか。
それぐらい手厚い保護とドライな対応の違いを感じました。

受け入れ先の問題があったのは理解できますが、
船なのだから各港に分散して降ろすこともできたはず。
結局、感染拡大を恐れて、ウイルスを船内に封じたと言われても仕方ありません。
やはり見捨てたとしか思えません。

(2月20日追記)
こちら 厚生労働省職員らも感染
2月5日以降は検疫が万全で船内感染は認められていないのならば、
彼らはどこで感染したというのですか?
2月5日以前にタイムスリップでもしたの?(w
一応、防護体制はできていたはずの職員でも感染したのに、
乗客の間で感染がなかったと、どうして言えるのか、言えるわけがありません。
自分達の判断ミスを隠すために嘘ばかり吐きやがる…
2週間以内に下船者から感染者が出た時点で嘘は明らかになるんですよ?


安倍内閣の支持率が下がっているようですが、
やはり今回の新型肺炎対策による影響が大きいと思います。
観光を重視するあまりに、中国人観光客を断れなかったこと、
旧民主党議員を中心に指定感染症への繰り上げを打診するも認めなかったこと、
そもそもの政府の対策本部の設置が遅すぎた上に、
大臣が会議を欠席して地元返りするなど、本気の姿勢が伺えないこと、
武漢からの帰国組の検査・隔離が場当たり的でスムーズに行かなかったこと、
ダイヤモンドプリンセス号内の感染拡大を防げなかったこと、
これら全てが内閣支持率に直結しているように思えます。

政府よりも国民の方が新型肺炎に対する脅威感は大きかったわけですよ。
Youtubeとかで武漢の生の声を聴いている国民と、
官僚から数字しか見せられていない政治家とでは、
意識の差が雲泥に違ったということでしょう。
ネットは選挙の時だけの道具じゃないんですよ…


◆ニュースネタ 国会は相変わらずの『ごはん論法』
『ごはん論法』に関する説明は上の記事を見てください。
簡単に言えば、聞かれていない事には答えない、
聞かれたくないことには言葉を言い換えて誤魔化す、という話。
安倍政権がよくやってる奴です。

安倍政権の特徴は、『ミスをミスとして認めない』ことです。
上のダイヤモンドプリンセス号の船内感染を認めないのは、政府のミスだからです。
全ての問題を『その批判は当たらない』として一蹴してきたので、
一つの間違いを認めると、それが全て嘘だったとなりかねず、
それを政府は最も恐れているからミスを絶対に認めようとしないわけです。
そんなことをするよりも、文書を破棄し、改ざんし、データをでっち上げる。
全てを見解の相違として、ミスを上から塗りたくるように消すんですよ。
それが議論に望む姿勢に最も表れていて、それが『ごはん論法』なんです。

森友問題にしても、加計学園問題にしても、桜を見る会にしても、
どうして、そこまで頑なに判断ミスを認めようとしないのか。
それぞれは大した問題じゃないですよ。総辞職する程の事でもない。
しっかりと調査した上で、問題を改め、今後に生かせばそれで良い話。
だけど、それをやってこなかったツケがここで爆発しちゃった、
それが『新型肺炎対策』、もはや政府が後手後手に回っていることは明らか、
政府が誤魔化しても、国民の目を誤魔化せない所まで来たということでしょうね…

……
………命に関わる問題なだけで、最悪としか言いようがありませんけど…

『不要不急の外出を避けて』とかお願いしている段階ですか。
政府よりも企業の方がテレワークの推進とか積極姿勢じゃないですか。
もう日本は中国に次ぐホットスポットと化そうとしているだけに、
『不要不急の外出を避けられる』状況を作って欲しいです。
取りようのない自己責任にさせられても困るというものです。
ふざけんなと思いますわ。


話を戻しまして、『ごはん論法』を乱用する余りに、
裏を返せば、『ごはん論法』を使う時は隠したい何かがある証拠でもあるわけで、
その疑惑はほぼ確定と見ることもできます。
慣れてしまえば、逆に嘘を吐いていることが丸わかりだったりするんですよねぇ…

2020年02月14日

バレンタイン終了のお知らせ

国内の死者も出始めるなど、新型肺炎の感染が拡大中にバレンタインもないだろう、と。
手作りチョコって、ウイルス入りチョコですか?
今年に関して言えば、マジ怖い…
そう、バレンタインはバーチャルで済ませましょう、うん(正統化)
ゲームキャラにチョコを貰うことこそが至高。


◆ニュースネタ 日本国内でも感染が拡大する新型肺炎
80代の神奈川県の女性が肺炎で病死(後日、検査で新型肺炎陽性と発覚)、
50代の都内のタクシー運転手も感染、千葉の20代、
和歌山では外科医が感染し、同僚や患者にも肺炎の症状が見られるとの報道…
いずれも具体的に中国人と接触した情報はなく、感染経路は分からないだけに、
既に日本国内で感染が広がっている可能性があります。

80代の女性の病死に関して言えば、新型肺炎によるものなのか不透明です。
50代の男性の義母とのことですが、彼らの具体的な関係が分かっていません。
同居していたのか、入院してお見舞いに行ったのか、
その時に接触・飛沫感染が起こった可能性があるのか否か、等々。
どちらが先に感染したのかも分かりませんが、仮に男性が先だった場合、
80代女性が入院した後に感染した可能性があるので、
新型肺炎だけが死因であるとも言えませんし、
また、両者に具体的接点がなかった場合は、
奥さんを介しての三次・四次感染が起こった可能性も考えられます。
いずれにせよ、感染の拡大を示唆する事案で、
特に病院や介護施設など高齢者が多い場所で感染が広がってしまうと、
命に関わる事態になるだけに、より一層の防護意識が必要になったと言えます。

そういう意味で、より深刻なのは和歌山の外科医の感染ケースでしょう。
こちら
同僚医師や患者3人も体調を崩しており、感染の広がりが懸念されます。
外科医とはいえ、医療知識が豊富なはずの医師が感染したということで、
感染拡大を防ぐことがいかに難しいかを示しています。
…とはいえ、マスクは無意味みたいな一部報道はいかがなものか、と。
勿論、マスクをしてさえいれば、感染しない、というわけではなく、
マスクしてもピッタリ貼り付いてなければ隙間から入る可能性がありますし、
船の検疫官のように繰り返し使いまわすなど不適切な使用をしたり、
マスクが完璧でもゴーグルがなければ目を手で擦って感染することもあるので、
マスクで完璧に感染が防げるというわけでもありません。
ただ、くしゃみや咳といった飛沫感染の可能性が高い以上、
それを防ぐという意味では最低限の対策であり、エチケットだと思います。
『マスクをしなくてもいい』というのは極論すぎる所か、
感染を拡大させるだけのデマでしょう。
逮捕しちゃえよ、そんなこと言う医師(w


武漢からの帰国組に関して言えば、無事に第一便の帰国者が帰途につき、
第二便の帰国者も陽性反応が出なかったなど、朗報が続いていますが、
正確に言えば第二便に関する報道は正確ではなかったようで…
こちら 第二便で帰国の埼玉県在住の男性が感染
こちら 埼玉県は保健所に連絡を受けるまで事実を把握せず
つまり、第二便の帰国者のうち、簡易検査で陰性だった家族の一部は、
自宅待機が認められていたようなのですが、
体調が悪化し、検査した結果、陽性となって感染が確認されたとのこと。
しかし、自宅待機だった事実は国から地方公共団体に伝わっておらず、
事実を把握したのが感染後だったというのは… お粗末すぎるかと。
まぁ、あの状況で自宅待機が認められていたことも驚きですけど、
自宅待機の状況確認ができていなかったことに唖然とします…
個人的には帰国者の隔離も既に必要なくなっているとは思うものの、
自宅待機の状況は確実に把握しておかないとダメでしょうに。
国、というか厚生労働省は何をやってんでしょうか?
『漏れ』がないとは思えません。
いや、もう水際対策が崩壊しているので、既に手遅れではあるのですが…

フェリーに関する対応に関して言えば、大失敗だったと思います。
当初から「2週間は船内に滞在」という方針を聞いて、
ダメだろうと思いましたが、予想通り感染拡大…
政府は国内への感染拡大を懸念する余りに、
船の乗員を見捨ててしまったとしか思えません。
武漢からの帰国者と同様の扱いをして、どこかの宿泊施設に移していれば、
今のような感染拡大は起こっていなかったでしょう。
そもそも、全員の検査を渋った辺りも、
技術的に問題があるのか、時間的に問題があるのか、
人員的に問題があるのか、予算的に問題があるのかを明示しておらず、
政府の消極的な対応が目に付きます。
他の船の寄港も断るなど、理解に苦しむ所があります。
臭いものに蓋をした、厄介事は御免だという姿勢にしか見えませんでした…
はっきり言って、ひどい。


いずれにせよ、日本国内での感染は広がっているという認識に立つべきで、
武漢からの帰国者やフェリーの乗員を区別する意味はもうありません。
既に水際対策は失敗してるんです。
そういう前提で、ウイルスを侵入させないことよりも、
重症化しないよう、感染しないような対策を施していくべきです。
私達一人一人も感染しないよう、感染を拡大させないよう配慮すべきでしょう。


◆ニュースネタ マスクが品薄になる真の理由
パニック起こして買い込んだとか、転売ヤーがいるだとか、
在日中国人が本国の家族に大量にマスクを贈っているとか、
原因は色々と言われていましたが、
真の理由はマスクの供給が間に合っていないことにあったようです。

国内に流通するマスクの80%が中国製とのこと、
そりゃ感染が広がっている中国で品不足のマスクを、
日本に輸出する余裕なんてありませんわな…

国内の工場をフル回転させて品薄を解消させるようですが…
同時に転売ヤーの規制の方もして欲しいですねぇ…モラルの問題。


◆ニュースネタ 楽天市場の送料無料化問題
楽天側の言いたいことも分かるんですが、それは楽天側が負担すべき費用でしょ。
何で、それを店側に負担させるのか… そりゃ出店者イジメと言われますよ…

アマゾンと楽天市場の違いは、レジで一括清算するか否か。
アマゾンは巨大なショッピングモールで、共通のレジで精算する感じ、
楽天市場はデパートのテナントの集まりで、独立のレジで精算してる感じ。
それがアマゾンを真似て共通のレジで精算するのであれば、
賞品を供給している店側が費用を負担するのではなく、
精算する側の楽天が費用負担するべき話です。
それを店側が負担して制度を変えないと、未来がないと言われても、
それは楽天の経営に未来がないと言ってるのと同じで、
それを負担する収益力もないと言ってるのと同じことです。

そんなことでは自社にECサイトを持つ企業は楽天市場から撤退するでしょうし、
そうなれば、ユーザーは商品を検索しようとしても、
品揃えの悪さからヒットしなくなり、客がアマゾンに流れるのは当然のこと。

アマゾンに怖さがあるとすれば、変な中国企業に引っかかって、
粗悪な商品が送られてこないかの心配なわけで、
逆に楽天側は出店者の質で勝負すればいいのに、
その大事な出店者が逃げるようなことをして何になるのか。
ちょっと理解に苦しみます。


◆政治ネタ 誠実さを欠く安倍政権
長期政権が続くと閣僚に不祥事が続くことはよくありますが…
自民党・棚橋衆議院予算委員長が「ポチ」と呼ばれて批判されたり、
こちら
勝手に東京高検検事長の定年を延長したり(違法です)、
こちら
懐刀の和泉補佐官と大坪厚労省大臣官房審議官の出張が不適切な上に、
こちら
京大・山中名誉教授を恫喝して予算を減らした疑いが出てきたりと、
政治家や官僚に至るまで不祥事の疑いのオンパレード…
…完全にタカが外れてるとしか思えんのですがねぇ…

安倍総理自身も誠実さを欠いているのは明らかなわけで…
こちら 「ウソつき」発言
確か高級寿司店で有名な銀座・久兵衛の寿司が提供されたのではないかという話だっけ。
結果的には久兵衛側が否定し、誤った見解だったとされていますが、
この話で謝罪するとしたら寿司店にであって、総理に対してではないような…
桜を見る会で出された料理が高級寿司であろうがなかろうが、
予算を超過して行われたことは事実なわけで、
どうしてそのことに対して総理に謝罪しなければならないのか?
大赤字出した社長が批判された中に一つ嘘が混じっていただけで、
全てが免罪されるっておかしいでしょ?
意味がわかんねぇ…

さらには「意味のない質問」と野次を飛ばす始末…
こちら 「意味のない質問」と野次
こちらはさすがに野党国対に謝罪したようですが…
批判ではあるものの、罵詈雑言とまでは言えないでしょ。
これで罵詈雑言なら、私は名誉棄損で逮捕されるレベルですよ(苦笑)
それが議場内で免責される国会議員なら尚更でしょうに。

そもそも、安倍政権は国会の質問が国民の質問であることを理解していない…
与党に対しては丁寧に返答、というか、
大臣の喋りたいことを質問してるから『ヤラセ風味』にしか見えない。
野党に対しては、質問に真正面から答えずに、
噛み合わない議論、否、議論とも討論とも言えない煽り合戦では…
そういう姿勢が閣僚だけではなく、
自民党の政治家や官僚全体を蝕んでいるのは事実でしょう。
あまりにもユルユルすぎる。
そんなことで新型肺炎対策や五輪に向けたサイバーテロ対策ができるんでしょうか…

2020年02月02日

豆まき終了のお知らせ

新型肺炎が世間を賑わせている時分に、豆まきで無闇に人を集めるってのは…
家庭での豆まきでも、最近は蒔いても食べられる落花生を蒔くケースが増えてますが、
食べる時にウイルスが付いている可能性のある外殻を手で触るわけですから、
あまり褒められたものではありません。
豆を蒔くならば、食べることは考えずに煎り豆を蒔くだけにしましょう。

恵方巻もなぁ… 機械か手作りか分からない以上、何とも言えませんわな。
部屋を清潔に保った上で、手洗いをマメにして、手作りするのが一番ですな…


◆ニュースネタ 新型肺炎の脅威
一部メディアで「それほど脅威ではない」とか、「デマに踊らされるな」と綺麗事を言ってますが…
世界中の誰一人として、新型肺炎の感染源・感染経路・感染方法・感染力を知らないのに、
何をもって「安全」と言い、何をもって「デマ」と判断しているのでしょうか?
その無知すぎる全知全能っぷりが最大の脅威ですよ…

そういう楽観論で動いてしまった中国・武漢の人達が中国全体に、
日本を始めとする世界中にウイルスをばら撒いてしまったんじゃないですか。
それと同じことを日本人にしろと言うのですか?
政府からウイルスに対する何の有力情報もない以上、
楽観論を取ることは不可能でしょう。

現時点で日本国内の感染状況から分かっていることを整理しますと、、
①現時点で1ヶ月以内に中国・武漢に関わった人達からの二次感染が主体
②2件目のバスガイドの感染において、バス運転手からの三次感染が疑われ始めている
③潜伏期間が長いのが特徴で、最大2週間以上になる可能性もある
④潜伏期間中に発症・自覚症状がなくても、他社に感染する可能性が指摘されている
⑤潜伏期間が長い関係上、一度ウイルス検査して陰性であっても陽性に転じる可能性がある
⑥一度、軽度の風邪症状を発して回復しても、再度、重度感染する可能性がある(不明)
これ以外のことは、現状、分かっていません。

感染力と症状の程度に関しても、何とも言えないところ。
現状では感染したバス運転手にしても、空気感染ではなく、飛沫感染の可能性が有力。
現状、日本国内の発症においては重度の症状は出ていないようですが、
武漢滞在の日本人が一時重篤との報道(その後の報道はない)があり、
武漢からの帰国希望者の中で新型肺炎を発症したために帰国できなかった方々もいるので、
中国・武漢の人達の生活習慣に問題があったとは言えず、
日本では感染が広がらないとする保証を与えられる状況ではありません。

中国で旧正月を迎え、武漢出身者が日本国内に滞在して2週間程経ちましたので、
その期間に接触感染・飛沫感染した可能性のある人の発症の危険性が、
今から2週間程度、2月中旬ぐらいまで、
そこからの三次感染の可能性が2週間程度、2月下旬までかかることになり、
感染力や症状の程度は2月いっぱい様子を見ないと分からないと言えます。


水際対策は既に失敗しており、中国・武漢からの観光客を断れなかった時点で崩壊してます。
結局、政府も地方公共団体も観光会社も、中国からの観光客激減を恐れて、
対応が後手に回ったと言わざるを得ません。
そんな奴らに楽観論を言われても説得力がないし、
インフルエンザ同様の不顕性感染も当然考慮すべきだったのに、
それが頭になかったと言う輩は単なる責任逃れに過ぎないと断じます。

水際対策が失敗している以上、各人が意識を高く自己防衛するしかありません。
接触感染・飛沫感染が有力視されているので、
適切なマスクの着用と手洗い・歯磨き、適切に水分を取ることによる喉の乾燥防止等、
インフルエンザ予防として行われている行為を確実に行うことが最低限必要です。
症状が出たら、無理な出社をせず、休養並びに医療機関の受診が必要で、
企業側も無理な出社を強要しないことが大事です。
抵抗力を高く持つことこそが、感染症予防対策の最大の対策です。


逆に悲観的過ぎて、中国人観光客をお断りとしたり、
武漢からの帰国者を感染者として警戒する人達もいますが、
そういった水際対策は既に崩壊しているので、全く意味がありません。
既に日本人の不顕性発症者が生じている可能性が高いので、
どこにいるか分からない彼らから感染する可能性よりも、
あなたの隣にいる人から感染する可能性の方が高いと言えます。
誰とも触れ合わない引きこもり以外、誰でも感染するリスクはあります。

発症者はこの病気を知る上で、言い方は悪いですが、重要なサンプルだと言えます。
武漢の帰国者がいたからこそ、具体的な症状が国民に伝わって来たわけですし、
今後の病気の研究・薬の開発に重要な役割を果たすことでしょう。
一部で検査拒否(その後、受診の意向)やチャーター機代を請求する話もありましたが、
今回の措置が単なる人命救助とは言えない側面がある以上、
多少の不自由や国費による保障は必要であると考えます。

今後、感染がさらに広まった場合に問題になるのが武漢以外の中国在留の日本人です。
現状、中国国内の感染状況が伝わらなくなってきたので、
武漢以外の深刻度が分かりません。
もし、既に武漢以外にも感染が広がっているようなら、同様の帰国事業が必要でしょうが、
その人数規模からして、とても今回の武漢の人達と同様に扱うことはできません
その点はサンプルの必要性の有無でドライに判断せざるを得ない気がします。
あとは武漢での発症者に関してですが…
国内研究のためにも何とか帰国して貰うのが良いと思うのですが、
こればかりは二次感染の恐れや中国の国内状況に関わるので無理でしょうね…
現状、できることはなさそうなので、重症化していないことを祈るばかりです…


◆ニュースネタ 引き続き国会を賑わす『桜を見る会』
自民党の世耕参議院幹事長が蓮舫議員が新型肺炎より先に、
桜を見る会について国会で取り上げたことに対して批判ツィートをしたとか何とか。
この人は確か、TV局に対して悪意のある切り取りだと言って、
印象操作を批判してませんでしたっけ?
あなたのやったことも全く同じじゃありませんか?
一部だけを切り取って印象操作しただけ、他人の事を言えんよね。

自分も新型肺炎の国内二次感染発生をきっかけに国会中継を聞いてますが、
実際に蓮舫氏の後に野党も新型肺炎について質問していますし、
とはいえ、まだ詳細が分からない段階だったこともあり、
事実確認程度になったのは、野党としても変に騒ぎたくなく、
変に国民生活に不安をもたらさないよう藪蛇になるのを恐れてる感じがあった気がします。
まぁ、少しずつ不安報道が増えてきているので、
個人的にはもう少し与野党に突っ込んでもらいたい気もしますけどね。

野党が取り上げる『桜を見る会』に関してですが、
はっきり言って、既に野党の勝利で決着が付いている感があります。
ただ、政府が一向に非を認めようとしないために、
ジャパンライフ元会長という刑法犯者に対しても、
「個人のプライバシーを理由にして答弁拒否」、
「募っているが募集はしてない」の珍回答に表すような、
言葉の言い換えや、
出来の悪いグーグル翻訳のように質問を意訳して、
同じ回答を繰り返す時代遅れのAIのような総理大臣と、
ひたすら時間を引き延ばす牛歩戦術に出てる酷い惨状です。
誰が見ても決着付いてるのに、この足掻きようは、
みっともないと言わざるを得ません。
潔さがない。

そもそも、誰を招待したのか分からない、
実際に誰が来たのかも分からない公式行事、ってありますかね?
警備体制とかどうなってたのよ。怖くないんかね。
テロの標的になりかねない杜撰なユルユル行事をよくも続けられたもんです。
おそらく身内の後援会パーティぐらいの感覚しかなかったんでしょう。
ただ、そこに国費が投入されていたのだから、目も当てられない。
経費はかかっただけの使いたい放題、参加者も2倍近くに膨れ上がり、
予算も6倍以上に超過するなど、やりたい放題。
節税意識0、政権中枢の自分達は接待されて当然という
醜い『上級国民』意識の表れだったと言わざるを得ません。
安倍政権の気の緩みの象徴のような公式行事だったように思います。


最初のリンクにも挙げているように、
森友学園・加計学園・桜を見る会とそれぞれの問題は、
国を揺るがすような大事件だとは言えないんですよね。
以前から言っているように、総理大臣が公私混同を認めて、
自分に非があったと謝罪すれば、責任問題になるような話でもありません。
警察沙汰にもならないような口頭の謝罪だけで済む話です。

だけど、安倍政権はそれができません。
なぜなら、少しでも弱みを見せないように、
問題のある事柄を「全く問題ない」として全て一蹴してきたからです。
問題のある事柄を問題ないとスルーしてきたために、
一つ問題を認めてしまうとオセロのように裏表がひっくり返り、
全てが問題のある事柄になってしまうからです。
森友・加計学園問題と桜を見る会も同様に処理したのですが、
さすがにメディアや野党のツッコミの前にスルー出来なくなった、
それがみっともない引き延ばし戦術に繋がっていると言えます。
もうこの戦術は完全に賞味期限切れなんですよ。
スルーしようとしてもスルーできないぐらいに不信感の方が強まってるということ。

昔の昭和自民党なら、派閥による自民党内部の政権交代が起こってますし、
平成の自民党なら党分裂によって政治改革が促される程度に腐ってる状態ですが、
今の自民党はそういう気配も微塵もありません。
せいぜい安倍総理の禅譲を狙って、後継者候補がけん制し合う程度、
はっきり言って志が低いんですよね… 
党を割る勇気も、党を出る勇気もない。
党を出てった二階氏が戻って復権できるのも、
それだけ他の志が低い表れなんでしょうね…

まぁ、以前として自民党の対抗馬になれない野党も情けなくはありますが。
年末年始には立憲民主党と国民民主党の合流話が出たものの、結局はまとまらず。
ただ、これに関しては個人的に賛成しておりません。
それは元の「連合党」に成り下がるだけですから。
旧・民主党がバラバラだったのは、バラバラの組織である連合しか見てなかったから。
連合の支持からの脱却を目指せなければ、意味がありません。
そういう意味では連合が毛嫌いしている共産党の野党連合への参加は、
個人的には連合をけん制するためにも必要かなと思っていますけど、
今年中になんとかなりませんかねぇ、本当に。

2020年01月28日

水際対策の失敗…日本\(^o^)/オワタ

出る時の杜撰をゴーン氏の逃亡で証明してしまい、
今度は入る時の杜撰さを新型肺炎で証明してしまう結果に…ユルユルですね…

◆1月28日 奈良県在住の中国の渡航歴のないバス運転手が感染
バスの運転手と中国人観光客が接触感染した可能性は低いでしょうし、
可能性があるとすれば飛沫感染、特に接触した可能性がなければ、最悪の空気感染の疑い…
これはもう中国政府は感染者の数を偽っているとしか思えません。
おそらく既に数を把握できていないのでしょう。日本のような細かい戸籍制度はないわけですし…
ウイルスはとっくに変異しており、人から人への感染も最終段階に入ってる可能性があります。

最悪の空気感染だとすれば、もう日本中はウイルスに汚染済みで、
ただ発症していないだけの可能性が高くなります。
これからはいかに感染しないかではなく、いかに発症しないかに気を配らねばなりません。
中国人観光客も、武漢から帰国予定の日本人にしても、
「感染の可能性のある人物」として接するのではなく、
逆に「感染しなかった人物」として接する必要があります。
発症させないための対策、重病化させない対策をする必要があります。

私達の意識も代える必要があり、体調不良を押して出社させる会社は過労死による殺人罪、
体調不良を押して出社して咳をばらまく病人は暴行罪であると認識すべきです。
一にも二にも体の抵抗力を落とさないことが必要で、
睡眠時間の確保は体調維持の最低条件です。
それに反する行動を促す会社や個人は処罰するぐらいの覚悟を見せるべきでしょう。

私達、日本人は既に保菌者であると考えを改め、
発症してないだけラッキーだと考えるようにし、各自で感染拡大を防ぎながら、
最善の行動をとっていかなければ、中国の二の舞になることを覚悟すべきです。


◆ニュースネタ ゴーン氏の会見を受けての海外の反応
そういえば、今はいかがお過ごしなのでしょうか…
最悪、政情不安で政権転覆なんてことになれば、命さえ危ういわけですけど…
まぁ、ゴーン氏によればレバノンの司法は素晴らしいので、
きっと平和裏に解決するのでしょう、うん。

少なくとも言えることは、欧米と日本にとってゴーン氏は過去の人であるということです。
だからゴーン氏の言い分は通らないし、手ごたえも感じられなかったということ。
日本の司法制度の云々を説いても、もう意味がない段階にまで来てるのだと思います。
結局、みんなの興味は世紀の脱出劇にあっただけで、
経済記事じゃない三問記事のネタに過ぎなかったということです。

あと残るのは日本政府のメンツの問題ですけど…どうするんですかねぇ…


◆ニュースネタ 不倫に対する東出バッシング
まぁ、仕方ないことだと思いますが。
自分のパブリシティ権を自分の不祥事で棄損したのだから、
CM切られるのは当たり前のことです。
自分が不倫OKな芸能人として売っていたのなら話は別ですけど、
実際は真逆ですから、自業自得としか言いようがありません。

また、世間の反発が行き過ぎな面もあることは確かですが、
社会学的に見ても、「時間差重婚」の弊害が叫ばれている昨今、
不倫は生産性のない恋愛であることは確かです。
少子化どころか、それ以前に結婚・恋愛ができない時代に、
不倫のような生産性のない恋愛が社会的に肯定できるわけもありません。
それだけ少子化が深刻になっているということです。
無論、「時間差重婚」的な不倫に対する世間の嫉妬や反発もあるでしょうが、
反発を受けて当然のご時世になっていることを認識すべきでしょう。

これを機にもう不倫のドラマも止めた方がいいと思いますよ。流行りませんから。
恋愛至上主義の時代じゃねーんだもん。


◆ニュースネタ 東京MXの賞品未授与問題 担当者が自殺
いやいや、東京MXは被害者面してる場合じゃないでしょう?
これはつまり、賞品である高級車を手配する当てがなかったのにも関わらず、
出演者にお金を出させて番組を作ったというわけですから、詐欺罪の恐れがあります。
番組が適切・不適切である以前に、犯罪やぞ、これ。
そういう当事者意識を持って、早めに弁済しておいた方がいいです。
あとは内部求償をどするかの問題であって、
外部には早めに弁済しなければ刑事事件に発展しかねません。


◆ニュースネタ 香川県議会でゲーム1時間条例案を検討
まぁ、率直に時代遅れだよなぁ、と。
将棋を1日1時間、野球の練習を1日1時間に制限するのと同じことな気がするが…
奇しくも野球では球数制限が叫ばれているので、同じようなことをするかもしれませんけど…
でもプロ野球で100球150球と投げたり、プロの将棋で8時間も打ってたりしたら、
そんな規制は全く意味ないと思いませんかね?

もうゲームは単なる娯楽という段階を通り越していて、
世界ではプロゲーマーという職業が成立している以上、
ゲームも野球や将棋と同列に考えるべきだと思いますが。
3Dゲームとか一時間連続で遊べるとか一つの才能だよ。
俺はできないもん、3D酔いするもん。3D酔いしない人に敵うわけないじゃん。

ゲームが1つの才能として考えられている以上、
その才能を制限する法律ってのはいかがなものかと思います。

とはいえ、ゲーム依存症に問題がないとは言えません。
もっとも問題は逆なんですよね。
ゲームに依存することが悪いと考えている社会が悪いわけ。
ゲーム好きが大手を奮ってゲームをやれる社会が実現すれば、
そんなの依存なんて言われないでしょ。
野球に依存してる、将棋に依存しているとプロ選手を批判する人はいるでしょうか?
社会の許容性の問題。ゲームが娯楽に過ぎないと排除してるから依存という問題が生じる。
ゲームが1つの職業として成立すると社会が受け入れれば、依存症なんて言われないんですよ。

まぁ、それとは別にガチャ規制の問題はやって欲しいですけど。
あれはあまりにも確率が低すぎるし、ゲームそのものに影響を与えてしまう。
ゲームの本質にかかわる部分(キャラの入手)とかでやるべきものではなく、
あると助かる部分(アイテム等)でやるべきこと。
射幸性が高く、価格が不相当なガチャは規制して欲しいです。

2020年01月05日

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします。
今年は週一の更新…は無理でも、2週間に1回ぐらいは更新したい所です(苦笑)

年末年始のビッグニュースと言えば、
日産の会長であったカルロス・ゴーン氏の逃亡劇でしょう。
年末にゴーン氏はどうしてるんだろうと考えてたら、実は海外逃亡していたとは…
映画みたいな展開に心を躍らせつつも、
逃亡を許した日本の司法制度を情けなくも思ったものの、
冷静に考えてみると、日本にメリットが無いわけでもなく、微妙な所だなぁと…


まず、一番得をしたのは検察でしょうね。
仮にゴーン氏が日本に残り続け、裁判に突入していたら、
無罪放免になっていた可能性が高いからです。
給料を沢山くれと言う社長と、給料を沢山出しちゃう会社、
どっちが悪いかと言えば、出す方ですよねぇ…
結局、日産が認めてしまっている以上、明確に有罪とするのは難しいでしょう。
そう考えていくと、逃亡の危険性を理由に保釈に反対していた検察にとっては、
「それ見たことか」という事態なわけで、
無罪判決で検察バッシングを受けるよりは、断然得をしたと言えます。

当初の目的は、ゴーン氏を逮捕・有罪にすることではなく、
ルノーに日産を吸収合併されないよう会社から追い出すことが主目的ですから、
その目的が達成されている以上、
検察としては(政府からの?)任務完了済という感覚なのでしょう。


次に、どっちに転ぶのか分からないのが日本政府です。
レバノン政府に圧力をかけずにこのまま泣き寝入りしたり、
逆に国交断絶も覚悟して強硬的にゴーン氏を取り返そうとするのは愚策。
ゴーン氏の身柄を求めずに、レバノン政府に貸しを作れるかどうかがポイント。
ゴーン氏の口が真実性を持たないような世論形成ができれば最高です。
政府としても日産の売却防衛という主目的は達しているので、
無理はしないと思いますが、安倍政権は感情的な面が強いので、
「恥をかかされた」と躍起にならないことを祈りたい所ですが…


逃亡したゴーン氏も微妙な立ち位置です。
これが不当な裁判で有罪にされた後ならば、
または、単なる経済犯ではなく刑法犯で命に関わるような話であるならば、
「巌窟王」的な英雄視されてもおかしくない話ですが、
仮に有罪となったとしても、実刑ではなく、罰金刑・執行猶予程度でしょうから、
悪いい方をすれば、勝負をする前に逃げたとも言えなくもありません。
贅沢ができないから逃げたと批判されても言い訳できないでしょう…
そういう人物が日本の人質司法を批判しても説得力を持ちません。
弁護士を中心に、日本の検察の人質司法に対する批判は大きいですが、
今回のゴーン氏の逃亡劇に関して言えば、同情することは難しいように思えます…
つまり、日本に残って裁判で戦っていれば、内部からの批判で済んだのに、
レバノンに逃亡して司法批判をしても、外部からの批判にしかならず、
頑なになるだけで効果は薄いということですね…
非常手段に出た以上、どうあっても感情的反発が先に来ちゃいます。


一方的に損をしたのは、レバノン政府と日本の弁護団です。
レバノン政府としては表向きに逃亡に関与したとは言えませんし、
逆にゴーン氏に同調して日本を批判するわけにもいかない難しい立場です。
レバノン政府にとって、日本の司法制度なんてどうでもいいことですからね。
意味のない外交問題を抱えることになったレバノン政府は対応が難しくなります。
また、ゴーン氏を見捨てれば彼を尊敬する富裕層にソッポを向かれ、
逆にゴーン氏を過剰に保護すれば、国内の庶民層に格差を理由に批判されるわけで、
こちらも対応が難しいところです。
レバノン政府としてはゴーン氏を厚遇もせず冷遇もせずという立場を取らざるを得ません。

また、ゴーン氏の逃亡を把握できなかった弁護団や、
検察の人質司法に反対していた弁護士グループ、
保釈を認めた裁判所にとっては大きな痛手です。
実際に逃亡されてしまった以上、「口だけ」と言われても反論できないからです。
こうなってしまうと、裁判所としても外国人の保釈に関して慎重にならざるを得ず、
逃亡の危険性が以前よりも高まってしまったことは、
日本に住む外国人全体にとってのデメリットになりかねません。

加えて、オリンピックイヤーということで、
テロ対策を重視している空港会社と入管にとってもイメージを下げる出来事となりました。
これではプライベートジェットの手荷物ならば、
武器でも弾薬でも持ち運び放題と思われかねません。
無事にオリンピックを開催するためにも、今回の一件を大きな教訓として欲しいです。


そう考えていくと、日本にとって最も大きな問題は、
ゴーン氏の逃亡をいつ知ったのか、ということでしょうね。
少なくとも、海外メディアに登場する前に事態を把握していたのかどうか。
把握していなかったら大問題ですし、把握して黙っていたならば、その理由が気になります。
おそらく桜を見る会やIR献金問題と共に、国会で質問されるでしょうし、
政府の対応がどうだったのか気になる所ではありますね…


◆スポーツネタ 箱根駅伝は青山学院大学が優勝
話題の中心はむしろ靴の方に…
まぁ、区間新記録が出まくった上に、各学校も好記録が並んだことから、
靴の影響が全くなかったと言えないわけでして… 話題になるのも当然ですかね。
10年前に水泳界を騒がせた『レーザー・レーサー』と同じ形になってしまうのか…
結局、『レーザー・レーサー』は大会での使用が禁止されるに至りましたが、
東京オリンピック以降に同じ対応が取られても不思議ではありません。

スポーツ道具の進化も重要な要素だとは思いますが、
ここまで劇的に影響を与えてしまうようだと悩ましい所ではありますね…
ただ、冬季五輪の方は道具の差さえもスポーツの要素に取り込んでいるだけに、
夏季五輪だけ殊更に話題するのも変だとも思いますが…
やっぱりスポーツと道具の関係は難しいですねぇ…

2019年12月31日

今年を振り返ると…

終わってるなぁ…と。
日記で取り扱った記事を簡単に列挙しただけでも…

【1月】レーダー照射問題以降の日韓対立
  厚生労働省の勤労統計不正問題
【2月】千葉県野田市の児童虐待死事件
バイトテロ事件、
違法ダウンロード強化?⇒撤回、桜田五輪担当大臣「がっかり」発言、
【3月】大河ドラマ『いだてん』失速⇒金栗編しか見てないわ
【4月】新元号『令和』の発表
塚田国交副大臣が忖度発言で辞任、桜田五輪担当大臣がやっと辞任
【5月】改元儀式=皇室の政治利用に終わった感
【6月】年金100年安心プランの嘘が発覚=2000万円以上必要です
川崎連続殺傷事件、元事務次官の息子殺害等の凶悪事件が相次ぐ
イラン沖で日本のタンカー襲撃
北方領土交渉が事実上の頓挫
芸能人の闇営業問題
【7月】日韓の貿易問題が過熱化
かんぽ生命の不正販売発覚
参議院選挙
京アニ爆破テロ、
【8月】愛知トリエンナーレの少女像問題
韓国がGSOMIA破棄を表明⇒後に撤回
【9月】嫌韓ムード⇒台風15号被害⇒空気読まずに内閣改造⇒国連気候行動サミットで赤っ恥
【10月】消費税増税
 台風19号被害、
 東京五輪のマラソン会場が札幌へ移転、
【11月】萩生田文部科学大臣の「身の丈」発言⇒英語検定試験と記述式問題の撤回、
 総理主催の『桜を見る会』の問題が炎上

政治に関しては色々と問題がありましたが、菅官房長官の株の乱高下を理解すれば問題なし。
新元号の『令和』の発表で「令和おじさん」として人気を博し、
統一地方選や参議院選挙で苦戦を強いられた自民党を押し上げたものの、
9月の内閣改造で差し込んだ事実上のシンパが相次いで不祥事&辞任ドミノ。
終いには無関係の『桜を見る会』問題で毎日のようにマスコミに質問されてタジタジ。
菅官房長官の株がストップ高とストップ安を記録する1年で、
安倍政権の不安定さに振り回された1年となりました。

…まぁ、そこに付け込めない野党も野党ですけど…
現在も立憲民主党と国民民主党が合流協議中ですが、どうなりますかね。
参議院選挙で躍進したれいわ新選組も何を勘違いしているのか…
N国は勘違いしたままに事実上の滅んだ感がありますが…

事件的にも5月以降、ショッキングな殺人事件や事故が相次ぎ、
ここでは挙げていませんが、池袋の暴走事故では『上級国民』なる言葉も囁かれました。
5月や10月の改元の儀は為政者の『上級国民』っぷりをアピールする場にしかならず、
嫌が王にも『上級国民』という言葉を脳裏に浮かび上がらせる結果となりました。
結果的にアメリカやヨーロッパの政治状況で見られた『政治的分断』が、
日本においてもより深刻に見られる結果になったと思います。

そんな社会状況ですから、人心もやはり荒廃しつつあります。
東京五輪の聖火ランナーが発表されてますが、
その地域に縁もゆかりもないような芸能人・有名人の名前の多いこと。
ふるさと納税の返礼品問題もそうですが、主旨とは違った捻じれ方をしていて、
『上級国民』のような権威主義の前に、
一般大衆がへりくだることが普通のものになってきました。要は卑屈ということ。

学歴社会から、出生で決まる階層社会のような閉塞感ができつつあり、
そこを打破しようとして卑屈な「自己アピール」が繰り返される社会に見えます。
バイトテロも官僚の忖度も根は一緒で、間違った「自己アピール」ですよ。
「自分はこんなことができます」というのが暴走しています。自己愛の暴走。
そうじゃなくて、「社会に対して自分のできることは何か」が必要であって、
逆に「自分ができないことは何か」を理解することが、
自分を破壊しないための「矜持(プライド)」になるわけですが、
その両方を見失ってしまっている。
卑屈なまでの自己アピール合戦を大変見苦しく感じます…

昔、某怒れる漫画家が「落ちぶれても元上流家庭~」と語るキャラを出してましたが、
こういう時代だからこそ、必要なのは「武士は食わねど高楊枝」的な
「矜持(プライド)」を持つことではないでしょうか。
どこまでも矜持(プライド)を傷つけあう社会だからこそ、
決して敗れぬ矜持を持つこと、そこが人間を人間たらしめるように思えます。


世界的には地球環境問題ですかね。
グレタさんに対して、各国首脳を始め、色々と舌戦を繰り広げていますが…
なんつーか、大人げないよなぁ、と。
子どもはそれぐらい純粋で真っすぐな方がいいじゃんと思うわけでして。
とはいえ、今後グレタさんが成長するにつれて、今のままではいられない。
世界の人々に受け入れられる現実的な環境問題対策を考えなければならないわけで…
今はそれを大人任せにして構わないのでしょうが、
未来はそうではないことは間違いありません。

ぶっちゃけ、同じような問題は30年前の日本人も直面していたわけで…
ちょうど世界の環境問題の先駆けとなった京都議定書が調印された頃ですね。
あの頃はあと10年で石油が枯渇すると言われ、
ある意味では、今以上の危機感がありました。
でも、それは危機感としてしか存在できず、その後に日本のバブルが崩壊すると、
地球環境問題に取り組む余裕もなくなり、
リサイクルや『もったいない』の精神こそ定着したものの、
環境に対する意識は下がったままと言えます。
まぁ、勿論、日本は四季折々で気候が一定せず、
ヨーロッパほどに環境エネルギーの利用が進まなかったという面はあるのですが…
それ以上に問題となったのが経済のグローバル化でしょうね。

グローバル化と地球環境問題は完全には両立しません。
当たり前ですが、輸送距離が増えれば増えるほどに、輸送コストと燃料費が嵩み、
経済的には需要供給を調整できても、環境的にはバランスが崩れます。
日本の食料自給率は下がる一方ですが、アメリカや中国から輸入するよりも、
日本で生産して消費した方が、コストはともかく環境的には良いに決まってます。
過去に地球環境問題が深刻化しなかったのは、
今よりも社会がクローズドしていたからであって、
ほぼ無限に広がった現在のネットワークでは環境的には非効率化が進む一方なんです。

今、環境的に必要なことは地産地消を進めることでしょう。
地域経済を立て直し、コミュニティを立て直すことで、
社会の規模をコンパクトにまとめることです。
このまま地域コミュニティが崩壊したままに、グローバル化を推進すれば、
環境的に非効率な生産と輸送が繰り返されるだけで、
エネルギー問題は一向に解決しません。

そういう意味では、私達に今、求められていることは、
飛行機に乗らないことではなく、スマホを破壊することに他なりません(苦笑)
まぁ、それは冗談としても、
グローバル化に既に飲み込まれてしまった地域コミュニティの再生こそが、
地球環境問題を解決する唯一の方法のように思えます。

2019年12月29日

プロ野球ストーブリーグ

動向が決まってないのは海外FAで交渉中の秋山翔吾選手ぐらいで、
国内FA組はロッテからFA宣言した鈴木大地選手が楽天へ、
楽天からFA宣言した美馬投手がロッテへ、
ソフトバンクからFA宣言した福田秀平選手が同じくロッテへ移籍することが決まり、
プロ野球のオフシーズンも一段落した感じがあります。

今年の西武勢はまだ秋山翔吾選手のメジャー移籍がどうなるか分かりませんが、
国内移籍した選手はおらず、精神的には穏やかに過ごせているライオンズファンですが、
メジャーに行っていた牧田投手が楽天へ移籍するなど、
オフの涙は枯れることがありません…
いや、もう精神的には死んでいて、球団を出た選手は諦めてます…
去る者はこの世に存在しない、頭の中で認識できないんですよ…
かなり酷いことを言っている自覚はありますが、それだけ悲しみが深いんですよ…

こちら 古巣へのブーイング反対
そういう時に、こういう記事を見てしまうと複雑な想いを抱きますが、
結局、この問題というのは、プロ野球好きは、
球団が好きなのか、選手が好きなのか、どちらなのかという究極の問題に直面してしまいます。
そりゃ記者さんは球団を取材するのではなく、選手を取材しているわけなので、
こういう考え方に至るのは理解できます。
けれど、贔屓球団のファンは選手個人が贔屓球団に所属しているからこそ、
応援をしているという面もあるわけですから、その想いを否定することもできないでしょうに。
要は立場の違いとしか言いようがありません。

球団を移籍するというのは、新しいファンを獲得するチャンスであると同時に、
これまでのファンを失う機会とも言えるわけです。
その覚悟は当然、選手も持って居て然るべきです。変わらぬ声援なんてあり得ませんよ。
最終的に移籍を好意的に受け止めてもらえるかどうかは、言葉・説得力しかありません。
巨人にFA移籍した清原和博氏の巨人への並々ならぬ想い、
中日にFA移籍した和田一浩氏の地元への想い、
巨人にFA移籍した豊田清氏の厳しい環境への挑戦という想い、
ファンにその想いが言葉として届けば、ファンを失う機会は最小限で済むでしょう。
逆に、楽天へFA移籍した浅村選手のように、
本音は結婚した彼女の実家が決め手だったのにも関わらず、
それを語らずに適当な理由を語ってしまうことで反発心を強く持たれてしまったりと、
日頃からのファンへのアピール度が物を言うということです。
分かってもらえる努力をした選手はファンも理解を示しますし、
逆にそれを怠ったり、隠したりした選手にはファンも厳しく当たるというだけのこと。
その結果がブーイングであるのならば、それは仕方ないことだと思います。
…まぁ、最初の対戦1回きりで十分ですけどね。
何度もブーイングするのはファンも潔くはないと言わざるを得ません。

FAは選手の権利ですし、移籍の活性化は戦力均衡を呼び込むとは思うものの、
西武のように毎年のように選手がいなくなってしまうと、
相対的に選手への愛着がドンドン落ちてしまうんですよね…
そうなると、結果しか重要じゃなくなるわけで、プロ野球への関心そのものが落ちます。
だから球団には看板選手をもっと大事にして欲しいと思いますし、
選手にはファンに分かってもらう努力をして欲しいように思います。
ファンの愛着をもっと大事にしてもらいたいです。
それが少しでも欠ければ、もうプロ野球はダメでしょうね…


FAの人的保障に関しては、Bランクまではもう保障なしでも良いんじゃないかと。
Cランクの福田選手が人気を集めた理由も、そこら辺でしょうしね。
Aランクだとさすがに球団の方も戦力的に痛手なので、
ドラフト指名権ぐらい寄越せと言いたい所ですが、
ショー化されちゃってる以上、それも難しいでしょうしねぇ…
Bランク以下は人的保障を撤廃、Aランク以上はプロテクト枠をさらに制限して、
Aランク相当年俸のみ自動プロテクトで、任意プロテクトは排除というのが個人的希望です。


◆政治ネタ 続・桜を見る会問題~「忘れない」ことの大切さ~
相変わらず、国政では安倍総理が主催した『桜を見る会』が問題に上がっています。
当初は「推薦に関わったことがない」としながらも、
後援会事務所や昭恵夫人の推薦があったことを認めるなど、
防衛ラインがズルズルと後退しています。

官僚としては財務省公文書改ざん問題と異なり、
政治家の要請を受けて普通に仕事をした結果に過ぎないので、
最初から防衛ラインを下げていた節があるのですが、
一方の総理官邸は政治問題化したくないので、防衛ラインを上げたかったわけで…
そのことが却って裏目に出てしまう森友・加計学園問題パターンになってきました…
…なんつーか、菅官房長官は『問題には当たらない』として批判を一蹴してきたことが、
今日までその座を維持できた要因とも言えるので、
その成功体験から同じことをしてるんでしょうが…
森友・加計学園問題は官僚を締め付けることで対処できましたが、
桜を見る会はオープン過ぎましたからね… 口封じは不可能。
こうなったら籠池氏みたいに、参加者全員逮捕しちゃうんですかね(苦笑)
明らかに対応を誤り、隠すことで怪しく見える疑心暗鬼状態になっています。


新たに問題になってきたのが2点、招待状名簿の破棄の問題とジャパンライフの問題です。
5月9日に共産党議員の質問状が届いた直後に、招待状名簿は破棄。
破棄した理由はシュレッダー機の都合らしいですが、
使用履歴はガラガラで、裁断作業もあっという間に終わる高性能機だったらしく…
…まぁ、明らかに不自然ですよね、隠蔽したとしか思えません。
そもそも、先例を重視する官僚が、
来年の桜を見る会を行う上でベースとなりうる資料を簡単に全て廃棄するとは思えんのですが。
毎年、製作者が一から名簿や資料を作ってるんでしょうか? ありえないですよ。
不都合だから消した、いや、むしろ個人のパソコンに退避させたんじゃねーの?
全部消してる方がバカだと思いますが。調べるつもりがないだけじゃん…
こういった1年以内に処分可能な行政文書であっても、
税金が正しく使われているかどうか会計監査するためには重要な資料なのですから、
1年以内に破棄可能というのは問題があると言わざるを得ません。
それはつまり、決算のチェックが全くできていない。
確定申告で領収書がないと言っているのと同じなのに、行政は破棄しても構わないと言うのか。
森友学園問題に続いて行政文書の管理が問題になっている事案です。

もう一つの問題がジャパンライフの元会長が招待されていたとする疑惑です。
こちら ジャパンライフの詐欺事件(YOUTUBEゆっくり解説)
https://www.youtube.com/watch?v=CHldsWlLHuU
こちら ジャパンライフと政治家の関係?(日刊ゲンダイ)
健康器具にバカみたいな価値を付けて投資対象にしていたという話。
この元会長は前進企業でもマルチ商法で問題を起こしていたらしく、
1985年12月には衆議院の商工委員会で集中審議も行われていたようなのですが…
政治家の脇の甘さってのは、どうなってるんでしょうか、マジで…
2014年には行政指導が入り、2015年にも行政指導&社会問題化、2017年に倒産。
当時の記憶なのでうろ覚えですが、2015年はようやく重い腰を上げたという印象で、
2014年以前から怪しい企業があるという噂にはなっていました…
そのわりにニュース的にも大きな話題にならず、初動やその後の動きも鈍かったことは、
安倍政権との関係を疑われる結果になったわけで… それが今回、再燃した形です。

ジャパンライフの件で問題なのは、その時期の問題。
「桜を見る会の招待状が届きました」と喧伝するのには相応の意味があったわけで、
下村博文氏の事務所に献金を贈ったりと、
加藤勝信氏や二階氏ら政治家との関係を喧伝しまわったりと、
行政指導を免れるために、あらゆる政治的コネクションを駆使していた時期なわけで、
それがどうして安倍総理主催の桜を見る会に繋がり、利用されたのかが問題です。
安倍総理自身は個人的面識はないと断言しましたが、
それじゃどうして招待枠に食い込むことができたのか、
要は金さえ払っていれば、怪しい人でも簡単に食い込むことができたのかどうか。
そもそも、誰を招待して、実際に誰が来ていたのかも分からないイベントが、
警備上、安全だったと言えたのかどうか、
下手したら政治テロの標的になっていた可能性さえ、あります。
結局、国民の税金が投入されている割には、後援会の謝恩イベント程度の認識しかなく、
税金の使途の厳密性が全く確保されていなかったということなのでしょう。
杜撰も杜撰、だから『税金の無駄遣い』って言われるんですよ…


問題なのは法的問題以上に、『桜を見る会』から垣間見える安倍総理の政治姿勢です。
菅官房長官の発表によれば、今年の参加者1万8千人のうち、
自民党枠が6000人、総理枠が1000人、公明党枠等で1000人ですから、
政治家の招待枠の存在が、想定人数の1万人を超えた主要因だと言えます。
これが辞退者が多過ぎて1万人に足りなかったから、後援会関係者で補充したとか、
多少人数が増えてでも予算内に収めているならば、可愛げのあるというものですが、
予算を4000万円オーバーしてる上に、参加人数も8000人オーバーでは、
予算を守る意識はさらさらなし、かかった分だけ経費は青天井という意識の証拠…
つまり、自分達のためならば、自分達の支援者や支持者のためならば、
国民の税金を幾ら使おうともお構いなし、
自らの支援者を招待することによって、自らの権威を彼らや政界に示すことこそが、
『桜を見る会』の本当の目的だったと言えましょう。

上から目線で『招待してやる』ことで『上級国民』として振る舞うこと、
そんな心のさもしい疑似貴族政の典型的な表れが今回の『桜を見る会』です。
それ以外の庶民は、萩生田大臣曰く『身の丈に合った生活』をしろと言う、
格差や差別を容認するばかりか、助長させることが、安倍政治の目的と言えましょう。
『一億総中流』と言われた時代を完全にぶっ壊し、
『上級国民』という概念を作出したのが安倍政治だったことが明らかになりました。

…そして最大の問題点は、国会を閉じて年末年始を超えれば、
国民は全て忘れているだろうと舐められていること…
だから、問題が起ってものらりくらりと交わし続ける…
国民の務めはこのことを『忘れない』ことに他なりません。
安倍総理は『忘れさせる』ために資料を削除して、
桜を見る会のようにマスコミや支持者を接待してるわけですから…


◆ニュースネタ 桜を見る会の答弁で安倍総理が障がい者蔑視的発言
無理矢理に辻褄を合わせようとするから、こうなる…
内閣府の官僚が「質問直後に廃棄」と発言してしまったから火消しに躍起に。
わざわざそう言うということは、意図的に破棄した認識があった証拠なわけで、
予定通りに廃棄していたり、担当の障がい者臨時職員の都合で廃棄できていなかったのなら、
そういう言い方にはなるわけないでしょうに…
意識する必要もないことを、何で意識してるのか。それが答えでしょうに…

そもそも、政府にとって大事なのは印刷した紙ではなく電子データの方でしょ。
電子データを削除した日にちが質問提出前だと証明できれば、隠蔽を否定できます。
まさかサーバーから個人のパソコンまで、物理データから電子データに至るまでの全てを、
担当の障がい者臨時職員が行っていたとは思えません。
だから、そもそも、言い訳に使う必要がないのに、言い訳に使ってる時点でどうしようもない。
削除記録がないなら、削除を指示したメールを出せばいいだけでしょ。
それができない時点で『作り話』というのが明らかです。

取り繕って問題発言するなんて、もうお話になりません。品格がねぇよ…


◆ニュースネタ 不敬な?安倍政権
第一次政権では『愛国心教育』とか言って、右翼団体に支持されてますが…
こいつら絶対に皇室を敬ってないよなぁ…と。
特に今年は皇室行事が多いだけに、余計にそう感じさせられます。
皇族を尊敬しているというよりは、皇族と面会できる俺達『上級国民』スゲー的な感じ…
彼らは『愛国』に見えないんだよね…「国=自分」という驕りしか透けて見えてこない。

森友・加計学園問題、桜を見る会の問題、いずれもお友達優遇・支持者優遇の結果です。
皇族が尊敬を受けているのは、国民に平等に接しようとしているから。
今の上皇陛下を中心に、国民目線であろうとして努力した結果、
天皇制に反対の人にも今の皇室は認められるに至ったように思えます。

安倍政権というのはそれと逆だから、尊敬を集められない。
人々を不平等に贔屓に取り扱うから、広く尊敬を集められない。
だから皇室を使って尊敬を集めようとした、それが昨年・今年の代替わりの結果のように思えます。

だから普通の愛国心を持つ自分にとっては、一連の行事は極めて不快です。
天皇陛下を政治利用して、自分に最も足りないものを満たそうとする態度には反吐が出ます…
そういう所がもう頭だけの好き嫌いに留まらない、生理的嫌悪感に繋がってるんでしょうな…


◆ニュースネタ 日米貿易協定は不平等条約?
『桜を見る会』でグダグダしてるのは、こちらの情報を隠すためじゃないかと思ったり…
日本の求めていた自動車関税の引き下げが盛り込まれなかったことで批判を浴び、
日本側は今後の協議事項と言い訳していますが…
…何度も言いますが、外交は国内政治と違って『忖度(そんたく)』してくれないんですよ…
曖昧にしたことは、自国にとって都合の良いように解釈されるだけ。
拘束されるのは条約の中身だけですよ、
「そんなつもりはなかった」とか、「自分達はこう思っていた」は通用しません。
それが外交の世界。
日本にとって自動車関税が譲れない条件だったのならば、
継続協議を明文化するまでは条約を締結すべきではありません。
…まぁ、個人的にはもう自動車業界なんてどうでもいいですけど。
もはや先の見えない自動車業界を残すためだけに、他の産業界を犠牲にするわけにはいかんしね。

結果として日本が譲る一方の不平等条約と化し、平等な協定を定め打WTO違反の可能性が高い…
加えてアメリカだけ特別扱いするわけにもいかないので、
今後は各国と日本が一方的に不利な不平等条約を結ばされていくんですかねぇ…
おいおい、幕末に返り咲きですか。明治維新で幕府をぶっ潰すしかないんですかね。

さらに言えば、懸念されている医療・薬品分野に踏み込まれたら、どうするんでしょうか…
国民皆保険制度が崩壊し、アメリカのような医療破産が増えたら、どうするんですかねぇ…
自動車業界を保護しようとして失敗し、
それを条件にさらなる解放を要求され可能性が高まったと言えます…
もう自動車産業は捨てるしかないです。国民生活を取るか、自動車業界を取るか。
…まぁ、今の政治家は後者なんだろうな。全体主義者っぽいし。


◆プロ野球ネタ 来季の野手陣の課題
機会があれば、長文モードで文章をアップしたいところですが、
今日は簡潔に書いておくことにします。

まず、課題を上げれば、
メジャー挑戦を明らかにした秋山選手の穴。
もう一つはサード中村剛也選手の後継。
できればDHでの起用を基本にして、内野の守備力を高めたい所です。

秋山選手の抜けた1番打者は、色々と名前が挙がっていますが、
個人的には2番を打っていた源田選手が上がる形になると思います。
3番に森友哉選手が座ることを前提にすれば、2番・3番と左打者が続くことになり、
今季で言えば、1番の秋山選手から左3人が並び、
4番~6番まで右打者が並ぶという歪な形にならざるを得ませんでした。
それを解消するために、源田選手の打順を上げて、
2番に右打者を入れるのが理想ではないでしょうか。

最有力候補は、ルーキーの山野辺選手でしょう。
今季はセカンドのレギュラー争いに敗れ、2軍でじっくりと育成する形となりましたが、
2軍では.271 12本塁打で盗塁王に輝くなど、三拍子揃った活躍を見せました。
1軍でも同様の活躍ができれば、2番セカンドでレギュラーを取る確率は高いと思います。
他に候補としては、同じくルーキーの佐藤龍世選手。
サードでレギュラーを取れば、守備も固くなりますし、
中村選手の後継者の心配も要らなくなります。

あとは、新外国人選手のスパンジェンバーグ選手を5番に据えられるようなら、
外崎選手を2番打者に上げて、3番打者的な起用法をする可能性が考えられます。
今のライオンズは送りバントを多用しませんから、
あまり形に拘り過ぎない方が良いようにも思えます。

そんなわけで、現有戦力を優先した堅実な来季オーダーがこちら。
1(遊)源田、2(右)木村、3(捕)森友哉、4(一)山川、5(二)外崎、
6(三)中村剛也、7(左)栗山、8(指)メヒア、9(中)金子

新戦力の台頭を期待した来季オーダーがこちら。
1(遊)源田、2(三)外崎、3(捕)森友哉、4(一)山川、5(左)スパンジェンバーグ、
6(指)中村剛也、7(右)木村、8(二)山野辺、9(中)金子

そんなわけで鍵を握りそうなのは、スパンジェンバーグ選手と山野辺選手の出来でしょう。

2019年11月15日

『身の丈』発言=安倍政権の基本姿勢

萩生田文部科学大臣の「身の丈に合せて」という発言が波紋を呼んでいます。
こちら 『身の丈』発言の問題点
こちら 発言を撤回。謝罪?

いつものことですけど、謝罪してるんですかね、これ?
謝罪の方も全く同じことを言ってると思うんですけど…
政府として教育の機会を平等にするのは難しいから、
放置、むしろ格差を容認すると言ってるようにしか聞こえませんが?
実際上、受験会場の多い都市部や受験料を支払える富裕層が有利になるのは致し方ない面もありますが、
できるだけその差が生じないように努めるのが文部科学省の仕事なのに、
そういう理想を最初から放棄しちゃうのは、職務放棄でしょうに…
文部科学省の存在する意味がありません。
結局、『教育=管理』としか思っていないのがバレバレ。

とんでもない失言ではあるのですが、言い方は悪いですが、
萩生田大臣が『身の丈』発言をしても違和感が全くないのは、
安倍政権の基本姿勢そのものだからでしょう…
考えるに、教育だけではなく、経済・政治の分野においても、
「身の丈に合った生活で我慢しろ」、そう言わんばかりの政策ばかりです。

看板政策の『アベノミクス』だって、通貨安政策によって輸出中心の大企業を儲けさせ、
庶民はそのおこぼれとして『身の丈に合った』賃金上昇を享受するのみ。
株価が上がっているとはいっても、東証一部の大企業株ばかりで、
投資家がマネーゲームで儲けてるだけで、
庶民が買えそうな中小企業公開株は『身の丈に合った』儲けのみ。
政治の分野も2世・3世・4世議員ばかりが目立ち、
政治家の家系以外は身の丈に合った働きをしろと言わんばかり。
本当に各種政策が全て『身の丈に合った生活』で括れちゃうんですよね、この政権は。

地方創生も看板だけで、地方分権とは程遠い結果どころか後退気味。
安倍政権以前は地方分権の流れが随分と強まっていましたが、
せいぜい大阪や福岡といった地方の大都市が優遇されるぐらいで、
それ以外の地方は自主独立の動きとは程遠いものになってしまっています。
こちらも中央集権の手綱を握りつつ、
おこぼれを身の丈に合せて配分しているようにしか思えないんですよね…
原発も地方で東京の電力を作って当然だみたいな姿勢は相変わらず…
それも彼らの言う『身の丈に合った生活』なんでしょう。

上から目線の押しつけがましい不条理、
それが身の丈の正体とは片腹痛い。


◆ニュースネタ 英語検定試験の疑惑
後日、件の英語検定試験は延期されたようですが…
その決定までは萩生田文部科学大臣は英語検定試験を推進しようとしていて、
その流れの中で『身の丈発言』が出てきたわけですから、
今更、懐疑面しても取り戻せないと思うのですが…
お前じゃ真相解明なんてできねぇよ。文部科学省の仕事の何たるかを誤解してんだから。

別に民間の英語検定試験を導入するのが悪いことだとは思いません。
受験資格に英検〇級やTOEIC〇点以上を要求するのは構わないと思います。
しかし、7つもの民間試験を導入し、
ましてや今まであったものだけでなく新しく作られるものまで導入したり、
それを試験の点数に換算するとかは完全にやり過ぎで、公平性を欠くでしょうよ…
違う試験内容で受験者の実力を公平に比較できんの? 無理だろ。
完全に本末転倒で、明らかに少子化に苦しむ受験産業の擁護にしか思えません。

そもそも、『話す』要素を受験でそこまで重要視するべきなんですかね?
それじゃ日本語で敬語のテストとか日常会話のテストとかはしないの?
それはもうコミュニケーション能力という全く別の要素でしょうに。
緊張して喋れなかったら学力がないと見做されるのか。そういうシステムで良いのか。
通過点でしかない試験に対して、どこまで要素を求めるのか?
英語以外の記述式問題にしてもそう。それはどこまで必要とされる要素なんでしょうか?
大学入れば、一部の不真面目な学生以外は論文をひたすら書かされるわけで、
わざわざ試験で試すことじゃないでしょ。それは入り口の問題じゃなく出口の問題。
どうして、入り口の入り口、二次試験の前にそこまで多くの要素を求めるのか。
何で無理矢理にでも万能な試験にしなければならないのか、理解に苦しみます。

それでも試験を万能にしたいというのならば、何も高校3年生の一発勝負でなくても良いわけで、
高校在学中に大学の定めた既定の点数を取れば、
二次試験に進めるとすればいいだけの事でしょう。
試験は切り捨てるためにあるものじゃない。習熟度を試すものです。
そこに達していれば、二次試験で十分じゃないですか。
『身の丈に合った受験』この言葉からも試験の何たるかを勘違いしてるとしか思えない。
だから日本の教育はダメなんですよ。拾う教育じゃなくて捨てる教育だろ、これ…


◆ニュースネタ 内閣総理大臣主催の『桜を見る会』
こちら 地元有権者に『桜を見る会ツアー』
森友・加計学園問題時に『李下冠を正さず』と総理は釈明してませんでしたか…?
もう、そんな意識、さらさらないでしょ(苦笑)
加計学園で問題となった『お友達優遇』、森友学園で問題となった『支援者優遇』、
それが露骨に表れた問題で、全く懲りてないなぁと思わずにはいられません。
しかも、1700万円ほどだった予算を実費の5700万円と予算を大幅増額請求すんだから、
全く誤魔化す気がゼロの悪意しか感じない話です…
英語検定試験が通ったのと同じで、怪しくても強行突破しようと思ったとしか思えません。

今回の問題を分かりやすく例えると何ですかね…
会社主催の忘年会に、社長が家族だけでなく、仕事と無関係の親戚一同、
ついでに同窓会もやると言って同級生一同、終いには近所の人も集めて…
参加者の会費の負担はなし、赤字無問題で使い放題。
しかし、後日、社員が赤字分の株価を買わされて費用を充当させられるという…
ちょっと、ちょっと社長さん、さすがに常識ないでしょ?って話かな。


二階幹事長らは完全に開き直ってますが、具体的な問題点は3つあります。
第一に、税金で賄われる『桜を見る会』が開催要項に従っておらず、財政法違反の疑いがあること。
第二に、予算の範囲を大きく超えて、赤字決算になっていること。
第三に、観光バスツアーの価格が適正であるかどうか。便宜供与等はなかったか。

第一の問題点ですが、『桜を見る会』は内閣府が開く行事で、
国に功績等のあった人物を招くイベントで、約1万人規模とされていますが、
安倍政権になってからは参加者は増える一方で、
昨年は1万8000人と2倍の規模に膨らんでしまったようです…
招待状は芸能人やマスコミ関係者にも配られるようで、
当然、不参加の人もいるでしょうから、招待状は2万人以上に配ってるんでしょうね…
さらに、話によればネットオークションで高値で取引されているという噂も…
問題はこれらのイベントが参加者無料、税金によって賄われているという点です。
曖昧な基準で有権者を招けば、税金で総理や著名人と会えるイベントを行ったことになり、
有権者を饗応(接待)したという誹りは免れません。
税金の無駄遣いという財政法違反の疑いと共に、公職選挙法違反を問われかねません。

第二の問題点は、これらが予算1700万円を超えて5000万円以上と大赤字な点。
二階幹事長を擁護するわけではありませんが、
予算内で1万人という規模を守った上で、選挙区自治体の首長や後援会長等、
ある程度の社会的地位にある人物に限って招待しているなら、
道義的問題があるにせよ、社会常識の範囲内に留まるとも言えますが…
予算内で納める気がまるでないどころか、予算を増額請求してるのは…
官僚の答弁を聞いていても、湯水のように使っても構わないと言わんばかりですし…
完全な税金の無駄遣い。社会常識の範囲を明らかに超えています。
約1万人なら、ちゃんと1万人程度に収める努力をしなさいよ。
予算が1700万円なのだから、予算内で納める努力をしなさいよ。
そういう所が全く見られず、湯水のように税金を使っていることに閉口します。

第三の問題点は、『桜を見る会』が観光ツアーとして利用されている点です。
安倍総理の地元選挙区では、後援会で観光ツアーが行われているという朝日新聞の報道が…
そうなると、後援会員が希望すれば、国への功績等に関係なく、
招待制である『桜を見る会』に参加できてしまうという逆転現象が生じてしまうわけで、
問題の意味合いが全く変わってきます。
有権者への饗応に利用されていたという証拠になりかねません。
このツアー自体は後援会者主催しているのではなく、7万円前後の有料ツアーですが、
ツアーに招待制の参加無料なはずの『桜を見る会』が組み込まれていたり、
ホテルニューオータニでの会食が5000円だったりと、
果たして通常のツアーとして適正価格であるのかどうか、疑問な点があります。
観光会社を始め、関連企業が忖度・便宜供与していないのかどうか、
疑わしい点は多々ありますが、森友・加計学園問題と同じで、
人の心を証明するというのは難しいことなので、
この問題に関しては第一の問題点の証明に留めるのが無難でしょうね…

まぁ、現実的に考えれば、
安倍総理が地元有権者を接待しなければならないほどに、選挙が弱いとは思えませんから、
票集めという意味合いよりも、地元有権者のお礼のつもりなのでしょうが、
そんなのは自費でやるべきことで、総理大臣の地位を使って税金で行うことではありません。
公私混同甚だし。『李下冠を正さず』という意識は微塵も見られません。

今回の一件自体はそう大きな問題ではありませんが、
そこから垣間見える安倍総理の政治姿勢が、森友・加計学園問題も真実だと推測され、
お友達優遇しか頭にない、公平性の観点が完全に抜け落ちた政治を露わにしています。
国民を公平に扱う意識なんて最初から皆無で、
庶民には『身の丈にあった生活』を強いて、富裕層のおこぼれに与かれと突き放し、
お友達や支持者は『上級国民』として恩恵を与え続ける。
それが安倍政治の真実の姿です。

後日、さすがに拙いと思ったのか、来年の桜を見る会は中止にしたそうですが…
その前に予算増額請求しておきながら、騒がられたから臭いものに蓋しただけでしょ。
別の形で有権者に還元されるか、再来年にはしれっと復活してそうですよね…
まずは国民に謝れよ…


◆その他ネタ AbemaTV
最近は暇さえあれば、Abemaのアニメチャンネルを見てます。
豊富なアニメラインナップが実質無料(ビデオ会員は有料)で見れるのは、
地方在住者からすると実に嬉しいサービスで、
最新アニメから旧作まで色々と揃っているのが嬉しい所。

現在放送中のアニメで見ているのは、
 SAOアリシゼーション(2期)、ぼくたちは勉強ができない(2期)、
 食戟のソーマ(4期)、けものみち、慎重勇者、戦×恋、
 PSO2エピソードオラクル、FGO、グランブルーファンタジー、
といった所(ほぼ面白い順)。
しかし、何でソシャゲ原作のアニメはつまらないんだろうか…
グラブルとか原作知ってるのに面白くない…
説明不足な上に、なんか淡々としてんだよね…

過去放送で見て面白かったのを、多少のネタバレ込みで感想を述べますと…
 ◎ガンダムSEED DESTINY(HDリマスター版)
 ◎Reゼロから始める異世界生活
 ◎青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
 〇SSSS GRIDMAN
 〇コードギアス 反逆のルルーシュ劇場版
 〇かぐや様は告らせたい
 〇この素晴らしい世界に祝福を
 △可愛ければ変態でも好きになってくれますか
 △異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
 △ノーゲーム・ノーライフ

以下はネタバレになるので、追記に記載しときます。

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2019年10月24日

ソフトバンクが4連勝で日本一

まぁ…見てないですがね(苦笑)
1戦目・2戦目がラグビーW杯と重なったから仕方なし。
そこでソフトバンクが連勝した時点で、遅かれ早かれ、
ソフトバンクが勝つことが分かっちゃったので、そりゃ誰も見ませんわな…
案の定、そのまま終わっちゃったんで、盛り上がりに欠けた以前に、
存在すら危うい日本シリーズだったように思います… すんごい空気感(涙)

ソフトバンクの勝因に関しては以下の通りかと。
こちら 西武・岡田捕手が分析するソフトバンクの強さ
こちら 巨人に3連勝したホークスの特殊配球
いわゆる、打者から見て「嫌らしい」リード、
昔なら西武・伊東氏やヤクルト・古田氏が見せた「しつこいリード」ですね。
それがいつの間にか力勝負対決になって、日本シリーズから失われてしまった印象。
それをソフトバンクが再導入して、短期決戦の強さに繋がっているように思えます。
短期決戦は投手を含めたバッテリーの強さが肝心、それを再認識させられます。

今の時代、捕手のリードさえデータで見極められるようになったので、
短期決戦はやはりペナントレースとは違う組み立てをする必要があります。
相手打者の意表を突く、大胆でしつこいリード、
そして、そこにボールを間違えずに投げ込む投手のコントロール、
ライオンズがソフトバンクに勝てないのはそこら辺でしょう。
森友哉捕手もこの1年で大きく成長しましたが、
CS初戦で見せたパスボールなんて絶対にやってはいけないプレー、
まだまだ捕手として勉強していくところは多いということでしょう。
投手も捕手のリードに応えられるように、投げ間違わないことです。
短期決戦は一球の失投で流れが変わることがありますからね…
そういう一球に対する野球の厳しさを今年の短期決戦では痛感させられました。

まぁ、でもソフトバンクはシーズンを通して1番調子の良い時期だったのは間違いないかと。
シーズン終盤に優勝を争っていた時は、そこまで強さを感じませんでしたしね…
全くの別チームと思えるほどに違っていたように思えます。
優勝したとはいえ、最後に勝ったチームが強いわけですから、やっぱり悔しい…
来年こそは強いソフトバンクを倒し、ライオンズには日本一の座に輝いてほしいものです。


◆ニュースネタ リニア工事問題 JR全面擁護の糞記事
プレジデント\(^o^)/オワタ
…まぁ、県外の人から見れば、そう思われてもおかしくないんですけど、
もう少し調べてから記事を書きましょうよね。
夕刊紙より質が低い…

何回かリニア工事には触れているので、ここを見ている人にはお判りでしょうが、
別に単純に見返りが欲しいからゴネているわけではありません。
確かに、本音の部分では、リニア完成しても駅がないし、
東海道新幹線も廃れるだろうから、何のメリットもないのに分担金負担させられてウザい、
と思わなくはないものの、その程度なら日本のためになるならと我慢もできる範囲です。
しかし、環境に及ぼす影響が大きいとなれば、懸念の方が大きくなるのは当然です。

それだけ静岡県全体が懸念しているのは、丹那トンネルの苦い思いがあるからです。
こちら wiki参照 丹那トンネルの大量湧水
結論から言えば、ほぼ泣き寝入り状態。
水の流れが大きく変わってしまい、環境が激変してしまったという話。
そういった過去がある以上、責任の所在・万が一の補償の問題は詰めておくべき話で、
最終的には静岡県が切り捨てられたとしても、正当な補償を受けるために必要な協議なわけです…

サクラエビの不漁が乱獲の影響だとする話も聞いたことありません。一体どんな専門家なのか。
シロエビやホタルイカで有名な日本海側の富山湾は、
北アルプスの雪解け水や黒部川等の流域河川が流れ込むことで、
優秀な漁場となっているのが定説ですから、
南アルプスの湧水と大井川に大きな影響を与えかねない本工事が、
サクラエビの不漁と全く関係ないとは思えませんが… 一蹴できる話ではない。
とはいえ、個人的にはサクラエビの不漁は複合的な要因で、
黒潮の蛇行によるプランクトン量の不安定化の方が大きいようにも思えますが、
さらに壊滅的被害をもらたす可能性は否定できません。

でも、まぁ、静岡県全体がどんなに反対した所で、
リニア工事は国策ですから、原発と一緒で最終的には押し切られてしまうのでしょう。
しかし、その結果、自然環境にどういう影響を与えるのか、
開発と自然保全のバランスを考える上で、今現在起こっているリアルな問題を
共通認識として静岡県外の人にも持って欲しいように思います。

要は、「杜撰な開発が人類にどれだけの被害をもたらすのか、見てろよ」って、ことですorz


◆ライオンズネタ 来季への投手陣の課題
言うまでもなく、今シーズンの課題は先発投手陣でした。
一番大きかったのは、エース候補として期待された多和田投手の不振でしょう。
昨年は172イニングを投げ、5完投とエースの菊池雄星投手以上の活躍を見せるも、
今年は完投1の1勝止まり、不振で5月に2軍落ちして以降はサッパリ、
最終的には故障でシーズンを終えるなど、散々な結果に終わりました。
勿論、エースの菊池雄星投手が抜けた穴も大きかったのですが、
それ以上にイニングイーターとしてリリーフの負担を減らしていた
多和田投手の不調は大きな誤算となりました。
結果、今井投手の135イニングが最高、規定投球回に達する投手はいませんでした…

一方、平井投手と増田投手を軸とするリリーフ陣は安定感がありました。
昨年のリリーフ陣を支えたヒース投手とマーティン投手を早々に見切り、
不調の小川投手と野田投手をシーズン中盤に2軍再調整させて、
シーズン後半では勝ちパターンに組み込んだり、
高卒2年目の平良投手を抜擢するなど、リリーフの起用は素晴らしかったと思います。
ただ、いかんせん、先発の早期KOが多過ぎて、
リリーフ陣の連投やイニング股ぎが常態化し、大きな負担がかかったことが、
CSの敗退にも繋がってしまったように思います。
81試合登板した平井投手はさすがにシーズン終盤は失点することが多く、
防御率が3.50まで下がっちゃいましたし、
主に敗戦処理だった佐野投手が44試合投げているということも異常事態…
いかに先発投手がリリーフ陣に皺寄せを与えていたのかが分かる数字です…


来季に向けての課題は、先発投手が7回をキッチリ投げることです。
登板試合を毎度6イニング投げれば規定投球回数で、7イニング投げれば余裕です。
沢村賞を取れるぐらいにガンガン完投しろとは言わないので、
先発が7イニングをキッチリ投げること、これを目標に来季は取り組んで欲しいです。
先発が6回しか投げられないと、リリーフは3人以上必要となりますが、
先発が7回を投げてくれれば、リリーフは2人で済みます。
ライオンズの場合はリリーフの層を厚くすることよりも、
先発がリリーフの負担を減らす方向で考えていって貰いたいです。

そういう意味でも、連勝記録を作ったニール投手が残留してくれたのは好材料。
シーズン前半は内容的にもいまひとつでしたが、6月以降は6イニングをきっちり投げ、
シーズン終盤は7回をキッチリと抑えてくれるなど、安定した投球を見せてくれました。
来季はエースとして活躍してくれることを期待したいです。

ニール投手が健在なうちに、エース候補を育てておく必要があります。
候補は今井投手と高橋光成投手、多和田投手に松本航投手の4人。
今季の課題で言えば、今井投手と高橋光成投手は四球を出してからの長打で失点、
多和田投手は打たれだすと止まらない悪癖、
松本航投手は打者を打ち取る術を持っているものの、球数が嵩むことでしょう。
同じ失点のパターンでも今井投手が負け越し、高橋光成投手が勝ち越せた要因は、
四球を出した後に開き直れたかどうかでしょう。
今井投手は四球を出した後に独り相撲になりがちで、
高橋光成投手は併殺を奪うなど、粘り強い投球で最少失点で止められたこと、その差。
私は四球を出すなとは言いません。
出しても構わないと思いますが、四球を出した後にどう抑えるかが問題です。
絶対に抑えなきゃと三振を取りに行くのと、
内野ゴロで併殺や隙あらば牽制死、バント処理で2塁封殺を狙うなど、
ピッチング以外の部分でもアウトを取るという精神的余裕、それが大事なように思えます。
あまりにも投球のみに汲々としている、そこが今の先発投手陣の精神的課題でしょう。
個人的に一番期待しているのは松本航投手。
4人の中で一番投球術を持っている投手なので、
スタミナさえ付けばエースとして活躍する可能性が高いと見ています。

戦力的課題は左の先発投手ですね。
昨年二桁勝利の榎田投手は開幕前の故障と見切り発車もあって4勝止まり。
先発候補として期待されたFA人的保障の内海投手は1軍登板なし。
若手の佐野投手や斉藤大将投手も結果を残せませんでした。
来季はここにドラフト2位の浜屋投手が加わり、
なんとか左投手から1人ローテに定着してもらいたい所です。

あとはドラフト1位の宮川投手がどの位置に入ってくるか。
カーブがいいという話も聞くので、先発で行くのか、
それとも馬力ある速球を活かして、リリーフで行くのか、
そこらで全体の起用法も変わってくるように思えます。
加えて、今年飛躍の年となった平良投手がどこまで成長するのか。
来年は投げ過ぎの平井投手の負担を減らしたい所ですし、
代わりに平良投手や宮川投手がセットアッパーとして活躍できるかどうか、
そこも大きなポイントになりそうです。

(先発)ニール、今井・松本航・高橋光成(多和田)、榎田(内海・浜屋・佐野)
    本多・十亀(渡辺勇太朗・井上・上間)
(右リ)平井・平良・宮川哲(松岡・粟津・森脇・国場・田村・南川・与座)
(左リ)小川・野田(斉藤大将・武隈・藤田・高橋朋巳)
(抑え)増田(中塚)

外国人補強は左の先発は難しいでしょうから、右のリリーフでお願いします。
巷で言われている松坂投手の獲得に関しては、基本的に賛成です。
実際に戦力になるかどうかは別として…

ソフトバンクが4連勝で日本一

まぁ…見てないですがね(苦笑)
1戦目・2戦目がラグビーW杯と重なったから仕方なし。
そこでソフトバンクが連勝した時点で、遅かれ早かれ、
ソフトバンクが勝つことが分かっちゃったので、そりゃ誰も見ませんわな…
案の定、そのまま終わっちゃったんで、盛り上がりに欠けた以前に、
存在すら危うい日本シリーズだったように思います… すんごい空気感(涙)

ソフトバンクの勝因に関しては以下の通りかと。
こちら 西武・岡田捕手が分析するソフトバンクの強さ
こちら 巨人に3連勝したホークスの特殊配球
いわゆる、打者から見て「嫌らしい」リード、
昔なら西武・伊東氏やヤクルト・古田氏が見せた「しつこいリード」ですね。
それがいつの間にか力勝負対決になって、日本シリーズから失われてしまった印象。
それをソフトバンクが再導入して、短期決戦の強さに繋がっているように思えます。
短期決戦は投手を含めたバッテリーの強さが肝心、それを再認識させられます。

今の時代、捕手のリードさえデータで見極められるようになったので、
短期決戦はやはりペナントレースとは違う組み立てをする必要があります。
相手打者の意表を突く、大胆でしつこいリード、
そして、そこにボールを間違えずに投げ込む投手のコントロール、
ライオンズがソフトバンクに勝てないのはそこら辺でしょう。
森友哉捕手もこの1年で大きく成長しましたが、
CS初戦で見せたパスボールなんて絶対にやってはいけないプレー、
まだまだ捕手として勉強していくところは多いということでしょう。
投手も捕手のリードに応えられるように、投げ間違わないことです。
短期決戦は一球の失投で流れが変わることがありますからね…
そういう一球に対する野球の厳しさを今年の短期決戦では痛感させられました。

まぁ、でもソフトバンクはシーズンを通して1番調子の良い時期だったのは間違いないかと。
シーズン終盤に優勝を争っていた時は、そこまで強さを感じませんでしたしね…
全くの別チームと思えるほどに違っていたように思えます。
優勝したとはいえ、最後に勝ったチームが強いわけですから、やっぱり悔しい…
来年こそは強いソフトバンクを倒し、ライオンズには日本一の座に輝いてほしいものです。


◆ニュースネタ リニア工事問題 JR全面擁護の糞記事
プレジデント\(^o^)/オワタ
…まぁ、県外の人から見れば、そう思われてもおかしくないんですけど、
もう少し調べてから記事を書きましょうよね。
夕刊紙より質が低い…

何回かリニア工事には触れているので、ここを見ている人にはお判りでしょうが、
別に単純に見返りが欲しいからゴネているわけではありません。
確かに、本音の部分では、リニア完成しても駅がないし、
東海道新幹線も廃れるだろうから、何のメリットもないのに分担金負担させられてウザい、
と思わなくはないものの、その程度なら日本のためになるならと我慢もできる範囲です。
しかし、環境に及ぼす影響が大きいとなれば、懸念の方が大きくなるのは当然です。

それだけ静岡県全体が懸念しているのは、丹那トンネルの苦い思いがあるからです。
こちら wiki参照 丹那トンネルの大量湧水
結論から言えば、ほぼ泣き寝入り状態。
水の流れが大きく変わってしまい、環境が激変してしまったという話。
そういった過去がある以上、責任の所在・万が一の補償の問題は詰めておくべき話で、
最終的には静岡県が切り捨てられたとしても、正当な補償を受けるために必要な協議なわけです…

サクラエビの不漁が乱獲の影響だとする話も聞いたことありません。一体どんな専門家なのか。
シロエビやホタルイカで有名な日本海側の富山湾は、
北アルプスの雪解け水や黒部川等の流域河川が流れ込むことで、
優秀な漁場となっているのが定説ですから、
南アルプスの湧水と大井川に大きな影響を与えかねない本工事が、
サクラエビの不漁と全く関係ないとは思えませんが… 一蹴できる話ではない。
とはいえ、個人的にはサクラエビの不漁は複合的な要因で、
黒潮の蛇行によるプランクトン量の不安定化の方が大きいようにも思えますが、
さらに壊滅的被害をもらたす可能性は否定できません。

でも、まぁ、静岡県全体がどんなに反対した所で、
リニア工事は国策ですから、原発と一緒で最終的には押し切られてしまうのでしょう。
しかし、その結果、自然環境にどういう影響を与えるのか、
開発と自然保全のバランスを考える上で、今現在起こっているリアルな問題を
共通認識として静岡県外の人にも持って欲しいように思います。

要は、「杜撰な開発が人類にどれだけの被害をもたらすのか、見てろよ」って、ことですorz


◆ライオンズネタ 来季への投手陣の課題
言うまでもなく、今シーズンの課題は先発投手陣でした。
一番大きかったのは、エース候補として期待された多和田投手の不振でしょう。
昨年は172イニングを投げ、5完投とエースの菊池雄星投手以上の活躍を見せるも、
今年は完投1の1勝止まり、不振で5月に2軍落ちして以降はサッパリ、
最終的には故障でシーズンを終えるなど、散々な結果に終わりました。
勿論、エースの菊池雄星投手が抜けた穴も大きかったのですが、
それ以上にイニングイーターとしてリリーフの負担を減らしていた
多和田投手の不調は大きな誤算となりました。
結果、今井投手の135イニングが最高、規定投球回に達する投手はいませんでした…

一方、平井投手と増田投手を軸とするリリーフ陣は安定感がありました。
昨年のリリーフ陣を支えたヒース投手とマーティン投手を早々に見切り、
不調の小川投手と野田投手をシーズン中盤に2軍再調整させて、
シーズン後半では勝ちパターンに組み込んだり、
高卒2年目の平良投手を抜擢するなど、リリーフの起用は素晴らしかったと思います。
ただ、いかんせん、先発の早期KOが多過ぎて、
リリーフ陣の連投やイニング股ぎが常態化し、大きな負担がかかったことが、
CSの敗退にも繋がってしまったように思います。
81試合登板した平井投手はさすがにシーズン終盤は失点することが多く、
防御率が3.50まで下がっちゃいましたし、
主に敗戦処理だった佐野投手が44試合投げているということも異常事態…
いかに先発投手がリリーフ陣に皺寄せを与えていたのかが分かる数字です…


来季に向けての課題は、先発投手が7回をキッチリ投げることです。
登板試合を毎度6イニング投げれば規定投球回数で、7イニング投げれば余裕です。
沢村賞を取れるぐらいにガンガン完投しろとは言わないので、
先発が7イニングをキッチリ投げること、これを目標に来季は取り組んで欲しいです。
先発が6回しか投げられないと、リリーフは3人以上必要となりますが、
先発が7回を投げてくれれば、リリーフは2人で済みます。
ライオンズの場合はリリーフの層を厚くすることよりも、
先発がリリーフの負担を減らす方向で考えていって貰いたいです。

そういう意味でも、連勝記録を作ったニール投手が残留してくれたのは好材料。
シーズン前半は内容的にもいまひとつでしたが、6月以降は6イニングをきっちり投げ、
シーズン終盤は7回をキッチリと抑えてくれるなど、安定した投球を見せてくれました。
来季はエースとして活躍してくれることを期待したいです。

ニール投手が健在なうちに、エース候補を育てておく必要があります。
候補は今井投手と高橋光成投手、多和田投手に松本航投手の4人。
今季の課題で言えば、今井投手と高橋光成投手は四球を出してからの長打で失点、
多和田投手は打たれだすと止まらない悪癖、
松本航投手は打者を打ち取る術を持っているものの、球数が嵩むことでしょう。
同じ失点のパターンでも今井投手が負け越し、高橋光成投手が勝ち越せた要因は、
四球を出した後に開き直れたかどうかでしょう。
今井投手は四球を出した後に独り相撲になりがちで、
高橋光成投手は併殺を奪うなど、粘り強い投球で最少失点で止められたこと、その差。
私は四球を出すなとは言いません。
出しても構わないと思いますが、四球を出した後にどう抑えるかが問題です。
絶対に抑えなきゃと三振を取りに行くのと、
内野ゴロで併殺や隙あらば牽制死、バント処理で2塁封殺を狙うなど、
ピッチング以外の部分でもアウトを取るという精神的余裕、それが大事なように思えます。
あまりにも投球のみに汲々としている、そこが今の先発投手陣の精神的課題でしょう。
個人的に一番期待しているのは松本航投手。
4人の中で一番投球術を持っている投手なので、
スタミナさえ付けばエースとして活躍する可能性が高いと見ています。

戦力的課題は左の先発投手ですね。
昨年二桁勝利の榎田投手は開幕前の故障と見切り発車もあって4勝止まり。
先発候補として期待されたFA人的保障の内海投手は1軍登板なし。
若手の佐野投手や斉藤大将投手も結果を残せませんでした。
来季はここにドラフト2位の浜屋投手が加わり、
なんとか左投手から1人ローテに定着してもらいたい所です。

あとはドラフト1位の宮川投手がどの位置に入ってくるか。
カーブがいいという話も聞くので、先発で行くのか、
それとも馬力ある速球を活かして、リリーフで行くのか、
そこらで全体の起用法も変わってくるように思えます。
加えて、今年飛躍の年となった平良投手がどこまで成長するのか。
来年は投げ過ぎの平井投手の負担を減らしたい所ですし、
代わりに平良投手や宮川投手がセットアッパーとして活躍できるかどうか、
そこも大きなポイントになりそうです。

(先発)ニール、今井・松本航・高橋光成(多和田)、榎田(内海・浜屋・佐野)
    本多・十亀(渡辺勇太朗・井上・上間)
(右リ)平井・平良・宮川哲(松岡・粟津・森脇・国場・田村・南川・与座)
(左リ)小川・野田(斉藤大将・武隈・藤田・高橋朋巳)
(抑え)増田(中塚)

外国人補強は左の先発は難しいでしょうから、右のリリーフでお願いします。
巷で言われている松坂投手の獲得に関しては、基本的に賛成です。
実際に戦力になるかどうかは別として…

2019年10月18日

プロ野球ドラフト会議

注目の大船渡高・佐々木朗希投手は4球団末にロッテが指名権を獲得しました。

……
………うーん、大丈夫なのかなぁ…
最近、活躍している二木投手と種市投手の今後次第だとは思うのですが、
ロッテの高卒投手は活躍していないイメージが強いです…
パッと思いつく所だとジョニーでお馴染みの黒木朋宏投手まで遡ってしまう…
内投手は怪我が多いし、唐川投手も最近は今一つ…大嶺投手も開花せず引退。
どちらかというと大卒・社会人の投手を上手く使ってるチームという印象なので、
球界の金の卵をしっかりと育てられるかどうか、注目したいです。
今のロッテには吉井投手コーチがいますから、
彼が球団に居る限りは大丈夫でしょう、たぶん。

全体的に今年のドラフトは不作感・小粒感が強かった気がします。
オリックスの2位で駿河総合高・紅林遊撃手が指名されたのは驚きでしたね…
自分の見立てだと、例年なら3~4位クラスだと思いますが…
逆にヤクルト6位の光星学院・武岡遊撃手が残っていたのも驚き。
U‐18日本代表でも活躍してましたし、評価が逆なのではと思ったぐらい。
ドラフト上位候補の選手層が薄かったことで、各球団のドラフト戦略の差が出た気がします。

現時点で満点の評価を与えられるのは、中日ドラゴンズですかね。
1位で東邦高・石川選手を抽選の末に引き当て、2位・3位で即戦力投手を指名、
4位でも強打の捕手を獲得し、5位・6位で素材型高卒投手を指名するなど、
バランスの良い補強になったと思います。文句なし。
抽選を当てたヤクルトとロッテも、2位以下も余裕ある指名だったように思えます。
1位を単独指名の独自路線を取った広島と横浜も補強点を抑えた指名ができました。

逆に評価が難しいのが、阪神とオリックスですね…
阪神は外れ1位の創志学園・西投手は分かるのですが、
2位以下も甲子園で活躍した高校生を中心に指名…阪神は補強の必要性がないんですかね?
一昔前に戦力潤沢のソフトバンクが高校生中心の指名を行いましたが、
結果的には成功せず、選手の高齢化を招く結果となりました。
阪神も高齢化しがちな球団ですが、同じ過ちを繰り返しそうな雰囲気…
オリックスも高校生中心の指名で、これまでは大学・社会人の即戦力志向だっただけに、
球団の方針転換になるのか注目、育成も大量指名してますし、
育成中心のチームにガラっと変えるんですかね?
この両球団は評価に時間がかかるだけに、何とも言えないところです。

いずれにせよ、プロとしてのスタートはこれからですので、
事前の評価を覆すような大活躍を見せる選手が
一人でも多く出てくることを期待したいです。


◆ライオンズネタ ドラフト会議の結果
1位指名は大船渡高・佐々木朗希投手に入札したものの、残りくじならず、
外れ1位で東芝・宮川哲投手を指名し、巨人との抽選の末に残りくじをゲット!
個人的にはこの結果で満足しています。
MAX163キロという分かりやすい凄さを持った佐々木投手ですが、
体力面の不安が大きいだけに、ライオンズの練習に付いていけるかどうか不安ですから…
ライオンズが高卒投手の育成に実績があるといっても、
ナベQも松坂投手も涌井投手も体力面は全く問題なかったですからね…
逆に体力面に不安のあった菊池雄星投手は少し時間がかかったぐらいですから、
それ以上に体力面の不安が大きい佐々木投手の育成は不安な面がありました。
結果的に先発・リリーフにタフに回れる投手を指名できたのは良かったと思います。

2位以下も左腕の浜屋投手、3位の独立リーグ出身の松岡投手、
7位の独立リーグ出身の上間投手と、即戦力という評価でありながらも、
それぞれ高卒3年目・高卒1年目・高卒1年目と伸びしろのある若い投手を指名しました。
6位指名の日大三高の井上投手は3年時に調子を落として甲子園出場はならなかったものの、
2年時は奥川投手ら四天王と変わらぬ活躍を見せていただけに、
体ができてくれば将来的に楽しみな存在になってくれそうです。

浜屋投手は一昨年前のドラフト1位・斉藤大将投手と、
松岡投手は昨年の4位・粟津投手と、
井上投手と上間投手は昨年の2位・渡辺勇太朗投手とそえぞれ競争する形となり、
年齢も近いこともありますし、競争意識を高めて1軍で活躍することを期待したいです。


野手では岡田選手が怪我で離脱した後に手薄となった捕手にホンダ鈴鹿の柘植選手、
源田選手の後釜候補に九州学院・川野選手を指名しました。
こちらも補強点を抑えた指名だったと思います。
8位で元・明徳義塾の岸選手が指名されたのは驚きましたが、
昨年は外野手として、今年は遊撃手として経験を積んだようですので、
内外野を守れるユーティリティプレイヤーとしてアピールして欲しいです。


チームの補強ポイントが投手を優先的に指名しつつも、
その一方で、シーズン中に手薄感のあった捕手と遊撃手を補強するなど、
結果的にバランスの取れた指名だったと思います。
外野手は内野からのコンバート組が活躍することが多く、
また、戸川選手と高木渉選手のように育成から結果を残す選手もいます。
逆に内野手、特に二遊間はある程度経験が必要となりますので、
補強の優先度は、捕手(※10年に1人)>投手>内野手>外野手、
この流れは当分続くかと思われます。


◆スポーツネタ 東京五輪の会場が無理矢理に札幌に変更される
つまり、決めたのはIOCと国際陸連で、日本人は蚊帳の外だったんですかね…
それなら東京オリンピックそのものに反対しときゃいいのに。
最初に訴えた『コンパクトな五輪』はどこに行ったのか。
なんかもう内政干渉レベルになってきて、白けムードばかりが漂っちゃいます…
そんなに文句言うなら、もう自分達で勝手にやればと、
小池知事ではありませんが、投げやり気分になろうというものです…

おそらく東京都はマラソンのために電柱の地中化を推進していたでしょうし、
会場の設営準備や近隣住民への説明、
当然、マラソン観戦のチケットを買った人は東京で行われることを前提として、
購入していたのでしょうし、会場への飛行機代でも払い戻してくれるんですかね(w
東京が暑いことは分かり切っていたのだから、
せめてチケット販売前に決めておいて欲しかったです。

アメリカのテレビ局の関係で開催時期が制約されるだけでなく、
開催場所まで制約されてしまうとは…
当然、各選手は暑さ対策を進めていたわけで、
選ぶ方もそういう観点で選考を進めていたわけですから、何ともまぁ…
スポーツの祭典とは嘘っぱちの政治模様を見せつけられて、萎えますわな…
色々な意味で、「面白くない」、それに尽きる騒動でした…

他にもトライアスロンやヨットなど、苦情が多かった競技が飛ばされちゃう雰囲気も…
東京だけでなく日本中が交通整理で渋滞するかもですなぁ…


◆ニュースネタ 不毛な「八ツ場ダム」議論
そりゃダムなんだから一定の治水効果を持つのは当たり前でしょ…
持ってなかったら、それはダムじゃないし。
問題なのは、ダムを建設するために作った道路やらダムやらで、
どれだけ自然治水能力が落ちたのか、それとの比較が問題なのですが、
比較前の自然治水能力など測りようがないので、不毛な議論にしかなりません。

それ以上に最近問題になっているのは、貯水率を超えたダムの緊急放流であって、
今回の台風19号でも城山ダムが緊急放流する・しないで一悶着あり、
昨年の西日本豪雨では野村ダムが緊急放流をした結果、
下流に大規模な被害が生じました。
当たり前ですが、ダムは一度作ったら無問題なわけではなく、
年々堆積物がダム底に溜まってしまうわけで、ダムの貯水能力が落ちます。
つまり、原発と同じで年々経年劣化するうちに、
自然治水能力とのバランスが取れているのか否かというのが問題になります。

そういう観点を抜きにして、ただダムがあったから洪水が起きなかった、
とするのも、あまりにも短絡的な自民党の自画自賛の誤魔化しにしか聞こえず、
同じ理屈で原発を再稼働させるんだろうなぁというのが目に見えますわ。
不毛すぎる。
原発と同じでダムの議論をする場合は、建設費や建設直後の経済効果だけでなく、
メンテナンスとその最終処分にかかる費用を十分検討する必要があります。
その観点がボロボロに抜けてんのよ、日本は… 馬鹿でしょ?

2019年10月15日

台風19号

上陸した時点でも台風の規模が950hPaを誇るモンスター台風でしたが、
こちらは直撃コースを辿ったものの、
停電等もなく、大きな被害を出すことなく済みました。
函南や東伊豆町では浸水被害や停電、断水が続いているようですが、
人的被害がそう大きくなかったことは不幸中の幸いです。

気象庁を始めとして、「狩野川台風並み」と最大級の警戒感を呼び掛けたことや、
イトーヨーカドー等の大手スーパー・コンビニが休業を宣言するなど、
外出する人を最小限に留めたことが、
狩野川台風を超える規模のモンスター台風の被害を軽減できた要因でしょう。

その意味では、自民党・二階幹事長の「(事前の予測からすれば)被害はまずまず」という発言は、
頷ける面もあるのですが…
実際は千曲川を始め、多くの河川が氾濫、浸水被害が至る所で広がり、
多くの死傷者を出す惨事となりました。
千曲川は名前の通り、幾つにも蛇行を繰り返している川ですが、
盆地の中の平地地帯に位置し、比較的なだらかな河川です。
そこが桁外れの豪雨によって上流付近から大量に流れた水量によって、
中流・下流域の水量が急激に増し、堤防が決壊したように思われます。
→こちら 台風被害の地形的要因


どうして台風が直撃した静岡県東部が無事だったかと言えば、
やはり狩野川台風の大惨事の記憶が残っていたからだと言えます。
1958年から60年以上かけて治水対策を徹底し、
特に大惨事になった沼津市は中心市街地が海と川に囲まれている危険区域ですが、
長年をかけて治水工事を繰り返し、今回の台風では大きな被害を出さずに済みました。
つまり、被災地域には悪いですが、ドライな言い方をすれば、
どれだけ治水工事の公共事業にお金をかけて来たかが被害の分かれ目になった気がします。
かつても東日本大震災の津波被害によって、堤防の必要性が叫ばれましたが、
時間が経つにつれて本気度が失われ、堤防の再構築は思うように進んでいません。
今回の被害を後世に語り継ぎつつ、防災対策に本気で取り組むことが、
今後の地域の再建に繋がるように思えます。
今から60年後には被災地域が万全な災害対策を取れるようになり、
人的被害が出なくなることを祈りたいです。


◆ニュースネタ 消費税増税 増税対策は本当に機能するのか?
まぁ、ぶっちゃけ、キャッシュレス化の恩恵は皆無です…
チェーン店のスーパー・ドラッグストアは軒並み対象外ですし、
地域密着型のスーパーはポイント還元対象になっているものの、
一定金額未満はお店のポイントが付かず、還元率もポイント率も変わらないので、
少額決済では変わらずに現金を使っていたりします…
んー、恩恵ないなぁ、と…

結局、お店の立場からすれば、キャッシュの方がありがたいんですよね…
→こちら 消費税増税もキャッシュレス化が進まない理由
キャッシュレスで支払われても、小切手と一緒ですぐに現金化できない、
自転車操業式に仕入れと販売を繰り返している小規模事業者の場合は、
当たり前ですが、キャッシュレスは害悪でしかありません…
手数料支払いもありますしね…

かといって、消費者がポイント還元目当てに中小商店を利用するかと言えば、
そういうわけでもなく、消費行動は変わらず、増税効果で慎重になるだけ。
結果的に、水道電気ガスというライフラインの支出増加に悩み、
消費行動を抑えるだけという結末でしょう。
キャッシュレス化によって、外国人観光客を増やそうとする政府の試みは、
残念ながら的外れだったと言わざるを得ません…


◆野球ネタ クライマックスシリーズは優勝した西武が4連敗で敗退…
そりゃ、4試合ともに先制点を奪われ、そのうち3試合が初回失点では、
試合の流れを掴むことなんてできませんよ…

惜しかったのは初戦ぐらいで、先発のニール投手が初回に失点したものの、
2回以降は立ち直り、打線の反撃で逆転する勝ちパターンに持ち込んだものの、
平井・平良投手が掴まり、同点に追いつかれ、
森友哉捕手のパスボールで勝ち越し点を献上で敗戦…
結果的にこの森友哉捕手のパスボールがシリーズを象徴するシーンとなってしましました。
シーズン終盤も平井投手が疲れを見せ、しばしば同点にされることはあったものの、
そこで踏み止まって、終盤・延長戦で再度勝ち越して勝利できていましたが、
そういう展開に持ち込めなかったことが西武の敗因でしょうね…
2戦目以降はもう良い所なしで、
先発が序盤に大量失点する典型的な負けパターンでした…話になんねぇ…

不甲斐なかった先発投手陣でしたが、打線の方も機能したとは言えず。
特に首位打者に輝き、打線の中心となった森友哉選手の不振は痛かったです…
→こちら 封じられた森友哉選手のバット
全体的に見れば、今年もバッテリーの力の差を見せつけられた形ですね…

MVPはどうなるんだろうなぁ…
森友哉選手が最有力ですが、この終わり方は印象が悪い…
復活を果たした中村剛也選手、連勝記録を作ったニール投手、
はてはてソフトバンクの千賀投手に奪われてしまうのかなぁ…


◆ライオンズネタ 来季へ向けての課題
ソフトバンクと選手層の差があることが指摘されがちですが…
だからといって、森友哉選手や秋山選手を代えるわけにもいかないわけで、
短期決戦で選手層の差を指摘するのは、何か違うような気もします。
平井投手を始め、シーズンの疲れをポストシーズンに持ち込んでしまった、
という意味なら分かりますが…
まぁ、それもどちらかと言えば、シーズン全体の戦い方ですよね。

そう考えると、やっぱり投手力の差が大きかったように思います。
ライオンズの打線なら2~3点ならワンチャンスでひっくり返せますが、
それ以上広がってしまえば、勝ちパターンの投手を注ぎ込めませんから、
やや力の落ちる投手を出さざるを得なくなり、結果的に失点が広がる…
打線のチームといえども、やはり投手陣が最少失点に抑えないと、
勝機は見えてこないということだと思います。
短期決戦なら尚更、先制点を奪われてるようではダメ。

投手陣は今井投手を始め、若い右の本格派投手は揃っているので、
投手陣を底上げする指導者が必要です。
今年は既存戦力を使いまわしていた感が強く、
新戦力はルーキーの松本航投手、谷間先発で結果を残した本田投手、
シーズン終盤に中継ぎで活躍した高卒2年目の平良投手ぐらい。
色々な投手にチャンスを与えられるような環境が必要です。
候補として巨人でもコーチ経験のある豊田清氏の名前が挙がっており、
チームとしても課題は認識していると思われます。
他にも中日を退団した森繁和氏やデニー氏ら有力OBもいるので、
投手陣を再建できる敏腕コーチを招いて欲しい所です。

戦力的には左の先発が不足気味。
リリーフは小川投手と野田投手がいるものの、先発は榎田投手ぐらい。
ベテランの内海投手や斉藤大将投手、佐野投手らがもう少し頑張らないと。
あとはリリーフの駒不足。右腕も増田・平井・平良投手ぐらい。
今年ルーキーの粟津投手と森脇投手、今季1軍を経験した国場投手ら、
リリーフの駒数を確保し、平井投手らの負担を減らしていかなければなりません。

野手では秋山選手の動向が1つのポイント。
おそらくメジャーとの天秤となるので、長期戦を視野に残留交渉して欲しいです。
流出の場合は、守備範囲の広い金子侑司選手をセンター、
ライトは木村選手が有力、残りのレフトをベテランの栗山選手、
若手の鈴木将平・愛人・高木渉・戸川選手らの争い、
4人とも勝負時だけに高いレベルの争いを期待したいです。
内野ではベテランの中村剛也選手をDHで固定したいので、
サードにサブとして活躍を見せたルーキーの佐藤選手、
2軍で三拍子揃った結果を残した山野辺選手をセカンドに起用できれば。

野手はスタメンの固定化が図られてはいるものの、
シーズン前半には源田選手が怪我で離脱して、永江選手を起用したり、
規定打席に僅かに届かなかった木村選手の不調があって、
愛人・鈴木・戸川選手らにスタメンのチャンスが出てきたり、
中村選手の欠場時に起用された佐藤選手が活躍したりと、
野手陣の新たな芽は出てきています。
やはり課題の投手陣を整備しつつ、
野手陣は将来を見据えた補強が必要になってくるでしょうね。

【先発】今井・高橋光成・松本航、多和田・榎田・本田・渡辺勇
【右中】平井・平良、粟津・森脇・国場
【左中】小川・野田
【抑え】増田
1(遊)源田、2(二or三)山野辺or佐藤、3(捕)森友哉、4(一)山川、5(三or二)外崎、
6(指)中村剛也、7(右)木村、8(左)鈴木他、9(中)金子

2019年09月27日

埼玉西武ライオンズが2連パ

プロ野球パリーグは、埼玉西武ライオンズが残り2試合で優勝を決め、
昨年に続いてのパリーグ2連覇を達成しました。

……
………いやー、今年はさすがに優勝できると思ってませんでした(苦笑)
特に開幕時は打線が固定できず、1番金子・3番秋山が完全に不発、
セカンドに固定された外崎選手も不調、
森選手と山川選手が打線を支える長打頼みの打線…
先発も昨年二桁の榎田投手と新加入の内海投手、ルーキー松本航投手が出遅れ、
エースと期待した多和田投手も1勝止まり、
中継ぎの平井投手と抑えの増田投手の安定感だけが救いでした。

転機は幾つかあると思いますが、第1に昨年のリリーフに拘らなかったこと。
昨年の勝ちパターン継投だった小川‐マーティン-ヒース投手の3人が不調で、
開幕後も調子が上がらないとみるや、スッパリ諦めて、
好調だった増田投手を抑えに据えて、平井投手を積極的に起用しました。
同じく調子が上がらなかった野田投手も含めて2軍再調整させ、
後半戦は小川投手と野田投手が復調してブルペンを支えました。
若手では高卒2年目の平良投手を勝ちパターン継投に組み込み、
シーズンを経るごとにリリーフは厚みを増していきました。
結果的に、早い段階でリリーフにメスを入れたことが、
好不調の波を避けられた最大の要因だと思います。

第2に打線を柔軟に入れ替えたこと。
開幕時の構想では浅村選手の抜けた3番に秋山選手を、
1番に金子侑司選手を起用していましたが、どちらも不調で出塁率が悪化…
4月下旬に秋山選手を1番に戻してから復調が始まり、
5月からは不調で打順が一定してなかった外崎選手を3番で固定起用、
昨年と変わらぬ打線の破壊力を取り戻していきました。
8月には6月以降不調だった山川選手を4番から外し、
交流戦から大きく調子を上げていた中村剛也選手を4番に据え、
3番に森友哉選手を起用すると、打線の加速力が増しました。

第3にニール投手が不敗神話を作ったこと。
先発陣は昨年以上に苦しく、最多勝の多和田投手が1勝止まり、
2軍再調整でも調子が上がらず、最終的には故障リタイヤという憂き目。
やや伸び悩んでいた高橋光成投手が10勝を挙げたものの、
エース候補と期待された今井投手は7勝9敗の負け越し。
エース不在の状況で救世主となったのがニール投手でした。
春先は全体的にボールが高く、頼りない存在に見えましたが、
6月から先発に復帰すると連勝を重ねて12勝と弱体先発陣を支えました。
ニール投手がいなければ、逆転優勝はできなかったでしょう。
守備陣もサード中村選手とファースト山川選手が穴ではあるものの、
ショートの源田選手の守備範囲の広さは言うまでもなく、
センター秋山選手とライト木村選手の強肩を活かした守備、
そしてレフト金子侑司選手の俊足を活かした守備範囲の広さは、
幾度となくチームを救いました。
打たせて捕るタイプのニール投手が連勝を重ねられたのも、
鉄壁の外野守備と併殺の取れる二遊間の安定感があってこそでしょう。

まとめると、昨年は榎田・小川・ヒース・マーティン投手と、
適切な時期に適切な補強ができたことが優勝に繋がったのに対して、
今年は適切な時期に適切な選手の入れ替えが成功したことが、
優勝に繋がったように思います。
辻監督が我慢強く選手を起用しながらも、
切り替える時にキッチリと切り替えられたのが勝因でしょう。


もっとも、どちらかと言えば、ソフトバンクを始め、
他球団が総崩れになったのが最大の要因でしょう。
特に楽天と日ハムは大型連敗をしてましたしね…
上位から下位まで簡単にジェットコースター式に転落する中、
5月以降は安定して戦うことができた西武が浮上した感じです。
優勝候補のソフトバンクを始め、各球団も故障者が続出し、
規定投球回数に達した投手は、有原・千賀・山岡・美馬投手の4人だけ。
投手を中心に世代交代期に入っているパリーグの中で、
世代交代がスムーズな西武が生き残った感じでしょう。
そんな若手が台頭するチームの中でも、
中村剛也選手と栗山選手のベテラン2人がチームの重しとして機能し、
安定した戦いぶりを見せたことが大崩れしなかった理由でしょう。

勝ち残った形で優勝を拾えた西武ですが、
問題はCSをいかに勝ち抜けるか。
昨年はソフトバンクに苦杯を舐めさせられただけに、
今年こそは日本シリーズへの出場権を勝ち取りたい所です。
昨年と大きく違うのは、昨年は負けて優勝したのに対し、
今年は勝って優勝を決めるなど、上り調子でシーズンを終えられたこと。
良いイメージで戦いに臨めるのは好材料です。
戦力的には先発投手の出来次第、先発が試合を作れば、
安定感あるリリーフ陣と力強い打線で勝利を掴めます。
ニール投手と今井投手、復帰が間に合えば高橋光成投手、
今年躍進した本田投手と松本航投手、ベテランの十亀投手と榎田投手、
先発投手がしっかりと試合を作れるかどうかが鍵でしょう。
今年こそは日本シリーズ出場を果たし、日本一の栄冠に輝いて欲しいですね。


◆ニュースネタ 嫌韓→台風15号→内閣改造→台風被害→国連気候行動サミット
展開が目まぐるしい…

嫌韓報道で気になったのは、高校野球U18関連のニュースでした。
こちら 「日の丸外すなら参加しなくてよい」
こちら 「日の丸外しはモチベーション低下を招く」
「過剰反応」と叩くなら分かるんですが…問題はそこなの?と。
さすがに試合のユニフォームから外したというなら行き過ぎだとは思いますが、
空港入りの私服でそんなとやかく言う必要があるとは思いません。
何ですか、空港入りで既に勝負が始まってんの?
空港で談笑してたら、気が緩んでて負けって言われんの? 馬鹿じゃねーの?
嫌韓が乗じて、日本に誇りが持てないような対応が見られると「非国民」と容赦なく叩く、
韓国を全くもって笑えないなぁと思いました… アホくさ。

そのU18は決勝トーナメントに進出することなく敗退。
敗因は色々と言われてますが、ぶっちゃけ実力不足です。
結局、失投の多い投手は捉えられても、ストレートをコーナーに集められるだけで打てない。
そういう野球をやってるから、国際大会でも打てないだけ。
高校野球全体のレベルは下がってるんですよ。それを痛感する試合でした。
木製バットに慣れていない以前の問題、技術が足りてない。
とはいえ、色々な雑音がある中、選手は精一杯やったと思います。
実力通りの結果だと思うので、この悔しさをバネに上のレベルを目指して欲しいです。
大会を通じての評価は、奥川↑、西↑、佐々木↓という大会でしたね。

日韓対立に関して、個人的に評価をすると以下の通り。
 慰安婦問題=日本>韓国
 徴用工問題=日本<韓国
 貿易問題=日本<韓国
 GSOMIA=日本>>韓国
徴用工問題が解決しないのは、慰安婦財団を解散してしまったのが一因。
しかし、韓国の法理論はともかく、戦後賠償と個人賠償の関係は一考の余地あり。
戦時中の個人の債権を国家間の条約で一方的に制限できるかは分かりません。
特に直接戦闘とは関係のない事項、今回のような徴用工、
というか、労働債権に基づく賃金未払いを一緒に考えていいのか否か。
韓国は慰謝料債権は有効と判断しましたが、
逆に自分は慰謝料債権は条約で阻却され、損害賠償請求権は残存すると考えます。
両者を一緒にして条約で解決済みとするのは、乱暴すぎるようにも思えます。
他は過去にも語ってきたので、以下略。


台風15号被害の翌日に内閣改造したのは、空気読めないなぁとしか…
千葉であれほどの大被害になってたとは思いませんでしたが、
伊豆地方の停電情報は入っていたので、想像力ねぇなぁとは思ってました。
被害と復旧時期を甘く見過ぎていた感は否めません。
内閣改造で台風被害の対応が遅れてないと主張するのはさすがに無理があります…
事態の深刻さを感じられなかった東電経営陣と同じような感じですかねぇ…
まぁ、あれも道義的責任は追及できても、法律的責任はやはり難しいと思いますが…
でも政治家には道義的責任は求められるので、経営陣と同じく無罪とはできませぬ。

国連気候変動サミット時の小泉環境大臣の発言は、やっちまった感全開。
最初の「セクシー発言」の日本での第一報が面白発言的に扱われていたのが、
もう日本のマスコミもやっちまってる感が満載でした。
あれは世界の反応を見て、慌てて批判に回った感じでしたねぇ…
何というか、日本においては環境問題の地位が明らかに低い。
環境大臣よりも経済産業大臣の方が優遇感あるでしょ? そこが意識の低さの現れ。
「セクシー」という言葉選びを間違えたんじゃなくて、
未だに「MOTTAINAI」的な楽しく環境問題を考えようという意識が、
能天気さの表れでしかない。
世界において環境問題は戦争と同じなんですよ。
戦争やってる最中に「楽しく侵略しましょう」とか言ってたらアホでしょ?
そういう日本の能天気さを明らかにしちゃったわけです。
「ステーキ発言」にしてもそう。家畜が大量のCO2を排出してるのは常識。
今回のサミットは日本の環境意識の低さを露呈しただけだったんですよ。
世界の笑いもの感満載で、日本人として非常に恥ずかしいです…

そんな環境の意識の低い日本が、原発の汚染水を海洋排出するといって、
世界が認めてくれるわけもないでしょうに…
環境的に問題がないというのならば、下水と同じように扱ったり、
湖に排出したりすればいいじゃん。
それができないから、海に流して希釈するんでしょ?
「排出する」とも「排出しない」とも断定して言えないようでは、
そんなもの実行できるわけないじゃん。
仕方なしに海に排出する行為が、水俣病ら公害事件と何の違いがあるのか。
できないものはできないし、できるならしっかりと説明して欲しいです。


10月には消費税増税となりますが、やはりシステムが分かり難い。
何が10%となり、何が据え置きになるのか、
どの店でキャッシュバックになるのか、どの支払方法でキャッシュバックになるのか、
ケースバイケースで支払方法が乱立していて、差が生じてしまうなど、
制度としてのまとまりを欠き、煩わしさしか感じません。
分かり難い→面倒くさい→余計な買い物をせずに様子見、この流れは鉄板。
増税の反動ではなく、制度の分かり辛さが消費意識を減退させます。

2019年08月25日

日韓対立

激化する一方で、完全に落し所を見失った感がありますね…
日本では韓国を非難しますし、韓国では日本を非難するでしょうが、
公平な観点から見れば、どっちもどっちかなぁ、と。
まぁ、一番頭を悩ませているのが安全保障問題にまで発展しだした
アメリカであることは間違いないと思いますが…

日本政府は文政権をどう評価していたのか気になる所です。
ホワイト国除外のニュースの時から、
一貫して自分は韓国を追い詰めすぎるなという立場です
(そりゃ感情的には韓国に怒りと失望を禁じ得ませんが)。
それは今の文政権が、自分達の政権維持のためならば、
平気で国を捨ててしまうような輩だからです。
今までは韓国が資本主義サイド(アメリカ・日本)を離れるなんて思いもしませんでしたが、
文政権の場合は平気で社会主義サイド(北朝鮮・中国)に走りかねない。
韓国の国益よりも、自分達の政権維持の方に御執心だからです。
だから、今までのやり方が全く通用しない、
史上最悪のポピュリズム政権だと言っても過言ではないと思ってます。

さすがにアメリカに迷惑をかけるGSOMIAまでは脱退しまいと思ってましたが、
同時にそれぐらいの価値判断ができないぐらいに政権維持に躍起だと言えます。
今後、想定される韓国の動きとしては、北朝鮮と中国への接近でしょう。
北朝鮮への制裁緩和へ動き出す可能性は高いと思います。
なぜなら、それが文政権唯一の成果となっているからです。
現状でその選択はアメリカをさらに怒らせる可能性が高いのですが、
そこは同じポピュリストのトランプ大統領、
短距離弾道ミサイルを許可してしまう辺り、その判断基準はゆるゆる。
米朝交渉が思うような成果が上がらなかった場合、
南北融和を一つの成果と言い出す可能性はあります。
そうなると、結果的に北朝鮮への制裁緩和に転じ、
韓国と北朝鮮の接近を許す可能性はあります。

果たして日本はそこまで予想できていたのかどうか。
予想できていなかったなら、甘いとしか言いようがありません。
文政権もトランプ大統領も、人気取りのためなら予測不可能なのは共通してます。
そこを見誤って韓国を無視し続けるのは危険としか言いようがありません。


逆に、韓国が見誤っているのは北朝鮮です。
韓国の中では北朝鮮を下に見ていて、
経済連携なら北朝鮮を容易に取り込めると思っているでしょうが、
北朝鮮は政治的混乱が続く韓国を脆弱な国と思っている節があります。
統一朝鮮が成し遂げられた場合は当然、
金一族の独裁体制が続くものと思っていることでしょう
(民主化されたとしてもロシア・プーチン政権的な民主化止まり)。
北朝鮮からすれば、在韓米軍さえどうにかなれば、
韓国なんて容易に併合できると考えているでしょう。
特に文政権は腰抜けですからね…
日韓の混乱を大いに笑い、今がチャンスと見下していることでしょう。
私が北朝鮮の軍人なら、文政権の間に侵略することを進言します。
北朝鮮が韓国に接近してきたとしても、
そこには大きな罠が潜んでいると思った方がいいでしょう…


◆ニュースネタ 韓国政府がGSOMIAを破棄
両当事者である日本と韓国にとっては、協定締結前の2016年以前に戻るだけで、
アメリカを通じて情報を仕入れれば良いことになるので、
その意味では直接的な影響は少ないと思われますが…
一番困るのはアメリカでしょうねぇ…
韓国から得た軍事機密情報を日本に提供できないし、
日本から得た軍事機密情報を韓国に提供できない。
つまり、東アジア情勢の判断はアメリカ1国に委ねられることになるからです。

それより大きいのは、やはり象徴的な意味合いでしょう。
アメリカにとっては日米韓の連携こそが、極東防衛の要なわけで、
それが崩れかねない事態というのは極東防衛そのものを考え直す必要があるということです。
そうなれば、日本と韓国にも影響が大きくなりますし、
極東の安全保障環境が一変しかねない緊急事態だと言えます。

アメリカから極東防衛を見た時、韓国が前線基地で、日本が後方支援基地です。
朝鮮戦争のように、北朝鮮が韓国南端まで攻め込まれたとしても、
韓国政府が日本に亡命政府を作り、
日本からの補給によって朝鮮半島奪還作戦を行うことができます。
しかし、韓国が前線基地と機能しなければ、日本が後方支援を怠れば、
在韓米軍と在日米軍だけでは対処しきれなくなり、
米軍本隊の到着を待たずして両国が降伏する事態になりかねません。

今回の韓国の決定が何を意味するかと言えば、
現状では韓国政府が日本を頼りにすることはないということです。
つまり、北朝鮮が韓国に侵攻してきた場合、
徹底抗戦せずに、高確率で降伏する可能性が高い、ということです。
日本に撤退してまで戦うつもりはないので、
38度線の初戦が不利になった時点で文政権はあっさり白旗挙げるでしょう。
そうなれば、孤立するのが在韓米軍です。
今回の決定で韓国政府はアメリカには影響がないと思っているようですが、
いつ裏切るとも分からない相手を本気で防衛しようと思うでしょうか?
日米韓の連携が崩れるという意味はそういう意味です。

この事態を受けてアメリカはどう動くのか。
一番平和的な解決は、アメリカが日本と韓国との間を取り持つことでしょう。
経済対立はまだしも、安全保障の対立はアメリカにとってもマズい事態です。
しかし、韓国がアメリカの説得を受けて今回の決定を撤回すれば、
跳ね返ってくるのは文政権に対する批判です。
アメリカを怒らせたことが分かれば、文政権は退陣を余儀なくされるでしょう…

最悪の事態はアメリカが極東防衛を諦めることです。
極東防衛の中心はやはり朝鮮戦争のあった朝鮮半島です。
韓国を防衛する必要があるからこそ、極東防衛を重視しているわけです。
では、その必要性がなくなったら、
韓国が守るに値しない国になってしまったら、どうするのか。
中国やロシアという大国と対立してまで、極東防衛をする必要があるのか、
アメリカ本土防衛に影響はなく、せいぜいハワイかグアムに影響がある程度、
そこまでリスクを背負ってまでアメリカが戦わないといけないのか、
という議論は当然出てくるでしょう。
実際、防衛費関連でトランプ大統領は似たようなことは言ってるわけですし。
そうなれば、韓国の自主独立は絶望的になり、北朝鮮に併合されるか、
中国の保護下で統一朝鮮を作るかの二択になってしまいます。
また、日本の本土防衛にも大きな影響を与えることでしょう。

北朝鮮からすれば、こんな国益に反する判断をしてくれる文政権は美味しいですよ。
わざわざ日米韓の防衛網を潰してくれるわけですから。
文政権の間であれば、容易に韓国を侵略できると思っても無理はありません。
最大のチャンスとさえ思うでしょう。
もし、仮に、アメリカと韓国に不和が生じ、在韓米軍が動揺する事態となれば、
韓国軍を先導して在韓米軍でテロ攻撃を行い、
混乱に乗じて韓国を力ずくで支配しようとしても無理はありません。
実際上、アメリカと一戦を交えかねないリスクが高い選択肢と言えますが、
逆に言えばそういう軍事的選択肢が生まれた以上、
米朝交渉では強気な態度に出てくる可能性があります。

いずれにせよ、日米韓の連携の崩壊は、北朝鮮を利するだけで、
韓国は自らを危機に貶めていることは間違いありません。
逆に日本としては、韓国の愚かさを知っていながら、
協議を拒み、ここまで追い詰めてしまったことを反省しなければなりません。
…とはいえ、今更、何かできるわけでもないんですけどね…
アメリカの仲介を期待して、協議に応じる姿勢は見せるべきかもしれません。
両国のプライド合戦の結果、国益がどんどん損なわれることになってますから…


◆ニュースネタ よく分からない竹島(独島)問題
1952年に李承晩ラインを勝手に引き、1953年に実力行使で実効支配、
その後は韓国の不法占拠状態が続いているわけですが…
どちらが先に領有権を主張したのかは双方の言い分があるとして、
問題は日本が竹島問題に対して、実際にどれだけ異議を述べていたかです。

領有権を主張するには、「国家権能の平穏かつ継続した表示」が必要になります。
現在の国際法が国際慣習法によって成立していることから、
特に争いがなく、平和な状態が継続しているならば、それを認めてしまえということです。
つまり、日本が竹島の領有権に異議を述べなければ、
慣習的に実効支配している韓国に有利に働くということになります。
そういう意味では、東京五輪関係の地図で韓国が竹島に文句を付けたことは、
領有権を主張する韓国側の対応としては正しいわけです。

だから、分からないのはその点の日本の対応なんですよね…
その後、1965年に日韓基本条約が結ばれたわけですが、
竹島問題に関しては完全に棚上げされてしまいました。
完全に平行線だったのか、領土問題の認識はあったのか、
実際上に取引があったのかどうか、交渉過程が不明なのでサッパリ分かりません。
さすがに自分もその頃は生まれていないので、当時の竹島問題の関心度は分かりませんし、
その後も熱心に韓国にコンタクトを取っていたのかどうかもよく分かりません。
しかし、北方領土問題に比べれば、
竹島問題が問題となってるケースは平成に至るまでは少なく、
何か裏取引でもあったのではないか、と個人的には疑っているぐらいです。

ただ、裏取引があったのならば、韓国はそれを証拠として示すでしょうし、
そこまで明確なものはなかったとは思いますが、
本気で領有権を主張するならば、棚上げなどせずに、
領土問題の存在ぐらいは確認しておかねばならず、
今も昔も領有権に対する日本側の認識が甘かったと言わざるを得ません。

本来なら、ロシアとの平和条約交渉の前に北方領土問題が来ているように、
韓国との交渉の前には竹島問題の是正を請求すべきなのに、
それをしていない以上、日本が竹島の領有権を主張できるかどうかは半々って所です。
とはいえ、国際的な認識としては韓国の主張が通ってるとは言えないだけに、
日本は毅然とした態度で異議を述べ続けることが重要だと考えます。


しかし、ここでは良い例として挙げた北方領土問題もね…
長年、領土問題として交渉してきた積み重ねをゼロに戻してしまい、
終いにはロシア側に北方領土問題はないとまで言われる日本政府は、
何も変わっていないというか、愚かしいなぁと思わざるを得ません…


◆高校野球ネタ 決勝を戦った履正社と星稜のちょっと良い話
履正社・西川選手 中高一貫教育の進学校から履正社へ

星稜 目標だけでなく目的の設定が星稜を変えた

↑ちょっといい話。
しかし、高校代表の試合が行われるのは韓国…
あそこの国は政治がスポーツに影響するので心配。
何事もなければいいのですが…

2019年08月22日

『四球を出すくらいなら…』が高校野球のレベルを低下させる

メジャーで活躍する大谷選手や高卒2年目で30本塁打のヤクルト・村上選手、
高卒ルーキーの広島・小園選手ら、
プロ入りして早期に結果を残す有望株が増えている一方で、
高校野球全体のレベルは落ちているように感じます。

ドラフトでも1位では高校生が数多く名前が登場するものの、
ドラフト中位は大卒・社会人選手が中心で、
高校生の名前が再度登場するのはドラフト下位・育成指名という有様です。
プロから見ても、少数のトッププロスペクトは高く評価されている一方、
大半の高校生の評価が上がっていないように思えます。

巨人やメジャーで活躍した上原浩二氏が、
「コントロールが悪くなった」と評した意味を考えなければなりません。
四球自体は明らかに減っています。
プロアマの交流が進み、動画サイトで簡単に投球フォームを参考にできる昨今、
投手の投球フォームは大きく進化し、
一昔前のようなアーム式や野手投げの投手は大きく減りました。
多くの投手が理に適った投げ方をすることで、コントロールが安定し、
四球連発で試合が崩れるという試合は滅多に見なくなりました。
スピードも昔は140キロ台が数人だったものが、
今は控えを含めて登板する投手が140キロなんて当たり前、
150キロ以上を投げる投手が毎年数人出てくるなど、
それだけを見れば高校生の投手力全体が上がっているようにも思えます。

しかし、明らかに下がっているものがあります。それは「投手の意識」です。
『四球を出すくらいなら、勝負しろ(ヒットを打たれろ)!』、
投手が一人相撲をしていたら、誰でも思うことでしょう。
確かに、リードが大差である場合は、ランナーを溜めての一発の方が怖いので、
四球を出すくらいなら勝負しろというのは正解です。
しかし、接戦の多い高校野球では、
「終わってみればあの1点が届かなかった」という試合ばかりで、
必ずしも四球を出すよりも勝負をした方がいいとは言えません。
カウントを悪くしてストライクを取りに行って長打を喰らって失点するよりは、
四球を出した方が失点を防げるに決まっています。
そんな当たり前の意識が今の投手には足りていません。
ボールが先行すると、簡単にカウントを取りに行って、長打を喰らう、
四球を出すよりもホームランを打たれた方がマシだと言わんばかり…
そういう所が、上原浩二氏らコントロールの良い投手から見て、
『コントロールが悪くなった』と評される理由でしょう。


そんな「投手の意識の低さ」がどこから来るかと言えば、
残念ながら投手の複数起用にあると言わざるを得ません。
練習試合を組んでA投手、B投手、C投手がそれぞれ別のチームに投げたとします。
A投手は競合相手だったので、5失点しましたが無四球。
B投手は同レベルの相手でしたが、3失点に留めたものの3四球。
C投手は格下レベルの相手に、無失点で抑えたものの5四球。
この3投手を比較して、どういう優先順位で決めるのか。
おそらく、A投手>B投手>C投手の順でしょう。
失点は相手との巡り合わせもあるため、比較がし辛い一方、四球は計算できます。
つまり、投手が同チームで競争する場合、比較的四球の少ない投手が重用されます。
結果、何が起こるかと言えば、
『四球を出すくらいなら、勝負した方が評価される』となるわけです。

これがエース中心のチームだとそうはいきません。
幾ら四球を出したとしても、そのエースに委ねなければならないため、
必然的に監督も野手も四球を許容できます。
要は失点をしなければいいわけです。
つまり、複数投手制を敷いていないチームは、
『失点するくらいなら四球でいい」と割り切れます。
だから、投手の疲労度を抜きにして考えれば、
結果的にエース中心のチームの方が失点は減ります。


『エース』とは何か? それは勝敗の責任を背負う投手です。
勝敗の責任を背負うというのは、失点の責任を持つということです。
失点を少しでも減らすのがエースの役目、
例え自身の調子が悪くとも、最少失点で切り抜ける投球術を持つのがエースです。
果たして、複数投手制でそういう『投球術』を身に着けることができるのか否か、
大きく疑問の残る所です。

『コントロールの良い投手』とは何か?
それは打者有利のカウントでもストライクを稼げる投手の事です。
ノースリーからは打者が待つケースが多いので、
緩い球を真ん中に投げてカウントを稼げますが、
カウント3-1となると、狙い球を絞って対処されます。
そこからファールを打たせてカウントを稼ぐのか、
ストレート・変化球の2種類以上で確実にカウントを稼げるのかどうか、
そこがコントロールの良い投手の分かれ目です。
今の投手はそこで簡単にストレートや甘いスライダーでカウントを取りに行くから、
ホームランを喰らって大量失点してしまうわけです。
その1球の甘さが高校野球全体のレベル低下を招いています。

今の情報化社会では投手の方が圧倒的に不利です。
投手のデータは数試合あれば十分なのに対し、
野手のデータは蓄積が必要なので試合数が圧倒的に足りません。
先の例で挙げた、カウント3-1から何でストライクを取りに来るのか、
なんてことは、各チームは絶対に調べている事柄です。
そこでデータ通りの球でストライクを取りに行けば、
打ってくださいと言わんばかりでしょうに…
エースの美学を欠いた意識低い投手ばかりでは、打撃戦になるのは当たり前です。


同じ高校生なのに、大阪桐蔭や履正社のような強打のチームが生まれるのは何故か。
簡単に言えば、打つゾーンを限定しているからです。
低めの変化球を最初から捨てて、ストライクゾーンを上げることで、
失投狙いのフルスイングに徹し、そこが強打のチームに繋がっています。
パワプロ風に言えば、コントロールGのスタミナFの一発病持ちが投げてるようなもん、
そりゃ簡単にピヨるし、真ん中にボールが集まってきます。
そこをロックオンで打てばいいだけなんだから、簡単でしょう?
今の高校野球はそういうものになっちゃってるということです。
投手の意識の低さが打撃レベルも引き下げてしまいます。

他にも金属バットの飛距離向上や、暑すぎる気象条件、
打撃マシンのレベル向上、先に挙げたデータ分析の導入等々、
打撃戦になる理由は様々にあると思いますが、
昔と大きく違っているのは投手の意識の差のように思えてなりません。
このまま球数制限、複数投手制を進めることになれば、
さらに高校野球のレベルは下がることでしょう。
複数投手制を導入するのは構いませんが、『エースの矜持』を忘れないこと、
今や死語になりつつある『一球入魂』の精神を忘れないでもらいたいです。


◆高校野球ネタ 夏の全国高校野球は大阪・履正社が初優勝
夏の全国高校野球甲子園大会の決勝が行われ、
大阪代表・履正社高校が石川代表・星稜高校を5-3で下し、
履正社高校が初の全国制覇を成し遂げました。

今やプロ予備軍としては、同じ大阪の大阪桐蔭と並ぶ双璧で、
ヤクルトの山田哲人選手や寺島投手ら、
プロの評価の高い選手を数多く輩出していたものの、、
全国優勝には一歩届かずにいましたが、
ついに全国制覇の栄誉を勝ち取ることができました。
初優勝おめでとうございます。

決勝戦の内容に関して言えば、履正社の研究勝ち、でしょう。
星稜の奥川投手が本調子ではなく、体が重そうで、
立ち上がりから全体的にボールが高かったものの、
それでも立ち上がりは内角を果敢に攻めるなど、
苦労しながらも粘り強く投げていたように見えました。
ただ、中盤から履正社打線がスライダーに一切手を出さなくなったことで、
結果として外角ストレートでカウントを整える投球に戻さざるを得なくなり、
そこを履正社打線が研究通りに外角を踏み込んで打つことで攻略に繋げました。
奥川投手をよく研究し、狙い球を絞っていたからこその攻撃だったと思います。

負けた星稜の奥川投手は智辯和歌山戦で最高のピッチングを見せ、
準決勝でも好投を見せるなど、ドラフト1位に相応しい活躍ではありましたが、
配球が外角一辺倒になりがちで、そこを履正社打線に突かれた形です。
外角のストレートのコントロールが抜群なのは間違いありませんが、
今日投げた内角のストレートのコントロールも悪くなかっただけに、
上のレベルで野球をやるためには、内角をもっと攻める気持ちが欲しい所です。
常にストライク先行のピッチングは素晴らしいと思いますが、
逆に言えばカウントを整え過ぎで、ピッチングが単調になりがちとも言えるので、
プロでやるためには、ピッチングの引き出しをもっと増やしていく必要があるでしょう。
ストレートとスライダーは一級品であることは間違いないので、
プロでも活躍できるよう今後も取り組んでいって欲しいです。

大会全般で言えば、明石商の玄人好みの野球が目立ちましたが、
逆に言えば、明石商ぐらいしか、所謂「高校野球らしい野球」をしてませんでした。
配球面でも外角一辺倒のことが多く、そこを相手打者が踏み込んで打つ、
カウントが不利になれば、簡単にストライクを取りに行ってしまう、
そりゃ打撃戦にしかなりませんよ…
選手個々の技術は上がっているものの、逆に戦術面の甘さが目立ちました。
バッテリーはもっと配球を工夫しなければなりませんし、
バントやエンドランといった作戦もきっちりこなせるようにならないといけません。
結果的に、ただ漫然と投げて打っているだけにしか見えず、正直退屈でした。
それは今年だけの特徴ではなく、戦術面の劣化は年々感じているだけに、
高校野球の原点に回帰する野球をもっと見せて欲しいと思います。
金属バットなしの国際大会では、あまり打てていないという現実を、
もっと真摯に受け入れるべきでしょう。


それにしても…最後の優勝インタビューしたアナウンサーは何だったんだ…
「奥川くんは素晴らしかったですか?」
「対戦相手だった星稜のことも褒めてあげてください」とか意味が分かりません。
勝者になった途端、敗者を見下してコメントしろということですか?
結果的に、履正社の選手の方が大人で、無難なコメントで切り抜けましたが、
ちょっと冷や汗をかく、危ない質問だったように思えます。
何聞いたっていいという風潮はどうにかならんものか。
聞く方も失礼な質問をしないように、しっかりと勉強して欲しいです。


◆野球ネタ 球数制限のナンセンスさ
↑の記事は球数制限推奨の記事ですが…
もう球数制限、球数制限って、インテリぶって煩さ過ぎ。
前提条件が違うものを比較とは言わない。
そんな統計学上、当たり前の事実を無視して、
球数のみを唯一の尺度に考えるのを馬鹿げていると言わずに何とするか?

球数制限が統計的に有効なのは、投げる投手の体力がほぼ均一であり、
投球フォームが理想的で肩肘膝に負担がなく、投げる変化球がほぼ同一等々、
様々な条件が一緒でなければ比較検討できないわけですが、
それはもう他人との比較は成立しないということです。
個人が何球投げれば将来的に負担がなく、
何球投げれば故障するかは個人で比較するしかないわけで、
それはつまり故障を前提とした統計を取らねばならず、現実には無理です。


仮に、アメリカのガイドラインである最大105球、
81球以上投げたら中4日を実施したら、どうなるのか?
まず、1人の投手への負担で考えれば、
ストレート・カーブ・チェンジアップを投げる投手の100球と、
高速スライダー・シュート・フォークを多投する投手の100球を比較して、
負担が同一だと言えるでしょうか? 明らかに後者の方が負担です。
連投を意識して負担の少ない変化球を投げていた投手が、
球数が決まっているから負担の大きい決め球ばかり投げたら、どうなるか?
却って故障は多くなりますよ。

チーム全体で考えれば、とてつもない打撃戦になった関係で、
投げる投手がいなくなって、投手経験のない野手が投げざるを得なくなり、
本職投手の100球と投手経験のない野手の50球の負担は同じでしょうか?
経験上、投手経験のない野手の50球の方が負担は大きく、
故障のリスクは高いと言えます。


よく球数制限の話で夏の甲子園大会だけでなく、
地方予選を含めた球数を挙げる人もいますが、あれも意味あるのでしょうか?
故障のリスクで考えれば、センバツ大会の方が負担は大きいのではないでしょうか。
蓄積疲労よりも急激に投げた負担の方が大きいはずです。
一冬越して、初めての大会がセンバツ甲子園で、
いきなり100球、150球を投げる方が負担でしょう。
それに比べれば夏の大会に200球投げる方がマシ。
日常的に100球→試合で200球と、冬明けで投げてない→試合で100球、
どちらの負担が大きいのか、答えは後者でしょうよ。

だから、球数のみが投手の負担になっているわけではないし、
仮に球数を制限しても、環境が悪ければ容易に故障するんですよ。
各選手の筋力や持久力、肩の回復力、
トレーニングによって身につけられる肩の持久力、
それらを比較可能にして初めて球数制限の議論ができるというのに、
それらを無視して球数制限を議論するというのは、あまりにナンセンスです。
(それと、球数制限の例で高校時代の斎藤佑樹投手や島袋投手が例に挙げられますが、
 どちらかと言えば、高校時代よりも大学時代の方が酷使された印象です。
 大学野球は勝ち点制で2試合連勝なら終わり、1勝1敗なら3戦目となり、
 3連戦の1日目をエースが完投、2日目控えで負け、3日目にエースが完投とかザラ。
 自分の記憶が確かなら、斉藤投手や島袋投手は1年生時からそんな感じでしたが…
 個人的には甲子園よりもそちらの方が酷使に思えます)


それよりは目に見えて危険な投手ライナ―対策の方が優先では?
今年の大会でも岡山学芸館の丹羽投手が広島商戦で、
ピッチャーライナーを頭部に受けて降板、
避けながら当たったので、左頬骨骨折で済んだという言い方も変ですが、
頭部に直撃していたら、命に関わる惨事になっていた可能性があります。
金属バットの性能向上や打者のパワーアップによって、
打球速度はプロ野球の外国人選手並みと感じるほどですし、
金属バットの使用を一部制限する方が優先だと思います。
甲子園大会では金属バット使用禁止とすれば、
金属バットも飛距離よりも木製バットに近い仕様を目指すでしょうし、
結果的に木製バットと金属バットの飛距離の違いは軽減されると思います。
今は両者の差があまりにも開きすぎており、もはや命に係わる問題と化しています。

金属バットを使用するから、投手はバットに当てさせまいと、
曲がりの大きなスライダーやフォークボール系統を多投するようになるんです。
でも曲がりの大きなスライダーなんて、通用するのは大学野球ぐらいまでで、
プロ野球は勿論のこと、社会人野球じゃ通用しません。
高確率でボールと判定されるからです。
ストライクゾーンが広い高校野球でしか成立しない。
スライダーを曲げようとすれば、肘が下がっていき、負担が大きくなる。
カーブよりもスライダーの方が故障が高まるのは、そのせいです。
本気で故障を防ごうと思うなら、スライダーとフォークを禁止したらどうです?

金属バットの一部使用禁止、スライダー・フォークの禁止、センバツ甲子園大会の廃止、
これらの前提条件と整えて初めて球数制限の議論はできると思うのですが…
今のままやっても、投手のレベルが下がるだけで、
不慣れな決め球を多投して却って故障のリスクは上がるだけのように思います。
なんなの、高野連はピッチャーを殺したいのか?


◆野球ネタ 元・開星監督の野々村氏が「耐えるのも教育」と発言
まぁ、野々村氏の発想が前時代的というのは否定しませんが、
だからといって、そこに全く真実がないかと言えば、そうではないわけでして。
一番説得力を持つ言い方が『ランナーズハイ』でしょうか。
スポーツには(自分が思い込んでいる)限界を超えて力が出る領域というのは必ずあるわけで、
アスリートというのは常に自分の定めた限界を超えていくわけですから、
それを「拷問」だと否定しちゃうのは、もはやスポーツの否定だと思うのですが…

球数制限問題にしても、そんなに酷使が嫌なら野球辞めるしかないじゃないですか。
もっと故障が多いのはマラソンですよ。
アスファルトが足に悪いから、舗装を壊して土にすりゃいいじゃん。
箱根駅伝なんてバカなことやってないで、鳥取砂丘走れよ(w
体を酷使するのが嫌なら、スポーツなんてできません。
ましてや、それが単純な趣味のためでなく、勝敗を掛けたものなら尚更。
そういう当たり前の前提を省いて酷使か否かなんて議論できません。

野球界で言えば、プロ野球のキャンプで200球、300球と投げ込む投手がいますよね?
どうしてその投手はそんなにボールを投げていると思うんですか?
試合で200球も300球も投げることは、プロの試合では絶対ありません。
それでも、それだけの数を投げるというのは、敢えて自分を限界に追い込んでいるからです。
体を疲れさせることで、余計な力を省き、
疲れた時に体をどう動かせば理想に近いボールを投げられるか、それを確認しているんです。
もう一歩も歩けないほどに疲れた時に、足のどの筋肉を使えば前に進むのか、
アスリートというのは自分の体との対話であり、メカニズムの確認なんです。

だから、指導者が限界を超えろと言うのは分からなくもない話です。
勿論、それで怪我や生命にかかわる問題を起こしてはいけませんから、
指導者の観察眼というのは非常に重要です。
練習メニューだけを決めて、練習風景を見ないなんて言語道断、
しっかりとした管理下で練習を行うことが重要なわけです。

もういい加減に「スポーツ=無傷」であるという前提は止めましょうよ。
どこまでいってもスポーツは自分の体を酷使するわけですし、
怪我と無縁と考えるのは、スポーツをやる覚悟が足りないと言わざるを得ません。

2019年08月09日

ヒロシマ・ナガサキの日

8月6日と9日にそれぞれ広島と長崎で原爆投下の日を迎えましたが、
広島市長は相変わらずの及び腰でしたが、
広島県知事と長崎市長は政府に核兵器禁止条約への調印を迫るなど、
被爆者の想いを率直に発信してくれました。
それに対して、安倍総理は毎年同じの紋切り型のスピーチで、
核兵器禁止条約に関しては完全スルー。
核廃絶の問題に対する無関心さを強烈に印象付けました…

まぁ、核兵器禁止条約が核保有国とそれ以外の国を分断するという、
日本政府の建前は分からなくもないのですが、
かといって、核保有国の間で核軍縮を図る動きがあるかと言えば皆無であり、
INFが破棄されたりと、むしろ悪化の傾向を辿っている状況では、
まるで説得力を持たないように思えますが…
それならば、地球環境問題のように、先進国≠核保有国にプレッシャーを与え、
時間をかけてでも問題意識を持つことが必要だと思うのですがねぇ…
結局は、核の傘に守られている国が反対しているという歪な構造に。

でも『核の傘』だって幻想にすぎないわけで、
仮に中国が日本に核兵器を使ったとして、
アメリカが報復として中国に核兵器を使うかと言えば、ありえない話。
日本が滅ぶのとアメリカや世界が滅ぶのとどちらを取るのかは簡単な話。
結局は『核の傘』なんて幻想にすぎない。
アメリカにとって都合が良いか否かの話でしかない。

それは在日米軍の防衛力の話にも言えることで、
仮に中国が攻めてきたとして、アメリカが本気で防衛してくれるかは未知数。
それは中国だって織り込み済みでしょう。
現実的に中国が攻め込まない理由は、アメリカとの仲を拗らせたくないだけだし、
国際的な孤立を避けるためだと言えます。
国連の力の弱さが指摘されてはいますが、
なんだかんだで国際世論としての国連という緩い鎖はそれなりに機能してると思うわけです。

中国脅威論をぶちまけて、自国の防衛力強化を訴えることは簡単ですが、
それじゃ現実的にどれだけの防衛力を持てば安全だと言えるのでしょうか。
中国と匹敵する防衛力を身に着けるには、そもそも兵士の数がまるで足りませんし、
中国は毎年のように軍事力を強化しているわけで、
それと対等にあり続けることは、現実的にかなり厳しいように思えます。
結局、『安全』と言えるだけの防衛力を持つことなんてファンタジーのように思えるのですが…
防衛力を否定するわけでもありませんが、それで安心と肯定する気にもなれません。


そんな式典を害するような不祥事が…
こちら 埼玉県幸手市の市長が飲酒暴行で現行犯逮捕?
詳しいことは分からないのですが、ただ、
「6日の平和記念式典に参列するため、幸手市の中学生らと一緒に広島市を訪れた。
 7日未明に1人で外出して飲酒」
の時点で、もう道徳的にアウトだと思うんですが…
学生の引率なのか、別に行動していたのかは分かりませんが、
中学生と行動を共にしながら、深夜に外出して飲酒とか恥ずかしくないのかな…
確か夕食の時点で飲酒してたという報道もあったような…
まぁ、お酒を全く飲むなとは言いませんが、未成年と行動を共にしていた以上は、
それなりの大人としての道徳観は示して欲しかった所。
その後にぼったくりバーなのか知りませんが、
客引きにあって痛い目にあったとしても、自業自得としか思えませんわ…


◆ニュースネタ 「少女像」騒動で愛知トリエンナーレが中止に
展示会は「表現の不自由展・その後」…改めて考えさせられる騒動になったように思えます。
韓国と感情的な経済対立が煽られている状況で、
「少女像」という日本人の感情を煽り立てる展示をしたタイミングの悪さは感じるものの、
表現の自由を抑え付けるような深刻な人権侵害があるわけでもなく、
表現の自由に対するテロ行為に屈して、安易に中止してしまったのは残念でなりません。

結局、この問題が何を示しているかと言えば、
日本人にとっての『自由』は『自由』になっていないということです。
とりわけ政治家からは「公共の福祉」であったり、
一般人からは「常識」という言葉であったり、
『自由』があるがままの自由ではなく、
枠の範囲内で許された『自由』に留まっていることを示しているように思えます。
つまり、明治時代の精神とあまり変わっていない。
憲法の条文は民主的でも、それを運用している国民の心が民主的ではなく束縛的。
『表現の自由』を原則自由として捉えるのか、
常識的に許された範囲内の自由として捉えるのか。
とりわけ、政治家を中心に後者の考え方をする人が多いことを示している気がします。

まぁ、『常識』とは何かと考えるのも骨が折れる問題なわけですが…
結局、明確にこれが常識であると国民全員で価値判断したわけでもなく、
自分の価値判断の中で、なんとなく支持が受けられそうだと思えるものが、
『常識』として扱われているに過ぎないわけで、
そうである以上は、自分の『常識』と他人の『常識』が異なっているのは当たり前のこと。
なんとなくのぼんやりしたお決まり事が『常識』に過ぎないわけで、
それを振りかざすのもいかがなものかと思うわけですよ…
それはもう単に「なんとなく気にいらないから」と言っているのと同じことです。

別に少女像が飾られていても、何か影響があるわけではないはずです。
戦争体験のある方ならいざ知らず、
ほとんどの世代にとって心理的影響を持つものではないでしょう。
それに対してとやかく言うのも何なのかと…
「なんとなく気にいらないから」に過ぎないように思えます。
それは単なる個人の価値判断の問題でしょ。
安倍総理が韓国を「信頼できない」と主観で価値判断しているのと同じ。
それはもう個人的な理由であって、合理的な理由ではない。


◆ニュースネタ ↑に関連して、大阪府知事らが愛知県の対応を批判
結局、丸山議員がおかしかったのではなく、
維新の会という集団自体がおかしかった、それを明らかにしてしまったように思えます。
いやいや、愛知県が事前に内容を全て把握してたら、事前検閲じゃないですか。
掲示板の書き込みを素早く消さなかったプロバイダが悪いみたいなこと言われても…

それじゃ大阪府は博物館等の全ての展示物の内容を把握し、
不適切だと思ったら許可していないということなんですかね?
それがかつて大阪万博で太陽の塔のような前衛的な芸術の発表を許してきた大阪のすることなのか…
知らないうちに随分と窮屈な街になったんですね、大阪は。


◆ニュースネタ 参議院選挙期間中の反対野次に対する産経新聞の見解
言ってることは分からなくもないけれど、
人種や宗教を理由に差別するヘイトと、政治的な反対意見を表明することは、
同じ問題とは言えないように思うのですが?
香港やロシアで政権に対する反対運動が起こっているからこそ、
中国共産党に対する反発やプーチン政権に対する反発が広がっていることが分かるわけで、
政治的な反対意見を表明することは、れっきとした権利でしょう。
それができないというのならば、中国のように心情的には共産党に反発しつつも、
唯々諾々に従えということなのでしょうか。
果たして、それが『表現の自由』が確保されていると言えるのか?

これも最初に書いたように、『自由』に制限があるという勘違いからの派生。
そりゃヘイトのように制限される表現もあります。
それは他人の人権を著しく害するものだからです。
人種や宗教、男性や女性、身体的特徴といった個人では変更し辛いものを理由に、
差別的な表現をすることが禁止しているということです。
そういう境界線を引くバランス感覚がないから、偏ってる新聞と言われるんですよ…


◆ニュースネタ 小泉進次郎議員が結婚
高校野球をラジオで聴いてたので、
はっきりと覚えているのですが、第一報が臨時ニュース…
何事かと思ったら、結婚って… さっさと高校野球放送に戻れよと思った。
今や高校野球放送が唯一のNHKの存在価値なのに…

リンクの記事にある通り、やはり総理官邸で取材に応じてるのは明らかに変でした。
別に結婚自体は何とも思いませんが、
明らかに政治利用しようという意図が感じられてしまうのは残念。
しかも、出来ちゃった婚というのは…(言い方が古いか)
小泉進次郎氏も含めて、どちらかと言えばクリーンなイメージだっただけに、
順番はしっかりと守って欲しかったですかねぇ…
総理官邸での結婚報告といい、立ち回りの上手さだけが目立ち、
『したたかさ』を感じさせてしまったのは、イメージ的にマイナスだったと思います。

少なくとも自分の中で両者の好感度は下がったかな。
結婚自体は祝福したいと思うのですが、やり方が露骨過ぎましたよね…
総理に一番近い男と言われていますが、
親父さん同様に劇場型のいい加減な政治を見せられるかと思うと、げんなりします…


◆ニュースネタ 深まる日韓対立の懸念
日韓が経済的に対立して一番喜ぶのは中国でしょ。それは間違いない。
今の技術水準で日本に追いついてないとしても、
買収なり引き抜きで技術力を上げて、追い抜かれるのは、
国内の半導体事業や液晶ディスプレイにおける経産省の失敗で明らか。
そして、今回の輸出規制に関しても、主導しているのは経産省…悪い予感しかしない。

何度も言っていますが、安倍総理が「韓国を信頼できない」と言ったのは失策。
「信頼できない」といのは安倍総理の評価であり、価値判断、主観でしかない。
客観的な証拠だけでホワイト国への除外が適切であると訴えるべきでした。
これによって、経済的理由ではなく政治的理由だとする韓国の主張が信ぴょう性を帯びてしまったし、
国のトップが変わらないと問題が解決しないとなってしまった。
個人の価値判断を変えるのは大変なことです。
一度信頼できないと烙印を押された韓国が信頼してもらえるようになるのか否か。
それは無理でしょう。落しどころがありません。

本来、両国がコミュニケーションを取れていれば、
「不正輸出の危険性を感じる」「善処します」「よろしく」で済む話なのに、
問題を国内の政治的事情で拡大して、国益に反することばかりをする。
日本も韓国も同じです。とても未来志向とは言えない。

日本が韓国と対立すればするほど、朝鮮半島に対する影響力が低下し、
北朝鮮との話し合いは不可能になりますし、中国にも舐められる。
安全保障上の脅威をもたらしているのは、果たしてどっちなのか…

2019年08月03日

政党交付金

今回の参議院選挙で。『NHKから国民を守る党』が政党要件を満たしたので、
政党自体に5000万円も政党交付金(国税)が投入されるそうな…マジか…
そういった単一の政策課題で政党が成り立つならば、
『日本アニメを広める党』とか、
『eスポーツを普及させる党』とか、
『課金ガチャをなくす党』とか作れば、
オタク票を取り込んで政党要件を満たせるんじゃね?

そして、その政党交付金を使って、
国会そっちのけでアニメブルーレイディスク買って見まくりとか、
eスポーツ対象のゲームを買って最高の環境で遊びまくりとか、
課金ガチャの割合は本当かどうか100万連続でガチャ引いてみたりとか、
政党の標榜する政治活動ですが、何か? 私的流用じゃありませんよ?
…まるで、マンガ家や小説家が税金対策にネトゲ扱った作品書いてるかのようだ(w

実際に『N国』がどういう政党になるのか知りませんが、
そのままドロンと消えちゃわないことを祈るばかりです。
…まぁ、無理でしょうけど。

その『N国』が衆議院で不規則発言で維新を除名された丸山穂高議員を入党させ、
参議院の渡辺喜美議員と会派を結成するなど、話題を呼んだようで…
倫理的にどうかと思いますが、丸山議員はNHK改革に賛同を取り付けたので、
そういう面では政策的にブレがありませんでしたが、
渡辺喜美議員はNHK改革に興味なしで、明らかにブレが生じています。
自分から積極的に動いたことは評価しますが、
結果的に改憲勢力に丸め込まれたと言っていいでしょう。
自民党がNHK改革を本気にするわけないですし、目論見は失敗に終わるでしょう…

しかし、渡辺喜美議員もまだ議員をやってたんですね、すっかり忘れてましたわ。
みんなの党を潰して、維新の会で比例区当選したにも関わらず、
2017年秋の希望の党旋風の選挙時に離党、連携を模索するも完全スルーされ無所属に、
そして久々に名前が登場したと思ったらコレですか…
政界の栄枯盛衰を感じずにはいられません…


◆ニュースネタ 日韓対立をアメリカが懸念
外交は『正しさ』だけを主張しても意味がないという典型でしょう。
結局は、諸外国の『都合』で判断されるんですよ。
アメリカからすれば、韓国の安い半導体が入ってこないのはコンピュータ産業的に困ります。
日本の主張に一定の理解を示しながらも、脅しを実際に行動に移されると困るわけで、
心の中では「空気読めよ」と思っていたのでしょうが、
全く読めませんでした、お坊ちゃんなので…

日韓対立が激化すれば、喜ぶのは自サイドに韓国を勧誘したい北朝鮮と中国なのは明らか、
特に北朝鮮に対しては戦後賠償を行っていないので、
不満があるなら合併して協議しようと言いだしてもおかしくない…
今までの韓国の政権なら北朝鮮に吸収されるのは屈辱的と思っていたでしょうが、
今の政権は自分達の身が安泰ならば、いくらでも国を売ってもおかしくないので、
経済運営が失敗すれば、そういうケースを考え出す可能性もあります。
日本が韓国を追い込むことは全く意味がないわけで、
両国とも反韓感情と反日感情を煽るだけで、自分達の政権浮揚に利用してるだけ、
国益に反した両国の動きに一番苛立っているのはアメリカでしょう。

日本としても振り上げた拳の下ろし所がなくて困っているわけで…
そりゃ現状のWTOのルールに日本は反していないとしても、
WTOの精神に反しているわけで、やり過ぎれば日本が韓国をイジメてるように見えてしまう。
国際社会に日本の正当性を示すためには、韓国向けに輸出した物資が他へ流れてることを証明する必要があるのに、
諸所の事情でそれを行っていない、それではやはり説得力は持たないわけで…
怪しいだけで輸出規制してたら、むしろ輸出なんてできない。みんな怪しいわけですよ…
アメリカに輸出した物資だって、結果として中国に流れていてもおかしくない…
いい加減な所で止めておくべきでしたが、もう着地点が見えず、
朝鮮半島情勢を混乱させるだけの大失政に繋がる可能性は高いと思われます。
統一挑戦にやり玉に挙げられる日本とか冗談じゃねぇよ。そういう視点で見なきゃダメ。


◆ニュースネタ 静岡県のリニア工事問題
静岡県民としては、よく分からない奴は喋るな、と思ってしまいますが…
もっとも、川勝知事に前科がないわけではなく、
そういう疑心を生じるのも無理からぬことですが、
今回の件は静岡県民の総意と言って問題ないと思います。

もっとも、問題はリニア工事自体にあるわけでもないのですが…
近年、大井川の渇水が酷いんですよ…
昔は東海道の難所と言われた大きな河川で、その名残はどでかい橋で分かりますが、
現在、そこを流れる川幅はごく一部、夏場に水枯れしてしまうこともあるくらい。
それが工事によって上流の水を遮断する形になったら、下流域はどうなるのか。
そりゃもう川がなくなるに決まっています。
JRは水を戻すと言っていますが、どれほど確実性があるのか分かりません。
とりわけ静岡市周辺にとっては、上流域の水源をまたぐ工事は死活問題なんですよ。

だから、静岡県にリニアの新駅が作られないとか、
東海道新幹線が衰退して困るとかの商業的な話ではないんですわ。
大井川水系全体の問題であって、それを解決する方法は事実上ないわけです。
そもそも山をぶち切るJRの工事案に問題がわるわけで、
生態系を無視した工事計画を実施すること自体が最初から無理だった話なんです。
商業主義で何も考えなかったのはJRと国の方。

リニアを通すために静岡市周辺が熱波の乾燥砂漠と化して良いのならば、
まぁ、それでも構わないのかもしれませんが、その時の補償は誰がするのか?
ぶっちゃけ解決案はJRが工事案を修正し、迂回させるしかないわけですけど、
今更、それはやらないでしょうし、上手く交渉がまとまる気がしません。
双方とも着地点が見つからず、静岡県側が泣き寝入りする可能性が高いかもしれません。
それだけに無理解な言説は迷惑極まりないです。我々に水なしの生活をしろと言うのか?


◆ニュースネタ 吉本興業関連の問題
こちら 死亡しても一切責任を負いません
こちら 加藤浩次を絶対に許さない

軍隊かよ…
そういう時代遅れの軍隊体質が国民から嫌われていると何故分からないのか。
ワンマン体制の押し付け会社がブラック企業と叩かれている理由を考えなさい。

結局、こういう時代遅れの体質でやっていたら、
国民から支持されることはないですし、はっきり言って笑えない。
まぁ、もうテレビ自体は全然見ないので、吉本のお笑い自体お笑い草なんですけど。


◆野球ネタ 波紋を呼ぶ大船渡・佐々木投手の登板回避問題
こちら 監督批判の張本氏への批判はおかしい
こちら 甲子園の登板過多問題(だけど内容は間違いだらけ)

まず、張本氏を批判している人達は、何でわざわざあの番組を見て批判するのか?
そもそも、あの番組はそういうコーナーと分かってるでしょ?
逆に、あそこで監督にアッパレ出したら張本さんじゃないと思いますよ(w
ある意味、視聴者が期待する批評をしてくれた張本氏にアッパレ。
批判を恐れずにコーナーの期待通りの振る舞いをしたことを賞賛されても、
批判されるいわれはありません。
張本氏の批評は分かり切っているのだから、見たくないならば見なきゃいい話です。
期待通りの批評をした張本氏が批判される意味が分かりません。
単にそれを批判したいだけでしょ?

後者の甲子園の登板過多問題は、わざわざ間違った話を持って来なくても…
日ハムの斉藤投手は大学時代の下半身の怪我が原因。肩の故障とかじゃない。
元ソフトバンクの島袋投手は大学時代のイップス。投げ方が分からなくなったのが原因。
どちらも甲子園での勤続疲労が直接的原因ではありません。
まぁ、甲子園優勝で期待度が高まって、過熱する周囲に対して、
思うような結果が残らず、自分のフォームを崩していったことは間違いではありませんが…
でも、それは登板過多とは関係ないでしょ。
二人ともそこまで負担の大きいフォームでもありませんでしたし。別の問題。


今回の騒動で個人的に思い出すのは、中学時代の野球部の1個上の先輩ですかね。
それなりに実力者が揃っていて、少なくとも地区大会突破は必至だろうと思われてました。
そこで監督は右腕エースの先輩を温存する作戦に出て、左腕の先輩を初戦に出しましたが…
延長戦にもつれ、結局エースの先輩は登板することなく敗退。
元々、不良っぽい先輩でしたが、部活引退後は完全な不良でした…
もっとも、その先輩はショートで主軸を打ってましたし、
監督も予め温存することを告げていただけに、チーム内で波紋は呼びませんでしたが、
実際にどう思っていたのかは確認していないので知りません。

今回はそういう手続きも踏まずに、一方的に試合当日に監督が欠場を決めているわけで、
とても佐々木投手の将来を守った美談だとは思えません。
監督が選手の期待を裏切った、それが真相だと思います。
肩の故障はリハビリして治すこともできるでしょうが、青春の心の傷というものは癒え難いもの、
大船渡の甲子園の夢の断念という変な十字架を背負わせられたとしか思えません。
投げさせないという判断自体が間違っていたとは思いませんが、
それをチーム内で共有していなかったのは、明らかな監督の失策、
佐々木投手の将来と引き換えに、チームの勝利を諦めたと選手に受け止められたことが、
決勝の大敗に繋がったように思えます。
戦略は分かりますが、戦術を明らかに間違えた節があるんですよ…

そもそも、高校野球の監督がそんなに偉いのか。
試合に出場するかどうかは選手に決めさせろよ。
もう高校野球ぐらいなら、成年監督は廃止し、高校生監督でいいんじゃないの?
指導は部長として行えばいいでしょ。試合の采配も高校生自身に委ねなさいよ。

2019年07月27日

議会政治の基本を簡単に解説

前回、日本の各政党の歴史と特色を述べましたが、
考えてみると、その前提となる政治用語を解説してなかったので、基本から解説します。

●議会政治の歴史
①13世紀イギリス 国王派 VS 有力貴族派
 イギリスは女系も認めているので、直系が断絶すると他国に嫁いだ女性皇族が継承するので、
 しばしばイギリス本国以外から国王が現れることがあり、それが国内議会の対立に繋がった。
②16世紀ドイツ  カトリック派 VS プロテスタント派
 神聖ローマ帝国(現在のドイツ)での旧教派と新教派の対立。
 主にカトリック派が王侯貴族で、プロテスタント派が有力領主と新興商人の対立。
③18世紀フランス 王党派 VS 共和派
 共和派の主体は新興資本者階級、ブルジョアジーが中心。
④19世紀     資本階級 VS 労働者階級
 資本主義経済が各国で進展するにつれ、王侯貴族と新興ブルジョアジーが同一化、
 使う側と使われる側の対立に繋がる。
⑤20世紀     資本主義 VS 共産主義
 資本主義社会においては、共産主義は悪でしかないので、
 資本主義経済は支持しつつも労働者の現実的保護を図る西欧的社会主義が広がる。
⑥21世紀     国際協調主義 VS 民族主義
 東西冷戦が終結すると、経済のグローバル化(共通化)が進み、
 民族アイデンティティの崩壊=国民という概念の崩壊が進んだことで、
 逆に民族的アイデンティティを語りかける勢力が反動的に大きくなる。
 いわゆるトランプ現象的な、排他的民族主義。過激化すれば民族浄化で大量虐殺の悪夢。

今の政治状況でチェックすべきなのは、その政党が国際協調主義なのか、
民族主義的傾向が強いかどうかを確認すべきでしょう。
ただ、難しいのは、昔の自民党は国際協調主義的傾向が強かったものの、
今の自民党・安倍政権は民族主義的傾向が強まっていたりと判然としない面もあり。
自分の判断だと、国際協調主義(公明・立憲民主・社民党)、独自路線(共産党)、
民族主義的(自民党と日本維新の会、国民民主党)という感じか。
自民党と公明党の連立って、分類上は変なんですよねぇ…

●議会政治の用語
①革新派と保守派
 革新派は過激な改革を標榜するグループ。
 フランス革命のジャコバン派のように逆らう奴はギロチン的なアレ。
 現在で革新派というと、共産主義革命グループを指すことが多いが、
 本来的な意味は『過激派』に近い。
 保守派は革新派に対する用語で、ゆっくり改革する路線のグループ。
 日本では日米安保賛成派を保守派と言うことが多くなっているが、
 本来的な意味は『穏健派』に近く、そういう意味ではネオコンは保守とは言えず矛盾がある。
②リベラルと伝統主義(≠民族主義)
 リベラルの本来的な意味は自由主義であり、伝統的偏見からの脱却にある。
 リベラルの反対を議論されることはほとんどないが、敢えて言うなら伝統主義か。
 旧来の家族慣習に基づいた合理的でない伝統的な考え方をリベラル派は批判する。
 現在においてリベラルを自称する人間は、平等主義派・国際協調主義派のイメージ。
 悪く言えば夢想家とも言え、日本では日米安保反対派をリベラル派と言うこともある。
 伝統主義は時代遅れのイメージが強いため、ナショナリスト(民族主義者)と自称することが多い。
③右翼と左翼
 先の議会の歴史で言えば、王党派が右に座っていたから右翼、
 共和派が左に座っていたから左翼、と呼ばれるようになったのが語源。
 日本ではどちらも悪く使われることが多く、
 右翼と言うと街宣車で軍歌を流して天皇中心主義を叫ぶ暴力団関係者で、
 左翼と言うと無政府主義的なテロリスト集団を指すことが多い。
 本来的な意味では、右翼=保守派で、左翼=革新派であるが、
 革新派が政権を取って改革すれば、左翼だったものが保守になるわけで、
 逆に保守派が政権を取り戻して改革を戻せば、右翼だったものが革新派になるわけで、
 鏡のように容易に逆転してしまうため、現在では一般的には用いられず、
 やはり相手を揶揄する言葉として使われがち。
④中道
 右翼と左翼の言葉に対応して、自称として使われるのが『中道』。
 右翼でも左翼でもないという意味だが、実際は中道左派や中道右派と言われ、
 事実上の右翼と左翼に分類されることが多い。
 でも前述の通り、日本では右翼と左翼のイメージが悪すぎるので、
 中道左派や中道右派という言葉で代用されがち。
 日本における中道右派は、労働組合組織の『連合』の民間労組系組合を指すことが多く、
 中道左派は、労働者団体の『連合』の官製企業系労組を指すことが多い。


分かり難いかもしれないけど、大体こんな感じのイメージで良いかと。
現在の日本に右翼政党は事実上存在していないが、
安倍政権を中心に戦前の国家主義体制を礼賛する傾向もあり、しばしば右翼と揶揄される。
左翼は共産党を指すことが多いものの、現在はそこまで先鋭化しておらず、
真の意味での左翼政党も日本には存在していない。
残りを分類すると…
 保守派+民族主義…自民党、日本維新の会
 保守派+中道右派…国民民主党
 保守派+中道左派…立憲民主党
 保守派+リベラル…公明党、社民党
 革新派…共産党(昔ほどではなくリベラル寄り)
国民民主党は民族主義かリベラルなのか微妙な所…
立憲民主党がリベラル派で、安保問題は自民党に近い立場から、民族主義側に分類しました。
中道左派とリベラルはほぼ同じなので、同一視しても構わないけれども、
中道左派は労働組合を指すことが多く、リベラルは法曹界など、それ以外も含む。
まぁ、日本の労働組合組織率は低下の一方だし、中道右派と中道左派の区別は連合の区別に過ぎず、
近い将来には消える言葉だと思いますけど…

こう分類しても自民党と公明党の連立は不思議に思えますが、
昔の自民党は民族主義派もリベラル派も抱え込んでいたので、そういう意味では何でもアリ。
ただ、最近は民族主義的傾向が強いのは前述の通り。
自民党からすれば、公明党は集票マシーンに過ぎず、
逆に公明党からすれば、与党を下支えしている自負があるから成り立っているものの、
安倍政権になってから選挙で勝利が続いていることから、
集票マシーンの価値を低く見積もっている気配があり、そこが公明党軽視の理由。


最後に自民党とは別に、今の総理官邸の性格を整理。
●総理官邸
 第一次安倍政権崩壊後に、手のひら返しが続く中、唯一残ったのが経済産業省の官僚。
 伝統的な自民党は財務省主導型であり、そこが経済の強さに繋がっていたものの、
 安倍政権は経済産業省主導型となっているため、派手なキャッチフレーズで売ることが多く、
 そのため看板倒れ政策に終わることも多い(クールジャパン事業など)。
 今の総理官邸は高級官僚の人事権を握っているため、官僚の統率力が高く、
 それが政権の歪みとして財務省の不祥事や厚生労働省等の統計不正問題に繋がった。
 また、各都道府県の意向を受ける自民党本部と意向を違えることもあり、
 大阪維新の会との蜜月関係はわりと有名な話。
 今の総理官邸は改憲議論に積極的で、消極的な自民党議員の応援を控えたことが、
 今回の選挙で自民党候補が減った理由とも言える≠党の意向とは別に動いている。

まぁ、つまり、今の日本の政治状況は国会の政党政治で動いているのではなく、
行政機関である総理官邸によって動かされているようなものなわけです。
もはや自民党も総理官邸を御する力を持っていないし、追従するしかなくなってる。
各種不祥事が起きて、証人喚問の要求があっても、
総理大臣は「国会がお決めになること」と言うものの、
それを実際に決めているのは総理官邸であるのは公然の事実でしかない。
そういう意味では今の日本の政治状況は歪んでしまっているが、
マスコミも総理官邸の圧力に屈してしまっているので、
誰もその歪みを指摘しない状況が長らく続いているのが現状です。


◆高校野球ネタ 大船渡高校の佐々木投手の夏が終わる
賛否両論あると思いますが… 自分は中途半端だったようにしか見えません。
野手としても超一流の可能性を持った選手なのだから、
最初から投げさせないと決めていたのならば、
野手として試合に出しても良かったのでは?
ベンチスタートという所に、投げさせるチャンスがあるなら、
という色気があったとしか思えませんけど…

それか、野手として試合に出れないほど、佐々木投手の疲労が蓄積していた可能性ですね。
そのポテンシャルに体が付いていけてない面があるので、
無理をさせられる状態ではなかったのかも…
とはいえ、準決勝のインタビューでは、
「次、勝たないと1回戦敗退と同じなので」とコメントしていることから、
とても試合に出られない選手のコメントとは思えません。
佐々木投手としても納得できない終わり方だったのではないでしょうか。

あとは代役先発投手を含めた、選手の準備がどうだったのか?
野手は佐々木投手が投げるものと思っていたようですが、
少なくとも、代わりの先発投手に投げさせることを知らせておく必要があります。
佐々木投手が登板しないとなれば、球場の雰囲気もガッカリでしょうし、
それに反発するようにチームを鼓舞する必要があるのですが、
そういった選手への精神的ケアをしっかりとしたのでしょうか?
「監督が勝負を捨てた」と取られたら終わりじゃないですか。
とても用意周到に佐々木投手を温存したとは思えないだけに、
監督の過保護さが働いたと見られても仕方ないように思えます。
学生スポーツなので、観客やマスコミの期待は裏切っても構いませんが、
監督が選手の期待を裏切ってはいけません。
今は無理矢理納得できたとしても、選手達が数年後に後悔はなかった、
ベストを尽くせたと思えるのかどうか…まぁ、疑問は残ります。

結局、佐々木投手という大器を扱うのに、監督の荷が重すぎた気がします。
大器を壊さないようにと消極的にならざるを得なかった…感じでしょう。
これが『普通の子』を育てることを前提とした高校野球の限界だと思います。
これだけ素質を持った選手が出てくる以上、
ユースチームを作ってプレーすることも考えなければいけないでしょう。

あと、プロ入りしても育てる球団のプレッシャーは大変そうですね…
球速は一度捨て去って、体力面強化を図る必要がありますが、
それだけマスコミや周囲が待てるかどうか… 少々気がかりです。
仮に怪我で選手生命を棒に振れば、
それこそ甲子園の夢を犠牲にした大船渡の選手達の立場がない…

2019年07月25日

ほぼスルー状態の参議院選挙の総括

選挙も終わったことだし、中立性を意識し過ぎてアンタッチャブルだったマスコミも、
参議院選挙の総括ぐらいはするかなーと思いきや、
話題は吉本興業のパワハラ問題一色に…

いや、まぁ、吉本興業の問題も非常に重要な問題を孕んでいるのですが…
こちら(長いし、前半部分だけでOK)
安倍総理が吉本新喜劇に出たりと、政界との結びつきもあるばかりか、
クリエイティブ事業を中心に政府から補助金を受けている超有名企業が、
芸人のギャラの取り分が事務所側の方が大きいというアンバランスさに加え、
契約書も交わしていない曖昧な契約関係の上に、ピラミッド型のブラック体質、
さらにはこれまで闇営業を事実上黙認していたことは勿論のこと、
本来、それを正すべき株主がテレビ各局で、社会的責任があるにも関わらず、
安いギャラでテレビに出演してもらっているもんだから無関心を装う…
結果として、根本的な芸能界全体の体質に問題があるにも関わらずスルー、、
面白おかしくパワハラ内紛に仕立て上げて報道するという、
マスコミ業界全体の時代遅れなブラック体質を露呈しているようでは…
この業界はダメだと痛感させられます…
NHKをぶっ壊したい気持ちも分かりますが、民放もとっくにぶっ壊れてるんですよ…


閑話休題。
参議院選挙の結果ですが、前回の総括記事は20時の速報直後に書いたもので、
その時点での予測は与党有利・野党不利でしたが、結果的にそこから野党が盛り返し、
与野党対決色の濃い1人区では7~8議席予想が10議席と盛り返すなど、
終わってみれば、自民党は改選前より9議席少ない57議席に終わるなど、
与党の快勝とは言えない結果となりました。

結果から言えば、国民の安倍政権に対するアレルギーは少なからずありそうです。
存在感が希薄になっていたはずの公明党が改選前より3議席多い14議席を獲得。
大阪維新の会も改選前より3議席多い10議席を獲得(大阪以外でも勝利)。
自民党を中心とする与党支持層だけれども、安倍政権には抵抗感がある有権者が、
ここら辺に流れた可能性が高いと思われます。


一方の野党は、立憲民主党が8議席多い17議席を獲得したものの、
国民民主党が2議席少ない6議席に終わり、共産党も1議席少ない7議席、
社民党はギリギリ1議席を維持したものの得票数が少なく、政党要件も危うい状況に。
野党勢力を結集しても、まるで勝負にならない状況は寂しい限りです…
そんな中で野党共闘に加わらなかった、れいわ新選組とNHKから国民を守る党が、
それぞれ2議席と1議席を獲得するなど、波乱含みの展開となりました。
安倍政権には反対だけれども、支持に値する野党がいないと思う有権者が、
この2党に流れた可能性は高いと思われます。

れいわ新選組に対する期待は少なくなさそうではあるのですが…
こちら
党首の山本太郎氏は落選していることに象徴されるように、
候補者選定は非常に面白かったものの、山本太郎氏個人は信頼できないんですよね…
一言で言えば、安倍総理に似てる?
他人の聞きかじりをそのまま受けて発言してしまうものだから、
中身がないし、言い過ぎる面が多い。
森友・加計学園問題で答弁に立つ場面もありましたが、
ほぼ根拠のない言いがかりで、政治家としてかなり厳しい印象を持っていました。
もう少し政治家として磨かなければ、れいわ新選組を拡大させることはできないでしょうね…
政策的にも消費税廃止だけではなぁ… その根拠も薄弱で、明らかな聞きかじり止まり…
預金者に預金を全部放棄しろと言われても誰も真に受けないわけで、それと同じ主張されても…

NHKから国民を守る党は、はっきり言って危ないです。
その主張に同調する面はあるものの、個別政策1つの政党は簡単に丸め込まれる。
間違ってもNHKとズブズブの自民党がその主張を受け入れるとは思えませんが、
NHK改革の議論をしてあげるから、憲法改正の議論に加わってよと言えば、
おそらく簡単に応じてしまうことでしょう…
安倍総理は選挙期間中に「議論にも加わらない」と再三連呼していましたが、
議論で大事なのは『参加する』ことではありません。
『発言権があるか否か』が最も大事なことなのです。
株主総会だってそうでしょう?
指名されなければ発言権を得られませんし、発言しても司会者がスルーすればそれまで。
議論で大事なのは、ただ参加することではなく、自身の発言が採用されるか否かの一点です。
だから、仮にNHKから国民を守る党が議論に参加しようとしても、
NHK改革をやる気がない自民党は議論に加わっても協力せずに骨抜きにするでしょうし、
憲法改正について発言しようとしても、口を出すなとスルーされるだけでしょう。
議論ってのは、そんなものなんですよ。
だから与党から議論を持ち掛けるのは、圧力でしかなく、謙虚さが足りない証なんですよ。


総括すれば、大阪維新を加えた与党勢力が勝利したものの、
安倍政権に対するアレルギーは与党支持層にも少なからずあることが分かり、
安倍総理の言うような改憲議論の催促という解釈は、曲解だと言えましょう。

一方の野党勢力も消極的な支持に留まっており、
野党連携からさらに一歩踏み込んだ対応が必要になってくるでしょう。
今回は参議院選挙で政権選択選挙ではないとはいえ、
威勢のいい声が野党から聞こえなかったのは残念でなりません。
結局、威勢だけは良かったれいわ新選組とNHKから国民を守る党に票を奪われました。
実現性の問題はあるとしても、多少威勢のいい言葉で国民を煽ることも、
野党には必要となってくるかもしれません。
その意味では、昨年の希望の党騒動の高揚感を取り戻すためにも、
大胆な政党の統廃合も必要になってくるように思います。
政党単独の連携では限界があることを今回の選挙は示したように思えます。
次は衆議院選挙ですし、政権交代の枠組みを提示できるレベルにならなければ、
野党共闘が国民から支持されることはないでしょう。

…で、最も心配なのは解党寸前のこいつら。
こちら
静岡選挙区では改憲寄りの国民民主党・榛葉氏が自公勢力の一部の票を獲得する有様…
誰の支持を受けてるのか分からねぇ… お前らの支持層は与党かよ(苦笑)
野党共闘は立憲民主に喰われるだけ、
与党に迎合した方が議員個人としては生き残れると判断すれば、
自民党への露骨な擦り寄りの可能性はあるでしょうね。
まぁ、政党としては死ぬでしょうし、選挙でも最終的には落ちてばかりですが…
自民党に擦り寄れば、改憲勢力として丸め込まれるだけで、
一時的には命を長らえても、有権者の審判を受けて渡り鳥は死亡。
野党勢力に残っても、立憲民主との力の差は明らかで、
こちらも取り込まれるのを待つだけ、それでも旧民主党で括られるから選挙は多少マシ程度。
最終的に、どんな風に迷走しながら死を迎えるのか、末期の国民民主党の動向に注目です。


◆ニュースネタ 伸び悩む10代の投票率
その通りと思うわけで、特に政治に関心がない学生が、
選挙期間中にろくな報道もされない世の中で、どうやって有権者として判断しろというのか?
それぞれの政党の歴史や支持母体・支援団体がどこだとか、
党名だけで判断できるわけがありません。
そして、公にそれを教えてくれる人は誰もいないわけです。
せいぜい池上彰氏や田原総一郎氏がちょこっと触れる程度、他の人はダンマリですよ。
それで何を判断しろというのか。
表面上だけを飾った公約の奥に潜む政党の本音を10代の有権者が見抜けるわけがない。
そういう教育を受けていない20代30代も言わずもがな。
だから日本の有権者は育たないんですよ。

●自民党
戦前からの保守系政党であった自由党と日本民主党が合併して1955年に誕生。
保守という共通項以外はバラバラだったため、
国家主義的な全体主義者からリベラル主義者まで幅広く人材を抱え、
長年、党執行部よりも派閥の意向を強く受け、党内政権交代を繰り返して政権を維持するも、
1993年に細川連立政権が誕生して下野。
その後、長年の仇敵だった社会党と手を組んで政権復帰、
1999年からは公明党と連立を組み、2009年の民主党政権による政権交代があるも、
2012年に政権を奪還、今日に至る。
支持母体は農協やら経団連やら日本医師会やら、
政権を長く維持してきたので所謂『圧力団体』のほとんどは自民党支持層と思って良い。
立党の歴史からして派閥の影響が大きかったものの、選挙制度の変更や行政改革によって、
現在では党執行部や政府官邸の影響力が非常に大きくなっており、
昔のように政府と自民党が対立する構図はなくなり、政府追従的で独自色を失いつつある。
政策的には経済に強いが、戦前からの国家主義的傾向も強いため、平等意識に欠ける面があり、
国民の権利を疎かに考えがちな所があり、度々批判に晒される。

●公明党
支持母体は宗教団体である創価学会。
1993年の細川連立政権では政権に参画したものの、
1999年以降は自民党と手を組み、連立与党として自民党票の下支えをしている。
公明党の強さは創価学会婦人部の地道な活動にあり、
知り合いの創価学会員が投票のお願いに来た経験のある人も多いのでは?
政策的にはリベラルな平和主義を標榜し、毒にも薬にもならないバラマキ政党だが、
自民党と手を組んで以降は政策を修正せざるを得なくなり、
当初は自民党のブレーキ役を標榜するも、現在は完全に引きずられているだけの政党。
改憲議論には慎重で、ここで踏み止まれないと創価学会との関係が悪化するし、
改憲議論に積極的な自民党には連立解消をチラつかされるしと、対応に苦慮してる。

●日本維新の会
2008年に大阪府知事となった弁護士の橋下徹氏が作った地域政党、
大阪維新の会の全国版ではあるが、立場は大阪維新の会の方が上。
大坂都構想においては自民党大阪支部と対立しているものの、
総理官邸との仲はむしろ良好で、カジノ法案や大阪万博招致でタッグを組んだ関係で、
それ以外の与野党対立型法案でも修正動議は出すにしても最終的には賛成する立場から、
野党でありながら与党に協力的という意味で『ゆ党(や党でもよ党でもない)』と揶揄される。
政策的には身を切る改革、公務員改革や地方自治を標榜するも、
そちらに関しては自公政権が積極的ではなく、国政では結果的に良いように利用されてる。
大阪では莫大な人気を誇る。日本における〇〇ファーストの走りと思われ。

●立憲民主党
2017年の希望の党騒動において排除されたリベラル系議員が設立した政党。
判官贔屓で一大ムーブメントを起こし、排除した側の希望の党を超える躍進を見せ、
野党第一党として自公政権の対立軸を担っている。
その後も希望の党からの離脱組や旧民主党議員を中心に会派は増加傾向で、
政党としてはゼロからのスタートだったものの、事実上の民主党の後継となっている。
支持母体は労働者組織の『連合』であるが、どちらかといえば左寄り、
日本教職員組合、旧郵便局労組など、公的企業の労働組合の支持が中心で、日弁連とも良好。
政策的にはリベラル寄りで、多様性社会の実現を標榜し、女性議員の登用に積極的であるが、
党内民主主義が整っておらず、枝野代表と福山幹事長の体制が結党以来続いており、
党勢の拡大とともに、党内民主主義の確立が課題となっている。
また、連合左派(というか歴史的には社会党支持勢力の連合左派)と共産党は、
「あいつとは違う」的な長年の対立があり、野党連携がどこまで深められるかも課題がある。

●国民民主党
2017年に希望の党に合流した旧民進党の本流…だったはず。
しかし、合流先だった希望の党代表の東京都知事・小池百合子氏は政権交代に消極的で、
そこを見透かされた形で希望の党ブームは選挙期間中に終息、
立憲民主党ブームに押される形で希望の党は大敗を喫した。
これで求心力を失った小池百合子氏を追い出す形で、
国民民主党と希望の会に分裂したものだから、節操のない政界渡り鳥のイメージが強い。
政策的には民主党保守で、安保政策に関しては自民党と大差がない議員が多く、
むしろ与党の公明党寄りも近いため、野党としての色が出せていない。
支持母体は連合右寄り(経団連企業の民間労働組合が中心)であるが、
民間労組は経営者側に迎合的で、組織力の弱さが、そのまま支持の弱さに繋がっている。
当初は維新の会のように、欠席戦略は取らず審議には応じる姿勢を見せていたものの、
野党連携を深めるに連れて、他野党に同調する傾向が見られるが、
選挙する度に壊滅的打撃を喰らっており、今後の方向性が全く見えない。
維新の会のようになるのか(独自色ないけど)、自民党に喰われるのを待つのか、
バラバラになって立憲民主党に頭を下げるのか、いずれにせよ、お先真っ暗。

●共産党
歴史的には戦前から続く政党で、
当初は革命思想が強く、天皇制反対・再軍備反対・日米安保反対と、
完全なソ連寄りの政党で、社会主義国と良好な関係だったものの、
東西冷戦の崩壊で共産主義の限界を知ると1990年代以降は政策的に軟化に転じる。
長年、社会主義政党として自民党と二大政党を演じていた社会党が、
1994年に自民党と連立政権を組むと、社会党は独自色を失ってしまったこともあり、
共産党が旧社会党の役割を担うようになった。
現在では主権者の国民の意思による天皇制の容認・日米安保も部分的容認に転じ、
冷戦時の尖った政党ではなくなったものの、当時の印象が強すぎるせいで、
なかなか国民には受け入れられてもらえないが、しばしば政権批判票を獲得している。
支持母体は共産党員、政党交付金は貰っておらず、しんぶん赤旗や共産党員の寄付金で賄っている。
調査能力が高く、しばしば官僚からのリークを掴まえてくるので、国会では大活躍する。
ただ、支持層を含めて高齢化が著しく、
後述の社民党のような存亡の危機には陥らなくても、将来的な先行きは明るくない。

●社民党
歴史的には戦前から続く社会主義政党の本流で、社会主義左派(連合左派)が支持母体。
長年、自由民主党の一党独裁体制だったものの、社会党の勢力も旧民主党程度には大きく、
自由民主党との二大政党制を担っていたが、
長く共存関係が続きすぎたせいで、両者の対決色はあまり強くなかった。
1993年の細川連立政権に一部参加するものの、小沢氏らの社会党外しが露骨になり、
そこを自民党に見透かされる形で連立政権を樹立、
党首の村山氏が総理に就任したものの、その実態は自民党政権であった。
結果として、社会党は与党なのか野党なのか分からなくなり、
社会主義右派の民主党の勢力が大きくなったことで、社会党は党勢を弱め、
社会主義左派の立憲民主党が女性色を強く打ち出していることもあって、
現在は支持離れが加速しており、完全に社民党はその歴史を終えつつある。
今回は辛うじて1議席を獲得し、政党要件を満たしたが、もはや限界集落…


有権者ならば、これぐらいの知識は持ってなければならないわけですが…
とはいえ、10代の自分がこれだけ知っていたかと言われると非常に難しい。
わりと昔は新聞を読んでいたので、知識こそありましたが、
言外の政党の思惑までは当然理解に至ってませんでした。
20代に討論番組や、30代になって国会論戦をある程度聞くようになってから、ですかね。
まぁ、これぐらいの知識は有権者なら持っていて欲しいし、
知らない人には是非とも教えてあげて欲しい最低限の知識ではあります。


◆ニュースネタ タンカー防衛有志連合の是非
言ってることは分からなくもない… それが専守防衛の組織ならば、ね。
でも、実態はアメリカのイラン攻撃のための支援国集めでしょ?
それが見え透いているから、理念に賛同できても、実際に参加するのはハードルが高いわけですよ。
もうアメリカはイラン攻撃の準備段階に入っていると見た方がいいと思います。
そう考えると、後方支援では済まない可能性が高く、
まさに危惧される『アメリカの戦争に巻き込まれる日米安保』ということになりかねません。
慎重にならざるを得ないと思いますね…まぁ、参加しちゃうんでしょうけど。

2019年07月21日

参議院通常選挙は自公の勝利

…まぁ、予想できたことではあるんですが…やっぱりガックリ来てしまいます。
よく言われるように、野党がだらしない・野党に任せられないというのも分かるのですが、
裏を返せば、国民が野党に力を与えていないとも言えるわけで、
せめて力が均衡するぐらいまでには巻き返して欲しい所なのですが…
国益に明らかに反する安倍一強時代がさらに続くのかと思うと、頭の痛い所です…

今回の選挙の勝利で衆議院解散総選挙は早まる可能性はありそうですね。
ただ、参議院選挙後はアメリカとの自由貿易交渉が大詰めになり、
既にトランプ大統領が予告しているように、日本側に不利な材料が多いと予想され、
その受け止められ方次第と言えそうです。
それでも年内11月~12月頃にまた選挙やるんじゃないですかねぇ、この調子だと。

イラン問題も無視できなくなることは確実で、
アメリカの有志連合に参加すれば、来るべき戦争の支持や支援に駆り出されることは確実。
後方支援で済むのかどうか、参戦した場合のイラン国民の感情悪化も予想され、
来年の東京オリンピック開催を含めて、日本がテロの標的になる可能性は遥かに高まります。

お得意の経済問題も消費税増税の影響は不可避。
まぁ、さすがに最近巷で叫ばれている財政赤字は無問題には同調できませんが、
軽減税率やキャッシュレス化による制度の複雑化に国民が付いていけるかどうか疑問アリ。
特に外食産業は壊滅的打撃を喰らうでしょうね…
店で食べるよりも、お持ち帰りの方がリアルに安いんですから…
今の外食産業は人手不足で苦しんでいますが、
そのうち閑古鳥が鳴くのでマイナスの意味で大丈夫ですよ、求人募集者も暇になっちゃうから…
ちなみに、財政赤字無問題は分からなくもないけれど、
そりゃ債権者が借金返さなくていいよと言えば、無問題でしょう。
債権買ってる日本銀行や富裕層が償還しなくていいと本当に言うの?って話。
日銀が大量に保有している以上、そんなこと言ったら日本円は信用されなくなるわなー

本来なら内憂外患の政治状況にも関わらず、
厳しく報道されないために政権批判は少なくスルー状態。
経済状況を含めて、国際政治状況も来年・再来年と進むにつれて、
悪化が予想されるだけに、選挙の前倒しの可能性は、まぁ、高いと思います。
参議院選挙でコレですから、政権選択選挙の衆議院選挙は言わずもがな、でしょう。


野党の状況は、予想通り立憲民主党が他を喰ってるだけという状況。
はっきり言えば、国民民主党が死ぬのを待つしかない状況というのが歯がゆい。
ダメなのは分かり切っているのだから、さっさと解党すりゃいいのに…
今回の選挙で崩壊がまた一歩進みましたが、
注目の静岡選挙区では『ゆ党(与党よりの野党)』の象徴・榛葉氏が辛くも当選。
自民党支持層の2割近くが榛葉氏に向かっていたりと、
総理官邸のテコ入れがあったという話は満更嘘とは言えなさそう。
今後は落選を恐れて、露骨な自民党寄りに傾く可能性があり、
さらに存在の分からない政党に国民民主党がなっていくことは確実でしょう。
大阪維新もどうするんですかね、完全に第二自民党になっちゃったじゃん。
結局、保守を掲げる野党は自分の旗色が分からなくなって自壊するのがオチか。
『ゆ党』の最大の欠点はそこにある。
手柄は与党に取られ、利用されるだけされてポイなんすよ…


それよりもショッキングなのは、選挙期間中のこのニュースですかね…
こちら
総理の演説前に批判勢力を警察が排除したというお話。
安倍政治の行きつく先をご存知か? 中国共産党政権と同じですぞ?
経産省が中国共産党のように企業に人員を送り、半国営企業として動かし、
最終的には政府とのパイプなしでは商売ができなくなってしまう。
中国の貿易統計の怪しさは以前から指摘されていますが、
その前に日本の統計がボロボロだったことが明らかになり、
結局、何の対策も講じてないので、政府に都合の良い統計だけの帳尻合わせは続きますし、
年金2000万円問題のよいうに、都合の悪い提案は全カットで、
国益を重視しない政治迎合型の政策が続くことになるでしょう。
そして、政治状況でも反対は容赦なく取り締まり、
政治批判さえ口にできなくなる状況に陥るでしょうし、
スパイ扱いで恣意的に逮捕される可能性が今回の一件で強まったと言えます。

安倍総理の中国嫌いは単なる近親憎悪に過ぎなかったわけで、
日本はもうとっくに中国共産党化しており、今後もその傾向が強まることは確実です。
香港市民のように逃亡犯条例撤回に向けて戦わざるを得なくなるのでしょう。
天安門事件と似た事件が発生するのも時間の問題でしょうなぁ…
誰がこんな世の中にしたのか?
経済が良ければ政治は問題ないと言っていたからでしょ。
モラルなき政治にモラルある経済など作れるわけがないだろうに…

◆ニュースネタ 京都アニメーション爆破テロ事件について
ショックというか、第一報でこんな大惨事になってるとは思いもしませんでした…
被害規模が分かるにつれて、その絶望的な状況を知って鬱になりました…
酷いの一言しかないです…
現段階では被疑者の『小説のパクリ』は妄想の域を超えておらず、
京都アニメーションの仕事のトラブルとは言えないわけで、
まさに狂人のとばっちりを受けて、大勢の死傷者を出すという大惨事になってしまいました…
悲しさと悔しさで一杯です…


今回の事件をせめて位置付けるとすれば、日本の安全神話が完全に崩壊したと言えましょう。
以前も消費者金融に火炎瓶が投げつけられる事件がありましたが…
何の落ち度もない従業員が、理不尽な暴力に屈することは、あってはならないことです。
小さな営業所でも、火災設備を整えることや、
防災訓練やテロ対策の徹底を図ることが必要になってきそうです。
残念ながら、日本もそういう社会になってしまったということでしょう…

一方で、孤立した若者・中年・高齢者が犯罪に走ることを阻止する必要があります。
政府は就職氷河期の中高年を中心に、雇用の促進を図る方針のようですが、
こういう事件が起こってしまうと、企業側が二の足を踏む可能性はあります。
今回の被疑者は一度コンビニ強盗で捕まっており、
近年も周囲との騒音トラブルを抱えていたということも伝わってきており、
彼が社会的にどういう人間であるかと認知されていれば、
事件を防げていた可能性もあります。
公営住宅など行政の支援を受ける場合は、
町内会イベントの参加や行政・警察とのミーティングを義務付け、
問題行動がある場合は精神科医の診察を受けさせるなど、
経済的弱者が社会的孤立を深めないようにする努力が必要だと思われます。


最後になりましたが…
そもそも、あれだけ有名なアニメ会社が、
3階建てのアパートのような場所で、すし詰め状態で作業してるってのも、どうなの?
業界が苦しいのは十分理解しているのですが、
安倍政権って、元々、『クールジャパン』とか言ってなかったっけ?
結局、アレって、アニメファンの期待とは正反対の結果にしかならず…
海外でよく分からない物産展を開くだけで、説明も疎かだから全く売れず大赤字…
なんなんですかね、そういう物産展の関係者にお友達でもいたんですかね(苦笑)
版権管理もよく分からない状況で、一時は表現規制に踏み込む始末…
おいおい、アニメ文化を認めて売り出す話だったんじゃないのかよ…真逆じゃん。
そんなくだらん金の使い方をするんだったら、
京都アニメーションなどの国内アニメスタジオの財政支援に回せば良かったのに。

勿論、思い込みで大量虐殺した被疑者が悪いのは間違いないのですが、
こういう大惨事になった政治的責任は皆無とは言えないように思うのですが…
もっと国内のアニメーターを大事に育てる姿勢があれば、
こういう理不尽な暴力に晒されることもなかったんじゃないでしょうかね…
心のどこかにアニメーターの地位が軽く見られてるから、
事件が正当に評価されていないようにも思えます…
それがこの事件の根本的な背景、というか闇だと思っております…

2019年07月15日

野党の動向を占う参議院選挙静岡選挙区

全国的には与党VS野党連合の構図だと思いますが、
静岡選挙区は国民民主党VS立憲民主党の構図になっています。
今後の野党の動向を占う意味でも、注目の選挙区と言っていいでしょう。
こちら

二階幹事長を中心に自民党が2人目の候補を立てるという話もありましたが、
県連の反対もあって、現職の牧野氏に一本化。
はっきり言って地味な存在ですが、票割れは起こらないでしょうから当選有力。
そうなると、残りの1枠を巡る争いになるわけで、
参議院幹事長として民進党→国民民主党を引っ張ってきた現職の榛葉氏と、
立憲民主党の新人で徳川家19代目の徳川家広氏との争いになっています。

実績面で榛葉氏がリードしているのは当たり前ですが、
逆に民進党分裂の一端を担った存在でもあるだけに、そこがどう出るか。
言わば、国民民主党が野党でも与党でもない『ゆ党』という中途半端な存在になった
元凶とも言えるのがこの人、榛葉氏です。
野党でありながら、自民党に協力的なのは皆の知る所。
政府としては榛葉氏が負けるのは不都合なので、
公明党票をそちらに回すとかいう話もあるとかないとか、眉唾モノですけど。

それならば、行き場をなくして自民党に擦り寄った細野氏を
首輪付けてでも縛り付けておけば良かったのに。
希望の党結成から崩壊にかけて、動きを期待されたにも関わらず完全な静観、
盟友で方向性も同じにも関わらず、細野氏の暴走を止めなかったのは少々疑問。
そんなわけで、要職にありながら、民進党崩壊とその混乱時に何もせず、
今の中途半端な国民民主党を作った元凶として、
有権者がどう評価するのかは正直分からないところです。

一方の立憲民主党の徳川家広氏は、徳川家という知名度をどれだけ生かせるか。
政治的な実績はありませんが、政見放送や演説を聞いていても分かりやすく理論的、
見識は十分あるだけに、駆け引き等の政治的技術をどう磨けるか、でしょう。
静岡市のゆるキャラ「家康くん」に象徴されるように、
駿府城を本拠地とした徳川家康の人気は、静岡県内だと非常に大きいです。
まぁ、だからこそ象徴天皇のように政治的中立性を保って欲しい気持ちもありますが、
深刻な政治不信を招いている昨今、徳川人気が票に結び付くかどうか注目です。

まぁ、全国的に見ても国民民主党の劣勢は変わらないようなので、
相変わらずの国民民主党滅び待ちという野党状況は歯がゆい所であはります。
その象徴が敗れて方針転換するのか、それともしぶとく生き残ってグダグダが続くのか、
わりと静岡選挙区の有権者の責任は重い感じがしちゃいますね。


◆ニュースネタ ホルムズ海峡警備にアメリカが有志連合を結成する意向
いやー、どう考えてもイラン攻撃のための支援国募集でしょ、これ…
とても額面通り受け取れない。だから日本も二の足を踏むのは当たり前。
とはいえ、参議院選挙後に参加を表明するという可能性も否定できないのが安倍政権…

やっぱりこういう流れを見ていくと、日本の商船が攻撃されたのは、
アメリカの陰謀だったんじゃないかと思っちゃうわけで…
このまま日本は巻き込まれないように徹することができるのか、
まぁ、安倍政権なら最終的には押し切られて参加しちゃうんでしょうねぇ…
そうなると、逆に最高指導者にも会っていたにも関わらず、
最終的に裏切ったと二重に恨みを買っちゃうんじゃないかな。
いや、もうとっくにアメリカの犬と受け止められているから、
最初から失望されてたでしょうね…うん、全く問題ないですね(苦笑)


◆ニュースネタ 混迷する日韓の貿易問題
日本側の言ってることも分からなくもないけれど、
今回に関しては、韓国側の批判も一理ありますよねぇ…
…もっとも、慰安婦財団解散や徴用工訴訟、レーザー照射問題等々、
日本人の韓国に対する印象は最悪となっているだけに、
表立って批判されることはないと思いますが…
まぁ、少なくとも総理官邸側としては、米露中と弱気外交を露呈しただけに、
韓国には強気に出て安倍外交の成果を誇示したいでしょうから、
参議院選挙が終わるまでは問題解決の糸口さえ見せないつもりでしょう…

問題を整理するとフッ化水素ら一部輸出品の優遇措置を見直すのが今回の話。
日本側が言うように、これが直ちに禁輸に繋がるわけではないので、
実際に韓国経済に与える影響は少ないかもしれませんが、
逆に韓国側からすれば、資源の安定供給が図られなければ、
生産計画も立てられず、困ることになるのは間違いないです。
例えるなら、取引先企業に優先的に仕事を卸すのを辞めると通告すれば、
された側の下請け企業にすれば、たまったもんじゃない、という話。
ゴールド免許だったものを、特に合理的な理由なしに、
「お前が信頼できないから」と普通免許に格下げされても、
実害は出てないよな?と警察官に言われたら、そりゃ怒るよね、って話。

貿易は一般的に対等な関係で行われるので、
日本側の輸出管理という主張は妥当であると考えられますが、
かといって、実際は売る側の立場の方が強いのは間違いありません。
国内の運用の問題だからと言って、韓国との協議を一方的に撥ね付けるのは、
後々の遺恨を残しかねず、その行為自体がWTOで問題となる余地があります。
どうにもこうにも、明らかに貿易問題とは別の問題が影響してるとしか思えず、
慰安婦・徴用工問題の意趣返しと捉えられるのも無理からぬことです。

中国や北朝鮮への横流しが事実であるとするならば、
その可能性を指摘して、真剣な貿易管理を要求すれば良い話で、
強硬手段に出て、その後も一切協議に応じないというのは、
明らかに目的と手段が入れ替わっている雰囲気があります。
また、安倍総理を始めとして「韓国を信頼できない」と言ってしまったのはミステイク。
横流しの実態を証明できるなら分かるのですが、
それをしてない時点で言ってしまえば、
貿易以外の政治問題に捉えられてしまうのも無理からぬことです。
結局、国益のためではなく、単なる私怨で行っていると見做されれば、
そりゃ日本にとって良いことにはなりませんよ。
そこを見透かされたから、文政権批判に向かっていた流れが、
日本バッシングに変わったわけで、
結局、安倍政権の国益無視の私怨政治の賜となってしまった気がします。

私怨という意味では、安倍政権だけでなく経産省の私怨もあるのでは…?
半導体といえば、JDI。こちらも青色吐息。日本の半導体産業は絶滅寸前。
経産省主導で落ちぶれつつあった電機メーカーの半導体事業を集めて、
復活をかけて作られたのは有名な話。
まぁ、結局、韓国や中国に負けちゃったわけですが。
そういう私怨も絡んでいるとすれば、頭の痛い話です…
私怨ばかりだから支援がねーんだよ…

最後にPCユーザーとしては、半導体価格の下落でSSDも安価となっただけに、
今回のことで値上げが直撃したりすると嫌だな~とか思うのが本音。
まぁ、性能からすれば、安すぎる感は確かにあるんですけどね。


◆ニュースネタ かんぽ生命の不正販売問題
まぁ、今更、現場の口を封じ込めようとしても無駄じゃね?
郵便局員が全国にどれだけいると思ってんの? 離職者を含めて。
個人的に過大なノルマの話は、少なくとも3~4年前には聞いてますし、
とっくにみんなペラペラ喋っちゃった後でしょ?
だから、誰もかんぽ生命の言い訳なんて聞く耳を持たない。事実でないと理解してるから。

実際、郵便配達の契約社員から正社員になって喜んでいたら、
給料変わらずに保険料負担が伸し掛かって手取りは減って、
年賀状や暑中見舞い、お歳暮等のノルマ負担が伸し掛かって、
こんなんなら正社員にならなきゃよかったという話はよく聞く話です。
今回のかんぽ生命の問題でも、基本的に家族の立会が必要にも関わらず、
他の郵便局員の上司が居れば、その代わりとできる抜け穴があったりと、
やりたい放題な感は否めません。

結局、民営化したはいいけれども、公営企業の意識が強すぎて、
「お客様本位」という意識が徹底的に欠けていることが問題だと思います。
民営化=ノルマみたいな悪い風習を取り入れたことで、
普通の企業ならばやり過ぎればお上から警告を受けるものですけど、
郵政公社という半公営企業だから政治も大目に見てしまうものだから、
やりたい放題なノルマ主義に陥ってしまうんですよ。
客に受け入れられる商品じゃなければ売れるわけもない。
確実に元本割れる頭の悪い商品が売れるわけないだろ。
そんなものどれだけノルマで強制しても無理というもの。
「お客様本位」の体制を構築しなけれあ、郵政公社全体が腐って死ぬだけでしょうね。


◆野球ネタ 中日応援団の歌詞に自粛要請「『お前』は不愉快になる言葉」
…御前(おんまえ)は何を言っているんですか???

野球をやったことある人なら、応援をやらされた経験はあると思うんですが、
こちらの地域では山本リンダの『どうにも止まらない』のメロディで、
「お前が打たなきゃ誰が打つ」と言ってましたねぇ…
応援歌に『お前』とか普通だろ? 野球好きなら、な。

例に挙がっている『サウスポー』や『どうにも止まらない』の原曲自体には、
『お前』という歌詞は含まれていませんが、
世の中の歌に『お前』を含む歌は沢山あります。
男性演歌歌手の歌に『お前』は頻繁に出てきますし、熱血系アニソンも然り、
一番ポピュラーな所だとTOKIOの『宙船』は『お前』のオンパレードです。
>>その船を漕いでゆけ お前の手で漕いでゆけ
>>お前が消えて喜ぶ者に お前のオールを任せるな
これを『あなた』に変えてみると、
>>その船を漕いでゆけ あなたの手で漕いでゆけ
>>あなたが消えて喜ぶ者に あなたのオールを任せるな
なんか違いますよねぇ…

つまり、歌詞に『お前』や『俺』と言った言葉が使われる場合は、
通常会話の呼称とは別の意味が込められているわけです。
相手を鼓舞する効果、力強い効果を狙っていることは明白。
強調の意味を持って、『俺』や『お前』という多少荒っぽい言葉が、
歌詞の中では頻繁に用いられるわけです。
要するに、強調の効果を持つ『お前』が応援歌に使われても、
全くおかしいことではありません。


考えるに、本当の問題は歌詞とは別の所にあるのではないでしょうか?
以前も中日球団は一部の私設応援団との対立が顕著になり、
球場の出入り禁止処置を取るなど、問題が起こっています。
応援団との感情的対立の口実に歌詞問題が使われている気がします。
応援団の中には暴力団との繋がりがあったり、
一般客が迷惑するマナーの悪い応援団もあったりと、
球団側にも適切な取り締まりを期待したい所ではありますが、
球団を応援してくれる第一のファンでもあるわけですから、
感情的な対立はなしに、理性的に対応してもらいたいです。

今回は明らかに矛先を間違えました。
ケンカを売った先が、野球の応援団に対してだけではなく、
日本の歌謡文化にケンカを売ってしまったのは、大失敗だったように思います。
いやー、オールスターファン投票でも誰も選ばれませんでしたし、大丈夫ですか?
誰も応援しようとしないよ、こんな球団じゃ…

2019年06月28日

安倍真理教?

最近の自民党に対して感じていた『嫌悪感』の正体が分かった気がします。
国会で安倍総理に対する問責決議案が野党から提出され。
それに対する自民党・三原じゅん子議員の反対討論が話題となりましたが…
こちら
こちら
まぁ、ハッキリ言って、カルト宗教の領域でしたよね…
なるほど、自民党に対して感じていた生理的嫌悪感の正体は、
カルト宗教並みの違和感、訳が分からない不気味な感覚だと理解しました。

宗教に対する偏見と取られるのもアレなので、簡単な分析を行っておきますが、
カルトであるか否かの分かれ目は個人的に以下の通りと考えています。
【正しい宗教】個人の救済を目的とする信仰
【微妙な宗教】他者の救済を目的とする信仰(但し対等な関係)
【カルト宗教】強制的な他者の救済を目的とする信仰(押しつけがましいor排除)
個人救済を目的とする宗教を強制してしまえば、ほぼアウトに近い。
それを通り越すと、愚かな人々でも『救済してあげる』と押しつけがましくなり、
それでも従わない輩は排除の論理で、ポアしちゃいます☆(≠手遅れ)

その観点で三原議員の発言を分析しますと…、
「まさに悪夢だったのです。尻ぬぐいをしてきた安倍内閣に感謝こそすれ、
 問責などとはまったくの常識外れだ。愚か者の所業とのそしりはまぬがれません」
このフレーズの強烈な押しつけがましさ。
愚かな民主党政権の尻拭いをしてきた安倍政権に失礼千万という主張は、
カルト宗教の愚民思想を彷彿とさせます。
「こんな常識外れの問責決議案の試みは、完膚なきまでに打ち砕かないといけない」
こちらもカルト宗教お得意の義務感の誘発。従わない者は容赦なく排除という主張。
少なくとも三原議員は安倍真理教に染まっているとしか思えません。
冷静さの欠片もない、まさにカルト宗教の理屈を多用しています。

年金が民主党政権時に減っていたのは物価スライドなので当然の理屈。
物価が下がれば、年金給付額も下がるのは自然の理。
むしろ問題なのは自民党政権時代に導入したマクロ経済スライド方式で、
物価が上がっても年金給付額が上がらずに据え置かれていたこと。
当たり前の話で批判し、都合の悪い事実は隠ぺいする。無意味な議論です。


今回の三原議員の発言が、自民党のカルト宗教集団化を強烈に印象付けましたが、
それ以前にも安倍政権に対する批判的なマスコミに対して「思い知らせてやろう」と
審議会で発言したことが過去に報道されましたし、
徴用工訴訟で韓国に対して反発を抱くのは理解できるものの、
韓国からの議員団の面会を断るという実に大人げない対応をしたり、
これは議員の発言ではありませんが、安倍シンパが俳優の佐藤浩市氏の発言に噛みつき、
「三流役者ごときが」と揶揄する発言をしたりと、
政権批判に対する過剰なまでの反応が目立っています。
それに加えて、改元の儀式を通じて印象付けた安倍政権の不遜な態度、
皇室に対する敬意が全く感じられず、秋篠宮殿下の進言にも耳を傾けずに豪勢化、
天皇陛下と直接謁見できる自分達はさも『上級国民』であるかのような振る舞い、
あまりにも行き過ぎています。

反論を許さず、自分達を上級国民と認識して人々を下に見る態度は、
どうにもこうにもカルト宗教を彷彿させます。
人々の意見に耳を貸さないのであれば、それはもはや政党ではありません。
政党は下からのボトムアップ的な集団であり、
上から押さえつけるピラミッド型の集団ではありません。
そういう集団と化している自民党は、もはや政党ではなくカルト集団です。
それが今の自民党に対して感じる強烈な生理的嫌悪感の正体だと理解しました。

昔は現実離れした政策を掲げる共産党に違和感がありましたが、
今では自民党の方が訳わからないという有様…
ほぼ正反対の印象になった所か、下手に権力を持っているだけに狂信的なヤバさを感じます…


◆ニュースネタ ホルムズ海峡でパナマ船籍の日本運輸会社の船が襲撃される
事件の真相は未だに分かっていませんが、アメリカの言うように、
イラン革命防衛隊である可能性は高いと思っています。
ただ、安倍総理のイラン滞在中というタイミングの良さを考えると、
アメリカが全くの無関係だったとも思えず。
その後も無人偵察機撃墜で一触即発の事態にもなっていることから、
状況的にアメリカは戦争の口実を探しているとしか思えません。

推測するに、アメリカが意図的に情報を流した可能性が高いように思えます。
誤情報に踊らされて、アメリカの船を襲撃したと思ったら日本の船だった…可能性。
最高指導者との面会が実現しているのに、その顔を潰すような意図的な襲撃はしないでしょう。
その後のアメリカの反応の速さからして、用意周到な感は否めず。
安倍総理がイランを訪問すると同時に、制裁の強化を発表したりと、
事前に打ち合わせた感が全くないバタバタした展開からしても、
日本を巻き込もうとする『政治的罠』があったように思えてなりません。

アメリカにとって誤算だったのか分かりませんが、日本にとって救いだったのは、
日本政府が事を荒げようとしなかったことです。
もし、日本が大騒ぎしていたならば、アメリカは日本の支持を得られると見込み、
イラン攻撃に拍車がかかった可能性があります。
…まぁ、あれぐらいで大騒ぎしていたら、世界的には白い目で見られてたでしょうけど…
結果的に日本に僅かに残された国際協調主義の潮流が、
アメリカの思惑を一時的に遠ざけた印象はあります。


◆ニュースネタ トランプ大統領が日米安保は片務的と批判
たぶん、上の結果がこの事態を招いたような気がする…
イラン問題に対して消極的な日本に対する当てつけ感が凄いわ。

日本政府は火消しに躍起になっていますが、火消しを図った直後に、
トランプ大統領がテレビのインタビューで直接「日米安保は片務的」と批判するなど、
火に油を注ぐ状況になっちゃいました…
こちら その後のトランプ大統領のインタビュー
トランプ大統領の考えはよう分からんです。
政治家の思考ではなく、商人の思考で、世俗的な考え方で感情的に動きやすい傾向。
そこからすれば、安倍政権に対して迷惑な善意的な援護射撃とかはさらさらなく、
単に脊髄反射的な国内向けの反応に過ぎず、
やはりイラン問題に対する日本の消極的な姿勢に対するイライラ感の表れでしょうね。

日本政府はトランプ大統領と良好な関係をアピールし、
5月にも大相撲の伝統さえ破る過剰な接待で蜜月をアピールしましたが、
自己中心的なトランプ大統領にそんなものは通用せず、
家に帰れば自分達の都合で物事を考えるだけ、接待なんて無意味。
イージスアショアやF35A戦闘機に象徴されるように、
トランプ大統領は商人だから、骨をしゃぶり尽くすだけ、そこに情けは一切ありません。

完全な安倍総理の片思い、蜜月と思ってるのは日本政府だけ。
「日本を取り戻す」と威勢よく政権交代をした安倍総理は、
「日本をアメリカに明け渡す」結果となったということです。
やっぱ売国奴だよ、コイツ…


◆ニュースネタ 北方領土問題も完全に頓挫「引き渡す計画はない」
こっちも安倍総理の片思いだった話。
失敗した理由は、日ソ共同宣言まで立ち返ってしまったこと。
長い間時間をかけて築き上げてきた『北方領土問題が存在するという認識』を破壊してしまった。
結果として、ロシアは原則論に戻ってしまい、北方領土問題など存在しないとなっちゃいました。
プーチン大統領の思い付き発言に乗ってしまった日本政府が馬鹿だっただけの話。

第一次政権で愛国心教育を掲げて、北方領土は日本固有の領土と教えてきたのにも関わらず、
その本人が今やそれを明言しない事態に陥っている。
実に笑うに笑えない。やっぱ売国奴だよな、アンタ…


◆ニュースネタ イージスアショアを引き受けないのは非国民
安倍シンパの暴走の一幕。

今回の一連の騒動で明らかになったのは、イージスアショアの設置場所は、
日本が自発的に決めたのではなく、アメリカに指定されたものだったということ。
日本が自発的に決めたのならば、測量等を普通に行ってから決定するはずですし、
それをせずにグーグルアースで適当に資料を作ってしまう辺りにやる気を感じない。
帳尻合わせだったから適当だったという話でしょうに。
つまり、イージスアショアは日本(東京)の防衛のためではなく、
ハワイとグアムを防衛するために、最適な場所である秋田と萩が選ばれただけのお話。

だから先の発言はきっとアメリカ国民がしているのでしょう。それなら納得です。
まさか日本のためにならない所か、アメリカがロシア・中国・朝鮮半島と戦争になった場合に、
真っ先に攻撃対象となる迷惑な存在を、維持費を含めて買ってくれるお人よしはいないでしょうよ。
日本人の中にアメリカ国民のアイデンティティを持った人間が沢山いるようです。


◆政治ネタ 内閣不信任案と解散総選挙の関連性
党首討論から参議院の問責決議案~衆議院の内閣不信任案の辺りの、
マスコミの論調は明らかに変だった感じがします。
そもそも、内閣不信任案の提出は、直接的に解散総選挙という結果を招くわけではないからです。
3月頃からの『解散風』報道にしてもそうですが、
総理大臣が解散権を持っているかのような誤報は慎むべき。

改めて原則論に戻れば、内閣不信任案の主たる効果は、内閣総辞職です。
主に総理大臣は時の与党議員から選出されることがほとんどであるので、
仮に内閣が総辞職しても、与党議員から新しく総理が選出される可能性が高く、
それ自体では政権交代は起こりません。
総理が解散権を持つ時は、内閣不信任案が可決された時が規定されているのみですから、
現実に行われているほぼ無制限の総理大臣の自由な解散には問題があります。
一般的に考えて、内閣不信任案を与党で否決したのにも関わらず、
総理大臣が衆議院を解散するって変でしょう?
総理大臣の自由な解散権なんて、本当は存在していないのです。

そういう観点から言えば、野党党首が解散総選挙を求めるのには違和感があります。
勿論、政権交代を図るには解散総選挙しかないわけですから、
解散総選挙を行うように政府を追い込む戦略は必要ではありますが、
解散総選挙はあくまで副次的な効果に過ぎず、
内閣不信任案の主たる効果は内閣総辞職であり、それを目的として提出されるものです。
原則論が放置され、例外が持て囃されるマスコミの論調には違和感があります。

とはいえ、野党が内閣不信任案の提出を迷っていたことは事実…
仮に解散総選挙となれば、『政権選択選挙』とならざるを得ず、
参議院単独で選挙を行うよりも明らかに不利になってしまうからです。
前回の衆議院選挙で希望の党が失速した原因は、政権の枠組みを提示しなかったから。
今の野党勢力が選挙協力はできても、政権の枠組みは提示することは難しいでしょう。
共産党が政権に入るのか否か。
共産党が政権に入る場合は、共産党自身が大幅に変わらざるを得ず、
旧社会党のようにアイデンティティが崩壊しかねない危機を招きます。
逆に共産党が政権に入らない場合に過半数を維持できるのか、そういう数の問題もあります。
旧民主党系の本音としては、公明党か自民党の分裂勢力と組みたいのが本音でしょう。
でも共産党と選挙協力している以上は本音を漏らすわけにもいかず、
政権選択選挙を戦う体制までは整っていないというのが正直な所だと思います。

そんなわけで、野党の戦略はあくまで『安倍政権打倒』でしょう。
少なくとも参議院がねじれ状態になれば、与党も野党の意見に耳を傾けざるを得なくなり、
衆議院の予算委員会を長期に渡って開かない・ボイコットする異常事態は回避できるはず。
ねじれがない国会は議論の場ではなく、単なる通過儀礼の場でしかなく、
与党の強行採決の場と化しているのは問題があります。
安倍政権による国会軽視の体制を打倒することが、今回の選挙の目標でしょう。

仮に国民民主党と立憲民主党が合併し、野党再編が進んだとしても、
それだけで今の自民党と対抗できる力を持てるとは到底思えません。
前回の政権交代だって、鳩山由紀夫氏と小沢一郎氏という自民党離党組が中核となり、
政権与党には亀井静香氏ら国民新党が参加していて、
終盤には与謝野馨氏を大臣に起用するなど、
自民党出身の重鎮の力を借りざるを得ませんでした。
本気で政権交代を目指すならば、やはり自民党の分裂を画策するのが現実的に思えます。
そういう意味でも安倍一強体制に楔を打つという戦略は、
それほど間違っていないかなとは思います。


◆政治ネタ 「議論すらしないのか」と安倍総理が野党を批判
幼児教育無償化をパクった後は、民主党ブーメランもパクるつもりなのか(w
「議論すらしないのか」は野党のセリフで、衆議院で長期間予算委員会を開かなかった事実はどうなるのか。
防衛省のイージスアショアやF35A墜落などの重要問題や、
年金2000万円問題等の国民的関心事があったにも関わらず、完全スルー。
年金問題は足りるとも足りないとも言っていない。臭いものに蓋という姿勢はどうなのか。
安倍総理にとってはそういった国民的関心事よりも憲法改正の方が重要なようです。

憲法改正に関して言えば、自民党案をたたき台にしている時点で意味なし。
何で為政者を縛る約束事を、為政者が作るのか?
それは国民自身が作るべきものでしょう。
議員が作るのではなく、国民が作るべき話。
スタートが違ってる時点でロクなものにならないのは目に見えているんですよ…
憲法を改正したいのならば、国民の声を聴くことからスタートしてください。


◆ニュースネタ 芸能人の闇営業問題に関して
どうして清廉性が求められる国会議員だと、献金を返して収支報告書を訂正すれば無罪扱いで、、
大臣も辞めないどころか、議員の座も謹慎せずに安泰だというのに、
本来はそれほど清廉性を求められないはずの芸能人に対しては、
解雇・謹慎という厳罰が求められてしまうのか、ちょっと理解できません。
いつのまに芸能人は聖人君子でなければいけなくなったのか。
逆に政治家に人格を求められなくなったのは何なんでしょうか。
どう考えても逆じゃね?

勿論、闇営業に全く問題が無いわけではありません。
なぜならば、反社会的グループが芸能人のパブリシティ権を悪用しかねないからです。
うちの会社は芸能人が参加してくれる位に良い会社だよと、正当性をアピールすることで、
被害者が大幅に増えてしまう可能性があるからです。
そういった事実があったのならば、処分されることは致し方ないように思えます。

どちらかと言えば、問題として重大なのはステマ騒動の方で、
詐欺的商品に芸能人の名前が使われることの方が問題です。
そういう可能性が高くなるという意味では、闇営業は不適切ではありますが、
闇営業自体が不適切な結果になるというのは、少し違うように感じています。

逆に、芸能事務所として今後問題となってくるであろう事柄は、
芸能事務所が持ってきた仕事が全て真っ当なものであるかどうかだと思います。
闇営業を禁じて、怪しい仕事をさせないというのは理解できますが、
逆に事務所が怪しい仕事を持ち込んでいないと本当に言えるのかどうか。
事務所が反社会的グループが関わった怪しい仕事を持ち込んだ結果、
芸能人のパブリシティ権が著しく害された場合に、事務所は責任を持てるのか否か?
むしろ、そちらの方がかなり厳しいことになるように思えます。

その時はまともな会社だと思っていたとしても、
社会問題となるような不祥事を起こした場合、そのCMをしていた芸能人はどうなるのか。
仕事を斡旋した事務所に責任追及が及ぶ場面は出てくる可能性があります。
事務所が闇営業を禁じて芸能人に清廉性を求める以上は、
事務所も芸能人に清廉な仕事を提供することは、当然の義務のようになってしまうと思うのですが、
そこら辺に対する認識を本当に持っているのか否か、非常に怪しい感じがしています。
自分達のことは棚に上げて…という匂いがプンプンとしてしまう…

2019年06月13日

年金火薬庫の爆発

官僚や識者からすれば、「何を今更」という感じなのでしょうが…
要はそれだけ国民が『年金100年安心プラン』の中身を理解していなかったということ。
その理解のギャップが「老後に2000万円不足する」という衝撃と共に、
誤魔化しきれずに、大爆発しちゃったというだけのお話ですよ…


国民が『年金100年安心プラン』を理解できていなかったのは無理もありません。
小泉構想改革時代に行われた改革の一つで、
物価スライド方式がマクロ経済スライド方式に改められたものの、
その後はデフレ不況が続いたために、実際にマクロ経済スライドは行われず、
日の目を浴びたのは安倍政権によるアベノミクス以降の話ですから…
そりゃ実感が湧かないはず。

マクロ経済スライド方式は、かなりややこしいものの、
簡単に言えば、インフレ局面では物価に合せると年金が大変なことになるので、
実質賃金ベースに年金額の上昇を抑える一方、
デフレ局面では適用せずに、物価に合せて年金給付額を決めるということです。
まぁ、つまり、景気に左右されずに年金給付額を抑えるという話なわけで…

デフレ時は物価スライド方式(従来の方式)と変わらないので、
安い物価に応じた安い年金給付額が行われてきましたが、
安倍政権によるアベノミクスは、日銀が国債を買い漁って市場に資金をばら撒き、
意図的に貨幣価値を下げ、物価を上げようとする政策なわけですから、
物価が上がれば、年金給付額も上がる物価スライド方式は都合が悪い。
そこでマクロ経済スライド方式が適用され、
実質賃金はほとんど上がってないよね=年金も上げる必要ないよね、
ということが長らく行われてきました。

すると、年金世代としては、ニュースや政治ではアベノミクス景気と騒がれ、
実際に食料品を中心に値上げが続き、物価の上昇は感じられるものの、
年金給付額は増えるどころか減る一方で、
大きな不安を抱えることになりました。
政府からすれば、実質賃金も上がってないので年金上がらないのも妥当ですが、
年金世代からすれば、物価が上がってるのに年金減るでは生きていけません。
実際に物価の上昇局面に入って強まった年金制度に対する不信感が、
今回の「2000万円必要になる」で爆発したのも当然の帰結です。

まとめますと、
小泉構造改革当時の100年安心プランを理解してなかった国民が、
安倍政権のアベノミクスによって物価上昇局面に入ったことで、
マクロ経済スライド方式による年金据え置きの悪夢に悩まされ、
細々と貯蓄を取り崩して生活していたところに、
今回の「2000万円必要になる」という報告書によって、
とんでもない悪夢だったと気づかされ、怒りが爆発したということです。
まさに年金火薬庫に火が付いたわけです。


こう見ていくと、安倍政権自体は別に悪いことはしていないのですが、
そもそも第二次安倍政権が始まったのは、
民主党政権時代に「消費税増税・社会保障改革・議員定数の削減」の三党合意に基づく
解散総選挙がきっかけであり、
消費税は8%に上がったものの、相次ぐ使い道変更で骨抜きにされ、
今回の10%の増税も保育料無償化に使われて年金制度の立て直しはスルー。
安倍政権になってから社会保障制度改革は遅々として進まず、
議員定数は削減するどころか増やす始末です。
民主党政権は税方式(消費税増税)を強化することで制度の立て直しを図りましたが、
安倍政権は100年安心プランによる保険料方式で十分と国民を誤魔化し、
消費税の使い道を変更して年金改革を骨抜き&バラマキに利用、
実際には金融庁が「2000万円必要」ではお話になりません。
保険料方式で年金制度が成り立つという嘘がバレちゃったわけですよ。
それも政府が自ら、公然の嘘だったよとネタバレしちゃったわけです。

確かに試算の数字は平均値を取った一例に過ぎませんが、
80歳以上生きても1000万円は必要となるわけで、
家計的にも年金だけでは赤字になるという実感もあることから、
わりと説得力のある数字として国民に広く受け止められたように思います。
年金生活に向けて資産運用をしましょうという金融庁の意図も分かるのですが、
年金制度の破綻することと、個人の生活が破綻することは全くの別問題なわけで、
国民としては制度の破綻よりも自身の生活の破綻の方が実感湧くだけに、
今回の「赤字2000万円」の衝撃は大きかったように思えます。

最後に、政府の言うように、年金制度自体は破綻しませんよ。
だって年金として払える額しか給付しないのが今の年金制度ですから…
入ってくる分が少なくなれば、払う分も少なくなるだけ。
確かに、国レベルで年金制度は破綻せずに100年持つでしょうが、
個人レベルでは年金に頼った家計は容易に破綻するでしょう。
若い世代が払った分の年金を年取ってから回収することは相当難しいと思います。
保険制度だけでは成り立たないから、税方式導入=消費税増税なのに、
その消費税増税を骨抜きにすれば、
保険制度前提の年金制度が上手く行かなくなるのは当然というお話。

そういう意味では、今の若い世代はとても2000万円じゃ済まないでしょうね…
あの計算では年金収入を月20万としてましたが、おそらく半分以下になるから、
赤字15万×12×30=5400万円必要という名の無間地獄orz


◆政治ネタ 令和改元以降の政治状況
期間空いちゃったので、それぞれ簡潔に。
一連の流れを通してみると、やっぱり「誤魔化し」色が強い感じですねぇ…
大体、衆議院では予算員会が開催されてないし。
そして久々に安倍総理が出席した参議院の決算委員会で、
立憲民主・蓮舫議員の「2000万円追及」ですから、
このまま参議院選挙まで誤魔化し続けて引き籠るのかね?

●(元)維新・丸山穂高議員の戦争奪還発言
大家の息子が一緒に下宿することになったものの、
歓迎会の場で大家の息子が「ここは俺の家だ。お前ら全員出てけ!」と叫んだら、
一体全体どうなりますかね? もはや狂人ですわ。
国内のツィッター等で同種の発言をしたら、言論の自由の問題でしょうが、
北方領土友好事業の一環でそういう発言をしたら外交問題になるなのは当然。
維新が首を切ったのは正解だけれども、
飲酒暴行騒動や橋下氏との舌戦等の問題行動を起こしながらも、
予算員会で質問者として使い続けたりと、
そもそも何でこんな人を同行させたの?という道義的責任は感じます。

●トランプ訪日 8月にも良い報告ができる発言
政府としては「密約などなかった」と言いたいのでしょうが、
トランプ大統領自身が8月という時期を区切って結論を出せると言うことは、
アメリカ優位に交渉が進んでいることの裏返しであり、
「密約などなかった」なんて、とても信じられません。
参議院選挙後はアメリカペースで貿易交渉が進んでいくことは明らかで、
こちらも誤魔化しが効かない次元に突入しつつあります。
大相撲観戦も最悪だったし、トランプ大統領自身が望んだならまだしも、
明らかな過剰接待で相撲の伝統をぶち壊すとは恐れ入りました。
いや、まぁ、相撲協会自体が既にぶっ壊れてるので、今更感はありますが、
白鳳を怒る前にトランプ大統領と安倍総理を怒れよと思ったりする。

●安全保障問題 北朝鮮の「飛翔体」発射。イージスアショア騒動。F35A墜落原因
それら全てに見えてくるのが、「アメリカへの忖度」。
北朝鮮が発射したのは明らかに弾道ミサイルだったのに、
「飛翔体」と誤魔化して大事にせず。
大陸間弾道弾でなければアメリカに影響はないのかもしれませんが、
日本と韓国からすれば、問題の深刻度は変わらないと思うんですけど…
イージスアショアの配置場所に関しても、従来言われていた、
日本防衛のためではなくハワイ・グアム防衛のため説が信憑性を増す結果に。
最初から秋田に決まってたから、計算が適当だっただけ、説明会で居眠りしてたのと同じ。
F35Aの墜落原因は死人に口なしで、パイロットの責任にされました。
自分自身も分からない平衡感覚の喪失を、何で客観的に証明できるのか?
大体、その前にアメリカから追加購入を決めちゃってるし、
絶対に機体の責任にできない状況がアリアリ、とても信用できません。
アメリカから武器を買って、アメリカを防衛してあげる。
そりゃロシアが脅威を抱くのも無理はない。まぁ、ロシアも他人のこと言えんが。

●天皇制の議論
立憲民主党が「女性天皇・女系天皇」の容認を打ち出し、
国民民主党が「女性天皇」の容認を打ち出したようです。
国民民主党のスタンスは分かりませんが、女性天皇だけだと一代限りになるので、
あまり意味ないようにも思えるんですが、どうなんかな。
女系容認の場合はイギリス王室と同じ感じのイメージになるんですかね。
こちらの問題は皇位継承権が無限に増え続けることなので、そこが議論の焦点。

で、自民党はこれを受けてどうするのか。
どうも安倍政権はこの問題に関して消極的にしか見えません。
天皇の権威だけを政治利用できればそれでいいぐらいの感覚。
政治に口を出さなければ、誰でもいいんじゃないかという感じでしょうか。
国民の尊敬を集める天皇家は、安倍政権に最も足りないものを持っているだけに、
微妙な力関係を感じずにはいられません。
上皇陛下を見習って「人間天皇」を目指す皇室と、
天皇を権威づけて政治利用し、「上級国民」として振る舞おうとする政治家、
2つの皇室を巡る対立が今後深まっていくように思えます。


◆ニュースネタ 令和以降の社会的事件
園児の列に衝突事故自動車が突っ込んだり、
お年寄りの踏み間違えで自動車が暴走したり、と悲惨な事件が続きました。
マスコミの大口スポンサーが自動車業界なので、槍玉に挙がっていませんが、
オートマ全盛時代にもアクセルを改めなかった自動車業界の責任のような…
急ブレーキは踏んでも、急アクセルなんてほぼ必要ないでしょうに。
ようやく急アクセルを防止する機械が出てきたようですが、
むしろ当然に付けておくべき装置じゃなかったのか? リコール対象だろ。

●川崎殺傷事件の反応
芸能人の松本人志の「人として不良品」の発言は、
無理もないなと思うと同時に、品格を欠く発言でもありました。
優性主義的な発想であるのは間違いなく、
競争の勝利者がそういう発想に至るのは分からなくもないものの、
危険な思想である感じは否めません。
「不良品」であるなら排除しなければいけなくなりますからね。
また、生まれながらにして「不良品」が混ざるという発想も危険、
犯罪は遺伝的傾向よりも環境的傾向の方が強いですからねぇ…
うっかりそういう発言をしてしまったことは理解できるものの、
自分が危ない人間だと露呈する軽率な発言でもあったように思えます。

●元事務次官が引きこもりの息子を殺害
当初は「川崎殺傷事件が引き金」みたいな供述で一部の同情を買いましたが、
実際は事件が起こる前に殺害を決意していたことが報道され、
単なる息子殺しの言い訳に過ぎないことが明らかになりました。
そんな凶行に及ぶ前に、恥を捨てて相談すりゃ良かったじゃん…
今流行りの『上級国民』の意識が自分でどうにかしなければと追い込んだのか、
結局、殺した父親も殺された息子も「優性主義」的傾向が強く、
劣性種は殺しても構わないという発想に堕ちたのがこの事件の全てでしょう。

引きこもり対策は難しいけれど、実際は簡単。
そもそも、引きこもりが今に始まった問題だと思うからおかしくなる。
昔は引きこもることもできずに、精神と体を壊してでも働き続けて入院してただけ。
性格的に社会に馴染めなかった人は当然いましたし、
精神と体を壊して働けなくなった人も当然いました。
言わば、社会が放置してきた問題の帰結が「引きこもり」なんです。

引きこもり本人に社会に適合しろと言うのは簡単ですが、実際は適合できません。
社会の方が歪なわけですから、適合できるわけがありません。
何らかの理由で社会の歪さに気づいた人なのですから、その歪さに敏感なんです。
そう考えると、引きこもり本人を変えることよりも、
社会を変えることの方が根本的解決に繋がります。

要は就学・就職機会を逃し、閉鎖的な労働環境に耐えられないことが問題なので、
社会にワークシェアリングを導入すればいいわけです。
1週間のうち、同じ会社で働けるのを週3日に制限し、
2つ以上の職業に就くことを当たり前にする。
そうすると、就業機会・転職が豊富になり、
転職・兼業者が増えればその会社でしか通じない悪しき常識は通用しなくなる。
ブラックな労働環境は簡単に糾弾されますし、そもそも会社がおかしいことに容易に気付ける。
就業者や転職者を増やすことによって、
代替可能な労働でも情報共有せずに個人任せにする悪習も改められ、
代替可能業務のマニュアル化が進み、仕事の情報共有システムの構築が進むことで、
働きやすさは格段に向上することでしょう。

だけど、社会が変わる気がないから、引きこもりを吹き溜まりに追いやって安寧を得る。
だから日本の会社の生産性は上がらんのですよ。当たり前の話。

2019年04月29日

問題が放置されたまま平成が終わる

秋篠宮様の「即位拒否発言」はそのことを如実に表しました。
こちら
秋篠宮様はわりと際どい発言(政治色を帯びかねない意味)を多くされています。
天皇陛下や皇太子様が軽々しく発言をするわけにもいかず、
そういう意味では、『天皇家の広報官』的な役回りになることの多いわけですが…
ある意味、継承順位の本筋から外れていたからこそ、
多少政治的な発言でも容認されてきましたが、今回はその中でもかなり際どい発言ですね…

今の天皇家にとって最大の気がかりは、皇位継承でしょう。
皇太子様のご息女・愛子内親王を想定して、
一時は女性天皇を含めた活発な議論が行われてきましたが、
秋篠宮様にご長男・悠仁親王が誕生したことで、議論は完全封印。
皇太子様が即位されれば、皇位継承順は1位・秋篠宮様、
2位が悠仁親王となりますが、それに対して国民の総意はあるのか否か?

皇室の安定継承のため、女性宮家の創設が議論になりましたが、
結局、問題定義されたのみで、中身は論じられず終い。
最大の問題は、現在17歳の愛子内親王がご結婚なされた場合です。
今まで通り、皇族を去るで良いのか、それとも女性宮家を創設するのか否か。
さらに言えば、愛子内親王がご出産して、長男が誕生したら、どうなるのか?
継承順位は1位・子、2位・孫となるので、
現時点で愛子内親王の即位というのは非現実的な話ではありますが、
愛子内親王の長男が即位するケースはありえない話ではありません。

早ければ、向こう10年で訪れてもおかしくないケースです。
その時に23歳となった悠仁親王との皇位継承順位をどう決着付けるのか。
皇位継承順位がはっきりしていれば、イザコザは生まる余地がありません。
しかし、傍から見てはっきりしない状態では、お世話をする側の意識も変わってきます。
天皇家の方々が皇位継承順を気にしなかったとしても、周りはそうはいきません。
加えて、政治的発言が事実上不可能と化している天皇家では、
本人達以外の意向で継承順が決まってしまう可能性が多分にあり、
本人達の望まぬ皇位継承対立が引き起こされてしまう可能性が高いと言えます。

結局、皇室の課題は何も解消されぬまま、退位を迎えることになったわけです。
秋篠宮様の『即位拒否発言』は国民的議論が深まらない苛立ちにも取れます。
天皇陛下の退位からの一連の流れは、国民的議論を期待してのものだったと思いますが、
残念ながら国民がその期待に応えられたとは、とても言えないでしょう。
私達は「皇位継承順」という時限爆弾を抱えたまま、次の時代に突入することになったわけです。
新しい時代の到来をただただ喜んでいる人は、
天皇家になすりつけた「皇位継承」という重しの罪深さを認識し、
時限爆弾がもたらす国民分断の予兆を再認識するべきでしょう。


◆政治ネタ 桜田五輪担当大臣がついに辞任(事実上の更迭)
問題となった挨拶の要旨。
「乾杯、いよいよできるかなと思ったときにまた一人(あいさつの)追加で、
 がっかりしているんじゃないか。私も「がっかり」という言葉が禁句なんですよ。
 いろいろ言われちゃってね。もう、こりごりしているんですけどね。
 (中略)
 東京オリンピックは来年で、世界中の人が日本に、岩手県にも行くと思います。
 東日本大震災ということで、岩手も入っている。
 おもてなしの心を持って復興に協力していただければありがたいと思います。
 そして、復興以上に大事なのは、高橋さんなので、よろしくどうぞお願いします」

……
………がっかりですよ(苦笑)

さすがに意図的に言ったものだと思いたくはないです。
「復興のためには、高橋さん以上に大事な人材は居りませんので、
 よろしくどうぞお願いします」
みたいなことを言おうとしたけれども、
頭と口が一致せずに、短縮&混同して言い間違えたと思いたいのですが…
まぁ、それでも口を商売道具にしている政治家としては致命的で、
大臣はおろか、議員辞職して貰わないと困るレベルには違いありませんけどね…

どこぞの副総理のような悪意は感じられませんが、
それでも『安易に言ってはならない言葉』があるわけで、
東日本大震災を記憶している同じ日本人の発言とは思えません。
明石市長の「火付けてこい」発言を含め、
人の生死や犯罪に関わる言葉を政治家は軽々しく言うべきではありません。

まぁ、しかし、迅速な事実上の更迭となった背景に、
その場に出席していた自民党議員のチクリという名の報告があったらしく、
それならその場で発言謝罪のチャンスを与えてあげればいいのに、とも…
その場で諫められず、陰でチクられて更迭されちゃう辺りは、
自民党内でも既に見放されていた存在だったということでしょうねぇ…

そんな見放されていた存在を五輪担当&サイバーセキュリティ担当に起用し続けたのは、
間違いなく安倍総理の責任問題になるわけで、
更迭・交代するチャンスも何度となくあったはずです。
昨年の臨時国会における五輪費用の答弁やUSBが何かも知らない知識の無さ、
今年に入ってからも池江選手絡みの「がっかり&下火」発言で炎上済みで、
誰の目から見ても、大臣に相応しくなかったのにも関わらず、
今日まで放置してきた安倍総理大臣の任命責任は非常に重いと言わざるを得ません。
新橋の駅前にいる政治談議好きなオヤジを連れてきて大臣に据えたら、
そりゃ大臣に据える方がおかしいと思うでしょうに。
そして桜田氏はそんな新橋のオヤジよりも知識量が少なく、口下手なわけで…
自民党にはこんな人材しか居ないのかと呆れてしまいます。
相応しくない大臣を起用し続けた安倍総理の責任は重いです。

結局、桜田氏が被災地に陳謝する機会もなくなりましたし、
塚田前国交副大臣の忖度発言の何を撤回しているのかもよく分かりません。
辞めればいいというものではなく、しっかりとした謝罪の上で辞任すべきでしょうに。
首を挿げ替えた所で、問題の本質が明らかにされなければ、
また同じ過ちを犯すだけでしょうに…
次は片山総務大臣の番ですかねぇ…


◆政治ネタ 立憲・菅直人氏が国民民主党に解党要求?
そりゃ民主党をダメにした元総理に言われたら、反発もしますよねぇ…
…とはいえ、それが現実、
国民から見れば、国民民主党が解党した方がスッキリします。

国民民主党の支持率が伸びない理由は、結党の経緯でしょう。
小池都知事を旗頭に民進党を解党してまで合流を図り、
いわゆる『踏み絵』と呼ばれる政策協定書にサインして魂を売り渡したものの、
小池旋風は逆風となって選挙で大敗するや否や、
その責任を小池都知事に転嫁した挙句、『踏み絵』を反故にして、
最後は小池都知事を追い出す形で国民民主党に事実上の分党ですから…
そりゃ信用されませんよ、リアルに記憶されてる分だけより一層…

一連の流れの中で『裏切り者』となった細野豪志氏が自民党会派入りした際に、
変に批判をせずにやり過ごしたことが、より一層不信感を招いています。
「本当は羨ましいんじゃないの?」、野党でも与党でもない微妙な立場が、
議員個人だけでなく、政党としても信用できない雰囲気を醸し出しています。
選挙で大敗して小規模になったら、自民党入りや連立協議をするのではないか、
そう思われないためにも、細野氏を批判して退路を断つべきでしたが…
しかし、統一地方選挙の総括はしなくていいんですかね。
余裕でトップの首が飛ぶ惨敗模様な感じだと思いますけど…


一方の、立憲民主党も、結党の経緯が支持率に大きく影響しています。
小池新党に『排除』された議員が集まってできた立憲民主党は、
理不尽なリアルに弾かれた人々と通じる部分が多くあり、
「まっとうな政治を取り戻す」というフレーズは、
忖度まみれのお友達優遇の安倍政権とは対極にある政治姿勢となりました。
つまり、結党の経緯からすれば、立憲民主党と安倍政権は水と油、
政権に批判的であればあるほど、相対的に立憲民主党の支持率が伸び、
逆に政権に特に落ち度がない平穏時は、相対的に支持率が下がります。
結党の経緯からして、戦うべき定めから逃れられない政党と言えましょう。

一部識者から『55年体制時の社会党を目指している』という声も聴こえますが、
結党の経緯からすれば、それは不可能と言わざるを得ないでしょう。
そもそも、当時と政治情勢が大きく異なります。
与野党対立の構図の強い小選挙区制で、与党が野党と共存を謀る理由がありません。
昔の自民党のように、野党をリスペクトする必要性はないわけで、
旧・社会党のような共存関係が成立するとは思えません。
枝野氏らが実際にどう考えているかは分かりませんが、
立憲民主党は戦う定めから逃れられないように思えます。

批判ばかりしていると、共産党と同視されて、
政権担当能力を持っていると見做されなくなる恐れがあることも理解できます。
そこら辺が国民民主党を含めて『ブレ』ている最大の理由でしょう。
ただ、現実的に今の野党勢力が結集した所で、政権交代は無理でしょうし、
自民党内の力学関係を変えて、安倍政権を終わらせるのが関の山でしょう。
最終的には自民党が割れてくれないことには、
政権交代の機運は上がらないように思えます。
そう考えれば、今は変に政治的安定を狙うよりは批判に集中し、
政権担当能力を示すよりも政権批判票の取り込みを図るべきだと考えます。


◆政治ネタ 民主党政権の評価
こちら『民主党政権は悪夢だったのか』
安倍総理の『悪夢』発言以降、
民主党政権の評価を自分でも考えたり、記事を探したりしていましたが、
上の記事の評価が一番客観的で適切ですかね。

『森友学園問題』で一番驚いたのは、
佐川氏の後任となった太田理財局長と旧民主党政権の議員に面識があったことです。
アメリカでは共和党・民主党と政権交代すると、官僚も総入替えになったりしますが、
日本の場合は自民党政権だろうが、民主党政権だろうが変わらなかったということです。
そして、安倍総理大臣が『悪夢のような民主党政権』と評価した中枢を支えていた
『悪夢のような官僚』をそのまま使い続けるということに驚愕します。

つまりは、そういうことで、事業仕分けを議員が張り切ってやったとしても、
自民党政権から変わらぬ官僚達が中身を骨抜きにして、
結局はやってることはあまり変わらないものとなってしまった、ということでしょう。
そして、安倍政権に変わっても、官僚は変わらないわけですから、
子ども手当を引き継いだような幼児教育無償化が行われるのも、
消費税増税が多少の延期はあったにしても行われるのは、
企画・運営する官僚がそのままだからに他なりません。

結局、民主党政権はその経験値の低さから、
官僚機構をコントロールしきれず、看板倒れになったのが実情でしょう。
安倍政権は逆に民主党政権時代の政治主導を悪用し、
官僚をコントロールすることに成功したことが長期政権となっている理由でしょう。
逆に支配下に置きすぎて、
常に上の顔色を窺い続ける忖度体制になってしまったことは残念でなりませんが…

そういう意味では、忖度体質の官僚を一掃する意味でも、
今こそ政権交代することに意味があるように思えます。
まぁ、野党側が官僚をコントロールするための準備がまだ整ってないのは確かですが、
せめて野党側に付いて官僚実務を行いたいと思うような骨のある官僚が出てくる程に、、
野党としての力を付けてもらいたいところです。

2019年04月07日

平成元年優勝の東邦が平成最後のセンバツ優勝

1回戦を見た限りでは、東邦高校が優勝するとは正直思いませんでしたが、
終わってみれば、東邦高校が優勝して当然という結果でしたね。

エースの石川投手は高校に入ってから投手を始めたということで、
投手経験の少なさが心配されましたが、
逆に投手らしくない性格が功を奏したようにも思えます。
あれだけ実力を持った投手だと、自分の力を見せつけようとして、
ついつい力みがちになってしまい、コントロールを乱しがちになるものですが、
石川投手にはそういった所が全く見られず、
コントロールよく打たせて捕るピッチングに徹し、安定感がありました。
打撃の方も強引さがなく、決勝戦の打球はいずれもセンターから右方向、
ピッチング同様に無理のない打撃が好結果に繋がっていたように思えます。

大会を通じて堅い守りで投手陣を盛り立て、
2回戦では7盗塁するなど、足を絡めた野球も展開し、
先行逃げ切りの王道野球で見事優勝を成し遂げました。
投打に安定した力を見せた東邦が優勝したのは当然の結果だったと言えます。


準優勝の習志野高校は2回戦で星稜を破って勢いに乗りましたが、
それは同時にサイン盗み疑惑との戦いという別の側面もありました。
実際に習志野がサイン盗みを行っていたかどうかは分かりませんが
(状況的には多分やっていた可能性が大)、
サイン盗みを行っていたから勝てたわけではないということを、
決勝進出という結果で示してくれたように思います。
言われて悔しかったのは選手だったことは間違いありません。
実力で準優勝という結果を勝ち取ったことは評価して良いと思います。

作戦面では機動力を駆使し、準決勝の明豊戦ではダブルスチールを決めるなど、
相手の隙を付く大胆な走塁で相手をかき回すなど、
何をやってくるか分からない多彩な攻めが効果的だったと思います。


大会全体としてみると、今年は投高打低、貧打戦が多かったように思えます。
投手の出来が抜群に良かったわけではなく、
1回戦好投しても2回戦はいまひとつだったりして、
結果的に打撃戦になることも多く、必ずしも投手が良い大会でもありませんでした。
どちらかといえば、気候の影響が大きかったのではないかと。
センバツ開幕前は温暖な気候で桜も開花するという状況でしたが、
開幕直後から寒気が入り込み、大会が終わるまで終始肌寒い気候でした。
それが選手の体の動きを悪くし、打者が十分力を発揮できなかったように思えます。
選手にとっては厳しい気候だったと思いますが、
それでも全力で戦ったことは評価したいと思います。


◆プロ野球ネタ 日ハムの『オープナー』は失敗なのか?
外形だけを取り入れたために、中身が伴わなかった典型的な失敗例↑

メジャーの『オープナー』の意義は、以下の通り。
①統計的に初回の失点が多い=日本も共通
②2番・3番に良い打者を並べる傾向≠4番以降に長距離打者を置く傾向
③クローザーもしくはセットアッパーで失点を防ぐ≠第一先発程度の認識

つまり、これを日本版に応用するためには、
②7・8・9番の下位打線で投手交代すべき。投手の打席なら最高。
③2イニング限定の先発で失点を防ぐ形にする。

にも関わらず、2日の楽天戦では先発の加藤投手を3イニング引っ張り、
上位打線に戻った所で投手交代して失点。
6日の西武戦では8番打者での投手交代だったものの、
西武は8番おかわり君という打線なので、投手の立ち上がり軽減に全くならず。
どちらも投手交代のタイミングを間違えてるとしか思えません。

それに加えて2日の場合はデータのない新外国人投手だから通用しましたが、
6日の場合はベテランの金子投手では奇襲にも何にもなりません。
実際に辻監督は代えてくれて助かったという認識だったようですし、
2番手に対戦経験の少ない投手を持って来なければ、
『オープナー』は十分に機能しないと言えるかと思います。

現状で一番使えると思われるのは、交流戦でしょうね。
別リーグとの対戦なので、投手のデータが少なく、
交代のタイミングも投手に打席が回るイニングの頭から代えれば良いことになり、
実効性のあるものとなる可能性があります。
ただ、今回のようにDHのあるパリーグ同士でやるのは…難しいのではと。
打線の波が激しいチームなら分かるのですが、
今のパリーグはそんな波のある打線のチームはないですしねぇ…


◆ライオンズネタ 開幕から3連敗→3連勝→2勝1敗
開幕3連敗した時はどうなることかと思いましたが…
そこから打線の力で3連勝。
日ハム戦も多和田投手は負けてしまったものの、
今井投手と高橋光成投手に勝ち星が付く良いスタートとなりました。
あとはエースの多和田投手に価値が付けば大丈夫そうですね。

抑えの方も増田投手が定着しそうな雰囲気。
ヒース投手とマーティン投手がイマイチだったことは、
OP戦の段階で分かっていたので驚きはありません。
早い段階で増田投手に代えたことを評価したいです。
左右のセットアッパー平井投手と野田投手も良いスタートを切りましたし、
あとは早い段階でヒース投手かマーティン投手が立ち直り、
8回のセットアッパーに定着してくれれば、一つの形になると思われます。

打線の方は5番森友哉選手が好調なのが安心材料。
開幕3連戦は金子侑司・木村選手が結果を残せませんでしたが、
そこから盛り返してきて比較的好調に。
出遅れていた秋山選手と外崎選手の調子も少しずつ上ってきたこともあり、
打線は順調に来ている感じですね。

問題は森友哉選手の調子が落ちて来た時。
昨年までのライオンズ打線の推進役は、
浅村選手と森友哉選手の2人体制だったこともあり、
どちらかが打てば打線が繋がることになるので、安定した得点力がありましたが、
今年は浅村選手が抜けたことで、森友哉選手の一輪になったことで、どうなるか。
現状で打線のもう一輪になれそうな雰囲気を持っているのが源田選手ですね。
3年目を迎えた今季、キャプテンの浅村選手が抜けたこともあり、
内野のリーダーとしての自覚が生まれ、主力選手の風格が出てきました。
打撃の方もOP戦・開幕以降も安定した打撃を見せており、
今年は3割を超える打率を残す可能性が高いと思われます。
勝負強く何でもできる打者ですから、
主力の秋山選手と山川選手以上に打線を繋ぐ存在になる可能性は高いです。
今年は打線の推進役として、森友哉選手だけでなく、
源田選手の打撃にも注目したいです。


◆ニュースネタ 統一地方選挙前半戦 「最低賃金上昇」の公約は夢物語なのか?
全国的な見所は大阪府知事選でしたが、結局は維新の会の圧勝に終わり、
中央では衰えが指摘される維新の会も、
大阪では力を持っていることを改めて示す形となりました。
しかし、都構想はまだ引っ張るんですかね…もはや唯一の存在意義と化してる。
与野党対決では北海道知事選がありましたが、与党候補が勝利。
参議院選挙に向けて野党共闘が上手くいくかどうか、怪しい雰囲気…

こちらの地方では県会議員選挙のみが行われました。
県会議員レベルになると、個人よりも政党重視になってしまうため…
個人的に気に入ってる候補でも、自民党公認となると二の足踏むわけでして…
個人的にもう自民党アレルギーになるくらいに悪化してる…
どんな混沌(カオス)になろうとも、現状よりマシというぐらいのアレルギー。
当初は安倍政権が倒れて、自民党内の政権交代がベターと思ってましたが、
安倍総理3選から怪しげな雰囲気になり、今や4選まで持ち出してくると、
総理本人の意向というよりも、失脚を恐れる周囲の権力者のワガママじゃねぇの?と。
虎の威を借る狐、ジャイアンの陰で悪さするスネヲじゃないですが、
安倍一強と言われる中で、中央も地方も徹底的に腐ってるように見えちゃいます。
もう生理的に無理なレベル。
まぁ、安倍晋三という一人の人間としては好きなんですけどね。
政治家としてみると中身スッカスカで、
周囲の心を知らないお坊ちゃんだなぁとしか思えないわけでして…

そんな中で、政党の推薦等を受けない泡沫候補の一人が、
「最低賃金アップ」を公約にしていたのですが、
それが県会議員の仕事なのかどうかは別としても、政策としてはアリだなと思いました。
どうも日本の場合は『最低賃金』=賃金標準になっている節があります。
『最低賃金』はそれこそ何の仕事をしてなくても、1時間働けば得られる給料なわけで、
最低賃金未満で働かせる契約をしたとしても、自動的に最低賃金で計算される代物です。
最低も最低、それ以下はありえないという意味での『最低』。
給料の天引き自体が違法になりますが、天引きされても下回れないのが『最低賃金』。
つまり、最低賃金しか払えない職場は職場として最低です。
その最低な職場が役所の臨時職員だったりするから最低(苦笑)
最低賃金より10円増しにするか、100円増しにするかと考えるのではなく、
別途高めの『標準賃金』なるものを作成して、
賃金水準自体を高めに考えることが必要だと思います。

韓国では最低賃金を上げて失敗していますが、
韓国の場合は失業者数が多かったことで、却って人員削減が進んだことが原因です。
日本の場合は人手不足が叫ばれている程ですから、賃金体系を上げれば、
労働者の適切な移動が促進されますし、
地方レベルで言えば、人材の流入・経済の活性化が図れます。
もちろん、財源の問題もありますし、会社の負担の問題も出てきますが、
そこは一時的な減税政策を打ち出すなど、
労働市場の活性化による内なる経済の活性化を図ることも一つの政策だと思います。

問題は今の経営者の大半が不景気のコストカットで出世してきた人達だということ…
コストカット=人件費削減の考え方を改めないことにはねぇ…


◆政治ネタ 塚田国土交通副大臣が「忖度」発言で辞任
自民党が公明党に国土交通大臣の枠を明け渡しているのは、
利益誘導型の公共事業と批判されないためだったはずなんですがねぇ…
その努力をあっさり無に還してしまった「忖度」発言は問題外です。
応援演説に呼ばれて、自慢話をしたら見事にスベった感じですかね。
あまりの豪快なスベりっぷりに閉口するばかりです。

結局、今回の騒動で何が分かったかと言えば、
公明党の国土交通大臣は名ばかりという現実です。
実質は自民党の副大臣が取り仕切っていたという証拠ですよ。
つまり、自民党がかつての利益誘導型公共事業を疑われないためには、
副大臣の座も返上しなければならんということです。
そんな当たり前の指摘が紙面にほとんど見当たらない現実…なんなんだろうな…


◆ニュースネタ 新元号選定 候補に『万和(ばんな)』
候補に挙がった中では、『万和』が一番好きでしたね…
「万人の万人による万人のための平和が一万年続きますように」、
そんな感じのイメージで、非常に好ましい印象でした。
読み方が分かり難かったそうですが…
「わ」じゃなくて「な」と読ませることが雅じゃないかと思うんだけど…

新元号に決まった『令和』は未だにしっくりこないです。
なんか新元号を批判すると、空気が読めないだとか、
元号ヘイトとか揶揄されるようですが… それもどうなのよと思ったり。
お前らが何も考えてないだけじゃねぇの?
やっぱり「命令に従え」にしか読めない…

他の記事で『令』の英訳が「order」や「command」とされたことに対し、
「beautiful」にしてくれという要請があったとか、なかったとか…
「order」で合ってると思うんですけどね。
評価としても「法治国家の日本に相応しい」とされるなら適切じゃないの?
実際は法は法でも行政統治法になるので、かなり好意的な評価になると思いますが、
今や『法治国家』と言われることさえも気に入らないんですかね?
なにせ法治じゃなくて人治ですもんね。お友達優遇万歳(苦笑)

変なことを変と言えないままに受容してしまうから、根腐れしちゃうんですよ…


【以下、4月8日追記内容】
◆政治ネタ 命運尽きた野党のお荷物『国民民主党』
こちら 地方県議選で国民民主党が大敗北

希望の党騒動で分裂・敗北と弱体化した国民民主党でしたが、
地方では立憲民主党による引き抜きがあったとはいえ、
組織自体は旧民進党組織をほぼ無傷で存続できたはずが…
地方においても支持離れが加速している現実が明らかになりました。
そもそも新しく候補者が立てられないという現実…
今年の県会議員選挙では1人区において、
無投票で自民系県議が再選を果たすケースが多くありました。
知事選等でも与野党対決となったのは北海道のみ、
むしろ自民党内の分裂選挙の方が多かったという意味では、
もはや選挙を行う前の段階で勝負は付いていたとさえ言えます。

こちら 国民民主党を切り崩す『枝野ドクトリン』
こちら 合併協議が進まず自虐的な国民民主党
国民民主党から反発を受けている立憲民主党による『引き抜き』ですが、
当事者にとっては主導権争いの様相が強いので、抵抗感は分かりますが、
国民の立場から見ると『引き抜き』ではなく『拾ってもらっている』感じ。
かつての民進党は沈没しかかっている船でしたが、
今の国民民主党は氷山にぶつかったタイタニック号、
真っ二つに割れて沈没するのが確定している船です。
国民から見れば、立憲民主党という救命ボートに拾ってもらってる印象でしかない…
考えてみると、旧民進党も合併に合併を重ねてできた政党で、
それが結果的に党内のつまらない主導権争いに終始することになり、
「決まってもまとまらない民主党」に繋がったわけで、
枝野独裁で党内民主主義手続きの不備があるとはいえ、
新しい政党としてまとまっていくためには、『枝野ドクトリン』は理解できます。

自民党入りを模索しているかつての仲間・細野豪志氏をあまり批判しないと思ったら…
本音の部分では「羨ましい」と思ってる節がありそうな感じですねぇ(苦笑)
好意的に解釈しても、明日は我が身どうなるか分からないという認識でしょうか。
まぁ、今から関ケ原に勝利した徳川家康に味方しても、
外様扱いで、最後は難癖付けられて改易されて浪人になるのが関の山でしょうけど…

参議院選挙に向けて野党共闘が上手くいかず、立憲や共産党との協調路線が取れなければ、
こちらも比較的無傷だった参議院でも壊滅的崩壊が進み、
おそらく次回の衆議院選挙が終わる頃には、
合併協議中の自由党とそれほど変わらない規模に転落していると思われます。
野党第一党がはっきりしない今の現状は国民にとって宜しくなく、
立憲民主党としては自分達こそ国民の支持を受けているという自負があり、
国民民主党としては旧民進党の中核を担った『選ばれた』プライドがある。
…まぁ、どう贔屓目に見たとしても、国民民主党のプライドは誇りよりも埃ですが…
今回の敗北で沈没決定のタイタニック号と認識できるかどうか、
速やかなる避難に着手できるかどうか注目です。
まぁ、大半は溺れそうな雰囲気ですけどね… こちらは映画にもならねぇよ。


◆政治ネタ 野党共闘の敗因と参議院選挙に向けた課題
こちら 北海道で野党共闘敗北
そりゃ大将がいない戦で勝てるわきゃないでしょ。
『項羽と劉邦』で韓信が不在で、魏豹を大将として立てたようなもの。
そりゃ政党隠して戦うしかなくなりますよ。大将がいないんだから。
その主な原因はやっぱり立憲民主党と国民民主党の主導権争い。
今回の統一地方選で結果は出ましたから、国民民主党が恭順せざるを得ないでしょう。
それを国民民主党の埃まみれのプライドが許すかどうか、そこが一点。

盟主は立憲民主党で行くしかないと思いますが、問題は大将に誰を据えるか。
結局は辣腕で鳴らした小沢一郎氏の力を借りるしかなくなるでしょう。
別に大将でなくても構いませんが、小国韓出身の張良が軍師として活躍したように、
小沢一郎氏に選挙関連を取り仕切ってもらうしかないでしょう。
それに代わる人物が見当たらないわけですからねぇ…
立憲民主党が盟主に甘んじず、野党の力を結集できるかどうか、そこが一点。

あとは戦略が偏らないことが大事です。
旧民進党は最終的に連合という組織頼みとなったために、
無党派層の支持を維持できずに崩壊していきました。
その教訓から考えるに、選挙戦略が一方に偏らないことが大事です。
連合という組織を利用しつつ、共産党の草の根的な運動を下支えに、
無党派層に積極的にアピールしていく、そういう戦略が必要となります。

幸いにも参議院選挙は『政権選択選挙』ではありません。
かつては『衆参のねじれ』が槍玉に挙げられ、
それを利用して安倍政権は勝利を収めてきましたが、
その結果は『参議院の無意味化』に過ぎず、与野党の対話が失われ、
安倍政権の暴走が強まる結果だけでした。
今度はそれを逆手に取り、『衆参ねじれ』の意義を強調し、
『対話』による政治をアピールできるかどうか、
そこがポイントになってくると思われます。

そんな感じで、衆議院選挙に比べれば勝てない選挙ではありませんし、
まっとうな選挙対策をしてもらいたい所ですね。
野合じゃ勝てないというのが今回の教訓でしょう。

2019年04月01日

(政)令に和せよ(≒従え)

『和』はともかくとして、『令』の字にギョッとした人は多いのではないでしょうか…
サンズイが付けば『冷』となるように、冷たいイメージ。
もっとも使われる熟語は『命令』、やはり冷たいイメージ。
『命令に和せよ』=『命令に協力=従え』に聞こえてしまい、
反対意見を排除し、自分達の主張を押し付ける安倍政権らしいと言えばそれまでですが…
それを今後、何十年間も引きずっていけというのか、恐ろしや…

もう一点、『令』と言えば、日本史で思い浮かぶのが『律令』。
『律』は刑法、今も『法律』という言葉として残っています。
『令』は行政手続法、今も『政令』という言葉として残っています。
前者は誰でも分かるとして、後者は内閣が定める命令のことです。
一般的に法律は立法府=国会で作ることになりますが、
細かい諸条件等を色々変える度に法律を改正するのは手間なので、
具体的な法律の運用基準等は『政令』で定めることになっています。
『政令』はつまり、行政府=内閣が作るわけで、
立法府の仕事を実質的に行政府が代わりに行うことになります。

問題は、近年、いわゆる基本法的な大枠を法律として決めるだけで、
実際の中身の部分は政令に丸投げされているケースが多いということです。
つまり、遠目から見たなんとなくの外見だけを国会に通すだけで、
中身は後から政府が作り、その中身も自由に変えられてしまうということが起こっています。
これはもう完全な立法府の骨抜き、国会が意味をなさないということです。

安倍政権が『令』の字を使ったのは偶然なのか、意図的なのか分かりませんが、
法律よりも政令の重視の表れのように見えてしまい、
行政府が立法府を骨抜きにしている現状を宣言しているかのように思えてなりません。
立法府の存在意義が揺らいでいる中で、行政法を表す『令』の文字を使うとは…
驕りなのか、無神経なのか知りませんが、とんでもねぇなぁと思う次第です…

もう元号なんて使わない。西暦で良いや。
もしくは敢えて『礼和』と間違えてやるぜ(笑)


◆ニュースネタ 改元発表に見る皇室の政治利用
(日刊スポーツの政界地獄耳は1週間程で記事が消えて行くので、追記部分に後で転載しときます)
年初の日記でも触れたのですが、
一連の退位・即位の流れが政治イベント化してしまっていますよね…
昨日のニュースで、元号発表の手続きが発表された時は反吐が出ましたよ…
どう考えても既に決まっているのにも関わらず、
有識者や皇太子殿下、衆参議長やら閣僚やらに意見を聞いていくバカらしさ。
みんなで決めましたよ感をあまりにも出し過ぎていることが逆に不自然…
特に皇室は実質的に元号決定に口を挟めないのにも関わらず、
敢えて報告して承認を取り付ける辺りが非常に汚いやり方です。

自分から見ると、皇室を一番疎かにしているのは、間違いなく時の政府なのですが…
『美しい国』とか言って右翼的な皇室礼賛をするのかと思いきや、
その実は政治的な美味しいとこ取りで、皇室に対する敬意が微塵も感じられない。
今回の一連の改元は、天皇陛下が高齢故の退位だったはず。
それがいつの間にか、新天皇の即位という吉日に置き換えられているのは違和感しかありません。
陛下への感謝の気持ちをしめやかに行うならまだしも、
バカ騒ぎするのは何だか違うんじゃないかなぁ、と。
昭和から平成にかけての自粛モードも行き過ぎでしたが、
今の祝賀モードもなんだか馬鹿らしく見えてしまいます。

本来の目的が置き去りにされているのは消費税増税の議論もそうで、
社会保障費のための消費税増税だったものが、
今やキャッシュレス化のための消費税増税になってしまっています。
一旦見送りにされたもののダウンロード違法化の法案もそう、
思い返せば、特定秘密保護法や共謀罪法案もそうでした。
当初の目的から外れ、全く別の目的を持つ法律に変容させてしまっています。
建前をそのままにどんどんズレていく感が半端ないんですよねぇ…
なんかもう自民党全体が生理的に嫌になってきました。自民党自体がズレとる。


◆高校野球ネタ 習志野ー星稜戦でサイン盗み疑惑
「星稜さんもやっているでしょ」という発言が本当ならば、
習志野がサイン盗みをやっていたのは確実でしょうね…
それ明らかにやってる奴の発言じゃんよ…

試合後に直接抗議したことや、報道陣の前で怒りをぶちまけたのは、
対戦相手をリスペクトする高校野球に相応しくない対応ではありましたが、
サイン盗み疑惑を提示したことは、重要な意味があったと考えます。
これまでも花巻東を始め、サイン盗み疑惑が囁かれることはありましたが、
真剣に議論されてこなかった問題だけに、
疑惑がかかっている習志野を咎める必要はないと思いますが、
サイン盗みはあるという前提に立って、周知徹底を図ることが必要だと考えます。

そもそも、「サイン盗み=悪」という考え方が、
高校野球の指導者にどれだけ浸透しているのか疑わしい面があります。
かつては、2塁走者やコーチが相手のサインを盗み見たり、
打者に伝達することは行われていたことは事実です。
その後、プロ野球でダイエーのスパイ疑惑もあって、サイン盗みが表面化、
グラウンド外のスコアラーや機械を使ったサイン盗みが禁止され、
その流れを受けて高校野球でもサイン盗みが禁止されました。
そんな自分も監督やマネージャーが行うサイン盗みは論外だとは思いますが、
グラウンド内の走者やベースコーチが行う分には問題ないのではと思っていることもあり、
サイン盗みに対する認識はかなり差異があるように思えます。

まずは高野連がサイン盗みをどう考えるのか明らかにし、
その考え方を周知させることが必要不可欠です。
一律禁止にするなら断固とした態度を見せるべきです。
逆に緩和するなら、それもしっかりと説明すべき。
曖昧なままに、「やったもの勝ち」という今の状況が最悪なのは間違いなく、
サイン盗みは悪か否かをしっかりと表明すべきでしょう。
そうすれば、ファンや審判の厳しい目が向くだけに、
サイン盗みをやろうとしてもできなくなることは間違いありません。
曖昧なままにせず、断固とした対応を表明して欲しいですね。


◆プロ野球ネタ オープナーやブルペンデーは新しいのか?
昨年、メジャーで流行したせいなのか、オープナーを日本に勧める話がよく出てきますが…
オープナーは西武黄金時代に森監督が既にやってましたし、
ブルペンデーも予告先発回避という事故があったにせよ、楽天時代の野村監督がやってます。
新しい発想というわけではないと思うのですが…

西武黄金時代のオープナーは、先発の谷間時に若手や2軍の投手を上げてきて、
1イニング投げさせてダメならスパッと代えて、
鹿取や潮崎をロングリリーフさせるというパターンが何試合かあったはずです。
確か鹿取はそのまま完投勝利したんじゃなかったっけ?
予告先発がなかった時代だからできたこと。

楽天時代の野村監督のブルペンデーは、予告先発回避のアクシデントに対して、
先発向きの投手ではなく、リリーフ投手を繋いで1試合を終えたというパターン。
以降、予告先発回避の場合でも、リリーフ投手が出てくることがちらほらあったはず。
意図したものではない苦肉の策ではあるのですが、結構ハマった記憶があります。

とはいえ、いずれも予告先発という制度がある以上、ファンに対して失礼になりかねません。
オープナーやブルペンデーをやりたいのなら、予告先発制度をなくすべきでしょう。
それをしないのであれば、そんなもんできるわけがありません。
ただの騙し討ちになっちゃいます。


↓日刊スポーツ 政界地獄耳4月3日分の記事内容

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2019年03月28日

球春到来

桜の開花もちらほら聞こえてくる昨今ですが、朝夕夜は未だに寒い…
『暑さも寒さも彼岸まで』というのが最近は通用しなくなってますねぇ…

今年のセンバツ甲子園はずば抜けたチームがなく、混戦模様。
好投手を擁した横浜高校と星稜高校が敗退するなど、やや荒れ模様です。
近年は夏の大会に近いぐらいの打撃戦になることが多かったのですが、
今年は投手戦が多い、というよりも貧打線が多い印象です。
野手のレベルが相対的に低いというか、作戦的に機動力やバントを駆使せずに、
単調な攻めをするチームが多い印象です。
ノーサイン野球と言えば聞こえがいいのかもしれませんが、
ちょっと淡白すぎる印象を受けますねぇ…

プロ野球は明日開幕を迎えますが、昨年優勝の西武は下馬評が低め…
まぁ、でも、ライオンズファンであっても、ソフトバンクの優勝候補は否定できず、
昨年よりも楽観的ではいられないことは確かです。
とはいえ、ソフトバンクも世代交代期に入ってますし、
逆にオリックス・ロッテ・楽天の3球団は今年から新世代突入という様相。
比較的若手の抜擢の多い日ハムと西武も含め、
新戦力の台頭によっていくらでも成績が変わる戦国パリーグの可能性も秘めてます。
もっとも、オリックス・ロッテ・楽天はもう1年くらいかかる印象もありますが、
そう言っていた日ハムがあっさり優勝した年もありますから、
世代交代がスムーズに行けば、意外な展開になる可能性もあります。
新戦力の台頭が進むことは間違いないので、新しい選手を覚えていきたい所です。


◆ニュースネタ 期待外れの大河ドラマ『いだてん』
ぶっちゃけ、その通りだと思います。
カットすべきはピエール瀧容疑者の出演シーンではなく、志ん生のシーンでしょうに…

見ていてあまりにも場面交代が多すぎます。
ストックホルム五輪時と東京五輪時、金栗四三と志ん生、
あっち来たりこっち来たりするから、見ていて落ち着きがないばかりか、
金栗の話が盛り上がってきたなと思ったら、志ん生のシーンに切り替わってしまうので、
視聴者からすれば、水を差されている印象しかない。はっきり言って邪魔。

つまり、『大河』ドラマじゃないんですよね。
一本の大きな川が流れていない。幾つもの支流が合わさっているだけ。
そりゃ大河ドラマファンは逃げ出します。金栗四三という大河じゃないんですもん。
事実上、志ん生の大河ドラマと化してます。


その他、関連してピエール瀧容疑者逮捕のニュース。
こちら「議論を呼ぶ作品封印」
答えは簡単で、『具体的被害者が居るか否か』で判断すべき。
侵害犯ならアウト、危険犯はセーフ。
つまり、婦女暴行容疑の新井容疑者はアウト、覚せい剤使用の瀧容疑者はセーフ。
もっとも、侵害犯であっても、加害者の真摯な反省の上に被害者の許しを得た場合や、
そこまで至らずとも被害者側が十分な被害賠償を受けるためにも、
芸能生命を絶つことが忍びないと判断した場合は、許されても構わないでしょう。
最終的には被害者側の判断で、過剰に封印する必要もないと思います。

こちら「ダンスパーティで大麻入りチョコ?」
その後、どうなったのかは知りませんが、
こういうことがあったら怖いなと思っていたことが現実化したので紹介。
もし、レストランのシェフがクレイジーで、麻薬入りの料理を振る舞ったらどうなるのか…
かなり怖いです。
今までは自発的に麻薬中毒に陥ることだけが想定されていましたが、
半強制的に麻薬中毒にさせられてしまう危険性も想定する必要があるように思えます。


◆ニュースネタ アベノミクスの失敗理由
自分の見解では、日本の企業能力を行政側が過信していたように思えます。
アベノミクスの最後の部分、企業の利潤が労働者に賃金として還元されないかと言えば、
企業側に儲かっているという楽観的見解が取れないからです。
あくまで株価と円安の誘導でしか儲かっていないからです。
実際に日本企業発のヒット商品がどれだけあるのか…近年はほとんどが海外企業発ばかり。

高度経済成長からバブルにかけての『値段が安価なわりに良い商品』が、
長期のデフレによって『安価な値段に応じた商品』に品質を下げてしまい、
デフレ脱出局面になっても『品質に応じた価格上昇』に留まっているから売れない。
それなりの商品を作っても、それなりにしか売れない。
満足度の高い商品を作れなければ、バカ売れなんてできないのですが、
長期にわたって人材への投資を怠ってきた日本企業はそれができなくなってしまった…
団塊の世代が辞めていって、人手不足に陥ったのは人材確保を疎かにしたから、
働き盛りの30~40代がスッカスカで何ができるのか、骨粗鬆症で骨が折れやすくなるだけ。
そんなバカなことするなと散々言ってきたのに、
リストラリストラ、人件費圧縮を優先してきたからこうなった。
そしてそれによって成功してきた人が企業のトップになっている。そりゃ上手くいきませんよ。

今の日本企業に求められているのは、終身雇用に支えられた閉鎖型企業環境を改め、
情報公開を通じて同業種や異業種との横の繋がりを重視する開放型環境に改めること。
特に何もしなければ、比較的大切にされた今の20代が成長するまで、
10年から20年は待たないと、まともな経済再生は無理なように思えます。


◆スポーツネタ 甲子園大会の有力選手
星稜の奥川投手が大会No1なのは間違いないと思います。
初戦の履正社戦の評価は田中マー君並というのも頷ける所でしたし、
負けたとはいえ、2回戦の習志野戦も悪いなりにピッチングができてました。
ただ、ストレートが若干荒れ気味で高かった分だけ、捕まった感じです。
切れ味鋭いスライダーやフォークは素晴らしく、完成度の高さは感じました。
あとは終始セットポジションなのが個人的には寂しい。
それは奥川投手だけでなく、今大会に出場している多くの投手に言えることなのですが…
やはり本格派投手を自称するなら、せめてノーワインドアップで投げて欲しいです。

横浜高校の及川投手は、素質で投げている印象が拭えず…成長が感じられない。
真面目過ぎるのか、集中力が足りないのか、
打たれだすと止まらないのが気になります。
打たれない投手はいないのだから、いかに最少失点に防ぐのか、
そういう工夫が全く見られないのが気になります。
というか、監督が代わって横浜高校の野球自体が崩れかかってる印象。
アホみたいな走塁ミスとか守備のつまらないエラーだとか。
身体能力の高い有望な選手が入ってくるわりには、チームの精度が上がってない印象。

一方の智辯和歌山は伝統が上手く継承されている印象で、
そこに野村ID野球が加わり、将来的にはかなり楽しみ。
2番黒川選手、3番西川選手、4番東妻選手の打線も強力かつ守備の評価も高いので、
野手のドラフト候補を探すなら、智辯和歌山は楽しみですね。

他には負けたとはいえ、津田学園の前投手と石岡一の岩本投手は良い内容でした。
どちらも延長で力尽きた印象、スタミナ不足な面は否めず。
とはいえ、春のこの時期の試合ですからね…投手は酷使させられない。
個人的には夏の大会のタイブレークには反対ですが、
春の大会に関して言えば、延長戦入ったらタイブレークでも良いんじゃないですかね、
と比較的延長戦の多い今大会を見ながら思いました。


◆ライオンズネタ 最大の不安要素は…小野投手コーチ
視点が完全に『監督側』なんですよね…
監督の反対を押し切ってでも投手陣を守るという気概を微塵も感じない。
だから計算していたローテ投手が離脱しても、あたふたするだけで有効な手を打てない。
最初から頭の中で使う人を決めちゃってるからです。それ以外の見てない。
だから若手の抜擢が進まんのですよ。
一方の『投手側』のスタンスのコーチの場合は、使うのは監督と割り切っているので、
より多くの投手を使えるように準備する、まさに横一線の競争をさせるわけです。
だから若手の抜擢が進むんですよ。

このキャンプ・オープン戦を見ていても、マウンドに上がる選手は昨年とほぼ同じ。
コーチの構想に入っている選手が結果を残せばそれでいいという雰囲気。
構想に入っていた榎田・内海・松本航投手が離脱しても、他の投手が入ってこない。
そこに、そもそも危機感を感じてしまうわけです。

昭和のスパルタ指導をしたいならば、2軍へ行ってください。
1軍は選手を使う場所、適材適所で良い状態で投手をマウンドに上げることが仕事。
練習させたいならば、2軍でコーチをやってください。
早い段階でコーチの配置転換をやらないと、大変なことになるんじゃないかなーと危惧してます。


戦力的には昨年とほぼ変わらない印象。
野手陣は浅村選手が抜けたとはいえ、1番に金子侑司選手が定着すれば、機動力が使えますし問題なし。
あとは主力に故障者が出た場合、特に源田選手と森友哉選手は替えが効かないので、
有事に備えた人材育成は必要かと思われます。

先発投手陣は、離脱中の榎田・内海・松本航投手は枝葉に過ぎないので無問題。
勿論、1年を考えれば必要な先発投手ですが、代えが効かないわけではありません。
むしろ、問題は多和田・今井・高橋光成投手の3人が期待に応えてくれるかどうか。
多和田投手がエースとして昨年並みの成績を挙げれば、
今井投手が二桁勝利して昨年の雄星投手並の成績を残せば、
高橋光成投手が5~6勝して昨年の今井投手の成績を超えれば、問題はありません。
ドラ1右腕3人が期待される成績を残せるかどうかが鍵だと思っています。

リリーフ投手陣は平井・野田・増田投手が順調。
そこに昨年の勝ちパターンである小川・マーティン・ヒース投手を混ざる形か。
ここら辺は実際に開幕してみないと分からないだけに、
昨年のパターンに縛られずに、柔軟に組み換えをしていくことが必要だと思います。

2019年02月28日

免罪符

児童虐待死事件などを受けて、社会として子育てへの参画が議論されていますが、
今の状況で果たしてそれが可能なのかと疑問があります。
↓こちら ロリコン冤罪事件
今や男性保育士さえもロリコン扱いされる世の中。
男性の子育て参加を拒否してきたのは、女性の方という現実もあります。

上記の冤罪事件で難しいのは、子ども達に悪意があったとは限らないということです。
勿論、悪意を持って大人をハメるために体を触られたと嘘を言った可能性もありますが、
むしろ可能性として大きいのは、
 ①大人の贔屓に対する子どもの嫉妬としての『ロリコン』扱い、
 ②大人の関心を引いているという自身の存在アピールとしての『ロリコン』扱い、
 ③親が自己説得力を持たせるための他者を貶める『ロリコン』扱い、
こういう悪意のない『ロリコン』扱いの方が大きいように思えます。

①は男児や嫉妬深い女児で起こるケース。平等に扱えという警告としての意味合い。
②は自己顕示欲の強い女児で起こるケース。大人の関心を引く存在というアピールの意味合い。
③は親の「あの子とは付き合っちゃダメ」のケース。
親よりも他者に関心が向いている場合に、他者を貶めて親に関心を引き戻す意味合い。
人間関係をちょっとだけ歪める行為が、他者を容赦なく傷つける典型的なケースですね…

子ども達にとって、『ロリコン』という言葉は究極の『免罪符』なんですよ。
『ロリコン』の意味や具体的効果を理解していなくても、
本能的に成人男性にわがままを聞いてもらえる『免罪符』として認識している。
だから簡単に『ロリコン』と言っちゃえる。それぐらいの感覚でしかない。
それを大人達が聞いた時に、どう判断するのか。
本当に『ロリコン』である場合もあるでしょうが、子どもは大袈裟に言うもの。
大人の目でしっかりと事実関係を確認することが必要です。

結局、こういった『ロリコン』扱いが自分の子ども以外への忌避に繋がったように思えます。
子どもと遊んであげれば『ロリコン』扱い、子どもを注意しても『ロリコン』扱い、
そりゃ子どもと関わろうと思わなくなりますよ。
成人男性が自分以外の子どもと触れ合うことは、今では『原則違法』扱いです。
これで周辺住民や社会が子育てに参加できるのか? できるわけがありません。

結果として、成人男性への子どもに対する無関心化が進み、
虐待のシグナルを見逃すことにも繋がり、
保育園・幼稚園・小学校や擁護施設に対する嫌悪感に繋がっているのでしょう。
子どもの遊び声を雑音と感じてしまうのは、自分とは全く違う存在と認識してるからです。
成人男性と子どもの間には大きな壁がある。
『ロリコン』の壁は両者の溝として不理解を広げ続けます。

個人的には、ロリコンの原則違法化を助長するみたいで嫌なのですが、
簡単な講習会を行うことで、子どもとの触れ合いが免罪されるような制度が必要かもしれません。
成人男性がごく普通に子どもと触れ合える免許が必要な時代になるかもしれません…
それはそれで寂しいですけどねぇ…


◆ニュースネタ 沖縄の県民投票は7割が辺野古新基地建設に反対
与党は投票率が52.48%と決して高くなかったことから、
『絶対得票率』を持ち出して誤魔化す方針のようですが…
それを言ったら、国政選挙の投票率も40%前後でしかありませんし、
過半数獲得したとしても絶対得票率は20%程度でしかない国会議員の存在はどうなるの?
政府はその絶対得票率20%程度の国会議員によって構成されるわけですから、
国民の1/5程度の民意しか掴めていない人に、
そもそも辺野古に新基地建設を決定する正当性を有しているのかが疑問になります。
藪蛇じゃねーの?

政府や本土の人にとっては、沖縄は『防波堤』で、北朝鮮や中国に対する備えでしょうが、
沖縄の人にとっては、米軍基地の存在自体が『リスク』であり、戦争状態と言える状況。
その認識の差が埋められなければ、沖縄の人に寄り添うことは無理でしょう。
政府の言い分である普天間基地の危険性除去も、
北方領土交渉のように、『辺野古基地を建設すれば必ず返還される』わけではなく、
あくまで辺野古基地建設は普天間基地返還のための最低条件でしかなく、
新基地を建設したら自動的に普天間基地が返還されるわけでもありません。
また、返還されたとしても普天間基地が直ちに潰されるわけでもないでしょう。
本当にアメリカ海兵隊を沖縄に置いておかなければならないのか、
という根本的な問いから考え直さないことには、問題は永久に解決しないでしょう。
『抑止力』なんていう曖昧な言葉で、具体的危険性を納得しろなんて無理な話です。

一方、『抑止力』の名の下に本土にも危険性が迫っています。
こちら イージス・アショアの危険性
まぁ、確かに、仮想敵が北朝鮮のままならば、東京を防衛するためには、
秋田県や山口県ではなく、石川県に置くべきですよねぇ…
直接的に秋田や山口に核を落とされるとは思いませんが、
少なくともテロで無効化しようとはするでしょうね。
驚異の度合いからすれば、北朝鮮だけでなく中国やロシアにも十分動機が生まれますし…
いずれにせよ、原発施設と並ぶ危険ターゲットが新たに作られることは間違いなさそうです。
申し訳ありませんが、秋田と山口には絶対に住みません。


◆政治ネタ 統計不正問題 総理官邸の指示があったことはほぼ確実
野党の指摘は正解だと思います。
ただ、森友・加計学園問題と同じく、最後まで決め手を欠くのは間違いありません。
なぜならば、官僚が裏切らないからです。
最終的な決め手を官僚の証言に頼っている以上、真相解明には繋がらないでしょう。
地位保全や処分後の天下り先の斡旋等々、自己保身が約束されている以上、
官僚としてのプライドの方を優先する人は稀でしょう。
その稀なケースである前川喜平氏さえ、嘘つき呼ばわりして批判される世の中ですからね。
政府を裏切って真相を告白する官僚が出てくるとは思えません。
よって、森友・加計学園問題と同じく、曖昧なまま忘れ去られるのを待つ作戦でしょう。

そうなると、国民は状況証拠で判断せざるを得なくなります。
状況証拠で言えば、総理官邸は完全にクロ。
総理秘書官は厚生労働省への圧力を否定していますが、
「より正確な勤労統計を」という指示を受けて、
馬鹿正直に数字が変わらないorむしろ悪化した統計を出す官僚はいません。
そんなことしたら評価されず、首が飛ぶのが分かっているからです。
つまり、「より正確な勤労統計を」という指示は、
「良い数字が出る勤労統計を」という指示を意味するわけで、
総理官邸側は数字が上がることを意図して指示を出したことは確実です。

もっとも、総理官邸側が、全数調査の所を抽出調査にしていたことや、
補正をしていなかったことを具体的に知っていたとまでは思えません。
結果的に言えば、厚生労働省が3倍補正や調査対象の意図的抽出等を
やり過ぎてしまったために、数字が良すぎてしまい、
それが統計をつかさどる総務省に目を付けられ、不正が発覚することに至ったわけで、
総理官邸が違法な数字操作を指示したとまでは言えないでしょう。

ただ、アベノミクスを良く見せようとしたのは確実で、
一昨年まえから実質賃金に関しては野党が実際に槍玉に挙げていました。
アベノミクスのネックだった勤労統計の実質賃金を、
良く見せようとしたという動機は確実にあったと思われます。
アベノミクスの成長戦略に『統計改革』が挙げられているのも、
改革すれば数字が上がることが分かっていたからです。
普通は統計改革=成長に繋がるなんて考えませんよ。
数字操作ができることを理解していなければ、成長戦略になり得ません。

昨年1月の調査変更が政府の意向であったことは野党の想像通りでしょうが、
発端である全数調査が抽出調査に切り替えられ、
補正が長年行われなかったことに関しては、未だに説得力ある説明が出てきていません。
こちらの真相解明も求めたいところです。


◆ニュースネタ 森友学園スクープ記者の一問一答
NHKが忖度した例のアレ。
こちら その1
こちら その2
こちら その3

森友・加計学園問題は、政府の防衛ラインが意味不明でした。
森友学園問題に関して言えば、『虎の威を借る狐』をやられただけで、
首相夫人を始めとして周囲が「うっかりさん」ではあったものの、それだけで済む話でした。
それを変にかばって、「総理も議員も辞める」なんて大見え切っちゃっうから大変なことに。
まぁ、でも、良くも悪くも、あのうっかり発言以降、安倍総理の答弁は慎重になりましたね。
一昔前のロボットみたいに、質問を用意された答えに無理矢理当てはめて、
的外れな返答を延々と繰り返すボロットになってしまいました。
今のAIの方が総理大臣よりも良い仕事すると思うけど…

加計学園問題でも、お友達扱いでも構わないから、
その必要性を懇々と説いていれば何も問題がなかったはず。
結局、必要性よりもお友達要素が優先されたから、答えられなかっただけ。
そういうのが、後からボロボロ出てきてしまうから拙かった。

財務省の改ざん問題にしても、今の統計不正問題にしても同じ。
嘘が後からボロボロ出てきてしまい、自浄作用が働いていない。
結局、政府と自民党が一緒になって庇うものだから、
国民から見ると、真相解明に及び腰と見えてしまうわけです。
本来はどちらも行政の問題で、国会議員は関係ない話なんですけどねぇ…
自浄作用がないということは、『同じ穴の狢(むじな)』だと言うこと。
一部の不正が公務員全体の不正に思われてしまいます。

米軍基地の問題に戻しても同じことが言えます。l
日米地位協定によって変にアメリカ軍人を庇い立てするものだから、
一部の犯罪者の問題がアメリカ軍全体の問題になってしまいます。
一人の性犯罪者を庇うことによって、軍隊全体が性犯罪者に見えてしまう。
自浄作用が働かない組織というのは、『同じ穴の狢(むじな)』と思われるということです。

だから一時的には忘れ去られたとしても、不信感だけが燻り続ける。
その不信感がいつ爆発するのかは分かりませんが…


◆ニュースネタ 東京新聞記者に「あなたに答える必要はありません」
完全な失言。やっちまったなー。

菅官房長官と東京新聞記者とのやり取りに関しては、正直どっちもどっちだと思うものの、
間違いなく菅官房長官の方がイラつき過ぎ。
菅官房長官としては、その記者に対して「答える必要はありません」と言ったつもりでしょうが、
それを記者会見の場でしてしまうことは、記者個人に対して言っただけではなく、
東京新聞という会社は勿論、東京新聞を読んでいる読者に対しても言ったことになります。
「記者の質問に答えない≠国民の質問に答えない」となりかねず、
これは官房長官として絶対に言ってはならない言葉です。

これは安倍政権全体の性格でもあるのですが、表面的な事実しか目を向けていない節があります。
アベノミクスの成果の強調をするのもそう、勤労統計の話でもそう、全て数字でしか判断していない。
数字の奥に現実に生活している人々がいることに想像力が働かない。
今回の失言にしても同じ。
東京新聞の記者が個人的に気に入らなかったとしても、
その奥には東京新聞という会社があり、それを読んでいる読者がいることに思いが働かない。
想像力の欠如を痛烈に感じます。

そんな態度だから、外交が本当にできているのか不安になるわけですけど…うーん…


◆ニュースネタ 勤労統計不正問題で監察委員会が調査報告
嘘は吐いたけど、隠す意図がないから隠蔽ではない…
隠蔽には隠すという要件があるが、嘘はそれよりも重い…
…なんか哲学的になってきた(苦笑)

隠す意図がない嘘で考えられるのは、『無知』でしょうか。
知らないで適当に答えたことが嘘になったというケース。
まぁ、それでも今回のケースは総務省に返答した人は、
不正の事実を知っていたわけですから、
彼個人に関して言えば間違いなく『隠蔽』でしょうね。

ただし、『組織的隠蔽』に当たるか否かと言えば、
そもそも不正の事実が共有されていなかった、
知ろうともしなかったわけですから、『隠蔽』ではないかもしれません。
まぁ、『怠慢』ですけどね。統計に対して『無関心』だったということ。

『隠蔽』は少なくとも不正の事実を把握していることになる。
しかし、『怠慢』『無関心』は不正の事実を把握さえしていない。
どちらの罪が重いかと言えば、事案によりけりでしょうが、
国政レベルになれば、当然後者でしょうねぇ…
交通ルールを知らずに運転しているようなもの。
問題を理解していなければ、答えの出しようがありません。
問題文がそもそも読めない時点で、解答はできないわけですよ。

つまり、職業人たる資格がないということです。
国家公務員を辞めるのは当然ですし、
天下り先に損失を出すだけなのでもってのほか、ということでしょうに…


◆政治ネタ 細野豪志議員が地元ニュース番組に出演
全く心に響きませんでした…
自民党に入って、どうしてもやりたいことがあるわけでもない。
流されて自民党にしか見えませんでした… むしろ、印象悪化の予感。

LGBTや教育・子育てを例に、自民党が変わりつつあると力説してましたが…
世間的には自民党が変わったと映るよりも、細野氏が変わったと映るでしょうねぇ…
実現できるかはともかくとして、
ワタミの渡邉美樹議員のように、反原発で自民党を変えるぐらい大見得切ればいいのに…
その渡邉美樹議員も力及ばずで、あっさり出馬しない意向を表明する辺りは潔い方。
そういう意味では既に二階派に入ったことで、飼い馴らされている感じですね。
まぁ、とにかく言い訳がましかったです…

…とか書いてたら、東海比例ブロックの田端議員が辞職の意向だとか。
同じ静岡5区の吉川氏が繰り上げ当選になるようなので、
自民党入りも遠のくでしょうね。
無所属で出るハメになり、誰の支持も得られない展開ですか…
細野の議員生命\(^o^)/オワタ

2019年02月13日

焚“同人誌”坑“オタク”

なるほど、狙いはこっちでしたか…
同人誌を燃やし尽くし、漫画やゲームの話をするオタクを生き埋めにして殺すのね…

違法ダウンロード等を議論している文化庁の文化審議会著作権分科会において、
CDやゲームだけでなく、マンガや静止画を含め、
スクリーンショットでの撮影も含めて広範に禁止する方向のようです。
実際に刑事罰を加えるには、ハードルが高そうな感じもしますが、
それでも『原則禁止』とされる影響は想像以上に大きくなりかねません。
 こちら(朝日新聞なので誇張的に書いている側面もあるでしょうが一応)

今までグレーゾーンとされていた著作権違反が明確にアウトになる可能性が高まります。
スクリーンショットがアウトということは、
ゲームの画面をスクショで撮影してアップする行為がアウトということ。
大半のゲーム攻略wikiは画像の無断転載、
ゲームのプレイ動画もメーカー不許可のものを除けばアウト認定でしょう。
当然、写真撮影もダメでしょうから、
ツイッターで「この漫画を買いました」的に表紙をアップする行為もアウトでしょうね…
程度の差こそあれ、自分の部屋を映した時に、マンガの表紙が映っちゃったりしても、
それが判別可能ならば、アウトと言われてもおかしくないです。
つまり、今後、オタクの部屋はモザイクだらけの写真になりますね(苦笑)

加えて、同人誌を含めた二次創作物が槍玉に挙げられる可能性も高いです。
単純に考えて、pixiv等で著者に無断で画像をダウンロードすることもアウト。
仮にその画像が二次創作物であれば、
原作者に無断で描いてアップした可能性が高く、
著作者自身が著作権違反を問われる可能性が高くなります。
二次創作物の同人誌は事実上の違法禁止です。
 こちら(マンガ家さえも反対する行き過ぎた違法DL禁止)


つまり、この法案が仮にこのまま通ってしまうと、
同人誌はかつてのロリ写真集と同じく廃棄・燃やされ、
二次創作はできないので、版権のある絵は描かれなくなり、
オリジナルで描いた絵でも、無断で画像保存したり、リツィートしたらアウト。
他にも小説の無断転載も禁止になるので、小説の中にある文章を引用してもアウト、
小説紹介サイトやレビューサイトも本の中身に触れたら即アウト。
今の漫画家の中でも同人誌を書いていた人は多いですから、
違法性は問われなくとも、「他人の絵で漫画家になるとは何事だ」と道義的責任を追及され、
廃業せざるを得なくなるでしょうね。
同人誌がダメなのですから、いわゆる『オマージュ』もアウト。
マンガやアニメ・ゲームのオマージュであることが多いライトノベルも廃刊。

結果、待っている未来は画像も何もない味気ないサイトに、
内容に一切触れない当たり障りのないレビュー…
仲間内でマンガやゲームの話をしていれば、ネタバレ=悪と断罪されるので自粛。
作者と出版社は、著作権違反を気にせざるを得ないので、
似た作品がないか死に物狂いで確認する日々、
週間マンガなんて確認作業だけで1週間終わるので連載不可能です。
いわゆる『王道的展開』なんて書こうものなら、パクリ疑惑で連載終了orz
…それはもう文化的には死を迎えているも同然です。

今も私は2つのニュース記事にリンクを貼りましたが、
対象は小説を含めたネットの広範な記事に至るので、
こうやってリンクを張る行為もアウトになる可能性は高いです。
グレーゾーンが全てブラックになれば、文化を育む芽さえ摘み取られます。


明らかに行き過ぎ。日本のコンテンツ産業は死に絶えますよ。
対策としては、マンガ・ゲームを業界として一律に著作権フリーとせざるを得ず、
それを同人誌販売業者などが、まとめて著作権使用料を支払うしかなくなります。
それでも国内しか対応できず、海外は著作権野放しという状況は変えられないので、
無断アップロードの解決には根本的に繋がらないでしょう。
結果として、日本のオタク文化が変に統制されて畏まり、魅力を失い、
国際競争力を失って海外メーカーに食い物にされている電機業界と一緒になるでしょうな…

版権を厳しくしなかったからこそ、日本のオタク文化は世界に広まったんです。
それをただ厳しくすれば、魅力を失うだけ。
お偉いさんはコンテンツで儲けることしか考えていないから、こういうバカな方向へ傾く。
マンガやゲームを海外へ輸出して大儲けぐらいにしか考えてないから、こうなる。

実しやかに囁かれていた「ミッキーマウスの絵を描いたら連行された」ネタが、
「ドラえもんの絵を描いたら逮捕された」に変わる日も近いということです。
日本\(^o^)/オワタ(←この顔文字も著作権違反で逮捕かね。作者知らんけど)


◆ニュースネタ 池江璃花子選手の白血病公表で桜田五輪大臣が「がっかり」発言
こちら(がっかり発言)
こちら(慌てて撤回)

普通に『残念だ』と言っておけば、どうとでも解釈できたのに…馬鹿だろ?
『がっかり』=『望みがなくなったり、当てが外れたりして、気力をなくすさま』
つまり、≒『失望』ということ。東京五輪に出られないから、がっかりという意味のみ。
『残念』=『①もの足りなく感じること。あきらめきれないこと。』
     『②悔しく思うこと。また、そのさま。無念。』
つまり、②の意味なら、白血病に見舞われて悔しいとも取れるので、問題なかったのに…

これはもう一発レッドカード。
これで辞任しないなんてありえないし、更迭しない首相は甘すぎます。
重要なのは、彼がオリンピック担当大臣であるということです。
この発言を聞いたアスリートがどう思うでしょうか?
 自分達は東京オリンピックを盛り上げるためだけの駒なのか?
 メダルの色しか政治家は気にしていないのか?
 池江がいなければ、盛り下がるほどに日本のスポーツ界は脆弱なのか?
そう思うことでしょう。
そんな人物がトップでオリンピックに心が向かっていくと思いますか?
できるわけがありません。

桜田大臣は闘病のために東京五輪を諦めざるを得ない池江選手を侮辱しただけでなく、
白血病に見舞われた人々を始め、
東京オリンピックを目指す全てのアスリートを侮辱したんですよ。
そんな人間がオリンピック担当大臣なんて、できるわけがないでしょ?
1つの言葉で人間としての信頼感を失ったんですよ。
アスリートのことなんて何も考えていない本性を暴露してしまったんですよ。

パソコンを使ったことがなく、USBも知らないような知識不足は官僚が支えられても、
病人をいたわり、アスリートに敬意を表するという当たり前の認識が不足していては、
話にならないとしか言いようがありません。
桜田大臣こそ、今やっている大河ドラマ『いだてん』を見るべきでしょうに。
自分が彼らに恥じないことをやっていると本当にお思いか?
厚顔無恥とはまさにこのこと。
恥ずかしい気持ちが1ミリでもあるのならば、即刻辞任すべきです。
それが分からない人間ならば、誰かが引導を渡すべきだし、
それさえできないのであれば、国会で弾劾すべきでしょう。

「おわびをして撤回をする」って、誰に謝ってんのさ?
池江璃花子さんに対して? それともお騒がせしたことに対する国民一般?
白血病に見舞われている患者さんに対して? それともアスリート一般に対して?
それさえ理解してないでしょ?
だから平然と大臣を続けるなんてことが言えるんですよ。
アスリートに対して取り返しの付かない発言をしたという正しい認識があるなら、
続けるなんてことは口が裂けても言えないはずです。
そんな大臣を許せるわけがありません。


最後になりましたが、池江選手の白血病の件に関しては、ただ驚くばかりでした。
昔に比べれば完治する可能性が高くなっていると聞きますが、
復帰までの時間や体力がどこまで戻るかは人それぞれなので、何とも言えないです。
そんな中で同じく白血病に見舞われたJリーガーの早川選手がコメント。
こちら
今は焦らせることがないよう、ただ回復を祈りたいです。
オリンピックでメダルを取ることも感動を与えますが、
難病から回復することの方が何倍も感動を与え、
必ずやスポーツの感動秘話として後世に語り継がれていくことでしょう。
それは今だけでなく、未来の人々の救いにもなるということだと思います。
回復するまでは競技者・池江璃花子選手のことを忘れ、
一人の人間としての池江璃花子さんの回復を祈りたいです。


◆ニュースネタ 安倍総理の「パパは憲法違反?」の疑義
いやー、絶対に実話じゃないと思うけど…
だって子どもは憲法違反かどうかなんて気にしませんよ。
子ども=高校生ぐらいなら分からなくもないけれど…
JKが自衛官のパパにそういうこと言うか?

例え話の可能性が高いように思えます。
解散総選挙やったら、子どもが「安倍総理は憲法違反?」って聞くのか?
聞かないでしょ。
憲法学者の間では総理の解散権は否定されてるわけだし、
自衛隊よりもそっちの方がよっぽど憲法違反なんですが。
誰もそんなこと言わないでしょ。
ボーっと生きてないチコちゃんだって言わないよ(w


◆ニュースネタ バイトテロを抑止できない理由
見方は自分と逆なところもありますが、着眼点は似ている感じ。
結論の賃金上昇に関しても納得。
「割に合わない」というのが一番の理由でしょう。
ぶっちゃけ、飲食業界の求人は幾らでもあるし。
それでも応募が少ないのは、みんな「割に合わない」と思ってるからです。

深夜営業とかもう辞めたら、と本当に思います。
それだけでも大きな労務改善になると思うんですけどね…


【追記】
◆ニュースネタ “ガッカリ”大臣の発言に対する世間の反応

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2019年02月12日

マナー違反

中日の松坂投手がファンに右腕を引かれて、ノースロー調整だとか…
こちら
詳細が分からないので何とも言えないところですが…
昔は「利き腕は商売道具だからサインしない」なんてことも聞かれましたが、
今の選手はファンサービスに熱心なのは良いことですが…
一部の心無いファンの行動が選手とファンの距離を引き離しかねません。
まったく、お触りは禁止ですよ、お触りは(苦笑)

元プロ野球選手の中村紀洋選手が自身のサインがネットで転売されたことから、
今後のサイン活動の自粛を宣言するなど、
野球選手のサインの問題が浮上してきています。
個人的には、オークションサイト等でサイン色紙の取り扱いは禁止すべきだと思いますが、
まぁ、こちらもイタチごっこになっちゃうんでしょうねぇ…
サイン転売が知的財産権を侵害しているとまで言うのは大変だと思いますが、
顧客誘引力を有するのは間違いなく、効能的には似たものがあるだけに、
選手会を中心に今後検討する必要はあるかと思います。

転売と言えば、普通の地上波のニュースにおいて、
サイドビジネスとしての転売を取り上げるのは正直どうかと思いました…
仕入れ先が中国なら問題ないとでもお思いか?
差額分損をしているのは、無知な最終購入者なわけで、
あまり大っぴらにできる商売じゃない感じはしますがねぇ…
まぁ、商売なんて元々そんなものかもしれませんが。
需要のある所に横流しして儲けるのが商人だと言えばそれまでですけど…
そういう所が昔から納得がいかない…
昔とは違い、劇的に時間と距離は縮まっており、
それこそネットは距離も時間も限りなくゼロに近いのに、
転売で利ザヤを稼ぐ意味が分かりません。
まぁ、それはIT業界そのものに対する批判でもありますけど。


◆ニュースネタ 大手チェーン店のアルバイト不祥事に関して
最近は「不適切動画」が問題となってテレビでも紹介されていますが…
評論が少しズレているように思えるのですが…
「若いアルバイトの馬鹿な行為」、そんな単純な事で良いのかね?

いや、確かにあんな客を蔑ろにするような馬鹿な動画を
上げている人間に問題あることは間違いありませんが、
タイトルの『くびかくご』もスルーできない問題でしょうに…
一番考えるべきなのは、
「なんで若者があんな馬鹿な行為を『くびかくご』という名前で、
アップしているのか」、そちらの方にあるはずです。

答えを先に書けば、辞めるに辞められないからですよ。
もうこの店を辞めたい!と思っても、
人手不足を理由に代わりが来るまで働けと言われる。
アルバイトが労働基準監督署に駆け込むというケースは少ないだけに、
正社員以上に退職が伸び伸び、有耶無耶にされてしまいます。
その点、『くびかくご』で馬鹿なことをやれば確実に辞めさせられる。
ある意味では、動画がきっかけで退職させられることは、
むしろ、彼らにとって好都合なわけですよ。

今日、『働き方改革』が叫ばれていますが、
正社員以上に疲弊しているのが非正規・アルバイトです。
特に若年アルバイトは法律の知識もなく、使用者の言われるがまま。
不当な損害賠償や契約以上の長時間労働と割増賃金なしの夜勤を押し付けられ、
若年アルバイトの疲弊は私達の想像以上のものがあります。
言うなれば、正社員の働き方改革のしわ寄せを、
非正規やアルバイトといった下の労働者に押し付けられているわけです。
そんな皺寄せを受けたアルバイトが、
プッツンして怒りの『くびかくご』動画を心の叫びとして作っているのでしょう。

つまり、本質的な問題は、責任ある正社員がすべきだった仕事を、
特に職業教育を受けていないアルバイトに押し付けている労働環境にあり、
本来ならば、彼らをアルバイトとしてではなく、
正社員として教育すべき所を怠り、
劣悪な労務環境を改善しない使用者側に問題があるわけです。

その観点を抜きにして、これらの動画を語ることはできません。
損害賠償を請求したとしても、違法な労働環境を反訴され、
余計に会社のブランドイメージが失墜するだけです。
まぁ、それ以上に劣悪な労務環境のテレビ局が、
敢えて『くびかくご』をスルーする辺りは、当然の理かもしれませんねぇ…


◆ニュースネタ 厚生労働省の毎月勤労統計調査の不正問題
特別監察委員会が勤労統計不正の調査報告がなされましたが…
以前からヒアリングに厚生労働省幹部が同席していたことが問題視されてましたが、
そもそも、そこに外部有識者は同席しておらず、
ヒアリングの実施は外部有識者だけでなく、
大臣にも知らされていなかったことが明らかにされました。

…つまり、それって完全な『内部調査』じゃねぇの?
外部有識者も入っている特別監察委員会は、
厚生労働省が行ったヒアリング結果と書類を見せられただけで
それに対して評論を加えただけの可能性が高いです。
全く第三者委員会ではありません。それってネットのコメント欄と同じだろ(苦笑)

不正の動機も、東京都や大企業からの苦情云々と報告書に書いていたものの、
その事実を客観的に確認した形跡はなく、
全てが厚生労働省の職員の妄想でしかないわけで…
裏付けがない調査報告に一体何の意味があるのか。
厚生労働省の言い分をまとめに過ぎず、実際は何も分かっていないのと同じです。
答弁を要求されても、調査報告を読み上げるか、調査中と言うのみ…
これでは問題解決には全くなりません。あまりにも適当過ぎます。

30名以上500人未満の事業所の抽出調査に関しても、
ランダムで集出した後に、何故かその半分を抽出して、
その数字を2倍にするという統計素人にはサッパリ分からない処理をしてる模様。
あまりに突飛な数字が混じらないようにするためなんでしょうが、
それが実態を表してると言えるのでしょうか?
理想状態(=統計者の意図)のために、作為的に抽出されているのではないか、
そういう疑念がやはり出てきてしまいます。

国民民主党の大塚議員がそれ以外の統計、総務省の労働力調査を追及しましたが、
こちらも何だか返答があやふや。
外国人労働者を就業者に含むかと聞かれ、
最初は含まないと言っていたのに、外国人も含むと訂正してみたり、
かなり怪しい印象を受けました。
統計をつかさどる総務省自身がコレなんですから、他もボロボロでしょうねぇ…

調査対象は誰なのか、どのように調査するのか、その数字をどう調整するのか、
どれもあやふやで、統計者の意図に左右されていた可能性が高そうですねぇ…

2019年02月05日

恵方巻≒デフレ対策?

ふと思ったのですが、恵方巻ってデフレ対策に似てるなぁ…と。
今年も作り過ぎた恵方巻やその材料が廃棄されたというニュースが。
誰もが思うことは、「そんなに作らなくてもいいんじゃね?」とか、
「廃棄するぐらいなら安くして売れば?」と思うんですが、それをしない。

デフレで悩まされた日本経済もそれをしませんでした。
根本的な問題は過剰生産にあるのに、売れない責任をデフレのせいにし、
事業の再構築(=リストラクチャリング)をしなければならないのに、
それは二の次で、人材の再構築(=日本的リストラ)しかしなかった。
恵方巻で言えば、作り過ぎを改めないまま、恵方巻を作る人だけを減らし、
さらには人件費削減のためにアジアへ工場を移転し、
外国で作った恵方巻を輸入して売るスタイルに変更したという…

そこで伝統的に行われてきたのが公共事業で、
恵方巻で言えば、イベントを開催して消費量を増やそうという試み。
けれど、恵方巻イベントに飽き飽きした国民は、参加者ほぼナシ、
結果的に関係者がタダ同然で食べるか廃棄というオチ。

アベノミクスでやったことは、お店の資本を充実させて、
恵方巻を海外に売りつけるか、沢山売れているように見せかけるか。
根本的な問題である恵方巻の作り過ぎは改めず、
中身の具材を入れ替えたりして、沢山売れているように装う。
売れ残ったものを安価に売れば物価が下がるので、
過剰生産は改めないままに不要な分は廃棄するわけです。

これって根本的な解決策になるのか?と、疑問に思います。
今は政治で統計不正が問題になっていますが、
果たして需要を最適に予測できているのかどうか?
需要に即した生産を行っているのかどうか、かなり疑わしい所があります。


◆ニュースネタ 厚生労働省・勤労統計調査
なんというか…政府の答弁を聞いていると、『統計≒占い』に聞こえてきます…
「良い結果は信じるけれども、悪い結果は信じない」みたいな…
昨年、勤労統計調査のデータの取り方を変更した上で、
それまで行ってこなかった補正(調査事業所が1/3だから単純に3倍処理)をしたら、
実質賃金の伸び率が戦後最大になってしまった…
その時に政府はそれを信じていたにも関わらず、
今年になって不正が明るみに出て、データが補正されるとマイナスになると知るや、
今度は実質賃金の統計に意味がないような言い方をして、
悪い結果は信じないようなことを言いだす…
つまり、これが安倍政権の根本的な統計に対する姿勢なのかもしれません。

「良い統計は信じるけれども、悪い統計は信じない」という姿勢は、
「悪い統計を良い統計にすれば良い」ということに繋がり、統計改革とか言い出す。
成長戦略の一環に『統計改革』が入っているということは、
統計改革をすれば数字的にプラスに操作できることが分かっているからであって、
統計の精度を上げて過剰生産・過剰供給を改めるという発想ではないはず。
実際に昨年の国会では実質賃金がアベノミクスの糾弾に利用されていましたし、
政治的圧力によって、勤労統計の見直しが進められていたとしても、
おかしくない状況にあったことは事実です。
野党がアベノミクス不正だと糾弾するのも無理からぬ状況ではあります。

本当にアベノミクスに自信があるのなら、政府は一刻も早く統計を取り直すべきです。
国会で時間稼ぎをして、問題を先送りして、
4月の統一地方選挙に影響を与えないように取り繕うよりも、
正確な統計を国民や国際社会に一刻も早く知らせるべきです。
それなのに、それをしない。自信がないことの現れにしか見えません。
昨年の財務省の公文書改竄問題や森友・加計学園問題とは違い、
勤労統計は毎月更新され続けるもので、統計データは毎年蓄積されるものです。
先送りすれば忘れてくれる問題ではないだけに、
政府の迅速・真摯な対応が求められます。


政府の稚拙な対応は置いておくとして、ここまでの不正を改めて整理しますと、
過去のデータ(一昨年前まで)は、大都市圏が抽出調査だったため、
相対的に給与水準の高い東京等の大企業の割合が減ることで、
本来の全数調査よりも低く出やすくなると考えられるので、
雇用保険受給者には上乗せ給付する必要が出てくる。
一方、昨年のデータは、統計方法を変更した上に、
さらにそれまで行われてなかった補正(抽出1/3だから単純に3倍?)したため、
データが高すぎる結果となり、不正が疑われている、という感じです。

過去は低過ぎ、昨年は高過ぎ… 結局、本当の所はどこにあるのか?
正しい数字が存在しないために、サッパリ分かりません。
改めて厚生労働省が数字を発表したとしても、本当に正しいのかも疑わしい…
問題の根底はそこにあると思うんですよねぇ…
統計が一切信用できなくなってしまっているのが問題です。

結局、どうして全数調査ではなく、抽出調査だったのかは分かっていません。
人手不足で調査員が足りずに、負担を減らすためにランダム抽出調査したのか、
企業の回答率が悪かったために、回答があった企業のみを抽出調査したのか、
それとも統計者に好ましいデータが抽出されるように作為的に抽出したのか、
問題の本質となるべき不正の原因がサッパリ見えてきません。

想像ですが、「デフレ対策」として作為的に抽出していた可能性があります。
『デフレ』というのは、単純にモノが売れないことではありません。
「デフレ=売れ行きが偏る」ことです。
売れないから物価が安くなるのは、裏を返せば、安ければ物が売れるということ。
つまり、薄利多売の構図になるわけで、一部の安い商品だけが爆売れするわけで、
同じ業種でも儲かってる企業と儲かってない企業の差が出やすい傾向になります。
それに加えて、人件費は非正規雇用の増大等で削減傾向になりますから、
実質賃金が低くなるのは当然のことです。
デフレの状況の方が企業収益に格差が出やすくなり、
それ故に抽出する企業がどこになるかが問題となります。
抽出調査が始まった時期が、非正規雇用を増やした小泉構造改革時だったのは、
偶然の一致だとはとても思えません。


確かな数字はどこにあるのか?
今回は財務省公文書改竄問題とは異なり、国際的な統計にも影響を与えかねないだけに、
政府の消極的な姿勢は、国際的疑念を呼び込むことになりかねまえん。
政府が問題解決に消極的だと、国際的評価を落としてしまい、
ギリシャ危機のように株価にダイレクトに影響を与える可能性があるだけに、
昨年のような誤魔化しが通用しないことは確かでしょう。


◆ニュースネタ 全世代型の社会保障? 消費税増税と保育園無償化
全世代型増税の間違いじゃないの?(苦笑)
社会保障の恩恵を受けるのは、幼児のいる世帯だけ。
全世代型ちゃうやん。もうその時点で看板に偽りアリです。

問題は待機児童が必ずしも解決していないということ。
そういう状況で保育園無償化を行うとどうなるのか。
保育料は無償になる分、寄付金を要求するようになるでしょう。
寄付金の額によって受け入れ順番が決定され、結果的に子育て世代の負担は変わらず。
つまり、上げた消費税の分は、金持ちの寄付金に全て消えて行くことになります。
無意味。

軽減税率も景気対策としてキャッシュレス化を合わせたものだから煩雑になり過ぎ。
買い物が趣味として成立するのは『お得感』があるからです。
他よりも安く買えた、良い商品を手頃な価格で買えた、
店頭表示価格から値切れた、たまたま寄った店にお気に入り商品を見つけた等々。
1円でも安い商品を求めて隣町のお店まで遠征するのは『お得感』を求めるからです。

しかし、煩雑な買い物はこの『お得感』をなくします。
『面倒くさい』感覚は『お得感』を一瞬にして消え去ってしまうのです。
軽減税率と増税に合せたポイント還元等で制度が複雑になればなるほど、
消費者の『面倒くささ』は引き立てられ、
相対的に『お得感』がなくなり、消費意欲が一気に減退するのは目に見えています。
増税するから消費が落ちるのではありません。
制度が複雑だから購買意欲が落ちるんです。
そこを政府は勘違いしています。
つまり、対策を打てば打つほど煩雑になるだけ。
無意味。

それと、国会でも追及がありましたが、中小小売りの5%還元率は高すぎ。
軽減税率8%が適用されるものなら、5%還元で実質3%…
PayPayの悲劇が繰り返される可能性はあると思いますねぇ…
お金を使えば使う程に得をするなんて…還元限度額を決めないとダメでしょ。
無意味。


◆ニュースネタ 元・民進党の細野豪志氏が自民党・二階派へ
下の関連記事に『口を開かずとも“ダースベイダー”』とありますが…
(参議院民進党と分党前の希望の党の合併交渉時の記事)
結果的にその通りになるつもりなんでしょうかね(苦笑)

国民民主党からも立憲民主党からも嫌われ、当然、共産党からも嫌われ、
長らく反自民で選挙活動をしてきたので、地元の自民支持層からも嫌われ…
最後は野党共闘の末に倒される結末をお望みなのでしょうか?(苦笑)
今後、自民党から出馬した場合、
野党からすれば、実に分かりやすい『敵』になるわけで、
象徴的な意味合いを持つ選挙区になる可能性が高くなりますねぇ…
いやー、良い死に場所を見つけましたね(苦笑)


静岡5区における細野氏は、完全な期待先行の議員でした。
今の小泉進次郎氏のような若手サラブレッド、そういう位置付け。
だから連合の支援だけでなく、無党派層への食い込みが良く、
希望の党が急失速した前回の衆議院選挙でも、
1~2日程度しか地元に帰っていなかったのにも関わらず、
過半数以上の票を獲得し、安定した勝利を収めることができていました。

自分も前回の選挙に関して言えば、細野氏に投票しています。
既に希望の党の将来的分裂は見えていましたが、
そんな中で政治家としてどう動くのか、
期待半分不安半分のテスト感覚で投票しましたが…結果は完全な赤点…
当時想像した中では最悪の結末に終わったと言えましょう。

当時、最も高い可能性として考えていたのは、分裂後の希望の党に所属するパターン。
小さな党になろうとも、細野氏が一人の政治家として、
どれだけ力を発揮できるのかを確認したかったのですが…
分裂する希望の党の前になす術なく、分裂後も態度曖昧なままに時が流れて、
行く当てを無くして、自民党への合流を模索とは…ここまでグダグダとは…
結局、自分の力を試すことよりも、埋没することを選んでしまった印象です。
一世一代の大勝負は敗北に終わり、事実上、政治生命も終わりました。


今の細野氏は『期待感』というレッテルが完全に剥がれ去り、
もはや『若手』という年齢でもなくなり、『ホープ』からは完全に外れた状態。
今までの人気を支えていたものが完全になくなっており、
山本モナの不倫騒動とは比べ物にならないほどの劣化具合です
(当時、地元ではハニートラップにかかるほどの有名人として捉えられた印象)。
前回の選挙では自民・希望・共産の三候補のみで、
反自民層の大半も細野氏が抱えた面もありましたから、
これまで通り、盤石な選挙とはいかないと思われます。

『若手のホープ』から『先の見えた平議員』に転落した細野氏が、
今後も有権者を引き付けるだけの魅力を見せられるかと言えば…
まだ無所属議員を通した方が、選挙に関してはメリットがあったことでしょう。

それに加えて、野党からすれば『裏切り者』が自民党に行ってくれたわけですから、
これほど分かりやすい『敵』もありません。
若いリベラル系の新人か、女性候補を立てて、全力で応援するのではないでしょうか。
立憲と国民民主の主導権争いで、なかなか進んでいる印象のない野党共闘ですが、
静岡5区に関しては、いち早く手を結ぶことができそうですね(苦笑)

…ちなみに、自民党に「入らない」のではなく、「入れない」です。
希望の党・国民民主党の離党組で、立憲会派に所属している大串議員らと一緒、
前回の衆議院選挙で戦った政党には移動できません。
昔はそんな厚顔無恥な議員は少なかったでしょうけど…
まさか、野党から与党へ鞍替えしようとする議員が出てくるとはねぇ…(苦笑)


◆ニュースネタ 千葉県野田市の児童虐待死亡事件で母親も逮捕へ
おそらく父親の捜査が思うように進んでいないんじゃないですかね…
虐待の自供を得られないから、母親を引っ張らざるを得なかった感じがします。

学校や児童相談所の対応にも批判が出ていますが、
今回のケースはかなり荷が重かったと言わざるを得ません。
虐待したと思われる父親は普通ではない。悪魔のような印象しかありません。
妻を虐待して支配下に置き、娘も虐待することで支配下に置き、
学校や児童相談書には強圧的に出て支配下に置き… 異常です。

一般的に児童虐待は、気が弱く外面は良い男性が行うことが多く、
むしろ問題なのは真摯に反省している振りをして、
子どもを取り戻した後に再度虐待するケースなのですが、
今回は虐待を全く認めようとせず、警察に逮捕されても躾の姿勢を貫き通す。
常人では考えられない神経です。
仮に、学校や児童相談書が鋼の対応をしていたとしても、
その人達の家族、とりわけ子どもが狙われた可能性もあり、
言わば、『何をしでかすか分からない雰囲気』に気圧された面は否定できません。
早い段階で警察に入ってもらえば、展開は違っていたかもしれませんが、
警察も明確な事件性なしに強圧的には出れないだけに、
今回の結末を避けることができたかどうかは懐疑的にならざるを得ません。

こういうケースに対応するためにも、
警察を含めた周辺自治体の一致した結束を行う必要があると思います。
一人では対処しきれない時、自分達の対応力で間に合わない時に、
助言や監視を手伝ってもらえるシステムの構築が必要になってくると思います。

2019年01月25日

問題山積

国内政治では厚生労働省の統計不正問題が明るみに出て、
さらには4月の見切り発車的な入管難民法改正、
制度が複雑化する10月の消費税増税と大きな諸問題が控え、
外交面では韓国との批判合戦に陥り、親密さとは裏腹に日露外交交渉は暗礁…
波乱含みの1年の始まりになっちゃってますねぇ…
一体全体、何がどうなるのか、予測不可能な1年になりそうな感じです。


自民党がダメなら野党にと思っても、こちらも期待薄。
国民民主党と自由党が統一会派結成までは合意しましたが、
そのまま合流に至るかは不透明。
そもそも、次回選挙で国民民主党が生き残れるかどうかも疑わしいわけで…
彼らは共産党は嫌いだからと野党共闘を反故にして民進党を解体し、
『小池百合子』という新しい神輿を担いだと思ったら、
選挙で負けた途端、『小池百合子』という神輿を捨て去り、追い出す始末…
彼らがいくら前原氏と小池氏に騙されたと言おうが、
国民から見れば期待を二度三度と裏切った風見鶏議員、評価に値しません。
結局、何をやってもダメなわけで、裸一貫で出直して、
立憲民主党に頭を下げるしか生き残る道はないように思えます。

一方の立憲民主党は社民党と統一会派を結成。
社民党は前の国会では国民民主党と自由党との会派を結成していましたが、
違和感しかありませんでしたからねぇ… まぁ、自然な流れ。
おそらく、このまま立憲民主党に自然吸収されていくのでしょう。
となると、残りは立憲民主党と共産党との連携がどこまで深まるか。
若い世代からすれば、生まれた時に既に共産主義は死んでいたわけで、
高齢世代のような共産党アレルギーはありません。
とはいえ、高齢世代の共産党アレルギーは深く、支持している連合は特に顕著。
まぁ、そもそも、前身の民主党の失敗は連合にベッタリだったことにあり、
内部はバラバラの連合の御用聞きをしていたら、党内がバラバラになるのは当たり前、
両者の区切りをキッチリ付ける必要があります。
その意味でも、共産党勢力で牽制するのは悪くない手です。
ゆくゆくはアメリカの民主党のように、IT新興企業の支持を取り込むように、
既得権益外にある有力企業の支援を得られるようにしていくのがベターでしょう。

とはいえ、今のままでは立憲民主党も自民党単独政権時代の社会党止まり。
支持率0%の国民民主党との合併協議など論外なことは確かですが、
一定の勢力になってきたことは確かなので、いつまでも枝野個人商店では要られず。
党内民主主義を活発化させ、党の方向性と幅をアピールする必要はあるでしょう。

他の野党勢力では大阪維新の会がありますが、公明党と喧嘩した以上、
生き残るのは難しくなったと言わざるを得ません。
一時は華々しく登場した橋下新党も終焉の時か…
仮に橋下氏が政界復帰したとしても、その流れは食い止められないでしょう。

もう彼らに残された手は、国民の審判を受けて死んでいくのを待つか、
それとも党を解体して政界再編を早めるかの二択しかないでしょう。
今の流れだと国民民主党も維新の会も後者を選択することはあり得ず、
野党再編が終わるのはもう少し先になってしまいそうです…
国民にとっての不幸な状況はまだまだ続きそうですねぇ…


その旧民主党を壊した張本人の一人、細野豪志氏が自民党へ擦り寄りとか。
自民党の二階派へ急接近とのこと。あそこはまた問題児を増やすのか。
政治生命を掛けた賭けに失敗したのだから、国政はもう諦めればいいのにね。
地方政治をしっかりやって、地に足付けた政治をやった方がチャンスあるのに…
左遷の方がまだマシ。先に待ってるのはリストラのみですよ。。
自民党の支持を受けられたとしても、簡単に選挙が通れるほど甘くはありません。


◆ニュースネタ 対立が深まる北方領土問題
日本が四島一括返還から二島先行返還に方針変更したら、
ロシア側が足元を見て強硬的に出てきているようにしか見えませんが…
ハードルを下げたら弱気と受け止められて、強気に出られるパターン
一度こうなってしまうと、そのまま屈するか、交渉決裂の二択にしかなりません。
日本はロシアに下に見られていることを意識すべき。

ロシア側の引き渡した北方領土に米軍基地を作る懸念は理解できなくありませんが、
それならば国後・択捉にロシア軍基地を作るのは良いのかという話になります。
特に北海道と国後島の距離を考えれば、いつ北海道を攻撃されてもおかしくありません。
日本が歯舞・色丹に基地を作らないことを約束するならば、
少なくともロシアは国後島のロシア軍基地を撤収すべきです。
そうでなければ、安全保障上、フェアじゃない。

外相会談では北方領土のロシアへの帰属を認めるよう迫られたようですが、
もし、これを認めてしまえば、歯舞・色丹の二島の引き渡しを求める根拠がなくなります。
北方領土はサンフランシスコ講和条約外の係争地域で、
ロシアが不法占拠しているが故に、日本は返還を求めているのですから。
一旦認めてしまえば、ロシアによる『恩恵的な引き渡し』=『つまり有償』となってしまい、
ロシアの東方開発の資金を援助させられるだけに留まらず、
歯舞・色丹を莫大な金で買わされることでしょう。
四島一括で金で買うという話ならば、金額によっては検討の価値もありますが、
二島のみを莫大な金で買わされるのは、安全保障上、割に合いません。

ロシアが強気に出ている以上、既に交渉は積んでいると言わざるを得ません。
これ以上の交渉は国賊的条件を呑まされるだけですし、
焦れば焦るほどに上手くいかないことは確実。
暗礁に乗り上げたと思わざるを得ないでしょう。


◆ニュースネタ 事なかれ主義に陥っている政権末期の韓国・文政権
徴用工問題もそうですが、今の韓国政府は問題を大きくしたくないように見えます。
昨年前半は北朝鮮との交渉で実績を上げて、支持率がうなぎ上りだった文政権でしたが、
期待された経済運営は不調に終わっており、昨年後半から支持率は下降線…
「これ以上、何か問題が起きたら、支持率が急降下してしまう」という恐れから、
問題の発覚を極端に恐れ、問題に対して対処することを極端に恐れてしまっているのが現状…

野球で言えば、ボールを捕りに行ってエラーするのが怖いので、、
近くに打球が飛んできても一歩も動かずにヒットだからと言い訳する、そういう状況。

徴用工問題もレーザー照射問題も、韓国政府としてはできるだけ触れたくないわけです。
徴用工問題は判決に文句を言ってしまえば、反日傾向の強いご老人方の反発を喰らい、
便乗して日本叩きに走れば、日本企業が撤退しかねず、就職難の若者の反発を喰らう。
レーザー照射問題も、問題を認めるのは簡単だけれども、軍の不祥事として叩かれるし、
北朝鮮の漁船に何をしていたのかを国内的に問われかねない。
文政権が一番恐れるのが国内の支持率低下なので、
とりあえず日本のせいにしておけば、国内的に問題にならないという安易な考えでしょう。

徴用工判決は結論は間違ってなくても論理は無茶苦茶。
「個人の請求権は消滅していない」という結論は分かるものの、
「植民地支配が違法なので全て違法」というのは、やはり無理がある。
その論理で行けば、日本を含めた戦前の先進国全てが、
旧植民地の個人一人一人に賠償権を行使されるリスクを持っていることになり、
戦後秩序の前提を覆すものになりかねません。
現実的な解決方法としては、日韓双方で基金を作るしかないのですが、
韓国政府は慰安婦財団を解散しているので、全く信用が置けない。
そもそも政権が変わったら、約束を反故にされかねない韓国に対して、
既に政権末期に陥りつつある文政権と外交交渉する意味がありません。
何をやっても裏目に出るしかないので、日韓どちらかの政権が変わらなければ、
問題の解決が図られることはないでしょう…

まぁ、確かに韓国が言うように日本が過剰反応している面もありますが…
韓国軍の対応はマナー違反であるものの、現時点では法令違反ではありませんから。
やりすぎている日本と、何もしたくない韓国、
それが今の日韓関係の根本的な問題でしょうねぇ…
日韓の連携が完全に崩れた今、北朝鮮はどう出るのか、不安しかありません。


◆ニュースネタ 韓国への失望感が大戦への引き金になりかねない
徴用工判決やレーダー照射問題で、日本人における韓国の評価は劇的に下がっており、
「韓国は信用できない」「韓国はすぐに感情的な判断をする」
「韓国はすぐに責任転嫁する」等々、
指摘はその通りだなと思いつつも、その心理は危ない兆候のようにも思えます。
きっと韓国併合をする時の日本も同じような心理だったんだろうなぁ、と。
アジアの同胞として期待していた朝鮮に対する失望感、
日本の指導下に置いた方がマシという消極的理由があったに違いありません。

現在において日本が韓国を単独で併合するとは思えませんが、
仮にこういう状況になったら、どうなるでしょうか?
北朝鮮に近づいた文政権はそのまま北朝鮮の金政権に取り込まれ、
核を持った金氏南北統一朝鮮政権が誕生したと仮定します。
そうなると、一部の韓国保守勢力はこれに反発し、
南に逃げて真の韓国政府を自認する亡命政府を作ることでしょう。
そうなれば韓国亡命政府はアメリカと日本に助けを求めることになります。
その時に日本はどちらを支持するのか?
亡命政府を助けて、日本とアメリカにとって都合の良い政権を作ることでしょう
もうそれは朝鮮半島の分断の歴史と同じです。
日本が韓国併合したのと同じ経緯。古くは任那を支援して朝鮮出兵したのと同じです。
平和裏に南北が統一したとしても、必ず反発する勢力はできてきます。
それが朝鮮半島の歴史でもあります。
日本が今後新たな形の朝鮮戦争に巻き込まれる可能性は高いと言えましょう。

そういうことを考えれば、あまり韓国と過度の対立はせずに、
一定距離を保ちながら、韓国が北朝鮮に取り込まれないよう注視しなければならないでしょう。


◆ニュースネタ 厚生労働省の毎月勤労統計調査の不正問題
問題は2つあると思います。
1つは調査手法自体の問題。
どうやって調べているのかと思えば、調査票を配って任意回答してるとのこと…
企業が実態を正直に報告しなければ賃金等を把握できませんし、
そもそも調査票に回答してくれなければ全数調査が成立しません。
結局、全数調査を目標としながらも、回答率の低さから抽出調査に変更した、
『官僚の知恵』と言われてしまえば、それまでの話です。
むしろ、統計を疎かにして、調査協力を推進できなかった政治側の責任と言えましょう。

もう1つは抽出やデータ補正が恣意的に行われていたか否かです。
調査票を全企業に配り、回答して貰えた企業のみを抽出調査した体ならば、
上記の『言い訳』は通用するのでしょうが、実際は調査してない企業の方が多いでしょうに。
つまり、どこかで調査に協力的な企業を『抽出』しているはずで、
その判断を統計した官僚が恣意的に行っていた可能性があります。

また、抽出調査なら抽出調査のデータのみで判断すれば、まだ問題がないわけですが、
統計した官僚が抽出してないデータを恣意的に判断して結果を弄っていれば、最悪です。
それはもう統計した官僚の予測でしかありません。競馬予想よりも当てにならない予測。
結果ありきで恣意的にデータを判断した可能性がないのか、慎重に調査しなければなりません。

『抽出調査』が恣意的に企業を抽出して行われていなかったのか、
そもそも統計者が中立的にデータを作成していたのか、
それらを調査した上で、今後、企業にどう協力してもらうのか…課題山積です。


◆ニュースネタ 秋篠宮家眞子様の婚約延期騒動 借金問題の是非?
まぁ、その通りだと思います。
400万円を今更持ち出して何になるの?と皆が思ってるはず。

お相手の小室圭さんの甲斐性(財力)の問題と言う方もいますが、
別に今の時代は共働きの家庭は珍しくなく、
中には専業主夫として稼ぎのいい妻を支える男性もいるわけですから、
結婚に対する固定観念は捨て去っていいように思いますがね。
民間に降りた元皇女は、人目を避けて専業主婦としてひっそり暮らせ、というのも変な話。
ぶっちゃけ、眞子様の方が商才とかありそうですし、
専業主婦としてではなく、社会に出てそのまま働いても良いように思います。
別に将来的に政治家になってもいいと思いますよ?
総理時代人になって皇室改革をすればいい。
元皇室なんて看板は気にする必要がない時代だと思います。

結局、皇室はこうあるべきだ、結婚はこうあるべきだ、
という古い日本の考え方を強制し過ぎているように思えます。
真に開かれた皇室になるためにも、
民間人になっても積極的に社会に出て行っても構わないのではないでしょうか。
男は女を養うべきだという古い考え方を他人に強要し過ぎ。自分の事は棚に上げておきながら。


◆ニュースネタ 教師の教育的体罰は是か非か
教師の体罰を容認する人は2つのパターンがあると思います。
1つは自分が体罰を受けてきて、また体罰を行ってきたパターン。それ以外を知らない場合。
もう1つが子どもを放任してきた親の場合。体罰の仕方を知らない場合。

問題は後者の方。
親として『必要な体罰(というのは不正確か。躾や教育)』を行っておらず、
学校に教育を一任してしまっているような親は、体罰を容認する傾向にあります。
つまり、親としての責任を放棄し、それを学校に押し付けている親の多すぎること。
そういう親が体罰を容認してしまう傾向にあります。

教師の本来的な役割からすれば、生活指導なんて必要ないんですよ。
学生が教師を敬うのは当然のことですし、それは親が躾けるべき事柄。
服装や私生活の乱れも、教師が正す必要はなく、親が正すべき事柄です。
今はそれらの親の責任を学校側に転嫁してしまっている。
だから教育的体罰は必要だという変な論調が生まれてしまうんです。

学校が真に変わるためには、各家庭の教育環境を正すことから始めないといけません。


◆ニュースネタ 大坂なおみ選手の肌の色でCM撤去
二次元と三次元を混同しているのは、ヲタクよりも一般人の方だと思う…
アニメにしたら、それはもう「大坂なおみをモチーフにしたキャラ」でしょ?
二次元の大坂なおみは現実の大坂なおみとは別人です。
それが一般人には分からんのです。

当然のことながら、二次元は三次元の写実ではありません。
イラストレーターの山藤章二さんなんかは、ある一点の特徴だけを誇張的に描くわけで、
それはある意味でオリジナルである本人とはかけ離れた絵になる場合も少なくない。
それが写真と絵の違い。
それを写真のように混同することは、逆に描き手に失礼であると思うわけです。

つまり、今回の一件は考えすぎ。
大坂なおみ選手の写真をフォトショップで白に加工したなら差別的ですが、
大坂なおみ選手をモチーフにした絵で肌が白っぽく描かれていても問題ないでしょう。
それならば、大坂なおみ選手の特徴・アイデンティティは肌の黒さにしかないのでしょうか?
そっちの方がよっぽど差別的のように思えますけど…

まぁ、ここらのキャラクタービジネスの感覚が日本人と欧米人の違いかもしれません。
日本はフィクションに寛容な国。
子どもの頃から時代劇に慣らされてますし、同人文化にも寛容的、
織田信長や武田信玄が美少女化しても怒らないのは日本くらいでしょ(笑)
ある種、自然的にフィクションとノンフィクションの区別、
現実の人間とキャラクターの区別ができている国とも言えます。
海外のヲタクだとそこらの境界線が曖昧な人も多そうですしね…偏見かな?

それでも肌の色が気になる、人種差別だと言うならば、
アニメのようなキャラクター化は事実上、不可能になったと言わざるを得ません。
わざわざリスクを背負う必要はないですし、今後はこの手法は避けられるでしょう。
日本のスポーツにおいてマンガの果たしてきた役割は決して小さくないのですが…
結果的に大坂選手自身の広告宣伝能力を大いに落としたように思えます…


◆ニュースネタ コンビニから成年雑誌が撤去へ
その理屈で言うと、LOが撤去されるのはおかしい、って、ことにならないか?(笑)
表紙は中学生日記みたいでも、絶対に中身を海外の方に見られるわけにはいきません。
おいおい、日本はロリコンの国かよ(苦笑)

まぁ、当然の流れというか、仮にコンビニにディルドを置いてたら引くでしょ…
そもそもコンビニで成年雑誌を買わない。コンビニは誰が見てるか分からないもの。
高校生みたいに遠くのコンビニにエロ雑誌を買いに行くのか?
今の時代なら普通に通販でしょ。
紙媒体だと買った後の処分に困るし、エロこそ電子書籍が王道。

その理屈で言うと、ヤング系の青年誌も危うい感じですよね。
ついに水着グラビアも終焉の時代かね。

2019年01月08日

明けましておめでとうございます

という時期でも、気分でもありませんが…
昨年に引き続き、世界情勢の見通しはどうにも明るくない…

2017年のアメリカ・トランプ大統領の誕生を「起」とすれば、
昨年が各国で政治腐敗が進み、自国第一主義が進行した「承」、
今年は国際協調主義の枠組みそのものが崩壊してしまうのか、
それとも逆に揺り戻しとなって協調が戻るのか、
いずれにせよ、事態が変わる「転」の年のように思えてなりません。
前者のまま進行すれば、2020年の「結」は最悪の結末でしょう。
テロ対策をしっかりしておかなければ、
五輪開会式で各国首脳まとめでドッカーンとかなりかねません。
第三次世界大戦の序曲とならないよう、
国際協調主義の揺り戻しを期待するしかありません。

経済的には制度が分かり難い消費税増税の影響が懸念されますが、
それ以上に影響を与えそうなのが米中経済戦争。
日本にとって、アメリカが中国に対して警戒感を持っているのは、
政治的には良いことなのですが、
経済的に見ると政治状況によってドルが変動しやすくなるために、
相対的に安定な円に走る傾向が強まってしまいます。
米中の経済対立が深刻になればなるほど、円高が進行しやすくなります。
自国第一主義を掲げ、貿易赤字解消を課題としているトランプ大統領からすれば、
円高ドル安は都合が良いわけで、米中対立が即解決する見込みはないでしょう。
おそらく今年は全体的に円高が進行するだけに、
アベノミクスによる円安誘導の恩恵を受けてきた上場企業が、
本当の意味で国際競争力を取り戻せているかどうか、正念場となりそうです。

その米中対立ですが、ファーウェイの排除問題は当然として、
政治的にも経済的にも大きなカギを握ってくるのが『台湾』でしょうね。
今やパソコンのパーツの大部分が台湾か中国。
仮に、中国が台湾に併合されてしまえば、
ファーウェイと同様の懸念がパソコンを始めとするIT全体に広がりかねません。
台湾の独立性の維持は、西側資本主義諸国にとって必要不可欠になっています。
中国にとっても台湾問題は妥協できない問題ですから、
仮に米中が激突する可能性があるとすれば、台湾問題でしょう。

こうやって見ていくと、今年は繋ぎの年、来年への『転機』になる年。
深く静かに蝕まれていた問題が、今年のうちに表面化し、
来年にかけて、どう展開していくのか予測不能です。
現時点の流れは決して良い方向にあるとは言えないだけに、
人間の力でどれだけ修正できるのか、
その意味でも『転機』としなければならない年のように思えます。


◆ニュースネタ 天皇退位と新天皇即位は誰の為なのか?
昨年11月の秋篠宮発言によって、
天皇陛下のための退位ではないことが明らかになってしまいました。

元々、天皇陛下は退位の制度化を希望していたと伝えられており、
一代限りの特別法とされた退位には、少なからずご不満を感じているとのこと。
また、その会議の中で「天皇は祈ってるだけで良い」的な発言が出たことにも、
心を痛められたとの一部報道があります。

秋篠宮発言の意向を受けて、多少は経費削減を図ろうとしてはいるものの、
バブル絶頂期以上の経費をかける皇室式典に何の意味があるのか。
新元号の発表を即位日よりも1ヶ月前倒しての4月発表に何の意味があるのか。
しかも、それを安倍総理が行うという。
これはもう統一地方選挙対策のアピールにしか見えません。

天皇陛下の意向が必ずしも忖度されなかった今回の退位騒動、
それでは一体、誰の意向を忖度した結果なのでしょうか?
それはもう明らかで、安倍総理に忖度した結果です。
今回の天皇陛下の退位と新天皇の即位は、皇室の政治利用に他ならないでしょう。

国民とは全く異なる立場でありながら、公平性の観点から国民と共に在ろうとする皇室。
それに対して、国民と同じ立場でありながら、
お友達だけを優遇して国民を下に置こうとする安倍総理。
2つが対極にあるからこそ、
政治に対する失望感が、皇室に対する尊敬を集める結果になっています。

安倍総理が皇室を政治利用した結果は、一体、どうなるんでしょうかね…


◆ニュースネタ 韓国軍艦のレーダー照射問題 瀬取り発覚防止のため?
これだけ事実関係をすっとぼけ、とんちんかんな反論を繰り返す辺り、
その可能性は否定できないかもしれませんねぇ…
ある種の後ろめたさから過剰反応している感じもあります。
どうしても隠さなければならない事実がある、という可能性はあるかもしれません。

実際に韓国の瀬取り疑惑は去年も何度かありましたし、
今回の一件がそうだったかは分かりませんが、
韓国の瀬取りを疑い、海域をちょろちょろ警戒監視する日本の自衛隊に対して、
鬱陶しい気持ちを持っていた可能性はあるかもしれません。

問題は、その事実をアメリカがどう捉えていたか、でしょうね。
今回の問題に対するアメリカの反応は報道されていませんし、
アメリカ自体がどれだけ韓国の瀬取りの実態を把握していたのかが気になります。
少なくとも、米朝会談前までは瀬取りを取り締まる方向で動いていたことは確かですが、
米朝会談以降、体制保障の一環として、経済制裁逃れを黙認していた可能性もあります。
刑事ドラマではありませんが、上司に警察の内部不正を報告した所、
実は黒幕で捜査をストップさせられた、なんて話にもなりかねません。

元々、そこまで殊更に話を大きくすべき問題でもなかっただけに、
事態がどう転ぶかは予想できません。
一番可能性が高いのはアメリカが仲介役になって、事なかれで終わることなんでしょうが…
双方、矛を収めるかどうかは、ちょっと分かりませんねぇ…

2018年12月31日

今年も終わり。世界も\(^o^)/

一年を振り返って感じるのは、政治に対する失望感でしょうか。
日本だけでなく、アメリカ・韓国の政治腐敗も酷くなってますねぇ…

日本では、二世・三世議員に対する失望感は以前から強かったのですが、
官僚機構がしっかりしてさえいれば大丈夫、という安心感がありました。
それが今年は財務省の公文書改ざん問題に始まり、
文科省の問い合わせ問題、
厚生労働省の裁量労働制のデータ改ざん、
法務省の外国人労働者の意図的なデータ操作、等々と不祥事が続きました。
人事権を総理官邸に握られたことで、
官僚が憲法における『国民全体の奉仕者』ではなく
『安倍総理個人への奉仕者』に変容し、官僚機構が腐敗してしまいました。
結果として、裁量労働制や外国人労働者の受け入れ拡大、
北方領土交渉における二島返還論などなど、
日本の国益に反する政治判断が下され、来年の消費税増税の混乱を含め、
今後の日本の政治に大きな禍根を残すことになるのは間違いありません。

アメリカではトランプ大統領の暴走が止まりません。
ついには国際協調主義を訴えたマティス国防長官も退任決定、
さらに内向きのポピュリズムに走る政権の暴走は歯止めが効きません。
トランプ大統領は「アメリカを再び偉大な国に」と言ってますが、
実際に起こっているのは逆で、
アメリカに対する尊敬を失わせるものでしかありません。
アメリカが偉大な国として世界に受け入れられたのは、
「世界平和のために」という大義名分があったからこそ、です。
本音ではアメリカの国益を重視しつつも、
建前として世界の警察として平和を守っていたからこそ、
アメリカは尊敬され、偉大な国であり得たのですが、
今や、その尊敬を捨て去り、世界の警察としての任務を放棄すれば、
アメリカに対する反発が増すばかり…
アメリカを偉大な国から普通の国へ転落させたトランプ大統領の罪は重いです。
もはやアメリカに拘る必要はなくなってしまったわけですから。
アメリカがすることが正しいという時代は完全に終わりました。

韓国は退任した前大統領が必ず汚職等で追われるなど、
前政権の否定を現政権の正当性の根拠にする節がありましたが、
今回の文政権は最初から朴前政権の否定からスタートしているだけに、
政策の完全否定が多くの矛盾を生み出してしまっています。
それでいて国内的に多方面に良い顔をしようとするから、上手くいかない。
日本と敵対するつもりはなくとも、敵対した方が国民受けが良いから、
そちらを選んでしまう、経済的には日本に依存せざるを得ないのにも関わらず。
徴用工問題の解決も慰安婦財団のような形でしか解決を図れないのに、
その慰安婦財団を簡単に解散してしまうから、解決策がなくなってしまう。
責任転嫁の繰り返しが多くの政策矛盾を生み、
何事も上手くいかなくなっているのが今の韓国です。

昨年にも増して、国際社会が内向きになったのが2018年だったように思えます。
それも悪化している。一時的な現象ではなく、制度として定着してしまっている。
それを批判できているアメリカの方がまだマシで、
今や日本のNHKを代表するように、日本の大手マスコミは批判さえしなくなった。
来年は国際協調主義の枠組みそのものが崩壊しかねず、
下手すると第三次世界大戦の足音を聞きかねない静かな危機が来そうな感じですね…


◆スポーツネタ 体操界パワハラ疑惑 塚原夫妻の職務停止を解除
正直、パワハラの話を聞いた時は半信半疑の部分もありましたが…
パワハラの定義というゴールを動かさざるを得なかったということは、
それだけ酷いパワハラがあったということの裏返しだったのでしょうね。
「パワハラはなかった」という報告書が出ること自体に、
結論ありきの体操界の闇を感じます。

パワハラの定義は、
「職権などのパワーを背景にして、本来業務の適正な範囲を超えて、
継続的に人格や尊厳を侵害する言動を行い、就労者の働く環境を悪化させる」ことですが、
その判定は「客観的に見て適正な範囲を超えるもの」を基準に行われます。
今回の報告書ではこの定義を「著しく超えたとは言えず」となっており、
定義を超すためのハードルが段違いに設定されてしまっています。
通常の定義が1mのハードルだとすれば、今回の報告書の定義は5mのハードルとなり、
「客観的に見て不適切だけれども、パワハラではない」という意味の分からない結果に。
客観的に見て不適切=パワハラなんですよ、本来の定義では。
勝手に定義を変えてゴールを弄ってしまう辺りが、
まともに擁護できない程にパワハラが酷かったことの裏返しでしかありません。

「パワハラなどなかった」という結論ありきの報告書に終わったのは、
東京オリンピックまで残り1年半程しかなく、
体制を一新する余裕がなかったことが大きいでしょうね。
逆に言えば、それだけ人材難ということ。
一部で権力闘争説も流されましたが、権力闘争するだけの力を持った人物がいれば、
こういう結論にはならなかったでしょう。
塚原夫妻に代わる人間がいなかったということ。それだけのことです。

とはいえ、こんな報告書が出てくる組織は、ぶっちゃけ、もう死に体でしょう。
諦めて別の組織を作った方が断然マシだと思われます。
具体的な選手選考の問題が出てきた際に、スポーツ仲裁裁判所に提訴すべき案件。
体操協会内での自己浄化は完全に不可能になったと思います。

それに対して能天気な発言…
こちら
これが水泳の一発選考や、マラソンで導入されたグランドチャンピオンシップのような、
協会内の選手選考に対する内規程度の話なら、その見解は当てはまると思いますが…
あまりに無責任すぎるかな、と。
今回の騒動を傍から見ていて好きにしろと思ってる方が、
オリンピックの結果をとやかく言う資格はないと思いますし、
それは体操競技そのものに興味を持っていないようにしか映りません。

日産のように権力闘争の道具として使われているなら、分からなくもない態度ですが、
現状ではそういった雰囲気も感じられません。
「ゴーンは報酬貰い過ぎでけしからん。日産を守ったのは素晴らしい」と言ってる人の方が、
よっぽど能天気かつ性格悪いように思えますけど…


◆プロ野球ネタ 巨人・上原と再契約、巨人・内海がFA人的保障で西武へ
上原投手を自由契約にした際は、「FAの人的保障逃れでは?」という話もありましたが、
それなら内海投手も自由契約にしておけば良かったのにね。
ということは、巨人にそういう意図はなかったということでしょうか。
身をもって証明したというのも、なんと皮肉なことか…

まぁ、でも、穿った見方をすれば、内海投手を体よく放出できた面もあるかもしれません。
自由契約やトレードで出したのでは、ファンの反発も強いでしょうし。
今回の反発も想像以上ですが、プロテクト28人に入らなかったと言われればそれまで、
ファンの反発を最小限に留めて放出できたという面もあるように思えます。

なぜなら、西武側から見れば、内海投手を指名することは容易に想像できたはずです。
投手が不足し、とりわけ菊池雄星投手のポスティング移籍が濃厚で左腕不足。
ドラフトでも支配下選手では左腕を補強できず、優先順位は高かったはず。
また、過去にも西武は実績のあるベテランの江藤選手を人的保障で指名した実績があり、
「若手が狙われると思っていた」という言い訳は通用しないでしょう。
巨人からすれば予想外の出来事ではなく、想定の範囲内だったように思えます。

逆にライオンズからすれば、内海投手の加入は非常に大きいです。
岸投手のFA移籍以降、投手陣のリーダーがいなくなり、
それが結果的に投手陣全体の不調を招いた面は否めません。
実績のある内海投手が加入することで、投手陣がチームとしてまとまれば、
波及効果は2倍にも3倍にもなります。

仮に、来年、FA権を行使して巨人に戻ったとしても、
それだけ成績を残した証(少なくとも5勝以上はしてるでしょう)ですし、
計算できる外国人投手が働いてくれた上に、
再度、人的保障で戦力補強する機会があると考えれば、
非常に美味しい買い物になります。

ライオンズにとっては、二重にも三重にも嬉しい内海投手の加入となりましたね。

2018年12月12日

安価な労働力の流入が中産階級を没落させるのは歴史の必然

敢えて本題は後回し(後述:政治ネタ 入管難民法改正で『ブラック日本』誕生)

日本人は本質を見る目がないというか、表層に囚われがちというか…
橋下徹氏に言わせれば、「フェアじゃない」というところなんでしょうが…
 こちら「韓国・徴用工判決に対する批判はアンフェア」
同意。特に外務大臣は日露交渉は秘密にしながら、韓国に対しては公然と非難するのは…
ダブルスタンダードと言わざるを得ない。
最近の橋下氏は、維新の会から完全に離れ、
どちらかと言えば安倍政権推進派だったのが、
中立やや批判的に傾きつつあり、政策批判が的を射ることが多くなった気がします。

話を戻しまして、貴ノ岩暴行事件&引退は何だったのかなぁ、と。
報道としては日馬富士の暴行事件と同一視する見方が強かったように思えますが、
両者の事件は根本的に違いますから、何故、同じ引退という結果なのか理解できません。
そもそも、日馬富の暴行事件の時に、貴ノ岩も暴力を奮っていたという話は出ていたはず。
…が、その真実性を追求せずに、一方的に日馬富士側を叩いていたのはどこのマスコミか?
「暴力が悪い」ということだけを追及していたのならば、貴ノ岩も調べるべきだったはず。
そうならなかったのは、日馬富士暴行事件が『単純な暴力』ではなかったから、
指揮監督権のない別一門・別部屋のライバル力士が土俵外で奮った暴力だったからです。
端的に言えば、八百長の恐れがあったからですよ。
土俵外の暴力が取組に影響を与えかねないために、引退せざるを得なかったわけです。
それに比べて、今回の貴ノ岩暴行事件は付き人という同部屋の問題で、
取り組みに影響することはなく、八百長の恐れも八百長を疑われることさえありません。
勿論、暴力を許容することはできませんし、
各人の反応から今回が初めてでないのは明らかで、擁護するつもりもありませんが、
日馬富士暴行事件と同一視することは筋違いと言わざるを得ません。

日産のゴーン氏逮捕も本当に大丈夫なのでしょうか?
今回の騒動は完全にクーデターでしょう。むしろ自爆テロ的なクーデター。
ルノーから日産を守っていたゴーン氏が、合併容認に転じたために発生したのが実情。
彼らは日産自体を守りたかったわけじゃないでしょう。自分達の首を守りたかっただけ。
本当に日産を守りたかったのならば、従業員がリストラされるのを体を張って止めたはず。
本当に日産を守りたかったのならば、特捜の力を借りずに、自分達の力で引きずり下ろしたはず。
今回動いたのは、合併によって日産経営陣の首が危うくなるからであり、
矢面に立ちたくもなかったから、外部の力(検察)を借りたに過ぎません。
日産という会社は本当に大丈夫なのでしょうか、
ゴーン氏がいなくてもやっていけるのでしょうか、
そもそもゴーン氏を有罪にできるような立証は可能なのか、不安しかありません。
↑(追記)こちら 日産クーデターの陰で囁かれる経産省の思惑
ほぼこの見方に全面同意… 大丈夫そうじゃないんだよなぁ…

静岡県浜松市では区再編が話題になっています。
浜松市は2005年に天竜市や浜北市と合併、07年に政令指定都市となってますが、
合併後に本格的な区再編は行われず、旧市町村の大きな区割りが現存したままでした。
旧民主党系市長の鈴木康友氏は、前回市長選の公約に掲げたこともあり、
懸案だった区再編を掲げて条例案を提出、これに対して議会最大会派の自民党は反対。
それもそのはず、浜松市の政財界に絶大な影響力を持つスズキの鈴木修会長が、
「区再編に手を付けない限り、支持しない」と公言していたからです。
自民党としては区再編を有耶無耶にし、市長選を有利に戦いたい思惑があるのでしょう。
それでも条例案に公然とは反対しにくいので、修正案を提出しようとしてるようですが…
 ●市条例案「①区再編実施自体の賛否、②市長案の新3区案への賛否」
 ●自民党修正案「①市長案の新3区案への賛否、②区再編実施自体の賛否」
前後をひっくり返しただけ、しかも論理的に間違った逆転という意味の分からなさ。
市長案に乗りたくない自民党は、①に反対しやすい具体的提案置きたいのでしょうが、
やはり普通に考えれば、市条例案の方が論理的です。
明らかな政治目的の提案に辟易します。市民のこと何も考えてないじゃん。
今後、日本が外国人労働者を受け入れるに辺り、浜松市はモデルケースになり得ます。
昔から日系ブラジル人などの出稼ぎ労働者が多く、
外国人労働者の問題に悩まされた浜松市は、
役所等の言語サポートや日本語教育を充実させ、共生に努力してきました。
一方で山間地の多い天竜市と合併したこともあって、
広大な面積と引き換えに高齢化・過疎化の問題にも直面しています。
日本の未来を映すモデル都市でもあるだけに、くだらない政争は止めて欲しいです。

東名あおり運転事故の裁判でどういう結論が出るのかは分かりませんが、
細かい法律論とかは抜きにして、市民感情そのままに判断してくれて結構だと思います。
元々、裁判員裁判が導入された理由は、「市民感覚を司法の場に反映させるため」。
それならば、刑事事件よりも民事事件に導入すべきでは?と思ったものですが、
今回の事件こそ、裁判員裁判の真価が発揮されるべき事件だと思っています。
法律が現実に追いついていない本事件に、市民感覚としてどういう判断を下すべきか、
それはもう細かい法律論の話ではないと思います。
仮に控訴されて、法律判断をした高裁で判断が覆されようとも、
地裁の判断はそれなりに意味を持ち、今後の法改正に必ず生かされます。
雰囲気的には法律判断が優先される可能性が高いとは思われますが、
裁判員裁判の意義を見せるためにも、市民感情に基づいた判断を期待したいです。

徴用工から、貴ノ岩暴行事件、日産、浜松市の区再編、東名あおり運転事故裁判と、
脈絡なく並べましたが、いずれもどこか『本質』が置き去りにされてるように思います。
表層しか見ようとしないから物事を見誤るわけです。
今年の流行語に『ごはん論法』もありましたが、それと同じ。
議論のすり替え・誤魔化しをされても流してしまう。本質を見失っているからです。
常に本質はどこにあるのかという観点で、多様な情報を集めなければいけません。
それが大本営発表に騙されないことに繋がり、
だからこそ『情報』と『ソース(情報源)』が大切になってくるんです。

ある意味で、本質を見通す人と言えば、ビートたけし氏でしょうか。
こちら 「芸能人に必要なのは嫌われ者の自覚」
ギャグで茶化して伝えることが多いですが、ハッと気づかされる発言も多いですよね。


◆政治ネタ 入管難民法改正で『ブラック日本』誕生
中身はスカスカで「後で決める」と政府が公然と言い放つ、
犬小屋よりも酷い内容の入管難民法改正案が国会を通過してしまいました…
一見すると、日本人には関係ないように思えますが、
これは今年前半に行われた『働き方改革』とセットで考えるべき問題でしょう。
つまり、今回の一連の改正は、ブラック企業を日本全体で合法化することが狙いです。

ブラック企業は典型的なピラミッド型の階級社会をしています。
なぜならば、上から下へ命令が伝播するにつれて、ブラックが希釈化されるためです。
トップがブラックな命令を下しても、その命令を受ける人間は実行役ではないので、
不満に思いながらも渋々引き受けてしまう、
それを今度は自分が下に押し付ける時にはもうブラックとは感じない、
一番下がブラックな命令を不満に思っても、上は一切聞く耳を持たず、
トップはブラックな命令が会社全体を蝕んでいることに気づかないまま、
ブラックな命令を延々と出し続ける、そういう構造をしています。

こういうピラミッド型の構造はトップにとって都合の良い状態になります。
なぜならば、誤魔化すことに最適だからです。
部下に合理的な説明ができない人間ほど、階級社会を作りたがるものです。

今まではこのピラミッドの底辺を担わされていたのは、非正規社員でした。
しかし、今や労働者の半分は非正規という世の中で、
店長のような責任ある立場まで契約社員ということも珍しくなくなり、
有能な非正規社員の増加は社会問題化し、待遇改善を強いられることになりました。
それが働き方改革の「同一労働同一賃金の原則」です。
また、情報化社会によって、仕事内容の比較が昔よりも簡単になったことで、
ブラック企業の話はすぐに世間で噂されるようになり、
それによってその業界全体が労働者に忌避されることになってしまいました。
結果として、雇用のミスマッチが悪化し、失業者に人気の職業と、
求人を出しても一切見向きもされない不人気な職業ができあがったわけです。

人手不足に悩まされているのは、建築・介護・警備・流通・食品工場等。
これらの業種に共通しているのは「24時間勤務」体制であることです。
日勤・夜勤が不規則に繰り返され、コンビニや工場は24時間体制で稼働しています。
しかし、バブル崩壊以降、終身雇用の崩壊と共に、
「コツコツ働いていれば報われる」という労働体制が崩れ去り、
今の日本人は労働アイデンティティを喪失しています。
結果として、何のために働くかが分からなくなり、
私生活面の重視、家庭や趣味に生きる人が多くなったわけです。
そうなると、不規則な労働時間というのは割に合いません。
家族や友達と過ごす時間を重視したいという労働者の選択が、
これらの業種から人手が逃げ出しているのが実態でしょう。
つまり、人手不足ではなく、人手流出です。
昔よりも人々の健康に対する意識も上がっていますし、
「24時間戦えますか?」という時代は既に終わったことを認識しなければ、
これらの業界に人が戻ることはありえないだろうと思われます。

そんな人手流出に悩まされている企業が望んだのが、外国人です。
ピラミッドの底辺が派遣労働者の待遇改善と労働者の回避によって崩れた所を、
外国人を当てはめて補おうという考えです。
『外国人実習生』。の実態は報道されてる通り、
昔の製紙工場で働かされていた『女工』と同じです。
情報を知っている日本人が避けている所を、情報を知らない外国人にあてがわれる、
そんなのが通用するのは最初だけで、外国人だって嫌なものは嫌、
だから逃げ出すんですよ、当たり前のこと。
ブラックな企業が変わらない限り、人手流出の問題が解決するとは思えません。


話を戻しまして、今までの底辺だった派遣労働者が同一労働同一賃金で格上げとなり、
底辺に外国人労働者が当てはまるとどうなるか。
そうなると不要になる人達が出てきます。それは仕事能力の低い正社員です。
作業は外国人労働者にやらせればいい、その指示・監督は派遣労働者がやればいい、
そうなってくると、正社員の仕事はなくなります。
仕事能力の高い正社員は高度プロフェッショナル制度で、
時間無制限で死ぬまで働かせれば良いので問題ありませんが、
時間をかけても意味がない仕事能力の低い正社員は不要になります。
非正規労働者の「同一労働同一賃金の原則」は裏を返せば、
非正規労働者と同程度の仕事しかできない正規労働者は同一賃金で十分ということです。
結果として、正規労働者の賃金体系が相対的に下がります。

そして、正規労働者と非正規労働者が同一賃金になってしまうと、
雇用・健康保険等、保険料を払う分だけ労働者の手取りは減りますし、
雇用保健・厚生年金の場合は雇い主も負担を強いられ、損になります。
すると、給料の手取りや責任回避のために、
敢えて非正規労働者を選ぶケースも出てくる可能性があります。
結果として、仕事能力の低い正社員(いわゆる中産階級)は没落し、
一社だけの収入では生活できなくなり、
非正規社員として複数の職を持つことが一般化すると思われます。


一連の改革によって、日本の労働者は3つに分化され、
①一社で時間無制限で働く高度プロフェッショナル社員、
②複数の会社で低賃金で働く非正規労働者(今の正社員と非正規=つまり大半の労働者)
③低賃金・低待遇で働かされる外国人労働者
に分断されることになるでしょう。
上のカーストを見ては羨み、下のカーストを見ては悦に浸る、
そんな心の貧しい社会『ブラック日本』が来るのは将来間違いないでしょう。

「働いたら負けだと思っている」、
まさかこれが金言になる時代が来るとは思いませんでした…

2018年11月23日

混迷する北方領土問題

最近は安倍総理がプーチン大統領と会う度に、
北方領土問題に一喜一憂する報道が流れていますが…
そもそも、プーチン大統領はごく一部でも「返還する」と言ってるのでしょうか?
根拠となっているのは「引き分け解決」発言でその意味は分かりませんし、
日ソ共同宣言にしても「引き渡す」であって、「返還する」ではない。
ロシアの立場としては、「北方領土問題など存在しない」と言っているのに、
どういう理由で「引き渡し」てくれるのか、理屈が通りません。

日ソ共同宣言当時は面積も少ない歯舞・色丹を維持するメリットがなく、
二島を譲渡しても問題がなかったかもしれませんが、
現在は海洋資源が豊富なことが分かっており、色丹島には実際に人も住んでいる。
せいぜい歯舞諸島ぐらいしか譲ってもらえないとする見解は妥当に思えます。
こちら

ただ、歴史的にも歯舞・色丹は千島列島ではなく、北海道の一部であって、
国後島と北海道は目と鼻の先で、まともに漁にも出られない…
日本としても妥協ができない案件であることは確かです。
ロシアの北方領土に米軍基地を作らせない旨の要求も分かりますが、
だからといって、ロシアは実際に国後・択捉島に基地を作り、
ミサイルも配備している状況では、要求を呑むこともできません。
それはもう北海道がいつでも攻撃されるという意味ですからね…
個人的には、歯舞諸島の返還、色丹島の主権回復(一部ロシア租借)、
国後島の一部共同統治(軍事基地は撤去)、択捉島はロシア領で断念がギリギリ。
ロシアからすれば、歯舞・色丹を渡すことも難しいでしょうが、
日本人の北方領土はやはり「国後」にあるわけで、そこは譲れない一線でしょうね…

結局、数々のプーチン大統領の発言を見ていると、
日本の意思が正確に伝わっているとは思えず、
伝わってああ言ってるのだとすれば、確信犯的詐欺で領土を譲る気はないのでしょう。
結局、戦争の終結時期を定められず、不法占拠と合法占領の差を埋められない以上、
この問題の妥協点は見い出せないように思えます。

…んー、しかし、「愛国心教育」とか言って北方領土問題を教科書に載せさせた、
安倍政権が二島返還とか言い出すとはね…
鈴木宗男氏も叩かれましたが、北方領土問題の認識が上がっただけに、
今はそれ以上の反発になると思いますが…
まぁ、そもそも、歯舞・色丹の問題と国後・択捉の問題を混ぜたことが、
政府の陰謀とも言えるわけで、既に引くに引けない状況になっちゃいましたねぇ…


◆ライオンズネタ 西武・浅村選手がFAで楽天へ移籍。決め手は彼女?
矛盾だらけの一問一答
楽天が“彼女”取り込み

……
………寂しいとか、怒りとか通り越して、呆れてしまいます…

FAで出る理由は、
「環境を変えて、チャレンジして、自分のレベルアップにつなげたい」なのに、
突き刺さった言葉は、
「絶対活躍しないといけない、なんて思わなくていいから。
 浅村が来てくれることで、若い人たちは背中を見るから。来てくれるだけで意味がある」
んー、何もしない『浅村地蔵』がレベルアップの最終形態なの?
普通はもっと熱い言葉では?「浅村がいないと優勝を考えられない(ナベGM)」とか。

各球団の条件に関して、
「ライオンズも本当に評価してくれた。ソフトバンク、オリックスも出してくれましたけど、
、お金で選ぼうという感じは全然考えませんでした」
…と言いつつも、オリックスとは正式交渉前にお断り。
さらにソフトバンクも極秘交渉の末にお断りのメール。
FA宣言時に「ライオンズ最優先」と言いつつ、ファン感を待たずに早期に決着。
自分としては、炭谷選手の方が早期決着になってファン感前に報告あると思ってて、
浅村選手の方はMVP発表ぐらいまで長引くと見ていました。
今回のFA移籍までの経緯にかなり反発があるので、
MVP投票は山川選手に傾くんじゃないかなぁ…
結果的に、「出来レース」批判をかわすだけの材料が何もありません(否定できない)。

言葉が矛盾し、真実味を感じられないのは、浅村選手の尺度が違ったからでしょう。
「他球団の評価を聞いてみたい」という言葉の意味は、
「野球(仕事)の評価」ではなく、「人物評価」だったということです。
だから渡辺久信GMの仕事の評価は心に響かず、
石井一久GMの「ありのままの君でいて」みたいな評価が心に響くんですよ。

純粋に野球の評価で考えれば、ソフトバンクが一番お金を出したと思いますし、
仕事環境としても練習場やデータ分析等々、最高のものを揃えているのは間違いなく、
純粋に自分のレベルアップを考えるならば、やっぱりソフトバンクですよ。
でも求めている評価が仕事ではない。
だから「彼女の話」の方が真実味を持って聴こえてきます。
まだ結婚してませんし、結婚するのかどうかも知りませんが、
「仕事よりも家庭を取った」という所に、現代っ子だなと思っちゃいます…

「自分勝手ですが、環境を変えてチャレンジしたい気持ちになりました」
という言葉が一番本音に聞こえて、個人的事情以外に何もないのでしょう。
必死に残留交渉をした渡辺久信GMがアホみたいですし、
真剣に交渉に臨もうとしたソフトバンクもオリックスもアホみたい。
唯一、楽天だけが浅村選手の性格をよく知っていたということでしょう。

まぁ、ただ、現実なんてそんなものかもしれません。
落合博満氏がFA移籍の決め手は「奥さん」と答えたように、
生活環境を最優先にするというのは、選手個人の「現実」かもしんない。
…とはいえ、ファンに夢を見せているプロ野球がコレでは…
それじゃ西武ライオンズから選手が大量流出している理由は、「所沢」にあると?
それはもう完全にお手上げ。『西武』である以上、移転は考えられない。
そうなると身売り・移転しかなくなってしまう。FA流出阻止は不可能という現実に。
夢から覚めたら、熱情も消え去った。
まさに浅村選手のFAはファンに冷や水をかけたと言わざるを得ません。

…ただ、その浅村選手も自己分析ができているとは思えない…
確かに楽天は「楽」な環境かもしれませんが、
マイペースな浅村選手が完全自由では成績を残せないタイプ。
今どきの指示待ちの若者同様に、役割を与えないと結果を残さないタイプです。
1番打者なら1番打者、4番打者なら4番らしく、3番打者なら3番打者らしく、
逆に7番に降格すれば7番打者程度の、8番に降格すれば8番打者程度の結果しか残さない。
キャプテンを任せたのも責任感を持たせたかったから。
自己分析と他者の評価がたぶん一致しておらず、
自己分析を取って楽天に移籍した浅村選手が成功するとは思えない…
そこを渡辺直人選手が一喝して締めあげれば分かりませんが…
いや、その渡辺直人選手の現役だっていつまで続くのよ、って話。
石井一久GMにしてもそう。これで否応なしに石井一久一派にカウントされる。
気分屋の三木谷オーナーが星野派を一掃したように、いつ体制が変わるかも分からない。
一番賢いやり方はその三木谷オーナーに気に入られることですが、
そういう「政治力」を持った選手でもないわけで… 不安しかありません。

ファンの打率.280 15本という予想は、あながち外れてるとは思えないのですよ…


◆ライオンズネタ 浅村・炭谷選手と菊池雄星投手の流出が決定
炭谷選手も残留断りを入れたようです。巨人移籍ということか…

炭谷選手はともかく、浅村選手と菊池雄星投手の穴は大きい…
…とは思うものの、実は決して埋められない穴でもなさそうです。
今現在、2軍で即1軍で活躍できるような素材はいませんが、
少なくとも1年をかければ戦力になれそうな選手はいます。
日ハムのように前半戦は多少苦労してでも若手を我慢して使えば、
後半戦から勢いに乗って巻き返すことも十分可能と見ます。

まず、野手に関して言えば、セカンドに外崎選手が入ることが有力ですが、
問題は同じくレギュラーであった外崎選手の穴を誰が埋めるかです。
外野手ならば、木村選手と斉藤選手、若手では大滝愛人選手に鈴木将平選手、
三塁手ならば、山田選手と金子一輝選手、ドラフト指名の佐藤選手、
二塁手ならば、ドラフト指名の山野辺選手。
この中から1人出てくれば、外崎選手を流動的に動かすことができます。
最悪の場合は、レフト栗山選手、サード中村選手、DHメヒア選手という、
ベテランシフトも組めますし、ポジション的には頭を悩ますことはありません。

打線としても3割30本100打点の選手がいなくなるのは痛いですが、
山川・森友哉・外崎選手らはまだまだ打撃が成長できる余地を残してますし、
打撃不調だった金子侑司選手も出塁率がまともなら足が使えるので十分レギュラー。
ベテランの中村選手だって、前半戦は絶不調だったわけで、
主力の秋山選手も後半戦は本来の打率ではなかったぐらい。
今年が打線のピークとは限らず、上積みは十分見込めます。


投手陣に関しても、昨年の菊池雄星投手ならその穴は埋め難いものでしたが、
今年は打線の力で勝たせてもらった面が大きく、内容的には今井投手が上だった程。
その今井投手が二桁勝ってくれれば、今年の雄星投手の穴は十分埋められます。
ドラフト1位の松本航投手は少なくとも今年の今井投手並にはやれるはず、
上手くいけば二けた勝利も十分見込める投手です。
課題はやはりリリーフ陣の整備だとは思いますが、
先発陣はそこまで悲観する程ではないように思えます。

[右先発] 多和田・今井、郭(ニール・カスティーヨ)・松本航、高橋光成・伊藤・相内
    (渡辺勇太朗・本田・国場・平良)
[左先発] 斉藤大将(武隈・佐野)
[右中継] マーティン・平井・松本直晃・粟津・森脇、大石・田村・南川(与座)
[左中継] 小川・野田、小石(藤田・高橋朋巳)
[抑え]  ヒース・増田、中塚
[捕手]  森友哉・岡田、中田(駒月・斉藤誠人・牧野)
[一塁]  山川・メヒア
[二塁]  外崎・山野辺、水口
[三塁]  中村剛也、山田・佐藤(呉・西川)
[遊撃]  源田、金子一(永江・綱島)
[外野手] 秋山・金子侑司・栗山、斉藤・木村
    (熊代、鈴木将平・愛人・戸川・高木渉・川越)
1(中)秋山、2(遊)源田、3(二)外崎、4(一)山川、5(捕)森友哉、
6(三)中村剛也、7(指)栗山・メヒア、7(右)愛人・鈴木将平、9(左)金子侑司
or
6(指)中村剛也、7(左)栗山、8(三)山田・金子一・佐藤、9(右)金子侑司
or
1(右)金子侑司、2(遊)源田、3(中)秋山、4(一)山川、5(捕)森友哉、
6(三)外崎、7(左)栗山、8(指)中村剛也、9(二)山野辺

キャンプ・オープン戦で若手野手の誰をレギュラー入りさせるのか、、
リリーフ投手陣をどう立て直すのか、そこら辺がポイントになってくると思います。

2018年11月10日

ストーブリーグ

…ってほど、まだ寒くはなっていませんが、
寒暖の差がかなり激しいので、体調管理には注意したいところですね。

プロ野球は日本シリーズが終わると、オフシーズンに突入。
FA宣言が解禁され、スポーツ紙では移籍情報が飛び交います。
現時点では、広島の丸選手、オリックスの西投手、
西武の浅村選手と炭谷選手のFA宣言が確実となっています。
ライオンズファンとしては憂鬱な季節です…

とはいえ、今年は来年からGMに就任する渡辺久信氏が交渉を担当。
浅村選手には3年15億円(たぶん宣言した時点で4年20億)、
炭谷選手の提示は報道されてませんが熱烈に残留のエールを送っています。
今までもFA宣言残留までは緩和されていたものの、条件の見直しは行われず、
宣言した後は選手自身の問題という態度でしたが、
今年は宣言後の再交渉もするということで、球団の本気度の違いを感じます。
最後まで徹底的に話し合う姿勢を持っていることはファンとして評価したいです。
これはひょっとしたら、宣言残留もあるのでは?
実際の所は、期待半分不安半分、といったところですかね。

まぁ、でも西日本スポーツの4年28億円はさすがに驚きました。
オリックスの西投手にも4年20億円。
さすがに飛ばし記事で、他球団の撤退を目論んでの花火ぶち上げとは思いますが、
本気度は感じられるだけに、やはり怖い存在ではあります。
現に西投手を狙っていた中日が撤退ムードらしいし、効果はあったのかな?
まぁ、でもソフトバンクは1億円簡単に昇給したり、
1億円以上ダウンしたりと、何を基準にどう査定しているのかサッパリ不明。

オリックスの中島選手への対応にしても、
3億5000万円支払わされていたことに笑う。ボラスに搾り取られ過ぎ…
気前の良い数字で選手を呼んだとしても、その後は必ず不良債権化するのが常。
十分な成績を残せなかった選手も選手ですが、
過剰な評価をしたフロントの問題はどうなるんでしょうねぇ…?

確かに、ビッグマネーは魅力的です。でも、それには根拠がなければいけない。
根拠のないビッグマネーはすぐに返せと言われて反発喰らうだけ。
大金を出す球団は選手に査定根拠の明細を提出しませんとね。
ポスティングでメジャー挑戦する菊池雄星投手もボラス氏で本当に良いの?
球団としては移籍金が高騰するからありがたいことではあるのですが、
失敗したら大バッシングの末に放り出されるだけだのような…不安。

まぁ、しかし、大谷投手の年俸微増も凄いですよね。
メジャーは調停権のない3年目までの選手は、広島と西武以上に渋い。
その分、3年目に調停権を得てからはバンと上がっていく仕組み。
日本も1年の活躍でボンドン上げ下げするのも考えもの。
メジャーは交渉の末にバンと上げてるのに、
交渉なしでちゃんと査定してると言えるのか、疑問の残る所です。
「提示額はコレ。はい、判押して」という時代ではないんです。

◆ライオンズネタ FA移籍のシーズン(総論)
そりゃ綺麗言ですよ…
ファン感情としては3パターンに分類できると思います。
①移籍先がメジャー=子どもの卒業イメージ
 頑張れ。でも、ダメなら故郷にいつでも帰って来いよ、という感じ。
②移籍先がセリーグorパリーグ下位球団=達観イメージ
 選手も生活掛かってるんだから仕方ないね。せいぜい頑張れや、という感じ。
③移籍先がライバル球団(ソフトバンク)=裏切者イメージ
 散々に辛酸舐めさせられてる相手に屈しやがって。見てやがれ!、という感じ。
これがファンの本音ですよ。

③はそういう歴史がある以上、仕方ない感情です。
帆足と細川は裏切り者だと思いましたよ、当然です。
2010年9月のペナントレースで、M点灯優勝目前から、
福岡でのソフトバンク3連戦でまさかの3連敗…
翌年の最初のソフトバンク3連戦でも悪夢のような負け方を喫し、
以降の福岡でのソフトバンク戦の勝率は見るも無残な数字…
対戦成績を勝ち越した今年だって、
本拠地での貯金があってこそ、福岡では負け越してます。
それは言わば、阪神から巨人への移籍、
レッドソックスからヤンキースへ移籍するのと似た感情、
辛酸を舐めさせられた歴史がそうさせるのです。
弱いダイエーだった頃の石毛と工藤のFA移籍は何も思いませんでしたが、
強いソフトバンクになってからの帆足と細川のFA移籍は裏切り者です。
ソフトバンクに対する強烈なライバル意識がそうさせるんですよ。


「FA移籍しても若手が育つから大丈夫」、確かにそういう面もあります。
FA移籍の多い日ハムもそうですが、
若手が中堅・ベテランを押し出す『トコロテン式FA』だからです。
今までのライオンズのFA移籍の大半がコレでした。
松井稼頭央氏にしても、中島選手という後継がいましたし(当時サード)、
中島選手と片岡氏の場合でも、浅村選手という後継がいました(当時ファースト)。
和田氏の時にも、栗山選手という後継がいましたし、
そういう意味では健全に世代交代できた面もあります。

ただ、どう頑張っても埋められない穴があります。
『喪失型FA』はチームを壊します。
ライオンズの場合は岸投手がそうです。
不調が続き抑えに回った涌井投手が移籍しても、岸投手がエースとして回れたから。
岸投手が移籍して以降、菊池雄星投手がエースになれたかと言えばそうではない。
昨年こそエースの活躍だったものの、
今年は先制点・味方援護直後に失点・独り相撲で崩れるの繰り返し…
その菊池雄星投手もポスティングでメジャーですから、
エースの穴は全く埋まってないことになります。
それが優勝しながらも投壊した原因です。

今年、浅村選手がFA移籍したとしてもそう。
愛人選手や鈴木将平選手、西川選手らに期待してますが、
1軍定着には少なくとも1年はかかるでしょう。
外崎選手を3番セカンドに回しても、そうそう簡単に埋まる穴ではありません。
おそらくキャプテンは秋山選手、内野のリーダーは源田選手になるでしょうが、
せめてもう1年あればと思わずにはいられません。

日ハムは代替の利く森本・鶴岡・大引・小谷野・陽・大野選手は引き留めず、
代替の利かない宮西投手はしっかりと引き留めています。
中田選手にはそこまでの熱心さが見られなかったものの、、
結果的に言えば、今年3位に食い込めたのは中田選手が残留したからこそ。
ライオンズにとっては、それが岸投手であり、浅村選手なわけですが、
それを引き留められなかったというのは後後に響きかねない事態です。


FAは選手の権利、好きな球団に行けばいいと思います。
けれど、それをファンに快く送り出せというのは、選手側の甘えでしょう。
大半の野球ファンは「贔屓球団の○○」だからファンなんです。
それを乗り越えられるのはごく一部のスーパースターのみ、
イチロー選手であり、松井秀喜選手であり、そのクラスだけですよ。
球団を移籍するということは、旧所属球団のファンを失うことを意味し、
新所属球団のファンを獲得すること(=認められること)を意味します。
それが当たり前ですよ。
同業他社に転職しますが、引き続きよろしくお願いしますと言って、
渋い顔をしない取引先はいません。
圧倒的多数の人は個人と商売しているのではなく、会社と商売してるんです。
なんでそれを渋い顔をするなと言えるのか。それは選手側の甘えです。

そういう意味では、ライオンズファンは寛容すぎます。
特にライバル球団への移籍はもっと敵意を剥き出しにしていい。
なんで明日から敵になる選手のことを応援しなければいけないのか。
実力を認めているからこそ、敵となって悔しいし、打ち負かしてやろうと思うんです。
阪神から巨人への移籍がタブー視されてるように、
もっとファンはライバル球団への移籍に怒らなければいけません。

あまりファンが聞き分けが良すぎるのも考えもので、
それだと選手の方は気兼ねなく移籍してしまいますよ。
「移籍したら反発も出るだろうな」位の適度なプレッシャーは必要でしょう。
それがファンと選手の間の緊張感にもつながり、移籍の抑止力になると思います。


◆ライオンズネタ FA移籍のシーズン(各論)⇒両者残留の冴えたやり方
浅村選手と炭谷選手がFA宣言をしました。
2人とも宣言残留を視野に入れており、移籍決定というわけではありません。
ファンとしての願望を込めたとしても、五分五分といったところでしょうか…
もっとも選手本人でないと分からない事ではありますが。

浅村選手の判断基準はよく分かっていません。
元々、社交的な性格ではなく、育ててくれた球団に愛着があることは確かですが、
さらに上のステップ(が何を意味するか不明)に挑戦したい気持ちもあるようです。
要は、西武がソフトバンクみたいに優勝・日本一を狙える球団になるのがベスト、か?
まぁ、正直言って西武の球団フロントがどの程度の本気度かは怪しい面がありました。
それこそ「数年に一度優勝できれば十分」ぐらいの感覚はあったかもしれません。
ただ、今年はシーズン中に的確な補強をして優勝に結びつけましたし、
渡辺GM体制になってフロント改善の兆しが見られており、
球団経営陣も練習施設や球場の改修に着手を始め、以前よりも本気度は増しています。
ソフトバンクのように大量の資金投入は無理でも、
費用対効果の高い戦略は十分練れる体制に変わったことは確かでしょう。
あとは、来年、本気で優勝を狙えるかどうか、だと個人的には見ています。

一方の炭谷選手の判断基準は「出場機会」であることは間違いないと思います。
ただ、それが新聞上で言われているような「100試合の出場」とかいう類ではない、
結果として控えに回っても良いから、勝負した上での試合出場「機会」なのでしょう。
ライオンズでは球団の方針として森友哉選手を捕手として育てなければならないので、
炭谷選手の要求を十分に通すことはできませんが、
一方で炭谷選手も細川選手の出場機会を犠牲にして育てた面もあるだけに、
そういった事情が全く分からない選手というわけではないはずです。
「選手としてチームの勝利に貢献したい」その気持ち一心でしょう。


今のライオンズが真の意味で『勝てるチーム』になっていないのは、
『勝ちパターンが確定していないから』です。
シーズン終盤に小川ーマーティンーヒースの体制を確立したものの、
それが盤石とは思えませんし、来シーズンもこれで良いとは思えません。
強力打線として比較される『いてまえ打線』だって抑えには大塚氏が居て、
リリーフ陣は比較的整備されていました。今のライオンズはそこが足りない。

守護神に不安があれば、9回でも同点・逆転のケースも想定しなければなりません。
すると守備固めを送ることができなくなります。
必然的に炭谷選手の出場機会が減ります。
結果として黒星が積み重なれば優勝できない、浅村選手は不満を感じます。
つまり、両者の問題を解決するためには、『守護神』を確定させればいいのです。

自分の考えとして、それは炭谷選手がやればいいと思います。
人選の選定、考え方の指導を含めて、ワンツーマンでやれば良い。
勿論、投手コーチとバッテリーコーチの助言は必要でしょうが、
炭谷選手自身が出場機会を確保するためにも、守護神を育てさせればいいのです。
そうすれば、辻監督にもメリットが大きくなりますし、WinWinの関係です。
それには何らかの肩書、バッテリーコーチ補佐なのか、
特命コーチなのか分かりませんが、守護神担当にすれば良いと思います。
それだけ守護神を育てるのは大変ですよ。
でも様々な経験を経た炭谷選手ならできるはずです。
自分のこととして、守護神を育成する、それが全ての諸問題を解決する鍵です。

能力的には高橋光成投手と中塚投手、精神的には増田投手と伊藤投手もアリかと。
炭谷選手がコレだと思う守護神候補を育てることが、
ライオンズのためになりますし、自身の出場機会に繋がるように思えます。
専属バッテリーだった菊池雄星投手がいなくなって嘆くのではなく、
新たな雄星=新守護神を育て上げて欲しいと思っております。


◆ニュースネタ 岐阜県瑞穂市の市長が失言「ブラウスの中の下着が分かるほど汗をかいていた」

どうして、わざわざセクハラ気味な表現をするのでしょうか。
その発言の前に「セクハラになるかもしれないが」と前置きしている確信犯、
そう言った方が受けると勘違いしているとしか思えません。

普通に表現すれば「大量の汗をかいていた」で済みますし、
少し凝った表現にするならば「汗でシャツと肌がベタっとくっついていた」で十分。
なんでわざわざ『ブラウス』という言葉と『下着』という言葉を使うのか。
お前、どこ見てんねん、という話。正直すぎるわ(苦笑)
普通にキモイ。


◆政治ネタ 小池東京都知事と自民党が手打ちか?
確かに沖縄県知事選辺りから擦り寄りが目立っていましたな…
昨年、政界を賑わせた「希望の党」、結局、小池都知事はどういうつもりだったのか?
民進党を巻き込んで、自民党にケンカを売ると国民を騙すも、
選挙戦後半には化けの皮が剥がれ初めて、そこを自民党に突っつかれて爆死。
終わってみれば、野党共闘を分断した功労者として自民党に評価されることになり、
結果的に希望の党の失敗が自民党との手打ちに繋がったとも言えるわけで…

……
………本当に何がしたかったんだろうか、この緑のタヌキは…
どこまでが意図的で、どこまでが偶然の産物だったのか。今でもサッパリ分かりません。
いずれにせよ、国民は緑のタヌキに踊らされたことだけは真実。


◆政治ネタ 小国の外交のあるべき道~中国とマレーシアと日本~
●中国が米中覇権戦争に勝てない3つの理由
●日本びいきのマハティール首相

中国が『一帯一路』構想に御執心なのは、自国だけではもう経済が立ち行かないから。
そういう意味ではマレーシアで政権交代が起こり、
マハティール首相が公然と『一帯一路』構想に反対しているのは大きな痛手。
そこで日本の安倍総理を呼んで『一帯一路』へのお墨付きを貰おうとするも、
どうやら軽率な返事はしなかったようですね。
とはいえ…
●中国メディアの安倍首相訪中報道
双方に実りがなかったという印象しかありませんね。
まぁ、接近し過ぎも良くないですし、そういう意味で日本の国益は守られた感もあります。

マレーシアの現首相であるマハティール首相は中国を痛烈に批判するも、
次期首相と目される人物はきっちりと中国とのパイプを繋いでいる。
本来、小国の外交とはかくあるべきです。
日本のようにアメリカとベッタリくっついていても、
最優先されるのはアメリカの国益であって、日本の国益ではありません。
日本の国益を叶えるためには多少の牽制が必要、そこが日本の足らない所。
日本が戦後、アメリカとベッタリで何とかなったのは、
東西冷戦という特殊な状況が故に、日本を共産圏にするわけにいかなかったためです。
つまり、アメリカと共産圏とのバランスが結果的に日本を守っていたことになります。
それがなくなったから、日本はアメリカに無理難題を突き付けられるわけです。

そういう意味では中露に飲み込まれないようにしながらも、
多少の接近を図らねばなりません。
ただ、やはりその距離感を上手く取れず、ロシアには北方領土の権益のみと誤解され、
中国には対中包囲網を仕掛けていると警戒され、な状況。
東西冷戦構造の外交でなんとかなるわけないんですがね…


◆政治ネタ 野田元総理の恨み節
野田総理時の経済的状況は、アメリカやヨーロッパは通貨安政策でインフレ化、
その煽りを一身に受けていたのが日本で、円高に悩まされている状況でした。
民主党政権は外需による外貨獲得よりも内需拡大を重視したため、
内需が拡大しないのは社会保障制度に対する不安があるためだとし、
消費税増税・社会保障制度(向上のための)改革・議員定数削減の3つをセットとし、
三党合意をこぎつけて、解散総選挙に至ったわけでしたが…

まぁ、ぶっちゃけ、アメリカやヨーロッパの通貨安政策は年明けには解除予定だったので、
もっと早く選挙やっておくか、もっと待った方が民主党に利したと思うんですがね…
結果的に言えば、民主党にとって最悪のタイミングで選挙をやってしまったのは、
政治センスの無さとしか言えません。

話を消費税を戻して、安倍政権以降それらがどうなったかと言えば、
社会保障制度は持続可能の名の下に薄っぺらくされてしまい、
議員定数も一票の格差を理由にむしろ増えてしまうという逆の結果に。
そもそも、消費税増税分の使い道も変更され、財政再建とは全く別の流れに。
もはや完全に別物の政策です。

大層な名前を付けた『アベノミクス』ですが、これは現象であって政策ではない。
アメリカとヨーロッパの通貨安戦争が終わりを迎え、
日本が通貨安政策に突き進むという現象を表す以外の意味を持ちません。
クールジャパンはほぼ失敗ですし、唯一、外国人観光客の招致が成功したのみ。
いずれも発想が「外貨獲得」であり、野田政権の思想とは180度異なります。
それが同じ消費税増税を行うというのは滑稽でしかありません。

自転車操業のように、止めたら破綻する『アベノミクス』が、
消費税増税の冷や水によって止まってしまったら、元も子もない。
だから軽減税率を始め、色々な消費刺激策とセットにされてしまう。
結果、増税の収益が上がらず、意味がなくなる。
結局、ばらまいた先は安倍支持者だった、ということになりかねません。

今、消費税増税したとしても、将来不安は消えないでしょう。
それでは内需拡大を目論んだ野田政権の思惑は完全に外れたことになります。
残念ながら、今や消費税増税という政策は意味を持ちません。
むしろ、企業収益が上がっている分、法人税を増税して景気調整する方が優先でしょう。

同じ『消費税増税』でも背景と目的が異なる。
そこを有権者は理解しなければなりません。
もはや消費税増税は死に体です。

あと二大政党制ももう無理よ。諦めなさい(後述)


◆ニュースネタ 安田さん解放 自己責任論に対する批判
●自己責任論を否定できないマスコミの欺瞞
●自己責任論にある社会的背景

両者ともにその通りだと思います。『情報』に対する評価が著しく低い。
日本人は『ソース(情報源)』を大事にしなさすぎる。
何か文献や他の人の意見を参考にしたのならば、『ソース』を示すべきなのに、
さも自分が考えたことかのように話しがち。
論文でも『ソース』なしで、他人の論文を平気でパクるバカがいる。
日本人の『情報』に対する評価が著しく低い証拠です。

つまり、日本人にとって『情報』によって導かれる『客観的真実』よりも、
自分にとって都合の良い情報である『主観的真実』の方が重要と考えてるんです。
客観よりも主観を大事にする。
故に様々な宗教・文化を受け入れられますし、同時に簡単に線引きできちゃう。
自分にとって都合の良い文化は受け入れられ、都合の悪いものは拒否される。
今、問題となっている外国人労働者の問題も然り。
「移民」や「難民」は都合が悪いけれど、「労働力」は都合が良い。
その発想でしかない。客観的真実よりも主観的真実を重要視するが故です。
ヨーロッパやアメリカが外国人労働者を求めてどうなったのか?、
まるで考えていません。考えていても、自分達で制御できると思っている。無理です。

だから、極端に言えば、安田さんが命がけで持ってきたシリアの情報よりも、
近所のオバちゃんの噂話の方が評価されてしまう。
日本はその程度の社会でしかないんですよ… 悲しいかな…

そういう社会的背景を持っていることから、
二大政党制に見られるような「バランス感」も日本人には欠けています。
判官贔屓で弱者の応援をしたとしても、それはバランス感から来るものではありません。
判官贔屓は、自分に影響がない程度の弱者であるが故に、贔屓するんです。
だから東北の物産展で商品は買っても、放射能を帯びたゴミは拒否するんです。
日本人には根本的にバランス感がない。だから二大政党制は不可能です。
それよりは判官贔屓を受けやすい少数政党の連立の方がまだ可能性があります。

まぁ、そんな日本人のメンタリティをそのまま放置していいのかという思いもありますが…
たぶん、この弊害が分かる日本人の方が少ないのが現状…
思考の癖だけに、まずは癖を認識して、少しずつ改めていければいいのですが、
それには思った以上の時間がかかるでしょうねぇ…

2018年11月04日

ソフトバンクホークスが日本一

シーズン2位からの下克上日本一、おめでとうございます!
シーズン2位からの下克上日本一、本当におめでとうございます!
…全然、悔しくないんだからね!

まぁ、でも日本シリーズ1・2戦こそ、CSの勢いは何処へという感じでしたが、
3戦目以降は継投で接戦を凌ぎ、広島ペースをひっくり返しての勝利、
ソフトバンクの日本一はお見事というしかないです。
そんなシリーズの流れを決定づけたのは、甲斐選手の強肩だったことは間違いなく、
西武と広島の機動力を完全に封じたソフトバンク日本一の立役者です。
シリーズMVPも納得といったところですねぇ…
やっぱりバッテリーがしっかりしているチームは短期決戦強い。

しかし、これで2013年以降、楽天・SB×2・日ハム・SB×2と、
パリーグが6年連続日本一ということに…
さらに遡ると、セリーグが連覇したのは、
2000年からの巨人・ヤクルト・巨人まで遡ることになり、
2003年からダイエー・西武・ロッテ・日ハムと続き、
2007年に中日、西武を挟んで、2009年に巨人、ロッテ・SBで巨人…
2004年以降は、12勝3敗でパリーグが圧倒しています。

ここ20年程、セリーグの方が世代交代に悩んでいるとはいえ、
ここまで圧倒的な数字が出るとは思いませんでした。
今年こそは広島カープが行けると思ったんですがねぇ… セの壁は厚い。
というか、そのパリーグの中でも6度の日本一になっているソフトバンクは、
今の球界の盟主と言っていいと思われます。

西武黄金時代終焉後の世代交代・FA流出を乗り越えた末に、
ドラフト戦略を中核とした新陳代謝の激しい入れ替わりが、
パリーグ全体を強くしていっていると言っても過言ではないと思います。
つまり、またFA選手に頼った補強をしていると、
一時しのぎしかならずに滅びるということです。
気を付けましょう、かつて球界の盟主と言われた巨人さん、阪神さん。


◆ライオンズネタ 来季スタッフ発表。巡回投手コーチに清川氏
外様ながらも1軍投手コーチの小野和幸氏と共に、
フロント入りしていた清川氏が巡回投手コーチに就任することが発表されました。
現役時代は左サイドのワンポイントで活躍し、
コーチになってからも変則左腕を量産することに定評が…良くも悪くも。
実績のあるコーチですし、先発投手の残留組の指導を含めて、
良い人選だと思います、不安な首脳陣ながらも唯一の安心材料。

まぁ、それなら嶋コーチも巡回コーチで良かったんじゃないかなぁ、とも。
外野守備走塁コーチは他にも人材居そうですし。
大友、柴田…東尾西武は俊足外野手の宝庫だったし。
それか引退した坂田氏を打撃コーチに据えたりとか…いずれはそうなるのでしょうが。
まぁ、明らかに2軍松井稼頭央監督シフトのため、
今回は見送りになったのでしょうね。

他にはメジャーへ行った牧田和久投手が解雇されて早速アタックしたとか。
牧田投手の希望もあるでしょうから、戻って来るかは分かりませんが、
日本へ帰って来るなら是非ともライオンズでのプレーを期待したいです。
FA選手の引き留めを含めて、誠意を見せていることは評価しています。

ドラフトで即戦力投手を多めに補強したものの、
今のライオンズに足りないのは投手陣のリーダー、とりわけブルペンのリーダー。
かつてはデニー友利氏がムードメーカーとして盛り上げ、
石井貴氏のようなベテランが睨みを利かせたりと、
ブルペンを支えるリーダーがいましたが、今は増田投手が一番上という状態…
牧田投手が帰ってきてくれれば、ブルペンのリーダーとなり、
チームが引き締まるように思えます。

あとは自由契約になった選手ですね。
ソフトバンクの摂津投手と五十嵐投手というベテランが自由契約となったので、
彼らの実績を買っての獲得はアリだと思います。
ブルペンを引き締めるベテランがチームに必要不可欠。
あとは左腕の補強ができなかっただけに、
ヤクルトを自由契約となった成瀬投手と久古投手の調査を進めて欲しいです。

オリックスを自由契約となった中島宏之選手は…
既に巨人と話ができているような雰囲気ですねぇ…
昨年に村田選手を解雇し、今年コーチに戻した巨人に中島選手の使い道があるの?
マギー選手の去就が微妙とはいえ、本当に補強ポイントなのか疑問の残る所。
2000本安打目前で自由契約となり、
ライオンズに戻って2000本安打達成&引退となってくれれば…
まぁ、中島選手にとっては迷惑な話かもしれませんが(苦笑)


(11月6日追記分)
◆ライオンズネタ 西武からFA・浅村選手の激白
「環境を変えたい」と言われたら、何も言えませんよ…だって、全否定ですもん。
日当たりの悪い借家からの引っ越しじゃあるまいし、
土地付き一軒家を売却したり、会社辞めたりするのは、相当の覚悟、
そんな『ふわっとした』理由ではあり得ません。

「環境を変えたい」=「今の環境が不満」=「過去の全否定」
具体的な理由を述べなければ述べないほど、
想像力だけが膨らみ、今の環境全てが嫌なのかと思われてしまいます。
それなら「評価=金」と言われた方がスッキリするもの。
「環境を変えたい」では西武時代の思い出さえも否定されかねないだけに、
もう少し具体的な理由を探し出すべきでしょう。

過去に同じようなことを言ったのは、巨人にFA移籍した豊田氏ですかね。
ただ、彼は当時34歳、守護神ではあったものの、
やや故障がちで翳りも見えつつありました。
そのまま残留していても「豊田清」という名前で守護神は続けられたでしょうが、
巨人に移籍して一からスタートすることを決めた珍しいケースでした。
通常は「子どものころからの夢」「地元」「出場機会」を理由にしますが…
豊田氏の気持ちは分からないでもありませんでしたが、
「ライオンズがダメということなのか?」と複雑な思いになったものです。
地元に戻った和田一浩氏や岸投手と比べれば、応援する気にはなれませんでした。

ましてや、浅村選手はもう一花という年齢ではなく、バリバリの全盛期、
それを「環境を変えたい」と言われても理解できるわけがありません。
「ライオンズが嫌いだったのか?」と思われないためにも、
もっと明確な理由を用意しておくべきでしょう。

移籍先は… まぁ、「環境」と言われればソフトバンクですかね…
練習施設といい、ITサポート環境といい、一番でしょうから。
せいぜい巨大戦力に埋もれないようことを祈っています。


ただ、これだけFAで選手が流出してしまうと、球団として成り立ちません。
和田選手のFA移籍ぐらいまでは、なんとか2軍の若手を育ててやり繰りできましたが、
もうここ数年はかなり厳しい状態、選手層の薄さが気になります。
毎年1人でもキツイのに、最近は2人、今年は最大3人ですからね…
今年はソフトバンクに怪我人が続出したために、
ペナントでの選手層が問題になりませんでしたが、
怪我人が帰ってきたCSでは惨敗でしたし、この差は大きいです。

せめてメジャーのようにドラフト指名権が委譲するならば、
育成型の球団として生き延びる道もあるのですが、
現状のプロテクト漏れ人的保障では戦力の穴を埋めるに至りません。
これでは本当に真剣にどうしようもない。
今の状況で球団拡張なんてすれば、さらに薄っぺらくなるだけ、
戦力均衡策が十分図れないようでは、球団は生き残れません。

現状の制度下での対応策としては、もうFA取得年に主力はトレードするしかないです。
今年のように1優勝争いをしている状況ではそうもいきませんが、
せいぜい3位争いしかできず、本拠地CS開催が無理そうならば、
来年以降に備えて、主力をトレードして若手を取って育てた方がマシです。
FA取得前年には残留希望の主力選手には複数年契約を提示し、
それを拒否しての1年契約ならばトレードされも文句を言わない、
そういう厳しさを持たなければなりません。

FAは確かに選手の権利、好きに使えば良いと思います。
ただ、同時に出て行かれるばかりでは球団も成り立ちません。
所属選手をトレードすることが球団の権利として許されるならば、
FA取得の主力を放出して事前のケアをすることも、球団の責務でしょう。
「FAしたら選手は出ていく」という前提でチーム作りをするしかありません。


◆政治ネタ 国会は片山劇場も…
まぁ、野党としても責め所が難しい所なんですよね。
特に重要法案がなければ、遠慮なくツッコめるのでしょうが、
入管難民法案の改正という“否”“否”片論(理由は両極端も否定しか聞こえない)の問題があり、
スキャンダルを騒ぎ立ててイメージ低下を図るよりも、
正面突破で政策論争を掲げた方が勝負になりやすいですから。
…もっとも、政府が正面から勝負を受けるとは思えませんが…得意の誤魔化し戦術。

そういう意味では片山大臣のスキャンダルは「美味しいネタ」ではあるものの、
そこに飛びついてしまうのは「孔明の罠」。
来年の消費税増税問題もありますし、国民的関心の高い問題が多いのですから、
正攻法で政策論争で行うことの方が優先でしょう。
数で押し切られそうになった際の「切り札」として使うことはあるかもしれませんが…

しかし、片山大臣の説明になってない説明はお粗末…
説明できない辺りが既にアウトなのでしょうが…
訴訟の原告側が何も説明しないというのも不思議そのもの。
説明するなら、さっさと説明する。できないなら、辞める。
大事な諸問題が控えているのですから、無駄な時間を使わせないで欲しいです…


◆政治ネタ 残念大臣その2
残念なのはお前の頭の方だよ…
うーん、事前通告しなかったのは名前ですかね(笑)
(れんほう)って平仮名で書いておけよ、ということか(苦笑)

自分のHPの過去記事はともかくとして、
五輪関係のニュースに答えられないようでは話になりませんし、、
それで緊張しているようでは国会議員に向いてないと思わざるを得ません。
人見知りの素人を担ぎ出したわけでもあるまいし…もう少ししっかりしましょうよ…
こんな弱音を吐く方が情けない…


◆政治ネタ 混迷する日韓問題
日本政府の言い分は分かりますし、韓国の裁判所の判断には疑問がありますが、
とはいえ、加害者側が殊更に反発するのもいかがなものか。
慰安婦合意の破棄が言われていた時もそうなんですが、
もう少しソフトにやれないものかと思ってしまいます。
問題は客観的な第三者、国際社会がどう見るか、
あまり感情的になって騒ぐだけでは損するだけのように思えます。

まぁ、でも慰安婦合意の破棄の時にも思ったことですが、
結局、韓国はどうしたいのか、ただ騒ぎたいだけなのかと思っちゃいます。
北朝鮮の瀬戸際外交と変わらない、外交カードとして失われたくないから、
慰安婦問題と徴用工の問題を解決したくない、そう見えてしまいます。
具体的にどう政治決着を付けるのか、
戦争責任を曖昧なままにしたのは日本も同じですが、
これでは韓国も同じのように思えてなりません。
具体的な未来への提言を求めたいです。

徴用工の賠償金騒動が拡大していけば、
日本企業は韓国で経済活動をできなくなってしまうわけで、
将来的にどんな難癖を付けられて訴訟に持ち込まれるか分かりません。
そうなれば、朝鮮半島有事だけでなく、
日本企業の自主的な撤退も出てくるかもしれません。
そうなっては日韓双方にとって損失しかないだけに、
未来志向の対話を両国政府に求めたいです。

2018年11月02日

日本シリーズ開催中

…なんだけど、世間はゲンナリするニュースばかりで憂鬱過ぎる…
少しずつ寒くなってきましたし、秋を飛び越えて冬になるかと思うと憂鬱…orz

日本シリーズは3勝1敗1分でソフトバンクがリードしていますが、
内弁慶シリーズの今回がそのまま終わるとは思えず。
まだまだ広島の反撃もあることでしょう。
というか、本当に広島頑張れよ。V3しながらも日本一なしでは格好も付かず。
不振だった丸選手にも一発が出ましたし、上位打線が活性化すれば期待できるかと。
しかし、ソフトバンクの甲斐選手の肩は凄いなぁ…


◆ニュースネタ 渋谷の軽トラ横転事件
まぁ、そういうことなんでしょうが…
おそらく、実際に横転させた若者達は、
学校の窓ガラスを叩き割るような破壊衝動があったとかじゃないと思います。
どちらかと言えば、成人式のバカ騒ぎに近い感じですかね…
自分達の「祭」に水を差されたことに対する、軽いお仕置き程度のノリ、
まさに「ノリ」だけでやっちまった、という所でしょう。

それが群集心理の怖いところ。
学校でのクラス内の無視イジメやSNS上のからかいも同じ感覚でしょう。
それが時に重大な結果をもたらす、ということを若者は知るべきです。
集団で気分が高揚してはいけない。集団は恐れるべき。
集団を恐れぬ者に、集団に疑問を持たない者は、
集団に飲み込まれ、「ノリ」によって身を亡ぼします。

今回の事件は破壊衝動のある特異な若者の仕業ではなく、
深く考えずに「ノリ」だけで行動するどこにでも居る若者の所業です。
何も考えずにノリで行動してはいけない、ということでしょう。


◆政治ネタ 外国人労働者の受け入れ拡大の問題点
まず、根本的に、政治家や官僚、資本家は、
「労働者」=「ロボット」という認識を改めるべき。
ロボットよりも繊細な人間は、病気もすれば怪我もする、
精神的に浮き沈みが激しく、仕事の事で悩む…そんな「人間」なんですよ。
受け入れた外国人労働者が働けなくなった時のことを考えてるの?
強制送還するつもりですか? 人道的にそんなことできるの?

日本語能力が不十分な外国人労働者が、
危険物を取り扱う工場で仕事を従事していた所、
日本語が分からないために、ろくな説明も受けぬままに仕事をした結果、
爆発事故が発生し、一命は取り留めたものの、重大事故で半身不随、
そうなってしまった外国人労働者をどうするんですか?
当然、考えられるべき事態が考えられていない。
外国人労働者の社会保障の問題は必ず出てきます。

兎にも角にもあまりにも拙速すぎる。
一方で労働力が足りていない現状があったとしても、
どうしてそういう業界は同じ日本人に拒否られるのか。
低賃金なのに重労働、ノルマ果たせなければ自腹買取、
友人・親戚を巻き込んでの押し売り…あまりにブラックなことやってるから。
それが外国人なら耐えられると考えることが間違い。
日本人に忍耐がなくなったのではない、
耐えうるだけの「夢」がこの国から失われた、それだけのことです。

右翼からは大量の外国人の受け入れが治安を乱すと叩かれ、
リベラルからは受け入れた外国人の人権が問題になると叩かれ…
この法案がそれでも必要とされる理由がサッパリ分からない。
結局、人手という名の「奴隷」を欲してるだけなのか。
労働者という人間が欲しいのではない、黙って働く奴隷が欲しいのだ、
この国は捻じ曲がっています。

はっきり言って過去に何があったのか正確には知りませんが…
今話題の「徴用工」も同じような発想でやっちまったんじゃねぇの?
第二の徴用工でもやるつもりですか?


◆政治ネタ 韓国の徴用工問題
確かに、日本政府の主張する「条約で個人賠償権の債務者が移転する」というのは、
法理論的には正確に説明できない点があることも確かで…
とはいえ、韓国側の論理も無茶苦茶だとは思いますが。
個人賠償権が残っているとなれば、それこそ条約の意味がなくなってしまいます。

白黒付けるのは国際司法裁判所の判断を仰ぐべきだとは思いますが、
共同提訴が原則なので、韓国政府に応じる意思がなければ不可能。
もっとも、仮に提訴できたとしても日本政府の言い分が100%通るかも怪しい所。

というのも、慰謝料を含む損害賠償権が消滅せずに、
自国政府に請求先が移転するのみであるならば、理論的にはなくはないものの、
賃金等の未払い債権までも同一に判断できるかは微妙な所。
賠償の認定は難しくとも、未払い債権は国家よりも会社の方が正確に把握できますしねぇ…
認定がしやすいのもそうですし、それによって会社は不当利得を得ながら、
自国政府(日本)に賠償金の負担をしたわけでもないのですから、
公平性の観点からしても問題がないわけではない。

とはいえ、個別に賠償金を支払うわけにも当然いかないわけで、
仮に慰安婦問題のように政治決着を付けたとしても、
また、いつ反故にされるかも分からない約束をできるわけもない。
まぁ、何が問題かと言えば、韓国は大統領の権限が強すぎて、
政権交代をすると180度政策が変わってしまう所ですよねぇ…
そしてほとんどの前政権関係者が訴追される…
この歴史が繰り返されてしまう以上、まともな外交交渉はできないです…

結局は、今までと同じように、政治と経済を別個に考えて、
個別に適度な距離で付き合っていくしかないんですかねぇ…
まぁ、隣国なんてそんなものと言えばそんなものかもしれませんが…


◆スポーツネタ 貴ノ岩が元・日馬富士側への提訴を取り下げ→示談?
どうにも腑に落ちないというか、違和感しかない…

まず、理解できないのが元・日馬富士側の訴訟戦略ですよね。
貴ノ岩側の2400万円という金額も高額ですが、
元・日馬富士側の50万円(当初30万円)という金額もあまりに低すぎる。
交通事故の慰謝料が30万円程らしいですが、
本件の故意に傷害を負わせた事例に当てはまるわけもなく、
仮にその主張が通るならば、故意に相手に怪我をさせたとしても、
慰謝料の30万円を支払えば、入院治療費や生活保障を一切する必要がないわけで、
事実上、「30万円支払えば何してもOK」という修羅道に陥ります…
示談交渉のスタートからして、まるで誠意を感じない金額と言わざるを得ません。

争いになるとすれば、傷害事件との因果関係がどこまで認められるかで、
刑事事件は行為そのものを罰するので、
基本的に暴行当時の内容だけが評価(後遺症がない場合)されるのに対し、
民事訴訟では行為による影響までも評価されるため、
貴ノ岩側の主張するように、傷害によって休場させられた、
本来受けることができた利益も請求することができますし、
一方で元・日馬富士側の主張するように暴行による影響は少なく、
マスコミを含めた過剰反応という可能性もなくはないのですが、
だからといって、30万円という金額はやはり低すぎで、
認定範囲も狭すぎるので、ほぼ敗訴確実と思われていました。

それが結果として優位だった貴ノ岩側が提訴取り下げ、泣き寝入りという形に。
それに対して元・日馬富士側の弁護士は、
「貴ノ岩と代理人弁護士との意思疎通の無さ」を何故か殊更に強調、
後日、賠償の準備があるといって数百万とかいう数字が踊る…
客観的に見れば、これはヤクザのやり口で、
弁護士が割って入ってくると冷徹に扱い、
依頼人と弁護士の仲を裂くような工作を行い、
弁護士が去った後にそれよりも好条件を提示して丸め込む、
結果として少ない支払いで事件を終わらせる、そういうやり口に見えちゃうんです。

ただ、元・日馬富士側の弁護士がジャニーズ等の謝罪会見を取り仕切った弁護士で、
言わば「謝罪のプロ」とも言える人が一連の杜撰な謝罪を取り仕切るのか?という疑問が…
結局、最後の数百万の提示以外は全く謝罪の姿勢が見られなかっただけに、
ジャニーズのそれとは違う気持ち悪さだけが残った感じがします。

もし、この一連の貴乃花騒動の視点そのものが誤っていたとすれば…
完全に邪推になってしまいますが、
元・貴乃花親方は伝統的な「タニマチ」との交際を嫌っていて、
そういう「タニマチ」の中には暴力団関係者が食い込んでいる噂をよく聞きます。
つまり、一連の事件が暴力団排除を企図した貴乃花側と、
それに抵抗した暴力団との抗争だったとするならば… あり得なくもないなぁと。
…とはいえ、他にも多くの人達が巻き込まれているだけに、
みんながみんな関係しているとは思えませんが、
相撲協会との関係は少し疑わしい気もしちゃうんですよねぇ…


◆ライオンズネタ 来季首脳陣が決まる~2年後に松井稼頭央監督が誕生か?
これって、どう考えても2軍首脳陣から先に考えただろ、と(苦笑)
異動をまとめると、
 1軍ヘッド格  橋上→馬場
 1軍打撃コーチ 嶋 →赤田
 1軍内野守備  馬場→黒田
 1軍投手コーチ 土肥→小野
 2軍外野守備  赤田→嶋
 2軍打撃内野  黒田→平尾
松井稼頭央2軍監督がやりやすいようにしたシフトの気が…
内部昇格なら高木浩之2軍ヘッド格の1軍昇格が最有力でしたが、
そうではなく赤田コーチが昇格したのは、
監督初就任の松井稼頭央2軍監督を支えるための気が…
つまり、既に2年後の松井稼頭央監督就任への手はずに見えちゃいます。

辻監督としては多くを望まず、経験ある投手コーチを希望したのでしょうが…
それで来たのが小野コーチとは報われないな…

素人目にもどちらを重視したのか分かってしまうだけに、
特に1軍半の若手が辻監督ではなく、
将来を約束された松井稼頭央2軍監督に擦り寄らないかが心配です。
これは結果的に指揮官の求心力を落としてしまう人事、
来季も優勝争いをすれば求心力を保てますが、
早々に脱落すると来年を待たずに首が飛ぶとかなりかねません…

これはもう「勝つ」しかないわけです。
まるでチームの内部に敵を作ったようなもの。
これが良い意味で刺激となるか、それともチーム崩壊になるのか…
辻監督の反骨心が試されますね。

2018年10月29日

日本シリーズ開幕

…と言いつつ、テレビでは見てないです。心が痛いので…
ここまで1分1勝で広島がリードしていますが、
ソフトバンクが福岡に戻って、どう変わるかでしょうね。
結果的にDHなしが影響し、初戦は守備型で攻めきれず、
2戦目は攻撃型に組んで守備が裏目に、とイマイチ噛み合わず。
DH制で本来の戦い方に戻るのかに注目です。

個人的にはやはり優勝チームである広島に勝ってもらいたい気持ちですが…
とはいえ、ソフトバンクが簡単に負けてしまったら、
それにCS大敗した西武の立つ瀬もなくなるわけで…
8戦までもつれるた末に、広島で胴上げが理想ですかね。
広島もセリーグV3ではあるものの、1年目は日ハムに負け、
2年目はCSで横浜に負けての三度目の正直ですからね。
心情的にはやっぱり広島の方を応援してしまいます。


そういえば、週末に安倍総理が中国に行ったらしいのですが、
それに関するニュースが全然伝わってこないのは何なのでしょうか…
一帯一路で微妙な発言をしていないといんですがねぇ…
外交で微妙な言い回しは相手の都合の良いように取られると何度も言ってるのに…
遠回しな言い回しが大好きな日本人のイケナイ所です。


◆ニュースネタ 安田さん報道巡ってZOZO前沢社長が舌戦
まぁ、2人とも失言の類の変なことを言っているわけじゃないんですけどね。
丸山議員の方はやっかみ入ってるとは思いますが(苦笑)
とはいえ、政府に救出する責任には言及してますし、
身内の救出依頼するか云々はケースバイケースなので、その時になってみないと。
渡航禁止なのにユーチューバー的野次馬観光で拘束されたとか、
仕事で海外赴任中に帰国の途につく直前に拘束されたとか、
今回のように戦場取材のために行って拘束されたとか、
その時々で渡航の是非は変わるわけで、それを論じても仕方がない。
ただ、いずれの場合でも政府に救出する責任があるのは、前回も書いた通り。

むしろ気になるのは、最初の丸山議員の平和ボケが的な煽りの方ですよね。
極左のテロ活動家やフランス外国人部隊に居た人達に平和ボケと言われるのは分かるんですが、
実際に戦場に行ったこともない人に平和ボケと言われるのはどうなのかなと。
言ってる方も平和ボケだったりするのが世の常。
「自分は意識高い“系”だから」と言ってるも同然、
“系”が付くだけで意味が180度変わるのは何故なんだろうか…(苦笑)
痛いガンタムオタクが宇宙に行ったこともないのに、
『ニュータイプ』を自称しているようなもの…

安田さんはいずれ会見をするそうですが、個人的には無理にしなくても良いかなと思います。
どこまで行っても賛否両論になるのは間違いありませんから。
政府の救出活動の是非に対する『自己責任』とは別に、
拘束されるまでに至った取材活動に無理がなかったかは必ず追及されるからです。
結果が長期の拘束になってしまったのですから、
取材に無理がなかったとは言えないでしょう。
それでも危険を冒しでまでしなければならない使命感・必要性の是非は、
単なる一視聴者では判断できない部分もあります。

その点で賛否両論が出てしまうことは確実なので、
それなら手記本を執筆して、客観的に見れるようにした方が良いかと思います。


◆プロ野球ネタ ドラフトの偏った指名の弊害
今年は高校生中心のドラフトに偏る球団が多く、
それを高評価された球団もありますが… 個人的には評価できません。
過去にも即戦力が欲しいからと大卒・社会人を大量指名したり、
投手が足りないからと投手ばかりを大量指名したり、
育成の年だからと高校生だけを大量指名した球団もありましたが…ほぼ失敗。
近年でも戦力に余裕のあるソフトバンクが高校生中心のドラフトを展開しましたが、
2年目の小澤投手が戦力外で育成に格下げになったりと、
現時点で成功しているとは言えません(評価はまだ2~3年後でしょうが)。

理由は明確で、野球は最大10人しか同時出場できず、
1軍登録人数でさえ28人、数に限りがあるからです。
高校生・大学・社会人とそれぞれ違う年代・ポジションならば、
活躍場所や活躍時期が被らずに、プロで活躍することもできますが、
同じ年代でポジションが被ってしまうと、
片方は1軍に上がることなく球界を去ることも珍しくはありません。

毎年ドラフト指名選手が戦力になるのは2~3人程度、
3人で当たり年、4人で奇跡の大当たり年です。
競争社会なので、試合に出れない選手がいても当たり前ですが、
それでもより多くの選手にチャンスを与えるためには、
片寄のないドラフト指名をするのが理想だと思います。

とりわけ、近年は選手の見切りが早まっていますから、
無責任な高校生の大量指名は考えものです。
先のソフトバンク・小澤投手の2年は早すぎますが、
3年間で見切りを付けられるケースも珍しくなくなってきました。
昔ならせめて大学進学程度、4年または5年は待って貰えましたが…
指名人数もそれに伴って増えており、昔は4人程度で終わる球団もありましたが、
今年は少なくて6人、育成を合わせれば10人を超える球団も珍しくありません。

それだけ多くの選手にチャンスがある一方、見切られるのも早いわけです。
今の時代に広島・西武で活躍した赤ゴジラこと嶋重宣のように、
10年後に突如として開花するのは難しい環境かと…
高校生を積極的に指名するのも構いませんが、
その分だけ辛抱強く育成することを各球団に求めたいです。

そういう意味では広島や日ハムはあまり心配してませんが…ねぇ?


◆ライオンズネタ オリックス・中島宏之選手が自由契約か?
どうでもいいけど、名前を「裕之」に戻してくれないかなぁ…
自分の中で「宏之」は元ロッテの小林宏之なんですよね…

果たして金額面の不満だけなのか?と疑問が残ります。
2億円減でも1億円を超えるわけでしょ?
自由契約になったとしても、それ以上の金額を出す球団があると思えません。
ベテランの三塁・一塁手の需要がないのは、昨年の村田修一氏を見ても分かる通り。
何よりも本当に金額面の不満だけで、
自身の実力的に問題がないと思っているのならば、FA宣言するはず。
そうではなく、自由契約になるとするのならば、
むしろ金額面以外の問題が大きいと言えます。

考えられるのは、やはり「起用法」ですかね。
オリックスでは、結局、小谷野選手との併用という形となり、
思うように試合に出れていなかったという印象があります。
このまま残留して外様として微妙な起用法をされるよりも、
新天地を探してレギュラーを奪取するという気持ちが強いのかもしれません。

年俸が高すぎた面もありますが、それは明らかにオリックス球団の失敗でしょう。
古巣のライオンズが獲得できなかった時は、
ファンとして寂しい気持ちになりましたが、
ライオンズは中島選手にショートを守らせるのは無理と分かっていたため、
それ相応の金額しか提示しなかったそうです。
結局、オリックスはショートでの金額を出した上に、
FA獲得した小谷野選手と被ってしまい、よく分からん起用法になったという…
オリックスの調査不足を露呈してしまった形でした。

ファンとしては、松井稼頭央選手が戻ってきて花道を飾ったように、
ライオンズに戻ってきて2000本安打達成を見届けたい気持ちがあります。
サードやDHで起用すると、中村剛也選手と被ってしまうのですが、
そこはレフトの栗山選手を加えて、3人をサイクルして回すようにすれば。
1人は代打待機で、1人が守備、1人がDHといった形で。

もう栗山・中村選手ぐらいになると、引き際を決めるのは球団ではなく、
選手自身だと思うので、やれるだけ現役でやって構わないと思います。
もっとも、それは現役の保障だけであって、
試合に出るのは当然競争、若手との競争に勝てないようでは、
ベンチや2軍再調整も致し方なしです。それがプロ。
若手はベテランに勝つために努力し、
ベテランは若手を刺激にもう一花咲かせる、
そういう好循環があれば、ベテラン選手といえどもチームにプラスになります。

それは今年の松井稼頭央選手でも感じられたことでしょうし、
是非ともライオンズには獲得の健闘をしてもらいたいですね。


◆ライオンズネタ ドラフト後に自由契約~高橋朋巳投手も~
ドラフトで大量指名したので、追加の戦力外があるとは思ってましたが…
最初に育成上りの藤沢選手が解雇、
続いてオフに手術したばかりの与座投手と高橋朋巳投手までもが…
ファンの間では育成契約にするのでは?という憶測もありますが、
「今後は未定」というのは引っかかりを覚えます…

与座投手は大卒とはいえ1年目ですからねぇ…
投げられないことを理由に解雇というのは薄情な気がしてしまいます。
当然、与座投手が手術することは球団も承知していたわけで、
それを手術で投げられないことを理由に解雇するのは矛盾してるでしょうに。
解雇されると分かっていて手術を受ける投手はいないと思います…
育成契約に切り替えるというのなら、まだ納得できる面もありますが…
それならそれで報道されても良いはずですし、
「1年で解雇」という球団イメージが悪化するような暴挙はしないはず。
ちょっと、どころではなく納得がいきませんねぇ…

高橋朋巳投手は貴重なサウスポーで、必要な戦力だと思うのですが…
今年の1試合目で負った怪我が投手生命を左右するほどの重症なのか、
それとも本人が故障からの復帰に精神的限界を感じているのか…
それならば、任意引退になってもおかしくないですし、
一体全体、どういうつもりなのか、これだけでは分かりません。

もうライオンズファンは日本シリーズどころではない。
組閣も内輪の小規模な入替えで終わっちゃいそうですし…頼むよ、マジで…

2018年10月26日

2018年プロ野球ドラフト会議の総括

一言で言えば、『高校生野手バブル』な年だったと思います。
11球団が高校生を1位指名したのは史上初の出来事でしたし、
外れ1位でも辰巳選手が4球団重複したのも意外でした。
また、吉田投手らが外れ1位単独指名だったのも意外でした。
2位指名以降も高校生野手が積極的に指名された印象で、
西武は伝統的に上位で投手、中位で野手指名の傾向にありましたが、、
3位の時点でめぼしい野手がいないという状況でした。

そうなった理由は幾つかの理由が重なったためだと思われます。
第一に昨年入団した清宮・村上・安田選手らが1軍で一定の結果を残したこと、
第二に巨人の岡本選手が3割30本100打点をマークする主軸に育ったこと、
第三に高校生野手を育てた広島と西武がそれぞれリーグ優勝したこと、が挙げられます。
特に西武は中村剛也・浅村・森友哉選手の大阪桐蔭出身のスラッガーを擁し、
大阪桐蔭の春夏連覇も相まって、評価が高騰した印象を受けます。

もっとも、大阪桐蔭出身だから将来が約束されているわけでもなく、
西武勢以外では日ハム・中田選手、中日・平田選手、阪神解雇の西岡選手ぐらい
岡本選手を一流にするのもそう簡単な道ではありませんでしたから、
各球団が高校生野手という金の卵をどう孵化させるのかは大きな課題です。

日ハムが外れ1位で甲子園準優勝投手の金足農・吉田投手を指名し、
2位で昨年甲子園優勝メンバーの花咲徳栄・野村選手、
4位で横浜高校の万波選手、5位で甲子園優勝投手の大阪桐蔭・根尾投手など、
甲子園を沸かせたスター選手を指名して評価されていますが、
ドライに言えば、毎年ドラフト選手で活躍するのは多くて3人まで、
4人活躍したら奇跡とさえ言えます。
半分以上の選手が1軍の舞台で活躍することなくチームを去るわけですから、
高校生のみに偏った指名をするのも考えものです。

ちょっと今年は「高校生野手」を育てるという意識に過熱した感があります。
即戦力投手が少ない⇒高校生野手にしよう⇒外れたら、同タイプの大学生野手、
と最初の出発点から少しずつズレていったように見えるわけです。
その中で、ドラフト1位で日体大・松本航投手を単独指名した西武は、
比較的冷静に独自路線を貫いたように見えてしまいます。

来年は各球団ともに、もう少しバランスの取れた指名をして欲しいです。
結果的に世代をズラすことで、多くの選手が活躍できるチャンスが生まれるわけですからね。
西武の中村剛也選手と栗山選手の同い年の同期が長年レギュラーで活躍する方が稀なんです。


◆埼玉西武ライオンズのドラフト
1位 松本航   日体大   右投手 先発型
2位 渡辺勇太朗 浦和学   右投手 先発型
3位 山野辺翔  三菱自岡崎 二塁手 俊足巧打型
4位 粟津凱士  東日本国際 右投手 万能型
5位 牧野翔矢  遊学館高  捕手  強肩型
6位 森脇亮介  セガサミー 右投手 中継型
7位 佐藤龍世  富士大   三塁手 巧打型
育成 東野葵   日本経大  左投手
育成 大窪士夢  北海高   右投手
育成 中熊大智  徳山大   捕手

ライオンズファンからすれば、満足度の高いドラフトだったことは間違いないでしょう。
課題の投手陣に、松本航投手と渡辺勇太朗投手という先発候補2人が加わり、
即戦力のリリーバーとして粟津投手と森脇投手の2人が加わりました。
もう一つの課題であった左腕は、育成の東野投手だけだったのが残念ですが、
今年は左の候補が少なかったこともあるので、致し方ない面もあります…
昨年のドラフト1位の斉藤大将投手が一皮剥けてくれないと困りますなぁ…

一方の野手に目を向けてみると、多少不満が残るところです。
源田選手のバックアップという辻監督の期待とは裏腹に、
FA権を持っている浅村選手のセカンドと、
ベテランの中村剛也選手のサードを獲得する形となってしまいました。
ただ、万が一にも浅村選手が出ていったとしても、
セカンドには外崎選手が回るでしょうし、そういう意味ではレギュラーの壁は厚い。
今の内野陣でレギュラーを狙えそうなのは若い強打のサードのみ、
それ以外は1軍で活躍の場を得ることさえ難しいのが現状です。
代走や守備固め、どこでも守れるユーティリティさなど、
自分の武器をアピールし、石に齧りついてでも1軍で生き残る気持ちが重要です。
辻監督もアマ時代は4番サードの主力選手ながらも、
プロでは1番セカンドの職人肌の選手として黄金時代を生き抜いただけに、
どうやって1軍に残るかを各自が考え、実践していって欲しいように思います。
そんなこんなで、チームとしては若い右の強打者が獲得できなかったのは残念ですが、
最初に書いたように、高校生野手の価値が高騰した面があるので、致し方なしか…

総じてみれば、投手を中心に指名する独自路線を貫きつつも、
捕手と内野手という補強ポイントを押さえた指名ができたことは高評価。
何よりも松本航投手と渡辺勇太朗投手のエース候補2枚を取れたのは大きいです。
気分的には、多和田投手と今井投手が増えたようなもの、
一気に2倍ですから格別な嬉しさです!
来年は高校生投手の当たり年ですし、もう1枚加えれば、
将来的に投手王国を作れる可能性が出てくるように思えます。


◆来期以降の先発投手陣
菊池雄星投手のメジャー行きはほぼ確実でしょう。
他の投手にプラスアルファがないので、数字以外の面は全く惜しくない…

実績的にエースは多和田投手になるでしょうが、成長著しい今井投手にも期待。
そこにルーキーの松本航投手が加わる形。、
大学通算30勝300奪三振の実戦型ですから、
1年間ローテを守れれば数字も自然とついてくるタイプと見ています。
高校生の渡辺勇太朗投手は190センチと大柄ながらも、
フォームは大谷投手をお手本に理想的な形をしているだけに、
1年間じっくりと鍛えれば、2年目以降は活躍を期待できると見ています。

左の榎田投手もローテ確定ですから、先発4枠はほぼ内定済み。、
1枠は外国人投手(郭投手? カスティーヨ投手? 新外国人投手?)として、
残る1枠をベテランの十亀投手、
若手の伊藤翔投手と相内投手、左では斉藤大将投手らが争う形でしょうか。
おそらく来年も1位指名は投手でしょうし、
ドラフト2位の渡辺勇太朗投手の成長も期待されるだけに、
若手といえども来年はアピールのラストチャンスになるかもしれません。

(先発)多和田・今井・榎田、松本航、外国人投手
(候補)十亀、伊藤翔、相内、渡辺勇太朗、斉藤大将


◆来期以降のリリーフ投手陣
ドラフトで先発候補を2人補強したこともあって、
伸び悩んでいる高橋光成投手をリリーフに回すべきだと考えます。
良い時は完璧に抑えるんだけど、四球連発で崩れだすと止まらない悪癖、
コントロールを気にし過ぎて投げている感じがあるので、
楽天・松井投手のように、リリーフで全力で行く方が向いているかと。

今年抑えのヒース投手は8回を投げていた時が一番安定していたので、
できれば抑えを増田投手と高橋光成投手が争う形が理想。
奪三振率の高いマーティン投手を7回のセットアッパーに回せれば盤石。

あとは個々がどれだけ成長できるか。
1軍で経験を積んだ平井・野田・小川・松本直晃投手の成長と、
粟津・森脇投手の新戦力の台頭、
故障に泣かされた高橋朋巳投手と大石投手の復活に期待します。
そして中塚投手。
ストレートの速さと威力はピカ一だけに、決め球と制球力があれば…
高橋光成投手と中塚投手が大成すれば、
もう弱投リリーフとは言われないんですけどね、それだけの力があるんですから。

(右中継)平井・マーティン・松本直晃、粟津・森脇、大石
(左中継)野田・小川、高橋朋巳
(8回) ヒース、中塚
(抑え) 増田、高橋光成

戦力的に不足しているのは、ドラフトで補強できなかった左投手。
ヤクルトを戦力外になった成瀬投手と久古投手の現状はどうなんでしょうか?
左の先発と左のリリーバーという補強ポイントだけに、
戦力として見込めそうなら是非とも獲得して欲しいです。


◆来期以降の野手陣
なにはともあれ、FA権を獲得した浅村選手の残留です。
来年優勝・日本一を成し遂げるためには、浅村選手が必要不可欠。
CS敗退の悔しさを晴らすためにも、来シーズンの優勝を約束し、
勝てるチームを構築していって欲しいと思います。

万が一、流出となった場合は、外崎選手が3番セカンド。
能力的には十分こなせそうですが、やはり精神的主柱として浅村選手が必要です。

レギュラー陣はほぼ確定済み。
未確定なのがレフトとサード。
レフトは金子侑司選手が最有力ですが、ベテランの栗山選手も健在。
若手の俊足巧打の鈴木将平選手、長打力のある愛人選手も来季は勝負の年です。

サードは中村剛也選手の負担を減らすためにも、DHをメインにしたい所。
外野に回っている外崎選手がサードに回るのか、
それとも今季プロ初本塁打を放った山田・金子一選手ら若手、
ドラフト指名の山野辺・佐藤選手がアピールするのか、
限られた狭き門にはなりますが、1軍定着を目指して頑張って欲しいです。

1(中)秋山、2(遊)源田、3(二)浅村、4(一)山川、5(捕)森友哉、
6(三)外崎、7(指)中村・栗山・メヒア、8(右)愛人・鈴木将平、9(左)金子侑司

2018年10月25日

プロ野球ドラフト会議

今年は高校生野手に人気が集中し、
大阪桐蔭・根尾選手に4球団が競合して中日が、
大阪桐蔭・藤原選手に3球団が競合してロッテが、
報徳学園・小園選手に4球団が競合して広島が、それぞれ交渉権を獲得しました。
唯一、大学生投手を指名した西武が日体大・松本投手を一本釣りした形です。
指名全体を見ても、今年は高校生の指名が多く、
例年よりも即戦力重視ではなく素材重視の指名になったように思えます。

現時点でドラフトの成功・失敗を語るのもアレですが、
西武・ロッテ・中日の3球団はバランス良く指名できたと見ています。
西武は単独1位で日体大・松本投手と4位で東日本国際大・栗津投手と即戦力を補強しつつ
2位で高校生投手では吉田投手と双璧の浦和学院・渡辺投手を指名しました。
正直、外れ1位で消えると思ったんですがねぇ…意外。
他にも内野手・捕手とポイント抑えた指名が目立ちました。

大阪桐蔭の根尾選手の交渉権を獲得した中日は、
2位で素材型ながらも評価の高かった東洋大・梅津投手を指名し、
5位で関東屈指の高校生左腕の山梨学院・垣越投手を、
4位で高校生トップクラスの捕手である関東第一・石橋選手を指名、
バッテリーを重点的に強化することにも成功しました。

同じく大阪桐蔭の藤原選手の交渉権を獲得した中日は、
2位に即戦力候補の日体大・東妻投手を獲得し、
4位で右のスラッガー候補の明桜・山口選手を獲得。
昨年の安田選手も今年の藤原選手も左打者だけに、
右の大砲候補を獲得できたのは大きいと思います。
他にも内外野バランスよく指名しており、良い指名だったように思えます。

他には、くじを外しつつも、東洋大の2人の投手を確保できた、
ソフトバンクと横浜は全体的に上手くまとめたように見えます。
高校生中心の指名に偏ったものの、広島と日ハムは育成能力が高いだけに、
数年後には良いドラフトだったということになる可能性を秘めています。
同じように高校生中心の指名になった巨人は、どういうつもりなのか…
清武代表時代の『育成の巨人』に戻ろうとしているのか、それとも…

ライオンズのドラフトに関しては、また後日語るということで。
とりあえず現時点では左投手の指名が少々物足りなかったものの、
それ以外は文句なしだったので、95点ぐらいの久々の会心ドラフトという印象です。


◆ニュースネタ ジャーナリストの安田純平氏が解放
まずは無事に解放されて良かったです。
正直、日本政府がどれだけ真剣に取り組んでいるのか怪しかった面もあるだけに、
最悪の結末に至らず、無事に解放されたのは安堵しています。
日本に帰国したら、監禁生活やテロリストの実態など、
自己責任批判に負けることなく、国民に伝えていただきたいですね。

ただ、今回の解放は日本政府の意図する所ではなかったようにも思えます。
むしろ、仲介に入っていたカタールとトルコが積極的に動き、
日本に恩を売るような形(日本政府からすれば親切の押し売り)にも見えます。
身代金を支払ったのは日本政府ではなく、カタール政府だったというのも妙に納得。
これはトルコとカタールが日本に政治を仕掛けてきたと見た方が良いでしょう。

それもこれも、やはり「今現在」というタイミング。
カタールは2017年にサウジアラビア等のイスラム諸国に国交を断絶されて、
国際的イメージが低下しているのも事実。
人質解放に貢献することで、国際社会にメッセージを発信してると見ることができます。
トルコはサウジアラビア人の記者大使館殺害事件を巡り、
どこまでサウジアラビアと対峙していくつもりなのか分かりませんが、
一時は関係悪化もあったアメリカの支持を取り付けることに成功し、
日本もできれば味方に加えたいという思惑もあるように思えます。

両国ともに、以前よりも国際的イメージが低下していただけに、
今回の解放事件をきっかけに、日本を始めとする先進国へのイメージ回復を図りたいのでしょう。
とりわけ日本に対しては、肩代わりした身代金を払えとは言わないでしょうが、
カタールとトルコに対する投資を催促するぐらいのことは当然あるでしょう。

日本がカタールとトルコに投げられた外交カードにどう応えるのか。
ある意味で、安倍総理の本当の外交力が試されます。

カタール・トルコの動きに関して、同様の見解があったのでリンク。
こちら
対サウジ問題が全く影響を与えなかったとは言えない気もします。
まぁ、トルコに関しては、交渉がかなり以前から行われたこともあって、時期的な偶然でしょうが。


◆ニュースネタ ジャーナリズムと自己責任論の問題
まず、政府が『自己責任』論を掲げるのは筋違いなのは、毎度言っていること。
政治は自己責任ではどうにもならない問題を解決するのであって、
自己責任で全て解決しろというならば政治は不要ということになる。
つまりは、政府が自己責任論を掲げるのは自身の自己否定に他ならないわけで、
それを言うなら徹底的に小さな政府にしなければならない=国会議員と官僚はクビ、になる。

国民の立場から自己責任を追及する声は当然挙がると思われますが、
我々は日頃からジャーナリストの取材の成果の恩恵を受けて、
情報化社会を生きているだけに、危険だから行くなというのも変な話。
誰かが伝えなければ伝わらないわけで、
危険だから行かないではジャーナリズムは成立しません。

最近の災害報道で問題になっているのは、視聴者提供映像の乱用です。
自分達は直接取材に行かず、上空からヘリで撮影した映像を使うだけ、
災害映像は専ら視聴者映像に頼るという姿勢は、ジャーナリズムとしていかがなものか…
もし、被災者の誰も映像を提供しなかったら、どうなるのか?
被災地で誰も伝える人がいなかったら、誰も知らないままにやり過ごすのか?
被災地で何が起こってるか知りたいから、
救援が欲しければ被災地の映像を寄越せと被災者に催促するというのか?
危険を恐れていてはジャーナリズムは成立しません。

被災地は一応災害が『終わった後』だからまだマシな方で、
原発事故による放射能汚染地域や戦場ではそうはいきません。
常に危険が続いている場合であっても、誰かが伝えなければ我々は知り得ない。
原発事故を起こした東電で実際に作業している人がいるからこそ、
その後の状況が伝わってくるわけで、
誰もが怖がって触らぬ神に祟りなしと放置していれば、何も伝わってこない。
漠然とした放射能の恐怖に怯え続けるだけになってしまいます。

情報化社会の中で生きている私達は彼らに感謝こそすれ、
非難の言葉を浴びせる資格など持っていないと思うわけです。

◆ニュースネタ 沢田研二のドタキャン騒動
つまりは、そういうことだと思います。
間違いなく一番悪いのはイベンター。
ただ、お客さんに何の落ち度もないので、ドタキャンで批判されるのは当然のこと。
どちらもお客さんのことを考えてなかった、ということです。

契約上の問題があるなら、後で訴訟するなり、
イベント会社を変えるなりすれば良かったことで、
前売りの売れ行きを確認していなかった沢田側にも問題はあるでしょうに。
それを当日になってキャンセルするというのは、やはり不手際があったとしか言えない。

むしろ、中止するのであれば、その後の公演の方だったはず。
そのイベント会社が埼玉県内の公演だけを取り扱っていたというなら話は別ですが…
当日ドタキャンしておいて、イベント会社を変えないというのも変な気がします。

2018年10月23日

モヤモヤした気分

クライマックスシリーズの敗退から気持ちが抜け出せない…
時間が経って多少なりとも頭が整理できた面はありますが、
悔しい気持ちは変わらないわけで、モヤっとした気分は晴れません。
日本シリーズが始まると、またモヤっとした気分になるんだろうな…


◆プロ野球ネタ 西武とソフトバンクの力の差
ソフトバンクだけでなく、日ハムもそうなんですが、
実践の中で若い投手を育てるのが上手いなぁ、と。
シーズンの早い段階から計画的に若い投手を実践の中で育てている感はありました。

もっとも、ライオンズも若い投手(シンデレラ候補)を育てていなかったわけではなく、
今井投手は高卒2年目ですし、最多勝の多和田投手だって大卒3年目、
リリーフでも平井投手が社会人2年目、野田投手が社会人3年目、
そういう意味では、誰もがシンデレラになり得たわけです。
仮に今井投手が結果を残していたら、大騒ぎだったでしょうに。
ライオンズに若手を登用する準備がなかったわけではありません。

問題はむしろ逆。
若手に頼らざるを得なかった投手陣の陣容に問題があります。
だって他にいないんですもん。
ソフトバンクは高橋投手や大竹投手が投げなくても、武田投手や石川投手がいる。
ライオンズは他に誰がいるのよ?
せいぜい独立リーグ出身のルーキー伊藤投手だけでした。

ライオンズの若手投手は若手であって若手ではない。
すぐに主力扱いせざるを得ない、その層の薄さが問題なんです。
野手はFA等で戦力流出しても、新陳代謝を繰り返して強化できました。
一方で投手は戦力を補え切れず、どんどん層が薄くなっていきました…
それでも今年はトレードで獲得した榎田投手と小川投手、
途中入団のヒース投手とマーティン投手が活躍してくれたから、優勝できたんです。
これが外国人投手の外れ年だったら、Aクラスになれたかも怪しい。
その層の薄さが問題なんですよ。

十亀投手が打たれても、交代する要員がそもそもいない。
確かに郭投手はもっと早めに登録して第二先発として用意すべきでしたが、
せいぜい取り得た選択肢はそれぐらい。
ソフトバンクと違って取れる選択肢がほとんどありませんでした。
その投手層の薄さが問題なんです。

幸いにも今のライオンズ打線には点を取り返す力はあるので、
榎田投手と小川投手のように打たせて取るタイプをトレードで獲得しながら、
ドラフトでは今井投手のように力強い球を投げられる本格派を揃え、
投手陣の層を厚くいってもらいたいと思います。


◆ライオンズネタ 菊地雄星のポスティングメジャー容認へ
それが球団の既定路線とはいえ、悔し過ぎるCS敗退直後に、
球団社長がそういうコメントを出しちゃうのは、少々無神経すぎますなぁ…
リーグ優勝しただけで満足、お客さんも入ったから十分的なお役所気質が見え見え。
これで満足してしまうようなら、さっさと球団を身売りした方がマシです。
せめて試合直後ぐらいは「来季こそ勝つ!」という気持ちを見せて欲しかったです。
そういう意味では辻監督の涙が唯一のファンの慰みでしたよ、本当に。

さてさて、その菊池雄星投手ですが…
マメの影響で第6戦までもつれていたとしても、登板できなかったそうで…
シーズン中も何度となくマメの影響で降板してますし、そういう体質なんですかねぇ…
とはいえ、それを大事なポストシーズンでやってしまうとは、
自己管理に問題がると言われても仕方ないように思えます。
せめて登板できないまでも、ベンチ入りしてブルペンで投球練習とかしてれば、
苦しいムードも変わったと思うのですが…
その存在感は楽天時代の田中投手に遠く及ばず。
昨年の菊池投手ならまだしも、今年は簡単に先制点を与えることが多かっただけに、
ライオンズ以外の打線では二桁勝利を挙げられたかどうかも極めて怪しい…

そういう投手でも高いお金で買ってくれるメジャー球団があるのならば、
ポスティングで契約金・年俸の20%を貰った方が得かもしれません。
年俸分ぐらいは貰えるといいのですが… どうでしょうねぇ…
現状では中4日に耐えられるとは思えませんし、
1年間ローテを外れなかったのも去年だけ、故障がちなのも気がかり。
大谷投手の活躍で日本人選手の評価自体は上がっているのでしょうが、
一方で投手の故障リスクも気になっているでしょうから… 大丈夫なのかなぁと。
高校時代からの夢を叶えたということで、
菊池投手自身が変わってくれれば良いのですが。

日本では、結局、五輪やWBCなどの国際大会経験に縁がなく、
絶対的エースとまではならなかっただけに、
せめて海の向こうで成長してくれることを期待したいです。

ライオンズとしては、戦力的に二桁勝利投手がいなくなるのは痛いものの、
涌井投手や岸投手と異なり、チームに数字以上の影響を与えている雰囲気もないので、
引き取り手があるうちに出した方が良い感じもしちゃいますね…
勿論、残ってくれるなら、それに越したことはないわけですが…


◆ライオンズネタ 来季へ向けての動き
まず、首脳陣は辻監督が当然の来季続投、
橋上ヘッドコーチが任期満了で退団、
2軍監督に引退した松井稼頭央氏、2軍打撃コーチにOBの平尾氏を検討、
1軍打撃コーチの嶋コーチを2軍に配置転換という話が出ています。

橋上ヘッドは西武入団前は巨人・楽天といずれも貧打の責任を取る形で退団してただけに、
その手腕に疑問符もありましたが、結果的に最高の形で終われましたね。
実際のところはどうだったのか分かりませんが、本人的にも箔が付いたでしょうし、
チームとしても打撃コーチとスコアラーにその方法が伝わっているのならば、
橋上遺産を今後も利用していけるはずです。お疲れ様でした。

打撃コーチの配置転換は、次期監督と期待される松井稼頭央シフトでしょうか。
嶋コーチは育成の方が向いていると思いますし、良いんじゃないでしょうか。
となると、1軍打撃コーチが阿部真宏氏のみになるので、
2軍の高木浩之コーチをヘッド格として上げるのでしょうか。こちらは続報待ち。
あとは投手コーチですよねぇ…
土肥コーチも西口コーチも頑張ってるとは思うのですが、いかんせん結果なので…
OBに拘らず実績ある投手コーチに来てもらいたい所なのですが…
辻監督か渡辺久信GMの人脈で何とかならないものでしょうか…


次に、FA取得選手では、炭谷選手と浅村選手の動向が注目を浴びてるようで。
炭谷選手はチーム愛を感じますが、出場機会がほぼないですからねぇ…
今年は事実上の菊池雄星専属捕手でしたから、来季はどうなることか…
森友哉選手の捕手としての出場がさらに増え、
2番手捕手も岡田選手の方が首脳陣の評価高くなってますし、難しいかなぁと。
日ハム的FA、追われるような形で飛び出さざるを得ない感じもすましが、
問題は取る球団があるのかどうか…
名前の挙がっている巨人や楽天はなぁ…
何で小林選手じゃダメなのか、嶋選手じゃダメなのかが分かりづらい。
中日も昨年に大野選手を取って成功したとは言い難いですし、
FA移籍し辛い状況になっているのは気になります。
流出已む無し。

浅村選手はCS突破・日本一になっていれば、
一区切りとして新天地を目指した可能性もありますが…
CS敗退をキャプテンとして一番悔しく感じたことがどう出るか。
球団が来年本気で優勝を狙いに行く姿勢を見せれば、FA宣言せずの残留と予想します。
他球団の評価を聞きたいということで、FA宣言したとしても、残留の芽はあると思うので、
例え菊池雄星投手のポスティング資金を使ったとしても、全力で引き留めて欲しいです。

万が一、FA移籍するとしても、競争意識の強い球団は性格的に不向き。
競争心を煽って成長するタイプではなく、役割を与えることで成功するタイプ。
1番打者の役割を与えれば、1番の成績に。
3番打者なら3番打者の成績、4番打者なら4番打者の成績に、
少し調子が悪いと言って、6番・7番と下位に下げてもその程度の成績しか残せない。
信頼して任せるのが一番という選手なので、巨人・阪神・ソフトバンクでの活躍は怪しい…
まだ可能性があるのは楽天やオリックスの方じゃないですかねぇ…
それなら西武残留でも良いような気もしますが。


◆ライオンズネタ ドラフト1位は誰?
たぶん金足農・吉田輝星投手じゃないでしょうか。
ここに来て他球団が露骨に吉田投手を避けて、根尾選手に走ってるのも気がかり。
今のライオンズのスカウト陣では東北担当の水沢スカウトが最も古株で、
近年も八戸学院大出身の秋山選手や、
富士大出身の多和田・山川・外崎選手らを獲得してます。
スカウト会議で迷ったら、水沢スカウトの意見が通るんじゃないですかねぇ…

東北地区では、八戸学院大・高橋優貴投手と、
富士大・鈴木翔天投手という速球左腕もいますから、
ドラフト2位で高橋投手を、3位以下で鈴木投手を狙う可能性もあるかと。
1位で吉田投手、2位で高橋投手を取れば、
八戸学院大の正村監督の顔も立ちますし、吉田投手も気兼ねなくプロでやれるでしょう。
補強ポイントにも合致してますし、一番腑に落ちる指名。

野手では秋田での吉田投手のライバル明桜・山口航輝選手、
地元枠で花咲徳栄の野村佑希選手が指名候補でしょうか。
先輩の西川選手と共に研鑽を積んでくれればと願います。

2018年10月21日

『優勝』って何だろうか…

本拠地最終戦でソフトバンクを相手に優勝を決められず、
札幌に乗り込むもソフトバンクが負けて優勝が決まった上に、試合自体は敗戦。
しかも、その夜は本土に台風上陸でてんやわんや。夜のビールかけを見てる余裕もなし…
いつもなら優勝した翌日はスポーツ新聞を買い込むものの、
今回ばかりは台風明けということもあって先延ばし、
クライマックスシリーズ後でいいやと思っていたら…そんな新聞、存在しませんでした(泣)

そんなわけで、プロ野球パリーグのクライマックスシリーズは、
1勝3敗で優勝した埼玉西武ライオンズが敗退、『優勝』が吹き飛ぶ惨敗でした。
1戦目がエースの菊地雄星を立てて4-10の大敗(自責6)、
2戦目は多和田投手と栗山選手の活躍で13-5と勝利したものの、
3戦目に榎田投手が粘り切れず、リリーフも投壊して4-15の大敗、
4戦目もワンサイドゲームとなって2-8で敗戦、
5戦目はウルフ投手が粘って接戦になったものの、5-6で一歩及ばず。
どちらが優勝チームか分からない試合展開になってしまいました。

打線があと一本出なかった面はあるものの、
『逆シリーズ男』と呼ばれるほどにドツボにはまった選手はおらず、
普通の短期決戦のように、重圧に押しつぶされたという展開ではなかっただけに、
敗因を挙げるとするならば、やっぱりピッチャー陣でしょう。
とりわけ先発投手。
エースの菊池雄星投手を始め、二桁勝利を挙げた榎田投手、
今井投手は内容は良かったものの、肝心な所で一発に沈むし。
リリーフに回った十亀投手も超苦手の松田選手抜きでも結果を残せず、
本来ならば、手薄なリリーフ陣を実績のある先発陣で補いたい所でしたが、
そういう展開に全くなりませんでした。
一方のソフトバンクはリリーフに回した武田・石川投手らが結果を残したことで、
中4日で先発陣を回したとしても、継投で勝つには十分余裕がありました。
先発陣が全く機能しなかったことで、先発投手をリリーフに回せなかった西武、
先発陣がフル回転しながらも、リリーフを厚くすることができたソフトバンク、
手持ちの駒の差が大きかったように思えます。

まぁ、やっぱり初戦の菊池雄星投手の投球がシリーズの流れを決めちゃいましたね。
本人もエースとしては物足りなく思ってるでしょうが、やはり『エース(笑)』でしかない。
簡単に先制点を挙げてしまう、味方の援護を簡単に吐き出してしまう、
そういう所が『エース(笑)』、全くエースらしくありません。
勝てる試合を確実に勝つという意味では、まだ多和田投手の方がマシ(浮き沈み激しいけど)。
リーグ優勝した時はポスティングメジャーは決定的でしたが…
正直、この結果で送り出せるわけがない。入札あっても1000円ぐらいじゃねぇの?(苦笑)
あまりに悔し過ぎる敗退、不完全燃焼でシーズンが終わってしまっただけに、
もう一度来年優勝、そして日本一を成し遂げて貰いたいです。

ライオンズファンとしては非常に残念な結果に終わってしまいましたが、
勝者となったソフトバンクも、ダイエー時代の2004年に西武、
ソフトバンク元年の2005年にロッテにプレーオフで敗退するという悔しさを乗り越えて、
今の常勝チームが築かれています。
ライオンズもこの悔しさを忘れずに、数年に1回優勝できれば良いという甘さは捨て去り、
戦力流出で毎年悩まされて選手層を損なうような体制は改め、
毎年優勝争いができる常勝チームへと切り替えていって欲しいです。
今の野手陣にはそれだけの価値があるわけですし、戦力流出を留め、
投手陣を整備することで本当の意味で『強いチーム』、
『優勝』の二文字に値するチームを作り上げて欲しいです。
残念ながら、今年のライオンズには『優勝』という二文字は合わなかったということです。
その現実を旨に、今年のオフ、来シーズンこそは絶対優勝、日本一を成し遂げて貰いたいです。

◆ニュースネタ 入管法改正案 外国人労働力の大幅緩和、でも『移民』ではない?
他の記事 こちら

安倍政権は外から何を持ち込むつもりなんでしょうか?
欲しいのは『労働力』?
リーマンショック時に外国人労働者の首を大量に切って帰国させた過去をお忘れか?
今後、経済が不況になった時、外国人労働者を雇用の調整弁にするつもりなのか。
それで本当に外国人労働者が本国へ帰ってくれるんですか?
帰国前提の留学生や実習生とは全く話が違います。
生活実態が日本にあるということは、当然に家族を設けるわけで、帰国できるわけないよね?

欲しいのは『物言わぬ労働者』?
安倍総理を始め、自民党議員の大半が外国人地方参政権に反対だと記憶していますが、
10人に1人が外国人労働者の昨今、それが5人に1人、3人に1人、2人に1人と、
数を増やしていったとしても、彼らの政治的意見を聞かなくても良いのでしょうか?
解雇されて帰国できない外国人労働者のために、どれだけの雇用保険を支払うのか、
生活ができなければ生活保護を出すのかどうか、ちゃんと議論をしているのでしょうか?
彼らはロボットではないのです。病気もするかもしれない。
外国人を含めた皆保険が成立できるの?

労働者はロボットじゃないんですよ。
外国人労働者は奴隷じゃないんですよ。
日本人と同じ一人の人間です。
彼らの待遇をどう扱っていくのかの議論を抜きにして、この問題は語れません。
安倍政権の期待する『都合の良い働き手』なんてものは存在しません。
存在しないものをどうやって入れるの?

将来的には2世・3世の問題も出てくるでしょう。
日本はアメリカの属地主義とは違い、属人主義で国籍を決めますので、
父母のどちらかが日本人でなければ、国籍を貰えないことになります。
そうなってくると切羽つまった外国人労働者が、
偽装結婚によって国籍を確保しようとするケースが必ず出てくるでしょう。

はっきり言って、今の日本は国籍法を始め、外国人に優しい社会システムになっていません。
そういう状況で大量の外国人労働者を連れてくるということは、
彼らをロボットが普及するまでの代替、奴隷扱いにするも同然です。
外国人地方参政権を含め熟慮した末の結末ならまだしも… あまりにも安易すぎます。


日本の企業は働き手を探す前に、働き方を改めるべき。
何で介護・建設・食品関係の接客業が日本人に避けられるのか? そこが根本的な問題です。
封建型の絶対的縦社会や、滅私奉公な仕事一筋、お客様は神様です的な過剰接客、
もはやそういうやり方を労働者に強いる時代は終わったんです。
多くの人々が高校・大学へ行って学を付け、情報化社会で仕事の比較も容易になれば、
今まで通用してきたブラックな働き方を強いることができなくなるのは当たり前のこと、
労務管理を疎かにしてきた業界が労働者に忌避されるのは当たり前です。
外国人を働かせて一時的に凌げたとしても、いずれ外国人の間で情報が広がり、
そういう業種が避けられるだけでなく、
日本そのものが外国人に優しくない『ブラック日本』の認識が広がるだけですよ。
仕事は労働基準法が最低条件で、互いの労働契約に則って行う、
そういう当たり前のことが徹底されない限り、働き手不足は絶対に解消しません。

日本のブラック働き方によって日本人が疲弊し、若者が飽き飽きし、
次は外国人の希望を奪い去る、
そんな未来しか私には見えてきません。
いい加減、搾取型の労働慣行を直せと言いたい。話はそれからです。

2018年10月10日

脳死≒”ほぼ”死んでいる

ACジャパンの日本臓器移植ネットワークの宣伝は問題があると思います。
こちら

>>「私も、ちゃんと意思表示・・・」
>>
>>「・・・って、すんのかと思ったら、せーへんのかいッ!
  すんのかと思ったら、せーへんのかいッ!
  すんのかい、せんのかい、すんのかい・・・※refrain→f.out」

>>(短縮CMではカット)
「ナレーション イエスでも、ノーでもいい。あなたの意思が誰かの生きる希望に。」
>>(短縮CMでは一部カット)「(意思表示)すんのかぁ~~~い!」


ラジオCMだと一番重要なナレーション部分と最後の「意思表示」が消されてます。
つまり、最初の「すんのかと思ったら、せーへんのかいッ!」が一方的に強調され、
最後の「すんのかぁ~~~い!」でさらに強調されてしまうわけで、
臓器提供するという意思表示をした人が正しく、
臓器提供をしないという意思表示をした人がツッコまれる(≒間違っている)意味になります。
これでは個人の選択に任せられた臓器移植法の趣旨に反してしまいます。
半ば臓器提供を強要するかのような印象を与えてしまう、短縮ラジオCMは削除すべきです。


改めて脳死に関して言えば、脳死は人の死だと認められていません。
臓器移植法に基づき、生前に臓器移植の意思表示をした人に限定し、
心停止に代わって脳死を人の死として前倒して認定するに過ぎません。
ですから、脳死状態の患者の救命措置を無理矢理に外せば、当然、殺人罪です。
あくまで臓器提供するか否かは生前の患者の意思に委ねられるわけで、
それを何人も強制することは許されません。
それを強制することは単なる『優性主義』です。

脳死になれば1週間ほどで心停止するそうですが、
中には1年以上、子どもの場合は20年以上心機能が動き続けた症例も報告されており、
現状で脳死が人の死であると断定することは難しいと言わざるを得ません。
脳死は”ほぼ”死んでいる状態でしかなく、
その”ほぼ”を外すか否かは個人の価値判断次第と言えましょう。

日本の宗教的なことで言えば、霊魂と肉体は霊糸線で繋がっていて、
48時間経たないと切れないとも言いますが…
死んだことないので、実際はどうなのか何とも言えないところです。
臓器移植以外でも普通に検視解剖とかしてますしねぇ…
そう考えると、事故死や不審死ではなく、病死がいいよね(苦笑)


◆政治ネタ 事実上の日米FTA交渉開始⇒日本譲歩⇒景気ヤバいので消費税先送り
こちら 『TAG』なんて存在しない

こちら 『TAG』だとうが何だろうが、やっぱり日本は譲歩

まぁ、FTAですよね、間違いなく。
『TAG』で検索しても出てくるのは同名の映画だけ。
古賀氏の『最恵国待遇』の指摘は当たっていて、
名前はどうあれ、最終的にはFTAと言わなければ、
アメリカ以外の国々にも同じ待遇をしなければならないわけで、
それでは却って国益を損ないます。
ですから、日本政府が何と言おうと、これは最終的にFTAになっちゃうわけです。

少なくとも、アメリカはFTA交渉だと思っているでしょう。
ロシアとの北方領土問題と一緒で、外交で問題なのは自分がどう思っているのかではなく、
相手が日本のことをどう見ているかです。
アメリカが『TAG』なる新しい協定だと思っていないなら、FTAでしかありません。
おそらく、今回も官僚的な手法で曖昧なままにしたのでしょうけど、
何度も言いますが、
外交において『曖昧なこと』は『相手にとって都合の良い解釈』でしかありません。
それが国際政治というものなんです。
大事なことは絶対に『曖昧』にしてはいけない。これが外交の鉄則です。

既にロシアとの交渉で「やらかした」前科のある官邸外交ですから、
おそらく今回も「やらかした」のでしょう。
これはアメリカ主導のFTA交渉で間違いありません。
日本がいくら『曖昧』にしようとも、アメリカに都合の良い解釈をされて押し切られるだけ、
もうスタート時点で負け戦ですよ、コレ。

もっとも、安倍政権としては、日本の先行き経済がどうなろうと「どうでもいい」のでしょう。
安倍政権は先があるわけではありませんから、その場しのぎの人気取りやってれば良いだけ。
どう足掻いても、早くて来年、遅くともオリンピック後には景気の低迷が叫ばれてますし、
どうせ失速するなら人気取り政策に結び付けてお茶を濁したいぐらいの認識でしかないはず。
体の良い消費税増税の延期理由にでもするつもりでしょう。
これからの日米交渉は「頑張ったけどダメでした」というアリバイ造り以外の意味を持ちません。

結局、安倍政権は売国奴政権なんかね… 北方領土の次は貿易の権益を売り渡すのか。
通貨安政策にケチを付けられて、『アベノミクス』を批判されるよりも、
貿易交渉に応じて譲歩した方が得策だと思ったようです。
どう考えても『アベノミクス』を止めた方が得だと思うんですが、
アベノミクスは失敗だと騒がられて批判にさらされるのが嫌なのでしょう。
とんでもねぇ、政権だと思う。日本の国益よりも自分のメンツの方が大事という…見下げるわ。


◆政治ネタ 北方領土観光ツアーを提言
これも同じ。問題はビザの発給が必要であるか否かの1点。
ビザなし墓参り事業も頓挫しつつあるのに、可能なんですかね?
「日本は北方領土の返還よりも、権益を重視している」と勘違いされなきゃいいんですが。
もう手遅れでしょうけどねぇ…
豊洲市場並みに危ない橋…


◆スポーツネタ 貴ノ岩側が元・日馬富士側を提訴2413万5256円
2000万を超える損害賠償額にも驚かされましたが、
元・日馬富士側の30万⇒50万という賠償額の方が驚きでした。
…謝罪する気・和解する気あったのかね?

貴ノ岩側とすれば、暴力を受けたことによる力士という職業に対する補償を要求するのは当然で、
暴行事件がなかったら得られたであろう『逸失利益』を計算した結果が、
2413万5256円(には弁護士費用1割を含んでるので、そこは確定判決で変動します)
という金額になったのでしょう。

逆に元・日馬富士側とすれば、交通事故等の慰謝料請求を基本に30万、
諸々の諸事情を考慮して50万としたのでしょうが…
つまり、これが意味する所は、元・日馬富士が行った暴行程度では、
貴ノ岩が初場所等を休む必要はなかった、ということです。
貴ノ岩が初場所等を休み、番付が陥落したのは、暴行によるものではなく、
貴ノ岩が勝手に休んだだけ、ということになります。
元・日馬富士側からすれば、「大げさにしやがって…」としか思ってないように思えます。

結局、元・日馬富士側に全く誠意が見られず、これは提訴もやむを得ないなという印象です。
せめて示談交渉に200万程度を申し出ていたのなら、分からなくもないのですが…
30万だと解決しようという意思が見られないと言わざるを得ない。
幕内力士として場所に上がれば、200万ぐらいは軽く稼いじゃうんでしょ?
それではあまりにもあまりにも…
ぶっちゃけ、バレなきゃ殴って怪我させた方が得だということじゃん。
30万なら八百長持ち掛けるよりも安く済むんじゃないですかね(苦笑)
いやー、実に経済的ぃ~(苦笑)
これじゃ本当に殴った者勝ちですよ。
バレなきゃ何をしても良いということになっちゃう。

そしてバレないために一門による秘密保持を強化する相撲協会…
あんなに体が大きい人達なのに、心は狭いというか、
密室でコソコソするのが大好きな人種みたいですねぇ… もうどうでもええわ…


◆プロ野球ネタ 中村紀洋が阪神打線を語る
…みたいな記事がヤフーにあったはずなんだけど… いつのまにか消えてる(w
確か内容は、
「阪神には若手とベテランの競争がない」、
「広島カープと西武ライオンズとでは練習の質が違うのでは?」、
「指導者よりも、学ぼうとする選手の意識が重要」、みたいな感じでしたが。

自分はタイガースの試合を見ないので、何とも言えない所なのですが、
「阪神では若手にも右打ちをさせられる」という指摘は驚きました。
そりゃ打者が育たないわけです。妙に納得。

ライオンズの場合、FAで戦力が出て行ってしまう関係上、
選手層は厚くなく、競争が激しいかと言えば、そうでもありません。
実際に空いたポジションに若手が抜擢されることが多く、
古くは松井稼頭央選手も田辺選手を押し退けたというよりも、我慢しての起用でしたし、
今はオリックスにいる中島選手も松井稼頭央選手の後釜として、
栗山選手と中村剛也選手も外国人選手の不振等でポジションが空いてからのスタート、
浅村選手も秋山選手もレギュラーを奪ったというよりも、
空いているポジションに入れた感じでしたし、
そういう意味では、中村紀洋氏が指摘するような「控えからのレギュラー奪還」は、
あまり起こっていないという印象を受けます。

それでも抜擢された選手が結果を残し、2年目以降も主力として計算できるのは、
やはり若手は思いっきりよくスイングする、ということが徹底されてるからでしょう。
ライオンズの若手に右打ちの指示が出るなんてありえません。
怒られるのは消極的でスイングしなかった時のみ。
積極的に振っていって三振でも怒られることはありません。
その分、主力選手である浅村選手や秋山選手が繋ぎのバッティングをし、
ベテランの栗山選手と中村剛也選手が上手くそれを下支えする、
そういう循環がライオンズ打線にはあります。

若手はがむしゃらに振って結果を残し、主力選手はチームバッティングで流れを作る、
そういう主力選手の姿を見ることで、若手は自発的にチームバッティングをし、
さらに新しい若手が出てきた時にそれを下支えする、
そういう循環が東尾西武の後半辺りからできています。

ライオンズの若手打者が育つというのは、そういう長年の積み重ねがあってこそ、
だということを他球団との比較で改めて感じました。

2018年10月06日

全員野球(≒忖度)内閣(w

いつも思うんですが、『全員野球』って褒め言葉じゃありませんよね?
高校野球では特に特徴がないチームのことを表す時に使われがちで、
4番打者にも送りバント等のサインが出るチーム、
要は選手の判断で動くのではなく、監督の判断を中心に動くチーム、
言い方は悪いですが、選手は歯車でしかなく、代替が効く、
個々の状況判断は必ずしも必要としないチームのことを指します。
『全員野球』という言葉を使うと美談にされがちですが…
実態を考えると、そんな良い野球ではないわけで…
個人的には褒め言葉として受け取ってません。

安倍総理がどういうつもりで『全員野球内閣』と使ったのか知りませんが、
閣僚が自己の判断で動くのではなく、
監督(総理官邸)を忖度して動く内閣という意味なら、ピッタリです(苦笑)
きっと不祥事が起こる度に、
『送りバント』で犠牲になって一人ずつ辞めては、歯車を入れ替えるのでしょう。
本当にどういうつもりで『全員野球』なんて言葉を使ったのか分かりませんが、
これほどまでにこの内閣の実情を表している言葉は無いでしょう。
本当に偶然だとは思いますが、悪い意味でピッタリの言葉です(苦笑)


◆政治ネタ 新任の柴山文部科学大臣が失言
昨年の閣議決定に「教育勅語の教材利用を否定しない」という意味不明なものがあるので、
それを否定しないように答えたのでしょうが…
これは明らかにその先を行ってますよね?
確かに、教育勅語の一部内容に普遍的な価値のあるものが含まれていることは確かですが、
ただ、戦後の文部行政の出発点は戦前の軍国主義の否定、
つまりは教育勅語の否定から始まっているのは間違いなく、
教育勅語を肯定してしまうことは、戦後の文部行政全体の否定になりかねません。
文部科学大臣の立場としては、断じて教育勅語を認めるわけにはいかないのです。
そんな当たり前のことさえ分からないようでは、最初から話になりません。

第一次安倍政権以降、盛んに『愛国心』なるものが叫ばれていますが…
ぶっちゃけ、今の日本人に『愛国心』がないのは政治家の責任であり、大人の責任です。
子ども達が夢を抱けるような将来の日本を政治家が語ったことがありますか?
総理の発言は重いので、軽々しく言うべきでないというのは分かります。
それでもチャンスはあったでしょう? 先月の自民党総裁選という場が。
そこで何ら夢を語らないようでは、子どもが将来の日本への愛着=愛国心など、
持てるわけがないでしょうに、簡単なことです。

子どもにとって最も近い社会である『家族』を愛せなくて国を愛せるのか?
自分の『家族』を尊敬し、また自分の『家族』が周囲に尊敬されている、
そう子ども達が感じることを抜きにして、愛国心なんて持つことはできません。
政治家はそういう社会を作っているのですか? 現実は真逆でしょ?

あなた達のやろうとしている『愛国心』教育の何と薄っぺらいことか。
言葉だけが踊って、日本の社会の本質を見渡せないような人間が、
「教育勅語にも~」なんて知った口を利くべきではない。
お話になりませぬ。


◆スポーツネタ 貴乃花親方が引退
コチラ 協会の言い訳「~するつもりだった」
コチラ 蔓延る事大主義
話を総合すると、相撲協会が7月の理事会で、親方は5つの一門に属する方向性を決定し、
無所属の親方には9月末の理事会までに属する一門を決めるよう通達が出され、
騒動で解散になった貴乃花一門にいた盟友は二所ノ関一門に出戻り、
行く当てがない上に、孤立無援となった貴乃花親方は引退せざるを得なくなり、
せめて弟子達だけは希望の部屋へ移籍させようと思った貴乃花親方は、
引退・パワハラ会見で世論を興し、自身の退職と引き換えに円満移籍を勝ち取った形です。

別に特に見解の相違があったわけでもなく、
相撲協会側も貴乃花親方を受け入れる準備はあったと口では言っているものの、
その言葉は「~するつもりだった」「~検討するつもりだった」ばかりで、
こういう言葉だけを使う人は、検討もせずに門前払いするか、
適当な言い訳で拒否するだけの輩で、その言葉は一ミリとも信用できません。
本当に貴乃花親方が大切で、本気で受け入れる準備があったのならば、
その時点で「今からでも是非話を伺いたい」と言うはず、
そういう言葉が一切ない辺りは本音を言っていない証拠=受け入れられる余地はなかった、
と思わざるを得ません。

貴乃花親方の引退以上に問題なのは、そのきっかけとなった一門による寡占です。
話によると、一門に親方の監督権限を与えることて、
協会組織のガバナンスと暴力問題等のコンプライアンスの強化という名目があるそうですが、
既存の5つの一門以外は認められず、新規参入を認めないようでは、
ただの既得権益を守る集団にしか見えません。
そもそも、貴ノ岩暴行問題において、貴乃花親方が相撲協会を頼りとしなかったのは、
過去にも問題が揉み消されたため=事実上、相撲協会に問題処理する能力がなかったためです。
ですから、本来ならばガバナンスとコンプライアンスの強化のためには、
一門の力を弱めて、協会自体の調査・監督権限能力を上げなければいけないのに、
実際に行われることはそれとは真逆、これでは意味がありません。
要は、一門に都合の悪いことは揉み消す体制が強化されたという意味です。
これで相撲協会という存在意味がなく、単なる一門の寄り合い所でしかないことが、
貴乃花親方の引退騒動によって白日に晒されたわけです。
こんなのが公益財団法人で良いのか? 良いわけがありません。

今後は相撲協会がさらに形骸化し、一門による寡占状態が進むでしょうから、
相撲界は民主的な流れとは逆の封建化の流れを選択したと言えます。
そこから貴乃花親方が飛び出さざるを得なかったのは必然の流れで、
今後は兄のように相撲とは別の道を歩むことにするのか、
それとも解説者等で相撲協会とは平行線を保ちながら相撲に携わっていくのか、
それとも相撲協会と対決姿勢を強め、相撲界の闇の暴露、新しい相撲界を作るために動くのか、
どういう展開になるのかは分かりませんが、
もう日本の国技を詐称していた相撲に夢の欠片もなくなったことは間違いないと思われます。

日本の国技は野球ですよ、何言ってんの? 今の時代、誰が相撲なんてやるのよ…


◆プロ野球ネタ ポストシーズンの情報
巨人の高橋由伸監督が辞任だとか、オリックスの新監督に西村ヘッドが昇格だとか、
既に来シーズンへの動きが出てきているとはいえ、一応まだシーズン中ですし、
これからクライマックスシリーズと日本シリーズに繋がっていくのですが…
そんな矢先にFAで「浅村・炭谷選手の獲得を目指す」とスポーツ紙に書かれて、
気持ちよく思えるファンなんていませんよ…
優勝チームに対するリスペクトが足りない。
そういう話は11月に一杯できるじゃん?
なんで今からやんの? 1994年のシリーズ中の森監督退任報道と一緒じゃねぇか。
阪神を始め、お前らのシーズンは事実上、終わってるのかもしれないが、
Aクラスチームのシーズンは続いているわけですし、最低限の礼儀は払って欲しい所です。
ソフトバンクも巨人も既に来季に頭が行っているなら、
今すぐにクライマックスシリーズを辞退しなさい。
そんな本気度では戦う相手に失礼というもの。
最近はあまりにも報道内容が下劣すぎます。
昔の巨人の欲しい欲しい病と同じ、そういうのは現実ではなくゲームでやってください。

戦力外となった選手では、中日の若松投手が意外でした。
他球団の事情には疎いのですが、若くて実績のある投手だけに不思議です。
シーズン中に獲得した小川投手が大活躍しているだけに、若松投手にも注目が行きますね。
あとは育成契約の見込みであるとはいえ、ソフトバンクの小澤投手が3年目で戦力外。
地元からドラフト2位で指名され、1軍でも投げたことがあるので期待してましたが…酷い。
育成契約になる見込みとはいえ、他球団が支配下選手で獲得できないのでしょうか?
故障があったとはいえ、今年の大学生よりも若く、高卒社会人3年目と同期、
150キロ以上投げる本格派右腕となれば、ドラフト候補よりも美味しい気が…
獲得できるものなら獲得して欲しいです。
というか、ソフトバンクの悪しき見切りの前例を作ってはいけないので強奪すべき。

ライオンズでは福倉投手と玉村投手の戦力外は少々意外だったものの、他は仕方なし…
坂田選手は他球団ならチャンスはあったと思うのですが…
トレード話が成功しなかったのでしょうか、残念でなりません。
おそらく獲得に名乗りを上げる球団はあると思うので、他球団で再起を図って欲しいです。

ドラフトでは金足農・吉田投手がプロ志望届を提出するとのこと。
結果がどうなるかは分かりませんが、消耗品の投手の場合は「売り時」があるわけで、
今を逃す手はないかなと客観的には思えます。
早稲田を経て日ハムに入った某王子も、大学を経る必要があったのかなぁ…と。
とはいえ、楽天に入った安楽投手のように投げ過ぎの懸念もありますから、
獲得する球団には大事に育ててもらいたいとは思いますが。
各球団のドラフト1位では大阪桐蔭・根尾選手の名前が多く挙がっているとか。
打てる遊撃手は貴重ですからね。来年は投手が豊富そうですし、無理からぬことかと。
逆に同僚の藤原選手も良い打者ですが、左打の外野手が豊富な関係上、
どうしても優先順位は下がらざるを得ない、ポジションの割を食ってる印象です。

ライオンズとしては、やっぱり投手、になりますかね。
エースの菊池雄星投手のメジャー移籍は確定的ですから、
多和田投手と今井投手と並んで投げるエース候補が欲しい所です。
そうなると、金足農・吉田投手か、浦和学院・渡辺投手の二択ですかね。
吉田投手に行くと匂わせておいて、渡辺投手の一本釣りを目指す、形か。
野手は仮に浅村選手がFA移籍しても外崎選手がセカンドに回れますし、
仮に秋山選手がメジャーに行くと言っても、鈴木・愛人選手ら外野陣は豊富。
地元枠で花崎徳栄の野村選手を指名できたら良いんじゃないかと思うぐらい。
やはり上位は投手中心で、中位で野手を2人程度獲得といういつもの流れでしょう。

2018年10月01日

埼玉西武ライオンズが10年ぶりの優勝!

本音を言えば、土曜の本拠地最終戦で決まって欲しかったですねぇ…
日曜の試合でもソフトバンクが勝つように祈ってましたが、それも通じず、
台風24号が列島横断中に優勝が決定、
南では沖縄県知事選の結果が出るなど、
優勝のタイミングが絶妙に悪いのは球団の運命なのか(苦笑)
それでもペナントレースの結果を積み上げた上での優勝ですから、
優勝決定のタイミング云々よりも、やはり優勝できたことが尊いです。

台風通過で十分喜べなかった分は、
クライマックスシリーズと日本シリーズで見せてくれるということで。
クライマックスシリーズでは必ず本拠地胴上げになるわけですし、
今度こそ喜ばしい場面を見せてくれることを期待したいです。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズの優勝の原動力~辻監督と源田選手~
やはり一番大きかったのは、辻監督の采配だったと思います。
昨年から監督に就任し、若手を大胆に起用しながらも、
要所で栗山・中村剛也・松井稼頭央選手らのベテランを配し、
絶妙な匙加減でチームをコントロールしてくれました。
外崎選手を外野で起用することで出番を増やし、内外野兼用のレギュラーとし、
守備評価は高かったものの打撃評価は芳しくなかった源田選手をレギュラー固定、
逆に捕手としての評価が芳しくなかった森友哉選手を捕手で積極的に起用しました。
また、6月まで1割台3本塁打と低迷していた中村剛也選手を、
怪我以外ではスタメンで我慢強く使うことで、後半戦の復帰に繋げました。
投手陣でも昨年実績を積ませた平井投手と野田投手を積極的に起用し、
今年も先発の今井投手を始め、斉藤大・伊藤翔・相内誠・松本投手らを登用、
リーグ最低の防御率が象徴するように、まだ十分に結果は出てはいませんが、
それでも若手にチャンスを与えることで投手陣を活性化させました。

現役時代は『いぶし銀』な職人肌の選手で、
コーチとして仕えてきた野村監督や落合監督も手堅い野球を掲げており、
ともすれば、伊原監督2期政権時のように、噛み合わない可能性も考えられましたが、
辻監督は今のチームに合った野球を選択しながらも、
走塁や守備で不安定だったチームを整え、見事に常勝チームを立て直したと言えます。
その象徴がショートを守る2年目の源田選手です。
辻監督の野球を語る上では外せない選手でしょう。

前述のように、源田選手のアマチュア時代の評価は守備◎で打撃×でした。
社会人のトヨタ自動車では9番を打っていたという話ですから、
ドラフト候補では非常に珍しいくらいに非力な印象の選手でした。
実際に1年目のキャンプでも非力さを露呈し、時間がかかるのではと思われましたが、
辻監督はオープン戦等の実戦で源田選手を積極的に起用し、
オープン戦でもまずまずな結果を残したこともあって、
守備を評価されての9番開幕スタメンとなりました。
すると、そこから打率3割と安定した結果を残し、打順も9番から2番へ移り、
シーズン中盤にやや率を落としたものの、
.270を打ち、フルイニング出場を果たして盗塁王を獲得、新人王に輝きました。
2年目の今年は打球に力強さが増し、内野の頭を超すヒットから外野の間を抜くヒットになり、
2塁打が18本から26本、本塁打も3本から4本と着実にパワーアップしています。
持ち前のスピードにパワーが積み重なっていくのがライオンズの打者の特徴です。

今やリーグ屈指の打者となった秋山翔吾選手も、当初は安打製造機のアベレージ型、
シーズン最多安打を更新した2014年でも14本塁打でしたが、
昨年は25本を打ち、今年も23本マークしています。
外崎選手もどちらかと言えば守備型の選手でしたが、
レギュラー取りとなった昨年は10本塁打をマーク、
今年は18本塁打を放っており、終盤1ヶ月の怪我がなければ20本塁打確実だった程。
小柄な選手でも偏見を廃して、強いスイングを意識させることによって、
打者の長打力が飛躍的に高まるのがライオンズ打線の特徴です。

今のライオンズはスピードとパワーを兼ね備えた選手が多く、
秋山・源田・浅村・山川・森友哉・中村剛也・外崎・栗山・金子侑の打線は、
1990年頃の辻・平野・秋山・清原・デストラーデ・石毛・安部・伊東・田辺と比べても、
上位・下位の切れ目がなく、スピード感もあって歴代最強の打線だと言えます。


◆ライオンズネタ 強みとなった守備力と補強が効果的だった投手陣
リーグワーストのチーム防御率とリーグワーストの失策数という数字だけを見れば、
ライオンズの守備陣は崩壊している印象を受けるかもしれませんが、
実際はそんなことはなく、逆に守備力に関して言えば、リーグ屈指のものがあります。

失策数を見ると、ファーストの山川選手が14個、
故障を押して強行出場を続けた浅村選手が12個、
ベテランのサード中村剛也選手が9個と多くなってはいますが、
ショートの源田選手が遊撃手としての補殺記録をマーク、
併殺の数も他球団は100前後にも関わらず、137個の併殺を取っており、
打たせて捕る野球が徹底されていたことが分かります。
ショートの源田選手とセンター秋山選手、ライト外崎選手、
レフト金子侑司選手の外野陣は守備範囲が広く、数字以上の好守でチームを支えました。

打たせて捕る野球を体現したのが、阪神から移籍してきた榎田投手でしょう。
球種の豊富な変化球を武器に、ランナーを出しながらも粘り強い投球が持ち味で、
毎試合6回3失点程度にまとめることにより、打線の援護で勝ち星が積み重なり、
阪神時代に達成できなかった二桁10勝をマーク、先発の軸としてチームを支えました。
これがライオンズ打線ではなかったら、見殺しにしてしまったかもしれませんし、
榎田投手自身も1点を惜しんで大量失点してしまうこともあり得たと思います。
そうならなかったのは、高い打線の反発力と、
併殺の取れる守備陣の影響が大きかったように思えます。

最多勝確実の多和田投手もどちらかと言えば打たせて捕るタイプで、
奪三振率の高い菊池雄星投手と今井投手のような本格派タイプではありません。
前半戦怪我で戦列を離れながらも4勝を挙げたウルフ投手も同、
前半戦終盤に怪我をして後半戦投げられなかった7勝のカスティーヨ投手も同、
打たせて捕るタイプの投手の活躍が今年のライオンズの強さになりました。
(誰とは言いませんが、昨オフにFAで移籍した某投手も
 ライオンズなら先発で二桁勝てたと思うんですがねぇ…)


投手陣はやはり誤算の方が大きかったです。
昨年終盤に復帰し、今年はリリーフの一角を期待された高橋朋巳投手が、
キャンプの時点で故障離脱したことで、メジャー移籍した牧田投手の穴を埋められず。
また、左のリリーフとして活躍していた武隈投手が今年は絶不調、
抑えの増田投手もシーズン序盤はなんとか抑えていたものの、中盤以降はサッパリ…
苦労しながらもようやく構築できた昨年からのリリーフ陣が完全に崩壊してしまいました。

それを補ったのが積極的な若手の登用とトレード&外国人補強でした。
リリーフでは、2年目の平井投手と3年目の野田投手が50試合以上登板し、
ルーキーの斉藤大将投手と伊藤翔投手、若手の相内投手や松本投手など、
若い投手を実戦の中で鍛えていきました。
外国人補強では広島を解雇されて独立リーグに居たヒース投手を獲得、
中継ぎで安定感ある投球を見せ、後半戦は抑えに昇格して結果を残しました。
また、駆け込みで獲得したマーティン投手も勝ちパターン継投に加わり、
中日から金銭トレードで獲得した小川投手が失点僅か1の好投を見せるなど、
途中加入の3投手が、不調と故障に悩まされた投手陣を救いました。

本来なら、これだけの投手陣の大手術を行えば、
大出血(黒星)もやむを得ないところなのですが、
そこは史上最強打線の見事な反発力で傷口を最小限に留め、
大きな連敗をすることなく、シーズンを通して安定した戦いができました。
最強の打線を中心にして、投手陣の踏ん張りと首脳陣の立て直し策、
フロントの適切な補強が見事に噛み合い、今年の優勝に繋がったように思えます。

2018年09月20日

ポリシーなき政治屋と蔓延るアナーキズム

自民党の総裁選は何の盛り上がりもなく、安倍総理が石破氏を破って勝利。
地方票を中心に石破氏も健闘したものの、数の上では安倍総理が勝っており、
結局は勝ち馬に乗った感が多かったと言えるでしょう。

…まぁ、しかし…一言で言うならば、「夢がない」な、と。
本当に町内会長選挙と何ら変わることがない。
たいして有能でもない定年後のご老人が、名誉欲しさに町内会長やってるような…
それを支えているのが圧倒的な『住民の無関心』、
結果、やりたい放題を許してしまい、問題になって大騒ぎする、と。
今の国政もそれと変わらないように思えてなりません。程度が下がったよね…

今回の総裁選でもより顕著になったのは、安倍総理のポリシーの無さです。
今までやってきたこともよく分からない。
アベノミクスは単に通貨安戦争の後塵を歩けただけですし、
安保法改正も自衛隊の海外派兵が近づいたとはいえ、まだ未実施、
働き方改革を始め、各種改革もとても成功しているとは思えないし、
結果として、労働者が働きやすく、女性の社会進出を進められたわけでもない、
必要な改革ではあったものの、その場凌ぎの感は否めず、
日本をどういう社会にしていくかという基本的なビジョンが見えません。
まぁ、だからこそ長期政権を担えたという事情もあるのでしょうが。
各省庁から上がって来る問題を政治的に解決していたら、結果、実績となった。
それもやっぱり町内会長の仕事と変わらないように思えてしまうわけです。

敢えて安倍総理のポリシーを挙げるとすれば、
母方の祖父である岸信介氏の意思を継いだ自主独立、
戦争のできる普通の国作りなのでしょうが、
東西冷戦真っただ中で第三次世界大戦が目前だった当時の状況と、
今の状況とを一色単に考えることは不可能ですし、それを実現する意味もありません。
憲法を改正して、戦争のできる普通の国にした後をどうするのか?
それが全くもって見えてきません。
将来の日本という結果が一切見えず、手段しか見えてこないんです。

これだけ長期政権を担いながらも、安倍総理には色がない。政治的哲学がない。
政権全体とすれば、多少右翼的な所は見え隠れするものの、
安倍総理自身がバリバリの右翼というわけではない、
なんちゃって右翼程度の浅さしかない。
それは拉致問題を含めた、全ての分野において見られる特徴で、
理論的な石破氏や専門性の高い岸田氏とは対極に位置しており、
政策的特徴が見えてこない印象があります。
そういう意味では、官邸政治が官僚にプレッシャーを与えている一方で、
拘りがないからこそ、官邸を通じて各省庁の官僚が政策を実現しやすいとも言え、
一見すると官僚地獄に見えながらも、その実は官僚天国とも言えなくもありません。
要は、安倍総理周辺に気に入られれば政策も実現できて天国、
そこから溢れれば地獄というだけの、法治国家とは対極の人知主義国家です。

その人知主義の極みが『人事』なわけで…
こちら『農水相の辞任圧力問題』
こういうことを謙虚なく平然と言えちゃう辺りが法治国家の欠片もありませぬ。
自民党はこれでより一層バカになっていくでしょう。
将来を考えれば、太鼓持ちより冷や飯の方が得だと思うがね…


一方のそんな安倍政権を支えているのが若者の支持だそうですが…
こちら『若年層の功利主義的メンタリティ』
話の大筋は分かるのですが、これは『功利主義』なんて格好いいものではありません。
今の若年層は『利己主義』でしょう。
『功利主義』はペンサムの「最大多数の最大幸福」に象徴されるように、全体の功利の追及です。
全体のことなんて考えてるの? 自分の就職が有利になりさえすれば良いという認識じゃねぇの?
それはもう『利己主義』でしかありません。

『利己主義』はもう『政治』じゃないんですよ。それはもう『無法』ですわ。
『政治』というのは、自己の問題を社会全体の問題として捉え、解決を図っていくことです。
道徳的には問題がある「俺が悪いんじゃない。社会が悪いんだ!」は、
『政治』の出発点としては決して間違ってはいないのです(それをどう解決に動くかが問題)。
自分さえ良ければいい、失敗したら自己責任で構わない、というのなら『政治』は不要です。

『利己主義』の社会は政治を必要としないわけですから、
むしろ規制して圧迫するばかりの政府は悪でしかありません。
余計なことは何もするな、何もしないのが理想。治安のみを担当する『夜警国家』になります。
そんなのなら、国会議員も官僚も要らんのですよ。警察官僚だけで十分なんですよ。

北海道地震では未だに同情心の方が多く、救いの手が数多く伸ばされていますが、
ひょっとしたら、あれを他人事と考え、『自己責任』と突き放す人もいるかもしれません。
実際に米軍基地を抱える沖縄は本土から突き放されていますし、
東日本大震災でも福島県からの放射線を帯びたゴミの受け入れを拒否した自治体も珍しくありません。
実際に自分達の生活に害を及ぼす可能性が出てきた時、
日本人の善意が『自己責任』という辛い切捨てに変わってしまうのかは全く分からないんですよ。

結局、支持する国民も、圧倒的な無関心の町内会と一緒なんです。
政治的に無関心、自分達の生活に害さえなければいいという利己主義の蔓延が、
社会を改革するという政治の根本原理を失わせており、
それが無政府主義(アナーキズム)に通じているように思えてなりません。


ポリシーのない総理大臣と、利己主義に染まったアナーキストの未来…
どう考えても明るいものになりようがない、とここに明言しておきます。


◆政治ネタ プーチン大統領が冷や水「前提条件なしの平和条約」
安倍総理としては、討論会をできるだけ避けた上に、
マスコミへの公平取り扱いの圧力で総裁選の石破氏の活動を締め出し、
自分だけは外交の場でちゃっかりアピール、
という一石三鳥の作戦に出ましたが、肝心の外交で大きくコケました。
「地球儀を俯瞰した外交」、相手から足元見られてただけじゃねぇの?

プーチン大統領の訪日時の北方領土の共同経済活動発表の時にも書きましたが、
外交の場において「言わなかったこと」は「相手の都合の良い方」に解釈されます。
北方領土を巡って日本は何度もロシアと交渉しているのだから、
日本が将来的に返還を望んでいるのはロシアも分かってくれている、は思い込み。
ロシア側は尖閣諸島と同様に、日本は領土自体よりも権益を重視した、
そう勘違いされてもおかしくなかったわけです。

「当然分かっているはず」「言わぬが華」は外交では通用しません。
大事なことは何度でも繰り返さなければダメ。
日本国内の官僚や政治家が安倍総理の心境を忖度してくれても、
ロシアのプーチン大統領やアメリカのトランプ大統領は忖度してくれんのですよ。
そんな当たり前のことも分からないで外交やってたの?
そう思われても仕方がない醜態です。

これでロシアは領土問題とは関係なく共同経済活動を提唱していることは明らか。
共同経済活動で日本が幾ら譲歩した所で、北方領土が返って来ることは一切ないでしょう。
やはり安倍総理はプーチン大統領に北方領土を明け渡したと一緒だったようですね。
とんだ国賊ですよ…
これはもう安倍総理が辞めた上で、共同経済活動を白紙に戻すしかありません。


◆政治ネタ 憲法9条における自衛隊の合憲性の是非
安倍総理は事あるごとに、「憲法学者は自衛隊を違憲だと言う」と批判しますが…
んー、憲法学者は普通に名誉棄損で訴えても良いような気がする…
実際は苦笑しながら、日本の総理の憲法に対する考え方はその程度かと呆れているのでしょうね…

確かに学説の通説は自衛隊を違憲だと判断しています。
…ですが、安倍総理の言うように、自衛隊という組織そのものが違憲というわけではなく、
政府が自衛隊に付与している任務内容が違憲であるため、
結果として、自衛隊の行動が違憲になってしまう、ということです。
つまり、『集団的自衛権の行使』という歴代内閣や憲法学者が認めてこなかった任務を、
無理矢理に合法化した張本人である安倍総理こそが、自衛隊を違憲たらしめている張本人なわけで、
そんな人が憲法に自衛隊を書き込んで無理やりにでも認めさせようと言うのは、
憲法違反をしているという己の後ろめたさを隠す以外の意味を持ちません。
これはもう自衛隊のためというよりは、安保法制の自己正当化でしかないわけです。
自衛隊を貶めているのは、憲法学者ではなく、違憲な任務を押し付けている安倍総理自身です。


憲法学者の見解を今一度整理しますと、集団的自衛権の行使は認めていないものの、
個別的自衛権までは否定していないというのが通説です。
それでも憲法には「武力による威嚇又は武力の行使は、~、永久にこれを放棄する」とあるので、
武器対等の原則に応じた最低限の軍事力までは否定していません。
自衛隊はかつて、警察予備隊⇒保安隊を経ていますが、
そこまでは武力による威嚇までに至らない最低限の軍事力だったと思われます。
問題は今の自衛隊が立派な軍事力を持っていることなわけで、
そこが憲法と矛盾していると思わざるを得ない点なのでしょう。

ただ、実際には武器対等、武力による威嚇に至らない軍事力というのは難しいものです。
核ミサイルを持っている国に対しては核ミサイルを持つ軍事力になってしまいますし、
竹やりしか持っていない国に対しては竹やりしか持てないことになってしまいます。
日本の防衛費は長らくGDPの1%を守ることで、名目上、これをクリアしてきた体にしましたが、
実際は武器の先進技術化によって、高い軍事力を持つことになってしまったわけです。
それが国内に留まっているなら、まだ防衛という大義名分は取れるものの、
自衛隊の海外派兵となってしまえば、それはもう自衛ではありません。
自衛戦争という名で侵略を繰り返した太平洋戦争と変わらなくなってしまいます。

現実的に考えても、仮想敵国を中国とするならば、終わりなき軍拡競争に未来はありません。
既にここまで中国が大きくなってしまっている以上、
それと対等の軍事力を持つというのは不可能です。
軍拡競争の末に、国力の差で敗れ去るのは目に見えています。

それにも関わらず、憲法に自衛隊を9条3項という形で明記することで合法化すれば、
事実上、自衛隊は憲法9条の制約を受けない「超法規的軍隊」ということになるので、
憲法9条が死文化するという批判は当たっていると言わざるを得ません。


今後の日本がどの程度の防衛力を持っていくべきか、というのは、
国民的議論を行う必要があるわけで、そんな一朝一夕でできる話ではありません。
ましてや、ちょこっと自衛隊を明記すれば、それで事足りるという話ではないわけです。
立ち位置不明な超法規的な力を定められた自衛隊が、どうなっていくかはサッパリ分かりません。
それこそ文民統制が機能せず、戦前の日本のような軍部独裁になる恐れもあります。
日本の防衛力をどうするのかという国民的議論なしで、時の政府の曖昧な解釈に委ねてしまえば、
自衛隊が国民を圧迫する組織になりかねず、
それは結果としてそこで働く自衛官の不幸にしかならないことは間違いないでしょう。

2018年09月06日

天譴(てんけん)論

人心の荒廃が天の戒めとなって災害を呼び込む…
ある意味で「とばっちり」を受けてしまった被災者の立場からすれば、
とんでもない話に違いありませんが、しばしば語られることではあります。

有名なのでは関東大震災時の渋沢栄一の天譴論で、
明治維新の文明開化の一連の流れを私利私欲によって行う部分はなかったのか、
自分達への戒めを込めた言葉だったと言えましょう。
ただ、歴史の結果として、そのまま私利私欲に走った結果、
日中戦争そして太平洋戦争へと繋がっていってしまったわけですが…
勿論、私利私欲に走ったのは日本だけでなく、
アメリカを始めとする欧米諸国も同じだったわけですがね…

翻って現代を考えるに、2011年の東日本大震災以降、
毎年のように豪雨災害や大地震、火山の噴火といった自然災害に悩まされています。
さらに遡って1995年の阪神淡路大震災も含めても良いと思います。
1995年と2011年が1つのターニングポイントとなり、
日本の自然災害に対する悩みは深刻化する一方です。
そこに戒めを込めて人心の荒廃はないのか、社会システムはこのままいいのか、
再度の検証を行うことを抜きに進めば、
私利私欲に走った最悪の結果を招きかねません。

「自然災害だから仕方ない」と諦めるだけではなく、
過去を検証した上で、未来へ活かせるよう、自らを戒めたいものです。


…しかし、今朝の北海道地震で道内全域の大規模停電がなかなか解消されないとは…
(夜の時点で一部復旧したようですが、停電中が大多数)
まさか北海道が陸の孤島になるなんて、全く想像できませんでした。
サッカー日本代表の親善試合も中止になり、
前日ナイターだった日ハムも移動できず、楽天が試合中止を表明
(西武は旭川空港から離陸して帰郷できたようですが)。
交通網が麻痺して動けないんですから、開催は難しいですよねぇ…


◆ニュースネタ 自民党総裁選
そんなことやってないで、災害対策を重点的にやったら?というのが本音。
桜島をバックに「薩長同盟だ」と訳の分からないことを言う総理も総理だし、
「正直、公正」というキャッチフレーズを個人批判だと騒がれて
半ば封印してしまう石破氏も石破氏だし、
総裁選に出ると意気込みながら自身が出馬しないといった途端に、
安倍総理の支持を表明する野田聖子氏もそうだし、
最初から総裁選に出ずに安倍総理を指示する岸田氏も岸田氏だし。
なんなんだろうね、この絶望感(苦笑)

総理の言った「薩長同盟」って、どういう意味なんでしょうかねぇ?
現役総理なので、立場的には幕府方にしか思えないわけですが。
一体、同盟を結んで誰と戦うのか、よう分かりません。
単に薩長土肥による明治新政府のように、
お友達以外お断りを堂々と表明したんでしょうな、きっと(苦笑)

野田聖子氏も、総裁選に出るということは、
現職総理と戦うことを意味するのは当たり前のことで、
それを模索していたということは安倍政権に何らかの不満があったことは確か、
それを全て呑み込んで、簡単に現職総理を指示するというのはいかがなものか。
これじゃ、『出る出る詐欺』で誰も支持しません。
財務省のセクハラ問題で一時的に株を上げたものの、再度底値に転落↓

岸田氏も現職総理のお零れに預かろうとしているようでは…
これで安倍総理が再選した後に、禅譲を受けて総理になったとしても、
国民的には期待感は皆無、国民には何も伝わっていませんからねぇ…
どう考えても安倍総理退任後も安泰になるとは思えません。

結局、こう気持ち悪さしか残らないんですよねぇ…
森友・加計学園問題と一緒で全くスッキリしない。
権力闘争のおどろおどろしさしか感じられません。もう建前も取り繕わないのか…


◆ニュースネタ 体操界を騒がせる暴力&パワハラ問題
よく分かってないパワハラ芸能人が適当なコメントを出すもんだから、
問題の本質がズレ始めていて、大切な問題が置き去りにされそうなんですが…
改めて簡潔にまとめてみようと思います。

時系列で並べれば、最初に宮川選手サイドが暴力問題の処分軽減を願い出て、
取引材料として協会によるパワハラ問題を取り出しました。
それに対して体操協会の対応は一枚岩とは言い切れないものの、
少なくとも塚原夫妻は暴力問題の処分軽減は拒否姿勢で、
パワハラ問題は言い訳のみで基本的には取り上げない方針で対応。
以後は、宮川選手サイドがパワハラ問題を主戦場に戦い、
塚原夫妻が暴力問題を主戦場に戦うという平行線に陥っています。


まずは暴力問題を考えると、最大の問題は被害者と告発者が違うことです。
暴力の被害者は宮川選手ですが、家族共々ある程度の暴力を指導として許容しており、
被害を訴えるどころか、被害の軽減を求めている立場です。
では、告発者が誰なのかは、正確なことは分かっていないのですが、
スポンサー企業が体操協会に報告したという一部報道もあります。
被害者と告発者が一致していないという点が暴力問題の肝です。

仮に選手やその家族が指導としての暴力を許容していたとしても、
やはり体操協会としてはそういう指導は許されないとするならば、
コーチを処分することは妥当であると考えます。
問題なのは、それをやり過ぎたことです。
資格停止に止まらず、無期限登録抹消としたことで、
被害者である宮川選手の選手生命にも影響を与えかねない事態になってしまいました。
現時点では塚原夫妻は主張していませんが、今後立場が危うくなれば、
児童虐待を例に、「保護する必要があった」という主張をすると思われますが、
果たして判断能力のある18歳の選手に対して、
本人の意向を無視してまで引き離す必要性があるのかどうかが問題になります。
DV被害を受けている妻が、ある程度のDVを許容している場合に、
本人の意思を無視して離婚させられるかどうか? それはやはり無理でしょう。
常に監禁されていて心神喪失状態といった特殊な状況でない限りは、
やはり本人の意向を無視してまでも、強制的な対応を行うことは不可能です。
例え選手救済というお題目があったとしても、
体操協会の管轄外の指導をも禁止することは不可能と考えます。


次にパワハラ問題に関して言えば、大事なのは行為そのものよりも結果です。
宮川選手が体操協会からどういう不利益を受けたのか、それが一番の問題です。
ナショナルトレーニングセンターの利用の禁止を通告されたり、
塚原夫人のプロジェクトに参加しなければ海外遠征には出さない等々。
そういった不利益変更が事実であるのかどうかが問題です。

パワハラを含めたハラスメント行為は最終的には本人の感じ方次第、
上司に指示されるのを頼もしいと感じる人もいれば、
上司の高圧的な態度を苦しく感じる人もいるわけで、
その感じ方を議論しても仕方ありません。
問題は、その結果として、どういう不利益を蒙ったのか、その点に尽きます。
現時点でその点が平行線で、第三者委員会に委ねられてしまっているので、
何とも言えないところではあります。
まぁ、印象的には「言いそうなタイプだよね」という感じではありますが(苦笑)


今の一連の報道は、そういう本質的に大事な問題が置き去りにされており、
その枝葉の部分ばかりに喰いついている感があります。
本質的な部分では体操界だけでなく、一般社会に通じる所が沢山あるだけに、
もっと本質的な部分に目を向けて欲しいと思っております。

ただ、宮川選手サイドの本音の所はもっと単純で、
自身は処分感情がないのに、聴取で暴力を認めたことで、コーチが処分された後悔と、
処分後に恩着せがましく移籍話を持ってきた塚原夫人の無神経さに対する怒り、
そういった所が主な行動理由だと予想します。
当初の落としどころであった、速水コーチの処分軽減が済めば、
あっさりと収集着きそうな話ではあったのですが、
レスリングの伊調選手の問題同様にゴチャゴチャしちゃったために、
どちらかの首を取らねばならない事態に陥ったのは、何だかな~という気もします。

しかし、謝罪を拒否した翌日に暴力映像が出回るなど、
塚原夫妻側の対応が強硬すぎるのも、やはり違和感を禁じ得ません。
決して間違った対応をしているわけではないのが、余計に嫌らしい。
2020プロジェクトもメダル獲得のために、
指導の一本化を図る、といったようなお題目でもあるのでしょう。
正論を暴力的に振りかざしてやり過ぎるケース、それが今回のケース。
そりゃパワハラって言われますよ。やり過ぎるんだもの。程度の問題。

2018年08月21日

大阪桐蔭高校が春夏連覇達成

記念すべき第100回目となった全国高校野球選手権甲子園大会は、
北大阪代表の大阪桐蔭が13-2で秋田代表の金足農業を下し、
春のセンバツ大会に続く春夏連覇を達成しました。
大阪桐蔭は昨夏こそ、準優勝した仙台育英に逆転負けを喫したものの、
昨年春も優勝しており、これで4シーズン中3回の全国優勝、
圧倒的な強さを誇りました。

4番センター藤原選手と5番ショート根尾選手というドラ1級の2人を擁し、
140キロ後半をマークするエースの柿木投手、長身左腕の横川投手、
他にもキャプテンの中川選手ら昨年からのレギュラーを数多く擁し、
タレント軍団であったことは確かなのですが、
それ以上に今大会で光ったのは控え選手・ベンチ入りできなかた選手の輝きでした。

沖学園戦では沖学園の選手にアクシデントが発生すると、
すぐさまコールドスプレーをもって飛び出すなど、
控え選手でも試合に集中しているのはさすがだと感じさせられました。
そして、毎試合試合終了後の監督談話で飛び出す「データ班」の存在、
対戦相手の学校を研究し尽くす部員の存在が大阪桐蔭の強さになっています。
決勝戦でもランナーが出ると、初球バントの構えで揺さぶった辺りも、
バントの構えを見せると高めにボール球を投げる吉田投手の癖を利用したものでしょう。
試合に出ている選手だけではない、ベンチ入りしている選手だけではない、
部員全員が勝利のために何ができるかを徹敵的に考え抜いた結果、
それが大阪桐蔭の勝利に対する執念なのだと思います。

今大会も順風満帆といったわけではなく、北大阪大会のライバル履正社との逆転勝ちを始め、
試合前半は負けている展開が多く、決して楽に勝てたわけではありませんでした。
それでも、最少失点で凌ぎながら、最後は勝負所で打ち勝つ野球、
部員全員が勝利に対して貢献する大阪桐蔭の野球が見せた勝利への執念だったと思います。


それに比べると、準優勝した金足農業はレギュラー9人で戦い続けた結果、
最後は力尽きた感もあり、やや時代遅れな感じはなきにしもあらずでした。
昨年は1回戦を突破した学校のほとんどが複数投手制を敷いていましたが、
今回はベスト4の愛媛の済美、ベスト8の下関国際付属等々、
エース1人を中心に勝ち上るチームも多かったように思えます。
正直に言って、県予選で100校以上のチームが参加する大会を勝ち抜くのと、
30校程度しか参加しない大会を勝ち抜くのとでは、やはり労力の違いはあります。
県予選ならエース一人で勝ちぬけたとしても、甲子園大会で勝つのには無理が生じますし、
高校野球より先の将来も野球を続けたいのであれば、
やはり複数投手制を基本にすべきだと思います。
もはやエースが投げ続けるのが美徳とされる時代は終わったんです。
それを金足農業も他の学校も大阪桐蔭を手本に学んでほしいように思えます。


それと今大会で話題になったのは、
創志学園の西投手のガッツポーズと、金足農業の吉田投手の侍ポーズ。
まぁ、正直言って西投手のガッツポーズはやり過ぎな感もありましたが、
そこまでとやかく言うのもどうかとも思います。
個人的にはもっと自由で良いと思います。相手を侮辱する行為でなければ何の問題もありません。
こういう問題になると、すぐに「日本は武道の精神で礼節をもって~」とか言い出しますが、
いつから野球は武道になったのか? それは野球の本質じゃありませんよね? 関係ないよね?
日本人はすぐに問題の本質を見失う。簡単に出る答えもゴチャゴチャにして考えてしまう。
中指を立てたり、親指を下に向けたりといった相手を侮辱する行為は、
スポーツの本質に関わる問題なので論外ですが、
それ以外のポージングは何の問題もないと思います。

そういうことを言うなら、1塁へのヘッドスライディングも禁止した方が良い。
一説では駆け抜けるよりも、ヘッドスライディングの方が速いという話もありますが、
それはスライディングが上手い人の話、前傾姿勢のままスピードを殺さずに滑れる人の話です。
今大会を見ていても、ほとんどの選手が一拍止まった後に頭から飛び込んでる、
明らかな失速、駆け抜けた方が速いです。
そういうヘッドスライディングはダメだった時のアリバイ行為でしかないんですよ。
それよりも駆け抜けてダッシュでベンチへ帰れ!と思います。
投手のガッツポーズには苦言を呈する癖に、
打者走者の1塁ヘッドスライディングは青春と称える高野連は歪んでます。
意味がない行為を称えてもしょうがないことに気づけ。どっちも同じです。


選手個人の評価では、投手より野手が目立った大会だったと思います。
大阪桐蔭の藤原選手と根尾選手を双璧に、報徳学園の小園選手、
日大三高の日置選手、近江の北村選手、浦和学院の蛭間選手、
花咲徳栄の野村投手のバッティング等々、3年生では野手が目立ちました。
投手では金足農業の吉田投手がドラ1クラスですが、
他は大阪桐蔭・柿木投手、平安高校・小寺投手がドラフト中位かなという印象。
投手では逆に2年生が目立ち、
創志学園・西投手、星稜・奥川投手、木更津総合・根本投手、
日大三高・井上投手と広沢投手と、
150キロ近いストレートを投げる本格派投手がゴロゴロいました。
今年は野手、来年は投手、それがプロ側の評価じゃないでしょうか。

No1を決めるなら…大阪桐蔭の根尾選手ですかね。
センバツの時はバッティングも守備もまだまだ粗削りといった印象ですが、
今大会ではショートの守備の安定感が凄まじく、
打撃の方でもボール球に手を出さず、大振りもせずにコンパクトに振りぬくなど、
攻守に洗練された感じがありました。
逆にピッチングの方はあまり調子が上がらず、
決勝のマウンドも好調の柿木投手に譲ることになり、投手よりも野手の評価でしょうね。
ライオンズで活躍した松井稼頭央選手のような、
ダイナミックな守備と打撃で、プロ野球でも活躍を見せて欲しいです。


◆高校野球ネタ タイブレーク制度について
今大会では2試合ありました。
そのうち1試合は済美が2点取られた後に、サヨナラ満塁弾で4点、
ただ試合展開的には点の取り合いだったので、それほど違和感ありませんでしたが…

県予選の静岡県大会では、島田商が8回まで3-1と静岡市立をリードしていたものの、
3-3の同点に追いつかれて延長戦へ。
延長11回に島田商が1点をリードするも、11回裏に静岡市立が同点に追いつき、
延長13回のタイブレークへ突入。
延長13回タイブレークに島田商が1点取るも、静岡市立も1点取って再延長、
延長14回に島田商が5点を取るも、静岡市立は4点を返して1点差、
しかし一歩届かずに、終わってみれば、3-1の試合が10-9になってました…

終盤は点の取り合いになりましたが、決して乱打戦というわけではありませんでした。
それが4-4のタイブレークの結果、10-9の試合になってしまったわけです。
これはもう試合の印象そのものが変わってしまうのでは?
タイブレークのスコアはサッカーのPK戦の結果と同種に扱うべきです。
「4-4の延長タイブレークの結果、6-5で島田商の勝利」という形に。
タイブレークのスコアは通常試合のスコアから外すべきだと考えます。

記録的にも、予め設定される走者2人は責任ランナーではないので、
投手の防御率に直接的に影響することはありませんが、
予め設定された走者に得点は記録されるなど、やや腑に落ちない点もあります。
いっそ、タイブレークの記録は参考記録に留めた方が分かりやすいと思うのですが…

接戦の印象そのものが変わってしまいかねないだけに、
タイブレークの記録方法に関しては一考の余地があると思います。


◆高校野球ネタ 投手の連投とその限界
最近、話題になっている投手の球数制限ですが、一概には言い切れません。
プロ野球のキャンプでも投手が100球・200球と球数を投げる理由は、
実戦を想定した数を投げるという意味よりも、
一度疲れて余計な力が入らない状態にした上で、
無理のないフォームを作ることに意味があります。
それと一緒で、多少疲れがあった方が余計な力が抜けて、
コントロールとキレが向上することがあります。

今大会の金足農・吉田投手の投球を見ていると、それが分かります。
1回戦はほぼストレートでしかカウントが取れず、ボールの威力で押す投球でしたが、
2回戦には変化球でカウントを稼ぎ始め、
3回戦の横浜戦では直球と変化球の割合がちょうど良くなっていました。
内容的に一番良かったのは準決勝の日大三高戦で、
ストレートのキレと変化球のコントロールが冴えわたっていました。
もしも、決勝でも同じような投球ができていたなら、結果は分かりませんでした。

一方で、疲れから投球フォームそのものを崩してしまう恐れもあります。
一番ありがちなのが、変化球で楽をしようとして肘の位置が下がること、
スライダーを多投する結果、小手先で曲げようと意識する余り、
肘の位置が下がってしまい、ストレートの威力が落ちることがあります。
それが決勝の吉田投手のピッチング、連投となった準々決勝の近江戦も危うい所でした。

総合的に考えると、エースを中心に戦うことは決して悪いことではなく、
逆に多少疲れている時の方が余計な力が抜けて好投することもあるものの、
連投で150球近く投げることはやはり肉体的負担の方が大きいように思えます。
連日の連投であるならば、100球以上投げることは避けた方が無難でしょう。

毎試合複数投手で継投をする必要はないと思いますが、
連日の先発連投は避ける方が良いように思えます。
ただ、ルール化するというよりも、指導者のモラルとして確立すべきでしょうね。
選手の方でストップかけるようでは手遅れ。
指導者が勇気をもって止めなければダメです。

2018年07月07日

平成七夕豪雨

前日6日から西日本を中心に凄まじい雨が降り…
各地で堤防の決壊を起こすなど、浸水被害が続出、
凄まじい被害をもたらしている模様です。
幸いこちらは強風程度で済んでいますが…まだ油断はできませんね…

近年の豪雨災害は様々な理由が考えられるでしょうが…
第一に地球温暖化による低気圧の急激な発達現象、
第二に森林減少による山林保水力の低下、
第三に林業人口減少による放置林の倒壊・流木化、
第四に無人荒廃家屋の倒壊・瓦礫化による二次被害、等々。
各種の減少がドミノ倒しのように積み重なり、
大規模な災害を呼んでいるように思えます。
一朝一夕には行かないでしょうが、
まずは問題意識を共有し、対策を一歩一歩講じていく必要があるかと思います。


◆ニュースネタ 文科省の前局長を受託収賄で逮捕。息子の不正入学?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00010010-fnnprimev-soci
これって、所謂『裏口入学』じゃありませんよね?
これは『表口入学』で玄関から堂々と超厚底ブーツ履かされて、
身長制限を突破して相撲の新弟子検査を突破したみたいな…
いや、あっちもユルユルみたいですけどね(苦笑)

これは『裏口入学』ではなく『不正入学』。
『裏口入学』は受験結果が出る前に推薦等の別枠で入学、
もしくは受験結果が落ちていた場合に交渉によって別枠で入学することです。
今回は受験を受けて、不合格だったものを得点水増しする形で、
合格にされたわけですから、別枠ではない、
つまり受験者が1人不正に落とされたわけです。
『裏口入学』に被害者は発生しませんが、
『不正入学』には被害者が発生する、これが今回の問題の最大の衝撃です。

『裏口入学』も道徳的にはダメだと思いますが、
私立大学の安定経営という観点から、
学生家庭の資力を気にするというのは分からなくもありません。
いわゆる『裏メニュー』なのが問題なのであって、
公然と資力用件で学生を募集するのは私立ならあり得る話だと思います。

けど『不正入学』はあり得ません。
得点の水増しなんてされたら、受験制度が成り立たなくなっちゃう。
自己採点が容易なセンター試験と違い、
二次試験は採点者の裁量に委ねられる部分が多く、
受験者には得点は知らされないし、答案も返ってこない。
受験者は不正があったかどうかを確認する術もなく、
大学側を信じるほかにないのに、こんな得点の水増しなんてやってしまう。
完全に信頼関係が破綻する行為です。
受験制度の完全なる破綻ですよ。
大学側が公正であるという前提そのものが覆ってしまった。

東京医科大の犯した罪は大きいです。
騒動真っただ中のアメフト部を抱える日大以上の罪。
まだお金を貰って裏口入学させた方がマシだった。
試験結果の得点水増しは裏でもなんでもない、表での堂々たる不正、
受験制度が破綻しかねない史上最悪の事件だと思います。

問題の製作ミスが相次ぎ、ただでさえ信用を落としていましたが…
最悪も最悪、得点自体が信用できないという最悪の展開…
大学側が公平に試験・採点をするという前提が消えてしまった以上、
第三者への委託や、得点の公表・試験結果の通知の徹底、
それ以上に欧米の大学のように、
入学は易しくし、卒業を難しくするといった根本問題の解決を図り、
受験制度に対する信頼を取り戻す必要があるでしょう。

今回の事件は受験制度に対する信頼を徹底的に破壊し尽くしました…
それに個人的な理由であれ、文科省の職員が関わっていたというのもまた衝撃。


◆ニュースネタ オウム真理教事件 松本被告らの死刑を執行
来年は天皇陛下の退位・皇太子殿下の即位という祝辞が続くこともあり、
今年中に死刑執行が行われると噂されていましたが…
何もこのタイミングでなくてもなぁ…とお空を見上げて思うわけでして…

宗教家の奇跡が天気と結び付けられてきたことは誰もが知るわけで、
何もこの梅雨時の大雨が予想される時期に予定していなくても、
河川が氾濫し、死傷者も出ている際にやらなくても…
そんなん、天の怒りだとか言い出すに決まってるじゃん? 馬鹿じゃねーの?

結局、見ているのは政治状況でしかなく、
自民党総裁選の行方や内閣改造人事の影響等々による前倒しと、
一体、官僚の判断基準はどうなっているんだと思わざるを得ません。
見ているのは政治家の方だけじゃん? 全体の奉仕者が呆れる。
翌日は七夕だし、キリスト教のように幾らでも伝説考えられそうなものですが…
一体全体、何を見て決めたの? 国民への影響、全く見てませんよね?
政治家、特に与党政治家しか見てませんよね?
それって、森友・加計・日報隠し・杜撰なデータ・文科省問い合わせ等々、
官僚が誰に向かって仕事しているのかと同じ現象ですよね。
とりわけ最後まで何も話さなかった松本被告らの死刑執行自体は賛成ですが、
この時期にした理由がどうも解せない感じがしてしまいます。
影響云々よりも政治日程重視… なんなんだろうか…

結局、オウム真理教が何故地下鉄サリン事件を起こしたのかは闇の中。
坂本弁護士一家なら、追い詰められての犯行で分かりますが、
無差別にテロを起こす必要性がどこにあったのか、未だに分からない。
教団内の対立が激しく、外部に敵を作って内部をまとめるために起こした?
そういうわけでもなさそうですし、人間が宗教に騙され、
大量殺人の片棒を担がされる流れは未だによく分かっていません。

当時と比べても、人心の乱れは負けず劣らずの腐敗っぷりを見せ始めてるだけに、
再びオウムのような宗教団体が出てこないとは言えません。
格差社会が酷くなればなるほどに、宗教に傾斜する人は増えていくことでしょう。
それがまともな宗教なら問題はないのですが、
現世は糞だ的な反社会的な宗教団体となれば、どうしようもありません。
果たして、オウム事件の教訓は生かされるのか?
そういう雰囲気がまるでなく、事件の反省は全く生かされてないように思えてしまいます。

2018年07月04日

NHKという法人を

物理的に殺したい…
職員には責任あっても罪はないと思いますが、
NHKという集合体を許すことは一生ないと思います。
将来的にウチのテレビは破壊します。
携帯やカーナビにワンセグ機能など付けません。

道理の通らないNHKの受信料過剰請求に対して怒ってはいましたが、
まさかそれが自分の身にも降りかかって来るとは思いませんでした。
これまでも通常の地上契約受信料は支払っていましたが、
マンションで共同衛星アンテナを使用しているという理由で、
衛星契約に変更させられました…
…自分は最後まで反対したのですが、父親が契約しやがった…

このマンションに住んで12年になりますが、
いつ共同衛星アンテナを設置したのかも知りませんし、
少なくとも直近1-2年の話ではないはずなので、
NHKの理屈通りならば、マンション全世帯が衛星契約したことになるわけで、
どうして今まで放置していたばかりか、
マンション全体ではなく、戸別訪問で契約しているのか意味が分かりません。

どうして今まで衛星放送が通ってることを気づかなかったかと言えば、
BS放送を見れていないからです。
その場の話ではアンテナ線を繋ぎ変えれば、すぐに見られるような話でしたが、
実際はアンテナ口が1つしかないわけで、
分配器を購入して付けなければ、BS放送を見ることはできません。
つまり、衛星放送の通信機器の設置は、分配器の設置をもって完了するのに、
通信機器の設置が完了してないままに、料金だけを取られたことになります。
料金取るならば、せめて衛星放送を受信可能な状態にしてからでしょう。
分配器を提供しないことはサービスを提供しないことと同じ意味では?
納得がいきません。

そもそも、どうして衛星放送が受信料の範囲になるのか理解できません。
公共放送として地上放送が受信料の基本になることは分かります
(それでも基本料金が高すぎると思いますが…)。
衛星放送は内容的にほぼ有料放送と変わらないのにも関わらず、
衛星放送が受信料の中に含まれ、
受信料請求の理屈を使って、見てもいない衛星放送の代金を請求されるのか分かりません。
完全に公共放送としての受信料の範囲を逸脱していると思うのですが?
やってることが無茶苦茶です。

マンションに共同アンテナを設置したから、
衛星放送が実際に見れるかどうかを問わず、衛星契約の受信料を払わなければならない、
実にナンセンスです。
マンションに光ファイバーの共同回線があるからといって、
実際の使用を問わず、各戸がフレッツ光の代金を支払わなければならないのか?
タバコが吸えるという理由だけで、タバコの代金を支払えと言うのか?
街を歩いていて料理の匂いを嗅いだだけで、料理の代金を支払えと言うのか?
実際にサービスを提供したのかに関わらず、料金を請求するなんてナンセンスです。
完全に押し売りと同じ。NHKは頭が狂ってると言わざるを得ません。

そんなロクに見れない放送に契約するぐらいなら、
アマゾンプライムを見ていた方が100倍マシだろうに。
もはやテレビが廃棄されていくのも時間の問題。糞過ぎます。


そんなことを書いていたら…
NHKを解約しないと死後も受信料請求?
糞過ぎます。
そもそもNHKのサイトで契約のページはあっても解約のページが見当たらない…
入るのはWelcome、出るのは絶対に許さない、って、どこかの宗教団体かよ。
解約を言い出した人は殺すまでリンチします、とか言い出しかねん…


◆スポーツネタ サッカーW杯 日本はベルギーに惜敗…MVPはハリル前監督?
ベルギー戦は非常に良い試合だったとは思いますが…
最終的には、高さに押し切られ、高速カウンターで敗北という日本の負けパターン…
それでも日本の1点目はカウンターから、縦パスに原口選手が抜け出してのゴール、
2点目も香川選手が相手DFとデュエルしつつの最終パスで乾選手がゴールを決めるなど、
4年前の日本代表にはなかった武器、
ハリル前監督の望んだ縦サッカー・デュエルが、
ワールドカップという大舞台でできたことは大きな収穫だったように思えます。

メディアでは「西野監督続投待望論」みたいなものが出ていますが、
個人的には少し冷静に考えてみるべきかと思います。
結果的に言えば、ハリル監督解任がギリギリだったからこそ、
根本的に戦術を変える暇がなかったからこそ、西野監督は成功したようにも思えます。
実際にハリル前監督がどのような戦術を立てていたのかは分かりませんが、
大まかに考えていくと、日本のパスサッカーを一旦ハリル前監督が壊し、
そこにデュエルとカウンターの縦サッカーを基本戦術に据えて組み直し、
ハリル前監督が解任されたことで西野監督が就任したことで、
元の日本のパスサッカーが戻り、
その両者が上手いことに混合したのが今回のW杯だったのでしょう。
西野監督体制が長ければ、もっともパスサッカーに戻ってしまい、
「決定力不足」と嘆かれた過去の日本サッカーに戻りかねない状況でしたが、
ハリル前監督の遺産が残っていたことで、
今の日本にとってバランスの良い配分になれた気がします。
また、本田・長谷部・長友・川島選手ら、経験のあるベテランが主体だったことで、
細かく戦術を指示する必要もなかったことも、
短期間でチームを仕上げられた理由のように思えます。

ベルギーに前線できたことは誇っていいと思いますが、
一方で勝ちきれなかった事実をサッカー協会がどう捉えるのか。
「やはり日本はパスサッカー。日本人監督で十分」と考えているようでは、
次回は予選ラウンド突破どころか、本大会出場さえも危うくなりかねません。
ハリル前監督のデュエルと縦サッカーを戦術として捉えつつ、
攻め方のオプションを増やしていくことが今の日本には必要のように思えます。
その上で、選手の世代交代も進めなければならないわけですから、
単純に西野監督の続投とはいかないように思えます。
勿論、候補であることは間違いありませんが、
「何故、負けたのか」にしっかりとした答えを出し、
今後日本がどういうサッカーを目指していくのか、ビジョンを明確にした上で、
そのビジョンが合致するならば、監督続投はありえると思いますが、
現時点でW杯を通じてもそれは見えなかっただけに、何とも言えない所です。

結局、今回のワールドカップ日本代表は、
ハリル前監督が育てたチームを、西野監督が活かした、に尽きるかと。
だから西野監督が新しくチームを育てられるかは別問題ということです。
ハリル前監督のやり方はドラスティック過ぎて問題があったのかもしれませんが、
目指す方向性は間違ってなかったことが明らかになったように思えます。


◆スポーツネタ 予選ポーランド戦の10分のパス回しに関して
戦術として理解はできても納得はできませんねぇ…
あれはもうスポーツではない。政治です。
だからサッカーは嫌い。ファールを受けたように見せかけて転んだり…
ああいうのが他のスポーツ好きからすると理解できないんですよねぇ…

勝っているチームがパス回しで時間を消化するのは分かります。
コロンビアが実際そうでしたし、それでもセネガルが負けじに
ボールを取りに行くので、試合自体は成立します。
しかし、負けてる日本がパス回しで時間を潰すと、
勝っているポーランドは動く必要性がないわけで、
完全な無気力試合となってしまい、試合自体が成立しません。
試合として成立しないようなプレーをしてしまったのだから、
叩かれるのは当然、あれは戦術でもなんでもない、
何をやってでもGリーグ突破しないといけないという「政治」ですよ。


◆スポーツネタ プロアマゴルフで片山晋呉プロが不適切対応で処分
すいません、ちょっと理解できません…
自分がゴルフを全くやっていないせいかもしれませんが…全くピンと来ない。
ゲストのパッティングを見ていなかったというのは、
マナー的には良くないとは思うのですが、そこまで問題とも思えず。

一番の衝撃だったのは、プロゴルファーと言えども、
スポンサーに忖度しなければ処分されてしまうという点、
プロスポーツって何なんだろう、
プロになっても接待ゴルフかよ、夢がねーなぁとしか思えませんでした。

結局、一番の問題は、プロアマゴルフ大会の性格がはっきりしないことだと思います。
話によれば、プロ側は希望者だけではなく、半強制的だったということですし、
ファンサービスの一環と見ることは難しい、
逆にゴルフ教室のように、プロがアマチュアに教えるという場所でもない、
性格のよく分からない交流大会において、
ファンサービスや指導を欠いたという理由で処分するのはどうなんだろうと。
それならば、大会主催者側は参加するプロゴルファーに対して、
どういう大会で、何を目的にして、ゲストにどう接するべきなのか、
きちんと指導したのか否か、とてもそうは思えません。
曖昧なスポンサー忖度な大会を開いて、曖昧な意思のままにプロゴルファーを参加させて、
そこでスポンサーを怒らせたから処分?
あんた達は結局、何がしたいの?

プロ野球に置き換えて考えてみると、
サインをねだって無視されたからといって、その選手を怒鳴り散らして、
後日、その選手が処分されるというのは、やっぱり違うように思えます。
ただ、一方でアマチュア側の参加費が30万円と破格だという話もあり、
それならば30万に見合うサービスの提供は必要だとも思えます。

結局、価格に見合ったサービスを求めるアマチュア側と、
ファンサービスの一環程度の認識でしかないプロゴルファー側の意識との齟齬が原因でしょう。
両者の意識の差を埋める説明ができていない大会主催者が一番愚かであるし、
極めて詐欺的な商売をやってしまったと言わざるを得ない。
そう考えると、価格に見合ったサービスを求めて怒ったアマチュア選手も当然ですし、
ファンサービスを怠ったことで処分されることを不服に思う片山プロの態度も当然。
両者の溝を埋められなかった大会主催者側が一番アホ過ぎ。


◆政治ネタ 党首討論で安倍総理が嘘
米軍F15戦闘機墜落で実際は抗議しておらず
こちら
こちら

ちょっと意味が分かりません。
「今回についても中止について申し入れを行い、2日間ではあったが(米側は)中止し、点検した」
⇒実際には防衛省は停止要請をしていない
⇒追及されても同じ発言の繰り返し

今回「は」中止要請をしていないのか、今回「も」中止要請をしていないのか。
国会で追及されても「今回についても中止要請をした」と平然と嘘を言える人が、
過去にちゃんと「中止要請をした」と言っても信じることはできません。
昨年も今年も何度となく墜落・落下事件が起こりましたが、
その度に聞こえてきた「抗議した」というのは国内向けアピールだけで、
実際には何もしていなかったのか、怒りしか感じません。

いわゆる「右翼」、今の「安倍政権的右翼」の理解不能な点は、
アメリカに対しては完全追従・忖度しまくりな点です。
本当の「右翼」なら、アメリカに平身低頭では情けない、
自主独立を目指すぐらいのことを言えば、理論的に一貫していると思うのですが、
そういうことは一切言わない、アメリカに対してはNOと言えない日本人…

安倍総理が尊敬する岸信介氏がそういう姿勢だったので、
そこに何の疑問も持っていないのかもしれませんが、
岸氏は元戦犯で、政治状況的にアメリカに従うことによって権力を高めたとも言え、
彼にとっては「アメリカに従う」というのは「手段」に過ぎなかったように思えますが、
今の安倍政権を見ていると、「手段」ではなく「目的」にしかなっていない。
実際に国際協調の枠から外れかかっているアメリカ・トランプ大統領を支持し続けてますし、
今後、さらに枠から外れていくアメリカと一緒に落ちていくことに疑問を持たないのか。
彼らの言う「右翼」が全く信じられない点がそこです。

駐留している外国軍隊に文句も言えないようで、何が独立国か。
この国はアメリカの植民地でしかない、それを痛感させられる発言だったように思います。

2018年06月28日

『産めよ増やせよ』

この発想から相変わらず抜け出せていないのが何とも言えず…
「生まない幸せは勝手な考え」と二階幹事長が発言

国家としては、子どもを沢山生んでくれて、
それがゆくゆくは良き納税者になってくれれば、
国家(老人)を支えてくれて万々歳といった所なのでしょうが…
欧米でLGBTの権利が叫ばれ、男女のパートナー像さえ揺らぐ時代に、
男女のパートナーを前提とした発言をするのはいかがなものか…
時代遅れ感が甚だしいように思えます。

被害者の方の情報公開請求から明らかになった旧優生保護法の問題、
障がい者らへの強制不妊手術の問題が次々と明らかになってきていますが…
こちら
今の自民党の議員はこれらを笑えないと思います。
発想は同じですから。
『産めよ増やせよ』、それは国家にとって有用な納税者の生産であって、
障がい者といった国家の負担になりかねない存在は不必要、
結果として優性主義に走り、
強制不妊手術といった人権侵害を公然と行ってきたわけです。
今も発想は同じですよ。
国家が『産めよ増やせよ』と言っていたら、ロクなことにならない。

さすがにここまでの愚行を行えば、海外メディアも黙っていないでしょうが、
それでも妊婦の出産前検診で障害の恐れが発覚したら、
堕胎を進めるなんて愚行を今の政府は行いかねないです。
「正常な出産」とか適当なスローガンを付けて、やりかねんでしょうよ。
障がい者は異常なんですか?
それを言ったら、人間それぞれ個性が違うのだから、みんな異常ですよ。
上からのトップダウン的な『産めよ増やせよ』は悲劇しか生まない。

問題は結婚・出産環境が整っているか否かです。
非正規雇用が増えたことで、若年者の生活レベルが上がらず、
安定的な収入を必要とする結婚・出産にそもそも踏み切れない。
結婚して子どもを持とうとしても、仕事が忙しくて余裕がない。
子どもを一人産んだら産んだで、職場復帰を急がなければならず、
仕事と子育てに追われて2人目を作る余裕もない。
そもそも、子宝に恵まれたとしても、昔のように農家の労働力とはなり得ず、
中学を卒業したら働くともいかない世の中だけに、
高校・大学進学と学費が幾らかかるのか、
大学に出たとしても不景気に当たって新卒の門に漏れれば、
一生非正規になりかねず、収入が不安定なら家庭が持てるわけもない。
こんな世の中で、安心して出産・子育てができるというのですか?

今の社会は前提が子育てのためにできていません。
専業主婦なり、働いている人以外の誰かが子育てをしていることを前提に、
社会の仕組みが変わっていないのは明らか。
夫も妻も、それ以外の人々も、安心して子育てできる社会に作り替えるのが、
政治家の仕事ではないんですか?
それをせずに他人任せの『産めよ増やせよ』では説得力がない。
未婚の人やLGBTの人、障がい者の人を排除する優性主義が蔓延りかねない、
今の安倍政権は危うさに満ちています。
強制不妊手術が全くもって笑えない。愚かなことをしたと笑えない。
今にも同じような愚かな事例を犯しかねない…


◆ニュースネタ トランプ大統領が米朝会談の成果を強調
「日本で私は英雄」
「北朝鮮の非核化は既に始まっている」
もう、情けないとしか言いようがない…

トランプ大統領としては米朝会談の成果を強調したいからこそなのでしょうが、
北朝鮮の非核化の証左に、北朝鮮の爆破パフォーマンスを挙げられても…
それは、つまり、今後も非核化の主体はあくまで北朝鮮自身であって、
裏を返せば、北朝鮮が何もしなければ非核化は進展しないという、
1990年代と状況的には何ら変わらないと思うのですが…?

トランプ大統領自身が非核化を進めるわけでもない、
金正恩自身に非核化を進めさせるに過ぎず、
その費用も日本と韓国が負担するでは、まるで進展が期待できません。
それでは英雄になる権利を持つのは金正恩だけだと思うのですが?
…まぁ、金正恩が日本にとっての英雄になるとも思えませんが…

まだ米朝会談・非核化の成果は「これからだ」と言った方が期待できた。
あれが外交成果だと言うのならば、もう米朝交渉には何も期待ができない。
成果が乏しかった故に、成果を強調しようとして、
却って成果の乏しさを際立たせてしまう、完全な悪循環ですねぇ…


◆ニュースネタ 不祥事が続く自民党安倍チルドレン『魔の3回生』
肺がん患者に「いい加減にしろ」と野次
魔の3回生の不祥事一覧

なんて言うか… 最近の不祥事はレベルが違い過ぎる…
かつても稲田元防衛大臣のように、明らかに政治家としての能力が足りない人間が、
不勉強から来る不用意な発言をして国会をにぎわせることはありましたが、
最近の不祥事はそういう「不勉強」レベルじゃ済まされない話ばかり。
人間として「ありえない発言」が多過ぎる。
教養のレベルの問題ではない、人格のレベルの問題。あまりにも酷過ぎる。

共通しているのは、ある種の「排他性」。
自分と異なる意見に対しては、耳を貸さないどころか、
野次ったり圧力をかけて押しつぶすことも平然とする。
自分は庶民とは違うから何をやっても許されるという驕り。
「排他性」やら「特殊性」から来る差別的意識、
それは言わば、安倍政権全体の特色でもあるのですが…

こんな人格的に欠陥のある議員が、国民全体のことを考えられるとは思えないのですが…
あまりにも酷過ぎて、語る言葉さえ持ちません。


◆ニュースネタ カジノ法案の問題点
そもそも、日本にIR=統合型リゾート施設って、必要なの?
今やネットゲームが普及し、カジノ好きならネットカジノで遊ぶこともできますし、
リアルカジノに行くのは趣味的なものというよりも、明らかに一攫千金狙い。
とはいえ、個々人では利益・損失が出たとしても、
客全体の損失が多くならなければカジノなんて運営できないわけですから、
一番儲かるのはカジノの主催者、
ノウハウを持つ外資・アメリカ企業が一番儲かるのは目に見えています。

日本に来る外国人旅行者の大半は「わび・さびの世界」や「アニメ」といった、
日本的な文化に触れに来るのに、そこにカジノという需要がそもそもあるの?
クルーズ船の世界一周旅行のついでに日本に寄港し、
気軽に遊びたい時に近くにカジノがあれば良い、程度なのに、
少数大規模な施設を作って一体どするのか。
全くもって何がしたいのか、サッパリ見えてきません。

このままカジノが解禁されれば、一般庶民的には行かない施設になり、
利用客は外国人や日本の富裕層、政治家等々になり、
大王製紙の元会長のように、カジノ中毒でお金が循環せずに消え、
銀座の高級キャバクラや料亭のような憧れも癒しもなく、
カジノが買うのは恨みのみ、
出入りするのが外国人や富裕層・政治家・官僚であれば、
テロの標的になるのは明らかで、
仮にテロが起こったとしても、一般庶民的には縁遠い場所なだけに、
同情意識が全くわかない、逆にもっとやれとテロを助長しかねず。
格好のテロのターゲットを作って何がしたいのだろうかと思っちゃいます。

なんだかなぁ…やることなすこと「斜め上」いや「斜め下」なんですよね…

2018年06月20日

ばっちゃが言ってた(嘘)

人格を疑われるような嘘を吐いてはいけない、って、ばっちゃが言ってた。
こちら

加計学園問題で加計理事長が突如として記者会見を開き、
事務局長が嘘を吐いたことを謝罪した模様です。
こちら

問題は事務局長が言った嘘が「ばっちゃが言ってた(嘘)」の類な点です。
嘘には許される嘘と許されない嘘があるわけで、
自分で責任が取れる嘘が「許される嘘」、
自分以外を巻き込む嘘が「許されない嘘」です。
記者会見の通り、事務局長が嘘を吐いたとするならば、
事務局長は加計理事長が嘘を吐いた体裁で嘘を吐いたことになり、
加計理事長の名前を使って嘘を吐く「許されない嘘」ということになります。

所謂、女子の会話にありがちな、「〇〇も嫌いって言ってたよ」という奴。
この類の他人の話を勝手に捏造するタイプの嘘は、
嘘であることがバレなければ、自説の強化に使えますが、
嘘であることがバレると、人格を疑われかねない「ウソツキ」な嘘です。
加計理事長の代理人的存在として交渉に当たっていた事務局長が、
本人に無断で勝手な嘘を吐くことがあり得るのでしょうか?
完全な無権代理人で、こんな事務局長を信じられるわけがありません。
上司の名前を勝手に使って貶めるような、
適当な嘘を吐く「ウソツキ」を信じられますか?

また、事務職というのは文書を忠実に仕上げることが仕事なわけで、
そこに嘘が混じって作成されてしまえば、書類作りを任せられません。
そんな他人に簡単に嘘を吐かせたことにする「ウソツキ」な人間に、
事務処理を任せることなどできるわけがありません。
勝手に書き換えられるのではないかと疑心暗鬼になっちゃいます。
そんな「ウソツキ」が事務職のトップにいるとすれば、
加計学園の書類は全くもって信用に足らないことになってしまいます。

事務局長が嘘を吐いたというのは、「ありえない」んですよ。
本当にそうであるならば、減給程度で済まされる話ではありません。
信頼関係が完全に破たんしてしまう、懲戒相当の重い「嘘」です。
「加計理事長が事務局長に対して適当な嘘を言ってしまった」、
ということなら話は分かるんです。
「酒の席でついつい大見栄を切ってしまって引っ込みがつかなかった」、
として加計理事長が謝罪するならば、話は分からなくもないんです。
しかし、部下である事務局長が上司の口を利用して嘘を吐くことは、
自己の信用に関わる重大な問題で、気軽につける嘘ではありません。
ましてや、そこに上司の友人、安倍総理大臣の名前を使うとなれば、
さらに嘘のハードルが上がります。
こんな嘘は常識的に付けないですよ。
こんな嘘を吐ける人は、詐欺師か家族以上の交わりをしている相手のみです。
親友である加計理事長だけでなく、
事務局長ともズブズブな関係だったとでも言いたいのでしょうか?

もし本当に事務局長が嘘を吐いたなら、
そんなウソツキが事務局長になってる加計学園の運営自体が怪しくなります。
それこそ文書が改ざん塗れ、「記録がない」というのも怪しいものです。
会見では加計理事長が事務局長から報告を受けたと言っていますが、
それが愛媛県への謝罪の前だったとするならば、
加計理事長は無権代理人の嘘を追認したことになるわけで、
単に事務局長が嘘を吐いたでは済まされません。
事務局長の嘘は、事実上、加計理事長の嘘になるわけです。
報告を受けていながら黙っていたとすれば、加計理事長も同罪ですよ。

どうして、こうも下手な嘘を吐くのか。
これだけ時間をかけたのならば、もっとマシな嘘を吐けばいいのに、
…って、ばっちゃが言ってた(嘘)

こちら
まぁ、本当のことを言ってると信じる方が無理。


◆ニュースネタ 新幹線殺傷事件を受けての安全対策、本当に大丈夫か?
監視カメラの設置だとか、スマホを使った情報共有だとか…
これらの対策は実際に起こってしまった事件に対して、どれだけ有効なのか?
新幹線は事実上の「走る密室」、逃げるにも限界があるわけで、
起こってしまった事件に対してはあまりにも無力すぎるように思えます。

今回の事件で勇敢な方が亡くなるという痛ましい結果となりましたが、
もし犯人が一人の被害者に固執していなければ、
さらに多くの人を鉈で切りつけまくったに違いありません。
説得に来た車掌を鉈で切りつけ、
逃げ遅れた人を鉈で切りつけ、
追い詰められた人を鉈で切りつけまくって…どれだけの被害が出たことか。

今回は単独犯で凶器が鉈でしたが、
これが複数犯によるテロリストの犯行だったら、どうなっていたのか、
凶器に日本刀や重火器を使用されていたら、どうなっていたのか。
勿論、警察官が常駐したり、車掌が武装するというのも非現実的ではありますが、
ある意味、日本刀や重火器といった所持が難しいものではなく、
鉈というあり触れた凶器でここまでの被害が広がったことを重く見るべきです。
ある程度、自力で鎮圧できるように、
自由に動かせる車掌等の人員を複数揃えた上で、
さす又等の防衛手段を最低限準備しておくべきでしょう。

亡くなった方に関して言えば、無謀な蛮勇だったとは決して思えません。
もし仮に密室ではなく、1対1の状況であったとすれば、
亡くなった方も逃げることを選択していたかもしれません。
密室で1対多数の状況であったからこそ、
止めに入った行為自体は問題なかったように思えますが、
結果的に言えば、車掌や乗客の支援が皆無だったことが、
最悪の事態を招いてしまったように思えます。
決して車掌や他の乗客を責めているわけではないのですが…
逃げた所で何にもならなかった可能性もあっただけに、
もし、その場に座席の盾というどうしようもない防衛手段だけでなく、
さす又等の防衛手段があったとすれば、全く違う展開もあったのではないでしょうか。

犯罪心理というのは非常に難しいのですが、
天皇陛下の退位が既に決まっており、それは事実上の「恩赦」も決定していることから、
「重大犯罪を犯したとしても極刑は免れる」という変な見込みをする輩が出てくるかもしれません。
さらにサミットやラグビーW杯、東京オリンピック等のビッグイベントもあるだけに、
重大事件に対する備えは怠るべきではないように思えます。
こんな杜撰な対策では、また新幹線内で残酷な事件が起こりかねませんよ…
これでは安心して乗ることなどできません。

2018年06月14日

北朝鮮を文化的に侵略せよ

米朝首脳会談で明確になったことは、
①トランプ大統領は非核化・ICBMに拘りがない
②要は自分に銃口が向けられていなければ問題ない。同盟国に向いてても知らん。
③人権問題も関心がない。拉致問題も所詮は人気取りという意味で安倍政権と一致。

つまり、米朝首脳会談は外交やってますよパフォーマンスに過ぎず、
結果としてノーベル平和賞を取れば、前任のオバマ大統領に勝てる程度の認識。
全くもって頼りにならないことが明らかになりました。
詳しくは後述しますが…
こちら
おおよそ同旨。

主題となった「非核化」も自分達が中心になってやる気配もない。
北朝鮮や中国に任せれば、どれだけ骨抜きにされるかも分からない。
そういう状況で、「金は出すが、口は出すな」なんて納得できるわけもありません。
日本に金を出せと言うなら、もう日本が主体的にやらざるを得ない。
アメリカや北朝鮮・中国に任せていれば、
10年経っても20年経っても非核化は終わりそうもないことが明らかになりました。

とりあえずトランプ大統領の顔を立てつつ、最後の美味しい部分だけを進呈しておけば、
好きにやっても構わない感じになってきたので、
こうなったら「金も出すが口も出すし人も出す」と中国並みに厚顔無恥にやるしかありません。
非核化も拉致問題の調査も日本が行うから、北朝鮮やアメリカ・中国・ロシアは黙ってろと。
非核化の作業のためには電力の安定供給が不可欠、
インフラ整備のためにダム建設します、原発も作ります、
だから北朝鮮政府は黙って日本の自衛隊と技術者・商社を北朝鮮に入れろ。
全部やってあげますから、日本の好きにやらせろ、もうこれしかありません。
当然、北朝鮮や中国・ロシアは反発するでしょうが、
この条件が飲めない限り、日本は北朝鮮に一切関わらない強気の姿勢で行くべき。
日本が韓国と共に北朝鮮を文化的に侵略してしまえば、北朝鮮問題は解決です。

もっとも、一番最後の仕上げの段階で北朝鮮が攻撃してくるかもしれませんし、
昨年の某都知事のようにトランプ大統領が「リセット」と言い出すリスクはあります。
とはいえ、何もしなければ、拉致問題はおろか、
非核化さえも解決する様子がないだけに、日本が主体的に関わらざるを得ません。
非核化のお金を無心するために、北朝鮮が接触してくることは間違いないだけに、
焦らずにここぞとばかりに旨い話と実益を交えながら、
文化的に北朝鮮を侵略する手はずを整えて欲しいです。

ぶっちゃけ、北朝鮮政府が望む「体制保障」を叶える方法なんて1つしかありません。
日本の「象徴天皇制」のように、公権力を手放すことです。
権力に永遠としがみつく方法はありません。
独裁国家が権力を手放せば、待っているのは反動=処刑のみ。
それが分かっているなら、さっさと公権力を手放す算段を整えることです。
その相手は中国・ロシア・アメリカであっては、北朝鮮政府の望みは叶わない。
いっそ日本に委ねてしまった方が安全かもしれませんよ?

劇場型政治家はお友達のような信頼関係云々ではなく、
合理的に利用し合う方が良い関係を築けます。
安倍総理が「お友達外交」を脱却し、上手くアメリカを利用して、
北朝鮮をまともにできるかどうか、真の外交手腕が問われます。
…まぁ、無理でしょうけど…
それぐらい野心をもってやらないと、飲み込まれるだけですよ?
非核化名目でお金だけ取られて、そのお金で完成させた核ミサイルで滅ぼされないようにね。


◆ニュースネタ 米朝首脳会談の評価
んー、何とも言えないところですねぇ…
合意内容は大枠のまた大枠といった感じで、
肝心の中身はこれからでは評価のしようがありません。
交渉のスタートという意味で、米朝首脳が直接会ったことは評価できますが、
これぐらいの約束は過去の北朝鮮もしているだけに、
具体的な交渉の過程で反故にされる可能性を否定できません。
詳細が見えてくるまでは何とも言えないところです。

少なくとも、現時点で言えることは、
アメリカと北朝鮮の軍事衝突の可能性が限りなく薄まったわけで、
それだけでも部分的に北朝鮮が望む「体制保障」は叶ったのかな、と。
圧力のうち、「軍事的圧力」がほぼ無くなってしまった以上、
もう一方の「経済的圧力」もどれだけ意味を成すか、
日本政府が求める「圧力の維持」はほぼ成り立たなくなったと言えましょう。
そういう意味では、北朝鮮に利する所が多い会談だったと思います。

アメリカ、トランプ大統領にとっては外交アピールでしかなかった印象。
拉致問題の取ってつけたような扱いは予想通りでしたが、
ICBM等の弾道ミサイルもほぼノータッチだったのは予想外。
日本政府は口では評価すると言いつつ、本音の所は疑心暗鬼じゃないですかねぇ…
結果的にトランプ大統領お得意の取引(ディール)に入る以前の段階、
日本的に言えばアメリカが北朝鮮を「おもてなし」したようにしか見えませぬ。

そんな中でトランプ大統領が会見でこんな発言を…
こちら
「(北朝鮮の非核化の費用に関して)韓国と日本が支援するだろう。
 彼らは支援しなければならないと分かっている。アメリカが支援する必要はない」
ホテル代もケチる北朝鮮が自ら非核化費用を負担するとは思ってませんでしたが、
これはあまりにもあまりにも過ぎる気が…
一説によると、非核化には10年200兆円かかるという試算も出ていて、
これは南海トラフ自身の被害想定金額と同規模、壊滅的な負担額です。
さすがにこの試算は行き過ぎだとは思いますが…
こちら
http://www.news24.jp/articles/2018/05/24/10394082.html
それでも核弾頭一発の解体で1000万円~1億円はかかるらしく、
巨額の費用負担を迫られることに間違いありません。

問題は「誰が」「いつ」非核化を行うのかです。
北朝鮮が正直にミサイルの数を申告し、
正直に全てのミサイルを解体するのであれば、
多少費用がかかってもやむを得ないと思えますが、
査察等の一切なしの大まかな見積費用を示すだけで、
「非核化に取り組むので支援を頼む」と言われた所で、
単なる「非核化振り込め詐欺」に過ぎず、とても払えるものではありません。
北朝鮮自身が本当に非核化に取り組む保証はまるでなく、
過去の例からすれば、そのお金を使って軍隊強化を図る可能性の方が高いです。

北朝鮮が本当に非核化に取り組む保障、
核弾頭や弾道ミサイルの数の正確な把握、施設への査察、
実際に誰が非核化を行うのか等々、問題山積で何とも言えません。
少なくとも言えることは、それらをアメリカが主体的にやるつもりはないようで、
実際の行動は北朝鮮任せもしくは国際機関任せになる可能性が高く、
費用負担も日本と韓国に押し付ける気が満々では前に進むとは思えません。

アメリカ自身が北朝鮮と安保条約を結び、日本・韓国と同じ同盟国になれば、
アメリカによる非核化はスムーズに運ぶでしょうが、
それは中国が絶対に許すとは思えませんし、
北朝鮮自身や中国に任せてしまえば、非核化が骨抜きになりかねません。
そうなってくると、費用負担をする日本と韓国が主体的に非核化を行わない限り、
5年10年のスパンでも核問題が解決することはあり得ず、
朝鮮半島の平和は絵に描いた餅であり続けるように思えます。

日本にとっては明らかな「逆境」ではありますが、
裏を返せば「平和的な」「国際貢献」の大チャンスでもあります。
非核化費用を求めて北朝鮮は日本に接触せざるを得ないわけで、
その前提として拉致問題の即時解決を要求できますし、
非核化の技術支援等を名目に自衛隊を北朝鮮に派遣できるかもしれません。
日本が実質的に北朝鮮の非核化を成し遂げれば、
「国際平和を希求する」日本のメンツも保たれますし、
安倍政権が行ってきた「戦争ができる普通の国」「歴史修正主義者」という汚名を
返上することも可能になります。

むしろ、北朝鮮の非核化に積極的に参加することによって、
拉致問題の解決を始めとする諸課題を、
アメリカに代わって強烈に推し進めるチャンスが来たとも言えるのではないでしょうか。
それができるかどうかで安倍政権の本当の外交力が試されるように思えます。

2018年06月11日

やるせない気持ち

何とも言いようがない…あまりにも、あまりにも…

9日夜に起こった新幹線のぞみで起きた殺傷事件。
こちら
被害女性を庇って襲われた男性が、どの時点で亡くなったのかは分かりませんが、
この話によれば、10分以上犯人に馬乗りになられて殴打されていたらしく…
10分以上殴り続けることはかなり大変なので、
常に殴っていたとは思えませんが、それでもあまりにも異常な状況です。
周囲は恐怖でパニック状態だったでしょうから、
冷静な対応などできなかったとは思いますが、あまりにも不憫過ぎて…
例え、既に亡くなっていたとしても、一刻も早く助けてあげて欲しかった…
助けに入った人を誰も助けられなあったという事実があまりに悲しすぎます…
裏を返せば、犯人が死亡男性に固執したことが被害の拡大を防いだとも言えますが、
1人の犠牲による救済なんて、やはり認めがたいものがあります…

そして袴田事件の再審請求も高裁で棄却。
こちら
世論的には再審容認という感じなのに、民意の忖度は全くナシ。
確かに証拠品の鑑定結果は両者ともに微妙な所はありますが、
かといって昔の鑑定結果が正しいとも思えないだけに、気持ち悪さしか残りません。
裁判の基本は「疑わしきは被告人の利益に」なのにも関わらず、
一度裁判を経て判決が決まった途端、「疑わしきは再審せず」。
勿論、一方で死刑囚が失効逃れのために再審請求をするケースがないとは言いませんが…
杜撰な証拠が通ってしまった裁判を否定することが、
これほどまでにハードルが高いというのはやるせなさを感じてしまいます。

一方で死刑囚として再度拘禁しなかったことは当然のように思えて不可思議。
東京高裁は地裁の再審決定にはケチを付けているものの、
かといって袴田事件の死刑判断には踏み込んで判断していない。
袴田さんは死刑囚であると明確に認定していないのは、よく分かりません。
穿った見方をすれば、検察・裁判所のミスを認めないために、
時間稼ぎをしている、袴田さんが亡くなるのを待っているとさえ思えます。
最高裁での決定が何年かかるか知りませんが、おそらく高裁への差し戻し審議となり、
グルグル延々と回し続けるんじゃないでしょうか。
クズ過ぎる。


話を新幹線のぞみ号の事件に戻しますと、
駆け付けた車掌さんの手にしていた武器は、取り外した座席だったという話で、
新幹線の治安対策は本当に大丈夫なのか?と疑念しか出てきません。
乗っている車掌さんも2人では有事に対応できるのは事実上1人で、
それではさす又を持っていたとしても、1人じゃ何もできませんよ。
根本的にJRの危機管理対策がなっていなかったと言わざるをえません。
とてもじゃありませんが、こんなことでは長距離移動の新幹線には乗れません。
多少時間がかかっても、鈍行各駅停車で何かあったら、
すぐに下車できるように準備を怠らないとするしかない。
今の新幹線で安全な旅を期待するのは無理というものです。
根本的に安全対策を練り直さなければダメでしょう。


◆ニュースネタ 財務省の文書改ざん問題の不明点
財務省が森友学園問題の文書改ざんに関する内部調査結果を公表しましたが…
ニュースこちら

先日公開された森友学園との交渉記録も然り、
今回の内部調査結果も一番大事な部分がごっそり抜け落ちてしまっています。
どうして財務省は文書の改ざんに手を染めたのか、そこが分かりません。
会見で麻生財務大臣が、答弁の修正ではなく文書の改ざんをした理由を問われ、
「正直分からない。それが分かれば苦労せんのですよ」と答えた時点で、
この内部調査の結果は評価に値するものではないと認めたようなものでしょう。

予想通り、財務省の自浄作用は0(ゼロ)だったわけで、
これで幕引きとすることは許されず、
最低でも改ざんを指示したと認定された佐川氏の再度の証人喚問、
それでも事態が解明されないのならば、
第三者委員会による徹底調査も必要になってくるでしょう。
こんなもので納得できるわけがない。
もう少し信じてみようと思えるようなマシなシナリオを用意できなかったのか?


第一に問題の根本原因となっている「8億円の値引き」が適切だったか否か。
財務省は適切だったという立場を変えてないように思えますが、
だったら手の込んだ文書の改ざんなんてする必要がないわけで、
このまま公開しては野党から激しいツッコミを受けると思う程に、
怪しい色をした取引だったということでしょう?
怪しくないなら、そのまま公開すれば良かっただけのこと。
国会対応でてんやわんやで忙しかったというならば、
そのまま文書を出すか、取引の証拠書類を徹底的に破棄すれば良かったはず。
そのどちらも選択せずに、文書の改ざんという手の込んだ仕込みをすれば、
そりゃ国会対応が疎かになるぐらいに忙しくなるわけですよ、当たり前です。
何で自ら仕事を増やすような馬鹿なことをしたのか、
「8億円の値引き」が適正なら、そんな馬鹿なことをする必要はないはずです。

第二に答弁の修正ではなく、文書の改ざんに手を染めた理由です。
忙しい人が考えることは「仕事を減らすこと」です。
先も書いたように、わざわざ文書の改ざんをして自ら仕事を増やす馬鹿はいません。
文書の改ざんを指示できるのは、この問題に対して「暇な人」しか考えられず、
なんで「忙しいはず」の佐川元理財局長が、
わざわざさらに忙しくなるような文書の改ざんの指示を出すのか、
合理性は皆無です。
もう自棄になって、「全部書類を提出するので好きにお探しください!」、
「こんな書類があるからいけないんだ! 全部捨ててやる!」なら分かります。
でも手間のかかる文書の改ざんをやろうとは思わないでしょ、忙しいんだから。
ですから、文書の改ざんの指示は忙しくない人、
少なくとも財務省理財局以外の人間でないと説明が付かないんですよ。

問題発覚の原因となった件の国交省の文書に関しても、
わざわざ出向いてこっそり差し替えようとしていた事実が明らかに…
こちら
どうしてここまで手の込んだことをしなければならなかったのか、
忙しい人間がわざわざ仕事の手間を増やす理由が分かりません。

第三に、そもそも何で佐川元理財局長は嘘の答弁をしたのが分かりません。
証人喚問でも、近畿財務局の決裁文書を見ていたのか否かを問われましたが、
大阪地検の捜査を理由に答弁拒否、
今回の報告書でも明確にはされていません。
近畿財務局の決裁文書等を見ずに答弁書を作成した印象もありますが、
具体的なことは当事者の口、佐川氏の再度の証人喚問で確かめる他ありません。
ろくな確認もせずに佐川氏があのような答弁をしたとするならば、
国会に対して嘘の発言をしていたこともそうですが、
件の官房長官のレクでも嘘を吐いた可能性もあり、その場で何を話したのか疑問です。
佐川氏がいつ近畿財務局の決裁文書の内容を認識したのかは重要な問題です。

報告書の通りならば、政府・官邸をも騙していた可能性が高いわけで、
どうして真相解明まで1年もかかったのか疑問が残ります。
もっと安倍政権が主導的に動いていたら、財務省に責任を押し付ける形で、
早期に森友学園問題は終止符を打てたかもしれません。
それをダラダラと引き延ばすことになったのは、
何ら主導的に調査を行わなかった麻生財務大臣と安倍総理の責任でしょう。


最後にこの調査報告書の評価として、
政府は「発端は佐川氏の国会答弁。忖度はなかった」という見解に対し、
新聞社は「発端は安倍総理の国会答弁。忖度を否定せず」と評価が分かれています。
改ざんの発端が佐川氏の国会答弁であるとするのは無理があります。
なぜなら、最初に改ざんした部分が国会議員や安倍昭恵夫人の名前だったからです。
佐川氏の国会答弁が発端なら、
それよりも先に学園との価格交渉を伺わせる記述を削除するのが当然です。
国会議員の名前を最初に削除したのですから、
安倍政権への忖度とは言わないまでも、与党自民党に忖度したのは明らかです。

そう言う意味では誰に対しての「忖度(そんたく)」だったかは別としても、
財務省が政治家の意向を忖度して改ざんに及んだ可能性は高いと思われます。


◆ニュースネタ 安倍総理が欠く概念『機会の平等』
毎度のことながら、森友・加計学園問題における安倍総理の答弁は噛み合いません。
こちら

森友学園問題に対して、
>「不正はしていない。政治の世界において大きな問題になってきた贈収賄では全くない。
> そういう文脈の中において、私は『一切関わっていない』ということを申し上げている」
加計学園問題に対して、
>「私が食事をごちそうしてもらいたいから、
> 国家戦略特区を特別にやるなんて、考えられないですよ」
という発言が出てくること自体が、この問題を理解しているように思えません。

森友学園問題は贈収賄の類の問題ではありませんし、
加計学園問題は安倍総理の贈収賄の可能性はありますが、
問題の本質はそこではありません。
特定の「お友達」のみが優遇措置を受けているのではないか、そこが問題なんですが、
安倍総理は、そもそも、それ自体が問題と思っていない節があります。
自分が「特権階級」だから、特別扱いを受けるのは当たり前、
自分が特別なのだから、自分の「お友達」を特別扱いをするのも当たり前、
そういった独裁者的思考が垣間見えることが多々あります。

「李下に冠を正さず」、森友・加計疑惑で支持率が急落し、
国会で連日のように集中審議が行われるようになって以降、
安倍総理が頻繁に使っている故事成語です。
意味は、低木の李(すもも)の樹の下で、帽子(冠)を直そうとすると、
泥棒と間違われるので、そのような疑わしい行為はしない、ということです。
一見すると、適切な故事成語に思えますが、この言葉を使うこと自体、
森友・加計学園問題の本質を理解しているようには思えません。
つまり、安倍総理は森友・加計学園問題は、
「不正ではないけれど、疑わしく見えるに過ぎない問題」に過ぎず、
疑わしく見えなくすれば良い=適当に説明できれば十分、と考えてる節があります。

森友・加計学園問題の本質というのは、先の故事成語に喩えれば、
加計理事長が李を取るのは自由、
籠池氏が李を取るのは…まぁ、許可しないでもない(後に禁止)、
京都産業大が李を取ろうとしたら…「あんたはダメェ!」、という話。
ごくごく簡単に言えば、『えこひいき』な話なんです。

その『えこひいいき』=差別の理由が何なのか。
加計学園問題で明らかになったのは、
後付けに加計学園以外に許可されないように条件を締め付けたことでした。
そしてその条件の締め付けに合理的な理由がない。区別ではない、明らかな差別。
国家戦略特区の会議に加計学園と京都産業大の獣医学部の計画が並んでしまえば、
明らかに見劣りする加計学園が排除されかねない、
それを総理なのか、官僚らは恐れて京都産業大をそもそも選考から外すよう画策した。
完全な差別です。そして差別を受けた理由が、「お友達優遇」なのです。
それに国民は怒っていることに何故、気づかないのか?

「平等に取り扱え」、おそらく安倍総理がこの言葉を聞いて思い浮かべるのは、
『結果的平等』であって、共産主義の失敗を挙げて平等など馬鹿げてると言うのでしょう。
しかし、現代に求められているのは、『機会の平等』です。
裕福な家に生まれた人間も、貧乏な家に生まれた人間も、
等しく教育を受ける機会を与えられる、
その機会を活かせるかどうかは個人の才覚次第、今の平等は『機会の平等』です。
人間は平等とはいっても、実際のスタート地点は異なるわけです。
ゴールまで短距離で一直線な人もいれば、ゴールまでが長く紆余曲折の人もいます。
格差によってゴールまでの難易度が違いすぎるため、
スタート地点の補正をしようということです。
200M走のようなコーナーのあるトラック競技において、
外周であればあるほどにスタート地点が前になるのと同じことです。
それが今日の「平等」の考え方です。

その視点を安倍総理は徹底的に欠いていると言わざるを得ません。
森友・加計学園問題を「庶民のやっかみ」程度にしか思っていない。
だからいつも真剣みが足りない。
だから「贈収賄ではない」とか「大きな問題ではない」と簡単に言えてしまう。
違うんですよ、安倍総理のお友達とお友達以外とが区別され、
自分のお友達に優遇措置を与えることによって、
差別的取り扱いをしているのが問題なんです。
そこを履き違えている以上、この問題が解決することはありえません。

2018年05月25日

お粗末さん

何と言いますか… お粗末ですよねぇ…
23日夜に行われた日大の会見は…
というか、アレは何の会見だったんでしょうか?
謝罪会見という雰囲気でもないし、件のプレーに対する調査報告でもない。
誰がどう見ても、その前日に行われた日大生の謝罪会見に対する反論でしかなかった。

大学関係者が誰も同席せずに、謝罪会見を開いて潔く話した20歳の日大生と、
その日大生を一切庇うことなく、自己保身に言い訳を繰り返す監督兼理事、
世間がどちらに味方するのかなんて、分かり切ったことだと思うのですが…

さらに、そこに火に油を注いだのが日大広報部の存在なわけで…
アメフト部の調査報告をそのまま関学に提出してしまったり、
日大生の謝罪会見後もすかさず「指示はない」と反論した挙句に、
23日夜のお粗末な記者会見…
マスコミを始め、国民は謝罪会見だと思ってみたのに、
内容は予想以上に陰惨で中身がない光景…そりゃ怒るわ。
そもそも、日大広報部は何の会見を開きたかったのか、
それさえも見えてこないものに、事態の収拾が図れるわけがない。
完全に火に油を注ぎました。

自分の学生を守るどころか、晒し者にした挙句、
「その学生の勘違いによる暴走。指示があったのは学生の嘘」と事実上、
言ってしまうのだから、誰もが怒りを感じてしまう。
森友・加計問題のトカゲの尻尾切りとは訳が違うんですよ。
国民から見れば、尻尾は監督・コーチ・アメフト部・日大であって、
本体は学生なんですよ。
大事なお客さんである学生を軽々しく切った挙句、侮蔑の言葉を贈る、
そんな大学に誰が子どもを預けようと思うのか。

「進学先に日大だけは止めておけ」
両親だけでなく、高校の先生もそう思うでしょう。
日大の系列校に行っている人でさえ、日大への進学を躊躇うでしょう。

そこが致命的過ぎる日大の勘違い。
学生をパーツの一部としか考えてないから、
レギュラーの座を引き換えに規則違反のタックルを命じられるし、
問題を起こした学生も守れないばかりか、その学生に責任を押し付ける。
このまま行けば、件の学生は停学・退学処分にさえ、なりかねません。
世論の反応を考えれば、さすがにそこまで馬鹿ではないと思いますが、
そう思いながらも意味不明な会見を行ってしまう馬鹿なだけに、
否定できないところが悲しい…

学生よりも日大という組織を重視した結果、
伝統あるアメフト部は潰れ、部員は日大を離れ、
高校生以下の日大系列校の学生も日大への進学を回避、
結果として日大という組織が潰れて行くのは目に見えています。
サヨナラ、日大\(^o^)/オワタ

(関連記事)
「学生にこんな思いをさせる大学とは」

「傷害罪の場合の監督・コーチの処分は」

「監督・コーチ失格」

「日大の危機管理の失敗」


◆(追記)ニュースネタ 5月24日に日大・学長が記者会見
前回の会見に比べれば、悪くなかった印象ではあるのですが…
かといって、新しい情報があるわけでもない…
日大として事件をどう捉えているのかが全く見えてきません。

「指示があった」と会見した学生に「話を聞きたい」と言っていますが…
会見全体からは中立ないし、「公式見解」寄り、
「指示はなく」コミュニケーション齟齬による「誤解」という立場のようなので、
そんな人が「指示はあった」と主張する学生に会って、どうするのか?
それはもう財務省セクハラ事件の「被害者は名乗り出ろ」と同じでしょ?
学生の側に寄り添えない学長が会って、何をするの?
「あれは誤解だったんだよ」と言い含めるおつもりですか?

結局、自らの立場を明らかにしない謝罪会見はありえません。
日大がアメフト部監督・コーチの立場を支持するのか、
学生の主張を支持するのか、
それを明らかにしないで謝罪・真相究明にはなり得ません。
一番大事なその点が欠けている以上、
学長の記者会見は何ら意味を持たなかったと言えましょう。


◆ニュースネタ お粗末な財務省 森友学園との交渉記録提出
それにも関わらず、一番大事な記録が残っていない…
籠池氏が安倍昭恵夫人との写真を見せたという2014年4月28日の記録が…
報道にあった「国会中の交渉記録の破棄」はコレなんでしょうねぇ…
一番大事な記録が破棄とは…
完全な隠ぺいじゃねーか。

もしも、財務省が賢明であれば、この記録は残しておくべきでした。
なぜなら、安倍昭恵夫人が交渉に関わっていない明確な証拠になったからです。
あくまで籠池氏が勝手に昭恵夫人の名前と発言を使っていた、
その証拠になる可能性があったはずです。
しかし、それを自ら破棄してしまった。
分からないということは、そこに安倍昭恵夫人に不都合な事実が書かれていた可能性がある、
そういう邪推を生むだけということがなぜ分からないのか。
だからこそ、記録は残しておくべきなのですが…
それを破棄してしまった以上、森友疑惑が終わることはありません。

この事実だけならば安倍昭恵夫人は「勝手に名前を使われた」と逃れられたかもしれません。
ただ、2015年11月10日夫人付の谷氏が問い合わせをした事実があります。
安倍総理はゼロ解答だったから問題ないと言いますが、
籠池氏が名前を勝手に使っているのと、
実際に安倍昭恵夫人の名前で行動を起こしたのでは次元が違います。
実際に交渉を行っている近畿財務局からすれば、「勝手に言ってるだけ」だったものが、
「籠池氏の言っていることは本当かもしれない」とお墨付きを与えることになるからです。
これでは何度となく否定したところで、
安倍昭恵夫人が間接的に森友学園との取引に関与していたことは否定できません。

昨年末に会計検査院が「8億円の値引きの根拠がない」と報告して以降、
財務省からそれに対する明確な反論、具体的な根拠は示されていません。
「部下が~」とか「大阪航空局が~」とか、自分ではない誰かの根拠を元に、
無理矢理に正当化しているに過ぎません。
他にも「損害賠償のリスク」を挙げてますが、それは国民からすれば全く理解できません。
なんですか、「損害賠償」と言えば行政は何でもやってくれる魔法の言葉なのですか?
それならば損害賠償額が値引きの8億円を超えるという明確な根拠を示して下さい。
報告から半年経った今でも、問題の本質である「8億円の値引きの根拠」は理解不能です。

そうなってくると、やはり「8億円の値引きの根拠」は、
安倍昭恵夫人が関わっていたからではないか、総理案件だったのではないか、
そういう疑いがより鮮明に濃くなっていくわけです。
財務省として「8億円の値引きの根拠」を明確に示せるかどうか、
それを示せなければ、この問題は完全に「クロ」となるでしょう。


◆ニュースネタ 防衛省のイラク日報問題 問われる文民統制
まさにお粗末の一言。
文民である大臣の日報探索も適当に行い、
国民からの疑問の声に対しても説得力ある返答ができないお粗末さ。
勿論、軍事秘密の重要性は分かります。
だから真実をありのままに答えろとは言わない。
せめて、国民から見て納得できる答えを用意しろと言っている。

「ありませんでした」じゃねーんだよ。
大事な大事な「生きた軍事情報」の塊である日報を粗末に扱う理由が分からない。
まさに「ないわけがない」、
「あって当然」のものを平気で「ない」という、その神経がお粗末。

軍事秘密だから外に出したくないというのは分かりますが、
かといって日報が分散して隊員に所持されていたりと、
防衛省内部できちんと管理されているわけでもない。
こんなお粗末な情報管理では、防衛省内部にスパイが生じた時、
全ての軍事秘密が外国へ売られちゃいますよ?
身内だから安心という時代ではないし、そういう場所でもない。
危機管理のための象徴が、もっとも危機管理がないというお粗末さです。

国民から見れば、最も危ないのは「お前ら」ということになってしまう。
国民の理解を得られない軍隊に何の存在理由があるのか。
以前にも何度となく情報漏洩問題を起こした防衛省に反省の色は全くありません。
根本的な組織の立て直しが求められます。


◆ニュースネタ 「働かせ」改革法案が委員会通過
「高プロ」を何度も批判してますが… 全くもって理解できない。
なぜ、「ミスト扇風機」と「石油ファンヒーター」を
セット販売するような真似をするのか?
同じ暖房器具であっても、性質は正反対、
それをセット販売されても、両方欲しい人しか買わないよ…
性質の正反対の「働かせ」法案をセットにしたところで、
それらが機能するとは思えません。

こちら
自分の区分では「仕事の代替可能性(替りの人はいるか否か」で分類し、
「同一労働同一賃金」「残業時間規制」「副業の解禁」は、
仕事が代替可能であることを前提にしているからこそ、
出てくる発想と認識しています。
上の記事だと「ジョブ型」に対応した考え方です。

一方の「高度プロフェショナル制度」というのは、
仕事の非代替性、他の人に変わることができないから、
自由に働かせようという考え方で、上の記事の「メンバーシップ型」に対応します。
どちらかといえば、日本の伝統的な考え方で、
だからこそ改革の方向性とは真逆に位置するわけです。

そもそも、改革の方向性が真逆に二つがセットになるなんて、ありえない話。
矛盾する二つの考え方をセットにしているのが、
ある種の安倍政権のカオスっぷり。
こちら

本当にこの法案が通ってしまったら、
有給消化もまた不可能になるでしょうし、
副業を解禁した所で副業をする余裕もない。
一体、何がしたいのかサッパリ分からない。

将来的に高プロの適用が拡大され、今の正社員の待遇が非正規並みに貶められ、
高プロ=正社員とそれ以外という二極化の時代を招くのは間違いありません。
高プロのリーダーが過労死で倒れれば、
その下請けをしていた非正規待遇の社員もサヨウナラ。
結果としてボランティア残業せざるを得なくなり、残業時間規制も無意味、
高プロという待遇が全てになるので、同一労働同一賃金も無意味。
日本の労働環境は死にました。
『働いたら負け』、それは真理です。


◆ニュースネタ 米朝首脳会談が中止
何の準備もなく米朝首脳会談をセッティングできるのがトランプ大統領なら、
それをあっさりと中止にしてしまえるのもトランプ大統領ということか。
首脳外交の意味が相当「軽い」ですよねぇ…
トランプ大統領にとっては商談程度の軽い気持ちなのかもしれませんが、
外交的には首脳会談が中止になるというのは相当険悪になる要素、
とはいえ、両国にとってはそこまでの意識はないのでしょう。

アメリカがここに来て米朝首脳会談を中止したのは、
やはり北朝鮮が強硬的な態度に変わったからでしょう。
北朝鮮も中国もまさかここまで来て首脳会談が中止になるとは思っておらず、
あまり友好的過ぎると交渉で舐められると思ったのか、
挑発的な態度で交渉を優位に進めようと思っていたのでしょうが…
そういう常識が通用しないのがトランプ大統領ということでしょう。

件の北朝鮮の対応の変化に、中国が影響があったのかは分かりません。
どちらとも言えるように思えます。
一見すると、北朝鮮と中国はタッグを組んでるように見えますが、
実際は必ずしも国益が一致しているわけではありません。
北朝鮮はなによりも「体制維持」が第一であり、そのためならば、
在韓米軍のように駐留を認めても差し支えないと考えるでしょう。
一方の中国にとって北朝鮮は緩衝地帯として意味があるわけで、
北朝鮮に米軍が駐留することになれば、
それは韓国主導の南北統一と何ら変わりありません。
そういう意味でも、あまりにも友好的過ぎる北朝鮮政府に対して、
中国がくぎを刺した可能性は否定できません。

今回の会談中止の評価は、今後の展開次第でしょうが、
現時点でトランプ大統領が交渉の門戸を閉じたわけではなく、
北朝鮮の対応次第では、再度会談が行われる可能性もあるだけに、
それほど大きな変化は起きないと見ます。
交渉延期になって不利になるのは北朝鮮側なのは間違いないだけに、
弱腰に見られない程度に、どう水面下で調整していくのか、
北朝鮮の瀬戸際外交の腕の見せ所といったところでしょう。
それまでにトランプ大統領が短気を見せないことを祈りたいですね…

2018年05月22日

加計学園≒森友学園?

愛媛県が新文書を国会に提出、その内容が波紋を呼んでいます。
こちら

仮にこの文書が真実を示しているならば、
「2015年2月25日に加計学園理事長と安倍総理が面談(15分程度)」
と書かれていることから、
安倍総理が加計学園が獣医学部新設することを知ったとされる、
2017年1月20日という時期と明らかに矛盾します。
表向きには真相解明を表明しておきながら、
ずっと国会で意図的に嘘を吐いていたことになるわけで、
国会軽視・国民無視も甚だしく、総辞職に値する蛮行です。

愛媛県がこのような文書を偽造する必要性はないわけで、
焦点となるのは元となる発言である情報元、
加計学園側が愛媛県に報告した内容が真実であるか否かでしょう。

加計学園側が嘘を吐いて、話を盛って愛媛県側に話していたとするならば、
安倍総理は獣医学部新設に関わっていないことになりますが、
そうなると、加計学園側は愛媛県に虚偽の報告をし続けたことになります。
「加計氏が私の地位や立場を利用して何かを成し遂げようとしたことはただの一度もない」、
国会で安倍総理が何度となく発言していますが、
仮に加計学園側の安倍総理の発言伝聞が全て虚偽だとするならば、
加計学園側は安倍総理の名前を騙って、獣医学部新設を成し遂げたことになります。

それは安倍総理が詐欺を働く人物と揶揄した森友学園と同じで、
むしろ明らかに嘘を報告している分、森友学園よりも性質が悪くなります。
仮に、加計学園側の言っていた内容が丸々嘘であったとするならば、
「加計理事長は詐欺を働く人物」という評価になってしまうでしょう。

まさにあちらを立てれば、こちらが立たず。
安倍総理と加計理事長のどちらが本当の事を言っているのか。
少なくとも、どちらか一方が嘘吐きなのはほぼ確実です。
これによって加計理事長の参考人招致・証人喚問の必要性が高まったと言えます。


◆ニュースネタ 働き方改革 高度プロフェッショナル制度の問題点
「同一労働同一賃金」「残業時間規制」「副業の解禁」
ここら辺は問題ないというか、
そもそもこれに反対してきたのは野党時代の自民党だということをお忘れか?
ようやく自民党もそれを認めるようになったことは評価できるのですが…

問題はやはり「高度プロフェッショナル制度」でしょう。
野党は「裁量労働制とセットだったのだから、撤回は当然」という姿勢ですが、
これに関してはその通りだと思います。

大前提として、『裁量労働制』という制度自体は悪くありません。
問題は労働者の労働時間を誰が決めるのか、ということです。
労働者が自発的に労働時間を決定できるのであれば、
『裁量労働制』は大いに機能を果たします。
1年間でこれだけ働いて欲しい、
あとは労働者が週に何日、日に何時間働くかを自発的に決める、
毎日コツコツ働きたい人はそうすれば良いし、
長期休暇を取りたい人は一定期間バーっと働けばいい。
それが『裁量労働制』の本当のメリットです。

それが機能することを前提にすれば、
高収入の一部専門職も自分で労働時間を決められるのは当然で、
企業内部にアウトソーシングを抱える形、
企業のお抱え顧問弁護士みたいな形を想定することができます。
そうであるのならば、『高度プロフェッショナル制度』は機能します。


しかし、実際はそうではありません。
日本の労働者の労働時間を決めるのは、使用者側です。
『裁量労働制』は使用者側が提供する一定量の仕事に対して、
Aさんは4時間で終わる能力なので4時間で帰っても良い、
Bさんは8時間かかるので8時間働いて帰る、という制度ですが、
実際は使用者側が4時間の人が8時間かかる仕事を押し付け(要は2倍)、
Aさんに4時間×2倍の仕事を任せて8時間働かせ、
Bさんにも8時間×2倍の仕事を任せて8時間+残業8時間相当働かせます。

使用者側がこの仕事量(想定の2倍)を任せるためには、
当然、CさんとDさんという2人の従業員が必要になるはずですが、
日本の企業は4人必要な所を2人しか雇ってこなかった、それが現状です。
だから歪が生まれるのは当然なわけで、過労死当たり前の制度です。

ここに『高度プロフェッショナル制度』を持ち込めばどうなるか。
Aさんに高収入を与えて高プロを適用したとすれば、
Aさんは自分の4時間×2倍の仕事量を与えた上に、
Bさんの能力に余る残業分8時間(Aさん4時間相当)が回されるので、
4時間×3倍の仕事量を任されることになります。
さらにBさんと同じ能力の人の分も、Aさんが抱えることになるので、
実際は4時間×(2+X)分の仕事を過剰に抱えることになっちゃいます。
幾ら仕事ができるAさんでもこれは潰れてしまいます。

仮にAさんがタフで仕事をこなすことができたとしても、
会社に拘束される時間が圧倒的に長くなってしまい、他のことができません。
家事や育児、子育て、親の介護等々…
そういったものに時間が取られてしまう人は、
仕事ができたとしても高プロを適用することはできなくなりますし、
相対的に出世することもできなくなるでしょう。
日本においては、家事や子育て・介護等々の負担が女性に押し付けられがちで、
この流れが改善されない限りは、
女性の管理職が合法的に締め出される結果になりかねません。

どう考えたって、マイナスにしかならない制度。
労働時間は労働者自身が決めるという基本的スタンスが構築できない限り、
『高度プロフェッショナル制度』並びに『裁量労働制』が機能するとは思えません。

任せる仕事量が違ってくるので「同一労働同一賃金」も骨抜き、
能力のない労働者を働かせる必要がなくなるので「残業時間規制」も骨抜き。
『高度プロフェッショナル制度』ができてしまえば、
他の改革が台無しになる可能性が高いです。

将来的には高プロの人達のみが正社員待遇となり、
それに応じない人は今の非正規の立場に落とされることは確実で、
「自分には関係ないや」の気持ちが自身の労働環境を壊すことに、
早く国民は気づいてもらいたいものです。


◆ニュースネタ 新元号の問題点
元号表記を辞めて、西暦に直してしまうならば、
もはや元号法の必要性がないと思うのですが…?
既に国民を背番号でカウントしている世の中なのだから、
元号なんて非合理的なものはさっさと止めちゃったらどうでしょ?

平成は昭和何年とか換算する行為自体が無駄過ぎる。
それならもう完全に西暦で統一しておけば良い。
国民を番号でしか認識しない世の中なのだから、
時代を元号で表す必要性もないはず、西暦で事足ります。

元号を推進していた役所でさえこうなのですから、
一般の会社は言うまでもありません。
元号自体の必要性が減っていることを認識しなければなりません。

役所が元号を放棄したら、本当に終わるよ?
終わらせていいのならば、問題ありませんが…そういうつもりあんの?

2018年05月14日

嘘まみれ

自身が社会人失格であるという社会性の欠如を犠牲にして、
矛盾なく参考人招致を切り抜けてみせた柳瀬元総理秘書官でしたが…


愛媛県知事がさっそく反論。

「職員はメインテーブルに座っていた。後ろじゃない」(計6人)
「職員に聞いたところ、この日は吉川氏はいなかった」
嘘ばかり。さすがに10人って嘘だろ?と思いましたが…ねぇ?
後ろに控えていた警備の人や官僚の人も数えてたのではなかろうか(苦笑)
柳瀬氏が話した10人程度の面談は、
他の機会にあった加計学園関係者との面談だったのか、
それとも面談自体が柳瀬氏の妄想(誤魔化し)なのか、
今度は証人喚問の場で明らかにして貰わざるをえません。

というか、本当の所は、覚えていないはずがない。
参考人招致のやり取り
「口頭説明用の個人の備忘録と言うことでしたが、それがあちこちに配られ、
 マスコミに出て、信用力が高まるというのはとっても変な話だ。
 片方はメモをとって、片方がメモをとらなければ、
 メモをとった方が常にこうだと後で言えるのは、さすがにおかしい」
と柳瀬氏は発言しています。
一般社会的には記録>記憶なのは明らか。裁判の証拠能力もそう。
ただ、高級官僚にとってはメモを取らないで、頭に記憶するのは当たり前、
メモを取る奴は二流、全て記憶して再現できてこそ一流という認識がある。
だからこそ、こんな頓珍漢な発言をしちゃうわけです。

そんな記憶力の良いはずの柳瀬氏が件の会合を覚えてないわけがありません。
当然、愛媛県や今治市の職員と会ったことを覚えているはずです。
常日頃から毎日何千何万人の人達と面談してるならまだしも、
国家戦略特区の中で柳瀬氏が面談しているのは加計学園関係者だけじゃないですか。
柳瀬氏の認識の中で「愛媛県と今治市の職員=加計学園関係者」という
認識だったために、すぐに思い出せなかった可能性もありますが、
前回の参考人招致から1年も経ってるわけですから、思い出さないわけがありません。
もっとも、それこそ柳瀬氏の頭の中でも「加計ありき」だった、
というのは間違いないわけですが。

愛媛県知事も仰っていますが、
どうして愛媛県と今治市の職員と会っていたことを隠すのか?
行政手続きとして、申請前に当選のお墨付きを与えたことに問題がある、
柳瀬氏の個人的な行動として問題があったと言われないためでしょうが、
加計学園問題全体から見れば、愛媛県や今治市の職員と会ったことよりも、
加計学園関係者と何度も会っていた方が問題です。

それこそ「加計ありき」だったのにも関わらず、
申請者は愛媛県と今治市に止まり、
事業主体となるはずの加計学園は公募募集の名に隠されたのは何故か?
それこそ、安倍総理と加計理事長の関係を穿ってみられることを警戒したのでは?
そんなことをしてまでも、隠さなければならなかったのは、
発端が安倍総理と加計理事長の会話からだったのではないか?
そういう風に見ざるをえません。

事態の収拾を図ったのでしょうが…
佐川氏と同じように強気な姿勢が裏目に出ているとしか思えない。
最終的には2人とも保身に走ってるのも同じですしねぇ…
仮に証人喚問をやったとしても、柳瀬氏が口を割るとは思えませんが、
それでも口を割れない辺りがこの問題の闇を感じます。
最終的には行政組織による自浄や、国会による問題追及で解決するのではなく、
有権者が自主的に判断するしかないでしょうね。
そういう意味では、与野党の質問はパフォーマンスではあるものの、
有権者に与えるパフォーマンスとして重要なのは間違いありません。


◆ニュースネタ 財務省セクハラ問題 懲りない財務省
過去に「はめられて訴えられているんじゃないかとか、ご意見はいっぱいある」
と発言したことに対して、
「よく言われている話で、そういう可能性は否定できない。本当に事実かもしれない。
 裁判で結果がきちんとされていくと思う」
セクハラ認定した財務省の調査報告は何だったんでしょうか?
そして、本当に福田氏は裁判起こすの? 起こさなかったらどうすんの?

午後の質疑を通じて、最終的には「はめられて~」発言は撤回したようですが…
なんつーか、懲りないと言うか、酷過ぎて何とも言えねぇ。


矢野官房長「そんなことは申し上げていない」
マスコミからすれば、『くそ野郎』なんて言ってないわけですが…
自分の発言は正確に取れと要求しておきながら、
他人の発言は歪曲して受け取る、
おいおい頭、大丈夫か? くそ野郎。

議事録から確認。元希望の党の柚木議員の質問に対しての返答。
「セクハラは、した者とされた者とが出てきて事実認定がなされ、
 その程度、内容によって判断がなされ、それによって会社あるいは役所において処分がなされ、
 法廷によって場合によっては処分されるものです。
 中身がわからないことには処分に至らないのは、これは世の常ですよ。
 それを、この方は、この報道が事実であれば、雑誌の中で、
 こんなことをされた、こんなことをされてとても不快だったということをかぎ括弧つきで書いておられますよ。
 であれば、その方が財務省にではなくて弁護士さんに名乗り出て、
 名前を伏せておっしゃるということがそんなに苦痛なことなのかという思いであります」
言ってんじゃん、人でなし(苦笑)

言いたいことは分かりますよ…だが、やはり認識違いをしています。
週刊誌に匿名報道できたなら、財務省に直接名乗り出るというのは無理でも、
顧問弁護士に匿名で名乗るぐらいできますよね?という話でしょ?
だから、名乗り出られるわけがない、とみんな言ってたでしょ?
週刊誌は被害者の味方ですよ、大事な取材源ですから。
それに対して財務省とその依頼を受けた顧問弁護士は味方と言い切れますか?
ましてや、最初の財務省の報告書で「福田は~訴訟の準備を~」と、
明らかに財務省が触れる必要のない個人的なことまでも書いている相手を信用できますか?
国会答弁では上司や代理人の付き添いを認めていますが、
一番最初に出した財務省の報告書では「直接弁護士事務所に」と書いたでしょ?
明らかな敵視姿勢。そういう報告書を書いたのは財務省なんですよ?

丁寧さの欠片もない、尊大な姿勢だから、簡単に見破られて批判されたわけです。
それだけのことなんですよ、くそ野郎の人でなし。


◆ニュースネタ 米朝会談は6月11日シンガポール 米朝交渉の見方
幾つか興味深い北朝鮮問題に関するコラムを見つけたので掲載。

「北朝鮮が核兵器を捨てる理由」
可能性は高いと見ています。
その理由の一つとして自分が思うのは、昨年の核実験場の山体崩壊です。
これ以上、核実験を続けることが実験的にもリスクを伴うようになったことで、
経済制裁を受けながら核開発を進めて行くことはかなり難しくなったと思われます。
一応、技術的には水爆技術と大陸間弾道弾を達成したわけですが、
一番大事なそれらを組み合わせて調整すること、
最後の仕上げをするのは非常に難しかったと予想され、
本当に作れるかどうか、作る可能性がある位で止めようとなったのだと思います。
完全に作ってしまえば、アメリカの先制攻撃の口実にもなりますし、
「作れるかもしれない」という最高の状態を作れたという意味では、
北朝鮮の核開発は1つの終焉を見たことには間違いありません。

そういう意味では、核兵器自体の完全廃棄には北朝鮮は抵抗感がないはずです。
核の平和利用、いわば核兵器技術まで禁止されない限り
(核技術者の国外追放とか)、
北朝鮮は柔軟に核放棄を受け入れるのではないでしょうか。


「アメリカが北朝鮮に求めるハードル」
言われているような「核凍結とICBMの放棄」がアメリカのハードルなら、
合意に至る可能性は高いと思われます。
ただ、やはりボルトン氏の「リビア方式」という言葉は引っかかる…
北朝鮮としてはリビアの二の舞にはなりたくないでしょうから。

北朝鮮が欲しているのは一にも二にも「体制保障」、そして「経済援助」。
改革開放を行い、中国のような経済発展を遂げた上で、
軍事的覇権を再度掲げるのが理想なのでしょう、
北朝鮮主体の半島統一の夢は捨てないはず。
その「体制保障」をアメリカが具体的にどう保障するのか。
北朝鮮とすれば、日米安保のように、
北朝鮮国内にアメリカが駐在しても構わないと思っている可能性さえあります。
それは中国としては嫌でしょうが、北朝鮮は自分達の体制が維持されるなら、
それも構わないとさえ思っているでしょう。
アメリカがどう具体的に北朝鮮に「体制保障」するのか、そこが鍵でしょうね。


「進まない日朝交渉」
橋本徹氏らが言っているように「経済援助」を餌にすることは必要でしょう。
外交はディール、取引ですよ。行動対行動。
拉致問題の全面的解決が図られない限り、制裁緩和や経済援助をしないという姿勢では、
相手が応じるわけがありません、メリットがありません。
そこが根本的に交渉にならない最大の理由です。

「お友達だから何かしてくれるのは当たり前」、
「自分は偉いんだから何をしても許される」、
という二世・賛成議員の論理は国外では通用しません。
お友達であるトランプ大統領が鉄鋼の輸入制限で何もしてくれなかったのが証拠、
友情と商売が違うように、友情と政治も違うんですよ、当たり前。
国際政治は論理よりも感情で動きやすいものの、
最後に決めるのは合理性、自分達に都合の良い部分があるのかどうか。
それを提示するのが下手だから日本は外交下手って言われちゃうんです。
まぁ、逆もありますけどね。へりくだって貢いでばかりいるから足元見られるという…

北朝鮮が裏切った裏切ったと言いますが、北朝鮮の論理はそんなに矛盾していません。
北朝鮮に対しては「核抑止力論は幻想だ」と言っている日本が、
アメリカの核の傘という名の下で「核抑止力論」を平気で言っているより断然マシ。
そういう奴らは「北朝鮮が核を持とうとしているのは正しい」と言うしかないじゃん?
外交的に最も強いカードは「確定」ではなく「可能性」。
「核を持っている可能性がある」北朝鮮はその真実性を担保するために核開発を続け、
今に至ってきたわけで、ある意味で核保有国と国際社会が認めてこなかったからこそ、
核開発に傾いていったとも言えます。
今、核保有国の可能性を示すことができた以上、
対等な交渉能力を持つという建前が完成したのは、北朝鮮の外交成果です。

それを見抜けなかった私たちは、やっぱり北朝鮮に外交で負けてるよね、
と言わざるを得ない面があります。
あとは、日本の武器である「経済援助」を十分に生かして交渉できるかどうか、
相手の立場を立てつつも、交渉はしたたかに、
先日の日中会談並には交渉できるようにして欲しいですねぇ…

なんつーか… 適切かどうか分からないけれど、
北朝鮮外交は真田昌幸の外交みたいだよな…
上手く中露の綱引きをさせて、今度はアメリカもそこに加えようとしている。
したたかだねぇ…

2018年05月11日

政治的停滞(むしろ悪化)

9日に行われた日中韓三ヶ国のサミットは、
北朝鮮の非核化を求め、三ヶ国間の経済協力を進めるという、
基本的な姿勢のみを大枠で合意するという予想通りのアバウトな結果となりました。

良く言えば、停滞していた日中韓の三ヶ国関係が再起動し、
北朝鮮の非核化というゴールが同じことを確認し、
未来志向で三ヶ国の経済発展を掲げたことで意味はありますが…
悪く言えば、北朝鮮対応に明確なズレがあり、
領土問題等を完全に棚上げせざるを得ない隙間風も吹きます。
まぁ、経済問題で言えば、それでも構わないとは思うのですが、
蒸し返すのは韓国なわけで…棚上げになってるのかな、とも。
もっとも日本も怒られるのが分かってて靖国参拝するのもどうかと思いますが…

注目された北朝鮮問題に関して言えば、
中国が主張したであろう段階的な制裁緩和に屈しなかった点は評価できますが、
かといって日本の圧力維持が効果を発揮し続けるとも思えない。
疲弊が限界を超えれば開き直っちゃいますからね。死なば諸共って…

三ヶ国で北朝鮮情勢に話し合う姿勢を見せることも重要ですが、
実質、中国を通じて北朝鮮にダダ洩れなわけで、
結論の出ない議論に意味があるのかなとも思うわけで…
最終的にはこれといった進展のなかった三ヶ国会談だったように思えます。

そして…だから秋まで総理に居座るつもりでいるなよ(苦笑)


◆ニュースネタ トランプ大統領がイラン核合意を正式に破棄
トランプ大統領の怒りも全く分からないわけではないですが…

実際に現在中東を騒がせているシリア問題においても、
ロシアと共にアサド政権を積極的に支援しているのはイランですし、
中東地域で積極的にシーア派を支援することによって、
政治情勢を悪化させ、イスラエルを危機に遭わせているという意味では、
核を持とうが持つまいが、イランがテロ支援国家であることに変わりなく、
アメリカが忌々しいと思うのは無理からぬことなのですが…
でも、そうやって短期を起こして良いものか?と。

それこそアメリカの合意破棄を理由にして、
イランが核開発を再開する可能性も否定できず
(現時点ではフランス等の諸外国が冷静なので大丈夫でしょうが)、
そうなってしまえば、イスラエルが正式に核保有を表明するだけでなく、
サウジアラビアやトルコも核保有を目指すでしょうし、
中東の軍事バランスが一気に崩壊します。
東アジア以上に核の連鎖が起こりやすいのは間違いありません。

日本にとって最大の問題は、アメリカがこれを押し付けてくるかどうかでしょう。
これまではイランとアメリカが一触即発の危険な状態になっても、
日本がそれを押し付けられることなく、中東では中立的な立場を維持し、
結果として石油の安定供給に繋げてきました。

それが日本にもイラン制裁を押し付けてくるとどうなるか…
「最高レベルの経済制裁」という言葉に不安を隠せません。
北朝鮮に対する「最大限の圧力」と同じではないのか?
北朝鮮問題では協力してやってるんだから、イラン問題にも協力しろ、
そうしないとシェールオイルも輸出しないぞ?、そう言われかねません。
完全な恫喝外交なのですが、日本にそれを弾くだけの外交力があるのか否か?
「お友達の頼みだから断れないな~」では困ります。
というか、いつまで首相やるつもりなの?
秋以降は完全にないのに外交予定なんて組むなよ(w


◆ニュースネタ 加計学園問題で柳瀬元総理秘書官を参考人招致
表向きには矛盾点のない良くできたシナリオだと思いました。
だからこそ変に不自然…あなたは総理秘書官としてそれで良かったの?
少なくとも、社会人失格な人が官僚やってて、
日米の鉄鋼輸入制限交渉をやってて良いのでしょうか?
鉄鋼業界はアポイント取って会いに行った方が良いんじゃね?
時間が合えさえすれば拒否せずに会ってくれますよ、きっと(苦笑)
今回の参考人招致の発言が本当ならば、
柳瀬氏は総理の威を借りて、業者等と会っておきながら、
総理に報告するまでもないと勝手に判断しているわけで、
総理も面会者も騙していたことになるんですが…それで良いの?
それとも、加計学園側から賄賂でも貰っていたから言えなかったの?
それぐらいしか総理に報告しなかった理由が思いつきません(苦笑)

分からないのは、何故、『加計学園関係者』なら会うのか、
そして『加計学園関係者』に会ったことを総理に報告しなかったのかです。
柳瀬氏の答弁で特徴的なのは、
他人の肩書は覚えていても、個人名は覚えていないことです。
誤魔化しているのか、本当に認識してなかったのか分かりませんが、
元東大教授と会ったことを隠す必要もないと思うので、後者なのでしょう。
そうだとすれば、〇〇からのアポイントで会ったのではなく、
『加計学園関係者』からのアポイントだから会ったのでしょう。
そこら辺を国会で追及されると「アポイントメントがあれば誰でも会う」としてますが、
だからといって、誰ても総理秘書官にアポイントメントを取れるわけもなく、
当然、総理秘書官の仕事は面会希望者の対応だけではないので、
そのために時間を割いたのは間違いないわけで、
「たまたま会った人の中に加計学園関係者がいた」というのは通用しません。
『加計学園関係者』との面会だから時間を融通して会っていたわけでしょ?
明らかに「特別な配慮」、明らかな「加計ありき」。納得できるわけもない。
一部報道では面会は加計学園関係者が設定し、
そこで今治市と愛媛県が同席するのが望ましいと要望したのは官邸側だそうで、
あまりにも『加計学園関係者』と会った理由が弱すぎと思います。

加えて、備忘録で問題になっている面会以外にも、
加計学園関係者と2度会っている事実が明らかにされ、
最初のきっかけは安倍総理の別荘だと言うわけです。
安倍総理と加計理事長の親しい関係なのはよく知っているのにも関わらず、
『加計学園関係者』と会ったことを報告しないのは理解できません。
総理の紹介で会った客人と、総理の知らない所で会っていて、
会った事実を報告せず、柳瀬氏だけでなくそれを誰も総理に報告しない、
安倍総理が知ったのは事業主体が決まるその瞬間とか、信じられない。
どんなサプライズパーティだよ(苦笑)
何でそんな勝手なことすんの?
勝手に会って、勝手なことした結果、安倍総理は友達優遇と批判されてるわけですよ?
お前が、総理秘書官として勝手にとった行動が、安倍総理の汚点になってんだよ?
本当に分かってんの? ありえないでしょ。

どう考えても腑に落ちません。
愛媛県の備忘録で加計学園関係者が語ったように、
安倍総理と加計理事長との間で獣医学部新設の話が出来上がっていたとしか思えません。

国家戦略特区の話の中で端も端にあったはずの獣医学部新設が、
いつのまにか岩盤規制の象徴に祭り上げられ、
国家戦略特区の中核に来たのは何故なのか? どう考えても不自然。
安倍総理の意向、指示があったとしか思えません。


◆ニュースネタ 森友・加計学園問題の本質は何なのか?
シリアに北朝鮮、イランと世界的な外交問題が浮上する中で、
日本ではいつまで森友・加計学園問題を引っ張るのかと嫌になりますが…
その点だけは安倍総理支持者の人と立場は一緒です。
ただ、攻める側の野党や朝日・毎日新聞に問題があるのではなく、
守る側の政府・自民党に問題があると思っている点で違っていますが。

問題発覚当初にも言及してますが、
森友学園問題も加計学園問題も、その問題自体は大きくはないんです。
森友学園問題は、近畿財務局が国有地の売却先を探していた所、
森友学園が手を挙げて売却交渉を進めていたけれど、
近畿財務局が交渉相手の信頼性に疑問を持ったことで一旦暗礁に乗り上げるも、
森友学園側が安倍昭恵夫人の名誉校長等を説得材料に使い出して、
終いには夫人付秘書官からの問い合わせの影響があったのか否か、
財務省理財局が積極的に売却を進めるように指示し、
近畿財務局は渋々と進めていった結果、格安の値引き販売となり、
財務省はこの事実を隠していたものの、後日露見することとなり、
問題終息のためにあれやこれやで隠ぺい工作を図った結果、改ざん等になった話。

結局、問題なのは不当な8億円の値引きであり、
そこに安倍昭恵名誉校長という肩書が利用されたのは間違いありません。
財務省が過剰に忖度した結果が森友学園問題の実態で、
政府が「忖度」を否定してしまったからおかしなことになったわけです。
さっさと忖度を認めて、8億円の値引きは不当として関係者を処分していれば、
こんな大事にはならんかったわけです。


加計学園問題は、獣医学部開設を望んだ加計理事長が、
安倍総理に相談を持ち掛けたのが発端なのは、もう間違いないでしょう。
安倍総理が再三説明しているように構造改革特区時代にはいずれも不可、
民主党政権時代に岡山戦局の江田五月議員らを中心に前進し始めるも、
当時は「加計学園」にネームバリューがなかったのか、
愛媛県とタッグを組んだ加計学園は相手にしてもらえませんでした。
しかし、安倍政権になって国家戦略特区に名前を変え、
愛媛県が事業者を募集するという形で進めたところ話が進展し、
途中で京都府と京都産業大が立候補するという誤算があったものの、
そこを地域性や開学の時期を区切ったりしてシャットアウト、
無事に愛媛県で決まり、予定調和で加計学園が事業主体に選ばれたという話。

結局、問題なのは京都府と京都産業大のタッグを締め出したことです。
友達からの要請であれ何であれ、獣医学部の開設という方針が決まったのであれば、
友達だけを優遇するのではなく、他の希望者も平等に取り扱うべきです。
それが審査の結果でどちらかを選ぶのではなく、
立候補基準そのものを厳しくすることで、候補者を締め出した、そこが問題です。
だから「加計ありき」、加計理事長のための獣医学部新設だった、
と非難されるのはそこが最大の理由です。

そこは行政的手続き的な問題ですが、もう一つ問題なのは安倍総理の収賄疑惑です。
本当に加計理事長のお願いだけで進めていたのならば道義的責任に止まりますが、
加計理事長とは会食・ゴルフと何度も行っているわけで、
仮にそこで「おごってもらった」ことがあれば、収賄の可能性が生まれます。
善意で進めようが何だろうが、そこに金銭が絡んでしまえば「賄賂」です。
その認識を欠いていた安倍総理は明らかに軽率ですし、
そこが森友学園問題とは違い、ベールに包み隠されている理由でしょう。
ただ、それを証明することは難しいので、
とぼけようと思えばとぼけられたと思うのですが…
「常に割り勘。金銭のやり取りは一切なかった」と言えばいいのに、
それが言えないのは、常日頃から奢る・奢られるをやってたからでしょう。
政治家として致命的なほどに金銭感覚がルーズすぎ。


まとめれば、森友学園問題は財務省という行政の問題、
加計学園問題は安倍総理の金銭感覚のルーズさという個人的問題に行きつきます。
早期に一連の問題の不手際を認めた上で、
財務省関係者の処分、不適切な交際の謝罪をしていれば、
安倍総理の首をかける必要性もなかったはずです。
それが「全てでたらめだ」と批判へのゼロ解答、
批判は許さないという安倍政権の姿勢が、嘘と虚勢で問題を固めてしまい、
森友・加計学園問題を実態よりも大きくしてしまったと言えましょう。

菅官房長官の口癖である「~という批判はあたらない」「全く問題ない」、
政権批判に対してはゼロ解答、批判材料も一切与えないという強硬姿勢、
それが安倍政権前半にはマスコミ批判の封じ込めという形で成功しましたが、
安倍政権後半には嘘と虚飾にまみれてマスコミの批判の槍玉になったわけです。
安倍政権になってから「アベノミクス」「特定秘密保護法」「安保法制」等々、
批判の材料は多くありましたが、どれも専門的で分りづらかったものの、
それが森友・加計学園問題を発端とする数々の不祥事、
その極めつけの財務省事務次官のセクハラ問題と、
国民から見て分かりやすい方向に転んだことが今の転落を招いたように思えます。

この問題を大きくしてしまったのは、
独断専行で野党を無視した安倍政権の驕りであり、
相も変わらず野党との協調路線を進められないようでは、
この問題が終息することはありえないと言えましょう。
また、こんな簡単な話も説明できず、野党との協調もできない安倍政権が、
さらに難しい話である北朝鮮問題等の外交を議論できるのかどうか、
とても国会論戦に耐えられるものになるとは思えません。
安倍政権が国民と国会を軽視して、議論を軽んじている以上は、
どんな簡単な話も、どんな難しい話をしても、無駄と言わざるを得ません。

(国民の生活実態を)見ザル、
(問題の一番大事な点を)言わザル、
(国民・野党の批判を)聞かザル。

それが安倍政権の本質です。


◆ニュースネタ 財務省セクハラ問題 一言多い麻生財務大臣
「役所に対して品位を傷つけたということで処分した」
前回はさらっと流してしまいましたが、
つまり、セクハラで処分したというわけではない、ということですよね?
セクハラ罪がないからセクハラで処分できないというのはおかしく、
実際に品位罪なんてないのに、品位を傷つけたとして処分しているわけで…
財務省の調査でセクハラの認定をしたのだから、
セクハラで処分するのが当然だと思うんですが… どういう頭してんの?

それでいて追加の調査や処分を行わないって…
福田元事務次官が実際に裁判を起こすのかは分かりませんが、
起こしたら結果を待って追加処分を行えば良いし、
起こさないのなら、期間を区切って訴訟意思を再確認した上で、
裁判を起こさないのならセクハラを事実上認めたことで追加処分すれば良い。
その際に、福田元事務次官の謝罪会見は必要不可欠だと思いますが。

というか、財務省の品位を傷つけておきながら、謝罪会見なしでいいの?
福田元事務次官に一番こけにされてるのは、財務省ってオチじゃねぇのか?


「どの組織だって改ざんはありうる話」
それを問題起こした当事者のトップが言ったら終わりでしょ?
神戸製鋼の社長が「他の会社だって改ざんはありうる」と言ってしまったら、
袋叩きに遭うことぐらいは分かりますよね?
あなたがそれを言って非難されないとお思いですか?
え〇いから大丈夫なんですか、フーン、そうですか。

「麻生財務大臣のリーダーシップで~」財務省の問題解決が図られるわけがない。
こんなんリーダーシップで反論封じて、隠ぺいするだけじゃねぇか。
これは完全に野党の方が正しい。
麻生財務大臣が辞めない限り、問題の徹底調査なんて、できるわけもない。


◆プロ野球ネタ 台風の目になりそうなオリックスを支える山本由伸投手
まぁ、なんつーか、衝撃的でしたよね~
それまでも「オリックスに粋のいい若手がいる」とは聞いてましたが、
正直「期待の若手」程度の認識で、ここまで凄い投手だとは思いませんでした。

やはり山本投手を有名にしたのは、5月1日の埼玉西武戦ですよね。
最速154キロのストレートに140キロ台後半のカットボール。
「オリエンタルエクスプレス」として名をはせた郭太源を彷彿とさせます。
それでいてフォークもありと… 高卒2年目と思えない完成度。
宮崎県の都城高校からドラフト4位で入団するなど、
全国的には無名の部類で、そこまで騒がれなかったと記憶しています。

他にもオリックスには大卒2年目の黒木投手(当時ドラフト2位)もいて、
150キロを超えるストレートをバンバン投げてきますし、
守護神の増井投手を含めたリリーフ3枚はかなり強力。

先発陣では新外国人投手のアルバース投手が安定してますし、
打線が安定して来れば、かなり怖い存在になることは間違いないです。
現時点では埼玉西武が首位を快走していますが、
ウルフ・菊池雄星投手の離脱は正直痛く、
交流戦前・交流戦の期間を5割ぐらいでやり過ごしながら、
夏場に再度エンジンを踏む展開にしたいところです。
最終的には、西武・SB・オリックスの3強になりそうな雰囲気ですね。

2018年05月07日

夜中の決断と病人の戯言を信じてはいけない

夜は物思いにふけるには良い時間だ。
だけど、夜に物事の大事な決断をしてはいけない。
夜は思考が悲観的になりがちで、極端に走りやすいからだ。

病人の一言は、健康な時では思いつきもしない視点を教えてくれる。
だけど、病人の戯言をそのまま信じてはいけない。
病気の時は心が弱りがちで悲観的な結論を生みやすいし、
そもそも、それが病人の真意とは限らないからだ
(弱気な結論を敢えて否定してもらいたい場合もあり得る)。


世間を騒がせていたTOKIOの山口達也の辞表が受理されたそうです。
果たして彼らの決断が「まともな」状態で判断されたものだったのか、
先日のTOKIO4人の記者会見を見ていると、
とでもまともな精神状態には見えませんでした<特に感情的過ぎた松岡
朝のMC番組で心境を吐露せざるを得なかった国分が一番冷静で、
これだけ短期間のうちに心の整理が本当にできたとは思えません。
自分には上に書いたような、「誤った判断をしがちなケース」に
当てはまっているようにしか思えんのですわ…

先日の会見で松岡が「TOKIOが甘えの構造になっていたのなら~」と
言っていて、実際に自分もその点は多少なりともあったとは思いますが、
逆に言えば、「甘え」というのは完全に取り攫って良いのか?とも思います。
家族や仲間、人間が群れるという行為が「甘え」というのならば、
人間の社会構造は全てが否定されてしまいます。
完全に自主独立した存在ならば、そもそも群れる必要性がありません。
群れることが「甘え」でしかないのならば、人間社会は成り立たないわけです。
ある程度の「甘え」を許容しながら、全体として前に進むことに、
集団の意義があるわけで、「甘え」を完全に捨て去ることが正義とは思えません。

今後、ジャニーズ事務所が山口達也氏の更生にどう関わるのかは分かりませんが、
仮に復帰までの青写真が描けているのならば、特に問題はないと思います。
逆に全く青写真が描けておらず、
TOKIOのメンバーに山口達也氏の現状を質問することが「タブー」にされるなら、
まさに「臭いものに蓋」、
財務省のセクハラ騒動同様に事件を放り出したと見做されかねません。

TOKIOはメンバーの絆を重要視してたからこそ、
リーダーの城島が「1人メンバーが抜けるようなことがあれば、
芸能界から足を洗うという覚悟」を示していたのでしょうし、
だからこそ福島の復興のシンボルにもあり得たのだと思います。
「5人のメンバーの絆」を大事にしてたからこそ、今があるわけで、
絆を捨て去った4人のTOKIOが受け入れられることは難しいでしょう。
山口達也氏との絆を「無かった」ことにすることはできません。
それはもう「TOKIO」という存在との矛盾が生じてしまう、
いずれ解散に至るのは必定でしょう。

逆に敢えて逃げずに、メンバー外になっても山口達也氏との絆を変わらないことを
アピールすることができれば、さらに深い意味での福島復興にシンボルになります。
原発事故によって散り散りになってしまった福島の人々、
それでも「絆は変わらない」と本当の意味でアピールすることができます。
敢えて目を瞑らず、耳を塞がず、口をつむがず、
否定せずにそのままの絆をあり続けることで、
4人でもTOKIOはTOKIOであり続けることができると思います。

山口達也氏に関しては謝罪と更生が第一ですが、
全てが終わったら、芸能界復帰ではなく、福島で農業すれば良いんじゃないかと。
むしろ、それが真のTOKIOの完成に近づくかもしれません。
TV番組だとか、芸能人としてのイメージだとか、ボランティア的な活動でも、
「芸能人」という大人の事情がもたらす色眼鏡から脱することはできません。
芸能人という殻から脱したからこそ、できる活動があると思います。

山口達也氏が芸能人としてTOKIOに復帰することは難しいでしょうが、
TOKIOでやってきた活動を嘘にしないためにも、
今まで行ってきたTOKIOとしての活動を通じて、
新しいTOKIOの絆を私達に見せて欲しいと思います。

今回の事件と騒動を「無かった」ことにするのではなく、
今回の事件があったからこそ、各々活動が充実したと振り替えられるように、
道は違えども、各々の「TOKIO」の道を作っていって欲しいと願います。


◆セクハラ事件に思う 「戦う難しさと戦った後の難しさ」(上記執筆前)
財務省事務次官のセクハラ問題は、セクハラと戦う難しさを露わにし、
TOKIO山口達也の強制わいせつの問題では、
戦った後の収拾の難しさを露わにしたように思えます。

前者のセクハラ事務次官に関しては、もはや言うまでもないでしょうが、
女性がセクハラ被害を訴えることの難しさ、
記者という「相手にお願いする立場」の弱さ、
取材対象からの多少の行為は目を瞑らざるを得ない報道機関の弱さ、
報道されても権力で押しつぶそうとする政府・行政機関の汚さ、
被害者なのに「ハニートラップ」などと揶揄される傍観者の恐ろしさ…
セクハラ被害と戦うことの難しさを端的に表した事件です。
(というか、まだセクハラ事務次官は認めてないし、謝罪もないし…
 辞任を認めてから、調査結果を出してこれ以上の調査はないって…卑怯な)

後者の強制わいせつの事件では、
被害者側の想定以上に大事になってしまった雰囲気があります。
そもそも、発端となったNHKの報道において、被害者側の意思はあったのか?
既に報道当時から示談は成立していたと思われますし、
被害者側が事件を公にするメリットがあったのかどうかは疑問の残る所。
実際の所はどうだったのかは分かりませんが、
週刊誌等に感づかれたことで、発端となった番組を抱えていたNHKが
先に報道して番組を強制終了することで、責任を逃れた可能性もあります。
事実はどうだったのかは分かりませんが、いずれにせよ、
被害者の処分感情等の意思は全く報道されることなく、
マスコミの不祥事叩きばかりが先行して、事態が大きくなり過ぎました。
果ては山口達也の解雇、TOKIOの解散など、
被害者側としても思ってもいなかった事態にまで転び始めており、
逆にTOKIOファンから被害者に向けられる目が厳しくなる可能性もあります。

戦う上で問題になるのは、被害者側の勝利ラインをどこに設定していたのか。
前者の場合は、最初から「事務次官に相応しくない」という一点にあったので、
「事務次官の辞任」という一応の成果は得ることができました。
勿論、現時点で「謝罪の意思」がない点では不満足な成果でもありますが。
一方の後者の場合は、勝利ラインをどこに設定していたのかが分かりません。
「加害者の謝罪」で十分なのであれば、事件を公にする必要はありませんでしたし、
「事件後もTVで出演してるのは我慢ならん」ならば、一応の成果はありましたが、
事態はそこよりも悪化しているのは間違いありません。

勝ち取りたい「利益」をどこに設定するのか、
そこを誤ると事態は悪い方へ悪い方へ転がっていく例のように思えました…

というか、TOKIO事件での記者の「隠ぺいではないか?」という質問自体が、
この問題で被害者側を置き去りにしている証拠でもあったりするんですよね…
マスコミが騒ぎたかっただけのような気が…


◆ニュースネタ セクハラ事務次官の事態の収拾方法
セクハラ罪がないというのは理解できますが…それでいいのか?
女性記者に対する威力業務妨害罪の可能性はあるように思えますが。
セクハラ事務次官が女性記者に対してした失礼なセクハラ行動、
財務省と麻生財務大臣がした強圧的なセクハラ調査方法、
今後、その女性記者は政治系の取材活動はできないことが予想され、
十分罪に問えるように思えるのですが、いかが?

麻生財務大臣は「前次官の人権なども考えないといけない」と言ってますが、
財務省の最終報告はそれを踏まえたものと言えるのでしょうか?
結論的には状況証拠が揃っていて、前次官の証言はそれを覆すものではないので、
セクハラはあったと認識しているということなのですが、
その前次官の証言・主張がないのは人権が保護されてると言えるのか。
今後、前次官がセクハラ報道を争う上では、
この財務省の最終報告書も不当だと言わなければならないわけで、
本当に前次官の人権に配慮されたものだとは、とても思えないわけですが。

もっとも、前次官の裁判発言は明らかな「脅し」で、
実際に裁判をやるなんて恥の上塗りはしないと思いますが…
それだけに、今後謝罪の機会もないというのは気持ち悪くて仕方がない。

結局、国民の意識からはセクハラ次官は忘れ去られ、
財務省の見せたセクハラ問題に疎い古い体質のみが記憶に残り、
そして、この問題に一向に関わろうとしなかった安倍総理の消極的姿勢、
「女性活躍」が嘘っぱちであることだけを印象付けることになっちゃいそうです。
野党はセクハラ問題に対して積極的に追及していきなさい。


◆ニュースネタ 柳瀬氏の証言変更で野党が審議復帰か
以前も触れましたが、参考人招致では昨年の焼き直しになるだけなので無駄でしたが、
柳瀬氏が「愛媛県の職員と会ったことは認める」姿勢に転じたため、
全く同じにはならなくなったことで、妥協ポイントができた感じでしょうね。
…もっとも、防衛ラインが変わっただけでしょうが。
「首相案件とは言った記憶がない」とか、
「加計理事長と安倍総理の関係等の話は記憶にない」だとか…
せめてボケ老人っぷりをアピールして、さっさと退官していただきましょう(苦笑)

野党の審議拒否に関しては色々と言われてましたが…
まぁ、なんつーか、学級会より酷いですからね…
先生が(自分で作成していない)遠足のしおりを配って、
そこに「おやつは500円まで」と書かれているのを児童が見て、
「バナナはおやつに入りますか?」
「500円は税込みですか? 税抜きですか?」
「友達と合わせた金額でお菓子を買っても良いですか?」等々、
色々な質問をしたとしても、
「しおりに書いてある通りで、おやつは500円までです」としか答えない。
その意味は「下手な許可を与えたことで、後で責任問題になりたくない」ため。
それって議論として成り立ってんの?

今やマスコミが報道する国会風景は「わりとマシな絵」に過ぎず、
実際の国会は与野党の議論が全く噛み合っていません。
政府は与党の質問に対しては、過剰に積極的に(自己主張強く)答えるも、
野党の質問に対しては、同じ返答を長々と行う質問時間テロ戦術…
全く議論になっておらず、少なくとも話し合う意識のある
学級会の方が100倍マシという有様です。

国民の声は与党だけにあるわけではないのですから、
野党の質問に対しても、国民の声だとして真摯に答える姿勢を見せて欲しいです。


◆ニュースネタ 期待薄い「国民民主党」
真摯な姿勢が足りないのは、『民進党』も一緒か…
共産党や公明党が組むメリットはどこにあんの?
自分達は政権を取りに行く政党だから配慮して貰えて当然と言うのか?
そんな自民党と変わらない高飛車な政党に誰が協力するのか、いるわけないでしょ。

希望の党との合併話や立憲民主党の合流がならなかった背景に、
具体的に何があるのかは分かりませんが、
『民進党』が我を捨てられなかったのは確かだと思います。
我々が本家本元の中道政党『民進党』だという驕りがある。
昨年秋に二大政党制実現のために『民進党』の看板を捨てたのとは大違い。
『民進党』の看板にしがみついて、ここが中心だと叫ぶことの何と滑稽なことか。
昨年の選挙の勝者は間違いなく立憲民主党であり、民進党ではない。

結果、生まれるのは連合の支援だけを集めた『連合党』。
連合に拘ったから内紛続きでゴタゴタになったのに、本当に懲りない。
連合から精神的に独立したからこそ、立憲民主党は無党派層に食い込めたわけで、
ここでゴリゴリの連合党を作ったところで、
無党派層の支持を得られると本当に思っているのでしょうか?
どう考えても無残に座礁するのが目に見えてるのに…
その時に立憲民主党に頭を下げて、入れてもらえるのかどうか。
もうそこまで考えておいた方が良いと思いますよ?


◆プロ野球ネタ イチロー選手が事実上の引退?
まぁ、そういうことなんでしょうが…
試合に出ずに練習だけ、しかもコーチとしてベンチに入ることもない…
正直、この処遇に耐えられる選手は、余程の精神力の持ち主じゃないと無理です。

例えるなら、一昔前のリストラ時に行われた「窓際族」みたいな感じ?
いつも通りに会社に出社しても、仕事はなく、
日がな窓から外を眺める日々…
イチロー選手の給料が選手としてのものなのか、コーチとしてのものなのか、
球団職員としてのものなのか、どうなるかは分かりませんが、
「給料泥棒!」と叫ばれかねないプレッシャーと戦うのは容易ではなく、
自主退職に追い込む手法としてよく行われてきました。

ポジティブに言えば、現役が繋がったと言えますが、
ネガティブに言えば、飼い殺しとも言える、
怪我をしているわけでもないのにこの処遇は辛いものがあります。

ただ、そこは並の選手ではないイチロー選手のことですから、
「試合のための練習」「準備としての練習」を
我々が思いつかないような「新たな練習方法」として昇華し、
モチベーションを損なわずに来期以降へと繋いでくれると思いたいです。

来年の日本での開幕戦が引退興行とならないように、
イチロー選手には選手であり続けて欲しいですね。

2018年05月02日

「言いたいだけちゃうか?(笑)」

…という伝統的なツッコミさえも死語になったのだろうか…

TOKIOの山口達也の強制わいせつ騒動、
TOKIOのメンバーとジャニーズ事務所の先輩に関しては、
コメントを出さなければならない立場、
「言わなければならない人達」なわけで、
彼らが厳しいコメントを出すことはよく分かります。

問題はそれ以外の芸能人のコメントなわけで…
彼らは「言う必要がない人達」ですよね?
まさに「言いたいだけの人達」。
仮にコメントを求められたとすれば、
「他人様のことをとやかく言える立場でもないんでね。
 本人なりにしっかりと反省して、被害者に許しを請う、
 それからの話ではないですか?」
ぐらいにサラっと流すのが謙虚な日本人の美徳だったはず。

それがいつから偉そうに「謝罪を感じない」だとか、
「甘い」だとか散々言うようになったのか。
それはもうネット民と変わらない。
「言いたいだけちゃうか?(笑)」というツッコミを入れざるを得ません。

その話をわざわざする必要があるのか否か?
日本人は常にそれを気にかけて生きてきたはずです。
そんなところが「曖昧な日本人」「NOと言えない日本人」でもあったのですが、
今や慎重な答弁をしていた官僚でさえ、嘘塗れの断言否定を繰り返す始末。
その話、「言う必要がありますか?」「言いたいだけちゃいますか?」、
ネット社会の今だからこそ、それを常に心に留めて欲しいです。

自分にとって政治の話は「言う必要がある話」、
野球やゲームは趣味の領域なのでまさに「言いたいだけの話」ですね(笑)


◆芸能ネタ TOKIOの4人のメンバーが記者会見~結論は持ち越し~
どういう結論を出すのか注目していましたが…
結局、結論は持ち越し。まぁ、そらそうだわな…
今回の問題の決定権を持つのは、被害者と被害者家族ですから。
「もう山口達也なんか見たくない」と思えば芸能界復帰はなくなりますし、
「TOKIOというグループも見たくない」と思えば解散必至ですし、
「TOKIOのメンバーの顔も見たくない」と思えば活動自粛せざるを得ない。
論理的には彼女の胸三寸であるものの、
彼女の真意はジャニーズ側に伝わっていない雰囲気。
それを外野がとやかく言ってしまうから、
ファンや視聴者の許しも必要と誤信してしまう。
感情的にはTOKIOを存続させたい気持ちと、責任を取らなければならない気持ち、
またTOKIOが解散することが真に責任を果たすことになるのかも未知数で、
どんなに悩んだところで結論なんて出るものではありません。

問題は訴えた被害者と被害者家族がここまでの展開になることを望んでいたのかな?と。
正直ここまで日本中を揺れ動かす大ニュースになるとは思ってなかったでしょう。
今やTOKIOの生殺与奪の権利は彼女達が握っているわけで、
そのボタンを押す・押さないの決定をすること自体が恐怖ですよ。
彼女にとっては核ミサイルのボタンを押すかを決定する程の重大な決定です。
果たして、その覚悟をもって事件を公にしたかというと…とてもそうは思えない。
彼女と彼女の家族が取った行動は当然のことですが、
その結果がここまで大きくなってしまったのは誤算でしょう。
あまりにも取った行動と及ぼした結果が乖離し過ぎて現実感がない。

もし、自身の取った行動に恐怖を覚えているのなら、
そのボタンは押さない方が楽なのは間違いありません。
今は悲しみや怒りで押してしまいそうになりますが、
押した後、猛烈に後悔しかねません。
でも、後悔したところでもう元には戻せないんです。
今の状況を元に戻すこともできない。彼女は決めることを強いられている。
その立場からはもう逃げられません。

TOKIOが解散して責任を取るのは、ある意味で簡単なことかもしれません。
でもそれは被害者に「TOKIOを解散に追い込んだ女性」という十字架を背負わせかねない。
仮に被害者の情報が徹底的に隠されたとしても、彼女自身はそれを知っている、
その十字架からは一生逃げられなくなってしまい、
強制わいせつ事件以上の心の傷を産みかねません。
これだけ大きい十字架を背負わせてしまったのは、
加害者である山口達也はもちろんのこと、影響を十分考慮しなかった被害者側弁護士、
それを傍観しながら好き勝手言ってしまったメディアや視聴者にあるのは間違いないです。

仮に彼女が芸能界への興味が捨てきれないのならば、方法が1つだけあります。
TOKIOのマネージャーなり付き人をすることです。
表面的なことではないTOKIO全員の人となりを知ること、
それが事件を許すための唯一の方法です。
知らなければ何も判断できません。
それは被害者も加害者も同じ。相手を知ることでしか許す・許さないを決められないんです。
被害者自身とその家族がその結論に至れるかどうか、
この問題の肯定的解決法はそれしかありません。

もし彼女が芸能界に興味をなくしてしまい、他人も信じられずに引き籠る道を選ぶなら…
そこはもう破壊という代償で償う他になくなります。
TOKIOの解散は勿論のこと、山口達也や他メンバーの仕事も事実上不可能でしょう。

できることならば、悲劇的な結末に至るよりも、明るい結末に至ることを期待したいです。
いずれにせよ、山口達也のアルコール断ち・治療・更生・謝罪が大前提ではありますが…


◆政治ネタ 日朝交渉は可能なのか否か?
先日の南北首脳会談で、北朝鮮側が「いつでも対話の用意がある」と発言したそうですが…
その言葉の意味がどういう意味なのかはちょっと分かりかねます。
「いつでも対話の用意がある。日本から求めがあれば交渉しましょう」
「いつでも対話の用意がある。ただし、米朝交渉が成功した後だ」
「いつでも対話の用意がある。ただ、用意がないのは日本の方ではないか」
「いつでも対話の用意がある。ただし、安倍政権との対話は行わない」
「いつでも対話の用意がある。解決済みの拉致問題を蒸し返さない限りは」

……
………最初の以外はどれも可能性がありそうなんですよねぇ…
少なくとも無条件に対話の窓口を開いているとは思えない。
もっとも、対話の窓口を開いていないのは安倍政権も同じだと思いますが。

現時点で北朝鮮が日本と交渉するメリットはまるでないです。
小泉政権時のように核問題に(実質)先行して拉致問題の解決を図ることは不可能。
日本が拉致問題の解決を求めれば、
北朝鮮は戦後補償・慰安婦・徴用工問題を取り上げてくるでしょうし、
相互に硬化して交渉が暗礁に乗り上げることはほぼ確実です。
日本と北朝鮮が同時並行で行うとなれば、
日本は実質的に北朝鮮に経済援助をすることになるので、
核廃絶を巡る国際的な外交圧力を自ら破ることになってしまいます。

これが昨年の時点なら、韓国・アメリカ・中国との対話がなかった時なら、
拉致問題という餌で日本を吊り上げ、国際的包囲網に穴を開ける利点もありましたが、
日本はそれを嫌ったために、交渉にも結びつきませんでした。
一方の韓国は平昌五輪という餌に喰いついたものの、
ギリギリ国際的包囲網に穴を開けることなく(正直評価が分かれる所でしょうが)、
ここまで交渉を繋いでいるという意味では、よくやっていると思います。
どちらが正しかったのかは結果を見てみないことには分かりませんが、
日本は圧力が手段ではなく目的化してしまった印象を受けます。
日本は「圧力によって交渉に結び付けたかった」のか、
「戦争をしたいだけor国難を煽って戦時体制を作りたいだけ」なのか、
今となっては圧力の末に安倍政権が目指したものが何だったのかさえ、分かりません。

トランプ大統領は前者だと思っていたから、北朝鮮が核放棄を示唆した時に、
「シンゾー、グッドニュースだ!」と安倍総理に電話をかけたわけで、
そこで「また騙されるかもしれない」と空気を読めずに言っちゃう辺りは、
後者が目的だったと見做されても仕方がないと思います。、
明らかに圧力の出口戦略を持っていなかったように思えてなりません。

安倍政権の外交面は高く評価されてきましたが、最近はそれも危うくなっています。
アメリカが鉄鋼の輸入制限を決めた時に、日本政府や安倍支持者は何と言っていたか?
「日本は安全保障上の危険性がないから、外れるだろう」
「安倍総理とトランプ大統領の仲なら、すぐに外してもらえる」
事実はそうなりましたか? こんな結末、誰だって分かりましたよ。
トランプ大統領は「商人」なのであって、
「友達」だからという理由で無料にしてくれるわけないんですよ。
あなたが「友達」の加計理事長に便宜を図ってあげたように、
トランプ大統領が「友達」の安倍総理に便宜を図ってくれることはあり得ないんですよ?
商人は「友達」だからという理由で、高性能の武器を売ってくれるかもしれませんが、
それは適正価格よりもむしろ高い価格で売るに過ぎないんです。それが商人です。
「友達」だから無料で何かしてくれると思ってるのは、
あなたが「友達」にそうしてきたからに他なりません。
そんなことは他の誰でも知っていること。
識者も分かって言ってることを恥ずかしく思え。

そう考えていくと、やはり安倍政権の罪は大きく、
日朝交渉を行う上で、安倍政権が行ってきた圧力姿勢は致命傷になりかねません。
日本が外交的に乗り遅れたことを認め、次期政権が方針を転換すれば、
拉致問題の解決は不可能ではないと思われます。
というか、それしか方法はないんですよ。完全に詰んでる。

北朝鮮の最終目的である「経済援助」を諸外国から受けるためには、
核放棄もそうですが、西欧的には人権問題の方がネックになる可能性があります。
北朝鮮が無事に核放棄と半島の平和を実現できても、
拉致問題を始めとする人権問題に何らかの取り組む姿勢を見せなければ、
北朝鮮の望む経済援助は十分に得られないと思われます。
つまり、現状では核放棄先行、拉致問題の解決はその後にならざるを得ないでしょう。


◆ニュースネタ 9日に東京で日・中・韓が三者協議
「蚊帳の外」という批判をかわしたいのでしょうが…
こればかりは実際にやってみないことにはなぁ…
でもアメリカに声をかけなくて良かったんですか?
事実上の1対2の構図ですよ?
それとも外交方針を転換するんですか?

日本側がどういう目論見で開くのかは分かりませんが、
韓国と中国が応じたのは、間違いなく「制裁の一部緩和」でしょう。
米朝交渉が成功した場合に、北朝鮮に和平の方向性は間違ってないと確認させるために、
人道支援を目的とした制裁の緩和が議題に上るのは間違いありません。
そこを先手を打って、口うるさい日本を言いくるめておこうということでしょう。

そうなることは明らかなわけですから、
日本側として制裁の一部緩和に方針を転換する準備があるのかどうか、
それとも中国と韓国を説得するだけの、北朝鮮が裏切る証拠を突き付けられるのか…
現段階ではどちらも考えづらいだけに、
本当に大丈夫なのかという心配しかありませんねぇ…

2018年04月28日

板門天宣言

韓国と北朝鮮との首脳会談が行われ、
朝鮮戦争の終戦と朝鮮半島の非核化を目指す『板門天宣言』が採択されました。
極東アジアで唯一残されていた冷戦構造の名残である、
朝鮮戦争による分断が解決の方向に歩みだしたという意味では、
歴史的偉業であることは間違いなく、後世にも評価される事案と言えます。

もっとも、実際は米朝首脳会談に向けた『地ならし)的な意味が強く、
全体としての方向性を定めた『原則論』に過ぎない面もあります。
宣言の中身は大方の予想通りで、
朝鮮戦争の終戦も当事国だけでは決められず、
アメリカと中国の意向に影響されやすいことは明らか、
朝鮮半島の非核化にしても具体的な中身は触れられておらず、
北朝鮮としてはアメリカに対して切るべきカードだという姿勢は明らか、
ある種の『通過儀礼』、予定調和の会談だったとも言えるでしょう。
それでも北朝鮮の外交交渉姿勢が本気だということは間違いなく、
アメリカとしても『非核化の用意がある北朝鮮』は交渉相手となり得るだけに、
米朝首脳会談に繋がる交渉結果だったことは間違いありません。

日本人拉致問題が触れられなかったことも『予定調和』に過ぎず、
韓国からすれば、他国の問題で北朝鮮の不興を買う必要もなく、
アメリカの動向と対応は当然話題に挙がったでしょうが、
日本の動向と対応を話し合うぐらいまで仲が進展したとも思えません。
そもそも、自国の問題を他国にお願いしている時点でどうかしてます。
北朝鮮側からすれば、現時点での日本の利用価値は全くなく、
昨年夏辺りに拉致問題の情報提供を突破口に北朝鮮が接触してきたのが、
ある意味で最後のチャンスだったわけで、
それを信じられなかった安倍政権のミス、これを取り返すことはもうできません。
もはや日本の求める拉致問題の解決は、
朝鮮半島の非核化を始め、全ての問題が解決した後にしか図られない気がします。

それよりも問題なのは、仮に米朝首脳会談が物別れになった場合、
北朝鮮から攻撃を受けるのは韓国ではなく、日本になったということですよ。
安倍政権は本音の所では交渉に消極的で、
米朝首脳会談が不調に終わって「そら見たことか、北朝鮮は信じられない」と
己のメンツを潰さないためにそう言いたいのかもしれませんが、
その結果は9割方戦争ですからね?
そのうち、5割ぐらいの確率で日本に核ミサイルが飛んでくるでしょう
『もう半分は化学兵器テロである確率)。
いずれにせよ、戦争の第一ターゲットは日本になりました。

北朝鮮と本気で戦争をする気があるなら、それで構わないと思いますが、
当然、東京は放射能汚染されて住めなくなりますし、
多くの人の命が奪われるのは間違いありません。
もはや我々の運命はトランプの肩に委ねられているという、
非常に危ない状態であることを認識しなければなりません。


◆ニュースネタ 財務省がセクハラを認定、福田氏を処分へ
というか、最初の調査報告の時点でこれぐらいやれたのでは?

福田氏が女性記者との会食を認めていたのなら、
状況的には週刊新潮の報道の通りだったわけで、
携帯電話の履歴等もチェックできたはず。
最初の段階で「セクハラなどなかった」ではなく、
「状況的にセクハラがあった可能性がある」と認定した上で、
被害者にも話を聞きたいという流れにできたと思われます。
そうしていれば、財務省自体には何の問題もなかったわけで、
あわよくばセクハラを揉み消そうという魂胆が見え見え、
対応が後手後手に回ったとしか思えません。

今の時点で問題なのは、福田氏が何の謝罪の意思も見せていないことです。
財務省が最初から状況的にセクハラの可能性があることを認めていれば、
福田氏の会見等をセッティングできたはずで、
最終的には本人の意思次第でしょうが、謝罪の機会もあったかもしれません。
それが事務次官を辞めた後でこういう報告書を出されたところで、
被害者側への謝罪はどうするの?となってしまいます。

最終的には被害者の女性記者の意思次第でしょうが、
一連のやり取りを赤裸々に語られても構わないというのならば、
福田氏を証人喚問に呼んで、事実関係を明らかにすることもできるでしょうし、
もしもこれ以上騒がれたくないというのならば、
参考人招致で財務省の一連の対応を正すということもできるかと思います。
野党はテレ朝を通じて女性記者の意思を確認し、
財務省の対応並びに福田元事務次官への正し、謝罪へと繋げてもらいたいです。

財務省の一連の対応の流れ
こちら
まぁ、そんな感じだと思います。何やってんだろうな~
というか、テレ朝も報道ステーション関連の圧力文書で、
現・沖縄北方担当大臣の首を飛ばせるはずなのに、何ダンマリ決め込んでんの?
もうここまで来たら徹底的に戦えよ…


◆ニュースネタ TOKIOの山口達也が強制わいせつ容疑で記者会見
個人的には謝罪会見としてはギリギリ合格点だったかなと思います。
願わくばいずれTOKIOに復帰したいという『色気』はマイナスで、
原因となった『アルコール断ち』を宣言していればプラス評価でしたが、
そこは今後の対応として考えてもらいたい点です。
具体的な処分が明らかになった時に、
会見を開くのか書面での表明になるのか分かりませんが、
いずれにせよ、少なくとも1回は表明のチャンスがあると思うので、
そこでしっかりと触れてくれればと思います。

…まぁ、でも、再三、政治の最悪対応を見てれば、
どんな謝罪会見でもマシに見えるというものですが(苦笑)

自宅で飲酒していて、芸能関係者とはいえ、
未成年の高校生を呼んだことは不適切と言わざるを得ませんが、
最終的には被害者の処分感情次第だと思います。
被害者本人・家族に対して真摯な反省の姿勢を見せ、
将来的な芸能活動の復帰に理解を示し、抵抗感もないのならば、
それ以上、周囲が騒ぎ立てる話でもないように思えます。

それはある意味でハードルが低いように見えて、
被害者の心理的傷からすればハードルが高くもあり、
ケースバイケースなだけに、そこは黙って見守るしかないと思います。
被害者がTVに出ている姿を見て、チャンネルを変えたくなるようなら、
二度とTVに復帰することはないでしょうし、
逆に真摯に反省した姿を多くの人に見せて欲しいと願うなら、
早期にTVに復帰することもありえると思います。
そこは加害者と被害者の関係、非常に難しい関係ですが、
双方で決めることでしょう。

芸能人としての道義的な責任としては特に語ることもないです。
そこまで芸能人って性的なことを禁止させられるのか?
薬を使って強姦したとかいう話なら、芸能人云々以前に人としてアウトですが、
今回はそういう話ではないので、反応が厳し過ぎる印象もあります。
そこまで芸能人って潔白じゃないでしょ?
『できちゃった結婚』とか言ってる時点でアウトでしょ。
(まぁ、過去に山口達也もできちゃった結婚してますが(苦笑)
個人的には過ちを犯したら真摯に謝罪する姿勢を見せることの方が、
大事のように思えます。
過ちを全く犯さない人なんていないわけですから。
それで全てを奪ってしまうというのも、少し違うような気がします。

TOKIOからの脱退に関しては、他のメンバーが決めることでしょうが、
個人的にはそれをやった場合は「=TOKIOの解散」になってしまうかと。
昨年解散したSMAPと比較すると、
SMAPはSMAP花壇の中にそれぞれの花が別個に咲いてる印象で、
TOKIOはTOKIOという一つの大きな木から、
枝分かれして花が咲いている印象で、分割があり得ないぐらいに密接過ぎる。
SMAPが個を優先したのに対して、TOKIOはグループを優先した、
それ故に「やんちゃ坊主」的な位置にいた山口達也は、
いつまでも大人になれず、メンバーに迷惑をかけたとも言えるわけですが…
TOKIOであることを続けるのか否か、メンバーの結論が気になります。

個人的なことを言えば、これよりも嵐の松本潤の二股疑惑の話の方が…

2018年04月25日

セクハラ発言大臣・麻生太郎

「あいつはいつか絶対にやらかす」、みんながそう思ってました(苦笑)
財務省・事務次官のセクハラ疑惑の一連の対応を見ていて、
麻生財務大臣のセクハラに対する認識の低さが目立っていただけに、
そのうち、本人がやらかすんじゃないのかと思ってたら…コレだよ…

こちら
「はめられて訴えられたのではないかと、いろいろなご意見は世の中にいっぱいある」

これを加害者側の人間が言っちゃダメでしょう。
麻生大臣や財務省の正式な見解を述べたものではないとはいえ、明らかに余計な一言。
完全な責任転嫁、女性記者とテレビ朝日が悪いと言わんばかり。
よくこれで被害者に出てきてくれなんて言えますね?
被害者に寄り添う姿勢がまるで無い。
「セクハラなんてなかった。いいね? 納得しなかったら、もう取材受けないよ」、
そういうことですか、そうなんですか?

仮に、万が一、ハニートラップだったとしても、麻生大臣の対応はありえません。
ハニートラップが成功していたとするならば、機密情報が漏れていた可能性があります。
セクハラ自体は犯罪に問えませんが、公務員の秘密漏洩罪は間違いなく犯罪です。
それこそ軽々しく辞表を受け取るべきではありませんし、
財務省内での情報管理状況を徹底的に調べ直さなければなりません。
徹底調査の上で、情報漏洩がなかったとすれば、福田元事務次官の辞任理由が分かりません。
「マスコミが煩いから」一見まともにも聞こえますが、
仮に今回のセクハラ疑惑が全部嘘だったとすれば、嘘の報道で事務次官が辞めたことになり、
前代未聞、あってはならない悪しき前例になってしまいます。
事務次官は官僚のトップ、その省庁の顔でもあるわけですから、
国会対応・マスコミ対応をするのは当然のことで、反論があればしっかりすべきです。
あなたがまもとな反論をしたことがありますか?
全体を見ろ? 全体どころか一部分でも切り取って反論したことがありますか?
財務省内の部下がメモを取らないで官房長官に説明に行くぐらいですから、
おそらく記憶には自信があるのでしょう。
だったら、今月の取材内容の全体像をあなたが示してみたらどうですか?
酔っぱらって覚えてない? そんな状態で取材を受けて、守秘義務は大丈夫なんですか?
なんの説明もしていない。
事務次官としての仕事ができないんじゃなくて、してないんでしょ?
本当に事実に反するのであれば、徹底抗戦すべきで、職を辞すべきではありません。
マスコミの邪推による冤罪事件によって職責を追われるなんてあってはならない事例です。

逆に、簡単に辞表を受け取ったということは、その可能性がないことを意味します。
本音で言えば、財務省と麻生大臣は福田元事務次官がセクハラ発言をしたと思ってるわけで、
それこそ何の根拠をもって先の「はめられて~」発言をしたのか理解できません。
それこそ単純な批判かわし、責任転嫁としか思えず、
当該女性記者とテレビ朝日だけでなく、女性記者全体をを侮辱する発言だと言えましょう。

加害者側からハニトラ疑惑をかけられるということは、
女性記者からすれば最大の侮辱であり、
それを指示した可能性のあるテレビ朝日の名誉を棄損するものです。
福田元事務次官のセクハラとは別に、財務省と麻生大臣に対して、
侮辱罪・名誉棄損の提訴を行うべき問題です。
会見の場で絶対に言ってはならないことを麻生大臣は言ってしまったのですから、
断固とした対応を取るべきでしょう。
逆にテレ朝側がこれを否定しなければ、そういう目で見る人が増えるかもしれません。
絶対に放置しておけない問題です。

本当にハニトラだったとすれば辞任を認めるのは軽率すぎますし、
ハニトラの根拠がないのであれば、女性記者とテレビ朝日を侮辱する軽率な発言です。
これは見逃すことができません。
麻生財務大臣の任命責任・監督責任とは別に、
麻生財務大臣のセクハラ発言を追及する必要があります。


◆政治ネタ 野党の審議拒否の是非
賛否両論あろうかと思いますが、自分としては仕方ないかなと見ています。
反対意見があれば国会論戦でという正論は分かるのですが、
その国会論戦を政府・与党がまともにやろうという誠実な態度が欠片もないのは…
まともに国会が動いているなら兎も角、
ヒャッハーってな無法状態で参加しても意味ないじゃん?と思うわけでして。

今の状況で野党が審議に復帰しても、
森友学園問題は財務省が調査中と言って進展しない、
加計学園問題は柳瀬氏の参考人招致に止まるだけでなく、
出席者も昨年と同じなので単に手続きは正当であって、
首相の関与は全くなかったと言い張る通過儀礼にしかならないし、
防衛省の日報問題も暴言問題も基本的な調査が全く足りてない、
財務省のセクハラ問題も全く進展がないどころか、
辞任した福田元事務次官の説明するシナリオさえ存在しない、
ひたすら「セクハラなんてなかった」と言い訳するだけで反論にもなってない。

政府は働き方改革をやりたいようですが、
その中でも「女性の活躍」を打ち出しているわけで、
元事務次官のセクハラと、
一連の財務省・政府自民党の時代遅れのセクハラ対応を見ていると、
とても女性の社会進出を歓迎しているようには思えません。
相変わらずの「こっちにもホステス寄越してよ」と言わんばかりの、
女性を完全置物扱いした発言をする人達でまともな審議ができるの?

裁量労働制のデータそのものが杜撰で撤回せざるを得なかったように、
働き方改革をするための意識が低すぎることを
一連のセクハラ騒動は露呈してしまったわけで、
セクハラ問題の真摯な解決なくして審議入りはありえないと思います。

野党が国会に出ようが出まいが、どちらにせよ空転する杜撰な国会運営状況では、
野党が出席することによって、一連の問題を暗黙の承認をしかねず、
安易な審議復帰は誤ったメッセージを与えるだけのように思えます。
少なくとも、柳瀬氏の証人喚問、
財務省・セクハラ問題の真相解明と処分は最低の最低条件でしょう。


◆ニュースネタ 蓮池透氏が安倍総理の発言を批判
みなが思っていることでして…
「司令塔」って何なの? アメリカや韓国に指示できる立場にあんの?
それとも今の状況で直接交渉できる見込みがあんの?

この発言は拉致家族会の安倍政権に対する失望、
国民の進まない拉致問題に対する苛立ちを表す言葉であり、
安倍政権には痛烈な反省をもって受け止めてもらいたいです。


◆ニュースネタ クールジャパン事業の失敗
官が出てくると、ロクなことにならねぇ…
そもそも『クールジャパン』って何なの? その概念が何なのか分からない。
そして、それはクールジャパン事業を推進していた本人達も分からなかったのだと思う。
そりゃ失敗するわけだという必然しか感じられない。
誰か「ちーがーぅだろーーーー!」って言えなかったのかな?(苦笑)

経産省がまたもやっちまったという汚点ですね…

2018年04月21日

#YouToo

こちら

まさに目から鱗、その通りだと思いますね。
男性側から女性に対して「♯MeToo」を求めることが何とおこがましいことか。
「あなたも声をあげよう」では財務省の調査協力と何ら変わることがありません。

「♯YouToo」の精神で自らを省み、
常にセクハラではないかと自らを律していかなければなりません。
仮にセクハラ発言をしてしまったら、真摯に謝れば良いんです。
言葉が他人を傷つけてしまうことはよくあることなのですから。
私も安易に報道機関に「♯MeToo」を求めたことを反省したいです。

…しかし、それに対するコメントが酷過ぎる…
今こそ日本人が真摯にセクハラに向き合うべきだと思うのですが…情けない…


◆ニュースネタ 女性記者を『ホステス』と看做すことがそもそもの間違い
少なくとも女性記者はそれを『売り』にしようとは思っていないはず。
問題は送り込んだテレビ朝日の方で、そういう面も否定できません。
ただ、その発想で配置転換をしていってしまえば、
結局、女性は外で仕事ができなくなってしまいます。

以前、高度プロフェッショナル制度を導入した場合にも批判しましたが、
結果として高収入の専門職の労働拘束時間が増えすぎてしまい、
相対的に家事拘束時間が大きい女性が高プロを遠慮せざるを得なくなり、
女性が再び出世できない時代が来るのではないかという危惧を書きましたが、
上記のはそれと同じ発想ですよね?
女性記者を排斥しかねない危険な発想だと思います。

悪いのは「性」を切り売りしてると見做される女性側なのか、
「性」を切り売りしていると見做す男性側なのか。
答えは明らかに後者、仕事に対して「性」を持ち込む男性でしょう。
社会で活躍する女性は『ホステス』じゃないんですよ。
そんな当たり前のことにも気付かないで、
「職場に華があっていいね」とか言ってる男性が馬鹿過ぎる。
まぁ、個人的にレースクイーンまでなくすのは行き過ぎのようにも思えますが
(実際にレースクイーンをやってるのモデルの女性が多いわけですから)、
欧米はそこまで徹底しているわけですから、
『女性=ホステス』という感覚を捨て去る必要があると思います。

根本的な解決方法は「アクセスジャーナリズムを止めること」。
その通りだと思います。
個人的親交を元にしたリーク情報によるスクープでは、
取材対象との上下関係が生まれやすく、このようなセクハラ事件の温床となり、
批判的な記事を書きにくいのは間違いないです。

今日、当たり前のように読まれていた新聞が読まれなくなったのは、
各社が『エゴスクープ』にばかり走ったために、
結果として各紙が画一的な内容の事実の羅列になってしまい、
速報を載せられるネット記事の「迅速性」に勝てなくなったことが原因でしょう。
スクープの低下によって『新聞』である必要性がなくなってしまっているわけです。

今回のセクハラ事件をきっかけに、
メディアの取材体制が良い方に変わっていくことを期待したいです。


◆ニュースネタ 財務省のセクハラ・パワハラ問題
麻生財務大臣が「申し出てこないと、どうしようもない」と言い放ち、
集中砲火を浴びる結果となった財務省の調査報告ですが…
セクハラ事務次官が『言葉遊び』に興じていたという件や、
「弁護士に直接名乗り出てください」というのも衝撃的でしたが、
それ以前に調査内容の中身に最初は愕然とした記憶があります。
「あ、今回もまたやる気がないのね」と。

財務省は他に方法がなかったと寝言を言っていますが、
結局、財務省内でやったことと言えば、
セクハラ事務次官の聞き取りと関連民間企業へのヒアリングだけです。
セクハラ問題は言った・言わないになりがちなので、
当事者の言い分を確定するよりも前に、
セクハラが起こり得る状況にあったか否かを検証しなければなりません。

その意味で、セクハラ次官が女性記者と1体1で取材を受けたのか否か、
取材を受けた日時・場所はどうであったか、
セクハラ次官が女性記者を呼び出したのであれば携帯電話の履歴はどうだったのか、
そもそも財務省内で日常的にセクハラ発言があったのか否か、
女性職員への聴取は勿論のこと、男性職員にもセクハラ発言を見聞きしたことあるか等々、
セクハラの相手方の言い分を確認する前に、幾らでも調べることはあったはずです。

結果的にそれらを全て行ったのは週刊新潮側で、
状況証拠が固められている以上、セクハラ次官が幾らやっていないと叫ぼうとも、
世間の人はセクハラをやっていないとは見ることはあり得ません。
財務省の調査報告は全く内容が伴っていなかったと言えます。

それどころか、女性記者をある程度特定していたのにも関わらず、
名乗り出てくるよう求めたりしたことは、
財務省によるセクハラでありパワハラであり、
セクハラ報道潰しが目的であったとしか思えません。
それが世論の反感に火をつけ、個人の問題であったセクハラ騒動が、
財務省全体に波及してしまった理由です。

時期的にも安倍総理大臣の訪米と重なったのは政権にとって不運でした。
安倍総理は訪米前に更迭を決断していたものの、
麻生財務大臣が辞任を渋ったために、そのまま訪米するしかなかったようですが、
もしもそのまま安倍総理が日本に居たら、ここまで泥沼化することはなかったと思います。
少なくとも、麻生財務大臣よりはフェニミンな人ですからね。
自民党内ではマシな方(といっても女性保護主義者で平等主義者ではありませんが)で、
この問題がここまで泥沼化することはなかったであろうと予想します。
日米首脳会談そっちのけでセクハラ報道されたのは誤算だったんじゃないでしょうか。
この後、安倍総理がどういう決着を付けるのか、注目したいですね。


◆ニュースネタ 実り少なき日米首脳会談
その日米首脳会談ですが…懸念していた通りになってしまった印象です。
完全ゼロ回答だった貿易面の交渉はともかくとして、
日朝交渉の面では拉致問題の議題取り上げの約束を取り付け、
一応の面目躍如を遂げたと言い張るのでしょうが…

日本にとって拉致問題は平和条約の前提条件であるのに対して、
アメリカにとっての拉致問題はそうではありませんからね?
あくまでアメリカは外交カードの1つとして提示する約束はしたものの、
平和条約締結の前提条件として拉致問題があるとは言っていないわけで、
結果に結びつくかは相当疑問が残ります。
おそらく、北朝鮮に囚われているアメリカ人の返還交渉の中で触れられ、
北朝鮮側とすればアメリカ人の返還は受け入れやすい事柄と予想され、
日本人拉致問題も前向きに取り組むという灰色決着で終わり、
平和条約締結の話に影響は及ばさないように思えます。
結果としては、こちらもゼロ回答にしか思えないのですが…

今回の日米首脳会談で明らかになったのは、
やはりトランプ大統領が外交の主導権を握りたがってることでしょう。
米朝首脳会談に対しても、日本政府が思う以上に前向きで、
日本政府の建前、実りがなければ交渉にも応じないとは言ったものの、
明らかにやる気の方が勝ってますよね。
「どうだい、シンゾー。米朝首脳会談は画期的だろ? 褒めてくれよ」
というトランプ大統領の態度に対して、安倍総理は何と言ったのか?
下手な苦言で水を差したのか、
相手を立てつつも注文を忘れないしたたかさを見せたのか…
自分には前者をやっちまったとしか思えないんですがねぇ…

日米の足並みを揃えるどころか、
北朝鮮問題で不興を買ってなければ良いのですが…
仮にヨイショしてても、貿易面で一歩も譲らなかったでしょうから、
その影響はなかったと思いますが、なんとも言えない所。
どうにも隙間風が流れていた印象しかない日米首脳会談でした。
これでもう「安倍総理」である必要性はゼロになった感がありますねぇ…


◆ニュースネタ 北朝鮮が核実験停止を表明
とりあえず、日本政府はよく分からないなら黙っておいた方が良い。
今年2月からの北朝鮮の融和外交の評価がとことん的外れになってる可能性が高い。
北朝鮮は日本の報道をよく見ていますから、
そんな的外れの報道を見て、日本を嘲るように笑ってるとしか思えません。
それこそ「一喜一憂せずに事態を見守る」と言っておいた方がマシ。

今回の北朝鮮の動きは国内向けの宣伝準備だと思われます。
 ICBMが完成した⇒大国の仲間入り
 ⇒大国だからこそアメリカと直接交渉できる⇒金書記は偉大
アメリカが日米首脳会談で米朝対話に前向きな姿勢を見せたことで、
北朝鮮も米朝対話に応じる姿勢を見せた、ということでしょう。

もちろん、まだ核の廃棄をしているわけでもなく、
他にもミサイル基地があると思われますので、パフォーマンスの域は抜けませんが、
米朝対話が行われる流れが出来上がっていることは間違いないと思われます。


◆ニュースネタ 大学生が共産市議に暴行
普通にこの大学生はアホなのか?
「ひっかいたことは間違いないが、殴ってはいない」

……
………彼は暴行罪じゃなくて傷害罪で執行猶予付の実刑が欲しいのか?
自分では大学を辞めれないから、辞めさせてもらいたいとしか思えない。

暴行罪は有形力の行使なので、殴ろうがひっかこうが暴行です。
傷害罪は暴行罪の結果的加重犯と言われ、
「全治〇日という怪我・症状」の結果に対する罪なので、
皮膚をひっかいて傷を残した場合は傷害罪になります。
つまり、「傷害罪は間違いないし、暴行罪も当然ですね」となる。

……
………んー、高校生じゃあるまいし。大学生なんだかさ、さすがにねぇ…


◆ニュースネタ スルガ銀行の手口
破綻したスマートデイズと組んでたのがスルガ銀行だったということですね。
スマートデイズの経営方法自体が投資詐欺っぽく…
シェアハウス所有のローン返済とスマートデイズからの家賃収入とのバランス…
そんな長期間保証されるのなんて夢としか思えませんが…
オーナーからすれば、そこにスルガ銀行という、
一応まともな地銀が入っていることで警戒感を緩めてしまったのか…
そう考えると、スルガ銀行の犯した罪は大きいように思えます。

今後は被害者団体などの活動がさらに広がっていくでしょうし、
既にスルガ銀行の株価は下がっていますが、
今後も世論の反発は免れないはず…
なのですが、政治がそれ以上に腐ってるので、どうなることやら…

経営破たんとまでは行かないまでも、業務停止処分を受ける可能性はあるかも。
預金の退避が必要そうですな~
あとスルガの話は絶対に聞いてはダメですね(苦笑)

2018年04月20日

壊れた洗濯機

ふく田「ドラ〇も~ん! し〇ちゃんがセクハラで提訴するって言うんだ。助けてよ!」

ドラ〇「ふく田くん、ふく田くん、お風呂覗きは立派なセクハラ、犯罪だよ?」

ふく田「わざとじゃないんだよ。僕のは『ラッキースケベ』だよ(キリっ)!」

ドラ〇「結果が同じなら同じだと思うけど…仕方ないなぁ………(ゴソゴソ)
    『全自動洗濯機』~(タララッタラ~)」

ふく田「なになに、何の道具なの?」

ドラ〇「これはどんなに罪を犯しても、この『全自動洗濯機』にかければ、
    真っ白なシャツみたに真っ黒い罪を真っ白に変えてくれる道具だよ。
    これで君のセクハラの罪も真っ白さ!?」

ふく田「さすがドラ〇もん! 伊達に世界50ヶ国以上でアニメ放送されてないね!
    えーっと、この洗濯機の中に入ってボタンを押せば良いのかな。ポチっとな。
    (ブーン)
    うわ、うわ、うわ~ 目が回る~(グルグルグルグル~)
    (ポイッ)
    ぶへっ…あたた、酷いよ~ ドラ〇もん。でもこれで僕の罪も真っ白だ!」

し〇 「ふく田さん! なに! この釈明文は!
    みんなに配られてて、もう恥ずかしくて外を歩けないわ!?
    ふく田さんのバカ―っ!!!!!」

ふく田「あぁ!? し〇ちゃん、待ってよぉ~~~~
    ちょっと! ドラ〇もん。話が全く違うじゃないか!?」

ドラ〇「あれれ~ 完璧な釈明文だと思うんだけど。
   『ふく田くんにセクハラされた方が居れば、当方の顧問弁護士に直接ご連絡下さい。
    恥ずかしながら、時には女性にラッキースケベでパンツを覗いたり、
    お風呂を覗いたりしたこともありましたが、
    相手が不快に感じるようなセクハラ発言をした認識はございません』ってね。
    ふく田くんの身の潔白を証明してるよ? 逆に裁判も起こせるよ~」

ふく田「うわーん、実際にし〇ちゃんは怒ったじゃないか?
    こんなんじゃダメだったんだよぉ~~~ ドラ〇もんのバカぁぁぁ~~~~」

ドラ〇「ククク… 僕の看板を背負った局の女性社員にセクハラしておいて、
    逃げられるとは思わない事ですねェ…
    『ドーン!!!』」

…って、オチが違う作品じゃねーか!!(ツッコミどころ、そこ!?)
職人さん、ネタ動画期待してます(笑)


週刊新潮で報じられた財務省・福田事務次官にセクハラされた記者は、
テレビ朝日の女性記者であることがテレビ朝日の上司が会見を行って明らかにし、
18日夜に辞任会見を開いて潔白を表明した福田事務次官が
いけしゃあしゃあと嘘を吐いたことを明らかにしました。

セクハラされた女性記者は、記者クラブ内では特定されていたようですね。
福田事務次官がセクハラした記者が誰だか分かっていたのは勿論のこと、
財務省側もそれが分かっていながら、
あんな威圧的な文章を出したのは間違いないです。完全なるパワハラ。
おそらく、新潮に記事が載った時点で、
この女性記者は政治部で取材活動ができなくなったでしょうし、
公表しても、失うものは何もなかった、既に失ってしまった、のが実情でしょう。
全く謝罪のそぶりを見せずに、逆に「訴える」と言った福田氏に怒りを感じたでしょうし、
それが記者会見に繋がったのだと思います。

テレビ朝日が自社の記者を守れなかったことは残念ではありますが、
今後の取材活動を考えれば、報道できないというのも分からなくはありません。
新潮側に取材データを提供するなど、不適切であった可能性もありますが、
だからといって他に手段があったかと言えば難しく、
女性記者の立場もテレビ朝日の立場も、どちらも分からなくもありません。
おそらく、このような形で記者の人権が脅かされてる可能性は高いと思われます。
取材対象に暴言を吐かれることもあるでしょうし、
そもそも労働時間規制から外れてた生活を送ってることも確か。
公正な報道をするために、記者をどこまで保護するのか、
また行き過ぎた報道は何なのかは今後、国民目線で検討する必要があると思います。
政府がやるとロクなことになりませんからね…
民間の法曹団体や有識者、各種団体が自主的に協議を重ねて欲しいように思います。

…って、それでもセクハラを否定するのか、この馬鹿は。
「全体を見てくれ」なんて政治家の失言騒動みたいなことを言ってますが、
セクハラ発言は真面目な話の間に入れてもアウトですよ?
なんなの、あの脈絡のないセクハラ発言(おっぱい触っていい?)は、
サブリミナル効果みたいに、しれっと真面目な会話の中に入れておけば、
相手に分からない・問題ないとでも思ってんの? アホですか?
罰ゲームとして官能小説を読まされていたという可能性もなくはありませんが、
今どきの官能小説でもあんな下劣な内容は書かないぐらいだし(苦笑)
もはや付ける薬はありませぬ。根っからのセクハラ親父で完治の見込みなし!
財務省自体の、省庁全体のセクハラ体質・セクハラ不感症があるのは間違いないでしょう。
あなたがセクハラを否定するだけ、財務省全体、省庁全体、安倍政権全体が、
女性を見下している印象を抱かせるのが分からないのか?
もはや自爆テロ乙としか思えませぬ。

セクハラというのは森友・加計・日報問題と比べて、非常に分かりやすい。
だからこそ、致命傷になり得るわけで、安倍政権を潰した最大の功労者が、
まさかセクハラ疑惑(事実)になろうとは思いもよりませんでしたわ(苦笑)


◆ニュースネタ 女性記者の人権問題
自社社員のセクハラを明らかにしたテレビ朝日ですが…
確かに、女性記者が報道しようと願い出た時に、
『二次被害』を恐れて報道しなかった責めは受けるべきだと思いますが、
この『二次被害』の意味は、女性記者のプライバシーが晒される恐れと、
テレビ朝日全体が取材活動に支障を来しかねないという二重の意味があったように思えます。
テレビ朝日のセクハラ対応も遅きに失した感はあるものの、
今後の取材活動の喪失を覚悟してでも、最終的に会見を開いたことは評価できると思います。
今後はテレ朝1社だけでなく、他の社からの「MeToo」を期待したいところです。

上記の記事にもあるように、女性記者が取材対象からセクハラ被害を受けることは、
珍しいことではないようです。
記者はお願いする立場なので、どうしても立場が弱くなりがち。
男性記者もホステス感覚で女性記者を使っている面もあり、
闇は深いと思わざるを得ません。
多くの記者がセクハラの実態を明らかにできない中で、
果敢に公表した件の女性記者の勇気は素晴らしいと思います。

先に書いたように、問題は記者と取材対象の距離感をどう図るか。
記者としては相手の懐に飛び込まなければなりませんし、
取材対象側も記者との関係を怪しまれないよう配慮する必要があります。
双方の距離感をどう取るかは、政府主導ではなく、
民間主体で決めて行かなければならない事柄だと思います。
そのためにも、他のメディアからの「MeToo」で動きが活性化することを期待したいです。


◆ニュースネタ 新潟県知事が女性問題で辞職
30代未婚の立場としては何も言えんな… はっきり言って、気持ちは分かる。

問題は交際の始まりでしょうね。
最初に金銭を渡した上で男女関係が始まったのか、
男女関係があった後に、交通費名目でお金をせびられたのか。
前者であれば、やはり買春(女子大生って春かな? 夏だと思うが)の疑いが強く、
後者であれば、適切な男女関係とは言えないけれども、
年上の社会人男性であれば、お金を渡してもおかしくはないと思います。

女子大生側からすれば、遊びで小遣い稼ぎ感覚だったのかもしれませんが…
オジさんの立場からすれば、のぼせ上りやすいというか、
本気になっちゃう面もあったりするのでしょうね(想像ですよ?)。

有権者側の問題としては指導者にどれだけ「清廉潔白」を求めるのか。
指導者はお手本にならなければならないという面があるので、
重大な犯罪を犯している人がやるのは、やはり相応しくないと言わざるを得ません。
ただ、私生活の面でどれだけ潔白であるべきなのか。
誰だって性欲があることは間違いないので、女犯を禁じる必要もないし、
かといって、毎日乱交騒ぎの酒池肉林な生活であるのも違うし、
どの程度、潔白性を求めるのかはかなり個人差があると思います。
その程度の問題も有権者は予め考えておく必要があると思います。

自分としては… んー、ギリギリ許容できるライン。
後者なら問題ないと思いますし、前者でもギリギリかな…
公務を放ったらかして当該女性と遊び歩いてたとか、
公費を使って援助してたとかであれば、明らかにアウトですが、
私生活の限りであるならば、当人同士の問題なのでどうでもいいです。

2018年04月18日

死んだ『自由』『民主』党

自浄能力なき自由民主党…看板に偽りアリ。
「自由」な議論をする土壌もなければ、
「民主」主義の基本である官僚の行政を正すこともできず捻じ曲げるのみ。
もう「安倍新党」か「愛国心党」に名前を変えた方が良いんじゃないですかね?
第二次安倍政権になってからの劣化が酷過ぎて、批判する気力も湧かないぐらいの惨状…

別に自分は共産主義者じゃないし、
長らく日本の政治を担ってきたのは自民党なわけで、
今日までの日本を繋いできてくれたことには感謝しています。
当時は評判が良くなかった橋本政権の構造改革や、
スキャンダル続きで問題の多かった森政権時はどちらかと言えば支持してましたし、
小泉政権発足直後ぐらいまでは基本的に自民党を支持していました。
ただ、小泉政権の構造改革の実態が分かるにつれて、批判的意見が強まり、
第一次安倍政権の愛国心教育で完全に批判に転じ、
以降は中立の立場を行ったり来たりでしたが、第二次安倍政権以降は完全に批判側です。
これまでは何だかんだで自民党の方向性が修正され、
だらしない野党も何だかんだで結束して、二大政党制とは言わないまでも、
健全な政権交代が可能な時代を夢見てましたが、自民党ももうダメっぽい。
もはや失望しかありませぬ。
自民党が壊れだすと発言力が増す純ちゃんさんや、
あなたがかつて言った「自民党をぶっ壊す」、悪い意味でぶっ壊れましたよ(苦笑)


◆ニュースネタ 加計学園問題 柳瀬氏は参考人招致?
自民党はワーキンググループの八田氏と加戸前愛媛県知事を含めた
参考人招致を主張しているとか…
アホか!? アホなの? マジでアホなの? 国民をバカにしてるの?

そのメンバー、去年の参考人招致と同じメンバーじゃないですか。
柳瀬氏「記憶の限りでは、会った記憶はございません」
  ⇒「会ったかもしれませんが覚えておりません。
    また首相案件という言葉は言うはずもありません」
八田氏「審議は適正に行われ、忖度はなかった」
加戸氏「ごにょごにょ(獣医学部招致の苦労話を延々と繰り替えして時間潰し)」
結論、安倍総理の関与は否定された。忖度などなかった。

……
………やる前から自民党のシナリオなんて見え見えじゃん?

こんな茶番劇を国会で再度やる必要なんてなし。
野党は参考人招致は欠席しても構わないから、断固として柳瀬氏の証人喚問を求めるべし。
自民党の「膿を出しきる」ことへの消極性を国民にアピールすればいい。
何が膿を出しきるだよ…安倍総理自身が膿だし、自民党も膿が腐ってるじゃねーか…

柳瀬氏が嘘を吐いている可能性が高いのであれば、
同じ参考人招致をやっても意味がありません。
もっとも、証人喚問であれば真実を話してくれるという保証もなく、
真相解明に至る可能性は低いですが、
佐川氏の証人喚問のように、後から偽証の疑いが出てくる可能性もあるわけで、
証人喚問をやる意味はあると思われます。

ここで真相解明を躊躇ってるようでは、自民党は国民政党とは言えません。
「信頼回復」が言葉だけではないことを示して欲しいです。
野党抜きの参考人招致で茶番を強行しようものなら、
安倍総理の支持率だけでなく、自民党の支持率も落ちて行くことは想像に難くないでしょう。


◆政治ネタ 麻生財務大臣がまた失言
「5年前より今の方が悪いという『人』は、よほど運がなかったか、経営能力に難があるか、なにかですよ」

この『人』というのが何を指すのかが問題になるのですが…
野党の追及のおかげで実質賃金が安倍政権になってから低下していることは明らかで、
年金受給者は支給が減って物価が上がっているので悪くなっているのは確実なわけで、
麻生財務大臣が言う『人』は経営者のことであって、
労働者や年金受給者は『人』ではないということなのでしょうか?

文脈的に『人=経営者』なのは分かるのですが、『経営者=人』と表されてしまうと、
それ以外の人達のことなんて、最初から頭にないのでは?と思ってしまいます。
一般労働者や年金受給者は『人』ではないのですか。虫けらだとでも言うのですか?

政治家として自分がどこを向いているのか、それを端的に示す発言だったと思います。
要するに、普段から経営者のことしか考えてないんですよ。一般国民はアウトオブ眼中。

それに関連して安倍総理の『国民』を考えてみると、それは自身の『支持者』でしかない。
自分を批判する人は安倍総理にとっての『国民』ではない。
彼らが幾ら北朝鮮のミサイル攻撃に遭って死のうが関係ない。
自分を支持してくれる身近な『支持者』が生き残ればそれで良いと考えている。
以前にも書きましたが、安倍総理というのはヤクザの『親分』なんです。身内第一。
いや、ヤクザよりも酷いか。ヤクザは堅気(無関係な人々)が巻き込まれることを嫌うものね。
任侠も何もない空っぽなお山の大将な政治が安倍政治の根本。
だから、『支持者』に森友・加計学園問題のような優遇措置を与えるのは当たり前と思ってるし、
防衛省日報問題や厚労省の裁量労働制のデータ、文科省の問い合わせなど、
批判勢力に材料を与えることは許さないと思ってる。
偶然なんかじゃない、必然なんですよ、今起こっていることは。

◆ニュースネタ セクハラ発言の福田事務次官が辞任
最初からこうしてれば良かったのに…
今となっては潔くない。セクハラ自体は否定してるわけだから。
会見も言い訳がましく「マスコミが過剰に騒ぐから辞めるしかなくなった」と言わんばかり。
懲りてないとしか言いようがないです。

今となっては財務省の報告文書が完全に仇となってます。
「時には女性が接客をしているお店に行き、お店の女性と言葉遊びを楽しむようなことはある。
 また、仲間内の会話で、相手から話題を振られたりすれば、そのような反応をするかもしれない。」
暗にキャバクラっぽい店に行って、Hな発言をしていることは認めてるわけです。
それなのに、今更「事実無根」と言われても、まるで説得力がありません。
そういうことを言いそうな人がそれっぽいことを言った時点でアウトだろ。

同じ与党の公明党の痛烈な批判だけでなく、自民党内からも批判の声も多く、
結果的に辞めざるを得なかったのでしょうが、それにしては時間をかけ過ぎました。
結果的に、個人のセクハラ問題を財務省が肩代わりする結果となり、
財務省が報告文書を出すことによって、
「セクハラ被害者はセクハラされたと名乗り出ろ」という新たなセクハラ行為と共に、
週刊新潮には提訴するという脅迫まがいの行為、
セクハラ被害者の記者声明を奪いかねないパワハラ行為と、
二重三重にハラスメント行為を積み重ねることになってしまいました。

財務省内のセクハラ・パワハラ行為への無頓着さを示したことは、
改ざん問題同様に、官僚全体の品位を貶める結果となり、
同じく麻生財務大臣のセクハラ行為に対する無頓着さは、
安倍政権の『一億総活躍社会』における女性の社会進出の面でも疑問を抱かせ、
女性はお茶汲みをしていれば良い、
着飾って受付でにこやかにオヤジ共の相手をしていれば良い、
キャバクラでお酌をしながらタッチを許せば良い(※お触り厳禁です)、
そういった昔ながらの男性から見た女性像を押し付けてる雰囲気を感じます。
『一億総活躍』『女性の活力』なんて嘘っぱだということが、
今回のセクハラ騒動で明らかになったように思えますね… 酷過ぎる。


◆政治ネタ 幹部自衛官が民進議員に罵声を浴びせる
「お前は国家の敵だ」と言うならば、正直分からなくもない(苦笑)
ただ、「お前は国民の敵だ」と言うのは、明らかに間違いでしょう。
実力組織である自衛隊に所属していることを相手に伝えた上で、
この言葉を吐いた時点で、あなたは「国民の敵」になったと知りなさい。
これはもう「脅迫」であり「威力業妨害罪」です。

ましてや日報問題で『文民統制』の是非が問われている時期にこれとは…
自衛官の制服を着ていなかったとはいえ、
その立場を口にして脅迫を行うことは完全に『暴走』です。
五一五・二二六事件といった文民統制をぶち壊した事件を彷彿とさせる、
立派な脅迫行為ですよ。

あなたが警察官に「お前は国民の敵だ」と呼び止められ、
何度も罵倒を受けたら、どう思いますか?
怖いですよ。それは相手が実力組織の人間だからです。

こんなことでは中国の天安門事件を笑えません。
近い将来、自衛隊が出動して国会前でデモをしている人達を皆殺しにしてもおかしくはない。
実力組織に所属しているという自覚を持って欲しいです。
こんなことでは、貴方たちは『恐怖の対象』にしかなりえません。
戦後、長年築き上げてきた「自衛隊」という国防イメージを損ないかねない大問題です。

今や「自衛隊」は完全に「軍隊」になったのだ、
そういう印象を抱かせる事件のように思えます。
防衛省ももう無理ですね。


◆政治ネタ 民進党と希望の党が新党合流?
これを望んでいるのは連合のみでしょ?
一般国民は1年前の民進党との違いが全く分かりません。
何のために希望の党へ行ったの? 完全な看板の架け替え。
沈みかけていた民進党船から逃げ出した希望の党の人達が、
完全に沈没した民進党船を引き揚げてみたところで、
『宇宙戦艦ヤマト』にはできませんよ。

この動きに乗らない立憲民主党は正しい。
勿論、感情的なしこりや主導権争いの面もあるでしょうが、
立憲民主党の成功は連合の票だけでなく、無党派層に食い込むことができたが故。
民進党の最大の欠点だった「連合頼み」から脱却できたことが大きい。
それを再度「連合頼み」になってしまえば、無党派層は離れるのみ、
安倍政権の政治が想像以上に堕落しているだけに、
政権担当能力よりも批判能力の方が重視されるのは間違いないと思います。

昨年の希望の党の失敗原因が、所謂「排除の論理」にあったとは思えません。
「排除の論理」は有権者が気づくきっかけに過ぎません。
政権を取るのは「次の次」と発言してしまったり、
石破氏や野田聖子氏ら一部の自民党議員と公明党議員にに対抗馬を立てなかったり、
出馬が取り出されていた小池都知事が立候補しなかったことが、
「政権交代を目指す」という言葉とは裏腹に、本気度を感じなかったのが理由です。
今回も立憲民主党を外して、本気で政権交代ができると思っているのか?
党の枠組みに拘るよりも、反安倍連合で『オリーブの木』のような、
緩やかな連立政権の構築を目指す方が、よっぽど建設的です。

また、旧民主党・民進党が失敗した理由は、連合の御用伺いが過ぎたことです。
政権交代を成し遂げた無党派層の支持を無視して、
中身はバラバラの連合の意見を重視してしまったために、
それぞれの支持母体によって意見がコロコロ変わる、
『決められない民主党』になってしまったのでしょう。
臨機応変と言えば聞こえはいいものの、あまりにも政策が変遷してしまうために、
「民主党の政策」という芯の通った政策が見えなくなったように思えます。

現時点で民進党・希望の党と立憲民主党とを比較すれば、
旧民主党の悪い所を引き継いでいるのが前者、
反省点を改善したのが後者、にしか思えません。
民進党と希望の党が合流したとしても、真新しさを出すことは不可能でしょうね。
また壊滅的に散って、立憲民主党に拾ってもらう未来しか見えません。


◆ニュースネタ スルガ銀行が不正融資
地元の銀行の話なのに、静岡県内では全く報道されてない…作為的なものを感じる。
少なくとも金融庁の査察が入ったのは確かで、その理由はコレだったようです。

やり口は商工中金の不正と同じ形。
融資条件を文書改ざんして融資を行い、顧客が多いように見せかけるというもの。
問題なのは商工中金の場合は税金の補助があるので、
商工中金自体のダメージは少なくて済むのに対して、
スルガ銀行の場合は不良債権を丸抱えする危険があるということでしょう。

特に将来的な不動産不況が心配されており、
既にアパート・マンション等への過剰投資が問題になっています。
現在はまだ借り手がいるから良いものの、
不動産会社のスマートデイズが破綻したように、もう曲がり角に来ています。

スルガ銀行がどのような規模で不正融資を行っていたのかは分かりませんが、
仮に大規模にやっていたとなれば、一気に不良債権化する恐れがあり、
最悪のケースも想定されます。

というか、早く預金引き揚げないと本気でマズいです(苦笑)
個人預金もそうですが、マンションの管理組合の積立金も入ってるし…
かなりヤバい話なのは間違いない…


◆野球ネタ 高校野球の「握手」は必要? 不要?
個人的にはどちらでも良いと思ってるのですが、
ただ前高野連会長の『お互い敵なのだから、選手同士が握手をするのはやめよう』という
発想はちょっと怖いかなという感じがしています。
前回の『星野君の二塁打』に関して書いたように、
前提をごっちゃにして考えてる感じがするんですよね…
高校野球ってケンカや戦争なの? スポーツじゃないんですか?

前高野連会長の理屈が通るなら、試合前の整列はどうなんでしょうか?
相手方に礼をする必要なんてありませんよね。「敵」なんだから敬意の欠片もないはず。
握手も整列も止めるというならば分かるのですが、整列だけを残す意味が分かりません。
「日本の武道は礼に始まって礼に終わる」それは形式的なものだけなのですか?
相手をしてくれる人がいるからこそ武道が成り立つ、それが「敬意」なんじゃないの?

相手に「敬意」を払うという意味で、試合前の整列・試合後の整列は素晴らしい行為ですし、
それに付随して試合後の握手を行うことは素晴らしいことだと思います。
ただ、自分が記憶している限りだと、昔に握手してたのはキャプテン同士だけだったような…
たぶんサッカー日本代表の中継が一般化して以降、
90年代に選手同士がユニフォームを交換する光景がよく見られるようになってから、
高校野球でも選手同士の接触が増えた印象があります。
そういう意味では「美しい光景」だとは思いますが、強制されてやるもんでもないですしね。

ただ、少なくともキャプテン同士は健闘を称え合う握手ぐらいはして欲しいなと思います。

(追記)
結論としては、「審判次第」らしいです。
記事の中の日大三のように、審判が急かしていると判断した場合は握手しないようです。
これはもう完全に高野連の問題。握手行為を認めるか否か。
審判の気分次第で、高校球児がマナーがなってないように見られるのは可哀そうです。
握手ぐらいは認めても良いのではと思います。
ハグして泣き出して、相手の胸で泣くような展開は行き過ぎだと思いますが(^^;

2018年04月16日

星野くんの二塁打

道徳の教材としてポピュラーだったらしいですが、自分は読んだことありませんでした。
概要
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180413-00000011-sasahi-soci
詳細
http://e-freetext.net/hoshinokun_niruida.txt

作者が何を書きたかったのか知りませんが、
この話は現在の野球論からすれば、完全に破綻してます。
2-2と同点の9回裏の攻撃、ノーアウト1塁で監督の思い付き通りに送りバントしても、
守る側からすればランナー1人返っただけでサヨナラ負けになるので、
1アウト2塁で4番打者を敬遠して併殺を取りにいくので、1アウト1・2塁になります。
性格的に併殺を怖がりそうな監督なので、たぶんこの状況でも送りバントを選択、
2アウト2・3塁にして相手のミスを期待するという消極的な采配にならざるを得ません。
1アウト1・2塁でヒッティングを選択するならば、
5番打者と3番打者の打力比較になるでしょうが、
この監督は「杉本(4番打者)に打たせる」としか言及しておらず、
作中でも本来鍵を握るはずの5番打者が全く登場してません。

結果、この場面での送りバントは「愚策」と言えます。
監督の思惑通り「杉本(4番打者)に打たせる」ためには、
星野君に三振か四球を指示する以外にありえなくなります。

おそらく作者は、明確に間違った指示でも従わなければならないという、
近畿財務局職員や加計学園や愛知教育委員会に対する文科省の対応を題材にしているわけではない、
そういう意図をもって書かれたものではないと思われますが、
それならば舞台設定を「9回裏1-2のビハインド展開」にすべき。
敢えてそうやって置き換えて読んでみれば、
正誤の判断が付かない状況で、自分の判断に従うか、監督の判断に委ねるか、
という話になってくるだろうと思われます。

まぁ、でも、それで悩むのも日本人ぐらいだと思います。
プレイヤーの直感を信じるのか、監督の作戦を重視するのかと問われれば、
アメリカ人ならほぼ100%プレイヤーの直感の方を重視するでしょう。
シーズンの長いプロスポーツならまだしも、
学生スポーツは学生がやるものですから、学生の自主性を重んじるべきだからです。
日本の学生野球は軍隊なわけではないんですから、
そもそも、そこを同一視してしまう日本人の感覚がおかしい。
学生スポーツは学生のためのスポーツなんですよ。
その当たり前の理解が日本人には足りていない。

勿論、軍隊では「統制」「運用の安定性」が重視されるため、
星野君の勝手な判断は結果論では済まされず、許されないことになります。

そういう意味では、長らく道徳の教材としてこれが用いられてきたのは、
日本人が物事を考える上で「重点」を履き違えて考えがちだということでしょう。
学生スポーツでは何を重視するのか、軍隊では何を重視するのか。
それを同じ共通項で考えていること自体に無理がある。
言わば「話の前提」を取っ払っちゃって、一色単に考えていることが問題なのです。

結論として『星野君の二塁打』の監督はありえません。
まず、論理的にもありえない、
次に、学生の自主性を無視する点でもありえない、
最終的に目的・前提を履き違えている点でもありえません。


◆政治ネタ 窮地に立つ安倍政権 訪米は支持率回復に繋がるのか?
国内的には、財務省改ざん事件を含めた森友学園問題、
柳瀬元秘書官の証言が嘘っぽい加計学園問題、
管理能力が皆無の防衛省日報問題の三重苦に加えて、
厚生労働省の裁量労働制の恣意的なデータ作成、
自民党議員の要請によって行われた文科省の問い合わせ問題といった、
5つの政府と官僚の問題が浮上して、窮地に立たされている安倍政権ですが、
得意の外交で失点を取り戻すべく、訪米に期待しているようですが…本当に大丈夫?

象徴的なのが先日の鉄鋼の輸入制限問題。
日本政府は外されるものと思っていたようですが、
結果的にはほぼ『詐欺師』呼ばわりされて輸入制限の解除ならず。
大方の見方と同じく、二国間貿易のためのディール、
さらに言えば、TPP11を強行したことに対する当てつけの面もあるでしょうが、
気になるのはトランプ政権が1年を経過して、
ティラーソン国務長官を始め、外交メンバーをガラリと変えたことです。

それまで政治経験がなかったトランプ大統領にとって外交は未知の領域だったこともあって、
自らが主導するよりは国務省を中心に任せ気味だった印象が強く、
その意味でも北朝鮮情勢に対して安倍総理に意見を聴くなど、
トランプ政権1年目の外交は「受け身」の印象が強かったです。

その結果、あまり成果をもたらさなかったと考えたのか、外交メンバーをガラっと替え、
北朝鮮問題では自ら対話に応じる姿勢を見せ、
中国との貿易摩擦に対しては鉄鋼の輸入制限等を仕掛け、
シリアで化学兵器が使われた疑いが強まると、すぐさまにミサイル攻撃と、
ここ最近はトランプ大統領が自ら主導して「攻め」の外交を見せています。

つまり、そういう意味では、もう安倍総理はティラーソン国務長官らのように、
「用済み」となった可能性も否定できません。
北朝鮮外交は俺がやるから黙っていてくれ、そう言われかねないと思います。
万が一、まだ安倍総理が外交面では自分の方に一日の長があって、
トランプ大統領に対して「こうするべきだ」みたいなことを言おうものなら、
「You are Fired!」と即座に三下り半を付けられてもおかしくありません。

そういう意味でも、このタイミングの訪米はトランプ大統領の外交スタンスを見極められず、
安倍総理が「地雷」を踏む可能性は高いように思われます。
その「地雷」を回避するためには、とんでもなくへりくだるしかない。
二国間のFTA交渉の開始を始め、アメリカの投資をさらに活発化させることや、
アメリカからさらに武器を買うことを約束したり、
北朝鮮外交は全面的にアメリカを支持するから、拉致問題も忘れずにね程度に抑える等、
日本の国益をこれでもかというぐらいに捨て去らないと成功は難しいと思われます。
つまり、会っても損しかないんですよね…

そもそも、「外交力」というのは国内の政治基盤が盤石であればこそ、
安定した政権で各国首脳に顔を覚えられてるからこそ成り立つわけで、
国内の政治基盤が危ういと見られれば、相手は容赦なく足元を見てきますよ。
それが外交です。友達付き合いじゃないんです。
加計理事長みたいに食事を奢ってくれたりしないんですよ?


その視点から国内に戻すと、各種問題が進展しない背景に、
自民党の次期政権の見通しが立ってないことも挙げられます。
仮に安倍政権がもう終わりだとなれば、
「本当の事を話して安倍政権を終わらせるから、次期政権ではよしなに」という密約も
生まれてきてもおかしくはありません。
リクルート事件が解明に結びついたのも、
そういう自民党内の政治力学が影響した点も少なからずあったように思えます。

では、安倍政権が終わったらどうなるのか。
石破政権なのか、岸田政権なのか、野田聖子政権なのか、野党連合政権なのか。
現時点ではどれも現実味がなく、決め手を欠きます。
決め手が生まれるとすれば、小泉進次郎氏が誰に与するか表明した時でしょうね。
自民党が揺れる時に小泉親子の発言権が増す、いやはや不思議なものです(苦笑)


◆ニュースネタ 財務省事務次官のセクハラ発言問題
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180416-00000071-zdn_mkt-bus_all
報道を否定すると、即罪に音声データまで出す用意周到ぶりを見せたのに、
それでもまだ否定するのか…
これで最終的に認めることになれば森友・加計と同じ流れじゃん。

セクハラ発言が本当なら、その事務次官が辞めれば済む話。
それをわざわざ財務省ぐるみで隠そうとするから傷口が広がる。
貴方達は改ざん問題が出てきた時に、何て言い訳してましたか?
「大阪地検特捜部の捜査があるので」そう言ってたじゃないですか。
それは関係者内で口裏合わせしたと取られかねないからでしょう?
これも同じじゃないですか。
その女性記者を呼び出して口裏合わせするとしか思えません。

日本ではまだまだ「セクハラを受けた」「MeToo」とはなりづらい。
「セクハラを受けた記者は名乗り出てください」これも立派なセクハラです。
事務次官だけじゃなく、財務省そのものがセクハラに加担して、どうすんの?
バカなの? アホなの? 女性の事を何だと思ってんの?
財務省改ざん事件以上に呆れると言いますか、
人としてちょっとおかしいと言わざるを得ません。
そんな当たり前の配慮もできないのですから、
国民のための仕事なんてできるわけがありません。
情けないです。


◆スポーツネタ サッカー日本代表・ハリル監督解任
自分はサッカーに詳しくないので、個人的評論は避けますが、
元日本代表のトルシエ監督と、通訳を務めたライターのダバディ氏のコラムは、
多いに頷けるところがありました。

成績不振を理由にするなら『W杯での勝利』という前提を話にしていないので不可解。
選手とのコミュニケーションの点ではメンバーが確定していない時点で議論しても無意味。
詰まる所、人気選手の本田選手や香川選手を外そうとしたから解任されたんでしょ?
結局、日本において「システム論」は通用しなかったということでしょうか。
そういう意味では個人主義というか、スター依存主義的傾向が強すぎる印象。
代表試合が多いサッカーでさえこれなんだから、
代表試合が少ない野球では言うまでもない。
「〇〇がいなかったから負けたんや!」というのはもう止めようよ。

2018年04月12日

ほほ笑みの詐欺師

国民がどう思っているのか安倍総理に進言する人はいないんですかね?
「安倍辞めろ!」コールの人達の気持ちが分からないとは…
周りはみんな『YESマン』ばかりなのか、
苦言を呈してくれる友人はいないのでしょうか?

…と思ってたら、海の向こうに本当の事を言ってくれる友人がいたじゃないですか!?
>>「安倍晋三首相と話をすると、ほほ笑んでいる。
>>『こんなに長い間、米国を出し抜くことができたとは信じられない』という笑みだ」
本当のことを言ってくれる友人に出会えて良かったね、安倍さん(笑)
見透かした上で仲良くしてくれて、苦言も呈してくれるなんて最高だよ、ドナルド!(w

政治的手腕や各種の言動には怪しさがあるトランプ大統領ですが、
優秀な経営者らしく他人を見る目は確かだったようです。
実に的確な安倍総理評です。『ほほ笑みの詐欺師』ピッタリな称号ですね

今の安倍総理に対する国民の不信感はズバリそれなんですよ。
皮肉なことに安倍総理は仰りましたよね? 「籠池氏は詐欺を働く人物で~」と。
国民は安倍総理のことを籠池氏よりももっと酷い『詐欺師』と見ているんです。
そんな人物が国のトップで支持できますか? 信頼できますか?
政策論争以前の問題で、そんな人間がトップにいることに生理的嫌悪感を催す、
もはや理屈じゃないんです、あなたが信頼できないんです。
だから兎にも角にも「安倍辞めろ!」それしかなくなっちゃうんですよ。

問題は安倍総理の詐欺の手法が日本国民全員を巻き込んだ『ねずみ講』である点です。
だから安倍総理の仲の良い人達や企業経営者は、ねずみ講の上の部分に位置するので、
不満を感じるどころかお得感しか感じられない。
そこから下へ下へ広がっていくにつれて、搾取されて不満感が強まる。
今の日本は『ねずみ講』そのものなんです。
下の部分の人達だけが「ねずみ講は詐欺だ!」と叫ぶには足らず、
それが上へ上へと伝播していかなければなりません。
下の意識が変わって、上の意識も変わる、
そうならない限り、この詐欺からは目が醒めないのでしょう。


◆政治ネタ 森友・加計・日報問題を巡る4月11日集中審議1
参議院では佐川氏の証人喚問前に行われていましたが、
衆議院の方は先送りにされた結果、鎮静化するどころか、
森友学園問題では財務省理財局の口裏合わせの事実、
加計学園問題では愛媛県の総理官邸で柳瀬当時秘書官と面会した事実、
次々と見つかる南スーダン・イラク日報と大臣報告を怠った事実、
昨年も国会を騒がせた三重苦が再炎上したこともあって、
却って注目が過熱する衆議院の集中審議でした。

全体の結果としては、日報問題を調査する小野寺防衛大臣以外からは、
全く誠意が感じられない非常に残念な結果となってしまいました。
特に酷かったのは希望の党・玉木代表の「YESかNOか」の質問に対し、
安倍総理が2-3分かけて長々と過去も何度も行った説明を繰り返すだけで、
肝心のYESかNOかの質問に対しては曖昧にして答えず、
議場は騒然として野次だらけ、河村議長も放置で荒れる荒れる、
時間だけが浪費される完全な『質問時間潰し』、
もっとも玉木代表側にもそれを演出した雰囲気もありましたが、
それにしても酷過ぎる、口では「誠意」と言いながらも、
いかに時間を浪費させるしか考えていない、
「誠意」の欠片も感じられないものでした。

それは安倍政権になってからは「いつものこと」でもあるので、
中身の方に話を戻すと、今回は立憲民主党の枝野代表が大活躍でしたね。
防衛省の日報問題に関して言えば、
イラク派遣の日報も南スーダン派遣の日報も『軍事的価値』がある点に言及、
確かに生きた情報源である日報は、今後のPKO等の自衛隊活動に指針にもなり、
それを軍事的に研究することなしに廃棄するなんて、「あり得ない」話です。
枝野代表の指摘する、「まとめて保存されていた日誌を、
問題発覚後に敢えて廃棄して分散させた」とする説は、説得力があります。
事態は間違いなく『隠ぺい』であり、その観点からの調査が期待されます。
…とはいえ、小野寺防衛大臣は迅速な情報開示と徹底調査によって、
「よくやっている」という印象を国民に与えており、辞任論はまず聞こえてきません。
どっかの財務大臣もこれぐらいやっておけば良かったのにね(苦笑)

加計学園問題に関して言えば、
愛媛県と今治市は官邸で柳瀬元秘書官と面会した事実を提示しているのに対し、
柳瀬元秘書官は「記憶の限りでは、面会した記憶がない」と完全に平行線、
これに対して政府がどう反応するのか注目されましたが、
①愛媛県の備忘録に対するコメントは控える
②柳瀬元秘書官を信じている
③民間人の入った有識者会議等のプロセスが適切なので問題ない
を繰り返すばかり…
実質、愛媛県の備忘録の内容は「でっち上げ」と言ってるに等しいのですが…
しかもその話の中でしれっと「公文書管理には相手方の同意が必要」と言い出すわけで、
つまり、今後はそうやって「勝手なことは書かせないよ?」と脅してるのも同じ。
昨今に改正した公文書管理法がザル法であることを自ら明らかにしてるも同じです。
あれだけ詳しい内容を妄想で書ける職員だったら、小説家の方が向いてるよ(苦笑)
愛媛県や今治市が明確な証拠を提出しているのに対し、
政府は柳瀬元秘書官を信じるという曖昧な感情論だけ…
おいおい、あなたが信じていた財務省と佐川元長官は何をしたのかお忘れですか?
嘘を吐いた挙句、公文書の改ざんまでしてるんですよ?
どうして信じられる、国民に信じてもらえると思ってるのか? 馬鹿にしてんの?
もう残る責任回避手段として、
柳瀬元秘書官が全て勝手にやったことにするしかないと思っていましたが、
安倍総理は秘書官が総理の意思に反して勝手に仕事をすることは完全否定しており、
「一蓮托生」という状態で完全に逃げ場を失っていますが…
それで逃げられると思ってんの?

森友学園問題に関して言えば、財務省の太田理財局長が、
NHKが報道した森友学園側への口裏合わせの要請を認めた上に、
一部報道にあった『籠池隠し』において、森友学園側の弁護士に対して、
「ワンボイスで」と佐川元長官の承知の下で発言したことを認めました。
この「ワンボイスで」が何を意味しているのかは微妙な所ですが、
情報発表の窓口を弁護士に一元化するために、弁護士の判断で籠池氏に身を隠させたのか、
財務省理財局が「籠池氏には黙っててもらえないか」と具体的にお願いしたのか、
そこら辺の経緯がよく分かりませんし、
そもそも籠池氏を黙らせる必要がどうしてあったのかもよく分かりません。
いずれにしても、佐川氏が証人喚問で『籠池隠し』を知らぬ存ぜぬと言っていたのは、
『偽証』である可能性が高まっていて、
「ワンボイスで」という発言によって籠池氏を黙らせようとしたのは事実に思えます。


◆政治ネタ 集中審議2 財務省改ざん事件の主犯は菅官房長官?
森友学園問題のもう一つの焦点が2月22日の官房長官へのレクなのですが、
佐川当時理財局長と一緒に大臣官房統括審議官として参加していた太田現理財局長が、
その時のレクの内容を質問されて、おかしな返答をしていました。
「谷査恵子氏の問い合わせ~」云々。
その場で思わず枝野代表も「谷さんの問い合わせが明らかになったのは、
籠池氏の証人喚問以降ですよ」と驚きを隠せず、議場も騒然となりましたが、
あまりの発言にそれ以上、突っ込めず、太田理財局長の訂正も全くナシ。

今回のマスコミ報道でも総理の反応ばかりに焦点が行っており、
この太田理財局長の発言は完全にスルーされてしまっているのですが、
この話が『事実』ならば、大変なことになります。
少なくとも、財務省は問題発覚当初から総理夫人付から問い合わせがあった事実を自覚していて、
(※それを佐川元理財局長が職員からの伝聞によって『総理夫人案件』を知ったのか、
 改ざん前の決裁文書を見て知ったのかは分かりませんが、)
いずれにせよ、2月22日の時点で総理夫人が関与した可能性があることは知っていたわけです。
となれば、2月24日での「交渉記録は廃棄した」等の強気な答弁は、
(※改ざん前の決裁文書を直接見たかどうかは別として、)
その内容は知った上で答弁した、つまり意図的に『嘘』を言ったことになります。
…まぁ、まどろっこしく注釈入れなくても、その事実を知っているのならば、
改ざん前の決裁文書を見た可能性は極めて高い(99%ぐらい)と思われます。
公文書の改ざんが始まった時期も「2月下旬」で時期の一致もありますし、
文書改ざんの主犯は『菅官房長官の指示』である可能性が高まったと言えます。
実際に2月24日の菅官房長官の会見では、交渉記録の廃棄に関して記者から尋ねられると、
「保存期間30年の決裁文書にほとんどのことが書かれているから問題ない」と発言しており、
決裁文書は見られても大丈夫⇒見られても大丈夫な表記になっているはずと、
文書の改ざんを匂わせるような発言もしています。

おそらく、後日、この件について再度質問されたら、
太田理財局長は「私の勘違いでした」と否定するのでしょうが、
伝聞なら勘違いはありえても、その場に同席した太田理財局長の発言は極めて重いはず。
しかも他に同行の職員はおらず、メモも取っていなかったと言うのですから、
後から「勘違いだった」では済まされません。
思わず本音がポロっとこぼれた瞬間だったと言えましょう。
文書改ざんの真犯人は菅官房長官である可能性が極めて高くなりました。


◆スポーツネタ 大相撲の女人禁制問題
下村元文部大臣が珍しく良いことを言いましたね。
「例えば、女性が総理大臣になった時、(表彰等で土俵に)上がれないのはいかがなものか」

イスラム社会をよく理解してないので、正確には言えませんが、
女性の自動車運転を禁止しているのと似てるんですかね?
でも、どちらかと言えば、女性の保護を目的としているようには聞こえなかった気も。
あのアナウンスを聞いてると「女性が不潔なもの」と考えてるように聞こえちゃう。
昨年も行司のセクハラで処分されることがありましたし、
なんなの相撲界って「男色」なの、それが「伝統」なの?とか思っちゃうよ(苦笑)

はっきり言ってナンセンス。
「伝統」と言っても明治以降の150年程の歴史しかない。
言うなれば、女性を家庭に縛り付けた「父権主義」導入以降の話でしかない。
戦後の民主化の流れの中で、女性の社会進出が叫ばれたことで、
「女性は結婚して家庭に入り、子どもを産み育ててこそ」という妄想が崩れたわけで、
こちらの「伝統」もさっさと捨て去るべきです。
江戸時代以前は女性が土俵に上がることもあったんでしょ? 「伝統」じゃねーじゃん。

4月4日が公民権運動の指導者であったキング牧師の命日ということもあって、
スティーヴィー・ワンダーの『ハッピー・バースデイ』がラジオで流れてきたり、
公民権運動のおさらいみたいなニュース番組が流れていましたが、
『区別』という名の『差別』もまた『差別』なわけです。
別に女性に相撲をやれと言っているわけでもあるまいし、
土俵に上がることも許されないというのは何なのか?
合理的な説明はできるのか?
あまりにも杓子定規過ぎると思うのですが…

2018年04月10日

センバツは大阪桐蔭が春連覇達成

終わってみたら、大阪桐蔭のための大会だったような感じでしたね。
昨年に引き続き、春らしい投手中心のチームは少なく、
夏の大会のような打撃中心のチームが多かったことで、劇的な試合が多かったです。
特に準々決勝と準決勝は実に見どころの多い打撃戦でした。
もう高校野球にセーフティリードなんてありませんね。
ホームランで一発逆転できてしまう辺りはもうプロ野球と一緒。
そういう意味では三重高校のようにバントをしない野球の方が合理的に見えます。

今大会から導入されたタイブレークは準決勝の大阪桐蔭と三重との戦いが、
延長12回裏2アウトからのサヨナラ勝ちで終わったこともあり、実施はなし。
正直、良かったと思います。試合が壊れかねない。
近年の傾向として、複数投手制と打者のパワーアップが進んでますので、
昔のように貧打の末に延々と延長戦が続くことはなくなってきてるかと。
このままタイブレークなんて忘れてしまうことを期待したいです。
んー、でも、もし大阪桐蔭と三重の試合がタイブレークにもつれ込み、
乱打戦の末に三重が勝利し、大阪桐蔭の春連覇の夢が潰えてたとしたら…
…やっぱり、やるせない気持ちになったでしょうねぇ…個人的には反対です。


◆ニュースネタ 収束に程遠い森友学園問題
先月の佐川氏の証人喚問によって、総理官邸の関与を否定することに成功し、
あとは大阪地検の捜査の結果が出るまで、
財務省はダンマリを決め込む時間稼ぎを目論んだものの、
NHKの報道で財務省が森友学園側に嘘の証言を依頼したことが発覚し、
野党の度重なる追及によって昨年2月22日に官邸で佐川氏ら出席の元で、
官邸へのレクが行われたことが明らかになり、
そこに現理財局長である太田氏が内閣審議官として参加してた等々、
収束には程遠い様相を呈しつつあります。

前者の嘘の証言依頼に関して言えば、
証人喚問でも籠池氏の雲隠れを指示したかと聞かれて否定してましたが、
近畿財務局と財務省のどちらが主導したのかは分からないものの、
実際に籠池氏に雲隠れするように弁護士から指示があったのは確かで、
嘘の証言依頼の話も合わせて考えれば、
財務省が主導した可能性の方が高いように思えます。
そうなると、佐川氏は偽証した疑いが強いわけで、証人喚問の正当性に疑念があります。

また、昨年2月22日のレクの出席者が判然としないものの、
仮に件の今井秘書官が出席していたとすれば、
これも佐川氏の証人喚問で偽証したことになります。
そんな森友学園問題の対処に当たっていた関係者が一堂に会す状況で、
当たり障りのない話をしていたわけがありません。
改ざんの時期にも一致していますし、限りなくクロに見えてしまいます。
この官邸でのレクを具体的に説明できなければ、
総理官邸の関与はなかったことは証明できないでしょう。
それを今のように口を濁していれば、森友学園問題全体に共通する流れである
「ダンマリは怪しい」の流れに乗ってしまうだけでしょう。

森友学園問題自体は過去の不祥事に比べれば大した問題ではありません。
問題はそれを政府が一蹴して説明を拒んできた国会対応にあります。
「関係していたら総理も議員も辞める」と自信満々に否定したのとは裏腹に、
事実は関係性を疑わせるものが後からポロポロポロポロ出てきてしまう。
国会で「ない」と言っていた書類が後から出てくるわ、改ざんされてるわ…
常に後手後手に回っていて、後から「違うじゃないの?」という話が出てくるから、
隠すことが全て怪しく思えてしまう、これが森友学園問題の根本です。
安倍政権の批判拒否体質・秘密主義構造が典型的に表れています。

昨年2月22日の官邸レクで何が行われたのか。
それを全て明らかにしない限りは、官邸の関与を否定することは不可能でしょう。
世間の関心低下とは裏腹に、わりと詰んでますよね、今の状況。


◆ニュースネタ 高プロ導入で「サービス残業」から「ボランティア残業」へ
「裁量労働制」の導入が見送られても、「高度プロフェッショナル制度」は外れない…
1000万ちょっとの年収要件によって、既存の労働法規制から一部外れる制度で、
「定額働かせ放題プラン」みたいな感じの制度です。
高収入労働者からすれば、労働時間規制に束縛されないメリットもあるものの、
それ故にどれだけ負担が増すかも分からないデメリットもあります。
一方で一般労働者には残業規制が適用されるなど、労働時間削減となれば、
皺寄せが全て「高プロ」の労働者に行きかねず、過労死の危険性が増します。

そうなってくると、今の配偶者控除の制度のように、
年収要件をギリギリ上回らない調整が増えてくるのではないか、という懸念が生じます。
それを希望するのは主に家庭での家事負担を押し付けられている女性になると想像でき、
結果的に長時間会社に拘束されることを厭わない男性のみが出世し、
家庭との両立のために拘束を受けられない男性や女性は出世できない可能性が出てきます。
今日重要視されている「ワークライフバランス」とは程遠い、
真逆な結果を生みかねません。

また、高プロ社員と一般社員が同じ仕事場に居る場合、
残業規制のために一般社員は定時で帰ることになりますが、
高プロ社員は一般社員の残業分も実質無給で仕事をすることになってしまいます。
一般社員の残した仕事のツケが全て高プロ社員に押し付けられることになれば、
高プロ社員の負担増や過労死の危険性が高まるばかりか、
一般社員側が高プロ社員に頭が上がらない、顔向けできないことになっちゃいます。
往々にして高プロ社員は上司であるでしょうし、
残業規制があるからといって、おいそれと帰れるのか?という疑問が生じます。
そうなると、今までは残業代を貰って仕事をしていた、
もしくは残業代なしに仕方なく残務をしていたものから、
積極的に居残って高プロ社員や他の一般社員の残務を無給で片付けるという、
「ボランティア残業」のようなケースが一般化してくるのではないかと。
問題となれば「好きで働いてるんでしょ?」で済まされかねず、
『残業しなければならない構造』は問題にもされなくなる可能性があります。

結果として、裁量労働制の導入と変わらなくなるのではないかと。
要するに、今の経営者はバブル期以前の会社構造、
「男社会」「会社に忠誠」「残業の意識なくとにかく働く」
そういった過去の会社組織を理想にした改革を望んでいるように思えてしまいます。
過去の会社は専業主婦の「滅私奉公」があってこそ成立するわけで、
今の時代にそんなものが通用するとは思えません。
改革の方向性が明らかに間違っています。

繰り返しますが、裁量労働制自体が悪いわけではないんです。
成果主義は合理的です。
行き過ぎた成果主義はダメですが、共産主義で内容を問わず給与を払うのもダメです。
ただ、それを導入する背景が、「人手不足解消」では本末転倒。
働かせ放題にしかなりません。
人材が余剰するくらいの「ワークシェアリング」をする必要がある状況でなければ、
労働者本位の裁量労働制を実現することなど不可能です。
裁量権を持つのは労働者ですか? 資本家ですか?
常にそれを考える必要があります。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズが開幕8連勝
開幕カードの日ハム戦の3連勝はある意味で「想定内」で、
大谷選手が抜けたことを差し引かねばという感じでしたが
(でもその後、日ハムは5連勝したわけなので、穴は感じられません)、
その次のソフトバンク戦での2連勝で行けるとなり、
昨年苦手としたオリックス戦の3連勝で加速している印象ですね。

特に日曜の試合は苦手にしていた山岡投手に中盤までノーヒットに抑えられ、
今年もやられちゃうのかなーと不安視していたところで、
4番山川・5番森選手の連打で1点を返すと「行ける!」となり、
7回に集中打で一気に逆転するなど、「強さ」を実感させる試合でした。
この勢いはまだ止まりそうもない感じですね。

評価の高い打線は、9番金子・1番秋山・2番源田選手と俊足巧打を揃え、
3番浅村・4番山川、
5番森友哉・6番中村剛也、
7番外崎・8番メヒア、といったように、
広角に打てる3番タイプの打者と、一発長蛇の4番タイプの打者が交互に並び、
打線の切れ目を全く感じさせません。
2年目の源田選手にしても、昨年より明らかにパワーアップしており、
内野を抜けるヒットから、左中間・右中間を抜く長打へと力強さが増しています。
山川選手には4番打者としての自覚が見え、
外崎選手も自信を付けて勝負強さが増している、
各選手が昨年より上積みできてるのが大きいです。

心配された投手陣も、OP戦微妙だった多和田投手が開幕2連勝と好調、
新戦力のカスティーヨ投手もあわやノーヒットノーランの好投を見せるなど、
野上投手の抜けた穴は感じられません。
リリーフでは期待された高橋朋巳投手が早々に離脱になったのは誤算でしたが、
右横手の平井投手と左腕の野田投手の安定感が増しており、
抑えの増田投手を含めて、3人で賄おうという意図が感じられます。
実績的には武隈投手の方が上なのですが、
勝ち運を持っていて先発もこなせることもあり、
6-7回の同点ビハインドでの立て直しに使う意図を感じますね。
あとは新外国人投手のワグナー投手がどうなるか…
それよりはルーキーの伊藤投手を早く見たいかなという感じ(^^;

6連戦ではトレードで獲得した高木勇人投手や榎田投手の先発もあるでしょうし、
彼らがどういう活躍をするのかで、連勝の伸びも違ってくるでしょうね。
なにはともあれ、例年になく明るいニュースが多いので、毎日が楽しいです(笑)

2018年04月03日

対北朝鮮政策の失政

K美「私、N男とヨリを戻そうと思ってるの…」
J子「ダメよ~ダメダメ! N男に何度騙されたと思ってるの?」
K美「彼、今度こそ真面目にやるって言ってるの。今度こそ上手くいくわ」
J子「待って、信じちゃダメよ?
   あなたがいくら尽くしてもN男は感謝なんてしないわ。
   あなたのことを金づる程度にしか思ってないのよ?」
K美「彼のことをそこまで悪く言わなくたっていいじゃない!?
   あなたに彼の何が分かるっていうの!?」
J子「なら、好きにすればいいじゃない!?
   騙されたって知らないんだからね! 絶交よ!!」

……
………にしか見えないんですが(苦笑)

平昌五輪を皮切りに、韓国と北朝鮮の対話が進み始めた時、
日本政府を中心に「時間稼ぎ」の論調があまりに強すぎて、
北朝鮮が「本気」で対話を始めた可能性を否定し過ぎたように思います。
河野外務大臣や安倍総理の一連の対応も、「時間稼ぎ論」に終始しており、
逆に手柄を立てた韓国に対して「騙されるな」と空気の読めない発言をして
ひんしゅくを買あった挙句、軽々しく「ミサイル発射の兆候」とか口にしてしまう…
終いにはアメリカから「そんな兆候はない」と否定される始末…何を根拠にしてんの?

どこか「北朝鮮との対話など上手くいくわけがない」と思い過ぎている気がします。
(もっとも、実際に上手くいくかは、まだ五分五分以下だと思いますが…)
対話が始まった頃は「時間稼ぎに騙されるな」と言い、
対話が上手く回り始めると「制裁の効果だ」と強がる。
対話に関しては何もしてない癖に、「騙されるな」と文句だけを垂れ、
対話の成果は「圧力のおかげ」だと公言する…恥ずかしくないのか?
それじゃ他人の悪口を言って友人面してる気にくわないアイツと一緒じゃないの?

昨年の国会でも圧力一辺倒を主張する安倍政権に対して、
いわゆる「出口戦略」を問うても、「仮定の質問には答えない」と拒否してましたが、
森友学園問題と同じで、政府は何も考えておらず「無策」だったと言わざるを得ません。
北朝鮮が交渉にスタンスを変えた時にどういう対応を取るか、
しっかりと考えてきたのか?
実際に昨年も拉致問題を突破口に水面下で交渉を求めてきていたようですが、
結局、それも疑心暗鬼で信じ切れずに交渉の糸口をなくす有様…
結果として交渉に完全に置いてきぼりですよ。
もはや日本のメンツが保たれるためには、米朝会談が失敗して戦争が勃発し、
日本国民の多くの命が奪われてしまった時に「それ見たことか?」と言えるわけで…
そう安倍総理に言わせてしまう最悪の結末しか残ってないのでしょうか…?

拉致家族会が安倍政権に対して拉致問題の解決を求めるのではなく、
トランプ大統領に解決を求めるように言伝を頼むのも、政府の無策を象徴してます。
既に拉致家族会は安倍政権を見限っているということでしょう。
まだトランプ大統領の方が期待できると思ってしまう、
対北朝鮮政策の失政がここに来て目立ちつつあります。

とはいえ、日本と韓国とでは事情も多少異なり、
実際にミサイルを撃たれている方角は日本でもありますから、
警戒を緩めることができないのはよく分かります。
日本は韓国と北朝鮮との対話は戦争回避のためと支持しつつも、
平和交渉がまとまるまではミサイル実験に備えて警戒を怠らない、
そういう姿勢を国際的にもっとアピールしなければ、
ただ「交渉に出遅れて、ひがんでるだけ」と貶されかねません。

交渉開始時の河野外務大臣のスタンスが誤解を生みかねないものだっただけに、
外交的スタンスを再検討し、誤ったメッセージにとられないように配慮する必要があります。
今のままでは日本が和平協議よりも戦争を強く望んでいる、そう取られかねません。
(安倍政権としては面子が立つそちらを望んでるのかもしれませんが…
 先も書いたように、その結果は日本国民の多くの命と財産が奪われる結果になるのは明白)

…ま、もう手遅れっぽいけどね…
米朝会談が成功した場合は、安倍政権が責任を取って辞職し、
「歴史修正主義者の戯言でした。スイマセン」と謝るしかないと思うのですが…
それぐらい外交的に追い詰められていることを自覚した方が良い。


◆ニュースネタ 廃棄したはずの陸上自衛隊の日報を発見
もう官僚の「情報隠し」と「改ざん」は日常的に行われていると考えるべきかもしれません。
つまり、内部でしか流通しない情報なんて、そもそも隠す必要がないのだけれども、
これが野党議員や民間団体から情報公開請求を受けると、
個人情報を黒塗りにする感覚で、都合の悪い情報や不必要な情報はカット、
真っ黒にスリム化された当たり障りのない情報を公開していた、としか思えません。

官僚の中で「情報公開」するという意識があまりに足りなさすぎるのではないでしょうか。
このままだと財務省を始め、あらゆる省庁を一度解体し直し、
原則的に公文書は全て情報公開するという姿勢で、組織の立て直しを図るべきでしょう。

んー、昨年10月は小池都知事の希望の党ブームが颯爽と登場して消えて行きましたが…
今のタイミングで希望の党を起こしていたら、もっと一大ムーブメントを作れたのではなかろうか。
そういう意味では手柄を焦ったとも言えますねぇ…
あ、今更、民進党と希望の党がくっついても誰も期待しないよ?
勘違いしなさんなよ?(苦笑)


◆ニュースネタ 自民党議員がマタハラ発言か?
もはや、このニュースに対する反応自体が『マタハラ』だと思うんですが…
結局は優先順位の問題。
こういう反応を見ていると、やはり男性は「仕事」>「出産」と考えがちだと分かり、
それ自体がもう『マタハラ』を呼んでるとしか思えないのですが。
国策にもよると思いますが、今の少子化の時代なら「出産」>「仕事」じゃないの?

このニュースに関しても詳しい経緯が書かれてないので分からないのですが、
「妊娠」がどの状態を指すのか確認しなければなりません。

①雇用1ヶ月後に産休(予定日の6週間前)=妊娠8ヶ月以降?
⇒個人差もあるでしょうが、妊娠後期で早産の恐れも考えられるので、
 雇用契約時に既にお腹が大きくなっていたと思うのですが…
 産前休暇を取ること自体は個人の自由であるため、
 妊娠を把握しながらもギリギリまで働くことで双方納得していたのか…
 いずれにせよ、雇用側が1ヶ月前には妊娠を把握できたと思うので、
 産休を与えないというのはおかしいと思うのですが。

②雇用1ヶ月後に妊娠を自覚し、将来的な産休をお願いした場合=妊娠4ヶ月以前
⇒最近話題になっている保育士の「妊娠順番」のケース。
 それをおかしいと思うのか、仕事の便宜上仕方ないと考えるのかで判断分かれますが、
 上記の優先順位をどう考えるのか、今の時代なら「出産」優先でしょう。
 これもマタハラの一種に当たると考えるべきでしょう。

③妊娠中期前後で、やはり将来的な産休をお願いした場合
⇒妊娠は個人差が大きいので、お腹がまだ目立っていない場合や、
 つわりが酷く、仕事を休まざるを得ない場合もあると思います。
 実はこれが一番厄介なケースで、世間的には「まだ働けるだろう」と思われ、
 本人としては「体が辛い」と思うギャップに苦しむ時期でしょう。
 それぞれ妊娠環境も違うでしょうし、メンタル的に不安定になりがちで、
 本来ならもっとも精神的ケアを必要とする時期と思われますが、
 産休等のケアが一切ないのが辛いところ。
 個人の状態に合わせて「配置転換」や「休養」を与えるなど、
 職場の善意が期待されるところですが、
 それがない場合が『マタハラ』になるケースだと言えましょう。

いずれにしても、『マタハラ』になるケースは多いと思われます。
妊娠は個人によって違うだけに、
画一的な対応をすることは逆に『マタハラ』を誘発します。
例えば、産休期間に入ったとしても体の影響が少なく、負担の無い仕事ならば、
仕事をそのまま続けたいと思う妊婦さんもいるでしょうし、
そういう人に仕事を与えずに、強制的に休ませるのもやはり『マタハラ』です。
妊婦の意思をよく確認した上で、
出産を不安にさせないケアが職場に求められている時代だと言えます。


あと『人手不足』というのも、どうなんだろうと。『人手超不足』でしょ?
バブル崩壊以降、人件費を切り詰めることが良い経営者と持て囃され、
職場はギリギリの人数、もしくはより少ない人数で回すことが美徳とされたわけで、
その流れのままに『人手不足』ということは、
完全に仕事が回らない状態を指します。
そんな状況では、有給や育児休暇は認められにくいですし、
裁量労働制を導入しても、働かせ放題プランになるのが落ちです。
根本的な労務管理の改善が必要で、
常に余剰人員でバックアップ体制を取りながら回す「ワークシェア」の発想抜きに、
働き方改革など実現するわけもありません。
その視点がない改革は「働かせ放題」にしかならんわけですよ。

仮にその議員に先見性の目があったのならば、
産休も簡単に取れないような『人手不足』の状態で仕事を回してないですよ。
つまり、その程度だったということ。
人件費を切り詰めて、休暇なしで働かせることが美徳だと考えていたことの証左です。


◆ニュースネタ 静岡市が津波浸水想定区域の表示を撤去
伊東市が景観保護を重視して、防潮堤のかさ上げを行わないことを決めたり、
地価が下がることを懸念して、地すべりの危険区域を拒否したり…

なんつーか、これって東日本大震災前の東京電力と同じじゃないですかね?
巨大地震や津波が想定されても、来る確率は低いからということで後回し、
結果、大津波が襲来してメルトダウン…
景観や地価下落と人命、それは天秤にかける必要もないはずですが…

そもそも、両者は比較できるものではない。選択の余地などないはず。
人命が優先された上で、地価は評価されるべきですし、
景観や観光も成り立つわけです。
一体、誰が安全でない観光地に行くのか? 分かり切ったことです。

結果として伊東市や静岡市が津波被害に遭ったとしても、
「自業自得」としか思えません。
自ら「生」よりも「死」を選択したのだから同情なんてしませんよ。
選択の余地など最初からないことに気付いてほしいです。
人命が最優先でしょ? 人命が確保される街づくりが基本でしょ?

それと海岸沿いの土地利用として、
野球場はまだ観客席の分だけ高さが生じるから良いとしても、
サッカー場を作るとかはどうなんでしょうか? 平面じゃねーか。
スポーツをやる人は他の人よりも足が速いから逃げられるとでも?
逃げられるわけないでしょ、というのが東日本大震災の教訓だったはず。
喉元過ぎれば熱さを忘れるでは済まされません。

2018年03月27日

佐川暴走説の崩壊

佐川元国税庁長官・前理財局局長の証人喚問の結果は予想されたことでしたが…
喚問後に地検の任意調査を受けるとなれば、それを盾に拡大解釈するであろうと。
それでも、ちょっぴりだけ真相解明に期待した部分もあったわけで…残念です。

肝心の文書改ざん事件の内容に触れそうな質問はオールシャットアウト、
佐川氏個人の刑事訴追の恐れのあるものばかりではなく、
佐川氏とは関係ない財務省内の職員の話もシャットアウトでは…
証言拒否は自身・親族・姻族の訴追可能性に限られる話のはずですが?
一体、いつから財務省理財局は佐川氏の一族経営になったんでしょうか?(苦笑)

そんな基本「刑事訴追に関わるので証言を拒否します」な姿勢だけに、
逆に断定して否定する内容が異彩を放ってしまうのは、1年前と全く同じです。
自民党議員の質問に対して、安倍総理や官邸等の外部の指示・関与は完全否定、
午前中の丸川議員の矢継ぎ早の質問に対して「ございません」と否定する姿は、
あまりにもショー染みて、打ち合わせ済みだったんじゃないかと疑わせる程でした。
1年前も「交渉記録は破棄した」「価格交渉はしていない」
「政治家の関与は一切ございません」と断定口調だったことが、却って疑惑を呼び、
後にその証言の信用性が疑われる結果となっただけに、今回も言葉通りには受け取れません。

加えて、それら1年前の証言に関しても撤回はせず、
報道による一部の切り取りに過ぎず、
特に価格交渉云々は説明内容が十分伝わっていないと言い訳染みた回答をし、
交渉記録の破棄も森友学園個別質問に対して一般原則を返答しただけという荒っぽさ、
さすがに後者は「丁寧な国会対応ではなかった」と陳謝したものの、
ろくに調査してなかったのか、嘘を吐いたのか分かりませんが、
「ごめん」では済まされない問題のはずです。
その断定答弁も答弁書に沿ったものなのか、独走だったかは最後まで明言せず、
他の部分では答弁書に沿って答弁していたと語っているだけに、
あんな官僚らしくない断定答弁書を官僚が作るのかという矛盾は解消しませんでした。
もし佐川氏の説明の通りに、
国会対応で慌ただしく、調査や答弁会議も満足にできていなかったのならば、
断定否定などせずに「現在調査中です」と慎重に答えるのが自然ですから、
断定否定答弁との矛盾、整合性のなさが余計に目立つ結果となりました。

佐川氏の性格に関しては、衆議院公明党の議員が推測で切り込んでいましたが、
部下にとって「怖い上司」であるかどうかまでは分からないものの、
少なくとも「沸点は低そうだ」という印象は受けました。
一般的な官僚のイメージは現在の太田理財局長のような感じなのに対して、
佐川氏は冷静に答えてるようでカッと来やすい印象、
公明党議員の後半から立憲民主議員の前半にかけてはかなり苛立ち交じりに見えました。
プライドが高く、感情的になりやすい性格なのは間違いない感じですねぇ…
断定答弁といい、どこか安倍総理と似てる雰囲気があるんですが…

国税庁長官を辞任した理由も、「書き換え問題の当時のトップとして責任を痛感」であって、
敢えて安倍総理の「行政のトップとして責任を痛感」とする発言に被せている印象があり、
漠然と聞いていると組織のトップが責任を取る殊勝な発言にも聞こえますが、
それはつまり、安倍総理が監督責任の末に辞任しなくても良いのならば、
自分の監督責任も問題なく、これ以上の責任を取る必要もないよね?、とも聞こえます。
狡猾というか、誠実さの欠片も感じられないんですよねぇ…


最終的に佐川氏の発言をまとめると、
「改ざんに外部からの指示はなかった」
「土地取引に官邸等からの指示・関与はなかった(※と思われる→前任者の時だから)」
「1年前の国会答弁に説明不足な点はあったとしても、
 答弁自体に問題があったり、森友学園との契約に問題があったとは思っていない」
ということになります。
つまり、財務省理財局が改ざんする理由は「皆無」ということになります。
それなのに、事実として「改ざん」は行われているわけで、
そこの整合性の無さ・矛盾点は全くもって消えてなくなりません。

佐川氏としては大本営発表、財務省の発表に歩調を合わせているつもりなのでしょうが、
だからこそ「改ざんする根拠」が見えなくなってしまうわけで、
麻生財務大臣が説明した「佐川答弁修正説」は完全に破たんしたと言えます。
佐川氏を始め、財務省理財局が「正しい」と思っている公文書を、
わざわざ「公文書の改ざん」という犯罪を犯してまで、修正する理由はありません。
日常的に改ざんのある「辻褄合わせ体質」の可能性は明確に否定していましたし、
財務省の意識の低さによって改ざんが行われたわけでもありません。
そうなると、やはり外部からの「お叱り」があったのでは?と疑われるのも当然で、
組織内で「正しい」と思っている文書等を改ざんするのは余程の理由でしょう。

結局、一番肝心なところはブラックボックスの証言拒否。
これで財務省の最終報告も骨抜きの内容になってしまえば、
財務省自体の内向きな姿勢は「国民のため」とい公務員の存在意義の否定につながるでしょう。
そうなれば、最終的には財務省を解体せざるを得なくなってしまい、
佐川氏の証人喚問は財務省を守るどころか、さらなる死地に進めたことになりかねません。
客観的に見れば、佐川氏は頑張ってると思いますよ?
だけど、結果がいつも裏目に出てしまうのは人徳なのか、詰めが甘いのか…
今回も沈静化どころか裏目に出るのは間違いないでしょうね。


◆ニュースネタ 文部科学省授業照会事件 渦中の池田議員の言い分
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180322-00000040-asahi-pol
おいおい、アホか、こいつ…
百歩譲って、地元から懸念の声があったとしても、
何でそれが「国(文部科学省)」を経由する必要があるんですか?
地元の教育委員会に尋ねれば終わりの話でしょ?

地元の声→池田議員→文部科学省→名古屋市教育委員会
名古屋市教育委員会→文部科学省→(断絶)→池田議員→地元の声

わざわざ国を経由したのは安倍政権へのゴマすりに過ぎないでしょ?
安倍政権を批判する前川氏をやりこめて、手柄にしようとでも思ったのか。
それにしては手口がアホ過ぎる。
つまり、自分では名古屋市教育委員会に聞く力もないもんだから、
文部科学省という行政の力を、安倍政権の名を借りて歪めて使い、
その手柄を自分のものにしようとしただけじゃん。

大体、講演が終わってからこんなことをして何の意味があんの?
前川氏に関わった人達への嫌がらせと政権への御機嫌取り以外にないでしょ?

虎の威を借りて、虎に取り入ろうとしたけど失敗、人間的に終わってます。
こんな議員しかいないのか?
屈する文部官僚も文部官僚だけど、偉そうに行う議員も議員。オワットル。


◆ニュースネタ 大学入試試験で民間の英語テストを利用?
まだ詳細が決まってないので分からないのですが、
受験生が8社のうちから2回選択するのって、どうやって決まるんでしょうか?
1年で2回しか受けられないのか(どうやって把握するのか分かりませんが)、
それとも受ける回数は自由で、受験に利用できるのは申告済み2回分なのか、
それとも受ける回数は自由で、一番良い成績2回分を採用できるのか。

受験回数を制限しても、練習用として開催時期の早いものが利用されるでしょうし、
1年に2回までとすれば、1年生のうちから複数回受験して準備する学生も出てきます。
検定料だけが消費されていき、受験のスパンも準備期間がなくなり、
1年通してテストを受け続けるどころか、
3年間テストを受け続けることになりかねません。

センター試験一発勝負が最も寒い時期に行われることへの批判に対し、
1年を通してテストモードにするというのは解答が違うように思えます。
結果、受験生の負担ばかりが増しているような…
これでは受験産業に対する利益供与にしか思えないです。
上記の件を考えると、本当にそうであっても全く驚きはないですね…

2018年03月22日

政治家の関与

文部科学省が名古屋市教育委員会に対して行った前川喜平氏の講演に対する質問状は、
自民党の赤池議員と池田議員の照会によって行われた上に、
池田議員の修正が行われた上で送付されたとの話… アホかと(苦笑)

何はともあれ、この話が出てきたタイミングが最悪過ぎます。
照会等が行われた時期は2月中旬頃で、森友学園問題が再燃し始めた時期、
報道に出たのが財務省改ざん事件がピークを迎えている現在、
「あー、やっぱり官僚に対して政治家は働きかけを行ってるんだ」、
そういう具体的構図を明らかにしちゃいました。

それならば、財務省に行われた照会(昭恵夫人付きの官僚・谷氏の照会)が
8億円の値引きの取引に影響を与えたのではないか?、
そう疑いが生じるのも当たり前のことで、むしろ実例を提示されただけに、
そちらの方が説得力があるように見えてしまいます。
森友学園問題の真相を、文科省の要請メール事件が示しているとなれば、
政権与党としてあまりにも軽率な行動だったと言わざるを得ません。

話を戻しまして、文科省の要請メール事件において、
赤池議員の行動は分からなくもないのですが、
池田議員にその書面を見せたことが理解できません。
これはもう文科省が自発的にやってはいない証拠ではありませんか。
何の権限があって文科省の内部メールを見れるのか? しかも訂正の指示ができるのか?
政治家として、明らかに権限を越えて文科省に関与してしまっています。
立法府と行政府の癒着にしか感じられず、この話が本当ならば、
池田議員は即刻議員辞職すべきでしょう。

まぁ、でも、その結果があの気持ち悪い陰湿な文章になったというのは、
実によく分かる話ではあるのですが… 本当に気持ち悪いわ。
あれを素面で指示できるのは、頭がどうかしてるとしか思えない。
相手に対する敬意がまるでない、自己顕示欲の塊、考えの押し売りにしか見えない。
それが子どもの教育に少しでも携わっていると思うと、心底嫌悪します。

それを撥ね付けられずに、職員個人で行ったのではなく、
省全体が承知していたのも問題で、文科省はもうダメだというのを改めて浮き彫りにしました。
まさか教育委員会よりも先に文科省がぶっ潰れるとは思いませんでした。はい、解体ですね。
もう国家による教育の統率は不要となりました。自業自得。
現場に任せて置いた方が1000倍マシ。


◆ニュースネタ 財務省森友文書改ざん事件の集中審議
一言で言えば、「1年前と変わらねーな」という感じ…

さすがに政府側に当時ほどの余裕は見られないものの、
安倍総理の答弁はいつも同じで、1~2分延々と同じ話をし続ける…
「削除された文章を見ても、私や妻が関与してないのは明らか」、
関与の証拠にはならないのは確かですが、関与してない証拠にもならないだけに、意味不明。
質問内容が明らかに違うのに、同じコメントを繰り返すのは、安倍AIなのかと思うほど。
…あ、今のAIならもっと気の利いた答弁ができますね(苦笑) AIへの非礼を詫びます。

そして、麻生財務大臣のやる気の無さも相変わらずで、
「検察優先」の姿勢が却って秘密主義を招いていて、本当に調査しているかも分からない。
自らキーパーソンに指名した佐川氏に聴取して、関与を確認してないって何なの?
「あなたを、犯人です」ということ? いや、そこでヲタクネタに走られても(苦笑)

自民党の筋書きが「財務省単独犯説」だと言うのならば、
官邸擁護にばかり走るのではなく、財務省に事実の追及をしなければなりません。
太田理財局長も麻生財務大臣も「佐川氏がやった(と思う)」と個人の所感のみで、
客観的な事実認定が皆無という状況では、国民は何も知りようがない。
具体的に誰が関与したのかは言わないまでも、何人規模でどうやって行われたのか、
何故改ざんが行われたのか、引き出したい証言は幾らでもあるはず。
それを何もやらずに、「財務省が悪い」と抽象的に批判するのは意味がありません。
終いには太田理財局長に対して「増税派のアベノミクス潰しだ」とまで言っちゃう。
MMR並みの陰謀説、「な、なんだってー!」という反応でも期待してたのか?(笑)
あまりにも酷過ぎる。さすがに太田理財局長に同情しました…

麻生財務大臣の答弁も「検察の捜査を待って」が多く、それじゃいつ捜査できるのか?
1か月後、半年後、1年後、東京五輪後?(苦笑)
事実究明のために財務大臣を続投するというなら、今、捜査やりなさいよ。
今できないなら、即時、辞任してください。
どうしても、のらりくらりと交わそうという姿勢にしか見えません。
真剣みが感じられないのは1年前と同じ、これ以上やっても意味がない。
財務省の内部調査は期待薄ならば、第三者委員会を作らなければなりません。
自浄作用は全くもって期待できない、そもそも、やる気がないのですから。
また1年以上グダグダこの話題を引っ張るのかと思うと、ウンザリします。
真実を明かす気持ちがないのなら、さっさと辞めちまえよ、誰とは言いませんが。

官邸も「財務省が悪い」と主張する以上、
それなりのストーリーを用意してくれないと、国民も納得できません。
政府の描くストーリーが事実上の白紙であるために、
野党の描くストーリー「忖度」の方がそれっぽく見えちゃうんですよ。
その不透明感がこの問題が解決に至らない最大の理由です。

2018年03月17日

佐川氏が“全く”悪くない可能性

今現在に問題になっている財務省の森友文書改ざん事件は、
森友学園問題全体から見れば、「後片付け」の話でしかありません。

今は「佐川氏は総理官邸を忖度したに違いない」から出発しているため、
「佐川氏は2月24日に嘘と分かっていて答弁したに違いない」、
「嘘の答弁をしたから、近畿財務局の文章を改ざんしたに違いない」、
麻生財務大臣の考え方も実際はこんな感じで、
2月17日の安倍総理の「辞める」発言に対する忖度を否定はしていますが、
考え方のベースは上記の通りです。
多くの国民の受け止め方もそうだと思われます。


ただ、一方で、佐川氏が本当に近畿財務局の契約書類の内容を
知らなかった可能性も否定できません。
まるで森友学園問題の主犯のような印象を抱かせていますが、
実際に佐川氏が関わっていると思われるのは最後の正式契約のみです。
実際に森友学園との契約を進めていたのは前任の迫田英典理財局長の時代です。
つまり、佐川氏は前任者の契約の引継ぎとして決裁印を押しただけで、
実際の森友学園との契約内容を全く知らなかった可能性は残ります。
そういう意味では、今の太田理財局長と立場は変わらない可能性があるわけです。

今の太田理財局長は、「自分は改ざんを知らなかった」という立場のようで、
これまでは佐川氏を必死に庇っていたにも関わらず、
国税庁長官を辞めた途端に、「佐川氏は知っていたと思われる」と言うなんて、
貴方の方が人間的に信用できないよと思っちゃうわけですけど…
…まぁ、それは余談として、佐川氏も今の太田理財局長と同じ立場だった可能性もあります。

つまり、佐川氏が「忖度」したのは、安倍総理ではなく、
前任の迫田理財局長、当時の国税庁長官であった可能性が出てくるわけです。
実際に安倍総理を「忖度」して森友学園との契約を進めたのは迫田氏で、
佐川氏は迫田氏を「忖度」して庇ったために、
結果的に安倍総理を「忖度」しているように見えているだけ、という可能性です。
国会であれだけ強弁したのは、政権を守るためではなく、財務省を守るためであり、
それは自分の国税庁長官への出世を守るためでもあり、
後輩の理財局長の出世を守るためでもあったのかもしれません。

契約の詳細を知っていて嘘を吐いたのか、本当に知らなかったのかは分かりませんが、
本当に知らなかったのならば、国会での発言を修正すれば良かったはずで、
わざわざ元となる文書の方を偽造してまで、辻褄を合わせる必要はなかったはずです。
ですから、本当に文書の偽造を指示したのは、
後始末を任せられた佐川氏ではなく、前任の迫田氏である可能性も否定できません。
むしろ、前任の迫田氏を「忖度」した職員が偽造した、その可能性の方が高いかもしれません。


いずれにせよ、財務省の森友文書改ざん事件は、「後片付け」の話であって、
どうして不当な値引きがなされたのか、
財務省本省の指示で近畿財務局が契約締結を急かされたのかは、
佐川氏に聞くだけでは分からないことばかりです。
実際に近畿財務局に森友学園との契約を急かせた張本人、
迫田元理財局長の話を聞かずに、この問題の解明はできないように思えます。

逆に言えば、佐川氏は真実を話すことによって、
文科省の前川氏のように逆に株を上げられる可能性もあるわけです。
今度は誰も忖度することなく、真実を語ってもらいたいですね。

◆ニュースネタ 文科省が前川元事務次官の講演内容の録音データを要求
治安維持法時代か?とまでは言わないまでも、
1960年代の学生闘争時代かと疑うような事件ですねぇ…

既に文科省からのメールが公表されてますが、これを書いた人は性悪としか言いようがない。
厭味ったらしく自分の主観をこれでもかと長文に書き連ね、
「私の考えとは違うようなので意見を述べなさい」という強制感がヒシヒシ。
他人に読んでもらう文章というよりも、明らかに自己満足で書かれた文章で、
こりゃもう読んだ人100人いれば100人の心証を悪くする最悪の悪文です。

これを素面で書いてるとは思えない。酔ってますね、自分に(ジョーク)
まだ文科省側の対応が出ておらず、林文部大臣は関与を否定していますが、
文科省全体で練りに練った文章とは思えないので、
誰かが個人的に暴走しちゃったんでしょうねぇ…
こういう明らかに「圧力」を感じさせる暴走を生んでるのは何なのでしょう?
全くもって余裕がないというか、崖っぷちというか、
崖から体が半分ぐらい落ちかかっているぐらいの死の瀬戸際じゃなければ、
作れないような悪文を送らなければならないほど、
追い詰められている余裕の無さが気になります。

このメールを送ってしまった文科省の職員の処分は免れないでしょう。
…って、処分は口頭での注意だけって…酷過ぎ。
こちらも後日、国会で追及されるのは間違いないでしょうね、またやっちまったよ。

それにしても名古屋市の教育委員会はあっぱれ。
断固とした対応で教育の独立を守った態度は称賛されて良いと思います。
そこらも土地柄なんですかねー。


◆ニュースネタ 産経新聞が財務省改ざん事件に対する批判を批判?
んー、ここまで程度が下がったか。文春よりも下、東スポ並まで評価を下げるか(苦笑)
夕刊フジに載せそうな記事を本紙に載せちゃうとか、
随分とヒステリックに追い込まれてますね、財務省の気持ちがよく分かることでしょう。

元総理とはいえ、一般私人の小泉純一郎氏にそこまで噛みつくか?と。
大体、系列のBSフジの番組に呼んでおいて、そりゃないだろうと。
こんなことになるなら、呼ばなければ良かったじゃん(苦笑)

財務省から正式な報告書が出てない段階で、
さも事実であるかのように批判に対して批判するのはいかがなものかと。
「どうしてそう言い切れるのか?」、その根拠が不十分過ぎます。
推測による批判を推測によって批判し返している、全くもって意味がありません。
それが新聞社のやることか? 事実をもって批判しなさい。
腹が立つなら個人のフェイスブックでやっとけ。

明らかな「火消し目的」で、ここまで露骨なのは嫌悪感さえ抱かせる。
最後の「情けなくなる」、個人の心情で締めている辺りがどうしようもない、
自らこの記事は「あくまで個人的感想です」と言い訳してる辺りがどうしようもない。
もう新聞として売るのではなく、キュレーションサイトとして運営したら良いのでは?


◆ニュースネタ 至学館大の谷岡学長が不用意発言で炎上
産経新聞の凋落は激しいものの、最初は非常に微妙に思えていた、
フジテレビ系の「バイキング」は大相撲問題を皮切りに、
スポーツ系の評論で結果を残しつつあるように思えます。
谷岡学長の「そもそも伊調馨さんは選手なんですか」という発言…
もうこの発言自体がパワハラであることを理解していない。
そりゃ「パワハラはなかった」と協会が言うわけです。全てがパワハラだから。

暗に「さっさと引退しろ」と言っているようなもので、
こういう圧力を常日頃から感じていたとすれば、
練習環境を変えたくなるのも当然ですよ。
怒りに任せて本性を表してしまった、これでもう完全泥沼、
世論を敵にしてしまったのは間違いないですね。\(^o^)/オワタ

2018年03月15日

ご冥福

あるテレビの情報番組で、葬儀において「ご冥福をお祈りいたします」と言うのは、
不適切と言ってましたが、本当なんですかね?
正しくは、「冥府へ落ちろ、この腐れ外道が!?」なので覚えておきましょう(嘘)
大往生した人に対して、「お悔やみ申し上げます」も変だよなと昔から思ってます。
もっとも、遺族の方への言葉だとすれば、そちらの方が相応しいのは分かりますが。


◆政治ネタ 混迷を極める財務省の森友文書改ざん事件
文書の改ざんに首相官邸や麻生財務大臣が関わっている可能性は低そうです。
近畿財務局に残されていた決裁書類の内容が、そんな生々しいものだとは、
そもそも知らなかった可能性の方が高いでしょうね。
ですから、改ざんに直接関与した責任を政治家が問われることはないと思われます。

問題なのは、森友学園問題が国会で紛糾し、件の改ざんが行われてから1年、
政府や財務大臣は一体何をしていたのか、ということです。
当時の佐川理財局長の手腕を手放しに褒め称え、「官僚の鑑」とまで称し、
世論の反対があったにも関わらず、国税庁長官への昇格人事を行い、
恒例となっていた就任会見を行わなかったことも擁護するなど、まさに至れり尽くせり。
昨年後半に音声データが国会を賑わせ、佐川理財局長の発言の信ぴょう性が疑われても、
参考人招致や証人喚問に全く応じなかったのは政府・自民党だったはず。
今年に入ってからも野党が佐川氏への批判を強めても、
「適材適所」の人事と主張するなど、佐川氏を全面擁護していました。
佐川氏に常に疑いの目が向けられながらも、彼を全面的に擁護して、
真実を調べようともしなかった安倍政権の罪は重いと言わざるを得ません。

前回も書きましたが、防衛省の日報問題のように、
仮に麻生財務大臣が「本当のところはどうなの?」と調べさせていたら、
事態はもっと早期に解決していた可能性があります。
ここまで追い込まれるまで全く調べようとしなかった、
この期に及んでも事実を正確に把握していない麻生大臣はやはり不適格です。

今まで安倍政権は「知ってて白を切っている」ものだと思っていましたが、
今となっては「よく知らずに批判を突っぱねていた」ことが分かります。
国会で嘘の答弁をしていた佐川氏も問題ですが、
国会で質問されても、全く調べもせずに批判をを突っぱねていた安倍政権の態度も問題です。

傍から見れば、佐川氏の「交渉記録は残っていない」という強気な発言は、
逆に何か問題があるから廃棄したのでは?と疑うきっかけになりましたし、
「価格交渉等はなかった」という発言も音声データの存在によって覆されたわけで、
言うなれば、森友学園問題がこれだけ長期に渡って存在し続けたのも、
佐川氏の国会発言の矛盾点に起因することが大きかったわけです。
それにも関わらず、政権側に都合の良い態度を取ったことを手放しに評価し、
今日まで擁護し続けた安倍政権はお人よしと言うか、アホと言うか…
自分達に都合の良い話・都合の良い人は無条件に受け入れ、
逆に都合の悪い話・都合の悪い人は徹底的に叩く、
森友学園問題の籠池理事長も最初は前者として優遇されていたわけで、
そういう安倍政権の「味方か敵か」みたいな単純な性格が端的に表れた問題とも言えます。

厚生労働省の裁量労働制の杜撰なデータは、
安倍政権が政策の拠り所としていたデータの信ぴょう性を疑わせ、
財務省の森友文書改ざん事件は、
安倍政権の国会運営の杜撰さを示す結果になっていると言えます。
野党の質問に対して真摯に答えるのではなく、
「適当にのらりくらりと交わしてれば良いや」という意識があるから、
問題が発覚しても調べようとしない、
国会に出るのも面倒だから寝ちゃう、
国会よりも外交優先したいと簡単に言っちゃえる、
野党の質問時間を簡単に削っちゃう…それら全ての国会運営に通じてきます。
安倍政権の緊張感の無さ、退屈な小学校の学級会を過ごすような舐め切った態度が、
当初は小さい火種だったはずの森友学園問題を、
政権を燃やし尽くしかねない大火事にしてしまったように思えます。

そして、その尻ぬぐいをさせられたのが政府に人事権を握られた官僚だったわけです。
これもう「忖度(そんたく)」ではありません。「強要」です。
政権に逆らうことは許されない、逆らった時点で失脚して霞が関には居られなくなります。
安倍政権が積み上げた「官僚強要システム」に過剰反応したのが、
森友学園問題の根幹であり、「安倍昭恵夫人」という名前に対する恐怖だったのでしょう。


◆政治ネタ 安倍昭恵夫人が「野党のバカげた質問ばかり」にイイネ
そう思うんだったら、国会の証人喚問に応じてバカな野党を逆にこき下ろせば良いのでは?
野党の質問が怖くないなら、出てこれるでしょう。
あなたも真実が知りたいのでしょう?
昨年は籠池氏にとっての真実を話したのだから、
安倍昭恵夫人にとっての真実を堂々と話してはいかが?

傍から見ると、野党の質問は同じことを何度も聞いていて、
無意味にように思えるかもしれませんが、
同じ質問でも言い方を変えて聞いてみることで、
発言内容に矛盾がないかどうか確かめ、嘘を見破るのが「尋問」というものです。
是非とも安倍昭恵夫人には矛盾のない・ブレのない発言を国会でしてもらいたいですねー。

2018年03月12日

無責任・麻生の驕り

はい、麻生の政治生命も断たれた、ド~ン!
漢字の読めないローゼン総理も、安倍政権で影の総理として政局を生きてきましたが、
それも今回の問題で終わりのようです。
さようなら、あなたのことはさっさと忘れることにします(苦笑)

財務省の「文書書き換え疑惑」改め「文書書き換え事件」を巡って、
財務省の関与を認める会見を開いた麻生財務大臣でしたが…
「佐川の判断の前の段階だと『思う』」
「最終責任者が理財局長である佐川ということになると『思う』」
「恐らく国会答弁との関係で誤解を招きかねない表現、
 『先方からの要請』などの表現を削除したのではないかと『思う』」
『思う』『思う』『思う』って、国民は評論家としての意見を聞きたいわけではない。
あなたに求めているのは、財務省の責任者としての「事実の発表」です。
あなたの所感を求めているのではない!
責任者として知り得る「事実」を述べよ、と言っているんですよ!!

何で、この人はこんなに他人事なのよ?
森友学園問題で近畿財務局や理財局が槍玉に挙がっているのに、
答弁はいつも「のらりくらり」で、真剣に調べている雰囲気が微塵も感じられない。
苦しい質問に対しては、「現在、調査中(ろくに調査もしてない癖に)」と言ったり、
「大阪地検の捜査中」と言って内容を明らかにしなかったりと、常に消極的姿勢。
これだけ世間を騒がせている問題に対して、あまりにも「無関心」が過ぎます。

昨年は防衛省の日報問題が国会で話題になり、
その翌日には稲田元防衛大臣が官僚に「どうなっているのか?」と事実確認をした結果、
その場で官僚の「日報隠し」の報告を受けた・受けないで問題となり、
曖昧なままに辞任に追いやられましたが、それと比べると酷いものです。
稲田元防衛大臣が可愛く思えますよ(笑)
普通、自分の所管する省庁が問題を起こしたら、「どうなってるんだ」と気になるものでしょうに。
それが麻生財務大臣は「気にならない」のだから不思議。
財務省として改ざんを認めるのであれば、いつ、誰か、誰の判断によって行ったのか、
それぐらいは当然把握していないと、「改ざんを認める」という判断に行きつきません。
逆に言えば、いつ・誰が・誰の判断によって改ざんを行ったのかが分からない段階で、
どうして改ざんがあったと言えるのか、それが理解できません。

これだけ世間を騒がせている問題を「知らなかったから責任はない」では済まされません。
すぐに調べた稲田元防衛大臣は隠ぺいに加担したと疑われて辞めさせられ、
一方、ろくに調べていない麻生財務大臣は加担してないから辞めなくても良い、はおかしいでしょ?
担当官庁に対して誠実に仕事をした方が辞めて、
ろくに仕事をしてない方は「官僚の責任」で済ませて、辞めなくて良いのですか?
そんなの大臣なんて要らないじゃん。
講演でもマスコミの前でも偉そうに自説を垂れ流すだけの「評論家」に対して、
どうして国税から給与が支払われるのか(苦笑)
仮に自身の大臣給与減俸したところで、今の政治家で一番の金持ちの麻生氏には寸志程度でしょ?
それで大臣を続けられるなら、痛くも痒くもありませんよ。
全く効果がない罰に意味があるのか? あるわけがない。
そんなもん処分になり得ませんよ!

国会等の質問に対しては「調査中」「大阪地検の捜査中」と慎重な発言をしてましたが、
本音の所では、「また朝日新聞の飛ばし記事かよ(w」という感じで、
ろくに調べておらず、対応が後手後手になったように思えます。
この段階になっても事実関係を正確に把握できていないのは、
明らかな「怠慢」、驕りがあったと言わざるを得ません。
辞任した佐川元国税庁長官を「仕事ができる」と評価しているのは、
あなたがしてこなかった仕事を官僚がしてきただけではないのですか?
当初は稲田元防衛大臣が「お飾り大臣」と揶揄されたものですが、
本当の「お飾り大臣」はあなただったのでは?
そう言われても仕方ないほどに、森友学園問題に対しては無力・無気力に見えます。

もう麻生大臣の辞任必至であり、安倍政権の実力者である麻生大臣の対応は、
安倍政権全体の政治姿勢と同じものが見えます。
安保法制とか憲法改正とか自分に関心のある分野だけ拘りが凄く、
それ以外の分野は無関心、裁量労働制も拘りがないからアッサリ捨てられる。
あなたの趣味で政治をやってるんじゃないんだよ。
原発事故の対応だとか、暗い話題は全く口にせず、
原発輸出で日本の価値を高めるだとか良いことばかりを口にする。
隠しきれない膿が噴き出してきていて、安倍政権の限界が訪れようとしています。


◆ニュースネタ 文書書換え事件で財務省の対応が右往左往した理由
刑事ドラマ的に言えば「警視庁VS警察庁」みたいな緊張状態があったようです。
財務省内の「理財局」は中央の組織で、「近畿財務局」は地方の組織、
別個の組織が互いに保身を図ったために、矛盾が生じたと思われます。
もし、文書書換えが「理財局」で完結するものであったのならば、
問題は発覚せずに『完全犯罪』となっていた可能性はありますね…

「理財局」は佐川元理財局長を始め、安倍政権を「忖度」した対応に終始し、
国会でも森友学園問題を『普通の対応』として、問題なかったと強弁してきましたが、
一方の「近畿財務局」は森友学園に対しては消極的だったと予想され、
一度は交渉が暗礁に乗り上げるなど、そういう意味では『普通の対応』でしたが、
安倍昭恵夫人が名誉校長に就任し、
秘書役の経産省出向官僚が財務省に「問い合わせ」をして以降は、対応が一変。
以降の経緯はまだ解明されていないものの、
おそらく財務省の「理財局」から「近畿財務局」に対応を改めるよう指示があり、
その後ろ盾として鴻池氏ら4人の政治家の名前や、安倍昭恵夫人の名前を挙げて、
「理財局」が『特別な対応』を「近畿財務局」に求めた、と考えられます。

その要請に対して「近畿財務局」が渋々応じたのが苦悩の始まり。
「近畿財務局」内部で暗礁に乗り上げようとしていた森友学園との交渉を、
再度、『特別な対応』として推し進めるために、
先の政治家らの名前が理由として広められた…それが綻び。
森友学園問題が世間を騒がせるようになり、「理財局」は強弁で押し通すも、
「近畿財務局」内には既に安倍昭恵夫人らの関与を疑わせる文書が広がっており、
慌てた「理財局」は「近畿財務局」に事態の収拾を指示、
そこで「近畿財務局」が改ざんを行ったのでしょう。

しかし、既に「近畿財務局」内に広まっていた説得材料を全て回収することは難しく、
それが朝日新聞を始めとするマスコミに一部流れたと想像できますし、
原本の改ざんが行われず、原本を大阪地検に任意提出した対応を考えてみても、
万が一の場合は「理財局の指示で行っただけ」という保身に利用しようとしたのでしょう。
実際に大阪地検の捜査の手が「近畿財務局」に及んだことで、
「理財局」の関与を示す証拠が大阪地検の手に渡るに至った、のでしょう。

「理財局」は捜査の手が財務省本省に及ぶのを恐れて、
改ざんの事実を認めてきませんでしたが、
大阪地検特捜部が「原本のコピーを提出できる」と発言したことで、ギブアップ。
バレるのは時間の問題ということで、9日以降、事態が急変したと思われます。
その際に、確定申告に向けて批判が上がっていた佐川国税庁長官は辞意を覚悟しているも、
それを認めてしまえば「野党に屈した」という印象を政権に与えてしまうために、
今までは辞任を押し留めていたものの、これ幸いとスケープゴートにして首切り…
「前から辞めたがってたでしょ?」という声が聞こえてきそうです(苦笑)

…うん、腐ってる、何もかもが腐ってるわ…
官僚の人事権を握るということが、ここまで官僚を腐らせてしまうものか…
反対すれば飛ばされて冷や飯喰い、気に入られて出世でウハウハ…の末はスケープゴート(苦笑)
おいおい、本当に悪いのは誰だよ?
そいつらが「今回の財務省の対応は遺憾だ」とか「国民に深くお詫びする」とか…
どの口が言ってんだよ、馬鹿野郎。
対岸の火事に見せている奴が巨悪という、ある意味、非常に分かりやすい構図でもあります。
もう騙されませんよ、誰も…

結局、森友学園問題は『アッキード事件』だったわけで、
一私立幼稚園・私立小学校に総理夫人が無責任に肩入れしたために、
行政が歪んだことは間違いなく事実です。
公文書の改ざんが行われたのは、
安倍総理が「自分や夫人が関与していたら、総理も議員も辞める」と強弁したせいで、
その発言が行政を歪めるに至ったことも間違いなく事実です。

一体、悪いのは誰なのでしょうかねぇ…?

2018年03月11日

官僚も二流…なのか?

朝日新聞に端を発する『森友学園問題の文書書換え疑惑』、
8日に財務省が文書のコピーを提出することで、収集を付けたのかと思いきや、
野党から「他に文書があるのかどうか?」と尋ねられると、
きっぱりと否定できず、ゴニョゴニョと曖昧に答えるのみ…
私は実態を把握しているにも関わらず、財務省はとぼけているだけと思ってましたが、
この一連の対応を見ていると、財務省自身も問題を把握し切れていない雰囲気もあります。
もしくは財務省内がバラバラなのかもしれません。
全てを白日に晒して出直すべき派と、財務省の権威を守りたい派との対立でもあるのか?

いずれにせよ、一昔前の国家官僚では考えられない態度で、
地方の役人のように「その話は管轄が違うから他へ行って」みたいなお役所仕事っぷり、
自分の担当以外は仕事内容を把握してないように見えてしまいます。
先の厚生労働省の杜撰な統計データもそうですが、
かつては「天下の大蔵官僚」と呼ばれた財務省でさえ、これでは…お粗末というしかない。

そうこうしているうちに、近畿財務局の森友学園担当者の部下が自殺、
佐川国税庁長官が電撃辞任するなど、良くない動きも出てきました…
このタイミングで佐川国税庁長官が辞める意味が分かりません。
今年に入ってから散々野党から理財局長時代の国会発言を批判されても、
安倍総理と麻生財務大臣共に「適材適所」と言って批判を一蹴してきたにも関わらず、
文書書換え問題が大きくなってきた今のタイミングで辞任ですよ…
それは、つまり、佐川氏が文書書換えを把握していた、
もしくは書換えを指示する等の問題行動があったことの証左なわけで、
灰色だった『文書書換え疑惑』を真っ黒な『文書書換え事件』だと認めたことになります。

振り返ってみると、森友学園問題は幾らでも収集を付ける方法はあったはずです。
最初から安倍総理を始め、官邸サイドが驕り高ぶった発言をせずに、
丁寧に調べて対応していれば、ここまで大きくなるような問題ではありませんでしたし、
官僚サイドもすっとぼけた佐川氏に対し、後から小出しに情報を出していった財務省と、
問題を巡る対応に全く一貫性が見られません。
それら全てを含めて、官僚が政府を「忖度」した結果なのでしょうが…
ちょっと考えられないくらいに右往左往し過ぎのように思えます。
ひょっとして、もっと隠したい「裏」でも潜んでるんじゃないの?と疑ってしまいます。
政府への「忖度」ではなく、「具体的指示」が実際にあったとか、
官僚の「天下り」の横行を隠す意図があるのではないか、等々…
あまりにも対応がお粗末すぎて、能力の低下だけでは説明が付かないんですよねぇ…


◆ニュースネタ(追記) 週明け、政府は書換えを認める方針との報道
どうやら佐川氏の指示で書き換えた、というシナリオで行くようです…
…「忖度」して尽くしてきたおかげで国税庁長官まで上り詰められましたが、
最後はその「忖度」によって裏切られましたか… 憐れというか、何というか…
尽くし甲斐のない総理ですね(苦笑)
そのシナリオ通りだと、間違いなく逮捕されちゃうでしょうなぁ…いやはや…

実際に政府から「具体的指示」があったのか、それとも「忖度」の結果なのか、
今後の焦点はそこになってくるでしょうが、
森友・加計学園問題とは違い、あまりにも「忖度」の結果が甚大過ぎます。
政府からの圧力なしには、おいそれとできない「罪」だと思いますが…
羽の付く政治家とか指示してそうですよねぇ…そんなイメージ…

裁量労働制の杜撰な統計データから再度始まり、森友学園問題の書換え事件で露呈、
加計学園問題や森友学園問題に遡って考えてみて言えることは、
安倍政権の体質そのものが「いいかげん」だと言うことです。
「これこれこういうデータがある、だからアベノミクスは成功しているんだ」、
何かにつけて政府はそう言ってきましたが、もはやそのデータに信ぴょう性がありません。
それに対して野党やマスコミが実質賃金の低下など、別のデータで追及すると、
見解を受け止めるどころか「全く問題ない」「そのような指摘は当たらない」と一蹴。

安倍政権は、自分達に都合の良い粉飾データを主張して物事を通そうとする一方、
自分達に不都合な見解やデータは遮断して一切受け入れない、
それが安倍政権のやってきた政治だということが明らかになっています。
『アベノミクス』というスローガンで誤魔化してきた安倍政権も、
ついに誤魔化しきれなくなってきた、そう言えましょう。

国民はそれでも誤魔化されてるフリをし続けるんですかねぇ?


◆ニュースネタ 女子レスリングのパワハラ問題~最悪の結末を迎えるか?~
パワハラ問題で槍玉に挙がっている栄監督が体調を崩して入院だとか…
考えられるうちで最悪な対応でしょう。
泥沼化、これでもう辞任必至になってしまいました。

パワハラがあったらあったで、すぐに謝れば良いんですよ。
「自分にはそういう認識はなかったが、そう受け止められたのであれば謝罪します」と。
その上でレスリング協会に「進退伺」を提出し、
これまでの実績を考慮して東京五輪までは引き続き職務に当たるとした上で、
選手選考は公平に行い、五輪種目の体重別のガチンコ勝負で勝った選手が代表になる、
そうすれば問題は早期に解決したはずです。
他の人はどうかは分かりませんが、伊調選手には栄監督を辞めさせる意図はないので、
伊調選手らも公平に取り扱うことを約束すれば、それで良かったはずです。
どうして、問題を泥沼化させたがるのか分かりません。
レスリング協会も「パワハラなどなかった」とあっさり否定してしまう辺りも、
そもそもパワハラを理解していない証左であるし、当事者能力を欠いています。
そういう態度が自分達を追い込んでいることに気づいていないのでしょうか?

もし、仮にパワハラがでっち上げで、ただの誹謗中傷だと言うならば、
黙って入院している暇なんてありません。
愛弟子達までもが要らぬ誹謗中傷に晒されているのならば、
それから守ってあげるのが監督の仕事でしょう?
自分だけならいざ知らず、その周囲にも影響を及ぼしているのですから、
断固とした態度で戦うべきです。
それが体調面の理由でどうしてもできないというのならば、監督を辞めるべきでしょう。

こちらも問題の収拾には程遠く、栄監督が辞めるか、
伊調選手が現役引退をするかの二択になってしまった感があります…
わりと最悪の結末ですね、コレ。

2018年03月09日

スポーツは一流

経済は二流、政治は三流以下… 今の時代はそんな雰囲気ですねぇ…(-ε-)

平昌五輪は冬季歴代最多となるメダル数を取るなど、日本選手の活躍が目立ちました。
その中でも特にスピードスケートとカーリングは、
競技が行われていた時間が20時~22時というゴールデンタイムだったこともあり、
多くの日本国民がリアルタイムに競技を見ることができ、大盛り上がりでした。
注目のフィギュアスケートがお昼過ぎだったこともあって、
結果は素晴らしかったものの、やはり時間帯の影響はあったように思えます。

2年後の東京オリンピックでも、同様の競技時間の問題は出てくるでしょうから、
アスリートを第一にしながらも、日本人の多くが見れる時間帯に競技を行って欲しいです。


◆政治ネタ 杜撰な統計データで裁量労働制の改正案を断念
またしても怪しい「統計」が… おそらく、「結果ありき」だったのでしょうね。
ですから、不都合なデータは倉庫に廃棄され、
都合の良いデータが出るように数字もいい加減に打ち込んだ、ということでしょう。
「裁量労働制で労働時間が短くなる」、そのために作ったデータだったから杜撰だったということ。
順序が逆だったんですよ。データがあって、裁量労働制の拡大を決めたわけではない。
裁量労働制の拡大をしたかったから、データを作った、そういうことです。

真の問題は、何故そんなデータを作らざるを得なかったのか、ということです。
逆に考えて行けば、「裁量労働制で労働時間が増える」という懸念を否定する必要があった、
本音で言えば、「裁量労働制で労働時間を増やしたい」という経済界の要望があったということでしょう。
同じく労働時間を増やしかねない「高度プロフェッショナル制度」(定額働かせ放題プラン)は撤回せず、
電通の過労自殺事件に始まった『働き方改革』を全面否定するような改正には、
やはり違和感を禁じ得ません。
これは『働き方改革』ではなく、『働かせ方改革』ではありませんか。
裁量があるのは労働者側ではなく、経営者側であるのが明らか。

本当の意味での『(労働者による)裁量労働制』を実現するためには、
『ワークシェアリング』の考え方が必要不可欠なはずです。
労働者が裁量の範囲で仕事ができるだけの仕事量の余裕があること、
人員に余裕がなければできないはず。
それが団塊の世代の退職によって「人手不足」を嘆いている企業にできるのか? できるわけがない。
そこには明らかに『嘘』が混じっているわけで、それが「働かせ放題」にあるのは目に見えています。

一番の問題は、電通の過労自殺事件を経済界が全く反省していないということです。
今の経済界がやろうとしていることは、田舎に24時間営業のコンビニを立てるのと同じです。
夜間は客足が全然ないのにも関わらず、光熱費だけを使い続けて消耗…
経営者の雇われ店長夫婦は24時間の昼夜交代で体力と精神力を消耗…
客観的にはそんな田舎で深夜営業なんてする必要ないだろうと思うのですが、それを止めない…
やろうとしていることが、それと変わらんのですよ。

「常に最後まで会社に残って仕事をし続ける社員が良い社員」そんなわけはありません。
会社からすれば、夜中に残業されても光熱費を使われるだけなので非効率的ですよ。
業務内容が午後に偏っているシステムが問題なわけで、
そういったものを一切解決せずに、管理職を家に帰さずに会社に監禁するのが美徳とするのは、
明らかに間違った方向性です。

一方でその必要性もまた理解できます。
仕事ができる人間に対して、時間という制約を付ける必要性があるのか否か。
逆に仕事ができない人間が、自宅に仕事を持ち帰って情報を流出させてしまったり、
カフェでコーヒーを飲みながらダラダラと仕事をしたり…
つまり、問題なのは「実労働時間」ではないのです。
仕事にかけている時間、仕事に対する「拘束時間」が許容量を超えないことが大事。
家庭と仕事をきっちりと分ける、そういう時間の管理ができることこそが「裁量労働」の前提。

今のまま、残業時間の制限だとか、労働時間規制から外れるだとか議論しても全くの無意味。
一番最初に『ワークライフバランス』ありき、
家庭と仕事の両立から始まらない限り、いつまで経っても「働き方改革」は進まないでしょう。
その一番大事な視点を欠いていることが、「働かせ方改革」で終わっている最大の理由です。


◆ニュースネタ 北朝鮮が韓国と対話姿勢
日本の報道では「時間稼ぎ」という論調が多く、慎重姿勢を取っていますが…
北朝鮮の方はわりと「本気」でしょうね。そうでなければ妹ちゃんを出さないでしょ?
仮に完全に北朝鮮のブラフだったとすれば、自分の一族に交渉失敗の責任を問うことになり、
間接的に金一族の支配力にダメージが生じかねないからです。
逆に言えば、韓国側としてもこの交渉が失敗に終われば、北朝鮮は本気で激怒して暴発しかねず、
そういう意味でも「微笑み外交」の下に「瀬戸際外交」が見え隠れしているように思えます。
韓国側からすれば、平和的解決の最後のチャンスであることは間違いないです。
これが失敗すれば、もう「次」は来ないでしょうから…

北朝鮮側が実際にどう考えているかは分かりませんが、
韓国を侮ってることは間違いないように思えます。
おそらく、もう北朝鮮は韓国を攻め滅ぼすつもりはないんじゃないでしょうか?
そもそも、軍事力を使って韓国を亡ぼすリスクを取る必要もない、
平和的に南北が統一した末には、合法的に南北統一金王朝を作れる自信があるのでしょう。
それだけ韓国国民がバラバラと見られている、
北朝鮮からすれば「制御可能」と見ているように思えます。

日本にとっては、交渉が決裂すれば「戦争」、
交渉が成功しても「反日南北統一核政権」が誕生するリスクもあり、
どっちに転んでも厳しい展開になりかねませんが、
そもそも、日本はこの問題における当事者ではないので、実際は何もできません…
北朝鮮は韓国に対して軍事的挑発を行わないと約束しましたが、
日本やアメリカに対して軍事的挑発を行う可能性はあります。
仮に、日本の領海にミサイルを飛ばしたとしても、
北朝鮮からすれば、日本に対する軍事的挑発を意味するものではなく、
アメリカに対しての軍事的挑発なわけで、
日本が積極的な行動を起こしたとしても、北朝鮮に対する効果は限定的でしょう。

当面は韓国と北朝鮮の交渉を見守りつつ、
北朝鮮が再度の軍事的挑発に踏み出さないように圧力姿勢のまま警戒を続け、
アメリカが誤ったメッセージによって、暴発・妥協をしないように、
スクラムを組み続けることが大事、ということになりますね…


◆ニュースネタ レスリング女子でパワハラ問題が浮上?
スポーツは一流と言った矢先に…も前言撤回かな(苦笑)
相撲界に続き、不祥事が出てきましたねぇ…

報道では被害を受けたとされる伊調馨選手自身は告発に関わっていないという話。
そこら辺がこの問題をよく分からなくしている点ですが、
おそらく、伊調選手自身は『パワハラ』という感覚はなく、
練習場所に困って各方面に相談していたら、こうなったのではないかと。
それが弁護士からの客観的な目で見た時に『パワハラ』と判断された、そんな感じでしょう。

接触の多く、体格差の影響の大きいレスリングにおいて、
男子と混じって練習していたというのも、一般的な感覚からすれば驚きで、
そういう点から考えても、伊調選手自身は男性的感覚で拘りはなかったのでしょう。
問題はそれを半ば放置していた栄監督とレスリング協会で、
練習拠点を東京に変えた時や、田南部コーチに指導する時、
田南部コーチが交代し、伊調選手が警察庁で練習がし辛く時など、
幾らでも伊調選手と接触し、その意思を確認する術はあったはずなのに、
そういったことを一切せずに、知らないを決め込んでいたのは、やはり不自然です。

実際に栄監督が伊調選手にパワハラを行ったのかどうかは分かりませんが、
伊調選手にとっては練習し辛い環境だったことは想像に難くありません。
伊調選手と同じ階級には、栄監督の娘である栄希和選手がいるわけで、
娘にハッパをかける意味で「こんなことでは伊調には勝てんぞ!」と言ったとしても、
それを周囲が見ていれば、「やっぱり監督は娘が可愛いんだわ」ということになり、
強い選手へのやっかみも混じって、お局様に言うように「早く引退しないかしら」的な
陰口が叩かれていた可能性は否定できません。

今までの女子レスリング界は男性的な社会でしたが、
近年の女子選手の大活躍によって人気も上がってきたでしょうし、
そういった「女性的な」思考を持つ選手が増えたとしてもおかしくはありません。
そういった女性社会的な陰口体質を好まなかった伊調選手が、
練習拠点を変えざるを得なかった可能性はあります。

一方の栄監督を始め、協会側がそういった女性社会特有のメンタルケアを疎かにし、
選手の練習環境を悪化させてしまったことが、今回の問題の原因のように思えます。
今までは男性社会のやり方に染まることで、女子レスリングが強くなってきたのですが、
選手人口が広がるにつれて、そういったやり方が通じなくなり、
あちらを立てればこちらが立たずのような、
贔屓とやっかみ感情が交じり合う女性社会の難しい状況が生じたのではないかと思われます。

早い段階で伊調選手の意思を確認し、
別の練習場所を確保するなどケアしれいれば問題なかったはずなのに、
「去る者は追わず」のような男性社会的なやり方を貫いてしまったことが、
両者の溝をひたすら広げてしまったのではないか、そんな印象を受けます。

栄監督とレスリング協会は「『女子』レスリング」ということを忘れていた、
「(女子)レスリング」ではないことを知るべきでしょう。

2018年02月16日

政治色が強すぎる五輪

開幕したら少しは盛り上がるかと思いましたが…
大会直前の北朝鮮の参加表明から始まり、政治色の強さが色濃く出ている気がします。
北朝鮮参加に関する見解は概ね同意で、北朝鮮は時間稼ぎと米韓軍事行動へ楔を打ち、
韓国とオリンピック委員会は一時の安寧を望んだ結果、でしょう。
双方共にこれで本当に平和になるなんて思ってもいませんし、
ある種の打算の産物という極めて政治的な結果だったように思えます。

大会が始まって感じるのは各競技の開始時間…
フィギュアスケートはアメリカの放送局に合わせて午前早くから、
逆にスキー競技はヨーロッパの放送局に合わせて深夜近くまでとバラバラ。
時差がほとんどない韓国ということもあって、競技時間のバラツキを強く感じます。
こちらも金を出したもの勝ちというIOCの政治色を感じずにはいられません。
全てが打算の産物のように見えて、どうも違和感ばかりが…
東京五輪も同じような形になったとしたら… ちょっと困りますねぇ(苦笑)

そんな中でも、日本人のメダルラッシュが始まると、多少持ち直した感もあったり。
特に14日のスノボ・複合の銀メダルは、あと一歩というところまで行きながらも、
最後の最後で王者の意地や力強さを見せつけられての敗退となり、
悔しい思いにも駆られましたが、内容は素晴らしかっただけに満足感一杯でした。
この後も競技中心に盛り上がっていくことを期待したいです。


◆政治ネタ 安倍総理の朝日新聞批判
総理はまるで森友・加計学園問題全体が誤報であるかのように言ってますが…
具体的に指摘しているのは『安倍晋三記念小学校』の名で資金集めした時期のみで、
それが正しかろうが間違っていようが、問題の解明に全く繋がらないだけに、
そこだけしつこく繰り返して誤報を指摘するのは、どうにも筋違いに思えてなりません。

安倍総理は朝日新聞が森友学園の籠池氏への取材を元に記事を書いた点を批判しますが、
籠池氏が本当に真実を語っているかどうかは分からないものの、
籠池氏が問題の一方当事者であることは間違いないわけで、
籠池氏への取材の是非が問われてしまうのも変な話です。
それなら、もう一方の当事者である安倍夫人も取材に応じれば良い話で、
それこそ国会で直接対決させれば良かった話では? やり口が迂遠です。

最近の朝日新聞がやや揚げ足取り気味に政権批判をしている印象は否めないものの、
その中には森友・加計学園問題のように政官民の癒着を感じさせるものがあったりと、
重要な指摘があることは間違いありません。
一国の総理が、国会の場で特定新聞社の名前を出して批判するのはいかがなものか。
昨年には自身の憲法観を掲載した「読売新聞を熟読してください」と言ったり、
公に特定新聞を贔屓し、特定新聞を批判することは、言論弾圧に当たらないのでしょうか?
既にかなり際どい所を行っちゃってる感じがするのですが…
同じく『フェイクニュース』と言って特定新聞を批判するトランプ大統領ですが、
アメリカ国民の中ではそれを批判的に受け止められていることが救いでもあって、
逆に日本はそういった言論弾圧を国民が甘受してしまっている辺りは、
もう救いようがないな~と思っちゃったりします…

最近では朝日新聞だけでなく、毎日新聞や東京新聞まで一方的な非難に晒されることも…
自分の認識では朝日はともかく毎日はまだマシな感じなんですけどね…
読売は安倍政権ご用達新聞という感じで、自己批判できる辺りに余裕を感じられますが、
元文科省の前川氏の偏向報道があったりと、やっぱりご用達新聞だなという感じですし、
産経は完全に安倍政権ヨイショというか、尻尾振ってる犬のような露骨なヨイショ記事…
今はネットでも自分の好きなニュースしか見ないこともあって、
より人目を引き付ける偏向報道の方が好まれる傾向が強く、
そこが両者の溝をガンガンに深めている印象もあります。
…で、そういう人達は自分のことを偏っていないと思ってる節がある…
自分の興味あるニュース、自分にとって耳触りの良い言葉のニュースこそ「イイネ」で、
自分の興味のないニュース、自分にとって耳が痛いニュースが批判の対象になる。
そんな傾向を一番強く表しているのが、実は自民党の若手議員だったりして、
この国はもうダメだよなと思っちゃう所以だったりします… 偏ってることに気づけ。


◆ニュースネタ 憲法改正の争点
憲法改正に関して、幾つか判断材料はあると思うのですが、
一番大事なのは「それを憲法に書く必要性があるのか否か?」です。
憲法は国家と国民の約束事であり、第一義的に拘束する対象は「国民」ではなく「国家」。
ですから、基本的には「国民」から見て、
「国家」に容易に改変されては困るものを憲法で定めておく、と考えるべきでしょう。
逆に言えば、「国家」から見て、「国民」に改変されて困るものがあったとしても、
具体的な法律を定めるのは「国家」の方なので、憲法で定める意味がないわけです。
「国家」は憲法の精神に則って、「法律」で「国民」を拘束することができるわけですから。

そういう視点から言えば、野党が批判しているように、
憲法9条に自衛隊を明記することは意味がありません。
国民が自衛隊の廃止を望んでいるわけではなく、具体的に自衛隊法が廃止される恐れもない。
今の共産党でも自衛隊の即時廃止は主張していないわけですから、
具体的に明記する意義が見出せません。
やはり、そこには別の意図、9条を改正したという具体的事実をもって、
さらなる改正を促すのが狙いではないかと邪推してしまうわけです。

他にも参議院議員は各都道府県1名以上と明記するのも意味がありません。
有権者にとっての投票価値の平等の面で問題があるものの、
選挙制度の影響を直接受けるのは議員であって、「国家」側の問題です。
「国民」の視点から見て「国家」を制約する必要性があるのか否か、
例えば環境権や地方自治の明記といった具体的な必要性が高いものを
優先的に改正すべきでしょう。最初から利権の確保に走り過ぎ。

今の自民党の憲法改正論議はそこが致命的に足りてない。
「国民」の視点から考えてないから、説得力をもって伝わってこないんですよ。
単に自分達に都合の良いように変えようとしているに過ぎません。


◆ニュースネタ 古賀茂明氏のアベノミクス批判
アベノミクスの問題点をコンパクトに批判していると思います。
そもそも『アベノミクス』とか言って、固有名詞を付けだした頃から眉唾モノでした。
単なる『通貨安戦争(しかもアメリカの残りカス)』に大層な名前を付けている辺りが、
詐欺商売の始まりと言いますか、ネームバリューに囚われがちな日本人の悪癖という感じですよねぇ…
本質を見ることができない、名前で騙されちゃう。
今の日本は『無宗教』という感じですが、かといってフランスのように『合理的』というわけでもない、
何か特定の『神話』にすがりたがってしまう。
『アベノミクス』にもそういう『神話』しか感じられなかったんですよねぇ…

結論から言えば、アベノミクスで労働者の生活は豊かになりません。
賃金の上昇よりも、差し引かれる社会保障等の税金の方が多いので、手取りは現状維持もしくはマイナス。
それに対して物価が上がっていくので、生活は苦しくなる一方です。
結局、内需は拡大するどころか縮小する一方で、輸出頼みの経済に拍車がかかり、
どんどん国内需要は先細っていっちゃうわけです。
安倍政権になってからは世界経済が回復基調だったから良かったものの、
一度でも世界経済の好循環が止まれば、
その反動を最も受けるのが日本という構造に変化しつつあり、
「円は比較的安全だ」というのも、既に『神話』のように思えます。

2018年02月10日

空からの災い

今年に入ってから災害が多い印象がありますね…
火山爆発や相次ぐ地震…ついには台湾で大地震が発生、日本も他人事ではありません。
他にも人災的要素が強いものの、米軍ヘリの基地外での不時着や、自衛隊機の民家墜落、
大雪による交通障害・物流のストップ等々、
空から災いが降って来るケースも多くなってます。
そのうち隕石の落下や核ミサイルが飛んできてもおかしくは…うわ、何をするやめr…(以下略)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(不適切な発言があったことをお詫びいたします)


◆スポーツネタ 相撲協会の理事選で貴乃花親方と錣山親方が落選
色々な見方はあると思いますが、
私は貴乃花親方が立候補して落選したことは意味があると思ってます。
あれだけの不祥事を重ねたのにも関わらず、
理事会の主要メンバーは変わらず、八角理事長が再任する可能性が高いとなれば、
相撲界に自浄能力がないことを印象付けるだけです。
今の相撲協会に向けられる世間の目は、実質破綻した企業よりも厳しく、
税制優遇措置を受けていることを考えれば、それも無理もない話なのですが、
そういった世間の厳しい目に対する危機感がまるで伝わってきません。
相撲協会にそういった危機感が皆無で、
旧態依然としていて、改革意識が全くないことを世間に明らかにした意味では、
貴乃花親方の落選は意味があったように思えますね。

相撲協会としては反乱分子を追い出したつもりでしょうが、
逆に自らの寿命を縮めてしまったとも言えます。
不祥事が重なって組織が崩れかかっている状況では、
反対派を取り込んでしまった方が都合が良いのは明らかです。
第一に「口封じ」ができます。第二に「責任を取らせる」ことができます。
後者は実際に貴乃花親方を巡業部長に据えて、
スケープゴートとして上手いこと処分できたにも関わらず、
今回は内部に取り込まなかったことで、
これ以上の不祥事が起こった際には理事会に批判が集中する可能性が高まります。
そして前者の理事会内部に口うるさい人物がいないことで、
その口が内部から外部に向かってしまう可能性が高まります。
よって「口封じ」ができない。
今後、貴乃花親方サイドから爆弾発言が飛び出し、
相撲協会がさらなる苦境に立たされる可能性は高いと言わざるを得ません。

結果的に、相撲協会は内部改革によるソフトランディングに失敗し、
外部の圧力によって解体的出直しを迫られるであろうハードランディング路線となり、
相撲界の混乱はさらに広がっていくのは間違いありません。
今回の選挙結果によって世論は外部からの圧力を支持するでしょうから、
貴乃花親方サイドが暴露話をする環境が完全に出来上がったと言えましょう。
理事に落選することによって、初めて、
貴乃花親方と錣山親方は真の改革の旗手になる権利を手に入れたわけです。


◆ニュースネタ 相撲協会がテレ朝の貴乃花特番を肖像権侵害と批判?
自分は前半しか見てないので詳しくは分かりませんが…
自分の肖像権の理解から言えば、
理事でもない貴乃花親方のTV出演までも協会が管理するのは難しいと思います。
ですから、同じ出演番組でもフジテレビの『グッディ』は問題ないと思われます。
テレ朝特番で問題があるとすれば、貴乃花関の現役時代の映像を使用した可能性でしょうね。
力士が土俵で相撲を行っている映像には相撲協会の肖像権が及ぶと考えられるので、
そういう映像を無断で使用したとなれば、肖像権侵害の可能性はあります。
まぁ、でもNHKの大相撲中継のように、
所謂「ショー」として相撲を見せて視聴率を稼いだわけではなく、
社会問題を取り扱う報道的要素が強かった面を考えれば、
肖像権侵害も否定される可能性は高いと思われます。

いずれにせよ、貴乃花親方が番組出演したことによる問題ではなく、
テレビ朝日の番組構成に対する批判なわけで、焦点がぼやけている印象はあります。
一連の問題にしてもそうですが、相撲協会は敢えて法律を「拡大解釈」して、
自己に都合の良い運用をするという法律家の負の側面が出ている印象が強く、
それがより一層世間の不興を呼んでいることは間違いないように思えます。
法律家にとっても今回の一連の相撲騒動は頭が痛いのではないでしょうか。
ただでさえ、過払い金で儲ける金満弁護士問題や、職のない弁護士で苦しんでいるのに、
さらなる法曹のイメージ低下を招く可能性は高いですねぇ…

話を戻しまして、貴乃花親方が今になって発言できるようになったのは、
裏を返せば、先の理事選で落選したからこそ、とも言えます。
理事に当選した状態であのような発言をしてしまえば、
それこそ理事の忠実義務違反を問われかねないからです。
理事ならば理事会で相撲協会批判を行うべきで、
実際に貴乃花親方がそれをやってきたのかどうか分かりませんが、
仮にやっていたとしても、提出した報告書・反論書と同じく黙殺した可能性は高いのですが、
いずれにせよ、理事会という手段がある以上、
理事としてTV番組に出演することは難しかったと思われます。

こういうことが内部では「口封じ」されるも、外部だからこそできる「攻撃」なんです。
そういう所に頭がいかない辺りが相撲協会の危機感の無さ、
町内会程度の集まりである所以です。
今後、どういった展開をするのか分かりませんが、
もし、仮に、不穏分子である貴乃花親方を相撲協会から追い出すような動きになった場合、
それは愚の骨頂で、最悪の結果を招くであろうことは想像に難くありません。
まぁ、個人的にはバスケ協会みたいな展開になった方がスッキリするとは思いますけどね~
川淵さんを外部理事長に据えて改革を任せちゃった方が良いんじゃないの?

2018年01月29日

仮想通貨

仮想通貨取引所のコインチェックから、仮想通貨NEMが580億円分が流出したそうで…
今年に入ってから、北朝鮮が仮想通貨取引で不正アクセスをしている疑いがあるとの報道もあり、
セキュリティ対策に懸念が生じていたわけですが… うーん…
私は仮想通貨について詳しくないのでアレなのですが、NEMってマイニングが盛ん奴ですよね?
ビットコインと違ってNEMのセキュリティ対策が遅れていたという話もあって、
コインチェックの管理体制が拙かったのか、NEMそのものが狙われているのか、
どちらか判然としないのは非常に気になります。
おそらく、その両方なのでしょうねぇ…
逆説的に言えば、マイニングしやすいからセキュリティも甘くなりがちなのかな?
ただ、換金すれば足が付きやすいことも確かなので、不正アクセスした人はどうするつもりなんですかね?
マネーロンダリングみたいな洗浄方法でもあるのかしら? とりあえず、やってみただけなのかな…

それを受けてコインチェックが日本円で顧客に返済するというのも不思議な話で…
そんなに儲かっているのでしょうか?
普通に考えて、自転車操業の経営破たん必至な金額に思えるのですが…
逆にこれで保証して貰えた人と、貰えなかった人が出てきたりして、
さらなる混乱を呼び起こしそうで心配です。

やっぱり仮想通貨で怖いのは「担保」だということを再認識させられました。
「お金」ならば国家の「担保」があり、ギリシャのような例があるにせよ、通常は安心。
「電子マネー」ならば、そのお店の「担保」があり、逆に言えばその程度しか信用がないので、
多額の現金は入れずに、少額をチャージしながら使うことが多くなります。
では「仮想通貨」の「担保」は何なのか。
今回のコインチェックの対応のように全額保証というのは、本来あり得ない話なわけで、
運営主体に相応の資力がなければどうなるのか… そう考えると、やはり怖いものがあります。


◆ニュースネタ 不倫報道の末に…小室哲哉引退騒動?
一番笑えるのが、「自称:良識派」の人達が報道した文春を叩いて、
むしろ小室哲哉氏を擁護しているところですよね。
あっさり騙され過ぎじゃね?と(苦笑)

まず最初に抑えておかなければならない点は、
「不倫報道」と「芸能界引退」の間には、何の因果関係も存在しないことです。
不倫をしたから仕事を辞めなければならない、そんなのは極めて限定的な話のはず、
考えられるのは職場不倫の末、まともに働ける環境ではなくなった場合ですが、
今回の場合は看護師だったはず、小室哲哉氏の仕事とは直接関係がありません。
ですから、「芸能界引退」という結果は小室哲哉氏の個人的都合に過ぎず、
「不倫報道」とは直接的には関係なく、むしろ文春側が利用された感もあります。
会見等を見ていると、辞めるタイミングを見計らっていたのではないか?、
そう思える節もあり、早期に不倫報道を終結させるために「引退」を持ち出した印象です。

引退云々は自身が決めることなので、とやかく言いませんが、
仮に家に夫婦二人で籠るような社会性のない生活になってしまうと、
鬱屈とした最悪の結果を招きかねないだけに、
芸能人ではない一般人として外でリハビリ生活をするのが良いように思えます。
有名人の闘病生活等は同じ病気や状況に苦しんでいる人の励みになりますので、
芸能界を引退してもそのことは忘れずに、一私人として共に歩んでいくことを期待しています。
…ほとぼりが冷めたら「芸能界復帰」とか言い出さないで下さいよ(苦笑)


それと、これは今回の問題と直接的には関係ないのですが、
「不倫」「浮気」の線引きって、どこにあるんだろうな、と。
夫が風俗に行って本番行為をしたら、「不倫」「浮気」なのか?
継続性のない性行為をもって、風俗嬢から賠償金を取れるとは思えませんしねぇ…
逆に肉体関係がなくとも、夫婦ではキスはおろかデートもしていない状況で、
頻繁にキスやデートを繰り返す相手がいた場合はどうなのか?
そう考えていくと、肉体関係の有無は関係ないわけで、
やっぱり情状酌量の余地はありませんよねぇ…


◆政治ネタ やっぱりダメだった参議院民進党と希望の党の統一会派騒動
そりゃ昨年10月の選挙の経緯を知っている人からすれば、
「絶対に上手くいくわけないだろ」と分かり切った話なんですが…
それを押し切れると勘違いしてる辺りが政治音痴というか、アホですよね(苦笑)

参議院民進党執行部とすれば、このままでは立憲民主党に人が流れて崩壊を待つばかり、
その意味でも昨年9月の希望の党の結成・民進党の離党ドミノと同じ状況に陥りつつあり、
大塚代表は前原前代表と同じく、力業での合併・連携を行おうとしたのだと思います。
しかし、今回は前回と異なり、希望の党以外の受け皿、立憲民主党が最初からあるわけで、
むしろ彼らにとっては立憲民主党の方がシンパシーが近い上に、
衆議院の無所属の会は、希望の党に排除された人達なだけに、
三顧の礼で迎えられるならまだしも、吸収合併ではまさに「韓信の股くぐり」で立つ瀬なし。
支持母体の連合の支持があるとはいえ、前回の選挙結果によってその影響力低下が際立ち、
連合が決めた枠組みに議員が従うという構図は通用しません。
そんな簡単な計算さえ見誤り、力業さえ行うことができなかった民進党執行部は、
やはり既に「死に体」と言わざるを得ません。
そもそも、自分達が中心になって「民主党を再び」なんて通用しません。
最後までその発想から抜け出せなかった民進党は自己崩壊を待つのみでしょう。

逆に分からないのは、希望の党の焦りです。
民進党の連携話を終わった今でも、「分党」の話は立ち消えになっておらず、
玉木代表は党として安保法制に反対の姿勢を示すとか何とか…
希望の党の結党メンバー、右寄りの人達からすれば納得のいかない結論でしょう。
まさに「民進党に母屋を乗っ取られた」そういう感覚ではないでしょうか。
逆に言えば、「分党」をしなければならないほどに、
希望の党の結党メンバーと民進党出身議員の対立が根深くなっていたとも言えましょう。
結党メンバーの民進党出身者でも、松原氏は民進党寄り、
長島氏は態度を明らかにせず、細野氏は右寄りと分かれていて、
今後一つにまとまっていくことが不可能なほどに、内部対立が激しくなっているのでしょう。
そう考えると、希望の党からすれば、
民進党との連携を「分党」するための大義名分にしようとした感じがあります。
こちらも国民から見て全く方向性の見えぬままに、
グダグダになってバラバラ終了になってしまいそうな雰囲気があります…

これで今後の野党再編の主導権を握るのは立憲民主党で確定しましたが、
立憲民主党としても「元の民主党」には戻りたくないわけで、
すぐにどうこう動くということはないように思えます。
無所属の会としても、そのまま立憲民主党に加わるようでは、
「受け皿」として機能できませんので、連携強化に留まるでしょう。
その間に参議院民進党から立憲民主党への移動が進み、
希望の党は「分党」後に、無所属の会へ移動が進み、
民進党と希望の党に残った人達の多くが落選し、
残った人達を立憲民主党が拾う形で終わりそうです。
その前に、立憲民主党が社民党を吸収する可能性もありますが。

それと希望の党から分党する人達はどうすんですかね?
維新の会と連携して「東西の棲み分け」を行い、一応野党の立場は貫くのか、
それとも自民党に直接擦り寄っていって、拾ってくれるのを待つのか。
どちらにせよ、あまり良い結末が待っているとは思えませんけどねぇ…


◆政治ネタ 空転し続ける国会
所信表明や各党党首の代表質問は行われましたが…
相変わらずの、質問時間配分を巡る対立で国会は空転状態。
小泉進次郎議員が同じ質問を何度も繰り返すことに対して、
「AIでいいじゃないか」みたいな不穏当な発言をして、
国会改革の必要性を訴えていましたが、
それならそれで、野党の求めた証人を国会に呼べば、それで済む話。
婉曲に婉曲にとやってるから、話がいつまで経っても終わらないんじゃないの?
籠池氏のように、安倍夫人や加計理事長、佐川国税庁長官を呼べば良いじゃないですか。
こんなのいつまで経っても終わりようがないですよ。

森友学園問題で証拠はないと誤魔化していた佐川理財局長は、今や国税庁長官。
野党からの批判に対して、政府は「適材適所」と言っていますが…
なるほど、政府は「確定申告も上手く誤魔化して嘘を付き通したもの勝ち」と仰るのか。
正直に申告する奴はバカ、上手く誤魔化す奴が正解ということか。
それじゃ自動的に税金が取られるサラリーマンは誤魔化しようがないのでバカと仰るか。
こんなことでは真面目に確定申告する人はいなくなりますよ…
無茶苦茶としか言いようがない。

2018年01月17日

野球殿堂の発表

プレイヤー表彰で、元巨人・メジャーの松井秀喜氏、
広島・阪神で活躍した金本智憲監督、
エキスパート表彰で、巨人やWBCの監督を務めた原辰徳氏の受賞が決まりました。

人選は順当だと思いますが、一方で逆に「早過ぎる」印象があることも確か。
気になったので今年の候補者を探してみたら、
こちら
特にプレイヤー表彰は比較的若い名前がズラリ。
エキスパート表彰で田淵幸一氏や新井宏昌氏らの名前が残っていることを考えると、
プレイヤー部門の候補者が小ぶりになったと感じざるを得ないのですが…
選手寿命が延びたことで、記録的には遜色ない数字を残している一方で、
印象的には昔ほど鮮烈なイメージを残していない気がするのは気になります。
正直言って、来年以降は人選に苦労しそうな感じもしますねぇ…


◆ニュースネタ 慰安婦問題の日韓合意の見直し? 追加謝罪を請求?
結局、韓国政府は何をしたいのかが分かりません。
さすがに「合意の見直し」という暴挙は言いませんでしたが、
「日本の謝罪」とは何を指すのかはっきりとせず、何とも言えない感じです。
おそらく、韓国政府が、日韓合意に反対する韓国国民の感情と、
国際的な外交約束の着実な履行の板挟みになった結果なのでしょうが…

今回の韓国政府の対応から察するに、
日本政府が慰安婦に直接お金を支払って最終解決という形にはしたくないのでしょう。
その理由が、慰安婦の「体面」なのか、韓国国民の「面子」なのか、
最終結着には程遠い更なる個人賠償の「要求」なのかは分かりません。
一体、日本に何をして欲しいのか、そこが見えてこないわけです。

仮に「要求」であれば、日本政府は断固とした対応をする必要がありますが、
「体面」「面子」であれば、日本政府の負担はないだけに、
過剰反応することは却って国益を損ないかねません。
安倍政権は既に「要求」であるとして、反発を決め込んでいますが、
あまり過度に反発を強めてしまえば、
韓国政府の指摘するように「日本の謝罪の意思」が見えなくなってしまい、
金を出して解決しようとしていると批判される恐れがあります。

両国が並行線の『従軍』の有無も完全に置き去りにされており、
韓国国民としてはそこが納得いかない点なのでしょうが、
日本にとっての北朝鮮拉致問題と一緒で、
時間がかかればかかるほどに、被害者には損ばかりが積み重なっていくだけに、
もっと現実的救済とのバランスにも目を向けて欲しいように思えます。

日本が取るべき態度は「反発」よりも「冷静さ」で、
決して上から目線とならないように、
現実的救済の必要性を根気強く主張していくのが良いのではないかと考えます。


◆ニュースネタ 『相撲協会』という不確かな(?)存在
まず最初にセクハラ行司問題で、断固とした対応を取ったことは評価します。
報道では「セクハラ」とされていますが、問題の概要を見ると、
 ①冬巡業中の12月16日夜に沖縄・宜野湾市で夕食中に泥酔し、
 ②10代の若手行司にホテルの部屋まで送ってもらった際に、
 ③数回キスし、胸を1回触るセクハラ行為を働いた、
という報道内容となっており、
一般的にイメージされる「飲み会の席でノリでキスしちゃった」系ではなく、
「部屋に送ってもらった所を押し倒してヤッちゃった」系(今回は未遂)であって、
セクハラというよりはレイプ未遂に近く、(性的)暴行事件の様相が強いです。
暴行事件に対して断固とした対応を取ったことは評価したいです。

今回の貴ノ岩暴行事件以降の流れ全体を見ていて思うのは、
「『相撲協会』という確かな存在が本当にあるのかどうか?」ということです。
法人格を持つ『会社』のように、
個人の人格を超えて『相撲協会』という公益財団法人が存在しているとは、とても思えません。
八角理事長であり、貴乃花親方であり、危機管理委員会であり、
横綱審議委員会であり、評議員の池坊氏であり、誰も彼もが語る『相撲協会』が違ってる、
概念として同じ『相撲協会』を語っているようにはとても思えないわけです。
どちらかと言えば、全ての人が『相撲協会』を騙っている、こちらの方がしっくり来ます。

評議員の池坊氏が1月4日の会見で「礼節」に言及してネットで叩かれましたが、
それが評議員の結論だったのであれば、恥じることはないし、傷つく必要もないはずです。
会社の決定と社員の意思が違っていることは当たり前のことで、
『相撲協会の評議員会』という個人とは別の法人格が出した結論なのであれば、
その結果が批判されたとしても、池坊氏という個人の人格が傷つくことはありえません。
逆に言えば、個人の人格が傷つくこということは、
評議員会は池坊氏が押し通した証左とも言えます。
そういうところが、『相撲協会を騙っている』ように見えちゃうわけですよ。

個人の人格と法人格は別であるという当たり前のことを理解していないのですから、
まとまる話もまとまるわけがありません。
自称『相撲協会』が多すぎて、『相撲協会』が目指す方針が見えてこないのが問題です。
横綱審議員会の提言した「暴力の根絶」に本気で取り組むようにも見えない、
処分だけして、はい終わりで再発防止の努力が微塵も感じられません。
組織としてのビジョンが欠片も見えず、
個人のエゴだけで『相撲協会』を振り回してるようにしか見えないのです。

兎にも角にも組織的に未熟としか言いようがない。
町内会レベルで公益法人たる資格なしの醜態をさらし続ける辺りが、ひたすら滑稽です。
こんなのは国技だなんて認めませんし、相撲を見ることはもうないでしょう。さよなら。


◆政治ネタ 波乱を呼ぶ民進党参議院と希望の党の統一会派結成
マイナスとマイナスを掛け合わせればプラスに転じますが、
マイナスとマイナスを足したところでマイナスにしかなりませんよ?

背景には両党の「焦り」があるのでしょうねぇ…
党勢が「立憲民主党>>>(超えられない壁)>>>希望の党」なのは相変わらずで、
立憲民主党へ移る動きが強まっていくのは避けられない一方、
民進党執行部は希望の党寄りの議員が多く、
支持母体の連合としても共産と組む可能性を否定できない立憲民主党よりは、
希望の党の方が都合が良いという深刻な共産党アレルギーもあって、
希望の党との連携を急いだのでしょうが…

まぁ、なんつーか、連合にしても、参議院民進党にしても、
先の選挙の「民進党の解党」はある意味では他人事で、
自分のこととして考えてこなかったというのが丸わかりな構図なのでして、
厳しい現実を突きつけられて厳しい選択をせざるを得なかった、
立憲民主党や無所属議員からすれば、納得のできない結論だと思いますし、
それなりに志を持って希望の党に参加したチャーターメンバーとしても、
納得するのは到底無理なように思えます。
これに納得できるのは、他人事だった民進党参議院議員と、
党の命ずるままに希望の党へ移籍した何も考えていない議員くらいでしょう…

有権者からすれば、選挙期間中も「小池新党」やら「第二自民党」やらと揶揄され、
実像が全く見えなかった希望の党が、さらに見えなくなっただけ。
なんだ、「民進党」から「希望の党」に看板を架け替えて、
再度「民進党」に看板を架け替えるのか、としか見えません。
まさに羊頭狗肉、小池の顔だけ被って体は民進党か、それが決定的になるだけ。
民進党から希望の党に変わる時は、安保法制や憲法改正といった政策転換があったので、
「看板の架け替え」という印象や「野合」という印象はありませんでしたが、
今回の政策連携はそれを曖昧なものとしてしまい、
「看板の架け替え」や「野合」という印象を強くしてしまっています。
「希望の党は民進党に帰りたいだけなの?」、そうとしか見えないわけです。

結論から言えば、この連携が成功するとは思えませんし、
有権者の支持を得られるとも思えません。
次回の参議院選挙で今の民進党参議院の議員の多くが落選するでしょうし、
希望の党の減速も止まらなくなるでしょう。
最終的に、党勢が壊滅的になった民進党・希望の両党に加えて、社民党を、
立憲民主党が拾う形となって野党再編は終わるような気がします。
…というか、それは自民党の圧勝が続くということになっちゃうんですけどね…複雑。

2018年01月06日

あけおめ、ことゆる

明けましておめでとうございます。
今年もゆるくお願いします┏( ;〃。 _ 。〃 )┓

新春恒例の箱根駅伝は青山学院が4連覇を達成しました。
往路優勝こそ東洋大に譲りましたが、復路は完璧なレース運びで、
他校に付け入る隙を全く与えませんでしたね。
出雲・全日本ではらしくない感じでしたが、箱根駅伝ではその強さをいかんなく発揮した形です。

逆に出雲・全日本でそれぞれ優勝し、3強に挙げられていた東海大学は往路で出遅れての5位、
神奈川大学は山登りの5区以降大ブレーキでの13位シード落ちと、
三大駅伝の中でも箱根駅伝の特殊性が目立つ大会ともなりました。
山登りと山下りで好成績を残した法政大学が6位に入るなど、5区の距離が短くなったとはいえ、
山での出来が勝敗を左右する箱根駅伝の特殊性は崩れていない印象です。

一方のシード権争いは順天堂大学が僅かに及ばずの11位。
常勝を誇った駒澤大学は大きなアクシデントがなかったものの12位、
復活を期す中央大学が往路10位ながらも復路伸ばせず15位と、
今年も強豪大学のシード落ちが目立ちました。
予選会を含めて箱根への道は険しくなっていますね。

そんな中で個人的に印象深かったのは、静岡県出身のランナーが増えていることです。
青山学院の下田選手を始め、加藤学園や藤枝明誠出身のランナーが例年以上に目立ちました。
昔のイメージだと、長野の佐久長聖や兵庫の西脇工ばかりな感じでしたが、
箱根駅伝の参加校が増えたことによって、出身の分散化も進んでいるような印象ですね。


◆ニュースネタ お笑いにおける差別表現
昨年、大晦日特別番組の『笑ってはいけない』シリーズの中で、
黒塗りメークが黒人差別に繋がると批判を受けているとか、いないとか。
今までのように、日本のお笑いが日本の中だけで止まっていたのならば、
歌手の鈴木雅之らシャネルズの黒メークのように、
人種差別批判と言われることもなかったのでしょうが、
ネットの普及によって、日本のお笑いを世界の人々が簡単に見れる時代になったことで、
そうも言っていられなくなった、ということでしょう。

イメージ的には昨年のアメリカ・ワールドシリーズで、
グリエル選手がダルビッシュ投手に対して見せた差別的パフォーマンスに近い形かと。
差別的意図があったかどうかは別にして、そう取られかねない表現があったのは事実で、
そういう批判を真摯に受け止められるかどうかが、
その業界の国際化を図る目安ともなると言えましょう。

それに対して断固とした処分を取れたアメリカ・メジャーリーグは国際的であり、
何の処分もできていない日本のテレビ局はやはり閉鎖的であると言わざるを得ません。

別に日本のお笑いは日本だけで楽しめばよいというスタンスであるのならば、
何も文句を言う必要もないのですが、
幾つか海外からも注目されているという記事が出た直後の出来事だっただけに、
残念な感じは残らざるを得ません。

昨年のとんねるずの保毛尾田保毛男復刻騒動もそうですが、
日本のお笑いは、ある種の子ども染みた『からかい』を含む部分が多く、
子どもへの影響から長らく批判を浴びている部分も多いだけに、
『からかい』とのスレスレのラインを間違わないよう、引き続き努力していって欲しいです。
差別的と勘違いされかねない笑い=嘲笑は、笑えないだけということを忘れないように。


◆テレビネタ 紅白歌合戦 高評価でも視聴率は低め
ラジオで流し聞いていただけで、テレビを見ていなかったのでサッパリ分からず。
ネット上では高評価だったようですが、映像で見ていないと何やってるのかサッパリ分からない演出でした(苦笑)
まぁ、でも完全に普通の歌番組になっちゃったよね、コレ? レコード大賞と何が違うの?

実際に視聴していたネット世代(おそらく40代以下)には高評価だった一方、
視聴率は歴代ワースト3位だった理由は、そういう番組の作りだったからでしょう。
視聴率を調査する対象が拡大家族の方が多いので、主婦やお年寄りの影響を受けやすく、
かつての小林幸子のような紅白恒例の出演者がいなくなり、
演歌の枠も大幅に減ってしまったこともあって、最初から見ない高齢世代が増えたのでしょう。
これは国民的娯楽からお年寄りを排除した結果なわけで、妥当な所でしょう。

NHKの受信料問題が拡大してきている中で、
紅白歌合戦さえも完全な民放寄りの番組制作、公共放送でやる必要があんの?という話。
もはやNHKの存在意義がなくなった、
それを知らしめただけの紅白歌合戦だったと個人的には思いますね。


◆ニュースネタ 語れば語るほどに堕ちていく相撲協会
4日の評議員会で貴乃花親方の理事解任決定が報道されていましたが、
相撲協会が解任理由として挙げていた「報告義務違反」「理事としての忠実義務違反」に加え、
「著しく礼を欠いた」という、およそ合理的な理由とは言えないものが追加され、
またしても世間の反感を買ってしまっています。

「著しく礼を欠いた」、言ってることは分からなくもなく、
貴乃花親方の相撲協会への塩対応も世間的にはDQNに映るのですが、
精神的DQNだからという理由だけで、処罰や解雇されるわけもなく、
やはり相撲協会の対応は常軌を逸しているように見えます。
「礼」って何なのか?
それを言うならば、本場所中に物言いを付けたり、勝手に万歳三唱をしたり、
貴乃花親方が巡業部長なら参加しないと言っちゃったりした白鳳の「礼」はどうなのか?
特に行事の結果に力士が「物言い」を付けるなんて、ありえない話で、
そちらの方がよっぽど「礼」を欠いているように思えるのですが、処分なしですか?
だったら、土俵外の立会人も不要だし、ビデオカメラでのチャレンジ制導入したら?(w

話を戻しまして、ここでわざわざ「礼」を持ち出したというのは、
やはり相撲協会の「勝手に大事にしやがって」という本音が透けて見えちゃうわけです。
ここで言う「礼」というのは「忖度(そんたく)」でしょう?
相撲協会の意図を汲まなかった貴乃花親方に問題があると言っているに等しく、
完全にイチャモン以外の何物でもありませんよ。

貴乃花親方の弁明の中で、診断書を提出しなかったことに対して、
「報道陣が多く、外出もままならなかった」的なことがあったそうですが、
その理由も個人的にはどうかと思うものの、
それに対して八角理事長が「救急車を呼べばいい」的なことを言っちゃう辺りも、
どちらも完全にDQNだよなと思わざるを得ないわけで…
このご時世にバカなのか?
それとも力士は救急車を私的利用しても許される特権階級だと考えているのか?
そういう相撲協会が語れば語るほどに滲み出てくる「普通とは違う」意識が、
「指導」という名の「暴力」を容認していたことに、何故、気づかないのか?

そういう意味では、全く黙して語らない貴乃花親方も個人的にどうかと思うものの、
失点を稼ぎ続けている相撲協会よりは断然マシということになっちゃいますね(苦笑)
まぁ、それで真意を探ろうとしてくる親方衆を味方に付けるという高等戦術なら、
たいした策略家だなと思いますが、実際のところはどうなんでしょうねー。
その結果が出るのは来月の理事選ということでしょうか。


最後に一言、「ソシャゲは闇だ」、抜け出せるうちに抜け出しておきましょう(^^;
ダメだ、もうグラブルからは逃れられないorz

2017年12月28日

『フェイクニュース』

今年の漢字や流行語では一切触れられませんでしたが、
実際のところはこの言葉が一年を象徴していたように思えますねぇ…
主にアメリカ政治・社会を表した言葉でしたが、
日本でも加計学園問題において文科省の内部文書を菅官房長官が『怪文書』扱いをしながら、
後日その存在を認める羽目になるなど、森友・加計学園問題は政権側が後手後手に回ったことが、
問題の混迷具合を大きくしてしまった挙句に、
会計検査院の指摘後も満足な説明ができていない辺りは、
安倍政権における森友・加計学園問題に対する『フェイクニュース』的な認識があるように思えてなりません。
自分にとって不都合な意見は全て『フェイクニュース』としてシャットアウト、
日米を通じてそういった政治態度が、国民に疑いの目を抱かせている理由になっているように思えます。

話を『フェイクニュース』に戻しますと、言わば『ネット社会の闇』を象徴する言葉であって、
自分の気に入ったニュースだけをピックアップするという今のネット社会の風潮、
自分と同意見だけを探すネットニュースの風潮、それを象徴する言葉のように思えます。
自分の気に入らないニュース・見解に対しては『フェイクニュース』と一蹴して対応しない、
安倍政権も同様で菅官房長官がしばしば使う「その批判はあたらない」と一蹴する対応、
どちらも批判を受け付けないという意味で共通した対応です。
民主主義社会らしくない、議論を良しとしない風潮に違和感を禁じ得ません。

ネット以外のマスコミを見ても、朝日新聞と産経新聞の対立が激しく、かつ、低レベルです。
朝日新聞は森友・加計学園問題を偏向気味に主導したという面は否めませんが、
シャットアウトされていた安倍政権批判が普通にできるようになったことは、朝日新聞の功績でもあります。
逆に政権批判的な報道が自民党だけでなく、時流に乗った希望の党にも向かったために、
結果的に希望の党の袋叩き感を演出してしまい、自民党政権を擁護する結果にもなってしまいました。
一方の産経新聞は安倍政権にベッタリで、そこが朝日新聞の批判に繋がっているわけですが、
その批判は的外れとは言えないものの、やや内容が稚拙で、ネット社会的な揶揄と同じ印象があります。
公な新聞がするとは思えない低レベルな批判合戦は、新聞全体に対する民主主義イメージを下げ、
ネットの『フェイクニュース』的なものが持て囃される原因にもなっているように思えます。

大事なことは私達一人一人の意識で、自分の意見を持つことは結構なことですが、
それが異なる意見に一切耳を貸さない態度になることは間違っています。
ネット社会となって自分の意見が主張できるようになったことは良いことですが、
同時に「聞く耳」を持つこと、それが今後は大切なこととされるように思います。


◆ニュースネタ 腐りきった相撲協会
先日の横綱審議委員会が「暴力の根絶」を打ち出したことは高く評価していたのですが…
先送りにされていた貴乃花親方の処分が発表され、
2階級降格という加害者側の伊勢ケ浜親方と同等の処分内容には呆れました。
「あー、もうこいつらダメなんだな」と世間に知らしめただけでなく、
問題の収拾が図られるどころか、来年2月の理事選に決着を持ち越したに過ぎない感じです…

そもそも、貴乃花親方が処分を受ける理由がよく分かりません。
「相撲協会への報告義務違反」「相撲協会の内部調査への非協力的態度」が挙げられてますが、
ただ字面に当てはめて杓子定規に処分を行ったに過ぎず、内容のない理論展開にしか思えません。
本来、報告義務違反が問われるべきケースは『隠ぺい』であり、
一般世間に対する法令義務違反、コンプライアンス違反が問われるケースです。
今回のケースで言えば、貴乃花親方は『隠ぺい』したのではなく、『内部告発』した形に近く、
実際に警察への報告や警察・検察への捜査への協力には応じているわけで、
処分を受ける程の問題があった行為だとはとても思えません。

これで相撲協会が処分を与えるということは、一般世間に対する法令義務違反ではなく、
相撲協会に対する法令義務違反を問題視しているに他ならず、焦点が明らかにぼけています。
実際に相撲協会に報告していたら、どうなっていたのか?
当事者で解決済みとして報道されずに終わったのではないか、そういう国民の危惧は消えません。
まさか過去に巡業中に問題が起こったことがないなんてことはないでしょうに。
過去にも問題はあったはずです。
土俵外の暴力を「指導」なんて言っていたわけですから、日常的にあった疑いは消えません。
そういった過去のケースと比較することなく、相撲協会自身のコンプライアンスの是非、
砕けて言えば「まともな組織」なのか「まともじゃない組織」だったのかを判断せずに、
貴乃花親方の処分をすることができるのか、甚だ疑わしい感じがします。
ブラック企業のワンマン社長やそのご子息にパワハラ・セクハラを受けて、
会社に相談してまともに対応してくれると思えますか? 思えるわけないよ、って話です。

つまり、国民の目から見れば、相撲協会の本音の部分は、
「警察沙汰にして問題を大きくしやがって、この野郎」にしか思えないわけです。
そこが明らかに透けて見えちゃう。
取ってつけたような理由で処分してしまうお粗末さがその本音を透かしちゃうんですよ。
だから、「相撲協会って、まともじゃないよね」と思われる、そこが分かってるの?という話です。

貴乃花親方が巡業部長になって、管理が不十分で規律が乱れたというなら話は分かります。
実際には飲み会へ良い顔せず、管理は以前よりも厳しくなったと報道で聞いています。
今回のような問題が起きても、巡業中の力士の外出は不問だったのでしょうか?
結局、相撲協会は力士を管理したいのか、放任してるのかさえも見えてこない。
自分達には甘く「伝統」を盾に守ろうとし、貴乃花親方には厳しく杓子定規に「法律」で処罰しようとする、
そのダブルスタンダードが明らかに見えてしまう辺りも釈然としない理由でしょうねぇ…
なんつーか、ダメな組織の典型過ぎて…ねぇ?


◆ライオンズネタ FA人的保障で巨人・高木勇人投手を獲得
確か1年目に活躍した時に、西武もドラフトで獲得を検討していたみたいな話もありましたし、
最初から評価が高かった投手なのは間違いないと思います。
そういう意味でも、いの一番で欲しかった投手がプロテクト漏れしていたという感じでしょう。
西武球団からすれば、野上投手とトレードしたイメージでしょうね。

2年目以降を見ていないので、実際に活躍できるかどうかは分かりませんが、
環境的には他球団の選手でもプレーしやすいチームですから、
チャンスを与えられることは間違いないと思います。
現時点では先発での起用が有力視されていますが、
中継ぎでも起用可能というのは編成的にもありがたいでしょうね。
そのまま野上投手の付けていた背番号20を与えられたことにも、
球団の期待の大きさが伝わってきます。

現時点で先発ローテは、菊池雄星・十亀・ウルフ投手の3人は確定。
以降は多和田投手が有力で、残りを高橋光成・岡本洋介・今井投手、
ドラフト1位の斉藤投手と、高木勇人投手が争う形になるでしょうか。
来季、優勝を狙うためには先発投手陣の充実が必要不可欠なわけで、
高いレベルでの先発ローテ争いになることを期待したいですね。

2017年12月07日

日本人の『恐怖』の病巣

テレビを付けると、未だに大相撲・日馬富士関の暴行問題をやっていますが…
日馬富士関の「指導だった」という言い分に違和感を感じている人も多いでしょうが、
それを一蹴できない日本人の心には、やや闇があるのでは?と疑わざるを得ません。

「先輩を敬え」、当たり前のように使われているこの言葉は変です。
では、逆に「後輩は侮れ」とでも言うのでしょうか?
違いますよね。正解は「自分ではない『個人』だから敬われる」のです。
先輩だろうと、後輩だろうと、年上だろうと年下だろうと関係なく、
自分ではない、自分と同じ人間『個人』という存在だから敬われるべき、
それが西洋の人権感覚であり、「基本的人権の尊重」の意味です。

敢えて「他人を敬え」と当たり前のことを当たり前には言わずに、
「先輩を敬え」と限定して言うのは、やはり日本人の病巣だと考えます。
もっと正確に言うならば「先輩に従え」、従属であり、そこにあるのは支配です。
「年上」「先輩」に対する恐怖を後ろ盾として支配する構造が日本人の病巣の姿です。

変なんですよ、とにかく日本人は変。
・会社の先輩の言う事に従っていれば良い⇒結果として組織ぐるみの不正
・湾岸戦争でお金出したけど文句言われた⇒結果として自衛隊の海外出兵
・国防の要は在日米軍⇒結果としてアメリカに従っておけば良い外交
・ソ連は強い⇒アメリカと戦った方がマシ⇒結果として、広島と長崎に原爆
・開国は怖い⇒結果として、攘夷大失敗
変なんです。全然合理的な判断じゃないんですよ。
そこにあるのは間違いなく「恐怖」。
村八分の恐怖、原爆を始めとする最新鋭武器への恐怖、ノモンハン事件の恐怖等々。
「恐怖」によって思考停止して判断を誤る、日本人の陥りがちな病巣です。

日馬富士関の暴行事件に話を戻してみても、おかしいんですよ。
貴乃花親方や同門の先輩力士が「指導」と称して暴行したなら、まだ分かります
(それはそれで問題ありますが。過去にあった新弟子への暴行死亡事件など)。
共通項が同じモンゴル出身というだけの日馬富士関は指導する立場にありません。
身近な例で考えて欲しいのですが、
子どもの部活に直接面識のない有名大先輩OBがやって来て、偉そうに指導を始めた挙句、
それを自分の子どもが何となく苦々しく思っていると、
「お前生意気」と呼びつけられて子どもは殴られ頭部に怪我を負ってしまうも、
学校側はその有名大先輩OBの所に謝りに行けと言う…
既に廃部になった某宗教系野球部のように、現実にありえない話でもないでしょうが、
少なくともその親は怒りに震えることは間違いありません。
これはそういう話です。
それをおかしいと思えない辺りが日本の社会の「恐怖」構造に囚われている所以です。

さながら、今回の構図というのは「DV夫」なんですよ。
自分の要求が通らないと、暴力によって解決しようとして、恐怖によって支配するまで殴る。
殴った後は「指導」「教育」だったと、殴られた妻のためだと言う「DV夫」、それと同じ。
貴乃花バッシングで聞こえてきた「思い知らせてやらないと」というのは、
DV夫の典型的な心理、実に言いそうな言葉ですよ。
その言葉一つ一つが相撲協会の「DV夫」体質を如実に表していることに何故気づけないのか。
完全に思考停止している証拠です。

「恐怖」というのは、それだけで思考停止させられるものです。
思考停止していることが「恐怖」に屈している証、
体育会系的な「指導」に屈していた証拠だと言えましょう。
それを「間違っている!」と堂々と言わないまでも、思考停止せずに考えることが、
未だに日本を支配している「恐怖」の支配構造を抜け出す一歩のように思えます。


◆ニュースネタ NHK受信料は合憲。今の時代に公共放送の必要性はあるのか?
NHKの受信料請求を巡る最高裁判決が出ました。
受信料の発生に関してはほぼNHKの主張を丸呑みの形で、
「テレビの設置をもって受信料支払い義務」が生じるとする一方で、
具体的請求に関しては契約自由の原則を採用し、
「未払いの人には訴訟をもって請求する」と一定の歯止めをかけはしましたが、
訴訟に発展すればNHKが勝つのはほぼ確定なので、事実上、NHKの完全勝訴です。

受信料の未払い自体は支払っている国民の不公平感からしても当然の帰結ですが、
本当の問題は「受信料を何に対して、誰が払うのか」という問題です。
先の訴訟ではテレビの設置が前提で話が進んでいましたが、
今は携帯電話のワンセグ放送といった受信媒体の多様化や、
AbemaTVのようなインターネット番組といった放送形態の多様化が進んでおり、
必ずしもテレビを必要としない生活も成り立つようになってきました。
情報を知りたければ、ラジオ番組を聞きながら、ネットで映像や写真を探せば良いわけで、
テレビがなければ情報が手に入らないという時代ではなくなりました。

そうなってくると、現在訴訟中の携帯電話のワンセグ放送への受信料請求や、
インターネットそのものへの受信料請求など、拡大解釈による過剰請求が行われるでしょうし、
1人1台以上とも言える携帯電話に受信料請求がなされるようになれば、
世帯ごとに受信料を支払っている意味がなくなってしまい、
世帯ごとから国民一人一人への請求と形を変えていく可能性があります。
NHK自身の内部留保の多さから、受信料引き下げの議論が話題になったものの、
結局は見送られることになり、国民の受信料の負担感は一層増していくことが懸念されます。
今回の判決ではそういった将来展望への言及がないだけに、
NHKの受信料請求の歯止めがなくなってしまう可能性もあります。


そこで問題になるのは、そもそもの「公共放送の必要性」です。
NHKが果たしてきた役割は分かります。
これまでは間違いなく国民に貢献してきました、それは確かだと言い切れます。
しかし、今の「テレビ離れの時代」に公共放送を必要としている人がどれだけいるのか、
非常に疑わしいと言わざるを得ません。

NHKは公共放送の必要性として、「偏りのない番組」と言いますが、
とりわけ安倍政権になってから「政治的中立性」が煩く言われるようになって、
NHKの国内政治に関する論評は紙みたいなもの、中身がないスッカスカの論評で当てになりません。
世界のニュースに関しては、各国に支局を持つNHKの強みがあることは確かで、
その点の論評は大いに信頼しているところでありますが、
国内ニュースに関しては、「偏りのない」を自認するあまりに、内容を失ってしまっています。
だから、逆に民法の池上彰氏の特番が人気出るわけで…
「ぶっちゃけ」的な報道番組が人気を博してしまう理由だと思われます。

また、国会中継や学校コンクール等の「利益目的では成り立たない番組」も主張しますが、
そういった番組が民放で必要とされていないとは言い切れません。
80-90年代のバブル経済期、お笑いバラエティ番組ブームの時代ならば、
そういうこともありえたでしょうが、今ではバラエティ番組も視聴率一桁台の時代。
かといって、お笑いが国民から必要とされなくなったわけではなく、プロ野球中継と同じで、
劇場やライブに足を運ぶ人やライブDVD、インターネット放送など、
多種多様な楽しみ方が広がっているわけで、テレビに拘る必要性がなくなったとも言えます。
そうなってくると、テレビを見る時は何か情報を知りたい時、
とりわけ自然災害等の「情報番組」の方が必要とされる傾向にあり、
不謹慎ではありますが、そういった緊急的な情報の方が必要性が高くなっています。
NHKは「民放的な番組作り」を目指しているのに対して、
民放は「NHK的な番組作り」を目指していることの方が多く、
高校野球甲子園大会や箱根駅伝の人気ぶりを考えても、
学生スポーツ等の潜在的可能性は高いと言わざるを得ません。

そう考えていくと、「公共放送の必要性」という前提そのものが崩れてきています。
仮にNHKを民営化したところで、テレビ番組の質が落ちるとは起こり得ません。
NHKの役割を各民放放送局が担いつつあるのが現状で、
それは国民のニーズが必ず一定程度あるためです。
「偏りのない番組」のせいで結論が中途半端な番組が多くなり、
今のNHKが国民のニーズに応えているとは、とても思えません。

郵政民営化を行った小泉内閣の下で、NHKの民営化も議論されていたはずでしたが、
いつのまにか民営化路線は取り止め、NHKの特別扱いだけが目立つ結果となり、
「岩盤規制改革だ」と息の荒い安倍政権でもNHK民営化は完全にタブー状態です。
その結果、何が起こったかと言えば、NHKの過度な受信料請求で、
「受信料を払ってもらえるテレビ番組作り」を行っていたものが、
「受信料を支払うのは当然なテレビ番組作り」に変わってしまい、
「創意工夫の魅せる番組」から、「金かけただけの驕り番組」へと変質してしまいました。
今のNHKは受信料支払いは当然だとする驕りしか見えません。
そんなNHKが公共放送として国民の期待に応えられているとは思えないわけで、
今回の裁判結果がもたらす「影響」を非常に心配しています。

2017年12月01日

ただいまの決まり手は、~で貴乃花親方の勝ち

「バッシングに耐えてよく頑張った! おめでとう!!」という声が聞こえてきそう(笑)
はい、これで貴乃花親方以外の相撲協会の理事は消えた~
ついでに、貴乃花親方バッシングに加わった古い相撲記者達も消えた~
逆に、これで生き残るようならば、相撲協会は完全に終わり。公益認定もはい消えた~

潮目が変わったのは、日馬富士の引退表明会見における「指導だった」という発言ですね。
処分が出る前に、先んじて引退表明したまでは良かったのですが、
そこで反省の色を見せなかったことが、同情を引くどころか逆に叩かれる結果となりました。

さらに火に油を注いだのが危機管理員会の中間報告です。
日馬富士が貴ノ岩を平手で一発叩いた後、貴ノ岩が睨み返したことを理由に、
再度平手やリモコンで殴ったことの説明において、
「(最初に平手で殴ったところで)貴ノ岩が『すみません』と謝ればその先にいかなかったと思われる」
と評したことは、致命的な大失敗だと言えます。
つまり、殴られた貴ノ岩の方に謝れと言っているに等しく、
事実上、日馬富士の主張する「暴力的指導」を容認してしまっています。
結局、そこが一般人と相撲界の常識の隔絶、『暴力』に対する決定的な意識の差が見えるわけです。

確かに相撲は格闘技の側面もありますから、土俵内での暴力は許容されます。
しかし、他の格闘技と同様に、土俵外での暴力行為は厳密に取り締まられるべきなのですが、
それが相撲においては極端に甘い、それを今回の問題は露呈してしまったように思えます。
「『暴力』は慎むべきもの」という日本の武道における当然の礼節を相撲は欠いています。
所謂「かわいがり稽古」も賛否両論ありますが、土俵内のことは許容されうるにしても、
土俵外における暴力的指導は一般社会と同じ基準で測られますから、絶対に許されません。

ましてや、家族同然の同部屋力士が『指導』するならいざ知らず、
『モンゴル人力士』という共通項しかない日馬富士が『指導』するのが、そもそも変です。
貴ノ岩に指導すべき点があったとしても、
それを行うのは貴乃花親方であり、同門の先輩力士がすることです。
『指導』する立場にない日馬富士が『指導』を行うことは『指導』ではありません。


もし、仮に、日馬富士の『指導』を許してしまえば、
土俵外での暴力的威圧行為によって、土俵での取組に影響を与えないとは言えません。
優勝決定戦以外に同部屋力士の取組が組まれないのは、そういうことを懸念しているからです。
そのような『指導』が一般的に行われていたとすれば、
モンゴル人力士同士の取組は極めて『怪しい』とさえ言えます。
「もし、勝ってしまったら、土俵外でリンチ同然に殴られるので遠慮しよう」、
そういう八百長意識が生まれることは否定できないわけです。

私は外国人力士だからとか、モンゴル人力士だからとか差別する意識は全くありませんが、
今回の貴ノ岩に対する『指導』がよく行われていたのだとすれば、
モンゴル力士会は大いに問題があると言わざるを得ません。
モンゴル力士会の上下関係が相撲の取組に対して萎縮効果を出していたとすれば、
それは八百長という批判は免れないでしょう。
白鳳の最多優勝という栄光も完全に穢れたものとなってしまいます。
そういう意味では、貴乃花親方の批判はもっともであり、
弟子の貴ノ岩をモンゴル力士界から遠ざけようとしていたことは正解だったと言えます。


協会に報告しなかったことを貴乃花親方は責められていますが、
逆に言えば、警察に先に報告していたからこそ、
事件が明るみになり、加害者側も素直に事情を白状したと言えます。
真に協会に報告すべきだったのは、日馬富士の師匠である伊勢ケ浜親方であり、
問題を隠ぺいしようとした罪は重いと言えます。

結局、今回の事件は、相撲界全体の暴力・隠ぺい体質が全く改まっていないことを示し、
相撲協会が公益認定に値しないことだけを示す結果になったように思えます。
理事長を始めとして、現行の理事の責任は非常に重く、責任追及は免れ得ません。


◆政治ネタ 国会の森友学園問題の追及
政府の答弁は完全に行き詰っている感じがしますねぇ…
今までは森友学園が8億円の値引き等の便宜を受けてきたことに関して、
野党側から「不適正な特別扱いな取引があったのは、官僚の忖度(そんたく)が理由」と批判してきましたが、
政府は財務省と近畿財務局が「適正に処理していた」ので特別扱いに当たらないと突っぱねてきました。
しかし、会計検査院の調査結果(書類が残ってないので調べられないわけですが)は「不適正」で、
政府側も「適正ではなかった」と見解を改めざるを得なくなり、
「適正に行われているから特別扱いではない」とする従来の主張が通らなくなってしまったからです。

それならば、近畿財務局と総責任者であった佐川前理財局長(出世して国税庁長官)の暴走、
背任容疑という疑いが生じますが、政府側は当時の責任者の処罰をする気配も全くなし。
現理財局長からすれば、現国税庁長官という上司の責任問題なので、
発言の撤回や責任を押し付けることもできず、苦しい答弁に終始しています。


政府側の説明でよく分からないのが、内容を認めることになった録音テープの解釈です。
私達国民からすれば、明らかな価格交渉や口裏合わせに聞こえるのですが、
理財局長はこのやり取りを「関係書類の提出を求めたもの」だと主張するのですが、
何の書類を求めたのかがあやふやで、ゴミの埋蔵を示す証拠書類の有無も明らかにされず、
交渉経緯を残した書類もないわけですから、とてもそうは思えません。
そういうことをキッチリとやる人達ならば、
最初から証拠書類が何もないという事態になんてなってないでしょうよ…

もう一つ分からないのが、加計学園問題にも通ずるのですが、
相手方から「損害賠償」をチラつかされると、あっさり屈してしまう官僚マインドです。
森友学園問題では、開校できなかったら損害賠償と言われて、焦って事を進めたと主張、
加計学園問題では、学校の認可において損害賠償の恐れがあるから判断を急いだと主張、
一般国民からすれば、損害賠償されたからといって8億円に応じる方が損だと思えるのですが…
察するに、そこら辺は官僚特有のマインドというもので、
色々な部署や場所を転々とする官僚からすれば、その部署や役職で実績を上げることよりも、
そこで問題を起こさないことの方が重要であり、
後々まで付いて回る訴訟リスクはとことん回避したい事柄なのかもしれません。
ただ、結果、国に損害を与えるようでは公務員として失格なわけで、
「損害賠償請求の可能性」が急ぐ理由にはなりません。
極端なことを言えば、今後、官僚と交渉する民間業者は、
「間に合わなければ損害賠償請求するぞ」と脅せば無理も通るということになってしまいます。
確定申告の時期に経費を多めに要求して認められなかったら、
「損害賠償請求するぞ」と脅せば、簡単に認めてくれるのでは?(苦笑)


もっとも、真に訴訟リスクがあるのならば、普通は証拠書類を残しておくものですけどねぇ…
それを残していないということは、後付けの方便に過ぎないと言えます。


結局、森友学園問題が起こった理由は全く明らかにされておらず、
当事者を処罰する気配もないことから、担当した官僚が無能であったとは思えず、
野党が主張する「忖度(そんたく)」があった可能性は高いと思わざるを得ません。

少なくとも、従来の政府主張が完全に覆させられたわけですから、
それを主導した佐川前理財局長(現国税庁長官)の参考人招致や証人喚問は必須でしょうし、
加計学園問題においては、八田座長の参考人招致は必要不可欠のように思えます。
加計学園問題にしても、特区の当事者が愛媛県今治市というのは分かるのですが、
それならば、まだ今治市の特区の事業主体に決まっていなかった加計学園が、
ワーキンググループのヒアリングに出席したり、各担当大臣と面会できていたのは不自然で、
1月20日までは表舞台に出ていなかった加計学園が、
これだけアクティブに獣医学部設立を進められていた理由は何なのかが分かりません。
極端なことを言えば、今治市が事業パートナーとして加計学園ではなく、
京都産業大学を選ぶ可能性も0ではなかったわけで
(とはいえ、今治市にとっては加計ありき、だったようですが)、
開学できる保証がまるでない獣医学部設立が、滞りなく進んだことに違和感を禁じ得ません。

2017年11月27日

おゆうぎ会

与党5時間:野党9時間(≒35:65)の質問時間で行われている本国会ですが…
注目された増えた与党の質問時間なんですが…うーん…うーん…
幼稚園の「おゆうぎ会」という表現がピッタリのように思えてしまって…orz

質問は主に3種類に分類されるように思えます。
1つは自身が議員として取り組んでいる内容に対する質問、
これはこれでアリかなとも思えますが、閣僚が把握済みのことが多いので、
なーなーになりがち、単なる自慢話にしか聞こえない側面があります。
次が閣僚が期待する内閣の成果に対する質問、
自分自身の見解を述べずに、ざっくりとした見解を閣僚に質問し、
閣僚が延々と自説の成果を述べる展開、これも単なる自慢話…
最後に野党がしそうな質問を先にしてしまうこと、森友・加計学園問題がそうなのですが、
こちらも予定調和で突っ込んだ質問をしないために、議論が全く弾まない…
結果、一見すると会話が通じているように見えながら、単なる両者の自慢話だけを聞かされるという、
国民からすれば一番げんなりする展開でした…

以前の野党国会を小学校の「学級会」と揶揄するならば、
今の国会は幼稚園の「おゆうぎ会」としか言えないでしょう…
おゆうぎ会に出ているのが自分の子どもや親族といった愛情の持てる人間ならまだしも、
いい年したオッサン・オバサンの自慢話を聞かされて喜ぶ人間がどれだけいるのか。
これはもう苦行レベル、想像以上に胸糞悪い国会内容でした。国会/(^o^)\


◆ニュースネタ 日本海側に漂着する北朝鮮船
「北朝鮮対策は万全」と選挙期間中に豪語してませんでしたっけ?
万全? どこから不審船が近づいてきて、いつ漂着して、何人乗っていたのか、
漂着した不審船がどこに消えたかもわからないのに万全だと誇れるの?

現時点では経済制裁に苦しむ北朝鮮が、過酷なノルマを課されて『蟹工船』の如く、
無謀な漁に出かけて難破してしまい、日本に流れ着いたとする見方が有力ですが、
かといって、その中に工作員が紛れている可能性は否定できませんし、
今後は漁船を装った工作船が近づいてくる可能性も否定できません。
こんなことで国民の不安を解消できると思っているのでしょうか?
結局、日本の北朝鮮対策が穴だらけであることを明らかにしただけのように思えます。

そりゃ24時間全ての船の動向を把握せよとは言いませんが、
漂着した漁船ぐらいは正確に把握できるようにして欲しいです。
形はどうあれ、「上陸を許した」ことになっちゃってるんですから…


◆政治ネタ 前地方創生大臣の山本氏が「黒いの」失言
今後、挨拶の冒頭で突然、土下座して、
「お耳汚しではありますが、不肖、この黄色い猿めの妄言を聞いていただきたく早漏」と叫び、
立ち上がった後に、ワールドシリーズでダルビッシュ投手に対してグリエル選手がやった
目を吊り上げるパフォーマンスをしてから、
お尻を出してケツバットで殴られて青痣作った後、
「蒙古斑!」とか言えるなら、許してあげないこともない(苦笑)

……
………笑えない冗談というのはあるものですよ?

ウケ狙いで、敢えて自虐的な、相手に失礼な言い方で親密さアピールしたかったのでしょうが…
笑えない、全く笑えない。
そういうところの言語感覚のおかしさ?
平気で新聞社に死ねと言っちゃう問題外の日本維新の議員もそうですが、
言葉を仕事にするはずの政治家の言語感覚の狂いが気になります。
公では言ってはいけない言葉を平然と口にしちゃえる、放送禁止野郎共ですよ。
まぁ、ある意味では正直な人達と言いますか、常日頃から差別意識に満ちた人達なんでしょうね~
そういう議員を当選し続けさせてしまう国民が一番アホということなのか…


◆(追記)プロ野球ネタ 西武・野上投手がFAで巨人へ
巨人は今年引退となった片岡氏で懲りたんじゃなかったのかね…
また劣化西武弾かよと揶揄される未来しか思い浮かばない…

大方のファンがそう予想してしまうように、
野上投手は基本的なコントロールは良いにも関わらず、
1試合のうちに必ず数球「大ポカ」をかまし、一発放り込まれるのが様式美…
俗に言う「一発病」持ちなので、狭い東京ドームを本拠地にして大丈夫なのか…
全く大丈夫だと思えないことが問題。
ただ、先発以外にもリリーフの経験も多いですから、
一発病を理由に先発失格の烙印を押されたとしても、
中継ぎや敗戦処理のロングリリーフでは活躍の場がありそうではありますが、
そんな投手に1年辺り1.5億も払うの?という疑問もなきにしもあらず。
気前の良い話ですね。

ライオンズファンの空気も、昨年に楽天へ移籍した岸投手のような悲壮感はなく、
「出るならどうぞ」的な雰囲気がなかったわけでもありません。
確かに、来年優勝を狙うためには、
先発ローテの一角である野上投手の流出は痛いのですが、
再来年以降を考えると、先発の世代交代も必要不可欠で、
そういう意味では余剰戦力になりやすい位置にいたことは確かです。
巨人で活躍するのは大変だと思いますが、後悔せずにやり抜いて欲しいです…

これで来季のライオンズの先発陣は、菊池雄星・十亀・ウルフ投手のみ確定。
残り3枠を多和田・高橋光成・今井・本田・郭・佐野投手ら若手が争うことに。
良い意味でも悪い意味でも、若手先発投手と心中する年になりそうですねぇ。

2017年11月25日

『真』に必要な

安倍総書記が高校無償化について言及する時に、必ず「『真』に必要な」という冠を付け、
幼児教育無償化においても時々そういう言及が見られるのですが、
この「『真』に必要な」というのは何を指すのかサッパリ分かりません。
それ以外の人達は「『偽』に必要な」人達ということなんでしょうか?
『真』って何だよ、と聞く度に思ってしまいます。

結局、誰が無償化の必要性を判断するのか、合理的な線引きをするのかが問題です。
学力や運動能力なのか、それとも親の資力なのか。
幼児教育はともかくとして、高等教育で親の資力は必ずしも問題とは言い切れず、
金持ちの親の反対を押し切って進学した高校生は支援する必要性はないのか、
留学生の支援の必要性はないのか、逆に海外留学する日本人を支援する必要性はないのか、
どこに「『真』に必要な」線引きができるのか、サッパリ分かりません。
穿った見方をすれば、それを判断する天下り組織がまた一つ作られるだけで、
そこでは森友・加計学園問題のように、コネや時の政権に都合の良い人間だけが選別される、
そういう風に思えてならないわけです。

『真』にって、何だよ。『偽』もあるのですか?
幼児教育も然り、そういう不必要な大人が一方的に引いた線引きが、
子どもに対して大きなストレス与えているのではないでしょうか?
大阪の「黒髪染め」も然り、大人達の変なレッテル貼りはもう止めませんか?


それと国会での野党の代表質問への対応を見ていても、
野党の意見に対して統計を持ち出して反論し、批判を意に介さない姿勢はどうかと…
『統計』ってのは万能薬じゃないんです。
『統計』は必ず何かが簡略化されている、そうでなければ統計になりません。
基本的に縦軸と横軸の2つの要素でピックアップするのが『統計』なわけで、
その過程で必ず複数の要素が削ぎ落されてしまうのが『統計』なんです。
以前、ここでも失業率の見落としている点として、
長期失業者の存在と求人と雇用の質を例に挙げましたが、同じことが全ての『統計』にも起こります。

ですから、『統計』を用いて反論することは、最終的な判断の材料にはなり得たとしても、
民主主義として議論する上で、「その批判は当たらない」と拒否する理由にはなりません。
そういう少数意見もあるという前提で議論することが必要なはずです。
しかし、安倍総書記は自分の意に沿わない意見に対しては完全にシャットアウト、
これでは弾む議論も弾まないのは当然です。
『統計』を絶対視することは、『保守』を標榜する姿勢からすれば、
あってはならないことだと考えます。


◆ニュースネタ ジュネーブ軍縮会議の高校生演説が中止となった背景に外交的圧力
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171114-00010001-nishinpc-soci&p=1
当時から言われていたことですが… なんとも情けない…
特に国益の絡みもないであろうジュネーブ平和会議での高校生の核廃絶演説に対して、
日本国民を守ることもできない日本政府の弱腰外交力が情けない…
そんなことで国益の絡むような重大な外交で自国の主張を貫けるとお思いか?
貫けるわけがありませんよ、情けない…

逆説的に言えば、この拒否問題が報道されるまでは、
高校生が平和大使として演説したことさえ、多くの国民は知らなかったわけで、
却って演説が中止になったことで注目を浴びることになり、
日本政府の核廃絶に対する取り組みへの疑念、
配慮せざるを得なかったと思われる核保有国に対する嫌悪感が強まる結果となりました。
核保有国にとって、高校生の演説がそんなに影響力を持っているとは考え辛く、
「はいはい、理想的にはそうだね」と大人の無関心力で流せば良いだけの話、
どうしてそこまで目くじらを立てるのか、それ自体が理解できません。
そして、そんな問題さえ拒否できない日本政府の対応がもっと理解できません。
日本が核を持つことに対してアンタッチャブルであると同時に、
世界が核を持つことに対してもアンタッチャブルだというのか。
やはり憲法9条に核廃絶を明記しないことには、日本政府の無関心さは変わらぬようです。

このニュースで痛手になるのは、安倍総理自身よりも岸田元外務大臣(現:政調会長)でしょう。
森友・加計学園問題で失墜した安倍総理の好感度に比べれば、
岸田元外務大臣の政策通は有名で、政策論争ならば優位に立つと予想されていました。
外務大臣としての評価もそれなりに高く、結果を残した閣僚だと言えましょう。
それが地元選挙区・広島の悲願でもある「核廃絶」に対して及び腰であるばかりか、
たいしたことない外交的圧力にも屈してしまう「弱さ」を見せてしまったことは、
外見のイメージとも重なり、「頼りなさ」を浮き彫りにしたと言えましょう。

日本の外交力のなさを痛感させられる出来事であり、
当時の最高責任者であった岸田元外務大臣に対する手腕にも疑問符の付く話のように思えます。
安倍総理の後は岸田政調会長に禅譲されるのが既定路線でしたが…
それも怪しくなってきたように思えますねぇ…

(追伸)後日の報道で抗議してきた国は「中国」と明らかにされました。
なるほど、まだあの国は天安門事件を引きずってるのかね…
一番あり得そうな国だとは思ってましたが、それこそ中国に配慮する必要性があったのか。
中国が抗議したことは分からなくもありませんが、
日本がその抗議に屈したことがより分からなくなりました… どんだけ弱腰なのよ…


◆政治ネタ 混迷する野党再編
注目された希望の党は玉木代表が就任し、
小池東京都知事が共同代表を辞す形で一線を退きました。
結局、小池知事は何がしたかったのか、全てを掴もうとして何も得られなかったとしか。
選挙戦も味方を『排除』しておきながら、敵の一部(自民党のシンパや公明党)には『配慮』、
そういう一貫性のない政治姿勢が国民から見放されたわけですが、
最後もやっぱり『損切り』の形で国政進出を投げ出してしまい、
権力争い以外は興味を持てない小池都知事が都政に集中できるのか、疑問が残ります。

それはそれとして、玉木代表の起用は正直早すぎた感はあるものの、
政策的には立憲民主党と遠く離れておらず、
どちらかと言えば自公政権に対峙する立場を鮮明にできたことは評価できると思います。
問題は希望の党の結党メンバーを中心とする「極右的メンバー」、リベラル嫌いの人達と、
立憲民主党の社民系出身メンバーを中心とする「左翼グループ」、右翼嫌いの人達、
両党ともに一枚岩であるとは言えず、左右両端の古い頭の人達を抱えているだけに、
党内を『協調路線』でまとめ上げられるかどうかが問題です。

それと参議院を中心とする旧民進党議員の動きなんですが…
政策連携の結着点としては大いに結構でも、民進党を再びでは元の木阿弥。
その2つの違いは「本気度」だと思うんです。
結局、元の民進党が良いよねでは、希望・立憲共に説得することは不可能なわけで、
どれだけ旧民進党議員が額に汗できるかに掛かっています。
具体的に言えば、参議院の中でも希望寄りの人達と、立憲寄りの人達がいるわけで、
彼らを敢えて両党に派遣して、外から結束を目指すだけではなく、
内から結束を目指していかないと、なかなかまとまらない話のように思えます。
残った民進党で自主再建や協力関係を築けると考えるのは大きな間違い、
その枠を捨てない限りは野党再編は進まないように思えます。

あとは共産・社民の動き。最終的に他の野党が抱えるのが「共産党アレルギー」。
共産党が自ら変わって政権の枠組みに入っていくのか、
それとも共産党は独自性を保ちながら反自民で選挙協力を進めるのか、
共産党の態度が他野党のアレルギー反応を鎮めることに繋がるだけに、
我を排した協力関係を築けるかどうかがポイントになってきそうです。
まだまだ時間がかかりそうなのが何とも言えぬところ…


◆ニュースネタ 騒ぎだけが大きくなる大相撲・暴行問題
本場所をやっていないなら、まだしも、本場所中にいつまで引きずっているのか…
暴行だとか、傷害だとか、殺人未遂だとかは警察の捜査と検察の判断なわけで、
少なくとも相撲協会にとっては「暴行」という事実が確定した時点で処分はできるはず。
力士が土俵外で「暴行」した時点で社会にとっては脅威ですよ。
答えは最初から出てるはず。
いつまでもダラダラと捜査してることが無意味。
それを貴乃花親方の陰謀論だとか、どうでも良いことを騒ぎ立てる辺りが、てんでダメ。

結局、問題なのは、相撲界が抱えている「暴力体質」なんだと思います。
稽古の「かわいがり」にしてもそうですし、
格闘技故に身近にある「暴力」、それに対して国民の目が段違いに厳しくなっているのが現状。
騒ぎを大きくした貴乃花親方に対して、「思い知らせなければならない」と平然と言っちゃう古い体質、
目上の立場ならば、平然と不合理なことができてしまうという古い体質に対して、
国民が拒否反応を示していることを理解しなければなりません。

「国技」としてそういう古き伝統に固執するのならば、
公益認定は返上して、一団体として再スタートを切れば良いだけの話。
逆に「公益」財団法人であり続けようと思うのならば、
不合理な暴力行為は徹底的に廃さなければならないだけの話。
そう考えれば、「暴行」が確定した時点で処分はできるはず。
いつまで下らない問題を引きずっているのか、それ自体が相撲界の古い体質そのものです。

2017年11月07日

トランプ大統領=武器商人?

日本そして韓国へとアメリカ・トランプ大統領のアジア歴訪が続いていますが…
歴訪前は北朝鮮問題を始めとする外交問題が主題なのかと思われましたが、
蓋を開けてみれば、武器商人の如く、日韓に武器を売り付けに来ただけ…
おいおい、お前さん、それは政治家じゃなくてビジネスマンじゃないかよ…
しかも北朝鮮情勢を言葉で煽ってるのはトランプ大統領自身なわけで、
これじゃ『死の商人』と変わらないじゃないかと思っちゃいます…何なの?

実際に日韓首脳に対して、どのぐらい北朝鮮問題を詰めて話したか分かりませんが、
仮に日本がどれだけアメリカに軍事面を含めた協力姿勢を打ち出したとしても、
それを韓国が良しとしなければ、事実上、何もできないことになります。
アメリカ自身だって、韓国の意に反して駐韓米軍はともかく、
同胞の救出活動や支援軍隊を送れないでしょうし、
軍事行動を行うためには韓国の了承が必要不可欠なはずです。
そういった点が詰められた雰囲気が全くないだけに、
何しに東アジアへ来たのかな、武器売りに来ただけなのかな、に思えてしまいます。

アメリカの軍事行動に対する本気度が疑われてしまうことは、
様子見を決めていた北朝鮮の瀬戸際外交を復活させかねず、
結果として北朝鮮に誤ったメッセージを送りかねない感じがします。
日本が期待したような日米韓の連携には程遠く、
韓国国内の日本人脱出や拉致被害者の救出活動、自衛隊派兵は、
韓国の了承なしに不可能なわけで、日本が蚊帳の外に置かれたままなのは変わりません。

もっとも、安倍政権の思惑通りに日米韓の連携が出来てしまうと、
自衛隊が前線で戦争に参加したり、日本にミサイルや化学兵器が乱舞して核が落ちたり、
拉致被害者が人間の盾として使われて最悪の事態を迎えてしまったりと、
具体的な日本の被害が想定されるだけに、それはそれで良かったのかもしれませんが、
北朝鮮問題の解決という意味では、特に動きがないどころか、後退した感はあります。

結局、日米韓で北朝鮮問題に対応する答えは何も見いだせず、
不安に乗じてアメリカから武器を買わされる羽目になった、のが結論だったようです。
トランプ大統領はやっぱりビジネスマンで、
政治家として問題を解決する能力はなかったということでしょう。


◆ニュースネタ 国会の野党の質問時間削減は本気なのか?
「議席数に応じた配分を」と最初に言い出した時は、
アホの3期生らしい馬鹿げた提案だなと一笑に付すと同時に、
質問時間を4:6に削減するための交渉戦術に過ぎないと見ていましたが、
産経や読売といった御用達新聞が同調する論調だったり、
菅官房長官も「民意に沿う」とか会見で寝言を言ったりして、
「えっ? 本気なの?」と疑わせること自体が異常な事態を産みつつあります。
まぁ、未だに半信半疑なんですけど…それを馬鹿と一蹴できない時点で異常です。

よく民意の1/4(投票率×過半数)と言われますが、
選挙期間中は誰も野党の質問時間を減らせなんて主張していません。
ましてや「議席数に応じた配分」≒「少数野党は一言で終了」≒「野党無価値」では、
野党は国会に不必要と言っているに等しく、
それが1/4の民意にさえ叶っているとも思えません。

つまり、それは言論弾圧であり、日本の国会が中国共産党大会になるという意味で、
そんな極右的政策を選挙期間中にいつ発言したのでしょうか? 発言していません。
また選挙で触れてもいないことを、勝利という結果だけで「民意を得た」と振りかざす、
「謙虚さ」の欠片もない妄言が受け入れられかねない風潮自体が異常です。


◆プロ野球ネタ 西武・牧田投手はポスティングMLBと国内FAを天秤にかけるのか?
現時点ではポスティングシステムが失効していて、日米協議がまとまっておらず、
西武球団が確実にポスティングにかけるかどうか見通せないという状況から、
とりあえず国内FAの手続きをしようという気持ちは分からなくもありませんが…
人として本当にそれで良いの?と思ってしまいます。

牧田投手からすれば、新ポスティングが決まらずMLB挑戦ができなかった場合や、
西武球団が新ポスティングを拒否する可能性、入札球団の有無、
その入札金額を西武球団が受け入れるかどうかが不安でしょうから、
自分の武器として国内FA権をチラつかせるのは、戦略的に分からなくもありません。

ですが、逆に西武球団からすれば、
約束通りにポスティングにかけても、入札球団がなかった場合は残留するのか否か、
入札球団があっても、MLB側の条件が低く、牧田投手側が拒否した場合に、
残留する保証がないというのは、何とも不義理な感じがしてしまいます
(中島選手のポスティングのケース。FAが絡まずチーム残留となった)。

現実的にあり得ない話ですが、
牧田投手が国内FA宣言⇒西武ポスティング⇒ポスティング入札と受諾
⇒国内FA移籍⇒ポスティングメジャー決定となった場合、
入札金はどこの球団に入るのでしょうか?
ポスティング中に所属球団が変わった場合、新球団なのか、西武なのか?
牧田投手の入札金がそれほど高額になるとは思えないので、
新球団がわざわざそんなことをする必要もない話ですが、
上限30億円が入札されそうな場合は、全くあり得ない話でもありません。

ポスティングが現時点で存在しない以上、国内FA宣言をするなとは言いませんが、
少なくとも新ポスティングが成立し、西武球団が牧田投手をポスティングにかけた時点で、
牧田投手はFA宣言残留を表明すべきです。
仮に、国内他球団とメジャーポスティングの条件を天秤にかけるつもりなら、
それは不義理と誹りを受けるのは免れません。
なぜならば、ポスティングはFA以外でMLBに移籍する手段であって、
MLB移籍が前提となって初めて成立する制度です。
それを国内FA権と併用することで、あたかも海外FAと同じように使えてしまえば、
ポスティングシステムが存在する意味がなくなってしまいます。

国内FAとポスティングMLBを天秤にかけた結果、国内FAを選択するようなら、
当然メジャー側は「入札する必要があったのか?」と思ってしまうわけで、
ポスティングシステムに対するアメリカの心証はさらに悪化するでしょう。
制度の濫用と受け取られかねない行為は慎むべきです。
要らぬ誤解を与えないように、国内FA権を行使する際には、
ポスティングMLB移籍が基本線であることを明確にしなければなりません。

2017年11月06日

日本シリーズはソフトバンクが勝利

第3戦まではこのままソフトバンクホークスの圧勝で終わるのかなと思いましたが、
第4戦に横浜DeNAの濱口投手が好投を見せて流れが変わり、
その後も横浜の左腕投手にソフトバンク打線が苦しみ、
第6戦も流れ的には横浜がそのまま行くのかと思いましたが、
内川選手の起死回生のホームランで同点に追いつき、サヨナラ勝ちで日本一に輝きました。
横浜も粘りを見せましたが、ソフトバンクの方が戦力的にも一枚上手だった感じですね。

そのソフトバンクホークスの弱点は、やっぱり左腕投手、初物であれば尚良い。
パリーグ屈指の左腕投手と言えば、西武・菊池雄星投手なのですが、
ホークス相手にはプロ入りから勝利なしという不名誉っぷりで…
そのためか、あまり左腕に弱いイメージはなかったのですが、
今年の日本シリーズで左腕に弱いイメージは定着したように思えます。
パリーグ球団とすれば、ソフトバンクには優先的に左腕投手を起用してくるでしょうね。

なにはともあれ、今年のプロ野球も終了。来季に向けての動きが本格化してきそうです。


◆ライオンズネタ FA選手の動向
毎年のようにFAで選手が出て行ってしまうので、この時期は憂鬱しかないんですが…(苦笑)
国内FA権を持っている牧田投手はポスティングでのメジャー挑戦を容認するようです。
リリーフ陣の層が厚くなったとはいえ、
先発に確実に勝利を見込める投手が菊池雄星投手1人だけなので、
牧田投手の先発復帰を期待していたんですが…
新ポスティングが決まりさえすれば、リリーフでの需要は高いと思われるので、
牧田投手にはメジャーで頑張ってもらいたいです。

野上投手と炭谷選手はFA宣言したら、ライオンズよりも高い評価されそうなので心配…
来季は菊池雄星投手の日本ラストイヤーになるかもしれないので、
ライオンズとしては何としても優勝したいところ、
そう考えると、来季以降はともかく、野上投手と炭谷選手は貴重な戦力です。
逆に再来年以降になると、先発陣は多和田・高橋光成・今井投手ら若返りが優先され、
キャッチャーも森選手の起用法次第でしょうが、捕手一本で固定される可能性もあり、
2人が弾き出されてしまう可能性は否定できないわけですが、
少なくとも、優勝を狙う来季は優先的にチャンスが与えられるはずなので、
1年待ってからFA宣言するのが良いんじゃないかと個人的には思いますが…

今シーズンを振り返ると、リリーフ投手と野手の世代交代が進む一方で、
先発陣の若返りは上手く行きませんでした。
野手では、ショートで源田選手が全試合フルイニング出場を果たし、
攻守に欠かせない存在となり、
前半は不振で2軍暮らしの山川選手も、後半戦は4番でメヒア選手を押し退ける活躍、
他にも怪我で出遅れた森友哉選手がDHで主軸を打ったり、
外野転向の外崎選手もシュアな打撃と意外性の長打力でアピール、
守備面でも岡田捕手が炭谷選手を脅かすなど、競争が激化しています。
リリーフ投手陣でもルーキーの平井投手と2年目の野田投手が安定した投球、
故障に泣いた面があるものの、大石投手も存在感を示し、
終盤には高橋朋巳投手も復帰しており、
牧田投手とシュリッター投手がいなくても問題ないくらい。

逆に先発は期待された多和田投手と高橋光成投手が故障もあって勝ち星を伸ばせず。
高卒ルーキーの今井投手も故障がちで、1軍での出番はありませんでした。
他にも本田・誠投手らも期待に応えられず、
中堅の野上投手と十亀投手、岡本洋介投手に頼ることが多かったです。
先発左腕も菊池雄星投手のみで、佐野投手も1軍定着できず、
若手先発候補は全体的に不振でした。
今の状況で野上投手に出て行かれてしまうのは非常に困りますねぇ…

先発右腕は多和田・高橋光成・今井投手らドラ1トリオに期待するとして、
左腕はドラフト1位指名の斉藤大将投手だけというのはやや心許ない印象…
そこでリリーフの武隈投手を先発に回してみるのもアリでは?
左右関係なくチェンジアップを投げられますし、
制球力もあるので先発でも大崩れはしないと思います。
他にもソフトバンクを戦力外となった大隣投手や山田投手など、
実績のある左腕投手もいるので、積極的に取りに行って欲しいですね。

松坂投手に関しては… 他に獲得する球団がなく、年俸2000万円以下なら…
このままひっそりと引退というのは、一時代を築いた球団OBとしては寂しいですし、
他の選手の迷惑にならない条件で受け入れることは良いと思います。
とはいえ、投手で松坂投手と一緒にやっていた選手はもう居ないんですよね…
野手で炭谷・中村・栗山選手らが居るぐらい。
そう考えると、松坂投手の方が敬遠しちゃう可能性はあるかもしれませんが…

まぁ、でも、他球団のことながら、斉藤和巳氏のような育成コーチ案は…
実績を残していた斉藤和巳氏だから周囲も納得できたのでしょうが、
ソフトバンクでは何の実績も残せていない松坂投手が育成コーチになるのは、
逆にやり辛いというか、特別扱いが際立ってしまうような…
まだ育成への格下げの方が現実的な気がしちゃいます。

[右先発] ウルフ・野上・十亀、多和田・高橋光成・岡本洋介
    (伊藤・今井・本田・郭・誠・国場・玉村・福倉・高木渉)
[左先発] 菊池雄星・武隈・斉藤大将(佐野・藤田)
[右中継] 大石・平井、中塚・田村・南川・与座(藤原・豊田・松本・平良)
[左中継] 高橋朋巳・野田、小石(川越)
[抑え]  増田
[捕手]  炭谷・森友哉・岡田(中田・藤沢・斉藤誠人)
[一塁]  山川・メヒア
[二塁]  浅村、水口
[三塁]  中村剛也、呉・永江
[遊撃]  源田、(金子一・山田・綱島)
[外野手] 秋山・金子侑司・外﨑・栗山、鈴木将平・愛人・西川
    (坂田・斉藤・木村・熊代・戸川)


◆ニュースネタ トランプ大統領の訪日
実際の外交的成果が伝わってきていないので、何とも言えないのですが…
全体的な雰囲気として、交渉や打ち合わせのために出張して来たというよりも、
故郷から訪ねてきた友達を歓迎したという変な「気安さ」が目立った感じがします。
実際は北朝鮮問題を始め、重要な問題が転がっているのにも関わらず、
なんとなく浮足立ったというか、実際の外交的成果は本当にあったのか?と思ってしまうほど、
厳戒体制とは裏腹の歓迎ムードが逆に空々しさを感じずにはいられません…

韓国や中国といった北朝鮮問題を話し合うのに本当に重要な相手国と話す前に、
日本で観光して緊張を解いたかのような、
口では重要視していると言いながらも、実際に重要な議題を突っ込んで話せているのか、
参勤交代で江戸へ出てきた殿様を迎えるかのような雰囲気は、なんとなく気持ち悪いです。

長らく停滞していた拉致被害者の方々にとっては、
トランプ大統領との面会は1つの成果のようにも思えますが、全面的に信用できるかは別問題。
トランプ大統領を見ていると、なんとなく『項羽と劉邦』の項羽が思い出されるんですよねぇ…
項羽というと、戦に強い荒くれ者で無慈悲のようにも思えますが、
貧しい女性や子どもを見たら、涙を流して衣食を分け与えたりと、慈悲の心がなかったわけはなく、
単に直情的な人間であったため、大局的な判断ができず、
感情に任せた判断が二転三転してしまうために、部下の信用を失った、そういうタイプです。
自分から見ると、トランプ大統領にも同じ雰囲気を感じてしまいます。
計算高いというよりも、直情的で、逆に人間味溢れる人物だからこそ、
その場限りの言葉に走りやすく、
結果として、本国に帰って側近と協議した結果、全く逆の結論になったとしても驚きません。

少なくとも、トランプ大統領の言葉は政治家の言葉としては軽すぎる、
そう思っておかなければ、今後も上手く付き合えないように思えます。

2017年10月30日

安倍晋三『総書記』が就任(Fake Newsより)

1日に招集された日本の特別国会は、安倍晋三総書記を再選し、
安倍晋三総書記の名前を冠した指導思想を盛り込んだ日本国憲法改正案を採択した。
新たな指導部を構成する内閣府中央委員を選出したが、
後継候補と目されていた小泉進次郎氏の起用は見送られ、
自らが信頼を置く人物を登用するなど、大きな権力を集中させる形となった。


……
………近親憎悪(苦笑)

野党の質問時間を削って、議席数に応じた配分、
つまり与党に質問時間を寄越せという、よく分からない要求が出ているようです。
森友・加計学園問題でも思ったことですが、時間がある民進党はともかくとして、
自由党や社民党といった党は質問時間が5分もなく、
他党の追及内容を繰り返さざるを得なかったりと、時間配分が機能していない面を感じました。
それをさらに削るということは、まさに挨拶して終わり、社民党とか2分もないんじゃ…
それって野党の存在価値って、あるんですか?
完全なる政党政治の否定ですよ、コレ。

与党議員なら、国会質問ではなく、国会の委員会審議や党内の法案作成委員会で力を発揮すべき。
芸能人じゃないんだから、TVに出たいだけというのは、いかにも中身のない3期生らしい発想(苦笑)
ただ目立ちたいなら、「このハゲ―!」と叫んだり、浦和レッズ叩いたり、不倫でもしてれば?
野党の唯一の仕事も奪ったら、何が残るというのか。
自分の手柄のために、民主主義を汚す意味が分かりません。
そんなに国会質問したいなら、下野すれば?

結局、安倍政権の目指す先は、総理自身や右翼支持者が最も嫌う中国共産党の政治なんですよね…
一党独裁・個人独裁体制で好き勝手にやりたいのが見え見え。
そこが矛盾して見えるというか、単純に近親憎悪で羨ましいだけなんじゃないのかと思えたり。
共謀罪や特定秘密保護法もみんな中国共産党化したいようにしか見えんのですよ…
そういうところが安倍晋三『総書記』なんですよねぇ…


◆政治ネタ 方向性が見えない希望の党
そういえば、合流を希望しながら参議院残留となった渡辺喜美氏や、
自由党ではなく無所属で立候補した小沢一郎氏らはどうなったんでしょうね?
小沢氏は自由党に戻るのでしょうが… 渡辺喜美氏は何だったのか、と。
裏でタッグを組んでいたのは、実は小池氏と渡辺喜美氏だったという感じなのに…

改めて希望の党の選挙戦略に立ち返りますと、
東京を始めとして関東圏はかなり勝てると甘い予測を立てていたことが分かります。
「排除」発言を始めとする民進党議員の選別が敗因と挙げられがちですが、
それ以前に選挙戦略が未熟過ぎた、見通しが甘すぎた感は否めません。
都議選で見せた「風」頼みの選挙戦略は通用しなかったということでしょう。

小池氏からすれば、民進党という倒産企業を拾ってやるぐらいの感覚で、
完全に相手の足元を見た強気な交渉をしていたのだと思います。
「当選したいならガタガタ文句言うな」、ぐらいの感覚。
それに対して民進党議員にはやはり野党第一党のプライドが残っていて、
魂までは売り飛ばさないと予想外の抵抗を見せたことで、
希望の党のバタバタ感ばかりが目立ってしまった、といったところでしょう。
そういう意味では「驕っていた」と言われても仕方ありません。

かつて渡辺喜美氏らが率いていた「みんなの党」もそうですが、
自民党に代わる改革保守政党を標榜した政党は悉く消えて行っています。
結局、野党なのに自民党に擦り寄っていって方向性を失い、
運が良ければ保守党のように吸収してもらえ、運が悪ければ路頭に迷うのがパターン。
このまま自民党に帰りたいけど帰れない人達が尻尾を振り続けて帰れる日を待つのか、
それとも野党の中核として政権交代を目指していくのか、
早い段階で方向性を定めて欲しいです。
現段階では前者にしか見えねーですよ…


◆プロ野球ネタ 日本シリーズはソフトバンクが2連勝
2試合目の決勝点となったホームクロスプレーのビデオ判定ですが…
日本シリーズは監督会議でルールの確認等をするので、
レギュラーシーズンとはルールの運用が異なるわけで、
予め工藤監督が積極的なビデオ判定をお願いしてたから、判定が覆ったのでしょうけど…
コリジョンルールに全く抵触しないのに、
ホームクロスプレーをビデオ判定するってのはどうなんでしょうか?
それなら、際どいホームのプレーは全部ビデオ判定になっちゃうんじゃないの?

というのも、昨年も工藤監督が抗議して判定が覆った試合があったわけで…
その時はコリジョンルールの名目でビデオ判定したと思うんですが、
コリジョンルールは適用されなかったものの、アウト判定が覆ってセーフに、
それって明らかに運用外じゃねーの?と不思議に思ったものです。
…まぁ、ライオンズ戦だったわけですけどね。本当に酷い目にあった…

誤審を認めることは大切ですが、かといって簡単に判定が覆ってしまうと、
判定が悪く変わったチームにとってはわだかまりしか残りません。
それなら、いっそ審判をAIにして全部カメラ映像で自動判定すれば良いこと。
もはや審判が判定する必要性もない。
審判が存在する必要性はあるのか?、そういう根本的な問いがなされそうな感じです。

2017年10月27日

渡辺周総理大臣誕生(Fake Newsより)

11月1日、「第195回特別国会」を招集し、衆参両院で行われた総理大臣指名選挙で、
希望の党の渡辺周氏(55歳)を第98代目の内閣総理大臣に指名し、
再選を目指した自民党の安倍晋三氏(63歳)がまさかの落選となった。

希望の党は先月22日の総選挙では50議席に留まり、第三党に終わったものの、
先月27日の希望の党の両院議員総会で首相指名選挙では渡辺周氏に投票することが決まると、
「(※どうせ落ちるのだから)思い切った政策を打ち出そう」ということになり、
現在放映中のアニメで、渡辺周氏の地元・沼津を舞台にした『ラブライブ!サンシャイン!!』を参考に、
私立高校を含めた授業料無償化を『ラブライブ』開催による収益金で行うと発表した。
この政策に素早く反応したのが立憲民主党の代表の枝野幸男氏(53歳)で、
アイドル産業によって経済を再生させる『ライブミクス』を提唱し、
首相指名選挙では渡辺周氏に投票することを決めた。
この動きに社民党と共産党も続き、民進党系無所属議員、
さらに公明党と一部の自民党議員も続くことになり、過半数の票を獲得することになった。

自民党の造反議員のコメント「正直ノリだった。今は後悔していない」

5日にはトランプ米大統領の訪日が予定されており、急遽、会談場所を秋葉原に変更し、
『ラブライブ!』のラッピング自動車を発注するなど、
アニメ国家日本を最大限にアピールする会談になることが予想される。



……
………コメントすることもねぇよ(笑)
いや、普通にアリじゃね?とか書いてて思っちゃった俺は末期…
でも実は『ラブライブ!』見たことないんです…本当にスイマセン(苦笑)

つーか、本当に『ラブライブ!』とかやっちゃって、
優勝した高校生はSMAPに代る東京五輪のイメージキャラとかにしちゃったら?
現実とアニメでライブしようよ(笑)


◆政治ネタ 旧民進党の解体~親会社と子会社~
もう参議院・民進党を解体する必要はない感じがします。
参議院・民進党を親会社のような位置に置き、
希望の党、中道新党、立憲民主を子会社とする連立組織にすれば良いんじゃね?

経済界では親会社の意向が強すぎるので、親会社から議決権を完全に剥奪。
参議院・民進党は、どちらかと言えば裁判所等の調停機関といった役割にして、
衆議院の傘下政党の政策の擦り合わせ・調整を行うことに徹する。
一方の衆議院の傘下政党は政策の提言を行い、
参議院・民進党の方針に基本的に従うことにします。

党籍の移動をできるだけ簡潔にし、政策によって衆議院傘下政党間の移動を自由化、
参議院・民進党所属で政策提言したい議員は衆議院へ鞍替え、
逆に政策調整をしたい議員は参議院へ鞍替えをする。
政権交代時の総理大臣は比例第1党から選出し、小選挙区は候補者一本化。
政党の規模は50ー60人程度の中規模に留め、それ以上になる場合は分党する。
中規模に留めるのは活発な政策議論をするため、大政党ではそれができないから。

参議院は解散総選挙がないですし、政策調整をするには最適な機関だと思うのです。
どうせ単独で政権を取る力なんて持てないのですから、
古巣の連携力を生かした新たな政治構造の構築をしてみても面白いのではないでしょうか。

2017年10月26日

プロ野球ドラフト会議

注目の早稲田実業・清宮選手は日本ハムへ…
大谷投手のポスティングメジャーが決定的なので、
そういう意味ではスター入替でちょうど良い上に、
早期メジャー希望の清宮選手には最高の環境ではあるのですが…
日本の野球ファンからすれば、大谷投手同様に20代そこそこで居なくなられるのは…
正直、悲しいというか、球界の損失のように思えてしまいます。
もうどうせなら、来年メジャー行けば?的な投げやりな気持ち。
アメリカの大学へ行くのが正解だった気がしますなぁ…

広陵の中村捕手は広島、JR東日本の田嶋投手はオリックス。
西武は清宮選手と面談はしましたが、最初から田嶋投手の1位路線だった気がします。
それを外してしまうというか、福良監督に先に取られてしまったのは残念。
パッと見た感じで、ドラフトの成功組は、
広島・横浜・オリックス・日ハム・中日・ロッテといったところでしょうか。
まぁ、こればかりは蓋を開けてみないと分かりませんがね。

埼玉西武ライオンズのドラフトに関しては、微妙としか言いようがない。
左腕投手が欲しかったのは分かりますが、
田嶋投手を外して斉藤投手では明らかに格落ち感があり、失敗を際立たせる結果。
ロッテに指名された履正社・安田選手など、タイプの違う選手で良かった気が。
地元の西川選手が2位というのも、3位から一つずつ繰り上がった感が強いです。
それでいて中日4位の清水投手を取っていなかったりと、
地元優先ドラフトでもなかった印象…
5位でアンダースローの与座投手を取っている辺り、
牧田投手の残留は諦めムードなんでしょうか、むしろそちらの方が気になる…


◆政治ネタ データで予測する今回の総選挙と次回の総選挙
小選挙区は候補者次第で選挙結果は幾らでも変わってしまうので、
比例代表選挙の方で第44回総選挙(郵政解散)~第48回までの議席率を考えてみました。
 自民党=最小30%(政権交代) ~最大42.8%(郵政)
 公明党=最小11.6%(政権交代)~最大14.4%(前回)
 民主党=最小16.7%(自公復活)~最大48.3%(政権交代)
 共産党=最小 4.4%(自公復活)~最大11.1%(前回)
ざっと見て、各党の固定票はこんな感じと推測します。
 自民党=30%、創価学会10%、リベラル系15%、共産党5% 固定票 合計60%
浮動票の予測数字はこんな感じ。
 保守系=8%、学会婦人票=5%、リベラル系5%、無党派層22% 浮動票 合計40%

第44回の郵政選挙は自民党の圧倒的勝利を印象付けましたが、
比例の数字を見ると、無党派層の5%程を取り込んだに過ぎず、
大半の15%ほどは政権交代を期待しての民主党に流れていたことが分かります。

第45回の政権交代選挙では、民主党が保守層と学会婦人票も取り込み、
無党派層も全て固めるなど、圧倒的な勝利を遂げたことが分かります。

第46回の自公復活選挙では、維新やみんなの党が受け皿となっており、
保守系5%と学会婦人票、リベラル票が流れて無党派層の大半がそちらへ移動、
自民党は固定票以外では保守系2%しか取っておらず、
自民党に対する期待というよりは、民主党への失望が大きかったことが分かります。

第47回の総選挙では、安倍政権が保守層の8%を固め、公明党も学会婦人票を固め、
リベラル票は民主党に4%、共産党に1%流れ、無党派層の5%が政権批判票として流れています。

今回の総選挙では、自民党が保守層の8%を固める一方、
公明党は学会婦人票の2%しか固められず、残りは立憲民主党に流れたと予想。
立憲民主はリベラル票の固定票の大半と浮動票5%に学会婦人票2%と無党派層5%を獲得、
惨敗印象の共産党も前回凄かっただけで、実はリベラル票or無党派層の1%を獲得。
希望の党は18%取っているので、惨敗と言われながらも無党派層の10%以上は取っています。

当初、希望の党がターゲットにしていたのは、保守層と学会婦人票の政権批判票でした。
しかし、結果から言えば、保守層は切り崩せずに、そのまま自民党支持票に回り、
学会婦人票も憲法改正・安保等の穏健さと判官贔屓によって立憲民主に流れた感があります。
そこら辺がブレーキになった最大の要因ですが、
だからといって無党派層に見放された感じもなく、
失ったリベラル票と同程度には無党派層に割り込んでいることが分かります。
「ライトな無党派層」という言い方が適切かどうかは分かりませんが、
あまり政治に関心がないけれど、とりあえず選挙には行くという人もいますから、
小池都知事は何となく知っている、TVで見るからという理由で、
良くも悪くも公示前の騒動で目立ったことで、無党派層を獲得した可能性はあります。

このデータから見る希望の党と立憲民主党の目指す方向性ですが、
希望の党は当初目指した浮動票の保守層8%と無党派層20%を獲得することに全力になれば良く、
当初の改革保守政党の路線を貫くことが必要です。
その上で小池都知事が都政で実績を残し、目玉となる有名人候補を用意するなど、
無党派層にアピールしやすい政治をすれば良いことになります。
一方の立憲民主党はリベラル票を固めた上で、学会婦人票を取り込むこと、
学会婦人票とは創価学会の婦人部の活動によって動きやすい主婦層のことなので、
女性にアピールできる政策、女性の社会進出や子育て支援、原発ゼロ、
社会保障拡充の路線を強めていくと良いことになります。
その上で、両党が連立を組めば、
希望・立憲民主共に25%ずつの配分となり、自公の40%を超えることになります。

逆に言えば、両党単独で政権を目指しても(無党派層全てが議席配分されたと仮定)、
立憲民主党は最大40%、希望の党は最大30%程度にしか伸ばせず、
自公の40%を超えることはできなくなります。

加えて、小選挙区制度を考えれば、共産党の票が死に票になるわけにはいかず、
共産党との選挙協力も必要不可欠です。
計算上は共産党との連立を組まなくても政権奪取できそうですから、
早い段階で希望の党と立憲民主党が連立政権のタッグを組んだ上で、
共産党との選挙協力を構築していくことが、自公政権打倒の近道になります。

そのためには、まず、希望の党が方向性を明確にすることが必要です。
未だにリベラル系に対する嫌悪感が見られますが、単独での政権奪取は不可能です。
その自惚れの結果が小池バッシングであり、希望の党の惨敗の結果(小選挙区)です。
小池都知事の「排除」発言は、保守系の本音とも言えるわけで、
その態度を改めて初めて希望の党が前へ進むことができます。
逆に言えば、それが改まらなければ、維新の会のように消滅していくか、
かつての保守党のように自民党に吸収合併されるのを待つ未来しかありません。
わだかまりを捨てて、立憲民主党へ歩み寄ること、
野党共闘の再構築が希望の党が生き抜く道だと知るべきでしょう。

2017年10月23日

選挙総括~二大政党制の「夢」散~(追記)

今回の衆議院総選挙は、良くも悪くも小池東京都知事に振り回され続け、
「どんぐりころころ」の如く、「小池にはまってさぁ大変」な選挙でした(苦笑)
二大政党制の実現に賭けた民進党・前原代表の目論見が完全に崩れ去ったことは、
二大政党制の限界を示すものでもあったように思えます。
アメリカの政治を見ていてもそうでしょう?
トランプ大統領は共和党の大統領なのに、共和党の議会と上手くいっていない。
二大政党といえども、党内が一枚岩になることは、ありえないわけです。

今回の選挙の特徴は、やはり「スピード」でしょう。
解散表明から公示前にかけての希望の党の結成、民進党の解体、立憲民主党の誕生と、
1週間足らずのうちに、怒涛の如く政治状況が変わっていきました。
あまりにも流れが変わるものだから、週刊誌の政治記事が全くついていけない、
日ごとに変わる政治状況に政治専門家と謂われる人達も右往左往でした。

もう一つが「ツィッター」の存在。
今回躍進した立憲民主党の勝因もツィッターにあったことは間違いありません。
あまりのフォロワーの数の多さに、「判官贔屓では?」という声や、
一部には「ロボットフォロワーだ」と揶揄する声も聞かれた程。
判官贔屓があった面は否めませんが、それだけであの数になるとは思えません。
枝野代表が立憲民主党の結成前に民進党本部から出てきた時に報道陣の前で呟いた
「カラオケで『不協和音』を歌うんだ」というあの一言、
非公認キャラの「立憲民主くん」が広く画像拡散したこと、
そういうある種の「ネタ的要素」が若年層の共感を呼んだ面は否定できません。
勿論、「ネタ」で政治をやってもらっては困るわけですが(苦笑)、
そういうある種の政治家の何気ない一言、「人間臭さ」が身近な共感を呼んだのも確か。
元々、政治家は広く国民の要望を聞いて実現するのが仕事です。
それが一部の有権者の要望しか聞かなくなったことが「お友達優先」の今の政治、
身近な雰囲気を感じる立憲民主党は自分達の声も聞いてくれるのではないか、
そういう期待感があったことは間違いないと思われます。

今後は野党第一党として、立憲民主党にかかる期待も大きくなることが予想されます。
同時に、今度は民進党出身者で希望の党から立憲民主党に擦り寄る人や、
選挙協力をした社民党と共産党との距離感も問題になってきます。
政党政治ですから、所属議員の数が多いほど優位なのは間違いありませんが、
逆に数が増えれば増える程に、個々の議員の考え方の違いや、
国民との意思との乖離は大きくなってしまいます。
これは二大政党制の明確な「限界」です。
日本の大企業にも言えることですが、組織が大きくなればなるほどに、
内部の意思疎通を欠き、「顧客」や「個人」よりも「組織」が優先してしまうのです。
そこが旧民主党・民進党の失敗であり、今の自民党にも同じことが言えます。

今回の選挙によって、「二大政党制」の夢は散り果てました。
今後さらにスピード感を増していく政治に、大政党が付いていけなくなるのは間違いありません。
機動的な意思決定をするために、「政党」は小規模に留め、国民の意見を集約することに務める。
一方で国会は「数の論理」であることを否定できないので、
「統一会派」を結成して政権与党と対峙し、政権奪取を狙うことが必要であると考えます。
その時に党利党略で主導権争いが起きないように、各党の「専門性」を磨いておくことが大切。
民主党政権時代に国民新党が金融を担当していたように、
各党の強みを作ることで、個々の存在価値を高めつつ、政策に責任を持たせることができます。
自民党が総合商社なら、野党連立政権は専門店の連携で勝負するのが良いと思います。

今は日本は、政治も経済においても、大きな行き詰まりを迎えています。
これまでは大資本・大政党が良しとされてきましたが、今はその大きさが逆に仇となっています。
スピード感の欠如や組織腐敗、人間性の喪失を無くすためにも、
「人が見える単位での中規模の切り分け」は必要不可欠でしょう。
今回の立憲民主党の成功は、切り分け(スリム化)の成功例だったと言えます。
その成功体験を今後の政治状況・経済状況に生かしていって欲しいですね。


◆野党共闘失敗の影の主役「共産党」の今後
選挙戦序盤は、自民党VS希望の党、希望の党の失速で自民党の勝利が確実視されると、
公明党VS立憲民主党の選挙戦(主戦場は北海道)になるなど、
明らかに蚊帳の外に置かれた共産党ですが、鍵を握っていたのも共産党でした。
野党共闘の一部復活という形で立憲民主党の勝利に貢献しつつも、
民進党に裏切られたそもそもの原因も共産党に無いわけではありません。

有権者が批判票の受け皿として共産党を避けた理由も同じで、
共産党には政権担当能力が無いことに原因があります。
政党の生き残りを賭けた小規模な選挙でなら、共産党との選挙協力は大きいことは確か、
ただ、政権選択選挙となった場合、共産党に譲った議席が致命傷になりかねません。
仮に選挙協力の結果、共産党に10議席を譲ることになったとして、
与党の過半数割れを引き起こしたとしても、共産党の議席はカウントされないため、
共産党との連立が組めない故に、政権交代ができないケース(例:羽田内閣)が出てきます
(ただ、恩恵的には議席以上の票を期待できるので、トータル的にはトントンでしょうが)。
民進党の前原代表が共産党との選挙協力を渋ったのも、分からなくもありません。

仮に、今後、立憲民主党・社民党・共産党+αで過半数を超える勢力を作れたとしても、
共産党が政権に入るのかどうかは真剣に考えなければなりません。
ある意味、旧社会党が事実上崩壊し、共産党が生き残ることができたのは、
新党ブームの時も政権から外れていた万年野党だったからこそとも言えます。
自公政権の打倒という目的は同じでも、達成後の政権の枠組みが異なるジレンマ、
そこが共産党の最大のネックです。

自分自身は東西冷戦を知らないわけではありませんが、
既に生まれたころには共産主義の限界が見えていた頃だったこともあり、
共産党に対するアレルギーはありません。
ただ、自分より上の世代では、共産党に対するアレルギーも根強いものがあるでしょう。
このまま共産党は万年野党を貫いていくのか、
それとも共産党という名前を捨ててでも、平等な社会の実現という政策実現を掲げるのか、
旧社会党に突き付けられた現実が、今度は共産党にも突き付けられていると言えます。

これはどの党にも言えることですが、各政党が全部をやる必要はないと思っています。
自民党は総合病院であるならば、野党連合は専門病院で連携すれば良い話。
政策の優先順位を決めて、この政策に関しては他党に譲らない、
ここまでなら譲れると妥協点を作ることが必要だと思います。
共産党なら何でしょうね…
戦争をしないのは譲れないラインで、教育が専門になってくるんでしょうかね?
社民党なら消費者問題・非正規雇用から、立憲民主党は労働者の立場から、
といったように政策ごとの棲み分けを決めることが必要だと思われます。
「軍隊のない国」という理想は党是として残しつつも、
現実には戦争が存在し、周辺国が軍隊を持っている以上、自衛権は否定できませんから、
そこは「戦争をしない」という条件で、他の政党に任せれば良いということ、
党の「理想(主義主張)」と連立政権が描く「現実(政策)」とを上手く分けることが、
政権担当能力を示しつつも、逆に党の独自性を失わない唯一の方法だと考えます。

二大政党制であれ、多党制であれ、批判のみの政党では生き残れません。
逆説的に言えば、自民党一党独裁体制だったからこそ、共産党という批判党が必要とされました。
それが崩れ去った以上は必要とされなくなっちゃうんです。
自公一強政治だからこそ共産党が必要とされ、自公一強政治が終われば必要なくなるジレンマ、
それが共産党の抱える最大の問題点です。
旧社会党の轍を踏まずに、いかに政党価値を高められるか、
野党再編のカギを握るのは共産党内の変革だと思います。


◆ニュースネタ 古賀茂明氏の総選挙に関するコラム
北朝鮮問題とか、経済問題とか、議論にならなかった点に対するツッコミが、
ほぼ同一だったので、リンクを掲載。
これを見てから書いたんじゃないですよ、本当に(笑)
それぐらい似通ってたからビックリ。みんな、心の内ではそう思ってたんですかねぇ?

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2017年10月22日

2021、日本終了のお知らせm(_ _)m

私は自民党に投票していません。
私は自民党に投票していません!
 …大事なことなので2回言いました。

北朝鮮へ圧力を加え続けた結果、横田基地に核弾頭を撃たれて東京が放射能汚染されたり、
東京オリンピックが終わって建設需要・住宅需要が一段落した結果、
明らかに供給過剰な空き室アパート・マンションの不動産価格が大暴落し、
株高に支えられていた国際競争力を失った大企業が一気に事実上の倒産、
それを救済衣装と国家が財政出動した結果、自転車操業の国家財政は破綻、
晴れてギリシアのお友達になれました、めでたし、めでたし…

…なんて、ならないように、抜本的な経済対策を打って欲しいのですが、
それには大企業の「適当な解体」が必要不可欠なわけで、
それが経団連とベッタリの自民党政権にやれるとはとても思えません。
せめて不動産対策ぐらいはと思いつつも、
トンネル落盤事故時の国土再生計画とか、働き方改革とか、
スローガン止まりの骨抜き改革にしかなっていないだけに、望み薄かな、と思ったり…
そのツケは2021年以降に支払われるのは間違いないと思われます。
安倍総理は良い時期に総理をやって終わることができそうですね、
はいはい、幸せですね、国民を不幸にしてくれて本当にありがとうございました。


選挙結果に関しては、残念ながら、概ね予測通り。
現時点で期日前を含めた最終的な投票率は出ていませんが、極端には悪くなさそうです。
立憲民主党が希望の党を超す予測が出ている辺り、
安倍政権の批判票を一身に浴びたのが立憲民主党だったと言えそうです。
結局、希望の党と民進党の合流話のゴタゴタが野党再編を不可能なものとし、
安倍政権への批判票が自民党に戻る結果となったのは間違いないでしょう。
「野党よりはマシ」、その残念過ぎる判断が今回の選挙結果だったように思えます。

◆自民党の課題
安倍総理を始めとして野党を「看板の架け替え」と散々批判してましたが、
自分から見れば、「自民党という看板にただしがみついているバカ」にしか感じられず。
どの候補者からも、具体的な独自政策が見えてこない、
まるで金太郎飴、どの候補者も言ってることは同じ、
ここまで与党候補者の無策っぷりを感じたのは初めてです。

自民党内の公約をひたすら語ってれば当選できる、安倍総理に気に入られる、
変に媚びた感じしか伝わってこないんですよ。
自分なら「こうする!」、泉田元新潟県知事の「原発ストップ」は夢物語と思えるものの、
敢えて党の方針に反しても独自政策を訴えられた候補がどれだけいたのか?
まさに「サラリーマン議員」、上司に媚びることしか能がない議員に何ができるのか?
自民党の人材枯渇は今後も止まりそうもありません。

各地で遊説していた小泉進次郎氏も、あなたが取り組んでいた農業改革はどこに行ったの?
あなたがするべきなのは批判ではなく、政策じゃないの?
政権内に取り込まれてから、どうにも歯応えがなくなっているように思えます。

◆立憲民主党の課題
国民の支持を集めた立憲民主党も、本当の力が試されるのはこれからです。
まずは民進党の解体、希望の党との分党がスムーズに行われるか否か、です。
仮に、今、希望の党から離党者が出て、無所属議員や立憲民主党とが再結集し、
民進党を新たに作り直すとなってしまえば、国民の期待は一気になくなってしまうでしょう。

立憲民主党が躍進したのは「リベラルという分かりやすさ」、
ゴチャゴチャして分かりづらかった民進党が解体されたことで、
有権者にはっきりと「立場」が見えたことにあります。
勿論、今後、野党第一党として政権交代を目指していく以上は、
希望の党や無所属議員と連携していくことが必要となりますが、
あくまでもそれは国会内の「統一会派」に止め、「政党」としての独自性は失わないで欲しいです。

「二大政党制」という理想からは少し離れてしまいますが、
価値観が多様化する中では、色々な考え方を持つ政党があっても構わないと思います。
強固な結集ではなく、リベラ理的な寛容な結集を目指し、
野党の政策連携を強化した結果としての政権交代を実現してもらいたいです。

◆希望の党の課題
予想通り独自候補は軒並み落選、若狭氏も小選挙区は落選、
結局は地盤を持っていた民進党出身議員が議席を守っただけという大惨敗でした。
小池東京都知事は代表続投の意向のようですが、面子丸潰れの状況の中で、
どれだけ自分がイニシアチブを取れるのか、大いに疑問があります。

また、小池氏以外に民進党出身者の誰がイニシアチブを取っていくのか。
実際に希望の党をどういう政党に仕上げていくのか、
もしくはまとまらずに再び解党してしまうのか、
民進党からの移籍組は再度決断を迫られることになります。
先行離党組の細野氏らも今度こそ議員としての資質が試される場面、
ここからが本当の闘いです、それを国民がどう評価していくのか、
議員生命を掛けた戦いになるのは間違いありません。

◆共産党ほか野党の課題
共産党が伸び悩んだのは、選挙戦の主題が「安全保障政策」だったためでしょう。
昔に比べれば、遥かに現実的な安全保障政策を取っているとはいえ、
やはり自衛隊は違憲だとしていた頃のイメージは消えません
(実際に違憲判断で暫時的存続らしいですが…それが余計に分かりづらい)。
憲法改正に反対するのも良いのですが、逆に平和憲法を尊重するなら、
むしろ核兵器禁止を憲法化するように提言したりと、
真の「積極的な平和主義」を標榜するなど、受け身の政策から攻めの政策に転じるべきでしょう。
政権批判能力や情報収集能力の高さには定評があり、必要な政党だとは思いますが、
「共産」という名前にいつまでも拘らずに、
時代に即した労働者主義政策を実現する政党になってもらいたいです。

維新の会は完全に埋没感あり。自公政権の応援団なのか、野党なのか「立場」が見えません。
「大阪都構想」が流れたことで、何がしたい政党なのか見えてこないのが問題。

社民党も共産党と同じ。立憲民主党の登場で、さらなる埋没感があります。
かつては民主党と連立を組んでいたこともありますし(辺野古問題で離脱)、
労働政策的には立憲民主党との差異はないでしょうから、
合流を視野に連携を模索することが必要かと思われます。
その場合には現実的な安全保障政策をどう考えるか、そこのコンセンサスが重要でしょうね。


今回の選挙の結果によって、安倍政権が存続することはほぼ確実でしょうから、
希望の党を含めた野党には、
森友・加計学園問題を始めとする安倍政権の体質の問題の追及を終わらせないこと、
北朝鮮問題の今後の対応、経済政策の具体的中身を詰めていくこと、
この選挙では政策の中身が語られず、スローガンのみが飛びかう選挙だっただけに、
具体的政策に関しても厳しい追及をしていって欲しいです。


◆社会ネタ 日本の社会は「ネコ型社会」?
最近、特にそう思うようになりました。
犬は人に懐き、猫は場所に居着くとよく言われますが、
同じように、アメリカやヨーロッパは「イヌ型社会」=関係性重視で、
日本は「ネコ型社会」=場所重視によって、社会が成立しているように思えます。
「遠くの親戚より近くの他人」、この言葉が日本の社会を如実に表しています。

東日本大震災による福島原発の事故、それによって故郷を追われてしまった人達…
住む場所が変わっても、関係性が変わらなければ問題ない、
ということは日本ではありえないわけで、
住む場所が変わってしまうと、関係性そのものが変化してしまうわけです。
引っ越した友人、故郷を去った・出て行った友人、
場所が変わるだけで、関係性が根本的に変わってしまうのが日本の社会の特徴です。

「場所」への執着、それを感じるのは部活動の「部室」です。
よく考えてみれば、部室など必要ありません。
着替えは更衣室ですれば良いし、用具は倉庫があれば問題ない、
ミーティングしたければ会議室を確保すれば良い、
実際にアメリカでは日本の「部室」なるものは存在せず、
用途に応じて教室等を利用するのみです。
日本のように、部活動とは無関係に部室でおしゃべりしたり、
食事をしたりするということはないわけです。

日本の企業も同じです。大事なのは「場所」、会社という場所があるかどうか。
近年は在宅ワークも増えてきましたが、やはり通勤がメイン、
通勤している人と在宅ワーカーでは、どうしても仲間意識に欠ける面があります。
同じ場所で仕事をすることが、日本人にとっての「労働」なのかもしれません。
東芝メモリを売却する時に、最終的な決め手となったのが「経営権」の問題でした。
結局、利益云々よりも、「東芝」という場所がなくなることを恐れた、と言えます。
極端なことを言えば、会社なんて潰しちゃっても全く問題ないわけです。
問題は「人材」の離散なわけで、新しい会社にみんな入れば全く問題がない、
けれど、日本では会社が倒産すると社員は散り散りになってしまいます。
「場所」を失ったネコは、群れずに新しい場所を探しに行くわけです。

この日本人の無意識的な「ネコ力」によって、
欧米の働き方を真似ようとしても、イヌにはなれないわけです。
自分達がネコであることを自覚した上で、イヌの生活を真似るのか、
イヌを真似ずにネコ型の制度設計を一から作り上げていくのか、を選ぶ必要があります。
いずれにせよ、自分達がネコであることを自覚することが、
自らを客観視すること繋がるのは間違いないと思います。


◆ニュースネタ 「完全失業率」の見落とし
以前から失業率を測る上で、「完全失業率」の数字はおかしいと思っていましたが…
具体的な説明と数字が出てくる記事がなかったので、スルー気味でしたが、
ようやく納得する説明を読むことができたので、↑リンクを掲載。

「完全失業率」が見落としているのは、求職者の面から言えば、
1年を超える長期的失業者の存在と、非正規社員で妥協せざるを得なかった失業者です。
失業保険が切れた失業者に対しての再雇用は相変わらず厳しく、
一時的に再就職を断念し、資格取得やセミナー受講を優先する人も多いです。
後者は失業保険が切れる前に駆け込み的に派遣登録した場合です。
そういった人は1年後に再就職に臨む可能性が高いと思われます。

求人の面から言えば、「求人の質」の問題があります。
完全失業率の求人数に雇用形態の区別はありませんから、
正社員の募集も非正規社員も募集も同じ求人数に数えられます。
民主党政権時代に問題となった「偽装請負契約」も、安倍政権以降は常態化しており、
実質的な雇用契約にも関わらず、請負契約にすることで、
保険料の支払いを免れたり、給与支払いを厳格化するケースが増えています
(一般的に請負は雇用よりも法律上の保護がされないため)。
フルタイムの仕事であっても、計算上明らかに最低賃金を下回っていることから、
最低賃金に合わせた給与体系ではなく、
出勤日数を減らすことで最低賃金を下回らないようにしたりと、
明らかに求人の質が下がっていることが分かります。

いわゆる「雇用のミスマッチ」は完全失業率の数字以上に起こっていることは確実ですが、
今の政権は完全失業率の数字を盾に何の対策も打っていません。
穴だらけの「完全失業率」の数字に何の意味があるのか、
労働環境の評価など、雇用のミスマッチを解消する対策を打たなければ、
根本的な失業対策になりえないように思えます。

2017年10月17日

政治的中立性≠無関心

公示前は『緑のたぬき』一色だった政治報道が公示後はシーン…
当たり障りのない党首討論と各党代表者を招いた深まらない議論だけで、
本当に選挙をやっているのか分からなくなるぐらいです(苦笑)
各報道機関があまりにも政治的中立性を意識し過ぎて、
腫れ物に触るかのような選挙報道ばかりで、全く内容が伴っていません。

公示直後にTBSやテレ朝で森友・加計学園問題を聞こうとして失敗した影響が、
出ているのでしょうか…
実際、安倍総理は選挙戦を通して説明すると言っているのだから、
聞いたって全然構わない話でしょうに…

各党首、各候補が一方的に言うだけに終わっていて、全く議論が深まらない、
なんという一方通行感か、これが「選挙」なんですか?
過度な政治的中立性の意識が政治的無関心に繋がってしまっています。


◆政治ネタ 公示から1週間後の選挙情勢
公示から1週間が経っての情勢予測は、ほぼ予想通りといった感じでしょうか。
自公が堅調、希望の党が失速、立憲民主が躍進、共産が減。
公示前の報道は『希望の党』一色でしたが、
「排除」発言以降、小池新党の正体が早々にバレてしまい、
『⇒失望の党』と有権者が見なした結果、与党回帰に流れた感じでしょうか。
ただ、一方で態度を明らかにしていない有権者も半分近くいるだけに、
「希望の党バッシング」が薄まるのに対して、「政権批判」が強まるでしょうから、
このまま自公が堅調で行くとは言い切れない面もあります。

希望の党や維新の会が思っていたよりも票を集められない理由は、
国民から見て政党の「立ち位置」がよく分からない点でしょう。
政策だけを見れば、維新の会は大阪での実績がありますし、
希望の党の公約は民主党時代そのままのリベラル的人気取り政策が大半…
政策だけなら国民に受け入れられる可能性があるのですが、
そうならないのは国民が「政策」よりも「立場」を重視しているからに他なりません。
自公政権に協力するのか、野党として政権交代を目指すのか、
その「立場」が曖昧でどっちつかずのため、評価されないのです。
総理候補を敢えて明言しないという『緑のたぬき』の戦略が完全に裏目に出てます。
残りの選挙期間で「対安倍政権」だけでなく「対自民党」を打ち出せるかが鍵でしょう。

一方で、選挙において有権者が覚悟しなければならないことは、
過去も選挙での勝利を理由に安倍政権が『自己正当化』を行ってきた点です。
口では森友・加計学園問題を説明すると言っていますが、
そう言うだけで中身には触れず、終いには『詐欺師に騙された』と言うだけ…
(北方領土が返ってこなかったら、プーチンを『詐欺師』と呼ぶんですかね?)
このまま選挙で勝利したことを理由に、「国民の信任を受けた」として、
森友・加計学園問題は終了と言うに決まっています(苦笑)
同じことは、安保法改正、特定秘密保護法、共謀罪にも言えるわけで、
そういう都合の良い『自己正当化』を行ってきた政権なのですから、
「選挙の勝利=安倍政権批判のリセット」と考えているのは間違いないと思われます。

残り1週間、選挙戦がどうなっていくのか、注目したいです。


◆ニュースネタ 北朝鮮問題
「仮にも国家なのだから北朝鮮が核兵器を使うことはない」というのは楽観的過ぎる気がします。
通常兵器に関しては明らかにアメリカ・韓国・日本よりも落ちるのは間違いないわけで、
全面戦争に突入するぐらいなら、核兵器を使用して『恐怖の大王』を印象付ける方が得です。

その場合、韓国に核兵器を使うことは考えられません。
自国への放射能の影響が懸念されますし、何よりも「領土的野心」が韓国に対してはあるはず。
そうなると、「領土的野心」のない日本、特に地理的に離れた太平洋側、
つまりは東京に撃つ可能性は否定できません。

北朝鮮が核を撃てば、アメリカも核を撃って滅ぼしてくれるというのも楽観的過ぎます。
おそらく北朝鮮の軍事基地は国境線付近に構えるでしょうから、
核を撃てば韓国や中国にも影響が出る可能性が高く、実際上は撃てないと思われます。
発射リスクが低いのは北朝鮮であることは明らかで、
戦争になった場合は、東京全体が人質になることは覚悟しなければなりません。

それと、国連演説でトランプ大統領が横田めぐみさんの例を出したのは良かったのかどうか…
少なくとも、金正日の頃は拉致問題を「外交カード」として使っていたのは間違いありませんが、
金正恩になると「外交カード」としての拉致問題は極端に減っています。
むしろ、戦争になりかけた時に「人質」として「外交カード」に使われてしまわないか、
忘れ去られた「外交カード」が最悪の形で使われてしまわないか、一抹の不安があります。
安倍政権は「(経済的)圧力」「(軍事的)圧力」を繰り返していますが、
その中で拉致問題をどうやって解決していくのか、その道筋が全く見えてきません。


◆経済ネタ アベノミクスの成果?
「雇用の回復はアベノミクスの成果だ」みたいな言説を見かけますが、
実際は、団塊の世代の退職と就職氷河期時代の人材絞り込みによる若手・中堅のスカスカ現象により、
企業の新卒採用意欲が高まっているだけだと思うのですが…
もうアベノミクス開始から5年も経つわけで、本当に成果を出しているのなら、
アメリカやヨーロッパ諸国と同じようにデフレ経済を脱却していなければなりません。

「アベノミクス」は実際の所、日本の民主党政権時代にアメリカやヨーロッパた行っていた
「通貨安戦争」を今もやってるだけですから…
アメリカやヨーロッパは内需が拡大してインフレ気味を懸念して通貨高に切り替えたわけですが、
日本はいつまで経ってもデフレからインフレにならない…その時点で失敗は明らかです。

アベノミクスの当初に言われていたのは、企業が海外から国内に回帰して雇用が増えるという循環でした。
しかし、実際には企業が国内設備投資を拡大せずに、内部留保の貯め込みに繋がっています。
輸出量が必ずしも増えているわけでもなく、あくまで企業が儲かっているのは為替相場と株価によるもの、
日本の商品が売れているから儲けが出ている、というわけではないということです。
通貨安と株価で投機的経済は上向きである一方、
企業の国際競争力はむしろ低下していることから、実体経済は下向きに推移していて、
最終的にトントンになっている、といったところでしょうか。

今の日本の大企業は「守り」に入ってしまっています。
攻めて企業合併に乗り出せば、不良債権掴ませられる始末…
それも厳密には「攻め」と言えない消極的な買い物だったりするわけで…
特許ビジネスと言えば聞こえは良いものの、
中小企業から技術を買うだけで、それを活かすことができない。
「特許」は「保護される権利」ではなく、「使う権利」という初歩的な所が分かっていない。
子会社化したりして機動性を増そうとしても、親会社の意向が強すぎてグループ化も全く意味がない。
籠城戦にちょこちょこと遊撃隊を出しても消耗戦になるだけ。
10年100年と戦える籠城戦に意味はあるのですか?という話。

さすがに「財閥解体」のように大企業をバラバラにしろとまでは言いませんが、
逆に肥大化しただけの「組織のための組織」みたいな大企業はもう立ち行かなくなっているのも事実。
政治状況でさえ1日に1日と刻々と変わり、週刊誌の記事がゴミになるぐらいなのに、
経済状況なんて1時間1時間で刻々と変わってしまうもの、
機動性に富んだ企業規模にすることが、日本経済の根本的な立て直しに繋がると思うのですが…


◆ライオンズネタ 2位なのにクライマックスシリーズ1stで敗退…
初戦の勝利で乗って行けるかなと思ったのですが…
まぁ、なんとも呆気ない。
特に3戦目は毎回のようにチャンスを作っても、あと一本が出ず。
最終的には楽天投手陣のコントロール・継投にかわされてしまった形です。

総合的に見ると、ライオンズは普段通りの野球に徹し過ぎてしまった、
逆に楽天は短期決戦のデータ野球で得点を稼ぎ、失点を防いだ印象です。
短期決戦なので、「気持ち」の部分も非常に大切なのですが、
それ以上に緊張からくる「ミス」も出てくるわけで、
それを最小限に留める工夫=データの活用が足りなかったのかな、と思えます。

まぁ、どうせ勝ち抜けても、福岡でソフトバンクに勝てる気がしないので、
その前に負けて良かった、というのは負け惜しみでしかありませんが、気持ち半分。
辻監督に代わってから、攻撃・守備共にチーム力は確実に上がってきていると思うので、
あとは対ソフトバンクの苦手意識払拭して、「勝てるチーム」を目指して欲しいです。

野手は源田・山川・鬼崎・岡田選手らが順調に成長してますし、
リリーフも平井・野田・大石投手らが結果を残してきています。
あとは先発投手の整備、そこを最大の課題として取り組んでもらいたいですね。

2017年10月09日

「朝鮮出兵」2

安倍総理が初めて「年末~来年にかけての北朝鮮情勢の悪化の懸念」に言及したようです。
かねてから言われていた、本当の解散理由が、事実上、明らかにされたと言えます。
今現在、アメリカが交渉に向けて動いているのも時間稼ぎなのは明らかで、
中国では共産党大会という一大政治イベントが行われていることを考えれば、
今は北朝鮮問題が停滞しやすい時期、そこを狙って解散総選挙を行った可能性は高いと思われます。

問題は、安倍総理自身が北朝鮮情勢の悪化にどこまで対応するつもりがあるのか、です。
前回も書いたように、日本が経済的圧力に留まる限りは、誰も圧力姿勢を批判しません。
問題なのはアメリカが軍事的圧力に本格的に乗り出した時、
どこまでアメリカに追随していくのか、ということです。

まず、アフガンやイラク戦争等で米軍が取ってきた「空爆」作戦が効果を発揮するとは思えません。
北朝鮮は山間部で、敵の基地がどこにあるのかも定かではありませんし、
時間をかければかけるほど、弾道ミサイルによる反撃、最悪の場合は核兵器を撃たれかねず、
時間をかけて「空爆」によって破壊し尽くすお得意の作戦は無理があります。
そうなると、「斬首作戦」のように、電撃的な作戦で一網打尽にするという可能性が高く、
アメリカがその方針で行った場合に、日本がそこに参加するのか否か。
その場合は不意打ち前提、実際に北朝鮮が攻撃していない状況でしょうから、
「自衛による先制攻撃」に日本が加担するか否かが重要な問題になってきます。

「斬首作戦」が上手くいかなければ、大規模な地上戦を行わざるを得なくなり、
その場合は中国の出陣を期待しての南北からの両面攻撃に移ると想定されますが、
その時の南からの攻撃で、どれだけアメリカ自身が地上軍を担ってくれるのか。
日本や韓国はアメリカ軍が主体になってくれると思い込んでいますが、
近年の傾向として、自国の兵士が危険にさらされやすい地上軍の派遣にアメリカは消極的です。
シリア内戦のように、最前線に兵士を置かず、指揮・命令系統を中心に担う形になった時、
韓国政府が二の足を踏まないのかどうか、
その場合に日本の自衛隊が最前線で戦わされるのではないか、そういった危惧は常に残ります。
仮に、南戦線が上手く機能しなければ、
一番美味しい所だけをいただこうとする中国の参戦は現実味を帯びませんし、
南戦線の構築に日本が巻き込まれる可能性はほぼ確実だと思われます。

自衛隊の主力が朝鮮出兵に駆り出されてしまえば、相対的に本土防衛力は落ちますし、
当然、日本への反撃も激しくなることが予想され、避難誘導等の対応も遅れがちになるでしょう。
仮に戦争が早期終結したとしても、中国やロシアは米軍による支配は望まないでしょうから、
治安の維持を中国・韓国・自衛隊で行うことになった時、
韓国側からの反発はないのか、中国やロシアとの軍事的緊張は高まらないのか、
21世紀の「義和団事件」になってしまわないか、慎重な検討を要するように思えます。
自衛隊や民間人に甚大な被害を払った結果、掴んだのは平和ではなく、さらなる軍事的緊張だとすれば、
それこそ何のために北朝鮮を攻めたのか分からなくなってしまいます。

中国やロシアはそうなることを恐れて「対話」と言っている面もあり、
日本は何の裏付けがあって「圧力」と言い続けることができるのか?
それを日本政府、安倍政権には是非とも示していただきたいものです。

今まで、こういった最悪の事態は全て「憲法9条」によって守られ、
「集団的自衛権の行使は認めない」という政府解釈が防波堤となっていました。
それが安倍政権になって取り払われた時、「自衛」の名目で何が行われるのか、
北朝鮮への軍事対応になった時、それはもう普通の「戦争」と変わらないように思えます。
安倍政権が北朝鮮に対する軍事的選択肢を排除していないということは、
上記のような展開になる可能性があるということですから、
国民は真剣に安保体制がどうあるべきか、今回の選挙で考えなければなりません。
実際に戦線が拡大し、自衛隊・国民に甚大な被害が出てから、
「こんなことになるとは思っていなかった!?」とならないように、賢明な判断が必要です。


◆政治ネタ 衆議院選ここまでの展開
色々な評論見てますが、一番痛烈に的を射ているのが日刊スポーツの記事だったり…
これまでの客観的な流れ=全くの同意
ガラパゴスなのはむしろ『緑のたぬき』
『緑のたぬき』はマクロンではなく、むしろルペン。

連日話題の衆議院議員選挙は、華々しく飛び出した『緑のたぬき』将軍が大幅に失速、
立憲民主党の候補者が60人超と予想以上に集まったことや、
『ICAN』のノーベル平和賞受賞で政府に逆風、市民団体勢力に追い風となり、
選挙が終わってみたら、「排除」した側の小池労働党よりも、
「排除」された側の立憲民主党の方が議席を取る可能性も出てきました。
ただ、その場合は、与党支持者の批判票が割れなかったことになるので、
自公の単独過半数は守られてしまうかもしれません。
そこら辺、ギリギリの攻防という印象、今後の選挙戦次第でしょうね。

小池労働党から選挙公約が発表されましたが、どれも抽象的・人気取り的なものが多く、
ベーシックインカムや内部留保への課税はどちらかと言えば、リベラル的政策、
「ユリノミクス」は結局「アベノミクス」の追認でしかなく、批判ではありません。
要は自分の関心のある分野(憲法改正と安保)ではリベラルを排除しといて、
自分の関心のない分野(経済や労働政策)ではリベラルでも構わないということなのか…?
こんな公約掲げるなら、リベラル系を排除する意味なんてなかったのでは?

それに加えて、メディアで石破氏や野田聖子氏を「お友達」と称するようでは…
つまり、「お友達」だから「仲間」の候補者を立てなかったということですか?
安倍政権の「お友達内閣」「お友達ファースト」を批判できないじゃありませんか。
「政権選択選挙」なのに、自民候補者の一部と公明候補者に対抗馬がいない摩訶不思議。
「民進党ブーメラン」と揶揄された以上の、「小池ブーメラン」が炸裂しそうな勢いです(苦笑)


◆政治ネタ(追記分) 立憲民主党の比例候補に元広島市長の秋葉忠利氏
広島市長時代に「ヒロシマの日」に痛烈な政府批判を繰り広げていたのが印象深いです。
最近は長崎の方が辛辣になってきてますがねー

『ICAN』がノーベル平和賞を受賞したわりには、
核兵器禁止条約に対する話題がいまひとつ盛り上がっていないのは不満でした。
党首討論でも共産党が少し触れたぐらいで、なかなか話題にも挙がらない…
その流れの中で、立憲民主党から秋葉氏の名前が出てきたのは凄く嬉しく思います。

安倍総理の掲げる憲法9条の改正=3項の追加「自衛隊と文民統制の明記」に対して、
9条の改正いいじゃありませんか、
3項に「いかなる場合でも核兵器を永久に放棄する。また、核廃絶に不断の努力を行う」の
どちらが9条3項に相応しいのか、国民投票で決めれば良いじゃないですか。
憲法は国民と政府の約束、今こそ核廃絶を政府に約束させる時でしょう。

自衛隊の明記が必要なのか、核廃絶の明記が必要なのか、
是非とも国民に問いてもらいたいですね。


◆プロ野球ネタ 戦力外・引退の季節…
プロ野球は優勝チームが決定し、各チームの順位も決まってくると、
球界を去る人にフォーカスが当たってしまう季節となります。
今年、引退する一番の大物選手というと、ロッテの井口選手でしょうが、
次期監督候補として名前が挙がっているだけに、あまりしんみりした気持ちにならないのが不思議。
ライオンズファンとしては、巨人で引退する片岡選手が寂しく思えます。
移籍後は満足な活躍ができなかったのが残念ですね…
もっとも、ライオンズ出た時からその可能性は半分くらい感じてましたけど…
球団に残っていれば、チームリーダーとして幹部候補生として活躍できただろうにと考えると残念です。

そのライオンズを去るのは、渡辺直人選手、上本選手、大崎選手、鬼崎選手、木村昇吾選手、
岩尾投手に佐藤勇投手の計7人。
巨人にFA移籍した片岡選手に代って、内野のチームリーダーとなったのが渡辺直人選手でした。
ベンチでは選手を叱咤激励し、試合ではスーパーサブとして、
主力の欠場時や代打・守備固めとして広く活躍し、チームになくてはならない存在となりました。
鬼崎選手や木村昇吾選手のうち、誰かはチームに残すと思ったのですが、
今や中村剛也選手やメヒア選手、栗山選手でさえ、ベンチスタートという試合も多くなったので、
中堅・ベテラン勢がまとめて出されることになってしまいました…
世代交代が進んだ証拠であるとはいえ、寂しい気持ちもありますね…

上本選手も岡田選手の成長に押し出された形、
大崎選手は代打の切り札として活躍しましたが、近年は1軍での出番がほとんどなし、
岩尾投手と佐藤勇投手は期待をかけられながらも結果を残すことができませんでした。
成績的には妥当なところではありますが、やっぱり寂しい気持ちを感じずにはいられません。

これからチームはクライマックスシリーズを戦うことになりますが、
勝ち抜いた先の福岡でのソフトバンク戦の相性を考えると、少しげんなりした気持ちになります…
まぁ、ただ、失うものは何もないので、まずは楽天と白熱した戦いで勝利し、
勢いをもってソフトバンクと戦い、福岡での呪縛を解き放ってもらいたいです。
菊池雄星投手がソフトバンクに勝てば、勝機はあると思います。
最後まで頑張ってもらいたいですね。

2017年10月05日

赤い狐と緑の狸(+ワカメ)

結果は緑のタヌキの完勝でした。天ぷらとお揚げでは勝負にならなかったよorz
(涙目の)赤いキツネは名を捨てて実を取ろうとしましたが、見事に失敗。
何故か後ろに立っていたワカメラーメンはしてやったりって所でしょうか。
全く中身がなかったわりに、今回の合流劇を象徴する一枚絵でした(苦笑)

民進党の解党決定時に、一部で「民進党乗っ取り説」を唱えるメディアがありましたが、
前原代表の性格を考えれば、それはないだろうと思ってはいましたが、
考えてみると、民進党内部にはみんなの党や(旧)維新の党出身のお家騒動経験者が多く、
そういう権謀術数を経験した議員が前原代表に助言を与えた可能性も否定できません。
「名を捨てて実を取る」、この「実」が「希望の党の実権」であるならば、
これまでの流れは、無所属ではなく新党を結成した枝野氏の動き以外は、
「想定の範囲内」だったと言えることもできます。

その『赤いきつね』が、今日、小池都知事と会談したのは、
表面的には小池都知事に出馬のお願いをしに行ったように思えますが、
今の情勢で小池都知事が出馬するとは本当の所は前原代表も考えていないわけで、
小池都知事が最初に維新の党を例示したのは、
前原代表の方から維新の党を例示して、共同代表を立てるように言ったからでしょう。
あわよくば、自分がと期待し、それが無理なら民進党出身者で、という腹積もり、
それが成れば、民進党出身者が圧倒的多数を誇るので、
選挙後に希望の党を乗っとることも不可能ではないと考えていたのかもしれません。

一方の『緑のたぬき』からすれば、仮に民進党内にそういう動きがあったとしても、
前原代表程度は取るに足らないと考えており、その点では無頓着です。
一番民進党内部の動きを警戒しているのは、『ワカメ』こと若狭議員でしょう。
自分が『緑のたぬき』の一番の側近という自負がある『ワカメ』は、
なんとしても民進党出身者に主導権を渡したくない、
渡さなければ自分が重職にありつけると考えているわけです。
そんな『ワカメ』の動きが、新党協議時に民進党離党者に嫌われて話が進まず、
『緑のたぬき』がリセットすることで、ようやく新党結成が可能になったわけです。
『赤いきつね』もそこに合流する決意をしたことで、
『ワカメ』の民進党への警戒心はさらに強まり、
それが「排除リスト」の公表や、日曜朝の一次候補47人の先行発表宣言に繋がり、
さらなる候補者調整の難航、そして一部決裂が枝野氏への離党に繋がったのでしょう。
今日の前原代表の会見でも、枝野氏らの選挙区で候補者調整が対立していたことを明らかにしていて、
『ワカメ』が最後まで譲らなかったことが、
枝野氏らの「話が違う」という離反に繋がったことは間違いないと思われます。

そういった『ワカメ』の強い警戒感に、『緑のたぬき』も多少警戒心を強め、
今日の会談でも敢えて共同代表や総理候補を明らかにせず、
『赤いきつね』が期待するような返答は何もしなかったと考えられます。


◆政治ネタ 『緑のたぬき』が想定している総理候補は?=公明党代表?
それでは、『緑のたぬき』の中で、誰が総理候補なのかと言えば、
一番最初に名前を挙げた「公明党・山口代表」なのだと思います。
今日の会見でも、維新の会の例示の後に村山内閣の話を持ち出してきており、
それは反目する勢力であっても手を結んで首相候補になり得るという意味であると同時に、
少数政党から首相候補を出しても構わないという意味にも取れます
(当時、反自民の野党共闘内閣によって細川連立政権が誕生したものの、
 羽田内閣時に連立の最大勢力だった旧社会党が離反、自民党との連立政権が誕生した)。
現在の政治状況で、その位置に近いのが「公明党」です。
もっとも、『緑のたぬき』が公明党を引っこ抜こうとしているのか、
逆に自分がそちらに擦り寄っていくつもりなのか、それは選挙結果次第でしょうが、
自分にとって最も都合の良い人物を考えると、公明党の代表しか考えられません。

世間的には、自民党の石破氏や野田氏ら反安倍勢力を推すと予想されていますが、
自民党の場合は政権内クーデーターがよく起こるという問題があります。
『緑のたぬき』が総理を狙うのは東京オリンピック以降でしょうから、
これから3年の間、その政権が安定するという必然性はまるでありません。
そう考えると、党首がめったに変わらない公明党というのは非常に都合が良くなります。
ある意味、人間がもっとも本音が出やすいのは気分の良い時、
新党を結成して「してやったり」と思った、その夜に名前を挙げた公明党代表は、
あながちリップサービスや嘘と言えない面もあります。
今回の選挙区調整で公明党の怒りも削がれつつありますし、
安倍政権に対してはともかく、公明党に擦り寄っていく可能性はより高まるのではないでしょうか。

そうすると、小池労働党のターゲットは、
自民党支持層の反安倍票、
創価学会の女性票、
無党派層のうち政治がよく分からない浮動層(特に女性なら誰でもいいや的な女性)、ですかね?
…もっとも、無党派層は先日の逆風でどう変わってくるかは分かりませんが…
それと民進党の合流が吉と出るか凶と出るか(間違いなく凶にしかならんけど)…


◆政治ネタ 小池労働党の共同代表は誰?=中山恭子参議院議員?
首班指名を誰にするのかというのは、
確かに「選挙後に考える」という言い分も通らないわけでもありません。
現に維新の党は松井大阪府知事と片山参議院議員で、どちらも総理にはなれません。
とはいえ、「単独過半数を目指す」と言っている政党が、
総理候補を決めないというのも明らかに矛盾しています。
まぁ、それでも今と同じくのらりくらりと交わし続け、
首班指名は最後まで明言しないんでしょうけどねー。

それでも党首討論に参加する国会議員の代表は決めなければならず、
首班指名を自由に行うために、参議院議員を選んでくると思われます。
となれば、該当者は日本のこころ出身の中山恭子参議院議員でしょう。
問題は、『緑のたぬき』の腹のうちではそう決まっていても、
中山議員の方が固辞している可能性です。
民進党合流決定時に、夫である中山成彬氏が「安倍政権交代は許されない」とか、
民進党議員の合流を痛烈に批判しています。
現に、旦那の方はまだ公認候補と立てられていませんし、
民進党合流以降の2人の関係がどうなっているのか、定かではありません。
最終的に旦那を公認発表した後に、共同代表として発表するのか、
どうしても固辞される場合は、日曜の党首討論に代理で出てもらい、
なし崩し的に代表に据える、という可能性もあるかもしれません。

『緑のたぬき』自身は討論に弱い傾向にあり、
そういう意味では中山恭子議員を立てた方が自公の追及を交わすことができ、
のらりくらりと切り抜けられる可能性があります。
そういった討論の弱さが、安倍総理には勝てても、政策通の岸田氏に勝つ見込みがない理由なんですが…

まぁ、でも、都民ファーストの都議2人が離党したように、
組織作りは下手くそと言いますか、まるで誰も信用していませんよねぇ…
口では民進党出身議員を「仲間」と言いつつ、相談相手からは「排除」、
初期メンバー=譜代大名、民進党合流組=外様大名な、「封建制」を平然と言えちゃう頭が凄い。
公明党への配慮や自民党内の非主流派への配慮など、
自身は「柵(しがらみ)」だらけというのは、傍から見ていて笑えます(苦笑)


◆政治ネタ 『緑のたぬき』の狙いは?=×細川連立政権 〇村山連立政権
いずれにせよ、『緑のたぬき』の頭の中では、
当初想定された「細川連立政権」時のような野党共闘による政権交代は眼中になく、
自民党を削っての与党過半数割れに追い込んだ上で、
自民党と拮抗しているのならば、公明党を抱き込んでの政権交代、
そこまで議席を伸ばせなかったのならば、安倍政権を交代させた上での自公維大連立狙い、
イメージ的には「村山連立政権」時の政権交代に近いように思えます。

そこら辺の選挙戦略がはっきりしてきたのではないでしょうか。
保守の二大政党狙いではありますが、常に政権交代が起こる形ではありません。
当初期待された「自公政権を倒しての二大政党制の確立」とは、
程遠い結果となったのは間違いありません。


これだけ党利党略、権謀術数を見せつけられると、「政治家」として誰を選ぶのかではなく、
「人」として誰が信頼できるのか、という選挙になってくるように思えます。
例えば、権力者に気に入られようと「忖度(そんたく)」ばかりのYESマンとか、
選挙に勝つためには政党や理念・信条をコロコロ変える風見鶏とか、
自分に従わない人間には「刺客」を送るぞと脅す脅迫者だとか、
ガバガバ金を使うのもアレですが、写真撮影に3万円取ったりするがめつい奴とか、
そういう政治家として以前に、人間としてダメ・好ましくない人間には票を入れてはならず、
信念を曲げない気骨のある政治家を支持したいものです。

2017年10月04日

「朝鮮出兵」

カンニング竹山氏の小池都知事評が的を射ていたように、小池旋風は収束の気配ですから、
小池人民共和国の希望労働党の「緑のたぬき」将軍様の話はもう十分でしょうね。
たぬきが何を言おうと「二枚舌」としか思えませんし、
希望労働党の候補者が何を叫ぼうとも、どうせ「将軍様にリセットされるんでしょ」でオワリ。
何が悲しくてロボットに投票しないといかんのか。早く人間になってくださいね(苦笑)

今日の本題は、時系列を戻しまして、「安倍政権の解散理由」です。
「国難突破解散」、世間的には「ボク難突破解散」とか「国難はお前だ」と揶揄されてますが、
確かに私自身も解散表明直後は野党の選挙態勢が整わないうちの不意打ち解散と見ましたが、
果たして、解散の理由はそれだけだろうかと考えると、やはり説得力が欠けるものがあります。
森友・加計学園問題の追及を避けるためや、麻生副総理に騙されたとか、どれも消極的な理由ばかり。
いくら空気の読めない総理といえども、目標が「自公連立過半数」という最低限のハードルにするのは、
議席が減るのは覚悟の上でということ、ならば、それなりの理由、積極的な理由があるはずです。
自民党の選挙公約では、解散理由の消費税の使い道変更の優先順位が下がったうえ、
超高齢社会はどこに消えたの?という感じで、やはりこれらは後付けの理由だったのでしょう。
本命は「北朝鮮問題」にあることは間違いないです。

解散表明の会見でも「北朝鮮問題」は触れられていましたが、果たしてこれが争点になるのか否か。
幾らなんでも、この情勢の中で、韓国の「太陽政策」で行こうと主張する政党はありません。
少なくとも、「経済的圧力」に止まる限りは、北朝鮮に対する「圧力」姿勢は支持するはず。
ですから、本来、北朝鮮対応に差は生じず、争点になり得ないはずなんです。

それでも、敢えて「北朝鮮問題」を持ってきたのは、主要争点以外に狙いがあるからでしょう。
今までも選挙では「アベノミクス」と叫びながらも、選挙で信任されたことを理由にして、
「安保法制改正」や「特定秘密保護法」といった国民評価の低い法案を強行採決してきました。
つまり、今回も「北朝鮮問題」を陰にして、何らかの法案を用意しているのは間違いありません。

ここに来て、安保法制賛成の希望労働党が誕生すると同時に、安保法制反対の民進党が解体され、
いつの間にか「安保法制は是認された」という雰囲気になってしまっています。
安倍総理はよく「憲法改正論者」だと言われますが、
安倍総理にとって「憲法改正」は手段に過ぎず、目的ではありません。
元々は自主憲法論者ですから、9条に自衛隊を明記するといった憲法改正は意味がありません
安倍総理の目的は「日本を普通の国家にすること=戦争ができる国家にすること」なので、
ある意味で、北朝鮮問題は「渡りに船」、国民に危機感を煽る最大のチャンスだと言えます。

そこで考えられるのが、日本に核ミサイルが撃たれてしまう前に、
自衛のためにアメリカと共に先制攻撃が許されるという、事実上の「朝鮮出兵」です。
アメリカが北朝鮮に対して軍事行動に移った時、
日本が後方支援だけでなく、前線に立つ、そういう論法を考えているのではないでしょうか。
国連でのアメリカと共に今でも軍事行動を起こしそうな強気な姿勢・発言を見ていると、
その可能性は全くないと否定することはできません。
本来、日本は軍事的圧力を持たないのですから、圧力一辺倒で行くのは不可能なはずなのに、
その姿勢を曲げないというのは、軍事的圧力の選択肢を考えていなければできないことです
(とはいえ、本当は憲法9条で「武力による威嚇」を永久に放棄しているわけですが…)。

戦前の日本も「自衛」の名の下に侵略行為を犯してしまいましたし、
今の北朝鮮も「自衛」の名の下でミサイル発射・核開発を進めています。
今後、安倍政権が「自衛」の名の下に「朝鮮出兵」を行う可能性も十分あり得ると言えましょう。
安保容認・抑止力強化が叫ばれる今こそ、日本を「普通の国=戦争可能な国」にするチャンスと考えるはず。
このタイミングで選挙を行ったのも、北朝鮮問題に対する軍事的な準備を進めているということ、
それが今選挙をやらなければならない最大の理由のように思えます。

安倍政権には過去何度となく国民が騙されているだけに、
今度こそ選挙の時には「聞いてなかった」と言って後の祭りにならないように、
有権者が安倍政権の本当の狙いを「忖度」して、一票を投じてもらいたいと思います。
あらゆる意味で、日本のターニングポイントに来ていることは間違いありません。


◆政治ネタ 「寛容な改革保守」-「寛容な」=「極右政党」?
希望労働党の緑のたぬき将軍様が設立会見の時に「寛容な改革保守」政党を目指すと言ってましたが、
既にその時から言われていることですが、この3つの概念は、本来、それぞれ別々の考え方を指します。
「寛容な」=リベラル、「改革」=左派、「保守」右派の3つのグループを指すこともあって、
当初国民が広く野党再編を行って政権打倒を目指す政党と勘違いするのも無理からぬことでした。

それが民進党の合流決定以降、「リベラル派はお断り」としたことで、
「寛容な改革」がごっそりと抜け落ちてしまうことになりました。
となると、「改革」は左派を指すのではなく、程度の問題「ドラスティック」を意味すると考えられ、
「ドラスティックな保守政党」=「極右政党」となってしまいます。
アメリカのトランプ大統領やフランスのルペン旋風のような「極右勢力の台頭」と同じ流れに見るのも、
的外れだとは言えないように思えます。

国民が小池旋風から目を覚ますきっかけとなった「排除の論理」、
今は民進党議員にだけ向けられていますが、
それが一般国民に「排除」の矛先が向いた時、日本でも「極右政党」が誕生した、と言えましょう。

たぬき将軍様の考え方自体は極右ですが、政策的にはまだ極右になっている雰囲気はありませんが…
最も極右に走る可能性が高い、排除の論理を繰り出す可能性が高いのは、「
地方自治」における「地方の排除」でしょうね。
地方交付税の廃止・自治体の自主財源を叫びだしたら、要注意です。
そういう意味では、「三都物語」はかなりギリギリな線、
まだ都市から日本を盛り上げるというプラス面しか言ってないのでセーフですが、
発想的には都市優遇地方切捨てになりかねないだけにギリギリラインです。
…まぁ、ライン超えるのは時間の問題だと思いますけどねぇ…
そういう意味でも監視の目を怠ることはできません。
将軍様の核開発並みの監視体制が必要ですね(苦笑)

2017年10月03日

「絶望の党」

一体、「希望の党」は誰のための政党なんでしょうか?
いやいや、小池東京都知事のための政党だということは確実なんですが(苦笑)
有権者におけるターゲットは何処なのか? どんな支持層を狙っているのか、さっぱり分かりません。

当初は、都議選と同じく安倍政権への批判票(自民党支持層の一部)を取り込む予定が、
民進党との合流話によって(リベラル派を選別しても)候補者の多くが民進党出身者ですから、
自民党支持層からすれば「看板の架け替え」に他ならず、
安倍政権への批判票を取り込めるかと考えると、甚だ疑問です
(そもそも、選挙終わったら大半の民進党出身者が離党しそうですし…)。

…かといって、民進党支持層が骨抜きにされた希望の党の立候補者をそのまま支持するかと言えば、
そちらも甚だ疑問があり、憲法改正と安保法制への抵抗感・不安は根強いものがあります。
支持団体の連合も各県・各団体に任せる方針のようですし、まとまった組織支援は結局得られず。
連合が民進出身議員以外を応援することは、ほぼあり得ない情勢です。

残るは無党派層ですが、土日に表面化した「選別」と「政権交代への消極的姿勢」が、
それまで吹いていた小池旋風の風を止ませ、
共産党の指摘する「自民党への補完勢力」という見方の方が強くなり始めており、
期待された小池旋風も止み始めているように見えます。

さらに、ここに来て政策協定書の内容が波紋を呼んでいて、結局は「金か」という雰囲気…、
協定書の内容も曖昧、かつ、後で何とでも言えるような詐欺師まがいの内容であったために、
それに対して涙を呑んで署名した議員は、アホじゃねーのと思ってしまうほど…
小池都知事に騙された前原代表、涙を呑んで署名させられた希望の党公認の民進党議員、
なるほど、自分ではしっかりしているつもりでもオレオレ詐欺に引っかかる理由が分かります(苦笑)

小池都知事の狙いも、前原代表が言ったような「二大政党制の実現」ではなく、
自民党との大連立狙い(今の維新の会の立ち位置)であることが明らかになってきましたし、
結果から言えば、野党共闘をぶち壊した上に、民進党を分裂させて、
ワンマン社長が務める第二自民党を作っただけ、というのが客観的な構図です。
そりゃ裏で自民党と繋がってるんじゃないの?という陰謀論を言われても仕方ない感じですよねぇ…
(さすがに、そこまで計算してるとは思えませんが)
これではまさに「緑のたぬき(キツネかと思ったら狸だった)」、小池人民共和国の誕生です(苦笑)
結局、国民が期待し過ぎた感は否めず、小池旋風も事実上の終焉です。
二枚舌のペテン師であることが永田町以外の世間一般に明らかにされただけ。
次の次なんて、もうないですよ? これでジ・エンド。

一方の騙された民進党の議員にとっては、「退くも地獄、進むも地獄」となってしまいました。
選挙に強ければ無所属で当選して様子見も可能でしょうが、立憲民主党で勝てるかどうかも分からず。
希望の党に進んだ民進党議員は有権者の洗礼を浴びざるを得ず、その「変節」をどうやって説明するのか、
選挙の洗礼を乗り越えたとしても、待っているのは小池氏の奴隷生活、ドMじゃなきゃ耐えられん(w
選挙では物を言わなきゃいけない、でも議員になれば物を言えなくなる、
それで良いのなら頑張ってくださいという感じですが、とても応援する気にはなれません…

今や希望の党は民進党議員にとっての「絶望の党」になっています。
まぁ、これが国民に対する「禊」ということで、ここを勝ち抜いた強い議員が、
真の二大政党制を実現する新政党を作ってもらいたいです。
もう残る楽しみは、解散からこの一連の流れに対する池上無双だけですね(笑)


◆政治ネタ 民進党解散の実態~希望の党に二大政党制を実現する考えはあるのか?~
まぁ、ほぼ予想通りだったように思われます。
インタビューで枝野氏は「全員が行けるほど甘くない」と考えていたようですし、
前原代表の方も「リベラル派はいけないかもしれない」と分かっていたような感じです。
ただ、両者と連合にとって誤算だったのは、
希望の党側がリベラル派に対抗馬を立てたこと、でしょう。

前原代表は枝野氏に「無所属なら対抗馬は立てない」と引き留めたようですが、
希望の党の細野氏は「そんなことは言っていない」と明言しています。
つまり、嘘を吐いたのは小池都知事で、立憲民主党を作ったから対抗馬を立てたのではなく、
対抗馬が立ったから枝野氏は約束が違うと立憲民主党を作った、のだと思います。
対抗馬を立てるということは、分裂選挙が決定的になるわけで、
支援する連合としてはどちらを応援して良いのか分からなくなるだけに「話が違う」となる。
分裂選挙になるということは、政権批判票が分散し、政権与党打倒が遠のくわけで、
希望の党側は最初から前原代表が考えていた「二大政党制の実現」は考えてなかったと思われます。

二大政党制の実現を本気で考えているのなら、「排除の論理」といった乱暴な形は取らず、
政策的違いから入党を断ることはあっても、
選挙協力ないしは対抗馬を立てるなどして喰い合いを起こさないように調整したはずです。
それをしなかったということは、本気ではない、建前の論理だったということです。

批判の多い希望の党の「政策協定書」の中で、
私が気になっているのは金持ってこいの⑨ではなく、最後の⑩の部分です。
「選挙期間が終了するまで、希望の党が選挙協力の協定を交わしている政党への批判は一切行わないこと。」
現状では維新の会と東京と大阪それぞれに候補者を立てないという不可侵条約しか結ばれておらず、
民進党出身議員が維新の会を批判する必要性はありません。
希望の党の独自候補に含めて維新出身の政治家もいるので、そちらを念頭に置いたのかもしれませんが、
それこそ原発ゼロ以上に「わざわざ政策協定書に書くまでもない事柄」です。
つまり、これをわざわざ書いたということは、
今後、批判覚悟で選挙協力を行う政党があるかもしれない、ということです。
例えば、自民・公明の政権与党。
既に自民に対しては候補者を立てたことになるので、現実的にはあり得ませんが、
公明党に対しては候補者の擁立を避けたこともあって、選挙協力が成る可能性はあります。
そもそもにおいて、維新の会とのそれも選挙協力とは言い難いものであるだけに、
「総理大臣指名は自民党議員にする」と発言しただけでも、選挙協力であると解釈できるかもしれません。

未だに希望の党が立場を鮮明にしていないのは、本気で単独過半数を取れると思っていない証拠で、
選挙後の連立協議で自分達に優位に話を進めようとしていることの現れです。
つまり、その政治的スタンス・立場は、維新の会に極めて近いもので、
松井大阪府知事が選挙後の自公連立参加に含みを見せたように、
小池東京都知事もまた選挙後の自公連立参加に含みを持たせているように思えます。
つまりは、二大政党制になる見込みはない、ということです。

2017年10月02日

「失望の党」

自分が思っていた以上に、希望の党に対する失望が広がっている印象ですね…
一言で言えば、希望の党は「やりすぎ」ました。
小池東京都知事の中で、「安倍不人気<民進党不人気」と民意を考えていたのかもしれませんが、
安倍政権の支持者と民進党不人気の人はほぼ確実に=であるのに対し、
安倍政権の不支持者における民進党不人気層は圧倒的に少なかった可能性があります。

野党転落以降、いや民主党の政権交代以降、全く国民に届かなかった民進党の声が、
最後の最後で前原代表の「二大政党制を実現しよう」という声が国民に届いてしまったわけです。
ある意味、だらしない野党第一党の民進党を小池東京都知事が叩き直し、
安倍政権を倒してくれる、それを国民は期待したのだと思います。
ところが、土曜日の「三都物語」での政権交代に対する消極的な姿勢、
日曜日朝の「排除リスト」の衝撃、若狭氏のTV番組での「政権を取りに行くのは次の次」発言、
国民を高揚させた前原代表の「二大政党制の実現」とは程遠いトーンダウンに対し、
国民は期待を持って見つめていた分、失望が広がってしまったのだと思われます。

小池都知事とすれば、第二の民進党と言われないためにも「選別」は当然と考えましたが、
その「選別」をどのように、誰が行うのかが問題だったと思います。
それが本物かどうかは分からないにせよ、「排除リスト」のようなものが出回り、
「選別」前に結果が分かっている状況に、国民は自らの置かれている不条理に重ねてしまいました。
面接を行う前に、政治信条を理由に弾かれてしまった、そういう不条理さと重なってしまっただけでなく、
その「排除リスト」にはお題目としたリベラル系の排除以外にも、
消費税増税を決めた野田元総理や岡田氏、むしろ保守系の安住氏も排除していたりしていたため、
明らかにリベラルとは異なる「審査基準」に対して、結局は好き嫌いで選んでいるのではないか、
それは安倍政権の行っている「お友達優遇」「金持ち優遇」と何ら変わらないではないかという疑念を抱き、
ついには希望の党は政権を取りに行くつもりもないのではないか、と失望が広がったように思えます。

もし、仮に、即座に排除リストを否定し、「選別」ではなく「試験」だと柔らかい言い回しに変えて、
若狭氏が「政権を取りに行く」と明言していたら、希望の党に吹いていた風は止まらなかったと思います。
今日の一次公認リスト発表でどういうフォローがなされるのか。
逆に今朝の報道では10個の協定書を突き付けるなど、軟化の兆しは見えないだけに、
特に地方出身議員を中心に離反の流れは強まるかもしれません。

支持母体の連合がどういう方針を打ち出すかは分かりませんが、
既に静岡県では細野氏ら希望の党所属候補者の推薦を取り止めており、
民進党所属議員の応援に集中しそうな感じです。
おそらく、各連合支部に支援を任せるという形にせざるを得ないと思われるので、
東京・愛知といった大都市圏はともかく、
地方においては希望の党より無所属で出た方が得、という可能性は高まりそうです。


◆政治ネタ 迷走する「希望の党」翻弄される「民進党」(元記事そのまま)
今、何が起きているのかは、正確な情報がないので何とも言えませんが、
民進党の支持母体である連合の立場から考えると、予想はできます。

鍵を握るのは、9月26日に行われたという、
小池東京都知事と前原民進党代表、連合の神津会長の三者会談です。
おそらく、その場でも小池都知事は民進党全員の受け入れ自体は拒否し、
前原代表もリベラル派が切られることは仕方ないと腹を括ったものの、
連合として一番困るのは「誰を応援すればよいか」が分からなくなることなので、
入党できなかった民進党員にも推薦や選挙協力を行うこと、ないしは、
最低でも対立候補を擁立しないことを約束していたはずです。

しかし、実際には、土曜の夜に維新の会との不可侵協定が結ばれたことで、
大阪の民進党は完全に切り捨てられてしまい、
日曜の朝には希望の党の「一次公認リスト」なるものが出回り、
現職の民進党議員は1人も公認されていない47人の名前が挙がりました。
そこには枝野氏を始めとして、対立候補が多数立てられていて、
これに対して連合は「話が違う」と激怒に至ったと思われます。

さらに追い打ちをかけたのが、若狭議員のNHK『日曜討論』での発言で、
「政権を取りに行くのは次の次」とバカ正直な発言をしてしまい、
これによって民進党が掲げた「二大政党制の実現」という解党大義が失われてしまいました。
完全に疑心暗鬼に陥った民進党側は、公認を貰えずに推薦で終わるのではと疑い出し、
リベラル系議員以外も大混乱に陥り始めたように思われます。


希望の党と民進党の両党に共通するのは、上下のコミュニケーション不足。
民進党・前原代表は最初から「全員が公認を受けられるよう努力する」としており、
全員が希望の党に行けるとは一切明言していません。
当初からリベラル系議員が拒否されることは分かっていたものの、
民進党の埋没によって党全体が議席を失うことを考えれば、致し方なしと考え、
紛糾しないように、できるだけ言葉を濁して党大会で説明した印象はあります。

一方の希望の党でも、小池都知事と若狭議員の考え方が一致してない可能性があります。
選挙に勝つためなら多少の政策の違いには目を瞑るものの、
第二の民進党という有権者の誹りや、党内決定に従わない民進党の伝統は改めたかったので、
一定の試験を課した上で受け入れようと小池都知事は考えていたと思われますが、
若狭議員は民進党側に主導権を取られることを恐れ、
原理原則に従って民進党議員を次々と弾いてしまい、交渉がまとまらなくなったのでしょう。

そもそも、国政は若狭議員に任せると言っていた小池都知事が、
若狭議員らの新党の動きを「リセット」せざるを得なかったのも、
若狭議員と民進党離党組の意思疎通が図れなかったことが原因だと思われます。
小池都知事としては、そこで一度、若狭議員に「失格」の烙印を押しつつも、
都知事選以降の恩義もあるので、民進党合流の交渉役という名誉挽回のチャンスを与えましたが、
結局、それを若狭議員は生かせないどころか、TV番組で不用意な発言をしてしまったことで、
国民から見て希望の党が何を目指す政党なのかが分からなくなってしまい、
これまで吹いていた追い風が止み、逆風も感じ始めるなど、さらなる不興を買ったと言えましょう。

とにかく、若狭議員は小池都知事と異なって政治センスが全く感じられません。
当初は公明党の元代表にも対抗馬を立てるという話だったようですし、
流出した第一次公認予定者の名簿が公表を予定していたものと同一だとは限りませんが、
人数的には一致するだけに、意図的に民進党議員はハブにされたと思われても仕方ないです。
言わば、彼は「原理主義者」、まとまる話もまとまらないタイプで、交渉役には不向きです。

今後、民進党との連携協議がどうなるのか分かりません。
連合が希望の党の応援を止めて、枝野新党の方を支持することもあるでしょうし、
両方を応援する姿勢で、具体的には各連合支部に判断を任せることもあり得るでしょう。
その動き次第で希望の党に公認申請を求めている中道議員の動きも変わるわけで、
このままスンナリと終わらない感じはありますねぇ…

そもそも、小池劇場にしては具体的な「敵」の姿が見えてこないのが気がかり。
前原代表のように、「自民党政治」や「安倍政権」への対決姿勢をはっきりと表明しておらず。
「敵」が見えない小池劇場では支持は伸びません。

2017年10月01日

暗雲が漂う野党再編

当初は「希望の党」の登場で一気に野党再編が進むかと思われましたが…
民進党の事実上の解党宣言をピークに、暗雲が漂い始めています。
気になるのは、未だに希望の党が政権の枠組みを提示していないことでしょう。
小池東京都知事が「政権選択選挙になる」とは発言していますが、
だからといって「安倍政権・自民党政治を終わらさせる」とも言っておらず、
民進党・前原代表のような二大政党制を目指すという強い意志は伝わってきていません。

中には日本のこころ出身の中山成彬氏が「安倍首相の交代は許されない」と発言したり、
民進党リベラル派の選別によって民進党の事実上の分裂が決定的になったり、
IR推進法や特定秘密保護法で自民党と連携をしてきた維新の会とは不可侵協定に止まる等、
「希望の党」の立ち位置が果たしてどうなるのかが見えなくなってきました。
国民やマスコミ、民進党・前原代表らが期待していたような「安倍政権への対抗勢力」なのか、
維新の会のように、与党と連携しながら政策の実現を行う「閣外協力隊」なのか、
現時点ではどちらの顔も持っており、何とも言えない不思議な雰囲気になってきました…

野党としての一致した目標は、「自公政権の過半数割れ」なのは間違いなく、
仮にその目標が達成できたとして、共産以外の野党連立で政権を取りに行くのか、
それとも自民党と連携して、自公・維新の会・希望の党で連立を組みに行くのか、
そのビジョンが全くもって見えなくなってきています。
私自身も当初は期待を込めて前者の流れなのかなと思っていましたが、
維新の会との連携話が思ったほど進展しなかったことで、後者の流れにも思えてきます
(単に表明していないだけで密約がある可能性は否定できませんが…)。
それはもはや、野党としての立ち位置が定まっていると言えるのかどうか
(それは維新の会にも全く同じことが言えるわけですが)。
共産党の指摘する「自民党の補完勢力」に終わるのではないかという危惧が強まっています。

そもそも、小池東京都知事の当初の狙いはどこにあったのか。
自身は都政に集中すると言っていることからも、今回は国政への足掛かり程度の感覚でしかなく、
東京オリンピックを成功させるなど、都知事の任期4年を終えた上で、
自身も国政へ進出して総理の座を狙う、といった予定だったのかもしれません。
それが臨時国会冒頭解散を含めた安倍政権の政治対応に対する不満の爆発から、
国民やマスコミが小池都知事に過剰な期待を掛けた上に、
民進党も二大政党制を大義にその流れを決定的なものにしようとしたことで、
小池都知事自身に変な色気が出始たのか、国政復帰を匂わすトーンも一時はあったものの、
今はそこから少しトーンダウンして、当初の目標に戻りつつあるようにも見えます。
華々しく掲げた「原発ゼロ」の掛け声も、今になっては完全にトーンダウン…
結局、「希望の党」は今後どういう立ち位置で政治を行っていくつもりなのか、
それが見えなくなっているだけに、改めてそれを国民に説明して欲しいです。

もし、小池都知事に二大政党制を目指す気などサラサラ無いということになれば、
民進党・前原代表は大きく早合点してしまったということになってしまいます。
前原氏の頭の良さは認めるところなんですが…それ故に、早合点して失敗した過去が幾つも…
支持母体の連合も「一杯喰わされた」的な感じに変わりつつありますし、
連合が希望の党への支援を止め、民進党リベラル派ら残る民進党勢力の支援に戻る可能性もあります。
そうなれば、希望の党へ公認を求めている中道議員が「話が違う」として、
希望の党の公認を撤回するかもしれません。
その結果として、前回の民進党代表選で危惧されたような、
枝野氏が代表になり、前原氏ら保守系議員が一斉離党して分裂するという状況に近くなるのでは…
今更、引くに引けない前原代表、時計の針を戻したい民進党リベラル派、
もはや民進党の分裂は決定的で、それ自体は国民にとっても構わないと思うのですが、
このままでは遺恨を残しそうで、ソフトランディングからハードランディングでの不時着の結果、
大義とした二大政党制には程遠い結果に終わってしまうかもしれません…


◆ニュースネタ 政治における「主義・主張」は一般人における「哲学・宗教」のようなものだ
一般人の中でも、特定の宗教を妄信する人もいますが…まぁ、政党でもそういう所ありますし(苦笑)
何が言いたいかと言えば、政治家といえども、「主義・主張」に縛られる必要はないということです
(勿論、考え方が変わった経緯を説明する必要はありますが)。
私達はそれを本能的に分かっているはずなんです。
昔ならいざ知らず、現在において共産党に投票する人が、本気で政権を取れるとは思っていません。
共産党の野党能力、批判・追及能力に期待してや、社会政策の提言を期待して投票している人が大半です。

ですから、すぐに「資本主義と共産主義」「右派と左派」「保守とリベラル」と言いがちですが、
その区別が重要なのではなく、具体的政策にどうアプローチするかが重要なんです。
共産党に関して言えば、「絶対的野党」だから。具体的政策を批判する立場を期待して投票します。
自民党に関して言えば、「政権与党」だから、ということが大きな要素になるでしょう。
実際の判断において、「主義・主張」、さらに言えば「政策」でさえも大きな判断材料にはなりません。
それは後付けの理由に過ぎず、実際に国民が判断するのは、「立場」です。政党の立ち位置です。

そういう意味では、前原代表の「二大政党制を目指す」という「立場」は極めて正しかったのです。
一方の小池都知事側の「政策で同意できるか。リベラル派排除」というのは、
主義・主張に囚われているだけで、正しくありません。
もっとも、それが単なる方便に過ぎず、「二大政党制を失敗した民主党の禊を行う」のであれば、
「二大政党制を目指す政党」として必要な行動だと理解できますが、
現時点で希望の党はそういった立ち位置を明確に示していません。

それでも「主義・主張は大事」だと主張する人もいるでしょう。
考え方の基軸として「主義・主張」は指針を示してくれますが、答えを教えてくれるわけではありません。
「政策」は政党にとって大切なものだ、と言う人もいるでしょう。
しかし、「政策」なんてものは、社会・世界の状況で変わりますし、
入ってくる情報量の違いによっても、政策判断は180度違ってきます。
今、沖縄で座り込みしている元総理がそうでしょう?
辺野古移設を打ち出しながら、最後は「抑止力」を理由に認める…情報量で政策は180度変わります。
重病人に劇薬を与えてしまえば死ぬのみで、
逆に軽い病人に痛みを和らげる程度の薬を与えたところで自然回復に期待するに止まります。
大事なのは対症療法であって、「政策」なんてものは時によって変化して当たり前です。
それが一番分かっているのは、一度政権を取ったことにある民進党自身であり、
政権与党にいた小池都知事なわけなんですが…

今の「希望の党」に必要なのは、フランス・マクロン大統領選のようなアプローチで、
主義主張よりも、政権交代を行うという意志だと思うわけです。
大事なのは「自民党に代わる政権与党になれるかどうか」であり、
共産党が批判するような「自民党の補完勢力」になってはいけないはずです。
一番大事なのはそこで、政党の立場を明確に打ち出せないようでは、
国民には何をやりたいのか全く見えて来ず、指示も広がらないように思えます。

マクロン的手法で言えば、現在にフランスにおいてマクロン大統領の支持率が急落している背景に、
マクロン大統領自身のイメージ戦略が下手で、印象を悪くしている点、
大勝したはずの議会が素人だと批判を浴びている点があります。
その点に関しては比較的問題クリアしやすい状況にあると思うので、
政党の立ち位置を明確にすることが、何よりも必要だと考えられます。


◆政治ネタ 民進党の着地点はどこになるのか?
希望の党の一次公認者が50人程だという情報もあって、
当初10人程度と見られていた公認拒否が30人以上に膨らむことが濃厚になりました。
その後で新人や元職と一緒に追加公認されるケースもあるでしょうが、
現状では半数近くが「お断り」される可能性が高く、
さすがにこれでは前原代表を含めて「話が違う」となっても仕方ない事態です。

私も民進党は消滅前にソフトランディングしたと思ったのですが、
今のままでは禍根を残すことは間違いありません。
希望の党の候補者も過半数どころか、100人程度で終わる可能性が出てくれば、
民進党・前原代表が掲げた「二大政党制の実現」「名よりも実を取る」が脆くも崩れ去ります。
「名も捨てて、実も取れない」何のための解党だったのか分からなくなります。

本来、希望の党が二大政党制を望んで勝負をかけるのならば、
希望の党を民進党議員の完全な受け皿にすることはできなくとも、
民進党リベラル派とも選挙協力や連立を視野に入れた対応が必要になるはずです。
仮に、選挙後に公明党を味方に引き入れて、維新の会とも連携できたとしても、
参議院における希望の党自身の勢力は一桁台ですから、究極のねじれ状態になってしまいます。
そういうことを考えれば、参議院の民進党議席は必要不可欠で、
リベラル派を受け入れることはできずとも、協力関係を損なうわけにはいかないはず…
なのですが…今の状況からすると、そこまで考えていないのか、必要だと思っていないのか、
そもそも政権を取るつもりがないのか…
前原代表も早合点を後悔し始めているのではないでしょうか。

とはいえ、今更「なかった」ことにできるわけもなく、
「騙された」と感じたリベラル系議員や参議院議員を中心に、
民進党の復活を考えるのは当然の流れだと思われます。
そして、その数も10人やそこらで済まない、衆議院議員で30人近くに及ぶわけですから、
連合や各民主党県連がどちらを応援するのか迷うことは確実で、
最終的には連合が希望の党の支援を打ち切る可能性も出てくると思います。
そうなれば、希望の党に公認申請をした中道議員がどう動くのか、
そのまま希望の党に骨を埋めようとするのか、
選挙は二大政党制の大義で戦った上で、当選後に話が違うとして新民主党に戻るのか、
選挙前に公認を取り消して無所属で連合・新民主党の支援を受けるのか、
今度は前原代表ではなく、彼ら自身が選択を迫られると思います。
それを乗り越えられるかどうか、各議員の力量が試されます。

その結果として、力ある新リベラル民主党ができるなら、その方が良いのではないでしょうか。
逆に早合点した前原代表ら保守系議員は行き場を失う可能性が高く、
保守系としてはリベラルを追い出したつもりが、追い出された結果になるかもしれません…
最終的には支持母体の連合次第でしょうねぇ…

2017年09月28日

衆議院解散、そして民進党は事実上の解党へ

久々に民進党(旧:民主党)のニュースで賑わったと思ったら…(苦笑)
個人的には、前原代表の大英断だったと思います。
既に国民から見放されて沈んだ民進党丸が自力で再浮上することはありえないわけで、
頼みの共産党との選挙協力も、北朝鮮情勢の悪化による国民の危機意識を考えれば、
今までのように政権批判票が共産党に流れる可能性も極めて低く、
希望の党の華々しい登場によって民進党が消滅してしまうのは時間の問題でした。
その前に「政権交代」という大義を掲げて、
民進党をできるだけ穏便な形で事実上の解党に進められたのは高く評価します。
与党の「しがらみ」も酷いものですが、野党の「しがらみ」も大きかったわけで、
「政党」という「容器」で判断せずに、中身で判断できたことは良かったと思います。

昨日の時点では民進党の両院議員総会が紛糾することが心配されましたが、
最大の支援組織である連合を既に取り込んでいたことで、
いわゆるリベラル派も強硬に反対できなくなった感じですね。
既に一部観測が上がっているように、自由党・小沢一郎氏の黒幕説は当たってる気がします。

今後の問題は、民進党所属議員と立候補予定者が、どれだけ希望の党に受け入れられるかでしょう。
希望の党が民進党を全員丸ごと受け入れてしまえば、やはり「第二の民進党」という批判は免れません。
既に民進党議員は国民の期待を一度裏切ってしまっているだけに、
いわゆる「禊(みそぎ)」を済ませなければ、国民としても希望の党に希望が持てなくなってしまいます。
民主党政権の失敗理由は何だったのか、
希望の党で何を実現したいのか、
希望の党の政策に理解を示せるかどうか、その3点を国民としても問いたい所です。

「このまま希望の党が受け入れてくれるから、小池人気で議員の座も安泰」と安易に考えているなら、
どんなに名前の通った議員であろうとも、容赦なく切って欲しいです。
現職であろうと元職であろうと新人であろうと、「民進党」という看板なしの一政治家の力量を見て欲しいです。
必要なのは名前ではなく「志」、それを判断できるのが小池氏だと期待しています。


◆政治ネタ 政治家にとって「変節」は許されるか否か?
民進党出身議員が希望の党に受け入れられるためには、
「憲法改正」「安保問題」「原発ゼロ」といった政策への同意が必要だと言われています。
憲法改正に関しては9条改憲等の範囲の問題はあるにせよ、
問題意識自体はあるでしょうし、最終的には国民が決める問題なので大きな枷にはなりません。
問題は「安保問題」でしょう。
民進党は安保法制に反対し、小池都知事は自民党にいて賛成した、その差異をどう埋めるか、です。

ただ、個人的な見解を言えば、政治家が「変節」することは許されると考えます。
むしろ、「変節」できなかったことが民主党政権の失敗だったとも言えます。
現代政治は多岐に渡るため、全ての政治問題に通じている人は少なく、
特定分野を勉強しているという政治家がほとんどです。
ですから、今の政治は政党ごとに政策が違うというよりは、
政策通とそれ以外の人々、といった党派を超えた「政策集団」が重要視されます。
党内の政策集団がいかに党内意見を集約できるか、そこがポイントなわけです。
民主党が失敗したのは、党内意見を集約した後にも、反対意見が出て遅々として進まなかったことです。
一度決まったら党の方針に従う、そういう政治家一人一人の「変節」が足りませんでした。
自分の不勉強・不見識を恥じることはありません。
間違っていたと思えば、それを認めて意見を採用すること、それが政治家に求められる資質です。

特に「安保問題」に関して言えば、世界情勢の影響を受けることが多々です。
今は北朝鮮問題の緊迫化によって、現実的な安保対応が必要とされています。
自分もどちらかと言えばリベラル派の考え方に近いのですが、
それが通用するのは、いわゆる「普通の国」相手の話、
国際法を遵守するという前提条件を守れる相手の話です。
自由には前提となる「約束」が必要不可欠で、それがないのは「自由」ではなく「無法」です。
ですから、リベラル的な考え方は歴史的にも新しいもので、憲法や法律といった「約束」が前提です。
それを守らない相手、北朝鮮に対しては、リベラル派の主張を通すことは不可能です。
リベラル派が主張していた、「アメリカの戦争に巻き込まれる恐れ」ではなく、
「日本が仕掛けられた戦争にアメリカが巻き込まれる可能性」の方が強くなっている状況では、
安保法制時に行っていた当時の批判は、現在とで前提そのものが異なっていると言えます。

それよりも「安保問題」で国民が心配しているのは、過剰防衛に走らないかどうか、です。
抑止力が必要だからと核武装を推進したりするのは、明らかに行き過ぎです。
安倍政権は強硬的な政策を進めたことで、権力の暴走に対する危惧が常に付きまといました。
暴走しない節度のある現実的な安全保障、それが国民の求めるものであり、
リベラル派でも着地しうる結論のように思えます。
今の政治情勢ではリベラル派の主張を叶えるのは無理ですが、時が変わればリベラル派の主張も必要です。
結局は政策のバランスが問題なのであって、どちらかの極振りではないのです。
そういう意味でも民進党のリベラル派も「変節」することを恐れずに、
国民にとって今必要とされる対応は何なのか、それを第一に考えてもらいたいです。

「変節」と言えば、小池都知事自身も原発政策に関しては賛成⇒ゼロ⇒将来的ゼロと定まってないわけで…
そちらの説明も選挙戦を通じて明確にしていくことが必要になってくると思われます。

…と長々と語りつつも、希望の党の受け入れ判断はもっと現実的な要請だと思われます。
主義主張よりも、選挙区調整がし易いか否か、そちらの方が重要な問題と捉えられるでしょうね。
選挙まであまりに時間がなく、実際に公認申請者と面談する時間もそうは取れないでしょうし…
これは全て国民に対する「禊」、そういうパフォーマンスだと思った方が分かりやすい気がします。

◆政治ネタ 「希望の党」の課題
無事に民進党・自由党の合流・禊が終えられると仮定した上で問題となるのが、
選挙後の総理候補を誰にするかでしょう。
今日の会見でも小池都知事の衆議院選への出馬は否定されましたが、
最終的には小池氏が立たなければ、政権選択選挙として成り立たないように思えます。
とはいえ、山積みの都政の問題をどうするのかという問題もあり、難しいところではあります。
他に総理候補と言われるような議員を引っ張ってくる自信があるのかどうか。
そうなってくると、人材は数えるほどしかいませんが…自民党を切り崩すにはもう遅いようにも思えますが…
最終的に候補者を引っ張ってくることができなければ、小池氏が自ら立たざるを得ないように思えます。
都知事を1年足らずで辞めるのは問題がありますが、政治状況がそれだけ変わったことを主張し、
都知事として改革を進めようにも国政の影響は否定できなかったことを説明した上で、
後継者がしっかりとした人物であるのならば、それほど大きな反対は起こらないようにも思えます。
まぁ、こればかりは予測が難しいですけどね。
パフォーマンス上手な小池氏なら乗り切れちゃうのではないかとも思えます。

あとは都知事選以降の盟友であった若狭議員と自由党から合流を目指す黒幕・小沢一郎氏の処遇ですね。
小沢氏は民主党出身議員のアレルギーも予想されますが、
結果的に小沢氏を追い出したことが民主党の「決められない政治」の始まりだったとも言えるわけで、
そこを民主党出身議員が真摯に反映できるかどうかですが、
小沢氏があまり目立ち過ぎるようでは、「政党クラッシャー」の異名を持つだけに、先行きに不安が残ります。
ただ、強烈に改革を進めていくには必要な人材だとは思います。
個人的には選挙協力程度に止めると思ってましたが、黒幕が懐に飛び込んできましたね。どうなりますか。

それと若狭議員の処遇も問題です。
当初は国政に関しては若狭議員に任せる気持ちもあった小池都知事でしたが、
細野氏を始めとする民進党出身者との折り合いが悪く、新党構想が進まなかったという事情もあったようです。
こう言っては何ですが、政治経験が浅く、また政治センスもない若狭議員が、
党首顔で振る舞うことは当初から無理がありましたし、それは今後も同じことです。
ある意味、「希望の党」設立によるリセットで、若狭議員も一度「失格」の烙印を押されたはずなのですが、
未だに我が物顔でマスコミ対応をしているのは、今後の火種になりうると見ています。
再度、小池都知事に「失格」の烙印を押されるような事態を招いてしまうのか、
その前に自ら身を引いて裏方に回るのか、そこも希望の党の今後を占う要素だと思っています。
小池都知事に付いていけば、党三役など自動的に役職も貰えるように思っているのなら、
それは大きな勘違いであることは間違いありません。

2017年09月27日

「希望の党」

常識的に考えれば、小池都知事の新党「希望の党」はありえないことは確かです。
一時的なことかもしれませんが、都知事と党首の兼務は大変でしょうし、
任期中は都政に集中して欲しいという都民の想いも最もなことです。
また、自民党出身・民進党出身等々、寄せ集め集団という批判は免れず、
選挙目当てだと批判されても仕方ない面もあるでしょう。
しかし、それらは全て大事の前の小事に過ぎません。

もし、小池都知事が立たなければ、若狭氏と細野氏の新党構想はおそらく頓挫し、
とりあえず無所属で選挙を戦い、選挙後に結集を目指すという中途半端な終わりになったでしょう。
森友・加計学園問題を通じて盛り上がった「反安倍政権」という世論の盛り上がりは、
ゴタゴタ続きで一枚岩になれない民進党では受け皿になり得ず、
これまで批判票を受けてきた共産党も緊張が高まる北朝鮮問題では批判の矛先となってしまい、
結果として受け皿がないことが政治の無関心化に繋がり、投票率が劇的に下がることになったでしょう。
低投票率ならば、組織票を固められる自公が有利、自公の圧勝という予想は当たっていたでしょうね
(その代わり投票率は30%切る勢いだったでしょうけど)。

それが小池都知事が立ったことで、選挙に対する関心が俄然高まりました。
実際に反安倍の受け皿になるのかどうかは、これからだと思いますが、
少なくとも無関心に流れかけていた有権者の興味が小池新党に向いたことは確かです。
大局的に見て、野党はどう動くべきなのか? 反安倍の受け皿になるにはどうすれば良いのか?
離党者が相次ぎ、立候補予定者にまで逃げられている民進党に刺客を立てる余裕があるのですか?
敵は誰ですか? 民進党から逃げていく政治家なんですか? 違うでしょ、安倍政権でしょ?
安倍総理の思惑通りに勝たせてしまって良いのですか?
今の民進党ではまるで受け皿になりえませんよ?

政治家も馬鹿ばかりではありません。
国民が感じているように、政治家自身も日本の政治に対する閉塞感を感じていることでしょう。
そういう意味でも、小池新党に人が集まるのは、単純な「政策」に対してではなく、
「日本を変えていこうという志」なんだと思います。
それが今の自民党(公明党は昔からですけど)には感じられないわけで、
そこが常識では測りきれない小池都知事のリーダーシップなのだと思います。

この機に乗じて、民進党内部で解党論が持ち上がっているようですが…それも自然な流れでしょう。
静岡県の民主党県連も細野議員の子分が多いわけですし、丸ごと抜けちゃえば良いのにね(苦笑)
民進党が辛うじて生き残るには、いち早く希望の党との選挙協力を結びつけるしかなく、
これまでの経緯を水に流した英断を前原代表ができるのかどうか、注目したいです。
いずれにせよ、国民の信頼を失った以上、民進党は消える運命です。
反自民勢力として発展的に終わるか、自然消滅的に消えていくのか、最後の決断に注目です。


……
………とか書いた直後に民進党が希望の党への合流を含めて検討中といニュースが!?
一筋縄ではいかないと思いますが、最終的には解党で一部合流という形で決着するのではないでしょうか。
前原代表自身の政策としても、希望の党に近いのは明らかですし、
解党の方が都合良いのは目に見えてますしねー。
だけど、民主党のリベラル派はそれを認められないでしょうが、
だからといって選挙協力なしとなれば、党存続も危ういでしょうからね。
沈没した船にしがみつくのか、脱出して新たな船出に出るのか、
いずれにせよ、残された時間は少ないだけに、早急に結論を出して欲しいです。
できれば、けじめを付けるためにも、前原代表には民進党が失敗した理由を総括し、
国民にそれを伝え、同じ轍を踏まないことを誓って欲しいですね。
ただ単に希望の党が民進党を受け入れただけでは、「野合」と批判されるだけですし、
第二の民進党と言われるだけなので、しっかりと「禊」を済ませてからにして欲しいです。


◆政治ネタ 安倍総理大臣と小池東京都知事、対照的な2人
9月25日の安倍総理の解散表明と同じくして、
上野動物園のパンダの名前が「香香(シャンシャン)」と発表し、
立て続けに「希望の党」の結党と代表就任を発表、一躍選挙戦の主役に躍り出ました。
それに比べると、安倍総理の解散表明は、「何故、今、解散するのか」に全く答えず、
「国難」にも関わらず議会を解散して政治的空白を作るという矛盾した行動に説得力は皆無で、
会見内容も印象もサッパリで、2人の明暗がはっきりと分かれる形となりました。

性格・政策的に見ても、2人は対照的なように思えます。
森友・加計学園問題を通じても分かるように、安倍総理の場合は政策で進めるのではなく、
「人」を見て政治を進めていくタイプ。
「あの人の頼みだから問題ない」「あの人に任せておけば大丈夫」その結果が「忖度」。
自分が何をするのかではなく、誰に任せるのか、適材適所で政治を進めてきたものの、
安倍内閣が長期化することによって、その周りの人間に驕りが強くなったことで、
森友・加計学園問題といった小さな問題が、深刻な政治問題化してしまったわけです。

逆に、小池東京都知事は「人」ではなく「政策」で政治を進めていくタイプ。
だから「昨日の敵は今日の友」でもあるし、「今日の友も明日は敵」でもある。
それに何の感傷も感慨も抱かない人なので、一見すると破天荒な行動もあっさりと取れちゃいます。
都議選では協調関係にあった公明党を国政において切ることもやぶさかではないですし、
逆に自民党と手を切るなら、首班指名しても良いですよと簡単に言ったりもできるわけです。
自分に協力してくれた若狭議員の新党構想をあっさりとリセットできちゃう辺りも、
「人」ではなく「政策」で政治を進められるからでしょう。

どちらがリーダーとして相応しいかどうかは、人によって考え方が異なるでしょう。
安倍総理は忠義を尽くせば応えてくれるかもしれませんが、
逆に忠義を尽くせる状況、つまり仲良くなければ出世の見込みはまるでないということです。
どんなに素晴らしいプレゼンを行ったとしても、人の好き嫌いでアウトにされてしまいます。
一方の小池都知事の場合は、どんなに忠義を尽くしたとしても、役に立たなければ放置されます。
その代わり、良い政策をプレゼンすれば、敵であろうと仲良くなくとも取り上げられます。
希望の党には名前のある政治家がズラリと並び、また大物政治家のラブコールもあったりしますが、
例え有名政治家であっても、掲げる政策に魅力を感じなければ放置されるだけでしょう。
名前だけで通用する相手ではないことを覚悟する必要があります。

そういう2人のリーダーの性格分析を抜きにして、政治家の離党の流れを語る事はできません。
選挙に勝つ・負けるかは非常に重要ですが、勝った後にどうなるかも重要な問題です。
単なる数合わせで満足するのか、政治家になったからには一旗揚げようと思うのか。
政治家にとって選挙はやはり大事な勝負時、
軽々しく有権者の無下にして離党するのも問題ですが、
有権者の期待を裏切って政党にしがみつくのも問題です。
勝負時と感じたのならば、批判を恐れずに有権者を説得し、
自分の正しいと思う行動を政治家は取るべきだと考えます。


◆政治ネタ 小池都知事が総理大臣指名について聞かれ、「公明党・山口代表」と返答
まぁ、リップサービスでしょうが、そのセンスが凄いですな(苦笑)

さすがにこの見え見えの発言には公明党も反応せずに、批判を強めているようですが、
小池都知事の狙いはきっとあんたらじゃねーですよ(苦笑)
だって、あなた達に価値はないじゃないですか。
価値があるのは公明党議員ではない、公明党の支持母体である創価学会であり、
広い影響力を持った創価学会の婦人部ですよ。

公明党の支持母体である創価学会、とりわけ婦人部は安倍政権に対して苦々しい思いを持っています。
子育て世代の人が多いですから、戦争に結びつきそうな法律、
安保法制や特定秘密保護法などには反対の意思を表明してきたものの、
結局は公明党議員が党利党略で判断して押し切られてしまっています。
今までは散々封じ込まれてきた安倍政権に対する批判が、
森友・加計学園問題に限っては広くマスコミで批判され、注目を浴びたというのも、
マスコミに強い影響力を持つ創価学会の意向が皆無だったとは思えません。

あの小池都知事の発言は、支持母体である創価学会に対するメッセージですよ。
「私が勝ったとしても、悪いようにはしませんよ」という。
反安倍の気持ちを持っているのなら、私に入れてくださいというメッセージ。

それを理解せずに「舐められた!」と怒り心頭になる公明党議員はその程度ってこと。
自分の足元が揺らいでることにも気づいてないんですよ。
リップサービスですよと笑って流して、創価学会への説得に従事しとけば良いのに…
これで都議選で応援した創価学会が完全な敵になるという可能性は消えました。
今回ばかりは結構な離反者が出るでしょうね。
それだけ創価学会と公明党との心が離れてしまった証拠です。

2017年09月25日

「誤魔化し」解散

大義名分がないのにも関わらず、「今なら勝てる」と思い込んで衆議院解散に踏み込んだ安倍総理、
記者会見でどんなウルトラCの説明を行うのか注目していたところ、想像以上にグダグダ…
あー、こりゃ完全に負け戦確定ですねという印象しか残らない、
ツッコミどころ満載マイナス要素てんこもりの会見だったと思います。
総選挙を早めたことで、主導権争いが心配された小池新党改め「希望の党」の骨格が出来上がりましたし、
空中分解することなく選挙を迎えられそうなのは、逆に安倍総理が敵に塩を送った形になりましたね(苦笑)


結局、「何故、今解散するのか?」という国民の疑問にはまるで答えていませんでした。
少子高齢化も突如湧いた問題ではなく、何十年も問題視されてきたのに、何故、今争点にするのか?
「公約とは異なる消費税の使い道を変更するから」という説明も不十分です。
安倍総理の言ってることは、
①改革のためには財源が必要、
②財政健全化・社会保障に充てるはずだった消費税を一般財源化してそれに充てよう、
③財政健全化の旗印は降ろさない(発言してるのはココまで)、
④やっぱり財政健全化・社会保障の充実には財源が足りないので、消費税を上げます、
⑤消費税をヨーロッパ並みの20%に上げます(面倒なので軽減税率はありません)
…って、ことでしょう?
消費税という財源をスライドさせた結果、スライドさせた分をどうするのか明示していません。
それを「財源と示す」ということになるの?
電気代払うのに水道代で払いました、で説明になってんのか?
特定財源を一般財源化することを正義のように政治家は言いますが、
安倍総理のような考え方、税金の使い回しを平気でしちゃうから特定財源にしてたんですよ!!
そんな誤魔化しが通用すると本気で思ってるのか? アホなのか? 国民、馬鹿にしてんのか?

北朝鮮問題も外交努力は認めるものの、その成果が上がるのはこれからの話。1ヶ月先、年内の話。
手っ取り早く成果が上がりそうなロシアとの交渉は失敗してますし、結果が出てるとは言えません。
しかも、北朝鮮はさらなる挑発行動を予告していて、
選挙期間中にも発射する公算が高いのに、「万全な体制」って…
そう言うなら、総理を始め官房長官や防衛大臣を始めとする国家安全保障会議のメンバーは、
選挙応援など行けるわけもありません。
官邸で常時待機していてください。
当たり前ですよ、選挙応援に行ってたから対応遅れましたでは済まされません!

国民の多くが森友・加計学園問題の説明が不十分だと思っているのに、
閉会中審査で説明を尽くしたと言い張る安倍総理…
消費税のスライド使用の結果を言わない安倍総理…
北朝鮮問題への対応を国民に説明せず、不安を払しょくしようとしない安倍総理…
今回の解散は「誤魔化し」解散で決まりでしょう。

安倍総理は「国難突破解散」と名付けたようですが…
「国難」なら解散せずに対応しろよ馬鹿ヤロー。「国難」を放り投げて選挙やる神経が分・か・ら・な・い!
これが野党から内角不信任案を叩きつけられて、可決してしまい、
「国難」にも関わらず仕事をさせてもらえないというなら、分かりますよ?
でも実際はその「国難」を自ら放り投げて選挙やろうとしているだけじゃないですか。
「仕事人内閣」とまで名付けた改造内閣にも、ろくな仕事をさせないままに放り投げてんじゃん。
国難で高まった国民の期待(支持率)を裏切って解散するんだから、呆れて物も言えません。
それにも関わらず、自分の「信任投票でもある」とか言っちゃうんだから、とんだ勘違いヤロー。
仮に自民党は支持されてたとしても、アンタはもう支持されねーよ。
自分は隠れて党(岸田氏)を全面に出したら勝てたかもしれないのに…完全に勝ち目がなくなりましたね。
最後の最後まで「お坊ちゃん」で国民の考えなんて理解しようともしなかった結果…どうなることやら…


◆政治ネタ 小池東京都知事が「希望の党」の代表に就任
最初にも書きましたが、目先の選挙がなかったら、今のように上手くいかなかったように思えます。
小池知事が国政に出てくるのはまだ先になり、
代行者の若狭議員と細野議員ら民進党出身議員との綱引き合戦になったことでしょう。
少なくとも、どちらかと言えば自民党寄りの「日本のこころ」が参加することはなかったでしょう。
そういう意味では「選挙」という目標が出来たことが、逆に新党結成が加速したと言えます。

今の流れで行けば、「希望の党」が躍進する可能性は高いように思えます。
問題はどういう政権の枠組みで行くのか。
性格的に対自民党で行かざるを得ないでしょうが、都議選で協力した公明党の関係、
民進党や維新との距離関係、共産党ら他野党との協力関係をどう作るか、
連立の枠組みの提示は1つのポイントになってくるでしょうね。
情勢的には、自民党はともかくとして安倍総理への信頼が落ちている状況で、
かといって民進党は名誉挽回には程遠い状況でしかなく、
反自民の受け皿となってきた共産党も対北朝鮮問題においては大きなハンデを抱えます。
そう考えると、「希望の党」は十分受け皿になり得る可能性を秘めています(これからですけどね)。

そういう意味でも「希望の党」の今後は「選挙後」でしょう。
自公を過半数割れに追い込んだとしても、小池都知事が総理になるわけにもいきませんし、
民進党と選挙協力して前原代表を総理に押すわけにもいかないでしょう。
国民の関心はむしろ「選挙後」に傾くことが予想されるだけに、
どういうビジョンを国民に提示できるのか、具体案をまとめられるかがポイントです。


◆政治ネタ 衆議院解散に大義は不要? そう主張する奴は不敬罪で逮捕しろ(w
自分自身としては必ずしも大義名分を必要としないとは思っていますが、
それを真顔で主張しているのが、いわゆる「右翼的な奴ら」なもんだから大爆笑もんです(笑)

憲法上、首相に衆議院解散を認める根拠は、憲法69条と7条にあります。
憲法69条は内閣不信任決議案が可決された場合に、総辞職するか衆議院を解散するかを選択するもので、
こちらに関しては明文上の規定ですから、総理に解散権があることに異論はありません。
それ以外では憲法7条の天皇の国事行為として衆議院の解散が定められているだけで、
天皇の国事行為は内閣の助言が必要となるので、実質的には内閣が決められるという考え方です。
これに関しては色々と見解が分かれていますが、
いずれにせよ、陛下に助言をするということは、そのための説明が必要と考えられます。

つまり、総理に解散権があるから大義名分は不要と主張する輩は、
「天皇は黙って座ってれば良いんだから、何もするな」と言ってるのに等しいわけです。
「陛下に助言する=陛下に説明する=陛下が納得するには国民が納得すると同程度の説明が必要」、
ですから大義名分が不要とまでは言えません。
少なくとも、国民に説明する義務があります。

結局、右翼的な輩というのは「虎の威を借る狐」と言うか、
自分の言いたいことを陛下を利用して言う好き勝手な輩が多いわけで、
こういう自分の馬鹿さ加減が丸わかりの行動をあっさりしてしまいがちです。
憲法7条による衆議院解散は天皇が行うものですから、
天皇の名を借りて解散する以上、自己保身のための解散は許されず、
そこに大義名分が必要と考えるのが当たり前じゃないですかね?
右翼的なことを言いながら天皇を政治利用したいだけというなら、実に分かる話ですけどね(苦笑)

また、衆議院解散は内閣総理大臣が行うのではなく、内閣が行うわけですから、
閣僚の一人が署名を拒否して解散ができなくなる、ということもないわけではありません。
その場合は総理大臣が閣僚を罷免して、内閣の決定とします。
稲田前防衛大臣の辞任時にも、閣僚の罷免例が取り扱われていたので、覚えてる方も多いでしょう。
「仕事人内閣」と名付けた総理が何の仕事をさせぬままに衆議院解散する、
それに反対する骨のある職人はいるのかどうか? それも一つの注目点になりますね。


◆ニュースネタ 北朝鮮問題で日本が主張する「圧力」
中国とロシアが「対話」を主張して、日本で笑われるように、
日本が「圧力」を主張していたら、中国とロシアが笑ってるでしょうね(苦笑)
日本が取れる「圧力」は、「経済的圧力」のみで、
それが有効に機能してこなかったことは、安倍総理自身が認めていることでもあります。
既にアメリカは次の段階である「軍事的圧力」に踏み込んでいるわけですから、
日本が「さらなる圧力」を主張するということは、
自分で軍事的圧力をかけられない癖にアメリカ頼みで圧力を加えると主張しているということです。
そりゃ笑われますよ…本来なら日本が「対話」を主張するべきなのに、
完全に北朝鮮の敵対国になってしまっている以上、それを主張することもできない、
まぁ、厄介な状況であることに変わりはありません。

国内的な問題から言えば、そういう「軍事的圧力」を仄めかすことが、
憲法9条に定めた「武力による威嚇」に当たらないかどうかが問題となります。
「武力による威嚇」というのは、まさにアメリカと北朝鮮がやっているアレですよね。
自国の武力を使わないとはいえ、アメリカの武力を翳して「威嚇」することが認められるのか否か。
韓国で議論になっているように、アメリカの核を持ち込むことで抑止力にするに留まらず、
それを使って威嚇することが認められるのかどうか… まぁ、認められませんわな…

それと北朝鮮不安から語られがちな「抑止力」論ですが…
北朝鮮が核を持った結果どうなったのかを考えれば、
日本や韓国が核を持ってどうにかなるものでもないということは分かりますよね?
仮に「自国の安全」を得ることができたとしても、同時に「他国の警戒」は深まるばかりで、
少なくともロシアや中国と今まで以上に上手くいかなくなることは目に見えています。
そういった世界に対する敵対行動を取ってでも「抑止力」を持つべきなのかは、
十二分に検討する必要があるように思えます。
軍事的な「抑止力」があると同時に、外交的な「抑止力」もあって然るべきでしょう。


◆プロ野球ネタ 早稲田実・清宮選手がプロ志望を表明
個人的には将来メジャー目指すなら、アメリカの大学へ進学すれば?と思ってたので、
日本球界を腰掛けに使うような形は正直嫌なんですが、
ドラ1に困っていたプロ野球側からすれば、人気選手を獲得できるということで万々歳でしょうね。

守備を含めて実力的には言うまでもありませんが、少しプライドの高さが気になります。
秀岳館との練習試合で前の選手が敬遠されたことを気にしたり、
U18の死球で故意支給に言及したり…
良くも悪くもプライドの高い選手で、プロ意識の高さとも言えますが、
そこがプロの世界でどう映るのかは気になります。
清原氏や松坂投手は年上から好かれるタイプでしたし、
田中投手は一見強面ながらもお茶目な感じでしたし、そういう意味では衝突が少ないタイプ。
清宮選手はどちらかと言えば天才肌タイプの自分の世界を持っている選手だと思うので、
そこがプロ野球の世界でどう出るのか、ハンカチ王子みたいにならないのか心配です…

まぁ、ライオンズはあまり関係なさそうってのも興味がない理由かも。
ファーストには山川選手がいますし、内外野ポジションは埋まっていて、
唯一空いているのがサードという状況です。
高校生野手で取るとすれば履正社の安田選手の方じゃないですかね?
もっとも、それよりは来オフにも菊池雄星投手がメジャーへ行く可能性があるだけに、
左の先発候補という意味で、田嶋投手を取りに行くのではないかと思いますが… どうなりますかねー


◆高校野球ネタ 選抜大会からタイブレーク導入
考え方が古い。
複数投手制が定着してきたのに今更感強すぎ。
選手保護より時短優先・日程消化優先なのは明らかです。

2017年09月18日

衆議院の年内解散総選挙?

年内に衆議院を解散し、総選挙に打って出るという話が急浮上しているとかナントカ。
…まぁ、政治状況的には分かります。分かるんですけど…
民進党は前原代表になって共産党との野党共闘が微妙となったばかりか、
不倫スキャンダル+離党ドミノでいきなりのマイナススタートという敵失…
都議選で脅威に感じていた小池新政党も、若狭議員では迫力不足で雲行きは怪しい…
国政に脅威となる敵がいないだけに、早めの勝負に出るというのは分かるのですが…
…国民が北朝鮮問題を深刻に捉えている今現在に権力闘争なんてやってる場合なの?と…

内閣支持率が上昇したのも、北朝鮮問題のおかげ、と言いますか、
北朝鮮問題の深刻化によって、内政はともかくとして外交手腕は評価されている、
安倍総理になんとか事態打開をして欲しいという「期待」の現れなわけで、
そんな状況で解散総選挙を打ち出すというのは、「仕事するから着手金払え」と言ってるようなもの。
その「仕事」が確実に成功するのならともかく、今現在では成功するビジョンさえ描けていない…
国民が期待したのはロシア・プーチン大統領との蜜月を利用した北朝鮮包囲網の構築でしたが、
結果は完全な空振り…
親密さを強調していた安倍総理に対し、結局プーチン大統領のしたたかさを見せられるだけの結果…
アメリカ・トランプ政権の相談役みたいな感じにもなっているようですが、
だからといってアメリカが有効な手を打てているかと言えば、そうではないわけで…
安保理決議など圧力強化の段階を踏めていることは評価しますが、
実質的な効果が出ているとは言えないわけに、今後の展望にも不安が残ります。
それにも関わらず、解散総選挙を打ち出すというのは、どうにも「オレオレ詐欺」的というか、
「北朝鮮問題やるやる詐欺」に思えてしまいます。
政局とかやってる場合じゃないでしょ?
せっかくの汚名返上のチャンスに何もやらず、挽回するから応援してくれ、では支持できません。

そういった国民の空気さえ読めずに、安倍総理が解散総選挙をやった場合、
国民は選択の仕様がなく、結果的に投票率は激減するでしょうね…
おそらく30%も行かないんじゃないでしょうか。
自公は固定票があるので負けることはなく、民進党と国民ファーストは票を伸ばせず瓦解、
固定票と批判票を取り込める共産党が少し議席を伸ばせる程度に終わるでしょうが、
勘違い解散による国民の政治不信によって内閣支持率自体は下がり止まらず、
結果的に安倍内閣総辞職、岸田総理登板…という流れになるんでしょうかね。

兎にも角にも、国民は北朝鮮問題に対して深い憂慮を持っているだけに、
それを置き去り・利用するだけ利用して何の打開策も打たないのだけは、「辞めて」いただきたいです。


◆ニュースネタ 北朝鮮問題
相次ぐミサイル発射で緊張を高める北朝鮮ですが…
これだけ何度もミサイルを飛ばされると、逆に緊張や恐怖が吹っ飛ぶというか、
「やりたければどうぞ」みたいな達観した見方になっちゃいます。
…いや、やらせちゃダメなんですけどね(苦笑)
結局、それは相手の意思次第の面は否めなく、こちらとしては過剰に恐怖せずに、
冷静に対応するしかないのかなーと思ったりする次第です。

対話を掲げるロシアや中国でさえ、金正恩氏と会ったことがなく、
実際、どのような人物なのか分からないので、北朝鮮の真意を読むことはできませんが、
「大国が核兵器を持っているから、核兵器を持てば大国と肩を並べられる」、
「ミサイルで脅せば、交渉が有利に運べられる」と思っているのだとすれば、
それはやはり大きな「間違い」のように思えます。
その意味において、核兵器というのは「過ぎたる兵器」です。
他国は交渉する上で当然に核兵器の廃絶を求めるでしょうし、
逆に北朝鮮は核兵器の廃絶は到底認められません…もう最初から交渉にならないんです。
その点では「核持つ詐欺」の時の方が外交カードになり得たわけです。
既に核を持ったということは、逆に外交カードの喪失を意味します。

もう一方の「ミサイルで脅せば、交渉が有利になる」というのは過去からの経験則でしょうが、
その結果も経験則で他国は理解しているので、やはり外交カードとなり得ません。
仮に、外交交渉の結果、ミサイルを撃たない代わりに援助をとなれば、
その援助したお金で新しいミサイル・大量破壊兵器を作るのは目に見えています。
日本が援助したお金でミサイルを作られて再度脅される、またお金払って脅される…
そんな負の連鎖が目に見えているだけに、撃たれるなら兵器強化される前の方がまだマシです(苦笑)
そう考えると、ミサイル発射による威嚇も既に通用しなくなっています。

そうなると、北朝鮮としてはグアム近海へのミサイル発射を残すのみで、
それ以上は日本への直接攻撃しかなくなってしまうわけですが、
そうなってしまえばアメリカとの開戦も必至になるでしょうし、
中国やロシアも北朝鮮を庇うこともできなくなってしまいます。
現時点で北朝鮮に全面戦争をやる体力があるとは思えませんし、
体制維持を第一にする北朝鮮が現時点でそこまでの暴走するとは考えにくいです。
そうなると、戦争のための最終準備、資金の調達に走る可能性が高く、
開発した核兵器をブラックマーケットに流してテロ組織に売却する可能性が高まります。
自分達が核を撃たずとも、テロ組織に核を撃たせてアメリカや中国・ロシアを攻撃してくれれば、
北朝鮮としては相対的に万々歳でしょうから、核拡散という暴挙に出ることは否定できません。
当然、中国やロシアもその可能性に気づいていないわけではないのでしょうが、
それにも関わらず何の対策も講じないのは、やはりどこかで北朝鮮を甘く見ているのか、
それともアメリカの暴走の方がやはり怖いと考えているのか、やや計り兼ねる面はあります。

このままでは北朝鮮問題は、局地的な紛争の恐れから、全面的な核拡散の恐れに深刻化するだけに、
ヨーロッパを始めとする世界全体が北朝鮮問題に対する関わり合いの程度を強化して欲しいです。
ベターなシナリオは、アメリカが戦争をするぞと暴走気味に脅しをかけて、
国連なりヨーロッパ諸国なりが仲裁に入って、中国・ロシアを説得し、
北朝鮮の望むような対等な交渉ではない、圧力的な交渉へ持ち込むことなのですが…うーん…
仲裁するには日本はあまりにも当事者過ぎるのが辛いところ…
現状では他国への働きかけを強めるしかないんですかねぇ…


◆政治ネタ 離党ドミノが止まらない民進党と期待感が萎む国民ファースト(仮名)
民進党のゴタゴタはもう説明する必要もないでしょう…
結局、代表選前の細野元代表代行の離党から始まって、
代表選を通じても民進党の再生に対する期待は全く膨らまず、
幹事長に内定していた山尾氏の不倫問題での釈明・離党終結でスキャンダルへの弱さを露呈、
野党共闘の見直しがトーンダウンしたことによる離党ドミノ(←今ココ)で、
民進党のゴタゴタイメージは完全に固定化されてしまいました。
もし山尾氏がしっかりとした説明・釈明をし、離党という幕引きの仕方ではなく、
議員辞職出直し選挙という形を取っていたのならば、
もう少し状況は変わっていたように思えますが、
結局は自民党と同じトカゲの尻尾切りで臭いものには蓋ではスキャンダルに勝てないですよ…

民進党内からは離党ドミノに対して、離党者を選挙目当てでけしからんという声があるようですが、
国民の目から見れば、「沈没船にいつまでもしがみついて何やってるの?」という印象でしかなく、
逃げ出さない奴の方が馬鹿です。
地元のニュースで細野氏が離党する意思を地元支持者に伝えたところ、何の反対もなかったとか。
そりゃそうですよ、今の民進党に何を期待するのか、一議員として勝負した方が断然マシ。
民進党は「沈みゆく船」ではなく、「既に沈没した船」なんです。
そこを民進党所属議員は勘違いしてはいけません。

一方の離党ドミノに受け皿になりそうな「国民ファースト(仮名)」勢力も…
受け入れる議員が民進党出身者が多くなりそうということもあって、
小池都知事に近い若狭議員が「自分達がイニシアチブを取る」ということは分かるのですが…
まぁ、正直ね、だからといって「若狭議員が党首になって上手く行くの?」と思っちゃうわけでして…
仮に国民ファーストが大勝して政権与党になったら、どうするの? 若狭総理なんですか?
それとも、満を持して小池都知事を総理に登場して貰うという筋書きなんですか?
いずれにせよ、収まりが悪い。
現状での若狭議員は小池都知事のメッセンジャー役でしかなく、虎を借る狐にもなれていない。
圧倒的なカリスマ不足。
自分は裏方に徹し、今のメンバーなら細野氏か、自民党から大物議員を引き抜くか、
小池都知事に早期に国政に復帰してもらうか、いずれかではないと成功しないと思われます。
「新保守」では自民党との対立軸も鮮明に示すことができませんし、
自民党と民進党の違いをどう打ち出せるのか、
そこを乗り越えなければ民進党の受け皿にはなっても、国民の受け皿にはなり得ないでしょうね…


◆ニュースネタ チケット転売に関わって誤認逮捕
女子中学生がどうやって事件を起こしたのか気になってましたが…
どうやら、手口自体は単純な二重売買だったようです。

①誤認逮捕された女性がツィッター上でチケットを8万円で売却すると書き込み。
②女子中学生がチケットの買い取りを申し出る(ここで振込口座を知らせた?)
③女子中学生が誤認逮捕の女性の書き込みをコピペし、女子高生と10代女性が申込み
④女子高生が誤認逮捕された女性の口座に8万円を振り込む。
⑤女子中学生は転売サイトにチケットを出品。6万5千円で落札される。
⑥誤認逮捕された女性は女子中学生に知らされた転売サイトの落札者の住所に郵送。
⑦女子中学生は6万5千円を得る。8万円支払った女子高生が警察に相談して事件化。

要するに、女子中学生は元手がないのにも関わらず、
振込口座を転載することで他人にお金を支払わせ、
それを再度転売することによって不当にお金を得た、という経緯のようです。

誤認逮捕された女性の8万円という書き込みも吹っ掛け過ぎのように思えますが、
転売サイトでも6万5千円を付けたということは、
そこまで法外な値段でもなかったのかもしれません。
結局、ネットの匿名性故に、「誰が」書き込んだのかが分からない。
女子中学生は転売サイトの落札者だけに個人情報を知らせれば良いだけで、
振込先も郵送先も、どちらも売買の途中で知り得た個人情報を使えば十分だったわけです。
手口自体はひどく単純で、誰でも行えるものであり、
それだけに逆に誰でも引っかかり得る事件だと言えましょう。

実際にチケットの転売は社会問題化しており、転売禁止のチケットも出てきているものの、
まだまだチケットの転売という問題は消えていません。
ツィッターやフェイスブック、メルカリ等のオークションサイトの充実によって、
ネットで個人情報を晒すことへの抵抗感が薄れてきていることが問題の背景にあるように思えます。
チケットの転売は正規価格のみで認め、ネット上での転売は禁止する等の対策を行わなければ、
今後もこういった事件は後を絶たないように思えます。

まぁ、しかし、こんな手口を見抜けずに拘留延長までした警察は赤っ恥ですね…
誤認逮捕された女性が落札者の住所等を警察に提出したのは勾留後の話ということですし、
誤認逮捕された女性の話を信じていれば、簡単に事件は解決していた、ということになります。
単純なチケット詐欺事件というシナリオで動き続けた警察の初動捜査の誤りということでしょう。

チケット詐欺の問題、チケットの転売価格の問題、チケットの転売方法の問題、
警察の初動捜査の問題…
この問題は現在のネット社会における問題点を幾つも突き付けてきます。

2017年08月25日

甲子園大会優勝は花咲徳栄

夏の全国高校野球選手権大会は、埼玉代表の花咲徳栄高校が広島代表の広陵高校を、
14-4で下し、埼玉県勢初の優勝を遂げました。
大会の流れ的には、春夏連覇のかかる大阪桐蔭が一歩リードな感を出していましたが、
仙台育英戦の9回2アウトにまさかのベース踏み忘れ・逆転サヨナラ負けを喫したことで混沌とし、
その仙台育英を破った広陵がそのまま行くかと思われましたが、
近年、浦和学院に代って甲子園常連校となりつつも、甲子園では優勝校に敗退が相次いでいた
花咲徳栄が晴れて栄冠に輝く、という結果になりました。
両校とも3番打者を中心に強打が光るチームでしたが、
最終的には先発投手の出来が勝敗を分けたように思えますね。
花咲徳栄高校、優勝おめでとうございます!


さて、今大会は広陵・中村選手の大会記録となる6本塁打を中心に、
大会記録を大きく塗り替える68本のホームランが飛び出しましたが、
その要因として大きく分けて2つの理由が考えられるように思います。

1つは、金属バットの打ち方が定着してきたこと、でしょう。
優勝した花咲徳栄もハンマーを使った素振りをしていたとのことですし、
金属バットを前提とした筋力トレーニングが功を奏しているように思えます。
昔の練習では「竹バット」が用いられてましたが、
これは木製バットを前提としたバットをしならせる練習、
それに対してハンマーを用いた素振りは、金属バットでボールを押し込む練習です。
極端なことを言えば、プッシュバントでホームランを狙えるのが金属バットです。
木製バットではダウンスイングもしくはレベルスイングを要求されますが、
金属バットでは逆にアッパースイングが有利です。
その性質の違いが浸透してきて、それに応じた練習がなされているということでしょう。
今大会でも低めの球をアッパー気味に打ち上げてホームランというシーンが数多くありました。
金属バットでは低めもホームランゾーンなんです。バントと同じです。
若い指導者が増えたことで、金属バットに応じた練習が一般化してきているのでしょう。

もう1つは、投手全体のレベルが平均化していたこと、でしょう。
今大会で150キロをマークしたのは花咲徳栄・清水投手のみ、
ドラフト1位確実なような150キロを超える剛球と変化球の本格派はいませんでした。
だからといって、投手のレベルが低かったかと言えば、それは違っていて、
多くの投手が140キロ前後を投げ、エースだけでなく控えにも好投手がぞろぞろ、
初戦突破したチームでエース1人が投げぬいてきたチームはなかったように記憶しています。
複数投手制が広く浸透し、そのレベルも均一化したことで、逆に打者にとって打ち頃になった、
金属バットなら140キロ前後では力負けしないどころか、打球が飛びますからね。
また、複数投手制が浸透したことで、投手の調子の良し悪し・緊張の度合いに左右されやすくなり、
後ろに控え投手がいることで、直球勝負になりやすくなった、等の影響も考えられます。

今後のことを考えれば、複数投手制を広めていくべきだとは思いますが、
一方で、控え投手がいるという甘えから、打たれ出すと止まらなくなるケースも多々ありました。
プロを目指す上で重要なのは、打たれないことよりも打たれた後にどう抑えるか、
指導者にとっては本格派投手が3人も4人もいるのは心強いでしょうが、
逆に彼らの精神面、不利な時でも集中力を乱さない力をどう養っていくか、
今後の課題になってくるように思えます。

あとは金属バットを今後も使い続けるかどうか、ですねぇ…
低めのストレートをアッパースイングでホームランできちゃうのは正直どうなの?と…
大学・社会人・プロと今は木製バットなわけですから、同じバッティングができるわけありません。
ヤクルトやメジャーで活躍する青木選手のような例外はありますが、
ボールを面で捉える打撃を木製バットで行うのは、やはり難しいものがあります。
今後も高校生のパワーアップは進んでいくでしょうし、このまま金属バットを使い続けることで、
木製バットに対応できなくなるようなことにはならないで欲しいです。


◆プロ野球ネタ 西武・菊池雄星投手の2段モーション
昨年からプロ野球を見る機会がグッと減りました。
以前はどんなに忙しくてもスポーツニュースぐらいは見たものですが、今は全く興味ありません。
その原因は「審判」、昨年のコリジョンルールで完全に失望しました。
それでも今年は辻ライオンズが夏場以降好調で、また少し興味出てきたかなというところで…
もう野球見ないと思います。審判が糞過ぎる。

コリジョンの時も初認定・高橋光成投手のホームベースカバー(後半戦ではコリジョンなしに変更)、
交流戦の広島戦におけるサヨナラコリジョン、いつも槍玉に挙がるのは西武・西武・西武…
優勝チームなのにMVP出さない、オールスターで勝ち越し打でもMVP出さない…
ふざけんじゃねーよ。いつも槍玉に挙がるのは西武・西武・西武… もうブチ切れました。
プロ野球を最高につまらなくする大人達がいるのは間違いありません。
審判を含めて、野球機構はどんだけ西武嫌いなんだよ(苦笑)

まぁ、もっとも菊池雄星投手の2段モーションは前から思っていたことではあります。
ただ、前半戦完全スルーで、上位争いが激化してきた夏場に突然取るようになったのは何故なのか?
明らかに西武を狙い撃ちしたような気がしてなりません。
指摘するなら開幕直後に、それ以前に主力投手なのだからキャンプ時に指摘するべきでしょうに。
何故、今なのか。そう考えると、明らかに変な意図があるように思えてなりません。

そもそも、2段モーションの何が問題なの?
問題があるのは、2段モーションで足が止まったり止まらなかったりして、
フォームが一定しないことによる打者への幻惑でしょう?
2段モーションであろうとなかろうと、一定のフォームで投げているのならば、
打者にとっては全く問題がないはずです。
言わば、取り締まりのためのルール、みたいな印象を受けます。その実を全く評価していない。
それよりは、むしろ牧田投手が先発時にやっていた、
ランナーなしでの高速クイック投法の方が問題になるべきでは?
ルールの抜け穴的な感じでしたが、打者から見て悪質なのはコッチだと思うのですが…

コリジョンといい2段モーションといい、表層だけで判定する審判にもう付いていけません。

2017年07月25日

「加計ありきは

前川氏の妄想」…というのが自民党側の筋書きだったようですが、
問題発覚当初ならば、その言い訳は通用したかもしれませんが、
今となってそれを言うのは火に油を注ぐだけのように思えるのですが…
妄想なら、なんで昨年に加計理事長と3大臣が会ってるの?
既にあらゆる情報が出ている今では、とても「前川氏の妄想」だけとは思えません。
完全に愚策、全てを隠そうとして却って嘘っぽくなる。

それと、前愛媛県知事の加戸氏は何を代表して出てたんですか?
前回の総理不在の閉会中審査でも出席していて、
報道しなかった朝日と毎日が叩かれる珍事が起きましたが、そもそも誰なの? アレ?
仮に申請者を代表しているのならば、
申請者は今治市であるし、事業主体は加計学園なのだから、
あそこに本当に座っているべきは、今治市長と加計理事長だと思うのですが?
話を聞いていても、ゴニョゴニョと老人特有の昔話を交えた脱線で意味が分からず、
前川氏の妄想と糾弾してましたが、客観的にはあなたの妄想にしか聞こえません。
話も長々と時間をかけただけで実がなかったし、そりゃ記事に仕様がありませんよ。
だって、今、問題になっているのは、森友学園問題とは違ってinputの話ではなく、
outputの話、申請者の問題ではなく、inputのあとの行政の決定過程です。
問題の範疇外の人の話を聞いたところで、「はぁ、ご苦労なさったんですね」で終わり、
全くもって意味ねーじゃんと…
呼んだのは自民党らしいですが… そういう所も「的外れ」なんですよねぇ…

もっとも、そのinputにも疑惑が生じたというのが今回の閉会中審査の収穫でしょう。
今治市の職員が内閣府を訪れたのにも関わらず、「記憶がない」「記録がない」。
昨年の公募前に加計理事長と地方創生・農水・文科大臣の3人と会っていたりと、
申請者側にも疑惑の目が強まってきました。
問題の出口が全く見えないだけに、疑惑の色ばかりが強まっていきそうな印象です。


◆政治ネタ 混迷を深める加計学園問題の閉会中審査
初日の安倍総理の殊勝な姿勢とは裏腹に、
問題の中身における政府側の対応は、記憶にない記録がない同じ答弁の繰り返し…
疑問は全くもって払しょくされないどころか、怪しさしか強まりません。
加計学園問題を巡る対応の拙さは「全否定」にあるわけで、
文科省の内部文書⇒怪文書として全否定⇒実際はありました、に象徴されるように、
今治市の職員が内閣府に行った証拠があるのに、「記憶がない」「記録がない」。
森友学園問題でもそうでしたが、政府側の説明に一連の筋道が見えません。
そこが説明に説得力を欠く最大の理由のように思えます。

政府側は加計学園獣医学部新設が「岩盤規制改革の象徴」と盛んに喧伝してますが、
安倍総理や和泉補佐官らの話が真実なら、その割にはあまりにも手続きが杜撰です。
それほど重要視している案件ならば、規制緩和で決まる1校というのはもの凄く重要なはず。
他の既存の獣医学部と比較しても先進性があることは勿論、
経営にも安定性があり、開学後に着実に実績を残せることが必須の条件です。
それにも関わらず、国家戦略特区諮問会議の議長である安倍総理が、
今年の1月20日まで加計学園の獣医学部申請を知らなかったと言うのは、無関心過ぎます。
どんな新「獣医学部」なのかは非常に重要なわけで、それを示せるのは今治市ではなく、
事業主体である加計学園にも関わらず、今年の1月10日まで表立って登場しない…
これはどう考えても不自然です。
場所である今治市だけで、どうやって規制緩和を判断することができるのか。
構造改革特区時代には加計学園の名前が併記されていて却下の連続で、
国家戦略特区時代になると加計学園の文字が消えて、数回の却下のうちに承認…
それだけ却下が相次いだのならば、特区の中身も当然に問題にされたでしょうし、
中身を実際に作るべき大学が全く登場しなかったというのは、やはり不自然に思えます。

加えて、昨年に加計学園に正式に決まる前日に、
文科省が加計学園の大学新設相談にそれとは別件に相談・返答していたとしても、
それは文科省としてそのまま開学を認められないような杜撰な計画であった証拠であり、
そんな杜撰な計画を翌日に了承してしまう諮問会議も怪しく思えてしまいます。
加えて、そもそも、京都産業大学や加計学園の獣医学部計画に関して審議した記録もなく、
真剣に議論していたのかさえ、疑わしく思えてしまいます。
それって自分の諮問会議のお友達に謝礼や交通費配ってただけじゃねーの?(苦笑)

政府側が主張する「岩盤規制改革の象徴」という建前とは裏腹に、
実際の計画は規制を打ち破るような先進性のある計画ではない、杜撰な計画そのもので、
安倍総理自身も大した関心を持っていなかったということになり、
建前と現実の様相が全くもって一致しません。
それは、つまり、「嘘」ということになります。
加計学園ありきで進められた杜撰な審査でなければ説明がつきません。
本当に政府側が加計学園獣医学部に自信を持っているのならば、
既存の大学と比べて、こんなに違っていて、こんなにも素晴らしいのだと説明してください。
総理のお友達だろうがなかろうが、これだけ素晴らしい大学を認めないわけにはいかない、
そう思わせるようなものを国民に示してみれば良いではないですか。
それができていないから「嘘」に思えちゃうんですよ。

◆政治ネタ 稲田防衛大臣の日報隠ぺい問題
報道を見ても、浅い記事だと「隠ぺいを了承」と書かれていて、
深い記事だと「防衛省内の統率ができていない」と書かれており、
同じ問題なのに、見方を変えるだけで結果が異なるややこしい問題です。

改めて、問題を簡潔に整理してみます。、
南スーダン駐在の自衛隊員の日報の情報開示を求められたところ、
「(省内の規約に基づき)原本は破棄された」として陸上自衛隊は拒否しましたが、
このことが国会で取り上げられて追及されたため、防衛省内を調査すると、
「(日報のコピーが)統合幕僚監部に存在した」ことが明らかになりました。
その日報には「戦闘」があった旨が記載されていたものの、
稲田防衛大臣は「戦闘行為という表現は不適切で、武力衝突の言い換え」と発言、
自衛隊派遣のためのPKO5原則が崩れないようにするために、
現場の報告そのものを「解釈」して捻じ曲げる暴挙に出ました。

今回の話はこの後のことで、稲田防衛大臣は特別監察を用いて、
一連の問題の徹底調査を命じたところ、
陸上自衛隊は隠ぺいに関与したとして厳しい処分が、
逆に稲田防衛大臣に関しては一切触れられていないとする「報告結果の予想」が出回りました。
これに怒りを覚えたのか、陸上自衛隊側から「報告した(はず)」と報道機関にリーク、
「稲田防衛大臣も知っていた(はず)」とする報道が出て、大問題になったわけです。

結論から言えば、稲田防衛大臣が知っていたかどうかは分かりません。
陸上自衛隊にあった日報のコピーも、統合幕僚監部にあった日報のコピーも同じモノで、
防衛省内では同じ原本のコピーに過ぎず、敢えて報告する必要性を感じなかった可能性はあります
(とはいえ、最初にマスコミが情報開示を求めた先が陸上自衛隊だったので、
 原本破棄したからといって、情報開示を拒否した正当性が崩れかねない大問題なんですが…)。
稲田防衛大臣が報告を受けていたものの、重要視せずに黙殺を黙認したのか、
防衛省のトップの人が報告する必要性を感じずに報告しなかったのかは分かりません。
全体の流れからすれば、組織的隠ぺい」に思えますが、
日報の原本が規約通りに破棄されていて、他の仕事をする上で原本のコピーが見つかったという話なので、
組織的には「隠ぺいする意図はなかった」わけで、
それによって特別監察の重い処分が下されることが予想される陸上自衛隊員が不満に思うことは、
無理からぬことのように思えます。

でも、本質的な問題は「そこ」じゃないんですよね、コレ…
問題なのは、現場の自衛隊員が「戦闘」と書いたことを、
防衛大臣が「解釈」して「武力衝突」と置き換えたこと、そこが問題なんです。
実際にその日報を書いた自衛隊員がどういう意思をもって「戦闘」と書いたのか分かりませんが、
想像するに、PKO派遣のギリギリの状況、もしくは限界点を超えた状況であったと思われます。
それを日報として現場の自衛隊員が報告したのにも関わらず、
トップの防衛大臣が「ギリギリの状況にはない」と言い放つ…それでは任務になりません。
万が一のことが起こった場合でも、戦闘による死傷ではなく事故死で片付けられるのではないか、
まともに任務ができるような状況にしてもらえないのではないか、そういう疑念は消えないはず。

今回の一連の問題は、自衛隊はあくまで職務を遂行にしたに過ぎず、
その報告を受けた防衛大臣なり、政府官邸サイドが「政治判断」で捻じ曲げた、
そこが本当の問題なわけです。
前川氏が加計学園問題で「行政が歪められた」と発言しましたが、
同じことが、より深刻な形で、防衛省・自衛隊にも行われたことが問題なんです。
今回の問題は自衛隊内における「悲鳴」、そういうことなのでしょうね。

2017年07月03日

都議選は小池都知事と公明党の勝利

都民ファーストは小池都知事のお陰で結果的に「勝てた」に過ぎず、
真の勝利者はこの2人でしょうねぇ…
本来問題となる政治手腕不足が全く問題にされませんでしたし、
都民ファーストの真の評価はこれからでしょう。

自分は都民ではないので、誰か当選したかという都議選の直接的結果よりも、
国政に与える影響という部分が気になります。
そういう観点から見ると、今回の都議選は与党勢力の内部対立の様相が強いです。
安倍政権内で冷や飯を喰わされていた小池都知事が都議選に勝負に出て勝利し、
その人気に追従する形で、共謀罪法案や憲法改正問題で蔑ろにされた公明党がくっついた形。
それでも勝てると判断を誤った自民党は、加計学園問題を巡る対応での失敗や
稲田防衛大臣を始めとする閣僚の相次ぐ失言・失策によって、
自民支持層にさえ「お灸を据えてやるか」と思わせてしまう結果となり、
自民支持層の批判票が都民ファーストに流れ、
創価学会の支持も得られなかったことで、固定票さえも失った形だったので、大敗は必定でした。
そういう意味では、自公政権内の権力闘争以上の意味を持っていなかったように思えます。

そんな中で国政の批判票を取り込むことに成功したのは共産党でしょう。
共産党にとっては、直前に小池都知事が豊洲移転を打ち出したことは格好の批判材料であり、
小池都知事への批判票を一身に浴びる結果となったように思えます。
凋落が進む民進党は自民党の失策で存亡の危機は回避できたものの、
共産党のように批判票の取り込みまでには至らず、
政権与党時代の国政での失策イメージを回復できないばかりか、
小池都知事との距離感を鮮明にできなかったことで、埋没の危機を迎えています。

仮に、今、衆議院解散選挙を行ったとしても、
国政においては公明党=創価学会の固定票を持っている自民党の勝利は堅く、
共産党が健闘を見せたとしても、民進党が都民ファーストのような受け皿にはなり得ず、
現時点で与党の過半数割れに至るという自体は「ない」でしょう。

そういう意味では、安倍政権の失策によって大敗した都議選ではあったものの
政権内での票拡散に過ぎないとも言えるので、回復はさして難しいことでもありません。
まずは小池都知事との関係を改め、都議会自民党を抜きにして協調関係を強めること、
現時点でその重しになっているのは菅官房長官でしょうから、
来る内閣改造では菅氏の異動の可能性は高まったと言えます。
次に公明党との協力関係の改善。
創価学会の支援票なしでも選挙で勝てるというのは、完全な驕りだったわけで、
憲法改正における「公明党外し」は事実上不可能になったと言えます。

一方の野党勢力にしても、民進党は回復どころか一層の凋落が進んでおり、
与党勢力の批判票を集められないことを露呈してしまいました。
今のままでは民進党が再度政権を狙うということは無理でしょう。
批判の受け皿となった共産党が政権を狙えるとも思えませんし、
そういう意味では野党勢力の中心がどこになるのかは、さらに混迷を増した感があります。

既存勢力でキャスティングボードを握っているのは「大阪維新の会」、
というよりも橋下徹氏の動向でしょうね。
カジノ法案や共謀罪法案で自民党に協力してきた維新の会が、
今回の都議選の敗北でどちらに傾くか。
勝負に出るなら今が絶好の機会なわけで、橋下氏というカリスマを再度掲げ、
野党勢力の結集を図ることも可能でしょう。
逆に、橋下氏というカードを切らずにチラつかせることで、
自民党に恩を売りつつ政権与党入りを図るということもできるかもしれません。
今後は大阪維新の会が与党野党のどちらに傾くのか、一つの注目点です。

あとは小池都知事のような新勢力が台頭してくるかどうか。
かつての小池都知事のように冷や飯を喰わされている政治家が、
自民党内にも民進党内にもいるわけで、彼らが新しい政治集団を作れるかどうかも注目点です。

言わば、今回の都議選は室町時代の「応仁の乱」のようなもので、
安倍一強時代が転じて戦国時代の幕開け、そんなことを感じさせる都議選の結果でした。


◆政治ネタ 安倍政権の大誤算
おそらく、安倍政権内部では今回の都議選の「逆風」を正しく理解できていないのでしょう。
都議選投票前の選挙戦最終日で演説した安倍総理が、
「安倍辞めろコール」に対して感情的に「こんな人達に屈しない」と口走った辺りに、
明らかな「逆風」の読み違いを感じます。
正しく理解していたら、そんな言葉は出るわけもないのですから。

個別的な問題も色々とありました。
森友学園問題に始まった総理夫人への疑惑、加計学園問題を巡る後手後手の対応、
前復興大臣の「東北でよかった」発言を巡る更迭、
安倍総理の憲法改正論議と北朝鮮問題による艦船護衛で再浮上した安保問題、
共謀罪法案を巡る金田法務大臣の意味不明な答弁と強行可決、
稲田防衛大臣の相次ぐ失言、加計学園の闇献金問題を封じれなかった下村都連会長…
それぞれ大きな問題を抱えていたことは間違いありませんが、
だからといって、今までこの種の問題が全くなかったかと言えば噓なわけで、
閣僚の失言問題や安保関連法案を巡る政治的対立は昨年までも何度もありました。
国民一人一人が急に賢くなり、問題個別に政治的判断しているというわけでもありません。
国民が問題にしているのは、それら個別の問題を巡る対応の拙さ、
良くも悪くも「印象=イメージ」でしょうね。

そういう意味でも一番大きかったのは、加計学園問題を巡る対応でしょう。
森友学園・加計学園を通じて使われた言葉は「忖度(そんたく)」でした。
安倍政権は「過去の忖度」を巡る対応をしていたわけですが、
結果的に国民が見ていたのは「現在の忖度」だったわけです。
官僚や各大臣が官邸の意向を伺って情報を小出しにする姿は、
生じた問題を安倍総理の意向に沿って処理しようとする「忖度」そのものでした。
国民に対して説明するのではない、安倍総理に対して言い訳している、
そういう「イメージ」を国民が受け取っていたから、
なんとなく過去も「忖度」はあったんだな、と思えてしまう、そこが問題でした。
要は国民に対する説明に誠実さの欠片も感じさせなかったのが問題だったわけです。

そこに火に油を注いだのが国会閉幕後に行われた安倍総理の記者会見でした。
完全に焦点が外れた謝罪会見、問題の本質がまるで見えていないことを露呈するだけ、
妻が何に起こっているかも分からずに、ひたすら謝るだけの夫…火に油を注ぐとはこのこと。
この総理の記者会見をどう受け取ったのか分かりませんが、
翌日には文科省から新たな文書が発表されて、慌てて撤回したりと、てんやわんや。
結果的に、安倍総理の真相解明宣言とは真逆の揉み消しに走る姿ばかりが目に映りました。
一連の問題は安倍総理自身の問題というよりは、妻や閣僚といった「周辺」ばかりでしたが、
ここに来て初めて「総理が国民に嘘を吐いた」ということに至り、
安倍総理自身に批判が集中する事態を招くことになったように思えます。

この一連の流れが、安倍総理の政治姿勢がどこに向いているのかを如実に顕し、
少なくとも「国民目線ではない」ことだけは、はっきりさせました。
それが「逆風」の正体です。
それを安倍総理を始めとして、周辺は全く理解していないわけです。
だから、「こんな人達」とまた目線の違いを明らかにする発言をしてしまう、
何ら反省していない、何ら逆風の正体を理解していない証拠です。

おそらく、今後も安倍総理がこの「逆風」の正体を理解できる日は来ないでしょう。
なぜなら、加計学園問題を始めとして、
特定の人が特別な利益を受けることを何ら問題だと思っていない、からです。
特権階級は特権に甘んじるのは当たり前、自分の支持者が利益を受けるのは当たり前、
それを理解してパイに群がるアリ共(一般国民)が支持してくれればそれで良い、
そう思っているからです。
平等ではなく、贔屓することによって成功したのが安倍総理、
その方法論を改めるとは考え辛く、この「逆風」の正体を知ることは一生無いでしょう。

最後に安倍総理に声をかけるとするならば、「都議選で良かったね」でしょうか(苦笑)


◆ライオンズネタ 森慎二投手コーチが急死…その後、勝ち星なし
交流戦明けはライオンズファンにとっては悪夢でしかありませんでした…
森慎二投手コーチの突如とした休養発表に戸惑いを隠せないまま、翌日には急死の発表…
もはや言葉がありませんでした…
詳しいことが分からないので何とも言えないところですが、
どういう形であれ、命だけは繋がって欲しかった、それがファンの想いでしょう。
未だに信じられない想いではありますが、ご冥福をお祈りしたいです…

そんな最悪のニュース以降、チームの勝ち星なし…
勝ちたい、勝たなければという気持ちが空回りしている感が強いですね。
まぁ、その前から打線の調子、主軸の不振が目立っていて、
こうなる予兆もあったわけですが、それに拍車がかかった感じの泥沼に陥っています。
こうなってくると、先発投手に頑張ってもらうしかないわけですが…
連敗続きのチームなだけに、ファンも気持ちの切り替えが難しいですねぇ…
野球見るのがマジ辛い…

2017年05月26日

「読売新聞に書いてありますから」

憲法改正発言を問われて切り返した安倍総理のこの発言、
「国会軽視」だとか「逃げの答弁」だとか色々と評されましたが、
ある意味で、この言葉が森友学園問題・加計学園問題の真相を現してる気がします。

結局、安倍総理が誰に対して政治を行っているかと言えば、
「国民全般」だとか、「自民党に投票している一般有権者」とかでもない。
「自分と直接繋がりのある支持者」に対してだけ、ということです。
さすがに、国民全員を平等に取り扱えと聖職者のようなことは言いませんが、
韓国やアメリカの大統領のように一般有権者の人気取り政策を行うわけでもなく、
どうも「顔の見えない」人達への人気取り政策が少な過ぎる印象を受けます。
逆に、具体的に利益を得る人が目に見える政策が展開されている傾向があります。
つまり、自分から「顔が見える」具体的シンパばかりが得する政策を行っている、
それが安倍政治の実態のように思えるわけです。

そういう視点から一連の問題を眺めると、
政府に都合の良い情報を発信してくれる読売新聞は実に贔屓のし甲斐のあるマスコミで、
森友学園は「美しい国」を象徴するような右翼的な教育を行い、
加計学園は長年の友人で、総理就任後も何度も面会している仲。
彼らは全て安倍総理から「顔が見える」人達です。
安倍総理は平等に扱うことで自身の株を上げたのではなく、
敢えて人を贔屓することによって自身の株を上げた、そういう印象があります。

「読売新聞に書いてありますから」、それは安倍総理の政治手法そのもので、
一連の疑惑が発生するのは至極当たり前の話のように思えます。
韓国の歴代大統領や親族や側近の汚職で消えていった政治システムが、
日本でも再現されつつある、そういうことではないでしょうか?


…まぁ、しかし、4月中旬以降の流れは何ともキナ臭い感じでしたね。
今年は強硬派のトランプ大統領がいたとはいえ、
北朝鮮のミサイル問題は毎年の風物詩みたいなものでしたし、
今年だけ政府もマスコミも殊更に危機感を煽ってたのは、やや滑稽にも見えました。
それでいて具体的な対策、米軍基地や原発への防衛、避難、都市部のテロ対策など、
具体的に着手した形跡はなく、ひたすら「呼びかけ」のみ、違和感だらけでした。
北朝鮮問題を殊更に強調することで、森友学園問題や復興大臣の失言問題を風化させ、
憲法改正や共謀罪の議論を加速させようと危機感を煽った、そう邪推できる感じでしたねぇ…


◆ニュースネタ 加計学園問題を巡る政府官邸VS文科省OBの対立構図
森友学園問題が表面化した時点で、加計学園獣医学部の新設に関しても報道されてましたが、
まさか、ここまで問題が大きくなるとは思いませんでした。
文科省の内部文書とされる物証が出て、それを前事務次官の前川氏が認めたことが大きいですね。
これが事実なら、官邸サイドが官僚に権力を使って強要したとも取れ、
忖度程度の話では済まされない、韓国政治のような利益供与事件にも発展しかねないスキャンダルです。

どうして、このタイミングで文科省(のごく一部)が反旗を翻して内部告発をし、
さらにそれを前事務次官が肯定したのか、これは色々な邪推が働きそうな話です。
個人的には、やはり前事務次官の辞職の決め手となった「天下り問題」が無縁とは思えません。
加計学園問題で消極的だった文科省と積極的だった政府官邸、
今回の話で再度名前が出てきたように前川氏はただの官僚ではありません。
独自の人脈を持つであろう、政府官邸のバックアップがなくとも生きられる「うるさ型官僚」、
そういった事情を考えると、文科省OBの天下り問題でさえ、
文科省に対する見せしめ、「政府側のリークではなかったのか?」と疑惑が生じてしまいます。
少なくとも、前川氏や文科省OBはそういう疑念を抱いたのではないでしょうか、
それがこのタイミングでの反旗を翻した理由のように思えます。

自分達に逆らう者には容赦なし、便宜を図らなかった文科省は天下り問題で失墜…
そう考えると、加計学園問題はただの利益供与事件に止まりません。
政府官邸は、一般官僚に対しては人事権を餌に言う事を聞かせ、
歯向かう官僚に対しては情報のリークで追い落としを図る…まさに権力を傘にやりたい放題…
まぁ、あの官房長官ならやりそうなことです。あの官房長官はやりかねんね、うん(苦笑)


◆ニュースネタ 共謀罪の罠~現代の五人組制度・連座制の適用~
何度国会で質問に挙がっても、政府が「組織的犯罪集団」とは何かを明らかにしません。
一般国民が対象ではないと言いつつも、組織的犯罪集団の構成員になる可能性も否定しない。
結局、誰が「組織的犯罪集団」を定義するのか?
時の政府の気分次第、となっちゃうのが、この法律の恐ろしいところです。

先日のニュースで大阪の小学校教師が、校長と同僚教師と教育論を語りながら飲み合った後、
帰路に付く途中で一人公園で一休みした後、
何を思い立ったのか、22時過ぎに教え子の家に押しかけ、
説教の末に体罰を行って逮捕された、というニュースがありました。
例えば、この非常識極まりない教師が行った犯行の動機として、
飲み会で語り合った教育論が少なからず影響していたとするならば、
校長も同僚教師も「組織的犯罪集団」として取り調べを受ける可能性があります。

要は、ある社会的集団の中で、一人の犯罪者が生じた時、
その社会的集団は「組織的犯罪集団」と見なされる可能性がある、ということです。
つまり、これは連座制の復活そのものです。
連座制とは、時代劇や歴史物とかでよく見られる、
一族から重大な犯罪者が出た時に、見せしめとして一族全てが皆殺しにされる、というアレです。
言論テロと言われて総理が「イイネ!」と返すあの新聞社の1人が、
何か重大な犯罪を犯したとするならば、その新聞社全体が組織的犯罪集団として捜査されかねません。

学校や会社、町内会やスポーツクラブ、趣味の懇親会や宗教団体、
人間は色々な社会的集団に所属しています。
もし、その中から1人の犯罪者が出てしまったら、「組織的犯罪集団」に落とされる可能性が常にある、
それが共謀罪の恐ろしいところです。


◆ニュースネタ 2020年までに憲法改正?
何度も言いますが、「お前が言うな」と。
別に憲法改正自体は反対ではありません。
それが真に国民の立場からのものであるならば、ですが。
今の憲法改正の動きは政治家側、権力者側からのものなので、
とても受け入れられるものではありません。
憲法草案を作るのは、自民党ではなく国民会議です。

憲法と法律の違いは、「誰を拘束するのか」です。
法律は権力者が一般国民を法で拘束するわけです。刑法が典型ですね。
一方の憲法は国民が権力者を拘束するわけです。
国民は憲法に直接的に拘束されるわけではありません。
国民保険を納税しなかったから、働かなかったから、
子どもを学校へ行かせなかったから、憲法違反で逮捕されることはありません。
別の法律で逮捕される可能性はありますが、
それは憲法の理念に則って権力者が定めた法律によって、です。
国民が政府に権力を委ねる上での約束が「憲法」、それが「立憲主義」です。
法律は国民を、憲法は権力者を拘束するのです。

つまり、今の憲法の改正は、憲法に拘束される側の一方的な改正論であって、
改正の必要性を訴えて国民に草案を作らせるならまだしも、
憲法に拘束される側が一方的に拘束内容を決めるのは、独裁者と何ら変わりません。


憲法9条に関しては、昨今の北朝鮮問題や中国の海洋進出を念頭に、
改正の声が強くなってきていますが、
9条の歴史的意義を置き去りにされてる感が否めません。
9条は「武力の行使」は勿論、「武力による威嚇」も禁じています。
「武力による威嚇」とは、現在、北朝鮮とアメリカがやっているアレですよ。
つまり、外交カードとして武力をチラつかせることも9条は禁止しているのです。

「パワーポリティクス」の世界観では、外交の手段として武力は正当化されていました。
核抑止力論も武力による威嚇を用いた平和論です。
均衡した武力が平和をもたらしたことも歴史的事実です。
しかし、今の兵器は核兵器にしろ、化学兵器にしろ、
ミサイルの数に関係なく、1個使っただけでも甚大な被害をもたらします。
言わば、20世紀はパワーバランスが崩壊した世界だったわけで、
そこを生き抜く新しい方策が「憲法9条」だったわけです。

「武力による威嚇」が偶発的戦闘を呼び、それが戦争に至る。
戦争が一旦始まってしまえば、制御不能に陥ってしまう、それが歴史的事実です。
太平洋戦争も今の北朝鮮の広報動画のようなアメリカを焼野原にする発想はなかったでしょう。
フィリピンからアメリカを追い出した時点で当初の目的は達成できたはずです。
でも、戦争は終わらなかった、相手の事情もあれば、自国の事情もある。戦争は止まりません。

逆に、日本が武力を持てば、北朝鮮や中国がおとなしくなるのでしょうか?
トランプ大統領が過去に発言したように、例えば、日本と韓国が核を持ったら、
北朝鮮は「普通の国」になるのでしょうか?
まぁ、ありえませんよね。手段が生物化学兵器テロに変わるだけです。
そうなったら、今度は日本が北朝鮮にサリンテロを行う覚悟があるのか?
荒唐無稽、ナンセンスです。

「武力のない平和」も非現実的であれば、「武力による平和」もまた非現実的です。
それを理解した上で、憲法9条がどうあるべきなのかを議論して欲しいです。
ぶっちゃけ、国策として平和主義を掲げながら、
現実として自衛隊という戦力を保持している現状は、最も現実的なのかもしれません。


◆ニュースネタ 自民・大西議員と民進・大西議員の舌禍騒動
自民党・大西英男議員が受動喫煙防止を議論する自民党の部会で、
「(ガン患者は)働かなくても良い」とヤジを飛ばして、問題になったようです。
当初はその発言自体を否定していたものの、
その後は発言の趣旨が違って伝わっていると謝罪、
「そういう場所(喫煙可能な飲食店)で働かなくても良い」という意味だったと訂正しました…
…いや、それ何もフォローになってないんですが(苦笑)

現在、国会での受動喫煙防止対策の議論は、
飲食店の「原則禁煙」を掲げる厚生労働省と「分煙」を主張する自民党とが対立しています。
大西議員がヤジを飛ばした相手は、ガン患者が飲食店で働けないという趣旨の発言だったので、
大西議員は自民党の「分煙」主張派ということになりましょう。
ということは、「分煙」派=「原則禁煙」では困る派=飲食店は喫煙可能にして欲しい、わけで、
仮に「分煙」となって、飲食店がこういった自民党の意向を忖度して、基本「喫煙可能」にしたら、
ガン患者の人は文字通り飲食店で働けない、ということになってしまいます。
つまり、全くフォローになっていない、言葉通りの意味であることは変わりません。

さらに問題なのは、この発言のスタンスが「分煙」派=喫煙者のスタンスと勘違いされかねないことです。
そもそも、何のために受動喫煙対策を議論しているのか?
その飲食店で働いていた従業員は、自分では喫煙しないものの、
客の副流煙を長年吸い続け、その結果、肺がんを患った人だったとすれば、どうでしょうか?
その従業員は喫煙者のせいで肺がんとなり、
その結果として「ガン患者はそんな場所で働かなくても良い」と言われて、職場を追われる羽目に。
そうならないための受動喫煙対策の議論なのでしょう?
これでは受動喫煙で割を喰ったものが、ひたすら損をし続ける社会であり続けろと言ってるものです。
喫煙者が与える迷惑を全く考えていない、肺がんになる奴が悪いと言わんばかりです。
「禁煙」「分煙」? そんなもの知らねーよ、受動喫煙対策なんて知るかよ、という基本姿勢が、
大西議員の発言からは伺われてしまうわけです。
もはや日本の喫煙者は2割~3割ほどしかいないと言われています。
その2割~3割の人の迷惑を非喫煙者は甘んじて受け続けなければいけないのか?
社会的に追い込まれているのは喫煙者であることを、自民党の政治家たちは見識を改めるべきです。
要するに、こんな発言を簡単にしてしまう大西議員は議論に加わる資格を最初から持ってないんですよ。


一方の民進党・大西健介議員は厚生労働委員会の質問の中で、
美容外科の過大広告を問題視する発言の中で、高須クリニックのCMとおぼしき内容を紹介したことで、
その高須クリニックがCMを陳腐とされたことや、悪徳美容外科の代表格にされたことは、
名誉棄損だとして裁判で訴える方針を表明したとされています。
…まぁ、大西議員は多少軽率だった面はありますが、逆に高須クリニック側も何でそんなに過剰反応すんの?
美容整形は他の医療と明らかに違う点があります。それは顧客の満足度です。
整形外科で手術の縫合が気に入らない、ギブスの巻き方が気に入らないから裁判だという人はごく少数でしょうが、
美容整形で意図したものと違うというケースは当然ありえます。
縫合後の体を理想化する人はほとんどいないのに対し、美容整形後の顔を理想化する人は大半でしょうに。
つまり、美容整形外科の場合は、多かれ少なかれ、顧客満足度が高い場合と低い場合があるということです。
顧客満足度が低かった人からすれば、それは「悪徳美容外科」ということになるでしょうよ。
つまり、高須クリニックが裁判を起こすのはリスクしかあり得ません。

そもそも、このような裁判が認められれば、国会議員は社会問題を抽象的にしか取り上げられません。
ですから、院内での発言は責任を問われないことになっています。
高須クリニック側が殊更に裁判するぞと脅しをかけることは、逆に言論弾圧に他なりません。
怒りに任せて行っているようですが、その自覚があるのかどうか。軽率なのはどっちなんでしょうねぇ…

2017年04月03日

センバツ甲子園は大阪桐蔭が優勝

初の大阪対決となった大阪桐蔭と履正社のセンバツ甲子園決勝は、
大阪桐蔭・藤原選手の先頭打者ホームランなど一発攻勢で先行する大阪桐蔭を、
8回に履正社が集中打で同点としたものの、
9回に代打・西島選手のホームランで大阪桐蔭が勝ち越し、優勝を飾りました。
秋の大会では履正社が勝ちましたが、2年生の多い大阪桐蔭の伸びしろは大きく、
打線のパワフルさという意味では、履正社よりも一枚上でした。
高校野球には珍しい一発攻勢の試合になったのも、
近年プロ予備軍となっている両校の充実ぶりを象徴する試合でしたね。

しかし、この2校のどちらかが夏に戻ってこれないわけで…
今から夏の大阪大会が楽しみですね。
大阪桐蔭は2年生の主力が多いことですし、2年連続の期待もかかります。

それにしても閉会式での高野連・副会長?の講評は…
福岡大「大濠(おおほり)」を「だいごう」と何度も連呼…
この人はニュースも見てないのか? まぁ、思い込みってありますけどね…
学校名を間違えるってのはいかがなものかと。「不来方(こずかた)」は読めたのに…


大会全般的というか、近年の傾向ですが、「投手力のセンバツ」は死語だな、と。
秋の大会は日程的に余裕があることや、打者よりも投手の仕上がりが早いこともあって、
センバツは投手戦になることが多かったのですが、
最近は練習環境が良くなっていることもあって、センバツからして打撃力が違います。
それに対して守備力が夏に比べて落ちることが多いので、
わりと点数が入りやすいというか、ミスが直接失点に繋がる傾向がありましたね。
今大会でも所謂「野球強豪校」の活躍が多かったのも、そこらが理由かと思われます。

そう考えた時に、21世紀枠は今後も必要なのか?、ということも…
出場できれば満足というなら、21世紀枠は意味あると思いますが、
それじゃ大差で負けて何を学べというのか、野球はもう諦めなさいということ?
大阪桐蔭や履正社といった野球強豪校のレベルはプロ顔負け、
社会人レベルに近づきつつあるだけに、もはや同列に語るのは無理じゃないかとも。
将来は野球で飯を食っていくのか、将来は勉強で飯を食っていくのか、
それぞれ生き方があるわけですから、片方を優遇する意味ってあるんですかねぇ?
プロ野球を目指している高校生にとっては、甲子園はやっぱりアピールの場なわけで、
そこは実力主義になってしまうのは致し方ない気もします。


◆プロ野球開幕 勝っても負けても話題は「大谷」orz
…ここまで扱いに差を付けられてしまうと、大谷選手本人は悪くなくとも、
印象的には「なんだかなぁ」となってしまいます…
投打に渡るスーパースターなのは分かりますが、もう投手はどうでも良いんですかね?
まぁ、規格外の選手だから、常人の想像には及ばない領域なのかもですが…
普通に考えると…ねぇ? 投手短命で終わりそうなパターンな気がしてならない。
「昔は投手で160キロ以上投げてたんだよ」みたいな思い出話にならんことを祈る。

それはそれとして、辻ライオンズは開幕戦勝利・2戦目惜敗・3戦目快勝で勝ち越し。
開幕前は下馬評が低く、実際に森友哉選手ら故障者も出てましたから、
それも致し方ないと思っていましたが、
蓋を開けてみると、思っていた以上に辻野球が浸透していると感じました。
開幕戦での内野ゴロの間の3塁走者・中村選手のホームイン、
木村―浅村選手への中継プレイ、源田選手の好守備等々、
この開幕3連戦を通じて卒のない野球を繰り広げてくれました。
一方の日ハムはらしくない守備のミスが目立ち、そこを得点に繋げるなど、
昨年までの西武と日ハムの立ち位置が入れ替わったような野球をしていましたね。
本来のライオンズの野球が戻った、そう感じさせられる開幕3連戦だったと思います。

そういう意味でも、野手は怪我の金子侑司選手と森友哉選手の復帰次第ですが、
打順を含めて概ね問題なし、期待できる状況にはなっています。
一方の投手陣でも、牧田―シュリッター―増田投手の継投がキッチリと決まり、
そこにOP戦でも好調をキープした左の武隈投手と野田投手、右の大石投手がおり、
リリーフ陣はかなり充実しているという印象です。

問題は先発投手陣。菊池雄星投手の後ですね。
それは菊池雄星投手に続く投手という意味でもあり、菊地投手が投げた翌日という意味でもある。
開幕2戦目は野上投手が投げましたが、失投をホームランされて負け投手に…
2カード目は多和田投手が最初に来て、十亀・高橋光成投手らが続く形なのでしょうか?
OP戦を見る限りでは、シュリッター投手以外の新外国人投手はピリッとせず、
期待の本田投手ももう一つアピールし切れなかった印象もあるだけに、
先発陣に不安が残るのは確かです。
若い多和田投手と高橋光成投手がどれだけ成長できるか、
この1ヶ月・前半戦は先発投手陣の育成・整備がポイントになってきそうですね。

2017年03月29日

センバツ甲子園ベスト4出揃う

履正社、報徳学園、秀岳館、大阪桐蔭… 近畿3校、2校が大阪ですか。
組合せ的に決勝が大阪対決ということも起こり得るだけに、
実現すれば、センバツでしか起こりえないスペシャルマッチですよね(^^;
実力的にも4校が残ったのは順当かなという感じがします。

これまでのベストゲームは、2試合連続延長15回引き分け再試合もそうですが、
大阪桐蔭と静岡高校のマッチゲームでしょう。
初回に大阪桐蔭が6点を奪った時には、ワンサイドゲームになるかと思いきや、
すぐさまに静岡高校が反撃をして6得点と同点に追いつき、
2回表には静岡高校が1点を勝ち越し、
その後は静岡高校・池谷投手と大阪桐蔭・徳山投手との投げ合いとなり、
どちらかと言えば、静岡高校が優勢に試合を進めるも、
スクイズ失敗やエンドラン失敗などもあって攻めきれず、
そうこうしているうちにストレート一本で押し勝っていた池谷投手が終盤疲れを見せ、
大阪桐蔭打線が反撃に出て逆転、実に見どころの多い試合でした。

延長15回引き分け再試合が続いたこともあって、
タイブレーク制の議論が再燃しているようですが、個人的にはやはり反対です。
社会人やプロなら何とかなりますが、高校生でノーアウト1・2塁から始めると、
四球やエラーで自滅するケースが多くなり、
結果的に接戦だった試合が大崩れして大量得点差で終わる恐れが高いと思われます。
しかも、高校野球では投手の数に限りがありますからね。
そう簡単に交代できるわけでもないので、疲れている投手を引っ張った結果、
集中力を欠いて我慢しきれなくなる、なんてことは良くあるケースです。
基本的には気の済むまで野球をやらせてあげて欲しいなと思いますね。

◆ニュースネタ 籠池氏の証人喚問で墓穴を掘る安倍政権
嘘吐きはくだらない嘘を吐くもの。
その場を凌げれば満足しちゃうので、自分のミスに気付かない。
籠池氏の証人喚問から幾何の日にちが流れましたが、
その間の政府の答弁はお粗末過ぎて、嘘を吐いてるのはどっちなのか明白です。

最大の失敗は、籠池氏が提出したFAXを官僚の谷氏個人の責任としてしまったことでしょう。
安倍総理が「自分や夫人が関わっていたら、総理も議員も辞める」と啖呵を切ってしまったことで、
夫人の関与を認めることができなくなってしまい、
官僚の谷氏が安倍総理夫人の名前を騙って、が個人的に問い合わせを行った、
という明らかに誰も信じないような嘘を言ってしまったわけです。
そんなことを勝手にやったとすれば、谷氏の責任問題になりますし、
今回問題になっている「忖度」そのものとも言えるだけに、谷氏の証人喚問は避けて通れなくなります。
籠池氏が「トカゲの尻尾切り」と言った現象が、谷氏にも行われつつあるように思えます。
どっちも安倍総理応援団じゃなかったんですか?
都合が悪くなれば、身内さえ容赦なく切り捨てる。切り捨てるなら稲田防衛大臣にしときなさいよ(笑)

他にも100万円のやり取りに関しても、「証明すべきは籠池氏」と言ってみたり、
民進党・辻元氏に幼稚園侵入疑惑が生じると「(100万円の件と)一緒だ」みたいなことを…
籠池氏の100万円の件はどこで発言されたものですか?
みんな知ってますよ、「証人喚問」でしょう?
証人喚問で発言する意味は何ですか? それは「証言」でしょう?
つまり、証人喚問でした発言は「証言」なのだから、それ自体が証拠品のはず。
それに対して否定する反証を挙げなければならないのは反対側、安倍総理夫人の側じゃないですか?
フェイスブック上の発言と証人喚問での発言を同列に取ることなどできませんよ。
反証するなら、安倍総理夫人が証人喚問を受けて、明確に否定する証言をすれば良いだけの話。
それもせずに、100万円の件は籠池氏が証明すべきなどというお門違いの話をしたり、
それを別の話とすり替えて見せたりと、やりたい放題の問題隠し…無茶苦茶ですわ。

まぁ、安倍総理を擁護するとすれば、今回の籠池騒動自体は大きな問題ではないわけです。
何か政治家の具体的関与があったとか、賄賂を受け取ったとかいう話はなく、
官僚の忖度が働きやすい状況と不当に払い下げられた国有地という問題があるにせよ、
具体的な法令違反が生じているというわけではありません。
ただ、問題発覚当初に安倍総理が「自分や夫人が関わっていたら~」と啖呵を切ってしまったことで、
自らの首を絞める結果となり、収拾がつかなくなってしまった、ということなのでしょう。
明らかに安倍総理夫人は籠池氏の問題に関わっているわけで、安倍総理の議員辞職の局面ですよ。
それを嘘を吐いてまで捻じ曲げて通そうとするから、おかしくなっていく、嘘が嘘で固められていく。
その嘘は当然100万円の寄付の話にも却って来るわけで、
嘘を吐いているのは安倍総理、そう見做されてもおかしくない状況にあります。
あれだけ自信満々だったメールの公開も完全な不発でしたしね。意味不明(苦笑)


結局、今回の問題の背景には、官僚トップの事務次官の人事を首相官邸が握っているため、
総理に媚びを売ろうとする官僚にとって、
総理夫人の案件は「忖度」が働きやすい状況にあるのは間違いないわけで、
それに対してケチを付けられるのが政府としては一番困るということなのでしょう。
だから「忖度」さえも否定せざるを得ない。
一度握った人事権を手放したくないのはどこも一緒、ということなんでしょう…

2017年03月23日

WBCは準決勝敗退

壮行試合の内容があまりにも酷かったこともあって、
前評判は低めでしたが、無事に2次ラウンドを突破。
準決勝でアメリカと対戦し、1-2で敗戦。優勝はそのアメリカだったようです。

侍JAPANは目標の2次ラウンド突破を果たしたこともあって十分合格点ですが、
前回・前々回ともに、準決勝でA組突破チームはいずれも敗退しているわけで、
結果から言えば、B組のレベルの高さに対して、
日本が所属するA組は対抗しきれていないとも言えてしまいます。

今大会において、小久保監督はスモールベースボールを捨てて、
「普段着野球」を徹底し、小技よりも選手任せにする方針を貫きましたが、
それは狭い東京ドームや人工芝球場という「地の利」があったからこそ通用したともいえ、
菊地選手のホームランは見事だったものの、
終わってみればヒット4本で数えるほどしかチャンスも作れなかったわけで、
アウェイで普段着野球が通用するほど甘くはなかった、とも言えます。
結果的には、メジャー予備軍の品評会の域を抜け出せなかった、そんな風にも思えてしまいます。

既に報道されているように、敗因はメジャー一線級の「クセ球」に対応できなかったこと、
雨で濡れた後の天然芝に対応し切れなかったこと、が挙げられるように思います。
天然芝に対応できないというのは、少々言い訳がましくも聞こえますが、
実際にメジャーに行った日本人内野手で成功したのが岩村氏と井口選手だけということを考えると、
天然芝に対する不安は払しょくしきれていないように思えてしまいます。
広島・菊地選手がエラーしたことに象徴されるように、天然芝はイレギュラーがつきもの、
日本人の基本に忠実なプレーだけでは咄嗟のイレギュラーに対処しきれない面があります。
日本では守備の基本と言われる、「正面に入ってボールを捕り、足運びからスローイングへ」、
そういった基本動作が大事なことは確かですが、それ以上にアウトにすることが大切なわけで、
日本のように石が転がっていない安全な球場で野球をやっているの対して、
小石交じりの広場で野球をやってきた中南米の選手とでは、やはりボールの対処の仕方が違ってきます。
ある種の「常識に囚われない守備」を広めていくことも必要かもしれません。
そういう意味では、広島の菊地選手にはそういう面もありますし、
彼が日本の内野守備に1つの変化をもたらしてくれれば、とも思いますね。

メジャーの「クセ球」に関しては慣れしかないのかなと思ったりもします。
変に真似ようとすると、キューバのように投手陣弱体化を招く恐れもあるだけに、
そこまで徹底することはないと思いますが、
外国人枠を緩和して対戦の機会を増やすなど、門戸を開く改革も必要なように思えます。
ある意味で、WBCのような大会が成立するのは、メジャーが各国に門戸を開いているからこそ、
同じくベスト4のオランダのバレンティン選手やバンデンハーグ投手ら日本球界で活躍する選手も多く、
それが大会の盛り上げに一役買ったことは間違いないだけに、
日本球界ももっと外国人に門戸を開くべきだと考えます。
それが日本野球のレベルアップに繋がってくるように思えますね。

◆ニュースネタ 籠池氏の証人喚問
参議院・衆議院ともに中継をラジオで聞いてましたが…普通のおっちゃんやな、と(笑)
報道当初から官邸が火消しにやっきになって、
籠池氏らのエキセントリックさを前面に出しましたが、
少なくとも、報道で言われてるようなエキセントリックさはありませんでしたね。
もっとも、教育者として相応しいかどうかとか、頭の良い人物であるかどうかと聞かれれば、
それは否定せざるを得ませんが、あらゆる意味で「普通のおっちゃん」って印象でした。
当初は証言拒否も予想されましたが、それは3つの金額の違う見積書に関するもののみで、
他は意地悪な質問でも、わりと誠実に答えてた感じはしました。
勿論、全部が全部本当のことを言っているわけではないでしょうが、
それが正しいかどうかは別として、籠池氏が認識している「真実」を語った感じはします。


全体としてはそういう印象だっただけに、
自民・公明党の立てた「籠池氏は嘘つきだ」というシナリオは、かなり浮いていました。
参議院での質問は、明らかに籠池氏の信用を落とそうとする意図が透けて見えました。
籠池氏に確認を取っていないような会話記録を証拠品として勝手に提出しようとしたり
(本当にそれが正しい会話記録なのか。改ざんや不要な部分を削除している保証はないし)、
籠池氏が答えられないような周辺の人々のことばかりを聞くため、質問時間が無駄になるばかり。
それは大阪府か財務省に聞いてくださいとツッコミたくなる質問ばかりぶつけるのはどうなのか。

午後の衆議院では警察の誘導尋問ばりに話を言いっ放しで、勝手に誘導、
なるほど、警察の調書はああやって容疑者の意思とは裏腹に作られていくもんなんですね、
と悪い意味で勉強になりました(苦笑) そりゃ冤罪事件なくならねーよ。

結局、自民党・公明党の事実を明らかにするには、
大阪府や財務省を始めとして、安倍総理夫人ら関係者の証人喚問を行わねばならず、
問題の終息には程遠い結果になったように思えます。
自民党と公明党としては籠池氏の嘘を掴んでるのでしょうが、
その事実が籠池氏の認識として「嘘」であるかどうかは分からないわけで、
例えば、幼稚園HPに皇族が来たと虚偽記載してあった件に関しても、
あれぐらいの年齢の人ならHPとか分からないので任せっきりにしてることも多く、
自分のHPさえ見ていない可能性だって否定できないわけで、
それをもって「嘘ついたじゃないか」と責めるのは無理があるというものです。
逆に言えば、その程度の「嘘」しか掴めていない辺りは、
他の発言の信ぴょう性を増すことに繋がるだけに、得意満面にしていると大火傷しそうな雰囲気です。


ただ、具体的な政治家の関与が明らかになったかと言えば、そうではなく、
そこにお金が絡んでいるかと言えば、そうでもない。
改めて何人かの政治家の名前が挙がりましたが、彼らが不正な政治的圧力をかけたかどうかは定かでなく、
籠池氏の「お願い」や政治家の「返答」も常識の範囲内のことで、
予想外にトントン拍子に進んだ結果を、籠池氏は事後の報道もあって、
「政治家の関与があったのではないか」という印象を抱いたに過ぎず、
政治家の不正事件という色合いではありません。

問題はそれを官僚が「忖度」したのではないかという疑い、
安倍総理夫人の「働きかけ」が実際どの程度で、どれだけ官僚に影響を与えたのか、その点です。
そういう意味では、衆議院での民進党・枝野氏とのやり取りは非常にショッキングでした。
籠池氏らが具体的にコンタクトを取っていたのは安倍総理夫人で、
その安倍総理夫人にお願いした事実が、通産省の官僚に伝わりFAXで返答があった、
それはつまり総理夫人が官僚を動かしたに他ならず、権限なしに何を勝手にしているんだという話です。
その構図自体が韓国の国政介入事件と同じではないですか。
そういう類の話になってきたわけです。

今度は安倍総理夫人が何を理由に森友学園に便宜を図ろうとしたのか。
何で森友学園が選ばれたのか。森友学園を贔屓した理由は何なのか。
実際に便宜を図った云々だけではなく、官僚に働きかけたことが事実ならば、
首相曰く「一私人」である総理夫人がそんな権限を持つこと自体が大きな問題です。
総理夫人がそんな権限を持つのであれば、そりゃ官僚が「忖度」するってもんですよ。
そこが問題なんでしょ?
今後の焦点はそこに当てていくべきでしょうね。


それと、維新の会も…
参議院では松井知事の証人喚問を提案するなど「おっ」と思わせたものの、
衆議院の下地議員は支離滅裂で勝手に怒っていた印象しかないです。
言いたいことは分からなくもないけれど、認可適当の時の話を質問したと思ったら、
籠池氏が間違えて認可取り消しに関する返答をし、
再度質問をやり直して認可適当の話を返答したら、認可取り消しのことで怒り出す…
ついには「詐欺師」扱い… それは少々無理があるのではないかと。
それじゃ東京ディズニーランドは詐欺やってるのか?
勝手に政党を変える政治家の方が詐欺師っぽく見えるけど(苦笑)
「安倍晋三記念小学校」という名前でも、普通の人は安倍晋三が経営する学校とは思わず、
普通は「勝手に名前使ってんじゃないの?」と訝しみ、籠池氏の言う逆の効果の方が強い。
そこに安倍総理夫人の名誉校長が合わさって初めて通用する手であって、
総理夫人の名誉校長が無断使用ではないと明らかになっている以上、
詐欺で立件するってのはかなり難しいように思えるのですが。
それを勝手に怒りだして、詐欺師扱いするってのは、逆に訴追受けそうな感じですけどねぇ…

あと「梯子を外された」と言っていた松井知事に関しては、
実際に会ってないからこそ簡単に悪口を言えた感じがありましたねぇ…
鴻池氏に対しても直接的な悪口は言いませんでしたし、そういうタイプではないのかも。
まぁ、奥さんの方は知りませんけどね(苦笑)

2017年03月20日

右翼と左翼

個人的にはそういう区別を一切しません。
だって、自分が子どもの頃には既に「左翼」は死んでましたから。
所謂、冷戦時代の右翼=資本主義・自由主義、左翼=共産主義・社会主義体制は、
80年代後半から90年代前半にかけて完全に決着が付いた状態でした。
ですから、右翼・左翼と言われても、子どもながらに全くピンと来ませんでしたし、
当時の右翼イメージというと、やっぱり煩い街宣車イメージでしかなく、
「戦前に帰れ」的なことを言って現状否定している奴らが何で右翼なの?、
それって左翼じゃねーの?と子どもながらにずっと思っていたので、よく分からんのです。

結局、それは今も変わってないわけで、
自分から見れば、教育勅語を暗唱したりして戦前に帰れ的なことを言っている人間は、
右翼と言うよりは左翼にしか見えません。
広義の右翼には国家主義的な意味合いも含まれるでしょうから、
そういう意味では間違ってはいないのでしょうが、
本来的な意味、右翼=現体制維持派、左翼=改革派という分類からすると、
全く逆のように思えてしまいます。
だから、分類的には全くの無価値・無意味に過ぎないと個人的には見做していますね。
現状が逆転すれば、右も左も鏡に映したように変わるだけですから。

結局、問題になるのは程度の問題であって、極右・極左が問題であるということです。
園児に教育勅語を読ませてたり、安倍総理の応援宣誓させたりする光景を見ていると、
彼らが最も嫌う北朝鮮と何ら変わりないんじゃないの?と思っちゃいますよねぇ…
それが結論なのだと思います。


◆ニュースネタ 森友学園問題 被害者面する政治家共
最近の報道では理事長のエキセントリックさが強調されて、
鴻池氏や安倍総理の妻・昭恵氏が利用されただけの被害者みたいな報道になりつつありますが、
彼らは実際に変な教育方針の幼稚園に行って講演をしているわけで、形はどうあれ、
幼稚園や小学校の宣伝行為に使われたことを認識していたのなら、無関係とは言えません。
今更、無関係を気取られても、一番の被害者はそれらを社会的信用として捉えて、
子どもを預けた親と子ども自身なので、言い訳にはなりません。

昭恵夫人は他にも名誉会長等の職を30以上勤めているとの報道もありますが、
当然、それ以外にも断ったオファーもあったはずですから、
どうしてこの学園の名誉校長を選んだのか、その理由が分かりません。
公益法人等なら名前だけ貸したとしても信用性があるから問題ないとしても、
一私立学校の名誉校長となれば、どう考えても客寄せパンダに使われるのは目に見えており、
明らかに平等性を損なう判断だったことは言うまでもありません。
やはりそこには個人的関係、
昭恵夫人や安倍総理と理事長本人との関係なのか、
稲田氏ら他の政治家との関係なのかは分かりませんが、
何らかの繋がりがなければ、受け入れられないであろう「えこひいき」なのは明らかです。
国民から見て気持ち悪いのは、そのよく分からない「えこひいき」の理由ですよ。
所謂「極右派」的な繋がり、それが背景にあるのではないかという気持ち悪さが存在します。

他にも愛媛県の加計学園・獣医学部の設立にも関わってるとの報道もあって…
安倍政権が長期政権になったことで、「えこひいき」が目に余るようになってきたのは確か。
結局、国会でも何の説明責任を果たしておらず、真相究明も完全に及び腰、浄化能力皆無。
昭恵夫人が公人か私人かなんて、実にどうでも良い話。
どちらかに区別するなら私人ですが、総理妻という肩書を持つ以上、公人の面も持つわけです。
仮に私人としての行動だったとしても、それは安倍総理の妻としての政治行動ですから、
妻の起こした政治責任は夫である公人の安倍総理が負うものでしょう?
既に認可が降りている小学校の名誉校長ならまだしも、
未認可だったのですから、それは立派な政治行為でしょ。
今のタイミングで名誉校長を辞められたのなら、もっと以前にも辞められたはず、
安倍晋三の名前が勝手に使われていた時、昨年ニュースで名誉校長の件が報道された時、
いずれも「怪しい」と思って辞めるチャンスはあったでしょうに。
それを何で今のタイミングまでズルズル引き延ばしたのか。
総理は公人なんだから、ちゃんと説明責任果たしなさいと言いたいです。

(※追記)
…とか言ってたら、3月9日に籠池氏の視察騒動と反論動画が流れたと思ったら、
急転直下、翌日の10日に小学校の認可取り下げ&理事長退任表明に…
ちょうど籠池氏の会見が行われていた時に、
南スーダンPKO部隊の撤収を安倍総理が表明したため、ニュースはそちらに傾き、
さらに3月11日の東日本大震災関連報道が挟まる形となって、
週明けには森友学園問題がメディア的には鎮静化に向かってしまいました。

まぁ、おそらく「トカゲの尻尾切り」にあったんでしょうねぇ…
ここで辞めれば、これ以上の深刻化はない、と。
ただ、稲田防衛大臣の方で再度火が付いたというか、籠池氏が再着火しましたけど(笑)
自分は南スーダンPKO撤収で稲田防衛大臣も切ったのかと思いましたが、
現時点ではそういう感じでもなさそうですね。
自分のシンパは切らないということでしょうか。
もっとも、これ以上の挽回は無理そうなので、最終的には切っちゃいそうですけどねぇ…


◆ライオンズネタ 開幕予想オーダーと個人的希望
現時点で辻監督が組み立てそうな開幕オーダー。
 1(右)金子侑、2(中)秋山、3(二)浅村、4(三)中村剛也、
 5(捕)森、6(指)メヒア、7(左)栗山、8(一)山川、9(遊)源田
基本的には左右のジグザグが好きっぽいので、
これが基本形になってきそうです。

ただ、個人的には捕手として使う場合、森友哉選手の5番は時期尚早かな、とも。
捕手はアクシデントが付きものですし、代わりに入った炭谷・岡田選手が5番では…
結果的には栗山選手と入れ替えた方が繋がりが良くなるように思えます。
栗山選手は選球眼が良いですし、チームバッティングもできますからね。
中村・メヒア選手と同じタイプが続くよりも良い形になると思います。

あとは、金子侑司選手と秋山選手のどちらを1番に置くのか。
金子選手の方が足が使えることやジグザグを考えると、この並びになりますが、
下位打線からの繋がりを考えると、源田・金子侑選手の繋がりはいまひとつ弱い。
それなら秋山選手を1番に置いた方がポイントゲッターとしても機能する気がします。
まぁ、金子出塁→2塁盗塁→秋山強行でビッグイニングを狙うなら話は別ですが。
そこら辺は実際にシーズンが始まってから微調整していく気がします。

そんなわけで個人的な推奨基本オーダーは、
 1(中)秋山、2(右)金子侑、3(二)浅村、4(三)中村剛也、
 5(左)栗山、6(指)メヒア、7(捕)森、8(一)山川、9(遊)源田
投手戦想定のカード頭は守備重視で、
 1(中)秋山、2(右)金子侑、3(二)浅村、4(指)中村剛也、
 5(左)栗山、6(一)メヒア、7(三)渡辺直人、8(捕)炭谷、9(遊)源田
対左投手とか、
 1(中)秋山、2(右)金子侑、3(二)浅村、4(三)中村剛也、
 5(指)メヒア、6(一)山川、7(左)木村、8(捕)炭谷、9(遊)源田
そんな感じで、中村選手に休養を挟みつつ、フレキシブルに。

(※追記)
…とか言ってたら、キューバ戦で森友哉選手が骨折したとの報道orz
投げる方の腕ではないので、長期離脱とはならないでしょうが…
やはり捕手は故障のリスクが大きいだけに、そこも注意していかなければなりませんねぇ…
まぁ、3・4月は総じて投手戦になりやすい傾向にありますし、
結果的には炭谷選手や岡田選手の方がチームにとっては良いかもしれません。
とはいえ、頭が痛い話ですねぇ…


◆センバツ甲子園大会開幕
今回はほとんど事前情報を仕入れていない… フラットに試合見ようと思ってます。

①呉 6ー5 至学館
延長12回の攻撃を見ましたが、1アウト3塁のスクイズの場面、
ウエストする必要はあったのかな、と。
エラー等で失点してしまい、初球からスクイズの構え、
実際にスクイズやるとすれば初球だったはず、そこを超えると確率は低かったはず。
それをカウント1ストライク2ボールから1球ウエストしてカウント1-3、
ボール球を投げられなくなったこともあってストライクを投げてスクイズ成功、
思わず「若いな~」と言わざるを得ませんでした。

個人的にはスクイズのウエストは余程確信がない限りは止めた方が良いと思ってます。
連続してウエストする勇気があるのなら、話は別ですが…
だから、歩かせるつもりで1-3からウエストするのは「アリ」です。
逆にその勇気がないのなら、カウント1-2でウエストするのは「ナシ」です。
その勇気なしでウエストするのは、「警戒してたよ」というアリバイ作りに見えちゃいます。
ちょっと勿体ない一球でしたね…

ところで、呉の8番打者の選手、打席でスンゴイ屈んでるんですが、
あれ顔付近の高さに投げてもストライクですよね(苦笑)


②履正社 12‐5 日大三
立ち上がりは履正社・竹田投手の方が制球に苦しんでいましたが、徐々に立ち直り、
一方の日大三・桜井投手は安田選手から3三振を奪うなど好調だったものの、
イニングを経るに連れて高めに浮く球が目立つようになり、そこを痛打されて失点。
終わってみれば、好対照の結果となってしまいましたね。

負けたとはいえ、日大三・桜井投手のピッチングは目を引きました。
左打者の外角に鋭く落ちるスライダー、楽天・松井投手のような鋭いスライダーは見事。
超高校生級と評判の早稲田実・清宮選手や履正社・安田選手から連続三振を奪ったのは頷けます。
とはいえ、体はまだできていない感じで、スタミナ・球威面に課題があり、
高めに浮いてしまうと痛打されることが多々、思った以上に打球が伸びてました。
もう少し力強さが出てくると、将来的にも面白いなーと感じさせてくれましたね。


③智弁学園 9-0 熊本工
試合見られずorz

2017年03月06日

排外主義の末路

アメリカ・トランプ大統領の移民政策にせよ、
在日特権を許さない会の政党化の話にせよ、森友学園理事長の話にせよ、
極右派は「排外主義」に陥りがちです。
多くの問題が「構造的」問題であるのにも関わらず、「特定の人」に問題があるとすり替え、
彼らを取り除けば社会が良くなると言うわけです。
しかし、現実的に「特定の人」を排除できたとしても、
構造的問題は放置されて残るため、社会が劇的に良くなることはありません。
すると、今度は別の「特定の人」を排除せよ、と言うわけです。
最終的には同胞をも「敵」として売り始め、最後は内部崩壊でどっかーん(爆)

排外主義は常に「敵」を作らなければ生きていけません。
「敵」を排除しても問題は解決しないので、最終的には自分自身を食い潰すわけです。
そんな分かり切った結末があるのにも関わらず、
排外主義に取りつかれる人間は愚かとしか言いようがありません。


◆ニュースネタ 森友学園問題
少なくとも、昨年末時点で「大阪に変な教育方針の学校があって、
そこに安倍総理の奥さんの名前があるらしい」というニュースは既に流れていて、
今年になってそこに国有地の払い下げ問題が加わって、一気に爆発したこの事件。
最初に報道したのが朝日新聞だったこともあって、いつもの極右叩きかと見る節もありましたが、
あまりにも度の過ぎる金額の違いに、他のマスコミも追随する形で報道が続いている感じですね。

国有地の払い下げ等の問題は勿論あるのですが、
一般的な感覚として理解できないのは、やはりこの学校法人の体質面でしょう。
幼稚園で教育勅語を読ませたりだとか、トイレにも行かせない水も飲ませないだとか、
そもそも子どもの健康が一番心配しなければならない学校に、
直前まで産業廃棄物を埋め立てて、ついには開校そのものができなくなるなど、
とにかく通常では考えられないほどに無茶苦茶です。
とても「教育」目的とは思えない、その姿勢に一番の違和感を感じます。
完全な「政治」目的ですよね、コレって。

安倍総理の奥さんや稲田防衛大臣が、この幼稚園に実際に足を運んだのは事実で、
そこの何を見てこの幼稚園の教育を「評価」したのか、サッパリ分かりません。
勿論、ちょっと足を運んだだけでは分からないことはあるでしょうが、
この幼稚園の摩訶不思議な体質は昨年の時点でニュースになっていたわけですから、
名誉校長等を辞めるのであれば、その時点で辞めて然るべきだったはずです。
それを今になって「勝手に使われた」云々の言い訳をするのは、あまりにも変です。
このまま問題にならなかったら、この摩訶不思議な極右的な幼稚園・学校を、
そのまま政府の「お墨付き」を与えたかのように運営させるつもりだったんでしょうか?
その罪は極めて重いと言わざるを得ません。

今や政治家だけでなく、国民の中でも徐々に蝕み始めている「極右の芽」、
それを広めようとしていたのが、この学園だったわけで、
また、それを政治家が、関わり合いの程度の差こそあれども、
「良き兆候」として捉えていたのは紛れもない事実なわけです。
結局、安倍総理の精神は、前回首相だった時の「美しい国」から脱却てきていない証拠でもあり、
どう考えても国を亡ぼす未来しかもたらさない「極右」の発想で、
子どもたちの未来を救えるのか、その答えは言わずもがなです。

戦前の血気盛んな一億総玉砕な青年将校を作る養成所にするつもりだったんですかねぇ…
そんなことさえ考えてしまう気持ち悪さです。

◆野球ネタ WBC壮行試合が終了。本番に不安を残す。
2勝3敗という結果…試合内容にあまり進歩が見られず、不安ばかりが残ってしまいました…

どうにも、こうにも短期決戦にも関わらず「型」に拘り過ぎているように見えます。
最初から嶋選手に正捕手を決めていたから、欠場となった際にも起用法が定まらず。
せっかく炭谷選手を呼んだのだから、そのまま使えば良いものを…
そもそも、嶋選手を含めて、3人ともチーム内ではリードに不安のある捕手で、
肩や打撃は勝っていても、リードがいまひとつだから他の捕手に変えられるメンツばかり。
それなら打撃を捨ててでも、炭谷選手や石原選手のどちらかを呼ぶべきだったのでは?
もう今更なところではあるものの、嶋選手の離脱で改めて正捕手不在の厳しさを感じましたね。

打線も中田選手や鈴木選手が一発を放っているとはいえ…
本番でもその打撃ができる保証はないわけで、打線を繋ぐ形が全く見えてこない。
平田選手や秋山選手ら好調な選手と入れ替えて、
守備と機動力を前面に出した方が良いと思うんですがねぇ…
選手と心中する姿勢が花開くか、そのまま終わってしまうか、監督の手腕が問われますね。

泣いても笑っても、あとは本番を残すのみなので、
なんとか2次ラウンドを突破できるように最善を尽くしてもらいたいです。

2017年02月24日

とりあえず無事に

生きてますが、進展がありませんorz
もうマンション内が窮屈で堪らない。いつまで続くんでしょうねぇ…

それはそれと、専用ブログ作りました。
「リアル鬼退治Blog」
節分の日に思いつきで作ったので、そんな名前に。
他にもDropboxにファイルとかアップして公開する予定なんですが、
本名を伏字にしたりと修正しなきゃいかんし、意外とめんどい感じ…


◆ニュースネタ 「Alternative Fact」
この言葉を聞いた時のイメージ・用法例。
「2017年、アメリカは巨大な繭で覆われた。
 互いの情報が隔絶され、時間の流れが歪められる中、
 アメリカ以外の繭の外の国の出来事と、繭の中のアメリカの出来事とは、
 それぞれAlternative Factの関係でしかなかった」
え? それ何てラーゼフォンですか?(笑)

でも、このイメージはあながち的外れとは言えないと自分でも思ったり(^^;
自分が日本語に訳すとすれば、「平行&並行世界の出来事」でしょうか。
隔絶した2点の決して交わることのない事実、そういうイメージですね。

ある意味、それはトランプ大統領の政治姿勢そのものに見えます。
彼にとって、あらゆる政治的出来事がAlternative Facetでしかないということです。
要するに、TVのワイドショー見てて世の中を嘆いていたオッサンが、
一念発起して大統領選に出たら、そのまま大統領になっちゃった、ということ。
彼にとって政治的な出来事は、全てAlternative Factでしかないわけで、
TVのワイドショーを見ながら、ボヤいてる感覚でしかないんですよ。
だから、実感が湧かない、人の痛みが分からない。
実害を被っている人のことを理解しようとしない。
彼にとっては全ての政治的な出来事がAlternative Factだから。
自分とは関係のない人なんて、知らないし、知ろうともしない。
それがトランプ大統領の政治姿勢なんだということを、この一ヶ月で思い知りました。

この発想が非常に怖いです。
戦争にも全く現実感がない。だから容易に戦争を仕掛けかねない。
まだ戦争を経済的に考えてくれれば、多少のブレーキにもなるでしょうが、
平行世界の出来事でしかないのなら、まるでゲームのように簡単に戦争をしかねません。
「Alternative Fact」それはトランプ大統領の政治姿勢そのものだと言えましょう。


◆芸能ネタ 「社会の閉塞感」=「芸能界の閉塞感」?
芸能人のマツコ・デラックスがTVでそんなことを口にして話題になったとか。
言いたいことは分からなくもないですが、
それじゃブラックに近いグレーな会社とホワイトな会社が公正な競争をしてると言えるの?と。
まぁ、私から言わせれば、長期的な目で見れば、公正な競争をしているわけですがね。
でも限りなくブラックに近いグレーな会社は、最初から長期的な視点を持っていないし、
2-3年食いつぶしたら、新たな会社を作って同じことやれば良いやな認識なんで、
社会全体からすれば、損失しか生じないわけですがぁ…

バブル期=拡大路線→バブル崩壊=合理化切り捨て路線→現在 人的資源の枯渇化→見直し
ざっくりと言えば、こんな流れになってるように思えます。

話を戻しますと、本当の意味で社会の閉塞感を問題にしているのか?という疑問もあります。
どちらかと言えば、社会の閉塞感というよりも、「芸能界の閉塞感」と言われた方がしっくり来ます。
昨年のベッキー不倫報道や高畑息子の事件、SMAP解散騒動、
今年の成宮引退騒動やら狩野淫行疑惑、角田出禁蒸し返し騒動等々…
そういう事件自体は昔からあったのですが、ネットの時代なので、みんながイランことを言いだす。
所謂マツコのような「毒舌タレント」が持て囃された理由は、
誰もが貝のように口を閉ざす中で、少数の毒舌タレントが本音を漏らしていたら良かったわけで、
みんながみんな、簡単に同じタレントの悪口を言ってしまう今の芸能界では、
「また、言ってるよ、口うるさいやっちゃな」ぐらいにしかならんわけですよ。
情報通のおしゃべりなおばさんは、近所に一人居るだけで十分です、
3人も4人もいたら、煩くて仕方ありません、そういう話です(苦笑)

自分の中で昨年から大きく株を下げているのはダウンタウンの松本人志で、
逆に株を大きく上げているのがロンドンブーツの田村亮です。
前者はもはや口うるさいオバちゃん(笑)
後者は狩野淫行疑惑時のツイート自爆で逆に株を上げました。
角田出禁蒸し返し騒動でも感じたことですが、やはり芸能界というのは一般社会と大きく違うなと。
どちらかと言えば、政治や任侠の世界。メンツが大事にされているという印象を強く受けました。
明らかに時代遅れな、力関係がものをいう芸能界、
それを端的に表したのがロンブー亮のツイート「事務所で叩き方が違う」ってコメント。
SMAP解散騒動でも感じる人が多かったと思いますが、
明らかに一般社会の道理とは違う道理で芸能界は動いているんだな、それが明らかになってます。

本当の意味で閉塞感を感じているのは、芸能界ではなかろうか。
表面的には仲良くやっていたように見えたSMAPが確執を表面化させ、
ファンを無視する形でそのまま解散。
バブル崩壊という社会の閉塞感を、SMAPが芸能界の華やかさで彩っていたものの、
そのSMAPが露呈した閉塞感が、今度は芸能界全体を閉塞感に追いやっている、
そういう状況になっているように思えますね。
まさにSMAPのメッキがはがれると同時に、一見華やかだった芸能界のメッキがはがされた、
それにマツコは意識的なのか無意識的にかは分かりませんが、気づいていて、
逆にそれに気づいていない芸能人が相変わらずガーガー口うるさいこと言って、
芸能記者にネタを提供しているってことでしょう。
これが閉塞感と言わずに何というのか。本格的にTV終了の時代が近づいています。

2017年02月03日

通報されますた(二犯)

↓のマンショントラブルで連日の通報\(^o^)/
まぁ、別に警察は怖くないというか、励まされてる感じなんですけどね。
とりあえず無事に生きています。

その後、管理組合の弁護士と称する人間から電話がかかってきました。
どうやら、管理人に騙されているようです…憐れすぎるorz
マンション管理規約に関する解釈論を話してみたところ、
相手はチンプンカンプンだったようで、「あ、この人、名前だけだ」と悟りました。
なるほど、無能な弁護士を騙して、理事長と管理人が上手い汁を吸っていたという構図なのね~

20:11
文章をまとめていたら、憶測が確信に、真実へと変わってしまった。
これは刑事ドラマとかだと真相が分かって命狙われちゃうフラグだけど、どうすんべ(苦笑)

簡潔に述べれば、理事長と管理人が結託して、水増し請求等の悪事を働き、
無能な弁護士や公認会計士を雇って、さも理事会が健全運営されてるようかの体裁で誤魔化し、
その不正に気付いた者が出てくるや否や、
弁護士にさぞ困った組合員がいると被害者面して泣きついて総会対策するも無能なので効果なし。
委任状等を取り扱っていた管理人はその状況をいち早く察知し、
早々に中立を宣言するだけでなく、町内会側へ擦り寄る姿勢を見せて通常総会を乗り切るも、
翌日に理事長から不正をバラすと脅され、渋々裏切り。
それを見ていた管理人の奥さんは精神的に耐えきれずに発狂⇒入院(客観的にすげぇ流れだよな)
これ幸いと町内会派の恫喝だとあべこべに利用して、警察へ連絡、翌日に怪文書を各戸に配った。

でも、この理事長は基本的にバカだったので、
署名捺印入りの怪文書と体裁や言葉遣いが全く同じだったこともあって、
あっさり私に見破られましたとさ、という流れ。
これからリアル鬼退治が始まるのか… ちょう節分、めっちゃ節分してるわ、俺。

通報されますた

今後、万が一のことがあるといけないので、簡潔に記しておきます。
現在、自分が住んでいるマンションがきな臭くなっています。
簡潔に言えば、マンション理事会VSマンション町内会みたいな構図。
自分の父が町内会長を務めているため、否応なしに巻き込まれています。

対立の原因はマンション理事会が10年近くの長期政権になっていて、
組合資金の不明瞭さが目立つなど、理事会への信頼が落ちていることにあり、
大多数の住人の支持をこぎつけた町内会側が優位に事を進めるかと思いきや、
政権交代は上手くいかず、理事会側が居座る始末。
管理人は理事会側に与していたものの、総会で町内会側が優位と見るや、
父に接近を図ってこちら側に付いたと思いきや、総会終了後に裏切り、
恫喝されたと喚き散らし、警察官を呼ぶという暴挙に出たのが1/31の事。

翌日に管理人の名前で怪文書が出回ったわけですが、
事実誤認甚だしく、かつ稚拙な文章でツッコミどころ満載。
それに対して自分がツッコミまくって、真の執筆者は管理人ではなく、
理事長であると明らかにしちゃうので、今後どうなるか分かりませぬ。

実際に2/2に管理人に怪文書の存在を尋ねた折に、
「これ以上の話は警察でどうぞ」と言われた上に、
「話を続けるなら警察を呼びますよ」と言われ、「どうぞ御自由に」と言って、
普通に会話した後に別れたのですが、後で本当に警察に電話したことが発覚しました。
つまり、私が通報されますた。
…まぁ、その間に本当に自分は警察行ってたんですけどね。
やっぱり怪文書のような事実(警察の全面的バックアップ)はなく、
1/31の事件性も否定されてます。

客観的に見れば、理事会側は墓穴を掘っている感が強く、
理事会側には組合費を使って雇った弁護士が付いているそうなんですが、
とてもマンション管理に精通した弁護士とは思えないので、
こちらも対抗しようと思えば、何事もなく勝てるとは思うものの、
そこまで全面的対立した結果に何が起こるか想像も付かないというのが正直な所。
事情を聴いてくれた警察官の方は、もう全面的対立の局面だと言ってましたがね。

この管理人は言わばスネ夫のようなタイプで、ハマーン様に言わせれば「俗物が」という人間。
損得勘定ができるタイプなので、そこまで大事にはしないだろうと見ていました。
しかし、実際に警察に通報するなど、多寡が外れ始めているのも確か。
今後、さらに追い詰めた先に何をしでかすのか分からない不安があります。
自分にもしものことがあれば、この問題に巻き込まれたのだと思ってくれると幸いです。

ちなみに、私のマンションは住所として湊さんが知っていますし、
移転前のサイト(裏扱いのHP)の過去記事に静岡県某神社の記事が載っているので、
その近辺だと思ってくれれば。
地元の人に分かるように言えば、隣に自動車学校があって、
東海道本線からも新幹線からも見えるマンションです。

…しかし、人間は浅ましいものだとつくづく感じますわ。
追い詰められたときの見苦しさは想像を絶します… 潔く生きたいよ、本当に。

2017年01月20日

目糞、鼻糞を笑う

新たな年が良き一年になりますようにm(_ _)m
個人的には年末に祖母がなくなり、正月2日から葬式、
しかも列島縦断日帰りの旅というハードスケジュールでバタバタしたスタート…
今年は箱根駅伝もあまり見られませんでしたし、実感の薄い正月でした。

で、年明け一発目のタイトルが非常にアレなのですが(苦笑)
昨年後半から今年に入ってからの政治状況、というか民意の流れを見ていると、
そういう感想しか湧いてこない感じなんですよね…
新聞・テレビ・ネットと大手ニュースのほとんどが、
「米・トランプ新政権」「韓・慰安婦像問題」「東京都政問題」のいずれか。
韓国に関しては自分も「もうオワットル」という感想でしかありませんが、
かといって、日本もそんな韓国国民を笑っていられるかというと…ねぇ?

個人的には大失態で終わったと見ている昨年末の日露交渉にしても、
事前は二島返還論を中心にテレビで散々盛り上がっていたにも関わらず、
結果が出ると、事実だけを淡々と述べて即終了…
事前報道との温度差が凄まじく、思わず苦笑してしまいました…
本来なら大きな政治問題化してもおかしくないのに、皆一様に口を噤むばかり。
考えてみると、東京都政ばかり問題にしているのは、
国政に対して物が言えないことへの裏返しでもあるわけで、
我々はただひたすらに政府の大本営発表を待って拍手するだけの、
大政翼賛会の一員になっていることにさえ気づかずに、
韓国やアメリカを笑い続けているわけです。
…どうしようもないでしょ?(苦笑)

「野党がだらしない」とよく聞きますが、
それは単にマスコミが野党の動静を伝えていないだけ、
未だに通常国会が開かれてないんだから、野党の動きも糞もないでしょ?って話。
誰もそれを問題にしないし、文句を言わない。ダンマリなんですよ。
「おかしいものをおかしい」と言えない日本人、その積み重ねが今なんでしょう。
自分からすれば、日本も既に「オワットル」感じですねぇ…


◆ニュースネタ 「同一労働同一賃金」安倍政権の働き方改革
発表時には期待できるかなと僅かに思いましたが…
まぁ、結局ダメっぽい雰囲気ですね~
元々、民主党政権時代に社民党を中心に派遣法改正が進められましたが、
当時野党の自民党の反発もあって「同一労働同一賃金待遇」と骨抜きにされ、
結局、まるで効果ありませんでしたな流れの上に今回の話が来ているわけで、
今回の改革も全く意味のない結果に終わるとしか思えません。
まるで本気度が感じられない。
スローガンだけぶっ放して骨抜きにして、
ホワイトカラーエグゼンプションを導入したいのが本音、なんじゃないの?

個人的には徹底した「同一労働同一賃金」を求めているわけではなく、
今の雇用形態別賃金の意識をなくし、
「同一労働同一賃金」を原則とするのが理想だと思っています。
蓋を開けてみれば、正社員は全て「総合職」として扱われ、
一見するとパートと同一の労働をしていても、キャリアを積むためだとされて、
正社員の方が賃金を貰える流れに変わりはないでしょうが、
それでも正社員よりパートの方が仕事をしているという流れは変わるでしょう。
職場における責任の所在を明確化させるだけでも意味は生まれると思います。

臨時職員が個人情報を漁って、女性宅に忍び込んで逮捕されたニュースがありましたが、
本来であれば、臨時職員に個人情報端末を扱わせること自体がおかしい。
ストーカー被害だけでも大変なことですが、
もしその臨時職員がテロリストだったら、どうするんでしょうか?
そう考えると、役所側のチェック&認識の甘さは相当なことだと思います。
資格をもった職員は偉そうに臨時職員に仕事をさせるばかり…
資格をもった職員が個人情報をきちんと扱ってくれるから安心なわけで、
後ろにドカッと座って臨時職員に指示を出すだけでは安心も何もないでしょうに。
こういうのが「同一労働同一賃金」を実践できていない「ダメな職場」であって、
責任ある立場の人間が責任ある仕事をする、
そんな当たり前のことを実践できていないのが今の職場の問題なわけです。

勿論、臨時職員や派遣労働者が必要な場面はありますし、
全てを正社員として扱えとも思いません。
そもそもで言えば、正社員と契約社員の区別自体が不要で、
正社員も契約社員にしてしまえば済むことです。
ただ、プロ野球界を見ていると、年俸にケチ付けた選手は「銭ゲバ」とみなされ、
調子が悪くなるとすぐにトレードに出されてしまったりすることから、
交渉力の不均衡が存在する以上、どういう雇用形態でも大変な感は否めず、
それ故に集団的交渉力の再結成、真の労働組合の結成が必要かもしれません。
就業規則に定める三六協定を結ぶだけの会社にイエスマンな今の労働組は不要です。

結局の所、我々の職業意識は「終身雇用」「年功序列」「集団就職」から
脱却できていないということでしょう。
「終身雇用」に基づいた厳しい解雇法制も変える必要がありますし、
交渉力の強い経営者に優位な「就業規則」も変えていく必要があります。
雇用形態だとかに寄らず、仕事量・責任の量で賃金を支払う、
そんな当たり前のことを実践できていない状況を変える必要があります。

「ホワイトカラーエグゼンプション」にしても「解雇法制改正」にしても、
それ単体の改革としては労働者に不利益に感じられますが、
労働環境全体を変えるという意味では必要なことかもしれません。
結局はその全体像を描き、それを国民に伝え、理解させることができていないのが、
働き方改革が進まない最大の理由ではないでしょうか。

加えて、非正規雇用の問題点を挙げるなら、
登録型派遣を禁止し、雇用型派遣一本にすれば良い話です。
今の登録型派遣制度では専門性が少なく、意識の低い労働者を垂れ流すだけの制度です。
真に専門性を持った高い意識を持った労働者を育成するためにも、
雇用型派遣に一本化することが働き方改革の第一歩だと個人的には思います。
 派遣改革⇒賃金意識改革・三六協定廃止による残業意識改革
⇒ホワイトカラーエグゼンプション・緩い解雇法制
⇒雇用の流動化・交渉力のある労働組合再結成
…やるべきことは沢山ありますね。


◆ニュースネタ トランプ大統領に対する懸念
↑ほぼ同意だったので、自説は割愛して紹介。
特に北方領土や東シナ海問題に関してはドライな可能性が高いように思えます。
それこそ「取引」しかねない。
日本に「味方」してくれるとすれば、それは何兆円もの賄賂を贈った結果でしょう(苦笑)

フィリピンのドゥテルテ大統領は暴言の中にも戦略性を感じるのに対して、
トランプ氏はどうも脊髄反射的、その場の凌ぎな印象を強く受けてしまいます。
せめて周囲の意見を聞いてくれれば、上記のような最悪なケースは防げるでしょうが、
政治的にも経済的にも一族を重用している現在の姿勢を見ていると、
かなり望み薄かなという雰囲気も感じられます。
まぁ、歴史的にも一族重用する人は…誰も信じてない人間ですからね…orz

2016年12月18日

サヨナラ北方領土,サヨナラ北海道 bye2036

―20年後の日本―
娘「パパ、明日から修学旅行で北海道へ行くんだけど、パスポートどこにしまったっけ?」
父「…ほら、そこの机の引き出し。しかし、北海道か。ロシアに併合されて長いな」
娘「昔は日本の領土だったんだっけ? どうして北海道はロシアのものになっちゃったの?」
父「それは2016年に日本とロシアの交渉で、北方領土を失ってしまったからだよ」

娘「? 北方領土って何?」
父「北海道の東に位置する四つの島のことさ。
  100年前は日本の領土だったんだけど、戦争を機にロシアに奪われちゃってね。
  日本はロシアとの平和条約の条件として、領土返還を求めていたんだけど、
  2016年に日本とロシアで北方領土の共同開発を約束した際に、
  『未来志向』の観点から領土問題を一時棚上げしたことを、
  ロシア側は『未来志向』の観点から領土問題は放棄し、権益を重視したと見做して、
  北方領土の共同開発の成功をもって領土交渉は打ち切り、
  平和条約の締結とされてしまったのさ」

娘「それで、どうして北方領土だけじゃなく北海道まで失ってしまったの?」
父「北方領土の共同開発の成功をもっと広げようという話になったね。
  シベリアそして北海道が新たな共同開発の場所として持ち上がったんだけど、
  当時中国とロシアとの軋轢を避けて及び越しだったアメリカとの日米安保に代わり、
  北海道限定で日露安保条約を締結、ロシア軍の駐留を認めてしまったのさ。
  さすがにこれには北海道民並びに日本国民は大激怒、
  大規模な反対運動が起こったんだけど、
  ロシアは自国民に被害が及ぶという理由で武力をもって鎮圧、
  暴徒化した道民が函館の五稜郭で最後まで抵抗するものの陥落、
  ついに北海道はロシアに併合されてしまったんだよ…」
娘「今の日本の外交も酷いけど、昔はもっと酷かったんだね…」


そんな会話が将来繰り広げられていないことを祈る…

ロシアのプーチン大統領の訪日は、完全な肩透かしどころか、
引き分けどころではない、完全敗北コールド負けという結果に終わってしまいました。
「難しい交渉でも安倍総理とプーチン大統領との仲ならなんとかなる」という
理解不能な楽観論に押されて、マスコミや国民も領土交渉の進展を心待ちにしていましたが…
…まぁ、最悪も最悪ですな…
あれでは金星人以上に日本を売り渡した『国賊』じゃないですか…
「国粋主義者は思考停止に陥ってるからガンにしかならない」と思ってましたが、
こりゃもう治療不能な完全な末期でしたね…

外交に『暗黙の了解』など存在しません。
「相手も分かっているはず」というのは通じません。
相手が「分かっているフリをして都合の良い方に解釈する」のが外交です。
曖昧にした部分は相手に都合の良い解釈をされても仕方がないわけです。

今回の『共同経済活動』自体は評価されるべきものだと思います。
しかし、その位置付けが不明確です。
平和条約締結のための条件なのか、領有権問題に影響するのか否か不明瞭です。
日本側は北方四島の領有権を主張しているので、「未来の日本への投資」かもしれませんが、
ロシア側は北方四島に領有権問題など存在しないという立場なので、
「現在のロシアへの投資」とみなすでしょう。
つまり、日本側は北方領土の領有権ではなく権益を選んだ、そう解釈することができます。
ですから、共同経済活動が成功しても、北方四島の領有権問題を交渉できるわけでもなく、
事実上、日本はロシア側の立場を容認した、
北方領土はロシアのもので、領有権問題は存在しないことを確認した、と言えます。

少なくとも、平和条約交渉への道筋だけでも立てておけば、
こんなバカな結果にはならなかったでしょう。
これでは共同経済活動のみが平和条約締結の条件である、そう思われても仕方ありません。
ですから、進展がなかったどころか完全にマイナス、
未来から見た時、これは「日本が北方領土を断念した」と評価されかねないわけです。

今後、日本が再度北方領土交渉をしたとしても、共同経済活動を傘にされて回避されるだけ。
その結果が出るまで事実上、凍結されたと思っていいでしょう。
そして結果が出てしまった時にはもう手遅れ。
残る手立ては、共同経済活動を5年以内の超短期で成功させて速やかに平和条約交渉を行うか、
ロシアの不興を買ってでも、しつこいぐらいに領土交渉を求める、しかありません。

日本はロシアを対等なパートナーとして見ていますが、
ロシアは日本を見下している、それが今回の交渉ではっきりしたように思えます。
大事な会談に遅刻したりするのがその証拠、侮ってるんですよ…
ロシアが望むのは日本とアメリカの関係をロシアに置き換えること、でしょう。
つまり、「日本はロシアの犬になれ」、それが本音です。
オホーツク海を真にロシアの海にするためには、北海道は邪魔な存在ですし、
将来的に軍艦の通行権等を保証するように求めてくる事態は十二分に考えられます。
クリミア半島を武力で併合したロシアですから、
将来的に北海道が武力で制圧される可能性もゼロではありません。
日本は対中国包囲網を構築した気でいるかもしれませんが、包囲されてるのは日本の方で、
かつての東西冷戦時代と同じように、ロシアの北からの侵略を想定しなければなりません。

客観的に見るならば、今回の交渉は韓国・朴政権が中国に擦り寄った構図と同じでしょうね。
つまり、日本はロシアに擦り寄っている、それも北方領土という見返りもなしに。
最悪も最悪、進展どころか一歩後退どころか、完全に詰んだ状態ですよorz

2016年11月03日

埼玉西武・岸孝之投手がFA宣言

ライオンズファンの立場からすると、「まさか…」という感じですねぇ…
栗山選手同様に「生涯ライオンズ」と思っていただけに、動揺は隠せません。
まだ移籍と決まったわけではないものの、西武の残留条件は4年10億前後、
楽天は4年16億円を用意するとの報道もあり、難しい展開が予想されます。
さすがに出来高含めても4年16億は出し過ぎに思えますが…
出せて3年3億、4年契約の提示は西武にしては頑張ったなと思うくらいです。
あとは岸投手の気持ちにかけるしかない感じですね…

逆に岸投手の立場で考えると、FAの機会は今年が最後かもしれない、
引退した広島・黒田投手のように、「故郷で錦を飾りたい」という気持ちもあるかと。
岸投手が逆指名で西武に入団したのが2006年、楽天は創立3年目、
高校生ドラフトでは田中将大投手を楽天は獲得していましたが、チームとしてはまだまだ。
当初楽天はソフトバンク・大隣投手の獲得を優先していたこともあって、
最終的に岸投手は高校時代から目をかけていた西武を逆指名することになりましたが、
もしも高校時代から東北楽天があったとすれば、そちらに入団していたかもしれません。
結果的に、西武に対する義理を通した岸投手は、カーブを武器に球界を代表する投手となり、
一方の楽天も田中将太投手を中心としたチーム作りができ、丸く収まった形ですが、
経緯はどうあれ、地元球団の誘いを断らざるを得なかった罪悪感は残ったはずです。
そう考えると、黒田投手のように「最後は故郷で」と思ったとしても、
何ら不思議なことではありません。

ただ、黒田投手は別に広島県出身者じゃありません。大阪出身です。
「故郷に錦を飾る」と言って、カープを捨てて阪神に移籍していたら、
今のように「男・黒田」と称されていたでしょうか?
つまり、プロ野球界、少なくとも野球ファンにとっては、
最初に入団した球団が「故郷」であって、生まれ育った場所ではないわけです。
その認識の差がある以上、黒田投手と同じような形にはならないし、
逆に楽天が高額条件を積めば積むほど、印象は故郷<金に傾いてしまいます。

また、黒田投手が戻ってきた時、カープが優勝争いをする準備ができていたのに対し、
今の楽天はドラフトを見ても3年後重視の形でしかなく、
外国人選手が当たればAクラス争いができる、といった程度の戦力です。
「勝てば官軍」ではありませんが、黒田投手もチームが勝っていたからこそ、
5億円という球団にとっては高額な年俸が批判されなかったわけで、
Bクラスで最下位低迷していたとすれば、今のような形にはならなかったはずです。
チームが負ければ、高額年俸の新戦力に批判が集まるのは当たり前なわけで、
果たして今の楽天が「故郷に錦を飾る」のに相応しいチームかどうかは疑わしいです。

もっとも、3年後を考えれば、投手陣では松井投手に安楽投手、藤平投手、
野手でもオコエ選手に茂木選手、内田選手に柿沢選手、三好選手と、
楽しみな若手選手が多いだけに、3年後には優勝争い、
5年後には黄金時代を迎える素地はあります。
尊敬する先輩の石井一久氏のように、若手のリーダーとしてチームを引っ張り、
自分が捨て石になっても良い覚悟があるのならば、移籍も十分ありとは言えます。

他にも春先の寒さが故障がちな岸投手に影響しないかも不安ですし、
個人的見解からすると、楽天移籍は「茨の道」といった感が強いです。
最終的に岸投手がどういう決断を下すのか、冷静に残留を選択するのか、
故郷への想いは絶ち難く楽天を選択するのか、注目が集まります。
え? それ以外の球団ですか? それはないでしょう。


◆プロ野球ネタ 日ハム・吉川投手・石川選手と巨人・大田選手・公文投手が交換トレード
また日ハムと巨人のトレードですか…
いつも日ハムが損したように見えて、結果的には得をしている、巨人も懲りないですね(笑)
まぁ、今回も実績的には吉川投手が抜けていて、「格差トレード」なんて言われてますが、
はまった時には全く打てない圧巻のピッチングをする一方で、
打たれだすと止まらない脆さを持つ吉川投手が、
良くも悪くも注目される巨人で活躍できるかというと… 正直、どうなのかなと。
逆に双方が指名したであろう、
石川選手と公文投手の方がチーム需要は高く、活躍の可能性がありそうです。

まぁ、しかし、日ハムの選手サイクルの速さはどうなっているのか、正直引きます(苦笑)
前回優勝したメンバーで残っているのは、田中賢介選手と中田選手、谷元・宮西投手ぐらい?
選手起用にも偏りがあって、鶴岡選手と小谷野選手は追い出されるようにFA宣言し、
今年は陽選手がFA宣言するかどうか分かりませんが、状況的には同じ感じがします。
最近の日ハムで長らくチームに在籍した選手は少なく、
特に投手は1-2年活躍しては消えを繰り返している印象…
毎年メンバーが変わるので、日ハムの選手は名前を覚えきれません(苦笑)

毎年のように新陳代謝を繰り返しているという意味では強いチームに変わりありませんが、
愛着という意味ではちょっと物足りなさを感じずにはいられない気もしますねぇ…
野手はともかくとして、投手サイクルの早いソフトバンクも同じっちゃ同じなんですが。
ダイエーの頃は地域密着を売りにして良い感じでしたが、
ソフトバンクが定着して以降は、やや選手サイクルが早過ぎるというか、
悪く言えば選手を使い捨てにしている、そんな印象を拭えません。
…もっとも、毎年のようにFAで主力選手が抜けて、
同じ選手を使わざるを得ないライオンズもどうなのかな、とは思いますがorz


◆ライオンズネタ FA流出最多人数が続く西武ライオンズ
1994年 工藤公康、石毛宏典(⇒福岡ダイエー)
1996年 清原和博(⇒巨人)
~
2003年 松井稼頭央(⇒メジャー)
2005年 豊田清(⇒巨人)
2007年 和田一浩(⇒中日)
~
2010年 細川亨(⇒福岡ソフトバンク)
2011年 帆足和幸(⇒福岡ソフトバンク)
    許銘傑(⇒オリックス)
2012年 中島裕之(⇒メジャー)
2013年 片岡治大(⇒巨人)
    涌井秀章(⇒千葉ロッテ)
2015年 脇谷亮太(⇒巨人)
(土肥義弘投手は円満メジャー移籍だったので、省略)

国内移籍組で大成功したのは、工藤氏、和田氏、涌井投手ぐらいか。
当時のチーム状況からして移籍成功だと言えるのは、豊田氏、細川選手。
いまいちパッとしない感じなんですよねぇ…

メジャー移籍組を除けば、それなりに移籍の背景はなくはないです。
若手の台頭が進み、やや成績を落としている中堅選手が移籍すること多々。
和田氏は栗山選手らの台頭、細川選手は炭谷選手の台頭、
帆足投手は菊池雄星投手の台頭、片岡選手は浅村選手の台頭が背景。
それだけ若手が育っている証拠でもあるのですが、
愛着ある選手が最後まで現役を全うできずに移籍してしまう辺りは、
ファンとしては寂しい気持ちになっちゃいます…
それでも、若手の台頭でなんとか凌げる範囲だったという意味で、
日ハムやソフトバンクとは違う形で新陳代謝を繰り返していたと言えます。

今年FA宣言した岸投手が移籍するのか残留するのか分かりませんが、
移籍となればバリバリの主力が抜けるという意味でメジャー移籍並の衝撃です。
穴埋めを期待するのは多和田投手と高橋光成投手の台頭、
結果的に2人が台頭してくれれば、これまでと同じ印象になりますが、どうなりますか。

仮に残留するにしても、岸投手は毎年のように離脱する時期があり、
年齢的にも長期離脱の恐れも残るだけに、
岸投手不在の想定は常にしておかなければなりません。
(ついでに言えば、エースの菊池雄星投手も毎年どっか離脱してるし)
いずれにせよ、若手の先発台頭は必要不可欠であり、
岸投手「不在」の準備はしておく必要があるでしょうね。

2016年10月21日

2016年プロ野球

気が付いたら、こんなに月日が(苦笑)
最近は帰宅⇒グラブルみたいな日が続き、野球観戦と日記執筆が疎かに…
声に出すと自動でタイピングしてくれるソフトが既に出ていますが、
考えただけで文字にしてくれるソフトとか出ないかな~とか思ったり(^^;

時事ネタは既に追いきれないほどに積み重なってしまっているので、
今日はプロ野球の話題を中心に振り返っておこうかと思います。
もっとも、そのプロ野球もほとんど見聞きする機会が減っちゃいましたね。
今年導入された「コリジョンルール」、これの最大の被害者は西武なのは間違いなく、
高橋光成投手のコリジョン適応第1号(後期コリジョンでは完全に適用外ケース)に、
広島との交流戦でのコリジョンサヨナラ負け… これでもう完全に見る気なくしました。
コリジョンサヨナラ負けのケースは取られても仕方ないケースではありましたが、
判定が覆ったのが一度や二度ではなく、少なくとも5度目ぐらいだっただけに、
「またか…」と完全にシラケムードになった記憶があります。
そんな気分はファンだけでなく、選手自身もそうだったのか分かりませんが、
結果的にサヨナラ勝ちの広島はそこから大型連勝を遂げて25年ぶりの優勝を飾り、
ライオンズはショックを引きずるように大型連敗でBクラス転落…明暗を分けました。
兎に角、「コリジョンルール」に振り回された一年、そういう印象が強かったです。
オールスター後に見るに見かねて緩和されたようですが、
失ったものは二度と戻らないわけで、完全にプロ野球が興味から外れましたね…

セリーグの広島優勝・日本シリーズ出場は当然として、
パリーグの日本ハムの逆転優勝は正直予想外でした。
なんだかんだで最後はソフトバンクが振り切るんじゃないのと思ってましたが…
最後に柳田選手や和田投手をはじめ、主力に故障者が続出したのが響きましたね。
逆に日ハムの逆転優勝は若手の成長の成果とも言えるわけで、
巨大戦力を誇るソフトバンクに対する他の4球団を勇気づける結果ともなりました。
今年はAクラスとBクラスがはっきりと差がつく展開となりましたが、
来期はソフトバンクを中心にしつつも、
混戦パリーグが戻ってくる、そんな気配がしましたね。

日本シリーズはどうでもいいけど、今シーズン象徴するならコリジョン起きて欲しい(苦笑)
多くの人と同じように、広島に頑張って欲しいと思うのが本音ですね。


◆プロ野球ネタ ドラフト会議
注目された創価大・田中投手は5球団抽選の末にソフトバンク、
外れ1位も明大・柳投手を外した横浜も加わって、
桜美林大・佐々木投手が5球団抽選でロッテに決まるなど、抽選続きなドラフトでした。
面白いのは即戦力が欲しいはずのBクラス球団が田中投手を悉く回避、
抽選を避けただけとも言えますが、西武・楽天・ヤクルトは高校生投手を指名しており、
単純にくじ引きを避けただけとは言えない側面があります。
やはり春に痛めた肩の状態、そこを不安視する球団が多かったということでしょう。
そういう意味でも、巨大戦力のソフトバンクなら、じっくり完治を待つこともできますし、
くじ引きの結果としては悪くない形に収まったのではないでしょうか。

全体的には高校生・大学社会人問わず、投手指名の傾向が強かった印象です。
広島・巨人・ロッテ・ヤクルトは、野手1人だけで他は全部投手…
あくまで自分のイメージですが、こういった偏った指名は得てして、
「下手な鉄砲、数撃ちゃ当た…らない」となりがちで、全滅することも多々あり…
逆にこういう投手偏重の年に指名された野手がスター選手に育つこともあって、
ドラフトの評価はなかなかに難しいものです。

その中で最も注目したいのは、西武4位指名の鈴木将平選手ですね。
静岡高校の選手で比較的よく見る機会があっただけに、
この指名順位と西武に指名されたことは二重の驚きでした。
強豪の静岡高校で1年からベンチ入りし、左腕投手としてもアピール、
2年時は楽天・堀内選手ら強力打線の中で1番リードオフマンを務め、
甲子園にも出場するなど高打率をマーク、
3年時は甲子園出場こそならなかったものの、日本代表に選ばれ、
3番打者として勝利に貢献、ベストナインにも選ばれた高校生No1野手です。
巧みなバットコントロールと強肩を生かした守備は、イチローを彷彿されるものがあり、
今年のドラフトで最も成長が見込める選手の1人だと思います。
西武は伝統的に強く振り切るバッティングを旨にしており、
鈴木選手の持っている打撃センス・技に力強さが加わって、
そこに栗山・秋山選手の努力し続ける力が合わされば、超一流の選手になれるかと。
そういう意味でも、西武に指名されたことは鈴木選手にプラスになると思いますね。
もっとも、外野争いは枠が空いているわけでなく、レギュラー取りが大変なことも事実。
センターには昨年最多安打の秋山翔吾選手が、レフトにはキャプテンの栗山巧選手、
ライトには本来内野手登録も盗塁王を獲得した金子侑司選手がいます。
来季から金子選手は外野専任になるでしょうし、栗山選手の後釜を狙う形になるでしょう。
とはいえ、若い高卒外野手も戸川・大滝選手ら同タイプの俊足巧打の選手がいますので、
まずは彼らとの競争に勝って2軍レギュラー定着、
そして熊代・木村・斉藤・田代選手ら守備代走要員に勝って1軍定着と、
厳しい競争に打ち勝った上で、スーパースターへと成長してもらいたいです。
それができる選手だと思うので、凄く楽しみな存在です。

あとは楽天に1位指名された横浜高校・藤平投手も気になりますね。
高校BIG3やBIG4と騒がれた中で、最もスケール感があるのは藤平投手、
今年のドラフトの中でも20年に1人の逸材に育ち得るのは、
鈴木選手と藤平投手だと見ています。
楽天はチーム成績の割には高校生の上位指名が多く、
既に抑えで活躍している松井投手をはじめ、
釜田・安楽投手ら話題を集めた高卒投手が多いですし、
野手でもオコエ選手をはじめ、楽しみな若手選手が目白押し。
良い指導者に巡り合えれば、才能が一気に開花し、
楽天の黄金時代が来る可能性もあるだけに、藤平投手の成長が1つの試金石ですね。
藤平投手が育って活躍するようなら、楽天はソフトバンクを超す常勝球団になれますよ。


◆ライオンズネタ ドラフト指名選手
 1位 今井達也投手(作新学院)
 2位 中塚駿太投手(白鴎大)
 3位 源田壮亮内野手(トヨタ自動車)
 4位 鈴木将平外野手(静岡高校)
 5位 平井克典投手(ホンダ鈴鹿)
 6位 田村伊知郎(立教大)

1位指名では春先言われていた創価大・田中投手を回避して、
甲子園優勝投手となった作新学院・今井投手を1位指名。
隣県栃木、同じ北関東ということで、甲子園優勝時から予想された結果。
個人的にもこの1位指名は納得の結果。
夏に急成長した成長度・完成度もそうですが、
それ以上に「甲子園優勝」という肩書が、2歳年上の高橋光成投手と被り、
2人で刺激し合いながら、次期エースへ切磋琢磨することが期待されます。
高橋光成投手は今井投手の面倒を見ながらプロ選手として自覚を高め、
今井投手は高橋光成投手の姿からプロを学ぶことを期待したいですね。
そういう意味でも、この1位指名は「二重の補強」です。

2位・3位はチームの課題を着実に補強した形です。
2位の中塚投手は粗削りながらMAX157キロの巨漢投手。
楽天で活躍した小山投手のようなタイプでしょうか。
ドジャースなどで活躍したエリック・ガニエ投手のような活躍を見せて欲しいです。
3位では社会人No1ショートの源田選手を指名。
打撃の評価では巨人外れ1位の吉川選手、中日2位の京田投手には劣るものの、
守備面の評価は高く、この順位で指名できたことは良かったと思います。
当面の競争相手は永江選手、守備を売りにする左打者なだけに、課題の打撃克服を。
打撃面でリードする呉選手と外﨑選手とのレギュラー争いに注目です。

4位で鈴木将平選手が取れたことは、前述の通りで僥倖。
これで向こう10年外野手の心配はなくなりました。
特に若手の外野手は相当危機感を持った方が良いです。
ただ「俊足巧打」の触れ込みだけでは対応できない、自分なりの長所を出していかないと。
それだけの好素材が入ったことだけは間違いないです。

5位の平井投手はセットアッパーとして期待。
地元の飛龍高校出身だそうですが…すいません、記憶にないですorz
6位の田村投手もここまで残っていたのが驚き。「報徳のイチロー」ですよね?
気持ちの強い投手で大学日本代表でも抑えを務めるなど、
4年生になって復活を遂げた投手です。
将来的に、田村‐中塚‐増田投手のような勝ちパターン継投を見てみたいですね。


◆ライオンズネタ ドラフト指名後の来季の陣容。
[右先発] 岸・ウルフ・多和田、高橋光成・野上・十亀(今井・本田・郭・誠・玉村・福倉)
[左先発] 菊池雄星(佐藤勇・藤田)
[右中継] 牧田、中塚・田村・大石・南川・国場(岡本洋介・岩尾・藤原・豊田・松本)
[左中継] 高橋朋巳・武隈・小石(野田・佐野・川越)
[抑え]  増田
[捕手]  炭谷・森友哉・岡田(上本・中田・藤沢)
[一塁]  メヒア
[二塁]  浅村(水口)
[三塁]  中村剛也、山川・渡辺直人・鬼崎
[遊撃]  呉・外﨑・永江・源田(金子一・山田)
[外野手] 秋山・金子侑司・栗山、鈴木将平
    (坂田・斉藤・木村・熊代・大崎・田代・駒月・戸川・大滝)

先発投手陣は岸投手の残留が最優先事項。岸・菊池雄星・ウルフ投手の3人は確定。
1枠を実績ある野上・十亀投手で争い、2枠を多和田・高橋光成投手ら若手での争い。
左の先発枠が足りてないのがチームの課題。リリーフ次第では武隈投手の先発転向も?
リリーフは増田投手が抑え確定したのは大きいものの、高橋朋巳投手の長期離脱が響く。
来季は高橋朋巳投手の復活と共に、経験を積んだ野田・佐野投手らが育ってくれば、
武隈投手を先発に回すこともできるので、先発の左右バランスが整うことになる。
長年の課題は右のセットアッパー。新人の中塚・田村投手ら若手に対する期待は大きい。
いずれにせよ、投手陣は若手の成長が鍵。
補強点は左投手だけれども、岸投手優先なので森福投手を取りに行く金はないし、
外国人投手にも大きな期待はできないだけに、若手の底上げ次第。
将来的には、菊池‐多和田‐高橋光‐今井の4本柱に、田村‐中塚‐増田の継投と楽しみ。

野手陣は森友哉選手を捕手一本で行くか、コンバートするかをそろそろ決める必要がある。
今年のDHは中村剛也・メヒア・山川・坂田選手と互いに喰い合うことが多く、
金子侑司選手の外野起用が増えたこともあって、森選手の外野での出番は激減、
捕手起用は炭谷選手のケガや優勝争いからの脱落もあるが、
それ以上に外野の玉突き的要素で弾き出された結果という面も大きかった。
ただ、辻監督に代わり「守りの野球」を掲げる以上、ポジション固定は不可欠、
流動的な「守れる捕手」で行くのか、固定的な「打てる捕手」で行くのか。
そもそも、守備に破綻を来した遠因は、細川選手以降「捕手の打撃」を言い過ぎたことで、
その意識がチーム全体に広がり「守れないと使わない」から「打てないと使わない」に変化、
打撃優先のチーム事情が今日の守備破綻の主要因と言える。
経験を積ませて「打てる捕手」を固定して使うことで、他で守れる選手を使うのか、
それとも「守れる捕手」を優先して使うことで、守りの意識を強化するのか、
いずれにせよ、今までのような中途半端な起用は許されない状況に変化しつつある。

現状を考えるに、金子侑司選手は来季から外野一本になるだろうから、
外野は秋山・金子侑司・栗山選手でほぼ固定される上に、後釜に鈴木将平選手が控える。
森友哉選手や山川選手を外野にコンバートしようにも、ポジションが存在しない。
となると、やはり捕手一本で勝負するか、サードにコンバートするかの二択となる。
同じく打撃成長株の山川選手も中村剛也・メヒア選手と重なる部分が大きいだけに、
サードへの本格コンバートでレギュラー取りを目指さないといけない。
若手有望株2人を生かそうと思うならば、やはり森友哉捕手という選択肢が第一となろう。
逆に、メヒア選手に大金を払ってでも残留させたのは、森友哉捕手が既定路線の証拠、
山川選手の成長を考えれば、DH・ファーストは森友哉選手を含めて十分なはず。
ただ、それを「守りの野球」を掲げる辻新監督がどう判断するのか、注目が集まる。

(来季)
岸・菊池雄星・ウルフ・多和田・高橋光成・野上(十亀・本田・今井・佐藤勇)
増田・牧田・高橋朋巳・武隈・野田・田村(中塚・大石・小石)
1(中)秋山、2(右)金子侑司、3(二)浅村、4(指)中村剛也、5(左)栗山、
6(一)メヒア、7(捕)森友哉、8(三)山川、9(遊)源田

(将来)
菊池雄星・多和田・高橋光成・今井・佐藤勇・本田
増田・中塚・田村・高橋朋巳・武隈・野田
1(右)鈴木将平、2(左)金子侑司、3(中)秋山、4(二)浅村、5(捕)森友哉、
6(指)中村剛也、7(一)山川、8(三)呉、9(遊)源田

2016年03月29日

プロ野球開幕

25日にプロ野球ペナントレースが開幕しました。
パリーグは西武とロッテが2勝1敗でオリックス・日ハムにそれぞれ勝ち越し、
楽天とソフトバンクが1勝1敗1引分となり、バランスの取れた開幕となりました。

まだシーズンが始まったばかりなので、何とも言えませんが、
ロッテは思っていたよりも良さそうかな、と。
ナバーロ選手が戻ってくるまで井上選手らで穴を埋められそうで、
帰ってきた時に打線に相乗効果が出るか否か、そこが非常に気になります。
逆にオリックスは新外国人選手のモレル選手とルーキー吉田選手は好スタートも、
抑えのコーディエ投手は不安が大きく、ボクセビック選手もいまひとつ、
それ以上に内野の守備に大きな不安を抱えていて、やや厳しいかな、と。
完全に打ち勝つ野球に徹するなら構わないでしょうが…ややカラーと合ってない印象。

ライオンズは打線が思っていたよりも粘り強いです。
金子投手に対して3点差を追いついたり、5点差も簡単に追いついたり、
終盤も最後まで喰らいついたりと、例年にない粘り強さを感じます。
今年の打線は何かをやってくれる、そういう雰囲気がありますね。
3番にメヒア選手を置き、5番に浅村選手と並びを入れ替えたことも功を奏しており、
5番時には振り回しがちだったメヒア選手は右への繋ぎの打撃を見せ、
浅村選手も中村選手の後ということで、一発よりもランナーを返す打撃にと、
中村選手を中心に一発狙いだった打線が繋ぎの意識が強まってきました。
あとは山川選手に一本出るかどうか。
森友哉選手も控えてますので、時間はあまりないだけに早く結果が出て欲しいです。

投手陣は郭投手とバンヘッケン投手の2外国人が少々不安。
バンヘッケン投手はOP戦の頃から四球が多くて…
リリーフに回っている郭投手も内容的にいまひとつ。
すぐに先発を外すことはないでしょうが、現状では牧田投手の方が安心です。
一方のリー投手は良いスタートを切っただけに、そこが一つの安心材料でしょうか。
何はともあれ、次のソフトバンク戦が本番。
今年こそソフトバンクに勝ち越し、優勝を勝ち取れるように頑張ってほしいです。


◆ニュースネタ 消費税10%引き上げは延期?
まぁ、なんつーか、当たり前というか、
前回の衆議院選で「今回延期するも、再増税時期を明示しているのが野党との違い」とか
言ってませんでしたっけ?
前回の選挙の時点で絶対無理だと思ってましたが、やっぱり無理でしたね(苦笑)

おそらく政府・自民党は海外情勢の変化を理由にして、
アベノミクスの失敗は認めないつもりでしょうが、
その海外情勢だって前回の衆議院選の時点で、
というよりも民主党との政権交代時から十分予想された事態で、見通しが甘すぎます。
ヨーロッパの難民問題の深刻化は起こっていなかったものの、
ギリシャ危機は既に起こっていてヨーロッパの経済不安は既に生じていましたし、
中国の景気減速も不動産バブルの過熱化(空き家不動産への投資)は既に起こっていて、
昨年あたりからその不安が本格的に顕在化したに過ぎず、
アメリカの利上げも民主党政権交代時に囁かれていた話です。

そういった世界情勢の中で、外貨頼みの経済政策が成功するわけがなく、
さらにそれと相反する消費税増税を行うなど矛盾も良いところです。
最初から無理な話を、選挙向けに格好つけて言っていただけです。

今の政治家の経済政策に関しては、こちらの記事を参照。
端的にまとまっているかと。そういう意味では与野党共に失格なわけですが。

結局、外貨頼みの経済政策では日本経済の立て直しに寄与できません。
もう一つの問題である「将来不安」の解消に努めて内需を立て直すこと、
地道ではありますが、即効性を期待された政策さえ「即効」になっていないのだから、
時間をかけてでもじっくりと取り組んでいく必要があるでしょう。
国民の不安…老後の不安・年金受給額の削減問題、
雇用の不安・非正規雇用の不安定さと企業モラルの無さからの労働環境の疲弊、
子育ての不安・不安定雇用による収入不安に保育園不足等の育児環境不安、
そういった国民の抱える現実的な不安の解消なしに、国民は消費をすることができません。
ろくでもない経済政策を論じるよりも、現実的な社会不安に対応する答えを求めたいですね。


◆高校野球ネタ ベスト4が出揃う
昨春優勝の敦賀気比、平成の雄である大阪桐蔭、プロ注目の藤嶋投手を擁する東邦、
多くの優勝候補が敗退する中、勝ち残ったのは、智辯学園、平安、秀岳館、高松商でした。
4校ともに投打守備ともにバランスの取れた学校ですね。
突出した選手はいなくとも、総合力で勝負できる学校が勝ち進んでいる感じです。

注目の準々決勝では、秀岳館と木更津総合の試合が素晴らしかったです。
木更津総合の左腕・早川投手は、立ち上がりこそファールで粘られて苦しんだものの、
130キロ台のストレートとカーブの緩急と、
内外角のコースを攻める切れの良いストレートで、強力秀岳館打線を9回まで封じるなど、
「これしかない」という最高のピッチングを見せてくれました。
花咲徳栄や南陽工もどちらかと言えば変化球でかわすピッチングになりがちで、
重心を後ろに残すステイバックな打ち方の課題となる速球で攻め切れていませんでした。
その点、早川投手は内外角をストレートで攻め込み、
ポップフライを打ち上げさせるなど、内容的にも非常に良かったです。

それが暗転したのは、先頭打者への四球も勿論ありますが、
2アウト3塁カウント1-3の場面でかけたタイムだったように思えます。
自分が見ていた感じだと、早川投手の気持ちが乗っていて、間を空けるべきでないと見てました。
逸る気持ちを抑えるために、敢えて間を空けたのだと思いますが、
投げている投手からすれば水を差されたと感じかねないタイミングだっただけに、
このタイムがどう出るのか気になってみていました。
結果はやや制球が外れた低めストレートでフルカウントに持ち直した後、
内角ストレートが微妙に外れて四球、やや未練がましく構え続ける捕手の姿に危機感を強めました。
投手にとって、気持ちを切り替えにくい状況が続いたことが、
同点タイムリー・サヨナラに繋がってしまったように思えます。
まぁ、結果論になりますが、逸っているのか、乗っているのか、
その見極めが非常に重要だと感じさせる場面でしたね…

2016年03月24日

球春到来

春のセンバツ甲子園大会が始まり、野球の季節が来たことを感じるわけですが…
今年の甲子園大会の感想、「1時間半ぐらいじっとしてろ、クソガキが!!」

……
………これは酷いorz<特に6回表

今年から何を思ったのか、バックネット裏にユニフォームを着た野球少年が埋め尽くすことに。
毎年、試合ごとに着ているTシャツが変わる眼鏡のおっちゃんとか、
プロ野球の開幕前までいる阪神のハッピを来たメガホン持ったおっちゃんとか、
今年も来てるんだな~とかコアな楽しみ方をしていた自分には、とても残念ではありますが、
百歩譲って、真剣に見ているのなら、野球少年・野球部の子どもらに譲っても良しとしましょう。
だけど、だけどね、真剣に見ろや、グラウンドをよ!!
態度の良くない子ども達が映っていると、とっても嫌な気分になります。
そして、最高に厳しいのが6回表…バックネット裏の席がガラガラっすよ、ガラガラ(苦笑)
トイレ休憩ついでに球場を歩き回りたい気持ちは分かるものの、
試合がこれからというところで、バックネット裏がガラガラってのは…
そこがTVで映る以上、彼らはゲストでありながら、出演者でもあるわけで、
そこに座る以上は「良き観客」であるための努力をしてもらいたいです。

何が言いたいかと言えば、ガキ共を漫然と座らせているから見苦しいわけで、
彼らにスコアを付けさせながら試合を見せていれば、何ら問題がありません。
試合を「見ている」のではなく、「見させられている」現状が問題で、
せめて彼らに試合を「見ている」状態にして欲しい、
それが甲子園大会を愛しているもの達の想いでしょう。


◆プロ野球ネタ 高校野球賭博の問題点
予想通り、円陣声出しやノックエラーに絡んだ現金のやり取りは大半の球団がやっていて、
むしろ、名乗り出なかった球団の調査能力の方が疑わしいと思っているわけですが、
それに絡んで巨人・阪神・横浜・ヤクルト・ソフトバンクらから、
高校野球の優勝校を予想する賭博問題が浮上しました。
これは許せません、道義的な意味で断じて許すことができません。

円陣声出しやノックエラー等の現金のやり取りが問題ではないのは、
それが所謂「褒賞」の域を超えていないからです。
「監督賞」や「社長賞」といったものです。
選手のモチベーションを上げるため、緊張感を持たせるために、
そういった現金の授受は、多額になり過ぎないことを条件に、認められて良いでしょう。

しかし、高校野球賭博は認められません。
確かに、母校の出場や健闘を誇りに思い、
意地の張り合いから「ウチが優勝する!」と言って、
晩の飲み代を賭けることぐらいは、よくあることでしょう。
けれども、今回発覚した高校野球賭博はそういった域を明らかに超えており、
参加人数の多さと金額のやり取りからして、完全な賭博行為となっています。
しかも、自分達も必死にやっていた高校野球で、憧れていた甲子園大会で、ですよ?
それはもう高校野球の精神を台無しにしてしまう行為で、
道義的に問題があると言わざるを得ません。

自分達が直接関わる余地がないという意味では、「八百長」の危険性はないので、
「プロ野球賭博」とは同一に語ることはできませんが、
賭博構造的には何ら変わることがないだけに、
巨人の選手のように、「プロ野球賭博」に踏み込んでしまう恐れは十二分にあります。
これは全くもって許すことはできません。

加えて、長年の確執があったアマチュア野球とプロ野球との雪解けが実現し、
プロ野球OBが高校野球の監督やコーチになることも珍しくなくなってきました。
万が一、万が一にもですよ?
そうやって高校野球の指導者になったプロ野球OBが、
後輩選手や先輩OBらに唆されて、八百長でわざと負けた、なんて事件が起きたら、
一体全体、どうなりますか?
そういったプロ・アマの雪解けさえも台無しにしかねない、
重大な問題なんですよ、高校野球賭博は。

これは明確に禁止すべき事柄で、
関わった選手・OBらのアマチュア指導者復帰は今後一切認めるべきではありません。
どうでも良い円陣声出しの現金授受は大騒ぎで、
本当に問題のある高校野球賭博はあっさり報道…バカじゃねーの?


◆センバツ甲子園大会
それなりには試合を見ていますが…悪くはないけれど、良くもない、そんな印象。
例年以上に寒暖の差が大きいのが影響しているのでしょうか、
選手の仕上がりがそんなに良くない印象もあるんですよね。いや、悪くもないけど。
なんとなく不満がなくもない、そんな印象です。

今大会の特徴としては、左腕の好投手が多いことが挙げられますが、
プロ注目左腕の大阪桐蔭・高山投手、花咲徳栄・高橋昴也投手はもう一つ。
高山投手は無失点の好投を見せたものの、140キロは一球もなく、
コントロール重視で試合をまとめ上げたという印象でした。
まだ大きな体を持て余し気味に見え、
一球ごとに帽子が飛んでしまうバランスの悪さは少し気になります。

高橋投手も昨年見せたような腕の振りの強さがなく、
変化球主体の投球になってしまったのは残念でした。
相手の秀岳館打線のボールの見極めが良く、
ポイントが後ろでファールで粘って三振せず、苦しい投球になったわけですが、
そういう場面でこそ、ストレートの力強さで攻めて欲しかったです。
ストレートで追い込んで、フォーク等の変化球で打ち取る、
そういうピッチングスタイルに拘り過ぎていて、
昨年見せた「がむしゃらさ」が消えてしまっている印象なんですよね…
夏に向けては苦しい時こそ攻める投球を、それを身につけて欲しいです。

評判通りだったのは東邦・藤嶋投手でしょうね。
スピードこそ抑え気味で、140キロは数えるほどでしたが、
外野の定位置を来させない球威は見事でした。
打撃の方も前評判通りの活躍でしたし、今後の活躍が楽しみですね。

秀岳館の打線も春とは思えない仕上がりぶり。
「ステイバック」を可能にするスイングスピードはお見事。
ボールの見極めを上手く、ミート力も高くて、
空振り三振をしない打線は見事です。
あの打ち方でプロ注目の速球派投手にも対応できるかどうか、そこが気になりますね。


◆プロ野球ネタ パリーグ順位予想
オープン戦を見ても、ソフトバンクの力は頭一つ抜けている印象で、
逆に他の5球団は実力伯仲の団子状態…
どの球団が他の球団を喰って、ソフトバンクを追いかけられるか、
そこが最大のポイントでしょうね~

ソフトバンクの死角があるとすれば、主戦力に誤算が生じた時、でしょうね。
抑えのサファテ投手や4番の内川選手、トリプルスリーの柳田選手など、
代替可能な選手を即座に用意できないような主力選手に問題が生じた時、
その時に他の球団が付け入ることができれば、ペナントはどうなるか分かりません。
昨年の開幕時点では3選手とも、そこまで大きな存在ではなく、
豊富な戦力のうちのワンピースに過ぎませんでしたが、
勝つこと・優勝することによって、その存在感が増し、
逆に不均衡が生じたことで、欠けた時の喪失感が大きくなる、そこが死角でしょう。
逆に言えば、彼らが順調なら、何ら問題が生じない、強いですねorz

対抗馬に挙がるのは、西武とオリックス。
西武はソフトバンク以上の打線の破壊力を持ち、
オープン戦では坂田選手が復活を遂げ、山川選手も大きく成長したことで、
捕手失格の烙印を押された森友哉選手であっても、簡単にレギュラーには戻れず、
開幕は代打待機が濃厚となるなど、厚みを増した野手陣が魅力的です。
長いシーズンを考えれば、森友哉選手の力は必要不可欠で、
3人を上手く併用する形になってくるでしょう。
課題の投手力は外国人次第。
先発は菊池雄星・十亀・岸・野上・牧田・高橋光成・多和田投手ら、
抑えは昨年セットアッパーで活躍した増田投手、
高橋朋巳投手がセットアッパーに回るなど、主戦力は整ってます。
あとはそこを繋ぐ投手で、先発のバンヘッケン投手やリリーフのリー投手ら、
新外国人投手が期待通りの活躍ができるかどうか、そこがポイントでしょう。
さらに優勝するためには、菊池雄星投手が真のエースとなり、
高橋光成投手や多和田投手といった若い戦力の台頭が必要不可欠です。

オリックスは抑えのコーディエ投手、主軸候補のモレル・ボクセビック選手次第。
エースの金子投手が順調ではあるものの、
リリーフの佐藤達也投手ら昨年不調だった投手の復活はまだ成せておらず、
新戦力の活躍によって、現在の選手の調子も引き上げられるようならば、
優勝争いできる戦力は揃っています。
オープン戦では新外国人選手は好調であったものの、
こればかりはシーズンが始まってみないと分かりませんね。

若手の台頭という意味では、日ハムとロッテにも注目です。
日ハムは毎年のように若手が出てくるものの、レギュラーに育つまでには至ることは少なく、
継続的に活躍できる主力選手の登場が待たれます。
近藤選手や西川選手、浅間選手らが一皮剥けるかどうか、
ルーキーの横尾選手らさらなる若手が出てくるか、そこに注目が集まります。

ロッテは大嶺投手が一皮剥けつつあり、
他にも二木投手ら期待の若手が多く、楽しみな投手が多いです。
打線では期待のナバーロ選手が銃弾所持で出遅れることとなり、
チームに戻った時に上手く溶け込めるか、
相乗効果をもたらすことができるかどうかがポイントになってきそうです。

楽天は世代交代中なので、優勝争いは厳しいものの、
Aクラス入りは十分に狙える戦力はあります。
こちらも外国人選手に依拠する部分が大きいだけに、
打線の核を作ることができるかどうか、そこが今年のポイントでしょう。

順位予想としては、期待を込めて優勝・西武、
2位はやはり戦力的に圧倒するソフトバンク、
3位はなんだかんだで安定した成績の日ハム、
4位はオリックス、5位にロッテ、6位楽天と予想します。
いずれにせよ、大方の優勝予想はソフトバンクでしょうから、
他の5球団が結束してソフトバンクに当たり、パリーグを盛り上げて欲しいですね。

2016年03月16日

賭博と博打体質

昨年から球界を騒がせている「野球賭博」問題。
巨人の高木投手も賭博を行っていたことが明らかになりました。
それと同時に所謂「声出し」において、
現金のやり取りが行われたことが報道され、
阪神、続いて西武も同様のことを行っていたことが報告されました。

西武が「声出し」やノックエラーで現金のやり取りをしていたことは知ってました。
つーか、文化放送で公然と放送されていた話なので、
ライオンズファンならほぼ間違いなく知っていることかと。
特に投手のノックエラーで食事会経費を積み立ててた話なんかは、
東尾監督時代からよくされていた話で、知らない方がモグリというお話。

つまり、何が言いたいかと言えば、同様のことはほぼ全球団やっているはずです。
特に楽天以外のパリーグ球団は、過去に遡れば、絶対にやっているはず(^^;
南海の鶴岡親分ではありませんが、「グラウンドに銭が落ちている」、
まぁ、そういうことじゃないでしょうか(苦笑)

問題は何が問題で何が問題ではないのか、それをハッキリと整理できていない点です。
「野球賭博」は何でいけないのか、禁止しているのか。
それは「八百長」の危険性があり、
過去に「黒い霧事件」で信頼を貶めた過去があるからです。
今回の「声出し」に関しては、あくまでチーム内・選手内でのやり取りで、
敗退行為に直接繋がるわけではないので、協約違反にはなりません。
現場の記者も知っているような公然の秘密をさも事件のように語るのは、
傍から見ていて笑えるというか、白々しいとさえ思えます。

問題があるとすれば、道義的問題でしょう。
スポーツとしての「潔白さ」「清廉さ」を求めるならば、
今回の問題は許せないものになるかもしれません。
でも、それはあくまで「アマチュアスポーツの精神」なわけで、
プロスポーツに対して、どれだけ清廉さを求めるのかは微妙な問題、
というよりも個々人のさじ加減一つとさえ言えましょう。

今の時代は変に「建前」を重視する傾向があります。
それはネット社会故なのかもしれませんが、
「自分のことは置いといて」批判することが多すぎます。
物事の本質を理解しようとせず、建前を建前を用いて批判する、
そういう単なる言葉遊びが多いように思えるのです。

勿論、それは今回の野球賭博騒動に関わった選手にも言えることで、
「声出し」のような球界の賭博体質と八百長に通じる野球賭博との違いを、
全くもって理解しようとせずに、その延長線上に考えてしまったことに、
今回の問題の本質があります。
その違いを明確に選手に理解させることに努めるのか、
それともそういう勘違いをなくすために賭博体質そのものを改めるのか、
プロ野球界が自発的に考えていかなければならないことだと思います。
「自分のことは置いといて」な外野が口を出すことじゃないでしょうね。

2016年02月09日

「口利き」内閣

引責辞任した甘利氏に続き、遠藤五輪担当大臣にも疑惑浮上…
結局、これって安倍政権の「体質」ですよね。
一体、誰のための政治なのか?
消費税増税しても、議員定数削減は行わない、法人税は下げる。
食品全般への軽減税率も累進性には全く影響を与えないわけで、
安倍政権がどこを見ているのかは一目瞭然です。
そういった「体質」そのものが現れて出てるのではないでしょうか。

遠藤五輪担当大臣の疑惑に関して言えば、
この話は「鶏が先か、卵が先か」という話みたいなもので、
献金を受けたのは認めつつも、自分の政治的信念に基づく働きかけで、
利益供与ではないという言い訳らしいですが、まるでお話になりません。
「李下に冠を正さず」と言うではありませんか。
痴漢に間違われないように両手を万歳で男性は電車に乗るではありませんか(苦笑)
仮にそれが自分の政治的信念に基づくものであるのならば、
私利私欲のためではないと示す必要があるわけで、
利益供与と疑われるような政治献金を受けるべきではありません。
そういった自分の政治的信念さえも公私混同にしてしまう態度が、
もはや政治家たる資質を失っていると言えましょう。
結果的に利益を受けていたのなら、それでもうアウトですよ、アウト。
冠を正すフリをしてスモモを盗んだに違いありません(笑)

国会中継をたまに見ると、それなりに面白かったりします。
よく「野党がだらしない」と言われますが、国会を見る限りではそういう印象もなく。
所謂「官僚的返答」によって、質問を曲解して無難な答弁が返ってくるから、
そう勘違いするのかもしれませんが、言うべきことはしっかりと言っています。
特に共産党・志位委員長の質問はさすがという感じで、
南スーダンへの自衛隊派遣に関する質問はすごく勉強になりました。
日本ではほとんど現状が伝わってこないので、関心が薄い話題ではありますが、
先日も国連PKO部隊の不祥事が報道されていましたし、
実際に国連PKOの変質(という名の劣化)は周知の事実であり、
南スーダン政府軍と自衛隊が衝突する危険性が全くないとは言えない印象です。
そうなると、確かに憲法9条との兼ね合いが問題になるわけで、
既にPKO5原則でどうにかなる次元を超えている感じはしますねぇ…
そんな状況で撤退の議論もしていない政府は無策としか言いようがないです。

その憲法9条の改憲さえも表立って口にしだした安倍総理。
昨年の安保法制改正は憲法9条が歯止めになると言ってませんでしたっけ?
その歯止めを取っ払うということは、
もう安保改正時の議論全てを無制限許可するのと一緒ではありませんか。
どうせ徴兵制も復活させるんでしょ。明治憲法ばんざーい\(^o^)/


◆ニュースネタ 清原和博氏が覚せい剤使用で逮捕
前回の日記をアップした直後に、ネットでこのニュースが流れたわけですが…
もう言葉になりませんでしたねぇ…
今もやっぱり複雑な気持ちでこの日記を書いています。
「残念」という言葉しか率直に出てこず、言葉が続きません。

そんな少年時代のスーパースターの転落劇を見ていて改めて思うのは、
私達の「ラベリング」の残酷さです。
清原氏のスタートは「ラベリング」の成功から始まったとも言えます。
岸和田の一野球少年が野球の才能の開花によって、
「甲子園のスター」というラベリングが施され、
その期待に応えるかのように打ちまくって、堂々のプロ野球入り。
「期待のルーキー」というラベリングの中、
1年目から3割30本をマークして黄金期のライオンズの4番に定着。
「球界のスター」というラベリングの中、
オールスターや日本シリーズといった大舞台に強く、お祭り男の活躍。
しかし、FAで巨人に移籍すると、
苦手の内角を執拗に攻められて、思うような結果が残らず、
急激な筋力トレーニングは肉体自身を痛めつけて故障の連続。
体育会系特有のいわゆる「じゃれ合い」も巨人では悪乗りに映り、
ついたあだ名は「番長」、そのラベリングがより孤高の存在にしてしまいました。

今度は「番長」というラベリングが、プラスに作用していた力が、
一転してマイナスに作用するようになって、
自身もまるでその「番長」というラベリングに応えるかのように、
より粗暴に強面に、成績が伴わなければバッシングを受け、より悪く…
引退時は将来的にオリックスの監督になるのではとも噂されましたが、
2軍監督どころかコーチ就任の話もなく、
本人もそれを期待していたのか、解説等の仕事も少なめ、
現役時代の古傷や糖尿病の影響もあって、芸能関係の仕事をドタキャンするなど、
第二の人生のスタートを大きく躓いてしまいました。
それに拍車をかけて「薬物疑惑報道」、
このラベリングによって第二の人生がより悪化したことは想像に難くありません。

結局、いつから覚せい剤を使用していたのかが報道されていないので、
まだ何とも言えないところではあるのですが、
少なくともここ最近の話ではない感じです。
ただ、糖尿病を患っていたのなら、当然に尿検査もしているはずなので、
逆にここ最近の話のようにも思えてきます。
離婚後に孤独に耐えかねてなのか、引退後の不安定な生活でなのか、
はたまた現役時代に既に使用したことがあったのか、
使用時期に関しては今後の詳細な報道が待たれるところです。

一人の純朴な野球少年が。ラベリングによってスターとなり、
ラベリングによって犯罪者へと転落した姿を、
私達は忘れてはいけないし、戒めとしなければなりません。
いずれにせよ、覚せい剤の使用は許されませんので、時間はかかれどもしっかり更生し、
江夏氏のように、何らかの形で球界に復帰できるよう、
数々の栄光が汚れたままとならないように、努めて欲しいですね…


◆清原氏がドラフトで巨人に入団していたら…
芸能人の低い見識に基づく発言を気にする必要性はないとは思いますが、
ライオンズファンとしては、さすがにこの発言にはカチンと来ますね(苦笑)
それじゃ「任侠映画のせいで清原はああなった」と言われて怒らないのかね?
アニメ漫画の悪影響を心配して規制する前に、任侠映画を廃止してはいかが?(苦笑)

よく言われることですが、巨人に入団が決まった時点で満足する選手は多いわけで、
阪神の若手なんかもすぐに勘違いして2軍の王になることもしばしば…
仮に巨人に入団していたら、3~4年で引退してヤクザ入りでは?
ある意味で、巨人への反骨心があったから、いきなり活躍することができたわけで、
それも第一次黄金時代が終わり、新たな局面を迎えていたライオンズだったから、
常に競争意識を刺激されて活躍することができたとも言えるわけで、
「巨人に入団していれば良かった」とは言えないように思います。
清原氏本人も巨人移籍後に「内から見るのと外から見るのとでは違う」と話していて、
憧れは憧れに止めておけば良かったわけで、
問題があるとすれば、FA移籍の方じゃないですかねぇ…?
「紳士球団」なんて言うけれど、何でその紳士球団で野球賭博が発覚したんですか?
巨人なら安心だという説得力はまるでねーですよ(苦笑)
そんな「仮に」の話を続けていったなら、岸和田に産まれてなかったら、にもなり、
それはもはや清原和博という人間そのものの存在を消すことから始まる荒唐無稽な話です。

巨人移籍後は某TV局の「番長」企画を完全にお笑いとして楽しんでましたが、
あれを本気にしていたバカファンはどれだけいたのでしょうか?
そこに問題があったことに何故気づかないのか。
アホな見識を披露する前に、自分たちがどんなレッテルを貼り付けていたのか、
それをもう一度思い起こせと、自分は思いますね。


◆ニュースネタ 日銀のマイナス金利政策の狙い
表向きの説明と本当の狙いは違うわけで…
とても説明通りに「銀行の融資拡大策」になるとは思えませんよねぇ…
国会質問でも一般銀行がマイナス金利を導入に至る恐れはないのかと聞かれても、
全く返答がありませんでしたし、シミュレーションをしてるかは疑わしい印象…
どうやらタコ足喰い促進策が本当の狙いのようです。

麻薬に対して擁護よりも禁止論が多いことに、日本の世論に一安心しつつも、
政府の麻薬投与に関しては反応できない愚鈍っぷりには失望を禁じえませんねぇ…

2016年02月02日

プロ野球キャンプイン

2月1日にプロ野球がキャンプインし、2016年のプロ野球が始まりました。
注目はやっぱりセリーグで、特に巨人・高橋監督と阪神・金本監督の2人は、
人気球団の若き指揮官ということで、期待の目が向けられています。
横浜DeNAのラミレス監督を含めて、どういう野球を見せてくれるのか、
キャンプ・オープン戦の話題はそこに集中するでしょうね。

一方のパリーグはソフトバンクの下馬評が高いこともあって、注目度はいまひとつ。
やはりソフトバンクが総合戦力的に頭一つ抜けているとはいえ、
日ハムは若手育成が上手く、選手層は負けていないですし、
西武とオリックスは1軍主戦力ならばソフトバンクに負けていません。
日ハムは若手が1軍に定着できていないのがネックで、
主力になり得る選手を2~3人揃えられるかどうか、
西武とオリックスの場合は新外国人選手が当たるかどうかがポイントでしょうね。
いずれにせよ、ソフトバンクの一強とならないように、
各球団ともに戦力を整えていってもらいたいです。


◆政治ネタ 甘利経済産業大臣が引責辞任
一部では「潔い」という評価もあるらしいですが… 会見見てないだろと(苦笑)
17時に始まった開始冒頭がニュースで紹介されていた時には、
それを聞いた時には「グダグダ言って誤魔化して辞めない路線」と見ていたので、
後から辞任と聞いた時には驚いたものですが、
再度会見の様子をネットで見たところ、30分以上延々と言い訳を並び立てて、
ようやく秘書への監督責任を理由に引責辞任を表明…
結果だけを見れば、「潔い」のかもしれませんが、
延々と30分以上くだらない言い訳を聞かされた身としては、
「見苦しい」としか言いようがありませんでした(苦笑)

そんな30分以上にわたる「くだらない言い訳」も実にくだらない。
お金の受け取り方の反論ばかりで、お金を受け取った事実は全く変わることはなく、
一般的感覚からすれば、全くもって言い訳にならない話ばかりでした。
菓子折りを貰って、お金を貰った感覚はなかったと言うなら、
どうしてお金を貰ったと気づいた時に相手に返さないのか?
常識的にはありえませんよ。
もしお歳暮に50万円入っていたら、変に思うでしょう? 普通はそうですよ。
変に思わないのは、常日頃から貰っているから、50万円を貰う理由があるから、です。
つまり、受け取った時には賄賂性を認識していなかったとしても、
お金が入っていたことを知った時には、賄賂性を認識していたということです。
もう、その時点で品性が下劣でしょ?
金銭感覚がズレてるんですよ。
それを明らかにしただけの「くだらない会見」がどうして「謝罪会見」になるのか?
ありえないですよ。

真に「潔い」会見にするのなら、冒頭から謝罪して辞任表明をするのが普通です。
自分の担当官庁ではないとはいえ、「口利き」をした見返りにお金を受け取ったのなら、
政治家としての道義的責任は当然追及されるべきで、
閣僚辞任では済まされない、議員辞職相当の出来事です。
それを閣僚辞任だけで済ませるなんて、手ぬるいとしか言いようがありません。


結局をもってして、私達国民も、企業のトップも、報道記者も、政治家も、
「政治家がお金を受け取っている」ということに対する
漫然としての「悪しき理解」があるに他ならないわけです。
国民としてはお金をもって特定の贔屓を許す事柄だけに絶対許せないはずですが、
ある種の絶望感、「まぁ仕方ないよね…」という感覚が、
政治と金の問題に対する追及を弱め、最悪許容してしまう結果を招くわけです。
そんな賄賂にお金を使うくらいなら、企業活動に使ったり、
従業員の給料を上げたりした方が経済再生に繋がるではありませんか。
それを平気で受け取ってしまう感覚が既に「狂っている」し、
そんな大臣が締結してきたTPPが日本国民にとって公正なものだとはとても思えなくなります。
まさに最悪の幕引き、甘利氏が行ってきた実績さえも無に還す心底くだらない会見でした。

2016年01月15日

あけおめ

まぁ、もう小正月ですが…
新年1発目ということで、明けましておめでとうございます(ぺこり)
新年早々、「良い年」が吹き飛ぶぐらいの鬱屈としたニュースばかりですが、
なんとか生きていきたいものです(義務感)


世界情勢的にはイランとサウジアラビアの対立が激化したり、
北朝鮮が水爆実験を行ったと大々的に喧伝してみたり、
中国バブルが崩壊して株価の乱高下が続いてみたり、
ついにアジア最大のイスラム教国のインドネシアにてISテロが勃発したりと、
世界はどうしようもない混沌の渦に巻き込まれていたりしますが、
まぁ、ぶっちゃけどうなるんでしょうね~ってなぐらいに、さっぱり分からん。
もっとも、中国バブルやインドネシアのテロ不安は昨年から予想済みな事態で、
それに対する備えを何もしてこなかった無策な政府に問題があるわけですが、
テロの脅威が今まで以上に日本を脅かすことは間違いないと思われます。
とはいえ、特に恐怖におののく必要はなく、
死んじゃうかもしんないね、ぐらいな覚悟はしときましょうってなぐらいか。
…おー、新年一発目から暗くなりますね~orz

イランとサウジの対立に関しては、
スンニ派とシーア派の違いを感覚的に理解できない自分には分からない話。
仏教の宗派対立とは全く異なる次元、影響力ですからねぇ…
政治的には多数派であったスンニ派が、アメリカのイラク戦争の影響で、
イラクまでもシーア派国家にしてしまい、両者の多数派・少数派バランスが崩壊し、
今まであったシーア派=過激派、スンニ派=穏健派といったイメージも、
IS(元々はイラクシーア派の防衛としてのスンニ派)の台頭で崩壊、
焦るスンニ派=サウジアラビアが動いた、といった構図でしょうか。
少なくとも、このまま全面的な宗派対立になることは好ましくないでしょうから、
なんとか落としどころを見つけて欲しいと思うのが本音ですが、
やっぱりその感覚や違いというのは分からないだけに何とも言えないっす。

北朝鮮の水爆実験に関しては、アメリカが事前に察知していたという話もあり、
年末に急きょ行われた日韓の従軍慰安婦問題の政治決着は、
北朝鮮に素早く対応するためにアメリカが急かした、という話もあったり。
安部総理が急きょ外務大臣を派遣したりと慌ただしかったことも考えれば、
十二分に納得できる話ですね。
…まぁ、それにしては韓国側の対応は遅れに遅れまくりでしたけど…
従軍慰安婦問題の政治決着に関して言えば、
まさに「政治決着」の名に相応しく、何も問題は解決していない、
当事者置き去りの結末で、案の定、韓国・日本双方が納得している気配はありません。
日本でもアホな議員が政治決着を無駄にするような発言をしたりと、
手打ちにした意味がまるでない蒸し返しをするなんて政治的センス0と言うしかない。
つーか、失言で済むレベルじゃないだろ。議員辞職もの。少なくとも、離党せいよ。
従軍慰安婦問題の解決法としては、悪くない「痛み分け」的な感じだと思いますが、
そもそもにおいて韓国は「今」の人権問題として扱っているのに対して、
日本は「過去」の人権問題として扱っている限り、その接点は見いだせないわけで、
すれ違ったままに政治決着が図れたのは、
外敵(北朝鮮)がいた故の奇跡の勝利としか言いようがないです。
…韓国の政権交代であっさり変わっちゃうかもしれんけどね。
少女像の撤去が条件とかネチネチ言わずに、早期に決着を図った方がいいでしょう。
結局の所、日本の政治家は女性=肉体=売春婦=下劣な存在と看做してるアホなので。
一億総活躍とか笑っちゃうわよねー(苦笑)


◆ニュースネタ 鹿児島の強姦事件で無罪判決
冤罪が証明されて良かったという話ですが、犯人が捕まらなければ、
被害者女性は真犯人・裁判所・警察と3度レイプされたことになるわけで、
とんでもねー話ですし、
犯人に仕立てられた被告の人生もまた戻すことのできない話です。
2人の人生を無茶苦茶にしておきながら、組織という壁に守られ、
雑な違法捜査をしまくる警察官を許しておいて良いの?と思いますねぇ…
公務員は守られ過ぎですよ、守られ過ぎ。
そういう過保護な体質が組織的隠ぺいを生んでんじゃないのかね?


◆ニュースネタ 成人式は最後のUターン機会
毎年のように成人式の騒ぎを風物詩のようにピックアップするテレビ局も暇なんかね~
成人式に参加する・参加しないだとか、成人式を自治体が主催するべきか・無駄かだとか、
そういう話は実にどうでも良くて、重要なのは↑ですよ。
地方自治体にとって、若者が一同に会する機会というのは成人式が最後なわけですよ。
それを無為にし、過疎に悩むなんてバカらしいに決まっている。
せっかく成人式という場があるのだから、そこでUターン就職を決められるようなシステム、
学費の援助だとか、企業を超えた地域交流だとかを行えるようにすれば良い。
就職活動も地元Uターンのみ優先させても良いじゃないですか。
成人式の意味を問う以上に、どうして成人式という場を生かそうとしないのか。
選挙権年齢の引き下げによって、さらに成人式が形骸化していく中、
新たな地方創生の機会にできるように、システムを変革していって貰いたいです。


こんな感じで今年も相変わらずボヤいていきます故に、
まったりとヨロシクお願いします('ω')ノ

2015年12月31日

今年も終焉ですね~

なんか散々書こうと思ったネタをアップせずに放置してたら、
既に時代遅れになっている感(爆)
消費税の軽減税率だとか、プレミア12とか、テロとか沖縄の基地問題とか。
頭の中で考えていたことが素直に文字にならなかった今年の後半orz
猛省するばかりです、とほほ。


そういや、11月頭にPCを新調しました。
前々からグラフィック関係の強制終了が発生していたので、
買わないとな~と放置してたら、事態が深刻化、
起動しないということはなかったものの、頻度が上がったので買い換えました。

Core i5-6600
Z170 Extreme4
DCDDR4-2133-8GB
虎徹 KOTETSU
SSD等やドライブ・電源は流用
GTX950 GAMING2G
Define R5

わりとオーソドックスな構成で10万行かないぐらい。
ケースはAntecのP100やCoolerMasterのSilencioシリーズと迷ったのですが、
実際に店で触ると、作りがちゃちい(特にフロントドア部分)ので、
価格COM等で評価の高かったDefine R5を選択しました。
使ってみると、非常に良いケースですね~
作りも良いし、配線もしやすい。大きさも手頃で大満足。
静音性も高く、上の方に配置しているHDDのカリカリ音が聞こえる程度。
1万円程のミドルタワーケースを選ぶなら、非常におススメです。

特にマシントラブルは発生せず、
12月になってカリカリ音がしていたHDDに不良セクタ発生したぐらい。
SSDの価格が下がっている昨今、高速回転のHDDは要らんですね。
現在の構成ではSSDを2台搭載して、OS用とドキュメント用に分けてます。
他の貯蔵データは5400回転で十分。


問題はハードではなく、ソフト。そう、Windows10への切り替えが拙かったorz
まぁ、使い勝手は8より断然マシで、戸惑うことも少ないのですが、
とにかくOSの安定性・安全性が非常に微妙過ぎる。
話では7から10にアップグレードしても、動かないソフトは少ないと聞いてましたが、
実際に動かしてみると、動かないソフトはやっぱり動かない。
特にバックアップソフトが使えなかったのは誤算で(TrueImageHD)、
仕方ないのでTrueImage2016を購入しました。
無料のソフトで「EaseUS Todo Backup Free」というのがあったのですが、
インストールすると、ノートン先生に多段アクセスしまくって非常に気持ち悪い…
実害は生じてなかったものの、ノートン先生のログがそれで全て埋まってしまうのは、
いかんともし難しということで、導入は止めました。
他にもロジクールSetpointがスリープから復帰すると、
機能しないこともあったりと、まだ完全に動いている感じはないです。

それに加えて付属ソフト(アプリ)がひたすら使えない。
メールソフトの悪化は甚だしく、outlook.comとの連携が必須。
メールのフォルダ振り分けがアプリ上でできず、使い勝手が悪いです。
他のアプリも中途半端な感は否めず、タブレットアプリとして見れば十分でも、
パソコンのソフトと見ると物足りない感じです。
加えて、デフォルトのプライバシー設定がマイクロソフトへの情報送信推奨になってるので、
そこら辺も今までになかった気持ち悪さを感じてしまいます。

一言で言うなら、「Windows10は無料でないと意味を見いだせない」ということ。
このソフトにお金を出す価値は見出せません。
Windows7で問題がないのならば、アップグレードしない方が良いかと思われます。


それと、グラボにFF0の招待コードが入っていた関係で、Steamを導入しました。
10月のグラブルのコラボイベでウルトラストリートファイターが扱われたこともあって、
興味もあったので、この際、入れてしまおうと。
その後、秋のセールでウルトラストリートファイターと三国無双7を買いました。
最近は無双ばかりやってますねー 争覇モードが楽しい。
あ、そうだ、Windows10になって唯一良かったと思えるのは、
IMEで三国志の人物が変換されるようになったことぐらいです(笑)

2015年10月30日

日本シリーズはソフトバンクが勝利

プロ野球日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークスが4勝1敗で
東京ヤクルトスワローズを下し、2年連続の日本一に輝きました。
CSの立役者であった内川選手を故障で欠いたものの、
その穴を感じさせない選手層の厚さを見せ、磐石の勝利という感じでしたね。
CSも日本シリーズも前半はロッテ・ヤクルトがチャンスを作っていたものの、
そこを生かせないままにズルズル行ってしまった印象です。
ソフトバンクに勝つには先手必勝、
立ち上がりのチャンスを生かすしかないですからねぇ…

まぁ、正直言って、ソフトバンク黄金時代が到来している感は否めず、
12球団の中で選手層の厚さは群を抜いていますね。
ソフトバンクを止められるとすれば、主力選手が揃っているライオンズぐらい。
もっとも、ここ数年、ライオンズがソフトバンクに大きく負け越していることが、
ソフトバンク黄金時代をより際立たせている感じもあるのですが…
今のライオンズに足りないのは、選手層の厚さと勝利への戦略。
特に打線はソフトバンクと遜色ないのに、一発頼みで得点力は高くない。
そういう意味でも橋上戦略コーチ招聘でID野球との融合が図れるかどうか、
そこがソフトバンクに対抗していけるかどうかのポイントでしょうねぇ…


◆プロ野球ネタ ドラフト会議
10月23日にプロ野球の新人選手選択会議が行われ、
明治大・高山選手の抽選で不手際があったり、
機械が故障して指名に時間がかかったりと、運営の不手際が目立ったものの、
指名自体は無事に終わり、各球団ともに補強ポイントを抑えた形となりました。
今年は「ドラフトの目玉」といった選手は居らず、
故障や不調もあってやや評価を落とす選手も居たものの、
全体的に粒揃いで数が揃っていた印象で、そういう意味でも競合が少なく、
仮にくじを外したとしても、特に問題が起こりにくい年だったように思えます。

そんな中で意外だったのは、慶応大・谷田選手が指名漏れしたことでしょうか。
新聞紙上では上位指名が固いような書かれ方でしたが…
同じスラッガータイプの青山学院大・吉田選手はオリックス1位指名だったものの、
慶応大・横尾選手は日ハム6位、
高校生では初芝橋本・黒瀬選手がソフトバンク5位、
大阪偕星・姫野選手が日ハム8位、九州国際大付・山本選手が横浜育成など、
アマチュアの評価とプロの評価の乖離も目立つドラフトだった気がします。
セもパも世代交代時期で各チームの実力差が少なくなっているだけに、
全体的に即戦力重視、そんなドラフトに見えましたね。

そんな中で異彩を放ったのが戦力充実のソフトバンクでしょう。
1位で3球団競合の県岐阜商・高橋純平投手を引き当て、
2位で日大三島・小澤投手を指名するなど、高校生6人を指名。
攝津投手に代わる絶対的エースがまだ育っていないだけに、
本格右腕2人を獲得できたことは大きいでしょうね。
しかし、全員高校生とは本当に余裕ですねぇ…f(^_^)


◆ライオンズネタ 投手を中心に大量10人を指名
今年ほどスカウトの眼力が試される年はないですねぇ…ってな、独自ドラフトを展開。
最大の問題は、1位指名の富士大・多和田投手の故障の程度がどうなのか。
昨年のドラフト終了時点で、多和田投手の指名は固いと予想されましたが、
今年春のリーグ戦で故障をしてからは一切投げておらず、
ドラフト直前に出た記事でも、故障は完治していないような感じですし…
実際のところはどうなのか、本当に軽症でブラフ記事なのか、完治には程遠いのか?
西武黄金時代にNTT四国・渡辺智男投手を1年間投げさせず、他球団が手を引く中、
2位で指名して新人から大活躍させたケースもあるので、ブラフも否定できませんが、
その正否をファンは判断することができませんから、期待半分不安半分という感じです。
それと、いきなりエースナンバーをという話はどうかと…
「18」は高橋光成投手が希望してましたし、今年の活躍なら期待半分でも有資格者。
西口投手のつけていた「13」を付ける形なら、という感じでしょうか。
ちなみに、多和田(たわた)真三郎(しんさぶろう)と濁点少なめ注意f(^_^)

2位以下も独自路線で、一部事前報道があった選手もいるものの、
他球団の指名は報道上では少なかった選手ばかり。
故に、指名順位と実力が見合っているか判断できず、結果待ちという感じです(^^;
今年ほどスカウトの力関係が出ている年はなく、
水沢スカウトが担当する北海道東北地区から、1位・多和田投手をはじめ、
2位・川越投手、6位・本田投手、9位・藤田投手の4人が指名されています。
加えて、最近指名の多い九州の第一工業大から、7位・呉内野手、8位国場投手、
同じく西濃運輸から3位・野田投手を指名するなど、
近年の人脈に沿った指名も多くなっています。
それだけ周囲の評価に左右されず、長く選手を見てきた成果とも言えますが、
それを結果に結びつけることができるのかどうか、
スカウトの眼力とともに、チームの育成力が問われる指名になったと思います。

(右先発候補)1位・富士大・多和田投手、6位・東北学院大・本田投手
(左先発候補)9位・弘前工・藤田投手
(右中継候補)5位・JR四国・南川投手、8位・第一工業大・国場投手、
       10位・四国IR香川・松本投手
(左中継候補)2位・北海学園大・川越投手、3位・西濃運輸・野田投手
(二遊間)  7位・第一工業大・呉選手
(外野手)  4位・花咲徳栄・大滝選手

補強ポイントはそれぞれ抑えていますが、
川越・松本投手は投手経験が浅く、南川投手は荒れ球と、育成できるか不安も…
できれば、高校生投手をもう1人欲しい所でしたが、
来年は花咲徳栄・高橋投手もいますし、将来にかけて、ですかね。
昨年も投手中心の指名で、おそらく来年もその流れは変わらないと思うので、
1年目から勝負という気持ちを持って、プロ入りして欲しいですね。


◆ライオンズネタ ドラフト指名を受けて戦力外選手の追加
田中・平野・中郷・松下投手の4人が追加の戦力外通告を受けた模様です。
平野・中郷・松下投手はフェニックスリーグでも中継ぎで結果を残してましたし、
このままなら来季もあるのかな~と見ていた矢先に…
加えて、田中投手は負けている試合展開が多かったものの、
プロ初勝利&初セーブを挙げるなど、防御率1.69と一定の結果を残し、
来季は中継ぎの一角に、と期待していたわけですが…
それだけに、ショックな人事でしたねぇ…

結果を残しつつあった田中投手が戦力外を受けたのはショックでしたが、
逆にこれでリリーフ投手陣に危機感を芽生えさせたのなら、
これはこれで意味があると思います。
極端なことを言えば、増田・高橋朋巳・武隈投手以外のリリーフは、
いつ戦力外通告を受けてもおかしくないですし、文句も言えません。
特に右のリリーフ。
ベテランの岡本篤志投手、シーズン後半に勝ちパターンで起用された岡本洋介投手、
期待されながらも安定した結果が残らない岩尾投手と藤原投手…
1軍戦力として期待される彼らであっても、
1軍で結果を残せないのならば、チームを去るのみ、
そういった強いメッセージを球団側が発信したように思えます。
田中投手には悪いですが、これで危機意識・競争意識が高まれば、と思います。

あとは願わくば、田中投手が他球団で再生できますように…
能力は高い投手だと思うので、どこかチャンスを与えてあげて欲しいです。

2015年10月10日

2015年埼玉西武ライオンズ総括(3)

今日は野手陣全般に関する課題です。

秋山選手のシーズン最多安打記録更新や2年目の森友哉選手の活躍など、
打線は全体的に明るい話題が多かった一方、
メヒア選手の不調や若手の伸び悩みもあって、上位・下位が完全に分断されたことで、
得点力は思ったほど上がらず、
好投手を打つことができずに、上位球団に大きく負け越す原因となってしまいました。
主力・控えの差は投手陣以上に大きく、選手層の底上げが課題になっています。


◆打線の誤算1 メヒア選手の処遇
打線の最大の誤算は昨年の本塁打王・メヒア選手の不調でしょう。
開幕から不調が続き、交流戦の時期にはスタメン落ちの試合も出てきて、
6・7月も一進一退といった形が続くも、8月後半辺りからようやく本領発揮、
最終的には27本塁打89打点と一定の成績を残したものの、
打率は.235に終わるなど、低迷が長引いてしまいました。

幾つか不調の要因はあると思うのですが、
当初理由とされたオフの「太りすぎ」は根本的原因ではなかったように思えます。
実際、キャンプ終盤には大分絞れていましたし、それ自体が影響したというよりは、
それを含めてのメヒア選手の管理体制に一番の問題があったように思えます。
今季の不調の要因は既に昨年終盤にも現れており、
チームの成績が低迷する中、ホームラン王争いが掛かっているということで、
一発狙いの外角振り回しの打撃を黙認してしまったことで、
一発は出ても率が残らないという状況を今年にも引きずってしまった感があります。
シーズン終了後や今年のキャンプ・オープン戦でその打撃を改めることができず、
開幕すると外角に広がったストライクゾーンもあって、さらに症状が悪化、
メヒア選手本来の広角に打つ打撃が戻るのに大きく時間を要してしまいました。

また、それならそれで早期に2軍調整させて修正することもできたはずですが、
契約の関係なのか2軍調整させることはなく、打順変更やスタメン落ちなど、
徹底した対応は取られることがなく、処遇が曖昧な時期がありました。
一時期はこのまま戦力外にしてしまうのではないか、そう危惧するほどでした。
もう少し早めに特効薬を打っていたのなら、復調も早まったように思えます。
メヒア選手への対応を誤ったことが、打線再生の機会を奪った最大の要因でしょう。


◆打線の誤算2 浅村選手の不調と森友哉選手の疲れ
開幕の時点から今年のライオンズの打線を動かす推進力は、
3番に座る浅村選手と、6番の森友哉選手と見ていましたが、
オールスターを挟んで2人の打撃は急失速、
2人の打順がコロコロ変わる異常事態になったことで、
打線の繋がりが完全に絶たれてしまいました。

浅村選手の不調の原因は夏の練習不足だったように思われます。
今年はキャンプから守備中心のメニューを組んで下半身を鍛えていたものの、
シーズン中盤は疲れから練習を抑え気味にすることが多くなり、
結果的に好調を支えた春の貯金を使い果たしてしまった形となりました。
一方の森友哉選手も年間通しての1軍出場は初めてということで、
さすがに後半戦は疲れを見せてしまいました。

2人とも9月には持ち直しただけに、来季以降の不安はありませんが、
チームとしては2人の不調が非常に痛かったのは間違いありません。


◆打線の誤算3 若手の伸び悩み~欠ける機動力~
ショートのポジションを金子侑司選手と永江選手、外崎選手、
ライトのポジションを木村選手と斉藤選手ら、
他にも岡田選手や山川選手など、レギュラー取りを期待された若手がいましたが、
最終的にショートはベテランの渡辺直人選手、
ライトは内野が本職の脇谷選手が守るなど、ベテラン選手に負ける結果となりました。

渡辺直人選手や脇谷選手の経験や技術は必要不可欠で、
1軍戦力として必要なのは間違いないのですが、
だからといって、彼らにスピードや勢いといったものは求められませんし、
やはりスピードのある若手選手の台頭は必要です。

現に今年のチーム盗塁数はリーグ最低の66。
一番多くて秋山選手の17です。これでは話になりません。
11盗塁の金子侑選手や9盗塁の外崎選手、
4盗塁の斉藤選手や1盗塁に終わった木村選手など、
スピードのある選手がレギュラー取りに絡んでこなければ、
来年の打線も「打つだけ」となってしまい、攻撃の多彩さを欠くことになってしまいます。

現状ではそこがソフトバンクと日ハムとの差になっており、
スピードのある若手の台頭がそのまま打線の質の向上に繋がると思われます。


◆打線の来季に向けての課題~機動力野球の復活~
待望のヒットメーカー秋山選手の誕生に、
中村剛也・メヒア選手といった長距離砲の存在、
本来なら、それだけで独走してもおかしくない戦力にも関わらず、
それができないのは繋ぎの打者、スピードのある打者が欠けているからです。
若手の成長によって、どれだけ機動力を上げられるか、そこがポイントですね。

(捕手)炭谷・岡田(森友哉)
(内野)メヒア・浅村・中村剛也・渡辺直人・脇谷(金子侑司・外崎・永江・山川)
(外野)秋山・栗山・大崎・熊代(木村・斉藤)
1(中)秋山、2(遊)金子侑・外崎、3(二)浅村、4(一)中村剛也、5(三)森友哉、
6(指)メヒア、7(左)栗山、8(捕)炭谷、9(右)斉藤・木村

最大の問題は森友哉選手をどのポジションで使うか、ですよね…
捕手を早々に諦める必要はないと思いますが、サブポジション1つは固定して欲しい所。
ライトで固定するのか、サードに挑戦させるのか、
今後の補強戦略次第だとは思いますが、DH固定はもう避けた方が良いでしょう。

補強ポイントはスピードのある外野手。
ドラフトでは関東一高のオコエ選手ら俊足巧打の選手がいるので、
今年の場合は投手よりも野手を優先した方が良いのではないかと思われます。
ドラフト補強が失敗した場合は、オリックス退団のヘルマン選手を再度呼ぶのも一手。
ドラフトで補強できた場合は森友哉選手をサードへ、
ヘルマン選手の再獲得の場合は森友哉選手をライトへ回す形になるでしょうね。

2015年10月06日

2015年埼玉西武ライオンズ総括(2)

今日は投手陣に関する総括です。

開幕から増田-高橋朋巳投手という必勝リレーを定着させて、
開幕ダッシュに成功したものの、
オールスター前後に2人の調子が一斉に落ちて大型連敗…
牧田投手を一時的に抑えで起用するも、思うような成果は挙げられず…
加えて、野上投手ら先発陣も夏場に失速…
ルーキーの高橋光成投手の活躍や増田投手の復活で持ち直したものの、
全般的に見ると、尻すぼみで終わった2015年の投手陣という印象です。


◆投手陣の誤算 リリーフ陣の駒不足…というより準備不足
誤算は、勝ちパターンの増田・高橋朋巳投手が疲弊し、
オールスター前後に大型連敗を喫する原因を作ってしまったことなのですが、
2人が疲弊することは4月終了時点で十二分に予想できたことだったわけで、
それに対して何ら準備をしていなかったことが誤算、というか問題です。

一応、バスケス投手やメヒア投手を使って探りを入れてはいましたが、
結局、2人は使い物にならず、増田・高橋朋巳投手の負担を減らせず。
2軍では田中投手を抑えに使っていましたが、1軍では敗戦処理ばかり、
大胆な起用は最後まで見られず、2人の代役は最後まで見つかりませんでした。

その増田・高橋朋巳投手の起用法もよく分からない面があって、
増田投手がリリーフに失敗した後、何試合も登板せず挽回の機会が遅れたり、
敗戦が続いているからといって、高橋朋巳投手を1週間登板させなかったりと、
本当に2人がリリーフ陣の中心にいるのか分からなくなる時期もありました。
2人を中心に回さなければいけないのに、2人を中心に回していない、
それでいて、勝ち試合が続くと毎試合のように使わされるから使い減りする、
敗戦が続くと投げない時期が続いて調整が遅れる、それの繰り返し…
今季、リリーフ陣の中で大きく成長した武隈投手も登板過多気味で、
勝ち試合・負け試合に関係なく使われていましたし、
そこら辺のリリーフ起用のメリハリを直さないことには、
来年も同じ過ちを繰り返してしまうことは目に見えています。

課題は、監督の長期的視野に立ったリリーフ起用方法と、
武隈・増田・高橋朋投手の負担軽減を図れる投手を育てることですね。


◆先発投手陣の誤算 夏に勝てない投手達
ここ数年の特徴でもあるのですが… 夏場に勝てない先発投手が多すぎます。
夏でも安定しているのは、岸投手と菊池雄星投手ぐらい。
牧田投手と野上投手の失速は毎年のこと、
十亀投手は9月に持ち直したものの、一時期はローテ落ちの危機でした。

当初は先発完投のスタイルが負担をかけているのかとも思いましたが、
今年は開幕からリリーフ陣に繋ぐことが多く、先発の負担は大きくなかったはず。
それでも夏場に失速してしまうのは、起用法に問題があるというよりは、
本人達の調整に問題がある、そう思わざるを得ません。

中でも大きな誤算となったのは、エース格の牧田投手の失速でしょうね。
シーズン中盤に一時リリーフを務める時期もありましたが、
あれは高橋朋巳投手の不調もありましたが、
牧田投手が先発として役割を果たせていなかったことも一因にあるように思えます。
牧田投手が投げると打線の援護が少ないと言われてきましたが、
今年の場合は援護を貰っても簡単に同点に追いつかれてしまう、
先制点を挙げると、そこから崩れてビッグイニングを作ってしまう、
ロッテに移籍して最多勝争いしている誰かを髣髴とさせる投球内容に…
安心して先発を任せられず、結果として抑え・リリーフに回した、そういう印象です。
某投手と同じく汗っかきの体質が夏場に勝てない理由なのでしょうか?
今後、牧田投手を先発で使うのか、リリーフで使うのかは大きな課題と言えます。

収穫はルーキー高橋光成投手の活躍でしょうね。
当初は先発不足で、好調でもない時期に調整を捻じ曲げてでの1軍先発となりましたが、
2戦目以降はその不安を吹き飛ばすような快刀乱麻、
最初はバランスを崩しがちだったフォームも投げるたびに安定感が増し、
終盤には岸投手に次ぐピッチングの安定感を見せるようになっていました。
CSに出場していたなら、初戦に先発していてもおかしくない感じでしたね。
来季は菊池雄星投手と高橋光成投手の左右2枚がエース格となる、
そういう期待感を抱かせてくれるピッチングだったと思います。


◆投手陣の来季に向けての課題~外国人投手の活躍が鍵~
投手陣は2~3年前に比べて、確実に良くなっているのは確かです。
ただ、それが上手く回っていない、その回らない最大の理由は外国人投手の不振です。
優勝したソフトバンクにしても、安定した成績の日ハムにしても、
外国人投手が一定の活躍を見せています。
ライオンズも近年優勝した年には必ず外国人投手が活躍しており、
彼らの活躍がチームの戦力を厚くし、起用法に幅を持たせているのは間違いなし。
そういう意味でも、使える外国人投手を獲得することは優勝の絶対条件です。

課題となる牧田投手の起用法としては、リリーフに固定すべきかと思います。
先発は菊池雄星投手をエースとして自覚させ、高橋光成投手を次期エースに、
実績のある岸投手と十亀投手、野上投手が脇を固め、
先発6番手として郭俊麟投手や新外国人投手、若手との競争。
抑えは牧田投手、増田・高橋朋巳投手が脇を固める形が理想ではないでしょうか。

(先発)菊池雄星・高橋光成・郭俊麟・岸・十亀・野上(新外国人投手・誠)
(右リ)増田(新外国人投手・岡本洋介・田中・岩尾・福倉)
(左リ)高橋朋巳・武隈(宮田・中崎・佐藤勇・佐野)
(抑え)牧田

補強ポイントは、先発1枚、右のリリーフ1枚。それと優秀な投手コーチ(笑)
報道によれば、潮崎2軍監督が1軍ヘッド昇格予定であったり、
オリックスを退団した高山投手コーチ招聘の話もあったりと、
投手起用に関しては一定の改善が図れそうなので、そこは期待しています。
あとは経験豊富なリリーフが岡本篤志投手しかいないので、
アメリカ球界挑戦を標榜してはいますが、オリックス退団の馬原投手は、
補強ポイントにも合致しているだけに、アタックしてもらいたい選手です。

2015年10月05日

2015年埼玉西武ライオンズ総括(1)

直接対決のロッテ最終戦に敗北し、シーズン最終戦も落としてしまったライオンズ、
一方のロッテは終盤に連勝を飾り、昨日3位を決めてCS出場を決定、
これによってライオンズは4位確定Bクラスでシーズンを終えることとなりました。
…にも関わらず、田辺監督の続投が決定、
言いたいことは色々あるので、それぞれまとめながら今季の総括をしようと思います。

今日は総括の総括、「監督」「フロント」の総括です。


◆田辺監督の「監督」としての是非
総じて見れば、昨年の監督代行時と同じ失敗をしてしまったように思えます。
就任当初・開幕時はオーダーを固定し、良い形で打線が機能しましたが、
中盤くらいに不調な選手が際立つとオーダーをコロコロ代えて日替わりに、
結局はホームランに頼り切る打線となってしまい、
良い投手を打てずに完封負け=上位に勝てない打線となってしまいました。
一方の投手起用は就任当初・開幕からリリーフを酷使してしまい、
スタートダッシュに成功はしたものの、オールスター前に増田・高橋投手が疲弊、
オールスター後の大型連敗を喫する原因を作ってしまいました。
采配も真面目な性格が象徴するようにオーソドックスで、
東尾・渡辺監督のような博打勝負に出ることは少なく、
また、森・伊原監督のような用意周到さもない。
結論としては、人が良いだけの凡将、そう言わざるを得ない結果でした。

それは優勝したソフトバンクと比べればより顕著になります。
開幕時こそリリーフ陣の出遅れもあって、Aクラスそこそこな成績でしたが、
バリオス投手や二保投手ら経験の浅い投手を勝ち試合でも大胆に使い、
野手陣でも李選手や本多選手、内川選手といった主力が不調であったならば、
思い切ってスタメンから外したり、2軍調整を命じるなど、起用にメリハリがあり、
代役の若手中堅選手がそこでしっかり結果を残すことで、戦力をさらに厚くし、
8月以降は手がつけられない状態となり、独走でリーグ優勝を決めました。
確かに、戦力が最初から厚いソフトバンクならではの戦い方とも言えますが、
工藤監督は目先の1ヶ月に囚われず、シーズン終盤を目指した戦い方をし、
さらにはリリーフの酷使を防ぎ、2年~3年先も勝てる常勝軍団作りをしている意味で、
田辺監督とでは見ている先が明らかに違う、ということは確かでしょう。

凡将と名将の差として最も顕著に現れてしまうのが「負け試合」の内容です。
名将はさっと切り替えて、主力の使い減りを防ぎながら、若手を使って収穫を探す。
凡将は簡単に切り替えられずに引っ張ってしまい、
流れが決まった後に若手を出して見殺しにしてしまう。
負け試合はいかに犠牲を少なくして負けるのかが大事なのであって、
それができるかできないかが指揮官の良し悪しの判断材料になります。
その観点から、両監督を見比べてみると… 言わずもがなです…

もっとも、昨年を含めて、田辺監督のやり方が完全に間違っているわけでもありません。
昨年のライオンズは戦力不足にも関わらず、勝つための監督=伊原監督を据えてしまい、
ボロボロになった最下位のチームを立て直すためには、
田辺監督代行の一戦必勝のスタイルは悪くありませんでしたし、
開幕ダッシュを成功させたのも、自信喪失気味だったチームには良い薬だったと思います。
問題はそこから戦い方を切り替えられなかったことにあり、
開幕ダッシュ~苦手の交流戦とアクセルをフルに踏み続けてしまったことで、
チームがオールスター前にエンストを起こした、それが今年のライオンズだったわけです。

私は別に田辺徳雄氏が嫌いなわけではありません。
むしろ、現役時代のいぶし銀の活躍、
打撃コーチとして多くの選手を育てた実績、人柄を含めて好きな人物です。
ただ、監督には向いていない、そういう判断をせざるを得ない結果です。
我慢強い性格でもあるので、昨年のように選手を育てる状況には向いているでしょう。
しかし、今年のように勝たなければいけない状況では向いていない、そう思います。


◆田辺監督続投に見るフロントの無能さ
後任監督には潮崎2軍監督が事実上内定しているのにも関わらず、
どうして早々に田辺監督を続投させたのか、そこに今のフロントの問題点が隠れています。
監督としてはイマヒトツのことが分かっているのに続投させるのは、
監督としての器量よりも打撃コーチとしての器量が勝っているからでしょう。
つまり、監督を首にした後、打撃コーチとして流出することを危惧しているのです。
ならば、2軍コーチに戻すなりすればいいわけですが、
代行監督ならともかく監督経験者をそのように処遇した例はなく、
そこが監督交代に二の足を踏んでいる最大の理由だと思われます。

仮に田辺監督自身がコーチになることを望んだとしても、
球団フロントはやはりそれを良しとはしない可能性も見え隠れします。
それはライオンズのコーチ人事が純粋な実力主義ではなく、
OBの派遣雇用先としての意味合いの方が強くなってしまっているからです。
ライオンズのコーチで一度球団を去った後に、再度コーチに就任した例は多くありません。
土井正博コーチと伊原コーチ、大石コーチに杉本コーチ、ぐらいでしょう。
外部招聘には否定的で、成功しても短命に終わるケースが多く、
2軍昇格が格段に多いだけに、順番に回している印象を強く受けます。
それではチームに必要なコーチを呼べませんし、
また監督経験者をコーチとして再起用することもできません。
フロントにはコーチを回さなければいけないOBリストがたくさんあるわけですから…

そういった、ある種の「ぬるま湯」体質が近年は強くなっているように思います。
もし、昨年の監督が田辺監督で、今年が伊原監督であったのならば…
優勝も十分狙えたように思えます。
そういったトンチンカンな監督・コーチ人事を見ていると、
球団フロントは本当に優勝する気があるのかと疑わしくなってしまいます。
某球団ではありませんが、優勝すると年俸が上がるから5年に1回ぐらいで十分、
そう考えているのでは?と邪推してしまいます。
本気で優勝を狙うならば、OB中心の輪番人事ではなく、
監督の希望に沿った適切な人事を行ってもらいたいです。

2015年09月22日

“晋”安保法案を無効化するたった一つの冴えたやり方

参議院でも強行採決されてしまった“晋”安保法案ですが、
この法案を無効化する方法は至極簡単です。
一言でこの法案を表せば、「憲法ではなく政府が決める」ということなので、
政府=政権与党が安保問題に対して慎重であれば良いということです。
つまり、強行採決した自民党・公明党の議員を全員落選させ、
安保問題に慎重な考えを持つ議員で固めれば、自衛隊のリスクは高まらないし、
将来の憲法改正による徴兵制実施も行われなくなるわけです。
自民党・公明党をこの世から消せば、丸く問題が解決します(苦笑)

今の野党勢力、民主党の一部や維新の党に不安があるというならば、
今回のことを機に、真の保守を掲げる国民政党を作っても良いでしょう。
また、今の自公政権では法曹への圧力も辞さない雰囲気があるので、
現時点では最高裁が革新的な違憲判決を下すとは断言できませんが、
政府与党が主張する砂川事件判決に対する法曹の批判は大きいだけに、
最高裁がその判断を覆す余地は十分ありますから、
時の政権与党の後押しや国民世論の動向次第では、
“晋”安保法案を違憲無効とすることは十分可能です。

いずれにせよ、“晋”安保法案を無効化するのに政権交代は必要不可欠であり、
与党政治家の「来年には忘れている」という甘い見込みをぶった切り、
消費税問題共々、安保法案の問題を最優先に考えて、
政治判断を下すことが必要になってくるでしょうね。

今の自民・公明党の国会議員の名前を忘れるな。
それが無理でも、2015年時点の国会議員で自民・公明党に所属していた議員には、
今後、何十年という将来に渡って投票をするな。
それが”晋”安保法案を無効化させる唯一の道です。

2015年08月16日

戦後70年

“晋”安保法案を審議していることもあって、
戦争の悲惨さを強調する論調が強くなっていますが、
結局、70年経っても、あの戦争は何だったのかということが日本人の中で総括されず、
70年という歳月だけが過ぎてしまったかのように思えます。
…いや、自分が70年も生きているわけじゃないのですが、
そんな「気がする」ということです(苦笑)

確かに、戦時下の軍事教育によって国民の政治判断が歪められた面は否めませんが、
だからといって、「アメリカと戦争するなんて昔の人は馬鹿だなぁ」とは言えんでしょう。
結局、今も昔も日本人の基本的メンタリティは変わっておらず、
常に戦時下のメンタリティの危機を内包し続けているわけです。

今になって振り返るに、太平洋戦争の原因とは何だったのか。
それは「国際感覚の欠如」でしょう。
世界情勢の読み違え…
アメリカの日本に対する強硬的態度の本気度、ソ連に対する本末転倒的な信頼感、
無知な国民の無謀なる満州植民政策…
所謂「日本の論理」でのみ考え、世界情勢を読み取れず、
その世界の白い目に己を振り返ることもせずに突き進んだ結果が滅亡だった、それだけです。

それは今日においても変わるところはなく、
「日本の論理」にせいぜい「アメリカの(表面的な)要望」が付け加わっただけで、
世界から日本を見つめるという態度に関しては、まだまだ不十分な面が多いと思われます。
“晋”安保法案は「読み違い」という意味ではその最たるものですし、
せいぜい東西冷戦・湾岸戦争時代の世界情勢でしか考えていない過去の遺物です。
アレですよ、公共事業と同じですよ。新国立競技場と同じ。
走り出したら止まらない、見直しがされない公共事業。“晋”安保法案もそれと同じ。
太平洋戦争だって、何度も回避する方法や早期に終わらせる方法はあったはず、
にも関わらず、走り出した戦争は止まらない、止める術さえ持たない、
そして一体誰がそれを推進したのか、それさえもアヤフヤで分からない。
全くもってそういった無責任性は70年経っても変わっていないわけです。


今、自分なりに太平洋戦争を国際的な視点から総括してみると、
満州を最後まで捨てきれなかったことが戦争の原因だと思われます。
しかし、その満州への拘りを強くもっていたのが、
軍部だけというわけではなく、日本国民そのものであった事実が重要です。
満州進出は今で言う「経済対策」だったわけです。
世界恐慌を脱したイギリスは植民地との経済のブロック化で対応しましたが、
日本は資源等が不足していたため、大陸進出は必要不可欠、
それに加えて貧困対策としての移民政策も芳しくなく、
新たな移民先として満州が望まれた、国民も新聞もそれを強く要求した、わけです。

しかし、ここで日本政府と軍部は大きな過ちを冒します。
満州進出のパートナーとして選んだのは、当初のアメリカではなくソ連でした。
日露戦争を見ても分かるように、本来、満州の権益を巡る相手はロシアでありソ連でした。
ソ連成立後も日本は反共を訴え、ソ連を敵視する政策を取っていたはずでした。
しかし、そこをどう誤って判断したのか、ソ連よりもアメリカを選ぶわけです。
その理由は分かりません。世界恐慌の影響を受けなかったソ連経済が魅力的に見えたのか、
当時は伝わっていなかったスターリンの残虐非道っぷりを知らなかったのか、
世界恐慌を脱し切れていなかったアメリカよりもソ連を選んだわけです。
しかも、ソ連を枢軸国(ドイツ・イタリア)側に巻き込めると思っていた、
その時点で既に本末転倒に陥ってしまっているわけです。

ドイツやイタリアが掲げた「ファシズム」というのはそもそも何なのか。
それは「反共」です。単なる軍事独裁政権ではありません。
ですから、ドイツとソ連が手を組むわけがない、衝突するのは時間の問題でした。
元々、日本も反共から始まったわけですが、
本末転倒、その敵国のソ連と手を結んでしまった、そりゃ三国同盟が機能するわけがない。
こういった面にも日本の思想の空虚さが現れており、
イデオロギーを無視して本末転倒に至る点は今日も何ら変わることはありません。

あとはもう走り出した戦争は止まらない。
戦争を止めてしまえば、それを指導する軍部の人間は責任を取らされる、
それならば一億玉砕…責任逃れ体質も何ら変わることはありません。

太平洋戦争は日本にとっては大きな出来事ではありましたが、
世界史的に見れば、第二次世界大戦の一端にしか過ぎず、
それは事実上ナチスドイツの降伏で終わりを告げている出来事でしかありません。
そういう意味では、ドイツに比べれば、もっと容易に総括できた「はず」でした。
それが原子爆弾の投下や戦争責任の曖昧さによってぼかされ、
全くもって総括されずに70年という月日だけが過ぎてしまった…それが事実です。
日本人が過去に誤ったのは、「国際的視点」を持たずに「イデオロギーより実利」を重視し、
「無責任体質」なままに、走り出した計画を推敲もせずに突き進めた結果が、
「侵略戦争」となった、そういうことです。
そういった日本人の負のメンタリティを自覚し、
反省することなしには戦後は終わらない、私はそう思いますね。


長くなったので、今日はこれにて終了。今日ぐらいしか語れないしねf(^_^)
高校野球や昨今の政治ネタ、低迷するライオンズの話はまた後日…

2015年06月19日

国公立大から人文社会学系学部がなくなる?

文科省はどこに行こうとしているのでしょうか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150616-00000076-mai-soci
記事の本筋ではないので、詳細は分からないのですが…
再編の目的が何なのかよく分かりません。
理系や法・経済といった実学以外は役に立たないということなんでしょうか?
民主党の事業仕分けよりも酷くないですか? もう1番以外は切り捨てという印象…

確かに、大学の人文学系はその位置づけが曖昧で、所謂「ゆるい」印象がありますが、
だからといって、それぞれの学問が役に立たないかと言えばそうではなく、
本格的に勉強しようという人にとっては大事な分野であり、
社会研究には必要で、それが結果として現実社会の解釈・問題点を浮き彫りにすることができる、
そういう意味では必要とされなければならない学問です。
人文学系に批判が来る背景には、やはり「就職」の問題が絡んでいる点は否めなく、
大学が「学問研究の場」としてよりも、「就職までのモラトリアム」と考えている節があります。

そんなに実学重視にするならば、大学に行く必要性など全くないわけで、
高校卒業での就職を進めた方が断然マシでしょう。
問題があるのは大卒重視な企業風土の問題であって、学問を弾圧するのは筋違いのように思えます。


今回の「君が代」問題を含めて、どうも最近の文科省は無神経のように思えます。
ロボットチックな感情のない人間の育成、そんな文科省のような人間が目標なんでしょうかね。
プロ野球界に「野球くじ」を求めるなんて、どういう神経をしているのか?
1970年代に「黒い霧事件」が起こり、とりわけパリーグ・西鉄のイメージ凋落は甚だしく、
実質的な人気回復まで30年以上の歳月を擁したというのに…
つい最近でも、相撲界で闇賭博の対象とされたりと、神経を尖らせるような事件もあったのに…
サッカーに比べて偶然性に左右されにくい点が多いので、
賭博対象として危険な面が多く、八百長の疑いが常にかけられる危険性があります。

君が代や国旗掲揚の問題にしても、学問の自由=大学の自治に由来することが多く、
戦後まもなくを除けば、大学闘争時代でも比較的自治が認められていたのにも関わらず、
その自由を侵しかねない要請を平気で行う神経ってのは…
まさに「歴史を知らない」としか言いようがなく、
彼らが排除を求める人文学社会学系をもっと勉強しては?、と思っちゃいますねぇ(苦笑)


◆政治ネタ 二転三転する「晋・安保法制」の説明
「審議中の安保法制は憲法に違反しない」ことを説明するために、
憲法学者の意見を聞いたら、そりゃ判断基準が「憲法」なわけだから当然違憲を主張、
それを野党に突っ込まれたら、「合憲とする憲法学者もいる」と主張し、
その人数を挙げろと突っ込まれたら、3人しか挙げられず「数ではない」と主張。
でも、やっぱり憲法学者の多数派は「違憲」なので、
今度は砂川事件判決を持ち出し、学者の意見は関係ない司法はこう判断してると主張。
…何から突っ込んだら良いのか分からない次元に突入してます(苦笑)

まぁ、普通の憲法学者ならば、違憲だと判断するのは当たり前のことです。
なぜならば、憲法を研究しているのだから、憲法が基準なわけで、
そこから法律を判断すれば、違憲と判断するのは当然のことです。
「自衛」を「正当防衛」と同種に考えるならば、それは条件反射的なものであり、
「交戦権」は「権利」なのだから、そこに思考の余地が生まれる、
それはもう条件反射じゃないよね、自衛じゃないよね、ってコトなわけで、
色々条件つけたりして考えてる時点で、憲法が否定する交戦権に引っかかるワケです。

確かに、それらはあくまで「学説」で、拘束力は持ちませんから、
司法の判断として「判例」を挙げるのは、分からなくもありません。
…分かりきった結論だったのに、憲法学者に聞いちゃうアホもアホですが(苦笑)
でも、そこで「砂川事件判決」を出してしまうのは、もっとアホっぽい(苦笑)


ごく簡単に判決をまとめると、在日米軍基地の合憲性が問われた事件でしたが、
最高裁は憲法9条の「戦力」は「自国の戦力」を指すので、米軍は関係ないよと言い、
こういった「高度な政治性を有する案件は司法審査になじまない」とする
所謂「統治行為論」をぶち挙げて、事実上の違憲審査の丸投げをしちゃった判決です。
結局、この判決のせいで、最高裁の違憲審査能力は民事部門にほぼ限定されてしまい、
法律の世界では忌むべき判決と言えるものです。

さらに、罰の悪いことに、近年明らかになった事実として、
砂川事件判決がなされる前に、在日米軍と接触・報告がなされていたことが報道され、
司法の独立性を害した事件として、さらに悪名を負うこととなりました。
一審では「違憲」と判断していただけに、事実上の司法介入があり、
政府と米軍の圧力によって捻じ曲げられた判決だと言えましょう。


そんな判決を今更、取り出さざるを得ないというのは、
逆にそれだけ合憲性の論拠が薄いことを示すものに他なりません。
砂川事件判決を取り出すことは、「学説」も関係ない、「司法判断」も関係ない、
つまり、誰も口を出すな、政治家が判断すれば良い、そう考えているということです。
「砂川事件判決がある」=「政治に口を出すな」、そういう意味です。
最終的に、審議時間だけを形式上確保し、強行採決するのが目に見えてますね…
死ねよ、コラ。

それと…集団的自衛権を行使するかどうかはその国の自由ですから。
国際法上、認められているから行使しなければならない義務があるわけではないし、
集団安全保障体制が正しく機能する保証もないし、
却って緊張が高まって安全が確保されない可能性もあるわけで、
「集団的自衛権」=「安全」「当然だ」みたいな馬鹿の一つ覚えの繰り返しでは、
全くもって議論が進まない。アホじゃねーの?
終いには、軍事情報だから具体例は出せない、
ホルムズ海峡の機雷除去は例外的、それでどう国民は判断すりゃいいの?
結局、与党政治家に任せておけ、国民は黙ってろ、そう言ってるとしか思えません。

2015年06月02日

批判なくして政治なし

最近は安倍政権によるメディア弾圧の方便として、
公職選挙法改正による選挙権年齢の引き下げにおける教育の方便として、
「政治への中立性」が叫ばれていますが、そもそも「政治」とは何でしょうか?

答えを一言で言うと、
「政治」とは「自分の問題を社会共通の問題として考えて解決すること」です。
一人の問題を全体として考えること、それが政治の発見なわけです。
つまり、政治の始まりは「現状に対する不満」なわけで、
現状を肯定できるのであれば、政治は不要なんです。
最も身近な政治的団体、生徒会や町内会を見れば分かるでしょう。
別に問題が起こらなければ必要ないけれども、問題が起こるから必要な組織です。
ですから、「政治」を語る上で、「批判」は避けては通らぬものなわけで、
批判のない政治はもはや政治ではありません。

そう考えていくと、「政治への中立性」はいかにも矛盾します。
政治は批判から始まるのに、中立では何も始まらず、事実を淡々と述べるだけ。
政治批判を許さないようでは、そもそも政治が始まっていない段階なわけで、
それで国民の政治参加が拡大するわけがありません。
「YESマン」が欲しいなら、それは人間である必要はない。
ロボットにでも選挙権を与えた方が、
よっぽど合理的判断をしてくれるのではないでしょうか(苦笑)


◆ニュースネタ 公職選挙法改正による選挙権年齢の引き下げ
20歳以上から18歳以上に選挙権年齢を引き下げる法案が審議されていますが、
私は前提となる条件が全くクリアされておらず、時期尚早と見ています。
1つは公務員の政治活動禁止の問題、2つ目が選挙システム(投票所)の問題です。

1つ目は公務員の政治活動が絶対的に禁止されている状況では、
「選挙教育」など夢のまた夢、全くもって無理な話です。
選挙管理委員会の選挙カーのように、
「あなたの大切な一票です。投票に行きましょう」では投票に行きませんよ。
なぜ投票に行かなければならないのか、
根本的なことを教えずして若者の選挙離れを防ぐことはできません。
上でも書いたように、政治は批判から始まるのに、
それを教える教師(公務員)が政治批判をできない、
すれば逮捕されかねない世の中ですから、選挙教育などできるわけがありません。

2つ目は選挙システム自体の問題です。
現状の選挙システムで何が一番問題なのかといえば、「投票所」の問題でしょう。
おそらく投票に行かない人の最大の理由はこれだと思います。
近年の「ネット選挙解禁」が「ネットによる電子投票解禁」でないと知った若者の落胆は、
記憶に新しいところでしょう。
例えば、大学生で考えてみると分かりやすいのですが、
実家から離れて下宿しているような場合、住民票を移していなければ、
選挙は実家の選挙区ということになり、投票所に行くのが億劫になってしまいます。
高校生に引き下げれば、少しは緩和されるでしょうが、それでも距離の問題は残りますし、
「友達と選挙に行く」ことも同じ選挙区でなければ事実上不可能なわけで、
それでは若者の選挙参加を促進することはできません。

結局、今の選挙制度は自治体が機能していることが前提となっているわけで、
地域社会に参加していない若者には適合していない制度であることは明らかです。
「ネット投票」はセキュリティ面の問題で難しいとしても、
「電子投票制度」を充実させ、投票所に束縛されず、
どこからでも投票できるシステムに改めなければ、全く持って意味がありません。
それに加えて、「満○○歳」というのも現状に即応しているとは言えず、
その合理的必要性も全くないわけで、「誕生日を迎えた高校3年生」ではなく、
「高校3年生」全体、その年度に18歳になる人全員に与えないと意味がありません。
投票できる人・できない人がいて、どう教育するのか、どう投票率向上に繋がるのか。
最初に選挙に行けなかった人・行かなかった人は、一生選挙に行きませんよ。
20歳なら社会人になるなど、「友達社会」から家族を通じた「地域社会」への回帰が進みますが、
18歳では依然として「友達社会」、選挙システムが適合していないわけです。

根本的な投票率改善策を打ち立てずに、選挙権年齢だけを引き下げてしまえば、
さらなる政治的無関心、投票率の悪化を呼ぶことになるでしょう。
最初だからこそ、万全な対策を講じてから、選挙権年齢を検討してもらいたいです。

2015年05月25日

ドローンを飛ばす罪

浅草の三社祭の運営を妨害したとして、
15歳の少年が「威力業務妨害」で逮捕されたというニュースがありました。
報道でも分かるように、この少年のネットジャンキーっぷりは同情の余地がなく、
彼を擁護するつもりはさらさらないのですが、
襲撃予告や殺人予告ならまだしも、ドローンを飛ばすことが「威力」になるのか疑問です。

「威力業務妨害」と「偽計業務妨害」の違い等は、
議論するのが馬鹿らしくなるほど微妙すぎるわけですが、
一般的に「威力=有形力の行使」と考えられ、いわゆる実力行使のことを指します。
ただ、その有形力の範囲も広範すぎて定められないのが実情…
一般的には、パンに針を混入したりと、暴行のような実力行使よりも軽いものの、
悪質性の高い行為が「威力」と考えられてきました。

それでは、今回の一件、何が「威力」になるのか。
ドローンで撮影する行為が「威力」に当たるのか、
ドローンが落下して怪我をする可能性があることが「威力」に当たるのか、
そもそもドローンを飛ばすこと自体がもう「威力」に当たるのか、さっぱり分かりません。
いずれにしても、これではドローンを飛ばすこと自体できなくなってしまいます。
誰かがドローンを見かけて「業務が妨害された」と言えば、
威力業務妨害になる可能性が生じてしまうからです。

仮にドローンの落下危険性があるとしても、
意図的に落下させて攻撃するにしては価格も高すぎるだけに、
現状ではそう解釈することは難しいです。
(もっとも、さらに安価になって行けば、そういう使い方がされる可能性も…)
ただ、実際に事故も起きているようですし、それは操縦者の問題なのか、
それとも製品そのものの問題性、製造物責任が問われるのか否かも気になるところです。

やや話が逸れてしまいましたが、首相官邸の事件以降、
あまりにもドローンに対して過敏すぎる印象も受けます。
勿論、規制する必要性があるのは否定しませんが、
現状では規制されていないだけに、法律の拡大解釈による過剰規制になっていないか、
ちょっと考える必要があるように思えます。
これではドローンを飛ばすこと自体、
下手すればラジコンさえも飛ばせないかもしれません。


◆ニュースネタ 「抑止力論」と「積極的平和主義」
(1)「抑止力論」とその末路
何回か説明はしていると思うのですが、こういうご時勢なので再度説明(^^;
「抑止力」の説明は不要だとは思いますが、
要は「武器対等」なら攻撃したとしても、
反撃の被害が甚大になるから、軽々しく攻撃できませんね、という話です。
これが盛んに叫ばれていたのが、20世紀後半のアメリカ・ソ連の東西冷戦時代で、
「核抑止力」として両者のあくなき軍拡・開発競争が繰り広げられ、
自らを容易に滅ぼしうる程の核兵器を量産した歴史的事実がありました。

「抑止力」において重要なのは「武器対等」の原則であり、
力が拮抗していなければ意味をなさないということです。
ただ、現実には相手の軍事力よりも常に上を行こうとしますので、
それが際限なき軍拡競争を呼び、逆に緊張状態を高める結果になるわけです。
米ソの東西冷戦は、戦後に超大国として君臨した2国の軍拡競争が、
軍事費の多大なる圧迫という形で経済を直撃し、
結果としてその間隙を付く形で日本が経済大国として台頭、
疲弊した経済を立て直すために、米ソはデタント(緊張緩和)へ乗り出し、
最終的にはソ連の経済が持たずに、ソ連崩壊という形で冷戦は終結したわけです。

つまり、「抑止力」による平和とは、「互いに銃を突き付けあった平和」であり、
常に対等な武器による勢力の均衡が図られなければ、簡単に崩れてしまう平和なわけです。
「抑止力論」は為政者にとっては非常に便利な理論で、
軍事力拡大の根拠となり得る点、有事の際に準備万端だったとする責任逃れの点で、
扱いやすい便利な理論だと言えます。
実際に歴史の多くが抑止力論による「勢力均衡による平和」が行われてきましたが、
問題は核兵器に象徴されるように、武器そのものが人類を滅ぼしかねない点です。

例えば、川中島の戦いのように、上杉と武田の定期戦が行われたとしても、
両者が互いに滅ぼし合うところまではいかなかったわけですが、
現代ではボタン一つで互いを滅ぼし合うところまで兵器の性能が上がっています。
一歩間違えれば、水鳥が羽ばたくのに驚いて引き金を引くだけで、
簡単に均衡が崩れて戦争状態になる状況を「平和」と呼べるのか?
互いを殲滅し合う制御不能な戦争を呼び起こす危うい均衡を維持することが、
本当に「平和」なのか、我々は考える必要があります。


(2)「平和」とは何か
個人的な見解では「平和」を定義する上で「治安」と「外交」があるように思えます。
まず、「治安」は国内の安全状況で、それを測る上では、
①「権力装置」=警察機能の強さ。また、国内政治そのものの安定性。
②「公平性」=貧困・格差の程度。犯罪発生原因そのものの少なさ。
が想定され、両者は反比例の関係にあるように思えます。
「公平性」が高ければ、「権力装置」が十分機能しなかったとしても「治安」は保たれ、
逆に「権力装置」が高ければ、「治安」も担保されるものの、
「公平性」が確保されていなければ、圧政となってしまう。
言うなれば、「公平性」が完全に確保されれば、「治安」は解決するのですが、
完全な「公平性」は確保されないので、そこを「権力装置」で埋める、それが理想でしょう。

同様に、「外交」は国際社会での安全状況を表し、
①「軍事力」=抑止論に基づく自衛戦力。
②「親密度」=国家・国民の信頼度合い。相手国の情報や相互理解度。
が想定され、同様に両者も反比例の関係にあり、
「親密度」が高ければ、「軍事力」が少なくとも「外交」は保たれ、
逆に「軍事力」が高ければ、「外交」も担保されるものの、
「親密度」が低ければ、国際信用力を失ってしまうということです。

所謂、「武力による平和」、紛争がないという意味では、
一見するとフセイン時代のイラクだって「平和」であったと言えたかもしれませんが、
国内的には「公平性」が担保されず、少数民族が弾圧・処刑されており、
国際的には「親密度」が低いために、アメリカ等から常に警戒され、経済制裁を受けた、
こういう状況が果たして「平和」であるのか、大いに疑問が残ります。

しかし、「抑止力論」のもたらす「平和」というのは、常にこの種の平和です。
極めて危うく、極めて不合理な「平和」…それが真の「平和」だと言えましょうか?
そんな仮初めの危うい平和を私達は求めていると言えましょうか?
「抑止力論」を振りかざす輩はいつも「最悪事態主義」、
もし、こうなったら、どうするのか、それに備えなければならない、ばかり。
実際にその「最悪事態」が起こる確率はどれ程の確率なのか?
逆に「最悪事態」を想定した「備え」をした結果、
その「最悪事態」を発生させる確率を高めてしまわないのか、彼らは考えません。
最悪事態を想定した結果、さらに最悪な事態を呼び込む、それが抑止力論の末路です。

では、真に「平和」を求めるためにはどうすればいいのか。
簡単なことです、「権力装置」と「軍事力」を緩和し、
「公平性」と「親密度」を高めれば良いわけです。

ちなみに、上記の定義付けに従うわけではありませんが、
平和学では①に基づく抑圧的な・とりあえず紛争のない平和を「消極的平和」と言い、
②を高めていった平和を「積極的平和」と呼ぶそうです。
総理の掲げる「積極的平和主義」は「抑止力論」に基づくものですから、
平和学的には「消極的平和主義」ですよね、言葉の完全な誤用になっています。


(3)「(一国平和主義の反対の意味としての)積極的平和主義」の末路
総理の掲げる「積極的平和主義」は、正確には「消極的平和主義」となるわけですが、
好意的に解釈するならば、「一国平和主義」の反対の意味としての
「集団安全保障体制」のことを指しているように思われます。
私は人が良いので、そのように解釈して以後は話を進めていきます(笑)

この「集団安全保障体制」の最たるものが「国連」でした。
国連は当初から「国連軍」の創設を想定するなど、
国際連盟時代にはなかった強制力を持った組織にする予定でしたが、
米ソの東西冷戦の時代には全く機能せず、
両国の拒否権の前に集団安全保障体制を十分に発揮できずにいました。
それがソ連崩壊によって冷戦が終結したことで、
1990年代にPKO派遣といった平和維持活動を積極的に行い、
強制力を持った国連主導の集団安全保障体制が強められた時期がありました。
湾岸戦争自体は国連が主導したものではありませんでしたが、
多国籍軍には安保理も大きく関わっており、
世界的に集団安全保障体制が夢見られていた時代だっただけに、
日本のお金のみの参加は国際的にも批判されることになってしまいました。

そんな国連の集団安全保障体制は、一定の成果を挙げたものの、
ソマリア派兵の大失敗で大きな転換を迫られることになりました。
「強制力を持った国連平和維持活動」=軍隊なわけで、
内戦状態のところに介入する以上は、完全な中立を保てるわけもなく、
一方の味方をすれば相手から恨まれ、逆の味方をすれば相手から恨まれ…
つまり、「平和」を名目に軍事介入したものの、
ソマリア国内の人々からすれば、「平和の使者」ではなく「他国の侵略」と映り、
国連そのものが憎まれ、攻撃対象となるという事態に陥ってしまいました。
結果、ソマリアの内戦は泥沼化し、途中に和平合意等はあったものの、
すぐに内戦状態に陥るなど、近年まで混迷を極めていました。
(ソマリア派兵の国連の失敗に関しては、
 映画『ブラックホーク・ダウン』が参考になるかと思われます)

結局、「平和」とは誰にとっての「平和」なのかが問題なわけです。
アメリカが「世界の警察」と呼ばれた時期もありましたが、
別にアメリカが全ての内戦に関与したわけではなく、
アメリカの利害関係のある国に対して、アメリカに都合の良い側を味方したわけで、
それはアメリカにとっての「平和」に過ぎません。
それがその国に住まう人々にとっての「平和」とはイコールではないわけです。

そんな各国にとっての「平和」が対立した結果が、今のシリア問題です。
ロシアがアサド政権を支持し、アメリカは反アサドではあるものの、
イスラム過激派を含む反アサドに与することはできない…
結果、有効な手が打てないままに、アサド政権が延命し、
ISILの台頭もあってシリア内戦は泥沼化してしまいました。
大国の「消極的平和」の押し付け合いが、
ソマリア内戦同様に、シリア内戦も泥沼化させたといっても過言ではありません。


(4)積極的平和に対する真なるアプローチ
結局、安倍政権の抑止力論に基づく集団安全保障体制の末路は、
抑止力強化のための際限ない軍事化とさらなる政治的な緊張化、そして経済の疲弊、
自衛隊海外派兵による「中立」的活動から軍事的「介入」への変化、
そしてそれに伴う自衛隊の敵視化、自衛隊の人的被害増加、
日本人そのものへの敵視化、に通ずる政策です。
言わば、今のアメリカが置かれている国際的状況に日本も並ぶ、
アメリカと同じように、日本も憎悪の対象になる危険性が生まれるということです。

「武器を捨てれば平和になる」、それは確かに幻想かもしれません。
でも、同時に「武器によって平和になる」というのも幻想に過ぎません。
確かに一時的な消極的平和状態、表立った戦争のない状態は作れるかもしれませんが、
最終的に武装解除がなされない限りは、再び戦争になりかねず、
結果、内戦が長引いてしまうことを歴史が立証しています。

内戦を終わらせるために、外国の武力介入が必要なこともあるかもしれません。
でも、その外国は自分達にとっての「平和」を求めているのみで、
内戦当事国にとっての「平和」となるかは定かではありません。
結局は、当事国が主体的に「平和」を求めなければ、
「積極的平和」はなし得ることはできません。

今の国連の平和に対するアプローチは「仲介」です。
あくまで「中立」的な立場として平和維持活動をする、そういうスタンスです。
言わば、戦後日本が取ってきた平和のスタンスが見直されている時代になったわけです。
武器を捨てて、貧困対策・ODA援助・インフラ整備等々、
消極的平和を積極的平和に変える平和活動が見直される時代になりました。
勿論、かつての日本のODAにも偏りがあって、
十分な支援活動になっていなかったという批判もありますが、
日本の外交においては第二次大戦の清算の意味もあり、重要な外交手段の一つでした。
それと同時に、敗戦から武器を捨てての経済大国への復興を遂げた日本は、
内戦を終結し、新たな一歩を踏み出そうとする国々にとっての良き手本であり、
希望にもなり得る国家であったように思えます。

それがアメリカの犬に成り下がり、アメリカの核の傘の下でのうのうと暮らし、
平和を積極的に語ろうともせずに、
ついには戦後の平和をも捨て去り、普通の軍事国家の道を歩もうとする日本は、
時代に逆行した流れを歩んでいると言わざるを得ません。
1990年前後の頭で、湾岸戦争のトラウマだけで「平和」を考えているようではダメで、
日本でしかできない「中立性」を発揮し、
「積極的平和」に対して主体的に取り組む国家にならなければなりません。
時代の流れに逆らった安倍政権の選択の末路は、日本の末路はどうなってしまうのか?
間違った選択にならないようにするためにも、
安保問題に対しては重大な関心を持たなければなりません。


(補)執筆中 グローバリゼーションと原理主義の台頭
もし、世界の集団安全保障体制が新たな局面に入っていると考えるとするならば、
それは反グローバリゼーションとしての「原理主義」の台頭でしょう。
「テロとの戦い」、その難しさをアフガニスタン・イラクにおいて、
アメリカは白日の下に晒してしまったわけですが、
それが今はISILという形となって、世界的脅威になりつつあります。

この戦いにおいても、軍事力は終局的な解決に至らせることはできませんが、
今までの国家対国家でもなければ、地理的制約を受ける内戦でもなく、
国境を越えた内戦状態が生まれたことは、新たな政治的局面だと言えます。
これらの戦いに当事者が主体的に取り組めないのであれば、
戦線を広げないためにも、一定の軍事力行使も必要とされるケースがあるかもしれません。

そういう意味でも、私自身が懸念しているのは、
軍事化が進んでいる中国や北朝鮮ではなく、
むしろ、東アジアにおけるイスラム原理主義の台頭です。
具体的に言えば、TPPを始めとする今後アジアで進むであろうグローバリゼーションが、
貧富の格差を拡大させ、イスラム原理主義勢力の台頭が進んでいかないか、
ISILに参戦した原理主義者が自国へ帰って、新たなアジアの政治的脅威にならないか、
アジア最大のイスラム国であるインドネシアの政情を最も懸念しています。

日本とインドネシアは歴史的にも深い交友関係にあるだけに、
早期にアメリカとインドネシアの安全保障上の関係を改善させ、
政治的にも経済的にも良好なパートナーとなりうるように、
外交努力を積み重ねる必要があると思います。
現時点ではそこまで状況が逼迫していませんので、
「積極的平和」が失われないための努力、平和を維持する努力を重ねて欲しいです。

2015年05月17日

アホ晋三

…と、ずっと心の中で呼び続けております。
いやはや、大手新聞社は批判的な記事を書けば、
官邸に総スカン喰らうのを分かっているから、抑え気味に書かざるを得ないし、
テレビ局には「公平な報道を」という名の報道圧力が掛けられているし、
いざ批判を繰り広げれば、国会に招致されるわで、
もはや民主主義が死にかけている現状では、ネットのみが最後の砦…
…のはずが、ネットの民度も著しく低いですからねぇ…どうすりゃええの(苦笑)
特に大河ドラマ「花燃ゆ」見てると、そう思う。
長州の志士というよりは、無断条約調印や安政の大獄を行った井伊直弼のような…
もう「天誅」しかねーのかね、とか冗談でも思わせる世の中にするのは止めてくれ…


◆ニュースネタ 「“晋”安保法制」は「日本国憲法の希釈化」法制
簡潔に新しい安保法制案を説明すれば、
東西冷戦下の「抑止力論」の立場から、「積極的平和主義」を推進するために、
「日本国憲法9条」の憲法解釈によって、「存立危機事態」で憲法を解釈し直し、
その「存立危機事態」の三用件を解釈することによって、
事実上、憲法9条の制約を際限なく薄めるための法律です。
つまり、憲法9条を解釈によって「X(存立危機事態)」で定義し直し、
Xに値(紛争)を代入することで、無限の解を得ようという話。
集団的自衛権を憲法解釈で進めていくのには無理があるため、
憲法解釈を「新」解釈することで、事実上、憲法を捻じ曲げる、ってワケです。

政府はX=存立危機事態の三用件を厳格な要件だとしていますが、
現実にそれが存立危機事態であるかどうかの判断は、
国民が投票で判断するわけでも、
裁判所が合理的な判断をするわけでもなく、
国会議員(=事実上、政府と一体化した政権与党)が判断するわけで、
それでは政府自身が存立危機事態を自由に定義し直せるのと変わりません。
結局、それは官僚お得意の「言葉遊び」でしかなく、
実質的な運用で幾らでも変更できてしまうわけです。
今までになされてきた「憲法解釈」が、もっと容易に「解釈変更」できる方法、
それが「存立危機事態」だと言えましょう。


ただ、実際に政府がどの程度まで考えているのか、
実際上の思惑が何なのかを正確に把握することは難しいです。
首相が具体的例として挙げる「日本人が乗った外国籍戦艦に対する攻撃」は、
なんとな~く聞いていると「はぁ、そうかもしれないね」と思わなくもないものの、
その具体例が実現する確率を考えると、想像の範疇を超えてしまいます。
自分が外国籍戦艦に同乗する状況って、どういう場合なのでしょうか?
例えば、チェニジアであったテロ事件等に遭遇した場合?
それでも自衛隊船籍ならともかく、米軍の戦艦で脱出させてもらえるとは到底…
せいぜい大使館員とその家族ぐらいしか思いつきません。
そんな極々一部の限られた状況で、
極々一部の富裕層的人間にしか起こりえない状況を、
改正の具体例として挙げられても、分かれという方が無理な話です。
具体例が無茶苦茶過ぎて、一般国民の想像力が働かないところにあります(苦笑)
大体、日本の船籍が護衛に付いているなら、
その前に日本人の引渡しを求めちゃいけないんでしょうか?
勿論、無理な状況もあるでしょうが、それこそ限定されすぎる具体例ですよねぇ…

そういった「アホ」な具体例しか出てこないことを考えるに、
果たして政府がどこまで真剣に考えているのか疑わしくなってきます。
憲法9条が存在する以上は、首相の言うように「戦争法案」にはならないでしょうが、
首相が改憲・自主憲法制定論者であることを考えれば、
憲法9条という最後の歯止めさえ、容易に取っ払い兼ねないわけで、
「戦争法案」という謗りは免れないように思えます。
結局、政府の目論見はどこまでなのか?
 ①集団的自衛権行使を可能とする安保体制の確立
 ②①の既成事実を積み重ね、憲法9条を有名無実化した上での改憲論議
 ③平和憲法を捨てて「普通の国」となり、英に代わる親米パートナー
 ④戦争よ、もう一度
④はさすがにないと言いたいのですが、その不安は相変わらず消えることはなく、
現時点では②まで考えていると予想されますが、
アメリカ議会での首相演説が与える引用を考えると、
③まで考えていると受け止められてもおかしくはないですね…

結局、何のために「“晋”安保法制」を作らなければならないのか?
それが首相の挙げる具体例が特殊すぎて国民には全く伝わって来ず、必要性が理解できない。
もし、湾岸戦争やイラク戦争等への参戦できる「普通の国」を目指すならば、
今回の法改正は分からなくはないものの、それさえも自己否定してしまう…
おそらく議論をスムーズに進めるための方便なのでしょうが、
その方便が自己矛盾を起こしており、論点を分かりづらくしているように思えます。
それでは国民が政府意図を掴めず、邪推してしまうのも無理はないでしょう。
「戦争法案」というレッテル貼りも無理からぬことのように思えます。


つーか、自分が首相を「アホ」だと思う最大の理由は、この法案以前の話であって、
「抑止力論」と「積極的平和主義」が幻想だと思ってるからです。
「歴史に学べ」と言うならば、何故に20世紀後半の東西冷戦を学ばないのか、
何故に1990年代の国連の積極的平和主義策の末路を学ばないのか、
そこが全くもって理解できません。
アホ総理の描く日本の末路は、世界中から全ての問題の現況とされる程に恨まれる、
世界におけるアメリカの負の側面そのものです。
世界から尊敬される国から、世界から憎悪される国になる、それで良いのか?

もし、それでも「日本の国益は常にアメリカと共にある」というならば、
別にそれも一つの判断なのかもしれません。
アメリカの属国として、なんならアメリカの州の一部に加えてもらったら?
大好きなアメリカの作ってくれた憲法を愛したら?
霞ヶ関を売り払って米軍基地でも作って一緒に暮らせば安心じゃないの?

でも、そうでない、独立した国家として歩みたいのならば、
「抑止力論」や「積極的平和主義」がいかに危険な道なのかを知るべきであり、
日本が取ってきた「平和に対するアプローチ」を再検証する必要があるでしょう。

2015年05月12日

警戒レベル2

箱根の大涌谷周辺で火山活動が活発になったとして、
立ち入り禁止措置を含む警戒レベルが引き上げられました。
箱根は県を挟んで隣の町ですが、大涌谷は箱根の中でも東に位置するので、
火山性地震の影響等を除けば、特に問題はありません。
箱根の中でも大涌谷以外の地域、箱根湯本や芦ノ湖近辺は直接的影響を受けないので、
観光への影響が懸念されており、実際にキャンセル続出してはいますが、
まぁ、自然現象ですから仕方ないことでしょうね。

噴火の影響はほとんどないとしても、水蒸気爆発による地震発生確率は高いので、
震度2以上の地震も1日1回あるかないかぐらいですが、
それでエレベーターが止まっちゃうわけですから、観光という気分ではないわな。
しばらくは静観様子見の判断で正しいと思われます。
噴火すれば震度4~5程度揺れるんじゃないのかね?
これから梅雨時を迎えるだけに、余計に水蒸気爆発が心配されますしねぇ…

つーか、富士山の雪解けも異様に早いので、夏場に向けてそちらも気がかり。
まぁ、4月末から5月頭すげー暑かったですから、その影響でしょうけど。


◆ニュースネタ 明治日本の産業革命遺産
ほとんどが中国・九州の文化財で構成されていますが、
関東・東海地域で唯一構成遺産に挙げられているのが「韮山・反射炉」です。
まぁ、自分の感覚としては、近所でよく遊んでいた家の蔵が、
突然、世界遺産登録されてしまった、みたいな感覚で、
どうにもこうにも「世界遺産」って気がしないというか、むしろ怖いです。

そのうち「世界○大ガッカリ世界遺産」とか呼ばれないかどうか…
今回の話で観光客が増えたようですが、まず間違いなくガッカリしたでしょうねぇ…
リピーターが来るわけないだろ。モノの2~3分で観光終了でもおかしくない(苦笑)
実際、反射炉がポツンとあるだけですからねぇ…
他に観光地はないですし、反射炉を作った人物である江川坦庵邸は歴史資料も多いですが、
反射炉と意外なほど距離が離れてますし、他には江間いちご狩園ぐらいしか…
わざわざ見に行く程のものでもないし、他に観光スポットがあるわけでもない、
おまけに他の世界遺産と距離が離れすぎている、ぶっちゃけ、どうしようもねぇです。

世界遺産登録に沸き立って軽率なことをすると、大変なことになりかねん気がしますねぇ…
写真見て、近くに立ってるマンションと見比べれば十分じゃね?(苦笑)


軍艦島等の韓国の反対に関しては…
少なくとも、「時代が違う」という日本の言い分は正直どうかと…
世界の歴史全体から見れば、日本がアジアに先駆けて近代化を遂げたことは、
今の日本の世界における立場を確立したと同時に、
アジアの西欧諸国からの植民地化に歯止めをかけ、中東・アフリカ諸国と比べ、
いち早い独立を遂げることができたという意味では、
日本の役割は大きく、その意味でも貴重な文化財ではあるのですが、
それは侵略された側からすれば、全くの別問題であり、
政治腐敗によって近代化が進んでいなかったとはいえ、内政干渉は内政干渉、
そのことに変わりはないわけで、韓国の了承なしでは難しい面もありますねぇ…

2015年05月03日

「憲法」とは何か

安倍政権になってから、改憲や自主憲法制定の議論が度々出てきていますが、
そんな話の中で出てくる「憲法押し付け論」、私は極めてアホな議論だと思います。

そもそも、「憲法」とは何かと言えば、
それは「国民が統治機構に信託するための約束」とも言うべきものです。
つまり、普通の法律は国民を拘束するわけですが、
憲法の場合は国民を直接的に拘束するのではなく、拘束対象は公権力なわけです。
分かりやすく言えば、政府とは国民の代理人であり、
政府に信託する内容を定めているものが「憲法」なわけです。
政府は憲法の範囲を超えて仕事をすることは国民との契約違反であるので行えず、
国民の側からすれば、憲法の範囲内で政府が仕事をしてくれるという期待があるわけです。
憲法の制定者は「国民」であって、「政府」ではなく、
憲法が拘束するのは「政府」であって、「国民」ではありません。

そういった当たり前の事実から考えるに、
今の政府・自民党のいわゆる「自主憲法制定」とは、まるで「自主」ではありません。
憲法を押し付ける相手が、
かつてのGHQ=アメリカから政府・自民党に変わるだけ、です。
真の「自主憲法制定」とは国民が憲法草案を作るべきであって、
それを政府、国会議員が率先して行うのは、そもそも矛盾している話です。
自分達を拘束するルールを自分達で定めようというのですから、
そりゃ自分達の有利になるルールを作ることは目に見えているでしょうに。
真に「自主憲法制定」を行うのなら、政府・政治家を排斥し、
有識者と国民による憲法制定会議に完全に委ねられるべきです。

今の政府・自民党の「改憲」「自主憲法」とは、
国民を完全に無視した「改憲の押し付け」なわけで、それは到底認めることなどできません。

逆に国民の側から改憲の要請が出てこなかったのは、
GHQが作った憲法草案が極めて民主的だったために他なりません。
イギリス・フランス・アメリカ・ドイツワイマール等々、
自由権から社会権に至るまでの近代民主主義要素が広く取り込まれたことで、
明治憲法のような国民が大きな不満を持つものから、
尊敬の念さえ抱ける民主的な憲法ができあがったためです。
確かに、日本国憲法制定の過程はお粗末だったと言わざるを得ませんが、
逆に長きに渡り国民がそれに異議を申さなかったことは、
国民が日本国憲法を追認している証拠でもあるわけです。

憲法改正を投げかけるのは、政府ではなく国民であるべきで、
また憲法草案を作るのも政府ではなく、国民であるべきです。
政府・自民党による改憲・自主憲法制定の「押し付け」は問題外と言うべきでしょう。

2015年04月28日

ドローメ

今、話題の『ドローン』という名前を聞くたびに、
ライディーンの雑魚敵『ドローメ』を思い出してしまう罠…
形状もなんとなく似てるので、撃ち落したい気分に駆られます(苦笑)

最初の報道の時点で、反原発関連のイタズラぐらいにしか思わず、
テロの危険性までは心配していませんでしたが、
着地点としては遠からずといったところだったようで…
威力業務妨害に問われることは当然だと思う一方で、
同時に「よくやった」と思わずにいられないのも事実(^^;
政権批判と同時に野放し状態のドローン規制・肖像権規制のきっかけとなった意味で、
貴重な事件だったかな~と思います。
ドローンもそうですが、スマホやデジカメでバチバチ撮りすぎ、
いい加減にしやがれこんちきしょうと思うわ~
一体全体、撮った写真の中で、どんだけ必要な写真って、あんのよ?

その前にあったJRの電車内に安倍政権を批判する抽象ビラが貼られた事件や、
報道ステーション内で官邸批判を繰り広げた事件等々、
それ自体に多少問題があったにせよ、ある種の政治性を帯びた事件に対しては、
一般庶民の感覚として多少なりとも「よくやった」的な代償感覚があったものですが、
どうも最近はマスコミだけでなく、ネットにおいても「聖人君子たれ」な風潮が強く、
建前論理で犯罪者を叩き捲るという暴力的言論が目立つ印象を受けます。
日本では古くは「忠臣蔵」「ねずみ小僧」のような、
反社会的な犯罪行為であっても、そこに庶民が感じうる一種の政治性、
支配階級に物を言えない庶民の代弁行為のような犯罪に対しては、
こっそりと拍手喝采を送っていたものですが、そういう情緒が今の日本にはない。
そこが真の本質が見えていない証左と言いますか、
表層や結果のみを重視して、その物事の背景に目が向いていない今の傾向にも思えます。

2015年04月07日

センバツ甲子園は敦賀気比が優勝

センバツ高校野球は決勝戦が行われ、
敦賀気比が東海大四高を3-1で下し、春夏通じて北陸勢初優勝を遂げました。
地方的に唯一優勝がなかった北陸勢、近年は1回戦負けということがなくなり、
上位進出も普通になってはいましたが、優勝までは一歩届かず、
北陸新幹線開通の年に甲子園初優勝とは因果なものです。
…まぁ、まだ福井には通ってませんがorz

予想外の接戦となりましたが、雨の影響が少なからずあったかな、と。
敦賀気比の平沼投手は下半身を使って前に踏み込むタイプの投手なので、
雨が降って足元が悪くなると、どうしてもコントロールの面で落ちます。
そこが静岡高校との試合でも接戦になった最大の要因だったわけですが、
東海大四高を含めて、守備陣は雨の影響を感じさせない動きを見せ、
再三に渡る両チームのピンチを守備の好プレーで凌いだ辺りは、
さすが決勝戦という感じでしたね。

勝敗を分けたのは東海大四高の1球の甘さ、
決勝ホームランを打つ前の先頭打者・平沼選手に与えた四球、
そのきっかけとなった超スローボールの1球の無駄でしょうね。
昨夏に西嶋投手が「超スローカーブ」を投げて、
元アナウンサーがツィッター上で「なめてる」と発言し、
賛否両論を呼ぶなど物議を醸し出したことは記憶に新しいところ。
西嶋投手の場合は抜群の制球力があるから成り立つわけで、
1球を無駄にして先頭打者に四球を出してしまうようでは、
それこそ野球を「なめてる」と思われても仕方ありません。
西嶋投手の超スローカーブは意味がありましたが、
大澤投手の投げた超スローボールは意味のない「なめてる」一球でした。
2アウトランナーなしで投げるならまだしも、
同点の緊迫した試合で投げるのは明らかに場違い、
あの1球に魂は篭っていたのか、無駄な見せ球ではなかったのか、
今回の超スローボールに関してはキャッチボール的な投法だったこともあり、
私は評価できない、致命的な1球になってしまったように思います。

まぁ、それでも東海大四高は昨夏のバッシングから始まり、
大会日程的に一番キツイ最後の登場で、初戦には21世紀枠の豊橋工、
2回戦では同じく21世紀枠の松山東と、
大応援団の後押しを受けた2校と戦うことになるなど、
常に不利な位置に立たされながらも、投手を中心とした守りの野球で競り勝ち、
決勝まで駒を進めることができたことは高く評価できます。
決勝もどちらかと言えば、球場の雰囲気は敦賀気比ペースでしたが、
それにも関わらず一進一退の攻防を見せるなど、
逆境を物ともせずに立ち向かった辺りは素晴らしかったですね。

優勝した敦賀気比は、2回戦で神宮大会優勝の仙台育英、
準々決勝で東海大会優勝の静岡高校、
準決勝で夏春連覇を目指す大阪桐蔭と、優勝候補を次々破っての優勝はお見事。
終わってみれば、敦賀気比の大会だったな、という感じがしますね。


◆ニュースネタ 中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)に日本は不参加
基本的に日本政府の不参加表明は悪くないと思います。
あまりにもその実質が不透明すぎる故に…
朝貢貿易の再現だとか色々な見方がされていますが、
自分としては中国経済バブル崩壊のための緊急避難場所なのかな、とも…
最もお金を出してる中国が結果的に多くのお金を借りる、なんててこともあり得るかと…

他のアジア諸国の対応も含めて考えるに、
結局、安倍政権と中国政府の政治方針は非常に似通っており、
近親憎悪の関係にあると言えます。
中国のAIIBの考え方は、日本の新ODA大綱とそれほど異なる所がありません。
要は「自分達に味方する国にはお金を出すけれども、
そうでない国には一切お金を出さないよ」、それに尽きる話かと。
日本は「お金は出すが、口は出さない」から「金も出すが口も出す」に、
中国は「口を出すから金を出せ」といった印象でしょうか(苦笑)
朝貢貿易の復活という見方は悪くないようにも思えます。
でも、本筋では日本政府も同じようなことをやっているわけで、
人のこと言えないよね、って話。

2015年04月01日

センバツ決勝は、敦賀気比 vs 東海大四高

センバツ準決勝は昨夏の準決勝の雪辱を果たした敦賀気比が大阪桐蔭に11-0で勝利、
神宮大会で大敗を喫した東海大四高が3-1で浦和学院に勝利しました。
敦賀気比は優勝候補の一角だったので驚きはありませんが、
東海大四高がここまで勝ち上がってきたのは正直予想外でした(^^;
エースの大沢投手を中心に固い守備力が光ってますね。
一方の敦賀気比は昨年からのレギュラーも多く残り、
昨夏に苦い思いをした平沼投手が大阪桐蔭打線を完封、抜群の安定感が光ります。
2回戦で神宮大会優勝の仙台育英、準々決勝で静岡高校に苦戦しながらも勝利、
流れ的には敦賀気比の大会になってきていますが、
今日の試合のように勝負事は分からないだけに、決勝戦も激戦を期待したいです。

ここまでの大会でやはり一番熱かったのは準々決勝の4試合でしたね。
特に敦賀気比と静岡高校の試合は雨の中にも関わらず、好ゲームでした。
流れ的には静岡高校に傾きつつあったのですが、
グラウンド整備の時間が平沼投手を立ち直らせ、
最終的には自力に勝る敦賀気比が上回った、という印象でした。
どちらかと言えば、雨が静岡高校に味方していただけに、天候回復も一つのポイントだったかも。

大会屈指の右腕である県岐阜商の高橋投手ですが、やや手抜きの印象が強かったかな、と。
いわゆる「凄み」が感じられませんでした。
ランナーを出してピンチになってもアクセルを踏み切れず、
圧倒的な力で捻じ伏せるピッチングを最後まで見せることがなかっただけに、
その点は非常に残念というか、精神面のハングリーさが欠けてるのかと心配になります。
春だから無理をしないというのも分かるのですが… なんかねぇ…
手抜きの投球は広島の今村投手を彷彿させますし、
綺麗なフォームを見ていると、ダルビッシュ投手と涌井投手と同列に数えられながらも、
プロ入り後は泣かず飛ばずだった佐藤剛投手を思い出してしまいます。
2回戦以降はストレートがシュート回転することも多かったですし、ちょっと心配ですね…
まぁ、今大会は調子自体がさほど良くはなかったのでしょうが…
夏にはさらなる「凄み」を身に着けて、甲子園の舞台へ帰ってきてもらいたいです。


◆ニュースネタ 沖縄米軍基地の辺野古移設問題
構図的には沖縄県知事が政府に対してイチャモンを付けている、という形なのですが、
翁長沖縄県知事就任以降の政府の対応、そして今回の問題に対する政府の対応を見ていると、
沖縄県側の「窮余の策」といった感じに見えます。
今回の一連の発言を見ていても、「既に決まっていること」「粛々と進める」を繰り返し、
沖縄県側の意見に対して全く聞く耳を持たない、頭ごなしで交渉する姿勢も見せていません。
今回のことを受けて菅官房長官が翁長知事との面談に言及しましたが、
今までも何度も翁長知事が上京しても、何かと理由をつけて面談を断り続ける完全無視状態、
政府総出で「沖縄イジメ」をやっていたのに、何を今更って感じですわ。

仮想敵国な北朝鮮に対してさえ、「対話と圧力」なのに、
同じ日本国である沖縄に対しては対話なしの「圧力」のみ…
日本は民主主義国家ではないのか。
勿論、沖縄の基地移設反対運動にも問題がないとは言いませんが、
対話の姿勢が全く見えない政府の対応にもほとほと呆れ返ります。
イジメ体質な安倍政権が子どものイジメ問題を考えられるわけがねーべさよ(苦笑)

2015年03月27日

プロ野球開幕前夜

いよいよプロ野球開幕、センバツ甲子園大会は既に開幕済み、
月日が経つのは早いものです。
寒い寒いと言っていたら、もう桜が開花。季節の移ろいは早いものです。

センバツ甲子園大会は、今年も東高西低の傾向は変わらず。
特に沖縄を除く九州地区の低迷は普通になってきたような…
西では大阪桐蔭の孤軍奮闘のイメージが強くなってきています。
今年は昨年夏を経験したチームが多く、大阪桐蔭を始めとして、
仙台育英、敦賀気比、静岡は昨年からのレギュラーも多く、打線が活発です。
1回戦はワンサイドゲームが多かっただけに、2回戦以降は接戦を期待したいですね。

プロ注目の県岐阜商の高橋投手は噂に違わぬ好素材でしたね。
松坂・田中・涌井投手よりは完成度が低く、まだまだ磨かれる余地はあるものの、
大谷・ダルビッシュ投手の高校時代よりはまとまりがあり、修正すべき点も少なめ。
高校時代の前田投手に近い印象でしょうか。
2回戦以降のピッチングも楽しみです。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズのオープン戦
オープン戦序盤は雨で試合が流れ、後半は順調に日程が消化されるも、
菊池雄星投手と岸投手が開幕アウト…
打線も良いんだか悪いんだかよく分からないところもあり、
如何せん評価しがたい面もありますが、戦力的には昨年よりも上積みが大きく、
楽しみな面が多いですね。

【先発】牧田・野上・ルブラン・十亀・郭・岡本洋介(岸・菊池雄星・西口・高橋光・佐藤勇)
岸投手と菊池雄星投手がいない先発ローテは少し物寂しくはあるものの、
十亀投手がなんとか開幕に間に合ってくれましたし、
新外国人投手の郭投手も安定感ある投球を見せており、楽しみな存在です。
同じ新外国人投手のルブラン投手は正直当たり外れが大きく、微妙な気はするものの、
何だかんだで毎年10勝近くしている牧田投手と野上投手がおり、
実はパリーグの中で最も先発投手陣の顔ぶれが安定しているのもライオンズなわけで、
そういう意味での外しは少ない安定感があります。
岸投手と菊池雄星投手が戻ってくるまでどうやり繰りするか、そこがポイントでしょうね。
夏場以降は高橋光成投手と佐藤勇投手ら若手の飛躍に期待。

【リリーフ】高橋朋・増田・バスケス・武隈・岩尾・岡本篤志(ミゲル・宮田・佐野・田中)
抑えの高橋朋巳投手とセットアッパーの増田投手は安定感あり。
問題はそこに繋ぐまでで、新外国人投手のバスケス投手とミゲル投手がどれだけできるか、
少々不安ではあるものの、ここが機能してくれないと困ってしまったり。
とはいえ、昨年後半に引き続き、岩尾投手と武隈投手が安定感を増してきており、
勝ちパターンでの登板も増えてくると予想され、彼らの活躍次第かも?
ここ数年に比べれば、リリーフ陣の不安要素は少ないものの、
駒が少ないので、故障者が出たときの穴埋めが重要。

【打線】1(中)秋山、2(左)栗山、3(二)浅村、4(三)中村、5(一)メヒア、
    6(指)森、7(右)木村、8(捕)炭谷、9(遊)金子侑
レギュラー争いを繰り広げていたキャッチャーは炭谷選手が勝利、
ライトは木村選手、ショートは金子侑司選手がそれぞれ勝ち取った形。
とはいえ、実戦次第の面があるので、完全なレギュラーになれるかどうかは今後次第。
打順の問題点であった1番打者は秋山選手が5割近い打率を残して勝利。
シーズンに入っても変わらず打ち続け、良いスタートを切れるかどうかがポイント、
好不調の並が激しい選手なので、それをどれだけなくせるかも重要。
あとはメヒア選手の調整遅れと共に、昨年同様に結果を残せるかどうかが心配、
活躍が前提とされているオーダーなだけに、そこが狂ってしまってはいけない。
2年目の森選手は打撃不振だったものの、結果を残して開幕1軍に滑り込みセーフ、
坂田選手や山川選手がオープン戦でアピールし切れなかった面もあり、
開幕からDHとしての出場機会が多くなりそうな感じです。

2~3年前は2軍の人材も枯渇する有様で、チームとして非常に危うかったものの、
昨年辺りから若手が順調に伸びてきており、今年のルーキーも非常に楽しみです。
課題だったリリーフ陣も昨年後半にかなり整備されており、楽しみな面が多いです。
同時に今年は中堅・ベテラン選手にとって勝負の年でもあるわけで、
チームの成績次第では、来季以降、若手への切替が一気に進む可能性もあり、
チームとしての成績に加えて、1軍での自分の立場を確立しておかないと、
今後の野球人生に大きく影響してくるかもしれません。
そういう意味でも、各人が危機感を持ってプレーして欲しいですね。

先発の出遅れや浅村・メヒア選手の調整がやや遅れていることを考えれば、
スタートダッシュは正直難しい面はあるものの、
そこを5割前後で凌げば、5月以降は上位進出・優勝争いも可能と見ます。


◆プロ野球ネタ パリーグの展望
【ソフトバンク】 ◎
豊富な戦力に若手の底上げ、戦力のバランスが非常に良いだけに、
優勝争いの一番手に来るのは、間違いなくソフトバンクでしょう。
唯一の不安要素であった松坂投手の処遇も、インフルエンザ感染によって、
特別扱いする必要もなくなっただけに、逆に死角がなくなった印象。
あとは工藤新監督が巨大戦力を上手くやり繰りできるかどうかですが、
それぐらいしか不安要素がないというのも凄い話。

【オリックス】 ○
オフの大補強で下馬評は高いものの、隔年傾向が強いチームなのでどうなるか…
特に投手陣はここ10年で2年連続で安定した成績を残したのは、
金子投手と西投手、リリーフ転向後の平野投手ぐらいで、
新人王を取った小松投手を始め、中山投手や岸田投手、ハム移籍の木佐貫投手ら、
その他大勢の若手投手など、気がつけば名前を見ないなんてことも…
元々、投手力に定評のあったチームが、昨年になって初めて評価されたのも変な話で、
つまりは「そういうことだった」という話、
実際に比嘉投手を始めとしてリリーフ陣には故障者が多く、不安要素は大きい感じ。
大補強の野手陣もポジションの重複が多いだけに、やり繰りが難しくなる面も…

【日ハム】 △
昨年から若手への大幅切替を進めており、今年もまた仕上げに入る1段階前といった印象。
勝負の年は来年になりそうですが、昨年もそれなりに勝っていることから、
ある程度の成績を残してくることは間違いないかと。
課題は顔ぶれの安定しない先発投手陣で、大谷投手とメンドーサ投手に続く存在を作れるか、
先発投手が固定できるようになってくると、将来的にも常勝軍団になりうる脅威なチーム。

【楽天】 ×
こちらも世代交代が始まったばかりといった感じで、
戦力不足を外国人選手で補っている面が強く、そういう意味では彼らの活躍次第。
先発投手陣は世代交代が進みつつあるだけに、あとはリリーフ陣をどう揃えるか。
抑え起用の松井投手を含めて、スムーズに世代交代できるかどうかがポイント。
野手陣は和製大砲不在が球団設立時からの懸案であり、
そこに目処を立てられるかどうかが今シーズンから来季へ向けての大きな課題です。

【ロッテ】 ×
成瀬投手がFA宣言してヤクルトへ移籍したのは一つの衝撃。
開幕投手がFA移籍してきた2年目の涌井投手が務めるとか、チーム構成がよく分からない。
「千葉ロッテマリーンズ」というチームの形が崩れてしまっているだけに、
新しいチームのイメージを作れるかが最大のポイント。
それにはやはり生え抜き選手の活躍が必要不可欠で、
ピッチャーなら唐川投手が完全復活してエースとなれるかどうか、
野手陣では鈴木選手らがチームの顔・パリーグの顔になれるかどうかがポイント。


やはり下馬評どおり、ソフトバンクが頭一つ抜けているとは思うものの、
それ以外の球団は新戦力の台頭次第で幾らでも変わる要素を含んでいる印象です。
まずはパリーグ5球団がソフトバンクを徹底マークすることで、
混戦に持ち込んでもらいたいですね。

2015年02月17日

戦後処理

イラク・シリアにおけるイスラム国との戦い、
ウクライナにおける政府軍と親ロシア派との戦いと停戦…
世界が戦いの真っ只中にある中、日本では自衛隊派遣の恒久法とか言ったり…
ぶっちゃけ、それ以前の問題なのでは?と思うことがしばしば。
これらの問題に対して、日本はどうコミットして、そしてどう戦後処理をするのか、
そういった外交戦略が全く見えて来ない故に、日本は金だけと言われるわけですよ。
そして、今は金さえ出し渋り、「協力してくれるなら」という限定付き、
「仲間にだけお金をあげますよ」、と。
「金も出せば、口も出す」どこぞの球団のオーナーかよ(笑)。
いつのまに日本はそんな偉くなったのでしょうか(苦笑)

ウクライナ問題で疑問なのは、親ロシア派の代表が見えてこない点ですよね。
停戦協議においても、ロシアが出てくるだけで、親ロシア派は見えてこない、
それで戦後処理が本当にできるのか、できるわけがないです。
結局、ロシアの傀儡政権的な感じなのでしょうが、
早急に代表を立てて国際社会に認めてもらう形を取らなければ、
自治権の獲得も、その先にある独立だって到底叶いません。
親ロシア派が何をしたいのか、実態がどうなっているのか、
彼らを住民は真に支援・支持しているのか、そこが見えてきません。
旅客機墜落事件も置き去りにされたまま、どうにもこうにも違和感だけが付きまといます。

イスラム国との問題で言えば、彼らが真に地上から姿を消すかどうかは別として、
イラク・シリア地域におけるイスラム国の勢力が撃退されるのは、
およそ時間の問題だと思われますが、その後の統治は一体どうなるのか。
シリアのアサド政権の問題も結局解決していませんし、
イラクにおいても最も戦果を挙げているのはクルド人部隊で、
フセイン政権時代を始め、トルコでも迫害を受けていた国家を持たない最大民族で、
新イラク政府において大幅な自治権を得たため、
それを失わないために、言わば彼ら自身のための戦いであるからこそ、
モチベーションが高く、侵略者たる敵を討つことができているわけですが、
その後、彼らはそのまま自治政府の立場で甘んじるのか。
それとも、トルコやシリアのクルド人と連携し、今度はクルド人国家の樹立を目指すのか、
「イスラム国」という分かりやすい敵が消えた時に、
今度はどう収拾つけるのか、そこが大きな問題になってきます。

そういった問題に対して、日本はどういう態度で臨むのか、
議論すべきはそちらのような気がするんですがねぇ…


まぁ、しかし、わが国の首相の答弁を聞いてると、頭の中がネット世代だな~と。
人の話を聞かない、自分の都合の良いように話を捻じ曲げる、
それでいて自分が理解できない話が来ると怒り、
俺の話が理解できない奴が悪いと責任を転嫁する… わぉ、生き写しじゃねーか(苦笑)
野党の追及の甘さも指摘されていますが、それ以上に議論が噛み合っていない最大の理由は、
首相の議論するつもりの無さ、理解力の無さに原因があるように思えます。
本当に人の話を聞いていないっていうか、
都合の良いところだけ取り出して持論を述べて終わりってのが多すぎ。
そりゃもう日本もダメになるわけですよ。1億総2ちゃんねらー時代(笑)

2015年02月04日

「積極的平和主義」の末路

先日の人質事件を巡る政府の対応が様々に評論されていますが、
そもそもの安倍政権の「積極的平和主義」という考え方自体が招いた惨事のように思えます。
もう20年前になる1990年代中盤の国連が挫折した「積極的平和主義」、
その末路に日本が足を踏み入れ始めた、そう思わずにはいられません。

…と、まぁ、ここでは三山に語りつくしている国連の積極的平和主義の挫折、
ひいては冷戦が終結したのに国連軍が創設されなかった理由でもあるのですが、
それを何度も語るのもアレなので、アニメの話でもしようかと思います(笑)


◆アニメネタ『伝説巨神イデオン』(ネタバレあり)
「皆殺しの富野」の代表作といえば、『機動戦士ガンダム』シリーズですが、
皆殺しの際にある作品というと、『伝説巨神イデオン』でしょう。
ヒロインの首が飛ぶわ、体はバラバラに千切れるわ、最後はみんな死んじゃうわ、
ある意味で規制が緩かったからこそ作れた作品?
今の時代にこれを地上波放送したら、どうなるんでしょうね(^^;、と思う壮絶な作品。

簡単にネタバレありで説明しちゃいますと、
地球人(と呼んでるだけで私達の文明の地球とは限らない)と、
バッフクラン(異星人)を巡る戦いを描いたSFロボット作品です。
圧倒的な軍事力を誇るバッフクランに地球人は壊滅的な被害を受けますが、
発掘中だった謎のロボット「イデオン」に地球人が乗り込み、戦うというお話。
ただ、この「イデオン」は普通のロボットではなく、「意志」を持っており、
相手の軍隊を壊滅寸前というところで突如として動かなくなったり、
イデオンソードやイデオンガンという恐ろしく強い兵器を持ちながらも、
地球人が自由にそれを使うことはできず、イデオンの意志次第という制約つき。
スーパーロボット大戦でイデオンを使用して、歯がゆい思いをした人も多いでしょう(笑)

どうして「イデオン」はそんな不自由な兵器だったかと言えば、
イデオンは過去に滅んだ文明の遺産・意志の集合体とも言うべきもので、
地球人とバッフクランの対立を良しとはせず、
彼らに対話の機会を与えるために、敢えて戦力の均衡を図っていたわけです。
軍事力に劣る地球人を助けながらも、バッフクランを壊滅までは追い込まず、
常に一進一退の戦いをしていたわけですが、
その間に両軍とも多くの人々を殺し合い、失い合う中で憎しみが膨らみ、
最後は互いの星を滅ぼし合うまでに戦い合ってしまい、
調停に失敗したイデオン共々に両文明を滅ぼしてしまう、というお話。

そんな暗いお話の中にも「メシア」という象徴的な存在もあって、
もう少し救いのあるお話でもあるのですが、そこは実際に映像としてご覧下さい(^^;
「死んだ後でも~ いつか見つかる~ 生き続けたら~ 君は悲しい~」
優しいBGMに美しい戸田恵子さんの声なのに、歌詞は過酷(苦笑)


◆ニュースネタ 「積極的平和主義」の「積極的」とは幻想でしかない
イデオンの話をしたのは、勿論、このためです。
「積極的」平和主義、何が「積極的」なのでしょうか?
例えば、空き地使用権を巡り、のび太とジャイアンが喧嘩しています。
当たり前ですが、ジャイアンの圧勝で喧嘩にもなりません。
そこにドラえもんが喧嘩は良くないと仲裁に入りますが、
どう処理すれば「平和」になるのでしょうか?
そもそも、仲裁をする前にどうすれば喧嘩を一時止めさせられるのでしょうか?

2人とも平等に半分ずつにすれば良いとドラえもんは言うかもしれません。
でもジャイアンは言います。「先に空き地に来ていたのは俺だから俺が優先」と。
それではジャイアンが使えば良いとドラえもんは言うかもしれません。
でものび太君は言います。「空き地はみんなのものだ。僕も使いたい」と。
そもそも、仲裁前に喧嘩している2人をどう静めるか。
ドラえもんは秘密道具で2人を止めるかもしれません。
でもジャイアンは言います。「俺の方が勝ちそうだったのに邪魔しやがって」と。
のび太君も言います。「普段から一緒なのに邪魔するなんて酷いやい」と。

大岡越前が大岡裁きと呼ばれる名裁きができるのも、
町奉行という肩書きがあるからこそ、町民が恐れる権威があるからです。
町奉行よりも権威のある将軍様は関係なしです。

基本的に対等な立場である国家間の仲裁は生易しいものではありません。
それを仲裁する国家が両国家にとって認めるべき中立的存在であること、
そしてその中立性の維持は非常に難しく、均衡を取ることは至難の業です。
「積極的」平和主義、ある意味で「積極的」となった瞬間に平和は崩壊します。
対立している両者の真ん中に入ることはできず、
結果的に片方に加担せざるを得ない、
または両方から相手に加担しているように思われる、
「積極的」になった瞬間、平和の均衡、それは戦いの均衡であるかもしれませんが、
いずれにせよ、3当事者の力関係は崩れ、否応なしに争いに巻き込まれてしまいます。

『伝説巨神イデオン』のイデオンは両者の争いを止めようとするために、
両者の力の均衡を保とうとした結果、殺し合いを激化させてしまい、
結果、3者が滅ぶという姿を描いています。
これこそが「積極的」平和主義の末路。
「積極的」になった瞬間、均衡は崩れ、問題の当事者に巻き込まれるわけです。
国連も90年代中盤にPKF部隊の派遣によって、中立者から当事者と化し、
攻撃のターゲットとなってしまい、甚大な人的被害を被った過去があります。

結局のところ、「積極的」平和主義など幻想でしかありません。
平和主義を「積極的」にすれば、均衡の破壊にしか繋がらず、
仲裁者ではなく、片方に加担する手先と化してしまうのです。
中東和平で積極的な貢献、誰がそう思いますか?
ただでさえ、アメリカの犬と思われている日本ですから、
何をしても仲裁者としてではなく、アメリカの手先としかみなさないでしょう。
それが「積極的」平和主義の末路なんですよ。「積極的」は双方の「平和」を破壊する。

もし、真に日本が「積極的平和主義」を行いたいのなら、
それ相応の国際的権威を持たなければなりません。
それは国連常任理事国のような名誉ではない。「実」です。
日本が他国から尊敬され、仲裁者として申し分のない「実」を兼ね備えねばなりません。
それは圧倒的な軍事力か、圧倒的な非軍事力のいずれかしかありません。
両者を黙らせるだけの権力装置、圧倒的な警察力、かつてのアメリカのような力です。
そうでない道を選ぶのならば、国連以上に私利私欲のない非軍事力しかありません。
大国の道具と思われている国連以上に信頼される非軍事国家・日本、
平和を誰よりも求め、平和を作ってくれるであろうと期待される日本、
そうであって初めて「積極的平和主義」が可能になるわけです。


今回の人質事件は、安倍首相の発言に端を喫するのは間違いない事実です。
彼の掲げる「積極的平和主義」の見通しの甘さ、
日本人が誘拐されていることを知りながら、外務省の慎重要請を受けながら、
敢えてイスラム国を名指しで批判しながら、
何ら報復に対する備えをしていなかったばかりか、
いざ事件が起きても自ら交渉の立場にさえ立てない無策っぷり、バカです。
武器を持たずに裸で口にマスクだけして出かけていっても笑われるだけです。
「実」を持たずに口だけだったから、こういった人質事件が起きてしまった。
そして再度「罪を償わせる」という口だけの発言をするから、
さらに多くの日本人が危険に遭う可能性を作ってしまった。
イスラム国を非難する気持ちは当然ですが、
それに対する準備を怠っていたこと、無策だったことが最大の問題点なんですよ。

「テロとの戦い」聞こえは良いものの、ちゃんと見通しは立っているのか?
同じく「テロとの戦い」を掲げたアメリカは見通しのない戦いに入り込み、疲弊し、
今やその警察力をも失い、内向的になりつつあります。
日本は具体的にどう「テロとの戦い」に向かい合い、勝利するのか。
日本が中東和平にコミットするのならば、
イスラエルとパレスチナの共存を図る方法を見出しているのか、
親日国のトルコを説得し、クルド人国家の樹立を支えることができるのか、
そうやって具体的にどうコミットしていくのか、筋道を立てているのか?
思いつきの人気取り発言であったのならば、
それのせいで日本人2人が殺された罪は極めて重く、
さらに日本国民を危険に晒した安倍総理には、罪を償わせるべきでしょうよ。

2015年02月03日

最悪の結末

事件発生当初から厳しい観測がなされていた人質事件ですが、
1人目の湯川氏の死亡が伝えられ、2人目の後藤氏と思われる人物も殺害されるなど、
最悪の結末を迎えることとなってしまいました。
一時は解放されるのではないかという報道もあって、
好転するムードもなくはなかったので、それだけに衝撃は大きかったですね…

結局、日本政府として何ができて、何ができなかったのか、
何をすればよかったのか、今後どうすれば良いのか、
私達一般国民にはその交渉過程も政府の対応も何ら見えないものだけに、
しっかりと検証を重ね、今後の教訓としてもらいたいです。
自衛隊派遣だとかそれ以前の話でしょう?
交渉すら参加できないのだから、軍事力を用いる前段階の外交力の欠如という話。

まぁ、そういう政治的な話は置いておくとして、
私達が忘れてはならないのは、
今、私達が感じている悲しみ・怒り・苦しみ・恐怖・戸惑い、
そういった諸々の感情を紛争地の人々は毎日のように、毎時間のように感じているということです。
そんな苦しい現実に直面しながらも、彼らは生きていますし、
時には小さな幸せをかみ締めて笑顔を見せてくれるわけです。
そんな紛争地の人々の心の苦しみ、そして私達と変わらず生きている人間の有様、
そういったものを少しでも感じ取ることができたのならば、
ジャーナリストとしての後藤氏の死に対して、多少の慰めになるのかなと思ったりもします。
後藤氏のようなジャーナリストがいたことを忘れることは、ある意味で容易ですが、
そうではなく、居たということを私達は正しく認識しなければならないでしょうね。


◆ニュースネタ 戦後70年を迎えるにあたって
日曜のNHK海外ネットワークにおいて、戦後を巡るドイツの対応が放送され、
アウシュビッツ収容所を始めとして虐殺されてしまったユダヤの人々の、
かつての住まい付近の道路にネームプレートを打ち込む様子が放送されました。
その中では、1人のドイツ人の男性が自宅付近にネームプレートがないのを不思議に思い、
自ら過去を調べて、若くして殺されたユダヤ人の少女のことを知り、
遺族とともに、彼女のネームプレートを埋め込む光景が映し出されていました。

それを見て思ったのは、過去を顧みる、現実を直視するというのは、
こういうことなのだと云うことです。
日本人が果たして同じようなことをしてきたのか、
いや、これからも同じような取組みができるのか。
「一億総懺悔」と言いつつも、責任を曖昧にしたまま、
各人がその罪を蓋にして語らず、ひたすら現実を生きてきた日本人…
「忘れる」という消極的な方法でしか罪を認められず、
今では前提にあった「罪」だけが忘れ去られ、
戦前の日本を肯定するような言説まで幅を利かせる始末…
戦争の反省とは何なのか、改めてそれが問われているように思います。

2015年01月27日

人質事件

今の日本を震撼させている事件と言えば、「イスラム国」による人質事件ですが…
(「イスラム国」という表現自体「通称」でしかありませんが…
 誘拐人質や捕虜を虐殺する輩を国家承認する法治国家があるとは思えんし)
まともな国家ではないイスラム国に屈するのはもっての他ではありますが、
かといって政府に十分な対応ができているのかと言えば… そのような気配もなし。

そもそも、殺害された湯川氏の誘拐が露呈したのは半年前なわけで、
後藤氏の誘拐が報道されたのは今回の事件を機にですが、
警察や政府には昨年から連絡が言っていたようですし、今まで何をしていたのか、と。
アルジェリアの人質事件との対応とはまるで違った印象を受けます。

結局、政府中枢も外務省も「自己責任」と考えて、
まともに取り扱ってこなかったということでしょう。
1人や2人なら「自己責任」で片付けてしまうのか。
数十人規模なら「自己責任」ではないのか、その境目はどこにあるのか。
同じ命が失われたのに、片方は「自己責任」、もう片方は「尊い犠牲」、
その差は一体何なのか、そこには何の違いもないでしょうに。

確かに、両者に軽率だった面は否めないところはありますが、
同時に中東にいる日本人がいつ同じような誘拐事件に遭うかも分からないわけです。
今回の対応を誤り、イスラム国の勢力が変わらない・拡大するなら、
同じような事件がさらに大規模に行われる可能性も否定できません。
それどころか、国内で同種のテロが行われても、何ら不思議ではないわけです。
そうやって、自分の身近でも事件が起こっても「自己責任」で解決できるのか、
考えることを放置して、問題を先送りにして、何もしないままにした結末がコレよ。
いかに「自己責任」論の馬鹿げているかが伝わってきます。
問題の解決に全く持ってなっていない。

現場で指揮に当たっている政府人材も、
まるで開国を迫るペリーに対して、攘夷派の久坂玄瑞が交渉しているが如く、
そもそもイスラム諸国に精通している日本の政治家がどれだけいるのかと…
そりゃ何もできんわけです。何もできないのに口だけ達者だから、こういう脅しを受ける。
安倍政権の外交下手をここに来て露呈した形になりましたねぇ…


◆WINDOWS10は1年間無償配布に
8も期間限定で格安販売していましたが、10は7と8からなら無償アップデートできるそうです。
まぁ、安全性を考えれば、バックアップ保存必須、半年は様子見?って感じでしょうが。
それでも今までのマイクロソフトを考えれば、凄い英断だな~と思っちゃいます。
ついでにそこにVistaも入れてくれれば良かったのに(苦笑)
まだサポート期間残ってるので、地味にVirtualPCに入れて使ってたりします。
Vista最高。ファンネル強いよ(嘘)

2015年01月20日

つまようじ君

世界的な話題はフランス銃撃事件を巡る表現の自由の問題ですが、
それに関しては先週に書いているので割愛。
今の日本の話題というと「つまようじ君」でしょうか…
野中英次原作、亜桜まる作画の漫画『だぶるじぇい』で佐々マリアが、
「つまようじさん」と呼ばれてるので、それに倣ってみました(笑)

つまようじ君の犯行動機とか凡人にはサッパリ分からんわけですが、
何で逮捕したのかと思えば「住居等侵入罪」。
実際、どこで撮影してたのか知らないので何とも言えないのですが、
店内の撮影で犯罪を問われたとすれば、「招かざれる客」という解釈なのか、
正直言ってよく分からない感じもします。
まぁ、住居侵入罪自体、取ろうと思えば幾らでも問える、ということでしょうか(^^;
勿論、それで立件してしまうと、実際の裁判ではかなり微妙になっちゃうので、
実際は「偽計業務妨害」での立件を視野に入れていると思われます。
被害コンビニが特定されていれば、つまようじを混入した商品のメーカーが分かるなら、
偽計業務妨害は問えると思われます。
…そう考えると、所謂「クレーマー」ってのは業務妨害罪に問えるわけですよね。
訴訟費用的に得策ではないというだけで(^^;

最近は愉快犯を断固として取り締まる傾向になっているので、
ネット社会の「英雄」になりたいのか知りませんが、
一つ間違えれば犯罪となってしまうことを忘れずに。


◆政治ネタ 民主党代表選は岡田氏が勝利
地元選出の細野氏に期待してましたが…
地方議員票は多かったものの、国会議員による決選投票で敗れてしまいました。
結果的に、労組系議員の影響力が強かったということでしょうか。
勿論、労働組合には期待してる面もあるのですが、
日和見で組織力が弱い今の労組では自ずと限界もあるわけで、
いつまでも労組頼みでは民主党の建て直しは難しいなと言わざるを得ません。

岡田氏に変わっても真新しさはないだけに、今後はいかに実績を作るか、でしょうね。
海江田前代表の終盤は「論戦を挑む民主党」が強く打ち出され、
その点は良かっただけに、それより先に進められるかどうか。
具体的な対案を用意できるかどうかが課題でしょうね。言うは易し、行うは難しですが…


◆ニュースネタ 西武プリンスドームになった理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150118-00058312-toyo-bus_all&pos=4
何で今更「プリンスホテル」をアピールするのかと思いきや…
納得納得。なるほどですね。
台湾戦略が密接に関係していたわけですか。
成功させるためには郭投手に活躍してもらわないと困りますね(^^;
今オフの唯一成功した補強なだけに、郭投手の成功がチームの浮沈も担ってると言えそうです。

2015年01月12日

表現されない自由

昨年末にアメリカで話題となった『ザ・インタビュー』を巡る問題、
何者かによるサイバーテロを受けて上映する・しないで一悶着ありました。
そして、新年早々のフランスでの銃撃テロを巡る問題、
被害を受けた新聞社は風刺画で有名なようで、
過去にもムハンマドの風刺画で一悶着あったとのことです。
これらの事件を受けて叫ばれたのが「表現の自由」、
確かに表現の自由を守ることは大切ですが、
一方で見過ごされてきた問題も露呈されてきているように思えます。

私達には別に「表現される義務」はありませんから、
「表現の自由」が保障される一方で、「表現されない自由」もあるはずです。
それらは、例えば「プライバシーの権利」として認識され、
「侮辱罪」や「名誉毀損罪」によって担保されています。
しかし、「プライバシー」というのは、あくまで特定個人が対象となるわけで、
個人が名指しされて批判されれば名誉毀損(報道目的の公人批判除く)となりますが、
それが個人を特定されない団体、ましてや国家、民族と抽象性を帯びるほどに、
プライバシーは保護されなくなり、同時に「表現されない自由」もなくなってしまいます。

例えば、昨年の『ザ・インタビュー』のケースですが、
一国家元首の暗殺をコメディタッチで描く映画で、
北朝鮮は実際に国連人権委員会に提訴もしましたが差し止めの効果はなく、
個人が特定されるような名誉毀損に当たりそうな場合でも、
国家という枠組みを超えてしまえば、十分に保護されないことが明らかになりました。
中国で相変わらず作られる旧日本軍の残虐悪辣さを描いた映画が、
純朴な田舎の中国人達に偏見の目を抱かせていないのか、甚だ疑問の残るところです。
「表現の自由だから何を描いても良い」「過去・現在の歴史を脚色して何が悪い」、
確かにそうかもしれませんが、一方でそれらが偏見の助長となっている面は否定できません。

今回の新聞社を狙った銃撃テロに関して言えば、風刺内容云々以前の話で、
ムハンマドを描くという行為そのものが「表現されない自由」に違反します。
イスラム教は偶像崇拝の禁止を徹底しており、
途中で頓挫したキリスト教や仏教とは大いに事情が異なっています。
ムハンマドを描くこと自体が不敬な行為なのに、
ましてや、その内容が中傷的なものであったならば、イスラム教徒はどう感じるか、
そんなことは火を見るよりも明らかです。

でも、これらの問題をプライバシーの権利や名誉毀損として訴えることは、
訴訟手続き的にも難しいですし、
仮に訴えることができたとしても、現在の法理では十分に保護されているとは言えません。
特定個人の枠組みを超えてしまった「表現されない自由」は野放し状態となっています。
そんな人々の怒りや悲しみが、ある種の対立を呼び込んでいるのかもしれません。


別の観点からフランス銃撃事件を考えると、
フランスの移民に対する抑圧的政策が影響している面は否めません。
ここ10年のフランスの移民に対する政策、とりわけ多いアルジェリア系住民、
イスラム教徒に対する抑圧的政策はやや常軌を逸している感があります。
あまりにも宗教的寛容さを欠いており、
自由の国フランスが呆れるフランス革命後の無宗教っぷりを露呈していました。
そんな抑圧・強権的政策がアルジェリア系イスラム教徒をテロへと掻き立て、
イスラム原理主義に救いを求めた若者が暴徒化した、そんな現象にも見えます。
…とはいえ、いかなる理由があろうとも、
一般市民を巻き込むような暴力的テロリズムは許容などできませんがね。

「自由」の名の下に、人々を傷つけ合った結果がコレかと思うと… 悲しくなりますわな…
それを見ながら再び「自由」を叫ぶ、
それはちょっと気持ち悪い光景だと言わざるを得んですよ…


◆ニュースネタ 追記 フランス銃撃事件における「自首」報道の真相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150111-00000010-jij_afp-int
朝方だったか、「犯人が自首した(?)」との報道が流れ、不思議に思っていたのですが…
こういうことだったようです… 要するに、容疑者でも何でもなかったワケですね。

情報の正確性が問われることなく、ただ速さばかりで情報が垂れ流されていく、
ソーシャルメディアの危険性を改めて感じる出来事でした。
これも「表現の自由」を巡る新たな問題の一つだと言えるでしょう。
今までは情報を出す人が特定されるのが基本でしたが、
ソーシャルメディアでは不特定多数の人が情報を出せるわけで、
表現の自由が意図していた「表現をする特定人と表現をされる特定人」との関係性から、
「表現をする不特定人と表現をされる不特定人」と構図が多様化してきています。

こういった訂正報道が出た場合でも、扱いは極めて小さく、
犯人情報に比べれば圧倒的な扱いの小ささです。
「表現の自由」を巡る問題は新たな局面を迎えている、そう思わざるを得ませんね。
誤報の被害にあった少年の今後に傷がつかないことを祈るばかりです。


◆ニュースネタ ナイジェリアで「人間爆弾」の恐怖
『無敵超人ザンボット3』を思い出しました…
同じ人類同士でこのような極悪な所業をするとは…
世界で抗議デモするのならば、ボコハラムに対してじゃねーのとか思ったり…
誘拐して少年兵にするケースは過去に何度もありましたが、
ここまで露骨な「人間爆弾」は聞いたことないですね…
いや、勿論あったのかもしれませんがね…日本の特攻隊だって同種の趣旨なわけですし。
同じ人間同士なのに、ここまで残酷になれるものかと思うと、本当に怖くなります。


◆スポーツネタ 高校サッカーは星稜高校が初優勝
昨年、決勝で涙を呑んだ星稜高校が雪辱を晴らす優勝。
大会中に監督が事故に遭うなど、アクシデントを跳ね返しての優勝は価値があります。
星稜高校の皆様、おめでとうございます。

決勝戦は前半こそ、前橋育英の固さもあって一方的な星稜ペースでしたが、
前半途中からゴールキーパーからのキックでDFの裏をかく攻撃が決まり始め、
後半序盤は逆に前橋育英のペースで、相手のDFの裏を突くシュートで逆転、
しかし、星稜も得意のサイド攻撃で突破口を開き、
前橋育英に勝る個人技を生かしながらボールを支配して同点、
延長戦にもつれこむも、最後は星稜高校が突き放しての勝利と、
なかなかに見所が多い試合でした。
シュートもレベルが高く、決勝らしい好ゲームだったと思いますね~

2015年01月05日

あけおめ

新年あけましておめでとうございます_(._.)_
今年も細々と更新していきますので、よろしくお願い致します。

もっとも、新年といっても、どこか旅行したわけでも、初売りに出かけたわけでも、
何か真新しいことを始めたわけでもないので、いつも通りという感じでした。
平和なのが一番ですね~
とはいえ、もう少し物欲を刺激するような商品・価格が欲しい。
どっちも半端過ぎて購入意欲が死に絶える(苦笑)


◆スポーツネタ 箱根駅伝は青山学院大が完全優勝
下馬評では駒大絶対有利で、東洋大・明治大と共に対抗馬に挙げられていましたが…
結果的には青山学院大の圧勝でしたね。
1万mのタイムを考えれば、青山学院大の層の厚さは飛びぬけていただけに、
出雲駅伝の中止で各校の戦力分析が鈍ったのかなとも思うものの、
他大学の反応からすると、青山学院大が想像以上の走りをしたという感じです。

その青山学院大の勝利の立役者は、やはり5区で快走を見せた神野大地選手でしょう。
山の神である柏原選手が打ち立てた脅威の記録を破る前人未到の好タイム、
序盤から積極的に飛ばしていたので、後半持つのかな~と思いきや、
全く衰えを知らず、下りでも加速してタイムを上げたのは見事でした。
神野選手を含め、青山学院大の選手は序盤から積極的な走りを見せることが多く、
ほとんどの選手が区間賞か区間2位、
どの選手の走りを見ても快調といった感じで、
体調管理や精神的充実が勝利の要因だったように思えました。

逆に優勝候補の駒沢大はやや抑え気味に入った印象が強く、
2区のエース村山選手や5区の馬場選手ら、序盤を抑え気味に行き過ぎて、
中盤から後半にペースを上げられずに失速してしまった感がありました。
優勝候補のプレッシャーからか、力を発揮し切れなかった感じもしましたね。
まぁ、それでも青山学院大の方が勝っていたでしょうし、
圧倒的な強さを見せてくれたことは間違いありません。

残念だったのは名門・中央大学の10区での転落劇…
6・7区で盛り返し、8位キープで5・6位も狙えるような状況でしたが、
10区のランナーに怪我の再発があったらしく、大ブレーキ最後のゴールで19位転落…
まさかのシード権獲得ならず、名門復活ならずという結果になってしまいました。
近年はランナーの体調不良による棄権や大失速が続いてしまっているだけに、
レースに臨む以前の問題のような気もしますね…
加えて、近年に限らず、中央大の4年生は伸び悩むことが多いだけに、
卒業後の進路の面でもサポートが不十分なのではないかと感じています。
選手層の充実を図り、根本的に立て直さないと、名門復活は遠い気がしちゃいますね。
偏差値的に近い、むしろ上な青山学院大が力を付けてきたのはさらなる危機、
そういった面も含めて、選手強化を進めて欲しいです。


それと、年々重要度が増している5区に関してですが、個人的には現状維持で良いかと。
元祖山の神である今井選手はマラソンで結果を残しつつありますし、
昨年は設楽啓太選手、今年は神野大地選手と、
平地でも結果を残せるようなスピードランナーでも5区を走れることを証明しており、
必ずしも5区が「山専門のランナー」という感じではなくなってきました。
正月のニューイヤー駅伝でも箱根で結果を残した大卒ルーキーが快走を見せており、
年々、選手のレベルが上がっていることは確かで、
5区の性質も「ブレーキにならないこと」といった消極的な区間ではなく、
スピード勝負をするエース区間に様変わりしつつあります。

そもそも、大学の「駅伝部」自体が矛盾を孕んでいて、
800m~3000mの中距離中心の選手や、5000・10000mの長距離トラック、
そして42.195キロのマラソンランナーと、違う分野の選手が混在しています。
近年に1・2区に回る選手の多くが長距離トラック選手を主体とする選手で、
日本の得意とするマラソンランナーはあまり生まれていないように思えます。
そんな中で、距離が長く、精神的にタフさが要求される5区は、
やはりマラソンランナーの育成には向いていると思われ、
公務員ランナーの川内選手や、今井選手・柏原選手、そして今回の神野選手は勿論、
マラソンを視野に入れている東洋大・服部悠馬選手も来年は5区勝負が予想されるだけに、
5区の重要性は今のままで構わないでしょう。
むしろ、コースをコロコロ変えてしまうことの方が罪、
一旦変えたなら、しばらくは今のコースで行ってもらいたいです。


◆スポーツネタ 高校サッカー静岡学園は準々決勝敗退
優勝候補の東福岡に勝利したことで、一気に乗っていけるかと思いましたが…
終始、押し気味に試合を進めたんですが、日大藤沢に2-1で負けてしまいました。
個人技で突破口を開く南米タイプのサッカーは非常に魅力的ではあるものの、
時にはそれが直情過ぎてマイナスにもなる、そういった試合でしたね。

試合前半は日大藤沢の2人がかりのマークに潰されることが多く、
個人技での突破が難しいにも関わらず、何度も挑戦しては突破失敗したり、
後半序盤はサイドチェンジを使いながら少しずつ崩しはしたものの、
1点取られて、逆に同点に追いついた辺りから再び強引さが目立ち始め、
やや直線的な攻撃が多くなってしまったように思います。

守備の面でもその積極さが裏目に出てしまった感があり、
前半からキーパーが前に出て、危うく抜かれかねない場面がありましたが、
後半にもそういうシーンがあって危なさを感じていたところ、
キーパーが前に出た逆サイドにボールが通って決勝点を奪われるなど、
前に出ることが結果的に仇となってしまったようにも思えます。

まぁ、そういう積極さや直情さは嫌いではないものの、
頭はクールに冷静に戦わなければ、安定して勝つことはできないということでしょう。
近年、藤枝東以外のチームが序盤敗退に終わっているのは、そこらが理由な気も…
見ていて非常に楽しい試合をするチームだっただけに、
ここで終わってしまったのは残念でしたね…

2014年12月31日

良いお年を~

とか暢気に言う気分じゃないくらいに微妙な一年でした…
いつも通り「停滞」って感じですかねぇ。精神的に辛い。

まぁ、その主な理由は12月にあるわけですが…
衆議院議員総選挙、松坂・中島がパリーグ他球団に移籍とか…
いやー、先のことを考えるだけで憂鬱になっちゃいますワ。
あまり深刻に考えすぎず、なるようになれとは思うものの、
なんとかならなかったら、どうしよう~と思っちゃいますねぇ。日本も埼玉西武も。
湊さんの日記にもあるように、虚飾まみれというか、世相的に誤魔化しだらけな一年でしたなぁ…
STAPとか号泣会見とか。

来年はどんなに辛くとも、正直に生きたい。
そのためにも、もうちょい日記を更新しないとね(苦笑)
野球日記はさらに停滞しそうな雰囲気ですし(苦笑)
つーか、サザンはいつまで歌ってんだ?<紅白

2014年12月15日

衆愚制

安倍総理の自己保身解散で始まった衆議院議員総選挙は、
戦後最低という低投票率を背景に、圧力団体と創価学会による組織票を固めた与党が勝利、
野党では民主党や共産党が議席を伸ばしたものの、
解党したみんなの党や他の第三局の総崩れの票を取りまとめたに過ぎず、
与党の牙城を崩すところまでは行きませんでした。
マスコミに圧力を掛けて、国民の選挙に対する関心を薄めさせた安倍総理の作戦勝ちでしたね。
本当にゴミです。政治家も国民もマスコミも。
棄権は白紙委任=信任ですよ。
そして、奴は「自分が全面的に」信任されたと言ってやりたい放題ですよ?

これだけの低投票率だと50%を切るのは時間の問題で、
国民の大半が棄権する選挙で民主主義が担保されていると言えるのでしょうか?
もはや日本の民主制は衆愚制に転落しており、風見鶏のように都合よく流れるばかり、
真に日本の政治を考えて投票しようという人間がどれだけいるのか、
このような民主主義は不要でしょう。
真に日本の政治を変えるには、もう「革命」しか残されていないことになります。
「革命権」、これもまた民主主義の一原則です。
国民の信託に足る政府でないのなら、国民が革命によって転覆させることも立派な権利です。
ただ、革命は矛先が問題で、それが同じ市民に向けられればテロリズムに転落し、
それが政府に向けられて成功すれば、クーデター・革命となります。
成功しない革命は反乱に過ぎないだけに、その点は大きな問題となりますが、
そろそろ最悪の対応も考えねばならない時期に来ているのではないでしょうか。

…と、まぁ、革命をそそのかしつつも、実際は選挙制度の問題が多分に大きいと思われます。
小選挙区制度では落選議員の票(死票)が多過ぎます。
実際には国民世論は二分しつつあると思われ、
アベノミクスに賛成な大企業・富裕層、それを支える創価学会員といった与党派、
アベノミクスに懐疑的な中小零細企業・中間+貧困層・反原発反特措法といった野党派と。
それでも与党派が勝っているのは、マスコミ圧力で国民の無関心を助長させたこと、
その実態が変化していることに気付かずに惰性で自民党に投票し続ける団塊以上の中高齢者の存在、
過激な言論や反中・反韓に傾倒する無知な新保守派的な若者の存在、
互いに票を食い合うまとまりのない野党、といった要因が大きいかと思われます。
前の3つは碌な評論もできないマスゴミの責任として、
即座に対応できるのは最後の野党共闘ぐらいですかね。

よく野党がくっつくと「野合」とかいって批判されますが、それはあまりに無知過ぎます。
今の時代、自分と全てが同じ意見の人なんて見つけられますか?
同じ趣味・同じ興味・同じ学力・同じ体力… ありえません。
現代の問題は複雑多岐に渡り、政党間の意見の整合性が取れないことよりも、
その政策に対して見識があるか・無知であるかによる個人レベルでの整合性の方が問題です。
個々の政策でみれば、政党間対立よりも、政党内の政策通度の対立の方が激しいのが政治学の常識。
むしろ、政党内で完全に意見統一されている方が「気持ち悪い」ですよ。
中国共産党と一緒の「異様性」を持っています。
自民党は野党転落とその後の分裂、郵政選挙といった大勝大敗を繰り返すうちに、
風見鶏的な迎合主義な人間ばかりになってしまい、骨のある人間は野党へ弾き出され、
まともな意見を持たない受け売りばかりで生きている人間が増えたことで、数だけの政党になってます。
公明党は創価学会の傀儡に過ぎず、創価学会の方針に従わなければ、
組織票を失って議員でなくなってしまうだけに、自分の意見というものを持ち合わせていません。
そんな「異常性」を持つ2つの政権与党だからこそ、党内の意見統一が可能なんですよ。
政治家間の意見が違うのは当たり前、それを表に出して議論するからこそ、
政治家の存在意義があるわけで、それを「野合」と批判することは政治家失格、無知の極みです。

そんな「野合」批判を打ち消し、野党結集を図るには、やはりマスコミの協力は必要不可欠です。
ですが、もはやマスコミも政権与党に逆らえないだけに、それも難しくなっています。
例え政権交代があったとしても、自民党が与党候補から外れることは考え難いですからね。
不平等な報道を理由に取材拒否されてしまえば、マスコミは屈するしかないだけに、
とても平等な報道をすることができません。
55年体制の巨大与党時代は派閥対立があったにせよ、
与党内の話なので取材拒否等は持ち上がりませんでしたが、今の時代ですと…事実上の報道規制。
以前にも増してマスコミは「マスゴミ」と化しており、情報の有用性はほぼ皆無となってきています。

そうなってくると、頼るべきは「ソーシャルメディア」以外に存在しないでしょう。
しがらみだらけのマスメディアよりも、しがらみのないソーシャルメディアの方は、
自由な発想・真実を述べることができるとさえ言えるわけで、
選挙制度を含めて政治のあり方も根本的に変わってくる必要があるように思えますね。


選挙制度に関して言えば、小選挙区の死票の多さも勿論ですが、
比例代表の拘束名簿方式もやはり違和感を感じ得ないでしょう。
参議院の非拘束名簿方式なら、名簿順に国民の意見が反映されますが、
予め順番がおおまかに決まっている拘束名簿方式では国民は関与できません。
また、重複立候補が認められており、選挙区で落ちた議員=選挙民が落とした議員が、
比例代表で復活当選するというのは、やはり民意を無視している感があります。
選挙区では一票の価値の不平等性が何度となく司法から訴えられていますし、
小選挙区比例代表制そのものが限界を迎えているように思えます。

それならば、いっそのこと選挙区自体を取っ払えばいいでしょう。
市議会議員とは異なり、選挙区候補に住所要件は存在しないのですから、
必ずしも地元民が地元出身の議員を選んでいるわけではないので、そもそも選挙の区割り自体が不必要です。
ネット選挙を解禁したのならば、区割りを撤廃し、全国から議員を募ればいいこと、それで解決です。
昔からの地盤を中心に活動するか、ネットを通じて活動するか、メディアや各種団体を通じて活動するか、
そこは各候補者の考え方次第、議員中の余計な地元回りも必要なくなりますし、撤廃がベストですよ。
その代わり、参議院は地元職を優先し、各都道府県の人口に比例して選出する、
これで参議院の独自性も担保されます。

…まぁ、ここまで激しく変えてしまうと、今の政治家では手を付けようとしないでしょうが…
議員定数削減でさえ進まないのですから…それこそ革命をもって勝ち取らないと難しいかもしれませんね。
台湾や香港に倣って、我々も座り込みますかね~(^^;

2014年12月07日

プロ野球ファン引退

西武からメジャーリーグへ移籍したマツザカ大輔投手がソフトバンク入り、
同じくナカジマ裕之選手がオリックスへ入団することが決まりました。
ライオンズファンにとってはダブルショックの日…こんな悲しい日はありません。
正直に言いまして、大変失望しております。
呼び戻せなかった西武球団に対してもそうですし、2選手に対してもそう。
正直に「決め手は金です」と言ってくれた方がスッキリします。
そうでない理由を色々言われる方が傷つきますよ。西武は優勝できないとでも?

2000年台前半のライオンズは、投げる方では松坂投手
打つ方では松井稼頭央選手、そして中島選手が中心だったわけで、
彼らの活躍なしに当時のライオンズを語ることはできません。
そんな彼らが今やみんな他球団に…
大好きだった2002年~2008年当時のライオンズブルーの思い出…
輝かしい思い出が他球団のユニフォームに上書きされ、痛みに変わり、
防衛本能で黒く塗りつぶされた思い出が記憶の穴と変わり、忘却の彼方へ…
在りし日の思い出さえも、消え去ろうとしています。

どうして好きな・楽しい野球でそんな苦い思いをしなければならないのか。
いっそのこと、西武のイメージを残したまま引退してくれた方がどれだけ楽なことか。
しかし、そんなことを思ってしまうようでは野球ファン失格ですので、
私の方がプロ野球ファンを辞めざるを得ないということです。

少なくとも、来季はソフトバンクとオリックスの試合は絶対に見ませんし、
ラジオ・新聞でその名前を聞いたとしても、
アメリカのマイナーリーグの3A・2Aから来たマツザカとナカジマと認識します。
ライオンズで活躍した松坂大輔投手と中島裕之選手はもう引退したのだ、
そう思い込まなければ、二度とプロ野球の試合など見聞きすることができません。
さようなら、松坂大輔投手と中島裕之選手。ハロー、マツザカ?ナカジマ?


◆ライオンズネタ 補強失敗のライオンズ 優勝へのポイント「サード森友哉」
日ハムからFA宣言した小谷野選手はオリックスへ、
中島裕之選手の消息は不明となってしまったわけで、
いずれにせよ、ライオンズの補強が悉く失敗したことは確かです。
正直、小谷野選手は最初から要らなかったので、そんなに気にしてませんが、
断られるとそれはそれで嫌な気持ちになるから不思議です(苦笑)

ただ、これで優勝ができなくなってしまったわけではなく、
こういう下馬評が低い時に力を発揮することもあるのが野球の面白いところ。
ポイントとなるのは森友哉選手をキャッチャー以外で使うことでしょう。

インタビュー等を聞いていても、
森選手は巨人の阿部選手のように打撃と守りを別に考えられるタイプではないだけに、
まずは得意とする打撃の方で確固たる自信を付けてからでないと、
今の炭谷選手のように当初期待された打撃が発揮されなくなってしまう可能性があります。
森選手にとって、打撃と守備どちらが重要かと言えば、やはり打撃でしょう。
将来的にキャッチャーに専念させるとしても、
その前段階として打撃を確かな実績を残させることの方が先決だと思います。

そう考えていくと、森選手にサードと捕手の両方を兼任させることが良かろうと思います。
少なくとも週に1回、菊池雄星投手の時は捕手として出場しながら、
岸投手ら他の主力投手の場合はサードで出場する、
そういう形にしていけば、今年の課題であった得点力不足も補えるはずです。

(想定オーダー1) (想定オーダー2)
1(二)浅村     (中)秋山
2(中)秋山     (左)栗山
3(左)栗山     (二)浅村
4(一)中村剛也   (一)中村剛也
5(指)メヒア    (指)メヒア
6(三)森友哉    (捕)森友哉
7(右)木村・坂田ら (三)梅田・山川
8(遊)金子侑    (右)木村・斉藤・石川・坂田
9(捕)炭谷     (遊)永江

基本的に上位打線は固めたいので、浅村・秋山・栗山選手の3人いずれか。
鍵を握るのは秋山選手で、タイプ的に盗塁を増やすか、小技の精度を増さないと、
ちょっと使い勝手が悪いというか…
木村・斉藤・石川選手らの成長次第では、彼らの方が使い勝手良くなる場合もあるだけに、
せめてどちらかを磨き、打線の中できっちりとした役割ができるようになって欲しいです。

次に考慮すべきなのが下位打線の並びで、打線の切れ目が森友哉選手の前後になり、
特に7番で打線が終わる可能性が現時点では高いと思われますので、
8番に炭谷選手を置くと、先頭打者として立つケースが増えちゃうかと。
そこで、敢えて足のある選手を8番に置き、
9番が繋いで1番を打つ浅村選手ら強打者に期待する流れにします。

課題は右の代打。
左打者は森友哉・坂田・脇谷・梅田選手ら候補は多いものの、
右打者は森本・渡辺直人選手ぐらいで、どちらかといえば繋ぎの嫌らしい打者ばかり。
長打力を秘めた右の代打が欲しいところです。
そう考えると、DeNAを戦力外となった中村紀洋選手の獲得は悪くない補強かと。
サード兼右の代打として起用するのもアリかと思われます。
また、代打としてなら、阪神を戦力外となった高山久選手の復帰もアリかと。
依然として選手層の薄さは解消されていないだけに、
補強失敗なりの最低限の補強は進めて欲しいところです。

2014年11月24日

自己保身選挙

安倍首相によって衆議院解散が行われ、選挙モードに突入しました。
当初は「消費税増税の先延ばしを問う」という大ボケをかまし、
誰もが「争点になるわけないだろ」と痛烈にツッコミを入れる馬鹿話でしたが、
なんとボケじゃなくて天然か、笑えねー、と本当になってしまいました(苦笑)
お題目は「アベノミクスの是非」にすり返られたようですが…
政治とカネの問題に蓋をし(説明責任を果たさずに立候補する人もいますし)、
沖縄の民意を完全に無視し、地方創生や女性の社会進出もそっちのけ、
民主党と約束した議員定数削減も反故にし、社会保障・年金も置き去り、
東北の復興支援も道半ばという中、税金だけが投入されることに…大義なし。

そもそも、勝敗ラインの設定が無茶苦茶で、安倍首相は与党過半数に設定…
さすがにそれは低すぎるということで、自民党は修正したようですが、
要はどんなに負けても負けにならない選挙をやるつもりだったようです。
人々が忙しく、寒い12月に選挙を行うことで、政治的無関心を誘い、
低投票率を背景に圧力団体や創価学会の組織票で勝つ、そういう腹積もりなのでしょう。
絶対に負けない選挙…というより負けを認めない選挙…自己保身の何ものでもありません。

とはいえ、選挙が実際に行われる以上は、有権者は投票行動に出なければなりません。
争点はアベノミクスを含めた安倍政権の是非を問う選挙となりそうです。
集団的自衛権の拡大、特定秘密保護法の制定、憲法改正の是非等々…
日本を明治憲法下に戻すような安倍政権の一連の流れをどう評価するのか。
これに関しては、人によって支持・不支持がはっきりと分かれてくると思うので、
特に説明することもないでしょうから、ここでは焦点のアベノミクスについて考えます。


◆ニュースネタ 「アベノミクス」
「アベノミクス」と言葉がやや独り歩きしている感があり、
結局、その実態とは何ぞや?ということが分かり辛く、それが第一の問題となります。
一言で言えば、「ええじゃないか」です(笑)
日銀の大規模な金融緩和によって、水道の蛇口を大きく開いて水を大量に流し込み、
こんなにお金が流し込まれているのだから、大丈夫だよと安心させることで、
人々に経済は大丈夫という「錯覚による期待」を先行して与える手法です。

これが科学における「理想状態」ならば、ホースの先から水が大量に出るわけですが、
実際にはそのホースは穴だらけだったり、中にゴミが詰まっていて流れにくかったり、
中にはホースを二股に分けて水流を横取りされていることも…
現実にはチョロチョロしか出ないじゃないか、というのが今の状況です。
せめて水流によって中のゴミ詰まりが取れるといいんですがね~(苦笑)

それが消費税増税の直撃を受けたのも無理からぬ話で、
「期待先行」でホースの先で水が出るのを楽しみにしていた人達に、
消費税という名の大日照りに遭ってしまえば、現実を嫌と言うほど痛感するというもの、
そんな「期待先行」は消費税という現実の前にあっという間に屈してしまいます。
要するにアベノミクスと消費税増税は水と油、
それを一緒にやろうとしたから無理がたたった、そういうことです。
…にも関わらず、1年半の消費税増税は決定事項だと安倍総理は言う。
1年半の間にアベノミクスが完遂されていると見通せているのか、
それとも、思いつきだけの時間稼ぎ工作か。まぁ、思いつきでしょうね(苦笑)


もし「アベノミクス」を完遂させるとするならば、今のやり方は逆に手ぬるいです。
成功には、外需の取り込みが重要になるので、国際的競争力を高めた大企業が、
日本経済を常にリードし続ける形を作らなければなりません。
それにはトヨタ自動車のような企業を一社でも多く、
企業合併と買収を重ねながら、より強い企業を作ることが必要になります。
今はアメリカの好景気によって「外需」の取り込みがなされたことで、
大企業の企業収益が改善しているわけですが、
これで満足しているようでは見通しも暗いと言わざるを得ません。

それらがもたらす結果は「格差の拡大」であることは容易に想像が付くわけで、
一部の巨大国際企業と淘汰された国内弱小企業とに分かれてしまいます。
安倍政権が行おうとしていた、法人税減税、残業代0、職務発明の企業特許化、
派遣法改正による労働者派遣雇い止めの拡大のおそれ、
いずれも大企業優遇政策ばかりで、労働者の働き方を根底から壊すものばかりです。
「アベノミクス」の先にあるものは何なのか、それを正確に把握する必要があります。

追加して言うのならば、「アベノミクスがまだ行き渡っていない」、あれは嘘です。
アベノミクスは中小企業や一般労働者の隅々にまで恩恵が行き渡ることはありません。
考えてみて下さい。日銀が垂れ流したお金はどこに行くんですか? 銀行ですよ。
銀行はどこにお金を出しますか? お金の匂いのするところ、お金持ちにでしょ?
つまり、最初から中小企業や貧乏人は救済の想定外であり、
別件で保護するしかないわけですが、それをやらずに消費税増税・解散とはね…


他に経済対策はないのかと考えると、財政再建・社会保障重視路線があります。
「アベノミクス」が期待先行・外需拡大を特徴とするならば、
こちらは安心先行・内需掘り起こしを特徴とすることになります。
そもそも、国民がお金を使えないのは何故なのか?
老後の不安、年金制度に対する不信、老人介護の問題、派遣を始めとする雇用不安…
そういった先々の心配が耐えないために、貯蓄をして自己防衛するしかありません。
ならば、逆に年金介護社会保障制度を充実させることによって、国民の不安を取り除き、
消費税増税によってそれらの財源を賄い、内需を根本的に立て直す、
それが民主党政権の消費税導入の端緒だったわけです。

しかし、それも政権交代によって、消費税増税分の使い道が曖昧となってしまい、
結局、3%増税、5%増税に引き続き、8%増税も焼け石に水ということに…
このまま曖昧なまま10%増税したところで、財政的にはたいした意味もなく終わり、
さらなる増税、20%以上まで段階的に上がっていく可能性があります。
消費税増税の使い道をしっかりと正すことなしに、再増税などあり得ませぬ。


もう日本は途上国ではありませんから、
1960年代のような一億総中流な高度経済成長の実現なんて、不可能です。
それを認識した上で、大企業優先で国際競争力を高めるのか、
ほどほどで良いから社会の安心を優先し、内需の掘り起こしを図るのか、
どちらの経済路線で進めるのかを国民は選ぶ必要があります。
前者ならば、アベノミクスに賛成。後者ならば、アベノミクスに反対。
まぁ、簡単に言えば、そういう話なわけです。


しかし、「アベノミクス」は道半ば、とは…
不信任決議を受けてもいないのに、衆議院を解散して道半ばで放り出したのは、
安倍総理の方だと思うのですが(^^;
矛盾だらけの経済対策…結局、この人は経済に無関心なのだと痛感させられます。
否が応でも、選挙で「勝利」を仕立て上げて、
集団的自衛権等の承認、憲法改正への流れを作りたいんでしょうねぇ…

2014年11月06日

1番ショート中島裕之

アスレチックスからFAになっている元・西武の中島裕之選手の動向が注目されています。
今日になって代理人の変更が報道され、
これまでの日本復帰路線からメジャー最優先の意向に変わったのかもしれませんが、
契約の難航が予想されるだけに、古巣の西武を始め、阪神らも獲得に名乗りを上げています。

そんな中で、ライオンズが「3番サード中島裕之」の方針を打ち出しているようですが、
個人的には最初からショートという選択肢を外す必要があるのかなと、疑問に思います。
将来的にはサードも視野に入れないといけないでしょうが、
今、ライオンズに不足しているのは「打てるショート」であり、「存在感ある野手」でしょう。
3番サードならば、浅村選手でも構わないわけで、
ショートという選択肢を最初から消さないで欲しいです。

その上で、1番起用を主張するのは、新しい「中島裕之」像を作るためです。
2年間のブランクがある中で、ライオンズに居た頃の「中島裕之」が再現されるかは分からず、
3番ショートでそのまま起用して不調に陥った場合、イメージギャップが大きくなります。
それが1番起用という新しい選択肢を与えれば、今までとは違うイメージを作ることができます。
加えて、来年のライオンズの下位打線は、内野手・ライトの若手が入る可能性が高く、
チームの中心選手である中島選手が1番にどかっと座っていれば、
出塁する意識が強まり、自然とチームバッティングに徹することができます。
入団会見で言い放った「バリー・ボンズ」から「デレク・ジーター」へ、
主砲としてではなく、チームを優勝に導くリーダーとして復帰して貰いたいと思っています。


◆プロ野球ネタ 日本シリーズはソフトバンクが4勝1敗で日本一に輝く
日本シリーズはソフトバンクホークスが初戦を落としたものの、
2戦目から4連勝を飾り、阪神タイガースを下して日本一に輝きました。
基本的に日本シリーズはパリーグ代表チームを応援することにしていますし、
今年は秋山監督の退任が決まっていただけに、やっぱりホークスの肩を持ってしまいました(^^;

ポイントとなったのは、やっぱり第2戦の武田投手のカーブでしょうね。
正直、初戦を落とし、2戦目の先発が武田投手ということで、連敗濃厚と見ていました。
シーズンでも武田投手は安定感がなかったですし、
クライマックスシリーズがもつれたための第2戦先発、普通なら5番手~6番手以降の投手です。
それが蓋を開けてみると、阪神打線が独特のカーブにきりきり舞い、
阪神打線の勢いを完全にとめただけでなく、第5戦の攝津投手もカーブを多めに交えるなど、
阪神打線対策として積極的に使われるようになりました。
細川捕手のナイスリードでしたね。
…日本一の決まった瞬間は…
まぁ、よくあるっちゃあるけど、審判が勇気を持って守備妨害取りましたね。
甲子園だったら…流れちゃったかもしれないなぁ、と思ったり(苦笑)


◆プロ野球ネタ ソフトバンクが松坂獲り???
ライオンズファンとしては複雑な気分になるニュースですね…
個人的にはメジャーでそのまま頑張って欲しいし、戻ってくるならばライオンズで、
それが無理なら、横浜でも巨人でも阪神でもロッテでも、どこでも構わないと思うものの、
ソフトバンクだけは… ライオンズ時代の思い出さえもぶち壊しになっちゃいそうで嫌です。

日本プロ野球における「松坂大輔」と言えば、
初期は対イチローのイメージ、後期は対ホークスのイメージです。
パリーグの覇権が徐々にホークスに移り変わっていく中、
そこに敢然と立ち向かっていったのが、松坂投手だった、そういうイメージです。
同じ松坂世代の杉内・和田・新垣投手との同級生対決、
そしてプレーオフの熱闘が忘れられない斉藤和巳投手とのエース対決…
数々の名勝負の相手はホークスだったわけで、その思い出は色あせずにいます。

それがソフトバンク入りとなってしまえば… 思い出さえもぶち壊れてしまうというか…
もう二度と「松坂大輔」が自分の意識上に上がってくることはなくなることでしょう。
頼むからソフトバンクにだけは行かないでくれ、
それが当時の活躍を知るライオンズファンの共通する思いでしょう。


◆プロ野球ネタ ゴールデンクラブ賞が発表
相変わらずのイメージ投票で理解不能。
日ハムの陽選手は例年なら文句なしでしょうが、今年はねぇ…
故障がちでDHでの出場も多く、守っていても精細を欠いていたわけで、
いかに記者がろくに試合も見ずに、イメージだけで選んでいるかが丸分かりな結果です。
柳田選手もイメージ先行な面が大きいものの、優勝・日本一効果として大目に見ますか。
キャッチャーもねぇ… まぁ、愚痴ばっかりになるから言わないよ(苦笑)

記者投票みたいな曖昧な人気投票するよりも、選手間投票で決めた方が公平じゃね???


◆政治ネタ 「政治とカネ」で揺れる国会
松島・元・法務大臣のうちわ問題に始まり、小渕・元・経産大臣の収支報告書疑惑、
後任となった宮沢経産大臣のSMバー支出問題等々、
連日のようにスキャンダルが飛び出し、空転状態の国会です。
これらの問題を受けて、泥試合を止めようと言っていた安倍総理でしたが、
民主党の枝野氏の献金問題を引き合いに出し始め、自ら泥を投げつける始末…アホか。

国会の質問は議員の質問であると同時に、国民の質問でもあるのだから、
それに対して政府が返答をせずに、誤魔化すとは何事か、
政治とカネの問題をこれ以上取り上げて欲しくないのならば、
国民が納得いくように説明するのが筋というものでしょう。
秘書が私的に行ったSMバーで領収書切るとか、一般的な感覚からしてあり得ないだろ。
それが「あり得る」のであるならば、どれだけ秘書と政治家が杜撰なのか、
政治家以前に一社会人として「あり得ない」話です。

しかし、松島・元・法務大臣のふてぶてしい辞任会見は忘れられない。
小渕氏と真逆、全く反省の色が伝わってきませんでしたね(苦笑)

こちらはスキャンダルではありませんが、後任の上川法務大臣の答弁も…
農水大臣が過去の役人時代に受け取った入院費が収賄に当たるとする話題において、
その前段階に「不起訴と起訴猶予」に関する確認答弁を求めたわけですが…
全くもって「的外れ」な答弁をしたあげくに、
質問した国会議員から答えを言われると、「その通りです」と発言…
いかにも自信なさそうな答弁で、専門外とはいえ、これで仕事が成り立つのかと…
当初の小渕・元・経産大臣の起用といい、
専門外の閣僚人事で仕事に支障を来たしているようでは、何のための大臣なのか。
「女性」というお飾りで良いということなんですかねぇ…
まぁ、色々と酷いもんですとしか言いようがない。


◆ニュースネタ 宮沢経産大臣のSMバー問題にみる「ポルノ」
民主党の女性議員がSMバーを「汚らわしいところ」と言ったことで、
逆に言い過ぎではないかという論調もあるようですが…
…個人的にはそういう反応が出てしまうこと事態がショックですね。
結局、「性」と「ポルノ」の区別が付いてなかったんだなとガッカリです。
児童ポルノ禁止法に反対していたのも、「性」の過剰規制に対してではなく、
「児童ポルノ」の禁止に対する反対だったのか、そう思わずにはいられません。

件のSMバーはポルノ施設というわけではなかったようですが、
私の感覚としては、SMは分類するのであれば「ポルノ」だと思われます。
現在では普通に「Sですか? Mですか?」と聞いてみたりして、
SMに対する抵抗度合いがかなり下がってきているとはいえ、
それでも安易な縄縛りや窒息プレイは死傷者を出しており、
野外露出は公然わいせつに他ならないわけで、
私達の生殖行為に必ずしも必要とは言えず、性的趣向の面が大きいでしょうに。
そういったことを考えると、「SMプレイ」は「ポルノ」だと思うわけで、
それに対して抵抗感を持つ一般女性がいても、何ら不思議ではありません。

極端な話、スカトロや死体姦淫が理解できますか?
それらに対して、投げかけてしまう言葉は何ですか?
その理解しがたい趣向に対する感覚が、「ポルノ」に対する嫌悪だと思われます。
「性」と「ポルノ」を理解せずに、「児童ポルノ」が語れるのか?
この報道を受けて、そういう反応があったこと自体が、
両者をごっちゃに考えている証拠であり、私が一番残念に思ったことです。

2014年10月24日

プロ野球ドラフト会議

他人の人生を年々ショウビジネス化していくのは、個人的にどうかなと思わなくはないものの、
やっぱり興味を持ってしまうのがプロ野球のドラフト会議。
今年は目玉選手が相次いで故障・不調に悩まされたために「不作」と呼ばれる年でしたが、
結局、各球団平均5~6人は指名しており、しっかりと評価している感じはしましたね。
早々に1位指名を宣伝して回った西武を始め、各球団が競合を避けた感が強く、
結果的に競合したのは、早稲田大・有原投手と済美高校・安楽投手の2人だけでした。
そして、その交渉権を勝ち取ったのはまたしてもパリーグ。
有原投手が日ハム、安楽投手が楽天という結果に。
近年では阪神・藤浪投手以外、競合した場合はまずパリーグ球団ですねぇ…なんでだろ?

パッと指名を見た感じでは、各球団ともに補強ポイントは抑えており、
特に大外しした球団はなく、十分合格点を与えられる結果ではないでしょうか。
その中でも即戦力を中心に補強した横浜と、バランスの良い指名をした日ハム、
この2球団はチームの方針もあいまって、上手い補強をしたと思います。
いずれにせよ、1人でも多くの選手が1軍で活躍することを期待したいですね。


◆ライオンズネタ ドラフトの結果
珍しくドラフト1位を前橋育英高校の高橋光成投手を指名すると宣言し、
競合を嫌った球団の回避を誘うことに成功し、単独指名したのは作戦勝ちでしたね。
その後も補強ポイントを抑えた指名が目立ち、納得のドラフトだったのではないでしょうか。
ただ、個人的には事前報道にあったロッテ7位指名の健大高崎・脇本外野手を指名して欲しかった…
まぁ、外野は栗山・秋山選手をはじめ、坂田・熊代・大崎・木村・斉藤・石川選手ら、
数多くの選手がいるわけなので、必ずしも補強ポイントではありませんでしたが、
3拍子揃ったアスリート系の選手ですし、見送らずに指名して欲しかったです…

ドラフト1位指名の前橋育英・高橋光成投手は文句なしでしょう。
今年は甲子園未出場ながらも、昨年の実績を買われて高校日本代表のエースとして活躍、
ライオンズの好きなスライダー投手で、ボールに威力もある。
それで準地元の群馬出身ですから、指名せずにはいられなかったことでしょう。
今のライオンズは若い先発タイプ投手が少なく、相内誠投手と佐藤投手の2人ぐらい。
将来的にも岸投手→菊池雄星投手に続くエース候補と言ってよく、
楽しみな存在がチームに加わってくれました。

ドラフト2位は平成国際大・佐野投手。埼玉出身の即戦力左腕ですね。
こちらも以前から高く評価しており、順当な指名だったように思います。
今年は大学4年生投手に不調・怪我が多かった中で、
佐野投手は地方リーグながらも順当な結果を残し、怪我知らずの鉄腕。
無事是名馬也。即戦力リリーフとしての活躍が期待されます。

ドラフト3位は富士大・外崎内野手を指名。
外野は木村・斉藤・石川選手ら俊足揃いですが、内野手は金子侑選手ぐらいで、
その金子選手も送球難が原因でライトで起用される始末…
チームとして浅村選手の二塁を含めて三遊間が固定されていないだけに、
補強ポイントに合致した指名だと思います。
1学年先輩の山川選手も負けていられませんね。

4位の敦賀気比高校卒の玉村投手と佐賀工・山田内野手に関してはよく分からず。
玉村投手はどうして浪人状態だったのでしょうか? 明日の記事に出るのかな?
玉村投手が大成すれば、スカウトの眼力が物凄いことになりますね。
山田内野手は外崎選手と同じ趣旨での内野補強。
タイプ的に守備重視で永江選手と被るような印象を受けますが…どうなりますか。
育成選手では北海高校の戸川外野手を指名。こちらも情報なく、よく分かりません。
個人的には高校生の育成選手ってのはなぁ… 生活どうすんのとか思ってしまう。

結果としては、未来のエース・左腕リリーフ・手薄な内野手とポイントを抑えた指名でした。
派手さはなくとも、堅実な指名、第一印象的には評価して良いと思います。


◆ライオンズネタ 2015年に向けての戦力補強
ドラフト前に新外国人投手の郭シュンリン投手(22歳)を獲得しており、
ドラフトでは未来のエースの高橋光成投手、左腕リリーフの佐野投手、
俊足内野手の外崎選手らが来季に向けての戦力だと言えます。
それらを勘案して戦力分析をしてみます。

【先発投手】岸・牧田・菊池雄星・野上・十亀・郭(岡本洋介・西口・福倉・誠・佐藤・高橋光成)
岸投手以外の先発投手が今年不調だったとはいえ、実績のある4人は先発確定済み。
十亀投手は普通に投げれば、先発で1年間ローテを守ってくれるので、当然先発で。
新外国人の郭投手は、まず実際にプロ野球のレベルを感じてもらい、
交流選に入ったら2軍で調整し、本格的に戦力計算するのは後半戦から、ぐらいに。
他の先発6枚目の候補は、岡本洋介投手に西口投手。
2軍で結果を残し始めている福倉投手ら。
あとは高橋光成投手を含め、若い投手に頭角を現して来て欲しいところ。
先発は郭投手の加入によって、厚みを帯びたことは間違いありません。

【右リリーフ】増田・岡本篤志・岩尾・豊田・藤原・大石
8回のリリーフに定着した増田投手、実績十分な岡本篤志投手、
ビハインドの展開をロング可能で任せられる岩尾投手の3人は確定。
シーズン中盤に増田投手が、後半に岩尾投手が定着したのは大きいです。
問題は勝ちパターンの7回を安心して任せられる投手が不在なこと。
本来なら、大石投手が収まって欲しいのですが…さてさて、どうなりますやら。
他に外国人セットアッパーや2年目を迎える豊田投手、球威のある藤原投手が候補。

【左リリーフ】高橋朋・武隈・ウィリアムス・宮田・佐野
抑えは余程の外国人投手か大物FA投手が来ない限りは、高橋朋巳投手で文句なし。
問題はその前に投げる左のセットアッパー。
今年はウィリアムス投手が7回を投げていたものの、年々投球が不安定になっており、
今年はウィリアムス投手で引っくり返されるという試合が多かったです。
契約更新するかは分かりませんが、左投手は必要なので更新が安全でしょうか?
ビハインドの展開を任せるなら、武隈投手の安定感がピカイチ。
終盤は勝ちパターンでも起用されるようになっており、武隈投手がさらに成長してくれれば。
他には奪三振率の高い宮田投手、ルーキーの鉄腕・佐野投手が有力候補。

今シーズン中盤にかなり試合を犠牲にしてきたこともあり、リリーフの陣容は整いつつあります。
まだ選手層等はソフトバンク・日ハム・オリックスに敵いませんが、
世間で言われているほど、悪いピッチングスタッフだとは思えません。
問題はあと1枚、抑えの高橋朋投手と8回の増田投手に繋ぐ存在、
勝ちパターンを安心して任せられるリリーフが1枚出てくれば、磐石に近づきます。
それが新外国人投手なのか、ルーキーの佐野投手なのか、
復活を目指す大石投手なのか、それとも他の投手が大きく成長するのか…そこがポイントですね。
まぁ、でも、本当に郭投手の加入と佐野投手がドラフトで取れたことは大きいですよ。


【捕手】炭谷・森友哉、岡田・上本
FAで去就が注目されている炭谷選手は絶対に残留させなければなりません。
森友哉選手がいるとはいえ、捕手として全試合出場は無理、
リードで悩み、せっかくの打撃の良さが消えてしまいかねません。
炭谷選手は森選手の打撃に刺激を受け、森選手は炭谷選手の守備に刺激を受ける、
そうやって2人が切磋琢磨することがライオンズ復活の前提条件とも言えます。

炭谷選手がFA宣言して移籍を考えるにしても、どうしても打撃面がネックとなるだけに、
スムーズに移籍とレギュラー獲得が決まるかは少々疑問の残るところです。
宣言せずに残留して来年以降に可能性を残す方が、先々を考えれば得ではないでしょうか。
球団が森選手を正捕手に据えようとしていて、それが覆せないのか、
それとも炭谷選手が正捕手を磐石なものとして、森選手が他のポジションに移るのか、
双方にとって様子を見る意味でも、FAは先延ばしにした方が良いと思いますね。
球団はとにかく誠意を。ダメでもいいから複数年契約提示です。


【内野手】中村剛也・メヒア、浅村・外崎、山川・梅田、金子侑・林崎・永江
問題は固定されない一塁手以外の内野手ですよね。
中村剛也選手がサードを守れれば良いのですが、肘を痛めるケースが多いので無理かなと。
そして、浅村選手をセカンドで使うのか、サードで使うのか。
金子侑司選手はショートに戻れるのか、セカンドで使うのか、ライトで使うのか。
そこら辺があやふやなままにシーズンが終わってしまっただけに、
内野手を固定することが打線復活の鍵でしょう。

補強すべきはこの内野手で、ライオンズファンが思い浮かべるあの人物が最適です。
中島裕之選手、やはりライオンズにはこの選手が必要です。
ヤンキースにとってジーター選手がそこに居る選手であったように、
ライオンズにとって中島裕之選手はそこに居なければならない選手です。
試合終盤、僅差で負けている場合、誰が最も頼れますか?
キャプテンの栗山選手ですか? 出塁は期待できますが、一発は望み薄です。
主砲の中村剛也選手とメヒア選手ですか? 一発はあるものの、三振も多いです。
この選手でダメなら仕方ない、そう諦められる選手が今のライオンズにいるでしょうか?
そういう選手がいないから、肝心な試合を取れないんですよ。
それができるのは中島裕之選手以外にいない、そう思います。
ショートで全試合出場は難しいにしても、サードやDHで休みをいれながら使えば、
ベテランの渡辺直人選手や鬼崎選手、脇谷選手らもいるわけですから、
故障者を防止しながら、選手層を厚くして戦うことができます。
中島裕之選手を呼び戻すこと、それが来季に向けての最大の課題です。


【外野手】栗山・秋山、木村・斉藤・熊代・坂田・大崎・石川
外野手に関しては個々のレベルアップが必要なだけで、特に語らずともOKでしょう。
結局、レギュラーが決まらなかったライトの定位置を誰が掴むのか、
残り1枠を巡る熾烈な戦いを期待したいです。
赤田選手が日ハムを戦力外となったので、将来の指導者込みで獲得に動いてもいいかと。
代打要員も一つの課題で、森選手がレギュラーになれば、他に候補がいなくなりますし、
他の代打候補も坂田選手や大崎選手、上本選手といった左打者ばかり、
右打者は森本選手ぐらいしかいませんので、逆境に強い赤田選手は魅力的な代打かと思います。


まとめると、必要な戦力は3つ。
第一にチームの精神的主柱・中島裕之選手の復帰、
第二にチームの大黒柱である正捕手・炭谷選手の残留、
第三に7・8回を任せられる外国人セットアッパーの獲得、です。
それらが成し遂げられれば、お世辞抜きで優勝争いに絡める戦力になるはずです。

2014年10月22日

日本シリーズは虎vs鷹

プロ野球クライマックスシリーズが終わり、
セリーグはシーズン2位の阪神が4連勝で読売を下して、
パリーグはソフトバンクが3勝3敗+1で3位日ハムを下して、シリーズへ駒を進めました。
セリーグに関しては阪神の勢いが勝ったというか、読売の先発投手陣が酷過ぎた感が…
パリーグに関しては一進一退の攻防で見所も多かったように思えます。
日ハムもシーズン3位ではあったものの、後半は若手を積極的に起用し、
大谷投手だけではなく、上沢投手や白村投手、西川選手や中島選手ら、
若い力がクライマックスシリーズでも躍動し、互角以上の戦いを見せてくれました。
パリーグの実力伯仲を感じさせる熱い戦いでしたね。
他のパリーグ4球団も負けてられないと気が引き締まったのではないでしょうか。


明日はプロ野球ドラフト会議。
今年は「不作」と呼ばれていますが、故障者や不調な選手が多いだけに、
リスクを背負ってでも能力を買うか、リスクを回避して確実に指名するか、
そこが一つの注目点でしょうね。

ライオンズは前橋育英の高橋光成投手を1位指名すると公言、
まぁ、予想通りなので特に驚きはないです。
1位重複抽選を嫌って降りてくる球団をけん制するために、
敢えて1位指名を公言したのでしょうが、それが吉と出るか凶と出るか…

◆ライオンズネタ 2014年のライオンズを振り返る
スタートダッシュに躓き、5月の交流戦中に伊原監督が辞任、
田辺監督代行が就任して6・7月は盛り返すものの、8月に再度失速、
結局、一度も優勝争いはおろか、Aクラス争いにも絡めず、
なんとか最下位を免れての5位という散々な成績のシーズンになってしまいました。
私自身、更新する気力が萎えて、野球日記は停滞することに…
一応、試合チェックはしていたので、2014年のライオンズの感想をまとめます。


①フロントの失態 ~伊原監督就任+投手コーチ招聘失敗=補強怠慢~
2014年勝てなかった最大の理由は「チーム編成の失敗」でしょう。
伊原監督の采配を論じる前に、そもそも何で伊原監督を呼んだのか、そこが問題です。
私は就任当初から「時期尚早」として反対してきました。
今のチームは伊原前政権の2002年当時のような戦力の充実したチームではなく、
(当時2軍に中島・中村剛也・栗山選手が居ただけでも戦力の厚みが分かるでしょう)
浅村・秋山選手ら新たな若手を育てていけない時期でしたから、
用兵・作戦面重視の伊原監督を連れてくる意味が分かりませんでした。

察するに、フロントは伊原監督の「現有戦力の底上げで勝てる」という姿勢、
つまりは、「補強しなくても勝てる」という点を重視したように思われます。
当然そんな旨い話などあるわけなく、戦力がなかったから負けた、それに尽きます。
近年は2軍の人材さえも完全に食い尽くしていた状態で、
主力の故障者が出る度に負けが込んでしまい、あと一歩で勝てない選手層の薄さ…
戦力補強を怠った漬けが今年になって表面化したように思えます。


もう一つは伊原監督の采配の失敗にも繋がる「投手コーチ招聘の失敗」ですね。
一説では当初、OBの森繁和氏を招聘しようとしていたようですが、
中日で落合勢力が復権し、谷繁監督を支えるヘッドコーチとして迎えられたため、招聘失敗。
その代わりに呼んだのが清川コーチとは… 正直、落差ありすぎたかと…
仮に有力な投手コーチであれば、伊原監督も投手コーチに継投等を一任したでしょうが、
実際は伊原監督が先に口を挟んだのか、投手コーチが無能だったのか定かではありませんが、
伊原監督と清川コーチの関係は決して良かったとは言えず、
辞任前にフロントに投手コーチの交代を願い出て、チーフとブルペンを入れ替えるなど、
投手のやり繰りを巡って監督とコーチが対立していた面はあるかと思います。
田辺監督代行に代わってからも、投手陣が劇的に良くなったわけでもありませんし、
結果的に言えば、投手コーチの能力に問題があったようにも思えますね…


戦力補強も決して上手くいったとは言えず、
涌井投手と片岡選手がFAで流出したにも関わらず、相変わらずの補強ノータッチ。
唯一の望みであった外国人補強も、ヘルマン選手を切って獲得したランサム選手が大外れ、
レイノルズ投手は中盤に多少先発で活躍したもののやはり期待外れ、
ボウデン投手も不安定で勝ちゲームで使えるような投手ではありませんでした。
シーズン途中で獲得したメヒア選手が大活躍したのが唯一の救いで、
ドラフトで獲得した森・山川・岡田選手らも活躍して選手層は多少厚みを帯びたものの、
年々劣化する選手層の薄さに歯止めがかかっただけに過ぎず、補強の必要性は依然高いです。
ドラフトで選手を獲得する以上に、選手がFAで出て行ってしまうわけですから、
そこに歯止めをかけない限りは、厚い選手層を復活できるとは思えません。
「FA選手は基本無視」の方針を撤回し、補強すべき所は的確に補強して欲しいです。

②伊原監督の失態~開幕スタメン構想と時短練習による競争意識低下~
伊原監督は西武恒例の正月のトークショーにおいて開幕スタメン構想を発表しました。
 1(左)栗山、2(右)?、3(二)浅村、4(一)中村、
 5(指)坂田、6(三)ランサム、7(中)秋山、8(捕)炭谷、9(遊)金子侑
別に坂田選手以外は抜擢というわけでもなく、想定の範囲内のオーダーでしたが、
この発表から漏れた選手達はどう感じたのでしょうか?
見返してやると発奮したのか、それとも構想外として諦めたのか…

これに追い討ちをかけたのが、キャンプでの時短練習と実践練習の少なさで、
練習をしなければいけない若手の多い今のライオンズに対して、
ベテランが多かった黄金時代の時短練習を持ってきてもマッチしませんよ…
さらに紅白戦や練習試合といった実戦も少なく、
開幕スタメン構想外の選手が巻き返しアピールを狙ったとしても、その場さえない始末。
これでは競争意識が高まるわけがありません。

それを象徴するように、オープン戦は打撃不振が続き散々な結果に…
唯一明言しなかったライトのポジション争いのみが盛況だったのは大きな皮肉です。
また、オープン戦序盤にキャプテンの栗山選手が試合出場を志願し、それを認めたため、
伊原監督の「序盤は若手、後半の関東のオープン戦から主力合流」プランは崩れ、
監督と選手の間の調整に対する溝を感じさせる出来事もありました。
開幕しても打撃不振が続いたことを考えれば、
構想からキャンプ・オープン戦の一連の流れは失敗だったと言わざるを得ません。


投手陣において大きな失敗となったのは、二転三転した十亀投手の起用法です。
シーズン前から十亀投手の中継ぎ転向プランを掲げていましたが、
個人的にはこのプランに対しても違和感を感じていました。
ベテランの西口投手もリリーフに転向となり、
伊原監督の当初プランは岸・牧田・菊池雄星・野上・レイノルズ・岡本洋介投手、
全員上手く行けば、確かに先発投手は余るわけですが、
それ以外のメンバーの名前はなかなか出てこなかっただけに、
先発が足りなくなったらどうするのと不安視していました。
それに加え、昨年成功した十亀投手の投球スタイルが、
威力のあるストレートとカーブの緩急であったため、
リリーフでカーブを投げ切れるのかという不安も感じていました。

開幕してみると、その危惧は当たってしまい、
抑え候補のボウデン投手も期待外れだったことで、十亀投手が抑え起用され、
カーブを控えて結果が出なかったこともあり、
カーブを投げ出して成功するなど一定の変化もありましたが、
投球に劇的な変化は見られず、5月になると抑え失敗が続いて配置転換…
監督自らのプランをあっさりと反故にしてしまい、求心力を大きく低下させました。
加えて、調整期間も設けずに先発転向したため、転向当初こそ結果を残したものの、
7月になると股関節痛を訴えて離脱、結局、そのままシーズンを終えてしまいました。
本来なら、1年間ローテを守れる先発完投型投手、それを欠いたのは大きな痛手でした。
先発陣もレイノルズ投手と岡本洋介投手が大コケ、
先発投手が足りずに苦労したことは記憶に残っていることでしょう。


結局、投手・野手の両面において、伊原監督の主要プランは上手く行きませんでした。
いずれも戦力の厚みがあればこその用兵で、今のチームにそれは合致してませんでした。
競争意識を煽ることができないまま開幕を迎えてしまった上に、
真面目な秋山選手を言葉的に追い込む逆効果策で不調を長引かせてしまい、
また、全く使えなかった外国人選手を何度も使おうとして見切りが遅れてしまったりと、
細かな点も挙げれば、失敗のオンパレード…
やはり、それらは「戦力の見誤り」が主要原因だったように思えます。
伊原監督の起用で唯一当たったのは、ライトの競争作戦で、
木村選手と斉藤選手のシーズン中の活躍は、調子の上がらないチーム唯一の清涼剤でした…

③田辺監督代行の失態~緊急就任によるシーズン戦略性の欠如~
交流戦中盤に田辺コーチが監督代行に就任し、
それまで曖昧だった起用法を固定化させることで、チームを浮上に繋げました。
抑えは十亀投手が外されて以降、日替わりだったものの、左の高橋投手に固定し、
増田投手を8回のセットアッパーに回したことで、
勝ちパターンがようやく定まり、安定して戦えるようになりました。
打線でも2番に渡辺直人選手を固定し、1番秋山選手や9番金子侑選手の活躍、
途中加入のメヒア選手の活躍もあって、7月までは借金完済ペースで推移し、
監督交代効果は大きかったように思えます。
しかし、中村剛也選手と十亀投手を始めとして、怪我人が続出したこともあり、
8月に入ってからチームは大きく失速、最下位争いの5位に沈む結果となりました。

田辺監督代行の采配はオーソドックスでしたが、急遽監督に就任したこともあり、
シーズンを戦う上での戦略性がまるで見えてきませんでした。
まず、野手出身の監督らしく、続投させて後悔するよりも代えて後悔というスタンスで、
早めの継投を心がけていたようですが、あまりにも度が過ぎました。
好投していた先発投手を苦手とする左打者を迎えるからとスパッと交代させたり、
「もう代えるの?」という早すぎる継投がチームを蝕んだように思えます。
リリーフの軸である増田投手とウィリアムス投手は登板過多で一時離脱しましたし、
リリーフの登板過多の弊害でエース岸投手の長いイニングへの期待は膨らんでしまい、
肩の不安から何度か先発ローテを飛ばすことがありました。
登板するリリーフもなかなか結果が伴わないことが多く、
7・8月は先発好投するも、リリーフを投入して同点・逆転負けを喰らうシーンが多く、
早めの継投があまり実を結ばなかった印象が強いです。
ただ、若手を積極的に使ったこともあり、終盤は武隈投手と岩尾投手が安定、
リリーフ陣もある程度整備できたことは収穫ですが、チーム成績の犠牲も大きかったです…


野手に関して言えば、就任当初はオーダーを固定して戦っていましたが、
DHが使える試合でも中村剛也選手をサードで使ったり、
腰に不安のある渡辺直人選手をショートで使い続けたりと、
長いシーズンを考えた時に疑問符が付く起用法が多かったです。
結果、本来ならばオーダーを固定して戦わなければならない終盤の戦いにおいても、
故障者の関係もあって、オーダーは日替わりを強いられ、
打線の流れが定まらなかったことが得点力低下の最大の要因だったと思います。
怪我から復帰した浅村選手の起用法にしても、復帰当初は仕方ないにせよ、
役割を与えた方が結果を残す打者に対して6番起用を続けて調子が上がらず、
1番や3番に起用したのが8月後半から9月、あまりにも遅すぎました。
ルーキーの森友哉選手の抜擢したことは良かったものの、
それならば捕手としてだけでなく、ライトを守らせてみても面白かったと思います。
シーズン終盤には金子侑選手をライトで使ったりしていたわけですし、
早い段階から準備しておけば、森選手のライト起用も可能だった気がします。
捕手起用にしても、まだ3位の可能性が残る試合でも炭谷選手を外したて、
森選手や岡田選手を使ってみたりと、打てないならまだしも、
打撃で結果を残した翌日の試合でもスタメン落ちするなど、納得し難い起用もありました。
3位を狙いに行くのか、育成と割り切るのか、その方針が明確にならないまま、
シーズン終盤を迎えてしまい、中途半端な形に終わった印象を受けます。

シーズン終盤において、チームシーズン最多三振記録の更新が話題となり、
田辺監督代行が選手を批判するような発言が見受けられましたが、
その責任は選手にあるというよりも、首脳陣にあるように思えます。
三振する理由として考えられるのは、
 (1)ボール球に手を出す (2)初球から振れない (3)打席での集中力を欠く
だと思われますが、このうちの(2)(3)はチームの方針によるところが大きいです。
まず、シーズン序盤の伊原監督の下で、打撃を大きく制限したことにより、
調整不足もあいまって各打者の積極性が失われてたことで、三振が増えてしまいました。
逆に、田辺監督代行の下では自由に打たせることで、積極性が戻ったものの、
リリーフ投手陣の整備が遅れたことで思うように勝ち星が伸びず、
優勝争いからも3位争いからも転落したことで、打席での集中力が落ちました。
シーズン終盤は育成重視とも取れる起用法にシフトし、
各打者の打撃目標がさらにボヤけたものになってしまったように思えます。
そういった中で三振が増えてしまうのは致し方なく、
育成重視と割り切ったのなら、最多三振記録は全く気にすることなかったと思いますし、
逆に勝利重視でいたのなら、もっとチーム打撃を徹底させるべきでした。
とりわけメヒア選手はホームランの数が伸びるたびに、打撃内容が粗っぽくなり、
当初は見極めていた外角のボール球にも簡単に手を出す始末、
「タイトルがかかっているから」を免罪符としてお咎めなしでは他の選手へ示しが付きません。
中村剛也選手やメヒア選手がチーム打撃をするからこそ、
他の選手はよりチーム打撃を徹底せねばという気持ちが生まれるわけで、
例外扱いして雑な打撃を認めているようでは、チーム打撃など徹底できるわけもありません。


急遽、監督代行に就任したこともあって、
長いシーズンの戦い方、そしてチームとしてどう戦うのか、
それが曖昧なままにシーズンが終わってしまったことは無理からぬことではありますが、
正式に監督に就任した以上は、それらを疎かにして勝利を得ることはできないだけに、
いかにして田辺監督の野球の色を出していくか、
田辺監督の野球を選手やファンに理解させるか、がライオンズ復活の最大のポイントでしょう。


戦力面に関しては明日のドラフトが終わって以降に~

2014年10月08日

iSRAM

うっかり迂闊な事を書くと、捜査されかねない(苦笑)
ちなみに、あっちは「Islam」なので何の関係もありません。
メモリの話です、メモリ。つーか、そんな古いの使ってませんが(^^;

最近、どうも頻繁に強制シャットダウンがかかっちゃうようで…
何回かに一度、画面がグシャッとモザイクがかって再起動かかるから、
グラフィックカードの問題だとは思うのですが…
流用してきた一番古いパーツですし、ドライバも更新されずに古いままですからねぇ…
新しいグラフィックカードを買うか、AMDのAPUにするかで悩んでます。
なんだかんだでCPUもボトルネックになってますし、
新しいのにしようと思いつつも、予算の関係上、なかなか難しいのが悩みの種。

って、久々の更新誠にすいませんm(_ _)m
書いている最中に強制シャットダウンに遭って、飛んだことにしてしてください(爆)

ところで台風18号の影響ですが、自分の住んでいる場所はあまり影響ありませんでした。
15分ぐらい物凄い強風が吹いたと思ったら、すぐに晴れた… 時速85キロ???
しかし、東海道線の在来線の被害は甚大なようで、
興津駅付近のトンネル入り口でがけ崩れがあったらしく、
全線開通は20日予定で、台風19号次第ではさらに伸びる恐れがあるとか…
新幹線は通っているので、人の往来が滞ることはありませんが、
貨物とかどうするんですかねぇ?


先にストックしてあった分から掲載。
甲子園大会とか懐かしすぎる(^^;
近いうちに今シーズンのライオンズに関して書く予定。


◆過去のニュースネタ 盲導犬傷害事件に見る日本人の差別意識
盲導犬が何者かによって刺されて傷を負った事件の話は、
今や誰もが知るところで、そのことに対して怒りを感じるのは当然のことですが、
一方で何故にそのような事件が起きてしまうのかと考えると、
今の日本を取り巻く環境の危うさを感じずにはいられません。
この事件以外にも、ホームレス襲撃事件やヘイトスピーチの問題、
ありとあらゆる卑劣な差別意識に基づく事件に我々は怒りを感じながらも、
そういったものを許容ないしは黙認してしまう世相の存在を感じます。

これらの事件の原因は「自分と他人の差異」を認められず、蔑視してしまうことです。
必要なのは蔑視でも、可哀想だという憐憫や同情でもない。
必要なのは同感であり、自分も環境が変われば、同じ境遇になるという感覚です。
障害者の方に関して言えば、我々は死なないことはありえないし、
また、病気や怪我と一生無縁で過ごすことなどできないわけで、
そういった人生における苦しみといち早く向き合っている先駆者と考えられます。
障害者の方が健常者よりも劣っているわけではない。
健常者もいずれは老いたり、障害を持つわけです。
超高齢社会を向かえノーマライゼーションが叫ばれていますが、
今の障害者に対する待遇は、後に老人が向かえる待遇と同じなのであり、
そういった面で我々は人生の先輩として師を仰がねばなりません。

ホームレスに関して言えば、人生何が起きるか分からないということです。
順風満帆に見えた道であっても、一度の石ころに躓くだけで、
一気に転落していってしまい、そこからの脱出ができなくなることもあります。
様々な職業が起こり、滅びていく現代においては、
失業者の発生は当然の理であり、長期失業の結果、
ホームレスにならざるを得ないというのも、資本主義社会の弊害です。
それを本人だけの責任とし、「負け組」だと吠え散らかすことの何と恥ずかしいことか。
あなたよりさらに成功している人から見れば、あなたも「負け組」、
他人を見下して一時の快楽を得たとしても、現状は何も変わることがありません。
そんな社会の歪に気付かないままに、相手を見下すことは、
いずれその人も社会の歪に取り込まれ、相手に見下されて生きることになるのでしょう。

ヘイトスピーチに関して言えば、彼らの在日朝鮮・韓国人が優遇されているという批判は、
全くデタラメというわけではありませんが、それは待遇を受ける側の問題ではありません。
外交の基本は最恵国待遇、在日朝鮮・韓国人が優遇されているのであれば、
他の外国人の権利を引き上げるのが筋ですし、
日本人の生活保護等が薄いのであれば、政府にそれを要求するのは当然の権利です。
そうではなく、逆に相手を貶めて、日本から出て行けというのは何と無知蒙昧な振る舞いか。
ヘイトスピーチとデモの区別など容易、比較して下に見るか上に見るかの違いです。
30代の自分には在日朝鮮・韓国人に対する差別意識は表面化していませんでしたが、
自分の親の世代、50~60代では「チョン」と呼んだりして、
大人から子どもまで当然のように差別意識を持っていたようです。
そういった差別の歴史を顧みることなく、
そのような蔑視発言をすることの何と恥ずかしいことでしょうか。

イジメの問題もそうですが、こういった差別意識は親や大人から受け継ぐ面が大きいです。
今や世の中では体罰が悪いことのように扱われ、
「絶対に手を挙げてはならない」と思われていますが、
自分はやはり手を挙げてでも教えなければならないことは存在すると思っています。
その一つが「差別意識」、これはどこかで直さねば一生付いて回る不治の病です。
それこそ親や教師が手を挙げてでも、それを止めなければ、
差別の容認に繋がってしまい、イジメや悪戯、数々の事件を引き起こしかねません。

ただでさえ、「勝ち組」や「負け組」、貧富の格差や教育格差、
そういった格差の存在を是認する風潮が強まるにつれて、
優勢主義とも言えるエリートだけが存在すればいいような風潮が強まっていますが、
当然、下が存在しなくなれば、エリートの中でも階層が生まれるわけですから、
ピラミッドの頂点、最後の1人になり続けるまで、
我々は闘争を続け、相手を見下し、相手を蹴落としてでも伸し上がる社会になってしまいます。
競争だけを謳う社会は疲弊を生み、調和のみを謳う社会は怠慢を生む。
たった1人のための幸せでいいのか、より多くの人の幸せを願うのか、
そういった生きる上での、ごく当たり前のことから見つめ直していってもらいたいです。


◆高校野球ネタ タイブレーク導入の是非
甲子園大会開幕前に話題になったのが「タイブレーク導入」の検討でした。
まぁ、これに関しては答えが容易に出てしまうというか、
タイブレークは選手の保護が直接的な理由にはなり得ず、
主催者側の日程消化が最大の理由だと言うことができます。
もはや国民的行事にまで定着した高校野球を、
日程消化を理由に制度を改悪するのは問題でしょう。

仮にタイブレークが導入されたとすれば、
まだ発展途上にある高校生においては試合が完全に壊れてしまう恐れがあります。
一番怖いのが四球の連発。
常にピンチでスタートしますから、四球連発で試合が壊れる可能性が高いです。
また、当然点数が入りやすくなるわけですから、スコア的にも試合を壊してしまいます。
0-0の素晴らしい投手戦で来ていたものが、
延長タイブレークによって10-9とか、とんでもないスコアになったらどう思うか。
明らかにそれまでの9イニングまでとは別の試合ですよ。
打撃力のあるチームに優位な制度ですし、
延長再試合と比べても公平性が担保されない制度のように思えます。


◆高校野球ネタ 東海大四高・西嶋投手の超スローボール
甲子園大会で東海大四高の西嶋投手が球速表示されない超スローボールを投じて、
それを見た元アナウンサーがツイッター上で「なめている」と失言してしまい、
騒動になる騒ぎがあったようです。

これも答えは容易に出るわけで、明らかな「失言」でしょう。
これが、もし、緩い投球フォームでキャッチボールのように投げるのでしたら、
確かに「なめている」と言えないこともないでしょうが、
西嶋投手の場合は腕を上げるまでは同じ投球フォームで、
そこから山なり気味に超スローボールを投げるわけですから、明らかに異なります。
緩いフォームで緩い球は誰だって投げられます。
でも、普通のフォームで緩い球を投げることは至難の技です。
プロでも日ハム・多田野投手が超スローボールを投じたことがありましたが、
多田野投手の場合は明らかにフォームで分かってしまうわけで、完成度は低かったです。
それに比べても西嶋投手の超スローボールは完成度が高く、
ストライクと言ってもいいんじゃないかという高さに落ちることもあり、
素晴らしい球であったことは、球場の観客の完成から分かることです。
それを「なめてる」と失言してしまう辺りは、
己の見識のなさを暴露しただけだったように思えます。
ツイッター上とはいえ、一言の重さを感じますね。

そういう「なめてる」云々を言うならば、もっと他の部分があると思うんですがねぇ…
大差が付いた状況での余計な死球、当てても良いという態度の安易な内角攻め、
走者のスライディングとキャッチャーのブロック…
興奮しているとはいえ、アウトになってヘルメット叩きつける態度はどうかと…
肝心な部分は見過ごされ、どうでもいいところばかりがピックアップされてしまう、
正直、どこ見てんだ?と思っちゃいますね…

2014年07月04日

気持ち悪さ

久々の日記の書き出しがこんなのでアレですが…
5月上旬に腰をやってしまい、その後はなかなか完治せず、
まだ多少違和感が残っているという状態… 早く運動したいですorz
運動しないとストレスばかり溜まってダメですね~(苦笑)

まともに政治の話をするのもバカらしくなるくらいにアレですが、
今の状況を一言で言うと、ひたすら「気持ち悪い」ですよねぇ…
首相は頬が垂れ始め、ますます岸信介氏に近くなり、
集団的自衛権を語る頭の古さといい、本当に亡霊に憑りつかれてるかの如く。
最近は顔もまともに見れなくなってきました。
記者の人達は凄いですね、それだけで尊敬します。自分なら吐くわ(苦笑)

日朝協議の再開自体は拉致問題の解決において喜ばしいことでありますが、
一方で北朝鮮が、中国・韓国に向けたメッセージだと言われてはいるものの、
日本海に向けてミサイルを発射するという同じ行動をしておきながらも、
日本政府は全くもって知らんぷりの如く、粛々と協議を進め、
さらには制裁解除まで至ってしまう辺りが、ひたすら「気持ち悪い」です。
ミサイル問題も日本にとって是認できない行為なのに、
拉致を優先して、ミサイル発射を是認せしめるような行動を取るのは、
明らかに違和感を感じてしまいます。
拉致問題の進展をアピールしたい、問題を停滞させた張本人・安倍首相の
焦りとも取れるこの行動に、北朝鮮に利用されてるだけの感じがつきまといます。

政務活動費の問題に関しては、政治家たるもの説明責任をと思うわけですが、
兵庫県議のあの議員は… もう、ひたすら「気持ち悪い」としか言いようがなく。
公の場でアレをやるのは… 恥ずかしいっつーか、酷いっすよねぇ(苦笑)
いますけどね、ああいう人。どうしようもなくなって、ひたすら号泣する人。
それが政治家ってのが世も末っていうか、どんなギャグなんだろうなーと思ったり。


◆政治ネタ 集団的自衛権
もうここでも再三語ってるので、今更語ることでもありませんが…
集団的自衛権を一言で言えば、「アメリカの盾」になることなわけで、
そもそもの想定が国家間の戦争、とりわけ東西冷戦下を想定したものであり、
今の経済・民族・宗教的対立から来る内戦問題や、
超国家的テロ組織との戦いはまるで想定されていないだけに、
時代遅れの議論を真面目にやっている辺りは、脳味噌大丈夫か?と思うわけで。
いかに政治家・マスコミが古い頭・人間で動いているのかを痛感させられます。
東西冷戦以後の教育を受けた人はいないんですかね?

簡単に説明しますと、
東西冷戦は東(ソ連を中心とする共産圏)と、西(アメリカを中心とする資本主義圏)との
政治的対立を背景とするもので、第二次大戦後の戦後秩序の中で、
両陣営が取り込み合戦を行う中で、集団安全保障が強化されていきました。
ソ連側はワルシャワ条約機構(解体済み)、アメリカ側はNATO(現存)を作り、
両者の直接対決による核戦争という最悪のシナリオを避けながらも、
東西ドイツ分裂や朝鮮戦争・ベトナム戦争等の悲劇を生みながら50年近く続きました。
日本もこういった集団安全保障の枠組みに加わるべきだという意見もありましたが、
ベトナム戦争を始め、日本が戦争に具体的に巻き込まれる危機があったこともあり、
「集団的自衛権は保持しているものの行使しない」とする見解を貫いてきました。

その様相が変わり始めたのが、東西冷戦の終結と湾岸戦争です。
東西冷戦下では米ソ対立が強く、両国が拒否権を持っていたために、
国際紛争の解決に力を発揮できなかった国連でしたが、
東西冷戦の終結によって、一転して国際平和に対してアクティブに動き出します。
その最たるものが湾岸戦争における多国籍軍でした。
この時代の国際潮流は、集団安全保障万能説とも言うべき状況で、
「集団安全保障こそが是」という雰囲気で、
言い方は不適切ではありますが、「祭り」のような状況でした。
そこに日本は集団的自衛権の不行使を理由にして派兵を断り、
まさに「水を差した」ことによって、バブル経済へのやっかみも手伝い、
国際的に大きく批判されることになり、
それは今でも政治家・官僚の大きな心の棘となっているようです。

しかし、そんな国連の積極的平和主義もすぐに破綻を迎えることとなります。
ソマリア派兵においては、国連は調停者から敵対者へと姿を変えてしまい、
平和の使者から戦争当事者へと立場を変えてしまったことで、
戦争を泥沼化させてしまい、今日まで続く大失態を犯してしまいました。
これが積極的平和主義の限界で、調停者は中立でなければならないのに、
武力をもって一方当事者に肩入れしてしまえば、
その時点で中立者ではなくなってしまう、そういうことです。
以後、国連は積極的な武力介入は行わず、中立の立場を堅持することになりました。

そこに来ての日本の集団的自衛権の議論です。
馬鹿げてます。1990年代の国連と同じ失態を犯すつもりですか?
時代遅れの議論を振りかざし、軍事化を進めようとする動きを国際社会はどう見るか?
日本の常任理事国入り? これで吹き飛びましたよ。
誰が6番目の国にアメリカの犬を入れるんですか?
独自性のなくなった落ち目の普通の国を入れる枠なんてねーんだよ。
唯一の特色であり、国連の目指すところであった「平和的中立性」を脱ぎ捨てて、
誰が国連の常任理事国入りなど支援してくれようか。

今や世界の警察として君臨してきたアメリカも撤退傾向にあり、
世界各地で米軍再編が続いている中、日本の集団的自衛権の容認は、
これまでのアメリカの行動の肩代わりを担わされることを意味します。
ただ、今日では攻撃は無人空爆機による所が多いだけに、
アメリカは今の北イラク紛争と同じく、指揮官と遠隔操作者を派遣するだけで、
その下で動くのがアメリカ軍ではなく、日本軍に変わるということです。
それが今の状況で集団的自衛権を認めることの「意味」になります。

となれば、アメリカでも起こっているように、
自国と直接関係のない国のために血を流すことの是非に繋がり、
自衛隊改め自衛軍への回避が進み、
兵隊が不足した政府は予備自衛官として国民の徴兵の義務化を進め、
いずれは予備自衛官の立場云々を捨てての、
徴兵制度導入に踏み込まざるを得なくなってしまうでしょう。
これからアメリカの盾として人々が血を流していくことを考えると、
後世に莫大な遺恨を残してしまうこと対して、情けなさを感じてしまいますね…


◆プロ野球ネタ オールスター出場選手が決定
もうオールスターなんて絶対みねーよ(苦笑)
西武ドームで開催ということで、少しは選ばれるかな~と思いきや…
ファン投票で選ばれたのは浅村選手と中村剛也選手の2人、
まぁ、それは仕方ないとしても、監督推薦でも岸投手1人…
そのうち、浅村選手は怪我で抹消中、復帰も微妙なので欠場かも…

はぁ…チーム順位が「楽天」と並んで悪いとはいえ、地元開催でこれだけ…
栗山選手は絶対選ばれると思ったんですがね… 外野多かったからかなぁ…
高橋投手や炭谷選手も選ばれてもおかしくないと思うんですが…
特に高橋投手の落選理由が分かんない。理解できない。

結論、見る価値なし。以上。
しかし、楽天球団の不可解な代理監督交代の人事はなんなんですかね?


◆プロ野球ネタ 西武・伊原監督が失敗した最大の要因(5月当初執筆)
交流戦中盤に伊原監督が休養を申し出て了承、
その後は田辺監督代行が就任してからは5割以上の成績を残しており、
シーズン中の監督交代劇はまずますの結果を収めています。

伊原監督の失敗理由は色々と語られていますが、
中でも多く見られる論調が「世代間ギャップ」ですが、
むしろこれは書き手の境遇?をフィードバックしている印象が強いです。
それならば、前政権時代の2002年はどうして優勝できたのか、
その説明には全くなっていません。
5~6年でそうそう簡単に選手のメンタリティも変わらんでしょうに。

2002年当時も監督と選手、監督とコーチの軋轢は少なからずあり、
特に伊原監督と金森打撃コーチの軋轢は有名な話でしたが、
それでも勝てていたのは、中堅選手が多く、戦力が整っていたからです。
当時は松井稼頭央・カブレラ・和田選手らの全盛期で、
先発では松坂投手と西口投手の2本柱、リリーフにも森・豊田投手がいました。
その意味でも就任当時に現有戦力での「優勝」を宣言したとしても、
それを疑う要素はなく、調整重視のキャンプも良い方に作用したように思えます。

逆に今年のチームで、現有戦力での「優勝」を語ることは明らかに根拠を欠きました。
片岡選手が抜けた後の1・2番、涌井・サファテ投手が抜けた後のリリーフの問題、
加えて栗山・中村剛也選手の30歳がチームでも上の方という状況で、
浅村・秋山選手ら1軍で実績を残している選手でも、まだまだ練習が必要な年代にも関わらず、
アーリーワークの廃止とキャンプでの時短練習、実戦の少なさは、
選手に「優勝」の自信を付けさせるどころか、逆に不安を募らせる結果しかありませんでした。
オープン戦開始直後に、序盤は主力は居残り調整の方針を掲げながらも、
キャプテンの栗山選手が調整の不安を口にし、一転して試合に出るようになった辺りで、
もはや伊原監督の構想は完全に崩れていたといっても過言ではありません。

他にも十亀投手のリリーフ転向にしても、本人の意向を無視して行われ、
最終的にはあっさりと先発転向させる始末、何を根拠にリリーフにしたのか、分かりません。
また、金子侑司選手は俊足を生かすためにスイッチから左打者に専念させましたが、
シーズンに入ってみれば、左投手が先発だとスタメンを外されることが多く、
同じ左打者の鬼崎選手を起用しているようでは、金子選手が左に専念する意味合いがありません。
選手に対するケアも欠いた印象があり、秋山選手は練習不足が祟って開幕から不調でしたが、
真面目な秋山選手を追い込むような発言ばかりが目立ち、ドツボにはまった感がありました。
継投にしても勝ちパターンの構築が見られたのが休養宣言その日という惨状で、
抑えを固定せずに、投手を順に投げさせてるだけでは、ブルペンの準備もままなりません。
もうそれはファンの目から見ても感じるほどの明らかな認識の「ズレ」であり、
現場を知っていた2002年当時の血の通った選手起用ではなく、
現場を離れてしまったが故に、ある種のゲーム的な「駒」としての扱いが目立っていました。

それらを一まとめで言えば、人身掌握に失敗したとなるのでしょうが、
配置転換に成功していれば、それはそれで問題がなかったわけですが、
悉く失敗・裏目に出たことが選手の心が離れた最大の要因だと見ます。
つまり、勝つための根拠を全く提示できていなかった、ということです。
十亀投手をリリーフで使うだけの根拠、金子選手を左に専念させるだけの根拠、
時短練習で大丈夫である根拠、勝ちパターンを構築せずに臨機応変に回せる根拠、
それらを明確に選手に提示できていたのか、そこが問題です。
名将の奇策も名将に対する信頼がなければ成立しません。
兵が将軍の作戦を信じられずに勝てる戦などあろうはずがありません。
兵に信じて貰えるだけの材料も出さずに、命令だけ従えでは凡将と言わざるを得ず。
こういう結末に至ってしまったのは無理からぬことだったと思います。

2014年04月14日

5%から8%へ

4月から消費税が5%から8%に値上がりしましたが、
イオングループを中心に価格据え置き策を打ち出す企業がある一方、
順当に価格の上乗せを行っている企業もあります。
消費者も増税分が価格に転嫁される分は致し方ないと思う一方、
増税分以上に価格が値上がっていることに神経を苛立たせているのも事実です。

多くの商店で見られるのが、増税前の税込価格×消費税を徴収するケースです。
増税前の実質商品価格をXとすれば、増税前の税込価格は1.05X。
その価格が現在の原価となり、そこに消費税8%がかかるので、
1.05X*1.08=1.134Xとなります。

消費者からすれば、消費税13%以上になったのと同じことで、
商店の実質値上げは、以前の税率の5%にも及びます。
実質的な便乗値上げのように思えるのですが…
価格表示で誤魔化している感はありますねぇ…


◆ニュースネタ 埼玉県の高校教師が息子の入学式のために欠席
これがニュースになること自体、日本の公務員の労働環境を示しているわけで…
公務員の人権ゼロですよね、この国では(苦笑)

まぁ、確かに、非常識な面がないとは言いませんが、
労働法的に問題があるのは休暇を取った教師の方ではなく、
休暇を認めた学校側の問題なわけで、批判の矛先が間違っています。
学校側は「入学式を休んでも構わない」ということで時季指定権を行使せずに、
休暇を与えたわけですから、問題があるのはそちらの判断です。
同僚の都合に優しい職場であると考えればいいんじゃないですかね(^^;

ちなみに、有給休暇は、本来、唐突に使ってはいけません。
朝起きたら体調悪いから有給使うは本来ダメで、
それは別途、疾病休暇を使うことになり、有給とは別立てになります。
欧米では計画有給となっており、1年前から誰かどこで有給を使うのかを決めます。
時季指定権とは「そこは会社が忙しいから別の日にしてよ」という雇用側の権利ですが、
そういった計画有給が行われていることが背景にあるのは間違いありません。

まぁ、いずれにせよ、有給の申請はお早めに、ということで。


◆ニュースネタ STAP細胞を巡る騒動
研究リーダーだった小保方氏が会見を行いましたが…
最初は謝罪の姿勢が見えたものの、弁護士の解説で法律論となってややこしくなり、
記者の質問が進むにつれて、ボロが出始め、
最終的には「STAP細胞を作るにはコツがあり、それを自分は知っている。
そのコツを論文発表まで教えるつもりはないし、研究者に戻さないならお蔵入り」、
冒頭でSTAP細胞の研究が止まることが悲しいと言いながら、
結局は自分の名誉欲が満たされない限り、
その研究が止まることを辞さないという姿勢には謝罪の「し」の字も感じませんでした。

今回の騒動に関しては色々な見方ができると思いますが、
私として信じられないのは早稲田大学理工学部の論文チェックの甘さですね。
学士・博士論文はその内容自体よりも、論文を書く姿勢が問題なのであって、
論文の引用と無断転用の違いをチェックすることは、論文評価の大前提なのに、
それが丸々コピーにも関わらず、見過ごされたことは信じられません。
言わば、今回の「小保方博士」という虚像を作り上げたのは早稲田大学であって、
大学教育における早稲田大の杜撰は当然に非難されるべき事柄です。
理系と文系の違いや、教育カリキュラムの違いはあるでしょうが、
それでも論文作成に関して口すっぱく言われてきた私としては、
早稲田大の指導の甘さ、チェックの杜撰さには呆れ返ります。

小保方氏の研究者としての態度は論外というか、未熟以前に研究者として始まってもいない。
もはやアレは理研の生み出した「偶像崇拝(アイドル)」とみなしています。
彼女にとって論文はあんなに「軽い」ものなんでしょうかね?
そもそも、論文作成にどれだけの時間をかけたのか。
論文は1週間、1ヶ月の短期でできるものではなく、半年・1年以上、
理系であれば実験研究、文系であれば資料集め・データ集めで数年以上、
それだけの多くの歳月をかけて作られるものなのに、
うっかり「間違えた」なんてことは絶対にありえません。
考えられるとすれば、その間違いを真実であると長期間勘違いしていたとなりますが、
それは研究の第一人者として、どうなのだろうと。
そんな「うっかりさん」の発見を信じられるわけがありません。
「私は幽霊を200回以上見ました。幽霊は存在します!」
彼女の発言はそれと同じです。何ら科学的証拠が残されていません。
小保方氏が大発見したのなら、韮澤編集長は神ということになります(笑)

ただ、一方で、理化学研究所の対応も杜撰だった面は否めません。
研究調査自体に疑義を挟むつもりはありませんが、
調査の進め方と処罰の仕方に法的に問題が生じ得る感はあります。
本来は数ヶ月を要する調査を1ヶ月程度で終わらせたり、
小保方氏本人に対するヒアリングが不十分であったり、
捏造と断定するには決定的な材料が足りず、
懲戒解雇が相当でない可能性も否定できないなど、
弁護士先生からすれば、ツッコミどころ満載な対応だったことは間違いないです。
捏造を含めた事実関係がどうあれ、訴訟になった場合には懲戒解雇は難しいでしょうね。
多くの批判を受けているように、小保方氏一人に責任を負わせ、
理研の体制の問題点は指摘されていませんし、
実際に他の人間がSTAP細胞を作れるのかどうかも分からず、
調査報告としてはやはり不十分だった感は否めません。
問題となった論文の作成経緯、参加したメンバー、
そして完成した論文のチェック体制がどうなっていたのか、分からないことだらけです。
結局は理研も小保方氏という「偶像崇拝」を生み出す目算を重視し過ぎて、
肝心な研究内容を精査していなかったと言われても仕方ないように思えます。

私としての評価は、早稲田大学理工学部=論外、
小保方氏=偶像崇拝、理研=猛反省、という評価です。
もう研究者辞めて、理系型アイドルとか目指して歌って踊ったら、どうよ?
STAP48ということで、理系女子募集中~とか(^^;

2014年04月07日

んー

プロ野球の2軍ではインフルエンザが大流行していると話題ですが、
ここ数日の寒さにやられて、自分も少し体調不良気味…
ネタが溜まっているけれど、ストック放出でお茶を濁しますm(_ _)m

あー、そういえば、明日でXPの使用期限…
本体は関係ないけど、XPモードとかVMWareの分を更新してない。
Vistaライセンスが余ってるので、とりあえずそれを入れるつもり。時間がない…
まぁ、すぐに使えなくなるわけじゃないですけどね。

その影響なのか中古PCショップは微妙に面白い。
企業が持ち込んだのか、縦横30センチ以上あるかという大きな一体型PCがズラリ。
1万円ちょっとで買えるので、部屋が大きければ使えますが… でかすぎ(苦笑)
別途OSのライセンス持っているなら、パワーのあるXPパソコンはお得ですよね。


◆センバツ甲子園大会 龍谷大平安高校がセンバツ初優勝
これだけ大会に出場していながら、センバツでの優勝がなかったのは意外でした(^^;
そんなわけで、龍谷大平安高校が6-2で大阪の履正社高校を下し、
念願のセンバツ初優勝を遂げました。

ポイントとなったのは8回1アウト満塁の場面の継投策で、
直前にリリーフのマウンドに立った犬塚投手は緊張からか腕が縮こまり、
四球を出してピンチを広げ、さらに続く打者に2ボールとしたところで再度投手交代、
エースナンバーの中田投手がマウンドに上がり、
苦しい場面ながらも空振り三振、ピッチャーゴロに打ち取り、最大のピンチを凌ぎました。
最大のピンチで最高のピッチングを見せた中田投手の度胸が素晴らしかったです。

大会全体を通じては、接戦が多く、延長戦にもつれこむ試合が多かった印象です。
豊川と日本文理は延長13回、
明徳義塾と智弁和歌山は延長15回、
佐野日大と智弁学園は延長10回、
桐生第一と広島新庄は延長15回引き分け再試合、
佐野日大と明徳義塾は延長11回、
龍谷大平安と桐生第一は延長10回、
履正社と豊川は延長10回…
名前を挙げても分かるように、明徳・佐野日大・桐生第一・豊川と、
同じチームが延長戦の激闘を戦っています。

センバツは夏に比べて日程的に緩いので、絶対的エースのいるチームの方が有利で、
田嶋投手や岸投手を擁する佐野日大や明徳義塾にとっては追い風のはずでしたが、
度重なる延長戦の激闘で投手も消耗してしまい、最後は力尽きる形で負けてしまいました。
さらに雨天中止や引き分け再試合の影響で日程もタイトになり、
複数投手を擁する平安や履正社に有利に働く展開になったように思えます。

これだけ延長戦の激戦が多かった理由としては、
投手と守りがしっかりしたチームが多かったからでしょう。
近年の全体的な傾向として、投手のコントロールが格段に良くなったことが挙げられます。
いわゆるプロアマの雪解けによって、プロ経験者の指導者が高校野球の監督になったり、
オフシーズンのシンポジウムで選手・監督がプロ選手と接する機会も増えたことにより、
いわゆる「変な」投球フォームの投手は極端に少なくなりました。
個性的なフォームの投手はいますが、それでも理に適った形をしており、
劇的に変える必要性のない投手ばかりで、それがコントロールの安定に繋がっています。
以前なら四球連発で試合が壊れることも珍しくありませんでしたが、
近年はそういう試合は極端に減ってきています。
また、今年は2番手・3番手にも力のある投手がいるチームが多く、
優勝した龍谷大平安や初出場ながらも快進撃を見せた豊川高校、
これらのチームは3番手以降の投手もレベルが高く、層の厚さを見せてくれました。
投手の全体的なレベルアップを感じる大会でしたね。

2014年03月25日

センバツ甲子園が開幕

クリミア半島問題を始め、政治状況が混沌する中、
一服の清涼剤となっているのがセンバツ甲子園大会ですね。
…まぁ、第3次世界大戦の布石か、と西欧諸国を中心に騒いでいる時に、
清涼剤もクソもないわけですが(苦笑)
本当に日本人は暢気と言いますか、平和ボケですよねぇ…

さて、センバツ甲子園の方に話を戻しまして、
昨年春に大活躍した浦和学院・小島投手と済美・安楽投手、
昨夏の優勝に貢献した前橋育英・高橋投手らが予選で敗退したことで、
スターなき大会と一部で言われていましたが、好素材も多い印象です。
佐野日大の左腕・田嶋投手が12奪三振で完封勝利を収めたり、
智弁学園の岡本選手が1試合2ホームランと大活躍したりと、
甲子園を湧かせる新しいスターも登場しつつあります。
田嶋投手は井川投手をコントロール良くした感じで、
岡本選手は少しヘッドの入りが気になるものの、和製大砲という印象です。
特に岡本選手は2年生になってからホームラン量産ということで、
今後もさらに積み重ねていきそうな雰囲気があります。

試合として面白かったのは、豊川と日本文理の試合、
明徳義塾と智弁和歌山の試合ですね。
豊川と日本文理は制球力のある右腕を擁する良く似たチームでしたが、
経験の勝る日本文理が優位に試合を進めるも、初出場の豊川が粘り、
最後はサヨナラ勝ちで勝利を飾るなど、素晴らしい試合でした。
明徳義塾と智弁和歌山の試合も、甲子園常連校同士の接戦となり、
このまま引き分け再試合かと思ったら、
ポテンヒットが続いた明徳義塾がチャンスを掴み、
最後はサヨナラ暴投というあっけない幕切れではあったものの、
一進一退の素晴らしい試合を見せてくれました。

逆に21世紀枠の学校は今回も苦戦続き…
色々な考え方があって然るべきでしょうが、個人的には既に限界かな、と。
どう取り繕おうとも、甲子園がプロ・大学・社会人野球への登竜門で、
ある意味では、彼らなりの「就職活動」でもある大会において、
実力差のある学校が出てくることは、
仕事としての野球を目指す高校生にとって失礼な感じもしてしまいます。
勿論、高校野球がそれだけでないことは分かるのですが…
辛い思いをして甲子園を目指しながら、及ばない生徒もいるわけですから、
実力で選んでいくのが筋だと思います。
最後に決め手を欠く際に、学業・地域性等は考慮すればいいわけですしね。


◆ニュースネタ 解決の糸口が見えないクリミア半島情勢
事件直後は煮え切らない言い方をしていた日本政府ですが、
ようやくロシアの行動を批判して、同盟国の役目を果たせたかなという印象です。
あのまま中立を維持していたら、日米同盟は完全に崩壊しかねませんでした。
とはいえ、日本の対応は協議中止止まり。
今後、経済制裁に本格的に踏み込んだ時に、どこまで追随できるかが問題ですね。

クリミア半島情勢はほぼ当初の予想通りの展開で、やはりロシア優位に動いています。
もっとも、このままロシアが何事もなくクリミア半島を併合できるわけもなく、
西欧諸国はともかくとして、ウクライナが黙って終わることはありえません。
アメリカがその動きを支援する限り、ウクライナで内戦が勃発する可能性はあります。
そうなれば、もはやアメリカとロシアの偶発的戦闘は十分起こり得るわけで、
「集団的自衛権の行使」を議論している日本にとっては、
アメリカを守るためにロシアと戦うことが現実味を帯びてきています。

ここに来て自民党内からも集団的自衛権に慎重な意見が出てきているのも、
クリミア半島情勢を見極めたいという思いが少なからずあるからではないでしょうか。

北方領土問題に関しては、やはり絶望的な状況になったと言わざるを得ないかと。
ロシア国内において帝国主義的な姿勢が支持されている以上、
今後の領土問題への譲歩は「弱腰」を意味してしまい、強気に出ざるを得ません。
一度取った強気な態度は引っ込みがつかなくなるわけで、
それは韓国も同じことが言えて、特に内政手腕が評価されてるわけでもないのに、
日本に対する強気な姿勢だけで高い支持率を誇る大統領だとか…
まぁ、その点から言えば、日本も変わらないわけですが、
ようやくアメリカが本気で怒っていることに気付いたのか、最近は少々トーンダウン、
にも関わらず、空気の読めない発言をする輩がいるし。
どこも同じような人間はいるもんです。


◆ライオンズネタ オープン戦が終了
最後2試合は打線が繋がったものの、打ったのは横浜投手陣だけ、
正直言って不安な気持ちの方が大きいです。
まぁ、調整違法からして開幕ダッシュよりも、終盤重視の調整法でしたからね。
今の時点でキャンプの成否は論じることができません。
ただ、常勝時代のライオンズや戦力が充実した巨人とは違い、
若い選手の多いライオンズなだけに、少々ピントがずれている感じもしていました。

それでも個々の選手の調子は上がっていくでしょうし、
それより問題なのは外国人選手の出来ですよね…
まぁ、オープン戦の時点で成功・失敗を論じるのはナンセンスですが、
先発のレイノルズ投手は期待できそうな感じですが、
ボウデン投手は中継ぎとしては使えそうも抑えとしては疑問符、
ランサム選手は守備に定評あるも、打撃はここまで雰囲気なしと散々…
ウィリアムス投手も調子がいまひとつですし、
戦力が薄くなって必要不可欠な外国人選手がこれでは… 先が思いやられます。

リリーフは十亀投手と西口投手を中継ぎに回したものの、
ここまでキッチリとした形はできないままにオープン戦を終わりましたし、
しばらくは戦いながら、という形が続きそうです。
我慢強く戦わないといけないシーズンになりそうですね…

他球団ではソフトバンク・ロッテ・楽天がなぁ…
シーズンでも新戦力が活躍するかどうかは分かりませんが、
勢いを感じることは確かですよね。

2014年03月03日

黒海動乱

ロシアにしてやられた感がありますね…
今思うと、全てがロシアの思惑通りだったとさえ感じてしまいます。
どこまでがロシアの思惑通りだったのか、全てが用意周到な準備だったのか、
言いようのない不気味さだけが漂いますね…
ロシアのクリミア半島に対する執念を甘く見ていたと言わざるを得ません。

ソチ五輪の開幕・閉幕の記事でも触れたように、
ロシア・ヨーロッパ・中央アジア諸国にとって黒海が世界史の重要拠点です。
黒海とソチの地理的関係は説明した通りで、
ウクライナはちょうどソチの北西対岸に位置する場所、黒海の北端です。
…にも関わらず、ここ数日のニュースではウクライナ情勢の報道はサッパリ、
今日になってようやくニュースで大々的に報じられるようになったという印象です。
あまりにも鈍いと言いますか…
ソチの場所もよく知らずに報道してたんじゃねーのと思わなくもなし。
パラリンピックは大丈夫でしょうか。テロの危険性が格段に増しましたが…

簡単にクリミア半島の情勢を説明すれば、ロシアにとって「不凍湖」として重要で、
ソ連時代は海軍の拠点が置かれていた要所です。
ソ連崩壊時にウクライナと帰属争いになるものの、軍隊の駐留を条件にウクライナ領とされ、
東ヨーロッパとロシアに挟まれる形で、政治的にも不安定な時代が続いています。
近年話題になったことでは、2004年にオレンジ革命が起こり、
その時の大統領選挙で野党候補の顔が毒薬を盛られたのか激変して、話題を呼びました。
(その時の対立候補が今亡命中の大統領なわけですが…)
翌2005年にロシアとウクライナが天然ガスの値段を巡りって争いとなり、
ロシアがパイプラインの供給をカットしたために、
ヨーロッパへの天然ガス輸出も途絶えることとなり、エネルギー問題が発生しました。

こうやって時系列を見ていくと、ロシアは用意周到に準備を進めていた感があります。
中国やバルト3国との国境線画定は東西の不安定要因をなくすためだったのでしょうし、
北方領土問題に前向きな姿勢を見せているのも、このためだったのかもしれません。
ソチオリンピックの開催も、中央アジア進出・南進への足がかりだったとさえ思えます。
プーチン大統領の主張する「ロシア系住民を守るため」という大義名分も、
もはや国境の概念は存在しないことになってしまい、危うい発想です。
逆にそれは民族主義を認めることとなり、多民族国家であるロシア自身を苦しめ、
民族主義的なテロリズムの擁護にも繋がりかねない諸刃の刃となることでしょう。
イスラム世界が展開する中央アジアでは、オバマ政権以降、
アメリカよりもロシアの動きが大きくなっており、
テロのターゲットがアメリカからロシアに変わりつつある印象を受けます。

今後のウクライナ情勢の展開は非常に難しいと思われます。
前述のように、かつてヨーロッパはパイプライン供給カットの被害を受けているだけに、
心情的にはEUとの連携を模索する新政権に同情的な目を向けつつも、
実際のところはロシアと対立したくないという複雑な利害関係が絡んでいます。
昔起こったクリミア戦争のように、NATOが介入するのは難しいと思われます。
そうなると、権益を持たないアメリカの動向が鍵になるわけですが…
アメリカがどこまで踏み込んだ対応を取れるのか、オバマ政権の真価が問われます。

日本にとっても他人事ではなく、対応次第では一気に危うくなる重要な問題です。
とりわけ北方領土問題が前進しかかっているだけに、
日本政府としては良好な関係にあるプーチン政権と対立したくないのが本音でしょう。
かといって、ロシアの民族主義的な理論を肯定してしまえば、
在日朝鮮人や在日中国人等を抱え込んでいる以上、
北朝鮮や中国の侵略行動を容認してしまいかねない危うい理論であって、
とても認められるものではありません。
日本になぞらえて考えれば、反米政権が成立したら沖縄米軍が蜂起して、
占領されたようなものですからね…
政治家はともかくとして、日本国民にとっては許しがたい行動です。
もし、今回のロシアの行動が用意周到なものだったとしたら、
北方領土問題に関してもそのための撒き餌だった可能性が高く、
クリミア半島を手中に収めれば、逆に北方領土に妥協しない可能性があります。

総合して考えると、やはりロシアにしてやられた感が非常に強いです。
国際社会が非難することはできても、実際にその行動を抑止する力が見当たりません。
G7での協調も、ヨーロッパ諸国を中心に足並みが揃わない可能性が高く、
経済制裁等の実効性も疑問符です。
国連も常任理事国のロシアの行動では拒否権の関係上、何もできませんし、
アメリカ一国の踏み込みに期待するしかないという感じですね…

んー、ソチ五輪の閉会式の五輪の輪の不完全さは、今回の動乱を暗示していた、
なんて今になると思っちゃいますね…
ソチ五輪で感じたロシア色の強さも、やはり狙い通りだったのでしょうし、
クリミア半島に止まらず、ロシアの中央アジア進出が進みかねない事態です。
汎スラヴ主義の復活と言われても、おかしくない状況ですよ…
もし、そんなロシアの行動に触発されるように、中国も領土的野心を見せ始めたら…
国際社会の秩序が一変に崩れかねません。
東京五輪が吹っ飛びかねない世界情勢になるでしょうね。五輪の輪が本気で崩壊する。

2014年02月26日

ソチ五輪が閉幕

ロシアで行われていたソチオリンピックが閉幕を迎えました。
序盤は苦戦続きだった日本も、スノーボード勢の活躍もあって盛り返し、
終わってみれば、地元の長野五輪を除き、トップタイのメダル数を獲得するなど、
選手個々の活躍が光る大会となりました。

羽生結弦 男子フィギュア     金メダル
葛西紀明 ジャンプ男子ラージヒル 銀メダル
葛西紀明 ジャンプ男子団体    銅メダル
伊東大貴
竹内択
清水礼留飛
渡部暁斗 複合個人ノーマルヒル  銀メダル
平野歩夢 スノーボード男子HP   銀メダル
平岡卓  スノーボード男子HP   銅メダル
竹内智香 スノーボード女子大回転 銀メダル
小野塚彩那 フリースタイルスキー女子HP 銅メダル

スノーボード勢の活躍は多くの日本人にとっては意外だったものの、
世界ランキング上位だったり、大会上位を取るなど実績十分で、
十分にメダル圏内にいる実力者であったことが明らかになりました。
にもかかわらず、事前のマスコミ報道が皆無であったことを考えれば、
いかに偏向報道が強かったかということが分かります。
自分自身もそうですが、冬季スポーツに関してはまだまだ不勉強で、
それはマスコミもそう変わらなかった、その事実が明らかになりましたね…

そういう意味でも、高梨選手や浅田真央選手は、
マスコミの格好の餌食となってしまった印象を受けます。
特に浅田真央選手は『アスリート』というよりは『表現者』という印象で、
競い合うことに向いている性格とは思えないだけに、
過剰なメダルの期待が表現者としての彼女のスケートを潰した感があります。
それにしても、フリーの演技は感動しましたね。
それを見た日本の国民全員がメダルの有無を忘れる演技でした。
結果的には他の選手が得点を上回りましたが、どちらかというと、
浅田選手の高得点が上位陣のジャッジを引き上げさせた感があり、
客観的にもフリーの中で最も印象に残る演技だったことは間違いありません。

嬉しかったのはジャンプ競技の復活で、メダルを取れたことは朗報でした。
ただ、競技の内容を見ていると、ジャンプ個人では東欧勢の躍進が目立ち、
団体戦ではドイツとオーストリアが圧倒的な力を見せており、
複合競技もジャンプでの差が付かなくなっており、
クロスカントリーの重要性が増すなど、復活は道半ばな感もします。
こちらも継続的に海外遠征を続けるなど、
国と企業の積極的なバックアップが欠かせないように思えます。

スピードスケートに関してはショートトラックを含めて差が開く一方。
元々、戦前から難しい予想がされていただけに、
過去の実績だけで過剰報道されていた感があります。
こちらもかつてのジャンプ競技同様に根本的な立て直しが必要とされそうです。

それと印象的だったのは大会全般を通じての「ロシア色」の強さですね。
開幕時の記事にも書きましたが、ソチは黒海沿岸で、
中央アジアとヨーロッパに接する歴史的にも微妙な地域です。
そこでオリンピックを開催し、しかもロシア色を鮮明に打ち出すことで、
ロシアの中央アジアにおける政治的覇権を示した形となりました。
そう考えれば、日本もバカの一つ覚えのごとく「トウキョウオリンピック」と言わず、
「沖縄オリンピック」を開催するのも、真の領土的保全のように思えます。
まぁ、そういう頭が働かない点が、
受け売りだけで生きている国粋主義者共の限界なわけですが。
水泳の大会ぐらいは沖縄に持ってったらどうよ? 枡添知事、森善朗会長。


◆ニュースネタ 森善朗氏が浅田真央転倒コメントの余波
自民党の元総理で、今は政界を引退したものの、
2020年トウキョウオリンピックの大会組織委員会の会長も務める森善朗氏が、
フィギュア女子の浅田真央選手のショートプログラムの演技を見て、
「よく転ぶ」と発言して、波紋を呼びましたが、
発言の全容が伝わるにつれて容認論も聴こえてきましたが、
今度はアイスダンスのリード兄弟に対する発言や、
パラリンピックに関する問題発言が浮上しており、さらに波紋が広がっています。

私自身はどちらの発言も、元総理云々や個人の発言としてどうではなく、
大会組織委員会の会長として明らかに不適切であると思いますが、
ある意味では、その発言が今の自民党の体質そのものを現している気がします。
一言で言うと、「外国人蔑視」「障害者蔑視」、さらには「貧乏人蔑視」です。
彼らの中ではそれらは「日本人」ではないのでしょう。
リード兄弟の母親は日本人ですから、属人主義の日本では間違いなく「日本人」、
それをあんな言い方をするわけですから、純血主義のこだわりを強く感じます。

自民党の「日本人」観はきわめて限定的であると言え、
古くは「一億総中流」と言ったり、「単一民族国家」と臆面もなく言っていました。
実際の労働市場の状況も知らずに、
平気に最低賃金の撤廃を言ったり、非正規雇用の緩和、生活保護の打ち切り等々、
正社員になれない人間は日本人に非ず、無職は日本人に非ず、そう言わんばかりです。

そういった心無い発言の数々、近年の外交音痴ぷりを見ていると、
やはり、「二世・三世議員」だなと思ってしまいます。
他人の気持ちを考えないと言うか、考えようともしないと言うか、
外交は常に他国・相手があるのに、それを全く見ようとしないし、
見ている対象の生活をしっかりと見ないから「蔑視」に繋がる。
まぁ、正直、人としての程度の浅さを感じずにはいられません。

もっとも、そんな人間を簡単に支持してしまう国民も、同じ穴の狢なのかもしれませんが。

2014年02月11日

ソチ五輪が開幕

開会式でいきなり聖火がスタジアム外に出てったのには驚きましたが(苦笑)
ここまで日本選手は予想通りの苦戦を強いられている印象です。
少し事前報道の煽りが過剰すぎた感がありますね。
上手く行けばスピードスケート500mは、という感じもありましたが、
蓋を開けてみれば、オランダ勢が圧倒、厳しい戦いとなっています。
こうなると、期待はジャンプ女子の高梨選手やフィギュア勢となりますが、
浅田選手以外は五輪未経験なだけに、
過度なプレッシャーは与えないようにしたいですね。

さて、開催地のソチですが、日本ではあまり馴染みのない黒海沿岸の都市ですが、
世界史的には黒海を挟んで、ロシア・中央アジア・トルコ・東ヨーロッパと隣接し、
宗教的にはキリスト教とイスラム教の境界線上にあるなど、重要な要所です。
ロシアとトルコ・イギリス・フランスが激突したクリミア戦争では、
赤十字発祥の地とされ、天気予報が重要視されるようになるなど、
現代に繋がる多くの発明がなされています。
日本ではあまりピックアップされませんが、
これを機会に中央アジアに対する関心を深めるのも良いかもしれません。


◆政治ネタ 東京都知事選は枡添氏が勝利
細川元首相の「脱原発、ほどほどの生活」が大量消費社会を脱せない東京都民に
果たして受け入れられるのか注目していましたが、
出馬が大きく遅れ、準備不足を露呈してしまったことと、
熊本のイメージが抜け切らず、都民に受け入れられにくかった気がします。

しかし、東京外にいるせいか、サッパリ盛り上がりませんでしたね。
ソチ五輪と重なったことや前日に大雪が降った影響が大きく、
正直言って、「えっ!?今日が都知事選の投票日?」という感じでしたから。
低投票率に終わったのも分からなくもないです。

そんな中で一抹の不安となっているのが、田母神氏が予想以上に善戦したことでしょう。
世界ではナショナリストの台頭に日本に対する警戒感が強まっているとか。
デヴィ夫人の応援は分からなくもないものの、
NHK経営委員でもある作家の百田尚樹氏まで応援となると、
NHKは中立性に程遠いナショナリストばかりなのかと思われてしまいますし、
映画かもされた『永遠の0』が戦争賛美ではないというフォローさえも、
作家自身の考え方が戦争賛美であれば、自然と作品もそう見做されてしまいます。
本来は、作家と作品は切り離して考えられなければならないわけですが、
作家自身が作品を台無しにしてしまったケースですよねぇ…
なんだ、結局、戦争賛美で図星突かれたから怒ってただけなのか(苦笑)

彼らはすぐに太平洋戦争を「自衛のための戦争」だったと言いますが、
確かにそれはクラウゼヴィッツ的な戦争論では間違いではないのかもしれませんが、
現実の戦争はその政治的意思を超えた結末をもたらすことが常で、
当初の政治的達成目標とその被害想定を大きく超えて、独り歩きするものです。
ドイツ30年戦争しかり、第一次世界大戦しかり、太平洋戦争もしかり。
その当時の日本軍の政治的達成目標がどの程度であったかは定かではありませんが、
それを達成するにはあまりに見込み違いの戦争をしてしまった感は否めません。

また、東京大空襲や原爆投下が民間人に多大な被害をもたらしたことは事実ですが、
このような「総力戦」は何も太平洋戦争が初めてなわけではなく、
第一次世界大戦でヨーロッパが甚大な被害をもたらした過去があるわけですから、
それをもって被害者面するのは、あまりに無知であったと言わざるを得ません。

敗者の歴史も大事ではありますが、彼らは「戦争で負けた」という事実に対して、
いつも言い訳をしているようにしか思えません。
日本の歴史ほど敗者の歴史を葬り去ってきた歴史はないでしょうに。
先住民族としてアイヌ民族が認定されていますが、彼らの歴史もそうですし、
民族であるかは別にして、九州・出雲・東北など各地で異なる文化圏があったわけで、
それらを全て切捨てたがために、日本の古代史は天皇神話のみで、中身は詳細不明、
南北朝時台を除けば勝者の歴史が残されるのみ、という有様です。
そんな人間達が敗者の歴史を大事にしろと言っても説得力ねーです。
その前にアイヌの歴史を日本史の教科書に掲載するべきじゃねーのかね?


それに関連して、いわゆる「集団的自衛権」もまた時代遅れの議論という感じです。
東西冷戦構造、国家対国家の構図だったからこそ成り立った論理であって、
集団安全保障の神話は既に崩れていると言っても過言ではありません。
現在は国家対非国家(テロ・犯罪組織等)だったり、国家内部の対立であることが多く、
意図が読めない北朝鮮の動きには警戒する必要がありますが、
例えば中国と正面衝突するというケースはなかなか考えづらいものがあります。

本来、集団安全保障の中核を担うはずだった国連にしても、
いわゆる国連「軍」は1990年代にPKOからPKFと意欲的に取り組んだものの、
ソマリア内戦では軍事介入した国連自身が宣戦布告され、
戦闘当事者となって泥沼化の様相を呈していったことを考えれば、
必ずしも軍事力を全面に出すことが和平へ繋がるわけではないことは明らかです。
結局、その後の国連は「調停者」としての立場を確保するようになり、
専らPKO活動中心となっています。
戦後の日本もアメリカの腰巾着と言われながらも、尊敬の念を集めてきたのも、
積極的な軍事介入をしなかったからであって、
そういった「調停者」の立場を捨て去ることに利があるのか、考えなければなりません。

つまり、もう集団的自衛権の話は湾岸戦争で終わってる話なんですよね。
1995年のソマリア内戦の失敗、2001年の同時多発テロ事件以降、
世界の安全保障形態は大きく変化しているのに、
何ら考慮することなく、昔の議論を持ってきてしまう辺りが…亡霊に取り憑かれてます。


そもそも、日本人がどこまで現代史を考察できているのかはかなり疑問が残ります。
歴史の授業も近代までをメインにしていることが多く、現代は太平洋戦争の経過と国連の成立、
おおよそそこで歴史の授業は終わってしまいます。
授業以外でも太平洋戦争の系統だった研究がなされているのは丸山真男氏ぐらいで、
言わば、日本人が敗戦そのものを語らず、臭いものに蓋をするかのように覆い被せたのに、
それを「自虐教育だ」と訳の分からん言いがかりをつけて、
中身が程よく発酵して食べ頃になっているのかもしれないのに、
それらを「腐っている」と決め付け、容赦なく戦後史を否定しようとしている、感じですね。

いつになったら、日本人は敗戦の事実を受け入れられるんですかね。
世界では民族対立の解決方法として、敢えて悲しみ・憎しみを全て表に出すことで、
民族の和解を図ろうとしているのに、日本人はいつもそれを隠してしまう。
そんな日本の困った性分は全く持って直ることがありません。
その歪みが今になって出ている、そう思えます。
明治維新の歪みが太平洋戦争に繋がったのなら、
敗戦を受け入れられなかった歪みはどこに繋がって行くのでしょうか?

2014年01月30日

お久しぶり

随分とお久しぶりになってしまいました。
なかなか忙しいと時間が取れず…
書こうと思っていたことも、時間と共に過ぎ去っていく…


◆ニュースネタ 昨年末から「舌好調」な安倍総理…
口が滑りまくっているというか、もはや手に負えないというか、大丈夫か?
ダボス会議では靖国参拝問題に対して「誤解がある」といい、
記者懇談会では中国との関係を「第一次大戦前のイギリスとドイツ」に例えたり…
祖父・父と比べても、信じられないほどの外交音痴というか、鈍感な人ですよねぇ…

「第一次大戦前のイギリスとドイツ」に関して言えば、先のヨーロッパの新聞報道で、
中国を当時の新興国であったドイツに、日本を衰えた覇権主義のフランスに例えられ、
両国の関係を紹介していたことを逆手に取ったのでしょうが、それは逆手になりません。
例えば、日本人が「第二次大戦前の日本とアメリカの関係のようだ」と言われたら、
満州事変以前の良好な関係を思い浮かべる人がどれだけいるでしょうか?
多くの人は太平洋戦争での衝突、空襲・原爆投下といったものを思い浮かべるでしょう。
第一次大戦で甚大な被害を受けたヨーロッパ諸国からすれば、
過程よりも結果が気になる表現であるのは間違いなく、
いずれ「日本と中国は衝突するのか?」と思うのも、無理からぬことです。
そういうところが、外交音痴というか、日本から離れて考えられない狭さを感じます。

靖国神社参拝に関して言えば、どの国も戦没者を追悼するのは当たり前だと言っても、
靖国神社は戦前に国家神道の中心に置かれ、特攻隊などの精神的拠所とされるなど、
例えは悪いですが、イスラム原理主義の自爆テロのような危うい精神的救済を与えたもので、
追悼の場として簡単に割り切れないのも無理からぬことです。
それに加えてA級戦犯が合祀されていることや、
安倍総理は前政権時に「戦後レジーム」からの脱却を掲げ、憲法改正に前向きなことで、
戦後のサンフランシスコ体制そのものへの挑戦と思われてしまいます。
真に誤解があるのは、安倍総理の方で、どの国も戦犯者を崇めることはしていませんし、
仮に東京裁判の正当性が疑わしく、A級戦犯に罪はないと主張したとしても、
東京裁判がなかったら、国家元首であった昭和天皇が責任を取らされたのは間違いなく、
それは戦後の天皇制に対する挑戦そのものであると言えます。
まさに安倍総理にとって靖国参拝は極めて「私的」なもので、
母方の岸信介氏らが憂き目にあった東京裁判を否定したくて仕方がない、
国の利益に繋がることは何らない、極めて私情による行動だと言わざるを得ません。

やや現在の政治ネタからは外れるものの、「永遠の0」が一部批判を受けているのも、
全く分からないわけではなく、内容よりも「このタイミング」というのに問題があります。
これが民主党政権時だったら問題ないでしょうが、
先のような戦後レジームからの脱却を掲げる安倍政権下となると、
戦争の正当化と受け止められてしまうのも、やはり無理からぬことでしょう。
太平洋戦争の真の戦犯は誰であるのかは、非常に難しい問題ですが、
第一に独走・暴走を強めていった陸軍であることは間違いなく、
第二にそれを黙認どころか支持したマスメディアと一般大衆、
第三に国家元首である天皇、そういった位置づけになるかと思われます。
そう考えていくと、今の安倍政権の支持率や中国・韓国に対する国民の反感、
都知事選で田母神氏のような旧陸軍のような考えの人間の出馬を支える人間がいること、
そういった状況が戦前の戦争を許してしまった国民の雰囲気に酷似しつつあります。

また、そもそも、日本が戦争への道、大陸侵略の道を辿っていったのは、
西郷隆盛らが唱えた「征韓論」が始まりで、明治維新の変革の中で、
取り残された人達、とりわけ武士の不平不満を逸らすことが目的でしたが、
富国強兵が優先されたために、征韓論は一旦置かれたものの、
今度は自由民権運動や貧富の格差の問題を覆い隠す為に、大陸侵略の道へ進みました。
要は、強力な覇権主義を唱える背景には、必ず国内の不平不満は付きものなわけで、
それは今の中国や韓国、そして日本も全く同じ状況にあると言えます。
外交は外交と独立していることはありえず、必ず国内問題とのセットで考える必要があります。


◆ニュースネタ 従軍慰安婦問題でNHK新会長が失言
昨年の橋下大阪市長にしても、安倍総理にしても同じなのですが、
誰も彼もが従軍慰安婦問題を断片しか見ていません。
だから同じ間違いを繰り返すんですよ。
従軍慰安婦問題は戦後処理の問題だけではありません。
「女性の人権に対する蹂躙」という今日的問題です。
そこが日本の反応とアメリカ・ヨーロッパの反応とが異なる最大の理由なんですよ。

もし、彼らに「女性の人権に対する蹂躙」という意識が欠片でもあったならば、
従軍慰安婦は必要だったとか、他の国もやってるではないかと、口が裂けても言えないでしょうに。
彼らの発言は戦争被害者を刺激するだけでなく、
日本の女性をも侮辱していることに、何故気が付かないのか、
そこらの無神経さ・鈍感さが未だに日本の政治が男社会であることを痛感させられます。

確かにNHK新会長の言う通りで、戦後処理としては、従軍慰安婦問題は解決済みです。
しかし、問題の本質は、国際社会における重要な立ち位置にある日本が、
そういった女性の人権に対して無頓着であることが問題なのです。
例えとして、著作権コピーを挙げれば、経済規模の大きな国がやっていれば大問題ですが、
比較的規模の小さい太平洋の諸島国家がやっていても、それほど重要ではありません。
第一次世界大戦の戦勝国の一員となり、アジアの代表として国際連盟の常任理事国となった日本、
そして、経済発展を遂げて国際的に重要な位置を締めている今の日本、
そういった国際社会における立ち位置が重かった国が、女性の人権を蹂躙したことを認めず、
一時謝罪はするものの、散発的に問題発言を繰り返し、
未だに問題の本質を理解できていないところに、真の国際的失望があるわけですよ。

こんな発言をしてしまう日本ならば、「集団的自衛権」を容認したら、
モチベーションが上がり難い日本以外の第三国支援の場合に、
「慰安婦でも付けてみたらどうか」と真顔で言い出しかねません。
そこが問題の本質。今日的な意味で、女性の人権に対する姿勢が問われているのです。
従軍慰安婦問題は戦後処理の問題だけじゃないことを日本の国民は自覚すべきです。


◆ニュースネタ 中国脅威論は大日本帝国脅威論でしかない
ここ10年、中国脅威論をよく耳にするようになりましたが、
彼らの話す「中国」と私のイメージにある「中国」は全く一致を見ません。
彼らの話「中国」は、まるで戦前の日本、軍国主義下の大日本帝国です。
過去の日本を見て「中国は脅威だ」と叫んでいるタイムマシンな頭が最も脅威です(苦笑)

中国の国民性を一言で現すならば、「羊頭狗肉」です。
「羊の肉を売ります」という看板を表に掲げながら、実際に売るのは犬の肉、そういう諺。
この言葉は中国のしたたかさを示すとともに、ある種の現実主義者的側面を表しています。

中国は日本と異なり、1つの王朝だけで成り立った歴史ではありません。
所々怪しさは残るものの、日本は天皇家という王朝1つが連綿と続いているのに対し、
中国は数多くの王朝が興っては滅び、興っては滅びを繰り返し、
三国志のように天下統一を目指し、多くの地方国家が戦い合ってきた歴史です。
その中では権謀術数もあり、騙し合い・騙され合いで外交力を磨き、
多民族を統治するための寛容の精神の重要性、そういった基本姿勢を生んできました。
彼らにとって「交渉」とは命を賭けた勝負であり、
契約してしまえば、売ってしまえば、こっちのもの、それが中国の基本姿勢です。
資本が入ってきたと思ったら、中国系企業に全部利権を持っていかれたり、
中国製品を買ったけれど、品質が悪くてアフターサポートもない…それが中国の当たり前。

もう1つ重要なのは、中国ほど無宗教な国はないということです。
日本は明治からのたった100年で天皇を現人神と思い込む位に純朴でしたが、
中国は仏教や儒教・道教といった哲学的な教えは多いものの、
キリスト教やイスラム教のように一神に従うというような面はほとんどありません。
毛沢東の行った文化大革命はそういった面があり、
今も内陸部の農村においてはその影響が残ってはいるものの、
都市部においては、やはり文化大革命のような妄信的な教えは普及せず、失敗に終わりました。
それはある種の中国人のリアリストな側面の現れであるように思えます。
仮に、中国が軍事化を強めているとしても、
それが戦前の日本のようなファシズムに染まることがありえず、
表面上は共産党政権に従っているフリをしていても、その実はそうではなかったりするので、
軍国主義で一枚岩となり、侵略活動へと暴走していく危険性はほとんどないと言えます。
少なくとも、アメリカと正面衝突しようと考えるほど、夢想家な国民でないことは確か。

そういった中国人の国民性を考えるに、やはり中国脅威論には違和感があります。
どんなに軍事力が強まったとしても、中国が沖縄を軍事力で支配することは考えられず、
むしろ、沖縄を日本から独立させるように画策する方が、中国らしいやり口です。
そういう意味でも米軍基地の沖縄への押し付けこそが、中国脅威論の最大の敵とも言えます。
対中国のために沖縄に米軍基地が必要だ、それこそが中国の思う壺ってことですな。


(追記)
◆スポーツネタ ヤクルト・バレンティン選手のDV事件に見る日本の鈍感さ
従軍慰安婦問題における女性への人権侵害に対する鈍感さを論じましたが、
今回のヤクルト・バレンティン選手の事件においても、同様の危うさを感じますね。

まぁ、正直、日本人の感覚として、実質的に婚姻状態が破綻しているとはいえ、
自宅内に監禁(軟禁)する行為が、DVに当たるという感覚はないのですが、
その感覚の差そのものが、人権に対する意識の弱さそのものな気がします。
多少なりともバレンティン選手に対する責任追及や、
ヤクルト球団への厳しい処分の要求があってもいいのに、
そういったものは一切なく、キャンプに間に合うかを気にする辺りは…
まぁ、異常ですね。気持ち悪いですわ。

DVの何が問題かといえば、パートナーとしての夫婦の関係性も問題ですが、
もう1つ問題なのが、子どもに対する影響ですね。
家庭内暴力を目撃した子どもが、暴力に対して許容的になってしまったり、
逆に暴力に過剰に怯え、人間関係を上手く構築できなくなる恐れがあります。
現在の日本が直面している「いじめ・体罰問題」を解決するためには、
「平和な家庭」の構築を心がけねばならず、
その意味でもDVの取り締まりは、今後さらに必要になってくるはずです。

そういう観点から見ると、今回の事件は…
まぁ、欧米が従軍慰安婦問題を見る目が厳しくなるわけですよ。人権意識が弱すぎ。

2014年01月03日

箱根駅伝は東洋大学が優勝

正月恒例の箱根駅伝は、前日に往路優勝をした東洋大学が、
復路でも磐石な走りをして、トップを譲らず、見事な総合優勝を飾りました。
主力選手の多くを往路に配置したこともあって、復路には多少なりとも不安はありましたが、
実際は区間賞を獲得するなど素晴らしい走りを見せてくれました。
前回の「追いかける立場の苦しさ」が良い経験になったのか、
「先行逃げ切り」の東洋大スタイルを明確に打ち出した形となりましたね。

ポイントとなったのは気象条件と東洋大学の作戦が合致したことでしょう。
前日の往路は気温が高かったこともあり、オーバーペースになりがちなところを、
敢えて序盤は抑えっることで中盤以降の伸びへと繋げ、
逆に復路は日差しが少なく、気温の上がり方が鈍かったこともあって、
序盤から仕掛け気味に入り、トップながらも攻めの姿勢を貫きました。
区間配置でも、駒澤大学の9区・窪田選手を警戒し、10区に経験のある大津選手を入れるなど、
個々の高い能力に加えて、気象条件の観察を含めた万全の備えをしたことが、
東洋大学の勝因だったように思えます。

追いかける駒澤大学としては、6区のスタート直後の躓きが全てを暗示した感じで、
序盤リズムに乗れず、追いかけるどころか離される結果になったことが、
7・8区の1年生の走りに影響を与えてしまい、追い上げムードが作れなかった気がします。
若い1年生が序盤飛び出そうとして抑えてしまったことが、逆に災いした印象も、
それなら経験のある選手を復路に配置した方が良かったようにも思えましたね。

それ以外の学校では、3位争いやシード権争いが白熱しましたが、
正直言って、いまひとつだった感は否めません。
出場校が多すぎて、それぞれが薄くなったこともありますが、
それ以上に積極的なレースがあまり見られず、
区間賞争いも上位チームばかりで、下位から抜け出すチームがありませんでした。
優勝争いをするトップチームとシード権争いをするチームとの差が、
大きく広がってきている印象はありますね。
近年では早稲田・青山学院大・明治大・日体大といった名門が復活を遂げましたが、
そういった勢力図の変化は感じられず、もう少し刺激が欲しかった気もします。
特にC大はなぁ… 予選会の成績を見ると、来年出れるかさえも危ういような…


◆ライオンズネタ 2014年のライオンズ
FAで片岡選手と涌井投手が抜け、サファテ投手とヘルマン選手も抜けるなど、
戦力流出が続いているライオンズなだけに、多少なりとも不安があります。
FAでの人的補償で大幅な戦力の底上げは難しいだけに、
外国人選手の出来に大きく左右されることになりますが、そこが最も心配なんですよね…

投手陣でのポイントは、やはり抑えでしょう。
サファテ投手と涌井投手という勝ちパターン2人が抜けてしまっただけに、
そこをどう構築できるかが大きなポイントになります。
伊原監督は十亀投手を中継ぎに回すつもりのようですが… 個人的には反対かなぁ。
完投能力のある投手ですし、リリーフに回すと投球が単調になりがちなので、
個人的には先発に固定して欲しい投手です。
外国人の先発投手は…前政権の時のように森-豊田と勝ちパターンがあれば、ですね。
抑えは増田・大石投手に新外国人投手の争いになるのでしょうが、
ここが明確に定まるかどうか、やや不安があります。

野手陣では1番栗山・3番浅村・4番中村剛也選手は固定でいいとして、
問題は5番DH構想の坂田選手が一皮剥けるかどうか、ですね。
自覚を促す意味もあって、敢えて早々に5番DH起用を明言したのでしょうが、
裏を返せば、外国人選手よりも打たなきゃ使わないよという意味にもなり、
プレッシャーにならないか少々心配な面があります。
個人的には5番に秋山選手を入れて、7番で伸び伸び打たせたいのですが、
伊原監督にとっても、坂田選手にとっても、勝負の構想となりそうですね。
これがはまってくれると、打線は非常に強力になることは間違いありませんが…

それに加えて走攻守の要に期待する金子侑司選手の成長も必要ですし、
抑え・スラッガー・ショートと代替が利きにくいポジションが多くなってます。
それらの全てが上手く行けば、前政権の時のように90勝も夢ではなく、
2/3を実現できれば、優勝争いできると思います。
キャンプ・オープン戦でどれだけ底上げができるのか、そこに注目したいですね。

てんかのけん

「天下の険」ですね。静岡県ですが、一応、隣町?になるので(^^;

地元の話になって恐縮ですが、前市長が箱根近くの寺の跡取りで、
地域活性化として、何もない山を切り開いて、日本一?の橋を建設中だとか。
箱根の観光客を呼び込む算段らしいですが…
ぶっちゃけ遠いし、興味もたれないと思うのだけれども…
それこそ本気なら、箱根駅伝で宣伝でもすりゃええのに。金ないけど(苦笑)
小湧園でみしまる君とみしまる子ちゃんがフナッシーばりにジャンプすべし。

遅れましたが、あけましておめでとうございます。
年明けセールの広告を見ても、晴れやかな気分になれない物価高ですが、
消費税増税前にPC新調したいのだけれども… 無理そうですねぇ…
一年の目標は特に何も。
この年になると、生きているだけで素晴らしいと思える(爆)
死なない程度にほどほどに頑張ります。


◆スポーツネタ 箱根駅伝往路
往路は主力を惜しみなく投入してきた東洋大学が優勝となりました。
ただ、優勝候補筆頭の駒澤大学とは1分ほどしか離れておらず、
駒澤大学はエースの窪田選手を残しているだけに、
総合優勝の行方はまだ分からないといった感じです。
両チームに割って入るチームはなさそうなので、2強の勝負でしょう。

往路全体の印象としては、温暖・無風と気候条件に恵まれすぎたこともあり、
序盤から飛ばし気味に入ったランナーが失速するケースが目立ちました。
1区の早稲田大・大迫選手、2区の山梨学院大・オムワンバ選手、
同じく2区の駒澤大・村山選手、5区の日体大・服部選手ら、
前評判が高い区間賞候補は中盤での失速が目立った感じです。
そんな中で、東洋大学の3区・5区の設楽兄弟が序盤から突っ込みながらも、
中盤以降も粘って快走する走りを見せたことが、往路優勝の最大の要因でしょうね。

まぁ、しかし、空っ風で有名な群馬で行われたニューイヤー駅伝といい、
今年の箱根駅伝といい、本当に温暖で風の影響も少ないという珍しい気象です。
温暖なのは変わりませんが、箱根の山一つ超えるだけで、
こちらはとんでもない強風にさらされているというのに、ビックリですわ(苦笑)


◆高校サッカー 藤枝東が京都橘に敗退
負けはしたものの、内容的には非常に面白い試合でしたね。
藤枝東は個人技に勝り、パスワークやドリブルでの突破力に勝ったものの、
京都橘のGKのナイスセーブもあって、最後のシュートが決まらない…

勝利だけを考えれば、京都橘のように、
一発カウンターで素早い速攻で相手の裏を突く方がいいのでしょうが、
やはり見ている側としては、ドリブルで仕掛けて勝負に行く方が楽しいです。
そういうところが藤枝東のサッカーの歴史であり、魅力なんでしょうね。
サッカーがあまり好きではない私でも、
ああいうサッカーをしたいなと思えますもん。

負けたのは残念ですが、藤枝東らしさは見せてくれたので満足です。

2013年12月31日

大晦日だよ、

とはいえ、全然今年1年を振り返れていない…
んー… んー? んー… んー? 怒ってばっかだった気がする(苦笑)
結果的に、株価が上昇し、「アベノミクスは成功した」と言われているものの、
夏の異常な暑さ・台風被害から冬の極端な寒さによって、
農作物は「気持ち悪い」値上がり方をしているし、
一旦海外進出が進んだ工場が国内回帰するのも難しく、
円安の影響で部品は高値で、工業製品も高値…正常な上がりじゃないんだよなぁ。
政治も表面化していないだけで、なし崩し的に大事な政策決定がなされてしまい、
国民は完全に置き去り、「気持ち悪さ」だけが残りました。
「気持ち悪い」んだよなぁ… とにかく「気持ち悪い」、スッキリしない。
2014年はそれらが良い形でスッキリするのか、悪い形で爆発するのか、
あらゆる意味で「結果」が出そうな年ではありますね。

ライオンズ関係の話はまた年明けにするとして、今年の紅白歌合戦は…
こちらも格差社会というか、大御所や視聴率取れそうな歌手には時間を割き、
とりわけ前半の若い歌手は時間を短縮気味と、時間配分がムチャクチャ。
それていで、「あまちゃん」を始めとする特殊コーナーが長過ぎ、
もう紅白歌合戦よりあまちゃんの特番やった方が良かったんじゃねーの?
司会の綾瀬はるかも後半は持ち直したものの、序盤は緊張で噛みまくりのボロボロ…
美輪明宏さんの後にAKB48を持ってきたのも大失敗、ありゃ歌が軽すぎる。
突如の卒業発表も逆にAKB自体のイベント性で打ち消された形となったし、
フナッシーは所々で煩いし、あまりにカオス過ぎました。
悪い意味で読めない展開はスゲーと思いました。企画者の首飛ぶんじゃねーの?
まさに今年1年を象徴する「羊頭狗肉」な紅白歌合戦でした。白々しいわ(苦笑)

2013年12月29日

久々の日記更新

えらく間隔空けてしまい、申し訳ないですm(_ _)m
最近、『東方妖々夢~Ancient Temple~』みたいなテンポだった日々が、
『フラワリングナイト』までは行かないものの、
『ボーダーオブライフ』程度のテンポで生きている感じです(^^;
モバゲーのゲームは朝5時に始まることが多く、そこで起床、
日中は忙しくせかせか過ごし、夜はアイマスのイベントが0時終了、あ・れ?
歳取ってくると、舟漕ぐんじゃなくて、意識が切れます(苦笑)


◆ニュースネタ 政治関連 孤立する日本外交
沖縄の基地移転問題に目処が立って安心したのか、
突如、靖国神社に参拝し、中韓はおろか、アメリカにも軽蔑される安倍総理かな。
アメリカからすれば、対北朝鮮問題において、中国に主導権を握られないためにも、
韓国と日本とスクラムを組んで臨みたいところなのに、
韓国と日本の仲が芳しくなく、アメリカ自身の外交努力も水の泡に。
そうならないよう、両者の和解を勧めていたものの、
韓国は日本が挑発するからだと言い、日本は「対話の門戸は開いている」と言う。
あまり中韓、特に韓国を刺激するような行動を謹んで欲しいと釘を刺したのに、
安倍政権はそれをガン無視、韓国の主張に信憑性を与えるだけの結果となりました。

韓国軍への武器提供にしても、日本側が政治利用したという批判は当たっています。
日本版NSCだか、何だか知りませんが、単に国会プロセスを省略するだけで、
杜撰で軽率な意思決定を可能にする機関であることが明らかになりました。
戦前の軍部よりもヤバイ連中がやってるので、NSCの暴走が危惧されます。

靖国しても武器弾薬の提供にしても、日本の国内事情で判断された面が大きく、
安倍政権の外交感覚の無さは相変わらずどころか、
以前より増して、日本外交の孤立化を招きつつあります。
先鋭化する日本に各国の警戒感は強まっていることは確かだと思われます。

「美しい国、日本」「日本を取り戻す」、あんたの言う「日本」って、いつの日本だ?


◆プロ野球ネタ 新ポスティングシステムが発表
日本の選手会がNOを叩き付けて交渉している間に、
アメリカのオーナー側がNOを叩き付けて来て、振り出しに戻り、
混迷化の一途を辿っていた新ポスティングシステムですが、
ようやく締結に至り、楽天・田中投手がこの新制度利用の第1号となりました。

新制度を簡単に説明すれば、日本の球団が希望金額をアメリカに提示し、
アメリカの球団はその金額で応募し、あとは選手との交渉となるようです。
以前よりも選手側の自由が利くようになったことで、選手にとってはプラス面が大きく、
アメリカ側も最大20億円で済むため、費用の節減にも繋がりました。
唯一損したのが日本の球団で、さらには選手の「適正価格」を掴まなければならず、
かなり球団側の負担が大きくなると予想されます。

田中投手のように上限一杯ならいいのですが、
野手の場合は日本在籍時の年俸よりもポスティング費用が下がることが多く、
高く値段をつけてしまえば、選手の移籍を叶えられず、
かといって1円でもいいと言ってしまえば、選手のプライドを傷つけてしまう。
今後、野手のポスティング移籍は絶望的で、投手専用の制度となりそうです。

2013年12月01日

規制と統制

今日12月1日から改正道路交通法が施行され、
自転車は基本的に左側の路側帯を走らねばならず、
違反者には罰金も科せられるようになりました。
また、国会では特定機密保護法を巡って紛糾しており、
弱体化した野党では歯止めにもならず、自民党のゴリ押しに合っています。
これらの問題を考える上で、
そもそも「規制」って何ぞや、ということについて考えてみようと思います。

その比較対象として挙げたのが「統制」です。
「文民統制」や「報道統制」といった言葉に使われ、英語にすれば“control”、
英語の表す通りで、支配下におき、その範囲においてのみ統制下の人は動けます。
つまり、統制下の人に自由はなく、予め許可されたものだけが自由なわけです。

一方の「規制」は、自由を必要に迫られて制限することを意味します。
「通行規制」が一番分かりやすく、本来は自由に通れる道路であっても、
歩行者天国や道路工事・事故の影響で、安全確保の必要性が高ければ、
規制する必要がある箇所のみを通行止め、
または片道相互通行にして道路交通を規制するわけです。
ポイントは「本来自由」である点と「必要目的があること」、
そして「必要目的を達する上での必要最低限の処置であること」です。

それを自転車の交通規制に関して考えてみれば、
近年の自転車のマナーの悪さは目に余り、自転車による事故の急増は事実で、
また、電動自転車の登場と高齢化によって、比較的ライトな層の運転が増えており、
厳罰化する自動車の飲酒運転に対し、自転車の飲酒運転は甘いなど、
一定の規制をする必要性があることは確かです。
ただ、規制するにしても、規制される側の立場に立って、
不都合が最低限で済むように努めなければなりません。
その点において考えれば、規制範囲は妥当としても、程度の問題が残ります。
例えば、都市部の主要道路を除き、歩道の自転車通行可は半分以上消えており、
それも開始と終了地点にしかないので、歩道通行可を認識するのは難しく、
また、右側に大きい歩道があり、逆に左側は壁・川・崖で危険な場合もあります。
加えて、自動車は左寄り走行や左折時の左寄せを教わっているケースが多く、
道幅の狭い道路の路側帯を走ると接触事故や巻き込み事故が起こる可能性が高く、
交差点近くの路上駐車があれば、回避しようとしての追突の危険性もあります。
現状、地方の多くが道路の左端を自転車が走れる環境整備は行われておらず、
自動車のマナーとの関係においても、成熟した関係ができていません。
そんな状況で杓子定規に当てはめて、左側が危険にも関わらず取締りを行うのは、
取締りのための取締り、要は警察の小遣い稼ぎとみなされても仕方ありません。
早急に自転車交通の整備を行う必要があり、それを行わずに規制が先行するのは、
行政の怠慢であるという批判は免れず、
日本は「自動車優先の道路」を脱却できていないことをさらに印象付けさせます。

国会で審議中の特定機密保護法に関して言えば、これは規制ではなく統制です。
政府はその必要性ばかりを説明するだけ、必要目的は分からなくはないものの、
規制の範囲が曖昧なままで、必要最低限の規制になっておらず、
これでは「情報統制」になっていると言わざるを得ません。
今の自民党は明治憲法の復刻でもたくらんでいるのか、
権利を「天賦の自由」ではなく、「与えられた自由」に置き換えようとしています。
「公共の福祉」論もびっくり、政府が無制限に制限する社会こそが理想、
それこそ敵対意識を強めている中国が理想なのでしょう。近親憎悪かよ(苦笑)
また、自民党にとっての「国民」は「票と金を持つ一部の人間」であり、
例えば日本医師会といった金と票を持った圧力団体こそが日本の「国民」で、
それ以外の金も票も持たない有象無象は「国民」と思っていない節があります。
石破幹事長がブログでデモをテロと変わらないと言ってしまえるのは、
そういう考え方をしているからです。文句ある奴は金か票を持ってこいということ。
ニコニコ動画を使って若年層の支持を伸ばしましたが、
別にニコニコ動画の視聴者たる若年層を大事にしているわけではなく、
新メディアたるニコニコ動画を大事にしているに過ぎません。
だからこそ、特定機密保護法なんていう杜撰な法律が生まれてしまうわけです。
金と票を持つ人間には私たち政治家が情報を教えますよ、
それ以外の有象無象は黙って言うこと聞いてりゃいいんだから情報イランよね?
この法律の本質はそこにあるわけです。

で、自民党だけでなく、そこに乗っかった「みんなの党」にも失望しました。
先に説明したように、規制の法律ではなく、統制の法律ですから、
みんなの党は官僚支配を批判し、それを打破することで支持を集めてきましたが、
その結果は国民に還元するのではなく、自分達の統制下に置く目的のようです。
それでは昔から行われてきた官僚機構と王権の対立と同じことで、
単なる権力闘争でしかなく、私利私欲のための官僚支配打破にしか思えません。
今回の特定機密保護法に賛成したことで「みんな」の党ではなくなってしまい、
「渡辺善美のための党」と化してしまったように思います。
これでさらに野党は弱体化しちゃいますね…


◆ライオンズネタ 片岡・涌井・サファテ・ヘルマン… 来季、大丈夫?
今日、FA宣言していた片岡選手が巨人移籍を表明したとのことです。
もう一人FA宣言している涌井投手は正式に態度を表明していませんが、
ロッテ移籍が有力視されており、
外国人選手のヘルマン選手とサファテ投手も退団が決定的となったとか…

せめて、片岡選手かヘルマン選手、涌井投手かサファテ投手、
それぞれどちらかを残してくれるなら戦力低下を防げたわけですが、
全員失うとなれば、どうすりゃいいのか。
4位からの滑り込み2位の成績でありながら、現有戦力低下、
それで優勝を狙えると本気で思っているのでしょうか?
今季、中島・中村選手の不在を想定しながらも補強を怠り、
または補強しても失敗に終わったことに懲りていないのでしょうか?

そこに横浜を戦力外となったラミレス選手を取りに行くのも理解に苦しみます。
昨年のように大砲不在という状況が想定されるなら、それもアリだと思えますが、
片岡選手とヘルマン選手という足を使える選手がいなくなったわけですから、
そこまで足が速くなくとも、走塁意識の高い選手が必要なわけで、
補強ポイントが全く違うのではないかという気がしてしまいます。
そう簡単に育てて勝つなんて無理ですよ?
ましてや、それができた渡辺監督ではなく、オリックスで失敗した伊原監督です。
戦力が揃っていれば、勝つ野球をしてくれますが、
戦力がない状態でどれだけ上積みを図れるかは正直分からない面があります。
今年の戦力そのままならば、伊原監督で優勝を狙えたと思いますが…
ちょっと今の状況はマズイというか、危機感を覚えますね…

しかし、片岡選手の移籍はショックです… 球団の評価が低かったせいかなぁ…
これで二遊間はレギュラー不在となったわけで、
そんなチームが優勝できた試しがありません。
浅村選手はサードへコンバート予定のようですが、こうなるとセカンドに回した方が…
機動力も落ちるので、金子選手をレギュラーにするしかない状況になりましたが、
その金子選手がどれだけ攻守に安定した成績を残せるのか、
もう神に祈るつもりで金子選手の成長に期待するしかないですね…
託すしかない、ダメなら最下位と割り切ります(苦笑)

2013年11月17日

心を失う

最近、少しリアルが忙しくて、日々のニュースさえもチェックできていません。
まぁ、あまり忙しい忙しいと言うのもアレですけど…
そんな日々の中でも、焦らずにゆとりある心を持ちたいものです。
ゆとり、素晴らしい響きです(^^;


◆プロ野球ネタ 混迷する新ポスティングシステム
日米間の球団組織の首脳同士で新ポスティングシステムが内定していたところに、
日本の選手会が「NO」を叩きつけ、交渉の道具にしようとしたところ、
日本の選手会が「とりあえずYES」と答えようとしたら、
今度はアメリカの球団組織が遅すぎると「NO」を叩き付けてきて、
ポスティングシステムは暗礁に乗り上げ始めました。

まず、日本の選手会ですが、日本側のメリットが少ないという主張は分かるも、
大金が動く可能性がある以上、それなりの不自由を覚悟する必要はあります。
行きたい球団があるなら、FAまで待てばいいわけですし、
ポスティングは一足早くメジャーに行って、
メジャーでFA権を獲得して自由に移籍する、そういう人のための制度でしょう。
問題の多い制度ではあるものの、多少の不利は受け入れざるを得ないかと。
それよりも問題なのは、オフシーズンになってから反対の姿勢を示し、
かつ、選手会で意思統一がなされず、各球団の選手会長も知らないは問題です。
選手会の事務局の一存で決めた節があり、
それが結果として選手に不利益をもたらしたとすれば、何のための選手会か、
FA権の短縮を目論んで交渉材料にしたのかもしれませんが、
今回は選手の足を引っ張っただけの結果に終わった感じがしますね。

一方のアメリカの球団組織の「NO」はどこまで本気だったのか。
日本の対応に焦れて脅しをかけるつもりが、
タイミング悪く決まりそうなところで脅しが届いてしまったため、
脅しではなく本気だと取られてしまった、そんな雰囲気もあります。
ただ、経緯として当初はMLBの要望で落札額は2位の球団の額だったものが、
NPBの要望で1位と2位の中間まで引き上げられただけに、
楽天・田中投手の100億円とも言われる入札額を前に、
入札額の圧縮を求める声が強まった可能性はあります。

なんにせよ、一番の被害者は楽天・田中投手であることは間違いないわけで…
一体、どう収集つけるんでしょうね。
一応、アメリカ側のメンツを立てれば、収集が付きそうな雰囲気はありますが…
そのメンツを立てることが、さらなる譲歩に繋がってしまえば、
最悪としか言いようがありませんね…


◆ライオンズネタ FA選手の動向はどうなる?
現時点でFA市場の鍵を握っているのは、中日からFA宣言した中田投手。
投手補強を狙っている巨人とソフトバンクを始め、多くの球団が注目し、
Cランクということで、人的補償等が必要なく、
さらに通常の1球団2選手までの数にカウントされないため、
今オフに最大3人のFA補強ができることになります。

投手補強を目論む巨人としては、中田投手が獲得できれば、
さらに投手と野手、1人ずつ補強できますから、
片岡選手の獲得に全力を尽くすことができます。
逆に、他球団に取られた場合は、投手2人の獲得も想定せねばならず、
片岡選手の獲得に関してはトーンダウンする可能性があります。
楽天の3年4億5000万円という条件は高いとは言えず、
藤田・松井稼頭央選手というレギュラーもいるだけに、
移籍の可能性は薄いと思われます。
問題はやっぱり巨人でしょう。

涌井投手はロッテ移籍が確実視されてますが、個人的には疑問です。
現状、涌井投手の唯一のお得意様はロッテですからね…
加えて、1歳上の先輩・成瀬投手がエースを張っているのも気になります。
2人の関係って実際どうなんでしょうかね? 結構複雑だと思うのですが。
涌井投手がエース待遇で迎えられれば、成瀬投手は面白くないでしょうし、
逆に成瀬投手が明確にエースと定められれば、涌井投手は面白くない。
どこか両雄並び立たずの雰囲気があり、プラスに働かない可能性が強いです。
中田投手や大竹投手が巨人以外を選んだ場合は、
巨人が獲得に乗り出すかもしれないだけに、それ待ちじゃないですかねぇ。

2013年11月04日

東北楽天が日本一に輝く

プロ野球日本シリーズは東北楽天が4勝3敗で読売ジャイアンツを下し、
球団初優勝で初の日本一に輝きました。
今回は私はラジオで流し聞いた程度で、おそらく皆さんの方が詳しいと思うので、
細かい話は置いておくとして、結果的には良い終わり方だったと思います。

まぁ、それにしても巨人打線はサッパリ打てませんでしたねぇ…
4戦目に乱打戦を制して、そのまま勢いに乗るかと思われましたが、そのまま沈黙。
田中・則本投手に加え、優勝決定試合に先発復帰して好調の美馬投手は分かるものの、
ハウザー投手と辛島投手にまで抑えられるとは正直思っていませんでした。
9月末に帯状疱疹を煩って以降、精細を欠いている阿部選手を始め、
若い坂本選手らも勢いに乗れず、いまひとつしっくりこなかった感は否めません。
逆を言えば、楽天バッテリーがそれだけよく抑えていたと言えるのですが…
もう少し試合を盛り上げる意味でも、巨人打線には打って欲しかったですね。

それにしても、第6戦で負けはしたものの、今年の田中投手は神懸かってましたね。
昨年までは1試合の中で変化球・直球の失投でポカをやるイニングがあり、
付け入る隙がそれなりにあったのですが、今年は全くありませんでした。
シーズン無敗で終えるのって凄いですね。
まさに田中投手が楽天の貯金・優勝、日本一を支えたように思えます。
さて、来年は… 本当にメジャーに行くんでしょうかね?
星野監督は完全にそのつもりみたいですが(^^;


◆ライオンズネタ 2014年に向けて
ドラフトが終わったことですし、ここで来季に向けての戦力分析をしようかと。
現段階において、野手で去就が不透明なのが、
FA権取得の片岡選手と外国人選手のヘルマン選手の2人です。
2人ともチームへの愛着はありそうなので、球団の対応次第だと言えそうです。

片岡選手は球団がしっかりと評価さえすれば、残留してくれると見ています。
ただ、過去に打率が重視されて盗塁王をあまり評価されず、
栗山・中村選手に比べてアップ率が抑えられ、
近年は故障に泣かされたこともあって、2人から年俸を大きく引き離されました。
今年も数字だけ見れば、大幅アップを勝ち取れる成績ではないのですが、
片岡選手が試合に出ていた3・4月と9月後半以降はライオンズが快進撃しており、
攻守に安定した成績を残す片岡選手の存在はチームのプラスであることを証明し、
引退したヤクルト・宮本氏のような存在感ある内野手になりつつあります。
そういった面を総合的に考えれば、複数年契約を含めた大型契約もありえるでしょう。
単年でも1億円復帰が相当で、2年3億~3年5億の複数年でも損はないはず、
しっかりとした評価をして、契約を提示すれば残留してくれると思います。

ヘルマン選手に関しては、原因が何なのか、心当たりが多すぎて分かりません(^^;
守備位置をたらい回しにされたことか、シーズン終盤に怪我を押して守らされたことか、、
打順を含めた選手起用法か、それとも仲の良かったオーティズ選手が解雇されたことか、
それともそれとも、ライオンズにはスペイン語通訳がいないことなのか。
まぁ、選手起用に関しては致し方ない面はあるものの、
経費削減でいなくなってしまったスペイン語通訳はもう一度雇用して欲しいです。
育成選手のアブレイユ選手も支配下登録されそうな雰囲気ですし、
今後ドミニカを始めとした中南米選手の拡充を目指すためにも、
言葉で孤独感を覚えないように通訳はしっかりと置いてもらいたいです。

一方の投手では涌井投手と、ウィリアムス投手とサファテ投手の去就が不明。
両外国人投手は欠かせない戦力なので、オファーを出すのは間違いなく、本人次第。
涌井投手に関しては残念ながら悲観的に見ています。
一部報道ではダウン提示がなされた模様で、先発としての評価は当然そうなってしまい、
ライオンズ残留の場合はリリーフでの評価が基本線になってくると思われます。
対する涌井投手は先発へのこだわりが強く、そこを球団選びのポイントにしてますから、
FA宣言した上で残留する見込みは薄いように思われます。
気になる移籍先は在京セ、巨人と横浜が涌井投手の本命でしょう。
交流戦好相性ということもあり、セには自信持っているはず、
両球団ともに先発が不足しているだけに、チャンスはありそうです。


新戦力に目を向けてみますと、
森友哉捕手、山川内野手、金子一内野手、岡田捕手と野手を4人補強しました。
捕手2人、内野手2人ということで、外野手の補強はなされなかったものの、
森選手も山川選手も打撃が売りの選手ですから、外野起用も十分考えられます。
炭谷捕手を始めとするキャッチャー陣、鬼崎・金子侑・永江選手らショート陣、
それだけでなく外野の1枠を争う坂田・大崎・熊代・木村選手らも、
危機感を持ってやっていかなければならないということでしょう。
そういう意味でも、競争心を煽る良い補強ができたと思います。

投手では豊田投手と山口投手、福倉投手と右の本格派3人を指名しました。
先発右腕は揃っているので、基本的にはリリーフ起用になると思われます。
抑え候補の大石投手と増田投手と切磋琢磨してもらいたいですね。
ただ、チームとしては相変わらずの左腕不足、
石井一久投手の引退により、先発左腕は菊地雄星投手一人だけ、
リリーフもウィリアムス投手と契約できなければ、高橋投手一人に。
武隈投手や中崎投手らの成長は勿論のこと、補強を含めて考えて欲しいです。
ただ、どのチームも左腕不足ですからね、その点は厳しいところがあります。


補強に関して、FA封印は正直どうかと思うものの、
伸び盛りの若手が多いだけに、今年に関しては様子見でいいと思います。
でも、近年で優勝したのが、FAで石井一久氏を獲得した2008年なわけで、
FA補強が完全に必要ないとするのはどうかと思います。
あとは投手・野手ともに頼りになるベテラン投手が欲しいところ。
特にリリーフは岡本篤志投手を除けば若い投手ばかり、
実績のあるリリーフ投手が自由契約になったのなら、チャレンジして欲しいです。
野手では右の外野手と代打が補強ポイント、
巨人の谷選手は補強ポイントに合致しており、アタックする価値はあります。
中日の井端選手は渡辺直人選手と被る部分はあるものの、
ショートに明確なレギュラーがいないだけに、アタックしてもいいかもしれません。
勝つためには経験のあるベテランが必ず必要になってきますから、
若返りを図る中でも、貴重なベテラン選手はしっかりと確保して欲しいです。

2013年10月24日

プロ野球・新人選手選択会議

通称「ドラフト会議」が行われ、
桐光学園の奪三振男の松井裕樹投手は5球団競合の末に東北楽天に、
大学NO1投手の九州共立大・大瀬良投手は3球団競合の末に広島が引き当てました。
単独1位指名はオリックスが指名したJR東日本の吉田投手、
西武が指名した大阪桐蔭の森捕手で、全体的に投手補強重視のドラフトという印象です。

実際に蓋を開けて見ないと分からないだけに、
今からドラフトの成功を論じても意味はないわけですが、
端的に見ると、オリックス・広島・楽天が良いドラフトをした印象です。

オリックスは吉田・東明投手という2人の即戦力右腕を獲得し、
3~6位は将来性のある高校生を獲得するなど、偏りのない完璧なドラフトでした。
例年、極端な指名が多いんですけどね。即戦力のみとか、高校生ばかりとか。
広島は大瀬良・九里投手という大学トップクラスの投手を2人指名、
5人中4人投手で投手王国となるも、補強が必要な野手は??
楽天は松井投手を引き当て、2位で内田選手と将来性溢れる指名、
彼らが投打の軸に育てば、田中投手が抜けても黄金時代を作れる可能性も、
敵ながら手強いと思わせる指名ですね。

逆に迷走したのは3度もくじを外してしまった日ハム。
本来なら即戦力投手が必要だったのですが…2位で浦野投手を指名できたものの…
3位の明大・岡選手は二刀流とかやらんですよね? 野手専門ですよね?
6位の慶大・白村投手とか入団するのかな、慶応高校-慶大、自分なら社会人行く。
同じく花巻東・岸里選手や帝京・石川選手も名門高校なだけに、
大学・社会人行った方が優位に働きそうですが…
そういう昔ながらのプライドとか完全無視だよね、この球団。
最初はそこが新鮮に見えたけれど、今は完全に足を引っ張ってる感があります。


◆ライオンズのドラフト
1位指名は即戦力投手の指名が噂されてましたが、
今朝の日刊スポーツの記事を見て、森選手の指名で決まりだな、と思いました。
だって、炭谷選手を単独1位指名した時と状況がそっくりでしたからね。
多くの球団が即戦力投手に飛びつく中、唯一独自路線で捕手を指名、
今年もヤクルト・小川投手や楽天・則本投手という新人投手が大活躍したこともあり、
多くの球団が即戦力投手補強に走り、逆にライオンズは捕手を指名、同じ形でしたね。
2位以下も他球団に影響されない独自路線という形で、
不安もありますが、上手いことやったなという印象も受けます。

単独1位指名となった大阪桐蔭・森友哉捕手は高校生NO1捕手と打者、
阪神・藤浪投手の女房役として活躍し、170センチと小柄ながらも体幹がしっかりし、
左右に広角に飛ばすパワーは並外れたものがあります。
10年に1人、20年に1人という逸材と見ていただけに、1位指名は嬉しいです。
ライオンズには炭谷捕手というレギュラーがいますが、来年FA権を取得するなど、
もう若手と言っていられる立場ではなくなってきただけに、
ここに来て「打てる捕手」の入団は、炭谷選手に自覚を促せる意味も強く、
年齢は違えども、ライバルとして仲間として切磋琢磨してもらいたいですね。
足もありますから、捕手だけでなく、外野手の起用可能性も十分に考えられます。

2位指名の山川穂高内野手は大学生で唯一日本代表に選ばれたスラッガーのようで、
待望の右の大砲候補の入団となりました。
指名するとすれば、高校生かなと思っていましたが、評判良さそうなので楽しみです。

3位指名のTDK・豊田拓也投手は埼玉出身のようで相思相愛?だったようで。
おそらくリリーフでの起用になるかと思います。
大石・増田投手とともに抑えの座を争ってもらいたいですね。

4位指名の日大藤沢高・金子一輝内野手はよく知らず(^^;
ショートは浅村・金子・永江選手と多くのホープがいるはずなんですが…
まだ補強するのかというのが率直な気持ち。
ただ、身体能力が高そうなので、ショートに限らず色々と挑戦できそうです。

5位指名のトヨタ・山口嵩之投手と第一工大・福倉健太郎投手もよく分からず。
情報を見る限りでは、3位の豊田投手を含め、速球派右腕タイプのようで、
リリーフ起用が主体になってきそうです。
6位指名の大阪ガス・岡田雅利捕手は大阪桐蔭出身で中田選手と同期、
正直、森選手を指名した時点で捕手は十分だったと思うので、どうなのかなと。
思ったよりも指名人数が多かったですし、今年は捕手の解雇者が多そうですし、
場合によってはトレード要員として使われる可能性もありそうです。

ドラフトには戦力補強の意味合い以外にも、現有戦力への刺激という意味もあり、
西武黄金時代に伊東勤氏に対して、大久保氏や髙木大成氏を1位指名したことは、
有名なエピソードして残されています。
今のライオンズは若手中心で大きな補強ポイントがないのが現状で、
強いて挙げれば先発左腕が必要ですが、松井投手と田口投手以外は候補者が少なく、
来年は浦和学院・小島投手に注目しているでしょうから、次に回したのでしょう。
ですから、補強という意味合いよりは現有戦力への刺激の意味合いが強く、
炭谷捕手に森捕手と岡田捕手、大石・増田投手に豊田・山口・福倉投手、
金子侑・永江選手に金子一選手をぶつける形で、競わせる方針なのでしょう。
先に挙げたライオンズの選手は若手のホープですが、
彼らもその立場に安心していられる状況ではなく、
いち早くチーム内の立場を築きあげることが求められますね。


◆ライオンズネタ 伊原監督の就任とコーチ人事を発表
22日に伊原春樹氏の2度目となる監督就任が発表されました。
個人的にはもう1~2年後なら文句なしといったところですが、
世代交代が再び進む中で、厳しさを前面に出すのは正直どうかと…
浅村・秋山・金子・永江選手らがもう少し育ってからと思わなくもなし。
まぁ、決まってしまったことは仕方ないので、
厳しさと共に柔軟性を持って若手選手と接してもらいたいです。

驚いたのはヘッド兼バッテリーコーチに袴田コーチが就任したことですね。
マンガ『ドカベン』で里中・瓢箪のスカイフォークバッテリーの生みの親?ですが、
ロッテ一筋でキャッチャー・バッテリーコーチを歴任してきただけに、
まさか外様OBを持ってくるとは予想していませんでした。
チームとしては、炭谷捕手を名実ともに日本一の捕手に育てねばならず、
その意味でも数々の名投手の球を受け、また、多くの捕手を指導してきた
袴田コーチの入団はプラスに働くように思えます。

投手コーチもOB外から清川コーチというのは完全予想外でした。
ただ、こちらは正直不安の方が大きいです。
広島やオリックスでコーチ経験が長いものの、結果が出ないとすぐにサイドスローに…
ブルペン担当の石井丈裕コーチも前回は評判芳しくなかったですし、
こちらの方は大いに不安が残ります。
まだ杉本コーチが留任した方が良かったんじゃないかと…

他は次期・潮崎政権を見据えた若いコーチが多いので、
伊原氏に彼ら若いコーチを育ててもらう形になるような感じです。
将来的には高木浩之コーチがヘッドになるんですかね? そんな布陣のようにも思えます。

2013年10月21日

日本シリーズは、楽天vs巨人

プロ野球はクライマックスシリーズのファイナルステージが行われ、
セリーグでは優勝チームの巨人が3勝0敗で3位から勝ちあがった広島を下し、
パリーグでは優勝チームの楽天が3勝1敗で3位から勝ち上がったロッテを下し、
それぞれ日本シリーズへと駒を進めました。

パリーグの方はロッテが善戦はしたものの、結果から言えば、終始楽天ペース。
やはり、エース田中投手の存在感は非常に大きく、
今日の試合もリリーフ登板するのではないかという可能性だけでも、
相手のロッテにプレッシャーを与えていたことは間違いありません。
まぁ、それより何より、無事に試合が終わって本当に良かったですね。
台風の進度が遅くなったので、中止の可能性は低くなっていましたが、
万が一、試合がもつれ、悪天候中止も重なっていたら、
ダブルヘッターどころか、試合打ち切りなんてことにもなりかねず、
日程的に非常に危ない橋を渡るところでした。
無事に開催できてホッとしているのではないでしょうか。

まぁ、それにしても、クライマックスシリーズは何時まで続けるんでしょ?
いい加減、ファンも「出来レース」であることに気付き始めたし、
日本シリーズのオープン戦のようなものに熱くなるのも…
優勝チームへのアドバンテージ1勝という、
強いものへのハンディキャップマッチがゲーム性を破綻させています。
現状では優勝チームが圧倒的有利なのは間違いないので、
「あなたは本当に優勝チームですか?」という確認作業程度のものかと…
クライマックスシリーズの実施自体は賛成ですが、
アドバンテージはいい加減廃止した方がスッキリするかと思います。


◆ライオンズネタ 渡辺元監督のSD就任を発表、そして石井貴投手コーチが辞任
…なんかキナ臭くなってきた(苦笑)
今回のはさすがに邪推し過ぎかもしれませんが、一応触れておきます。

先日、今季限りで監督を辞任した渡辺久信氏がオーナーに挨拶しに行った後、
「シニアディレクター」への就任が発表されました。
SDというと、阪神タイガースで星野仙一氏が就いていた役職で、
よく分からない名誉職ですが、将来的にはGMも視野に入れているとのこと。
この報道にはさすがに驚かされましたね。
なぜなら、ライオンズでは事実上、球団本部長がGMの役割をしているからです。

ライオンズの球団本部長はスカウト編成部から上がることが多く、
主に球団OBが務めてきています。
もっとも、現在の鈴木葉留彦本部長は編成部にいた時期よりも、
現場にいた時期の方が長いので、その意味では流れが変わりつつあると言えますが、
実際にGMとして機能している球団本部長と、
GMを目指すSDという二極分立状態になる恐れがあります。

過去の経緯を見るに、渡辺久信氏とフロントはコーチ人事で何度か対立してます。
一番分かりやすいのが、デーブ大久保コーチの処遇で、
最終的に球団を去らざるを得なかった同コーチと、庇いきれなかった渡辺氏との関係、
また、近鉄OBの小野投手コーチが責任を取らされて2軍降格・フロント入りしたり、
逆に渡辺氏が粘る形で光山コーチの作戦コーチへの格上げに成功、
球団主導で招聘した黒江ヘッドや土井正博ヘッドが若い首脳陣に浮く形で退団したりと、
そんな形で、少なからずコーチ人事を巡る水面下の対立があったことは事実です。

渡辺久信氏からすれば、気心の知れた人物をコーチとして傍に置きたいと思いますし、
逆にフロントからすれば、異端のデーブ大久保氏や外様の小野・光山コーチの重用など、
西武OBに対するコーチ人事の配慮が十分にできないという思いがありそうです。
もっとも、これは両者が悪いのではなく、監督の世代交代が早過ぎたのが原因です。
伊東勤・渡辺久信氏と40代前半の監督が続いていしまったために、
西武ライオンズ黎明期から黄金時代初期の50代のOBが取り残されたのが原因です。
ですから、ここに来てコーチ人事に煩くない伊原氏が監督の名前に上がったり、
松沼博久氏の投手コーチ就任の話が出てくるのは、フロント主導の人事の証しでしょう。

そんな形で世代交代の揺り戻しがある一方で、
次期監督として潮崎哲也氏を用意していることも間違いなく、
NTT西日本で監督経験のある佐々木誠氏のヘッド起用案や、
田辺打撃コーチ、石井貴投手コーチといった球団が育ててきたコーチを残留させ、
2~3年後の始動に向けて準備万端で整え始めているのも間違いありません。

しかし、ここに来て急転直下、石井貴コーチが辞任を申し出たそうです。
しかも、渡辺久信氏のSD就任発表直後、タイミングがあまりに良すぎる気もします。
石井貴氏と言えば、渡辺久信・清原和博氏らの先輩グループと仲が良かったことは有名で、
誤解を生みかねない表現ですが、そういう意味では「渡辺久信派」です。
無論、監督が責任を取るのだから、原因の一端を作った自分もという気持ちはあるでしょうが、
それも見方によれば球団本部長とSDの派閥争いにも見えなくはありません。

ファンとしては、あまりフロントをゴタゴタさせることはして欲しくないのですが…
ここははっきりと球団本部長の下にSDを置き、
SDとして渡辺久信氏がフロント業務を学び、
鈴木本部長の後任として、渡辺久信GM+潮崎哲也監督体制とはっきりさせるべきです。
オーナーとしては、ヤクルトの監督候補や楽天・大久保監督就任の事態に備えて、
球団に囲い込んでおく狙いがあるのでしょうが… 余計な火種にならないことを祈りたいです。


◆ライオンズネタ 伊原新監督? 新首脳陣は依然不透明なまま
クライマックスシリーズが終了したので、近日中に発表されるとは思いますが…
新監督が未だ正式発表されないままです。
コーチ陣も当初は松沼博久氏ら経験のあるコーチの名前が挙がっていたものの、
石井丈裕氏や鈴木健氏の名前が挙がってきたりと、若返りがさらに進む印象も。
こればっかりは蓋を開けてみないと分からないという感じですねぇ…

個人的にネックになっていると感じるのは、巨人との関係ですね。
巨人の首脳陣を見ると、西武に在籍した選手も結構いまして…
清水コーチは巨人時代の方が長いので別としても、
豊田コーチや小関コーチ、江藤コーチらは西武でも活躍した選手です。
特に前伊原政権時代の中核だった豊田コーチや小関コーチは、
本来なら連れてきたいのでしょうが…
中日の落合GM誕生で森ヘッドを取られた影響よりも、
こちらの方がネックになっているような印象は受けます。

個人的には投手コーチに松沼博久氏と豊田清氏、
打撃コーチは田辺コーチと宮地コーチ、となって欲しいのですが…
守備走塁コーチはどうなるんでしょうかね?
奈良原コーチは侍JAPANのヘッドになってますが、退団となるのでしょうか?
そこら辺もまだよく分かりませんねぇ…

2013年10月15日

西武・CS敗退、そして渡辺監督辞任

パリーグのクライマックスシリーズは、ライオンズがロッテに1勝2敗で破れ、
逆転2位の勢いを繋げずに、早々と敗退が決定してしまいました。

敗因は難しいですが、第一にキャッチャーの差、
第二に2戦目に岡本洋介投手を完封させた渡辺監督の親心でしょうか。
今や炭谷選手は不動の正捕手に育ったものの、
まだ中日・谷繁選手や巨人・阿部選手のように存在感を示すまでには至らず、
チームの中心は片岡・栗山・中村選手らで、まだその影響力は大きくありません。
今年は送球難が影響して盗塁阻止率が低かったですし、
守備でもっと炭谷選手が存在感を示さないと、短期決戦では勝てないように思えます。

あとは2戦目にリリーフの調整の機会を逸したことでしょう。
ウィリアムス投手は故障明けでどれだけ投げられるか未知数だったことが、
3戦目に投入のタイミングが遅れた最大の理由でしょうし、
涌井投手の登板感覚も空いていたこともあり、調整のタイミングを作れませんでした。
勝負に徹するのなら、2戦目はウィリアムス-涌井投手と繋ぐべきだったのですが、
そこは渡辺監督が先発投手に優しい故に、完投・完封を優先したのでしょう。
考えてみますと、その甘さ・優しさが渡辺監督の長所でもあって、
逆に勝負所で勝ちを逃して、目前で優勝を逃した甘さだったのかもしれません。


そんなCS敗退でシーズンを終えた翌日の今日、渡辺監督の辞任が決まりました。
本人も語ったように、5年連続V逸とあっては責任を取らざるを得ないわけですが、
今年に関して言えば、戦力補強を失敗した影響が非常に大きく、
中村選手の長期離脱と中島選手のメジャー移籍が分かっていたにも関わらず、
連れてきた外国人選手はスピリー選手、途中入団のカーター選手で、
オーティズ選手を含めて戦力にならず、3人とも解雇では勝てるわけないです。
そんなわけで、フロントのバックアップが不十分だったこともあるものの、、
長期政権になっていたこともあって、ここらが潮時と判断したのかもしれません。

渡辺監督の評価ですが、ライオンズを立て直した名監督と言っていいと思います。
黄金時代の終焉以降、最初に東尾監督が就任して積極的に若返りを進め、
選手の高齢化とFAによる選手流出に悩んでいたパリーグの中で、
若手を試合で使いながら育てる新しいモデルを構築して連覇を果たしたものの、
慢性的な得点力不足に悩まされ、徐々に大砲志向が露骨になってしまい、
鈴木健・高木大成といった中距離打者を生かせなくなり、
松坂投手というスターが入団したことで、個人志向が強くなっていきました。
次いで就任した伊原監督は、松井稼頭央選手らが円熟期を迎えつつある時期で、
3番に犬伏・宮路選手という苦労人を置くことで、緩んだチームを引き締め直し、
勝てるチームで勝てる野球をして優勝したものの、伊東監督が既定路線で勇退。
伊東監督は松坂投手が円熟期を迎え、中島選手という新たなスターも生まれたことで、
シーズン2位から日本一となったものの、親会社の経営問題によって緊縮路線となり、
満足な補強がない中では思うような成績を残せず、
それを選手の責任に転化してしまったことで、若い選手の心が離れて内部崩壊。
そんな中で渡辺監督は就任したわけで、親会社の経営再建と共に、
「埼玉」西武ライオンズとして新たな球団再建を託された監督でした。

結果としては優勝は初年度の1回のみで、5年連続V逸に終わってしまったものの、
この間に、豊田投手と和田選手、細川選手に帆足投手、中島選手と、
毎年のようにFAで主力選手が流出しながらも、若手を試合の中で育て上げ、
かつ、混戦パリーグの中で優勝争いを繰り広げるなど、
育成と勝利の両立を図ることができた名監督でした。
また、発信力にも優れ、マスコミへのリップサービスは勿論、
常にファンを大事にする姿勢を貫いたことで、観客動員数も飛躍的に回復、
球団再建に大きな尽力を果たしてくれました。
黄金時代以降のライオンズの中では、球団を再建した大恩人と言えましょう。

そんな名監督に相応しい渡辺監督でしたが、唯一課題だったのが継投でしょうね。
先発完投投手を理想とする余りに、
継投のタイミングや1年を通した投手のやり繰りに不得手な面がありました。
同じ投手出身の監督でも、そこは東尾監督とは大きく異なり、
指揮官として少し優しすぎた印象もあります。
当初は「寛容力」でチームをまとめたものの、成熟するに連れて厳しさも必要で、
それを発揮してくれるヘッド格がいなかったことが、V逸の原因でしょう。

いずれにせよ、ライオンズを再建してくれた恩人であることは間違いなく、
今はゆっくりと静養し、いずれ監督としての再登板を果たしてもらいたいです。


後任監督に関しては、基本的に渡辺監督の路線を継承してくれる人物、
時期尚早の感はあるものの、潮崎2軍監督の昇格を推します。
片岡・栗山・中村選手が円熟期に入り、浅村・秋山選手ら若手が花咲く中では、
改革・刷新よりは継承・発展をすべき、と私は考えます。

2013年10月04日

消費税増税を考える

10月1日に安倍政権が来年春から消費税を8%に上げることを正式発表しました。
世間的には「仕方ないな」と済まされがちですが、本当にそうでしょうか?
今回はあからさま過ぎたので、「大企業優遇では?」とマスコミも気付きましたが、
根本的に民主党・野田政権と自民党・安倍政権では増税に関する考え方が真逆です。
野田政権で決まったから、今回も「仕方ない」では済まされない問題があります。

まず、最初に民主党の野田政権の消費税増税の論理を一言で現せば、
「景気回復のために消費税を増税する」という考え方です。
一見すると、矛盾しているように思えますが、
民主党の基本的なスタンスとして、社会に問題があると考えますので、
長引くデフレの原因は「年金・医療・福祉・労働環境といった社会不安」と考えました。
国民が漠然とした将来不安を抱えているから、安心してお金を使うことができない、
自己防衛のための消費者選択の末がデフレだったと考えたわけです。
そこで深刻化していた日本の財政問題にメスを入れる必要があり、
日本は将来的にも大丈夫と示すことが増税による財政健全化策なのです。
つまり、日本社会に潜む病巣そのものを取り除くための「増税」でした。

一方、自民党・安倍政権の消費税増税の論理を一言で現せば、
「お金を使うために消費税を増税する」という考え方です。
先日は東京電力の柏崎原発再稼動申請を「自転車操業」と称しましたが、
一番「自転車操業」が得意なのは自民党であることは間違いなく、
過去にも60年償還ルールによる建設国債の乱発、
公共事業中心の一時的な経済活性化策による財政悪化など、全て「自転車操業」です。
今回の消費税増税もそれと同じで、景気回復のための財源が欲しい、
それが消費税増税に繋がっていることは否定できない面があります。
そもそも、自民党がデフレの原因が何にあると考えているのか判然とせず、
おそらく「国民の気のせいである=デフレマインド」と考えている節があります。
ですから、国民一人一人の地道な節約とたまにのプチ贅沢の努力を完全無視し、
数字上で景気が回復しているから、増税できるね、と簡単に判断しちゃうわけです。
ある種の軽さ、病気の原因分からないけど、
とりあえず手術してお金集めよう的な嫌らしさを禁じ得ません。

報道では過去に橋本政権の5%増税が再度の不景気を招いたと紹介されがちですが、
逆の見方をすれば、橋本政権の5%増税による財政健全化策を、
その後の小渕政権と森政権が国債大量発行の公共事業投資で無駄遣いし、
財政健全化の道筋ができるどころか、財政破綻の懸念が出るまで追い込んだとも言えます。
また、消費税が導入された3%の時も、相次ぐ反対に遭ったために、
大幅な減税措置とセットにされたため、この時も財政健全化には繋がりませんでした。
今回もまた同じ過ちを繰り返すのは間違いなく、トウキョウ五輪でそれに拍車をかけ、
日本の財政が本格的に破綻するのも時間の問題になったと言えると思います。
貧富の格差も拡大し、トルコやブラジルでの暴動が日本で起きるようになっても、
何ら不思議なことではありません。

増税に伴う減税措置も国民には納得のいかないものばかりでしょう。
復興法人税の前倒しの廃止は意味が分かりません。
政治家や霞ヶ関の官僚以外は、余っているなら復興をスピーディにやれよ、と思っています。
10年の間にどれだけの人間が故郷の復興を見ずに亡くなっていくのか。
それを考えずにして、余りそうだから戻すね、では困るわけです。
何のために復興増税したのか、自民党政権は勘違いしていると言わざるを得ません。
賃金アップの企業に支援金という制度にしても、
健常者に歩いたらお金をくれると言っているようなものです。
企業が儲かっているなら、社会に還元するのは当たり前で、
身内の社員の生活を支えずして何のための企業活動なのか、当たり前のことに金出すって?
それよりは労働環境を改善すべく、労働基準監督官の増員や監視強化に割くべきで、
自由の名の元に好き放題やらせていて良い話ではありません。
前にも書きましたが、自民党が見ているのは「人間」ではありません。一人の人間なんて見ない。
自民党が見ているのは「物を言う集団」です。経済で言えば経団連しか見てません。


では、消費税増税問題をどうすればいいのか、根本的な制度改革が必要です。
結局、自民党や公明党が考えている「逆進性」対策は単なる「バラマキ」で、
消費税の負担が大きくなる家計を本当の意味で支えられるかは疑問です。
制度的にも最終消費する人間が損をする制度なので、
生産性のない子どもや年金生活者の負担が最も大きくなり、
労働者でも中小企業のサラリーマンは負担が大きく、個人事業主や農家、大企業という順に。
そもそも、消費税で問題なのは、負担しているのは消費者なのに、
支払っているのは事業者であることに問題があるわけで、
そこが「軽減税率」が導入できなかったり、
小規模小売店では消費税を免れる「益税問題」に繋がってくるんですよ。
上げる・上げないの議論ばかりで、中身の改善に全く触れようとしない、
これでは効率の悪い消費税が導入され、税率が上がっていくばかりで、
その隙間で得をする人間がいて、国は上げた分を簡単に使ってしまう、
消費税1000%になっても財政は健全化しないんじゃないかな(苦笑)

2013年09月30日

パリーグは東北楽天が初優勝

パリーグは先週の木曜日に東北楽天ゴールデンイーグルスが初優勝を飾りました。
その日の相手がライオンズで、どちらに転ぶか分からない好ゲームを演じていて、
最後も田中投手を前に1アウト2・3塁と同点・逆転サヨナラの好機を作るも、
そこからエンジンをかけた田中投手が凄かった。
全球ストレートで押せるようになったのが昨年までとの大きな違いなのでしょうね。
同一リーグのライバルなので、優勝されて悔しくはあるものの、
新興球団で東日本大震災を乗り越えつつある東北を活気付ける意味でも、
この結果は良かったんじゃないかなと思います。
勿論、クライマックスシリーズ・日本シリーズは別ですが(^^;

楽天の優勝の原動力は既に言われている通りで、
田中投手が絶対的エースに成長し、
ジョーンズ・マギー選手という軸ができた、これに尽きます。
昨年までは田中投手が好投しながらもポカをやって長打で失点したり、
鉄平・聖澤・枡田・銀次選手と左の巧打者は数多くいたものの、
大砲が少なく、そういう意味ではヒットのわりに点数が取れない打線でしたが、
新外国人2人の加入で状況が一変しました。
今年はこの3人にやられた記憶しかないですね。
他にも良い選手はいますが、3人は存在感が別格でした。

昨年のオフにラヘア選手を巡り、ソフトバンク・西武・楽天が争奪戦をし、
ソフトバンクが獲得、西武はスピリー選手、楽天はマギー選手に切り替えましたが、
結果から言えば、ラヘア選手は序盤のみで後半戦は2軍生活と期待外れ、
スピリー選手も攻守に当てが外れて2軍生活が長く、
最終的には楽天が見事に勝利した形だと言えます。
戦力均衡で選手の入替が激しい分、外国人選手の出来が成績を大きく左右しますね。


さて、優勝は楽天に決まったものの、その前の2試合は西武に連夜のサヨナラ負け、
優勝決定後はロッテとソフトバンク相手に2試合連続完封負けと、
順調にマジックを減らして優勝したものの、やや燃え尽きた感も…?
星野監督は中日・阪神で優勝したものの、まだ日本一の経験はないだけに、
本番はこれからだと思っているのでしょうが、選手の方がどうなのか…
一方の2位・3位争いは熾烈で、4位の西武が猛追を見せており、
西武との直接対決では3位・ソフトバンクがサヨナラ勝ち、
2位・ロッテがサヨナラ負けと、一点を争う好ゲームが続いています。
まだ西武はロッテ・ソフトバンクと2試合ずつ残しており、
最後まで熾烈な戦いが展開されそうな雰囲気です。
こうなってくると、楽天もCSはウカウカしていられないように思えますね。


◆ニュースネタ 東京電力が柏崎原発の再開へ等々
福島第一原発の事故を制御できていないのに、再稼動へ向けて動き出すのは、
一見すると矛盾を孕み、違和感を覚えるやり方ですが、
逆に東京電力の立場になってみると、
「福島第一原発の事故を処理するために、原発再稼動しないとやっていけない」、
とも考えることができます。
倫理観とかそういう問題ではなく、もはや自転車操業式にやっていかないことには、
事故賠償が行えないところまで追い詰められているとも言えます。
口先では「政府が全面に出て」と言っているものの…
そういったあらゆる負の側面を背負う覚悟があるのでしょうか?

消費税増税というときに、復興特別法人税の前倒しの廃止を検討したりと、
こういった面も国民から見ると、よく分からない印象を受けます。
日本の法人税が高いというのは分かりますが、個人も所得税として払っているのに、
法人税だけ先に免除されるというのは、やはり違和感を禁じ得ません。
政府は盛んに賃上げを要求していますが、
五輪特需が期待できるとはいえ、景気が本当に軌道に乗り続けるかは未知数で、
企業側としてはボーナスは出せても賃上げは難しいという考えでしょう。
それでいて、政府は社会保障を削り、年金給付の削減や保険料の値上げ、
それらの負担は賃上げ以上になりかねず、
手取り分引下げてんのはどっちなんだよ、ということになりかねません。

景気回復と財政健全化という相反する課題を同時に解決しようとするため、
矛盾した政策が行われており、それらがいつ崩壊するのか心配でなりません。

2013年09月20日

プロ野球もいよいよ大詰め

明日にもセリーグでは巨人の優勝が決まるかという雰囲気で、
パリーグでは東北楽天が初優勝に向けてカウントダウンに入っています。
個人記録ではヤクルトのバレンティン選手がシーズン記録の56号本塁打を放ち、
60本の大台も見えてきており、どこまで記録を伸ばすのか注目ですし、
パリーグでは楽天の田中投手が21勝0敗という神がかり的な記録を更新しています。

そんな最中に統一球問題の張本人である加藤コミッショナーが辞意を表明…
なんでこのタイミングなのか。
調査委員会の発表が出る前に、矢面に立たされる前にスコスコ逃げ出したとしか…
最後くらいは責任を全部被って辞めていけば、「潔かったね」と評価されるのに、
最後までこんな感じで逃げ腰では、「なんだったの?あの人?」となっちゃいます。
すぐに辞めるか、最後まで全うするか、中途半端にして欲しくなかったのですが…
結局、このまま有耶無耶のうちに終わってしまうんですかねぇ…


◆ニュースネタ 福島第一原発の汚染水問題
民主党政権時代に遮蔽壁の設置を巡り、株主総会を前にした東京電力側が渋り、
一旦保留にしたまま、有耶無耶のうちに放置されてしまったとのことで…
まぁ、東京電力側の言い分も容認した民主党の判断も分からなくはありません。
東京電力を潰さないことを前提とするならば、そういう判断になったことでしょう。

ただ、問題はその後がどうなったかですよね。
ニュースバリュー的にも消費税増税問題が大きくなった頃でしょうし…
黙殺してしまったマスコミを含めて、国民全体の認識に誤りがあったと言わざるを得ず。
もっとも、一番罪が重いのは、政権交代後にSOSを送り続けた東京電力を無視し、
「アベノミクス」の看板の元、見て見ぬ振りをしていた現政権ですが…


◆県内ネタ 学力テスト最下位を受けて、校長名の公表へ。下位から上位へ変更?
小学校などで実施される全国一斉学力テストの結果において、
国語で全国最下位を取るなど、成績が不振だった衝撃から、
川勝知事が「成績下位の学校の校長名を公表する」と言ってしまいましたが、
その後に教育委員会等の反発を受け、「成績上位の学校」に変更するようです。

まぁ、でも、そもそも静岡県は学区制なので、学校名公表しても意味ない気が。
子どもの小学校のために引っ越すんでしょうかねぇ。
個人的にはあまり小学校の成績って当てにならないと思ったりもします。
問題は「習慣」があるかどうかで、勉強する「習慣」、
読書をする「習慣」、運動をする「習慣」、掃除をする「習慣」、
そういったものがあれば、問題ないかと。
対策としては読書をする「習慣」を身につけることが必要なように思えます。


◆プロ野球ネタ 投打の新記録達成に湧くプロ野球
パリーグファンからすると、バレンティン選手があんなに打つのは予想外なのですが(^^;
いつのまにあんなに打っていたんだろうか。8月になって驚いたというのが本音です。
記録更新するならブランコ選手だと思ったんですがね。前半では考えられない展開です。

セリーグの情報には疎いので、その記録の価値は論じませんが、
ただ、一方で簡単に記録を更新されてしまった印象も拭えません。
ヤクルト・阪神・楽天などで監督を務めた野村克也氏が批判する辺りも、
あまりにバッテリーが簡単に打たれすぎている、そいう面もあるのでしょう。
ニュースでは打った場面しか流れないのでアレですが、直球系の失投多いような…
ファンも打ったバレンティン選手を祝福する雰囲気だったし、
カブレラ選手やローズ選手の時のような「抑えてやる」というのを感じませんでした。
もっとも、完全にヤクルトが優勝争いとCS争いに取り残されてるせいかもしれません。
記録更新のバレンティン選手が凄いのは間違いありませんが、
記録更新を許してしまったセリーグの投手陣は反省して欲しいですね。

一方の楽天・田中投手の記録は何とも言いようがなく。ヒット打っても点入らない(^^;
昨年までなら、1試合の中で必ずポカがあり、
スライダーの失投を打たれて長打を食らうことがしばしばありましたが、
今年は得点圏にランナーを置くと全く隙を見せなくなりました。
チャンスがあるとすれば、立ち上がりくらいなのですが、
そこで点数を取れないと、そのまま試合が終わってしまうほどです。
正直、ここまで点数が取れないものかと、敵ながら感心します。
完全に神懸かっています。このまま無敗でシーズンを終えるのでしょうかね?

2013年09月09日

東京オリンピックの光と影

もう既に日本中の人がご存知でしょうが、2020年のオリンピック開催地として、
東京が選ばれることとなり、56年ぶりの東京オリンピックが開催されることとなりました。
勿論、めでたいことだと思いますし、
私も老朽化の目立つ幹線道路網の抜本的整備を条件に賛成の立場を示していましたが、
なんともやるせない、複雑怪奇な気持ちに苛まされています。
以前、オリンピック招致に東北の震災復興を掲げたことを「偽善」と批判しましたが…
人間、土壇場になると本音が出ちゃうんでしょうね。
もう偽善者としての取り繕いさえ、なくなってました(苦笑)
フクシマ? それどこの外国デスカ?(爆)

結局、IOCへ媚びへつらう形で招致活動も進んでいた感じで、
自らの名誉欲のために始まった石原元都知事のオリンピック招致活動でしたが、
そこに震災復興の大義名分を掲げて広がりを見せ、
かと思えば「コンパクトな大会」と言って、やっぱり被災地は置き去りにされ、
そして最後には「お金あります」と言って、
汚染水問題が浮上するや「福島と東京は離れている」と言い出し、被災地は完全に切り捨て。
なにがオールジャパンなのか。オール東京(千葉西部と神奈川東部)の間違いだろ。
最後に被災地が足を引っ張ると見るや、臭いものに蓋、
大義名分をかなぐり捨てて容赦なく保身に走りやがりました。
ホント白々しい感じしか残らなかったです。心から喜んでる人、本当にいんの?
相当な偽善者というか、偽善の意識さえ持っていない悪人ばかりな世の中ですね…

日本人の悪いところはそこですよ。「見てみぬ振りをする」、そこがずっと変わっていない。
前回の東京オリンピックも美しい思い出として語られていますが、
大規模な突貫工事は現在に来てその歪みを吐き出しつつあり、
高度経済成長に伴う人口流動により、都市化に馴染めず孤独化、逆に農村では過疎化が進み、
開発が優先された太平洋側は経済が発展したものの、
日本海側は取り残され、未だに新幹線の開通もなされていない状況…
そういった「影の部分」があったにも関わらず、誰もそれを口にせず、見てみぬ振り、
ホップズ的に言えば、「トウキョウという名の化け物が地方を飲み込んでいる」わけです。
今回もトウキョウのための電力を作っていた福島第一原発が事故を起こし、
福島の人達に多大な迷惑をかけた上、オリンピック招致の際に汚染水・放射能不安が起こるや、
「福島とトウキョウは離れている。トウキョウは大丈夫」と言って、完全に切り捨て、
私達はトウキョウオリンピックの熱狂の中で、福島と被災地を忘れ、
批判する人を「水を差すな」の一言で言論封殺し、影の部分を見てみぬ振りをするのでしょうか。

光の部分を喜ぶことは大変いいことですが、同時に影の部分も直視して貰いたいです。
すぐに現実から目を背けたがるのが日本人の悪い癖。


◆ニュースネタ 福島第一原発の汚染水問題
安倍総理の自信の程がどこから来るものなのか分かりませんが…
むしろ、問題にしたいのは、今まで政府は何をやっていたのか、ということです。

民主党政権時代には当時の菅総理が東京電力に代わって指揮を取ったら、
過剰介入であると批判していたのは今の自民党政権でした。
実際、政権交代後、政府が積極介入しているような雰囲気はなく、
東京電力に任せていたら、予てから問題が指摘されていた汚染水漏れが深刻化し、
慌てて政府主導で対策を練ると言い切る空々しさ、お前ら、半年間何やってたの?

これも「見てみぬ振りをしていたら大変なことになってました」な典型例なわけで…
日本のバブル崩壊の不良債権も同じでしたし、本当に溜め込むの好きですね(苦笑)
アベノミクスも同じようにならないことを祈るばかりです。成長戦略って本当にあんの?


◆ニュースネタ 消費税増税問題
まぁ、増税は基本路線で、単に民主党政権の手柄だからケチを付けているだけ、
国民の批判をかわすための「熟考してますポーズ」に過ぎないわけですが。
増税のベストタイミングは景気が過熱し、調整弁として上げる方法ですが、
景気が底だと見れば、敢えて不景気に増税するのも悪い手ではありません。
そういう意味では、野田政権の増税タイミングはそれほど外してはいませんでした。

しかし、安倍政権になって、ドル安政策を終えたアメリカの好景気に引っ張られる形で、
景気の回復局面に入ってくると少し事情が違ってきます。
公共投資を中心とする大規模な財政出動を伴っているので、
増税によって税収が増えたとしても、その分がそのまま出ていってしまうので、
財政健全化には程遠い結果に終わってしまうのは間違いありません。
まさに焼け石に水、上げた分以上を使っていたら、意味がないわけです。
過去にも消費税を5%に上げた橋本政権の後、財政出動を行った小渕政権が来たことで、
消費税増税分は完全に吹き飛んでしまい、さらなる増税へと繋がることは間違いなく、
10%、20%、さらに上へと、同じことを繰り返すだけです。

2013年08月23日

前橋育英が初出場初優勝

夏の全国高校野球甲子園大会は、決勝戦が行われ、
群馬代表の前橋育英が4-3で宮崎代表の延岡学園を下し、
初出場初優勝を果たしました。
2年生エースの高橋投手を中心に、守り勝つ野球で勝ち進み、
決勝戦はさすがに疲れを見せ、調子は悪かったものの、気力で投げ抜いての勝利、
この暑い中、1人でマウンドを守ったことは立派です。

一方、東北勢の悲願は今回も敵わず、準決勝で日大山形・花巻東が敗退、
決勝戦でも九州で唯一優勝がなかった宮崎県は今回も及ばず、
県勢初優勝を果たすことはできませんでした。

決勝戦で難しいと感じたのは、9回のノーアウト1・2塁の場面です。
1点ビハインドですから、当然、送りバントを考えるところですが、
延岡学園は代打の選手を用意していたこともあって、打たせて凡退、
結果としてランナーを進められず、無得点に終わってしまいました。
毎日試合があるプロ野球ならば、選手の自主性を殺してでも送りますが、
明日のない高校野球、しかもレギュラーでない選手となれば、
自ずと勝負に徹することができず、温情が出てきてしまうものです。
そんな高校野球ならではの難しさを感じる場面でしたね。


●今大会のポイント 「暑さ」
今大会で気になった点は幾つかありますが、1つは大会運営上の問題ですね。
今大会では連投を避けるため、準決勝前に休養日が設けられた代わりに、
分割されていた準々決勝が再び1試合にまとめられました。
これを選手の体調管理を考慮してのことと考えるのは…どうなのかなと。
休養日も土日に絶対にかからないように設置されていましたし、
選手の体調考慮というよりも営業面の問題が大きかった気がします。
結果的に、選手の負担はあまり変わっていないのではないでしょうか。

大会全般を通して、記録的な猛暑がもたらした影響は大きかったと思います。
特に大会前半は暑かっただけに、投手のスタミナを容赦なく奪い、
一時は記録的なペースでホームランが飛び出すなど、派手な試合が続きました。
途中までは接戦も、一度点数が入るとビッグイニングになる、
そういう試合が多かったですね。
その後、暑さが一段落するにつれて、投手戦が増えていったのも、
単なる偶然だと片付けるには無理があります。

また、炎天下の試合で脱水症状を起こす選手が例年よりも多く、
特に浦和学院の小島投手、常総学院の飯田投手は、足が攣ってしまい、
降板後にチームが同点・逆転されて負けてしまう憂き目に遭っています。
野手にも故障者が出ましたし、暑さの影響は非常に大きかったと思います。
根性で体温が上がり下がりするわけでもなく、当然、我慢にも限界があります。
昔の暑さとは違うわけですから、炎天下の試合を避ける工夫も必要です。
さすがに涼しいドーム球場で開催しろとは言わないものの、
3試合日を含めて朝8時開始で統一し、12~2時にインターバルを設ける、
そういった工夫も今後は必要になってくるのではないでしょうか?
近年の甲子園大会は商業主義に走ってる傾向が強いだけに、
選手の体調を考慮した運営をしてもらいたいです。
このままでは下手すると死者が出かねません。出てからじゃ遅いんですよ?


●今大会のポイント 「投手の連投禁止と手抜き」●
これだけ暑いと仕方ない面もあるのですが、県大会では桐光・松井投手が、
本大会では浦和学院・小島投手が、済美・安楽投手が、
それぞれ力を発揮できないままに姿を消すこととなってしまいました。
彼らに共通しているのは「手抜き」、
打たせて捕る投球を意識して、制球重視で投げているためか、
体重が前に乗り切らず、所謂「ボールを置きにいっている状態」で、
本来のストレートの力強さが感じられませんでした。

これは広島の今村投手(清峰高)と西武の菊池雄星投手(花巻東)の頃からで、
ペース配分(力配分)と手抜きを勘違いしている風潮が強いです。
「手抜き」というのは、明らかに投球フォームが違ってしまうことです。
足を上げる高さやリリースポイント、腕の振り、
それらが違えば、ボールは本来のものとは全く異なってしまいます。
逆に、ペース配分ができるというのは、同じ投球フォームでいながらも、
リリース時の力の入れ具合のみ調整できることで、
普段は余計な力を入れずに流れるフォームで伸びのある球を投げ、
ここ一番でアクセルを踏んで球威で押せる、それが投手の理想像です。

同じフォーム、いわば理想の形で投げられれば、
3連投4連投したところで故障しません。
その選手自身に合ったフォームだから、負担が少ないわけで、
逆に余計な力を取ることができ、理想のフォームが固まりやすくなります。
逆にフォームを崩した状態で投げ続けてしまえば、肩の負担が大きくなり、
また、前述のような「手抜き」であれば、アクセルを踏んだ瞬間に、
オーバーヒートを起こしかねず、こちらも故障しかねない事態です。

横浜高校と前橋育英戦で、横浜の渡辺監督が心がけていることに、
投手の体重移動に重点を置いているとのことです。
まさにその通りで、一時甲子園で活躍したとしても、
それを継続できないのは、そこが簡単に失われてしまうからです。
なかなか理想のフォームを固めることは難しくはありますが、
まずはキャッチボールの延長戦上でフォームを模索し、
投げ込みを行うことで素地を固め、理に適ったフォームを見つけて欲しいです。

連投を規制する以前に、根本的な投げ込み不足が懸念される状況で、
このままプロ野球に入ったところで、練習についていけずに故障するのがオチ、
少し過保護になっている印象も受けなくもありません。
一方で春の時点で安楽投手に投げすぎの状態になることもあり、
やや歪な感じもしてしまいます。
個々の選手によって連投の可否も違ってきますし、
一概に規制することはできないと思いますね。

まずは、先を見ずに、一戦必勝、その打者を抑えることに集中して欲しいです。
高校生でペース配分とか考える時期じゃない。
ランナーズハイにも達していないチンタラ走りで結果が残るわけがなく、
まずは一度スパートをかけた先に、投手としての次のステップがあるわけです。
そういう意味では、前橋育英・高橋投手は上手くステップ踏めましたね。


●今大会の話題 花巻東の2番打者・千葉選手に関して●
良くも悪くも波紋を呼んだのが、花巻東の小兵の2番打者・千葉選手でしたね。
済美戦では、済美側が外野手を1人減らし、内野手5人シフトで勝負し、
それを嘲笑うかのようなライトオーバー3ベースヒットを放ち、
その後も「カット打法」という粘り強い打撃で繋ぎの2番として機能するも、
詳細は不明も大会本部から注意され、バントとみなすと言われて波紋を呼び、
さらには、2塁走者で訝しげな動作がサイン伝達ではないかと疑われたり、
話題の中心にはいつも花巻東の千葉選手がいました(^^;

「カット打法」に関して言えば、明らかにシロだと思います。
セーフティバントをしに行っての見せ掛けスイングなら分かりますが、
完全にバスターで戻していますから、何ら問題ありません。
あれがダメならバスターエンドランという作戦は使えないことになります。
そもそも、何が問題で禁止されているのか。姑息だからか、遅延行為だからか。
姑息だと言うなら、送りバントやスクイズも正々堂々じゃないと言えますし、
遅延行為だというなら、ピッチャーは四球で歩かせれば済むこと、
禁止された理由がいまひとつ判然としません。
スリーバント失敗との境界線なら分かるものの、
ファールを打つことがダメだというのは、やはり変でしょう。

サイン伝達に関して言えば、日本で禁止された理由を知ってるのでしょうか?
妬みですよ。1990年前後の西武ライオンズが強すぎたから規制したの。
当時の3塁コーチの伊原コーチを軸に、サイン盗みや情報戦を徹底したため、
それを規制しようというリーグ内の動きに繋がったわけです。
でも、過去には三原監督や黄金時代の巨人など、どこもやっていた野球で、
批判される謂れはありませんでしたが、「妬み」でそうなっちゃったわけです。
セリーグでは2塁走者の伝達は明確に禁止されていないようですが、
パリーグでは未だに規制されており、対西武包囲網の名残を感じます。
公に問題とされたのは90年代後半の福岡ドームでの電光掲示板を用いた
サイン伝達疑惑でしたが、機械がするのと人間がするのとではやはり違います。
そんな姑息な手段で用いられたガラパゴスルールを適用してどうすんの?
国際試合では平然と他は行っているのに、正々堂々とか言うの?
ベンチ以外の人間や機械が行えばアウトですが、
グラウンドにいる選手が行う分には、本来、何も問題ないでしょう。
それを問題にしたのは単なる「妬み」だったんです。
そんなくだらないルールが未だに残っていることが恥ですよ。

そんなわけで、全くもって言いがかりを付けられてしまった、
花巻東の千葉選手は気の毒です。
負けた試合ではそれまでの粘り強い打撃が嘘のように淡白になりましたし、
影響は少なからずあったと言わざるを得ません。
延岡学園と富山商の試合でも微妙なタイム問題もありましたし、
周囲のミスが選手の負担になるようなことはやめてもらいたいですね。


●注目の選手の動向は?●
今大会はドラフト候補という点では目立ちませんでしたね…
昨年活躍した桐光学園・松井投手と、大阪桐蔭の森捕手の1位は固いでしょうが、
それ以外となると将来性を評価しての3位以下での指名が主かなと。
目玉になりそうな候補はいませんでしたね。

それでも大会を通じて評価を上げたのが、常総学院・内田選手で、
強肩強打の捕手としてドラフト3位前後の評価は得られたと思います。
センバツに比べても凄く打撃が良くなりました。
逆に、仙台育英の上林選手は評価を落とした感があり、
現時点では打撃がネックになりかねず、2~3位評価に落ちたでしょう。
他には富山第一の宮本投手が素材として評価されるでしょうし、
花巻東の岸里選手は野手で評価されると思われます。

それ以外では1・2年生の活躍が目立った試合でした。
優勝した前橋育英の高橋投手を始め、済美の安楽投手、浦和学院の小島投手、
明徳義塾の岸投手ら、楽しみな選手が多いです。
野手でも横浜高校はレギュラー8人が2年生で、
特に4番高浜選手は右のスラッガーとして注目を集めそうです。


◆ニュースネタ 戦争の悲惨さから戦争の礼賛へ?
湊さんの日記でも書かれているように、『はだしのゲン』の締め出しがニュースとなり、
集団的自衛権の行使の拡大解釈を司法がNOと言えば、行政が「遺憾だ」と言い、
広島・長崎・終戦記念日が来ても、あまり戦争が語られなくなってきた昨今、
非常に危うさを感じております。

いつしか、戦争の悲惨さから人々は顔を背けるようになり、
その表層だけを持て囃し、戦争の礼賛とも取れるような発言・方向性は危ういです。
それを象徴するのが今回のニュースだったわけで…
いかに表層しか見ていないかを痛感する出来事ですよね。

勿論、それは我々にも責任があるわけで、まだ子どもで終戦の意味も分からなかった頃、
戦争を体験した祖父母を始め、周囲の大人が終戦のサイレンとともに黙祷する、
厳かな様は子どもながらに、過去に大変なことがあったのだと思わされました。
それが世代に引き継がれるという意味で、私達が黙祷をしている姿が、
その下の世代、子ども達が戦争を語り継ぐことに寄与するように思えます。

小さなことですが、一人一人の戦争に対する態度が、
私達より下の世代の戦争に対する態度を決めるのではないかと。
そういう気持ちで、この8月の日を常に感じていられるようにしたいものです。

2013年08月19日

秋の虫のなく頃に

朝方は蝉の大合唱ですが、夜になると秋の虫が鳴いており、
時折肌寒く感じる時があるなど、少しずつ季節の移ろいを感じますね。
暑い(´ヘ`;)


◆高校野球ネタ ベスト4が出揃う
正直言って、この4強は全く予想していませんでした。
ここ数日は私が勝つと思った方が必ず負けてる。それだけ波乱含みの大会です。
花巻東、日大山形、前橋育英、延岡学園、いずれの学校が勝っても初優勝で、
前橋育英以外の3校は県単位でも初優勝となるフレッシュな顔ぶれです。

4校とも派手さはありませんが、守備・走塁がしっかりとしており、
今大会で伸びた投手がいるのが特徴でしょうか。
いやはや、失礼ながら、やっぱり何で勝ち残ったのか、よく分からない(^^;
今日は全て1点差ゲームでしたし、どう転ぶか分からない試合の連続ですね。


●6日目
第4試合の明徳義塾と瀬戸内の試合は好ゲームでした。
明徳義塾の2年生エース岸投手はバランスの良い好投手で完成度が高い。
ただ、逆に荒々しさが少なく、日ハム・武田久・谷元投手のように角度を欠く。
投打二刀流を検討されそうだが、どちらかといえば野手の方が可能性あるかも。
瀬戸内の山岡投手は延長再試合の影響による不調が心配されていましたが、
投球内容自体は悪くなく、切れ味鋭いスライダーは魅力的でした。

第1試合の横浜高校はレギュラー8人が2年生というのだから驚き。
4番の高浜選手を軸に、来年のドラフトでは何人指名されるのでしょうか。
台風の目になる可能性が出てきました。

●7日目
第1試合の富山第一の宮本投手は右の本格派。
140キロを超えるストレートに鋭いスライダーのコンビネーション。
投球フォームのバランスもいいし、将来が楽しみ。
ただ、ランナーを出すとフォームがしっくりいってないのか、制球を乱す傾向、
シュート回転が強くなるだけに、フォームの修正だと思える。

済美の安楽は好投手だが、ボールを置きに行く癖がある。
菊池雄星・今村投手の頃からペース配分の勘違いが多い気がする。
ペース配分=手抜きではない。
無理のないフォームで力を過度に入れないことが大事なわけで、
腕を振らずに小手先でストライクを取りに行くのとは違うのだが…

●8日目
第3試合の常総学院と仙台育英の試合が好ゲームでした。
1回戦で浦和学院に打ち勝った仙台育英でしたが、
常総学院の飯田投手がキレのあるストレートと多彩な変化球で翻弄、
安定感ある素晴らしいピッチングでした。

●9日目
あまり見てなかった。スイマセン。

●10日目
第1試合は済美が花巻東に競り負けました。
注目の安楽投手はあまり状態が良くなかったですね。
ストレートが本来の出来には遠く、苦しいピッチングでした。
桐光学園の松井投手、浦和学院の小島投手にも共通しているんだけど、
3人とも制球を気にしているのか、足の踏み込みが弱くなってしまっている。
前に体重が乗らないからストレートが走らず、ピッチングにならならい。
コントロールとかはプロに行ってから考えろ、という話。

それと話題になったのは、花巻東の小兵2番千葉選手に対し、
内野手5人シフトを引いたことでしょう。
しかし、3打席目にはそれを嘲笑うかのように、無人のライトオーバー3ベース。
結果的に後続を抑えて無失点で凌ぎましたが、
精神的ダメージは大きかったことでしょう。

第2試合は明徳義塾が大阪桐蔭に快勝。夏連覇の夢は断たれました。
この試合は明徳の作戦勝ちだった感じがしますね。
明徳の岸投手はこれまで見た中で一番良かったかも。
角度はないものの、伸びのあるストレートで押し、
カット気味のスライダーやツーシーム系のボールでの揺さ振りは見事でした。

常葉菊川は鳴門に大敗… 初回に守備の乱れで失点したのが全て。
静岡県大会も守りで勝ってきたチームなだけに、致命的でした。

●11日目
第1試合は、常総学院・飯田投手、福井商・長谷川投手ともに、
テークバックが小さく、ボールの出所が見にくいタイプ。
メジャーの上原投手やソフトバンクの攝津投手のように。最近増えたなぁ。

第3試合では前橋育英が横浜に大勝する結果に。正直意外でした。
前橋育英の2年生エース高橋投手はスライダーにかなり自信がありそうですね。
あの球を打ち返さない限りは攻略は難しいでしょう。
ただ、そこまで目玉とは思わなかったり。次の試合でチェックします。

●12日目
第1試合は花巻東が鳴門に勝利。シーソーゲームで熱い戦いでした。
花巻東は絶対的エースはいないものの、出てくる投手がみな好投手ですね。
他のチームならエースを張っていてもおかしくないレベル。
そんな投手が3人も4人もいるのだからスゴイです。
あとは継投次第といったところでしょう。

第2試合は日大山形が明徳義塾に勝利。意外な結果でした。
日大山形のエース庄司投手はよく分からなかったり。
一番適切な感想が「年を取った西口(西武)」なんだけど、
西口投手が既にベテランなので、10年後の西口ということで(苦笑)
フォームに力強さが足りない。足の踏み込み不足なんだよなぁ。
だけどスライダーは切れるから中途半端に打ち取れる。勿体無い。

2013年08月12日

暑くたって兵器

40度超えたって、もう驚かないもんね!<それは麻痺しただけだ(苦笑)

しかし、NHKで熱中症への警戒を伝えるニュースを流し、
外での過激な運動を控えるように言いながら、
直後に甲子園で高校野球を流すってのは、説得力がまるでない(^^;
ドーム球場でやれとは言わないけれど、炎天下の場合は考えないといけません。
実際に今大会でも脱水症状に近い症状も見られていますし、
高校生だから大丈夫とするのは管理責任を全うしていないと言わざるを得ません。


◆ニュースネタ 麻生ヒトラー発言 米軍ヘリ墜落事件
いずれも、当初は問題視されたものの、その後は騒がれず。何で?

麻生大臣のナチスを見習え発言は、
ナチスと言う言葉が勝手に走り出した感はあるものの、
かつて総理大臣や外務大臣を務めた人間が、その名前を簡単に口に出してしまうのは、
あまりに国際感覚がないと言わざるを得ないのではないでしょうか。
こういう発言をしてしまうと、ただでさえ領土問題や憲法改正問題で、
韓国や中国との軋轢が生じているのに、
彼らの日本の軍国主義復活の主張に信憑性が出てきてしまうでしょう。
どう考えても軽率だったと思いますし、日本の立ち位置が不透明化してきています。

米軍ヘリ墜落事件も、何が起こったかさえ伝えられない日米地位協定は、
現代における不平等条約と言わざるを得ないでしょう。
これが仮に細菌兵器の事故とかだったらどうすんの? バイオハザードだよ。
憲法改正論者からすれば、日本が軍隊を持たないから日米安保が対等でない、
不平等な日米地位協定を承諾せざるを得ないというのでしょうが、
それは単純に日本の「ひけ目」の問題に過ぎず、
沖縄を利用するというアメリカ軍のメリットを一切考慮していません。
最初から交渉する気がないわけだから、相手の言いなりということですよ。

海軍力を強める中国への対抗手段としても叫ばれていますが…
ぶっちゃけ、日本人全員が軍人になったとしても、
人口比が違うわけだから、軍事競争になった場合に勝ち目あるんでしょうか?
そんな意味のない軍拡競争が米ソの停滞を呼び、
日本の経済大国化を呼んだわけですが、そんなつい最近の歴史さえ忘却の彼方?
「日本を取り戻す」、いつの日本なんだよ? 日清・日露戦争の頃か?


◆高校野球 甲子園大会が開幕
今年は例年になくハイペースでホームランが出ていますね。
昨日・今日と投手戦が多かったので、少し落ち着いた感はありますが、
それでも多い方だと思われます。
打者のレベルが殊更高いわけでもなく、やはり暑さの影響が多そうです。
全般的に失投が多いです。体調管理が難しい甲子園大会になっていますね。

○1日目
大阪桐蔭の森・近田・笠松選手のクリーンナップは脅威、
破壊力で言えば、昨年の光星学院の田村・北条選手を超えるレベルです。
確実性の高い森選手をいかに封じるかが攻略のポイントとなりそうですが、
そう簡単に抑えられる選手じゃないんですよね、スケールでかいです。

○2日目
負けはしたものの、大分商の2年生左腕の笠松投手が光りました。
手足を長く使えるフォームから、130キロ中盤ながらも緩急を生かす投球、
伸び白の大きさが感じられます。
ただ変化球が甘く入ることがあり、そこが敗退の原因になってしまいましたね。

○3日目
浦和学院が仙台育英にサヨナラ負けしたのはショックでした。
小島投手は微妙なフォームのズレがありましたね。
春ではもう一歩踏み出してクロス気味だったのに、今回は普通な感じに。
投げ急いでいた印象もありました。故障でなければ良いのですが…
抜群の安定感を誇っていた投手なだけに、この壁を乗り越え、
また来年、甲子園に戻ってきて欲しいです。
一方の仙台育英の4番上林選手は打撃フォームが独特すぎて、
これは仙台育英の打者全般に言えますが、嫌いじゃないですが、極端すぎ。
あのフォームでは内角高めは絶対に打てない。
真ん中高めの140キロを超える速球も対応できないんじゃないかな。
先を考えるなら、早くフォームは修正しておいた方がいいと思います。

○4日目
初出場の弘前学院聖愛が前評判通りの力を見せてくれました。
光星学園や青森山田といった野球留学校を打ち破っての、地元チーム出場、
初出場ながらも力のある学校であることは間違いありません。
打者は鋭いライナー性の打球を広角に打ち分け、
塁に出れば、常に次の塁を狙うスリリングな走塁を見せ、
投手では右サイド変則で制球が安定しており、一発勝負での攻略は難しい。
よく練られた良いチームだという印象を受けました。
初出場初優勝も夢ではない、そう思わせてくれるチームですね。

○5日目
ごめんなさい、特に感想なし(^^;

2013年08月05日

夏?真っ盛り

いやー、暑いですねぇ… 暑いんだけど、変ですね。
急に天候が変わって雨が降ってきたり、それも局地的で、隣町は全く降ってなかったり、
たった2~3キロの距離でも降っていたり、降っていなかったりする。
よく分からない天候です。
暑くはあるものの、曇りがちで、暑さ以上に天気の急変が気になっちゃいますね。
中国山陰・北陸では大雨がすごかったようですが、湊さんの方は大丈夫だったのでしょうか?
晴れるならスッキリと晴れて欲し…くはないな、やっぱり(苦笑)


◆高校野球ネタ 夏の甲子園大会がもうすぐ開幕
これを書いている時点では組み合わせは発表されていませんが、
最大の注目点は浦和学院の春夏連覇が達成されるのか、
2年生エース左腕の小島投手は地方大会で完全試合をするなどさらに成長、
大会屈指のサウスポーとして連覇の期待がかかります。
また、昨年優勝の大阪桐蔭の夏連覇の可能性が残っていますし、
センバツ準優勝の済美・安楽投手もおり、その意味では楽しみな大会になりそうです。

唯一、残念なのはドラフト1位確実と言われた桐光学園・松井投手の敗退ですね。
テレビ神奈川のサイトで敗戦となった横浜戦の中継を見ましたが、
状態的には昨年よりも悪くなっているように見えました。
ただ、大会前の浦和学院との練習試合では素晴らしい投球だったそうで、
単純にピークを過ぎただけだったのかもしれませんが、「乗り」が悪かったですね。
昨年はもっと前に体重が乗っていたと思うのですが、
今年は自重気味でその分だけスライダーのキレ・曲がりも落ち、
捉えられやすくなってしまったように見えました。
ぶっちゃけ、現状ではただの高校生左腕に落ちてしまったので、今後どうなるか分かりません。
今年は社会人に即戦力が多いということで、来年の安楽投手らに期待し、
今年は即戦力重視の方針に切り替える球団も出てきそうです。


◆ゲームネタ アイドルマスターシンデレラストーリー他
今日は特に内容に触れませんが、携帯ゲームをやるようになってから、朝早起きになりました。
まぁ、全体的には寝不足ですが(苦笑)
大体のゲームに置いて、ガチャが入れ替えられるのが早朝ということで、
そこを狙ってやることが多かったのですが、人もそう多くなく、手頃に遊べる時間です。

アイドルマスターの方はさすがに限界を感じて、携帯認証をしちゃいました。
ほとんどのゲームが同じシステムなのに、よく持つよなぁ…
実際やっている人間が言うのも何ですが。
有料ガチャは禁じてはいないものの、1回100円のものに限定してます。
時折、セットで1万円とかいうのがあるけれど、どこのバカが買うんでしょうか?(^^;

2013年07月26日

アイドルマスター シンデレラガールズ

テレビのCMでもやっているので、ご存知の方も多いと思いますが、
携帯ゲームの『アイドルマスター シンデレラガールズ』をモバゲーでプレイし始めました。

ちなみに、私は先日も書いたとおり、KindleFireHDでプレイしており、
携帯端末ではなく、なおかつ携帯番号登録もしていない「非認証端末」で、
『一騎当千バーストファイト』とは違って、大幅なプレイ制限が課せられてしまいます。
具体的には、「運営者・他プレイヤーを問わず、一律にプレゼント関係が貰えない」、
「無料ガチャが毎日1回に制限され、友情ポイントで無料ガチャを引けない」、
「プロダクションに入っても、トレードの恩恵を受けられない」、の3点です。
プレゼントが貰えないのは致命的で、チュートリアル終了後の贈り物も受け取れず、
開始時点でそれだけ既にハンデが付いちゃってます。
正直、最初ぐらいはクレよ、と思わなくもないです(苦笑)

ただ、非認証端末には非認証端末の利点もあるわけで、それは「経験」です。
モバゲーの場合は、携帯アドレス以外にもGmailやヤフーJAPANのアドレスが利用でき、
特にヤフーJAPANの場合は、銀行引落が可能なウォレットやTSUTAYAカードと連携があり、
登録しておけば、携帯ゲームの有料コンテンツでも利用できるので、携帯と変わらない利用感です。
当然、「そういう仕様」なので、携帯アドレスとは違い、少なくとも1度はやり直すことが可能です。
つまり、非認証端末の場合は、1度は失敗できるわけで、
そこが新人でありながらも経験を積むことができる唯一の利点となっています。

で、1回目は攻撃と体力を優先的に鍛えながら、ステージ5の終了まで行きましたが、
防御を上げていなかったせいで、バトルに負けてステージ衣装は片っ端から取られてしまい、
自分がバトルをしても、先に進めているせいでレベルが上がっており、
下のレベルの勝てそうな相手とやればブーイングの嵐で不戦敗し、
同レベルの相手ではとても敵わず、ひたすら敗北の日々… さすがに限界を感じました。
そこで、やり直しの一策で考えたのが、
「序盤に攻めてその後は守りに徹し、プロダクションを作ってその恩恵を蒙る」で、
前者はそれなりに成果を挙げましたが、後者は特に宣伝活動もしなかったのでサッパリ、
孤独なプロダクションで敢えなく破綻(するわけじゃないけど、事実上)しました。

そうして迎えた3回目、前回の反省を教訓に積極的な宣伝活動を行い、
増資の影響もあって当初の10人枠が14人に拡大され、
13人のプロデューサー仲間を集めることに成功しました。
他の大手プロダクションには敵わないとみて、レベル5~7の新人に片っ端から声をかけ、
実際に集まったのも、それほどプレイ経験のある方ではありませんが、
プレイしたばかりの、やる気に溢れている人達ばかりなので、やり甲斐があります。
2~3人と人数が増えるにつれて、彼らのためにもプロダクションを大きくせねばと、
強い使命感に駆られて、のべ200人以上は勧誘をし、完全にアイドルそっちのけ(^^;
今の私の夢は、「トップアイドルの育成」ではなく、
「名プロデューサーの養成」に移り変わっています。
まぁ、私は非認証端末、どんなに頑張ってもトップアイドル育成は不可能なので、
プロダクションのメンバーの成長に期待することにしています。
目指せ! ウォルト=ディズニー、劉邦、劉備玄徳!
いつか大手プロダクションにして、
「自分が優秀なのではなく、周りのスタッフが優秀だから」と言うのが夢です (*^^*)


ここからは3回目1日目(現在までの流れ)のプレイ日記です。続いて簡易攻略法を掲載。

◆アイドルマスターシンデレラガールズ プレイ日記1日目
(1)導入
アイマスで好きなキャラは千早と貴音なので、「クール」でプレイ開始。
チュートリアルを終えるが、やっぱり「贈り物」は貰えない。せめて金くらいくれ(涙)
ただ、嬉しいことに無料ガチャで「水木聖來」を引き当てることに成功する。
開始直後のプロモ動画が可愛かったので、すごく嬉しい。これなら金なんてイラネーヨ!?
コスト10なので、序盤はメンバーに入れると辛いけども、
クール系なので自分にとって大きい無料ガチャとなった。

まずはLV5まで行かないと、プロダクションを設立できないので、最初はゲームを進める。
目標は衣装を集めることと、クール系キャラをできるだけ集めて特訓させること。
クール系の「黒川千秋」や「松本沙理奈」を集めて特訓し、
加えて、パッション系の「並木芽衣子」を特訓させて防御枠に置くことに。
合体後はどう見てもZUN帽です。あれだ、現実世界にいる紫似じゃない方に似てる。

(2)プロダクション「Funny Tiny Company」を作成
ステージ3の中盤にレベル5に達したので、そこからはプロダクション作成タイム!
このゲームではプロダクション名の重複は問題とならないので、
やはり「Funny Tiny Company」というプロダクション名で開始。
前回はシステムとかよく分かっていなかったけれど、
会社の発起人として担保の供与は義務なので、早速増資することに。
けど、悲しいかな、最初に金銭を受け取れないため、手持ちの資金がない…
そこでたまたま4枚ぐらい重なっていたステージ衣装を現物出資して資産に当てる。
すげーな、鑑定料は無料かよ。会社法改正で1円企業が可能になったけど、これほど楽とは。
とりあえず、これにてプロダクションの設立は完了。ここまでは楽なんです。

(3)苦難を極めた勧誘活動とその成果
問題はここからで、最初に表示された新人5人に勧誘してみても、やはり音沙汰なし。
まぁ、普通はスルーするのが基本。自分だってそうするだろう。
一騎当千に比べて、応援によるファン数増加やポイント増が大きいのが特徴で、
普通に繋いでいるだけでも、比較的に声をかけてくる人が多くいるものの、
それでも最初は規定の挨拶を返すだけでも戸惑うもの、計算内の行動です。
そこで、音沙汰がなくとも、LV5~7のプロダクション参加適齢期の中で、
ベテランプレイヤーではない人を優先に片っ端から勧誘メールをすることに(^^;
最初のうちは抵抗感もありましたが、人間慣れるものです。苦手な営業もへっちゃらですよ。
気分は完全に「仕事探しのプロデューサー」、アイドルのために仕事を見つけてくるんです!

その効果があったのか、1人、2人と申し込み者が出てきて、勿論、採用(10人枠)。
返事が来ると嬉しいもので、「やったぞ!千早(アイドル)」と叫び出したい気分でした。
けれど、そこから伸び悩み、メンバーが増えない… 計算内計算内計算内と三度唱える…
そうなってくると、参加してくれたメンバーに悪いと思い始め、少なからず焦ることに…
ただ、焦って頼み込んだところで、何か変わるわけでもないので、
ここで自分の「経験」を差し出すことで、相手にメリットを与えようと試みる。
プロダクションの掲示板に「弱者のための序盤攻略講座」と題して簡易攻略を開始、
参加メンバーのためにも、自らの失敗例を利用した攻略法を披露するとともに、
並行して新人勧誘を進めたために、完全にアイドルそっちのけで書き込みの嵐、
ある程度の定型文を予測変換してくれるので、その点は楽ではありますが、
新人5人を勧誘しては、自分へのレスをチェックし、掲示板への書き込み、
この3つの流れ作業を繰り返すだけのエンドレスな労働でしたが、
気分は完全に「営業部長」、アイドルのためでなく、社員のために仕事を探すんです!

その効果があったのか定かではありませんが、1人・2人と確実にメンバーが増えていき、
プロダクションに増資してくれる方も増えてきたこともあって、
最初の10人枠から2人増えて12人枠となれば、新人勧誘に一層のやる気が出るもの!
参加してくれたメンバーへの挨拶を行いつつ、
暇があれば遊ばせていたアイドルをリハーサル(プロダクション内のバトル)を行い、
自分が気が付いた点を掲示板でコメントするなど、攻略披露と勧誘を繰り返す時間。
まぁ、大変でしたが、変な使命感に駆られていたこともあって、充実した時間でしたね。
そう思った時に、非認証端末ならではの「夢」が生まれてきて、
トップアイドルを育成するのが無理なら、名プロデューサーを育てれば良いんだ、
そう気付いた時に一つの目標が生まれ、気持ちの切り替えが完全にできました。
なるほど、これこそが非認証端末ならではの遊び方か、
理不尽な仕打ちにも変に納得してしまったものです。

(4)5時間(休憩アリ)に渡る勧誘活動の終了
結局、勧誘活動は夜の7時から12頃まで続き、1日のコメント規定量500に達して終了。
その半分くらいは応援に対する定型挨拶や、メンバーへの挨拶等だと思いますが、
それでも単純計算で200人くらいは勧誘したと思います。
自分が寝る前までにはメンバーは12人中11人まで埋まっており、
残り1人となりましたが、モバゲーのアバター日記で簡易攻略をまとめて就寝しまいた。

(5)翌朝、最後の1人を巡る試行錯誤
翌朝に起動してみると、定員1名に対して2名の申し込み…ついに人事部の仕事までも!?
これまでは受け入れる一方だったので、気兼ねなく承認していましたが、こうなると困る…
戦歴を見ても、2人とも同じくらいの経験で、どちらかを選ぶ決め手がない。
これが低レベルでも経験豊富なプレイヤーなら、「他で十分やってけますよ」で済むも、
未経験者歓迎のスタイルの中で、おいそれと断るわけにも行かず、
早いもの勝ちで決めるわけにも行かず、ひたすら迷う…
結果、少し待ってもらうことにして、ひたすら増資で採用枠の拡大を図ることにしました。

自分のプレイヤーレベルが上がるのは避けたかったものの、
ステージ2で衣装を探しつつ、アイドル・衣装や資金を稼ぎ、
必要ないアイドルを移籍金で金に代え(鬼畜すぎ)、禁じていた追い剥ぎ行為に手を染め、
プロダクションのためと心を鬼にして衣装を剥ぐ剥ぐ。
その過程でクール系の「松永涼」が手に入って戦力増強、他の衣装は全て増資に回し、
手元の資金も全部増資に当てるものの、それでも足りない…
…仕方ない、誰かに代表を譲って、枠が拡大したら参加するかと思い始めた頃、
メンバーの増資によって枠が拡大し、無事に申込者2人を採用することに成功しました!
正直、増資に成功する可能性は低い、3割程度と見ていましたが、この奇跡に感謝しました。

これでメンバー集めは一旦終了。
まだメンバーへの挨拶が完了していないので、当面はそれを進めつつ、
他プロダクションのアイドルとバトルを繰り返し、自分のアイドルの好感度を高めるつもり。
自分が他のメンバーに指導できるのは、本当に序盤だけですし、
ほぼ全財産を注ぎ込んでいるものの、既に増資額が他の方に負けているくらいで、
どう考えても、この先、足を引っ張るのは自分であることは間違いないので、
少しでも先を見据えて進め、適切なアドバイスができれば、と思っています。


以下に掲載した簡易攻略情報の正式版を掲載しておきます。

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2013年07月23日

オールスターは1勝1敗1分けに

プロ野球オールスターゲームが3戦行われ、ホームランなしの投手戦という、
まるで「飛ばない統一球」に戻ったかのような試合展開を見せました(苦笑)
まぁ、正直に言って、盛り上がりが欠けた面は否めなく、
唯一、沸かせたのが日ハム・大谷選手の投打に渡る大活躍でしたが、
2戦目に肝心の阪神・藤浪投手とのライバル対決がなかったのは肩透かしを喰らいました。
セリーグ側としても、投げる順番があるだけに、変更できなかったのでしょうが… 残念。


ライオンズ勢は菊池雄星投手と牧田投手、浅村選手の3人だけの出場でしたが、
菊池雄星投手は相変わらずの立ち上がりの悪さで、ボールの走りもあまり良くなく、
先頭打者への四球からどうなることかと思いましたが、なんとか無失点で凌ぎました。
…まぁ、でも、完全に後輩の大谷選手の引き立て役でしたね。
今シーズンの成績からすれば、3戦目の先発でもするのかと思ってましたが…

牧田投手は2戦目に先発し、2失点するなどピリッとしませんでしたが、
オールスターではボール球を振らせる投球をするわけにもいかないですし、致し方なし。
その中でも低めのストライクゾーンギリギリの制球力が戻ったのが印象的で、
そこを使った緩急でフライに打ち取るなど、一つきっかけになった可能性があります。
宮本選手が振った外角高めの糞ボールのスライダーも意外と面白いかもしれません。
コントロールが良い印象を敢えて逆手に取るのもありでしょう。

浅村選手は1戦目・3戦目でスタメン起用され、
ファン投票で選ばれた井口選手と松井稼頭央選手が怪我をしていることもあって、
セカンドで起用されるなど、思った以上にチャンスをもらった印象でした。
まぁ、現時点のパリーグ打点王で首位打者争いにも絡む勢いですから、当然っちゃ当然ですが。
その中でもシャープな打撃でコンスタントにヒットを放ったのが印象的で、
3戦目はもう1本打っていたら、賞に届いていたかなといった感じで惜しかったです。
今や若手のホープどころか、ライオンズの顔になりつつあるだけに、
後半戦も変わらぬ勢いで大暴れして欲しいですね。


◆ゲームの話 『アイドルマスター シンデレラストーリーズ』
先日のKindleFireHDの話でも触れましたが、モバゲーでプレイしています。
まぁ、詳細は後日書くとして、今現在はプロダクション経営を行っており、
アイドルそっちのけで会社を育てる日々ですわ(苦笑)
夕方から開始して、既に150人近くも勧誘かけている計算になります(^^;
今も勧誘中なので、今回はここらにて失礼。

ちなみに、HNは色々とあったために変更していて、
「Turtle3」となり、プロダクション「Funny Tiny Company」のままです。
現時点で6人集まりました。ありがたいことです。
でも、集まれば集まるほど社長としての重責が… もっと集めないと。
もはやアイドル育成じゃなくて、プロデューサー育成になっとる(笑)
まぁ、非認証端末の自分としてはこっちの楽しみ方が向いてるかも。

PS:その後、応援・勧誘が500(正確には人ではない)に達してストップ。
結局、13人中12人が埋まりました。
この後は増資を進めて、もっとメンバーを増やせるようにしないと。


◆政治ネタ 参議院議員通常選挙は自公政権の圧勝、民主の惨敗に終わる
昼のニュースの時点でも投票率が上がっておらず、
「ひょっとして50%行かないのでは?」とも思いましたが、
なんとか越えて歴代3位の低さである52.61%という低投票率となりました。
「ネット選挙」と言われていても、「ネットの選挙活動」であって投票はできないので、
投票行動に直接結びついた印象はなかったです。
もっとも、街で煩く感じる選挙活動を、ネットでやったとしても、
やはり煩いと感じるしかないわけで、当然の結果だと思われます。

選挙結果に関しては、今更特に何も言うことはありませんが、
日本の先行きを考えると、激しく不安になる選挙結果なのは間違いありません。
日本も今後はトルコやブラジルのデモを他人事として見つめられなくなりますし、
エジプトやシリアまでは行かないでしょうが、
中国の天安門事件クラスのことは近い将来の日本で起こってもおかしくないです。
日本国民が格差拡大、抑圧的な政策を選択したわけですから、それも覚悟の上なのでしょう。
さすがはドMな死にたがり、もう手に負えません(苦笑)

安倍政権の政策を一言で表すなら、「個人よりも団体が優先する」という感じで、
国家と個人、会社組織と労働者といったように、常に集合体の方が優先される政策です。
国家と個人の関係で言えば、憲法96条改正から続く、9条の改憲も問題ですが、
それ以上に波紋を呼んでいるのが表現の自由の制限で、
現行憲法では「自由」な権利は天賦(最初から存在する)のものなので、
例え「公共の福祉」によって制限しなくてはいけなくとも、
財産権に比べれば自由権の制限はかなり厳しく判断されています。
それが憲法の明文を持って表現の自由が制限される可能性が高く、
「児童ポルノ禁止法」の波紋に止まらない影響が出てくる可能性があります。
おそらく、集会結社の自由も制限されるでしょうし、
戦前の治安維持法時代の日本のような抑圧的な社会となってしまうかもしれません。

会社組織と労働者との関係で言えば、雇用のあり方が再検討されている最中で、
それによれば「正社員」という枠組みは事実上消えてしまい、
我々は常に失業への不安を抱え続ける社会になる可能性があります。
「金銭解雇」も一見すると、合法化しても良いように思えますが、
問題はその金銭が適正かどうかになり、仮に経営者側の裁量に委ねられれば、
これまで通りに懲戒解雇や退職願、再雇用を探す部署への左遷などをチラつかせ、
それよりは幾ばくかのお金を選択するという形で、はした金で解雇されかねません。
それでは事実上、お金を払えばいつでも解雇できることになってしまい、
もはや安定した雇用というものは存在しなくなるでしょう。
それに加えて、職務発明を個人ではなく、会社に帰属させることも検討されており、
偉大な特許の発明がスポンサーの会社にあっさり奪われてしまい、
何の栄誉もお金も得られないようでは、研究者は日本で研究しようという意欲を失ってしまいます。
優秀な人材はさらに海外へ逃れていくことになり、「労働」に対するモチベーションは地に落ち、
第一次産業への回帰は今後のトレンドになっていく可能性があります。

当然、こういった未来になるのにはタイムラグが存在するわけで、
その間に有権者が別の形で判断を下せるかどうかですが… まぁ、無駄でしょう。
さてさて、今後はこのまま黙って見ておいていいのか。
何かしらの活動をすべきなのか、本格的に日本に対する「危うさ」を感じ始めました。
何が「日本を取り戻す」だよ、俺の戦後日本を返せ、この野郎!
彼が取り戻したい「日本」って、いつの日本なんでしょうね?
高度経済成長期なのか、戦前の日本なのか、はたまた江戸時代の封建国家なのか。
最近は本気で分からなくなってきます。

2013年07月22日

Kindle Fire HD その後のお話

ゲームはやらないようなことを書いておきながら、結局、やってしまいました(苦笑)
まぁ、そもそもは肩透かしを喰らうほど、
Amazonアプリ以外のインストールが楽だったことが理由でしょうか。
検索すると、色々とアプリを入れる方法が紹介されていますが、
一番楽なのはメールで添付ファイルすりゃいいんですね(^^;

まず、お目当てのファイルのapkファイルを探せば良く、
英語オンリーですが、メジャーなファイルは下のURLにありました。
http://www.androiddrawer.com/
私はこちらから、「Maps(グーグルマップ)」と「DolphinBroserHD」を、
それぞれダウンロードして、添付ファイルにてメールを送り、インストールしました。
「AdobeFlashPlayer」はAndoroid自体がサポート対象外となり、
バージョンが少し古くなってしまうものの、下のURLからダウンロード可能です。
http://helpx.adobe.com/jp/flash-player/kb/228683.html
もしくは、これらのサイトを表示でき、ダウンロード可能な場合は、
上の設定画面の呼び出しでダウンロードしたものをクリックできるので、
そこからインストールすればOKです。

「DolphinBroserHD」を使ったのは、
標準ブラウザの「SILK」やAmazonアプリにある「.Net」では、
フラッシュプレイヤーの再生ができない設定になっているからです。
こちらならば、標準で使えますので、動画やゲームも自在に動かすことができます。
加えて、「SILK」はPCブラウザ用なので、
スマートフォンサイトを十分表示できない欠点もあるので、その点も補うことができます。

そんな感じでFlash可能なブラウザを手に入れたことにより、
所謂「携帯ゲーム」「ソーシャルゲーム」と呼ばれるものがプレイできることになり、
モバゲーの場合は、GREEと違って携帯アドレスに限定されず、
ヤフーJAPANやGmailでも登録ができますから、その点はありがたいです。
ただ、携帯電話番号の認証がなされないので、中には損をするゲームもありますが…
まぁ、それはそれとして考えておくことにしましょう。

ちなみに、私が今現在やっているのは、「一騎当千バーストファイト」と、
「アイドルマスターシンデレラガールズ」の2本です。

「一騎当千バーストファイト」」の方は携帯番号が非認証でも普通にプレイすることができます。
ただ、やはりこの手のゲームらしく、ガチャは一部有料コンテンツとなっているだけに、
お金を使わないで楽しむのはなかなかに難しい感じですが、
それでも無料でも十分楽しめる部類だと思います。
ちなみに、プレイヤー名は「タートル3」で「黒幕協商同盟」でプレイしてます。

「アイドルマスターシンデレラガールズ」は携帯番号の認証が行われないと、
プレゼントアイテムを貰うこと自体ができないので、鬼のように辛いです。
ガチャも無料でできるのは1日1回だけ、有料コンテンツが基本といった感じです。
まぁ、現実と同じで貧乏プロダクションで頑張っていこうかと…
こちらもプレイヤー名は「タートル3」で、
プロダクションは「Funny Tiny Company」です(笑)


■クラウドサービス
やはり使い勝手悪いですか…
購入前は宣伝文句に入っていたので、もう少し使えるんじゃないかと思ってましたが…
DLNAの構築はテレビを買った時に少し考えましたが、
当時はネットワークハードディスクが高かったので、結局は流しました。
今は無線LANルータに簡易的に接続できるものもありますが、
ウチのはUSB2.0ですから… 本格的にやるにはハードディスクが必要そう。
まぁ、そもそも、外出時にはルータの電源さえ切る人間なので、
DLNAはやらないかも(^^;

pdf化はそれほど手間ではないので、あまり気にしていませんが、
JPEGだと煩雑になっちゃわないか心配でタンしてなかったり。
圧縮ZIP丸々のテストもやってないし、今度試して見ます。
端末に落としても、消して問題ない辺りが唯一の利点ですね(苦笑)


■タスクキラー
確かに、だんだん重たくなってきているような…
「サクサク~」はあまり意味がないのかな。本格的なものを探してみることにします。

2013年07月19日

プロ野球フレッシュオールスター

昨日、18日は秋田でフレッシュオールスター(2軍選手のオールスター)が行われ、
オールイースタンが7-1でオールウエスタンに勝利しました。
まぁ、結果自体は、イースタンが7球団、ウエスタンが5球団という不均衡を考えれば、
近年の傾向通りだと思うものの、パリーグの選手の活躍が光る試合だったと思います。

表彰選手だけ取っても、MVPにロッテの加藤翔平外野手、
優秀選手にロッテの木村雄太投手、日ハムの上沢直之投手と石川慎吾外野手、
ウエスタンからはソフトバンクの東浜巨投手が選ばれるなど、全てパリーグの選手でした。
唯一、ウエスタンでタイムリーを打ったのが、阪神・西田選手でしたが、
全体的にパリーグの選手が目立つ試合だったことは確かだと思います。

MVPを獲得した加藤翔平外野手は先制2ランホームランを放つなど3安打の活躍で、
ロッテの外野陣は角中選手を筆頭に、清田・岡田・荻野・伊志嶺選手と粒揃いですが、
角中選手以外はレギュラー固定というわけではなく、
長打も足もアピールできる加藤翔平選手は1軍で活躍できる可能性を秘めています。
実際にデビューでいきなりホームランを放つなど、結果を残しており、
きっかけさえ掴めれば、一気にブレイクする可能性がありそうですね。
木村投手も、先発左腕では古谷投手が、リリーフ左腕では松永投手と服部投手が頑張ってますが、
最初に期待されていたのは木村投手だったわけで、
先発の層はそう厚くないだけに、チャンスはあるはずです。
例年、夏場に失速しがちなロッテですが、若手の勢いがあれば、優勝争いに絡んできそうです。

現在4位の日ハムもチームの課題ははっきりしていて、
大谷選手が二刀流で打者としても先発としてもチーム内に占める比重が高くなる一方、
先発登板の前後は打者として出場できず、先発では中6日で固定できないなど、
どうしても1週間の中に空白期間ができてしまい、
そこを埋める外野手・先発投手がなかなか出てきていないのが現状です。
そのチームの課題を埋めるべく、石川選手と上沢投手という2人の若武者が出てきてくれ、
彼らの活躍次第では優勝争いに絡んでくる可能性が出てきそうです。

やや失速気味なソフトバンクにしても、攝津投手以外の先発投手の不安定さがネックで、
特に寺原投手とパディーヤ投手は故障がちで、何度も戦線離脱しており、
そういう意味では安定感のある先発投手は是が非でも欲しいところです。
そこに東浜投手が加わってくれば、自力のあるチームなだけの上位進出も可能です。
リリーフでは星野大地投手が結果を残してきていますし、
本番のオールスターに選ばれている千賀投手とともに、飛躍が期待される投手です。

一方、賞に絡む活躍はできなかったものの、西武の中崎・増田投手と金子選手も良い活躍でした。
特に金子選手は1適時打1四球2盗塁と足でアピールし、
2塁・3塁への盗塁を悠々決めるなど、快速をアピールしてくれました。
ロッテの木村投手が地元だったこともあり、譲る形となってしまいましたが、
本来であれば金子選手が選ばれていても全然おかしくなかったと思いますね。
片岡選手が怪我をしている現在、走れる選手はヘルマン・浅村・秋山選手らがいますが、
走れば確実にセーフになるという絶対的な足を持っているのは金子選手だけです。
最近はやや打撃で脆さを見せているだけに、これを機に再びアピールしていけば、
ライオンズの繋ぎの野球に金子選手の足という武器を加えることができるでしょう。
また、増田投手も前日に2イニングを投げたことは関係なしの圧巻の投球で、
打者3人にバッティングをさせず、詰まらせたフライに打ち取るなど、格の違いを見せました。
後半戦は外国人投手2人に繋ぐセットアッパーとしての活躍が期待されており、
防御率0点台のトリプル0が完成する日もそう遠くはなさそうです。

パリーグの中ではややオリックスのみが出遅れている形ですが、
戦力はあるチームなだけに、勢いに乗ると手が付けられず、まだまだ巻き返しは可能です。
前半戦は3・4月に西武が貯金独り占め、5月にロッテが好調で首位浮上、
交流戦になってソフトバンクやオリックスが勝ち星を伸ばし、
交流戦明けになると、楽天が好調で西武と日ハムが持ち直しの動きを見せるなど、
めまぐるしいほどに日々の順位が変わっていました。
後半戦も同様の形になると予想され、ファンとしてはやきもきした日々が続きそうです(^^;


◆ニュースネタ 婚外子の相続分、最高裁で違憲判決なるか?
…というニュースが話題になっています。
簡単に説明すれば、遺言なしに相続が行われた場合、
民法の規定では、相続における「子」は、結婚した女性との子ども(嫡出子)と、
結婚していない女性と設けた子どものうち、認知した子ども(非嫡出子)がいて、
非嫡出子は嫡出子の相続分の半分として、法定相続分が定められています。
これを巡る争いが最高裁で行われており、これまでは全て合憲として、
嫡出子と非嫡出子の相続分の違いは差別ではないとしてきましたが、
家族のあり方が変わる中で、判例変更となるかどうか注目されています。

ちなみに、法定相続分は、配偶者(妻・夫)と子ども達では配偶者が半分、
その半分を子ども達の中で分割するので、
仮に配偶者1人、嫡出子1人、非嫡出子2人なら、
妻1/2、嫡出子1/4、非嫡出子1/8ずつ、ということになります。
子どもがおらず、その子ども(孫以下)もいない場合は(いれば代襲相続)、
両親が生きていれば、妻2/3、両親1/3の配分となり、
両親も既に亡くなっており、兄姉弟妹がいるならば、妻3/4、兄姉弟妹1/4です。
勿論、遺言が残されていれば、遺留分を除けば、遺言の通りに相続されますので、
嫡出子だろうが非嫡出子だろうが、法定相続分は関係なくなります。

報道は、概ね、非嫡出子に同情的で、差別撤廃の立場で報道しているようです。
個人的にはその見方自体は悪くないと思います。
ただ、民法というのは、最初から差別的な法律であることを忘れてはいけません。
民法は私有財産を絶対とする法律ですから、持つべきものの味方、持たざるものの敵です。
例えば、民法においては借家人の地位はとても低く、
貸主の意に反すれば簡単に借家人の地位を失ってしまいます。
勿論、それでは現実的に不都合を生じやすいので、借地借家法で借家人を保護したり、
裁判所の判断によって救済を与えているのが現実です。
今の日本国憲法下の平等教育を受けてきた我々からすれば、
民法典そのものが極めて差別的な法律であると感じられることでしょう。


そういった観点から言えば、非嫡出子の相続分の差別は極めて不合理だとは言えません。
結局、民法の相続は何を「保護」しているのか、が問題なわけです。
つまり、民法が味方する「持てる者」、それは一般的には「婚姻関係にある者」のことで、
法律上の妻やその子どもが保護されるのは当たり前のことで、
むしろ、本来保護されないところを半分だけ与えてあげている、そう取ることができます。
まぁ、それではあまりにも不合理過ぎるので、そういう言い方はしていないでしょうが、
明治時代の起草当時からすれば、そういう考え方もあっただろうと思われます。
上記の「ちなみに」のところで法定相続分を列挙しましたが、
それでは配偶者が半分、子どもがその半分を折半というのも、正しい割合なのでしょうか?
これは夫が亡くなった場合なら、「内助の功」があるので正しいように思えますが、
これが妻が亡くなった場合で、夫は家庭を顧みず他に女を作っていた場合で、
家計は専ら妻が支えていた状況で、夫が半分、子どもが残りは折半は正しい割合でしょうか?
他にも個別のケースを見ていけば、
配偶者よりも子や両親、兄妹が優先される場合は当然あるでしょうし、
どこまでいっても「差別」と感じられる法定相続分は存在します。

では、何故、非嫡出子の相続分ばかりが問題となり、他が問題とならないのか、
それは「遺言」制度があるからです。
個々の問題は当事者において「遺言」で解決してください、民法はそういうスタイルです。
ですから、基本的に非嫡出子も「遺言」によって保護されてください、という話です。
ただ、得てして非嫡出子は「厄介者」扱いされることが多く、
遺言者からしても煙たい存在である場合も少なくないので、遺言でも保護されず、
家族内からも差別的な扱いを受けることが少なくありません。
そこで法律上の相続分の請求「遺留分」として、
法定相続分の半分の半分、1/4以下(個別のケースで変化)を請求することができます。
問題となってくるとすれば、この割合が多いか少ないかになるでしょうね。


(以下、3段落は本件ニュースとは別のやや難しい話になるので、読み飛ばしても可。)
また、この問題を別の観点から言えば、ニュースでは「婚外子」と言われていますが、
法律的に正確なのは「非嫡出子」であって、つまりは「夫が認知した子ども」です。
では、「妻が産んだ婚姻関係にない子ども」はどうなるかと言えば、
現行の法律では代理出産は認められていませんので、
基本的に女性がお腹を痛めて出産することは間違いないので、親子関係は当然に確定し、
嫡出子・非嫡出子の問題は出てこないため、当然に相続人になると考えられます。
つまり、妻が若い頃に密かに出産し、その子どもを認知した父親、
もしくは普通養子(特別養子の場合は相続人から外れます)に出していた場合は、
婚姻関係にない妻の子どもは法定相続人となり、婚内子と同じ相続分となります。
状況的には非嫡出子とほど同様のケースなのに、差異が出るのは不合理にも思えてきます。

加えて、実子に限らず、養子も嫡出子と同じ立場になります。
これを血縁関係のない子どもだって満額相続できるのに、
血縁関係にあるが母親が婚姻関係にない子どもの相続分は半分なのをおかしいと思うか、
それとも「家族」という枠組みの維持が大事なのだから、
養子といえども相続できるのを当たり前と考えるのか、見方によって変わるでしょう。
別に血縁関係にあるはずの非嫡出子であっても、養子とするのは何ら問題がないわけで、
平和裏に解決できるのであれば、非嫡出子を養子とすればいいだけの話にもなります。
また、協議離婚だろうが離婚調停だろうが、離婚が成立してしまえば、
母親が再婚することによる「婚姻準正」によって「嫡出子」の身分を取得することになり、
相続分が増えることになります。
一方で前妻の子は、一旦得た「嫡出子」の身分を失うことはないので、
家族構成が変わらない限りは、相続分は同じということになります。
それも不均衡と言えば、不均衡かもしれません。

民法の意図からすれば、相続における保護対象は「婚姻関係の下の家族」だったわけで、
これだけ結婚・離婚・内縁関係が増えてきますと、保護対象を絞りきれなくなります。
昔であれば、「女帝」のようなイメージの、不特定多数の男達と子どもを作り、
その相続が問題になるケースなど考えもしませんでしたが、
現在であれば、そういうケースを完全に否定し切ることはできません。
これに、もし「代理出産」を認めることになれば、家族関係はさらに複雑化することになり、
母親の親子関係さえも特定されないケースが出てきてしまいます。
そこまで行けば、完全に法律の想定外の事実ということになるわけで、
いずれにせよ、現在の民法の家族制度が現実に適合していないという批判は免れません。
一方で、その制度趣旨からすれば、これらのケースは本来否定されるべき事柄であり、
「嫡出子」「非嫡出子」という区別の方法自体に問題があり、
区別するのであれば、婚姻関係にある父母の子であるか否か、になってきましょう。
日本の家族制度、婚姻制度を大事にするのであれば、
上に例を挙げたように、嫡出子であろうとも相続分が半分になるケースも想定されるべきです。
事の正否は、結婚制度をどう考えるかで変わってくるでしょうが、
少なくとも判断基準が「嫡出子」「非嫡出子」で可能となる時代は終わった気がします。


(以下、上記内容のまとめ)
結論としては、問題は「何に法律上の保護を与えるか」ということで、
今の民法は「婚姻制度(結婚)に基づく家族」に対して大きな保護を与えており、
それが非嫡出子(婚外子)の法定相続分の「区別(合理的差別)」に繋がっていました。
それを改めるということは、「婚姻制度」の利益が揺らぐことにもなりかねず、
非嫡出子の差別がなくなれば、今度は内縁の妻の相続が問題となるでしょうし
(内縁の妻は離婚時の財産分与は可能も、法定相続の対象にはならない)、
そうなれば、もはや結婚のメリットは存在しないと言っても過言ではありません。

一方で現実が婚姻制度の下を離れている事実も見過ごすことはできず、
結婚・離婚・再婚が頻繁になってきており、婚姻届を出さない事実婚も増えており、
どの家族に、誰に保護を与えるべきなのかを一律に判断できなくなってきています。
実際に同居している家族が大事なのだとすれば、
事実上破綻している婚姻関係に縛られる必要はないと思いますし、
逆に非嫡出子や内縁の妻に相続を認めてしまえば、今度は「離婚」が機能しなくなります。
財産分与の手間を考えれば、離婚せずに事実婚状態を続けた方が楽だからです。
あちらを立てばこちらが立たず、この問題が敢えて放置されてきたのも、
そういった理由があったからでしょうが、
まだ放置を続けるのか、一歩踏み込んで婚姻制度全体を考え直すのか、
難しい判断に迫られていることは事実です。

こうして結婚・離婚が有名無実化してくれば、
「代理出産」の問題、「婚姻年齢」の問題、「近親婚」の問題、
果ては欧米で流行の「同性婚」の問題など、いくらでも差別的な取り扱いは出てきます。
それらをどこまで許容でき、どこまで法律上の保護を与えるべきなのか、
全ての問題を踏み込んで考えると、難しい判断を迫られていると言わざるを得ません。
当然、最高裁が判断を下す時は、そこまで考えなければならないわけで、
実際にどういう決定が下されるか分かりませんが、
国民全体・マスコミは婚姻制度全体についてもっと考えるべき時期に来ていると思います。

2013年07月16日

『Kindle Fire HD』が到着

先日のAmazonの3000円割引を利用して、
『Kindle Fire HD』の16Gを購入し、
『急速充電器』と『PLATA KindleFireHD用レザースタンドケース』を購入、
合計1万4770円を支払い、無事に荷物が到着し、一通り試した段階での感想です。

まず、最初に感じたことを列挙すると、
 その1「画面が綺麗、バックスピーカーながらも音も良い」
 その2「やっぱり重い」
 その3「外に持ち歩く場合はセキュリティ面に不安が残る」
 その4「実際にデータを入れてみると、16GBというのも少なく感じる」
 その5「AmazonのCloudDriveとCloudPlayerの用途が不明」
 その6「メールを使うのにGmailに登録したけど、プライバシーどうなってんの?」
 その7「アンドロイド端末を初めて使うので、アプリがよく分からない」
純粋な端末の感想としては最初の4つぐらいで、独自サービスとして5が入る程度、
あとの2つはAmazonとは直接的な関係はありませんが、感想としては重要なので。


【1】画面の綺麗さ、音質の良さ
KindleFireHDの端末自体の感想ですが、
実際に使ってみても画面の綺麗さは群を抜いています。
今、私がパソコンで使っている液晶ディスプレイとグラフィックカードは、
もう5年程前のものとなりますので、比較するのも微妙な感じもしますが、
KindleFireHDの方が断然綺麗です。
動画を見るにしても、1280×800サイズ以下ならば、Kindleを選択します。
本体の1280×800という解像度の高さもKindleの魅力の一つで、
他にも安いタブレットはありますが、大体は1024以下、
動画を見るには最低でも1280クラスは欲しく、そこも購入の決め手となりました。
音もバックスピーカーのために、音が篭りやすいという弱点はあるものの、
きちんとスピーカー部分を空けておけば高品質の音が流れます。
1000円以下のステレオイヤホンで聞いても、音としては十分なレベルです。

一緒に購入したPLATAのケースは、パチモンくさい名前で980円と格安ですが、
ケースとしての性能はきちんとこなせており、
バックスピーカーの穴は勿論、各種インターフェイス用の穴も開いており、
一部環境ではKindleのイヤホンジャック仕様もあって、
はまりにくいこともがあるようですが、私は全く問題ありませんでした。
実際に使ってみると、意外とほこりが目立ってしまうので、
自宅に置いておこうが持ち歩こうが、ケースの類は必須といった感じですね。
ちなみに、タッチペンは100円ショップのスマホ用のボールペン兼用のを使っていて、
使っていると微妙にゴム部分が磨り減っている感じ、完全な消耗品ですね。
店で見かけたら2~3本、まとめ買いしておこうと思います。

ちなみにバッテリーの持ちは悪くない印象です。
音楽等をかけっ放しにしてアプリを弄ってたりすると、さすがに消費量は多くなりますが、
普通に使う分だと、それほど減りを実感しませんし、
スリープモードのままで長時間放置しても、バッテリーはほとんど減りません。
ただ、電力消費の問題で電源を切る必要性は感じませんが、
中には終了機能がないアプリもあるために、
メモリを無駄に消費する恐れがあり、定期的に電源を切る必要はあります。
予想された急速充電器の出番はほとんどなく、USB充電で十分間に合います。
外出先で使うと充電ができなくなりますので、急速充電器はその時に出番かな?


【2】重さ
マイナス面としては、やはり重量がそれなりにありました。
店で持った時はそんなに感じなかったのですが、
ケースを付けて長時間持っていると、やっぱり腕が疲れてきます。
くっそぉ、電池入りの初代ゲームボーイで育った腕でも対抗できなかったか(苦笑)
長時間を仰向けで使用するには難しいので、うつ伏せになってのゴロ寝使用が中心です。
椅子に座っている場合は、ケースで立てて使用することが推奨されてますが、
PLATAのケースでは単独で立てることは難しいので、
後ろに何か厚い本1冊でも置いて挟み込むようにするのがおススメです。
持ち歩くことに関しては、ポケットに入るサイズではないので、
バックか何かに入れて持ち歩くことになりますから、重量はあまり気になりませんが、
その際は画面に傷が付くおそれもあるので、やはりケースは必須だと思われます。
重量もそれなりにあるので、100円ショップのケースでは心許ない感じです。


【3】利便性に潜むセキュリティ面の不安
これは他のタブレットやスマホに共通した問題だと思いますが、
便利さがある分だけ、紛失や盗難に遭った際のセキュリティ面の不安が残ります。
特にKindleの場合はAmazonとほぼ直結状態にあるので、
クレジットカードを登録した上での、1-Click設定をオンにしていると、
万が一の場合、悲惨なことになる可能性があります。
そのため、外に持ち出す場合はKindleの管理を徹底しなければなりません。

Kindleにおける対策としては、ログインパスワードの設定と、
アプリケーションの機能制限の2つがあります。
ログインパスワードの設定は起動時・スリープからの復旧時に、
数字のみの4桁以上のパスワードを設定するもので、
あまり複雑すぎると面倒になり、簡単すぎると機能せずと難しいところです。
アプリケーションの機能制限は個別に制限を設定できるものの、
設定解除をするためには、機能制限自体を取り止める必要があるので、
子どもに機能制限をして渡す分には使えますが、
外出時のセキュリティとしては機能しません。
個別にロックを外せたりすると、使い勝手も良かったんですが…
そんなわけで、実質はログインパスワード設定のみで、やはり不安は残ります。

そうなると、クレジットカードを登録しておかないことが一番の安心できます。
ただ、通常の買い物はコンビニ支払いで1-Click設定ができますが、
Amazonの有料アプリやMP3ダウンロードの場合はそうはいきません。
それらを購入するためには、Amazonギフト券を買って登録する必要があり、
私はセブンイレブンで2000円分を購入して登録することにしました。
これならば、最悪の場合でも2000円以内の出費で済みます。
有効期限はおよそ3年で、通常のAmazonの買い物でも使用できるみたいなので、
クレジットカードを登録するのが怖いという人は、こちらを利用しましょう。


【4】気付いた消費しているストレージ容量
購入当初は、「フルHDのような高品質動画を見るのでなければ、
あまり容量を気にする必要はないだろうな」、そう思っていた時期が私にもありました(^^;
ただ、実際に色々とデータを入れてみると、「16G」というのはかなりギリギリですね…
「16G」と言っても、実際に使えるのは12.6GBです。
一通りデータを入れた後の私のストレージは残り1.2GBです…これでも絞ったのに…
その内訳は、「本」はまだ1冊のみなので41MB、最大1GBと予想しましょうか。
「ミュージック」は0.9GB、なんとか絞り込みました。
「写真」はなし、「ドキュメント」もこれからですが、それほど容量は気にならず。
「パーソナルビデオ」は4.0GBで、こちらは予想通り、あまり入りません。
「アプリとゲーム」は700MB、必要最低限ですので、人によってはもっと多いはず。
「その他」には自炊本やアプリで別途DLしたものも含むので、5.7GBと多いです。
そんなわけで、自分の持っている動画ファイルや自炊本を入れると、
かなり容量を喰ってしまうので、定期的な入れ替えは必要不可欠だと言えます。

他に外部記憶装置を付けることもできませんので、
あとはAmazonの「CloudDrive」といった各種クラウドサービス次第ですが…
まぁ、ぶっちゃけ、WiFi接続だけでは頼れませんよね(^^;
そこが【5】の問題点に繋がってきます。


【5】Amazonのクラウドサービスをどう使えばいいか分からない
Amazonで購入した場合は、最初から「CloudDrive」の5GBを使うことができ、
端末が登録されていれば、ボタン一つで「CloudPlayer」を使用することができます。
ただ、「CloudPlayer」はAmazonのMP3ストアで購入済みのものが対象で、
自分の音楽データをアップロードすることはできません。
それでいてAmazonのMP3ストアは洋楽中心ですので、あまりお世話には…
正直、私はあっても使わない状態になっちゃってます。

「CloudDrive」に関しても連携しているのはドキュメントファイルのみで、
音楽ファイルや動画ファイルをアップしても、あまりメリットがありません。
音楽ファイルはサイト上で流すことができるメリットがあるものの、
WiFi接続が必要なので、そこまでして聴きたい音楽は端末に入れているでしょうし、
動画ファイルは容量が大きいのでアップロードするのに時間がかかるために不向きです。
多くのプロバイダは1日のアップロードに制限を設けていることもあって、
5GBを1日で入れ替えるのは時間的に非効率的ですし、制限に引っかかる可能性もあります。
現時点では、そこまで必要性を感じない自炊の本をpdfとしてアップしている程度で、
今後はオフィス文書や1回聴けば終わりなネットラジオ番組も置こうとは思っていますが、
いずれも最終的には端末にダウンロードされるので、
ストレージ容量の代替や節約にはあまり繋がらない感じがします。
どうやって使うのが一番いいんでしょうね?
ドキュメントの共通化なら、他のクラウドサービスを使用しますし、
AmazonのCloudDriveを使うメリットがあまり感じられません。
何か良い利用方法を探しているのですが… 何かありませんかねぇ?


【6】メールの問題。AmazonというよりもGoogle
Amazonで購入した場合に渡される端末メールアドレスは、
転送用のアドレスのようなもので、
そこにメールを送れば、ドキュメントファイルを変換してくれるサービスで、
通常のメールアドレスとしては使用できないようです。
ですから、別途メールアドレスを登録する必要があり、
HotmailやGmail、Yahoo等の無料Webメールが使えます。
そこで私はGmailを使おうと思い、Googleで登録したんですが…
…何なんですか、あのプライバシー無視みたいな仕様は(苦笑)

登録するためには基本的に本名の体を成している必要があり、
ハンドルネーム等では登録できない、そこまでは分かります。
ただ、登録後にハンドルネーム等で置き換えることができず、
基本的には登録時の名前がそのまま使用され、
当然Gmailの送り主の名前もそれになってしまいます。
つまり、登録時に本名を入れてしまえば、ずっと本名が晒されるということです。
昔、このサイト開設当初にアカウントを取ったことがありましたが、
その時はGoogleのサービスの統合前で、そんな仕様はありませんでしたが…

色々と対策は考えられますが、Googleのプロフィールがある以上、
その対策は意味をなさないことが多く、
個人で情報を管理できないのは大きな問題です。
私の場合は仕方ないので、本名で登録後、
漢字ではなくアルファベット表記で再登録することにしました。
これで大丈夫なのかどうかは分かりませんが…
文句言われたらアカウント廃止してYahooを使おうと思ってます。


【7】アプリの問題
私はAndroidアプリを使うのが初めてなので、
何を使えばいいか全く分からず、正直困るほどなのですが、
予め知っていた通り、Amazonアプリはごく一部に限定されており、
GoogleMapsを始め、LINEといった有名アプリを欠いていることもあり、
充実しているとは言い難いようです。
まぁ、それでも発売当初からすれば、アプリは大きく充実しており、
個人的にはそれなりに使えるレベルになっていると思います。
もし、どうしても使いたいアプリがAmazonにないというのなら、
設定で「不明なアプリケーションのインストールを許可」をオンにすれば、
インストール可能にできるようなので、興味のある人は検索してみてください。

一応、自分でも試しながら、以下のアプリを導入してみました。
 ウイルス対策『Dr.Web anti-virus Light』
 メモ帳   『Handrite Lite』
 計算機   『関数電卓 Panecal free』
 画像閲覧  『Perfect Viewer』(有料)
 地図アプリ 『Yahoo!地図』と『Maps With Me』
 乗換案内  『駅探★乗換案内』
 ラジオ   『radiko』と『TuneIn Radio』
 その他   『Yahoo!家庭の医学』
       『3分クッキング』
       『サクサク for Kindle』
 ゲーム   『定番オセロ/リバーシ』と『将棋アプリ 将皇』

無料のウイルス対策ソフトはほぼ一択状態のようで、
本格的に導入したいのならば、アプリではなく普通にソフトを買うべきでしょう。

メモ帳は『Evernote』と『Skitch』の組み合わせと迷いましたが、
一体化している『Handrite Lite』を選びました。
ちょっとしたメモならタッチで楽々書けますし、キーボード選択も可能。
アプリ自体は英語表記ですが、使い方に困ることはありませんでした。

計算機は『電卓』と迷いましたが、こちらの方が使う容量が少なく、
アプリケーションとしてはこちらの方がシンプルだったりします。
途中計算もそのまま残せるので、打ち間違いがないか確認もできます。
オフライン時に広告表示されない旨が一度だけ出ますが、
それ以外は特に問題がないように思えます。

画像閲覧は有料の『Perfect Viewer』を235円で購入しました。
Kindle購入の決め手となったのがこのアプリの存在といっても過言ではないです。
Kindleに入っているViewerも悪くはないものの、
このアプリはpdfだけでなく、zipで圧縮されたファイルも読むことができ、
pdf化せずに保存したJPG・PNGファイルも一纏めにして読めます。
他にもタッチの場所によって様々な機能を割り当てることができ、
ただの一アプリに止まらない必須アプリの完成度を誇っています。
Kindle本以外の本・マンガを読みたい人には必須のアプリですね。

地図アプリは日本対応のものが少なく、決め手を欠く感じです。
加えて、WiFi接続のみでGPS非搭載ですから、オンライン地図はどうしても…
その中でオフライン地図として使えるのが『Maps With Me』ですが、
日本の地図をダウンロードするのに450MBほど使用させられるも、
地図は大雑把な感じで、駅や公共施設のような主要な目印しか表示されません。
逆に『Yahoo!地図』はオンライン地図としては使えるものの、
オフラインでは最後に表示した一区画のみ表示できるという形なので、
大まかな地図は『Maps With Me』を使い、
詳細は『Yahoo!地図』で予め表示しておいたり、
コンビニ等の無線LANスポットで更新しに行くのが良さそうです。
その点ではGoogleMapsの方が上っぽいですねぇ…

乗換案内シリーズも色々と種類がありますが、『駅探★乗換案内』を選んだのは、
オフラインでも履歴として調べた経路を表示できるからです。
勿論、履歴に過ぎないので、永遠に残せるわけではありませんが、
他に乗換案内シリーズと比べれば、断然オフラインの使い勝手がいいです。

ラジオの『radiko』は、発売当初はなかったアプリのようですが、
今はKindle版が出ており、特に問題なく使うことができます。
ラジオ好きには必須のアプリでしょう。
『TuneIn Radio』はNHKとコミュニティFMや、
ポッドキャスト等で配信している番組の一部を聴くことができます。
radikoのように地域を限定されませんので、
他地域の番組で興味あるものがあれば、導入してみてもいいと思います。

その他には『Yahoo!家庭の医学』をなんとなく。
実際に使うことは稀で、容量を食うだけかもしれませんが、一つの安心材料に。
『3分クッキング』は、番組動画閲覧には有料会員にならないといけませんが、
レシピ自体は無料で見ることができます。
材料からレシピを逆算することもでき、
一度レシピを更新しておけば、オフラインでも閲覧可能ですから、
料理をする人にはありがたいアプリです。
『サクサク for Kindle』はメモリを空けるソフト…らしい。
まだ実際に効果を実感することはありません。
メモリ足りないなら、電源切ればいいんじゃないの?

ゲームはオセロと将棋のみ入れることにしました。
他にもサン電子の『上海☆娘』やGMOのソーシャルゲームも興味ありましたが、
Kindle版の『上海☆娘』は最初のステージだけで、
あとはステージを追加購入していく形のようなので、止めました。
ソーシャルゲームも課金なしでそれなりにやれるそうですが、キリがないですし。
まぁ、それ以上に気になったのは、「アプリの端末への許可設定」ですね…
これらのアプリは課金や個人の特定のために、それなりに端末にアクセスしてきます。
実際にどの程度を情報収集しているのか分からないので、
ちょっと気持ち悪い感じがしてしまいますね…
一応、端末にもゲームコーナーがありますが、オマケ程度に考えるべきでしょう。
ゲームやりたいなら『Nexus7』を選べ、という話です。


【番外編】工場の出荷状態に戻す=初期化の注意点
【3】で起動パスワードの設定に触れましたが、
これを5回連続で失敗すると問答無用で初期化される素敵仕様のようです(^^;
他にも怪しいアプリを拾って、挙動が怪しくなったために、元に戻したい場合、
自らの意思で初期化を行う場合もあるでしょう。
まぁ、実際に私も色々なアプリを試した結果、一度初期化したわけですが、
アプリはクラウドに保存されるので再購入する必要はなく、
本も基本的に同様の扱いとなるのですが、
『大辞泉』と『プログレッシブ英和中辞典』のみ、消失してしまいます。
これらの復旧方法を簡単に記しておこうと思います。

KindleFireHDにおいて「工場の出荷状態に戻す(初期化)」した際に、
消失してしまった『大辞泉』『プログレッシブ英和中辞典』を復旧するためには、
まず、無料本でいいのでKindleストアから本を1冊ダウンロードします。
次に、その本を開いた後、単語の一つを長押しクリックして、
その意味を辞書検索ると、「この言語の辞書は端末にありません」と表示され、
「辞書をダウンロード」の項目が出るので、
ここをクリックすれば、指定言語の辞書が復旧されます。
他の言語の辞書も同様に再ダウンロードすることができます。


以上がおよそ1週間使ってみてのKindleFireHDの感想ですね。
機能はある程度限定されているものの、それでも自分で設定することは多いので、
購入当初は設定に追われて、端末そのものを楽しむまで行きませんでしたが、
一段落して音楽をかけながら本を読んだり、
動画ファイルを寝転んで眺めていたりすると、
タブレットとしての楽しみを十二分に感じられます。
色々とできることと、できないこととがあり、その意味では使い方次第ですが、
価格性能比が高く、やっぱり購入して良かったと感じられる端末です。
電子書籍や自炊本を読む人、端末で音楽・動画を見たい人にはおススメです。
逆に、色々なアプリを使いたい人、ゲームをやりたい人は、
他のタブレット端末を探した方が幸せになれるかもしれません。

2013年07月08日

梅雨明け。(被り)

暑すぎ。死ねます(´ヘ`;)
選挙カーは思ったほど来ないかなぁ。ネット選挙運動解禁で引き篭もったのか?
まぁ、動画投稿サイトには常駐していないこともあって、特に宣伝は見かけず、
思ったよりも静かでホッとしています。
…まぁ、選挙に関しては思うところがあるものの… 終わるまで黙ってます(苦笑)


『KindleFireHD』ですが、結局、最終日にポチリました。
最初は割引に失敗してしまい、アカウントを取り直すはめに…
最終的には、今日、支払いを終えて、正式に注文を終えました。
湊さんがご指摘のようにネット端末としての問題から、色々と悩んだのですが、
最終的には電子書籍リーダー・メディアプレイヤーとしての魅力が勝りました。
自炊したデータも普通に読むことが可能なことや、
タブレット端末としては画面・音源が良く、動画再生も問題がない点が魅力的に映りました。

先週まで、とある法律系の資格試験の勉強をしていたのですが、
その時に思ったのが、「これからの勉強はタブレット端末だな」です。
法律学科だった人は分かってくれると思うのですが、法律の勉強は重いです。重量的な意味で。
六法全書は基本的に毎日持ち歩かなければなりませんし、
六法以外にも国際法や知財法と独自の辞書もありますし、教科書自体も厚いです(苦笑)
当然、資格試験の勉強をするのも、本1冊で済むわけもなく、
何冊の本も読まなきゃいけないし、用意しなきゃいけないし、ノートも膨大になるし…
そういう意味でも要点をまとめたノートは重要となりますが、
ノートは悲しいかな「検索」できないんですよね…
デジタルデータなら簡単に検索で抽出可能で、言わば横の連関を簡単に調べることができます。
この状況ではこれが必要、この状況ではこれが不要、それを簡単に把握することができます。
大体、試験なんて縦の連関で出るわけがないんです。横の連関で出題されるわけですから、
そこを簡単に把握できるのがデジタルデータだということを改めて感じました。
試しにKindleストアで六法全書で検索をかけたら、
「基本六法(買ってないので中身の精度は不明)」は285円、「日本国憲法」は0円です。
現時点では資料的に価値の少ない本ばかりではありますが、将来的に拡充されてくれば、
法律を学ぶ人達はもう重いカバンに悩まされることはなくなります。
そう考えると、すごい世の中なんだな、ということを改めて感じますね。
教育現場がパソコンでも携帯でもなく、タブレット端末に注目する理由が分かってきた気がします。
…つーことで、今後はPCでノートを作って、タブレット端末で見ようかなと考えてます。

ネットワークはいいかな、と。
街ではセブンイレブンとイトーヨーカドーを常に探すことにします(笑)
まぁ、でも、メモリーカードリーダーぐらいは欲しいですよね。
ネットワークに繋げられなきゃクラウドストレージも意味ないのにね(苦笑)
ちなみに、他には急速充電器とPLATAのケースを注文しました。


◆プロ野球ネタ 西武・長田投手と横浜DeNAの渡辺直人内野手がトレード
基本的な立場は昨日のライオンズ応援日記の通り。遅すぎ(^^;

長田投手はボールの変更の影響を喰らった投手の1人でしょうね。
彼のように球威がなく、回転の良いストレートを投げるタイプは飛ぶボールでは厳しいです。
正直、スタミナには疑問がありますけど、シュートを持ってますし、
長いイニングの方が行けるんじゃなかという気はしています。
そういう意味では長田投手にとってはチャンスですよ。

渡辺直人選手は山崎浩司選手と被る部分は多いものの、
現在は片岡選手の故障で2番打者が空いており、今は金子選手が打っていますが、
本来は2番タイプというわけではなく、最近は未熟な面も多く見えているだけに、
起用されるチャンスはあると思います。
特に内野のリーダー不在が響いているだけに、リーダーシップにも期待がかかります。

まぁ、でも、放出するとしたら、涌井投手だったんじゃないかとも…
経験のあるリリーフが本当にいませんからね。
増田投手と大石投手が結果を残さないと死ぬレベルになってきました(苦笑)
若手にかかる期待と責任は大きいですよ。それか涌井投手がリリーフ転向するか、ですが。

>涌井投手に関する見解
高校の時の良さは強靭な下半身で、足を大きく上げて一本足で立った姿、
あの絶妙なバランスでアウトローに糸を引くような制球力があったのが特徴でした。
ただ、プロ1年目はクイックを気にしてなのか、あまり足を上げなくなり、
プロ1年目のオフに走りこんで、2年目からはリリースポイントを前にして投げ、
セットではすり足気味に投げて成功したわけですが…

湊さんの印象はやはり正しい見方だと思います。
一説には肩の開きが早く、打者から見やすいフォームになってしまったことが指摘されてます。
太り過ぎの指摘もされていますね。
ライバルのダルビッシュ投手が筋トレで大きく成長したとはいえ、
涌井投手はタイプが違うだけに、上半身だけ大きくなっても…と思っちゃいます。
下半身で投げていた投手が下半身で投げなくなったのが原因なんでしょうかね。
…グラウンド外では下半身で騒がせているのに(苦笑)

野上投手もフォーム的には涌井投手に似たところがあるのですが、
スリムな印象もありますけど、野上投手の方がスッとしてますよね、スッと。
体重移動が縦に綺麗にできているのに対して、涌井投手は体重移動ができずに体がブレちゃう。
そこら辺の違いなんでしょうね。


◆ライオンズネタ 打線復調で5連勝のライオンズ
その前にオールスターのパリーグの選出に関してですが、
どうやら栗山監督はソフトバンクに遠慮したのは間違いないようです。
少なくとも、内川選手は打診したものの、怪我を理由に断られた可能性が高く、
攝津投手も可能性敵には十分ありえます。
でも、ライオンズは全然ウエルカムだったはずで、
十亀投手も野上投手もOKでしたし、炭谷選手も秋山選手もOKでしたよ?
…仕方なく選ぶなら、ウチから選んでよ… 3人ですぜ、3人…
まぁ、そういう意味では、ファン投票や監督推薦の締め切りが早過ぎるな、と。
メジャーのオールスターの方が早いはずなのに、日本の方が早く発表してしまう。
プラスワン投票なんて2~3日程度でいいんですよ。
監督推薦への批判票でもあるわけですし。私は炭谷選手にコツコツ入れてます(苦笑)

で、本題に戻しまして、チーム状態が良い時は特に何も言う必要がありませんね(^^;
好調の要因は1番ヘルマン・4番浅村選手の起用がヒットしたことで、
2人はこの連勝中は5割以上打っているはずで、これだけ良ければ状態も上がります。
当初は下位打線を捨ててでも、上位打線を充実させた1番ヘルマン選手の起用でしたが、
上位打線の好調さに引っ張られるかのように、
鬼崎・林崎・炭谷・永江・スピリー選手と日替わりでヒーローが登場し、
継続的な活躍は難しいものの、各個日替わりで活躍することで、
下位打線でも点数が取れるようになっています。

今の状態を続けるためには、主軸の1番・4番の調子が落ちてきた時にどう補うか、
それは3番栗山・5番秋山選手といった左打者2人が中心になるでしょうが、
もう一つ問題となるのが2番打者の存在ですね。
現在は金子選手が起用されていますが、追い込まれると簡単に三振してしまい、
打撃の淡白さは否めません。
ただ、送りバントや守備では堅実なプレーを見せており、
チームも連勝中ということで、打順変更等は行われていませんが、
長い目で見ると、2番金子選手は問題があります。
チームとしては片岡選手に早く戻ってきて欲しいところですが、
それまでの代役として期待されているのが渡辺直人選手ということになるでしょう。
楽天時代の輝きが戻れば、2番セカンド渡辺直人というのは脅威になると思います。
他には大崎選手や熊代選手が候補となりますが、2人とも調子がいまひとつ、
彼らが復調すれば、さらに下位打線は充実するだけに、一つのポイントでしょうね。

永江選手の打撃覚醒に関しては、昨日詳しく書いた通り。
あれだけ小柄ながらもバットを短くして長打を打てるのは、
手首の強さがあってこそなのでしょう。
今までは全く気づきませんでした(苦笑)
まぁ、投手をやってましたから、考えてみたら当然と言えば当然なのですが。
まだ確実性という点では課題もありますが、一つ壁を破った感はありますね。

打撃はそれでいいとして、日程もオールスター前までは先発5人で足りますが、
問題はリリーフ陣をどう整備するかですね。
サファテ投手とウィリアムス投手は固まっているので、そこまで悲観的ではありませんが、
経験のある岡本篤志投手が抹消となり、長田投手はトレード、
若い投手ばかりで未知数な面は多いです。
その中で安定してきているのが増田投手で、140キロ中盤のストレートを投げますが、
打者からは少し見づらいようで、スピード以上に力が感じられます。
度胸も満点で、ピンチで物怖じすることもないだけに、
今後は緊迫した場面での起用が増えてきそうです。

あとは昨日プロ初登板を果たした松下投手。
タイプ的には日ハムで活躍した建山投手みたいな感じでしょうか。
腕の動きが大きく、慣れるまで相手打者は恐怖を感じそうです。
昨日はチェンジアップと書きましたが、本人談ではシンカーのようで、
この球が左打者にどれだけ効果的に決まるかがポイントとなりそうです。

これで大石投手が戻ってきて、左投手がもう1人伸びてくればなんとかなりそうですが…
経験のある投手が少ないだけに、その点はもう腹を括るしかなさそうですね。
まぁ、最悪の場合は、石井一久投手や西口投手のリリーフ転向もあるかも?
涌井投手の復調次第ではありますけどね。

2013年07月01日

ネット選挙

7月4日公示予定で7月21日に投開票が行われる参議院議員通常選挙では、
インターネットを通じた選挙運動が可能になるということで話題を呼んでいますが、
個人的な見解からすれば、ネット選挙には反対で、何ら活動をするつもりはありませんし、
選挙期間中には余程の重大事件が起こらない限りは、
選挙を含めた政治に関する話題には敢えて触れないつもりでいます。

それというのも、私が2000年前後の比較的自由だった頃にネットを始めた世代であり、
自分にとってのインターネットは「自由な世界」であり、現実とは一線を画した虚構で、
同時に趣味を通じた「善意」によって繋がりあう、言わば村的な素朴な世界だったからです。
そこに貨幣経済の道理が持ち込まれ、今度は選挙という現実までもたらされようとしている、
自由だった世界が現実と同じ束縛された世界となるのにはやはり抵抗感があります。
「便利だから」という理由だけで、精神を置き去りにして選挙運動を行おうとするから、
失言による不祥事や炎上騒動を苦にしての自殺とかなるわけで、
今のインターネットのあり方には個人的に寂しいものを感じずにはいられません。

そんなわけで、選挙期間中は政治の話をしないことを宣言しておきます。
期間中に政党バナーとかを見かけたら、片っ端から広告ブロックにかける予定です(爆)
まだ最初なので、そこまでやかましいことにはならないとは思いますが、
現実同様に選挙カーのように煩わされないことを祈りたいです。

まぁ、別に選挙の話に関しては、先日の静岡県知事選・東京都議会選で触れてますので、
私の見解については改めて語るまでもないでしょう。
選挙の争点はアベノミクスに対する是非みたいなことになっていますが、
賛成派は自公政権に投票するとして、問題は反対派の投票行動ですね。
結局、どこも決め手を欠いている状況に変わりがなく、
票の分散のリスクばかりが高まっています。
現時点ではやっぱり地元選出議員が幹事長やっている政党に入れようとは思ってますが…
そういう何か決め手がないと入れ渋っちゃう現実があるだけに、
野党は難しい選挙となっちゃいそうですね…


◆ニュースネタ 世界遺産登録された富士山が「山開き」も…
先日の土日はなんか道路が混んでました…
富士市や富士宮市なら分かるけれど、何でここまで? 通り道になっちゃったのかなぁ…
そんな富士山の世界遺産登録に沸く静岡県ですが、
登録以降は曇りがちな天気ということもあり、富士山が綺麗に見えた日は一日もありません。
急に視線が殺到しすぎたのか、恥ずかしくて隠れちゃったようです。

そんなこんなで連日のように富士山のニュースが流れていますが、
現在主な話題になっているのが「入山料」ですね。
試験的に1000円の入山料を取ることにしたようですが、
これは強制ではなく、任意のようで、実際は支払わなくてもOKのようです。
導入している屋久島でも入山料を払っているのは5割ほどのようで、
実際にどれだけの人が入山料を払うのか、混雑抑制に繋がるのかは分かりません。
個人的には1万円ぐらい取っちゃえよと思いますけどね。
今のままでは登山ではなく、人の流れに任せた行軍ですから…まぁ、コミケとか好きなら(^^;

同時に問題となっているのが「トイレ」の問題で、
富士山が山開きしたものの、水を汲み上げる関係で山頂付近のトイレは使用不可能で、
7月11日頃になるとのことです。
他にも有料トイレなどもあるようですが、こちらも任意の支払いのため、
支払わない人が数多くいて、トイレの維持さえも不可能になっているとのことです。
マナーの悪い登山者が増えることも予想されますし、頭の痛い問題です。

まぁ、結局のところ、富士山が世界遺産登録をされたといのは「プライド」の問題であって、
観光として宣伝しようという気はあまりなかった印象もあります。
勿論、経営難の富士山静岡空港は別でしょうが。
現実的に観光として増えても富士登山は成り立たないわけで、
今後2~3年は難しい舵取りになっちゃいそうです。
そんなわけで、皆様にはしばらくは心に思い描くだけ、
眺めるだけにしていただけると有難い所存です(笑)


◆PCネタ アマゾンのタブレット『Kindle Fire HD』が3000円引き
アマゾンのネット通販では7月7日まで、
店頭販売分はエディオンやノジマで7月12日まで3000円引きで販売するようです。
(追記:訂正)
当初はアマゾン通販分は7月2日まででしたが、7月7日まで延長されたようです。

正直、この期間限定価格には驚かされたわけで、
『Kindle Fire』が1万円切りの9800円というのは驚きの価格です。
もっとも、性能等を考えれば、『Kindle Fire HD』の16Gが妥当で、
それでも1万2800円というお値段は非常に魅力的です。
今月にライバルであるグーグルの『Nexus7』の新作や、
この先に予定されている『iPad mini』の新作に対抗するために、
早めに手を打ってきたということでしょうか。

今までは「タブレット~?」と個人的には懐疑的な立場だったものの、
ここまで価格を抑えて宣伝されると、さすがに興味も出てきます。
色々と性能等を調べたところ、価格を抑えただけあって機能面も制限されており、
GPSも非搭載で、そういった面ではNexus7等のタブレット端末に劣るようです。
ただ、それも考え方次第で、価格が安いことから、
オーディオプレイヤーや動画再生可能なメディアプレイヤー、
電子書籍リーダーの延長線にあると考えれば、妥当を超えて魅惑的にも思えてきます。

現時点で私はスマートフォンのような高機能携帯電話や、
iPodといった高性能オーディオプレイヤーも持っていませんし、
そういう意味では買ってみようかな~という気持ちが大きくなってきています。
ただ、GPS非搭載で地図機能が弱い点と、
公衆無線LANスポットの一部減少による外出時のネット環境の悪さがネックとなり、
同時に、自宅用のメディアプレイヤーとして使えるメリットとの間で揺れており、
外では使いづらそうだけれども、内では使えそうだ、の迷い状態になっています。
早くどうするか決めないとなぁ…


◆プロ野球ネタ プロ野球オールスターゲーム 監督推薦選手を発表
うーん… 今回は札幌ドーム・神宮・いわきでの3試合が予定されていて、
パリーグを指揮するのが日ハムの栗山監督だからなのか…
随分と日ハムの選手が多くないですか? 合計9人ですか。
ロッテ5人、楽天5人、ソフトバンク4人、西武3人、オリックス5人…
ロッテと楽天は分かりますが、ソフトバンクと西武が少なすぎのような…?
5位・6位のチームから、これだけ大量に選出されるのも混パの象徴でしょうか…

一番驚かされたのが、日ハムの矢貫投手で、正直言って誰かと…?(苦笑)
未だに慣れない、「矢…なんだっけ?」と毎回確認してタイピングしちゃってます。
成績を見てビックリしたんですが、あんなに防御率良かったんですね。
登板するタイミングがビハインドのロングリリーフが多かったので
残念ながら活躍している印象があまりありませんでした。
申し訳ないとは思いますが… 何で選ばれたのか、少し不思議に思っちゃいます。

あとはソフトバンクの内川選手が選ばれていないのが変というか、妙です。
パリーグ打率部門でも長谷川選手に次ぐ2位ですし、選ばれて当然の選手のはず。
普通に考えれば、ショートは松井稼頭央選手を始め、鈴木大地選手もいますし、
上手い下手は別にして、浅村選手も内野ならどこでも守れるわけですから、
大引選手を選ぶ必要があったのかと思わなくもないです。
まぁ、おそらく、松井稼頭央選手が腰痛持ちで計算ができず、
セカンド選出の井口選手も今はファーストを守っており、
二遊間を無事に守れそうな選手が鈴木大地選手だけだったからでしょうが…
しつこいようですが、浅村選手はセカンドもショートもサードもいけますよ?
上手い下手は置いておくとして(苦笑)

ライオンズファンとしては、炭谷選手が選ばれたなかったのは遺憾です。
伊藤・嶋選手と2人決まってしまったので、当落線上だとは思っていましたが、
半レギュラーの鶴岡選手(大野選手との併用)に負けるとは思ってませんでした。
昔、西武黄金時代に森監督が伊東捕手にマスクを被らせて、
他球団のエースの力を探っていた、なんて話もありましたが…
ちょっと、そういう邪推もしちゃいますよねぇ…

つまり、何が言いたいかと言えば、自軍の選手を選びすぎだゾ、栗山英樹…
まぁ、そんな感じで、スターダスト祭りは見ないと思います。
おいらも雄星だけでええわ。


◆ライオンズネタ 2勝4敗で6月も失速したライオンズ
極度の貧打に苦しみ、先週は2勝4敗の負け越し…
まぁ、それでも、昨日の試合を勝ったことは一つの安心材料です。
色々と不満が募っていた渡辺監督の選手の見極めも一時よりも進みつつありますし、
ようやく戦力整備に本格着手されるかなという感じがしています。

その中で切り捨てなければいけない選手が、元エースの涌井投手です。
正直に言いまして… もうエースとして見る影もないです。
一部では高校時代の貯金が尽きたという言い方がなされていますが、
それの一部に同調する面はありますが、それは正確な解答ではなく、
少なくともプロ2年目の飛躍には下半身のトレーニングの成果だったのは間違いなく、
2010年頃まではチームの中で最も走る投手の1人でした。
問題はその年で、2010年に入る前のオフにノースローで肩を休めることを優先し、
ここから走りこみの量が落ち始め、その年のオフには年俸調停騒動、
翌年は遊離軟骨による痛み、昨年は女性問題騒動、今年はWBCと、
2010年頃を境にして走りこみの量がグッと落ちたことが根本的な原因です。
それが下半身の粘りに基づく投球フォームを崩す結果となり、
ボールがシュート回転しまくったり、制球が甘くなった原因だと思われます。
それを再生するためには、どれだけのトレーニングを積めばいいのか分からず、
今季中に再生するかどうかは正直分かりかねます。
短いイニングならば、スタミナを度外視できるので、それなりにやれるでしょうが…
先発に拘る限り、ある程度割り切って考えなければいけない状態になっています。

ただ、それ以外の先発陣は、岸・菊池雄星・牧田・野上・十亀投手と安定しており、
6人目の先発もベテランの西口投手と石井一久投手、
若手の藤原投手と岩尾投手、武隈投手といったメンバーが揃っており、
彼らを交代に先発させた方が遥かに効率的だと言えます。
そういう意味でも、涌井投手に対しては厳しく接する必要があると考えます。

打線に関しては、クリス・カーター選手が調整不足で抹消となり、
スピリー選手もいまひとつ信頼が置けない状態で、オーティズ選手が懐かしくなります。
トレード放出した高山選手が阪神で結果を残しており、フロントの無策に呆れ返ります。
まぁ、使わない首脳陣にも問題がありますけどね。
貧打の主要因は、片岡選手の故障で機動力がグッと落ちたことと、
外国人選手の不振で下位打線に厚みがないこと、です。
そういう経緯から、日曜日は打線を入れ替えて、ヘルマン選手を1番起用したわけですが、
結果的にこのオーダー変更は大正解だと思います。
打てない時は下位打線が薄くなってもいいから、上位に選手を集中させるべきです。

打線のキーマンとなるのは、ルーキーの金子侑司選手でしょう。
日曜の試合では一時勝ち越しとなる3ベースを放つなど、思い切りの良い打撃は健在です。
日常生活であまり「レッテル付け」というのは失礼に当たるのでしていませんが、
(だって他人から「戦力外」とか「不穏分子」とかのレッテル付けられたら嫌でしょ?)
プロ野球選手に関してのみ、ある程度割り切って見ているのですが、
その中でも自分の眼力では測り切れない「天才肌」な選手というのは、やはりいるもので、
プロ野球を真剣に見るようになった頃には、松井稼頭央選手は一流でしたので省くとして、
中島選手や浅村選手はデビュー当時からそういった雰囲気を感じる選手でした。
個人的にそれと同じ流れに乗っているのが金子選手で、
やはり他の選手とは違う「何か」(打者としての可能性・風格)を感じます。
まぁ、大体、打てる選手というのは立ち姿を見てもカッコいいですよね。
打てる気がしますもん。永江選手はそうは見えませんもん(苦笑)<もっと工夫を!
ただ、中島選手も浅村選手も性格的にはお調子者タイプでありながらも、
野球に対しては非常にストイックで、人一倍練習を積み重ねてきただけに、
金子選手も2人に負けじと、才能にあぐらをかかず、どれだけ練習ができるかです。
その意味でも、金子選手が大成するかどうかは非常に気になりますね。

投手のキーマンとなるのも、同じくルーキーの増田達至投手でしょう。
リリーフはウィリアムス投手が戻ってきたことで、安定の兆しを見せていますが、
実績のある投手が少ない状況は変わらず、層の薄さは否めません。
昨日の試合も岡本篤志投手がリリーフ失敗してしまうなど、不安定さを露呈しましたが、
逆転のピンチを抑えたのがルーキーの増田投手で、
1軍デビューからその堂々とした投球は抑えとしての資質を感じさせるものです。
まだドラフト1位として恥じないような絶対的な能力は見せられておらず、
8イニングを投げて被安打11というのはやはり多め、
ただ、与えた四球が1個だけというのは増田投手の投球を象徴しています。
とにかく打者に向かって行く、真っ向勝負していく姿勢は、
点差を意識して逃げの投球に終始しがちなリリーフ陣の中で光っています。
1軍デビュー当時はストレートが140キロ前後で、迫力不足な面もありましたが、
昨日の試合では145キロをマークするなど、スピードも徐々に出てきましたし、
スライダー・カットボール・カーブ・スライド回転するストレートは魅力です。

そんな2人のルーキーの成長がライオンズ復活の鍵だと思います。
…あ、最後に打順編成に関しては、金子選手は2番よりも好きに打たせたい感じ。
よって、
1(三)ヘルマン、2(右)大崎・熊代、3(左)栗山、4(一)浅村、5(中)秋山、
6(指)スピリー・カーター、7(二)金子、8(捕)炭谷、9(遊)鬼崎・永江・山崎
を推奨。

2013年06月26日

「ねじれ」ているのは、お前の頭の方だ!

参議院で野党から問責決議案を突きつけられると、
発送電分離を目指した電気事業法改正案をあっさり放棄し、
これ幸いとあっさり国会を閉じて参議院選挙モードに。
お前は選挙しか頭にないのか!?

最近の自民党、特にどっかの総理さんは、事あるごとに「ねじれ」と連呼し、
0増5減法案が参議院で審議されなかったのも「ねじれ」のせい、
重要法案を審議できずに国会閉幕となったのも「ねじれ」のせい、
きっと株価の乱高下も梅雨の天気が続くのも「ねじれ」のせいなんでしょう(苦笑)
それじゃ「ねじれ」は何なのかと言えば、
国民の投票行動の結果、政権選択の結果でしょう?
それにタイムラグがあるのが「ねじれ」の根本原因なのかもしれませんが、
それならば、当初の予定通りに衆参同時選挙をやれば良かったじゃないですか?
そういうことをせずに「ねじれ」「ねじれ」と連呼することは、
過去の国民の投票行動結果の批判であって、
国民に対して「お前らバカだね」と連呼してるも同然なわけです。
それにも関わらず、簡単に「ねじれ」「ねじれ」と連呼するどこかの総理は、
参議院選挙のトラウマで頭の中が「ねじれ」ていると言わざるを得ないでしょうよ。

「ねじれ」国会は今に始まったことではなく、民主党政権時代も同じだったわけで、
同じように参議院で問責決議を受けようが、不信任決議とは違って法的拘束力はないとして、
重要法案の審議は続けていたわけですから、
今の自民党の「ねじれ」の言い訳はとても見苦しく見えます。
本当に重要な法案ならば、もっと早くから審議していたはずで、
そうもせずに参議院の空転が原因だと言うのは、いささか滑稽に見えます。
党内に「廃案にしても構わない」という雰囲気があったのは間違いないでしょう。

「0増5減法案」にしても、民主党・野田総理がその先にある定数削減をセットに、
解散の内諾を得たのにも関わらず、完全に定数削減は置き去りにされ、約束を反故にしてしまい、
さも野党が悪いかのような体を装って、衆議院で再可決し、
定数削減の話は完全に立ち消えになってしまいました。
民主党政権は根回しを怠り、国会運営が「未熟」という印象でしたが、
今の自民党政権は国会運営が「乱暴」ですよ。
偽善にまみれたネットの炎上騒動のように、究めて偽善で、強権的で、粘着質です。

「アベノミクス」にしても、その成果はマネーゲームを誘発しただけに過ぎず、
金融緩和は物価が上昇するまで続けられるので円安は続いていくものの、
それによって輸出産業が根本的な立ち直りを見せたかと言えば、そうではなく、
逆に貿易赤字による輸入の打撃が経済を直撃しており、思うように伸びていないのが現実です。
そもそも、彼らの頭の中は1980年代で止まっており、「失われた30年」になっちゃってます。
「円安=貿易増=景気回復」という時代はとっくに終わっているわけで、
経済構造の変化を考えずに、製品(駄作)が売れないからデフレだと決め付けてしまう稚拙さ、
期待された三本の矢の「成長戦略」も完全な的外れに終わってしまったのは間違いなく、
景気を本格的に回復させる根拠に欠いています。
今後のマネーゲームの経過次第では、円安が進むも、株価は下がる可能性があり、
物価は上昇すれど景気が回復しない「スタグフレーション」に突入する可能性があります。

労働者環境は悪化の一途で、今国会では見送られたものの、
限定社員の導入や金銭解雇の導入で雇用の不安定化を促進するような政策を検討しており、
職務発明で得た特許を個人ではなく企業に属させようと画策し、
さらなる研究者離れを呼びそうな改革を検討するなど、的外れも良いところです。
だから日本はヒット商品を生み出せずに、製品(駄作)が売れないと嘆くはめになる。
足元が崩壊しているのに、「日本のものづくり」はやれると叫んだところで何ができるの?
足元を安定させることなしに、「日本のものづくり」は復活しないでしょうに。
中身のないスカスカな経済政策が「アベノミクス」の正体なのですか? 呆れ返ります。

2013年06月24日

都議会議員選挙は自公の圧勝

まぁ、投票率が過去2番目に低い43.50%でしたから、当然の結果でしょうね…

もはや当たり前過ぎて、池上彰氏ぐらいしか言ってくれなくなりましたが、
日本の選挙は有権者の完全な自由投票で決まるわけではなく、
「圧力団体」や「宗教団体」の固定票に大きく影響を受けています。
「圧力団体」の定義は非常に難しいのですが、
とある団体が自分達の利益になるように投票行動をまとめて政治的働きかけをするもので、
今はどうだか知りませんが、農協や日本郵便、日本医師会など、
大きな票を持った団体が会員の投票行動を制限し、固定票を投じていたことが有名です。
「宗教団体」は団体規則による投票行動を制限する権利は持っていませんが、
信仰というのはそれだけで人々を拘束し、簡単に投票行動を促すことができます。
公明党の支持母体が創価学会であることは有名で、全員が創価学会員というわけではないものの、
創価学会の支持なしには当選できず、当然、その意向を強く受けた政党となっています。
近年では気まぐれな「無党派層」の影響で、投票率次第ではこの傾向が崩れますが、
低投票率の場合は「圧力団体」や「宗教団体」の組織票を大きく受けることになります。

つまり、長年政権を担ってきたことによって「圧力団体」の支持を大きい自民党と、
「宗教団体」の直接的バックアップを受ける公明党は、低投票率下で勝利する確率は高くなります。
面倒だから選挙に行かないということは、「自民党・公明党に対する暗黙の支持」となるわけです。
よく政治家はどこを向いて政治をしているんだと批判されますが、
別に国民一人一人、被災者一人一人に寄り添って政治をしているわけではなく、
「物を言う団体」である「圧力団体」や「宗教団体」に向けた政治をしているに過ぎないわけです。
有権者はそんな「当たり前の事実」を必ず知っておかなければなりません。

そういう意味では、今回の都議選は実に分かりやすい結果だったと思います。
同じく組織力が強く、党員の寄付で賄っている「共産党」が躍進した背景には、
低投票率だけではなく、消費税導入や反原発といった政権与党に対する批判票もあったでしょうが、
概ね低投票率の投票行動とほぼ一致していたと言えます。
民主党はやはり支持基盤の脆弱さは解消されておらず、アピール不足の感は否めなく、
維新の会も橋下共同代表の従軍慰安婦発言の影響を覆せず、想像以上の惨敗となりました。
これで維新の会は大阪限定の勢力に止まることになり、国政への道は厳しくなった気がします。

現時点では参議院議員選挙も盛り上がりを欠く印象があり、
投票率が上がらない可能性が高いので、このままだと自公政権の勝利で終わるでしょう。
その流れを無党派層が変えることができるかどうか、注目したいです。


◆ニュースネタ 富士山が世界文化遺産登録される
三保の松原も逆転登録となったようです。
どうやら地道なロビー活動の成果だったようで、
ある意味、イメージだけで説得したのが成功したように思えます(苦笑)
現地に赴いていないからこそ除外されなかったとも言えるわけで…(汗)
まぁ、「文化遺産」ですからね、「自然遺産」ではないということで大目に見てもらいましょう。

登録を祝して、静岡市内や静岡空港では記念バッジ等が配られていたようですが、
富士山に面する県東部地域の方では何もなし…
富士山の日(2月23日)も祝ってたんだから、何かクレよ(笑)

既に報道されていると思いますが、松枯れの問題と侵食問題は重要な問題です。
特に侵食問題に対応するために作られた防潮堤の撤去が要求されており、
砂浜そのものの存続に支障が出かねない状況です。
世界文化遺産に登録されたこと自体はめでたいのですが、
早速「危機遺産」になりかねない危険性も孕んでおり、
富士山の入山者の問題を含めて、課題山積という状態です。


◆ライオンズネタ 継投に課題を残すライオンズ投手陣
オールスターって何? 食べられるの? 誰も選ばれなかったので興味なし!
まぁ、大谷選手以外は妥当な範囲で、井口選手はセカンドじゃねーじゃんという感じで、
それでも外野のもう1枠はソフトバンクの長谷川選手か内川選手でしょうし、
セカンドは適任者がいませんが、故障を抱えている片岡選手は難しかったでしょうしね。

話を戻しまして、12球団トップの防御率を誇るライオンズ投手陣ですが、
リリーフ陣は磐石とは言えず、迷走状態が続いています。
昨日の23日の試合はその極みとも言うべきもので、今季最長となった引き分け試合の原因は、
7回の継投失敗で、先発の岸投手に代えて左腕の川崎投手をマウンドに送ると3失点で同点、
7回裏に2点を勝ち越すも、岡本篤志投手が8回に1失点、
9回にサファテ投手が同点に追いつかれるなど、継投が決まりませんでした。
交流戦前は大石投手が抑えで、サファテ投手が8回を投げていて、
交流戦では涌井投手が8回のリリーフに回ったことで、致命的な問題は防げていましたが、
現在は抑えのサファテ投手のみという状況で、そこに繋ぐまでが大きな課題となっています。

ただ、ここに来て明るいニュースも飛び込んできて、
昨日の2軍戦でウィリアムス投手が1イニングを投げた模様です。
今日の1軍登録抹消選手がいなかったので、明日即登録ということはなさそうですが、
特に問題がなければ、1軍復帰もそう遠くないでしょうから、大きな戦力となります。
そうなると、ウィリアムス投手が左右関係なく8回に登板することになり、
7回のピンチを岡本篤志投手が担当することになり、
左のワンポイントとして川崎投手か小石投手のいずれかが固まれば、リリーフは何とか回りそうです。
もっとも、先を見据えますと、制球に不安のあるウィリアムス投手は8回よりワンポイントが良く、
8回を別の投手、ルーキーの増田投手や大石投手がその座を掴んでくれないことには、
優勝争いに絡んでいけないと思うので、若い投手の成長が鍵となりそうです。

で、ウィリアムス投手が復帰することは喜ばしいことなのですが、
そうなってくると、今度は外国人枠の問題が生じます。
サファテ投手とウィリアムス投手、ヘルマン選手の3人は確定的として、
スピリー選手とカーター選手のいずれかが2軍に落ちることになります。
現在は右投手先発時にカーター選手、左投手先発時にスピリー選手を使っていますが、
スピリー選手の成績を見ると、対左投手は.115で、対右投手は.274となっており、
対左投手の打席数の少なさが影響してはいるものの、左投手に強いというわけではありません。
となれば、カーター選手が1軍残留し、スピリー選手が2軍に落ちることになるでしょう。

ここで問題となるのは、カーター選手の膝の状態が実際にどれだけ良くなっているか、です。
左投手の外角の変化球を見極めるためには、膝での踏ん張りが必要不可欠で、
もし、膝への負担を気にするようなスイングをしているようだと、
左投手の生命線である外の変化球を簡単に空振りしてしまい、打つことが難しくなります。
まだ様子を見ながらになるでしょうが、仮にカーター選手が対左投手で使えないとなれば、
オーダーに大きな問題を抱えることになってしまいます。
ただでさえ、右打者は不足しているのに、熊代選手ともう1人必要になるのは厳しいです。

そうなると、別のアプローチ、守備を固めて機動力を使う選択になるでしょうから、
ルーキーの金子選手を再度使う必要があると思います。
左打者で足を使える選手は斉藤選手や石川選手などがいるものの、
右打者ではそうはいないだけに、スイッチヒッターの金子選手は戦力的にも重要な存在です。
現在は片岡選手が故障中で、浅村選手も左肩の不安からファースト固定となっていますので、
セカンド・ショートのレギュラーがいない状態ですから、
当面は金子選手をセカンドで使っていって欲しいです。
…が、2軍では未だにライトを守ってたりするのはどうして?
木村選手がライトで金子選手がショートでいいと思うんですが…
もう1軍でライトを守る機会なんてなさそうなんだけど…
不可解な1日1軍もありましたし、一体、どういう育成方針になっているんでしょうね?

2013年06月20日

日本人は「束縛」を求めている?

相変わらず安倍政権を含めた自民党の支持率は好調で、
数多くの国家主義的な言動や新憲法草案を作りながらも、批判を浴びないのは、
日本人が「自由」に飽き飽きしているからなのでしょう。
「自由」というのはフリーなわけで、そこに何ら束縛がない、真っ白なキャンバス状態で、
そこに自らが絵を描いていくのが「自由人」たる責務なのですが、
今の日本人はもうそこに絵を描く気力もない、誰か適当に描いてよと思ってるから、
「自由」を嫌い「束縛」を求める、おそらくそういうことなのでしょう。
それを端的に言えば、「死にたがり」というわけで、
この国の国民はやっぱり病んでいるということなのかもしれません。

ということは、「死にたがり」が死にたがらない具体的なビジョンを見せる必要があるわけで、
それができるかどうかが選挙に向けての一つのポイントでしょうね。
けど、最終的には「死にたがり」なんで、そのシナリオが「死」へ繋がっていようとも、
歓迎してしまう辺りが「死にたがり」の厄介なところです…
「死への希望」のみが生きる糧ということでしょうか… 病んでますなぁ…


◆ニュースネタ G20でアベノミクスは「承認」されたのか?
前回は特に何も言われなかったのに比べて、
財政再建や金融緩和の収束方法などに問題提議がなされたわけですから、
明らかに国際的な支持度は下がっていることは確かで、
長引く円安が各国の経済に打撃を与えつつあることが認識と深まってきた印象を受けます。
それでも各国の経済に不安がある中で、日本経済の立ち直りは救いがあるだけに、
表立っての反対はしにくいというだけで…
誰もその手法を追随せず、様子を見ている辺りは、「そういう評価」だということでしょう。

今後の経済の見通しはまだ難しい面はありますが、
しばらくは1万2000円~3000円の間を行ったり来たりするものと思われます。
ただ、為替の方が海外市場の影響を受けやすいこともあり、
円安が進行するも、株価は上がらないという状況が続く可能性もあり、
そうなってくると、物価は上昇すれども景気回復が進まない「スタグフレーション」に陥り、
日本経済はデフレ以上の最悪局面を迎える可能性があります。
円安になれば輸出が増えて日本経済が回復するというアベノミクスの神話は、
既に完全に崩壊しちゃっているわけです。


◆ニュースネタ 日本経済を変える? 富士通が非解体スキャナーを発売
富士通が『ScanSnap SV600』を7月12日から発売することを発表しました。
これまでのスキャナーはコンビニのコピープリンタのように、
挟み込んでスキャンする形でしたから、本に折り目が付いて痛みの原因となったり、
綺麗にスキャンするためには本の装丁を解く(解体)する必要もありましたが、
このスキャナーを使えば、本の見開きだけでスキャンすることができ、
本へのダメージ・損失を防ぐことができます。
久々の日本発のヒット商品になる可能性を秘めた画期的な新商品です。

これまで本の電子書籍化、いわゆる「自炊」をする場合は、
前述の通り、本の装丁を解く必要がありましたので、
綺麗にスキャンして電子書籍化したとしても、手元の1冊の本は失われてしまいました。
言わば、データとしての書籍は得たとしても、実物としての本は失われてしまい、
プラスマイナスゼロで手間だけがかかる作業でした。
しかし、この非解体スキャナーを使えば、本を損失せずに電子書籍化できるわけで、
電子書籍としてのデータを得た上で、手元にも本が残るわけで、
実際の損失はなくなり、手間をかけるだけの価値が生じます。
これまでは現実的な利益が少なく、個人で「自炊」するメリットは少なかったのですが、
この非解体スキャナーが普及すれば、電子書籍化が一気に進行するでしょうね。

もう一つの大きなメリットは、歴史的に貴重な文献が保存しやすくなることです。
今までのスキャン方法では、本へのダメージが大きく、保存が難しかった文献でも、
このスキャナーを使えば、閲覧と同等のダメージでデータ化することができますので、
本のデータ化を飛躍的に進めることができます。
貴重な文献や取り寄せるのが難しいような文献でも、
これからはデータとして簡単に取り寄せることが可能になるかもしれません。
まさに本の歴史を変える画期的な発明だと言えましょう。

ただ、便利ゆえに問題も多いわけで、本の著作権をどう維持するかが難しくなります。
簡単にデータ化できるということは、もう現実の本が必要ないとも言えるわけで、
図書館や古書店で安価で本を手に入れ、スキャンしてデータ化した後に、
本を返却したり再び売却すれば、元手が少なくとも本のデータを手に入れることができます。
それでも本の匂いや装丁、重さが好きという人はいなくならないので、
本が絶滅することはありえないと思いますが、データだけで十分という人も増えてくるはずです。
そういう時代に対応した著作権法の改正が必要になってくると思われます。
まぁ、現状では本の個人コピーを制限するのは色々と不便な面が大きいだけに、
レコーダーのようにスキャナーの機械自体に課金するような形になるのだろうと思われます。
今後、富士通だけでなく、他のメーカーからも発売される可能性がありますし、
早い段階で手を打っておいた方がいいんじゃないかと思いますね。

図書館にこのスキャナーが一つ置いてあったら、業務は終わっちゃうでしょ?
それだけ画期的な発明だということで、日本経済を救う爆発的なヒットになる可能性とともに、
社会を大きく変える可能性もあるだけに、行政の販促と規制の両面を迅速に検討して欲しいです。


◆プロ野球ネタ 「飛ぶ統一球」隠蔽問題 第三者委員会を設立へ
それ以降、話題になることが少なくなってきたので、下火にならないかが心配ですが…
それでも幾つか情報も出てきていて、
昨年まで使用していた「統一球」は数字以上に飛ばなすぎていて、
その原因が日本から中国に工場を移したことによる品質低下だったとか。
どうやら隠蔽の原因は「こっち」だったみたいですねぇ…

国際大会でのボールへの適応や球場ごとにボールの飛距離が違うことが問題となって、
導入されることになった「統一球」ですが、
そこでメジャーのボールを利用しなかったのは、
日本のメーカー保護という側面が強かったように思います。
メジャーの球は品質にばらつきがあるから、安心できる日本のメーカーへ、
建前的にはこうだったはずです。
それが蓋を開けてみたら、日本産ではなく中国産ですよ。
しかも、中国産にしたことで想定以上に飛ばなくなってしまった、これはとんだ裏切りです。

日本のメーカーが生産するとはいえ、海外の工場で品質が低下してしまったというのなら、
新たに「統一球」を導入した意味がありません。
それこをWBCで使われているボールを使えばいい、ということになってしまいます。
つまり、「統一球」を導入する大義がその時点でなくなってしまうわけで、
それは「統一球」の失敗、加藤コミッショナーの失策にそのまま繋がってしまいます。
真に隠蔽したかったのは、「飛ぶ統一球」に変えられたことではなく、
「飛ばなすぎる統一球」が使われていた事実とその原因にあったように思えます。

日本の野球ファンからすれば、「統一球」は日本メーカーの誇りであったのに、
実際は国内産ではない中国産の劣悪品であったわけで、
「統一球」の導入は日本の一部メーカーとNPBとの独占契約に過ぎず、
結局は金の問題であったということが明らかになったわけで、馬鹿にされた気分です。

今後は「飛ぶ統一球」の導入の経緯の調査も必要ですが、
それと伴に実際に使われている「統一球」の品質にバラつきがないのかどうか、
全てチェックする必要があるでしょう。
それだけ日本メーカーの技術力の信頼が地に落ちてしまったわけで、
そこまで徹底調査しないと、問題の真の解決にはならないように思えます。


◆ライオンズネタ 後半戦の鍵を握るリリーフ陣の再構築
投手陣は依然として12球団トップの防御率を維持していて、
リーグトップの防御率を誇る菊池雄星投手を軸に、牧田投手ら安定感ある先発陣が揃い、
総じて投手陣は安定傾向にあります。
ただ、リリーフの駒数が足りておらず、抑えのサファテ投手は決まっているものの、
大石投手が不調で2軍落ちし、ウィリアムス投手も復帰の目処がまだ立っておらず、
交流戦では涌井投手を勝ちパターンで使っていたものの、
リーグ戦再開後は先発に戻すこともあって、リリーフ陣の再構築に迫られています。


最初に先発陣ですが、菊池雄星投手は抜群の安定感でチームを牽引しており、
牧田投手も勝ち星に恵まれてはいないものの、安定して試合を作っていて、
岸投手も再登録後はストレートのキレが戻り、本来の働きができていますし、
十亀投手も悪いなりの投球ができるようになって、先発投手らしくなりました。
4人とも完投能力が高く、少なくとも7回まではしっかりと投げてくれ、
チームとしても試合の計算がしやすい投手です。
問題は残りの2人、野上投手と涌井投手ですね。

野上投手は勝ち星に恵まれず、結局、交流戦では1勝もできませんでした。
原因は「スタミナ不足」で、中盤の6回や100球前後で限界を迎えることが多く、
そこで失点することが多い傾向にあります。
さらに勝てない時期が続いたことで、投球が慎重になっており、
不用意な四球から失点する悪循環に陥りつつあります。
それでも先発投手として安定して試合を作っているのは間違いなく、
中5日も問題とせず、6回3失点で試合をまとめてくれるので、計算はできます。
解決策はとにかく1つ勝つことで、早いイニングからリリーフを投入できる状況を作り、
早い段階で1勝をさせてあげることでしょうね。
先発ローテでは菊池雄星・牧田投手といった完投能力の高い投手の後ろに付けて、
リリーフをフル動員できる位置に持っていくことがポイントだと思われます。

涌井投手は中継ぎでは好投したものの、それが先発での好結果に繋がるかどうかは未知数です。
涌井投手というと、抜群のスタミナで完投の多い投手でしたが、
今シーズンは6回を投げ切れないケースが目立ち、相手打者の3巡目に掴まることが多いです。
バント処理や牽制でもミスが見られ、集中力が足りていないと感じる時もあります。
涌井投手に必要なのは「心のスタミナ」で、
先発投手として気持ちのメリハリを強く持つことが必要だと思われます。
野上投手とは違い、投げてみないと分からない要素が多く、どうなるかは正直分かりません。
結果が良ければ問題はありませんが、仮に結果が伴わなかった時に、
先発投手へのこだわりのある涌井投手をどうするのか、予め決めておく必要はあるでしょう。
岸投手のように期間を区切って再調整させるのか、それとも再びリリーフへ配置転換するのか、
本人の心掛け次第のところもあって、涌井投手の処遇が非常に難しくなってますね…

2軍ではベテランの西口投手と石井一久投手も先発の準備ができていると思いますし、
場合によっては野上投手か涌井投手のいずれかをリリーフに回し、
ベテラン2人を交互に先発させる可能性もあります。
少なくとも、オールスター前ではこれまで通りの先発6人で行くでしょうから、
その間に先発投手としてのみきわめを決断したいところですね。

【先発】菊池雄星・牧田・野上、岸・十亀・涌井(西口、石井一久、藤原)


リリーフは抑えのサファテ投手以外は未定という状況になってしまっています。
誤算は実績のある長田投手と岡本篤志投手の不調で、
2軍で好結果が残っても1軍では打たれるケースが多く、なかなか起用法が定まってきません。
シーズン序盤は抑えとして活躍した大石投手も不調で2軍落ちし、
左腕のウィリアムス投手の怪我も長引いていて、復帰の目処が立っていないのが辛いところです。

そんな中で活躍をしているのが、4年目の岩尾投手です。
交流戦ではプロ初勝利を飾るなどブレイクし、やや出番に恵まれていなかった感はあるものの、
ポーカーフェイスで左右へしっかりと投げ分け、武器のフォークで内野ゴロや三振を稼げる投手で、
今後は勝ちパターンで起用される可能性も高いと思われます。

また、トレードで移籍してきた左腕の川崎投手も、勝ちパターンの登板はないものの、
投げる度に安定感を増しており、スライダー・シュート・チェンジアップと多彩な攻めで、
左右関係なく投げられる強みがあります。

他にも2軍では、先発で結果を残している藤原投手を始め、中継ぎで防御率1点台の松下投手、
左腕では中崎投手が2軍落ちしたものの、1軍での経験を生かして安定感が増してきており、
武隈投手も先発投手として結果を残してきています。
ルーキーの増田投手も、大石投手と同様に実力が発揮されているとは思えませんが、
投げっぷりの良さは目立っており、リリーフに大切な精神力が感じられるタイプです。

今後は若い投手を軸に、リリーフ陣をどう再編成していくか、
野手とは違って投手の方が交代要員が多くなっているだけに、大胆な入れ替えも可能でしょう。
渡辺監督の手腕が期待されますね。

【抑え】サファテ
【右中】大石(増田)、岩尾、岡本篤志(長田)、藤原(松下)
【左中】川崎(ウィリアムス)、武隈(小石・中崎)

個人的な評価で言えば、サファテ投手は結果を残しているものの、あまり信用はしておらず、
最終的には実力をつけた大石投手か増田投手に代わってもらうのがベストと考えています。
それまでは大石投手と増田投手のどちらかが7回のセットアッパーとなり、
8回は打者の左右によって岩尾投手と川崎投手を使い分け、
ロングリリーフ要員として藤原投手か武隈投手、ブルペンをまとめるのに岡本篤志投手、
そういった構成で考えています。
サファテ・大石・増田投手のいずれも投球の軸はストレートなだけに、
その間に変化球をきっちり投げられるタイプを入れることが重要で、
岩尾投手と川崎投手にかかる期待は非常に大きいです。

2013年06月17日

静岡県知事選は川勝平太氏が大差で再選

昨日、投票が行われた静岡県知事選挙は、現職の川勝平太氏が100万票を獲得し、
大差での再選を果たしました。
自民党の支持を受けた新人の広瀬一郎氏は、県議会を掌握する自民党県連の支持や、
アベノミクスの効果を訴え、石破幹事長ら自民党党執行部を招いたりして、
「自民対民主」の対立構造を必死にアピールしましたが、全く効果はありませんでした。

そもそも、推薦ではなく、「支持」に止まってしまったのも、
川勝知事を支持するスズキ会長ら静岡県産業界が予め党本部に釘を刺したこともあり、
参議院選挙を前に傷を残したくないという思惑も働いた感があり、
自民党の盟友である公明党は何ら支援活動をせず、
女性の支持が多い川勝氏に対して創価学会の組織票が最初から崩されていた感があります。
投票率が49%とあまり上がらなかっただけに、その点だけは心配していたのですが、
結果的に、創価学会票が割れた感が強く、組織票が大勢に影響を与えませんでした。


今回の結果が国政にもたらす影響は少ないと思いますが、2点だけ言えることがあります。
それは安倍政権の掲げる「アベノミクス」の効果が東京限定であるということです。
地方の首長選挙は各自民系候補が「アベノミクス」を掲げるものの、
その効果はほとんどなく、結果的に敗退が続いています。
地方経済にとっては株価高騰の影響は少なく、逆に円安による物価上昇・燃料費高騰が大きく、
景気浮揚がより実感しにくくなっていることは確かです。
高い支持率に支えられている安倍政権ですが、それはおそらく東京限定的なもので、
地方に波及していないどころか、TPP参加や燃料費の高騰も影響し、
これまで自民党を支持してきた第一次産業の支持基盤が大きく崩れつつあるように思えます。

もう一点は既に公明党(創価学会)とは切っても切れない状況になっているということです。
衆議院選挙の大勝や安倍政権の高い支持率もあって、
一時は公明党を離れて、維新の会らと協力し、改憲勢力を結集しようという目論見もありましたが、
実際に選挙結果を見てみると、創価学会の組織票なしでは自民党が選挙を勝つのは難しいです。
4月頃には96条改憲と息巻いていた安倍総理も、トーンダウンした背景には、
アメリカに釘を刺されたこともあるでしょうが、
選挙で創価学会の支持を受けられなくなることへの恐怖感が大きかったように思います。
参議院選挙でもマネーゲームに食い物にされただけの「アベノミクス」の成果で戦うことになり、
改憲といった安倍カラーは薄まることは間違いなく、消極的な戦い方にならざるを得ないでしょう。

とはいえ、反自民票の受け皿があるかと言えば、話は別で、
維新の会は橋下市長の慰安婦発言以降はなりを潜めていますし、
みんなの党も渡辺代表と江田幹事長の主導権争いが続いていますし、
民主党も党の立て直しが完全に終わっている感じもありません。
今後のポイントとしては、行政改革を訴えるみんなの党がどれだけ無党派層に浸透できるか、
自民党の労働改革で雇用が不安定化しそうな労働者層を民主党がどれだけ取り込めるか、
来週の都議選を機会に維新の会がどれだけ巻き返しを図れるのか、
そこが鍵になってくると思われます。


◆プロ野球ネタ 「飛ぶ統一球」の切り替えは本当に一斉に行われたのか?
NPBによる隠蔽工作や加藤コミッショナーの「知らない」発言が批判対象になってますが、
キャンプ・オープン戦までに昨年のボールは使いきり、
開幕と同時に「飛ぶ統一球」への変更が完了したというのは、本当なのでしょうか?
各球団の協力を得ることなく、ボールの支給のみを変えたのであれば、
ケチな球団はキャンプ・オープン戦で使っていたものを利用していてもおかしくない気も…
つまり、何が言いたいかと言えば、
西武ドームの使用球は開幕当初から「飛ぶ統一球」だったのか?、という疑念です。

他球団が開幕当初から今年のボールは飛ぶと噂されている中、
先発投手陣の好調さやホームラン打者の不在による繋ぎの野球によって、
埼玉西武ライオンズのみ、それほど本塁打も出ない、被本塁打も少ない状況が続きました。
個人的にボールの飛距離を気にしだしたのは、ビジターゲームになってからで、
4月19日の札幌ドームでの日ハム戦におけるアブレイユ選手のホームランが初めてで、
西武ドームで認識したのは4月23日のロッテ戦における浅村選手のホームランでした。
セリーグでは開幕当初からブランコ選手らが記録的なホームラン数をマークする一方、
パリーグのホームラン数は極端に伸びることはありませんでしたし、
総じて明らかに飛距離が変わったと認識したのは4月中旬から下旬にかけてです。

もし、NPBの完全な独断専行で、12球団が承知していなかったとするならば、
開幕時から一斉切り替えされたとは考えづらく、
パリーグの「飛ぶ統一球」導入は1ヶ月近く遅れていた可能性も否定できません。
ファンとしても選手としても、あのホームランはボールのせいだったのか、
それとも選手の実力だったのかを明らかにしたいと思うでしょうし、
各球場でいつから「飛ぶ統一球」に変更されたのか、発表してもらいたいです。


◆ライオンズネタ クリス・カーター選手を再獲得
昨シーズンにDHや代打で数字以上の活躍を見せ、ライオンズファンに鮮烈な印象を与えるも、
オフに解雇され、一度アメリカへ帰国も、日本でのプレーを忘れられず、
今季はBCリーグ石川でプレーをしていたクリス・カーター選手の再獲得が決まったようです。
…まぁ、昨年オフに解雇となった時点から、こうなるだろうと思ってましたが…
個人的には好きな選手ですし、獲得自体は嬉しいのですが、
「何故この時期なのか」という点での疑問もあって、手放しでは喜べない面があります。

これが坂田選手が怪我をした5月中旬、オーティズ選手の調子が再び落ちた5月下旬ならば、
カーター選手の再獲得を手放しで喜んだはずです。
しかし、5月下旬からの打線停滞を時期を乗り越え、
スピリー選手が徐々に結果を残し始めた今となっては、今更感が漂います。
主な問題は2つあり、1つは外国人枠の問題、もう1つはDHの問題です。

まず、外国人枠ですが、現在はウィリアムス投手の復帰が遅れていることもあって、
サファテ投手とヘルマン選手、スピリー選手の3人体制ですので、その点では支障がありません。
ただ、ウィリアムス投手が戻ってくれば、スピリー選手との2択になることは間違いなく、
現状では、不安はあるものの守りができる分だけ、スピリー選手を優先する可能性が高いです。
スピリー選手に刺激を与えるための獲得という可能性もありますが、
既にオーティズ選手というライバルもいるだけに、必ずしも競争激化には繋がりません。
考えられるのは、ウィリアムス投手の復帰が予想以上に遅れていることでしょう。
投手の枠が1つ空いているから、野手3人体制を取れる、そう考えた可能性があります。
そうなると、チームにとっては必ずしも良いニュースとは言えない面があります。

もう1つはDHの問題です。
現在はスピリー選手がDHを務めており、守るとすればファーストで、
カーター選手も同様の起用法が予想され、投手の左右で使い分けたり、
代打での起用も考えられますので、これまでよりも選手起用の幅が広がることは確かです。
ただ、中村剛也選手が1軍に復帰した場合、DHで起用する可能性が高いだけに、
そうなると、今度はスピリー選手もカーター選手も弾かれることになってしまいます。
現在は右の代打が手薄なので、スピリー選手やオーティズ選手を使う可能性が高く、
上本選手ら左の代打がいる状況で、カーター選手の優先度は下がってしまいます。
そうやって考えていくと、今度は中村剛也選手の復帰が遅れている可能性が考えられます。
当初言われていたオールスター後の復帰も微妙になっているのかもしれません。
練習には参加しているものの、まだ試合に出るところまでは行っていませんし、
当初の予定よりも遅れている印象は否めません。
残り1ヶ月の我慢では済まないことで、チームが緊急補強を決断した可能性があります。

どちらも推測の域は出ないものの、このタイミングでのカーター選手の補強は、
ウィリアムス投手と中村剛也選手という主力2人の復帰が遅れていることを暗に示しており、
その意味ではチームとして手放しで喜べる状況ではないような印象も受けます。
それでも、もし彼らの復帰が遅れるようであれば、それこそ何もせずにはいられないわけで、
ウィリアムス投手の穴はトレードで獲得した川崎投手に埋めてもらい、
中村剛也選手の不在はカーター選手とスピリー選手、他の打者全員で埋めて欲しいですね。


◆ライオンズネタ 打線復活の鍵は? 機動力野球復活への道
3・4月は機動力と繋がりのある打線を武器にパリーグの貯金を独り占めしていたものの、
5月になってからは打線も湿りがち、6月上旬は極度の打撃不振に悩まされるなど、
打線の得点力低下がチームの成績にそのまま繋がってしまっています。

開幕後のオーダーとリーグ戦再開後の打撃重視のオーダーとを比較してみますと…
【開幕直後】
 1(二)片岡、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、5(三)ヘルマン、
 6(一)浅村、7(右)金子、8(捕)炭谷、9(遊)永江
【現在】
 1(中)秋山、2(右)大崎・熊代、3(左)栗山、4(二)浅村、5(三)ヘルマン、
 6(指)カーター、7(一)スピリー、8(捕)炭谷、9(遊)永江・山崎浩司
当初は片岡選手とヘルマン選手、金子選手らを軸に、機動力重視の野球が展開されていましたが、
金子選手が不調でスタメンを外れ、坂田選手が起用されるようになってからは打撃重視となり、
片岡選手は足の怪我もあって盗塁ができなくなってしまい、遂には1軍登録も外れることになり、
ヘルマン選手はスタメン起用が続いているものの、盗塁失敗や牽制死が続いたことで慎重になり、
加えて相次ぐ打順変更によって4番打者が打線の切れ目でなくなって盗塁状況が変化したことで、
チーム全体の盗塁のペースが明らかに落ちてしまいました。
その結果、打つだけの打線になってしまい、好調の坂田選手がいた時までは良かったものの、
故障で欠いて以降は併殺でチャンスを潰すなど、打線が繋がりにくくなっているのが現状です。
今後は、機動力野球の復活を試みるか、それとも外国人選手を使って重量打線で行くのか、
下位打線の充実も含めて、それらを判断する必要があります。

もう1つは選手層の問題ですね。
当初は大崎選手が代打に控えるなど、金子選手や坂田選手のスタメンでの活躍もあって、
やり繰りが楽だったものの、坂田選手の故障以降は大崎選手をスタメンで使わざるを得ず、
交流戦でショートやキャッチャーのだけでなく、投手のところにも代打を出す必要がありましたが、
これといった代打がいなかったことで、勝負所での一本がなかなか生まれませんでした。
カーター選手を獲得した背景にも、昨年の代打での好成績があると考えられ、
ここ一番での代打起用の可能性が高いと思われます。
右打者では熊代選手が調子を上げており、これまでは守備・走塁面での出場が主でしたが、
今後は対左投手の代打としても使われていくケースが増えてくると思われます。

加えて、簡単に結論を出せない問題として、栗山選手の役回りの問題があります。
昨年までは1・2番で起用されることが多く、どちらかといえば「チャンスメーカー」でしたが、
今年は中島選手がメジャーへ、中村選手の怪我で「ポイントゲッター」を期待されています。
3・4月はポイントゲッターとして機能した栗山選手でしたが、5月以降は思うような活躍ができず、
打率も3割を切ってしまうなど、ポイントゲッターとしては物足りない成績になりつつあります。
四球で出塁するなど、依然としてチームを動かすチャンスメーカーとしての働きは大きいだけに、
今後もそのまま3番打者として起用し続けるのか、
それとも1・2番に打順変更するのか、決断する時期に来ているように思えます。
本来なら、そんな決断は不要で、今年は3番栗山選手で心中するつもりでしたが、
予想以上に栗山選手の成績が伸びなかったことと、
逆に予想以上に浅村選手がポイントゲッターとして活躍していることにより、
打線の役回りを変化させる余地が生まれてきました。
新しくカーター選手を獲得したこともあって、打線を根本的に入れ替えるとしたら今でしょう。
 1(中)秋山、2(左)栗山、3(三)ヘルマン、4(二)浅村、5(指)カーター、
 6(一)スピリー、7(右)大崎・熊代、8(捕)炭谷、9(遊)永江・山崎浩司
こういう打線の並びも考えられないわけではありません。

ただ、現実的には、第一のポイントで指摘した「機動力野球の復活」を掲げると思われます。
そのためには、「片岡選手の早期復帰」が必要不可欠となりますが、
復帰を早めて長期離脱となってしまったり、走ることができないでは意味がありません。
片岡選手の早期復帰を望みつつも、それに代わる選手を用意する必要があり、
その筆頭候補になるのが、やはりルーキーの金子侑司選手でしょう。
チームトップの俊足を誇るだけに、開幕時の活躍を再び見せてくれれば、打線に動きが生まれます。
不調の原因となった守備の向上、ショートやセカンドの守備にどれだけ伸びたかが、
そこが今後の起用の鍵になってくるでしょうね。
他にはショートの守備力は高いものの打撃に課題のある永江恭平選手がどれだけ成長できるか、
また、外野手では斉藤彰吾選手や石川貢選手といった足のある選手が1軍の壁を破れるかどうか、
場合によっては栗山選手をDHに回してもいいわけですし、
彼らの活躍次第ではレギュラー定着も十分狙うことができます。
 1(中)秋山、2(右)大崎・熊代、3(指)栗山、4(二)浅村、5(三)ヘルマン、
 6(遊)金子、7(一)スピリー、8(捕)炭谷、9(左)斉藤

現実的にはそこまで思い切った策を取ることは考えにくく、
守備とのバランスを取りながらになると思いますが、
機動力野球復活を伝えるにはそれぐらいの覚悟を見せて欲しいですね。
 1(中)秋山、2(右)大崎・熊代、3(左)栗山、4(一)浅村、5(三)ヘルマン、
 6(二)金子、7(指)スピリー、8(捕)炭谷、9(遊)永江・山崎浩司
 (代打)カーター・上本、大崎、熊代

2013年06月13日

「飛ぶ統一球」への変更。無能なコミッショナー「知らない」発言

6月11日にニュースで、今年の開幕から「統一球」の反発係数が上がったものを採用し、
昨年よりもボールが飛びやすくなったことが正式に発表されましたが、
その時点では「やっぱりな」程度の感慨しかなく、それほど大きな問題意識はありませんでした。
勿論、どうして今のタイミングでの発表なのか、
なぜボールを製造しているミズノ社と口裏を合わせてまでも隠してきたのか、
交流戦が終わってからといった区切りの良いタイミングをどうして図れなかったのか、
色々な疑問はありましたが、コミッショナー事務局の責任問題とまでは考えていませんでした。

ただ、12日夜に加藤良三コミッショナーの会見内容が報じられてからは…怒りしか感じませんね。
別に隠していたなら隠していたと認めて謝罪すればそれで良かったんですよ。
「反発係数の微妙な変更がここまで試合に影響するとは思っていなかった。自分の認識が甘かった。
 ホームランが出ているのはボールのせいだけではなく、打者の技術向上もあるだろうから、
 それを認めてしまうことは打者に失礼にあたると今日まで思っていた。申し訳ありません」
ミズノの担当者同様に、素直に謝罪しておけば、速やかな幕引きができたはずです。
しかし、それが「今日まで知らなかった」ですから、もはや呆れるしかありません。
普通に考えれば、知っていながら責任逃れのその場しのぎの言い訳にすぎないでしょうが、
洒落にならないのは、それが本当のことに思えてしまう、加藤コミッショナーの無能さです。

「知らなかった」が事実ならば、加藤コミッショナーは問題意識さえ持っていなかったことになります。
「今年からボールが変わったのではないか」という疑念は周知の事実で、
実際にスポーツニュースでも何度となくホームランの激増が報じられており、
野球ファンだけでなく、普通にニュースを見ている人間でも、十分知りえた疑念だったはずです。
私達ファンはそれを疑うだけことしかできず、実際にどうこうできる立場ではありませんが、
コミッショナーはそれを容易に調査し、事実確認できる立場にあるのですから、
仮に変更当初は知らなかったとしても、5月頭には事実関係を調査に乗り出すべきでした。
つまり、日本のプロ野球にそれなりに造詣がある人間だったのならば、
遅くとも5月中旬の交流戦開始前にはボールの変更を告知できたはずです。
それが今の中途半端な時期になってしまったのは、
加藤コミッショナーがいかに日本のプロ野球に無関心であるかを示しています。

彼の無能さは、WBCへの参加問題において、選手会の要望を全く聞き入れず、
自身は主催者側との交渉を一切せずに、12球団首脳からなる実行委員会に一任していたことや、
WBC監督問題でも王特別顧問に任せながらも、二転三転する発言を繰り返して混迷させるなど、
これまでも無能さを露呈する機会は何度となくありましたが、今回の件は度を越しています、
そもそも彼の目は日本を向いていない印象があります。
加藤コミッショナーの目はメジャーかWBCにしかなく、
それ以外の日本プロ野球の問題には全く興味関心を持っていない、そのように思えます。
彼が今日まで知らなかったという言い訳も、あながち否定できないのはそれが理由ですね。
元々、日本のプロ野球にそれほど関心を持っているように思えなかった、
そうであるならば、加藤コミッショナーのコミッショナーの適格性は論外だと言えますし、
また、そんな問題意識さえも持てない人間をコミッショナーに推挙してしまった、
公に再選に反対した楽天以外の各球団の任命責任をも問われかねない事態です。

昨日の加藤コミッショナーの会見で頭を抱えたのは、楽天以外の各球団、
とりわけ全面支援をしていたセリーグ各球団でしょう。
ここでコミッショナーを庇えば、自分達に火の粉が降りかかりかねません。
それぐらい最悪の「幕引会見」をしてしまったわけで、
野球ファンの怒りが加藤コミッショナーに集中している間に事態を収拾すべきです。
そうなると、WBC参加問題で選手会と折衝に応じ、
加藤コミッショナー再選にも反対姿勢を示していた楽天が相対的に力を持つことになりますね。
まぁ、自業自得ですが、あんな人物に任せたのが間違いだったわけで…

結論としては、加藤コミッショナーの会見は火に油を注いでしまっただけで、
下田事務局長の辞任で幕引きとはいかず、
セパ12球団に火の粉が飛び火して大火事になる前に、
加藤コミッショナーという火事を速やかに鎮火させる必要があるでしょうね。

2013年06月10日

空梅雨が一転して

梅雨入り宣言後、東海・関東地域ではほとんど雨が降らないという状況が続きましたが、
台風3号に押し上げられる形で梅雨前線が北上する可能性が高く、
今週の週刊予報は雨マークが続いています。
雨が降るとジメジメして嫌ですが、降らないと水不足が心配になるだけに、
適度に雨が降って欲しいところですね。
できれば一日置きがいいな(^^;


◆ニュースネタ 職務発明が会社の特許に? 安倍内閣が閣議決定
こちら
研究設備を持っている企業からすれば、ありがたい話でしょうが、
研究者からすれば、とんでもない話ですよね。
常に結果が問われる中で、なんとか研究を形にしても、
自身の成果を全て資金援助をしているスポンサーに取られてしまうわけですから。
完全に企業のおいしいとこ取りですねぇ…
これじゃ誰も企業で働こうと思わないよ。大学で研究してれば満足だと思っちゃうよ。
自らの研究に自信がある人は、海外の企業で研究したいと思うだろうし、
結果的に自らの首を絞めるだけでしょうに…

青色発光ダイオード訴訟やノーベル化学賞の田中耕一氏らの功績によって、
ようやく社員が泣き寝入りせずに、研究成果を堂々と掲げられるようになったのに、
再び政府が社員を泣き寝入りさせようということなのでしょうか。
研究者が欲しいのは、金でも役職でもない、「名誉」なのですから、
その最も大切な「名誉」を奪おうというのだから、酷い話です。

そんなアホみたいなことを考える前に、もっと考えなければならないことがあるでしょうに。
アメリカやヨーロッパでは、アップルら多国籍企業の節税対策が話題になっているのに、
日本の政治家からはそういう話が全くといっていいほど聴こえてこない。
現時点で同様の手法を取っている企業があるのか分かりませんが、
法人税がアメリカやヨーロッパよりも高い日本ですから、
今後同様の手口を真似ようとする企業だってあることでしょう。
そういう話がどうして出てこないのか。政治家がどっちを見ているかは明らかですよ。

安倍内閣に限らず、今の国会は社会統制的な動きを強めており、
庶民や一般大衆は窮屈にひっそりと暮らせということなのでしょうか。
あまりにも目に余る動きです。


◆ライオンズネタ 貧打で5連敗を喫し、リーグ4位転落…
交流線縮小どころか、もう交流戦をなくしてくれ(苦笑)
他のパリーグのチームが勝っているだけに、離れていく一方…
パリーグの中で唯一勝てていないチームだけに、西武の独り損状態ですね…

5連敗の原因が打線の不振であることは明らかで、問題はその原因でしょう。
各打者の調子が落ちていることもありますが、ヒット自体はそれなりに出ているも、
決定打を欠く「タイムリー欠乏症状態」で、最近4試合は適時打なし、
ホームランや内野ゴロの間の得点となっています。
チャンスで打てない理由も結果から明白で、
初球の外角ボール気味のストレートや外角の変化球を打ち損じることが多く、
チャンスでの積極性が完全に裏目に出てしまっています。

その原因を推測するに、「配球の読みすぎ」にあると思われます。
何故、初球からそんな難しい球に手を出すのか?
「狙い球を絞れていない」ということもあるでしょうが、
相手投手はピンチになると外角でカウントを整えたくなりますから、
打者の読みとして、そこを狙い打ちにいった結果、ボール球に手を出したり、
フォーク等の難しい変化球を打ち上げてしまっているように思えます。
難しい球でも狙って打てるだけの技術があるのならば話は別ですが、
今のライオンズは若手中心なだけに、そこまで技術のある選手は少ないです。
もっとシンプルに「打てる球を打つ」、それでいいはずなのですが、
打線が不調ということもあって、考えすぎている節がありますね。

相手チームの立場からすれば、ライオンズの打者は積極的に振ってくる打者が多く、
ストライクからボールになる際どいコースを打たせればOKと思っているでしょうから、
逆にそこに手を出さなければ、ボール先行で打者有利のカウントとなります。
チャンスで積極的に振りにいく勇気は必要ですが、逆に相手はそこを狙ってくるだけに、
1ストライクまでは振りにいくゾーンを狭めて待ち、
2ストライクまでは積極的にヒットを狙いに行き、
追い込まれたらファールで粘って四球で出塁すると、シンプルに割り切っていけば、
打線の不振も解消できるように思います。


それ以外の点で交流戦の戦い方で気になったのは、セリーグ本拠地の試合の戦い方ですね。
まず第一に、「ご当地選手に配慮した選手起用」が目立っており、
これが必ずしも好結果に繋がっていません。
例えば、5月26日の中日戦は勝ち頭の菊池雄星投手が投げてもおかしくない状況でしたが、
地元の愛知での試合ということで、リリーフから先発に戻った十亀投手を先発させ、
リリーフでは1軍に戻ってきたばかりの三重出身の岡本篤志投手を使ったり、
6月8日の広島戦では右の中崎投手が先発だったので、通常なら左の鬼崎選手を使うところを、
かつて広島に在籍していたこともあって、山崎浩司選手を使うなど、配慮を強く感じます。
そういった渡辺監督の配慮は嬉しい反面、果たして必要なのか?という思いもあります。
これが西武主催ではない地方球場の試合ならば、1年に1回あるかどうかではなく、
10年に1回あるかどうかの貴重な機会なので、そういった配慮はあって然るべきでしょうが、
賛否両論はあれど、現時点で交流戦は相手本拠地で2試合確保されているのですから、
そこまでご当地選手に配慮する必要性を感じません。
現にそういった配慮を示しているのはライオンズぐらいで、他の球団はそういったことが少なく、
埼玉出身や西武出身の選手だから使う、そういう采配はほとんど見かけません。
そういう首脳陣の配慮の姿勢が、逆に交流戦を「お祭り気分」にしているように見え、
通常のペナントレースの試合と明らかに違っていることが成績不振の要因のように思えます。

もう一つは「DHが使えないことによる下位打線」の問題ですね。
主な打順編成は、7番ショート(鬼崎・山崎浩司選手)、8番炭谷選手という流れでしたが、
5番ヘルマン・6番大崎選手がチャンスを作るも、7番打者が打てずに、
炭谷選手が敬遠され、9番打者として投手が打席に立って凡退する、
こういうパターンが今シーズンは非常に多くありました。
ある意味では交流戦の宿命みたいなところがあるのですが、
点数が取れそうで取れない展開が続いていただけに、今季は非常に目立ってしまいました。
リリーフの枚数が足りないから、先発投手に代打を送れない、それは分かります。
それならば、守備重視で起用している7番ショートに積極的に代打を送ったり、
6番の大崎選手に送りバントをさせるのではなく、打たせに行ったり、
先発ローテに余裕がある時は先発要員を第二先発としてスタンバイさせておき、
早めの継投に徹するなど、色々と手は打てたはずなのですが、完全に無策でした。
挙句の果て、先日の試合では1アウト満塁で十亀投手が打席に立つまでは良くとも、
見逃し三振を指示すればいいのに、内野ゴロで併殺阻止の全力疾走で1塁に残り、
味方の得点が入らないまま、次の回にマウンドに立って失点したりもしました。
あらゆる意味でDHが使えない試合の戦い方が「未熟」に思えましたね。

そういう意味では、交流戦のセリーグ主催試合を5勝7敗で負け越してしまったのも、
当然と言えば当然でしょう。
野手の選手層が薄く、これといった代打がいなかったこともありますし、
お世辞にもあまり良い戦い方ができたとは思えませんでした。
交流戦に入ってからは、やや渡辺監督の采配も迷いがあるかなと感じています。


ただ、残りの4試合は本拠地でDHを使うことができますので、
もう一度、リーグ戦の戦い方を思い出し、
なんとか交流戦の借金を返済・勝ち越せるように頑張ってもらいたいです。
今週は天気が心配ですが、西武ドームでの試合ですから、その点も大丈夫でしょうしね。
あまり良いイメージがなかった今年の交流戦でしたが、
最後ぐらいは良い形で終われるようにして欲しいです。

2013年06月04日

『Haswell』発売

インテルの新型CPU『Haswell』がいよいよ発売となりました。
インテルのCoreシリーズの最新作で、
Sandy-Bridge、Ivy-Bridgeの後継品で、これが一応の完成となります。
まだ内蔵GPUを大幅強化したIrisタイプや、
Ivy-BridgeEモデルといった性能重視のヘビーユーザー向け製品は出ていませんが、
一般客層向けのメインストリームは一旦完成を見た形です。

まだ性能に関する情報は少ないものの、CPU・GPUともに大幅な強化とはならなかったようです。
特にCPUはライバルであるAMDを突き放して勝っているだけに、
Sandy以降の上積みはそう大きくない印象です。
一方のGPU性能はまだ負けていて、多少の上積みはあったものの、
本当の勝負はIrisタイプが出てからとなりそうです。
ただ、CPUよりもGPUの性能向上が大きいので、グラフィックカードを付けるでしょうから、
あまりGPU性能を気にする必要がないことも確かです。
消費電力はIvyで大きく減ったものの、さらにCPU部分の効率が良くなったようで、
当初の目標であった低消費電力化には成功した印象です。
i7-4770Kやi7-4770S、i5-4670S辺りが魅力的ですね。
(i5-4670Sはまだ発売されていないようです)。

ただ、問題は円安の影響もあって価格が高めで、
i7-4770Kが3万8千円前後、i7-4770Sが3万3千円前後、
i5-4550Sでも2万1500円前後と、高値で推移しています。
元の価格設定はこれまでとそう変わりませんから、明らかに為替の影響です。
CPUの価格は半年ぶりに調べたのですが、以前のメモではi7-3770Sが2万6800円でしたが、
現在は3万円を越えているなど、円安の影響を直撃しています。
これだけ円安の影響を受けていると、購入に躊躇してしまいます。

先週にはアップルのiPadシリーズ等の価格改定をし、5千円~1万5千円の値上げを行いましたが、
こちらも1ドル80円換算から100円換算にした影響です。
致し方ない流れではありますが、日本の消費者からすると辛いところですね…
最近は家電用品店の広告を見ても鬱になるばかりです…
正直言って、デフレの時よりも購買意欲が激減してますね…
円安の原因は大規模な金融緩和とアメリカ経済好調によるドル高ですので、
安倍政権の経済政策に関係なく、株価と無関係に円安が進行する可能性も…
株価はもう1週間ほど乱高下し、そこを超えると株主総会で企業業績の回復次第ですが、
特に株価を上げる内的要因がなければ、下げ止まらない可能性も出てきます。
「アベノミクス」の恩恵を受けているのも大企業が密集する都市部のみで、
地方選挙での自民党の敗北がその効果が限定的であることを証明しています。
このまま本格的な景気回復に入らないままに、円安による物価向上とそれに伴う購入意欲激減で、
日本経済は新たな危機局面に入る可能性が出てきました。
つーことで、円安政策の修正を図らないと、ヤバイですよ。コレ。せめて90円ぐらいに戻してくれ。


◆経済ネタ 株主総会と円安の影響
株と言えば、サーベラスが西武HDの株を買い進めていましたが、
目標とした過半数に届く持ち株比率までは行かなかったものの、
1/3以上は確保したことで、今月末に予定する株主総会が荒れそうな雰囲気です。

西武HDは上場廃止となったままなので、「アベノミクス効果」の範囲外ですが、
今回の株高の半数以上は外国人投資家によるものと言われているだけに、
同じように日本企業が外国人投資家から圧力をかけられるケースは多そうです。
場合によっては、そのまま敵対的買収となる場合もありえますし、
株高が一段落しつつある今、何が起こっても不思議ではありません。
円安の影響もありますし、日本企業が内側から崩れていく可能性は否定できません。
今年の株主総会は少し心配です。
いっそ総会屋を取り締まるのではなく、むしろ頑張ってもらった方が…(苦笑)
まぁ、そんな余計な裏金を使うより、経営体質を改善した方が断然良いわけですが。
ただ、徹底的な合理化は日本の雇用情勢にも大きく関わってくるだけに、
不安感はやはり付きまとってしまいます。


◆ニュースネタ 国会で児童ポルノ禁止法改正案が提出
懲りずにまたですか… 前回反対にあった「単純所持」による罰則を再び復活とは…
「自己の性的好奇心を満たす目的で」と一定の限定があるものの、
それが具体的に何を指すのか分かりません。
下世話な話ですが、児童ポルノ写真でオナニーをしている現場を押さえたら話は別ですが、
単純に本棚の中に置かれている状況で、どう判断されるというのでしょうか?

例えば、宮沢りえが10代で出したヘアヌード写真集がありますが、
発売当時は購入の如何は別として、小学生の間でも話題になったほどですから、
今となっては単純な性的好奇心ではなく、歴史や時代を感じさせるものとなっています。
どうやって性的好奇心の有無を判断できるというのか? 勃起したらアウトですか?
女性が持っていたらセーフで、男性が持っていたらアウトですか?
結局、本人の意思とは無関係に、単純に所持していたら取り締まられる可能性があり、
仮に児童ポルノ写真をメールや画像掲示板でばら撒く人間がいたら、
それを見た時点で逮捕されてもおかしくありません。
表現の自由を規制する以上は、曖昧な拡大解釈は許されず、限定的に解釈されるべきです。
今の日本は自民党が目指している戦前日本や中国共産党政権下の「与えられた自由」ではなく、
「生まれつき備えている自由」なのですから、そこは慎重に判断しなければなりません。


そもそも、「ポルノ(グラフティ)」って、何なんでしょうか?
現在は拡大解釈されて「性的な興奮を起こさせること」とされていますが、
それでは性的興奮を催すことが許されないことだとでも言うのでしょうか?
私も子どもの頃はそういう風に考えていたこともありました。でもそれは変です。
性的興奮を持つこと、性に興味を持つことは、思春期以降の子どもにとって当たり前のことで、
何も罪悪感を持つ必要はないはずです。
実際に行為に及ぶかどうかは、身体の成長や危険性の問題もあるので、別の話ですが、
性的興奮を感じることまでも「いけないこと」として禁じる風潮は明確に誤りでしょう。

学生時代に英語の授業か試験で「ポルノ」に関する論文を読みましたが、
その論文の中では「性」と「ポルノ」を明確に区別し、
「ポルノ」は「性」を下劣なものに貶めるもの、と定義していました。
具体的には、真ん中の穴と後ろの穴は別だよ、ということです。アナルはちゃうねん。
これは分かりやすい定義でしょう。
セックスは子作りの要素がありますが、アナルは違います。
中にはそういう性癖の方もいるので、一概に否定はできませんが、
衛生的にも問題が多く、病気の危険性もありますから、推奨する話ではないでしょう。


これを「児童ポルノ」の話に戻して考えるに、幾つかの問題があります。
一つは撮影対象者の保護の必要性です。
近年のアイドルのイメージビデオは悲惨な状況です。
興味のない人でも、そのパッケージ写真ぐらいは一度見ておくべきです。
中学生・高校生ぐらいの少女が意味が分からないままに、M字開脚で股を開いたり、
バナナやアイスを艶かしく舐めさせられたり、
際どい紐水着でAVのモザイク以上に露骨な局部表現をしたりと、やりたい放題です。
中には大人のおもちゃ(バイブ等)も使っていたりと、AVとの違いは男女の絡みの有無程度。
こういったあまりに過激すぎるイメージビデオはやはり問題があると言わざるを得ません。
出演者本人が成長して、その撮影内容の意味を知ったときにどう思うか?
それを全て回収したいと思っても、一度世に出たものをなくすことは難しいです。
まぁ、実際に禁止するとしても、その線引きは非常に難しいのですが、
少なくともアダルトグッズを利用したものはアウトで、バナナやアイスもアウトっぽい、
紐水着も普通は着ないでしょうからアウトに近く、
M字開脚は表現次第でしょうが、体操しているわけでもないなら不自然でしょう。
具体的な線引きは非常に難しい判断を迫られますが、
これらは大人の悪意から子どもを直接保護する必要性が高く、取り締まるべき事柄でしょう。

もう一つは二次元画像や文章表現による場合で、直接的な保護対象者が存在しない場合です。
言わば、児童ポルノによる拡散効果で、性風俗の氾濫がモラルの低下を引き起こし、
児童に対する間接的被害をもたらす可能性がある、という論理です。
ですが、その論理が正しければ、享楽的殺人シーンを見ただけで殺人衝動に駆られることになり、
多くの人がそうはならない一方、同時に影響されやすい人もいるわけで、
凶悪犯罪者がいるから、刑事ドラマや邦画を一律規制せよとは言わないでしょう。
確かに、殺人シーンや児童がレイプされるシーンは心理的抵抗感が強いものですが、
仮にそれらが表現として規制されたとしても、殺人やレイプが完全に無くなることはありえず、
そういった現実が存在する以上は、表現として一律に規制されてしまうのもおかしなことです。
ドラマで実際の人間がそれを演技することに抵抗があったとしても、
小説やマンガで描くのならば、その抵抗度合いは大きく下がるわけで、
そういった文化的側面からも規制することは好ましくありません。

一方で、小学生が読むような少女マンガにも、具体的な性描写はなくとも、
性描写を匂わすようなシーンが登場したりと、やや行き過ぎている面があることも否めません。
過激なマンガや同人誌が子どもの手に届きやすいような社会環境やネット環境は問題ありますが、
それはあくまで管理の問題であり、表現規制の問題ではありません。
今回の改正は東京都の青少年育成条例の有害図書指定のような管理の問題に止まらず、
表現規制にも踏み込む問題だけに、容認する理由は万に一つもないでしょう。
調査研究の必要性も全くなく、恣意的な調査は予算の無駄にすぎず、
具体的な保護対象者がいないケースまでも表現規制するのは明らかに過剰で、憲法違反です。


ついでに、安倍政権の「クール・ジャパン」プロジェクトに関しても、
方向性は支持するものの、同時に国家の関与の危うさも感じています。
ある意味では、「国家が関与するのだから、それ相応の健全なものを要求する」、
そういう考え方が根底にあるのかもしれません。
ただ、マンガやアニメ、ゲームといったものは「サブカルチャー」として発展したのは間違いなく、
過去の小説や映画の模倣から入ったものが多く、
世の中の流れに必ずしも同調せず、独自の見解・常識へのアンチテーゼで発展してきただけに、
そこに国家の管理が入ってしまっては、もはや「サブカルチャー」として死滅してしまいます。
日本のようなトップダウン的な管理には明らかに馴染まないだけに、
横の連携や国際的な発信力の向上、担い手の育成といった面での援助にしてもらいたいです。
今回の児童ポルノ法改正の流れとは全く無縁だとは思えないだけに、危うさを感じてしまいますね…


◆ライオンズネタ 「先発投手が7回持たなかった時にどう戦うか」が課題
パリーグが1位~6位独占って…
交流戦トップに立つ楽天に再び交わされ、交流戦貯金2ながらも3位転落となりました。
交流戦序盤はセパの差がほとんどなかったのですが、半分折り返しの頃に、
パリーグチームの全勝や5勝という状況が続き、結果的にパリーグが大きく勝ち越しています。
パリーグでは日ハムが唯一の5割で、セリーグは全て借金を抱え込んでいるという状況…
セパそれほど力の差は感じませんが、セリーグの方が怪我人が多い印象はあります。


話を戻しまして、ライオンズですが、交流戦5割で折り返した後、3連勝したものの、
昨日のジャイアンツに敗れたことで、貯金2に戻ってしまいました。
昨日は先発の菊池雄星投手が持たず、2番手の岡本洋介投手がリードを広げられるなど、
先発投手の早期降板後の継投が大きな課題になっています。
渡辺監督の「先発完投」の方針には賛成ではあるものの、
そういう展開にならなかった時の継投もしっかりと考えておく必要があります。

試しに先発投手の投げたイニングとチームの勝率との関係を調べてみたところ、
以下のような結果となりました。
 9回登板 ○○○○○○○○○○○ 11勝 0敗
 8回完了 ○●●○○       14勝 2敗
 8回途中 ○●○         16勝 3敗
 7回完了 ●●○○○○○○    22勝 5敗
 7回途中
 6回完了 ●○○●●●●●    24勝11敗(8勝18敗)
 6回途中 ○○○●●●●●●   27勝17敗(6勝12敗)
 5回完了
 5回未満 ●●○○●○●●●   30勝23敗(3勝 6敗)
先発投手が9回に登板する=完投・完封を狙うケースなので、これは100%勝利です。
集計ミスがあるかもしれませんが、先発投手が7回のイニング途中に代わるケースはなく、
先発投手が7回を投げきれば、勝率は.814となり、勝利はほぼ確実なものとなります。

逆に、先発が5回持たないケースは3勝6敗で勝率.333と大きく落ち込み、
6回を投げきっての降板が最も勝率が低くて.250。
先発投手が7回のマウンドに上がらないケースは、勝率.307となります。

以上のことから、先発投手が7回のマウンドに上がるかどうかが一つの大きなポイントとなります。
現在のところ、7回のイニング途中で降板するケースがないので分かりませんが、
少なくとも先発が7回を投げ切れば、大石・サファテ投手という勝ちパターン2人がおり、
バックアップにウィリアムス投手と涌井投手がいるだけに、8割以上は勝利できます。
逆にそれ以外のリリーフは計算しづらく、首脳陣も出し渋るケースが多く見られ、
3割程度しか勝ちを拾えていないことになります。

首位のロッテはどうかといえば、やや計算間違いがあったので、概算になってしまいましたが、
先発が7回のマウンドに上がった場合は約7割の勝率で、
7回のマウンドに上がらなかった場合でも5割以上の勝率を誇ります。
よって、先発投手の完投能力やリリーフ2枚の出来ではライオンズが勝っているものの、
先発投手が早期降板した際のリリーフの層はロッテが断然上だと言うことができます。


特に重要なのが先発早期降板後の2番手投手で、
交流戦ではセリーグ主催試合ではDHが使えず、先発投手が打席に立たざるを得ず、
好投していても中盤から終盤にかけて代打を出さなければいけない時が来るだけに、
2番手投手というのは非常に重要な役回りです。
ライオンズの先発投手が5回未満で降板した時の3勝は、武隈・坂元・岩尾投手の3人です。
坂元投手はあまり長いイニングを投げられませんが、
武隈投手と岩尾投手は2軍では先発をしており、左右の区別なく投げることができますから、
2番手投手として貴重な戦力になることは間違いありません。

そのためにはリリーフ陣の再整備が必要で、ウィリアムス投手が帰ってくれば3枚揃うだけに、
そこまでどう凌ぐか、涌井投手の役回りをどうするのか、
先発投手が余ることもあって十亀投手をどこに配置するのか。
十亀投手を2番手投手としてスタンバイさせ、涌井投手を8回のセットアッパーでもいいですし、
涌井投手の先発へのこだわりが強いなら逆でも構いません。
左投手では小石投手が負け試合ではあるものの、一応の結果を残しており、
阪神から移籍の川崎投手のいずれかが、勝ち試合でも使えれば、といったところでしょう。
実績のある長田投手と岡本篤志投手の調子がいまひとつなだけに、
そろそろ割り切って考えていくことも必要だと思います。

2013年05月27日

西日本で梅雨入り

だそうです。
東日本はもう少し先になりそうですが、明後日から雨予報になっているので、どうなりますか。
4月・5月は比較的降水量が少なかっただけに、逆に梅雨になっての大雨が気になりますね。
5月前半は夏のように暑かったのですが、最近は少し落ち着いたようで。
一方で北海道では雪が降るなど、寒暖の差が激しかったですね。
気温の変化に苦しめられた5月だった印象があります。


◆ニュースネタ 「アベノミクス(笑)」で好調だった株価が乱高下
まぁ、ある程度は想定内の流れで、1~2週間は乱高下が続くでしょうね。
大きいのは6月に予定される株主総会で、
決算期を前に高値のうちに利益確定に走ろうとする投資会社を中心に売りが先行し、
一般株主も不安定な株価を嫌って、利益確定に走りつつも、
同時に下がった株を買い戻す動きも出てくるでしょうから、しばらくはこの調子でしょう。

問題は株主総会でどれだけ各企業が経営の好調さをアピールできるか。
株主が企業の立ち直りを実感できれば、引き続き株を保有するでしょうが、
逆にあまり実感できず、ライフラインの値上げによる物価上昇のマイナス面を感じ、
株の購入に抵抗感を感じるようになってくると、日本経済は危うくなります。
物価のみが上がり、賃金等が据え置かれたまま経済の手痛い局面に入る
「スタグフレーション」の危機がもうそこまで迫ってきています。
さすがは「アベノミクス(笑)」です。

パソコン業界を見ていると、日本の企業は相変わらずだと思わざるを得ません。
先延ばしされていたウインドウズXPの期限切れ問題が来年に迫り、
家にあるPCの買い替えを検討していますが、値段の据え置き感が凄いですね。
円安の影響もあるのでしょうが、半年前よりも新品で1万~2万は上昇し、
本来は無関係の中古パソコンも引っ張られる形で5千円~1万円ほどの上昇を感じます。
来週にはインテルの新型CPU「Haswell」が発表・発売される予定で、
それでどうなってくるかですが…
相変わらずの全部売りで海外メーカーに負けそうな感じですねぇ…


◆プロ野球ネタ 日ハム・大谷選手が投手として1軍プロ初登板
ヤクルト戦で日ハム・大谷投手が1軍でプロ初登板初先発をし、
最速157キロのストレートを武器に、5回2失点のピッチングを見せたようです。
結果はまずまずですが、内容を見ると、ランナーを出してからピンチを招くことが多く、
とりわけクイックや牽制ができていないことで、相手に簡単に走られてしまい、
同時にランナーを気にする余りにコントロールを乱して四球を与えるなど、
投手としての練習不足を感じさせる内容でした。

一方の打者としては、阪神戦で5番ライトでスタメン出場し、
阪神の藤浪投手とのライバル対決を迎え、2本の2ベースを放つなど、
打者としてのセンスも感じさせる内容で、二刀流のどちらで行くべきか、
色々と議論が交わされています。

一つ忘れてはいけないのは、二刀流に一番シビアなのは「日ハムファン」だということです。
大谷選手一人だけのことを考えれば、二刀流は良いアイディアかもしれませんが、
その影響を受けてしまう他の選手のことを考えると、たまったものではありません。
今シーズンは、1軍に野手として登録されながらも、
2軍で先発するためにチームを離れることが多く、その影響で野手として試合に出場せず、
結果的に野手の1枠を有効に使えないというケースが多々ありました。
今は交流戦で連戦が少なく、投手が少なくとも対応できるので問題ありませんが、
リーグ戦再開後にはどちらを主体に起用していくのかが問題になってきます。

個人的には他球団の話なので、「好きにすれば」と思いますが、
少しでも投手をやりたい気持ちがあるのなら、投手を優先すべきでしょう。
野手と決めてから投手をやるのは難しく、投手から野手の転向例は多いですから、
迷っているのならば投手を優先にしていった方がいいでしょう。
栗山監督はともかくとして、日ハム球団は野手で使いたがっている節があり、
そこがスンナリと投手優先で行かない理由なのでしょうね。


◆ライオンズネタ なかなか調子が上がらないライオンズ
昨日の応援日記でも書きましたが、もう少し渡辺監督には合理的な判断をして欲しいです。
セリーグの本拠地のご当地選手を使うとか、そういう気遣いも必要ですし、大事ですが、
だからといって現時点で一番勝つ確率の高い投手の登板間隔を空けるのはどうなのでしょうか?

他球団のように中5日でブンブン先発投手を回せなんて言いませんが、
せっかく試合のある日曜日に先発固定されていた菊池雄星投手を、
エース(笑)の涌井投手を優先した結果、先発失格・リリーフ転向の烙印を押すことになり、
地元愛知出身の十亀投手を優先したことで中7日で火曜日の横浜戦に回ることに。
幸いにも、火曜日はなんとか天気が持ちそうですが、その後は火曜日の試合が組まれておらず、
中5日で詰めていくか、再び中7日で間隔を空けるかのどちらかになります。
軸となる先発投手を中心に回せていないのですから、そりゃ勝てないですよ。
ちょっと交流戦に入ってからの先発投手の回し方が非効率に思えます。
野手の起用も同様のことが言え、オーダー変更も少なめで、随分と余裕に思えてしまいます。
そう言っている間に3・4月に作った貯金を食い潰しそうなんですが… 大丈夫なの?

個々に見ていくと、先発投手は岸投手の完全復活が大きく、今後に期待を抱かせますが、
牧田投手のアクシデントが残念で、次回登板がずれ込みそうな雰囲気です。
先発では野上投手と十亀投手が詰めが甘く、勝てていませんが、そこは投打の噛み合い次第でしょう。
2軍ではベテランの石井一久投手が復帰しましたし、牧田投手の回復具合次第では、
ベテランの西口投手と石井一久投手が先発する機会もあるかもしれません。

リリーフは大石・サファテ投手に繋ぐまでをどうするか。
経験のある岡本篤志投手と長田投手が誤算で、ウィリアムス投手の復帰もまだのようです。
理想としては涌井投手が頑張ってくれればいいんですが、迷いしか見えない状況では…
若手で一番結果を出している岩尾投手を軸に起用しながら、
2軍の藤原投手や松下投手を試していくことも必要でしょう。
投手・野手ともに経験のある選手がいないだけに、若手に経験を積ませるしかないです。


打線は2番片岡選手の打順変更を主張していましたが、
そうこう様子見している間に各打者の調子が落ち、今は秋山選手一人好調という状態に…
ちょっと現時点では打線の組みようがないというか… 弄るのが難しい状況ですね。
栗山・オーティズ・ヘルマン選手のクリーンナップ3人も悪くはないけれども、良くもなし。
3人がそれぞれランナーがいない時にパラパラっとヒットを打って、他の2人は凡退なので、
どうにも噛み合いが悪いというか、バラバラに思えてしまいます。
やっぱりオーティズ選手は4番から外した方が良さそうですね。
交流戦に入って打撃好調だったものの、その時期でも適時打は少なく、
なかなか4番の仕事をこなせているという雰囲気ではありませんでした。
「オーティズ選手に4番は荷が重い」、残念ながら、そう結論せざるを得ません。

打線の解決方法は2パターンあり、秋山選手を1番で使うか、4番で使うかの2択です。
もう一人好調の打者がいれば、2人をくっつけることで幾らでもパターンはありますが、
強いて挙げれば大崎選手なのですが、左打者が続くだけで、
左投手が来ると大崎選手には代打なので、秋山・栗山・大崎選手の並びはリスクが高いです。
そうなると、先頭打者として使うか、核となる4番で使うかの2択しかありません。
個人的には5番秋山選手を推奨していたので、4番起用を推したいですね。
 1(遊)浅村、2(二)片岡、3(左)栗山、4(中)秋山、5(三)ヘルマン、
 6(右)大崎、7(一)オーティズ、8(捕)炭谷
次のカードはホームランの出やすい横浜スタジアムなので、オーティズ選手を外さず。
ただ、やっぱり結果が出ないようならば、守備重視で、
 1(一)浅村、2(二)片岡、3(左)栗山、4(中)秋山、5(三)ヘルマン、
 6(右)大崎、7(捕)炭谷、8(遊)永江
これなら投手の前の8番打者が敬遠されたりしないかも?(苦笑)

2013年05月21日

西武・高山久外野手と阪神・川崎雄介投手がトレード

ついにこの日が来てしまったか…という感じがしますね。
ライオンズファンにとって、高山久選手は思い入れの深い選手で、
西武のドラフトは1998年の松坂大輔投手の入団で大きく変わっていくわけですが、
当時のチームは完全な「投高打低」で、野手の主力は松井稼頭央選手ぐらいで、
和製大砲の獲得が何よりも望まれている時期でした。
その第1弾が高山久選手で、99年のドラフト1位で入団すると背番号1が与えられ、
高卒2年目にはプロ初ホームランをマークするなど、大きな期待をかけていた選手でした。
2000年にはドラフト5位で中島選手を、2001年にはドラフト2位で中村剛也選手、
2002年には自由枠で現横浜の後藤武敏選手を獲得しており、
どれだけ和製大砲の確立に必死だったかが窺い知れます。

そんな形で高い期待をかけられていた高山選手でしたが、外角のボールに弱点を持ち、
そこを集中的に攻められることで実力を発揮できなくなり、次第に出番も減少。
後から入ってきた中島選手や中村選手、栗山選手の台頭もあって、次第に影が薄くなるも、
代打を中心に活躍をし、2010年には自己最多の110試合に出場するなどしましたが、
2011年から導入された統一球の影響を受けて打撃不振に陥り、
若手の秋山選手や熊代選手らの成長もあって、2軍暮らしが続いていました。
いつトレードに出されてもおかしくない状況だっただけに、それほど驚きはありませんが、
思い入れの深い選手だっただけに、寂しさの方が強いです。
坂田選手の左肩脱臼によって、ラストチャンスが来るかなと思いましたが、
1軍に昇格する前に阪神へのトレードが決まってしまいましたね。その点だけは残念です。

ただ、高山選手にとっては大きなチャンスであることは間違いなく、
特に阪神は関本選手が怪我で離脱したことで、右のDH候補がいない状況ですから、
すぐにでもチャンスがやってくる可能性があります。
新天地で活躍する姿をライオンズファンに見せて欲しいですね。

交換相手の川崎投手はオープン戦で対戦した時に好投していた記憶があるのですが、
シーズンに入ると1試合しか登板しておらず、やや不思議な感じもしますが、
ファームの成績を合わせてみると、四球が多いのが少々気になるところです。
それでもスライダーのキレはまだありますし、再生可能と見て獲得に乗り出したのでしょう。
今のチームはリリーフ左腕が不足しており、ウィリアムス投手が故障で抹消中、
松永投手も肩痛で長期離脱になっており、実績のある左腕がいないだけに、チャンスはあります。
両選手の活躍に期待したいですね。


◆ライオンズネタ 先発で結果を残せずに中継ぎへ配置転換された涌井投手
2軍で再調整をしていた岸投手は、巨人戦で勝利こそならなかったものの、
ストレートの力が降格前よりも明らかに増しており、復活の兆しを見せてくれましたが、
逆に先発ローテに残っていた涌井投手は悪化の一途を辿っているようです…
今シーズン、先発投手として仕事を果たせたのは1試合目・2試合目だけで、
以降は6回途中で降板するケースが続き、味方の得点直後に失点してしまったり、
試合中盤に四球等からビッグイニングを作ってしまったりと、
エースとは呼べないプロ未勝利の新人投手のようなピッチング結果となっています。
とりあえず、交流戦で先発投手が足りていることもあって、
渡辺監督は中継ぎへの配置転換で様子を見ることにしたようです。

涌井投手のボールだけを見ていると、そこまで極端に悪いとは感じず、
技術的な問題というよりは精神的な問題と見ていましたが、
これだけ悪い期間が続くということは、やはり技術的にも問題があるのでしょう。
問題があるのはセットポジションであることは間違いないようで、
先日の日曜日の打たれているシーンを見ていると、体重が前に乗っていないというか、
キャッチボールの延長線上のピッチングにしか見えません。
一番分かりやすいイメージは「野球素人の始球式」ですね。
後ろにどっこいしょと体重を傾けるんだけど、前へ体が行かず、ふわっと投げる感覚、
あれが一番近いように見えます。
涌井投手は元々足を高く上げる投手で、その反動を下半身への踏み込みに利用してましたが、
プロ入り後はクイックの関係もあって、ほとんど足を上げなくなったわけですが、
それが下半身の筋力や柔軟性の低下から来るものなのか、
それとも抑えから先発へ再転向したことで、無意識的に「楽」をして投げているのか、
スムーズな体重移動ができず、投球フォームの乱れに繋がっているように見えます。

その意味ではリリーフ転向は良いアイディアだと思います。
まずは先を見据えないで、とにかく1~2イニングを全力で投げることです。
エースとして活躍した投手とはいえ、少しでも手を抜けば掴まってしまうのがプロの世界、
相手打者が誰だとか計算せずに、自分のフォームで全力で投げることが必要です。
それとセットポジションを一時的に改め、クイックを意識せずに、
無理がない程度に足を上げて、フォームが乱れないように調整することも必要でしょう。

あとは精神面の問題ですね。
涌井投手の中で「思ったボールが投げられない自分に対する苛立ち」があるようですが、
それを試合の中で見せてはいけません。
同じくWBCに出場した牧田投手も、昨年とは違って納得いくストレートが行ってないものの、
相手のタイミングを上手く外したりして、先発ローテの軸として頑張っています。
若い大石投手も大学時代のようなスピードこそ出ていないものの、
今持っているストレートのキレで抑え投手として頑張っています。
今後、さらに年を重ねていけば、イメージに体が付いてこないことも増えるでしょうし、
個人的に納得のいかない状態でも、主力投手として結果を残さなければなりません。
「納得のいくボールが投げられない」は言い訳に過ぎず、
「今投げられるボールでどう抑えるか」を大事にして投げていって欲しいです。
勿論、日頃から納得のいくボールを投げるための努力は必要ですが、
試合が始まってしまえば、それは二の次で、打者との勝負が主眼になるのですから、
マウンド上で自分自身のイメージと戦うのだけは止めて欲しいです。

それとリリーフに配置転換したことによる涌井投手のモチベーション低下が気になります。
もし、リリーフに配置転換しても、先発の時と状況が変わらないようなら、
ブルペン陣の強化どころか、チームの雰囲気をもぶち壊しかねません。
現状では余程の修正がない限りは先発復帰は難しいと思われ、
交流戦帰還終了後に一度先発に戻すでしょうが、そこで結果が出なければ、決断の時でしょう。
このまま先発を断念してリリーフで生きていくことを決断するか、他球団への移籍を直訴するか。
先発でもリリーフでも結果が出なければ2軍に行かざるを得ず、
既に昨年までのようなエース待遇の立場でもなくなってきているだけに、
与えられた場所でしっかりとした結果を残してもらいたいです。
当面はDHが使えない試合があるので、ビハインドの展開の第2先発として起用しつつ、
リリーフ定着なら8回を任せ、サファテ投手と大石投手の間に置くことが理想ですね。


◆ニュースネタ 波紋を呼ぶ橋下共同代表の発言とそれを擁護する石原代表
先日の従軍慰安婦発言から騒動を呼んでいる橋下大阪市長ですが、
何が問題となっているのかを正しく理解していない感じがします。
米軍統治下でアメリカ軍兵士が買春をしていたとか、そういう問題ではないわけで、
甚だ見当違いの弁明しか行っていません。
要は、シビリアンコントロールで軍を指導すべき政治的立場の人間が、
軍人の買春・売春を認めるような発言をしたことが問題なわけです。

軍隊といえども、買春・売春が全くないということはありえませんが、
軍隊に必要なのは「統率」であり、「略奪行為」を禁じ、
相手の命を奪うことによる「恐怖」で統治するのではなく、
治安の安定という恩恵によって「統治」するのが、軍隊にとって最も大事なことです。
ですから、当然、軍を指導すべき人間が買春・売春を奨励し、
略奪行為を暗に認めることは言語道断であり、それは軍隊の規律度・モラルに影響します。
ですから、橋下共同代表の発言は「日本の恥」となってしまったわけで、
あんなことを公に言ってしまうバカな政治家のいる国なら、
過去に従軍慰安婦や南京大虐殺のような略奪行為をしてもおかしくない、そう思われちゃいます。
そこが問題であることに気づかず、他の国もやっているではないかでは恥の上塗りで、
喋るだけで恥ずかしさが増すだけ、国際的な恥さらしです。バカの所業ですよ。

同じ維新の会の石原代表が、太平洋戦争が「侵略」ではないと主張していますが、
それを決められるのは日本人ではありません。
実際、どういう理屈でそう主張しているのか知る由もありませんが、
おそらく東南アジア地域を含めて西欧列強の帝国主義政策による植民地支配が理由で、
国際的に認められた政府がなかったことを理由としているのでしょうが、
それのみで「侵略」を決めるというのはいささか強引過ぎるでしょう。
それは完全に侵略する側の理屈であって、スペインがインカ帝国を滅ぼしたのと同じでしょう。
問題は武力侵攻された側がどう捉えるかで、個別の国家の事情で決まるのではなく、
国際的秩序の中で「侵略」行為は定義されなければなりません。

そういう意味では、第一次世界大戦後の軍縮の流れを破り、
国際的秩序を破って植民地政策を推し進めた罪は変わることがないわけですから、
やはり日中戦争・太平洋戦争を「侵略」ではなかった、とするのは無理があります。
…にも関わらず、声高にそれを主張する日本維新の会はどうかしていると思わざるを得ず、
同じ流れを受け継いでいる自民党を含めて、危険な存在である点は変わらないように思えます。

そんな感じで書いていたら、「侵略の定義」について書かれた記事が出てきました。
こちら
http://bylines.news.yahoo.co.jp/itokazuko/20130520-00025060/
国連できちんと定められているのに、無視ですか。
安倍将軍様や石原代表にとっての学問的議論というのは、
国内の一部の人間、例えば先の自衛隊の田母神氏のような人達の議論を言うのでしょう。
国内の議論以外はシラネーヨということで、
中国や北朝鮮のような国内情勢重視の政治スタンスは同じようですね、情けない。
外交下手では済まされないような大失策をやってのけてくれています。


◆ニュースネタ 飯島内閣官房参与の訪朝の結果は…?
小出しに情報は出てきていますが、未だにまとまった情報はないようで…
気になるのは「拉致問題」しか出てきていないということですよね。

北朝鮮の立場からすれば、「核問題」を巡る国際的包囲網からの脱出、
経済的援助が是が非でも欲しいところでしょうから、
先代以前の問題である「拉致問題」の解決は「核問題」に比べれば容易で、
解決を条件に経済的援助や核開発の黙認を要求しても不思議ではありません。

なのに政府からは「拉致問題」と「核問題」がセットで出てこない。
拉致問題が解決しても核問題が解決されなければ、問題解決とならないはずなのに、
そういう言及が全くないことに違和感を感じるというか、怖さを感じてしまいます。
拉致被害者の方々には申し訳ないのですが、
国民の大多数の関心は拉致問題解決よりも核問題にあり、
両方の解決なくして問題進展はありえないです。

「拉致問題」が全て解決したから、経済的援助を与えるでは到底納得できないわけで、
外交戦略として「拉致問題」の解決を先行させるのは分かるものの、
米韓との連携を怠り、「核問題」を置き去りにするようでは、本末転倒に思えます。

2013年05月16日

恋する市長はせつなくて米兵を想うとすぐHしちゃうの

実は橋下大阪市長はツンデレで、同行した在日米軍司令官に「ウホッ、いい男」と一目惚れし、
自分が性欲処理をしてあげたいけれど、素直に言えないから風俗利用を勧めたんだけれども、
やっぱり心の中では「私の尻の穴を貰って!」とか思っちゃってる
そんな素直になれないお年頃、だと思うんです。
誰か、橋下市長の夢を叶えてあげるべく、「米兵 × 橋下」本を作ってあげてください!
政治的立場の壁が二人の想いを熱くするんですね、分かります。

……
………分かるわけがない(苦笑)


◆ニュースネタ 日本維新の会・橋下共同代表が従軍慰安婦問題で致命的失言
完全に「やってしまった」レベルですね…
大阪市長という役職は直接的に関係がないものの、批判は免れず、
少なくとも日本維新の会の共同代表は辞任しなければならないでしょう。
かなり致命的なレベルの失言をやっちゃってます…

まず、従軍慰安婦問題に関しては学術的議論は分からないではないものの、
日本側がそれを政治的議論として持ち出す必要性を感じません。
実際に強制連行のような形で売春がなされていたかどうかは分からず、
今後も検証はほぼ不可能でしょう。
声を上げる人がいる以上は、全くなかったとは思いませんし、
同時にそれらが全て真実であったとも思えません。
戦争における個人賠償は行っていないので、日本がそれに応じる必要性はなく、
どちらかといえば、外交問題というよりも内政問題の色彩が強く、
戦後の韓国で日本に従った人々を差別していた国内の歴史に起因するところが大きく、
救済するか否かは韓国政府の問題であると考えられます。
日本としてはそういう歴史があったかもしれないということに遺憾の意を持ち、
反省として心に留めて置くものの、問題の具体的解決方法は存在しないだけに、
日本側から殊更取り上げる必要性を感じません。

…まぁ、ここまでは、言い方は悪いのですが、「毎度のこと」なのですが、
問題はその後で、「従軍慰安婦が必要だった」と発言してしまい、
日本政府の見解よりも踏み込んだ発言をしてしまったことが大問題です。
暗に従軍慰安婦の存在を認めてしまい、さらにその必要性を論じてしまったことで、
従軍慰安婦や大虐殺が起こりうる理論的根拠を与えてしまい、
それに加えて、それを律するどころか許容してしまう脆弱な管理体制を示す結果となり、
明らかに「行き過ぎた」発言をしてしまいました。
軍隊において最も恥ずべき行為は「略奪行為」であって、
それを認めてしまうバカな政治家がいる国など、とても文明国には思えません。

さらに、日本国内で波紋を呼んでいるのが、在日米軍に風俗店の利用を勧めたことです。
ブラックジョークなのかもしれませんが、
婦女暴行などの被害を実際に受けてきた沖縄を始めとする基地周辺住民はどう思うでしょうか?
悪く言えば、「日本人は米軍に対して喜んで股を開きますよ」、そう勘違いされかねません。
そんな悪しき容認による勘違いが一部の米兵の規律違反に繋がっており、
米軍もそれを良しとはせずに、綱紀粛正を図っているその相手に対してそんな発言をするとは…
ちょっと頭がイカれているというか、ネジがぶっ飛んでいると言わざるを得ません。
誰がそこで「ええ、喜んで利用させていただきます」なんて言いますか。ふざけてんの?

橋下大阪市長が本気でそう考えているのなら、日本人として自ら率先して行動すべきでしょう。
まずはあなたの尻の穴を差し出してください。
お前が最初に掘られに行けよ、ケツを掘られてこいよ!? 
売ってこいよ、買ってもらえよ、お前の体を!?
お前が売春して来い。男女平等の世の中だから、男でも需要あるはずだよ?


◆ニュースネタ 飯島内閣官房参与が極秘訪朝
このタイミングで訪朝するってバカですか? アホですか?
外務省にも知らせていなかったようで、当然、アメリカや韓国と相談しておらず、
北朝鮮の核問題に対して一致した行動を取っていた日米韓3国の連携を乱すもので、
完全なスタンドプレーと言わざるを得ません。
強硬路線の北朝鮮に対して、同じく強硬姿勢を崩さず、
北朝鮮との我慢比べを優勢に進めてきた米韓からすれば、
それを台無しにしかねない行動で、外交の大きな火種になる可能性が出てきました。

北朝鮮の狙いは簡単に予想でき、核問題で行き詰まりを見せただけに、
拉致問題を日本にチラつかせて、その突破口を開こうと考えているのでしょう。
さすがに核問題を無視してまで、拉致問題の解決に応じるほど政府がバカとは思いませんが、
対北朝鮮の連携を乱すことには成功したわけで、
最悪でも戦争となれば拉致被害者は人質になると知らしめただけでも、
既に北朝鮮の思惑は達成されたとさえ言えます。

ちょっと軽率な行動だったというか、安倍首相を始めとする官邸が調子に乗り過ぎていて、
バカな行動が目立つと言いますか、バカそのものですよね…
アレだな、「母さん、助けて詐欺」に遭うのと近い心理なのでしょうな…
そりゃ詐欺が撲滅しないわけだ。政府が簡単に引っかかるんだから。

…と、そんなことを書いてから2日経ちましたが、まだ詳細は伝わって来ません。
予想通り、韓国とアメリカからスタンドプレーに小言を言われたことだけは確かですが…
結果的に国際的連携の脆さを示すことになり、北朝鮮も思惑通りといった感じがします。
なんなんですかね、日本は韓国とアメリカを捨てて北朝鮮に付くつもりなのでしょうか?
靖国参拝や歴史認識問題で煩い韓国や憲法改正等に口煩いアメリカが厄介に思い、
北朝鮮と仲良くして核武装と軍事独裁化でも目指すつもりなのでしょうか?
これからは「安倍将軍様」とお呼びいたしましょうか? それで満足ですか?


◆ライオンズネタ セパ交流戦開始 相性の良いヤクルトに2連勝
交流戦前にロッテ・ソフトバンクに4連敗を喫し、状態が心配されていたライオンズですが、
同じく連敗中だったヤクルトと対戦し、
初戦は両チームの状態の悪さを象徴する拙攻のゲームだったものの、
2戦目はライオンズの打線が繋がって快勝するなど、底を脱した感があります。

投手での収穫はプロ4年目の岩尾投手のプロ初勝利で、
手薄になっていたリリーフ投手陣の中から孝行息子が誕生してくれました。
ストレートは140キロ前後ながらも、内角を攻める度胸を持っており、
最大に武器はフォークボールで、三振を奪える強さがあります。
マウンド上ではポーカーフェイスで慌てるところがありませんし、
楽しみな投手がでてきたなという感じがします。

今年は統一球が変わったと噂されており、ボールがよく飛ぶことが話題になっていますが、
同時にボールの質感も変わり、これまでは滑ると言われていたものが、手になじむようになり、
ここ2年はフォーク投手に受難でスライダー全盛の時代となっていましたが、
再度フォークボールの需要が上がっているように思えます。
ロッテの西野投手の台頭や大嶺投手の復活、ヤクルトの松岡投手の復活などは、
全てフォークボールの精度向上によるもので、再び野球が変わってくる可能性があります。

野手での収穫はオーティズ選手の復調で、4番打者の問題が解消されました。
2番の秋山選手も底を脱し、昨年後半にチームを引っ張った1番浅村選手とのコンビが機能し、
上位打線が機能するようになったことが非常に大きいです。
片岡選手も走塁にまだ不安はあるものの、打撃面は全く問題がなく、復帰も間近のようです。

なにより大きいのが坂田選手の安定感で、1ヶ月経っての打率4割復帰はお見事です。
今年の交流戦でブレイクする可能性のある選手の1人ですね。
これで中村選手が復帰したら、
 1(二)片岡、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)中村、5(三)ヘルマン、
 6(右)坂田、7(一)浅村、8(捕)炭谷、9(遊)金子
という、非常に強力なオーダーの実現も。さらに攻撃的に行けば、
 1(遊)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)中村、5(三)ヘルマン、
 6(右)坂田、7(一)オーティズ、8(捕)炭谷、9(二)片岡
正直、興奮を禁じえません。

明日の巨人先発はホールトン投手ということで、機動力を使いたいでしょうから、
金子選手がスタメンで片岡選手は途中からという展開が予想されますが、
その翌日には岸投手を登録しないといけないので、
結果次第では金子選手の2軍落ちの可能性も考えられます。
片岡選手の復帰すれば、スタメン出場が難しくなるだけに、
先々を考えて2軍で金子選手にショートをみっちり練習させる方がいいかもしれません。

明日からは巨人・阪神との4連戦、本当の実力はここで図られるだけに、
セリーグの上位チームを叩いて、さらに加速していって欲しいですね。

2013年05月13日

セパ交流戦

明日からプロ野球はセパ交流戦が始まります。
セリーグは巨人の独走から阪神とのマッチレースになりつつあり、
パリーグも5月に入って西武が失速し、代わるようにしてロッテが首位に立つなど、
少し戦況が変わってきた感があります。
出遅れていたチームも気分一新で戦えるのが交流戦の良い所で、
ここから下位チームの巻き返しがなるかどうか注目です。


◆ニュースネタ 任天堂と笑笑の商標紛争
実は詳細をよく知らなかったりするのですが、
任天堂Wii-Uで接続するインターネットサイトで「笑笑広場」なるものがあり、
それに対して居酒屋チェーン店の「笑笑」が商標権を主張して対立しているとのことです。
実際に笑笑側がどの範囲で商標権を登録しているのか分からないのですが(商標は個別分野で登録)、
普通に考えれば、飲食業界での登録だけで、ゲームは範囲外だと思われますので、
任天堂側の方が有利な案件だと思われます、が…

それはあくまで日本の知的財産法での話ですので、海外でどういう結論が出るかは分かりません。
微妙なのはゲーム自体の名称ではなく、ゲームコミュニティサイトの名称という点ですね。
例えば「笑笑」という福笑いゲームを発売したところで、誰も居酒屋とは混同しないでしょうし、
イメージを損なう可能性も、ブランドイメージにただ乗りすることもありません。
ただ、それがコミュニティサイト、インターネット上の溜まり場の名称として用いられた場合、
居酒屋の笑笑で喋っているような気分で、という意味が全く無いとも言えません。
要するに、この問題は商標権の直接的な争いではなく、ブランドイメージの流用、
テレビCMにおける特定商品利用のケースに近く、不正競争防止法の争いになると思われます。

不正競争防止法の取り扱いは各国でかなり様相を異にしているので、
笑笑の思惑通りに有利な判決が出ることは否定できませんが、
日本の不正競争防止法の取り扱いからすれば、イメージの低下(汚染)を中心に考えますので、
笑笑広場が居酒屋の笑笑のブランドイメージを汚染しているとは言えず、
任天堂側の勝利になると考えられます。

…まぁ、でも変な争いっすね…
ゲーム業界では今まで少しだけ文字ったエセブランドをゲーム内で登場させたりしてきましたが、
そういうマイナー分野の暗黙の了解が通用しなくなってきているのかもしれませんね。


◆ライオンズネタ 5月は3勝7敗と失速気味の埼玉西武ライオンズ
そんなわけで、3勝3敗から4連敗を喫し、かなり危うくなってきたライオンズです。
雰囲気的には昨年のシーズン終盤に近く「大丈夫か?」という感じがしてしまいます。
交流戦に入って、どれだけ気分を切り替えられるかでしょうね。

不振の主な原因は、先発陣の調子が落ちてしまい、7回持たないケースが増えたこと、
その皺寄せでリリーフが登板過多となり、入れ替えが頻繁となり、経験不足の投手が増えたこと、
片岡選手の欠場で二遊間が固定されなくなり、劇的にエラーが増えてしまったこと、
片岡選手の欠場で機動力が使えなくなり、スモールベースボールが徹底されていないこと、です。

先発陣は岸投手と涌井投手の不調が誤算で、これは前回も語った通りなので省略。
リリーフ陣ですが、開幕から先発陣の好調が続いて勝利の方程式の構築まで至らず、
その間に先発陣の不調が続いて6回を投げきれないことで一気に登板過多となり、
経験のある長田投手と岡本篤志投手が不調で同時に登録抹消されてしまい、
代わりに若手を昇格させるといった、ややちぐはぐな形となってしまっています。
現状、計算できるのは大石・サファテ・ウィリアムス投手の3人だけで、
その3人もコントロールが安定しているとは言えず、マウンドに上がってみないと分かりません。
日程的に楽な交流戦なので、3人でもなんとか回る可能性もありますが、
それにはやはり先発投手が7イニング以上投げてくれないと難しいでしょう。
最終的にはルーキーの増田投手がセットアッパーとなってくれればいいんですが、
まだ体作りからやり直している段階で、納得いくストレートが投げられておらず、
1軍登板は夏以降になってしまいそうで、
ベテランの西口・石井一久投手もまだ時間がかかりそうな雰囲気です。
現在、1軍に昇格している岩尾・岡本洋介・中崎投手、2軍の藤原・松下投手らの中で、
誰か一人でも孝行息子が出てきてくれるといいんですがね。

野手陣は片岡選手の欠場が攻守に響いている感じがします。
1軍登録は抹消されてないものの、足の状態は芳しくないようで、
出場の可能性があるのは代打ぐらいで、守備・走塁で無理をすると長期離脱になりかねません。
片岡選手が欠場になると、守りではセカンドの安定した守備が欠け、二遊間が日替わり状態で、
攻撃面では足のプレッシャーが下がり、金子選手の不調もあって機動力が極端に落ちます。
「スマートベースボール」と呼んでいた多彩な攻撃が、今では打つだけの打線になっており、
それでは坂田選手の打撃頼みとならざるを得ず、得点力は大幅に下がってしまいます。
それなら、それで送りバントで進める堅い攻撃をすべきなのですが、
2番を打つ秋山選手のバント成功率が低く、打撃の調子も落ちてしまっているため、
上位打線が思うように繋がってくれていません。
オーティズ選手らの不振で問題となっている4番に加えて、
片岡・秋山選手の1・2番も危うくなっており、得点力が下がる理由がよく分かります。

個人的な見解を言えば、今は攻撃よりも守りを安定させるべきです。
先発投手にできるだけ長いイニングを投げてもらう必要がありますから、
ショートに守備の良い永江選手を、セカンドに山崎浩司選手か鬼崎選手を入れて、
浅村選手はファーストに戻します。
試合中盤に代打があれば、浅村選手がセカンドやショートを守る可能性が出てきますが、
最近は守りから崩れることが多いだけに、最初は守備を固めていった方がいいでしょう。
1番打者には浅村選手か秋山選手、2番打者にバント要員として永江・山崎浩司選手ら、
4番にヘルマン選手もしくは坂田選手を入れる形にします。

プランA 秋山選手に復調気配がない場合
1(一)浅村、2(二)山崎浩司、3(左)栗山、4(右)坂田、
5(三)ヘルマン、6(中)秋山、7(捕)炭谷、8(遊)永江

プランB 秋山選手が復調した場合
1(中)秋山、2(二)山崎浩司、3(左)栗山、4(三)ヘルマン、
5(一)浅村、6(右)坂田、7(捕)炭谷、8(遊)永江

秋山選手の打順を下げようとすると、坂田選手と役割が近くなってしまい、
対左の成績を考慮して坂田選手を栗山選手とくっつけ、秋山選手を離す方向で。
4番打者はあくまで打順の流れを重視する形で、極端に言えば誰でもいいです。
ヘルマン・大崎・坂田・浅村・秋山選手いずれでもOK。復調したらオーティズ選手も可。

あと金子選手はリフレッシュも兼ねて登録抹消して、ショートの練習を積んだ方が良く、
浅村選手はファーストを基本線にセカンドの練習をしておいた方が良いかなと思います。
残念ながら2軍の選手層も厚いとは言えないので、これといった交代要員はおらず、
今いる選手をどれだけ有効活用するかがポイントだと思われます。

2013年05月07日

富士山が世界文化遺産登録

ただし、三保の松原は除く!
…まぁ、個人的には仕方がないかなぁという感じがします。
海を挟んでの絶景は綺麗かもしれませんが、
だからといってその場所から見える富士山が一番良いとは決められませんし。
それでいいなら、箱根からでも湘南海岸からでも、東京タワーからでもOKとなっちゃいます。

もっとも、除外された本当の理由は距離が離れすぎているとかではなく、
三保の松原の保存状況が悪く、すぐにでも危機遺産にされてしまう可能性があったことでしょう。
三保の松原の侵食の問題はもう長らく言われ続けていることで、
松林もボロボロなものもあったりと、芳しい状況ではないようです。
観光地としても富士山と一緒に回る性質のものではありませんし、
最終的には除外を呑まざるを得ないように思います。


◆ニュースネタ 松井秀喜・長嶋茂雄氏に国民栄誉章を授与も…
これまで敢えて話題にしてきませんでしたが、やはり政治的意図が強い式典になってしまいました。
なにあれ? 台無しだろ? バカヤローが。
「アベノミクス」に絡めたスピーチもそうですが、
何で審判役なのにジャイアンツの背番号ユニフォームを着る必要があったのか?
何でその背番号が「96」だったのか?
松井秀喜選手のスピーチのおかげで盛り上がった式典を見事にぶち壊しやがってくださりましたよ?

背番号「96」はどうやら憲法96条のことを差しているらしく、
「私は無能な政治家です」と言いたかったようですね。
あまりに調子に乗りすぎな行動が目立ち、腹立たしさを超えて情けなくなってきます。
可哀想な人ですねぇ、頭の中が本当に可哀想なお方…
天皇陛下の政治利用の次は、野球界のスーパースターの政治利用ですか。
えらいご立派な方ですねぇ…


◆ニュースネタ 日本経済の動向
経済は専門外なので、完全に戯言ですが、そろそろピークを超えそうかなという雰囲気を感じます。
いわゆる「アベノミクス」はアメリカのドル安政策の終焉も重なって、
加速度的に円安が進み、利益追求と景気回復の期待が重なって株価が上昇し、
これに財政の崖を回避したアメリカ経済の好調さ(こちらもバブリーだけど)も追い風となり、
ここまで予想以上に株価が上がったように思います。
ただ、日本の客観的な株価水準が1万円ちょっとぐらいなのは変わっておらず、
以前の安すぎた状況もアレでしたが、現在は高すぎる状況が続いており、危険性を抱合してます。

これまでは国民も円安や株価上昇のマジックに踊らされ、景気回復の兆しと喜んでいましたが、
6月から電気・ガス料金の値上げを始め、円安の副産物としての物価上昇が進んでくるだけに、
仮に賃金が多少上がったところで、物価上昇の速さの方が上回ることになり、
結果的に家計負担が上昇して、思ったほど楽になっていないどころか苦しくなることに気づき始め、
その景気回復の減速感が株価の利益確定に走らせ、株主総会を挟んで売りに転じ、
株価がガタッと落ちる可能性が出てきたように思えます。

結局、「アベノミクス」の成長戦略は何も打てておらず、
メタンハイドレード等は何十年単位の話で、短期的な回復を支えるのには間に合いません。
企業もヒット商品を出すような土壌はなく、
株価上昇と円安による輸出の伸びで業績回復しているにすぎず、
本格的な回復基調に入りそうな雰囲気は未だにありません。
同時に国民は「災害の危機」に対する不安を再度強めつつあり、
楽観視できない状況は続いているように思えます。


◆ライオンズネタ 5月に入って3連敗を喫するも3連勝で5割に戻す
3・4月は2勝1敗ペースで勝ち進んだ埼玉西武ライオンズでしたが、
5月に入ってソフトバンクに3連敗してしまい、一時は心配されたものの、
日ハムに3連勝したことで、5月の勝率を5割に戻すことに成功しました。
いずれも敗因・勝因となっているのは投手で、
ソフトバンク3連戦は牧田投手が余計な失点が響いて敗戦、
2戦目は継投ミス、3戦目は涌井投手の不安定な投球とリリーフ失敗で、
日ハム3連戦では岸投手が不本意な投球だったものの、打線とリリーフが踏ん張り、
2戦目・3戦目は菊池雄星投手と十亀投手の連続完封で勝利した形です。

先発投手に関して言えば、巨人や阪神などセリーグを中心に安定したチームは多いですが、
先発完投の点に絞れば、ライオンズが12球団一であることは間違いないでしょう。
若い菊池雄星投手と十亀投手は馬力があり、終盤でも球威が衰えませんし、
牧田投手はアンダースローでテンポが良く、完投能力が高め、
まだ調子が良くないものの、涌井投手と岸投手も完投能力のある投手です。
あとはこの中から誰がエースになるか、でしょう。
今年はカード頭の初戦を落とし、2戦目・3戦目で勝利することが多いのですが、
それはシーズン序盤で相手の先発投手の層が薄いからできることであり、
今後のことを考えれば、カードの頭を取ることが何よりも重要になってきます。
現状では菊池雄星投手と牧田投手が最有力候補でしょうね。
2人とも修正能力が高く、試合中に投球を立て直すことができ、
安定感と完投能力の両方を備えていますから、エースとして活躍できる素地があります。
足りないのは経験だけで、シーズンの中で精神的にもエースとなることを期待したいです。

ただ、2人はアンダースローと左腕というライオンズのローテでは特徴ある2人で、
他はサイド気味の十亀投手と、本格派右腕が3人という構成になっていますから、
できれば右の本格派2人をカードの頭に持って行き、
牧田投手と菊池投手を2戦目に持ってきてサンドイッチにするのが理想です。
その意味では、調子がいまひとつの涌井投手と、2軍落ちした岸投手の再生が必要不可欠です。

涌井投手の不調の原因は、技術面よりも精神的なものにあり、
一言で言うなら、「勝てる投手ではなくなってしまった」ことです。
最多勝や沢村賞を獲得するなど、メジャーに行ったダルビッシュ投手と双璧の活躍ができたのは、
実力や才能面でも劣っていても、投手としての総合力に優れていたからでした。
7イニングを無失点で抑えるタイプではなく、9回を3失点にまとめるタイプで、
決して大崩れしない引き出しの多い安定感のある投球を見せ、
ランナーを出しても牽制・クイック・バント処理が絶妙に上手く、そこでアウトを稼ぎ、
味方打線が点数を取ってくれると、元気になってその後をしっかりと抑え、
勝てる試合を確実に取ってくる投手、それが涌井投手でした。
しかし、近年は単純に力勝負に行ってしまうことが多く、味方のエラーで崩れたり、
得点直後に失点してしまったりと、勝ちどころを抑えない投球になってしまっています。
どこか自分のイメージと投げているボールとのギャップに苦しんでいるところがあり、
マウンド上でのそういった仕草が涌井投手らしさを消してしまっています。
涌井投手はダルビッシュ投手や楽天の田中投手のような剛球タイプではなく、
牧田投手のように投球の引き出しの多さと安定感で勝負するタイプです。
自分の描くエース像へのこだわりを捨てて、元のゲームメイクのスペシャリストに戻るべきです。
その精神的切り替えができるかどうかでしょう。
牧田投手や先輩の西口投手が同タイプですし、セリーグには横浜の三浦投手らもいますから、
諸先輩に話を聞きながら、本来の自分の投球スタイルを思い出して欲しいですね。

2軍落ちした岸投手の不調の原因は、技術的なものと精神的なものの両方だと思われます。
今年は腕の振りが弱く、ストレートの球速が140キロ前後といまひとつ、
「しなやかな青き刃」の二つ名には程遠く、球速以上にキレを感じる鋭さがありません。
そのため、ピンチになるとどうしてもカーブに頼りがちになってしまい、
初球のカウント球や決め球にカーブを選択することが多いため、
相手に配球を読まれて打ち返されているケースが多いです。
まずはミニキャンプをするなどして、本来のフォームとストレートのキレを取り戻すこと、
それが今の岸投手にとってもっとも大切なことです。
もう一つはカーブへの依存度を減らすことですね。
今年のライオンズの先発投手はカーブを上手く使えるようになって結果を残していますが、
岸投手の場合はカーブ頼みになっていることが多く、配球が単調になりがちです。
チェンジアップを軸としながら、もっとスライダーを多めに投げ、
場合によってはカットボールやフォーク、シュートといった新しい球にも挑戦し、
配球の引き出しを増やす必要もあるでしょう。
今年で29歳の岸投手、30歳が見えてくると投球スタイルを見直す時期になります。
ベテランの西口投手や石井一久投手もそういった変化を乗り越えて200勝近くしており、
彼らの経験談は岸投手にとって勉強になると思いますので、
この先もライオンズのエースとして活躍できるように、
長く活躍できる投球スタイルを身につけてもらいたいですね。
その意味でも、交流戦開始時期の10日間の抹消ではなく、
2週間~1ヶ月みっちり調整してから再登録した方が私はいいと思います。


打線の主な問題点は4番打者であることは間違いありません。
開幕からオーティズ・スピリー・再びオーティズ選手と4番を回していますが、
2人合わせて打率は2割にも届かず、スピリー選手が10打点、オーティズ選手が2打点…
2人とも2軍では3割以上打って格の違いを見せていますが、1軍では結果が残っていません。
それにしても、4番がコレでよく勝ってますよね。4番打たなくとも勝てんじゃん(苦笑)
現状ではファーストを守る浅村選手とライトを守る坂田選手が上であることは間違いなく、
交流戦でDHが使えない場合はオーティズ選手が外れることが濃厚でしょう。
そうなると、4番打者が問題になりますが、個人的には打順をスライドする方向でいいかと。
4番ヘルマン・5番浅村・6番坂田・7番金子・8番炭谷選手という形で、
ヘルマン選手を繋ぎの4番と割り切れば、打線の流れを変えることなく問題を解決できます。
DHが使える場合でもショートに永江選手を入れる方が良く、
右の代打として使う方が良いように思われます。
ただ、数字を見ると、左投手の方が打ててないんだよね、2人とも… なんで?
 1(二)片岡、2(中)秋山、3(指)栗山、4(三)ヘルマン、5(一)浅村、
 6(左)坂田、7(右)金子、8(捕)炭谷、9(遊)永江
あとは右の代打候補として、米野選手か武山選手を登録し、
星孝典選手を岸投手の再生役として一時2軍に行ってもらうのも手でしょう。


明日からはロッテ2連戦とソフトバンク2連戦と上位対決が続き、
ライオンズは牧田・野上・涌井・菊池雄星投手が、
ロッテは西野・藤岡投手、ソフトバンクが攝津・武田投手と予想されます。
両チームとも交流戦の成績は良い傾向にあり、ロッテは千葉マリンの風、
ソフトバンクはリリーフ投手の力があるだけに、期間中の追い上げが予想されるので、
交流戦開始前にできるだけハンデを作っておきたいところです。
明日からもライオンズの活躍に期待したいですね。

2013年05月03日

憲法96条改正は「悪魔の投票」の始まり

5月3日は日本国憲法が施行された日なのですが、
最近は安倍総理を中心に憲法96条の改正が盛んに叫ばれています。
その憲法96条というのは、憲法の「中身」の話ではなく「手続き」の話で、
憲法改正の発議は衆議院・参議院の両方で、全議員の2/3以上の賛成を得ることが必要で、
その後の国民投票において過半数の賛成を得ることで改正できると、いう内容です。
これでは憲法改正は容易に行えないので、
改憲派は衆参両院も過半数でOKにしようという「裏技」を真面目に議論しているわけです。

はっきり言ってしまえば、これは本末転倒の議論で、
改正内容についての検討ではなく、まずは手続きを変えようというのも変な話です。
つまり、憲法96条を改正するということは、手続き変更のためだけに最低一度は国民投票を行い、
手続きを緩和させた上で、初めて本格的な改正に入ろうという話なのです。
性質的に両議院の発議が必要となるため、解散総選挙や参議院選挙と同時にやるわけにいかず、
まさに96条という手続きを改正するためだけに、国民は投票所に出向かなければなりません。
改憲派の「裏技」のためだけに、国民は国民投票を強いられねばならず、
そんな「中身」のない「手続き」の話をどうやって判断するのか、判断しようがありません。

しかも、憲法改正のための国民投票の具体的方法を定めた「国民投票法」の性質が悪い点は、
最低投票率制度や発議禁止期間が設定されていない点です。
一応、改正の発議から国民投票の実施までには最低2ヶ月(60日)の期間が設けられてますが、
これに臨時国会での議決を1ヶ月と想定すれば、3ヶ月ごとに国民投票を行うことも可能です。
つまり、国民投票の結果、国民が「NO」を叩きつけたとしても、
その後の憲法改正が不可能になるわけではなく、
国民が「YES」と判断するまで、3ヶ月ごとに国民投票を行って、
延々とお金と手間を消費し続けることも可能なわけです。

それに加えて、国民投票には有効となる最低投票率が設定されておらず、
賛成票と反対票を合わせた総数のうちの過半数の賛成だけで決まりますから、
極端なことを言えば、たった1人しか投票しなければ、その1人の意見で決まるわけです。
ということは、1回目は国民の関心が高く、投票者の多さから「NO」になったとしても、
2回目・3回目と何度も同じことが繰り返されれていくうちに、
国民の方が投票に行く手間を惜しみ出し、投票率が激減した結果、
一部の人間の意向だけで投票結果が決まってしまう恐れがあります。
つまり、これは「悪魔の投票」とも言うべきもので、
私達が「YES」というまで開放されない悪夢の連鎖に巻き込まれてしまう恐れがあります。

そもそも、各議員の2/3以上の賛成は法体系からすれば高いハードルとは言えません。
例えば、企業・団体の憲法とも呼べる「定款」を変更する場合は、
株式会社では出席株主の議決権の2/3以上の賛成を要し、
一般社団法人なら総社員の議決権の2/3以上の賛成を要しますから、
出席を基本とする国会で各議院の2/3以上の賛成を得られない道理はありません。

また、国民投票を実施をするためには憲法改正の国民的議論は必要不可欠で、
そのためにも2/3以上の賛成という高いハードルは党利党略を越えての議論を可能とするので、
国民に憲法改正に対する多くの材料を提供することが可能となりますが、
仮に、過半数の賛成で足りるとなれば、絶対的安定多数の与党だけで強攻採決も可能となり、
ろくな国民的議論がなされないままに、国民は投票の判断を強いられることになります。
国会でろくな議論もされずに、反対意見が黙殺されている状況で、何をどう判断するのか?
国民の関心が高まらずに、投票率が下がってしまえば、僅かな人々の投票だけで決まってしまい、
国民全体が憲法改正の不利益を享受しなければならなくなる可能性があります。
もし、仮に、どうしても憲法改正が必要で、過半数の賛成に改める必要があったとしても、
国民的議論を可能とする仕組み、「憲法改正のための国民会議」のようなものを設置して、
国民が投票の判断ができる材料を用意しなければ、国民投票は形骸化してしまいます。

憲法制定時にそういった国民会議のようなものが設けられなかったということは、
それだけ当時の政治家は質が高く、内容のある議論をする能力があった証であり、
国会内の議論だけで、国民に国民投票の材料を提供することができたということなのでしょう。
それを引き下げる96条改正議論は、政治家の質の低下を自分達で証明しているとさえ言えます。
「私達はろくな議論もできないバカなので、国民の皆さんにお任せします」、
96条改憲論者は自分達のことをそう言っているんですよ。


◆ニュースネタ 北方領土問題の「真」の解決とは?
歯舞・色丹の二島返還論や、今回プーチン大統領が示唆したという面積折半論、
日本がこだわっている四島の一括返還など、様々な解決方法が模索されていますが、
それらは国のメンツや利益に関するものであり、現実的問題ではありません。
北方領土の現実的問題は「返還後にどうするか」です。
尖閣諸島や竹島とは明らかに異なる問題が北方領土には存在しているわけで、
日本の世論もこれまでそれに全く言及されておらず、
その点からもロシア側が不安を覚えるのは当然のことかもしれません。

尖閣諸島は基本的に無人島、竹島も韓国軍が不法占拠しているだけで、
居住実態がないので、領土に関する問題しか発生しませんが、
北方領土の場合はロシア人が60年以上住んでいる現実があります。
近い将来に返還が実現したとき、私達は彼らに「出て行け」と言うのでしょうか?
かつて日本人が北方領土を追われたように、今度はロシア人を追い出すのですか?

面積折半や二島返還ならば、居住する島を変えればいいということになりますが、
それでも家を追われた人達の悲しみは変わることがなく、
日本人が北方領土へ移住した後も、住民の心にしこりを残しかねません。
インドとパキスタン、イスラエルとパレスチナのように、
後世に問題を残すような解決方法だけは避けなければなりません。

そう考えていきますと、最終的には北方領土を本土と同様の扱いをするのは不可能です。
国境線は定めるものの、日本とロシアの共同統治で、
両国の住民の居住を認めざるを得ません。
さすがに社会主義のソ連時代にそれを行うのは不可能でしたが、
資本主義化が進み、エネルギー資源を軸に経済大国となったロシアならば、
勿論、相違点もあるでしょうが、重なり合う部分もあるはずです。

日本が本当に四島の一括返還を求めるならば、共同統治を認めることです。
そうでないのならば、二島返還や面積折半で多少損をしたとしても、
住民の不満を最小限に抑えるしかありません。
北方領土問題は解決するための時間があまりにかかりすぎています。
私達が今現在、北方領土を何故必要としているのか、
国民の間でそれを議論し直し、現実的な解決方法を模索して欲しいです。


◆美少女ゲームの話 『ひとつ飛ばし恋愛』
真面目な話ばかり続いたので、少し砕けたネタを。

ASaProjectから発売された美少女ゲーム『ひとつ飛ばし恋愛』をプレイ中です。
同メーカーのゲームは『アッチ向いて恋』と『恋愛0キロメートル』をプレイしましたが、
良い意味で「変」なゲームが多いですよね。
『恋愛0キロメートル』ではメインヒロインが嘔吐したし(笑)
今回は「寿りさ」というヒロインが型破り過ぎて付いていけません(苦笑)
下ネタをバンバン連発してくる超ウザイお笑い芸人みたいなキャラで、
これを攻略しようとする豪気な人間は本当にいるのか?ってレベル(^^;
こんだけアヘ顔が似合うヒロインは珍しい。
つーか、声優の五行なずなさんは声と本人のイメージで知的な清楚系な感じだったんですが、
そのイメージが完全にぶち壊れてしまうほど、過去作品が台無しです(苦笑)
すげーわ、よく事務所的にOKしたな、この仕事…

ゲームの方に話を戻しますと、まだ序盤なので今後どういう展開になるか分かりませんが、
タイトルの通り、姉の友達(同級生の義姉)、妹の友達、幼馴染の友達、従姉妹の友達(舎妹)と、
主人公の直接的関係者の関係者と一つ飛びの関係者がヒロインとなっており、
直接的関係者はヒロインとはならないようです。
姉と妹は分かるとしても、幼馴染と従姉妹はエロゲー的に守備範囲内なのですが、
やっぱりヒロインではない模様。
まぁ、現実的に幼馴染と従姉妹と結ばれるケースは稀ですが。
肉親の友達と結ばれるケースも同じぐらいレアだと思いますけど(^^;
個人的には従姉妹の阿知華が好きなんで、ヒロインじゃないのが残念です。
過去作品でも杏樹先輩(男の娘)や希桜(ヒロイン4姉妹の母親)など、
魅力的なサブキャラが多かっただけに、
ひとまとめにしてファンディスクとか出たらいいなと思います。

2013年04月30日

失われる日本の美徳

日本の美徳と言えば、「謙虚さ」であったはずなのですが…
最近はそういうことが全く感じられなくなってきました。
東京都の猪瀬知事が実際にどういった発言をしたかは分かりませんが、
不適切な表現があったのは間違いないようで、
知識人として謙虚さを欠く発言だったのは間違いありません。
驕らず誇らず平和と追求してきたはずの日本が、いつしか常任理事国入りを目指すと言い出し、
国際貢献の名の元に軍事拡充を図ろうとする、日本はどこで美徳を失ったのでしょうか?
別にアジアの一等国でなくとも、世界の主要国でなくとも良いから、
国際社会から尊敬の念を抱いてもらえるような国家でありたいものです。
…寂しいですね、ホント今の現状は…


◆ニュースネタ 主権回復記念式典と北方領土問題
4月28日に行われた主権回復記念式典は、特に何事もなく終わったようです。
この場合の「特に」は沖縄の反発ではなく、「最悪のシナリオ」という意味で、
政府が平和条約を破棄するかもしれないという可能性です。
まぁ、記念式典ですし、そこまでバカじゃないでしょうが、
外交センスがないのは相変わらずといった感じでしたね…

既にサンフランシスコ講和条約の明と暗は報道で知っていると思いますが、
日本が戦後の主権を回復して、国際社会に復帰した「象徴的」な日ですが(実際はもっと早いが)、
同時に小笠原諸島や沖縄が分断されてアメリカの統治下に正式に入った日でもあり、
沖縄県民が「屈辱の日」というのも無理からぬことです。
また、千島列島の放棄や東京裁判の結果の受け入れも含まれていることから、
現在の日本の北方領土問題や靖国参拝に対するスタンスとは相反するものも含まれています。
その意味では、靖国参拝を擁護した首相の発言は矛盾しているとしか思えず、
なぜこのタイミングで記念式典をやる必要があったのか、
国粋主義者達の自分本位な論理はよく分からない面があります。

ただ、安倍政権が経済開発を軸としたロシアとの平和条約交渉に入ったことは高く評価でき、
尖閣諸島問題など西に外交問題を多く抱えている日本としては、
せめて北の問題を早急に解決する必要があり、
アジアにおける対中国外交を考えると、ロシアとのタッグは非常に重要になってきます。
第二次大戦の日ソ中立条約の破棄によって「信頼できない」イメージが定着しましたが、
元々は頑固者ながらも人情に厚く義理堅いお国柄ですので、
利害が一致している間は信頼できるパートナーとなってくれるはずです。
…まぁ、利害が一致しなくなると、危ないんですが…
でも、中国は利害が一致していたとしても、少しでも自国の利にならなければ動きませんし、
個別の損得勘定を重視するだけに、全体の損得勘定で考えられるロシアの方が信頼できます。
ロシアとしても極東地域での中国の影響力に目をつぶることができませんし、
対中国で一致している限りは外交交渉はわりとスムーズに進むかもしれません。

もっとも、北方領土問題に関しては難しいと言わざるを得ません。
サンフランシスコ講和条約にはソ連は調印しておらず、その意味では直接拘束は受けないものの、
日本が世界に向けて千島列島の放棄を約束したことは国際公約として拘束されてしまうので、
今回の記念式典は結果的にそれを「自認」するものであり、
北方領土問題のイニシアチブはロシアが持っていると言わざるを得ません。
活路があるとすれば、北方領土が日本固有の領土であるとする点ですが、
これも最終的には当時の連合国軍が決めることなので、アメリカが特に何も言わない限り、
もう一方の連合国であったソ連、今のロシアが最終的決定権を持つと考えられます。
仮に国際司法裁判所に提訴できたとしても、ロシアの主張が受けいられるだけで、
日本の北方領土に対する発言権は弱いものと捉えられるでしょう。
もし、今回の記念式典を行っていなければ、「自認」の効果までは持たず、
沖縄や小笠原諸島と同じ扱いになったかもしれませんが、
今回の自認行為で絶望的になったことは確かです。
(補足「自認」…例えば、借金をしていて、その借金は時効消滅していたのに、
        借金の一部でも返済すると、それは返済の意思があるという表れとなり、
        その後は借金の時効の主張ができなくなるということ)

そういう意味では、政府は既に二島返還を覚悟したのではないでしょうか。
その覚悟がないで記念式典とロシアとの平和条約交渉を行ったのだとしたら、ただのバカですね。
おそらく、夏の参議院議員選挙まではそれをひた隠しにして批判をかわし、
選挙勝利後に二島返還で当面の利益を確保したと発表するものと思われます。


◆ライオンズネタ 3・4月は18勝9敗で貯金独り占めで開幕ダッシュ成功を果たす
とはいえ、独走といった感じではなく、2位以下も5割から借金3で推移してますので、
混戦状態であることに変わりはありません。
何故どの球団も取り残されなかったかと言えば、西武が常に好調のチームを叩いたからです。
5カード目の楽天・オリックス・日ハム・ロッテ・楽天戦は首位決戦とまでは行かないも、
直前に連勝して波に乗ってきたところで西武とぶつかって負け越し、
それが繰り返されたことで、西武以外に安定して好調さを維持したチームがなくなり、
2位以下は団子状態となったように思われます。

そんな感じで西武ライオンズの強さが際立った3・4月でしたが、
強さの要因は前々回までに語った通りで、
黄金時代の西武ライオンズや落合監督時代の中日ドラゴンズのように、
投手を中心とした守りの野球を行い、打線は派手さはないものの、
僅差では確実に得点を取ってくる野球で、安定した強さを見せてくれました。
もっとも、そこまで守備の完成度は高くなく、若い選手が多いことからエラーもありますが、
それ以上に今年は他球団のミスが目立ち、相対的にエラーは少ない状況です。
先発陣では菊池雄星・野上・十亀投手ら若い先発陣の成長が大きく、
パリーグで先発6人が確定しているのは西武だけで、
他の5球団は先発4人目以降に四苦八苦している状況で、
西武が初戦を落としても、2戦目・3戦目と連勝するケースが数多くありました。

もっとも、このまま西武が独走するかと言えば、そうでもなく、
交流戦に入れば、先発投手は5人でもやり繰りができますし、
そこで戦況も変わってくる可能性があります。
また、若い先発3投手は1年を通して先発ローテを守った経験がなく、
疲れを見せた時にどうなるか、そこもポイントになってくるでしょう。


ライオンズの立場から言えば、若い選手が多いだけに開幕ダッシュは自信になります。
早い時期に目指すべき野球ができたことで、チームとしての方向性が明確に定まりました。
先発完投を基本に7イニングを2点以内に抑え、
打線が粘り・繋ぎ・機動力で3~4点を確実に取って逃げ切る野球、
渡辺監督が目指していた野球がようやくできるようになったと思います。
あとはこれをどれだけ続けていけるか、先発投手の出来が鍵を握るだけに、
無理を避けながら、良い状態をできるだけ維持し、悪いなりの投球をして勝つこと、
そこがポイントになってくるでしょうね。
幸いにも、投手が一番疲れてくる夏場には中村剛也選手も復帰できそうですし、
そうなれば得点力も大きく上がりますから、それまで守りの野球を続けていくことでしょう。

投手の課題を挙げれば、エース争いをしている2人、岸投手と涌井投手の状態ですね。
岸投手は開幕投手を務めたものの、ここまで1勝4敗と大きく負け越しており、
他の先発投手が既に3勝している中、一人だけ出遅れている感じがあります。
今年の岸投手は「しなやかな青き刃」の二つ名からは程遠い内容で、
腕の振りが悪く、慎重になり過ぎて勝負に行けていない場面が多いです。
岸投手の本来の持ち味であるしなやかさ、余裕・ゆとりを取り戻すことが大事でしょうね。
一方の涌井投手は能力的な問題というよりもメンタル面の問題が大きいと考えられ、
先発再転向のペース配分や自分の理想とする投球と現実の投球とのギャップに悩み、
相手打者と勝負し切れていないところが少なからず見受けられます。
既に3勝を挙げて結果を残しているわけですから、ある程度の割り切りをして、
相手打者との勝負に徹してもらいたいです。
交流戦は変則日程となり、先発5人体制になる時期も来ますから、
現状では調子の悪い2人のうち、どちらかが落ちることになってしまいます。
次の登板結果で判断されるでしょうから、意地のピッチングに期待したいです。

野手の課題は4番打者ぐらいで、それ以外の課題は少しずつ解消されつつあります。
開幕からライトのみレギュラーが定まっていませんでしたが、
坂田選手が長打と勝負強い打撃でアピールを続けており、
代打では大崎選手が結果を残すなど、控えの層も徐々に厚みを増してきています。
4番打者はスピリー選手でもう少し様子を見そうですが、
打撃スタイル自体は良いものの、アジャストする確率が低く、率が低いのが悩みの種。
失投を確実に仕留められれば、もっと成績は上がってくるはずなのですが…
2軍ではオーティズ選手が結果を残しており、入れ替えも検討されますが、
交流戦に入るとDHも使えなくなるので、好調の坂田選手がそのまま外野を守り、
打順を一つずらす形で4番ヘルマン・5番浅村選手とする可能性もあります。
その場合は外国人選手が代打要員となり、右の代打不足を補うことになりそうです。
各打者の調子に関して言えば、良い形で循環している印象で、
開幕時は金子・浅村・秋山選手が引っ張り、続いて栗山・ヘルマン選手、
次に炭谷選手と坂田選手に片岡選手、再び栗山・ヘルマン・秋山選手と循環しています。
好調を維持する要因として大きいのが「四球」でしょうね。
調子が落ちている時期でも、四球や犠牲フライ・進塁打でチームに貢献することで、
深刻に考えすぎることがなくなり、打席数を減らすことで数字の落ち込みも最小限で済み、
結果として調子の回復も早まっているように思えます。
今後も繋ぎの意識を失わずに、四球でもいいんだという気持ちがあれば、
爆発的な得点力はないものの、着実に得点を積み重ねることはできるはずです。

戦い方自体は完成度の高い野球をしていますが、
選手個々は若くて能力的には未熟でながらも、伸び白の大きい選手が多いですから、
個々に技術を磨きながら実戦で経験を多く積み重ね、
さらにチームとしての厚みを出せるようにしていって欲しいです。

2013年04月26日

安倍政権に即時退陣請求

いわゆる「アベノミクス」に関しては批判的な立場ですが、
期待や利益獲得を刺激して円安と株価上昇を呼び込み、
富めるもののための景気回復を実現して高い支持率を誇る安倍政権ですが、
ここに来て歴史認識問題で大きな波紋を呼んでいます。
先日の靖国神社の閣僚参拝を擁護した上で、「侵略戦争」までも否定しかねない発言をし、
核不拡散防止条約の会議では核の不使用に関する共同声明に調印しなかったり、
28日にはサンフランシスコ平和条約の調印を記念しての式典が準備されていますが、
天皇陛下を政治利用までして、沖縄や小笠原等の島々が分断された日を祝おうとしています。
憲法改正への語気は日に日に強まるばかりで、
今回の政権で病気なのは体ではなく、頭じゃないの?というぐらいに暴走し始めています。
このままでは諸外国に日本は不気味な動きをしていると受け取られかねず、
「未来志向」の外交は微塵も感じられず、過去のことで挑発してるのは日本に辟易します。

この国の政治家の歴史認識はどれだけ一般国民、特に戦争を知らない世代と乖離しているのか、
亡霊に取り憑かれた人間どもの言っていることがサッパリ分かりません。
何が自虐教育だ、何が侵略戦争ではなかった、だ。
人々は日本が世界を支配する帝国になることを望んで死んでいったのか?
A級戦犯は恨み辛みを抱えて、世界征服という復讐の念に燃えて死んでいったのか?
アメリカに押し付けられた憲法というけれど、日本人は「平和」を本当に望んでいなかったのか?
今の政治家は昔の政治家の子弟が多いこともあって、
一般国民とは全く違った歴史教育を受けてくるのでしょうか?
おかしいのはお前らの頭の方ですよ。

話が変わりますが、ACジャパンの公共広告で、
 「誰かが“ヤる”のを、待っているのをやめる。」
 「ハイ! 僕が“ヤ”ります」、…というCMが流れていますが、
これはある種のマインドコントロールのように思える時があります(苦笑)

それと、現在のNHK大河ドラマでは幕末を舞台にした『八重の桜』が放送されていますが、
「尊皇攘夷」だとか、「天誅」だとか、「御用改め」とか、バカだなぁと思いつつ見てますが、
そういうことも必要な時代ってあるのかもしれませんね。
攘夷は理解できない面もあるものの、桜田門外の変とかはわからなくもないです。
…いやいや、別にこの話に何の他意もありませんよ。ごくごく自然な流れですよね?(^^;

前回も今回も書いていますが、彼らの考え方は本当に「愛国」なのか疑わしいです。
元々、日本人は自分達を客観視するのが苦手で、
今も日本では評価されなかったものが、海外で評価された途端に、ワーワー騒ぎ出したりと、
自らを評価することがこれほどまでに不器用なのに、
どうして明らかに誤った自分達の評価をそこまで誇れるんでしょうかね?


◆ニュースネタ 靖国参拝に関して
彼らの歴史認識問題を今更取り上げるつもりはさらさらないのですが、
そもそもにおいて、彼らは何に参拝しているのでしょうね?
戦火で散っていた魂を英霊と言いますが、
それじゃ空襲で亡くなった戦争犠牲者と何が違うのでしょうか?
敵(と思われる人間)を殺した数ですか?
死んだ人に差異はないからこそ、A級戦犯の合祀も行われたのに、差異設けてますよね?
本当に政治家達は純粋な信仰心から参拝に行っているのでしょうか?
どう考えても、そんな風には見えない人達ばかりなんですが…

そうやって考えていくと、韓国は別としても、中国の人が反発する理由は至極簡単です。
基本的に対人関係を軸として、神と人間の繋がりで権威付けをしてこなかった彼らからすれば、
政治家の神社の参拝行為に純粋な信仰心を見出すことは不可能で、
何らかの「政治的意図」を持っていると思うのは無理からぬ考えです。
まぁ、日本人から見ても、純粋な信仰心とはとてもとても思えず、
パフォーマンス・選挙対策じゃないのという感は拭えないだけに、
彼らの邪推もあながち外れてはいないと言えます。

戦争の記憶が生々しい頃であれば、政治家の行為は幾らかの慰めになったかもしれませんが、
今では大半の国民にとって外交的損失ばかりが多いものとなっており、
懐疑的な行為であるということをアホな老人どもは気づいておりません。
外交では「未来志向の関係」と言いながらも、国内では戦争に縛られ続け、
もはや完全に形骸化が進み、意地のみで行っている政治的行為に何の意味があるのでしょうか。
こんなことでは中国の反日教育を笑えないですよ。同じじゃないですか、やってることが。

結局、未だに古き日本人の中で、戦争の心理的決着が付いていないということですよ。
嘘でも何でもいいから、A級戦犯の人達に敗戦の怒りを押し付けて心理的決着を付けるべきでした。
それをせずに心の中で黙殺し続けたから、いつまでも戦争の苦い記憶に縛られ続ける。
戦術の変化を感じ取れず、勝てない戦争に国民を総動員し、
精神論で勝てると主張し、特攻隊のような自爆テロを礼賛して、
国民を死に至らしめた彼らの罪は消えることはなく、それだけで責められる非はあったはずです。
ソフトに言えば、暴力体育教師をいつまで「いい先生だった」と言い続けるのか?
政治家は体罰問題に真剣に取り組むつもりないでしょ?
本気じゃないでしょ? 本当は体罰礼賛なんですよね?
そういった国民の怒りや悲しみを背負って、A級戦犯の人達は散っていったのに、
彼らにそんな責任さえを背負わすことなく、
ただの一兵卒の魂として処理した合祀に対して、全く怒りに感じない方がどうかしてます。

いつまでエセ愛国者どもの偽善行為に日本人は振り回されないといけないのでしょうか?


◆ニュースネタ 核不拡散防止条約再検討会議の準備委員会で核の不使用に賛同せず
とのことです。被爆国なのに。
つまり、自民党政権は北朝鮮のような核抑止力論者というわけで、
こんな対応してると疑われかねません、「戦争でもしたがってんじゃないの?」って…
現実にこれに賛同したからといって、核の使用を処罰できるわけでもなく、
環境問題と同じく核の不使用を働きかけていくというものなのですから、
それに賛同しないという意味がサッパリ分かりません。
これでは日本は核武装したがっているみたいじゃありませんか。

平和憲法で尊敬された戦後の日本はどこに行ったのでしょうか?
戦争の亡霊に取り憑かれたバカな国粋主義者どもに、どれだけ国が蹂躙されるのか。
この国をどうていきたいのか、さっぱり見えてきません。
そんなに戦争大好きなの? 人殺ししたいの? 殺されたいの? 家族を亡くしたいの?
こんなバカどもに憲法改正や新憲法制定なんてやらせたら、どうなるのか。ゾッとします。
第二次大戦や湾岸戦争のトラウマだけで生きている亡霊どもが何のようですか?
さっさと成仏しやがってくださいませでございますよ。


◆プロ野球ネタ セリーグが交流戦の縮小案を提案
セリーグとパリーグの交流戦を現在の24試合から18試合へ減らすことを、
セリーグ側が提案しているとのことです。
これに対してパリーグ側は反対の姿勢で、メジャーのように分割開催なども提案してますが、
現時点では受けいられる可能性は低い感じです。

元々は近鉄バファローズの消滅による12球団維持の危機から、
パリーグの救済を主な目的として、プロ野球の人気復興策として導入されましたが、
その観点から言えば、確かに役割を終えた感があります。
パリーグ6球団は大なり小なり地域密着を重視したことで、半分以上は経営的にも成功しつつあり、
最終的には親会社の動向次第の面があるので、安泰とは言えませんが、
しっかりと活路を見出しているように思えます。
パリーグにとっては、未だにセリーグの巨人・阪神という人気カードは手放しがたいものの、
それがなかったとしても、十分にやっていける土壌はあります。
むしろ、去年の巨人を除けば、最近はパリーグ側が交流戦を優勢に進めていることで、
パリーグからすれば「勝って当然」の雰囲気があり、負ければ取り残されてしまうという感じで、
チーム成績に直接影響を与えないことで、気合が入りにくいというジレンマがあります。
そういったことを考えれば、交流戦の縮小には賛成したくなる面があります。

かといって、日ハム・大谷選手と阪神・藤浪投手の対決や、
首位を走るホームラン野球の巨人と繋がりの単打野球の西武とどちらが強いのかなど、
プロ野球ファンとしては楽しみなカードも存在することも確かで、交流戦の必要性は感じます。

また、実際に試合数を縮小すると、各球団3試合ずつになるわけですが、
それだとホーム・ビジターのいずれか3試合となってしまい、各球団で不公平感が出てきます。
経営面を重視すれば、ある年は巨人とホームで戦い、阪神とはビジター、
次の年は阪神とホームで戦い、阪神とはビジターで戦うことになるでしょうが、
チームの特色やその年の成績によって、ホーム・ビジターの強さは変わってくるわけで、
例えば今年の巨人はホームで滅法強いですが、次の年はホームで勝てないかもしれませんし、
そうなれば、巨人と東京ドームで対戦した球団は損をし、
巨人とパリーグの球場で対戦した球団は相対的に得をすると考えられ、不平等な結果を生みます。
このように内弁慶・外弁慶がはっきりするような球団が出てきてしまうと、
リーグ戦における平等性の担保が完全に崩壊してしまうだけに、厄介な問題です。

それならば、完全に腹をくくって、交流戦の全試合を地方球場でやればいいとなりますが、
それは両リーグともに経営的にしたくないでしょうね(苦笑)
でも、平等にするためにはそれ以外に方法はなく、
日程面の問題があるなら、逆に試合数を戻して36試合でやるしかなくなってしまいます。
交流戦を減らすならば、ホーム球場での試合開催を完全に断念する以外に方法はないでしょう。
交流戦の全試合地方球場開催をセリーグ側は呑めるのでしょうか?

2013年04月22日

地震列島日本

4月に入ってから地震の連続ですね…
淡路島、九州南部、三宅島、与那国島、宮城県沖、千葉県沖、北海道、千島列島等々…
世界でもイラン・パキスタン、中国でも大地震が発生しており、
東日本大震災以降、活性化している地震活動に対する不安が大きくなっています。
もはや日本のどこにいても地震は避けられないだけに、心構えだけはしておきたいものです。

…しかし、寒いっすね… 4月中旬から下旬とは思えない天気です。
来週からゴールデンウィークだってのが嘘みたい…


◆ニュースネタ 安倍総理の教育改革の目指す先は?
前回は「愛国心」を大々的に掲げ、今回は4月28日に独立記念式典を計画するなど、
国家高揚的な政策を掲げている安倍政権ですが、
一体、何を問題視していて、何をしようとしているのか分かりません。

1951年4月28日のサンフランシスコ平和条約の調印を
主権回復の独立記念日にしようという腹積もりのようですが、
それは同時に日本が明治時代以降に獲得した多くの領土を国際的に放棄した日でもあり、
沖縄を始めとする太平洋の島々が日本から正式に分割された日でもあります。
現在の領土問題である北方領土・竹島・尖閣諸島は日本固有の領土と考えられるので、
同条約との直接的な関係を持ちませんが、相手方も固有の領土と主張しているわけですから、
領土の対外放棄の承認は間接的に意味を持ちえます。
今、それを再度承認するような態度を取れば、係争地の領土放棄と取られかねません。
沖縄を始めとする島々、つまりは北海道・本州・四国・九州以外はどうでもいいというなら、
主権回復を祝ってもいいと思いますが…
これが本当に彼ら国粋主義者の本意なの? バカじゃないの?


教育改革にしても、太平洋戦争を中心とする「自虐的国家観」が批判されていますが、
「自虐的国家観」の何がいけないのでしょうか?
私はその「自虐的国家観」で育ちましたが、別に日本を卑下していませんよ。
もしも、彼ら国粋主義者が「自虐的国家観」はいけないと批判するのなら、
キリスト教徒に「あんたらは間違っている!」と堂々と言ってください。
ほら、オバマに言えよ、ほらほら。

キリスト教ではイエス・キリストが人間の生まれながらの罪「原罪」を背負って死んでいったと、
言われますが、キリスト教の原罪思想も実に自虐的です。
罪悪感は謙虚さという美徳を生みます。マイナス要素ばかりではないのです。
日本は「恥」の文化によって謙虚さを保ってきましたが、それも失われている今日、
我々に謙虚さをもたらすものは何なのでしょうか?

別に太平洋戦争が侵略戦争だからと子ども達が教えられたところで、
今の子ども達からすれば中国・韓国の人から「謝罪しろ」と言われたとしても、
「今さら、何言ってんの?」ぐらいの感覚でしょうし、
国粋主義者どもが思っているような罪悪感は存在していません。
あるのは日本がどうしたかではなく、人間が人間を殺したという史実だけであり、
それを教えることの何がいけないのでしょうか?
人が死んだとかは教育に相応しくないとでも言うのか? またそんな綺麗ごとばかりを。
戦争を教えることで自らを特別視せず、平等なものとして対等に見つめることができるわけで、
常に自分中心で動いている子ども達に、もっと中心で動きなさいとしてどうするのでしょうか?
将来、中二病とニートで社会を埋め尽くしたいのなら、それでも構いませんけど…
…はっ!? それが真の狙い? 安倍総理の教育改革を「日本厨二病計画」と名づけよう(苦笑)

結局、日本が日本人に見捨てられている理由というのは、歴史問題とは全く別のところにあり、
日本の閉鎖的な社会環境や、政治への失望感、手薄になる社会保障と物価高騰への不安など、
現在の問題に悩んで日本を離れていくわけですから、
愛国心があればどうにかなるという問題ではありません。
そんなんだから、「口だけのお坊ちゃん」って言われるんですよ。


◆ライオンズネタ 開幕ダッシュに成功した2013年のライオンズ ≪打撃編≫
投手編の詳細は4月15日の日記をご覧ください。
簡単におさらいをしますと、好調の主要因は投手力で、
特にドラフト1位3投手の成長が今の投手陣を支えており、
常に2点差以内を維持することで、野手との信頼関係が成立している、ということでした。
今回は野手にピックアップを当てて、打撃陣の変化について考えてみます。

まず、昨年までは、3番中島・4番中村剛也選手という大砲が主軸に座り、
いかにその前にランナーを出すかという野球で、
周りの打者は「繋ぎ」といっても、最終的には2人に任せる形の打線編成でした。
しかし、今季は2人が開幕から不在になったことで、
ロッテや昨年までの楽天のような「繋ぎの野球」が徹底されています。
各打者はセンター方向を中心にライナー性の打球を打ち返すことを心がけ、
常に後ろの打者へと繋いでいくのが「繋ぎの野球」なのですが、
ロッテ打線を見ても分かるように、「繋ぎの野球」は好不調の波があり、
調子の悪い時は安打のわりに点数が入らないことが往々にしてあります。
その点で今年のライオンズ打線は2試合の完封負けを除けば、比較的安定して得点できており、
その理由が好調の打線の秘密ということになるでしょう。


幾つか理由はありますが、一つは「機動力」があることですね。
既に1番片岡選手が5盗塁、5番ヘルマン選手が7盗塁を記録しており、
この2人は盗塁王争いをする足を持っているのは間違いなく、
加えて、ルーキーの7番金子選手も俊足、6番浅村選手も盗塁技術を持っており、
年間20個以上は計算できそうで、
2人よりは落ちるものの、2番秋山・3番栗山選手も10盗塁以上はするでしょう。
これだけで単純計算しても、50×2+20×2+10×2=160盗塁で、
4番スピリー選手も既に1盗塁、炭谷選手は盗塁0ながらチャレンジはしており、
相手に隙があれば、いつでも走れる選手が揃っています。
また、長打を打てる選手が少なく、どこからでも足が使えますので、
仮に2塁盗塁が失敗したとしても、ダメージは最小限で済み、果敢なチャレンジが可能です。
中村剛也選手の打席で失敗するのと、片岡選手の打席で失敗するのとでは大違いで、
後者の方がトライする価値が上回りますし、2アウトならばアウトになったとしても、
また足の速いランナーから次の回を再スタートできます。
俊足のランナーが満遍なく打線に組み込まれていることで、
常に1~3番の役割が流動的に繰り返されることとなり、絶え間ない循環を生んでいます。

さらに、この「機動力」を相手は否応に警戒せざるを得ず、
ランナーが出ると、牽制やクイックに手間が取られ、投球のリズムを乱しがちになります。
実際に今年はランナー1塁での四球が昨年よりも断然多く、
送りバントや盗塁をせずともランナーが進塁するケースが多々あります。
作戦的にもバント・盗塁・エンドラン・ランエンドヒット、
ランナー3塁ではスクイズやセーフティスクイズ、スリーバントスクイズも行うなど、
多種多様な作戦で点数を取りに来るだけに、相手にとって大きなプレッシャーになります。
ただの「スモールベースボール」ではなく、創意工夫をして相手に考えさせる野球、
言わば「スマート(賢い)ベースボール」とも言うべき、
相手にプレッシャーをかける野球を今年のライオンズは見せています。

今年は昨年までとは違って、外国人選手を含めて、状況に応じた打撃ができる選手が増えており、
送りバントや進塁打、犠牲フライといった細かいプレーも、完璧ではないものの、できています。
ともすれば、他人(主軸)任せだった繋ぎも、主力としての自覚から勝負強さが出てきており、
3番栗山選手が17打点でリーグトップタイ、6番浅村選手が14打点、
5番ヘルマン選手と7番金子選手、8番炭谷選手が10打点と、ポイントゲッターが沢山います。
状況に応じて1~3番の役割が変化し、機動力を軸としてプレッシャーをかけ、
多彩な攻撃を仕掛ける野球、そういったところが今年の「スマートさ(賢さ)」でしょうね。
思い返してみますと、1990年前後の西武黄金時代もこういった野球が基本で、
秋山・清原選手のようなスラッガーもいましたが、彼らのようなスラッガーも繋ぎの意識が強く、
「選手一人一人が監督」と言われるほどに意識の高い選手が揃っていました。
さすがにまだその域には達していないものの、過去最もそれに近い域に来ていると思われます。
その点では渡辺監督がやりたかった野球が実現しつつあると言えるでしょう。


もう一つの理由は、「打者のスカウティング・育成の成果」でしょうね。
今のライオンズにとって、メジャー移籍した中島裕之選手と、
キャプテンの栗山選手は良き成功体験であり、若手の手本として機能しています。
片岡選手と浅村選手は中島選手を、
秋山選手は栗山選手を手本としてボールを引き付けて打ち、
また、ルーキー金子選手や外国人のヘルマン選手とスピリー選手も、
同じようなタイプの打者なので、指導法だけでなくスカウティングの主眼もそこにあるのでしょう。
彼らに共通しているのは、スイング時に腕が一番最後に出てくるという点です。
よく打撃は脇を締めて腰の回転で打つと言いますが、それだと腰と腕が同時に動いてしまい、
ストライク・ボールの見極めが十分にできません。
打撃を表現することは難しいのですが、下半身で始動し、腰を回転させ、最後にバットを出す感じで、
腰にバットを巻きつける必要はありませんが、トップの位置をキープしながら最後に腕を動かします。
いわゆる「二枚腰」と呼ばれるような形で、下半身の体重移動後に変化球でタイミングを崩されても、
そこから持ち直してスイングができるのは、強靭な下半身とともにトップの位置の安定にあり、
崩されてもファールでカットできたり、ボール球にバットが止まりやすくなるという利点を生みます。
その意味で、今年のライオンズ打線は選球眼が良く、ファールで粘る機会も多くなっています。
勿論、それには打撃の意識の変化もあるでしょうが、フォームの安定感も大きな要因です。
今年から1軍打撃コーチに田辺徳雄氏が就任したことで、同コーチは長く2軍コーチを務めており、
今の選手のほとんどが2軍で田辺コーチに打撃を教わっているわけで、
その点では各選手の打撃の基礎から知っている同コーチの存在は、
的確な指導を可能とし、打撃フォームも維持しやすくなり、
それが調子の維持に関わっていることは想像に難くありません。

また、投手ではドラフト1位・2位の選手の活躍が目立っていますが、
野手ではドラフト3位の選手の活躍が目を引きます。
ルーキーの金子選手は昨年のドラフト3位、秋山選手は2010年ドラフト3位、
浅村選手は2008年ドラフト3位、片岡選手は実質2人目も指名順位はドラフト3巡目、
栗山選手は実質3人目も指名順位は2001年ドラフト4巡目で、
レギュラー陣ではキャッチャーの炭谷選手と外国人選手を除き、
ドラフト3位相当の選手で固められています。
この中では、浅村選手が甲子園で活躍したこともあって知名度がありましたが、
他の選手は大きな実績はなく、アマチュア時代の知名度はそれほどでもありませんでした。
特にルーキーの金子選手は高校時代に将来を嘱望されましたが、大学で少し伸び悩み、
それほど評価が高くなかった選手でしたが、果敢に指名して1軍に抜擢した結果、
開幕スタメンを勝ち取るとともに、今ではレギュラーに定着し、
打撃だけでなく課題の守備でも大きなミスは開幕戦のみで、
ショートとライトを堅実にこなすなど、チームに欠かせない戦力となっています。
細身の割には体幹がしっかりしていて、引き付けて打つ打撃はチームにマッチしています。

今のライオンズは、1・2位で即戦力タイプの投手を指名し、
3・4位で素材型の野手を指名して育てるパターンが定着しており、
そういった計画的な育成が主力が流出しても、優勝争いができる理由でしょう。
加えて、アマチュア時代に大きな実績がないことで、
個人よりもチームの方針が優先され、打線の繋がりを生んでいると考えられます。
キャプテンの栗山選手と主砲の中村剛也選手はまだ30歳で、
浅村選手は大卒ルーキーの金子選手と同い年で、
若い時期から経験を積むことで、大きな選手に育ちつつあります。
野手は一にも二にも経験が必要なだけに、定期的な循環が功を奏していると言えそうです。


安定した得点力を持つ繋がりのある「スマートベースボール」打線となりましたが、
勿論、欠点も持ち合わせています。
それは、「3点差以上離されると得点が入りにくい」ことです。
点差が開くとバッテリーはランナーに警戒する必要が薄まり、
守備陣も前進守備体制を取ることもなくなり、打球が内外野ともに抜けにくくなります。
1アウト2・3塁で前進守備を突破できる点差、2点が一度に返せる点数の限界です。
ホームランバッターがいれば、一度に4点を返す可能性が生まれ、
その存在だけで相手にプレッシャーをかけられますが、
現状ではそうもいかないだけに、点差は重要なファクターとなります。
だからこそ、先発投手が2点以内に抑え、野手が3~4点を確実に取る、
その信頼関係が非常に大切で、それを維持することが大事になってきます。

ただ、シーズンが進んでいけば、投手に疲れが出てくるでしょうから、
3点取られたからといって試合を諦めるなどということはできません。
そう考えると、どうやって点数を取っていくかが今後の課題となってくるわけで、
私は敢えてセオリーを無視した作戦を行っていってもいいと思います。
セオリーではランナーを貯めることに主眼を置くので、盗塁や送りバントはしませんが、
相手が点差があると安心しているなら、ガンガン盗塁をしても構いませんし、
送りバントも状況によっては行っていくべきだと考えます。
例えば、序盤に0-4で負けていて、チャンスが作れずに最初の1点が遠い場合は、
ノーアウト1塁で送りバントをして2塁を進めるのはアリでしょう。
高校野球のように、まず最初の1点を取れば、相手にプレッシャーをかけることも可能ですし、
その積み重ねの結果、後半までに2点差に追い上げていれば、ライオンズのペースです。
2点差を一つの目標として、そこから逆算する形で作戦を練っていって欲しいです。

打順に関しては、1番片岡・2番秋山・3番栗山選手が一つの流れで機能しており、
5番ヘルマン・6番浅村・7番金子・8番炭谷選手がもう一つの流れとして機能しています。
問題は4番打者と9番打者で、
開幕当初は4番にオーティズ選手を起用するも不調で完全に打線が分断され、
スピリー選手と入れ替えた後は四球を選ぶことで繋がりは出てきましたが、
打率はまだ2割を切っており、ランナーを還すところまではいっていません。
9番打者も永江選手や石川選手らが起用されるも、打撃で結果を残せず、
現在では坂田選手が座っており、昨日の試合でようやく結果を残しました。
控え選手を含めても、山崎浩司選手以外はこれといった成績を残せておらず、
今後は代打を含めた控え選手の層を厚くすることが必要になってきます。
主力にもしものことがあったらどうするのか、そこが今後の課題だと言えそうです。

2013年04月15日

グーグルマップが怖い

最近は道路沿いをアップにしていくと、ストリートビューで周辺写真が見られたりしますが、
写真の拡大機能って果たして必要なんですかね?
モザイクがかかっているものの、人とか普通に映ってるし…

試しに自分の住所を調べたところ、下校中と思われる小学生の女の子2人と、
自転車に乗っている女子高生が映っており、拡大可能です…
違う! そういう用途で探したわけでは(爆)
ついでに、道路沿いの家で庭仕事をしているお爺さんのズボンもくっきり。
ついでについでに、干している洗濯物の様子までくっきり… 新手の覗きか!?
撮影時の写真しかないとはいえ、道路沿いの家は戦々恐々でしょう…
つーか、学校はこれを放置しておいていいんですかね?
あなたの学校の子ども達、見られたい放題ですよ?
もはや道路沿いに学校を建設してはいけません。変態の餌食です。
怖い怖い、もう素顔を晒して世間を歩けない時代になりましたね(苦笑)

便利ではあるものの、少しやり過ぎな感は否めませんね…
ひょっとしたら、あなたもどこかの場所で写真に写っちゃってるかも?


◆ライオンズネタ パリーグ5球団との対戦を終えて10勝5敗の好スタート
まだ開幕投手の岸投手が勝っていないという不安材料はあるものの、
一通りの対戦を終えて10勝5敗の首位でスタートできたわけですから、
間違いなく好スタートと言えるでしょう。
好調の要因は投打両面ありますが、第一には投手力の安定だと思います。

ここまでチーム防御率はパリーグトップの2.34で、
開幕戦に守備の乱れから5失点したのと、
先週日曜に十亀投手が自身の送球エラーから炎上して10失点した以外は、
全て3失点以内に抑えており、投手陣の安定感が光ります。
正直に言って、今年の打線は3点以上を一気に返すのは難しく、
ホームラン打者の不在もありますが、3点差以上開くと機動力が使いにくく、
相手も前進守備を敷かなくなるなど、長打なしで大量点を取るのは難しいです。
そういう意味でも、投手陣には常に2点差以内に抑えてもらう必要があり、
それがほとんどの試合でできているのが勝てている理由でしょう。

昨年までのライオンズの投手力からすると、多少出来すぎな感もあるでしょうが、
強力な投手陣に生まれ変わった理由は、ドラフト1位の3投手の成長にあります。
2009年ドラフト1位の菊池雄星投手、
2011年ドラフト1位の十亀投手、
2010年ドラフト1位の大石投手です。

一人目の菊池雄星投手は、「みちのくの怪物」として甲子園を沸かせ、
鳴り物入りで入団しましたが、1年目は肩の故障もあって登板がなく、
2年目は後半戦に先発するも打線の助けによる4勝止まり、
3年目の昨年も後半戦からの先発で好不調の波もあって4勝止まり。
甲子園の鮮烈なピッチングからすると、少し物足りない状況が続いていました。
しかし、今年は過去2年の体力強化が実を結んだこともあって、
ストレートに本来の力強さが戻り、先日の試合では9回にプロ最速153キロをマーク、
変化球もスライダーに加えて、カーブ・チェンジアップもカウント球・決め球として使えるなど、
パワー・技術・体力ともに充実し、左腕エースに相応しい投手となりました。
まだ1年間ローテを守ったことがないので、今の状態をどれだけ維持できるかが鍵となりますが、
4年目を迎えて大器が開花しつつあるのは間違いありません。

二人目の十亀投手は、昨年キャンプ・オープン戦前半で結果を残すも、
オープン戦後半で失速して先発ローテを逃し、
シーズン中盤からはリリーフとして5連勝を飾り、最終戦で先発勝利して6連勝としましたが、
チームの期待度からすれば、まだ物足りないものがありました。
それが今年はキャンプ・オープン戦で着実に結果を残して先発ローテ入りし、
初戦はプロ初完封一歩手前で失点したものの勝利して7連勝とし、
2戦目は自身のエラーから大量失点してプロ初黒星を記録してしまいましたが、
3戦目はしっかりと修正して7回1失点の好投で2勝目を挙げるなど、
先発ローテ投手として恥じない成績を残しつつあります。
昨年までは140キロ中盤のストレートとスライダー・シュートの横の揺さぶりのみでしたが、
今年はカーブやシンカーを多めに配するようになり、投球の幅が大きく増しました。
また、同級生で仲のいい同じ先発ローテで2戦2勝を挙げている野上投手の影響も大きく、
低めへの意識が格段に高まっており、昨年までの剛球投手のイメージだけではなく、
しなやかな柔らかいイメージも加わりつつあります。
剛・軟兼ね備えたサイドスロー投手への転進が、先発投手としての成功に繋がっています。

三人目の大石投手は、早稲田大から人気の斎藤投手(日ハム)、実力の福井投手(広島)、
潜在能力の大石投手という評価で、即戦力の活躍が期待されたものの、
大学からの本格的な投手転向とリリーフ中心の起用法による投手経験の浅さがネックとなり、
キャンプ時から体力不足が露呈され、同時に肩の故障や投球フォームの悩みもあって苦しみ、
1年目から活躍した福井投手や、2年目に開幕投手を務めた斎藤投手に大きく引き離されました。
ただ、そこで変に焦らずにマイペースを貫くのが大石投手の精神的な良さで、
1年目は先発転向で体力を養い、2年目の後半からリリーフとして1軍の試合で起用され、
フォームの試行錯誤があったものの、昨秋からテイクバックの小さな今のフォームに定着し、
3年目の今年はキャンプ・オープン戦で結果を残すことで、
当初抑えに予定していたサファテ投手が実戦登板で内容が不安定だったこともあって、
開幕守護神の座を大石投手が掴むことになりました。
大石投手の長所はなんといってもメンタルの強さで、同期の友人の活躍にも焦ることがなく、
勝ち試合でも敗戦処理でも同じ気持ちでマウンドに上がることができ、
カウントが悪くなっても、四球を出すくらいなら真っ向勝負という強い開き直りもあって、
あらゆる面が守護神向きの性格をしています。
今までライオンズに守護神が定着しなかった理由は、
中継ぎでは好投しても抑えになった途端に実力を発揮できなかったり、
四球からピンチを招いて失点するケースが多かったためです。
大石投手にはそういうところが全くないだけに、チームとしても大きな期待がかかります。
もっとも、実力的には時期尚早の感もあることは事実で、
ストレートはまだ140キロ前半止まりで、変化球の精度もまだ上げる必要もあるものの、
それ以上にテイクバックの小さなフォームから回転の良いストレートを投げ込む投げっぷりの良さ、
ストレートと分かっていてもポップフライを打ち上げてしまうボールのキレは見事です。
失点はあるものの、それは初登板で2アウトからフライを野手がお見合いしての適時打で、
プロ初セーブをマークしてからは三者凡退が続いており、着実に結果を残しています。
今後は本格的に守護神としての壁にぶつかることになるでしょうが、
大石投手に賭けたいという「可能性への信頼」がある限り、守護神起用は続き、
真の守護神になる日もそう遠くはないと思われます。

この若い3投手に加えて、涌井・岸投手といったドラフト1位の主力と、
ドラフト2位の牧田・野上投手が強力な先発陣を形成し、
昨年からのブルペン陣であるウィリアムス・長田・岡本篤志投手ら中堅がガッチリ固めることで、
安定した投手陣を形成しています。
若い投手の飛躍がライオンズの好スタートの最大の理由でしょう。
こうなってくると、今年のドラフト1位・増田投手への期待も高まり、
調整遅れから開幕2軍スタートとなりましたが、
じっくり鍛えて夏頃に開花してくれれば、という気持ちになりますね。


第二の要因である打線に関しては、この好調が続くことを祈って、また来週に。
触りだけ書くと、個人的には今の打線をスモールベースボールではなく、
「スマートベースボール」と呼んでいます。
昨年と比べて、随分とスマート(賢く)なりました。
90年代以降、過去最も黄金時代のライオンズに近づいているのではないでしょうか。
渡辺監督のやりたかった野球はこれだったんだという感じがしますね。
長打力がないからこそ、今のライオンズ打線は脅威で、
野球の基本であるライナーでのセンター返し、これを謙虚に行う打線ほど怖いものはありません。
さらに、メジャーへ行った中島選手やキャプテンの栗山選手の影響なのか、
はたまたライオンズの育成がそうなっているのか、そういう選手をスカウティングしてるのか、
「二枚腰」の選手が多く、下半身は始動しつつも腕が最後に動くのでバットが止まる選手が多く、
そこが今年の選球眼の良さに繋がっているように思えます。
あとはランナーを置いてからの多彩な攻撃、昨年よりもスマートになったのは確かです。

2013年04月08日

ごみ

地方によってゴミの出し方は様々だと思いますが、
ウチの地方は4月から紙類は可燃物ではなく、ミックス古紙として分別回収されるようになりました。
ごみの占める割合の中で紙類は意外と多く、いつもの半分程度になりました。
ごみ置き場をみると、きちんと分別されていないものもありますが、
仕分けが面倒ではあるものの、少し気をつけるだけでゴミの量は減るようです。

ただ、そうなってくると、紙類の回収が問題になるわけで、
生ゴミと混ざっていれば、普通の人はゴミを漁ってまで情報を得ようとは思いませんが、
紙類だけでポンと出してしまうと、古いエロ本の束と一緒で(笑)、いつ持ち出されるか分かりません。
ということで、個人情報が乗っているものは勿論、それ以外のものもシュレッダーにかける必要があり、
今までの1000円程度のハンドシュレッダーでは事足りるわけもなく、
OAナガシマで電動のシュレッダーを2980円で購入しました。

買ったのはOHMの「SHR-725SL」ですが、
写真で見たときは外付けHDDケースぐらいの小さなものなのかと思いましたが、
実際は高さが40~50センチほどあり、意外に大きかったです。
ただ、横幅は狭いので、置き場所に困るほどのサイズではありませんが。
音はそれなりにしますが、まぁこんなものかな程度、煩くはないです。
それなりに苦労していた作業もスルスルと進むので、時間の節約と作業の効率化が進みました。
あとは耐久性が気になるところですが、1年保証が付いているようなので、
それだけ持ってくれるだけでも元が取れるかなという感じはします。

オフィスではなく、家庭でこういった製品が必要とされるようになったのが、
時代の変化なのかなと改めて感じます。
以前、テレビでもやってましたが、最初にシュレッダーを開発した人は偉いですね。


◆ニュースネタ 動向が読めない北朝鮮
もはや「瀬戸際」をとっくに通り越しちゃっている北朝鮮の外交ですが、
今の北朝鮮の動きを見ていると、2代目の親父さんはまだ「瀬戸際」を知っていたんだなと(^^;
引き返せるギリギリのラインを上手く突いて誘っていたわけですが、
若い3代目はそのラインを簡単に飛び越えてしまい、過激化する一方です。
もう既に北朝鮮が思っている以上に戦争状態になっていることが分かっていないんですかね。
休戦協定の破棄によって、もう戻れなくなった気がします。

もっとも、実際にこのまま泥沼化していくかは読めないところですが。
焦って付けた火薬がこちら向けて爆発するのか、それとも自爆で終わるのかも分かりません。
ただ、楽観論は禁物で、最悪の事態に対する備えはやはり必要だと思われます。
既に北朝鮮を刺激するしないとかのレベルではなくなってしまった感じですね。


◆ライオンズネタ 開幕3カードを終えて
最後のオリックス戦を負け越してしまいましたが、6勝3敗はまずまずのスタートではないでしょうか。
ただ、投手力は比較的安定していますが、打者の好不調がはっきり出ていて、
得点力が明らかに下がってきていますから、梃入れの必要性は感じます。

ここまでの各選手の評価を簡単にしておきますと…
【◎】秋山、浅村、菊池雄星、ウィリアムス
【○】ヘルマン、金子、牧田、野上、坂元、長田、大石
【△】栗山、永江、石川、嶋、熊代、山崎、涌井、十亀、岡本篤志
【×】片岡、オーティズ、炭谷、岸、サファテ
△評価の選手は年俸分の働きかそれに少し及ばない程度でもう少し頑張って欲しいところですが、
×評価の選手は年俸に見合わず、もっと頑張って欲しいというのが本音です。

チーム防御率は昨日のオリックス戦で怪しくなってしまいましたが、それでも2.73でリーグ2位、
先発投手で試合を壊したのは昨日の十亀投手だけで、比較的安定しています。
開幕投手を務めた岸投手がまだ勝てていないのが気がかりですが、実績のある投手ですから、
次回登板に向けての調整に期待したいです。
リリーフ陣もウィリアムス投手を筆頭に、長田・岡本篤志・坂元投手が安定しており、
課題の抑えも大石投手がひとまず順調な滑り出しとなっています。
唯一、心配なのがサファテ投手で、高確率で四球を出してしまう不安定さと、
ランナーを出すと簡単に走られてしまうセットの癖が災いし、失点はないものの怖さがあります。
さっさと抹消して欲しいんですが… 悪癖が直るまでは勝ち試合で見たくないです…
あとはウィリアムス投手の負担を減らすためにも、左腕がもう1人必要となりますが、
2軍で武隈投手が先発復帰するまでに回復しているようなので、中継ぎとして昇格させるのも手です。

打線の方は、1番片岡・4番オーティズ・8番炭谷選手のところで流れが切れてしまっています。
この中で変えられるのは片岡選手の1番起用ぐらいで、他は諸事情を考えると動かしづらいです。
打順を考える上では中心選手を最初に配置しますが、今は3番栗山選手が不動でしょう。
ここ中心に考えると、4番打者は栗山選手にない長打力を持った選手が必要になり、
ベストなのが中村剛也選手、次いでオーティズ選手と秋山選手となりますが、
秋山選手の場合は左打者で併殺がないというメリットがあるものの、4番打者ではないので、
その場合は2番栗山・3番秋山選手という形で動かさざるを得ないので、
現状では仮に流れが切れてしまったとしても、オーティズ選手に任せるしかありません。
新外国人選手のスピリー選手も候補になるでしょうが、
どちらかといえば、選球眼が良い栗山選手と同じタイプと見ますので、4番打者ではないと思います。
あとは炭谷選手を代える方法ですが、キャッチャーというポジションの難しさがあり、
打順を下げてもあまり効果は望めなさそうなので、こちらも特効薬になりません。
そういった事情から、1番打者を変えるのが最も効率的だと言えます。

候補は秋山選手と浅村選手、ルーキーの金子選手の3人ですが、
まだ金子選手は良い日と悪い日がはっきりしていますし、
浅村選手はポイントゲッターとしてもチャンスメーカーとしても機能しているので動かしづらいです。
そうなると、秋山選手を1番に上げるのがベターで、
チャンスメーカーとしてもポイントゲッターとしても期待がかかります。

2番打者は片岡選手を下げる形になるでしょうが、一向に状態が上がらない場合は、
スタメンを外れるという可能性も出てきます。
その場合は、山崎浩司選手が2番でスタメン起用される可能性が高いでしょう。
成績次第では永江選手や金子選手も2番起用の可能性もありますが、有力なのは山崎選手です。

あとは好調の浅村選手の後が問題で、スピリー選手を上げるのがいいと思うのですが…
来週に大崎選手を再昇格させるまでは試練ですね…
その分、石川選手ら若い選手にはチャンスですが。
つーか、なんで大崎選手を落としたんでしょう。
上本選手の怪我で第3捕手として星秀和選手を昇格させたのは分かるんですが、
大崎選手ではなく、今日抹消となった鬼崎選手が落ちると思ってました。
裏事情は分かりませんが、大崎選手は普通に2軍戦に出ているので、怪我ではないのでしょうから、
ちょっと勿体無かった感は否めません。

1(中)秋山、2(遊)山崎・永江、3(左)栗山、4(指)オーティズ、5(三)ヘルマン、
6(一)浅村、7(右)スピリー・大崎、8(捕)炭谷、9(二)金子

あとは渡辺監督が決断できるかどうかなのですが…
心配なのは明日の予告先発が左腕の吉見投手ということ、その次も左腕の藤岡投手でしょうし、
1・2番の入れ替えが先延ばしになる可能性が出てきました。
でも、それならスピリー選手は余計に必要だと思うのですが。右の外野手として誰を上げるの?
木村選手や駒月選手はまだ早いし、高山・米野選手もそんなに出場機会は多くないし。
ちょっと心配になってきますね。

今日の試合で楽天が負けたことで、再び首位に立ったライオンズですが、
楽天は前カードに引き続き、対戦相手の打線に火を付けてくれました(苦笑)
前回はオリックス、そしてロッテと。
2週連続で対戦カードがズレることも珍しいですが、同じように二桁得点試合になるのも珍しい(^^;

2013年04月03日

選抜甲子園は浦和学院が初優勝

第85回選抜高校野球の決勝戦が行われ、
春夏合わせて20回の出場を誇り、秋の関東大会3連覇を果たした強豪ながらも、
今大会まで決勝進出がなかった埼玉の浦和学院が、悲願の初優勝を遂げました。
浦和学院の皆様、優勝おめでとうございます。
投打で圧巻の力を見せた素晴らしい優勝でしたね。

準決勝と決勝戦の試合考察は後述するとして、ここでは大会全体を振り返ることにします。
今大会は例年に比べて「大会期間中の怪我人が多かった」印象があります。
代表的なところでは大阪桐蔭のキャッチャー森選手ですが、
他にも県岐阜商の藤田投手も前の試合の死球の影響で降板を余儀なくされたりと、
大なり小なり、勝ち上がったチームは怪我人に悩まされていました。
その中で力を発揮したのが2年生の選手で、
浦和学院・小島投手と済美・安楽投手、聖光学院・石井投手らは2年生エースでしたが、
他にもベスト4入りした高知高校の10番・酒井投手と常葉菊川の10番・渡辺投手は
当初の位置づけこそ控え投手でしたが、結果を残して先発を勝ち取るなど、
大会の中で2年生投手が成長し、チームの躍進に貢献していたのが印象的でした。
浦和学院が優勝できたのは小島投手のフォームが安定して制球力が抜群になったためで、
済美がここまで勝ち残ったのは安楽投手がただの豪腕投手ではなく、
疲れがあってもフォームを崩さず、試合を組み立てられる制球力があったからです。
試合の中で成長した2年生投手の活躍が光る大会でしたね。

また、今大会は「捕手」に好素材が多かったです。
大阪桐蔭の森捕手、花咲徳栄の若月捕手、2年生の春江工・栗原捕手が注目されていましたが、
他にも敦賀気比の喜多捕手、北照の小畑捕手など、中軸を打つ強肩捕手が多くいました。
5~6年前までは高校生の捕手というと、言葉は悪いですが「敬遠気味なポジション」で、
良い捕手がいないために、別のポジションからのコンバートで間に合わせるケースや、
捕手専門で下位打線に置いて打力にはあまり期待しないというケースが多くありました。
それが2年前ぐらいから、主軸を打つような強肩強打の捕手が珍しくなくなってきました
理由は色々とあると思いますが、第一に城島・阿部選手といった強肩強打の捕手が現れ、
今までのどこか暗いイメージの捕手とは違う明るい捕手が出てきたことで、
捕手に対するイメージが良くなったことが挙げられるでしょう。
加えて、プロアマの雪解けによって、講習会等で直接プロの指導が受けられるようになり、
投手のフォームの合理化が進んで制球力が上がり、
変化球も縦のカーブが見直され、チェンジアップを投げる投手も珍しくなくなったことで、
リードの重要性、キャッチング技術の必要性が上がったのだと思われます。
そういった状況から、捕手の重要性が増し、選手のレベルも上がったのだと予想されます。

あと、一時は絶滅危惧種となっていた「ドカベン体型」の選手を結構見かけました。
最近はスリムな選手ばかりだったんですが、今大会は小太りな選手も珍しくなかったです。
西武の中村剛也選手の活躍によってパワーが再評価されていることや、
アマチュア球界でも食の再評価が進んでいることの反映かもしれません。
食べなければ筋力も付かないので、そういう選手が再び増えたことは悪い傾向ではないと思います。

逆に課題として挙げられるのは、「送りバント技術の低下」ですね。
今大会はあまりバントをしないチームもあり、送りバントの作戦そのものが減少傾向にあり、
かつては高校野球の代名詞でもあったスクイズも数えるほどしか見かけませんでした。
それ自体はチームの方針や作戦の問題ですので、バントしないのも自由だと思いますが、
いざ送りバントに行った時の成功率が下がっていることも確かです。
バントの基本ができていないものから、基本姿勢にこだわりすぎて失敗しているものまで様々、
いずれもバント企図率の低下が原因なだけに、その点は問題意識を強く持つ必要があります。
バントの基本に関してはWBCの反省で述べた通りなので、ここでは省略するとして、
あまりにもバントの基本姿勢を早く構えすぎて、体がガチガチに固くなって失敗するケースもあります。
送りバントで大事なのは膝を使って基本姿勢を上下に動かすことにあり、
体が固く動けないような体勢になってしまうと、小手先でバントをしてしまって失敗となります。
バントの基本姿勢は大事ですが、その体勢に固まらないように、ゆとりを持つことが大事です。
肩を揺すってリラックスを心がけたり、バスターの構えも交えたりして、体を動かすことが必要です。

厳重注意にも発展した守備妨害に関しては賛否両論があることでしょう。
大阪桐蔭のホームタックルで守備妨害を取られるのは仕方ありませんが、
敦賀気比の併殺阻止の2塁スライディングを守備妨害を取るのは行き過ぎたと見ています。
詳しくは後述してますので、そちらをご覧いただくとして、
結果はともかくとして、大阪桐蔭のタックルが厳重注意と批判対象にされてしまうのは違うと思います。
あの場面でホームに突っ込まない人間は野球なんてやっていませんよ。
リードしているチームがイケイケでタックルをやったら問題だと思いますが、
負けているチームが9回2アウトで同点という場面では気持ちが先に行くのは無理もないです。
野球をやっている人間全てが「気持ちは分かる」プレーだったわけで、
それを守備妨害を取ってアウトとするのはルールなので分からなくもないのですが、
それが批判対象のプレーとなってしまうのには納得がいきません。
講評でも要らぬことを言っちゃうし、
相変わらず「高野連は野球のことなんか忘れちゃった老人の塊なんだね」と再認識した次第です。
フェアプレーが大好きだって言うなら、あんたらが大好きだったスクイズはセコくないの?
フェアプレーが大好きだって言うなら、敬遠なんてなくせ。敬遠防止に四球もなくせよ。
でも、それじゃ野球じゃないですよね? 野球って何ですか?
何で「盗塁」なんですか? 何でアウトのことを「死」って言うんですか?
綺麗ごともいい加減にしやがれ。そんなもん野球じゃねーんだよ。
接触プレーがないサッカーがサッカーなのか? 野球でクロスプレーがあるのは当たり前のことです。
そんなバカな批判するよりも、
球数制限を設けたり、1塁へのヘッドスライディングを禁止する方が先じゃねーの?

それと、21世紀枠は限界を迎えているように思います。
東北絆枠の山形中央を除けば、勝ったのは21世紀枠対決に勝利した遠軽のみ。
設立当初は宜野座や鵡川高校のように自力で甲子園に戻ってきた学校もあり、
利府のようにベスト4まで勝ち抜いた学校もありましたが、
2010年以降は初戦敗退がほとんどで、好成績を挙げる学校はなくなってしまいました。
正直、レベル的にも一段劣ることは間違いなく、「記念出場」みたいな雰囲気になりつつあります。
確かに伝統校や文部両道で頑張っている学校を応援したくなる気持ちは分かりますが、
だからといって、それが直接、現在の選手の実力だけで決まっているかと言えば違うわけです。
何で伝統だとか校風だとか、今の生徒以外の者で出場枠が決まってしまうのか?
おかしいでしょ、それって? 今の生徒ではなく、学校の歴史で決まっちゃうんですよ?
それこそ老人達の自己満足でしかなくなってきているわけです。
これ以上、実力差が広がってしまえば、21世紀枠は不平等感を際立たせてしまうだけで、
伝統校を保護しすぎる「逆差別」とも取られかねませんから、
そろそろ廃止を含めて検討する時期に来ているように思います。
それを相変わらずわけの分からん美談で隠しやがって。いい加減に目を覚ませよ。


◆高校野球 準決勝・決勝戦の試合考察
【準決勝 第一試合 浦和学院 5-1 敦賀気比】
第1試合は初回に敦賀気比が先制点を挙げ、波に乗るかと思われましたが、
すぐさま浦和学院の4番高田選手の3試合連続となる2ランホームランで逆転し、
その後は2年生エースの小島投手のクロスファイヤーの内角攻めが功を奏し、
5回にも3点を追加した浦和学院が5-1で勝利しました。
敦賀気比もキャッチャーの喜多選手の好送球アウトや、
セカンドの山根選手のダイビングキャッチなどもあって、見所の多い試合でした。

初の決勝進出を決めた浦和学院は2年生エース左腕の小島投手の成長が大きいですね。
初戦を見た時は正直ここまで好投するとは思っていなかったのですが、
試合で投げるごとにフォームバランスが良くなり、コントロールが安定しました。
クロスファイヤーの130キロ後半のストレートは角度があり、
スライダーを軸にカーブ・チェンジアップも持っており、引き出しが多いです。
まだ失投から長打を食らうこともあるものの、勝負所で内角を突ける勇気は見事ですね。
打線も4番の高田選手が3試合連続ホームランとは凄いです。
正直、それほど打つ選手には見えないものの、
チーム全体としてスイングが速く、切れ目のない打線が個々の能力を開花させています。
甲子園常連校ながらも、まだ優勝には届いていないだけに、悲願の初優勝まであと一歩ですね。

負けた敦賀気比は開幕戦から素晴らしい戦いが続きました。
バッテリーを軸に守りがしっかりしており、打線も好調で繋がりがよく、
今大会を最も盛り上げた学校だったといっても過言ではありません。
エースの岸本投手は右スリークォーターから鋭いスライダーを投げ、
内角のストレートの制球がさらに上がれば、夏も期待できるでしょうし、
4番キャッチャーの喜多選手は強肩と好リードが光り、
3番ファーストの山田選手は長打力、2番米満選手は大会前半に大活躍を見せるなど、
軸となる選手が揃っています。
福井には同じくセンバツに出場した春江工もいますが、
今大会の経験を糧として、夏に戻ってこれるように頑張って欲しいですね。

それにしても最終回の守備妨害併殺は水を差しましたね。
あんな過保護だから日本人内野手はメジャーで通用しないとか言われるんですよ。
スパイクの刃が上を向いて明らかに危険な場合ならまだしも、
ベース近くでスライディングしての併殺阻止ぐらいは普通にあるプレーです。
キャッチャーのタックルとはわけが違い、スライディングは常に起こり得るプレーです。
それをいちいち全部、守備妨害を取ってたらどうすんのって感じです。
あれは審判のミスジャッジでしょう。


【準決勝 第二試合 済美 3-2 高知】
予想外のホームラン合戦になった試合は、高知の継投失敗が響き、
最後を踏ん張った済美の安楽投手の粘り勝ちで、済美の勝利となりました。

これまでほぼ完璧に決まっていた高知の継投策ですが、この試合は裏目に出てしまいました。
4回に先発の酒井投手が3四球を与えたことから同点に追いつかれたとはいえ、
その後のピンチでは素晴らしいストレートが行くなど、済美打線に押し勝っていただけに、
スライダーが浮いていたとはいえ、ストレートで十分立て直せるように見えました。
しかし、早めの継投策に出て、2番手の坂本投手が登板直後に、
外角低め一杯のスライダーを主審の立ち位置が悪くてボール判定されてリズムが狂い、
ヒットを繋がれて1点を失ってしまい、
その後もなんとか粘り強く投げていったものの、本来のコントロールには程遠く、
8回にカーブが高めに抜けてしまって勝ち越しホームランを許すなど、苦しい投球でした。
野球にたらればはつきものですが、キャッチャーのミットが全く動かない最高の球が、
ボールではなくストライクで見逃し三振になっていたら、展開は違っていたかもしれません。
ぶっちゃけ、最近の甲子園は以前よりもミスジャッジが多いです。
確か、甲子園大会の主審は大学野球の審判だと記憶しているのですが… うーん…

勝った済美は最終回のノーアウト3塁の大ピンチを安楽投手がよく凌ぎました。
正直言って、今日の安楽投手はこれまであまり見られなかったシュート回転の球が多く、
内容的にもあまり良くなかったのですが、カーブでカウントを稼げたことで、
なんとか完投することができた印象です。
まぁ、ただ、個人的には何度も言っているように、これ以上投げるのは危ないかと…
まだ肘の高さが下がっていないのが幸いですが、
それが下がってくると肘や肩を痛める危険性が高く、大器が潰れかねません。
シュート回転が増えだしたのはその兆候でもあるので、限界かなと見ています。

負けた高知は結果的に継投失敗となってしまったのが誤算でした。
ただ、同時に今日は打線の繋がりもいまひとつで、フライアウトが多く、
もう少しライナー性の打球を心がけて欲しかったです。
済美は鉄壁の守備というほどでもなく、今日はグラウンド状態もよくなかっただけに、
強い打球を転がせばヒットになる可能性は高かったと思います。
得点がホームランによる2点のみだったというのが、敗因だったかもしれません。
それでも攻守にレベルの高さを見せてくれただけに、
成長を見せた酒井投手とエースの坂本投手を軸に、もう一度チームを鍛え直し、
夏の大会でも活躍を見せてくれることを期待したいです。


【決勝戦 浦和学院 17-1 済美】
春夏合わせて20回の出場を誇り、秋の関東大会3連覇を果たす強豪ながらも、
これまで決勝進出がなかった浦和学院が、悲願の初優勝を遂げました。

試合序盤は浦和学院の小島投手の立ち上がりが悪く、
緊張からか疲れからか、フォームの上下バランスが悪く、
全体的にボールが高く、そこが先制点を許す理由となりましたが、
イニングが進むにつれてフォームバランスも良くなり、安定した投球を見せるようになりました。
一方の3連投となった済美・安楽投手ですが、
変に力まず投げたことで、スピードこそいまひとつだったものの、
シュート回転せずに良い回転のストレートをコースに投げることができ、
上手く浦和学院打線の懐を攻めて抑えていたと思います。

ただ、組み立てが単調すぎたというか、右打者には内角ストレート、
左打者には外角ストレートと変化球が主体となっていたため、
5回はリードを読まれて打ち込まれる結果となってしまいました。
一番ショックが大きかったのは4番高田選手のタイムリー2ベースでしょう。
ホームランにこそならなかったものの、完璧にストレートを捉えられたことで心が折れました。
以降は打たれた球を避ける形の弱気な組み立てとなり、
ストレートと変化球を交互に打ち込まれる形となってしまいました。
ここまでよく投げただけに、安楽投手を責めることはできません。
疲れが出てしまったということでしょう。
6回はストレートも垂れてましたし、既に限界を迎えていましたね…

優勝した浦和学院は投打がガッチリ噛み合っての勝利でした。
特に大きかったのは2年生左腕の小島投手の成長で、
当初は先輩の須永投手似の高校生レベルの好投手左腕という評価でしたが、
試合が進むにつれてフォームバランスも良くなっていき、
ゆったりしたフォームからリリースだけ力を入れる杉内投手のようなイメージに変わりました。
今大会は2年生の投手が試合の中で成長することが多かったのですが、
最も成長したのが浦和学院の小島投手だったと思います。
打線も4番高田選手が大会記録の3試合連続ホームランを放つなど、長打力が高く、
上位から下位まで切れ目のない打線に堅い守備は見事でした。
浦和学院は実力があれど勝負弱いイメージが強かったのですが、
今大会は非常に勝負強く、ベンチ入り選手だけでなく、応援の選手のデータ分析力も高く、
部員全員で勝利したという感じがします。
夏に向けてまだまだ成長できると思いますし、同じ埼玉には花咲徳栄もいますから、
春の優勝で満足することなく練習に励み、再び夏に甲子園へ帰ってきて欲しいですね。

一方の負けた済美は2年生エースの安楽投手が頑張りましたが、さすがに体力の限界でした。
それでも想像以上に持った方で、最後まで下半身が乱れず、
投球フォームを崩さなかったことは大きく評価できます。
これまではスピードへのこだわりが強かったと思いますが、
甲子園で制球力の大切さ、ボールのキレの重要性を理解したと思いますし、
今後は甲子園で勝ち抜くためのピッチングを極めて行って欲しいです。
確かに2年生で最速152キロのスピードは大きな魅力なのですが、
今のフォームでさらにスピードを上げていくのは少々難しいように思えるので、
それよりはボールの質・制球力を上げていった方が将来的にも伸びると思われます。
あとは失礼ながら、安楽投手のワンマンチームという評価が抜けきらないだけに、
他の選手が夏に向けてどれだけ成長するかでしょうね。
アクシデントからスタメン出場を勝ち取り、結果を残すことでレギュラーに定着した盛田選手や、
今日の試合で1イニングながらも投げっぷりの良いピッチングで好投した山口投手など、
2年生に伸びそうな選手が多いだけに、彼らが成長してくれば夏は勿論、
来年の春夏と3期連続の優勝を狙えるだけの戦力ができてくると思います。
先を見据えた育成で強いチームを作っていって欲しいですね。


◆高校野球 選抜甲子園ベストナイン
個人的な独断と偏見で選んでみました。

【右投手】安楽智大(済美)
【左投手】小島和哉(浦和学院)
【捕手】 森友哉(大阪桐蔭)
【一塁手】山田誠也(敦賀気比)
【二塁手】贄隼人(浦和学院)
【三塁手】高田涼太(浦和学院)
【遊撃手】遠藤康平(常葉菊川)
【外野手】上林誠知(仙台育英)
     長谷川寛(仙台育英)
     山根佑太(浦和学院)

セカンドのみ決め手に欠いたので、好手で沸かせた贄選手を選びました。
他には捕手と三塁手にタレントが多く、捕手では敦賀気比の喜多選手らがいますし、
三塁手には高知の和田恋選手や大阪桐蔭の笠松選手、敦賀気比の米満選手など、
打撃面で結果を残す選手が数多くいた印象です。

投手では前述の通り、2年生の好投手が多かった印象で、
3年生では済々黌の大竹投手、県岐阜商の藤田投手、北照の大串投手など、
センバツらしく左腕の好投手が多かったです。

プロ野球のドラフトの観点から言えば、大阪桐蔭の森捕手が注目を集めていますが、
この世代は捕手に好素材が多いこともって、相対的に価値は下がるかもしれません。
この世代に昨夏に大活躍したは桐光学園の松井投手もいますし、
新2年生を含めてレベルの高い選手が揃う可能性がありますね。

2013年04月01日

プロ野球開幕

先月3月29日にプロ野球が開幕し、2013年シリーズが始まりました。
今年はワールドベースボールクラシックがあった関係で、
主力投手が開幕カードに登板しないケースが多く、
新人や2年目の若い選手の活躍が目立ちましたね。

セリーグでは開幕2戦目の巨人・菅野投手、開幕3戦目の阪神・藤浪投手が話題を呼びましたし、
パリーグでは楽天の新人・則本投手が開幕投手を務め、
日ハム・大谷選手が開幕スタメンでタイムリーヒットを放つ活躍を見せ、
他にもロッテの新人・松永投手がリリーフで登板したり、
西武では新人の金子選手が開幕から2試合連続でマルチヒットを記録し、
高卒2年目の永江選手がショートのスタメンを勝ち取り、
2年目の十亀投手があわや完封の好投を見せるなど、若い力が台頭してきています。
全てが好結果とはいかず、とりわけ新人投手は好投しながらも勝ち星が付きませんでしたが、
プロ野球の新たな時代の到来を予感させる開幕シリーズでしたね。


◆ライオンズネタ 開幕カードは2勝1敗
開幕前の戦力分析からすれば、2勝1敗の勝ち越しは当然といった感じですが、
試合内容を見てみると、開幕戦の守備の乱れに始まり、2戦目の勝利目前のお見合いといい、
所々で若さ(未熟さ)が多く見られる試合でもありました。
でも、それは逆に可能性も示しているとも言えるわけで、
ルーキーの金子選手が2試合連続のマルチ安打を放ったり、
菊池雄星投手と十亀投手が好投を見せたりと、同時に収穫も多い試合でした。

その中でやっぱり「違うな」と思わせてくれるのが、キャプテンの栗山選手ですね。
開幕3試合目では2ランホームランを放つ活躍を見せて、お立ち台に立ちましたが、
1打席目ではノーアウト1・2塁できっちりファーストゴロ進塁打を打って先制点に繋げ、
7回の1アウト1・3塁の場面では高いバウンドのセカンドゴロで3塁ランナーを返すといった、
チームバッティングがしっかりできていることも見逃せません。
今年のライオンズが目指す野球はこういったチーム打撃の積み重ね、スモールベースボールなわけで、
キャプテンの栗山選手が3番打者として、しっかりと実践していることは、
若手の良き手本となってくれることでしょう。
中島選手のような「俺が決める」という3番打者とは違う「なんでもできる3番打者」、
栗山選手のチームバッティングが打線の流れを生み出しているように思えます。

まぁ、でも、若いチームですよね。
キャプテンの栗山選手と片岡選手が30歳で(ただし片岡選手は早生まれで1学年上)、
正捕手の炭谷選手が26歳、主力選手の期待がかかる秋山選手が25歳で、
同じく浅村選手が23歳、ルーキーの金子選手も23歳で、永江選手が20歳… 若すぎ(^^;
…というか、浅村選手は大卒ルーキーと同じ年齢なんですよね。
期待感が大きく、ついつい要求度合いも高くなってしまいますが、
それだけ将来が楽しみな選手だとも言えるわけで、暖かく見守りたいです。


◆高校野球ネタ ベスト4が出揃う
優勝候補の筆頭だった仙台育英と大阪桐蔭が敗退する波乱の中で、
準決勝まで勝ち進んできたのは、
唯一の一回戦からの勝ち上がりで、開幕試合を勝利して波に乗る敦賀気比(福井)、
投打に充実した力を見せる関東の雄・浦和学院(埼玉)、
前評判の高い打線も、レベルの高い2投手の継投で接戦を勝ってきた高知、
2年生の4番ピッチャーの152キロ右腕・安楽投手を擁する済美(愛媛)、の4校でした。

四国勢は事実上の2。5枠ですから、2校も入るのは珍しいことです。
ここまでの戦いを見ていると、開幕戦から好調を維持している敦賀気比、
継投で相手の強力打線を封じてきた高知が一歩リードしているように思えます。
そこを実力ある浦和学院とワンマンチームではないところを済美が見せられるかどうか。
明日以降は天候の方が心配で、どうなるか分かりませんが、
残り試合も好ゲームを期待したいです。

それと、どうでもいい話なのですが、バックネット裏(右打者の打席後ろ付近)にいる観客の一人に、
黄色の蛍光色の帽子を被ったおじさんが毎試合座っているのですが、
その方のシャツが試合ごとに変わっています(笑)
シャツの色は変わっているものの、常に横の縞々で、その変化が密かな楽しみだったりします(^^;
わざわざ1試合終わるごとに着替えているんですかね?
何のためにそんなことしてるんだろうか(^^;


【大会7日目】
第1試合は3季連続優勝を狙う大阪桐蔭が11-1で遠軽に勝利、
第2試合は聖光学院が4-3で鳴門に競り勝ち、
第3試合は敦賀気比が3-0で盛岡大付に勝利しました。
大阪桐蔭は2回戦最後の試合で今季初の甲子園登場に対して、
開幕戦から勝ち上がっている敦賀気比は3回戦で既に3試合目、
なんだか少し歪な日程に見えてしまいますね。

史上初の春夏春の3期連続の優勝を目指す大阪桐蔭が好スタートを切りました。
試合前半こそ、遠軽が善戦していましたが、
試合が進むにつれて点差が広がっていき、終わってみれば大阪桐蔭の圧勝でした。
昨年の春夏連覇にも大きく貢献した3番キャッチャーの森選手と、
5番サードの笠松選手は役者が違うといった感じで、
スイング・打球の速さ・ミート力はずば抜けています。
それ以外の新しいメンバーも良いバッティングを見せましたし、
4番打者が大会直前に怪我で抜けたとはいえ、高い得点力を誇ります。
心配された投手力の方も、先発の左腕・網本投手は阪神・能見投手のような投球で、
低めストレート・スライダー・チェンジアップを集め、
ボール球を振らせるバッテリーのリードは見事でした。
エースの葛川投手も右サイドから力強いストレートを投げていましたので、
優勝を狙える戦力は十分揃っている印象です。


【大会8日目】
第1試合は北照が6-3で尚志館に勝利、
第2試合は浦和学院が11-1で山形中央に勝利、
第3試合は仙台育英が4-1で早稲田実業に逆転勝ちしました。

今日勝ち上がった3校はともに投打に安定した実力を持っており、
北照は3番吉田選手を中心に繋がりのある打線に、
エース左腕の大串投手はスライダー・チェンジアップ・カーブを低めに集めるタイプで、
浦和学院は2年生エース左腕の小島投手を中心にまとまりがあり、
仙台育英は4番上林選手を軸とした強力打線に、鈴木・馬場投手の二枚看板と、
いずれも投打に力のあるチームです。
仙台育英は7回まで左腕の二山投手に苦しんだものの、8回に逆転、
4番の上林選手が勝負強さを見せてくれましたね。

ここまで試合を見る限りでは、やはり大阪桐蔭と仙台育英が一枚上手でしょうか。
ただ、大阪桐蔭は投手力に、仙台育英は対左投手に課題があり、
今大会を勝ち上がっているチームは左腕のコントロールの良いタイプが多く、
既に夏レベルの打力を身につけているチームも多いだけに、どうなるかは読めません。
残りの試合も目の離せない展開が続きそうですね。


【大会9日目】
第1試合は継投が決まった高知が常葉菊川に3-1で勝利、
第2試合は投手戦を済美が制し、4-1で済々黌に勝利、
第3試合は森捕手の欠場が響き、大阪桐蔭が4-5で県岐阜商に敗北し、
春夏春の3季連続優勝の夢は潰えました。

第1試合は継投が決まった高知が3-1で常葉菊川に勝利しました。
試合前半は常葉菊川が機動力を駆使して押し気味に試合を進めていたのですが、
高知の2年生右腕・酒井投手は尻上がりに調子を上げ、
130キロ後半~140キロの威力のあるストレートを軸に「高め」を中心に攻め、
6回からは坂本投手にスイッチし、球威はそこそこも低めのスライダー・フォークが有効で、
「低め」を中心に攻めて目先を変えるなど、見事に継投が決まりました。
逆に常葉菊川は予定通りの継投だったものの、交代直後の堀田投手の制球が安定せず、
3番和田恋選手に投じたカーブがボールと判定されて四球となる不運もあって、
同点に追いつかれてしまい、高知の継投をスムーズにしてしまったのが悔やまれます。
試合序盤はイレギュラーするなど常葉菊川に運が向いていた感じですが、
試合中盤辺りから主審のストライクゾーンが安定しなくなり、
常葉菊川に不利な判定が多かったのは残念です。
それでも、常葉菊川は強打に好守備と甲子園で力を発揮したと思いますし、
先発の渡辺投手を始め、新2年生の選手も多いだけに、夏に向けての成長を期待したいです。

第2試合は、済美の2年生右腕・安楽投手と済々黌の3年生左腕・大竹投手の投げ合いとなり、
1・2打席目にクロスファイヤーの外角一杯のストレートに見逃し三振に倒れていたものの、
4打席目に安楽投手がボール1個分甘くなった外角ストレートを捉え、
左中間への2点タイムリー2ベースを放ち、勝負を決めました。
今日の安楽投手はストレートこそ平均140キロ前後で最速148キロ止まりだったものの、
スライダー・カーブを交えながら、安定感あるピッチングを見せてくれました。
初戦を見た時はフォーム的にも硬く、「剛」のイメージが強かったのですが、
初戦の延長戦の投球や今日の投球・打撃を見ていると、器用さ・センスが感じられます。
初戦で気になった投球フォームの課題もクリアされており、
リリースポイントが初戦よりも前の方に来ていて、低めにもしっかりと投げ切ることができました。
やはり150キロのスピードを捨てれば、安楽投手はワンランクも2ランクも上の投手になれます。
一方の負けた大竹投手も投打の中心としてチームを引っ張ったものの、
8回に疲れを見せてコントロールが甘くなったところを打たれてしまいました。
それでも和田投手のようなフォームからキレのある130キロ後半のストレートと、
スライダー・チェンジアップを低めに集めて振らせる投球は見事で、クレバーさが光ります。
夏に向けて体力を付けていけば、さらに上を目指せるだけに、楽しみな存在です。

第3試合は春夏春の3季連続優勝を目指した大阪桐蔭が敗退してしまいました。
残念だったのはチームの中心選手であるキャッチャーの森選手が、
前日の練習で足に打球を受けてしまい、欠場となってしまったことです。
これで大会前の4番近田選手とレギュラー2人を欠くことになってしまい、
代わりに入った3番笠松選手を中心に頑張りを見せたものの、一歩届きませんでした。
悔やまれるのは4失点した2回の守備ですね。
難しい打球も多かったものの、エラーやフィルダースチョイスで確実にアウトを取れませんでした。
やはり王者となるためには、守備がしっかりしていなければならないだけに、
守備から崩れてしまったことは残念ですね。
まだ夏の連覇がかかっていますから、気持ちを切らさずに今後に生かしていって欲しいです。

第3試合の最後で見られたホームのタックルと守備妨害アウトの判断は正しかったと思います。
ただ、大阪桐蔭の走者も危険なプレーだから止めろとは責められないです。
あの場面でホームに突っ込もうと思わない選手は野球なんてできません。
同じ立場ならほぼ全員の選手が突っ込むでしょう。
気持ちがブレーキがかる場面ではありませんし、あのプレーは仕方ないと思います。
だからといって、タックルによる捕手の負傷は避けなければならないので、守備妨害アウトでいいでしょう。
もっとも、全てのケースにおいてタックルが禁止されるかと言えば、そうではなく、
例えばキャッチャーがホームベースの上に立っていたり、ブロックでベースを完全に塞いでいる場合は、
逆に走塁妨害を取られますし、その場合はタックルも已む無しでしょう。
ここら辺はプロでも非常に難しい判断ですが、選手の方々には頭に入れてプレーしていただきたいです。


【大会10日目】
第1試合は敦賀気比が9-3で聖光学院に勝利、
第2試合は浦和学院が10-0で北照に勝利して、ベスト4入りを決めました。

2試合とも点差が付く展開となったのは、正直意外でしたね。
実力的にはそれほど差がなく、接戦になると見ていただけに、
両チームの先発投手の出来が大きく影響してしまったように思えます。
それにしても、敦賀気比は開幕戦の勝利から波に乗っていますね。
全ての試合が好調さを感じさせるものです。
雰囲気的にも非常に良く、好成績が期待できそうです。

浦和学院は甲子園の常連ながらも成績が伴わないことが多く、
ここまで来たのは久しぶりでしょう。
ベスト8の壁を破ったのは21年ぶりですか、長かったですね。
鍵を握るのは2年生左腕の小島投手で、今日は7回1安打無失点と圧巻の内容でした。
準決勝では好調の敦賀気比にどう立ち向かうのか、注目したいですね。


【大会11日目】
第1試合は高知が2-0で仙台育英に完封リレーで勝利、
第2試合は済美が6-3で県岐阜商に勝利し、ベスト4入りを決めました。

第1試合は神宮大会優勝で東北勢初優勝の期待がかかった仙台育英が、
0-2で高知に完封負けを喫し、またしても悲願達成となりませんでした。
高知は前評判では打線のチームという評価でしたが、
甲子園に来てから先発している2年生の酒井投手の成長が目覚しく、
一戦ごとに力をつけている印象です。
140キロ前後の力強いストレートにスライダー、今日はスライダーの変化が大きく、
強力打線の仙台育英打線に的を絞らせませんでしたね。
常葉菊川戦でポイントとなった継投のタイミングも上手く、
好投はしていたものの少し合わされることが多くなったところで坂本投手にスイッチ、
その坂本投手は前回ほどの内容ではありませんでしたが、
粘り強く投げて仙台育英の反撃を上手くかわしたように思います。
負けた仙台育英は試合後半に良い当たりを放ちながらも野手の正面に飛ぶ不運もありましたが、
もう少し早めに反撃をしていれば、相手の継投も前倒しになったでしょうから、
大会を通じて感じた「仕掛けの遅さ」が課題だと言えそうです。
失点もバッテリーエラーから始まってしまいましたし、もう一度チームを鍛え直し、
夏こそは東北勢の悲願が達成できるように頑張って欲しいです。

第2試合は両エースともに手負いの状態で登板が危惧されましたが、
最後までマウンドを守り続けた済美・安楽投手と
マウンドを降りざるを得なかった藤田投手との差が出てしまったように思います。
ただ、まだ春ですから、夏のことを考えれば、県岐阜商の判断は正しかったと思います。
ここまで済美は投打両面において安楽投手ばかりが目立つワンマンチームでしたが、
今日の試合では安楽投手が打撃の方で完全にブレーキとなるも、他の選手が頑張りを見せ、
ようやくチームとして一つになってきた感じがします。
もっとも、その軸である安楽投手は疲労がピークに来ており、
前の試合ではピッチャー返しの打球を足に当てて方向を変えるプレーもしており、
満身創痍という状態で、明日の準決勝、勝てば決勝と進むことには大きな不安があります。
将来のことを考えれば、ここで負けておいた方がと思うぐらいです。
できれば準決勝は先発登板せずに、他の投手に任せて欲しいです。

2013年03月27日

一票の格差

日本各地で昨年12月の衆議院議員選挙の無効を求めた訴訟が行われ、
無効を認める裁判官が出てきたことには驚かされました。
ほとんどは違憲だけれども、選挙無効は不利益が大きいので認めないとする「事情判決」で、
最高裁も無効は認めないと予想されます。

ただ、こういった「一票の格差」を私達が意識しているかと言えば、微妙です。
「一票の格差」は選挙の区割りと実際の有権者の数にばらつきがあるため、
選挙区が違うと一票の価値に違いが生じてしまい、不平等だという話なのですが、
一票の価値が重い選挙区で選ばれた議員が、低い選挙区の議員よりも偉いわけではなく、
選挙区ごとに違う候補者を選ぶわけですから、実際上は意味がないように思えます。
投票価値が不平等だと言うのなら、候補者を選べない不平等はどうなるのでしょうか?
自分の選挙区には相応しい人は見当たらず、
隣の選挙区によく知っていて相応しいと思える人がいる場合、などです。
選挙区のせいで相応しい候補者を選べず、選挙のためだけに引越しするわけにも行かず、
国民の立場からすれば、こちらの方が悩ましい問題ではないでしょうか?

「一票の格差」を意識するあまりに、
地元住民の意識とかけ離れた選挙の区割りがしばしば行われます。
私の住んでいる地域は静岡5区ですが、三島市と富士市が一緒なことに違和感を感じます。
どちらかと言えば、静岡6区の沼津・伊豆方面との係わり合いの方が深い地域で、
三島市は伊豆の玄関口でもあり、伊豆箱根鉄道の始発駅となっています。
それなのに、伊豆地域の選挙区割りではなく、富士市の選挙区割りに属してしまう、
やはり違和感を感じずにはいられません。

人口異動が全く起こらないことはありえず、
「一票の格差」が完全に解決することはありえません。
そんな数字上のマジックに踊らされ、大事な地元意識を失うような選挙区割りをするのは、
どちらが国民にとって不幸なのか分からない面があります。
私からすれば、「一票の格差」は単なる法律論争に過ぎず、どうでもいい話です。
勿論、選挙区を決める国会議員は意識しなければならない話ですが、
それに縛られすぎて有権者に不都合が生じるような区割りは避けるべきでしょう。
区割りなんて国会議員が決めるんじゃなくて、地方自治体が決めればいいんですよ。


◆高校野球ネタ センバツ甲子園 球数無制限は「しごき」ではないのか?
開会式で文部科学大臣が空気を読まずに「いじめ・体罰」の撲滅を宣言しましたが、
「しごき」と「体罰」はどう違うんでしょうか?
大会5日目の第1試合、済美と広陵の試合は延長13回でようやく決着がつき、
済美のエース・安楽投手は232球、広陵の下石投手は219球もの球数を投げました。
まぁ、夏の大会ならまだ分からなくもないんですが、まだ肌寒い春ですよ?
そんな時期に200球以上の球数を投げるというのは、
正直ヒヤヒヤもので、怪我の確率が格段に上がってしまいます。
過去も甲子園大会は過酷な連投で選手を潰してきましたし、
本格的に考えなければいけない時期に来ているかと思います。

例えば、春は1試合150球までに制限し、夏は200球まで、
連投の場合は合計300球までに制限したり、
延長タイブレークの導入も本格検討すべきです。
そんな措置を全く講じていない高野連や文部科学省は、
体罰やしごきを容認しているとさえ言えます。
幸か不幸か、WBCによって球数制限に対する抵抗感もなくなってきましたし、
導入の時期は今しかないように思います。


【大会5日目】
第1試合は延長13回に済美が広陵を4-3で下してサヨナラ勝ち、
第2試合は済々黌の大竹投手がクレバーな投球で常総学院に2-0で完封勝ち、
第3試合は相次ぐ逆転を敦賀気比が制し、6-5で京都翔英に勝利しました。

第1試合は熱戦でしたが、済美の安楽投手も広陵の下石投手も好投手だっただけに、
延長戦以降はアクシデントが発生したりしないかヒヤヒヤの連続でした…
なるほど、プロ野球のスカウトの気持ちがよく分かります(^^;
こんな心配をすることになるなら、甲子園に出て欲しくないですよね(苦笑)

プロ注目の2年生右腕の安楽投手は、噂に違わぬ豪腕で最速152キロをマーク、
先輩の広島・福井投手に似たフォームながらも肘の位置は高めのオーバースローで、
試合前半は球威のあるストレートでグイグイ押し込んでいました。
延長戦になると疲れから痛打されることが多くなり、落差のある縦のカーブを交え、
緩急を付けながら粘り強く投げていました。
まだ荒削りといった印象が強く、体全体を使ったダイナミックなフォームは、
頭が動くこともあってコントロールが良いとは言えず、高めに行きがちで、
クイックは遅いわけではありませんが、走られる可能性も高く、課題は多そうです。
今のダイナミックな形をそのまま残し、リリーフタイプとして育てるのか、
それともフォームを弄ってエースとするのか、今後の育成は非常に難しいように思えます。
幸か不幸か、疲れから力みが取れたことで、延長戦では試合前半とは違う印象を与えてくれ、
投手としての器用さも見られましたから、少しフォームの修正を図れるかもしれません。
速い球を投げようと思うあまりに、リリースが早くなっているので、
球速よりも球持ちの良さを意識していけば、松坂投手の全盛期のような投手になれるかと。
スピードを捨てれば、安楽投手はまだまだ良くなります。

広陵の下石投手は試合前半こそ1イニング2死球を与えたりと荒れ気味でしたが、
中盤以降はストレートが140キロを越し、コースにきっちり投げるなど調子を取り戻し、
右打者には鋭いスライダー、左打者には落差のあるチェンジアップと、
安楽投手以上の安定感を見せていました。
元々は内野手ということなので、このまま投手を続けていけば楽しみな存在です。
最後は疲れが出たのか、変化球のキレが落ちてしまい、
少しスポットにはまったかのように広陵の選手達の集中力が落ちた感じがして、
そこからアンラッキーなヒットなどが飛び出してサヨナラ負けに繋がってしまいました。
ベンチが一呼吸置くなどすれば、展開も違っていたと思うのですが、
病み上がりのせいなのか、中井監督の勘が冴えなかった印象を受けました。


【大会6日目】
第1試合は常葉菊川が報徳学園に4-3で逆転勝利、
第2試合は東北絆枠の山形中央が岩国商に6-2で勝利、
第3試合は県岐阜商が花咲徳栄に8-3で勝利しました。

第1試合の常葉菊川と報徳学園の試合は良い試合でしたね。
報徳学園の乾投手は、西武・野上投手に風貌もフォームも似た感じで、
130キロ後半~140キロの威力あるストレートを投げ込む好投手でした。
常葉菊川打線が高めのボール球に手を出していたこともあり、
変化球はほとんどなく、ストレートを軸に投げ込み、
キャッチャーの松谷選手も素晴らしい強肩で機動力を封じ、
リードの面でも上手くボール球を振らせていたわけですが、
結果的に言えば、楽にリードをしすぎたというか、遊びがありませんでした。
常葉菊川打線からすれば、初回に乾投手が投げたスローカーブが嫌らしく見え、
緩急を付けられた方が嫌だったと思うのですが、
打線の粗っぽさが逆に相手のリードを単調にしたとも言えます。
もう少し、報徳学園バッテリーに余裕があれば、展開も違っていたと思います。

常葉菊川は先発した2年生の渡辺投手が想像以上に頑張ってくれました。
ストレートは130キロ後半で、エースの堀田投手よりも力があり、
そのストレートもナチュラルなのか微妙に手元で動く球もあり、
緩いカーブのようなパームボールとの緩急差もあって、見た目以上に良さを感じました。
4回降板は少し早いかなと思うぐらいのナイスピッチングでした。
2番手の堀田投手も縦のカーブを交えてコントロール良く投げていましたが、
勝ち越し点を許した7回裏の配球は勿体無かったですね。
代打の酒井選手は打席に入る前から打ち気が強く、ボール球に手を出しそうな雰囲気で、
1塁ベースも空いていたわけですし、もう少し慎重に入っても良かったように思います。
報徳学園側の8回のショートの守備や9回の走塁もそうですが、
随所で若さも感じる試合でした。まぁ、そこがまた面白いわけですが。
でも、9回の堀田投手のカバーリングは見事でしたね。
ピッチャーがカバーに走るのは基本なんですが、打たれた後はどうしても緩慢になりがち、
基本に忠実なプレーをしたことが、勝利の女神を引き寄せましたね。

負けた報徳学園としては悔いの残る試合だったでしょう。
常葉菊川の1点目のレフト前タイムリーもタイミング的には刺せたはずですし、
8回の逆転3点タイムリーも高校生離れした鋭い打球だったものの、
正面には入っていましたから、せめて止めていれば同点で済んでいましたし、
9回の走塁判断もボールが転がってからホームを付いても間に合うはずですし、
見切りが完全に早かったと言わざるを得ません。
それでも乾投手と松谷捕手を中心に、まとまりのあるチームなだけに、
この試合をしっかりと反省し、夏に生かしていって欲しいです。

常葉菊川は勝ったものの、ボール球に手を出しすぎで、その点は課題が残ります。
追い込まれてからは仕方ない面もありますが、初球から振ってしまうのは狙いが絞れていない証拠、
ストレート狙いは分かりますが、追い込まれるまではコースを絞って対応して欲しいです。
あとノーアウト1塁でバントしないのは分かりますが、ノーアウト1・2塁の場面はどうでしょうか。
ノーアウト1・2塁で打って進塁させるには、ヒットかライトへの大きなフライぐらいで、
セカンドゴロを転がしても2塁フォースアウト、最悪、転送で併殺になってしまいます。
WBCではプエルトリコもドミニカもバントしていただけに、
バントするべきところはしっかりとしないとダメかと。
やる・やらないは自由ですが、バントの備えはしっかりとしておいてもらいたいです。


◆ライオンズネタ 開幕1軍メンバー発表 スピリー選手が外れる
うーん… 私としてはサファテ投手ではなく、スピリー選手が入ると思ったんですが…
サファテ投手に結果が残っているなら話は別なんですが、
最近は打ち込まれるケースが多いようですし、正直どうなのかな、と。
まぁ、大石投手の抑えも未知数な面もあるので、
リリーフの不安からサファテ投手を残さざるを得なかった感じなのでしょうが…
昨年のゴンザレス投手のように、固執した結果、
スタートダッシュに躓くなんてことにならないようにして欲しいです。

他は順当な感じですが、スピリー選手がいないこともあって、右の代打が手薄です。
スタメン予想は、1(二)片岡、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
5(三)ヘルマン、6(一)浅村、7(右)金子、8(捕)炭谷、9(遊)永江、ですが、
状況次第では、片岡・金子・永江選手に代打を送る可能性がありますし、
ヘルマン選手には守備固めが入るので、試合がもつれると代打の可能性が出てきます。
左の代打は上本・大崎・嶋・石川選手といますが、右の代打はせいぜい山崎選手ぐらい。
これといった右の代打がいないのが悩みです。
早い段階でリリーフを固定させ、打線の充実を図るべきです。

それと、浅村選手の打順が問題です。
予想では6番を打つことになるでしょうが、積極的に打ちに行く打者なだけに、
それではヘルマン選手の足を生かせないケースも考えられますから、
金子選手を外し、6番大崎・7番浅村選手の方が現実的かもしれません。
個人的には5番浅村選手も悪くないと思っており、1番か5番の2択だと思ってます。

相手投手からすれば、今のライオンズ打線で一番怖いのは浅村選手だと思います。
2割5分程度でも怖いし、3割打ってたら顔も見たくありません(苦笑)
初球から積極的に振ってきて、ホームランを打つだけの長打力を持っており、
それでいてボール球は簡単に手を出さず、
追い込まれると粘っこい(集中力ないとアッサリしてますが)、
ランナーに出すと、単独盗塁を仕掛けてくるだけの足を持っていて、
かといって片岡・ヘルマン選手のような成功率の高さもないだけに
2塁盗塁は仕方ないと盗塁阻止を諦めることができずに警戒を怠れない、
それでいて走塁センスが先輩の中村選手と同じく独特で、
時折チョンボもあるものの、独特の感覚で次の塁を陥れる嗅覚を持っている、
打席に立っても嫌、ランナーに出しても嫌な選手です。
そういう意味でも、起点となるような打順で起用してもらいたい選手ですね。

というわけで、今シーズンのキーマンは、
投手では抑えを任せることになる大石投手、野手ではポジションを含めて浅村選手でしょう。
この2人が活躍すれば、ライオンズは中村選手なしでも優勝争いができるはずです。


◆プロ野球ネタ パリーグの戦力分析と順位予想
キャンプ・オープン戦を見ても、ソフトバンクが戦力的に一歩抜け出している感があります。
大規模な戦力補強を行った楽天とオリックスは、
WBCで中心選手を欠いていたこともあって、まだチームとしてまとまっていない印象で、
主力選手を放出した日ハムは戦力の上積みが思うように進まず、
現状維持のロッテも戦力の上積みが順調だったとは言い難い面があります。
西武の場合は中島選手がメジャー、中村選手の回復が遅れるなど不安要素はあるものの、
若手の上積みに成功しており、チームが波に乗ると楽しみな存在です。

ということで、簡潔に仕分けると、戦力充実のソフトバンク、
戦力の上積みに成功した西武、大補強を行った楽天、
同じく大補強を行ったものの怪我人がいるオリックス、
現状維持であまり戦力の上積みが進まなかったロッテ、
戦力ダウンで上積みが少なかった日ハム、と大まかに分類されると思います。

各球団の個別の戦力分析とまとめは、追記の形で記しておきます。
「続きを読む」でご覧ください。

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2013年03月25日

センバツ高校野球が開幕

今年は85回目の記念大会ということで、出場校は例年より多く、36校となっています。
例年だとプロ野球開幕前に球春到来を感じさせる風物詩ですが、
今年の場合はWBCがあったため、それほど楽しみという感じはありませんでしたが、
徐々に盛り上がっていくことを期待したいです。

開会式の選手宣誓は非常に上手くまとまっていて良かったのですが、
文部科学大臣のスピーチは話題がコロコロ変わり、全く要領を得ず、
国会答弁と勘違いしているかのような所信表明演説にはウンザリしました。
東京五輪招致やいじめ・体罰問題、それらの繋がりが全く無く、意味不明でサッパリ…
そういう話は他でやれよといった感じです。
全くお祝いのスピーチという雰囲気はなく、
不祥事があって校長先生が全校生徒の前で説教している雰囲気に近かったですね…


【大会1日目】
第1試合は敦賀気比が初回のビッグイニングで11-2で沖縄尚学に勝利、
第2試合は岩国商が履正社に1-0で完封勝利、
第3試合は常葉菊川が9-5で春江工に勝利しました。

第3試合では静岡県の常葉菊川が出場したので応援していましたが、
第1試合で同じ福井代表の敦賀気比が大勝していたこともあり、
春江工も手強そうだなと思っていましたが、実際に前半は春江工ペース、
坪田投手のカーブに手を焼き、打っても外野定位置付近までしか飛ばない、
これは中盤後半勝負だろうなと見ていたら、徐々にストライク・ボールがはっきりし、
真ん中にボールが集め始めたことで、長打攻勢で得点を積み重ねての勝利となりました。
森下監督が復帰したことで、打線は持ち前のフルスイングを取り戻し、
ややオーバースイングにも見えましたが、最後までしっかり振り切る姿勢は好感が持てました。
とはいえ、まだ春で投手のスタミナがそれほどないからこそ捉えられたわけで、
この先を考えれば、フライよりもライナー性の打球を打つことを心がけて欲しいです。

選手個人では春江工の2年生捕手の栗原選手が楽しみな存在だと感じました。
高校生の捕手としては強肩ですし、前半のリードは悪く無かったです。
打撃はそれほど目立ちませんでしたが、チームでは4番を打っていますし、
来年に向けての成長が楽しみな選手です。


【大会2日目】
第1試合は遠軽がいわき海星に3-0で勝利、
第2試合は鳴門が宇都宮商に2-1で勝利、
第3試合は聖光学院が益田翔陽に8-0で大勝、
第4試合は盛岡大付が安田学園に4-3でサヨナラ勝ちしました。

この日の第3試合以外は投手戦を軸とする接戦となったものの、
最終的には甲子園経験メンバーがいる鳴門と盛岡大付が競り勝った形です。
遠軽は初出場だったものの、近年はあと一歩で負けて準優勝に終わるなど、
届きそうで届かなかっただけで、実力自体はあるチームなので順当な結果でしょう。


【大会3日目】
第1試合は初出場の尚志館が大和広陵に2-1で逆転勝利、
第2試合は北照が菰野に7-0で大勝、
第3試合は浦和学院が粘る土佐を振り切って4-0で勝利しました。

第1試合では大和広陵が逃げ切りそうな雰囲気でしたが、
尚志館が最後の最後でよく粘り勝ちました。
大和広陵の2年生エース兼4番の立田投手はストレートが最速143キロで、
右打者の懐にも回転の良いストレートが投げられる好投手で、
縦のカーブも良く、素材の良さを感じさせてくれました。
ただ、まだ原石といった感じで、下半身を上手く使えておらず、
ストレートは腕が振り切れずに高めに浮くことが多く、
その分だけ詰まらせてもヒットになってしまい、そこが逆転負けに繋がりました。
まだ2年の春ですから、下半身を中心にしっかりと鍛えていけば、
バランスのいいピッチャーに育っていくと思います。

第3試合は残念ながら最終回しかチェックすることができず。
印象としては土佐が粘り強く戦っていた感じでしたが、最後に突き放されましたね。
浦和学院の2年生エースの小島投手は先輩の須永投手を彷彿させる感じですが、
まだ2年生ですので、さらに力感が出てくると楽しみです。
それにしても、今年の甲子園大会は2年生に好素材が多い印象です。


【大会4日目】
第1試合は仙台育英が創成館に7-2で勝利、
第2試合は早稲田実業が龍谷大平安に4-2で逆転勝利、
第3試合は高知が関西に5-1で勝利しました。

第1試合では神宮大会を制した優勝候補の仙台育英が登場。
鋭いスイングでライナー性の長打を連発し、打線の強力さが目立ちました。
驚いたのは4番上林選手の2打席目のタイムリーで、
スライダーがベース手前でワンバウンドしたのにも関わらず、
ゴルフのスイングのように当てて外野の定位置前まで飛ばし、
深めに守っていた外野手が捕れずにタイムリーになる珍打?がありました。
投手力は突出しているわけではないものの、鈴木投手も馬場投手も好投手で、
優勝候補の一角であることは間違いなさそうです。

第2試合と第3試合は中盤まで主導権を握られながらも、
接戦のままに試合終盤に突入しての逆転勝利という試合でした。
自分の予想としては負けた側が勝つと見ていただけに、
この2試合連続の逆転負けは野球の怖さを思い知らされましたね。
試合の主導権を握り損なうと流れが一気に傾いてしまうということなのでしょう。
それにしても、第3試合の終わり方は悔いが残りますね…
4点差で2アウト3塁、ワンバウンドの球で飛び出すような状況ではないのですが…
侍ジャパンの内川選手の走塁と同じような心理状況でしょうか。
つくづく走塁は難しいと感じます。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパン敗退の様々な理由
私個人としては「捕手のリード」「大振りとなった打線」「山本監督の采配」を挙げましたが、
他にスポーツ紙では「決勝ラウンド進出という目標達成によるモチベーション低下」
「山本監督・東尾コーチらと若い選手との意思疎通のなさ」などが挙げられているようです。

それらには頷くところも多いのですが、「投手起用が一定しなかった」というのはどうでしょうか。
確かに、抑え候補の浅尾投手がメンバーを外れ、エースと期待した田中投手が不調で、
戦いながら投手陣を再編せざるを得ず、結果的にそうなってしまったことは確かですが、
ただ、それは短期決戦ではよくあることで、それは一切言い訳にならないはずです。
スポニチの記事(こちら)で、
「起用法が見えないし、中途半端に投げたくない」と言った投手は誰でしょうか?
そんなことを言う選手は短期決戦に必要ありません。二度と国際大会に出ないでください。癌です。

最近は短期決戦の日本シリーズでも、先発・中継ぎ・抑えと起用法を固定するケースが多く、
なかなか役割を超えた投手起用が見られなくなっており、
上記のようなバカなこだわりを持つ投手がいることこそが、日本のぬるま湯体質を明らかにしています。
最近の日本シリーズでのスクランブル登板というと、2008年西武の岸・石井一久・涌井投手ら、
2011年ソフトバンクの攝津投手の抑え起用ぐらいでしょう。
西武は渡辺監督、ソフトバンクは秋山監督、いずれも黄金時代の西武出身の監督で、
当時は調子の良い先発投手を大胆に次ぎ込むことが普通だったんですがねぇ…
改めて戦術レベルの低下を嘆くとともに、低くなった選手の意識に呆れ返ってしまいます。


「統一球」に関しては問題があると思うものの、WBC公認球との違いは難しい問題です。
メーカーの問題はどうしようもない壁ですし、仮にそれを乗り越えて同じボールを使ったとしても、
日本の自然環境とアメリカの自然環境は大きく異なるわけですから、
違和感はどこまでいっても消えないと思われます。
それよりはストライクゾーンでしょうか。
実際に試合を見ていても、昔ほど外に広いと感じなくなってきました。
かなり審判による個人差が大きい印象で、ストライクゾーンを広くする必然性はなさそうです。


◆ライオンズネタ オープン戦の結果
まずは週末のオープン戦3試合の結果から。

【22日金曜日 3-5 横浜戦】
開幕投手が決まっている岸投手は7回無失点と安心のピッチング、
開幕に向けて順調に仕上がったという感じです。
問題は2番手のサファテ投手で、エラーでランナーを出した後の四球が…
その後に登板したウィリアムス投手と長田投手も打たれてしまい、
大石投手の抑えテストができなくなってしまいました。
もうサファテ投手は2軍スタートでいいと思います。つーか、何で投げさせたの?
長田投手とウィリアムス投手はやってもらわないと困るだけに、
残り試合で1度登板させて不安を無くしたいところですね。

打線は6回まで藤井投手に抑えられるなど、元気がなかったものの、
7回に帰ってきた炭谷選手のタイムリーなど3点を取ることができました。
好材料は炭谷選手が2安打と結果を残し、
スピリー選手も口火を切る2ベースなど2安打を放って結果を残したことでしょう。
逆に不安要素は、1番の金子選手が結果を残せておらず、打線の巡りが悪いことと、
浅村選手の当たりが止まっていることでしょう。
再び1・2番が低調となっているだけに、浅村・秋山選手に戻すのか、
秋山選手だけを上げるのか、もう一度考え直した方がいいかもしれません。

【23日土曜日 3-4 横浜戦】
22日の試合以上に内容の無い試合で… 開幕が心配になってきてしまいます。
先発の菊池雄星投手はストレートの走りが悪かったようで、5回4失点で降板に。
レフトに不慣れなスピリー選手の拙い守備もあったので、3失点は許容範囲ですが、
4失点目がワイルドピッチによる失点だったというのが印象悪かったですね。
ピンチでもう少し粘れていたら、評価されていたと思うのですが。
もう一度、ピンチでの投球を見直し、開幕までに修正してもらいたいです。
岡本篤志・坂元・長田投手のリリーフ陣はぼちぼち。この3人は開幕1軍でしょう。
抑えの大石投手はランナーを出したものの、代打の中村紀洋選手を打ち取り、
開幕1軍と抑え切符を手中にしつつあるように思えます。

打線は初回の2得点以降は、2安打に抑えられてしまい、3点止まり。
22日の試合に続いて栗山選手がスタメン落ち、
7回に代打で登場してタイムリーヒットを放つも、すぐ代走で交代、
足の違和感か何かで大事を取っているのでしょうか?<左太腿痛で大事を取ってとのこと
仮に栗山選手がスタメン出場できないとなれば戦力的に厳しいだけに、不安要素です。
また、金子選手と浅村選手の状態も相変わらず。
片岡選手は粘れるようになり、四球をよく取るようになりましたが、
ヒットはあまり打てていないだけに、1・2番に元気がない状態です。
1・2番を中心にどう打線を立て直すのか、大きな懸念材料です。

【24日日曜日 5-3 横浜戦】
WBCから戻った牧田投手が先発で5回を投げ、
涌井投手が4回を投げ、それぞれ失点したものの、内容は良かったので、
特に調整期間を設けることなく、そのまま先発ローテに入りそうです。
先発の牧田投手は順調すぎて球数が5回61球と少なすぎたのが懸念材料ぐらいで、
投げるスタミナが戻っているならば、心配ないでしょう。
涌井投手は味方のエラー絡みで2点を失ったものの、ズルズル行きませんでしたし、
ストライク先行で投げられていたようなので、こちらも心配はいらなそうです。

心配していた打線は16安打を放ち、最後の最後で調子を取り戻しました。
相変わらず四球でランナーを出してくれる投手には強いようです。
逆に制球の良いタイプには手こずるだけに、そこはシーズンに向けての課題ですね。
今日の試合では随所に今年のライオンズが目指すべき野球が見られ、
2回裏1アウト1・3塁での場面では片岡選手がセーフティスクイズを成功させ、
3回裏ノーアウト1・2塁の場面では金子選手がスリーバント(失敗に終わる)、
3回裏1アウト1・2塁の場面ではヘルマン選手と大崎選手がダブルスチール成功、
5回裏1アウト1塁で永江選手がヒットエンドランを決めるヒットを放つなど、
随所で足を絡めた攻撃を見せてくれました。
チームとしてもセンターを中心のバッティングが多く見られるなど、
繋ぎの野球を体現することができていたように思います。


次に、キャンプ・オープン戦で見られた課題ごとの結論を記しておきます。

【先発ローテ争い】
順に、岸・菊池雄星・十亀・野上・牧田・涌井投手の6人で決定打と思われます。
2カード目の先発順は分かりませんが、野上投手と涌井投手は似たタイプですので、
牧田投手を真ん中に挟んだ方がローテに変化が生まれると思われます。
これにより、ベテランの石井一久投手がローテを外れることとなりますが、
いつでも交代可能ですから、若い3投手は春先からしっかりと結果を残して欲しいです。

【守護神争い】
大石投手で確定でしょう。
本命視されていたサファテ投手は球速のわりに打ち返されることが多く不安定に。
ただ、大石投手がそのままスンナリと固定されればいいのですが、
まだフルシーズン1軍で戦ったことがないだけに、
サファテ投手やシコースキー投手、ルーキーの増田投手との入れ替えも考えられます。

【二遊間争い】
ショートは永江選手、セカンドは片岡選手でスタートするのは間違いなさそうです。
ただ、ショートの永江選手はまだ高卒2年目、経験不足から来る壁もあるでしょうし、
片岡選手は手術明けでまだ万全ではないだけに、流動的な要素は多いです。
交流戦を考えれば、打撃の良い浅村選手が二遊間を守る必要性が出てきますし、
ルーキーの金子選手もセカンドでの出場機会は十分考えられます。

【4番の穴】
中村剛也選手の復帰が遅れており、早くとも交流戦明け、
現実的にはオールスター明けが復帰時期だと予想されます。
その間の4番打者はオーティズ選手で確定した感があります。

【外国人枠争い】
ウィリアムス投手とオーティズ・ヘルマン選手の3人は確定。
現時点は強打者が不足していますので、もう1人はスピリー選手だと思われますが、
リリーフに計算違いが出てきた場合はサファテ投手との入れ替えも考えられます。

【1・2番をどうするか】
今日の試合では片岡・秋山選手の1・2番を組んで打線が繋がりましたが、
同時に3番浅村選手が4打数4安打1四球と大当たりだったことも見逃せず、
依然として1・2番は流動的な要素を抱えています。

数字は正確ではないものの、自分なりに1・2番候補のオープン戦の成績を計算したところ、
ヘルマン選手が出塁率.442 4盗塁、
秋山選手が出塁率.361 1盗塁、永江選手が出塁率.354で盗塁なし、
金子選手が出塁率.342 5盗塁、片岡選手が出塁率.333で盗塁なし、
浅村選手が出塁率.328 4盗塁というのが手持ちの集計です
(数字の漏れがあると思われるので、正確な数字ではありません)。
ただ、統一球導入後は先頭打者が出塁しても、得点に結びつきにくい傾向があり、
1番打者には出塁率だけでなく、ノーアウト1塁ではなくノーアウト2塁にできる要素、
盗塁成功率の高さや長打率も求めらるようになっています。

この中で長打が圧倒的に多いのが秋山選手で、2ベース・3ベースも狙えます。
長打は少ないものの盗塁で2塁を狙えるのがヘルマン選手と金子選手。
出塁率はそこそこも、長打も盗塁も狙えるのが浅村選手となります。
片岡選手は怪我の再発の危険性からオープン戦での盗塁はなく、
持ち前の足がどれだけ戻っているのか、まだ分からない面があり、評価ができません。
以前よりもボールをよく見るようになったことで、四球が飛躍的に増えており、
そういう意味では2番打者としての起用は十分考えられます。

この中で欠かすことができないのは秋山選手で、クリーンナップの起用も考えられますが、
最も期待できる栗山選手の前のチャンスメークを任せたいところです。
積極的に打つタイプというよりも、配球を読んでじっくり打つタイプですので、
1番よりも2番向きだと思いますが、場合によっては1番起用もありでしょう。
片岡選手の場合は足が使えるかどうかが大きなポイントで、
積極的に走れるなら1番打者に最適ですが、そうでないなら2番か7番でしょう。
浅村選手は役割を与えた方が結果を残すタイプなので、どの打順で使うにせよ、
明確にビジョンを与えた方がいいと思われます。
浅村選手自身は1番打者のビジョンを持っているので、その意味では最適、
3番打者のビジョンは中島選手で持っていることが今日の好結果に繋がったのかも。
6番や7番で使う場合は首脳陣が明確なビジョンを与えてあげて欲しいです。
個人的にはやはり浅村・秋山選手の1・2番が推しで、
次点で秋山・片岡選手の1・2番、片岡・秋山選手、金子・秋山選手の1・2番と続きます。

【先発】岸、菊池雄星、十亀、野上、牧田、涌井(石井一久)
【右リ】長田、岡本篤志、坂元、岡本洋介
【左リ】ウィリアムス
【抑え】大石、(サファテ、シコースキー、増田)
【捕手】炭谷、上本、星孝典
【一塁】オーティズ、浅村
【二塁】片岡、金子
【三塁】ヘルマン、山崎
【遊撃】永江
【外野】栗山、秋山、スピリー、大崎、坂田、熊代
1(一)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
5(三)ヘルマン、6(右)スピリー、7(二)片岡、8(捕)炭谷、9(遊)永江

戦力的には整いましたが、左のリリーフが手薄になってます。
松永投手が肩痛で遅れている影響がモロに出ています。
小石投手や宮田投手、中崎投手、先発候補の武隈投手、ルーキーの高橋投手ら、
左腕投手の台頭が待たれます。

打順は1・2番とともに7番打者をどうするかが課題で、
打力を考えれば、浅村選手を下げたくなりますが、
後ろを打つ炭谷選手はバント・エンドランが上手なので、
勝負強さと足を使える選手を置くのがベターでしょう。


パリーグのライバル球団に関しては開幕直前に詳しく分析しますが、
やはりソフトバンクが一枚抜けている印象があります。
戦力補強はしたものの、まだチームとしてのまとまりがない楽天とオリックス、
若手が伸び悩んでいてベテラン頼みの日ハムとロッテに分けられると思います。
ソフトバンク以外は戦力が揃っているとは言えないので、
戦力が整うまでにソフトバンクに走られないよう混戦に持ち込めるかがポイントでしょう。

2013年03月20日

WBCはドミニカ共和国が優勝

ワールドベースボールクラシックの決勝戦が行われ、
ドミニカ共和国が3-0でプエルトリコ代表を下し、8戦全勝で優勝を決めました。
ドミニカは優勝候補の大本命と言われ続けてきただけに、
その本命チームの優勝によってWBCは国際大会として箔が付く可能性が高いでしょう。
興行的にはアメリカが2次ラウンドで敗退した誤算が大きく、空席も目立ちましたが、
結果としては主催者側も納得という形で終わったように思います。
優勝したドミニカ共和国の皆様、優勝おめでとうございます。
日本はまだWBCでドミニカと対戦したことがないだけに、
次回大会こそはディフェンディングチャンピオンを破っての優勝となるように、
日本プロ野球のレベルアップを祈りたいです。

ドミニカ優勝関連の記事では、こちら
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130320-00013354-toyo-soci&p=1
この優勝でドミニカの野球熱がさらに高まり、
野球とともに教育水準の向上が図られることを期待したいですね。


◆プロ野球ネタ 緻密な日本野球の再生の鍵となる「埼玉西武ライオンズ」
敗因分析は先日の分析に間違いはないようなので、そちらをご覧いただくとして、
情緒的な面を言えば、一番最初に書いた「情けない」という感想であったのが悲しいです。
負けて「悔しい」という気持ちが微塵も沸いてこないんですもん。
試合終了後に内川選手がベンチで涙していましたが、
以前のWBCで韓国に負けてイチロー選手が吼えたように、
どれだけの選手が悔しさを表現したのか。
また、試合中にどれだけ必死でひたむきなプレーを見せてくれたのか。
負けても溜飲が下がるような場面がなかっただけに、何の感慨も抱けませんでした。
あの試合を思い返すと、アメリカ代表を全く笑えませんよね…

スポーツ紙上では早くも次のWBCに向けての話題も出ていますが、
昨日も書いたように、緻密な日本野球を取り戻すためには、
埼玉西武ライオンズが頑張っていかないとダメでしょう。
統一球導入後の堕落した野球では国際試合に対抗できないのが明らかになったわけですし、
ボールに左右されない日本の緻密な野球の形を再度追及していかないとなりません。

その要になるべき選手は炭谷銀仁朗選手であることは間違いないです。
今回の侍ジャパンにも召集され、試合にはオランダとの順位決定戦ぐらいしか出れませんでしたが、
その中でストライクゾーンや外国人打者への攻め方といった国際試合の違いを認識したことでしょう。
考えて見ますと、野村監督に師事した名捕手とえいば、
ヤクルト・古田捕手、阪神・矢野捕手らがいたものの、
ヤクルトも阪神もFAで獲得したキャッチャーが後釜に座ることになり、その系譜が途切れており、
森監督に師事した伊東捕手が細川捕手を育て、伊東監督となってからは炭谷捕手を育てており、
その流れの中で代表クラスの捕手まで育ってきたのが炭谷捕手であり、
12球団の中で唯一の名捕手の系譜の中にいる若手捕手だと言えます。
まだまだ打撃は物足りなく、守備でもワンバウンドの処理には課題を抱えていますが、
炭谷選手が日本を代表する捕手に育つことが次回以降のWBCに繋がっていくように思います。
日本の緻密な野球の伝統を受け継ぐ名捕手へ、炭谷選手の成長が日本野球復活の鍵です。

そういう視点から西武ライオンズという球団を見ていきますと、
80年代後半から90年代前半の黄金時代からメンバーが総入れ替えとなり、
その歴史の中で親会社の不祥事による身売り騒動や首脳陣や編成部の入れ替えもあったものの、
常勝西武の伝統は少なからず引き継がれ、未だに多くの可能性を秘めた球団だと言えます。
現状、日本唯一の大砲である中村剛也選手を始め、高い盗塁技術を持った片岡選手、
今大会でもアンダースローで沸かせた牧田投手、多彩な変化球で引き出しの多い涌井投手ら、
日本の緻密な野球の復活に欠かせない能力を持った選手が数多くいます。
指導法にしても、土井正博元コーチの当てるのではなくしっかりとスイングする指導が定着しており、
後述する盗塁に対する考え方、送りバントの精度など、高いレベルにあります。
もっとも、近年は守備の拙さやいぶし銀と呼ばれる繋ぎの打者の欠如が課題となっていましたが、
守備では昨年から奈良原コーチが就任して強化に乗り出しており、
黄金時代の辻選手のようないぶし銀の系譜も2軍に高木浩之打撃コーチが就任したことが、
繋ぎの野球の真髄の復活となれば、日本の緻密な野球を体現することができるでしょう。
今大会で地に落ちた日本の緻密な野球を復活させるためにも、
炭谷選手を中心に、若いライオンズの選手がさらなる成長をすることを期待したいです。

…と、書き終えたところで、親会社の西武HDの心配なニュースが飛び込んできました。
大株主となっているアメリカ投資ファンド会社のサーベラスが、
西武秩父線の廃線を含むリストラ策を提案し、これを西武HD側が拒絶、
サーベラス側が敵対的TOBを表明するなど、対立が激化しているようです。
もし、サーベラス側が主導権を握ることとなれば、
球団の資産価値を認めてきた後藤社長の退任を始め、球団身売り騒動が再燃する可能性もあります。
株価が好調なうちに再上場する方がサーベラス側にも得だと思うんですが…
開幕前に懸念材料が解消されることを祈りたいです。


◆プロ野球ネタ WBC準決勝でのダブルスチールに関して
WBC準決勝8回1アウト1・2塁、阿部選手の打席での盗塁死に関してですが、
その後の報道等によれば、出ていたサインは「ダブルスチール」で、
走るタイミングは2塁走者に任せる形だったようです。
ですから、山本監督の「走れたら」ではなく、「走れ」のサインで、
いつ走るかは選手任せといった形だったようです。
そうなると、やはり2塁ランナーの動きを見ていなかった内川選手が悪いのですが、
走者を見ていたとしても、戻りきれずに捕手からの牽制死となっていた可能性もあるので、
内川選手ばかりを責めることもできません。

野球のセオリーから外れていることには異論がなく、
2点差という状況で左打者の阿部選手、
右打者ではないので、相手捕手のモリーナ選手から3塁は死角にならず、しかも鉄砲肩、
2塁走者の井端選手は決して俊足とは言えず、相手の隙を付いたとしても成功確率は低いです。、
もし、成功したとしても1アウト2・3塁、ヒット1本で同点となる可能性が生まれるも、
それならば1アウト1・2塁で同点になる可能性がないかと言えば、そうでもなく、
右中間が極端に広い球場なので、左打者の阿部選手が引っ張れば1塁走者も十分還れます。
カウントによってはランエンドヒットもかけられますし、
わざわざ盗塁というリスクを背負うこともなかったはずです。

唯一、考えられるとすれば、阿部選手がその前の打席で左投手のセデーニョ投手に全く合わず、
チャンスで空振り三振に倒れていたので、同じタイプのロメロ投手にも期待薄と感じ、
犠牲フライかレフト方向への単打を期待した場合でしょうか。
それでも、阿部選手の打席では1点しか入らないわけで、2点差で取るリスクではありませんし、
あれだけ阿部選手のチームだと言っておきながら、
最後の最後は全く信頼していなかったということになってしまいます。

最も傷ついた選手は1塁ランナーの内川選手で、
次がスタートを切りきれなかった2塁ランナーの井端選手ですが、
そんなサインを出され、信頼してもらえなかった打者の阿部選手も傷ついたことでしょう。
総合的に見て、リスクが高すぎる作戦だったのは間違いなく、
ベンチの「思いつき」で野球をやってしまったということでしょうね。


そもそもですが、侍ジャパンに見られた「隙があったら走る」という姿勢は、
私個人の盗塁観からすれば、「盗塁」として認めていません。
それはメジャーや近年の日本で見られる点差が付いた状態での盗塁は記録しないのと同じで、
単なる進塁行為に過ぎないとみなしています。
真の「盗塁」とは、「走れる状況で走る」ことで、
どんなに警戒されていても走って次の塁を奪う高尚な行為です。
そういった考え方からすれば、侍ジャパンの盗塁はセコイ行為にすぎず、
名前を「鼠小僧ジャパン」に改めた方がいいんじゃないの?、とさえ思います。
そんな考え方をしているから、盗塁王は打撃三部門より下に見られるんですよ。

つまり、「盗塁」というのは走れる状況が常に限定されていて、
負けている展開では1点差、同点、勝っている展開でも1~2点差の状況です。
試合前半で成功確率が8割以上ならば、2~3点の間でも走っても構いませんが、
それ以外の状況ではデメリットがメリットを上回ってしまいます。
2点差以上負けている状況では、盗塁したランナーを還しても追いつかないので、
ランナーを貯めることが大事になってきますし、
勝っている展開でも、一か八かの盗塁が失敗してしまえば、流れが相手に行ってしまいます。
ペナントレースでの数字を見ていると、俊足ランナーの盗塁成功率は平均7~8割、
キャッチャーの盗塁阻止率は3~4割ぐらいで、
ヒット・四球で出塁する確率よりも、盗塁の方が、数字上、成功しやすいのですが、
実際の盗塁数はホームラン並みに少ない、それは何故でしょうか?
それはやはり失敗のリスクが高いからでしょう。
野球の鉄則としてキャッチャーに打たせるなと言われますが、
盗塁阻止はそれと同じで、相手バッテリーを乗せてしまう可能性が高くなります。

具体的に走れる状況を提示しますと、
例えばノーアウト1塁の状況では100%の自信がない限りは走ってはならず、
1アウト1塁なら80%の確率で走ってもよくなり、
2アウト1塁で打者が2ストライクと追い込まれている状況ならば、
打順によっては盗塁が失敗しても走るべき状況が生まれます。
打席に立っているのが1番打者や主軸を打つ打者で、
次の回の先頭打者から始めた方が得である場合などです。
ただ、同じ状況であっても、フルカウントになれば1塁走者はスタートを切れるので、
長打力のある打者の場合は慌ててスタートを切らずにカウントを整える選択もあります。

また、盗塁の姿勢を見せていれば、相手投手はクイックをしなければならず、
コントロールの乱れを期待できますし、配球的に緩い球や落ちる球が使いにくくなります。
ですから、敢えて「走らない」のも盗塁を利用した作戦です。
件の1アウト1・2塁の状況であれば、
国際大会ということで相手の走力を正確に把握しているとは言い難いだけに、
2塁ランナーが走る姿勢を見せるだけでも、打者のアシストになった可能性があります。
プエルトリコの投手陣はテンポが速かったですし、
前半から出塁して警戒させるだけでも展開は違っていたでしょうね。

最終的には首脳陣の「盗塁」に対する状況判断の悪さが足を引っ張った感は否めません。
もう一度、日本の緻密な野球を取り戻すためにも、
「盗塁ができる状況」を正しく把握して欲しいです。


◆ライオンズネタ オープン戦の結果
【19日火曜日 7-5 巨人戦】
先発の十亀投手は5回1失点で粘り強く投げていたものの、
6回に3安打を集中され、押し出し四球を含む3失点で降板、
後続の投手も打たれて合計5失点となってしまいました。
それでも5回までは課題の立ち上がりやランナーを出してからの粘り強い投球が見られ、
昨年よりも先発投手としてワンランクアップしたことは感じられます。
あとは勝てる投手となれるかどうか。先発ローテ入りの可能性は高いでしょう。

打線は地方球場ということで、若手中心のオーダーとなりましたが、
9番永江選手が復活の2安打を放つなど活躍し、11安打7得点を挙げました。
レギュラー捕手は炭谷銀仁朗選手で決まりでしょうが、
上本選手も星孝典選手も打撃で結果を残しているだけに、
もし炭谷選手が打撃で苦労するようなら簡単に代えられてしまう可能性もあります。
チーム内の競争が激化していますね。
ただ、外野手争いに関してはもう少しアピールをして欲しいところ、
残り1枠のライトはまだ決め手を欠くという状況ですね。
心配なのは片岡選手が痛みを訴えて途中交代したこと、長引かないといいのですが…


【20日水曜日 1-3 巨人戦】
先発の野上投手は5回無失点の好投も、6回に2本塁打を浴びて逆転を許してしまいました。
球数が80球と少し多めに推移していただけに、一番キツイ回となってしまったようです。
能力的には十分先発を任せられることは分かっただけに、
あとは終盤まで試合をきっちり作ることができる色々な意味でのスタミナが必要ですね。
そこを課題として開幕まで調整していって欲しいです。開幕2カード目の先発は確定でしょう。
心配なのはサファテ投手で、2アウトから連打を食らって1失点、
良い時と悪い時とがはっきりしていて、計算できない状況です。
抑え投手としてはちょっと怖いかなという感じがしてしまいます。
残りのオープン戦3試合で大石投手の抑えテストを行い、その結果次第となるでしょうね。

打線は相手先発の宮国投手に抑えられ、犠牲フライによる1点止まりでした。
それでも9番の永江選手が連日の2安打を放つなど、レギュラー獲得へ向けて結果を残しています。
これまではレフト方向へ流してのヒットが多かったのですが、今日はライトへ引っ張ってのヒット、
打撃練習を嫌いと言わずに、もっと自信を持って臨んでいってもらいたいです。
ただ、自慢の守備の方で2試合連続でミスがあったようなので、
守備を売りとする選手なだけに、その点はしっかりと反省してもらいたいです。

打順の方は片岡選手の欠場により、1番セカンド金子・2番センター秋山選手で、
6番ライトでスピリー選手が入るオーダーを組みました。
仮に片岡選手が開幕に間に合わず、サファテ投手が1軍枠から外れるようなら、
今日のオーダーの形になりそうですね。
ただ、ルーキーの金子選手に一時の勢いがなくなっているだけに、
残りの試合で1番打者としてきっちりアピールできるかどうか、その点に注目したいです。


明日はオープン戦が組まれていない練習日で、そこからWBC組が1軍に合流するようです。
残りは3試合で金曜日のみ横浜スタジアムで、土日は西武ドーム、
特に日曜日は天気が懸念されているだけに、ドーム開催は嬉しいですね。
金曜は開幕投手の岸投手で、土曜は菊池雄星投手、7イニングと予想され、
長田・ウィリアムス投手を繋いで大石投手の最終テストが行われると思われます。
日曜日は微妙ですが、石井一久投手を2軍登板に回し、
牧田投手と涌井投手に1試合任せて先発テストをするかもしれません。
となると、サファテ投手が開幕1軍から漏れる可能性が強くなってきました。
あとは炭谷選手の調整ですが、打順がよく回るように2番打者で使ってもいいかと。
最終戦はベストオーダーで行くでしょうが、
金曜・土曜は実戦から離れている炭谷選手にできるだけ打席を回してあげて欲しいです。

2013年03月18日

侍ジャパン、準決勝で敗退

ワールドベースボールクラシックの決勝ラウンドが行われ、
マスコミが3連覇へと囃し立てる中、準決勝でプエルトリコに1-3で敗退し、
侍ジャパンのWBCが終了してしまいました。
…まぁ、なんつーか… 一言で言えば、「情けない」試合でしたねぇ…

勝敗を分けたポイントはいくつかあると思うのですが、
1つ目はキャッチャーの差、
2つ目は中田選手のすり足打法放棄を認めたことによる打線の淡白化、
3つ目は最後まで一貫性のなかった山本監督の采配、でしょう。

1つ目のキャッチャーの差ですが、プエルトリコも4番キャッチャーのモリーナ選手で、
攻守に渡ってチームを引っ張る中心選手ということで、
侍ジャパンの4番キャッチャーでキャプテンの阿部選手とは共通する点が多くありました。
攻撃面でモリーナ選手が機能したとは言いづらいのですが、
守りでは、焦る日本の打者にストライクからボールになる変化球を振らせるなど、
チームの中心線主として引っ張り、見事にチームを勝利に導いていました。
それに対して、阿部選手は、致命的な一発となった7回の2ランホームランの場面では、
確かに能見投手のチェンジアップが真ん中に行ってしまった完全な失投だったものの、
阿部選手の構えている位置も真ん中付近で、リードの意図が全く見えませんでした。
前回も能見投手は1イニング目は完璧だったものの、2イニング目から乱れ始めており、
先頭打者に打たれたヒットも高めに抜け気味となったストレートで、
ホームランを打たれる前のシーンもコントロールが甘く、
あわやのファールも食らっており、非常に危ない雰囲気が満載でした。
それにも関わらず、バントやエンドランを警戒してなのか、
簡単にストライクを取りに行こうとしてしまうあやふやなリード、ぶっちゃけ、ありえません。
バッテリーが一発に対する警戒を完全に怠っていたと言わざるを得ません。
他にも涌井投手がピンチで登板した場面、セオリー通り行けばいいのに、
裏をかいてのストレートを打たれて満塁としてしまったり、
リードの意図が理解できない場面が多く見られました。
大会を通じて、阿部選手のリードは味方投手を十分信頼していないように見えてしまい、
データを重視し過ぎたり、裏をかこうとしたりして、リードがバラバラに見えました。

2つ目はオランダ戦以降の打線の調整方法です。
今日の準決勝では各打者が粘る場面がほとんど見られない淡白な打撃が多く、
最後はボール球の変化球を振って三振に終わるという日本らしくない攻撃が目立ちました。
その中でも顕著だったのは中田選手の打ち上げるバッティングで、長打狙いが裏目に出ましたね。
一方のプエルトリコの打者は、イメージと裏腹に大きなフライを打ち上げることは少なく、
ほとんどが外野定位置前のライナー性の打球によるヒットで、
日本のやりたかった野球をプエルトリコにやられてしまった感じです。
打線が淡白になった最大の要因は、オランダ戦のチームメイトのホームラン量産で業を煮やした
中田選手の求めに応じて、すり足打法ではなく、足を上げるフォームを容認したことでしょう。
それによってチームの方針が貫徹されなくなり、オランダ戦でのドームランを引き締めるどころか、
個人主義なバッティングを容認する結果となって、チーム打撃が崩壊してしまいました。
今日の試合に臨むに辺り、それが最大の懸念材料だったわけですが…
残念ながら、東京ドームでの「勘違い」が尾を引いてしまったように見えました。

3つ目は山本監督がどういう野球をやりたかったのか、最後まで見えてこなかった点です。
最初は堅実に送りバントで送る作戦を取っていましたが、失敗も多かったことで貫徹されず、
東京ドームに移ってからは華々しい花火攻撃となったことで、さらにカラーを失ってしまいました。
それなら、それで5回裏のノーアウト1塁の場面、
糸井選手に送ると見せかけてバスターしても良かったはずですし、
どうしても送りバントで進めたいのならスリーバントしても良かったはず、
追い込まれたらヒッティングとは中途半端もいいところです。
チームとしてバントをきっちりやる野球なのか、打者によって攻撃パターンを臨機応変に変えるのか、
打者任せに打たせていくのか、ランナーを動かしてかき回すのか、最後まで一定しませんでした。
継投にしても無難な継投に終始した印象が強く、
今日の試合でも打たれてからピッチャーを代えるという最悪の継投で流れを失ってしまいました。
打たれる前に代える攻めの継投や、敢えて打たれた投手に任せるような信頼感の継投が全くなく、
バタバタとピッチャーを後手後手に代えていく印象しかなかったですね。
例えば、9回はビハインドでも牧田投手を投げさせても良かったですし、
負けたら終わりなのですから、田中投手のブルペン待機も十分考えられたはずなのに、
とても今日しかない戦いをしているようには見えませんでした。
山本監督の采配で唯一のヒットと言えるのがオランダ戦での鳥谷選手の1番起用で、
それ以外の面は残念ながら采配が上手く行ったようには見えませんでした。

もう一つ、全くもって理解しがたいのが、8回1アウト1・2塁阿部選手の打席での盗塁失敗ですよね。
1塁ランナーの内川選手は盗塁のように2塁を目指すも、
2塁ランナーの井端選手は一度スタートを切りかけた後に帰塁、内川選手が挟まれてタッチアウト。
これにより反撃ムードが完全に萎み、阿部選手も凡退して反撃の機会を失ってしまいました。
普通に考えて、この場面でダブルスチールはあり得ないですし、
仮に台湾戦での鳥谷選手の盗塁で味をしめたのなら、2塁ランナーに代走を送っているはず、
万が一にもダブルスチールだったとしても、この場面の主要目標は2塁ランナーの進塁で、
1塁ランナーは最悪挟まれてアウトになっても良いわけで、
前の2塁ランナーの動きを必ず見ていなければならず、2塁ベース手前まで見ないのはどうかと…
試合後の山本監督の話によれば、「ダブルスチールしてもいいというサイン」だったそうですが、
それこそ「中途半端でありえない」サインだと言えましょう。
何ですか? 成功したらベンチの作戦で、失敗したら選手の責任だとでも言うのですか?
そういう選手任せの中途半端さであやふやな態度が致命的なミスを呼び込んだと言えましょう。
こういった状況判断の狂いが出てしまう辺りも日本の野球らしくないですし、
下手に走者を動かそうとする辺りも、采配に狂いがあったと言わざるを得ません。
台湾戦の鳥谷選手の盗塁を褒める論調を多く見かけましたが、
こういったリスクを伴うだけに、やはりあり得ないセオリーを外れた作戦だったと思います。


そんなわけで、本来の侍ジャパンの野球をすれば、決して負けなかった試合ではあったものの、
これが一発勝負の怖さで、一つの狂いが多くの狂いを生んでしまったように思います。
ただ、第1回・2回で日本が言ったように、勝ったチームが強いわけですから、
残念ながら今年の日本はプエルトリコよりも弱かったことは確かです。
それでも最低限の目標は達成できたわけですし、
侍ジャパンのメンバーにはプレッシャーの中で激闘を繰り広げ、お疲れ様でしたと言いたいです。
負けはしたものの、頑張った選手達は暖かく迎えたいですね。

……
………と、最初は思ったものの、温かい論調が多すぎるので、敢えて厳しく接しようかと(^^;
日本の野球レベルが4年前より下がったのは間違いありません。その事実はしっかりと認識すべきです。
一番悪いのは統一球がメジャー球に近いと喜んで導入した野球機構ですが、
安易な戦い方に転落した各球団・選手にも責任がありますね。
結局、当初の懸念どおり、戦い方を変えなかったのは西武だけという惨状で、
それも中島選手のメジャー行きと中村選手の欠場でどうなりますか…
スモールベースボールへの転換必要でしょうが、
それでもコツコツ当てるのではなく、しっかりとしたスイングで振り抜くこと、
ボール球を追いかけずに後ろの打者にしっかりと回すこと、
バント・エンドランをきっちりと決めること、走塁は状況判断を第一とすること、
キャッチャーは対角線リードを基本とすること、これらの伝統はしっかり守って欲しいです。


◆プロ野球 WBCに見る日本プロ野球の課題
今大会を通じて明らかになった課題は大きく分けると2つあり、
1つ目は「統一球導入による戦術レベルの低下」、
2つ目は「送りバントに対する技術軽視」で、
1つ目を細分化すると、「投手レベルの低下」「捕手リードの安直化」「博打走塁の弊害」です。

1つ目の「統一球導入による戦術レベルの低下」ですが、
これに関しては導入初年度から日本の投手レベルの低下を懸念していました。
先日のオランダ戦の順位決定戦のところでも書きましたが、
今のプロ野球は外角にしっかりと投げきれば大丈夫という風潮が強いように思えます。
敢えて内角を攻めるまでもなく、一発はないから外角一辺倒で抑えられるということです。
まぁ、要するに昔の野球ゲームですね(苦笑)
しかし、日本人選手にはそれで抑えられても、
リーチの長い外国人選手はそこにバットが届いてしまう、だから国際大会で打たれてしまうわけです。
おまけにその外角の勝負球もストライクゾーンで十分なので、ボールにする緻密さも低下、
さらに日本投手陣の武器であったフォークボールの落差も統一球では低下したことで、
主力がスライダー投手ばかりになったことも、リーチの長い外国人打者に苦戦した要因だと思います。

また、統一球は投手だけでなく、野手陣のレベル低下も招いていると思います。
最もレベルが下がったのがキャッチャーで、
外角中心のリードでも十分抑えることができるようになったことで、配球レベルが下がり、
さらにフォークボールの重要性低下によって、ワンバウンドの処理技術が下がってしまいました。
リーチの長い外国人選手に対してはもっと内角を突かないといけないのに、
長打を恐れるあまりに投げきれない場面が目立ち、外角一辺倒になりがちでした。

攻撃面では得点力が下がったことで、送りバント等の緻密な野球が増えましたが、
同時に積極的な盗塁や博打走塁が増えてきていることも確かです。
普通にやっても点数が取れないのなら、一か八かでランナーを動かして点数を取る、
そういう野球が統一球導入後は増えました。
一昨年前にソフトバンクが場面に関係なく走りまくって盗塁を稼ぎまくり、
そのことを批判したこともありましたが、あまりにも盗塁死のリスクを軽視しすぎています。
走ってアウトになってもいい場面、一か八か走れる場面、100%でない限り走ってはいけない場面と、
それぞれあるはずなのに、全てが一か八かの盗塁になっている印象さえ受けます。
先日の台湾戦の鳥谷選手の9回2アウトからの盗塁にしても、成功してたから賞賛されたわけで、
古くからのライオンズファンは覚えていると思いますが、
9回2アウトでA・カブレラ選手の打席で、松井稼頭央選手が盗塁を試みてアウトで敗戦となり、
その後、しばらくの間、松井稼頭央選手が盗塁イップス気味になったことがありました。
自由に走っていい俊足の選手であっても、走る場面を間違えると大変なことになるということです。
その日の勝敗だけでなく、その後の戦い方にも影響してしまうわけです。
そういった走塁面の状況判断が、以前よりも低下している印象を受けます。

野球の国際化に対応するために導入した飛ばない「統一球」ですが、
時間短縮の広いストライクゾーンの導入もあいまって、投手に過保護な状況になっています。
それが日本野球の「ガラパゴス化」を招きつつあるのではないでしょうか。
そういった危惧を今回のWBCを通じて強く感じましたね。
少なくとも、ストライクゾーンは少し狭くする必要があり、
ボールの見直し、反発係数を代えるのではなく、縫い目を少し変えてフォークを投げやすくするなど、
投手絶対有利な状況が是正されるような対策を施す必要があると思います。


もう一つは統一球とは関係なく、全体的に送りバント技術が低下している感じがします。
バントが代名詞だった高校野球でも、バントしないチームが増えてきており、
正しいバントの姿勢が伝わりにくい状況になっているように思えます。
今回のWBCでも角中・松井稼頭央・糸井選手らがバントを失敗する場面があり、
安心してみていられたのは鳥谷選手ぐらいで、日本野球の緻密さに危惧を感じました。
バントを失敗する選手と成功する選手の差は明らかで、
ボールに対して手だけ動かす選手は失敗し、体を動かす選手は成功する、その差だけです。
バントを構えるときはヘッド(先端部分)を斜め上にするのが基本姿勢で、
その基本姿勢を崩さずに平行に体を動かせば成功し、
小手先だけでバントをしようとして、バットのヘッドが下がってしまうとファール・フライになります。
勿論、その基本は選手も分かっているのでしょうが、打球の角度や転がす強さを気にする余り、
バットを手元に引いてバントしてしまったり、ボールを手で追っかけてバントしたりと、
基本を忘れてしまったバントをプロ野球や高校野球でも数多く見かけます。
もう一度、バントの基本に立ち返って小技の重要性を再認識してもらいたいですね。

今大会で最も活躍した選手は中日の井端選手なのは間違いなく、
井端選手は送りバントを始めとして、
際どい球をカットしてファールにする技術、右方向へ打ってランナーを進める技術に長けるなど、
日本の緻密な野球の体現者とも言える選手です。
そういう選手こそが国際舞台でも安定した活躍を見せることができるのですから、
豪快なメジャーの野球に憧れるだけでなく、
日本の野球の長所を再認識し、技術の伝承・習得を行っていって欲しいです。
日本人がいくら筋トレしても、ロッテのGG佐藤選手のようになるだけなんですから、
日本人に合った技術をもっと大事にして欲しいと思います。


課題の解決方法は色々と考えられるでしょうが、
個人的には持論である外国人枠の完全撤廃を訴えたいです。
投手のレベルが高い日本と打者のレベルが高いキューバが組めば、
日本の野球は、より一層、上のレベルを目指せることでしょう。
日本の野球が完全なガラバゴス化してしまう前に、
メジャーに負けない開かれた日本球界を作り、レベルの研鑽に励んで欲しいです。


◆ライオンズネタ WBC準決勝で涌井投手が登板 & オープン戦の結果 & レギュラー争い
侍ジャパンには涌井・牧田・炭谷選手の3選手が参加していますが、
決勝ラウンドで出番があったのは涌井投手だけでした。
その涌井投手ですが、結果は0/3で1安打を浴びたものの、
ストレートの球威が戻り、スピードも140キロ中盤をマーク、
カット気味のスライダーのコントロールも戻るなど、状態的には非常に良かったと思います。
もう少し内角シュートで攻めたり、緩いスラーブを投げる勇気があれば、打ち取れてたと思います。
日本に帰国後に問題となるのは、先発調整もそうですが、先日の週刊誌の報道による処分ですよね。
巨人の杉内投手は罰金で済むようですが、涌井投手は昨年も同じようなことがあり、
その時は1ヶ月以上戦線を離れさせられただけに、そういったペナルティがないことを祈ります。
順調に行けば、開幕2カードの登板は難しくとも、その後はローテ入りすると思われます。


さて、話を国内に戻し、それぞれのオープン戦の結果を簡単に振り返っておきます。

【14日 木曜日 5-3 中日戦】
関東地方は肌寒い陽気で、その影響を受けたのか、先発の野上投手は制球に苦しみ、
6回途中まで投げて5四球と大荒れだったものの、
要所を締める投球で3失点に止め、なんとか試合を作ってくれました。
今季はここまで少し制球に苦しんでいる場面が見られ、その点では不安が残るものの、
先発投手として大事なことは試合を作ることなので、評価的には悪くないでしょう。

問題は抑え投手で、サファテ投手が先頭打者にヒットを許すと、
四球を与えて傷口を広げてしまうなど、再び不安定なピッチングに。
結果的に無失点に抑えたものの、1試合ごとに危なっかしい内容が付きまといます。
一方の9回に登板した大石投手は、先頭打者に四球を出したものの、
しっかりと後続を打ちとって無失点ピッチング。
先頭打者に四球を与えたのは良くないことですが、大事なのはランナーを出した後で、
打たれた後に四球でランナーを溜めてしまう方が悪いわけで、
その点でも大石投手の方が好結果だったと言えます。

【15日 金曜日 2-1 中日戦】
開幕投手候補の岸投手はランナーを出しながらであったものの5回無失点ピッチング、
内容的にもまずまずで、開幕に向けて順調さをアピールしてくれました。
他にも涌井投手や牧田投手の名前が挙がっていますが、
起用法や時差を考慮すれば開幕登板は難しいだけに、岸投手で決まりだと言えそうです。
2番手の坂元投手は好調さをアピールする三者凡退で、
右リリーフの開幕1軍を巡る争いが激しくなってきました。
抑え候補の大石投手は連投テストが行われ、
平田・大島選手らを打ち取る三者凡退のナイスピッチング。
特に平田選手とはストレートとフルスイングの真っ向勝負で熱い戦いだったようです。
このまま行くと、大石投手が抑えになりそうな感じですが、
一度抑えに据えたのなら、失敗があろうが抑えで使い続けてもらいたいです。

打線は14日に引き続き、1番金子・2番片岡・3番栗山・4番ヘルマン・5番秋山選手という流れ、
ヘルマン選手を4番に使うなら、栗山選手を使った方がと思うものの、
外国人枠や有事に備えての4番テストなのでしょう。
加えて、秋山選手の5番テストの意味合いもあるように思います。
14日の試合ではその秋山選手と7番起用の浅村選手が適時打を放つなど結果を残し、
15日の試合では二遊間争いを繰り広げる金子選手と片岡選手が3安打と猛アピールしました。
片岡選手はまだ手首の不安があるようなので、どういう起用法になるか分かりませんが、
その存在感は今のチームに不可欠なだけに、少なくとも1軍に置くのは間違いありません。
無理をさせずに様子を見ながらの出場になるのか、強行出場となるのか、
今後の浅村・永江・金子選手らの働き次第でしょうね。

【16日 土曜日 0-2 巨人戦】
先発の菊池雄星投手は先頭打者への四球と暴投によって1点を失ってしまったものの、
その後も3四球を与えるなど、余計な四球は多かったものの、
ストレートは常時140キロ後半をマークするなど、内容的には非常に良かったようです。
これで開幕カード2戦目の先発は決定的だと言えそうです。
今年こそ二桁勝利を挙げてもらいたいですね。
リリーフ陣では坂元投手が好調さをアピールしており、
岡本篤志投手らもうかうかしていられない状況になってきました。
抑え候補のサファテ投手はエラーによるランナーを出しただけの無失点ピッチングとし、
開幕1軍へ向けて踏み止まった形です。
仮に、好調さを買って大石投手を抑えに据えたとしても、
サファテ投手を8回のセットアッパーとして起用する可能性もあるので、
開幕1軍に向けて今後もアピールを続けていって欲しいですね。

攻撃面では散発の4安打に終わり、久々の完封負けを喫してしまいました。
個人的見解を言えば、ヘルマン選手の1番はやっぱり合わないように思います。
盗塁の多さや出塁率の高さを考えれば、1番に最適のバッターなのですが、
どちらかと言えば、ボールをじっくり見ていくタイプなので、それほど脅威を与えません。
1番打者には1球でも多く投げさせるしぶとさが求められがちですが、
一発勝負の高校野球や国際大会でならそれは当てはまりますが、
毎日試合が続くプロ野球には当てはまらないと思われます。
それよりは、先発投手自身も自分の調子が分からない手探りな立ち上がりを、
積極的に狙い打っていくバッターの方が、プロ野球では1番に向いていると思います。
しぶとい打者はランナーを置いた状況や、後ろに怖い打者がいると生きるわけで、
そういう打者は2番・3番に置くべきでしょう。

【17日 日曜日 3-1 阪神戦】
先発の石井一久投手はランナーを出しながらも要所を締める投球で5回1失点の好投でした。
前回は味方のミスがあったとはいえ、大量失点しただけに心配していましたが、
これで開幕カード3戦目の先発に間に合いそうな感じですね。
リリーフで登板した岡本洋平・岡本篤志・ウィリアムス・サファテ投手は1安打投球で、
ややピークは過ぎたものの、オープン戦で12球団最高打率を誇る阪神打線を封じたのは、
一つの自信になると思われます。
2番手の岡本洋平投手は連続四球にワイルドピッチと大荒れでしたが、
無失点で凌げたことは自信になるでしょう。
抑えテストのサファテ投手も結果を残し、大石投手との争いは最後まで続きそうです。

打線は今日の打順が現時点での渡辺監督の理想のオーダーだと思われます。
 1(右)金子、2(二)片岡、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(中)秋山、7(一)浅村、8(捕)炭谷、9(遊)永江
以前、片岡選手を上位打線に置く理由として、
後ろの栗山・中島選手らが直球系統の球を狙いやすくなるためと語っていましたが、
この打順はそれを重ねたものだと言えます。
1番に俊足で積極性のある金子選手を据え、直球系統に強い片岡選手を2番に、
5番のヘルマン選手が再び足を使うことができるので、秋山・浅村選手をアシストでき、
浅村選手も隙があれば走るだけの脚力があるので、
炭谷・永江選手でもエンドラン等の足を使った攻撃をすることができます。
急造ながらも、16・17日の試合で金子選手がライトで無難な守備を見せたことで、
この足を使ったオーダーが完成したと言えます。
…まぁ、もっとも、あくまで「理想」なわけですが… それは後述。


次に、ここまでのキャンプ・オープン戦の結果を想定してのポジション争いは…
【先発】 岸、菊池雄星、石井一久、牧田、十亀、野上
【2週目以降】特に問題がなければ、石井一久投手を一旦抹消して涌井投手と入れ替え
【中継ぎ】ウィリアムス、長田、岡本篤志、坂元、岡本洋介、小石
【抑え】 大石、サファテ
【捕手】炭谷、上本、星孝典
【一塁】オーティズ、浅村
【二塁】片岡、山崎
【三塁】ヘルマン、金子
【遊撃】永江
【外野】栗山、秋山、スピリー、大崎、坂田、熊代
あとは外国人枠の争いと、右の外野手を中心に誰が生き残るか、でしょう。

外国人枠の争いは、ウィリアムス・ヘルマン・オーティズ選手の3人が確定、
残りはサファテ投手とスピリー選手の争いですが、サファテ投手が一歩リードですかね。
ただ、1・2番タイプの繋ぎの打者が多い一方、
ランナーを還す主軸打者の不足が打順編成に苦慮している最大の理由なだけに、
他のライト候補、坂田選手や大崎選手の結果次第では逆転1軍もありえますが、
金子選手のライトという選択肢が出てきたことで、
スピリー選手は2軍スタートで始まる可能性が高いと思われます。

二遊間争いは決定ではないものの、ショート永江・セカンド片岡選手で行きそうです。
ただ、永江選手は一時打撃を復活させたものの、ここ数試合はいまひとつで、
残りのオープン戦での本番モードの投手にどれだけ対応できるかがポイントとなりそうです。
片岡選手は万全な状態ではなく、不安を抱えながらのプレーになっているだけに、
本人の自覚症状次第では控えに回る可能性もあります。
心配なのは守備・走塁で頭から飛び込むことに不安があることで、
守備ではダイビングキャッチができず、走塁では頭から戻れないためにリード不足となるので、
そういった不安が解消されない以上、片岡選手のセカンドは確定とはならないでしょう。
交流戦や中村選手の復帰後には、とりあえずファーストに入っている浅村選手が、
オーティズ選手に弾き出される形となるので、セカンド争いに再参戦する可能性がありそうです。
ショートは守備範囲的に問題はないものの、スローイングに不安を抱えているだけに、
難しい面があると言わざるを得ず、
それよりも浅村選手にはセカンドで日本一の選手になってもらいたいです。

打順で問題なのは、先に指摘したように、金子・片岡・永江選手ら1・2番タイプが多いのに対し、
ランナーを還せる打者が少ないということでしょう。
ヘルマン・浅村・秋山選手らも、本来は1・2番タイプではあるのですが、
長打力と勝負強さを秘めているだけに、他の打順でも起用が可能となり、
それが彼らに5~7番を打たせる打順編成が続いている理由だと思われます。
昨年までのように中島・中村選手がいれば、1・2番でも使えるのですが、
今のチーム事情からすると、ランナーを還す役割を期待せざるを得ません。

とはいえ、スモールベースボールに必須なのは先頭打者の出塁で、
近年、1・2番の出塁率の悪いチームが優勝した例はありません。
ルーキーの金子選手と復活を期す片岡選手の1・2番が機能すればいいのですが、
客観的に見て、経験の浅いルーキーと病み上がりでブランクのある選手では、
どこまで計算できるのか分からない面があります。
この1・2番コンビが機能しない場合は、昨年の浅村・秋山選手の1・2番に戻したり、
浅村・片岡、浅村・金子、片岡・秋山、金子・秋山、秋山・片岡といったように、
新しい1・2番のケースも想定することも必要だと思われます。
現状では3番栗山・4番オーティズ・5番ヘルマン選手は固定でいいとして、
その前後を残り試合でどう固めていくかが最大の問題でしょう。

2013年03月13日

日本がオランダに勝利し、1位通過で決勝ラウンドへ

スタメンを大幅に入れ替えたことで得点力が心配されたものの、
2回に一挙8得点を奪い、先日に引き続いての快勝かと思われたものの、
その後はチャンスらしいチャンスがないままに終盤に突入し、
リリーフ陣がピリッとせず、一時は3点差まで追い上げられるも、
最後に引き離して勝利したという試合でした。

この試合では膝に不安のある阿部選手がDHで出場することになり、
代わりに炭谷選手がマスクを被ったことで、そのリードに注目していたのですが、
前半は良かったものの、後半に少し日本の課題が出てしまった感じがしました。
まず、良かった前半ですが、先発の大隣投手が先頭打者ホームランを浴びたものの、
今日はコントロールが安定しており、内角のスライダー、外角のチェンジアップと、
ストライクからボールになる変化球が面白いように決まる素晴らしい投球でした。
そうかと思えば、大胆に内角をストレートで攻めるなど、良いリードでしたね。
2番手の沢村投手は緩急がなく、スライダーも完全に見切られるなど、
準決勝以降の登板は厳しいと思わせる内容で、リードの仕様がありませんでした。
3番手の田中投手と今村投手に関してはナイスリード。

問題はその後の森福・山口投手の2人ですね。
この2投手に限らず、日本のリリーフ陣は外角のコントロールが生命線です。
試合終盤では一発だけは避けなければならず、長打を食らいやすい内角ではなく、
外角で安全策を取るわけで、これが飛ばない統一球によってさらに顕著となりました。
森福投手は右打者外角のボールの出し入れで勝負し、
山口投手は膝元のスライダーもあるものの、外角でカウントを整えるタイプです。
しかし、これがWBC公式球やリーチの長い外国人打者には当てはまらないわけで、
日本人ならばヒットにするのが難しい外のボール気味の球でも、
外国人打者は簡単に手が届いてしまうだけに、ヒットにされやすくなります。
かといって、懐を攻めるわけにも行かず、
2人とも球威の面では調整十分と言えないだけに、長打を食らう危険性が高いです。
横の揺さぶりで勝負する投手は通用しにくい、
それが明らかになったのが7・8回の守りだったように思います。

過去のWBC日本代表のリリーフを見ても、
第1回大会は大塚投手が抑えで、藤川投手と薮田投手がリリーフ、
第2回大会は藤川投手とダルビッシュ投手、馬原・山口・田中・杉内投手らがリリーフ、
どちらかといえば、縦の落ちる変化球を武器とする投手が主体となっていました。
それが飛ばない統一球の導入でフォークボールが落ちにくくなり、
今の日本球界はどちらかと言えば、横の変化に頼る傾向が強くなっています。
準決勝以降を勝ち上がっていくためには、終盤の投手の配球を考え直す必要があります。
もっと内角を厳しく攻めるか、外側へ遅い変化球を投げていかないと抑えられません。

渡米後、準決勝までは時間があるわけですから、
練習試合の中で配球を考え直したり、大胆な配置転換を行ってもいいと思います。
抑えで使っている牧田投手がカーブを使えないことで、緩急不足になっているだけに、
決勝ラウンドは第2先発で使った方がいいかもしれません。
最も縦の変化を使えている田中投手を最後に持ってきて、
左のリリーフには杉内・能見・大隣投手らを使っていく配置転換もアリでしょう。

【先発】前田健太、大隣
【第2】能見、牧田
【中継】攝津、杉内
【抑え】田中将大
1(二)鳥谷、2(指)井端、3(左)内川、4(捕)阿部、5(右)糸井、
6(遊)坂本、7(一)稲葉、8(中)長野、9(三)松田


◆ライオンズネタ 火曜・水曜のオープン戦の結果
関東に戻ってきてのオープン戦は、ロッテと戦って1勝1敗という結果でした。
打線はオーティズ選手を4番に入れて、ヘルマン・スピリー選手と並べる打線が大当たり、
主軸が当たっていることで安定した得点力を発揮するようになりました。

正直、外国人選手を3人並べるのは作戦上、好ましくないものの、
ヘルマン選手もスピリー選手も選球眼が良く、器用な選手なだけに、
しっかりとコミュニケーションが取れていさえすれば、問題はなさそうです。
それよりは外国人枠の問題が… 野手も外せる選手はいません。
出遅れていたオーティズ選手が4番で活躍したことで、開幕4番は決定的、
少し調子を落としていたスピリー選手も6番に下げると、
持ち前のシュアな打撃と選球眼の良さを発揮するなど、打線が良い形で繋がっています。
なかなかに悩ましい状況が続きますね… 一体、どうするんでしょうか?

二遊間争いは片岡選手が試合に出場するも、いずれも途中出場でセカンドのみ、
まだこれからといった感じですが、永江選手がショートで安定した守備と、
9番打者として機能し始めているだけに、このまま固定される可能性もあります。
課題は打撃だったわけですから、今の状態ならスタメンは間違いないでしょう。
そうなると、セカンドを片岡・金子・浅村選手で争うことになりますが、
できればどちらかのポジションを固定しておきたいところですが…
現時点では難しい感じですかね。流動的なまま、開幕を迎えそうな雰囲気です。

打線は今日のオーダーが基本線になると思われます。
 1(二)片岡or金子、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(右)スピリー、7(一)浅村、8(捕)炭谷、9(遊)永江
浅村選手の1番もありえますが、そうなると7番に片岡選手らが入ることになり、
やや下位打線が軽い印象を持たれてしまうので、浅村選手の方を下げるでしょう。
ただし、前述のように外国人枠の関係があるので、
外野に交代選手がいることを考えれば、スピリー選手が落ちる可能性が最も高そうです。
 1(二)片岡or金子、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(一)浅村、7(右)大崎・坂田8(捕)炭谷、9(遊)永江
誤算の原因は浅村選手が二遊間に定着できていないことで、それが可能となれば、
 1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(一)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(右)大崎、7(指)坂田、8(捕)炭谷、9(遊)片岡・永江
あまり変わらないかも… スピリー選手が入ると結構違うんですが。
少なくとも、DHが使えない交流戦までには二遊間を守ってくれないと打線は厳しいです。

個人的には浅村選手と秋山選手の1・2番コンビを気に入っているので、
それがベターだと思っていますが、それを根本的に破壊していいのだとすれば、
 1(一)浅村、2(二)片岡、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(中)秋山、6(三)ヘルマン、7(右)大崎・坂田、8(捕)炭谷、9(遊)永江
バランス的にはこれが一番いい感じもします。

いずれにせよ、浅村選手が最終的に二遊間いずれかに定着してくれること、
片岡選手が復活してくれないことには、外国人野手3人体制を崩せないと思われます。
そう考えると、投手を1人に絞ることになり、
リリーフ左腕が壊滅的なのでウィリアムス投手は残さざるを得ず、
抑え候補のサファテ投手が外れるという展開もありえるでしょうね。

2013年03月11日

侍ジャパンが決勝ラウンド進出決定!

ワールドベースクラシックの2次ラウンドは、侍ジャパンがオランダ代表に快勝し、
アメリカで行われる準決勝への進出を決めました。
日本では残り1試合を戦い、オランダとキューバの勝者と順位決定戦を戦うことになります。

まずは選手・首脳陣の皆様、準決勝進出、おめでとうございます。
3連覇のプレッシャーの中で、私を含めて外野から色々と言われたでしょうが、
その中でもしっかりとした成績を収めているのは素晴らしいです。
この先はプレッシャーからも開放されるでしょうから、
自分達の名誉のために、大暴れしてもらいたいですね。

順位決定戦の相手が決まってから書き込もうと思いましたが、想像以上の熱戦となっているようで。
キューバが相手なのか、オランダが相手なのか分かりませんが、
1位通過の場合は準決勝を勝ち抜くと1日空きができるため、投手のやり繰りが楽になりますから、
今回ばかりは貪欲に勝利を狙っていってもらいたいですね。
おそらく、決勝ラウンドを見据えた細かい継投になるでしょうから、
先発が予想される大隣投手から田中・杉内・攝津投手らに繋ぎ、
牧田投手らリリーフ陣での逃げ切りを図りたいところです。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパンがオランダ代表に快勝
事前報道で鳥谷選手が1番を打つと聞き、「まだノーヒットなのに…」と心配していましたが、
蓋を開けてみれば、打線に勢いを付ける先頭打者ホームランを放つなど大活躍!
いやはや、すみませんでした、鳥谷選手、山本監督…
野手出身監督ならではの野手の勘ってのがあるんですね。
…もっとも、序盤はその勘も外れまくりだったのが苦戦の主要因でしたが…
台湾戦の9回2アウトの盗塁から勘が冴え始めてますね。

試合内容に関しては、6本のホームランは出来過ぎにしても、
オランダ代表がエースを回避した時点で、ある程度、点数が取れる状況になったと思います。
台湾戦を始め、各地域の予選リーグで番狂わせの試合が起こっていますが、
それは投手の出来が試合内容を左右することの現われで、
この時期の各チームのエース級にはそれほど差がないということでしょう。
ただ、それも勝ち進むにつれて日程が厳しくなり、球数制限もあるということで、
勝ち残るためには平均的に投手力が高くなければならないわけです。
そう考えると、苦戦したとはいえ、日本がWBCを2連覇し、今回も準決勝へ進出したことは、
ある意味では必然なのかなと思ったりもします。

その点では打線も素晴らしかったのですが、それ以上に前田健太投手のピッチングが完璧でしたね。
ストレートの腕の振りも素晴らしく、
前回は少なめだったカーブもカウント球や決め球として使えましたし、
WBC球を利用した右打者の膝元に沈むツーシームも素晴らしかったです。
5回を被安打1、9奪三振で抑え、オランダ打線の長打力を封じたのは、見事でした。
まさに日本のエースという貫禄で、次回登板が予定される準決勝の投球も楽しみですね。

最後に登板した涌井投手はストレートの力が戻り始めており、
右打者の内角シュート(ツーシーム系)の制球・威力が上がってきただけに、
右のワンポイントリリーフとして、今後活用が広がるかもしれません。
今後、勝ち上がりが予想されるチームは強力打線揃いなだけに、
ボールの力だけでなく、緩急が要求されるだけに、
前田投手のカーブ同様に、涌井投手の緩いスラーブは効果的になると思われます。


◆ライオンズネタ オープン戦の結果
週末は中日と2試合を戦い、1勝1敗という結果でした。
それでも、先日のオリックス戦から打線が当たってきており、悪くない戦いができています。

投手陣はベテランの石井一久投手が立ち上がりに大量失点してしまったものの、
経験があるだけに、開幕にはしっかりと合わせてくれることでしょう。
菊池雄星投手はやや出入りの激しいピッチングだったものの、
6回1失点にまとめてくれましたから、野上投手とともに開幕ローテは内定でしょう。
ここまで1軍昇格後に結果を残していた藤原投手が一歩後退気味に。
コントロールに課題があるだけに、打者が本番モードに近づくここからが勝負です。
抑え投手はまだ決定に至らない状況ですが、サファテ投手も今回は三者凡退に抑えており、
好投が続いている大石投手との争いになってきそうです。

打者陣では、永江選手が初ヒットを放って以降、連日のマルチヒットと活躍し、
オープン戦の打率が.375にも達しました。
このまま行けば、ショートのレギュラーを狙えそうな勢いです。
金子選手も1番セカンドで安定した活躍を見せており、二遊間争いはさらに激しさを増しています。
次は西武ドームでのオープン戦となるので、片岡選手もそろそろ試合に出てくるでしょうし、
さらに競争が激しくなりそうな雰囲気です。
中島選手が抜けて心配された二遊間ですが、高いレベルの争いになっていることは嬉しい限りです。

ただ、その中で浅村選手一人だけ守備に苦しんでいる状態です。
連日のエラーで土曜の試合は出場せず、日曜の試合もスタメン落ち、
ヘルマン選手が死球を受けて交代したことで、途中からサードを守りましたが、
2失策するなど守りでは精細を欠き、守備に恐怖を感じないか心配になるほどです。
内野の中ではサードが最も守り慣れていないとはいえ… これではヘルマン選手以下でしょう。
1軍では最も経験の多いファーストに戻してリフレッシュを図ることも必要かと思います。
打撃の方ではタイムリーヒットを放つなど、当たりが戻ってきているようですし、
今の打線の中では浅村選手の打力は欠かせないだけに、
早く守備のスランプを抜け出してもらいたいですね。
交流戦や中村選手の復帰後を考えれば、二遊間へ戻すことが必要となってきます。
総合的に考えれば、ショートを永江選手と片岡選手が争い、
セカンドを金子選手と浅村選手が争う形になってきそうです。

他に野手では若い石川選手が準地元で活躍を見せてアピール、
坂田選手もタイムリーヒットを放つなど、結果を残しています。
外野手は栗山選手と秋山選手がレギュラー確定的で、
残りはライトのポジションのみで、DHを含めた外国人選手との争いになるだけに、
内野手以上に厳しい競争になっています。
昨年のレギュラーである大崎選手も結果を残していますし、
熊代選手もこのまま負けてはいられません。
野手転向の木村選手も徐々にヒットが出てきていますし、1軍に残るのも大変かもしれません。

気になる4番はスピリー選手の成績が落ちたこともあって、オーティズ選手に交代することに。
色々と選択肢はあるでしょうが、一度、栗山選手の4番も試して欲しいですね。
ヘルマン選手はやはり1番よりも3番の方が向いている印象です。
もしくは、1・2番次第ですが、3番栗山・4番オーティズ・5番秋山・6番ヘルマン選手と、
秋山選手をクリーンアップに使う方法もあるかと思います。
今後は金子選手を2番に使ってみたり、浅村・片岡選手らを交えた1・2番も試すでしょうし、
もう少し色々な打順の組み方を模索していって欲しいです。

2013年03月09日

2次R初戦、台湾との激闘に勝利!

もうアホなベンチを井端さんが救っている感じですよね… 井端さんは神です!

今日の試合内容に関しては、私を含めて色々と思うところがあるでしょうが、
日本・台湾代表の両チームの選手が素晴らしい戦いを見せてくれました。
日本の首脳陣が警戒していた通り、台湾代表チームはこれまでとは明らかに違っていて、
これまでは打撃は粗くボール球に手を出しがちで、
守備の乱れから失点するイメージが強かったのですが、
今回の代表チームは日本代表以上に守備が素晴らしく、
4回の坂本選手のセンター前に抜けるかという打球を王建民投手がグラブで弾き、
それをショートがグラブに当てて止め、セカンドが素早く拾って失点を防いだり、
8回の坂本選手の同点打では糸井選手を3塁できっちりアウトにしたりと、
日本でゴールデングラブを獲得している陽選手がレフトを守るぐらいで、
戦いを見ていて手強さを感じさせるチームでした。
そんな相手に苦しみながらも競り勝てたのは、ある種の感動がありましたね。

それにつけても、やっぱり井端選手ですよ。9回2アウトからの同点打、痺れました。
昨秋のキューバとの壮行試合で井端選手を招集した時は目の付け所がいいなと思いましたが、
その試合で活躍したのにも関わらず、数日後には「セカンド鳥谷」構想…
井端選手を控え止まりという態度がありありだったのですが、
それにもめげず、中日のキャンプでしっかりと仕上げ、紅白戦でも結果を残すなど、
万全の状態で代表チームに合流した井端選手はさすがプロフェッショナルという感じでした。
でも、やっぱり首脳陣の控え評価は変わらず、強化試合でもスタメンはなく、
代打や守備固めといった限定的な起用法だったものの、結果を残すことで代表メンバー入りし、
初戦のブラジル戦ではチームを救うタイムリー、
3戦目のキューバ戦では内川選手の代役として3番打者として貢献し、
ようやく首脳陣を折れさせるまでに評価を上げてくれました。
そして、今日の起死回生のタイムリーですからね。
井端選手が侍ジャパンを救っているといっても過言ではありません。
井端選手こそが真のプロフェッショナル、「侍」です。


首脳陣の采配批判も兼ねて、今日の試合を振り返ってみると、
スタメンで左打者を並べるという戦法自体は悪くなかったと思います。
まぁ、1番は糸井選手で角中選手は状態的に下位打線だと考えてましたが。
先発の能見投手の起用も立ち上がりのピッチングを見れば正解でしたが、
兆候は2回の終盤ぐらいからあったものの、
3回に初回の投球が嘘のようにボールが抜け始め、
長打を食らってからは慎重になり過ぎて、打者に向かっていく姿勢がなくなり、
押し出し四球という最悪な結果を生んでしまいました。
交代のタイミング等は仕方なかったと思いますが、
もう少し上手い立ち直らせ方はなかったのかなと思ってしまいます。

攝津投手の投入時期と失点に結びついたリードに関しては不満はあるものの、
ここでは省略するとして、7回表2アウト2塁での代打起用ですね。
右の代打ということで松田選手が出てくると思いましたが、
起用されたのは当たっていない長野選手だったわけで…
また巨人偏重起用かよと思いつつも、応援していたら空振り三振…
前回のキューバ戦で見限らないとダメでしょう… 複雑な気分になりました。

守りでは6回・7回に田中投手が登板し、
相手打者に向かっていく気迫を全面に出したピッチングによって、
先発の能見投手が作ってしまった逃げの形が完全に払拭され、
まさにチームを変えるエースのピッチングを見せてくれたことで、
8回表の攻撃へと繋がり、やっぱりやってくれる井端選手が突破口を開き、
内川選手のヒットでノーアウト1・3塁とし、
ここで打たないと何が4番だキャプテンだという場面で阿部選手が漢になる適時打、
なおも、ノーアウト1・2塁という場面を迎えました。
田中投手のピッチングといい、完全にチームはイケイケ、
好調の糸井選手で俊足なだけに併殺もないでしょうから、打たせると思っていました。
それがまさかの水を差す送りバント失敗… これはさすがにアホかと思いました…
試合の流れを読めていない辺りが現場を離れていたブランクなんでしょうかね…
このバント失敗によって阿部選手に代走を送らなければならなくなり、
試合が長引く原因の一つとなったように思います。

8回裏の田中投手の続投判断も評価の分かれるところでしょう。
ブルペンで休んでいる光景が映っていたので、完全に交代だと思っていましたが…
3・4番の右打者2人に投げてから、左投手の投入を予定していたのか、
同点に追いついたことで、さらなる勢いを付けようとして、急遽続投したのか、
どういう判断をしたのか分かりかねる部分はありますが、
田中投手に7回までのような気迫が見られなかっただけに、
結果的に引っ張りすぎだったように思えます。
もし、流れを変えたくなかったのなら、抑えの牧田投手を前倒ししても良かったはず。
先発をやっているわけですから、長いイニングを投げられますし、
結果的に牧田投手が次の試合で投げられなくなった場合でも、
7回までの球数なら田中投手が行けたわけですし、柔軟に抑え交代もあり得ました。
ちょっとブルペンのドタバタ感が強かった8回裏の守りでしたね。
それと、ノーアウト1・3塁の場面で山口投手を投入したのも疑問が残ります。
結果的にヒッティングだったから良かったものの、スクイズは考えなかったんでしょうか?
スクイズの可能性を考えれば、右投手の方が良かったわけで、
フィールディングのいい涌井投手のワンポイントもあり得たように思います。
あと、その場面での坂本選手のショートゴロの処理の仕方はねーよと思ってたら、
直後の後方のフライではナイスキャッチ、悪い守備を良い守備で挽回してくれましたね(^^;

9回表2アウトの鳥谷選手の盗塁はビックリというか、普通ならありえない作戦なのですが、
前回のWBCでも青木選手がそんな形の盗塁をしたような…
タイミング的に微妙だっただけに、失敗していたらと思うとゾッとします。
まぁ、でも、結果的にその博打成功が井端選手の神打を生みましたね。

9回裏の牧田投手の投入は当然として、
バント処理でダイビングキャッチをした影響が心配ですね…
次の回は投げなかっただけに、ちょっと心配です。
抑えなら森福投手も経験があるので、杉内投手でなくともと思いましたが、
ここは経験を買ったと考えておくことにします。
もし、杉内投手が打たれていたら、不倫報道もあいまって大変だったでしょうね…(^^;
結果的にそれも払拭できたので、ホッとしていますが。

そんな感じで、ベンチの采配面は色々と不満に思うことが多かったものの、
選手が最後まで諦めずにしぶとく戦ってくれたと思います。
今日の勝利は誇りに思っていいと思います。ようやく侍ジャパンらしくなってきましたね。
あとは首脳陣の巨人偏重起用がなくなれば安心なのですが…
つーか、梨田や東尾は何やってんの?
ちゃんと首脳陣間のコミュニケーションが取れているのか不安になってきます。


◆プロ野球ネタ フライデーが杉内投手の不倫報道&涌井投手の夜遊び?を報道
確かに一番話題になりそうなタイミングではあるものの、
そんなに日本代表チームを貶めたいんかね、講談社は。
報道するなら、大会開始前か、大会終了後にしてよ。
どうして、これから2次ラウンド、いよいよ決戦だというタイミングで報道すんの?
そんなに負けて欲しいのか? ふざけんじゃねーよという感じです。
大本営発表のように万歳報道ばかりもウンザリですが、
こういう形で脇から足を引っ張る報道には怒りを感じます。

まぁ、一番悪いのは代表合宿中にそんな隙を見せてしまった2人ですが…
記事は見ていないので、真偽の程や悪質さの程度は分かりませんが、
結果的にお騒がせしたことに変わりはなく、その点は残念に思います。
特に涌井投手は昨年も痛い目を見ているだけに、今回のは明らかにマイナスイメージです。
まだ独身ですし、杉内投手ほどには悪質さを判断できませんが、
東尾コーチの初孫とのイベント参加ほど笑って済ますことができない辺りが残念です。

つーか、仮に本当だったとすれば、最悪、今季中にトレードにだされかねんよ?
涌井投手は今季中にFA獲得予定ですし。
交換相手がいるのなら、そういう判断になってもおかしくないです。
まぁ、最も欲しがりそうな横浜DeNAはめぼしい交換相手がいないだけに、放出はないでしょうが。
筒合選手なら喜んで了承しますが、勝つためにそこまで無理はしないでしょうし、
あとはショート争いが難航すれば、石川選手もありでしょうが、横浜高校で出すとも思えず。
やんちゃ坊主も構いませんが、そろそろ大人になってもらいたいものです。


◆ライオンズネタ オープン戦の結果
今週はここまで楽天と2試合、オリックスと1試合を戦い、1勝2敗。
楽天戦では打線の貧打が目立っていましたが、今日のオリックス戦でようやく打線が繋がりました。

打線で心配なのは、ショートのレギュラー争いをしている浅村選手ですね。
楽天2試合ではセカンドで2試合連続エラー、
怒りの懲罰交代でオリックス戦はサードで出場もまたエラー…
守備が必ずしも下手というわけではなく、守備範囲やグラブ捌きは上手い方なのですが…
打撃の方も最低限の結果は出ているものの、本調子というわけではないようですし、
キャンプの映像では少しタイミングが遅れ気味のようにも見えていただけに、攻守両面で心配しています。
今年、ライオンズが優勝争いするためには、浅村選手が中島選手に近い数字を残すことが必要で、
さすがにその存在感を出すまでは無理でしょうが、3割10本塁打以上は期待したいところ、
それだけに今の状態は歯がゆい感じを受けてしまいます。

引き続き、好調さをアピールしている金子選手は、使われるとしてもセカンドでしょう。
ショートはサインを出すなど、投手・内野守備の連携の要ですので、
経験がなければ務まらないポジションですから、新人の抜擢はないと思われます。
そういう意味では片岡選手か浅村選手が有力で、次いで永江選手と山崎選手でしょうか。
そんな中で、当たっていなかった永江選手がオリックス戦で3安打猛打賞。
打撃で安定した結果が残れば、レギュラー獲りも可能なだけに、
ここからの永江選手の挽回に期待したいところです。
浅村選手には早く守備の安定感を取り戻し、ショートのレギュラー争いに再参戦して欲しいところ。

それと、打線は1・2番次第ではありますが、秋山選手の5番起用という選択肢も面白いことが判明。
楽天戦で見せた1番ヘルマン・4番スピリー・5番オーティズ選手では打線が軽すぎます。
ヘルマン選手は打つだけのタイプではありませんが、外国人選手は小技がないイメージがあるだけに、
どうしても単純に打つだけの打線と思われがちで、嫌らしさを失ってしまいます。
そこに選球眼の良い栗山選手や3ベースの多い秋山選手が入れば、
攻撃の多様性も生まれ、相手から見て何をしてくるか分からない打線になることでしょう。
別に栗山選手が4番だっていいわけです。それこそ相手は打線の流れを読めなくなることでしょう。
結局は1・2番次第のところもありますが、打線は色々な組み方が考えられるだけに、
あまり外国人選手に頼り過ぎないオーダーにしてもらいたいところです。

投手の方は十亀・野上・岸投手と先発陣は安定、中継ぎもまずまずといった感じですが、
抑えとして期待するサファテ投手が実際どうなのか迷う面があります。
楽天との2試合目には1点リードした場面で最終回に登板するも、
先頭打者に四球を与えると、ヒットでピンチを広げられて逆転サヨナラ負けと、
まさに絵に描いたような炎上劇を見せてくれました…
キャンプ中から150キロオーバーのストレートをバンバン投げているものの、
その割には三者凡退という結果が聞こえてこず、ランナーを出しながらの展開が多い気がします。
抑えに期待されるのは安定感ですから、今の感じではサファテ投手で磐石とは言えませんね。
シコースキー投手を後ろに戻し、最悪の場合に備えさせた方がいいと思います。
最終的には大石投手が抑えを務めることが理想ですが、まだ無理はさせないでしょうし、
後ろの継投に関してはまだ考えることが多いように思えます。

まぁ、でも、先発の方も涌井投手の再度の不祥事が気になるところですし、
今日の台湾戦での牧田投手のダイビングキャッチの影響も気になるところ。
先発陣にも余裕を持っておかないといけませんし、できるだけ多くの孝行息子が欲しいところですね。

2013年03月04日

侍ジャパンが2次ラウンド進出決定

まぁ、勝てば官軍といった感じですね…(苦笑)
第3回WBCが開幕し、日本は初戦のブラジルに辛くも勝利し、
2戦目の中国には快勝とまでは行かなかったものの勝利したことで、
今日の試合結果で日本とキューバが2勝、ブラジルと中国の2敗が決まったため、
日本とキューバの2次ラウンド進出が決定しました。

しかし、ブラジル戦は本当に危なかったですね。もう負けるかと思いました(^^;
2点目の坂本選手の犠牲フライにしても、同点打となった井端選手のタイムリーにしても、
補給体勢と中継プレーの拙さ、外野守備の深さがあったからこそで、
日本のプロ球団であったらホームクロスプレーでアウトのタイミングでしたし、
決勝打となった阿部選手の打球にしても、満塁だったので1塁手は一二塁間をカバーできるので、
セカンドはセンターラインを固めるか、一二塁間を狭めるか選択することができますから、
配球とポジショニング次第では追いついて併殺という可能性もありました。
ギリギリ勝ったという感は否めませんでしたね。

それでも、初戦は緊張とプレッシャーとの戦いもあるので、
勝つことが最も大事なことは間違いありませんから、大目に見るにしても、
本来の動きができると期待した中国戦も残念ながら快勝とはいきませんでした。
元西武の土肥投手を右投げにしたような技巧派右腕をなかなか捉えられず、
2番手の元西武の大沼投手そっくりになった元西武の朱大衛投手から点を取ったものの、
結局、7安打止まりで、打線の調子を上げるとまではいきませんでした。

とはいえ、中国戦は収穫も大きかったことは間違いなく、
調整が遅れていた前田健太投手を信じた山本監督の判断は大当たりとなりました。
練習試合や壮行試合での投球では球威不足が懸念されていましたが、
本番では140キロ中盤をマークし、力のある球で三振を奪うなど上々の内容で、
一躍、田中投手に代わるジャパンのエース候補へと躍り出ました。
心配された先発陣ですが、前田投手という軸ができたのは大きいですね。
4番手の沢村投手も150キロのストレートで完全に振り遅れにするなど、
素晴らしい内容で、今後への期待を膨らませてくれました。
投球フォーム改造でグラブの位置を肩より高く上げる打者の構えみたいなフォームでしたが、
それを元に戻して自然な形にしたのが良かったように思います。

最後に山口投手が失点してしまいましたが、ボール自体は問題がなく、
事実上、ワイルドピッチによる失点ですので心配は要らないでしょう。
つーか、銀ちゃんは最初のワイルドピッチは仕方ないにしても、
2度目のワイルドピッチでホームインを許してしまったのは大問題。
ミスした球を敢えて続けたわけですから、死んでもボールを前に止めないといけません。
レベルアップした守備の中で唯一気になっているのが、コレなんですよね。
柔らかくクッションのようにして前に止めるようにしないと。
硬すぎてボールを強く弾いてしまう辺りはいただけないです。


投手陣は田中投手以外はそれほど心配はなく、
失点した杉内投手は久々の実戦でしたから、今後も調子が上がってくると思いますし、
攝津投手はずいぶんと緊張があったようで、珍しいシンカーの失投を打たれただけで、
2イニング目からは立ち直りましたから、心配は要らないでしょう。
能見投手と牧田投手、内海投手らも良かったですし、
前田投手が復活した分だけ、大会前よりも厚みが増した感じがします。

逆に打線はいまひとつの感は否めず、打順変更の必要性を感じます。
「恐怖の9番」と言われている松田選手ですが、9番は一番打順が回ってこないだけに損、、
普通に1番打者として起用する方がチャンスが増えるように思います。
坂本選手はランナーを還す役回りにした方が良い感じがします。
内川選手は変わらずに好調で、糸井選手が復調してくれたのは大きいです。
ブラジル戦のタイムリーは真ん中低めの絶好球で、ここしか打てないという感じでしたが、
その一本で完全に吹っ切れたのか、中国戦では糸井選手らしい打撃が見られました。
中国戦で2安打した中田選手に関してはまだ何とも言えず、
タイミングが遅れ気味なだけに、スピードのない中国投手陣には対応できましたが、
速い球を投げる投手が増えてくるとどうなるか、まだ計算できない面があります。
長野選手と稲葉選手はどん底といった感じで、長野選手は打順を下げるべきで、
稲葉選手は代打待機の方がいいように思います。
あとは阿部選手次第。膝の状況は本人でないと分からないので、何とも言えません。
無理だけはして欲しくありませんが…

1(三)松田、2(二)松井・井端、3(右)内川、4(指)阿部、
5(遊)坂本、6(右)糸井、7(一)中田、8(捕)相川、9(中)長野


2次ラウンド進出が決定しましたので、キューバ戦は調整の場でいいと思います。
B組は実力が拮抗しているようなので、どこのチームが出てくるか全く読めませんし、
それよりは2次ラウンドをストレートで突破する方法を考えるべきでしょう。
調整の最後の機会となりますし、使っていない投手を小刻みに繋ぎながら、
打線は今までにないパターンも試していって欲しいです。


◆ライオンズネタ ここまでのオープン戦
とはいえ、先週はオープン戦は組まれておらず、散発的に練習試合をやっただけですが。
投手陣は主力が順調であるものの、若手の岩尾投手が大炎上で2軍落ち、
2年目の左腕・小石投手も結果を出さないと危うい感じです。
やはり左のリリーフが手薄な感じは否めず、武隈投手と松永投手の早期復帰が待たれます。
ここまでアピールに成功しているのは、岡本洋介投手と藤原投手の2人でしょうか。

打線は打ったり打たなかったりの日が続いていますが、
その中でも新外国人選手のスピリー選手に当たりがでてきたのが好材料でしょう。
まぁ、相手も探る意味で打たせている面もあるでしょうが、
全く結果が出ていないようだと外国人枠を巡る争いにも勝てないだけに、
結果が出ないよりは出た方が断然いいです。
ショート争いはまだこれからで、本命の浅村選手に攻守に安定感が欲しいところ、
永江選手は一歩後退で、金子選手がアピールしていますが、
いきなりショートのレギュラーになるとは考えづらく、1年みっちり鍛えてからでしょう。
いずれにせよ、期待以上に結果が残っていることは間違いなく、今後の成長が楽しみです。
野手でアピールに成功しているのは、トレード移籍の山崎選手と武山選手でしょう。
山崎選手は内野をどこでも守れますし、繋ぎ役としても良い働きをしており、
内野の控えの座は確実で、ショート・セカンドのレギュラー争いにも加わる勢いです。
武山選手は打撃面で結果が残っており、捕手としてアピールできれば第3捕手のチャンスです。

今週からオープン戦が本格化してくるだけに、各選手の結果が気になるところですね。

2013年02月28日

土曜に侍ジャパンが船出

第3回ワールドベースボールクラシックに出場する侍ジャパンが強化試合を終え、
いよいよ3月2日土曜日にブラジルとの試合に臨むこととなりました。
心配された打線の方は最後の巨人戦でなんとか面目躍如となり、
多少なりとも本番へ弾みが付いた感じはします。
ただ、一方で4番キャッチャー・キャプテンの阿部選手が膝の違和感で欠場するなど、
不安なニュースもあるなど、まだまだ予断を許さない感じがあります。

ここまでの試合を見ていて一番感じることは、野手の調整が遅れていることですね。
紅白戦とオーストラリア戦を除く、広島・阪神・巨人の試合では、
投手(守り)ではWBC公認球を使用したものの、
攻撃時は相手に配慮して日本の統一球を使用しており、
実際に外野手の頭を抜くかという打球が失速するなど、
さすが統一球という場面もありましたが、シーズン中はそれを打ってるだけに、
各チームの主力打者がそれを打てないというのは、やっぱり調整遅れを感じてしまいます。
原因は調整する試合が少なすぎたのか、それとも打ち込みの時間が足りなかったのか。
そのどちらなのかは分かりませんが、あまり良い調整とは行かなかったようです。

そもそも、福岡で試合をやるのに、なんで阪神と試合をしに大阪まで行ったんでしょう?
開催地の福岡で直前に行える試合数が制限されていたのでしょうか?
それでも地元に利があるのは変わらないわけですから、
できうるならば、最初から最後まで福岡でそのまま試合をやっていた方が、
移動の時間を削減して調整に当てられたはずです。
宮崎の悪天候も影響し、練習や練習試合も少なめになってしまいましたし、
ドーム球場で調整していた方が良かった感じもします。

そんな感じで、選手の調整に若干の不安を残しているものの、
日程的にはブラジル・中国と来て、キューバと来るだけに、
勿論、一発勝負なので相手を侮ることはできませんが、
戦いながら状態を上げていくことも可能なのは、せめてもの救いです。
ブラジルも中国もまだまだ卒のない野球とはいかないようなので、
機動力で相手をかき回していけば、勝機は掴めると思います。
大会を通じてどれだけチームの完成度を高めることができるか、
首脳陣の手腕に注目ですね。


◆侍ジャパン 野手陣の考察
これまでは内川選手一人のチームでしたが、
最後の巨人戦で坂本選手が調子を取り戻し、松田選手の打撃内容も良くなったのは好材料です。
逆に左打者の糸井選手らの状態は一向に上がらず、本番に不安を残しています。

ここまで見ていて誤算なのは、阿部選手の打撃の状態もそうですが、
外野のレギュラーとして計算していた糸井選手と長野選手の調子の悪さでしょうね。
糸井選手はメジャー希望が災いしてトレードになるなど、高い目標を掲げているにも関わらず、
打撃が淡白になっていて、状態が一向に良くならず。
長野選手は外角に強いだけに国際大会に合うと思いきや、ここまでいまひとつ。
33人から外野の俊足コンビを外したのも、糸井選手と長野選手を計算してのことだったので、
ここに来て外野の層が薄くなりつつあります。
内川・中田・角中選手はシーズン中レフトを守ってるんですよね…
敢えて挙げるなら、内川選手がライトの経験もあるぐらいか。ちょっと頭が痛い感じです。

それと2番打者で頭を悩ませているように、小技ができる選手も少ない感じです。
最も小技ができる井端選手は最初から構想外だったようで、代打・守備固めが主で、
本多選手も代走要員という感じですし、そもそもイメージよりも小技は上手くない。
唯一、松井稼頭央選手がフィットしたものの、腰に爆弾を抱えているのが不安。
内川選手を2番にする余裕があればいいんですが、現状はそうではないですし…
巨人戦では角中選手を2番でテストして、初回に送りバントを決めたものの、
へっぴり腰の結果オーライで、成績を見ても犠打が年1回あるかどうかで、
とても小技が向く選手とは思えなかったり…
せめて、もう1試合あれば、井端選手の2番をテストできたりしたのですが…

キャッチャーは去年から言っているように、阿部選手を4番で使うなら外すべきでしょう。
キューバを始め、本大会を勝ち進んでいけば、
強烈なスライディングやタックルが守備陣を襲うのは確実で、
とりわけ接触プレーの多いキャッチャーは体に不安があると務まりません。
今日の試合で阿部選手がマスクを被らない場合も想定できたわけですし、
相川選手か炭谷選手に守備は任せてもらいたいです。
なんつーか、所々で指摘されているように、
巨人依存のチームとなった弊害が出ている感じがしますね。
昨年の日本一チームなので、無理もないことなのですが、
1番長野・3番坂本・4番阿部選手という巨人のオーダーに拘り過ぎて、
他のパターンを試す機会が遅れたことは失敗だった感じがします。
こちらも戦いながら模索していく形にならざるを得ないでしょう。

1(三)松田、2(二)松井・井端、3(右)内川、4(指)阿部、
5(遊)坂本、6(左)角中、7(一)中田、8(中)糸井、9(捕)相川

たぶん坂本選手は1番起用となると思うんですが、機動力を全面に出すなら松田選手で。
阿部選手が欠場せざるを得ないなら、3番坂本・4番内川・5番角中選手で。
打線の中心が内川選手であることは間違いないです。


◆侍ジャパン 投手陣の考察
リリーフの森福投手と山口投手、
本大会ではリリーフに回ると予想される牧田投手と攝津投手、
第二先発が予想される杉内投手と能見投手は順調といった感じですが、
それ以外の投手はまだ登板してみないと分からない感じです。

田中投手と前田投手に関しては報道されている通りで、
現段階では大会を通じて調子を上げていってもらうしかないでしょう。
最悪の場合は、田中投手を前回大会のダルビッシュ投手のように抑えにしたり、
前田投手を黒田投手のように中継ぎで起用したりと、
当初のプランとは全く違う使い方も考える必要があると思います。

それ以外の投手は良い球と悪い球がはっきりしていることが多く、
時折、高めに浮く球が強力打線に狙い打たれないか不安が残ります。
昨年11月の親善試合ではボールが低めに集まっていて、
ストライクからボールにする変化球で勝負できていたからいいのですが、
今の状態だとストライクゾーンで勝負する球が多くなっているのが気がかりです。

大会を通じて好調な投手と不調な投手がはっきりしてくるでしょうから、
プラントは関係なしに良い投手を積極的に使う方向で動いてもらいたいです。
特に牧田投手と攝津投手はシーズン中は先発をしているわけですし、
ここ一番では先発で使うことも想定しておくべきでしょう。

ライオンズファンとしては、涌井投手の状態が気がかりなのですが、
阪神戦で投げているのを見ていると、阿部捕手と合っていない印象を受けました。
全体的に変化球の精度よりもストレートの球威が足りていない印象で、
もっと腕を強く振る必要があるのに、変化球中心の組み立てをしたりと、ちぐはぐ。
左打者へのカットボールが陰を潜め、チェンジアップが決まらないために、
スライダー一辺倒とならざるを得ず、苦しいピッチングとなっていました。
左打者の懐へストレートが1球入るだけで楽になるはずなんですが、
ストライクゾーンに決まるストレートで良い球は1球もなく、
惜しくもボールになった3球ぐらいが良かっただけでした。
もう少しストレートが良くなってこないと、本大会での出番はおろか、
シーズンに戻っても活躍でなきないように思えます。


◆ニュースネタ 過剰な(?)体罰問題
浜松商業の野球部で1時間以上グラウンドに正座させたところ、
監督らが体罰として処分されたとのニュースがありました。
まぁ、憲法18条の「何人も、いかなる奴隷的拘束を受けない。
又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。」、
という条文の文言そのままに解釈するならば、
必要のない苦役は全て『体罰』になっちゃうわけですが…

それならば、例えば、罰走としてグラウンドを余分に走らされたり、
罰として掃除当番を割り当てたり、
授業妨害を理由に廊下に立たせる、後ろに立たせるなどの命令、
さらにはクラスメイトの目の前で説教をする行為そのものまでもが、
広い意味での『体罰』として解釈されかねません。
ある意味では、宿題だって必要のない意に反する命令である場合もあり得るわけで、
それさえも禁止せざるを得ないということになりかねません。

どこまでが体罰となり、どこまでが教育となるのか。
暴力行為が体罰になることに争いはないでしょうが、
正座を命じるような間接的行為がどこまで体罰として処分されるべきなのか、
少し考えた方がいいように思います。
正座が体罰となるのは時代の流れなんすかねぇ…正座は苦でも何でもないはずだったのに。

2013年02月25日

声優の本多知恵子さんが2月18日にガンで亡くなったそうです。享年49歳。
こちら

思い返してみると、自分が声優の声を意識するようになったのは、本多知恵子さんが最初で、
『ガンダムZZ』のエルピー・プル&プルツー役で引き込まれ、
『燃えるお兄さん』の国宝雪絵や『地獄先生ぬ~べ~』のいずな役が印象的でした。
ちょっとハスキーがかった声がなんとも言えず、子どもながらに色気を感じたものです。
最近の作品では『ToHeart2』のこのみの母・春夏さん役が印象深いですね。
そりゃタカ坊も夢に見ますわ(笑)
最初のシーンがToHeart2のクライマックス。アナザーデイズは神!

個人的には80年代アニメを代表する女性声優の一人で、
島津冴子さん、川村万梨亜さん、日高のり子さんに並ぶ存在でした。
こんなに早く亡くなってしまったのはショックです。
もうスパロボシリーズはプレイできないなぁ…

最後に哀悼の意を込めて、YouTubeで見つけた動画、というか音楽を。
こちら
TBS系の長寿ラジオ番組である林原めぐみさんの『東京ブギーナイト』ですが、
元々はこの本多知恵子さんとのデュエット曲が始まりでした。
本多知恵子さん、これまで数々の感動をありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパン28人が正式決定(壮行試合前に執筆分)
【投手】13人
涌井、能見、澤村、今村、田中、杉内、前田、森福、内海、大隣、牧田、山口、攝津
【捕手】 3人
相川、阿部、炭谷
【内野手】7人
鳥谷、井端、松田、坂本、松井、稲葉、本多
【外野手】5人
糸井、中田、内川、長野、角中

キャンプ参加の33人から落選したのは、浅尾・山井投手、村田・大島・聖澤選手。
結果的に故障の不安のある選手を優先して落とすことになったようです。
浅尾投手は抑え候補だったものの、肩痛で投げられず、
山井投手はメジャー公式球の対応に苦慮し、実戦でも失点するなど結果が出ず。
村田選手と大島選手はともに自軍キャンプ中に怪我をして万全でなし。
聖澤選手は大島選手が外れるなら、残る可能性もあったと思うのですが、
セカンドに本職の選手が本多選手しかいないこともあって、そちらを優先したようです。

メンバーの選び方は順当だと思いますが、選手の調整にはまだ不安があります。
特に広島の前田健太投手の状態は不安で、既に先発登板回避も報道されており、
他の投手に皺寄せが行ってしまわないか不安です。
また、涌井投手もボールへの対応に苦慮しており、
紅白戦ではヒット3本を浴びながらも無失点で凌ぐなど、状態はあまり良くなさそうです。

野手陣の問題は打順をどうするかでしょうね。
ここまでは1番長野・3番坂本・4番阿部選手と巨人勢を中心とした打順ですが、
ここは4番の阿部選手以外は思い切って動かしちゃっていいと思います。
前回大会も活躍した内川選手を3番に上げたり、
好調の糸井選手の打順を上げることも必要でしょう。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパンがオーストラリアとの壮行試合で連勝
1戦目は終盤までどうなることかと思いましたが… 勝って良かったです。
2戦目は打線の入れ替えが功を奏しての快勝でした。
2番松井稼頭央・3番内川選手の流れは決まりと考えていいでしょう。
やっぱり今の侍ジャパンの中心打者は内川選手でしょう。

あとは1番打者をどうするのか。
坂本選手で行くのか、長野選手を戻すのか、糸井選手を使ってみるのか。
ここら辺は今後のポイントとなりそうですね。
あと阿部選手の4番キャッチャーキャプテンの三役はキツイ印象です。
相川選手も炭谷選手も打撃の状態が良さそうなので、
打撃に専念させるのも手だと思うのですが、外さないんでしょうね…
あと、松田選手の評価が低すぎる気がするんですが… なんでだろ?
長打力に加えて、盗塁を仕掛ける足の速さもあるので、上位で使って欲しいです。
1戦目にもヒットを打ってるし、不調だとは思わないんですが…

投手陣を見ると、田中投手と前田投手がいまひとつの結果で、
やや心許ない感じがしてしまいます。
前田投手は前回登板よりは腕が振れていて良かった印象ですが、
まだ球威に乏しく、失投を簡単に捉えられてしまう辺りが不安です。
もう思い切って田中投手を抑えにして、好調の投手を前に持ってくればいいんじゃね?

【先発】杉内、牧田、能見、攝津、澤村、内海
【中継】森福、山口、今村、涌井、前田、大隣
【抑え】田中
1(右)糸井、2(二)松井、3(右)内川、4(一)阿部、5(三)松田、
6(遊)坂本、7(指)中田、8(捕)相川・炭谷、9(中)長野


◆ライオンズネタ キャンプ打ち上げ オープン戦へ突入
無事にキャンプも終了し、いよいよ実戦モード、オープン戦に突入しました。
まだ開幕は1ヶ月先ということもあり、慌てることもありませんが、
オープン戦が始まると、選手の結果も気になってきますよね。
まずは最初にキャンプ中にあった個別の話題からコメントしていくことにします。

【松永投手が肩痛で離脱】
キャンプ中に唯一の故障者となったのが左リリーフの松永投手でした。
昨年終盤辺りから結果が伴わないことが多く、心配していましたが…
肩痛ということなので、長引かないことを祈るばかりです。
チームとしては左のリリーフ投手が手薄になっており、
現状ではウィリアムス投手のみですが、それも外国人枠の問題もあって不動とはいかず、
そういう意味でも、松永投手の離脱は戦力的に痛いです。

代役候補は、先発の菊池雄星投手が一本立ちしそうな雰囲気ですから、
左の先発を争っている小石投手と武隈投手をリリーフに回したり、
勝負の年を迎える中崎投手辺りに期待したいところでしょうか。
ただ、実績のある武隈投手は既に実戦登板しているものの手術明けですし、
小石投手はまだ結果が残っておらず、中崎投手も実績がありません。
そうなってくると、最悪の場合はトレードによる左腕補強も必要かもしれません。
もっとも、余剰戦力は外野手ぐらいで、相手球団の望む交換相手が出せない状況です。
シーズン中なのでセリーグ球団が相手となるでしょうが、巨人は特に補強点がなく、
中日・ヤクルト・広島・阪神は左のリリーフが余っているとは言えず、
横浜で構想から外れそうな投手を狙う形になるでしょうか。
横浜の2軍スタートの主な左腕は、篠原・大原・田中投手の3人、
課題である捕手との交換トレードが成立してくれれば幸いという感じですが、
それよりは、やはり自軍投手の成長に期待したいところです。


【ドラフト1位の増田投手が2軍降格】
キャンプ終了を目前として、増田投手の2軍降格が決まったようです。
新人合同自主トレの時からしてスローペースで、
キャンプでは統一球への対応に苦慮し、投内連携でもピリッとしないなど、
増田投手にとっては思うようにいかないキャンプになってしまったようです。
まぁ、それでも怪我はしていないわけですから、開幕1軍は難しくとも、
必ずチャンスは来ますので、1軍復帰を目指してしっかりと練習に励んで欲しいです。

増田投手は即戦力と考えていたので、正直残念ではあるのですが、
1軍のリリーフは1イニングが基本で、長くとも2イニング程度でしょうから、
まずはボールに慣れ、プロでの組み立てを作るためにも、
多少長いイニングを投げることが必要で、
場合によっては先発も経験させることも必要でしょうから、
色々と融通が効く2軍で実戦経験を積む方が結果的に近道になるかもしれません。
この降格にめげず、1年目への飛躍としてもらいたいですね。


【牧田投手と涌井投手が侍ジャパン代表入り正式決定も…】
代表入り自体はめでたいことなのですが、多少なりともチームに影響が出てきそうな雰囲気です。
牧田投手は唯一のアンダースロー投手として重宝されているようで、
中日の浅尾投手の代表漏れによって、守護神候補にも名前が挙がってきています。
いずれにせよ、本大会では先発以外でのフル回転となる可能性が高く、疲労度合いが心配です。
一方の涌井投手は代表入りしたものの、ボールへの対応が上手く行かず、
実戦でもピリッとしない内容で、現時点では13人中13番目の位置と言わざるを得ません。
このままでは先発は勿論のこと、実戦登板の機会があるかさえも微妙で、
調整に大幅な支障を来たす可能性が出てきます。
このまま日本代表が勝ち進んでいけば、牧田投手には休息を、
涌井投手には調整期間を与えねばならず、開幕に2人はいないものと考える必要がありそうです。

そういう状況を考えますと、3月30日の日ハムとの本拠地開幕戦は岸投手で決まりで、
2戦目に菊池雄星投手が有力、3戦目はまだ未定、
2カード目のソフトバンク戦の頭は野上投手で、次が石井一久投手となってきそうです。
この4人はほぼ内定済みで、残る2枠を十亀・シコースキー・岡本洋介投手、
2軍で調整中の西口・平野投手らの争いとなりそうです。
現時点では十亀投手の開幕3戦目が有力で、牧田投手が6戦目に間に合えば幸い、でしょう。

先発3本柱のうち2人がいないだけに、チームとしては不安の残るところですが、
若い投手にとっては大きなチャンスですから、菊池雄星投手と野上投手が先発の軸になるべく、
十亀投手は先発定着を、岡本洋介・平野投手は1軍定着を目指し、
オープン戦期間中にしっかりとアピールをして、このチャンスを掴んでもらいたいです。


【外国人枠の問題】
今季の外国人は、支配下選手だけでも、ウィリアムス投手とサファテ投手、
ヘルマン選手とオーティズ選手、スピリー選手と5人もいて、
他にも育成枠ではメンドーサ投手とアブレイユ選手、
日本人扱いで外国人枠の制約を受けませんがシコースキー投手もいます。
現時点で戦力として見込んでいる先の5選手のうち、4人をどう絞り込むかが問題です。

まず、新戦力に関して言えば、
サファテ投手は既に154キロをマークするなど調整は順調で、
昨年苦しんだ腰痛の影響を全く感じさせず、守護神候補として注目されるようになりました。
日本でのプレーは初めてとなるスピリー選手も、既に練習試合でヒットを放っており、
広角に打てるシュアな打撃は評価が高く、戦力として計算できそうな雰囲気です。
それだけに誰を残すのか難しい面があります。
リリーフ左腕が手薄な現状からすれば、ウィリアムス投手も外せないでしょうし、
オーティズ選手は中村選手不在の状況では唯一の大砲ですし、
ヘルマン選手の機動力はチームにとって欠かせないだけに、悩ましいところです。

現時点では打者から1人落ちる可能性が高いと思われますが、
実績があるとはいっても、オーティズ選手とヘルマン選手にも結果が求められます。
打てなければオーティズ選手は簡単に外されてしまいますし、
ヘルマン選手もサードの守備が安定しなければ、若手に取って代わられます。
スピリー選手にライトだけではなく、ファーストの練習をさせているのは、
オーティズ選手やヘルマン選手を外した場合を想定してのことでしょう。
熾烈な外国人枠をめぐる争いがどう決着つくのか、注目が集まります。


【遊撃手(内野)争い】
中島選手のメジャー移籍によって守備の要たるショートが空いたのは勿論ですが、
中村選手が手術をして開幕不在、シーズン中に復帰したとしても守備は難しいだけに、
現在のライオンズの内野陣はショートだけでなく、全て空いている状況です。
その中で、ポジションは別としても、レギュラーが確定しているのは浅村選手でしょう。
問題は目標とするショートで出るのか、昨年のセカンドで出るのか、
打撃を優先してファーストで出るのか、将来的なことを考えてサードで使うのかが問題です。
オープン戦ではショートの第一候補として起用していくと思いますから、
打撃に加えて守備でのアピールを見せ、新たなスターとして羽ばたいて欲しいです。

次にレギュラーに近い位置にいるのは片岡選手でしょう。
中島選手が移籍し、中村選手が開幕不在となれば、栗山選手と片岡選手が頑張らないといけません。
ライバルの日ハムが打撃では稲葉選手が、守備では金子選手がチームを引っ張っているように、
打撃では栗山選手が、守備では片岡選手がチームを引っ張っていかなければなりません。
そういう意味では片岡選手が内野の守備に付くということは非常に重要です。
問題は守備の要であるショートなのか、慣れ親しんだセカンドなのかになりますが、
まだ万全ではなく、ダイビングキャッチが禁止されているということなので、
ショートでのレギュラーを目指した方がいいでしょう。
内野手で唯一飛び込まなくて済むのはショートだけですし、
守備の要として投内連携のサインを出す責任者としても、片岡選手が適任でしょう。
まだ怪我の再発の不安もあって、スローペース調整ではありますが、
オープン戦期間でその不安を払拭し、開幕スタメンに名前が戻るように期待したいです。

他にも守備の評価が高い高卒2年目の永江選手や、
ルーキーの金子選手も結果次第ではレギュラー獲得のチャンスがあります。
守備重視の布陣を引くなら、ショートやセカンドだけでなく、
サードでの出場の可能性がありますし、
レギュラーでなくとも、サードの守備固めとしての1軍入りの可能性もあります。
若い2人ではありますが、これ以上ないチャンスなだけに、
1軍定着を目指してアピールして欲しいですね。


【熾烈を極める外野手争い & 控え捕手争い】
外野手は栗山選手と秋山選手のレギュラーが確定で、
残るライトのポジションもスピリー選手が有力で、争いは想像以上に熾烈になっています。
昨年の準レギュラーであった大崎選手と熊代選手は勿論、
若手では石川選手の成長が著しく、大砲候補の坂田選手も黙ってはいません。
このキャンプ中にスピリー選手にライトだけではなく1塁を守らせたのも、
ライトを巡る外野手争いが想像以上に熱くなっているためでしょう。
外国人枠を考えれば、若手にはチャンスがありますし、
ライトの定位置争いがどうなるのか楽しみです。

捕手に関しては、侍ジャパン入りした炭谷選手のレギュラーが確定していますが、
オープン戦ではその炭谷選手がいないだけに、他の捕手にとっては大きなチャンスです。
2番手捕手には打撃面の評価が高い上本選手が有力でしょうが、
3番手捕手は未だに定まっていない状況です。
特にチーム状況として右の代打が不足していますから、打てる捕手は非常に重要です。
そういう意味では、このキャンプで大活躍をしている武山選手にかかる期待は大きいです。
横浜時代から打力には一定の評価があり、
2軍では捕手以外にもファーストや外野での出場経験があります。
ライオンズの場合は守備力の優れた炭谷選手が正捕手として君臨しているので、
そこまで守備力は求められないだけに、打撃で結果を残せば十分チャンスがあります。
捕手最年長となった星孝典選手もシュアな打撃には定評があり、
仮に炭谷選手に何かあった場合には、マスクを被る機会も増えるでしょうから、
捕手陣の頭脳としてチームに貢献して欲しいです。


【中村選手が不在時の4番打者と打順】
打順に関して言えば、昨年の3・4番の不在が予想されるだけに、主軸をどう組むかが問題です。
中島選手が抜けた後の3番打者は栗山選手が打つことが有力ですが、
4番打者はオーティズ選手や新外国人選手のスピリー選手が候補に挙がっています。
ただ、外国人枠の問題もあって、現時点では答えが出ない状況です。

個人的な意見を言えば、栗山選手を3番ではなく4番で起用すればいいと思います。
遊撃手争いのところでも書きましたが、攻撃面では栗山選手がチームを引っ張らねばならず、
そういう意味ではキャプテンである栗山選手が4番に相応しいと思います。
主軸の長打ではなく、繋ぎの野球で勝つことを鮮明にするためにも、
4番栗山選手の効果は非常に高いと思われます。
代わりの3番には、昨年に中島選手欠場時に3番を務めたヘルマン選手や、
広角に打つことができ、選球眼も良いと評判のスピリー選手もいます。
中村選手の代役4番は全くタイプの違う栗山選手に期待したいところです。
中村選手が帰ってきたら、3番栗山・4番中村選手とすればいいわけですしね。

栗山選手を4番に据えることができれば、昨年後半の1番浅村・2番秋山選手と、
1~4番まで右・左・右・左とジグザグに打線を組むことができます。
5番にはオーティズ選手かスピリー選手が入ることとなり、ジグザグは続きます。
6番以下はまだ決まっていませんが、出塁率の高い栗山選手が4番ならば、
下位打線にもチャンスが回る可能性も高そうです。
中島選手が移籍したアスレチックスのように、高出塁率の選手を並べる打線を目指すべきでしょう。


【土日のオープン戦の結果】
初戦は打線が繋がって14安打10得点の快勝も、2戦目は5安打1得点止まり、
投手陣はいずれも先発の2失点で、まずまずの滑り出しではないでしょうか。

打者では主力の順調な調整ぶりが目立ち、栗山選手とヘルマン選手の活躍が光っています。
やはりヘルマン選手は打線に欠かせませんね。
サードの守備が安定してくれるといいのですが… 最悪、DHでの起用もありえるかと。
浅村・秋山選手の1・2番コンビは、1戦目に大活躍したものの2戦目はサッパリ、
これからはこういう波がないようにしてもらいたいです。
ただのレギュラーなら多少の波は多めに見ますが、2人はもうチームの主力にならねばならず、
主力選手ならばきっちり1日1本、勝負どころでの1本を打ってくれないと困ります。
後ろに繋ぐ姿勢も必要ですが、自分で決めるという意気込みも見せてもらいたいです。
あとは金子・石川選手といった期待の若手に一本出たことが好材料、
永江・熊代・大崎選手らも早く結果が残ることを期待したいです。

先発陣では野上・菊池雄星投手ともに制球に苦しむも、4回2失点でまとめあげました。
可もなく不可もなく、オープン戦の初登板だから許されるといった感じでしょうか。
ただの先発候補ならば、別にこの内容でも構わないのですが、
2人には先発陣の軸に育ってもらいたいだけに、次はより内容のある登板を期待したいです。
リリーフでは大石投手と岡本洋介投手がひとまず結果が残ったことにホッとしています。
投手陣の成長株で、2人とも勝負の年となるだけに、
この調子で結果を残し、開幕1軍を勝ち取ることを期待したいです。

2013年02月18日

隕石落下

ロシアで隕石が落下中に空中爆発した模様で、
その爆風によってガラスが割れて負傷者が出るなど、大規模な被害が出てニュースとなりました。
もうびっくりと言いますか、なかなかに衝撃的なニュースでした。
ちなみに、NASAの発表した隕石が衝突する可能性が高い国ランキングによれば、
1位は中国で、2位はインドネシア、3位はインドで4位が日本らしいです。
今回落下したロシアは10位以内に入っていないので、当てになるのかは知りませんが、
日本でも小さな隕石の落下はわりと聞きますので、警戒しないといけませんね。
他にもマダニによる感染死亡のニュースもあり、潜在的恐怖が刺激される一週間でしたね…


◆プロ野球ネタ 侍ジャパンが始動も… 練習試合で広島に惨敗
まぁ、ある意味では予想通りと言いますか… 課題の残るスタートとなってしまいましたね。
別に首脳陣に問題があるだとか、メンバー的に物足りないと言いたいわけではなく、
調整が順調にいっているのかどうかが心配です。

沖縄でキャンプをしていた9球団の選手は調整が進んでいたはずですが、
まだ肌寒い宮崎に戻ったことで実戦段階が振り出しに戻ってしまったのでしょう。
ちょうどキャンプ前にハワイで自主トレしていた選手と同じような形になってしまい、
体はできているものの、気候に慣れておらず動かない、という感じでしょうか。
無理をすれば怪我の危険性も高まるだけに、慌てずに調整していくしかないと思われます。
逆に宮崎で調整していた3球団の選手は天候に恵まれていなかったこともあり、
調整が少し遅れている印象があります。
残り2週間でどれだけ状態を上げられるのか、少し不安が残りますね…

それとニュースになっているように、投手陣はボールへの対応が課題となっています。
WBCではメジャー公式球が使われると分かっていたことなんですから、
公式戦は無理としても、昨年11月のキューバとの親善試合の段階で、
メジャーの公式球を使っておくべきだったでしょう。
直前になってボールが合わないだとか言っている状況が問題です。

今日の西武との練習試合が雨天中止になったことで、メンバー選考が難しくなっているようです。
調整遅れが心配されている広島・前田健太投手、中日・浅尾投手、
ボールへの対応に苦慮している中日・山井投手らが懸念材料となっています。
前田投手は広島との練習試合に登板しましたが… あの内容では不安ですね…
野手陣は実戦で結果が出ていないので、こちらも選考は難しく、
調整段階で不安を見せた中日・大島選手と巨人・村田選手、
あとはセカンド争いから1人落ちることが予想されますが、
いずれにせよ、選手選考は難しくなりそうです。


◆ニュースネタ 安倍内閣の補正予算が成立
安倍内閣が掲げていた財政政策の第一弾である補正予算が成立したとのことです。
過去2番目の大型補正予算で、民主党を中心とする野党は公共事業型の
「バラマキ予算」であると批判し、反対に回ったことにより、
参議院では否決されるも、衆議院の優越によって補正予算は成立する見通しです。

昨年の衆議院選挙の時に笹子トンネルの天井板崩落事故が発生し、
補修型の公共事業を訴えたので変化を期待していたのですが、
実際は新規着工が大部分のようで、点検・補修はごく一部のみ、
相変わらずの建設国債の発行で公共事業を行うバカ神話に逆戻りですよ。
また新しく道路を作って、まともな維持・補修を行わず、
30年後には道路そのものが崩壊して多くの命が失われるわけですか。
建設すれば60年平気って、どんだけバカ神話の中で生きてるの?
化学の理想状態でもそんなの起きないよ。
同じことの繰り返しで、笹子トンネル事故の反省が全く生かされていません。
単なるバラマキのための「道具」に過ぎなかったことになってしまいます。

前回の日記では特に何もしていないから安倍政権は批判する要素もないと書きましたが、
今起こっているほとんどの諸問題は前回の安倍政権の積み残しがほとんどで、
イジメ・体罰問題や北朝鮮問題を熱く語っている安倍首相を見ると、
失笑を禁じえないものがあります。
結局、教育の現場では戦前の全体主義的な教育体制が根強く残っていたわけで、
戦後の「個」を大事にする教育が完全には定着してなかったところに、
再び「愛国心」という全体主義的教育をぶちこんでしまったために、
「個」よりも「全体」を優先する教育体制を助長した感があります。
今起こっているイジメや体罰は、
安倍氏の愛国心教育が正当性というお墨付きを与えていたとも言えるわけです。
その人がイジメ・体罰問題を語るのは… 正直複雑な感じがしてしまいます。
愛国心教育がそういうことではないと言うならば、それを責任持って語るべきでしょう。
勘違いされて受け止められてしまうようだから、こうなっちゃったんですよ。

北朝鮮問題に関して言えば、一時帰国の約束を反故にし、
交渉のチャンネルを閉ざした張本人ですから、これ以上の解決は難しいでしょう。
圧力だけで交渉に応じるような普通の国でないことは分かりきっていることですから、
拉致問題の解決は前途多難と言わざるを得ません。
核実験でそういう雰囲気でもなくなっちゃいましたし、先行きは暗いですね…


◆ニュースネタ 中国・北朝鮮脅威論=軍拡の間違い
中国との尖閣諸島を巡る対立や北朝鮮の核実験による軍事的脅威の拡大によって、
両国に対する脅威論が盛んに唱えられ、
果ては9条を改憲して軍拡すべしという世論が聞こえてきますが、
そう仰る方は残念ながら頭がどうかされているのではないかと心配になってきます。
脅威論=軍拡はやや中二病のきらいがあると言わざるを得ず、
そういう人は400年前にタイムスリップすれば、きっと幸せになれます(^^;

最初に断っておきますが、中国や北朝鮮に対する脅威論を否定するつもりはありません。
中国に対しては日本の経済進出が本格化した90年代後半から経済的脅威を持ってましたし、
軍事的脅威も東南アジア進出が本格化した2000年代前半から感じています。
けれど、それが軍拡には絶対に繋がりません。
さすがに自衛権も放棄した国際世論による完全平和主義の夢は捨てざるを得ませんが、
現状を変える必要性は全くもって感じていません。

まず最初に整理しておかないといけないのは、
20世紀の二度の世界大戦と東西冷戦は何を現しているのかということです。
あなたは北朝鮮のマスゲームに軍事的脅威を感じますか? それが答えです。
兵隊の練度や陣形、戦術など、現代においても必要とされる要素ではありますが、
それで戦争の結果が決まるというわけではありません。
戦車・化学兵器・戦闘機・核兵器… 二度の大戦は「科学技術」による戦争でした。
強力な破壊兵器を作ることのできる技術力、
それが戦争の一番の大きな武器となったわけです

二度の世界大戦が終わると、アメリカとソ連を中心とする東西冷戦となりましたが、
ここで大きな武器となったのが「情報」でした。
両国の核兵器開発を中心とする科学技術戦争とでも言えましょうか、
東側が、西側が、それぞれ何をどこまで開発できるのかの情報が判然とせず、
自分達の思い描く「仮想敵」に対する際限のない軍拡競争、それが東西冷戦です。
この世で最も恐ろしい武器は「かもしれない」です。
「核兵器を持っているかもしれない」「軍事ロボットを開発できるかもしれない」、
そういった判然としない情報が人間の恐怖心を煽り、大きな武器となるわけです。
先日の中国海軍のレーダー照射事件で日本が証拠を公開しなかった理由は、
軍事情報はそれ自体が大きな武器となりうるからです。

脅威論から来る軍拡論は、大体において、これらの視点が欠落しています。
軍事力を持てばそれで安全が確保されると思っている。
それでは北朝鮮と同じです。
いや、北朝鮮はまだ核兵器という「技術力」を追求しているわけですから、
その点では彼らよりマシな頭を持っていると言えましょう。
訂正します。北朝鮮以下のアホです。

大事なのは国防軍を持つだとか、海外派兵を可能にするとかではなく、
自衛能力をどこまで徹底追及できるかにあるわけです。
例えば、こういっては誤解を生んでしまいますが、
原発の技術力は核兵器開発の能力に繋がるものがあるだけに、
原発の存在自体が「核兵器を開発できるかもしれない」という軍事的脅威に繋がります。
かつて、北朝鮮に対する経済制裁の時にPS2が指定されて話題になりましたが、
そういった高い技術力を持ったコンピュータ製品も軍事技術への転用が可能なわけで、
そういった技術力自体が敵国への脅威となりえます。
今の日本で最も軍事的脅威となりうるのはロボットの開発力でしょうね。
日本では専ら人型の平和的利用となっていますが、
敵国からすれば、「もしもそれが軍事利用されたら」と考えずにはいられないでしょう。
お台場に展示してあるガンダムを世界に流すだけで効果あるんじゃないでしょうか(苦笑)
そういう意味では日本のロボットアニメも潜在的脅威を与えうるものかもしれません。

勿論、今ここで挙げた原発やゲーム機、ロボット技術の軍事転用を勧めているわけではなく、
見ようによっては平和的に利用しているそれらも軍事的脅威となり得るということです。
つまり、何が言いたいかと言えば、
軍拡論者の言うような外に対する拡大は現代において全く意味をなさないわけで、
むしろ、科学技術の拡大、内における潜在的軍事力の拡大を目指すべきなんです。
軍事力の誇示ではなく、軍事力の可能性を探るべきということです。
軍事力の誇示が何を生むのかは北朝鮮や中国を見れば分かることでしょう。
日本がそれと同列にに見られても構わないということなのでしょうか?
日本が目指すべきは「眠れる獅子」であり、可能性を持つことが国防に繋がるわけです。


◆ライオンズネタ キャンプも終盤へ突入
侍ジャパンのところでも書いたように、宮崎は天候に恵まれなかっただけに、
選手の調整が心配されていましたが、対外試合では結果が出ていることもあり、
まずまずのキャンプを過ごせているようです。
故障離脱もサウスポーの松永投手だけで、このまま無事にキャンプを終えて欲しいところです。

期待の新戦力に関して言えば、サファテ投手と金子選手が想像以上に良かったです。
サファテ投手は故障明けということで、じっくりと調整するものと思っていましたが、
練習試合で154キロをマークするなど、ストレートは既に実戦段階、
あとは変化球のコントロール次第でしょうが、抑え決定とも言える内容です。
ルーキーの金子選手は足の速さが予想以上で、新しいスピードスタートして期待がかかり、
課題であった打撃の方も左右両打席でヒットが出るなど、アピールしています。
いきなりレギュラーを奪うという展開にはならないでしょうが、
他の内野手には大きな刺激となることは間違いありません。

既存戦力では菊池雄星投手と岡本洋介投手、武山選手の成長が目に付きます。
菊池投手と岡本投手はともに入団4年目、今年は勝負の年となるだけに、
気持ちの入り方もこれまでとは大きく違うようです。
菊池投手は既に149キロをマークするなど、ストレートが力強く、
今日の侍ジャパンとの練習試合が中止になってしまったのが残念でなりません。
一流打者にどれだけ力勝負できるのかを確認したかったです。
岡本投手は大卒社会人からの4年目なので、もう後がない状態です。
目指すのは谷間の先発とロングリリーフ、1軍枠を勝ち取れるよう頑張って欲しいです。
武山選手は捕手としてもそうですが、右の代打が不足しているチーム状況ですので、
バッティングや複数ポジションを守れることをアピールしてくれているので助かります。
上本選手の右バージョンとなってくれれば、ベンチの選手起用も凄く楽になるだけに、
激しい1軍争いを勝ち抜き、第2・第3捕手の座を勝ち取ってもらいたいです。

チームの課題に目を向けていきますと、野手ではショート争いが未決着なのが気がかり。
二遊間は片岡・浅村・永江選手の3人が一歩リードで、金子・鬼崎・山崎選手が追う状況、
この中でレギュラーが確定しているのは浅村選手なのですが、
ショートで使うのか、セカンドで使うのかがまだはっきりしません。
実績的には片岡選手が抜けているので、よほどのことがない限りはこの2人でしょうが、
オープン戦が始まるまでにはある程度の目処を付けて欲しいです。
個人的にはショート片岡・セカンド浅村選手で行って欲しいのですが、どうなりますか。

投手陣では、侍ジャパンの涌井投手と牧田投手を抜いて考えてみても、
岸・菊池雄星・野上・石井一久投手の4人は内定状態、
十亀投手と岡本洋介投手も結果を残しており、先発6人はほぼ固まります。
問題は抑え、というよりも外国人枠の問題で、
投手ではサファテ投手がアピールしており抑えが有力ではあるものの、
左リリーフの松永投手が離脱したことでウィリアムス投手は絶対に外せませんし、
野手でも新戦力のスピリー選手がシュアな広角打法でアピールをしていますし、
ヘルマン選手とオーティズ選手も実績十分で、難しい選択となっています。
今の調子ならサファテ投手を外すわけにはいきませんが、
かといって中村選手の不在を考えると野手も外せない… 頭の痛いところです。
他の抑え候補では3年目の大石投手が結果を残していますが、
オープン戦はまだしも、公式戦でいきなり抑えに抜擢する可能性は低いかと。
ルーキーの増田投手はじっくり調整しているようで、実戦登板はまだないだけに、
戦力にはなるでしょうが、いきなり抑えに抜擢する可能性は低そうです。

2軍の高知春野キャンプでは怪我からの復帰を目指すリハビリ組が多いのですが、
ほとんどの選手は復帰しているようで、1軍合流者も何人か出てきそうです。
実績のある西口投手や左腕の武隈投手の復帰も遠くはなさそうです。
そういえば、阪神2軍との練習試合で北条選手のデビューが速報されていましたが、
その試合で育成のメンドーサ投手が先発して結果を残した模様、
予想よりも早く戦力になるかもしれません。こちらも注目です。

2013年02月11日

7割

安倍内閣の支持率が70%超えだとか。
まぁ、現時点で構想の危うさは感じているものの、実際にはまだ何もやっていないので、
特に批判する要素もないわけですが…
こういう数字は正直言って信じられないですね(^^;

最大の支持要因は円安期待からの株価上昇なのでしょうが、
ここまではある程度予想通り…いや、予想よりも期待が大きく、好転している感はあります。
逆に、それは期待が過大とも言えるだけに、上手くいかなかった場合の反動が怖いです。
最初のポイントは3月でしょうね。
国内的には決算期を迎え、株価上昇がどれだけ実体経済に影響を与えたのかが明らかになり、
国際的にはアメリカ・オバマ政権2期目の外交が本格的に始まりますし、
旧正月を終えた中国を始めとするアジア諸国が動き出しますから、
これまでのような円安容認の流れがそのまま続くとは思えません。
冬も終わり、燃料費をさほど気にする必要はなくなりますし、
3月から再び通貨戦争が再燃する可能性があります。
国内景気が回復基調になるかどうかは3月を終えてみないことには分からない感じです。

外交的には中国とロシアとの間で南北において領土問題を抱えていますが、
早い段階で一方を解決することが望まれます。
どちらが早期解決できるかといえば、ロシアとの北方領土問題でしょうね。
中国は妥協を許しませんが、ロシアの場合は北方領土開発やエネルギー輸入・輸出の権益も絡み、
共同統治という落としどころも十分ありえます。
まぁ、問題は日本がどこで妥協するかなわけですが…
尖閣諸島問題は日本に理があるのは間違いないのですが、
中国の政治体制が内向きである以上、妥協は考えられないだけに、早期解決は難しいでしょうね。
しかし、大気汚染問題といい、中国は本当に「羊頭狗肉」な感じですよねぇ…


◆ニュースコラム 「スマホが人間をダメにする」
ここまで具体的に思ったことはありませんが、同じようなことは漠然と感じています。
便利すぎるというのも考えもので、
不便だった頃は今のスマホのようなモバイルPC端末に憧れもしましたが、
みんなが当たり前のように持っている時代になってしまうと、そういう憧れも消え失せてしまいます。
当たり前だったら便利の価値がない、そういう思いに駆られてしまうわけです。

日本でも深刻になりつつあるのはインターネット通販の問題でしょうね。
店頭では倉庫からの仕入れ費用やディスプレイ、人件費等がかかるので、割高にならざるを得ず、
その点では実際に店舗を構えず、倉庫営業しているような通販専門店の方が価格は安くなります。
店頭で商品を確認して、通販の最安値サイト、
または安値の信頼できる通販サイトを利用する人も多いかと思います。
私もパソコン関係を中心にインターネット通販は利用しますが、
それでもできるだけ店頭で価格交渉をし、妥結に至らなかった場合に利用することにしています。
店頭では店員さんと会話したりすることで情報を得られますし、
何かあった場合のアフターサポートの点でも不安は少なく済みます。
近隣からお店そのものがなくなってしまえば、直に商品を確認することもできなくなってしまいますから、
消費者として地元の店を維持させていくことも大切なことです。

まぁ、そんな感じで、便利さや個人の利益を追求するばかりではなく、
もう少しトータル的に物事を考えることも必要じゃないかなと思ったりもします。


◆PCネタ ブルーレイドライブ『BD-S08J-BK』その後2
パナソニックの4倍速無機メディア50枚スピンドルが届いたので使用してみたところ、
実際の使用感は三菱化学やビクターのCMC製無機とあまり変わらない感じがします。
ただ、23.2GBめいいっぱい書き込むのであれば、
パナソニックの国内製無機メディアの方が安定しているのは間違いなさそうです。
CMC製は経験的に21GB程度ならば安定、22GBを超えると怪しい感じがします。

ちなみに、三菱化学メディアのLTHタイプ4倍速メディアを使ってみたところ、
書き込み自体は正常に行われるものの、
HDDコピーのスピードが15MB/秒~22MB/秒とやや遅く、
無機メディアの20~30MB/秒と比べると大きく落ちます。
おそらく、書き込み品質がそのままコピー速度に影響しているのでしょう。
そんなわけで、相対的ではあるものの、
HDDコピーの速度が書き込み品質の一定目安となるのは間違いなさそうです。

過去の焼き分をチェックしていたところ、一部のLTHメディアの読み込みに失敗しました。
やはり保管方法が寿命に大きく影響するようです。
CD・DVD等で使われる不織布ケースに保存していたものにエラーが発生しています。
勿論、すべてというわけではありませんが、古いものから挙動が怪しい傾向で…
衝撃や傷にも強いとはいえないので、プラスチックケースに入れた場合でも、
保管には注意したいところです。

2013年02月04日

球春到来2013

プロ野球は2月1日に各球団が一斉にキャンプインし、2013年のシーズンが始まりました。
今年は3月にワールドベースボールクラシックが開催されることもあって、
各球団の主力選手は早めの調整を余儀なくされており、
その影響を受けてなのか若手選手を中心に例年よりも早い調整が行われているようです。
侍ジャパンの練習試合が組まれている球団もあるだけに、若手には絶好のアピール機会ですから、
そのチャンスを生かそうと必死なのでしょう。

今は体を鍛えることを中心な第1クールですので、これといって気になる点はないのですが、
日ハムの大谷選手の二刀流はやはり無謀な印象が強いです。
球団や首脳陣のコメントを見ていると、投手よりも野手で起用したい気持ちの方が強そうです。
「本人が納得するまで」と言えば、聞こえはいいのですが、
単に投手としての負担を増やし、挫折を早めているに過ぎないと思われます。
本気で二刀流をするのなら、最初は投手で練習させるべきだと思うのですが…
本人も二刀流を決断した以上は、簡単に止めるわけにもいかないでしょうから、かなり心配です。
一番怖いのは大怪我でしょう。現段階ではその確率は高く、金の卵を潰しかねない状況です。
つーか、ハムは最終的に野手に専念させるつもりで事を進めているのでしょうが、
本人が投手に専念したいと言い出したらどうするつもりなんでしょうか?


◆PCネタ ブルーレイドライブ『BD-S08J-BK』その後
先日購入したパイオニアのブルーレイドライブ『BD-S08J-BK』ですが、
その後も問題なく運用されています。
現在までPower2Goによる書き込み失敗や、
実際の読み込みテストで失敗するような「分かりやすい失敗」は起こっていませんが、
書き込み速度がある一部分だけ極端に落ちたりする、
メディアの品質による「微妙な失敗」は何回か起こっています。

私の環境ではメディアの書き込み品質を調べるソフトを導入していないので、
検証サイトのような確認を行うことはできませんが、
ビクターJVCの無機4倍速50枚スピンドルBV-R130U(中身はCMC製)で、
4倍速で書き込んだ際に、名目時間22分程度で書き込みが終了し、
実際のHDDコピーが最終的に30MB/秒以上で安定するものを成功と判断しています。
おそらく、メディアの個体差でしょうが、
ある一定の場所で書き込み速度が極端に落ちることによって、
書き込み時間が30分以上かかってしまうものや、
HDDコピーの速度が上がらず、20MB/秒を下回ってしまうものもあるので、
そういうメディアは書き込み自体は成功しているものの、
保存状態が心配なので予備のメディアとして保管し、もう1枚焼くことにしています。
メディアの状態やPC環境にも左右されますので、時間は個人的目安に過ぎませんが
(特にHDDコピーはHDDの速度や使用容量によって大きく異なります)、
何回かテストしてみて自分なりの成功基準を発見するのがベターだと思われます。

過去の焼き済みメディアをチェックしていたところ、
不織布ケースに入れていた保管状態の良くないLTHメディアの読み込み失敗が起こっています。
やはりブルーレイディスクはしっかりとしたケースに入れて保存しないとダメそうです。
同じLTHでも三菱よりも太陽誘電(That’s)の方が状態は良さそうな感じです。
とはいえ、もうLTHメディアを使おうとは思いませんが… まだ20枚ほど残ってる…


◆プロ野球ネタ 糸井トレードで振り返る西武・ダイエーの大型トレード
先日、日ハムの糸井選手を軸としたオリックス相手の2対3のトレードが成立し、
大型トレードとして大きな話題を呼び、
過去の大型トレードが振り返られることも多かったこともあり、
改めて1993年オフの西武とダイエーの3対3トレードを振り返ってみようと思います。

ご存知ない方のために簡単に解説しますと、
1993年のシーズンオフに優勝・日本一の常連だった西武ライオンズの主力、
秋山幸二選手と渡辺智男投手、内山投手の3人と、
逆に最下位の常連で球団の建て直しの時期にあった福岡ダイエーの主力、
佐々木誠選手と村田投手、橋本武広投手の3人とを交換するトレードが行われました。
秋山選手も佐々木選手も両チームを代表する看板選手だったこともあり、
大きな話題を呼ぶトレードとなりました。

結果から言えば、秋山選手はダイエー移籍後に常勝軍団の基礎を作ることになり、
小久保選手や松中選手、井口選手や城島選手らの生ける手本となり、
現在は監督としても活躍するなど、ホークスに欠かせない存在となりましたから、
ホークスに有利だったトレードと言えるかもしれません。

ただ、一方で西武側にメリットがなかったかと言えば、そうではなく、
佐々木誠選手はライオンズでも活躍し、94年には3番打者として優勝に貢献し、
その後も世代交代の狭間の中で、清原選手を始め主力が次々と抜ける中、
チームの主力選手として活躍し、松井稼頭央選手らが活躍した97年の優勝にも貢献、
チームの過渡期を支えた名選手として活躍を見せてくれました。
また、橋本武広投手は左のワンポイントとして長らく活躍し、
今の左のセットアッパーの基礎を作りあげた投手の1人となりました。
西武が97年・98年と連覇できたのも、高齢化が目立った90年代前半のパリーグの中で、
いちはやく世代交代に成功したからであって、
その意味では93年のトレードは非常に大きいものだったと言えると思います。

それでも、ファンにとっては、スターだった秋山選手を失ったことに変わりはなく、
今でもこのトレードを卑下する声が聞かれることも確かですが、
このトレード自体はメリットも大きかっただけに、悔やむ出来事ではないでしょう。
むしろ、その後にFA権を取得した秋山選手を呼び戻せなかったことが残念で、
実際に現役引退後、本人から復帰直前まで話が進んでいたとの話もありましたから、
そこで呼び戻せれていれば、と悔やむ感じでしょうか。
それでも球界のことを考えれば、これで良かったように思いますがね。


それと比較すると、今回のトレードはあまりにもお粗末というか、
比較するのも阻まれるほどに意義を見出すことができません。
オリックスは短期的な利益を狙って飛びついたわけですが、
逆に常勝軍団だった日ハムは世代交代を進めるのはいいものの、
木佐貫投手と赤田選手は中堅からベテランの域ですし、
大引選手は金子誠選手の念願の後継者となりうるも、打撃はいぶし銀の繋ぎ役で、
糸井選手の代わりを務められるとは思いません。
残念ながら、早まった感は否めません。
若手はよくとも、中堅・ベテランは半ば戦力外を突きつけられているようなもので、
生き残りが大変になりそうですね…


◆プロ野球ネタ キャンプにおけるパリーグ各球団のポイント
プロ野球もキャンプインしたことですし、各球団の戦力分析、は早すぎるとして、
キャンプ・オープン戦に向けてのチェックポイントを幾つか書き出してみることにします。

【北海道日本ハムファイターズ】
昨年優勝したにも関わらず、1軍首脳陣をほぼ総入れ替えしたり、
主力の田中賢介選手がFAでのメジャー挑戦をしているのにも関わらず、
トレードでもう一人の主力である糸井選手を放出してしまうなど、
賛否両論のある動きを見せたオフの日ハムですが、
やはりチーム力の低下は否めず、根本的な出直しが必要だと思われます。

最大のポイントは戦力の底上げ、若手の台頭でしょう。
野手ではポスト田中として期待のかかる西川選手を始め、
杉谷・中島・谷口・近藤選手ら1軍経験のある若手が多いだけに、彼らがどれだけ成長できるか。
また、田中賢介・糸井選手という屋台骨を支えていた主軸2人が抜けただけに、
中田選手のさらなる成長が必要で、西武・中村選手の出遅れを考えれば、
タイトルを獲得するような活躍が求められ、それができないと打線は厳しいと言わざるを得ません。

投手では吉川投手や斎藤投手の怪我の回復具合が気になるだけに、
中村勝投手のさらなる成長が必要でしょう。
また、ルーキーでは社会人経験豊富な新垣投手の活躍に期待がかかります。


【福岡ソフトバンクホークス】
FAで寺原投手を、トレードで吉村選手を、メジャーから五十嵐投手を、
外国人選手としてラヘア選手とパディーヤ投手を獲得するなど積極的補強をしたものの、
トレードで多村選手を失い、人的補償で馬原投手を失うなど、マイナス要素も抱えており、
総じてプラス補強だと言えるでしょうが、計算通りとはいかなかった印象があります。

ポイントは新戦力の働きでしょう。
特にメジャーリーがの2人、ラヘア選手とパディーヤ投手に対する期待は大きいものの、
ソフトバンクの大物外国人は外れのケースがほとんどなだけに、
期待通りの活躍ができるかどうか不安な面もあります。
あとは精神的主柱であった小久保選手が引退したこともあり、
松田選手や内川選手、本多選手らがどれだけチームを引っ張っていけるか、
新しいリーダーの出現が求められます。

投手では馬原投手を失うという誤算から生じた抑えが問題です。
昨年の抑えである岡島投手はメジャー再挑戦で退団し、
ファルケンボーグ投手は故障がちで全盛期のパフォーマンスとはいかないだけに、
米球界から復帰した五十嵐投手が安定した成績を残せるかどうかポイントでしょう。


【東北楽天ゴールデンイーグルス】
ヤンキースからAジョーンズ選手とマギー選手の2人のメジャーリーガーを獲得し、
斎藤隆投手も加わるなど、積極的な補強が目立った一方で、
球場にラッキーゾーンを作ったりと時代に逆行する動きもあり、
吉と出るのか凶と出るのか読めないところがあります。

ポイントは外国人選手の出来でしょう。
とりわけAジョーンズ選手はメジャーの実績ではずば抜けているものの、
近年は衰えも指摘されているだけに、日本でどれだけのプレーを見せられるか。
仮に、思ったほど数字が残らなかったとしても、
勝負強い打撃や精神的主柱として機能すれば年俸分の価値が生じますが、
才能だけでプレーしていた感のある選手だっただけに、これまでの経験を生かせるかどうか。

投手のポイントはエースの田中投手に次ぐ2番手がどれだけ成長できるか。
候補は左腕の塩見投手と高卒2年目の釜田投手になるでしょうが、
彼らが二桁勝利は勿論のこと、メジャー志向の田中投手を脅かす存在になることが求められます。


【千葉ロッテマリーンズ】
オフにはこれといった大きな補強もなかっただけに、伊東新監督を迎えて、
どれだけチームの底上げ・強化ができるかどうかがポイントでしょう。

野手では、西岡選手以降、絶対的なレギュラーが育っていないのが悩み。
今江選手や大松選手、岡田・荻野・伊志嶺・清田選手ら1年活躍した選手は多いものの、
2年・3年とレギュラーで活躍する選手は見当たらず、
ベテランの里崎選手やサブロー選手頼みなのが辛いところ。
昨年活躍した角中選手と根元選手は勿論のこと、
先に名前を挙げた選手が復活することが優勝のために必要でしょう。
また、ベテランの里崎選手を補佐する2番手捕手を育成できるかどうか。
伊東監督の捕手に対する要求度合いは高いだけに、それに応えられるか注目です。

投手では唐川投手が故障なく1年間活躍してくれることが条件です。
成瀬投手とともに2人が活躍すれば他球団にとって脅威なだけに、
唐川投手の調整具合はチェックしておきたいところです。


【オリックスバファローズ】
オフは積極的なトレード・補強を行い、12球団で最も選手の出入れが激しい球団で、
新しいチームがどのように構成されていくのか注目が集まります。
FAで寺原投手と日高選手を失い、
トレードで木佐貫投手と香月投手、大引選手と赤田選手を放出したものの、
FAで平野選手を獲得し、人的補償で馬原投手を獲得、
トレードで東野投手と八木投手、糸井選手と原選手を獲得しましたから、
総じて補強は成功しているのは間違いありません。

積極的な補強のおかげで選手層が厚くなったのは間違いなく、
問題は誰がチームをまとめあげるかでしょう。
野手では生え抜きのベテラン・後藤光尊選手に期待がかかりますが、
昨年はセカンドのレギュラーだったものの故障がちでチームを牽引できず、
今年はFAで平野選手を獲得したこともあり、
後藤選手をどこで使うかがポイントとなりそうです。
サードはバルディリス選手がいますし、守備位置との兼ね合いに難しさがあります。

投手陣ではエースの金子投手の復活が期待されますが、
同時に昨年まで抑えを務めていた岸田投手をどう使うかもポイントとなりそうです。
FAの人的補償で馬原投手を獲得できましたから、平野投手とのダブルストッパー体制とし、
岸田投手を先発に回すことができるようになりました。
本来は先発タイプの投手だと思うので、先発に転向すれば二桁勝利、
金子投手とのダブルエースの活躍ができれば、優勝争いの一番手となってきそうです。


【埼玉西武ライオンズ】
敢えて最後としたのは、巷の下馬評とのギャップが最も大きいと予想されるからです。
中島選手がFAでメジャーへ行き、中村剛也選手が手術で開幕には間に合わないとなれば、
巷の下馬評は当然低くなると思われますが、ファンはあまり悲観していなかったりします。
それは昨シーズンに主力野手の故障を経験しており、
片岡・栗山・中島・中村選手の主力4人のうち、1人しか出場できない試合も多かっただけに、
栗山選手が怪我から復帰し、片岡選手も健在なことから、大きな不安は抱いていません。
また、先の主力4人の欠場中に、1番浅村・2番秋山選手という若き1・2番が機能したこともあり、
新しいスターの誕生を期待する声が強まってるぐらいです。

野手のポイントは中島選手が抜けた後のショートと主軸をどうするか、でしょう。
ショートを含めた二遊間は片岡・浅村・永江選手を軸に、ルーキーの金子選手らの争いとなり、
開幕までに誰がポジションを獲得するのか注目が集まります。
一方の主軸の方は栗山選手が3番を打つのが有力で、中村選手が戻るまでの4番打者をどうするのか。
現状ではオーティズ選手が4番の最有力候補でしょうが、、
新外国人選手のスピリー選手がどれだけ活躍できるのかがポイントとなりそうです。
いずれにせよ、打線は主軸の一発から機動力を中心とした繋ぎの野球に転換することが予想され、
片岡選手やヘルマン選手、浅村・秋山・熊代選手らスピードのある選手を生かせるかどうかも、
ポイントの一つとなってきそうです。

投手陣では涌井投手が先発に戻ることによる抑えの問題をどうするかがポイントです。
候補は3年目の大石投手、2年目の十亀投手、ルーキーの増田投手、
広島で抑えを務めていたサファテ投手、かつての抑えのシコースキー投手らでしょう。
ここ数年は抑えの躓きでスタートダッシュに失敗しており、
特に今年は野手の得点力が低下することが予想されるだけに、1点を守る野球が必要でしょうから、
抑えの重要性は例年以上に増してきます。
開幕までに抑えに一定の答えを出せるかどうかが最大のポイントでしょう。

2013年01月28日

んー

寒くて風が強い日が続いたせいか、微妙に風邪気味でテンションLow…
そんなわけで今日はストック分を軸にして、簡潔に終わらせていただきます。

◆ニュースネタ いじめ・体罰問題
大阪の橋下市長がどんな情報を持っているのか知りませんが、
体育学科の試験取り止めになるように圧力をかけるなど、
少し行き過ぎな面は否めない感じがします。
今度は橋下市長が社会的正義を振りかざして桜宮高校を苛めているようにも…
そこの在校生やOB、志願者の気持ちを考えると、いたたまれない感じですね。
大人の政治判断を子どもに押し付けているようにしか見えず、凄く嫌な感じがします。
問題があるのはそういった体罰をしていた教師を野放しにしていたことにあるわけで、
そういう教師は研修を義務付ける等の教員の再教育をする方が先でしょう。
やり過ぎが体罰を生んだんじゃないの? 過激な改革は体罰と同じですよ。

いじめ問題に関しては本当に深刻な場合を除いては、
あまり大人がしゃしゃり出て行くことは、子どもの当事者意識を弱めるだけで、
却ってイジメが深刻化してしまうように思います。
ある程度は子ども達自身で解決させないことには、真の解決に繋がらないかと。
大人だけで考えていてもしょうがないでしょう。


◆ニュースネタ 各地でオスプレイ反対集会
「米軍は日本から出て行け」という主張は分からなくもないのですが、
オスプレイの配備だけに反対する意味が分かりません。
沖縄においては嘉手納基地の危険性と過去の事故の苦い記憶から、
反対となるのは理解できるのですが、他の都市に関してはよく分かりません。

事故の危険性が高いというなら、
日本の空港におけるボーイングの運行にも反対するべきでしょう。
毎日のように自動車事故も起こっていますし、
昨年末には笹子トンネルで大規模事故も発生したわけですから、
自動車の全面的使用禁止を打ち出したほうがいいんじゃないでしょうか(苦笑)

近くでは同じ県東部の御殿場市での運用が決まっていますが、
特にどうこう思うところはありません。


◆プロ野球ネタ 日ハムが糸井を放出!? オリックスとの大型トレードが成立
日ハムとオリックスとの間で2対3の交換トレードが成立し、
日ハムの糸井外野手と八木投手がオリックスへ移籍し、
オリックスの大引遊撃手と赤田外野手、木佐貫投手が日ハムへ移籍となりました。

糸井選手は侍ジャパン候補選手にも選ばれている「チームの顔」というべき存在で、
同一リーグ間でこれだけの大型トレードが行われるのは相当珍しいことです。
1993年の西武・秋山幸二氏らとダイエー・佐々木誠氏ら3対3トレード以来の衝撃で、
当時は常勝西武と弱小ダイエーといった形で戦力差がはっきりしていましたが、
今のパリーグは実力が拮抗しているだけに、
同一リーグ内でこれだけのトレードが行われること自体、常軌を逸しています。

背景にあるのはトレード成立前に報道された糸井選手のメジャー移籍報道でしょう。
糸井選手は大卒で投手から野手に転向した苦労人で、現在31歳、
野手転向後は安定した成績を残しているものの、実働年数は少なくFAはまだまだ先、
そこでポスティングシステムによるメジャー移籍を球団に対して訴えるなど、
年が明けた今でも契約更改が終わっていませんでした。
そういう意味では、煙たい存在になりつつあった糸井選手を放出した形なのですが、
それでも、少なくとも1年は計算できる戦力なのは間違いなく、
ポスティングの資金も10億円以上とスポーツ紙で予想されるなど、
放出を前提にしたとしても、自球団で囲っておく方が断然得です。
残念ながら交換相手も、糸井選手を放出してまでも欲しいような選手ではなく、
加えて、ライバル球団である同一リーグへ放出したりと、不可思議なことばかりです。

今オフの日ハムは悪い意味でお騒がせな感じで、
ドラフトでの大谷選手の強行指名に始まり、投手と野手の二刀流プラン、
リーグ優勝を飾ったのにも関わらず、監督以外の1軍首脳陣が総入れ替えをしたり、
キューバと良好な関係と崩しかねない亡命キューバ人選手の入団テストを発表したり…
正直言って、ここ数年で常勝チームを作り上げた球団と同一だとは思えません。
ここまで壊し尽くすのかというほどの崩壊序曲です。
イチロー選手をポスティングで放出した後、
球団合併するまでに転げ落ちていったオリックスと同じ道を歩もうとしているように見えます

もし、仮に、日ハムの放出劇を好意的に解釈するならば、
日ハムはチームを一度解体し、大谷選手を中心とした新たなチームを作るつもり、なのでしょう。
田中賢介選手と糸井選手という看板主力選手2人が抜けたものの、
若手には大谷選手と中田選手だけではなく、西川・杉谷・中島・谷口選手ら期待の選手が多く、
投手は今後の補強次第な面はありますが、チームを作り直すチャンスではあります。
ベテランの金子誠選手の後継として大引選手を獲得したことで、
大谷選手をショートではなく負担の少ない外野で起用することもできるようになりますから、
2~3年かけてチームを作り直すつもりであれば、この放出劇も分からなくありません。
ただ、あまりにその切り替えが性急過ぎてしまうと、ファン離れを呼ぶだけで、
良くも悪くもメジャー流と言いますか、ドライ過ぎる面は否めません。
90年代後半の西武ライオンズの解体と似た印象も…
個人的には成功例だと思っていないので、この流れは正直良くないと思います。

逆に、糸井選手を獲得したオリックスは優勝候補に躍り出てきました。
来季にもFA権を取得する故障上がりの馬原投手を人的補償で獲得したのに続き、
メジャー希望の糸井選手をトレードで獲得するなど、今季にかける意気込みが伝わってきます。
大引選手の放出でショートがネックとなりますが、2年目の安達選手やトレード獲得の原選手、
場合によってはFAで獲得した平野選手をショートで使う方法もあるかもしれません。
そうなると超攻撃的なオーダーを組むことができ…
 1(中)坂口、2(遊)平野、3(右)糸井、4(指)李大浩、5(一)T-岡田、
 6(三)バルディリス、7(二)後藤、8(左)川端、9(捕)伊藤
現実的には、平野選手をセカンド、T-岡田選手をレフトに回し、
故障の多い後藤選手をセカンドからサードへコンバートしてバルディリス選手と併用し、
DHで選手を調整する形になるでしょうが、
それでも他にスピードのある安達・宮崎・小島・駿太選手がいますし、
新外国人選手のロッティーノ選手もいますから、選手層がかなり厚くなります。
投手陣では寺原投手と木佐貫投手を失ったものの、
馬原投手の加入で岸田投手を先発に回すことができ、トレード加入の東野投手もいますから、
マイナスよりはプラスの面が強いように思えます。
今年のオリックスはマークしておかないとマズイですね。

2013年01月21日

BDR-S08J-BK

昨年末から散々迷った末、パイオニアのブルーレイドライブ『BDR-S08J-BK』を購入しました。
その前のモデルであるS07シリーズと迷いましたが、その間にS07シリーズの在庫が減ってしまい、
逆にS08シリーズの価格が下がって2万円を切るぐらいになりましたから、
最新モデルのS08シリーズを購入することにしました。

実際に使ってみての感想は、全体的に「静か」なのは間違いないです。
トレイの開閉やディスクの読み込みは、これまで使っていたLGのドライブと比べ物にならず、
初期設定時はあまりに静かでディスクを読み込んでいるのか不安になるほどの静音性です。
ただ、初期設定のままだと読み込む分には静かで問題ありませんが、
データをディスクコピーする場合には速度が低下してしまうので、
そこら辺は使用用途に応じて設定を変更する必要があります。

書き込み品質はツール等のテストをしていませんが、現時点で問題は発生していません。
15倍速の高速書き込みを行うとディスクの品質が落ちるようなので、
4倍~6倍のメディア推奨の速度で書き込む方が無難だと思われます。
BD-Rディスクのうち、LTHタイプとの相性があまり良くないようなので、
超短期保存を除けば、利用しない方が良さそうです。


そんな感じで、ドライブの方は全く問題ないのですが、ブルーレイメディアの方が…
これまで焼いた分を改めて調べてみたところ、
三菱化学を使っていたために2~4倍速時代は全てLTHタイプ… orz
6倍速50枚スピンドルの『VBR130RP50V4』は無機メディアだったものの、
中身は三菱化学ではなくCMC製であることが判明しました。
ちなみに、年末に安値で買ったビクターJVCの『BV-R130U50W』も、
中身はCMC製だということが分かりました。

LTHメディアは書き込み品質があまり良くなく、過去の経験からもミスが多いです。
書き込み直後は普通に読み込めても、2~3日経つだけで読み込めない場合もあり、
書き込みが成功したとしても安心できない怖さがあります。
どれだけ持つかは運次第の面が否めず、過去に焼いた分を再び焼き直さないといけません…

CMC製の無機メディアは、経験上、ディスクいっぱいに書き込むとエラーが出やすくなります。
23Gまで書き込んだメディアを読み込んだところ、速度が上がらずにコピーに時間がかかる一方、
20Gまでしか書き込んでないメディアは比較的読み込み速度もスムーズです。
ディスクの外周部分の品質が良くないようなので、容量を制限して使った方が良さげ。

ブルーレイメディア自体の価格は下がってきていて、DVDメディアと比較しても、
容量に占める価格単価は断然にブルーレイメディアの方が得ではありますが、
まだまだ欠点も多い印象です。
最もセールになりやすい三菱化学・ビクター・太陽誘電等のLTHタイプは長期保存に馴染まず、
三菱化学やビクターの無機メディアはCMC製であることが多く、20G程度に留めるが無難。
となれば、どこのブルーレイメディアを買えばいいのとなりますが、
どうやらパナソニック国内製メディアが品質的に良いようです。
ただ、パナソニック製の安いメディアは海外他社生産のものもあるので注意です。
価格は多少割高になるものの、数年後に受けるショックを和らげるためには、
お金を惜しんではいけないということでしょう。
2層のDLメディアの価格も下がってきていますが、CMC製と同様のことが言えるようで、
私はまだ実際にテストしていませんが、2層目の外周部分にエラーが出やすい傾向があり、
地デジ放送が収まらなかった時に使うと考えておいた方が良いみたいです。

そう考えると、円安の影響で値上がってきたとはいえ、HDDで保存する方が無難な感じも…
ただ、一度ディスクで焼いた以上は、いまさらHDD保存に戻れませんし、
HDDはウィルス感染や物理的損傷の危険性もありますからね、
結局、大事なデータはHDDとディスクの両方でこまめに保存しとけという話になるかと(^^;


◆ニュースネタ 生活保護の受給世帯が増加。生活保護費の削減を検討へ
つーか、生活保護費を削減するのならば、政治家や官僚が実際に1ヶ月その金額で生活してみて、
「健康で文化的な最低限度の生活」を営むことができるかテストすればいいだけじゃないの?
この生活保障は能力に左右されず、誰でも生活保護費の範囲内で生活できるはずなのですから、
それが政治家であっても生活保護費の範囲内で生活できるはずです。
それで十分生活できるのならば、削減しても問題ないんじゃないですかね。
そうやって試してみればいいだけのことでしょう?
議論なんて必要ないから、実際に生活保護費で生活してみればいいんですよ。


◆ニュースネタ 安倍政権の教育改革
大阪市立桜宮高校のバスケ部主将が自殺したことで、
同校の暴力体質と隠蔽体質が明らかとなり、問題となっているようです。
…まぁ、でも、それを受けて安倍政権が教育改革を訴えるのも…
教育内容が個人主義よりも団体主義な傾向が強いだけに、
むしろ桜宮高校の方針を助長しているとも言えに、酷く微妙な感じです…

教育における体罰は厳しく制限されるべきで、
特に無抵抗の者に対しては絶対に行うべきでないことは確かですが、
方法論として、体罰は必ずしも非効率的な方法というわけではありません。
近年の高校生の部活動で、よく「緊張しない」というコメントを聞きますが、
私は簡単にそう言ってしまえる選手はあまり信用していません。
それは単に「緊張することを意識していない」可能性が高いからです。
つまり、本当の緊張を知らない、あくまで通常のパフォーマンスしかできない選手です。
真に能力を発揮できる選手は、ある程度の緊張を備えておらねばならず、
緊張感と無縁な選手にベストパフォーマンスは期待できません。
そういう意味でも、勝利のためにはある程度の緊張感を作出する必要があり、
それをごく簡単に作り出す方法が「暴力」で、
怒られる・殴られるという緊張感が選手のパフォーマンスを上げることは十分あり得ます。

ただ、これは政治体制にも言えることですが、暴力による統治は長続きしません。
暴力者の権威が失墜すれば終わりですし、
そもそもにおいて、暴力者が少しでも手を緩めれば、その時点でパフォーマンスが落ちます。
つまり、自分達より弱い相手なら効果は発揮できますが、
自分達よりも強いと意識する相手、負けても仕方ないと思う相手には通用しません。
必ずしも非効率的な方法ではありませんが、ほどほどの結果しか得られないことになります。

そもそも、どうして「緊張」するのかと考えてみますと、
その理由は「不安」があるから、「想像力」が掻き立てられるからです。
負けたらどうしよう、この場面でミスをしたら致命的になってしまう、
自分の発言がチーム・学校・同年代の発言として煽り立てられてしまうかもしれない…
そういった「想像力」を働かせることが「緊張」の源泉だと言えます。
つまり、「状況判断能力」を養うことが大事なわけです。
不安を想像し、それを打破する方法をイメージしていく、
その力が真に「緊張」を作出し、それを乗り越えてベストパフォーマンスをする唯一の方法です。

そういう意味では、状況判断能力が乏しい小学生に「緊張」を作出させるのは難しいことです。
加えて、善悪の判断も乏しいだけに、
絶対にやってはいけないことに対しては多少の体罰も許容されるでしょう。
ただ、状況判断能力が備わってきた高校生に対しても体罰を行うのはバカの所業です。
子どもへの方法論をそのまま持ってきているだけの稚拙な指導だと言えましょう。
高校生の指導において大事なことは、緊張を意識させるだけの思考要素を与えることです。
普段の練習の重要性、大会での振舞いが持つ意味、大会での勝利の意味、
そういった物事の意味を与えることが指導者のなすべきことです。

桜宮高校のような「体罰」や、近年多くの高校で見られる「笑う」ことによる緊張の緩和など、
色々な手法があることは確かですが、個人的にはその両方に違和感を感じています。
私は「緊張」をすることを恐れるなと言いたい、緊張こそがベストパフォーマンスへの近道だと、
常にやってくる「緊張」を乗り切るための準備を、教育者は教えていってもらいたいです。


…んー、最初は安倍政権の教育改革を批判するつもりだったんだけれども、
書いているうちにただの教育論になっちゃいましたね、まぁ、いーや(苦笑)
学校週6日制の復活とかは反対ですね。
それやるなら平日の6時間目・7時間目を増やした方がいいかと。
土曜学校になったら、親の有給取得率がまた落ちるだろうと。
学校嫌いの子にしても、半日だけの学校とかめんどいしねぇ?


◆プロ野球ネタ 日ハムは球界の癌? 元キューバ代表選手を入団テスト
日ハムが元キューバ代表のミケル・アブレイユ選手の入団テストを行うと発表しました。
どうして日ハムは問題行動ばかりやるのでしょうか?
きっと自分達さえ良ければそれでいいのでしょうね… もう身売りしちゃえよ…

ご存知の通り、キューバとアメリカの関係は国交断絶状態で、
メジャーリーガーでプレーするためには祖国を捨てて亡命しなければなりません。
一方、日本とキューバの関係は比較的良好で、アメリカの同盟国でありながらも、
キューバ革命以降も国交は途絶えておらず、
昨年の親善試合からも分かるように、野球界の親交も浅くはありません。
来日してのリップサービスの面もあるでしょうが、
キューバの関係者からは日本球界への選手派遣に前向きなコメントが出たりと、
日本とキューバ球界の将来展望は明るいものになってきています。

そこに来てこの日ハムの裏切りですよ。ふざけんじゃねーよ、馬鹿野郎。
日ハムが獲得を検討しているアブレイユ選手は元キューバ代表の亡命選手で、
過去のキューバ人選手では正規に来日した元中日・リナレス選手をはじめ、
元阪急のバルボン選手や元西武のデストラーデ選手がいますが、
バルボン氏はキューバ革命前の来日で、以降は日本で生活しており、
デストラーデ氏はキューバ革命時に家族とともに亡命していて、
キューバ球界との関係はほとんどありません。
しかし、アブレイユ選手は元キューバ代表選手で、
言わばキューバ球界を捨てた選手ですから、両国の関係悪化が懸念されます。

今の日本プロ野球界は過渡期で、相次ぐメジャーへの人材流出が問題となっています。
NPBとMLBの違いがどこにあるかと言えば、
結局は国内リーグと国際リーグの違いだと言えましょう。
外国人枠が制限されているNPBでは国内リーグであることは明らかで、
日本一のチームが世界一だと名乗ることなどできません。
イチロー選手を始め、日本人選手がメジャーで活躍することによって、
選手個人ではメジャーへ追いつけ追い越せということは可能ですが、
チームとして、リーグとしてメジャーへ追いつくことは不可能です。

つまり、本気でメジャーリーグと対抗するつもりがあるのならば、
日本も国内リーグの枠を超え、国際リーグを作っていかなければダメなんですよ。
まともに勝負したら、既に一定のシェアを持つMLBに対抗することはできませんが、
日本にはアメリカにない関係性、キューバとの良好な関係があります。
そこで人材の宝庫たるキューバとの結びつきを強化し、
外国人枠を撤廃してキューバの選手を大量に受け入れ、
春夏は日本でリーグ戦を、秋冬はキューバでリーグ戦をと、
相互に行き来をすることによって、ビジネスチャンスは大きく膨らみます。
これに台湾・韓国・オーストラリアや東南アジア諸国を巻き込んでいけば、
メジャーリーグと同等までは言わないまでも、
脅威を与えられるだけの国際リーグの新たな枠組みを作ることができます。

そういう意味でも、日本とってのキューバはメジャーに対するジョーカー、
切り札的存在なわけで、それをあっさり捨て去るような行為は愚行です。
そうなりかねない日ハムの今回の行動は批判されて然るべきでしょう。
バカなの? ねぇ、バカなの?
一昨年前の菅野投手の強行氏名、昨年の大谷投手の強行指名と1軍コーチ総入れ替え、
そして今回の亡命選手の獲得と、ここ2年で日ハムの素行は大幅に悪化しました。
心配を通り越して憎憎しささえ感じるようになってきましたねぇ…
このままでは日本球界を日ハムが潰しかねません…

2013年01月14日

電話

携帯電話の普及によって、電話を中心としたコミュニケーションが一般化していますが、
個人的にはどうにも苦手です。
基本的に一対一の会話となるだけに、会話の「間」が取れないのが原因です。
対面していれば、言葉を発さずともボディランゲージや視線で間を取れますが、
会話だけでは間が空いてしまうほど厳しいものはなく、非常に厄介です。
友達同士の会話ならまだしも、会社への電話となれば、間は致命的になりかねません。

電話ではそういった「間」が使えないことで、両極端な結果が出やすくなってしまいます。
一つは口の上手い相手にまるめこまれてしまうこと、
特に勧誘電話や企業サポートなどに電話した場合は、このパターンが起こりやすいです。
もう一つは、これとは逆に相手の説明が下手でイライラさせられてしまうこと、
問い合わせ電話をした場合は、これに加えて「たらい回し」も起こり得ますし、
電話なら多少待たせてもいいという甘えから、余計な時間がかかりがちです。
今の時代なら電話ではなくメールでとも考えられますが、
メールではその時々の思いしか書くことはできず、反応のタイムラグが大きいだけに、
円滑なコミュニケーションとは行きづらい面があります。

…で、まぁ、結局、何が言いたいかと言えば、
今の電話中心のサポート体制には問題があるということです。
どうして問い合わせは基本的に電話とメールだけなのか、
苦情を受け付ける側からすれば、これほど好都合なシステムはないでしょうが、
逆に勧誘に対する応答としてはこれほど欠点を孕んだシステムはありません。
もっと基本的な対面コミュニケーションを大事にしてもらいたいです。


◆PCネタ NTT西日本『光もっともっと割引』
何度かけても繋がらないNTTフレッツへ電話問い合わせをして、
光もっともっと割引を適用しようとしたら、
自分の契約が未だにBフレッツだったことが判明し、サービス適用外に… orz
それならば、光ネクストなどの契約に切り替えればいいのだけれども、
サービス適用外を言い渡したNTTのロボットは、質問しても結果を繰り返すばかりの、
壊れたロボットさんだったようで、改めて最初から問い合わせをやり直すこととなり、
質問をする度に何度となく待たされながら、得られた最終結論は、
「マンション内の光ネクスト回線が満員で切り替え不能」…
…一番最初にそれを言えよと思った(苦笑)

しかし、まぁ、ご存知の通り、BフレッツはNTT光サービスの中でも古い契約で、
既に新規募集は打ち切っている既存ユーザーのみの廃業確実な契約形態です。
NTTとしても契約の切り替えを促進するために工事費無料を打ち出しているのでしょうが、
結局、末端まではその思惑が伝わらず、怠慢によって施設の切り替えが進んでおらず、
契約者が希望しても叶えられないのが実態のようです。
電話対応もそうですが、総じてNTT社員の質は低く、
契約者の希望に全く答えられていません。
自社が何をやっているのかも知らないような契約社員を雇って問い合わせも糞もないでしょう。
同じNTT系列でもプロバイダであるOCNはサイトで電話番号を打ち込めば、
相手から電話がかかってくるというイライラ防止仕様、
電話局なのに繋がらないNTTとは大違いです。

あとNTT西日本・フレッツサイトの役に立たないコンシェルジュがうざい。
最初だけでいいので、あと顔出すんじゃねーよ、
と、そんな感じで随分とイライラさせてもらいました。
結局、契約は変わらず、賃貸マンションではないので、空きが出るのも絶望的、
やる気のないNTTを動かして増設させるために、
管理組合を通じて圧力をかけときましたが、その効果もどんだけあることやら…


◆ニュースネタ ソニーが次世代ゲーム機で中古ゲームを排除か?
昨年のアップルとサムスンの特許戦争でも書きましたが、
相変わらず日本の企業の知的財産権に対する姿勢ってアホですよね。
ソニーはCDでの反省を全く生かしてないのでしょうか?
地デジ放送のダビング10の制度とかもそうですが、
そうやって自由度を狭めてしまうから、結果的に売り上げが落ちちゃうんですよ。
気軽に録画テレビを買い換えられないでしょ? それじゃ。
自分達で買い替えを抑制する制度を作っておきながら、
テレビが売れないって嘆いているのは滑稽としか言いようがありません。

実際に中古ゲーム対策がどのように行われるかは分かりませんが、
例えば、友達同士でのゲームの貸し借りにも影響するような場合では、
結果的にゲームコンテンツの幅を狭めることになりかねないように思います。
却ってコンシューマハード離れが進むだけじゃないの?

話は変わりますが、そういった形で既存ゲーム機を苦しめている携帯ゲーム、
そのCMが多すぎるのにも辟易します。
ああいうアニメ的なものに抵抗感がない私でも、
あれだけCMが多いと逆に嫌な感じを受けてしまいます。
もうそろそろセーブかけないとこっちも危ういんじゃないの?

某食品会社の陸上部を買い取った企業も「駅伝に力を」って…
あそこは「駅伝部」ではなく、「陸上部」なのですが…
監督の方針と明らかに違っているだけに、先行きが不安です。
同じく解散が発表された四国電力からも引き抜くなら、分からなくもありませんが…


◆プロ野球ネタ オリックスがFA寺原投手の人的補償で馬原投手を獲得
このニュースには驚かされましたね。まさか馬原投手がプロテクトから外れるとは…
一昨年前の日本シリーズで抑えの称号を剥奪されてしまい、
昨年は怪我と手術で登板なしに終わるなど、
チーム内での位置づけが悪くなっていたことは確かですが、
ホークスを支えてきた投手なだけに、こういう移籍になるとは思ってもいませんでした。
馬原投手の復調具合がどの程度なのかは分かりませんが、
仮に馬原投手が復調したならば、オリックスは大儲けでしょうね。
結果的に交換トレード以上の結果になったような印象を受けます。

オリックスは馬原投手の獲得により、岸田投手の先発転向がしやすくなりました。
ライオンズファンの立場から言えば、岸田投手は抑えよりも先発向きだと見てました。
それが岡田監督のリリーフ重視の姿勢もあって、先発が手薄となる結果に…
FAで寺原投手を失いましたが、トレードで東野投手が加わりましたし、
岸田投手が先発に戻ることを考えれば、投手陣は大きなプラスとなります。

一方でソフトバンクは投手起用が難しくなりました。
メジャーから五十嵐投手を獲得したものの、ヤクルト時代から安定感はいまひとつで、
抑えとして安定した活躍ができるかは未知数。
抑え筆頭のファルケンボーグ投手は故障がちで全盛期の力は見せられておらず、
安定した活躍が見込めそうなのは森福投手だけです。
メジャー希望で自由契約とした岡島秀樹投手がどうなるかは分かりませんが、
メジャーがダメなら在京球団(横浜?)の噂があり、あまり良い状況ではありません。
優勝した日ハムがスタッフの入れ替えで混乱し、2位の西武は中島選手が抜けて戦力低下、
そういった意味でも優勝の最有力候補だったソフトバンクですが、
今回の馬原投手の移籍によって様相も大きく変わってくるかもしれません。

楽天やオリックスの戦力補強が進んでいる印象があり、
今年のパリーグも混戦になることは間違いなさそうですね。


◆マンガネタ 小説『ベン・トー』
すっげー私事なのですが、正月に風邪を引いてから性欲が激減してます(苦笑)
別に勃起不全とかではないんですが、気乗りしない感じ。
風邪の時に集英社スーパーダッシュ文庫の『ベン・トー』を読み漁ってた影響か、
性欲が食欲に転化されてるのかも。
それか双子萌えという非常に厄介な病気にかかったのかもしれません。
沢桔姉妹以外に性欲が刺激されない病… 人としてオワットル…

まぁ、そんなことはどうでもいいとして、アニメから入って小説の『ベン・トー』を読んでます。
もうアニメ放送は1年以上前ですが、最近放送したアニメの中では唯一最後まで見たアニメ(^^;
小説の3巻分をアニメにした内容ですが、改めて小説と比較してみると、
ウィザードの出番を減らして槍水先輩の活躍を増やしている点、
沢桔姉妹のストーリー展開が大きく異なっている点が違っています。
個人的にはアニメのストーリー展開の方が好きですね。
アニメ8話の沢桔姉妹の病院シーンは伝説モノです(笑)
おそらく、小説時には沢桔姉妹がそこまで愛されるキャラになるとは思っていなかったのでしょう。
そういう点を考えても、アニメの展開はグッジョブでした。
声も梗が田村ゆかりさんで、鏡が堀江由衣さんという30代前後には嬉しい『やまとなでしこ』コンビ、
これで萌えないわけがない。
おまけに銀髪だし。最近は銀髪萌えというか、それ一択。
現実じゃありえないので完全な不治の病(苦笑)

小説版を読んでいて感じるのは、弁当に対する描写の細かさと、セガに対する愛の深さですね。
つーか、セガ信者以外にこの小説は通用するんだろうかというぐらいにセガ愛が強すぎ。
小説のうち、1/4が弁当バトル、1/4が弁当の描写、
1/4がフェチシズム(美脚・ロリ・唇)、残りの1/4がセガという配分で間違いない。
任天堂・ソニー派だった人にはこの小説の面白さが分からんですよ。それでいいのか(^^;
あと、夜に読んでるとお腹が空きます… 何度となく空腹で寝れずに枕を濡らしたことか…(苦笑)

話を戻しまして、『ベン・トー』の面白さはそういったコアさもありますが、
半額弁当を巡るバトルという設定のバカらしさにあるのは間違いありません。
この設定を聞いて面白いと感じるか、くだらないと感じるか。それで評価は決まっちゃいます。
9.5巻の沢桔姉妹のストーリーにも出てきますが、
およそ趣味のほとんどは「無駄」でできていると言っても過言ではなく、
その違いは好きなものにどれだけ本気になれるかでしょう。
一見するとバカらしい半額弁当を巡るバトルに本気になれるからこそ面白い、
趣味とは何か、楽しみとは何かを根本的に問うストーリー設定だと言えましょう。

それにしても7巻と8巻の沢桔姉妹の活躍は素晴らしい。特に姉の梗。
他の巻でもこれぐらい出番を増やして欲しい。
つーか、8巻って全般的にエロいよね。一瞬、エロ小説かと… (^^;

2013年01月07日

正月早々

風邪を引いてダウン。まぁ、それほど重症ではありませんでしたが。
日記を書き終えた3日の時点で、既に半分以上は風邪の認識で、
そのまま寝正月に近い形になっちゃいました。
原因は元日に強風の中で走ったことだと思われますが、
そう考えると、あの強風の中で箱根5区を走りきった選手はすげーなと、
改めてそんなことを思う日々でした。


◆PCの話 年末・正月と結局は未購入
年末からブルーレイドライブが故障し、後継をどうするか探しているのですが、
円安の影響もあってPCパーツは思ったほど安売りにならず、悩ましい状況が続いています。
逆に国内産のパイオニアSシリーズが安くなることを期待していたり。
最新のS08シリーズの値が少し落ちてきてくれたのは好材料かな?

他のパーツではAMDのCPU『FX-8300』が気になっています。
CPUは未だにAthlonの2コア、
マザーボードがAM3なので、アップグレードするならコレかなぁ、と。
まぁ、でも性能の方は相変わらずっぽいですが…
つーか、今の時期ではAMDもインテルも未来はないし、耐えるのが吉なんかな。


◆プロ野球ネタ 年末・年始関連のトピックスをピックアップ
プロ野球関係では、年末に松井秀喜選手が引退したことが話題となりましたが、
個人的には良い決断だったと思います。
日本で戻ってDHで細々やるよりも、メジャーにこだわった姿勢は潔いです。
日本人選手の中で唯一成功した長距離打者で、
松井秀喜選手の活躍はメジャーをより身近なものとするなど貢献度も高く、
日米を通じて素晴らしい功績を残した名選手であることは間違いないでしょう。
現役生活、お疲れ様でした。

元巨人の韓国人投手の自殺のニュースには驚かされましたが、詳細は知らないのでノーコメント。
でも、元奥さんも自殺していたりと、韓国では有名人の自殺が多いですよね…
自殺のニュースが流れると、それに影響されて自殺しやすくなったりするだけに、
良いことではないことは間違いなく、そう簡単に自殺するんじゃねーよと思っちゃいます。
なんだかんぁという感じですねぇ…

ライオンズ関係では新人合同自主トレがもうすぐ始まりますが、
やはりというかなんというか、ドラフト2位の相内投手は間に合わなかったようで…
個人的にはちょっと対応が慎重すぎるように思えてしまいますね…
あまりにも可哀想というか、対応が他人事のようだと言いますか、
西武球団に直接的な責任があるわけではありませんが、
ドラフト指名をした間接的な責任はあるのだから、
プロの第一歩を歩む上での最低限の環境は整えてあげて欲しかったです。
このままでは新人合同自主トレだけでなく、キャンプにも間に合わない可能性が高く、
プロ1年目を棒に振るといっても過言ではないでしょう。
それなら、大学・社会人に進んでいた方が幸せだった気がしてしまいます。
まぁ、浮かれた上での無免許運転ですから、自業自得なわけですが、
もう少し柔軟に対応して欲しかったですねぇ…

2013年01月03日

箱根駅伝は日本体育大学が優勝

正月恒例の箱根駅伝は、往路の5区で逆転した日本体育大学が、
優勝候補と目された東洋大学を逆に突き放し、30年ぶりの優勝を飾りました。
予選会の参加チームで優勝したのは史上2校目で、見事な快挙達成となりました。

日体大の勝因ですが、やはり5区の山登りの貯金が効きましたね。
5区を走った3年生キャプテンの服部選手が東洋大との2分の差を縮め、
逆に2分半の差を付けて突き放したのが非常に大きかったです。
近年の傾向として、5区が勝敗の分かれ目になることが多く、
往路を終わって1分以内でなければ逆転は難しいです。
ましてや、昨日の往路は強風で大荒れだったのに対して、
今日の復路はわりと天候が安定していたことで、波乱も起きず、
5区の貯金がそのままの形で日体大に作用したと言えると思います。
今の箱根駅伝はやっぱり5区次第だと言えそうです。
あまりに比重が大きすぎる気もしますが…まぁ、特徴があるのは良いことですけど。

今回の全体的な特徴としては、優勝した日体大と復路優勝の駒澤大学を除けば、
4年生のランナーがあまり成績を残せなかったことが挙げられます。
5区でリタイアとなった中大・城西大の選手も4年生、
エースとして期待された青山学院・出岐選手も区間14位とブレーキに。
就職活動の時期が後ろ倒しになったことで、4年生の練習不足が深刻化しているのかもしれません。
企業スポーツの衰退傾向は変わらず、就職後も陸上を続けるのが難しくなっていますし、
各大学の4年生にとっては陸上との両立が難しくなってきています。
その点では駒沢大で活躍した選手は社会人でも即戦力となるなど評価が高く、
日体大の選手は一芸に秀でており、体育教師などになりやすいと思われるので、
環境的に4年生が力を発揮しやすいのかもしれません。

優勝した日体大が3年生キャプテンだったのは面白い手法で、
今後の箱根駅伝は2・3年生を中心にチーム編成を行い、
4年生で走る選手はその後も陸上を続けるような突出した選手のみになりそうです。
それが良いことか悪いことなのか分かりませんが、
そういう流れに変わりつつあるのは間違いないように思えます。

2013年01月02日

2013年の始まり

新年明けましておめでとうございます。
2012年は色々と混迷を深めた年となりましたが、
2013年は綺麗サッパリした年になるといいですね。

今年の目標は「日記の週一更新」です。
毎週月曜に更新できるように、ネタのストックに励みたいです。


◆スポーツネタ 箱根駅伝・往路は日本体育大学が優勝
箱根のすぐ西に位置する三島は、朝から風が強く、
この調子だとレースは荒れそうだなと思っていましたが…
レースは波乱含みの展開となり、1~4区までほぼトップを守っていた東洋大が、
5区の山登りで日体大に逆転されるなどして3位、
優勝候補と目された駒沢大もエースの窪田が思ったほど伸びずに8位、
青山学院もエースの出岐選手を残しているとはいえ、東洋大と3分以上離れた6位、
事前の予想とは大きく異なる荒れた優勝争いとなりました。

中でも5区山登りでは、城西大と中央大の2校が途中棄権となってしまいました。
特に中央大学は28年連続でシード権を獲得していて、出雲駅伝は3位、
全日本駅伝は9位だったものの終盤まで上位争いを繰り広げるなど、
今大会も優勝争いは無理でもシード圏内に入ってくることが予想されましたが、
この途中棄権によってその夢も潰えてしまいました。
復路のメンバーに期待できただけに、せめて襷が繋がってくれればと思いましたが…
非常に残念な結果に終わってしまったように思います。
ただ、近年は往路に出遅れることが多く、ギリギリシード圏に留まる状態で、
今大会も2区で転倒しながら襷を繋ぐなど成績は芳しくなく、
襷が繋がっていてもギリギリの状態だっただけに、根本的な建て直しが必要でしょうね。
伝統的に山のスペシャリストと言えば中大だっただけに、
再び山のスペシャリストを育成していってもらいたいです。

さて、復路の方は往路優勝の日体大がどこまで粘れるかでしょう。
2位の早稲田と3位の東洋大の差はほとんどなく、3位東洋大との2分30秒の差がどうなるか。
やはり優勝候補は東洋大であることは変わらないと思われます。
駒沢大と青山学院は東洋大と3分以上、日体大とは6分以上の差があり、
簡単には埋め難い差ではありますが、明日も天候が荒れた場合は何が起こるか分からず、
チャンスがないわけではありませんから、接戦となればチャンスがありそうです。


◆ニュースネタ 新年初売り
最近は元日営業も当たり前になりつつあり、昔に比べて割引率も落ちている印象があります。
これといって安くなっている製品は見当たらず、
安くなっているものはそれなりの理由があるものばかり…
それでも元日営業の店よりは2日営業の店の方が割引率が高かったりするだけに、
1日・2日は休んで欲しいなぁと思ったりもします(^^;


◆テレビネタ NHK紅白歌合戦
昨年の大晦日の紅白歌合戦ですが、全体的に少し演出が過剰に思えました。
嵐の映像ショーはもはや弾幕(苦笑) どこに避ければいいのかばかり考えてました(^^;
北島三郎さんが歌っている時はあまりにも紙吹雪が多すぎて、前が見えなくなるくらい。
あんな状況でも集中力を切らさずに歌える辺りがプロだと感じました(苦笑)
ちょっと全体的にやり過ぎ感があった気がしますね。

最も印象に残ったのは三輪明宏さんのヨイトマケの唄。
普段は派手な格好をしている三輪さんが男装宝塚風でシックに決めていたのは良かったです。
まさに昭和の唄といった美しさがありました。
…でも、今の時代から見れば、別の解釈をされちゃうんですかねぇ…
貧乏が惨めだから勉強したわけじゃないんだよ。
そう考える人がいても不思議じゃない世の中だから怖い。

プリンセスプリンセスも懐かしさとともに、当時とは異なる味を感じました。
昔は女性の社会進出の象徴のような感じで、ポップなイメージだけが先行していましたが、
年を重ねて「ダイヤモンド」の意味が全く違う輝きに映るようになりました。
年月とともに積み重ねた思いが「ダイヤモンド」だということなんですね。


◆政治ネタ 2020年東京オリンピック招致に賛成?
これまでは開催の必要性が感じられず、
加えて、東日本大震災からの復興を掲げたことで、「なぜ東京?」と思っていたので、
どちらかと言えば、反対の立場を示していましたが、最近になって心変わりしてきました。
東京オリンピックの開催に賛成したいです。

心変わりの理由は、先日の笹子トンネルの事故です。
小泉構造改革路線の頃から、公共事業削減の流れの中で
コンクリート施設の老朽化による公共事業の必要性を指摘してきましたが、
その不安が実際の事故として表面化してきただけに、
真剣に考えなければいけない問題になってきています。
特に首都高を始めとする日本の主要幹線道路は1964年の東京五輪で整備され、
そろそろ耐用年数と言われる60年に達しようとしています。
大規模な改修工事が必要なのですが、首都高や東名高速の横浜以東は、
交通量や土地が狭いこともあり、簡単に整備することができません。
新しく立て直すから半年間通行禁止と言われても、多くの人は納得しないでしょう。

そこでオリンピック開催です。
こういった大義名分があれば、都市計画事業もスムーズに進みます。
平時に交通の大規模な停止はできないだけに、
老朽化した道路を再整備するには、これしかないでしょう。
ただ、近年はお金をかけないオリンピックが着目されているだけに、
そういった大規模工事を想定しているとは言えず、その点は不安要素ですが、
チャンスはこれしかないと思うので、
安全な道路を作るためにも、オリンピック招致を賛成して欲しく思います。


◆プロ野球ネタ 松坂大輔の動向は? 日本復帰も視野?
アメリカのボストン紙が松坂大輔投手の日本復帰もありうるとの見方を示したようです。
松坂投手に対してはパドレスらが興味を示したものの、
具体的なオファーはなく、まだ行き先は決まっていない模様です。
夫人の倫世さんがブログを止めたこともあり、日本復帰も十分ありえます。

以前、日本からのオファーが紹介された時は、横浜やソフトバンクの名前が挙がり、
西武の名前は挙がってきませんでしたが、もし日本復帰の可能性があるのなら、
本気で獲得しに行ってもらいたいです。
1年契約で3億円、それぐらいの価値はあるでしょう。
松坂投手が希望すれば、メジャー再挑戦を認めてもいいと思いますし、
チームに残るなら監督手形を与えてもいいと思います。
ライオンズの監督候補は意外と少なく、渡辺監督の後任は潮崎2軍監督が有力ですが、
その後となると、松井稼頭央選手や和田選手が他球団に移籍しただけに候補がおらず、
実績や人気面からも松坂投手は有力候補となるのは間違いありません。
他球団と比べて、ライオンズは投手出身監督が成功しているだけに、
十分可能性はあると思われます。
今度こそ球団には本気で獲りに行ってもらいたいですね。


◆ニュースネタ 日本経済の再生は? 消費者選択と需要のミスマッチ
何度も書いているので非常にアレなのですが、
安倍首相に問いたいのは「薄型テレビの現状を知っているのか?」
「価格.COMを知っているのか?」の2点です。
まぁ、少なくとも薄型テレビの現状くらいは知っているはずですよねぇ…
それでもなお、日本のものづくりを信じられると言うのが…

安倍首相の経済再生の発想を分かりやすく言えば、
「上流のダムから流す水の量を増やせば、下流にいる消費者まで水が滞りなく流れる」、
という考え方で、問題があるのは上流からの水の流れ方だということです。
確かに、日本経済のデフレの根本的要因はバブル崩壊による金融不安で、
不良債権処理に追われる余りに銀行がお金を貸し渋り、
お金の流れが悪くなったことが原因であることは、争いのない事実だと言えましょう。
ただ、不良債権処理が進んだ2000年以降に関して言えば、
デフレ原因そのものが変化しているのではないか、そう思えるわけです。

考えられるデフレ原因は、「需要のミスマッチ」とも言えるものだと思います。
つまり、企業側が想定している消費者の需要と、
実際に消費者が求めている商品需要とに乖離があるということです。
20世紀後半に日本企業、特に電気・機械メーカーが伸びてこれたのは、
高い技術力に裏打ちされた「安全神話」だったわけです。
日本製なら安心だ、丈夫だ、長持ちだ、サポートも万全だ、
そういう安心安全神話が日本メーカの強みでした。

では、「神話」はどうやって崩壊したのでしょうか?
私達が日本の神話を信じていないのは何故ですか? それは「情報」があるからです。
矛を回したぐらいでは日本列島が形作られることはないと知っているからです。
つまり、IT技術、インターネットによる「情報」が「安全神話」を破壊したわけです。

その一例が「価格.COM」でしょう。
あらゆる商品を検索することができ、実際に購入した人のレビューを見ることができる。
そうやって日本の製品でもトラブルが起こることを知り、
逆に信頼性が高くなかった安い外国製品でも正常に動くことを知る。
外国製品は漠然と不安だから、安全な日本製品を買うということがなくなったわけです。

加えて、「価格.COM」の登場によって、通販サイトの最低価格が広まることとなり、
消費者は付近の家電量販店で買い物をするだけでなく、
全国の販売店、さらには世界中から商品を買うことができるようになったわけです。
そういった厳しい価格競争と厳しい商品選択に晒されていたのにも関わらず、
相変わらず日本メーカーは安全神話を信じ、
機能が全部付いていれば安心と消費者を馬鹿にした商品設定を続けたわけです。
シャープのガラパゴスの失敗なんて分かりやすい例でしょう。
皮肉を逆手に取って技術の結集体を作ったものの、簡単に絶滅しちゃいました。
IT技術によって、消費者の求める需要と選択は、
一地域に留まらず世界に拡大したのにも関わらず、
相変わらず国内の一地域しか見ていない商品開発は見限られて当然のことです。

ただ、それでも自社製品の安全性に拘り、国内生産を続け、
辛いながらも途上国の成長による需要のグレードアップを待っていれば、
復活のチャンスも掴めたかもしれませんが、日本企業は安易な海外生産に逃げてしまいました。
今、私が購入しようとしているパイオニアのブルーレイドライブだって、
日本製は最上位機種のみ、あとは中国製ですよ。
消費者が真に安全安心を頼って日本メーカーを選ぼうとしているのに、
国内製ではなく海外製ばかりでは失望感が広がってしまうだけです。
自社ブランドに拘るあまりに、途上国向けの安価モデルを提供する子会社を作らず、
価格競争に負けないために海外へ逃げ、結果、品質が失われて自社ブランドが崩壊する。
それでは本末転倒ですよ、という話です。

もう一つ、日本が国際競争力を失っている原因が「デザイン」です。
最近の自動車はスタイリッシュなデザインや多彩なカラーデザインとなり、
そういう意味では国際的競争の中で生き残っているだけはあるなと感じますが、
家電・機械の分野でそれを見てみるとどうでしょうか?
なぜ、日本人はi-podやi-phone、i-padを作れなかったのか?
技術を求めるあまりに、デザイン性への拘りが明らかに薄かった感は否めません。
それでもかつてはSONYのウォークマンのように、スタイリッシュなデザインもあったのですが、
バブル景気の中で新技術に走るばかりとなり、そういった革新性も失われていってしまいました。
売れる商品と売れない商品、何が違うのか?
技術は模倣によって追いつかれてしまいますが、
デザインはその形が定着してしまえば知的財産として保護され、
そのままの形で消費者に受け入れられます。
そこを見誤ったことが日本が国際競争力を失った最大の要因のように思えます。

結局、日本のものづくるの現場では「価格・品質・デザイン」の3つが崩壊しているわけですから、
仮に上流から水を流し込んだとしても、中流で堆積した泥を抱え込んでいる日本企業は耐えられず、
大規模な洪水を起こして、下流域を含めて水浸しになってしまうだけでしょう。
問題があるのは上流ではなく、下流なわけで、
経済におけるお金の入り口の問題から出口の問題へと変化しているわけです。
それを一言「デフレスパイラル」と言ってしまう辺りが消費者を見えていないと感じてしまうわけです。
電気・水道・ガスも、主食であるコメの値段も上がっているのに、なんでデフレなんでしょうね?

2012年12月31日

2012年大晦日

今年も終わりを迎えようとしています。
2012年を振り返ってみますと… えー、あー… 何があったか思い出せません(苦笑)
そんなわけで、過去の日記を見返しながら、今年1年を振り返ってみようと思います。
ついでに、今年の更新頻度も振り返っておくことにします。

◆1月 (1日、3日、6日、13日、23日、30日)
【社会】富士山の雪が少ない(前半は暖冬傾向)、富士山付近で地震が発生
【社会】箱根駅伝で東洋大学が優勝
【野球】プロ野球・西武・中島裕之選手のポスティング決裂で西武残留決定

特に大きなニュースはなく、富士山関連の話題が多かったです。
昨年は雪が少なく、不安に感じることもありましたが、
今年は11月の早い段階から雪が降り積もっており、イメージ通りの富士山となっています。
1月以降に大きな地震もなく、そういう意味では安定していますが、
今後どういった変化があるかも分からないので、富士山の状況からは目が離せません。
今月号のニュートンに記事があったので、富士山関連は後述ということで。

◆2月 (6日、13日、21日、27日)
【政治】防衛大臣の不祥事が続出
【経済】エルピーダメモリが会社更生法を申請
【野球】プロ野球がキャンプイン

今年は電気・機械業界の曲がり角の年だったことは間違いなく、
この2月のエルピーダメモリの会社更生法の申請に始まり、
シャープも再建の目処が立たず苦境に立たされ、
SONYや東芝なども薄型テレビの不振に悩まされ、赤字体質が続いています。
そういったニュースが多かったこともあり、今年は経済問題を考える機会が多かったですね。

◆3月 (5日、12日、15日、19日、21日、26日、28日)
【社会】東日本大震災から1年
【政治】野田首相と谷垣総裁が極秘会談
【政治】ロシアでプーチン大統領が返り咲き
【野球】朝日新聞が読売ジャイアンツの契約金超過問題を報道
【野球】選抜高校野球が開幕・プロ野球が開幕

東日本大震災から随分と時間が経ちましたが、
結局、あの時の感情は「pity」だったということなのでしょうか。
あとは原発の恐怖に対するヒステリーに過ぎなかったか。風化しつつあることは否めません。
巨人の契約金超過問題は全く広がりを見せませんでしたね。
逆に花巻東の選手のことで、契約金撤廃とか言い出しかねない勢いです。
まぁ、そうさせないためにも、この報道のことは忘れないでおきたいです。
ロシアのプーチン大統領が北方領土問題の解決に前向きな姿勢を見せましたが、その後は変化なし。
樺太からのパイプライン計画を含め、二島返還路線は揺らがない印象です。
自民党政権がそれを受け入れられるとは思えず… 領土問題解決の糸口は見えません。

◆4月 (2日、4日、14日、23日、27日)
【社会】原発再稼動問題
【社会】新東名高速道路が一部開通
【野球】選抜高校野球は大阪桐蔭が優勝
【PC】SSDの価格が下落、インテルのCPU・IvyBridgeが発売

新東名の開通は静岡県にとってはホットな話題でした。
テレビの情報番組でもサービスエリアが特集されることが多く、静岡県の番組露出が増えましたね。
IvyBridgeは省電力となったもののCPU性能は伸びなかったので、
大ヒットとまでは行かなかった印象があります。
そういった関係で来年登場予定のHaswellに期待する感じが強いのですが、
観測によるとこちらもCPU性能の伸びはあまり期待できないとのこと…
グラフィックカードを付けるなら、Sandyで十分ということも起こりうるかも?
まぁ、それでも、AMDのCPUに比べれば、圧倒的にインテルの方が性能良いわけですが。

◆5月 (7日、14日、21日、29日)
【社会】高速バス事故と横浜DeNAの全額返金チケットにみる「適正価格」
【社会】電力不安と脱原発の問題点
【社会】NHK大河ドラマ『平清盛』に相次ぐ批判
【政治】フランスでオランド大統領が就任
【経済】ビッグカメラがコジマを買収

今読み返しても「適正価格」の記事はわりと上手く書けている感じがします。
デフレの心理的原因の一つでもありますから、再度検討したいところです。
フランスはオランド政権に変わってから、特に大きな話題が聞こえてこなくなりましたが、
当初懸念されたようなヨーロッパの信用不安の再発とはならなかった感じです。
最近の話題では高所得者に75%の所得税をかけようとし、失敗したとの話がありましたね。
貧乏人からすると悪くない政策ですが、
金持ちは簡単に海外へ行けるので、国の損失になるだけでしょうね。
ビックカメラとコジマはポイントの提携ができるようになったようですが、
最近は全く行ってないです… 広告が入ってこないんだもの、うちの地域…

◆6月 (12日、18日、21日)
【社会】「情」とは何か
【社会】日本人の死生観 「輪廻」
【政治】関西電力・大飯原発を再稼動
【政治】著作権法改正
【野球】読売ジャイアンツ・原監督が過去に女性問題で1億円を支払った事実が発覚

6月は3回しか更新しておらず、多少怠け気味だった感は否めません(苦笑)
それでも「情」や「輪廻」など、普段はわりと触れない話題も語られていて、
梅雨だなという印象を強く受けます(^^;
関西電力・大飯原発の再稼動は、結果的に原発なしでも電力需給は間に合ったようですが、
その数字もかなりギリギリだっただけに、停電と隣り合わせで「足りた」と言えないでしょう。
民間の努力も見逃せず、継続的協力は無理ということなので、
来年以降も原発なしでなんとかなるわけではなさそうです。

◆7月 (3日、19日、24日)
【政治】消費税増税法案をめぐり、民主党が分裂
【政治】鳩山母による多額な「おこづかい」が発覚
【政治】静岡県議会で浜岡原発再稼動の是非を問う住民投票条例設置を審議<10月否決
【野球】プロ野球・オールスターゲームが開催、選手会がWBC不参加を決議

7月の話題というと、消費税増税法案でしょうね。
まぁ、増税は仕方ないとしても、逆進性があまり議論されなかったのは残念でした。
民主党政権から自公政権に代わり、消費税の細かい取り扱いが変わるのか、
個人的に期待するのは嫌なんですが、公明党は軽減税率を言ってるだけに、変化もあるかも。
というか、安倍政権は大規模な予算執行を掲げており、
このままでは増税の意味が全くなくなることになってしまいます。
過去にも、橋本政権が行財政改革をし、3%から5%に消費税を上げましたが、
その後の小渕政権が2000円札の発行等の大規模な予算執行を行い、
結果的に財政の悪化に歯止めがかからず、逆に進行してしまっただけに、
同じことの繰り返しになりかねません。
そう考えると、消費税増税は一時ストップするしかないわけですが、
ヨーロッパを中心とした財政健全化の国際的圧力にどう対応するのかが問題です。
おそらく冬が終わるまでは円安容認でしょうが、
その後は諸外国の経済的圧力が増すことが予想されます。

◆8月 (1日、9日、13日、19日、22・23日、27日)
【社会】ロンドンオリンピックが開催。金メダル減もメダル数は史上最多。
【社会】大津市のイジメ自殺問題
【政治】日本の領土問題が深刻化
【野球】夏の全国高校野球甲子園大会は大阪桐蔭が春夏連覇。桐光学園・松井投手が活躍
【野球】相次ぐ不祥事 ソフトバンク・堂上の婦女暴行、作新学院野球部部員の強盗致傷

8月の話題と言えば、ロンドンオリンピック。
柔道の不甲斐ない結果もあって、金メダルの数は減少したものの、
女子の団体競技を中心に躍進が進み、男子は個人競技で好結果が相次ぐなどし、
日本の獲得したメダルは史上最多、メダルラッシュに日本は沸きました。
7月には民主党内が事実上の分裂状態、竹島・尖閣諸島と領土問題が深刻化しつつあり、
内憂外患で政治が混迷していただけに、スポーツの明るい話題は印象深かったですね。
ただ、それに水を差すように野球界から不祥事を連発…
この2件以外にも大阪ガスの野球賭博問題などもあり、プロ・アマ問わず不祥事が多かったです。

◆9月 (3日、10日、20日、27日)
【政治】尖閣諸島を国有化
【政治】自民党総裁選で安倍氏が決選投票で勝利
【経済】サムスンがアップルとの特許戦争に事実上の敗北 技術か?デザインか?
【野球】プロ野球選手会が一転してWBC参加を決議

WBC参加に関わる肖像権ビジネスはまだ結果が出ていないので何とも言えず、
その後に監督人事が混迷したのは別に選手会のせいではなく、
加藤コミッショナーが現役監督に固執していたのが原因だったと思われます。
サムスンとアップルの特許紛争は、技術を重視する韓国・日本と、
デザインを重視するアメリカと、特許権に対する考え方の違いがはっきりとしました。
特に日本は技術重視でしか商品開発をしてこなかっただけに、
このニュースは日本にとっても耳が痛い話だったはずですが、他人事だった感は否めず、
「だから日本の電化製品は売れないんだよ」ということを再認識することになりました。
尖閣諸島の国有化は石原元知事が騒いだ時点で既定路線だったと言えましょう。
中国に配慮して何もしなかったら、中国側に買われていた可能性を否定できませんから…
まぁ、しかし、その責任を背負わされた民主党政権は気の毒でしたねぇ…
中国との関係悪化が経済停滞を招き、選挙結果にも繋がったように思います。

◆10月 (3日、5日、8日、12日、16日、18日、22日、24・25・26日、29日)
【社会】今年はコメが豊作?
【社会】ウイルス感染によるネット犯罪予告、誤認逮捕が相次ぐ
【政治】静岡県議会で浜岡原発再稼動の住民投票条例法案を否決
【野球】プロ野球パリーグは日ハムが優勝
【野球】WBC日本代表監督に山本浩二氏が就任
【野球】プロ野球ドラフト会議で日ハムが花巻東・大谷君を強行指名

米の値段は相変わらずの高値なんですが… もう少し時間がかかるのか、そのままなのか。
ウイルス感染によるネット犯罪予告事件は社会に衝撃を与えました。
というか、犯人はどうなったんでしょうか? 結局、警察は逮捕できずに終わるんでしょうか?
誤認逮捕は問題外で、物理的に不可能な供述を証拠にしてしまう警察は捏造の宝石箱や~
浜岡原発再稼動の住民投票条例法案の否決は当然としても、
その代表者だった鈴木氏が12月の衆議院選挙で維新の会から立候補して比例区で当選に。
維新の会は必ずしも反原発ではないはずが…
党で選ぶ比例なのに、党の方針と違う候補が受かることに違和感を感じずにはいられません。

◆11月 (2日、5日、8日、16日、19日、23日、26日)
【政治】田中眞紀子文部科学大臣の大学不認可問題
【政治】野田総理が党首討論で解散総選挙の意向を発表
【社会】愛知県豊川信用金庫で立て篭もり事件
【社会】電力会社各社が家庭用電気料金の値上げを相次いで申請
【野球】プロ野球は読売ジャイアンツが日本一となる
【野球】侍JAPANの強化試合でキューバに連勝

11月のニュースと言えば、野田総理の解散総選挙宣言でしょうね。
今年前半に自民党・谷垣総裁と「近いうち」に解散することを約束し、
消費税増税法案を成立させましたが、8月の自民党・民主党それぞれの代表選挙後は、
民主党政権が先延ばしを図るのではないかという観測が強かっただけに、
野田総理の解散宣言はなかなかに衝撃的でした。
まぁ、結果から言えば、この解散宣言は失敗でしたね。
アメリカでオバマ大統領が再任してからは、アメリカのドル安政策も終わりを向かえ、
今は目の前に迫る財政の崖の問題に対応せざるを得ず、
ドル安が必ずしも良いとは言えないだけに、円安容認の姿勢は続いたことでしょう。
そう考えると、民主党政権でも、年を挟んで経済が上向いた可能性もあります。
もっとも、その場合は第三局、特に維新の会や未来の党がもう少し伸ばした可能性もあり、
結果はそれほど変わっていなかったかもしれません。

◆12月 (3日、7日、10日、13日、17日、20日、27日)
【社会】笹子トンネルで天井の落盤事故が発生
【政治】衆議院総選挙は自民党と公明党の大勝で政権交代へ。安倍政権の誕生。
【経済】インフレターゲット論への批判、デフレ批判
【野球】侍ジャパン日本代表候補を発表
【野球】花巻東・大谷君が一転して日ハムへの入団を表明

12月の話題と言えば、総選挙ですが、これ以上は語ることもないでしょう。
投票率が上がらなかったことで、固定票を持つ自民党・公明党に有利になったということです。
衝撃的だったのは笹子トンネルの天井落盤事故ですよね。
公共工事を見直すきっかけとなって欲しいのですが、まだそういう声は聞こえてきません。
これ幸いと公共投資を増やし、新規着工をしたいだけの印象を受けます。修繕する気あんの?
その笹子トンネルですが、事故が発生しなかった下り線を対面通行にして再開したところ、
30日・31日と2日連続で交通事故が発生したとのこと。
幸い死者はなく、負傷者だけで済んだようですが…トンネルの呪いとか不謹慎なことは言うまい。


◆1年を通じての感想
【社会】明るい話題はオリンピックのみ。全体的に「情」がないニュースが多かった。
【政治】消費税増税法案で民主党が分裂するなど政情不安も、政策は僅かながら進行した。
【経済】電気・機械業界の不振が目立ち、日本企業の国際的競争力の低下が目立った。
【野球】プロ野球・社会人野球・高校野球で不祥事が発覚するなどお騒がせの1年だった。

振り返ってみても、あまり良いニュースはなく、混迷を深める政治・社会・経済が目立った感じです。
特に後半は不満を感じることが多かったです。まぁ、来年はもっと不満が溜まりそうですが…
社会全般に関して言うと、2つの意味で「情」ないと感じることが多かったです。
一つは「情けない」、もう一つは「情けがない」です。
昨年の東日本大震災で「絆」がピックアップされましたが、やはりそれは少し違ったようで、
時間が経つに連れて、同情(pity)から来る偽善的行動が多く見受けられました。
二極化していると言うよりも、他人に厳しく自分に甘い的な感じでしょうか、
他人の感情を否定して理性の行動を求め、それに反する行動があれば容赦なく叩き潰すのに、
自分は理性で行動せずに感情(欲望)のまま貪る、そんな傾向を強く感じました。
より正確に言うなれば、「バランス感がない」と言うのが適切かもしれません。
考え方が一方に偏っていて、自分と他人との距離感も微妙で、自分を客観視できていません。
今は酒酔いがあるので、私の中で上手く言葉になってくれていませんが、
印象としては日本人の精神性は再び危ういところに来ているような感じがします。

(追記)
政治に関して改めて触れますと、野田元総理はよくやった方だと思います。
党内分裂を深めることになったものの、与野党協議を頻繁に行い、
鳩山・菅政権では数に頼った乱暴な国会運営が目立ったのに対し、大きく歩み寄った政治を行い、
消費税増税法案を始め、社会保障制度改革や選挙制度改革のきっかけを作るなど、
解散総選挙という切り札として、政策を実現まで運んでくれました。
現代政治の常識として、既に政党政治は失われているわけで、
個々の政策通が与野党を超えて繋がり合う政策集団(例えば個々の委員会)が政策実現に重要で、
それを初めて体現したのが野田内閣だったと評価できます。
これでTPP参加表明も行っていたら、故・橋本龍太郎首相のように、
後世になって評価される首相になっていたかもしれません。
唯一、TPP参加表明まで持っていけなかったことが悔いでしょうね。

最後にサイトの更新頻度は相変わらずですが、日記は一定の頻度で更新することはできました。
6月・7月は月3度の更新だったので、厳密には週1ペースを守れていませんが、
例年に比べれば更新頻度は高かったと思います。
来年こそは週1のペースを守れるように、日々考えを深めていこうと思う次第であります。


◆本ネタ 科学雑誌『ニュートン2013年2月号』
時間調整のために本屋へ寄り、今月発売のニュートンに目を向けたら、
特集記事が「富士山大噴火」、
もうこれは読むしかないということで、立ち読み(爆)←買えよ(苦笑)

内容はそれほど難しくもなく、特に奇抜さもなく、安定したまとまりでした。
火山灰・山体崩壊の危険性がよく伝わってくる内容でした。
個人的に衝撃だったのが、セントへレンズ山の写真ですかね。
セントへレンズ大噴火は1980年と私の生まれた年の出来事ですから、
当然のごとくその記憶もなく、そのフレーズから思い出されるのは、
キン肉マンに登場する悪魔超人・アトランティスの必殺技ぐらいです(苦笑)
それが富士山のように隆起した山が噴火による山体崩壊によって、
真ん中がぽこっと抜け落ちてしまっている写真には驚かされました。
知らない人はウィキペディアに写真が出ているので、ご覧ください。

ちなみに、私の住んでいる三島は富士山の麓ではありますが、
付近の愛鷹山の影に隠れる形で、ハザードマップでは影響が少ないと予測されています。
まぁ、でも、三嶋大社まで溶岩が流れてきたという話もありますし、
火山灰の影響を含めて、楽観できないことは確かですが…
地震の可能性を含めて、情報には機敏に反応したいです。


それでは本日はこれにて。皆さん、良いお年を~

2012年12月27日

終活

先日、テレビでNHK大河ドラマ『平清盛』の最終回を見ていた時のこと、
ふと傍らにあった新聞を見ると、「30代からの終活」の文字が。
ちょうど清盛と西行が話をしていた場面だったので、妙にタイムリーでした(苦笑)
まぁ、でも、老後の心配の次は死後の心配ですか…
これじゃ日本の経済が良くなりっこないですよね(^^;

老後の次は死後、その次は来世の心配でもするのでしょうか?
極楽浄土を願ってMy平等院鳳凰堂を建設するとか(笑)
そこまでいくと、逆に経済が活性化しそうですが、
その人の死後は不要なものなので、不良債権化するだけのまさに「無駄」遣いですが…


そんな日本の経済政策を担う次期首相候補の自民党・安倍総裁ですが、
選挙前の滑らかな口とは打って変わって、選挙後は慎重な発言に終始しています。
野党と与党の違いではありますが、靖国参拝も慎重にするとは思っていませんでした。
そういった外交の配慮ができる程度に丸くなったのか、
それとも単に牙を隠しているだけなのか… まぁ、後者でしょうけどね(苦笑)
総選挙後から既に来夏の参議院選挙を意識している発言を繰り返していますし、
よほど前回首相時に負けたことを根に持っているのでしょう。
そう考えると、参議院選挙までは人気取り政策に終始し、
勝利後に憲法改正を狙うという形のように思われます。

その人気取り政策の一環である経済対策ですが、
大規模な金融緩和を予想しての円売りによって、円安が進んでいます。
まぁ、なにも、色々と物入りになる年末年始に円安にならんでも…と思ったり。
加えて、今年の冬は寒いことが予想されていますから、
灯油やガソリン価格、発電のための燃料費の高騰など、不安要素も多いです。
アメリカのドル安政策も終わりを迎えつつあり、
しばらくは様子見に徹した方がいいように思いますが…


ちなみに世間的には低評価だったNHK大河の『平清盛』ですが、
個人的にはあまり馴染みのない時代を、源氏ではなく平氏の立場で描いたことは、
非常に面白かったと評価しています。
もっとも、一番盛り上がるはずの合戦が前半最後で終わってしまうだけに、
その点は物語の構成が難しかった印象派あります。
批判される部分も分かりますが、人気取りに走らない大河らしい作品だったと思います。


◆PCネタ ブルーレイドライブが故障
およそ2年前に購入したLGのブルーレイドライブ『BH10NS30』が故障しました。
BD-Rディスクを入れると、「チリチリチリ」という嫌な音が…
最初のうちは読み込みも書き込みもなんとかできていたのですが、
最近になって書き込みは成功しても、後日読み込むことができずにエラーとなるなど、
失敗する確率が極端に増えてきました。
DVDの方は特に問題がないのですが、ブルーレイは使い物にならなくなってきました。

そんなわけで、新しいブルーレイドライブを買うべく色々と調べたのですが…
もう調べれば調べるほど、ブルーレイを使いたくなくなりますね(苦笑)
ドライブを買うならば、パイオニア一択というのは分かるのですが、
同じパイオニア製でも国産だったり中国産だったり…
パイオニアは型番が多いこともあり、最初は凄く戸惑いました。
Sシリーズ(S06、S07、S08)は国内生産の十和田モデル、
廉価版の206JBKは国内産だったものの、207JBKの多くが中国産(国内産もあるとの噂)、
208JBKも現在のところは中国産のようです。
その他の廉価版モデルも中国産で、バッファローのパイオニアモデルも同様だと思われます。
安心を求めて割高なパイオニアを選択するのに、中国産では心許ない感があります。
しかし、206JBKは付属ソフトが既に古くなっており、Sシリーズは値段が高く、
そこら辺の兼ね合いが非常に難しくなっています。

加えて、メディアの方も知らないことばかりで、軽くショックを受けました。
BD-RディスクのLTHタイプとか初めて知りました。全く知らずに買っちゃってました(苦笑)
耐久性の面で問題があるようで、安売りされやすいのですが、問題も多いとのこと。
LGの推奨メディアに三菱化学が入っていたので、
DVDの時からの兼ね合いでそのまま三菱化学を選択してきたのですが、少し考える必要も…
LTHタイプでないものは、それなりの品質を誇るようではありますが…
それにパイオニア製ドライブの推奨メディアを探していた時、最初は三菱化学が見当たらずに焦りました。
でもよくよく見てみると、その中に「MKM」の文字が…
なるほど、「Mitsubishi Kagaku Media」の略だったんですね…

おまけに、焼いた後の保管方法も間違っていて、
ビクターによれば、不織布ケースでの保存は良くないとのこと。
CDやDVDは大丈夫なようですが、ブルーレイは劣化や破損の危険性が高いそうです。
プラスチックケースもしくはスピンドルケースで重ねておいた方がいいそうです。

そうやって考えていくと、PCのブルーレイドライブで焼く作業はリスクが高いな、と。
これではメーカーパソコンのドライブで焼く気が起きません。
かなりデリケートな部分なだけに、ブルーレイで焼きたい人は、
電源同様にお金を惜しんではいけないパーツだと言えそうです。

とりあえず、HDDやCPU・マザーのように、パソコンの起動に関わる問題ではないので、
正月を挟んで慎重に検討していこうと考えています。
正月セールに期待したいけれども、安くなるのは中国産なんだろうなぁ…


◆プロ野球ネタ 楽天・田中投手が来オフメジャーへ? 外国人獲得報道等
楽天の田中将大投手が3年契約12億円でサインし、
早ければ来季にもポスティングでメジャーへ挑戦する希望を示しました。
んー、正直… 田中投手までもと思っちゃいますね。
アスリートとして上を目指したい気持ちは分かるのですが、
日本球界のことを考えれば、もう少し日本で頑張ってもらいたいです。
これまで、楽天には岩隈投手というエースがいて、
球界にはダルビッシュ投手というエースがいただけに、
輝かしい実績を残したのは去年の1シーズンのみで、今年は不本意な成績でしたから、
もっと日本球界のエースとして活躍してもらいたい気持ちが強いです。
せめて海外FAまで待ってもらいたいですね…

こうやって投手が若い時期にポスティングでメジャーへ挑戦する形が増えたら、
日本の球界はどうなってしまうんでしょうか?
鳥詐君のような一介の高校生の挑戦とはわけが違うだけに、
日本プロ野球のマイナーリーグ化が進行しそうで怖いです。
まぁ、どこまでいっても日本プロ野球は国内リーグの枠を超えませんから、
そういう意味では最初から「マイナー」リーグなのですが(苦笑)
もう日本も外国人枠撤廃でいいんじゃねーの? 選手がいなくなっちゃうよ。

その田中投手を擁する楽天ですが、A・ジョーンズ選手に続き、
同じヤンキースでプレーしていたケーシー・マギー選手を獲得したとのことです。
年俸は1億円で2人のメジャーリーガーを獲得し、楽天は打線の補強に成功しました。
2人が額面通りの活躍を見せれば、楽天は脅威でしょうね。
(松井稼頭央選手と岩村選手の獲得の時も同じことを言った気がしますが…)

それよりも気になるのが、Kスタ宮城でのラッキーゾーン設置ですね。
球場を狭くするという敢えて時代に逆行した流れがどう出るのでしょうか?
野村克也氏の監督就任以降、球場の広さを生かした投手力と守備の強化をしてきただけに、
それが水泡に帰しかねないだけに、危うさと隣り合わせな感じがします。
せっかく大砲を獲得したのだから、もう1年、様子を見ても良かったと思うのですが…
この決断が吉と出るか凶と出るか、注目です。


◆ライオンズネタ 特に動きなし
チームスローガンが「骨太」に決まった以外には、大きな動きはありません。
いつもは仕事納めの時に発表していた記憶があるのですが、今回は早かったですね。
あんまり精神論を言うのはどうかと思いますが、
たくましさを全面に出し、強いチームを作って行ってもらいたいです。

中島選手がメジャー移籍したことで、期待がかかるのはシーズン終盤の1・2番コンビ、
浅村選手と秋山選手の成長ですが、不安要素がないわけでもありません。
浅村選手は秋のフェニックスリーグで肩を亜脱臼し、秋季キャンプでは治療優先に、
亜脱臼が完治すれば問題ないのですが、
故障に苦しんでいる片岡選手も始まりは亜脱臼だっただけに、少し心配しています。
まずは故障箇所を完治させ、不安がないようにプレーしてもらいたいですね。
今年の春先はキャンプ・オープン戦での怪我を引き摺って不振となっただけに、
その点はよく分かっていると思いますから、焦らないで調整してもらいたいです。

秋山選手はオフが忙しすぎるのが心配です。
なんか毎日のように名前を見かけるのですが… 多忙すぎなような(^^;
これで侍ジャパンに選ばれていたら、とてもじゃないですが間に合わなかったでしょう。
選ばれなかったからこその忙しさなのかもしれませんが、
練習不足とならないようにして欲しいです。
真面目な選手なので、その点は大丈夫だとは思いますが、
イベントにも真面目に臨むでしょうから、ちょっと心配です(苦笑)

2012年12月20日

インフレターゲット

日銀に対して強い圧力姿勢を打ち出した自民党・安倍総裁が選挙で大勝したことで、
早速、日銀・白川総裁との会談を行い、量的緩和政策を進める方向で一致したようです。
今後、物価上昇目標を掲げて「インフレターゲット」を行うかは分かりませんが、
その方向に動き始めていることは確かなようです。

まぁ、でも、ぶっちゃけ「インフレターゲット」で景気回復となるのかは疑問です。
私は経済の専門家ではないので、その効果を予測するのは難しいのですが、
普通に考えれば、地上デジタル放送開始の薄型テレビ特需と同じになるでしょう。
要するに、需要の先食い。
物価が上がる前に商品を購入しようと、一時的に購買意欲は上がるものの、
物価上昇後は購買意欲が極端に下がり込み、結果的に消費が大きく低迷し、
物価は上がるけれども景気が回復しない「スタグフレーション」の状態になりそうです。

そもそも、日本のデフレ原因も、当初はバブル崩壊に伴う金融不安がスタートとなり、
言うなれば、お金のインプット時、最初のスタートで躓いたのが原因でしたが、
現在のデフレは需要を喚起できない企業の商品開発能力と、
それに伴う消費者の購入選択が原因となっており、
お金のアウトプット時、最後のゴール部分での躓きに原因があり、
物価を意図的に上げたところで効果はないように思います。
つまり、金融緩和で企業への融資が増えたところで、
需要を喚起できるヒット商品を生むことはできず、
企業の内部留保が増えるだけで、実体経済への影響は少ないように思われます。

加えて心配なのが、「インフレターゲット」に歯止めがかからなくなる可能性です。
食料品や衣類といった生活必需品に見られる傾向が「値下げバイアス」とも言えるもので、
長引く不況で「値下げしないと物が売れない」と思い込み、
それまでは店頭に並んでいなかった粗雑品も安く店頭に出し、
それを売りにして、お客に毎日足を運んでもらうようにしむける方法です。
これに「インフレターゲット」で物価上昇の空気が強まれば、
今まで抑えられていた分がボンと値上げに転じ、
仕入れ額はそのままで高く販売する流れとなり、「値上げバイアス」が強まるでしょう。
そうなると、当初見込んだ物価上昇の範囲に留まらず、上がり止らない可能性があります。

仮にインフレターゲットを行ったところで、景気回復するのは来年の夏頃まで、
景気回復を盾として参議院選に勝利するのが最大の狙いかもしれません。
秋・冬には物価上昇とともに経済は落ち込み、大不況になる可能性があります。
それよりは経済構造、日本のものづくりのあり方の改革を進めるべきでしょう。
それに関しては今日の記事の最後の部分で語っていますが、
実はこの記事を書いたのは先月のことで、必ずしも現在の状況と重なるわけではありませんが、
概ね時期を逸して無いだろうと思うので、参考のために掲載しときました。
…意外と書いただけでお蔵入りってのも結構あったり(汗)
今回は再利用できる機会があって良かったです(苦笑)


◆ニュースネタ 民主党の目指すべき道は?
お隣の韓国では故・朴正煕氏の娘である朴槿恵氏が大統領選に勝利し、
韓国初の女性大統領が誕生しました。
父親である朴正煕氏は高度経済成長と民主化弾圧を行い、韓国国内は賛否が分かれますが、
日本にとっては国交正常化に寄与した人物でしたから、
その娘の勝利ということで肯定的な見方が多いようです。
まぁ、でも、こればかりは蓋を開けてみなければ分からず、
とりわけ竹島問題で譲ることは考えにくいですから、楽観視はできないように思います。

それはさておき、日本の政治に目を向けてみますと、
女性総理大臣が誕生する気配は全くありません。
前々回の郵政選挙では小泉チルドレンが、前回の政権選択選挙では小沢ガールズが、
それぞれ当選したことで、国会議員に占める女性の割合が上昇しましたが、
今回の選挙では特に目玉となる女性候補もおらず、割合は減少しています。
民主党に政権交代したことによって、女性閣僚が増えるかと期待されましたが、
実際には民主党政権下では女性閣僚の数が少なくなってしまい、
「千葉景子法務大臣(のちに落選)」、「福島瑞穂少子化担当(社民党のちに離脱)」、
「蓮舫行政刷新担当」、「岡崎トミ子国家公安委員長」、
「小宮山洋子厚生労働大臣」、「田中真紀子文部科学大臣」と、3内閣で6人のみ、
平均2人で最大3人程度しか女性閣僚が入閣しませんでした。
重要ポストである法務大臣に女性を起用したことで注目を集めましたが、
それ以外は無難なポストだった印象は拭えず、積極的とは言えませんでした。

結局、民主党政権の最大の失敗がどこにあったかと言えば、スタートだったんでしょうね。
鳩山首相と小沢幹事長という旧自民党タッグで政権交代を果たしたことで、
政権運営を重視するあまりに自民党政権の方法を継承してしまい、
それが最終的に官僚のいいなりという批判を浴びることに繋がったように思います。
鳩山氏や小沢氏らはマニフェスト破りだとその後の民主党を批判しましたが、
国民の期待はマニフェストそのものにあったのではなく、
政権交代による政治の変化を期待していたわけで、
民主党の名を借りた自民党政権にしかならなかったのは、まさにその2人の責任です。
ようやく民主党が民主党らしく政権運営ができるようになったのは野田政権からで、
鳩山政権は政権奪取直後の喜びの印象しかなく、
管政権は震災対応に追われた印象しかないなど、独自色があまり出なかった気がします。
女性閣僚に話を戻せば、初の内閣ということで実績重視の男性優先となった感は否めず、
やはり国民の期待する方向性とは少し違っていたと言わざるを得ません。

選挙直後に社民党の解党的危機を指摘しましたが、
もしそうなった場合は、民主党がその受け皿として機能しなければなりません。
女性の社会進出を社民党と民主党以外のどこの党が取り組むというのですか?
今回の選挙では景気対策や原発、消費税増税、国防軍を含めた憲法改正論議が優先され、
少子化対策や女性の社会進出はほとんど話題とされませんでした。
それじゃダメなわけで、民主党が国家の枠組みで考えるのではなく、
社会の中から問題を抽出するというのなら、女性の社会進出にも積極的に取り組むべきです。

私も男性ですから、男性社会で言われる「女性は視野が狭い」という指摘は、
決して間違いではなく、一定の理があることは分かります。
確かに、問題抽出能力が低い傾向にあり、
理念や理想を作り上げることに関しては、夢見がちな男性の方が向いています。
でも、逆に現実的に進められるのは女性の良いところでもあり、
問題意識や職務を与え、それを一心不乱に遂行することに関しては女性の方が上手です。
男性ではつい欠点や不安を意識してしまうようなことでも、
女性は感性重視で押し切るだけの強さを持っています。
つまり、政策立案能力は男性が優れていたとしても、政策実行能力は女性の方が優れている、
個人差は勿論ありますが、そういう傾向にあるように思えます。

今後、民主党が再生を目指すためには、自民党の逆をやっていかないといけません。
劉邦が項羽の逆の行動を取ることで天下を取ったように、
民主党も自民党の逆の行動を取って、力を蓄えないとなりません。
議員の世襲を認めるか・認めないかではなく、もっと違う対立軸、
女性問題に積極的に取り組むとか、地域分権を積極的に進めるとか、
国民の生活により近い問題に対して、積極的に取り組んで行ってもらいたいです。
民主党はヨーロッパの政治手法をお手本としている節がありますから
女性問題や地域分権は、本来、積極的に取り組むべき課題のはずです。
党代表は無理でも、党三役に女性を起用するなどの「変化」を鮮明にし、
新たな支持基盤として「社会で働く女性」の取り込みを図る政策を取っていって欲しいです。


◆ライオンズネタ 中島裕之選手がアスレチックスと2年契約
一時はダイヤモンドバックスが撤退するなど、契約が心配された中島選手ですが、
アスレチックスが自軍からFAのドルー選手の移籍が決まると、
すぐに中島選手との契約に動き、2年総額5億5000万円と、
悪くない条件で入団を果たすことができました。
なにはともあれ、無事に契約することができ、ファンとしても一安心です。

不安要素は天然芝でのショート守備で、守備を売りにすることは難しいでしょう。
それでも守備力も年々向上していますから、我慢強く使ってくれれば、
天然芝にも対応し、安定した守備力を見せてくれると思います。
そのためにはバッティングが起用のポイントとなりますが、
出塁率を重視するアスレチックスなら、中島選手の打撃も高く評価されるでしょうし、
まずはそこからアピールし、メジャーでの立ち位置を作り上げて行って欲しいです。
入団会見でも笑いを誘うなど、和やかな雰囲気に象徴されるように、
例え言葉が通じなくとも、物怖じせずに積極的に会話に入っていくことができ、
明るくコミュニケーションが取れる性格ですから、
そういう意味では性格的にメジャー向き、活躍する素地は十分だと思います。
まだショートでレギュラーを取った日本人選手はいないだけに、
中島選手の活躍に期待したいですね。


その中島選手が抜けたライオンズは、戦力的に痛いのは間違いありませんが、
昨年の時点で移籍を覚悟していただけに、
既に気持ちの切り替えはできており、悲壮感はありません。
昨年の今頃はフェルナンデス選手も移籍となり、片岡選手は出遅れ必至、
外国人選手も総取替えで力量が把握できず、
3番栗山・4番中村選手以外は完全な白紙状態という状況でした。
それに比べると、外国人選手の実力は把握できており、
浅村選手と秋山選手が1・2番を任せられるまで成長するなど、
中村選手が開幕に間に合わないことを考えても、
3・4番以外は固定されていますから、それほど不安感はありません。

加えて、今年は主力打者の故障に泣かされたこともあって、
中島・中村選手のどちらかがいない状況を経験するなど、
主力選手が抜けた後の予行練習は十分にできています。
開幕時は主軸が2人ともいない状況になるわけですが、
後半戦離脱した栗山選手と片岡選手が戻ってきますから、
大きな不安感はありませんね。

むしろ、これまで主軸2人の長打頼みだった打線から、
機動力を重視した1点を確実に取る繋ぎの野球に転換することができ、
そこに中村選手が戻ってくれば、二重三重にも脅威の打線を作ることができます。
そういう意味では、チームとして良い転換点になってくれることでしょう。

清原選手や松井稼頭央選手といったスターが去った後、
チームを引っ張る新しいスターが誕生して、常勝チームを維持してきただけに、
中島選手に代わる新たなスターの誕生を期待したいですね。
それが浅村選手になるのか、秋山選手になるのか、永江選手になるのか、
野手転向の木村選手になるのか、誰になるのかは分かりませんが、
ライオンズの若い力の台頭に期待したいです。


◆ニュースネタ 日本経済のデフレ脱却策は?
経済は専門外なので、あまり語ることはできないのですが、
今の「デフレ経済」は日銀がお金の流動性を高めても解決しない問題のように思えます。
企業の資金繰りの問題も確かにあるでしょうが、根本的な問題はそれではなく、
企業経済で言えば、電機業界を中心に国際競争力の相対的な低下が挙げられ、
家庭経済で言えば、少子超高齢社会の弊害、賃金低下と将来不安が挙げられます。


企業の国際競争力の低下はここでも何度か触れていますが、
「技術」優先の考え方が「デザイン」を軽視することに繋がったように思います。
日本の企業は、特に機械分野において「全部入り」を売りにし、
これ1台で何でもできるということをアピールしてきました。
確かに、それを持っていない時には大変魅力的で、夢のある話ですが、
一度それを持ってしまえば、あとは多少の機能差しかなく、魅力は大きく薄れてしまいます。
それでもバブル経済等があり、多少の機能の追加でも消費者は買ってくれたのですが、
バブル崩壊からの長らく不況を経験したことで、消費者も賢くなり、
多少の機能差を不便と感じず、それだけでは商品を買わないようになったわけです。

それでも、日本企業は技術優先を改めることなく、海外への市場を求めていきましたが、
最初のうちは技術力の高さや耐久性でリードを奪っていたものの、
韓国や中国の企業が技術力を高め、海外の消費者の満足度を満たすまでに上がったこともあり、
技術力だけでは対応できなくなってしまったわけです。
その時点でデザインや販売戦略の見直しを図れば良かったものの、
それに出遅れた結果、現在の苦境に繋がったように思えます。

結局、今の商品開発では何が重要かといえば、
消費者の求めている商品価値だけの技術に限定した商品を出すことが重要です。
テレビなら、テレビが見られるだけで良い、録画ができた方が良い、
複数の番組を録画できた方が良い、ネットワークにも繋げられた方が良い、
3Dに対応していた方が良い、と顧客の求めるニーズはそれぞれ異なり、
人によって求めるものは違い、必要な機能と不要な機能があるわけです。
レコーダーがあるから録画機能は要らない、3D見たいけどネットワークは不要、
そういった微妙なニーズの違いを満たすことが必要で、
逆に、将来的に別のニーズが必要となったら、商品を再び買ってくれる可能性もあり、
「全部入り」よりも限定した機能で売り出した方が結果的に儲かります。
あとはデザイン勝負。
ソニーのウォークマンなど過去にはヒット商品もあるわけですし、
そういった新たな生活スタイルにマッチした商品デザインを提供することが必要です。


家庭経済の問題は、安定した雇用と賃金に支えられた高齢者の貯蓄率が高く、
非正規雇用といった低賃金に喘いでいる若年世代の経済的脆弱性にあります。
そもそもお金がなければ、お金を使うことはできないわけで、
その点で若者の雇用の不安定さは大きなネックです。
お金がなければ、消費できないだけでなく、家庭も持つことができず、
家庭を持たない人間が増えれば、子どもが生まれずに少子化が進行しますし、
土地・家屋といった不動産売買も停滞してしまいます。
若者の経済力が高まらない限り、デフレ脱却など夢のまた夢です。

高齢者の問題で言えば、核家族化が大きな影を落としています。
高齢者夫婦2人だけ一方のみという家族構成も珍しくなくなり、
子ども達は独立するなどして、高齢者だけという世帯も多くなっています。
そうなってくると、万が一の場合、長期入院や死亡それに伴う葬儀等など、
目の前に迫る「死のリスク」に備えなければならず、
これはどんなに社会保障が充実したとしても、避けられない恐怖です。
その恐怖を和らげるものは、もしもの時に面倒を見てくれる存在なわけで、
同居の家族がいなければ、お金を持っていても使うに使えないわけです。

そういう超高齢化社会への突入によって、社会保障制度が持たなくなり、
年金制度改革が行われたわけですが、
それによって年金の受給金額や年齢が上がり、
退職世代の労働力が重視されるようになったのですが、
それはタコが自分の足を食っているようなもので、
結果として最初は軽作業から入る若年者の雇用を奪うことに繋がってしまいました。
お年寄りが若者を食い、食われた若者がお年寄りを養えず…その悪循環の繰り返しです。

つまり、家庭経済の根本的問題がどこにあるかといえば、家族構成なわけです。
若年世代と退職世代が乖離している現状、そこに問題があります。
若年世代と退職世代が同じ世帯にいれば、
高齢者は迫る死の恐怖に不安がることなくお金を使えますし、
若年世代は高齢者の安定的な資産で仕事への投資が容易になります。
こういった世代を超えた助け合いが失われていることが、家庭経済の低下の原因でしょう。
であるならば、こういった同居世帯を国家の範とすべく、積極的な減税・援助政策を打ち出し、
子どもを中心とした家庭援助策から、二世帯以上を軸とした家庭援助策に切り替える必要があります。
親の面倒を見る子を模範とさせ、親がもういなければ知人の高齢者でも構いません、
そういった忠孝の精神を重視した社会の構築を目指さなければなりません。


どちらも、経済問題というよりは、日本の社会に根付く問題だと言えます。
そこから変えずして、日本経済の復活は、
成ったとしてもごく一時的なものに止まるだけで、本格的な復活はありえないでしょう。

2012年12月17日

自公の圧勝、民主党の大惨敗で政権交代へ

16日に衆議院議員総選挙が行われ、結果は自民党と公明党の圧勝で、
自民党が単独過半数以上の294議席を占め、公明党も31議席と伸ばし、
連立が濃厚な自公政権で2/3以上の議席を占めることとなり、
仮に参議院で法案が否決されても、衆議院で再可決することが可能となりました。
事前の予測報道でも自公に優位な数字が出ていましたが、
近年の選挙と同じく、より過激な結果が出た形です。
まぁ、勝ち馬効果(バンドワゴン効果)って奴ですかね。

投票率は59.32%と伸び悩み、
前回の平成21年の政権選択選挙や平成17年の郵政選挙には遠く届かず、
戦後の総選挙では過去最低だった平成8年を下回る過去最低の数字となりました。
投票率の低さが、農協や経団連といった支持母体を持つ自民党の強さに繋がり、
公明党=創価学会の支援もあって反民主党政権の批判票をも取り込むことになり、
さらに無党派層が民主党・維新の会・みんなの党などに割れたことで、
自公の大勝、民主党の大惨敗となったのでしょう。


今回の選挙で言えることは、主に2点あります。
1つは「二大政党制は定着していなかった」ということでしょう。
民主党が大惨敗を喫したのは、政権運営の拙さによる批判票が主ではありますが、
それにしてはあまりにも負けすぎました。
自民党が農協や経団連といった有力な固定支持層を持つのに対して、
民主党は連合ぐらい、その連合自体も労働組合の組織力低下の憂き目に遭っています。
結局、民主党を政権与党まで押し上げたのは、浮動的な無党派層の支持によるもので、
それが移動して失われたことが、今回の大惨敗に繋がったように思われます。
つまり、一時は政権与党となった民主党でしたが、その支持層は脆弱で、
自民党のような固定支持層を作ることができなかった、そういうことだと思われます。
今後、民主党が新たに固定支持層を発掘することができれば復権もありえますが、
現状のままで無党派層頼みになってしまうと、復権は叶わず、
しばらくは自公政権を軸に、少数政党が乱立する形にならざるを得ないでしょう。

もう1つ言えるのは「日本人の国際感覚の無さ」でしょう。
民主党がマニフェストを破ることになったのは、ある意味で当然の流れです。
政権発足直後の鳩山由紀夫首相による「二酸化炭素25%削減」の国際公約や、
「東アジア共同体」構想は、今考えると非常に可愛いものでした。
その後、日本が取り巻く環境は一変することになります。
2010年にはギリシャ経済危機が起こり、財政問題に対する国際的圧力が強まり、
2011年には東日本大震災が起こり、原発事故によって二酸化炭素削減は露と消え、
今年に入ってからは韓国・中国との領土問題の緊張が高まるなど、
政権発足当時とは180度変わったとも言える国際状況になっています。
とりわけ、民主党は政策的にヨーロッパ諸国の影響を強く受けており、
ギリシャ経済危機によるヨーロッパの方針転換の影響は少なくなかったと思われます。
そういった国際的変化を受けて、民主党政権も変化せざるを得なかったのですが、
国民はまったくそれを理解しようとはせずに、
国内的世論に訴えるような強硬路線に惹かれるばかりで、
タカ派の自民党・安倍総裁や維新の会の石原代表の主張に同調することとなりました。
相変わらずの島国精神というか、周囲の見えて無さには辟易します。
日本人に中国や北朝鮮の国内向けな政治姿勢を笑う資格はありませんよね…


今後の展望に関してですが、自民党と公明党が連立を組むのは間違いないでしょう。
来年には参議院選挙がありますから、創価学会の支援は必要不可欠です。
一方で安倍氏の悲願である憲法改正を行うには、まず両議院の2/3以上の賛成が必要で、
衆議院は公明党もしくは維新の会と連携すれば通りますが、
参議院では難しいだけに、参議院選挙での勝利か維新の会の躍進が必要となります。
そういう意味では、表面的に公明党と全面協力をしながらも、
憲法改正等のタカ派路線では維新の会との連携をチラつかせ、
公明党を揺さぶる形になってくると思われます。
選挙結果を受けての石破幹事長のTV発言には、そういう意思がありありと出ていましたね。

一方で、第三極として躍進した維新の会ですが、
早くから大阪維新の会は公明党との選挙協力をしていたこともあって、
創価学会の影響力の強い関西では強い力をもったものの、全国的には伸び悩みました。
今後、どう動くか分かりませんが、自公政権との距離関係が難しくなっており、
そこが軋轢の火種となってしまいそうです。
早速、大阪市長の橋下氏は首相指名で1回目から自民党・安倍氏に入れると明言し、
それを伝え聞いた石原代表はこれに強く反発しています。
石原代表としては首相を目指すために国政復帰したのに、
協力関係にある橋下氏の行動は理解しがたいところがあるでしょう。
橋下氏は自公政権に擦り寄る形に、一方の石原代表は対抗勢力の結集を目指す形となり、
両者は非常に微妙な関係とならざるを得ず、噂される協議離婚の日も遠くはなさそうです。

大惨敗を喫した民主党は、再建を図ることになりますが、見通しは明るくないです。
歴史的大敗で執行部は責任を取らざるを得ず、
閣僚ら有力議員も落選や比例での復活当選が相次ぎ、党内影響力の低下は必至です。
そうなると、参議院の輿石幹事長らが力を持つことになるでしょうが、
そうなってしまうと民主党の再編は見込めません。
新しいリーダーを擁立し、根本から出直す体制ができるかどうかです。
そういう意味では、現執行部にいるものの、
主流派ではない政策調査会長の細野氏の動向は注目です。
選挙結果を受けての細野氏がTVで発言した「自民党は国家優先、民主党は社会から」は、
まさに正しく、民主党は人民を見た政治ができるように、再建を図って欲しいです。
政権を知ったことで、国民に改めて説明できることも増えたことでしょう。
今後の建て直しを期待したいです。

それ以外では、第三局として躍進したみんなの党の動向も一つの注目点です。
政策重視である渡辺代表の姿勢は共感を呼ぶところですが、
実際にどういう形で政策を実現して行くのかは、分かりづらい面があります。
維新の会と協調路線を取るかと思えばそうでもなく、今後の動きに注目です。

負けた政党の中では、社民党が存亡の危機に立たされています。
80年代以前は東西冷戦もあって共産党の違いも明確で、
冷戦終結後は政権与党に加わることで、実現可能な社会主義を追求してきましたが、
今では完全に野党化してしまい、共産党との違いを見出せなくなってきています。
実現可能な社会主義という点でも、民主党がそれを担っている面は否定できず、
そういう意味でも完全に色を見失っているように思えます。
個人的には社民党は既に限界を迎えていると言わざるを得ず、
民主党と合併し、民主党の中で女性色を発揮して行く方が良いように思えます。
独自色にこだわるあまりに滅びてしまわないように、
社民党の主張そのものには大事な要素もあるわけですし、
こちらの建て直しにも注目したいです。


◆プロ野球ネタ パリーグの鍵を握る3外国人~ラヘア・スピルボーグス・ジョーンズ~
今年のパリーグは外国人補強で積極的な動きが目立っています。
ソフトバンクはカブスでオールスターに出場したブライアン・ラヘア選手を、
西武はロッキーズで活躍したライアン・スピルボーグス選手を、
楽天はメジャー通算434本塁打で10年連続GGのアンドリュー・ジョーンズ選手を、
それぞれ獲得しました。

ソフトバンクも楽天も投手力は高く、打線補強が優勝争いのポイントで、
西武はFA移籍濃厚な中島選手の穴と前半戦出遅れ必至な中村選手の穴を埋める選手が必要で、
それぞれの補強ポイントに合致した外国人選手の獲得となりました。
来季のパリーグは、この3チームにオリックスを加えた4チームの争いになると予想され、
新しい3人の外国人選手は来季のパリーグを占うものになるでしょう。

その3球団が最初に獲得に名乗りを上げたのは、ブライアン・ラヘア選手でした。
現役バリバリのメジャーリーガーで、実績はそう多くないものの、
今年はカブスで前半戦に4番を打つなど活躍してメジャーのオールスターに出場、
後半戦はほとんど打てず、レギュラーを奪われる形となりましたが、
.259 16本塁打をマークしています。
マイナー時代から長打力には定評があり、打撃面での期待は非常に大きいです。
守備には難があるようですが、ソフトバンクは外野ではなく、
ファーストでの起用を予定しているようなので、その点は心配要らないでしょう。
ただ、左投手への弱さは明らかで、右に.289打っているものの、左は.098、
扇風機と化す可能性もあって一長一短の選手ですが、
右のペーニャ選手と共に一発の脅威はあるだけに、打線の核となり得る選手です。

ラヘア選手の獲得競争に敗れた西武は、ライアン・スピルボーグス選手を獲得しました。
ロッキーズ時代は準レギュラー・レギュラーとして活躍し、
2010年には.279 10本塁打をマーク、
2011年に成績を落とし、今年はレンジャーズ傘下の3Aで.288 9本塁打、
ここ2年は好成績といっていませんが、選球眼が良い中距離打者タイプで、
阪神のマートン選手のように化ける可能性を秘めています。
それ以上に西武にとって魅力的なのが守備力で、
レギュラー候補はほぼ決まっており、中村選手が復帰すればDHも埋まるため、
空いているポジションはライトぐらい。
ライトはある程度の守備力を要求されるポジションですから、
メジャー時代もライトを守っており、守備に不安がないのは大きいです。
年俸も他2人が3億円以上にもかかわらず、6000万円と実績のわりに格安、
チーム事情に合った補強になったと思います。

同じくラヘア選手の獲得競争に敗れた楽天は、そのまま大物選手獲りを継続し、
日本球界では過去最高の実績を持つアンドリュー・ジョーンズ選手を獲得しました。
メジャーを代表する外野手だった選手で、2005年には51本塁打を放つなど活躍、
通算434本塁打と10年連続のゴールドグラブの実績は圧倒的です。
ただ、近年は衰えが顕著で、今年はヤンキースで.197 14本塁打と精細を欠き、
DHでの起用も増えており、攻守に渡って衰えが見られることも確かです。
長打力はあるものの、打率・得点圏打率が低く、主軸としては不安が大きいのですが、
楽天入団にむけて本人のやる気が強く感じられたので、
再起できれば、非常に大きな補強になるように思います。

予想では、ラヘア選手が4番か5番でファースト、
スピルボーグス選手は5番ライト、ジョーンズ選手は4番レフトで起用されそうで、
彼らの活躍がパリーグの優勝争いの動向を決めそうな感じです。
来季はメジャー実績のある3選手の活躍に注目したいですね。


◆ライオンズネタ サファテ投手とスピルボーグス選手の加入によるチーム編成
ウィリアムス投手とヘルマン・オーティズ選手の3外国人選手は無事に残留し、
シコースキー投手を再獲得し、サファテ投手とスピルボーグス選手を獲得したことで、
来季にむけてのチーム編成はほぼ固まったと言っていいと思います。
あとはFAでメジャー挑戦をしている中島選手の動向がどうなるか。
最有力だと思っていたダイヤモンドバックスが撤退してしまい、
あとはアスレチックスの本気度次第という感じですので、少々心配しています。
ただ、昨年のヤンキースの不利な条件でも本人は受け入れるつもりでしたから、
余程のことがない限りはメジャー移籍が決まるとは思っていますが…

そんなこんなで、改めて来季のチーム編成をチェックしてみますと…

[右先発] 岸・牧田・涌井、野上or十亀、平野・岡本洋介・岩尾、相内
[左先発] 菊池雄星、武隈・小石、佐藤勇
[ベテラン]石井一久・西口
[右中継] 長田・岡本篤志、山本・田中・藤原・松下
[左中継] ウィリアムス、松永・高橋・中崎・宮田
[抑え]  十亀or野上、シコースキー・サファテ、増田・大石

[捕手]  炭谷、上本、星孝典・武山・岳野・中田
[一塁]  中村・オーティズ
[二塁]  浅村・山崎、水口
[三塁]  ヘルマン、林崎・美沢
[遊撃]  (中島)、片岡、永江、金子
[外野手] 栗山・秋山、スピルボーグス、大崎・熊代、
     米野・高山・木村、斉藤・石川・田代・星秀和・坂田

リリーフの補強と右の外野手の補強と、
補強ポイントをしっかりと抑えることができ、チームの戦力は厚くなりました。
ただ、問題は「外国人枠」で、日本人選手扱いのシコースキー投手は良くとも、
サファテ・ウィリアムス投手、オーティズ・ヘルマン・スピルボーグス選手と、
5人の外国人選手が4つの枠を争うこととなり、必ず1人漏れることになります。

そういう意味では、新たに獲得した2人の外国人選手は「保険」的要素を持ちます。
来季に向けての不安要素の1つは、「抑え」です。
涌井投手の先発再転向によって、再び押えを探さなければいけなくなり、
先発陣が順調なら溢れ出される来季2年目の十亀投手、
3年目の飛躍を目指す大石投手、ルーキーの増田投手が候補となりますが、
3人とも抑えの実績がないだけに、流動的な要素が強いです。
できれば日本人投手で固定したいものの、できなかった場合を想定し、
実績のあるシコースキー投手とサファテ投手を獲得したのだと思います。

もう1つの不安要素は、「中村選手の復帰時期」です。
中島選手のFA移籍は非常に痛いのですが、シーズン終盤は栗山選手を骨折で欠き、
中島選手も腰痛等で出たり出なかったりの中で戦っていたので、
栗山選手や片岡選手が帰ってきてくれることを考えれば、何とかできます。
ただ、もう一人の軸である中村選手の不在は、相手への威圧感を弱めてしまい、
戦力的に非常に痛手となります。
開幕スタメンは既に絶望的で、問題は中村選手がいつ戻ってこれるのか。
交流戦前なのか、交流戦終了後なのか、オールスター明けなのか、
それによって打線の雰囲気はガラッと変わってきます。
そういった見通しが効かない状況で獲得したのがスピルボーグス選手で、
中村選手が不在なら、繋ぎの打撃と機動力で1点を取る野球を、
中村選手が復帰したら、外野を守れる選手を、
その条件に当てはまったのがスピルボーグス選手です。
打線を考えれば、カーター選手でも構わないと思いましたが、
中村選手が復帰した場合、守る場所がなくなってしまうだけに、
その点ではスピルボーグス選手の方が使い勝手がいいです。

そのどちらを優先するかは非常に難しいところですが、
最悪の場合は、やはり「抑え」優先とならざるを得ないでしょう。
ただ、抑えの理想はチームの勝敗を託すことができる日本人投手なので、
キャンプ・オープン戦では大石投手と増田投手を積極的に試し、
そこで実績を残せば、公式戦でいきなり抑え起用するという抜擢もあり得るでしょう。
特に増田投手はルーキーで、怖いもの知らずな面がありますから、抜擢は十分あります。
そうならなかった場合は、敗戦処理から実績を積み上げて行かざるを得ず、
先発陣が順調に行けば十亀投手を起用することもできますが、
そうならない場合はサファテ投手に頼らざるを得ない気がします。
開幕時は投手が好調で、接戦が多くなりますから、
やはり比重は打力よりも投手力になってくると思います。

抑えに目処が立てば、打線の強化に動くことができます。
スピルボーグス選手はライトでの起用の可能性が高く、守備力の詳細は分かりませんが、
映像でのプレー等を見ていると、大崎選手と同等かそれ以上の力はあり、
決して守れない選手ではないと思われます。
そうなると、外野手争いは栗山・秋山・スピルボーグス選手で確定してしまいますが、
中村剛也選手の不在でDHが空きますので、それまでにアピールすることができます。
大崎選手や坂田選手は打撃面でレギュラーを争い、
熊代選手や斉藤選手は走塁と守備を含めた総合力でレギュラー争いを繰り広げ、
スピルボーグス選手らを脅かすような選手へと成長してもらいたいです。
個人的にスピルボーグス選手には.290(出塁率.350)10本 70打点を期待していますが、
この数字は日本人選手でも十分達成可能ですから、
負けじと結果を残し、高いレベルの競争をしてもらいたいですね。

[先発] 岸・菊池雄星・牧田・涌井・石井一久・野上 (西口・小石・武隈)
[中継] 長田・十亀・岡本篤志、ウィリアムス・松永・高橋
[抑え] 大石 or 増田、サファテ or シコースキー
1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(一)オーティズ、5(右)スピルボーグス、
6(三)ヘルマン、7(指)大崎・坂田・熊代・斉藤、8(捕)炭谷、9(遊)片岡・永江

2012年12月13日

思而不学則殆

孔子の『論語』の一節に、
「学んで思わざれば則ちくらく、思うて学ばざれば則ちあやうし」があります。
意味は、「学んでも考えなければ物事ははっきりとせず、
考えても学ばなければ独断に陥って危険である」というものです。

学生時代はむしろ前段の部分を意識することが多かったのですが、
卒業後はむしろ後段の部分を意識させられることが多いです。
学校を出た後だと、一度学んだことを再度学ぶという機会もなく、
ついつい自分の考えだけで物事を判断しそうになってしまいます。

そうならないように、反対意見にも耳を傾け、
できるだけアンテナを広げて構えているつもりですが、そう上手くは行かず、
最近は自分の意見と世間の考えの乖離を少しずつ感じることもあります。
独善的になっていないか、常に自分を戒める日々ですね。
自分としては、あくまでオーソドックスな考え方の延長戦上にしかないと思ってるのですが…
むしろ、世間の方が「思而不学則殆」なのかなと思うことも…
難しい問題ですね。最終的には常日頃から一人一人が気をつけるしかないということでしょうか。


◆ニュースネタ NTT西日本サービス『光もっともっと割』
NTT西日本が既存契約者のフレッツ光料金も値下げするということで、
「光もっともっと割」というサービスを始めたようなのですが、よく分かりません。

申し込めば利用料金が安くなる一方、解約金も存在し、
1年目は31500円、2年目は21000円、3年目は10500円
(マンションタイプは、11025円、7350円、3675円)、
4年目以降も3年目と同額なら分かるのですが、
4年目は再び31500円、5年目は21000円と解約金が跳ね上がる仕組み、
3年ごとの更新で7年目以降は一律になるようなのですが…
解約金発生条件も分かりづらく、
3年ごとの更新月に解約を申し込めば、解約金は発生しないようなのですが…

なんだか、「結局、それって値下げなの?」と釈然としないものがあります。
まぁ、仮に解約金が発生しても、2年以上の契約なら得になりそうですが。


◆ニュースネタ 敦賀原発2号機の下に活断層
1000年の間に活動したことのある地層と言われても…
それで地震が起きると言われても、正直ピンと来ないと言いますか、
それじゃ1万年前に活動した断層は完全に安全なのかというと疑問もありますし、
活断層の定義がコロコロ変わってしまうだけに、信憑性が微妙です。

そもそも、プレートテクトニクス論で行けば、
プレート境界面で地震が起こることは説明することができ、
フォッサマグナ付近(新潟県西部・長野県・静岡県東部)の地震は分かりますが、
安定した日本海プレートに乗っているはずの福井県で地震が起こる理由が不明です。
実際、それほど地震が起きないところで、
1948年に福井地震が起きた歴史がありますが、福井市付近の内陸型地震で、
原発のある敦賀方面の影響はさほど大きくなく、
福島原発のような海溝型地震による津波は起こっていません。

確かに、新規に原発を作る上で、
活断層の上に立地していない方が望ましいのは間違いありません。
ただ、既存の原発の場合は、既に建物が立っているわけですから、
その建物の有効利用という点もありますし、
実際に廃炉にする上でも20年以上の年月がかかってしまうわけですから、
活断層の存在だけで決めるというのは合理的ではありません。
その活断層が実際に地震を引き起こしうるのか、
その地震は100年以内にどれぐらいの確率で起こり、
どれくらいの規模の地震で、原発施設はそれに耐えうるのか、
それらを検証した上でなければ、是非を論じることはできないと思います。

活断層の上に原発があるのは危険かもしれないというのは分かりますが、
それならば原発以外の施設なら建ててもいいのかという問題もあります。
学校等の大型集合施設を建設したり、道路・トンネルを作ったり…
地震列島の日本ですから、探していけばいくらでも活断層は見つかりそうなものです。
それらに全て反応していたら、何も建設できませんし、どこにも住めません。
あまりに神経質に対応しすぎるのは、いかがなものかと考えます。


◆プロ野球 日ハムが逆転入団に繋げた資料を公開。「球界の詐欺師」は日ハム?
『チキンな詐欺師』に提示した資料が公開されたわけですが…
これを見ると、日ハムの方が『詐欺師』と思えてきますね(苦笑)
これで騙されてしまう大谷一家はよほど騙されやすいか、
両親が日ハムの指名を幸いとして国内を強行に薦めたかのどちらかでしょう。
よく作り込まれてはいますが、学術的には一切意味を持たない、
まさに詐欺師のための資料だと言えましょう。

結局、決め手となるのは韓国球界の実例なのでしょうが、
そもそも、韓国球界の例がそのまま当てはまるかどうかに疑問があります。
韓国の高校野球と日本の高校野球のレベルが同じなのかどうか、
その検証をせずに、提示された例を受け入れることはできないはずです。

韓国の高校生が日本の野球界でどのレベルに位置するのかは分かりませんが、
韓国の高校を経て日本プロ野球入りしたのは、私が記憶している限りだと、
中日の「宋相勲」選手だけだと思います。
ただ、日本の高校野球を経た選手では、
ソフトバンクの「金無英」投手、広島の「申成鉉」選手がいます。
2人と同じく宋選手も中学卒業と同時に日本の高校へ留学しましたが、怪我もあって2年で帰国、
韓国の高校へ通い、中日のドラフト指名を受けて入団した形です。
当初は投手として指名されましたが、結果が出ずに野手にコンバートされました。
この中で最も活躍しているのはソフトバンクの金無英投手ですが、
大学・独立リーグと経由しているので、高校生のレベルとしては図れません。
現在のところ、韓国の高校生から日本のプロ野球に挑戦して成功した選手は、
残念ながら見当たらないように思います。

その事実だけをもって韓国の高校野球のレベルが日本よりも下だとは言いませんが、
日ハムの資料が日本の高校生がメジャーに挑戦するのは得ではないと言っているように、
必ずしも同一に語ることができないのは間違いありません。

つまり、日ハムの資料は、本来検討すべき事柄がごっそり抜け落ちていて、
統計資料を用いるのに大切な指標(グラフの目盛り)が適切であるのかの検証を怠り、
具体例が例として用いるのに適切かどうかが全く検討されていません。
正に自分たちに都合の良いように作られた「騙すため」の資料にすぎないということです。
勿論、一つの参考資料にはなるでしょうが、
それをもって物事を決断できるような具体的資料だと言うことはできません。

そういう意味では、この資料だけで騙されたとは到底思えず、
大谷一家は日ハムの指名の時点で裏切り、「敵」として立ちはだかったのでしょうね。
そう考えると、誰も自身のメジャー行きを応援してくれなかった鳥詐選手は哀れですね…


ただ、日ハムの「騙し」はこれだけでは終わらず、
「二刀流」の話にしても、大方の予想通りで野手コンバートのための布石でしょう。
そうでなければ、ショートなんて言いませんよ。スローイングが違いますから。
投手に近いという意味では外野手にするはず。
そうしないということは、投手として使う気はさらさらないのでしょう。
160キロを触れ込みに客寄せパンダとして投手で1~2年使い、
結果が出ないことを理由にコンバート、そういう腹積もりだと思われます。
そうやって完全な野手となってしまえば、メジャー行きも簡単ではなくなり、
イチロー選手のような伝説的な選手にでも成長しない限り、ポスティング移籍は難しく
若くしてのメジャー挑戦も夢として消えてしまうことでしょう。
それを察せない辺りが若いというか、大人の意地悪さというか…


◆ライオンズネタ ドラフトの新入団選手を発表。ドラ2・相内は欠席。
埼玉西武ライオンズの新人選手発表会が行われ、合わせて背番号も発表となり、
ドラフト1位の増田達至投手は背番号14、
ドラフト3位の金子侑司内野手は背番号2、
ドラフト4位の高橋朋己投手は背番号43、
ドラフト5位の佐藤勇投手は背番号63、
育成選手の水口大地選手は背番号123となりました。

個人的には増田投手が19、高橋投手が26かなと予想していたので、
そこは見事に外れてしまいました(^^;
となると、サファテ投手が19を付けるのでしょうか?
でも、ライアン選手がロッキーズ時代に19を付けていたから、
日本では野村克也氏ぐらいしかイメージがない野手の19が誕生するかも?
シコースキー投手が50で、サファテ投手が26かな。
相内投手に予定していた41を剥奪し、サファテ投手に41というのもありえそうです。

その暴走のドラフト2位・相内誠投手ですが、正式契約が越年となりそうな雰囲気です。
まぁ、分からなくもないのですが…
彼の謹慎生活が実際どういうものなのかにもよります。
一般的なイメージ通りに、部屋に篭っている謹慎生活では全く意味がないかと…
彼の場合は、気の緩み、プロ入りが決まって甘えたことに原因があるのですから、
そんな謹慎生活では反省とはならず、より一層だらけるだけでしょう。

むしろ、罰走として外を延々と走らせる方が意味があります。
現在の教習所通いの禁止は当然として、入団後数年も禁止させて、
野球にストイックに打ち込ませる環境を作るべきでしょう。
新人合同自主トレに間に合わないのは、プロのスタートとして致命的ですから、
せめてそれに間に合うような契約体制を取って欲しいです。
それができないようなら、彼にプロ生活をスタートさせることができないわけで、
ドラフトで指名した責任を果たしていないように思います。
直接的責任はないものの、間接的責任はあるわけですから、
彼が一人の野球人として成長していけるようにしてもらいたいです。


◆ニュースネタ 集団的自衛権について考える
本題に入る前に、もう東西冷戦の終結から20年以上経つんですね…
今の10代や20代前半の人は東西冷戦を知らないわけで、
20世紀の歴史を整理してからでないと、集団的自衛権は理解できないでしょう。

20世紀の歴史は「2度の世界大戦」と「冷戦」がキーワードになっています。
まず、第1次世界大戦は、19世紀からの西欧列強による植民地獲得戦争が激化し、
新興国のドイツとイタリア、先行していたイギリス・フランスとが、
アフリカを中心に細かい衝突が続き、それがバルカン半島での事件で爆発しました。
この戦争で戦場となったヨーロッパは大きな被害を受けたことで、アメリカが台頭し、
長引く戦争で帝政ロシアが倒れ、共産主義国家のソビエト連邦が成立し、
敗戦国のドイツが莫大な賠償金を背負い込んだことが第2次世界大戦の原因となりました。
次に、第2次世界大戦は台頭したアメリカ発の世界恐慌によって経済が低迷し、
多くの植民地を持つ国家は経済のブロック化で凌いだものの、
敗戦国のドイツを始めとする国々はこれに耐えられず、
軍事力による植民地獲得政策に転換となり、ファシズムの台頭を呼びました。
誤解されがちですが、ファシズムはイデオロギー的には反共産主義で、
世界恐慌によって資本主義の限界が叫ばれたことで、
台頭したであろう共産主義を力で押さえつける必要性があったということでしょう。
第1次世界大戦後のシベリア出兵に象徴されるように、
世界の主要国にとって多かれ少なかれ共産主義勢力は警戒する「敵」であったわけですが、
軍事力を全面に出すファシズム諸国に対抗するために、
敵対していた資本主義陣営と共産主義陣営が協力することになり、
結果としてソビエト連邦を中心とする共産主義勢力が世界的に認められることになりました。

終戦当初の1945~49年の間は、依然としてファシズムに対する警戒感が強く、
日本を統治していたアメリカも日本を非軍事国家にするつもりでいました。
しかし、中国の実権を握ると目されていた蒋介石が率いる中国国民党政府が敗走となり、
毛沢東が率いる中国共産党の中華人民共和国が成立したことで、
アメリカはファシズム戦争の処理から対共産主義戦争に大きく舵を切り直すことになりました。
その代理戦争となったのが1950年代の朝鮮戦争であり、1970年代のベトナム戦争で、
朝鮮戦争を契機にして日本でも自衛隊が作られることになったわけです。

東西冷戦を一言で言えば、「見えない戦争」です。
資本主義陣営と共産主義陣営が互いに情報を管理し、相手の情報を容易に知ることができません。
知らないことによる想像力が脅威へと変わり、
核開発もあいまって対立と恐怖だけが深まっていくことになったわけです。
東西冷戦は際限のない軍事競争が続くことになり、ソ連とアメリカが経済的に行き詰まりを見せ、
敗戦国であった日本やドイツの経済的台頭、植民地から独立した多くの国々の台頭もあり、
両者が雪解けの方向へ歩み始めたことで、情報の行き来が進むことになり、
より行き詰っていた共産主義陣営が内部崩壊を起こし、東西冷戦は終結となりました。

以上の歴史から分かることは、日本国憲法はファシズム戦争の処理として非軍事で作られましたが、
その後の東西冷戦によってアメリカの方針が転換となり、
自衛隊の設立といった軍事化へ舵を切りなおすことになったわけです。
自民党が主張する集団的自衛権の行使も、アジアにおける資本主義陣営の防波堤として、
同盟国の立場を強めたいアメリカの要望によるところが大きいです。
ただ、その原因となった東西冷戦そのものが終わってしまったわけで、
今のアメリカにそこまで軍事的同盟を強める必要性はないわけです。
一時的に対テロ戦争を押し進めたブッシュ政権によって圧力は強まりましたが、
アメリカ国内でも対テロ戦争の評価が分かれる中で、
民主党のオバマ政権下ではそういった圧力も感じなくなっています。
勿論、対北朝鮮・対中国という警戒すべき国があるので、
日本からの完全撤退は考えにくいことではありますが。

そう考えると、今の集団的自衛権の行使の議論は、20世紀の残滓のようなものだと言えます。
ただ、一方で、東西冷戦終結によって国連がイニシアチブを取れるようになったことで、
国連決議に基づく軍事部隊の派遣が増えていることも事実です。
日本の世界における地位の向上によって、自衛隊の海外派兵の機会が増えていることも確かで、
武器使用条件の緩和等、海外派兵をどうするべきか考える必要もあります。
逆に、平和憲法こそが日本が尊敬される理由だと考えるのならば、
戦争には関わらずに国際的中立を守り、停戦後の治安維持で力を発揮するというのも一つの考えです。
日本が国際社会において、どういう立場でありたいのか、
積極的貢献か、中立の維持か、そこが考える主なポイントでしょうね。

具体例として考えておきたいのが、中東問題、イスラエルとパレスチナの対立ですね。
先日のニュースでパレスチナ国家が国連で認められることになり、
アメリカやイスラエルが反対に回りましたが、日本は賛成に回ったと報道されました。
中東問題に関して言えば、アメリカと日本の国益は完全に対立しています。
もし、第5次中東戦争が起きたならば、日本はどういう立場に立つべきなのか?
同盟国として国益に反してでもアメリカとともにイスラエルに味方するのか、
それとも中立を維持して和平を推し進める立場に回るのか、
どちらを選択するのかを、真剣に考えておかなければならないでしょう。

2012年12月10日

花巻東・大谷選手が日ハムへ入団

なんつーか、マスコミも野球ファンもおめでたいと言いますか…
大半は「国内残留歓迎」という雰囲気ですが、
私にはとてもそんな風に喜べる入団表明だったとは思えません。
きっと、それだけメジャーへの負け犬根性が染み付いちゃったのでしょうね。
メジャー嫌いで有名な解説者の張本氏にしても、単に僻んでいるようにしか見えませんし、
そういう意味では既にメジャーに負けているように思えてしまいます。
本当の意味で骨のある人間はいなくなってしまったのでしょうか…

私としては、以前も書いたように、初志貫徹してメジャー挑戦すべきと考えていましたが、
日ハム入団の態度次第では若さ故の過ちとして認めてあげようと思っていたのですが…
残念ながら、結果は最悪としか言いようがない入団表明だったように思います。
ドラフト前のメジャー表明を含めて、周囲に迷惑かけたことを謝罪してはいますが、
最終的にメジャーを目指すことには変わりがなく、
大谷選手にとっては、言わば、日ハムは単なる「腰掛け」程度の存在に過ぎません。
就職するために大学に行く、その程度の感覚でしょう。
二刀流の提示に喜んだことにしても、その内容までは分かりませんが、軽く考え過ぎです。
ほぼ全てのプロ野球選手が投手・野手の一方で努力を重ねているのに、
自分は簡単に両方できると思っちゃうわけですか?
あなたがDHで出場したときに外される野手の気持ちを考えたことはあるのですか?

私が大谷選手の日ハム入団表明で伝わってきたのは、
周囲への謝罪の気持ちなどではなく、自分が将来どうするかの青写真だけでした。
そこには覚悟も何もなく、ただひたすら不安を煽られ、
マイナーリーグの下積みから逃げたとしか思えません。
勿論、これは大谷投手だけが悪いわけではなく、
不安を煽り、大谷投手の意思をひねり潰した周囲の大人に問題があります。
少なくとも、私には日本のプロ野球で頑張るという気持ちは微塵も伝わってきませんでした。

私としては、大谷投手の口から、以下のようなコメントを聞きたかったです。
「メジャーに対して強い憧れを持ってはいますが、夢は夢として、
 今の自分がプレーする場所は日本のプロ野球であると思い直しました。
 自分の決断の迷いで、多くの方々にご迷惑をおかけしましたが、
 今後は日本の球界に骨を埋める覚悟で努力精進していこうと思います」
つまり、覚悟と謙虚さ、それが決定的に足りなかったわけです。

現在、メジャーで活躍する上原浩次投手が、争奪戦となったエンゼルスの誘いを断り、
ドラフトで巨人を逆指名する時に、どうコメントしたかは覚えていませんが、
確かメジャーは一時封印というニュアンスだったと記憶しています。
それと比べれば、大谷選手の入団表明はメジャーへの未練がたらたらで、
本当に日本のプロ野球でプレーするつもりがあるのか、疑問に思えてきます。
栗山監督の態度も、一チームの監督というよりも、大谷選手の代理人という雰囲気です。
まるでメジャーと契約するために、栗山監督と代理人契約を結んだかのようです。
日本のプロ野球はメジャーの下積み場じゃねーんだよ。
日本のプロ野球を馬鹿にしてんの?

どうして、そうやって怒らないのでしょうか。
そもそも、どうして、一青年の気持ちを応援してやらなかったのか。
彼の態度を改めることは難しく、今後に対する大きな懸念が残っただけでした。


◆プロ野球ネタ 花巻東・大谷選手が日ハムへの入団を表明(先行執筆 詳細版)
大谷投手のメジャー挑戦を応援していた側としては、完全に裏切られた気持ちですね…
メジャー志望表明時に辛口のエールを送りましたが、
あの時の話で言えば、無関心な存在から憎悪すべき存在に変わったと言えましょう。
心境の変化はどうあれ、メジャー挑戦を表明して我々を欺き、
日ハム以外の球団はその意思を尊重して指名を見送りながらも、
ポスティングに寛容な日ハムに強行指名されて入団したわけですから、
結果的に私達を「騙した」ことに変わりがありません。
最も悪いのは、不安を煽り立てた両親を始めとする周囲の大人ですが、
最後にそれに屈してしまった大谷投手にも問題があります。
結局、決断を変えたロジックは、不安を煽られて怖気づいただけ。
人生で迷った時は初志貫徹すべきだと思うのですが…

よって、今後は大谷投手に「チキンな詐欺師」、略して「鳥詐」の称号を与えます!
私の中での大谷翔平は死にました。今後は「鳥詐」選手と呼ぶことにします。
最初は「球界の詐欺師」略して「球詐」にしようと思ったんですが、
交渉過程を考えたら、こちらの方が合ってますね。
投手か野手かよく分からん存在ですし、投手とは呼ばず、選手で統一させていただきます。

今回の件に関する見解は、私も過去に何度となく書いていますが、
野球解説者の須藤豊氏の意見とほぼ同じですので、
そちらをリンクしておくことにします。
こちら
高校生がいきなりメジャーへ挑戦することと、
25歳前後のバリバリのプロ選手が若くしてポスティングへメジャーへ行くことと、
どちらが日本球界の空洞化を招く結果となるのか?
明らかに後者だと思うんですが…
日ハムのダルビッシュ資金の使用用途も不明ですし…
…本社の赤字補填に使われたという噂は本当なのでしょうか?

入団の決め手となった韓国の失敗例が実際はどうなのか知りませんが、日本の場合を考えるに、
日本のドラフトを経ずにメジャーに行った選手の多くは確かに失敗していますが、
ほとんどの選手は「日本球界が意図的にドラフトで指名を見送った選手」で、
そういう意味では、日本のプロ野球に入っていても、成功したかどうかは疑わしいです。
参考例としては、マック鈴木氏と多田野投手、田澤投手が挙げられますが、
マック鈴木投手はメジャーからオリックス入りしましたが、期待を大きく裏切り2年で解雇、
多田野投手は大学時代にドラフト指名も検討されていましたがスキャンダルでメジャーへ、
メジャーで登板を果たすも定着できずに日ハムへ、こちらも好成績とはいっていません。
田澤投手が日本球界入りしていたら、どうなっていたか分かりませんが、
トミー・ジョン手術を受けた時点で解雇や育成選手に転落し、
その後の野球人生が開かれなかった可能性が高いと思われます。
つまり、少なくとも日本球界における失敗例は、
日本球界でも失敗していた可能性が高いわけで、それで怖気づくのは情けないです。
むしろ、マック鈴木氏はチーム数が多くて実戦登板の多いメジャーだから活躍できたと言え、
田澤投手の場合は手術に対する日米の考え方の差の違いが今の活躍に繋がっていると言えます。
それなのに日本を選んだのだとすれば、単に楽な道を選んだとしか思えません。
日本のプロ野球は腰掛程度の気持ちで成功できるほど甘くはありません。

今後、鳥詐選手が日ハムに入団し、二刀流かなんだか知りませんが、
どういう選手に育ち、メジャー挑戦の機会を得られるかも知ったこっちゃありませんが、
仮にポスティングでメジャーへ挑戦できたとしても、必ずしもプラスだとは思えません。
イチロー選手のように本当に実力のある選手なら話は別ですが、
あの松坂投手でさえ、大幅な投資に見合っていないとして失敗の烙印が押され、
FAでの移籍を含めても、日本人選手は高い期待と年俸に応えられているとは言えません。
本来の評価以上の評価がされることは、決して幸せだと言うことはできず、
過去にも高年俸故に移籍先がなくなって日本に帰らざるを得なかった選手も多く、
日本の球団を経てメジャーへ挑戦した選手の多くは2~3年でアメリカを追われており、
長年活躍できているのは、野茂・長谷川・斉藤隆・黒田投手にイチロー・松井秀喜選手のみ、
アメリカで認めらような選手になるのは、ほんの僅かな選手だけです。
とにかく金が欲しいだけというならば話は別ですが、
正当な評価で長くメジャーで野球をやりたいなら、ポスティングやFAは不向きです。

それこそ獲得に熱心だったドジャースのGMかスカウトだかが言った、
「殿堂入りするなら、すぐにメジャーへ」という言葉は正しく、
正当な評価を勝ち得る環境を逃したのは、失敗だったように思います。
おそらく、ドラフト前に日ハム以外の球団やファンを騙したように、
メジャーへ移籍する際もアメリカの人々を騙して契約を勝ち取るのでしょう。
鳥詐選手の野球人生は虚飾で多い尽くされてしまうのでしょうか?
まさにそのプロローグとも言える入団劇だったと思います。
可哀想ですが、あなたの付いた嘘は一生付いて回ることになります。

ドラフト制度に関して言えば、今後、鳥詐選手の真似をする選手が出てこないとは限りません。
メジャー挑戦を表明し、ポスティングに寛容な日ハムに強行指名させ、
日本でお金を稼いでから、楽々メジャーへと、考える選手も出てくることでしょう。
以前、巨人の澤村投手がドラフトにかかる時に、
ドラフト直前に中央大の監督が「巨人以外ならメジャー」と言ったことがありましたが、
それさえも、巨人と密約をしておき「メジャー志望」と言えば、横槍をほぼ完全に防げます。
まぁ、さすがにそこまでメジャー志望を乱発されて振り回されてしまえば、
メジャーも全く相手にしなくなっちゃうでしょうが、今後、数件起きないとも限りません。
NPBとMLB志望は完全に別立てにするなど、制度改革が必要だと思います。

2012年12月07日

侍ジャパン代表候補34人を選出

【投手】16人
杉内・内海・澤村・山口(巨人)、吉見・山井・浅尾(中日)、
前田・今村(広島)、能見(阪神)、
牧田・涌井(西武)、攝津・大隣・森福(SB)、田中(楽天)
【捕手】3人
阿部(巨人)、相川(ヤクルト)、炭谷(西武)
【内野】8人
坂本・村田(巨人)、井端(中日)、鳥谷(阪神)、
稲葉(日ハム)、松田・本多(SB)、松井稼頭央(楽天)
【外野】7人
長野(巨人)、大島(中日)、
糸井・中田(日ハム)、内川(SB)、聖澤(楽天)、角中(ロッテ)

野手陣は11月のキューバ戦のメンバーが主体となっていますが、
若い広島・堂林選手が落選、結果を残しただけに残念です。
投手陣は総入れ替えに近い状態で、
残ったのは、大隣・澤村・今村・森福・涌井投手の5人だけでした。
広島の大竹投手も結果を残していただけに選んで欲しかったのですが…
それ以外は順当なところではないでしょうか。

この中から本戦に出場するのは、
投手12~13人、野手15~16人に絞られてきそうです。
投手陣では杉内投手と吉見投手の復調次第でしょう。
投手は大リーグ公式球への適応問題もあるだけに、流動的な要素が強そうです。
問題はリリーフ陣をどう編成するのか。
この中で昨季に抑えをやっていたのは、涌井投手と山井投手の2人だけ。
リリーフも山口・浅尾・今村・森福投手と豊富ではないだけに、
リリーフ経験のある牧田投手と攝津投手を含めて、どう編成するのかが課題でしょう。

野手陣は捕手の3人は決まりで、内外野から1人ずつ落ちる計算に。
セカンドが一番の問題で、鳥谷・井端・本多・松井稼頭央選手の誰を使うか。
首脳陣は鳥谷選手を使うつもりのようですが、
セカンドの経験がないだけに不安は残ります。
松井稼頭央選手も日本に戻ってからはショートばかりですし…
右の代打が不足しているので、村田選手は本番も選ばれそうな感じです。

外野手では大島選手と聖澤選手のどちらを足のスペシャリストで使うか。
個人的な印象なんですが、聖澤選手って盗塁のイメージが…
盗塁王を取ってはいるのですが、いつ走っているのか分からなかったり…
西武戦では.333と打ちまくっていますが、盗塁のイメージはほとんどないです。
そういう意味では足のスペシャリストというイメージはないです。
まだ本多選手の方が走るイメージがあります。
そういう意味では、前回大会の片岡選手のような真の足のスペシャリストはいませんね…

予想オーダーは前回と変わりなし。
阿部選手をファーストかDHで使い、キャッチャーには炭谷選手か相川選手を推奨です。


◆ライオンズネタ 侍ジャパンに涌井・牧田・炭谷の3選手が選出 & 契約更改
ライオンズからは涌井投手と牧田投手、炭谷捕手の3人が選ばれ、
キューバ戦に出場した秋山選手は選ばれませんでした。
秋山選手は肩を含めた守備面の評価が高かったものの、足をアピールできていないだけに、
総合力で大島選手の方が評価が高かったということでしょう。
さらに足に磨きをかけ、将来的には代表メンバーに選ばれる選手になって欲しいです。

選ばれた3選手はそのまま本戦に出場する可能性が高いですから、
日本の代表として頑張ってもらいたいのですが、
野手の炭谷選手は良い経験になるからいいのですが、
涌井投手と牧田投手に関しては起用法が定まっていないだけに不安もあります。
特に、涌井投手は先発再転向となりますから、
リリーフに回ると開幕に向けての調整が難しくなってしまいます。
起用法を早めに決めて欲しいのですが、この先は特に実戦もないですし、
2月のキャンプインの時期でも不透明でしょうね。少し心配です。

その涌井投手は契約更改交渉に臨み、1000万円増の2億2000万円で更改。
前半戦失速の原因ともなっただけに、現状維持かなと思いましたが、
後半戦の活躍を高く評価したみたいですね。
数年前に年俸調停で「前半戦と後半戦で勝ち星の評価が違う」と訴え認められましたが、
今回は逆に後半戦重視の評価に救われた感があります。
気になるのは、2年総額5億円超の契約を断ったこと、です。
単純計算で来季の年俸は2億8000万円となり、
ただ二桁勝つだけでは届かず、沢村賞・MVP級評価でないと届かない金額なだけに、
損得勘定で考えれば、2年契約の方が断然お得だったように思います。
涌井投手のコメントをそのまま受け取って、
チーム愛に目覚め、来季へ勝負をかけるために甘えを排除したかったのか、
それとも、取得予定のFA権を行使し、移籍するかは別として、自分の評価を確かめたいのか、
どちらの考えによるものなのかは分からないところがあります。
いずれにせよ、涌井投手の気持ちの中で抑えの未練はなく、先発一本で行くようなので、
WBCの関係で開幕に間に合うかどうかは別として、
先発の軸として働けるように頑張ってもらいたいです。

涌井投手とエース争いをしている岸投手は、4000万円増の1億5000万円で更改。
過去の安定した実績と今年の活躍が予想以上に評価されたということでしょう。
これまではエースの涌井投手に対して一歩引いた遠慮気味な感じでしたが、
今年は堂々と「開幕投手を狙う」と宣言するなど、良い意味での「欲」が出てきました。
最終戦の意地のピッチングやCS第2戦での好投と、精神的に一皮剥けた感じがします。
後半戦はエース対決に悉く負けちゃいましたが、その時のようなひ弱さはなくなりました。
岸投手がエースとして一歩踏み出そうとしているのは間違いないと思います。

野手では栗山選手が2年契約4億円で更改。
順調に行けば来年にもFA権を取得しますが、早々に残留を表明してくれました。
生涯ライオンズ宣言もしてくれ、ファンとしては嬉しい限りです。
新しいライオンズの顔、チームリーダーとして、選手を引っ張っていって欲しいですね。

それ以外の選手はほぼ順当な評価をされている感じです。
牧田投手は7000万円ぐらいは行くかなと思いましたが、2倍に届かなかったようで。
今年の上がり幅というよりも、去年の上がり幅が少なかったですよね…
3500万円→7000万円という歩みで良かったのではないかと。
まぁ、球団の3年やってナンボも分からなくはないですし、
来季は二桁勝てば1億円、今季並みなら倍増近くは上がると思うので、
それを励みとして頑張って欲しいです。

他には西口投手の下がり幅が大きすぎる印象で、2000万円ダウン程度かな?
長田投手と菊池雄星投手は貢献度からすれば、もう少し上がっても良い感じがします。
長田投手は隔年傾向があるので、一気に上がらないところがありますよね。
来年も結果を残せれば、大幅増もありえるかと。
菊池雄星投手は期待度が高いだけに、満足してもらっては困るということでしょうか。

野手では浅村選手と秋山選手が同額の3500万円で更改しましたが、
どちらかというと、浅村選手は評価が高めという印象で、
秋山選手は少し抑えられたかなという印象もあります。
ただ、秋山選手は開幕時と交流戦明けと2度の離脱がありましたから、
そこがネックとなったのかもしれません。
来季、いきなり1億円プレイヤーとなることはないでしょうが、
来季活躍して倍増となれば、再来年には1億円に届くでしょうから、
それを励みとして頑張って欲しいです。


◆ライオンズネタ ライアン・スピルボーズ外野手を獲得へ
先日はスポニチ・日刊スポーツで元広島のサファテ投手の獲得報道があり、
今度は日刊スポーツとスポーツ報知でスピルボーズ選手の獲得報道がありました。
日刊スポーツはサファテ投手との両獲りで、
そうなると、既に契約がまとまったヘルマン・オーティズ選手に、
現在交渉中のウィリアムス投手と、合計5人の外国人登録となります。
誰を使って、誰を使わないのか。非常に難しい判断となりそうですね。

ライアン・スピルボーズ選手に関しては、詳しいことは分かりませんが、
松井稼頭央選手がロッキーズで活躍した時に在籍した選手のようです。
ヘルマン選手のようにガンガン盗塁ができるわけではありませんが、
足もあるようなので、外野守備もある程度は期待できそうな感じです。
打撃成績がやや落ちているのが気になりますが、日本で再生できるかどうか、
右の外野手は不足していますから、良い補強になると思われます。
5番ライトを任せられるようになれば、戦力的に大きいですね。

それにしても、クリス・カーター選手に引き続きのTV・映画路線でしょうか(^^;
日刊スポーツでは「スピルボーグス」となっており、
検索すると、スピルバーク監督の『プライベート・ライアン』で検索されます。
ということで、ライアン二等兵と呼びましょう(笑)


◆プロ野球ネタ 西武ドラフト2位指名の千葉国際高・相内誠投手が無免許運転
そんな不祥事まで本家に似なくとも…
「房総のダルビッシュ」こと、千葉国際高の相内誠投手が、
無免許運転に加えてスピード違反を起こし、検挙された模様です。
なるほど、「暴走のダルビッシュ」か。誰が上手いこと言えと…(苦笑)

今回の行いは論外としか言いようがなく、
普通の企業なら内定取り消しになってもおかしくない事態です。
不祥事に敏感に反応する西武球団ということで、一時入団凍結の判断となりましたが、
ドラフト指名が公になっているだけに、入団取り消しまでには至らないでしょうが、
これを機会にしっかりと反省し、野球でプロになるという自覚を持ってもらいたいです。

まぁ、でも、無免許運転は許されることではありませんが、
プロ選手として考えれば、良い薬になったように思います。
ドラフト指名時にも心配していましたが、野球に対する態度が足りてないです。
どうやら免許取得中だったらしく、ドラフト後は教習所通いだったのでしょう。
となれば、おそらく練習の方も不足気味で、
このままでは1月の新人合同自主トレにも付いていけず、
そのまま消えていった可能性が高かったように思います。
ただ、こうやって反省する機会がやってきたわけですから、
今までの考えを改め、野球に対して真摯に取り組んでいってもらいたいです。

これで終わったら、ただのお騒がせ男ですよ。
本家のダルビッシュ投手のように、実力で汚名を払拭してもらいたいです。
そのためには練習、練習、練習ですよ。
免許取る暇があったら走れ! ドライブする暇があったら走れ!
自動車に負けない速さで自転車を漕げ!
とにかく下半身を苛め続けない限り、ライオンズではやっていけません。
走れ! 走れ!走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 
あんたが走るのは自動車ではない。その足で走れということです。
スピード違反をするのは自動車で、ではなく、その足で、なんですよ。

2012年12月03日

公共事業神話の崩壊

昨日、中央道の笹子トンネルでトンネルの落盤事故が起こり、
巻き込まれた3台の自動車に乗っていた9人が死亡する大惨事となってしまいました。
年末年始・お盆の時期になると混雑することで有名な大月ジャンクション付近で、
関東近郊で自動車に乗っている人は一度は通ったことがあるような場所です。
トンネル事故は過去にもありましたが、
これまではトンネル内の事故による火災、崖崩れによる事故で、
今回のようにトンネルの施設そのものが崩壊を起こした大規模事故は初めてです。
それだけにショックが大きいというか、
トンネル恐怖症になるくらいの衝撃度合いでしたね…

今回の事故を中日本高速道路は「老朽化」と説明し、
あたかも自然現象かのような表現を取りましたが、
明らかに点検ミスが原因の事故によるものでしょう。
人間の手が届かない天井付近は打音点検せず、目視による点検のみで、
その点検自体も5年に1回で、事故の原因と目されている上部ボルト部分は建設後は点検せず、
これでは「老朽化」で済まされないでしょう。


あとの事故関係の詳細はニュースを見てもらうとして、今回の事故をどう教訓にするかですが、
明日公示となる総選挙では、公共事業を進める自民党の追い風になると予想されますが、
私は逆に自民党が押し進めた公共事業体制そのものに事故原因があるとさえ思います。

長年、政権を担ってきた自民党は、公共事業を押し進める上で、
建設国債による「60年償還ルール」を用いてきました。
その内容を簡単に説明しますと、まず国債には「赤字国債」と「建設国債」がありますが、
「赤字国債」は財政法で発行が禁止され、その都度、国会で法案を成立させねばならず、
つい最近まで民主党政権が赤字国債発行法案が成立せずに国会運営に苦慮したように、
赤字国債の発行は一定のハードルの高さがあります。
一方の「建設国債」はそういったハードルがなく、
使用用途が道路建設等の公共事業であれば、わりと自由に発行できます。
なぜ、「建設国債」は自由度が高いのかといえば、公共事業によって道路や施設が作られれば、
それは物の資産として評価されるので、借金しても現物である程度担保されるからです。
そこで高度経済成長以降、この建設国債を用いて、大規模な公共事業が進められてきたわけです。

それに拍車をかけたのが「60年償還ルール」で、
コンクリートの耐用年数がおよそ60年と言われていますが、
道路は一度作ってしまえば、その耐用年数だけ持つと考えられますから、
公共事業着工の時に全ての工事費を負担する必要はなく、
耐用年数である60年をかけて返済していけば、極端な話、工事費ゼロでも着工できるわけです。
このシステムが公共事業の乱発を呼び、日本が国債を抱え込む原因ともなりました。

で、この「60年償還ルール」、非常に分かりやすい欠点がありますよね?
実際は60年も持たない可能性もありますが、持つように設計されていると仮定してください。
そう仮定したとしても、完全に抜け落ちてしまっているものがあります。

……
………これって初期工事費しか考えてませんよね?
つまり、「維持管理・補修修繕費」が完全に抜け落ちています。
国は公共事業で道路等を作るだけで、あとは高速道路料金等で管理会社に任せているわけです。
民主党が高速道慮無料化を実施できなかった理由はいくつかあるでしょうが、
こういった体制が無料化を実施できない理由だとも言えます。
結果、どうなるかと言えば、維持管理・補修修繕費用を最小限に抑えようと傾くわけで、
今回のような点検の不備によって、耐用年数さえも維持されないことになってしまうわけです。
原発安全神話と同じように、一度作った道路等は大丈夫という安全神話の元で、
大事な維持管理・補修修繕を怠ってしまい、それが今回の事故の根本的な原因だと思います。


要するに、日本の公共事業、とりわけ自民党が推し進めた公共事業は、
「作ること」だけを想定した公共事業で、「作った後」のことは何も考えていなかったということです。
かつて「熊しか通らない道路」と採算性の問題が国会で追及されたことがありましたが、
それだけでなく、維持管理の問題も抜け落ちてしまっていたわけです。
工事の初期費用の負担だけを考え、維持管理の費用を想定しなかったことが、
想定よりも早く老朽化を進めてしまい、大規模な事故に繋がってしまった原因だと言えます。

今回の事故原因となった老朽化はあくまで氷山の一角で、
高度経済成長時代の初期の建造物は、耐用年数である60年を迎えようとしており、
道路施設全般の老朽化が問題となってきています。
インフラの再整備のために公共事業を行うことが必要なのは間違いありませんが、
だからといって従来の体制で新しく道路施設を作るだけでは同じことの繰り返しです。
新規建設は採算性や維持管理費の問題を最初から踏まえた上で行い、
一方で現在の道路施設で補強工事を行う必要があるものは大規模修繕を行う必要があります。
従来の新規建設だけでなく、大規模な修繕も国が行うことが必要だと考えます。
そうすれば高速道路の無料化も実施可能になってきます。
今回の事故を教訓に、公共事業の中身を変えていってもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 花巻東・大谷が軟化姿勢、入団に前向き?
まだ結論が出ていないので、何とも言えないところですが…
男が一度下した結論を翻すのはどうかと思うわけで、
私としては大谷君に初志貫徹してもらいたいです。

それにしても、大谷君の両親は…
…他人の親をとやかく言うのは好きではありませんが、
息子が一度は決断したことを支持せずに、あっさり反対に回るってのは…
両親なのに息子の敵とは… 呆れ返ります。
勿論、これが決断前なら分かるのですが、一度決断を下した上で、
それを世間に公表しながらも、あっさりと敵に寝返るとは… 情けない。
私が息子なら幻滅しますよ、そんな親… 情けない、情けない、情けない…

あと、ネット上などで「中傷」されていることを嫌っているようですが、
「中傷」とは根拠のない悪口を言うわけで、
実際にメジャー挑戦を表明したことで、
日ハム以外の11球団はその意思を尊重して指名を見送ったのですから、
大谷君が結果的に私達を「騙した」ことには変わりがないわけで、
批判されるだけの根拠は存在してします。
つまり、それは「中傷」ではなく「批判」です。

もし、大谷君が「嘘つき」や「詐欺師」といった不名誉を恐れるのであれば、
もう一度ドラフトを受け直せばいいんですよ。
1年浪人して、12球団に公平にチャンスを与えるならば、誰も批判しません。
なぜ、大谷君の意思を尊重しなかった日ハムだけが得をすることになるのか?
自分の意思を翻そうとしている自分に問題があるわけで、
その不名誉は自業自得なわけですから、義を重んじるなら、そうすべきでしょう。
それができないのならば、不義な人間ということですから、
不名誉を甘んじて受けるべきです。

最後に、仮に日ハムに入団し、ポスティングでメジャー挑戦できたとして、
今回の騒動がメジャー側に影響を与える可能性はないのでしょうかね?
アメリカ側でどういった報道のされ方をするかは分かりませんが、
「やっぱり国内だったか」と半ば諦めムードの雰囲気になれば良いのですが、
もし「メジャーをコケにされた」と解釈されるような報道がなされれば、
将来のメジャー移籍に影響してくると思うのですが…
制度改革がどうなるかは分かりませんが、妨害入札の可能性も出てきますし、
そう簡単に移籍できる環境でなくなる恐れもあると思いますが…
そこまで考えているんですかね?


◆政治ネタ 日本維新の会が順調に迷走中
当初は29日に公約を発表する予定が、
大阪側で東京側が報道陣に先行配布するという観測が生まれたようで、
急遽、28日の夜に発表されることになり、
翌日の29日には党首討論で石原代表が脱原発の修正を名言、
東京と大阪で足の引っ張り合いを繰り広げている模様です。

そんな日本維新の会の公約で「最低賃金の廃止」が波紋を呼んでいます。
それでは労働者の貧困化が進むだけなので、「負の所得税」を導入し、
収入が一定水準を下回る場合は国が援助するつもりなようです。
ただし、生活保護制度は廃止になる公算が高く、
その支給される一定水準も生活保護よりも低いラインとなりそうです。

そうなると、容易に考えうるのが、
企業が賃金を下げまくり、あとは国に任せようという流れ。
企業の内部留保が問題とされている世の中で、
金のあるはずの企業ではなく、金のない国に負担が回るのは変です。
労働力が売り手市場なら、労働者にとっても国にとっても不利益ではありませんが、
失業率が高く、求職さえ諦めている人もいる現在の労働環境では、
賃金は低下する一方になってしまうでしょう。

職に付ければ、それで雇用問題が解決するという考えはいかがなものかと。
職に付いてから本当の地獄が始まるでは、ニートが増えるだけじゃないでしょうか。
まさに「働いたら負け」な世の中ですね。


◆テレビネタ NHKスペシャル『中国文明の謎』
全3回の放送が終了しました。
古代中国史にスポットを当てて、中国の歴史観が上手くまとめられていましたね。
これと横山光輝氏の古代中国史マンガである
『殷周伝説』『項羽と劉邦』『三国志』を合わせれば、
中国の源流が見えてくるかと思われます。

見てない人のために、ごく簡潔に内容をまとめますと、
第1回目は最古の王朝である「夏」にスポットを当てて、
これまで伝説扱いされていた夏王朝の実在を紹介するとともに、
他文明で用いられた神と人との関係ではなく、
宮廷儀礼を用いた人と人との関係を重視したことを紹介し、
第2回目は殷が儀式用に生み出した漢字を周が一般化させ、
文化や言葉が違う多くの諸侯を漢字という共通文化で結びつけたことを紹介し、
第3回目は秦の始皇帝が天下統一の過程で、
中原諸国が作り上げた「中夏(夏の正当な後継者であるという意識)」を拡大させ、
自分達も「中夏」であると摩り替え、多民族国家である中国を一つのまとまりとし、
世界の中心であるとした「中華思想」が紹介されていました。

まぁ、でも全3回を見ても、中国が厄介な隣人であるイメージは変わらないわけですが(^^;
ただ、古代から多くの国家がひしめき合い、一定のまとまりを維持しながらも、
戦いを繰り広げ続けた大陸的な歴史からすれば、
外交力で対抗するのは年季が違うと言わざるを得ません。
あちらは2000年以上前から外交交渉を頻繁にしているわけですからね。
そら無謀な勝負ですわ(苦笑)
やはり中国とまともにぶつかるよりも、
同じ海洋国家としての歴史が強いフィリピン・ベトナム等の東南アジアの海洋諸国、
彼らとの連携を強く取ることが重要でしょうね。

それにしても、古代中国史はロマンがあるといいますか、
こうやって自分達のルーツがある程度の形になっているというのは正直羨ましいですね。
日本の場合は、大和朝廷の作った歴史しか伝わりませんでしたからね…
大和朝廷のルーツがどこにあったかも定かではありませんし、
邪馬台国の登場以降は歴史の空白期間があって分からないことだらけ。
中国は「中華思想」を作り上げる過程を知ることができているわけですが、
日本は「天皇思想」が作られた後しか知ることができていないわけで、
そういう意味での羨ましさを感じずにはいられません。
少なくとも、出雲を中心に農耕を中心とした文化が栄えた西日本と、
伊勢を中心に狩猟を中心とした文化が栄えた東日本と2つ以上の文化があったのは間違いなく、
それがどういう経緯で統一されていったのか、分からないことだらけです。
日本人のルーツはどこにあるんでしょうね?

2012年11月26日

「脱・原発」に伴う痛み

9月に東京電力が家庭向け電気料金を8.47%の値上げしたことに続き、
関西電力が11.88%の値上げを申請したとのことです。
東京電力は、当初、10.28%の値上げを申請しましたが、
福島原発事故の問題もあって批判が高まり、最終的に8.47%まで圧縮されましたが、
東京電力以外の電力会社の場合は、原発停止という政治判断による赤字の面が大きく、
ほぼ丸呑みせざるを得ない状況です。

もう少し詳しく説明しますと、東京電力の場合は福島原発事故の責任、
事故の初動対応の遅れという過失責任と、
帰宅困難者に対する賠償問題という経営責任の2つの明確な落ち度がありますが、
他の電力会社の場合はこれらの落ち度が見当たりません。
確かに、原発依存度の高さはリスク分散を怠ったとも言えますが、
原発を完全停止に追い込まれるという経済予測は難しかったと言わざるを得ません。
原発停止に至ったのも、安全性確保が不十分だったためと言うには難しく、
むしろ、政治的判断による停止だった感が強いです。
そういう意味では、東京電力のように直接的に過失責任や経営責任を問うことはできず、
企業努力としての経営の合理化を求めるに止まり、
身を削ってまでの値上げ幅の圧縮は難しいと思われます。

そう考えると、東京電力ほど大きな圧縮は不可能で、
申請の電気料金をほぼ丸々値上げせざるを得ないでしょう。
これは「脱原発」を掲げる以上、当然の「痛み」ですから、
甘んじて受け入れざるを得ません。
結局、税金が投入された責任の大きい東京電力管内の利用者の方が負担が少なくなり、
それ以外の利用者の負担が大きくなるという逆転現象が生じることになります。
まぁ、自発的に原発停止を選択した住民の負担が大きくなるのは当たり前のことですが、
東京電力管外の人からすれば、いまひとつ納得のいかない結果でしょうね。

今後は他の電力会社も追従する可能性が高く、
さらに、将来的に自然エネルギーの買取制度が飽和状態となれば、
第二・第三の電気料金の値上げに繋がる可能性は高いと思われます。
当然、家庭向けだけではなく、企業向け電気料金も値上げとなりますから、
商品の値段に転嫁されていくでしょうし、国民の負担が大きくなるのは間違いありません。

この「脱原発」の「痛み」に国民は耐えられるのでしょうか?


◆政治ネタ 「脱原発」はどのぐらい「脱」原発なのか
自民党を除けば、民主党を始めとして多くの政党は「脱原発」で、
程度の差こそあれ、原発を縮小の方向性で考えていますが、
民主党のように当面は原発の存続を認めていたり、
逆に全ての原発を停止すべきと考えている政党もあります。
そこら辺を有権者としてどう見極めるのか、難しさを感じています。

話が少し変わりますが、緩やかな脱原発を掲げる民主党も、
2030年代には原発ゼロを目指すとしていますが、
本当に原発をゼロにすることが正しいかどうかは、個人的に疑問の残るところです。
仮に、新しい発電方法が発明され、それによって電力が十分賄えるなら可能でしょうが、
それを自然エネルギーだけで賄おうとするのは問題があるように思います。

東日本大震災で原発が災害に弱いという印象を植え付けられてしまいましたが、
自然エネルギーによる発電はそれ以上に天候や災害に左右されてしまうわけで、
もしも太陽活動が低下し、地球が寒冷化に向かうという予測が当たったらどうするのか、
もしも富士山が爆発し、人的被害が最小限に済んだとしても、
長く降り続く火山灰による影響をどうするのか。
災害によって発電そのものができなくなってしまうわけで、
原発依存から自然依存に切り替わるだけで、リスク分散が全くされなくなってしまいます。

人間は長らくこういった「環境の変化」に苦しんできたことで、
それに左右されないようにするために科学技術は発展させてきました。
今、再び自然への回帰が進むのは当然の流れだと言えましょうが、
同時に自然に悩まされてきた歴史を決して忘れてはいけません。
自然は味方にも敵にもなることを忘れずに、
もしもの時の備えとして、原発の技術は大切にしなければなりません。

原発を完全に捨て去るというのは、あまりに安易な考えと言わざるを得ないです。
安全性確保のために、原発を停止するにせよ、
少なくとも原発のノウハウ、「技術」は失われないようにする必要があります。
もしもの時の備え、発電方法の分散を忘れてはなりません。


◆プロ野球ネタ ロッテの入団テストを受けていた小林宏之投手が不合格に
ロッテの秋季キャンプで入団テストを受けていた3選手のうち、
GG佐藤選手が合格し、佐伯選手と小林宏之投手は不合格になった模様です。
今までのロッテなら、小林宏之投手は合格にしていたと思うのですが、
伊東監督をはじめとする現場サイドの意見を重視し、
経営サイドも流されることなく、不合格の判断を下したようです。
これで少しはロッテも変化する…のかな?

まぁ、でも、小林宏之投手は今後どうするのでしょうか?
話によると、トライアウトを当初から受けるつもりはなく、
ロッテの秋季キャンプ合流前は全くピッチングをしていなかったそうで、
実力を示さずとも獲得する球団があると見込み違いをしていた印象があります。
古巣ロッテなら、何もせずとも拾ってくれると思っていたのではないでしょうか。
もう他球団の秋季キャンプは終わっていますし、
現役続行を目指すなら、来春のキャンプで実力を示すしかないでしょうね。

そういえば、楽天を戦力外となった岩村明憲選手の動向も不明ですね。
ヤクルトが興味を示していたはずですが、正式獲得の話はまだなし。
西武から戦力外となった藤田太陽投手の獲得報道はありましたが…
こちらも、どうなっているのでしょうか?

2012年11月23日

分からないことばかり

愛知県豊川信用金庫の立て篭もり事件は無事に解決しましたが、
マスコミを呼びつけた理由が「野田首相の退陣が目的」とのことで…
衆議院が解散し、民主党劣勢と言われる中で、全く要点を得ない理由です。
まだ詳しいことは報道されていませんが… 何なんでしょうね。
というか、何でそこの信用金庫が狙われたんでしょう?
それなら、役所関係に行けよとか思っちゃうのですが…

で、選挙の方は次期政権与党と見られる自民党の先鋭化が激しく、
大きな不安要素となっています。
安倍総裁の考えに染まりすぎている印象があるのですが…
自民党は単なる国粋主義政党に生まれ変わっただけなんでしょうか。
私の理解が正しければ、「国防軍」の創設は憲法9条に反し、
憲法改正といえども国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の改正はできず、
新憲法制定でしか対応できないと思われるのですが…
なんかもうね、よく分からないですよ。
インフレターゲットにしても、今のデフレの実態を反映した考えとは思えないし、
過剰供給のデフレではなく、消費者選択の末のデフレでしょう?
さらに言えば、小売が生産者や輸送人を犠牲にした上でのデフレ、
経済状況ではなく構造的な問題だと思うのですが…


◆政治ネタ 自民党の最大のネックは安倍総裁?
夏の自民党総裁選でも安倍氏の政策を痛烈に批判しましたが、
総選挙を前にして同様の批判が民主党サイドから出てくるようになりました。
安倍氏の経済政策は一時的な効果はあるかもしれませんが、
逆に日本経済を終わらせてしまうリスクの方が高く、
常識外れな感があるのは間違いありません。

一番批判されてるであろうことが「日銀の債務引き受け」でしょう。
分かりやすく言えば、タコが飢えを凌ぐために自分の足を食っているようなものです。
…まぁ、一時的に空腹を凌ぐことはできますが…
もしも、あなたがそんなタコを見たら、どう思うでしょうか?
「このタコ、頭いいな」と言いますか?
それとも、「ダメだコイツ、早く何とかしないと…」と言いますか?
外国の投資家が見たら、日本経済は危ういのではないかと思うのは間違いがなく、
そうなれば日本国債の更なる格下げは必至で、株価暴落の危機を迎えてしまいます。

財政法や日銀法によって日銀の独立性を掲げているのは、
そういった無秩序な財政出動を防ぐためです。
政府が無節操に国債を発行してしまえば、財政破綻は必至です。
ようやく消費税増税が決まり、財政健全化への一歩を踏み出したのに、
再び財政悪化を招くような政策をしてしまえば、
諸外国からギリシアの二の舞だと危機感をもたれるのは間違いありません。
アメリカも「財政の崖」問題に直面するなど、財政問題に神経質になっているのに、
無神経に次期首相候補が考えなしに発言してしまうのが恐ろしくてたまりません。

安倍氏の政策は、全般的に首相時代の政策と何ら変わり映えがせず、
前回の失敗を教訓にしているとは全くもって思えません。
再び同様の失敗を繰り返すのか、変わらない自民党を象徴しているだけで、
安倍総裁の政策が自民党への追い風を失わせているように見えてしまいます。


◆プロ野球ネタ 横浜DeNAの契約更改がスタート
今年、球界に新規参入を果たしたDeNAの契約更改がスタートし、
今年も最下位に終わったこともあって、厳冬更改となっているようですが、
想像以上の厳しい冬となっているようです。
活躍した国吉投手や菊池投手をしっかりと評価している一方、
活躍できなかった選手には厳しい風当たりとなっています。

これまで最も厳しい評価を受けたのが細山田選手で、
1700万円から65%ダウンの600万円に。
ベテランの高年俸選手が50%を超える減額を受けることは珍しくありませんが、
それほど高年俸ではない中堅の選手に大幅ダウンというのは記憶にありません。

気になるのは高田GMのコメントで、
「減額を超えて下げる場合は選手に選択権がある。彼がここで競争する道を選んだということ」
このコメントをどう解釈していいのか理解に苦しみます。
普通に読めば、「減額制限に納得しないなら戦力外だよ」と言っているように思えます。
細山田選手の反応からして下交渉があったとは考えられず、
今回の契約更改交渉も最後のトライアウトも終わった直後ですから、
今の時期に戦力外を受けて現役続行するのは相当に難しいわけで、
そういう意味での脅しであるとすれば、非常に悪質です。
減額制限は選手の生活保障(納税の関係)のための制度であるのに、
雇用を盾に減額制限を頷かせるという手法は、悪魔の所業だと言えましょう。
ファンの立場からしても、1000万円前後の選手は一般の感覚に近い面があるだけに、
あまり厳しい対応を取ると、ファンの反感を呼ぶだけです。

こういうことをやっていると、親会社の企業体質自体が疑われかねません。
ただでさえ、IT企業は労務管理の評判が悪いわけで…
いわゆる「ブラック企業」だと思われても仕方ないでしょう。
DeNAの実態がどうなのかは分かりませんが、
このニュースからは少なくとも「そういう傾向」がある、と疑わせるには十分です。

同じくIT系の楽天にしても、ソフトバンクにしても同様の傾向が見られ、
楽天は内に厳しく、新しい選手を求める傾向にあり、
ソフトバンクは豊富な資金で待遇が厚いように見えますが、
一昨年・昨年と杉内投手がフロントと衝突してFA移籍したように、
ダウン幅の大きい契約方式に変更され、選手に波紋が広がりました。
確かに、一年一年が勝負のプロの世界で、結果が伴わなければダウンというのは分かりますが、
同時に球団は支配化選手の独占交渉権を持っているわけですから、
選手側の契約継続の期待を保護する必要もあり、
減額制限という期待がある以上、それに配慮した契約をするべきでしょう。
最近は安易に破られる傾向にあり、選手の権利の危うさを感じています。

そういったアップダウンの激しい契約体制にするのなら、
選手を1年ごとFAせざるを得ないでしょう。
メジャーのように、契約がまとまらなかったらFAです。
日本球界で今の体制が継続できるのは、選手のほぼ同条件での契約更新が可能な期待感があるからで、
簡単に支配化選手から育成選手にされたり、大幅減俸を受け入れなければ解雇となる状況では、
選手側が一方的に不利な契約を迫られることになるわけで、
球団が支配化選手として独占交渉ができる合理的な理由を失うこととになるからです。

そういうところに頭が行かない辺りが… 「ブラック企業」なんでしょうなぁ…


◆ライオンズネタ テスト中だったドミニカ出身の2選手と育成契約を結ぶ
秋季キャンプでテストしていた3人のドミニカ出身の若い外国人選手のうち、
メンドーサ投手とアブレイユ外野手の2人が合格し、
育成契約を結ぶこととなりました。
残念ながら、バティスタ内野手は見送りとなってしまったようです。
チームとしては内野手が手薄でしたから、力があれば獲得して欲しかったのですが、
そう簡単には行かなかったようですね。
右打ちの外野手は補強ポイントですから、支配下選手を目指して頑張って欲しいです。

それにしても、選手獲得情報が全くありませんね…
育成契約は65人以上の支配下選手が条件のはずなんですが、
シコースキー投手を含めても63人、新外国人選手をもう1人獲得しても1人不足し、
中島選手がメジャー移籍ならばもう1人足りなくなります。
まぁ、来年までに育成選手を支配化選手登録すればいいわけですが、
補強の動きが全くないというのも不安になってきますね。


◆ライオンズネタ ラヘアー選手はソフトバンクへ。外国人3選手は残留へ。
獲得を目指していたラヘアー選手のソフトバンク入りが決まったようです。
年俸は3億7000万円、楽天と西武との争奪戦を制した形となりましたが、
ソフトバンクの大物外国人は…(以下略)

ライオンズも獲得を目指していたようですが、個人的には獲得できなくて良かったと思います。
ソフトバンクはファーストで使うつもりのようですが、
ライオンズの場合はライトで使ったと思われ、その場合に守備力の不安が大きくなるからです。
外国人外野手が守備の足を引っ張っている例は多く、
守備力が要求されるライトでどうなのか、かなり不安がありました。
ライオンズで言うなら、大崎選手よりも守備力が上であることが必要ですし、
外国人選手ならヤクルトのミレッジ選手のレフト守備と同等以上ではないと。
そういうライトを獲得できるのかというと、かなり疑問の残るところです。

また、ウィリアムス投手とヘルマン・オーティズ選手との再契約がほぼ決まったようですが、
彼らの年俸はアップしても1億円前後、8000万円ぐらいと想像されるので、
そこに高年俸の大物外国人選手が来たら、どう思うでしょうか。
残留した外国人3選手が安泰というわけではありませんが、
彼らのやる気を削がずに済んだことは良かったと思います。

中島選手のメジャー移籍が濃厚で、中村選手も手術明けで開幕絶望、
3・4番を欠く苦しい状況ではありますが、彼らを補う大砲補強に乗り出すよりも、
守りと機動力を全面に押し出した野球に切り替えるべきだと考えます。
自由契約にしたカーター選手と再契約し、中村選手が戻るまでのDHとして起用し、
ライトは大崎選手と熊代選手で、外野手は守備中心の布陣を引き、
外野の坂田選手をファーストと兼任でDHを争わせ、
同じく外野の星秀和選手をサードと兼任で手薄な内野手を補う。
あとは足を使った野球をするために全体の底上げを行う、これでいいと思います。

今年よりも得点力が落ちるのは間違いありませんが、
その分、投手力が安定しそうな雰囲気があるので、守りの野球に徹するのも一つの手ででしょう。

ただ、ここに来て不安要素が出てきていることも確かで、
浅村選手がフェニックスリーグで亜脱臼を起こし、秋季キャンプはリハビリに徹することに…
このオフに完治してくれれば問題はありませんが、
脱臼は癖になる可能性もあるだけに、そうなると内野の守備が難しくなってしまいます。
来季は浅村選手をセカンドに固定できるかどうかが一つのポイントだけに、
それに支障が出てくると、チーム構想が大きく狂いかねません。
片岡選手の復活と浅村選手の怪我の完治、この2点が守りの野球のポイントでしょうね。

2012年11月19日

侍ジャパンは国内組で編成へ

昨日の試合等に関しては後述するとして、
メジャーリーガーのイチロー選手と黒田投手が正式に辞退を申し出たようです。
これで当初の予想通り、侍ジャパンは国内組のみで編成されることとなりました。

第1回・2回の松井秀喜選手の出場辞退における過剰なまでの反応を考えますと、
今回の国内の反応は随分とあっさりしたものです。
それだけWBCがどういう大会であるのか、日本の人々が分かり始めたということでしょう。
にも関わらず、強化試合では強気なチケット価格を打ち出してしまい、
結果は半分程度の客入りしかならず、集客面では惨敗に終わるなど、
NPBの見込みの甘さを露呈しました。
放送でも随分と「WBC」の文字を使っていましたし、
「侍ジャパン」ビジネスは、事実上、破綻しそうな勢いです。

そんな一般的には盛り上がりに欠いた強化試合でしたが、
試合は投手陣の好投もあって2試合とも快勝に終わり、
報道的には楽観論が多く見受けられ、少し危険な感じもしています。
今はキューバ国内リーグの開幕前でオープン戦の状態だったので、
外のボール球の変化球を振ってくれましたが、本番ではどうなりますか…
そう考えると、2試合目はあまりにも単調だった印象を受けました。
まぁ、首脳陣はそこまで楽観的ではないでしょうから、大丈夫でしょうが…


◆政治ネタ 太陽の党が解党し、維新の会へ合流
前東京都知事の石原慎太郎氏が参加することで、
「たちあがれ日本」から「太陽の党」へ変更したわけですが、
橋下大阪市長の率いる「大阪維新の会」へ合流することとなったようです。
これで注目を集めていた2氏が合流した形となりましたが…大丈夫なんでしょうかね。

石原氏と橋下氏の関係はそれほど問題はないと思われます。
橋下氏は大阪を離れる意向はなく、大阪都構想と地方分権の推進さえなれば、
国政は石原氏に任せる形になるでしょう。
問題はそれに付きしたがっている国会議員の主導権争いでしょうね。
形としては維新の会がイニシアチブを取りそうな形ですが、
平沼氏を中心に経験と実績があるのは太陽の党側なだけに、
内部の軋轢が生じないか大きな不安を抱えます。

早速、太陽の党と減税日本の合流も白紙となってしまったようですし、
トップ下の主導権争いが大きな不安要素という感じがします。

県内の動きに関して言えば、浜岡原発再稼動の住民投票条例の代表者が、
維新の会の候補者として選挙に出るという話です。
住民投票の署名を集めている時は「反原発」を明示せず、
県民の意思表示をする方法という建前で署名を集めていたのに、
それが失敗に終わると、明確に「反原発」を表明して政党結成を訴え、
今度は太陽の党との合流で「脱原発」がトーンダウンした維新の会から立候補する形に。
こういうことをやる人間だから、議会の賛同も得られなかったのでしょうね。
住民投票条例への賛同者の署名を勘違いしているとしか思えないです。


◆プロ野球ネタ 日ハムが花巻東・大谷投手に二刀流を提案
馬鹿ですねぇ… もはや失笑モノなんですが…
投手と打者の両方の可能性をと言えば聞こえはいいですが、
単に球団がどう育成するかのビジョンを立てられないだけでしょう?
本当に打者としても使うんですかね? 4番は無理でも5番DHで使ったり。
現実的にありえるのかと考えたら、厳しいと言わざるを得ないでしょう。

バットを振り込んだガサガサの手で、変化球を投げるんですか?
ありえませんよ。
バットを振り込まずにプロの野手として成功できるのですか?
ありえませんよ。
監督が変われば、どちらかに固定しようと思うはずです。

結局、そういうどっち付かずの姿勢が選手を殺すことに繋がり、
メジャー志向を加速させるのが分からないのでしょうか?
ビジョンが開けてないのが敗因なのに、
己の見識のなさを露呈して喜んでいるようでは…
馬鹿としか言いようがないです。そこまで見下げたか、ハムよ。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパン強化試合 2試合目は3-1で勝利
終盤まで0点に抑えられていただけに、攻撃面の課題は残りましたが、
投手陣が連日の好投を見せたのは収穫でしょう。
失った1点も主砲のグリエル選手に打たれた一発で、
外角低めのストライクゾーンのスライダーは届くことが分かり、
投げるならばボール気味にということが分かり、収穫だったように思います。
ただ、キューバの国内リーグはこれからですから、
日本で言えばオープン戦のような状態で、3月の本番には調子を上げているので、
これがキューバの力だと思っていると、痛い目に合うことは間違いないでしょう。
そういう意味では、涌井投手が打たれた一発は良い教訓になったと思います。
この一発がなかったら、ただの自己満足の試合で終わっちゃうところでした。

試合の本筋とは関係ないのですが、楽天の嶋選手のリードが気になりました。
1戦目で炭谷選手が内角攻めを見せたので、逆に外角でというのは分かりますが、
あまりにも極端すぎると言いますか…
直球を打たれると変化球を続ける、抑えようとするにはそれが一番なのでしょうが、
果たしてデータ収集になったのかと言うと、かなり疑問が残ります。
変化球を続けるのも一つの方法ですが、それは本番に取っておけるわけで、
沢村投手のストレートが本番で通用するのか判然としませんでした。
森福投手のリードにしても、外の出し入れは必要ですが、
内角の変化球への対応も試して欲しかったのですが…
全体的に配球が外寄りで、ストレート狙いで内角は通用するのか、
ボール気味の球に手を出してくるのか、試すことはいくらでもあったはずですが…
野村元監督や星野監督が嶋選手を信頼していない理由がなんとなく分かりました。
捕手の視点から見れば、嶋選手のリードは偏りがありすぎて、読まれやすい。
逆に投手の視点から見れば、嶋選手のリードは自己満足に過ぎず、
投手がリズムに乗りにくく、時には酷なリードをすることがある、そういうことかと。
ブロックは簡単に崩されるわ、クロスプレーから体が逃げるわで、
あれだけ結果を残しながらも、他の選手が使われる理由がよく分かりました。
このままでは来季の正捕手も危うく、岡島選手にとって代わられそうな感じです。

話を戻しまして、今日登板した投手で一番良かったのは涌井投手でしょうね。
結果からすると、侍ジャパン唯一の失点投手となりましたが、
コントロールが安定していましたし、内外角をきっちり投げ分け、
投球の意図を感じる内容で、ボールの走り自体も悪くありませんでした。
今日は涌井投手一人で情報収集しました、みたいな内容でしたね。
投げた変化球はカット系のスライダーとシュートだけだったので、
カーブ(スラーブ)といった緩い変化球や、
フォーク・チェンジアップ等の縦の変化も試してもらいたかった気がします。
他の投手は残念ながら投球の意図が感じられず、本番で通用するかは未知数、
なんとかボール球の変化球を振らせて打ち取った感があり、
状況が違っていれば打ち込まれていてもおかしくなかったと思われます。

野手陣で光ったのは、代打で登場して3ベースを放った堂林選手ですね。
あの思い切りの良さとセンターから右方向への打球の伸びは素晴らしいです。
今の球界の若手野手の中で、潜在能力の高さは間違いなくトップでしょう。
個人的には西武の浅村選手と堂林選手の2人から可能性を強く感じます。
現時点では守備の問題もあって、サードは松田選手が濃厚と見ますが、
今日の一打で右の代打としての可能性が強まったように思います。
堂林選手が代打で使えれば、井端選手をスタメンで使うことができますし、
起用法の幅が広がったように思います。

ライオンズ勢では秋山選手がヒットこそ打てませんでしたが、
2四球を選んで後ろに繋ぐことができました。
まぁ、でも、結構際どいコースもあっただけに、
国際大会ではストライクと言われかねない怖さも感じましたが(^^;
少なくとも、今回の召集で強肩をアピールできたようなので、
イチロー選手が辞退となれば、守備要員としての召集が出てきそうです。

キューバに関して言えば、打線は沈黙気味でしたが、力強さはさすがでした。
涌井投手が打たれた一発は、多少コースが甘かったとはいえ、悪くない球でしたが、
それを長い腕を伸ばしてスタンドまで運ぶ辺りは脅威です。
守りでの肩の強さといい、身体能力の高さはさすがです。
それでも内角直球への弱さと外角ボール球の変化球への脆さと弱点がはっきりし、
逆に真ん中から外は高さ・低さに関係なく捉えることができるわけで、
コースを投げ間違えないことが改めて必要だということが分かりました。
守備面では強肩や極端な外野守備、牽制の速さなど、レベルの高さを見せる一方、
強肩に頼るばかりに雑なプレーも目立ち、ボールを取りこぼすシーンや、
送球が逸れるシーンが何度となくありました。
また、攻撃では慣れないバントをしに行くも、完全な素人でファールばかり、
打ち合いとなると脅威ですが、接戦では競り負けない自信は得ることができました。
そういう意味では収穫の多い強化試合になったように思います。

今回の結果を受けて、自分なりに選考メンバーを考えますと…
(先発)田中・前田・吉見・大竹、内海・杉内・大隣
(中継)攝津・平野・加賀、森福・山口
(抑え)涌井
(捕手)阿部・炭谷・相川
(内野)岡田、本多・井端、松田・堂林、坂本
(外野)長野・糸井・中田・角中・大島・内川
1(中)長野、2(指)内川、3(遊)坂本、4(一)阿部、5(左)中田、
6(右)糸井、7(三)松田、8(二)井端、9(捕)炭谷

そういえば、前回スタメンを書いた時に内川選手を忘れてました…
怪我の影響で今回は呼ばれなかったのでしょうが、
今年は不調だったものの盛り返して3割打ちましたし、前回も大活躍ですから、
普通に考えれば、スタメン起用されるでしょう。
これなら、なんとか目処は立ってくれますかね?

2012年11月16日

解散総選挙

政局はこのまま年越しかと思われましたが、野田首相が突如イニシアチブを取り、
公債特例法案と選挙改革法案への協力を条件に解散を決断、
12月16日に総選挙を行うことが決定しました。

前々から12月16日総選挙説は言われていましたが、
法案成立の目処が立たず、日程的に難しいと見られていましたが、
まさに急転直下で事態が進展していましたね。
前回の民主党代表選挙から輿石幹事長らの「先延ばし戦略」が強まり、
一体政治はどうなるのだろうと思っていましたが、
ここに来て必要な法案を揃えて解散に持ち込んだ野田首相は評価していいと思います。
来年に回しても人気が回復する可能性は低く、
麻生政権の二の舞を避けたという意味では、最後の最後で評価が上がるかもしれません。

この年内選挙で煽りを受けるのは、小沢氏らの政党や結集中の第三局新党でしょう。
彼らが脅威になる前に選挙を行いたかったのかもしれません。

その急転直下の決定を受けて、身内の民主党内もてんやわんや。
TPPに反対する勢力らが離党を画策し、民主党は分裂状態になる気配です。
まぁ、でも、有権者にとっては、逆に民主党を選びやすくなるかもしれません。
この状況で離党するのは、泥舟からいち早く降りようとする人間、
勝ち馬に乗ろうと考えるいやらしい人間ですから、そういう人間を退かせ、
言わば、反対があろうとも政策を押し進められる気骨のある人間が残ることになり、
ごちゃ混ぜ状態だった民主党を分かりやすく純化させてくれることでしょう。
そういう意味ではガンガン離党してもらった方が有権者としてはありがたいです。
前回の総選挙のような政権交代の期待感はなく、
自民党に変わっても同じだろうという失望感が大きいだけに、
この状況で政権与党を離党する人間は『コウモリ)で信頼できませんわな。

選挙改革法案が成立しても、総選挙は以前の区割りで行うために、
違憲状態の選挙制度で総選挙を行うことへの批判が一部あるようですが、
次回の総選挙の結果が違憲とされる可能性は極めて低いと思われます。
裁判所が違憲判断をする条件として、「立法の不作為(意図的な放置)」があるので、
十分ではなくとも、その是正に繋がる立法をしたとなれば、
違憲判断を下すことはありえません。
法案を成立させずに解散総選挙となれば違憲の可能性もありますが、
法案を成立させた以上は、違憲判断はありえないと思われます。
…まぁ、そういう理由で、違憲選挙とか言う人間は法律の素人としか…


◆プロ野球ネタ 侍ジャパン強化試合 初戦は2-0で勝利
山本浩二監督が率いる侍ジャパンの初陣は、2-0でキューバに快勝しました。
投手陣の収穫が多く、ガンガン振ってくるキューバ打線に対して内角を有効に使い、
ほとんどが振り遅れか、詰まらせた打球で、許したヒットは3本のみ。
そのヒットのコースも、真ん中低め、外角高め、真ん中高めと甘い球ばかりで、
内角や外角低めにきっちりとコントロールすれば抑えられることが分かりました。
特に2番手の大竹投手の内容が良く、緩いカーブも有効だっただけに、
本戦メンバーに選ばれる可能性が高まったように思います。
大隣投手も一歩前進、同タイプの杉内投手の状況次第でしょうか。

打線の方は炭谷銀仁朗選手のまさかの一発と、
角中選手の好走塁でチャンスを掴み、井端選手のセカンドゴロの間の1点のみ。
打線は少し迫力不足な感じは否めませんでした。
それでも1番長野・3番坂本選手の巨人勢はしっかりと結果を残しており、
4番に座ると見られる阿部選手を含め、彼らの活躍が一つのポイントでしょう。

それにしても、炭谷選手の一発は凄かったですね。
ホームラン打者の弾道でした。正直びっくりした(^^;
シーズン中でもなかなか見られない豪快な一打、打てるじゃん、やっぱり(苦笑)
で、キャッチャーに関してなのですが、炭谷選手がマスクを被るべきでしょう。
阿部選手のリード云々の問題ではなく、怪我のリスクを考えてという意味で。
もし、阿部選手が4番キャッチャーを務めるとなれば、
キューバ勢やメジャーリーガーの強烈なタックルに晒される可能性があり、
場合によっては「狙って」潰しに来る可能性もあります。
阿部選手の打撃の代わりはいないだけに、ファーストかDHで起用すべきでしょう。
炭谷選手はタックルを受けても怪我をしない強さがありますし、
何度タックルされても決して逃げない勇気がありますから、
外国人選手の強烈な当たりに対しても十分耐えられます。
今日の一発で、是非そういう決断をしてもらいたいですね。

他は長野選手が守備に付き、ファーストかDHで阿部選手と中田選手が入る感じで、
今日のメンバーが基本線になるのは間違いないでしょうが、
セカンドが決め手を欠いている印象があります。
今日は本多選手がスタメン出場しましたが、
球数制限のあるWBCではファールで粘れる井端選手は貴重な戦力ですから、
大事な試合では井端選手を起用する可能性が高くなりそうです。
 1(左)長野、2(中)大島、3(遊)坂本、4(一)阿部、5(指)中田、
 6(右)糸井、7(三)松田、8(二)井端、9(捕)炭谷
イチロー選手が参加するなら、変わる可能性もありますが、
現時点ではこういった形になるのではないでしょうか。


◆ライオンズネタ 前川投手と育成契約、藤澤選手と育成契約を更新
高卒2年目ながらも戦力外通告を受け、「何か事情が?」と疑問に思っていた前川投手が、
育成契約選手として再出発することになったようです。

要するに、支配化選手から育成選手への降格…
他球団ではこういう育成選手の使われ方をしていますが、ライオンズでは初。
こういう育成契約は育成の本旨に反しているので、
今回の対応は褒められたものではありません。
入団から4年ほど経ち、怪我で投げられない等の事情があれば、
分からなくもないのですが、入団2年目でしょう?
もう少し支配化選手で様子を見ろよと思っちゃいます。

それも支配化選手が70人ギリギリ近いなら枠の関係でと合理的にも考えられますが、
シコースキー投手を含めて支配下選手は63人。
中島選手のメジャー移籍が決まれば、1人減り、1人外国人選手を獲得しても63人。
育成選手を置くためには、最低65人以上必要で、むしろ人数不足。
このまま行けば、前川投手と藤澤選手が半自動的に支配化選手になります。
人数不足状態なのに、この対応… アホですか?
戦力外選手を獲得するなどして、さっさと65人を埋めんかい、馬鹿者。


◆ライオンズネタ 涌井投手の先発転向はWBCで白紙に戻るか?
早々に来シーズンに先発復帰が約束された涌井投手ですが、
侍ジャパンのメンバーに選ばれたことで、難しい立場に晒されています。
今日の試合のメンバーを見ても分かるとおり、
抑えとして召集されたのは、涌井・山口・西村投手の3人のみ、
この3人の中では経験・実績から涌井投手が最有力なのは間違いなく、
他に抑え投手となると、藤川投手ぐらいですが、メジャー挑戦で望み薄、
楽天の田中投手の抑え起用プランも浮上していますが、
先発との兼任の可能性が高く、少なくとも1人は抑え経験のある投手が必要ですから、
涌井投手がリリーフとして招集される可能性は高いと思われます。

そうなると、先発再転向が可能となるのか、疑問が残ります。
今年、抑えから先発に転向した牧田投手は、
キャンプ・オープン戦ではなかなかリリーフの癖が抜けきらず、
あまり良いピッチングをすることができませんでしたが、
公式戦に入ってからはきっちりと修正し、シーズンの活躍に繋げました。
涌井投手は先発の経験が豊富ですから、そこまでの期間は必要としないまでも、
それでも調整期間が必要なのは間違いなく、スムーズに先発転向とは行かない感じです。

となれば、選択肢は3つ出てきます。
1つは先発転向を徹底し、開幕に間に合わずとも、5月の連休を目処に調整する方法です。
ただ、近年はスタートダッシュに躓くことが多く、
さらに主砲の中村選手の不在が想定され、接戦が多くなることが予想されますから、
涌井投手と中村選手を抜きで1ヶ月近くを戦えというのは厳しすぎます。
そう考えると、2つ目としてシーズン途中に抑えから先発に転向する方法が浮上してきます。
交流戦終盤は日程が空きがちで、中村選手もその頃には復帰しているでしょうから、
6月上旬に抹消して2軍で先発調整し、リーグ戦再開後に先発復帰となります。
チームとしては助かる形ですが、シーズン中盤に戦い方の変化が生じるので、
新しい抑えの問題に涌井投手の先発転向と二重のリスクがあります。
最後の方法として、来シーズンも涌井投手に抑えを任せる方法があります。
これは涌井投手の意思次第でしょうが、仮にWBCで抑えを任されれば、
プライドが刺激されて、抑えとしての日本一を目指す気持ちが生まれるかもしれません。
もし、そうならば、来シーズンも抑えとして起用し、
今シーズン果たせなかったセーブ王のタイトルを獲得してもらいたいです。
3年以上抑えをやることには反対ですが、2年ぐらいの一時転向なら賛成できます。

今後の侍ジャパンの選手選考と涌井投手の意思次第ではありますが、
涌井投手の先発転向は一時白紙に戻して考えていいと思います。
チーム事情を考えれば、涌井投手の先発転向にこだわることは、
スタートの出遅れに繋がることとなり、かなり厳しいと言わざるを得ません。
来季も涌井投手を抑えに据えることができれば、
大石投手と増田投手をセットアッパーとして経験を積ませることができ、
その翌年の抑え転向もスムーズに行くでしょうから、大きなメリットがあります。
また、外国人の抑え投手を探す必要もなくなり、打線補強に専念できるでしょう。
ここは事情が変わったということで、渡辺監督には決断をお願いしたいですね。

2012年11月12日

神田よくみ

銀髪ツインテールは反則だろうと思ったり。
こちら
なんという萌えキャラ。
金髪ツインテールの時代はもう終わったのだよ、時代は銀髪だ!


◆政治ネタ 田中真紀子文部科学大臣の不認可問題
もう最近は政治ネタをあまり引っ張り出したくないのですが…
だってねぇ、引き伸ばし戦略をしたところで支持率が回復するわけではないことは、
自民党・麻生内閣の失敗で分かりきっていることで、
さっさと決めること決めて解散すればいいのにと思っちゃいます。
…まぁ、とりあえず年末年始は議員の身分で過ごしたいという気持ちは、
一人の人間として分からなくもないですが、
国の大事を司る人間としては、それじゃダメですよねぇ…

さて、最近、巷を賑わせている田中真紀子大臣の不認可問題ですが、
田中大臣のやり方が乱暴すぎて、問題があった感は否めませんが、
田中大臣のやろうとしたことには一定の理もあります。
少子化時代で大学が定員割れを起こしている時代に、
大学の新設が果たして必要なのだろうか、それは考えないといけません。
私が受験していた15年前ほど前には、既に名前を書けば合格できると噂される有名私大もあり、
今の時代となっては、箱根駅伝に出場する私大の何校かは既にそういう状態でしょう。
専門学校の中では中国からの留学生を受け入れながら、
実際は出稼ぎ状態で教育する体制になっていなかったケースもあり、
大学・専門学校教育のあり方が問題になっていることも確かです。
一方で新規分野の開拓や地方の発展のためには、新規参入を認めることも必要ですから、
それらをしっかりと審査するシステムが必要となってきます。
現状の書類を提出すればOKですよ、みたいな認可体制は問題があるでしょう。

ただ、それは一大臣の意向だけではどうしようもなく、
今回の一連の行動は大臣としての裁量権の逸脱にしかならないので、
制度改革をするためには立法化の作業が必要でしょう。
つまり、田中大臣としては最初から拒否とは言わず、検討中として問題提議をした後で、
今回は受け取り側の対応の不備としてシステム批判を行い、認可すれば良かったわけです。
少し発言が二転三転しすぎたことが、報道の断片化も相俟って災いしてしまいましたね。


◆野球ネタ? 迷走する『サンデーモーニング』
日曜8時半と言えば、『プリキュア』ではなく、野球ファンにとっては『サンデーモーニング』。
ただ、そのサンデーモーニングも最近は…
以前、岩隈投手の問題でコメンテーターの江川紹子さんが張本氏の意見に口を出してケンカとなり、
番組を降板することになったのは有名な話ですが、
それ以降、張本氏がメジャー批判を繰り返すたびに、
周囲は「またかよ…」と苦笑を浮かべる光景がお馴染みとなってしまいました。
大沢親分がご存命の時は、「まあまあ」という形で取り成し、笑顔で終わっていたのですが、
助っ人解説者も、金田正一氏や王貞治氏ら同年代より上の回もありましたが、
ほとんどは張本氏よりも年下なので、ストッパー役もいなくなってしまいました。
あの明らかに一人「浮いている」のはどうにかならないものでしょうかね…
そういう意味では、既に限界に来ているのかなぁと思ったりもします。

まぁ、それで済んでいるうちはTV番組の話なので構わないのですが、
最近は張本氏のそういった考え方に変に影響されてしまう野球ファンが増えつつあります。
「日本プロ野球国粋主義」とでも言いましょうか、メジャー挑戦に拒否感を抱き、
日本の球団の力を強く考え、選手の自由を圧迫するかのような考え方です。
日本プロ野球の空洞化に危機感を持つこと自体は良いことでしょうが、
そうやって拘束的・抑圧的な環境を作ってしまえば、
選手がそれを嫌って余計に流出が加速するだけなのが分からないんですかね。
変えるのならば、鎖国的環境で一国内リーグを脱せない日本プロ野球の環境でしょうに。
別にメジャー挑戦組を応援する必要はないと思いますが、
無意味に貶すのはやめてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 日ハムが大谷両親にメジャーの失敗例レポートを提出
嫌らしい作戦だとは思いますが、事実ですから何とも言えず。
ただ、ポスティングでドジャースが交渉権を獲得した柳賢振投手や、
ダルビッシュ投手を成功例扱いするのは辞めて欲しいです。
それは半ばポスティングを黙認しますと言っているようなものですからね。
個人的にはそれが一番最悪な形だと思っています。

ポスティングシステムに問題があるのは岩隈投手と中島選手の例で明らかになりましたが、
利用基準に年齢がないのも一つの問題点だと思います。
かつては、FA権取得の1~2年前であることが多く、
そういう意味では海外FAとほぼ同じだけの貢献度を球団に残して去ってくれたので、
大きな問題がありませんでしたが、ダルビッシュ投手のようにまだ若い時期に挑戦されてしまうと、
日本球界は育てただけという形になり、マイナーリーグ化の危機となっちゃいます。

ダルビッシュ投手の場合は、日本でダントツの実績を残したことに加え、
本人の意向というよりは、年俸を上げすぎて抱えきれなくなった日ハムフロントの問題が大きく、
人身売買的要素が強い面がありましたから、ダルビッシュ投手が悪いわけではありません。
ただ、それでも前例を作ってしまったことは確かで、
長年実績を残さなくとも、1~2年活躍すればポスティングで行けると勘違いされることが、
日本の球界にとって大きな損失ではないでしょうか。

それとポスティングシステムの利用と選手のメジャーでの成功はイコールではありません。
野球をすることが目的ではなく、単にお金を稼ぎたいだけなら、
日本で稼いだ後にポスティングシステムを利用することはプラスだと言えますが、
長くメジャーで野球をやりたいと思うなら、必ずしもプラスとは言い切れません。
松坂投手はポスティング費用が莫大だったが故に、大きなプレッシャーとなり、
ポスティング費用を含めた投資が成績と見合うかどうか考えられただめに、失敗となりました。
もし、FAで手頃な金額で契約していたら、失敗とはみなされなかったかもしれません。
高額な契約を結んでしまったために、チームを放出されてしまうケースも多く、
ポスティングの利用は金銭的には近道であっても、
メジャーで成功するための近道とは必ずしも言えません。

やはり、若いうちからメジャーでやりたいというなら、
大谷投手自身が表明したように、最初からメジャーに挑戦するべきでしょう。
純粋に自分の力で評価を勝ち取ることができます。
早い時期からのポスティング利用を促すような交渉は最悪の交渉と言わざるを得ず、
ポスティングも強行指名も早く廃止にしないと、空洞化が進行するだけだと思います。


◆プロ野球ネタ 横浜と日ハムでトレード 横浜はどこへ向かうつもりなのか?
横浜の北篤外野手と日ハムの土屋健二投手の一対一のトレードが成立した模様です。
北選手は投手で入団後に野手に転向した選手で、
素質開花までは行ってないものの、強打の野手として潜在能力が評価されており、
土屋投手は横浜高校出身のサウスポーで1軍での登板経験もあります。
いわゆる配置転換トレードの一環だと思われます。

ただ、気になるのは横浜DeNAが横浜高校出身者を盛んに集めてることですね。
昨年のFAでの小池選手の獲得や後藤武敏選手のトレード獲得、
先日のソフトバンクのトレードによる多村選手の復帰、
そして、今回の土屋投手と横浜高校コレクションが止まりません。
さらにはメジャーの松坂投手も狙い、コレクションを完成を狙うつもりでしょうが、
このままでは横浜高校出身者の派閥が生まれかねず、
弱いチームにとってそれは好ましくない事態のように思えます。

例えば、他の出身校の選手からすれば、どうでしょう。
新入団選手であれば当然起用の機会も増えるものですが、
その入団選手が横浜高校出身者と偏りが生じれば、
出身高校で贔屓されていると受け止められかねず、
逆に横浜高校出身者は自らの地位が安泰だと勘違いしてしまい、競争意識が薄弱となります。
弱いチームは大抵派閥ができてしまうもので、
それを一掃するためにベテランのトレード等を行うものですが、
横浜の場合は却ってそれを悪化させてしまっています。
これでは弱い球団の体質からは抜け出せない、明らかにチーム強化策を誤っています。
ドラフトで神奈川出身者を積極的に取るのはギリギリセーフとしても、
特定高校ばかりを狙うのは、やはり行き過ぎだと言えましょう。

補強に関しても、リップサービスかもしれませんが、あちらもこちらも…
阪神も同じですが、阪神の場合はマスコミが煽っているだけという場合が多く、
結果的には補強に動いたとしても2~3人ですから、報道と実際の動きには乖離があります。
今の横浜の場合は全く補強戦略が見えておらず、
どうやって長期的にチームを作るのか、そこが見えてきません。
今の調子だと、仮に大補強と偶然が重なって一度優勝できたとしても、
その後は再び長期低迷に入ることは間違いなく、一種の危うさを感じてしまいます。

大体、なんで横浜が弱くなったかと言えば、ドラフトの失敗でしょ?
素材重視だとか、地元出身者や社会人チームとの繋がりを大事にしすぎだ故、
悪く言えば縁故的指名を繰り返したがために、補強ポイントとずれたドラフトになり、
弱体化が進んでしまったわけです。
もう少し路線を明確にしないと、育てたとしても内川選手と村田選手のように、
球団を出て行かれてしまうだけでしょうに…


◆プロ野球 2012年の第1回合同トライアウトが行われる
プロ野球チームを戦力外となった選手が、まとまってスカウトにアピールする場、
合同トライアウトが行われました。
これと同時に戦力外選手の獲得がスタートしますので、
楽天を戦力外となった岩村選手など、事実上、内定していた選手も、
正式契約ができることになります。

実際に映像等は見ていないので、結果からしか物は言えませんが、
個人的にアピールできたと思うのは以下の選手でしょうか。

《右投手》
柳川洋平(前SB)、松家卓弘(前日ハム)、林啓介(前ロッテ)、岩崎哲也(元西武・独立L)

《左投手》
有銘兼久(前楽天)、長峰昌司(前オリックス)、星野智樹(前西武)、
松本幸大(前ロッテ)、大立恭平(前巨人)

《内野手》
高森勇気(前横浜)、仲沢忠厚(前SB)

《外野手》
末永真史(前広島)、甲斐雄平(前阪神)、南竜介(前ロッテ)、中村真人(前楽天)

今年は左打者に戦力外を言い渡されるケースが多く、参加者も左打者が多め、
ということで左投手がアピールするケースが多かったようです。
左投手に関しては各チームとも潤沢とは言えないだけに、
結果を残した投手の中で獲得に動く球団も出てくるかと思います。
野手の中では末永選手が1人3安打放つなど別格でしたが、
左の外野手が潤沢な時代なので、そこをどう判断されるか、でしょう。


ライオンズに関して言えば、現在の選手数が62人で、
中島選手のFAメジャーとシコースキー投手の復帰が決定的でトントン、
外国人選手をもう1人獲得しても63人、育成枠の維持にはあと2人必要です。
昨年育成契約された藤澤選手を支配化選手においても1人不足するので、
戦力外選手を1~2人は獲得しないと計算が合わなくなってしまいます。

投手ではシコースキー投手を獲得すれば、右リリーフの目処は立ちますから、
獲得するとすれば左投手でしょう。
ベテランで構わないのなら有銘投手、若さを買うなら大立投手が候補でしょう。

野手は手薄な三遊間が補強ポイントで仲澤選手が候補ですが、性格面に心配が…
最近は親会社の関係で不祥事にやたらと神経質なだけに、そちらの面で獲得はないでしょう。
となると、右の外野手、南選手か甲斐選手。
どちらも右の強肩外野手ですが、投手から野手にコンバートした木村選手がアピールしているので、
将来性よりも即戦力重視と見ると、南選手ですかね。

他にもトライアウトに参加していない選手もいますし、実際に誰を獲得するのか注目です。

2012年11月08日

侍JAPANのキューバ戦メンバーを発表

選出メンバーを球団ごとまとめますと、
(巨人)沢村、西村、阿部、坂本、長野
(中日)大野、井端、大島
(ヤク)村中、中村
(広島)大竹、今村、堂林
(阪神)筒井
(横浜)山口、加賀、筒香
(ハム)斎藤、糸井
(西武)涌井、炭谷、秋山
(SB)森福、大隣、松田、本多
(楽天)嶋
(千葉)角中
(オリ)T-岡田
以上の合計29選手です。

主なメンバー漏れ選手。
(投手)内海、杉内、山口、山内、田島、山井、館山、日高、
    前田健、野村祐、能見、榎田、藤川
    吉川、増井、武田久、岸、牧田、摂津、田中、青山、成瀬、益田、平野
(野手)川端、鳥谷、田中賢、稲葉、中田、中島、中村、内川、聖澤

怪我や去就が不透明な選手は意図的に避けられている感があるので、
一概に言うことはできませんが、
野手は怪我人以外はほぼ順当な選考を見せたと言えます。
ただ、投手に関しては前田健太・田中・摂津投手といった主力が全く入っておらず、
戦力温存とも取れるメンバーのように思えます。
下手すると、本戦では誰も選ばれていない、そんな当落線上のメンバーが多くなっています。

東尾投手総合コーチがどういう球を通用するのか見極めたいと話していたように、
投手陣に関しては、本番へ向けての試金石のようなところがありそうです。
場合によっては、わざとストレートを投げて打たれろという指示もあるかもしれません。

一方の野手は攻撃パターンが定まっていないので、現状のベストメンバーを選んだ感じです。
中田選手や内川選手は怪我が治ればメンバー入りする可能性がありますし、
鳥谷・田中賢介・中島選手らメジャー移籍組も動向次第で参加の可能性がありそうです。

気になるメジャー組はダルビッシュ投手が辞退を申し出たことで、
この後も辞退者が続出しそうな雰囲気があります。
マリナーズ・岩隈投手とヤンキース・黒田投手に関しては容認するような発言も出ていますが、
本人達がどう判断するのか、GMのリップサービスと本人の置かれている状況は別物ですからね。
大事なことですので、自らの判断で決めていただきたいです。
以前と比べれば、WBCがどういう大会であるか国民も理解できるようになったので、
辞退となってもそれほど非難は浴びないと思われますので、そこら辺は遠慮なく決めて欲しいです。。


◆プロ野球ネタ 三井ゴールデングラブ賞が発表
セリーグはよく分からないのでノーコメントとして、
パリーグはほぼ順当なところではないでしょうか。
セカンドは田中賢介選手も候補に挙がります、思った以上に本多選手との差がありましたね。
シーズン終盤に試合に出られなかった分、印象が薄まったのかもしれません。

ライオンズファンとして残念なのは、外野手部門で秋山選手が選ばれなかったことですかね。
それでも外野手部門4位にランクイン。
陽選手と糸井選手が大差でリードし、岡田選手、秋山選手という結果だったようです。
岡田選手よりも肩は強いですし、守備範囲は糸井選手よりも広いので、
チャンスはあったと思うのですが、今のパリーグの外野陣は強敵揃いです。
楽天の聖沢選手が5位で、こちらも貰ってもおかしくない守備力ですから、
パリーグの外野手の守備力は非常に高いですね。

炭谷選手の初受賞に関しては本当に良かったです。
これからゴールデングラブの常連になることは勿論、
打撃でも結果を残してベストナインに選ばれるように頑張って欲しいです。


◆ライオンズネタ 西武からFAの中島にダイヤモンドバックスが興味
主にサードとしての評価のようですが、中島選手にとっても悪い話ではなさそうですね。
現時点で腰の状態に不安があるだけに、動きの少ないサードとして入る方がいいかもしれません。
まずはサードで主に打撃面で結果を残しながら、
今後のチーム状況次第でショートも守る、そういう形になるのが一番でしょう。

ただ、ダイヤモンドバックスだと、長く球団に残る可能性は少なそうなので、
メジャーとしてのスタートという形になるでしょうね。
中島選手ならどこの球団に行っても上手くやれそうですし、
移籍する度に自身の価値を上げる活躍を見せてくれるような気がします。
そういう意味では中島選手のメジャー挑戦は楽しみですね。まさに「挑戦」という感じ。


◆ライオンズネタ 西武とオリックスで1対1のトレード
西武の原拓也内野手とオリックスの山崎浩司内野手との1対1のトレードが成立しました。
正直言って、意味不明なトレード。馬鹿じゃないの?
唯一の利点は交換相手の山崎選手が右打ちという点だけ。
だからといって。手薄な右の代打として計算できるような選手ではなく、
打撃で好成績を残したのは2009年くらいで、守備中心のユーティリティプレイヤー。
役割としては原選手と同じでありながら、1軍の出番としては原選手の方が多かったわけで、
全く意味をなさないトレードのように思えます。

球団は来年のサードとショートをどうするつもりなの?
ルーキーの金子選手が最初から使えると思ってんの?
永江選手がバリバリ活躍できると思ってんの?
手術明けの中村選手がすぐにサードを守れると思ってんの?
ヘルマン選手のサードの守備が安定していると思ってんの?
中島選手がメジャー移籍してもショートの守備は安泰だと思ってんの?
内野のレギュラー候補に怪我人が出ないと思ってんの?

確かに原選手はレギュラーとしては心細い面はありましたが、
サブとしては貴重な存在だっただけに、この放出は残念でなりません。
赤田選手と阿部選手の交換トレード以来の愚行です。
結局、阿部選手だってねぇ… 移籍1年目ぐらいでしょ、まともに出番があったのは。
原選手もオリックスでレギュラーを取れるとは思えないしなぁ… 何なんだろうか。
左の外野手を放出して、右の外野手を獲りに行くなら分かるんですが、
現段階で内野でそれをやる余裕はないと思うんですがねぇ…
それにしても、原選手のトレードを受けてのコメントが、
「ライオンズに必要とされればまた帰ってくるチャンスもあると思うので」
と簡単に言ってしまう辺りが、本人の混乱状況が伺えます。
勿論、ファンとしてはこれほど嬉しい言葉はないんですがね。

せめてもの救いは、交換相手の山崎浩司選手が、
阿部選手同様に人格者で、同僚に慕われている選手だということでしょうか。
ベテラン野手がめっきりいなくなってしまっただけに、
ベンチ内でのチームのまとめ役として頑張って欲しいです。


◆ライオンズネタ 木村文紀選手が紅白戦で活躍
9月中旬に投手から野手に転向したばかりの高卒6年目・24歳の木村文紀選手が、
先日の紅白戦で左の松永投手からフェンス直撃のタイムリー2ベースを放つなど、
実戦で結果を残しつつあるようです。
打者転向後は、2軍の最終戦で初ヒットを放ち、
宮崎のフェニックスリーグでは3番を打つなど中軸打者として期待がかかり、
今行われている秋季キャンプの紅白戦では若手主体とはいえ、4番を任されています。
2軍で名白楽として数多くの打者を育て、
来季から1軍打撃コーチとなる田辺コーチも和製大砲として評価しており、
右のスラッガー候補として、日々、評価が高まってきています。

正直、これだけ早く結果が残ってくるとは思いませんでした。
これだけ速いスピードで進化してきているということは、
それだけ素質があったのでしょうね。
阪神では同じように一二三選手のコンバートが注目を集めていますが、
一二三投手は高卒2年目でシーズンの頭からの転向でしたから、
それを考えれば木村選手の実戦でのアピールは想像以上に速いです。

過去にプロ野球に入ってから投手から野手にコンバートした選手というと、
今年広島で引退した石井琢朗氏、今は西武に所属している嶋重宣選手、
そして日ハムの糸井選手が代表格となるでしょうが、いずれも左の巧打者タイプ。
右の強打者タイプとなると、今年ヤクルトを引退した宮出選手、
少し古くなりますが元大洋・横浜で活躍した畠山準氏と数が少ないです。
投手のトレーニングはランニング中心ですので、
足をアピールする上でも左打者が優位なのは間違いなく、成功例も左の方が多いようです。

残念なことに投手から野手への転向に失敗する選手も多く、
過去にライオンズに在籍した選手でも、
一番最近では田沢投手が野手に転向するも結果が残らず戦力外となり、
巨人で野手に転向し、その後はライオンズの1軍で起用されるも、
結果を残せなかった三浦貴氏など、素質がありながらも開花できなかった選手もいます。

ひとまず良いスタートを切ることができた木村選手ですが、まだまだ油断はできません。
幸いにも、チームは右の外野手が不足しており、右の代打の1軍枠も空いているだけに、
木村選手が活躍するチャンスは十分にあります。
チームには投手から野手に転向して首位打者に輝いた経歴を持つ嶋選手がいますし、
身近にある手本を参考にしながら、野手としての階段を一歩ずつ上がっていって欲しいです。
日本の野球史でも稀な右の長距離砲としての成功例になるかどうか、注目ですね。


◆プロ野球ネタ 横浜&西武が松坂獲り? ロッテが中島・松井・松坂獲り?
両方とも現時点では実現可能性のない話であることは確かですが、一応触れておきます。

レッドソックスとの契約が満了した松坂投手は、
当然、引き続きメジャーとの契約を目指すでしょうが、
レッドソックスの投資が失敗とみなされており、そう簡単に契約できる保障はありません。
それならば、メジャー再挑戦を条件に、1年限定で日本球界に復帰し、
復活を印象付けてメジャー契約を勝ち取る方法も考えられることです。
そこで横浜高校出身者をとことん集めている横浜DeNAと、
古巣の埼玉西部ライオンズが獲得に声を挙げているということなのだと思われます。
スポニチでは2年6億以上と出てましたが、単年3億以上が基本線でしょうね。
西武球団としてはなかなかに苦しい金額ではありますが、
かつて松坂投手がポスティング移籍した後に、ジョンソン投手を3億5000万円で獲得し、
大失敗に終わったことを考えれば、松坂投手に3億は安いものでしょう。
…そういや、ありましたね、そんなことが… 苦い思い出です(苦笑)

一方のロッテ・伊東監督のリップサービスでしょうが、中島選手の獲得に名乗りという報道も。
酷いと思うのは、日刊スポーツの「西岡は虎」と事実上の断念のように書かれている点ですね。
あまりにも酷すぎる報道に唖然としちゃいます。そりゃ虎から見たらそうかもしれんが。
まぁ、でも、それよりも気になるのが「中島は伊東が育てた」みたいな報道スタイルですよね。
実際に伊東監督の時に出てきたことは間違いないのですが、
中島選手の起用は監督主導ではなく、球団主導で準備されていたもので、
松井稼頭央選手のメジャー挑戦が実現した時点で、優先起用は決定してましたから、
必ずしも伊東監督の手腕であるとは言えない面があります。
実際、1軍で使われたのはその前年の伊原監督の時からで、
平尾選手ら怪我人の続出で内野手が不足し、前倒し気味に起用されることになったからです。
仮に伊原監督が続投していたとしても、松井選手の後釜として中島選手は使われていたでしょうし、
他の監督でもそれは同じことが言え、むしろ使ってなかったらクビが飛んでいたでしょうね。
少なくとも、GG佐藤選手の活躍は伊東監督の功績だったと思いますが、
それ以外が純粋な伊東監督の功績だったかというと… そういうわけでもなかったりします。

まぁ、それにしても、その後も松井秀喜・上原・建山・松坂と次々と名前を…
こういうところがあるから、ロッテとは合わないと思ったんですが…
フロントの補強に口を出す人間が一番嫌でしょ? ロッテって。

2012年11月05日

日本一はジャイアンツ

まぁ、予想通りの結果と言いますか、ジャイアンツの豊富な戦力の勝利でしたね。
さすがにボウカー選手の活躍は予想できませんでしたが、
そういうところを含めて豊富な戦力を持っていると言えるのでしょう。

日ハムは最後まで自分達の野球ができていなかったように思います。
シーズン中は先行逃げ切りの野球だったものの、
吉川・武田勝投手が序盤に簡単に失点してしまい、流れを掴めませんでした。
打線は第2戦で陽選手と中田選手が受けた死球が響いてしまった感があります。
その後もジャイアンツ投手陣の内角攻めに苦しみ、
中田選手は第6戦で起死回生の同点弾を放ちましたが、少々遅すぎました。
攻撃にもしつこさがなく、本来の力が出ていなかったような感じがしましたね。

このシリーズは熱心に見ていたわけではなく、流し見るような感じでしたが、
正直言って、最後の第6戦以外は盛り上がりに欠け、
シーズン中の戦いの延長としか感じられませんでした。
豊田泰光氏や野村克也氏といった重鎮の方々が批判されていますが、
確かにその批判は一理あり、「日本シリーズの戦い方」ではなかった気がします。

最近の日本シリーズで一番面白かったのは、2008年の西武と巨人の対決、
第6戦の岸投手のロングリリーフに見られるような「特攻采配」に加え、
第7戦の決勝点となり、翌年は球界でブームになった「ギャンブルスタート」、
そういった後先を考えない博打的な采配、
その後の球界に影響を与えるような最高のプレー、それがシリーズだと思ってます。
今年の日本シリーズでそういうプレーがあったかと言えば疑問符で、
危険球退場を考え直す必要が感じられたぐらいじゃないでしょうか。
そういう意味では、どこか物足りなさを抱えている日本シリーズだった気がします。


◆プロ野球ネタ 日ハムに激震? 吉井投手コーチが退団へ
福良ヘッドコーチのオリックス復帰や、清水外野守備走塁コーチのロッテ入団は、
事前に報道されていたので、驚きませんでしたが、
吉井投手コーチの退団には正直驚かされました。
話によれば、栗山監督と吉井コーチの間で投手起用に対する対立があったとか。
中日の高木監督と権藤コーチのように対立が表面化することはありませんでしたが、
同じような対立があったのかもしれません。
吉井コーチにとっての恩師は近鉄時代の権藤コーチ、数奇な運命を感じます。

まぁ、でも吉井コーチの退団は日ハムにとって痛手でしょう。
現楽天の佐藤義則コーチの後を受けて、投手コーチを引き継ぎ、
途中、1軍コーチに就任した小林繁氏が急逝するなどもあったものの、
投手王国を続けてこれたのは吉井コーチの手腕があってこそ、
そういう意味では来季に大きな不安を残すことなったように思います。

シリーズを見ていると、まだ試合巧者なところは変わらないものの、
以前に比べれば、その質も少しずつ低下している感があります。
これでドラフト1位に2年連続で逃げられてしまえば、
黄金時代を構築しつつあった日ハムの凋落を印象付けることになるでしょう。
栗山監督の解説者視点の「感動采配」も1年限りだからこそ有効なわけで、
2年目以降を考えると、不安な面が強いですね。


◆プロ野球ネタ 巨人とオリックスで2対2のトレードが成立
巨人の東野投手と山本和作内野手と、オリックスの香月投手と阿南投手との、
2対2の交換トレードが成立したとのことです。
どうやら、東野投手が登板機会を求めてのトレードだったようで、
近年、頻繁にトレードしているオリックスが相手球団となったようです。

オリックスはFAで寺原投手の移籍が決定的と見られており、
先発投手の補強が急務で、実績のある東野投手を獲得できたのは大きいですね。
一方の香月投手はライオンズ側から見ると素晴らしいリリーバーだと思うのですが、
昨年西武からFA移籍したミンチェ投手の方を重用するなど、
他球団から見た評価とチーム内での評価に乖離が見られた投手で、
シュートを軸とした強気な内角攻めはセリーグでも通用するでしょう。
そういう意味では、良いトレードになる可能性があります。


◆プロ野球ネタ 横浜とソフトバンクで3対3のトレードが成立
横浜の吉村選手と江尻投手、山本省吾投手と、
ソフトバンクの多村選手と吉川投手、神内投手との
3対3の交換トレードが成立したとのことです。

江尻投手と山本省吾投手はパリーグに復帰することになり、
多村選手と吉川投手は古巣の横浜への復帰となる里帰りトレードとなりました。
ただ、今回のトレードの発端は、ソフトバンクの吉村選手獲りにあったので、
吉村選手と神内投手の交換が基本線にあった感じがします。

このトレードの評価は難しく、吉村選手の潜在能力の高さは認めますが、
ここ数年は結果を残せていませんし、
多村選手も出場した試合では良い働きを見せているも、
最近は故障がちで欠場も増えてきた感があります。
他の4選手も過去に活躍した時期はあったものの、出番の減少が進んでおり、
チャンスではあると思います。

どちらかと言えば、ソフトバンクの方が有利になったかなという印象も…
神内投手ではなく、噂されていた大場投手であれば、横浜寄りでしたが…
ライオンズとしては多村選手に痛い目に遭うことが多かったので、
ラッキーと思う反面、過去に江尻投手と山本投手にやられていただけに、
トントンかなぁと思ったりもします。


◆ライオンズネタ 西武・中島選手がFA権行使へ
多くのスポーツ紙は海外FAを基本線に書いていますが、
スポニチ一紙が国内移籍の可能性もあると報じています。
日刊スポーツは僅かながらも国内の可能性もあるとの書き方で、
やはり従来どおりで海外挑戦の可能性が高いのは間違いないでしょう。

ただ、スポニチの見解が間違っているとは言えず、
メジャー側の評価がシビアになる可能性は高いと思われます。
日本人内野手の評価を高めたいと挑戦した西岡選手は、空前の大失敗に終わり、
昨年の青木選手らの苦戦に印象されるように、日本人野手の評価は暴落し、
青木選手の活躍で少し持ち直したものの、川崎選手は苦戦しただけに、
外野手の評価はまだしも、内野手の評価は難しいと言わざるを得ません。
日ハムの田中賢介選手のようにセカンドを守れれば、チャンスはあるでしょうが、
広い守備範囲を要求されるショートだけでは評価も厳しくなりそうです。

それに加えて、今年腰痛に悩まされただけに、
その症状次第ではさらに評価が厳しくなる可能性も…
そういうことを考えれば、良くて昨年の青木選手の待遇で、
現実的には川崎選手のようにマイナー契約も視野に入ってくるかもしれません。

そういうことを考えると、中島選手にとってベストな選択は、
FA権を行使せずに残留し、腰痛をしっかりと癒し、
改めて来年海外FA権を行使するのが確実だと思われます。
それでも、1年でも早くメジャーに行きたいというのならば、
辛い評価を覚悟に、国内残留を視野に入れながら、交渉することが必要そうです。
そういう意味では、スポニチの記事もあながち間違いとは言えません。

ただ、ライオンズファンの立場としては、海外挑戦は認めるところであっても、
国内移籍はとてもとても認められるものではなく、
既に2年前の細川選手のソフトバンク移籍、
昨年の帆足投手のソフトバンク移籍とミンチェ投手のオリックス移籍と、
選手流出が相次いでいるだけに、
最悪の場合を考慮しての残留条件提示を準備しておくべきでしょう。
昨年からFA宣言を行使しての残留も認める方針になりましたから、
その点では海外チームとの交渉の推移を見ながら、
残留交渉の準備をしていることと期待しています。
今オフの残りの補強費を全て投じるつもりで、誠心誠意、残留条件を提示して欲しいです。

少なくとも、4年12億円以上の大型契約になることは間違いなく、
出来高を含めて4年15~16億円以上でしょうか。
4年20億円はさすがに難しいでしょうから、それでダメなら諦めるしか…
いや、諦められないですね。国内なら条件でも絶対に負けないようにしてもらいたいです。

2012年11月02日

日本シリーズ(2)

プロ野球の日本シリーズは第5戦まで終えて、3勝2敗で巨人が王手をかけ、
明日から東京ドームへ舞台を移して戦うことになりました。
ジャイアンツの阿部選手の欠場で、一時はどうなることかと思いましたが、
第5戦で再びボーカー選手の一発で流れを変え、巨人が優位に立ちました。
このまま行けば、ボーカー選手がMVPなんてことも…
2004年の西武・石井貴投手に近い珍時ですね。あっちの方が衝撃的でしたが(^^;
とはいえ、日ハムも前回好投した武田勝投手とウルフ投手を残しているだけに、
打線の奮起次第では反撃もありえますが、第3戦以外はほとんど打てておらず、
シリーズの流れを掴めているとは言えないだけに、苦しい立場です。

それにしても第5戦の危険球退場はびっくりしましたね。
まぁ、危険球は審判の裁量次第ですから、どうしようもないんですが…
試合の流れを左右しない形でお願いしたいです。
あれなら、ストライクゾーンでもバントで顔を出してたら危険球になっちゃうよ。
でも、ある意味悲しいかな、内野に空席が目立ち、盛り上がりを欠いた札幌でしたが、
昨日は最後の試合ということで観客も入り、
怒りによってこのシリーズ最大の盛り上がりを見せるなど、
見せ場になったのは間違いありません。
できれば、プレーの方でもっと盛り上がって欲しいのですが…


◆プロ野球ネタ 伊東ロッテが始動開始
投手コーチに元横浜の斉藤明雄氏、元ヤクルト・中日の川崎憲次郎氏を迎えるなど、
完全に寄せ集め内閣となった伊東ロッテ、
監督発表のタイミングからして微妙でしたが、
組閣もやっぱり微妙な感じに終わったようです。
やる気、あんのか。
一部報道では、球団を去ったPL出身の女幹部の暗躍が囁かれていますが、
そうであるとすれば、ロッテは大丈夫なんでしょうかね…
敵ながら心配になってきます。

それでも入団テストで小林宏之投手やGG佐藤選手ら懐かしい名前も出てきており、
政権が安定すれば、チーム強化になる可能性もあります。
問題は捕手でしょうが、今年指名した田村選手を高卒時点の炭谷捕手と比較はできず、
基本ができていないだけに、キャッチャーと起用するのは難しいでしょう。
最有力候補は大卒2年目の小池選手になってくるのでしょうね。
守備面の評価は分かりませんが、
2軍では順調に結果を残していますし、最有力候補でしょう。


◆ライオンズネタ 副寮長に今季引退の大島裕行氏が就任
2軍監督が投手出身の潮崎氏になるも、打撃コーチが新任の高木浩之氏1人で、
人数的に大丈夫なのかと心配していましたが、
この記事の内容からすると、大島氏が事実上の打撃コーチ補佐となるようですね。
こういう体制が構築できるなら、心配は杞憂だったかなという感じがします。
渡辺監督の「泣くな指令」は正直どうかと思いましたが
(別にどうでもいいという意味で)、
寮の機能強化はとてもいいことだと思います。
つーか、今まで常駐してなかったことの方が驚きでしたが。

ちなみに、他の球団スタッフでは、
ヤクルトを戦力外となった山岸穣氏が1軍用具担当に、
小野寺力氏が2軍用具担当に就任することが決まったようです。
2人の現役引退は残念でしたが、裏方としてライオンズを支えていって欲しいです。


◆ライオンズネタ 侍JAPAN親善試合に涌井・炭谷・秋山選手が内定
中村選手が手術で、中島選手がFAメジャーなら、誰もWBCに選ばれないだろうと思いきや、
親善試合ではありますが、3選手が候補として浮上した模様です。
イチロー選手らメジャー組の動向次第ではありますが、
日本人の外野手は豊富なだけに、秋山選手が本番で選ばれる可能性は低いでしょうが、
涌井投手と炭谷選手は選ばれる可能性があります。

選ばれたとしても炭谷選手はブルペン中心の控え捕手でしょうが、
それはそれで良い経験になるでしょうから、プラスに考えられますが、
問題は涌井投手がWBCに選ばれた場合ですよね。
今年は抑えに回り、来年は先発転向が決まっていますが、
仮にWBCに選ばれてしまうと、オープン戦での先発テストができず、
先発再転向に大きな支障を来たす可能性があります。

今年は牧田投手が先発再転向に成功しましたが、
オープン戦ではリリーフ感覚が抜けず、打ち込まれることも多かったのですが、
開幕後はその経験を生かして、本来のピッチングを取り戻し、活躍に繋げましたが、
オープン戦での登板がなかったとしたら、再転向は失敗していたかもしれません。
先発での経験豊富な涌井投手とはいえ、先発でストレートだけとはいかないので、
配球パターンを構築するためにも、先発での実戦登板は必要不可欠。
それがWBCの出場によって阻まれるとするなら、
開幕は2軍スタートとなり、5月の先発復帰を目指すことになってしまうでしょう。
そう考えると、WBCに選ばれた場合は、先発転向を一年先送りにして、
もう1年だけ抑えをやるという選択肢も出てくるかもしれません。

今後の涌井投手の転向プランにも影響してくるだけに、
本番の候補選手は早めの発表にしてもらいたいですね。
それにしても、岸投手は何で選ばれないんでしょうかね。
前回は不調で落ちましたが、岸投手のカーブは絶対に通用すると思うんですが。
岸投手が外国人選手にカーブを打たれた記憶はほとんどないのに。


◆ライオンズネタ 今オフの補強方針は一体どうなっているのか?
第1次戦力外通告で、平尾・佐藤友亮・大島選手とマイケル投手が引退、
阿部選手と桟原投手が後日に現役引退を発表となり、
星野・藤田太陽・ゴンザレス投手に解雇通告となりましたが、
それに加えて、高卒2年目の前川投手に戦力外、カーター選手も戦力外、
荒川選手が現役引退となって、ブルペンキャッチャーになった模様です。

前川投手の戦力外は意外でしたね。
致命的な怪我か、素行に問題があったということなのでしょうか…
育成契約の可能性もあるかもしれませんが、そういう形の利用は止めて欲しいです。
支配化選手が戦力にならないなら自由契約へ。
育成契約で経費節減というのは間違った育成選手制度の利用法ですから。

カーター選手の戦力外は、予想の範囲内でしたが、ショックです。
DHで1年通して試合に出れば、3割は無理でも2割8~9分、
ホームランも20本近くは見込めただけに、勿体無い感じがしてしまいます。
結局、中村選手の手術がカーター選手にとっては凶と出てしまったようですね。
中村選手の復帰時期は分かりませんが、来シーズンに守備が付くことは考えづらく、
同じく手術明けで守ることのなかったカーター選手ではDHで被ってしまい、
それならば、中村選手が復帰するまでの序盤戦に活躍するチャンスはありますが、
1ヶ月も経てば交流戦に突入し、守れないカーター選手の活躍の場は狭くなりるだけに、
スタメン起用されなのは開幕直後の1ヶ月ちょっとだけですからね…
総合的に見ると、マイナス面が大きいと評価されてしまったのでしょう。
だからといって、当たりの外国人選手を引き当てられる保証はなく、
実績のある中日・ブランコ選手を獲得できるわけでもない、
やっぱり勿体無い感じがしてしまいます。
カーター選手が移籍するとすれば、DHのあるパリーグ、
日ハム・ロッテは同タイプの外国人選手がいて、ソフトバンク・オリックスもDHに空きなし、
獲得するとすれば楽天ぐらいでしょうが・
今後のライオンズの補強方針次第でしょうが、シーズン途中で再加入してそう(苦笑)

これで現在の選手数を整理してみますと、今年は投手32人・野手37人・育成1人、
投手が6人抜けて1人が野手転向、4人をドラフト補強して29人、
野手が6人抜けて1人が野手転向、1人をドラフト補強して33人、
育成枠に1人追加で野手が2人、という内訳です。
支配化選手は62人で、中島選手がFAメジャーなら61人とさらに減ります。
育成枠を維持するには支配化選手65人以上が条件で、
藤澤捕手が支配化選手になる可能性はありますが、
今年加入する水口選手をいきなり支配下選手にすることは考えられませんから、
最低でも2人、現実的には3人以上の選手を獲得する必要があります。

現段階で補強の話が出ているのは、シコースキー投手と3人の外国人選手のテストのみで、
入団テストが合格なら、シコースキー投手は支配化選手に置くでしょうが、
若い3人の外国人選手に関しては育成契約の可能性が高いと思われます。
シコースキー投手はFA権を取得しているので、日本人扱いですから、
もう1人外国人選手を獲得する可能性が高そうです。
そうなると、最低でも1人は他球団の戦力外選手を獲得しそうな感じです。

ただ、楽天戦力外の岩村選手はヤクルト復帰が決定的だと言われており、
阪神戦力外の小林宏之投手も古巣ロッテの入団テストを受ける模様。
そうなってくると、補強の当てがあるのかと心配になってしまいます。
他に候補を挙げれば、投手なら楽天戦力外の有銘投手、
ロッテ戦力外の南選手ぐらいでしょうか。
左の外野手は森山選手や野原選手がいますが、左の外野手は豊富なので…
獲る選手や獲れる選手がいるのでしょうか? ちょっと心配になってしまいます。

外国人補強も未だに「補強ポイントは抑え」と言っている辺りが不安感を誘います。
いい加減に目を覚ましましょうよ。
残念ながら、外国人の抑え投手は本当の意味では信頼できません。
グラマン投手やシコースキー投手のように、活躍するケースがありますが、
だからといって優勝争いやポストシーズンで信頼して使えたわけでもなく、
本当に大事な試合でチームの勝敗を託すことはできません。
グラマン・シコースキー投手と牧田・涌井投手とでは、腹のくくり方が違ったのは明らかで、
そういう意味でも、抑えは日本人投手で行くべきだと考えます。
抑えでの使い減りが心配なら、先発投手での持ち回りでもいいじゃないですか。
もう外国人投手の抑えでその場しのぎを繰り返すのは止めてもらいたいです。
だからといって、シコースキー投手の獲得に反対しているわけではありません。
外国人枠を使いませんから、中継ぎとしてなら獲得に大賛成です。
抑え固定はさすがに反対ですが、シーズンの一時期に抑えとして使うなら反対はしません。
リリーフ陣の「危機管理」としては非常に優れた補強だと思います。
だからといって、最後までシコースキー投手に頼ろうというのは、やっぱり違うわけで、
シーズン終盤には日本人の抑え投手が育っている、それが理想です。

投手は一応ドラフトで補強できているわけですし、必要なのは野手補強でしょう。
先日の日記で現有戦力の底上げ目標を書きましたが、
片岡選手の復活と浅村・炭谷選手の成長が前提条件なだけに、
現有戦力に中村選手が手術明け、中島選手がFAメジャー挑戦となれば、戦力は苦しいです。
打線のことを考えれば、投手1人・野手3人体制は維持して欲しいです。
そうなると、カーター選手ではクリアできなかった守備の問題を解決できる選手、
ライトもしくはサードを守れる外国人選手、できれば左の中・長距離砲が理想です。
ヤクルトのミレッジ選手のような選手が良いのですが、
前回も書いたように、今のプロ野球で外国人打者はリスクが高いわけで…
大丈夫なんですかねぇ、本当に…

2012年10月29日

日本シリーズ

プロ野球日本シリーズはジャイアンツが2連勝し、大きくリードを奪いました。
まぁ、予想通りというか、こんなものでしょう。
クライマックスシリーズ・ファイナルステージで苦しんだジャイアンツと、
糸井選手の絶好調に引っ張られてストレート勝ちした日ハムとの差でしょうね。
全体的に日ハムは振れていませんし、このまま終わる可能性は高いです。

盛り返すとすれば、札幌ドームの雰囲気がどうなるかでしょうね。
CSでは満員にならず、勝ち慣れを指摘された北海道のファンですが、
この2連敗で火が付いて応援に力が入るか、それとも2連敗で諦めムードになるか、
移転前の北海道は巨人ファンが多かった場所ですし、球場の雰囲気が勝敗を分けそうです。


◆どうでもいいネタ
女子プロ野球の記事なんですが、
「チーム侍」というチームにリリーホワイトという選手がいるそうです。
すんげー、どうでもいい話ですが。リリーブラックという人もいるのかな?


◆プロ野球ネタ 沢村賞にソフトバンク・摂津投手が選ばれる
先発完投型と言われると、疑問符を付けざるを得ないんですが、
数字的には素晴らしい結果だけに、無難な選考だったかもしれません。
…まぁ、半分近くはライオンズの貢献度なわけですが(苦笑)
今年に限って言えば、該当者なしで良かった気もします。
でも、今年の摂津投手はソフトバンクのエースになったことは確か。
その点は、多いに認めるところです。


◆プロ野球ネタ 日ハムの大谷投手の強行指名を受けて、田沢ルールを再検討
いわゆる「田沢ルール」とは、ドラフト指名を拒否してMLBと契約した場合に、
契約終了後に帰国してから2年間(高校生なら3年間)はドラフト指名を見合わせる、
という内部規則のような、紳士協定のような曖昧なルールです。

日本のプロ野球のOBからは規則強化や維持を主張する声も聞こえてきますが、
仮にこの規則が徹底されてしまいますと、独占禁止法違反の疑いが強まります。
最初に「内部規則のような、紳士協定のような」とお茶を濁したのは、
球団組織側はそれを分かっている故に、敢えて曖昧にしているわけです。
さすがにドラフト制度自体が違反しているとまでは言われないでしょうが、
この条項を理由に間接的に制度改革を求められることは十二分にありえることです。

ごく簡単にその理由を説明しますと、
独占禁止法というのは新規参入を阻止しちゃダメだよという話なのですが、
こういう形で指名凍結期間を設けてしまうと、選手の経済活動が阻害されるだけでなく、
新しい選手の流入をも阻止することに繋がってしまい、
リーグの活性化とならず、スポーツビジネスのチャンス自体が減ってしまいます。
同じ制限ルールであっても、FA制度のようなプロ選手のための制度の場合は、
選手会と球団組織間の労使交渉を通じて話し合うことができますが、
ドラフト制度のようにプロ選手としての身分を持たないアマチュア選手では、
対等な交渉能力を持たないために、不利益な契約を結ばされかねず、
相対的に保護する必要性が高まります。
つまり、「弱い立場を利用して、ハブにしていじめちゃダメだよ」と、そんな話です。

ということで、「田沢ルール」は廃止か改変をせざるを得ません。
問題があるのは帰国後の指名凍結期間なわけで、MLBとの契約後2年間とすれば、
問題の程度は著しく小さくなり、独禁法違反とまでは言われないでしょう。
報道では、ドラフト指名球団に帰国後の優先交渉権を与える案があるそうですが、
短期的にはそれで解決しても、中長期的には選手の流出を促進する結果になってしまいます。
なぜなら、日本の球団はMLB志望の選手も青田買いのようにポンポン指名してしまい、
それがドラフト指名選手に国内球団か海外挑戦かの2択を与えることに繋がり、
国内に帰る場所があるなら、若いうちは挑戦しようと思う選手が増えるのは間違いなく、
却ってMLB挑戦志望の選手を増やすだけです。
例えるなら、実家が旅館の音楽志望の若者は、後先考えずに音楽でできる、そんな話。
結果的に強行指名の是認と海外挑戦に拍車をかけるだけで、何の解決法になりえません。

そもそも、このルールは日本復帰を想定してのルールなわけで、
アメリカで骨を埋める覚悟の選手を引き止める効果が露でもあると思えません。
最近は恥も外聞もなく、簡単に日本復帰したりしてますが、
以前は一度海を渡ったら成功するまで帰らないという、
団塊の世代の集団就職のような雰囲気があったんですけどね…
そういう意味では、気品もなにもない、自分達の都合だけのルールという感じがしてしまいます。
美しくないし、味もない規則。悪法って奴ですね。

それにしても、こういう規則を作ってしまう内向きな考え方が、
若者のメジャー志向に拍車をかけていることが、老人には分からんのかね。
小せぇんだよ、考え方が。考え方が小さいから、考え方の大きいメジャーへ行くんだよ。
あらゆる意味で、「器」が小さいんですよ。そこを見透かされていることに気づけよ。
二言目には「日本のプロ野球を守るため」、もうその時点で国内しか見てないでしょ。
勝負するまでもなく、日本プロ野球は国内リーグに過ぎないわけで、
その点、中南米から多くの選手を含んでいるメジャーリーグは規模と考え方が違います。
日本も外国人枠を撤廃するぐらいの気概を見せないと振り向いてもらえませんよ。
日本の韓国・台湾・オーストラリアを主体とするチームがあっても面白いじゃないですか。
そういう発想が日本にない時点で、若者がメジャーへ憧れるのは必然ですよ。
老人の器の小ささを若者に押し付けてはいけません。


◆プロ野球ネタ 引き続き、日ハムの強行指名 「密約説」に関して
日ハムの強行指名があったことで、一部で密約説も囁かれているようです。
最初は馬鹿げていると一蹴しましたが、あながち否定できない面もあります。

私も先日まで知らなかったのですが、プロ志望届けは事後提出が可能みたいです。
日本学生野球憲章のプロ野球球団との関係についての規定の2条2項但書によれば、
日本のプロ野球球団以外のチームと交渉する場合は、ドラフト前2週間の期日以降でも、
書類を提出すれば交渉ができる、と書いてあるので、
最初からMLB挑戦だけと決めていたなら、プロ志望届けをドラフト前には提出せずに、
ドラフト終了後に提出しても十分だったわけです。
そういう意味では、大谷投手の決断がギリギリになってしまったことや、
「抜け道」があったことを考えると、全く隙がなかったとは言えない感じもします。

ただ、本人がこの事後提出が可能なことを知っていたとは思えませんし、
また、周囲の関係者がどれぐらい理解していたかも分からない面があります。
ひょっとしたら、周囲の関係者はMLB挑戦に反対で、知りながらも黙っていた可能性も…
大谷投手側が一枚岩ではない背景が「密約説」を完全否定できないものとしています。

もっとも、事後提出可能だったことが大谷投手の落ち度であったとは思えません。
大谷投手が事後提出可能なことを知っていたなら話は別ですが、
そうでないならば、それを告知すべき義務を負うのは周囲の大人や高野連、
強行指名した日ハムにあるわけで、一未成年者の過失責任を問うのは酷です。
例えば、大谷投手がMLB挑戦を表明した時点で、
高野連がプロ志望届けの一時撤回の意思を尋ねても良かったわけですし、
日ハムが強行指名を検討した時点で、あの会見が撤回の意思表示であったかを、
大谷投手に確認しておかなければなりませんでした。
こういった事態が起こるのは初めてでしたから、
そもそも、プロ志望届けの撤回が認められるのかも不透明ですし、
そういう意味では、制度が準備不足であった感は否めません。
私見ではあの会見の時点で撤回の意思表示があったと推定され、
撤回を禁止する規約や撤回可能な時期の定めもないため、撤回は有効だったと考えます。
まぁ、こればかりは当事者がどう考えていたかを整理しないと分かりませんね。


そんなわけで、今回の「密約説」は完全否定できない面はあるものの、
当日の大谷投手の反応からすると、やはり「密約説」の線は薄そうな印象を受けます。
ただ、今後、同様のことが起こらないとは限りません。
「メジャーリーグでやりたいけれども、マイナー生活は嫌だな、
 でも海外FA権を待つのは長すぎるし… それならば、ポスティングに寛容な球団、
 強行指名する可能性の高い日ハムに指名してもらえばいいんだ」、とか思いかねない。
晴れて日ハムが単独指名、5年後ポスティングでメジャー、本人も球団も満足。
今後、そういうケースが出てくることは否定できないでしょう。
そのためにも、強行指名失敗時の罰則を設けたり、
そもそもMLB志望選手はドラフトとは別扱いにするなど、制度改革が必要でしょうね。

まぁ、でも、こうなってしまうと大谷投手は、進むも地獄、退くも地獄ですね…
進んでこれまで通りメジャー挑戦を続ければ、
ストーカー(ハム)に追いかけられて3月31日までMLBと契約交渉ができず、
退いて日ハムに入団することを決めれば、
今度は密約説が現実を帯びてきて、他球団から卑怯者と罵られる。
ただ、少なくとも現時点でプロ野球に特に関心のない一般の層は、
「行きたいなら行かせてあげれば」感覚ですので、
一度決めたことを翻す方がダメージが大きくなると思われます。
周囲の大人がしっかりと守ってあげて欲しいですね。


◆ライオンズネタ 秋季キャンプが11月1日から開始
若手の多くが今日まで行われていた宮崎フェニックスリーグに参加していたこともあって、
本格始動は11月1日からみたいです。
宮崎フェニックスリーグでは、細かい結果は分からないものの、スコア等を見ると、
投手では中崎投手、松下投手、田中投手、
野手では田代選手、斉藤選手、坂田選手、駒月選手らが結果を残したようです。

中崎投手は同期のヤクルト・赤川投手に水を空けられ、弟の広島・翔太投手にも抜かれ、
立場的にも苦しくなりつつありましたが、
ここで先発として結果を残して、踏み止まった印象です。
チームとしては、菊池雄星投手に続く左の先発がもう1枚は欲しいですから、
武隈投手が手術明けということで、小石投手と先発枠を争ってもらいたいです。
松下投手は1年目から怪我に泣かされ、ここまで2軍でもほとんど投げていませんでしたが、
今年の後半ぐらいから投げ始め、フェニックスリーグでは好結果を残したようです。
田中投手も先発にリリーフにと頑張りを見せ、
若い2人の右腕もリリーフ争いに加わって来そうです。

野手では田代選手はほとんどの試合で1番打者を務め、好結果を残した模様です。
来季は先輩の秋山選手のように大きく羽ばたいて欲しいですね。
斉藤選手はCS1試合目の終了後に降格となり、2試合で3発を放つなど大当たり、
今年は1軍でも2ベースを放つなど、長打も見られただけに、
2軍での長打力を発揮すれば、若き大砲候補として注目を浴びるかもしれません。
坂田選手は1軍昇格直後は結果を残すも、時間とともに不振に陥り、
もうダメかと思いましたが、フェニックスリーグでは4番に入って結果を残し、
なんとか踏み止まった印象です。
左の大砲候補として、ここで負けて欲しくないですね。
駒月選手はホームラン1本に終わったものの、その1本が今後に繋がります。
中島選手のルーキーの時は体力づくり優先で2軍戦にはあまり出場しなかったものの、
フェニックスリーグでの初本塁打がその後の飛躍へと繋がっていきました。
この1本を大事にし、来年以降の活躍を期待したいですね。
その他にも野手転向の木村選手が3番を打つ試合もあったようですし、
派手な活躍はなかったものの、結果を残していることが伺えます。

話を戻して、秋季キャンプではドミニカ出身の3人の外国人選手をテストする模様です。
アニェニル・メンドーザ投手(22歳)、デイビー・バティスタ内野手(24歳)、
アブナー・アブレイユ外野手(23歳)、とまだ若い3選手で、
外国人枠は、順調なら、今年の4選手で埋まってしまうので、
おそらく育成枠での入団となるのだと思われます。
昨年からの統一球の導入と広いストライクゾーンによって、外国人選手の成績も落ちてしまい、
この2年で結果を残した新外国人選手は、ヤクルトのバレンティン選手とミレッジ選手、
オリックスの李大浩選手、ソフトバンクのペーニャ選手ぐらいで、
他は日本での経験が豊富な外国人選手と、新外国人選手のリスクも高まっています。
そういうことを考えれば、日本で外国人選手を育てていくことも必要となってくるでしょう。
こういう流れが日本プロ野球の国際化を進め、外国人枠の緩和・撤廃に繋がるかもしれません。
…しかし、名前だけ見ると、すげー活躍しそうな3人ですよね(笑)
特に野手はドラフトで補強できなかっただけに、右打者2人が合格になることを期待したいです。


さて、現有戦力の方に話を戻しますと、ドラフトが投手補強優先となって、
野手補強が十分にできなかった分、戦力の底上げは必要不可欠です。
成長を期待する選手は、浅村・炭谷・永江・熊代選手の4選手ですね。
まずは、来季の予想オーダーの今季の成績と来季に期待する数字を記しておきます。
          打率 本 点 盗 打率 本 点 盗
1(二)浅村   .245 7 37 13 .300 15 60 30
2(中)秋山   .293 4 37 10 .300 10 60 20
3(左)栗山   .289 2 33 3  .310 5 80
4(指)中村   .231 27 79 2 .270 30 80 3
    カーター .294 4 27   .290 10 40
5(一)オーティズ286 9 21   .280 20 70
6(三)ヘルマン .270 3 60 41 .290 5 70 50
7(右)大崎   .269 1 22 1  .290 3 50
    熊代   .270 0 14 2  .280 1 40 20
8(捕)炭谷   .194 0 23   .250 5 40
9(遊)片岡   .225 2 19 8  .270 5 50 50

この中で、秋山・栗山・オーティズ・ヘルマン選手は達成可能な範囲でしょう。
打点を少し高めに設定していますが、想定チーム打率2割8分(笑)なので+10。
中村選手とカーター選手は二者択一で、復帰時期によって数字は異なりますが、
2人で40発120打点以上(代打込み)をマークすることを期待してます。

この中で、高いハードルを設定しているのが、浅村選手と炭谷選手です。
浅村選手はいきなり3割と高い数字を敢えて設定しました。
それだけ期待していると思ってください。私は浅村選手の素質を高く買っています。
入団当初は中日・井端選手のような実戦的なしぶとい打者になると思いましたが、
昨年から長打力が想像以上に伸び、そこに和田選手の長打力を足した感覚、
つまり、粘り強い中島選手、そんな将来イメージ像が出来上がりつつあります。
今年は右方向への長打力が伸びたものの、フェンス際で失速する打球も多く、
それがフェンスオーバーするだけのパワーが付けば、
ホームランは倍増以上、打率も1分以上は上がるでしょう。
また、集中力のない時は簡単に凡打してしまう安定感のなさ、
精神的ムラッ気が今季の打率の悪さの原因だと言えますから、
そこを直せば、打率も2分近くは上がるでしょう。
普通にやっても2割8分以上、さらにそれを超えてもらいたいのが私の願望です。
浅村選手に有効なのは「責任」を与えることですね。
今年もセカンドを守らせたり、1番打者を打たせることで、集中力が増すなど、
役割を与えることによって燃えてくるタイプの選手です。
敢えてプレッシャーを与えること、お前が打たないと優勝できないんだ、
そういう主軸としての役割を与えることで、精神的ムラッ気が解消し、
好成績に繋がってくれると思います。
来季は「1番セカンドはお前に任せる」、そういう気持ちが大事でしょうね。

もう1人、頑張って欲しいのが炭谷選手ですね。
今年は正捕手としてマスクを被り続け、高い盗塁阻止率と固いブロックで、
守備面ではMVP級の活躍を見せてくれましたが、
打撃の方は2割を切るなど、寂しいものでした。
それでも右方向への打撃が向上しており、下地はかなりできています。
あとはそれを結果に結び付けられるかどうか。
捕手という面を差し引いても、2割5分近く、40~50打点は稼いで欲しいです。
炭谷選手が攻守に渡ってチームを引っ張っていけるようになれば、
ライオンズは強くなります。

あとは成長段階の熊代選手の盗塁数の向上、俊足で2個は少なすぎ、
代走を含めて20盗塁以上はしてもらいたいところです。
それと高卒2年目を迎えることになる永江選手、
具体的数字はまだ論じれませんが、2割以上は打って欲しいところ。
高卒1年目で2軍で2割5分以上打てることはセンスがある証拠ですし、
今年の1軍のような成績になることはありえないです。
来季は守備中心の起用になるでしょうが、2割そこそこぐらいは期待したいです。

しかし、取らぬ狸の皮算用と言いますが、
これだけの数字を残してくれれば、優勝なんて簡単でしょうね(^^;
ホームランこそ4番・5番に期待するところが大きいですが、
ヘルマン・片岡選手で100盗塁、浅村・秋山選手で50盗塁ですから、
打率と機動力が半端ないことに(^^;
これだけ上手く行くと最高だよね。
でも、実現不可能な数字ではありませんから、
この秋はしっかりと鍛え上げ、目標とする数字に一歩でも近づけるようにして欲しいです。

2012年10月26日

2013年の埼玉西武ライオンズ

日本シリーズ? 何それ、美味しいの?(苦笑)

いつもはパリーグの代表として、パリーグチームを応援しますし、
打倒巨人ともなれば、より一層、応援に力が入るはずなのですが、
今年の日本ハムはドラフトの直後ということもあって、全く応援できません。
今年ばかりは読売ジャイアンツの応援をしたい気分です。

昨年の菅野投手の強行指名でも感じたことですが、
勝算のまるでない強行指名は誰もが不幸になるだけで、
それがドラフト制度だからと開き直って指名する姿勢には違和感を覚えます。
さらに、今回は「特定球団以外は拒否」という従来の姿勢とは明らかに異なり、
「メジャーリーグ希望」を鮮明に打ち出したわけですから、
それを阻害するような行動を取った日ハムの態度は、むしろ卑怯にさえ思えます。
場合によっては、職業選択の自由を侵害し、ドラフト制度が潰れかねない事態ですから、
とても日ハムを守る気持ちにはなれませんね。


◆ライオンズネタ 2013年のコーチングスタッフを発表
絶望した…

……
……… orz

まぁ、ある意味では予想通りでしょうか。
残留が基本線でヘッドコーチは置かず、打撃コーチとして田辺2軍コーチが昇格、
2軍監督は次期監督候補でもある潮崎哲也氏が就任することになりました。
意外だったのは2軍打撃コーチに高木浩之氏が就任したことですね。
現役引退した平尾選手を置くと思ったんですが…
現役時代はしぶとい打撃が持ち味だったものの、決して打てた方ではないだけに、
どういう指導をするのか少し心配ではあります。
今の若手は大砲候補というよりも、俊足を売りにする選手が多いですから、
そういう意味では職人的打撃技術が必要となりそうです。

ただ、2軍打撃コーチが1人は少なすぎます。
今までは2軍監督が野手出身で、ベテランの田辺打撃コーチでしたから、
1人体制でも対応できたように思いますが、
2軍監督が投手出身の潮崎氏で、新任の高木浩之コーチ1人では心許ないです。
もう1人打撃コーチを増やす必要があるでしょう。
平尾選手の追加就任をお願いしたいです。

期待していた外部招聘がなかったのは残念でしたが、
交流戦を機に光山バッテリーコーチが作戦コーチを兼任してから、
チームの得点力が大きく向上しただけに、光山コーチの補佐能力に期待したいです。
個人的には、もう少しエンドラン等を増やして欲しいところ。
あとは2軍で名白楽として今の野手全員を見てきた田辺コーチの手腕に期待してます。
各選手の打撃をよく知っているだけに、野手陣が落ち着いて試合に臨めそうですね。

ちなみに、現役引退した佐藤友亮氏は高木浩之氏の代わりに東海地区スカウトに。
愛知出身だった高木浩之氏とは異なり、東海地区との関わりは一切なし…
このままスカウトで定着するとは思えず、
空きができたことで色々と経験させようということなのかもしれません。
そういう意味でも将来の幹部候補生なのは間違いないです。


◆ライオンズネタ ドラフトを終えての戦力分析
ドラフト前に補強ポイントとして、エース候補の獲得、左右の即戦力リリーフ、
内野の大砲候補、右の外野手を挙げましたが、
結果的に補強できたのは左右の即戦力リリーフのみで、
あとは高校生投手2人がエース級に育つかどうか、そこが成功の可否を握ります。
…しかし、当初はバランスよく指名という話だったんですが…
実際は投手補強に偏る結果に。将来性のある野手が必要なのは間違いありません。

ドラフト翌日の報道等を見ていると、
1位の増田投手と4位の高橋投手は即戦力として中継ぎで期待できそうです。
増田投手はチーム事情もあって先発投手の適正がまだ定まっていないだけに、
渡辺監督の言うように先発をすることもあるでしょうが、
リリーフ中心の起用法で行くと思われます。
いきなり抑えは難しいでしょうから、右のセットアッパーが有力。
高橋投手は夏に肩を痛めたという報道が心配ですが、
順調なら左のリリーフとして活躍できるでしょう。

心配なのは2位指名の相原投手と3位の金子遊撃手です。
相原投手は将来のメジャー挑戦、金子選手はジーター選手を目標に掲げました。
メジャー志向を責めるつもりはなく、高い目標を持つことは良いことなのですが、
ただ、2人ともまだまだ鍛えるところが多く、
どちらかといえば、センスで野球をやっている印象が強いですから、
指名に浮かれていては困るというのが正直な感想です。
金子選手は大学生とはいえ、体もまだまだで、打撃も守備も鍛え直す必要があり、
相原投手は体力面の不安があるだけに体作りから始めないといけません。
ライオンズの練習は決して楽ではありませんから、
プロ入り後に向けた備えは万全にしておいて欲しいです。
救いがあるとすれば、相原投手には同期の佐藤勇投手がいて、
1位の増田投手は体力面がしっかりしており、4位の高橋投手は遅咲きの苦労人、
金子選手には育成枠で同じくスピードを売りにする水口選手がいますので、
彼らと刺激し合いながら、切磋琢磨して成長していって欲しいです。


そんなこんなで、来シーズンの戦力分析。まずは一覧表から。
【右先発】 涌井・岸・牧田・野上・十亀
【左先発】 菊池雄星・武隈・小石・中崎
【ベテラン】石井一久・西口
【右中継ぎ】長田・岡本篤志・増田、田中・松下・山本淳・平野
【左中継ぎ】ウィリアムス・松永・高橋、宮田
【抑え】  大石、岸or野上or十亀

【捕手】炭谷、上本、星孝典・武山・岳野・中田
【一塁】オーティズ・カーター、坂田
【二塁】浅村、水口
【三塁】ヘルマン、林崎、星秀和
【遊撃】中島、片岡・原・永江、金子
【外野】栗山・秋山、大崎・熊代、
    米野・高山・木村・駒月、斉藤・石川・田代、星秀和・坂田
【DH】カーター・中村

《中島選手がFA宣言残留した場合のベストオーダー》
1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)中村、5(遊)中島、
6(三)ヘルマン、7(一)オーティズ、8(捕)炭谷、9(右)大崎・片岡
《中島選手がFAメジャーで、中村選手の不在を想定した場合》
1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(一)オーティズ、5(指)カーター、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎・熊代、8(捕)炭谷、9(遊)片岡・永江

宮崎フェニックスリーグの結果からしか分かりませんが、
投手陣では地元の中崎投手が先発で好投しており、
リリーフでは松下投手と田中投手が結果を残している模様です。
野手では田代選手が1番で起用されるなど打撃でも結果を残しており、
斉藤選手がホームランを量産し、坂田選手も今季の汚名返上の活躍、
高卒ルーキーの駒月選手は1本塁打ながらも、
中島選手のように、その1本が成長へ繋がっていくだけに大きな1本です。

こう見ると、投手陣の駒は揃った感じがします。問題はエースと抑え。
涌井投手が先発に復帰し、エースとしての役割を果たせるかどうか、
それとも岸投手と牧田投手がエースに成長するのか。
一方で、抑えには飛躍を期待する大石投手を使うのか、
それとも再び先発から野上投手や十亀投手を抑えに回すのか、そこがポイントです。
例年に比べますと、投手陣の層は厚くなった印象で、あとは質の向上ですね。

野手は中村選手の手術が痛いです。こちらの目処が全く立っていない。
これで中島選手がFAでメジャー挑戦し、
外国人選手との契約が難航してしまったら、どうするんでしょうか?
かといって、補強の当てがあるわけでもなく、
FA選手はこれといった候補がおらず、ロッテの今江選手はAランクで割りに合わず、
巨人の谷選手や広島の廣瀬選手は補強ポイントに合致しますが、宣言する気配はなし。
日本復帰が噂されるメジャーリーガーも、福留・西岡・川崎選手ら左打者中心。
外国人選手では中日・ブランコ選手の動向が注目を集めるも、残留が濃厚。
戦力外の有力選手も左打者が中心で右打者は不足気味。
現時点で野手の補強戦略は成り立たない感じです。
強いて言えば、左打者ではあるものの、サードを守れる岩村選手、
右打者ならロッテを戦力外となった南外野手でしょうか。
投手に比べると、野手は底上げを期待せざるを得ず、悩ましい感じがします。

野手の底上げに関してですが、予想以上に野手の補強が乏しかったので、
ポジションのコンバートで対応せざるを得ないでしょう。
まずは中島選手の動向次第ですが、移籍なら片岡選手をセカンドからショートへ、
残留ならばサードかライトへコンバートします。
理由は10月18日「CSファイナルステージが開幕」の野手編総括をご覧下さい。
外野は栗山・秋山選手が確定で、大崎・熊代選手が競争を勝ち残った感があり、
成長段階の木村・駒月選手、斉藤・石川・田代選手以外は厳しい印象です。
ですから、起用の幅を広げるためにも、米野選手は再びキャッチャーも兼任し、
星秀和選手は手薄となったサード、坂田選手はファーストを守るなど、
複数ポジションを守ることができれば、選手起用も楽になります。
手薄な右の代打に関しては、米野選手を含めて、
武山・岳野・中田選手とキャッチャー陣が打撃を生かした第三捕手として争い、
右の代打を兼任するような形となるのが理想ですね。

以上の観点から、補強するとすれば、
投手では抑えもできる阪神を戦力外となった地元出身の小林宏之投手、
野手なら優勝経験豊富でサードを守れる楽天を戦力外の岩村明憲選手、
右の外野手なら強肩とパンチ力を秘めたロッテを戦力外の南竜介選手、でしょうか。
何はともあれ、まずは外国人野手3人の残留を確実なものとして欲しいですね。


ちなみに、来年のドラフトに関係する将来の戦力予測はこちら。30歳以下が基本。
【右先発】涌井、岸、牧田、野上、十亀、岩尾、相原
【左先発】菊池雄星、小石、武隈、中崎、佐藤勇
【右中継】田中、松下、平野、藤原、岡本洋介、前川
【左中継】松永、高橋、宮田
【抑え】 大石、増田
【捕手】 炭谷、武山、岳野、荒川、中田、藤澤
【一三塁】中村、原、林崎、美沢、梅田
【二遊間】浅村、永江、金子、水口
【左外野】栗山、秋山、石川、斉藤、田代、坂田、星秀和
【右外野】片岡、熊代、駒月、木村

左投手を2人取ったことで、バランスが良くなり、
長年の懸案事項の抑えもダブル体制となり、補強は済みました。
投手では右の絶対的なエース候補が必要です。
野手は俊足巧打の選手が多く、若き和製大砲候補は駒月選手ぐらい。
二遊間は浅村選手と永江選手らで間に合ってるとして、
一塁・三塁の大砲候補が欲しいですね、こちらは左右どちらでも良し。
右の外野手に関しては片岡選手を将来的にコンバートすれば解決する問題です。

来年のドラフトは将来のエースと4番が欲しい、
そういった実に分かりやすい補強ポイントとなりそうです(^^;

2012年10月25日

プロ野球ドラフト会議

プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が行われ、
注目の大阪桐蔭・藤浪投手は5球団競合の末に、阪神が交渉権を獲得し、
亜細亜大・東浜投手は3球団競合の末に、福岡ソフトバンクが交渉権を獲得、
昨年の日ハムの1位指名を拒否して浪人した東海大・菅野投手は、待望の巨人が単独指名、
その日ハムはメジャー挑戦を表明した花巻東・大谷投手を強行指名しました。

藤浪・東浜・菅野投手にとっては、良い結果になったように思います。
地元の大阪で春夏連覇を果たした藤浪投手は甲子園が合うでしょうし、
沖縄出身の東浜投手は沖縄に最も近い九州ですから、良い結果になったと思います。
菅野投手に関しては言うまでもなく、肉親の情の厚さが勝りましたね。
問題は日ハムの強行指名。昨日も書きましたが、最低最悪の愚行です。
命がけっていうなら、死ねよ、ボケナス。これに関しては後述という形で。

各球団のドラフトを見ると、即戦力投手中心の補強が目立った形です。
巨人は菅野投手を軸に、バランスよく指名。
日ハムは上位が素材型で、下位で社会人の即戦力を取っただけに、これが当たるかどうか。
中日とヤクルト、ソフトバンク、楽天は投手を中心に補強を進め、
阪神とロッテ、オリックスも投手を軸としながら、バッテリーを補強。
横浜は高校生のみだった昨年とは正反対に即戦力を中心にバランスよく指名。
広島はくじを外した影響かなのか野手中心の指名に変わってしまいました。
現時点で高い評価が出来そうなのは、
巨人、中日、ソフトバンク、楽天、阪神、横浜、オリックス。
まぁ、でも、こればかりは蓋を開けてみないと何とも言えませんので、分かりませんね。

意外だったのは東海大・伏見捕手が3位最後のオリックスに指名されたことですね。
巨人が菅野投手と一緒にバッテリーを組ませても面白かったですし、
逆に阪神が指名して藤浪投手とのバッテリーで巨人と戦うのも面白そうでした。
そういう意味では、少し残念な結果になった感じがします。
両チームともに捕手が補強ポイントだったのに、あまり評価高くなかったのでしょうか?
それと伊東新監督を迎えたロッテも伏見捕手をスルーして、光星学院・田村選手を指名。
ここまで残っていたことが不思議でしたが、キャッチャーとしての評価は…
捕手獲得を望んでいた伊東新監督は可哀想ですね。事実上の手土産なし。
進まないコーチ人事にしても然り、ロッテ球団のやる気のなさが浮き彫りになりました。
即戦力左腕2枚の補強は悪くはないんですが…


さて、日ハムの大谷投手の強行指名に関しては、長々とした理論武装を追記に書きましたので、
何が問題なのかを詳しく知りたい人はそちらをご覧ください。
ここでは簡潔に答えだけを書きますと、
「プロ志望届け」は願書ではなく、あくまで希望を記しただけの進路調査票の類だということです。
つまり、日本プロ野球に進むつもりがなく、メジャーリーグで野球をするつもりであっても、
プロ志望届けは提出しなければいけません。
プロ志望届けは、過去の強行指名で大学・社会人と軋轢を起こしたため、
進学や社会人野球を望む選手は指名しないための制度で、
主眼にあるのは「プロ志望届けを出していない選手」で、彼らを守るための制度です。
ですから、プロ志望届けを出しているなら、ドラフト指名しても良いわけではなく、
2つはノットイコールで、プロ志望届け提出者の中にドラフト指名許可選手が含まれる構図です。
今回の大谷投手のように日本プロ野球ではなくメジャーリーグを望む選手を想定しておらず、
大きな制度的欠陥を抱えている制度なのです。

一般的な例で具体例を挙げますと、
パソコン業界に就職したい青年が、できれば外国のパソコン企業に就職したいと思い、
就職希望で進路調査票(プロ志望届け)を出したら、
それを見た知らない国内企業から突然内定通知が届いてしまい(ドラフト指名)、
これを最終的に拒否することはできるものの、
来年3月31日までの5ヶ月以上も、その知らない国内企業としか面談を許されず、
さらに外国企業に就職したら国内企業へ転職する際に3年間失業を強いられる、そんな事態です。

もう、どんだけストーカーな企業だよ(苦笑)
一般社会でこんなことが起こったら、常識外れのとんでもない事態で、嫌がらせとしか思えません。

詳しい理論武装は追記に回しますが、仮に大谷投手の側に損害が生じてしまった場合、
ドラフト制度は職業選択の自由に違反し、廃止か是正を求められる可能性があります。
解決方法の一つとしましては、大谷投手に損害を生じさせなければいいわけで、
来年3月31日までの独占交渉期間が長すぎることが問題ですから、
日ハム側が11月30日を交渉期限として、それまでに拒否されたらMLBとの交渉を認めることです。
認めずにズルズルと3月31日まで交渉させないということになれば、ドラフト制度は崩壊します。

根本的なドラフト制度改革としては、プロ志望届けをNPB向け・MLB向けに分けること、
独占交渉期間を翌年3月31日から年内の12月31日と改め、
特段の事情がある場合(12月に国際大会があり、それに参加して契約が遅れた場合等)にのみ、
交渉期間を延長し、翌年3月31日までとすることです。
そうすれば、仮に拒否したとしても、メジャーリーグのキャンプに間に合うように契約ができます。

加えて、解釈の違いがある指名凍結期間にしても、MLBとの契約後3年間に改めるべきです。
問題があるのは「特定球団以外ならメジャー」という場合だけですので、そこは柔軟に解すべきです。
MLBへの人材流出は他に問題点があると言うしかないです。
頭ごなしに無理やりに拘束したって良いことないでしょうに。


◆プロ野球ネタ 埼玉西武ライオンズのドラフト
第一の感想としては、「何なんだ、このドラフトは…」、という感じです。
結果的に投手中心の補強となり、私の補強ポイントと球団の補強ポイントが全く違いましたね。
特に大きな補強ポイントはなかっただけに、自由度が高いというのはあったのですが…
ドラフト最中の文化放送でのレポートでもバランスよく指名と言っていただけに、
投手偏重のドラフトに終わったのは正直誤算ではないでしょうか。
育成枠で内野手を1人追加指名しましたが、これも俊足巧打の選手、
縁起でもありませんが、万が一にも、中村剛也選手がいなくなったら、どうするんでしょうか?
せめて、ドラフト3位でロッテに指名された光星学院・田村選手を指名できていれば…

まぁ、終わったことは仕方ないとして、指名した各選手に話を戻しましょう。
指名した選手はほぼ全て素材型の選手だと思います。
大卒社会人の1位・増田投手、4位・高橋投手も遅咲きで、大学・社会人で花開いただけに、
入団後の伸び白に期待できますが、逆を言えば大舞台での経験が少なく、
即戦力としては不安な面も残ります。
左右のリリーフ候補を補強できたことは評価できますが、
結果はシーズンが始まってみないと分からないですね。
今年の十亀投手と小石投手ぐらいにやれれば合格点出せますが、どうなるでしょうか。
左右の高校生投手も同じですし、金子選手と水口選手も同様、
下手すると、来年は誰も1軍にいない可能性がありますが、
数年後を見れば大化けしている可能性もある、そんな博打当たり的なドラフト指名です。


【ドラフト1位】 増田達至 NTT西日本 右投手
最速152キロ右腕で、社会人時代は抑えとして活躍しましたが、
ドラフトサイトのレビュー等を見ても、評価がバラバラで実態が掴めません。
ストレートは140キロ中盤で、NTT西日本の監督で西武でも活躍した佐々木誠氏によれば、
「ベース付近で伸びるプロらしい球を投げる」との評価ですが、
一方でツーシーム等でボールを動かすタイプとの評価もあり。
変化球もカーブが良いというスカウト評から、スライダーがいいという評価や、
西武のスカウト評価ではカットボールがいいと、こちらもバラバラ。
映像を見ると、オーソドックスな右腕という感じで、ボールに力はありそうですが、
実際にどういうピッチングを見せるのかは入団後の楽しみとしておきたいです。
最初は長田投手に近いのかと思いましたが、
岸投手に近い感じもあり、馬力型だと小野寺投手か、まだ分かりません。

外れ1位とはいえ、単独指名だったら少し不安も感じましたが、
投手指名の上手い広島も外れ1位指名したというのは若干不安が和らぎます(苦笑)
しかし、3年連続で大卒社会人投手を上位指名ですか。完全に味を占めてますね(^^;


【ドラフト2位】 相内誠 千葉国際高校 右投手
関東No1右腕の評価もあった「房総のダルビッシュ」。
182センチ75キロの細身の体格で、最速143キロで多彩な変化球を持つ投手ですが、
体がまだできていないとのことで、素材型のピッチャーという感じです。
高校時代の岸投手に近い感じでしょうか。昔なら大学進学で様子を見たと思うのですが…

多くのサイトでスタミナ不足を指摘されているようなので、
相内投手にとっては新人合同自主トレとキャンプが一つの山でしょうね。
ライオンズは陸上部と揶揄されるぐらいに、投手はとことん走らされますから、
体力のない投手は練習に付いていけません。
これはドラフト5位の佐藤勇投手にも言えることですが、
この秋・冬の間にしっかりとした備えをしておかないと、日の目を見ずに終わることでしょう。
ライオンズは高卒の投手が育たないと言われますが、その主な原因がコレです。
今からでも陸上部に混ざって、とことん走りこみ、来年の春に備えて欲しいです。
そこを乗り越えることができれば、大きな飛躍が待っているのは間違いありません。


【ドラフト3位】 金子侑司 立命館大 遊撃手
関西のスピードスタート呼ばれる俊足の選手。
立命館宇治時代はセンスの高い走攻守の3拍子揃ったタイプという評価だったものの、
大学時代は打撃が伸び悩み、スケールダウン。
今秋は打率は.220で盗塁0、失策は4。精細を欠いたシーズンだったようです。

報道では「ポスト中島」なんて声もありましたが、現時点では到底無理で、
内野の守備代走要員といったところでしょう。
外野は秋山選手や熊代選手、斉藤選手と俊足揃いですが、
内野は鬼崎選手が一番速いぐらいで、これといった俊足な選手がいなかっただけに、
そういう意味では、育成枠の水口選手同様にチャンスはあります。
でも、守備代走要員を3位で獲得というのは寂しいとしか言いようがないです。

ただ、高校時代は打撃の評価も高かったわけで、プロで一から鍛え直せば化ける可能性もあります。
178センチの65キロとまだまだ細身で、身体能力の高さは感じるタイプなので、
野手育成に定評があるライオンズで一から作り直せば、巧打の内野手に育つかもしれません。
ライオンズのドラフト3位は当たりが多いだけに、そうなってくれることを期待したいですね。


【ドラフト4位】 高橋朋己 西濃運輸 左投手
プロフィールを見て、静岡県の加藤学園出身で驚いて、さらに三島市出身で二重に驚きました。
中郷の方の出身らしいですが、地元にいて全く知りませんでした。ごめんなさい。
加藤学園時代は入学時が最速98キロ、卒業時も120キロ後半ぐらいで目立ちませんでしたが、
大学・社会人でグングン成長して、今では最速148キロをマーク。
140キロを越すストレートとスライダーで高い奪三振率を誇るサウスポーのようです。

ライオンズで言えば、松永投手に近いタイプのようですが、
松永投手よりもストレートに速くて力があり、コントロールが少し荒れる感じでしょうか。
映像で見ると、球持ちも悪くないですし、プロで活躍できそうなタイプです。
ライオンズの左リリーフは、ウィリアムス投手を除けば、松永投手ぐらいですし、
他は先発争いをしている武隈投手と小石投手で、宮田投手と中崎投手が伸び悩んでいるだけに、
今年の指名選手の中では最も早く活躍する可能性を秘めている投手だと言えます。
三島市出身の投手というと、横浜に在籍した森中聖雄氏がいますが、
松井秀喜キラーとして名を馳せたように、左殺しの切り札として活躍してもらいたいですね。


【ドラフト5位】 佐藤勇 福島・光南高校 左投手
最速143キロのストレートと鋭いスライダーで勝負する福島のドクターKで、
甲子園常連校となった聖光学院をあと一歩のところまで追い込んだ左腕投手。

こちらもドラフト2位の相原投手と同じく素材型のタイプで、
菊池雄星投手に近いタイプでしょうか。
相原投手と同じく、走り込みをしっかりと行って、
プロの練習に付いていけるように備えてもらいたいです。


【育成枠】 水口大地 香川オーリーブガイナーズ 二塁手
個人的には育成枠の制度には反対なので、6位で指名して欲しかったんですが…
独立リーグに所属し、169センチの小柄な選手ということなので、
育成枠の本旨に従った指名ということで納得しておくことにします。
他球団のように、高校生をアルバイトのように使い捨てることは絶対にして欲しくないですが。

話を戻しまして、水口選手は俊足巧打の左打ちの内野手のようです。
楽天から横浜へ移籍した内村選手のようなタイプですかね。
ドラフト3位の金子選手と同じく、俊足の内野手は少なかっただけに、
活躍のチャンスはあります。
足の速さや守備の安定感を考えれば、育成枠ではありますが、金子選手よりも1軍に近いかも。
順調に行けば、そう遠くないうちに支配下登録を勝ち取れると思われます。
ハングリーさを忘れずに、最後まで諦めない野球を見せてもらいたいですね。


以上、指名した6選手の簡単な寸評を書いてみましたが、やっぱり素材型の感は否めません。
最も即戦力で活躍しそうなのはドラフト4位の高橋投手で、左のリリーフとして期待できます。
あとはドラフト1位の増田投手がどれぐらいの力を持っているのか、楽しみですね。
野手の2人は内野手の補強にはなったものの、レギュラーを脅かす力は持っておらず、
将来性の高い主軸候補の打者が必要不可欠です。
高校生の投手2人は練習に付いていけるかが心配、
ライオンズの高卒投手は2軍に漬ければ漬けるほど腐っていくだけに、
1年目にしっかりと練習に付いていき、2年目にそれなりの結果を残せないと厳しいです。
そういう意味では高卒の投手とはいえ、覚悟を持って臨んでもらいたいです。

結局、キャッチャーの補強もしませんでしたし、
こうなると来年は大阪桐蔭の森捕手で決まりですかね。
兎にも角にも、主軸を打てる大砲候補が欲しい。


以下は、日ハムの花巻東・大谷投手の強行指名の問題に対する考察です。

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2012年10月24日

日ハムはドラフト制度を破壊するつもりか

25日に開催される予定のプロ野球の新人選手選択会議(ドラフト)において、
ドラフト4日目にメジャーリーグ挑戦を表明した花巻東・大谷投手を強攻指名するそうです。
まだ指名はしていませんので、他球団をかく乱する情報戦の可能性もありますが、
過去にも数多くの強行指名に踏み切り、
昨年は叔父を慕っての巨人志望だった東海大・菅野投手を指名して拒否されるなど、
前例があるだけに、強行指名に踏み込む可能性も高そうです。

先日も書きましたが、今回の大谷投手の件は過去の例と大きく違います。
過去の選手はNPB、日本プロ野球に入りたくてドラフトにかかっていたのに対し、
今回の大谷投手はMLB、メジャーリーグに入りたくてプロ志望届けを出したのです。
今までの進学や社会人チームへ進んだり、希望球団以外は拒否は、
最終的には日本プロ野球のチームに入ることを目的としましたが、
今回の大谷投手は日本プロ野球のチームに入ることを目的としていないのです。
確かに4日前までは両天秤にかけていた節がありますが、
それでもドラフト前に一応の結論は出してくれたわけで、
それを阻害したとなれば、ドラフト制度が職業選択の自由を侵したと言われかねません。

これまでドラフト制度が職業選択の自由に反しないと考えられてきたのは、
どの球団に入っても、同じNPBという組織の中でプロ野球ができるからです。
西武に入ろうが、巨人に入ろうが、日ハムに入ろうが、試合ができなくなることはあり得ず、
プロ野球選手としての生活が最低限保障されているという意味で、
職業選択の自由には反しません。
しかし、NPBとMLBでは明らかに働き場所が違うわけで、
日本のプロ野球に所属しても、メジャーリーグのチームと対決したり、
アメリカで野球ができるというわけでもありません。
さらに、ドラフト指名それ自体はメジャーリーグとの交渉に実害を与えませんが、
実質は日本の球団に配慮して契約が来年4月以降にずれこむ可能性が高く、
大谷投手にとって半年近く契約が遅れるという実害が発生する可能性があります。
過去の強行指名の例、学問の自由との兼ね合いがあった、
巨人・桑田投手やダイエー・城島選手の場合は、拒否しても進学できなくなるわけではなく、
むしろ、箔が付いた分だけ進学の可能性が広がりますが、大谷投手の場合は害悪だけです。
そういった観点からすれば、日ハムの暴挙によって、
ドラフト制度が職業選択の自由に配慮していない、そう判定されかねません。

和菓子職人が和菓子を作ることができず、ケーキばかり作らされたらどうなるのか。
話が違うではないかと誰だって思います。
それとも、同じ料理人なんだから問題ないと言えるのでしょうか?
サラリーマンは転勤や出向で海外勤務もありますが、永続的なものではありません。
ならば、大谷投手は8年間の日本勤務だと考えたとしても、
8年後にアメリカ勤務が確定しているわけでもありません。
そういったことが起こらないように、日本の社会では入る自由、
入社の自由と採用の自由を緩く解しているだけに、
それが制限されているドラフト制度がこれ以上厳しいことを強いるものとなってしまえば、
ドラフト制度そのものが破壊されると言っても過言ではありません。

日ハムの強行指名はそのリスクを多分に含んだもので、
下手をすると、ドラフト制度が憲法違反となる可能性を秘めています。
今回ばかりは自重してもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 埼玉西武ライオンズ・中村剛也選手が半月版損傷等で手術へ
想像以上に酷かったようで… むしろ、それでよく試合に出てましたよね。
しかも、約半分の試合は痛みを抱えながらで、ホームラン王を獲得したわけで…
落ち込む気持ちよりも驚きの方が大きいぐらいです。
復帰時期は明らかにされていませんが、少なくとも半年近く、
来週のワールドベースボールクラシックへの参加は事実上なくなり、
来季の開幕に間に合うかも微妙で、5月の交流戦前に合流できれば御の字ですが、
実際は6月のリーグ戦再開後の復帰となるかもしれません。

そうなると、来季のライオンズの戦力が厳しくなるのは間違いありません。
来季のDHでの出場は織り込み済みでしたが、大きく出遅れるケースは想定外でした。
今季の外国人選手であるヘルマン・オーティズ・カーター選手との再契約が必要で、
守れないカーター選手は不要論も沸きあがりそうでしたが、
再契約の可能性が高くなったと言えましょう。
となれば、中島選手もメジャー挑戦したと仮定すれば、
3番(左)栗山、4(指)カーター、5(一)オーティズ、6(三)ヘルマン
悪くはないんですが… 物足りない感はありますよね…


であれば、ライオンズも積極的に補強に動かなければなりません。
例えば、中日のブランコ選手。
横浜を始め、争奪戦となりそうですが、動く価値はあります。
現状では条件面で敵わないと言わざるを得ませんが、
投手コーチに前中日ヘッドコーチの森繁和氏を招聘すれば、
多少条件面で敵わなくとも、慕っての入団もありえるかもしれません。
仮に獲得に至らなかったとしても、オーティズ選手を始め、
他の外国人選手との契約に影響を与えることができます。
西武との契約は安泰だからと、待って好条件を引き出すことはできなくなり、
残留の目が強くなってくれることでしょう。
動くだけの価値はあると思います。

もっとも、前提条件である森コーチの入団が必要ですが…
2軍監督や1軍ヘッドが不在なのに、来季コーチ人事はまだ未発表、
どうなっているんでしょうかね?
フェニックスリーグ終了まで待つということなんかな?


あとはドラフト戦力の見直しにも繋がることでしょう。
今のライオンズに和製大砲候補はおらず、
高卒1年目の駒月外野手の素質に期待していますが、伸びるのはこれからでしょうし、
それ以外の選手は俊足巧打タイプがほとんどです。
同タイプの斉藤彰吾外野手が2軍での打撃を1軍で見せれば、長打力も期待できそうですが、
今のところはそういった気配もありません。
となれば、ドラフトで大砲候補の獲得に動く可能性が高そうです。
今のライオンズは緊急性を要する大きな補強ポイントがなかったため、
1位はエース候補の大阪桐蔭・藤浪投手を指名すると思われましたが、
ここに来て野手を1位候補になってくる可能性が高まったように思います。
候補は外れ1位候補だった駒澤大学・白崎浩之内野手でしょう。
高校は埼玉栄高校出身ということで地元ですし、
守備の不安はあるものの、サード・ショートを守ることができ、
右の強打者ということで補強ポイントに合致しています。
中村選手の長打力を補う活躍はまずできませんが、
将来性に期待し、中村選手の復帰まで育てて待つということはできそうです。

その後は、2位で立命館大・金子選手など即戦力のショートを予定していましたが、
ここで即戦力の投手を指名してくる可能性もありそうです。
3位は高校生の野手、4位で2位で補強できなかった方、5位で高校生を軸に投手、
こういった指名になってくるかもしれません。
指名予定の5人という人数は9人の引退・戦力外選手と比べると少ないだけに、
補強枠として2人余裕を持ったとしても、まだ2人余裕があるわけで、
他球団を戦力外になった選手の獲得もありそうです。
候補としては、阪神を戦力外となった小林宏之投手、楽天を戦力外となった有銘投手、
同じく楽天を戦力外となった岩村選手。
左右のリリーフ、補強ポイントのサードを埋めることができるだけに、
ドラフトだけではなく、こちらの動きもあるかもしれません。

【追記】
夜の報道と各球団のドラフトを検証した結果、
野手を1位指名する可能性がありそうなのはヤクルトぐらいで、
外れ1位も投手もしくは捕手の補強を優先しそうなので、果敢に攻める可能性もあります。
とはいえ、ウェーバー順の2位で残っているかは微妙なだけに、
そこは球団の評価次第かもしれません。


もっとも、ファンとして最も望むのは、中島選手のメジャー挑戦延期なわけですが…
腰の状態も心配ですし、もう1年ライオンズでやってくれないでしょうか?
負担の少ないサードを守る試合が多くなってもいいわけですし…
とはいえ、FAしたら獲得に名乗りを上げると見られるジャイアンツが
ワールドシリーズ出場を果たしたりと、夢への希望が膨らむことも確か。
実に悩ましい問題です。

2012年10月22日

日本シリーズは日ハムと巨人に

今日でプロ野球のクライマックスシリーズが終わり、
パリーグは日ハムが3勝0敗でソフトバンクを下し、
セリーグはジャイアンツが3連敗から3連勝して3勝3敗で中日を下し、
それぞれ優勝チームが日本シリーズへと駒を進めました。

まぁ、でもクライマックスシリーズは完全に制度として破綻しちゃいましたね。
この「優勝チームが勝って当然」という空気はどうにかしないといけません。
平日開催だった影響もあるでしょうが、クライマックスシリーズの常連となった日ハムが、
札幌ドームの試合で満員にできず、空席が目立ったことは関係者に衝撃を与えました。
要するに、勝って当然だから誰も見に行かないわけです。なるほど、道理です。

今日の試合でジャイアンツが勝ったから格好が付いたものの、
もし引き分けだったら、凄くおかしなことになっていました。
ジャイアンツが2勝3敗1分で勝利、アドバンテージ1勝があるとはいえ、変です。
何で負け越した方が勝者なのか。
第1ステージなら1勝1敗1分で上位球団が勝つのは分かります。
でも2勝3敗1分で優勝チームが勝つのはおかしくないですか?
それじゃアドバンテージ1勝どころではない。1.5勝分を上げているようなものです。
これを「出来レース」と言わずして何と言うか。実に馬鹿げています。

かつてのパリーグのプレーオフが完成していたとは言いませんが、
少なくともアドバンテージはなくすべきだと思います。
アドバンテージを入れたら開催する意味がそもそもなくなります。
優勝チームが日本シリーズが出れないのが変? そう言うなら最初からやるなよ!
合理的な結果が出ないと変だ? だったら、今年の横浜と巨人は開幕前から最下位と優勝だろ!
アドバンテージの制度はスポーツの醍醐味そのものを破壊しています。
ある意味、順当にいかないのもスポーツ。一発勝負の怖さがあってこそでしょう。
それを無に返すクライマックスシリーズのアドバンテージは腐ってます。

月曜開催の第3戦目こそ満員になりませんでしたが、
西武ドームでのクライマックスシリーズはホームチームの敗退に終わったとはいえ、
盛況な形で終わりを迎えました。
「埼玉」の冠を付け、球団が地域密着に努力してきた甲斐もあって、
ようやく西武ドームの客足も伸びるようになりましたが、
こうやってファンが熱心になってきたのも、惜しい戦いをしながら一歩届かないためでしょう。
2年前のリーグ優勝目前の逆転優勝や、昨年の最下位からギリギリ滑り込んだ3位、
今年もあと一歩のところまで行きながら優勝できずにCSも敗退と、
悲しいかな、あと一歩で負け続けたことが、
逆にファンを勝利に対して飢えさせ、熱心にしたのだと思います。
黄金時代のライオンズは本当に強かったですが、「勝って当然」ではファンも刺激が足りません。
負けるリスク、不条理さがあるからこそ、逆に燃えるわけで、それがスポーツの醍醐味です。

そういったスポーツの醍醐味そのものを欠くクライマックスシリーズは、
ファンに飽きられてしまうのは当然のことでしょう。
そういう意味ではメジャーリーグのプレーオフはよくできています。
不条理だからこそ燃えるんです。
もう一度、本来あるべき姿だったプレーオフに戻しなさい。
どうしてもアドバンテージが欲しいなら、ホーム・ビジターの移動を加え、公平性を担保しなさい。
今の仕組みでは優勝チームの金儲けのためだけの「出来レース」に過ぎません。
いい加減に目を覚ませや、と毎回思います。


◆ニュースネタ フランスTV局司会者が日仏サッカー親善試合に関して相次ぐ暴言
一度目はサッカー親善試合のフランス戦で、ゴールキーパーの川島選手の好守備に阻まれ、
何度となくゴールを逃したフランス代表を揶揄して、
川島選手の腕が4本あるかのような合成映像を作り、「福島の影響ではないか」と発言し、
さらに、これが問題であると世論の話題になると、
今度は「コップの中の嵐(他人事、外に影響のないこと)」をもじり、
「コップの中の津波」と発言するなど、お騒がせが続いています。
本人的には軽いジョークなのでしょうが… ジョークにしては行き過ぎですよねぇ…

最初の「福島の影響ではないか」という発言に関して言えば、
そもそも、そういった発言が出てくる意識が問題です。
原発事故がある種のモンスターを生み出したのではないか、
映画のゴジラのように、理解不能な危険を生み出すという漠然とした不安が背景にあり、
それが簡単に口を出てしまうという意識そのものが問題です。
つまり、それがジョークとして通じると思っている意識、
要は、原発事故が理解不能な怪物を生み出すのではないかという人々の邪推や不安、
その心に触れようとするジョークなわけですから、性質が悪いと言わざるを得ません。
福島の人々は人間ではない、そう言わんばかりの発言に思えてしまいます。

今度の「コップの中の津波」という発言は、もはや意味不明と言わざるを得ません。
全く津波を理解していません。
津波は海を隔てた遠くの国にも影響をもたらす災害ですから、
コップの中の津波はこぼれるだけでなく、コップを持っている人の顔にも降りかかります。
発言の意図と完全に矛盾しており、もっと騒げと言っているのでしょうか?
前の発言における福島を揶揄するつもりで言ったのではないという弁護も、
この発言によって完全に破綻してしまい、
津波を過小評価し、被災者を揶揄しているようにしか思えなくなってしまいます。

ジョークはさらっと流される類のものなのに、これらはそうすることができないわけで、
ジョークとしては芸がなさ過ぎます。
まぁ、これ以上騒いだところで、特に何かが変わるわけでもないと思いますので、
行き過ぎた発言の指摘に止めておき、馬鹿がいたんだな程度に流すべきでしょう。

どうでもいいですが、馬鹿は古代中国で時の権力者が鹿を連れてきて「馬」と言い張り、
これは「鹿」ではないかと言った者を抹殺し、
「馬」と言った者を自分に従う者の証明としたことが語源のようです。
ということは、馬鹿、鹿を馬と言ったら殺されちゃうということ?
現在の意味と大きく異なってきているのは間違いありませんが、
あまり使いたくない言葉ではありますね。
今回の話には最適な感がありますが(苦笑)


◆野球ネタ 花巻東・大谷投手がメジャー挑戦を表明
本人の決断ですから、周りがとやかく言うことではないでしょう。
よくドラフト制度が職業選択の自由に反するかどうか話題になりますが、
チームによってプロ野球の試合ができる・できないがあるわけではないので、
プロ野球球団であれば職業選択の自由は保障されますが、
大谷投手の場合は日本プロ野球ではなく、メジャーリーグに仕事を求めたわけですから、
本人の職業選択の自由を尊重するためにも、容認の態度でいいと思われます。

ただ、大谷投手に自覚して欲しいのは、
あなたの夢の追求は多くの人々の期待を裏切るものだったということです。
同様に日本プロ野球を経ずに大リーグ入りしたレッドソックス・田澤投手にも言えますが、
日本の野球ファンはメジャーでの活躍で名前を知っていても、
日本のアマチュア時代の実績は知らないことが多く、松坂投手は応援している人はいても、
田澤投手を熱心に応援している人はほとんど見かけません。
一般の人々からすれば、松坂投手やダルビッシュ投手の名前は知っていても、
「田澤投手って誰?」ってことになるでしょう。
つまり、3年も経てば、日本人はあなたのことを忘れるということです。
例え、メジャーで活躍したとしても、それは日本人の大谷翔平の活躍ではなく、
海の向こうにいる大谷翔平の活躍でしかないわけです。
今まで応援してくれたファンは全てリセットされ、文字通り裸一貫のゼロからのスタート、
もはや日本での働き場所はない、海の向こうにしかあなたの働き場所はありません。
異国の地で自らの力で地位を掴み、一プロ選手としての活躍を望みたいです。

その話はこれぐらいにして、一つ分からないのはこの場合のドラフトの制限の話です。
報道の文言が色々とバラバラで、統一的解釈ができているかどうか疑わしい面があります。
私は、最初、メジャーリーグ球団と契約してから3年(または2年)と解していたのですが、
どうやらそれは誤りで、メジャーリーグ球団との契約が解消し、
かつ、帰国してから3年(2年)となっているような気配です。
これってかなり厳しい処分のようにも思えるのですが…
つまり、フリーの立場なり、社会人で3年(2年)やらないといけないということですよね?
楽天・星野監督が「甘すぎる」と批判していたのは、前者の解釈をしているのでは?
メジャーリーグとの契約にしても、メジャー契約を指すのか3Aでもいいのか、
または独立リーグその他の海外リーグとの契約はどうなのか、
そういった面を考えると、統一的解釈ができているとは思えないわけです。
日本に復帰した選手だと日ハム・多田野投手がそうですが、
その時にはこういった規則はなかったので、実際にどうやって運用されるのか甚だ疑問が残ります。
大谷投手が3年後、日本に戻ってきたとしても、3年以上は大学・社会人でやる必要があるのか、
それとも3年後には自由にドラフト指名できるのか、
もしくは1年でメージャー契約を切られ、その後独立リーグでプレーしてたらどうなるのか、
そこらの曖昧な点をはっきりしてもらいたいように思います。


◆ライオンズネタ 「勝つチーム」を作るために その3:投手編
投手陣は例年よりも故障者が少なく、シーズンを通して見れば、安定していた方でした。
ただ、計算違いが多かったことも事実で、
エースの涌井投手が開幕から全く勝てなかったり、
抑えとして期待したゴンザレス投手が完全な見込み違いに終わったり、
キャンプ・OP戦と激しい先発争いをしていた菊池雄星投手と十亀投手が開幕1軍を外れ、
調子を取り戻して1軍戦力となったのが後半戦からと大きく出遅れてしまったり、
5月に抑えに配置転換した涌井投手が不祥事で事実上の謹慎処分となり、
落ち着きつつあったリリーフ陣が再び乱れたりと、
不調や怪我以外のアクシデントに泣かされた感があります。

それでも、終わってみれば、
先発は野上・菊池雄星・武隈投手ら若いピッチャーが頑張りを見せ、
リリーフでは抑えの涌井投手を軸に、長田投手とウィリアムス投手が勝ち試合を固め、
十亀投手や岡本篤志投手、松永投手らが脇を固めるなど、最終的には投手陣も充実しました。
ただ、エース不在の状況が続き、後半戦強いはずの岸投手がエース対決で勝てなかったりと、
ここ一番で先発投手が力を発揮できなかった感じはします。
涌井投手が再び先発に戻れば、リリーフの問題が再燃しますので、難しい面もありますが、
今年は若手が伸びた年だとも言えますし、来年以降の飛躍を期待したいところです。


今シーズンの投手評はこれぐらいにしておき、
先発・リリーフに分けて論評していきたいと思います。

★投手論評 先発投手編★
先発投手候補を大別すると、
 【右先発】  涌井、岸、牧田、野上、十亀
 【左先発】  菊池雄星、武隈、小石
 【ベテラン】 石井一久、西口
この10人の争いになってくると思われます。

シーズン終盤は6人目の先発不足を指摘されることが多かったのですが、
西口投手と武隈投手の不調降格後の怪我の影響が大きく、
小石投手も8月に人身事故を起こし、1ヶ月近くの謹慎期間が影響したので、
1軍戦力的として不足している印象はありません。
ただ、2軍を見ても、将来を期待できる若い投手は少なく、
来年活躍できそうなのは、十亀投手と小石投手、大石投手ぐらいで、
それ以外は現時点では期待できず、ドラフトで将来性を重視した指名が必要でしょう

話を戻しまして、上記の先発の内訳で、
理想としては、右先発から3人、左先発から2人、ベテランから1人の配分が理想です。
ただ、左の先発に期待する武隈投手が手術明けでどれだけ投げられるか分からず、
実力的には右先発の残り2人の方が上ですから、
現実的には、右先発から4人、左先発から1人、ベテランから1人の配分となり、
ベテラン2人の傾向として、前半に強い石井一久投手と、後半に強い西口投手ですから、
交流戦までは、右4枚+左1枚+石井一久投手、
交流戦後は、右3枚+左2枚+西口投手、といった傾向になってくれればと思います。

先発投手の問題は頭数ではなく、誰がエースとして働くかでしょうね。
開幕投手を務めた涌井投手は、開幕から4連敗を喫するなど、
チーム低迷のきっかけの一つを作り出し、5月にリリーフ転向後に不祥事があって謹慎、
交流戦明けから抑えに配置転換されて、優勝争いの原動力となったものの、
代わりにエースとして期待された岸投手は、ローテ投手としては安定していたものの、
本来得意である後半戦に失速し、エース対決をことごとく落とすなど、
勝負所で勝てずに優勝を逃してしまう一因ともなりました。
今季初めて先発ローテを1年通して守った牧田投手を含め、
力のある投手はいるのですから、高いレベルでのエース争いをして欲しいです。

実績ある右の3投手に加えて期待するのが、左の菊池雄星投手ですね。
昨年は打線に助けられる形で4勝を挙げ、今年は飛躍を期待しましたが、前半戦出遅れ、
後半戦からカーブを持ち球に加えて飛躍、結果的に昨年と同じ4勝に終わりましたが、
内容は雲泥の差で、力のあるストレートとカーブとの緩急は見事で、
打線の援護に助けられたのではなく、自らの力で勝ち取った4勝でした。
終盤にストレートの球威を落としてしまい、最終戦のリリーフ登板で打ち込まれ、
防御率が2点台から3点台になってしまったのが残念でしたが、来季への期待は大きいです。
課題は体力面のさらなる強化で、1年間戦えるスタミナを養って欲しいですね。
来シーズンは1年間ローテを守り、左腕エースとして活躍することですが、
いずれはその枠に止まらず、球界を代表するエースへと成長してもらいたいです。

それ以外では、エースを補強するというのは非常に難しいのですが、
レッドソックスの松坂大輔投手の契約更新が微妙で、
今後の先行きが不透明になっているだけに、注視しておくべきでしょう。
ファンとしては、メジャーでもう一花咲かせて欲しいと思いますが、
かといって、ここ数年のような打ち込まれる姿も見るに耐えないです…
まだ年齢的に終わりというわけではなく、一度日本に戻って、
肘の完治と投球フォームの再確認を行って復活を印象付け、
それから改めてメジャーへ挑戦してもいいわけですから、勇気ある決断をしてもらいたいです。
日本球界復帰となれば、横浜DeNAなど争奪戦になることが予想されますが、
古巣のライオンズとしても、手をこまねいて傍観せずに、積極的に取りに行ってほしいです。
もし松坂投手が加入したら、涌井投手を中心に投手陣への刺激はかなり大きいでしょうし、
松坂投手が復活したら、エースとしての活躍を期待できることは間違いありません。
最終的には本人の意向次第ですが、獲得の下準備は怠らないで欲しいです。

外国人投手は、ウィリアムス投手、ヘルマン・オーティズ・カーター選手と、
契約が順調に行けば外国人枠はこの4人で決まることが予想されますが、
投手コーチとして森繁和コーチを招くような展開になった場合は、
中日のソト投手の獲得に動いて欲しいです。
故障がちなのは気になりますが、先発左腕としての期待の大きい投手ですから、
右に比べて手薄な左先発投手を補ってくれると思います。


★投手論評 リリーフ投手編★
リリーフ投手を大別すると、
 【右中継】 長田、岡本篤志、田中、山本淳、平野
 【左中継】 ウィリアムス、松永、宮田、中崎、左先発から1人(武隈or小石)
 【抑え】  大石、右先発から2人(涌井or岸or牧田or野上or十亀)
「抑え」を誰にするかという問題は、先発投手争いの右先発5人次第だと言えそうです。

ライオンズの抑えは豊田清氏がFA移籍して以降、小野寺投手が一時的に活躍した後、
グラマン投手やシコースキー投手ら外国人投手に任せる時期が続き、
昨年からは先発投手だった牧田投手と涌井投手を配置転換することで凌いできました。
理想としては豊田清氏のような絶対的守護神を作り上げたいところですが、
今シーズンの12球団の抑えを見ても、怪我や不調に泣かされた投手が多く、
セーブ王の日ハム・武田久投手であっても、隔年傾向があるなど不調な時期もあります。
それだけ抑え投手というのは過酷なポジションで、
固定するのが理想でしょうが、3年以上安定して続くのは難しい傾向にあります。

そういった面を考えると、ここ2年の先発投手からの抑え転向は悪くない案かもしれません。
抑えから先発に戻った牧田投手は、オープン戦こそ先発の感覚が戻りきらずに苦労しましたが、
シーズンに入ってからは安定した投球内容でチームの勝ち頭となるなど、
抑えからの先発への再転向に見事に成功しました。
牧田投手が先発から抑えへの転向、抑えから先発への再転向を成功させたことで、
今後のモデルケースとなる可能性があります。
また、先発投手は1週間に1度の登板で、それ以外の試合はベンチ入りをしない場合が多く、
他の選手とのグラウンド上での交わりが少なくなりがちで、
そういった状況が涌井投手の不祥事の遠因ともなりましたから、
先発投手にチームの一体感を思い出させることも重要なことのように思えます。
加えて、抑え投手としての資質はいくつか条件があるでしょうが、
「決め球」「制球力」「信頼感」の3つが主な条件だと思われますが、
そのうち最も重要な「信頼感」を先発投手はある程度得ているという特徴があります。
中継ぎとは違って抑えは固定しますので、ベンチから信頼される投手でないと成り立ちません。
けれど、抑え不在の時は誰に任せるべきか迷い、結果が出なければ即交代となってしまい、
試行錯誤の時期が続くあまりに、却って抑えが固定できなくなってしまいます。
そもそも経験の浅い投手だとベンチもファンも不安な気持ちで見てしまいます。
抑え投手を作る上で大事なのは、「この投手に任せる」ということを決めることです。
その点、実績を残している先発投手は最初からある程度の「信頼感」を備えていますから、
多少結果が残らなくとも「慣れ」の問題として片付けることができますし、
経験の浅い投手にありがちな不安な気持ちでマウンドに送り出すということも少なく、
そういう意味では抑え投手を固定しやすいという利点があります。
投手は先発起用を基本線としながら、1~2年限定で抑えを持ち回る、悪くない考えです。
不安定な外国人投手に任せるよりは、よっぽど建設的な感じがするのですが、どうでしょうか?

以上のことを踏まえて、「抑え」を考えて見ますに、
固定するとすれば、2年目のシーズンを終えた大石投手でしょう。
今シーズンは試行錯誤の末、ようやく自身のピッチングスタイルが掴めるようになり、
シーズン中盤にはスライダー・チェンジアップといった変化球のキレが向上し、
シーズン後半は大学時代の150キロには届かないものの、
140キロ前後でもキレのあるストレートで相手打者を封じることができるようになりました。
来季の飛躍の可能性が最も高いのは大石投手だと思います。
まぁ、でも、それは将来的に「抑え」として起用という意味で、すぐにそうなるとは思えません。
その大石投手にしても鉄人のようなタフさを持っているとは現時点では言えず、
長年固定できるとは思えませんので、途中に先発転向を挟みながらとなる可能性は高いです。
そうなってくると、来季も先発投手の中から抑えを決めることになりそうで、

今の投手陣の主力となっている右先発の5人、涌井・岸・牧田・野上・十亀投手のうち、
3~4人を先発、少なくとも1人以上をリリーフという形になると思われます。
涌井・牧田投手の抑えは言うまでもありませんが、
岸投手もシーズン終盤に固定ではありませんでしたが、リリーフに回った経験があり、
野上投手はこれまでリリーフを基本にやってきており、チェンジアップという決め球もあるので、
抑えとして活躍する可能性も大いに秘めています。
十亀投手は変化球の決め球がまだありませんが、150キロ前後の力強いストレートは魅力で、
度胸満点のピッチングは抑えとしての資質を持っていると言えましょう。
5人とも先発投手としても高い能力を持っているだけに、先発起用したいところですが、
左右のバランスも必要ですから、全員を先発で使うわけにはいきません。
キャンプ・オープン戦で競争させながら、先発から漏れた投手を抑えに回すことになりそうです。
「先発から漏れた投手」というと聞こえは悪い感じがしますが、
今年の涌井投手が実質シーズン後半からの転向にも関わらず、セーブ王まであと一歩でしたから、
チーム状態が良ければ一攫千金のチャンスを大きく秘めているポジションだと言うことができ、
2軍で調整し続けるよりは、ハイリスクハイリターンで挑戦する方が良い選択だと思われます。

中継ぎは今季のメンバーが主になるでしょうが、
昨年の活躍で期待された岡本篤志投手が不安定だったこともあり、こちらも流動性は残しています。
右投手では大石投手が加わるでしょうから良しとして、
問題はウィリアムス投手を補佐する左投手ですね。
選択肢としてはウィリアムス投手の抑え起用の可能性もあるでしょうし、左のリリーフが課題です。
最も期待できそうなのが松永投手ですが、今季はスライダー一辺倒になりがちで、
そこを読まれてシーズン中盤以降は安定感を欠いただけに、パターンを増やすことが必要です。
他は宮田投手が今季1軍で投げましたが、良い時はスライダーを軸に三振を多く奪うものの、
コントロールが一度乱れると手が付けれず、四球連発となるだけに、制球力の安定が鍵です。
あとは先発投手争いをするであろう武隈投手と小石投手のうち、漏れた方となるでしょうが、
まだそこまで実績ある2人ではないだけに、1人だけが先発に固定されるとは言えず、
実際は1人が先発している間は2軍で再調整となるでしょうから、あまり当てにはできません。
そういう意味でも、大石投手と松永投手が一本立ちすることが必要不可欠だと思います。


★投手編 まとめ★
以上のことを簡潔にまとめると、以下のような形になります。
【先発】 涌井、岸、牧田、菊池雄星、十亀・武隈or小石、石井一久・西口
【右中継】長田、岡本篤志、大石、田中、山本淳、平野
【左中継】ウィリアムス、松永、宮田・中崎
【抑え】 野上

先発投手争いは順調に行けば、涌井・岸・牧田投手の3人で決まるでしょうから、
抑えに回りそうなのは十亀投手と野上投手となりますが、実績を考慮して野上投手に決めました。
涌井・牧田投手の再転向はしばらくないでしょうが、岸投手は調子次第で可能性があります。
リリーフは今季のメンバーを基本としているだけに、もう少しコマを増やしたいところ。
先発5番手争いをするであろう十亀投手と武隈投手、小石投手のうち1人はリリーフに。
あとは大石投手と松永投手の覚醒待ちでしょうか。

補強ポイントしては、エースと計算できるリリーフの頭数。
エースを補強するのは難しいのですが、レッドソックス・松坂投手の動向には注目したいです。
リリーフでは、阪神を戦力外となった小林宏之投手の獲得を望みたいです。
阪神を戦力外になった投手は環境を変えれば復活する可能性も高いですし、
地元の埼玉・春日部共栄出身ですから、地域密着の観点からも獲得を勧めたいです。

あとはドラフトでの補強となりそうです。
特に今年は将来的にエースとして期待できそうな大阪桐蔭・藤浪投手と花巻東・大谷投手、
大学生でも亜細亜大・東浜投手がいますから、競合覚悟でアタックして欲しいです。
昨年は競合回避で1位で十亀投手を、2位で小石投手をラッキーにも獲得でき、
震災の影響で都市対抗が遅れ、それから評価が上がったわけですが、
今年はそういったこともないので、果敢にチャレンジしていって欲しいです。
あとは左右のリリーフ候補を1人ずつ獲得できれば理想でしょうね。


★おまけ 埼玉西武ライオンズのドラフト編★
いつのまにかドラフト会議まで1週間を切ったようなので、
ライオンズのドラフトに対する希望を書いておこうかと思います。

補強ポイントは、次期エースとなりうる投手、左右の即戦力リリーフ、
将来の主軸として期待できる大型内野手(三塁手)、右打ちの外野手、以上の4つです。
炭谷選手を脅かすようなキャッチャーも欲しいのですが、
それは来年の大阪桐蔭・森選手の成長に期待し、今年はパス、急ぐ必要もないですから。

そうなってくると、1位指名は投手であることは間違いありません。
高校生の大阪桐蔭・藤浪投手と花巻東・大谷投手、大学生の亜細亜大・東浜投手が候補でしょう。
そのうち、花巻東・大谷投手がメジャー挑戦を表明したので回避が決定的で、
おそらく大阪桐蔭・藤浪投手の指名になるでしょうね。
大谷投手とは違ってある程度完成されており、
それでいて東浜投手よりも伸び白が大きく、大舞台も経験している強みがあります。
ただ、既にヤクルト・阪神・オリックスの3球団が1位指名を公言しており、
大谷投手のメジャー挑戦によってさらに増えて、最大で9球団の競合がありえます。
そうなってくると、他の投手に動く可能性もないわけではありませんが、
ライオンズが欲しいのはただの先発投手ではなく、
エースなのですから、そこは妥協しないで欲しいですね。
外れた場合は、他球団からも名前が挙がっている東福岡・森雄大投手、
慶大・福谷投手、法大・三嶋投手、三重中京大・則本投手らでしょうが、
こちらも競合が予想されるだけに、2位の選手を繰り上げて指名する可能性もありそうです。

狙い通りに1位指名でエース候補を指名できた場合は、
2位指名は将来性のある野手を狙うと思われます。
高校生なら、光星学院・田村選手と北条選手、平安・高橋選手、
大学生なら、駒沢大・白崎選手、立命館大・金子選手。
特に白崎選手は埼玉栄高校出身で、サードを中心にショートも守ることができ、
手薄な右の代打としても使えるので、野手の補強ポイントに合致しています。
ただ、守備に不安を抱えているだけに、
守備力を優先した場合は立命館大・金子選手やNTT西日本の梅津選手を狙うでしょうが…
「ポスト中島」と言うには問題外ですし、ここ2年の野手を見ても即戦力で働いた選手は少なく、
中日・高橋周平選手や日ハム・近藤選手と西川選手ら、将来を期待される選手はいるものの、
即戦力で合格点なのは、昨年のロッテ・伊志嶺選手と、2年目の秋山選手ぐらいでしょう。
その伊志嶺選手は今年サッパリでしたし、投手に比べて野手の即戦力は相当に難しいです。
ショートには高卒1年目で高い守備力を見せた永江選手がいるだけに、
同じタイプの選手で年上の選手を狙うとは思えないのですが…
できるあんら、タイプの違う選手を指名したいところです。

3位指名は難しいのですが、伝統的に3位は野手が当たる傾向にあります。
昨年は高校生の駒月選手、2010年は秋山選手、2008年は浅村選手、
2006年は原選手、2001年は栗山選手、1999年は大島選手、
古くは1993年に松井稼頭央選手を指名するなど、野手の3位は驚くほど成功例が多いです。
実際に名前を挙げてみてビックリしました。イメージはあったものの、ここまでとは…
そういう意味でも、3位は将来性のある野手を獲得しにいくかもしれません。
候補は先に挙げた光星学院の2人に、平安高校の高橋選手、
投手ながらも打撃センスが光る智弁・青山選手と神村・柿澤選手らが候補です。

4位指名は大学・社会人から即戦力リリーフを指名することになるでしょう。
一昨年前は牧田投手、昨年は十亀・小石投手と、社会人出身の投手が成功しており、
他球団では下位氏名ながらもエースに成長したソフトバンク・摂津投手や、
大学出身ではロッテ・益田投手が新人王筆頭の活躍を見せ、
日ハム・森内投手もリリーフで良い働きを見せていますから、
4位以下の社会人投手にも活躍の期待がかかります。

5位指名では白崎選手が指名できなかった場合、内野手を指名する可能性もあります。
本職はファーストですが、サードを守れる関西学院大の萩原選手が残っていれば。
大阪桐蔭時代は浅村選手とチームメイト、刺激策としての指名もああるかもしれません。

【1位】藤浪晋太郎(大阪桐蔭・投手) 【外れ】三嶋一輝(法政大・投手)
【2位】白崎浩之(駒沢大・三塁手)  【次点】田村龍弘(光星学院・三塁手)
【3位】高橋大樹(平安高・外野手)  【次点】柿澤貴裕(神村学園・内野手)

2012年10月18日

CSファイナルステージが開幕

プロ野球のクライマックスシリーズ・ファイナルステージが始まり、
2試合を終えたところで、セリーグは中日が2連勝で2勝1敗(アドバンテージ)とし、
パリーグは日ハムが2連勝して3勝0敗(アドバンテージ)で王手をかけました。

セリーグは中日が主導権を握っているとはいえ、先発投手のやり繰りに苦労しており、
この後も上手くいくかどうかは未知数、
ただ対戦経験の少ない投手が逆に巨人打線に幸いしているような雰囲気も…

パリーグは、この後、ソフトバンクが盛り返す可能性もありますが、
日ハムでほぼ決まりでしょう。
西武の進出を考えて、青写真を描いていた時は、
1・2戦のどちらかを菊池雄星・野上投手で取り、3・4戦目で牧田・岸投手で確実に勝利し、
5戦目の石井投手で決め、6戦目の吉川投手は投げさせないという展開を描いていましたが、
本当に単なる青写真になっちゃいました… 捕らぬ狸の皮算用でしたね…
そういう展開予想からすれば、3戦目は攝津投手で取れるかもしれませんが、
4戦目の武田投手と中村勝投手の投げ合いがどうなるか。
ここがスンナリ行って、5戦目を大隣投手で勝ったとしても、
6戦目に吉川投手と戦うこととなるだけに、厳しいと言わざるを得ません。
相変わらず打線は点数が取れていませんし… 日ハム優位は固いです。


◆プロ野球ネタ ロッテ・伊東勤監督の就任を発表
つーか、2日前に発表しとけば良かったのに… 何でCS開催中にというのが素朴な疑問。
宮崎フェニックスリーグに2軍コーチを派遣した後に退団させたりと、
フロントの動きが読めないというか、はっきり言えば、常識から外れてますよね。
2日前に間に合わなかったのならば、クライマックスシリーズが終わるまで待てよ、と。
段取りが悪すぎるというか、全く持って空気が読めていません。

さて、ロッテに元西武監督の伊東勤氏が就任したわけですが、
西武監督時代は現役引退直後だったこともあって、厳しさが前面に出てしまい、
試合後のインタビューでも選手の個人批判が多く、
当時の若手主体のチームにおいてはそれがマイナスに作用してしまい、
結果的に選手の気持ちが離れていってしまい、退団となった経緯があります。
一方で、前任の伊原監督に続きエンドラン等の機動力を重視した野球を展開し、
中島・片岡・栗山選手ら若い選手を抜擢し、今のチームの土台を作り上げたのも事実です。
NHKの解説、WBCの日本代表コーチ、韓国プロ野球のヘッドコーチを経たことで、
どれだけ「角」が取れたかが成功の鍵でしょうね。
ロッテも、どちらかと言えば、選手を乗せる監督(金田監督やバレンタイン監督)と相性が良く、
伸び伸びプレーさせた方がいい球団ですから、厳しさを表に出しすぎないことが必要でしょう。

あと西武ファンとして気になるのは、コーチ人事で引抜がないか等ですよね。
今の首脳陣のほとんどが伊東監督の退団後に刷新されましたから、
その点では大丈夫だと思うのですが… 気になる点ではあります。
つーか、ロッテはこれで良かったんでしょうか? OB外しが進むだけな気も。
昨年の補強で優勝できると断言したフロントはそのままみたいですし、
最終的には戦力補強の面で伊東監督とフロントが対立してしまうのは確実なような…
ロッテ球団の本気度合いが知りたいです。
まぁ、クライマックスシリーズ中にひっそりと就任会見をやるぐらいだから、
本気じゃないんでしょうね、きっと。
オリックス・石毛監督のように、貧乏くじを引かされなきゃいいのですが…


◆ライオンズネタ 「勝つチーム」を作るために その2:野手編
今年は例年になく主力野手に故障者が続出する年でした。
開幕時には、手術後だった片岡選手は仕方ないにしても、新外国人のカーター選手も手術、
秋山選手もオープン戦序盤で無理して出場するも悪化してコーチがストップをかけて間に合わず、
離脱こそしなかったものの、浅村選手も同様に試合に出続け、前半の極度の不振に繋がりました。
シーズン中盤には、中村・中島選手が代わる代わる離脱(同時離脱でなかったのが唯一の救い)。
シーズン後半には、片岡選手が、栗山選手が相次いで離脱し、
中島・中村選手も故障が悪化して試合に出れない日もあって、
若い石川選手が起爆剤として活躍しかけたところで死球を受けて骨折離脱と、
1年を通して怪我人が出続けた年で、ベストオーダーで戦えた試合は数えるほどしかありません。

それでも戦えたのは、浅村・秋山選手といった新しい1・2番コンビの活躍や、
大崎選手ら中堅選手の奮起、ヘルマン・オーティズ・カーター選手の働きが大きいです。
特に、浅村選手と秋山選手は新しいライオンズの顔としての活躍を期待させるもので、
長らくこの形は続いていきそうな雰囲気です。
ヘルマン選手は開幕時こそ1番セカンドが大外れで、ヒットが出ない・ミスが多いと散々でしたが、
5月からは調子を上げていき、守備位置もセンターを経てサードに落ち着くことになり、
怪我なく試合に出続け、勝負強い打撃と積極的な盗塁で攻撃の起点となってくれました。
なんとか戦うことができたのも、若手の成長と外国人選手の活躍があったからでしょうね。

とはいえ、主力野手が抜けたことによる層の薄さを感じずにはいられませんでした。
特に優勝争いのかかった9月、栗山選手が怪我をしたことで、外野が2つ空いたのですが、
大崎選手の不調もあってなかなか固まらず、2軍から色々な選手を使うも、
五十歩百歩といったところで決め手を欠くような状況もありました。
2軍ではベテラン選手が主軸を打つ状況ながらも、優勝争いの大事な時に出番がない、
2008年頃までは2チーム作れるぐらいの野手の選手層の厚さを誇りましたが、
相次ぐ主力の流出や若返り策もあって、野手の層も底を尽きてしまった感があります。
そういう意味でも、「成長を期待できる若い野手」と、
「優勝経験豊富なここ一番で頼りになるベテラン選手」が必要だと思われます。


今シーズンの野手評はこれぐらいにして、まずは今オフの話題になるであろう事柄に触れ、
その後に個別にポジションを見て行こうと思います。

★中島選手のFA権を行使したメジャー移籍に関して★
昨年までとは違い、球団に主導権のあるポスティング・システムではなく、
選手の権利であるFAを使っての移籍ですから、球団に反対する理由はないですね。
ファンとしても快く送り出してあげたいです。

ただ、昨年までなら、レギュラー確約は難しくとも、控え扱いでのメジャー契約は可能でしたが、
今年になって腰痛をやってしまったので、故障に煩いメジャー側がどう評価するか分かりません。
日本人内野手は失敗例として挙げられますが、松井稼頭央選手や岩村選手も活躍した時期もあり、
その点では一概に失敗とは言い切れませんが、いずれも故障に泣き、
その間に他の選手に取って代わられ、球団を追われるうちに活躍の場がなくなっていきました。
日本人内野手が成功できない最大の理由は「怪我」であって、
腰痛が完治しない限りはシビアな評価がされてしまう可能性があります。
海外FA移籍は長期化が予想されるだけに、12月までに腰痛が回復することを祈りたいですね。

そういったことを考えると、今年の中島選手も100%メジャーに行けるとは限りません。
ただ、FA宣言をするのはほぼ確実でしょうから、
最悪の場合に備えてのFA宣言残留の準備はしておくべきでしょう。
国内FA権とは違って、契約条件の吊り上げに使われるわけではありませんし、
中島選手はそういう選手でもありませんから、
これまでは否定しがちだったFA宣言した上での残留を無条件に認めていいと思われます。


★中村剛也選手が膝を再検査、手術も検討★
まだ手術が確定したわけではありませんが、どうやらその可能性が高そうな雰囲気です。
完治にどれぐらいかかるか分かりませんが、来春のWBCに間に合うかも微妙ですし、
開幕には間に合ったとしても、守備は付かず、DHでの出場が基本線となりそうです。

そうなってくると、外国人選手の去就が難しくなってきます。
ヘルマン選手は間違いなく再契約に動くでしょう。
守備の不安があるだけに、来年は外野でと考えていましたが、
中村選手が手術となればサードの第1候補であることは間違いなく、絶対に必要な選手です。
残りのオーティズ選手とカーター選手はファーストを守ることを期待されますが、
膝の手術後だったカーター選手は今季1度も守っておらず、
そう考えると来季はDHに空きがないだけに、契約は微妙になってくる可能性があります。
一方のオーティズ選手は、オリックス・ロッテ・ソフトバンクと渡り歩くなど、
契約問題で苦労してきただけに、スンナリと残留となるかどうかの不安があります。

ただ、昨年からの飛ばない統一球の導入や広いストライクゾーンによって、
活躍できる外国人選手が少なくなっているのも事実で、
成功例はバレンティン選手と李大浩選手ぐらいで、
それ以外はあまり活躍できておらず、日本で活躍した選手を再獲得するケースが増えています。
そういった点から、新しく外国人選手を獲得するのは必ずしも良い考えとは言えず、
逆にヘルマン選手とオーティズ選手は他球団から狙われかねないだけに、
3選手との再契約を早めに進めてもらいたいですね。

また、中村選手の手術後はヘルマン選手がサードを務める可能性が高いのですが、
守備に不安があり、クライマックスシリーズではレフトに回ったりもしていただけに、
打撃と守備が安定したサードが必要なことも事実です。
そういう意味でも、楽天を戦力外となった岩村明憲選手との契約を目指して欲しいです。
楽天での成績を見ると、実力的には疑問の残る面もありますが、
ヤクルトやメジャーでも優勝経験があり、
レイズでは若手を引っ張るリーダーとして活躍していただけに、
「優勝経験豊富なベテラン選手」という補強ポイントに合致し、
かつ、現時点で流動的なサードを守れるということで、最適な補強でしょう。
古巣のヤクルトに本腰を入れられると敵わないだけに、
中村選手の手術の有無が確定した時点でアタックしてもらいたいです。

現時点で岩村選手以外には去就が微妙なベテラン選手は出てきていませんが、
メジャーの松井秀喜選手の動向はチェックしておくべきでしょうね。
もし、松井選手が最後の奉公としてWBC出場を望むのならば、
メジャーでの契約は難しくなり、かといって浪人の立場での参加も難しく、
そういった面からも日本球界復帰を決断する可能性があります。
争奪戦になるのは間違いないでしょうが、巨人・メジャーでの優勝経験が豊富で、
「勝つためのバッティング」を知り尽くしている松井秀喜選手の勝負強さは魅力的です。
ここ一番でヒットが出ずに優勝を逃したことを教訓として、
勝負強いベテラン選手の獲得を積極的に目指して欲しいです。


★ポジション別論評 キャッチャー編★
ほぼ全試合でスタメンマスクを被った炭谷銀仁朗選手にかかる期待は大きいです。
盗塁阻止率はリーグトップで、相手に何度もタックルされながらも逃げないブロック、
ディフェンス面の評価は非常に高く、来シーズンも正捕手で間違いないです。
一方で、CS第1戦でチャンスでもないのに代打を送られて交代し、
その後、上本選手に代打を送れずに負けたことに象徴されるように、
打率が2割を切っているようでは打撃面で信頼されないのも事実。
来季に向けては打撃力向上が大きなポイントとなってくるでしょう。

ただ、打撃が年々進化していることも事実で、今季は右方向へのヒットが増え、
中島・浅村・ヘルマン・片岡選手に次ぐ綺麗な右打ちを見せる機会が増えてきました。
バスターエンドランも上手で、当てるバッティングもできるわけですから、
普通に打てば.250以上は打てそうな感じはするのですが…
下地はかなり積んでいると思うので、あとは開花させてもらいたいです。
あと、年齢的にも20代中盤に差し掛かり、
野手陣の中では中島・中村・栗山・片岡選手らに次ぐ試合数と経験を積んでいるだけに、
そろそろ「若手」から脱却し、名実ともにチームの中心選手に育って欲しいです。
リードもかなり安定してきており、首をひねるような場面はほとんどなくなりましたが、
まだ谷繁選手や細川選手のように相手打者を苦しめるような配球には至っていないだけに、
そろそろ、そういった相手に嫌がれるリードをできるキャッチャーになって欲しいです。
あと一歩、炭谷選手が若手から主力に変わるだけで、ライオンズは一気に強くなるはずです。

炭谷選手の打撃が伸び悩めば、上本選手ら他のキャッチャー陣にもチャンスが出てきます。
特に上本選手はスローイングに難があり、守備で代えられるために第三捕手の位置でしたが、
今年はスローイングが劇的に向上して、盗塁でアウトにする場面も多くなり、
第二捕手の位置を確固たるものにしました。
ただ、今年はDH等で出場したシーズン前半に打撃で結果を残したものの、
シーズン後半は出場機会の問題もあって、なかなか打撃でアピールできなかっただけに、
捕手と打撃の両立が求められます。

その他の星孝典・武山・岳野選手らは強肩・強打をウリにしていますが、
いずれも炭谷選手の守備、上本選手の打撃を勝っていないだけに、レギュラーは難しいです。
比較的手薄なサードや外野を守れることもアピールできれば、チャンスは増えるかも。
一度は育成選手となりながらも、支配化選手に戻った中田選手は、
2軍で最も多くマスクを被るなど、飛躍の年となりました。
まだ22歳と若い選手ですから、炭谷選手を脅かす存在に成長して欲しいですね。


★ポジション別論評 二遊間編★
長らくライオンズの二遊間は、ショート中島・セカンド片岡選手の体制で来ましたが、
片岡選手がルーズショルダー等でシーズン前に手術し、復帰するも痛みは残ってしまい、
シーズン中に再離脱となって再手術に至ってしまい、
中島選手もシーズン中盤から腰痛に悩まされての欠場が増え、
オフにはFAを使ったメジャー移籍も噂されています。
そんな中で、主力を欠く中で外国人選手を使うために、浅村選手をセカンドに回したり、
ショートで高卒ルーキーの永江選手を使ったり、
ヤクルトから移籍の鬼崎選手が守備固めでアピールするなど、新しい形ができつつあります。

仮に中島選手が残留し、片岡選手も復帰したとしても
来季もそのまま2人の二遊間が続くとは正直思えません。
中島選手がメジャーへ挑戦せずに残留するということは、腰痛が完治していないことを意味し、
ショートでフルに出場するのは難しく、サードと半々ぐらいになると予想されます。
片岡選手も再手術で肩の痛みが消えない限りは、
ファーストから見て逆の動きが多いセカンドを守ることは再度の怪我に繋がりかねません。
今年のセカンド浅村選手のプレーを見ていても分かると思うのですが、
一二塁間のゴロに飛びついて、起き上がらないままにサイド気味に1塁へ送球したり、
二遊間のゴロを逆シングルで捕って、反転しながら送球したりと、
セカンドのスローイングはかなり不安定な位置からすることが多いポジションです。
それに対してショートやサードは、基本的にファーストと正対する位置にあるので、
ほぼスローイングの位置は一定しており、ステップでスローイングもカバーすることができます。
ショート・サードというと、肩の強さを要求されがちですが、
そういう意味では純粋に地肩の要求をされることはなく、肩に不安があっても守ることができます。
片岡選手の選手寿命を考えれば、外野手に転向するのが一番なのですが、
仮に中島選手が抜けてしまうと、経験ある内野手がいなくなってしまうので、
ショート・サードに回して浅村選手らの成長を待つ形になるのではないかと思われます。

そうなってくると、セカンドは浅村選手で固定するべきでしょう。
本人はショートを望むかもしれませんが、今年見せたセカンドの動きは素晴らしく、
ミスすることもありますが、広い守備範囲と身体能力の高さは魅力的です。
また、高卒ルーキーの永江選手の守備が想像以上に良く、将来的にショートを任せることも考えて、
次期主力選手として期待する浅村選手はセカンドに固定して欲しいです。

ショートは前述のように片岡選手をコンバートし、原選手や鬼崎選手と併用しながら、
高卒ルーキーの永江選手の成長を待つ形としたいところです。
永江選手は守備面の評価は素晴らしいものの、打撃の方は1軍で内安打1本に終わってしまい、
結果的に打撃面の力不足を露呈する形となってしまいました。
それでも2軍では.258を打っていますし、高卒1年目の数字としては有望株の結果です。
確か、浅村選手の高卒1年目の成績もそれぐらいだったと思います。
浅村選手は2年目・3年目と大きく成長し、年々パワフルになっているだけに、
永江選手もそれに倣って日々成長していって欲しいですね。
来年は今年のソフトバンク・今宮選手ぐらいの成績を残せれば合格点でしょう。


★ポジション別論評 一塁・三塁・DH編★
現時点で一番流動性の高いポジションがここかもしれません。
中村選手が手術回避で膝が回復してサードを守れるような状況で、
なおかつ、外国人選手の契約更新が無事に済めば、
サードに中村選手、ファーストにオーティズ選手、DHでカーター選手と、
ヘルマン選手がライトを守れれば、外国人3人を同時に使うことができ、
中島選手がメジャー挑戦したとしても、得点力を補うことができますが…
現実的には、中村選手の膝の状態は芳しくなく、手術する可能性が高くなるので、
来年はDHでの出場が基本線となって、カーター選手の出場機会は減ってしまうでしょう。

そうなると、中村選手をDHで固定し、サードでヘルマン選手を起用、
ファーストはオーティズ選手を中心に、カーター選手との併用になりそうです。
となれば、レギュラーが保証されないオーティズ選手との契約問題が心配になり、
また、カーター選手との契約更新の必要性も問題になってきます。
チームとしては3選手とも再契約したいのですが… 早めに目処を立てて欲しいですね。

問題は内野の控えです。
二遊間は浅村・片岡・永江・原・鬼崎選手と候補がいますが、
サードの控えは原選手ぐらいで、不足している感は否めません。
2軍を見ても戦力になりそうなのは林崎選手ぐらいで、
打力と安定した守備を持った3塁手が欲しいところです。
そういう意味でも、楽天を戦力外となった岩村選手は魅力的に映ります。
FAではロッテの今江選手もいますが、Aランクなので人的保障の損失の方が…

ドラフトでの補強も一つの方法ですが、コンバートも一つの手でしょう。
特に外野手は競争結果が見え始めているだけに、
星秀和選手は捕手コンバート直後はセカンド・サードも守っていましたから、
外野だけでなく、サードに再挑戦することは起用法の幅を広げてくれるように思います。


★ポジション別論評 外野手編★
今年は秋山選手がレギュラーとしての地位を確固たるものにしたものの、
開幕に間に合わず、交流戦後も一時登録抹消となるなど、試合に出ない期間があり、
シーズン後半は絶対的なレギュラーだった栗山選手が骨折で離脱し、
外野の2ポジションが空いている状況が多かったですから、
外野手にとっては数多くのチャンスがあったはずです。
ただ、総じて調子が続かない選手が多く、ほぼメンバーは絞れた感があります。

今年の秋山選手の攻守に渡る活躍で、栗山選手とともに外野2ポジションは確定。
残るライトのポジションですが、今シーズンの競争の結果、
左打者では大崎選手、右打者では熊代選手で勝ち抜けたと言っていいと思います。

大崎選手はシーズン中盤に怪我から不調に陥り、一時登録抹消となりましたが、
9月後半・CSで活躍を見せて、最終的には.269をマーク、一歩抜け出しました。
左投手もそれほど苦にするタイプではありませんし、
課題の守備ではチョンボもあるものの、今年はナイスプレーも多く、
一昔前に比べれば、大分安定感が出てきた感じはします。
CSではダブルスチールのホームスチールを決めるなど、
走塁面も向上していますし、ライトのレギュラーに一番近いのは大崎選手でしょうね。

熊代選手は対左投手を中心の起用で、出場機会に恵まれたわけではありませんが、
綺麗なヒットではないものの、喰らい付く打撃で.270をマーク、
粘り強いわけでもありませんが、とにかく泥臭く向かっていく姿勢が好感が持てます。
守備でミスをした後でも気落ちせずに、思い切って振りにいけますし、
スイッチヒッター挑戦中の左打席を含めて、まだまだ伸び白が大きい選手です。
そして何と言っても、今年は守備面での活躍が目立ちましたね。
西武ドームでの楽天戦でのトリプルプレーは多くのファンの記憶に残っていることでしょう。
それ以外にも果敢なスライディングキャッチを見せるなど、
秋山選手とともに、何度となくチームのピンチを守備で救ってくれました。
秋山・熊代選手の外野守備は12球団一と言われる日ハムの外野陣にも負けていません。
課題は打撃面、左打席でもしっかり打てることにすることなのですが、
それ以上に、スタメン・代走での起用されながらも、盗塁が2個だけというのは寂しいです。
本来は俊足がウリの選手ですから、20盗塁以上できれば、レギュラーも見えてくるはずです。

それ以外の外野手は、三拍子揃った石川貢選手と高卒1年目の駒月仁人選手を除き、
栗山・秋山選手を脅かすどころか、大崎・熊代選手にも勝てず、
現状のままではチャンスすらないと言わざるを得ません。
自分が何をアピールして1軍に生き残るのか、
そこを明確にして特徴を出していかないと、試合で使ってもらえないでしょう。
嶋・高山・坂田選手は打力をアピールして代打で活路を見出す必要があり、
斉藤・田代選手は足と守備において、秋山・熊代選手以上のものを見せる必要があります。
米野・星秀和選手は、過去にそれぞれキャッチャー、サード・セカンドを守った経験を生かし、
複数ポジションを守れることをアピールしていく必要があります。
投手から外野にコンバートした木村投手も、来年、最低でも2軍で結果を残さなければ、
今度こそ解雇されかねず、そうそう長い目で見てもらえる位置にはいません。
いずれも現状のままプレーしてもレギュラーを奪える可能性は少なく、
それぞれ特徴を出していかないと、来年の今頃にはもういないなんてこともありえます。

長いペナントレースでは、レギュラー以外の選手の活躍も重要となるだけに、
彼らが懸命にプレーすれば、チーム力も上がってくるでしょうから、
どれだけ彼らの危機感を煽り、一人でも多く戦力にできるかが底上げのポイントとなりそうです。


★野手編 まとめ★
以上のことを簡潔にまとめると、以下のような形になります。
【捕手】炭谷、上本、星孝典、武山、岳野、中田
【一塁】オーティズ、カーター
【二塁】浅村
【三塁】ヘルマン、林崎、(中村)(中島)
【遊撃】片岡、原、永江、鬼崎、(中島)
【外野】栗山、秋山、大崎、熊代、米野、石川、(ヘルマン)
1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)中村、5(一)オーティズ、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎・熊代、8(捕)炭谷、9(遊)片岡・永江
【代打】 カーター、上本、米野
【守備】 原、鬼崎

外国人選手の契約が順調に行けば、ほぼ今年の終盤のオーダーそのままで、
栗山選手と中島選手が入れ替わるだけで済みそうです。
ただ、それでは少なくとも現状維持か、
中島選手が相手に与えるプレッシャーが減る分だけ打線の質として低下するだけに、
個々の選手のパワーアップとともに、補強をしっかりとすることが必要でしょうね。

補強ポイントとしては、手薄になっているサードと右打ちの外野手。
チーム内で優勝経験のある選手が少なくなってきているだけに、
優勝経験豊富なベテラン選手がいれば欲しいですし、
ドラフトでは次期主力となりうる内野手を獲得したいところですね。

2012年10月16日

CS敗退

プロ野球クライマックスシリーズは、セリーグが2位中日が逆転勝利で勝ち抜き、
一方のパリーグは終始押し気味に試合を進めながらも、2位西武が敗退、
3位ソフトバンクが下克上で勝ち抜きを果たしました。

正直言って、ライオンズの敗退は全く考えていませんでしたね…
第1戦の9回裏ノーアウト満塁もそうでしたが、
昨日の試合もソフトバンクのチャンスは2度だけで他は三者凡退、
中村選手のホームランで1点を返してから、何度となく同点・逆転のチャンスがあり、
球場の雰囲気としては勝つ展開だったのですが… 今でも負けたことが信じられません。
素晴らしい好ゲームだったのは間違いなかったのですが、勝たないといけない試合でした。
こういう勝負所で勝つか負けるかは大きな違いで、
健闘しながらも、あと一歩及ばずに優勝を逃した今シーズンを象徴する終わり方でした。

これが渡辺監督の言う「選手のひ弱さ」なのでしょう。
2008年の監督就任から伸び伸び野球で若手の力を発揮してきましたが、
「勝負に対する厳しさ」が足りていないということでしょう。
十亀投手と野上投手が味わった一球の怖さ、厳しく指示を出せなかった炭谷捕手のリード、
第1戦で併殺阻止のスライディングができなかった秋山選手の走塁、
良い場面もたくさんありましたが、及ばない面も多かったことは事実です。
「勝てるチーム」ではなく、「勝つチーム」を作ること、それが必要だと感じました。

勝ち上がったチームと優勝チームが対戦するファイナルステージは明日開幕です。
アドバンテージ1勝が優勝チームにあるため、絶対的有利は揺るがないでしょう。
特にソフトバンクは戦前に山田投手が登録抹消となり、先発投手が不足していますから、
余程の孝行息子が出てこない限り、勝ち上がるのは難しいでしょうね。
それでも今季での引退が決まっている小久保選手の現役生活が少し伸びたわけですから、
チーム一丸となって戦っていってもらいたいです。


◆ライオンズネタ 「勝つチーム」を作るために その1:首脳陣編
今シーズンのライオンズは故障者が続出したこともあって、
最下位からの厳しいスタートとなりましたが、若手の成長もあって優勝争いに絡み、
あと一歩及ばなかったものの、実力的には日ハム・ソフトバンクに負けていませんでした。
しかし、勝てなかったことも事実。
ここからは全3回に分けて、来シーズンのライオンズに対する提言をしていきたいと思います。
その第1弾は、監督・コーチといった首脳陣に関してです。

最後に優勝・日本一となったのは2008年で、渡辺監督の1年目のシーズンでした。
この時にはヘッドコーチとして黒江透修氏がいて、打撃コーチに大久保博元氏がいました。
当時のチーム方針が「若手を伸び伸びと」という形だったので、
昔気質の厳しさを全面に出した黒江氏の指導方針は合っておらず、退団の運びとなりましたが、
ある意味、そういう厳しさを持った人がベンチにいて、選手の方が見返してやろうと思えたことで、
未熟なチームながらも、ある種の緊張感があったように思います。
それから年を経るごとに若手のチームが少しずつ成熟してきており、
今度は黒江氏が見せたような「厳しさ」が受け入れられる状況になりつつあるように思います。
大久保氏はアーリーワークの導入など若手への指導力がピックアップされがちですが、
スコアラーの膨大な情報を整理しながら、選手にシンプルに出す指示には定評がありました。
チームとしての戦い方を指示する参謀と相手投手をチームとして攻略する参謀がいて、
渡辺監督の戦術面の至らなさをよく補っていたように思います。

おっと、その前に渡辺監督の監督としての評価をしておかないといけませんね。
私は監督の手腕を評価する時に、
「求心力(人心掌握能力」「用兵(選手起用)」「戦術(戦い方全般)」の3つに着目して評価します。
「求心力」は監督がどれだけ選手に慕われていくか。カリスマや選手との信頼関係の評価です。
「用兵」は選手を適材適所に配置できるかどうか。先発・リリーフの起用、1・2軍の入れ替え等々。
豊富な戦力を利用して競争心を煽る方法は「戦術」ではなく、「用兵」として評価しています。
「戦術」は監督の力でどれだけ勝利に持ち込めるか、監督自身の閃きですね。
盗塁・バント・エンドランといった多彩な攻撃スタイルから、
シーズンを通して物事を見渡し、勝つ時期と我慢の時期を設定できるかどうかの評価です。
私は廣岡監督以前を知らないので、以降の監督評価を簡潔に記すと、
 森監督  求心力C、用兵A、戦術A
 東尾監督 求心力B、用兵B、戦術S
 伊原監督 求心力B、用兵S、戦術A
 伊東監督 求心力C、用兵A、戦術A
 渡辺監督 求心力S、用兵A、戦術B
独断と偏見で評価点もイメージでしかありませんが、
大別して、森監督と伊東監督が選手を適材適所に配置し、
森監督はシーズンの勝負所を抑えながら堅実な野球で、
伊東監督は機動力を駆使した積極的な野球で戦うも、最後は求心力が弱さで監督交代に。
東尾監督と伊原監督は、監督としてではなく兄貴分的な存在・コーチの延長としてチームを率い、
東尾監督は独特な投手勘で冴え渡る継投と機動力野球を駆使し、
伊原監督は犬伏・宮地氏など選手を適材適所に配置して勝ったタイプです。
今の渡辺監督の場合はいずれにも当てはまらず、
求心力が高く、用兵が上手いが、戦術は上手くないタイプと見受けられます。
求心力に関係するか分かりませんが、年々スピーチが上手になってますよね。
今年のシーズン終了後の挨拶とかファンの興奮を煽るのがすごく上手でしたし、
発信力のある監督であることは間違いないと思います。
現役時代の実績やカリスマから求心力のある監督は多くいますが、
各選手を偏りなく見つめ、用兵の上手さも兼ね備えている監督はそうはいません。
そういう意味でも、名監督と評価できるだけの資質を持っているように思います。
ただ、一方で、攻撃で動くことが少なく、反撃が遅すぎた試合が多く、攻め方にやや課題があります。
継投は投手出身の上手さはありますが、東尾監督の投手勘よりはデータ重視なところがあり、
長いシーズンを考えての投手起用ができているかというとそうでもなく、
シーズン前半は先発に負担が強い傾向があり、後半はリリーフに負担が強い傾向があります。
基本的な流れはそれでいいと思うのですが、もう少し両者の負担を軽減して欲しいです。

そういう意味でも、渡辺監督に必要なのは「戦術面を補える参謀コーチ」です。
三国志で言えば、渡辺監督は劉備のように人徳がありますが、
今のチームには諸葛亮孔明のように戦術に長けた参謀がいないわけです。
今年の交流戦開始前に、光山バッテリーコーチが兼任で作戦コーチに就任したことで、
少しは攻撃面にも変化が生まれてきましたが、個人的にはまだ足りないと思います。
戦術面に長け、渡辺監督に物申せるコーチを呼んでくる必要があると思います。
候補としては、実際の実力面は未知数であるものの、OBの辻発彦氏の名前が挙がってくるでしょう。
現役時代は廣岡・森監督、ヤクルト移籍後は野村克也氏といった名監督の下でプレーし、
セカンドの華麗な守備と87年日本シリーズで見せた伝説の走塁、いぶし銀の打撃は印象が強く、
黄金時代のライオンズの野球を体現した選手であることは間違いありません。
コーチとしては、森監督時代の横浜や2006年WBCで守備走塁コーチを務め、
昨年まで中日・落合監督の下で2軍監督や野手総合コーチなどを歴任しています。
「勝つためのチーム作り」をよく知っている辻氏にヘッドコーチをお願いしたいですね。
現在は2軍監督も空いているので、そちらでの話もあるかもしれませんが、
1軍で若い選手を指導する姿を見てみたいです。

加えて、投手コーチの交代を望みたいです。
杉本コーチも悪くはありませんでしたが、
今年最大のヒットである涌井投手の抑え転向は渡辺監督の独断的決断によるものと推測され、
表立った大きな働きはなかった感じがします。
CSで感じた1球の怖さ・厳しさを教え込むためにも、厳しく指導できるコーチが必要でしょう。
そういった面から名前が挙がってくるのは、OBの森繁和氏でしょう。
西武時代には西口・石井貴・豊田投手らを育て、貧打を補うだけの投手王国を作り、
昨年までの中日・落合監督の下での手腕は言うまでもありません。
今年は文化放送ライオンズナイターでも解説を務めましたし、復帰には何の障害もないはずです。
「勝つためのチーム」を作るためにも、森繁和氏の投手コーチ復帰を望みたいですね。

その他の首脳陣は基本的に残留でいいと思われますが、
土井正博ヘッド兼打撃コーチの退任で打撃コーチは少し弄る必要が出てきそうです。
打撃チーフコーチは安部理氏で良いとして、もう一人のコーチをどうするか。
私としては2軍の田辺徳雄打撃コーチを推したいです。
2002年から2軍コーチを歴任しており、今の野手のほぼ全員を田辺コーチが見ているだけに、
選手への指導力は間違いないと思われます。
代わりの2軍打撃コーチには今年引退した平尾博嗣氏を推したいです。
クライマックスシリーズの第2・3戦でゲスト解説を務めましたが、
「チャラ尾」と呼ばれたイメージとは異なり、節々に野球観の深さを感じられることも多く、
若手への指導力・伝達力も期待できると思います。

「勝つチーム」を作るためには勝つことを良く知る首脳陣が必要です。
チームが精神的に成熟しつつある現在こそ、勝負に対する厳しさを教え込んで欲しいですね。

2012年10月12日

明日からプロ野球CSが開幕

明日からプロ野球日本シリーズの出場権を賭けたクライマックスシリーズが開幕します。
セリーグはナゴヤドームで2位・中日が3位・ヤクルトを迎え撃ち、
パリーグは西武ドームで2位・西武が3位・ソフトバンクを迎え撃ちます。
第1ステージはアドバンテージがないので、最大3試合のガチンコ対決、
どちらが優勝チームへの挑戦権を得るのか、注目ですね。

ライオンズは第1戦の先発に岸投手ではなく、牧田投手を持ってきました。
渡辺監督は相手の摂津投手の立場に立ち、3戦全勝と相性の良い岸投手よりも、
ソフトバンク打線が苦手としている牧田投手を持ってくることで、
1点も与えられないとプレッシャーをかけるための起用だと示唆しています。
私は野手の立場で考え、牧田投手は被打率が高く、ランナーを出しながら粘る投球が持ち味なので、
2戦目以降に持ってきて焦らす方が良いかなと考えていました。
仮に第1戦を落としてしまうと、ヒットが出いている分だけソフトバンクが楽になる可能性があり、
そこら辺がどう出るのか、読めない面はありますね。

ただ、ソフトバンクにとって痛いのは、最終戦のノーヒットノーランですよね。
試合終了後のセレモニーで各選手に抱負を語らせたわけですが…
確かに、あの日から2~3日後に試合があれば、ソフトバンクに流れが傾いたでしょうが、
中4日、5日後の試合になってしまったわけで、そこまで緊張感は保てるわけもなく、
ちょっとソフトバンクはピリピリし過ぎている印象を受けます。
逆に、西武は交流戦終了後のリーグ戦再開を待つかのように、本拠地で平常心のまま過ごしており、
まるでソフトバンクの方が上位チームで負けられないと思いつめている感じがあります。
2戦目の先発が体調を崩した山田投手ではなく、武田投手というのも西武にとってラッキー。
打てそうで打てない投手というのは一番やりづらく、真っ向勝負できる相手の方が戦いやすいです。
そういう意味では西武の方に流れが傾いている感じはしています。
流れを変えるとすれば、今季で引退する小久保選手でしょう。
最後の真剣勝負の舞台でどういうバッティングを見せるのか、注目が集まります。


◆ニュースネタ ウイルス感染したPCによってネット犯罪予告?
インターネットを使った犯罪予告をしたとして、威力業務妨害の罪で逮捕されたところ、
実は容疑者は全く身に覚えがなく、パソコンがウイルス感染していたことによって、
言わば「踏み台」にされて犯罪が行われていたというニュースがありました。
警察の誤認逮捕いいところですが… 日本もそういう時代になったんですかね…

このニュースで衝撃だったのは、感染経路ですね。
今まではP2Pソフトを経由した感染が多かったのですが、
今回はフリーの写真整理ツールが感染経路だったようです。
言わば、今回は「誰でも感染しうる」ことに特徴があるわけで、
それが犯罪の踏み台として、しかも、日本語が使われたことに衝撃を感じえません。
英語圏ではこういうこともありましたが、日本語も安全ではなくなったということです。

これらのウイルスはセキュリティソフトを導入していても引っかかる可能性があり、
最新型ウイルスは対処しきれない面があります。
よって、一般的な無料ツールに対しては警戒を怠らず、
インストーラーを使う場合は、別のPC(バーチャルPC等)でテストしてから使うなど、
それ相応の対処が必要になってくると思われます。

今回はパソコンでしたが、それ以上に怖いのはスマートフォンですね。
パソコンに比べてウイルス対策が浸透していないだけに、
無料アプリに同種のウイルスが入っていないとは言い切れない面があります。
今後、今回のような犯罪が増えていくことが予想されるだけに、
警戒を怠らないことが必要となりそうです。


◆ニュースネタ 静岡県議会で浜岡原発再稼動に関する住民投票条例法案が否決に
16万人以上の署名を集めたことによって、
県議会にて「浜岡原発の再稼動の是非を問う住民投票条例法案」が審議されましたが、
原案は投票資格を18歳以上にするなど法案上の不備があって否決となり、
有志議員によって修正法案が出されましたが、
県議会多数派の自民党系会派が反対して、あえなく否決となりました。

この件に関してはここでも話題にしたことがあり、反対の立場を示しましたが、
県議会で審議されたのはそういった真正面からの反対ではなく、
法案審議の技術面からの反対が多く、なんともスッキリしない感じになってしまいました。
それだけ多くの県民の署名を集めたことで、誰もが県民の反発を恐れ、
心の中では完全反対ながらも、正面から批判せずに、グダグダグダグダすることに…
県内ニュースの解説者が「サッカーのボール回し」に例えていましたが、まさにそんな感じで、
誰も反対というゴールにシュートせず、ゴール前で延々とパスを回し続けるサッカーでした。
最終的に反対に落ち着いたのも、修正案が自民党系会派に根回しがなく、
審議に参加しなかったからという、法案作成の過程にイチャモンを付けたことによるもので、
結局、内容に関しては誰も触れずに終わったという形です。

そんな情けない県議会に代わって、もう一度問題点を整理しなおしますと、
そもそも、静岡県内でそれぞれ立場が違うのに、同一の投票権を持つのには無理があります。
第一の立場が浜岡原発が立地する御前崎市で、
原発のリスクを抱えつつも直接的メリットを享受している住民で、
第二の立場が富士川以西の中部電力管内の地域で、
原発のリスクを抱えつつも間接的メリットを享受している住民で、
第三の立場が富士川以東の東京電力管内の地域で、
原発の間接的リスクのみを抱える住民と、主に3つの立場に分けることができます。
この16万人の署名にしても、内訳を見ると第三の立場である函南町等の伊豆観光地が多く、
第一の立場である御前崎市の署名率は低くなっており、住民の総意と言えない面があります。

また、住民投票を行うだけでも数億円単位のお金が必要になるわけで、
それを関係性の薄い第三の立場の地域の人がどれだけ歓迎するのかは疑問が多く、
加えて、住民投票の結果が賛成でも、知事が安全性が確保されていなければ反対できるわけで、
住民投票の結果がどれだけ尊重されるのかは難しいところです。
要は、再稼動のための防波堤を一つ増やそうというだけに過ぎず、
それを行うだけのコストが割に合うのかという問題点があります。

もう一つは県民の意思が御前崎市民の意思を抑圧する問題があります。
仮に御前崎市でも同様の条例法案を作り、
全く逆の結果が出たら、どちらの意思が尊重されるのでしょうか?
民主主義社会ということを考えれば、多数である県民の意思が尊重されそうですが、
住民投票というのは地方自治において行われるものですから、
地方自治の原則である「住民自治」が尊重され、
より住民に近い御前崎市民の意思が尊重されるべきとも考えられます。
どちらの住民意思が優越するのか、これも大きな問題です。
結論から言えば、両方が成立するまで行う、両方が再稼動賛成になるまでやり続けることになり、
こちらも防波堤が一つ増えるだけに過ぎず、結局、意味がなくなってしまいます。

そういう意味では、今回の条例案は最初から無理があった話だと思います。
提言としては面白くはあったのですが、実現はやはり難しいでしょうね。


◆プロ野球 WBC日本代表監督は山本浩二氏に決定
紆余曲折のあったWBC日本代表監督は、広島で活躍した山本浩二氏に決まり、
野手総合コーチとして昨年まで日ハムの監督を務めていた梨田昌孝氏、
投手コーチに山本監督と親交の厚い元西武監督の東尾修氏と前回に続き与田剛氏、
打撃コーチに元中日の立浪和義氏、内野守備走塁コーチに前回に引き続き高代延広氏、
外野守備走塁コーチも前回から引き続き緒方耕一氏が就任しました。

山本浩二監督に関して言えば、監督を辞めてからのブランク以上に、
日本テレビ解説者ということで、セリーグ中心でしか試合を見ていない不安がありますが、
そこは梨田氏が補えるでしょうから、特に問題はないと思われます。
…まぁ、それなら最初から梨田監督で良かったんじゃねーの、とか思わなくもないのですが…
ただ、梨田氏も用兵重視という感じで、作戦面の奇抜さはなかっただけに、
若い立浪コーチと共に攻撃面を先導できるのかという不安はあります。
また、投手コーチの東尾氏も現役を退いて長く、投手に一格言あるのも間違いないのですが、
ここ2~3年は解説を聞いていても眠そうだなと思うときもあり(苦笑)、
全盛期の頃のような勝負師の勘はなく、そのブランクが少々心配です。
与田コーチとの接点もないでしょうし、投手コーチの連携に不安が残ります。

…なんか、結果的に文句ばかりになっちゃったような…
別に責めているわけではないのですが、できるだけ実戦を多く積み重ねて、
首脳陣の役割分担がしっかりとできるように務めて欲しいです。
キューバ戦だけでなく、12球団での壮行試合も多めに用意しておくべきでしょうね。

今後は選手選考に注目が集まるでしょうが、こちらも難しい面があります。
日本球界は世代交代中で、メジャー組は契約問題が残っており、参加は微妙な情勢です。
契約が安泰なダルビッシュ投手と青木選手も立場が難しいところがあるので、
球団の意向次第という面は否めなく、ベストメンバーが召集できるかどうかは分かりません。
例えば、現段階で所属チームが決まっていない松井秀喜選手を参加させたとしても、
結果を残せなかったらスタメンから外すことができるのでしょうか?
前回大会のイチロー選手なら守備面があるので使うでしょうが、松井選手はDHでの起用が有力、
打つためのDHで結果が残らなかったときには外さざるを得ないのですが、
それは戦力にならないということを国内外に示すことに繋がり、半ば引退勧告も同然です。
それだけの重い決断が果たして山本浩二監督にできるのでしょうか?
松井選手が日本球界に戻るという決断をしていれば話は別ですが、
メジャーへの未練を残している状態だと、退路がない状態となり、起用が難しくなってきそうです。

2012年10月08日

プロ野球はCSへ

明日の試合をもってプロ野球のペナントレースは全試合が終わり、
週末からクライマックスシリーズが始まります。
セリーグは中日とヤクルトが激突し、それを巨人が迎え撃ち、
パリーグは西武とソフトバンクが激突し、それを日ハムが迎え撃つ形に。
近年はアドバンテージ1勝があるため、優勝チームがシリーズ出場を逃すことは稀で、
余程のことがない限りはそのまま行きそうな感じではありますが…
パリーグは現段階で西武もソフトバンクも調子が落ちてのシーズン終了だっただけに、
第1ステージでどれだけ勢いを付けられるかでしょうね。
それ次第では両チームとも日ハムに勝ち越しているだけに、チャンスが出てくると思われます。


◆プロ野球ネタ 監督交代情報
パリーグはロッテ・オリックスで監督交代の話が出てきました。

ロッテは西村監督の続投と思われていたものの、一転して辞任交代となり、
後任監督には元西武の伊東勤氏が噂されています。
ロッテは昨年のフロントのドタバタ劇があったりと、方向性か一貫しないところがあります。
どういうチーム作りをしたいのか、イマイチ見えてきません。
フロント交代劇の前までは若手の積極起用で世代交代を推し進めるのかと思いきや、
サブロー選手の呼び戻しに象徴されるように、ベテラン重視に戻ったり…
故障者などで戦力が揃わない中、西村監督はそれなりに頑張っていたと思うのですが…
どちらかと言えば、戦力補強に失敗したフロントの責任のようにも思えます。
後任に噂される伊東氏は采配面は素晴らしいですが、
西武時代は選手起用でぶつかるところがあっただけに、そこがロッテの雰囲気とマッチするかどうか。
外様監督を迎えて、どういう組閣をするのか注目です。

オリックスは森脇コーチの内部昇格で決まったようです。
なるほど、一転して岡田監督が解任となったのは、森脇氏で固まったからなんですね。
監督交代後、5連勝するなど、好スタート。主力が帰ってくると、強さを感じます。
それに川端・小島・安達選手ら抜擢されたルーキーも合わされば、
優勝候補と目されるだけの戦力は十分に揃いますね。
森脇監督も派手さはないものの、チーム内部をしっかりと掌握している印象で、
来季のオリックスは油断できないという感じがしますね。

それにしても、最終戦で西投手がノーヒットノーランをやるとは…
相手のソフトバンクは小久保選手の引退試合だったのに…
一体、どういう形で引退セレモニーとシーズン終了の挨拶をやったのでしょうか。
こんなに気まずい終わり方はなかったでしょうね。


◆ライオンズネタ 今シーズンの総括とクライマックスシリーズに向けて
今シーズンの総括は前回の日記でも野球日記でも触れているので、同じことは省略で。

まだ触れていなかったことで大事なことは、『フロントの問題』ですね。
故障者が続出しながらも、選手・監督・コーチの努力で2位に持ち込めたのは確かで、
ドラフトで獲得した十亀・小石投手がそれなりの結果を残し、
新外国人選手もウィリアムス・ヘルマン・カーター選手の3人が当たり、
途中加入のオーティズ選手も結果を残しましたから、その点では良かったのですが、
そもそも、今季の編成は「中島選手がいない」ことを想定したものだったわけで、
それじゃ今季のチーム編成で中島選手がいなかったらどうなのか…
…ほぼ間違いなくオリックスと最下位争いを繰り広げていたでしょうね。
今シーズンの終わり頃になって、中島選手抜きでもなんとか戦えそうな形になりましたが、
これがシーズンの頭から続いていたら、どうなっていたことか…
もう絶望的なイメージしかありません(苦笑)

一時はそんな厳しい戦力で戦えとフロントは言っていたわけで、無茶としか言いようがないです。
松井稼頭央選手と松坂投手がメジャーへ行き、
和田選手や豊田投手、細川選手や帆足投手がFAでチームを出て行き、
若手への世代交代でチームを作ってきましたが、それも既に限界に達し、
2軍にはめぼしい若手選手がいなくなってしまうほどです。
これ以上、若手を抜擢しての下からの活性化は臨むことができず、
FA等の積極的な補強をしていかないと厳しい感じがします。

特に野手は平尾選手と佐藤友亮選手が引退し、優勝経験のあるベテランがいなくなっただけに、
チームリーダーとなれるベテラン選手が必要不可欠です。
そういう選手は簡単にはチームを放出されませんが、
楽天の岩村選手が戦力外となっており、補強のチャンスです。
海の向こうでは松井秀喜選手の所属先が決まっておらず、アタックする価値はあるでしょう。
松坂投手もレッドソックスとの契約が微妙な感じで、メジャーを優先するのは間違いないでしょうが、
一度日本に戻ってきて、フォームを取り戻してからメジャーに再挑戦してもよいでしょうし、
積極的なビッグネームの補強も必要なことだと思います。
彼らの獲得はレギュラー陣を刺激することになりますし、下からの活性化ではなく、
横からの活性化も考えるべきでしょう。

あと2年ぐらいドラフトで高校生を中心に指名して鍛えていけば、
再び下からの活性化でチームを作ることも可能になりますから、
そのための繋ぎとしての補強をフロントには考えてもらいたいです。
2軍がベテランの墓場になっているようでは下からの活性化は無理ですよ。


さて、クライママックスシリーズに話を戻しまして、
本拠地最終戦は連続押し出し四球で逆転サヨナラ勝ちしたものの、
シーズン最終戦は完封負けを喫するなど、打線は低調なままシーズンを終えてしまいました。
結果、涌井投手のセーブ王もならず、強力な武器を得ることもできませんでしたね。
ただ、貧打はライオンズだけでなく、ソフトバンクにも同じことが言えますから、
クライマックスシリーズ第1ステージは貧打戦になる可能性が高いと思われます。
そうなると、先発投手対決では分の悪いライオンズも、
リリーフ勝負でなら自信を持っているだけに、勝つ要素は十分にあります。

戦っている中で、どちらが先に打線が目覚めるのか、
そういう意味ではラッキーボーイになる可能性を十分に秘めた浅村選手がいるだけに、
ライオンズの方が優位となるかもしれません。
ソフトバンクは怪我から復帰した松田選手がキーマンでしょう。
ライオンズからすると相性が良くない相手なので、松田選手を封じれるかどうかが鍵です。

先発ローテは、ソフトバンクが摂津・山田・大隣投手の順番で来ると予想されますが、
ライオンズは岸投手と牧田投手をどちらを先にするのか未定で、3戦目が野上投手の予定。
最後の2試合の両投手の使い方を見ていると、牧田投手を先に持ってきそうですが、
私は本拠地最終戦で岸投手がエースのピッチングを見せてくれたので、
経験と意地を買って岸投手を頭に持ってきて欲しいです。
今シーズンは摂津投手と3度戦い、3度とも勝てていないため、対決を避けようとしたのでしょうが、
岸投手のエースとしての成長なくしてクライマックスシリーズの突破はありえず、
2008年の涌井投手のような復活劇を是非とも見えてもらいたいです。
そのためにも、岸投手を頭に持ってきて、連勝するという姿勢を見せて欲しいですね。

2012年10月05日

今年は豊作?

農水省の発表ではそう聞いていたんですが…
東北地方で一部の米の生育状況が悪く、粒が小さいことが報道されていましたが、
昨日、富山の親戚の家から新米が送られてきたところ、やはり例年よりも小粒でした。
コイン精米機にかけたら、精米に耐えられなかったのか、粉となって出てきたり…
本当に豊作なのか疑わしく感じてしまいます。
こちらはようやく稲が実った頃、今度近くの田んぼを覗いてみようか。


◆PCの話 AMDの新CPU『Trinity』が発売
AMDのGPU一体型のAPUであるAシリーズの新作が発売されました。
性能は…という感じで、GPU性能はインテル陣営よりも上であるものの、
CPU性能がネックなのは相変わらずなようで、Core i3にも負ける始末、
消費電力性能でも分が悪く、厳しい戦いではあるものの、
価格が安くてこなれており、2万円前後でCPU・マザーが揃うのは魅力的。
インテルの次期CPUである『Haswell』が出るまでの繋ぎとしては使えそうです。

軽いゲーム程度なら十分に動くGPU性能を持っているようですし、
本格的にゲームをするわけでなく、グラフィックカードを必要としないなら、
待機電力も考えて最適かもしれません。
買うとすれば、「A10-5700」とASRock「FM2A75Pro4-M」でしょうか。
ただ、5800Kはモノが同じのオーバークロックモデルという印象もあるので、
オーバークロック耐性が高ければ、5800Kの方が価格差も少なく、得かもしれません。
それでも期待はやっぱり『Haswell』になっちゃうわけですが…
AMDに対抗手段はあるんですかねぇ…


◆プロ野球ネタ 巨人・沢村投手が人身事故を起こすも、予告先発で6日登板へ
きっと相手ベンチや敵ファンは一斉に首を抑えるんでしょうね(苦笑)

正直言って、何のお咎めなしというのもおかしい気がします。
西武・小石投手が同じく人身事故を起こしましたが、
1ヶ月近く実戦登板をせず、終盤になってようやく実戦復帰し、1軍昇格したほど。
そこまで厳密に対応しろとは言いませんが、
球団からしかるべき処分を言い渡すべきだと思うのですが、
伝わってくるのは原監督の実技指導とかそういう話ばかり…
さすが1億円ポンと出す監督は常識に疎いですね(苦笑)

事故で怪我した一家3人の中には4歳の子どもまでもいたわけですから、
首のムチ打ち等の後遺症が心配されます。
まさか、まだ運転しているなんてことはないですよね?
そこまで常識がないとは思いませんが…
野球で取り返すと言えば聞こえはいいものの、それでは実際の反省度合いが分からないだけに、
事故に対する謝罪を明確に示して欲しい気はします。
明日の試合でそういう機会があればいいんですけどね。どうなりますか。


◆ライオンズネタ クライマックスシリーズに向けて
今日の試合結果により、2位・西武、3位・ソフトバンクの順位が確定し、
優勝を逃した後の当面の目標は達成されました。
また、日ハムが負けて残り1試合となり、
残り2試合で涌井投手がセーブを挙げれば、セーブ王のタイトルが確定、
2試合中1試合のセーブで、来週火曜の試合で日ハム・武田久投手にセーブが付かなければ、
セーブ王のタイトルが決まる形となります。
いずれにせよ、残り2試合ですから、連勝で締めて、涌井投手にセーブを付けたいところですね。

さて、その後に来るクライマックスシリーズに関してですが、現時点ではライオンズには不利です。
ソフトバンクには最多勝の摂津投手、日ハムには最優秀防御率の吉川投手というエースがいるわけで、
短期決戦で試合を任せられるエースがいるのは大きいです。
ライオンズには岸投手と牧田投手という2本の柱がいますが、
岸投手はシーズン負け越しが決定的で、9月以降のエース対決を制することができずにいて、
牧田投手は勝ち星を積み重ねているものの、エース対決はあまりなく、被安打も多いところがあり、
ライバルチームのエースと比べると落ちる感は否めません。
いずれも初戦に両投手とぶつかるでしょうから、エース対決が苦しいのは大きなハンデです。

その穴を埋めるものがあるとすれば、リリーフと打線でしょう。
リリーフ勝負なら日ハム・ソフトバンクに負けないだけの力が今年のライオンズにはあります。
ただ、例年リリーフが安定していた両チームとは違い、ここ数年はリリーフに泣かされてきただけに、
リリーフ投手が良いという「箔」を付けないといけません。
そのために涌井投手にセーブ王のタイトルが必要となるわけです。
沢村賞受賞者でセーブ王を取ったのは大野豊氏だけなので、それに続けば快挙となるのは間違いなく、
およそ半分の試合数でこれだけのセーブを稼いだのは見事ということになります。
リリーフ勝負を有利に運ぶためにも、涌井投手にセーブ王の箔が必要でしょう。

打線は中島選手の復帰と中村選手との両立ですね。
今年はどちらかが欠場だったり、どちらかが好調・不調だったりと、
揃い踏みの時期がほとんどなく、両雄並び立たずの状態が続いています。
長いペナントレースでは得点力が安定するので、それでいいのですが、短期決戦はそうはいきません。
両選手が活躍し、相手エースを攻略することが必要となってきますね。
中村選手は膝を痛めてから低めの変化球に苦労していましたが、
ここ数試合は低めの変化球をセンターから右に強い打球を打ち返せているだけに、
本来のバッティングが戻ってきている感じがします。
あとは中島選手がどれだけの調子で復帰できるかどうか。残り試合の注目ポイントですね。

もう一つは1番を打つ浅村選手の調子ですね。
短期決戦に大事な勢いを浅村選手は持っているように思います。
少し気分屋なところがあり、集中している時は攻守に素晴らしいのですが、
同時に安定感がなく、簡単に凡打したり、ミスをしてしまうところがあります。
引退する平尾選手に近いところがあるだけに、
それを超えて中島選手のように安定感ある選手に育って欲しいところです。
今の打撃の状態はあまりよくなく、引っ張りの打球が多くなっており、
今年の進化であるセンターから右への強い打球があまり見られなくなっているのが残念です。
そのバッティングが戻ってくれば、成績も安定してくるでしょうし、1番として計算できるはずです。
あと守備位置はやっぱりセカンドをやってもらわないと。
個人的にはヘルマン選手をレフトにする方がいいと思うのですが… 最近サードのミスが多い…
残り2試合、浅村選手のプレーにも注目したいですね。

この上記の3点が全て満たされれば、逆にライオンズに優位に展開すると思われます。
残り2試合、課題をクリアできるかどうかに注目したいですね。

2012年10月03日

パリーグは北海道日本ハムファイターズが優勝

プロ野球・パリーグを制したのは、北海道日本ハムファイターズでした。
エースのダルビッシュ投手がメジャー移籍し、栗山新監督を迎え、
世代交代を進めつつのチーム状況ではありましたが、
開幕から安定した成績を収め、混戦パリーグの中でも常に上位に入り、
シーズンを通しての安定した成績が日ハムの強さだったように思います。

昨年0勝の吉川投手が大覚醒を遂げて、今ではパリーグを代表する左腕に成長し、
一時は戦力外になっていた多田野投手を再獲得して先発で起用したり、
前半戦不振だった4番の中田選手を我慢強く使い続けたり、
西川・杉谷・中島・谷口・近藤選手ら高卒ルーキー~4年目の若い選手達を
積極的に起用して世代交代を進める一方で、
ベテランの稲葉選手と金子選手を休ませながらも試合で使い続け、
若手とベテランが一体化したチームを作り出しました。
そして、何と言っても大きかったのが陽選手と糸井選手の入れ替えで、
センターに陽選手が入ったことで、広い守備範囲を生かすことができ、
安定して試合に出る体の強さもあって、外野守備がさらに向上しました。
ライトに回った糸井選手は強肩を生かしつつ、故障離脱があったものの、
守備の負担が軽減したように思います。
レフトの中田選手も守備が向上し、強肩を生かした捕殺を奪うなど、
リーグ最強の外野陣を揃え、ディフェンス力が非常に高かったです。

栗山監督の采配に関しては、交流戦でリリーフを酷使して疲れさせたり、
シーズン終盤では継投のタイミングが早すぎたり、遅すぎたりして試合を落とすなど、
采配面では疑問な面も多かったものの、
選手と対話を重ねながら、選手を信頼して使う姿勢は新人監督らしからぬものがあり、
そこが若い選手の力を引き出した要因のように思います。
負けて悔しいですが、パリーグの優勝チームに相応しい戦いぶりでした。
優勝、おめでとうございます。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズが優勝できなかった理由
開幕戦に日ハム・斎藤投手に抑えられるなど、序盤は波に乗れずに最下位だったものの、
交流戦明けに不祥事で事実上の謹慎となっていた涌井投手が抑えで復帰すると快進撃となり、
8月後半には首位に立つなど、混戦パリーグをリードしてきましたが、
日ハムとの直接対決である西武ドーム3連戦の最後9月23日の試合を落として奪首を逃すと、
そこからチーム状態が坂を転げ落ちるように悪くなり、
札幌ドームでの直接対決で連敗するなどして、あっさり優勝を許してしまいました。

優勝を逃した状況的要因としては、故障者の続出と序盤の出遅れが挙げられます。
今年は野手に故障者が続出した年で、開幕時は片岡・秋山・カーター選手が出遅れ、
シーズン中盤には中島選手と中村選手のどちらかが試合を休む時期があり、
終盤には片岡・栗山選手が離脱し、若い石川選手も怪我、
投手陣でも西口・武隈投手が怪我で先発6番手が不在になるなど、故障者に泣かされました。
これだけ故障者が出ながら優勝争いができたのは、
浅村・秋山選手といった若手の成長や、途中加入のオーティズ選手の活躍のおかげですが、
最後の最後で中島選手が怪我からくる不調とスタメン落ちがあったことで、
チームの勢いも萎んでしまい、一歩及ばなかった感じがします。

もう一つは序盤の出遅れでしょうね。
渡辺監督の決断の遅さと不祥事に対する球団の厳格な対応が足を引っ張った感があります。
開幕時は8回マイケル投手・9回ゴンザレス投手というリリーフの陣容で、
打線でも1番セカンドでヘルマン選手を起用するなど、オープン戦の結果をそのまま踏襲しましたが、
これが大誤算となり、ゴンザレス投手は乱調に次ぐ乱調で逆転負けばかり、
ヘルマン選手も序盤は全く打てず、セカンドの守備でも拙守を連発するなど、サッパリでした。
ヘルマン選手は2週間ほど、ゴンザレス投手は1ヶ月ほど我慢しましたが、
結果的に言えば、この我慢が無駄だったように思いますね。
ヘルマン選手の不振は予想外でしたが、セカンドの守備力は開幕前に分かっていたはずですし、
片岡選手が出遅れるなら、早い段階で浅村選手をセカンドで使ったりと、
色々と工夫はできたはずなのに、競争を避ける形が多く、故障者の当てはめに終始したことで、
チームが活性化していなかった感じがします。
ゴンザレス投手の抑えも適任者がいないという理由で引っ張りすぎでしたし、
もう少し柔軟に切り替えて欲しかったですね。

涌井投手の抑え転向は、昨年の牧田投手のことがあったので予想の範囲内でしたが、
まさか週刊誌の女遊び報道で降格・謹慎処分になるとは思ってもいませんでした(苦笑)
某球団の監督のように妻帯者で不倫ということなら分かるのですが、
涌井投手は独身でしたし、球団の対応が厳しすぎる感はありました。
その後、涌井投手が行いを反省し、抑えに本気で打ち込むことになり、それが快進撃に繋がりましたが、
もう少し早く謹慎処分が解けていたらと思うのは私だけではないでしょう。
8月終盤の小石投手が起こした人身事故の謹慎処分も、結局実戦復帰まで1ヶ月近くかかり、
その間は先発6番手が足りず、リリーフでも左腕が不足気味になるなど、
小石投手の活躍場所が多かっただけに、球団に足を引っ張られた感が正直ありました。
処分は理解できるのですが、あまりにも厳しすぎるといいますか、神経質すぎるように感じましたね。
特に涌井投手の一件に関しては、もっと選手を守る姿勢を見せて欲しかったです。


優勝を逃した根本的な要因は、若手主体のチーム編成のツケでしょうね。
投手陣にはベテランの西口投手と石井一久投手がいますから、その点は問題ないのですが、
投手陣は若手の成長が鈍く、野上投手と菊池雄星投手の一本立ちと、
ルーキーの十亀投手と小石投手の活躍はあったものの、それ以外の若手投手となると層が薄く、
2軍を見ても飛躍が期待できそうな勢いのある若手投手がいません。
他に名前を出していない投手で来年注目なのは大石投手と武隈投手ぐらいで、あとは…
ベテランの西口投手は大事な終盤に不調と怪我で離脱してしまいましたし、
石井一久投手も大事な試合で早期KOするなど、後半戦は満足な働きができませんでした。
交流戦期間にリリーフの不調を補うためにベテラン2人にも中5日登板をさせて、
無理をさせたツケが最終的に出てしまった感があります。
シーズン前半に若手が活躍できず、後半にベテランが活躍できない、
本来は逆になるのが理想なのに、そうならなかったことが投手陣が苦しかった理由でしょうね。
もっと若手投手がアピールしてくれないと困ります。

野手は逆にベテラン選手が極端に少なく、
平尾選手と佐藤友亮選手が今年引退することで、優勝経験を知るベテランがいなくなってしまいました。
そもそも、2008年の優勝を知る選手さえも少なくなっており、当時のメンバーは、
1(二)片岡、2(中)栗山、3(遊)中島、4(指)ブラゼル・後藤武敏、5(右)GG佐藤、
6(三)中村、7(一)石井義人・平尾、8(捕)細川・炭谷、9(中)ボカチカ・佐藤友亮・赤田
この中でチームに残っているのは、片岡・栗山・中島・中村・炭谷選手だけです。
そういった優勝経験のある選手に怪我が相次いだこともあって、勝負所での強さが失われました。
優勝争いを繰り広げた2010年と比較しても、浅村・秋山・熊代選手は経験していないわけで、
10年前の2002年の優勝メンバーで残っているのは、
平尾選手と佐藤友亮選手の引退によって西口投手だけという有様です。
あまりにも早い世代交代が勝負所での強さを失わせているようにも感じます。
日ハムが優勝できたのも、稲葉選手と金子選手というベテランがいてこそ、
若手の模範となるベテラン選手は大事にしてもらいたいです。
そこが今の球団に欠けている点だと思います。


◆プロ野球 オリックスの岡田監督が途中解任
少し時期を逃した話題で、新監督としてOBの山田久志氏の名前が挙がって来ている時期ですが、
他球団のことながらもオリックスの話題について語ってみようかと思います。

敵として見ていて思ったのは、岡田監督は自分のチームが見えていなかったように感じました。
まるで阪神を率いているような感じで、阪神でのやり方をオリックスでも使い、結果失敗した感じですね。
よく試合後の談話で選手を責めるようなコメントを残していましたが、
これが阪神ならばそういった選手叩きが日常的ですし、
褒める時は有頂天になるほどにマスコミが囃し立てるので、そういうのは慣れたものだと思いますが、
オリックスでそれをやってしまうと、報道自体が少ないので悪いコメントだけが目立ち、
そういうことを言われ慣れていない選手達は萎縮し、本来の力さえも発揮できていなかったように思えます。
阪急・オリックスは伝統的に職人肌の選手が多く、近鉄は豪快な選手が多い伝統で、
いずれも職人気質な気難しい感じですから、褒めるのは効果的でも貶すのはNGです。
岡田監督は晩年にオリックスにいたので、そのことが分かっていないはずはないのですが、
阪神でやった成功例をそのまま持ってきてしまい、失敗した感は否めませんでした。

加えて、選手起用にも偏りがあったように感じました。
セリーグ出身の木佐貫投手と寺原投手を再生させた一方、
生え抜きキャッチャーの日高選手に辛く当たり、セリーグ出身の鈴木選手を重用するなど、
傍から見ていて違和感を感じる起用法も多くありました。
日高選手は他球団から見たら嫌な選手なのに、リードを酷評して使わず、
鈴木選手や若い伊藤選手を積極的に起用したものの上手く行かず、
最終的には岡田政権下でずっと冷遇されていた日高選手が再びマスクを被っていたりして、
理解しがたい起用法をしていた感があります。
トレード移籍した赤田選手も好調時に怪我をしてもいないのに、突然2軍降格となったりと、
傍から見ていて意味不明で偏りのある選手起用でしたから、
当事者である選手達はもっと理解しがたく、不公平感が広がっていたと予想されます。
選手との対話を重視する栗山監督や渡辺監督、秋山監督らが結果を残す中で、
一人昔ながらの選手よりも一段上に立った絶対的監督像を貫いた岡田監督は違和感がありましたね。

ただ、楽天にしてもオリックスにしても、監督をコロコロと変えるのは考え物だと思います。
楽天は野村克也氏がチームを作りつつあったのに、ブラウン氏に変えて伝統が繋がらなくなり、
星野監督でまたチームを作り直す段階に戻ってしまったり、
オリックスも監督が変わるたびに選手起用も変わってしまい、
他球団ファンからすると、別の選手を使えばいいのにと思うことが多々ありました。
2年目~3年目を迎え、ようやく選手を把握してきた頃に監督交代を迎えてしまうので、
なかなかチームが強くなりません。
いつまでもチームを作り直す作業を繰り返している印象を受けます。
もう少し長期的な視野でチームを作って欲しい感じがしますね。

2012年09月27日

それにしても

尖閣諸島問題に対する中国の発言は酷いですねぇ…
中国外務省の談話ではありますが、野田総理の国連総会での演説に対して、
「世界の反ファシズム戦争勝利の成果を否定した」と言ったのは明らかに言い過ぎかと。
韓国の天皇謝罪発言も酷かったですが、今回の発言はそれ以上の酷さです。

尖閣諸島は沖縄返還の際に一緒に返還されているわけですから、
反ファシズム戦争の勝利者である連合国の総意として、尖閣諸島は沖縄の一部としたのでしょう。
文句を言うなら、大戦終了時に言っときなさいという話です。
それに加えて、反ファシズム戦争の意義とは領土的野心をもたないことにあったはずなのに、
中国側のこの発言は、反ファシズム戦争の敗戦国からは領土を奪うのは当然とも取れ、
中国は反ファシズム戦争を自国を守るためではなく、領土的野心で戦ったことになり、
それこそ反ファシズムの大義を見失っています。

そんなごく当然な世界史観を持ち合わせていないほど、中国は国際感覚を持たないのでしょうか。
中国の今回の発言はさすがに常軌を逸しているとしか思えず、
日本政府の対応は当然のように思えます。
さすがにこの発言はヤバイといいますか、中国自身の首を絞めかねないでしょうね。


◆ニュースネタ 自民党総裁選は安倍晋三・元首相が勝利
来るべき総選挙で民主党の敗退が濃厚で、
野党第一党である自民党の党首が次期総理大臣になるということで、
注目を集めた今回の自民党総裁選挙ですが、
結果は1回目の投票で石破氏がトップに立つも、過半数には届かず、
2位の安倍氏との決選投票の結果、安倍氏が逆転で勝利した形です。

国会議員票はほぼ事前の予想通りで、
党員・サポーター票は石破氏が半分以上を勝ち取り、2位は安倍氏、
1回目で国会議員票を最も集めた石原氏は3位で、
その差が1回目の投票の2位争いの明暗を分けたようです。
石原氏は谷垣氏を押しのけて出馬したイメージが災いしたようで、
立候補前のゴタゴタが影を落とす形となってしまったように思います。

一方で決選投票は国会議員だけで行われることもあってか、
党員・サポーター票では過半数以上の支持を集めた石破氏が善戦するも、
安倍氏には及ばずという形となりました。
変化を期待して地方や自民党支持者が石破氏を応援したのですが、
やはり派閥の論理を抜け出せず、自民党の変化はなかったわけで、
野党に陥落する原因ともなった安倍元首相が返り咲くという展開からも、
自民党の変化が全く感じられない自民党総裁選の結果となってしまいました。


さて、新総裁に選ばれた安倍氏ですが… ノーコメント、という評価です。
安倍氏が若者らの支持を伸ばしている背景には、
中国・韓国に対する強行的な主張や、
一連の領土問題を受けてのナショナリズムの高まりを受けての「愛国心」の響きの良さ、
等々が理由なのでしょうが、私からすれば盲目的すぎるとしか言いようがないです。
私から見れば、安倍氏は愛国者などではなく、
良く評価しても国粋主義者、悪く言えば自国至上主義者です。
中国を客観的に見ていれば分かることですが、
外国に対する強硬姿勢は国内的に支持を集めたとしても、
相手の利益も尊重しなければならない外交交渉には不向きと言わざるを得ません。
安倍氏の強硬的な姿勢が国民の意識を硬化させ、
引っ込みがつかない状況まで悪化してしまうのではないか、そういう危惧が強いです。

そもそもに返って「愛国」とは何か。「国粋」との違いはどこにあるのでしょうか?
国を愛するというのは、人を愛するのと同義です。
隣人が住まう国という形を愛するのが「愛国」、
もし、国家が愛する隣人を退けるようならば、隣人を愛する形に国家を生まれ変わらせる、
ジョン・ロックの革命権の思想をも内包するのが「愛国」と言えましょう。
大事なのは国家という枠組みや日本という領土でもない、
そこに住まう人達なのですから、日本人であれ、アメリカ人であれ、中国人であれ、韓国人であれ、
人種等は一切関係がなく、隣人を愛することこそが「愛国」だと言えましょう。

一方の「国粋」は、人ではなく国家という枠組みを大事にする考え方です。
例え隣人が退けられたとしても、それが大事の前の小事ならば仕方がない、
国家があってこそ人は生活できるのだ、そういった考え方です。
そういう考え方からすれば、変な言い方ですが、純粋な日本人こそ日本人ということになり、
日本に住む外国人は勿論、日系人やハーフ、外国文化に迎合する人々も敵とさえ考えます。
こういった行き過ぎた「国粋」の考え方が、第二次世界大戦の日本の敗北に繋がったわけで、
行き過ぎれば害になることは明らかです。

安倍氏が首相在任時に「愛国心」教育を訴え、
それによって教育界が実際にどう変わったのかは分からず、
表面化しているのは柔道・剣道の必修化ぐらいですが、
そもそも、「愛国」を教育するというのはおかしなことで、
自然発生的な感情をどう教えるというのでしょうか?
「愛国」を教え込む、それは「国粋」であり、人ではなく、国家を大事と教えかねない教育です。

先日に書いた作新学園に対する高野連の甘い処分について書いた時に、
いじめ問題として、大人による「特権化」がいじめを生むと書きましたが、
愛国心教育はその恐れが十二分にあります。
自分たちが日本人であるということをあまりに強く意識しすぎてしまえば、
日本人以外の外国人やどちらとも言えない人々を区別して意識してしまい、
彼らが考える「日本人」が大半のコミュニティでは蔑視や差別感情が強くなりかねません。
純然たる日本人たれ、という間違った愛国心教育が、いじめ問題を加速させ、
さらには私たちの国際感覚を壊滅的なものとし、戦前のような国際的孤立化を招く恐れがあります。

安倍氏の主張は日本人として共感する部分もありますが、
逆に、そういうことを平然と言ってしまえる安倍氏の恐ろしさも同時に感じてしまうわけです。
簡単に「愛国心」と言ってしまう軽さが、「国粋」を呼び起こし、
ある種の気持ち悪さを感じずにはいられないわけです。
もし、安倍氏が再び首相になることになったら… 正直、ゾッとしますね…


◆プロ野球 WBC監督問題 ソフトバンク・秋山監督で決定か?
もう何ていうかね… どうでもいいというか、ぶっちゃけ絶望しています。
名前の挙がっている秋山監督や原監督がダメということではなく、
加藤コミッショナーの相次ぐ発言が… 監督決まるまで口開くんじゃねーよ、ボケ老人。
まぁ、監督人事に色々言うのは道義的問題ですので、百歩譲っていいとしても、
「イチロー・ダルビッシュを選んで欲しい」という趣旨の発言はどうなんでしょうか?
それを決めるのは監督の仕事でしょう? 何のために監督を選ぶの?
素人のコミッショナーがGM気取りでチーム編成されても困ります。
特にイチロー選手は年齢面や状況も考慮せねばならず、選考は監督の考え方次第です。
場合によっては敢えて外し、若返りを狙わないといけない可能性もあります。
そういうことは監督を決めてからの話でしょうに。
代表チームを私物化しているような発言がどうにも許せません。

もし、これで現役監督路線となれば、侍JAPANビジネスも無意味と化すでしょうね。
最初からコミッショナーは乗り気じゃなかったようですし、選手会は見事に騙されましたな。
今回は時間がないということで、緊急的に現役監督から選ぶということで、
大会終了後に次回の監督を改めてスムーズに選ぶ方向になってくれればいいのですが、
そうならないで、またズルズルと先延ばしになってしまえば、
侍JAPANの常設化など、あってないようなものです。
現段階ではそうなる可能性が高く、侍JAPANビジネスは風前の灯で、失望を禁じえません。

現役監督から選ぶにしても、どうして他の監督の名前が出てこないのか?
優勝・日本一の経験のある監督なら、西武・渡辺監督でもいいわけですし、
現役監督の負担等を考慮すれば、退団決定のオリックス・岡田監督でもいいはずです。
特に岡田監督はオリックスでは水が合いませんでしたが、
セパ両リーグで監督を経験しており、阪神監督時代にマスコミ対応が上手でしたから、
候補に挙がってきて良い人物だと思うのですが…
そういうところが変というか、最初から原監督や秋山監督に誘導している節を感じます。

今となっては、コミッショナー再任時の楽天・オリックスの反対は、
正しかったという感じがしてしまいますねぇ…
お前の『野球つく』じゃねーんだよ、いい加減にしろよと。呆れ返ります。

2012年09月20日

明日からパリーグは天王山

セリーグは巨人がM1で優勝目前、
パリーグは明日から首位に2.5ゲーム差の西武と日ハムが激突、
優勝争いも架橋に入りました。
日ハムと西武の直接対決は、来週の2試合を含めて5試合あり、
この直接対決の結果がそのままペナントレースの結果へと繋がりそうです。

日ハムは好調の吉川投手とウルフ投手、中村勝投手が来ることが予想され、
西武は野上投手と石井一久投手、中5日で岸投手が来ることが予想されます。
投手成績だけを見ても、初戦の日ハム優位は揺らがないだけに、
ここで西武が意地を見せられるかどうかが焦点でしょうね。
少し西武の打線の調子が落ち気味なのが不安要素ですが、
ここ一番で打線爆発となるかどうか、注目の一戦となりそうです。


◆プロ野球ネタ 決まらないWBC監督、その理由は…?
どうにもきな臭く見えるというか…
加藤コミッショナーの現役監督に固執している発言は正直どうなのと。
侍JAPANとして常設化にも関わらず、現役監督は無理があるでしょう。
シーズン中のオールスター休み等で親善試合を行うような展開になったらどうするの?
現役監督に固執するなら、その監督は今シーズン終了後に辞めざるを得ないでしょう。
しかも、現役監督で名前が出てくるのは、原監督と秋山監督ばかり。
今シーズンで退団濃厚なオリックス・岡田監督は完全スルー状態ということからも、
WBC監督が決まらない本当の理由は、監督のネームバリュー、
スポンサーが取れるかどうかで選んでいる可能性が高いように思えてなりません。

私としては一番適任なのは野村克也氏かなぁと。
教え子には若松氏や尾花氏といった監督経験者もいますし、体調面に問題がなければ適任でしょう。
他には落合博満氏もそうですが、梨田昌孝氏も名前が挙がっていいんじゃないかと。
若さや監督経験を気にしないというなら、野茂英雄氏でもいいですし、
わりと簡単に候補者は絞れそうな感じもするのですが…
向いている方向が球界じゃなくて経済界ってのが気になりますね… 大丈夫なんだろうか…


◆ニュースネタ 尖閣諸島の国有化と中国の反日デモ
中国の反日デモの構図を見ていると、いじめ問題が見えてきますね。
権力者がデモ容認とも取れる発言をして「免罪符」を与えることによって、
市民が過激化・暴徒化して収まりがつかなくなり、
最終的には恐怖の対象である政府が取り締まりの姿勢を示すことで沈静化する。
大人が子どもに「免罪符」を与え、その免罪符によって罪悪感が薄まった子どもがいじめを行う。
まぁ、今の子どもにとって教師や大人が恐怖の対象たりうるのかが疑問ですが…

話を戻しまして、日本政府の尖閣諸島の国有化に関しては致し方ないかなという感じです。
本来であれば、東京都の計画が持ち上がった時点で、
沖縄県が反対を表明し、沖縄県が買収すれば丸く収まった話だったのですが、
財政上の問題なのか分かりませんが、沖縄県が東京都を支持してしまったため、
政府が慌てて収集を図らざるを得なくなったという感じでしょう。
でも、正直なところ、尖閣諸島が私有地だったのは驚きでしたね。
もし、仮に、仮にですよ。勿論、そんなことにはならなかったとは思いますが、
地権者の方が個人売買した結果として、中国人が所有することになっていたら、
領土問題は混迷していた可能性もあるわけで、政府の判断は正しかったと言えると思います。

問題は「国有化」が日本と中国では受け止められ方が違ったことでしょうね。
日本における国家は相対的なものであり、今現在の国有化は「現状維持」ほどの意味しかなく、
将来的にも尖閣諸島にはさして大きな変化はないと思われます。
一方、中国における国家は絶対的なものであって、
国家が管理する軍事基地のような受け止められ方をされたと予想されます。
両国の国家観の違いが如実に現れた結果でしょうね。

さて、中国の反日デモですが、尖閣諸島の国有化に反対する意図を持ったものであるものの、
その実態はというと、必ずしも反日だけとは言えないことが明らかになってきています。
中には反日の中に中国政府に対する皮肉や批判を交えるものがあったり、
デモ自体が目的ではなく、強盗といった暴徒化が目的となってしまっているものまであり、
私たちが一般的に思い描く「デモ」とは異なる様相をしています。
よく日本の大学生がデモ等を行わずに元気がなくなったと叩かれることがありますが、
一つは学生を導く政治的の思想の欠如がありますが、
もう一つとして批判の受け皿が予め用意されているということが挙げられるかと思います。
つまり、デモ等で爆発するための抑圧が必要となるわけで、中国ではそういった政治的抑圧が大きく、
それ故に中国政府に対する批判を反日という形で昇華させているのでしょう。
そういった反日に止まらないデモの姿勢が、中国政府の天安門事件アレルギーを呼び起こし、
ガス抜き程度で終わらせ、その後は取締りに走るという行動に移っているのだと思われます。

被害に遭われている日本企業や中国在住の日本人の方々にとっては災難ですが、
これが中国の現状ですから、そのリスクを背負って行っている以上は、
天災と同様に諦めざるを得ないと言わざるを得ません。
1990年代後半から中国進出が言われていた時点から、こうなることは容易に予想できたわけですし、
日本企業の中国に対する考え方が甘かったと言うしかありません。
とりわけ製造業の中国進出のメリットは少なくなっており、
今後は脱中国化を図っていくことが必要だと思われます。
(サービス業に関してはまだまだこれからの側面もありますが)

一方で、中国での日本製品不買運動で象徴されるように、
日本製品の魅力が相対的に落ちている事実も否定できないところです。
もはや中国人にとって、日本の家電製品よりも日本のAV女優の方が魅力的であるように、
相対的な価値が落ちつつあることを自覚し、
中国の消費者にも受け入れられる製品の開発をするとともに、
アニメ等のコンテンツビジネスの充実化を図っていくことも重要だと思われます。

このままでは、日本と中国の両国が交わらなくなる可能性もあるだけに、
これ以上、両国の溝が大きくならないよう、その点だけは意識しておきたいところです。

2012年09月10日

混迷のパリーグ

先週の前半で西武が2位・日ハムに2ゲーム差を付け、
3位・ソフトバンクとは6ゲーム差が付き、
これでパリーグの先行きも見え始めたかなと思いきや、
そこから西武がまさかの3連敗、一方のソフトバンクが4位のロッテに3連勝し、
現在は西武と日ハムがゲーム差なしとなり、ソフトバンクが3ゲーム差まで迫っています。
4位に浮上した楽天と5位に落ちたロッテは厳しいことは間違いないですが、
それでもこういう風に何が起こるか分からないだけに、
大型連勝で優勝争いに食い込むこともあるかもしれません。
全く読めない展開ですね。

3チームの中で、一番日程的に優位なのは日ハムなのは間違いないです。
週末のカードがソフトバンク・西武・西武+ソフトバンクとなるので、
現在のパリーグで最高の左腕へと成長した吉川投手に、ウルフ投手、
好調の中村勝投手に、中5日で回せば武田勝投手もつぎ込むことが可能です。

西武は9連戦の最後にソフトバンク3連戦があり、次が日ハム3連戦と、
どちらに重点を置くのか先発投手の起用が難しく、悩ましい面があります。
現在が火曜の岸・菊池雄星・牧田投手が安定しているので、ソフトバンク戦はいいのですが、
その次の日ハム戦が厳しくなってしまい、ローテ変更もあるかもしれません。

ソフトバンクは9連戦が日ハム・西武との試合が組まれているだけに、
この6試合の戦いで優勝争いの様相が変わってきそうです。
日程的には厳しいものの、残り試合は楽天・オリックスとの試合が多く、
両チームの順位が早々に確定するようなら、消化試合となって得する可能性はあります。

いずれにせよ、まだまだ厳しい試合が続きそうで、パリーグは目が離せません。


◆ニュースネタ WBC参加問題~選手会は騙されていないと本当に言い切れるのか?~
日本の選手会がWBCへの参加を決めたことが好意的に受け止められていますが、
私は不安半分の気持ちが強いです。
選手会が参加を決めた理由は、改善を求めたWBCのスポンサー料の配分は拒否されたものの、
「侍JAPAN」で行うビジネスはWBCにも認められ、
NPBがビジネスの構築を約束してくれたから、ということなのですが…
この問題に対する日本の多くの人々の理解は、
「WBC」というロゴ等を使えば、全てがWBCの収益となり、
「侍JAPAN」というロゴ等でCMを作れば、全てがNPBの収益となる、だと思うのですが、
果たして、本当にそうなるのだろうかという疑問が多いです。

そもそも、それだけ高圧的な態度だったWBCの主催者側がこれを認めたのでしょうか?
認めたのだとすれば、余程WBCという大会に自信があり、
侍JAPANの影響力を微塵も脅威に感じていないか、
日系企業は不要で、韓国企業さえ付いていれば問題ないと考えているか、でしょう。
もし、そうでないのならば、日本のスポンサー料の大半を失うであろう日本の提案を、
簡単に受け入れたとは思えないわけです。
普通に考えてありえないですよね。
今まで丸取りしていた奴らが、取り分も定めずにいいですよと言うなんて。

もし、私がWBC側の交渉担当者だったなら、こういう文言で許可を出すでしょう。
「WBCを想起させるもの以外の収益は」
後に書いてある韓国絡みの話題、アップルとサムスンの特許紛争でも書いていますが、
アメリカの知的財産法の基本は「ただ乗り(フリーライド)を許さない」ことにあります。
だから、アメリカ側の理解とすれば、「WBC」や「侍JAPAN」という商標の問題ではありません。
そのロゴを使用するか否かではなく、それそのものを想起させるか否かが問題なんです。

つまり、あくまで現時点では可能性にすぎませんが、
「侍JAPAN」のロゴを使ってビジネスを構築したとしても、
それが「WBC」という大会そのものを想起させるものであれば、丸取りされる可能性が高いです。
例えば、同じ「侍JAPAN」のCMを作ったとしても、
その中で過去のWBCの映像が使われていたとするならば、それはWBCを想起させるものとして、
WBCの丸取りになってしまうでしょうし、
また、そういったものが一切使われていなかったとしても、
WBC大会期間中に放送する侍JAPAN代表メンバーのCMも同様の扱いとなるかもしれません。
だって、そうでしょう。
「侍JAPAN」を応援しますと言ったところで、キューバとの練習試合を応援するとは誰も思わず、
「WBC」で試合に出ている「侍JAPAN」を応援していると、誰もが思うはずです。
そうなれば、WBCを想起させるものとして、全てがWBCのものになってしまうわけです。

結果、残るのはWBC大会期間外のスポンサー料ぐらいで、
ひょっとするとユニフォームもアウトとなる可能性を否定できないので、宣伝的には無価値と化し、
まさに骨抜き以外の何ものでもないビジネスに終わってしまう可能性が残るわけです。
そういった諸々の要素を日本側はしっかりと確認したのか?
NPBが選手会と肖像権闘争をしましたが、契約問題の主張を繰り返すばかりで、
パブリシティ権の理解があったとはいえず、今回の交渉で生かされたかどうかは疑わしいです。
また、上記の問題に気づいていたとしても、選手会を説得する材料が欲しかっただけで、
誤った情報を選手会に伝えて、WBC参加へとこぎつけただけかもしれません。

雰囲気的にはWBC主催者側に騙されている可能性が高いと思うんですよね。
騙されている可能性が8割、
残りの2割が主催者側が気づいていない可能性で、
実際にスポンサー料を集めてから不足を補うために、日本にイチャモンを付けてくる可能性でしょう。
いずれにせよ、このまま問題なく侍JAPANビジネスが成功するとは思えず、
骨抜きにされた感は否めません。
色々な意味で、選手会は「名よりも実を取った」と評価されましたが、
その実さえも虚構なのかもしれないという危惧を強く持っています。


◆高校野球ネタ 強盗致傷の容疑で部員逮捕の作新学院は厳重注意処分止まりに
この処分を出した翌日に、件の強盗容疑で逮捕された元や旧部員が、
別の女性暴行事件で再逮捕されるというニュースが…
こんな甘い対応で良かったんですかねぇ…
事実関係をしっかりと把握していなかったのでしょうか?
強制わいせつ一件なら魔が差したで済むかもしれませんが、
数件の事件に加えて強盗容疑が確定的という状況で、
管理責任を追及しない辺りは日和見としか言いようがありません。

昔の高野連は連帯責任ばかりで口うるさい親といった感じでしたが、
今では甲子園大会の商業主義に走るばかりで、
金儲けしか考えない家庭を顧みない放任主義の糞親へと転落している感じですね。
もはや、要らないでしょう、こんな組織。
湊さん、今回の騒動の一連の事件、どう思います?


かつての高野連がどうしてそこまで連帯責任を重く見ていたかと言えば、
要するに、高校野球が高校生における「特権階級」となってしまったからです。
学校を有名するために、野球留学等で選手を集めて甲子園を狙う。
そうやって大人が特別視することによって、野球部が特権化してしまい、
少々の問題には学校側が目を瞑るという暗黙の体制ができてしまい、
そこが甘さとなって野球部員の犯罪の隠れ蓑となってしまったわけです。
差異があるところに差別が生まれる。
特別視され、それに甘んじて問題行動を起こしてしまう。
そういったことに対して断固として立ち向かい、
野球だけでなく一高校生としても模範であるように、連帯責任を重く見ていたわけです。

結局、そういう連帯責任が行き過ぎだと批判され、
されど野球留学や高校野球の商業主義は是正されることがなく、
結果として野球部に甘い体質だけが残ってしまったように思います。
今後もこういった高校生の犯罪の隠れ蓑に野球が使われないように、
断固とした態度を取ってもらいたいです。
甘い顔をしているから付け上がるわけです。


今回の件にも通じることなので、いじめ問題に関して簡単に触れれば、
いじめをなくす簡単な方法は「絶対的平等」にすることで。
勉強も運動も差は設けない。身体的特徴もダメなので、みんな同じ身長・体重・同じ顔。
そういった差異、つまり違いがなくなれば、いじめはなくなります。
金持ちの中に貧乏人が一人だけいて、着ているものがみすぼらしければ、いじめの要因となり、
逆に、貧乏人の中に一人だけ金持ちがいて、着ているものがきらびやかなら、いじめの要因となる。
差異が生じるから、いじめ問題が生じるわけで、その差異をなくせばいいわけです。

でも、身体的特徴を統一することは不可能ですし、差異は絶対になくなりません。
勉強や運動の差異も個性となりますから、それ自体を否定することはできないでしょう。
問題のある差異とは何か。それは社会的差異であり、多くは大人から起因する差異です。
分かりやすい例を挙げれば、人種・身分(部落)・親の社会的地位等です。
そういうったものでなくとも、教師や親の何気ない一言によって、
ある子どもをネガティブに例外扱いするようなことを言えば、
それはある種の免罪符となり、大人がいじめを許容していると子どもに取られてしまいます。
子どもはまだ考える力が弱いので、多くのいじめの発端は、実は大人にあることが多く、
そういう意味でも、大人の方が常日頃から言葉を選んでいかないといけません。
また、逆に自分の子どもを褒めすぎることによって、
自分を特別視してしまい、他の子どもを見下してしまうこともありえます。
大人の何気ない言動が、子どもの行動に影響を与えていることを自覚しない限り、
いじめ問題をなくすことは不可能です。

あとは差異を差異だと感じさせない方法ですが、一番てっとり早いのが「恐怖」になってしまうでしょう。
特に小学生以下の子どもにとっては。
怖い存在がいるから、怒られるような行動はしない。怖い存在がいるから、協力する。
最終的には想像する力で解決して欲しいところですが、
その能力がない小学生の場合は理屈だけでは上手くいかない面もあります。
子どもに軍隊式教育を受けさせて、自分一人では何もできない蛆虫であることを自覚させるのが、
一番てっとり早い解決法かもしれません(苦笑)
まぁ、変にトラウマができちゃいそうですが(^^;
そうでなくとも、人間の心の弱さ・残酷さを自覚させ、
それを理性で抑える方法の習得が必要なわけですが、
こちらも程度の問題で色々と難しい面はあります。

でも、そうやって考えていくと、怪談だとか、戦争映画だとか、変に子どもをおびえさせるような話は、
そういった人間の弱さを自覚させるための準備段階だったのかもしれませんね。


◆ニュースネタ 「模倣」「捏造」の韓国? ~従軍慰安婦問題と特許紛争~
アメリカではサムスンの『GALAXYシリーズ』がアップルの『i-Phone,i-Pad』との
特許戦争に敗れ、「模倣」のレッテルが貼られてしまいましたが、
IBAFが主催するU18の野球の国際大会で、
韓国の代表監督が「日本は(禁止されている)圧縮バットを使っている」と難癖を付け、
「捏造」のレッテルまで貼られようとしています。
以前は韓国の大学教授の捏造レポートが話題となりましたし、
こういうことが増えてきてしまうと、本当のことまでもが「捏造」だと思えてきてしまいます。

竹島問題に関して言えば、捏造の証拠が増えすぎて、韓国側の真実性が見極められませんし、
従軍慰安婦問題にしても、本人の証言以外に明確な証拠を出せない問題なだけに、
本当なのか、誇張なのか、捏造なのか判断しかねる部分があります。
従軍慰安婦問題に関しては、1件もなかったということはありえないと思いますが、
誇張されている面は否めず、それによって真実性が失われ、
「捏造」の意識が強まってきてしまっている印象を受けます。
こういったイメージは韓国にとってマイナスだと思うのですが、そういう意識がないのでしょうか。
韓国大統領の末路と同じく、そういう国民性だと勘違いされてしまいそうな感じです。


改めて、従軍慰安婦問題に関して言うと、証拠の問題もありますが、
何をもって強制とするのかも難しい問題です。
仮に韓国国民がイメージするような、軍によって無理矢理連れ去られてレイプされるような事件なら、
それは戦争初期の韓国よりも戦争終期の中国で起こっていなければおかしく、
その点でこういった強制連行が主だったとするのには無理がある気がします。
あるとすれば、植民地だったことを利用され、生活苦を理由に募集に応じ、
そこで慰安婦として連れて行かれたケースでしょうが、
これをどこまで強制として、日本に全責任を求められるかは微妙な側面があります。
なぜなら、発端は日本に原因があるのは間違いありませんが、
戦争終了後に「売国奴」と同胞に罵られた歴史は韓国の国内問題でもあるからです。
つまり、前者のような強制連行の場合は日本に全責任が生じるでしょうが、
後者のような時代の犠牲者の場合は日本と韓国の両方に責任が生じてくるわけです。
それに加えて、日韓基本条約で韓国は戦後賠償を放棄しており、
従軍慰安婦問題が大きくなった1990年代にも賠償は行わないとしていますから、
後者の例であるならば、韓国の国内問題である様相が強いと思われます。

ただ、かといって、1990年代の河野談話を閣議決定されていないという理由で、
政府見解ではないと主張するのは無理があると思われます。
そういう言い方が通ってしまえば、国際舞台での日本の発言は信憑性がなくなってしまいます。
公の場で発言したことに対しては、国際公約として拘束されるのは当たり前のことで、
河野談話に縛られないとする見解は国際感覚を見失っているとしか言いようがありません。
河野談話の中身の真偽は分かりませんが、あの時点で認めてしまったことにより、
従軍慰安婦問題を全くなかったとすることには無理があり、
数の確認はできないものの、少なくともあったということは事実として認識せざるを得ないでしょう。


サムスンとアップルの特許紛争に関して、日本にも言えることは、
知的財産法の基本的理解がアメリカと韓国・日本では違っていたということです。
日本や韓国で知的財産法と言えば、「特許」、つまり技術です。
技術の無断使用は許さない、それが一般的な理解のように思えます。
でも、その理解は間違っています。
「特許」は「特別な許可」であり、禁止しているのではなく管理しているわけで、
特許の本当の目的は技術の秘匿ではなく、技術の公開と利用にあるわけです。
技術の公開と利用に対する正当な報酬を特許料としてもらうシステムが「特許」です。

対するアメリカの考え方は、デザイン(意匠)です。
日本の不正競争防止法もそうですが、要は他人のアイディアを盗用し、
不正な利益を貪る人間を取り締まるという考え方です。
要するに、技術の盗用は技術の革新を生む可能性がありますが、
デザイン(意匠)の盗用は消費者の「勘違い」で儲けようとする姿勢であり、
何の技術革新も生まない、これこそが知的財産法の根幹である、ということです。
アップル側はこの主張に重点を置き、サムスン側は技術にこだわりすぎたために、
そういう結果になってしまったのだと思われます。

日本の裁判では地裁でサムスンが勝利しましたが、
アップルが同様の主張をすれば、日本の知財高裁でも逆転するものと思われます。
日本人もこれまではデザインの盗用には緩く、
知的財産法の中でも意匠法はマニアックな分野といった感じで、
重点を置かれてきませんでしたが、今後はデザインにも重点を置く必要があります。
既に海外との競争が激しい自動車業界では、近年、デザイン性を重視する傾向にあり、
一昔前に比べれば、日本国内もカラフルな自動車が走るようになってきました。
それもデザイン(意匠)を重視するようになった現われでしょう。
一方の家電メーカーの苦戦が続いているのは、そういったデザインの差とも言えます。
技術にこだわるあまりに、デザインを置いてきぼりにしてきたことが、
国際競争力を落とした原因ですから、
この裁判をきっかけに、知的財産の考え方を根本から変えてもらいたいですね。

2012年09月03日

この世で

最も信頼できない人間は、弱者に何ら利をもたらさないのに、
弱者の立場にあるような物言いをして、同情を利用して自分の利を貪ろうとする人間です。
ちゃんと弱者に利がもたらされるのならが、いかに偽善であろうとも、
それはそれで価値があると思うのですが、そうでないなら完全なペテン師です。
そんな人間が信用できましょうか、できるわけがありません。
もっともらしいことを言って、自分の本心を隠しているわけですから、信用など出来ません。

東京オリンピックの招致で「震災復興」という文字が出るのにも違和感を感じます。
具体的な利、例えば、一部の団体競技の予選を東北で行うとか、
大会期間中は東北への交通運賃を無料として被災地への旅行を奨励するとか、
そういった具体的な内容が決まっているのなら、大いに価値があり、
「震災復興」のお題目も当てはまると思うのですが、
そういった具体的な利がない以上、無理矢理な感は否めません。
被災者の方、全員にアンケートを取って東京五輪招致賛成というなら分かりますが、
そうでない以上は、同情を利用しているだけのように思えてしまいます。

プロ野球のWBC参加問題で加藤コミッショナーが発言したのもそうです。
第3回WBCに参加することで、具体的に何か被災者に利があるのでしょうか?
予選ラウンドを東北で行うわけでもない、本選は全てアメリカ、これこそ意味ないでしょう。
野球で被災者を元気にする、思い上がるのもいい加減にして欲しいです。
それだけじゃダメなのは当たり前じゃないですか。
被災者を政治利用しようとする姿には反吐が出ます。
説得する側がこれでは話にならないでしょう。WBCは不参加でいいと思います。

そういう意味でも注目が集まっているのがIBAF、国際野球連盟です。
今はU18の国際大会を韓国で行っており、
高校代表チームとして藤浪投手や大谷投手らが報道されていますが、
WBCではなく、IBAFが主催する国際大会に積極参加する方法が注目されています。
かつてはアマの大会で、プロ解禁になりましたが、日本は積極的とは言えず、
WBC後は再びアマ中心の派遣となるなど、非協力的な印象でしたが、
WBCが真の国際大会にならない以上、こちらに情熱を傾けるのも手かと思います。
大リーグの強力を得るのは難しいでしょうが、キューバら他にも強豪国はいるわけですし、
違う道を辿るのも手だと思います。


◆PCネタ クーラーマスターの『Silencio650』が発売へ
今週はこれといったネタがないんですよねぇ…
そんなわけで適当に気になるパーツをチョイス。
PCのミドルタワーケースで、クーラーマスターから新ケースが発売されるようです。

既に発売されている『Silencio550』の後継機で、
冷却重視のクーラーマスターでは珍しい静音ケースでしたが、
機能面充実もエアフローの悪さが少しネックとなっていましたが、
650では標準で3つのファンを搭載し、最大5つまで付けられるなど、
エアフロー面も劇的な改善を見せています。

問題はエアフローをよくした分、今度は静音性が犠牲になっていないかどうかですよね。
そこらは大きな懸念材料です。
あとは価格。550の価格が下がり、7980円という特価も珍しくなくなり、
コストパフォーマンスが非常に高くなっているだけに、そこら辺も悩むところです。
まぁ、実際に発売されて触ってみないと何とも言えないところですね。
価格以上の価値を見出せるかどうか、全てはそこでしょう。

前々から狙っていたケースなので、どちらかを買おうと思っているのですが…
さてさて悩みます。


◆プロ野球ネタ 混戦パリーグの行方は?
セリーグは広島とヤクルトの3位・4位争い以外は、ほぼ順位確定という感じで、
外から見ていると消化試合のように見えてしまいます。
一方のパリーグは西武が一歩抜け出し、日ハムがそこに喰らい付き、
その2チームに食われたソフトバンクとロッテが一歩後退という様相です。

4位のロッテは西武に3連敗したのが響いて、今季最大の5.5ゲーム差に。
優勝は上位が落ちてこない限りは難しいですね。
右のエースの唐川投手を欠いてはいるものの、相対的に怪我人は少ないだけに、
まだチャンスがないことはありませんが、負けられない戦いが続くでしょう。

3位のソフトバンクは首位と5ゲーム差とこちらも危険域に。
明日からの西武3連戦で勝ち越せば、まだ分からない感じですが、
負け越すようだと、優勝は一気に厳しくなってしまいます。
リリーフではファルケンボーグ投手が帰ってきましたが、
野手では松田選手を怪我で欠き、後半戦好調になった内川選手も怪我で万全ではなく、
打線の得点力が上がってこないのが悩みどころ。
それでも昨年優勝するなど、経験のある選手が多いだけに、侮れないチームです。

2位の日ハムは田中賢介選手の今季絶望が響いてますが、
若手の懸命な頑張りで引き離されないように喰らい付いて来ています。
高卒2年目の西川選手の3番はやや荷が重い感じはしますが、
4番中田選手の調子が上がってきただけに、どれだけ得点力を補えるか。
投手陣は谷間の谷元投手や中村勝投手が好投し、総じて安定しているだけに、
抜き去るような力は感じないものの、離される可能性は低そうには見えます。

首位の西武はウィリアムス・長田・涌井投手のリリーフ3枚が安定し、
先発も野上投手と菊池雄星投手の成長で5人きっちりローテで回っており、
投手陣が総じて安定しています。
先発6人目としてベテラン西口投手が再来週の9連戦までに帰れるかどうかがポイント。
打線は主力の中島・中村剛也・秋山選手らが故障を抱えているのがネック。
現段階で栗山選手の怪我を懸命に埋めている状況ですから、
そこでさらに主力が抜けるとチームにとって大きな痛手となるだけに、
主力選手の体調管理が一つのポイントでしょう。

今年のパリーグは主力選手が抜けただけではなく、主力の怪我人も非常に多く、
なかなか安定した成績が残らないことが多いです。
残りは30試合を切りましたが、まだ一波乱ある可能性もあり、
目が離せない展開が続きそうですね。
しばらくは西武と日ハムの直接対決がないだけに、
明日からの西武・ソフトバンクの3連戦が優勝争いのポイントとなりそうです。

2012年08月27日

日本のプロ野球はWBCに参加すべきか否か

NPBと主催者側との折衝は順調にいったとは言い難く、
スポンサー料が日本に入るような報道もありましたが、
それはあくまで「サムライJAPAN」としてであり、「WBC日本代表チーム」ではないようで、
選手会の求めるライセンス料の帰属までは届かず、何の解決もしていないわけで、
簡単には頷けない状況が続いているようです。

ただ、同時にロンドン五輪での男子サッカー等の活躍を見て、
このまま単純な不参加で本当に良いのだろうかと思います。
今大会は不参加で良くとも、次の大会はどうするのか。
仮に要求が認められたとしても、WBC2連覇の伝統はそこで途切れてしまうわけで、
次の大会に向けての選手育成ができなくなってしまいます。
プロ野球はサッカーと比べて国際マッチが断然足りてませんから、
そういう機会を失うことは、その次の世代への損失になる可能性もあります。

要はその両立を図ればいいわけで、日本企業が本大会のスポンサーに参加しないような、
悪く言えばアメリカのような本気度を感じないチームを作ればいいわけで、
今大会の成績は考慮せず、次回大会に繋がるようなメンバー選出をすればいいでしょう。
具体的には4年後までに海外FA権を取得しない選手い
入団4年目までの若い世代の選手を中心にチーム編成するのも手かと思います。
これなら、あまり注目されませんが、若い選手の自覚を促すという意味では良いかと思います。

けれども、それでは中途半端な感が否めない面もあり、
もう完全にアマチュア球界だけでチーム編成をしてもいいかと思います。
今度はアマチュアの方が納得しないかもしれませんが、そこは意思次第ということで。
少なくとも完全な不参加が、その次に繋がるのかどうか疑問な面もあるので、
そこは慎重に考えないといけないかもしれません。
…まぁ、その前にWBCという大会自体が亡くなっちゃいそうな勢いですけど(苦笑)


◆ニュースネタ 日本の電力問題とゴタゴタする政局
先週、野田首相が反原発デモの主催者と会談したようですが、物別れになったようで。
まぁ、反原発側が石頭揃いだから無理もないです。よく会談する気になりましたよね。
多くの人が気になるのは原発を停止した後の電力供給問題ですが、
当面は火力発電所を運転させよと言うけれども、
どうせ、つい先日まで「地球環境問題が」とか言ってたんじゃねーの?
別にどこの土地が海に沈もうが、ゲリラ豪雨で家が流されようが、
酷暑で熱中症で人がバタバタ倒れようが、電力のためなら気にしないというな良いのですが。
原発アレルギーで地球環境を壊せっていうのは本末転倒に思えてなりません。
どーすんのよ、マジで、そこら辺は。

それにしても、最近は与党の動きが全く読めません。何したいんだ、ありゃ?
解散総選挙を求めているのは分かりますが、選挙制度改革等と行わないと選挙も何もないでしょう。
「一票の格差」を是正しないと、政治が意図的に選挙改革を見送ったと取られ、
最悪の場合は司法によって選挙の無効が宣告されるかもしれません。
今までは、政治的混乱が大きくなるので、違憲状態だけれども、混乱を防ぐ事情で却下判決でしたが、
これだけ意図的に司法判断を無視されたとなれば、選挙無効まで踏み込むかもしれません。
まぁ、最高裁がそこまでやるとは思えませんが、高裁レベルでは十分可能性があります。
でも、仮にそうなった時、最高裁の判決を待つまでは、無効な選挙で選ばれた国会・内閣となり、
政治が空白になり、政策の信用性が地に堕ちますし、外交なんて全くできません。
そうなってしまう可能性が1%でもある以上は、外国からやはり信頼されないでしょうし、
そうならないためにも選挙制度改革は不可避です。

少数政党にとっては比例代表の削減が痛手なのは分からないわけではないですが、
はっきり言って、政党で選ばれる時代は既に終わっているでしょうに。
例えば、国民新党のような小政党であっても、消費税法案で分裂したわけで、
ここ数年でも選挙時の所属政党を離党し、他の政党に移ることも珍しくなく、
中には比例代表での当選した議員もおり、しばしばその正当性が疑われている状況です。
もはや政党で政策の完全なる統一を図ることは不可能で、
各議員がどの政策に重点を置いているかで決まるわけですから、
比例代表は今の時代にマッチしていない制度です。
それを削減するのは、いわば時代の要請と言わざるを得ないでしょう。

とりあえず、解散するにしても、やることはやってからにしてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 福岡ソフトバンクホークスの堂上選手が逮捕
強制わいせつで逮捕というのも衝撃的なニュースでしたが、
翌朝の報道で過去にも性犯罪歴があり、それが原因で日産自動車を退社したり、
メジャーリーグ球団が手を引いたりしていて、それをソフトバンクは把握済みだったということです。
ソフトバンク側は更生したとみなしたのでしょうが、この結果では…

今回の逮捕を受けて、ソフトバンク球団は堂上選手を解雇し、
役員等の減給等の処分を下したようですが、果たしてそれで良しでいいのでしょうか?
他の球団も2軍を含めれば大なり小なり不祥事はあるものですが、
それでもホークスの場合はよく目に付くイメージがあります。

具体的には、過去の例として、犯罪ではないものの、
溝口元投手が門限破りで寮の2階から脱走しようとして飛び降りて骨折したり、
球団納会で当時未成年だった藤井翼元選手に飲酒させて緊急搬送となったり…お騒がせです。
現役引退選手では伊那元選手が福島原発事故後に退避地域から電線等を盗んで逮捕となり、
あまりのことに唖然とした野球ファンも多かったことでしょう。
それに今回の強制わいせつ事件、ここ10年で4回のお騒がせ事件が2軍中心で起きており、
教育体制に問題があるのではないか、そう言われても仕方がないでしょう。
堂上選手は大学・社会人と出ているので、大人ではあるものの、前科があれば監視対象でしょうし、
他の3選手はいずれも高卒で、結果的に早い段階で解雇となっています。
本当に問題がないのか? やっぱり疑問になってきてしまうわけです。

今回の事件とは直接的に関係はしていませんが、近年のプロ野球では育成選手が導入され、
プロ野球球団に所属する選手は飛躍的に増えています。
ソフトバンクの場合は3軍制を強いており、支配下選手の70人枠以外に、
育成選手を18人抱えており、総勢で100人近い選手がいます。
これだけの大所帯となって、選手の管理体制は十分なのか、疑問の残るところです。

私個人としては育成選手の制度には反対です。それは球団の逃げに過ぎない制度だからです。
チャンスを与えると言えば聞こえはいいのですが、
それは単に球団が選手を見る目がないということで、
派遣社員と同じように、選手が使い捨て状態になりつつあります。
昔は高卒の選手をドラフトで指名すると4~5年は様子を見るのが通例でしたが、
最近では1・2年で首を切られたり、育成選手として契約をし直したりするのがザラで、
もはや選手を預かるという気持ちはさらさらなく、
使えなければ捨てるというドライな風潮になりつつあります。
そういった球界の姿勢が、2軍選手や育成選手を精神的に圧迫していないか、
今回のような犯罪に走らせるような温床があるのではないか、常々疑問に思っています。

とはいえ、最終的に事件を起こしたのはその選手の責任であって、
球団には直接的な責任はありません。
ただ、今回のことが2度と起こらないようにするために、
もう一度、2軍のあり方や育成選手のあり方を考え直す必要があるでしょう。

今回の事件は「不幸な事件」などではなく、いつ起きてもおかしくなかった「事故」です。
そう受け止めて、制度改革をしてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ ロッテが3時間半ルールを狙った露骨な時間引き延ばし策?
昨日のロッテ-ソフトバンク戦で、3時間半が差し迫った9回裏に、
ロッテの里崎選手がベンチの指示で、1球ごとに打席を外すなど、
露骨な時間引き延ばし策を行ったようです(結局、延長戦になったようですが)。
まぁ、分からなくはないものの、こういった露骨なのは明確にアウトですよね。
時間短縮のための3時間半ルールなのに、それを狙って時間引き延ばしは本末転倒でしょう。
それは作戦としてありとしても、絶対にやってはいけない作戦です。
そもそもファンは引き分けで納得すると思ってんの?
時間あるなら、次の回で勝ちに行けよと思いますよ。
昨年・今年とあまりに引き分けが多すぎるものだから、白黒付けろよと思うことが多々あります。
中には引き分けで助かったという試合もありましたが、それでも勝ちたい気持ちは強いですしね。


◆夏の全国高校野球甲子園大会の話題
大会が終わってみて、光星学院の準優勝が意外な形だったかのように語られていましたが、
私としては順当な結果だったと見ますがね。
確かに、話題だった桐光学園を破り、勢いがあったかもしれませんが、
あの試合も連戦でなければ、桐光学園が勝っていた可能性もあるぐらいに、
今大会の光星学院はセンバツよりも弱体化していた印象が強かったです。
センバツは城間選手ら下位打線の打者も打っていたんですが、今大会はからっきし、
1番・3番・4番の3人と、好調の選手を5番に上げた以外は、なかなかヒットも生まれず。
得点パターンが固定化していたことに加え、送りバントも全く決まっていませんでしたし、
打線の繋がりがあったのは3番田村・4番北条選手の2人のところだけでした。
さすがにこれでは試合巧者の大阪桐蔭には勝てず、順当な結果だったように思います。
まぁ、それぐらい今年の大阪桐蔭はバランスが良かったです。
昨年の日大三高までは行きませんが、近年ではそれに近いトップクラスのチームでしたね。

それと浦添商が初戦でタイムをかけた時に、伝令の選手が笑いを取って話題になりましたが、
個人的にはどうでもいい話です。
結局、目標をどこに置いているかの違いだと思います。
別に高校野球で野球が終わりだと考えているなら、プレーして楽しければそれでいいことですし、
笑いを取ってリラックスというのは良いことだと思いますし、
逆に将来的に野球を続け、プロを考えているのなら、
ピンチでリラックスとか言っている場合ではないでしょう。
プロフェッショナルはほどよい緊張感を保つことが必要で、完全なリラックスも敵です。
ピンチで良いパフォーマンスが見せられないなら、そこまでということも言えるでしょう。
プロ野球でコーチがそんなことをやったら、さすがに叩かれるでしょうが、
アマチュア野球でやる分には意識の違いということでセーフではないでしょうか。
もっとも、甲子園大会は既に商業化されているだけに、地方大会とは違って注目度が高く、
その意味でもプロフェッショナルに近いパフォーマンスと品格が要求されるわけで、
その点からすると不謹慎と取られるのは致し方ないことかと思います。
まぁ、子どものすることですから、と最後には締めくくることになるかと。

2012年08月23日

大阪桐蔭が春夏連覇を達成

夏の全国高校野球選手権甲子園大会は、大阪桐蔭が青森・光星学院を3-0で下し、
センバツに引き続きの優勝を飾り、史上7校目の春夏連覇を達成しました。

決勝戦の注目は、大阪桐蔭・藤浪投手と光星学院・田村・北条選手との対決でしたが、
藤浪投手が球威あるストレートとキレのあるスライダーで、
9回に田村選手が詰まりながら打ったヒット1本に抑え、
被安打2の14奪三振と素晴らしいピッチングで光星学院を圧倒しました。
今日の藤浪投手はフォーム的には春夏通じてベストの形で、連投を感じさせない投球でした。
試合前半はストレートがシュート回転するなど、やや荒れていた面がありましたが、
今日はスライダーを投げる時にも肘の位置が下がらなかったため、
横の曲がりから斜めの曲がりとなり、ストレートと軌道が同じで見極めにくい最高の球となりました。
ここに来て、ようやく完成されたスライダーを投げることができ、
右打者の外角一杯、左打者の膝元に食い込ませるなど、キレとコントロールが抜群でした。
試合後半にはシュート回転をしなくなり、全く手に負えない状況になっていました。
最高の舞台で最高のピッチングができるようになり、1年前に指摘された精神的弱さは一切なくなり、
甘えや妥協がない精神的にも肉体的にもたくましいピッチャーに成長しましたね。

藤浪投手に注目が集まる大阪桐蔭ですが、
決勝戦の白水選手のホームランを含め、今大会8本塁打を放ちましたが、
そういった長打力よりも目立ったのか、バント・選球眼・走塁といった繋ぎの野球ですね。
今日の試合でも、追加点を取った5回表、ノーアウト1塁から5番安井選手の送りバントが内安打に、
6番笠松選手もサードの手前へ絶妙な強さでバントの打球を転がし、
結果的にサードの悪送球を誘い、2点が加わることになりましたが、
仮に正確に送球されていたとしても、セーフだった可能性が高く、
長打力ある中軸打者でも確実にバントを決める卒のなさが光った決勝戦となりました。
その他にも金沢投手の外の変化球に対して打者が見極めようという姿勢が強く見られ、
ランナーに出ると積極的に次の塁を狙う好走塁もありましたし、
単純に打つだけでないプレッシャーが強い打線で、成熟した強さが感じられました。

一方の光星学院は、レギュラーで唯一の地元出身投手の金沢投手が、
味方のエラーに足を引っ張られながらも、丹念にカーブ・スライダーを低めに集め、
6回以降は変化球のキレも落ち、既に限界を迎えているように見えましたが、
そこを気迫のピッチングで投げぬき、終盤を無失点で抑えたのは見事でした。
ただ、残念だったのは、今大会ほとんど見られなかった守備のエラーが頻発したことですね。
失点に結びつかなかったもののショート北条選手が悪送球したり、
サードの大杉選手が悪送球して2点を献上してしまったり、
記録に残らないながらもキャッチャーの田村選手もポロポロこぼすシーンが目立ちました。
この3選手にセカンドの城間選手を含めたレギュラー4人が大阪出身者で、
地元の大阪桐蔭を相手に精神的に空回った印象を受ける試合でしたね。
頼みの打撃陣も3番田村・4番北条選手が完全に力負け。
特に北条選手は3打席目を除き、得意とする外角ストレートで勝負されながらも、
そこを捉えることができず、最後には外のスライダーを振らされるなど、完璧に抑えられました。
また、今大会失敗続きの送りバントもやはり失敗に終わり、
3回表の1アウト2塁で次の3番田村選手に回したいという場面で、
2番関口選手がセーフティ気味のバントをして、
投手前で3塁送球アウトとなるなど、良い所がありませんでした。
最後の最後で浮き足立ったというか、ミスに泣いての敗戦は痛かったですね。

今大会でも破れ、東北勢の初優勝はならなかったわけですが、
光星学院はあまりにも野球留学者に頼りすぎていて、そこが一歩及ばない理由のようにも思えます。
結局、今大会の出場メンバーで、青森の中学出身は、ピッチャーの金沢投手と伊藤投手のみ。
東北勢で見ても、ファーストの武田選手が岩手、
今大会はスタメンを外れることが多かったレフトの村瀬選手ぐらいで、
沖縄の天久選手や神奈川の木村選手、三重の関口選手以外は、全て大阪出身者です。
昨年は今の2年生の大阪出身者がレギュラーだったこともあり、さらに酷い状況でしたが、
これだけ大阪出身者が多いと、「大阪の第2代表」と揶揄されても文句が言えない感じです。
実力が明らかに上だというのなら分かりますが、試合を見ていてもレベル差はあまり感じず、
主力の天久・田村・北条選手以外は、実力的にそう変わらず、
優先的に起用される理由が分からないぐらいで、
少し監督の贔屓目が入っているんじゃないかと邪推したくなる部分もありました。
野球留学が悪だとは言いませんが、光星学院の場合は選手が溶け込んでいない印象で、
もう少し雑多性というか、出身地域を越えたチームへと変えていって欲しいです。
光星学院が真の東北代表のチームだと胸を張って言えるようになれば、優勝も可能になってくると思われます。


◆甲子園大会 プロ野球注目の選手は?
【Sランク】 大阪桐蔭・藤浪
投手としてだけの評価なら、大阪桐蔭の藤浪投手がビッグ3の中で一歩抜け出した感じですね。
197センチという長身から投げ下ろすというだけで魅力的ですが、
センバツの時よりもストレートのリリースポイントが打者寄りになり、
最速153キロで150キロ前後のスピードながらも、
球速以上に速さを感じるキレのあるストレートへと一段進化していました。
逆に、大会序盤は変化球の抜け球が多く、リリースが安定せず、
特にスライダーを投げる時に少し肘が下がり、横の変化となってボールになって荒れたのですが、
準決勝では縦に落ちるカットボールやフォークの精度が高く、
決勝ではスライダーを投げる時もストレートの肘の位置と変わらなくなったことで、
横に流れていたスライダーが斜めに落ちるようになり、
ストレートと見極め辛いキレのある変化球と、一つの完成系を見せるに至りました。
今大会で見せたストレートのキレ、スライダーのキレはプロでも十分通用するレベルで、
今の状態を維持できれば、いきなり二桁も夢ではないように思います。
ただ、春に比べて格段に安定したとはいえ、190センチを超える長身ですから、
そのフォームとリリースの位置を維持するのは簡単ではなく、
長身を十分に生かす身体は今後も継続して作る必要があるように思えます。
大阪桐蔭の藤浪投手の夏は終わりましたが、これからプロ入りへ向けて、
さらなる身体作りが必要となってきそうですね。
投球面以外では、長身のわりにフィールディングが速く、安定感があります。
クイックは速いとは言えないので、そこも課題にして取り組んでいって欲しいです。

打者としての評価を含めれば、
今大会は出場ならなかった岩手・花巻東の160キロ右腕の大谷投手も1位評価。
DHのないセリーグなら大谷投手、DHのあるパリーグなら藤浪投手に魅力を感じるでしょうね。
いずれも競合必至でドラフト1位は間違いないと思います。


【Aランク】 愛工大名電・浜田、福井工大福井・菅原、光星学院・田村・北条
ビッグ3のもう1人、愛工大名電の左腕・浜田投手は評価を落とした感じです。
今大会では試行錯誤の末にフォームを崩し、ストレートが140キロを切るなど、
スピードや球威が少し足りない印象を受けました。
スライダーやクロスファイヤーのフォームは良いだけに、調子を取り戻してくれれば、
外れ1位の評価ないしは2位での指名はあるかもしれません。

今大会でアピールした福井工大福井の148キロ右腕の菅原投手の評価はどうなりますか。
140キロ後半のストレートをガンガン投げ、1回戦ではナックルカーブを武器に三振を奪いましたが、
ランナーが溜まると暴投覚悟のナックルカーブを投げられなくなり、
ソフトバンクの新垣投手を彷彿とさせるような荒削りな脆さを感じる投手です。
まとまってくれば、楽しみな投手ですが、
新垣投手がプロ入り後不安定な成績だったことを考えると、どう評価されますか。
素材評価で外れ1位や2位以下の指名があるかもしれません。

光星学院の春夏連続準優勝の立役者である3番キャッチャー田村選手と、
4番ショート北条選手も評価が分かれるところだと思います。
今大会のNo1打者を挙げろと言われれば、迷わず田村選手を挙げますが、
No1捕手だったかと言えば、ちょっと迷っちゃいます。
将来的にはキャッチャーではなく、2年時に守っていたサードではないかと。
それでも肩は強いので、経験を積んで行けばと捕手として評価する球団があれば、
ドラフト1位での指名もあるかもしれません。
北条選手は大会4本塁打ということで、甲子園のスラッガーと報道先行で評価されれば、
ドラフト1位の可能性もあるかもしれませんが、
プロから見て内角の弱さは気になるでしょうから、3位で取れれば美味しいという評価。
元西武・巨人・オリックスの清原氏のように右に大きいのが打てれば、
内角が弱くとも評価されますが、基本的にはプルヒッターですので、どうかなと。
それでもショートの守備は安定していますので、
現ヤクルトの山田選手が外れ1位で入団となったことも考えますと、
状況によっては1位指名もあるかもしれません。


【Bランク】 東海大甲府・神原、木更津総合・黄本、平安・高橋、浦学・佐藤等
投手では、東海大甲府の神原投手、木更津総合の黄本投手、
酒田南の会田投手、智弁和歌山の蔭地野投手らの右腕、松阪の竹内投手。
ただ、彼らの場合は即プロよりも、大学・社会人経由の方がいいかもしれません。

東海大甲府の神原投手はスライダーのキレがよく、ストレートも140前半で、
コントロールにまとまりもありますが、肩の開きが早いのが少々気になります。
それでも今大会で評価を上げたと思いますので、3位以下の指名はありそうですが、
東海大系列ということなので、東海大進学の方が評価が上がるかもしれません。
木更津総合の黄本投手もストレートが140前半でまとまりがあり、
大学でなら即活躍できる可能性があるレベルだと思います。
実戦的な投手と感じたので、こちらも進学の方が評価が上がるかも。
智弁和歌山の蔭地野投手は故障上がりで144キロをマークするなど、
さすがという力を見せただけに、大学進学で故障を癒してからでしょう。

酒田南の会田投手はスライダーにキレがあるも、初戦敗退であまり見れずに残念。
松阪の竹内投手も140キロ以上出ると聞いていましたが、
実際はコントロール重視で130前後に止まり、初戦敗退で評価できず。
地方予選の投球内容次第では評価する球団が出てくるかも。


野手では龍谷大平安の高橋選手ですが、肩を痛めた関係で外野に転向し、
今大会でもライトからの送球はあまり良くなく、その点で評価は下がりそう。
キャッチャーをやっていた時なら上位指名もあったでしょうが、
現時点では素材評価で3位以下となってしまいそうです。

そういった本職の野手よりも評価されそうなのが、打撃の良い投手です。
今年は広島の高卒3年目・堂林選手がブレイクしており、
投手からの野手転向が再評価されそうな雰囲気があります。
そういう観点から行くと、浦和学院の佐藤投手は外野を守ることが多く、
3番を打って安定した活躍を見せており、野手として評価されそうです。
ただ、身長が172センチとプロとしては小柄なので、3位ぐらいかと。

神村学園の柿沢投手も野手としての評価が高いです。
投手としても140キロを超えて魅力がありますが、これといった決め球がないだけに、
野手としての評価の方が高そうです。

その他には今大会出場ならなかったものの、
智弁学園の青山投手も打撃が良く、野手として評価される可能性が高いです。


【2年生】 桐光学園・松井、大阪桐蔭・森、東海大甲府・渡辺等
大阪桐蔭の藤浪投手以上の大会を沸かせたのが、桐光学園の2年生左腕・松井投手でしょう。
大会新記録の22奪三振という圧倒的な数字を残し、2回戦は19奪三振、
3回戦は相手が当てに来るも12奪三振、
準優勝の光星学院に負けたものの、連投で15奪三振と、
二桁奪三振では少ないように感じてしまう程の桁外れな奪三振率で私達を驚かせてくれました。
惜しまれるのがロンドン五輪真っ只中だったことですね。
残念ながら、五輪報道が中心だっただけに、
松井投手の記録が高校野球に詳しくない一般層まで広まったかどうかは微妙な感じですが、
いずれにせよ、強烈な印象を残したのは間違いないでしょう。

元西武の工藤公康氏を髣髴とさせる背筋力を生かした投球フォームから、
140キロ中盤のスピンの効いたストレートに、
左投手のカーブのように曲がる鋭いスライダーは既にプロレベル。
4試合を1人で投げ抜き、光星学院戦は連投ながらも7回まで無失点投球とスタミナもあり、
フィールディングやけん制も上手く、非の打ち所のないピッチャーです。
現時点でも大阪桐蔭・藤浪投手らと同程度の評価でしょうし、
本格派左腕という希少性を考えれば、評価が上になるかもしれません。
今後に向けての課題は、走られることが多かっただけに、
バッテリーで盗塁を防ぐという姿勢とクイックの練習、
あとは右打者外角に落ちるチェンジアップの精度を増すことでしょう。
今大会でもチェンジアップは投げていましたが、スライダーのように少し横に曲がってたので、
それを縦にストンと落とせるようになれば、プロで即二桁を狙えるレベルになると思います。


もう1人、来年のドラフト1位の可能性が高いのが、大阪桐蔭の森捕手です。
打撃は巨人・小笠原選手のような大上段の構えで鋭いスイングでミートする打撃で、
センバツ・今大会と5割近い打率でチームを牽引、
左右両方向に長打を打つことがきでるパワーと器用さを兼ね備えているのが魅力です。
春夏連覇のチームで1番打者を務めるなど、足もあるようですし、
なによりプロ注目の藤浪投手と、沢田投手という複数の投手をリードしてきた経験や、
センバツで機動力を売りにした健大高崎を封じた強肩、
機敏な守備にキャッチングの安定性と、2年生捕手とは思えない捕手としての安定感がありました。
春夏連覇ができた要因として、森捕手の活躍は外せないでしょうね。
現時点で唯一足りていないのが身長。公称170センチですが169センチという話も。
2年生ということで、もう少し身長が伸びてくれるといいのですが。
それでも今年日ハムに入団し、1年目から1軍の試合に出ている横浜高校出身の近藤選手は、
171センチと小柄な部類ですから、そんなに心配することはないのかもしれませんが、
プロのキャッチャーとなると、ブロックなど接触プレーが多いだけに、
体の頑丈さは身につけておきたいところですね。


まだ評価はこれからであるものの、
成立学園の谷岡投手は140前半をマークし、身体ができてくればさらに伸びるでしょうし、
済々黌の大竹投手も左腕から130中盤をマークし、こちらも身体の成長はまだまだこれから。
野手では東海大甲府の渡辺選手がホームランを放つなど、1番打者として活躍し、
ショートでも堅実な守備が目立っていました。
桐光学園の植草選手と水海選手も主軸としてチームに貢献していましたし、
松井投手という大エースと共に、来年は甲子園を湧かせてくれそうです。


そんな感じで、来年は桐光学園の松井投手を中心に高校野球が展開しそうな感じですが、
同じ神奈川県には横浜高校という強豪チームがあり、1年生4番の高浜選手ら、
打倒松井投手を合言葉に松井投手攻略を狙っているでしょうから、
そう簡単には甲子園に戻ってこれない状況です。
そういった包囲網を潜り抜けて、再び甲子園に戻り、春夏連覇に挑戦するのか、
それとも横浜高校ら神奈川の強豪校がリベンジするのか、注目が集まりますね。
そういう意味では松井投手に合わせるかのように、神奈川県内の打者のレベルも上がりそうなので、
高浜選手ら今の1・2年生の成長も今後の楽しみになってきそうです。


◆ライオンズネタ 西武・菊池雄星投手が花巻東・大谷投手にウチに来るなと発言?
夕刊フジは相変わらずどうでもいいネタを脚色して持ってくるな(苦笑)
確か、センバツの時期に冗談めかしくそんなことを言っていたような感じもしますが、
正確には把握していないので、菊池投手の立場からすると何とも言えないところ。
ただ、逆の立場、渡辺監督から大石投手と菊池投手が
プロ入り後に即活躍できなかった理由を語っていた記憶はあります。

結論から先に言えば、アマチュア時代の「走り込み不足」です。
菊池雄星投手の花巻東は東北の新鋭校で指導者も若く、伸び伸びと実戦練習をする形で、
その中で早い時期からエースとして期待されていたこともあって、
強豪校のような徹底的な走り込みを行ってこなかったのでしょう。
投げる能力はあっても、下半身ができておらず、練習に付いていけず、
そこから期待と重圧があって故障を起こしたのだと推測されます。
一方の大石投手は早稲田大学という名門ですが、早稲田も投げ込み中心で、
OBの現メジャーリーガーの和田投手は違っていた記憶がありますが、
大石投手は新人合同自主トレの時点で練習に付いていけないような報道もあり、
こちらも走り込み不足が明らかとなったようです。
渡辺監督から言わせれば、早稲田は練習をしないと見なされるほど、
入団当時はそういったレベルだったようです。

西武は伝統的に投手は陸上部と言われるような走り込み中心のメニューで、
工藤公康氏が西武に復帰した頃に、「西武はやはりよく走る」とコメントしたように、
他球団に比べてランニングメニューが多いようです。
そういう練習に付いていけるのは、横浜高校出身の松坂投手と涌井投手のように、
高校時代から徹底的に下半身を鍛えてきた選手なわけで、
そういった強豪校に比べると、どうしても菊池雄星投手の下半身はひ弱に見えたのでしょう。
今年のキャンプで渡辺監督が菊池雄星投手のお尻を「馬のケツ」と称し、
ベタ褒めしたことに象徴されるように、
3年目の今年になって、ようやく高校からプロ入りした松坂・涌井投手のレベルまで来たわけです。

どうして西武がランニングメニューが多いかといえば、プロで長く活躍するためです。
短期間の活躍で良いなら、別に下半身をつくらなくとも投げるだけでいいかもしれません。
ただ、1年間を通して安定して働くためには、10年20年と長く活躍していくためには、
しっかりとした下半身を築いて、ピッチングの土台を固めなければならず、
そういうこともあって、ランニングメニューが多くなっているのだと思われます。

そんな経緯もあって、入団当初に練習に付いていけなかった自虐的な意味も込めて、
ウチには来ない方がいいよといった趣旨の冗談を言ったのでしょう。
まぁ、実際の本音のところからすれば、
岩手以上に田舎の所沢は遊ぶところがないから来ない方がいいよと言ったのでしょうが(笑)

2012年08月22日

決勝はセンバツの再現に

夏の全国高校野球甲子園大会は準決勝が行われ、
センバツ優勝の大阪桐蔭が高知・明徳義塾を4-0で下し、
昨夏・センバツ連続準優勝の青森・光星学院が9-3で山梨・東海大甲府を下し、
決勝戦はセンバツと同じ対戦カードとなりました。

大阪桐蔭は沢田投手を先発させるのかと思いきや、きっちりエースの藤浪投手を立て、
中盤まで明徳義塾の福永投手が1失点で好投し、投手戦となったものの、
疲れを見せた福永投手に対して明徳義塾が継投のタイミングを誤り、
大阪桐蔭の5番安井選手の2点タイムリー2ベースなどで3点を追加して勝負を決めました。
結局、藤浪投手は被安打2で8奪三振の好投で完封勝利、隙を見せませんでしたね。

一方の光星学院は初回に3番田村選手のタイムリーで先制し、
4番北条選手のセンターバックスクリーンへの2打席連続のホームランで追加点、
東海大甲府の守備のミスで追加点を挙げると、
最後は田村選手が3ランホームランを打って試合を決めました。
持ち味の中軸打者の長打で快勝するなど、両チームともらしさを見せる試合内容でしたね。

さて、決勝の展望ですが、まずは両チームの先発投手に注目が集まります。
大阪桐蔭はエースの藤浪投手の連投が予想されますが、休養十分の沢田投手も力のある投手で、
今大会の藤浪投手は立ち上がりに少し乱れるところがあるだけに、
沢田投手を頭に持ってくる可能性も考えられます。
一方の光星学院は桐光学園戦で完封したエースナンバーの金沢投手が休養十分なわけですが、
センバツもそういう状況ながらも、城間投手が連投して打ち込まれただけに、
城間投手にリベンジさせるのか、それともレギュラー唯一の青森出身の金沢投手に託すのか、
監督の決断に注目が集まります。
今までのパターンだと、大阪桐蔭は藤浪投手で、光星学院は城間投手で行きそうですが、
それだとセンバツと同じような結果になるんじゃないかと思われます。
大阪桐蔭が明徳義塾の3番手の岸投手の変化の大きいスライダーに手を焼いていたこともあり、
金沢投手のカーブなら封じれるような雰囲気もありますが… どうしますかね?

それ以外の面では、大阪桐蔭は一発を含めた長打力による得点が多いのですが、
実際は各打者の選球眼がよく、送りバントも確実に決め、走塁でも常に次の塁を狙う姿勢が強く、
ヒットが出ていなくとも、相手投手に与えるプレッシャーが強く、試合巧者を感じる隙のない打線です。
今日の試合を見ていると、少し各打者の調子が落ちている印象を受けましたが、
そこを打線の繋がりでカバーしたいところですね。

光星学院は投手を中心に守備陣が安定し、中軸の長打で勝つ野球を行ってきました。
1番天久選手の出塁や、3番田村選手・4番北条選手の長打力は素晴らしいものがありますが、
それ以外では5番に上がった大杉選手が当たっているぐらいで、他の打者の当たりは少ないです。
送りバントも神村学園戦で再三失敗するなど、今大会は成功したことの方が少ないぐらいで、
中軸以外は打線に繋がりを欠いているのが不安要素ではあります。
対戦チームによっては、田村・北条選手に対して攻め方が定まらず打たれた面もありましたが、
大阪桐蔭はセンバツを始め、光星学院をよく知るチームなだけに、
そう簡単に中軸の長打で得点することはできず、
送りバントを始めとする繋ぎの打撃ができるかどうかが一つのポイントになると思われます。

現時点では大阪桐蔭が一枚上手という印象は拭えませんが、
連投となる藤浪投手の立ち上がりを打てば、光星学院にもチャンスは生まれてきます。
初回の藤浪投手VS田村・北条選手の対決が、最初にして最大の山場となりそうな試合ですね。


◆高校野球 ピッチャーの攻守交替の全力疾走は果たして必要なのだろうか?
準々決勝のベストゲームといえば、光星学院と桐光学園の試合でしょう。
桐光学園の2年生左腕・松井裕樹投手は連投にも関わらず、
140キロを超えるストレートとキレの良いスライダーを武器に、
今大会最高の打線である光星学院打線から15三振を奪う好投で、
8回までは0-0と互角に試合が推移していたものの、
8回に3番田村選手と4番北条選手というプロ注目の強打者が連続タイムリーを放ち、
惜しくも敗れ去ったという試合でした。

勝負のあやとなったのが、7回裏の桐光学園の打席でした。
1アウトからピッチャーの松井投手が打席に立ち、
緩い当たりのショートゴロを放ったため、1塁へ全力疾走で惜しくもアウト。
続く8番ショートの武選手が簡単に打ってしまって3アウトチェンジ。
息も落ち着かない間に松井投手はマウンドに上がることになり、
8回が始まっても口呼吸で息を整えながらなげているという雰囲気で、
なかなか本来のピッチングができていませんでした。
ピンチになってタイムで間が空いたことで、ようやく息が整ったのか、
そこから本来のピッチングができるようになったのですが、
2番関口選手のショートゴロ併殺コースをショート武選手の2塁送球が少し逸れて2アウト。
そこから田村・北条選手のタイムリーに繋がっていくという展開でした。

そういう意味では、1年生の武選手は2つのミスをしてしまったわけです。
松井投手が少しでも休ませるように、7回裏の打席はできるだけ粘るべきでしたし、
8回の守備ではきっちりと打球を処理するべきでした。
ショートの守備の動きを見ていても1年生とは思えないセンスを持つ選手なだけに、
頭でしっかりと分かっていれば、きっちりとプレーできたはずです。
今回のミスをしっかりと反省し、さらなる成長を遂げて欲しいです。

で、本題なのですが、7回裏の松井投手の1塁への全力疾走もそうですが、
松井投手はイニング間の選手交代時に、全力疾走でマウンドからベンチに戻っていました。
確かに見ている分にはとても清清しく、気持ちよく見える光景なのですが、
そういった全力疾走の姿勢が松井投手のスタミナを削っていないと言えるでしょうか?
そういう意味では、松井投手は風貌こそやんちゃ坊主で、強気な投球を見せますが、
攻守交替の全力疾走に見るように、態度はとても紳士です。
ある意味、そういった紳士過ぎたところが敗因になってしまったのかもしれません。

打者時の1塁への全力疾走は相手にミスが出るかもしれないので、全力疾走は必要かもしれませんが、
攻守交替のピッチャーの全力疾走は別に必要ないように思います。
まぁ、ニヤニヤしながら、ちんたら帰ってくるのは態度的にどうなのかなと思いますが、
守りの時でも常に動いているピッチャーが全力疾走をする必要性は全くないでしょう。
打球が飛んでこない野手もベースカバー等で動いてはいますが、
それでも体を動かすことは少ないだけに、攻守交替の全力疾走はウォーミングアップの意味もあり、
体をほぐすこともできるだけに、スピードアップ以外の意味でも全力疾走した方がいいです。
でも、常に動いているピッチャーは…
外野手よりもベンチが近く、スピードアップのために走る必要もないですし、
そもそも、そこまで無理させる必要があるんでしょうか?
単なる観客の自己満足のためだけに走らせる必要はないでしょう。
そこら辺はもう少し柔軟に考えて欲しいですね。


以下は、準決勝と準々決勝の感想です。

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2012年08月19日

ベスト8が出揃う

夏の全国高校野球甲子園大会は、今日の試合でベスト8が出揃い、
センバツ優勝の大阪桐蔭、昨夏・センバツ準優勝の青森・光星学院、
奪三振記録を樹立した2年生左腕の松井投手を擁する神奈川・桐光学園の3校を軸に、
栃木・作新学院、岡山・倉敷商、高知・明徳義塾、奈良・天理、山梨・東海大甲府、
という顔ぶれとなりました。
優勝候補は最初に挙げた3校、投打充実の大阪桐蔭、雪辱を果たしたい光星学院、
1・2年生中心で勢いに乗る桐光学園が中心になってくると思います。

そのうち、光星学院と桐光学園が明日の第1試合で激突することが決定。
桐光学園の松井投手は連投になってしまいますが、
今日の浦添商では1・2回と8・9回以外は楽に投げられていたので、
疲労はそれほど大きくはなさそうです。
光星学院は3番田村・4番北条選手と強力な右打者がいますが、
初戦の遊学館の先発・黒萩投手、2戦目の神村学園の2番手・平藪投手と、
左ピッチャーに苦戦する傾向があり、特に北条選手は内角に大きな穴があるだけに、
左の松井投手が速いストレートでどれだけ内角を抉れるかがポイントとなりそうです。
田村選手は外の変化球がポイントになりそうなので、
ここまであまり投げてこなかったチェンジアップが決まれば面白い展開となりそうです。
桐光学園は松井投手にばかり目が行きがちですが、
3番センター水海選手と4番ライト植草選手の中軸を打つ2年生は巧打と長打を併せ持ち、
1年生のショート武選手の守備の動きは軽快で、抜群の守備範囲の広さがあり、
1・2年生主体のチームを6番ファーストのキャプテン・田中選手や、
1番セカンド鈴木選手、2番キャッチャーの宇川選手ら、3年生が活躍してチームを引き締め、
若いチームながらも非常にまとまりのあるチームだけに、面白い試合になってきそうです。


◆ニュースネタ 日本の領土問題に関する私見
日本の領土可能性を順に並べると、
(可能性高)尖閣諸島>歯舞・色丹>竹島>国後・択捉(可能性低)、となります。

北方領土に関して言えば、1956年の日ソ共同宣言からして、
北方4島のうち2島の歯舞・色丹島は日本の領土として認められています。
国後・択捉島に関して言えば、1951年のサンフランシスコ平和条約で、
千島列島の放棄が宣言されており、そこに含まれるか否かは争いがあるものの、
終戦時のポツダム宣言の受諾によって連合国の指定する島以外は放棄となっており、
どちらもソ連は直接的な相手国ではありませんが、
国際社会にそれを宣言している以上はそれに拘束されるのは当然で、
最終的には連合国の一つであったソ連の判断に委ねられることになるでしょう。
アメリカやイギリスが何か言うなら分かりませんが、アメリカも静観していますので、
ソ連の見解が国後・択捉島を含んでいない以上、放棄したと捉えられるかと思います。
ソ連のゴルバチョフ政権下で北方4島が領土問題であることが確認されていますが、
相手方に決定権があるのは間違いなく、最終的には2島返還で妥協せざるを得ないでしょう。
そこら辺は敗戦国の悲しみでしょうね。

竹島に関して言えば、サンフランシスコ平和条約の際にも竹島の放棄は否定されており、
1905年の島根県編入も手続き上の問題はなく、
国際法的に日本の領土であることは明らかです。
韓国側はそれ以前からの領有を主張していますが、それを認める有力な証拠は出ていません。
これは「所有権」とは何かという根本的な問題に通ずるわけですが、
第一義的には「これは俺のもの」という意識ですが、それだけでは不十分で、
「これは俺のもの」だということを周囲の人々が認めることが必要になってきます。
今のところ、韓国側の示す証拠で国際社会の認知を示すものはないようです。
同情する点があるとすれば、こういった領土問題は西欧諸国の帝国主義に起因し、
いち早く近代化した日本と、出遅れて植民地化されるに至った韓国と、
その時代の早い者勝ちで決まってしまうだけに、その点は不運だったと思いますが、
それが国際社会のルールになってしまった以上、仕方ないと言わざるを得ないです。
国際社会が西欧諸国の都合で作られてしまった悲しみでしょうね。

尖閣諸島に関して言えば、領土問題となったのが1970年代とごく最近で、
200海里や海底資源が騒がれるまでは、全く話題となっていなかったので、
中国の強欲と言わざるを得ないです。
尖閣諸島の領有権を認めることは沖縄の中国領有を認めることに等しく、
沖縄が日本の領土である以上は、尖閣諸島も日本の領土です。
北方領土と竹島に関しては領土問題とする余地はありますが、
尖閣諸島に関してはそんな余地は一切ありません。
中華思想で染められた中国国民の悲しみでしょうね。


◆夏の全国高校野球甲子園大会 作新学院の野球部員が強盗容疑で逮捕
毎日、熱い戦いが繰り広げられている高校野球ですが、
そんな中で勝ち残っている作新学院の野球部員が強盗の容疑で逮捕されたというニュースが…
まぁ、負けた学校は既に甲子園を離れていますし、
出場を認めず、負けた学校に代役出場をさせるにしても日程的に無理がありますし、
今回の対応事態は致し方ない面があるのですが…
でも、高野連の発言はぶっちゃけ「甘すぎ」ですよね。

高野連は過去の例として、過去の桐生一や今大会の広島工の強制わいせつで部員が逮捕した件と、
同様の取り扱いをして、大会の参加を認めたようですが、
今回の件が本当に「強盗」であれば、とても同列に扱うことはできません。
「強盗」は重罪です。執行猶予なしの懲役5年以上の重罪なわけです。
強制わいせつと明らかに罪の重みの度合いが違っているわけで、とても同列には扱えません。
しかも、この部員が罪を犯したのが、甲子園初戦翌日の応援へ出かけ、
翌日に群馬県へ戻った後ということは、
同じ部員が頑張っている中で、犯罪を犯したわけで、仲間意識が完全に欠如しています。
通常では考えられない甲子園大会、高校野球を汚していますよ。
大会期間中に犯罪発生という前代未聞な事件を起こしておきながら、
お咎めなしとは正気の沙汰ではありません。
今までのように「個人の問題」として甘い判断をしていたらか、軽く見られてるんですよ。
学校側の個人の管理がお粗末になっている証拠でしょう。
高野連の緩い判断が教育としての高校野球を綻びさせているように思います。

私としても、かつてのような強権的な連帯責任には反対ですが、
今のように個人の問題として部活動としての野球の管理を怠っている状況には疑問があります。
罪を犯した選手はわいせつは認めているものの、金銭の搾取は認めていないので、
そこら辺は今後の捜査次第となりますが、
仮に強盗罪が成立する場合には、厳然たる対処をする必要があるでしょう。
今大会の作新学院の参加辞退や大会成績の取り消し等を行う必要がないと思いますが、
秋の大会の不参加は勿論、対外試合禁止など、厳正な処分をしてもらいたいです。
模範となるべき学校がコレでは、高校野球が犯罪の温床と捉えられちゃいますよ。


◆夏の全国高校野球甲子園大会
「東京ドームの飛ぶボ~ル~ ナゴヤドームの飛ばないボ~ル~
 みんなどこへ行った~ 見送られることもなく~♪」

今年の甲子園大会はセンターから逆方向へのホームランを結構見かけます。
ちょっと飛びすぎじゃねと思うこともあり、思いついたのが↑。

プロ野球で飛ばないと評される統一球が導入されて2年目ですが、
それじゃ3年前まで使っていた球場ごとメーカーの違うボールは、
廃棄されたのかと言えば、当然違うわけで、その行き先が気になります。
高校野球で今の統一球が使われていることはありえず、
そう考えると、いわゆる「飛ぶボール」を使っているのではないか、
そういう風に思えてくるのですが、実際のところはどうなんでしょうかね?


以下は、大会7日目~11日目までのメモ書きをそのまま掲載。
長文になっているので、「続きを読む」でチェックしてください。

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2012年08月13日

ロンドン五輪が閉幕

日本はお家芸である柔道が誤算に終わったものの、競泳陣の安定した活躍に加え、
レスリング男女の活躍に、ボクシングでの金・銅メダルの獲得があったため、
金メダルは7個で世界の中で11位ながらも、
銀・銅メダルを含めたメダル獲得数は38個で日本歴代最高の数をマークし、
世界ではアメリカ・中国・ロシア・イギリス・ドイツに次ぐ6位という結果になりました。
競泳のリレーや卓球女子団体に女子バレー、サッカー男女など、
団体競技での好成績が多く、ナショナルトレーニングセンターを中心とした
総合強化策が少しずつ実を結びつつあるように思います。

そんな中で、やっぱり遅れているのが柔道なわけで…
他の多くの競技やデータや科学的トレーニングを駆使している中で、
昔ながらの伝統にこだわっている日本の柔道会はやはり時代遅れと感じてしまいます。
正直、このオリンピックを見ていても、柔道をやろうと思う子どもたちは少ないでしょう。
同じ格闘技ならレスリングをやろうと思うのではないでしょうか。
過去の栄光を捨て、伝統と新しさが共存する日本柔道を確立しない限り、
日本のお家芸復活はないように思えます。
まぁ、逆に考えれば、それだけ柔道が国際化し、世界に広まったということなのですが、
必ずしもその全てが日本柔道の功績だと言えないのが今の柔道界の立ち位置かと。

それと報道では女子選手の躍進を印象付ける報道のされ方をしていますが、
実際は男子21個、女子17個となっており、報道の印象とは異なっています。
団体競技を中心に女子の獲得メダル数が増えていることは確かですが、
男女では世界の競技人口が大きく異なっており、
男子では第三世界と呼ばれたアフリカ・中南米諸国が力を付けてきていて、
その関係で男子競技の順位が落ちているように思えるのでしょうね。

最も印象に残ったのは、メダル獲得はならなかったものの男子サッカーの躍進ですね。
前評判はえらく低く、予選突破も難しいと思われていた中、
初戦でスペインを破るなど、観客を魅了するサッカーを展開し、
ベスト4まで勝ち上がったのは見事だったと思います。
結果的に、メキシコ戦・韓国戦は力尽きてしまい、ピーク調整の難しさを感じさせました。
例えば、女子バレーと比較しますと、女子バレーは最初から中国戦を視野に入れていて、
そこで最高のパフォーマンスを出せるよう調整した結果、銅メダル獲得となりましたが、
男子サッカーの場合は予選突破、初戦のスペイン戦に照準を合わせたことで、
最後まで体力が持たなかった感じがします。
男子サッカーも金メダルを狙えることが分かってきただけに、
次は決勝トーナメントに照準を合わせながら戦っていくことが必要となりそうです。

あとは最後の男子マラソンですね。優勝がウガンダの選手だったのにはびっくりしました。
ケニアの隣国ですが、ケニアとは異なり、経済発展しているとは言い難い国なだけに、
この金メダルが一つの変化の象徴となってくればいいですね。
日本勢では中本選手が6位となり、なんとか日本陸連の顔は立った感じですが、
女子マラソンを含めて、世界との戦い方には課題を残しているのは確かなようです。


◆夏の全国高校野球甲子園大会
高校野球に限らないことなんですが、頭部付近のボールを打者が避けて、
たまたまバットに当たった場合にファールを取るのって、おかしくないですか?
いや、ルール的にはそうなんですけど、なんか理不尽に思えてしまいます。
死球は打者が避けていないとボールになってしまうのに、
打者が悪くもないのに、体付近のボールのリスクを打者が背負うのは変でしょう。
ファールならまだいいですが、フェアゾーンに転がったらピッチャーゴロですよ?
ちょっと理不尽なルールだなぁと思っちゃいます。
中にはグリップエンドのファールなど、スイング中の動作か判断しづらいものもあるでしょうが、
頭部付近の球を避けようとした時ぐらいは、バットに当たってもボール判定にして欲しいです。
今年の甲子園大会でも1回はあったはず。まぁ、レアなケースではありますが。

それとルール的なことで言えば、今日の第3試合の済々黌と鳴門の試合で、
ライナー併殺で3塁ランナーがベースを踏み、アピールプレーをしなかったところ、
3塁ランナーのホームインが認められるケースがあったようですが、
確か漫画の『ドカベン』でも同じシーンがありましたよね。
ドカベンは結構ルールの穴を付くようなシーンがあるんで、そういう面では勉強になります。
こちらは起こりうるプレーなんで、球児の方々には注意してもらいたいです。


で、ここまでの大会ですが、今日の時点で残り5校が出場していないものの、
大体のチームが出揃いましたが、優勝候補等は変わらない印象ですね。
筆頭はセンバツ優勝の大阪桐蔭で、投手力・攻撃力・守備力とトータルバランスが高いです。
追いかけるのが昨夏・センバツと準優勝の光星学院ですが、
城間投手が春より成長したものの、投手力は大阪桐蔭よりも落ちる感は否めません。
大阪勢頼みからも脱却してない感じですし、チームのまとまりという点も気になります。
あとは作新学院、常総学院、神村学園、新潟明訓。
常総学院は2回戦で桐光学園と当たるので、その結果次第でしょうね。
桐光学園は1・2年生が多く、まだ勝ちあがれるだけのチーム力はない感じですが、
松井投手を中心に1戦ごと力を付けていけば、優勝、さらには来年の夏連覇の夢が膨らんできます。

大会3日目~6日目の感想は、再度まとめるのが面倒なので、
メモ書きをそのまま掲載させていただきます。

○大会3日目 第1試合 浦添商-愛工大名電●
愛工大名電の浜田投手は序盤3回が悪すぎた。
躍動感がなく、体が重そうというよりも眠そうな感じに見えた。
守備でも名電らしくないミスが相次ぐなど、だらしない試合をやってしまった。
ただ、4回以降は浜田投手が持ち味を取り戻し、ストレートの球威が上がって安定感を取り戻し、
試合も追い上げる展開としていただけに、立ち上がりの失点が悔やまれる。
勝った浦添商は4番ピッチャーの宮里選手のホームランが大きかった。
右打者ながら右中間へ運ぶホームラン、驚きの一発だった。
浜田投手に関して言えば、ちょっと評価が落ちてしまったかなと。
クロスファイヤーのストレートとキレのあるスライダーは魅力的だが、
もう少しストレートの威力が欲しく、常時140キロ前半が出るぐらいでないと。
センバツ・夏と甲子園大会では力感が足りず、十分な力を示せなかった気がする。
ビッグ3の藤浪投手と大谷投手に少し水を空けられた形で、
左腕という貴重性を考えても、ドラフト1位は難しそう。

○大会5日目 第1試合 龍谷大平安-旭川工●
試合中盤に旭川工がリードするも、平安打線が力を発揮し、
同点に追いつき、延長11回にサヨナラ勝利。
注目の龍谷大平安の4番ライト高橋選手はランナーを置いてからのバッティングが光った。
特に9回の一二塁間を抜くヒットは、それまでの引っ張りの打撃とは違い、
方向に逆らわずにしっかりと打ち返すことができた。
打球も速いし、やはりドラフト候補の逸材なのは間違いない。
気になるのは、ランナーがいない時に、足をぶらりと大きく上げること。
足を上げるなとは言わないが、上げるならきっちり上げないと。あまりにも不安定すぎる。
セットからの投球で少し足を引く程度の方が安定感がある。
そう考えると、長距離砲というよりも中距離タイプで、
今後は逆方向にどう打ち返すかが課題になってくるように思われる。

○大会5日目 第2試合 東海大甲府-成立学園●
なんで東海大系列の学校はプロ野球選手を多く輩出しているのに、
肩の開きの早い速球派投手を量産するんだろうか? 意味ないだろうに。
東海大甲府の神原投手も肩の開きが早く打者から見やすいフォームをしている。
140キロ出てもスピードを感じないのは勿体無い。
成立学園の2年生右腕の谷岡投手は140前後のストレートとキレのあるスライダーが武器。
まだ体ができておらず、たくましさが足りないが、来年が楽しみな投手。

○大会6日目 第1試合 神村学園-智弁和歌山●
神村学園の柿沢投手と平藪投手は安定感があった。
柿沢投手は140キロ前後にシンカー気味のボールと派手さはないが安定感がある。
平藪投手は130キロ後半の伸びのあるストレートとカーブで緩急があり、テンポもいい。
守備も併殺を多く奪うなど、ディフェンスがしっかりとしている。
智弁和歌山投手は最後に投げた蔭地野投手が故障に泣き、8割の回復具合だったそうだが、
4番の柿沢選手に対しては最速144キロのストレートで攻め込むなど、
結果は四球だったものの、良い対決だった。
まだ細身で体ができていないだけに、大学できっちり鍛えれば、将来性は高い。

○大会6日目 第3試合 大阪桐蔭-木更津総合●
大阪桐蔭が順調なスタートを切った試合となった。
大阪桐蔭の藤浪投手はストレートの威力がセンバツよりも増した印象で、
ストレートは150キロ前後、最速153キロのストレートは威力がある。
センバツよりも指にかかったボールが多くなり、威力が抜群だった。
それに対して変化球、特にスライダーのコントロールはまだ荒れ気味。
少しスライダーを投げる時に腕の位置が下がり、
リリースもストレートよりも早い段階で投げており、微妙なリリースの狂いがある。
この悪癖がそう簡単には直らないだろうが、今後の大きな課題となりそう。
攻撃面では1番キャッチャーの森選手がセンバツに続いて大当たりで、
4番ファーストの田端選手が一発を放ち、7番サードの笠松選手も一発を打った。
走塁も積極的だし、トータルバランスはやはり高い。
負けた木更津総合の黄本投手は中日・川上投手のようなバランスの良いフォーム。
綺麗なフォームからストレートは140前後、145キロをマークして力がある。
クイックも速く、トータルバランスが優れた投手。
球数が増して、甘い球を痛打される結果となったが、
大学・社会人で変化球を磨いていけば、将来性も高い。

○大会6日目 第4試合 新潟明訓-県岐阜商●
新潟明訓の竹石投手は140キロ前後の伸びのあるストレートが武器、
ストレートの回転が良く、相手打者がポップフライを打ち上げるほど。
打線も1番センターの金子選手がリードオフマンとして素晴らしい働きで、
バント等の小技が非常に上手い。まとまりのある好チーム。

2012年08月09日

1試合9イニング22奪三振

夏の全国高校野球甲子園大会が開幕し、大会2日目にして前人未到の大記録が生まれました。
神奈川代表の桐光学園の2年生エース左腕・松井裕樹投手が10者連続三振を含む、
9回22奪三振の完封勝利を挙げ、甲子園に新しい歴史を刻みました。
今年の神奈川県大会で、優勝候補筆頭だった横浜高校を破り、
その横浜高校のベテラン監督である渡辺監督をして「高校生では打てないスライダー」と言わしめたことから、
甲子園大会開幕前から大阪桐蔭の藤浪投手や愛工大名電の浜田投手と並び、注目の投手ではありましたが、
まさか、いきなりこんな大記録を打ち立てるとは思ってもいませんでした。
これまでの記録が現西武の坂元弥太郎(浦和学院)投手や現巨人の辻内崇伸(大阪桐蔭)投手、
センバツでは現中央大学の島袋(興南)投手らがマークした19奪三振でしたから、
その記録を大幅に更新することとっただけでなく、
18回での記録である坂東英二氏の25奪三振や、15回での23奪三振をマークした江川卓氏ら、
伝説の名投手が延長戦でマークした20奪三振以上の記録を9回で出したことから、
この記録が10年や20年で破られるとは思えず、歴史に残る大記録になるのは間違いありません。
27個のアウトのうち22個ですからね、信じられない数です。

その桐光学園・松井祐樹投手の投球フォームは元西武の工藤公康氏を彷彿させる形で、
投げる前に少し状態を逸らして始動するなど、背筋の強さを生かした形です。
ストレートは140キロ中盤で、イニング中盤には130キロ後半まで落ちましたが、
終盤には再び140キロを越してくるなど、スピードの方もあります。
打者が短く持ってスイングしても打球が前に飛ばず、回転の良さが分かるストレートです。
変化球のスライダーは左投手特有のカーブのような大きな曲がり方をしますが、
カーブよりも速い120キロ台後半のスピードで鋭く曲がるので、
ストレートとの見極めが付かず、狙っていても空振りしてしまう打者にとっては「消える魔球」です。
投球のテンポも速く、ストライクが入ると、ポンポン投げてくるだけに、
相手打者は考える暇がなく、ボール球につい手を出してしまう場面が多かったですね。
三振の多くはスライダーでしたが、イニングを経るにつれてストレートでの三振も多くなり、
それだけ相手打者が見極めに苦労していたことが分かります。

課題はコントロールで、右足の接地からリリースまでが不安定で、
突如としてコントロールを乱すことがあり、自滅してしまう可能性も残っています。
それでも、積極的に勝負はできる投手で、修正能力もあるだけに、
一気に崩れてしまうようなタイプではなさそうですね。
上半身に比べて、下半身の成長はまだまだですから、成長の余地がまだあると言えそうです。

今後はことあるごとに「22奪三振」が取り上げられるでしょうから、
2年生でまだ先があることを考えれば、それは大きなプレッシャーになりかねない数字ですが、
そんな数字に負けない大投手へと成長していってもらいたいですね。
新しい怪物が甲子園に登場したのは間違いありません。

次は初戦大勝した強打の常総学院との対戦ですか。
ただ振り回すだけでなく、逆方向にも狙い通り速い打球を打てる打線なだけに、
そんな強力打線を相手に松井投手がどういったピッチングを見せるのか、注目の対決です。
2回戦屈指の好カードになりそうで、今から両校の戦いが楽しみですね。


◆夏の甲子園大会 大会1日目・2日目
開幕試合となった福井工大福井と常葉橘の試合は、常葉橘が裏の攻撃だったのが響きましたね。
開幕試合という緊張に加えて、始球式の間が大きく空くなど、
先発投手にとって「嫌な間」が大きかっただけに、立ち上がりを心配していましたが、
微妙な当たりが三遊間の真ん中を抜いていったりと不運な当たりもあって3失点。
これが結果的に勝敗を大きく分けてしまいましたね。
表と裏が逆だったら、全く違った試合展開になっていたように思います。
これが開幕試合の難しさでしょうね。緊張するしないとは別に、いつもとはまるで違う雰囲気ですから。
常葉橘はリリーフで好投した2年生左腕の高橋投手を中心に、1・2年生が多いチームですから、
この経験を来年に生かしていってもらいたいです。

福井工大福井の菅原投手は、上から投げ下ろす本格派オーバースロー。
ストレートは140キロ前後で、最速145キロ。
変化球はスライダー・カーブ・ナックルカーブといった縦に落ちる変化球が中心です。
ナックルカーブの曲がりは非常に大きく、高校生では打つのが難しそうです。
ただ、コントロールはアバウトなだけに、ナックルカーブを見送られるとボールになってしまい、
自滅する可能性も秘めています。
まだ荒削りな印象が強く、もう少し下半身が使えるようになれば、
体重が最後まで乗ってくるでしょうし、今後の成長に期待というタイプです。


大会2日目の第1試合の作新学院と佐久長聖は、甲子園経験の差が最後に出てしまった感じです。
試合前半は佐久長聖が押していたんですが、エラーなどが重なって追い上げられ、
作新学院の代打・吉田選手の一発で逆転され、
継投に出るも、立ち上がりに失点してしまい、勝敗が決してしまいました。
4番サードの寺尾選手はフォームに無駄がなく、どんな球でも対応できそうな雰囲気があり、
5番ファーストの板垣選手は豪快なスイングで、
6番レフト2年生の小川選手はバットコントロールが良いなど、
全体的にスイングが鋭く速い強力打線だっただけに、経験があれば良いチームに育ったように思います。
それだけに早々と負けてしまったのが残念でしたね。
センバツベスト4の作新学院の意地が勝ったという感じでしょうか。

目立った選手は佐久長聖の五味投手。
ストレートの球速こそ130キロ後半ですが、
リリースポイントが前にあり、球速表示以上の力を感じました。
変化球は緩いスローカーブにスライダー、SFF。
武器となるSFFはチェンジアップのような落ち方をするブレーキがかった変化球で、
コントロールも安定していて、低めに集められる好投手だと感じました。
ただ、作新学院打線を警戒するあまりに、SFFに頼りがちな組み立てとなってしまい、
ストレートを効果的に使えず、ピッチングが苦しくなってしまいました。
もう少しストレートを多めに混ぜていたらと思いましたね。
今後の成長に期待したい投手です。

2012年08月01日

ロンドン五輪

競泳陣の活躍もあって、銅メダルを中心にメダル獲得数自体は増えていますね。
ただ、金メダルは現時点で1個。改めて、世界一の難しさ・重さを感じます。
周囲はメダルの有無やメダルの色であれこれと言いますが、
大事なのは最低でも4年間頑張ってきた成果を出すことであり、
選手個人が力を発揮し、大舞台で己を出せることを期待したいです。


◆ニュースネタ 「脱原発」の行き先はどこなのか?
脱原発を掲げてのデモ行進等が頻繁に行われているようですが…
彼らの反対運動の行き先は一体どこにあるんでしょうかね。
そりゃ永遠に電力を生成し続ける永久機関が存在すれば、
誰だって原発を使おうとは思わないわけで、
最終的にエネルギー政策をどう考えているのでしょうか。
そんなことやってる暇があったら、マクスウェルの悪魔でも探してきてくれ(苦笑)

もう一つは何で今頃になって「脱原発」なのかということです。
勿論、福島原発の事故で放射能の恐怖が身近なものとなったことが理由でしょうが、
これが初めての原発事故ではあるまいし、それまで何を考えて生きていたのという話です。
今のイジメ問題に照らし合わせれば、
「お前らだって見てみぬ振りをしてたじゃないか」という傍観者の罪ということです。
原発の危険性については、東西冷戦が終結した90年代前半には、
チェルノブイリの悲劇として世界中が知ることになったわけですから、
その後に生まれた平成生まれであっても、それを知らないで済ますことはできません。
原発の危険性を知りながら放置しておいて、今更、反対だというのなら、
有効な回避策を提示すべきことは当然でしょう。
自らを省みずして、新しい展開などできません。

その頃から生きている私個人としての記憶を振り返れば、
当時の社会科の資料集に載っていた北野武氏のコラムが忘れられません。
細かい文章までは記憶していませんので、結論だけを言えば、
「脱原発の行き先は原始時代への回帰」だということです。
今の生活を捨てる覚悟がないなら、脱原発はできないということでした。
綺麗ごとばかりが並べられている教科書の中で、
実直に事実を述べたその文章は、当時小学生だった私にとって衝撃でしたね。

「脱原発」を掲げる人間がパソコンや携帯電話を使ってデモの情報を広め、
自家用車を使ってデモの会場へ集まる、こんな笑える話が他にあるでしょうか。
今の時代に脱原発を真に唱えられるのはホームレスの人々ぐらいでそう。
脱原発の前に、家のエアコンを、冷蔵庫を、テレビを、自動車を、
現代の家電製品のことごとくを打ち壊せ、まずはそれからだ、
終局的にはそういうことです。

これで「脱原発」を掲げている人がイジメ問題の傍観者を叩いていたら、笑い事じゃないですね。
偽善という言葉さえも通り越す、憎悪の対象ですよ。
「私たちは福島の人たちを一緒になってイジメたんですよ?」、
思考停止な人がいたら、是非ともそう言ってあげましょう。


◆ニュースネタ 大津市のイジメ自殺問題
学校や教育委員会がまともに機能していない以上、彼らの自浄能力は期待できないだけに、
警察機構の介入は学校自治の精神に反するものの、致し方ないのが実情でしょう。
情けないやね。JR西日本の福知山線の脱線事故と同じ構図。
過剰な成果主義が不祥事の隠蔽を呼び、事態を悪化させる。同じことの繰り返しですわ。

心配なのは子ども達の心のケア。
この事件は周囲に誰一人として信頼できる大人がいなかったことを示すわけで、
これが他者に対する不信感に繋がってしまわないかが心配です。
事件をさらし上げたりと、メディアや情報ツールの氾濫も影響するでしょうし…
まぁ、ぶっちゃけ、自分なら立ち直れませんね。
他人なんて二度と信用しないだろうな(苦笑)
セカイの破滅でも願って、魔王になろうと誓うことでしょう(by NHKの平清盛)。
そうならないように、誰か一人でもいいので、子ども達の心を優しく包んでもらいたいです。

イジメとそれに関する自殺に関して言えば、ケースバイケースなので一概には言えません。
多くの場合はイジメる側に差別的精神が強く存在していて、そちらが悪い場合がありますが、
イジメられる側が精神的に弱すぎる場合もありますから、線引きは難しいところです。
未熟なコミュニケーションのため、じゃれ合いの延長が暴力に発展する可能性もあり、
例えば、お尻を軽く叩くや蹴るならセーフな感じもしますが、お腹を蹴ったらアウトだったりと、
伝達手段が未熟な故、双方や周囲にとって判断しかねることが多くあります。
難しいことではありますが、それらは個別個別で判断していかざるを得ないでしょう。

現代の世相で往々にして感じるのは、「弱きを助け、強きを挫く」のような勧善懲悪の精神や、
相手を慈しむ「慈愛」の精神が足りないな~、ということでしょうか。
例えば、勧善懲悪だって今に残ってるのはほとんど同じ奴でしょう?
「水戸黄門」「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」、その他の現代の刑事モノドラマ、
どれも権力者が悪を挫くものばかりです。
中には大名クラスに向かっていく「鬼平犯科帳」とか、
現代の刑事モノでも悪の政治家や警察上層部と対立するようなものもありますが、
それでもやっぱり彼らは私達にとって「権力者の一味」であることは変わりがなく、
勧善懲悪の精神は弱いように見えます。
「ねずみ小僧」や「清水次郎長」など、一見すると悪の立場の方が勧善懲悪の精神は浮き立つように思えます。
まぁ、そう考えていくと、現代の私達は精神構造さえも官僚組織に囚われていると言えそうですね。
悪から始まる官僚組織からの逸脱した善をもう少し語っても良いような感じもします。

イジメを受ける側、自殺を考えている子どもに関して言えば、
別に学校に行きたくなければ行かなくてもいいわけで、遠慮せずに逃げろということです。
追い詰められた精神では何も突破口は開けず、逃げて一旦落ち着いてからでなければ、
まともな判断はすることができません。
遠慮せずに逃げて引き篭もりましょう(苦笑)
まぁ、でも、結局、イジメは人間の心が弱い以上、決してなくならないわけで、
イジメている側が環境が変わればイジメられるかもしれませんし、
イジメられている側が逆にイジメる側になることも容易に起こり得ます。
子どもの頃は学校という狭い社会の中でしか考えることができないので、
そこでの辛い出来事はこの世の全ての辛い出来事に思えるかもしれませんが、
学校という社会を抜け出せば、そんなことは全く関係なくなるわけで、
イジメられるのが嫌なら学校なんて止めて環境を変えればいいんです。
死ぬくらいなら、そちらの方がマシだし、簡単に死ぬ結論を出す頭は狭量と言わざるを得ません。
別に恨んで死んでも魔王になんてなれませんよ。
自分にその恨みが還ってくるだけで、なんのハッピーにもならんです。
別に大人になれば、特に良いことがなくても平気な顔して生きているわけですし、
自分はもうダメだとか堅苦しく考えずに、なんでもいいから生きろということです。

2012年07月24日

オールスターは2勝1敗でセの勝ち

1・2戦はパリーグが4安打しか放てなかったものの、3戦目には打線が繋がっての快勝。
最後にパリーグが意地を見せた形となりました。
3戦を通してみると、パリーグの方が若い選手が多く、
直球勝負にこだわったために損をしたかなという印象がありました。
打撃陣も完全にストレート狙いで振り回していた印象があっただけに、
1・2戦でもう少し勝負にこだわる姿勢も見せて欲しかった気もします。
単にストレートを投げて、振り回しているだけだと、面白みが欠けますから。
真剣勝負の中でこそ、真っ向勝負が生きるわけで、そこら辺が1・2戦は空回りしていた感がありました。

それにしても、日ハムの陽選手の活躍にはびっくりしました。
正直、オールスター前はファン投票で選出されながらも、
個人的評価としては出場さえも微妙な選手といった感じでしたが、
シーズン中でもなかった1番抜擢で先頭打者ホームランを放ったり、
3戦目には3ランホームランを含む3安打の活躍でMVPを獲ったりと、
平謝りするしかない活躍には驚かされました。
今までは糸井選手の守備と肩、田中選手の足、中田選手の長打力と、
チームメイトに特徴ある選手がいただけに、埋もれがちではありましたが、
このオールスターの活躍で三拍子揃ったところを見せてくれただけに、
今後の陽選手の活躍に注目したいですね。

ライオンズ勢では3戦目に登板した岸投手が2イニングをノーヒットに抑えて敢闘賞を受賞。
カーブも投げましたが、勝負どころはストレートで押し、ポップフライに打ち取れていましたから、
内容的にも良かったと思います。後半戦も活躍を期待したいですね。
中島選手はヒットを放ち、好守備もありましたが、中村選手はノーヒットで結果を残せず。
怪我の回復状況が心配ですが、打撃の調子もあまり良くないようで、
打球に角度が付いていなかったのが不安材料です。
もう少し調子を上げてくれないと、DHを任せることが割に合わなくなってしまうかと。
今の状態なら、カーター選手を使いたくなってしまいますね。
このオールスター休みで状態が良くなったことを期待したいところです。


◆プロ野球 選手会が2013年WBCの不参加を決議
このままなし崩し的に参加になると思いきや、選手会がストップをかけました。
WBCに対する国民の期待は大きいですから、選手会も勇気が必要だったと思いますよ。
よくここでストップをかけました。
WBCに参加しないのは残念ではありますが、
改めてWBCという大会の意義を考える契機としたいものです。

問題となっている点はニュースで解説されているので、既にお分かりだと思いますが、
簡単に言えば、日本はWBCインクという会社の平社員ということです。
平社員の日本がいくら頑張って利益を挙げても、給料として回ってくる取り分は一定で、
取締役クラスで副収入ガッポガッポなメジャーリーグ選手会が大半を持っていく、という構図です。
当たり前ですが、別にWBCという会社を作っているわけではありませんから、
放映権料等はともかくとして、各国のグッズ収益まで一度取られてしまう構図は、
労働者の悲劇としか言いようのない悲しい構図であり、スポーツ興行として明らかに不当です。

最初からこれらの問題点は分かっており、参加の是非が問題となりましたが、
初のプロ野球の国際大会ということで、参加を前提としながら、
大会で結果を残すことで、改善点を改めていこうということで第1回大会に参加となりました。
そこから2大会連続優勝という結果を残し、改善点を要望したものの完全無視、
球団側のNPBは国際大会という魅力から折れてしまったものの、
選手会は頑なに改善点を要望し続けている、そういう経緯となっています。

WBCに問題があるにせよ、野球の国際大会なので参加するべきという意見もありますが、
かといって、WBCが真に国別NO1を決める国際大会なのかといえば、そうではなく、
日本で言えば、かつてオフシーズンに行われたプロ野球オールスター東西対抗程度の位置づけで、
日本や韓国・台湾・キューバといった国以外にとっては、
国別のオールスターお祭り騒ぎ程度の大会にすぎないわけです。
そんな大会に利益ばかりを吸い取られてまで参加する価値があるのか、
誇りをかけるだけの意義があるのか、疑わしい面もあります。

それでも日本が優勝したWBCの興奮は忘れられないわけで、
その点が参加を簡単に見送れない最大の障害となってしまっています。
今回の不参加決議でアメリカの野球知識人から大会の見直しの話が出てくればいいのですが…
そうなってこない以上は、不参加という名のストライキは已む無しといった感じでしょうね。

問題はプロ野球選手会以外が一枚岩になれるかどうか。
日本人メジャーリーガーが仮に召集されてもNOと言えるかどうか。
アマチュアとの混合チームで参加となれば、梯子を外された感は残ってしまい、
プロ野球選手会が不参加を表明した意味がなくなってしまいます。
今後の注目点はそこになってくるでしょうね。


◆地方政治ネタ 静岡県で浜岡原発再稼動の住民投票条例設置を申請
原発再稼動問題が各地で話題になっていますが、
静岡県では再稼動の是非を住民が決する条例を制定する動きがあり、
その署名が集め終わり、秋の県議会で審議される流れとなりました。

原発再稼動を住民が決するという話は分からなくもないのですが、
それじゃ誰が真に投票権を持つのかと考えると微妙な感じを受けます。
署名率が最も高かった函南町は県東部地域ですから、
浜岡原発を所有する中部電力管轄外の東京電力管内地域で、
署名数が最多だった富士市も同様に中部電力管轄外です。
浜岡原発が立地する御前崎市の署名率は3.89%で、
函南町の16%等と比べると、明らかに署名率が下がっています。

つまり、同じ静岡県民だとしても、立場は少なくとも3つに分かれるわけです。
1つは浜岡原発のある御前崎市周辺の住民で、
原発が立地することによる補助金や原発関連の職場が多く、
電力の恩恵に加えて、原発立地による恩恵を少なからず受ける地域の住民です。
次に、富士川以西の静岡県中・西部地域の住民で、
中部電力管内に位置するので、浜岡原発の生み出す電力の恩恵は受けるものの、
それ以外の恩恵は受けず、原発事故の際には直接的リスクを背負う地域の住民です。
最後に、富士川以東の静岡県東部・伊豆地域の住民で、
ここは東京電力管内に位置するので、浜岡原発の生み出す電力の恩恵は受けず、
原発事故が起こった際には間接的な影響を受ける地域の住民です。

人口は2番目の住民が一番多いので、
仮に静岡県で住民投票をしたとしても、必ずしも不合理な結果が出るとは思えませんが、
もし2番目の住民の関心が低く、投票率が低迷してしまい、
一番関心が薄そうな3番目の地域の住民が奇跡的な投票率の高さを見せたとしたら、
その結果は果たして住民の真意を反映していると言えるでしょうか?
同じ静岡県民といっても、その当事者としての関係度合いは大きく異なっており、
県全体で住民投票をすることが適切かどうかはかなり疑わしいです。

それでも、地方自治の基本は住民自治ですので、
住民が重要な施策の決定に関わることは悪いことではありません。
でも、仮に御前崎市でも同じような住民投票条例を制定したとして、
静岡県で行われた住民投票は再稼動に反対、
一方の御前崎市で行われた住民投票は再稼動に賛成、となったら、どうするんでしょうか?
どちらも地方自治体の住民の意思決定なわけですが、
より近い住民は御前崎市民なわけで、地方自治の精神からすれば、
そちらの方が優先されると考えるべきでしょう。

そうであるならば、静岡県で住民投票を行う意味がどこにあるのでしょうか?
これが住民投票の限界のように思えます。
公共の福祉に関するもので、その利害関係が大きく異なるケース、
これを単純な多数決で決めることは難しいように思えます。
政策決定プロセスに住民が関わること自体は良いことですが、
それを単純に投票によって決するというのは向いていないと言わざるを得ません。
住民が自分の立場を超えて、相手の立場を考えた総合的な判断が真にできるのか否か、
現時点では難しいでしょうね…

2012年07月19日

夏本番

多くの地域が梅雨明けとなり、夏本番の暑さとなりましたね。
今日は非常に暑かった… うっかりしていると熱中症になっちゃいそうな暑さです。
まだセミの声がちらほら程度なので、精神的な我慢はできますが、
これでセミの大合唱が聞こえるようになったら不快指数MAXで大変でしょうね…
明日から天気が崩れ、少し涼しくなるようですが、
その先にある夏を思うと気が重くなっちゃいます。


◆プロ野球 フレッシュオールスターゲーム その1
プロ野球のオールスターゲームに先駆けて行われる、
若手の2軍選手中心に編成されるフレッシュオールスターの試合が行われ、
オールウエスタンが4-0でオールイースタンを下しました。
メンバーを見たときから、今年はウエスタンが有利かなちう印象がありましたが、
結果的にその通りになっちゃったようです。
イースタンの方が高卒1~2年目の若い選手がやや多かった気がします。

MVPに選ばれたのは、阪神タイガースの中谷将太選手。
昨年の秋・今年の春季キャンプで話題になっていた長距離砲候補ですから、
ニュースを見て知っている人も多いことでしょう。
高卒2年目と伸び盛りの選手ですから、阪神は野手の高齢化が進んでいるだけに、
後半戦に向けてレギュラー定着となるよう頑張って欲しいですね。

優秀選手に選ばれたうちの1人がソフトバンク・武田翔太投手。
高卒ルーキーながらも1軍で2試合先発し、いずれも6回無失点で防御率0.00を継続中、
今話題の若手投手の一人です。
フォームは斉藤和巳投手に似ている右オーバーハンドで、
150キロを越すストレートとスライダー・縦のカーブが武器の投手。
そんな投球能力以上にマウンド上での落ち着きを感じる投手で、
力押しだけではないクレバーさを兼ね備えているのが魅力でしょうね。
ただ、気になるのは、マウンド上で表情を出しすぎることです。
松坂投手のようにニッカリ笑うならまだしも、ニヤニヤしてるように見えるのはダメです。
あのニヤニヤ笑いで成功した投手を、僕はまだ知らない。

それ以外の優秀選手は、オリックスの川端崇義選手と日ハムの中村勝投手、
東北楽天の榎本葵選手が選ばれました。
川端選手と中村投手は1軍でも実績があり、
オリックスは野手の怪我人が多く、チームも低迷していますし、
日ハムもケッペル投手が手術となって、先発が不足気味ですから、2人とも1軍で出番がありそうです。
高卒2年目の榎本選手はこれからの選手だと思いますが、
楽天は若い野手が伸びてきているだけに、楽しみな存在ですね。


◆プロ野球 フレッシュオールスターゲーム その2 埼玉西武ライオンズ勢
ライオンズ勢では、十亀剣投手と永江恭平選手、石川貢選手の3人が出場したものの、
十亀投手は二者連続三振の好スタートも、そこから3連打を食らって2失点、
石川選手は2番レフトスタメンだったものの3打数ノーヒットと結果を残せず、
9番ショートスタメンの永江選手が3打数1安打を放ったのみでした。

十亀投手は1軍での登板が多いだけに、格の違いを見せて欲しかったのですが、
結果的に課題そのままに打ち込まれてしまったなぁ、と…
投手有利の追い込んでから甘い球が行ってしまう、打たれだすと止まらない等々。
能力面の問題はないものの、ピッチングの組み立てに甘さが残りますよね。
早く一皮剥けて欲しいのですが、プロの壁に当たっている感じです。
こうなっちゃうと少し起用法を考えちゃいますよね。
1軍で短いイニングをがむしゃらに行くのがいいのか、
2軍で先発させて長いイニングで勉強をさせた方がいいのか…
期待している投手なだけに、上手く行かない歯がゆさを感じてしまいます。

石川選手は高卒3年目で初の1軍を経験したものの、結果を残せず、守備のミスで2軍降格に、
オールスターでも良いところがありませんでしたし、こちらも精神的に一皮向けて欲しいです。
今のライオンズはスピードのある外野手が多いだけに、ある程度守れないと競争にならないので、
得意の打撃プラスアルファを磨いてもらいたいです。

永江選手は2打席目に惜しい当たりのショートゴロがヒットになっていれば、
賞の可能性もあったわけですが、3打席目できっちりヒットを打つ辺りはさすがです。
2軍の試合結果を見るときも、永江選手の成績を見るのが楽しみで、
1日1本はヒットを放って結果を残している辺りがファンの期待を高めてくれます。
今は片岡選手が怪我した関係で、1軍に昇格しており、
本職のショートではなく、サードやセカンドで出ていますが、堅実な守備を披露してくれています。
三拍子揃ったタイプで、浅村選手とともに将来の内野陣を支えていく選手に間違いないだけに、
永江選手の成長が本当に楽しみですね。
…というか、いつまで1軍に置いておくのでしょうか。
昨日の時点で登録抹消すると思いきや、そのまま登録された状態に。
次の先発投手が上がってくるまでは、そのまま1軍帯同なのでしょうか。
まだ高卒1年目ですから、試合に出て鍛えてもらいたいのですが、
1軍の緊張感を学ぶのも勉強なだけに、どちらの方がいいのか迷うところです。


◆高校野球 地方大会開催中 花巻東・大谷投手が160キロマーク?
詳しくは明日の報道を見てみないと分かりませんが、
もし計測間違いではなく、本当だったとすれば、もの凄い注目を浴びそうですね。
打者としても甲子園でホームランを放つなど、非凡な才能を持っているだけに、
本格化すればとんでもない選手になりそうです。
センバツ甲子園では故障上がりということで、フォームバランスが悪く、
本領発揮とならないまま、優勝した大阪桐蔭に負けてしまい、
その大阪桐蔭の藤浪投手に投手として差を付けられる形となりましたが、
この夏の地方大会で再び追いついた形になるのでしょうかね。
甲子園での両投手の再戦をぜひとも見てみたいです。

花巻東は残りは決勝のみで、日程も余裕があるだけに、花巻東が有利か。
あとは大阪桐蔭が激戦区の大阪を勝ちあがれるかどうか、注目が集まりますね。

2012年07月03日

消費税増税反対

そりゃ消費税増税に反対しますよ。
自分の母親が25万人いれば1年で日本の借金が返済できますし、
2万5000人なら10年で、2500人でも100年で完済できるわけですから。
兄弟合わせて40億円の贈与って凄いですね。鳩山母は。ブリジストンすげぇ。

個人的には消費税増税は不可避だとは思っていますが、このタイミングでそういうニュースが流れると、
やっぱり複雑な気持ちを抱いてしまいます。
私有財産制を否定したい気分(苦笑)
増税するより鳩山家を国家に入れた方がいいんじゃね?
…あー、もう真面目に考えるのが嫌になってきますなぁ…


◆ニュースネタ 民主党・小沢氏らが離党
2~3日ほど輿石氏と会談を行ったりしていたようですが、
消費税増税法案の撤回を求めるばかりで、全く譲歩の姿勢はなかったようで…
「消費税増税の前にやることがある」と言うならば、
増税までの2年間でその「やるべきこと」をやるように注文つければ良かったのにね。
子どものように駄々をこねるだけでは交渉にはなりません。
小沢氏が何をやりたいのかサッパリ分かりません。

新党を結成するにしても、先日の週刊文春の報道がダメージになっているのは確かでしょう。
夫人から三行半を突きつけられたという内容でしたが、
その中身の真偽はともかくとして、放射能を怖がって地元入りを見送ったという話は、
現に地元である岩手に帰っていない以上、そういう邪推が働いてしまいます。
今回の離党騒動で小沢グループが一枚岩にならなかった背景に、
少なからず東日本大震災への対応が全くなかったことに対する反発があるようにも思えます。
先の報道は「今の政治家にしては骨がある」という小沢氏のイメージを崩すもので、
例え、消費税増税や反原発を掲げたとしても、民意を得るのは難しいように思います。
選挙に強いと評判の小沢氏ですが、今回ばかりはさすがに…

まぁ、でも、つくづく小沢氏というのは政争が好きなタイプと言いますか、
政策に興味がなく、政争にしか興味がないお方ですね。
中国史的に言えば、「乱世の奸勇」ともいうべき人なのでしょうが、
争いごとがないとただの人、下手に数の力を持っているだけに厄介者といった感じでしょうか。
与党にいると輝かないタイプなだけに、野に下って力を発揮できるかどうか。

こうなってくると、解散総選挙に注目が集まりますが、
現状で選挙をやったとしても、選択肢が少ないだけに、
民主党の敗北は当然としても、消費税増税に賛成した自民党の躍進も期待薄で、
少数政党への投票が増え、結果的に死票が多くなり、
自民・民主トントンで、少数政党チョロチョロで、
少し前のギリシアのように連立政権が固まらずに、政情不安が広がってしまう可能性も。
つーか、節電・節電と言っている時に選挙活動はムカつきますね。
そういう意味でも延長国会の終わる9月・10月は現実的な時期のようにも思えますが、
一体、どうなるんでしょうか。


◆プロ野球 オールスター出場選手がほぼ決定
ファン投票・選手間投票・監督推薦での出場選手が決まり、残り1枠の投票のみとなりました。
選手間投票が行われるようになったことで、変な顔ぶれになることはなくなり、
おおよそ順当なメンバーが選ばれているように思います。

パリーグのファン投票の結果に関しては、もう数年前から諦めています。
北海道移転後の日ハムファンや、新規の楽天ファンは、しょうがないですよ。
もうオールスターの意味を分かっていませんから。
自分たちのチームの選手が選ばれればそれでいいのでしょう。
結局、オールスターに何の価値も見出していない、
交流戦の延長でしかないのですから、そんなものはやるだけ無駄ですよ。

好きな選手に出場してもらいたい気持ちは分からなくもないですが、
オールスターというのは、元々、ドリームチーム同士の対戦でしょう。
普段ライバルとして戦っている選手も入り混じって、最高のチームを作りたい、
そういう夢を叶えるのがオールスターゲームだったはずです。
それが完全に忘れさられてしまっているわけですから、期待するだけ無駄というもの。
勝手に交流戦でもやってればという感じです。
ファンがオールスターの格を貶めちゃっています。

2012年06月21日

プロ野球・セパ交流戦が終了

優勝は、交流戦前半に大型連勝をした読売ジャイアンツで、
セリーグでは初の交流戦優勝を遂げました。
MVPは内海投手でしたが、
他にもノーヒットノーランをした杉内投手や、ホールトン投手といったソフトバンクからの移籍組や、
リリーフの山口投手など、投手陣の安定感が目立っていましたよね。
逆に、交流戦で好成績を収めていたソフトバンクは11位と低迷…
シーズン序盤は主力先発投手の穴を感じさせていませんでしたが、
交流戦では実績ある投手の前に沈んでしまったという形となってしまいました。
優勝したジャイアンツには優勝賞金5000万円が送られるようですが、
東日本大震災の復興資金として寄付するようです。
…まぁ、監督が脅されてポンと1億円払うような人のいるチームですからねぇ…(苦笑)

ライオンズは貯金2で5位という結果に。
あまり白星が伸びませんでしたが、後ろが安定しない中で勝ち越せたのは良しとしませんと。
中村剛也選手と秋山選手が怪我で離脱してしまい、抑えの形も整わない中でのリーグ戦再開となりますが、
処分が解けた涌井投手とオーティズ選手がチームに合流しますし、
ここで再びチームを整え、反撃体制を整えていって欲しいです。
やっぱり、一にも二にもリリーフですね。打線がどんなに良くとも、リリーフが崩れては、勢いが付きませんから。
メンバー的には大分絞れてきただけに、涌井投手は今シーズン一杯抑えに専念し、
左のリリーフに松永投手、ベテランの星野投手かウィリアムス投手、
右のリリーフでは岡本篤志投手と長田投手が8回のセットアッパーを争い、
できれば7回のセットアッパーは若い大石投手か十亀投手に木村投手を加えた3人で争えるようになれば、という感じですかね。


◆プロ野球?ネタ 巨人・原監督が過去の女性問題で1億円支払う
なんつーか… やっぱり「お坊ちゃま」なんだね、としか言いようがないですよね…
これが10万~20万なら、仲介料としてあるのかなと思えますし、
100万ぐらいならば、悪徳弁護士にでも引っかかったのかなぐらいに思えますが、
1億円ですからね、もう桁が違います。
そんな金額を要求する堅気の人間なんているわけねーだろ(苦笑)
それで刑事事件にせずに、ポンと支払っちゃうわけですから、オレオレ詐欺もなくならないわけです。

原監督サイドとしては、週刊文春の報道の「相手が元暴力団関係者」という点に反発しているようですが、
やっぱり庶民の目から見ると、1億円をゆすり取ろうとする人間と暴力団の違いが分からないわけで、
どちらも反社会的分子であることは変わりなく、どちらも同じ恐喝罪なわけですから、
問題の程度としてはそれほど変わらないように思えます。
芸能界を中心に暴力団排除条例の影響が広がっていることで、
暴力団という点に過敏に反応しているのでしょうが、そうでなくとも十分問題があります。
契約金超過問題もそうですが、相変わらず巨人の理屈は庶民感覚を大きく超越し、理解しかねます。

1億円もの資金をどうやり繰りし、税務申告したのかは気になるところですが、
それを除けば原監督サイドは被害者であるというのは分からなくもないのですが、
脅迫の材料が身から出た錆という点や、被害金額の多さ、
結果として反社会的分子に利益供与をしてしまったことには変わりなく、道義的責任はどうしても残ります。
変な例えですが、一緒に戦っていた仲間が、敵に窮地に追い込まれた時に、
「この中から誰か一人だけ助けてやる」と言われ、生き残るために平然と手を挙げられたみたいな感覚、
一言で言えば、「裏切り」なわけですが、
簡単に犯罪性のある事件に屈し、しかもその金額が普通ではないのは、やはり異常に思えてなりません。
一般的感覚からすると、そこまでの金額を要求されながら刑事事件にしないのは、
何か後ろめたい理由があるんじゃないのと思ってしまいます。

もう一つ、変なのは、原監督の謝罪の前に、清武氏を糾弾する文章が先に出てきたことです。
それを原監督自身が出したかどうかは、かなり疑わしいのですが、
もし、そうならば、やはりお坊ちゃんで、今回の事件に何ら問題意識を抱いておらず、
後から騒がれたから、とりあえず謝罪してみました、という風にも見えてしまいます。
今でも何が問題なのか分かってないんじゃないですかね。そう疑っちゃいますよ。

巨人ファンの中には、そんな1億円もポンと出せるなら、
ポケットマネーで良い外国人を連れてきてくれよと思ってたりするんじゃないでしょうか。
いやはや、この金銭感覚は理解できませんねぇ…


◆ニュースネタ 著作権法改正 違法ダウンロード刑事罰化
適用範囲が際限なく広げられ、罰則の濫用が懸念されることもあって、
著作権者からの訴えで罰する「親告罪」となったわけですが、
それじゃ、実際にどうやって運用するの?という疑問も出てくるわけで…
著作権者が違法DLした個人を訴えても訴訟費用がかかるばかりでメリットが少なく、
際限もなくなってしまうだけに、現実的に個人を訴えるのは厳しいものがあります。
ありうるとすれば、JASRACのような著作権団体がまとめて取り立てるパターンですが、
逆に、それだけ大量に著作権侵害を犯している人を探すのも難しいでしょう。

となれば、現実的には違法アップロードがされているサーバーの管理運営者を狙うことに。
その場合にどう法律が運用されるかですよね。
過去のカラオケ法理のように広く著作権侵害の幇助を認めるのか、
それとも「違法であることを知って」を厳密に捉えて、
著作権侵害の報告を意図的に黙殺した場合にのみ認めるのか、そこらが微妙な問題となり、
サーバーの管理運営者はより管理責任が厳しく問われそうです。
とはいえ、1秒ごとに全てのアップロードしてあるものをチェックしろと言われても無理なわけで、
ネットがますます管理された息苦しい空間にされつつありますね。

で、実際に、こういった罰則化が著作権法違反を抑制したところで、
音楽業界が目論むように、CDが売れるようになるかと言えば、それはないでしょう。
だって、違法DLしている人は、必ずしもそれを欲しているとは限らないからです。
前々からCDを買っていた人が違法DLへ転ぶわけではなく、
レンタルCDで済ましていたような人、つまり必ずしも必要としないライトな層なわけで、
そういう人が違法DL禁止になったからといって、CDを買っているかと言えば、買ってないでしょう。
興味を無くすだけで、売り上げは全く伸びません。
逆に、興味を沸かすこともなくなるわけだから、
ライトな層が余計に離れてしまい、売り上げが落ちる可能性もなくはないでしょう。
結局、トントンで変わらないというのが私の見解です。

まぁ、少なくとも経済的にはトントンで変わらなかったとしても、
新しい文化の創作という意味では、大きく落ちてしまうのは間違いないでしょう。
なんだかんだで模倣は創作の第一歩ですからね。

2012年06月18日

最近の刑事ドラマを見ていて思ったのですが、
「犯人隠匿」や「身代わり出頭」を安易に批判する傾向には少し違和感を感じます。
いや、まぁ、ドラマ的にそれらは盛り上げに使われるだけで、
ドラマ的に「悪」となってしまうわけですが、
最近は全否定する傾向が強く、人間的感情までもが蔑ろにされている印象を受けます。
「愛している人を守りたい」、その思いはそれで尊重すべきでしょう。
その行為が結果として罰せられるのは致し方ないことですが、
その感情は否定できないと思うわけです。
それが「情け」なんじゃないですかねぇ。

例え、それが究極的な殺人という行為であっても同じだと思います。
殺人行為を肯定するわけではないですが、
人を殺したいほど憎いという感情や、殺さなければいけないほど思いつめた感情は、
どんな刑罰を用いたところで否定することはできないでしょう。
問題なのはそういった負の感情のままに流されて行為に及ぶことであって、
負の感情自体は否定してはいけないように思います。
負の感情を否定することは、負の感情を感じないのではなく、
負の感情に「気づかない」だけになってしまうからです。

浄土真宗の親鸞聖人が唱えた「悪人正機説」もそういうことを言ったものでしょう。
言葉の響きから誤解されがちではありますが…
誰にだって負の感情はあるわけで、それに気づかないフリをして負の感情に流されるのか、
それとも負の感情に気づき、それと向き合ってどう生きるかを考えるのか、
それが「悪人正機説」の言いたいことではないでしょうか。

感情に任せるままに愚かな行為をしてしまうことは、勿論、批判されるべきですが、
だからといって、感情そのものを否定していては、人間らしい喜怒哀楽を喪失しかねません。
負の感情を安易に否定することは建前だけで生きる偽善を生みかねないだけに、
昨今の流れは少々違和感を感じずにはいられないです。


◆ニュースネタ 混迷する消費税増税法案
私自身は増税には賛成するものの、今回の法案にはとても賛同できるものではありませんが。
だって、上げることしか決まってないんだもの。中身のないものにどう賛成せよと。
もっとも、日本人は決めることが苦手なので、上げることを決めないと中身の話もできないのでしょうが…

根本的に、なぜ消費税増税なのかと言えば、少子超高齢社会だからです。
日本の社会保障は、租税と保険料負担で賄われていますが、
租税の中心は所得税や法人税といった直接税が主で、
保険料負担は年金・医療保険料で運営されています。
どちらも、働いている人、現役世代を対象にしていますから、
負担する現役世代が減り、保険を使うだけの退職世代が増えれば、破綻することは必定です。
そうなると、社会保険の自己負担に加えて、退職世代にも租税負担を負ってもらうことが必要となり、
世代に関係なく負担が来る消費税がターゲットになってくるわけです。

ただ、消費税制度そのものにも問題があり、
低所得者層に相対的負担増となる逆進性の問題、零細小売店が免税される益税問題、
そもそも10%の値上げだけで事足りるのかという問題もあり、
そこら辺が全く解決していない以上、何とも言えないところです。


◆火葬に見る日本人の死生観
今年の4月に天皇陛下がそれまでの土葬ではなく、火葬を希望する旨を発せられました。
むしろ、それまで土葬だったことに驚きを隠せないわけですが、
それだけ遺体の最終処理方法として火葬が定着していることを現しているかと思います。

諸外国ではどうかというと、まだまだ土葬の国も多く、
ある意味、バイオハザード等のゾンビ映画はアメリカやヨーロッパの方が恐怖感が強いでしょうね。
日本で墓場の死体が動き出したといってもリアリティがありません。せいぜい骨骨ロックです。
かつて、ヨーロッパ等でペストのような感染症が大流行しながらも、
日本でも感染症は流行したものの、壊滅的被害をもたらすまでに至らなかった理由として、
土葬ではなく火葬が行われていたことが挙げられるなど、火葬の方が衛生的な面は否めなく、
火葬の費用的問題はあったにせよ、昔から火葬が行われていたことは事実のようです。

それでもヨーロッパ等で土葬が行われる理由として、キリスト教の復活思想があると思われます。
つまり、人間が一度死んでも、「その肉体で」生き返ることを想定しているため、
いつ魂が戻ってもいいように、肉体をそのままにしておくということです。
キリスト教ではありませんが、エジプトのミイラもそういった考えです。

では日本人はどうであったかと言えば、火葬に抵抗感がなかった理由は2つ挙げられるかと思います。
1つは仏教思想によるところです。
仏教では輪廻転生で肉体からの解脱を奨励するため、執着を絶つために肉体を燃やすわけです。
生き返る時は、「別の肉体で」生き返ることを想定しているため、肉体を保存しておく必要がなく、
むしろ、本人や親族が現世に執着する原因となりかねないため、肉体を消失させた方がいいわけです。

もう1つの理由が、日本の八百万の神の思想、火の神「カグツチ」の影響です。
カグツチ自身は母であるイザナミの死因となってしまったため、父のイザナギに殺されてしまいますが、
その血と死体から多くの神々が生まれたと、古事記は表しています。
つまり、カグツチ=火は再生の象徴なわけで、
日本の祭りは昼よりも夜が重視され、火を多く使ったものが多いように、
火は破壊の象徴というよりも、恵みの象徴であり、生命の再生を意味するわけです。
ですから、日本人が諸外国の人と同じように現世への復活を望んだとしても、
火による再生の儀式、つまり火葬を行うという結論に至るわけです。
日本人の間で火葬が広く受け入れられたことは、ある意味で必然だったわけです。

一方で、日本では儒教の影響も大きく、遺体を損傷しないという考え方もあります。
「斬り捨て御免」といった武士社会であっても、命を奪った後の肉体の損壊はご法度で、
仏さんを大事にするという風潮がありました。
これと火葬が矛盾しないかという問題がありますが、
火葬は単なる合理的な遺体の処理方法ではなく、日本人にとって「再生の儀式」なわけですから、
死んだ肉体をそのままに燃やして天に届けることこそが、完璧なる再生の儀式に通じるのです。
日本人にとって、死者の肉体は天へ返すために大事なもので、
火葬を通して死者の輪廻転生の儀式を完成させるわけです。


近年は日本人の間でそのことが忘れられているのではないか、そういう危惧を抱いています。
臓器移植法の改正による脳死者の子どもの臓器提供、
家族の承諾なしに解剖ができる死因究明法の成立…
確かに、どちらも合理的な理由はあります。
でも、そういった日本人の死生観が形骸化することによって、
人間の尊厳を貶めているようにも思えるわけです。
上記のように、単純に火葬といっても、遺体への敬意の念や復活を望む故人への想いがあるわけで、
それを単なる合理的な遺体処理方法として捉えるのは、いささか心が貧しいかと思われます。

教育界で叫ばれている「生命の教育」というのは、一体何なんでしょうね?
日本人に火葬が受け入れられている事実以外にも、
お通夜と葬式を行う日取りが決まっているのも、日本人の生と死の表裏一体性を表しており、
誕生の儀式の逆をなぞって死後の祭事を行っているわけです。
葬式で戒名を付けてもらうのも、誕生後の命名の儀の逆ですし、
3回忌とか7回忌は七五三の逆です。
火葬のタイミングも宗教的理由があり、肉体と精神を結ぶ霊糸線が切れるのが約48時間後とされるので、
お通夜・葬式と時間をかけているのは、そのタイミングを待っているためです。

私はこういうことが「生命の教育」だと思うんですがね。
日本人の宗教を毛嫌いする気持ちは分からなくもないですが、
伝統や文化を理解する上で宗教は避けられないもので、
そこに何があったかを知ることは大事な教育だと思うのですが…
もうそんなことを考える人間も減ってきているんですかねぇ…

2012年06月12日

今更ながら

アニメの『C3(シーキューブ)』を見ました。
委員長の上野錐霞がエロ可愛すぎて、もう…
クールで凛々しいし委員長キャラがボンデージ姿ってのも凄い設定ですが、
呪いで物理的損傷では死なないという設定をいいことにやりたい放題してるのが…(苦笑)
錐霞回の第10話なんて、実際は骨が折れまくっている痛々しいシーンなのですが、
そこをシーンカットして編集すると、どう見ても一人遊びしているようにしか…(爆)
第12話で敵に捕まって、内臓をこねくり回されているシーンも(実に痛々しい表現ですが)、
苦悶のシーンが別の場所に異物を突っ込まれているようにしか見えません(爆)
その他にも際どいシーンが満載でしたが、元々がクールで照れ屋なキャラだけに、
恥ずかしがるシーンが多く、あざとさが感じられず、とにかく凄かったです(笑)

内容の方は呪いのアイテムの擬人化という面白い設定ながら、
あまりシリアスには展開せず、ライトタッチに描かれていたのは評価の分かれるところ。
もうちょいシリアスでも良い感じもしましたが。
まぁ、でも、メインヒロインのフィアがヒロインにあるまじき悪人顔をすることもあるし、
そういう意味ではシリアス路線もあるにはありましたが…
それと、1期のOP主題歌が良い感じですね。サビへの入りが非常に好き。
個人的にああいう音程の上下がはっきりしている曲が好きですね。

今は『ベン・トー』を見てます。
スーパーの残り物半額弁当を巡るバトル、という馬鹿馬鹿しい設定ながらも、
その馬鹿なことを真剣に取り組んでいる様が漢を感じさせてくれます。


◆ニュースネタ1 「死刑」は抑止力となるのか?
先日、大阪で通り魔事件があり、
出所後の生活不安から自殺を試みるも失敗し、人を殺せば死刑になると思って事件を犯したとか…
前もありましたよね、死刑になるから事件を起こした、という事件が。
こうなってくると、死刑制度は抑止力になるどころか、
犯罪を助長させているとさえ言えるわけで、死刑の抑止力論は完全に説得力を失いつつあります。

死刑制度が存続している理由として、常に言われ続けているのが「抑止力」です。
生命を奪うという極刑が存在していれば、刑罰を恐れて犯罪を犯さないという理論なのですが…
…納得できますか?

飲酒運転や窃盗といった比較的軽微な犯罪には当てはまるかもしれません。
いわゆる「割りに合わない」ということです。
人生を捨てていない状況で、刑務所に入れられたり、生命を奪われたら、犯罪なんて割りに合いません。
しかし、逆に人生を完全に捨ててしまった状況であれば、人を殺すことも厭わなくなりますし、
そもそもにおいて、そんな損得勘定を考えるほど頭が働いていない場合が多いです。
そんな状況で死刑が抑止力になるのでしょうか。なりませんよね。
死刑の意味を考えられるから抑止力として働くわけで、
考えられない状況で、考えた末でも犯罪に走る思考状態で抑止力として働くわけがありません。

他に死刑制度を存続する理由としては、「目には目を歯には歯を」という被害者の報復精神がありますが、
完璧な裁判制度が存在すれば、それも可能となるかもしれませんが、
杜撰な捜査等による冤罪事件が後を絶たない現在においては、却って罪悪感を生み続けることになりますし、
そもそもにおいて刑罰が被害者のための制度ではないだけに、存続する理由としては弱いです。
あとは、刑務所の維持費用の観点から、終身刑よりも死刑の方が経済的という考え方もありますが、
人の命に経済的も非経済的もあるわけがなく、
それなら食べすぎの人や電気の浪費家を死刑にした方が経済的と言えるわけで、理由としては弱いです。

他の理由がやや非人道的とも思える観点だっただけに、「抑止力」が盛んに言われてきたわけですが、
その考え方がそもそも誤りであることを意識し直す必要があると思います。
なぜ、「死刑」にするのか。もう一度考えて欲しいですね。


◆ニュースネタ2.0 「東電は社員を守らない最低の企業である」
国会の福島原発の事故調査委員会が論点整理を行ったようですが、
東京電力の言い分に乗っかるだけで、政府の過剰介入を批判するものとなってしまいました。
役割上、行政府、とりわけ政府がどうあるべきかに主眼が置かれているのは分かるのですが、
あまりにも一方的というか、東京電力の言うがままのように思えてしまいます。

なにより分からないのが、
東京電力の清水元社長の「退避」が政府の言う「全面撤退」ではなかったということです。
それでは誰が「退避」するんでしょうか? 最低限の人間を残すって、それは誰なのよ?
東京電力の「社員」だけは退避させ、残りの下請け労働者や関連企業の社員は残すということ?
それとも現場のことではなく、東京も危険だから、自分達経営陣が退避するってこと?
誰を退避させようとしたのかが曖昧で、
それじゃ最終的に退避させた結果、誰も残りませんでした、それは全面撤退でしょ?
東京電力の取締役クラスが現地に赴いていて、それで「退避」というなら表現は分かりますが、
誰も行ってない状態で「退避」って、誰を逃がすつもりだったのか意味が分かりません。

そもそもに関して言えば、別に東京電力が全面撤退を申し出ることは不自然ではありません。
一企業人とすれば、作業員の安全が確保されていない状況で、
作業を続けさせるというのは明らかな労働者軽視であり、非難されるべき事柄です。
社員を守ろうと思うのならば、
最低限、安全が確保されるまで「一時撤退」すると判断するのが当然でしょう。
その結果、甚大な放射能漏れで被害が拡散しようとも、それは一企業ではどうしようもない問題です。
一企業であるなら、社員を守ろうとすること、それが是でしょう。
そう考えれば、政府の言う「全面撤退」ではなく、
人員を残すつもりだったとする東電の主張する「退避」は、明らかな労働者の軽視であり、
一企業としてあるまじき判断だったと非難されるべき事柄でしょう。

どうして、そう言わないかと言えば、民意が原発を放置するとは何事だという方向に傾いたからでしょう。
逆に労働者軽視だと批判されていたら、今頃、どうやって言い訳していたんでしょうね?
全く逆になっていた可能性もあります。

そういう観点から考えてみても、政府にしか作業員を残すという判断はできなかったわけです。
勿論、政府の対応も現場の作業員に酷を強いる判断でしたが、
こちらは政治判断で、言い方は悪いですが、国民全体との天秤をかけた上での判断ですから、
より多くの人々を助けるための、緊急的判断だったわけです。
それは政府にしか判断できないことで、それを一企業である東京電力ができるわけもなく、
仮に東京電力が判断していたのなら、今頃は労働基準法違反を問われていたことでしょう。
つまり、一企業として判断できる限界を明らかに超えた事故で、
政府の過剰介入などではなく、政府が介入せざるを得ない事故だった、
普通に考えれば、そう結論付けるのではないでしょうか?
一体、何であんな変な結論になるんでしょうか?

電気料金の値上げや原発の再稼動など、東京電力を始めとする電力会社がこれだけ苦労している理由に、
東京電力の経営陣が指揮・命令権を政府に放棄しなかったことがあるように思えます。
つまり、介入してきた政府に東京電力は対応を丸投げすれば良かったんです。
その時は無責任に思えますが、自分たちの社員を犠牲にする判断はできない、
一企業でできる限界を既に超えていると表明していれば、こうはならなかったはずです。
アメリカの報道で福島原発の作業員を英雄視するニュースが流れて、「あれ?」と思った人は多いのではないでしょうか。
勿論、アメリカの英雄志向というのもありますが、
日本では東京電力の経営者の右往左往と要領を得ない会見が目立つばかりで、
「東京電力の自業自得である」という観点が最後まで抜けきらなかっただけに、
現場の作業員の英雄視が薄まってしまい、国民の電力会社に対する信頼が地に落ちてしまったように思います。
政府に矢面に立たせておいて、協力する形で美味しいところだけ持っていくこともできたんじゃないでしょうか?
アメリカが実際どうやってるのか知りませんが、映画とかだとそんな感じですよね(苦笑)
結局、東京電力は権威にしがみついて離そうとしなかったために、見限られちゃったように思います。

NHKの大河ドラマで『平清盛』がやっていますが、そこに出てくる朝廷貴族が東京電力という感じでしょうねぇ…
そこが彼らの浅ましい失敗だったということです。


◆ニュースネタ2.5 「政治」とは何か? ~野田総理が大飯原発再稼動を国民に説明~
大飯原子力発電所の再稼動に関しては、首相が政治判断をしたのは良かったと思います。
福井県知事に判断を丸投げするわけにはいかないだけに、きちんと態度を表明したことは評価できます。
究極の安全は存在せず、真にエコな電力供給方法もないわけですから、
両者の狭間でどうバランスを取るかは政治が決断することです。
勿論、賛否両論あるでしょうが、グダグダ言ってる間に夏が来て、電力を使うわけですから、
ギリギリになってしまったとはいえ、結論を出したことは良かったと思います。

関東圏に住んでいるので関西圏の状況までは分からないので何ですが、
真剣に電力需給の問題に対応していたのか疑問を持つぐらいでした。
少なくとも、私の周囲や関東圏のTVでは計画停電の恐れによるイベントの自粛の声は聞こえてこず、
野球の夏の甲子園大会やプロ野球の試合などの変更議論も聞こえてきませんでした。
大飯原発を再稼動したところで万事問題なくなるわけでもないですし、
原発再稼動反対を掲げるのなら、もう少し真剣に対策を論じて欲しかったように思います。
対策は誰かがやってくれるから、とりあえず危険そうなので反対しとく、そんな空気のように見えました。

福島原発事故の政府の介入にしても、原発再稼動にしても、政治判断というのは簡単なものではありません。
簡単に答えが出るものは政治判断なんて要らないわけで、それは合理的思考があれば容易に判断できます。
問題は簡単に決められない賛否両論のある問題を、どういう形で決着を付けるのか、
その答えを出すのが政治判断なわけですから、
賛否両論があるのは当たり前で、意見を聞きながらも最終的に決めることが政治ではないでしょうか。
簡単に決められることは政治じゃないですし、決めないのも政治じゃないわけです。
難しい問題を決めることが政治なんです。

2012年05月29日

ノー・リプライ

先日、美少女ゲームで、Onomatopeというメーカーから
『桜ノーリプライ』というゲームが発売されたようなのですが、
そのタイトルを目にした時から、
重戦記エルガイムの2期OP『風のノーリプライ』が脳内リフレインしまくりに(^^;
エルガイムというと、MIOさんの『Time For エルガイム』の方が有名なので、
ピンと来る人は少ないでしょうが、爽やかで良い曲ですよ。
歌っている鮎川麻弥さんは機動戦士Zガンダムの1期OP『Z・時を越えて』が一番有名?
個人的にはドラグナーのOP『夢色チェイサー』が一番好きですが。
…そんな感じで、なぜかサンライズロボットアニメミュージック祭り状態になってます。


◆ニュースネタ 国会の福島原発事故調査委員会
民間の事故調査委員会も含めて、どうも政府批判に傾いて、
間接的に東京電力を擁護しているように見えるんですが…
勿論、政府の責任もありますけどね。
でも政府の介入の前提である東京電力の事故対応の是非を問わないで、
政府の対応を論じられるんでしょうかね? なんか変じゃね?

枝野元官房長官に関して言えば、結果から見ても、あれで良かったと思います。
下手に専門用語を駆使されたところで、国民が分かるわけもなく、
専門家から枝野氏なりに話を聞いて、
理解したことを伝えてくれたことで、非常に分かりやすくなりました。
分からないことを分からないと言ってもらった方が良いわけです。
下手に知ったかぶりで適当なことを言われても困るわけですから。

一時避難が結果的に永続的になってしまったことに関しても、
避難住民の方にとっては迷惑な話だったでしょうが、
それ以外の30キロ圏外の関東・東北地域の人にとっては良かったと思います。
もし、最初から避難が長期化すると言ってしまえば、
それ以外の地域の人も慌てふためいたことは確実で、
外国人が日本から出国して行ったように、100キロ圏まで影響が及んだと思われます。
そうすれば、関東の経済はガタガタになっていたでしょうし、
混乱が最小限で済んだという意味では、致し方ない処置だったようにも思えます。

管元首相の視察に関して言えば、管氏にとっては良かったことでしょうが、
現場の人間にとっては迷惑だったことは間違いないと思われますが、
ただ、逆に、東京電力の上層部の人間はその時にどこにいたかを考えると、
管氏の行動の方が支持できるようにも思えます。
東京の本社で要領を得ない説明を繰り返すばかりなら、
現場まで行けとは言いませんが、周辺地域に対策本部を作って待機するぐらいすれば良かったのでは?
彼らは自分の家族が交通事故や緊急手術を行うときであっても、
「現場に任せておけばいい」と現場に向かわないんですかね。
普通は心配なら、何もできなくても行くでしょうに… ましてや会社の重大事だというのに…
結局、最大の当事者である東京電力の対応が信頼できなかったから、こうなったわけで、
結果的に管氏が現場に対して信頼感を持つに至ったとするならば、
意味はあったんじゃないでしょうか。

つーか、冷静になった今になって思いつく批判をしても、あまり意味がないわけで、
結局は事故発生後の緊急対応マニュアルの不備に問題があったわけですから、
そちらを検討する方が有意義のように思えます。
最初に書きましたが、国民が知りたいのは政府の介入の是非ではなく、
東京電力の事故対応が正しかったのか、間違っていたのか、
事故の被害を最小限に抑える方法がなかったのか、なわけで、
そこを曖昧にしたままに流している以上は、まともな報告書は期待できそうもなさそうです。


◆ニュースネタ 日本の電力問題を整理する
東京電力の収益の91%が家庭からだったということで波紋を呼んでいますが、
確かに、今までの東京電力は殿様商売で、
大企業等の大口の需要者に甘い顔をしておき、
中小零細企業や家庭から取るという商売体質を変更する必要があるのは間違いありませんが、
一方で、福島原発の問題が起こるまで、昼間でも照明のついた明るい店内で買物を謳歌し、
夜にはまばゆいばかりのイルミネーションを綺麗だねとほざき、
莫大な電力を使って作られているテレビ番組を面白くないのに眺めていたりと、
そんな安い企業向け電力料金の恩恵にあずかりながらも、
勿体無いと声を発してこなかったことは間違いないだけに、声高に批判することはできませんよね。

原発再稼動問題を整理してみると、大飯原発再稼動に向けて町議会が条件付了承をした際に、
住民の「漠然とした不安」に配慮する必要がある旨に言及していましたが、
つまりはその通りで、国民全体が「漠然とした不安」に包まれているだけに、
明確な出口が見えてこないのが現状です。
安全とは何をもって安全とするのかが問題です。
原発は100%事故が起こらないから安全なのか、事故が起こっても対処できるから安全なのか。
前者は永久にありえず、小さな人為的事故が過去に何度も起こっています。
福島原発事故で学んだことは後者、事故が起こった時の対処が不十分だったことなのですから、
例えば、ベントする際の放射性物質の除去フィルターを完備させるなど、
事故が起こった時のための対策を求めることが、今回の安全対策のはずなのですが、
そこを整理できておらず、「漠然とした不安」に駆られている国民のヒステリーで狂っちゃってます。

で、そんな人達が求める「脱原発=自然エネルギーの導入」の問題点も明らかになってきています。
第一にヨーロッパと違って四季があり、気候的に安定しない日本ではそのままの形で導入できない点があります。
ヨーロッパは偏西風、日本は季節風で風向きがコロコロ変わりますし、
季節によって日照時間が大きく異なり、場所によっても気象条件やらも全く違い、
生み出せる電力量が計算しにくいというリスクがあります。
第二にインフラ不足。大規模な発電施設を作ったとしても、送電線がなければ電力を遅れません。
大容量の電力を送電できる送電線が不足しており、これを新たに作る社会的コストが高付きます。
電力の生産者の負担となれば、新規参入への壁となってしまい、自然エネルギーの導入が進みません。
第三に自然エネルギー電力産業が成熟化した際の買い取り制度の問題です。
現在は抽選で少しずつ採用している形なので、供給過多とはなっていませんが、
将来的に生産した自然エネルギーによる電力を全て買い取ることになってしまえば、
商品を作れば作るほど売れる状態となり、明らかな供給過多となってしまいます。
それでいて電力の消費期限はその場限り、使わない電力も買い取らなきゃいけなくなります。
そうすると、我々電力の利用者に料金として跳ね返ってくるわけで… 電気料金が高つきます。
加えて、第一の問題点から自然エネルギーの発電量予測が難しいので、
常に大幅な供給過多状態に陥る可能性があり、電力の無駄が大きくなっていきます。
結局、自然エネルギーはエコであってエコでない、無駄の発生しやすい電力となってしまいます。
大規模な蓄電が可能になれば、状況は変わってきますが、現状ではそうそう蓄電することもできません。

現在の頼みの綱となっている火力発電所も化石燃料の問題があり、
地球環境の問題や燃料費の高騰もあって、難しい面を持っています。
大体、原発とどっちが危ないかと聞かれたら、火力発電所の方が危ないんじゃないでしょうか。
地震発生時に千葉の火力発電所が燃え続けたニュースは覚えている人は多いでしょう。
原発は地震そのもので事故が起こりませんでしたが、
火力発電所は地震そのもので事故が起こったわけで、どちらが安全かと考えると、非常に微妙です。

以上のように、脱原発を進めるなら、電気料金の値上げに柔軟に応じる必要が出てきます。
原発再稼動も嫌だ、電気料金の値上げも嫌だでは通りません。
勿論、電力会社の企業改革を進める必要があるのは間違いありませんが、
それだけで日本の電力が何とかなるわけじゃないということです。
どちらを選択するのか、国民の意思決定が求められます。

2012年05月21日

日本の電力事情

電力需給が逼迫することが予想される関西電力関内に15%の節電、
九州電力関内に10%、北海道電力に7%の節電が要請され、
これらの電力会社への融通のため、
中部・北陸・中国・四国電力は5%以上の節電目標が設定されました。
どうして東京電力ではなく、関西電力かといえば、
電力供給量に占める原子力発電所の供給電力が高かったためで、
東京電力は元々依存率が高くなく、さらに去年のこともあって火力発電所を再稼動させたこともあり、
今年は何とかなると計算したのでしょう。

まぁ、原発再稼動反対の民意に押されるがままに、
地方自治体やマスコミが動いてきたこともありますから、自業自得でしょうね。
原発に反対するなら、電気を使わない生活に慣れるしかありません。
期待の自然エネルギーも太陽活動の弱体化や異常気象でどうなるか分かりませんし、
効率の良い発電方法が見つかるまでは我慢しなきゃならなくなりそうです。

こうなると日本経済の停滞が心配ですし、
そうやって景気が悪化すれば、増税も先送りしなければならず、さらなる財政悪化の懸念も。
もう大丈夫なんて言えないですよね、これじゃ。


加えて、問題となってくるのがスポーツ興行。
まだ議論に上がっていませんが、夏の甲子園大会やプロ野球はどうするんでしょうかね。
普通に考えると、甲子園は無理でしょう。
電光掲示板を消して、3試合9回打ち切りなら、やれなくなさそうですが…
今年は甲子園じゃなくて他の場所でやるのはどうでしょう?
空いているなら、ハードオフエコスタジアム新潟で。今年の高校野球は「エコ」だ!
プロ野球の方は厳しいですね。ロンドン五輪で昼夜逆転になるから、もう早朝にやっちゃおう(苦笑)
このままではシーズン中断、試合数の大幅カットを検討する必要が出てくるかもしれません。

あと学校の夏休みも大学並みに延長した方がいいっすね。
9月中頃まで休め。その後の土日はなくなっちゃうけれども。


◆テレビの話 NHK大河ドラマ『平清盛』
巷では不評のNHK大河ドラマ『平清盛』ですが、個人的には悪くないどころか好評価です
(さすがに高評価とまではいきませんが)。
個人的に最悪だったのが去年の『江』で、もはや大河ドラマと言えないレベル、
あれは民放の特番歴史番組、大河ドラマじゃない。
大河ドラマっていうのは、見ていて背筋が伸びるようなドラマで、
気高さ、格好良さが重視されるわけで、笑いや可愛い要素は必ずしも必要としません。
そういう面から言うと、清盛は良い感じで盛り上がってきています。

とはいえ、巷の不評が分からないことはないです。
兵庫県知事の観光だけに立脚し、歴史やドラマ編成を無視した発言である「汚い」は論外としても、
出てくる登場人物が「平」の姓や「藤原」の姓ばかりで、皇室関係は姓がなく名前のみですから、
登場人物の識別とその関係の把握が非常に困難です。
清盛の側近である「平盛国」に代表されるように、元は漁師にも関わらず、
主君に仕えて「平」の姓を名乗っているように、「平」と「北条」が行き来したりと、
必ずしも姓が血縁関係を現しているわけではないことが、より把握を難しくしています。
とりわけ、序盤は保元の乱への流れを描くために、
皇室や摂関家のゴタゴタが中心となっただけに、人物関係の把握が難しかったです。
オープニングのところで、家系図を出してその都度説明するなど、
もう少し人物関係を把握しやすくしていたら、評価も変わっていたように思います。

まぁ、分かんないなら、調べればいいだけのことなんですが、
敢えて調べてから見る人もそう多くないでしょうし、そこが低評価の理由でしょうか。
ぶっちゃけ「分からない」から低評価なだけで、作り自体は良い方だと思います。
来週から保元の乱が始まりますし、盛り返すとしたらここからでしょうね。


◆PCの話 CPU インテルvsAMD
インテルのIvyBrigdeが発売され、このままインテルが押し通すかと思われましたが、
いざ蓋を開けてみると、熱問題が想像以上にネックとなっており、
これまでは消費電力の問題でCPU性能が抑えられていましたが、
Ivyでは熱問題でCPU性能が抑えられることになり、
中にはSandyBridgeよりもオーバークロック耐性が低く、処理能力が上がらないケースも。

とはいっても、そこまで爆熱というわけでもなく、
今は水冷CPUクーラーも一般化してきていますし、
デスクトップユーザーにとってはあまり問題にならないだろうと思われます。
問題はノートPCへの組み込みで、こちらは熱問題がダイレクトに反映してきてしまいます。
膝の上に置いて長時間ノートPCを使って起こる「低温やけど」が問題となっていますが、
Ivy搭載ノートだとどうなるのか、ちょっと怖い感じがしちゃいますね。

そういう背景もあってなのか、現在のAMDの主力製品であるAPU(CPU+GPU)の
Aシリーズがデスクトップ向けに先駆けてノートPC・モバイル向けが発表されました。
今までは過去のゴタゴタもあって、アメリカ・日本メーカーではAMDの採用が控え気味でしたが、
今後、AMDのAシリーズ採用のノートPCが増えていくかもしれません。
Ivyと比べてCPU性能は落ちますが、GPU性能は高いだけに、
ノート用グラフィックチップを積まない低価格~中価格製品には、Aシリーズの方が向いているかも。

一方のNVIDIAとAMDのグラフィックカード争いにおいても、
NVIDIAがハイエンド向け製品ばかりを出し、ミドルレンジががら空き状態で、
少し性能を下げたGTX670が思ったほど消費電力が低くなく、680との区別が難しい感じ。
エントリー向けのGT630・620・610は400シリーズの焼き直しと、
微妙な雰囲気が漂ってきました。
ハイエンドで最高のものが欲しいならNVIDIAですが、
そんなゲームに命を賭けるわけじゃないしという人はAMDという感じですかね。
こちらでもAMDに勝算が出てきました。元々、CPUに比べれば断然優位に運べてますけど。

そんなこんなで、独占状態になると消費者は困るだけに、
両会社には切磋琢磨しながら競争していってもらいたいです。


◆プロ野球の話 埼玉西武ライオンズの現状と未来
もうセリーグ出身の審判は嫌だ。一度、主審がどちらかで勝率を出してみたい…
ということで、今年のシーズンの数字だけ出してみました。

(セリーグ出身審判の主審試合)
西本、白井、深谷、杉永、木内、吉本、笠原、村山、森、山本貴、有隅、小林和、渡田、敷田
14人 26試合11勝15敗   .423

(パリーグ出身審判の主審試合)
川口、東、津川、柿木園、飯塚、丹波
 6人 10試合 3勝 6敗1分 .333

実際に数字を出してみると、セリーグ出身審判の方が勝率が高いんですが、
そもそも試合数が倍以上違っているので、何とも言えない感じ。
つーか、セントラル出身の審判ばかりなんですが… パリーグ出身はみんな関西なの?
判定が問題になるケースはほぼセントラル出身の主審の試合ばかりなんですが、
単純に試合数がこれだけ違うとなると、必然なのか偶然なのか判断できませんね。
去年の数字を出してくれば分かるのですが… 面倒くさいのでやらない… orz


まぁ、それは置いておくとして、岡本篤志投手と浅村投手が登録抹消となりました。
2人ともここまで我慢したのなら、最後まで…と思わなくもないのですが、
示しが付かなくなる面もあるだけに、入れ替えは已む無しでしょうか。
でも今後のライオンズの浮上には2人の力が欠かせないだけに、
調子を上げて戻ってきてもらいたいですね。

代わりに上がってくるのは、マイケル中村投手、野手は微妙だけれども高山選手?
明日の先発は牧田投手で、岸投手とともに巨人戦にぶつける模様。
土曜のヤクルト戦の石井一久投手でしょうが、金曜日が不明。
候補は十亀投手か平野投手、十亀投手のプロ初先発があるかもしれません。
日曜の甲子園での阪神戦は西口投手、月曜日が不明。
牧田投手が中5日で行くのか、それとも別の投手を上げるのか。
上げるとすれば、左腕を苦手とする阪神打線なので、小石投手か菊池雄星投手か。
でも日程を見ていくと、牧田投手と岸投手を中5日でガンガン回しそうな感じですね。
そうすると、雨天中止等がなければ、きっちり交流戦の最後2人で収まりますし。


さて、現状は少し欝なので、大局的見地でライオンズを見てみようかと。
将来の野手陣を考えると、野手のコンバートが必要になってくるかもしれません。
一番不安なのは片岡選手の肩ですね。まだ完治しておらず、痛みもあるとのこと。
逆の動きの多いセカンドでは怪我の再発の可能性があり、
このまま使い続けると、片岡選手の選手生命を縮めてしまうかもしれません。
セカンドよりはショート、ショートよりはセンターと、将来的なコンバートが必要かも。
治れば話は別なのですが… 片岡選手の肩の状態が心配ですね。

今オフに中島選手がFAでメジャー再挑戦するかどうかは分かりませんが、
するとしたら、今の成績では物足りない感じで、川崎選手と同程度の評価になっちゃいそう。
メジャーに行くなら、もっと成績を上げてくれないと。
仮に残留して生涯ライオンズと言ってくれたとしても、
将来的にはショートからサードへコンバートする必要が出てくるでしょうし、
二遊間を今後どうするかは難しいところです。
ショートの候補は浅村選手が筆頭でしたが、今では高卒ルーキーの永江選手が筆頭でしょうか。
高卒1年目にしてはファームで結果を残せていますし、強肩を生かした守備は魅力的、
将来的には永江選手をショートで使うとなるのではないでしょうか。
そうなると、浅村選手がセカンドに回り、片岡選手のコンバートをすんなりさせたいところ。
中島選手が抜ける場合は戦力的に厳しいので、片岡選手が一旦ショートに回り、
それから外野へと順番を踏んでいく可能性がありますが、
いずれにせよ、セカンドを誰にするのかが問題となるので、浅村選手に期待したいところです。

もし、片岡選手の外野コンバートが成功すれば、ライトの秋山選手とレフトの栗山選手と固まり、
熊代・坂田・斉藤・石川・田代選手ら、若い外野陣は一気に難しい状況に。
そうなると、今度は栗山選手がファーストと兼用になるかもしれません。
中島選手が残留していれば話は別ですが、中島選手がいない状況で、
片岡選手も外野に回ってしまえば、レギュラー内野は中村選手一人だけ、
投手に声をかけに行く選手でもないだけに、内野のリーダーがいなくなってしまいます。
そうなってくると、キャプテンの栗山選手をファーストへ、ということもありうるかと。
栗山選手の外野守備力は高いのですが、肩がネックとなっているだけに、検討の価値はあるかと。
今のチーム編成を考えますと、そういうことも考えていってもいいのかなと思ったりもします。

つーか、浅村選手を落として、いきなり永江選手を抜擢するとか、ないですよね?
オープン戦の巨人戦で同じことをしているだけに、ゼロではなさそうですが…

2012年05月14日

ビックカメラがコジマを買収へ

個人的には嬉しいニュースなのですが、一方でコジマ50店舗を閉鎖とのニュースも。
近くのコジマが整理対象になってしまわないか戦々恐々です。
駅前のビックカメラ、郊外のコジマということで、上手く行けばバランスが取れそうですが、
こうなってくると、コジマが整理されるだけの寂しい展開になってしまうかもしれません。
保有ポイントに長期保証…
完全な吸収合併なら問題ないものの、ややこしい形態になってしまうと、
保証されなくなる可能性もあるだけに、今後の動向を見守りたいです。


◆PCの話 PLEXTOR「PX-128M3P」
そんなこんなで、ようやくSSDへの換装が完了しました。
換装前は、「Crucial RealSSD C300-64G」でしたので、
そう戸惑うことはないだろうと思っていたら… 意外と手こずりました(苦笑)

パッケージを開けてみて、嬉しかったのはサポートソフトとして、
「Acronis True Image 2010HD」が入っていたこと。
人によってはバックアップソフトはOS標準のバックアップで十分かもしれませんが、
長らく使っていたTrue Image 10HOMEがWIN7で使えなくなり、
仕方なくWesternDigital版を入れたのですが、
英語版しかなく、最近はあまり使っていませんでした。
でも今回の付属ソフトは多言語対応で日本語版もちゃんとあり、
機能も拡充しているだけに、かなり使い勝手が良くなりそうな感じです。
今まではSSDへの対応を心配していましたが、
SSD付属なら、そんな心配も要りませんし、この付属ソフトは個人的に嬉しかったです。

で、Ture Imageの手動クローン化によって、
SSD64GからSSD128Gへと拡充移動させたのですが、
フリーソフトの「Crystal Disk Mark」で速さを計測すると、
SeqのReadが250MB/sと理論値の半分も出ていないことに…
一応、問題のありそうな点を片っ端から挙げていって、
(1)True Imageのクローン化作業時に何らかのミスを犯した可能性
(2)実はSATA3と思っていたのがSATA2だった(配線等のミス)可能性
(3)BIOSの設定に問題がある可能性
(4)製品の故障
考えてみたところ、(1)と(2)は確認したところ特に問題がなく、
WINDOWSではSATA3かSATA2かは判別できないだけに、
(2)の問題は客観的には判別できていないのですが
(Speccyというフリーソフトを使ったところ、SATA typeではSATA2、
 転送モードはSATA3と表示されていて、はっきり分からない)、
先に(3)の問題を解決すべく、怪しいところを片っ端から調べ上げた結果…

結論としては、BIOS設定の「AMD AHCI BIOS ROM」を「ENABLE」に、
これでOKでした。
今までは「DISABLE」にしていても、速度的な問題が生じなかったので、
そのままにしておいたのですが、どうやら「ENABLE」にしておいた方が良さそうです。
その後、同じように速度を測ったところ、450MB/s、
理論値には及びませんが、AMDのCPUで色々とインストールした後の環境ではこれくらいかなと。
ようやく満足の行く数字となりました。

起動に関しては、体感的にそれほど変わりません。
さすがにHDDからSSDの換装ほどのインパクトはないです。
それでも書き込み速度が実測73MB/sから341MB/sへと大幅増となったので、
OSの更新等のデータ書き込み作業は大幅に速くなった印象を受けます。
HD Tuneの波形も全般的に安定した数値を出していますし、
評判の良さが頷ける内容となっています。

ちなみに、ファームウェアの更新にも若干戸惑いました。
なぜかSSDが認識されず、更新作業ができなかったのですが、
一時的にBIOSの設定で「AHCI」接続を「IDE」接続に変えたら、更新できました。
勿論、更新が終わったら設定は戻しておきましょう。


そんなこんなで、SSDのCドライブ容量が増えたこともあり、
VirtualPCのシステムに利用しているバーチャルHDDをCドライブに移動してみました。
効果は覿面で、それまではもっさりと引っかかるような感じだったXPモードが、
普通のXPマシンのようにサクサク動くようになりました。
VirtualPCはバーチャルHDDの置き場所を簡単に変えられるので、
システムで利用しているバーチャルHDDだけを置いておき、復元設定を入れておけば、
一時ファイルはHDDに保存され、復元設定の反映を行うときだけ書き込まれますから、
余計な書き込みが行われず、SSDへの負担にもなりません。

一方、VMwarePlayerでも試してみたものの、大きな効果はありませんでした。
確かに起動は20~30秒ほど速くなったものの、
元々、VirtualPCよりも動きが良いこともあって、起動後の動作はあまり変わってません。
VMwareの場合は、VirtualPCに比べるとバーチャルHDDの移動が容易ではなく、
特にplayer3.X以下でXPモードを移行したバーチャルHDDですと、
最近のPlayer4.0以上では別途プラグインをインストールしなければ、
バーチャルHDDを再設定できなくなってしまうので、やや面倒な感があります。
また、無料のPlayerの場合はスナップショット(復元設定)が使えませんので、
常にバーチャルHDDに書き込まれることになり、SSDへの負担が心配になります。
速度と安全面の天秤をかけた結果、やめた方が無難という結論に辿り着きました。

VirtualPCのXPモードはVMware並みの軽さになるだけに、
SSDへバーチャルHDDを移動する価値は十分あります。
もっさり感が気になる人は是非試してみてください。
まぁ、それでもグラフィック機能はVMwareに分があるので、
古いゲーム等をやるなら、VMwareは外せないといった感じですね。


◆プロ野球 序盤戦の話題 日ハム・稲葉選手とヤクルト・宮本選手が2000本安打達成
前回書くのを忘れていたので、今日触れておこうかと。
北海道日本ハムファイターズの稲葉選手と、東京ヤクルトスワローズの宮本選手が、
プロ通算2000本安打を達成しました。
2人はヤクルトの同期入団選手で、稲葉選手が大学から、宮本選手が社会人からと、
年齢こそ違うものの同日達成はならなかったものの、
同じ出場試合数で2000本安打を達成するなど、奇妙な縁を感じずにはいられませんでしたね。

プロ入りした時のヤクルトの監督が野村克也氏で、
その頃の2選手の印象は、稲葉選手が.270で15本塁打、肩と足が売りの選手、
宮本選手が.250の繋ぎ役、ショートの守備職人といった感じでしたから、
とても2000本安打を達成するような選手には思えませんでした。
おそらく、当時にタイムスリップして、「将来、2人は2000本は打つよ」と言ったとしても、
誰も信じず、「2人で2000本の間違いじゃないの?」と聞き返してしまうでしょう。
そんなクリーンアップを打つような中心選手というわけでもなかった2人が、
プロの世界で努力を重ね、超一流選手の証ともいえる2000本安打を達成した意義は大きいです。

稲葉選手にとっては、日ハムへの移籍が大きな転機となりましたね。
FA権を取得し、メジャーリーグ移籍を目指すも不調に終わり、
ギリギリまで待っていた日ハムへの入団が決まったものの、1年目は期待に応えられたとは言えず、
そこから大きく変わり、3割20本を確実に期待できる主軸打者へと変貌していきました。
ライトの守備位置からの攻守交替時の全力疾走が印象的な選手で、
常に全力を出すプレースタイルは、若手選手への良い手本になったことでしょう。
日ハムが常勝軍団になったのも、稲葉選手が居てこそだったでしょうね。

一方の宮本選手は送りバントや、記録上は凡打となる進塁打といったチームバッティングに徹しながらも、
年々、バッティングの技術が向上していき、3割を越す勝負強い打者へと変貌しました。
宮本選手のように、決して打てる選手でなかったとしても、
プロでの努力や経験、配球の読みによって、これだけの数字を残せると証明した意義は大きいです。
今は2軍にいる選手でも、レギュラーでない選手であっても、
フォアザチームで繋ぎ役に徹している選手であっても、
プロ野球選手として大きな成功を収めるチャンスがあるということです。
宮本選手の2000本安打達成は多くのプロ野球選手の励みになったのは間違いないですね。

2000本安打を達成するまでの2人の努力に敬意を表するとともに、
そんな非凡な努力を重ねてきた2人だからこそ、指導者としての後身への指導が楽しみですね。
稲葉選手、宮本選手、2000本安打達成、おめでとうございます。

2012年05月07日

適正価格とは

横浜DeNAベイスターズが「全額返金!?アツいぜ!チケット」と銘打ち、
勝ち・引き分けの場合は半額まで、負けた場合は全額の返金に応じる企画を立てましたが、
負けた時に返金要求するのは分かるのですが、
勝ち試合でも返金を求めるお客さんが続出したとか…
こちら
実際、どの席が割り当てられたのかは分からないので何とも言えないのですが、
横浜スタジアムの内野指定席4000円は比較的高いだけに、
チケット割引だと考えて購入している人も多くいたようです。
まぁ、でも、難癖付けて割り引こうとしている人がいることも想像できるわけで、
横浜スタジアムの内野指定席の価格が市場の適正価格よりも高いのか、
それとも、消費者の適正価格の感覚が安すぎるのか、どちらなんでしょうね。

ゴールデンウィーク中の悲劇といえば、高速バス事故ですが、
過度な低価格競争が招いた悲劇とも言えます。
消費者は安ければ安いほど良いと考えがちですが、
その一方でこうやって安全が切り売りされていると、やはり考えずにはいられません。
お客さんにとっても、会社にとっても都合の良い適正価格はどこなんでしょうね。

他にも大手小売業に二束三文で買い叩かれる農家の悲しみ、
燃料費の高騰などで苦しみ、過積載や過重労働が横行している運送業…
消費者の求める価格が低すぎて、業界が死滅しかねない事態も起こっています。
一方、消費者の側から見ると、快適さを重視するあまりに高すぎる航空運賃、
チップ等のサービス料を予め入れてあるために高くなりがちなホテル等の宿泊料、
最近ではそれらを省いた安価なものも出てきていますが、まだ高い方でしょう。
適正価格とは一体どこにあるのか、悩ましい問題です。

自分の感覚としては、日本人は適正価格を付けるのが下手な感じがします。
安ければ安いほど良いと考えがちで、サービスは無料だと思い込んでいる…
昔から日本人はチップを支払うのが下手だと言われますが、
そこらの感覚が弱いことが理由の一端でしょう。
だから、それを相手にする商売人はサービス料を予め込みで請求し、
商品販売だとセット販売を用いた抱き合わせ商法を行っているのでしょう。
そうすると、そういうのをバラ売りしている海外勢に勝てなくなってしまい、
価格競争に変なしわ寄せが出てくる、そんな流れでしょうか。

結局、何が言いたいかと言えば、
当然、商売人の方は消費者を相手にしているので安く提供しようと努めますが、
逆に、消費者の方も商売人に無理が生じないよう、
また、どうしてそんなに安価に提供できるのかに疑問を持つ必要があるということです。
まぁ、私もつい安い方へと流れがちですが、
買い物をする時にはそういうことを頭に入れながら、買い物をしたいところですね。


◆ニュースネタ フランスの大統領選挙はオランド氏が勝利
「今度のフランスの大統領は誰?」
「大統領はオランド」
「えっ? フランスって大統領がいないの?」

……
………という会話が日本人の間では絶対に行われていることは想像に難くないです(苦笑)
まぁ、おかげさまで覚えやすい名前ですね(^^;

心配されているEUの信用不安対策ですが、
いち早くドイツのメルケル首相との会談を計画するなど、今のところは過度の心配は不要かと。
それよりは肝心のギリシアの選挙で緊縮策に反対する野党が勝利し、
再びギリシア情勢が悪化しかねない懸念の方が強いかと。
大丈夫なんですかねぇ…

2012年04月27日

Ivy Bridge

インテルの新型CPUである「Ivy Bridge」シリーズが発表されました。
名前から分かる通り、現在のCore iシリーズの主流となっている
「Sandy Bridge」に続く第2段で、
Bridge=橋という言葉から分かるように、次の第3段で完成系に至るわけですが、
今回のCPUの特徴は、省電力とグラフィック機能の強化の模様です。

まず省電力の点で言えば、最上位のi7-3770Kで77Wの消費電力で、
今までが95W、高くて125Wということから考えますと、かなりの低消費電力です。
さらに注目なのが低消費電力向けの3770Sと3770Tで、
3770Sは65W、3770Sは45W、
動作クロックは3.1GHz、2.5GHzとやや低くなっていますが、
ターボブースと時には3.90GHzと3.70GHzと定格動作に負けない性能が出るようです。
次に内蔵グラフィック機能も強化され、Sandyシリーズの2倍近くの性能だとか。
注目のi7ー3770シリーズは全てHD4000となり、グラフィック機能にも強みがあります。

CPU自体の性能はSandyシリーズとあまり変わらないようですが、
ライバルであるAMDのFXシリーズが不発に終わり、
現在では内蔵グラフィックの強いAシリーズにしか活路を見出せない状態でしたから、
そこにIvy Bridgeは止めを仕掛けない勢いです。
内蔵グラフィックではまだ及ばないでしょうが、
それ以上にCPU性能が高く、低消費電力となれば、対抗できるのは価格ぐらいなもの。
CPUもインテルの一人勝ちに終わるかなぁという雰囲気になってきちゃいました。

でも、もし、AMDのFXシリーズがそれなりに高い性能だったなら、
Ivy BridgeのCPU性能ももう少し高かった可能性もあり、
もう少し競争してもらいたいところではあるのですが…

いずれにせよ、低消費電力で高性能なIvy Bridgeは要チェックなのは間違いないです。


◆PCネタ PLEXTOR SSD祭りが延長
好評につき、500名分が追加された模様です。
合計1000名で4月26日までで637件、
このGW休みにPCを新調したいユーザーは要チェックですね。


◆ニュースネタ 原発再稼動問題
はっきり言って、議論が不毛すぎて、話が前に進んでない気がします。
結局、日本人はあの福島の事故から何も学んでいないということでしょう。

何を持って「安全」と言うのか。
原発事故が起こらないから安全? 原発事故が起こっても対策してるから安全?
福島の事故から学んだことは後者の対策の必要性だったわけで、
予備電源まで流されてしまったことに失敗があったはず、
その対策として容易に考え付くのが、予備電源を別の所にも用意し、
事故対策マニュアルを徹底して作っておくことなわけですが、
それがここまで話がこじれているのは、
やはり日本人の多くが前者の意味で考えているからなのでしょう。

前者の意味で考えてみても、両者の言い分は平行線で着地点が存在しません。
国民は100%の安全性を求めるわけですが、
どう考えても99%以上の安全性を確保できるわけがないわけで、
実際に震災で事故を起こしたのは原子力発電所よりも火力発電所だったわけですから、
その意味でも事故発生確率で言えば、原発よりも火力発電所の方が危険なはずです。
それでも火力発電所の稼動を許しているのは、
それだけ電力が背に腹を変えられないもの、だからでしょう。

東電を始め政府側の安全性を、仮に80%だとしても、
それだけ電力が必要だと思えば、天秤にかけて原発の再稼動を認めて欲しいと思うわけです。
でも国民はそれに納得せず、100%を求めるわけですが、
それは単なる夢物語で、どんなに対策をしても満足することのない果てしなき道です。

私たち日本人が福島の事故で学ぶべきことは、事故が起こらないから安全なのではなく、
事故が起こったときの安全性をどう確保するか、この一点に付きます。
事故を起こさないための努力は、不十分ながらも東京電力も行っていたはずです。
けれど、事故を起こさないための努力には終わりはなく、事故が100%起こらないことはありえません。
欧米の精神的主柱にあるキリスト教の原罪思想ではありませんが、
人間は必ずミスをしてしまうわけですから、事故が起きないわけはないということです。
でも、日本人は事故が起きたらと想定することを「不謹慎だ」と言って嫌がり、考えようとしませんでした。
そこが今回の大事故に繋がった思想的原因だったわけですが、そこは何ら変わっていないように思えます。

私たちが求めるべきは、原発が安全かどうかではなく、
もし不慮の事故が起こったとしても、被害が最小限に食い止められるかどうかです。
今、日本人が求めている「安全」は、外に出たら交通事故に遭うかもと怖がっているようなものです。
そんな「安全」はこの世にはありません。

さすがに新幹線事故の翌日にも新幹線を動かしていた中国を見習えとまでは言いませんが、
もう少し「安全」というものを細かく考えてもらいたいように思います。
原発再稼動に向けて、どうすることが「安全」なのか。
絶対的安全を求めるのなら、日本から出てけと言うしかありません。
だって日本にいる以上は絶対に地震は起きるもん。
それでも日本に住んでいるのはなぜですか? 仕方ないからですか?
その仕方ない危険性と何を天秤にかけているのですか?
原発再稼動の是非はその天秤と同じことなんだと思います。


◆プロ野球 選手会が飛ばない統一球の変更を要求へ
導入から1年が経ち、打者側が対応できるかと思いきや、
さらにホームランは激減し、完封試合が増えに増え、投手全盛の時代となっています。
その理由は、投手の方が統一球に慣れたことにあり、
例えば、昨年は不振だったオリックス・木佐貫投手や日ハム・多田野投手が復活するなど、
昨年は落ちが悪いといわれたフォークボールを使えるようになり、
横の変化だけでなく、縦の変化も増えたことで、打者がより苦労している感があります。
さらに、配球の面も変化が大きく、
セリーグは長距離砲が外国人打者ということで、内角を積極的に攻めることで失点を減らし、
逆にパリーグは長距離砲が日本人打者ということで、外角一辺倒の攻めで失点を減らしています。
昨年はホームランを量産した西武・中村選手もここまで1本と苦戦していますが、
チーム状態が悪かったことも原因の一つですが、
もう一つの理由として、配球が極端に外角に寄っていて、内角が一球もないことが多々、
昨年はそれでも内角を投げなければと思っていた投手が、
それで一発を打たれるぐらいなら外角のボール球でとなったことで、
中村選手が引っ張れるボールが少なくなっています。
打者の方も飛ばない統一球を意識してか、逆方向への流す打球が多くなり、
野球全体がさらに小さくなっている印象を受けます。

で、ぶっちゃけ、これでいいのか、ということです。
昨年から飛ばない統一球は投手のレベルを下げると言ってきましたが、
今のような偏った配球に慣れてきてしまいますと、
国際大会やメジャーに行った時に苦労することが目に見えています。
先ほどのセリーグとパリーグの攻め方の違いでも分かるように、
外国人はリーチの長い打者が多いだけに、
パリーグの投手がメジャーで投げれば外角の球にバットが届くようになって打たれるでしょう。
打者は言うまでもなく、バッティングが小さくなっていますし、
この先、ホームランバッターはいなくなっちゃうかもしれません。

このまま飛ばない統一球を使い続けることは、どう考えても無理なわけで、
どこかで見直しを図らざるを得ないように思えます。
数年前までは飛ぶボールによる打者全盛の時代でしたが、
今は試合のスピードアップからの広いストライクゾーンや、
バットの仕様変更など、打者に不利な条件ばかりが揃えられてきています。
ここで見直しの議論が挙がるのは当然かと思われます。
ただ、だからといってコロコロ変えていては一貫性もないだけに、
どこで切り替えを行うのかという難しさはありますよね。

2012年04月23日

PLEXTOR SSD

販売元のリンクスインターナショナルがPLEXTORのSSDの購入者を対象に
3000円のキャッシュバックキャンペーンを行っているようです。
先着500名で日曜の時点で応募が454件、
GW期間が対象だったのに、既に終わりそうな勢いです。
かくいう私もOAナガシマで「PX-128M3PRO」が1万6800円で出てたので、
金曜日に即買いして応募しました。
まだ取り付けていませんが、GWぐらいに交換しようかなと思っています。
まぁ、でもSSDもお手頃価格になってきましたね。
高速化が一段落し、価格が下がってきています。
その分、HDDの価格が昨年の今頃と比べると高値ですが。
それでも一時よりは安くなりました。


◆プロ野球 低迷する埼玉西武ライオンズ
サンスポ、スポーツ報知に続き、スポニチもパリーグTVのダイジェスト動画を掲載するように…
それ自体は嬉しいことなんですが、流れるのが必ず西武関連…
しかも、圧倒的に負け試合が多いから、何度も何度も屈辱のシーンを見せられるはめに…
もう勘弁してくれといった感じです。

さて、最下位に沈んでいる埼玉西武ライオンズですが、
低迷の理由はやっぱりリリーフ陣の不振でしょう。
打線が振るわないのはどこのチームも同じで、
勝てる試合を勝っているかどうか、その差が現状に繋がっているように思います。
オープン戦は調子が良くて期待したんですがね…
右の3枚、ゴンザレス・マイケル・岡本篤志投手の3人が不安定なのが致命的です。
今日、マイケル投手が登録抹消されたようですが…
一番の原因は抑えのゴンザレス投手で、次の原因が岡本篤志投手にあるだけに、
根本的な改善には繋がらないように思えるだけに、しばらく憂鬱な日々が続きそうです。
個人的には先発にした野上投手をリリーフに戻し、7・8回を左の松永投手とともに担当させ、
抑えを暫定的にゴンザレス投手に任せ、最終的には岡本篤志投手で行けるよう再調整、が希望。

ただ、リリーフは外から見ているだけでは分からないところがあるのも確か。
ホームランを打たれないだけの球威、空振りを奪える変化球、
自滅しないだけのコントロール、マウンド度胸と、リリーフには色々な要素が必要ですが、
それ以前に連投に耐えうる体がどうかという根本的素養があります。
連投の2日目はダメな投手や、連投の2日目の方が良い投手、
間隔が空くとダメな投手やそうでない投手、ピッチャーにも色々なタイプがあります。
ゲーム的に言えば、回復AかDなのか、といった感じなのでしょうが、
そういう事情は外から見ているだけでは分からず、
リリーフとしての実績を見ないことには何とも言えないところです。
そこがファンからすると、もどかしい部分でもありますね。

例えば、岡本篤志投手が抹消されない理由は、連投に耐えうるからなのでしょう。
勝っていても負けていても登板、疲れちゃいそうな感じもしますが、
投げることで良くなる場合もあるようです。
…でも、今のところ、効果はない感じですが… 大丈夫なんだろうか…

2012年04月14日

新東名高速道路が一部開通

静岡県内の御殿場から三ヶ日までの区間が解禁された模様です。
県内ではニュースで頻繁に取り上げられており、盛り上がっている感じですが、
東名高速内でも他県はほとんど影響しない話ですし、それほどなんですかね。
東名高速道路で一番混雑するのは横浜町田周辺ですので、
渋滞緩和という役回りには程遠いと思われますが、
台風等の災害時に旧清水市用宗海岸付近がしばしば高波に襲われることがあり、
東名高速がストップすることが多々ありましたから、
そういった災害への対応という意味では非常に大きいことかと思われます。

あと全国的に関係があることで言えば、高度経済成長から50年以上が経ち、
コンクリートの耐用年数である60年が近づいているだけに、
主要インフラの代替施設の準備は欠かせないのは間違いありません。
ここ10年は公共事業が削られているだけに、少し心配な面はありますね。


◆ニュースネタ 京都・祇園で暴走事故
詳しいことはまだ分かっていませんが、今回の事故を起こした人も「てんかん」だったとか。
現状では免許の更新時期ぐらいしかチェックできないのが欠点で、
今後は行政による運転者の健康チェックを強化せざるを得なくなるでしょう。
例えば、医師が運転に支障がある症状を診断したのならば、
行政に通知する義務を負わせるとか。
こういった大事故が起きてからは遅いだけに、チェック体制強化の声が高まりそうです。


◆プロ野球ネタ ロッテ・ホワイトセル選手が連日の捕手2人破壊で登録抹消
木曜のオリックス戦で空振りしたバットがオリックス・伊藤光捕手の頭を直撃し、
意識はあったものの担架で運ばれる惨事が起こってしまい、
金曜のソフトバンク戦でもソフトバンク・細川捕手の肩に直撃して交代…
外国人選手にはありがちなのですが、
オーバースイングで空振りしたバットを片手で振り回してしまうから制御できないパターン、
危険なので絶対に空振りしたバットを離してはいけないわけですが…
ちょっと認識が甘すぎるというか、危険すぎます。
今後、こういったことがあった場合は何らかのペナルティが必要でしょう。

そんなホワイトセル選手は不振もあって、今日、登録抹消。
まぁ、でもそう簡単に外す時期でもありませんから、
やはり昨日・一昨日の件が影響していたと見るべきでしょうね。


◆プロ野球 試合が消化されない埼玉西武ライオンズ
最初から日程的に余裕があり、最大5連戦の緩い日程だったのですが、
それに暴風雨直撃の影響による交通網への影響を考慮しての西武ドーム中止、
甲子園での楽天戦、そして今日の大宮でのオリックス戦と、3試合も流れてしまいました。
おかげで連戦は最大で3試合という超緩い日程になってしまい、週4試合ペースです。
チームの不調もあって、8試合で2勝6敗。12球団最低の勝利数・勝率です。
審判にも泣かされていますが、天気にも泣かされてますねぇ…
不調の時期に試合が少ないのを幸いと取るか、
ようやく上り調子に入りつつあったところで、2試合流れたことを嘆くか…
今後の戦い方次第になってきそうです。

ここまでのライオンズの誤算は、オープン戦で結果を残した外国人選手の不調でしょう。
打者では1番打者として活躍したヘルマン選手、
いざ開幕すると、ヒット性の当たりが正面を付くなどアンラッキーが続いて.143…
出塁できなければ足も生かせないわけで、1番降格で7番に下げられました。
分かっていたことですが、セカンドの守備も予想通り失格の烙印が押されることになり、
それならもっと早くに別ポジションのテストをしとけよとか思うのですが…
センターの守備も怖いっすねぇ…
外国人打者のオープン戦の成績は当てにならないと分かっていましたが、
ヘルマン選手は大振りする打者ではないだけに、影響は少ないかと思いましたが…誤算でした。

そして抑えのゴンザレス投手の炎上ですね。
既に2試合でリリーフ失敗、同点でも凌げず逆転負けを喫しています。
その2試合を勝っていれば、4勝4敗の五分だったわけですから、最大の誤算はここでしょう。
打たれてからはセーブの付く場面以外でも投げていますが、
いずれもバタバタした投球内容で、とても安心とは言えず… 不安です。
かといって、中継ぎの岡本篤志投手も調子があまり良くなく、
中村マイケル投手も代わりには一歩足りない内容で、抑えの問題に頭を抱えています。
今年は大丈夫だと思っていたんですがねぇ… まさかの大誤算です。
神経が細かすぎるのも問題ですが、逆に気にしなさすぎで、
マウンド捌きが大雑把過ぎるのも考えものです。
マウンドぐらいならせよ(苦笑)
中日でドミニカ出身選手を指導してきた森繁和氏が文化放送の解説にいるので、
アドバイスをもらったらどうでしょうか。

他球団ではロッテの投手陣が光っています。
成瀬・唐川・藤岡投手の先発3枚はやると思っていましたが、
まさかグライシンガー投手があんなに良いとは… 恐るべしカーブ解禁。
実績のあるペン投手や渡辺俊介投手もいますし、
リリーフでもルーキーの益田投手や中後投手が活躍していますし、
ロッテの投手力は想像以上に高かった感じです。

あとは西武がソフトバンクに3連敗してやらかしちゃったことを除けば、
比較的団子状態といった感じで、混戦模様のスタートとなっています。

2012年04月04日

センバツ甲子園は大阪桐蔭が優勝

春のセンバツ高校野球は、大阪桐蔭が7-3で光星学院を下し、
見事にセンバツ初優勝を果たしました。

大阪桐蔭は、1回戦でエース藤浪投手と同じ長身の大谷投手を擁する花巻東に勝利したものの、
その試合で活躍した4番の田端選手を骨折で欠く苦しい展開になりましたが、
2回戦の九州学院戦では2年生の笠松選手の3ランホームランで逆転勝利、
準々決勝の浦和学院戦は先発の沢田投手が好投し、継投で逆転勝利、
準決勝の健大高崎戦は2年生の森捕手が強肩で相手の機動力を封じ、
打っては勝ち越しホームランを放つなど活躍、
投打に粘り強さを見せながら、決勝まで駒を進めてきました。

そんな2年生の活躍が目立った大阪桐蔭でしたが、
決勝では代役4番の小池選手がそれまでの不振が嘘だったように打ちまくり、
先制2ランホームランをはじめとする3安打猛打賞の活躍を見せ、
同じ3年生の水元選手や安井選手もタイムリーを放つなど、
3年生の活躍が目立つ試合となりました。
甲子園で戦う中で2年生が力を付けながら、
中心となる3年生がそれを下支えするように活躍するなど、
田端選手の抜けた穴をチーム一丸となって埋めたのが印象的でしたね。

そんな大阪桐蔭の優勝の立役者は、やっぱりエースの藤浪投手でしょう。
花巻東・大谷投手と愛工大名電・浜田投手とともに「ビッグ3」と呼ばれましたが、
その3人の中では実績が一番少なく、素質がありながらも敗退が続いたことで、
センバツ前は精神的弱さを指摘する声がよく聞かれました。
しかし、この甲子園ではチームに勝利をもたらすピッチングに終始し、
苦し試合を粘り強く投げることで精神的にも大きく成長し、
ビッグ3の中でもNo1の評価がされるまでに育ちました。
1回戦の花巻東戦では少し肘が下がり気味でしたが、
2回戦から肘が少し上がり、その分だけスライダーの制御に苦しみましたが、
準々決勝でのリリーフ登板ではフォームもしっくりいき、
準決勝は硬さも取れて、安定感抜群のピッチングを見せてくれました。
決勝の立ち上がりは力み気味で球数が多くなったものの、最小失点で凌ぎ、
5回以降にはやや疲れが見られる場面もありましたが、
カーブを交えるなど緩急を付けることで相手に付け入る隙を与えませんでした。
197センチの長身ながらも柔らかく上体を使って投げ、
コントロールを乱すことも少なかったですし、安定感が光りましたね。
藤浪投手にとっても実りの大きいセンバツ甲子園だったと思います。
課題としては、やや変化球が甘くなって痛打されることがあったので、
今後は変化球の精度がさらに上がってくると、さらに一段上の投手になれそうです。


負けた光星学院ですが、先発の城間投手を引っ張りすぎた感がありました。
金沢投手は休養十分でしたし、先発で行っても良かった気がするのですが…
今年のセンバツではコントロールを乱すこともなく、
マイケル中村投手似の腕の使い方から投げ下ろされる重いストレートと縦のカーブは、
そうそう簡単に打ち返せるものではなく、投手起用に疑問が残りました。
立ち上がりから城間投手のコントロールが甘く、
大阪桐蔭打線は城間投手の多彩な変化球を苦にしていなかっただけに、
早い段階で見切りをつけるべきだったと思います。
…うーん、どうもエースの金沢投手よりも城間投手の方が優遇されていた感が…
まさか大阪出身者だから、とかそういう理由ではないでしょうが、
実力的にもそう変わらない投手なだけに、エースを信頼してあげて欲しかったです。

勝敗を決めたのは7回裏の大阪桐蔭の追加点を阻止できなかったことでしょう。
ノーアウト1塁で3番水本選手の打席、エンドランを仕掛けたがカーブで空振り、
送球までに時間がかかり、逸れたこともあってセーフと判定されましたたが、
映像で見ると足が届いていないように見え、タッチアウトだった感じも…
田村捕手が良い送球をしていれば確実にアウトだっただけに、勿体無かったですね。
この後、ワイルドピッチで3塁へ進めてしまい、犠牲フライで1点を失ってしまい、
直後の8回表の攻撃では、先頭打者が出るものの、9番金沢投手に強行させて併殺に。
2点差止まりだったら、バントさせていた可能性が高く、
好調の上位打線に回すことができましたから、痛い失点だったように思います。


大会を通じてみると、それなりに実力差があったように思います。
優勝した大阪桐蔭の投打のバランスの良さ、
準優勝の光星学院の田村・北条選手を中心とする強力打線、
ベスト4の健大高崎の高い機動力、
関東一高の2年生エースの中村投手の伸びあるストレートとそれを支える守備力、
上位進出した学校にはそれだけのはっきりとした強さがありました。
他には関東一高に敗退したものの、智弁学園の長打力は脅威で、
最後の関東一高の中村投手と4番の小野選手の直球対決は素晴らしかったです。
大阪桐蔭に敗退した花巻東の大谷投手のホームランや前半の投球も良かったですし、
光星学院に敗退した愛工大名電の浜田投手の好投も光りました。
この7校が実力的に抜けている感があり、夏の大会でも注目したいです。

選手個人では、前述の「ビッグ3」が抜けており、ドラフト1位クラスです。
それ以外はもう一つアピールが足りなかった感じで、
関東一高の2年生エースの中村投手が目立ったぐらいですね。
打者では光星学院の田村選手と北条選手が目立ちましたが、
2人とも完全なプルヒッターで、内角を苦手にしており、
OBの坂本選手のような天性の内角打ちはないだけに、上のレベルだとどうか。
北条選手はショートの守備力があるので、評価は上がりそうです。
あとは智弁学園の青山投手を打者として評価、
4番小野選手は長打力だけでなく、雰囲気もあるだけに楽しみな存在です。
2年生では大阪桐蔭の森捕手と笠松選手の成長に期待したいところ。

昨年の日大三高のような飛びぬけたチームはないものの、
上記7校のようにそれぞれにレベルが高いチームが揃っているだけに、
切磋琢磨しながら、実力をどんどん伸ばしていってもらいたいです。
ライバルがいるということはそれだけ成長の楽しみもあるということで、
楽しみな世代となりそうですね。

2012年04月02日

決勝は、大阪桐蔭と光星学院

事実上の大阪対決、と言うのは野暮というものか(^^;

野球留学が正式に認められ、数が制限されているとはいえ、やっぱり多いですね。
主力の田村・北条・城間選手を始め、ベンチ入り7人が大阪出身、
1人が奈良、1人が三重と関西圏の選手が多く、他にも沖縄が1人、神奈川が1人。
青森出身はエースの金沢投手を含めて4人で、宮城が2人、岩手が3人。
半分以上は東北出身者以外ということになるわけですか。

個人的には野球留学は黙認で構わないと思うものの、
「東北勢初の~」という冠が付くと複雑な気持ちに駆られてしまいます。
まぁ、実際に青森で生活してるんだから、それでいいとは思うんですが。
おそらく決勝は今日登板しなかった青森出身の金沢投手が投げると思いますので、
相手の大阪桐蔭・藤浪投手に負けないピッチングを期待したいですね。

一方の大阪桐蔭は1回戦で活躍した4番田端選手が骨折してしまい、
2回戦以降は試合が出られず、打線的には苦しい場面も多かったのですが、
今日ホームランを打った2年生の森選手と笠松選手が活躍し、決勝まで来ましたね。
森選手はキャッチャーとして強肩も披露し、
高校生離れした機動力を誇る健大高崎の足を完全に封じました。
笠松選手は、田端選手がおかわり2世なら、浅村2世といったところか、
思い切りの良い打撃が光っています。
エースの藤浪投手は力が抜けて良いピッチングをするようになってきましたし、
良い試合を期待したいですね。

なお、決勝は悪天候が予想されるため、試合開始は午後4時だそうです。
それもなんか微妙っぽい感じもしますが… 日程的な問題なんですかね。


◆センバツ高校野球 微妙な判定が相次いだ準々決勝
光星学院と愛工大名電の試合は1点を争う好ゲームで、
最後には愛工大名電の浜田投手が力尽きるという試合だったのですが、
この試合の勝負所で微妙な判定がありました。
同点の8回裏1アウト3塁で4番北条選手の打席、
フルカウントからスクイズに行ったのですが、これが足元のボール球となって死球判定。
しかし、スクイズをしに行ったのは明らかで、
映像で見てもバントを空振り後に足に当たるという感じでしたので、
死球と判定したのは明らかにミスジャッジでした。
結果、その次の打者は見逃し三振に取って2アウト1・3塁としたものの、
その次の打者にノースリーとカウントを悪くしてしまい、
飛び込んだセンターが一歩及ばないランニング3ランホームランとなっただけに、
試合に全く影響しなかったとは言えず、勝負に水を差すジャッジとなってしまいました。

次の試合の関東一高と横浜高校の試合は既にご存知かもしれませんが、
1-2で追う横浜高校が5回裏1アウト1・3塁でセーフティスクイズを敢行して成功、
3塁ランナーがホームインし、1塁送球でアウトとし、3塁を狙った1塁走者を3塁手前でアウト、
同点となって2アウトランナーなしと思われたところ、
関東一高がアピールプレーで3塁ランナーがホームベースを踏んでいないとしてアウトに。
得点は入らず、3アウトチェンジとなってしまいました。
色々と写真や映像でも紹介されていましたが、かなり微妙なところだとは思うのですが、
試合を見ていた時には明らかに踏んでいると思われました。
まぁ、見ていた捕手と主審がそういうのだから踏んでなかったのかもしれませんが…
傍目からは踏んでいないようには見えなかっただけに、後味の悪いジャッジとなってしまいました。
その後、横浜高校は一時同点に追いつきましたから、勝敗を決定付けるプレーにはなりませんでしたが…
でも、その前の関東一高の先制ホームランの前にあった柳投手のボークも微妙な判定で…
こういうのが目立っちゃうのは残念ですよね。

いずれにせよ、プロもアマも審判の質が下がっている印象は拭えないわけで、
もう少し頑張って欲しいなぁと思わなくもないです。
せっかくの好ゲームが後味の試合になるのは勿体無いですからね。

最後に横浜高校の渡辺監督が抗議して厳重注意となりましたが、
流れの中のプレーで進行の妨げとなる抗議は慎むべきだと思いますが、
アピールプレーでのアウトだとか、ボークの判定だとかは、
観客から見ても分かりづらいプレーですし、監督の抗議を制限するのは不当かと思います。
選手が代わりに抗議するにしても、単純なアウト・セーフならともかく、
そんな微妙なプレーを正しく理解し、説明することは難しいだけに、
事実上の泣き寝入りになるだけですから、監督が抗議しても良いような気もします。
まぁ、審判が絶対だというのが高校野球の教えだというなら構いませんが。

それに関連して言うと、イニングの合間ならともかく、
時折、試合進行中に審判が投手を注意するような場合があるのですが、それも謹んで欲しいです。
おそらく、2段モーションやボールへつば・泥を付けていると疑われる仕草の注意なのでしょうが、
精神的に動揺することも考えられるので、
明らかなクロと思われる場合を除いて、試合進行中はそのまま流して欲しいです。


◆プロ野球が開幕
パリーグではソフトバンクとロッテが3連勝と好スタート。
ロッテは初戦で楽天・田中投手を叩いたのが大きく、その流れで3連勝となりました。
楽天は現状では戦力が不足気味で、なんとか若手の成長を期待したいところですが…
一方のソフトバンクは選手が抜けても、しっかりと補強し、新たな選手が出てくるなど、
豊富な戦力には変わりがないようです。
新垣投手の復活勝利は、敵チームのファンとしては脅威ですが、
一野球ファンとしては嬉しい気持ちです。
つーか、次はライオンズが当たるのか… 頑張って攻略しないと(^^;

ライオンズは開幕戦を涌井投手の乱調に泣き、2戦目をゴンザレス投手の乱調に泣き、
3戦目でようやく勝利となりました。
2戦目で打たれたゴンザレス投手が3戦目でセーブを挙げましたし、
スタートとしてはボチボチではないでしょうか。
1番のヘルマン選手と5番の嶋選手が当たってきていたいのが心配ですが、
まだ始まったばかりですし、明日からの試合での活躍を期待したいです。

涌井投手に関しては、応援日記でも厳しいこと書いていますが、愛情ゆえです。
ライオンズの選手で誰が一番好きかと言われれば、
高校時代から見続けてきたこともあって、涌井投手が一番好きです。
私から見ると、涌井投手の栄光は常に挫折とともにあるように思えます。
横浜高校の2年時にセンバツ準優勝を果たしましたが、
決勝ではそれまで好投していた当時3年のロッテ・成瀬投手に代わり、
先発のマウンドに立つものの、広陵打線に掴まってしまって大量失点KO。
「涌井でなく成瀬なら」と当時は影で言われていたはずです。
そんな苦いマウンドを糧に、3年で大きく成長し、
3年夏にはダルビッシュ投手と並び称される存在として活躍しましたが、
北海道勢初優勝を遂げることになる駒大苫小牧に敗戦。
プロに入ると、いきなり先発ローテに入ったものの、日ハム打線に捕まりKO。
ダルビッシュ投手が1年目後半から活躍するのを尻目に成長を遂げ、
2年目から先発ローテで活躍し、3年目からはエースとして今日に至ります。
ライバルであり親友でもあるダルビッシュ投手との比較が常についてまわり、
マンガとかでの主人公のライバル的存在というのがピッタリな感じですが、
何度も挫折を味わいながらも、豊富な練習量でそれを乗り越え、
エースとして活躍する姿はカッコいいです。
だからこそ、開幕戦での失敗を二度と繰り返さず、
再びどん底から這い上がり、さらに強いエースとなることを祈っているわけです。
涌井投手の次回登板に期待したいです。

2012年03月28日

パリーグ順位予想

昨年はソフトバンクの独走という形で終わりましたが、
今年はそのソフトバンクから和田・杉内・ホールトン投手の3人が抜け、
2位の日ハムからはエースのダルビッシュ投手が抜け、
3位の西武からは帆足投手が移籍するなど、
上位チームの戦力流出が目立ち、上位と下位の差がぐっと縮まりそうです。

それでも、このキャンプ・オープン戦を見ていると、
ソフトバンクの投手層の厚さはさすがで、
新加入の帆足・ペニー・ピント投手はやや調整に不安を残しているものの、
昨年の経験を生かして山田・岩崎投手が大きく成長し、
故障等で苦しんだ新垣・大隣投手が復活するなど、投手力に衰えが見られません。
日ハムは先発陣の穴埋めはできなかったものの、
若手が成長し、スレッジ選手が復帰した打線は強力になりました。
西武も新外国人のヘルマン選手とゴンザレス投手が戦力として機能しそうで、
中島選手が残留したことで計算も立ちやすくなり、チーム強化が進みました。

この昨年の上位3チームに、オフから積極的に補強したオリックスが加わり、
4チームが戦力的に一歩リードしている感があります。
ロッテは打線の補強が進まず、楽天も戦力の底上げが進んでおらず、
現時点では苦しい感じがありますが、
シーズン中の補強次第では上位進出は十分可能だと思われます。

それでは各チームの戦力を再分析し、順位予想をしてみようかと思います。


◆福岡ソフトバンクホークス
前述のように、和田・杉内・ホールトン投手と先発3枚が抜けたものの、
帆足投手をFAで獲得し、大リーガーのペニー投手とピント投手を補強し、
また、若い山田投手や岩崎投手が主力としての意識を強く持つようになるなど、
若手の成長も進んでおり、リーグ屈指の投手力は変わっていません。

ただ、補強した先発3人の調整が順調だったとは言い難く、
ペニー・ピント投手はスタミナ面の不安を残していることから、
リリーフにかかる負担が大きくなるだろうと思われますが、
馬原投手が怪我をしたこともあって、リリーフ陣は再構成中で、
抑えはファルケンボーグ投手で問題ないものの、
中継ぎの森福投手以外は明確に定まっておらず、
日本復帰の岡島投手を含めてどう再構成するのか、注目が集まります。

打線は、川崎選手の抜けたショートに明石選手が入り、
1番本多・2番明石・3番内川選手と1~3番は確定しているものの、
4番として期待したペーニャ選手は三振が多くて粗く、
カブレラ・小久保・松中・多村選手といったベテランも調子が上がらず、
オープン戦では得点能力が低かったこともあって、4番以降が流動的です。
とはいえ、昨年も故障者が出ながらも選手をやりくりして勝っていましたから、
投打に渡って依然流動的な戦力をいかに当てはめていくのか、
秋山監督の手腕次第といった感じでしょうね。

スタートダッシュは難しいものの、戦力は十分あることから、
じわじわと力を発揮し、今年も優勝争いに絡んできそうです。


◆北海道日本ハムファイターズ
絶対的エースだったダルビッシュ投手の抜けた穴は大きく、
2年目の斎藤投手の成長に期待したものの、ここまでは期待とは程遠く、
吉川・中村勝・乾・土屋投手といった若い投手も十分アピールできず、
先発陣の底上げは思うようになりませんでした。
それでも武田勝・ケッペル・ウルフ投手といった先発陣は健在で、
リリーフの武田久・増井・宮西・谷元投手らも順調に来ており、
エース不在というハンデはあるものの、駒は揃っています。

打線は中田・陽選手といった若手が伸び、スレッジ選手が復帰したことで、
2番に稲葉選手を起用するなど、積極的な打順構成が可能となり、
オープン戦は繋がりのある打線で高い得点力を誇りました。
元々、点数の取り方が上手い打線でしたし、
調子に乗ると手がつけられない強力打線となりそうです。
打線のポイントは4番の中田選手、
昨年は好不調の波が激しく、勝負どころの8・9月に調子を落とした結果、
追走していたソフトバンクに引き離されることになりましたから、
中田選手がどれだけ成績を安定させられるかに注目が集まります。

ダルビッシュ投手が抜けたとはいえ、
他チームと比べると投手力が上位であることは変わりありませんが、
勝負所で勝てるエースがいないことはシーズン終盤に響いてきそうです。
そのためにもシーズン前半にしっかりと貯金を固め、
リードを保ったまま逃げ切りを図りたいところ。
オープン戦を好調で終えただけに、まずはスタートダッシュでしょう。


◆埼玉西武ライオンズ
先発では帆足投手が抜けたものの、
涌井・岸・牧田・西口・石井一久・菊池雄星・十亀・大石・小石投手と駒は豊富。
ただ、ベテランの西口・石井一久投手以外の調整は順調とは言い難く、
涌井投手は不用意な四球が多かったことで、開幕投手太鼓判とまでは行かず、
岸投手は故障で出遅れ、ギリギリ間に合ったかどうかの調整段階、
牧田投手は逆球が多く、昨年の先発時の感覚が完全には戻っていない感じです。
調整には不安が残るものの、涌井・岸投手ともにボール自体は良いだけに、
昨年のように二桁投手を逃すという展開は考えづらく、
時間が経つにつれて力を発揮してきそうです。

課題だったリリーフ陣は好調そのもので、抑えのゴンザレス投手が安定しており、
セットアッパーとして期待する岡本篤志投手も昨年後半の好調を維持、
中村マイケル投手も巨人時代の不振が嘘のような好投を見せ、
ベテラン左腕の星野投手や新加入のウィリアムス投手も結果を残し、
野上・松永・武隈投手といった若手もアピールするなど、リリーフの層は一気に厚くなりました。
昨年の開幕1軍メンバーに期待込みで菊池投手や大石投手が入ったのに対し、
今年は好投していたウィリアムス投手や
オープン戦では無失点と結果を残していたルーキー小石投手までが開幕1軍を逃すなど、
投手を働き場所に当てはめるのではなく、働き場所を投手が勝ち取る形になるなど、
昨年までのソフトバンクや日ハムのような良い競争循環になりつつあります。

打線は中島選手が残留したことが大きく、栗山・中島・中村選手と実績ある打者が名前を揃えます。
新外国人のヘルマン選手がシュアな打撃と足で1番打者に定着したことで、
昨年は片岡選手の怪我によって減らした盗塁数の穴埋めが図れそうです。
その片岡選手も2軍戦で復帰を果たしており、早い段階での1軍合流が予想され、
長打力だけでなく、機動力の面でもリーグ屈指の打線となりそうです。
課題は中村選手の後を打つ5番打者、
昨年はフェルナンデス選手が8月後半以降に好調だったことが最下位からの逆転3位に繋がりましたから、
抜けたフェルナンデス選手に代わる5番打者がポイントとなります。
新外国人のカーター選手は怪我で早々に離脱となってしまったため、
広島からトレードで嶋選手を獲得、オープン戦で結果を残したことで5番定着となりましたが、
シーズンになってからも勝負強い打撃を見せられるかどうか注目が集まります。
片岡選手復帰後には2番を打つ予定の栗山選手が5番に入る可能性もあり、
5番打者のやり繰りが打線のポイントとなりそうです。

総じて優勝する戦力は十分揃っており、
抜けた戦力よりも加入した戦力の方が大きいことは間違いないです。
唯一の不安は先発投手陣の調整のみ、
球界的にも菊池雄星投手には頑張ってもらわないといけないだけに、若い力の台頭が待たれます。


◆オリックスバファローズ
打線には李大浩選手と高橋信二選手が、
投手陣にはミンチェ投手と井川投手が加わり、
ドラフトでも社会人中心の即戦力補強をするなど、
積極的な補強で優勝争いをする戦力を一気に整えてきました。

投手陣は金子・中山・西・寺原・フィガロ・マクレーン投手と6枚揃い、
リリーフも岸田・平野・ミンチェ投手と3枚揃い、
課題だった左のリリーフにも新人の海田投手が加わるなど、戦力は整っています。
ただ、オリックスは隔年傾向が強く、チームの好不調の波も大きい欠点があり、
オープン戦でも金子投手以外は好不調がはっきりしていて、
昨年のような活躍を期待できるかどうか分かりません。
加えて、エースの金子投手も故障がちで、無事に1年投げられるか不安が残ります。

打線は昨年まで坂口・後藤・T-岡田選手と左打者に偏りがありましたが、
今年は右の李大浩・高橋信二選手が加わったことでバランスが良くなりました。
ただ、オープン戦では李大浩選手の後の5番に期待したT-岡田選手が不振で、
5番打者が流動的になってしまったのは不安材料です。
また、李大浩選手が打っていたオープン戦序盤は得点力が高かったものの、
中盤以降に湿りがちになると得点力も落ち込んでしまっただけに、
打線の方も好不調の波の不安が残ります。
注目の李大浩選手は4番としてしばらく機能すると思いますが、
過去の韓国スラッガーの例からすると、シーズン序盤は打つものの、
研究されてくると変化球に苦しむところがあり、
シーズン後半でも結果を残せることができるかどうか注目が集まります。

優勝するための戦力は揃ったものの、チーム全体の好不調の波の大きさが気がかり。
計算できるとは言い難く、今年も順位の上下が激しいスリリングなシーズンになりそうです。


◆東北楽天ゴールデンイーグルス
投手陣は岩隈投手が抜けた穴を、若手の底上げで対応しようとしたものの成功せず。
キャンプ・オープン戦では下柳投手や加藤大輔投手、上園投手など、
他球団を戦力外となった「復活組」の活躍が目立ったことは、チームとして微妙なところ。
先発陣が苦しいことに変わりないだけに、若手の台頭が待たれます。

先発に不安はあるものの、リリーフ陣はラズナー・青山・片山投手ともに順調で、
駒自体は揃っていますから、先行逃げ切りの展開にしたいところです。

打線も戦力外にした山崎武司選手の穴は埋められておらず、
4番候補だったガルシア選手が怪我、
移籍のフェルナンデス選手や新外国人のテレーロ選手も安定しているとは言い難く、
松井稼頭央選手や岩村選手といったメジャー復帰組も怪我で欠くなど、
中軸の不安は解消されていません。
それでも大久保コーチの猛練習の成果なのか、牧田選手ら若い打者が成長しつつあります。
ただ、その効果がすぐに出るのか、半年後に出るのか、1年以上先か、
打線強化に即効性はないだけに、しばらくは我慢が必要となりそうです。

戦力的な不安は大きいものの、田中投手というエースがいるのは強み。
前半はなんとか離されないようにしながら戦力を整え、
シーズン後半に勝負をかけたいところです。


◆千葉ロッテマリーンズ
ドラフトで補強した3人の新人投手はいずれも戦力で、
藤岡投手は先発の軸として、中後投手は左のワンポイントとして、
益田投手は右のセットアッパーとしての働きが期待できそう。
若い成瀬・唐川・藤岡投手の3本柱は魅力的で、総じて投手力は高いです。
ただ、グライシンガー投手に対する期待が過度なところがあり、
セットアッパーのロサ投手の不調も気がかりです。

期待の大きい投手陣に比べ、昨年最下位の最大の理由であった打線強化は不十分で、
ヤクルト戦力外のホワイトセル選手と復帰のサブロー選手の中軸では不安の残るところ。
レギュラー不在だったショートに根元選手が定着したことは明るい材料ですが、
得点力向上とまではいっていません。
中堅の今江選手や大松選手が打線を引っ張っていくようにならないと、厳しいかと。
おそらくシーズン途中に外国人打者を補強する展開になってくると思われるので、
その打者次第ではないでしょうか。
かつてのボーリック選手のように救世主となる外国人打者獲得が待たれます。


以上の戦力分析から、優勝争いは西武とソフトバンクが中心となり、
次いでオリックスと日ハム、以下、ロッテ、楽天と続くと予想します。

2012年03月26日

プロ野球オープン戦が終了

プロ野球はオープン戦が終了し、今週金曜日の開幕を待つのみとなりました。
オープン戦を通じての感想は、「やはり今年も打てない」なと。
打率1位の日ハムの.284は例外として、2位の試合数が少なかった楽天でさえ.254、
それ以外の10球団は.230以下という感じで、点数の入らない試合がほとんどでした。
飛ばないボール対策が十分進んでいるとは言い難いようです。

そんな中で打率トップの日ハムの打線は若い選手の勢いを感じますね。
中田・陽選手を筆頭に、近藤・西川・加藤・中島・杉谷・鵜久森・谷口選手らもアピール、
キャンプ・オープン戦ではルーキーの大嶋選手が目立ちましたが、
負けじと若い選手も頑張ってアピールしていたように思います。
戦力的にはスレッジ選手が加入して長打力が増し、
稲葉選手が2番に入ることで攻撃的な野球を展開するなど、手強い打線となりました。
投手力では10勝投手3人が抜けたことを感じさせないソフトバンクの層の厚さが光りました。
新加入の帆足・ペニー・ピント投手は順調とは言い難い感じですが、
岩崎・山田投手が成長し、新垣・大隣投手が復活をアピールするなど、
こちらも高い競争意識で争っているのが印象的でした。
FAやメジャー挑戦で主力選手が抜けたパリーグですが、
こういった若い選手の競争が新たなヒーローを誕生させる土壌となっている感じですね。


◆センバツ高校野球
早鞆高校の吹奏楽が、今大会の入場曲だけでなく、『マル・マル・モリ・モリ』まで演奏してた…
すげー似合わなくて笑った(爆)

ここまでで目立ったのはやはりビッグ3。
大阪桐蔭・藤浪投手と花巻東の大谷投手は前回触れたので良しとして、
愛工大名電の浜田投手もさすがといった感じでしたね。
球速は2人に及ばない140キロほどでしたが、
今年ロッテに入団した藤岡投手を彷彿させるようなインステップで踏み込む左腕で、
クロス気味に入ってくるストレートと変化球には魅力があり、安定感ある投手だと感じました。
先発投手として重要な試合を作る能力に長けた好投手ですね。
センバツでは左腕投手が活躍する傾向があるだけに、
浜田投手を擁する愛工大名電は優勝候補の一角であることは間違いなさそうです。
対抗馬は花巻東に勝利した大阪桐蔭ですが、4番打者が骨折となったのは痛いですね。

両チームを追うのは光星学院と智弁学園か。
両チームとも打線の長打力が魅力で、1・3・4番打者はプロも注目しそうです。
ただ、両チームともライナーではなくフライを打ち上げる傾向にあったので、
好投手と当たったときに粗さが出てしまわないか心配です。
夏だとそれほど心配はいらないのですが、春は完成度が低いだけにドツボにはまる危険も。
あと智弁学園の青山投手は右打者の外角・左打者の内角のコントロールはいいものの、
左打者には少し甘くなるだけで長打コースになってしまうだけに、
左打者の外角へもしっかりと投げ込んでいかないと今後は厳しいかと。
もう少し成長しているかと思ったのですが、ビッグ3からは一歩離されてる感じがしました。

あとは健大高崎の走塁意識の高さには驚かされましたね。
リードの幅も大きく、隙あらば次の塁を狙う機敏さもお見事。プロ顔負けの意識の高さです。
春でこれだけ足が生きるチームも珍しいだけに、強豪に食い込んでくる可能性があります。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
主力先発投手の調整には不安を残しましたね。
涌井投手が雨で試合を流し、スライド登板のファームでも無失点だったもののキッチリとは行かず。
開幕投手として胸を張って送り出せる感じではありませんが、
エースで経験もありますから、開幕戦にはきっちりと仕上げてくることでしょう。
怪我から復帰した岸投手も毎回先頭打者に四球を出すなど、コントロールに苦しんだものの、
5回100球を投げきれたことはプラス材料。
コントロールはともかくストレートは140以上出てましたし、怪我の心配はなさそう。
もう1回あれば万全レベルでしたから、そんなに心配はいらないでしょう。
牧田投手はファームで1試合登板する予定なので、そこで最終調整をしてもらいたいです。

ルーキーの十亀投手は開幕2軍が決定。修正能力を示せなかったので致し方なしでしょう。
おそらく先発6人目にも入ってこれないと思います。
調子の良い時は完璧に抑えるものの、1点取られると一気に崩れるでは先発として使えず。
ソフトバンクの大場投手や日ハムの吉川投手のような感じですね。修正能力を何とかしないと。
先発として使うなら経験が必要なだけに、しばらく時間がかかりそうです。
それよりは中継ぎとして球威で抑え込むようにした方がチャンスがあるかと。
とはいえ、リリーフ陣が好調ですから、2軍で様子を見るとなったのでしょう。

これで先発投手は、涌井・石井一久・西口・岸・牧田投手で決まり、
6人目に菊池雄星投手という形になってきそうです。
開幕カードの3戦目が岸投手だとは正直思えず。たまたま最後の登板になっただけじゃね?
夜の帝王がデーゲーム万歳の日曜に登板するとは思えないので、2カード目の頭かと。
牧田投手もファームでの登板結果次第では、菊池雄星投手との入れ替えが考えられるだけに、
最後の調整機会をしっかりと生かしてもらいたいです。

リリーフ陣ではウィリアムス投手と小石投手が2軍スタートとなるようです。
左腕争いでは松永投手が最終戦で打たれたので、変わってくるかと思いましたが…内容重視でしょうか。
星野投手と武隈投手は結果を残しているだけにホッと一安心といったところでしょう。
ウィリアムス投手は四球絡みで失点した試合の後は好投が続いただけに、逆転1軍もあるかなと思いましたが、
結局は2軍スタートとなってしまったようです。
ただ、スライダーだけでなく、チェンジアップやカーブもあるだけに、
左右関係なく起用できますから、早い段階で1軍昇格のチャンスが来ると思われます。
ルーキーの小石投手は結果を残していただけに残念。
同じ立場のロング要員である野上投手が打たれ、2軍でも打たれただけに、
小石投手を優先するかと思いましたが、野上投手で行くようです。
開幕1軍は逃してしまいましたが、決して評価が低いわけではなく、
逆に評価が高いからこそ先発としての再起用を検討する段階に入ったと思われますから、
交流戦明けの先発ローテ入りを目指して頑張ってもらいたいです。

これでリリーフ陣は、抑えのゴンザレス投手、8回の岡本篤志投手、
右セットアッパーの中村マイケル投手、左セットアッパーの星野・松永・武隈投手、
ロングリリーフ要員に野上投手と、合計7人の陣容となりました。
開幕1軍はほぼ決まったものの、これで安泰というわけではなく、
4月下旬の先発6人目の際に1人落ちるのは確実ですし、
左腕投手の争いは今後も続いていくと思われますから、気を抜かずに争ってもらいたいですね。
まぁ、でも今年ほど頭を悩ますリリーフ争いはなかったですね。
渡辺監督になって初めて手ごたえのある争いになったんじゃないでしょうか。


打線は活気があったとはいえませんが、
主力の栗山・中島・中村選手が1日1本ペースだったので、彼らが打てば雰囲気も変わるでしょう。
収穫はヘルマン選手。
昨年は片岡選手の不在時に機動力が使えなかっただけに、ヘルマン選手の足は大きいです。
1番打者として素晴らしい働きをしてますし、シーズンに入ってからも期待ですね。
課題の5番打者にはトレードで加入した嶋選手が据わることになりました。
左投手からも結果を残しましたから、しばらくは5番DHで固定になると思われます。
打ったのはセリーグ投手がほとんどでしたが、
広島で代打経験が多かったことからDHへの慣れは全く問題なさそうですし、
DHならば相手投手への対策を練る時間もあるでしょうから、今後の活躍にも期待したいですね。
下位打線を担う若手の活躍は少々物足りなかったのが残念。
その中でも熊代投手が少ないチャンスをモノにし、期待感を高まらせてくれました。
高山選手と大崎選手も一応の結果を残しましたし、メンバーはほぼ確定しました。
秋山選手が最終戦に呼ばれなかったので、いきなりスタメンということはなさそうですが、
開幕1軍に間に合うかどうか、微妙なところとなりそうです。
あとファームでは片岡選手が復帰。思ったよりも早く1軍復帰となるかもしれませんね。
それにしてもファームの打線は打てないな… つーか、スラッガーは坂田選手一人かよ…
GG佐藤選手は残すべきだったんじゃないかなと今更ながらに思ったりもします。

打線の方は、1(二)ヘルマン、2(左)栗山、3(遊)中島、4(三)中村、5(指)嶋、
6(一)浅村、7(右)高山・大崎、8(捕)銀仁朗・上本、9(中)熊代・佐藤友亮・秋山。
派生系として、二塁・原、ヘルマン選手が外野というパターンもありそうです。

2012年03月21日

センバツ甲子園が開幕

入場行進曲が歴代最高の違和感…
メロディラインが合わないから吹奏楽では無理… orz
逆に、君が代斉唱は歴代最高の独唱でした。

さて、注目の選手宣誓ですが、被災地代表という期待感もあったため、
少し残念な感じがしてしまいました。
誰かが言った言葉を借りてくるのではなく、被災地からの言葉が聞きたかった。
もっと独自性を出しても良かったかなぁと思います。
無難っちゃ無難なんですが、高校生なんだし、冒険してもいいんじゃね、と。

1回戦屈指の好カード、というよりも今年の高校野球の最高の対戦カードである第3試合は、
大阪桐蔭が花巻東に9-2で勝利するという結果に終わりました。
成長痛による怪我の影響で実戦登板を離れていた花巻東・大谷投手が
中盤から後半にかけて崩れてしまいましたね。
大阪桐蔭の方が攻守に鍛えられている感じがしましたし、
終盤にスコアが離れた点以外は妥当な結果だったかもしれません。

「みちのくのダルビッシュ」こと、花巻東の大谷投手は193センチのオーバースローの本格派で、
ところどころでフォークを交えるなど、長身で上から投げ下ろす魅力的な投手でした。
昨夏は怪我の影響もあって、上体だけのピッチングでしたが、
今大会ではしっかりと下半身を使い、小さなテイクバックで威力ある球を投げるなど、
潜在能力の高さを示してくれました。
ただ、実戦から離れていたこともあって、立ち上がりはフォームバランスが悪く、
コントロールを乱しがちになってしまい、
4~5回はバランスが良くなり、テンポも増すなど、非常に良いピッチングでしたが、
6回になると球数の多さから失投が多くなってきて、大阪桐蔭打線に掴まってしまいました。
修正ポイントは失投に繋がったスライダー、勝ち越し点も一発もスライダーの抜け球、
加えてスライダーを投げるときに肘が少し下がってしまう癖があり、
とりわけセットポジションでリリースポイントが崩れる場面が多かったです。
決め球としてフォークを持っていることですし、スライダーではなくカーブを多投し、
オーバースローの高さを生かすように組み立てを変えた方が良いように感じました。
将来的にはスピードを狙うよりもキレを上げた方が良い感じで、
ダルビッシュ投手よりは涌井投手寄りじゃないかと思います。
西武が好きそうなタイプで、今年の1位指名は決まりじゃないっすかね。

「浪速のダルビッシュ」こと、大阪桐蔭の藤浪投手は197センチのスリークォーター右腕で、
上から投げ下ろす大谷投手とは違って、長い腕を長刀の払いのようにして投げ込むイメージ、
印象としてはランディ・ジョンソン氏のような感じで、
肘の高さこそ違うものの、縦の角度よりは横の角度を使うタイプの投手に見えました。
大谷投手よりも肘の位置が低いこともあって、スライダーの曲がりとキレが良く、
全体的にボールも低く来ていたこともあり、安定感あるピッチングを見せてくれました。
気になったのは前述の腕の使い方で、縦振りというよりも横振りなため、
右打者の内角や左打者の外角には少しシュートがかった威力あるストレートが行くものの、
逆に対角線上の右打者の外角、左打者の内角に投げるストレートはやや威力が落ちてました。
そこは逆にスライダーが威力を増すコースなので、投げ分ければ問題ないものの、
疲れが出てきてコントロールがアバウトになると長打を食らい安くもなるため、
対角線のコースに腕をしっかりと振ってストレートを投げていってもらいたいです。
マリナーズの岩隈投手やソフトバンクの新垣投手のようなタイプですが、
彼らよりも身長が高いだけに、今までの日本球界にいなかったタイプになりそうです。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
昨日・今日の試合で打線が繋がりを見せ始めて勝利。
火曜には嶋選手が移籍後初ヒットとなる2本のヒットを放ち、
今日の試合でも左の山本昌投手からヒットを放つなど、5番DHに定着する雰囲気が出てきました。
左投手相手にはどうかなぁと思っていただけに、今日の1本のヒットは大きいですね。
やや当たりが止まっていた浅村選手が昨日の試合でサヨナラタイムリーを放ち、
ヘルマン選手が初タイムリーとなる2安打2打点と結果を残し、打線に繋がりが出てきました。
まぁ、ヘルマン選手のセンターはアレでしたが…
長いシーズンを考えますと、セカンド以外にどこか守れるといいのですが…

リリーフ投手は相変わらず好調で、前回ダメだったウィリアムス投手も挽回し、依然混戦模様。
抑えのゴンザレス投手がセーブの付く展開で登板し、
好調の大島選手と左の森野選手を連続三振に取って締められたのは好材料。抑え確定です。

先発投手は西口投手は良しとしても、牧田投手がいまひとつ。
味方のエラーに足を引っ張られたとはいえ、逆球も多く、内角に投げ切れてないのは不安材料。
昨日のイースタンの試合で岸投手が復帰登板を果たし、
日曜日のオープン戦最終戦で登板する予定なので、ひょっとしたら牧田投手が先発外れるかも。
ただ、金曜・土曜の天気が非常に怪しく、特に金曜日は開幕投手候補の涌井投手が登板予定で、
雨天中止で2試合流れてしまうと、日曜にずらさざるを得ず、
岸投手の調整がやっぱり間に合わない可能性が出てくるかと。
つーか、明日投げるじゃダメなの? ちなみに明日は石井一久投手の予定。
せめて土曜日がナイトゲームだったらなぁ… 週末の天気が恨めしいです。

2012年03月19日

なかなか

春らしい陽気にならず、肌寒い日が続いていますね。
風邪なのか、花粉症なのか、喉・鼻の調子もあまり良くなく、
もどかしい日々が続いております。
花粉症じゃない、花粉症じゃないんだと自己催眠をかけております(爆)

そうこうしているうちに、センバツ高校野球が21日に開幕だとか。
注目は被災地の石巻工の選手宣誓と、初日の花巻東と大阪桐蔭の対決でしょう。
正直言って、石巻工の選手宣誓は出来すぎな感じがしてしまいますが…
まぁ、結果としては最良になったんじゃないでしょうか。
注目を集めているのは2人の長身ピッチャー、
花巻東の大谷投手と大阪桐蔭の藤浪投手の2人の「ダルビッシュ2世」。
それが初戦で、しかも初日に対戦ということで、大きな話題を呼びそうです。
他には光星学院や愛工大名電、智弁学園といった強豪校が注目ですね。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
開幕投手候補の涌井投手は6回2失点という結果だったものの、
ストレートの四球でランナーを溜めてからタイムリーを浴びるなど、
内容がいまひとつで開幕投手決定までは至らず… もどかしい状況が続いています。
一方、開幕戦の対戦相手である日ハムは斎藤投手が開幕投手に決定したようで…
若い斎藤投手で勝てばチームに勢いが付くという新監督らしい思い切った決断で、
長くテレビコメンテーターを務めた栗山氏らしいドラマ性を期待した起用ですが…
…完全に涌井投手は舐められちゃってますよね…
ここまでの斎藤投手のオープン戦の結果からすれば、6回3失点で合格点、
それで勝てると思っているということは、涌井投手は8回4失点ぐらいに見られているのか…
サバサバした外見やコメントとは裏腹にプライドの強い涌井投手ですから、
きっとこの怒りをバネにして、一段上のピッチングを見せてくれることでしょう。
次こそは開幕投手太鼓判というピッチングを期待したいですね。

ルーキーの十亀投手は4回に連打で大量6失点を失い、プロの洗礼を浴びる形となりました。
3回に少し制球を乱し始め、逆球が多くなったものの、なんとか無失点で済むも、
4回にはピッチングが単調になってしまって、5連打を含む7安打を浴びて6失点…
正直言って、少し心配ですね。
昨年の都市対抗でも1失点した4回に投手交代となっていましたし、
エースというよりは2番手の投手という感じでしたから、修正能力があまり高くないのかも。
2番手は悪ければ代えられますが、エースは悪くとも代えるわけにはいきませんからね。
そういう点から打たれた時の修正能力に不安を感じました。
ただ、それが明らかになったのがオープン戦だったのが救いですね。
そこら辺は考え方一つで変わってくるでしょうし、
渡辺監督を始め、エース哲学を学んで、先発ローテを勝ち取ってもらいたいです。
次回先発では失点してからのピッチングに注目ですね。

リリーフ陣はレベルの高い争いを維持しているようで、
抑えのゴンザレス投手と8回の岡本篤志投手が確定。
ゴンザレス投手は緩急があまりなく、ストライク率が高すぎるのが少々心配なものの、
それらの不安を吹き飛ばすだけの奪三振率の高さがあり、勝ち試合での登板が待たれます。
岡本篤志投手は7回という考えもありますが、前半は先発投手を引っ張るので、8回で固定。
あとは7回かロング要員になるか分からないものの野上投手がほぼ決定、
ルーキー左腕の小石投手も先発5枚の間はロング要員での開幕1軍が有力、
あとはマイケル中村投手と左投手で残り3席を争うことになりそうです。
左投手では松永投手と武隈投手が内容・結果ともにいいのですが、
実績が不足しているのがネックで、2人とも開幕1軍となるかは非常に微妙。
経験のある星野投手かウィリアムス投手のどちらかが入りそうですが、
ウィリアムス投手は四球で崩れてしまったのがマイナス材料。
練習試合・オープン戦と少し四球が多い傾向にあり、挽回しないと開幕1軍は微妙かも。
残りの試合でも激しいサバイバルが繰り広げられそうです。

打線は相変わらず元気ない感じ。そろそろ状態を上げていきませんと。
そんな中でスイッチ転向の熊代選手が3安打放つなど活躍し、
外野のレギュラー争いを一歩リードした形となりました。
これまでは代走での出場が主で、なかなか打席の機会はなかったのですが、
少ないチャンスを確実に物にして、大きくアピールしてくれました。
スイッチ転向1年目ですので、正直言ってもう少し時間がかかると思ってましたが、
左打席のレベルが想像以上に高く、結果も残っているのが大きいですね。
現オリックスの赤田選手のスイッチ転向時の左打席は当てるだけという感じでしたが、
熊代選手は粘り強さがありますし、小技もできていますから、試合でも十分使えます。
秋山選手がいなくなってからは、外野のレギュラー争いが混沌としていましたが、
熊代選手が大きくリードする形になった気がします。
それにしても、熊代選手がスライディングのコツで表現した「ライダーキック」は、
素晴らしい表現だと思いましたね。
イメージ的には仮面ライダーの歌の方の「ライダー キック」という感じ。
「ライダー キィィィック」ではない「ライダー キック」、面白い表現です。

これで課題だった下位打線も、7番高山or秋山、8番銀仁朗、9番熊代と、
多少の入れ替えはあるものの、ほぼ固まったと言ってもいいでしょう。
あとは5番打者の問題、嶋選手が定着してくれると非常に大きいのですが、
早い段階でアピールできるかどうか。
嶋選手にとっては日ハムの開幕投手が斎藤投手に決まったことは追い風で、
結果を残せば、2戦目の武田勝投手でも引き続きスタメンとなる可能性が高いです。
これがもし武田勝投手だったら、開幕スタメンは難しく、
浅村選手の打順を上げるか、粘りを期待して2番原・5番栗山選手となっていたでしょう。
そういう意味でもチャンスですから、なんとかモノにしてもらいたいですね。

2012年03月15日

朝日の巨人契約金報道は菅野事件の「続き」

書いているうちに要点整理ができてきたので、
最初に書いたものは「追記」に掲載し、ここでは今回の問題の捉え方を中心に指摘しておきます。

巨人側が反論しているように、今回の契約金問題に違法性はなく、
横浜ベイスターズが那須野・元投手の契約金超過が明らかになって処分された前例から、
レギュレーション違反の疑いで厳重注意処分で終わると思われます。
では、今回の朝日新聞の報道が何ら意味を持たない名誉毀損報道かといえば否であり、
契約金超過の具体的な手法である「超過分の複数年に渡る支払い」は一考の余地があります。
現在では契約金1億円出来高5000万円の上限が設定されているわけですが、
同様の手法を取れば、2年目以降に年俸や出来高払いに上乗せして支払うことが可能であり、
入団時に契約金の後払いをするという約束で契約金を事実上超過することができるからです。

例えば、A選手はドラフト1位で年俸1500万円、契約金1億+出来高5000万円の最高条件で入団し、
A選手はプロで活躍する自信があったので、自分の分は年俸だけで十分だとして、
活躍した際の出来高5000万円は両親に丸々プレゼントすると約束し、
契約金のうち5000万円を所属する大学野球部へ、3000万円を母校の野球部へ、
残りの2000万円をお世話になったシニアチームへ寄付したとします。
この場合は問題があるとは思えませんよね?
では次に、同じ条件で入団したB選手は、
指名されたC球団の方針として所属チーム等に謝礼を払うのが通例だとB選手に説明し、
B選手は引退後のことを考えて契約金等を残しておきたかったものの、
C球団は謝礼として支払った分は2年目以降に簡単な出来高設定で補填すると約束したので、
(極端ですが、2年目の契約で1軍1試合以上出場で1億円の出来高払いを約束)
同じように契約金5000万円を大学野球部へ、3000万円を母校野球部へ…と寄付した、
C球団ではそういったシステムが慣例化していたため、
アマチュア指導者の中には謝礼目当てにC球団以外は拒否するよう指導するようになった。
この場合は事実上の裏金として機能していてアウトに思えますが、
現状では個々の選手契約はチェックしないので、現行制度でも可能だと思われます。
(あくまで可能性の話で、実際にこういうことが行われているわけではありません)

今はドラフトでの逆指名制度が廃止され、1位は指名くじ引き制度になっており、
ドラフトをめぐる「裏金」問題が発生する可能性は少なくなっていますが、
同時にそれを揺るがす問題が起こっていることも確かです。
記憶に新しいところでは昨年のドラフトでの東海大・菅野投手、
巨人以外は拒否を表明しましたが、日ハムが強行指名して指名権を獲得、
3月末まで交渉期限は残っているものの、入団拒否での大学浪人が決定的になっています。
その前年には沢村投手が巨人以外ならメジャーを表明して巨人が単独指名、
その前は長野選手が2度のドラフト指名拒否の末に巨人へと入団しています。
こういった志望球団以外は拒否が話題となるのは、逆指名廃止以降は巨人のみですから、
そこに何らかの「システム」があるのではないかという疑うことも不思議ではありません。

こういった選手側からの事実上の逆指名問題の原因に、
裏金のような不正の温床があるのではないかという疑いが出てくることも当然のことですし、
逆に菅野投手のように血縁関係の問題から逆指名を再度認めてもいいのではないかという考えもあり、
ドラフト制度を再考する意味でも、過去の契約金問題を明らかにすることが無意味だとは思えません。
実際に、長野選手や沢村投手の時は逆指名復活の機運は高まらなかったものの、
菅野投手の場合は血縁関係があったこともあって、多少なりとも同情的意見も聞かれましたから、
そんな流れで巨人が逆指名制度の復活を主張する可能性はあったと思われます。

このように、今回の朝日新聞の報道は過去の出来事である面は否めませんが、
現在のドラフト制度を巡る問題と少なからずリンクして考える必要があり、
過去の問題だからそれでいいと流してしまう姿勢は明らかな誤りであると思われます。
そういう意味で、今回の朝日新聞の巨人の契約金超過報道は、
昨年のドラフトでの菅野投手の問題の「続き」であって、
球団経営の圧迫に繋がった逆指名制度の復活は全くもってありえないことを明らかにするとともに、
現行のドラフト制度の問題点である選手側からの事実上の逆指名表明をいかに防ぐか、
そういった問題提議に繋がるものだと考えます。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
菊池雄星投手はピリッとせずに、先発争いから一歩後退…
それでも脱落とならないのは、菊池雄星投手に対する責任があるからだと思います。
今年のオールスターゲーム第3戦は、昨年の宮城に続き、被災地の岩手での開催が有力で、
そうなれば、岩手・花巻東出身の菊池雄星投手の登板が求められますから、
オールスターに出ても恥じない成績を残させねばならないわけで、
そう考えていくと、球界的にも菊池雄星投手の開幕ローテ入りは絶対なわけです。
なんとか我慢しているのは、球団の期待とともに、
そういった球界に対する責任感も同時にあるように思えます。
マジでローテ入りしてくれないと困るんだよ、しっかりしてくれ、というのが本音かと。

まぁ、でも修正点は明らかで、フォームを変えた以上、スライダー投手の意識を捨てることです。
スライダーを曲げようとして肘の位置が下がってしまえば、フォーム変更の意味がないわけで、
曲がりの大きなスライダーよりも、曲がりの小さなカットボールに意識を切り替え、
変化球はカーブを主体にする意識を持っていけば、フォームの修正も容易になるはずです。
ブルペンでカーブが悪いからカーブを投げないんじゃなくて、
岸投手のように自分はカーブ投手だと思い込んで、
ボールになろうがカーブを組み立てに必ず入れる意識を持っておいて欲しいです。
カーブ入らない、スライダー投げよう、肘が下がってスライダーも入らない、
右打者の内角ストレートばかりになるでは、威力があっても打たれるのは当然です。

牧田投手も内容的にはぼちぼちで開幕投手争いから一歩後退。
好投していれば、涌井投手の結果次第で開幕投手もありえましたが、
開幕2カード目の頭の先発が有力かと思われます。
リリーフ陣は相変わらずの好投。
抑えのゴンザレス、右セットアッパーの岡本篤志投手は決定、残る右は野上投手とマイケル投手、
左腕は松永投手とウィリアムス投手が有力で、小石投手をどう使うかがポイントになりそうです。
ローテが足りなければ、小石投手の先発テストもあったのでしょうが、
数的には足りてるだけに、ロング想定の中継ぎになるのでしょうかね。

打線の方は貧打で問題あり。まぁ、来週になってもこれだと困りますが。まだセーフ圏内。
1番はヘルマン選手で決定的。2番原選手がぼちぼち程度に信頼回復。
3番中島・4番中村・6番浅村も決定的ではあるものの、5番栗山がいまひとつ悩み。
代わりがいれば、原選手の状態次第で2番もあるのですが、カーター選手は手術でサヨナラ…
上本選手や新加入の嶋選手を5番テストしてみるのもありかも。
7番は対左投手は高山選手が有力。対右投手でも誰も結果残らず、そのままが有力。
8番のキャッチャーは打撃が不毛。オープン戦では銀仁朗・星選手ともに結果出ず。
上本選手は打撃がいいものの、走られまくりで困っちゃう。打撃を生かす方へ流れそう。
9番は秋山選手が怪我で2軍落ちしてから不毛状態、代走出場が多いものの、熊代選手が一番マシ?
とにかく下位打線候補が決まらない状態なだけに、もう少しテストして欲しいところです。

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2012年03月12日

東日本大震災から1年

震災から1年を経過しながらも、進まない瓦礫処理のニュースを聞いていて思うのが、
ジャン・ジャック・ルソーとアダム・スミスの思想です。
『社会契約論』で有名なルソーは、このような被災者の方々に対する我々の感情を
「同情(pity=哀れみ)」であると説きました。
要するに、窓越しの悲劇、自分には直接的な害が及ばない故の感情、
より俗的に言うなら、上から目線での哀れみ・施し、ということです。
自分が安全だからこその悲劇、映画やワイドショーを見ているような感覚でしょうか。
震災瓦礫の処理や震災後の放射能に対する過敏な反応を見ていますと、
ルソーの「同情」論を否定しきることはできないように思えてきます。

それに対して『国富論』で有名なアダム・スミスは、
ルソーの「同情」を一歩進めて、「同感(sympathy)」であると説きました。
ルソーの「同情」のように自分と相手との間に明確な壁があるのではなく、
相手の立場になって、同じ感覚を人間は共有できると考えたわけです。
アダム・スミスというと古典派経済学の生みの親で、
現代からすると市場に任せるままで貧富の差を拡大させたと取られがちですが、
当時は重商主義経済で国の特権階級と結びついた一部の商人の独占状態でしたから、
そんな重商主義に対する批判が自由主義経済と神の見えざる手の発想だったわけです。

震災直後はアダム・スミスの言うように、
「同感」を得ようと、「同感」に応えようとした結果、
神の見えざる手に導かれるように支援の輪が広がっていきましたが、
今はそんな神の見えざる手も薄れ、消えかかっている気もします。
まぁ、だからといて、常に気持ちを向けていたり、
身を削り落としてでも支援する必要はないし、逆に重荷にさえ思えますが、
協力できるところは前向きに協力していきたいものです。

震災瓦礫関連で言えば、東京都以外では静岡県の島田市が手を挙げて試験焼却を済ませ、
続いて静岡市や浜松市も手を挙げるなど、少しずつではありますが、
支援の輪が広がりつつあるようです。
一方で、最終処分場の確保や、自治体のごみ焼却処理能力の余力の問題、
瓦礫の輸送の問題等もあって、そう簡単にはいかない面もあることは確かなので、
そういった課題にも目を向けつつ、
私たちにもできる日常のごみを減らす等のの当たり前の努力をしていくことが必要かと思われます。


◆プロ野球 広島・嶋外野手と西武・江草投手とでトレード成立
両チームにメリットのある良いトレードだと思います。
構想外になりつつある選手でありながら、チームの補強ポイントを抑えたトレード、
しかも江草投手の出身地は広島、嶋選手は埼玉と、里帰りトレードにもなりました。

ライオンズの立場からすると、5番を打てる左の強打者が補強ポイントでした。
主軸は言わずもがなの3番中島・4番中村という右の強打者、
レギュラー確定的で6番起用が有力な浅村選手も右打者、
バランス的に5番に左打者を置きたいところなのですが、
期待した新外国人のクリス・カーター選手は怪我がちでオープン戦にほとんど出られず、
出場したオープン戦でも左投手に簡単に三振を喫するなど、
現段階では期待はずれの感が強くなっています。
もう一人の新外国人であるヘルマン選手は、
俊足とシュアな打撃と選球眼の良さを見せるなど、1番打者としてアピールを見せており、
現段階では栗山選手を5番でテストしているわけですが、
出塁率の高い選手なだけに、できれば1・2番に置いておきたいというのが本音です。
和製大砲として期待される坂田選手も故障明けで2軍ですから、
5番を打てそうな左の強打者は喉から手が出るほど欲しく、
一塁やDHが空いている状態なので、嶋選手が活躍するチャンスは十分あります。

逆に心配された投手陣の方は全体的に好調で、
菊池雄星投手やルーキーの十亀投手による激しい先発争いばかりが言われていますが、
課題のリリーフ陣の方もほとんどの投手が結果を残しており、レベルの高い争いになっています。
右ではゴンザレス投手が抑えの筆頭候補で、昨年活躍の岡本篤志投手やマイケル中村投手、
若い野上投手や木村投手も結果を残していますし、
左ではウィリアムス投手、松永投手、小石投手、星野投手、武隈投手がアピールしており、
誰を落とすのか悩ましい状態になっています。
比較的左投手が少ないチームだといっても、
現状では江草投手が1軍入りを果たすことは難しく、出番も限られていると思われるだけに、
青木投手の怪我でチャンスのある広島への移籍は良かったように思えます。

2人にとってこのトレードが良い方向に作用することを祈りたいですね。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズのオープン戦
前述のように、全般的には順調な調整が続いていますが、
開幕投手最有力の涌井投手が不安定な投球で開幕投手を決めきれず、
次点の岸投手が脇腹の違和感で一時離脱となり、少し不安要素が出てきました。
涌井投手は先日の土曜日に先発し、初回に3失点するなど苦しいピッチング、
真冬並みの寒さということで同情の余地もあったのですが、
相手野手がベンチスタートで一番元気な1回表の3失点はともかく、
2回以降をランナーを出しながらで、打たせて取る投球を徹底できなかったのはマイナス材料、
本当ならこの日のピッチングで開幕投手決定となるところだったんですが…
次回登板で内容と結果が求められることになってしまいました。
岸投手は大事になる前ということで、長期離脱にはならない見通しのようですが、
昨年も脇腹痛で出遅れただけに心配ではあります。
予定では次回登板は2軍戦で登板し、ギリギリ開幕に間に合いそうではあるものの、
最悪でも先発6番手として4月中旬に間に合えば十分といったところでしょうか。
いずれにせよ、開幕投手争いからは脱落、現状ではルーキーの十亀投手が最有力です(^^;

課題だったリリーフは前述の通り。ほとんど失点がなく、高いレベルの争いになっています。
まだ勝ち試合でゴンザレス投手の抑えテストができていないだけに、
そろそろ、そういった展開に持ち込みたいところです。

一方の野手陣は打線低調、他のチームも同じような状況ではありますが。
打順が確定しているのは、3番中島・4番中村・6番浅村選手の3人ぐらい。
栗山選手が1・2・5番のどこに入るか決まっておらず、
前述の通り、5番の左打者が不在のため、5番を打つことが多くなっています。
代わりに1番を打っているヘルマン選手がわりと結果を残しているので、
この調子でシーズンに入っても1番ヘルマン・5番栗山選手で固まってくれば、
打線の左右のバランス感が良くなり、攻撃の基点も複数生まれ、
得点パターンが広がるという利点も生まれてきます。
それでもシーズンに入ってみないと分からないだけに、
5番候補としてカーター選手や坂田選手の復帰、嶋選手の活躍が期待されます。

若手はオープン戦になってアピールがいまひとつ。
浅村選手との差ばかりが目立つ形になっています。
紅白戦・練習試合と結果を残していた2番原選手も、
オープン戦では打率1割台と低迷しており、巻き返しがないと危うい感じです。
若い野手陣にはもう少しアピールをしてもらいたいところですね。

2012年03月05日

極秘会談

野田総理と自民党の谷垣総裁が極秘会談をした・しないが話題になっているようで。
そりゃ与党と野党という関係性から、緊密な関係は好ましいと言わないものの、
互いの主張を貫くだけでは話し合いなどまとまるわけもなく、
譲歩・落としどころを見つけるためにも、トップ会談は必要でしょう。
問題としているのは党内の反対勢力と意見を黙殺されかねない少数政党でしょう。

党内の反対勢力に関して言えば、現代政治で政党の政策が統一されていないのは当然のことです。
各政治分野が専門性が増すにつれて、政策通とそうでない人の間の溝が深まっており、
今回の件で言えば、財政政策に通じている野田総理と谷垣総裁の
消費税増税という方向性が一致することは当然のことです。
逆に、いわゆる「上げ潮派」と呼ばれるような、高い経済成長によて税収を増やす立場では、
景気低迷を呼びかねない消費税に対しては、政党の枠を超えて反対となるでしょう。
そんなわけで、騒ぐほどの状況ではないように思われます。

むしろ問題なのは選挙改革の方です。
消費税増税を行う以上、その前後の如何はあるにしても、
国民の真意を問う必要が出てくるでしょうから、
その時までに衆議院議員選挙の一票の格差の問題を是正できるのか。
とりわけ少数政党からは、自分たちの不利にならないよう、
比例代表の維持や中選挙区制の復活が叫ばれていますが、
国民の立場からすれば、誰が受かるか分からない比例代表非拘束名簿方式の必要性は低く、
選挙活動が変に拡大しない小選挙区という小さな区割りに異論があるわけもなく、
議員定数削減を含めた改革を早くしてもらいたいと思うわけですが…
今まで一票の格差(要は選挙区区分の見直し)に関する裁判で、選挙結果を覆す判決は出ていませんが、
仮に意図的に選挙改革をせずに選挙した場合は、
選挙結果を覆す判決が出てしまう可能性はゼロではないように思えます。
将来的に国政の混乱を招きかねないだけに、
選挙改革の重要性をもう少し認識しておく必要があるかと思います。


◆ニュースネタ ロシア大統領選挙・プーチン氏が返り咲き
逆風はあったものの、選挙戦はプーチン氏の勝利となった模様です。
まぁ、でも選挙レースに関するインターネット動画は面白かったっすね(苦笑)

日本に関する話としては、北方領土問題の解決にプーチン氏が前向きなことでしょうか。
とはいっても、「引き分け」という言い方からしても、
日本に譲歩を迫っていることは間違いないわけで、
歯舞諸島と色丹島の二島返還を軸に、残り二島の共同開発が認められるかどうかが関の山でしょう。

日本の立場からすれば、二島返還論にしても、最終的には四島の返還を望むのは変わらないのですが、
現実問題として戦後67年が経過し、
自分達の領土だと確信して北方四島で生まれ育ったロシア人がいる以上、
四島返還が感情のしこりなく実現することは絶対にありえないと思われます。
領土問題は時間が経てば経つほど難しくなるのは分かりきっていたことで、
旧ソ連の不法占拠が原因なのは間違いありませんが、
この問題を解決できずに放置してしまった政治家ならびに日本国民にも大きな責任があります。
そういう意味では、そろそろ日本も現実的な対応を採る必要があると思われます。
ぶっちゃけ、旧ソ連崩壊という最大のチャンスを逃してしまった以上、
二島返還で決着を付けざるを得ないかと思われます。
残り二島の居住権や漁業権の一部が認められれば、日本にとっての「引き分け」でしょう。
その譲歩を政府や国民が許容できるか否か、
日本人の政治的決断が今後必要とされてきそうです。


◆プロ野球ネタ 埼玉西武ライオンズのオープン戦が開幕
練習試合は数多くこなしていたものの、オープン戦はまだだったライオンズ、
先日の土日に初のオープン戦となる読売ジャイアンツ戦が行われました。
結果は土曜が0-0の引き分け、日曜が4-0での勝利。
とりわけ先発投手の好投が目立ち、涌井投手が開幕投手に大きく近づき、
岸投手も先発ローテを確定的なものとし、
石井一久投手と十亀投手が先発ローテ入りを有力としました。
牧田投手は無失点だったものの、もう少し調整が必要なようで確定とまではいかず。
同じくインフルエンザで出遅れた西口投手とともに、先発ローテ入りはせずに、
2度ローテを回った後の4月14日からの変則日程でローテ入れ替えとなるかもしれません。
以前も書いたように、ライオンズは最初の2週が木・月休みの5連戦で、
その後は変則4連戦+1試合、3連戦+予備日+3連戦、
そしてGW9連戦となるので、先発ローテの入れ替えを想定した5人で回す可能性が高いです。
今後の注目点は十亀投手の先発明言によって抑えに回る可能性が高くなったゴンザレス投手と、
菊池雄星投手と大石投手がどれだけ先発ローテ争いに食い込めるかでしょう。

野手の方で驚いたのは、高卒ルーキーの永江選手が途中出場の守備のみとはいえ、
オープン戦の巨人戦で出場を果たしたことです。
それだけ渡辺監督が注目しているということでしょう。
今年いきなり1軍で使われることはないでしょうが、
中島選手や浅村選手のように2軍で英才教育を行われる可能性が高く、
2~3年後のショート争いに加わってきそうな気配で楽しみです。
片岡選手の復調具合にもよりますが、永江選手の存在によって、
浅村選手がショートよりもセカンドをメインにする可能性が出てきそうですね。

新外国人選手ではヘルマン選手がシュアなバッティングを披露し、
カーター選手は対左投手に大きな不安を残す結果となりました。
今のところ、ヘルマン選手は実戦においてセカンドしか守っておらず、
片岡選手が復帰した場合に備えて別のポジションもできるか試して欲しいです。
右投手の時はカーター選手、
左投手の時はヘルマン選手という使い方もありかもしれません。

2012年02月27日

K270

ロジクールの無線キーボード『K270』を購入しました。
マウスは早い段階で無線化していたのですが、キーボードの方は動きが鈍く、
昔買ったデルPCのPS2キーボードを流用し続けていました。
最近になってZキーや矢印キーが少し浮いてきた感じがあって、
そろそろ切り替え時かなぁと思っていたところ、
近くのパソコンショップで1480円で出ていたので購入。

店で触った時は、少しキータッチが深いかなとも思いましたが、
実際に使ってみると、それほど違和感はなく、
キーを押している感覚と軽さの両方が味わえ、個人的には良いバランス感です。
Unifyingによって無線化したことで、
キーボードを以前よりも手前に持ってくることが多くなり、
猫背気味で行っていたPC作業でも背筋が伸びることが多くなりました。
これが一番のメリットかも(^^;
本当はK340を考えていたのですが、
K340よりも矢印キーが大きいのがメリットで、
同じぐらい省スペースで低価格と非常に良い感じです。

でも使ってみると、不満がないわけでもなく、
スペースキーの感触がいまひとつなのがネックです。
SHIFTキーのような押し具合というよりも通常のキーに感触が近く、
漢字変換を頻繁に使用する日本語では少し扱いづらいです。
隣の変換キーの方が押しやすいです。
でも長年の癖でスペースキーを押してしまう…
あと矢印キーが大きくなったのはいいんですが、
その関係で右矢印が若干届きにくくなってます。
通常作業は問題ないものの、テキストを打っていると、
地味に使用したりするので、慣れるまでは少し大変かも。
それでも今まで使っていたキーボードよりも利便性は高く、
価格性能比は高いのは間違いないです。


◆ニュースネタ エルピーダメモリが会社更生法を適用
製造業では過去最大の倒産だとか…
2009年に産業活力再生法による公的資金注入をしたにも関わらず、
この結果となってしまったという意味では、
多少の延命にしかならなかったということでしょうか。
バラマキ法案や行政の判断ミスと批判されても仕方ない感じも。
まぁ、でも円高が理由というよりは、それ以前に危うかったわけだから、
国際競争力の無さが主要な原因だったんでしょうね。
分野によって多少差異はあるものの、PC・家電分野を眺めると、
日本のものづくりの崩壊を感じずにはいられませんね。

この件についてはあまり詳しくないので、ほどほどにしておいて、
日本の経済不況において、政治の責任がよく言われますが、
経済界の責任も同等かそれ以上に感じずにはいられません。
「ガラパゴス携帯電話」でも言われたことですが、
日本の製品、とりわけ電化製品は「多機能」や「抱き合わせ販売」を軸とした結果、
安価で提供された海外製品との競争に敗れ、苦しい立場にあります。
要は、「余計な機能や製品はいらないから、その分だけ値段を下げろ」ということなんですが、
護送船団方式から抜け出せずに機能の切捨てができず、
また、多機能を優先するあまりにデザイン性で大きく出遅れてしまうなど、
多機能高性能ブランドに拘ってしまった日本は、
大きな国際的市場となった発展途上国の普及期需要である「低価格路線」に対応できなかったわけです。
勿論、この普及期が終われば、次は高品質・多機能・高い安全性と日本の得意分野が来るわけですが、
先日の日立の再編や今回のエルピーダメモリの例でも分かるように、
日本の企業の体力が持たない事態になりつつあります。

バブル崩壊後の日本は「失われた10年・20年」と言われ、
それは主に日本政治の経済政策が時代遅れの公共投資策から脱却できなかったことが原因でしたが、
それは同時に日本の企業体質も何ら変わらなかったことも意味し、
バブル経済で培った「機能を1つ追加すれば新製品は売れる」的な多機能主義を脱却できず、
そのツケが海外市場への出遅れになって現れ、
それが円高とともに日本経済を直撃しているように思えます。
さらに国内市場で考えれば、非正規雇用の増大等の賃金低下が国内需要を下げる一因ともなり、
そういった低所得者層の増大が多機能高価格の日本製品離れをさらに助長し、
国内でも製品が売れなくなるという悪循環を引き起こしています。

まぁ、だからといって特効薬があるわけではなく、
どこかで身を削ってでも我慢をし、中長期的な視野で戦略を練る必要があるわけですが…
あらゆる意味で、「我慢」が難しい日本社会になってしまっているのが辛いところです。


◆プロ野球ネタ オープン戦開催中
先週末にオープン戦が本格化し、多くの球団が実戦モードに入っています。
個人的に注目しているのは、ソフトバンクとオリックス。

特にソフトバンクは戦力が流出したものの、
しっかりと補強しているだけに、昨年と変わらずに手ごわい存在です。
投手陣では先発3枚が抜けたものの、帆足投手をFA補強し、
新外国人でペニー投手とピント投手を補強、
岩崎投手と山田投手も成長しており、公言している15勝は高すぎるとしても、
二桁勝利は計算できてもおかしくなく、軸はなくとも粒が揃っており、
2005年のロッテのように二桁勝利投手6人という可能性も出てきます。
抑えの馬原投手が手術ということになりましたが、
昨年の日本シリーズのこともあって抑え起用には元々疑問符がありましたし、
スムーズに抑え交代ができるという意味では、チームにとってはプラスかもしれません。
打線の方でも、明石選手が川崎選手の穴を埋めるような活躍をしていますし、
新外国人のベーニャ選手も好調、
まだオープン戦での出番は少ないものの、2年目の柳田選手も成長著しく、
外野のレギュラー争いはかなり激しくなることが予想されます。
戦力は抜けたものの、しっかりと補強し、
昨年の優勝・日本一を糧に若手が成長しているソフトバンクは、
やはりパリーグ優勝候補の一角だと再認識しました。

オリックスは新外国人選手の李大浩選手が注目を集めています。
ある程度やるのは間違いないと思いますが、
それにしては少し期待値が高すぎるのが却って不安な感じがしてきます。
コメントももう少し謙虚であってもいいと思うのですが…
それだけ背負っているものが大きいからなのかもしれませんが、
大口を叩きすぎなのではと思うこともしばしばあります。
まぁ、それを言ったらオリックスのチームスローガンからしてアレですが…
ソフトバンクが黄金時代とか言うなら分かるんですが、
まだ優勝もしていないオリックスがそれを掲げるのには違和感があります。
戦力が増したのは間違いありませんが、
それ以上に雲行きが怪しくなっているような感じも…

…って、話が少し逸れてしまった。
李大浩選手に話を戻しますと、西武との練習試合のデータが各球団に行っているなら、
これからのオープン戦で李大浩選手は打ちまくると予想されます。
初球からガンガン打ちに来る超積極的な打者みたいですから、
苦手を探るよりも、どこが長打が出やすいかを探ってくるかと思われるからです。
それがシーズンに入ってどうなるか、注目したいところですね。
そういう意味では後ろのT-岡田選手の方が重要になるかもしれません。

2012年02月21日

プロ野球・オープン戦が開幕

先週末から早いチームではオープン戦が開始され、
その他のチームも練習試合を行うなど、実戦モードに突入してきました。
今年の開幕は3月30日ですから、まだ1ヶ月以上先なんですがね。
年々実戦が前倒しになっているような感じがします。
一昔前なら、200球・300球超えの投げ込みなんて当たり前のように聞きましたが、
最近はほとんど聞かれなくなり、
考え方の変化もあるでしょうが、実戦の前倒しの影響もあるんでしょうかね。

実戦が始まってみると、巨人の高卒2年目の宮国投手や、
中日の高校生ルーキーの高橋周平選手、
横浜の高校生ルーキーの高城選手といった若い選手の話題がよく聞かれるようになりました。
巨人の宮国投手は昨年まで2軍コーチだった小山コーチが育てた選手で、
素材の素晴らしさは評判どおりですが、昨年の2軍での実戦登板も少ないこともあり、
あまり制球に1軍で使うよりは、もう1年我慢した方がいいんじゃないかと思いますね。
少しブレーキをかけておかないと、将来性を潰しかねないような気がします。
同じことはソフトバンクの155キロ左腕の川原投手にも言えることで、
2軍での実戦登板の少なさがちょっと引っかかりますね。
高橋周平選手も2軍の実戦で使って、来年・再来年が勝負でしょうか。
早い段階で出てきそうな楽しみな選手です。
高城選手は捕手層の薄いチームなだけにチャンスはありそうですが、
捕手は早い段階で抜擢したとしても、競争相手がいないとなかなか育たない面もあるので、
安易にポジションを与えてしまうのはどうかなと。
楽しみな選手であることは間違いありませんが。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズの先発争い
今年のライオンズの先発候補は数が多く、
実績のある涌井投手と岸投手に、ベテランの西口投手と石井一久投手、
先発再転向の牧田投手、3年目の飛躍を目指す菊池雄星投手、
2年目の巻き返しを狙う大石投手、ルーキーの十亀投手と小石投手、
新外国人のゴンザレス投手の10人での争いとなっています。
この中では、大石投手と小石投手は一歩出遅れている感じで、
新戦力の十亀投手とゴンザレス投手がアピールを続けています。

普通に考えれば、涌井・岸・牧田・西口・石井・菊池投手の6人でしょうが、
今年の春先の日程はライオンズだけ余裕があって、
序盤で週6試合となるのはゴールデンウィーク9連戦のみ、
その後、すぐに交流戦に入りますから、交流戦終了までは基本5人で足ります。
先発陣に余裕があるだけに、実績のある投手といえども、
体調不良や不調があれば、先を見据えての再調整になる可能性もあるでしょう。
予想される先発候補が順調に仕上がった場合は、
春先の調子がいまひとつの西口投手と、昨年いまひとつだった石井一久投手の2人を
交互に登録・先発させる可能性が高くなるでしょうね。

これで、涌井・菊池雄星・牧田・岸・西口+石井一久投手の5人になりますが、
ルーキーの十亀投手の評価が思ったよりも高く、
二桁勝利を期待できるほどとなれば、当然、新人王も視野に入ってきますから、
先発が基本線で、長いイニングが無理なら抑えという形になると思われます。
そうなってくると、先発を誰の代わりに入れるのか。
今後はかなりシビアな争いになってきそうです。

新外国人のゴンザレス投手は本人が先発希望とのことですが、
上記のように先発5人に入るのは余程のことがない限りは難しく、
リリーフでの起用、抑え起用の可能性が高いでしょう。
同じ新外国人投手のウィリアムス投手と昨年活躍の岡本篤志投手とともに、
必勝リレーを担ってくれることを期待したいですね。

あと、将来的な面で見てみると、十亀投手と小石投手が加入したことにより、
右本格派の涌井投手と岸投手、アンダースローの牧田投手、
右サイドの十亀投手、左本格派の菊池雄星投手、変則左腕の小石投手と、
タイプの違う若い先発投手が6人揃うことになり、
移籍等がなければ、この6人でこの先5年は戦えそうな雰囲気さえあります。
そうなってくると、右本格派の大石投手は涌井投手らとタイプが被るだけに、
むしろチャンスの少ない先発よりはリリーフに戻した方が良い感じがします。
リリーフは先発に比べて世代交代が完全には進んでいませんし、
次は後ろの方も厚くしていってもらいたいですね。

2012年02月13日

特に

ネタなし。
無くはないのだけれど、タイトルに持ってくると差し障りがあそうなので、
適当にお茶を濁しておいて本文へ突入。


◆政治ネタ 防衛大臣は玄人であるべき?
前大臣の頃から防衛大臣が素人だ素人だと揶揄されていますが、
それでは逆に防衛大臣の玄人ってのは何なんでしょうか?

防衛の専門家という意味では自衛隊員になるのでしょうが、
ご存知のとおり、文民統制(シビリアンコントロール)が適用されるので、
武官である現役自衛隊員は勿論のこと、
元自衛隊の政治家の大臣就任も議論のあるところです(過去に自民・中谷元氏が就任した例がありますが)。
日本においての文民統制は、当然ながら過去の大戦の反省を意識してのもので、
機動的な意思決定や権力との癒着防止というよりは、軍部の暴走を防ぐ狙いになっています。
そういう意味では、防衛大臣の玄人というのは、
国会内部の衆議院の外務委員会と安全保障委員会、参議院の外交防衛委員会の所属者と言え、
大臣就任前から参議院の外交防衛院長だった田中直紀氏は一応条件を満たしています。
…まぁ、防衛大臣就任以後の発言を見ますと、素人よりの玄人と言わざるを得ませんが…
どちらかといえば、農水行政の方を主体にやってきた人ですしね…

話を戻しまして、防衛大臣は本当に玄人であるべきなのでしょうか?
玄人、自衛隊員は無理でも自衛隊が分かる人間ということになるかもしれませんが、
過去に先の大戦は侵略戦争ではないと公言して問題になるなど、
一般人である私達から見て、自衛隊の考え方は少し異質に思えてなりません。
それに通じるということは、いわゆる鷹派と呼ばれる過激思想家に近い考え方で、
そういう人物が防衛大臣を務めることは、果たして文民統制の精神に反さないのでしょうか?

日本の文民統制は、悪く言えば、素人であることによって軍部の機動性を落とすことで、
良く言えば、その機能を平和利用に限定させる要請です。
平和ボケと言われるかもしれませんが、現代は有事よりも平時の方が圧倒的に多いです。
仮に有事が起こったとしても、その判断は防衛大臣に一任されるわけではなく、
内閣総理大臣や官房長官は勿論のこと、
緊急的な判断でない限りは、与党の信認や国会の承認によって国民の意思決定に委ねられるわけで、
防衛大臣が軍事に精通している必要性は必ずしもありません。
それよりは、むしろ日本の専守防衛を任務とする自衛隊を普通の軍隊に切り替えるか否かが、
国民が関心を持つべき事柄であり、その答えが出ていない以上、
自衛隊を敏に扱う玄人よりは、自衛隊を鈍に扱う素人の方が、国民にとって安全だと言えます。

別に田中防衛大臣を擁護するつもりはないのですが、
ただ防衛の素人だからという理由で批判するのは違和感があります。
その批判は鷹派の理論であり、国民を平和ボケだと中傷しているのと同義じゃないっすかね。

民主党、野田政権に関して言いますと、参議院の方が数的に不利であるために、
参議院側の要望を無碍にすることはできず、配慮せざるを得ないところに苦しさがありますよね。
まぁ、それも国民の意思によるところなのですが…


◆プロ野球 キャンプも中盤へ。実戦開始
それよりも気になるのが産経新聞の記事で、
ダルビッシュ投手のポスティング資金が親会社の日本ハムの赤字補填に使われるって本当なんでしょうか?
別に正式決定したわけでもなく、それで赤字が補填されるからラッキーだね的な記事でしたから、
まさかとは思いますが… 早く火消ししとかないとヤバいんじゃないでしょうか?
このままでは球団に見返りのないただの人身売買となりかねず、
ファンや選手の球団に対する不信感が募る結果になっちゃうと思うのですが…
そういう意味でも早くポスティング資金の使い道を示すべだと思います。

ここまではその日ハムのルーキー・大嶋選手が話題になっていますが、
個人的には昨年まで西武に在籍したGG佐藤選手に被る印象があります。
大嶋選手はソフトボール、GG佐藤選手は独立リーグからと経歴は全く違いますがね。
初実戦でホームランを放つなど、驚かされる面もありますが、
今後、変化球攻めに悩まされるでしょうし、守備位置の関係もありますから、
話題性だけで起用していくことはしてもらいたくないです。
良い物を持っているからこそ、しっかりと育ててから使って欲しいです。

ここまでのキャンプ情報で評価を上げているのはソフトバンクですね。
件のブラッド・ペニー投手と正式契約となり、
まだ実戦登板はないため、評価はできませんが、期待の投手なのは間違いありません。
もう一人の新外国人投手・ピント投手は長身で球持ちが良く、クイックも速いなど、
かなり手強い印象を受ける投手で、活躍する可能性が高まってきています。
そうなると、FA移籍の帆足投手を含め、3人の先発投手が加わることになり、
先発転向2年目の摂津投手は勿論、若い山田・岩崎・大場投手らの成長に期待する所も大きく、
大隣投手や新垣投手の復活も考えられるなど、
抜けた3人の先発投手の穴を埋められる可能性が出てきました。
川崎選手の抜けた穴に関してはまだ何とも言えないところですが、
今年もパリーグの優勝争いに絡んでくる戦力を持っていることは間違いなさそうです。

2012年02月06日

プロ野球がキャンプイン

2月1日のキャンプインから1週間ほどが経とうとしていますが、
前半は寒さの強風が、ここ数日は雨に見舞われるなど、
ここまでは天気に恵まれているとは言い難い状況のようです。
これから実践段階の練習に入っていくと思われますから、
この雨を機に天気が良くなってくれればいいですね。

ここまで一番目立っているのはインフルエンザの猛威でしょうか。
横浜DeNAベイスターズの中畑監督が注目を集めていると思ったら、
インフルエンザの感染が発覚し、キャンプ3日目にダウン。
初日は報道の中心にいただけに、中畑監督のインフルエンザ感染は目立ちましたね。
これ以上、感染が拡大しないことを祈りたいです。

そういう自分も多少頭痛がしたり…
早めに寝ることにしましょうか。


◆ニュースネタ 沖縄防衛局長の講話問題
もう本当に防衛大臣は貧乏くじだよね。
まぁ、大臣に全く問題がないとは言わないけれど、誰がやっても苦しい。

地方の片田舎の一郵便局員が選挙ポスターを貼っただけで辞めさせられ、
裁判でもそれが合法と認められてしまう厳格な公務員の中立性を要求する日本では、
沖縄防衛局長の行動は軽率だったと言わざるを得ず、最終的には辞職するしかないと思われます。
過去にも防衛省内で行われていたという話は事実でしょうが、
それが露呈してしまった以上は責任を取らねばならないでしょう。

一方で、民主党が公務員の団体交渉権の緩和を目指しているように、
公務員の労働三権の見直しが行われつつあることも事実です。
そうやって労働三権と公務員の中立性との兼ね合いという原則に立ち返って考えてみるに、
公務員の中立性が要求されるのは、基本的には最終的な行動で判断されるべきで、
例えば、特定個人・団体に便宜を図っただとか、
公務員という立場を利用して作成した名簿を用い、不正投票を行っただとか、
そういった具体的な行動の着手が行われ、国民の損失になるような場合に限定されるべきで、
一個人である以上、公務員の政治性も基本的には認められるべきとも考えられます。
今回のケースに当てはめてみると、名簿の作成という段階が微妙なラインで、
そこが引っかかる可能性はありますが、
講話自体の問題性は日本の厳格過ぎる公務員の中立性の要求故のことだと思われます。
ぶっちゃけ、現時点では公務員に政治的人権はないに等しいので、
今回の行動はアウトということになります。

しかし、沖縄の基地問題は難しいですよね。
プロ野球のキャンプでも分かるように12球団中9球団が沖縄、
そうやって沖縄に球場が多く、プロ球団を誘致できる理由の一端に基地問題もあったりします。
今年、キャンプ前に東京ヤクルトの雨天練習場か何かが増設されたと報道されましたが、
それも基地受け入れの見返りとしての補助金があるからこそとも言えます。
プロ野球の沖縄キャンプレポートとか見ていると、
米軍基地受け入れの功と罪の両面を感じずにはいられないです。


◆プロ野球ネタ 埼玉西武ライオンズのキャンプ
牧田投手がインフルエンザでダウンして第1クールを休んだこと以外は順調なようで。
牧田投手にしても、昨年実績を残しただけに、
最悪でもオープン戦中盤までに実戦の目処が立てばローテ入りは可能なわけですから、
出遅れたことを焦らずにじっくりと調整していって欲しいですね。

注目はやっぱり投手陣で、ここまで木村投手や大石投手、菊池雄星投手ら、
若手の期待株が順調な調整を見せてくれているのが嬉しいです。
菊池雄星投手のオーバースローへのフォーム変更が吉と出るか凶と出るか分かりませんが、
高校時代は少し楽をして投げていた印象もあるだけに、
スライダーの曲がりは少し小さくなるかもしれませんが、キレは却って増す可能性もあり、
個人的には良い方向に作用するのではないかと見ています。

ルーキーの十亀投手と小石投手は今日の室内でのフリー打撃に登板したようですが、
十亀投手はストライク先行で好投を見せ、
小石投手は傾斜がないマウンドに苦労し、半分がボール球と制球に苦しんだ模様です。
そう考えると、十亀投手は先発でもリリーフでも行けそうで、
小石投手は慣れるまでは先発の方がいいのかなとも思えます。まぁ、今日の結果だけですが。
幸いにも、新外国人左腕のウィリアムス投手が使えそうな雰囲気があり、
リリーフ左腕が全滅になるようなことはないですから、
小石投手は先発として競わせた方がいいように思えます。
これで先発右腕は、涌井・岸・牧田・西口投手に、1軍入りを目指す大石投手、
先発左腕は石井一久・菊池雄星投手に、ルーキーの小石投手、8人の争いになるかと。
もう一人の外国人投手であるゴンザレス投手が先発希望という話ですが、
個人的には先発の数はあるだけに、リリーフに回って欲しい感じです。
十亀投手は7・8回のセットアッパーとして勝利の方程式に入ってくれればという印象です。

2012年01月30日

地震

先週の土曜日に山梨・静岡の富士山周辺地域で地震があり、こちらでは震度4を記録しました。
特徴的なのが揺れ方で、一発縦揺れでドンと来て、10~20秒ほどで鎮まるなど、
福島・宮城地域を震源とする地震に比べて、揺れる時間が短かったです。
個人的にはプレートテクトニクス論を全面的支持をする気はなく、
水蒸気爆発説も採りうるのではないかと考えているので、
今回のケースは後者寄りなのではないかとも思ってしまいます。
すぐに富士山が噴火するとは言いませんが、変化の兆候があることは確かだと思われます。
今までは伊豆半島沖を中心とした地震が多かったんですがねぇ… どうなりますか。

まぁ、そうやって改めて地震のメカニズムに思いを馳せてみますと、
私達は地球の内部について正確に知っているとは言い難いんですよね。
さすがに、地球空洞説だとか、アンダーグラウンドやラギアスがあるとかは言いませんが、
実際に中心を目指して掘り進めたわけではないだけに、
地球の内部構造がどうなっているのか、物的証拠を示すことはできていません。
日本の掘削船「ちきゅう」が今年にも深海を掘り進めるとのことですから、
地球の内部構造が少しでも明らかになればと思います。
日本人にとっては地震のメカニズム・地震予知が重要ですかね。
個人的にプレートテクトニクス論で分からないのは、
プレートが動く理由であるマントルの実際の動きがどうなっているのか、
超低速で動くプレートが地震を起こすだけの衝突を生むのか、がよく分かりません。
いやはや、難しくてよく分かりません。地球はまだまだ分からないことで満ちていますね。


◆ニュースネタ 東京電力の値上げに東京都がNO
先週、東京電力が事業者向けの電気料金の値上げ、
次いで家庭用電気料金の値上げも検討とぶちまけましたが、
値上げの試算には東京電力の経営合理化は盛り込まれず、
過去のデータで算出した数字を元に値上げ幅を決めたとのことで… そりゃNOを突きつけます。
福島原発の賠償訴訟でも居直ったような態度を見せるなど、
完全に破綻企業としての自覚はなく、大甘な公的大企業の体質が抜けていないように思えてきます。
このままでは東京電力の再生は不可能で、各種改革も思うように進まないでしょうなぁ…
やっぱり一度潰した方がいいんじゃないかと最近は思うようになりました。
今のままではリストラクチャー(再構成)できないよ…


◆プロ野球 キャンプインを前に駆け込み補強
中日がメジャーに挑戦していた川上憲伸投手と正式契約したとのことです。
これまではセリーグは巨人の補強ばかりが目立つ形で、セリーグの優勝は決まりかという雰囲気がありましたが、
中日が川上投手を獲得してチェン投手の穴を埋めたことで、セリーグも分からなくなってきましたね。
メジャーの日本人選手では、松井秀喜選手を始め、福留選手や井川投手らも未決定で、
日本に戻ってくる可能性もあるだけに、まだまだ戦力は流動的になりそうですね。

それとソフトバンクがブラッド・ペニー投手の獲得に乗り出しているとか。
もし獲得に成功すればホールトン投手の穴は埋めることができ、
杉内投手の穴は帆足投手で埋められるでしょうから、投手陣の穴は最小限で済みそうです。
そうなってくると、ソフトバンクのV3の可能性は十分出てきそうですね。
むしろ抑えの方が馬原投手が開幕微妙とのことで気になるところですが…

2012年01月23日

雪山

ここ数日、寒い雨の日が続いたこともあって、
夏山のようだった富士山にも雪がドカッと乗りかかり、雪山らしくなりました。
こちらでは雪が降っていませんが、風が冷たく、一気に寒くなった感じがしますね。

特にこれといったネタなし。細かいニュースにちょこちょこコメントする形に。


◆ニュースネタ 消費税増税問題
相変わらず、上げる上げないの話ばかりで、国民から中身の議論が出てきてないのが…
政府は完全スルーを決めているようですが、軽減税率の話が国民から出てきてもいいようなものも…
それでも議員定数削減や特別会計の再編といった政権交代時に期待された政策に対して、
例え増税のためのポーズ取りという側面があるにしても、
取り組み始めたことは一歩前進といったところでしょうか。
絵に描いた餅に終わらず、進んでくれればいいんですが、波乱含みでしょうねぇ…


◆ニュースネタ 沖縄の基地問題
内閣改造が行われ、防衛大臣云々という報道がなされていますが、
基地の県外移転を再度主張する大臣を起用するとは思えませんし、
誰が大臣になっても沖縄の反応は変わらず、貧乏くじのイメージがあります。
福島原発の汚染土壌の処理地の問題にしてもそうですが、
どこの自治体も受け入れ難い問題なだけに、一番合理的な場所を利用するのは致し方ないように思えます。
勿論、我慢の限界もあるので、それ相応の補償が国民から提供されるべきだとは思いますが。


◆ニュースネタ アメリカでSOPA法案が審議
アメリカのWikiが閲覧不能になるというニュースが流れ、
何でだろうと思っていたら、こういうことだったんですね。
アメリカでオンラインでの海賊行為を禁止する法案が審議中だとか。
こうなると著作権上グレーゾーンだったものが一気にクロとなってしまうだけに、
文書掲載サイトや動画投稿サイト、ファイルサーバーは死活問題になるでしょう。
アップされた時点で著作権の判断をなさねばならず、
それはもう掲載までのタイムラグがあることを意味し、
ましてやWikiのような文章では無断引用なのか創作なのか判別するのはほぼ不可能でしょうに。
規制の流れは致し方ないにしても、暴力的なやり口になっちゃってますね。

そうこうしていたら、ファイルサーバーの一つMegaupuloadが利用停止に。
FBIの捜査で逮捕者も出たとのことで、
他のファイルサーバーも一時停止や自粛傾向になっている模様で。
一体着地点はどこになるんでしょうねぇ。
著作権を守ることは大事だけれども、
同時に盗作までいかないまでも盗用は新しい文化の担い手にもなるわけで、
それはYoutube等の動画投稿サイトからも明らかですから、
あまり締め付けすぎるのも良くないわけですが…
アメリカは映画の著作権が伸びに伸びたりするし、裏はディズニーなのかねぇ。


◆野球ネタ ダルビッシュ投手がレンジャーズと契約成立
一時は時間切れも心配されましたが、
北海道日本ハムファイターズからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦をした
ダルビッシュ有投手が落札球団のレンジャーズとの契約が成立したとのことです。
日本の野球ファン以上にダルビッシュマニアだったレンジャーズに所属するということで、
将来的にも強豪としてプレーオフを沸かせてくれるでしょうし、
一野球ファンとして楽しみの方が大きいです。
ここの所、低下している日本人選手の評価を再度上げるためにも、
ダルビッシュ投手に対する期待は大きくなりますね。

まぁ、でもポスティングシステムはもう止めた方がいいですね。
契約成立したから良かったけれども、もし破談になっていたら、どうなったことか。
ダルビッシュ投手の場合はFAがまだ先ですから、
岩隈投手や中島選手のように来年FAで挑戦とはいかず、
再度ポスティングにかけるということになってしまい、
資金がかかりすぎることを敬遠する球団が増えたり、
契約がまとまったとしても守銭奴のイメージが強くなりすぎる等の弊害が大きくなったことでしょう。
送り出す側の日ハムとしても、来年以降だと入札額は間違いなく低下したでしょうし、
今回契約がまとまってくれて良かったと思ってるのではないでしょうか。
青木選手や中島選手への入札額も少なかったこともありますし、
全てFAにして残り年数分を選手からの上納金として戴く方がいいような気もします。
まぁ、選手側からすれば不当な搾取になりかねないわけですが、
ポスティングで受ける不利益の方が大きいだけに、議論の余地はあるかと思います。

それにしても、日ハムはポスティングで得た資金をどう使うつもりなんですかね。
今のところは明確にされていませんが…
オリックスはイチロー選手の資金で韓国球界から具投手を獲得、
西武は松坂投手の資金でバックスクリーンやトイレの整備等の球場リフォームに使用、
大きな資金なだけに、使い道をある程度示しておかないと、
ファンや選手からあらぬ目で見られかねないだけに、速やかな対応が必要かと思われます。

2012年01月13日

富士山

世界文化遺産登録を目指す等、ニュースにもなっている富士山ですが、
冬になったのにも関わらず、雪の量が異様に少なく、ハゲ山状態になっています。
JR東海で富士山の絵を描いた列車を走らせるようですが、
そこに描かれた富士山はもはや嘘っぱちとしか言いようがなく、
今の富士山の姿と我々が想像する富士山の間に大きな乖離が見られます。

我々が描く富士山の姿をおにぎりに例えるならば、
1枚の海苔で底を巻き、ご飯が露出している米の部分が雪、
それがかつての富士山の姿でしたが、
今ではコンビニでお米全体が海苔で覆われているおにぎりを買ったところ、
開封時に失敗して右上の方の海苔だけ剥がれてしまい、
少し米が露出している部分が雪、それが今の富士山の姿になっちゃってます。

年明けから太平洋側は比較的暖かく、降水量も少ないとはいえ、
一昨日は寒く、箱根でも多少の積雪があったのにも関わらず、
一夜明けた富士山は雪がほとんど積もっておらず、何とも寂しい限りです。
昨年の東日本大震災後に感じられた地の底から湧いて出る感覚はないものの、
富士宮では相変わらず地下水が止まっていないようですし、
富士山の活動が多少なりとも変化していることは間違いなさそうです。
まぁ、さすがに噴火するとまでは言いませんが、ちょっと心配ですね。


◆プロ野球 今シーズンのパリーグの展望
まだキャンプ・オープン戦前なので、こんなことを書くのは早いわけですが…
ソフトバンクと西武のFA補償がそれぞれ金銭となり、
外国人補強もソフトバンク以外は一段落着いた感じで、
残りは日ハム・ダルビッシュ投手の去就のみとなったので、ここで一度整理しておこうかと。

現段階で昨年に比べて戦力がアップしたのが、オリックス・楽天。
戦力がダウンしたのが、ソフトバンク・西武。
あまり変わらないのが、ロッテ。
ダルビッシュ投手が残留すればアップの日ハム、移籍なら大幅ダウンの日ハム。
以上のように分類できるかと思います。

注目はやはりオリックスですね。
新外国人選手として韓国の主砲・李大浩選手の獲得に始まり、
西武からFAのミンチェ投手、巨人をFAではなく自由契約にしてもらった高橋信二選手を獲得、
積極的な補強が目立つ今年のオリックスです。
昨年までは坂口・後藤・T-岡田選手と左打者に偏りがちな打線でしたが、
李大浩選手の獲得によって、坂口・大引・後藤・李・T岡田・バルディリス選手と左右ジグザグとなり、
打線のバランスが随分と良くなります。
実際に李大浩選手がどれだけの成績を残すか分かりませんが、
課題の右打者を補強できたのは大きいかと思われます。
投手陣は金子・中山・西投手らの若い先発陣に、抑えの平野・岸田投手にミンチェ投手が加わり、
リリーフ左腕以外に大きな穴はなく、戦力的に揃った印象を抱かせます。
ただ、オリックスはシーズン成績もそうですが波が激しいところがあり、
選手は隔年病の傾向が強く、好成績の後に悪い成績という形で(例えば、移籍組ですが木佐貫投手)、
シーズン中も連勝・連敗と好不調の波が激しいところがあるだけに、
どれだけ安定した戦い方ができるかが鍵となってくるように思います。

楽天は大きな補強こそなかったものの、
他球団の構想外になった選手を集めることで、チームの再生を狙っています。
投手では、ヤクルトの川島投手と橋本投手、阪神の上園投手、オリックスの加藤大輔投手、
野手では、横浜の稲田選手、ソフトバンクの小斉選手、ロッテの定岡選手、等々。
肝心の山崎武司選手が抜けた穴は、新外国人選手のテレーロ選手と、
西武から移籍のフェルナンデス選手で埋められるかどうか。
外国人選手が働けば、打線の得点力不足という課題は解消されますが、
こればかりは蓋を開けてみないと分からないだけに、未知数な面が大きいです。
岩隈投手の抜けた穴は永井投手の復活や若手の成長で埋められそうですが、
最後まで定まらなかった抑え投手の問題は解決していません。
経験のある加藤大輔投手が復活するかどうか。
ただ、全盛期でも安定感あるタイプとは言えなかっただけに、課題は大きいです。

ソフトバンクは杉内・和田投手という左の両エースを失ったのが大きな痛手。
野手陣の要である川崎選手も抜けますし、戦力的には厳しいです。
課題の投手陣は、攝津投手とFA移籍の帆足投手を軸に据え、
昨年台頭した山田・岩崎・大場投手のさらなる成長や、
実績のある大隣投手や新垣投手の復活に期待がかかります。
一昨年前は杉内・和田投手の2人以外の先発が固まらない中でも、
強力なリリーフ陣で優勝を遂げた実績があるだけに、何とかなる可能性もあるのですが、
その時とは違って、抑えの馬原投手に対する信頼感が落ちているだけに、
リリーフ陣への過度な期待もできないように思われます。
昨年のシリーズの継投で馬原投手は先発転向なのかと思いましたが…抑えを続けるんですかねぇ?
まだ外国人投手の補強は続くでしょうし、獲得する外国人選手の活躍次第でしょう。

西武は帆足投手とミンチェ投手を失い、フェルナンデス選手を失ったものの、
中島選手がポスティング交渉決裂残留によって、戦力のダウン幅は最小限となりました。
フェルナンデス選手は抜けたものの、新外国人選手を2人獲得し、
投手陣では十亀・小石投手という左右の即戦力投手2人を獲得し、
新外国人投手を同じく2人補強しています。
実績のある選手の離脱は痛いのですが、若い選手が育ちやすいチームということもあり、
昨年とは違って優勝争いに絡んでくるのは間違いないかと思われます。

ロッテはドラフトで藤岡投手と中後投手という大学生左腕2人を獲得し、
トレードで出してしまったサブロー選手をFAで再獲得するなどしたものの、
それで補強費が尽きてしまったのか、外国人選手は巨人退団のグライシンガー投手と、
ヤクルト退団のホワイトセル選手の2人で補強を終えてしまいました。
特に打線の得点力不足が課題だったのに、ホワイトセル選手1人でいいのでしょうか…
サブロー選手が全盛期の働きで4番を打ち、
大砲候補の大松選手が復活すればなんとかなりそうですが、現段階では不安の方が大きいです。

日ハムは横浜退団のスレッジ選手が復帰し、怪我をしていた田中賢介選手が戻りますから、
成長した中田選手を含めて打線は強力になるわけですが、
ドラフトでは菅野投手を事実上逃したことで1位指名を棒に振ってしまったことで、
ダルビッシュ投手の移籍が決定してしまうと、投手陣に与える影響はかなり大きくなります。
ダルビッシュ投手が残留すれば、優勝候補筆頭に出てくるぐらいの戦力はありますが、
抜けるとなると、武田勝投手ではエースの荷が重く、ケッペル・ウルフ投手も一歩足りない、
栗山新監督の経験のなさも考えると、上位争いも厳しくなりかねません。
ダルビッシュ投手のポスティング資金でもう1人軸となる先発投手を獲得するのか、
ダルビッシュ投手の去就とその後の補強に注目が集まります。

2012年01月06日

中島の交渉は決裂、西武残留へ

埼玉西武ライオンズからポスティングシステムを利用し、
落札球団のヤンキースと交渉していた中島選手の西武残留が決定したようです。
落札球団が決まった時から心配はしていましたし、
途中経過から伝わってきた今季の1/4の年俸8000万円以下という低条件から、
残留した方がいいのではないかと思っていたのですが…
いざ交渉決裂となると、複雑な気分です…

それに拍車をかけているのが交渉決裂のタイミングです。
交渉期限は7日の朝まででしたから、少なくとも今夜までは交渉が続くと思っていたのですが、
昨晩に中島選手が代理人と交渉するために渡米したとの報道があった後、
翌朝すぐに交渉決裂報道ですから、中島選手は代理人と直接話すことができたのか、
その上での納得しての交渉断念なのか、疑問の残るところです。
報道があっただけで、実際に渡米したのが何時なのかは分かっていないのですが、
代理人と直接話し合ったのであれば、ギリギリまで交渉すると思われるので、
その前に交渉が打ち切られて締まったのではないかと不安になります。
まぁ、例え、引き続き交渉していたとしても、
ヤンキースの提示する条件は変わらなかったでしょうから、結果は変わらなかったかもしれませんが、
少しは釈然としない気持ちも薄まったのかなという気もします。

今回の交渉決裂に関しては致し方なかったように思えます。
球団が決まる前から年俸が半分になる可能性は考えていましたが、
実際はそれ以上の低評価、1/3を超える1/4近い完全な控え選手評価…
メジャー挑戦はお金ではない、「夢」だと言うかもしれませんが、
その「夢」は人それぞれであり、裸一貫でやりたいなら、プロ野球を経ずに渡米すべきですし、
最高峰の舞台、メジャーリーグでやりたい夢であるのなら、良い契約条件を求めるべきです。
アメリカは競争社会・実力社会と言われますが、実際は「契約社会」です。
良い契約条件を手にした選手から使われていくわけですから、
今回の中島選手の契約の場合、開幕メジャーの保証はなく、下手するとマイナーの招待選手並み、
仮にオープン戦で結果を残したとしても、ジーター・Aロッド選手らが万全なら試合に出ることはおろか、
ベンチ入りも他のポジションの選手を優先する可能性が高かったでしょう。
そうなると、マイナーで外野を含めた複数ポジションに挑戦しながら、
(契約優先度の)「順番に」出番を待ち、出番が来たとしても故障者が出ない限りはベンチ…
良くてマイナーを行ったり来たり。最悪、1年はマイナー漬けにされたことでしょう。
アメリカの野球を体験したいというなら、マイナーで野球を学ぶことも大事だと思いますが、
メジャーで野球をやりたいというなら、条件的には決して良くはありません。
選手として脂の乗った時期に、マイナーで干されてしまうというのはマイナスでしょう。
メジャーで試合に出たいのならば、1年待ってFAで自由に交渉した方が良い条件を取れるかもしれません。

ただ、忘れてはならないのは、控え選手評価のヤンキースが落札球団となった事実です。
日本人内野手はこれといった成功例がなく、外野手の青木選手でさえ、中島選手と変わらない評価、
メジャーリーグの日本人野手を見る目がシビアになっていることは間違いありません。
仮に、来年、海外FAでメジャー挑戦を表明したところで、好条件を提示する球団がるかどうか…
もっと日本で圧倒的な数字を残したり、複数ポジションを守れることをアピールしないことには、
メジャー挑戦の足がかりさえ掴めなくなる可能性もあります。
中島選手ならトリプル3、ホームラン30本は必要とされないでしょうから、
3割3分で首位打者争いをし、100打点、30盗塁以上をマークし、
守備ではショートだけでなく、セカンドや外野を守れることをアピールすると幅が増すかもしれません。
いずれにせよ、現状のままなら来年も厳しい評価に曝されてしまうでしょうから、
今年しっかりとした成績を残し、昨年のうちに入札しておけば良かったと思わせるような活躍をしてもらいたいですね。


◆ライオンズネタ 中島選手の残留による影響
ライオンズファンとしては中島選手の残留は嬉しいですし、
これで打線の心配が吹き飛ぶ形になって良かったのですが、
ただ、それで万々歳かというとそういうわけでもなく…
問題は中島選手の今後に対する気持ちと、後継と目されていた浅村選手のポジションです。

まず、中島選手は今後どうするのか。
自由契約でのメジャー挑戦というような形は取らず、ライオンズでプレーするようですが、
来年オフに海外FA権を行使して再びメジャー挑戦を目指すのか、
それともメジャーへの夢は一時封印して、ライオンズで切磋琢磨するのか、
来年球団に残るのかどうかが気になる所です。
もし、メジャー挑戦するなら、変わらずにショート一本なのか、
それともセカンドや外野にも挑戦するのか、それによって起用法も変わってきます。
中島選手の起用法が固まらないことには、後継と目されている浅村選手の起用法も定まらず、
本来ならショートを予定されていましたが、
昨年同様にファースト・セカンド・ライト・レフトとポジションが定まらなくなる可能性も。
浅村選手の今後を考えれば、できるだけポジションを固定したいので、
内野なら内野と決めたいところなのですが…
流動的になった2人のポジションをどうするのか、頭を悩ますところです。

次に、浅村選手のポジションを決める上で問題なのが片岡選手の状態です。
肩の手術を行い、リハビリ中の片岡選手ですが、
新外国人選手としてセカンドも守れるヘルマン選手を獲得したことを考えますと、
開幕には間に合わない可能性が高く、肩の復調具合が心配になってきます。
もし早期復帰を果たしたとしても、肩の痛みが完全に消えるのかどうか。
もしもセカンドのようにショートスローが多く、
肩の稼動範囲が狭くて負担が大きくなるようなポジションが無理だというなら、
ショートや外野コンバートも視野に入れなければなりませんし、
片岡選手がセカンドを守れないという状況が長く続くのであれば、
浅村選手をセカンドで使い続けた方がいいと思いますし、
短期的な時間でしかないなら、別のポジションで固定して使った方が良いように思います。
そうなってくると、ファーストが無難でしょうか。
チーム的には外野を守ってくれると便利なんだけれども、
内野から外野へ、外野から内野へ戻るケースはあまりないですからねぇ…
中日の荒木選手ぐらいしか浮かんでこない。
そもそも二遊間の選手が余ることの方が珍しいですから、
なかなかそういったケースが生まれなかったこともあるのでしょうが…
嬉しい悩みということでしょうか。

中島選手の残留を受けての野手陣容を考え直してみますと…
 1番 レフト   栗山
 2番 セカンド  片岡or原
 3番 ショート  中島
 4番 サード   中村剛也
 5番 ファースト 浅村
 6番 DH    クリス・カーター(対右)、ヘルマン(対左)
 7番 ライト   坂田or大崎(対右)、高山or佐藤友亮(対左)
 8番 キャッチャー炭谷
 9番 センター  秋山or斉藤

上位打線の1~4番が昨シーズンとほぼ変わらないので、
これだけで打線の安定感が出てきました。
浅村選手を外野に回せば、ファースト・DHがさらに有効に使えますが、
前述のように固定して使いたいので基本ファーストで。交流戦は外野あるかも。
これで外国人選手は少なくとも1人機能してくれれば良いことになり、
かなり計算が立つようになりました。
それでも外野が1枠以上空いている状況に変わりはなく、
年齢的にも坂田・大崎・高山選手の3人は勝負所だと思うので、
レギュラー取りに向けて頑張ってもらいたいです。
熊代選手は以前書いたように期待が高いので、
スイッチ転向を成功させるためにも2軍で実戦中心で、シーズン終盤に期待してます。
他にも高卒3年目の石川選手やルーキーの田代選手もいるだけに、
外野の中堅・ベテラン選手は今年しかチャンスがないつもりで頑張らないと。

浅村選手に話を戻しますと、正直、中島選手が抜けることを想定したオーダーで、
ショートを守って主軸を打つのは厳しいかなと思っていました。
浅村選手も下半身を使う打撃フォームですし、
負担の大きいショートでは今シーズンのように疲れが出てしまう可能性があったからです。
でも、中島選手が残留となったことで、打撃の方にある程度集中できますので、
来年は打撃の方での主力選手入りしてもらいたく、5番起用としました。
目標は2割8分10本70打点以上、3割15本80打点以上で満点です。

話が変わって、ソフトバンクの移籍した帆足投手のFA補償ですが、
戦力的には中島選手の残留で充当され、
ポスティング分が消え、年俸分が圧し掛かってくるので、金銭補償が大ですね。
これでリストから外れた松中選手を指名したら、優勝に向けて本気だと思いますが、
昨年の流れからしてそれは「ありえない」だけに、金銭補償でしょうね。
右の外野手が足りないだけに多村選手もいいのですが、松中選手と同じ理由でなさそう。
あとリストを外れてそうな選手だと江川選手が微妙なところですが、
それなら金銭を選びそうな感じもするので、やっぱり金銭補償が濃厚かと思われます。

2012年01月03日

箱根駅伝は、東洋大学が完勝

正月恒例の箱根駅伝は東洋大学が往路・復路ともに制し、
往路新記録を始め、復路も新記録をマーク、
総合も去年の早稲田大学の記録を8分も更新、
加えて昨年は最小タイム差の21秒の2位に終わったのに対し、
今回は最長タイム差となる9分差を付ける独走での優勝となり、
文字通りの東洋大学の圧勝という結果でした。

柏原選手が入学してから、往路で圧倒的な力を持ち、
2年連続の優勝、昨年も僅差での2位と、元々、力のあるチームでしたが、
5区での柏原選手の逆転が前提だったこともあり、
柏原選手頼みな面は否めませんでした。
それが今年は1区の宇野選手の区間4位から始まり、
2区の設楽啓太選手が区間2位でトップに立つと、
3区の山本選手も競り合いながらも区間2位の走りでトップをキープ、
4区の田口選手は1年生ながらも区間賞の走りでリードを広げ、
5区の柏原選手が区間新記録をマークして2位と5分差を広げて往路をフィニッシュ。
そんな大きなリードがあれば、前半抑える無理をしない戦略を取るものですが、
復路も前半から積極的なレースを見せ、
6区の市川選手が区間賞、7区の設楽悠太選手が区間新記録をマーク、
8区の大津選手もあと一歩で区間新という好記録での区間賞、
9区の田中選手こそ区間6位に終わったものの、
10区の斉藤選手も区間賞をマークするなど、
柏原選手抜きでも勝てていたとさえ思える完璧なレース結果でした。

もう今年は東洋大学が強かったとしか言いようがないですね。
ライバルの駒沢大学や早稲田大学が往路で思ったほどに伸びてこなかったこともありますが、
各選手が箱根にコンディションを合わせ、安定した走りを見せたことは見事でした。
唯一、一昨年の優勝と昨年の追い上げの立役者で、
柏原選手と並ぶ中心選手であった4年生の田中選手が記録が伸びなかったのは残念でしたが、
1~3年生が悉く好記録をマークできた背景には、
彼ら4年生のリーダーシップがあったからこそだと思います。
注目の柏原選手もこれまでとは違う下りでの速さを見せるなど、
さらなる進化を見せつけ、今後の日本の長距離会での活躍を期待させるものでした。
優勝、おめでとうございます。

一方、東洋大学が記録的な好タイムをマークした関係で、
8区で3校の繰上げスタート、9区で5校(?)が繰上げとなって、襷が繋がりませんでした。
しかし、昨日の5区で大ブレーキとなり、記録的には最下位に終わってしまった東農大は、
6区で佐藤選手が区間2位の好記録をマークするなど、
復路で挽回して意地の走りを見せてくれました。
レース結果としては早々と優勝やシード校が確定する展開ではあったものの、
内容的には見所の多いレースだったように思います。


◆ニュースの話 消費税増税
増税法案が通らなかったら解散総選挙って本気なんでしょうかねぇ…
民意を見誤っているとしか思えないのですが…
確かに、統計的には消費税増税容認の意見が多くなってきているとは思いますが、
無条件で賛成する人などいるわけもなく、
消費税増税の時期の問題、消費税増税の方法、増税分の使い道と、
増税の中身の議論で意見が分かれることは必至です。

私自身は消費税増税は必要だと思っていますが、
それでは今の民主党案に賛成するかと言えば、明確に反対する立場です。
給付付き税額控除ってカナダ式を考えているのでしょうが、
それは税制全体を考えた時の不公平感の対策として採られるものであって、
消費税増税による逆進性(低所得者に相対的に負担となること)対策ではないからです。
給付付き税額控除は支出で考えるのではなく、収入で考えてしまうわけですから、
収入をゼロにすれば給付を最大に受けられるわけで、
収入ゼロでも預貯金で暮らせる家庭は給付を受けられる可能性が出てきますし、
ありえない話ではありますが、消費を最大限に切り詰めれば、
それこそ窃盗を繰り返すのであれば、給付だけを受けられるという可能性が出てきます。
つまり、消費に対する対策ではないので、逆進性の対策とイコールにはなりません。

普通に考えれば、食料品等への軽減税率の適用に話は行くのですが、
やはりというか何と言うか、上げる税率に対して負担する議論のコストが高すぎるためか、
まともに議論されていないのが現状といった感じです。
そもそもの課税方式、小売店が消費者に代わって負担する現在の方式では対応できないためで、
消費税の抜本的議論が必要なはずなんですが、
結局、国民の方もイエスかノーかでしか考えておらず、
中身の議論まで至っていないのが現状のように思えます。
私としては一番手っ取り早いのは、消費税を一律に上げて、
軽減税率適用分を確定申告等で還付させるのが良いかと思うのですが、
何に軽減税率を適用するのかしないのかで一悶着起こってしまいそうではありますね。

現状の流れだと、民意を誤った野田首相が解散総選挙やって大敗。
結果として消費税増税はまた流れてしまい、日本経済も回復しないまま財政破綻でIMFのお世話に、
うわー財政再建ためだけの大増税だ、死ぬよ~となって日本は滅びました。めでたしめでたしが濃厚。
政治家も政治家だけれども、一向に民意が成熟しないのも…


◆ゲームの話 『WHITE ALBUM 2』
もう嫌だ。どうしても主人公はこんなにアホなんだ… orz

…まぁ、始まりの時点が雪菜ラブラブMAX状態で始まるので、
それも一応考慮されており、選択肢を選ぶ形になってはいるのですが…
主人公のあらゆる行動が遅すぎます。すっげーイライラする…
雪菜が不安定な状態のままだったら、あの対応も分からなくはないものの、
通常以上に回復しているのだから、もっと雪菜を信頼してもいいのに。
大体、最初のかずさとの出会いはともかく、
その後の取材や密着取材なんて、お蔵入りしない限りは100%世に出てバレるのに、
約束を律儀に守って報告しない意味が分からない。
お前はバカなのか? もう勘弁してくれよ、マジで。

終章は主人公の弱さだとか恐怖に共感できるところもあったので、イライラ感が相殺されていたものの、
終結部でのその対応はまるで浮気が見つかったご主人状態としか思えず、イライラ感ばかりが募ってきます。
おそらく問題は、かずさルートと雪菜ルートがほぼ共通した展開であることでしょう。
2つを全く別のルートに分けてしまった方が良かったはず。
中途半端に共通化させてしまったことが、なによりの失敗でしたね。

そんなこんなで現在は中座状態。もう妄想に逃げてる(爆)
妄想の中では、主人公と雪菜とかずさの3人の共同生活展開中です。
既に頭の中では、コンサートでかずさが2人の結婚を祝したオリジナル曲を作って披露し、
雪菜はかずさの専属マネージャーになりました、というエンディングが見えています(笑)
まぁ、最後までやってないから、本当の結末を知らんわけですが(^^;
あー、やる気減退中。もう妄想に生きようかと思います。勿論、かずさ・雪菜でレズプレ(以下略)。

2012年01月01日

2012年の始まり

元日にいきなり地震ですか、そうですか。
地球も2012年をワクワクしていると捉えましょうか。あれ、それだともっとヤバイのか?
天変地異は防ぎようのない面があるだけに、何事もないことを祈りたいです。
私たちにできるのはもしもの時の備えと、
地球環境を破壊しないように節電・モッタイナイ作戦で限りある資源を大切にすることでしょうかね。

そんなこんなで、遅くなりましたが、皆様、明けましておめでとうございます。
昨年もサイトの更新はほとんどなし、ブログも1週間に1回の目標は達成できず、
2週間に1回とか、最大で3週間ほど空いてしまうこともあって、反省の一年でした、
もうね、自分のサイトを開かない日も多かったし、それはそれでマズイな、と(苦笑)
今年こそブログを1週間に1回は更新し、サイトを毎日チェックできるように頑張りたいです。

それにしても元日営業のお店が普通になってきましたね。
出遅れないためにも早めに広告をチェックしなければならず、元旦は慌しいです。
…とはいえ、買ったのは298円で出てたメモリーカードリーダーだけですが… orz
福袋とか買う気にならないんだよなぁ… 買うことが目的ではなく、使うことが目的だから。
初日の出の方は無事に見られました。曇りがちだったものの、わりと綺麗に見えました。
県内でも他の地域では見えないことが多かったようでラッキーでした。
それにしても富士山の雪は少ないなぁ。クリスマス寒気が抜けてから暖かいですし。
まぁ、心情的にはクリスマスも年末も正月も寒気が吹き抜けてますが。
小木曽雪菜だけが心の癒しです(爆)


◆ゲームの話 『WHITE ALBUM 2』 微ネタばれあり、注意
今年はWHITE ALBUM2の雪菜シナリオで二年参りならず二年プレイ。
雪菜かわいいよ雪菜。怒ったところも、拗ねたところも、ちょっと弱気になって軟化していく様も。
描写的にキスを2時間していたというなら、もっとキス押しでも良かった気がします。
まぁ、わりと長めで、それより長いのはWINTERSのKISSシリーズぐらいかもしれませんが、
それぐらいねちっこくやっても良かったかなと。
今回は小春のあまがみシーンだとか、雪菜の尺八シーンだとか、Hぃアングルが多かった感じがします。

と、そんな感じで雪菜がハッピーエンドを迎えて大満足。
もう「窓に置いた加湿器を~強くしてる午前2時~♪」になったので寝ようかと思ったら…

(以下、軽くネタばれあり。閲覧注意。続きを読むを選択のこと)

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2011年12月31日

2011年も終わり

波乱含みだった2011年も終わりを迎えようとしています。
2011年の感想に関しては前回書いた通りで、
2012年の展望も決して明るいものとは言えず、
いや、明るくなるかもしれないし、そうでもないかもしれない、、
世界の変化の中で日本が、国民が、今年以上に決断を迫られる可能性が高い年だと思うので、、
良い年が来るのを祈るのではなく、良い年を作って行きたいものですね。

特にネタもないので、相変わらずの『WHITE ALBUM2』の感想で今年も終了。
もう頭の中の半分は雪菜で埋められているし(苦笑)


◆ゲームの話 『WHITE ALBUM2』
現在の進捗状況は、千晶2回目クリア、麻理クリア、雪菜プレイ中という状況です。

千晶は単独でプレイしていると、終盤の展開に唐突感があって、付いていけなかったんですが、
雪菜のシナリオをプレイしていたら意味が分かりました。
まぁ、でも千晶の行動も正直分からないところが多いです。
当初は史実通りに描いていたのは間違いなく、
路線変更を図ったのは、自己を投影するためなのか、雪菜へのメッセージなのか、
それ以外のルートでは後者の可能性もありますが、千晶シナリオは前者ですかね。
いずれにせよ、千晶が『小木曽雪菜』という人間を解釈し切れなかった面は否めず、
正面から取り組んだであろう千晶1回目がどういった結末だったのか気になるところです。

麻理はシナリオライターが悪趣味だなという印象しかないです(^^;
麻理と佐和子の軽妙なトークの「陽」と、
春樹の側のシリアスな展開を描く「陰」とを、並行的に描いたのはもう悪趣味としか。
シリアス・笑い・シリアス・笑いと展開しちゃうので、シリアスで笑っちゃいました(爆)
まぁ、でもプレイ前の予想に反する意外な展開でした。
唯一の年上キャラなので、当然そういう期待をするわけですが… もう笑うしか(^^;
このシナリオでは雪菜がかなり面倒くさい女として描かれてますが、
他はわりとあっさり目なだけにこれはこれでアリだったかと思います。

雪菜はようやく『WHITE ALBUM』という展開になりました。
色々と語るまでもなく、雪菜シナリオの主人公モノローグで雪菜の魅力が全て語られてましたね。
『小木曽雪菜』という人間は「物語の主人公」で、
良くも悪くもシンデレラコンプレックスの気が多少ある少女マンガの主人公的存在です。
ただ、その相手が万能で全くブレず、望むことを何でもしてくれるような王子様ではなく、
ごく普通の傷つきやすい青年であった、ということでしょう。
そんなただ夢見がちな女の子に過ぎないのなら、『小木曽雪菜』は「キャラクター」に過ぎないのですが、
世界が自分を中心に回っているなんて微塵も考えていなくて、
傷ついて、相手を傷つけて、逆に後悔でもっと傷ついてを繰り返す痛いほどの優しさを持ち、
物語のヒロインのような決断や勇気が持てずに、でもここ一番では可愛く格好良くて、
常に迷いながら、葛藤しながら生きていく、そんなリアルさが「人間」たる理由であり、彼女の魅力でしょう。
雪菜いいなぁ… 私が好きな二次元ヒロインで三本の指に入るレベル。
ちなみに、1人目は『真野妖子』、これはガチ。ファミ通増刊の宮尾岳絵を見てなかったら、オタクになってない。
2人目は『フィーナ』かな。まぁ、未だに原作もプレイしてないし、アニメも見てないのですが(爆)
3人目はBLESSの『比奈山皐月』だったんだけれども、雪菜が振り切りそうな勢いです。フィーナ超えもある。

まぁ、でも気がかりなのは、まだかずさが出てきてないこと…
選択肢自体は出てるけど選べないために後回しになっているわけですが、おそらく雪菜クリア後になるのでしょうが…
そうなると、また雪菜を振る展開になるのか… 勘弁して欲しい。
かずさが出てきた上で雪菜を選ぶ展開もあるといいんだがなぁ…

2011年12月29日

人間『小木曽雪菜』

Leafの美少女ゲーム『White Album 2 ~closing chapter~』をプレイ中です。
まだ終わっていませんが、序章終了後から期待していた以上に面白いです。
もっとも、評価はかなり分かれそうな感じはしますが…
第一に『WhiteAlbum』と銘打っていいのかという問題があるかと。
内容的には同じ雰囲気がありますが、1はアイドルものだったのに対して、
今回は普通の大学生の恋愛模様なので『WhiteAlbum』の特徴がないですし、
序章では一応バンドをやっていたので新曲の『届かない恋』を始め3曲以上出てきますが、
終章は音楽をやっていないのでサッパリなので、アイドル・音楽性の要素が欠けています。
個人的にはKIDの『メモリーズオフ』シリーズに近い印象を受けますので、
続編と考えると微妙な評価になるかもしれません。
そういったマイナス面を考慮したとしても、良い作品に仕上がっていることは間違いないです。

現在の進捗状況は、小春クリア、千晶1回目クリア、千晶2回目プレイ中といったところ。
まだ半分も終えていないので、感想を書く段階ではないのですが、ここまでは非常に良い流れです。
小春シナリオは前作のマナに似てますが、それよりも不幸・堕落度合い高いです。
某△です!みたいな流血沙汰不幸惨事ではないですが、
そんな突発的不幸よりは身近にある不幸という感じで、良い(?)不幸な味を出してました。
まぁ、でも結局は雪菜の1回目の傷をプレイヤーに伝える役割だった印象もありますが。
それでも妙に小春の絵がエロいのはガチ。

千晶は1回目で展開は読めていましたが、2回目は衝撃の連続でしたね。千晶ではなく雪菜に対して。
千晶は美少女ゲームのヒロインを根底から覆しかねないヒロインなわけですが、
それでも妙に憎めないところがあることも事実で、プレイしていてそんなに不快感はないです。
まぁ、千晶ってプレイヤーそのものですもんね。
序章プレイした後に終章プレイしているプレイヤー、傍観者だからこそ楽しめるわけですから。
そんな千晶以上に驚いたのは『小木曽雪菜』という「キャラクター」、
序章で見せた誰にでも優しく可愛らしい学園の正統派アイドルとしての彼女、
本当は茶目っ気があって家庭的で少し内向的な彼女、
少しやきもち焼きで毒の入ったことを言うツンデレ要素のある彼女、
本当は臆病で人が離れていくのが怖くて鬱屈とした想いを抱えるヤンデレ要素のある彼女…etc。
正統派ヒロインであり、家庭的ヒロインであり、ツンデレであり、ヤンデレであり、
さらに終章では序章の影響で少し情緒不安定な面もあって、
そういう意味で『小木曽雪菜』という「キャラクター」は完全に破綻しているとも言えます。

つまり、『小木曽雪菜』はツンデレだとかヤンデレだとかそういった記号で括れない存在、
「キャラクター」という個性が混沌の中で漂い、千変万化しながら表層に現れる「人間」なわけです。
主人公よりも主人公らしい、明確な個性を持たない「人間」です。
美少女ゲームに限らず、恋愛創作、リアルの恋愛話もそうですが、
どうして人間は恋の話が好きなのか、それは話(視点)を通すことによる「分かりやすさ」でしょう。
恋や愛という人間の心理の中でも最も理解するのが困難な感情を、
話を通すことで分かりやすくし、理解した気持ちになれる。
それはリアルな恋の話でも一緒で、「どんな人?」という質問によって
人間は話し手の視点によって常に「キャラクター化」されてしまうわけです。
でも、現実の人間がそんな「キャラクター」で一括りにできるかといえば嘘であり、
それはその人に対して一番出ている「キャラクター」にすぎず、
実際は二面性以上に色々な多面性を「人間」は持っているわけです。

あまり詳しく書くと千晶シナリオのネタばれになりそうなので、ここらで止めますが、
『小木曽雪菜』は単純に理解できる「キャラクター」ではなく、
私たちが「キャラクター」として理解したつもりでいる「人間」そのもの、
私たちが「人間」である以上は絶対に最後まで真に理解できない「人間」そのものなわけです。
だから『小木曽雪菜』の感情や行動は絶対に理解できないし、
それはシナリオライターもそうだろうし、『小木曽雪菜』も分からない、
ただ「それが『小木曽雪菜』という人間だから」という言葉に集約されてしまうのでしょう。
序章プレイ時の『小木曽雪菜』は極めて人間臭い「キャラクター」という印象でしたが、
終章をプレイしながら「キャラクター」を超えて動き出す「人間」だと感じます。

そう考えていくと、『小木曽雪菜』という「人間」は、
「キャラクター」を求める美少女ゲーマーに対するアンチテーゼとも言え、
二次元キャラクターなのに極めて三次元の精神構造を持った存在です。
そこが『小木曽雪菜』の最大の魅力であり、この物語を成り立たせている理由なのかなと思います。
雪菜がもっとズルイ子だったら、逆にただ良い子らったら、
箱入り娘の守られてばかりの子だったら、逆にポジティブで積極的だけの子だったら、
そんな一面的なキャラクターだったら、この物語は成立し得ないし、
恋人であり、友人であり、パートナーであり、家族のような存在であるといった、
そんな色々と混じり混じった感情からくる関係性こそが、この物語を成立させてるように思えます。
ホワイトアルバム2はラブストーリーであってラブストーリーではない、
恋人という視点だけでは理解できない『小木曽雪菜』と主人公の関係性が非常に面白いです。

長々と語ってきましたが、要は『小木曽雪菜』がたまらなく好きだということです(笑)
どこまで行っても理解できない、毎日のように見せる顔が違う人間『小木曽雪菜』が好きです。
枠だとか、縦・横、奥行きを加えても、全てを知ることができない、
「人間」の味を思い起こさせてくれる作品です。


◆プロ野球 ソフトバンク・帆足のFA人的補償プロテクトリストに松中・多村が漏れる?
正直言って、帆足投手の移籍による人的補償は全く期待していないんですが、
松中選手がプロテクト漏れになるとすれば、獲得して欲しい気持ちもありますね。
まぁ、最終的にはプロテクトされると思いますが。
ライオンズでソフトバンクから欲しい選手は、
野手では内川・本多・松田・長谷川選手の4人ぐらいで、
若手を取るなら自前の選手を育てるでしょうし、取るとしても大砲候補、江川選手と李選手か。
投手も杉内投手と和田投手が抜けた影響で、ほとんどの1軍投手はプロテクトできる計算ですから、
戦力補強として計算できるとは思いません。
仮にプロテクトを外れたとしても、松中選手と多村選手は高年俸で、
そこまでして獲得する価値があるのかと考えると微妙な面もあります。

松中選手の年俸2億円は難しいとしても、1億円台に減額できるなら、獲得もあるかもしれません。
左の大砲候補が育っていない現状ですから、松中選手の経験は若手に良い影響を与える可能性があります。
特にタイプの似ている坂田選手は参考になるんじゃないかと。
ここまで外国人補強しか動きがないですし、もしプロテクトを外れたのならアタックしてもらいたいです。
多村選手に関しては… 右で故障も多いので…


◆プロ野球 2012年の埼玉西武ライオンズ 野手編
今オフにおける野手の戦力異動を簡単にまとめると、
フェルナンデス選手は楽天を選択し、後藤武敏選手は横浜へトレード、
石井義人選手とGG佐藤選手らは戦力外、ブラウン・マルハーン選手も退団、
中島選手はポスティング移籍でヤンキースと交渉中、
入団したのはトレードで横浜から武山捕手が、
新外国人選手としてユーティリティプレイヤーのヘルマン選手、左のカーター選手、
ドラフトでは俊足の田代選手、高校生の駒月選手と永江選手が加わった形です。

中島選手の移籍交渉が芳しくないだけに、残留の可能性もあり、
その場合はライオンズにとって非常に大きな戦力補強となるのですが、
現時点では中島選手が抜けた時のことを想定しなければなりません。
そうなると、フェルナンデス選手も抜けたことで、
クリーンアップ2人がいなくなるわけで、チームとしては非常に苦しくなってしまいます。

その穴埋めとして期待されるのが新外国人選手2人なわけですが、
まずはこの当たり外れが非常に重要になります。
過去の例から俊足高齢ユーティリティプレイヤーのヘルマン選手は厳しいかなと。
片岡選手が開幕に間に合わない可能性を考慮して、セカンドも守れる選手を取ったようですが、
この手の外国人で成功したのが広島のディアス選手やシーツ選手ぐらいなので、正直期待薄です。
カーター選手は左の大砲候補として期待してますが、こればかりは蓋を開けてみないと。
左投手が苦手という話もあるので、そこは不安要素です。
どうでもいいけれど、クリス・カーターってXファイルかよと思った。
打席に入る際は是非ともXファイルの音楽でヨロ(笑) 何かは起きそうだ(^^;

ポジション的には、キャッチャーが炭谷銀仁朗選手を軸に、星・上本・武山選手の争いとなり、
ファーストが新加入のカーター選手やヘルマン選手、
セカンドが片岡選手の間に合わない可能性を考慮して、原選手やヘルマン選手、
サードが中村剛也選手で、ショートは浅村選手が軸。
外野は栗山選手は確定で、秋山選手が有力、
もう1枠は左の坂田・大崎選手、右の熊代・高山・佐藤友亮選手やヘルマン選手か。
個人的には熊代選手には大きな期待をしているので、スイッチ転向で実戦を積ませたいので、
できれば2軍でしっかり育てて、後半戦や来年からレギュラーを狙うという展開が理想なだけに、
高山選手や佐藤友亮選手の踏ん張りに期待してます。
逆に坂田選手と大崎選手は来年が勝負、ここでレギュラーを取れないともう無理、
それぐらいの強い気持ちで立ち向かっていって欲しいです。

問題の打順の方ですが、ポイントとなるのは5番打者だと思います。
4番の中村剛也選手の後を打つ打者が一番重要です。
黄金時代中期の秋山選手の後の清原選手、黄金時代後期の清原選手の後のデストラーデ選手、
近年ではカブレラ選手の後の和田選手、中島選手の後の中村選手と、
その時々の看板打者の後ろを打つ選手が良ければ、チームの成績は安定します。
中島選手が抜けるとすれば、看板打者は中村選手になりますし、
そうなると5番が最も大事な打順だと言えるでしょう。
そこに一番良い打者(正確には2番目)を置きたいのですが、
栗山選手は得点圏打率は高いものの、四球を選ぶことが多く、1~3番に置きたいところ。
新外国人選手のカーター選手とヘルマン選手が使えればいいのですが、
蓋を開けてみないと分かりませんし、
余程開幕から好調でない限りは、中村選手が歩かされて勝負というケースが多くなり、
それにより力みからボール球に手を出し、泥沼にはまっていく可能性が大きいだけに、
日本の野球に慣れていない新外国人選手を置くのはリスクが高いです。
そう考えていくと、フェルナンデス選手は適任ではあったのですが、残念ながら退団、
そうなってくると浅村選手しかいないと思います。
タイプ的にはホームランバッターではありませんが、今シーズンも9本打ってますし、
来年は最低でも2割8分10本塁打を期待してますし、3割打てば中島選手の穴も埋まるほど、
勝負強く、何かをやってくれる期待感に満ちた選手なだけに、思い切って5番で使って欲しいです。
最終的には3番を打てるぐらいになって欲しいのですが、
すぐに3番に据えてしまうと、3番ショートということで中島選手と比較されてしまうだけに、
3番以外の打順で使うのがベターかと思われます。

次に3番打者ですが、ここに結果が出るまでという条件付で外国人選手を起用して欲しいです。
中村選手の長打力は外国人選手に負けていないと思うので、
自分が認めざるを得ない打者が後ろに控えていたら、
ホームラン狙いの雑な打撃をする可能性は低くなると思われます。
日本の野球に慣れるまでは3番で使って様子を見て、良ければ5番と入れ替える、
個人的にはそういった柔軟な対応をしてもらいたいです。
3番候補としては栗山選手が適任なんですが、手術明けの片岡選手の全治の程度が分からず、
開幕に間に合うのかは微妙で、間に合ったとしても痛みの有無が問題となるだけに、
片岡選手がいない以上は1番栗山・2番原という流れを崩したくないです。

以上のことから、開幕時点での打順は、
1番 レフト   栗山
2番 セカンド  原
3番 ファースト クリス・カーター
4番 サード   中村剛也
5番 ショート  浅村
6番 DH    坂田
7番 ライト   大崎(ヘルマン)
8番 キャッチャー炭谷
9番 センター  秋山

交流戦終了後ぐらいには、
1番 セカンド  片岡
2番 サード   原
3番 レフト   栗山
4番 ファースト 中村
5番 DH    クリス・カーター
6番 ショート  浅村
7番 ライト   坂田
8番 キャッチャー炭谷
9番 センター  秋山
になってると嬉しいんだけれども…

浅村選手と秋山選手は2年目のジンクスが気になるところですが、
2人ともシーズン前半と終盤が良く、研究されて疲れも出た中盤に失速しているだけで、
2年目のジンクスのパターンは、前半打って研究されて成績落として終了か、
チームの成績の見えた頃の8・9月に活躍して期待感を上げて終了が主なので、
研究された上で、それを乗り越えた2人には当てはまる可能性は少ないです。
あるとすれば精神的な油断? でもレギュラー未確定ですし、油断の余裕もないっしょ。

あとは左の強打者、坂田選手の一本立ちが必要不可欠です。
仮に外国人選手が2人とも外れた場合、
坂田選手が最低でも今年の浅村選手並みに打たないと厳しいと言わざるを得ません。
外野手は他にも熊代選手や斉藤選手と石川選手、ルーキーの田代選手と、
スピードを売りにした選手が多くなり、さらに成長段階にあるだけに、
坂田選手はここらで足場を固めないとチャンスがなくなってしまいます。
来年ダメならレギュラー取りは難しくなるだけに、気合入れてやって欲しいですし、
大きな戦力補強がない以上は、坂田選手と心中覚悟ぐらいの気持ちで腰を据えてやりませんと。

総じて見ると、投手に比べると野手の方が計算できない部分が大きく、
新外国人選手が外れると、正直言って厳しいものがあります。
新外国人選手が当たるか、片岡選手が復帰・完全復調すれば、問題の大半は解消されますが、
個人的見解ではどちらも半々の確率かと。
中島選手の数字的な穴埋めは可能だとしても、その存在感を埋めることはできませんし、
フェルナンデス選手の日本での経験も簡単に埋められるものではありません。
投手に比べて野手は世代交代が進んでいるだけに、
新しい選手に期待するよりは現在の選手のレベルアップが中心になりますから、
浅村・秋山・坂田・炭谷選手らの成長に期待したいです。
野手は投手よりも不安が大きく、少し我慢を強いられる展開となりそうです。

2011年12月26日

今年の漢字は「偽」

個人的には「絆」とは真逆で「偽」という印象の一年でしたね。主に「偽善」という意味で。
東日本大震災で人々の絆を再確認した一方で、
放射能に対するデマ情報が飛び交い、それに踊らされてしまう人々、
今でも被災地の瓦礫処理において地方自治体の受け入れの行動が鈍く、
ごく一部の反対でしょうが、放射線汚染が怖いと頑なに反対する人々、そしてそれに簡単に屈してしまう行政の弱さ、
風評被害による買い控えをする消費者、逆に風評被害だと殊更に騒いで自分たちの努力のなさを棚に上げる農協と農家…
それらはごく一部の動きであり、全体としては「善」の行動をし、変化を受け入れた人が多かったのかもしれませんが、
一方で現状維持を重視し、変化を嫌い、偽善的な行動が目立ったことも事実です。
それは被災者も同じであって、土地から離れようという若者を裏切りだと糾弾したりする行為は、
やはり偽善としか言いようがなく、変化を受け入れられない人々の行動が私には目立ちました。
TPPもしかり、消費税増税もしかり。
両方とも実施方法に問題があるにせよ、世の中の変化からすれば受け入れざるを得ない事柄です。
頑なに拒否姿勢ばかりを見せ、議論が進まないのでは話になりません。
そこら辺が日本人の議論の下手さの理由であり、国内世論ではなく、外圧に屈してしまう理由でしょう。
要は国内で成熟した議論ができないから、外の意見に従わざるを得なくなる。
嫌ばかりを言って、自身の政治的責任は果たさない。まさに「偽善」でしょう。

同じく「偽善」から連想されるのが「正義の名の下の暴力」です。
今年は「アラブの春」と呼ばれたようにインターネットが重要な役割を担い、
中東地域を中心に市民運動が行われましたが、
一方で政権打倒後のエジプトやリビアといった国々が安定したかといえば、そうとは言い切れず、
結局は「現体制に対する反発」という意味合いが強すぎて、
半ばアナーキズムに近い未来像が無い革命に終わってしまったように思います。
インターネットは「扇動」にはもってこいのツールではあるものの、
その先にある「対話」「議論」までは及ばなかった感があります。

日本に目を向けてみると、流行語大賞を取った「なでしこJAPAN」、
代表選手に東京電力出身の選手がいましたが、彼女らが東電を擁護するような発言をネット上ですると、
それに対して中傷とも言える発言を行って荒らしたり、
ツィッターによって有名人の行動が報告されて問題になったりと、ネットの弊害も目立ちました。
彼らからすると、面白半分だったり、正義感からの行動なのかもしれませんが、
それが公平な第三者から見ると、とんでもない行動であったりすることはよくあることです。
自分の正義だけで見るのではなく、反対側からも見つめられる視点の多さを持って欲しいと感じることが多かったです。

同様の傾向は報道の質の低下にも見られることで、
例えば小沢一郎氏の強制起訴問題、まだ決着は付いていませんが、小沢氏の無罪が濃厚な状況です。
小沢氏を強制起訴に駆り立てたものは何だったのか、検察審査会の問題もありますが、
起訴するべきという世論を作ったマスコミにも大きな問題があることは間違いありません。
先日の沖縄局長のレイプ発言にしても、後日の報道では実際に見聞きしたマスコミは少なかったようで、
主に地元紙の報道を追うような形で大々的に報道されてしまい、実際の発言の真偽が確かめられることはありませんでした。
政治に対する監視という意味でも批判報道は必要なことだとは思うものの、
最近はそれを越えて、クレイマーのように難癖を付けた批判報道が目立っているように思えます。
公正な視点があるからこそ、批判報道は意味を持つのであって、
最初からどちらかに偏った立場で報道することは、戦中の大本営発表に従ったマスコミと何ら変わりがありません。
それが分からなくなっているマスコミも多くなってきており、
週刊誌のゴシップ記事並みに落ちてしまった報道に危うさを禁じえません。

昨年から続いている検察の問題も同様。
大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件で明らかになった検察の「偽善」、
Winny事件で無罪が確定したことで、今後は京都地検も批判にさらされることでしょう。
Winny事件を、ごく簡単に言えば、刀を作っている鍛冶屋が殺人幇助で罪を問われるかという話であり、
勿論、刑事事件と知財事件を同列には語れないものの、そういったバカらしさを秘めた事件だったわけで、
そんなイチャモンを権力機関にやられては困るという感じですよね。
「正義の名の下の暴力」、「偽善」を感じずにはいられない事件でした。

いずれの問題においても言えることは、総じて視野が狭い。
自分達の理論だけで組み立ててしまい、そこに疑問を挟む余地がない。オリンパスの不祥事もそうでしょう。
東日本大震災でさらに思考が内向きになってしまい、この視野の狭さは恐怖です。

湊さんは今年を「激」で現そうとしましたが、おそらく来年が「激」でしょう。
政治だけ見ても、アメリカの大統領選挙を始め、主要国の選挙が目白押しで、
そのいずれもが現政権に対して逆風、順風に思えたロシアでさえ、逆風が吹き始めています。
世界が激動の変化を迎えつつある来年において、今年の日本人の視野の狭さが対応できるとは思えません。
的外れな批判を繰り返し、世界から取り残されないように、
私達は常に反対の視点を持ちながら、天秤のバランスの中で物事を決断していかなければならないように思います。


◆プロ野球 2012年の埼玉西武ライオンズ 投手編
今オフにおける投手の戦力異動を簡単にまとめると、
左腕エースの帆足投手がFAでソフトバンクへ、セットアッパーの許銘傑投手がオリックスへ、
リリーフを担っていたシコースキー投手とグラマン投手がそれぞれ退団、
入団したのは阪神戦力外の桟原投手、巨人戦力外のマイケル中村投手、
新外国人左腕のウィリアムス投手、秋の入団テストで好結果のゴンザレス投手、
ドラフトで即戦力右腕の十亀投手、左腕の小石投手が加わったという形です。

帆足投手と許銘傑投手の抜けた穴は大きくはありますが、
野手に比べて投手陣は中堅・ベテラン頼みになっている面が強く、
世代交代を推進していかなければならなかっただけに、却って良かったのかもしれません。
帆足投手は石井一久投手との二択で、石井投手の成績が落ちていただけに残留ならリリーフ転向の可能性もありましたが、
帆足投手が抜けたことで、ベテランの石井投手にはもう一頑張りしてもらわなければいけなくなりました。
勿論、一番の期待は菊池雄星投手の成長ではありますが、石井投手の復活も期待したいところです。
戦力外組の桟原投手とマイケル中村投手がどれだけやれるかは正直分からないです。
桟原投手は故障からどれだけ回復しているのか分かりませんし、
マイケル中村投手も巨人移籍後はさっぱりだっただけに、戦力にならない可能性もあります。
ただ、マイケル中村投手に関しては巨人移籍直後に見た時は組み立てが変で、持ち味を殺していた感があり、
考えて見ますと、日ハム時代も抑え捕手としてベテランの中嶋捕手がマスクを被ることが多く、
キャッチャーのリードで大きく変わってくる投手なのかもしれません。
新外国人は未知数で、ゴンザレス投手は秋のキャンプで好結果を残したので期待していますが、
コロンとした体型なだけに、体重オーバーでキャンプインを迎えるようなことがあると心配です。
十亀投手と小石投手は即戦力で働けそうですが、問題はどこで起用するか。
特に小石投手は帆足投手が抜けたことで先発の機会が増えそうな感じですが、
2人とも当初はリリーフでスタートすることになるのでしょうかね。
いずれにせよ、先発陣が豊富とは言えなくなっただけに、先発のチャンスはありそうです。

新戦力とその穴の分析はここら辺にして、来シーズンの投手におけるポイントは、
「エース」と「抑え」でしょう。
今シーズンは涌井投手と岸投手が揃って不調で二桁ならず、苦しいシーズンとなってしまいました。
来シーズンはソフトバンクが和田・杉内投手が抜け、日ハムはダルビッシュ投手が抜ける可能性が高く、
楽天も岩隈投手が抜ける可能性が高いということで、エース対決は絶対に勝利しなければなりません。
涌井投手と岸投手、そして抑えから再転向の牧田投手と3人の右腕がレベルの高い争いをすれば、
先発投手陣の層は自然と厚く感じられることになるでしょう。
まずは主力投手がしっかりとすること、そこがポイントですね。
二つ目は抑えを誰にするのか。
現状では新外国人投手のウィリアムス投手とゴンザレス投手を当てはめるようですが、
二人とも未知数なだけに、抑えとして固まるかどうか不安が残ります。
個人的にはセットアッパーとして活躍した岡本篤志投手に期待しています。
とりわけシーズン終盤は試合の流れを左右するような絶体絶命の場面でマウンドに立ち、
相手を力で捻じ伏せて抑えることで味方の士気を高め、数多くの逆転勝利の立役者となり、
シーズン後半は許銘傑投手以上の、牧田投手に並ぶ活躍を見せてくれました。
この投手で打たれたら諦めがつく、そういった風格を身に付けてきただけに、
最後を任せるには適任のように思います。
5月頃に一時抑えを務めましたが、その時は最後に投げさせられているという感じが強く、
頼もしさはまだなかったために失敗してしまいましたが、
今の岡本篤志投手なら、抑えで使っても抑えることのできる精神力を身につけているはずです。

以上のことから、投手陣の起用法を考えて見ますと、
[右先発] 涌井、岸、牧田、西口、大石、岩尾
[左先発] 石井一久、菊池雄星、中崎
[右中継] 野上、木村、十亀、平野、坂元、桟原、藤原、田中、藤田
[左中継] 小石、星野、松永、武隈、ウィリアムス、江草
[抑え]  岡本篤志、ゴンザレス、マイケル中村

先発投手は、涌井・岸・牧田・西口・石井・菊池でほぼ確定。
ベテランの西口・石井一久投手頼みなのは辛いので、
2年目となる大石投手やルーキーの十亀投手と小石投手が谷間や緊急時で投げてくれれば。
リリーフではクライマックスシリーズでも投げた野上投手に期待してます。
投げっぷりがよく、チェンジアップも効果的なだけに、
許銘傑投手に代わる8回のセットアッパーとして活躍してくれれば。
7回のセットアッパーには今シーズン7・8月に活躍した木村投手、
ルーキーの十亀投手が務めるようになれば、フレッシュさも加わり、頼もしい感じです。

総じて言えるのは、投手陣に関してはあまり悲観していません。
可能性的には若手が全く育たず、サッパリという可能性もあるものの、
一方で今年のホークスのように若手が一気に開花する可能性も秘めています。
チームの中心となる涌井・岸・牧田・菊池雄星投手らがグイグイ引っ張っていく展開になれば、
非常に面白い投手陣になるかと思われます。

2011年12月13日

なにやら

有名人のお墓参りがブームらしいとか…
正直言って、単なる石に会いに行ってどうするのと思わなくはないものの、
(ただし、将門石みたいな怨念が籠もったものを除く)
まぁ、そこは個人の好みの問題なので別に構わないのですが、
墓の前で写真撮影をする神経が全くもって理解できません。
いつから日本人はこんなに無礼になったのでしょうか。
故人が墓にいると考えているのなら、無断撮影による盗撮ですし、
墓など単なる石と考えていたとしても、
厳粛な雰囲気を必要とする社会的な儀礼の場としての墓を汚す行為に他なりません。
白い霊魂が移った? ラッキー、有名な故人の霊だって? バカいえ、墓に集まった単なる浮遊霊だよ。
別にお墓参りをするなとは言いませんが、
妖怪じゃないんですから墓場で運動会みたいなバカ騒ぎだけはしないでもらいたいです。

写真撮影といえば盗撮も増えているとか。
スマートフォンなど手軽に撮影機械を持ち歩けるのはいいのだけれども、
それに比例するようにマナーも悪化しすぎています。
私は写真自体をほぼ撮らないし、残さない人なんでよく分かりません。
自分の見た世界と、写真として客観的に残した世界は別モノじゃないですか。
さすがに主観が先で客観が後とは言いませんが、それでも認識論における主観の重要性は変わりがなく、
主観を客観として残せるわけではない写真にそれほど魅力を感じません。
プロのカメラマンの視点が見事な写真は芸術だと思いますが、視点を欠く普通の写真には意味を見出せません。
今の時代は「とりあえず撮っておこう」という安易な撮影が横行しているのが気に入らないです。
そういうのは「娯楽」ではない。
そう考えると、真の「娯楽」ってのは減ってきてますね。
「暇つぶし」ばかりか。おいおい、どんだけ暇なんだよ(苦笑)


◆プロ野球 帆足がソフトバンクへFA移籍「福岡の血が流れている」
最終戦終了の挨拶の時点で、一人だけ感極まっていた帆足君、
その時には心の中でFA移籍をある程度固めていたでしょうから、
そんな福岡の血が流れている帆足君がクライマックスシリーズ・ファイナルの初戦に先発したら、
そりゃもうホークスを勝たせようとしますわな(苦笑)
そうです、帆足はスパイだったんです!!

……
………orz
選手もファンも、みんながソフトバンクに負けて悔しい思いをしていたのに、
福岡の血が流れている選手会長は微塵もそんなことを思わなかったんでしょうね。
まぁ、ぶっちゃけライオンズファンの神経を逆撫でしますわな。
さすがにスパイは冗談ですが、「もう帰ってくんな、顔も見たくない」という気持ちです。
かつての工藤投手や石毛選手のFA移籍、
昨年の細川選手のFA移籍とは全く違う喪失感よりも怒りが先行してしまうだけに、
今後は敵としても応援したくないです。
帆足には絶対負けない。

同じくFA宣言していたミンチェ投手はオリックスへ移籍。
こちらは同一リーグとはいえ、逆に心配な感じもします。
低迷していた時期が長く、今年大活躍だったとはいえ、後半はやや尻つぼみだっただけに、
岸田・平野投手を始め、若くて意気のいい投手の多いオリックスで活躍の場はあるのかなと。
こちらも同一リーグ相手なので、頑張れとは言えませんが、
交流戦の時ぐらいは応援しようかなという感じです。帆足は交流戦でも絶対応援しないよ?

そんなFAで投手が2人抜け、フェルナンデス選手は楽天に取られてしまい、
ポスティング移籍の雲行きが怪しくなったものの移籍が基本線の中島選手と、
主力選手が抜けてしまうライオンズですが補強はサッパリ。
外国人選手でセカンドも守れるユーティリティプレイヤーを取るみたいですが、
そういうタイプは広島のディアスやシーツ以外に活躍した記憶がなく、
ほぼ間違いなく外れなんだろうなと思っちゃう辺りが寂しいです。補強になってねぇ…
とりあえずクリーンアップが打てそうな外国人選手と抑え投手候補の獲得はしておいて欲しいです。
入団テストしていたテリー選手らは結局不合格だったんでしょうか?
中島選手が残留ならこれ以上ない補強ですが、そうでない以上はしっかり補強して欲しいです。

来年のライオンズの陣容に関しては後日詳しく書く予定ですが、
野手では坂田選手が一本立ちしてくれないと厳しいですね。
外国人補強も当てにできない以上、左の大砲候補の坂田選手が花開いてくれませんと。
カブレラ・和田選手が抜けて、中村選手が開花したように、
打線は坂田選手と心中する気持ちで我慢強く使っていく必要があるように思えます。
投手では涌井・岸・牧田投手の右の3枚は強力として、左の菊池雄星投手が二桁勝ってくれないと困ります。
来年が勝負の年、新しい左のエースになるためにも、菊池雄星投手には結果を残して欲しいです。
あとは西口投手と石井一久投手の両ベテランにもう一分張りしてもらわねばならず、
逆にミンチェ投手の穴は木村投手や2年目の大石投手といった若い投手の台頭に期待したいです。
あとはルーキー次第、十亀投手と小石投手がどれだけやるか。
2人とも当初はリリーフだと思いますが、特に小石投手は先発のチャンスがあるかも。
大学の先輩の武田勝投手のようにリリーフから徐々に先発へという起用法になってくるかと。


◆プロ野球 牧田投手が新人王に輝く
プロ野球は各賞が発表され、MVP・新人王・ベストナイン・ゴールデングラブが決定しました。
今年はどれも順当だったと思います。特に異論はないですね。
嬉しかったのは、牧田投手がぶっちぎりで新人王に決まったことと、
浅村選手が1塁部門で2位に入ったことです。

牧田投手の活躍は文句なしだったものの、楽天の塩見投手が対抗馬として上がってきて、
それによる票割れによってロッテの伊志嶺選手との三つ巴になるかと思われましたが、
蓋を開けてみると牧田投手の圧勝でホッとしました。
打たれたとはいえ、クライマックスシリーズに出場し、活躍したことが好印象を与えたのでしょう。
その牧田投手の来季の推定年俸は3400万。
金額を明言しておらず、2倍から3倍の間ということは確かなのですが、
それだと3000万円から4500万円と幅が出ますが、上記の予想金額になった模様。
そうなると楽天の塩見投手や阪神の榎田投手とそう変わらず、あんまり上がらなかったという印象も。
個人的には3倍増の4500万円でスッキリしたように思います。

浅村選手は交流戦から外野手で起用されることが多くなったため、
ゴールデングラブを取れるとは思っていませんでしたが、
それでも票を集めたということはファーストの守備を記者が評価していたに他ならないでしょう。
そのまま1塁で起用し続けていれば、ゴールデングラブを取れていたかもしれませんね。勿体無い。
来年からはショートでゴールデングラブを取り続けられるよう頑張って欲しいです。

2011年12月08日

中島の落札球団はヤンキース

正直言って、まさかのまさかですよねぇ… なんだか雲行きが怪しくなってきましたね…
ヤンキースの内野陣は、ショート・ジーター、サード・Aロッド、
セカンド・カノ、ファースト・テシェイラと、主軸が揃っていますし、
ポスティングでは井川投手の時に痛い目に合っているだけに、
余程のことがない限りは入札しないと思われたのですが…
結果的に言えば、一番熱心だと思われたジャイアンツが入札しないなど、
思ったほど評価が上がらずに入札額が2億円前後に留まったことで、
控え内野手の評価で入札したヤンキースに決まってしまったということでしょうか。
昨年に引き続き、これがポスティングシステムの怖さですね。
最も評価している球団が落札球団になるとは限らないという意味で…

ライオンズファンとしては、送り出す以上はメジャーでバリバリ活躍して欲しいですから、
試合に出ることさえ難しいヤンキースへの移籍は嫌ですね。
ただ、スーパースターのジーター選手にも衰えが指摘され始め、
Aロッド選手も故障がちだったこともあり、主力のDHでの起用が多くなれば、
中島選手が実力でレギュラーを獲得することも不可能ではありません。
問題はヤンキース側の実際の評価がいかほどかですよね。
あくまで控え内野手の評価でしかなく、落札決定も副産物に過ぎないものだとすれば、
与えられるチャンスも少ないでしょうし、マイナーで過ごす「メジャー体験入学状態」になりかねず、
もしもジーター・Aロッド選手に代わる後釜として評価されているならば、
最初は控えでスタートしても、与えられるチャンスは多くなり、実力でレギュラーを獲得できるかもしれません。
後者の展開になるならば、難しくとも挑戦甲斐のあるチャレンジとなりますから、
ライオンズファンとしても熱く応援したい気持ちになります。
逆に前者の展開になるとすれば、今の井川投手の現状になりかねず、
メジャーになんて絶対に行かせたくないという気持ちになってしまいます。

あとは代理人を通じた本人とヤンキースとの交渉になるでしょうが、
マイナー契約であるなら前者の可能性が高いので残留してFAで挑戦した方が無難、
メジャー契約を取れるなら後者の可能性も出てくるだけに、道は険しくとも挑戦し甲斐があるかと思います。
中島選手にとっては夢が叶うかどうかの重要な決断になるでしょうが、
ここは相手の評価をしっかりと伺い、慎重に判断していただきたいですね。
西武球団としては現時点で特にすることはありませんが、最悪の場合に備え、
中島選手が気持ちよく残留できるよう準備はしておかなければなりません。
昨年の楽天とは違い、ポスティング資金目当てに補強するような気配も皆無ですし、
中島選手の集客力を考えれば、2億円とどっちが得なのかは言うまでもないことですから、
受け入れ態勢だけは怠らないで欲しいです。


◆ニュースネタ 「強姦」関連
政治の方の「強姦」と言うと、防衛大臣関連で揉めている事件の発端となった沖縄局長の発言。
その発言自体は人間性を疑われかねないだけに、更迭已む無しですが、
防衛大臣の「よくは知らない」発言は一人歩きした感じがしないでもないです。
もし沖縄の少女暴行事件について説明しろと言われても、少女が暴行された事実と、
それによって米軍基地への反対運動が強まったという新聞見出し程度の事実しか知りません。
性的な事件ですので、具体的に何をされただとかは余程の人でなければ知らないでしょうし、
個人的には説明に困る事件です。
この発言が原因で職を辞する必要はないと思いますが、
一連の発言で沖縄側が硬化している以上、最終的には辞任せざるを得ないのかもしれません。
とはいっても、根本的な問題は沖縄の負担軽減の点にあるわけで、
誰に代わろうとも、本土が沖縄の負担を背負うことを明確にしない以上は、
防衛大臣の責任を追及したところで意味がないように思えます。
野党が批判するのは当然としても、国民の方は別の意味で真摯に考えなければなりません。

社会の方での「強姦」と言うと、柔道金メダリストの内柴氏の事件。
結局、当事者の証言によるところが大きいので実際のところは分かりませんが、
酒を飲ませてという手法はよくあるといえばあるケース。
ただ卑劣な手段であることに変わりがないだけに、問題とされてしまうと弁解は難しいでしょうね。
酒は呑んでも呑まれるな。女性はお酒の飲み方に気をつけないとダメですね。
今更、言うまでもないことではあるのですが、そんな言うまでもないことが疎かにされている現代なだけに、
自己防衛の手段はそれなりに取って欲しいところです。

そういえば、最近、英語以外のスパムコメントで日本語翻訳そのままのものがちらほら出てきたのですが、
一応、中身を読んでて文章が進んでいったら、文脈と全く関係なしに「強姦」の文字が…
「お前は沖縄局長か!?」と心の中でツッコミを入れ、削除しました。
翻訳って難しいね。言葉って難しいねぇ。


◆プロ野球ネタ 横浜DeNAベイスターズが正式加入
どうでもいいけど、真ん中のeだけ小文字ってのが厄介なんだよなぁ…
辞書登録するまでもないし… 最近の悩みの種です(^^;

個人的には漫画家のやくみつる氏と同様で、携帯電話ゲームの意義がよう分からんです。
家庭用ゲームは娯楽として成立していると思うものの、
携帯電話ゲームは暇つぶし以外の意味があるのかなと。
そう言ってしまえば、娯楽も所詮は暇つぶしに過ぎないわけですが、
携帯電話が持つ一般日常性や常時携帯という特徴を考えると、娯楽としての趣を感じません。
娯楽はやっぱり「我慢」と「手間」がなければ成立しませんよ。
それらがない携帯ゲームはやっぱり娯楽じゃない。アイテム課金? ぼったくりだろ(苦笑)

そういう意味では、現在のモラルハザード社会でこそ成立しうる隙間産業にしか思えず、
今後、携帯電話やコンピュータのマナー強化が強まっていった時に、
槍玉に挙げられる可能性を強く感じます。
短期的な運営はまだしも、長期的な運営は難しくなるんじゃないか、
個人的にはそんな見方をしています。


もう加入が決まったので、そんな個人的な感情はさておき、
注目の新監督は現役投手の工藤公康氏が有力とされていましたが、交渉決裂となったようです。
理由は色々と挙げられていますが、後任監督に中畑清氏の名前が出てきたことを考えると、
GMに就任した高田繁氏が最初から乗り気でなかったのかなという感じがしてしまいます。
これがOBの佐々木主浩氏や一時名前が挙がった元巨人の桑田真澄氏だったら、
純粋に条件面で折り合いが付かなかったんだろうなと思いますが、
どうして中畑氏の名前が出てくるのか不思議な気がします。
それぐらいの年齢なら大洋OBの遠藤一彦氏や高木豊氏など、多くのコーチ経験者がいるでしょうに。
結局、高田GMの意に沿うような形で進めるために、工藤氏との交渉を断念したのでしょう。
今回の監督騒動に関してはGMの強権発動だけが目立った感じですね。

工藤投手が現役のまま監督になっていたら、リアル岩田鉄五郎みたいになっていたかも…
大差が付いて負けている試合で、「ピッチャー俺」で工藤投手兼監督が登板したら、
球場を後にするファンも足を止め、50歳過ぎても現役投手・監督を応援するでしょうに。
そんな夢が潰えてしまったのは残念です。

FA宣言した村田選手の巨人行きも決まったようですし、
このままでは横浜ベイスターズは巨人にとっての「横浜銀行」から、
「横浜植民地ズ」になってしまうような感じも…
横浜で選手を育てて、巨人へトレード・FAで戦力補強、
首脳陣も横浜でコーチ・監督修行をしてから巨人でコーチ・監督とか…
このまま巨人色が強くなっていってしまうと、すごく嫌な感じがしますねぇ…

2011年11月29日

ストーブリーグ

プロ野球は日本シリーズが終わり、選手の移籍に注目が集まるストーブリーグの時期となりました。
日本一となったソフトバンクホークスはアジアシリーズを戦っていますが…
今、決勝戦中のようで、詳しい試合経過が分からないのがアレですが、
日本の代表として勝つことを祈っています。

今年のストーブリーグの注目はメジャー挑戦組でしょう。
ここまでヤクルト・青木外野手、横浜・真田投手、西武・中島遊撃手がポスティングシステムで、
岩隈投手がフリーエージェント権での海外移籍を表明し、
さらにアジアシリーズ終了後にはソフトバンク・和田投手と川崎遊撃手のFA移籍が有力視されています。
ここまで沈黙を守っている日ハム・ダルビッシュ投手の動向も気になるところですし、
久々のメジャー移籍ラッシュとなりそうな雰囲気が漂っています。

その先陣を切る形で埼玉西武・中島裕之選手のポスティング公示がなされ、
12月3日までの入札期間となるとのことです。
日本人内野手は現ロッテの井口選手以外に成功例はなく、
松井稼頭央選手や岩村選手にしても活躍時期は長くて1年、それ以下で、
今シーズンは西岡選手がメジャー挑戦をしましたが、怪我もあって成績は散々…
今年はイチロー選手の不振もあって、日本人野手の評価はストップ安なだけに、
メジャー側の評価はどうなるのでしょうか。
川崎選手は守備・走塁面は評価できても打撃がどうか、
中島選手は打撃は安定してもメジャーでショートを守り続けることができるのか、
2人の日本人内野手の今後の動向に注目です。

国内移籍組では、巨人のサブロー選手と鶴岡捕手、西武の帆足投手、
横浜の村田選手、中日の小池選手、ソフトバンクの杉内投手がここまでFA宣言しました。
サブロー・鶴岡・小池選手はそれぞれ古巣のロッテ・横浜が注目しており、
村田選手は巨人移籍が有力、帆足投手はソフトバンク、杉内投手はよく分かりません。
正直言って、杉内投手のFA宣言は意外でしたね。
記事にしていたのもスポニチだけだったので、半分飛ばし記事だと思ってましたが、
今日、代理人を通じて正式にFA宣言したとのことです。
スポニチでは巨人が有力視されていますが、どうなんでしょうかね。
杉内投手はプライドが高く、頑固なイメージがありますから、
左腕エースの内海投手や杉内投手より年上の阿部捕手との兼ね合いがどうなのか。
資金力は問題ないにしても、環境的にはあまり良くない感じがします。
結局、天秤にかけた末にソフトバンクに残留という線が一番濃いような感じも受けますが…どうなんでしょ。


◆プロ野球ネタ 巨人内紛は泥沼の法廷闘争へ
巨人側の主張も清武氏側の主張もどちらも無理があり、動いたもの負けみたいな感じがするのだが…
どちらも裁判して得る利益がほとんどなく、裁判所が積極的に介入するとも思えません。
どちらかといえば清武氏側が取締役を解任されているので、可能性がなくはないものの、
解任手続きに問題がなければ、一般労働者とは異なり、法的保護も薄いでしょうから、
解任撤回は難しいような感じもします。
なにか清武氏側は武器を残しているんでしょうかね。
前回の会見では法的証拠はなく、野球ファンに対する感情的な暴露話に終わっただけに、
先行きは非常に不透明ですが…

個人的には、今回の話はやはり内紛劇に留まるもので、その結果はあまり意識していません。
問題なのは海外メディアに「巨人は読売のおもちゃ」と端的に言われてしまったことでしょう。
この言葉で今回の事件が全て集約されるかと思います。
メジャーリーグの球団はオーナー企業があったとしても、それ以前に「公共物」という認識があるので、
球団内部の組織がしっかりとしており、責任の所在が明確です。
けれど日本ではプロ野球球団は企業の「私物」に過ぎないと、少なくとも読売や渡辺会長はそう考えていて、
オーナー企業の思うがままに振舞うことができるという意味では「読売のおもちゃ」という言葉はピッタリです。
巨人はGM制度を導入したものの、実態は親会社からの天下りの球団社長と変わりはなく、
優勝できる戦力を揃えながらも優勝できなかった監督の首は安泰、
GMも戦力を揃えられなかった責任ではなく、内紛の責任を取る形で首という歪な構造でしかありません。
清武氏のコンプライアンス違反という主張は分からなくもないものの、
球団組織が切り替わっていく過渡期に起こった事件なだけに、いまひとつピンと来ないのも事実です。
清武氏がコンプライアンス違反だと言って、みんなが納得できるような状況になることが、
日本のプロ野球界が真に「公共物」と認められ、健全な状態だと言えると思うのですが…
この調子では程遠い感じですね。
もっとも、清武氏側もただの天下り球団社長と変わりなく、
他球団でGMをやるぐらいの気勢があれば、過渡期を突破したと言えるわけですが… それもない。
守旧派同士の対決を抜け出さないだけに、盛り上がらないわけです。改革派がいないからねぇ…


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズ・帆足投手がFA宣言
本拠地最終戦のスピーチで、「何でそんなに感極まっとるん?」と思い、嫌な予感はしていましたが…
一応、今年からライオンズも方針を変更し、FA宣言残留を認めることにしたわけですが、
帆足投手の言葉の節々からは移籍の決意が感じられてしまいます…
海外移籍の話を振られても考えていなかったと素っ気無く、希望球団が手を挙げてくれるのを待っている印象、
ほぼ間違いなくソフトバンクが獲得に乗り出すのを待っているような感じです。
ソフトバンクが来なければ、残留する可能性も出てくるのでしょうが… すげー不安…

もうこうなったら、ソフトバンクの杉内投手の獲得に乗り出してもらいたいです。
前述のように、巨人が有力視されているものの弊害も多いのに対し、
ライオンズの場合は帆足投手が抜ければ左腕エースが不在となり、涌井投手とのエース争いになりますし、
キャッチャーも若い銀仁朗捕手ということで、杉内投手の意向を尊重するでしょうし、
銀仁朗捕手のリード自体も相手打者を見てというよりは投手の状態を重視するリードですから、
杉内投手には合っているかと思われます。
問題は資金面ですが、実績は申し分なく、まだ年若い涌井投手よりもはっきり上だと言えますから、
チーム内の年俸バランスを崩すことはなく、
中島選手のポスティング移籍の資金を合わせれば、なんとかならないでしょうか。
ソフトバンクにばかり人材を取られるのは癪なので、
対抗するためにも有用なお金は使ってもらいたいです。


◆ライオンズネタ 後藤武敏選手がトレードで横浜へ。武山捕手との交換トレード。
中島選手がメジャー移籍となり、GG佐藤選手も戦力外になったことを考えると、
右の中長距離砲が減っているだけに、勿体無い感じもするのですが、
このままライオンズにいても外国人選手との関係で出番は限られ、
コンバートした外野守備も十分ではなく、若い外野手と比べるとかなり打たないとダメなだけに、
ベイスターズの方がチャンスがあるかもしれませんね。

それよりもベイスターズが武山捕手を出したことの方が驚きです。
正捕手がいるなら別にしても… 巨人からFAの鶴岡捕手の獲得が決定的なんでしょうか。
鶴岡捕手の巨人へのトレードに始まり、現在オリックスの斉藤俊雄捕手をロッテへトレード、
今度は武山捕手をトレードと、正捕手候補だった選手を次々と放出しては、
キャッチャーがいないと毎年のように嘆いているように思えます。
リードと打撃の確実性に難があったようですが、強肩捕手で意外性のある打撃だっただけに、
放出して大丈夫なのかなぁという思いが強いです。
というか、こんなに捕手ばかり取ってどうするんだ、ライオンズは。
去年から米野捕手(ライトコンバートみたいだけれど)、星捕手、そして武山捕手。
銀仁朗捕手という正妻候補がいるだけに、彼らがレギュラーを掴むのは難しいように思えますが、
なんだかんだで星捕手は試合に出て活躍してたりするので分からんもんです。

もうこうなったら横浜DeNAベイスターズは横浜高校出身者を集めるべきですね。
中日の小池選手の動向が分かりませんが、後藤武敏選手と同期の小池選手を呼び戻し、
ロッテからPL出身の田中雅彦選手の獲得を打診したりと、
松坂世代の選手をかき集めて、横浜高校フィーバーに沸いたあのメンバーの再結集を図ればいいんじゃね。
それぐらい特色あるチームの方が再建には向いているでしょう。
来年、松坂投手がどうなるか分かりませんが、そんなチームなら横浜に来てくれるかもしれないし。
まぁ、ライオンズファンとしてはメジャーでの再活躍を願ってますし、
日本に戻ってくるならライオンズへ、と思っていますが(^^;

2011年11月20日

日本シリーズは福岡ソフトバンクホークスが勝利

プロ野球の日本シリーズは、パリーグ有償の福岡ソフトバンクホークスが第7戦を3-0で勝利し、
セリーグ優勝の中日ドラゴンズを下し、日本一に輝きました。
第6戦終了時には中日の方が有利かなと見ていましたが、
いざ試合が始まってみると、ソフトバンクの方がどっしり構えていました。
押し出しによる1点だけなら展開が分からなかったのですが、
2点目を長谷川選手を歩かせた後の山崎選手のタイムリーで与えてしまったのが痛く、
最後に頼みの浅尾投手が内川選手にタイムリーを打たれた時点でジエンドとなってしまいました。
結構、シーズン終盤あったんですよね、山崎選手を侮って前の打者を歩かせての適時打…
FA加入した細川捕手が何度か怪我もあって登録抹消になりながらも、
成績を落とさなかったのは山崎捕手の成長も一因かと思われます。
細川捕手の働きが目立つシリーズでしたが、最後に山崎捕手がやってくれましたね。

負けた中日にとって誤算だったのは、3回裏のセンター大島選手の落球、
リリーフで出てきた小林投手の押し出し四球、藤井選手のエンドランのサイン見落とし等々、
挙げればキリがないのですが、それ以上に打線の工夫の無さが致命的でしたね。
今回の日本シリーズは全部見ていたわけではないのですが、
先発投手の調子で言えば、絶好調だったのは第1戦の和田投手ぐらいで、
第3戦の摂津投手は対戦少ない中であのシンカーは難しいかなとは思ったものの、
今日の杉内投手にしても、それほど調子が良いとは思えませんでした。
それでも外角の変化球を同じように空振りしてしまったり、
打てないまでもファールで粘って嫌らしさを見せたり、
空振りでもフルスイングで相手に脅威を与えたりすることがほとんどなく、
何を考えて打席に立っているのか見えてこないことが多々ありました。
結局は打線の貧打に泣かされてしまったということでしょうか。

対ソフトバンクという意味では谷繁捕手のリードに着目しましたが、
「谷繁」という名前が効いていることが多く、あまり参考にはなりませんでしたが、
浅尾投手や吉見投手のスライダー・フォークが効果的で、
外角のボール球を上手く振らせていて、改めて縦の変化球の重要性を感じました。
まぁ、でもそういう観点からいくと、今日の山井投手のスライダーも効いていたはずなのに、
要所ではストレート系を投げることが多く、少し疑問な面もあったのですが。
新しい統一球はフォーク等の縦変化球が落ちない傾向にあり、
今シーズンは多くのフォークボール投手が苦労したわけですが、
新しい統一球に合った縦の変化を磨いていく必要があると感じました。

ソフトバンクの日本一には文句ないのですが、
最後の胴上げ投手が攝津投手だったことには違和感を感じています。
最後は馬原投手で行って欲しかったのですが…
まぁ、馬原投手を一番打っているライオンズのファンが言うことではないのですが、
今シーズンは母親の他界に始まり、故障や不調でなかなか結果が残らず、
日本シリーズでも2試合連続の敗戦投手と嫌なことばかりが目立つシーズンだったのですが、
だからこそ最後の最後で漢にしてあげて欲しかったです。
震災からの復興を謳うのならば、どん底から這い上がる馬原投手の姿は絵になったはず、
ファルケンボーグ投手のアクシデント降板はもはや天恵と言わんばかりだったのに、
森野選手に対する森福投手の登板は当然としても、2アウトから敢えて攝津投手を送る理由が分かりません。
逆に馬原投手への当て付けなのかと耳を疑うほどの投手リレーでした。
それなら森福投手の続投で良かったじゃないですか。右のブランコ選手には投げていたわけですし。
もうソフトバンクは馬原投手の抑えを完全に諦めたということなのでしょうか。
来シーズンから先発転向が決まっているなら分かりますが、
来シーズンも抑えで使うつもりだというなら虫が良すぎるように思います。

最後の最後に、福岡ソフトバンクホークスの日本一、おめでとうございます。
もう今シーズンは憎らしいほどに強かったです。
来シーズンはその憎き福岡ソフトバンクホークスを倒し、リーグ優勝・日本一を成し遂げたいです。
そんなわけで、ようやく念願の日本一を成し遂げたのだから、
あまり他球団の選手をFA等で取っていかないでください、お願いします(^^;
やり過ぎると、FA移籍をほのめかした杉内投手のように、
携帯電話同様に「新規に優しい」と生え抜きの選手にチクリと言われかねませんよ。
誰がいなくなっても不思議には思わないものの、杉内投手だけはずっとホークスにいると思っていただけに、
FA移籍という話が出てきただけでも驚きだったりします。
おそらくは杉内投手の牽制球、和田投手がメジャーに行くなら、新しく投手を取るのではなく、
杉内投手をエースとして信じ、山田投手や大隣投手の成長に期待するべきで、
自球団の選手よりも外に目が向いている球団の姿勢を牽制した動きのように思えます。
パリーグのファンとしては少し補強は自重してもらいたい感じです。
…まぁ、補強するんだろうけどね… 欝だ… orz


◆食料品の話 TPPの食料品への影響
つい最近、梅干しを買おうとお店を回っていたのですが、
業務スーパー等で安い値段の梅干は全て中国産、国産の梅干はやはり割高、
それでも安全面や味を考慮して国産の梅干を選択したわけですが、
こういう風な自分で買い物をしたりする分には消費者は国産か輸入品かを選択できるわけですが、
お惣菜やお弁当の場合は材料の原産国を書いていないことが多く、選択ができません。
それらの値段を考えますと、材料は安い輸入品、お弁当に使われている梅干は中国産なのでしょう。
つまり、TPPによる輸入品の食卓への影響が大きいのは、
むしろ消費者の選択というよりも、小売店側のコストカットの選択の方が大きいと思われます。
超高齢社会となり、お年寄りの単身家庭も増え、自炊するよりは惣菜を買うことも多くなり、
今後はお弁当やお惣菜はさらに需要が上がることが予想されますが、
TPPで農家を殺すのは消費者ではなく、小売店ではないか、そういう思いが強くなっています。

要は加工品に対する食品の表示が不十分であるということです。
今までは関税で国産のコメは守られてきましたが、それでは100%守りきれていたと言えるのか?
コメをそのまま輸入することは難しくとも、加工品としてお弁当として輸入すればどうか。
オーストラリアの工場で、オーストラリアで生産したコメを使い、お弁当に加工して日本へ輸出する。
これは今までのルールでもセーフだと思われます。
そうであるなら、消費者が知らないうちに外国産のコメを消費していることは、
現状で日本のコメが守られていると言えるのでしょうか、つまりはいくらでも抜け道はあるということです。

そういう意味でも、消費者の選択を可能にするため、
加工品に対する原材料の表示を強化する必要があるかと思います。
今まではお惣菜やお弁当で重視されるのは「味と量、価格のバランス」でしたが、
今後はそこに原材料の選択を入れていく必要があるように思います。
そうしないと日本の食は守られないし、私達は知らず知らずのうちに農家を殺すことになってしまいます。
別に輸入品はダメだとかネガティブキャンペーンを行っているわけではなく、
サケなら保存用にされた北海道の塩漬けのサケよりもチリ産の冷凍サケの方が個人的に好きですし、
そういった消費者の好みの問題もあるわけですから、選択を可能にする取り組みを求めたいです。

2011年11月19日

日本シリーズは第7戦へ

第5戦でソフトバンクが勝利し、大勢はソフトバンクに傾いたかと思われましたが…
逆に中日が勝つためには、第6戦で吉見投手が終盤まで投げ、浅尾投手を節約させて勝利し、
第7戦でチェン投手と浅尾投手をフル回転させる展開になればと思っていましたが、
結果的に第6戦は中日にとって思い通りの展開となりましたね。
これで第7戦の行方は分からなくなりました。

私見としては中日有利に傾いたように思います。
明日の先発は山井投手が予想されますが、試合前半を持ちこたえられればいいだけに、
中2日でチェン投手の先発の可能性もありそうです。
思い切ったことをするなら、浅尾投手が先発でも良いのですが、そこは本人の適正次第でしょうか。
いずれにせよ、前半5回をチェン投手と山井投手で凌ぎ、
勝っている展開ならば6回以降は浅尾投手がいつでも行けるように準備し、
最後に岩瀬投手で逃げ切れれば、中日の勝利となることでしょう。
この日本シリーズでは谷繁捕手がマスクを被り、
ソフトバンク打線への攻め方と通用する投手の見極めができたと思いますので、
データが集まった中日の方が優位になってきたと思います。

一方のソフトバンクはとにかく焦らないことでしょう。
ソフトバンクは万全な状態で杉内投手を残していますが、
キャッチャーは細川捕手ではなく山崎捕手に代えざるを得ず、
ここまで日本シリーズの流れを掴んでいる細川捕手の交代は痛いように思えます。
それでもファルケンボーグ投手や摂津投手、ホールトン投手もリリーフに待機しており、
試合で使える選手の数はソフトバンクの方が断然多いだけに、延長戦覚悟で戦うべきでしょう。
間違っても浅尾投手を出すまでにリードを奪うと焦って攻撃してはダメ。
0-0でいいから、待球作戦やファールで粘って浅尾投手を早めに引きずり出す展開にし、
中日がコマを使い尽くすのを待つ持久戦に持ち込めば、ソフトバンクは勝てます。
けれど、最終戦の雰囲気からして、そういった焦りとは無縁ではいられないでしょうから、
現時点ではソフトバンクの方が不利だと思われます。
試合前のミーティングを徹底し、勝つための野球に徹することができれば、
ソフトバンクの勝利は堅いでしょう。
逆に言えば、中日は特攻投手リレーでないと勝てないわけですからね。

それにしても、ソフトバンクの打者は送りバントのミスが… 目立ちますね。
本多選手は送りバントの構えが早すぎて、
逆に今日の長谷川選手は送りバントの構えが遅すぎて、失敗しました。
どちらも構えを見た瞬間、「こりゃ、失敗するな」と思いましたが…
本多選手の場合は腕の動きが堅く、構え遅れはしてなかったものの、
バントしに行く時点で腕がガチガチに固まってしまい、柔軟な動きができずに打ち上げ~
一方の長谷川選手は明らかにバントなのに、足はスクエアスタンス、
そこからオープンに開いてバントの構えをするのだから、どうしても構え遅れます。
送りバントの正しい姿勢は、足は早めに開いておき、
逆に腕はすぐに構えず、腕が固まらないように軽く動かしながら、
首だけは動かさずに目線を定める形がベストです。
その姿勢から2人とも外れてしまっているから、どうしても失敗が多くなってしまいます。
勿論、選手によってバントの姿勢も向き不向きがあることは確かですが、
基本的な姿勢を守っていないと、大事な場面での送りバントは難しいかと思われます。
ちょっとあまりにも不恰好で、子どもたちへの悪い見本になりかねないだけに、
プロの選手にはきちんとした構えをしてもらいたいです。


◆プロ野球 巨人内紛に決着? 清武球団代表を解任
解任という結果は内部のことなのでともかくとしても、
解任その日にGMの職務として、大村三郎選手らFA権取得選手と残留交渉をしていたのは…
仮に結論が既に出ていたとするならば、職務を行わせるべきではなかったと思います。
怒り任せの即刻解任は無理にしても、その間は職務停止にしておくべきでした。
結局、どちらも選手のことを考えていないというか、
特に渡辺会長側は「たかが選手」というスタンスを変えていないということが明白です。
出て行く選手はもう関係ないということなんでしょうかねぇ…

いずれにせよ、プロ野球球団における組織と責任の所在の不明瞭さが改めて明らかになり、
今回の解任決議が読売新聞本社の輪番決議で行われたことをも考えますと、
親会社の完全保有では親会社企業の意向で簡単に決まってしまうことも明らかとなりました。
結局はプロ野球界の閉鎖的環境が生み出した内紛劇と言えますので、
プロ野球球団の株式を公開し、球団の透明性を高めていくことが必要なように思います。
もうプロ野球球団は単なる社会人野球チームではないんですからね。

2011年11月14日

日本シリーズは、中日が2連勝

プロ野球日本シリーズは、中日ドラゴンズがソフトバンクホークスに2連勝し、
上々のスタートを切る結果となりました。
大方の予想であるホークス有利の下馬評を覆しての2連勝だったわけですが、
パリーグファンからすれば、ソフトバンクに勝つためにはアレしかないなという展開でした。
まずは打線の鍵を握る1番川崎・2番本多・3番内川の上位打線を分断すること、
ベイスターズ出身の内川選手と多村選手が元同僚の谷繁捕手を嫌がっているのか、
この2人をしっかりと抑えられていることが、ホークスの得点機を奪っていると思います。
もう一つは終盤まで接戦で凌ぎ、馬原投手を引きずり出し、それを打つこと。
ここ数年、馬原投手の安定感が落ちてきているものの、秋山監督は馬原投手の抑えに拘り、
第2戦の継投を見ても分かるように簡単には馬原投手を外してこないだけに、
一度、馬原投手を打って勝てば、かなり精神的優位に立てます。
それを第1戦でできた時点で中日優位は固くなりましたね。

今後の注目点は、秋山監督が馬原投手をどう扱うのか。
そのまま信頼し続け、それに馬原投手が応えるのか、
それともファルケンボーグ投手と入れ替えるのか、出番をセーブの場面に限定するのか。
打線もこのままでは終わらないでしょうし、ホークスの反撃に注目です。

それにしても、この日本シリーズで見せている中日の戦い方を、
ライオンズにクライマックスシリーズでやって欲しかったのですが…
まぁ、中日のように点数をやらないのは無理にしても、内川選手を抑え、
終盤まで接戦で馬原投手を打ち砕くという青写真をファイナルステージ前に描いていたわけですが、
それをそのまま中日にやられちゃっています。
キャッチャーを含めたバッテリーの差なんですかね。まだまだということか…
逆に言えば、中日はよくソフトバンクを研究していると言えるかと思います。


◆プロ野球 巨人内紛 清武球団代表VS渡辺会長
確かその日のお昼時のニュースでは、「午後に文部科学省で清武代表が会見を行う」とだけ流れてたので、
一体、どんな球界を揺るがす事件が起こったんだ、アマチュア選手への栄養費か、原監督の辞任・解任か、
そんな感じで変な期待ばかりが膨らんでいたのですが、
蓋を開けてみれば、なんてことない巨人内部の人事問題で…
まぁ、歯向かう清武球団代表からすれば、大問題だろうし、
中立性を期待して文部科学省で行った判断は分からなくもないだろうけれど、
集まったマスコミも正直肩透かしを喰らったんじゃないでしょうか。
結局、ナベツネに歯向かうという構図だけが面白がられ、その日は頻繁に報道されたものの、
日本シリーズ以後は完全に下火になっており、援軍もおらずの孤立無援状態になってますから、
正直ここまでかなぁという印象は拭えない感じです。
もはや明智光秀状態。光秀は信長を殺せたものの、清武球団代表は…
報道的には、3日天下ならず、1日天下で終わっちゃいそうな感じですね。

清武球団代表の言い分は分からなくもなく、一般の株式会社ならば言い分も通りそうですが、
問題なのは野球界の組織が明らかではなく、責任の所在もよく分からない点です。
そのそも清武球団代表は、なぜ、渡辺会長にコーチ人事の報告に行ったのか?
それは単なる事後報告に留まるものなのか、それとも渡辺会長のお墨付きを積極的に得に行ったのか、
それともそれとも渡辺会長の了承なしには決定されない事項だったのか、
普通に考えれば事後報告に過ぎないのでしょうが、
オーナーを退いたとはいえ、依然強い影響力を持っている渡辺会長という存在や、
球団を保有する親会社のトップの意向を伺う野球界の慣行を考えますと、
必ずしも一般の株式会社と同列には扱えず、独自の慣習が成立していたと考える余地もなくはないです。
まぁ、実際に裁判となった時に、それが認められるのは難しいとは思いますが、
逆に裁判まで行かない限りは親会社の実力者の意向を伺うことが球界の常識として崩れないだけに、
清武球団代表を応援する人間は皆無に終わるであろうと思われます。
結局は巨人内部の権力闘争に過ぎないだけに、巨人ファン以外はどうでもいいと思ってるんじゃないでしょうか。

あと野球ファンから見て致命的なのが、原監督が渡辺会長側に付いたということですね。
コーチ人事には監督の意向が必要というのが野球ファンの見方で、
球団主導のコーチ人事はろくなことにならないことが多いだけに、
原監督が江川氏の名前を挙げた以上、コーチ陣の再考の必要性はあったんじゃなかろうかと思えてきます。
まぁ、ここら辺も普通の会社とは違うところですよね。
人事部でもない上司が直接部下を選べるわけではないのに、野球界では監督が部下を選ぶ傾向がありますから。
専門職で代替が利き難いから認められることで、ある意味、当然とも言えるわけですが。

そうなってくると、根本にあるのは原監督VS清武GMという構図なのでしょうか。
優勝を逃したのはフロントのせいだと言わんばかりの原監督と、
今の地位にしがみつきたい清武球団代表の最後の抵抗か。
他球団のファンからすれば、どっちもどっちなわけですが。
外国人や高橋信二選手の獲得は端から見ると微妙としか思えませんでしたが、
サブロー(大村三郎)選手に関しては使う側が悪かったし、
シーズン中の一貫しない負けるのは選手の責任だと言わんばかりの選手起用とか、
原監督の側の問題もかなり大きかったような気もしますが…

2011年11月07日

日本シリーズは、ソフトバンクVS中日

プロ野球のクライマックスシリーズは、パリーグではソフトバンクが3連勝で勝ち抜き、
セリーグでは中日が3勝2敗で勝ち抜き、日本シリーズへと駒を進めました。
両チームともリーグ優勝同士の対決ということで、
投打ともに充実した戦力を持つソフトバンクホークスに対して、
投手を中心とした負けない野球の中日がどう挑むのかが楽しみですね。
交流戦でもソフトバンクは圧勝しましたし、ここまでほぼ完璧な戦いを見せていますからね。
負けたパリーグのチームにとっても、中日がどう戦っていくのかは注目したい点です。


◆ニュースネタ 野田総理が消費税増税路線を固める
国内の議論を待たずに国際公約にしてしまう手法は気に入りませんが、
だからといって国内で成熟した議論ができるかといえば、そうでもないわけですし、微妙なトコですね。
TPPという既に答えが出ている問題に対しても、
途中式のやり方云々議論の前に、問題文に対してケチを付けている段階では話にならない感じです。
そういう意味では、今の日本の国際感覚の無さが目立っちゃっていますね。

TPPに関していえば、2国間のFTAとは違い、締結しなければ発足しない条約とは異なり、
例え日本が参加しなくても多国間の自由貿易協定であるTPPは発足するわけですから、
TPPが100%失敗するという見込みがあるのならまだしも、
仮に1%でも成功する可能性があったとするならば、
将来的にTPP加盟国による「日本外し」が進むことは間違いありません。
既にアメリカには日本を飛ばされて韓国・中国へと目を向けられていますし、
このままではアジアの中での日本の経済的地位も危ういものになることでしょう。
細部はまだしも、大枠を見れば、WTOに加盟した時点で自由貿易への流れは決まっており、
参加は規定路線であるべきだと思うのですが…
もう参加しないのならば、いっそ鎖国するべきです。もう外国行くな、国内だけで完結させろ。

消費税増税に関していえば、ギリシャやイタリアの財政赤字の問題が大きいかと思います。
財政赤字が先進国の中で2番目に大きかったイタリアが危うくなり、
そうなってくれば、当然、世界の目は財政赤字が最も深刻な日本に向いてくるでしょう。
1000兆円を超える財政赤字というイタリアやギリシャと比べ物にならない額ですが、
その分だけ経済力があり、稼ぐことができているから破綻していないというだけですからね。
加えて、東日本大震災の影響と福島原発の事故の問題があり、
将来的に日本が順調に借金を返済していけるのだろうかという不安もあるかと思います。
自民党は建設国債ルールの60年償還を主張していますが、
それじゃ災害は60年ごとにやってくるのか?
16年前に阪神大震災があったのに、そんな長いサイクルで災害対応が本当にできるのか?
今までは経済が悪くとも現状維持で日本経済の破綻が議論されてきましたが、
今後の少子高齢化や災害による一時的な経済停滞を考えたとき、
日本経済が破綻する可能性がないとは言えない状況になってきたように思います。
となれば、日本に対して財政赤字の縮減を求めるのは当然の成り行きで、
ヨーロッパから見れば、それは低率の消費税に目が向くのも当然の流れで、
国際的に消費税増税を掲げることは分かりやすい財政赤字解消策となるわけです。

つまり、国際的にはTPPの加盟にしても、消費税増税にしても不可避の決断であって、
それを国内向けに上手く説明できていない辺りがどうにもお粗末です。
もっとも、根気良く説明したとしても、
震災時には同情的な目を向けていても、瓦礫の処理になったら放射能云々で嫌という国民性ですから、
基本的には自分たちが現実で認識しうるテリトリーでしか考えられませんので、
農家(というよりは農協だが)が反対しているからTPPは嫌、
負担が増えるから消費税増税は嫌という感情論は消えることなく、
騒ぐだけ騒いで全く議論にならないことが目に見えているだけに、
今の政府の対応は逆に賢いのかなぁと複雑な思いに駆られたりもします。

なんだか東日本大震災で視野が一気に狭くなったような気がするのは気のせい?


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズの今シーズンが終了
結局、ファイナルステージでは良いところなし… 完全にホークスの引き立て役でした。
3試合とも終盤までは接戦なのですが、最終的には競り負けてしまう… 力の差を感じました。
本当に軽く捻られた感じで、悔しいです。
来年こそは圧倒的戦力を誇るホークスに勝って優勝したいと強く思わされました。

そんな悔しい思いで一杯の時に、シーズン終了とともに移籍情報がちらほらと…
中島選手のポスティングでメジャー移籍は昨年からの流れがあるので分かるとして、
帆足投手や石井一久投手がFA権を行使する可能性があるとの報道は正直複雑な思いでした。
まぁ、選手としての気持ちは分からなくもないです。
帆足投手にはホークスが目を付けており、地元の球団ということや、
仲の良い同級生の細川選手が昨年FA移籍したということもあり、
石井一久投手はおそらく最後のFA移籍のチャンスでしょうから、
このまま西武に骨を埋めるか、それとも新天地で最後の花を咲かせるのか悩んでいるのでしょう。
けど、日本シリーズが終わった後ならまらしも、シーズン終了後すぐに話が出てきてしまうと、
ホークスに負けて選手は悔しくないのか、悔しいと思っているのはファンだけなのかと、
感情に任せた理不尽な怒りを感じずにはいられなくなってしまいます。
涌井投手が見せた涙がファンの心を慰めたように、
それと逆の現象が移籍話になると感じられてしまうわけです。
特にホークスへの移籍となると、昨年の細川選手の移籍以上に穏やかでいられないのは間違いないです。
阪神から巨人へ、レッドソックスからヤンキースへ行く気持ちでいた方がいいでしょう。
正直、心穏やかに温かい拍手は送れないです。
それだけ今シーズンはホークスに対して悔しい気持ちでいっぱいです。
球団には全力で残留してもらうよう交渉することを期待し、
条件面では及ばなくとも、誠意ある交渉を望みたいです。

それと今日、コーチ陣の退団が発表され、
小野投手コーチと石井丈投手コーチ、熊沢打撃コーチ補佐、
鈴木康友守備走塁コーチ、南谷コンディショニングコーチの退団が発表されました。
半分ぐらいは予想通りでしたが、小野コーチの退団は正直意外でした。
一昨年前まではそれほど評価していませんでしたが、
昨年は2軍投手コーチとして菊池雄星投手に接し、今年1軍戦力としてくれましたし、
牧田投手のスーパークイックや木村投手にセットでの足の曲げ方を指導して活躍に繋げるなど、
今シーズンは小野投手コーチの手腕を感じる場面もあっただけに、小野投手コーチの退団は残念に思います。
他に良い投手コーチがいれば話は別なのですが…

新聞報道で後任に名前が挙がっているのが杉本正氏… おいおい正気か。
東尾監督と仲が良かったから森繁和投手コーチ退団後に投手コーチになっただけで、
森繁和遺産を食い潰すだけで、投手は全くといっていいほど育たず、
退団後はホークスや横浜で投手コーチをするも長続きせず… どこをどう評価できるというのか。
渡辺監督よりも年上ですし、却って邪魔になるだけのような気も…
メインの投手コーチが中日の森繁和コーチで、杉本氏がブルペン担当なら分かります。
そうなってくれば、渡辺監督は投手の方に気を向けず、全体を見るだけでよくなりますから。
でも森繁和コーチは争奪戦になりそうな感じですし、まだ名前が出てきてないだけに…
ちょっとどころではなく、激しく不安です。
まだ中日はシーズン中ですから、ということで無理矢理に納得しておきます。
でも奈良原コーチの名前は出てきてるんですよね。すげー不安…
あと辻コーチをヘッドで欲しいのだけれども、もう2軍監督でもいいから招聘してよ、マジで…
球団は勝つ気あんのか。

2011年10月31日

プロ野球CS1stは西武とヤクルトが突破

プロ野球のクライマックスシリーズ第1ステージが行われ、
パリーグ3位の埼玉西武ライオンズが2位の北海道日本ハムファイターズを2連勝で破り、
セリーグ2位の東京ヤクルトスワローズが3位の読売ジャイアンツを2勝1敗で破り、
それぞれクライマックスシリーズ・ファイナルステージへと駒を進めました。
セリーグは11月2日から、パリーグは11月3日から、最大6連戦で行われます。

セリーグの方は中日ドラゴンズの方が圧倒的に優位でしょうね。
セリーグの方が日程が詰まっているにも関わらず、3試合戦ってしまったので、
先発投手のやり繰りが非常に大変になると予想されます。
先発左腕の村中投手を後ろに回したりしていましたし、先発の頭数が厳しそうです。
パリーグの方は福岡ソフトバンクホークスがパリーグ独走で優勝を決めており、
対戦成績は15勝5敗4引分でソフトバンクの方が大きくリードしているだけに、
ソフトバンク優位は揺るがないと思われます。
ただ、昨年のクライマックスシリーズ敗退に象徴されるように、
ポストシーズンで勝てておらず、初戦を落とすような展開になると、
「また今年も…」と囁かれかねないだけに、初戦の勝敗が大きく鍵を握りそうです。


◆プロ野球 ドラフト会議結果 東海大・菅野投手はどうするのか?
まぁ、なんだ。
世論は日ハムの強攻指名には拍手を送っておきながら、
菅野投手は日ハムに行くべきだと言うのは正直どうなんだろうか。
ドラフト会議はアマチュア選手に対する独占交渉権を獲得する会議であって、
別に選手を取るわけではないのだから、
強攻指名を許すのであれば、それに対して選手の入団拒否も当然認められるべきでしょう。
それを片方だけに拍手を送り、逃げ道を塞ぐというのは正直卑怯かなと。
どうして日本人はメリット・デメリットみたいに相反する関係を論じるのが下手なんだろうか…

個人的には日ハムが連絡を入れずに強攻指名したのはバカだなと思ってます。
確かに真っ正直に言えば拒否されていたでしょうが、
それでも指名したいという情熱を見せることができていたでしょうし、
そもそも他球団とのドラフト戦略の関係といったって、
ハムが行くから菅野投手を強攻指名すると乗る球団があったとは思えません。
不作の年ならリスク覚悟で指名できますが、
東洋大・藤岡投手をはじめ、高校生の候補に1位クラスが多かったわけですしね。
何がドラフト戦略だよと鼻で笑ってしまうほどの腐った言い訳です。
かつては西武も強攻指名を行ってきましたが、
それらは当事者と打ち合わせ済みのものばかりで、
所属の社会人チームや進路先に迷惑を懸ける可能性もありましたが、
本人が最終的に納得していれば大きな問題にならないわけです(早稲田大学以外)。
ですから、今回の日ハムの強攻指名は単純な騙まし討ちだったと言えましょう。
少なくとも、大学側か、本人か、少しは風穴を開けておくべきでした。

ただ、原一族と東海大学と巨人とのガチガチの関係があっただけに、
菅野投手の巨人入りも当然であるような風潮があっただけに、
菅野投手本人がどう思っているかまでは明らかになっていません。
東海大相模時代は話題先行で原監督の甥と言われるのが嫌だったとも言っていますし、
家族を始めとする周囲が巨人を希望していただけで、
本人はそれほどのこだわりを持っていないのかもしれません。
まぁ、会見を見る限りだと、不満ありありで、本人もこだわりが強かったように見えましたが、
ゆっくりと時間を置いて考えてみたら、それほどこだわりがなかったという可能性もありえます。
最終的に菅野投手本人に決定権が委ねられれば、入団という可能性もありそうです。
…一応、そうは言っているようですが、同時に浪人の可能性を祖父の原貢氏が口にするなど、
口を出す気満々という雰囲気があるので、やっぱりダメそうな雰囲気はありますが…


話変わって、社会人の都市対抗野球はJR東日本とNTT東日本の決勝戦となるようです。
決勝戦の先発は、JR東日本が西武1位の十亀投手でしょうし、
NTT東日本は西武2位の小石投手の可能性が高そうで、
来年からチームメイトになるであろう2人の最後の対決が楽しみです。
でも、こう考えると、都市対抗野球が予定通り夏に行われていたら、
ライオンズのこの指名はありえなかったでしょうね。
十亀投手は競合になっていた可能性が高いですし、
小石投手も2位指名の最初の方で消えて残っていなかったでしょう。
そういう意味ではラッキーでしたし、しっかりと見ていたスカウトの眼力にあっぱれをあげたいです。


◆プロ野球 パリーグクライマックスシリーズ・ファイナルステージへ向けて
今日の記事で渡辺監督の名監督評価がまた一つ上がりました。
昨年は選手を鼓舞したものの成功せず、今年はじっと我慢して選手を信頼したとのことで。
確かにそうかもしれませんね。
例えば、実際にプレーしているキャプテンが檄を送ったり、鼓舞する分には効果ありそうですが、
それを実際に試合に出るわけでもない指揮官がやってしまうと、
調子が良いときならまだしも、調子が悪い時では選手を焦らせるだけで、
選手を不安がらせるだけに終わってしまう恐れがあります。
実際、昨年はそういった焦りが出てしまったように思われますし、
今年は腰を据えてどっかりと構えていたことが良い方に出たのでしょうね。
「選手を信頼する」というのは言葉では簡単なことですが、
調子が良いときならそれができても、どん底の時は何か手を打たなければと下手に動いてしまうものです。
実際に動いても、たまたま上手く行く時もありますが、ほとんどは効果がなく、
また、効果があっても一時的なものに留まるだけに、
それよりは目標を見定めて、じっと動かずに観察し続けながら耐え忍ぶことが大事ということでしょう。
東日本大震災の復興にも通ずる政治の心構えですね。

で、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ、正直言ってホークスが有利でしょう。
数字的にも比べるまでもないです。あらゆる数字がホークス有利と言っていますし、考えたくもないです。
9・10月の好調時でもホークスだけには勝てませんでしたし、戦えたとしても五分でしょう。
そういう意味ではアドバンテージ1勝分は痛い。
つまりは、この1勝分を試合感覚の差で埋められたならば、勝負になる可能性が出てきます。
要は第1戦を取るかどうか。これが全てですね。
1戦目を勝てば、ホークスはクライマックスシリーズで勝てないと言われているだけに、
それが無言のプレッシャーとなる可能性もあり、精神的に優位に立てるかもしれません。
第1戦を取れるかどうか、そこに注目したいです。

先発の方は特に問題がなく、第1戦が帆足投手、2戦が岸投手、3戦が涌井投手、4戦が西口投手。
6戦目は中4日で帆足投手で、5戦目はおそらく菊池雄星投手でしょう。
石井一久投手はリリーフで大きな存在になってきていますしね。短期決戦はリリーフで行くべきでしょう。
一方のホークスは、和田投手、ホールトン投手、杉内投手、摂津投手、岩崎投手、和田投手か。
ホークスの投手陣を全般的に打てておらず、対戦防御率も非常にアレですが、
日ハムのダルビッシュ投手やケッペル投手とウルフ投手のように、完全に抑えられたイメージはなく、
ヒットを打ちながらも思ったよりも点数が入らなかった試合がほとんどで、
ロッテの唐川投手のように顔も見たくない投手はいないだけに、苦手意識がないのは大きいです。
リリーフの方では、ホークスの金澤・ブラゾバン・森福・ファルケンボーグ・馬原投手は強力ですが、
かといってこちらも苦手にしているかというと、そういう意識はなく、
むしろ対戦防御率を見ると、他球団に比べれば打っている方です。
特に馬原投手に対してはむしろ得意意識が強く、もしリリーフ失敗があっても、
秋山監督が形に拘って馬原投手を抑えで使い続けるようなことになれば、ライオンズに勝機が出てきそうです。
一方のライオンズは信頼できる駒は少ないものの、
岡本篤志・石井一久・牧田投手の3人には首脳陣・選手・ファンが全幅の信頼を寄せており、
彼らが打たれて負けたならば致し方ないと思えるほどなだけに、
継投ミスだと騒ぐようなことにはならないので、その点は優位に働くかもしれません。
そこは短期決戦の妙ですよね。信頼できる投手を迷えずに送れるかどうか、そこが継投のポイントです。

打線は得点力自体はそれほど変わらず、ホークスは盗塁数がダントツですが、
そんなに手痛い盗塁を決められた記憶はないです。
むしろ、本多選手を始め、よくアウトにしている印象が強いです。
走られる可能性が高いのは石井一久投手ですが、それもあって先発には戻さないでしょう。
ホークスに対する失点を見ると、シーズン前半は終盤にリリーフが打たれて負けており、
シーズン後半は先発が5・6回に掴まって逆転されるケースが多いです。
リリーフの方は岡本篤志投手や牧田投手の活躍で問題が解消されましたし、
先発投手の問題もピンチになったら積極的に動くことが予想され、
そこまで手痛い失点にならないと思われます。
そういう意味では勝負になると思うのですが、終盤に上位打線は抑えても、
福田選手や明石選手といった伏兵に打たれて負けていただけに、
彼らに対する攻め方がしっかりと用意できているかどうかも一つのポイントになりそうです。

ライオンズの打線は良い形で第1ステージを終えることができましたから、特に心配していません。
今の戦い方を続けていれば、得点できると信じています。
失うものは何もないだけに、真っ向勝負でライオンズの力を見せて欲しいですね。

2011年10月27日

プロ野球・ドラフト会議が開催

今年のドラフトの話題と言えば、何と言っても、東海大・菅野投手の日ハム指名でしょう。
原監督の甥っ子という血縁関係に加え、東海大学は原監督の父親の影響力が強く、
巨人と東海大学の関係は蜜月といっていいほどで、そこに割って入るのは到底無理だと思われていました。
まだ昨年の澤村投手の方が可能性があった、それほどのハードルの高さでした。
そこを日ハムがまさかの強攻指名、過去の強攻指名の歴史から、
もしかするとと囁かれていましたが、本当に強攻指名するとは驚きというか、
あまりもの怖いもの知らずな指名に寒気を覚えるほどでした。

まぁ、そこまでは良いとして、いざ抽選となったのにも関わらず、
巨人の原監督はくじを引かず、くじを引いたのは清武球団代表…
これは会場で見ていたマスコミやドラフトファン、TVの前の視聴者は「ええっ!?」と思ったでしょう。
誰もが原監督が引いて当たりくじ、「血の繋がりは濃いな。おめでとう」と、
笑顔で済ませられる最高の結末が来るものと思っていたのに、完全に肩透かし。
ああ、これで日ハムに決まるな、と思っていたら案の定…
各球団の球団代表や監督、スカウトらが入場する中、
一人だけ黒系ではなくブラウン系の背広を着て、入場から目立っていたのにも関わらず、
実際には全く前に出てこず、なんのための衣装なんだよとツッコミたくなりました。
まさに勝負どころを逃した原監督、悔いの残るくじ引きでしたね。

もっとも、菅野投手が日ハムに入団するかどうかは、非常に雲行きが怪しく…
前述の通り、東海大学は巨人との関係が強いだけに、どれだけ根回しをしていたか気になります。
巨人の原監督のメンツを潰す結果となってしまいましたし、かなり厳しい交渉となりそうです。
もし原監督がくじを引いていて、外していたとするならば、
「これも運命か」と諦めることができたのかもしれませんが、
そうではないという意味では精神的な「言い訳」が用意されたようにも思えます。
そこまで考えてくじを引かなかったのなら、策士ではありますが、
負けないための策であって、勝つための策ではなかったということでしょう。
これじゃ巨人は勝てんわ。


全体的に見ると、パリーグの球団は今年も着実に補強できた印象を受けます。
ロッテは即戦力路線で大学生4人を指名、藤岡投手と中後投手の左腕2人を獲れたのは大きいです。
課題のショートも東洋大・鈴木大地選手を指名しましたし、ニーズに合った即戦力指名でした。
少し偏りすぎだとは思いますがね。4位以下で高校生を指名しても良かったはず。
楽天は外れ1位の武藤投手はリリーフで即戦力となりそうですが、
それ以外は高校生を中心に将来性を重視したドラフトとなりました。
星野政権は長期政権を見込んでいることがこの指名からも分かりますね。
山崎武司選手の戦力外といい、本当に一から出直すつもりなんでしょうか。
オリックスも高校生なんて知らんとばかりに即戦力補強。
投手・内野手と弱点を抑えた補強で、来年が勝負という気持ちが強く伝わってきます。
西武は後回しにして、日ハムとソフトバンクは大きな補強ポイントもないためか、
バランスの取れた指名を見せました。
日ハムはダルビッシュ投手がメジャーに行った場合に備え、
菅野投手が入ってくれたら万々歳のドラフトといったところでしょう。
他には先日の都市対抗で完全試合をした森内投手しか即戦力投手はおらず、
菅野投手が入団してくれないと涙目のドラフトになりそうです。

一方のセリーグは広島が無風のドラフトで予定通りの指名ができたという感じでしょうか。
中日は1位指名以外は投手、高校・大学・社会人とバランスよく指名し、
監督が代わっても力のある投手を指名する方向性は変わってないなという感じでした。
ただ、少し東海・北信越を意識した指名の印象も受けましたが。
ヤクルトは独自路線でよく分からない…
外れ1位の川上選手の指名には驚きました。2位でも十分獲れた気がするんですが…評価保留。
阪神は相変わらず素人のドラフトマニアがやったようなドラフト、
有名所が多いですが、実際のスカウトの評価と異なることが多々あるので少し微妙。
巨人は菅野ショックを引きずってか、他球団がリストアップしていた選手を強奪した印象で、
勿論、そうではなく、巨人も評価をしていたからの指名なんでしょうが、
少し迷走してしまった印象が抜けません。
菅野投手を逃したのはマスコミ的にも痛手なニュースでしょう。

横浜はもうやる気を感じません。9人指名して8人が高校生。高校生の墓場作りが趣味ですか。
これじゃ入寮や新人合同自主トレは修学旅行気分じゃん。なんだコレ?
最下位のチームを一から立て直したい気持ちは分からないではないものの、全くビジョンを感じません。
例えば、筒合選手を中心としたチーム作りをしたいのなら、野手を揃えつつ、
野手の若返りで全く勝てないとダメなので、投手は即戦力で繋ぎとするとか、
そういったチーム作りを普通は感じさせる指名をするものですが…
もうサジ投げたとしか思えないほどのやる気のなさ。
捕手とか補強ポイントは抑えていることは抑えているのですが、
果たして身を結ぶのでしょうか?
つーか、9位の帝京・伊藤投手は入団するんですかね?
あれだけ有名になりながらも、これだけの低順位で指名されたとしたら、
プロの目には引っかからないのかと大学・社会人を普通は選択しそうですが。
しかも、全くビジョンのない指名をした横浜の最下位ですし。
余ってたからついでに指名してみました、みたいな、あまりにも微妙すぎる評価です。

それと注目は日ハムの7位指名・大嶋捕手ですね。
まさかの隠し球、今までも準硬式や軟式からの指名はあり、
広島のコーチの大野氏を筆頭に成功例は幾つかあるものの、
さすがにソフトボールからの指名は前代未聞です。
早稲田大のソフトボール部所属とのこと、これにはビックリしましたね。
今年の日ハムのドラフトは話題先行型になりましたなぁ…
ソフトボール選手の打撃がプロ野球で通用するのか、一つ注目点ですね。
難しいとは思いますが、成功したら凄い驚きです。

あと一つ気になっているのは巨人とソフトバンクの育成選手の指名の多さです。
巨人が6人、ソフトバンクが7人を指名。
ソフトバンクはFA補強などを明言しており、
巨大戦力のチームが何故こんなに育成選手をと思っちゃいます。
選手枠の問題なのでしょうが… まさに育成選手は使い捨ての歩ですね…
育成選手って何なの。これじゃプロ野球選手とは言えないでしょうに。
それだけチャンスがあると言えば聞こえはいいけれど、
球団が責任を持たなくていいという意味では自分勝手な制度のように思えます。
もう一度、育成選手については考え直した方がいいんじゃないでしょうか。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのドラフト
日刊スポーツの十亀投手の1位指名記事はまさかと思ったんですが… 本当でしたね。
藤岡投手は渡辺監督と同じ群馬出身ですし、勝負しに行くと思ったんですが…
十亀投手なら外れ1位でも行けると思いましたが、
都市対抗野球での好投で評価が上がり、安全策を取ったということでしょうか。
結果的に藤岡投手は6~7球団競合するのではないかと言われながらも、
3球団に留まったことを考えると、勝負して欲しかった気もするのですが、
2位で社会人No1左腕の小石投手を指名できたから、OKでしょうか。

チームのニーズとしては藤岡投手よりも十亀投手の方が合っています。
先発・中継ぎ・抑えとどこでもできそうな速球派サイドで、
先発よりもリリーフの層が薄いチーム事情を考えると、強力な即戦力となってくれそうです。
それにしても名前が良いですよね。
愛工大名電がセンバツ優勝した時に十亀投手は見ていて、当時から良い投手だと思っていたので、
名前に違和感はありませんでしたが、十亀剣と並べると、
なんだかRPGゲームとかに出てくる伝説の剣みたい(笑)
一度聞いたら絶対に忘れない名前です。

2位でNTT東日本の小石投手が指名できた時はガッツポーズをしました。
先発左腕は帆足投手と石井一久投手に、台頭してきた菊池雄星投手がいるのですが、
リリーフの方ではこれだという決まった存在がいません。
ベテランの星野投手やサイド転向の松永投手や若手の武隈投手と候補者はいるのですが、
現段階では信頼して勝ち試合に起用できる存在にはなっていません。
戦力としても、リリーフ左腕の競争のためにも、左腕投手の指名は必要不可欠でした。
小石投手は変則的な投げ方をする左腕で、中継ぎなら十分使えそうな雰囲気です。
足の下ろし方が独特で、足を上げるのだけれども、外国人投手のように急にすり足になる、
普通の投手よりもワンテンポ足の動きが速くなり、
腕のテークバックもロッテの成瀬投手や日ハムの武田勝投手のように小さく、
このフォームがプロ野球の打者を幻惑できれば、成功することは間違いないです。
逆に簡単に合わせられるようだと辛いところですが… 成功失敗の二者択一っぽい。

3位の塔南高校・駒月選手についてはよく知りません。
スイングスピードが速いらしいので、将来のスラッガー候補でしょうか。
捕手としての評価がどれほどなのか分かりませんが、
チーム事情からすれば内野手転向、大砲候補へと育てたいような感じです。
4位の海星の永江遊撃手は甲子園にも出場した選手。
投手としても140キロ後半を投げる本格派で、三拍子揃った強肩遊撃手。
中島選手がメジャーに行ってしまった場合、二遊間の層が薄くなるだけに、
将来の中軸候補として大きく育てて行きたいですね。
2軍で育てている選手がリードオフマンか繋ぎ役ばかりになってしまったので、
駒月選手と永江選手は大きく育てていって欲しいです。

5位の八戸大・田代外野手の指名はよく分かりません。
昨年、先輩の秋山選手を指名しているのですが、
同じ左打ちの外野手でタイプも同じ、違ってるのは右投げと左投げの違い。
左打ちの外野手は多く、秋山・斉藤・石川・星・大島選手といるだけに、
指名するとすれば右打ちの外野手だと思っていただけに、この指名は意外でした。
さらに秋山選手らの競争心を煽る狙いなんでしょうか。少し首を捻りました。

これで大まかな補強ポイントを抑えることに成功したものの、
唯一補強できなかったのが高校生投手です。
2軍の先発は、1軍を伺いなら2軍で調整する大石投手、
4年目を迎える左腕の中崎投手、岩尾投手が中心となり、
高卒2年目の前川投手を少しずつ使っていく展開になるのでしょうが、
将来のエース候補を育てているという感じは伝わってきません。
菊池雄星投手と大石投手という2人の大物を獲得したこともあるのでしょうが、
先を見据えた育成もしていかなければなりません。
来年は高校生の投手が良さそうですし、
将来性ある高校生投手を育てる年としてもらいたいです。

で、結論としては、チームのニーズによく合っていますし、
高校生投手を指名しなかったことを除けば、満点の出来でしょう。
十亀投手と小石投手の左右の即戦力を獲得できた時点で満足なドラフトです。
2人のセットは藤岡投手を指名できていた場合よりも満足度が上ですね。

それと球団初の育成選手として、松本大学の藤沢捕手を指名したようです。
個人的には育成選手という制度に疑問を持っているので、
これまでの少数精鋭路線を覆し、育成選手を取ったことは残念ですが、
制度としてある以上は利用しない手はないので、仕方ないのかなと思ってます。
でもプロフィールを見ると、隠し球として下位で指名するかどうかの評価のようですし、
育成ドラフトとなったのもそれなりに理由があるというのは分かります。
まぁ、しかし、1人しか取らないなら、別に育成じゃなくてもと思っちゃいますが。
おそらく捕手というポジションの難しさでしょう。
キャンプではブルペンのこともあって、捕手がいないと困りますし、
怪我が多いポジションでもあるので、もしもの時のために確保しておかないといけません。
しかし、実際に試合に出るのはほぼ1人、あとは控えや2軍という展開となるだけに、
危機管理として人員を用意しておかなければいけないポジションではあるものの、
平時はそこまで人数を使わないという特異性を考えれば、
捕手を育成選手で指名するのは球団にとっては都合がいいのかもしれません。
藤沢選手が早い段階で正式契約となることを期待したいです。

2011年10月24日

広島カープ・豊田清投手が引退

球団側は来季も戦力として考えていて、契約するとの報道があったのですが…
戦力外通告を受けてから引退を決意するケースが多いのですが、
豊田投手本人が引退を願い出て受理された模様です。
中継ぎで頑張っていたようなので、来年も投げる姿が見られると思ったのですが…少し残念です。

豊田投手というとライオンズOBで、東尾監督が森慎二氏の故障をきっかけに、
先発で8~10勝投手だった豊田投手を抑えに抜擢し、絶対的守護神として大活躍しました。
当時は抑え投手と言っても、2点台の投手が普通だったもので、
3年連続1点台の抑えというと全盛期の横浜の大魔神・佐々木氏ぐらいで、
安定感ある抑えは少なかったのですが、豊田投手は3年連続1点台、うち2度が0点台と、
ほぼ完璧なピッチングで、ランナーさえも出さない三人斬りは見事としか言いようがありませんでした。
かつての高津投手や小林雅英投手のようにランナーを出しながらも抑えるストッパーから、
絶対的な安定感を誇るストッパーへとワンランク上の抑え像を確立したという意味では、
豊田投手の功績は非常に大きかったように思います。

今後、どのような進路を取るのかは分かりませんが、
いつかライオンズで投手コーチをしてくれることを期待したいです。


◆プロ野球ネタ 横浜ベイスターズがTBSからDeNAに売却決定か
楽天がライバル会社であるGREEと関係が深いため、水面下で反対活動をしているようですが、
どうやらそのまま決まってしまいそうな雰囲気です。
球団名は横浜モバゲーベイスターズになるとかならないとか。
どうでもいいが、口に出すと意外に言い難い。渡辺恒雄氏がモガベーとか何とか言ってたのを笑えない(^^;

でも正直言って、携帯ゲームを提供する会社とプロ野球との関連性が未だにしっくりきません。
プロ野球は中高年に人気があり、球団買収を機にその層が携帯ゲームをやるかと言うと、
悪く言えば暇つぶしに過ぎない簡単な携帯ゲームの人気が上がるとも思えません。
せいぜい子どもが携帯無料ゲームをやってたと思ったら、アイテム課金で大変なことになって、
親がしょうがないと渋々払ってくれるようになる程度の影響力じゃないかと。
そういう意味で、買収する意図が読めなかったのですが、
ゴシップで有名な夕刊フジの記事とはいえ、新潟移転を考えているという説は一理あると思いました。
今では死語になっているものの「裏日本」にプロ野球チームが来るというのは大きなことでしょう。
パリーグの正式名称がパシフィック(太平洋)リーグであることからも明らかのように、
プロ野球球団は太平洋側に面している地域ばかりで、大阪や広島のような内海の場所もあるものの、
日本海側には両方に面する北海道を除いて球団はありません。
日本の開発が太平洋側を主体に行われてきたことの証拠でもあり、
田中角栄氏が日本列島改造論をぶちあげたのも、開発を日本海側にも進めるためのものでした。
そう考えていくと、故郷の新潟に球団を持っていきたいという意図も分からなくもないです。

ただ、現状、本拠地移転を前面に出すと、昨年のように買収失敗になるだけに、
今回は移転を避けたようですが、それじゃ移転する機会はいつあるのだろうと考えると疑問も…
実際、新潟のプロ野球招致活動も、プロ野球の試合開催を増やすことが目的で、
球団招致のための活動ではないようですし、
週2回の試合のJリーグの試合と、週6日開催のプロ野球の試合とでは、
単純な比較評価には繋がらないとも考えられます。
将来的にであっても、本拠地移転となれば反対活動が大きくなるでしょうし、
球団買収という機会を逃して、それを実現するのは至難の業のように思えます。
それが分かった時、球団経営を続けるのか、どうしても不安がつきまといます。
短期に球団売却が行われ、ファンに嫌気がささないか、ベイスターズの動向が心配です。


◆プロ野球ネタ 10月27日にドラフト会議
ある意味、震災の影響を最も強く受けたスポーツは社会人野球とも言えるわけで…
震災以降、相次いで大会が中止。
社会人野球の華である都市対抗野球も先日22日にようやく開幕したばかりで、
大会中にドラフト会議を迎えるという、社会人のプロ志望選手にとっては涙目の年になってます。
都市対抗ぐらいは普通にやって欲しかった… 最高のアピールの場ですからね。
敗退した選手も補強選手で助っ人参加することもあり、
各球団の即戦力候補としてドラフトに大きな影響を与えます。
ここに来ても社会人の選手の名前が出てきていないことを考えると、
都市対抗が遅れた影響は相当程度大きいと考えて間違いなさそうです。
各球団はギリギリまで指名の判断を遅らせるかもしれませんね。

それでも1位は「ビッグ3」と呼ばれる大学投手に指名が集まるのは間違いなく、
本来なら目玉も巨人・原監督の甥ということで他球団が及び腰な東海大・菅野投手、
総合力の高い左腕投手で注目を集める東洋大・藤岡投手、
この秋のリーグ戦好調で評価を上げている明治大・野村投手に人気が集中しそうです。
他にも近畿大の変則左腕・中後投手や、
高校生では宮崎日大・武田投手、金沢・釜田投手、足立学園・吉本投手、
聖光学院・歳内投手、唐津商・北方投手、英明・松本投手が外れ1位候補となりそうです。
野手は東海大甲府の左のスラッガー・高橋選手に中日・ヤクルトが注目しており、
野手補強を目指すチームにとっては注目の存在となりそうで、
この秋は絶不調で評価を落としている慶応大・伊藤選手も単独1位か外れ1位はありそう。
それでも前述のように社会人野球の候補者の評価が一定しないだけに、
2位以下は各球団の眼力次第のドラフトとなりそうです。


埼玉西武ライオンズのドラフトに話題に移す前に、昨年のドラフトの結果を確認しておきます。
1位は競合の末、大石投手を獲得し、念願の抑え獲得に沸き立ったものの、まさかの先発転向、
慣れない先発とプロの環境、怪我もあって前半戦は満足に投げられず、
後半戦に2軍で先発に定着し、最後の試合で完投するなど、ようやく先発に目処が立った所。
今年の菊池雄星投手と同様に、来年の後半戦に戦力になればという感じでしょうか。評価はパス。
2位は牧田投手で、まさに獅子奮迅の働き。
先発では勝ち運に恵まれなかったものの、他球団のエース級に投げ負けない好投で試合を作り、
交流戦明けに抑えになってからはしっかりとセーブを積み重ね、
20セーブという数字以上に存在感を見せ付ける素晴らしい働き、ライオンズのMVPでしたね。
3位は秋山選手で、開幕スタメンを果たすなど順調なスタートもすぐにプロの壁にぶつかり、2軍へ。
2軍では圧倒的な数字を残し、後半戦に再び頻繁に使われるようになり、
9月のライトからセンターへのコンバートを機に、投手の投球を後ろから見て野球の視野が広がり、
攻守に好影響を与えて、今ではセンターのレギュラーを完全にモノにしました。
逆転3位の試合を決めた糸井選手の打球処理で他球団のファンにも意識されるようになったことでしょう。
4位は前川投手で、高卒1年目ということで体力づくりが主体、
それでも最後の方に実戦登板できたのはひとまず順調といった感じでしょうか。
来年から2軍で実戦登板を積み、1軍を伺う形になるかと思います。
5位は林崎選手で、1軍出場は2試合のみで結果が出なかったものの、センスの良さは見せつけ、
2軍ではセカンド・ショートを守って実戦経験を積んでおり、
中島選手がメジャーに行く場合は、来年以降、原選手を脅かす存在として出番が増えそうです。
6位は熊代選手で、高校時代の実績はピカイチだったものの、社会人では日産自動車の休部もあって、
実績という面ではあまり残せなかったものの、果敢に指名して大成功。
守備代走が主でしたが、左投手先発時にスタメン起用もされるなど、ベテランの佐藤友亮選手に代わる活躍、
打撃もシュアで左右広角に打ち分ける打撃でセンスの高さが伺えますし、
内に秘める秋山選手と違い、ガッツが前に出るタイプなだけに、来年以降の成長が楽しみです。
ルーキー6人のうち4人が1軍を経験し、そのうち3人が1軍戦力として働いたわけですから、
近年稀に見るほどの大成功のドラフトだったと言えましょう。

昨年のドラフトによって、俊足巧打の選手は十分足りるに至りました。
今年の盗塁数を見ても分かるように、片岡選手を怪我で欠くと機動力が極端に落ちるわけですが、
それでもルーキーの秋山選手と熊代選手、高卒4年目の斉藤選手、高卒2年目の石川選手と、
俊足の外野手が台頭してきており、機動力の面での次期主力は育ってきています。
あとは昨年補強されなかったリリーフ左腕。
シーズン中に江草投手をトレードで獲得するも戦力にならず… 底上げが図れませんでした。
野手では左のスラッガー。
ファームの打順を見ても主軸が石井義人・後藤武敏・GG佐藤・ブラウン・高山選手ら、中堅ベテラン外国人で、
見込みのある若い選手は1・2番のリードオフマンタイプばかりというのは切ない感じ。
ぶっちゃけ、問題なのは即戦力というよりは、ここ数年、立て続けに若手を抜擢したために、
2軍で1軍を伺うような若手がすっかりカラになってしまったのが一番の問題です。
坂田選手や浅村選手、ルーキーの秋山選手や熊代選手はもう少し2軍で鍛えてからでも良かったのですが、
そのまま1軍に定着しちゃって、2軍で育てる選手が少なくなっている感があります。
即戦力が欲しい反面、次期主力を担う若い逸材が欲しいのも確かです。

そういう意味では、東海大甲府の高橋選手を個人的には1位指名して欲しいです。
中島選手がメジャーに行ってしまうと、片岡選手も手術をしたばかりなだけに、二遊間が手薄に。
次期主力・左のスラッガーという意味でも最適の選手だと思うのですが…
ただ、中日とヤクルトが1位指名を匂わせており、競合になるなら無理してでもと思わなくもなし。
つーか、昨年、中日は吉川選手を、ヤクルトは山田選手を指名していたはずなんだが…
単独指名できないなら、競合覚悟で藤岡投手の指名でいいと思います。
外れ1位は唐津商の北方投手か英明・松本投手で。
吉本投手は性格面がプロ向きでないとする見解もあり、ライオンズで育てきれるか微妙な感じも。
ノビノビとした環境はプラスなのでしょうが、逆にそれに甘んじかねない環境でもあるので…

2位以下は社会人出身の即戦力左腕が希望なのですが、そこはスカウトの眼力に期待。
いずれにしろ、課題のリリーフで成功する例は大学・社会人出身者がほとんどで、
とりわけ1年目から活躍する投手は社会人で揉まれた投手が多いだけに、そうした指名になるでしょう。
あとは内野では二遊間、外野では右打者、高校生投手の指名になってくるのでしょうが、
高校生野手に関して言うと、日大三高の面々がプロ志望届けを出していないこともあって、全体的に小粒。
東海大甲府の高橋選手の評価が上がるのも、高校生のスラッガー候補が少ないことも一因かと思われます。
戦力外選手の数から言っても、指名は5~6人というところ。2位以下の指名は流動的となりそうです。

まぁ、でもこうやって見ていくと、震災でのスポーツ自粛というのは、
選手のアピールの場を奪うだけのものにしかならんかった気がするなぁ…
配慮というよりも完全な偽善でしたね。ある種の強迫観念・ヒステリー。
それでもプロ野球の開幕を遅らせた判断というのは間違ってはいなかったと思いますが。

2011年10月22日

AMD FXシリーズがついに発売

AMDユーザー待望のBulldozerこと、FXシリーズがついに発売となった模様です。
…しかし、肝心の8コアの発売は未定で、6コアと4コアが先行投入とのこと…
これはAMDファンならずとも肩透かしを喰らった感は否めませんね。
性能の方も最上位8コアのFX-8150のベンチマークがPC系サイトで出ていますが、
32nmプロセスに移行したこともあって、従来のPhenomと比べれば、
低消費電力かつ高性能を実現したことは確かなのですが、
ライバルであるインテルのSandyBridgeと比較すれば、
Core i7-2600Kには及ばず、Core i5-2500Kと同等程度、
せめてオーバークロックした時ぐらいはと思ったものの、それでも抜けず…
8コアの利点が生きるような状況なら話は別としても、
普通にパソコンを使う分だとインテルに及ばなかった模様です。
…んー、期待していただけに正直ガッカリ。性能か消費電力かどちらかで勝っていれば…

それまで得意としていた性能そこそこ低消費電力製品もSandyBridgeに固められましたし、
もう残る希望は強みであるRadeonを生かしたFusionAPUシリーズぐらい。
動画やテレビを見る程度で使えれば良く、グラフィックカードを付けるまでもない人は、
値段が手頃なAシリーズかEシリーズを選択するというぐらいで、
グラフィックカードを付けるならば、インテルのCPUを選んだ方が良さそう。

とりあえず、現状でCPUが困るのはPS2エミュレータを使うときぐらいなので、
インテルの来年発売のIvyBridgeまで現状の繋ぎのまま頑張ることにしようかと思ってます。


というか、日記の書き込みが1ヶ月ぶりになっている… すいませんでした。
9月の秋分の日の頃に急に寒くなった拍子に風邪を引いてしまい、
色々とうやむやになっているうちにこんなことに…
以後、気をつけます。


◆ニュースネタ TPP交渉の是非
今回ばかりは前原政調会長の言うとおりで、TPPへの参加を前提として問題を議論するべきで、
参加は拙速だという議論はもはや通らない局面に来ていることは明らかでしょう。
まぁ、大体にして反対側の関税のない安い外国の農産物が入ってきたら、
日本の農産物は消費者に買われなくなるという意見は、どんだけ消費者をバカにしてるんでしょうか。
彼らの脳は20年前で停止しているんでしょうか。
コールドスリープでもしていたのか。タイムマシンで突然20年後の世界に連れてこられたのか。
現に野菜に関して言えば、中国産の野菜は日本の野菜の半分以下で売られており、
もはや値段だけでは日本の野菜が対抗できないことは明らかです。
それでも日本の消費者が日本の野菜を購入するのは、
中国産の野菜に対する不信と日本の野菜に対する品質の信頼があるからです。
この20年の間で食品に対する考え方も大きく変わり、
生産者が見える野菜が価値として重要視されるようになったのにも関わらず、
時代遅れの発言を繰り返しているようでは、やはり消費者をバカにしているとしか思えんわけです。

では、何でそんな時代遅れの発言がいつまでも標榜され続けているかといえば、
本音は別のところにあるからでしょう。
結局は農協の保身のためです。
確かに日本の農協は、技術指導等を行いながら生産性を高め、
また、食品の輸入が増えるにつれて危機感を抱き、品種改良・ブランド化を進め、
日本の農作物の高い安全性と高品質に大きく貢献してきたのですが、
それは同時に農業の官僚機構でもあり、零細農家のとりまとめを前提としていたことからも、
時代にそぐわないものになりつつあります。
彼らが一番恐れるのは農業の株式会社化でしょう。
農業の大規模化は彼らの職分を奪うものとなるからです。
TPPの参加のためには農家への個別補償は勿論、
海外の農作物への対抗策を検討する必要もあり、そこには農業の大規模化は当然挙がってくる話題でしょう。
それを農協が飛ばされて議論されるのではないかという危惧があるのだと思われます。

もうWTOに加盟した時点で、関税の撤廃という道へと歩みだしたわけですから、
TPP交渉の是非の結論なんて20年前には出ているはずだったんです。
今、騒ぐなら、20年間何をしていたのか。そう問われても仕方ありません。
貿易自由化が嫌なら中国のように振舞うのか。そんなの無理だし、嫌でしょうに。
TPPへの参加は規定路線なのですから、その上で問題になることへの対策を重要視してもらいたいです。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズが逆転3位でクライマックスシリーズ出場へ
中日ドラゴンズのセリーグ優勝と重なってしまったため、
扱いがかなり小さくなってしまいましたが、野球日記でも書いてあるように逆転3位が決まりました。
最終戦でライオンズが日ハムに勝ち、オリックスがソフトバンクに負けるという1通りのみで逆転3位が決まる状況で、
その通りの結果が出たわけですから、奇跡とも呼べる結末でした。
9月の始めには借金15の最下位に沈んでいたものの、そこから破竹の勢いで勝ち進み、
借金完全返済での3位を勝ち取ったことの価値は大きいです。
思えば、その前にも何度となく3位になるチャンスはあったものの、
オリックス3連戦の初戦を落として実現しなかったり、
自力CS出場が消えて勝たなければいけないのに、2試合連続で引き分けに終わり、ギリギリ首の皮一枚が繋がったりと、
完全に綱渡り状態の僅かな可能性にすぎなかったわけですが、そこを最後の最後で決めたというのは信じられない思いです。

野球日記の方にも書きましたが、最終的には選手を信じた渡辺監督と、
鞭を打つことで選手を鼓舞してきた岡田監督との差が現れたように思います。
4番として使い続けた中村剛也選手が最終戦で決勝ホームランを放ち、ホームラン王と打点王に輝き、
一方の昨年ホームラン王のT-岡田選手は不調で何度も外され、2軍落ちも経験し、
最終戦でも打てずに岡田監督にボロクソに言われ… そこの違いだったと思います。
岡田監督の方法論が間違っているわけではありませんが、
上から押さえつけるやり方はそぐわなくなってきているようにも感じます。

で、クライマックスシリーズに関してですが、
終盤の勢いがあったとはいえ、先発投手の力では日ハムが勝っており、日ハム優位は揺らぎません。
梨田監督の阪神就任報道で少し士気が落ちるかと思いましたが、
ここに来て和田打撃コーチの内部昇格路線が強まっているようなので、こちらは沈静化しそう。
日ハムにはダルビッシュ・武田勝・ケッペル投手という強力な3本柱がおり、相手を0点に抑える力がありますが、
ライオンズの涌井・帆足・西口投手の3人は試合を作ることには長けているものの、1~2点は覚悟する必要があります。
ライオンズが勝つには、打線が打って序盤から中盤にかけて3~4点取らねばならず、
そこが勝敗を分けるポイントになるかと思われます。
リリーフは岡本篤志・許銘傑・牧田投手の3枚に岸・石井一久・菊池雄星投手らの先発陣が加わるので、
その点は互角以上になると思われますから、日ハム先発陣とライオンズ打線の対決に注目が集まります。
まずは初戦、ダルビッシュ投手をライオンズ打線が打つか、それとも完璧に抑えられるか。
もはや日本のプロ野球界ではなかなか見られない力と力の勝負に大注目ですね。


◆プロ野球 セリーグは中日ドラゴンズが優勝
東京ヤクルトの失速を見ていると、昨年のライオンズを思い出して嫌なんだけれども…
まぁ、でもヤクルトの場合は故障者と病人での失速で、
ライオンズは実力での失速だっただけに、比べるまでもないわけですが…

それにしても落合監督の退任報道が出てからの中日の勢いは凄まじかったようで。
昔、次期監督の高木監督が同じように退任すると報道されてから、
逆襲が始まって首位の巨人を苦しめ、あと一歩及ばなかった記憶があるのですが、
それとは全く違う内部減少なのでしょうね。
後者は退任を惜しんで、前者は退任を祝って、なのでしょうか(苦笑)
それでも落合監督が名監督だったことは言わずもがなで、
ただ一つ足りなかったのはファンサービスの点、
怪我人等の情報をひた隠しにし、コメントも素っ気無く察せよという感じでは、
ファンは置いてきぼりの感を食らってしまいます。
高校野球やアマチュアの監督さんなら、それでも構わないのですが、
プロ野球の監督でそれはちょっとどうなのという感じもしてしまいます。
情報がモノを言う時代ですからね。そこにはズレがあったような気がします。

で、落合監督退任の煽りを受けて、外様コーチも退団となるようで…
西武OBでは森ヘッドを始め、辻総合コーチ、笘篠守備走塁コーチらがおり、
ライオンズに復帰してくれないかという気持ちが大きいです。
おそらく笘篠コーチは復帰するでしょう。渡辺監督とも仲良いですし。
ただ1軍は河田外野守備走塁コーチが結果を残しているので、役職がどうなるのか。
辻コーチは渡辺監督退任報道時に監督候補として名前が挙がったように、
次期監督を考えると、候補者が見当たらず、
該当者は潮崎氏ぐらいで連続して投手出身の監督がなるとは考えづらく、
有力候補として名前が挙がってくることは当然のようにも思えます。
2軍監督や1軍の参謀役として入閣してくれれば嬉しいです。

森コーチのコーチとしての復帰は考えづらそうです。
渡辺監督よりも年上の先輩ですし、野手の監督ならヘッドとして入閣可能でも、
投手の監督で投手のヘッドだと力関係がどうしても微妙になってしまうかと。
ドミニカ発掘ルートを生かして海外編成担当なら喉から手が出るほと欲しいのですが、
コーチとしての手腕も高いだけに引く手あまたでしょうね。
一番声をかけてそうなのはソフトバンクでしょうなぁ…
もし森コーチが就任し、ネルソン投手とソト投手まで付いていったら…
もう頭が痛くて仕方ありませんわ。
それだけは勘弁してくれといった感じです。

2011年09月19日

オタクの宿命(サガ)

第一に、お金がかかる。これは異論のないところでしょう。
自分の興味を持ったものに邁進し、その分、興味の無いものへの投資を削る、
そうやってオタクは生きています。

第二に、常に学ばなければならない。オタクは博識でなければなりません。
最近のアニメでは、昔のアニメを元ネタにしたパロディを入れてみたり、
昔のお笑い番組で使われたギャグを用いたりと、
ネタの二重三重の用い方がされていますから、
オタクがそれらのアニメを楽しむためには過去のアニメやギャグを知っていなければなりません。
同様に、人間の創作物たるものは、あらゆるものから影響を受けているので、
古典文学と呼ばれる名著や哲学・宗教、伝記モノでは歴史や民俗学、
SFでは物理学や天文学、現代の問題を扱ったものでは今日的な政治観や倫理観、数多くのものが要求されます。
当然、それら全てのものをオタクが最初から身につけているわけでもありませんので、
常に自分の興味分野を愉しむために、知識を取り入れていかなければならないわけです。

オタクの道を極めることは、もはや哲学です(苦笑)


◆ゲームレビュー 『猫撫ディストーション』
そんなわけで、全てプレイし終わりましたが、最後の方は少々難しかったですね。
詳しくは後述しますが、柚と琴子のシナリオに関してはもう少し解説が欲しかったです。
前回は「シュレディンガーの猫」の簡単な解説をしておきましたが、
それだけでは足りない、物理学の浅く広い知識が必要な感じです。
つーわけで、上にも書いたように、オタクであるためには学ばねばならないのです(苦笑)

一応、色々と参考資料を探している最中ですが、私が今読んでるのは、
講談社ブルーバックスの『マクスウェルの悪魔』と、
『別冊ニュートン ニュートン力学VS量子力学』の2冊、とりあえずこれで戦えるはず。
特に後者は世界の決定論と非決定論をメインに編集されているので、
『猫撫ディストーション』のテーマとピッタリ一致していると思います。
ゲームの内容がよく分からなかったという人は、
図書館等で上記の本を探してみてください。
私は前者はほぼ読み終わり、後者はパラパラと見てチェックした段階、
数日中に図書館に出かけて読んでみようかと思っています。

話を戻しまして、『猫撫ディストーション』に関してですが、
話の内容はともかくとしても、世界観の説明を抜きにして語ることはほぼ不可能です。
性質上、どうしてもネタばれが必要になってきてしまいますので、
そういうのを一切見たくないという人はご覧にならないでください。
今日は普通にレビューなので、できるだけ濁して書きます。

まず、全てを終えてみると、シナリオの最後の部分が人によって理解の差が出てしまったように思います。
残念ながら、必ずしも適切な説明がなされていませんでした。
人によっては単なる「夢オチ」と解釈した人もいるかもしれません。
でも、私はそれは正確な理解ではないように思えます。
理由は明らかで、あくまで最後の部分はオマケに過ぎないからです。
メインのシナリオはきちんとあり、それと連関する形で最後の部分が描かれているのですから、
最後の部分を敢えて切り離す必要はなく、メインシナリオを通して理解するべきでしょう。
そう考えると、最後の部分は「主人公=プレイヤー」と置き換えるべきで、
実世界への活かし方を説いたに過ぎないと考えます。

改めて『猫撫ディストーション』の世界観を簡単に説明すれば、
何枚もの紙(世界)が平行に並んでいたとして(平行世界)、
それを主人公という「観測者」を中心にホッチキスで止めた世界、と言えば分かりやすいでしょうか。
その世界ではある役割を与えられた人間がいて、
姉の結衣は「ニュートン物理学の象徴」であり、「絶対零度の悪魔」として存在し、
母の式子は「生物学の象徴」であり、「母なる自然」として存在し、
妹の琴子は「量子力学の象徴」として存在しています。
姉の結衣の「悪魔」という表現が日本人的には悪い印象で聞こえてしまいますが、
数学・物理学での「~の悪魔」というと、不可能を可能にする存在という意味で使われますので、
正しい日本語訳は「神の所業」が相応しいと思われます
(おそらく一神教と多神教の違いでしょう。神は1人なれど、悪魔は複数いますからね)。

ニュートン物理学を突き詰めると、世界は既に決定されている(決定論)となり、
最終的には熱的終焉を迎えて世界は滅びると解釈されます。
一方で量子力学では、「シュレディンガーの猫」に代表されるように世界は決定されていない(非決定論)であり、
可能性は複数存在すると解釈されます。
結衣と式子のシナリオをプレイする上では、上記のことを理解しておかねばならず、
最終的には式子の視点、世界の非決定論を中軸に据えて、物語を通しながら、
世界の見方を考えていくのが『猫撫ディストーション』という作品です。

こうやって説明すると、非常に堅く、難解なシナリオのように思えますが、
基本は家族を中心に据えたアットホームな日常を描いているので、
小難しい感じや悲壮感などはありません。
ただ、日常をこなしながら、キャラクターとの会話を通じ、
世界のありようを学んでいくというのがこの作品の流れです。
物理学の知識が多少は要求されるものの、数式とかは出てきませんし、
どちらかといえば哲学的世界観に近いものですから、それほど構えることはないと思います。
ただ、終盤が多少分かりにくいので、知識はないにこしたことはありません。
上記の知識があれば、ある程度は理解できると思われます。

最近は萌え系教養マンガも出てきたりしていますが、
やはりそういう読み物では説明が中心になりすぎていたり、
逆にキャラが前に出すぎていて何を言っているか分からないものになったりして、
結局は身にならないケースもあります。
あくまで『猫撫ディストーション』はフィクションの世界ではありますが、
現代の科学的分析や哲学を元にしながら、上手く作品の世界を構築しています。
物語を通して、現代の認識論を身につける上では非常に有用な作品のように思います。
考えさせられる作品をプレイしたい人にはおススメの一作ですね。


◆プロ野球ネタ 日ハム・梨田監督が退任、ロッテの瀬戸山球団社長らが退任
日本ハムの梨田監督は自発的な「勇退」という形を取っていますが…
ヒルマン元監督とは違い、母国に帰るわけでもなく、
他に監督としての引き受け先が決まっているわけでもないですから、
結果を残している監督が、特に大きな理由もなく辞めるのは不自然な感じがします。
それほど長期政権になっているわけでもありませんし…
…となると、以前スポーツ紙で話題になった時は梨田監督側からのアドバルーンで、
その結果、球団側の反応が芳しくなく、そのまま退任が決定してしまったということでしょうか。
退任発表以降、首位ソフトバンクとの差は広がるばかりで、
ここに来ての7.5ゲーム差は絶望的な数字のように思えます。
あとはクライマックスシリーズでの巻き返しに賭けることになりますが…

ロッテの瀬戸山球団社長と石川球団運営本部長の退団に関しては、
サブロー選手の巨人へのトレードが痛手になったように思います。
球団の赤字削減を目指し、経費削減のためにFAでの主力引止めを積極的に行わず、
清水直行投手やサブロー選手ら高年俸の主力選手をトレードで放出する一方、
若手の手本となる井口選手を獲得したり、スピードのある選手を集めて、
若い選手を育てながら勝つという球団スタイルへの変更を目指していました。
その過程で主力選手の放出はやむをえないわけですが、
メジャー志望を表明していた清水直行選手の放出はまだしも、
こういう言い方は変ですが、千葉ロッテに忠義を尽くしていたサブロー選手を、
同じ外野手の工藤選手と交換するという釣り合いの取れないトレードが、
ファンや球団トップの反感を買ってしまったように思います。
特に千葉ロッテ側に旨みがあったわけでもなく、
サブロー選手の放出は士気を下げるだけの大失敗だった気がします。
それが今回の退団劇の理由なのでしょう。

2011年09月12日

猫撫ディストーション

WHITESOFTから今年の2月25日に発売された『猫撫ディストーション』をプレイ中です。
何で、今更プレイしているのかと言えば、
WHITESOFTの最新作『ラブライド・イヴ』の発想がなかなかに面白かったからです。
別に最新作を貶すわけではありませんが、『ラブライド・イヴ』は普通の美少女ゲームです。
ただ、違っているのは、メインヒロイン(彼女になるヒロイン)は幼なじみと最初から決まっていて、
他のヒロインはシナリオ分岐によって、主人公・ヒロインとの3P等をしたりするという内容で、
メインヒロイン以外のヒロインが彼女になるシナリオは一切ありません。
3P展開も多少ご都合主義な印象はあるものの、
真面目さは変わっていないので、ハーレム展開のようなバカらしさがなく、リアリティがあり、
かといって、乱交モノのようなアンモラルな雰囲気もない、ちょうどいい塩梅が光っています。
内容的にはそれだけの特に見るべきところもないゲームなのですが、
最近の美少女ゲームでは珍しいその着想点の良さから、過去作をプレイしてみたくなったわけです。

そんなわけで、WHITESOFT2作目の『猫撫ディストーション』に関してです。
現在のところ、結衣・式子・ギズモ・柚の4人をクリアした段階ですが、
このゲームは素晴らしいです、久々の神ゲーです。
私の中ではONE、Kanon、スカーレットに続く高い評価をして良いほどの作品です。
一言で言えば、現象学のテキストみたいな作品で、かといって小難しくもせずに、
端的にストーリーでシンプルに表現した作品です。
現象学的な考えというと、アニメでは『新世紀エヴァンゲリオン』のTV25・26話、
ゲームでは『ONE~輝く季節へ~』のえいえんの世界がその典型で、
シュレディンガーの猫のような考え方は多くの現代SFゲームに採用されていますが、
前者は小難しくなりすぎて物語を破綻させてしまったり、
後者は逆に世界観だけに採用されるだけで、中身としての重要性を失うものがほとんどです。
現象学的世界観をストーリーとしても破綻させず、
作品のメッセージ性としても失わないように表現することは、並大抵のことではありません。
そんな難しいことをやってのけたのが『猫撫ディストーション』という作品です。


『猫撫ディストーション』をプレイする前に知っておかなければならないのが、
「シュレディンガーの猫」のパラドックスとそれに連なる「認識論」です。
量子力学的な見解とかを抜きに、哲学面だけを抜き取って説明すると、
毒ガスが充満するように作られたダンボール箱の中に、一匹の猫を入れ、
毒ガスを注入して、小一時間経った場合に、猫は生きてるか・死んでるかという話です。
普通に考えれば、猫は死んでいるように思えますが、
その結果はダンボール箱を開けて、猫がどうなっているか確認するまで分からないので、
ダンボールを開けていない状態では、猫が生きている可能性と死んでいる可能性の両方が存在します。
それを観察者がダンボールを開けて確認することで、可能性が確定するわけです。

現実的で分かりやすい例を挙げれば、行方不明者の生死と同じことです。
行方不明者は生きているのか死んでいるのか分かりません。
法律的には行方不明でも失踪宣告を受ければ死亡として扱われるわけですが、
それ以外に行方不明者の生死を確定するには、「誰か」が行方不明者の生死を確認する必要があります。
例えば、どこかの国で生きていることが明らかになったとなれば、生存となりますし、
遺体が発見されてしまえば、死亡と確定します。
それまでは行方不明者の生死は確定せず、生きている可能性と死んでいる可能性が重なり合っています。

生死不明という両方の可能性を含む事象が、ある観察者の判断によって事象が確定する、
逆に言えば、ある観察者が判断するまで事象は確定しない、
それが「シュレディンガーの猫」の哲学的側面です。


『猫撫ディストーション』はまさに「シュレディンガーの猫」の箱の中の物語です。
まぁ、だからといって、ダンボールの中で死にそうな運命に遭うとかそういうのではありませんが(^^;
不確定な世界の中で、まったりとした日常を過ごす物語が描かれています。
簡単に物語を説明すると、
とある実験(現進行段階ではまだ未確認)によって、
現在の意識を持っている主人公、3年前に死んだはずの妹、3年前の人格を持つ姉、
結婚する前(25年前?)の人格を持つ父と母、
そんな本来は重なり合わない可能性の家族5人が家族として過ごす日常を描いた物語です。

家族との会話の中で、物事の見方、認識論を難しくなりすぎない程度に分かりやすく説明してくれます。
認識論は形而上学的な議論で、どうしても言葉遊びになりがちなのですが、
『猫撫ディストーション』ではそんな言葉遊びにならない程度で説明を散逸させ、
その中で家族のふれあいを描きながら、気持ちの良い形で表現してくれます。
このゲームをプレイするだけで、現象学が分かるんじゃね、というぐらいの分かりやすさ、
ストーリーとしても両立しており、その絶妙な匙加減の上手さが名作たる理由でしょう。


あらかじめ注意しておきたいのは、そんな家族を中心とした物語なので、
これが美少女ゲームである以上、攻略対象キャラも家族が中心になってくるわけで、
幼なじみの柚や猫が人間化したギズモ以外の3人のヒロインはいずれも家族、
母・姉・妹との近親相姦の描写があります。
そういう表現が嫌いな方は避けざるを得ないかと思います。
まぁ、Hシーンも濃い方ですし。お母さんは処女でロリってどうなんだろうと思った(^^;

今回は紹介に留めて、ネタばれを含む感想はまた今度に。
『ONE~輝く季節へ~』等をプレイして認識論に興味のある人には、
ぜひともプレイしてもらいたい名作です。


◆「認識論」の説明とその必要性
本当は上記の解説に挟み込もうと思ったんですが、長く小難しくなったので後述という形にしました。
『猫撫ディストーション』等で扱われている「認識論」は簡単に言えば以下のようなものです。
(以下、追記へ)

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2011年09月11日

婉曲的な表現

クイズ番組とかを見ていると、
若い芸能人とかが簡単なことわざの問題を間違えて笑っちゃうことがありますが、
だからといって自分が日常会話の中でことわざや故事成語を使っているかと考えてみると、
そういうわけでもなかったりするので、他人のことは笑えないな~と思ってしまいます。
人の振り見て我が振り直せ、といったところでしょうか。

そんな感じで、どうも今日の言語感覚として、婉曲的な表現が嫌われ、
直接的な表現が好まれているように思います。
まぁ、必ずしもそうとも言い切れず、一昔前の女子高生の変な略称だとか、
ネットスラングだとか、その分野・年代層に特異な言い換え表現はあるものの、
全体としてみると、婉曲的な例え表現よりも、直接的な表現が好まれている節があります。
「美味しい」とか、「かわいい」とか、
もっと他に表現があるだろうと思いつつも、この一言で済ませてしまう風潮があります。

今回の鉢呂経済産業大臣の「死の町」発言は、少なからずこの言語感覚が影響してるように思えます。
文字通りに「死」の町と取るか、「町の死」と婉曲的に取るかで衝撃度は異なります。
たぶん、現在の人の言語感覚からすれば、前者に受け取ると予想され、
文字通りにペンペン草の一つも生えていない荒野をイメージしてしまうのでしょう。
しかし、古来の日本人の言語感覚、「死(レ点)町」のような漢文調の思考からするなら、
「町の機能が失われた町」と受け取ることになります。
まぁ、それでも原発事故が政府の責任だとするならば、
その原因を作った者の発言としては不穏当ということには変わりないのですが、
誰の責任かと言われれば非常に難しく、第一には東京電力の責任ですし、
第二には震災対応を提言しながら黙殺した自民党政権ですから、ちと微妙な所ではあります。
それはひとまず置いておくとして、適当な発言でないことは否定しないものの、
不適切な発言だとそこまで騒ぐほどのことかと考えると、そうでもないように思えます。
これはやっぱり文字通りに受け取ってしまった現代日本の貧しい言語感覚故でしょう。

まぁ、でも前述のように、婉曲的な表現感覚が完全に死んだとも言い切れません。
私達が意識していないで使っているその典型は「あだ名」でしょう。
名前を直接呼ぶのではなく、名前の一部だけを強調して取り上げたり、
時には名前以外の身体的な特徴等を使って呼んでみたり…
それらのあだ名自体の良し悪しは別にして、
頭の中で名前とあだ名が頭の中で連関して表現されています。
つまり、頭の中で思考の飛びともいうものがあって、それが婉曲的な感覚に繋がってきます。

私はことわざや故事成語を日常会話で使うことはほとんどないものの、
家族や親しい友人との会話では、直接的に表現したいものの名前をわざと避け、
そこから第一にイメージしたものをわざと言ってみたりと、
言い換え表現とは違いますが、言葉の連関を利用した思考は行っています。
現代の感覚からすると、これらの婉曲的な思考や言い回しはまわりくどく思われるでしょうが、
直接的な表現ばかりだと、文字通りに受け取ってしまい、いざこざが絶えかねません。
ある種の奥ゆかしさ、悪く言えば風刺的な嫌味もあった、
婉曲的な表現を取り戻す必要があるように思えますね。


◆ニュースネタ 鉢呂経済産業大臣が辞任
上の文章を書いているうちに、鉢呂経済産業大臣が辞任したとのことで…
そういや、某ニュース番組が「福島再生プロジェクト」と銘打って特集を組んでいました。
…ん? 再生ということは現在は…?
みんな心の中では「死の町」とか思っているのに、他人が言うと文句を言うということなのか。
言語能力の貧しさに加え、他人に厳しくなディスコミュニケーション(むしろデスか?)に辟易しますな。


◆神ゲーの話 『猫撫ディストーション』
WHITESOFTから今年の2月25日に発売された『猫撫ディストーション』をプレイ中です。
何で、今更プレイしているのかと言えば、
WHITESOFTの最新作『ラブライド・イヴ』の発想がなかなかに面白かったからです。
別に最新作を貶すわけではありませんが、『ラブライド・イヴ』は普通の美少女ゲームです。
ただ、違っているのは、メインヒロイン(彼女になるヒロイン)は幼なじみと最初から決まっていて、
他のヒロインはシナリオ分岐によって、主人公・ヒロインとの3P等をしたりするという内容で、
メインヒロイン以外のヒロインが彼女になるシナリオは一切ありません。
3P展開も多少ご都合主義な印象はあるものの、
真面目さは変わっていないので、ハーレム展開のようなバカらしさがなく、リアリティがあり、
かといって、乱交モノのようなアンモラルな雰囲気もない、ちょうどいい塩梅が光っています。
内容的にはそれだけの特に見るべきところもないゲームなのですが、
最近の美少女ゲームでは珍しいその着想点の良さから、過去作をプレイしてみたくなったわけです。

そんなわけで、WHITESOFT2作目の『猫撫ディストーション』に関してです。
現在のところ、結衣・式子・ギズモの3人をクリアした段階ですが、
このゲームは素晴らしいです、久々の神ゲーです。
私の中ではONE、Kanon、スカーレットに続く高い評価をして良いほどの作品です。
一言で言えば、現象学のテキストみたいな作品で、かといって小難しくもせずに、
端的にストーリーでシンプルに表現した作品です。
現象学的な考えというと、アニメでは『新世紀エヴァンゲリオン』のTV25・26話、
ゲームでは『ONE~輝く季節へ~』のえいえんの世界がその典型で、
シュレディンガーの猫のような考え方は多くの現代SFゲームに採用されていますが、
前者は小難しくなりすぎて物語を破綻させてしまったり、
後者は逆に世界観だけに採用されるだけで、中身としての重要性を失うものがほとんどです。
現象学的世界観をストーリーとしても破綻させず、
作品のメッセージ性としても失わないように表現することは、並大抵のことではありません。
そんな難しいことをやってのけたのが『猫撫ディストーション』という作品です。

ここから「シュレディンガーの猫」や「認識論」の話になって、やや長文となってしまうので、
詳しい話はタイトルを変えて、また明日アップしておくことにします。
今日はこれにて。

2011年09月06日

災害の年

1月には鹿児島県霧島連山の新燃岳の噴火、
3月には東日本大震災、
7月には新潟・福島県豪雨による大雨被害、
そして9月のゾウガメの如く大きくノロい台風による豪雨被害…
5月に何か自然災害があったか考えてみましたが、特に思いつかず。
暑かったのは6月末でしたっけ。5月末の記憶がねぇな…

それにしても今回の台風はひどく大きく、動きが遅かったですね…
最初はこちらの方を直撃するような予報だったので戦々恐々としていましたが、
最終的には瀬戸内を縦断するような形となり、
東側に位置する和歌山・奈良の山間部に豪雨が集中してしまったようです…
山奥という言葉では片付けられないほどの山奥ですから、救助活動も難航しそうです…
本当に今年は想定外の災害が起きますね。
抜本的な安全基準の強化をなさないといけないような感じになってきました。


◆ニュースネタ 野田政権が発足。支持率は60%超えで上々スタート
まぁ、別に野田政権に対する期待が高いというわけではないと思いますが。
どちらかというと、民主党が国民の期待する最低限の仕事をこなした結果がこの数字かと。
まずは民主党代表選、世論調査では前原氏の人気が高かったようですが、
それは代表選挙の告示前で、前原氏の人となりや情勢が伝わる前でしたから、
相変わらず続く外国人献金問題と高飛車な政治姿勢から人気が落ちていたと思いますし、
海江田氏は悔し涙が心情的には分かるものの、トップとしてのイメージは落としましたし、
消去法で考えていくと、やっぱり野田首相に落ち着いたんだろうなと思います。
次に国民が最低限望んだのは挙党体制の構築、
あーだこーだと政争する前に、復旧・復興や経済対策をやれということでしたが、
組閣は党内勢力に配慮した表向きの挙党体制は構築され(悪く言えば派閥均衡ですが)、
最低限の体制は整えられたように見えます。
まぁ、個人的には小沢氏を外しながらも、小沢勢力に配慮した形に見えますが。
あとは自民党を含めた野党との関係でしょう。
ここで鳩山政権や菅政権のように失敗してしまうと、支持率が政治不信に繋がりかねませんから。

それと財政健全化の話は増税議論を抜きには語れませんので、
支持率が低下することは目に見えているわけで…
まぁ、それでもこの支持率の高さは一時的な復興増税な我慢するぐらいの数字なんでしょうかね。
でも財政健全化を目指すなら、恒久的な増税は避けられんと思いますが。
増税するにしても、少し上げただけでは財政健全化に全く影響しません。
消費税が3%から5%に上がったぐらいでは、社会保障費の増大に対抗できずに財政は悪化しましたから。
大増税を掲げて国民の反対でポシャって、小幅な増税に留まり、
結局、焼け石に水で小幅な恒久的な増税で終わりました、なんてことにならないようにして欲しいです。

菅政権に対する評価は、震災・原発対応が今後どう評価されるか分からないので何とも言えませんが、
露骨な小沢外しや菅首相の突発的な思いつき発言で、
党内融和は失敗し、野党との関係も全く落ち着かず、政権の安定感がなかったのはマイナスでした。
廃案になった法案の中には、社民党が主張していた派遣労働の製造業派遣の原則禁止や、
公務員の争議権緩和といった労働法的に重要な改正案もあったのですが、
どれも日の目を見ることなく消えていってしまいました。
現段階ではそれら細かい政策を審議している余裕はなく、
震災復旧・復興や金融緩和・経済対策、財政再建と大きな政策に取り組むことになりそうなので、
これらの政策はそのまま消えていきそうな雰囲気です。
次回の衆議院選挙が行われれば、バランス感から自民党政権への回帰が起こりそうなので、
自民党政権がこれらの政策に手をつけるわけがないので、このまま露と消え去ってしまうのでしょう。
労働環境が変わらないと、経済の根本的変化はありえないと思うんですがねぇ…
そういう長い目でみないといけない政策は政治家は興味ないんでしょう。
なんといっても政権が1年ちょっとで終わってしまうので、10年単位の政策なんて考えられませんよ、うん。
まさにその場しのぎ政策。ここまで増税してこなかったことがまさにその場しのぎ。


◆PCネタ AMDの次世代CPUのラインナップが明らかに
当初は7・8月頃に発売と聞いていましたが、順調に遅れているようで…
本当に出るのか?と思っていたら、一応ラインナップがギガバイト経由で出てきたようです。

パッと見だと、思っていたよりも動作クロックは低かったなと。
もう少し高いと思ってました。定格4000MHzは無理でも3800MHzは行くのかなと。
そういう意味では第一陣のラインナップはちょっと肩透かしを食らった感じもします。
これでインテルに対応できるとは正直思えないような…
ただ、FXシリーズは倍率フリーなので、オーバークロックでどこまで上がるのか、
それ次第といったところでしょうか。

この中で興味が湧くのは、FX-8120の95Wバージョンでしょうか。
4モジュール8コアで95W、3100MHzなら、なかなか。
あとは価格次第といったところで、Core iシリーズよりも安値で来ないと、
正直言って選ぶ価値が生まれないようにも思えたり…
あとは続報を待ちたいです。


◆プロ野球ネタ セリーグは公式戦試合打ち切りも検討か?
数日前の記事に阪神タイガースが台風の影響で雨天中止が続いたせいで、
10月のクライマックスシリーズ前の予備日で試合を全て消化できるか微妙で、
これ以上、中止が発生してしまうと日程的に厳しくなってしまうようです。
ダブルヘッダーも検討しているようですが…

まぁ、でも、パリーグから見ると、今更何言ってるのという感じがしてしまいます。
もちろん、パリーグの方がドーム球場4つとセリーグよりも日程を消化しやすいのですが、
パリーグは交流戦明けから日程を消化する努力をしています。
例えば、今日、月曜日、セリーグは試合を全く行っていないのに対し、
パリーグはソフトバンクと日ハムの試合が組まれるなど、
雨天中止の分を月曜日に持ってきて、
9連戦どころか13連戦も辞さない姿勢で、順次試合を消化してきました。
なんでセリーグは月曜日に試合をやらないんだろうと不思議に思ったものです。
セリーグが試合を行ったのは、オールスタ前の月曜日と、今月の敬老の日ぐらいで、
全くもってやる気が感じられませんでした。

そんなわけで、案の定というか、なんというか…
努力すべき方が怠ってしまったために、大変な事態を迎えそうな感じです。
ぶっちゃけセリーグの怠慢でしたね。どうすんだろ。

2011年08月29日

民主党代表選挙は野田氏が勝利

明日の衆参議院の首相指名を経て、民主党の野田佳彦氏が総理大臣に任命される模様です。
政策的にはオーソドックスな印象はありますが、
今要求されているのは東日本大震災からの復旧・復興、
世界経済停滞に対する経済政策・円高対策といった実務面の要求の方が多いですから、
この2つの問題に全力で取り組んでもらいたいです。
消費税増税やマニフェストの見直し等はそれからの話でしょうね。

民主党代表選挙に関しては、ちょっと人数が多すぎたかなぁという印象が強いです。
今回は臨時の選挙ということで、国会議員のみの投票でしたから、2~3人で十分だったのですが、
最終的には5人も立候補することになり、
乱立してまとまりに欠く印象を与えてしまっただけのように思います。
巷では人気のあった前原氏の一回目の投票で3位となって伸び悩んだのは、
新たな外国人献金問題を正直に話したことと、小沢氏らに屈さない高飛車な姿勢が原因でしょうか。
特に後者でしょうね。前原氏では野田氏以上に党内融和が難しい印象がありました。
報道されていた小沢グループの影響力は、
民主党個々のグループとしての影響力は1回目の投票でも分かるように大きいものの、
民主党全体の中で見ると反主流派で、もはや影響力はそう大きくないことが明らかになりました。
最近は鳩山氏と小沢氏が同一に語られることが多かったのですが、
元々、鳩山政権の終焉は二人の政治問題が原因で、互いに腹を切り合っての終わり方であって、
反菅政権でまとまっていたものが、ここにきて元通りに瓦解したといったところでしょうか。
鹿野氏の推薦人に鳩山グループの議員もいましたし、
結果的に言えば、5人の立候補という乱立状態が鳩山グループの投票行動の割れを起こした気がします。
そういう意味では、野田氏の思惑通りの展開に転んだ感じですね。
まぁ、妥当な結果でしょう。正直、他の人は最初から問題外でしたので…

今後は、顔が変わっただけと言われないように、
2大問題に対する迅速な対応を取る「実行力」を見せてもらいたいですね。
そのためには野党との協調も当然必要になってきます。
大連立とはいわないまでも、主要な政策に対するコンセンサスをしっかりと取り、
政策の実行を果たしてもらいたいものです。


◆プロ野球 残り50試合を切り、両リーグともに混戦状態へ
セリーグは首位ヤクルトは変わらないものの、2位中日と3.5ゲーム差、
阪神・巨人が中日とゲーム差がなく、5位広島までも5.5ゲーム差の中に収まる混戦状態。
最近はセリーグも土日デーゲームが多いので、
チェックしていないこともあってよく分かりませんが、かなりの戦国状態になっていることは確かです。

一方のパリーグはソフトバンクの優勝はほぼ確実といった感じになってきました。
日ハムが追いかけていたのですが、梨田監督の続投がなくなり、新監督の報道がなされるようになり、
いまひとつチームのまとまりが欠けつつある印象を受けます。
先発ローテを支えていたケッペル投手とウルフ投手が二桁勝利というノルマを達成したからなのか、
一時のような勢いがなくなってきましたし、ソフトバンクを追いかけるのは難しそうです。
その2位・日ハムも3位とは13.5ゲーム離れていますし、2位もほぼ確定。
問題は3位争い、3位・楽天から最下位・西武まで4ゲーム差にひしめき合います。

最有力は現在3位の楽天だと思うのですが、今は投手陣が絶好調状態ですから、
その間に低迷する打線が上がってこれるかどうか。
田中・岩隈・塩見投手の3人の先発はレベルが高く、
永井投手が帰ってくれば抜け出せそうですが、復帰の目処が立っていないだけにどうなるか。

昨年の3位からの日本一を果たすなど、伝統的にシーズン終盤に力を発揮するロッテにも注目。
伊志嶺選手が離脱してから上位打線が機能せず、苦しい戦いを強いられましたが、
明日から復帰を果たすということなので、再び巻き返しが始まりそうです。
あとは唐川投手が帰ってくればといったところですが、もう少し時間がかかりそうな感じです。

逆に、オリックスは少々微妙な雰囲気になってきました。
シーズン終盤に差し掛かろうという時期に、T-岡田選手を不調で2軍に落としたり、
打撃コーチを交代してみたりと、シーズン前半ならショック策にもなったでしょうが、
今の時期にやると迷走しているだけという印象を与えてしまうだけのような気も…
好調だった赤田選手が怪我してないのに怪我したと発表されて登録抹消となったりと、
不可解な動きも多く、残りの戦いに大きな不安を覗かせています。

西武はシーズン前半・中盤にあった打線の大きな波がなくなったことで、
大型連敗をするようなことがなくなり、成績が少しずつ安定してきています。
それでも大型連勝とならないのは先発の軸である涌井投手と岸投手に勝ちが付いていないことが原因で、
この2人が勝ってくれば、大型連勝も可能となり、3位争いを抜け出す可能性があります。
怪我をしていた片岡選手や銀仁朗選手、許銘傑投手ももうすぐ帰ってこれるようですし、
現在最下位とはいえ、浮上の可能性は十分あります。
ただ、昨年に代表されるように、西武ドームになってから9月に大失速するケースが多く見られ、
そういった不調の波に流されてしまうようだと、再び大型連敗してしまう危険性も。
現在の状態としては抜け出す可能性を持ちながらも、
安定しない過去の9月の戦績がネックです。

まぁ、でも、ソフトバンクは安定して強いですよねぇ…
ちょこちょこ怪我人は出ているものの、豊富な戦力が怪我人をものともしません。
過去のドラフト逆指名や最近のFA・外国人補強、お金を使った補強も目立つものの、
一番凄いと思うのはトレードで獲得した金澤投手と吉川投手の活躍です。
金澤投手は阪神時代に一時活躍したものの、
日ハム・オリックスでは期待されたものの結果を残せず、もうダメかと思ったものの、
ソフトバンクへとトレードされると、ビハインドの展開を中心に結果を残し、
今年は摂津投手が先発へ回り、甲藤投手が怪我、
ファルケンボール・馬原投手も故障での離脱を繰り返す中で、
勝ちパターンや抑えとしても活躍し、37試合登板で防御率0.59、
左腕の森福投手とともにソフトバンクのブルペンを支えています。
もう一人の吉川投手は横浜ベイスターズ時代から速球には定評があったものの、
12球団で一番手薄な投手力だった時の横浜でも戦力にならなかったぐらいで、
トレード移籍の時は特になんとも思っていなかったものの、
今年はビハインドの展開を中心に登板を重ね、30試合登板で防御率1.58という好成績。
他球団では戦力とならなかった2人の投手がトレードで花開き、
一時は危機を迎えていたソフトバンクのリリーフ陣をしっかりと支えています。
そこがソフトバンクの強さなんでしょうね。移籍選手が良い形で働いています。
まぁ、ソフトバンクとして問題なのはクライマックスシリーズなのでしょうが…どうなりますか。

2011年08月22日

統一球はプロ野球を衰退させるのか?

今年から日本のプロ野球は、
飛ぶボール・飛ばないボールと各球場でバラバラだったものを低反発のボールに統一し、
また、セリーグ・パリーグ別々の審判だったものを統一し、
さらに東日本大震災による節電アナウンスも加わったことで、ストライクゾーンが広がり、
ホームラン数の激減、3割打者の激減、防御率1点台の投手の大量化という現象を生んでいます。

規格の統一化という意味では、公平性が高まりますし、
加えて、WBC等の国際大会ができたことで、メジャーに近いボールをということで、
日本のプロ野球の更なるレベルアップが期待されました。
しかし、現状ではあまりに打者が苦しみ過ぎて、全く逆の結果を生んでいるようにも思えます。
今ならメジャーリーグが揶揄する日本のスモールベースボールのつまらなさが理解できます。
確かに、これでは面白くない。日本のスモールベースボールは高校野球並みのスモールなのでしょうか?

日本ハムのダルビッシュ投手が以前ソフトバンク戦で負けた時に、
ソフトバンクの打者がコツコツと当てるバッティングをしてきたことを批判したことがありましたが、
(まぁ、最もそれをやっている日ハムに言われたくはないけれども)
ダルビッシュ投手の言葉に頷ける面もあります。
新統一球でホームランが出にくくなったことで、戦い方が大きく変わりました。
新統一球はスライダー・シュートといった捻る球が大きく曲がり、フォークのような抜く球は落ち難くなり、
同時にストライクゾーンが広がったことで、投手は外角中心に投げれば抑えられることになりました。
ホームランが減っただけでなく、詰まった打球が内野の頭を越えないことでヒットも少なくなり、
敢えて危険を冒してまで内角を攻める必要性がなくなってきたわけです。
当然、逆方向へ大きいのを打てる打者以外は長打が減ります。
そうなると、外角の球を逆方向に流し打つようになったわけです。
結果、長打を捨てた当てるバッティングが主流になり、打線もそのような形で編成されることが多くなり、
パリーグでは西武以外のソフトバンク・日ハム・ロッテ・オリックス・楽天はそういう打線に変わりました。
力対力という勝負は消え失せてしまい、高校野球顔負けの1点を搾り取る野球、
スモールベースボールよりもさらにスモールな野球に変わってしまいました。

スモールな野球が全く面白くないと言っているわけではありません。
投手の投げ合い、1点を取りに行くチームバッティング、スリリングな走塁と守備、
ロースコアの試合はそれなりの楽しみ方があります。
ただ、毎試合同じような試合ではやはり飽きが来てしまうというか、
豪快な真っ向勝負を楽しみたくなることもあります。
高校野球なら負けたら終わりですので、勝負に徹するスクイズ等は分かるのですが、
プロでもそういった野球が日常化してしまうのは少し寂しさがあります。
私たちは高校野球を見たいんじゃない、プロ野球が見たいんだと。

もし、このまま統一球とストライクゾーンが堅持されれば、
プロ野球から新しいスラッガーが生まれることはもうないでしょう。
それこそチームを犠牲にしてでも、打率2割前後でも我慢強く使い続ける勇気がないと無理です。
今の監督にどれだけそんな勇気を持った監督がいるでしょうか。
投手も捕手も外角を投げておけば安泰という傾向は変わっていないだけに、
リードが単調になることが予想され、日本の投手が持っていた精密なコントロールも不要となるでしょう。
内角に投げるには当ててはいけないし、甘くなってもいけない。内角に投げないならアバウトでいいからです。
結果、日本の目指す野球というのは、一昔前のバント主流の高校野球か、
メジャーリーグのさらに下、マイナーリーグのような一回り小さくなった野球になってしまうことでしょう。
このままでは日本の野球が消えてしまうのではないか、そんな危惧を感じています。

だからといって、ストライクゾーンを狭めてしまえば、
今度は曲がりの大きくなったスライダーがボールになり、四死球が増える荒っぽい試合になることが予想されます。
シーズン中盤辺りからは四死球で荒れる試合が増えだしている印象を受けます。
新しく導入したボールも急に変えるとはいかないでしょうから、数年は今の野球が続くことでしょう。
残りのシーズン、来年と打者陣がどういう対策を取り、結果を残すのか。
かなり厳しい課題となりますが、このままでは日本の野球レベルが下がりかねないだけに、
なんとかホームラン数をもう少し増やす努力をし、力と力の勝負を呼び戻してもらいたいです。

しかし、広島のチームホームラン数が31本というのは… ロッテも36本と少ないですが…
最近、四球が多くてまともに勝負してもらえなくなった中村剛也選手が30本、
さすがにこれは異常事態と言わざるを得ません。
中村選手もヒットを犠牲にしてホームランに当ててる面がありますからね。
巷で言われているような統一球の影響を受けていないわけではないです。


◆高校野球ネタ 準優勝の光星学院の選手が飲酒
発覚したのがブログからって… 載せていい情報と悪い情報の区別も付かないのか…
正直、アルコール依存症とかでない限りは、飲酒問題はそこまで騒ぐ必要もないとは思うんですが、
流出経路が現代チックというか、微妙な感じというか…
問題があるとすれば、この事実を学校が把握していたのかどうかという一点でしょうね。
仮に隠蔽して大会に出場していたとなれば、
準優勝という結果さえ剥奪されかねない大不祥事となってしまう可能性もあります。
…まぁ、事実はどうあれ、把握してなかったと言うのでしょうが…
しかし、せっかく盛り上がった甲子園大会だったのに… 完全に水を差されてしまいましたね…

2011年08月20日

優勝は日大三高

夏の全国高校野球甲子園大会は、西東京代表の日本大学第三高等学校が優勝しました。
最後は本命が勝ちましたね。
思えば、昨年センバツ準優勝、昨秋の神宮大会は優勝、今年のセンバツはベスト4と、
昨年から畔上・横尾・高山選手といったレギュラーが活躍し、
3番手だったものの素材の良さをアピールしていた吉永投手と、
昨年夏が終了した時点でも優勝候補に挙げられるような本命チームでしたが、
センバツの負けでさらにチームが努力を重ねたことで、最強のチームができあがりましたね。
朝5時から夜まで練習、それもやらされているのではなく、早朝から自主的に練習、
甲子園での試合前に畔上選手が2時間半の素振りをしてから球場入りしたという報道には驚かされました。
まさに努力のチーム、野球が上手くなりたいというひたむきさの結集が、
今年の日大三高というチームだったように思います。

不安材料があったとすれば、エースの吉永投手の不安定さだったわけですが、
1回戦・2回戦はその不安が払拭されない不安定なピッチングを見せてしまいましたが、
3回戦の智弁和歌山戦以降、内外角にしっかりとボールを投げ分けるピッチングが戻り、
昨日の準決勝と今日の決勝は、さすがに疲れを見せて球が走らない時もありましたが、
外角にきっちりとコントロールして、ランナーを許しながらも還さない粘りの投球を見せるなど、
エースの吉永投手が安定したピッチングができたことが優勝の最大の要因でしょう。
日大三高打線は、結果だけ見ると、二桁安打二桁得点を数多くマークしていますが、
一回り目は抑えられることが多く、相手投手を攻略するのは2回り目以降や終盤でした。
その間、相手に主導権をやらなかった吉永投手のピッチングは見事でした。
守備も安定していましたし、レベルの高い素晴らしいチームでしたね。


大会全体としては、140キロ以上を投げる投手があまりにも多すぎて、
総じて投手のレベルの高い大会だったように思います。
例年なら、東洋大姫路・原投手や徳島商・龍田投手、光星学院・秋田投手らは、
高校生ではトップクラスの評価になってもおかしくない好投手なのですが、
それ以上のパフォーマンスを見せた唐津商・北方投手や英明・松本投手、
金沢・鎌田投手や日大三・吉永投手、聖光学院・歳内投手らの影に隠れる形となりました。
人材の豊富さでは松坂世代に次ぐぐらい、
ダルビッシュ・ハンカチ世代以上のタレントの豊富さがあったように思います。

それに加えて、2年生バッテリーなど、主力選手が1・2年生のチームも多かったです。
ベスト4の作新学院の大谷投手と1年生の山下捕手、
ベスト8の智弁学園の青山投手と中道捕手、
初戦敗退ながらも花巻東の大谷投手と佐々木捕手のバッテリー、
2年生投手もレベルが高かったことも、投手力が高かった理由の一つです。
この3チームはバッテリーが打撃の軸でもありますし、
今年の秋・来年とさらなる成長が期待できそうですね。

一方で、9回に大逆転劇が起こったり、終盤に大差が付いたりと、
守備面の安定性に欠いたことも事実です。
今年の夏は朝から暑く、降水量も少なかったために、
試合終盤にはグラウンドの土が固くなってしまい、ゴロが速く不規則になったり、
風も強かったことで外野のボールが大きく流されてしまったりと、
選手にとっては非常にプレイしにくい環境にあったといえますが、
それでも不用意な四球やワイルドピッチ、守備のエラーが多かった気がします。
今年は好走塁も目立ちましたが、半分以上は守備側のミス、
凡プレーによって相手の暴走をアウトにできなかったものでした。
決して守備力が低かったわけではなく、現にプロ顔負けの好プレーも多かったです。
要は注意力が足りないと指摘されるような集中力を欠いた守備が多かったということです。
ボールから目を切らない、走者の位置をしっかりと把握するといった守備の基本を、
もう一度徹底してやってもらいたいです。

戦術的に気になったのは、作新学院-智弁学園戦における
3回表の智弁1点リードの守り、1アウト2・3塁という状況の前進守備に関してです。
結果から言えば、前進守備バックホーム体制を引いて、
ショート定位置を抜く逆転2点タイムリーでした。
今大会は多くの学校が前進守備バックホーム体制を敷くことが多く、
プロ野球も頻度の差はあっても同様の傾向にあり、
今はそれが主流なんだと思いますが、果たして有効なんでしょうか?
3塁ランナーだけを考えてみても、
平凡な内野ゴロだとゴロゴーをかけてない限りは本塁突入は難しく、自重する傾向にあり、
ボテボテのゴロだと前進守備を取っていてもアウトにできない可能性が高いです。
さらに2塁ランナーを考えれば、強烈なゴロだと内野を抜かれてしまい、
二者生還を許してしまうデメリットが大きく、あまり有効な守り方だとは思えなかったりします。
勿論、終盤の1点勝負、3塁ランナーが還ればサヨナラで2塁ランナーが関係ないという状況なら、
前進守備のメリットはあると思いますが、それ以外でのメリットは少ないと思われます。
特に高校野球は走者の打球判断が十分とは言えませんし、
とりわけ甲子園大会は金属バットで打球が速い傾向にあるので、どうかなと思います。
もう少し前進守備バックホーム体制を取る場面を選んだ方がいいんじゃないかと思いますね。
1アウト3塁ならまだしも2・3塁はデメリットの方が大きいような気がするんですがねぇ…


◆高校野球ネタ 「野球留学」について
準優勝の光聖学院がベンチ入り18人のうち半数以上の10人が大阪出身者で、
地元の青森出身者が3人ということで、再び野球留学の是非が問われそうな事態となってますが、
私はそこまで気にすることではないと思っています。
なぜなら、現在の「野球留学」への反対論は感情論にすぎないからです。

そもそも何をもって「出身」とするのかが問題です。
封建時代じゃあるまいし、一箇所で一生を終えることの方が珍しく、
戸籍で決めるにしても本籍地・現住所・居所はそれぞれ必ずしも一致しませんし、
出身中学の所在地で決めるにしても、中学生の転校もあるので一定以上の意味を持ちえません。
例えば、青森で生まれて小学校時代を過ごし、中学生の時に大阪へと転校し、
高校生で青森の学校へ進学したとする場合はどう考えるべきなのでしょうか?
前述のスポーツ紙では中学の所在地を基準とするので「大阪出身」となるでしょうが、
人によっては「青森出身」だと言う人も当然いるでしょう。
結局、「出身」を一律に決めるのは無理があり、その人の感覚に委ねられます。
例えば、青森から出たこともない人からすれば、
少しの期間でも他県で過ごしていれば青森出身ではないと思うかもしれませんし、
逆に、引越しで青森に行った人からすれば、青森出身だと思うかもしれません。
東京は出入りが激しいだけに、東京出身というのは江戸っ子以外は妙に憚られ、
既に東京で生活している期間が長くとも、他県出身だと言うかもしれません。
個人の感覚、感情に左右されすぎる事柄だけに、こだわるのは無駄というものです。

現実的にも、都心圏内は人の往来も激しく、
千葉県西部・埼玉県南部の学生が東京の学校に通うのは日常のことです。
その場合にも「野球留学」だと言い張るのでしょうか?
例えば、優勝した日大三高にしても、町田市は神奈川県に大きく迫り出しており、
都心よりは横浜の方が近い位置にあります。
日大三高野球部ともなれば完全寮生活ですので、野球部で通学の生徒はいないでしょうが、
神奈川県東部の中学生が日大三高に進学することは立地的にも日常茶飯事だと言えましょう。
距離が問題だというなら、北海道釧路市で育った子どもが駒大苫小牧へ進学した場合は、
通学はほぼ無理なので寮生活になるでしょうが、その場合は「野球留学」とどう違うのでしょうか?
同一県内であっても生活圏が全く異なることもあります。
静岡県は東京・神奈川へ依存する東部、独自の中部、愛知へ依存する西部と3つの生活圏があり、
東部の学生が東京・神奈川の学校へ行くよりも、西部の学校へ行く方が「野球留学」の雰囲気があるぐらいです。

水産高校のような専門性の高い学校を行きたくて他県の学校を選択する、
進学を考慮して都会の超進学校を選択する、誰も文句は言いません。
それが野球をやりたくて他県の学校を選択する、
どうして後ろ指を差されなきゃいけないんでしょう?
もはや「野球留学」という言葉のもたらす感覚は何の意味も持っていません。

かつては、「強豪私立が金にものを言わせて生徒を集めている」と批判され、
無償の特待生制度や生活費を含めた一切を無償としたり、
生活費名目で給金を支給したりするケースもありましたが、
それらは今では制度的に禁止され、
現実的にも民主党政権の高校授業料無償化によって意味をなさなくなりました。
(実際にその影響なのか、地方大会では県立高校の躍進が目立ちました)
仮に、金で生徒を自由に集めることができたとしても、何の意味もないです。
それよりもグラウンドや室内練習場、バッティングマシーンといった設備・環境面を整え、
優れた指導者を招聘した方が遥かに効果的であり、持続的です。
つまり、今の野球留学は金銭面の問題での選択というよりは、
純粋に野球をするための選択、学生自身の判断による選択だと言えます。

選手側の視点に立った時の強豪私立を選ぶ理由は、それが「就職活動」だからでしょう。
将来的に野球を続けようと思うなら、卒業後はプロ野球・大学・社会人チーム等で続けるわけですが、
強豪校に所属していればアピールのチャンスは増え、
繋がりのある学校のレセプションを受けやすくなるなど、野球を続けるチャンスは増えます。
それ以外だと甲子園出場や夏の大会の成績で変わってくることになり、
それもダメなら一般入学での入部を目指すことになり、それだけチャンスは減ってきます。
現実的に、東京六大学は東大以外は私立、東都リーグも4部の東工大・一橋大以外は私立ですから、
強豪校で野球をすることが、甲子園大会へ出場することがどれだけ大きいかが分かります。
言わば、彼らは高校を選択する時点で、
その延長線上にある野球という職業へ向けて「就職活動」をしているのと同じなわけです。
勿論、例えば横浜高校のように、部員がたくさんいて、智弁学園戦の終盤で投手が次々と代わったものの、
どの投手も130キロ後半をマークし、他のチームならエースになれるような投手を多く抱えているなど、
必ずしも選手の将来のためになるか疑問な場合もありますが、
それはそれで上には上をいることを認識し、
野球という夢を諦めて新しい道へ進む新たなスタートにできる場合もありますから、
そこは勉学と同じで学生の選択次第だと言えます。

結論としては、「野球留学」が気に入らないという見ている側の個人的差別的感情論と、
学生の野球を将来の職業にしたいという希望とは、天秤にかけるまでもなく後者が重いということです。
それが「野球留学」が一度問題にされながらも、一部の規制をするだけで、
全面的に否定されるまでは至らなかった最大の理由でしょう。
まぁ、1学年5人までという人数制限が適当かどうかと考えると疑問が残り、
個人的には人数制限なんて要らないと思うんですが、部員100人とか大所帯の強豪校があることを考えると、
間接的に指揮・監督が可能な範囲内に止めるためにも、少なめに見積もったんでしょうね。
全体の人数を制限することはできませんからねぇ… 部活ですから。

そんなわけで、今の状況で「野球留学」だと騒ぎ立てることは、
「私は差別論者です」と言っているのと同意なわけです。

2011年08月14日

セリーグ出身審判は西武ライオンズがお嫌い?

サンデーモーニングぐらいは放送してくれるかと思ったけれど…
様々なスポーツイベント満載だったために、落合監督の抗議で終了でした…とほほ…
そんなわけで、詳しいことは野球日記に書きましたが、こちらに簡潔に概要だけ書いておきます。

問題の試合は、8月10日の西武-日本ハム戦の6回表ノーアウト2・3塁の場面でした。
打者の中田選手が前進守備のショートへのゴロを放ち、本塁へ送球、
3塁ランナーが三本間に挟まれる形となり、捕手がボールを持って3塁ランナーを追い、
その間に2塁ランナーが3塁ベースに到達、3塁ランナーは3塁手前でタッチアウト。
普通なら、これで1アウト3塁となって試合を再開するはずなのですが、
セリーグ出身の木内主審がサード中村選手の守備妨害を取り、
3塁ランナーのホームインを許可、2塁ランナー進塁となり、
1点入ってのノーアウト3塁から試合が再開されてしまったわけです。

具体的に何がおかしいかといえば、
守備妨害というのは「もしその妨害がなかったら、進塁できたであろう」を基準に判定されるのですが、
今回のケース、2塁ランナーが3塁ベースにいる時点で、3塁ランナーの命運は決まりきっています。
仮に3塁手が3塁ランナーにどんな妨害をしようとも、妨害をしなくても、
(ちなみに今回のプレーではボールを受けようとしていた3塁手が走者を避けようとして少し接触した)
3塁ランナーがアウトになるというのは誰が見ても分かりきっています。
2塁ランナーがベースを空ければ話は別ですが、そんな仕草もありませんでした。
つまり、妨害があったとしても100%アウトのプレーがセーフに変更され、1点が与えられてしまったわけです。

正直言って無茶苦茶です。
これが一時は同点となるプレーだっただけに、審判の嫌がらせとしか思えない判定でした。
思い返してみると、審判の判定に泣かされるケースが多く、それもことごとくがセリーグ出身の審判…
(昨年まではセパ別々の審判だったが、今年からセパ共通の審判で東西に分けられるようになった)
審判の悪意を感じずにはいられませんでした。

で、何でこれだけの暴挙が話題にならなかったと言えば、
結果的にその判定で執念を燃やしたライオンズが試合をひっくり返し、勝利したからです。
勝ってもその判定に関してはスルーを貫いたため、新聞記事にならなかったわけです。
でもこの判定は… ホント酷いですよねぇ… 理解できないです。


◆高校野球 2回戦まで終了 ベスト16が出揃う
2回戦からは番狂わせが相次ぎ、
センバツ準優勝の九州国際大付が延長戦の末に関西に敗退し、
帝京高校が八幡商業に9回に逆転満塁ホームランを浴びて敗退、
負けはしなかったものの、智弁和歌山や日大三高も一時は逆転を許すなど苦しい戦いとなり、
優勝候補が苦しい試合を強いられています。
多くのチームの投手が140キロを越すなど、地域格差がほとんどなくなり、
レベルの差が大きく縮まっているのが要因だと思われます。

一通り見たところ、優勝候補は日大三高か智弁和歌山。
日大三高はエースの吉永投手のピッチング次第となりますが、投打のバランスが良く、
打撃陣も繋がりが良く、送りバントも卒なくこなし、総合的な攻撃力が高いです。
智弁和歌山は左腕の青木、右サイドの上野山、右本格派の古田とタイプの違う3投手がいて、
それをプロ注目の捕手である道端選手がリード、
キャッチャーが良い時の智弁和歌山は強いだけに、良いチームに仕上がっています。
ただ、3回戦でこの2校が激突してしまうため、今後のトーナメントも波乱含みとなりそうです。
それに続くのが、光星学院、習志野、金沢、関西の4校。
このうち、金沢と習志野が3回戦でぶつかります。
好投手の釜田投手と走塁が光る習志野との試合も注目ですね。

注目の選手では、唐津商の北方投手が一番良かったですかね。
負けたとはいえ、2回戦の作新学院戦のピッチングは素晴らしかったです。
試合前半は常時150キロ前後(MAX153キロ)、それも高めの球ではなく、低めの150キロを連発、
試合後半でも140キロ後半をマークしており、スタミナ面も問題なかったです。
変化球も140キロを超えるカットボールを左打者の膝元に決めるなど、素晴らしかったです。
1回戦でフォームのバランスを崩して苦労したように、まだ素材型を抜け出しておらず、
完成度はそう高くないので、釜田投手や松本投手よりも評価は下でしょうが、
あと半年あれば甲子園の松坂投手クラスにはなっていたように思います。
…もっとも、松坂投手は甲子園から半年でさらに成長しているので、
半年経てばプロで活躍できるというわけではないですが、
1~2年かければ、エース級の存在になれる器だと思いました。
今は松坂投手と新垣投手の高校時代の中間といった印象。

左腕では同じく敗退してしまったものの、英明の松本投手が光りました。
当初は荒れ球という評価を聞いていましたが、
甲子園では低めに140キロ前後のストレートを集め、
曲がりの大きなスライダーを右打者の懐に投げ込むなど、コントロールの良さが光りました。
それだけ春から夏へと成長したということでしょう。
伸び盛りで安定感のある長身左腕は評価高いと思われます。
状態に頼った投げ方をしているわけでもないですし、良いピッチャーですね。

右腕では2回戦で戦った金沢・釜田投手と聖光・歳内投手が光りました。
ただ、歳内投手に関してなのですが、新しい統一球はフォークの落ちが悪いと聞いているので、
即プロだと対応に苦労する可能性もありそうです。
地域密着で楽天が1巡目でくじを外した場合に指名する可能性がありそうですが、
それ以外だと評価が上がらずに3巡・4巡になる可能性も出てくるかと思います。
釜田投手は総合力を上げてきたので、1位指名もありそう。
釜田投手と松本投手、北方投手、それに甲子園に来られなかった宮崎日大・武田投手が1位候補という印象。

日大三高の吉永投手は評価の難しいところ。
2回戦で打ち込まれたように、脆さもあるんですよね…
初回は外角低めにきっちりコントロールされていたのに、2回からリズムが悪くなって抜け球ばかりに、
終盤に多少修正されましたが、あまりにも立ち直るのが遅かった感じがしました。
フォーム的におかしなところはなかったですし、指先に問題でもあるのでしょうか。
あと得意のシンカーは上のレベルでは難しそう。
元西武の潮崎氏のような浮き上がるシンカーでもなく、
ソフトバンク・摂津投手のような滑り落ちるシンカーでもなく、中途半端な感じ。
今日は摂津投手のシンカーのように、右打者の内角に投げようとして失敗していました。
現状では左打者の外でチェンジアップ的に使うしかなく、
高校生なら空振りしてくれますが、上のレベルの左打者は当ててくるだけに、使いづらいかと思われます。
3回戦以降にどれだけアピールできるかに注目です。

帝京の伊藤投手はリリースがなんか変…
そこまでは良いフォームをしているのですが、「よっこらせ」と投げている印象。
頭も動くのでコントロールが定まりきらず、そこが1回戦のリズムの悪いピッチングとなり、
2回戦に登板させてもらえなかった理由でしょう。
実際、2回戦は負けたとはいえ、2年生の渡辺投手が8回まで2安打と良いピッチングでしたね。
横浜ベイスターズの太田阿斗里投手と青山学院大・垣ヶ原投手の関係を思い出しました。
帝京の敗退に関しては可哀想でしたが、伊藤投手の投入はありえなかったと思います。
大学で力を付ければ、東海大・菅野投手みたいな存在になれるんじゃないでしょうか。

野手では、智弁和歌山の道端捕手、日大三高の横尾選手、
英明の中内外野手、明徳の北川外野手辺りでしょうか。
野手の評価はまだこれからといった感じですが、投手に比べれば小粒な印象もあります。
開星の白根投手はやっぱり野手として評価します。
1回戦ではマウンド上でも落ち着きがあったので、投手としてやれるかなと思ったのですが…
今日の日大三高戦で持ち前の大胆さが欠け、勝負に行けていませんでした。
上のレベルでやっていくには大胆に勝負する度胸を見せて欲しかったです。
ただ、野手にするにしても、走塁のセンスがなく、守備位置をどうするかという問題もあり、
即プロだと青森山田の柳田投手の二の舞になりかねず、大学で野手に転向した方がいいのかも。

2年生では、花巻東の大谷投手、智弁学園の青山投手、柳井学園の矢沢投手が光りました。
負けてしまいましたが、柳井学園の矢沢投手は130キロ後半のストレートではあるものの、
外角のスライダーと内角のシュートを低めに集めることができ、実戦的な投手に思えました。
もう少しスピードが出てくると、楽しみな存在になりそうです。
勝ち進んでいる選手の中では、智弁学園の青山投手が光ってますね。
オーソドックスなフォームから140キロ前半のストレート、
変化球は130キロ後半のカットボールやシュート・カーブ・スライダーと多彩。
ただ、小さな変化が多く、決め球となる変化球がないだけに、そこを磨いてもらいたいです。
癖がなく全体的にまとまっている好投手という印象で、同校先輩の横浜・秦投手を超える存在。

野球全体としては、送りバントのミスが目立ちました。
まず、バントの形がなっていない選手が何人もいました。
構えるときにバットを平行に出した選手はほぼ失敗していました。
バントの構えの基本はヘッドを上にし、グリップを下に斜めに構え、
顔をバットと平行にし、膝の折り曲げで高さを調節して構えるのが基本です。
このバントの姿勢ができていない選手が結構いました。
あとは上から下へ軽くコツンと当てて打球を殺すのがポイントなのですが、
そこは練習の差が出てくるところで、上手い下手もありますが、
基本ができていないと、バントはまず成功しないだけに、徹底してもらいたいです。
セーフティバントと勘違いしてるんですかねぇ… うーん…
ちなみに、送りバントの構えを最初からするのか、投球動作後に構えるのかに関しては、
各選手で向き・不向きがあるので、個人任せで良いかと思います。
最初から構えていると、構えで凝り固まってしまい、
意外と力が入って打ち上げてしまうことが多く、そういう選手は後から構えた方が良いかと思われます。

2011年08月08日

とける

暑くて、もう溶けそうです…
まぁ、でも、夜になると秋のように肌寒くなる日もあり、夏なのに不思議な感じの気候ですね。
なんだかんだで一番暑かったのは7月第1週でしたし。
こう天候不順が続くと、新潟・福島豪雨のこともあってか、
農作物の生育状況が心配になりますね。
放射性物質の問題もありますし、食を巡る環境が悪化しつつあります。

食と言えば、近隣の某スーパーの牛乳と別の某スーパーのグレープジュースの品質悪化が著しいです…
最初は少し薄くなったかな~と思うぐらいだったものの、
先日飲んだ某スーパーの低脂肪乳はあまりに薄く、味がしないを通り越してマズイ…
価格据え置きの努力が商品の量を減らす形で反映されるケースは多いものの、
それが品質の悪化までに及ぶと危機感を感じずにはいられません。


◆ニュースネタ 日本の電気機械関連企業の企業再編
ここ数日の大きなニュースと言えば、日立と三菱重工が経営統合をするかというニュース、
結局は三菱重工側が乗り気ではなく、経営統合までは行かない模様ですが、
脱原発の流れを受けてか、関連していた企業に動きが出てきているようです。
日立は自社のTV生産を打ち切ることが発表されましたし、
それ以前にはHDD部門をWesternDigitalに売却することも発表されており、
採算性の悪い部門は徹底的に切り捨てる方針なのでしょうか。
また、パナソニックはサンヨーの家電部門を中国企業に売却することも発表されましたし、
日本の電気機械関連企業が一つの曲がり角に来ていることは間違いなさそうです。

寂しいというか何と言うか…
ブランドにこだわらずに、商品ランクを区切ったブランド展開はできないものなんですかね。
日本の消費者だって高機能(余計な付加価値ともいう)を求めている人ばかりでなく、
機能を絞って単純化された低価格商品や、
そのバランスを取ったコストパフォーマンスに優れた商品を求めたりしているわけですし、
もう少し商品ランクの多様性があってもいいような気がします。


◆ニュースネタ 韓流ドラマ叩き
昨日、お台場でフジテレビに対して反韓流のデモ行進が行われたとか。
やはりというか何と言うか、放送局のニュースでは一切流れなかったようですが…
さすがはマスゴミ。見事な言論封じです(苦笑)

私はドラマというと、テレビ朝日の『相棒』とNHKの大河ドラマぐらいしか見ないので
(まぁ、そのNHKの大河ドラマも過去最悪な出来で目を覆ってますが)、
韓流ドラマやアーティストを評論することはできませんが、
何が問題かといえば、昔の日本のアニメと同じ状況にあるということでしょう?
韓国ドラマの版権管理がどうなってるのかは分かりませんが、
昔の日本のアニメのような杜撰な取り扱いはされていないでしょうから、
必ずしも同種に語ることはできませんが、
海外で日本のアニメが広く受け入れられた結果、
自国のアニメが一時的に衰退するケースが数多くあったようです。
その結果として、国の保護の下で、日本似のアニメを製作したりして建て直しを図っているようです。

現時点で日本製作のドラマや芸能界を圧迫しているとまで言えるかは分かりませんが、
そうなってしまう危険性は否定し切れません。
文化の喪失は簡単には得がたく、一度侵食されてしまえば建て直しは容易ではありません。
焚書坑儒だって、文化大革命だって、バーミヤンの仏像破壊だって、
日本の武士道精神だって、そうでしょう。
ただただ何も考えずに持て囃すばかりではなく、
そういった危険性を指摘することも意義があることだと思います。

まぁ、でもツィッターが公的な文章として扱われてしまう世の中ってどうなんでしょうか…
いや、自分はツィッターをやってないんで、そこら辺の感覚はよく分かりませんが。
もう既にブログと同様に公的な文章として認知されるに至ってるのでしょうか…?
逆に、芸能人の立場であまり突っ込んだ話をしすぎるのもどうかと思ったりもします。
韓流ドラマに関しては自らの職分のことでもありますから、構わないと思いますが、
脱原発とか公言する必要性が一体どこにあるんだろうな、と。
酒の席で政治と宗教の話はするなと言いますが、同種の違和感を感じてしまいます。
そこはもう芸能活動と一個人の信条と切り離して考えるべきでしょうに。
そこら辺の感覚が狂っている人が増えているような印象を受けてしまいます。


◆高校野球 夏の甲子園大会が開幕
大会3日目まで終わりましたが、ここまでは東日本大震災の被災地の学校の試合が目立ってますね。
聖光学院と日南学園の試合、帝京と花巻東の試合、唐津商と古川工業の試合、
組み合わせ抽選を見たときに「あらら…」と思った通り、厳しい試合が多かったですね。
聖光学院は歳内投手という好投手がおり、昨年も好成績を残していましたから、
震災のハンデがあってもやってくれそうだと思ってましたが、想像以上に苦戦した印象を受けました。
被災地の代表として2回戦以降も全力で戦って欲しいですね。

花巻東に関しては、3年生の方々には悪いとは思いますが、
大谷投手の将来を考えれば負けて良かったと思っています。
完全に「私は足が痛いんです」という上体頼みのフォームで投げてましたからね。
変な癖が付いてしまうと、修正に時間がかかってしまいますから… 菊池雄星投手みたいに。
2年生主体のチーム構成となってますから、来春・来夏に期待したいです。
しかし、大谷投手のレフトフェンス直撃のタイムリー2ベースは凄かったですね。
左打者がレフト方向へ流すのではなく引っ張った打球、高校生では久々に見ました。あんな凄いの。
あれを見てしまうと、打者としての素質も評価せずにはいられません。凄いわ。

ここまで目立っている選手は、金沢の釜田投手と唐津商の北方投手ですかね。
釜田投手は全体的にまとまりがでてきましたね。
ストレートは152キロをマークしましたが、将来的には剛速球で押す本格派というよりは、
変化球を含めたトータルバランスで勝負するタイプになるかと思います。
ベルトより低く行くと安心だけれども、高く行くと怖いタイプ。
そういう意味では初戦のピッチングは良いアピールになったのではないでしょうか。

唐津商の北方投手は荒削りではあるものの、持っている素質は凄いですね。
同じくストレートは152キロをマークしたものの、こちらは剛速球、低めで計測する辺りが凄い。
140キロ台のカットボール(敢えて高速スライダーと呼びたい)もありますし、
持っている素質はオリエンタルエクスプレス級だと思いました。
ただ、まだリリースが一定しておらず荒れ球の域を抜け出さず。
現時点でもプロ野球のドラフトで指名されるのは間違いないと思いますが、
高卒投手の育成の上手い広島等の球団に入れば、大成するんじゃないかと思います。
ライオンズはダメだな。この手のフォームが固まってないタイプはナベQ以外成功した試しがない…


◆美少女ゲームの話 『太陽のプロミア』
SEVEN WONDERの『太陽のプロミア』をプレイ中です。
ここまでは、ジゼル・アマリ・リノ・ニーナをクリアし、エレガノに差し掛かったところ。
所謂「悪人は誰もいない」的なシナリオでなかなかに面白いです。
まだ幾つか分からないところはあるものの、細かい設定に目を瞑れば全体的に良いんじゃないでしょうか。
このゲームの設定でRPGを作っていても面白かったんじゃないかなと思うほど。
まぁ、そうなるとキャラ萌え(というか、ぷぅ様崇拝)やエロが生きなくなるので、一長一短ではありますが。
意外とエロシーンも良かったです。リノとかエレガノとか。
もうエレガノがエレガントにエロすぎて困ります。

あとメインBGMの一つである「紅炎開花」が微妙に東方チック。
メインにヴァイオリンが入るので、その点だけが違いますが、
それを抜けば東方で使われていても驚かない。
ボーダーオブライフに近い印象を受けました。
ゲーム中でも戦闘シーンの一番盛り上がるところで使われるからカッコいいし。
Elements Gardenさんが曲を作ってるので、全般的にクオリティ高いです。

2011年07月24日

プロ野球は後半戦へ

オールスターゲームは、第1戦がセリーグ、第2戦と第3戦がパリーグ勝利となり、
第2戦で中村剛也選手がMVPを獲得したことで、
ライオンズファンの鬱屈した思いも多少解消されたかなという感じです。
試合自体は特にコメントないのですが、2点だけ気になったことがあります。

1つは賞の分かりにくさ。
MVPは例年通りで分かるのですが、「敢闘賞」の基準や、
「スカイアクティブテクノロジー賞」の基準がサッパリ分かりません。
今の表彰基準だと投手が圧倒的に不利なだけに、投手・野手で分けるのも一つの手かと思いますが、
単純にスポンサー不足から、こうなっちゃったんでしょうね…

もう1つは、ファン投票1位・2位だったダルビッシュ投手と田中投手が1イニングしか投げなかったことです。
前半戦の最終戦に登板したため、3戦目になることは分かりますし、
後半戦が早いチームでは明日から、全てのチームが明後日から開始されることを考えれば、
後半戦に影響を与えたくないという監督の配慮は分かるのですが、
それじゃ何でファン投票1位で選ばれたのかと考えれば、やっぱりファンが見たいからでしょう。
その投手を1イニングだけで引っ込めてしまうというのは違和感を感じました。
これでは投手をファン投票で選ぶ必要なんかないじゃないですか。投げない投手を選ぶの?
もう一度オールスターの意味合いを考え直す必要があるように思います。
NPBの収益不足を補うために3試合もオールスターを開催するわけですが、
それなら1試合はシーズンオフに行っていた東西対抗や出身地別チーム分けとかの特殊試合を行ってもいいような…
例えば、今年なら、東北楽天+東北出身者VSその他みたいなショー的なものもありかと思います。
1試合ぐらいはそういうお遊び的なものをやってもいいんじゃないでしょうか。
3試合まともにやるのは正直厳しいものがあります。

それと、冗談交じりの会話だったので、あまり厳しくはツッコミませんが、
シーズン序盤に牧田投手が東北楽天・山崎選手にランナーなしでクイックで投げて、
「1年目の癖にプロの礼儀がなっていない」という趣旨の批判をされたことがありましたが、
これが高卒1年目の松坂大輔投手のようなオーバースローの本格派投手なら同じことを思いますが、
タイミングを外してなんぼのアンダースロー投手で、かつ、大卒社会人出身の投手に対して、
杓子定規に当てはめてしまうのは、やはりおかしいように思います。
アンダースローのような変則投手は1軍で通用しないとなれば見切りは早いわけで、
大卒社会人と即戦力で獲得した投手が戦力にならなければ、当然次の年はありません。
ライオンズは育成選手を取っておらず、大量解雇がないので、
比較的長めに見てくれる球団ではありますが、もし故障等でもあれば解雇が早まることもあります。
実績のある山崎選手や小久保選手にはある程度来年が保証されていますが、
実績のない大卒社会人出身の選手は来年は保証されていないわけですから、
文句を言うのはちょっと違うように思えます。
タイミングを微妙に外すのが牧田投手の持ち味なのですから、それを生かす技術は当然認められるべきでしょう。


◆ライオンズの話 前半戦のライオンズを振り返る
もう明日から後半戦スタートなので、振り返られるのは今日だけということで。
未だに不調の原因を断定できないので、時系列で前半戦を振り返りながら、整理しようと思います。

まず開幕カードの日ハム戦は、今では信じられないことですが、
今年絶好調のダルビッシュ投手を打ち崩すなど、打線爆発で2連勝スタートと最高の滑り出しでした。
しかし、2カード目のソフトバンク戦で、昨年終盤と同じような負け方、
つまりはリリーフ投手が打ち込まれて逆転負けを喫するパターンで負け越してから歯車が狂いました。
3カード目のロッテ戦で2試合連続完封を喫するなど、打線が極度の不振に陥り、得点力が激減、
4連敗1勝引き分け挟んでの5連敗と連敗ペースになり、5月5日まで打線の不振に苦しみました。
原因は震災の影響で途中帰国したフェルナンデス選手とブラウン選手の大ブレーキ、
片岡・中島・中村選手といった主力のブレーキ、
好調の浅村選手と栗山選手だけが頼りという非常に苦しい打線でした。

それでも5月5日以降は、片岡・中島・中村選手といった主軸の調子が戻り始め、
交流戦前半は打線が好調だったこともあって、一時は5割復帰も果たしました。
そんな好調時にも負ける試合はリリーフの失敗という展開が多く、
故障離脱のシコースキー投手の穴を、藤田太陽投手やグラマン投手、岡本篤志投手らが埋められず、
好調の許銘傑投手を交流戦期間に後ろに回すことで何とか持ちこたえていた状態でした。
そしてDHなしの試合を中心に、少しずつ打線の巡りが悪くなり、
片岡選手らが調子を落とすと再び打線は低迷、
交流戦後半は投打が噛み合わず、負けが込んでいきました。

その打開策として、リーグ戦再開後に、牧田投手を抑えに回してリリーフの強化を図り、
打線では1番固定だった片岡選手を2番に下げ、浅村選手や栗山選手を1番に起用するなど梃入れ、
最初の2カードはそれなりに効果を発揮したものの、
3カード目と4カード目の日ハム・ソフトバンクの上位対決で5連敗を喫したことで、
再び投打の歯車は狂い始め、7月はここまで6連敗3連勝9連敗と大幅に負け越し、
借金15の最下位に低迷している状態です。

リーグ戦再開後は後ろが安定したものの、
先発投手が手薄になった、というよりも、先発投手がだらしなくなりました。
エースの涌井投手が交流戦終盤から不調に陥り、全く勝てなくなり、
打線の援護で1勝したものの、あとは負け続きで登録抹消と散々。
左のエースの帆足投手は交流戦後半に肩痛で離脱し、リーグ戦再開後に復帰を果たすものの、
肩痛の影響からかコントロールとボールのキレが良くなく、試合を作ることができず、
ここ2試合でようやく復調のきっかけを掴んだといったところ。
岸投手は怪我で出遅れ、5月中旬に1軍復帰を果たしたものの、
80球ぐらいで打ち込まれることが多かったためになかなか勝てず、
ここ2試合でようやく本来の岸投手のピッチングができてきたという状態。
それなら、ベテランの石井一久投手と西口投手はどうかというと、
試合は作ってくれてはいるものの、ピシャリと抑えるタイプではないので、
投打が噛み合わない試合ではなかなか勝てずという状況。
菊池雄星投手がプロ初勝利を挙げるなど明るいニュースもありましたが、
平野投手を含めて、新しい軸となる先発投手はまだ育っておらず、
今は先発が物足りない状態です。

リリーフは牧田投手と許銘傑投手が後ろに回ったことで、8回まで行けばという感じになりましたが、
リーグ戦再開後はそこまで繋がらない展開が多かったです。
その前を投げる投手、特に左の星野投手や江草投手がもう少し頑張らないと。
若い木村投手がアピールしているだけに、勝ちパターンに加わってくればという感じです。

打線に関して言えば、主力選手の不調、片岡選手の不調・離脱が響いてはいますが、
原選手や浅村・秋山・熊代選手といった若い選手が頑張っていますし、大きな穴にはなっていません。
問題は外国人選手の不調でしょう。
ブラウン選手は戦力にならず、フェルナンデス選手は好不調の波が非常に激しい。
フェルナンデス選手が打っていると、比較的打線も得点力が上がるのですが、
打っていないと同じ凡退の繰り返しで打線がなかなか繋がってくれません。
新外国人選手としてマルハーン選手を獲得しましたが、起爆剤となるかどうか。
もしダメならば、外国人選手を切り捨てて、
小技や機動力を使える若手を抜擢し、ランナーを確実に進めて1点を取る野球に切り替える必要があります。
ホームランで得点できれば楽なのですが、今はホームランが出ないと勝てないチームになってしまっています。
1点を確実に取っていく堅実な野球が改めて求められているように思えます。

こうやってまとめていくと、戦力的には先発投手の問題が大きいです。
連敗しないためにはエースの涌井投手の復活が必要不可欠です。
帆足投手と岸投手は故障の影響が少なくなってきただけに、後半戦は期待できそうですから、
涌井投手が相手のエースを負かすことができるかどうかが一つの鍵です。
あとは若い先発投手が出てくるかどうか。平野投手や菊池雄星投手、大石投手らの飛躍を期待したいところ。

精神的な面では勝負弱い打線が問題です。
それでも4番の中村選手はホームランを量産していますし、3番中島選手も打点王争いをしています。
数字的には悪くないだけに、その後ろを打つ打者がどれだけランナーを返せるかが鍵でしょう。
5番のフェルナンデス選手の復調、もしくはマルハーン選手の活躍、
そこがなんとかなれば得点力も回復してくるように思えます。
多少成績は落としてはいるものの、中島選手が良い打者であることは変わりないですし、
中村選手がホームランを打っていることも間違いないわけで、
2人を生かせるような打線にすることが必要だと思えます。

後半戦のスタートは分の悪いロッテからなだけに、ここで今までのお返しをして、
後半戦の逆襲へと繋げて行きたい所ですね。


◆マンガの話 『魔法少女まどかマギカ』
アニメで話題になった『魔法少女まどかマギカ』のコミック版を読みました。
なるほど、ガンダムがそれまでのロボット物がスーパーロボットアニメと称されるのに対して、
リアルロボットアニメと呼ばれるように、「リアル魔法少女アニメ」とも言うべきものだったんですね。
まぁ、ストーリー全体としては永井豪アニメの方が近いのかもしれないけれど。
そういう意味じゃスーパーもリアルもあまり区別する意味合い自体はないのですが。

似たような話はわりと昔からあって、
例えばRPGゲームとかで勇者が魔王を倒した後にどうなるのかを現実的に考えてみると、
同じような話が思いつきます。
まぁ、ぶっちゃけ勇者は迫害されますわな。ジャンヌダルクのように。
国王にとって平和になった後の勇者は魔王の次に脅威となる人物なわけで、
勇者に決してハッピーエンドが訪れることはありません。
大人しく軍門に下るのか、果て無き逃走を繰り返すのか、逆に魔王となって反逆するか。
そういった話はわりとよく見かけます。

凄いのはそれを魔法少女モノに持ってきた勇気です。
ある種、メルヘンの塊、現実臭さを完全に超越した世界に、
そういったシリアスな展開を持ち運ぶことは、無謀なことで、大きな自己矛盾を孕んでいます。
『魔法少女リリカルなのは』のヒットもそうなのですが、
魔法少女モノが子ども向けアニメとしてではなく、
大きな大人向け(^^;になったことが、この蛮勇が受け入れられる土壌になったのかなと思います。

まぁ、アレだ。
前にTVでピノキオの最終回が惨殺だったけれども、読者の反感にあって、
死んだピノキオが復活し、今の私達が知っているような人間になるハッピーエンドになったと放送されてましたが、
一昔前の子ども向けアニメとしてしか受け止められていなかったとすれば、
同じように認められないような話だったんじゃないかなぁと思います。
そういうところにアニメを巡る環境の変化とかを感じたりしますね。

2011年07月21日

真っ黒な日々

黒黒黒。
黒黒。
黒白白白黒黒黒黒黒黒黒黒黒。

……
………埼玉西武ライオンズの7月の成績です…
プロ野球協約上、最大とされる13連戦の9連敗もさることながら、
その前も6連敗、7月は僅か3勝と、真っ黒い日々が続いております。
正直、何でここまで負けが込むのか分からないのが辛いところ。
他球団とは違い、大きな怪我人はなく、片岡選手を欠くぐらい。
戦力的にもそう劣っているとは思えないのですが…
もう野球が嫌いになりそうな勢いです。とほほ…


◆プロ野球 フレッシュオールスターゲーム開催
試合は1回表に西武・秋山選手の犠牲フライで先制し、
その後は両チームのピッチャーが好投するテンポの速い投手戦となったものの、
終盤にイースタンリーグ打線が繋がりを見せ、
終わってみれば、10-0でイースタンリーグが大勝しました。

けれど、一流選手への登竜門とも言えるフレッシューオールスターのMVPが… orz
4番ライトスタメンで犠牲フライ・三振・四球・タイムリー・タイムリー2ベースと、
3打数2安打3打点と活躍した西武・秋山翔吾選手ではなく、
途中出場で、レフトフライ・タイムリー2ベース・タイムリーヒットと、
3打数2安打2打点だったヤクルト・荒木貴裕選手が選ばれました…
確かに、秋山選手の1本目のタイムリーはショート後方に落ちるラッキーなもので、
2塁に行けたのにフライアウトだと思って1塁で止まってしまったり、
荒木選手はショートで好守備を見せたり、なによりも地元・富山出身ということもありますから、
荒木選手がMVPに選ばれてもそうおかしくはないのですが…
…フレッシュオールスターのMVPが、言わば一流選手への登竜門であり、
過去のMVP受賞者が各チームのレギュラーになることが多いだけに、その冠の意味合いは大きく、
MVPが手の届く距離にありながらも届かなかったというのは悔いが残ります。
犠牲フライは評価されなかったんかなぁ…
犠牲フライは簡単に打てるもんじゃねーぞ、とライオンズファンの誰もが思ってる(苦笑)
今日みたいに犠牲フライを打てるなら、後半戦は4番ライト秋山でいいよと思うぐらい。
中島・中村以上の強打者ですよ。犠牲フライの評価が低すぎやしないかい。

普通に成績で考えれば、3打点した選手の方が優先されたはずです。
実際に、優秀選手で秋山選手の名前が呼ばれるまでは、MVPは秋山選手という雰囲気がありましたしね。
もしも、NPBが地元ということを重く見て、
球宴だから別にいいかという軽い気持ちで決めたとするなら、この決定は到底納得いきません。
フレッシュオールスターはもう一つのオールスターとして非常に魅力的だと思うのですが…
なんか、NPBが自らフレッシュオールスターの価値を下げているような気がしてなりません。

はぁ…せっかく9連敗中借金15という暗黒な話題を、秋山選手のMVPで吹き飛ばそうと思ったのに…
こういうのを「持ってない」というのか。人間の悪意しか感じないけどな。
もう、何がなんだか、頭が怒りでぐちゃぐちゃですわ。
そんなにライオンズが嫌いか、と、最近、そんなことばかり思ってしまいます…


…っと、フレッシュオールスターの話題から少し脱線気味になってしまいましたね。
MVPに輝いたヤクルト・荒木選手は、ショートに同年代の川端選手がおり、
なかなかに厳しい競争を強いられますが、まだレギュラー確定というわけではないので、
左右の違いもあって付け入る隙はあると思いますので、
まずは1軍定着を目指して頑張ってもらいたいです。
他には広島の福井投手や横浜の須田投手、楽天の塩見投手ら、
1軍実績のある投手が目立っていましたが、
そんな中でソフトバンクの川原投手が左腕で155キロをマークするなど、
150キロ以上の剛速球をファンにアピールして球場を沸かせました。
2軍の公式戦での登板が少なかっただけに、完全にノーマークだっただけに、
今日の活躍はある種の衝撃でしたね。
まだ体力的なことやトータルバランスは分かりませんが、
高卒2年目、将来が楽しみな投手です。


ライオンズ勢では、前述の秋山選手が活躍してアピール。
1軍では打撃不振気味で、同期の熊代選手に押され気味ではありますが、
今日の活躍をきっかけに再浮上してもらいたいですね。
ただし、4打席目のラッキータイムリーの走塁は×。
1軍では内野の頭を越すヒットが期待されるわけですから、
アウトになりそうでも全力疾走を怠らずに、次の塁を狙って欲しいです。
新外国人選手のマルハーン選手が1塁も守れる外野手ということで、
外野の枠が1つ減る可能性もあるだけに、生き残りをかけて気合を入れて欲しいです。

もう一人のルーキー・林崎選手は途中出場で3打数1安打。
昨日はプロ初スタメンでしたが結果が出ず。
それでも鋭いスイングがアピールできたようなので、1軍戦力となるべく頑張って欲しいです。
片岡選手の回復が遅れているだけに、セカンドスタメンはチャンスです。
攻守にアピールしてもらいたいですね。

ドラフト1位の大石投手は9回の1イニング登板で直球のみで三者凡退に抑えたものの、
球速は140キロ出ず、130後半止まり。
インタビュー等では故障の影響はなく、全力投球もできる状態で、
スピードが出ないことが悩みだと言ってましたが…原因は何なのでしょうか。
フォームも元に戻したそうですし… うーん、それでもフォームに欠陥があるのか。
トレーニングの問題もあるんですかね。
ライオンズの場合はランニング中心でスピードガンよりもキレ勝負なところがありますし。
岸投手も大学時代はMAX152キロという触れ込みだったけど、今は140前半ですしね。
あまりスピードガンの表示にこだわる必要もないのかなぁと思ったりもします。
まぁ、抑えで140出ないというのは微妙な気もしますが(サイド・アンダースローを除く)、
目指しているのは先発なだけに、それはそれで問題ないような気も。
まだ本人もそこら辺の迷いがあるでしょうし、もう少し時間がかかりそうな雰囲気です。


◆ニュースネタ 福島県産牛肉から相次いでセシウム検出
まぁ、予想通りの結果というか、当たり前の結果というか、
むしろ何も考えずに出荷・販売していた畜産農家・小売の神経がすげぇと思ったが。
自己の責任を多少なりとも痛感しているなら可愛げもあるものの、
この時点でもまだ東京電力の責任にして補償だとか言う奴は何なのだろうか。
もはや、風が吹いたら桶屋が儲かるということなのか。
自己の過失責任、というよりもむしろ故意犯なのに…それは図々しいと言わざるを得ません。
タコが自分の足を食ってるのに気づかないで(気づいている癖に)食べるから性質が悪い。
消費者も今こそ福島県産の農産物を買えよ、ほら。風評被害なんだろ、おい。

今回の事件で最も責任が重いのは、国や地方自治体ではなく、
安全神話の上に胡坐をかいて、検査を拒んできた農協や農家の方々でしょう。
風評被害だと騒ぎ立てる前に、自衛の策を講じて、安全を確保しなければなりませんでした。
それを風評被害の一点張りで行ってこなかったことは、根本的な解決策になっておらず、
単に利益確保に走った利己的な行動だったと言わざるを得ません。
生活がかかっていますので、資本主義社会でその責任を追及しようとは思いませんが、
道義的責任は少なからず感じてもらいたいです。

幸いにも、体内への影響がそれほどないセシウムですし、
食べたとしても健康被害をもたらすようなレベルではないようですので、
今からでも遅くないですから、全ての出荷物に対して検査を義務付けるぐらいの方向で動いてもらいたいです。
これでもう完膚なきまでに安全神話は叩き壊されました。
一から安全をアピールしないことには誰も日本の作物は買いませんよ。
厳しい言い方となりますが、それぐらいの失態を行ってしまったことを理解していただきたいです。
日本の農業、オワタ。

あー、そういえば静岡では島田市がお茶以外の作物を含めて検査を行う方針だそうです。
こういった試みが全国的に広まっていくことを期待したいです。


◆ニュースネタ 水戸黄門が終了へ
んー、私は昔から「視聴率」という制度に疑問を感じているのですが、
実際、どれだけ当てになるものなんでしょうか?
例えば、録画機能で撮りダメした番組はカウントされるのでしょうか?
ビデオテープの時代はカウントされなかったと思うのですが、
HDD時代となって放送時間に拘束されないTV視聴が可能になった時代において、
録画番組がカウントされないというのは、もはや視聴率制度が破綻しているような気もします。
加えて、TVが各家庭1台という時代ではなくなっただけに、
言うなれば、毒にも何にもならないような番組がリビングの計測テレビで測られており、
子ども向けや大人・老人向けといったターゲットを絞った番組がサブに回されてしまえば、
コアな番組はそれだけ不利になっていくように思われるのですが… どうなんでしょうか。

仮に、それらの問題点が現行の視聴率制度で考慮されていないとしたら、
水戸黄門のような中高年以上向けの番組に正当な評価は下せないように思います。
昔と比べてとか言い出したら、かつては家主(父・祖父)がチャンネル権を持つことが多く、
必然的に時代劇や巨人戦のナイターといった番組を見せられましたから、
今の多チャンネル・複数TVの時代との比較対象は不可能だと思われます。
かくいう自分も水戸黄門は丸見えやQ様の裏番組になる関係で見ていないのですが、
お年寄りを中心に定番番組としてのニーズは必ずありますし、
年を取ってくると何となく時代劇もいいものだと思える気持ちは分かります。
もう色々な世代に見てもらう方針を取るよりは、
お年寄りにとって見やすい時間、5時台や6時台を狙ってみても良かったようにも思います。
8時半になったら寝ててもおかしくないっすよ。特に農家は。

そういう意味では、番組を面白くする工夫は分かるのですが、
TV局がどうすれば見てもらえるかという工夫を怠っている印象はあります。
面白い番組を作れば、見てもらえるという時代は終わったわけです。
情報量が多ければ、面白い・面白くないは相対的になりますから、
多チャンネル時代で番組が増えてしまえば、そう単純には運ばないわけです。
そこを見誤ったことが水戸黄門終了という結果に繋がったのではないでしょうか。

2011年07月07日

国民総ゆとり世代

松本復興担当大臣が「助けない」発言をして問題となり、辞任となりましたが、
正直言って、何でここまで大騒ぎになったのかよく分かりません。
おそらく、その後の発言である「書いたらその社は終わり」という、
冗談とも脅迫とも取れるオフレコ発言にマスコミが過剰反応して騒ぎ立てた結果、
発言状況とか一切無視で「助けない」発言が切り取りだされてしまい、
国民がまんまと乗せられてしまった、という構図なのでしょう。

まぁ、自分なんかは、むしろ宮城県知事に失望しましたけどね。
お前は叱られた子どもかと。
後から何言ってるか分からない口調でごにょごにょ愚痴ってんじゃねーよ、と。
敬語を使うのは当たり前のことで、
今の若者みたいに「親密さアピールはタメ口」という馬鹿な風習じゃあるまいし、
お前は外交でも同じこと言うのか。
アメリカはそういったところもないわけじゃないですが、それはかなり親しくなってからの段階。
問題なのは話の中身で、そこで国の強要があったかどうかが問題なわけで、
知事が個人的に怒られたことから、国と地方は対等じゃないとか言われても失笑しか沸きません。
立場は中身が対等であることが重要なのであって、
交渉前に相手に敬意を表するのは当たり前のことでしょう。
菅首相が中国や韓国の代表を迎えに行かずに散々批判していた人達は、こっちも批判しろよ。

話を戻しまして、松本大臣の発言は「叱る」を超えて、個人的感情の「怒る」に近かったこともあって、
誉められたものではないことは確かですが、
怒っている時の発言の中で、敢えて過激なことを言って相手に分からせる(脅迫とも言えるが)
手法は当然あるわけで、そこまで常軌を逸した発言であるとも思えません。
少なくとも、知事に対するその発言が無礼で問題があったとしても、
通常の国語力の持ち主ならば、あれを知事に対する発言以外に取ることなどできず、
被災者を助けないみたいな形で伝えるマスコミはまさにマスゴミの如し、
ワタシニホンゴワカリマセンな記者ばかりなのかと思わず失笑してしまいます。

何なんでしょうね、怒った(叱った)経験も少なければ、叱られた経験も少ないということなのか。
なんか今回のニュースの反応を見ていると、そんなことを感じてしまいます。
もう既にゆとり世代なのは若者だけではなく、国民全体がゆとり脳になっているということでしょうか。
まぁ、別にゆとり教育と叱ること・叱られることの間には全くもって関連性がないわけですが。
教えるスピードがスローなだけに、躾もスローにしたり、放任することがゆとり教育じゃないです。
そういう意味では一番ゆとりな頭だったのは、ゆとり世代の親・先生だったということになりましょう。

なんだか、どんどん日本から芯の通ったもの、武士道的な精神が失われていくなぁ…


◆ニュースネタ 菅首相が原発のストレステスト実施を表明。九州電力・玄海発電所再開は撤回へ。
海江田大臣ら経済産業省が懸命に頼み込んで、地元が原発再開を受け入れました、めでたしめでたし、
という翌日に菅首相が原発のストレステスト実施をぶち上げてしまい、
それを受けて安全基準を満たしていないのではないかと疑いを抱いた地方公共団体は再開承諾を撤回、
経済産業省の努力とメンツが丸つぶれの結果となってしまいました…
…はぁ… まぁ、菅首相の気まぐれは消費税増税に始まり、今更の感はありますが、
もうタイミングが最悪すぎますよね。何かの嫌がらせかと思うほど。
一回承諾したら、それを撤回することはありえないと思っていたのか。それはそれで姑息。
一体、菅首相のブレーンは何なんでしょうな。石田三成のように人の気持ちが分からん人間なのか。
もう開いた口が塞がらないというか、こう思いつきで発言されると、対応する役所も大変でしょうね。
それが菅降ろしのネガティブキャンペーンに繋がっているのでしょうが。
ある意味、事前の擦り合わせを一切しないという意味では「政治主導」かもしれないけれど、
連携取れていないとどうにもなりませんわな。

九州電力のやらせメール問題に関しては微妙なトコロで。
地元ケーブルテレビやインターネット放送で、地元への説明会の様子を流したとのころですが、
それを単なるテレビ番組と考えれば、それぐらいやってそうだと思えますし、
統計の取り方の問題にも起因しますので、容認の範囲内ではありますが、
それを地元への一般説明会の意味合いを持つものだと考えれば、
公平性が担保されずに許されない感じはします。
でも、実際にその番組を見たわけじゃないから、その判断まではできません。
昨日のNHK『ためしてガッテン』でも放送されてましたが、これが統計の怖いところでもあり、
きちっとしたデータが欲しいのならば、きちっとしたデータの収集をしなければならず、
番組上でメール募集をするという安易な収集方法を取った時点で誤りがあったと言わざるを得ません。
プロ野球のオールスターゲームのファン投票なんてまさにそうじゃないですか。
1試合も登板していなかった川崎投手に変な票が集まったりと、
安易な収集方法をしていては、まともな結果など出るわけがありません。
そんな程度の低い情報を提供しようとする側にも問題がありますし、
それに簡単に乗ってしまう視聴者もぶっちゃけアホです。

いやー、日本人は頭の中がゆとりですね。
心にゆとりを持たなきゃいけないはずだったのに、頭ん中がゆとりだらけだわ、うん。


◆ニュースネタ 消費税増税議論
とりあえず10%の増税の方向らしいですが…
私は一気に15%なり、20%に上げた方がいいと思いますがね。
だって、小出しに上げていたんでは、軽減税率の話がいつまで経ってもまともに議論されませんよ。
国民が受けるとりあえず5%の増税と、軽減税率を導入するための議論と国民の協力を天秤にかけると、
おそらく多くの国民が5%の増税を認容する形になっちゃうんじゃないですかね。
つまり、軽減税率の話はいつまでも真剣に議論されることなく、面倒だからと先送りされ、
最終的には食料品や衣料品も含めて全ての税率が20%になっている、その可能性が高いと思われます。
だから、軽減税率を真剣に検討するためにも、バーンと一気に上げちゃえばいいんですよ。
そうすれば、食料品や衣料品等は5%が維持される。
とりあえず10%になったら、もうそれより下がることはないでしょう。
軽減税率が導入されても、それは10%以上であることは確実です。

具体的な軽減税率導入のコストというと、まずは何に対して軽減税率を導入するのか。
食料品や衣料品といってもピンからキリまであり、一律に軽減税率を行うのか、
それとも高級品には軽減税率を導入しないとするのか、その線引きが非常に微妙な問題です。
事業者としては軽減税率を適用してもらいたいですから、
適用されるところとそうでないところで対立が起こるでしょうし、
それを決められるだけの政治的リーダーシップを発揮できる政治家がいるのかと考えると、
非常に悩ましく思えてしまいます。

もう一つは実際にどうやって軽減税率を行うのか。
店の商品でもこれは軽減税率、これは適用されないとバラバラになってしまうと、
お店側の負担が大変になりますし、会計システムの変更の手間もかかります。
そうなってくると、一番簡単なのが、税の支払い方法を変えることです。
今は消費者が最終的には負担しているものの、租税の支払いは事業者がまとめて行っていますが、
それを負担も租税の支払いも消費者が行うシステムに切り替え、
まとめてではなく買い物ごとに簡易に決済するシステムが必要となってきます。
消費者と小売がそういった手間、社会的コストを負担できるのか。
そこも導入のポイントになってくるかと思われます。

これらはあくまで一例にすぎず、もっと良い解決方法があるかもしれませんが、
いずれにせよ、消費税を上げることを前提とした国民的議論を行わなければ答えは見えてきません。
消費税を上げるのには反対で済まされるような財政的状況ではありませんし、
ヨーロッパを中心とした財政赤字問題の深刻化を受けて、国際的にも増税圧力が高まっています。
消費税を上げることを前提とした建設的な議論を期待したいです。

2011年07月04日

Llano発売

AMDの新CPU「Llano」シリーズがいよいよ発売となったようで。
気になる性能は、CPUの方はPhenomシリーズとあまり変わらず、
ライバル・インテルのSandyBrigdeシリーズに劣っているものの、
統合されたGPU機能はRadeon6570並みとミドルレンジ不要の性能のようです。
6570の消費電力がTDP60Wのようなので、CPUとGPU統合で100Wはなかなか。
CPU性能は正直ガッカリしたものの、グラフィック性能は予想以上の高さに驚きました。
これで価格が1万3000円ほどと安価ですから、有用な選択肢だといえそうです。
まぁ、でも、もうちょいCPU性能は欲しいですねぇ、正直なところ。

で、本命のBulldozerは8月頃の模様。
せっかくAM3+のマザーにしたのだから、ここでLlanoに乗り換えるのもなぁ。
まだはっきりしたことは分かっていないものの、最高は4GHzに到達しそうだとか。
最初はハイエンド向けの製品が登場しそうですから、購入はまだその先ですかね。
いずれにしろ、ようやくAMDの方も動き出したようなので、今後の展開が楽しみです。


◆ニュースネタ 節電の夏
大阪府の橋本知事が関西電力が具体的な電力不足の数値を出さないことを理由に、
原発再開の機運作りと見なし、節電要求に反対しているようですが、
頭ではその言い分は分からないことはないし、大手電力会社の独占状態にも反対なわけですが、
でも実際にエアコンを止められたり、温度が高めに設定されていて意味をなさずに暑さに苦しんでいる時に、
そんなことを言われても感情的になるなというのも無理というものです。
…頼むから試験会場ぐらいはエアコン低めにしましょうよ…
人ぎっしり席が後ろの方28度は死ねと言っているようなもの。実際、死にかけました。冗談ではなく。
暑さは人によって感覚の差が大きいから、難しいですよね。
一人二人ならまだしも、何十人となってくると…
もう7月頭にして30度以上が日常、35度も珍しくない気候なだけに、
節電と体調の問題が今後大きくなってきそうです。


◆ニュースネタ 医師が腎臓の臓器売買?
事件が明らかになったのは暴力団と一悶着があったから、
内部から事件が漏れ出た構図だっただけに、
もしスムーズに行われていたら、この事件は日の目を見たのだろうか…そう考えると怖くなります。

今回の事件で衝撃的だった点はいくつかありますが、
まず患者としての医師が臓器を求めたこと、
そこに暴力団が絡んでいたこと、
改正臓器移植法を利用し、養子縁組を使っての優先提供を受けようとしたこと、
移植手術を行ったのが病気の腎臓移植で問題となった宇和島徳洲会病院で執刀医が万波医師だったこと、
この4つの点でしょうか。
幸いにも、といっては変ですが、実際に移植を行った21歳の若者は生きていて、
警察の事情聴取を受けたとのことですし、
そういう意味では、改正臓器移植法の時に危惧した「命の売買」までは至ってはいないものの、
養子縁組を悪用した移植など、手口はまさに人身売買そのもので、
移植医療は善意で支えられているという前提を覆すものであることは間違いありません。

個人的に気になっているのは、最後の部分、宇和島徳洲会病院の関わりです。
病院側は養子の確認など、法に則った対応をしたと言っていますが、
この病院が選ばれたのは果たして偶然だったのかと当然疑問に思ってしまいます。
数年前に病気の腎臓を移植したということで社会的問題になったのにも関わらず、
そのままの状態で、その張本人だった万波医師が執刀医とは正直驚きです。
少なくとも「何かある」病院だと思わざるを得ず、
それはイコール裏社会にとって利用しやすい病院ということでしょう。
実際に病院と医師がどの程度関わっていたかは分からず、ただ利用されただけかもしれませんが、
裏社会に利用されやすい病院であったことだけは確かです。
いずれにせよ、数年前に闇金で言われていた「腎臓売れ、腎臓!」の手術が、
船に乗せられてアジア方面で解体されるという昔のイメージは完全に崩れさり、
こういった形で既に日本でその手術が行われていることはほぼ確実なのでしょう。

最初にも書きましたが、今回の問題が発覚したのは金銭を巡る内部トラブルが発端であり、
仮にスムーズに手術が行われていたら、露呈していなかったかもしれません。
また、手術を受けた医師のように、倫理観を欠如した医師が、
お金のために臓器移植手術を行ったり、
家族を無理矢理にでも説得して脳死患者の臓器を摘出したりするケースが出てくるかもしれません。
私は改正臓器移植法を臓器売買法だと批判しましたが、その現実性が高まっているように思えます。

人のためになるなら、と移植を許可する方も多いと聞きますが、
それが本当に人のために、社会のために利用されるのだろうか、
そういった善意だけでは語れない面もしっかりと考えていただきたいです。

2011年06月22日

お茶どうぞ2


    _, ._
  ( ゚ Д゚)   イタダキマス
  ( つ旦O
  と_)_)

    _, ._
  ( ゚ ◎゚)   ズズ…
  ( ゙ノ ヾ
  と_)_)

    _, ._
  ( ゚ Д゚)   …………
  ( つ旦O
  と_)_)

    _, ._
  ( ゚ Д゚)   ガシャ
  ( つ O. __
  と_)_) (__()、;.o:。
          ゚*・:.。

シズオカケンサン ノ オチャナンテ ノメナイヨ。シルブプレ?(←適当)

チェルノブイリの恐怖に曝され、
今はO-104騒動(結局、原因は豆もやしだったの?)にあって、
食品の安全性に過敏になっているヨーロッパに対して、これはマズイことしました。
静岡県産の玄米茶(と発表されたが、静岡県は一番茶だと言い張っている)から基準値を超える
放射性物質が検出されたとフランスの当局が発表し、
実際に静岡県の検査でも基準値を超えたために、出荷停止や自主回収を命じたとのことです。
これでもう日本の食の安全性は完全に崩壊したと言えましょう。
少なくとも、静岡県産の作物は全てダメとみなされるし、
普通の外国人にとっては静岡県=日本になるでしょうから、これは危機的状況です。
だから、安全神話は崩壊したのだから、出荷する全部の農作物を放射能検査して、
安全を勝ち取らなければならなかったのに… もう日本の農業、オワタ。

この期に及んでも、県は生産農家等の集荷停止は当然としても、
その他の地域の工場等は「異常があれば」検査するとしかしていない。
もう異常が出たら、それは終わりを意味するのに…
今度は輸入停止になっちゃいますよ。もうなるかもしれんが。

全国のニュースではあまり報道されていない印象を受けますが、
これは日本の農業にとって大きな痛手になっちゃいます。
安全神話の中でいつまでぬくぬくしていれば気が済むのか。
政府も当事者意識が足りてません。
福島原発から放出された放射性物質がジェット気流に乗って、
太平洋を横断していったと考えられるとするニュースも報道されてましたし、
3・4月は強風の日も多かったですから、日本全土に放射性物質が拡散している可能性は高いです。
全国一律で同じ基準で検査しなければなりません。
どんなに費用と手間がかかろうとも、全ての出荷農産物・漁獲類・家畜に対して検査をしなければなりません。
そうしないと、誰も買ってくれません。センチメンタリズムだけでは物は売れませんよ。
それ以外に日本の第一次産業が生き残る道があろうか。
損害賠償も生活保障がされても、生産物が売れなければ全く意味がないし、
センチメンタリズムで商品を買ってもそれは長続きせず、
黙ったままで崩壊した安全が再構築されることはまずありません。
安全を勝ち取るには全ての出荷物を検査せざるを得ないんですよ。

アメリカ産牛肉で狂牛病が起こった時に我々は何を要求したのか。
それが逆の立場となっているのですから、答えは自ずと出るでしょうに。
自治体任せでは出荷停止が怖くて検査してくれないですよ。
国が動かないといけない事態に発展しつつあるように思います。


◆ライオンズネタ 牧田投手が抑え転向へ
牧田投手が完封目前で降板し、逆転負けを喰らった中日戦の日の日記で、
「もう牧田投手を抑えにするしかない」と書きましたが、本当になっちゃいました。
まぁ、でも個人的にはベストが岸投手であって、ベターが牧田投手という順だっただけに、
嬉しさ半分残念さ半分といったところでしょうか。
一番は岸投手が候補だというのは今も変わってないです。
やっぱり80~100球辺りになると、突如として四球を出したりして、
崩れていく傾向がなくならないだけに、今シーズンは短いイニングの方がいいと思うんですがね。
入団からの連続二桁勝利記録に配慮せざるを得なかったということか。
まぁ、スタミナがそろそろ戻るという見込みなら、先発のままの方がいいわけですけど…
抑え転向で牧田投手の新人王の可能性は薄らぎはするものの、
セーブという目に見える記録を手に入れることが可能なだけに、新人王の可能性が消えたわけではないですからね。
現状、先発陣の勝ち星が延びてないだけに、今から抑えで活躍すればチャンスは十分あると言えましょう。

で、まぁ、実際、牧田投手が抑えに転向してどうなのかというと、
普通は球の速い本格派投手が務めることが多いポジションなだけに、少し異例な感じがします。
近いところで鹿取氏か潮崎氏といったところでしょうか。
抑えには色々な要素が要求されると思いますが、
一番重要なのは失敗があってもめげずに毎日マウンドに上がる準備ができる精神的タフさと、
打者に打ちにくいと思わせる武器があるかの2点に尽きるかと思います。
マウンド度胸の良さ、そしてアンダースローの速球派で変幻自在の投球ができるという意味では、
牧田投手はその条件を満たしてくれているように思います。
あとは当然、研究されるでしょうから、相手が慣れてきたときにどうするか、
失敗が続いた後にその壁をどう乗り越えてくれるかがポイントになってくるでしょうが、
牧田投手は抑えでも変わらぬ活躍をしてくれると思っています。

これで先発陣は、涌井・岸・帆足・石井一久・西口投手と5人になりますが、
許銘傑投手はリリーフから外せない感じですし、
平野投手も先発が崩れたロング要員として連戦には必要になってくると思いますが、
当面は平野投手が6人目の先発になると思われます。
大型連戦が続くだけに、7人目として野上投手と菊池雄星投手、
8人目として大石投手・木村投手・岩尾投手の名前が挙がってきそうです。
この5人の投手から牧田投手の代わりを務められる存在が出てきてくれればいいのですが…
そうすれば、投手陣はかなり厚くなってくるように思います。


打線の方は単純に打順を一つずらすだけで対応できるかと思われます。
調子が戻った浅村選手を1番に起用し、出塁率の低い片岡選手を2番にして、
出塁率と得点圏打率の高い栗山選手を3番、
打率はまだ低いものの得点圏打率はわりと高い中島選手を4番、
得点圏打率の低いものの一発のある中村選手を5番、
6番に2軍漬けにしていたブラウン選手を使ってみて、フェルナンデス選手と競争、
7番にレフトで坂田・後藤武敏・高山・GG佐藤選手らの競争、
8番に銀仁朗選手、9番ライトで秋山選手と熊代選手の競争で。
結果が残っていない以上、1~4番は崩さざるを得ないでしょう。
どうせ来季は再編確定ですし、今からオプションを増やしておいていいかと思います。

つーか、もう少し早く手を打って欲しかった…

2011年06月17日

お茶どうぞ


|∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o旦o
|―u'

セシウムが検出された静岡の一番茶ですが…(苦笑)
そんなこんなで、静岡のお茶からも放射性セシウムが微量ながら検出されました。
最初の検査では発表がなく、業界の自主調査で工場が一箇所引っかかり、
再検査で1ヶ所、さらに2ヶ所、加えて3ヶ所の工場から検出されたとのことです。
飲んだとしても健康に害はなく、茶葉を食べたりしなければ大丈夫だそうですが…
出荷制限がかかる以上はあまり関係ないでしょうね。

こうなってくると、放射性物質がどこまで飛散して、影響をもたらしているのか気になるところです。
風に乗っていけば、陸続きでどこまでも飛んでいってしまいそうですし…
例えば、長野の高原野菜は大丈夫なのか、
さらに西の愛知や岐阜、関西方面に影響は本当にないのか、
まだ検査していないところもあるでしょうし、しっかりと調査をしてもらいたいです。
静岡県としては放射性物質は検出されないという自信の元で調査したわけなんですが… 残念…
こうなってくると「調査を敢えてしない」県も出てきちゃいそうですが、
全国全ての都道府県で実施するぐらいに徹底しないと、日本の農業は終わってしまうかもしれません。


原発問題といえば、自民党の石原幹事長が原発反対運動をヒステリーと言って問題になったとか。
言い過ぎの感はあるものの、言いたいことは分かります。要はプロセスをどうするかの問題でしょう。
既に「脱原発」は国民のキーワードになっていますが、
電力の需要と供給の問題と合わせながら、どう折り合いをつけていくのか、そのプロセスが問題なわけです。
そういうことを一切無視して脱原発・反原発を掲げるのは、感情的なヒステリックな面は否めません。
以前から反原発の姿勢を明確にしていたのなら分かるのですが、
例えば昨年末にクリスマスイルミネーションを見て「綺麗だね」とかほざいておきながら、
今になって「反原発だ~」とか叫んでいたとしたら、後ろから頭をどつきたくなります。
自然エネルギーの転換だとすぐに言うけれども、自然エネルギーが万能なら苦労しません。
…あなたは雨の日にはテレビを見ないのですか?
…あなたは風が吹かない日には扇風機やエアコンを付けないのですか? ありえませんね。
建設計画がある地域や建設中(中断中)の場所なら分かりますが、
東京で闇雲に反原発を唱えているのは失笑しか出てきません。

自然エネルギーの普及を進めるには、まず電力の完全な自由化を図らねばならず、
なぜならば、大規模な半ば公的企業が大多数の顧客に電力を供給している場合には、
大多数に大量の電力を供給するという効率性から脱却し得ないからです。
安定性はとりあえず置いておいて、少数の顧客にクリーンなエネルギーを提供し、
問題が発生したら素早いサポートをする、
そういう体制でないと現在の自然エネルギーは普及できないでしょう。
言わばそこは国民の選択になってくるところでしょうし、
そこが原発問題で抱えなければならない国民の痛みじゃないでしょうか。
まぁ、それに加えて50Hzと60Hzの統一もしないと。


◆ニュースネタ 消費税増税問題
IMFの再三に渡る増税勧告を始め、外から消費税増税が要求されるようになってきましたが、
そりゃ特にEUからすれば、ギリシャやポルトガル、スペイン、イタリアといった財政赤字を抱える国々に対して、
財政赤字解消を強く迫っているのにも関わらず、赤字の額が一桁多い日本が無策では面目立ちませんわな。
しかもヨーロッパは消費税20%以上(低率減税を除く)が当たり前なのに、日本は5%、
そら何の努力もしていないと思われますわ。
そういう意味では当然の要求でしょうな。当たり前です。

総じて、日本人はどうも財政赤字の問題に疎いというか、考えないようにしているのか分かりませんが、
真剣味が足らないような気がするわけです。
なんですかね、小泉政権でようやく外形標準課税が導入されるようになったわけですが、
農林物件だけ買い漁って、貧乏神付いて赤字が膨らんでも総資産は無問題という昔の桃鉄みたいな、
赤字は節税だみたいな考えの名残でも残っているんでしょうか。
まぁ、日本の財政が破綻しているか否かで言えばNOかもしれないけれど、
それは福の神やエンジェルも付かないし、貧乏神がキングボンビーにならない平和な桃鉄の継続が条件であって、
今回のような大震災で被る損失が出てきてしまうと、果たしてNOと言えるのかどうかという不安もあります。

あと復興債の話で平気で日銀の債務引き受けを主張するのもどうなんだろうと思っちゃいます。
日銀の国債引き受けはタコが自分の足を食べているようなものだとよく言われます。
そういう話を聞いていると、ぶっちゃけ財政赤字の問題なんてどうでもいんだろうなぁ、と。

勿論、現時点で消費税を引き上げることは、被災者の生活再建を妨げることに繋がりますので、
ありえない話だとは思いますが、いつまでもタブー視して、
消費税発言をすると支持率が下がるという状況にはそろそろ終止符を打たなアカンと思いはします。


◆プロ野球 交流戦優勝はソフトバンクに決定
まだ2試合ほど残していますが、今年もパリーグが圧勝の雰囲気で、
もはや対戦成績も語られなくなり、早々にソフトバンクが交流戦の優勝を決めてしまいました。
まぁ、細かいことは終わってからするとして、パリーグの強い理由は挙げられますが、
単純にセリーグが世代交代の時期に来ているだけの過渡期に過ぎないように思います。

現にパリーグも90年代後半から2000年前半は弱かったですしね…
オールスターでどれだけ負け続けたことか…
FA制度によるパリーグからセリーグへの移籍活性化、
逆指名導入によるセリーグの人気球団への人気集中、
メジャー挑戦という選択肢が増えて主力選手の早期流出等々… 苦しい時期でした。
そんな中で、そういった過渡期を潜り抜けながら、早期の世代交代システムを作り上げ、
さらにそこに戦力差がなくなったことによる競争意識が強まったことで、
今の強いパリーグが生まれたんじゃないでしょうか。
セリーグでは広島やヤクルトがパリーグ的選手育成に近い印象を受けますが、
問題だったのは、これまでそういった球団が優勝争いをできなかったことにあり、
(ヤクルトはわりと安定している方ですが)
巨人・中日・阪神といった主力選手にFA適齢期の中堅選手が多く集中して強かったことで、
リーグの世代交代のチャンスを潰してしまい、
彼らが衰えてきた今、その弊害に直面しているということではないでしょうか。

そういう意味では今のセリーグは辛いところではあるものの、
世代交代を一番阻んできた巨人が育成重視に切り替えたこともあって、
発展のチャンスに来ていることは間違いないように思います。

2011年06月02日

本当の「茶番劇」

菅内閣に対する不信任決議案は、
午前中に菅首相が震災対応の目処が立ったら退陣することを表明したことで、
鳩山前首相らが軟化して反対に転じ、小沢氏のグループも大半が棄権に留まったことで、
不信任決議案は否決されたとのことです。
…まぁ、しかし、なんだったんでしょうなぁ…
そりゃ誰だっていつかは辞めるわけで、その時期を明言しなければ効果はないに等しく、
一体、何に納得して賛成するつもりだった議員が方針を変更したのかよく分からないです。
鳩山元首相の6月中に退陣の見解を信じたのでしょうか… 不思議です。
前日には(正確には今日の午前中も)首筋に刀を突きつけておきながら、
午後には仲良くなろうねとはさすがに行くわけもなく、
賛成した議員の除名は当然として、棄権した議員にも何らかの処罰は及ぶことでしょう。

野党の狙いも正直分からないところが多いです。
不信任決議を出す背景は一般的に解散総選挙を睨んで行うものなんですが、
被災地で選挙を行うのは、3ヶ月の住所要件と行政の情報把握、行政の仕事のさらなる過重化から、
とてもではありませんが選挙ができるわけもなく、
だからといって内閣総辞職になったところで、頭が変わるだけで枠組みに変化も起こらず、
菅首相よりも新しい首相の方が人気が出るのは間違いなく、効果は期待できません。
そうやって考えていくと、民主党を分裂させるための揺さぶりだったのかなと思えてきます。
小沢氏らのグループを民主党から切り離し、連携を模索するつもりだったのかと。
結果的にその思惑は鳩山元首相の取り計らいで防がれたわけですが…
でも、その狙いってのはまさに「政局」ではありませんか。不信任決議を出す目的が不純です。
結局、さらなる政情不安が広がっただけで、
野党も被災者のことなんかどうでもよいのね、ということを広めただけになった気がします。
相手の内部分裂を強めた結果、国民の信を犠牲にしたという感じか。元も子もねぇな。

それにしても、国民の誰もがこんな展開を望んでいないのに、何故こんな事態になってしまうのでしょうか?
政治家の判断材料は、地元の有権者の声も勿論ありますが、マスコミの情報を多いと予想できます。
そのマスコミは、記事になる出来事を好む、静よりも動、褒めるより貶す傾向にありますから、
政治の安定化よりも混乱する方向に自然と傾いてしまいます。
そうすると、世論調査の質問の形も、望んだ答えが出るような質問の仕方になってしまい、
さらに分類という形でマスコミの主観の入った形で統計処理され、報道されます。
それが政治家の権力欲に働きかけ、政局になると予想できます。
では、マスコミがそういった静よりも動を好む、混乱の方向へ傾くのがなぜかと言えば、
それが記事になるから、国民の関心がそっちにあるから、としか言えません。
私達が退屈な「日常」に飽き飽きし、「非日常」ばかりを追い求める心が、
画面の向こうにある自分のことなのに他人事に歪曲された政治の混乱っぷりを、
一視聴者として楽しんでしまっているということです。
東日本大震災はそれだけで「非日常」であったはずなのに、
もはや被災地以外の大半の人にとっては「日常」の一部分に過ぎず、
そんな「非日常」を「日常」に戻す気持ちを失いつつあるのかもしれません。
国民個人個人のレベルでは、勿論、そんなことはないでしょうが、
少なくともマスコミや政治家から「大衆」という集合体を見たときに、
そう思われてしまっているということなのかもしれません。
こんな政治の茶番劇さえも我々は楽しみとしているのか、楽しみにしていると思われているのか。
情けなさや怒りでおかしくなりそうです。
そんな日本全体の姿が完全なる茶番劇です。さぞかし不愉快な番組でしょうな(苦笑)
国民は今回の不信任決議にもっと怒っていいかと思います。

そう考えていくと、アメリカの国民性が羨ましくなることもあります。
福島原発で作業をする人々をヒーローに例えたり、そういった姿勢、
ともすればそれはイラク戦争やテロとの戦いの正当化に利用されたりと、
行き過ぎた善悪思想の弊害の面も目立ちますが、
批判(というよりも非難)ばかりする日本人にとって、
褒めるところは褒めるという姿勢は見習うべきところが多いようにも思います。
菅政権は四面楚歌で批判ばかりされている中、よくぶっ倒れずに続けていますよ。
その点だけは間違いなく評価して良いかと。まぁ、それももう青息吐息なわけですが。

具体的な菅首相の退陣時期がいつなのかは分かりませんが、
個人的な見解でいえば、被災者が全て仮設住宅に入った時点を区切りとするのが普通かと思われます。
ただ、仮設住宅は作ってはいるものの、被災者が多いために間に合わず、
夏を過ぎてもどうかという感じですので、そこが目安とはならないのかもしれませんが、
震災対応という点からすれば、そこが区切りであるべきだと思うのですが…


(追記)
◆ニュースネタ 菅首相の表明した退陣時期は来年の1月以降?
菅首相が表明した退陣時期は福島原発が冷温停止になった時点、来年の1月頃だそうです。
国際的公約からすれば、そうなってくるのかもしれませんが、
さすがにそこまで政権は持たない気が…
その発言を受けて、鳩山元首相は「ペテン師」と発言したとか…
…いや、なんつーか、昨日の時点で「新生民主党のスタートだ」に眉唾物だっただけに、
一日明けて「やっぱりな」ぐらいにしか思わず、
それで「騙された~」とか言っても、「はいはい、勉強代勉強代」ぐらいにしか…

結局、菅首相が嘘を付いたのか細かいことは分かりませんが、
昨日の流れを予想するとこんな感じだったのでしょうか?

関ヶ原の戦い勃発前に、小早川秀秋が毛利輝元の軍勢を脅しに使って、石田三成に対して
「アンタには付いていけない。戦いの後に退かないとと裏切るよ」と宣言し、
石田三成が「それじゃ禅譲することもやぶさかではない」と渋々応じたものの、
終わってみれば、東軍に徳川家康だと思ったものが実はタダの狸だったために圧勝、
やっぱり豊臣家には私が支えないとってことで、
「秀頼公が成人するまでは」と約束を反故にした。めでたくねぇ、めでたくねぇ。

適当に当てはめただけですが、わりと良いキャスティングじゃね?
自分がなく、風見鶏のようにフラフラして「方便だった」な小早川秀秋。
自分が頭が良いと思っていて、出世欲が強く、根回しが下手で不評を買う石田三成。
やっぱり徳川家康はいない。ただの狸ばかりか。

菅首相の退陣時期ですが、さすがに6月中というのは無理があったと思います。
補正予算の枠組みだけ決めたところで、首相が変わったら政策の継続性が疑問になりますし、
少なくとも補正予算成立の時期までは続投とならざるを得ず、
その頃には夏場の電力問題も話題になってくるでしょうから、
夏を抜けて9月後半までは続投の形にならざるを得ない気もします。
でも、原発問題は続きますから、後任は閣内で事情を知る人物が適当ということになり、
若い世代となると、枝野官房長官か細野原発担当らが候補になるのでしょうか。
もし、菅首相の思い浮かべる後任候補が閣内にいないなら、
内閣改造をして重要ポストに当てるぐらいのことはしておかないと。
自分が総理を辞めたら、後はどうでもいいやじゃ困ります。
政策の継続性が担保されるようにはしてもらいたいところ。
震災から1年以上経てば、今回の検証も本格的にできるでしょうから、
その頃には民主党内の勢力図変更や政権交代の頃合になるかと思われます。
それまでは何でもいいから、協力し合ってやれよと思うものの…

少なくとも、今回の騒動で参議院は硬化するでしょうから、
補正予算は通るでしょうが、その他の震災対応の細目の部分や、
その他の重要法案は参議院を通過しない可能性が高く、政治の停滞が予想されます。
そして国民の誰もが期待していない政局に再び突入、ということになっちゃうのでしょうか。
世論調査で菅内閣の支持が上がったのは、
政治のゴタゴタは結構だという与野党に対する批判の裏返しのように思えるのですが…


◆ニュースネタ 大阪府の君が代斉唱問題
どうも橋本知事が弁護士だっていうのが私には信じられません。
…まぁ、色々な考え方をする弁護士がいるってことなんでしょうが…
私の持つ弁護士像とはかけ離れた人間であることは間違いないです。

一般的な感覚から言って、それを法律で規制するようなことなのか、という感じがします。
規制の狙いがよく分からないです。規制したからといって何になるの、と。
そこが理解できれば、考え方も違ってくるのかもしれませんが…
仮に規制する必要があったとしても、規制の目的よりも大きい範囲を規制してしまい、
自由を不当に規制する結果になってはいけません。
白い紙が自由であったとしたら、中に書いた●が規制範囲、
現実の規制範囲がその●よりも小さければ、それは効果がなかった、
もしくは現実にそぐわずに守られなかったことを意味し、
逆に、現実の規制範囲がその●よりも大きければ、他の自由をも規制する結果になり、
規則だらけの窮屈な社会になってしまいます。
規制するに当たっては、そこを細心の注意で考えなければならないわけで、
今回の規制はそこまで練っているのかなと疑問になってきます。

細かい内容を知らないので、あまり批判はできませんが、
単純に考えて外国人教師や在日朝鮮人の取り扱いはがどうなっているのかは気になります。
もし、日本が「日本人」のみで、民族も単一民族で、皆が同じ文化を持っており、
異人の混血が一切ない、まさに「純血の日本人こそ優れた民族である」と仰るのなら、
君が代を強制するのは分かるのですが、現実はそうじゃないわけで、
歴史的に戦争の苦い思い出を抱えた君が代を罰則付きで強制するのはどうなのかなと思っちゃいます。
そこは思想良心の自由を侵さないように、現場レベルで「お願い」するしかないと思うんですが…
よう分からんです。


◆PCネタ 女体盛り
殺伐とした世の中に一服の清涼剤を(嘘)
女体盛りは吹きました。すげー利用法だ(^^;

PC関連の話だと、COMPUTEX TAIPEIが行われており、
今後に向けての新情報も多く出てきたようで。
インテルのSandy-bridgeが今後も続きそうなのは驚いたかなぁ。
どういう展開をするのかはまだ分かりませんが。
AMDの方はまだ情報が少ない…FusionAPUは注目しているけれど、メインではちょっと。

2011年05月30日

やる気のない不信任

政治の世界では菅内閣の不信任決議をいつ行うか囁かれていますが、
菅内閣を妥当したいものの、あまりにこだわると震災を政争の具にしていると批判されるため、
なんとなーく生ぬる~い雰囲気が漂っています。
野党としては菅首相のやぶれかぶれ解散に期待しているという程度なのでしょうか。
まぁ、正直言って、こんなのはどうでもいいというか、
選挙やるだけムダなので、解散総選挙に使うお金を震災復興に回したほうが全然マシです。
一番大変な原発対応大臣に据えようとした菅首相も菅首相ですが、
復興会議に全く参加姿勢を示さなかった野党も野党なわけで、
報道の影響もあって菅首相のイメージの方がマイナスでしょうが、野党も見放されているのが実情でしょう。
直近に選挙があったら、ムダであると分かりつつも、間違いなく白票を投じます。
投票するに値する行動を取っていない。

(追記)
なんか閣内の小沢系議員から造反者が出るとか出ないとか…
一応、誤解がないように強調しておくと「菅内閣の不信任案」です。
間接的にはそうなるのですが、「菅首相の不信任案」ではありません。
昨年の仙石元官房長官らを間接的に辞任に追いやった不信任決議
(あれは参議院の問責決議で法的拘束力はなかったわけですが)とは違います。
つまり、閣内の造反者は自分自身もNOと言っていることになります。
だったら、議員辞めろよ。自分がダメですと分かってるんだろ(苦笑)
…もうムチャクチャです。全く芯が通っていないことばかり。
公然と批判するのは比例選挙で受かった奴ばっか。
民主党の名前で受かっておきながら、党に反対するんだったら議員辞めろよ…
参議院は非拘束名簿方式なので分かるけれど、衆議院の方は特に。


◆ニュースネタ 義援金や東京電力の賠償金をどうするのか?
先日、福島原発の放射能漏れ被害の賠償範囲の素案が発表されましたが、
やはりというか福島県周辺はカバーされるものの、
お茶の葉からセシウムが検出された神奈川県西部の足柄は対象範囲外のようです。
仮にそこまでカバーしなければならないとなると、
賠償の範囲が際限なく広がっていくので致し方ない面もありますが、
少し不平等な印象も受けてしまいます。
観光業の干上がりは相変わらずで、ゴールデンウィークは国内回帰の流れを受けて、
東日本の観光地も一時的に活気を取り戻しましたが、
それが終わるとアジアからの外国人観光客がサッパリなので、再び干上がっているのが現状、
第一次産業だけでなく、第三次産業も救済の対象範囲にすると、とてもじゃないでしょう。
でも、苦しんでいるのは被災地周辺だけではなく、
部品が入ってこなかったり、大企業の休業を受けて仕事が激減した第二次産業も然りで、
義援金や東京電力の賠償範囲内で本当に平等性が担保されるのかは微妙な印象を受けてしまいます。

加えて、義援金の配分において問題になってくるのが大多数に及ぶ行方不明者の扱いでしす。
未だに義援金が配分がなされていない理由にこれがあることは容易に想像が付くでしょう。
政府は今回の特別な対応として、本来は危難から1年経過してから行われる特別失踪による死亡認定を行わず、
震災から3ヶ月経過で死亡認定を行うということなので、
6月11日以降に新たな義援金の配分が決定されるのでしょう。
(ということは、早く義援金を配れと叫ぶ人は、早く行方不明者を死亡にしろ、という意味でしょうか)
でも中には一家全員が行方不明というケースもあるでしょうし、
遺産分割の話とは別に、そういった場合の扱いがどうなるのかは少し気になる所です。

…で、まぁ、色々と考えてみると、本当に公平に配分できるのか疑わしくなってきます。
それよりは復興基金を新たに起こし、ノーベル平和賞で有名になったグラミン銀行のように、
広く震災の影響を受けた人達に融資をする仕組みを作った方が建設的じゃないの、と思ったりします。
問題は誰がそれを実際に運用するかですが…
政府が指名するのではなく、国民の投票で選ぶのがベターでしょうか。
…まぁ、そうなるとソフトバンクの孫会長になりそうな感じもしますが…
解散総選挙をやるよりも、こちらの投票をやる方が何万倍も有意義な感じがしますねぇ…

義援金配れ配れとか言っているのを聞いていて、こんなことを思ってしまいました。


◆プロ野球 交流戦
10試合が終わって、ソフトバンクが文字通りの負けなし… 8勝2分け。
ライオンズは当たるセリーグのチームが決まって不調だったという日程的なラッキーもあって、
8勝2敗の2位タイで追いかけてはいるものの、
交流戦前からパリーグの上位にいたチームなだけに、なかなか追いつけません。
強いなぁ… ソフトバンク…

その強さの秘密は何かといえば、内川選手の加入と先発投手陣の充実でしょう。
打線は川崎・本多選手という足のある1・2番は昨年までも健在でしたが、
あとの打者は一発頼みなところもあり、ヒットのわりには点数が入らなかった印象がありました。
それが今年は3番に内川選手が入り、4割近い打率をマークしていることで、
強力な繋がりのある打線となり、得点力が安定しているように思えます。
下位を打つ松田選手も好調ですしね。
4番以降の打順には疑問がないわけでもありませんが、
それ以上強くなられても困るので、そのままにしておいて欲しいです(苦笑)
そして、先発投手陣の充実、杉内・和田投手の2本柱以上に目立っているのが、
復活したホールトン投手と若手左腕の山田投手の2人。
山田投手は昨年からブレイクの兆しがありましたが、細川捕手が加入したことで一気に伸びましたね。
ホールトン投手も細川捕手から癖を伝えられたとのことで、
2人にとっては細川捕手の加入が非常に大きかったようです。
これに先発に転向した摂津投手と若い岩崎投手で先発が6人、
馬原投手やファルケンボーグ投手がいなくても勝てるわけです。
これで2人が帰ってきたわけですから、投手陣の充実っぷりは相当ですね。

ライオンズも交流戦前から打線が充実し始め、
5月頭から片岡選手が、交流戦に入ってから中村選手が、そして中島選手が復調を果たし、
ヤングライオンズ打線の目玉でもある1~4番の主力打者に当たりが戻ったことで、
安定した得点力を誇るようになってきました。
5番のフェルナンデス選手も調子を上げてきてますし、
銀仁朗選手も最近は大当たりとなってきて、下位打線も充実してきています。
あとは6番の浅村選手の復調と、7番を打つ坂田選手と高山選手の頑張り次第。
浅村選手は下半身を使った打撃フォームのため、疲れが溜まっており、なかなか実力を発揮できず、
痛烈な当たりがフェンス前で失速したりとやや不運もあって成績が落ちてしまっています。
坂田選手と高山選手に関してはもう少し打って欲しいなと。
打撃を期待しているのに2割そこそこでは困っちゃいます。
それでも打線はソフトバンクにひけを取りませんし、この点ではいい勝負かなと思います。

先発投手陣は復帰した岸投手が3試合目でようやくらしいピッチングを見せたことで、
軸として復活を果たしましたので、涌井・岸投手の2枚看板に、
安定した投球を見せているルーキーの牧田投手、
肘の影響が気になりますが登録抹消しなかったので大丈夫と見て左腕エースの帆足投手、
そこにベテランの石井一久投手と西口投手がいるという形で、先発陣も負けていません。
少し若さが足りないだけに、今はリリーフに回っている平野投手や、
ファームで投げている野上投手、菊池雄星投手らが出てくると、その上を行けそうです。

比較するまでもないのがリリーフ陣… この差は大きいですよね…
問題は抑えなわけで、
岡本篤志投手は暫定守護神としてはそれなりに頑張ってくれていますが、
股関節に持病を抱えており、今後も安泰かというと疑問の残るところ。
フロントも外国人投手を探しているようですが、それで名前が挙がってくるのがクルーン投手ってどうよ?
それなら小野寺投手をトレードに出してない。どう考えても岡本篤志投手の方が良いに決まってる。
そう考えていくと、補強も当てにならないのが実情かと…
トレードで獲得した江草投手が化けてくれたらなぁ…と願望を抱いてしまったりもします。
肩を故障していた大石投手がブルペン投球を始めたとのことで、6月中旬には試合で投げられる模様、
まだどちらで調整するのかは分かりませんが、まだ先発として考えているようなのですが、
今のチーム事情を考えると、リリーフ・抑えとしての方がいいと思うんですが…
課題となっていた左腕の方は江草投手の加入で刺激されたのか、
ベテランの星野投手が復調傾向で、登録抹消になってしまったものの若い武隈投手も結果を残し、
2軍では松永投手が好投中、意外にもリリーフ左腕はなんとかなりそうな雰囲気が出てきました。
グラマン投手も一応左腕ですしね。ワンポイントとしては考えにくいタイプではありますが。
せめて抑えだけ決まればなぁ、抑えだけ決まればなぁ、といつもそう思わされます。

2011年05月24日

でたらめ委員長

言い得て妙だと思った(苦笑)
福島原発の海水注水の中断の件は一体どうなっているんでしょうね?
政府の説明が二転三転するのはマズイと思うのですが、
それ以上に、この人の発言は一体どうなっているのと思っちゃいます。
「可能性がゼロではない」と言われたら、可能性があると思いますよ、普通は。
今になって可能性がないことが分かっているから、可能性がないかもしれないと思えるだけで、
何も分からないときにそんな言い方したら、誰だって最悪のケースを想定します。
まぁ、でも、自民党も何を追及したいのかよく分からん。
結局、民主党内もゴタゴタ、野党も大枠は協力しても細部は反対ばかりでまとまりが欠け、
震災当初に期待した挙国一致に程遠い政治状況にウンザリです。
今回の件から推察するに、もう官僚は菅政権にそっぽということなのでしょうか。
もうみんな被災地のことやこの国の将来のことなんてどうでもいいんです。
自分たちがよく見えるんだったら、ただそれだけでいいんです… そんな政治。


◆ニュースネタ ボランティアとは
どこかの中学校で生徒会が震災募金1人200円以上の方針を掲げたそうで、
それを受けて担任教師が募金しなかった生徒の名前を黒板に書き出し、
それを知った家族から抗議が来たとか… まぁ、抗議するわな、普通。
つーか、何が情けないかといえば、その生徒会の方針に何も言わなかった先生どもです。
ボランティアの精神が何なのか分かっているのか、と。
そんな強制徴収する募金に何の意味があるのか。
ボランティアは自ら行動をするから美しいのであって、
強制的にやらされる奉仕活動は奉仕という言葉が付いていても、ボランティアではありません。
ボランティアの精神を解さない連中に怒りさえ感じてしまいます。
そういう若者が陥りやすい思考の罠を正すのが教師の仕事でしょうに。情けないっす…

そういった道徳的な観念を抜けば、法律的に内部統制として名前を書き出す行為が有効か無効かといえば、
おそらく有効と判断されるでしょうから、法的には問題ないのでしょう。
まぁ、でも自分でお金を稼いでいる生徒はほとんどいないであろう中学生から、
新しく200円を徴収するというのは、常識的に考えてやはり微妙な感じもするわけで、
裁判をやってみたら良い勝負になるのかもしれないと思ったりもします。

言っちゃ悪いですが、これはもう善意ではなく、単なる自己満足に過ぎないとしか思えなかったり…
昨年末からのタイガーマスク現象にも見られましたが、
「それって本当に善意なのか?」と思っちゃう不思議な感覚ってのは嫌なもんです。


◆ライオンズネタ ヤクルト・阪神とトレードが成立
ヤクルトとのトレードで小野寺力投手が放出され、鬼崎裕司内野手を獲得、
阪神とのトレードで黒瀬春樹内野手が放出され、江草仁貴投手を獲得することが発表されました。

小野寺投手の放出はショックです。
中継ぎ陣が安定していて、出番がないならまだしも、依然として見通しが立ってませんからね。
最近のライオンズには速球派が少なくなっただけに、小野寺投手の放出はもったいない気がしてしまいます。
抑えとして考えなければ、良い投手だと思うのですが…
昨年の終盤みたいに7回のセットアッパーとして使えばいいのに…
ん~、でもコメントとか見ていると、小野寺投手は前向きなようで、
ひょっとしたら、伸び悩む中で新天地を希望していたという可能性もありそうですね。
本人が納得してのトレードだとしたら、逆にチャンスでしょうから前向きに捉えたいです。
そんなわけで、ヤクルトとのトレードは放出先にありきといった印象を受けました。

阪神とのトレードは概ね歓迎ムードです。
信頼できるリリーフ左腕が足りないのは明らかで、
左殺しとして頑張ってきた星野投手も近年はいまひとつ信用できず、
若い投手もなかなか伸びてこず、グラマン投手もムラっ気が強くていまひとつ…
リリーフ左腕の補強はチームの課題の一つでした。
そんな中での江草投手の獲得は嬉しい話題といっていいでしょう。
ただ、成績を残していたときもJFKの補佐的存在だったり、
とりわけシーズン終盤の安定感がいまひとつだったりで、
昨年は四球が多く、故障もあったということなので、どれぐらいの状態なのかは気になる所です。
今年のファームの成績を見ても四球が多い… しばらくは2軍で様子を見ることになりそうです。
左のワンポイントというよりは、同点・ビハインドで1~2イニングを任せられる投手となってくれれば、
戦力補強としては成功になるかと思われます。
左のワンポイントは松永投手と武隈投手を育てていくしかないでしょう。

阪神にトレードされる黒瀬選手ですが、
ライオンズではチャンスがないだけに、良いチャンスだと思います。
ポジションは遊撃手を中心に、内野を一通り守れますが、
ショートには中島選手がどっかりと構えており、他も片岡選手や中村選手がいたため、
黒瀬選手の出番といえば、中島選手がオリンピックで抜けた時と故障者が発生した時だけ、
出番に恵まれなかった感が強いです。
今年のオフに中島選手がメジャー移籍する可能性もありますが、
その場合でも若い浅村選手がほぼ後継を掴んでおり、上と下に挟まれた苦しい状況です。
相次いだ怪我も伸び悩んだ要因でもありますが、
ファームでは3割近い打率を残しており、打撃センスはある方、
走攻守どれかに優れているというタイプではありませんが、欠点もない選手です。
今の阪神は内野手に故障者が相次いでいるようなので、なんとかチャンスを掴んでもらいたいです。
本当なら地元が岐阜ということもあり、中日辺りへの移籍がベストだったと思うのですが、
故障に泣かされてきた選手なだけに、猛練習の中日だと少し怖い感じもありますから、
阪神を移籍先として選択したのは編成の良い仕事だったように思います。

ヤクルトから獲得した鬼崎選手は守備走塁型の遊撃手だと記憶しています。
同タイプで若い川端選手が台頭してきたことで、放出の判断になったんでしょうかね。
チームの構成的に、外野は左の若い外野手が多く、右の外野手が不足気味、
逆に内野手は右の内野手が多く、左の内野手が不足気味という状況なので、
左打ちの内野手である鬼崎選手は補強ポイントに合致していると言えそうです。
あとは足が使えれば… 足は速い方だと思うのですが、盗塁がないのは気になります。
代走としても使えれば、1軍での出番も出てくるかと思われます。

2011年05月16日

今日は

特にネタがない…
これだけ思いつかないのも珍しい。
なんか頭が空っぽなんです、そんな気分。


◆パソコンの話
新PCにしてから1ヶ月ほど経ちましたが、今のところは順調に稼働中です。
実はまだデータ移行が完全には終わっていなかったり…
これまではWMV関連を再生するとPCが落ちることがあるバグがあったため、
できるだけリアルプレイヤー形式で保存していたのですが、
今は逆にリアルプレイヤーはVMWare専用にして、本体からは外したため、
MP4やAVI形式に変換しなおしたり、再編集したりの繰り返し。
ついでに画像やらテキストデータ、ゲームの整理などもしているため、
一向に終わりを迎えません(^^;

1ヶ月ほど経って、PCパーツも大きな変化はないものの、少し変化があるようで。
一番劇的な変化はSSDですね。
400MB/秒超えでも驚いていたのに、すぐに500MB/秒超えですか。
HDDが100MB/秒ですから、5倍の速さ… SSD全盛の時代ですね。
最新のものは価格的にまだ高いですが、古いのは値段も手頃になりつつあるので、
まだSSDにしていない人は切り替えを検討してもいいかと思います。
新しいケースを買ったら、安いSSDでも導入したいなぁ。

インテルCPUの方では、省電力CPUのi7-2600S等がセット販売されるようになったとか。
マザーボードも待望のZシリーズが発売されるなど、インテル側の攻勢が続いています。
性能説明だけを見ると、Zシリーズはかなり魅力的ですね。
VGAの切り替えやHDDの高速化は面白い機能ですが、
話によると、VGAはGeForceシリーズのみでRADEONは対象外で、
SSDを使ったHDDの高速化は書き込み速度が低下するという話で、
まだまだ成熟した機能とは言い難いようです。
これらの機能が将来的に使い勝手が良くなってくると、面白いかな~と思います。
つーか、AMDの反撃はまだか。


◆ライオンズネタ チームの建て直し策は?
底は脱したものの、波に乗れず、借金5の5位。苦しいシーズンになっています。
不調の原因は、抑えが固定できず、リリーフが浮動的になっている点と、
打線の得点力不足の2点とはっきりしているのですが、具体的な解決策が見当たりません。

リリーフではシコースキー投手の離脱が痛手となっており、
左のリリーフを始め、駒不足の感は否めません。
ようやく岡本篤志投手とグラマン投手、
先発から一時リリーフに回っている許銘傑投手の3人の目処が立ちましたが、それ以外はまだ。
藤原投手や武隈投手がどれだけアピールできるか、若い力による底上げが必要不可欠です。

打線の得点力不足の要因は、1番の片岡選手の出塁率の低さが挙げられますが、
それ以外にも送りバントの失敗や進塁打の欠如などが見られ、
クリーンアップの打率も低く、得点力が上がってこないのが悩みの種です。
まずできることは送りバントを多用し、1点を大事に取りに行くことでしょう。
幸いリリーフ陣は開幕時と比べてマシになっているだけに、僅差の試合でも勝てるはず、と思い、
野球をやっていかなければなりません。
あとは打線の組み替え、3番以降が右打者偏重の打線で、
特に4番中村・5番フェルナンデス選手は同じ凡退が目立ち、やや変化に乏しい感があります。
もう繋ぎの4番と割り切って、得点圏打率の高い栗山選手を4番に持ってきてはどうでしょうか?
5番に中村選手が下がれば、ランナーが貯まっての一発も期待でき、
少しはバランスが良くなるように思います。
栗山選手が抜けた2番はルーキーの秋山選手を再度当てるということで。
まぁ、でも根本的な解決を図るには、左のスラッガーが出てくることが一番なのですが。
坂田選手が一時期アピールしていたものの、チャンスに打てず、打率も下がってきちゃいましたからね…
ブラウン選手は2軍でも相変わらず。
坂田選手の覚醒を望みたいところですが、チームに余裕がないのが辛いところ。

つーか、2軍は最下位ですか…
別に勝敗は気にしないものの、成績がどうもなぁと思っちゃいます。
2年目の菊池雄星投手は一応先発で投げている模様。
今年は石井一久投手の調子が不安定なだけに、先発左腕が帆足投手だけという状況、
交流戦明けは連戦が続いちゃいますから、その頃を照準にしてもらえればという感じです。
ルーキーの大石投手はまだ故障中なのでしょうか。
右の先発は西口投手と許銘傑投手の状態が良いだけに足りていますから、
大石投手はリリーフでの登板を望みたいのですが… どうするんでしょうかね。

2011年05月09日

87%

今後30年以内に東海地震が起こる確率は87%だそうです。
でも、この確率って高いのか低いのかよく分かりませんよね…
今回の東日本大震災の起こった宮城県沖の99%はさすがに高いと思いますが、
30年という長いスパンで考えると、高いのか低いのかよく分からなくなってきます。
ニュースでは他にも東南海地震60%、南海地震50%は紹介されてましたが、
首都直下型地震の70%は完全スルーでした。
…何かニュースに悪意を感じるのですが…


◆ニュースネタ 浜岡原発が全面停止へ
菅首相の指示で浜岡原発が稼働中の原子炉を含めて全面停止となる模様です。
その決断自体には理解できるのですが、理由の説明が少し不十分なように思えます。
浜岡原発の問題は津波対策の不十分さというよりも、
施設の老朽化と東海地震の予想震源域との近さ・活断層との距離、
地震対策が十分にされているかの検証の不備といった点にあるのであって、
津波対策と東海地震発生確率87%を根拠に挙げるのには少々認識のズレがあるように思えます。

まぁ、そうった細かい理由付けはよしとするにしても、
電力供給力の問題を後にしてから全面停止を先に宣言したのは、
明らかな政治の意図が見えてしまい、少々軽率だったようにも思えます。
東京電力や東北電力だけでなく、中部電力までもが苦境に立たされる現状は、
日本の電力事情に対する不安そのものとなってしまいます。
ただ、今まで大手電力会社の影響が強かったですから、
これによって電力の自由化が進むのであれば、良い転換期になるのかもしれませんが…

知事や地元住民を始め、今回の決定を静岡県民は概ね英断と評価していますが、
私はその決断自体は良しとしても、それが一人歩きしてしまわにか心配しています。
今回の浜岡原発の停止ニュースと東海地震87%が一人歩きし始め、
「静岡県はやはり危険だ」ということになり、人々が敬遠するようになってしまえば、
交通の要所として工場や観光地の多い静岡県にとって、その打撃は計り知れません。
東海地震が不安だから、工場を静岡から移転するという流れが出てきてしまうと、
その損害は浜岡原発の停止の比ではありません。

今回の決定によって、静岡県以外の人が静岡県をどう受け取るのか、そこが少々気がかりな点です。


◆ニュースネタ 福島原発問題 放射能汚染の不安をどう乗り切るか
首都圏を中心に福島県産の農産物を買おうという運動が行われていますが…
確かに、国内の消費者に向けては少なからずアピールになり得ますが、
全くもって科学的に安全性が立証されるわけでもなく、残念ながら根本的解決にはなっていません。
悪く言えば、同情を買って商売をしているようなもので、短期的な解決策にしかならないと思われます。

逆を考えてみれば、容易に分かるでしょう。
アメリカで狂牛病が発生して、アメリカの高官が安全だと言って牛肉を食べたとしても、
日本の消費者が「それじゃ輸入再開しよう」と思うわけがありません。
科学的に安全なことがある程度証明されなければ、輸入再開の条件として全頭検査を要求しますよ。

そう考えていくと、お金と手間がかかり、生産者の方には申し訳ない思いもしますが、
全ての出荷する農産物や家畜の放射能測定を義務付けざるを得ないと思われます。
そうしなければ、海外からの厳しい目は収まりません。
先日の海外ネットワークニュースでは、チェルノブイリ事故から25年も経っているのに、
ドイツの一部地域で野生のイノシシの肉の放射能測定をしていた映像が映っていました。
今回の放射能汚染の程度とチェルノブイリ事故を同一には捉えられませんが、
ヨーロッパではそれだけ厳しい対応をしてきたことを踏まえ、
日本でも安全性のアピールをしていく必要があるでしょう。
海外市場における日本の安全性神話はもはや完全に崩壊しており、
安全性をアピールしていかなければならない必要性に迫られていることを、
国民は覚悟すべきだと考えます。


◆プロ野球ネタ 日ハム・高橋信二選手が巨人へ金銭トレード
日ハムの繋ぎの4番打者として勝負強い打撃を見せいた高橋信二選手が
巨人へ金銭トレードとなったとのことです。
…ライオンズファンとしては複雑ですね…
高橋信二選手がスタメン落ち・2軍暮らしとなった最大の理由が、
藤田太陽投手が当てた頭部死球でしたから…
あれ以来、頭痛で登録抹消になったりと、かなり心配していましたが…
本来の打撃が戻らないままに、今回のトレードで久々に名前を見ることになってしまいました。
死球を与えてしまった藤田太陽投手も、以降は内角に投げづらくなってしまい、
今シーズンはボールへの適応にも苦労しており、リリーフ失敗が続いて2軍落ち、精細を欠いています。
一球の死球が両者の野球人生を狂わせてしまっていますね…
今回のトレードが2人にとって転機になればと思わずにはいられません。

で、巨人はどこで使うつもりなのでしょうか。
キャッチャーに戻すのでしょうか。それとも代打なのか。
打線に苦しんでいるだけに、高橋信二選手の勝負強い打撃は大きな戦力になるはず。
活躍の場が与えられることを祈ってます。

一方、ライオンズは巨人の星捕手を金銭トレードで獲得。
昨年の米野・荒川捕手に続き、またしても外部から捕手を獲得、
まぁ、昔からレギュラー捕手を刺激するために、捕手獲得は行われていましたが、
それならドラフトで獲っとけよと思わなくもないです。
現状では銀仁朗捕手が正捕手扱いですが、2番手以降は混戦なだけにチャンスはあるはず。
岸投手との東北学院大バッテリーも面白そうですね。活躍を期待しています。

つーか、戦力面を考えたら、それよりもピッチャー獲ってよ。
探しているとは思いますが、シコースキー投手が手術なら外国人投手は必須、
リリーフを任せられるピッチャーの獲得を望みたいです。
まぁ、でもウチの外国人投手は当たらないんだよな、ほとんど…(^^;

2011年05月02日

日曜日にも

国会を開いているというのは、ちょっと不思議な感じがします。
GW返上で国会を開いているようですが、毎年どこぞこに遊説しに行ったとかいう話ばかりを聞くだけに、
今年のような形の方が正常で良い感じがしますね。
普段、平日だと直接見聞きできない国会中継を自然とチェックできるという意味では、
今後も継続して欲しいなと思ったりもします。

そんな国会中継をラジオで聞いていて思ったのは、野党(与党の小沢系議員を含む)の質問レベルの低さです。
みんな感情論を振りかざすばかりで、「そうですか、大変ですね。でも…」と答えるしかない質問を出しては、
それに対して理屈で無碍に扱う政府の姿をマスコミを通して糾弾する手法ばかり取っているのは、呆れ返るばかりです。
バカじゃねーの。
一番閉口したのは日曜日の最後の国会質問で、
公務員給与の削減と今回の公務員の過重労働を絡めて質問していたことで、
それを質問すること自体には意味があると思うのですが、それに拘る理由がさっぱり分かりません。
野次の中で「そんなんじゃやってられないよ!」みたいな言葉がありましたが、それってどういう意味なんでしょうか?
確かに賃金ありきの民間労働においてはその理論は当てはまりますが、
公務員の場合は公務が先にあり、公務のための生活保障として給与が支払われるわけですから、
建前上、賃金のために働いているわけではない公務員には当てはまらない話です。
つまり、公務員給与の削減と公務員の過重労働は別の問題となります。
なのに、それに突っ込んで質問するというのは、明らかに感情論による揚げ足取り、
政府の無碍な対応を引き出して、マスコミに過剰ピックアップしてもらおうという魂胆が見え見えです。
公務員の立場を代弁するという意味で、その話を取り上げること自体には価値がありますので、
質問者の方を責めているわけではありませんが、前述の野次を飛ばした議員はなんなんでしょうか。
彼はきっとお金のために政治をやっているのでしょう。バカじゃねーの。

これが国民の声を代弁しているのかと思うと悲しくなります。国民ってバカなんですね(苦笑)


◆ニュースネタ 復興税構想
消費税増税の話が出てくるとアホかと思うものの、当然考えなければならないことなのですが、
正直言って、旬を逃してしまったように思います。
国民の了解を取るなら、4月中に構想を固めるべきでした。もう遅いと思われます。
世論調査の結果ではまた復興税に前向きな結果が出ていますが、
時間が経てば経つほど、その数が減っていくことは目に見えており、旬を逃した感は強いです。
増税ありきには反対だとか抜かしている間にもう手遅れ、バカなことばかり言っているからこうなる。


◆ニュースネタ 日本の安全(?)神話
富山県砺波市の焼肉店で集団食中毒事件が起きたそうで…
福島原発問題も然り、どうもこの種の人為的ミスには同じ精神原理から来ているように思えます。
日本人の精神として「事故を起こさない努力」をするのだけれども、
その努力が続けられている限りは問題ないものの、
それが長期に渡ると「事故は起こらないもの」という暗示じみた呪いにかかってしまい、
安全に対する神経が薄くなり、重大な事故を起こす。
そして慌てて大惨事となってしまう、これが日本人の安全神話の崩壊構図です。

これとは逆に、欧米では「事故は起こるもの」と考え、
事故が起きたときに最小限に済むよう努力を重ねています。
今では計画が頓挫しつつありますが、アメリカの新幹線構想で問題となったのがこの点でした。
アメリカでは列車事故が起こると想定し、
自動車と衝突しても新幹線には支障を来たさないような弾丸性能が重視されるとのことです。
日本ではそもそもそういったことは想定せず、車両は入らないものとして計画されていますので、
この点が性能的に大きな問題となったようです。
今回の福島原発問題におけるアメリカやフランスの素早い対応を見ていると、
同様に原発事故が起こるものとして準備し、商売としてきたことがよく分かります。

そういった精神構造の違いがどこから来るかと考えれば、
やっぱり宗教・文化的風土から来ているのではないでしょうか。
欧米諸国の精神構造の基盤となっているキリスト教では「原罪」の思想が強く、
言わば「欠陥品」としてスタートしていることで、
マイナスの面から出発してプラス面に運ぶ考え方になっているのだと思われます。
逆に日本人は、陰陽思想の影響が強く、陰気は陰気を呼び込むといった考え方で、
事故が起こる前からマイナスの面を語るのは「不謹慎」であると片付けてしまう傾向があります。
だから、事故が起こらないような準備はするものの、
事故が起こった後のための準備は、同様の事故が起こるまでは対処しようとはしないわけです。
そして、陽気が陽気を呼ぶという発想から、いつしか「事故は起こらないもの」に変質するわけです。

今回の焼肉店の問題も、福島原発における対応も、拙かった点は勿論あるでしょうが、
別に彼らの人格自身に大きな問題があったわけではありません。
どこにでもいる普通の日本人です。
そんな普通の日本人なら誰もが犯してしまう事故が一体どこから来ているのか、
これを機会にしっかりと考えてもらいたいです。
そうしないと、形を違えても重大な事故を引き起こし、
事後対応の拙さから大惨事を引き起こしかねないと思います。


◆ニュースネタ 東京で学生に向けて被害者遺族の講演
中学生か高校生のどちらかだったのか記憶にないのですが、
ニュースで被害者遺族が講演を行い、命の大切さを教える教育を行ったという話が流れました。
それ自体は意味のあることだと思うのですが、
その後に続けたニュースキャスターのコメントが気になりました。
「犯罪を許さない考えを作る」…ん?

確かに、犯罪は許せません。
私達はいつ犯罪被害者になるか分かりませんし、被害者遺族になるか分かりません。
けれど、逆に、いつ犯罪加害者になるかも分かりません。
簡単に思いつくのが交通事故でしょう。
自動車を運転している人はいつでも事故を起こし得るし、
それは原付を運転していても同じ、はたまた自転車を運転していても同じことが言えます。
実際に自転車のスピードの出しすぎで、歩行者にぶつかり、死なせてしまったケースはあります。
いつ犯罪被害者になるのか分からないのと同時に、
いつ犯罪加害者になるのか分からないのが現代の社会です。

そう考えると、犯罪を許さないとする考えはある種の危険性を持ちえます。
それは「犯罪者を許さない考え」になることです。
犯罪者を許さないという考えは、前科者を排斥することに繋がり、
更正を妨げるだけでなく、再犯の可能性を強めたり、
技能を持った人間であれば、人的資本の損失にも繋がり、社会的損失ともなります。
犯罪者への蔑視が強まってしまわないか、そこに危惧を感じてしまいます。

中学生・高校生にその区別ができるのかと考えると、正直疑問の残るところです。
命の教育とは何なのでしょうか。
それは偏った情報を教えることではないことは確かです。
むしろ、バランス感のある人間を育てることが命の教育になると思うのですが…


◆サイト更新情報 西武ライオンズ応援日記を再開
もうこのタイミングを逸すると、今年は更新しないだろうと思い、ようやく更新しました。
明日からようやく本拠地の西武ドームでの試合となりますし、
最下位からの逆襲の獅子の思いを込めて、
「ここまでのあらすじ」という形で開幕から今日までの試合を簡潔にまとめました。
今年はデーゲームも多いので、打者ごとの結果だとか細かい情報は書かないことにします。
所詮は道楽なので、お付き合いいただける方のみどうぞということでお願いします(^^;

2011年04月29日

F510

PC用のコントローラーとして、Logicoolの「F510」を購入しました。
今までは1000円前後の安価なPC用コントローラーを使っていたのですが、
ドリームキャスト用エミュレータのMakaronが
XBOX360コントローラーを想定して作られていることもあって、
今回は「XBOX360互換」を謳っているこのコントローラーを買いました。

「XBOX360互換」といっても、XBOX360に挿して使えるわけではないようです。
それではどこら辺が互換なのかといえば、「XInput」に対応していることです。
コントローラーのドライバー等はWINDOWS標準で設定されるため、
多くのゲームで敢えてコントローラ設定をする必要がないのは便利です。
期待していたMakaron(NAOMI)の認識にも問題がなく、
PC上でXBOX360コントローラとして振舞うことに成功しています。
期待通りの活躍をしてくれています。

肝心の操作性も良好です。
店頭で見かけた時は十字キーの操作がどうなのかなと思いましたが、
実際に使ってみると上下左右斜めにグリグリ回ります。
感覚的にちょっと回りすぎるんじゃないのと思うほど、
あまりに回るんで耐久性が心配になります(^^;
まぁ、マラソンマウスM705rも似たような印象を持ちながらも、
問題なく使い続けられていることを考えると、大丈夫だと信じています。
駄目だったら1年以内によろしく(^^;<ロジクールの1年保証に期待
4つのボタンを押した感触もよく、タイムラグなくゲームに反映されます。

ちなみに、付属のソフトウェアはXInputのみなら入れる必要はないようです。
便利さを追求したいなら、DirectInputでキー割当が可能なようなので、
そちらを使いたい方はインストールしてもいいかもしれません。
WINDOWS7とVMwareを使っていると、
不要なソフトをホストPCに入れたくない気持ちになるので、私は使っていませんが。

価格は2480円、XBOX360コントローラよりも500円以上安価となりますが、
PC用コントローラとしてどちらを選ぶのかは難しい問題ですが、
こちらを選んでも特に問題はないと思われますので、好みと財布でどうぞ。

敢えて難点を言っておくと、堅牢過ぎる簡易包装が問題です…
マラソンマウスの時は感じなかったのですが、
コントローラの場合は覆われている部分が多いだけにビクともしません。
最初に上部分をハサミで切り取ってみるものの開封できず。
横の部分をハサミで切っていたら、100円ショップの小型ハサミが壊れる(涙)
少し丈夫な大型ハサミで両サイドを半分ほど切って、ようやくパッケージが開きました。
鬼のような簡易包装です(苦笑)
保証シールとかパッケージに付いているだけに、もう少し開け易くして欲しいっす…


◆ニュースネタ 東日本大震災から49日を越えて
ちょうどGW休みに突入したこともあり、ようやく活気が出てきたかなという感じがします。
伊豆へ向かう道は渋滞していましたし、
小田急線のロマンスカーが復活した箱根も盛況になりつつあるようです。
ようやく日本全土を覆っていた自粛ムードも晴れつつあるのかもしれません。

もうこうなった段階ではあまり言う必要もないのかもしれませんが、
福島原発から汚染水が漏れ出しているニュースが流れ出した頃から、やや違和感を感じることがありました。
最初は漁業組合の人が声高に怒っているのを聞いていて、もやっとしたものを感じてたのですが、
それが20キロ圏内の計画的避難区域発表でもやっとしたものを感じ、
今は被災地の知事が声高に賠償を求めているのを見ると、もやっとしたものを感じます。
そのもやっとしたものの正体は、ある種の不公平感なのでしょう。
被災地の方々の生活が大変なのは分かります。
けれど、小規模の災害でも家屋が倒壊したり、死者が出るケースも当然あるわけで、
そういう場合は公的救済や私的救済もほとんどないのに、規模が大きければ出る。
民主主義ですので、数が正義なわけですが、それでも不幸の中の幸とも言いましょうか、
不幸の中で恵まれた対応をされるケースとされないケースもあるわけです。

そういったことを考え出すと、被災地以外の人々も少なからず生活に支障を来たしていますし、
とりわけ外国人離れが顕著となった観光業の落ち込みなども考慮すれば、
日本人の誰もが何らかの我慢をしているわけでして、
その我慢を可能としているのが「被災者のことを思えば」の一心なわけです。
なのに、その被災者の方が声高に「全額賠償を」とか言っていると、
苦しんでるのはあなた達だけじゃないんだよと我慢の緒が切れそうになってしまいます。
特にそれを感じるのは漁業組合に対してで、福島や茨城辺りならそれも分かりますが、
全国レベルの人が出てくると、「うーん…」と思ってしまいます。
前もって排水するといってたら、「うん」と頷いてたんですかね? 頷かねーよ。
福島原発問題から自殺した農家の方がいたようですが、
それじゃ損害賠償額が東京電力の支払い能力を大きく超えてしまい、
利用者や国民全体に及んでしまうような場合に、
そうやって自らの選択で死を選んだ人の賠償金まで背負わなければならんのでしょうか。
それも少しもやっとする部分です。

福島原発問題が人災であることに異論は挟みませんが、
だからといって全て東京電力と政府の責任にするのはいかがなものかとも思います。
原発があることは誰もが知っていたことであり、
普通の人ならばチェルノブイリの事故は知っていたはずです。
事故を起こさない対応は東京電力と政府の責任ですが、
事故が起こった場合の対応はそれだけでなく自治体と住民の責任の部分も当然あります。
おそらく避難のマニュアル等は自治体にあったでしょうが、それがどれだけ通用したのか、
そう考えると全て責任を押し付けてしまうのはどうなのかなと思ったりもします。

被災者の方々にとって幸せなことは、私が今書いた不満が全て政府と東京電力に行っていることでしょう。
こういった心の中の潜在的な不満が、明確な理由もなく政府にぶつけられている感があります。
勿論、政府にも落ち度はありますが、ちょっとそれどうなのと思うことも多いです。
そういう意味では菅政権は貧乏くじを引いている感はあるものの、良いクッションになってくれています。
言論の自由が確保されていることを前提とすれば、お上が悪いと叫ぶのは楽ですからねぇ…
これが小泉純一郎マジックにかかっていた時だったどうだったでしょうか。
自己責任とか言って、少なからず跳ね返っていたんじゃないかなぁ…
まぁ、もしとか仮にとかはありえない話なわけですが。

震災以降、日本は「言葉にできない」ものに覆われていましたが、
それは単に「言葉にしない」ものが多すぎただけではないのか、そう思ったりもします。


そういや、今年から小学校で新聞を使った授業が始まったそうで。
一体、何を教えるんでしょうね。
私だったら「新聞は読むな」と教えますが。
正確には「新聞を一紙しか読まないぐらいなら一切読むな」ですが。
新聞は読むものじゃない、眺めるのが正解。あとは自分で考えてください。
子どもに新聞を読ませると、新聞に引きずられるのが怖い。
酒は飲んでも飲まれるなと一緒で、新聞を読んでも読まれるなということでしょうか。
子どもにはやはり理屈よりも感性を大事にして欲しい。


◆ニュースネタ 児童ポルノのネット遮断開始
別に反対するわけでもないのですが、誰が児童ポルノと判断するのでしょうか。
アダルトサイトとか関係なくて、たまたま撮った夏に裸で子どもが戯れる写真を載せていたら、
アウトと認定されてしまうケースもあるのでしょうか。
(まぁ、むしろこのご時勢だと、載せて探られる方が厄介だからしないでしょうが)

もし、万が一、それが認定されてしまう世の中になってしまうと、
もっとも児童ポルノ映像を垂れ流しているのは放送局なわけでして、
テレビ放送を遮断しろという議論が出てきてもおかしくない気もします。
テレビ局も夏場の映像には気をつけないとダメですね。


◆プロ野球とサッカー
ラジオのニュースとかで海外のサッカー選手からの励ましの一言が流れていますが、
サッカーの選手だと嫌味にならず、
仮にメジャーの選手が同じことをしたら微妙な感じになるだろうと思っちゃうのは何ででしょうか。
答えを言えば、サッカーは日本代表戦が多いから、
海外リーグに移籍したとしても武者修行的なイメージが消えないのに対し、
プロ野球は国際試合が少ないし、メジャーリーグが消極的なこともあって、
メジャーリーグに移籍すると、もう基本的には帰ってこないというのがあるからなのでしょう。
この感覚の差は選手には分かりづらいんでしょうね。
そこがファンと選手の間にあるメジャー移籍に対する大きな溝なのでしょう…

東北楽天とベガルタ仙台が復帰戦を勝利で飾ったようで。良かった、良かった。
は? ライオンズ? もうどん底です。しょぼーん。
佑ちゃんが持っている男なら、牧田投手は持っていない男なのでしょうか。3連勝でもおかしくないのに。
そう思ってくると、「持っている」とか言われるのは癪に障りますなぁ。持ってない人間からすると(苦笑)
なんとか西武ドームに帰る前に、このどん底を抜け切って欲しいです。

そういえば、セリーグでも巨人や阪神がBクラスの方にいるらしく、
何だかんだでホームランに依存していたということなんでしょうかね。
まさかここまで影響が出るとは思いませんでしたなぁ。凄いぜボールの違い。
少ないヒットで勝つ野球を目指さないとダメだわ。
もう両外国人選手を外した方がいいかもしんない<ライオンズ


◆パソコンネタ 新PCの話
仮想化ドライブソフトのDaemonToolsはエラーが多すぎるんで、
バックアップでインストール前の状態に戻してから、MagicDiscを導入しました。
そうすると、CyberLink系のソフトとの衝突も起こらず、
ディスクの管理を行ってもエラー表示はされずと言いこと尽くめ。
本当は使用しないのが一番なんですが、
サターンエミュのSSFでディスクを入れる手間を考えると、仮想化ドライブは必要という感じになる。

あとはVistaの時に色々と入れていた音楽・動画再生ツールも整理しました。
7のWINDOWSメディアプレイヤーではMP4形式に正式対応してくれたので、かなり楽になりました。
LiveムービーメーカーでもMP4は標準対応ですし、作業しやすくなりましたね。
QuickTimeは必要なくなり、様々なCodecも要らなくなりました。
コンバータ系ソフトでは、fre:ac-free audio Converterで音楽の変換を行い、
X Media Recordeで動画変換を行っています。
ちなみに画像変換にはBatchGooを使ってます。

解凍系ソフトでは7-zipがいつの間にか使いやすくなってて驚きました。他のソフトは要らない。
残る悩みのタネはオフィスソフトでしょうか。
使い勝手のいいフリーのIBM LotusSymphonyを使っているのですが、
サービスの常駐とCドライブにログを残したり、フォルダ作成するのが不満。
オンラインオフィスはいつでも自由にとはいかないし、良いのがないかなぁと考え中です。
性能自体は良いだけに、なかなか他を考えづらいです… うーん…

2011年04月23日

私の中に入ってくるな

さすがにプルやクェスのレベルまで行くと、霊能者チックだが(^^;
まぁ、でも少なからず被災地の映像を見て、気分が悪くなった人も多いのではないでしょうか。
自分ではそういった気持ちはなかったものの、どうも最近頭痛気味。
寝不足に起因する風邪かと思いましたが、睡眠をとってもイマイチ改善しない。
心理的ストレスが要因なのかなぁ、と思ったりもします。
来週、4月29日の東北新幹線全線開通予定日が震災から49日になるとのことで、
早いながらも追悼の念を込めて、改めて震災について書いてみようかと思います。

ありがちではありますが、「被災者の気持ちが分かる」というのは偽善だと批判します。
そんなの誰だって分かりませんよ。分かるわけがない。
同じ地震を経験した者同士であっても、津波の被害のなかった内陸部と沿岸部とでは違うでしょう、
津波で全てが流された人とそうでない人、津波で華族を失った人とそうでない人、
同じ家族を亡くした者同士でもその関係性によって、気持ちが異なるのは当然ですし、
仮にそれらが全て同じであっても、その人の人生経験や性格によっても気持ちは異なってきます。
結局は誰もあなたの気持ちは分からない、ドライに言えばそういうことです。
それを「気持ちが分かる」というのは分かった気になっているだけの偽善としか思えません。

それじゃ人間は分かり合えず、思いやりの気持ちも持てないかといえば、そうではありません。
分かり合えないから、少しでも分かろうとする、それが人間だと思います。
分からないのは当たり前、だから分かろうとするその姿勢が大事なのだと思います。
同時に、気持ちが分からないからこそ、ある程度に無神経である故に人は優しくなれます。
泣いている子どもを想像してみれば分かると思いますが、
気持ちが分かるからといって、引きずられて泣いているだけでは何もできません。
(一緒に泣くことも相手と対峙している場合に限り、共感を呼ぶプロセスとして必要ではありますが)
泣いている子ども一歩前へ立って、敢えて冷静になれるだけの心理的な距離を置けるからこそ、
子どもと向き合い、問題解決のために優しく向き合えるわけです。

つまり、被災していない私達は被災者の方々と同じ視線に立ってはダメなわけです。
被災地の映像を見て、気分を害しているようではダメです。
でも辛くて目を逸らしてしまうのも違うわけで、
敢えて「鈍感な気持ち」で受け入れることが必要だと私は思います。
そうしなければ被災者の方々にとってプラスになることは断じてできません。
「気持ちが分かる」そんな安易な言葉は要りません。
気持ちが分からないからこそできる優しさが、今、必要とされているのではないでしょうか。

というのが私の人生哲学。
今の安易さは日本をダメにしかねない気がします。
太平洋戦争後の誤りを再び犯すつもりなのか。忘却が全てではないことを日本人は知るべきです。


◆ニュースネタ 福島原発問題 計画的避難区域により強制退去へ
発表の日のニュースにおいて、何度思い返してもよく分からないことを言っていました。
地元の人へのインタビューで、「これから会社に行くんだけど~」。ん?
20キロ圏内の人が一時帰宅しているニュースは流れていましたが、
まさか仕事を続けているとは…
…なるほど、政府の対応は当然でしょうね。つーか、今までよく我慢してたよな。
俺だったら即効追い出すが(苦笑)

規制の段階は少なくとも3段階あって、
1段階目は自主規制の段階、各個人や各業界団体で内規を作って規制するというもの、
2段階目は勧告の段階、行政からの支持があるものの強制力はなし、行政指導も一応は強制力ないのでこの段階、
3段階目は法による規制の段階、多かれ少なかれ罰則があり、強制力を伴います。
いきなり法による規制の段階に入ることはまずないです。
少なくとも1段階目か2段階目は踏まえています。
当たり前ですが、こうやって段階が進行していくのは、規制が守られないためで、
結果的に、やむを得ず段階を経ることになってしまっているわけです。
…まぁ、児童ポルノ関連の議論はわりとすっ飛ばし気味なところもありますが…

今回の福島原発の対応はこの3段階の通りになっています。
結局、第2段階である政府による勧告が意味をなさなかった、
もっと端的に言えば、住民が勧告に従わなかったために、規制が強化されたということです。
こういってはなんですが、自業自得です。
もう余命も少ないし、先祖代々の土地で過ごしたい、被爆しても構わない、気持ちは分かります。
でもそれであなたが被爆して死んだ結果、その責任は誰が取らされるのでしょうか?
第一には日本国政府であり、必死に説得しにいった行政職員でしょう。
被爆してもいいから動きたくない、それはあなたの我侭です。
その責任は国際的汚名となって日本国民全員が未来永劫負わされる結果となってしまいます。
勿論、東京電力の不始末で避難せざるを得なくなった境遇には同情の念を禁じえませんが、
それ以上のことは我侭というものです。
悲運な状況から視野が狭くなっているのも当然のことだと思いますが、
それならそれで政府や行政の対応に従っていただきたいです。

あと誰も被災者にムチ打つことなんてしたくないので、何も言いませんが、
東京とかの人は半ば呆れも入りつつあると思われます。
そんな人の出入りの多いところではなく、地元を離れたくないという気持ちは想像できなくもないのですが、
引越しなんて一度してしまえば大きな壁でもなんでもありません。
国が代わって言葉が全く通じなくなるわけでもありませんし、昔ほど方言にたいする蔑視もなくなってきています。
新しい生活に不安があることは当たり前ですが、それほど大きな壁ではないことを知っていただきたいです。


…つーか、こういうこと書いてるから、頭痛に襲われるんだな、うん(苦笑)


◆パソコンの話 VMware
WINDOWS7プロフェッショナル以上の売りである「XPモード」ですが、
実際、使ってみると想像以上に使い勝手が悪かったです。
グラフィック性能の悪さは分かっていたことではありますが、
統合機能を有効にするとバカみたいにグラフィック性能が落ちます…
画面は最大で800×640、配色も16ビットが限界というそれ何て98?性能…
(画面サイズは統合機能有効前に1024~サイズに指定しておけば変更されませんが)
SSDに入っていた時は起動も動きもスムーズだったものの、
HDDに移した途端にもっさり動作、統合機能を無効にすればマシになりますが、
統合機能が無効だとファイルのやり取りができず、何のためのXPモードかよく分かりません。
そんな致命的すぎるグラフィック性能の低さに見切りをつけ、
フリーの「VMware Player」を導入しました。

仮想マシン導入の際に最も心配なのは、それに入れるためのOSの存在ですが、
VMwareはXPモードをインポートできます。
やり方は簡単で、丈夫のファイル<仮想マシーンのインポートで終了。
設定は引き継がれず、クリーンインストールとしての開始になってしまいますが、
別途OSを用意せずに済むのは、XPモードからの移行組にとっては嬉しいところです。
VMwareの魅力はグラフィック性能の高さ、
XPモードではDirectDrawや3Dを使えないぐらいに貧弱ですが、
VMwareでは問題なく使えますので、DirectXを使ったゲームも扱えます。
動画再生も普通にこなすので、リアルプレイヤーもスムーズに再生、
一部の動画のためにリアルプレイヤーをインストールするのもなぁと思っている人は、
VMwareに入れておけば問題ないというレベルです。
ゲームの方も比較的軽くはありますが、セガサターンエミュレータの「SSF」を使い、
手元のソフトの中でもスペックを要する「バーチャロン」を動かしてみましたが、
キャラクター選択画面等ではもっさりした動きになってしまうものの、
ゲーム自体は多少のもたつきがある程度で、プレイに支障のないレベルで再生できます。
XPモードの売りであるスタートからの再生も、
仮想マシンを起動してからにはなるもののユニティモードで同じことができます。
さらに呼び出せるアプリケーションは1つではなく、複数であるというのも強みです。
加えて、仮想マシンのスペックもメモリだけでなく、マルチコアにも対応しており、
USB機器も使えるようになっているなど、良いこと尽くめです。

と、ここまではベタ褒めですが、問題もあります。
まず、USB機器に関してなのですが、AMD環境では設定を一部弄らないと対応しないようです。
仮想環境でUSBを使うにはホストPCでの使用を制限する必要があるわけで、
その制限がAMD環境ではストップがかけられているらしく、レジストリを弄る必要がある模様。
その影響かは分かりませんが、キーボードのアルファベット・数字以外のキー、
半角/全角変換やシフトキー等が反応してくれていないです…
加えて、フリー版ではスナップショット機能がないため、
XPモードのディスク復元機能のような実験的試用には向いていません。
勿論、仮想マシンが入っているフォルダごと、丸ごとコピー&ペーストすれば、
データの復旧はできるものの、XPモードのような手軽さはありません。

そう考えていくと、XPモードはアプリケーションのインストールテスト等に向いており、
VMwareはWINDOWS7では動かないアプリケーションや、
レジストリ等を汚されたくないアプリケーションを動かすのに最適ということになるかと思います。
私はとりわけ吉里吉里(XP3ファイル)のゲームはインストーラーを使わずに、
一度仮想マシンにインストールしてからデータだけをコピーしてプレイすることが多いので、
そういう場合はXPモードで仮インストールを行うことにし、
7で動かないようなゲームやアプリケーションはVMwareで動かすということになりそうです。
つーか、2つの同時使用はライセンス的にいけない感じもしますが…
本来はどっちかに絞るべきなのでしょうが、今のところは普通に共存してる状況です。

2011年04月18日

サイキッカー首相待望論

本当は「サイババ首相」とか書こうと思ったんですが、
覚えている人も少なくなってきたと思うのでオーソドックスにいきました。

統一地方選前半戦の結果から、菅首相に対する風当たりが再び強くなってきているようです。
今回の震災対応から、国民が今の首相に望むことを考えてみますと、
第一にどんなに離れていても遠くのことを見渡せる千里眼、というよりも透視能力を備え、
第二に未来の出来事を正確に予測する予知能力を持ち、
第三になんだかよくわからないけれど人を惹きつける魅力=カリスマ性があること、
これらの全ての条件を満たすのは超能力者しかいません。
そんなわけで、新しい首相にはサイキッカーを推したいと思います!

……
………クレイジーだぜ(苦笑)

クレイジーという言葉で思い出されるのが、セガの『クレイジータクシー』というゲームですが、
あのゲームはプレイヤーが操る運転手よりも乗客の方がクレイジーです。
ドリフトを決めたりしてスリリングな運転をするとチップを出して喜ぶし、
タイムオーバーになったらタクシーから飛び降りる猛者どもばかり(^^;
ドライバーよりも客の方がよっぽどクレイジーです。
今の日本人はそんなクレイジータクシーの乗客のように思えてなりません。
震災最初は日本人の精神も死んではいないなと思いましたが、
所詮はジェットコースターの乗客に過ぎないということでしょう。
事故に遭わない神話の中で生きているからこそ、と思えるわけで、
それってなんだか東京電力の今回の対応と同じじゃね?とか思ったりもします。

前にも書きましたが、後から批判することは楽です。
情報は後からやってきますからね。決して事象よりも先には来ない。
情報がない時にする判断とある時にする判断では、判断の正確性が異なるのは当然のことです。
それらの状況でベターな判断をしてきたかどうかを考えますと、
政府は常識的な範囲で対応しているとは思います。
勿論、全面的に支持するわけではありませんが、よくやっているとは思います。
自分だったら情報が錯綜する中で報道陣に尋ねられたら切れますね、間違いなく(苦笑)
さすがに疲れが見えているものの、神経衰弱で倒れないだけマシだと思います。

政治家が一致団結できないのも多分に国民の責任ですね…


◆PC自作の話 イベントログエラー
一応順調に組みあがったものの、幾つかエラーがあって悩みました。
とりあえず、解決したものと未解決のものを混ぜながら、メモしておきます。

その1、AOD Driver4.0エラー
「パスが見つかりません」とイベントログに記載されるケース。
3月29日更新分のCatalystControlCenterが原因の模様。
AMDのドライバーDLページの下にPreviousDriverがあるので、
そこからCCCの2月15日更新分を当て直しておきます。
ちなみにAMDOverDriveソフトは全く関係なかった…色々弄ったのに。
GPUのOCに使うOverDriveに使われるみたいだけど詳細不明。
4月更新分でも直るか未知数なので、Radeonユーザーは注意。

その2、CyberLinkのPower2Goが起動しなくなる
DaemonToolLiteの最新版を当てるとエラー。
先にDaemonToolが入っていると、インストールもできなくなるので注意。
DaemonToolLiteの高度な設定をONにすれば大丈夫です。

その3、eSATAのHDDの再起動がかかるamdsataエラー
解決方法はよく分かりません。
一応、AMDのサイトからマザーボードチップ用のドライバーを入れてみたものの変化なし。
BIOSのAMDSATAの項目は切ってあるし、よく分からない。
でもHDDが再起動かかるだけで、特に実害はなし。
中には実行速度も落ちるエラーもあるそうですが、そういことはないので様子見です。

重大なエラーはこれぐらいか。
あとXPモードのバーチャルマシーンはユーザー名とパスワードを正確に入れれば、
統合機能が再び有効になるようです。
なぜかメインマシンのユーザー名が優先されるので、
デフォルトのユーザー名「XPMUser」に設定したパスワードを打てば、
再インストールした場合でも使えるみたいです。

2011年04月16日

窓辺ななみ

ようやくCドライブの基本構成を終えたところです。
あとはデータを整理しながら、ひたすら移動という作業。
あー、一応クラッシュ時に装着していたHDDのチェックもしておかないとなぁ…
現時点では特に問題は見つかっていませんが。
清掃と保守点検はしっかりとしておかないとダメですね。

WINDOWS7は快適です。
Vistaと操作性は変わらないので、わりとしっくり来ます。
SSDを導入したことやマシンスペックが上がったこともありますが、
起動・終了が速いのは非常に良いです。
ただ、共有設定は相変わらず分かりにくいっす… 一番苦労しました。
新しく導入されたホームグループは設定自体は簡単らしいのですが、
7同士でしか繋がらず、VistaやXPは蚊帳の外。
色々と調べても、Vistaでやっていたようにアカウントを作成して権限を設定しないとダメな模様。
アカウント作るのも面倒くさかったんで、セキュリティの薄いXPには7から入れるから、
それでもういいかなということで打ち切りにしました。
まだ共有設定は敷居が高い感がありますねぇ…

それと新しく買った日立のHDD以外にも、前のPCに繋げていたWD20EARSを装着したので、
「Acronis True Image WD edition」をダウンロードしました。
英語版ではありますが、用語は変わらないのでなんとなく分かります。
一度、OCテストでWDのHDDを外した時に起動してみましたが、エラーできどうせず。
やっぱりWDのHDDが装着されていないと使えないみたいです。
TrueImageのバックアップ力はやはり強力で、
OSバックアップのデータもあっさりとバックアップできました。
CyberLinkのPowerBackupは全くダメ。さすがはTrueImage。
普通に元に戻してもバックアップデータとして認識されていますし、
これならOSバックアップを移動させたくなっても容易というものです。
つーか、それならTrueImageでバックアップした方が早いわけですが(^^;
でも実際、7のバックアップは非常に楽なんですよ。
システムドライブ全体のバックアップに加え、Dドライブ等に移動した個人ドキュメントを網羅するので、
ほとんどの基本データをまとめてバックアップしてくれる設定要らずです。
スピードも速い方だと思いますし、移動できないこと以外は文句なしだったりします。
一応、Cドライブ担当をOSバックアップにして、それ以外をTrueImageで賄うつもり。
WD editionは無料版ということで、一部機能の制限があるようですが、
完全バックアップを取る分には問題ないので、普通に使えます。
以前のマザーはブータブルディスクを認識できず、VistaPEを作ることになりましたが、
今回のASRockマザーはしっかりと認識してくれたので、良かったです。

あとはSSDとHDDのベンチマークを簡単に。
SSD(CrucialのRealSSD C300 CTFDDAC064MAG-1G1)は、
CrystalDiskMarkで読み込みが330MB/秒前後、書き込みが70前後、
HDD(日立のDeskstar HDS723020BLA642)は、
CrystalDiskMarkで読み書きともに145~9MB/秒。
SSDは期待通りの速さ、HDDはSATA6対応ということでもう少し期待しましたが、
HDDでは速い方、書き込み速度も安定しているので、
ドキュメントフォルダ等のデータ保存用Dドライブに最適かと思われます。
HD Tune2.55では、SSDの動きが面白く、
最初の10%が250ぐらいを行き来し、そこから35%ぐらいまで150ぐらいに下がり、
再び60%ぐらいまで250ぐらいを行き来し、また150に落ちるというグラブになりました。
日立のHDDの方は150から下がっていって65まで落ち、アクセスタイムは13秒4、
最高速度が少し速いHDDといった結果になりました。

それとASRockの「InstantBoot」は、
一度設定して再起動すれば、2回目以降の再起動は必要ないみたいです。
そう考えると設定する価値はあるかも。
ただ、節電が叫ばれている昨今、コンセントを抜くと当たり前ですが機能しません。
一応、シャットダウン後も機能は生きているようですが、
あまり時間を置かなかったので、いつもそうなのかは分かりません。
とりあえず、今度シャットダウンする時に使ってみようかと。
寝る前は電源スイッチ切っちゃうんで…


◆プロ野球 ライオンズはここまで3勝1敗
昨日はルーキーの牧田投手の完封勝利の期待が高まりましたが、
血豆の影響で途中降板、そして昨年からの悪夢の繰り返しで、
引き分け御の字と思いきや、最後はサヨナラ負け。
またかという感じでしたが、今日は打線が再び奮起、
昨日はさっぱりだった上位打線が大活躍し、プロ初先発の攝津投手をKO、
正直意外な展開になりましたね。
リリーフの時は散々やられてましたからなぁ…
研究の成果か、やはり先発とリリーフは違うのか。
先発の石井一久投手はピリッとしませんでしたが、2番手の許銘傑投手が好投、
あまりのリリーフ陣の惨状に緊急昇格となったグラマン・シコースキー投手も抑えての勝利、
なんとか昨日の試合の挽回をしか感じです。
とはいえ、まだ接戦での怖さは残っていますが…

残念なのはルーキーの大石投手の右肩痛ですね。
昨年の菊池雄星投手のようにならなければいいのですが…
その反省から大事を取ったという形であることを信じています。
あとは菊池雄星投手がどれだけやれるか。
グラマン投手の名前を見た時に降格したのかと思いましたが、
降格したのは同じ左腕の松永投手でした。
となれば、左のワンポイント起用もあるのでしょうか。楽しみです。

2011年04月15日

ASRock 890GM Pro3 R2.0(発動編)

…別にオーバークロックに失敗してメシア以外全滅とかはなってませんよ(笑)
日にちが空いていることから、順調に行かなかったことは確かですが、
それはむしろ人為的なミスによるところが多かったもので…(汗)

順調に行かなかった理由は、WINDOWS7のバックアップ機能と、
VirtualPCによるXPモードを理解しきれていなかった点でしょうね。
OSのバックアップ機能が使いやすくなったのはVista以降の特徴ではありますが、
今まではAcronisTrueImage10Homeに頼っていたので、使ってませんでした。
それが7ではインストール不可になり(できていてもSSDを認識できたか不明)、
途方に暮れていたところ、OSのバックアップ機能を使ってみようとなったのですが…

実際に使ってみると、使い勝手も悪くないし、バックアップの速度も速い、
イメージファイルとしての記録もされるし、その点は非常にいいのですが、
バックアップファイルが移動できないのが大きな欠点で、
バックアップする場所を誤ると非常に残念な結果(←俺のこと)に終わってしまいます。
Cドライブとマイドキュメントファイルをできるだけ削って、
ディスクに焼くか、外付けのHDDに保存しておく方が無難です。
バックアップの保存が効かなくなったのが再インストールに追い込まれた最大の要因ですね…

もう一つがXPモードとVirtualPC2007との違いに戸惑いました。
大きな違いが「統合機能の有無」と「復元ディスクの扱い」です。
XPモードは統合機能がデフォルトで有効になるものの、
例えば、XPではなくVistaをインストールすると統合機能が有効になりません。
有効にする方法があるのかもしれませんが、私は放棄しちゃいました。
さらに再インストールしてしまうと、XPモードは最初からやり直しに…
本体のバックアップを取っておけば済んだVirtualPCと大きく異なります。
さらに復元ディスクを有効にすると、XPモード終了時にデータ結合がなされるのではなく、
復元ディスクの設定で結合か破棄を選択しないと結合されません。
うっかりディスククリーンアップなんかしちゃうと…結合前のデータが消されてしまいます(苦笑)
使い方を誤らなければ、VirtualPCよりも便利に使えるのですが、
それに気づくまでは色々と大変でした… 3回はやり直した… orz
ちなみにXPモードをインストールすると、VirualPC2007はインストール不可、
排他的使用でどちらか一方しか使えないようなので悪しからず。
体感的に多少速くなった気がするし、USB接続のストレージが使えるのはプラス評価。

OSを再インストールしてから戸惑ったのは、マザーボードのドライバーですね。
まずドライバーCDは使えないっす…
発売直後にしてはバージョンが古いというのもあるのですが、必要のないソフトが邪魔。
SoundBlasterはトライアル版で、
これがあるとRealTechHDDオーディオのツールがインストールされない…
SplashtopConnect(ASRockSmartView)も微妙、
見た目華やかになるものの、サービスを3個使用してるのは邪魔くさい…
加えて、ASRockのサイトからDLしたLANドライバーで更新できず…
デバイスマネージャーから直接ドライバーの更新はできるのですが、
当たり前ですがインストーラーでは表示は同じ、
ならば製造元のAtherosからDLしようとするも見つからず…
検索の結果、多少URLは違うものの、「Atheros Communications」にドライバーはある模様、
そのうちの「AR813x_AR815x_v1.0.2.51_WHQL.rar(3593K)」を入れたら、v1.0.2.43になりました。

こんな感じで迷いながらの作業だったため、計3回はOSの再インストールをしていたり…
まぁ、ちゃんと調べていなかったのが悪いのですが。
今回は結構苦労しながら、基本となるデータを作っています。


さて、タイトルが(発動編)になっていますから、マザーボードの性能の方に話を。
買ってから気づいたのですが、このマザー、サイドポートメモリがありません(^^;
いや、最近はわりと普通に付いているから、当然あるものと思ってましたが…見落としてました。
実際的にはグラフィックカードを装着するし、
メモリも8G積んでるので問題ないっちゃ問題ないのですが、少し損した気分。
UEFIは先日書いたように英語オンリー。

気になるソフトウェアに関しては、「ASRock eXtreme Tuner」が便利です。
CPUのクロック・温度・電圧・ファンの回転数の表示はもちろん、
UEFIで設定するようなファンの回転数の設定、オーバークロック機能、
InteligentEnergySaverの設定と、一粒で3度美味しいです。
オーバークロックは省電力CPUのX2-245eを使っていることもあり、しょぼいもので、
倍率が10.5倍(2.1GHz)から14.5倍(定格2.9GHz)まで、
CPUは200Mhzから227Mhz(3.284GHz)まででした。
むしろ、オーバークロックで驚いたのは、AMDのCool’nQuietの効果ですね。
AMDのソフト「OverDrive」ではコアごとの状態も見られるのですが、
片方のCPUがすぐに800Mhzまで低下します。
そのせいでAMDのコアは十分に生かされていないという批判もありますが、
必要のないコアを使わないで済む分には省電力でいいのではないでしょうか。
エンコードなど、CPUがキツイ時はちゃんと定格フルで働いてくれますしね。
あとは微弱ながらもInteligentEnergySaverは効果あります。
電圧が0.5~1.0Vぐらいは下がります。
僅かではありますが、性能を落とさずに電圧が下がるのは便利です。

起動が速くなるという噂の「InstantBoot」は評価に困ります。
電源ボタンを押してから何秒で起動できるか試しましたが、
セキュリティソフトや常駐ソフトなど一通り入れた実際の環境で、
電源ボタンを押してからデスクトップの表示・常駐ソフトが揃うまでの時間を計測したところ、
通常起動は35秒、InstantBootのFastモードが18秒、
Regularモードが30秒という結果となり、
Fastモードは約半分と使う価値があります。
起動が速いSATA6.0のSSDを使用していますので、その差は大きくないですが、
HDDを使っていたら、もっと大きな差が出ていたかもしれません。
しかし、問題は終了するまでの時間です。
通常の終了作業は10秒もかかりませんが、
InstantBootは終了指示を出した後、
自動的に再起動し、待機状態に入り、それから電源が切れるという感じですので、
電源が切れるまでは1分30秒かかりました…
…まぁ、自動でやってくれるから、席を離れることを前提にして使えば高速化の価値はありますが、
それじゃ17秒程度の差のために、終了時間にそれだけ時間かけるのかと考えると、
なんともまぁ微妙な感想は抜け切らないわけでして…
オフィスならともかく、家庭で使う価値はあまり見出せないです。
オフィスで使うにしても、パスワード設定とかはできなくなっちゃいますので、
セキュリティ面に不安がありますし、
SSDを使う環境においてはありがたみが感じられないソフトのように思えます。
時間があったら、HDDでの効果も試してみようかなと思ってます。

あとはまた後日ですかね。
最後に一つ、もう少し待てばつくもたんグッズが貰えたのに…無念(苦笑)


◆プロ野球開幕 ライオンズは2連勝
開幕戦にダルビッシュ投手を攻略した上で涌井投手が勝つという嬉しい白星を挙げたことで、
なかなか盛り上がっていなかった野球熱も再燃し、野球日記の方を更新しようかなと思ったのですが、
PCの作業の方が思うように進んでいなくて、ちょっと更新は難しそうです。
まぁ、でも更新する必要のないくらいにファンにとっては嬉しい勝ち方でしたね。
リリーフには不安があるものの、強力打線に夢が膨らんだファンも多いのではないでしょうか(*^^*)

この2試合で際立ったのは浅村選手の成長ですね。
浅村選手の存在がチームを変えたといっても過言ではないと思います。
オープン戦序盤はどんなに打っても今の内野陣では故障者がでない限り出場は無理という感じでしたが、
好調を持続していくにつれ、故障していた片岡選手を始め、
鉄板と思われていたレギュラー陣もうかうかしていられないという思いを強め、
さらに片岡選手の復帰以降は慣れないファーストにも挑戦したことで、
途中帰国のフェルナンデス選手がファーストからDHへ、
ブラウン選手がDHからレフトへ回るという玉突き状態になり、
帰ってきても働き場がないかもという危機感が外国人選手をも刺激してくれています。
秋山選手を含め、それに押し出される結果となった高山選手を始めとする外野陣の危機感は一層でしょう。
加えて、この開幕2連戦で20代後半の主力選手である片岡・栗山・中島・中村選手らが、
下位打線の浅村・銀仁朗・秋山選手のことを「若い選手」と呼ぶなど、
今まではともすればお調子者的なヤンチャ坊主のイメージが抜け切らなかった若い主力選手に、
レギュラーの風格、主力選手の風格とも呼べるものが出てきたように思います。
優勝目前での失速を繰り返したことで、長らくキャプテン不在が言われてきましたが、
ついにその課題もクリアされる時が来たなと感じます。
浅村選手の活躍が続く限り、ライオンズ打線は安泰ですね。
あとは浅村選手がどれだけやれるか、予想以上の活躍を続けているだけに、
その留まるところを知らない進化に大注目です。

あとは投手陣の方でもそういう存在が出てきてくれたらなと思います。
ルーキーの牧田投手と大石投手、そして2年目の菊池雄星投手がそうなってくれれば、
昨年のような苦い思いはしなくて済むのではないでしょうか。

2011年04月11日

ASRock 890GM Pro3 R2.0(接触編)

そんなわけで、新しい自作パソコンを組み立てました。
当初はマザーボード・CPU・メモリだけを変える最小限変更に止めるつもりでしたが、
お店の人が割引してくれるということで、さらにOSとSSD、HDDを購入し、
市場価格並みにざっくりと値引いてもらい、6万円ちょっとかかりました。
3点セットなら2万5千円で済んだわけですが…
まぁ、快適、というか贅沢に感じるぐらいですから、お金をかけただけはありました。

一応、今回の購入物、その他のパーツは流用です。
CPU AMD Athlon2 X2-245e ( 5,419)
マザーボード ASRock 890GM Pro3 R2.0 (10,457)
メモリ UMAX Cetus DCDDR3-8GB-1600OC ( 7,409)
SSD Crucial CTFDDAC064MAG-1G1 (10,285)
HDD 日立 Deskstar7K3000 0S03191 ( 8,256)
OS DSP版Windows7 Profesional 64bit (14,571)
マウンタ Ainex AK-HDA-01 ( 933)
ドライブ LG BH10NS30
GPU HIS HD 4670 IceQ Turbo 512MB
ケース Antec NSK2480
電源 Antec TP-650AP
消費税が入って6万円ちょい超えるぐらい。
市場価格並みを目指し、店頭価格からは大幅に引いてもらいました。
お店の人に感謝です。次期CPUを購入する時も使わせていただきます。

そんなこんなで、古いマザーボードやCPUを取り外し、
ついでにケース内の清掃を行って、新しいパーツを検分しながら組み立てを行い、
ケーブル類をまとめながらエアフローにも気を使って、組み立て完了!
よし、電源投入…

……
………反応なし………orz

ひょっとしてマザーボードとCPUが故障したのではなく、
ケース内のコネクタや電源がいかれたのかとも思いましたが、
電源を交換しても反応なし、
古いマザーボードに電源を繋いでも、画面は移らないものの電源ファンは回る。
しかし、新しいASRockのマザーボードに繋ぐと、CPUファンも電源ファンも回らない。
これはもう電源コネクタが外れていると考え、まとめたケーブルを再びばらしながら、
マザーボードを取り出し、一から確認した結果…

システムパネルコネクタの挿し間違えでした…\(^o^)/
後々になってから考えると、恥ずかしすぎ…
いや、でもさ、ASRockの説明書には「PLED+,PLED-」って書いてあるんです。
そんでもって差し間違えていたのが「POWER LED」と書かれた電源LEDコネクター。
いや、挿しちゃうでしょ、これは…(/o\)
本当はその隣の「PW~(以下はよく見えない)」に挿すべきだったわけです。
気づいたのは以前使っていたGIGABYTEのマザーとの対比で、
ASRockの説明書に書かれている「GND」って何かと思えばアース(-)とのこと、
それが分かってようやく間違いに気づけました…
つーか、システムパネルコネクタの並びはどれも一緒なんですよね…恥ずかしい…

繋ぎかえると無事に起動しました。いやはや、焦った焦った。
しかし、今度はBIOSの設定を変更しなかったため、
HDDをIDEモードで認識したままOSをインストール…
その後にSATAのAHCIに切り替えたものの、OSが起動しなくなってやり直し。
まぁ、早い段階で気づいたから打撃は少なかったんですけど…
ちょっとマザーボード関連で手間取ってしまいました。
なるほど、自作初心者には分かりにくいわ(苦笑)
自作2回目だったんで慌てずには済みましたが。

あとBIOSにはUEFIを使っているものの、言語変更はできずに英語のみ。
結局、従来のBIOS同様に調べながらの設定になっちゃいました… 意味ねー。
とりあえず、ASRock 890GM Pro3 R2.0の初期設定から変更した点を挙げておくと…

Advanced設定
CPU Config Enhanced Halt State DisabledをEnabledに変更(アイドル時の省電力機能)
North Bridge PCIE2 Link ASPM DisabledをL1に変更(PCIE2の省電力機能)
Storage SATA MODE IDE ModeをAHCI Modeに変更(SATA2.0以上)
SATA IDE Combine Mode EnabledをDisabledに変更(詳細不明。IDEないので)
Hard Disk S.M.A.R.T DisabledをEnabledに変更
USB Legacy USB 3.0 Support DisabledをEnabledに変更(3.0は使ってないが一応)

H/W Monitor設定
CPU Fan Setting FullOnをAutomatic Modeに変更(CPUファンがフル回転で煩い)
Target Fan Speed Level9をLevel6に変更(リテールクーラーでも十分冷える)

Boot設定
Boot Option Pariorities Boot Option1 AHCI:P0(ブルーレイドライブ)
Boot Option2 AHCI:P1(SSD)

とりあえず、Advanced設定のStorage<SATA MODEを確認し、
Boot設定で変更が適用されているかを確認しておく必要はあります。
それ以外はいつでも変更可能。
あとAdvanced設定の最後にあるASRock Instant Flashは、
クリックしない方が無難です。フリーズします。
BIOSの更新はWINDOWS上でできますので、無理して行わない方がいいっす。
どうしてもという時はUSB機器などを全て外してから、
BIOSの入ったUSBメモリ等を繋げてください。

今日はこんなところ。
明日はウインドウズ7の感想なんかを書ければいいな。


◆ニュースネタ 統一地方選挙前半戦は民主党の惨敗◆
まぁ、震災以前のグダグダがあったんで、負けて当然というところはありますが…
それでも震災以降の対応はわりとまともだったと思うんですがね。
もう何もかも民主党の責任、管総理の責任にしとけという風潮が強まっている印象があります。
東京電力の問題も、原発の問題も、復興支援の問題も、みんな管首相が悪い。
桜が散るのも管首相の責任です。どう責任取ってくれるんですか(笑)

世の中には陛下に直訴状を叩き付けに行こうとした輩から、
収まってもいないタイミングで原発反対を掲げる若者らがいるようですが、
そういうのは違うんじゃないかと思ってしまいます。
震災以後の民主党の対応を批判することは簡単です。
そりゃそうでしょう。
情報がない、情報が入ってこない、情報が錯綜する、
そんな正確な情報のない中で取った対応が後から批判するのは簡単なことです。
限られた情報の中で取らざるを得なかった方針の評価を下すのは変だと思います。
前と後とでは前提が違うわけですよ。そこを安易な批判とするのはアホのすることだと思います。

原発反対も心情的には分かりますし、海外でそういう運動が起こるのも分かりますが、
日本で今それを行うというのはどうなんでしょうか。
現実の問題として原発事故が収束に至っておらず、必死に作業をしている人がいるのに、
その人達を目の前にして「原発反対だ~」って石を投げつけるんですか?
人でなしです。
暖かくなってきたことで計画停電は一時取りやめとなりましたが、
原発事故による電力不足の影響を受けた計画停電によって仕事を中断せざるを得なくなり、
収入が激減した人を目の前にして「原発反対だ~」って石を投げつけるんですか?
人でなしです。
今、安易に原発反対と掲げるのは簡単なことですが、
現実に作業をしている人や電力不足の影響に苦しむ人を前にして、
そんな行動を取るなんて人でなしの所業ですよ。
必要なのは原発事故を収束させるための高度な知識と智慧であり、
原子力に代わるクリーンエネルギーを生み出す知恵とアイディアです。
そういった建設的な意見としての原発反対が必要なわけで、
安易な反対論に耳を貸すのはアホのすることだと思います。

まぁ、しかし、民主党が交代した結果、原発を推進してきた自民党が躍進するとはね…
いやはや、世の中、分からんもんですなぁ… 民意はどっちなんだよ(苦笑)

2011年04月02日

第二の太陽

地上デジタルテレビを購入した某電気店における
省エネ家電へのエコポイント使用が5月末までと知り、
先延ばしにしていたLED電球の購入に踏み切りました。
今は節電が声高に叫ばれるようになりましたし、
今後の需要も増えてくるでしょうから(供給量は足りてそうですが)、
少し早めに動いてみました。

購入したのは、パナソニックの全方向白色26型485lmと、
東芝の白色17型535lm。
前日に某パソコンショップで蛍光灯を消し、
傘型で3個ほどLED電球を吊るしているのを見てたので、
「明るさには慎重になった方がいいな」と思ったので、
3500円前後のものを選びました。

まぁ、結果から言えば、それは杞憂でした。すげー明るい。
ただ明るいのは光源の方向のみ、懐中電灯で照らしているようなもので、
射光範囲は想像以上に狭いです。
離れたところから見ると、暗く感じるものの、近づけば近づくほど明るくなり、
真下はもはや日中、「あれ? 夜はどこに行った?」というぐらい。
特に暖色系の電球から白色LEDへの交換はその差が大きいだけに強烈でした。
もう風呂は誰かに見られているんじゃないかと…日中に入ってすいません(笑)
でも安い200lm前後のものを買っていたら、感想が逆だったかもしれません。
環境によってかなり明るさにバラつきを感じるので、
実際付けてみないと分からないものですね。

ちなみにほとんどの電球が斜め、というか角度的には60度以上傾いているだけに、
基本的に真下を照らすLED電球には向かない環境でした。
パナソニックの17型には斜め用のものがありますが、26型はないので、
全方向型を使ってみたところ、ちょうど良い塩梅になった感じがします。
洗面所は白色全方向でちょうど良かったです。
密閉型容器内に真横に付ける風呂場は白色よりも暖色系の方が良かったかも。
居間のシャンデリアまではいかないまでも、17型×6の吊るし型照明は、
ちょっと明るすぎると感じるほど、
当初は暖色系を考えてましたが、光源不足を嫌って明るい白色にしたのですが、
窓側の照明分を外し、6個中4個で間に合うことになりました。
今まではそちらは極力使わずに、隣の蛍光灯の方を中心に使っていましたが、
今後は使用頻度が完全に逆転しちゃいそうです。

大型のシーリングライトを除けば、光の量の問題で蛍光灯の効率には追いつきませんが、
一部屋を丸々照らす必要がなく、真下を中心に30~45度照らすだけなら、
環型蛍光灯に代えて、LED電球3つで代用が効く可能性はありそうです。
(環型蛍光灯は5000lm以上、LED電球は850lmなので普通は厳しい)
広い範囲を照らす必要があるお店の場合は、
私が感じた某パソコンショップのような感想になるでしょうけどね。

家庭用のシーリングライトを始め、業務用では蛍光灯に近いものも出てきているようですし、
とりわけ白色のLED電球が普及すると、私たちの生活も変わるかもしれません。
これがあれば太陽がなくても生きていける、大げさではありますが、それも可能かと。
夏場の計画停電を見越した昼夜逆転のための道具として、
LEDを第二の太陽として活用するのも面白いかもしれません。

まぁ、でもトイレは暖色系にしておこう…さすがに白色は落ち着かない(汗)


◆自作パソコンの話
先日、マザーボードとCPUが亡くなったと思われるだけに、
新しいパソコンの構成を考えているのですが、
なんかこう決め手に欠くタイミングなんですよね…
一応、前々からパワーアップの方針は考えてはいたんですが、
本当ならあと半年は持たせたかったんですよね、AMDのBULLDOZER発売まで…
今年の6月頃発売という話もあるものの、
当初は8コアのハイエンドが中心になるでしょうから、
32nプロセスでの省電力高スペックCPUはもう少し先、悩みどころです。

現状のインテルとAMDを比べると、圧倒的にインテル。
SandyBridgeはAMDの得意としていた省電力低価格帯にも切り込み、
AMDを選択するなら6コアCPU以外はありえない状況ですからね…
まぁ、でも現行のSandyBridgeはi5-2400Sが気になるぐらいで、
まだ店頭に並んでいない2500Tや2390Tの方が欲しいわけで…
それらが入手可能になる時期も気になるところです。

まぁ、かといって、インテルにとってはSandyBridgeも通過点の一つで、
来年にはIvyBridgeに主役交代していることを考えると、
ここでインテルに乗っかるのもなぁと思わなくもなかったりします。
そういう意味ではソケットの互換性の高いAMDの方が流用が効きます。
ちょうどAM3+対応を謳うマザーボードも発売されてきたようですしね。
ただ、当初はAM3マザーにAM3+用のCPUは乗っけられないという話が、
ASUSからBIOSの更新で対応できるという話が出てきたりして、
いまひとつこちらも判然としないところがあります。
AM3+対応のマザーでAM3CPUが使えることは違和感ないのですが、
逆も可能なように変更したということなんでしょうかね。
そうなると別にAM3+対応に囚われる必要もないわけで、よく分かりません。
分からないだけに、AM3+対応を買わざるを得ないわけですが。

ということで、基本的な方向性としては、
AM3+CPUを見越した最小限の繋ぎのパソコンに留める予定です。
性能に目を瞑れば、5000円ちょっとの2コアの省電力CPUでもいいわけですし。
これなら現在の横置きのAVラックケース(AntecのNSK2480)でも大丈夫。
最初はX6とか考えてたので、
そうなるとPCケースの買い替えも検討しないといけないわけで、
そこら辺はまた様子を見ながら追々ということにしようかと。

あとはマザーボードをどこのメーカーにするか。
今のところはASRockとGIGABYTEのみ。ASUSはまだか。
ASRockはまだ地方に普及していないんですよねぇ…
ほとんどがASUSとGIGABYTE、ときどきMSIなもので。

ところで、MSIの萌えキャラの名前は決まったんでしょうか。
最初見た時は「メカミミ(by Candyソフト)」のキャラクターかと思った(笑)
PCの萌えキャラシリーズの中では好きな方かも。

2011年03月31日

マザー死す

自作パソコンが起動中に「きゅるきゅる~」というコイル音がした後、
画面がブラックアウトし、焦げ臭い匂いが…
けれど、電源は切れておらず、リセットするも反応なし、
電源スイッチを押しても反応なし。
仕方ないので、コンセントごと抜いてパソコンを止め、
ばらして見たところ、一見すると変化はなし。
HDDも外付けドライブで様子を見ましたが、
細かなデータの欠損がある可能性はあるものの、読み書きは可能でした。
色々と試してみたものの、CPUファンは回るものの、
BIOSが立ち上がらないという感じでして、
マザーボードを本体から外し、CPUクーラーを外したら、
焦げ臭い匂いの残り香が…
特に損傷の痕は見られないものの、CPU部分がやられたようです…おーのー。

思い返すと、最近になってOSが終了しなかったり、
起動途中でフリーズするケースが何回かはありましたが、
データの問題だろうなと思って、ハードまで気を配っていませんでしたが…
まさかこんなことになろうとは。
とりあえずデータが無事だっただけマシと思うことにします。

現在は昔使っていたデルのDimension8200を使用してます。
ゲーム等をせずに、ネットサーフ程度ならば、これでも十分。
さすがにIE8はもっさりしていたけれど、
FireFox4にしたら、起動のタイムラグを除けばサクサク動きます。
むしろ、低スペックマシンにとって嬉しいパワーアップだったようです。
つーか、もうDimension8200も10年経とうとしてるんですね…
途中、ファンを過失で壊してしまうアクシデントはあったものの、
その後もたまに起動しながら、ついにここまで…
時が経って分かる名機ですな。デルの独自規格は自作ユーザーにとって微妙なんですが。

そんなわけで、自作パソコンの再構築を考え中。
最低でもCPU・マザー・メモリーは新しくしないと…
本当はもう半年ほど待って、AMDの新しいCPUをと思っていたんですが…
インテルのSandyBridgeか、AMDのX6、マルチコア低消費電力シリーズか。
東北地方太平洋沖地震の影響で、市場の自粛ムードが続いているだけに、
安値を期待できないちょっと買いづらい時期ではあるのですが、
早いうちになんとかしたいです。


◆ニュースネタ 福島原発の影響
放射性物質の拡散による健康被害の恐れで大騒ぎすることはなくなったものの、
原発の沈静化はなかなか進んでいないようです…
まさに一進一退、新しい問題が次々と出てきているようで…
健康被害の影響も、福島原発が沈静化に向かえば気にすることはないのでしょうが、
これが数年かかる、数十年かかるとなってくると… 不安になっちゃいますよね。
作業員の問題もありますし、早く収束に向かってくれればと思う日々です。

しかし、被爆のニュースで初めて知ったんですが、
作業員は何か映画のような特殊なスーツみたいなのを着ているのかと思ったら、
インフルエンザの時に使用された服を着込んでいただけだったんですね…
現場の作業員の方は本当に大変だと思います。
後ろから指示出している東京電力の幹部には腹立ってるが。

そんなこんなで東京電力の経営力が問題になりつつあり、
電気料金の値上げも検討されているとか… 冗談じゃないですよね。
最近は暖かくなってきたこともあり、輪番停電が行われずに済んでいますが、
ただでさえ不都合を背負わされているのに、
東京電力のミスを利用者に埋め合わせようなんて…
まぁ、仮に国費が投入されれば、
東京電力管轄外の人にとって冗談ではないという話になりますが。
節電を求めるなら、節約すればするほど安くなるとかすればいいのに。
電気料金を値上げするなら、福島第一原発30キロ付近に
東京電力の本社を移転することを表明してからにしてもらいたいです。


◆ニュースネタ 義理と人情
海外から支援の手が伸べられていて、本当にありがたい状況になっていますが…
今はいいとして、この先は「ありがとうございました」だけでは済まないわけで…
日本人の精神に照らし合わせてみても、
この恩義には何らかの行為で報いる必要が出てくることでしょう。

例えば、早い段階から支援を続けてくれている在日アメリカ軍、
これだけ高い貢献を見せられると、
日本の都合で在日米軍は日本から出て行けとは心情的に言えなくなっちゃいますよね。
まぁ、詰まるところ、外交とはそういうものだと言えなくもない気がします。

勿論、善意の行いであることも分かっていますが、
同時にそれだけではないことも覚悟しておかなければなりません。
これで東北地方の農業に壊滅的な打撃が残り続けたら、
FTAに反対とか言っている場合ではなくなるかもしれません。
今はもうあらゆる物事を柔軟に、
臨機応変に対応して行かざるを得なくなっていると感じています。


◆ニュースネタ 夏場の輪番停電対策は?
もう夏は水着で過ごしましょう(笑)
今は暖かくなったので気にならなくなりましたが、
震災報道をしているテレビ局のアナウンサー(特に女子アナ)が薄着でいると、
お前らが節電言うなと正直思いませんでした?
つーことで、夏場はエアコンを使わないように、水着で過ごしましょう。
ほら、脱げよ、脱げ、脱げ!(爆)

どんなに努力しても夏場の輪番停電は避けられないという結論になるわけですが、
生活スタイルは気力さえあれば変えられるわけですから、
すべての人が本気を見せれば対処可能だと考えます。
もう町そのもののを昼夜逆転させるしかないです。
小学校も夜にやります。そうしないと親が夜働けませんから。
暑い昼間に寝るのは無理なので、睡眠は朝方か夕方に合わせていきましょう。
とにかく電力のピークを分散させることが必要なことは確かです。

まずはテレビ番組をバラバラにやることが必要です。
なんだかんだでテレビの影響は大きい。それがこの震災で思ったことです。
今のテレビは8時過ぎに出勤、昼に休み、夜にニュース・娯楽番組と、
同じ生活時間帯を想定した番組構成にしているのがいけない。
報道各局で協定を結んで、各局時間帯を2~3時間番組構成をずらせ。
それだけで、生活のリズムが変化していくかと。
最終的には夜までずらせれば、夏場を乗り切れるっしょ。

まぁ、でも本当にどうなるんでしょうねぇ…
早い段階で対処方法を練ってもらいたいです。
思い切ってやれよ、思い切って。躊躇している余裕はない。

2011年03月24日

自称“穏健派”

震災以降の1週間の日記のタイトルを改めて見てみると、
あまりに過激すぎて吹いてしまいました(^^;
自分としては物言う「穏健派」だと思っていたんですが…
これだけ見ると完全に「過激派」ですね…(汗)
震災以降は他の方々が聖人君子にしか見えないため、
なんとなく、こうチクリといきたくなるというか…逆に疑り深くなるというか…
そう考えると、単に天邪鬼なだけなのかもしれない。
ということで、今日から自称「天邪鬼派」ということで。
ツンデレではありません。漢のツンデレなんて気持ち悪いだけ(苦笑)


◆ニュースネタ 福島原発の影響で土壌・水質汚染が拡大か?
福島周辺の葉っぱ系の野菜から基準値を超える放射性物質が検出され、
出荷停止や摂取制限が行われ、
東京や茨城の浄水場で乳児の基準値を超える放射性ヨウ素が検出され、
乳児へ水道水を与えることを控えるように報道がなされ、
福島県の土壌では通常の1600倍もの放射性セシウムが検出され、
さらには福島原発付近から排出される海水でも放射性物質が検出と、
被害が少しずつ拡大してきているようです。
いずれも現状では健康被害をもたらすものではないようですが、
依然として終息しない福島原発の状況を考えますと、
この先が不安になってきますよね…

一応、放射性ヨウ素は半減期が8日と短く、警戒すべきは乳幼児の甲状腺がんで、
40歳以上の方は関係ないということで、現段階では乳幼児に悪影響を与えるほどでもなく、
放射性セシウムは半減期が30年と長いものの、
人体への影響ははっきりと出ない面もあり、深刻度合いはあまり高いと見られてないとのこと。
大丈夫だとは思うものの、農作物や魚介類で高い数値が検出されてしまうと、
外国への輸出の面で大きなハンデを抱えることは間違いなく、
規制が緩和されない限り、国内の出荷も危うく、危険度とは関係なく廃業に追い込まれかねず、
周辺住民の方々の不安は強まる一方なのは間違いなさそうです。

特に大きいのは土壌汚染の影響と海水への影響。
実際に作物を育ててみないと、どれだけ放射性物質が含まれるかは分からないようですが、
もし出荷制限に引っかかるようだと、
その土地で農業をするのは事実上、不可能となってしまいます。
そうなってしまえば農家は廃業せざるを得ず、生計をどう立てるか問題となります。

そして福島原発から排水される海水ですが…
海水を注入する時点で、海水に放射性物質が含まれることは想定内だったのに、
どうしてそのまま海へ排出してしまっているのかが不思議でなりません。
大量に使っているため、排水せざるを得ないんでしょうが… 垂れ流しじゃん…
もし海への汚染が広がれば三陸一帯も含め、多くの漁業資源を失うことに。
太平洋諸国への影響も気になるところですし、問題が拡大しなければいいのですが…

あと、雨の問題で言えば、被災地の井戸水が怖いです… 大丈夫なんでしょうか?


◆ニュースネタ センバツ高校野球が開幕
センバツ甲子園が開幕しました。
開会式は簡素化と言いつつ、結局、40分…行進が簡素だっただけって…
選手宣誓は素晴らしかったですね。
なるほど、阪神大震災から16年、
偶然にも創部1年目の創志学園から選ばれたことで、
新2年生=16歳の野山主将が宣誓を行うことになり、
喜ばしいものとはいえませんが、妙な因果を感じました。
押し付けがましくなく、あるがままを語り、
仲間の大切さを訴える内容は非常に良かったと思います。
まぁ、高野連が掲げる「がんばろう、日本」は正直微妙な感じもするけれど…
なんかもう規模が大きくて具体性が見えてこない…

心配された応援の方は、ブラスバンド禁止のため、
千葉ロッテやサッカーのような声援型応援が多く、不思議な感じでした。
正直言って、ブラスバンドより煩い(苦笑)
ロッテは敵だから良いイメージないんだわ、やっぱり(^^;
気が休まらないからブラスバンド解禁にして欲しいです…

試合の方は映像でチェックしていないので分からず。
日本文理、九州国際大付属、北海が勝利したようです。
日本文理は地区大会の打率が低かったのでアレと思いましたが、
終わってみれば快勝、甲子園で勝てる強豪校になりましたね。
九州国際大付属は大会記録の1イニング3発の4本塁打で勝利。すげー(^^;
北海は創志学園に競り勝っての勝利、創志学園は創部1年目での甲子園勝利ならず、
ここまで来れたことが脅威だっただけに、夏へとまた力を付けていって欲しいです。

2日目の試合は残念ながらチェックしてないです。
天理、波佐見、加古川北が勝利。
波佐見の松田投手が荒れていたものの、横浜打線を相手に好投したそうですね。
2回戦が楽しみです。
金沢の釜田投手は2回の1イニングだけ見ましたが、
横浜の山口投手みたいな感じで、まだフォームも荒削りかなと。
夏へ向けてさらなる成長を遂げてもらいたいです。


◆プロ野球 結局、セリーグも4月12日開幕へ
それなら最初から、と誰もが思っていることでしょう(^^;
思っていた以上に巨人がスンナリと頷きましたね。しかも東京ドームを出るとは。
一体、何があったんだと穿ってしまいますが…
世論の反発が想像以上だったために、政治的な動きでもあったんですかねぇ…
まぁ、結果的には良かったんじゃないでしょうか。

一応、輪番停電は夜の1回だけが定着しつつありますし、
夏場前まではナイター以外の電力問題はクリアされそうな雰囲気になってきましたが、
被災地の復旧が予想以上に遅れているため、
そちらとの関係で開幕できるかが微妙な感じがなくはないです。
仮設住宅に住める段階まで行けば問題ないと思いますが、
避難所生活が続くようだと心理的に後ろめたいものは残ります。
ただ、これ以上、開幕を遅らせてしまうと、日本全体が意気消沈しかねず、
それまでに復旧の目処が立つことを祈りたいです。
あとは福島原発の問題か。
放射能で騒いでるようだと、関東地域のスポーツは難しいなぁ…


◆プロ野球 西武の外国人投手が勝手に帰国
最近は地震・原発・停電しか頭になかったので、
野球関係の話の大半をスルーしていたんですが、
埼玉西武ライオンズのグラマン投手とシコースキー投手は球団が帰国を許可したのではなく、
その前に勝手に帰っちゃったらしいですね…
相次ぐ余震や被災地の映像、福島原発の影響で不安に駆られるのは分かりますが…

でも今回のケース、球団側から解雇する可能性は勿論として、
選手側から契約解除を申し出て、認められる可能性もゼロではないと思われます。
契約前との事情が天災によって大幅に変更したと認められれば、
選手側から契約解除できる可能性はあります。
まぁ、ただ、直接的被害に遭っていない埼玉で安全性が損なわれていると認められるとは思えませんが。
東北楽天の外国人選手なら、可能性はあるかもしれません。
ただ、そうやって事情変更を盾に実際に契約解除を求めてきたとしたら、
球団側が徹底抗戦で争う姿勢を見せるかというと、それもまた疑問で、
仮に揉めたとしたら、合意契約解除になる可能性が高いと思われます。

そういうことを考えると、開幕までにグラマン投手とシコースキー投手が帰ってくるかは、
正直五分五分どころか、可能性は薄いのではないかという気さえしてきます。
リリーフを任せようと思っていた2人が抜けるのはチームとして大打撃で、
残る抑え候補は小野寺投手のみ、リリーフが手薄になるのは必死です。
現に日ハムとの練習試合で2試合連続終盤に逆転負けを食らったという話も…
こうなってくると、大石投手や菊池雄星投手をリリーフで使わざるを得ないでしょう。
一気にチームの台所事情が苦しくなってきましたね…

2011年03月23日

老害

高野連は音を鳴らさなければ、失礼に当たらないと考えているようです…
センバツ甲子園大会・開会式も縮小、入場行進曲もなしだとか…
…別に誰も騒音対策をしろとか言っているわけじゃないんですけど…
そんな風に最初から開会式を縮小するのだったら、
別に東北高校を早々と呼ばなくても良かったんじゃないでしょうか。
試合前日までに来てくれればいい、と何故言えなかったのでしょうか?
そういうつもりで1回戦最後に試合を組んだはずでしょう?
今となっては逆に嫌がらせかよとさえ思えてしまいます。
移動費用は出ても滞在費を丸々出してくれるわけじゃないですからね…
(一応、選手・監督・部長らは高野連から助成金が出ます。意外と知られてない?)

被災地や東北高校に配慮するなら、最初の時点で開会式の縮小を決め、
東北高校は呼ばずに、もしくはキャプテン1人と引率1人の召集に止め、
試合前日に現地入りしてくれれば良いと対応すべきだったはずです。
もう東北高校を呼んだ時点で、大会は普通に開催すべきだったと思います。
どうにもこうにも高野連のやることは中途半端な対応に終わってしまっている気がします。
やるならやるで、どうしてしっかりと貫徹できないのでしょうか?
高野連が見ているのは被災者や球児ではなく、口を出してくる腐った大人達の方なのでは?
球児達の活躍の場を奪わないように配慮するのなら、毅然と立ち向かって欲しいです。
最近は高野連も少しは良くなってるかなと思っていましたが… 相変わらずですね…


◆ニュースネタ 浅草・三社祭が中止に
5月20~22日に行われる予定だった東京浅草の三社祭も中止だそうです…
喪中の期間は一体どこまで広がるんでしょうか。
いつまでもこんな沈痛な気持ちでいなきゃいけないんですか?
ストレスで潰れちゃいますよ。被災地の人を支えるべき人までが潰れてしまう…
苦渋の決断だとは思いますが、安易に中止にせず、
二者択一ではない選択肢をもう少し柔軟に考えてもらいたいです。

それに関連して言えば、各地で大学の卒業式等が中止になっているのも残念です。
こんな時だからこそ新たな門出を祝ってあげて欲しいのですが…
「贅沢は敵だ!」「欲しがりません勝つまでは」の時期でも、
卒業式はやったと思われますが…
ツィッター卒業式なんてのがニュースになってましたが、
どんな形でもいいので、卒業生を祝うような催しは行って欲しい気がします。
…入学式は親のためのイベント的な感じなので、正直要らんと思うが(^^;


◆ニュースネタ 被災地復旧に財産権の壁
自動車だけでなく、家までもが津波に流されてしまっているだけに、
所有者の確認が全くできていないようです。
津波に流されていれば、どちらも使えないわけですが、
自動車や倒壊家屋の中に、所有者にとって使える物、
とりわけ契約関係の書類が残されている可能性もありますし、
瓦礫だから簡単に処分とはいきませんよね…
そこのところをどうするのかですが… 難しい問題です。

手間ではあるものの、撤去作業をしながら、中に物があるか確認するのが良いのですが、
それではあまりにも時間がかかりすぎてしまいます。
現状、被災者一人一人に確認するわけにはいきませんし、
地区ごとに日にちを決めて、住民確認の上で一斉撤去するしかないでしょう。
流された自動車は頭の痛いところ…
今回は債務者だけでなく、債権者も被災しているので、
東北以外に本店のあるような大手なら権利関係の把握も可能でしょうが、
地域銀行や地域密着型の中小企業の場合、債権者からの把握も難しいと思われます。
その点をどうするのかが、今後の政治的課題なわけですが…
こればかりは良い案が出てきませんね…
借金も貸し出しも全部をチャラにするしかないんだろうか。
そうなると東北以外の地域の権利関係も微妙になってきそうだし…


◆プロ野球 ナイターをするには?
セリーグはどうしてもナイターをやりたいようです。
まぁ、別に方法がないわけじゃありませんが。
簡単に考えれば、電力消費量の激しい時間帯を外せばいいということですから、
夜9時プレイボールで夜11時試合終了の時限ゲームにすればいいんですよ。
これなら政府や東京電力に文句を言われなくてすみます。
9時~10時はまだ輪番停電の範囲内ですが、ギリギリ妥協できる範囲でしょう。
11時を超えてしまうと、帰りの交通に支障を来たす可能性が高いので、
2時間限定で開催、5回を超えていれば試合成立でいいんじゃないでしょうか。
プロ野球で2時間を下回る試合は少ないですが、
高校野球の場合は早くて1時間半という試合もあるだけに、
頑張れば9イニングやれるんじゃないでしょうか。
どうしてもナイターをやりたいなら、そうするしかないでしょう。
この案なら文句言われないと思いますよ。実現性のほどはともかく。

結局、セリーグがナイターをやりたがっている最大の理由はメディアでしょう?
テレビやラジオの放映権料を気にしているからです。
つーか、もういっそのこと6時~8時まではマスメディアも放送禁止にすりゃいい。
そうすれば多くの人がテレビを見れないし、大きな節電対策になります。
暴力的ではありますが、それぐらい本気を見せてもいいのではないでしょうか。
個人的には禁止をするのは好ましくないと思っているので、
業界内で自粛の方針を打ち出せるのが一番いいかと思っています。
そういう意味ではセリーグはカスです。
後から文句を言うのが卑怯ではなく、
あとは行政指導や法律で禁止するしかないぐらいに業界が腐ってるだけです。

ここに政治の話を交えるのはアレですが、現状の政府の仕事が過重すぎる。
政府は被災地救援と福島原発問題に専念して、
それを補助する法律作成等は閣僚以外の与党と野党が協調してやるべきなのですが…
相変わらずというか何というか… もうちょいなんとかならんのか…

2011年03月19日

喪中

日本中、あらゆるイベントが中止・延期です。
この連休のイベント中止は致し方ない面があるものの、
5月のGWに行われる浜松祭りまでもが早々に中止を決定…
テレビのCMも同じものばかりですし、いつまで「喪中」ムードなのでしょうか。
昨日はプロ野球セリーグ開幕を散々叩いておいて何ですが、
この行き過ぎた被災地への配慮も少し気になっています。何もできないじゃん。
なんていくか、全体的に雰囲気に流されているだけなんじゃないの?、と。
そこに全く信念・信条が見られない大衆心理だけで動いている感じがして、
非常に嫌な感じがしています。
もし、これで被災地の報道を上回る新たなニュースが出てきたら、
みんな被災者の人達のことを忘れてしまうのでは…?

私個人の意見としては、喪中は2~3日でいいかと思います。
日常から非日常になってしまったら、望むのは日常です。
毎日聞いていた声、光景をまた見たいと望むのではないでしょうか。
まだ電気が復旧していないところが多いので、良い例とは言えませんが、
毎朝見ていたテレビの占い番組が被災地の情報で潰れていたらどう思うでしょうか。
多少なりとも寂しい気持ち、他の地域の人に悪いな、という気持ちが浮かぶかもしれません。
食料や水、電気といった生活に必要なものを確保させるのが第一ではありますが、
そろそろ「日常」を送ってもいいのではないでしょうか。
加えて、関東地域の人は福島原発に対する不安と、計画停電に対する鬱屈した思いで、
精神的にかなりストレスが溜まっていると思われます。
いつまでも辛い被災地報道では疲れてしまいます。
笑顔や安心を届けることも必要な段階に来ていると思われます。

そうやって「日常」を届けるにしても、相応しい番組と相応しくない番組があります。
相応しくない番組は、「欲」を過度に刺激するもの、
例えば暴飲暴食をする大食い競争、食べ物を無駄にするパイ投げ等です。
他に「死」を愚弄するもの、「忌まわしき記憶」を呼び起こすもの(地震・津波)、
他人をバカにするもの(他人を貶めて笑いを取る番組や地震や津波で笑いを取ろうとする等)、
これらは普通に考えて相応しくない番組だと言えますが、
逆にそれ以外はそれほど自粛を続ける必要があるのかなと思っちゃいます。
まぁ、それだけ下らない番組が増えたのかもしれませんが。テレビ見ないので知らんです。

イベントに関しては被災者に対する配慮は勿論ありますが、
関東地域では電力の問題と余震に対する安全性の問題があります。
とりわけ平日夜のイベントは電力消費量がピークに達することもあり、
開催は厳しいと言わざるを得ません。
ただ、今のところは土日祝日なら開催できそうですが、
今後は土日操業・夜間操業の工場が増えてくることが予想されますので、
この先はどうなるかまでは分かりません。
あとは安全性の問題、東北の余震だけでなく、
茨城県沖・千葉県沖で余震が続いており、震度4~5も珍しくない状況ですので、
観客の安全が確保できず、パニックを起こしてしまい、
明石の花火大会のような悲劇が再び起こらないとは言えません。
それでも現段階では西日本地域なら、これらの問題はカバーできそうですから、
いつまでも喪に服し続けることなく、西から東の人々に活力を与えてもらいたいです。


◆ニュースネタ 本当に「買い占め」はあったのか?
今日、電気店やパソコンショップを幾つか見てきましたが、
単三電池は多少あるものの、単一・単二電池は完全に売り切れ、
報道の通り、物不足の感はあります。
これだけ見ると、買い占められたと思っちゃうのですが、
よくよく思い返してみると、
計画停電発表前の日曜日夕方には、電池は普通にありました。
つまり、計画停電発表とともに、みんなが電池に殺到したわけで、
それは必要ないから買っているのではなく、
「電気が使えない→懐中電灯や電池を使えるようにしないと」と、
多くの人が必要に迫られたことに対する結果に過ぎず、
日曜・月曜の段階では買い占めという現象はなかったと思われます。
唯一、買占めがあったと言えるのは、帰宅困難者が出た金曜日の夜のことで、
企業が帰宅困難者のためにパン等の食料を買い込んだことがそれに当たるでしょう。
でも、それさえも必要性がなかったとはいえず、
買占めなのかと言われると微妙な面もあります。

このように当初は「必要に迫られて」の行動てあったと思われますが、
その結果を見た買い損ねたお客さんが「買い占められた」と誤解してしまい、
ひょっとしたら他の商品もなくなってしまうかもと思い込んだ人が、
ティッシュやトイレットペーパーや米を買い込んでしまい、
それが他の人が買い込んでいる、私も買わなきゃと焦りを生んでしまい、
さらにそこにマスコミが便乗して報道されることにより、
商品が残っていたらラッキー、即買いというレア感覚を生み出し、
その結果が今の惨状になったような感じを受けています。
最初は小さな波だったものが、被害妄想と誇張報道により大きな波となり、
私たちを襲ったように思えます。
これが集団心理の恐ろしいところですね。

1週間経って冷静になると、簡単に見えてきますが、
冷静でないと簡単に乗せられてしまいます。
義捐金詐欺もそこを狙った悪事なのでしょう。
支援する側が落ち着いていなければ、被災者の方々を助けることはできません。
この連休でゆっくりと気持ちを落ち着け、
冷静な目で今と被災者の方々のことを思っていただきたいです。


◆メディアネタ 今の気分の歌は?
震災以降、ZARDの『負けないで』や岡本真夜の『TOMORROW』をよく聞きますが、
他の人の感覚に口を出すわけではありませんが、何となく違和感が消えません
それは被災者に向けてではなく、
被災地の映像を見て勝手に欝になってる私達に向けてじゃないの?、と。
個人的にしっくり来たのは、地元のSBSラジオのジングルで流れている、
昨年紅白でも歌っていたクミコさんの『INORI~祈り~』、
「泣いて、泣いて、泣き疲れて」というフレーズがしっくり来ます。
まだ新しい一歩を踏み込めないほどに精神的に疲弊している人に、
「頑張れ」というのはちょっと違うんじゃないかな、と。
まだ食料や水、インフラも未整備で、過去も振り返られず、
今を生きることだけに懸命で、ただただ我慢するしかないと想像しますが、
それが少し落ち着いたら、その我慢した感情をどこかで吐露して欲しいです。
そんな思いがこの歌と一致する感じがします。
紅白の時は特に何とも思わなかったんですが、今は来ますね。


◆プロ野球 政治家の批判にあっさり屈し、セリーグ開幕は再考へ
文科相や経済産業大臣、都知事の批判を受けて、あっさり再考となったようです。
ファンの批判や選手会の批判には全く応えなかったくせに。
裏を返せば、政治家の勧めで日程どおりの開幕を決定したということでしょう。
報道で積極的に発言していた渡辺恒雄氏や森善朗氏の一存で動いていたということか…

まぁ、彼らの思惑も全く分からんわけではないです。
この行き過ぎた喪中ムードのままでは、被災地だけでなく日本中が沈み込み、
経済活動が停滞してしまうことは間違いありません。
(まぁ、半分以上は東京電力のせいではあるのだけれども)
その停滞ムードを打ち破るものとして、プロ野球が上がったのでしょう。
残念ながら、その思惑は想像以上の喪中ムードと、
計画停電で溜まりに溜まったストレスを抱えた人々の反感を食らっただけでしたが。

そんな感じで、明確な悪者が登場してくれたおかげで、
随分とストレスが発散できたような気がします。
まさに日本を救ってくれましたね(苦笑)
これで開幕を延期するなり、屋外球場のデーゲームに切り替えるなりすれば、
万々歳といったところでしょう。
もし、仮に、狙って悪者になろうとしたなら、渡辺恒雄氏は凄いですね。
とちあえず、野球とかよく分からない人も、怒っておけば楽になるので、
セリーグに怒りをぶつけておきましょう(^^;

…とか言ってたら、開幕は29日に延期…たった4日か…
「滅灯ナイター」ね… それでもナイターにこだわるか。
まぁ、全てをデーゲームで賄うのは無理があるから、
現実的にはそうなるんだろうけれども、
それまでに輪番停電への取り組み方がどう変わってくるか。
今の形は持続可能な形ではないだけに、今後の取り組み方次第でしょうね。
延長戦なしの9回打ち切りはファンにとっては残念ですが、
輪番停電が続く限りは我慢しなければならないかもしれません。
夏場のデーゲームは、昨年、死者を出そうとしたこともあったのに…
実際、輪番停電は長引くという話で、夏場の電力需要はとても賄えないという話も。
今の輪番停電のように3時間も切ったら、間違いなく死者が出るでしょうね。
そこのところをどうするのか、野球界だけでなく、私達の問題でもあります。

正直、まだセリーグの提案は受け入れ難い案ではありますが、
逆に今の輪番停電の無計画さを嫌味に指摘してもいます。
今後、停電をどう行っていくのか、もっと考えていかなければなりませんね。

一方のパリーグに関してですが、こちらも問題がないわけではありません。
被災地への配慮という面はクリアされるかもしれませんが、
実際、4月12日に宮城で試合ができるまでに復興計画が進むのか、
4月12日までに千葉県沖での地震が収まり、千葉で安全に試合ができるのか、
輪番停電が続く中、交通の便が悪い西武ドームで交通手段を確保できるのか、
東北電力への協力という意味では北海道も協力せねばならず、
札幌ドームも西武ドームと同じ条件を負う必要があるのではないか、等々。
とりわけパリーグは4球団が東日本に位置しており、
東京電力だけでなく、東北電力も輪番停電に踏み込めば、電力問題はより厳しくなります。
まだ時間はありますが、何も対策なしでは開幕に踏み切れず、
クリアすべき問題はまだまだ多いと言えます。


◆高校野球 センバツ甲子園は予定通りに開幕。しかし…
ブラスバンドは禁止、チアリーディングはOKだがボンボンは禁止。
その基準は一体、どこにあるのでしょうか? ラインがよく分からない。
甲子園大会は、第一には選手のための大会ですが、
同時に応援団やチアリーディング、ブラスバンドらの晴れの舞台の一つであり、
甲子園での応援は応援する側にとっても名誉なことです。
それを中途半端に禁止する意味が分かりません。何がいけないんでしょうか?
華美になるのが嫌で、教育目的という面を強調したいというなら、
無観客試合でやればいいじゃないですか。NHKの放送も勿論なしで。
どうにもこうにも中途半端な感が否めません。
やるといったなら、しっかりとやりましょうよ。覚悟が全く感じられません。

2011年03月18日

東●ドーム、爆発しろ

あくまで「リア充、爆発しろ」とかけているだけなので、
爆破予告しているわけではないので、悪しからず。
まぁ、それでもいいけれど、湊さんに迷惑かけるんで(苦笑)

プロ野球はセリーグは3月25日に強行開幕の予定、
パリーグは4月12日に開幕を延期すると発表されました。
…セリーグに関しては皆さん同じお気持ちでしょう…
野球人として野球を見せたいという気持ちも分からなくはないですが、
それは被災地の救援活動、インフラ等の復旧活動が済んで、
生活の復興段階になってからの話で、
救援活動も完了したと言えない段階で、「勇気付ける」云々はありえません。
肝心の選手達が開幕は時期尚早という立場なのに、上がやれというのは何なのか。
自分たちの利益追求だけじゃないですか。話になりません。
もうファン総スカンで、ガラガラの球場でやらせればいいんですよ。ファンストライキだ。

プロ野球の試合をやりたいなら、昨日書いたように、
巨人は東京ドームを出て、地方の屋外球場へ移動し、デーゲーム開催するしかないです。
それが開幕することの最低条件でしょう。
昨日のように、電力需要が逼迫している中、野球をやってたらどう思いますか?
もう東京ドームを爆破しますよ(苦笑)
屋根を取ってやったぜ、ありがたく思えよ、って感じです(苦笑)
…まぁ、実際にやったら、潰れるだけですが。
もうセリーグ死ねよ、巨人滅びろ。

以上のことを、日本野球機構と巨人のサイトにメールで抗議しておきました。
巨人の方はメールアドレス必須なので、送るのが嫌という人がいるかもしれませんが、
日本野球機構の方は匿名可能なので、抗議したい方はこちらへ。
http://www.npb.or.jp/
左の「ご意見箱」からどうぞ。


◆ニュースネタ 福島原発
当たり前すぎて誰も言わないけれど、福島原発は東京電力のものですよね?
でも福島県は東北電力の管内、すると福島原発への電力供給は東北電力から送るのでしょうか?
さすがにそれはあんまりなので、東京電力から引いてると思いたいですが…
柏崎や福島はまだしも、青森とか無理ですよね。すると…
(どうやら、東北電力かららしい… 被災地にムチ打つようなことを…
 少しでも節電して、東北電力にその分の電力を渡したいところですが…
 北海道の方々にも頑張っていただきたいです)

つまり、我々が電力を使うたびに、東北の人たちを殺しているということですな。
この人でなしが!
昨日、「電車を間引く」という表現が使われていましたが、
関東・静岡県東部の人達は東北の人々を「間引いている」ようなものです。
(「間引く」の意味を知らない人は、ウィキで調べてみましょう)

昨日は空中・地上から放水が行われましたが、効果の程はどうだったんでしょうか?
これが失敗すると、かなり痛手となり…
もうこうなったら最悪、爆破するしかないんじゃない? 福島原発の周辺を。
海の被害でこうなったら、海で直せばいい。
海岸線を崩壊させて、海水を直接引いて水没させるしかないでしょう。
…まぁ、放射能が海に漏れる可能性が強くなってしまいますが…
それが嫌なら、コツコツ海水を引き入れて、湖に水没させるような形にできないものでしょうか。
頭が痛いところですね…

それにしても作業員の方々の被爆状況が心配ですね。
上から指示を出す方はいいけれど、実際に作業をする人は大変です…
上の指示が遅すぎると糾弾するのは当然ですが、
実際に作業をしている方々の決死の覚悟を考えると、複雑な思いです。
なんとか成功することを祈っていますが、
最悪な事態を想定から外している対応はいかがなものなのでしょうか。
そろそろ最悪な事態を想定した備えが必要なところまで追い込まれた気がします。


◆ニュースネタ 為替の円高に対して与謝野氏が発言「有り余る資金」
…保険者の国民からすると、すごーく複雑な発言ですよね。
「潤沢にある」ならまだぼかせるけれど、
「有り余る」だと「余ってるなら返せ!」と思っちゃいますわな…
ケチつけて満額払わないどころか、ビタ一文払わないこともありますし…
そんなツッコム話でもないけれど、複雑な思いに駆られることは確かです。
そんなんだから外資系の保険会社に…


◆ニュースネタ 輪番停電
静岡県東部は先日の富士山地震の影響で(名称ないものの敢えてそう呼ぶ。地図見て)、
熱海等の一部地域を除いて、輪番停電からは外されていたのですが、
昨日の電力不足を背景に、今日から再び輪番停電に加わることになったようです。
今日の第2グループは午前・夜の2回予定されており、
昨日と同じペースなら2回とも停電となっちゃいそうです。
まさに「人が優しくしたら、この付け上がりやがって!
 今までは大目に見てきたがなぁ、耳を揃えて返して貰うぜぇ!!」という感じでしょうか。
つーか、そうとしか聞こえません(苦笑)

昨日、みずほ銀行のATMが止まったそうですが、
この輪番停電をやっている中で、
自動販売機やATMといった無人販売機の電源は切らないんですかね?
自動販売機は夜間の明かりを消灯するとのことでしたが、電源ごと切っちゃえばいいのに…

あー、そういえば、三島市内のガソリンスタンドは全く混雑していません。
東名を下りて、ぜひ三島市で給油をどうぞ。


◆ニュースネタ 被災地の方々へ
これまで被災地の方々に関しては、敢えてコメントをしてきませんでした。
それはまだ過去を振り返る段階ではないからです。
助かった命が失われないことを祈っています。

被災地への情報は未だに少ないでしょうが、全国各地から受け入れの声が上がっています。
住み慣れた場所を離れるのは寂しいし、悔しいでしょうが、
今は命を繋ぐことが大切なので、
西日本地域への「疎開」(移住が適切だけど敢えて)も考えて欲しいです。
福島原発からの退避も、被災地の復興も時間がかかることが予想されますし、
新しい場所で生活することも視野に入れていただきたいです。
生き残った人はどんな形でも生きていただきたいです。

2011年03月17日

おはようウナギ

たまにスイッチを入れたテレビで、公共広告機構のCMばかり見ている気が…
企業が自粛しているのでしょうかね。
まぁ、あまりお気楽なCMをやられてもアレですが。
微妙なCMが大きすぎたということなんだろうか(苦笑)

昨日は地震もありましたが、その前の夜7時~9時まで輪番停電が行われました。
明かりが付いている中、一斉に電気が消える光景はある種の爽快感がありましたが、
実際に電気が付かないとなると、なかなかに不便なものです。
ウチのマンションは過去2回ほど停電になっていたので、どうなるかは分かってましたが、
水道も電気によってポンプで引き上げるため、水道も使えない、
結局、特にやることもなく、ラジオを聴きながら床につくしかないというのは、
なかなかに手持ち無沙汰でした。
近くのスーパーの電気も消え、ガードマンの振る誘導灯だけが付いている光景はシュールで、
隣の自動車学校では電気が一斉に消えて、走っていた教習車が途方に暮れるなど、
(つーか、広報でも呼びかけていたのに、何で6時に終わりにしなかったのか謎)
停電の影響は想像以上に大きいと言えましょう。
ウチはマンションの8階で、日頃から階段を使っているので、
よほど重い荷物を持たない限りは無問題ですが、10階以上になってくると大変でしょうね。

しかし、この混乱はいつまで続くのでしょうね…
実際に工場は操業停止にしていたり、営業時間を部分的にしたり、社員に自宅待機を命じたりと、
既に経済活動に大きな影響を与えています。
観光地は既に干上がっている状態で、箱根も熱海も伊東もダメです。
今日から東海道線の在来線が復旧し、熱海・三島・沼津・富士の電車も動くようになりましたが、
昨日までは終日完全ストップという状態で、
電車を使うなら新幹線を使えという無茶苦茶な状態で、
新幹線の駅がない沼津の人は途方に暮れるしかないという厳しい状態でした。
交通網が多少復帰したとしても、停電が行われる限り、
観光に出ようという気分にはならないでしょうし、
それに加えての福島原発の放射能漏れで海外からの観光客も絶望的でしょう。

商品の供給不足も厳しく、乾電池等の防災グッズは、
停電の影響のない静岡県西部にも出ている有様です。
そりゃ被災地域に比べればマシなことは確かで、
乾電池がない、ガソリンがない、インスタント食品がない、トイレットペーパーがない、
それぐらいな生きてはいけますが、お米まで品切れ状態です。
小売業者が被災地を優先した結果がこうなのか、流通のストップでこうなっているのか、
単純に消費者の不安が爆発的になって買い占めているのか分かりませんが、
ジリ貧間違いなしのこの状況の見通しはやはり厳しいと言わざるを得ません。
被災地ではガソリン・灯油不足が大きな問題になっているようで、
政府による買い上げなど、かなり大胆な政策を取らないと、東日本全体が死にかねません。
今後、供給不足による商品価格の上昇が続くことが予想され、
デフレを嘆いていた経済人や政治家にとっては嬉しいのかもしれませんが、
もうそれを通り過ぎてインフレになるのは間違いないと思われます。
そこに子ども手当ての打ち切りや高校無償化の撤回といった家計を直撃する政策を取れば、
さらに死が近づくことは間違いありません。
個人的には復興予算は所得税の上乗せによる増税と、
被災者の税控除によって賄うべきだと考えていますが… どうなるんでしょうね。
もうそこら辺で既に民主党と自民党の意見に隔たりが大きく見え、大丈夫なのかと心配になります。

輪番停電は少なくとも1ヶ月続きますし、この調子だとそれ以上続くことも予想され、
福島原発の避難は東北の被災地以上に長期化する可能性があります。
そう考えると、抜本的な対策を採っていく必要があるかと思います。
工場は停電があっては仕事になりませんので、夜間操業や休日操業を考えねばならず、
その場合の手当てや騒音に我慢する体制を作らざるを得ないでしょう。
ガソリンや物資の安定供給のために、政府が介入する必要もあるでしょうし、
ガソリンが不足している現在では、被災地以外の統一地方選挙の実施も危ういと思われます。
現状では選挙カーで回っている候補者がいたら、袋叩きですよ(苦笑)
東北3県以外にも茨城や千葉をはじめ、三重などの沿岸地域では被害が出ていますし、
選挙延期の地域はもう少し拡大するべきでしょう。
あと電力不足の面を考えれば、ピーク時の夜6時~8時までのテレビ放送は考えるべきでしょう。
放送するから見る、という図式は好きではありませんが、
短期間だけでもいいので、視聴者がテレビから離れられる工夫をしてもらいたいです。


◆ニュースネタ 石原慎太郎東京都知事が「天罰」発言
私は、毎晩、「東京が爆発しますように」と祈りを捧げている可能性を
決して否定するものではないことを知っていることがあると思われるので(すげー日本語(^^;)、
都知事の発言は許します。
まぁ、政治の混迷の天罰を東北地方の人が受けることに矛盾がありますので、
不用意な発言であったことは間違いないでしょうが、
そこまで目くじら立てるほどのことかと思わなくもないです。
…つーか、石原都知事の不用意な発言なんていつものことですし…
そういう人だと分かって、東京都民は選んできたのでしょう? 今更のことでしょうに。

それにしても、ラジオを聴いていると(TVは節電のためにほとんど見てません)、
皆さん、本当に心が美しく、優しい方々だと思いますね。
私にはとても無理です。
震災に被災した方々の映像や言葉に心を痛めているのは同じですが、
だからといって身の回りの生活の不便に文句を言わないことはできませんし、
言葉を押し留めておくことはできません。
まぁ、でもそうなると、お店で商品の買占めをしている人達は、
ほーんのごく一部の、心の狭い、可哀想な方々なんでしょうねぇ…
…どちらも本音であることは決して否定するものではないけれども、
だからといってその矛盾感が認められるかというと、そこまで私は人間できてないです。
ラジオはともかく、テレビでマスコミが計画停電を報じ、節電を呼びかけると、
「マスコミ爆発しろ!」とかツッコミを入れたくなる衝動を止められないというのが、
人間というものではないでしょうか。
暴動はさすがに見苦しいと思いますが、我慢強いと言われているのをあまり美徳とは思いませんねぇ…


◆高校野球とプロ野球 開催すべきか否か
高校野球は開催してもいいんじゃないでしょうか。
勿論、東北高校の選手達が公然と移動できることが前提ではありますが。
開催場所は輪番停電が行われない阪神甲子園球場ですし、
過去に上越地震や東北地震でも被災者を勇気付けてくれましたから、
開催は問題ないと思います。
唯一、問題があるとするなら、東日本地域でのテレビ放送の是非ぐらいでしょう。
輪番停電が行われている間は、テレビで甲子園大会を見ることはまずないでしょうが、
ラジオでぐらいなチェックしてもいいかなと思ったりします。

プロ野球の方は無理です。
セリーグは開催、パリーグは延期で意見が分かれているようですが、
仮に開催しようというなら、東の球団が西に仮本拠地を作るか、
ドーム球場を捨てて、地方球場でデーゲームを開催するかの2択しかありません。
いずれの選択肢も、東日本にフランチャイズを持つ球団に一方的に不利で、
西日本の球団が優遇されてしまうだけに、この選択肢を取ることは無理でしょう。
もし、東京ドームや神宮球場は停電を免れるからとか考えて開催を要求をしているとすれば、
そんなことをほざいている球団幹部を殺したくなります。
輪番停電が行われる限りは無理です。
観客なしで試合をするつもりなら構いませんが、それは興行として破綻しているでしょう。
夜、真っ暗な中、仕事もなく先行き不安を抱えている人が数多くいるのに、
電気を煌々と付けてのんびりと野球をやっていたら、元気付けるどころの話じゃないですよ。
停電・節電という同じ条件化で試合が行われて初めて共感が生まれるかと思います。
電気の見通しが付かない現状では、開幕は延期せざるを得ず、
その間にデーゲーム開催への変更と地方球場の確保をして、
初めて開幕という議論が出てくるべきかと考えます。

2011年03月15日

地震なう

静岡県東部です。地震がありました。
でも三島は震度4で、前回の東日本大震災の時の揺れとあまり変わりませんでした。
前よりも物は落ちてきましたが、前回少し整理しといたので、特に問題なしです。
ご心配なく。


(追記)
今日は夜7時から8時まで計画停電があったため、
早めに床に着いたものの、眠れず、NHKのラジオを漫然と聞いていたら、
仙台からの電話レポートで、電話の方が余震で横揺れを感じると言っていて、
大きかったらこちらも揺れるかな~と思ってたら、かすかに横揺れを感じ、
そのうちに下からグツグツ感じるものがあって、
縦横に揺れて、不安定な物が落ちてきました。
そういう意味では、東北の地震と全く連動していないとは言えない感じがします。
間違いなく、先に揺れてたのは東北方面で、そこに地震が合わさった印象です。

あまり変なこと書くと、妙な情報で錯乱させるかと思って書いてませんでしたが、
ニュージーランド地震の例から、こういうケースがあるだろうなと予想はしてました。
大きな地震から横に広がっていったケース、
フォッサマグナ付近の長野・新潟でも地震があったので、いつかは来るかな、と。

あと、気のせいなのか、横になっていると、
なんとな~く下からブクブク沸き立つ雰囲気というか、
温泉の上にいて、蒸気で下から浮かされる感覚? そんなものをここ2~3日感じてました。
多少すっきりした感じはあるものの、まだ沸き立つものを感じることがあるので、
余震があるかもしれません。
強い揺れに晒された富士方面が心配です。

ちなみに東海地震はもっと静岡寄りなんで、それとは違います。

続・“無”計画停電

輪番停電の初日は第5グループ(こちらでは富士方面)が停電となりましたが、
他のグループは行われなかった模様です。
ただ、今日の当番表を見ると、昨日の第5グループに当たる役回りが、
第2グループが担当することになっており、今晩は停電することがほぼ確実です。
つーわけで、午後6時には寝れるように頑張ります(笑)

初日はそんな感じで、東京電力にとっては、わりと順調な一日だったようですが、
電車の運休が相次ぎ、工場の操業や営業を見合わせる店舗も相次いでおり、
民間におけるかなりの努力の結果によるものだったと思われます。
昨日の公共交通の大混乱を受け、電車を中心に制限付きの運行が多く、
工場の方も2~3日中には再開せざるを得ないでしょうから、
今後の見通しは厳しいと言わざるを得ません。
本当にこれを1ヶ月続けるのでしょうか。東日本の経済は間違いなく死にます。
とりあえず、電車等の公共交通は計画停電から外れる可能性が高いというのは朗報、
なにせ出勤・通学できませんからね…
出勤できずに致し方なく休業にしたという企業も少なくなかったことでしょう。
公共交通が死んでしまうと、自家用車通勤をせざるを得なくなり、
ガソリンの需要が大幅に増、さらには企業の自家発電機の燃料としても需要増大、
東日本の経済がジリ貧になることは間違いないですからね…

一方で、関東地域を中心に、乾電池・懐中電灯・携帯ラジオ・インスタント食品、
ガソリン・軽油・重油の需要が爆発的に増大しており、品薄状態が続いています。
昔の懐中電灯が単一電池の燃費が悪いものだったので、買いに行ったら既に品切れ、
まぁ、単三のエネループを主力にしているので、問題なく回せそうではありますが。
仮にこの混乱が続くようなら、西日本の人に電池を送ってもらいたいです(苦笑)
湊さん、もしもの時はよろしくお願いします(^^;

西日本の方にお願いしたいのは、安易な節電などではなく、経済活動の活発化です。
西日本の人が節電をしても、ほとんど意味がないのは報道の通り。
むしろ、東日本の経済活動は停滞が予想され、観光業は完全に死に絶えかねません。
箱根は地震の影響で精神的に旅行をする気分ではないことに加え、
ロマンスカーが来ない、小田急線が動かないで、観光地として死んでます。
外国にも地震の報道が流れているので、韓国・中国からの観光客も期待できず、
計画停電が続けば続くほど、観光地は死んで行き、路頭に迷う人が増えるでしょう。
そんな状況が予想される中、せめて西日本の方々にお金を使ってもらわないと、
日本の経済は完全に行き詰ってしまいます。
混乱による経済需要ではなく、
生産的な経済需要を西日本の方々に作っていただきたいところです。

あと、マスコミは休業した方がいいんじゃないのかと思ったりします。
同じような切り口の報道ばかりだし、被災地の報道をするなら、
別に東京から中継を繋がなくてもいいでしょうに。
本当に節電する気があるのなら、名古屋か大阪から放送した方がいいんじゃないでしょうか。
東京のマスコミはラジオだけで十分機能するように思われます。

2011年03月13日

“無”計画停電

輪番停電に関しては賛成なんですが… やるなら前々日に発表しとけよ、と。
前日夜にいきなり発表されても、てんやわんやでしょう。
朝方の第1グループなんて準備期間ねーじゃん。アホかと思う。
こればかりはボヤかずにはいられません。
信号機も止まる可能性が高く、交通網は大混乱必死、
鉄道網もどうなるか分からない、これが「計画」停電と言えるんですかね…
話によればこれが4月末まで続くらしい。
もし、そうならば、通学・通勤者は1ヶ月家に帰れなくなるかもしれません。
…んー、どう考えても無理があると思うんですが… 2~3日が限界だと思ふ。

これでプロ野球を始めとするスポーツ興行は事実上不可能となりましたね。
東京23区は停電がないそうですが(すげー不満)、
埼玉・千葉・横浜は例外なく(なのに小田原市や箱根の名前がない)停電なんで、
スポーツ興行なんかやっている場合ではないでしょう。
被災した東北・関東太平洋沿岸地域が大変なのは分かりますし、
停電になるのも已むを得ませんが、
はっきりしたことが分からないと、「計画」が成り立ちませんよ。
つーか、相模原市の人はどうするんでしょうね。3グループにもまたがってますが…
全地域ではなく一部地域が重複するのは分かりますが、
それがどの範囲なのか明確に分からないと、「計画」できませんわな…
これなら一斉停電した方が混乱しないで済むんじゃないのと思ってしまうほど。
昼夜逆転で生活する地域を作った方がいいんじゃないのと思ったり。
もう東京23区は昼夜逆転でいいだろ(笑)
なんだか混乱を大きくしただけのように思えます…

ちなみに私の住んでいる三島は2グループと5グループに所属。
2グループは9時20分~13時、18時20分~22時の2回、
5グループは15時20分~19時まで、
もう午前9時から午後22時まで寝てろということなんでしょうか(苦笑)
いやはや、改めて電気に縛られた生活をしていたことを感じますね。
電気が通じてないと、水も使えない、玄関も開かない、駐車場も役立たない、
1ヶ月間引き篭もり生活を楽しもうと思います(爆)

…つーか、いっそのこと、富士川を越えてやりたい(^^;


(追記)
朝方に起きて、ようやく東京電力のHPに繋がって、細かい区分を見たら…
同じ市内でも停電のタイミングがバラバラなんですね。
三島は2~5の4グループに分割されてました…
信号の付いているところと付いていないところが発生するのか…
ウチは2グループとはっきりしましたが、地区によっては2グループ両方あったりと、
相変わらず停電のタイミングがはっきりせんです…
細かい表を見ると、東京23区内でも停電が行われるようですが、
一部地域だけになると、なんだか被災地のために停電するのではなく、
都心のために停電させられるんじゃないかという気分にさせられてきますね…
他の県庁所在地や工業地帯は停電させられるのになぁ…

2011年03月11日

東北地方太平洋沖地震

もう東日本の人達にとっては語るまでもないことですが…
地震が来た時はまさか宮城県沖が震源だとは思いませんでした。
いよいよこっちでも来たのかなと思ったら… 想像を超える大地震でした。
まだ東北地方や北関東地域の被害状況が伝わってきていないので分かりませんが、
揺れの大きい地域が東日本全体に広がっているだけに、
被害状況の把握や復旧に向けての動きもかなり限定的になってしまうでしょう。
静岡県東部は震度4で不安定な物が落ちてきて、部屋の掃除に悩まされる程度でしたが、
各地域の被害状況を見ると、深刻な気分にさせられます。

もっともショッキングだった映像は4時頃のNHKの津波中継…
田畑を中心に次々と物を飲み込んでいき、逃げる車をも飲み込んでいくような…
最後の方でスーパーか何か少し高さのある建物の屋上に逃げていた人が大勢いましたが、
その人達は無事に難を逃れたのでしょうか。
もの凄く恐ろしい映像でした。まだ津波の影響がありそうなので、まだまだ怖いです。
田舎にはなかなか高層ビルはありませんが、
津波から逃げるためにも、幾つかのビルは作っておかなければならないように思いました。
勿論、津波を想定して準備をしていた上で、その想定を上回る規模だったということでしょうが…
津波の恐怖を改めて感じました。

まだ今後のことを考える段階ではありませんが、
被害規模が広範囲で莫大になることが予想されるだけに、
挙国一致で復旧のための予算編成を行ってもらいたいです。
民主党だとか、自民党だとかはどうでもいい。政争をしている余裕はないです。
もう大連立でもなんでもいいので、一致団結して補正予算・予算執行を行って欲しいです。
そうでないとこの苦境は乗り越えられないでしょう。
政治で言われていた3月危機は、もはや国民の危機になってしまったのですから。


(追記)
一夜明けて壊滅的な状況が報道されてきましたね…
昨日の報道で見た仙台市の津波の被害も甚大で、数多くの人が巻き込まれてしまったようで…
福島原発の状況も芳しくないようですし、火力発電所も被害が甚大、
今、私たちにできることはパソコンを切ることだけですね。
節電しないと。というわけで、しばらくパソコンを切ります。

2011年03月07日

最近は

春だから、なのか、変な事件が多いですね…
熊本の女児遺棄事件は未だに動機とか見えてきませんし…
まぁ、今の事件をそういった「動機」で括ってしまうのも問題なのかもしれませんが。
目黒の殺人事件とか、当初予想された動機とは全く関係ない展開になりましたしね。
そういった「不条理に対する分かりやすさ」を求める気持ちもあるものの、
不条理は不条理なんだなと思わされることが、ここ最近は多いです。

まぁ、しかし、熊本の女児遺棄事件で容疑者が事件後に
オンラインゲームをやっていたことの何が問題あるんだろうか。
別に主婦が殺人事件をした後、料理や家事をしていたとしてもニュースにならんだろうし。
全くオンラインゲームをやっていなかった人間が突然やり出したなら、
何らかの意味があるのだろうかと考えてしまうものの、
日頃からやっていたのなら、日常への回帰・紛らわしと取れるから、
何もおかしなことだとは思わないけれども。
事件を起こしたことに問題があわるわけで、
それ以外の面に着目する意味はさほどないように思えます。
動機の希薄さを含めて、事件の薄っぺらさが感じられ、
だからこそ突然降りかかる不条理が恐ろしく感じられますね。


◆政治ネタ 前原外務大臣が辞任
在日韓国人から25万円の献金で辞任ですか。
可哀想と言えば、可哀想。でも泥舟から降りられてラッキーとも言えるのか。
今回の場合は外務大臣という役職がネックだった感じがします。
外国人から献金を受け取るようでは、日本の国益を守れるのか、
そこは厳しく批難されてもおかしくない点でしょう。
でも、もし仮に、他の大臣職だったら、どうなのかなぁ、と考えると微妙な面も…
なんかもう問題が起きたら、すぐに大臣は辞めなきゃならない、
みたいな今の風潮は正直どうかなと思っちゃいます。
特に民主党は国民の顔色を伺う傾向が強く、逆に無責任すぎじゃねーのと思う面も。
これから外交日程が過密になるところでの辞任は正直イタタでしょう。

細川厚生労働大臣の問題に関しては、全く辞める必要性を感じてないです。
これで参議院で法的拘束力のない問責決議を出されて、辞任なんてなったら、
この国の政治は終わりと言っていいでしょう。
もうイチャモンつけるばっかりじゃないですか。
国民生活なんかどうでもよく、お互いに実のない批判合戦でもしてれば。
マスコミもそんな泥試合が好きなんでしょう。想定悪叩きとか大好きですし(苦笑)


◆ニュースネタ 中国の経済格差
先日の土曜のNHK海外ネットワークで中国特集が放送され、
中国の経済格差と行政の腐敗は聞くところではありましたが、
想像以上の惨状に改めて驚かされました。

中国は一応、社会主義国家にも関わらず、社会保障が不十分で、
土地区画整理における土地収用によって行政から土地を奪われても、
満足な保障を受けられないどころか、裸一貫で投げ出され、
行く当てもなく、テント生活を強いられてしまうそうです。
さらには土地収用をスムーズに進めるためなのか、
住民を追い出すために行政が暴力団を雇うという話も…
金のある不動産会社とその賄賂で腐った地方行政とが結託し、
経済的弱者を容赦なく虐めつくす社会となっているようです。
今の中国は政治体制が共産党独裁の社会主義体制で、
経済は共産主義登場以前の資本化による労働者の搾取という
自由放任主義の体制のようです。
それで共産党なのか。もう共産主義とか社会主義とか全く分からなくなるほどすげー。

これで大きな暴動が起こらないんだから、いかに経済的弱者が抑圧されているのか、
中国社会の恐ろしさを感じます。
つーか、それらの問題も日本のせいだとか教育されてるんでしょ。
一体、どんな素敵理論が蔓延っているのでしょうか。すげーわ。


◆プロ野球 オープン戦
これから各チームとも仕上げの段階に入っていくところだと思われますが、
ここまでのオープン戦で安定した力を見せているのは、ソフトバンクと日ハムですね。
ソフトバンクは投手陣の仕上がりが早いです。
先発では杉内・和田投手の柱に加え、リリーフから転向の摂津投手も順調、
ホールトン投手も復調気配ですし、若い山田投手や岩崎投手もアピール。
リリーフ陣では甲藤投手とファルケンボーグ投手の出遅れが気になるものの、
失点も少なく、成績も安定、手強いなぁと感じさせられます。
打線は川崎・本多選手の1・2番が本来の成績ではないものの、
レギュラー陣の激しい競争が繰り広げられている状況で他球団にとっては脅威でしょう。
不安要素は故障持ちの選手が多いことと、移籍の内川・細川・カブレラ選手が活躍するか、
競争に敗れてベンチを温めることを強いられた主力選手がどうチームに影響を与えるのか、
かつての巨人のように、難しい面も多く抱えているものの、戦力的には抜けてますね。

日ハムは田中選手や小谷野選手など、主力に故障者を多く抱えているものの、
ルーキーの斎藤佑樹投手を始め、投手陣は全般的に順調、
特にエースのダルビッシュ投手は完璧といった感じで、今から開幕戦が怖いです。
打線は中田選手が本格化するかに注目、新外国人選手のホフパワー選手が活躍するようだと、
かなり厚みのある打線になりそうですね。
斎藤投手と中田選手が活躍すれば、昨年出遅れの原因となったチームの勢いも生まれるでしょうし、
元々勝ち方をしっているチームなだけに、脅威となりそうです。

われらがライオンズはボチボチといったところでしょうか。
投手陣では先発の石井一久投手が調整不足を露呈してしまったものの、
出遅れていた岸投手も状態を上げてきており、平野投手や西口投手も順調。
ルーキーの大石投手は明日の2軍戦の登板次第ではありますが、
ここまでは変化球に目処が立ったものの、ストレートは物足りないもので、
渡辺監督の現役時代のようなストレートで押すスケール感ある本格派投手として育てたいという
首脳陣の期待は裏切っている感があり、少し時間がかかるかなという印象はあります。
投球フォームの突貫工事をしたとのことで、それがプラスに働くか注目です。
新戦力では同じルーキーの牧田投手が巨人とのオープン戦でスローカーブに目処が立ち、
得意のシュート・シンカーとは逆方向の変化を習得したということで、即戦力の期待が高まります。
リリーフ陣は長田投手や星野投手が順調ではあるものの、
抑えのシコースキー投手と中継ぎの藤田太陽投手と小野寺投手が失点、
抑えがきっちりはまれば強いだけに、シコースキー投手とグラマン投手、小野寺投手の3人のうち、
2人がしっかりと働いてくれればといったところですが、
抑えの固定は残るオープン戦での課題の一つです。

野手の方では3年目の浅村選手とルーキーの秋山選手が連日の活躍を見せています。
2人ともオープン戦では全試合(ほぼフル出場)を続けており、
浅村選手は1試合を除いてマルチ安打をマーク、
秋山選手は降雨コールドゲームの試合を除けば毎試合ヒットを打ってアピールしています。
若い2人の活躍が片岡選手を含めたレギュラー陣や1軍選手の競争意識を煽っており、
チームとしては嬉しい誤算ともいえる大活躍を見せてくれています。
特に浅村選手は長打力が出てきてスケール感が増しており、
フェルナンデス・片岡・中村・中島選手で決まりと思われていた内野陣の構想を崩しつつあり、
浅村選手をどのポジションで使うのかというレベルまで来ています。
明日からのオープン戦では栗山選手が合流しますし、
浅村選手の打順をどうするのかというのも一つの注目点になってきます。
オーソドックスに6~9番の中に据えるのか、
それとも片岡・栗山選手の1・2番を崩し、新しい打順の形を作るのか、注目が集まります。
そういう意味では主力に右打者が多い中で、左の秋山選手がアピールしているということも、
打順の選択肢を増やすという意味で大きいと思います。
そうなってくると、昨年までのレギュラー陣で一番危ういのはブラウン選手。
守れないというのはやはり厳しい。打撃でよほどアピールしないと厳しそうです。
復活を期すGG佐藤選手や昨年レギュラーを奪った高山選手も安心できず、
外野のレギュラー争いも厳しいものとなってきそうです。

あと心配なのはキャッチャーですよね。
銀仁朗・上本・岳野選手のいずれもここまでノーヒット…
打撃面でもう少しアピールしてくれないと…
それとオープン戦とはいえ、走られすぎている印象もあるだけに、
相手の機動力をしっかりと封じてもらいたいところです。

2011年02月28日

オープン戦がスタート

プロ野球はオープン戦が全球団でスタートし、実戦モード突入という雰囲気になってきました。
注目が集まるのはやっぱり新戦力で、日本ハムの斎藤佑樹投手はロッテ戦で登板し、
ピンチを招きながらも1イニングを無失点というピッチング。
報道では全球ストレート勝負(ツーシーム系含む)とのことで、
最初はその通りの投球だったようですが、1アウト2・3塁のピンチでカーブを投げ、
ストレートと信じていた細谷選手はタイミングを外されてピッチャーゴロ、
結局は負けず嫌いが顔を出した形のピッチングだったようです。
既に先発枠が決まっている感じだし、結果は二の次で良かった気がしますがなぁ…
斎藤投手関連のニュースはさわやかな応対で報道陣受けが良いこともあって、
なかなか客観的な情報が入ってこないのが困りものです。
現段階の長所は低めに癖球が来るといったところでしょうか。

その他では大型補強をしたソフトバンクの強力打線が登場。
 1(遊)川崎、2(二)本多、3(中)内川、4(指)カブレラ、5(右)多村、
 6(一)小久保、7(左)松中、8(三)松田、9(捕)細川
守備の関係でそのまま内川選手をセンターで使い続けるかは疑問ですが、
ここにさらにオーティズ選手までいるのは驚きです。
故障が多い選手が多いだけに、このメンバーでフルに戦えるとは思いませんが、
名前だけ見ると脅威に感じてしまいますね。
また、オリックス・後藤駿太外野手や中日・吉川選手など、
高卒ルーキーの野手の活躍もここまで目立っていますね。


◆ニュースネタ アフリカで続くネット革命
チュニジア・エジプトの成功を受けて、北アフリカや中東を中心に起こっているネット革命ですが、
独裁政権を打ち倒す市民の力に賞賛の意を送ると同時に、
一方では思想なき革命の末路を憂う次第であります。
単純に独裁政権を打ち倒せば、国民の生活が良くなるとはいきませんからね…
特に食料品価格の高騰は国内問題だけでなく、国際問題の影響の方が大きくなってますし…
一体、どこまでいったら満足できるのかと考えると、やや怖い面もあります。

それと問題はリビア情勢ですね。もはや内戦の様相を呈しているようで…
一部報道ではモスクを襲撃したり、病院の負傷者を銃撃するなど、
我々の常識では考えの及ばないことが続いているようですが…
泥沼化する前に終結してくれればとは思うのですが…
国連も動いてはいるようですが、国内問題だけに大手を奮って介入するわけにもいきませんし、
こちらも先行き不透明で、心が痛くなる話です…


◆ニュースネタ ニュージーランド地震
最近は続報が全く入って来ず、イライラ感が募ってきますね…
おそらく多くの人が現場映像を見て思うことは、
「何であそこだけ倒壊が激しいの?」ということでしょう。
レンガ造りの建物や教会が崩れているのは分かるんですが、
他が原型を留めているのにも関わらず、
ビルがほぼ跡形もなく倒壊しているのって、何でなんだろうかと疑問に思いますよね。
なんともやり切れないと言いますか… 言葉が出てきません。

地震といえば、岐阜の内陸部や北陸西部といった、
あまり地震で揺れてこなかったような場所でも地震が起こってる印象があります。
逆に最近は東海沖では体で感じる地震はあまりないです。
いつ、どこで地震が起こるのか分からないということでしょう。


◆スポーツネタ 大相撲の八百長問題
なんだか調査にあまり進展が見られず、解決するのか微妙になってきましたね…
今のところ、3人の力士・親方が八百長に関与していたということですが、
普通に考えて3人で八百長が成立するわけがないし、
個人でやり取りしていたならともかく、そこに仲介役がいたということは、
ある程度組織的にやっていないと仲介役の仕事なんて成り立たないわけですから、
こんなに八百長をやった力士が少ないわけがないのは誰にだって分かることです。
これで問題の幕引きを図るようなら、
曖昧だった相撲=八百長の図式が明確になってしまうのは間違いなさそうです。

本当に問題を解決したいのなら、任意での聴取なんてぬるいことをせずに、
聴取に協力しない力士・親方は除名処分にするぐらいの強気な姿勢で臨めばいいのにと思うのですが…
さすがに除名処分は厳しすぎて、裁判になると負ける可能性もありますが、
だからといってこの問題を放置すれば、大相撲協会の存在そのものを危うくする事態なだけに、
内部統制をフルに使った強硬手段を取っても良さそうなものですが…
場所中の通話記録とか一斉提出させて、
取り組み中のメールのやり取りとか全部洗い出すとかした方がいいんじゃないの?


◆ライオンズネタ オープン戦がスタート
初戦のヤクルト戦は6-3で勝利、2戦目の横浜戦は3-4で逆転サヨナラ負け。
全般的には順調な仕上がりのようで、先発の西口投手と平野投手は順調。
石井一久投手は危険球退場という荒れ模様だったものの、
スロー調整だった岸投手は初実戦で1イニングを無失点。
このまま何事もなければ、開幕カードは涌井・帆足・平野投手で決まりか。
2カード目を岸・石井一久投手の順で来て、6人目が誰か、といった感じでしょうか。
リリーフ陣は長田・星野・松永投手が1イニングを無失点。
特に左のリリーフが手薄なだけに、星野投手と復活と松永投手の覚醒は必要不可欠、
打者が仕上がってきた段階でもストレートで封じれるかどうか、注目です。

打線はヤクルトの石川・村中投手、横浜に移籍した山本投手と、
相変わらず左腕投手に弱い印象が抜けきらないのが何ともかんとも…
そんな中で、片岡選手に代わって1番セカンドスタメンを続ける浅村選手が好結果、
村中選手からホームランを放つなど、長打力も発揮しつつ、マルチ安打をマーク。
昨年までは思い切りの良い実戦的な打撃で将来有望な選手と見ていましたが、
そこに長打力が加わり、どこまで成長するのか楽しみな選手になってきました。
石毛・田辺選手クラスの3割10本塁打台から、
ナカジクラスの20本台まで伸びていく選手になるのか、ドキドキワクワクです。
片岡選手が復帰し、外国人選手も試合に出てくると、出番がなくなってしまいますが、
対左投手のオーダーとして、サードスタメンやDHでの起用が増えてきて欲しいです。
さすがに今年は使わないわけにはいかないでしょう。来年のことも考えますと。
中島選手のメジャー行きはチームの成績の影響も大きいと思いますが、
後継者が育っているかどうかも判断材料の一つ、
その意味では浅村選手の成長は大きいかもしれませんね。

他にはルーキーの秋山選手が好結果を残してアピール。
打撃・守備で好結果を残しているだけに、あとは足でどれだけアピールできるか、
今のライオンズは走れない選手はいないものの、
逆に走れる選手は片岡選手ぐらいで、足で勝負をかけられる選手は少ないです。
足の面をアピールできれば、1軍にぐっと近づくだけに、活躍を期待したいですね。

2011年02月21日

一週間経って

ようやく見られる顔になってきました(苦笑)<水疱瘡
上半身の方にはまだ残っていますが…
引き篭もり生活が長く、体力落ちまくりですわ…
20歳の1ヶ月の休みと30歳での2週間の休みは比べ物にならないっす…


政治の方は混迷を極めているようで…
予算の関連法案の成立の目処が立たず、国民生活に重大な支障が出かねない状況です。
予算関連はある程度一致した対応をしてもらいたように思うのですが…
ここ数年は政治が停滞状態で、国会運営が上手くいきませんねぇ…
この苦境から解散総選挙まで囁かれ始めましたが、
国民の立場からすれば、そうそう頻繁に民意を問われても困るというか、
それぐらい察してくれよと多くの人が思っているのではないでしょうか。
今、選挙をやられたって選択できる要素が皆無ですよ。白票を投じざるを得ないです。
与党も野党もクレイジークレーマーじゃ選択しようがないっす。
景気対策や雇用対策、財政健全かも何も望まないから、
せめて国民生活の足を引っ張るようなことをやるなという最低限の期待しか持てないです。
そして、その最低限の期待さえ裏切られようとしている現状は…


◆プロ野球 埼玉西武の紅白戦で大石と菊池が対決
20日の埼玉西武ライオンズの紅白戦で、
ドラフト1位の大石達也投手と、昨年のドラフト1位の菊池雄星投手が先発したようです。
大石投手は2回1四球のみのノーヒットピッチングで無失点、
一方の菊池雄星投手は2回5安打4失点と、対照的な結果だったようです。
ただ、ちらっと映った紅白戦の映像を見る限りだと、内容は全く逆だった感じがしました。

大石投手はスポニチのお父さんのコメント通りで、フォームが若干おとなしく、
打撃練習に登板しているんじゃないかと思うほど、
上から投げ下ろすフォームなのに腕が振り切れておらず、球が高めに浮きがちでした、
タイミングを外すカーブやフォークがある程度使えることは分かっただけに、
あとは自慢のストレートを軸に思い切りの良さを磨いていって欲しいです。

一方、打たれたとはいえ、菊池雄星投手は腕がしっかり振れており、
投げっぷりがいい感じで、結果とは対照的に好印象でした。
菊池雄星投手が投げたのは主力組、
浅村・大島・中島・中村・高山・秋山・上本・岳野・佐藤友亮選手というオーダー。
売り出し中の浅村選手に2ベースを許し、中村選手の犠牲フライで1失点、
昨年躍進した高山選手のヒットに、評価急上昇中の新人・秋山選手のヒット、
そして岳野選手の3ランホームランというファンには逆に嬉しい?失点でした。
特に岳野選手のホームランは凄かったですね。
犠牲フライかなという打球が伸びてスタンドイン、
細川捕手が抜けた後の正捕手争いは銀仁朗捕手が一歩リード、打撃で上本捕手でしたが、
そこに伸び盛りの岳野捕手が加わり、三つ巴の様相を呈してきた感じがします。
話を戻しまして、菊池雄星投手のピッチングですが、
右打者への内角、左打者への外角ストレートを多投したことで、
イケイケの打者に捕まってしまったという感じでした。
変化球はスライダーだけだったので、右打者の外角に逃げるチェンジアップやフォークがあれば、
もっと幅広いピッチングができたと思います。
あくまで問題は組み立てであって、ピッチング自体はむしろ良かった感じがしました。
甘く入る球もあったものの、右打者の内角をストレートで攻めていましたし、
ストレートのコントロール・威力という点では合格点だったと思いますから、
次回登板では初球の入り方、右打者への外に逃げる変化球を課題に投げていって欲しいです。

ルーキーの牧田投手を含めて、投手陣は全体的に明るい話題が多いものの、
磐石に思われていた野手陣の方が現状では心配が多いです。
なんといっても、片岡選手の足ですね。なかなか完治に至らず…
1人で50も60も盗塁をしてくれる選手の代わりなんて考えられないだけに、
片岡選手が開幕に間に合ったとしても、走れないなんてことになると大幅な戦力ダウンです。
本多・川崎選手を擁するソフトバンク、聖沢・内村・松井稼頭央選手らの東北楽天、
機動力の面でその後塵を喫するなんてことになりかねず。
片岡選手の足の状態が一番の心配です。
また、2番の栗山選手は開幕に間に合うでしょうが、打撃の状態が少し心配。
1・2番の活躍はチームの成績を決めてしまうだけに、
怪我で1・2番に不安要素があるのは悩みどころです。
代わりとしては浅村選手とルーキーの秋山選手でしょうか。
片岡・栗山選手が試合に出れない間に、2人が打撃・走塁でどれだけアピールするのか、
そこを楽しみにしておきたいです。

2011年02月14日

暴走

風邪ではなく、水疱瘡でした… orz
見ないで、私の顔を見ないで…(いやはや、そういう意味でネットは便利だ)

20歳の時に麻疹にかかって死にそうになりましたが、
まさか30歳で水疱瘡にかかるとは思いもしませんでした。
最初は38度ぐらいの熱が続いていたので、特に意識していなかったものの、
発疹が酷くなっていって、気がついたら上半身を中心に全身へという形。
薬のおかげもあって、ようやく回復に向かってますが…
あとは跡が残らないことを祈るのみです。

何が辛いかって、頭の発疹が酷すぎて眠れないことです。
最初は横を向いて過ごしてましたが、長時間その形を維持できませんし、
正対して寝ることになると頭が痛い、体中にあるので寝返りも打てない。
枕を異常に高くして、頭の設置面を最小限にしてなんとか寝てますが、
酷いときは1日で1時間ぐらいしか寝れないこともありました。
足は元気なのになぁ… なんとも辛い日々です。


◆テレビネタ 奇跡体験アンビリバボー 脳死を考える
病気の時はテレビとラジオが友達、
最近のテレビにはネットも対応しているので、
アクトビラでアニメの無料1話ばかりを見ている日々です(苦笑)
(相変わらず料金設定高いし。1話100円ぐらいじゃないと微妙すぎる)

そんな前振りはどうでもいいとして、
2月10日放送の奇跡体験アンビリバボーでアメリカの脳死患者のケースが放送されていました。
ごく簡単に書きますと、
交通事故で脳死判定となった男性が、その生存時の意思に基づき、
臓器摘出手術を行うことになったわけですが、
従兄弟の看護師が最後の面会をしたところ、生きているかもしれないという不思議な直感に襲われ、
足裏をナイフで切りつけたところ、反応があり、
さらに爪に損傷を与えようとしたところ、同じく反応があって、
これはいよいよ脳死ではないのではないかということになり、改めて検査したところ、
脳死判定は取り消されることとなり、その後に患者は意識を取り戻し、
ついには多少の後遺症は残ったものの、健常者そのものの生活を送るまでに回復したとのことでした。
その患者の話によれば、脳死判定の宣告や時刻、家族の反応等も覚えているとのことで、
脳死判定とされた後にも意識があったことを示す話となっていました。

今までは脳死患者の臓器移植マンセー一色で、
いよいよこの国の人間は生きながら脳死となったかと思っていましたが、
ここにきてようやく少し考え直してみようという流れが出てきたのは嬉しく思います。
紹介された事例は別に脳死判定に間違いがあったわけでもなく、早計だったわけでもなく、
適切に脳死判定がなされた上で、「科学的にはありえない」事例なのですが、
現実にあった事例なわけです。
その番組でも医師の方は「科学的にはありえない」の一点張りで、
脳死ではなかった可能性に言及されていましたが、
私から言わせれば、そういう可能性の言及こそ非科学的に思えます。
だって実際に観測できなかったんでしょう? 科学的に観測できなかったのでしょう?
それこそあなた達の言う「非科学的」な話ではないですか。

その番組内で、唯一、「科学的な」説明がなされたと言えるのは、
「脳にはまだ私達が知らない・観測できない機能があるのかもしれない」との言及です。
これこそが今回の事例の「科学的な」答えでしょう。
理系の人にはなかなか分かってもらえないのですが、
観測したり、計算したり、測量できるものだけが科学であり、それが全てではありません。
逆に実際に観測できないものでも現実として受け止められるものなら、それは科学になり得ます。
社会科学がそういう分野で、宗教、迷信や風習、恋や愛といったものがその典型でしょう。
どういう反応で恋や愛が発生するのかというメカニズムではなく、
恋や愛が何をもたらすか、そんな恋や愛の実存在とは無関係にその関係を論じるのが社会科学です。
そういった考えからすると、理系でよく用いられる「非科学的だ」という言葉は、
極めて非科学的な言葉に映り、
そうやって事象を切り捨てることこそ非科学的な態度そのものに思えてきます。
ソクラテスが言った「無知の知」、
科学万能とされる時代だからこそ、その言葉を戒めにしたいものです。

話を元に戻しまして、今回の事例が極めて珍しい事例であることは分かりますし、
それを持って脳死を死とすることや、脳死患者の臓器移植に全面的に反対する気はありません。
ドライに言えば、需要として必要だからこそ、
そういった苦し紛れの供給方法を取っているのでしょうし、それに反対する気はないです。
だからといって、脳死は科学的だ、臓器移植は合理的で素晴らしいと賞賛する気は更々ないです。
人の死の定義は難しく、現時点で全く何もない所からヒトを一から作り出すことは不可能であるから、
そこにまだまだ分からない点は多くあり、そこに目を瞑りながら移植をしていることを
常に意識しておいて欲しいわけです。
名誉毀損的な言い方をすれば、臓器売買の片棒を担っている意識を片隅に置いておけということです。
常にそうなる可能性を秘めていることを一人一人が意識しておいて貰いたいです。

臓器提供の意思をする我々も、死んでも他の人の役に立つなら、
死んでも他の人の中で臓器が生き続けるなら、といった半端な覚悟で決めるのではなく、
生きながらに体を切り刻まれても後悔はないぐらいの強い覚悟を持ってもらいたいし、
それが必要だと私は考えます。
今回は机上の空論ではなく、「実際にそういうこともありえる」という話だった気がします。


◆プロ野球 日本ハム・斎藤佑樹投手が初登板
実戦初登板で1イニング三者凡退という結果だったようですが…
こちら
ピッチングの評価はこんなところではないでしょうか。
ちらっと映像を見ただけでも、「何?このフォーム?」とか思っちゃう形でしたからね。
体の開きが早すぎるというか、全く閉じてないようにさえ見えたり…
多くの野球ファンはちょっと分からないなぁという感じではないかと思われます。
このままだと変則投手にしか行き着かないように思えます。
よほどのコントロールがないと厳しいのではないでしょうか。
結果とは裏腹に今後に対する不安が増すマウンドだった気がします。

2011年02月07日

風邪

死ぬ。生キロ。また来週~

2011年01月31日

明日からプロ野球キャンプイン

いよいよ2月1日からプロ野球がキャンプインです。
注目は日ハムのハンカチ王子こと斉藤佑樹投手になるでしょうが、
それ以外でも楽天の星野監督就任やソフトバンクの大型補強など見所一杯。
パリーグは各球団の実力が拮抗しており、
セリーグは外国人選手の入れ替えも多いなど、色々と楽しみの多いシーズンになりそうですね。


◆プロ野球 埼玉西武・涌井投手の年俸は2億5300万円に決定 その2
翌日の新聞報道によると、
調停委員会は歩み寄りを見せなかった西武球団の姿勢を批判したとか何とか。
つーか、調停委員会はアホですか?
それじゃ涌井投手が1回目に3億円を希望し、西武球団が現状維持の2億2千万円、
2回目は西武球団が歩み寄って真ん中を取って2億6000万円ね、
とするのが正しい交渉姿勢だと言うのでしょうか?
だったら、1回目の交渉ですんなりサインした人は何なんですか?
正直者は馬鹿を見るですか?
すんなりサインしたらアップなし、ごねたら4000万円アップ。アホかと。
高年俸選手にとっては交渉で500万円、1000万円違うのはザラでしょうが、
それが年俸1000万円付近の選手だったら、どうですか?
ごね得を許せとでもいう批判はお門違いのように思います。

あと20時間かけたというのも自慢にならないように思います。
今回の涌井投手の圧勝で来年は調停選手が殺到することでしょう。
10人、100人と増えてきても、1人20時間かけるんでしょうか?
この調子だと、調停の結果が出る頃にはシーズン終わってそうですね(苦笑)
今回は最初ということで例外的だったのでしょうが、自慢にはして欲しくないです。

それと、もう一つ気になるのが「出来高」です。
今回の涌井投手の年俸は2億5300万円+当事者で設定した出来高となっています。
出来高は調停申請に上がっていないので、おそらく審議されていないものと思われますが、
果たして別個に扱っていいものなんでしょうか?
今年の契約更改で衝撃的だったのはダルビッシュ投手の年俸5億円でした。
何が衝撃的だったかといえば、出来高を年俸に込みしたらそうなったという事実です。
昨年のダルビッシュ投手の推定年俸は3億3000万円となっていましたが、
一体、出来高でどれぐらいもらっていたんだ?と。
その前年が約20%増なので、それで考えれば基本年俸は4億円、
仮に30%増と考えたとしても、年俸は4億3000万円ほど、
ということは出来高で5000万円以上設定されていたということになります。
これだけ高額な出来高設定があると、推定年俸は全く意味をなさないように思えてきます。

ですから、調停申請するのならば、基本年俸だけでなく出来高も一緒にすべきです。
そうでないと公平性が担保されません。
調停を申請したものの受理されなかったソフトバンクの柴原選手の場合は、
減額制限を大きく越える基本年俸が出されたでしょうが、
出来高で減額制限範囲内に収まるような設定がなされていたのではないかと推測します。
そういった場合に、基本年俸のみを話し合い、出来高をそのままにしておくのは変です。
主力選手には巨額の出来高契約が設定される可能性が高いだけに、
それを含めた審議をすることが当たり前ではないでしょうか。
巨額のボーナス貰ってるのに所得に換算しないって、それ何て脱税?って感じですわ。
以上の点から、今回の調停委員会のやり方は問題だらけだったように思います。


◆政治ネタ 民主党・小沢議員が強制起訴へ
起訴になったものの、有罪になるか激しく疑わしい状況の中で、
民主党の執行部はどういう決断をするんでしょうか。
通常なら起訴を区切りにして、出処進退を明らかにするところですが、
今回のケースはどうするべきなんでしょうね、
徹底抗戦ということなら、議員辞職をしなくともいい気もしますが…
ただ、政治倫理審査会という逃げ道を用意しておきながら、
小沢氏がこれを拒んでしまったということで、正直庇い切れない面が強くなってます。
年頭の管総理の記者会見でも強気の姿勢を打ち出していましたし、
離党勧告とまではいかないまでも、証人喚問は致し方ないかなと思われます。
まぁ、しかし、強制起訴は決まっていたことですから、
このケースを全く想定していなかったわけではないでしょうに…
一体、どうするんですかねぇ…

2011年01月28日

ラッキー捕縛

1日で御用になったようで。
一応、飼い馴らした効果があったのかな?
でも飼育員が素手で掴んで噛み付かれたという話も。
なんかオチが付いてるな~
しかし、これで三島も完全に噛み付きサルの街になっちゃったなぁ(苦笑)
有名なものでは源頼朝が平家打倒の旗揚げをした三嶋大社があります。


◆プロ野球 埼玉西武・涌井投手の年俸は2億5300万円に決定
涌井投手の昨年の推定年俸は2億円ではなく、2億2000万円だったようで、
球団側は現状維持の2億2000万円を提示し、涌井投手側は2億7000万円を希望、
調停委員会の結論は涌井投手側に軍配を上げる2億5300万円としたようです。

個人的にはこの結論はどうかなぁと思います。
以前書いたように涌井投手の客観的価値は2億5000万円相当だと思いますが、
調停の結果としてそれを上回っちゃったのは正直行き過ぎかな、と。
5年連続二桁勝利の実績を込みして15%アップとの結論だそうですが、
高年俸選手に%アップってどうなんだろうかと思います。
当たり前ですが、金額が多ければ多いほどアップ率は高くなるわけで、
この調子では高額年俸に歯止めがかからなくなっちゃいます。
高年俸選手ほど、調停を行った方がいいとなります。
球団寄りの制度から選手寄りの制度に大きくシフトした印象を受けますね。

14勝8敗という成績と後半戦の失速が問題として挙げられていたので、
昨年の涌井投手の成績を登板ごとにまとめてみました。
http://ftcom.skr.jp/baseball/p10/proBD_10_omake.html
 評価5 5/7,5/15,5/27,6/9,6/18,7/16,9/11 7回
 評価4 3/20,4/16,5/21,6/2,6/25,8/6,8/13 7回
 評価3 4/30,7/2,7/10,9/4         4回
 評価2 3/27,4/2,4/23,8/21,9/18      5回
 評価1 4/9,7/31,8/28,9/23         4回
開幕直後の3月・4月は開幕戦の好投があったものの、全般的に調子が悪く、
5月から調子が一気に上向き、交流戦に入ると調子が全快、5・6月は絶好調で、
7月にやや調子を落とすものの試合はしっかりと作るエースの活躍、
しかし、8月後半から再び調子が落ち、9月11日の好投を除けば、
KO負けの方が多く、優勝を目前としたチームの失速の原因の一つとなっています。
両者の言い分ももっともという感じがするのですが、
昨年全体で見ると、交流戦の期間を除けば、調子が安定せず、
なかなか計算が立たない感じがありました。
シーズン終盤に失速したのも印象が悪く、
立ち上がりや中盤の失点が致命的になることが多く、逃げ切れない試合が多かったです。
打線の援護による所も大きく、3月27日、4月2日は打線のおかげで勝利し、
8月28日、9月4日、9月18日は打線とリリーフのおかげで黒星を免れています
(打線の援護に泣いたのは、5月21日、7月10日の2試合のみ)。
ちなみに、後ろのリリーフが打たれた白星を潰された試合は1試合だけで、
9月4日の楽天戦の悪夢の大逆転負けだけでした。
そう考えると、-2勝+3敗+2勝で14勝11敗の成績が相当な感じです。

以上のことから考えるに、現状維持という球団の評価は辛いと言わざるを得ませんが、
だからといって大幅アップする金額かというと、そんな感じもしてきません。
調停委員会のアップ率で考えるなら、10%程度、2億4200万円相当かなと思えます。
過去の実績を評価するのも大事なんですが、3年活躍して1人前なら、
その後は1年ごとに1人前が積み重なっていくわけじゃないんですから、
3年連続で評価された後の次は6年連続じゃねーのとか思ったりも。
5年という数字が限がいいので、そう考えられるのでしょうが、
それなら客観的な年俸基準を野球機構側で決める方が適切な感じもします。
なんかもう曖昧すぎて何とも言えないというか…
結局、不透明感だけを残してしまい、
高額年俸選手に「調停はお得だよ」という印象を与えただけのように思えます。

今回の涌井投手の一件を受けて、来年以降は主力選手の調停申請が相次ぐでしょうね。
FA制度導入に次ぐ、選手の高年俸化の要因を作ってしまったように思います。
ようやく年俸が抑え気味に動こうかとしていた時にこれですか…
球団の体力が持たなくなるケースが再び出てきちゃいそうです…


涌井投手に関しては年俸勝利で良かったねという感じですが、
貰うものは貰えたんだから、しっかり頼むぞという感じです。
昨年の春先やシーズン終盤のようなピッチングをしたら、給料泥棒と叫びますよ(苦笑)
絶好調時の5月・6月とまでは言わないまでも、
7月から8月前半のピッチングぐらいにはまとめてもらいたいです。


◆プロ野球 デーブ大久保・前コーチが西武球団を提訴へ
こういうのが意味のない訴訟の使い方だよなぁ…
仮にデーブ大久保氏が勝訴したとしても、一体何を得るのか。
勝っても負けても、プロ野球からは爪弾きにされるだけ。
自らの首を絞めるだけということに気づかないのでしょうか。
法的手段に訴えたとしても、根本的解決が図られない最たる例かと思います。
好きにすれば。


◆ライオンズネタ 中島選手が2億8000万円で更改
全く契約更改のニュースがなく、このまま自費キャンプ突入かと思いましたが、
直前に来て合意に至ったようです。
気になるポスティングシステム利用の確約は定かでなく、
「真剣に検討」とのことですが、それが何を意味するかは分かりません。
まぁ、でも表に出さないだけで、ある程度の感触はあったのでしょうね。
条件さえ整えば、ポスティング移籍となることは間違いなさそうです。
まずは一にも二にも優勝、そこがファンから見ての条件でしょう。

残念なニュースでは栗山選手が鼻の手術でキャンプ不参加とのことで…
実績のある選手なので、開幕に間に合ってくれさえすればといったところでしょう。
仮に2年目のブラウン選手が良い成績を残せなかった場合は、
5番を打たせても面白いかなと思っていましたが、
これまで通りに栗山選手を2番に固定できるよう他の選手が頑張って欲しいです。
代わりに呼ばれた同じ左の外野手の斉藤選手にとっては大チャンス。
若手の成長株なだけに、このチャンスをモノにしてもらいたいです。

あと心配なのは火山灰の影響ですね。
影響が最小限で済むことを祈るばかりです。

2011年01月24日

ラッキー

脱走したそうです<昨年お騒がせた噛み付きサル
静岡県三島市の楽寿園の檻に入れられて飼われていたようですが、
ストレスから円形脱毛症になったりと、健康状態が心配されてましたが、
そんな生活に耐えかねてか、檻から脱走、逃げちゃったようです。
目撃情報によると隣の長泉町にいるらしいとのこと。
意外と行動範囲が広いだけに、またしばらくお騒がせになっちゃいそうです…
楽寿園の生活で反省して人を噛むのは止めるのか、
逆に恨みに思って再び噛みつくのか、一体どうなりますか…
つーか、ちゃんと管理しとけよ… 不注意すぎだろ…


◆ライオンズネタ 春季キャンプの1・2軍振り分けが決定
そういえば、ライオンズ日記の方、最後の週の日記がアップされてませんでした…
先日、ようやく気づきました(苦笑)
遅ればせながらアップしておきました。
クライマックスシリーズは思い出したくもないので、書いていません。もはや闇の中。

話を戻しまして、春季キャンプのA班・B班が発表されました。
A班で注目なのは、大石投手、牧田投手、秋山選手、林崎選手のルーキー4人。
林崎選手は少し意外でした。内野のユーティリティプレイヤーとして高く評価されてるのかな。
打撃面では佐藤友亮選手のように、守備面では阿部選手のように、
チームにとって必要不可欠な選手に育ってもらいたいです。

他に抜擢されたのは、2年目の菊池雄星投手、3年目の中崎投手でしょうか。
特に中崎投手は意外でした。左腕なら武隈投手がA班と思っていただけに。
地元の宮崎枠といった面もあるのでしょうか。
チームとしてはリリーフ左腕が不足していますが、
菊池雄星投手と切磋琢磨して、チームを支える先発左腕に育って欲しいです。

逆にB班になってしまった主力は、
岡本篤志投手、後藤武敏選手、大崎選手、坂田選手。
坂田選手は秋季キャンプの怪我でしょうが、他の3人はよく分かりません。
まぁ、体が元気なら、実戦時に呼ばれると思うので、頑張ってもらいたいです。


◆ゲームの話 エロゲのストーリーを教えてもらうスレ
なんとなくネットを徘徊していて、
エロゲのストーリーを教えてもらうスレまとめwiki(Ver2.0)を発見、
Ver1.0の頃に見たことはありましたが、今ほど充実していなかっただけに、
なんとなく読みふけっちゃっています。
基本的には美少女ゲームはしっかりとプレイしますが、
プレイしたゲームでも気に入ったヒロインだけクリアして放置されているものや、
興味は沸きつつも、自殺やグロネタが満載だと嫌なので見送ったりしたものもあって、
読み物としてなかなかに重宝します。
掲載されているのはシナリオ重視か猟奇・サスペンス系のゲームが多いので、
中には頭狂ってんじゃないのかと思って欝になることもありますが、
かなり面白い内容のものも多いです。
…つーか、なんでライターは自殺ネタとか好きなんだろうか…
RPGゲームで開始直後に起こされて「誕生日迎えたから魔王を倒しに行け」と言われ、
どうせ殺されてしまうんだと絶望視して欝になって自殺となり、即ゲームオーバー、
そんなゲームがあったら叩き割りたくなると思うんですが…

話を戻しまして、読んでいて良いなと思ったのは、
「きっと、澄み渡る朝色よりも、」と「そして明日の世界より」でしょうか。
原画もそうなんですが、話が綺麗です。誰でも安心して読めます。
悲しい話ではあるものの、思わず読み進めてしまったのが、
「SwanSong」と「河原崎家の一族2」。
ここのネタバレストーリーに加えて、ASTATINEというサイトのレビューを合わせると、
なかなかに興味深く読めます。
グロ系では「ゴア・スクリーミング・ショウ」が意外と面白かったです。
まぁ、絶対にプレイしようとは思いませんが(^^;
読み物として面白く、考えさせられた作品は、
「天使憑きの少女」「雪影-setsuei-」「装甲悪鬼村正」。
特に「装甲悪鬼村正」は凄いと思いました。プレイしようとは思わないけど。
小説版か漫画版は読んでみようかなとは思うものの、本編のを描いたのがいいなぁ…
以下、その3タイトルのストーリー説明を読んでの雑感です。
ネタバレありにつき、以下へ続く。


●「天使憑きの少女」 ネタバレあり

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2011年01月17日

毎年

成人式からセンター試験にかけての10~20日辺りは寒さが厳しいですね。
こんな寒い時期にわざわざセンター試験やらんでもと思ったり。12月でよくね?
来年からは慶応大学がセンター試験から離脱するとの話で、
その有り方も問われてきそうですね。

日本海側は大雪で大変そうですが、太平洋側とりわけ関東寄りは全く雨が降らず、
乾燥した天気が続いております。
降ったとしても朝方に地面を軽く湿らす程度、あまりにも雨がないのも辛い。
寒さに負けじと運動が捗る日々です。


◆政治ネタ 菅改造内閣が発足
小幅な改造に留まるだろうなと思ってはいたものの、全く広がりのない結果に…
小沢氏を外すのは分かるんですが、いつまで小沢グループ全体を外し続けるのか。
こう言ってはなんですが、多少は餌をまいとかないとヤバイんじゃないのと思うんですが。
年明けから強気な態度が目立つ管総理ですが、
民主党の亀裂が決定的なものにならないのか心配ですね。
内閣改造をしたことは評価するものの、その結果に関しては厳しい感じがします。

問題の与謝野氏の起用は神経を疑うというか…
まぁ、選挙時に批判していたのに入閣ということ自体はあるかもなと思うものの、
元々の議席が自民党での比例議席というのはしっくり来ません。
ルールに反しているわけではないけれど、釈然としない感じですね。
与謝野氏の起用で増税路線は固まったということでしょうか。
人気が落ちようが何しようが、増税だけは固めて辞めるつもりなんですかねぇ…

しかし、そもそもの内閣改造の契機となった参議院の問責決議案はどうなんだろうと思ったり。
仙石前官房長官が言っていたように、衆議院の不信任決議には法的拘束力があっても、
参議院の問責決議には法的拘束力がないわけで、
結果的に問責決議を受けて内閣改造をしたと言われてしまうような結果はどうなんだろうと思います。
一部で管総理の問責決議案提出なんて報道もありましたが、
仮にそれが可決されたとしたら、どういう収拾を付けるつもりだったんでしょうか?
参議院が「良識の府」と呼ばれていた頃が懐かしいですね。
最近は国民が衆議院と参議院とでは反対の投票結果を出すことが多く、
完全に政争の道具と化してしまっています。
今後、参議院の問責決議が乱発されるのではないかという危惧を強めています。


◆プロ野球ネタ 佑ちゃんフィーバー
野球ファンなら誰もが「さすがに行き過ぎだろ」とツッコミたくなる騒動っぷりですね。
騒ぐ要素がないところで大騒ぎになってるからなぁ…
試合で投げたとかそういうのだったら分からないでもないけれど。
もはや息をするだけでも騒がれそうな雰囲気です。
つーか、佑ちゃんを息子だとか思ってるなら、
先に自分の息子・娘の教育をどうにかしろよと手厳しいツッコミを入れたくなります(苦笑)
これだけ本筋の野球とは無関係で大騒ぎなのは長嶋一茂氏の入団以来な気がします。
勝っても負けても新聞の一面は佑ちゃんなんでしょうね。
この一年、マスコミは楽できそうですなぁ…

現時点で日ハムの斉藤佑樹投手が活躍できるかはさっぱり分かりません。
順調に行けば、西武との開幕カードで先発するかもと言われているだけに、
注目はしていますが…
初物に弱く、力押しではなく緩急で勝負する投手は苦手としているだけに、
コロッと抑えられちゃうんじゃないかと心配もしていますが、
それじゃあまりにも悔しすぎるので、対戦した場合は打ち崩してもらいたいです。
これだけ注目度が高いと、対戦チームも燃えるでしょうし、
斉藤投手も大変でしょうね…

2011年01月10日

伊達直人

各地に善意のタイガーマスクが出現しているようで。
自分もお金があればやってみたいけれど、そんな余裕もないからなぁ。
昨年末から今年にかけての温かみを感じるニュースですね。
まだ春まで時期がありますし、ランドセルに拘らず別の形になる可能性もあり、
春先ぐらいまでは伊達直人ブームが続くといいですね。
今年の流行語や漢字が「伊達直人」になるような温かい一年にしたいですね。

でも最初に「伊達直人」で送った人はセンスがありますね。
最近ではパチンコのCMぐらいでしか意識していなかったけれど…
いやはや、凄いですわ。


◆プロ野球の話 埼玉西武・涌井投手が2億円を保留
一方の日ハムのダルビッシュ投手は5億円… orz
もうメージャー行きを見込んでいるのか、出来高設定をやめ、
純粋に年俸に反映したら1億7000万円アップの5億円になったとか。
どれだけ出来高もらっていたんでしょうか。もはや年俸表示は意味ないっすね…
印象としては少し高すぎるんじゃないかなぁと思いますが。
4億ぐらいなのかなと思っていたのに…

話を戻しまして、埼玉西武のエース・涌井投手は現状維持の2億円を保留し続けています。
ダルビッシュ投手の5億円やホークスの杉内・和田投手の年俸と比べると、
涌井投手の年俸は安いなと思わざるを得ない感じもしますが、
逆に彼らの年俸が高すぎる印象もないわけではなく、
涌井投手は2億5千万円相当かなという印象を受けます。
まぁ、ぶっちゃけ、庶民の感覚からすれば、宝くじの3億円までが想像できるライン、
それ以上は貰いすぎと思ってしまうわけで、
3億円を一つのラインにして欲しいかなぁという感じもします。
それ以上は伊達直人として社会貢献に回すべき。

また話が逸れ気味になっちゃいましたが、涌井投手の年俸に関してですが、
双方の言い分が分からなくもないです。
まず前提として、西武の年俸査定は野手に比べると投手は低い傾向にあります。
岸投手が3ヶ月の故障離脱があったとはいえ、10勝をマークするも、
年俸は現状維持の1億2000万円。
石井一久投手も2ヶ月の故障離脱があったとはいえ、10勝をマークするも、
年俸は現状維持の1億9000万円。
1年間ローテを守り、二桁勝利を挙げた帆足投手も
2400万円増の1億1000万円止まり。
一方の野手陣では未更改の中島選手の2億5千万円を筆頭に、
片岡選手が1億7000万円、栗山選手が1億3500万円、
今シーズン怪我と不調に悩まされた中村選手でも1億2500万円、
帆足投手は昨年こそ9勝に終わったものの、
3年連続でローテを守っての二桁勝利ですし、もう少し貰ってもいいはず。
野手の上がり幅に比べると、投手の上がり分が少ない印象が強いです。

球団としては毎日試合に出てくれる野手の方が旨みが大きいというのもありますが、
それにしても投手の評価が少し低い感じは受けてしまいます。
涌井投手は単純に個人の年俸で戦っているだけではなく、
投手陣全体を代表して戦っているとも言えるでしょう。
加えて投手の評価を難しくするのが「勝ち負け」ですよね。
打線の援護がなければ勝ち星は付きませんし、
後ろの投手が打たれてしまっても勝ち星は付きません。
査定上、後ろの投手が打たれた試合は勝ち試合と換算するという話も聞きますが、
それならば8回まで投げて9回に打たれた場合はどうなるのか、
先発投手はどこまで投げれば勝ち試合に貢献したとなるのか、
その疑問は分かるところではあります。
2億円貰っている涌井投手には完投を期待するでしょうから、
8回までの評価はありえないとは思いますが、
他の1億円以下の年俸の投手の場合はどうなるのか気になる部分です。

逆に球団の立場に立つと、14勝という数字は手放しで喜べない面があります。
前半戦は和田・杉内投手と同じようなペースで勝ち星を積み重ね、
最多勝争いを演じていたにも関わらず、8・9月とブレーキ気味となり、
白星を伸ばせずに14勝止まり。
エースと呼ばれる投手が優勝争いの大事な時期である8・9月に勝てないというのは、
正直言って話しにならない面もあるかと思います。
この涌井投手の後半戦の失速傾向は、昨年のことだけではなく、
入団2年目に12勝した時からほぼ毎年のように見られます。
10月のポストシーズンでは調子を持ち直し、好投してくれているのですが、
8月、とりわけ9月に失速する傾向が強いです。
そこら辺が各球団のエースと比較して、物足りないと思ってしまうところでしょう。

交渉の過程で問題だったのは球団側が本来ならダウンと言ってしまったことでしょうね。
それなら最初からダウン提示で出して、現状維持に引き上げれば良かったわけで、
本当はそれよりも低い評価だったんだよと提示してしまったのは、
エースのプライドを刺激する結果になってしまったように思います。
金額的には2億円でも問題ないとは思いますが、
少なくとも投手陣の査定の見直しぐらいは約束してもらいたいものです。
もう少し評価してあげてもいいと思います。


◆ライオンズネタ 新人合同自主トレがスタート
他球団のニュースでは軽めの入りみたいなのが多い中で、
ライオンズは初日から3時間半を走りこみ中心のメニューで消化、
ルーキーの大石投手も練習密度の濃さに驚いたようです。
渡辺監督の新春インタビューによると、
早稲田はあまり練習しないみたいなことを言ってましたが、大丈夫なんですかね…

それにしても渡辺監督は本当に大石投手を先発で使うつもりなんでしょうか。
将来的にはそうなのかもしれませんが、現時点ではその気持ちはどうなのかなと。
大魔神・佐々木にテークバックが似てる発言もあったりと、
最近はその本気度合いがどれぐらいなんだろうかと訝しげに見ています。
昨年は岸投手と石井一久投手という先発の軸2枚が同時に長期離脱したために、
先発陣が手薄になってしまいましたが、本来なら涌井・岸・帆足・石井投手の4枚が揃い、
西口・許銘傑投手というベテランがいて、昨年台頭した平野投手、
期待をかける木村・野上・菊池雄星投手に新人の牧田投手と競争は激しいです。
何か大きなアクシデントでもない限り、先発で使うような展開にならない気もします。
それよりは昨年と同じ安定感を見せるか分からないシコースキー投手や、
復活するかどうか分からないグラマン投手と、
昨年並みのブルペンを維持できるか分からない中継ぎ・抑えに当てはめる方が自然かと思います。
ただ、最初から中継ぎ・抑えで行くと言ってしまうと、
昨年の菊池雄星投手のように慢心気味に入ってきてしまい、
プロの練習に付いていけなくなる可能性もあるだけに、
敢えて不安な心持ちで入ってこさせるように先発宣言したのではないかという気がしています。
球種も早い段階で絞ってしまうと、最初のうちは良くても、
ストレートに慣れられると厳しくなっていきますからね。
投球の幅を学ぶためにも、一度先発を意識させることは必要なことでしょう。
まぁ、でも最終的にはリリーフで落ち着きそうな感じですが。

とりあえず、自主トレ・キャンプ・オープン戦と無事に乗り越えてくれることを祈るばかりです。

2011年01月03日

箱根駅伝は早稲田の優勝

正月恒例の箱根駅伝は、3連覇を狙う東洋大が往路を優勝したものの、
2位の早稲田が6区で逆転し、そのまま逃げ切って優勝、
低迷期を脱しての18年ぶりの優勝となったようです。
今回はあまり風の影響がなく、各校に大きなトラブルもなかったことで、
全体的にスピードレースとなり、白熱した試合となりましたね。
優勝争いもそうですが、シード権争いも熱く、
スリリングな接戦の連続が印象的でした。

優勝した早稲田は往路で才能あふれる1・2年生の活躍が目立ったものの、
5区・猪俣選手と6区・高野選手の4年生2人が快走したことが勝利のポイントだったと思います。
東洋大の柏原選手に抜かれたものの、差を広げられないように最小限の傷に止めたことで、
往路終了時点で早稲田に若干有利な雰囲気が生まれ、
それを6区での攻めの走りで掴んだ逆転によって勝利の形ができたように思います。
1区の大迫選手の飛び出しにしてもそうですが、
今大会では積極的な走りが良い方に作用していたように思います。

逆に東洋大は優勝経験があるせいか、慎重すぎたように思えます。
過去の2回の優勝では各校が落ちてきた後半に勝負をかけて成功しましたが、
今回は天候条件が良かったことや、各校が堅実に走っていたことで、
後半に勝負をかけるという展開ができなかったように見えました。
特に往路の1区、復路の6区といったスタートの走りが堅実に行き過ぎて、
チームに勢いが生まれなかったように思えました。
東洋大としては少々勿体無かったレースかなと思います。

3位の駒沢大は思っていたよりも復路が伸びなかった印象を受けましたが、
1・2年生主体のチームだけに、来年は優勝争いに絡んでくることでしょう。
4位の東海大も2年生の村沢選手と早川選手が快走し、
復路も粘り強く走って順位をあまり落としませんでしたから、
来年以降に期待できそうですね。
来年もまた早稲田・東洋・駒沢の3強に東海大が加わってくる様相となりそうです。

シード権では、拓殖大、青山学院大、國學院大がシードを掴んだのが特徴的か。
学連選抜に、法政、順天堂、亜細亜、大東文化という名前があるのは少し寂しい感じ。
今回のレースでもそうですが、一部の優勝争いをする学校以外の実力は拮抗しており、
どの学校がシード権を取ってもおかしくないだけに、層が厚くなっているなという感じがします。
私学にとっては箱根駅伝は最高の宣伝材料だと思いますし、
これからさらに選手の獲得競争が激しくなっていきそうですね。


◆PCの話 『CG-WKR300GNE』
そういえば、昨年末に報告し忘れていた部分があったので、
今年の早いうちに改めて報告をば。

このルーターにはUSB-HDDの簡易NAS機能があり、
NTFS形式のHDDをそのまま読み書きできるのが売りで、
現在使っているUSB-HDDをそのままNASにできるのは便利ですが、
転送速度自体は鬼のように遅いです…
データ転送速度が1M台で2M乗らない… orz
そういう意味では、実際にデータのやり取りができそうなのは、
画像・音楽ファイルぐらいで、動画はほぼ無理と考えた方が良さそうです。
動画の再生も上手く行かないことがありますし、
4G以上のファイルも扱えるというNTFS形式でのHDD利用というメリットは、
事実上ないといっても過言ではないです。
つまり、実質的にはB社やN社の簡易NAS機能とさほど変わらないということ。
まぁ、取り外してUSBでデータを転送できるのは便利といえば便利ですが。
それほど使い勝手が良いというわけではないので、売りにはなってない感じです。

2011年01月01日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
昨日の宣言どおり、今年は最低週一更新(月曜)を目標にして、
日記の更新をしていこうかと思います。
他の更新は相変わらずの気が向いたら、つまり開店休業状態です(^^;
そんな感じのまったり気味なサイトですが、よろしくお願いします(ぺこり)

今年は元日が土曜日で、休みが短いこともあってか、
元日から営業するお店が昨年以上に増えている感じがしますね。
もう2日からだと遅いぐらい。昔は3日からが普通だった気がするのだけれど…
主に家電を中心に初売りセールの広告やサイト探訪をしたものの、
ほとんどが年末の値段と変わらない、むしろ微妙に高値に推移している感じで、
初売りセールへの期待感はあっさりと裏切られた感じです。
お得だと思ったのは、ソフマップ通販の福袋セールの
ロジクール製の無線キーボード(たぶんK340)が3480円で出てたことぐらい。
まぁ、既に朝方に見た時には完売しちゃってましたが… orz
どうも初売りの安売りの程度と休みの長さは比例関係にあるようで、
休みの期間が長いと比較的安売りに、休みがないと安売りもあまりされない、
当然といえば当然の結果なんですが、そういうわけで元日ぐらいは休めよと言いたい(^^;


◆PCパーツの話 『WD20EARS』
2TBのHDDではポピュラーなWesternDigitalのWD20EARS、
私も半年前ほどから667Gプラッタの「00MVWB0」を使用していますが、
昨年末にも報告したとおり、HDDがクラッシュして不良セクタが発生し、故障しました。
その後、購入店を通じて交換保証を適用し、新しいHDDが手元に来たのですが、
取り付けから1日で故障、BIOS上から認識しないという初期不良にぶつかりました。
一度は認識したんですけどねぇ…
外付けのeSATAのHDDケースに入れてフォーマットとかしてたら、
データを入れてないのにセクタの読み込みに失敗し、
本体に取り付けたら死んでいたという状況… HDDの命は儚いですね…
結局、再び購入店に持って行き、店頭にあった新しいものと交換、
今回は外付けHDDケース等に入れず、直接本体HDDに装着、
今のところは問題ないようですが、半年後が怖いです(苦笑)

今回の騒動で色々と調べたのですが、
『WD20EARS』等のWDの大容量ドライブで使用されている
「AdvancedFormat」は、XPで問題があるだけでなく、
バックアップソフトの復元にも対応していないようですね。
私はバックアップソフトに『AcronisTrueImage10HOME』を使用しており、
前回のクラッシュ時にはこれを使って復旧させましたが、
その時点で問題が発生していたようです。
まぁ、今回の初期不良とはまったく無関係ではありますが…
バックアップソフトを使う人は注意した方が良さそうです。
一応、ツールとしてWDのサイトからTrueImageをダウンロードできますが、
製品版と比べると、セキュアゾーンの作成や、ファイルバックアップ、
増分・差分バックアップができないという制限があるようです。
パーティション全体でバックアップを取る分にはまったく問題はありませんが。
ただ、他のバージョンのTrueImageとは共存できないし、
個人的には使いどころに困るなぁという感じがします。
バックアップソフトを持っていない人なら、便利かもしれませんので、
利用する価値はあるでしょう。

で、何が言いたいかというと、HDDの大容量化が進み、価格も下がってきていますが、
大容量HDDの導入にはまだリスクが伴うように思えます。
特に容量を必要としないなら、倉庫用でも1TBに留めるのが無難かと。
それ以上はリスクを伴うと思っていた方がいいかもしれません。
PCデポットで日立の3TBのHDDが2万円を切って出てましたが、
2TB以上にリスクを抱えている3TBのHDDには躊躇せざるを得ません。
買うとすればバルクではなく、ドライバー付のパッケージ版の方が無難かと。
個人的にはもう少し人柱を見ていた方がいいかなぁとは思います。

ちなみに、1年前に購入し、半年前のWD20EARSの交換により、
バックアップ保存用として使用していたWD15EARSも不良セクタ発生。
HDTUNEでは真ん中付近の1ブロックがダメージ表示されるのだけれども、
HDDを埋めてもスキャンディスクでは検出されず、ちょっと不安な状況です。
とりあえず、怪しいHDD領域は空けて使っていこうと考えていますが…
いやー、ホント大容量HDDは怖いですね。
皆さんもいつ逝ってもいいように、バックアップはこまめに取っておきましょう。
それこそバックアップ保存用にでも2TBのHDDを導入しておきましょう(^^;

2010年12月31日

今年の反省会

日記の更新が月数回という頻度だったことを猛省…
来年はせめて週一、月曜日ぐらいは更新しようと心に決めて頑張ります。
来年からガンバル。もう今年は頑張らない(苦笑)

今年の世相を表す漢字は「暑」だったようですが、
個人的な印象としては「逆」「返」の漢字が当てはまったように思えます。
掌返しみたいなのが多かったなぁと。
民主党政権に対する期待と失望、普天間問題や尖閣諸島問題に対する世相、
世論がコロコロ変わるというか、マスコミの報道が下手だったせいかもしれませんが、
意見の方向性が全く見えてこない感じがしました。
これらは悪い面ですが、スポーツでは良い面も出て、
あまり期待していなかったサッカー日本代表がW杯で躍進、
掌を返したように賛辞を送ったことは記憶にも新しいことでしょう。
野球界ではパリーグ3位の千葉ロッテがクライマックスシリーズを勝ち抜き、
日本シリーズでも勝利、まさに逆転のシーズンといった印象を与える一年でした。


◆今年の政治問題◆
政治に関して言えば、国内問題も国際問題も混沌とした印象を受ける一年でした。
国内問題では、民主党が小沢派と反小沢派の対立ばかりが目立ってしまい、
国民の支持を大幅に失うことに繋がってしまった気がします。
それと議会運営における野党への根回し不足もそうなのですが、
最も致命的だと思うのが世論に簡単に左右されてしまうという点です。
子ども手当てにしても高速道路無料化にしても、政策としては筋が一本通っていたはずなのに、
国民、とりわけマスメディアや圧力団体にあれこれ言われている間に変質してしまい、
当初目指した目的が達成できていないように思います。
私から見ると、あれこれ言っている方が表層のみで語る狭量な意見のように思え、
馬鹿の意見に左右されすぎているように思えます。
本来なら、その間に立って政策の目的等を解説するはずのマスメディアが、
反民主党政権みたいなスタンスを強めたせいで、国民の理解が全く進まず、
結果的に政策もまともに進行しない、国民にとって不幸な結果に終わってしまった気がします。
マスメディアの批判も、野党の批判も、世論の批判も、クレイマーのようなイチャモンに終わっており、
声高に叫ぶ馬鹿の一つ覚えのような発言ばかりが重宝され、
適切な政策論評ができる人の意見が覆いかぶされていた感じがしました。
もっとマスメディアは賢くなって欲しいですし、
国民の方も冷静に物事を見つめ、一呼吸を置いた冷静な意見を醸造していって欲しいです。

国際問題に関して言うと、経済にしてもそうですが、
全般的に国内向きになっており、国際協調が図られない雲行きの怪しい年となりました。
ギリシア危機があっても、表面的には国際協調の体制をとりつつも、
世界的に踏み込んだ対応はなされなかった感じがしました。
他にもCOPなど日本で国際会議が多く開かれましたが、
それも芳しい結果とはいかず、各国の利害対立が目立つことの方が多かったです。
もちろん、各国の利害が表層に現れないことには次の対応が取れないわけですが、
なかなか結果に結びつきにくかった印象を受けました。
来年以降もこの傾向は続きそうで、国内向けアピールが高圧的な外交に繋がる恐れがあり、
日本の内憂外患という状況は来年も続いてしまいそうな感じがします。


◆今年の個人的な買い物◆
一番の買い物は地上デジタルテレビで、
それに伴っての自作PCのマイナーチェンジでお金を使いましたね。
エコポイント半減を受けて、テレビ等を買い換えた人も多いのではないでしょうか。
その他にも今年は買い替えを強いられることが多く、
掃除機や無線LANルーター、HDDもダメになったりと、
とりわけ今年後半は家電製品のトラブルに数多く見舞われちゃいました。

今年の買い物での一番のヒットは、地デジTVのWoooXP32を押さえて、
LGのブルーレイディスクBH10NS30でしょうかね。
今は購入時よりもさらに1000円下がってるのが癪ではありますが、
ドライブとしては比較的静かで安定して動いてくれています。
ソフトがCyberLink系ということで、
使い勝手がいまひとつではありますが、機能的には問題ないです。
メディアの方も安くなってきているので、ブルーレイドライブは買い時かなと思います。

番外編では、今さながらプレイステーション2のHDLoaderを買いました。
PS2にHDDを取り付けるというパーツでして、
中には対応していないゲームもありますが、
大抵のゲームはPS2に取り付けた市販のPATAのHDDに保存しておくことができ、
ディスクの読み込み時間がなくなるため、ゲームを快適にプレイできるようになりました。
プロ野球スピリッツ5完全版では試合準備から開始まで30秒~1分かかっていたものが、
僅か3秒程度で試合開始となったのには驚きを隠せませんでした。
PARを使った改造コードを使うことはできませんが、
パソコンでロムを直接改造することもできますので、
遊び方の多様性が増すという意味でも重宝しています。
最近はPS2のゲームが叩き売りされてますし、
さほど新しいゲームには興味ないだけに、昔のゲームを楽しくプレイできています。


◆今年の美少女ゲーム◆
今年は(今年も、かな)時間がなくて、あまりプレイできませんでした。
まともにクリアしたのは、『id[イド]-Rebirth Session-』『ゆにばる!』
『RGH~恋とヒーローと学園と~』『WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~』
『カスタムレイド4』『天の光は恋の星』、ぐらいでしょうか。
大半が今年序盤に発売されたゲーム、中盤以降は手付かずが多かったです。

一番プレイしたのは『カスタムレイド4』でしょうか。
RPGとヒロインカスタム機能が合体し、一粒で二度美味しい的で面白かったです。
ただ、その後4+、4++と出るにつれて… 逆にやる気をなくす展開に。
結局、最後までクリア済みのカスタムヒロインは使えないのか… orz

シナリオ的には『id[イド]-Rebirth Session-』が謎解き要素もあって面白かったものの、
大作感はないだけに、佳作評価ぐらい。
今年プレイした中では大賞評価はなかった感じです。
Air、Scarlett級の作品は今後出てくるんかなぁ…

美少女ゲームの肝であるHシーンは全般的に濃くなっている印象を受けました。
純愛ゲームでも髪コキだとかアブノーマル要素を持ったものが増えてきており、
フェチ要素が強くなってきた感じがしますね。
今年発売のゲームでエロいなと思ったのは、『魔界天使ジブリール4』
『ゴニン!?~ピタリと的中!強制占い♪~』『普通じゃないッ!!』。
『普通じゃないッ!!』はまだプレイ中ですが、
ヒロインが露出・オナニー・匂いフェチと強い性癖を持っているのでエロいです。
一癖も二癖もある個性的なヒロインとの日常が面白く、エロ重視にしては高評価。
残念なのはドM先生とフタナリ悪友女子がサブキャラ止まりな点か、
この2人も個別シナリオがあったら最高でしたね。

番外編では『キサラギGOLD★STAR』の挿入歌「ぱぱらー」が名曲すぎる。
選択肢を選ぶ時に歌が流れるという不思議なゲームなんですが、
タイトル通り歌詞は「ぱぱらー」しかなく、
あとはウゥーイェーとかの掛け声のみという最高にシンプルな歌です(^^;
でもシンプルなゆえに、妙に耳に残るというか、
つい「ぱぱらー」とか言い出してしまう麻薬的な名曲です。
つーか、早くゲームの方を進めないと(^^;
起動するたびに「ぱぱらー」を聞いてしまって先に進まない(苦笑)

あ、それと声優では、青葉りんごさんと五行なずなさんの名前を多く見かけましたね
五行さんはメインどころが増えましたね。ほめラジ効果なんだろうか(^^;
加えて、世代交代も進んでいる感じで、
有栖川みや美さん、ヒマリさん、雪都さお梨さんらもよく見かけるようになりました。


そんなこんなで今年はこれにて終了。
来年も週一程度の更新でまったりしてるでしょうが、よろしくお願いします(ぺこり)

2010年12月24日

クリスマスプレゼントはナシ

埼玉西武ライオンズは、FAでソフトバンクへ移籍した細川選手の補償として、
人的補償ではなく、金銭補償を選択したようです…

……
………orz
結局、新人ドラフト以外の補強は一切なしですか。
まだ外国人選手の契約がどうなるかは分かりませんが、選手補強はもうなさそうです。
最後の補強としてホークスからの人的補償は期待していたんですけどね…
野手なら足のある城所選手や明石選手、福田選手、
投手なら左腕の小椋投手や山田大樹投手、神内投手、怜王投手、
右腕でも燻っている新垣投手や大場投手、巽投手、
プロテクト次第ではあるものの、ホークスにダメージを与える意味で、
松中選手のようなホークスを支えたベテラン選手を獲得する等々、
色々と選択肢はあったんじゃないかと思えるだけに残念でなりません。
勿論、現有戦力の底上げでも構わないとは思うんですが、
あまりに戦力補強に消極的に見えてしまい、
2009年のような最悪のケースになるのではないかという不安が… 少々心配です。

パリーグではソフトバンクと楽天が積極的な補強を進めていますが、
それでも現時点での戦力的バランスから言えば、西武が一番だとは思います。
2010年は主力の相次ぐ故障に泣かされ、常に優勝争いをしながらも、
最後は失速してしまい、優勝をソフトバンクにさらわれ、
クライマックスシリーズにはロッテに9回2アウトから引っくり返されての2連敗と、
もう悪夢としか言えないようなシーズンでしたから、
主力がある程度試合に出られれば、投打ともにトップクラスの力はあります。

野手陣は片岡・栗山・中島・中村剛也選手らが健在で、
高山・大島選手ら復調組、怪我からの復帰を目指す銀仁朗・GG佐藤選手、
1軍できっかけを掴んだ原・浅村・坂田・斉藤選手ら次世代の若手組、
ベテランの平尾選手や佐藤友亮選手、石井義人選手も健在と、選手は揃っています。
不安要素は故障明けの銀仁朗選手がどれだけマスクを被れるかですが、
捕手としても結果を残した上本選手や1軍出場をした岳野選手、
シーズン中にヤクルトからトレードで獲得した米野選手らで補いたいところ。
あとは赤田選手の移籍と片岡選手の故障で明らかとなった走れる選手の不在、
2年目の美沢選手や石川選手、ルーキーの秋山選手がどれだけアピールするかですが、
こちらの方がまだ補いきれていない印象がありますねぇ…

投手陣は岸投手と石井一久投手が同時に長期離脱してしまったため、
やり繰りが苦しいシーズンとなってしまいましたが、
順調ならば先発の涌井・岸・帆足・石井一久投手の4枚は鉄板でしょう。
西口投手もシーズン後半は若々しいピッチングを見せてくれましたし、
最近は春先の調子が悪いことを差し引いても、先発ローテに入ってくるでしょう。
残りの1枠を先発で結果を残した平野投手、ベテランの許銘傑投手、
飛躍を期待される野上投手と木村投手、2年目に勝負をかける菊池雄星投手、
そしてルーキーの大石投手と牧田投手と、かなり手厚くなる様相。
一方のリリーフ陣は復活を果たした長田投手と岡本篤志投手が引き続き結果を残せるかどうか、
藤田太陽・小野寺投手に、復活を目指す大沼・岩崎投手ら右腕はそれなりにいるものの、
左腕は土肥投手と工藤投手が抜けて壊滅状態、
昨年不振の星野投手が復活してくれないと厳しい状態で、若手の武隈投手の成長に期待、
加えて後がない松永・山崎敏・宮田投手の奮起に期待するものの、タレント不足な感は否めず。
あとは抑えのシコースキー投手の契約がどうなるか、グラマン投手は残留するのかどうかですが、
シコースキー投手は抑えとしては波のある方で、シーズン終盤にまとめて出ちゃっただけに、
抑えの後継者育成は必要不可欠、グラマン投手は対左のリリーフとしてはいまひとつ、
一応、シーズン終盤まではなんとか回ったリリーフ陣ではあったものの、
来季も安心かというとそうでもない印象を受けてしまうのがネックか。
最終的には先発から大石・平野・野上・木村投手の誰かが回りそうな感じもしますが…

リリーフに対する多少なりともの不安を入れたとしても、
シコースキー投手が残留してくれれば、年間を通してそれなりに回りそうですから、
戦力的にはリーグトップクラスであることは間違いないと思います。
ただ、昨年は故障者続出のために、2軍で育成している選手で、
使える選手はほぼ全部1軍で使ってしまったため、切り札というべきカードがなくなっており、
1軍へのきっかけを掴んだ選手が順調どおり伸びてくれないと、非常に苦しくなってしまいます。
あとは事実上、1軍戦力にならなかった昨年のドラフト新人選手とルーキーがどれだけやるか、
昨年も今年もドラフト終了後の評価としては大満足という結果だっただけに、
1~2年目の選手が出てきてくれないと、来年は苦しいでしょうね。
そういった未知の戦力に期待せざるを得ないところが大きな不安要素です。

あ、そうだ、無理だと思いますが、
去就の決まっていないメジャーの岡島投手を獲得してくれれば…
そうなると最高のクリスマスプレゼントになるのですが、無理でしょうね。
今年もサンタはやってこなさそうです… ドラフトだけだなぁ…


◆プロ野球 ソフトバンクがカブレラ選手を獲得
FAで獲得した細川選手と内川選手に続き、オリックスのカブレラ選手までも獲得、
優勝しながらも日本シリーズ出場を逃したソフトバンクが積極的な補強をしています。
まぁ、でも細川選手と内川選手の獲得は理解できるものの、
カブレラ選手の獲得は必要なのかなぁと思いますね。
ソフトバンクはカブレラ選手に痛い目にあってきたから評価が高いんですかねぇ…
他球団からすれば、小久保選手の方が絶対嫌ですが。
松中選手と比べるとどうかなと思うものの、ここ一番の勝負どころでの強さを考えると、
松中選手の方が怖さがあるかもしれません。
他球団からすると、カブレラ選手の獲得は逆に安心材料になったかもしれません。
事実上の飼い殺し状態になるとすれば、脅威かもしれませんが。

というか、来年のホークスの打順はどうなるんでしょうか。
オーティズ選手の去就が明らかになっていませんが… 仮に残留だとすると…
 1(遊)川崎
 2(二)本多
 3(右)内川
 4(指)カブレラ
 5(中)多村
 6(一)小久保
 7(左)オーティズ、松中
 8(三)松田
 9(捕)細川
現実的には、ライトに多村選手、レフトに内川選手、
センターに長谷川選手が入るといった感じになると思いますが、
打力優先で組んだ場合の脅威をアピールする意味で敢えて多村選手をセンターに。
3番以降にズラッと右打者が並ぶ可能性が高くはなるものの、怖い打線ですねぇ。
4番以降は誰が4番でもおかしくないだけに、中軸の組み方をどうするかが問題になりそうです。
カブレラ選手が座ってくれると嬉しい、小久保選手が入ると脅威っすね。

2010年12月13日

HDDが

クラッシュしました… orz
WMVや一部のAVIを再生中に落ちて再起動してしまう症状は相変わらずで、
その際に一部のドライブがクラッシュしてしまいました…
データの方はRAW状態の読み取り不能データを、
AcronisTrueImageで強引にバックアップを取ったことで、
一部のデータの欠損はあったものの、ほぼ完全な状態で復帰できましたが、
HDDの方が不良セクタ出現で危うい方向に…
SMARTでも異常状態、HDTuneでエラー検索すると1箇所のみダメージ、
その場所を避けて使う方法もありますが… どうしようかなぁと考え中。
購入から半年ほどのWD20EARS、保証を利用できるかなぁ…
今はバックアップ用途に使っていたWD15EARSに移動中。
データ整理が微妙に大変です。


◆ニュースネタ 臨時国会閉幕 混迷する政治
まぁ、ぶっちゃけ今の政治状況を生んだ最大の原因は国民なんですがね…
ゴタゴタするのが分かりきっているのに自民党に入れたんだから。
「熟議の国会」なんて最初から無理だと分かってました。
それでも自民党は与党経験もあるし、もしかしたらと思っていましたが、
自民党は変わりましたね、もはや文句を言うだけの完全な野党です(苦笑)
悪い方向に変わった自民党のおかげで、予想通りの混迷国会となり、
参議院選挙はバカな判断をしちゃったもんだと改めて思う次第であります。

勿論、参議院選挙の敗因ともなった民主党の議会運営の不手際は、
私も認めるところではありますが、
だからこそ熟議の国会にできる可能性なんて微塵もなかったわけで、
国民は自ら混迷する政治を選択したということなのでしょう。
菅首相が何がやりたいのか分からないと批判されますが、
私は国民がどうして欲しいのかがよく分からなくなっています。
そんなんだから、政治の方向性も混迷してんじゃないの?
民意がどこにあるのか全く見えなくなってます。
民意の導き手であるマスコミもそうなんだから、呆れ果てるばかりです。

今やるべきは行財政改革、行政サービスの効率化、
増税論議を含めた財政健全化の方向性への歩み、
外交面ではアメリカとの同盟主義から多国間協定へ、
大枠で見れば鳩山政権と菅政権が打ち出した当初の政策は合っていたものの、
民意の反対を受ける中で、どんどん捻じ曲がっていってしまった感が強いです。
自民党は民意無視の唯我独尊状態でしたが、
逆に民主党は民意に耳を傾けすぎて、方向性を見失いがちに見えます。
馬鹿が吠え面かこうとも、一本芯の通った行動をしてもらいたい気はします。


◆ニュースネタ 東京都の青少年健全育成条例が改正
児童ポルノの単純所持での犯罪成立等には断固反対ではありますが、
今回の東京都の条例改正はどちらとも言えないですね。
どちらの言い分も分からないこともないけれども、
どっちも極論過ぎやしないか、ということです。

賛成派の立場からすれば、あくまで販売方法の変更にすぎず、
(18歳以上を対象とした成年漫画として販売することは妨げられない)
性表現そのものを抑制するわけではないし、
過激化する低年齢層向けの漫画に何らかの規制をする必要がある、
とする考えには理解できるところがあります。
要件としても、法律違反となる性行為と一定の限定を付していますし、
性表現の抑制にならないよう配慮されていることも間違いないです。
2次元とはいえ、暴力的なポルノが子どもの目に触れることが、
歓迎すべきことではないことは誰もが分かっていることです。
何らかの規制をしようという動きは理解できます。

一方の反対派の立場からすれば、これが性表現を直接規制するものでなくとも、
出版業界や作者に与える影響は大きく、
結果的に性表現が抑制されてしまうという言い分も理解が及ぶところです。
出版業界からすれば、成年指定を受ける受けないでは売り上げも違うでしょうし、
行政の匙加減で規制されかねない改正は受け入れられないでしょう。
また、規制の対象が漫画だけというのも納得できない理由の一つでしょう。
ドラマや小説など、過激な性表現が伴うものは他にも色々あるのに、
なぜ漫画だけなのか、漫画に対する蔑視を感じる部分はあるかと思います。

だからといって、反対派の立場はやや大義名分が立たないところがあり、
どちらかといえば商業的な理由が強く伺われ、
性表現規制の論理にはやや飛躍があるように感じられます。
加えて、なんとなくではありますが、成年漫画に対する蔑視のようなものを感じます。
成年漫画いいじゃないですか。表現したいなら、成年漫画で描けよと。
一般漫画に行ったら成年漫画を描かないみたいな風潮がありますが、
そうではなく、もっと両者の表現の垣根を取っ払っていいと思うんですがね。
どうにも漫画家サイドの上下関係がちらついて嫌な感じがします。
「それならば成年漫画で描いてやる!」みたいな気概が欲しい。
ただ、ギャラは大変なことになりそうですが…

美少女ゲームも90年代前半の規制を受けて、自主規制色を強めた結果、
エロ路線よりも純愛路線、シナリオ重視路線にシフトした結果、一定の成功を収め、
一般的な目はともかく、オタク内なら偏見をもたれない分野へと成長しました。
そういう意味では、成年漫画が成長するチャンスと受け止めてもいい気がします。
年齢による漫画雑誌の住み分けを強めていってもいいと思いますがね。

逆に規制対象が漫画だけというのは、やはり悪意を感じてしまいます。
2次元キャラへの児童ポルノ禁止に繋がる部分があることは間違いないでしょう。
漫画で陵辱されるのは、あくまで2次元キャラなのにね。
2次元キャラへの陵辱を現実の人間に置き換えることには高い壁があります。
本当にヤバイのは、小説やエロCD等の五感の制約が強いものですよ。
見えないから想像する、その過程に2次元キャラというクッションが存在しない。
だから文章や音をそのまま現実の人間へと転化してしまう。
読みやすさという意味で、漫画の影響力は非常に大きいものではありますが、
裏を返せば、それは「読み飛ばしやすい」とも言えるわけで、コントロールが容易です。
けれども、小説の場合は読み飛ばすと、その後の展開が分からなくなるだけに、
とっつき難いけれども、読み始めると読むことを半ば強制されてしまいます。
暴力的ポルノは嫌いだから飛ばすということができないのは、漫画よりも小説の方です。
TVのドラマでも目を覆いたくなるような展開になることがしばしばありますし、
規制対象が漫画だけというのは、やはり偏見に満ちていると言わざるを得ないでしょう。
先に昼ドラ規制しろよとか思う。特に夏休みは放送すべきじゃないっしょ、常識的に。

そんなわけで、規制が業界的に弱い方弱い方へと向いている傾向は強く感じます。
同時に、規制される側の漫画業界の中でも一般漫画と成年漫画との間にある壁を感じます。
もう少し両者とも公平に見られないのでしょうか。
結局、一番の対象となる青少年の視点が欠落しているのが致命的ですよね。
青少年の育成がどうあるべきなのかが極論過ぎて一致を見ていない感じがします。
そんなエロとか全く考えないような聖人君子な青少年を目指すわけでもないし、
逆にエロばかりを求めるような変態青少年を目指すわけでもない。
規制する人は中国のようにしたいのでしょうか。
まぁ、一人っ子政策をやりたいなら、理解できなくもないのですが。

2010年11月28日

時期的に

コートを片手に素敵な出会いを求めて公園を彷徨いたくなる季節ですが(特に意味はない)、
どうも最近は風邪気味で健康状態が芳しくありません。
主に喉・鼻、咳が止まらず、マスクとのど飴が手放せないです。
だいぶ治ってはきましたが…早く健康になりたいです。

現在、PCのデータ整理中… 主に音楽ファイルを整理しています。
しかし、何度聞いてもBLESSの主題歌は酷い(苦笑)
アルバム収録された佐藤ひろ美バージョンなら良かったのにと何度も思う。

それにしてもNHKの『龍馬伝』は三菱に恨みがあるとしか思えない出来でしたね。
最後までアレかよ。そんなに三菱が嫌いなのかと。
三菱の社員でなくとも、あれは目を覆いたくなりますね…
最終的には、それしか記憶に残らなかった…


◆PCの話 ブルーレイドライブ LG電子『BH10NS30』
バルク品にも関わらず、SATAケーブルを買い忘れて接続できず
(その前はATAPI接続のドライブを使っていたため)、
購入から取り付けまでやや時間がかかりましたが、ようやくセットしました。

以前使っていたDVDドライブはI・Oデータの『DVR-H42LEB』
(中身は日立『GSA-H42N』)で、所謂、爆音ドライブだったわけですが、
それに比べれば、静か静か、焼いていることを忘れてしまうほど、
前はトイレに籠もっていても爆音が聞こえたのに(苦笑)
随分と静かになったものです。

読み込み、書き込みともに問題なし。推奨メディアは三菱や太陽誘電、SONY等。
私は三菱を主に使っているので問題ありませんでした。
ブルーレイの書き込みは安価な2倍速メディアを使ったこともあり、
エラー防止や書き込み後の確認作業も含めて、1時間15分もかかりました。
ですから、ブルーレイを焼く時には外出する前に指示を出しておくことが多いのですが、
放置しておくと、ノートン先生がアイドルタイムスキャンを始めてしまい、
そうなると書き込みがストップしてしまう模様、いつまで経っても焼きあがらないはずです…
長時間放置時にはアイドルタイムスキャンを切っておきましょう(^^;

添付ソフトはサイバーリンク系。
PowerDVD9、Power2Go、PowerProducer等。
バッファローのパッケージ版にあるPowerDirectorはありませんが、
一通りのソフトウェアは揃っています。
ただ、問題はサイバーリンクのソフトですよね…
まず、とにかくユーザー登録しろと煩い。
そしてユーザー登録してもアップグレード広告がウザい。
設定で切ったとしても、システム画面には残るだけに、非常に邪魔くさいです。
PowerDVD9の姉ちゃんの絵はまだ我慢できるけれど、
PowerProducerの起動時の姉ちゃんの絵は我慢ならない…
まぁ、PowerProducerなんて使いませんが…
PowerDVD9は設定を弄ると絵を変更できるみたいなので、
ゆゆ様の絵に変更しちゃいました。

全般的には快調で、良い感じで使えております。
あとは耐久性ですが、こればかりは使ってみないと分からないだけに何とも言えんです。

2010年11月23日

終わる世界

朝鮮半島情勢の雲行きが一気に怪しくなったようで…
あれはもう宣戦布告ですよね… 衝撃的でした。
北朝鮮としてはそこまで行くつもりはないのだろうけれども、
予想以上にインパクトのあるニュース映像でした。
威嚇ではない本土射撃を行うとは…
これはもう日本にいつ核ミサイルが落ちてきても驚きに値しませんね。
核ミサイルを撃たれないために、韓国やアメリカを始めとして、
近隣諸国との北朝鮮封じ込めに参加していってもらいたいです。
今は残念ながら対話の時期ではありませんからね。
後継者が決まって血気盛んなところだけに、警戒して見つめていたいものです。

しかし、中国、ロシア、北朝鮮と…
戦後の外交問題がここに来て一気に噴出しちゃっている感じですね。
FTAの動きにしても、日本で開かれた国際会議にしてもそうですし、
まさに内憂外患といった感じの難しい政治局面に入っている感じがします。
そんな時に内輪もめしているとは… 倒幕運動するしかないっすね(苦笑)


◆プロ野球 西武からFAした細川選手がソフトバンク入りへ
もう来シーズン、終わった…orz
出て行くのは仕方ないとしても、ソフトバンクだけは行って欲しくなかったです。
打撃は意外性があるものの、真ん中より高めに投げておけば空振りという選手ですから、
打撃面での怖さはそれほどありませんが、守備面では脅威ですよ。
盗まれたと思っても刺す強肩は相手チームにとって脅威、
城島選手が抜けて以降のホークスは、正直走り放題といった感じがあったのですが、
細川選手の加入によってそう簡単に走れる状況にはならないでしょう。
肩を痛めてから送球のコントロールがやや悪くなったものの、
素晴らしい送球をした時のイメージが残るだけに、
足を使った野球を掲げるライオンズにはダメージです。

さらに、リードの傾向としてボール球を使いながらじっくりと攻める慎重な組み立てをしますが、
ライオンズの投手陣はコントロールがあまり良くないこともあって、
ボール球が増えて四球連発になってしまうこともあって、
大胆なリードをする銀仁朗選手の方が買われる結果となったのですが、
ホークスの投手陣は比較的コントロールの良い投手が多いだけに、
しっかりとしたリードのできる細川選手が加入することは、
投手陣にも良い影響を与えることでしょう。
正直言って、お手上げという感じです。

これで多村選手も残留し、内川選手まで獲得となればどうなりますか。
楽天も積極的な補強を進めており、ここに来て岩隈投手の残留の可能性が高くなるなど、
他球団の積極的な補強が進んでいる中では、
ほとんど動きを取っていないライオンズが出遅れることは間違いないです。
このままでは昨年のシーズンの二の舞になってしまいますよ…
自前の選手を育てるのもいいのですが、もう少し危機感を持ってもらいたいです。


◆家電・PCの話 『WoooL32XP05』のネットワーク・DLNA機能
試しに、『WoooL32XP05』をリビングから自室に運び込み、
有線LANでルーターに接続してみたのですが、無線とあまり速度が変わらないですね…
インストールができないので、JAVAやFLASHを使ったスピードテストができず、
BroadbandNetworkingReportの画像スピードテストを行った所、
マシン性能にかなり大きく左右されてしまうようで、
デスクトップPCで15M、型落ちのノートPCで3M、Woooは平均1M程度という結果。
実際はその3倍以上は出ていると思われますが、それでもWoooは遅い。
最初は無線LAN接続しているせいかとも思ったのですが、
有線でも平均1M、最高で3M程度と速度は改善せず、
動画再生の安定性は確かにあるものの、それほど大きな違いは感じませんでした。
単純にテレビのネット機能があまり高くないという結論に落ち着きました。

そういう意味では、動画再生はギリギリといった感じがします。
一昔前のパソコンの電話回線でネットやっているような感じ、
ドリームキャストでネットをやっていたことを思い出すような遅さでした(^^;
2画面表示で画面左端にテレビでも流してないとやってられないです(苦笑)
アクトビラでアニメの1話だけが無料で見れたりと、便利ではあるのですが、
まだまだTVを使ったネットは課題が多い感じはします。

具体的には、AdobeFlashPlayerを使えないのは致命的です。
ですから、YouTubeの閲覧は不可能、
セキュリティ面の不安から現段階で対応する方が危ないとは思いますが、
せっかく本体にHDDが付いているのだから、
ツールのインストール・更新が可能になると幅が広がる感じがします。
もう一つは、テレビでネットを見る環境の整備ですよね。
普通にサイトを閲覧すると横幅が狭すぎます。
今のサイトの作りとして、ワイドスクリーンを意識してか、
横幅の広いサイトが多いだけに、TV向けのサイトの作り方も必要になるかと思います。
それと、そもそも放送局のサイトは重過ぎます。バカみたいに重たい。
例えば、NHKの試してガッテンのトップページは重すぎてメモリエラーとなります。
(過去記事は普通に見れるので、そこにブックマークを入れましたが)
とりわけ放送局はテレビと密接に関係するだけに、
テレビを意識したサイトも作る必要があるのではないでしょうか。

あとはアクトビラ等の料金設定と支払い方法がなぁ…
料金は1話目無料、2話以降は210円からという料金設定は、
レンタルと比べればやや高い感じもするものの、無難なところでしょう。
でも、もう少しセットの割引を増やして欲しいです。
現時点では種類が少ないし、単体タイトルのパックセットもあまり割安感がないのはネックです。
あとセキュリティ面に不安のあるテレビのネットでクレジットカードを使う気にはなれないです。
SONETやedy対応の場合もあるようですが、ウチはどちらにも当てはまらず、
コンビニ決済を可能にするなど、支払い方法の多様化も望みたいです。
インターネットで同じようなことはできますが、一つのサイトに番組を集約し、
気軽に見れるテレビにサービスを提供するというのは良い方法だと思います。
可能性があるだけに、良い方向に改善していったらいいなぁと思いますね。
まだまだ成熟度が足らない感じではあります。
導入するなら将来的でいいかもしれない。

で、結局、テレビの無線化は成功なのか失敗なのか、非常に微妙なトコです。
『CG-WKR300GNE』と『MZK-MF300N』の組み合わせは悪くないです。
ただ、11aには対応していないので、周辺電波との混信の可能性が高く、
チャンネルを自動設定にしていると、時々入りが悪くなるだけに、
入りのいいルーターのチャンネルを指定して置くほうが良さそうです。
それなりに良いチャンネルが見つかれば、動画再生でも途切れる可能性は格段に下がるはず。
何もしないと繋がらない時もあるだけに、頑張って探しましょう。
自室とリビングを30往復するのは良い運動でした(苦笑)
そういうのが嫌なら、AtermWR8700Nを買いましょう。


それとDLNAのメディアサーバー機能の順番は何で作成日時順なの?
名前順にならないのかなぁ、と。
普段使っているフォルダ順にならないので、使い勝手があまり良くないです。
PCの方でそれを見越したフォルダ整理をしておく必要がありそうです。
ちなみにDLNAの方は速度差は感じないです。
動画はmpegのみなので、試していませんが。明日チェックしておくか…


全然話は変わりますが、そんな感じでテレビの調整をしていた時に偶然見た
NHK教育の海外ドラマ『アイ・カーリー』は面白いっすね。
初回の再放送を見れたのはラッキーでした。

2010年11月22日

クレイジークレーマー

いつから国会はお客様サポートセンターになったんでしょうか?
毎日のようにクレーマーからあれこれ言われて大変ですね。クレイジーです。
そんな小学生の喧嘩じゃあるまいし、揚げ足取りばかりやって…
情けないというか、頭悪いというか、ぶっちゃけ死んで欲しいぐらいの気持ちです。

柳田法務大臣の発言なんて、そんな殊更に扱うほどのものか?と。
そもそも発言自体がブラックジョーク的なものだったでしょうし、
秘密にすべきことは喋れないのは当然なわけで、
一方的に攻め立てられる状況を皮肉った言い方になっただけで、
国会を軽視するという意図で発せられたものでないことは明らかでしょう。
仙石官房長官の暴力装置発言も、権力装置の言い間違いじゃないかと思えますし、
国会審議を止めてまでやる話ではないでしょう。
「友人の友人がアルカイダ」だとか、「女性は産む機械」に比べれば可愛いもんです。
私には国会を軽視しているのは野党のように見えてきます。
ぶっちゃけ、やる気あんのか、と。
文句だけ付けたがっている悪質なクレーマーに過ぎないですよ… アホらしいです。

まぁ、そういう隙を作ってしまっている閣僚にも問題がありますし、
野党の攻撃に屈して同調する与党勢力にも問題があると思いますが。
民主党内、特に小沢グループはもはや野党化しているとしか思えない。
お前らは何をやっているんだ、と。
権力闘争やりたいなら他でやれ。さっさと民主党を出て行けよ。
政権与党なら政策を実現することに尽力すべきじゃないの?
いつまでスネているんでしょうか。
クレーマーとスネ夫ばかりじゃ、この国の政治もお終いです。

普通はお金による政治腐敗が問題になるものだけれども、
今は知識とモラルの面で政治腐敗が進んでいるという最悪の状況になってる気がします。
ゆとり教育で子ども達の学力が低下したって? 冗談でしょ。
だって、政治家の学力低下の方が酷いじゃんか。
それに比べたら可愛いもんよ。ハッハッハッハ! …笑えねぇ、笑えねぇよ………

こんなバカ政治を続けるのなら、悪による支配を肯定し、
それに対抗する自発的な正義の出現を待った方が良いようにさえ思えてきますね。
あー、もうこの国を征服しようとか企んでみるかな(苦笑) ビバ日本征服!


◆家電の話色々
地デジテレビを買ったのをきっかけに、一気に買い物が進み、
まだ完全にはそれぞれのセットアップが完了しておらず、
もはやどれから手を付けていいやらの状態です。

最近買ったのを列挙すると、
日立のテレビ『WoooL32XP05』、
maxellのカセットHDD『iVDRS-160』、
I・OデータのiVDRS読み取り機『RHDM-US/EX』、
coregaの無線LANルーター『CG-WKR300GNE』、
planexの無線LAN機器『MZK-MF300N』、
LG電子のブルーレイドライブ『BH10NS30』、
ロジクールの無線マウス『M705r』。

Woooの特徴であるiVDRSの使い勝手は非常にいいです。
RHDM-US/EXを使ったPCでの読み取りも楽々で快適。
ノートPCでは辛い面もあるかもしれませんが、
性能を満たしていれば特に問題なく再生できるかと思います。
一応、外付けのHDDとしても使えるようですが、
それをやってしまうと、WoooやPC上での番組再生はできなくなります。
ですから、録画番組をコピー&ペーストでHDD内を行き来させることは無理、
フォーマットしなければ、Woooで使うことはできなくなります。
それらの仕組みがどうなってるのかは知りませんが、
MBRのように見えないパーティッションでデータの整合性を判断させている模様。
裏を返せば、それさえどうにかすればデータの移動も可能になるわけですので、
将来的にデータのやり取りが緩和されることを望みたいです。

一方のテレビのネットワーク化の方は芳しくないです。
大人しくNECのAtermWR8700Nを買っておけば良かったかも…
マンションの部屋ならそこまで電波が強くなくとも大丈夫だろうと思ったものの、
実際に図ってみると15~20Mぐらいは離れていて、
10M程度と思っていた自分の感覚とはかなり違いました。
MZK-MF300Nをテレビのイーサネットコンバータとして使用した所、
インターネットに繋がるものの、速度が出ずに苦々しい思いをしております。
動画も途中で切れてしまったりと散々なもの。
色々と試した結果、親機のダブルチャンネル設定を解除し、
比較的入りのいいチャンネルを固定して使ったら、わりと動画もスムーズになりました。
でもそれだと親機ルーターの性能が十分生かせていないわけで、なんか損した気分だなぁと。
やはりネットワークは同じメーカーで統一すべきなようです。
コレガのイーサネットコンバータは古いし、評判も悪いからなぁ… 新しいの出ないかな…
現状のルーターラインナップからすれば、Atermが一番良さそうな感じです。高いが。

ドライブはまだ設置してません。明日以降に。

M705rはソフトウェアはまだ入れておらず、とりあえず付けただけという段階。
電池2個付けると意外と重いですが、マウスは空を飛ぶものではないので、
(中には空飛ぶマウスもありますが<空中操作が可能という意味で)
重さは別に問題ない感じです。
電源のオン・オフも自動でやってくれるし、手動でオフも可能。
Unifyingレシーバーも小さく、電池収納場所に仕舞うこともできて便利。
ちなみにUnifyingはロジクール製品なら全てできるというわけではなく、
対応製品でなければ無理な模様です。
例えば、MX1100とかはUnifyingできないみたいです。
まぁ、そこが購入の決め手になったところでもあるのですが。
レーザーの位置も真ん中ではなく、右寄りにあるので、
マウスの形で判断せずに感覚で操作するべきといった感じ。
あとは個人的にDPIが高すぎて、カーソルが動く範囲が大きすぎる感じもしますが、
ソフトウェアで弄れるようなので、その点は心配していません。

2010年11月15日

東静岡に

ガンダムを見に行ってきました。
嘘です。静岡に用事があった帰りのついでに寄ってきました(^^;
東静岡駅には初めて行きましたが… なんつーか、駅の規模と周辺施設が不釣合いですね。
駅構内は首都圏の駅並み、小田原駅並みの規模を持っていて、歩く歩道もあるのに、
日曜の夕方ということもあってかガランガラン、田舎駅並みの人の数。
周辺施設も南側に駐車場があり、南東に多目的ホールのグランシップがあるぐらいで、
ガンダムを置いてある北東はほぼ何もない、ガンダムがあるだけです。
新球場をここに持ってくればいいのに… 草薙駅じゃ狭いし。
それには多少敷地が足りない気もして、帯に短し襷に長し状態という感じの場所でした。
まぁ、何かスポーツ施設をこっちに持ってきたい気もしたなぁ。
市民体育館は要らないから、スタジアム系を頼みます。

ガンダムの方ですが、敷地内への入場は無料、ガンダムだけならタダで見られます。
ガンダム以外にはプラモ関係のミュージアムがあり、限定グッズ販売コーナーがあるのですが、
それ以外は全部食い物屋、そんなに見るものないのにわざわざ食事すんのかと。
ミュージアムの入場料は高くて見る気が起きないし…
ニュースで儲けには繋がってないという話を聞いてましたが、無理もないです。
ガンダム以外に金を落とすものがない(苦笑)
限定グッズも東静岡独特というものがあるわけでもなく、プラモも買うのもなぁと。
結局、ビームサーベルお菓子と缶クッキーを買いましたが、両方とも1000円はぼったくり、
入場料を払った気分でお金を落としてあげました。

肝心のガンダムは想像していたよりも大きかったです。
アニメとかでキャラクターとコクピットを見比べた時のイメージと大きく違う感じ、
見上げた感じはそう迫力を感じるものでもないけれど、自分が乗るとなると怖そうです(^^;
夕方で暗くなっていたこともあり、アイ部分が点灯してましたが、
個人的には後ろのランドセルの作りの方が好きでした。

客層は時間が遅く、開催から時間が経っていることもあってか、
意外と若いカップルや女子高生が多かったです。
物珍しさの方が優先されている感じがしましたね。とりあえず写真撮っておこう的な。

あと、限定グッズ売り場にあったGACKTの金色のサザビーがカッコ良かった。
もっと有名人にガンプラを作ってもらえば良かったのに。
それで展示場作った方が受けた気がする。
他にはお馴染みの西川貴教や土田晃之の作ったガンプラも置いてありましたが、
GACKTの金色のサザビーには敵わない感じ。正直すげーと思った。
あれは商品化すべき(^^;


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオフ
結局、中島選手はライオンズ残留となったようで。
来年、優勝・日本一を飾り、自身も何かタイトルを取る活躍を見せ、メジャーに挑戦するのではなく、
メジャーで活躍できるという確信を得るようなシーズンにして欲しいですね。

残念なニュースでは細川選手のFA退団が決定的になったようで…
まぁ、いつかはこうなるんじゃないかと思っていましたが…
銀仁朗選手が出てきても、守備面では細川選手が大きくリードしていましたが、
渡辺監督が銀仁朗選手の強気のリードを買うようになり、相対的に細川選手の価値は低下、
故障などもあって、守備面の信頼が落ちてきていたことは確かでした。
キャッチャーは両雄並び立つということがないポジションなだけに、
いつか細川選手がトレードで出されるんじゃないかと不安に思ってましたが…
先にFAで出て行く決断をしたとのことで。
細川選手の野球人生を考えれば、良い決断になるかと思います。
正直、チームにとっては痛いんですが…
もう1年あれば銀仁朗選手も信頼できるようになりますが、復帰明けのシーズンだけに少々不安。
来年に勝負をかける意味では、細川選手の存在は必要だったわけですが…
銀仁朗選手が1シーズン守れれば問題ないですが、そうでない場合は厳しいかと。
移籍先ですが、同じパリーグは正直嫌です… ソフトバンクはマジ勘弁。あの肩は脅威。
コントロールのいい投手のリードは上手いですし、ソフトバンクに移籍されるのはヤバい。
ライオンズファンの立場からすれば、横浜に行ってくれると嬉しいな…
一番良さそうなのは中日なんですが、動く気配がないですしね。
広島の石原選手の残留が決まったので、動く可能性は否定できませんが。

キャッチャーが足りなくなりそうということで、
ソフトバンクを解雇された荒川雄太選手を獲得したとのことで。
この判断は良かったと思います。今年は他に目ぼしい戦力外の捕手がいませんし…
シーズン中にトレードで獲得した米野選手が細川選手の穴を埋めることを期待したいです。

あとリリーフピッチャーは獲らないんですかね?
ドラフト1位の大石投手は先発で行くようですし、2位の牧田投手も先発タイプ、
リリーフの補強は進んでいないだけに、獲っておいた方がいいと思うんですが…
潮崎編成担当の口ぶりからすると、もう投手の補強は終わっているみたいで…大丈夫?
豊田投手の復帰を望んでいたものの、広島の獲得が決まっちゃったようで…残念。
あとは小林雅英投手ですか。獲っておいた方がいいと思うんだけどなぁ…
ヤクルトとの交渉が不調に終わった林投手を獲れるとも思えませんし、
小林雅英投手を獲得してもらいたいところ。

FA戦線では中島選手のメジャー流出を考えると、打率を残せる選手が欲しいところ、
内川選手の獲得に乗り出してもいいと思いますがね。
まぁ、金銭面の条件で選ばれないでしょうが(苦笑)
同世代の選手も多いですし、交渉にはなるんじゃないかと思っているんですけど…
土壇場で優勝を逃しているだけに、補強をしっかりとしてもらいたいです。
優勝したソフトバンクもあれだけ動いているのだから…
自前の選手を育てるのが理想ではあるものの、それが難しい選手というのはいますからね。
内川選手のような率を残せる打者や抑えのできる投手はなかなか出てこないと思うのですが…

2010年11月08日

日本一は千葉ロッテに

プロ野球の日本シリーズは第6戦が延長15回引き分けとなり、
第7戦も終盤まで試合の行方が全く読めない接戦が続きましたが、
結果は4勝2敗1引分けで千葉ロッテマリーンズが勝利、
見事に日本一の座に輝きました。

今年の日本シリーズはあまり熱心に見てなかったので(地上波放送も乏しかったし)、
評論するのもアレなのですが、全体的にミスが多く、
思っていたよりは粗っぽい試合になったかなという印象を受けました。
でもそんなミスの多さが逆に試合を刺激し、一進一退の攻防を演出してましたね。
試合の方は盛り上がったので良かったかと。
そういう意味では第5戦の中日の捨てゲームは残念でしたね。
対照的にロッテは今日の試合において中日優勢かなという状況でも、
小野投手や薮田投手など、勝ち試合に投げる投手を惜しみなく投入するなど、
最後まで全力で戦った姿勢が勝敗を分けたのかなという気もしています。
捨てゲームを作っちゃうと、どうしてもチームの士気が落ちますからね。
ペナントレースでは重要でも、短期決戦では厳しいです。

パリーグ3位の千葉ロッテが日本一になったことで、
2位の埼玉西武と優勝の福岡ソフトバンクは悔しい思いをしていることでしょうね。
ロッテはミスが多かったものの、シリーズを戦うごとにリリーフピッチャーが成長、
特に内投手の成長が著しく、CS1stで西武打線に捕まりながらも、
翌日の試合にも起用した西村監督の信頼感がこの流れを作った感じがしますね。
大松選手が抜けても、岡田選手がその穴を埋め、日本一を決める決勝打、
まさに今年の千葉ロッテのスローガンである「和」を感じさせる試合が続きました。
優勝を逃して士気が下がっていたライオンズじゃ勝てませんわな。
戦力とか試合運びとかそういうことではなく、
プレイヤーの士気の重要性を感じた今年の日本シリーズでした。


◆電化製品の話 地上デジタルテレビを購入
これまでアナログテレビを使用し続けていた我が家ですが、
エコポイント半減のニュースを受けて、じっくりと価格調査を続けてきましたが、
過去込み需要急騰による品切れ、それに伴う価格上昇傾向を受けて、
ようやく勝負に出て、購入へとこぎつけました。

購入したのは、日立の『WoooL32XP05』です。
コジマで現金95800円から14000P還元で、
そこからiVDRS160GとI・Oデータの読み取り機『RHDM-US/EX』、
それとブラウン管テレビのリサイクル料金とかに使ったら、あっという間のポイント消費になりました。
日立のWoooを選んだのは、パソコンとの連携が一番密にできるからです。
当初はDLNAダビング機能を備えた東芝のREGZAを考えていて、
「カセットHDD? 割高なだけじゃん」とか思っていたのですが、
I・OデータからiVDRSを再生できる機械が4000円前後で購入できることを知り、
一気に魅力的な製品に映るようになりました。
さらに、XPシリーズ以降ではREGZAのようなDLNAダビング機能も備えており、
加えて、DTCP-IPサーバーとしても使えるなど、パソコンとの連携が一番密なテレビとなっています。

デジタル放送をどう録画するかは一つの問題であり、
予算があるならブルーレイレコーダーを選択するでしょうが、
予算を削ってテレビのHDD録画機能を使おうとしても、基本的に録画したテレビでしか見ることができず、
そのテレビが壊れてしまった場合は、同一メーカーの同タイプテレビを買ったところで、録画番組はパーです。
REGZAではネットワークHDDにダビングすることで、他のテレビでも見られるようになりますが、
WoooではカセットHDDに対応している機械ならダビングすることなくそのまま再生が可能です。
カセットHDDに対応しているのは、事実上、日立のWoooだけで、
上記のI・OデータのPC再生機やmaxellの再生機があるぐらいで、
もはや絶滅への道を順調に進んでいる感はあるものの、デジタル放送録画の利便性は一番優れてます。
当初は価格が高く、通常のUSBHDDの5倍以上もしましたが、
今ではサーバー対応HDDの2倍、USBHDDの4倍以内に収まりつつあり、
依然として割高感は否めないものの、手の出ない金額ではなくなってきました。
一時的な再生のやり取りなら、一番安価な160Gで十分ですし、
いざとなればネットワークHDDのダビングでもOK、そういうところは使い勝手が良さそうです。

まだ買ったばかりで、実際にネットワークに繋げたり、PCでの再生は行っていませんが、
内蔵HDDからiVDRへの高速ダビング機能は体験済みで、思った以上に早くてビックリ、
15分ほどの録画映像が1~2分でダビングされました。
個々の機能ではダブルチューナーが便利で、2画面表示で地デジ放送が楽しめるのは嬉しいところ。
スポーツ中継やクイズ番組を見ることが多いので、他の番組を見ながらというのも気軽にできて重宝してます。

あとはネットワークの構築だな。
無線LANルーターがちょうど故障したことだし、新しいのを買わないと。

2010年11月01日

日本シリーズは

1勝1敗で千葉へ、という流れになったようで。
1戦目は千葉ロッテペース、2戦目は中日ペースで試合が進み、
短期決戦らしくミスをしたチームが負けるという形でした。
明日からの千葉は風が強そうですから、守りのミスが命取りとなりそうですね。
今年は両チームとも守備のポカが多いだけに、どういう展開になるか読めない感じです。
ここまでの1勝1敗はある程度予定通り、どちらかというとロッテの思惑通り、
問題は3戦目、千葉マリンの初戦を渡辺俊介投手で取れるかどうか、
明日の試合が日本シリーズの勝敗を占いそうですね。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズの来季首脳陣が決定
森打撃コーチとの契約が更新されなかったので、
後任に誰が来るかと思っていたら、土井さん復帰ですか。
これには驚きました。なんか困った時の土井さん頼みになってる(^^;
他は2軍との入れ替えが主で、やや目新しさに欠けており、
チーム成績を考えると、そんなに派手に入れ替える必要があったのかな、とも。
まぁ、でも、熊沢コーチが打撃担当に戻り、
黒田コーチが守備走塁になったのは正常な姿になった感じがします(^^;
潮崎投手コーチのフロント入りは残念である一方、
野球マニアで現場よりも編成の仕事を希望していたこともありますから、
本人のためには良かったんじゃないですかね。良いトレードを期待してます。

ドラフトの方に話を戻しますと、
渡辺監督の中では1位指名の大石投手も2位指名の牧田投手も先発投手のようで、
今季の失速の原因を、リリーフ陣の層の薄さにあるのではなく、
故障者の穴を埋められなかった先発不足によるリリーフへの皺寄せと見ているようですね。
まぁ、本来は少なくとも2軍のローテで回るはずの木村投手や菊池雄星投手がケガ、
まともに投げていたのが平野投手ぐらいという状況では心許ないところはありますよね。
ケガさえなければ、涌井・帆足・岸投手の3本は安心だと思えても、
石井一久投手と西口投手のベテランはいつ何があるか分かりませんし、
先発陣の備えはしておかなければならない、といったところでしょう。
確かに、昨年よりはリリーフ陣は層が厚くなり、長田投手と岡本篤志投手の復活など、
明るい兆しが見えることも確かです。
ただ、やっぱりシコースキー投手に代わる日本人ストッパーは見当たらず、
左投手も不足気味なことから、現有戦力をどう底上げしていくかが課題となりそうです。


◆ライオンズネタ 中島選手の動向は?
去就が注目されていた中島選手ですが、球団はポスティングせずに残留の方向、
しかし本人は納得していないという少し複雑な状況のようです。
中島選手のメジャーでやりたい気持ちも分からないではないですが、
言っちゃ悪いですが、ファンからすればふざけんなよという感じです。
これがリーグ優勝・日本一になっていれば、快く送り出しているところですし、
全く優勝争いに絡めず、3位だとか、Bクラス転落であれば、
チームの出直しということで、ライオンズ代表として頑張れと思えますが、
優勝を目前で逃しての2位、しかもCSは2連敗で3位ロッテに敗退となると、
全くもってそんな気持ちにはなれませんよ。
この悔しさを来年にと言っているところで、メジャー行かせろ、卵投げつけたくなります。
チームを思う気持ちはないのか、優勝を目前で逃した悔しさ・不甲斐なさはないのか!
メジャーに行く前にやり残したことがあるのに、
自分のことだけを優先する態度には、正直言ってカチンと来ました。
チームを取り巻く状況が最悪なことを理解して貰いたいです。
あらゆる想定の中で最悪の状況にいるんですよ?
そこでメジャー行きたいと口に出すのは正直言ってそれを理解できていないように思います。
来年優勝できなければ監督の首が飛ぶし、今シーズン以上の大粛清は間違いないです。
チームの選手会長であり、チームを引っ張る中心選手なのですから、
そういったチームの状況ぐらいはしっかりと察して貰いたいです。
もし、それが分かっていながら、メジャーに行きたいというなら…
ポスティングではなく戦力外にすべきでしょう。
チームのことを考えられない人間は不要です。むしろチームのムードをぶち壊します。
それが分からない選手なら、もうライオンズには要りません。お好きにどうぞ。

ポスティングをビジネスとして考え、球団側の立場に立つと、
中島選手に対するメジャーの評価は正直どうなんだろうなと思ったりもします。
新庄氏のように、日米関係なくそれなりの成績を残しそうな気はするものの、
客観的には渡米時の井口・松井稼頭央選手よりも守備・走塁が落ち、
長打力も岩村選手よりも下、
メジャーへ行った3人の内野手の中で優れているのはミート力と若さぐらいで、
3人がメジャーで苦労したことを考えますと、ちょっと送り出すには心許ない感じがしています。
中島選手の最大の良さは、進化を続けるところにあったのですが、
今年は故障などもあってやや停滞感が強く、成績も3割20本でトリプルスリーには遠く及ばず…
分かりやすい日本での実績がないだけに、ポスティングにかけたとしても、
入札額は年俸分行けば御の字ぐらい、5億までは行かないでしょう。
2億5千万円と来季の中島選手の残留、優勝・日本一との天秤をかければ、
どちらを選ぶかは分かりきっていることです。
球団のビジネスとして考えれば、当然の選択でしょう。

ポスティングで海を渡るとしたら、入札額が10億は行く選手になってもらいたいです。
ライオンズファンからすれば、中島裕之はまだまだこんなものではありません。
3割20本20盗塁で終わる選手ではなく、トリプルスリーは勿論、
それを超える3割40本40盗塁を期待しているんです。
来年はさらに一回り大きな選手になって、チームの優勝・日本一を飾り、
堂々とメジャーへ羽ばたいていって貰いたいです。

2010年10月28日

斉藤は日ハム、大石は西武へ

プロ野球の新人選手選択会議が行われ、
日本シリーズさえ放送されないこのご時勢に、史上初のTV地上派生中継となりましたが、
1位指名はまるで視聴者に見せ付けるかのような、くじ引きの連続。
早稲田大・斉藤佑樹投手にヤクルト・ロッテ・日ハム・ソフトバンクの4球団が競合し、
くじ引きの結果、日ハムが交渉権獲得となり、
同じく早稲田大・大石達也投手には横浜・楽天・広島・オリックス・阪神・西武の6球団が競合し、
くじ引きの結果、西武が交渉権獲得となりました。
次に、外れ指名でも重複があり、八戸大の左腕・塩見投手にヤクルトと楽天が競合し、
くじ引きの結果、楽天が交渉権獲得となり、
東海大の外野手・伊志嶺翔太選手にオリックスとロッテが競合し、
くじ引きの結果、ロッテが交渉権獲得となりました。
さらに、外れ外れ指名でも重複があり、
履正社高校の山田哲人内野手に残ったオリックスとヤクルトが競合し、
くじ引きの結果、ヤクルトが交渉権獲得となるなど、これでもかというほどくじ引きが行われました(^^;
見てる方は面白いですけれど、指名される選手や関係者、
現場やフロントの人達は気が気でないでしょうなぁ(^^;

それにしても、パリーグには良い投手が集まってきますね。
日ハムに斉藤佑樹投手が、西武に大石達也投手が加わることになれば、
今年、楽天の岩隈投手がメジャーに行ったとしても、
来年に日ハムのダルビッシュ投手がメジャーに行ったとしても、まだまだ大丈夫となりそうです。
特に日ハムはダルビッシュ投手の後継者が獲れたことは人気面で大きいでしょうね。
まぁ、でも、これでダルビッシュ投手が遠慮なくメジャーに行っちゃいそうで怖い気もしたり…

あと他に面白い指名だなと思ったのが、ヤクルトに指名された北照バッテリー、
3位で西田捕手が、4位で又野投手が指名されました。
バッテリーが揃って同じチームというのは珍しいですね。2人とも高校生では評価高かったですし。
又野投手は野手にコンバートされる可能性もあるので、プロでバッテリーを組むかは分かりませんが、
注目の一つにはなりましたね。
それと、兄弟選手の指名がちらほらと見かけたり。
ヤクルトに育成枠で指名された由規投手の弟・佐藤貴規選手、
楽天に育成枠で指名されたのはヤクルトの加藤幹典投手の弟・加藤貴大投手、
広島に6位指名されたのは西武・中崎雄太投手の弟・中崎翔太投手、
兄弟でプロ野球選手というのも珍しくなくなってきましたね。

各球団のドラフトをざっと眺めると、
阪神・巨人・ロッテ・ヤクルトがドラフトマニアに絶賛されそうな指名という印象。
まぁ、数年経つとそれほど良い指名だったか?と思うことの方が多いものですが、
阪神の秋山投手のように活躍するケースもあるだけに侮れません。
しかし、巨人は中大の沢村投手を一本釣りとはねぇ… 相思相愛で予防線を張っていたとはいえ…
原監督が続投する限りは、来年の目玉である東海大・菅野投手も巨人で決まりでしょうし、
2年連続で155キロオーバーの本格派右腕を無風で獲得できる巨人は凄いですな。
まぁ、西武もくじ引きとはいえ、2年連続で目玉投手を引き当てただけに、やっかまれる立場だとは思いますが。

独自路線のドラフトとして、個人的に評価しているのが、中日・日ハム・楽天の3球団。
中日の大野投手の一本釣りには驚きました。外れ1位にと目論んでいた球団はやられたって感じだったでしょうね。
2位には大型遊撃手の吉川選手を指名するなど、補強ポイントを押さえた指名だったと思います。
楽天も補強ポイントを押さえ、バランスの取れた指名という印象、
抑え不在のチーム事情から大石投手を逃したのは痛いものの、左腕の塩見投手を獲得できたのは朗報でしょう。
日ハムはドラフトが終わってみると、良い指名をしているという印象が強いんですよね。
補強ポイントをしっかりと抑え、独自路線ながらもしっかりとチーム強化に繋げています。
ウェーバー順やくじの当たり外れに左右されず、毎年ちゃんと補強してますよね。

オリックスはちょっと補強ポイントが見えてこず、いまいちピンとこない指名といった印象。
広島と横浜はチーム事情からピッチャーばかりを指名していますが…
あまり偏った指名をすると、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるみたいになりがちで、
経験則的に良い指名とは言えないことが多いだけに心配。
意外とそういう指名をした時は、投手ではなく野手の方が出てきたりするから面白いんですよね。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのドラフト
渡辺監督が早稲田大の大石達也投手の交渉権を獲得した時は、さすがにびっくりしましたね(^^;
まさか2年連続とは(^^;
いずれも6球団競合、菊池雄星投手の時は一番最初にくじを引き、
今回の大石達也投手の時は一番最後に残ったくじを引くという、同じでありながら全く逆の構図、
余りものに福があるとはいうものの、今回は前回のような強運は発揮できないなと思いきや、
またしても当たりくじを引いちゃうとは… もう1年の運をドラフトだけに使ってる感じですね(苦笑)
今年はライオンズファンにとって怒り狂いそうになるぐらいにアンラッキーな一年でしたが
(巷ではソフトバンクが悲運のヒーローになってますが、ライオンズファンから言わせれば、
 目前で優勝をかっさわられ、クライマックスシリーズでも3位ロッテに負けた西武の方がアンラッキーです)、
今年も最後の最後でラッキーな出来事が来てくれたという感じです。
今回は一番最後のくじを引いたということで、来年は優勝ということでお願いします^-^;

まぁ、でも、正直言って、大石投手の1位指名は少し意外な感じがしました。
日本人の抑え候補がいないという状況から、当然1位指名は考えられるのですが、
中継ぎの土肥投手がメジャー挑戦ということになり、計算できる左のリリーフは皆無、
実績のある星野投手が復活したとしても、1枚足りません。
そういったチーム事情からすれば、左腕は喉から手が出るほど欲しいわけで、
最近は東北担当の水沢スカウトの力が増してることもあって、塩見投手に行くかなと思っていました。
ただ、よくよく考えてみると、大石投手は渡辺監督の好きなタイプですよね。
打者に向かっていく姿勢、ストレートで勝負できる力、
現役時代の渡辺久信を髣髴とされるマウンド上での力強さがあります。
(コントロールは大石投手の方が数段上だと信じていますが(^^;)
そういったこともあって、「先発として」大きく育てたいという発言に繋がったのでしょう。
とはいえ、当面は抑えで行って欲しいですけどね(^^;

2位では日本通運のアンダースロー投手・牧田和久投手を指名。
3位では八戸大の強打俊足強肩外野手・秋山翔吾選手を指名。
4位では阪南大高の本格右腕・前川恭平投手を指名。
5位では東洋大の内野手・林崎遼選手を指名。
6位では王子製紙の内外野手・熊代聖人選手を指名。
牧田投手はロッテの渡辺俊介投手のようなタイプ、チーム事情からすると即戦力中継ぎか。
秋山選手は赤田選手をオリックスへトレード、松坂選手を戦力外にしたことで、
俊足強肩の外野手がいなくなってしまったこともあり、アスリート系選手を指名した形か。
前川投手は動画を見る限りだと、手足が長く見え、柔らかさを感じる好投手といった印象、
ただ最後の夏に怪我をして投げられなかったということなので、故障の完治程度が気になります。
林崎選手は小柄ながらもパンチ力のある右打ちの内野手、
中島選手のメジャー流出に備え、人数が不足している内野のバックアップに期待。
熊代選手は日産自動車の休部以降はあまり知らないのですが、
社会人3年目ということで、まだこれから鍛えていけば。
高校時代はリストが強く、良いバッティングしているなと思っていましたから、
その打撃の才能をライオンズで開花させて欲しいです。

中継ぎ・抑え投手、内野の補充要員、俊足外野手と補強ポイントは押さえているものの、
肝心の左投手を指名できなかったことには悔いが残ります。
2位では大阪ガスの岩見投手が残ってましたし、明治大の西嶋投手は指名漏れしてますし…
ただ、左なら何でもいいというわけでもないですし、
大阪ガスとはあまり関係性がないですから、縁がなかったということでしょうか。
来年は菊池雄星投手の復活を信じ、リリーフでは武隈投手の成長を期待するなど、
チームの底上げで左腕不足は補ってもらいたいです。

ただ、こう言ってはなんですが、林崎選手の指名は正直よく分からないんですよね…
パンチ力はあるものの、175センチとあまり大きくありませんし、
足を売りにする選手でもなければ、守備がとりわけ目立つ選手というわけでもない。
印象としては田辺コーチの現役時代みたいな感じなんですが、
それなら足のある直後に指名された明治大の荒木選手で良かったのではとも思ったり。
んー、ひょっとして、これはホークスがよくやっていた来年への布石指名なんでしょうか?
昨年、早稲田大の松下投手を指名し、今年も1位で早稲田大の大石投手を指名、
来年のドラフトの目玉というと、東海大の菅野投手と東洋大の左腕・藤岡投手。
どうやら来年の1位指名はもう決定しているようですね。
渡辺監督が3年連続でくじを引き当てることを今から祈っておきます(笑)


◆プロ野球ネタ 住生活が横浜ベイスターズ買収を断念
どちらかというと、住生活に批判的な意見が多く報道されていますが、
私は住生活側に同情しちゃいますね。
強い球団なら、別に大していじる必要もなく、現行体制のままでいいと思うのですが、
(ソフトバンクがホークスを買収した時のように)
現在の横浜ベイスターズは100敗近くする最弱球団という状況にも関わらず、
本拠地移転はダメ、首脳陣はそのまま引き継げとか、色々と条件を付けられたら、
正直、やる気が起きないというものです。
誰も弱っちぃお古の球団なんか持ちたくないですよ。
例え今が弱くても、新しく、希望のある球団を持ちたいに決まっています。
そこに色々と条件を付けたり、今まで何もしてこなかった横浜市や神奈川県が煩く言ってたら…
誰も受ける気にはなりません。
要するに、横浜球団が最初から出直すつもりがなかったのが買収失敗の理由でしょう。

それと、一番アホだと思うのは、選手の前で「負けても愛される地元球団になる」とか言っちゃう神経…
それはもう選手や首脳陣を信頼していない証拠だし、
チームを強化する気持ちもないと思われても仕方ないでしょう。
マスコミ向けに言うなら分かるのですが、現場に言う言葉ではありません。
そりゃFAで出て行きたくもなります。こんなこと言われたら。
球団経営をやる気のない親会社が球団を持ち続けるという最悪な展開になっちゃいましたね。
横浜ベイスターズの暗黒は球団売却が終わらない限り、終わることはないでしょうね。
もうガッカリです。

横浜市や神奈川県に対しては、今まで何もしてこなかったくせに、
本拠地移転かとなったら騒ぎ出し、移転はなさそうだとなったらスッと沈静化、
本拠地移転の憂き目に会うところは必ずそうなんですが、
球団が当たり前にあると思って、何もしないケースが多いです。
今回のことで心を入れ替えて…と思うのですが、そんな風にもなりそうもないですねぇ…
あーだこーだ言うなら、さっさと市民球団にしちゃえばいいのに。
そうするつもりもないくせに、買おうとする企業を宣伝目的と叩く、ぶっちゃけ最悪です。
最終的に、住生活の買収失敗、というか横浜ベイスターズの球団売却失敗によって残ったのは、
ドロドロしたものだけだった、という感じになってしまいましたね…


あ、あと、驚いたのが、本拠地移転の候補として、新潟だけでなく静岡が挙がっていたことでしょうか。
「サッカー王国静岡」と言われますが、野球も熱心で、
高校野球の強豪校は静岡など県中部が中心ではありますが、
小中学生の野球チームでは県東部も好成績を挙げていますし、
県西部は愛知や神奈川などの強豪校に選手を多く輩出するなど、野球人気もあります。
県内に球場の数は多いものの、メインとなる草薙球場は老朽化が進んでおり、改修工事の予定ですが、
新球場建設という話が全くないわけでもないです。
ただ、静岡に本拠地移転するとすれば、パリーグの球団しかありえないです。
県中部は球団のお膝元になるでしょうから、まず間違いありませんが、
県東部は関東地域との結びつきが強く、巨人ファンを引き付けられるかという問題がありますし、
逆に県西部は愛知との結びつきが強く、中日ファンを引き付けられるかという問題があります。
パリーグのチームなら、リーグが違うということで両立されそうですが、
セリーグのチームでは上手く行きそうもないです。
まぁ、本拠地移転するにしても、新潟にせよ、静岡にせよ、すぐにというわけにはいかないだけに、
球団買収即移転というのは無理があったんじゃないかなぁと思いますね。
東北楽天みたいに夏場頃から話があれば、また違った感じになっていたかもしれませんが…

2010年10月19日

日本シリーズ出場は千葉ロッテ

パリーグのクライマックスシリーズは、
シーズン3位の千葉ロッテマリーンズが4勝2敗(アドバンテージを含めれば4勝3敗)で、
パリーグ優勝の福岡ソフトバンクホークスを下し、日本シリーズ出場を決めました。
3位といっても、千葉ロッテは開幕ダッシュをするなど、常にパリーグの上位に位置し、
故障者に苦しんでシーズン後半はやや成績を落とし、9月中旬に優勝戦線から離脱したものの、
首位と2.5ゲーム差という好成績でしたから、この結果に不満はないです。
これが勝率5割未満のチームとかだったら、「なんだそれ」と思いますが、
今年の千葉ロッテの成績なら納得です。
勝負どころでの集中力が違いましたね。そこが西武とソフトバンクが負けた理由かと思います。

まぁ、でも福岡ソフトバンクホークスはプレーオフから勝てませんね。
今回も日本シリーズ出場ならず。呪われてます。
プレーオフの頃はアドバンテージがなく、試合勘が鈍っていて不利とか言われてましたが、
今回は全く言い訳のしようがない負け方でした。
…打線が打てなさすぎでしたね…
成瀬投手が素晴らしいピッチングをしたというのはありますが、
千葉ロッテが強いというよりは、ソフトバンクの打線が弱すぎた印象の方が強いです。
まぁ、それは西武にも言えることなんですが… 中継ぎ・抑えが酷すぎた、と。
千葉ロッテも第1ステージやファイナルステージの2試合目まではミスが相次ぎ、
それほど良い野球をしていたというわけでもないのですが、
ミスを挽回するだけの集中力があった、ということでしょう。
負けた側としては多少複雑な思いもありますが、
千葉ロッテにはパリーグの代表として、日本シリーズで頑張ってもらいたいです。

しかし、クライマックスシリーズを勝ち抜いても、3位というのは変な感じですね。
メジャーリーグだと、勝ったチームが優勝なんで大喜びですが、
勝っても3位というのは少しズッコケ感が漂います。
日本ではペナントレースを重視するという風潮から、
パリーグプレーオフで取られていた勝ったチームが優勝というのがなくなりましたが、
その方がスッキリする感じもしますね。
シーズン優勝チームが日本シリーズに出られないのが日本シリーズの価値を落としめている、
みたいな批判をよく聞きましたが、
却ってこのシステムが日本シリーズへの盛り上がりを阻害している感じも受けます。
ペナントレース終了からクライマックスシリーズまでの期間を3日までに縮め、
もっと短期決戦が盛り上がるようにしてもらいたいです。
どうも今年のクライマックスシリーズは、「えっ、試合やってるの?」的な雰囲気が…
短期決戦の感覚を3日以内にしてくれないと、野球を忘れちゃいます、マジで(^^;


◆尖閣諸島問題
尖閣諸島問題が半年前に起こっていたならば、鳩山氏は首相を辞任する必要はなかったでしょうね。
今ならば、沖縄のアメリカ海兵隊が抑止力であると言われても、大いに頷くところであるし、
沖縄の人々には悪いですが、中国が太平洋へ進出したがっている現在では、
沖縄にアメリカ軍がいないという状況は、日本の安全を損なう危機的事態に思えてきます。
私もできるだけ公平に見ようとはしていたものの、
どちらかといえば在日アメリカ軍は撤退の方向へと考えていただけに、
今回の尖閣諸島問題は国防に対する考え方を180度変えさせられたといっても過言ではないです。
同様に考えている人は多いんじゃないでしょうか。
そういう意味では、今となっては鳩山元首相の判断は、過程を抜きにすれば、正しかったということでしょう。

中国の何が脅威かといえば、北朝鮮以上に話が通じないところですよね。
全てを自国のためと正当化し、相手を立てるということをしない横柄な態度には辟易します。
「礼節」という言葉は一体どこに行ったのか。
かつての中国の諸子百家の人々は嘆いていることでしょう。
そんな話の通じない相手に対しては、話し合いで応じることには限界があり、
損得勘定で引かせるしかないだけに、防衛力や抑止力は必要となる、ということでしょう。
結局はパワーゲームかよ、と血の涙を流したくなります。

それにしても中国国内のデモは…
話によると、共産党指導部の元にある学生会が主導しているようで…
共産党に媚を売るためのデモか。日本はただダシに使われているだけか。
それで被害を受けてしまう日系企業が哀れすぎますが。もう中国から撤退しないとダメ。

2010年10月10日

CSなんてものはありません

クライマックスシリーズなんてものはありません。
そんな敗者復活戦みたいなのがあるわけないだろう?
優勝チームが日本シリーズに出るんです、これ常識ですよ?

……
………orz
触れないでください、怒りで俺の右手が砕けます(爆)

多くを語りませんが、2試合とも先制点を奪ってリードしながら、
9回に同点に追いつかれて、延長で競り負けですよ、話にならないです。
結果論でしかありませんが、今日の試合はシコースキー投手で9回行くべきだったんじゃないでしょうか。
シーズン終盤にグラマン投手が抑えで失敗し、翌日も投入して失敗ということがあったので、
それを避けたかったのかもしれませんが、この先を考えると、
現時点でシコースキー投手以外の抑えは考えられないだけに、負けるにしてもその方が悔いが残りませんでした。
今シーズンのライオンズは、何と言ってもシコースキー投手でしたから。
優勝争いをできたのもシコースキー投手が抑えで活躍してくれたおかげ、
優勝を逃したのもシコースキー投手が怪我、そこから来る不調に陥ったせいでしたから、
最後までシコースキー投手と一蓮托生できなかったことには悔いが残ります。
まぁ、正直に言えば、シコースキー投手でも負けていたと思いますけどね(苦笑)
結局、シーズン終盤の大失速とは違うというところを見せられなかったのが、
負けのイメージを払拭できなかった原因かと思います。

埼玉西武ライオンズの投打の課題を挙げれば、
投の面では何といってもリリーフ陣の整備。
今年はシコースキー投手がはまり、優勝争いの原動力となったものの、最後に脆さを見せてしまいました。
勿論、暫定ストッパーとして始まりましたから、グラマン投手の復帰も視野に入れてはいましたが、
グラマン投手は期待を裏切る結果となってしまい、
小野寺投手もシーズン中盤にセットアッパーで機能せず、抑えとしての信頼感を失うなど、
シコースキー投手に代わるような存在が出てきませんでした。
シーズン前半の藤田太陽投手の活躍や、シーズン後半の岡本篤志投手の活躍、
長田投手の一年を通しての活躍といったように、昨年にはなかった光もありましたが、
絶対的な柱とまではいきませんでした。
先発は揃っているだけに、リリーフ陣の再整備、
若い日本人ストッパー・セットアッパーの育成が課題ですね。

打の面では、どんな好投手であっても、完封負けするケースは稀で、
確実に1~2点は取ることはできる足・小技・ホームラン・繋ぎとバランスは取れているものの、
次の1点、中押し・ダメ押しが取れずに苦労する試合が多かったです。
リードを奪うと、どうも打撃が自由奔放になりがちで、集中力を欠いたところがありました。
次の1点を取りに行く貪欲さとチーム打撃が必要だと感じましたね。

結局、ライオンズの弱さばかりが目立つ2試合だっただけに、
この秋、そして来年と精進していってもらいたいです。


◆ニュースネタ 尖閣問題
フジタの最後の社員も解放され、ようやく収束に向かいつつあるだけに、
あまり蒸し返すのもアレですが…
結局は遺恨を残すばかりになってしまいましたね。
タイミングよくノーベル平和賞に民主活動家の劉氏が決まりましたし、
日本を始めとした諸外国の批判が、中国人に対してではなく、
中国共産党政府に向いたとは結果的に良かったかなと思います。


◆ニュースネタ 小沢氏を強制起訴へ
検察審査会の強制起訴に関しては、以前書いたので詳しく書きませんが、
もし自分が強制起訴される側だとしたら、と考えてみてください。
痴漢の冤罪や性犯罪の冤罪でもいいでしょう。
検察が有罪の蓋然性が低いと判断したのにも関わらず、
被害者を自称する輩が強行的に起訴・裁判を主張して、
それに検察審査会がYESと言ってしまったら、どうなりますか。
その時点で失職ですよ。裁判費用もかかります。自分で裁判やって負けるかもしれません。
「疑わしきは罰する」では私たちの生活は成り立たなくなりますよ。
一時期、訴訟詐欺みたいなことが流行りましたが、今度は冤罪詐欺とか出てきそうな雰囲気ですね。

国民の司法参加を進めていくのなら、同時に国民の司法教育もすべきです。
そんな時間がない?
ワークシェリングを導入して、仕事以外の生活時間を増やせよ、コンチキショウが!


そんなわけで荒れ模様な今日この頃です。

2010年09月27日

パリーグの優勝は福岡ソフトバンクホークス

おめでとうございます…
すいません、やっぱり悔しくてコメントが出てきません。
最後の直接対決3連戦の3連敗が痛かったですね…
ただ負けるのではなく、小久保・松中選手に打たれての敗戦、
結果的にホークスを勢いに乗せてしまいました。
まぁ、でも昨日の試合を勝っていれば、まだ分からなかったのに…
こういってはなんですが、ライオンズの自滅ですよねぇ…

今年のホークスの強さは、昨年以上となったリリーフ陣でしょう。
先発は杉内・和田投手頼みな面が強かったものの、
昨年までの攝津・ファルケンボーグ・馬原投手の3人に加えて、
甲藤投手がロングを含めたリリーフとして活躍し、
シーズン終盤では左の森福投手や、オリックスから移籍の金澤投手が好投し、
先発を試合序盤でも代えて繋いでいける強さがありました。
シーズン終盤でも負けなかったのは厚いブルペン陣があったからでしょう。

それ以上に大きかったのは、夏場以降に大きな故障者が出なかったことでしょう。
オーティズ選手が怪我をしたのは痛かったですが、
それでも例年は夏場になると主力野手に故障者が相次ぎ、
その穴を埋められずに失速するケースが多かったのですが、
今年はぺタジー二選手を補強するなど、予備の予備の野手まで揃え、
故障者の発生に備えていました。
多村選手が大きな怪我なく1年通して出れたのが大きかったと思います。
優勝、おめでとうございます。


◆プロ野球 優勝を逃した埼玉西武ライオンズ
M4まで行きながら、そこから5連敗と大失速…
結局、最後の最後で泣かされたのは抑えでした。
抑えとして大活躍していたシコースキー投手が肘痛を訴え、
登録抹消はしなかったものの、温存体制になってしまい、
代わりにかつての守護神・グラマン投手を起用するも、
得意のチェンジアップにが戻っておらず、逆転負けを喫するなど大ブレーキ。
故障明けの岸投手を1軍昇格させるも、中途半端な起用法になってしまい、
シコースキー投手の代役とはなりませんでした。
抑え不在が疲れを見せていた中継ぎ陣にも伝播してしまい、
昨年のような試合中盤・終盤の逆転負けが相次いだことが優勝を逃した要因でしょう。

クライマックスシリーズに向けてですが、個人的には日本ハムに来てもらいたいです。
相手にするのは日ハムの方が嫌なんですが、
仮に噂されているダルビッシュ投手のポスティング移籍が本当になるなら、
涌井投手との最後の直接対決を是非見てみたいからです。
今年はローテを詰めたりした関係で直接対決の機会はなく、やや残念に感じていました。
もし、これが最後になるなら、優勝を逃しての2位でも致し方ないかなと思えます。
もちろん、涌井投手が勝って、ダルビッシュ投手の移籍を思いとどませるのがベストですが(^^;

来期に向けての不安要素としては、渡辺監督が辞意を表明しないかが気がかりです。
夕刊紙等ではデーブ大久保氏の事件の影響が指摘されていますが、
加えてもう一人の当事者であった工藤公康投手が戦力外となる見込みで、
優勝を逃した責任感もあって、辞めると言い出してもおかしくない状況です。
でも今のライオンズには監督候補はいませんし、
強いてあげれば潮崎投手コーチぐらいですが、まだ早すぎる印象があります。
フロントとしても渡辺監督の続投が規定路線だとは思いますが、
人事を巡ってゴタゴタしないかが心配です。

工藤投手の戦力外は、最初はデーブ大久保氏の事件の影響かとも思いましたが、
今年のメンバーを見ると、戦力外になる選手がほとんど見当たらないだけに、
ベテランで結果を残せなかった以上は、戦力外も致し方ないかなと思えます。
戦力外候補だった高山選手や大島選手、長田投手や岡本篤志投手が大復活しましたからね。
今年ダメだったら、切られていた可能性が高かっただけに、
彼らの活躍が故障者続出に泣いたライオンズを救ったと言えましょう。
そんなわけで、工藤投手の戦力外は非常に残念ですが、致し方ないと思っています。
残り1試合、ライオンズを支えた功労者ですし、1軍での登板を望みたいです。


◆ニュースネタ 尖閣諸島問題
中国側の「謝罪と賠償を求める」はさすがに切れました。
日本が譲歩して問題の落としどころを提供したのにも関わらず、
それをフイにするばかりか、さらに傷口に塩をすり込むようなことをしやがって!
もはや交渉の余地なし、北朝鮮以上に話の通じない相手だということを強く感じました。
これまでも中国に対しては共産党独裁体制や人権問題等で決して良い印象はもっていませんでしたが、
それでも中国脅威論は行き過ぎだと感じていましたし、共存路線を基本とするべきだと考えていましたが、
この事件を境に、中国は明確な敵であると強く思い知らされました。
今となっては中国の共産党独裁体制が壊れない限り、日本と中国の共存はありえないように思えます。

今回、中国に味わされた苦杯を糧とし、今後の外交へ生かしていってもらいたいです。
国民も安いからといって中国の製品を積極的に買わないようにしないと。
売ってしまえばこちらのものとしか考えていないお国柄の製品なんて信用できません。
毒ギョーザ・毒粉ミルク・農薬付けの野菜と危険な食料品を輸出してくる中国製食料品は信頼できません。
企業も人件費の安さから中国への工場移転を行ってきましたが、
その結果が賃金向上を求めたストライキと産業スパイですよ。
中国から東南アジアへ生産拠点を移す時が来ています。
このまま中国で商売していたら、いつ逮捕されてもおかしくないです。
どんな横暴でも正当化してしまう中国は信頼できない国です。
そのことを今回の事件で強く感じました。

自分ではわりとリベラルな穏健派だと思ってたんだけど…さすがに今回は頭に来ました。
昨日の龍馬伝ではないけれど、中国と戦わないために武力を持つのも一つの方法かもしれませんねぇ…
ガンダム作ろう、ガンダム(^^;

2010年09月24日

暑さも寒さも

彼岸までとは言うけれど、やや遅れて涼しくなりましたね。むしろ寒いくらい。
それでも来週はまた分からないようで… 異常気象に泣かされる年になってますね。
いつもは満開の彼岸花もようやくちらほら見られる程度…狂ってます。


◆ニュースネタ 尖閣諸島問題
いつもなら中国の反日運動を「またやってるのか」と生暖かい目で見る程度でしたが、
今回はフジタの社員が逮捕される事件も重なり、反中の目で事件を見ざるを得ません。
フジタの事件の方はまだ詳細が分からないので何とも言えませんが、
スパイと疑われることはしたのかもしれないけれど、
日本の建設会社の社員が軍事施設のスパイをするなんてあり得ない話ですし、
やはり日本人としては憤りを隠せないといったところでしょう。

尖閣諸島に関して言えば、領土問題は存在せず、日本の領土です。
竹島や北方領土問題は、少なからずとも相手国の言い分にも理があり、
北方領土の二島返還論など、交渉によって領土問題を解決していくしかないのですが、
尖閣諸島が台湾の領土=中国の領土とする理由はありません。
中国が尖閣諸島が領土であると騒ぎ出したのは、海洋資源開発が盛んになってからですし、
中国の領土であるとする国際的な理由はないです。
国際司法裁判所に訴えれば、日本の領土として認められるでしょうが、
当事国が揃って訴えなければならないので、竹島の韓国同様に、絶対に中国は応じないでしょう。
日本の感覚からすれば、尖閣諸島が中国領土だと言い張ることは、
沖縄が中国の領土だと言われているようなものです。
尖閣の領有権を認めてしまったら、沖縄まで中国領土だと言われかねません。
それでいて海洋資源開発では中国に譲歩しているわけですから、
尖閣諸島問題は不条理と言わざるを得ないです。

今回の問題が意図的なものだったとする見解がありますが、
そこまで意図的だったかは分かりませんが、タイミングとしてはある程度符号性を感じます。
この問題の発覚前に、中国は尖閣諸島を譲らないとする態度を取っており、
それが国民を刺激した可能性は否定できない気がします。

問題の拡大をおそれ、処分保留で釈放した判断は弱腰だと批判されるでしょうが、
これ以上の中国との亀裂が発することは必ずしも得策ではないだけに、現実的判断と言えましょう。
ただ、しっかりとした処分は下してもらいたいです。無罪放免では日本国民が納得いかないでしょう。
ここまで日本がコケにされた事件も珍しいだけに、
仮に中国と戦争になったとしても、断固となる態度を取ってもらいたいです。
今までのように生暖かい目で見つめる程度では我慢ならない領域に達しつつあります。

ただ、一方で、その怒りを中国人全体に向けるのも間違っていることを付記しておきます。
反日の煽りはあくまで国内の一部に向けてのものですし、
食の安全に敏感になってきている中国人女性にとっては、日本の食料品や粉ミルクは必要物資であり、
今回の問題が日中の全面的対立になることを望んではいないことは確かです。
考える頭のない馬鹿が騒いでいるだけということを頭に入れておく必要がありますね。


◆ニュースネタ 郵便不正事件で検察から逮捕者が
証拠の偽造が行われるとは… 検察批判が高まっている中で、その極みが来ちゃいましたね。
色々と言い訳をしているようですが、誰も信じちゃいないでしょう。
日付変えて遊ぶなんて、頭のいい人の遊びは理解できませんね(笑)

今回は弁護人らが気づいたからいいものの、そうでなかったらどうなったんでしょうか。
証拠の偽造が今回の一件だけだったのかと、当然疑わしい目で見てしまいます。
仮に、証拠の偽造を行ったのが一人であったとしても、
その証拠の偽造を許してしまうような監視体制では、国民は裁判を受けられません。
氷山の一角として流してしまうのではなく、検察による不当逮捕・不当裁判が行われないように、
しっかりとした改革を行ってもらいたいです。
裁判員裁判でこういったことが行われてしまったらと思うとゾッとします。
とかげの尻尾きりに終わらぬよう、断固として対応してもらいたいです。


今日はこれで終わり。え? 何、野球? それ食べられるの?(苦笑)
…とりあえず、結果が出るまでは静観です。

2010年09月06日

心頭滅却すれば

なんとやら。
先週は暑さもそうですが、夏風邪にやられて酷い目に遭いました。
35度近い気温にも関わらず、体がガクガク震えるほど寒い。
暑いのと寒いのとが同時にやってきて大変でした。
外気もあって40度超えるし。この暑い中での熱は地獄でした。

最近のニュースネタと言えば、三島に猿が出没するとかで話題なようで…
通称「噛み付き猿」で、いきなり人に抱き付いては噛み付くことを生業としているらしく、
既に出没から2週間近くが経つも、捕獲には至らず、
70人以上の人が噛み付かれている模様です。
行動範囲も広く、三島市内から隣の裾野市、長泉町、沼津市にも移動しているらしく、
自分の生活圏とほぼ重なっているのですが、今のところは遭遇したことはありません。
一応は周囲の気配に神経を尖らせてはいるものの、いざ本当に来たらどうなのか。
つーか、最初は冗談みたいなB級ニュース扱いだったのに、
今では人間の生活を脅かす深刻な問題になりつつあります。
猿一匹といえども、人間と敵対することが明らかな以上、立派な敵ですからね。
三島近辺の三市二町一斉に猿狩りでもしないとダメなんじゃなかろうか。
一向に落ち着く気配を見せません。


◆ニュースネタ 民主党の代表選
どうも国民不在の感じが強く出ちゃっている感じがしますね。
ただ単に民主党・小沢氏の権力闘争から始まった話ですから…
国民の大半は呆れてるんじゃないでしょうか。マスコミは話題ができて大喜びでしょうが。

参議院選挙の結果が、管政権に対するノーを叩き付けた、という感じでもないですし、
どちらかといえば、鳩山元首相と小沢元幹事長の政治と金を巡る問題や政局が足を引っ張り、
そこに消費税増税発言が拍車をかけたといった感じでしたから、
イマイチ大義名分に乏しいですよね。
もう少し管下ろしの雰囲気が流れていれば、また違った見方もするんですが、
管政権が本当に何もしていない状態(最近少しやり始めた感じ)で今に至るだけに、
どうにもこうにも材料が出てきません。
そういう意味では、既に小沢氏は民意を取り違えているし、
世論がダイレクトに伝わる現代政治では、
根回しを主流とした小沢氏の古い手法は通用するのかなという気がしないでもないです。

つーか、さっさと終わらせて政治をやって欲しい。


◆プロ野球 ヤクルト・佐藤由規投手が日本人最速161キロをマーク
速いことは間違いなく速いんだろうけれども…
158キロを記録したぐらいから、心配してましたが…公正な記録と言えるんでしょうか。

スピードガン表示は球場ごとに異なりを見せていて、
神宮球場が一番球速が出やすい印象があります。
次いで、宮城・甲子園、大阪ドームも昔ほどじゃないけど出やすいイメージです。
ピッチャーにとって投げやすいマウンドと言われながらも、
一番球速が出にくいのが西武ドーム、150キロ出たら神です。
他球場で140キロ後半を投げる投手が、140出るか出ないかですから、
おそらく神宮球場とは10キロぐらい違うのでしょう。
これだけスピードガンの表示に差があるのに、日本人最速認定しちゃっていいのでしょうか。
まぁ、今は交流戦がありますから、神宮球場で投げさせようと思えば可能なわけですが、
それでも1年で3試合しかありませんし、ちょっと微妙だよなぁと思わなくもないです。

プロの選手はスピードで選手の力量が測られることが少ないのでまだいいのですが、
これがアマチュア選手だと大変です。
六大学や東都、大学選手権を行うのは神宮球場、アマ最速の156キロ等が出るのも神宮球場です。
150キロ右腕と言われて入団した選手が、プロ入り後は140出るか出ないかなんてザラ、
ちょっとアマチュアの選手に変な希望を持たせすぎるんじゃないかなぁと。
甲子園も多少は良くなりましたが、それでも球速が出やすいことに間違いはなく、
投球フォームを崩していたこともありますが、
156キロを出した菊池雄星投手が西武ドームで140キロ出ないというのはショックだったことでしょう。
そんなわけで、球界のためにもスピードガンの表示も均一にしてもらいたいです。
誤差範囲が+-3キロぐらいに収まるようにして欲しいです。

2010年08月23日

沖縄代表・興南高校が春夏連覇

高校野球甲子園大会は沖縄代表の興南高校の春夏連覇で幕を下ろしましたね。
沖縄県勢初の夏優勝ですか。見事でしたね。
大会前に沖縄県大会終了後から甲子園大会までの間に、
練習試合を行ったことで高野連に注意されることもありましたが、
沖縄県大会の終了の早さを考えれば、それもまた準備の一つだったのでしょう。
あらゆる状況を想定した豊富な練習量で各校を圧倒した
興南高校の野球にあっぱれをあげたいです。

興南高校の強さは、監督さんが「準備」と言っていたように、
豊富な練習量にあったと思います。
今大会で目立ったのは打線の強さ、強烈な打球が相手の守備陣を苦しめていました。
逆に守備では堅実なプレーに徹し、大きなミスがありませんでした。
他校がちょっとしたミスから集中力を失い、大量失点していたのに対し、
興南高校はそういったことがありませんでしたからね、よく鍛えられています。
エースの島袋投手も春ほど評価できる内容ではありませんでしたが、
連投を苦にしない屈強なスタミナには驚かされました。
細かいコントロールや武器となる変化球が存在しないことなど、
即プロを目指すには物足りない面が多いことも確かなのですが、
投手として最も大切な下半身の強さ・スタミナを持っていることは大きな魅力です。
技術面はこれから学んでいけばいいわけですから、
体の強さがあるというのは何よりも大きな武器ですよね。

沖縄県勢初の夏の大会優勝、そして春夏連覇、
偉業を達成するだけある「強さ」を持ったチームであると感じました。
興南高校の皆様、優勝、おめでとうございます。

あとは東北勢だけですか。
今大会の仙台育英と聖光学院には期待していたんですがね~
いずれも興南高校の強さに敗北。残念でした。
聖光学院にはプロ注目右腕の広陵・有原投手に投げ勝った歳内投手と、
試合が決した後に興南相手に好投した芳賀投手という2人の2年生投手がいるだけに、
この秋・来春・来夏と東北勢の躍進を期待したいところです。

他にも今大会は1・2年生の活躍が目立ちました。
報徳の田村投手や九州学院の萩原選手等々。今後の成長が楽しみになりますね。
一方、3年生は小粒だった感は否めないです。
広陵の有原投手が一番評価が高く、次いで島袋投手と成田の中川投手といった感じか。
中川投手は投げるたびに良くなっていきましたね。
だんだんとリリースポイントが前のほうに来て、涌井投手のような形になっていきました。
まだリリースが不安定な感は否めないものの、フォームが固まってくると面白いですね。
野手では履正社の山田選手が走攻守にアピール。大型遊撃手は貴重なだけに注目か。
個人的には関東一高の宮下選手に雰囲気を感じました。
荒削りではあるものの、父親以上の長打力を秘めている感じがしましたね。
あとは北照の又野投手を野手として獲得する球団があるぐらいでしょうか。
昨年までと比べると、少々小粒な感じはしています。

それと前回書きましたが、ピッチャーライナーが凶器と化している感が強いです。
今大会で3回~4回ほどありましたか、ライナー直撃は。
何度も言うようですが、このままでは高校野球の投手が、
世界でもっとも危ない職業だと言われかねないだけに、道具の再検討を願いたいです。


◆ニュースネタ 脳死者の臓器移植問題
2例目は、生前に本人の意思表示が判別できないままに、
家族の了承だけで臓器移植が行われてしまったようです。
…なんかもうなし崩し的になってきたなぁ…
本当の脅威はもう少し先だと思っていたけれど、
私の予測は加速度的に当っちゃいそうな感じですね。
移植されたくない人は体に「脳死移植反対」とか彫ってないとマジダメかも(苦笑)

こういう形で家族の了承だけで臓器移植が行われてしまうと、
本人の意思表示は全く意味を持ってきませんよね。
どんなに反対していたとしても、それを意思表示するのは家族以外にありえないわけで、
裏を返せば、「家族さえ説得すれば、どうとでもなる」わけですから、
本人の意思表示などないも同然です。
今は少数の例だから家族も拒否の判断ができるでしょうが、
これが一般化し、同意しないことが非人道的であるかのように医師から言われれば、
それでも拒否するという判断が家族にできるでしょうか。
それこそエホバの証人の輸血拒否事件のように、明確で断固とした意志がない限りは、
なし崩し的に許可せざるを得なくなっちゃいますよ。
医者の方々には社会的な観点をもっていただき、
本人と家族の主体的な判断を犯さないようにしてもらいたいです。
…でもそれをチェックするための手立ては存在しない。
仮に本人が生前に反対の意思を持っていたとすれば… 臓器泥棒だよな。

あと怖い考えなのが、「臓器」=人間と考えてしまうことです。
唯物史観で肉体が滅びれば終わりと考えているのならば、
臓器が他の人のために役立ち、「臓器が生き続ける」ことに意義を見出せるのでしょうが、
それじゃ臓器は人なのか?ってことになってきます。
阿部定は先見の明を持っていたということなのでしょうか。
チンコ切り取って愛せば、その人を愛することになるのですから(苦笑)
人間の単位をパーツで考えることは、人間の崩壊を意味します。
臓器売買に容易に繋がっていく危険な考え方だと言えましょう。
脳死者の臓器移植に許諾した時点で、その人は「死んだ」んです。
臓器は誰のものでもない、摘出された時点で誰のものでもない、
本人のものでもない「何か」なわけです。
そこは絶対に履き違えてはいけません。

2010年08月15日

終戦から65年

ですか…
この間に、戦争の悲惨さ、言わば「被害者の記憶」というのは広く語り継がれてきたのですが、
一方ではお国のために死んで来いと若者を送り出した大人たち、
非国民と批難して戦争反対の機運を奪っていった文壇や国民、
戦争を仕掛けた中国・東南アジアは勿論、戦争に動員された植民地の人々といった、
言わば「加害者の記憶」には蓋をされて、語られぬままここまで来たのは残念でなりません。
お国のために死んで来いと教えた先生たちは、
戦争が終わった子どもたちにどう教えていったのか、どう戦時中の悔恨を消化していったのか、
戦争をしないというのは勿論ではありますが、
他にも人間性を失わせるような出来事は幾らでもあるわけですし、
そういったことも後世に伝えていって欲しかったなとも思います。
これだけ年月が経つと、生き残っている人たちは戦時中は子ども・学生だった人達が中心ですし、
今はもう消えていった記憶なのかもしれませんね…

世界では南アフリカのアパルトヘイトや韓国における朝鮮戦争の実態調査など、
敢えて痛みを伴う記憶を人々で共有することによって、
和解を図り、後世へと生かしていく「真実和解委員会」が行われているだけに、
今更ながら、失敗したかなという気がしないでもないです。
子どもたちのコメントを聞いていても、戦争の悲惨さという言葉は出てきても、
残酷なことをしたという言葉はなかなか聞こえてこないことに、少なからず残念な気持ちになります。
だから、未だに太平洋戦争は侵略戦争ではなかった、
陰謀だとかいう話を真顔で言う人間が出てきちゃうのでしょうね。
戦後に太平洋戦争の意味を日本人自身が十分に問えなかったことの歪みを感じます。

明治維新の歪みが太平洋戦争を生んだように、
この過去に蓋をした歪みが後世に悪影響を与えていかないように、
私たちは常に想像力を働かせ、失われた戦争の記憶を生かしていかないといけませんね。


◆高校野球 甲子園大会
それにしても今年は得点が随分と入りますね…
投手が例年ほどは良くなく、強風の影響もあるからなのか、打球がよく伸びます。
阪神タイガースは所謂「飛ぶボール」を使い出したそうですが、
甲子園大会でのボールはどうなっているんでしょうかね。
数年前にはプロで使っていた「飛ぶボール」が大量に流れて、
随分と長打が出るような話が出ていましたが…
金属バットも2000年頃でしたっけ、随分と飛ぶようになって規格を変更したりしてますが、
バットとボールといった道具の面をもう一度考え直した方がいいような気がします。
打った瞬間、レフトフライと思った打球が外野手の頭を抜けていたり、
スタンドインしているようだと、ちょっと高校野球としては大味過ぎるのではないかと。
今大会では鋭いピッチャーライナーが投手を直撃したケースが2例以上はあったと思いますし、
地方の練習試合では死者も出たケースがあったと記憶していますから、
投手の生命を守るためにも、道具の再考を高野連には是非ともしてもらいたいです。


これまでの試合の中では、聖光学院と広陵の試合は素晴らしかったですね。
聖光の2年生右腕・歳内投手と、広陵の長身右腕・有原投手との投げ合い、
バックの守備もしっかりと守り、真の投手戦という試合でした。
6回表に2アウト1・2塁から広陵の2年生4番丸子選手がセンター前にヒットを放つも、
センター根本選手からワンバウンドの好返球が返ってきてホームタッチアウト。
7回裏に聖光学院は1アウト1塁からエンドランを成功させて1・3塁とし、
2アウトとなったものの、2塁盗塁後に三振振り逃げで3塁ランナーホームイン。
虎の子の1点を歳内投手が守りきり、聖光学院が勝利しました。

2年生右腕の歳内投手は素晴らしいピッチングでしたね。
上から投げ下ろすオーバースローで、前足の踏み込みがしっかりしており、
理想的で力強い投球フォーム、140キロ前後のストレートに力と角度があり、
変化球は縦に落ちるスプリットを軸に、ゴロを打たせて捕るピッチングを見せました。
春から夏にかけて大きく伸びた投手ということなので、今後の成長も楽しみです。

センバツでも好投した有原投手は187センチという長身を利用した
身体を傾けて投げ下ろす投球フォームで、140キロ中盤の角度あるストレートは魅力的でした。
右打者へのカーブ、左打者へのチェンジアップも良かったですし、
春の時よりも総合力が増し、素晴らしいピッチャーになった感じがします。
もう少し下半身を使ってくれると、さらにスゴイ投手になりそうです。
今年の高校生投手では一番かもしれません。
唯一、高校生でドラフト1位の可能性がある投手かと。
でも本人は早大進学希望だとか。故障しないように頑張って欲しいです。

2010年08月11日

みずいろの雨

今朝の夢の中で、カーラジオから音楽が流れてきたんですが、
夢の中で自分はその歌を偉く気に入っていて、実際スゴイ良い歌だった記憶があるのですが、
起きてみると、あっさりとその歌を忘れていました(苦笑)
メロディは八神純子さんの「みずいろの雨」っぽかった気もするんですが、
歌ってたのは何故か林原めぐみさんだったような。
歌詞はみずいろの雨よりもポジティブで、恋愛の曲というよりも普遍的な曲だと、
夢の中のオレは論評していた気がします。
誰か、今朝オレが夢見た歌をCD化してください(爆)


◆ニュースネタ 改正臓器移植法に基づく脳死者の臓器提供が行われる
法律的・社会的問題は改正時に指摘したので、
(簡単に列挙すれば、人間の細分化の問題、脳死者の人権、
 臓器売買の消極的容認可能性、人道的見地から移植の自己決定権の侵害可能性)
今回はオーソドックスな宗教観に基づいて語ってみようかと思います。

人間の肉体と魂を分離して考えることは、人間の歴史の中で珍しくはなく、
肉体が滅んでも魂は滅ばないとする考え方は多くの宗教で見られます。
それが実際にそうであるのか、
それとも人間の生命の儚さに対するセンチメンタリズム、救いとして考えられたのか、
それは分からないところではありますが、
現実として肉体と魂を分離する考えは、一般的な宗教観だと言えましょう。

それをどう分かつかというのは所論あるでしょうが、
日本の考え方ですと、霊糸線で繋がっている間は肉体の感覚を魂が共有し、
霊糸線が切れると魂となり、もう肉体に戻れないといった感じでしょうか。
そういった古来の宗教観に基づけば、脳死の場合は霊糸線が切れていませんから、
摘出された臓器の痛みは魂にダイレクトに伝わるということになりましょう。
生きたまま肉体を刻まれる感覚って、どんな感じなんでしょうね。
一度味わって…みた…くないです。そこまでMじゃありません。

幽霊とかそういう類の話では、自分が死んだことに気づかないという話をよく聞きます。
葬式とかそういうのは死んだ人に死んだことを自覚させる意味もあるとか、ないとか。
そう考えると、事故などで突然脳死になった場合、
それこそ本当に生きたまま肉体を刻まれる感覚を味合わされるということに。
そんでもって臓器はバラバラに運ばれているわけか… 完全にホラーですね。

非科学的な話だと言われればそれまでですが、
そういった宗教観が長らく日本の社会に存在してきたことも事実で、
それらを非科学的だと頭ごなしに否定することは、非社会科学的な話でしょう。
愛は科学的に解明できないから、存在しないのか。
そんなわけありませんし、愛に基づいた人間の行動も当然研究対象になります。
それと同様に、宗教観に基づいた人間の行動も、科学的に尊重しなければならないでしょう。

勿論、移植によって助かる命もあるわけですから、臓器移植は有効な手段だとは思いますが、
どんなに医療が発達しても、人間が死を免れるわけでもなく、
また、普通に助けられる命であっても助けられないケースも多いわけで、
臓器移植に賛成することが全てではないことは分かってもらいたいです。
戦争や災害時のような非常時でもないのに、
「命の選択」を迫られるというのは厳しいものです。


◆ニュースネタ 各地で高齢老人が不明に
100歳以上の老人の生死不明のケースが多くなっているとか。
まぁ、役所が一人一人生存を確認するわけにもいかんので、
死亡届を持って生死が決まるのは分かるんですが…
いやはや、日本の戸籍制度も当てにならなくなってきましたなぁ…
昔、海外の最高齢者が実は死んでいたというニュースを聞いて、
海外の戸籍制度の杜撰さを笑ったものですが、日本もぶっちゃけもうダメですね(^^;

よく分からないのが、老人が徘徊などで失踪したケース。
当然、捜索願とか出すものだと思いますが、何年も見つからない場合に、
失踪宣告とか受けたりしないんですかねぇ…
遺産分割でも発生しない限り、敢えて死亡したとされる必要もないということか。
そういう意味では、相続人が多く発生するであろう兄弟姉妹が多い場合は機能しますが、
一人っ子だったりして相続人が少ない場合なんかは、
余計に失踪宣告や死亡届が提出されなくなっちゃうかもしれませんねぇ。

なんつーか、こういうのこそ教育が必要なんじゃないかなぁとも思ったり。
人が死んだ時にどういう手続きを踏むべきかとか、学生時代から教えるべきじゃないですかね。
命の教育ってのはそういうのも含まれるように思います。


◆ニュースネタ ヒロシマの日、長崎の日
いつの間に、広島の小学生のスピーチは未来志向になったんだろうか。
個人的なイメージだと、子どもの無邪気な口から原爆の恐ろしさや、
戦争に対する怒りが伝えられることが広島の平和記念式典の意義だと思ってたのだけれども…
ちょっと方向性が変わっちゃってきたような気がしないでもないです。
長崎の方は時間が時間なだけに、なかなかチェックできないのが辛いところ。
それでも被爆者の体験談はやはり心を打つものがあります。

広島の平和記念式典にルース駐日大使が参加し、
謝罪に当たるみたいな論調がアメリカにあるらしいですが、それは違うでしょう。
広島に原爆を投下したパイロットは正しいことをしましたよ。
軍人として作戦に従うのは当たり前です。
問題なのは原爆を落としたこと自体ではなく、その被害規模にあったわけで、
原爆を落としたことを戦争終結を早めたとして正当化するのは分かりますが、
その悲惨な被害に目を瞑ることは違うかと思います。
戦争の時点ではあれが最善に思われたことが、
広島と長崎の悲惨さから、結果として人類を滅ぼす兵器ということが明らかになったわけで、
投下前に原爆の被害をどれだけ予想できていたのかは分かりませんが、
その予想を大きく超えるものであったとするなら、原爆投下の責めを負う必要はないでしょう。
戦争終結の手段とその結果が明らかに不均衡である感は否めませんがね。
アメリカに期待するのはやはりこれからのことであり、
核兵器のない世界の実現へ向けて、具体的行動を取ってもらいたいところです。


◆高校野球 夏の全国高校野球甲子園大会が開幕
ここまでの印象は、「ピッチャーが物足りない」、この一言に尽きます。
全体的に守備もどうかなという面もあるんですが、
スリークォーターからサイドハンドの投手が随分と多いような気がします。
今大会の好投手として挙げられている成田・中川、大分工・田中、
東海大相模・一二三のいずれも肘の位置は低め。
スリークォーターが悪いってわけじゃないんですが…
東海大相模の一二三投手の迷走を見ていると、このままでいいのかなぁと思ったりします。

なんでスリークォーターがダメかというと、今がスライダー全盛の時代だからです。
高校生レベルだと、曲がりの大きな外角のスライダーは大きな武器です。
ボール球でも振ってくれますし、非常に有効な球です。
だけど、これが大学・社会人・プロとレベルが上がっていくにつれて、
ボール球を振ってくれなくなり、スライダーに頼ったピッチングは厳しくなっていきます。
加えて、スライダーは横の曲がりなので、
大きく曲げようと思うと肘の位置が段々と下がっていくため、
投球フォームを崩す大きな要因となってしまいます。
大分工・田中投手はそんな感じでしたね。
スライダーを曲げようと思うばかりに、スライダーを投げる時の肘の位置が下がってしまい、
ストレートとスライダーの肘の位置が完全に違ってしまっていました。
今大会を見ていると、多くの投手がこの「スライダー病」にかかっている印象を受けます。
肘だけでスライダーを投げようとすると、大きな故障になることも少なくないだけに、
もう少し指導者の方々には神経を配ってもらいたいです。
高校野球で勝つためには、スライダーは非常に有用な球ではあるのですが、
その危険性をもう少し理解してもらいたいような気もします。

あと、甲子園のマウンドの状態にもよるのでしょうが、
全体的に前足の踏み込みが甘い投手が多く、上体主導なのも気になるところ。
西武の涌井投手のフォームが理想的なんだと思うんですがねぇ…
今大会は投手の投球フォームに不満を思うことが多いです。


今大会で目立っている選手の論評を少し。
まずは前述の成田・中川、大分工・田中、東海大相模・一二三投手の3人から。
中川・田中の2人はスリークォーター、一二三はサイド、3人とも肘の位置が低すぎる印象。
中川投手はフォームのバランスがまだまだ。
振りかぶる辺りを唐川投手を真似るのはいんですが、問題は足を踏み込んでからのような…
田中投手はスライダー病。早く肘の位置を上げないとフォームがバラバラになっちゃうよ。
一二三投手は思い切ってサイドにしたものの、腕だけで投げている感じで、
サイドの下半身主導の投球ができておらず、シュート回転が酷すぎに。
誰だ、サイド転向を勧めた奴とか思ってしまう…
3人とも140キロ中盤をマークするなど、速さはあるものの、
フォームに欠陥が多く、球速ほど威力を感じないんじゃないかと。
中川投手はツーシーム系の動くストレートを持っているから、その分だけ何とかなってますが。

一番いいと感じたのは福井商の長谷川投手。
まだまだ荒っぽい感じはあるものの、本格派右腕という印象です。今後という意味では楽しみ。
仙台育英の2番手・田中投手はプチ佐藤由規投手といった印象。
ストレートもスライダーも荒削りではあるものの、伸び盛りなだけに今後の成長に期待。
打たれはしたものの延岡学園の左腕・坂元投手のフォームも良かったかな。
今日はストレートでコースを付けず、結果が残せませんでしたが。次の試合に期待してます。

センバツ優勝の興南・島袋投手は、
センバツ時は高校生だからこその低めのコントロールの良さ(プロではボール)でしたから、
トルネードの投球フォームから低めに外れた時に、
どれぐらい細かくボールの高さを調節できるのか知りたかったわけですが…
そういう試合になりましたね、初戦は。
フォームバランスが悪く、低めに球が外れる苦しいピッチング。
それでも抑えてしまう辺りはさすがですが、上のレベルを考えると、
高校生レベルでのコントロールの良さだけでは通用しないように見えました。
センバツよりもボールに力が出てきただけに、その点をどれだけアピールできるか。

打者では北照の又野投手と西田捕手のバッティングが際立っていました。
又野投手はピッチングでは雨の影響もあったのか、前足の踏み込みが悪く、
全体的に球が浮き気味で、投手としての限界を露呈する結果に終わってしまいました。
プロも注目する打撃ではホームランを放つなど活躍。
確実性では昨年の堂林選手には劣るものの、長打力は上という印象を受けました。
もう少し打者として見たかったですねぇ…

試合としては今日の仙台育英と開星の試合が面白かったです。
開星は風に泣かされた感じがしますね。
仙台育英の勝ち越し打も風に押し戻されてセンターが落球するものでしたし、
最後の打球も風がなかったら左中間をそのまま抜けていたかもしれません。
しかし、仙台育英のレフトに回っていた三瓶選手のキャッチは凄かったですね。
まさにスーパープレー。あの強風下では奇跡ともいうべきプレー。
打った瞬間は完全に抜けたと思っただけに、あのダイビングキャッチには驚かされました。

それにしても開星の白根投手は2年生とは思えない体型ですね。レスラーかと思った(笑)
球速は常時140キロをマークし、変化球の精度も増したものの、
相変わらず左肩の開きが早く、ボールが見やすいのがネックか。
というか、サイドならもう少し体を絞った方がいいんじゃないのと思ったり。
オーバースローだとあまり関係ないけれど。


◆高校野球 沖縄県代表が夏に優勝できない理由?
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/08/05/31.html
大会開幕前にこんな出来事が。
沖縄代表の興南高校が練習試合をして怒られたようです…
夏の地方予選中、甲子園滞在中というのは分かるのですが、
地方予選終了から甲子園大会までの間も練習試合なしって変じゃないですか?
これを春に例えれば、1月末に出場校が決まってから試合をしてはいけない?
そうはならないでしょうに。ぶっつけ本番やん(^^;

沖縄県代表が決まったのは7月18日、全国で一番乗りです。
一番最後に代表が決まったのが8月1日の大阪代表・履正社。
この2校の条件は同じでしょうか?
どう考えても実戦から離れてる沖縄代表の方が不利じゃないですかね?
条件を同じにするというならば、
地方予選の決勝も同時期に行われるようにすべきでしょう。
それが無理なら、練習試合ぐらい許可してやったら、と思いますが。

なるほど、沖縄代表が夏に勝てないわけです。実戦離れし過ぎてますもん。
まぁ、それは多少こじつけ感はあるものの(2戦目以降は関係ないですし)、
考え直すべき事案ではあると思います。

2010年08月02日

ロストジェネレーション

現在の30代前後+-5歳ぐらいを「ロストジェネレーション」と呼ぶそうです。
もう私たちは生きている化石です。シーラカンスです。保護してください(爆)
就職氷河期に当たってアンラッキーだったね、あんたも残念だよ、という世代のようです。
欝だ、首吊ろう… orz

こうやって世代で区切る考えはあまり好きではないのですが、
人間の思考は環境に左右されることが多いため、
生まれ育った時代の出来事によって、精神が一定の傾向を持つことは十分考えられます。
ロストジェネレーション世代の出来事と言えば、「冷戦崩壊」と「バブル崩壊」でしょう。
そこから見出されるメンタリティは「儚い」かと思われますが、どうでしょうか。

バブル景気に幼少時代を過ごしながら、学生期を一転してのバブル崩壊で過ごした世代、
この間に価値観も180度変わっていきました。
大量生産大量消費の時代が終わり、リサイクル・エコの時代へ。
終身雇用制度が崩壊し、リストラの嵐へ。
それに伴い、学歴社会のお約束の崩壊し、就職戦線へ。
不景気によって女性の社会進出が進み、父権社会から男女共同社会へ。
東西冷戦の終戦によって国家による同盟から、国際社会へ。
国家の枠に囚われないNGO・NPO組織の拡大。
世の中のあらゆる仕組みが180度変わることを、多感な時期に経験しました。
古い価値観で生きることができた人から、新しい価値観にすんなり切り替えられた人、
どちらを選択するまでもなく迷う人、そんな一括りにできない多種多様な世代です。

一般的に言われるような「無気力」というのは儚さの象徴でもあり、
「自主性に欠ける」というのもその一因でしょう。
簡単に言えば、成功への「はしご」を外された世代だと言え、
「はしご」をかけられると突っ走るものの、「はしご」がないと迷い続けるということでしょう。

ある意味で、そういう「幅」のある世代であるため、
メンタリティはわりと自由だったりします。
時代の変化に誰もが暗中模索だったため、特に思想を強要されることもなく、
それ故に空虚と評されるのかもしれませんが、それ故に自由な考えになる傾向があります。


別に世代間対立を煽るつもりは毛頭ないのですが、
そんな世代からすると、所謂「団塊の世代」や所謂「ゆとり世代」は共通の天敵です。
「団塊の世代」の基本は集団のメンタル、
ベビーブームの中で生まれ、集団就職を経験し、栄光と挫折を見た世代です。
個よりも集団が先行し、自己の成功経験を強く認識する傾向があり、
同調による絶対視が進みやすいです。
つまり、自由な風潮のロストジェネレーションから見ると、頑固です(^^;
一方の「ゆとり世代」の基本は個のメンタル、
バブル崩壊以降に生まれ、集団扶助よりも自己責任が叫ばれ、常に個が先行し、
それ故の孤独感から薄い繋がりを求め、依存関係が進みやすい傾向があり、
個人の絶対視が進みやすいです。
つまり、自由な風潮のロストジェネレーションから見ると、融通が利かないと見えます(^^;

面白いのは「団塊の世代」と「ゆとり世代」は、
集団と個人という全く別のメンタリティを持ちながらも、
結局のところは、それらの絶対視に陥りやすいという帰結を得ることです。
相反する印象を抱かせながらも、その実はよく似た人間と言えるかもしれません。

そういうい意味では、ロストジェネレーションの人間性は、
第二次世界大戦を経験した団塊よりも上の世代の人間性に近いのかもしれません。
戦争という命のやり取りの経験こそしなかったものの、
思想の空虚さや虚無感は共通しています。
戦争の経験を語り継ぐことができるのは、下の若い世代ではなく、
ロストジェネレーションなのではないか、そんなことを思ったりもします。

季節はもう8月です。
6日はヒロシマの日、9日は長崎の日、15日は終戦記念日。
戦争を意識する季節になりますから、新しい語り部として、
戦争の経験談を数多く記憶していきたいものですね。


◆家電の話 3D元年?
2010年は3D元年とも言われ、テレビからパソコンまで、
3Dが流行り物として持て囃されていますが、実際はどうなんでしょうか。
家電量販店で3Dの体験コーナーがありますが… 実際、どうなんでしょう?

正直言って、私には3D?ぐらいにしか見えません。
頑張れば見えるぐらいでしょうか。頑張らないと見れないテレビって何だ(^^;
VIERAのサイズで確認したところ、
一番大きいサイズの65Vなら割と普通に3Dに見えます。
58Vで少し首を傾げる程度、50Vで首が横に折れる程度です。
それ以下のサイズでは首が飛んでいってしまいます。

3DパソコンはNECのものはほとんど見えない感じ。
FMVは花びらが3Dに見えるかな程度。
回転するものは最初から映像がブレるから、比較的3Dに見えやすい印象です。

そんな自分からすると、3D…、となっちゃいます。
3D表示のメリットと価格の高さ、色彩の減少分を考えると、デメリットの方が大きい感じ。
本当に3Dは流行るのかなぁと疑問符の沸くところです。

他の人はまた違う感想を持つのかもしれませんが…
まだ実用的な段階には至っていない印象です。

2010年07月30日

なんかもう

「昨夜」と書きたくて「さくや」を漢字変換しようとしたら、
「咲夜」が一番最初に来た俺は人間として終わっていると思う(爆)
「ゆかり」を変換して「紫」になるのは、まぁ、よくある話だと思う(爆)

デーブ大久保コーチの解雇が正式発表されましたね。
大久保コーチは訴訟の構えも辞さないとか。
暴力行為が1選手に対する1件しか発覚していないということは、
他の選手・コーチは暴力行為があったか否かは分からないと考えられるので、
何が決め手となって暴力行為があったと認定されたかは分かりませんから、
大久保コーチの側からすれば納得いかない面も多いことでしょう。
当然といえば当然の反応ですわな。

大方の意見も球団側を擁護するものが多く、大久保コーチを擁護する意見は少ないようです。
報道って怖いですね~
でも正直なところは、夕刊フジのこんなところじゃないの、とか思ったりもしますが。
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20100730/bbl1007301605006-n2.htm
詳しくは後述しますが、
暴力行為が事実なら十分に処分対象になりますし、処分されて然るべきでしょうが、
その原因となったアーリーワークに対する罰金制度のどこが問題なのかはサッパリ。
結局、手を出した選手(菊池雄星投手)が悪かったね、ちゃんちゃんとなっちゃいますよ。
もうちょっと公平に見て、何が問題で、何が問題でないのかをはっきりさせるべきでした。
もし、仮に、全てに問題があったとするならば、
最終的には、もはや今までの日本のコーチ業は成立しなくなってしまい、
メジャーのように放任主義を基本とするしかなくなっちゃいます。
選手の気に入らない行動はさせられないわけですからね。正直アホかと思います(^^;


今回の事件もあいまって、菊池雄星投手に対する期待度は50を下回りました。
高校生は夏終了から春キャンプまでの練習量で決まりますが、
残念ながらこれは及第点に及ばなかったため、開幕1軍入りは不可能に。
もう一つの目標として、1年目は怪我せず練習に充てるという目標がありましたが、
それも5月からの肩痛で頓挫。
せめてフレッシュオールスターに出場し、終盤戦にはとも思ったものの、それも肩痛で無理に。
もうこれだけで塵となって消えていく超高校級左腕の条件を満たしつつあるわけですが、
それに加えて今回の不祥事、事実上、コーチ一人の首を切っちゃったわけですから…
ダルビッシュ投手のように不祥事をバネにできればいいですが、
一場投手のように不祥事の印象だけを残して終わってしまうのではないかという危惧も…
もう既にかなり追い詰められた状況にあると覚悟して然るべきでしょう。

菊池雄星投手にとって勝負なのは、今年の秋でしょうね。
優勝すれば秋季キャンプはありませんが、2軍は宮崎で試合を行う可能性が高いので、
それまでにきっちり投げられるようにして、2年目への土台を固めたいところです。
それができなければ、ドライに言えば、もう無理でしょう。
一刻も早く解雇して、大家投手のようにメジャーで再生を図らせたほうがマシ。
2年目の春から頑張っても、2年目の活躍は無理。その前の年の秋で決まりますからね。
それまでのことで言えば、練習量が足りない気がします。
肩が痛いなら、涌井投手のように走って走って走りまくることが必要でしょう。
それこそアーリーワークに参加して、朝から走れと。まだまだ練習不足に映ります。
高校時代の時点で総合力では菊池雄星投手と並ぶほど力を持っていた涌井投手でさえ、
1軍では十分に結果を残せず、強靭な下半身を作り上げて2年目の飛躍へと繋げたわけですからね。
現時点で雄星投手はそれ以上に出遅れているわけですから、みっちり練習して欲しいです。

考え方の面で言えば、独善に陥り過ぎのように思えます。
本で得る知識もいいですが、人から得る知識を柔軟に取り入れることも必要でしょう。
まだ若く、教養もあるだけに、理想主義・完璧主義的な面があるのだと思いますが、
世の中には色々な人がいて、成功に至る道も一つではなく様々であることを自覚し、
謙虚に物事に取り組んでいってもらいたいです。
これだけ素質のある選手なんですから、誰も潰そうなんて思ってません。
ましてや選手を使う側のコーチがそんなことは考えませんよ。
指示する練習方法にはその人なりの意味が込められているはずです。
その意味を覚れるようになれば、また新たな道が開けてくることでしょう。


◆プロ野球ネタ 埼玉西武ライオンズ・大久保コーチが解雇(昨夜、夜時点)
球団内の調査結果が公表され、大久保コーチは解雇となったとのことです。
理由は、アーリーワークに対する罰金制度に対して選手会が異議を申し立てた所、
それはある選手が告げ口したからだと決め付けて暴行したため、のようです。
暴行を受けた選手は1人だけのようで、球団は名言しなかったものの、
菊池雄星投手であることが濃厚なようです。

まぁ、コンパクトな報告だなというのが第一の感想です。
公表する必要のあるところだけを抜き出した感じがします。
今回は暴行が問題だったわけで、
その原因となったアーリーワークに対する罰金制度の是非は触れられていません。
一応、問題のあるとの認識なのでしょうが、何に問題があるのか不明です。
罰金制度を設けることそのものに問題があるのか、
それとも、罰金制度の金額に問題があるのか、
徴収した罰金の管理・使用用途に問題があるのか、
自主練習のアーリーワークに罰金制度を設けることが問題なのか、
そもそもアーリーワークと早朝練習はどう違うのか、
アーリーワークに参加すると申告しながらも遅刻した場合の罰金は有効なのか、
どこに違法性の線引きがあるのかサッパリ分かりません。
原因となった出来事の何を問題視しているのかが分からないため、
この問題をどう捉えればいいのか判断に困ってしまいます。

いずれにせよ、告げ口を理由にした暴力行為が許されないことは当然です。
それだけで処分として成立するので、今回の発表となったのでしょう。
でもそれが何で打撃コーチである大久保コーチの管轄外である投手に対して行われ、
大久保コーチが菊池雄星投手が告げ口したと判断したのか、
そこはもう邪推の域を出なくなった感じがしますね。
仮に暴行の相手が菊池雄星投手でなかったら、どうだったんだろうという疑問もあります。
勿論、球団は同様に調査したと言うでしょうが…
そして、当然それが分かっていながら、暴行した大久保コーチに何故という疑問も沸きます。
2人の対立に釈然としないものを感じるのは私だけではないでしょう。

そういった全体の面を考えると、
もう少し原因となったアーリーワークに対する罰金制度に対する考えを、
球団には述べてもらいたかったです。
何に問題があり、何に問題がないのかが明らかでないから、釈然としないんですよね。
ヘルメットを蹴るぐらいは普通にやるだろ。
それがダメならKOされた投手のベンチ裏の八つ当たりも解雇対象にしろよ(苦笑)
そこらの線引きが全く明確にされていない点は残念でなりません。


◆ニュースネタ 民主党政権下で初の死刑執行
死刑反対派の千葉法務大臣が執行証書にサインをし、
さらに死刑に立ち会ったことがニュースとなりました。
この点につき、2点整理しておこうかと。

死刑反対派の議員からは、今回の死刑執行を非難する声が聞こえますが、
これは別に問題ないことでしょう。
死刑を刑罰から外す法改正を求めることと、
現行の法制下で死刑を執行することは矛盾しません。
逆を考えれば分かることで、憲法改正を求めているからといって、
現行の憲法を守らなくていいという道理は当然通りません。
法務大臣の職務として、刑の執行がある以上、
原則として死刑の執行は行われるべきです。
ただ、死刑は一度執行してしまうと、取り返しがつかないだけに、
審議が十分に尽くされ、冤罪がないかを法務大臣の裁量で判断すると考えるべきでしょう。
死刑に反対であるから、法務大臣は死刑を執行しなくても良いとまでするのは、
裁量権の逸脱にあたるように思えます。

そういう意味では、自身が死刑反対でありながら、職務を執行した千葉法務大臣の行動は、
評価されるとしても、非難される覚えはさらさらないように思えます。
加えて、自らが死刑に立ち会うという執行者としての責任を果たす行いは、
実に責任感のある行為だと称えられるべき行動でしょう。
なかなかできることではありません。
書類上での死刑執行ではなく、語弊はありますが、実際に死刑執行を行うということは、
国家の名の下に人間の生命を奪うという行為が、
ごくごく例外的に行われることだという証にもなることでしょう。
現行の死刑制度下で、死刑執行に立ち会った千葉法務大臣の行為は、
非常に尊敬できるものであり、国民の立場に立った行為であると賞賛できるかと思います。

まぁ、個人的には死刑制度には反対ではありますが。
捜査のミス、自白の強要、証言の曖昧さといった冤罪の可能性、
国家の名の下に生命が奪われることを許容する理由は何なのか、
そしてそれを認めるとして、どのような場合に制限されるのか、
そういったことを死刑制度を考える上でのポイントとして考えていって欲しいです。

2010年07月26日

暑さの次は雷雨

多少涼しくなるから、雷雨もいいかな~とか思ってたら、夜中に激しい稲光…
北関東地域のような激しい雷雨にはなりませんでしたが、
暑さではなく、雷の煩さで寝不足になる感じです。
…なんか、こう、天気にストレスを感じちゃいますなぁ…


先日のデーブ大久保コーチの暴行事件に関しての日記にも書きましたが、
最近は「仁義」の精神が失われていることに酷くショックを受けますね。
「仁義」と書くと、つい任侠映画なんかを思い浮かべてしまい、
今ではマイナスイメージが付きまとう言葉になってしまいましたが、
本来は良い言葉のはずなんですがねぇ… 
こういうイメージの独り歩きがいけないんだな。

「仁義」の精神とは何ぞやと考えるに、私も詳しいわけじゃないですが、
「情けは人のためならず」の言葉と同じ側面があるかと思います。
「情けは人のためならず」とは、人のためにならないから情けをかけちゃいけないよ、
という意味なんかでは勿論なく、人にした情けは自分に返ってくるという意味です。
「仁義」というのは何なのかと言えば、他人に対する最低限の礼儀と言えましょう。
他人に何かを教えてもらおうと思うならば、それなりに敬意を示し、殊勝な態度を心がける。
他人に何かをしてもらいたいならば、自分から何かをしてあげる。
他人に何かをしてもらったならば、その人に、また別の人に何かをしてあげる。
そういった一定の社会における人間関係の最低限の礼儀が「仁義」だと言えましょう。

そんな「仁義」を欠く行為でよくニュースになるのが、「入会権」の侵害です。
「入会権」とは村社会であった風習で、村でそれを管理する見返りとして、
村人であれば誰でもそれを利用できることを表現した権利です。
逆に、村人でなければ利用できません。
「共有物」のように分割はできず、引っ越すから分け前を寄越せと言っても、
村人でなければ分け前はもらえない、そんな風習…というか権利です。
例えば、山に生っている山菜とかが村の総有状態にあって、
入会権として成立している場合があります。
しかし、それを知ってか知らずなのか、村人以外立ち入り禁止となっていても、
別の地域から山菜を採りにきた中高年に山を荒らされることが少なくないようです。
彼らの言い分としては、誰のものでもないなら別にいいじゃないか、ということですが…
この言い分は正しいのでしょうか。
まぁ、結論から言えば、入会権が法的に認められている以上、法律的にアウトなわけですが。

そもそも、何で「入会権」なる権利が認められるかということですが、
それは「仁義」の精神を抜きには語ることはできないでしょう。
一言で言えば、村の人が管理しているからです。
村人がその場所で生きるために、世話をしているから村人だけのものなんです。
ごくごく当たり前のことです。
本当の意味で自然に山菜が生っているわけではありません。
野焼きをするなど、村人が予め世話をしたからこそ、山菜が生っているんです。
そういう意味では、村人であれば無条件で利用できる、というのも正確に言えば違うわけです。
正確には、村八分にされていない、村社会で生きる村人であれば利用できる、ということです。
村の中で互いに助け合っている村人のみが利用できる、
仁義を尽くしている者だけが利用できるのが入会だと言えましょう。

人間関係の希薄化が「仁義」の精神を薄めている感は否めませんが、
最初に書いたように、「仁義」とは人間が生きるために尽くす最低限の礼儀です。
「仁義」の世界に、現代的な意味での「当たり前」は存在しません。
金を払ったから何々してくれるのが当たり前、何をしてもいい、そういうことじゃない。
客には客として当然に振舞うべき最低限の礼節、仁義があるわけです。
そういいた「仁義」を欠く行為が、現代社会の摩擦を大きくしているように思います。

んー、思っていたほど上手く説明できなかったなぁ…
シビアに言えば、他人が何かをしてくれるのは当たり前じゃないということです。
自分が何かをしたから、他人が何かをして欲しいから、行動をするわけです。
その引き換えにしたいものが「好意」であれば、「愛情」による行動と言えましょう。
常に想定する相手があってこそ「行為」は成り立ちますから、
他人に「行為」をしてもらいたいなら、自分が「行為」をしてあげるか、
「行為」をしてもらえるように振舞うべきです。
それが「仁義」ということです。仁義を欠く人間は何もしてもらえないということです。

現代はお金の持つ価値観に支配されすぎてしまい、
人間社会を動かしていた「仁義」の価値観が薄らいでしまっています。
けれど、人間は感情の動物ですから、当たり前ですが、
失礼な奴には何かをしてあげようとは思いませんよね。
それを常に自分に立ち返って考えるためにも、「仁義」の精神を大切にして貰いたいです。


今回のデーブ大久保コーチの件に関して言うならば、
2軍の若い選手たちはコーチや先輩が自分に野球を教えてくれるのは当たり前だと思っていないか、
自分は教えてもらえるように日々練習に務めているか、
教えてくれる相手に対して敬意を示しているのか、もう一度考えてもらいたいです。
選手として、後輩としての「仁義」を守っているだろうか、自問自答してもらいたいです。
仮に「仁義」が尽くせていたとするなら、シーズン中にこんな問題は表面化しなかったことでしょう。
少なくとも、オフに出てくる話ですよ。
それが今に出てくるということそのものが「仁義」を欠いていたと思わざるを得ません。

2軍の選手はプロスポーツ選手かもしれませんが、プロ野球選手ではありません。
2軍で幾ら活躍したとしても、球団の銭にはなりません。
選手にとって居心地のいい2軍なんて論外です。
2軍に落ちて「鍛え直してきます」なんて殊勝な言葉は要りません。
2軍に落ちて「悔しい。落ちたくない」その気持ちこそが必要だと思います。
2軍の選手として今何をすべきかを考え、地獄から這い上がってきてもらいたいです。


◆プロ野球 NPB選抜VS大学日本代表チーム
そんな地獄にいる選手達で編成された、おおよそ19~22歳ぐらいのNPB選抜と、
大学日本代表チームの壮行試合が行われたようです。
結果は4-0でNPB選抜の勝利。
プロで地獄を見ている選手の方が勝ちましたね。本当に地獄なのか知りませんが。

注目された大学日本代表チームの投手はいずれも3年生、
変に4年生が登板すると、ドラフトが何だ~と騒がれるから、
ちょうど良かったんじゃないでしょうか。
まぁ、でも東海大の菅野投手は別格だったみたいですね。
来年は巨人入りですか。原監督の甥で東海大相模-東海大じゃ手出せないわな。仁義上。

それはいいとして、攻撃・守備面で大学日本代表は脆さを見せてしまったようで…
強い相手と接戦になったときが心配ですね…
先にプロ入りした選手が相手とはいえ、同い年・年下の選手が主体だったわけですから、
この悔しさを本番に晴らしてもらいたいです。

2010年07月25日

暑くて

本当は「中道」の精神だとか、「仁義」だとか、熱く語ろうと思ったんですが、
暑過ぎてそんな気は失せてしまいました… マジ、暑すぎ…
どうやら世界中で暑すぎたり、寒すぎたりして困っているようで…
農作物への影響が心配されますね…


◆プロ野球 パリーグ前半戦総括
前半戦とはいえ、既に2/3近くの90試合以上を消化しているわけですが。
ただ、首位のライオンズと2位のホークスとの差は0.5ゲーム、
5位オリックスと首位の差でも6.5、
まだまだ多くのチームが優勝の可能性を残しており、混戦が続いています。

前半のパリーグをざっと振り返ると、
3月・4月はロッテとオリックスの快進撃が目立ちました。
ロッテは何といってもルーキー・荻野選手の活躍が光りましたよね。
新たなスピードスタートして塁を賑わせ、ロッテの野球を変えました。
オリックスは岡田監督が開幕戦でカブレラ選手を外すという荒業を敢行、
選手たちが刺激され、カブレラ選手のバットも好調で、好スタートを切りました。

ただ、オリックスはカブレラ選手が故障離脱してからは打線が低迷。
投手陣も徐々に不安定になり、チームは不調に。
ロッテの好調は比較的長く続いたものの、荻野選手が故障したことによりブレーキ。
その間に西武とソフトバンクが安定した戦いで浮上する形となりました。

5月の交流戦になってからはパリーグがセリーグを圧倒。
パリーグの総勝ち状態となり、順位変動はほとんどありませんでした。
この交流戦期間に調子を取り戻したのが、北海道日本ハム。
開幕から投打・守りが噛み合わず、パリーグの中で独り負け状態にありましたが、
交流戦の戦いの中で徐々に調子を取り戻していきました。
終わってみれば交流戦はパリーグの中で最下位だったものの、息を吹き返したことは確かでした。
交流戦はカブレラ選手の故障の間に怪我から復帰して4番に入ったT-岡田選手が大活躍、
ベテランの北川選手や日高選手の活躍もあってオリックスが優勝。
再びパリーグは混戦状態の様を呈してきました。

6月の交流戦明けは最下位の日本ハムが独り勝ち状態に。
圧倒的な勝率を見せて7月には借金を完済、今年はさすがに連覇は無理かと見られていましたが、
脅威のペースで勝ち進んだことにより、再び優勝争いに加わってきました。
石井一久投手や岸投手、中村剛也選手ら主力を故障で欠きながらも、
バックアップの選手の活躍で安定した成績を残したのがライオンズ。
抑えにシコースキー投手がどっかりと座り、藤田太陽投手や復活の長田投手が大活躍し、
昨年見せたようなリリーフ陣の弱さがなくなったのが大きいです。
許銘傑投手や長田投手ら中堅選手の復活、
原選手や浅村選手、大崎選手・坂田選手ら若手の活躍により、チーム力を低下させませんでした。

ホークスは小久保選手の離脱でやや成績を落とし、3位の位置にいたものの、
小久保選手が4番に復帰するとチームも安定した戦いができるようになり、
オールスター前の最後の連戦で7連勝を飾るなど、2位に浮上し、
首位の西武に0.5ゲーム差まで迫る快進撃を見せており、後半戦の戦いが注目されます。


(埼玉西武ライオンズ)
昨年はリリーフ陣の不振に悩んだものの、今シーズンはシコースキー投手が抑えに座り、
移籍2年目の藤田太陽投手もセットアッパーとして活躍、
中堅の長田投手が好投を見せるなど、勝ちパターンリレーが完成し、リリーフ陣の脆さが消えました。
しかし、一方で今年は主力に故障者が続出。
オープン戦で銀仁朗選手が怪我をして、手術となり前半戦は出場なしに。
中村剛也選手は開幕に間に合うものの、本調子には程遠く、開幕からスランプ気味。
4月には中島選手が怪我で一時登録抹消、6月初旬には片岡選手が欠場、
6月中旬には中村剛也選手が肘痛が癒えずに手術で離脱、
交流戦明けには石井一久選手が手術で離脱、岸投手も肩痛で離脱と、主力に怪我が相次ぎました。
しかし、栗山選手がチーム唯一フルイニング出場を続け、本来の2番だけでなく、
1番・3番・4番でも適正をアピールすることで、主軸の得点力を減らさないことに成功し、
内野のバックアップ要員として原選手が成長し、粘り強い打撃と安定した守備で繋ぎ役として成功、
また、キャンプ中にトレード加入した阿部選手も左キラーと内野ならどこでも守れる守備を見せ、
故障者が続出する内野陣を強力にバックアップしました。
他にも中堅の高山選手が中距離打者として花開き、捕手でもある上本選手が打撃・リードが成長、
浅村・大崎・坂田選手ら若い野手も1軍で結果を残すなど、チーム全体の底上げが進んでいます。
加えて、今シーズン加入したブラウン選手も率は低いものの勝負強い打撃でチームに貢献し、
途中加入のフェルナンデス選手もチームの起爆剤として作用するなど、
チーム一丸となって穴を埋めています。
投手陣では許銘傑投手が先発として活躍し、野上投手や平野投手ら若手も結果を残し始めるなど、
やや先発に手薄感は残るものの、故障者の穴埋めが進んでいます。

今後の戦い方としては、菊池雄星投手以外のカードはほぼ全て使い切っているため、
故障者が帰ってくるまでいかに戦うかが鍵でしょう。
グラマン投手は実戦登板可能ですが、外国人枠の関係で先発陣が手薄である以上、
許銘傑投手との交代はちょっと難しい状態。
石井投手が8月中旬、中村選手と岸投手が8月下旬頃の復帰が予想され、
残りの1ヶ月間をどう凌いでいくかがポイントになってきそうです。


(福岡ソフトバンクホークス)
昨年は不調だった川崎選手が好調で打線を引っ張り、和田投手も12勝を挙げるなど、
投打の主力が復調し、安定した戦いを見せているのが今年のホークス。
ただ、故障者が出るのは毎年のようで、その穴を十分に埋められないため、
やや成績に波があるのが気になるところ。
松田選手や小久保選手の離脱がチームの成績に直結してしまっています。
ただ、攝津・ファルケンボール・馬原投手のリリーフ3人は健在で、
中堅の甲藤投手も今シーズンは活躍を見せるなど、投手陣の安定感はリーグ屈指です。
右のエース格のホールトン投手も戻ってきており、
オールスター前の勢いそのままに、パリーグの中心チームになってきそうです。

課題は毎年夏場に主力の故障者を出してしまっていることです。
とりわけ野手にベテラン選手が多いため、連戦続きの夏場をどうするかが課題、
適度に休みを与えるなど、長期離脱にならない工夫が必要でしょう。
故障者が出た場合はバックアップ要員をどうするか。
バックアップ要員が手薄なことが失速の要員でもあるため、
レギュラーを脅かすような勢いのある若手の台頭が待たれます。


(千葉ロッテマリーンズ)
リーダーとして目覚めた西岡選手が1番打者としてチームを引っ張り、
ルーキーの荻野選手が2番打者として繋ぎの打撃・俊足で相手チームを掻き回し、
3番井口選手の勝負強い打撃、4番金選手と5番大松選手の長打力と、
シーズン序盤は他チームを圧倒したマリーンズ打線でしたが、
荻野選手の故障離脱によってチームは失速・停滞に。
今江選手や岡田選手の活躍でやや持ち直しましたが、
投手陣ではエース格として期待した唐川投手やベテランの小野投手が故障離脱、
そこをマーフィー投手やコーリー投手で補っているものの、
一時の勢いはなくなっており、なんとか上位に食らい付いている状態です。

後半戦の鍵は、荻野選手と唐川投手の復帰でしょう。
荻野選手は練習を再開しており、8月中には帰って来れそう。
荻野選手が2番に入ると、スピード感が増すだけに、他球団の脅威となりそうです。
若くて勢いのある2選手が復帰し、反撃体制を整えて行きたいところです。


(北海道日本ハムファイターズ)
昨年の優勝チームとして今シーズンも優勝候補に挙げられるなど、
前評判の高かった日ハムでしたが、開幕するとまさかの連敗スタート。
借金は二桁を超え、早期に優勝戦線から離脱してしまいましたが、
交流戦で本来の戦い方を取り戻し、交流戦明けを怒涛の勢いで連勝し、
借金を完済するなど、昨年の優勝チームが完全に勢いを取り戻しました。
オールスター前の連戦は森本選手が怪我で離脱したこともあり、
やや成績を落としてしまったものの、
その森本選手も早期に復帰できそうですし、再び日ハムが勢いづきそうな感じです。

後半戦の鍵は投手陣をいかに安定させるかでしょう。
チーム防御率はリーグトップではあるものの、
先発陣ではダルビッシュ・ケッペル・武田勝投手以外では投げてみないと分からず、
それぞれ好投してはいるものの、成績の安定には繋がっていません。
リリーフも一時に比べれば良くなったものの、まだ抑えの武田久投手の失敗が多く、
上位チームと比べるとリリーフの安定感が足りていない面があります。
若い素質ある投手が多いだけに、どれだけ後半戦上積みし、
チームの力とできるかがポイントとなりそうです。


(オリックスバファローズ)
岡田新監督の下、平野投手や岸田投手をリリーフに回す大胆な配置転換をし、
チームの方針に難色を示したカブレラ選手を外したり、
ベテランの北川選手や日高選手に常に危機感を煽らせるなど、
積極的な監督采配の目立つ今シーズンのオリックスですが、
それも劇薬効果にしかなっていないのか、好不調の波が激しいです。
エースの金子投手は良かったり悪かったりだったものの、
交流戦明けの3試合連続完封を見せるなど、エースとして一皮剥けるか。
山本投手は交流戦に活躍したものの、リーグ戦後は再び低迷。
木佐貫投手はシーズン序盤から頑張っていたものの、やや疲れを見せている印象。
打線ではラロッカ選手が期待通りの成績を収められなかったものの、
バルディリス選手が期待以上の活躍を見せるも、
途中加入のセギノール選手は戦力にならず、そして今度はカラバイヨ選手を獲得。
積極的な外国人補強が吉と出るか凶と出るか。

後半戦の鍵は投手起用でしょう。
先発投手陣にやや安定感を欠く面があるだけに、
リリーフに回っている平野投手と岸田投手を含め、どう起用していくかがポイントでしょう。
夏場は連戦続きとなるだけに、先発投手陣の出来が今後の巻き返しに直結しそうです。


(東北楽天ゴールデンイーグルス)
ブラウン新監督を迎えたものの、いまひとつ効果が実感できていないのが今季の楽天。
キャッチャーの嶋選手が伸び伸びとプレーし、打撃が覚醒したことを除けばトントン。
期待したモリーヨ投手は活躍できず、
ラズナー投手は先発ローテを守ってはいるものの、成績はいまひとつ。
打者ではリンデン選手とフィリップス選手が期待はずれに終わり、
ブラウン監督が期待をかける外国人選手が足を引っ張っていることが、
チーム低迷の一因となっています。
また、リリーフ陣は抑えがなかなか定まらず、福盛投手が開幕から失敗を重ねて失格、
川岸投手が頑張ってはいたものの失敗が多くなって中継ぎ降格、
今は小山投手が抑えを務めている状態です。
なかなか完成しない勝ちパターンリレーをどう組むかが楽天の課題となっています。

後半戦の鍵はルイーズ選手ら外国人野手の出来でしょう。
本当は純国産打線の方が嫌らしさがあるのですが、そう簡単には割り切らないでしょう。
ブラウン監督の期待するルイーズ選手が期待に応えられるかどうかがポイントです。
投手陣では田中投手が現在離脱中で8月上旬に復帰予定、
田中投手が帰ってきてからどう巻き返していくかでしょう。
いずれにしても、リリーフ陣が安定しないと先発の勝ち星も伸びていかないので、
リリーフの安定がもう一つのポイントとなりそうです。


いずれにしても、パリーグはどのチームも力が拮抗しており、
どのチームにも優勝・CS出場の可能性が残っています。
ただ、力が拮抗している故に、順位変動も起きにくいことも確か。
大型連敗をして取り残されることを防ぎながら、
じっくりと貯金を伸ばしていったチームが最終的には勝ち残りそうです。
いずれにしても、まだまだシビアな戦いが続きそうですね。

2010年07月24日

MVPは片岡選手

プロ野球オールスターゲーム第2戦が行われ、結果は5-5の引き分け。
MVPには4安打1盗塁と結果を残した埼玉西武ライオンズの片岡選手が選ばれました。
いやー、最後、青木選手が打ったらどうしようかと思いましたけどね(^^;
シコースキー投手がよく抑えてくれました。さすがのストッパー。

試合はホームランが3本飛び出し、接戦になるなど見ていて面白い試合だったと思います。
まぁ、ただ、今日もセリーグの方が若干優勢だったかなぁ、と。
交流戦の東野投手しか知らないパリーグファンからすれば、
随分とバランスが悪いなというのが率直な感想、ぶっちゃけ悪すぎた感じがしました。

今日はライオンズ勢は大活躍とは言わないまでも、首位を走るチームらしい活躍。
涌井投手が小笠原選手にタイムリーを打たれたものの、外角のストレート中心で、
変化球は追い込んでからチェンジアップを投げたぐらいでしたが、よく抑えました。
打たれた時はもっと変化球を投げろよと思いましたが(^^;、結果は上々でしょう。
シコースキー投手も青木選手が追い込まれた後はヒット狙いでファールにする中、
最後は内角高めストレートで空振り三振、非常に素晴らしい対決でした。
打者では中島選手が代打の1打席だけだったものの、
低めの難しいストレートを右中間に運ぶ中島選手らしい2ベースを見せ、
片岡選手が打撃面の成長を見せ付ける2ベース2本とヒット2本の計4安打の大活躍。
盗塁は1個だけでしたが、2塁ベースカバーががら空きと見るや一気に2塁を陥れるなど、
随所で走塁センスの高さも見せており、非常に素晴らしい活躍だったと思います。
片岡選手の今までのイメージは、足と守備という感じでしたが、
今回のオールスターでの活躍でシュアながらもパンチ力ある打撃がアピールできたかと思います。
今回のMVPで名実ともにパリーグの顔の一人になった気がしますね。


◆デーブ大久保コーチの解任騒動 大久保コーチだけが悪者なのか?
今のところは日刊スポーツの記事が一番分かりやすそうですね。
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20100724-657394.html
東スポや夕刊フジにも出ているようですが、
情報ソースとしての信頼度が分からないので判断しかねる面もありますが、要約すると、
菊池雄星投手はアーリーワークや罰金制度といった大久保コーチ発案の練習法に反対的で、
アーリーワークが半ば強制的になされていたこと、
罰金は大久保コーチや工藤投手らが開く食事会に還元されていたものの、
そこで悪口などが出ていたため、雄星投手は数回参加しただけで参加を止めたところ、
大久保コーチに「工藤さんの顔を潰す気か」みたいなことを言われたこと、
そんなことがあって対立が表面化していった模様です。

事件となったのは以下のようなあらまし。
球団側がこの食事会のことで大久保コーチを注意したところ、
雄星投手が球団にちくったと思った大久保コーチが雄星投手の胸倉を掴んで怒った、とのこと…
胸倉を掴んだのは事実みたいですね。暴行したかは分かりませんが。
そうなると、原因となった食事会への不参加もおそらく本当のことなのでしょう。

文化放送では菊池雄星投手の動向が毎日放送されていますが、
その中で幾つか気になっていたことがありました。
1つは雄星投手がアーリーワークに積極的ではなかったこと、これは間違いなさそうです。
アーリーワークへ参加していたこともありましたが、
「工藤投手に誘われて」という表現が常に付いていました。
その点には以前から違和感を感じていました。
もう1つは3・4月にはキャッチボールの相手が工藤投手ばかりだったのに、
6月頃から急に工藤投手の名前を聞かなくなり、若い先輩投手と組むことが多くなったことです。
その頃は工藤投手が実践登板し始めの頃でしたから、
調整段階が違うせいかなと思ってたんですが、必ずしもそうではなさそうですね。

以上のことから推察するに、やっぱり雄星投手はアーリーワークに積極的ではなく、
工藤投手との関係も少しこじれるような出来事があったように思われます。
そう考えていくと、誰が悪いのかと考えると迷う面が出てきます。
どちらの立場も分かるっつーか… 大久保コーチにも同情する面が出てくるように思います。


(1)アーリーワークに関して
大久保コーチの立場からすると、工藤投手がアーリーワークに参加しながらも、
それより若い選手が何の理由もなくアーリーワークに参加しないことは信じられなかったでしょう。
アーリーワークは練習の前に行う自主練習です。ですから基本的に参加は自由。
ですが、練習する必要がないとも思える大ベテラン投手が朝からグラウンドで汗を流しているのに、
練習する必要がある未熟な若手選手が寝てるということが、許されるでしょうか。
これが衰えを隠せない工藤投手だから話が分かりにくくなりますが、
例えば、中村剛也選手がアーリーワークに積極的に参加しているとしたら、どうでしょうか。
1軍主力選手が朝から練習しているのに、若い選手は寝てる。
こんなことでは1軍レギュラーになれるわけないです。抜けませんよ。
大久保コーチからすれば、片岡・栗山・中島・中村選手らがアーリーワークに参加し、
必死に練習をしてきたことを知っていますから、
まだ本気になっていない2軍選手を歯がゆく思うことも多かったことでしょう。
こんなことでは1軍には上がれないぞという思いが、
大ベテラン投手の参加による半強制的なアーリーワークに繋がったと思われます。

一方、若手選手の立場からすれば、「自由参加なら別にいいんじゃね」といったところでしょう。
もう少し肯定的に解せば、大ベテランの工藤投手と若手選手では練習メニューが異なっていて、
また、工藤投手は練習に手を抜いたとしても許されるが、若手選手は許されない、
だから、若手選手の方が相対的に負担が大きく、毎日参加する余裕がないのかもしれません。
加えて、アーリーワークを加えた練習量の多さが、結果的に故障者を多く生むことになり、
体が痛くとも言い出せない雰囲気が故障者続出を促進させ、
6月には野手が足りなくなりピッチャーが外野を守る状況になるなど、
怪我をしては元も子もないという状況が生まれたことも事実です。
若い選手の立場からすれば、練習量が多すぎるという愚痴も分からなくもないです。

まぁ、ただ、アラウンド30の自分からすると、
大ベテラン選手が練習しておきながら、若い選手が何もしないというのも違和感を感じます。
いきなり猛練習をしろなどと言いませんが、
最低でもグラウンドに顔を出して、グラウンド整備するなり、
軽く体を動かすぐらいはすべきじゃないのかと思います。
体の状態がいいなら、1軍を目指して必死に練習するべきでしょう。
実際、アーリーワークがどの程度の練習を強いられていたのか分からないので判断できませんが、
練習内容は各自に任されていたのだとすれば、不参加というのはやや理解できない面があります。
一言で言えば、「このゆとりが」ってことなんでしょうが(苦笑)


(2)罰金制度とその罰金を元手に開く食事会に関して
罰金制度自体は別に野球界では珍しいことではありません。
広岡監督や森監督など、所謂「管理野球」と呼ばれた頃は罰金のオンパレードでした。
遅刻とかは可愛いものでしょう。
バント失敗とかチームプレーのミスにも罰金が課されていたこともあったようです。
その罰金を食事会として還元する方法もそんなに珍しくはないでしょう。
食事会に罰金を払った選手は参加できず、一部の選手のみしか参加できないというならば、
恣意的に流用していると言わざるを得ませんが、今回はそういった感じではなさそうです。

大久保コーチからすれば、所謂「飲みにケーション」で、
楽しく話をしながら、本音をぶつけ合うことを意図していたのでしょう。
ただ、今の若い選手はあまり食事・飲酒に積極的ではなく、
昔のように「飲みにケーション」が機能しなかったことは容易に想像できます。

そもそも、どうして「飲みにケーション」が重視されたかには、それなりに理由があります。
昔の選手はライバルチームの選手は勿論のこと、自軍の選手であっても、
変化球の投げ方や技術的な指導をすることはなかったようです。
自軍の選手といってもライバルには変わりないわけで、
例えベテランでもおいそれと若い選手に指導することはありませんでした。
では若い選手はどうするかと言えば、まず目で盗む、
ベテラン選手の練習をじっと見て、それを真似をし、自分なりに技術を掴むことです。
もう一つがベテラン選手と飲みに行くことです。
実際は飲みに行っても野球の話はほとんどしなかったそうです。
けれど、酔っ払ってくると、ふとした時に野球の技術論の話になり、
そのちょっとしたものから得るものが大きかったと、
工藤投手が昔ラジオで話していたことを記憶しています。

今の選手は、他球団の選手であっても気軽に球種を教え合い、
ベテラン選手が若手選手を教えることが珍しくなくなっており、そういう意味では恵まれています。
ですから、別に「飲みにケーション」を行う必要もないといえばないです。
だけど、そうやって人付き合いにも努力しながら技術を習得してきたことを、
大久保コーチや工藤投手は分かってもらいたいのではないでしょうか。
まぁ、実際は飲み食いしたいだけでしょうが(笑)


そうやって考えていくと、果たして大久保コーチだけが悪いのかというと迷いが生じます。
勿論、ちくったと決め付けて、胸倉を掴んで怒りを見せたことは問題です。
それは擁護しようがないことでしょう。
でも、そこに至るまでの過程には、どうも世代間のギャップのようなものを感じます。
菊池雄星投手に関して言えば、あまりにも真面目で頑固すぎるように思えます。
野球の技術習得に貪欲になるのは良いことですが、その上で人間関係はとても重要です。
工藤投手に弟子入りしたのなら、師匠に教えてもらう見返りとして、
師匠の世話をするのが筋というものでしょう。
アーリーワークに付き合う、食事会が嫌でも参加する、それが弟子として成すべきことです。
不合理なことと言えば、それまでですが、別に工藤投手は雄星投手に教える必要はないのですから、
教えてもらえるよう努力するのは弟子としての仁義だと言えましょう。
勿論、我慢の限度というものはありますが、
1年も経ってないのに、1軍登板も果たしてないのに若造が、
それが一般社会の通常の感覚のように思われます。

菊池雄星投手に対して言いたいのは、「高潔な」人物を目指すのが全てなのか、ということです。
食事会でその場にいない人の悪口が出た、嫌だな、その気持ちは分かります。
でも悪口を言ったとしても、真に嫌っているかは分かりません。
嫌な面を認識しながらも付き合っているかもしれないじゃないですか。
嫌な面に目を瞑ったり、目を逸らす考え方は、真の「高潔な」人物とは言えません。
良いものばかりから学ぼうとするのではなく、悪いものからも学び取ってみなさい。
両方が学べた時に、真の理解に達する、私はそう思います。
今の雄星投手はまだ若く、物事の表層しか見ていないように思えます。
裏を知った上で、見出した答え、それが真実の理解です。
俗世間から身を離れて修行するような「高潔さ」を目指すのではなく、
俗世間の中で物事を学び取り、理解できるような真の高潔さを目指してもらいたいです。

ちなみに、俺が裏を知ったのは、エロゲとエロ漫画です(笑)

2010年07月23日

大久保コーチ解任

なんというか、またお騒がせな…とファンの多くは思ったことでしょう。
2軍の野手があまりにも故障者が多すぎましたから、
練習のさせ過ぎなんじゃないのかと思ってましたが… こういう結果になるとは。
最初の報道だと「暴力行為」「金銭トラブル」と嫌な文字が躍りましたが、
金銭トラブルは罰金制度だったみたいで、
それはどこの球団もやっていることですから、問題はないでしょう。
問題はそこに「手」が出ちゃったことなんでしょうね。
昔型のうるさ型熱血コーチだから、手が出やすいイメージはありますが、
そこが選手とのコミュニケーション不足を生んだのかもしれません。
渡辺監督のように若い選手との接し方をもう少し勉強していたら、と思っちゃいます。
今は体育会系の飲みにケーションじゃダメですからね。
デーブコーチの若い頃とは違いますワ。

でも同時に、行き過ぎはあったとは思うけれど、
それをシーズン中に洩らしてしまうのもいかがなものかとも思ったり…
風通しが良いっちゃいいんだろうけど、オフまで我慢したらと思わなくもない。
それで逆にコーチが選手に気を使いすぎる結果となったら、組織として微妙ですし。
最近はイチロー選手や石川遼選手などスマートなイメージを持たせる選手が人気ありますが、
野球選手は反骨心を持ったような多少ギラギラしたものを感じる方がいいかなぁとも思ったり。
スマートな選手ばかりが持て囃される世の中もどうなんでしょうか。
もっと若い選手にはギラギラしたものを見せて欲しいです。
栗山選手みたいなスマートな外見ながらも、
ギラギラさせるものを見せてくれる選手がもっと出てきてもらいたい。
中島選手は普段の笑顔のイメージが強いので感じさせませんが、打席では眼光鋭いですしね。
そういう意味では、今の若手、2軍選手は、まだまだ物足りないです…
それが何によって培われるのかってのは難しい問題ではありますが。
そこの違いなんでしょうねぇ…
やり方に行き過ぎがあった面は否めないものの、その想いはそれぞれ考えてもらいたいです。


◆プロ野球 オールスターゲーム第1戦
結果は4-1でオールセントラルの勝利。まぁ、当然ですかね。
パリーグは真剣にやっていないとは言わないものの、ややお祭り気分感覚があったかなと。
逆にセリーグは交流戦大幅に負け越したことや、
パリーグの力のある投手と対戦したいということで、打者に気持ちを感じました。
どうもパリーグ側に燃える燃料が足りてないように見えるんですよねぇ…気のせいかな。

試合で印象に残っているのは、2つのシーンのみ。
ダルビッシュ投手と阿部選手の対決、藤川投手と里崎・片岡・中島選手の対決です。
内角をカットボール気味の新魔球で厳しく攻めるダルビッシュ投手と、
そこを上手くライト線に運んでいった阿部選手の技術、プロらしい素晴らしい対決でした。
オールスターというと直球勝負が持て囃されますが、
その時の一番良い球で勝負していくのも一つの醍醐味だと感じさせられました。
直球勝負といえば、藤川投手のピッチング、MVP級でしたね。
里崎・片岡・中島選手の3人もいずれもストレート一本待ちで、
ストライクゾーンに来た球は全てフルスイング!
ストライクゾーンの見逃しも一球もなく、全て振っていった対決は見ごたえありました。
唯一残念だったのは、片岡選手の最後の球ですかね。あれをカットするのは厳しい。
あの一球がストライクゾーンに来ていたら、もう最高でした。

しかし、中島選手は随分と使いまわされましたなぁ(苦笑)
パリーグは二遊間の選手ばかりだというのもあるんですが。
井口・片岡・田中賢介・川崎・中島・西岡選手…二遊間だけで6人ってどう使うのよ(^^;
そういう事情もあって、中島選手がサード、
そしてプロ初だと思われるファーストをやることになったのでしょう。
つーか、そのままサードで、小谷野選手をファーストでいいじゃんとか思いましたが。
どうせ慣れないポジションなら、どこに回しても同じと考えたんですかね。
明日はショートを守って欲しいけれども、西岡選手もいるしなぁ…

2010年07月22日

もはや言うまでもなく

暑いですねぇ… もうそれしか言葉が出てこないくらいに暑い。
鰻を食べる前にバテそうな勢いです。梅雨あけたら真夏とかヘビー。

鰻と言えば、ここ静岡県でも店頭に中国産のウナギが大量に並んでいるわけですが、
中国産の鰻を食したことがないので、今ひとつ購入するのが怖かったり。
静岡に来る前は、鰻というと泥臭いイメージが強かったのですが、
こちらに来てからは鰻とはこんなに美味しいのかと驚いた記憶があります。
鰻に苦手なイメージがある方は、三島に来たら是非どうぞ。


◆プロ野球 フレッシュオールスターゲーム
試合は6-3でオールウエスタンが勝利。
オールウエスタンは3年ぶりの勝利ですか。
西の近鉄が消滅し、楽天が東になったため、球団数が6から5に減ったこともあり、
ウエスタンのレベルの低下が言われていましたが、
今年の結果を見る限りでは全くそんなことはなさそうですね。

しかし、この試合に埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手がいないのが残念でなりません。
一応なりとも投げられる状態なら、1イニングないし打者一人の顔見世対戦も可能でしたが、
ようやくキャッチボール再開という状況では…
素人には投げてないのに肩痛とかよく分からなかったりするんですが…
今宮選手や堂林選手との対決を見てみたかったです。
1軍でその対戦ができる時を楽しみに待ちたいですね。

MVPは中日の岩崎恭平選手。
フレッシュオールスターのMVPというと、1軍への登竜門と言われ、
過去にも層々たるメンバーがMVPを獲得し、1軍で結果を残していっていますが、
岩崎選手は今シーズン後半・来年以降、どんな活躍をするのか楽しみにしたいです。
…そういえば、広島の中東選手って今どうしてるんでしょうか?

ライオンズ勢では、菊池雄星投手の代役として平野投手が、
野手では岳野選手と斉藤選手が選ばれ、
平野投手は昨日1軍の試合で先発登板したこともあって登板はなし、
岳野選手は2打数ノーヒットと結果が残らなかったものの、
斉藤選手は3打数3安打1打点1死球の大活躍を見せ、優秀選手賞を獲得しました。
特に最後の打席のタイムリー3ベースは大きかったですね。
あれがなかったら賞が危なかったとのことで… 勝負強い一打でした。
今シーズン既に1軍出場も果たしていますが、守備・代走面では起用が多かったものの、
持ち味の打撃の方は三振が多く、ノーヒットと1軍の壁に当たる形でした。
今回のフレッシュオールスターでの活躍を自信として、
打撃の方も1軍の壁を破ってもらいたいですね。
左の外野では現在1軍活躍中の坂田選手という強力なライバルがいますが、
切磋琢磨しながら、1軍昇格・レギュラー取りを狙っていってもらいたいです。

坂田選手や斉藤選手の成長で、不安だった左の大砲候補が出てきたのは大きいです。
他にも内野手の梅田選手や高卒ルーキーの石川選手も左打者、
2軍は左打者が打線の中心になっていたりします。
特に外野手は左ばかりになってるような… 1軍レギュラーの栗山選手も左だし。
まだドラフトのことを考えるのは早いですが、右の外野手が補強ポイントになってきそうですね。

2010年07月11日

消費税10%に無条件降伏か

参議院通常選挙は民主の敗北、自民党とみんなの党の躍進という結果の模様です。
みんなの党の躍進、その他の新党の敗北は予想通りといった感じでしたが、
自民党の躍進をどう捉えればいいのか迷っています。
有権者は消費税10%を容認したと言っていいのでしょうか?
もう低所得者への還付も食料品の軽減税率も必要とせず、
無条件で消費税10%を呑んでいいと考えているのでしょうか?
さすがに、消費税に対しては民主党よりも自民党の方が先鋭的(タカ派)なことぐらいは
分かって自民党に投票したんですよね?
いやはや、予想以上に潔すぎる決断に私は敬服致しました。
自分自身を消費税増税論者だと思っている私でさえ、軽減税率は前提条件だというのに。
国民の潔すぎる決断に血の涙が流れる思いです。

…まぁ、おそらくはそこまで考えた決断ではなく、
「消費税増税」という言葉だけに踊らされ、その中身を見ることなく、
自民党も民主党も消費税増税は変わらないと考えちゃって、
どうせ政権交代にはならないからと、民主党にお灸を据える意味で、
自民党に反動的に投票した人が多かったのだと推測します。
まぁ、民主党が実際に消費税をどう考えているのかはっきりしない面もあるだけに、
自民党と同じく無条件増税に踏み切る可能性もあったわけですが、
少なくとも自民党よりは消費税の逆進性を考えてくれるという期待がありました。
それが他の人にはなかったということなのでしょう。
結局、日本の国民は消費税導入から20年以上経っても、なお、
消費税制度を真正面から見据えることができていない現実が浮き彫りになった気がします。
その結果が無条件降伏とは、いやはや、見るも無残かなという感じがします。

私の事前の予想では、悪天候で投票率が伸びず、
それでも勢いのあるみんなの党が躍進し、組織票を持つ公明党が堅実に確保、
消費税の議論の影響を追い風に共産党と社民党が多少伸び、
民主党が一番割りを食い、自民党がその次に減らすかなと見ていました。
それだけに自民党の勝利は、民主党に対する厳しい反応を感じるとともに、
消費税への諦めムードを感じさせるものとなりました。
共産党と社民党は私も支持する気にはなれないんですが、
この2党が死んでしまうと、保守政党ばかりとなってしまい、
一般国民に多大な影響を与える社会政策が置き去りにされ、
国民生活・労働者の権利が置き去りにされるのではという不安が強まります。
両党が現実的判断を提示できていない点に問題があるっちゃあるんですが、
国民生活の視点がこのまま政治から消えてしまうのではないかという危惧を感じています。
一応、連合が支持する民主党がいますけれど…
労組も労働者の権利を代弁しているとは言い切れない面があるだけに、ちょっと複雑。

まぁ、しかし、日本の国民はこの国をどうしたいのだろうか。
政治家がそれを提言できていない感は否めないけれども、
国民の方もそのビジョンを描けていない気がします。
自分も決して他人のことを言えるわけではありませんが。
このままでは政治は混迷する一層でしょうなぁ…
そして表層だけで揉めて何も解決せずに刻が過ぎてゆく…


◆追記 一夜明けての選挙結果
同じ話題なので、今日は追記という形で書かせていただきます。
一夜明けてみると、想像以上の民主党惨敗でしたなぁ。
仮にみんなの党と連立を組めてもアウトというビックリの結果でした。
一方の自民党は大勝。
もう少し批判票が自民党に行かず、みんなの党に行くと思ったんですが…
それだけ根強い支持が残っているということなんでしょうか。

ただ、選挙結果全体としては自民党の大勝となりましたが、
比例では民主党が一番であることに象徴されるように、得票数では民主党が上で、
2人目の候補の落選による死票が多くなった模様です。
民主党を完全には見放したわけではないものの、
ちょっとお灸を据えてやるかの行動結果が大惨事になった、感じです。
結果を見ると、その批判票の受け皿はみんなの党に回ったと見るべきでしょうか。
自民党に回ったかどうかはよく分かりません。
選挙速報を聞いていても、伝わってきたのが「公明党支持層の票」、
つまりは自公政権崩壊後も創価学会の票は自民党を中心に動いていた模様です。
政策的には唯一こだわりがあると思われる国民生活関連のものは、
民主党の方に近いように思えるんですが、自民党の方が御しやすいと考えてるのでしょうか。
自公政権崩壊後も自公の繋がりは続いているみたいです。

関心が高いと言われた割には、投票率は前回よりも低下、静岡県でも伸び悩みました。
そう考えると、消費税反対の人は、熱心な旧社会党支持者や共産党支持者を除いて、
諦めムードで投票には行かなかった、もしくはみんなの党に反対票を託し、
前回の選挙で自民離れを起こした自民党支持者が再び自民支持に戻り、
浮動票を取り込めなかった民主党が負けるに至ったといったところでしょうか。
自民党を支持する団体は減っているようですが、個人のレベルで見ると、
なかなか投票行動は変わらないみたいですね、ウチの親父もそうですけど。


今後の政治に関してですが、連立の変更は無理な雰囲気ですので、ねじれ国会が決定的、
まぁ、それ自体は別に問題はないのですが、
問題なのは与野党で法案ごとの協調路線が取れるのかどうかという点です。
民主党の国会運営の拙さは私も批判するところですが、
法案とは直接関係のない政治とカネの問題を殊更に取り上げ、
法案審議や国会運営がまったく進まないようなことは止めてもらいたいです。
民主党の強引で準備のない国会運営も嫌ですし、
自民党の細かいことをネチネチ付いて政策を議論しない姿勢も勘弁願いたいです。
そういう意味では民主党だけでなく、自民党にも変化を求めたいのですが…
変わらないでしょうなぁ… 今回の勝利に浮かれるだけで…
調子に乗って衆議院解散とか求めたら興ざめです。そしたら、また負けるんでしょうが。
その繰り返しになることなく、政党の健全なる成長を望みたいです。


あと、今回の選挙戦を通して違和感を受けたのは、「ブレてる」という言葉です。
自民党政権時代に帰れば、麻生総理の選挙内閣、鳩山総理の普天間問題、
そして今回の管総理の消費税発言ですが、
私の感覚からすると、「ブレてる」とは思えなかったりします。
私が「ブレてる」と思うのは、子ども手当てを支給するといって支給しなかったり、
消費税の増税を掲げておいて、反対にあったらすぐに撤回したりと、
そういうのが「ブレてる」と感じるわけで、大枠のやる・やらない以外の細部に関しては、
変更することも普通なんじゃないのと思っちゃいます。
勿論、こういう姿勢がポピュリズムに繋がり、大衆迎合的なバラマキ政治に繋がる危険性もありますが、
逆に「全くブレない」という姿勢は、民意を聞かないということを意味し、
独裁に陥りやすく、国民の立場からすれば困るのではないでしょうか。
政策のやる・やらないを改めるのではなく、政策をどうするのかという点で、
国民の反応を伺うことはむしろ健全なようにも思えます。
政治家が発言をコロコロ変えてはいけない、一国一城の主がそうそう態度を変えてはいけない、
という意見も分からないではないですが、
国政は企業の社長のように沢山いるわけでもなく、日本の首相はたった一人なわけで、
また、失われた10年に象徴されるように国政の失敗は取り返すことが困難なことを考えれば、
独裁に走らずに、民意の反応を伺うことも一つの手ではないかと思います。

政治は信じるものは救われるといった話ではなく、0か1かで解決せず、
0を幸福にすれば1が不幸になり、0を不幸にすれば1が幸福になるような話で、
必ず利益を受けるもの、不利益を受けるものが発生するのですから、
真ん中付近で妥協するのか、ある政策では多少0寄りに、別の政策では多少1寄りにとするのか、
そういった調整が最も大切とされる分野です。
その調整度合いを「ブレてる」という発言で一蹴してしまうのは危険なように思えます。
政策決定のプロセスとして、民意を伺うことも認めるべき時期に来ているのではないでしょうか。

2010年07月10日

参議院議員通常選挙

明日は参議院議員通常選挙の投票日です。
選挙への関心は高いようで、投票に行く予定の人が多いにも関わらず、
未だに投票先を決めかねているというよく分からん状態になっているようです。

それもそのはず、投票の決め手が全くないですもんねぇ…
与党の民主党は鳩山氏と小沢氏の辞任で一気にクリーン化が進んだものの、
その後の強引な国会閉会や管首相の消費税発言が影響したのか再び逆風に。
国民の間でも消費税増税は已む無しという雰囲気ができあがりつつあるものの、
その前提条件として歳出の削減や公務員改革、軽減税率の適用など、
これまで議論がタブーとされていたこともあって、
増税に向かうまでの方向性がバラバラ、全く見えてきません。
管首相の還付制度の発言にしても、混乱に拍車をかけるだけでした。
アイディアの1つとしてはありですが、それを正式採用はできませんからねぇ…

一方の自民党はといえば、政権与党時代と政策は全く変わらず、
政権交代の影響を感じさせない殿様ぶりには呆れ返る次第であります。
民主党と同じく消費税増税を掲げているものの、
社会保障目的が言われているだけで、還付制度や軽減税率には一切無言。
与党時代の自民党税調と変わらないとすれば、現状制度のまま一律10%値上げとなり、
民主党案よりも国民生活に打撃になるのは目に見えています。
若返りをイメージしてか、小泉進次郎氏をCMに使ったりしてますが、
それが逆に自民党の変わらなさを見せているような気がして嫌気が差します。
蓮蓬氏の事業仕分けにおけるスパコン開発の「1番じゃなきゃダメですか」を意識したものでしょうが、
私から見れば、国の政策が「1番を目指す」だけではダメで、「1番にならなきゃいけない」。
「1番にならないなら2番でも一緒」。過程じゃなく結果が全て。投資した金がパーになるだけ。
民間が手を引く状況でも、意地だけで国はお金を使って1番を目指さなければいかんのか、ということ。
それを1番という響きの良さだけで誤魔化す手法は親父の小泉劇場を見るようで嫌気が差します。
そんなこんなで、現状では民主党の対抗馬にならないのが寂しいところ。
対抗馬になっているなら、国民は迷ってないでしょうからね。

国民新党は郵政改革法案をまとめられなかったということで、政権内での影響力を危惧。
政策も旧自民党時代のもので、安心感はあるものの、時代遅れ感も否めず。
民主党の独走を止めたくはあるものの、自民党では嫌だという有権者の受け皿にはなれません。

他の政党はいずれも反民主党を標榜。
鳩山・小沢氏が現職時はみんなの党が支持を伸ばしたものの、最近は伸び悩み。
自民党離党者が作った政党が多いため、どうにも政党色が見えてきません。
反民主党と言っているために、自民党寄りのように思え、抵抗感が強まります。
他の人はどうかは分かりませんが、私としては民主党と協調しながらも、
民主党に対して強く発言できる少数政党を期待しているだけに、
反民主党で固まってしまっている現状では投票行動が全く取れないです。

消費税増税に反対の意思を表明するために、共産党や社民党に入れるのも手ですが、
それじゃ今後、消費税増税の議論をタブー視したまま、
いつまでも財政再建を先送りにし続けていいのかというと、また疑問です。
財政再建にどう取り組むのか見えてこない以上、共産党や社民党に期待できないのも確か。
でも民主党もしくは自民党が勝利し、消費税増税が容認されたと思われると癪ではあるし、
かといって消費税増税を容認しないというわけではない。
消費税の議論が全く進んでいない中で、消費税増税の議論が出てきたため、
どこに投票すればいいのか分からないというのが正直な所です。

こうなってくると、「あー、選挙めんどくせ」となり、「天気悪ぃな、やめっか」に。
結果的に、事前の関心ほど投票率は上がらないんじゃないかと見ています。
つーか、マジでどこに投票しようか…
そういえば、みんなの党の比例区候補で山田太郎という人がいるらしい。
ハガキが届いたときは何のイタズラかと思った(笑)<だって名前が平凡すぎ…
もうこうなったら投票用紙には「ドカベン」と書いて有効になるかどうか試してみるか(笑)
いや、絶対無効票になるでしょうが(^^;


◆パソコンの話 自作熱再燃
ウチの近所のパソコン用品取扱店というと、
PCデポット、ZOA(OAナガシマ)、エイデンその他になるのですが、
ZOAが夏商戦を先駆けてセールを実施、
今までの購入基準価格を大きく引き下げるセールで頭が混乱状態です。
今買うべきか、もう少し待つべきか、悩まされます。

そうでなくとも、PC自作をするには良い時期になってきました。
マイクロソフトからOffice2010が登場し、
CPUにおけるインテルのGPU統合CPUの登場とAMDの低価格6コアCPUの登場、
マザーボードにおけるUSB3.0とSATA6.0の普及、
ケースにおいてもUSB3.0やホットスワップに対応するケースの登場、
ブルーレイドライブやメディアの低価格化の進行、
GPUカードのラインナップが一通り揃い、電源も80PLUS規格が一般化するなど、
特に新技術を待つ必要もなく、あとは財布と相談という感じになってきています。
私は買う予定はありませんが、FFの新作がPCでも出るということで、
要求スペックが異常に高いらしいので、GPUカードを中心にバカ売れの気配が漂いつつあります。
でも金ないしなぁ(^^; 全てはそこに行き着いてしまう哀愁。

あと、もう1つ難しくしているのは、デジタルテレビとの兼ね合いですよね。
結局、ウチは地デジTVを未購入だったりします。年末までに何とかしないととは思ってますが。
今までだとパソコンとテレビ・ビデオは全くの別物といった感が強くありましたが、
地デジTVでHDD録画機能を備えるものが増え、
DLNA機能によりさらに密接な関係を持つものにもなってきています。
パソコン単体だけでなく、家電全体を考えた計画を立てないといけないのが悩みもの。
REGZAの新型RE1シリーズがいい感じかなぁ… まだ発売直後ではありますが。

そんな感じで悩みは深くなるばかりです。
あ、そういえば、ZOAのセールでHDDをまた買ってしまった。
WD20EARSの667Gプラッタ、8980円。
WD15EARSを買った時よりも1000円安い… orz
購入時はさすがにHDDも下げ止まってくるだろうと思いましたが、止まりませんね。
2TBの壁があるので、さすがにここまでだとは思いますが。
この夏のうちに6980円ぐらいなってそうだから怖いな、HDDは。
つーか、新しいHDDを買うよりも、自分はケースを買うべきなんだが。
HDDを増設しても内蔵は2つだけの省スペース型だし。DF35が欲しい。

2010年06月21日

野球賭博

力士の野球賭博が発覚したようで。しかも暴力団絡み…死ねばいいのに。
関係者全ての解雇、名古屋場所の即刻中止、相撲界の浄化を求めたいです。
無理なら解散すべきです。暴力団対策には相撲界をなくすのが近道とさえ思えます。

今でこそ「野球賭博」といえば、台湾プロ野球で行われていたなぁ程度ですが、
昔のプロ野球は暴力団との結びつきが囁かれ、
野球賭博による八百長事件が行われていました。
もっとも有名なのが「黒い霧事件」で、金銭の授受を行った選手の資格停止を行い、
中には西鉄・池永正明氏のように八百長に関わったかどうか判然としない選手までをも、
資格停止処分にし(現在は復権済み)、徹底的に膿を吐き出しました。
現在は暴力団との関係では応援団が問題になるぐらいで、
表立って問題にはなっていません。

それに比べて、今の相撲界が取ろうとしている態度は甘すぎると言わざるを得ません。
他のスポーツである野球を利用した賭博をやっているなら、
同じ相撲界での賭博、「八百長」をやっていると疑いの目を向けられるのは当然のことです。
今や相撲界全体が真っ黒と思われている現状の中で、
そんな甘い対応で浄化できるのか、甚だ疑問な面があります。

しかし、再びこんなことで野球が汚される日が来ようとは…
勝負勘育成に賭け事がいいというなら、サッカーくじでもいいし、
競馬・競輪・競艇でもいいだろうに。
それが野球賭博って馬鹿じゃねーの。
そういうことが万が一にもないとは思っていますが、
仮に今回の件で野球界の誰かが関わっているようなことになれば… もはや悪夢ですね。


◆政治ネタ 消費税増税問題
国の長期債務残高600兆以上、国と地方を合わせると800兆以上、
日本全体の債務残高1000兆以上という日本の財政状況を考えれば、
消費税の増税は避けられない話題であり、それに正面から取り組むことは必要なことです。
ただ、問題はその中身であり、食料品を中心に軽減税率を行うのか、
行うとすれば軽減税率を行うものと行わないものとどう峻別するのか、
そもそも消費税のかかるものとかからないものの見直しは行わないのか、
消費税の徴収方法や仕組みの改善、益税問題をどう解決させるのかと、多くの問題があります。
消費税の増税がOKされても、その中身に対する意見は様々でしょうし、
ただ消費税10%を提言されても判断しかねるというのが正直な所です。

中でも最も問題になると思われるのが軽減税率の問題でしょう。
消費税の税率が10%で終わるとは到底思えず、
最低でも15%、20%ぐらいまでは増税が検討されるだろうと思われます。
そうなれば、軽減税率の適用は避けられないわけで、
10%の段階でも議論しておかなければならない話です。
食料品への軽減税率はまだ分かりやすいのですが、それが料理となった時にどうするのか、
衣料品にも適用するとすれば、どれぐらいの金額のものまでに適用するのか、
そして実際に販売する際にそれらがしっかりと仕分けられるのかと様々な問題があります。
帳簿式からインボイス式への改めも検討しなければいけないでしょうし、
問題だらけのまま放置されてきた日本の消費税制度を考える良い契機にはなりそうです。

ただ、そもそも消費税増税だけで日本の財政状況が改善するとは思えず、
景気に左右されやすい法人税の代わりを担おうとするのであれば、失敗するでしょう。
法人税の減税分は所得税なりの直接税で補うべきで、
間接税である消費税で補うべきではないと考えます。
引き続き行政の無駄を徹底的に削るとともに、
消費税の増税によって国民生活に支障を来たさないようにもするべきでしょう。
賃金が上がらない、電気・ガス・水道といった生活インフラの料金は上昇、
これで消費税まで上がれば、国民生活の困窮が甚だしく、
結果的に所得が少なくなり、所得税も減少、
さらには生活保護受給世帯が増えて財政がさらに悪化なんてなれば、全く意味をなしません。
労働環境の整備なくして増税も行えないわけで、そちらの改革も急いでもらいたいです。

あとは時代も移り変わってきたということで、新しい税金を考えてみるとか。
鳩山政権で構想された「環境税」のような政策的な税金も一つの考え方ですよね。
例えば、独身税とかどうでしょう。
子育てを促進するには世帯を持つことが重要、持たないなら金払えとか(^^;
例えば、預金税とか。
1000万円を超える預貯金を持っている人が資金運用をしないのは経済に良くないので払え。
…みんなタンス預金にしそうだな(苦笑)
例えば、ヴァーチャルスペース税とか。
今やヴァーチャルサーバー等も有力な財産、そこから固定資産税のように課税とか。
サーバースペースの捕捉が大変そうだな。国税庁が大変なことになりそう。
例えば、アダルト税とか。
タスポのような年齢認証システムを徹底的に適用、
アダルト商品の購入には税金を払って権利を獲得してください、とか。
…なんか一番実効性がありそうな気もするなぁ…
今までの規制緩和の流れとは逆行するかもしれませんが、
金融商品の課税見直しも含め、租税全体を考え直す雰囲気が欲しいところです。


(追加)
誤って迷惑コメントとしてコメントメッセージを削除してしまった可能性があります。
一行目がURLだとつい…
申し訳ないですが、心当たりのある方がいらっしゃいましたら、再投稿をお願いします。

2010年06月13日

早くも暗雲

発足した管内閣ですが、国会の会期延長を巡って与党内で紛糾、
亀井金融・郵政担当大臣が辞任するなど混乱は広がっている模様です。
…まぁ、正直言って呆れ返ります。
何のために政治をやってるのか、選挙のためなのか。
支持率がV字回復したから、やれ選挙だってのは現金すぎます。
そりゃ選挙も大事でしょうが、管政権がどんなものかも分からないうちに判断なんてできっこない。
今回の支持率回復の大半は管政権に対する純粋な期待などではなく、
鳩山氏と小沢氏の不人気の裏返しであり、
民主党の自浄能力にもう一度期待してみようという気持ちの表れなのに、
何もしないままに選挙突入とは… 相変わらず民意を見誤っているなという感が強いです。
選挙のために政治やってんじゃねぇんだよ、この政治屋どもが… そんな奴は死ねばいいのに。

もっとも、国民新党が郵政改革法案に拘る辺りも選挙絡みとも言えなくはありませんが。
郵政改革法案の先送りの判断自体は間違ってないと思います。
亀井氏が進めていた2000万円の預金保護というのはよく分かりませんでしたし、
当時の管財務大臣が反対していた経緯を考えれば、郵政改革法案の見直しは当然なのですが、
今回の協議では臨時国会に同じ郵政改革法案を提出するとの約束が… なんじゃそりゃと。
選挙のためではなく、首相との細部における見解の相違でよかったのに、
あまりにも中途半端な形で終わったことに呆れ返っております。
基本方針は同じでも、細部は見直しするで通すべきでした。
結局、早く選挙やりたいだけかよという面が表に出たのは最高にマイナスだったと言えましょう。

派遣労働者の問題も全く解決しておりませんし、
結局、民主党と連立を組んだ国民新党と社民党は利用されるだけ利用されて、
目指した政策はいずれも実現できなかったという非常に哀れな結果となってしまいました。
沖縄の基地問題に関しては社民党の自業自得な面もありましたが、
実現した政策が民主党のマニフェスト絡みのものだけだったというのは、
各少数政党の民主党に対する信頼感を大きく損ねるものだったと言えましょう。
現状、衆議院の議席数を大幅に持っているので、自民党との2択となれば民主党を選ぶでしょうが、
両党の議席が拮抗した場合、何でも言うことを聞いてくれそうな自民党になびく可能性は高いかと。
あーぁ、支持率がV字じゃなくてAの字にならなきゃいいけど…


◆プロ野球 交流戦の優勝はオリックスバファローズ
交流戦は雨天順延以外の日程が終了し、パリーグが既に勝ち越し決定、
優勝はオリックスバファローズとなりました。
交流戦の順位を見てみると、雨天順延で3試合を残している日本ハム次第となりますが、
既に1位~5位までをパリーグチームが独占、
セリーグで勝ち越したのは巨人のみ、あとのチームは5割割れという
パリーグが圧倒的な強さを見せた交流戦となりました。

その理由は幾つかあるでしょうが、
第一に日程が楽だったことで、軸となる先発投手がしっかりしているパリーグが優位に立てたこと、
第二にパリーグチームの実力が拮抗しているのに対し、セリーグはチームの実力差が大きいこと、
が主な理由として挙げられるかと思います。

先発投手は予想通りといいますか、パリーグの方が良かったです。
セリーグで力のある投球を見せたのは広島の前田健太投手ぐらいで、
巨人の東野投手は前半良かったものの後半はいまひとつ、あとは勝ったり負けたりの繰り返し。
逆にパリーグは、西武の涌井・岸投手、ロッテの成瀬・渡辺俊介。マーフィー投手、
ソフトバンクの杉内・和田投手、楽天の岩隈・田中投手、
日ハムのダルビッシュ・ケッペル・武田勝投手と、先発投手がしっかりとした投球をしました。
パリーグの先発投手の方がいいというのは昨年までもそうで、
どちらかといえば、余裕のある日程を生かしたリリーフ勝負になっていた感があったのですが、
今年は例年以上にセリーグの投手陣が悪く、先発投手が試合前半に崩れてしまったり、
リリーフ陣に故障者が出たことによって先発を引っ張りすぎて失敗したりと、
セリーグの投手陣の方が計算どおりいっていなかったように思えました。
試合終盤までにリードを奪うのがセリーグの野球なのに、
それができなかったことが今年の成績差なのかなと思います。

あとはチームの実力差ですね。
パリーグはオリックス・楽天といったBクラスチームが交流戦で健闘を見せ、
日ハムも終盤は連敗してしまったものの、中盤までは優勝争いをしていましたし、
1~6位のチームが入り乱れての成績となっています。
それに対してセリーグは巨人・阪神・中日・広島・ヤクルト・横浜と、
ほぼ順位通りに綺麗に並んでいるのが特徴的で、
AクラスとBクラスのチームとの差が年々広がってきており、
セリーグのBクラスチームがパリーグチームの鴨にされていた感がありました。
もっとAクラスチームとBクラスチームの実力差をなくしていかないと、
リーグ全体のレベルの向上には繋がらないように思えます。
巨人一極集中で来た歪みがここに来て出ているように思えます。
阪神や中日も頑張ってはいるものの、高齢化の波が来ている印象ですし、
広島・横浜・ヤクルトは選手の流出が激しい印象で、
巨人の独り勝ち状態でいいのかという感じがしています。
巨人以外の5チームは中長期的なチーム建て直しが必要になっているように思えます。


◆ゲームの話 『カスタムレイド4』 簡易攻略
今日は各キャラクター・職業に関する雑感を少々。

最初のサポート役の選択肢で、キサラかカグラのサブヒロインを選択することになります。
カグラは金髪・お嬢様・ツンデレ・青山ゆかりという最強コンボなので使いたくなりますが、
1週目かつNORMAL以上はキサラを選ぶことをお勧めします。
キサラは最初から「鼓舞」を持っており、さらにLV3で「吸収」を覚えてくれるので、
バトルポイントをより多く稼ぐことができます。
2週目はポイントをそれほど必要としませんし、EASYはポイントの入りが多いですから、
別にキサラを選ぶ必要性はありませんが、最初はキサラで始めるのがベターです。
キサラは最初こそ弱いものの、レベルが上がると、射程と攻撃力が大きく上昇し、
「知識の杖」を装備すれば、画面全体への攻撃が可能となるなど、使い勝手が良くなります。

援軍の選択は純粋に戦力で判断。此花ゆゆゆがお勧め。
体力を除けば、圧倒的な魔法攻撃力を誇るなど優秀なユニットとなります。
特に終盤に手に入る専用アイテム「魔鋼蒼石」が卑怯すぎるほどに強いです。
ただ、後半は魔法が効かない敵や反射させる敵が増えてくるので、
キサラを選んでいる場合はエーゼの方がいいかもしれません。
エーゼはスナイパーかつ複数攻撃可能という便利ユニットではあるものの、
メディックやプリーストの通常回復を受け入れないため、気がつくとやられていることが多いです。
レベルが上がり、王者の剣を装備させると多少はマシになるもののの、
長期戦になる場合は、必要最低限の攻撃に止めるよう神経を使わないといけないのが不便です。

カスタムヒロインの職業はなんでもいいです。なぜなら、簡単に転職できるから。
序盤いいのはガンナーとソーサラー。
ガンナーはスキル「スチールレイン」の使い勝手の良さ、ソーサラーは攻撃力の高さが魅力。
中盤になったら、LV5以上にして、上級職へと転職。
ソードダンサーかスナイパーがおススメ。
ソードダンサーは複数攻撃のメリットがあるものの、反撃を受けやすく、簡単にやられるものの、
カスタムヒロインは比較的HPが高く、射程も伸びるので、ある程度注意しておけば大丈夫。
特技で「停止」を付けたりすると、最強の足止めユニットとなります。
どうでもいいけれど、立ち絵だと毛が見えちゃってるのはエロいな。
スナイパーは威力・射程が特徴。
後半は魔法耐性のあるものや、反撃で近接攻撃が使いづらくなるので、スナイパーで対処すべき。
マジックガンナーは職業としては使えないけれど、能力を上げることを考えると、
スナイパーとは違って複数攻撃可能で、魔法系よりも素早く動けるので、MVPが取りやすく、
ソードダンサーでは上げにくい射程がガンガン上げることができるので、その点では利用価値あり。


以下、職業に対する雑感です。

「ナイト」はコストの安さが長所。
ユニットとしては低性能ながらも、LV5で「妨害」を覚えるので、優秀な壁役になるはず。
壁が欲しいときにはナイトを使おう。

「ガンナー」は序盤から終盤まで一貫して使える優秀なユニット。
LV2で「対空」を覚えて、空の敵に強くなり、
後半は近接攻撃や魔法攻撃でダメージを受ける敵が出てくるものの、
射撃は無効化されたとしても反撃されることはないので、一貫して射撃ユニットは使えます。
さらにスキル「スチールレイン」の使い勝手が良く、
数を増やせば増やすほど使い勝手の良さが増す素敵仕様。
上級職にも負けないスピードの速さを誇り、
終盤でもスナイパー部隊の隊長として使えるのは非常に魅力的です。

「ソーサラー」は序盤使えるものの、中盤以降はサッパリ。
魔法攻撃で複数を攻撃できるものの、HPが低いので中盤から出てくる古代兵器は天敵。
コストも割高で、成長させるのも大変なので、ウィザードのために1人育てておけば良い方。
カグラルートの場合は序盤に1人は欲しい。

「メディック」は回復ユニット。
プリーストまでの繋ぎの感は否めないものの、
回復役がいないとラウンドを回すのが大変になるので、最低1人は必要。
中盤以降はは壁として使え、エーゼを使う場合はスキルで回復役にもなるので、
居て損な存在ではない。

「ソードダンサー」はナイトの上級職で、ナイトLV5で出現。
近接攻撃ながらも複数の敵を攻撃できるものの、
HP・NHがそれほど高くなく、ECも低くないので、気づいたらやられているケースが多い。
攻撃ユニットとしての使い勝手は良くないものの、
LV2で「鼓舞」を、LV4で「制圧」を覚え、スキル「バトルローズ」も優秀なので、
援護役としては非常に優秀。
射程ができるだけ長い汎用ユニットを作成し、「真空覚書」を装備させてさらに射程を延ばし、
鼓舞の影響力を広げ、自身は待機状態にして壁として使うのが正しい使い方。
体力が回復する「王者の剣」を装備すれば、それなりに攻撃役としても使えるようになる。

「スナイパー」はガンナーの上級職で、ガンナーLV5で出現。
ガンナーよりも攻撃速度はないものの、圧倒的な攻撃力と射程を誇る。
前述のように、後半は近接攻撃・魔法攻撃ともに反撃されやすくなるので、
スナイパーの比重は非常に大きくなります。
最低でも3~5人は用意しておいて、スナイパー部隊を作り、
ガンナーのスキル「スチールレイン」と合わせて攻勢をかけるのがゲーム後半の基本。
最強の汎用ユニットなのは間違いないです。

「ウィザード」はソーサラーの上級職で、ソーサラーLV5で出現。
ソーサラーや此花ゆゆゆよりもHPが高いため、
古代兵器等の反射持ちの敵が出てきても、やられ難いのは一つの長所。
LV5で特技「吸収」を覚えるので、キサラやゆゆゆがいない場合は重宝します。
ウィザードが使えるようになる中盤には、反射や魔法無効化の敵が増えているので、
レベルが上がらないと全く使えないけれども、
LV5になれば使いどころが増える高価な汎用ユニット。

「プリースト」はメディックの上級職で、メディックLV5で出現。
回復量や速度はメディックに劣るものの、射程範囲内の全ユニットを回復させるため、
回復キャラとしては非常に優秀。
できるだけ射程の長いキャラを作り、「セイントクロス」で範囲を伸ばしたい。

2010年06月08日

管内閣が発足

した模様で。
ほとんどの閣僚が留任し、空いたポストに新しい人を任命した形のようです。
そういう意味では、真新しさに欠ける閣僚人事だと言えるのですが、
国会会期中で、残り会期中に郵政法案を通さなければいけないことを考えれば、
政治の停滞を生みかねない新閣僚人事を行うよりは、
現実的な政治判断だったのかなと思います。
党ポストなんかも見ていると、側近で固めたような仲良し人事などではなく、
党内のバランスに気を配ったように思えますし、
管首相らしい現実的なバランス感を取った人事のような気がします。

普天間問題の日米合意を踏襲するというのも今となっては当たり前のことで、
残念ながら沖縄以外の多くの人の理解の及ぶところでしょう。
ただ、十分に議論が進まなかった沖縄の負担軽減に関しては、
今後も広く議論が行われていかなければならないでしょうね。
やはりというか何と言うか、静岡県の富士演習場は反対姿勢を採ってます

小沢元幹事長の話に関しては、これ以上、政治とカネの問題で停滞させるのもどうかと。
自民党政権でも民主党政権でも同じような批判の応酬になってきただけに、
国民はもう懲り懲りしているといいますか、
それよりは個々の政策について具体的な話をしてもらいたいと思っているのではないでしょうか。
労働者派遣法の議論なんて、もっとされるべきだったと思いましたが、国民の議論はスルー。
こういう生活に近い問題こそ議論しなければいけないのに、政治とカネの問題なんて話してても無駄でしょう。
何らかの成果が挙げられるならまだしも、何も挙げられてないじゃん、ここまで…
ようやく二大政党制が実現したのだから、政策論争を行ってもらいたいです。


◆プロ野球 野手が足りない! 危機的な埼玉西武のファーム。
怪我人続出で野手が足りないとは聞いていましたが、想像以上のピンチなようで…
6月3日のファームのオーダー。
 1(遊)黒瀬、2(二)梅田、3(中)坂田、4(一)後藤、5(捕)野田、
 6(三)岳野、7(左)上原←ココ、8(右)中崎←ココ、9(投)岡本
最初はDHを使わない程度だと思っていたんですが…
なんと、スタメンの中で7・8・9番の3人がピッチャー…
代打がピッチャー程度では驚いてはいられない、1試合フル出場の投手が2人ですよ。
まぁ、上原投手が1犠打、中崎投手は1安打しているわけですが。新たな可能性が…

シーズン後に金銭トレードで返すから、余っている若手野手どこかくれませんかねぇ(^^;
今なら試合に出させて成長させて返します!、とか。
むぅ、このままだと何人か本当に野手に転向しちゃいそうだ…
これ以上、野手の怪我人が出ないことを切に願う今日この頃です。
しかし、2軍の野手は怪我が多いなぁ… 何か理由あるのかしら。
指導か、環境か? 後者っぽいなぁ…


◆ゲームの話 『カスタムレイド4』
先日書いたセーブデータ改造によって、
クリアしたカスタムヒロインを2週目以降に出現させる方法ですが、
やはり状況的には芳しくありません。
何かを犠牲にしないと無理というのが現状での結論かも。

最初は、「C000」のカスタムヒロインのデータを、
汎用キャラを新しく作成し、「C012」以降の番号に上書きする方法を取りましたが、
これではセーブをすると、自動的に消えてしまって無理でした。
次に、「C009」「C010」「C011」の未使用キャラクターデータ部分に、
カスタムヒロインのデータをコピーしたところ、
セーブをしてもデータが消えることはなくなりましたが、
フリーバトル以外では使用できず、
さらに章が変わるなどしてキャラクターの順番整理が行われると、
データは残るものの、ゲーム上では存在しなくなってしまいました。

一応、試行錯誤でどの辺りに何のデータがあるか確認してみたところ、
「C000」の先頭のアドレスから+10すると名前、
+35で主要キャラの存在フラグ「01」、汎用は「00」のまま、
+39が表示上の職業、
+6Dがステータス現在値、+D9がLV1での基本ステータス値、
+98BでキャラクターID、
+98Fでステータス現在値2、+9B3でステータス現在値3、
+A07でLV1での基本ステータス値2、
+1AB7で戦闘等で+αされた能力上昇分、
+1B33がキャラクターデータ、といった感じになっています。

重要なのがキャラクターIDで、カスタムヒロイン「00」、
キサラが「01」で以下主要キャラが続き、
汎用キャラは「64」のように60番台の数字で職業順に並んでいるようです。
この部分を汎用キャラ数字にすれば、どこにデータを追加しても使用可能にはなりますが、
この数字はSDキャラとも連動しているので、
戦闘シーンのキャラクターが汎用キャラになってしまいます。
立ち絵の設定は残りますが、ナイトから変更することはできません。
これではカスタムヒロインを使用する意味がなくなっちゃいます。

他にもキサラシナリオでカグラが出現できるかどうか試しましたが、同じ現象に。
どうやらフリーバトル以外のストーリー上のバトルでは、
キャラクター番号による出撃可・不可が設定されているようで、
一番最初の「C00x」の番号で管理されているっぽいです。
ですから、キサラを「C002」、カグラを「C001」と入れ替えると、
キサラがいなくなり、カグラが使用可能になります。

そうなると、主要キャラクターの誰かを犠牲にすれば、
クリアしたカスタムヒロインも使用可能ということになります。
キサラやカグラ、エーゼやゆゆゆを潰してもいいんですが、それはアレなので、
ここはアリス「C006」とアシュリー「C007」を使用することにしました。
アリスは中盤ちょこっと程度しか使えないので、
アシュリーの「C007」を使用したところ、2章の戦闘から使用可能になりました。
さらに章が進んでも消えたりすることはなくなりました。
その代わり、アシストでアシュリーも消えました。
他の部分にコピーしても、進めているうちに使用できなくなっちゃいます。
使用できたとしても、効果は発生せずに終わっちゃうわけですが。
ちなみに、主人公の「C008」を潰すとアシストがなくなっちゃうので、エラーで落ちます。

現時点ではこれが最善でしょうかねぇ…
キャラクターIDや立ち絵、SDキャラが別管理になってれば、もっと楽なんですが…
まぁ、でもわざわざ空き番号が設けられているってことは、
追加ディスクとかで新キャラを追加するか、
カスタムヒロインを使用可能にするんでしょうね。
おとなしく追加ディスクの発売を待つのが無難そうです。

2010年06月04日

鳩山内閣が総辞職へ

まさかこんなにあっさり辞めるとは思いませんでしたねぇ…
普天間問題解決後は、宮崎入りするなど、変わらずに動いていただけに、
そのまま続投だと思っていましたが… 急展開でした。
まぁ、でもこのタイミングで辞めるなら、普天間問題解決直後に辞めるべきだったかなぁと。
形的には相討ちみたいになったとはいえ、
小沢氏に辞めさせられたみたいに見えちゃうのは良くなかったかと。
それでも辞任発表演説の「クリーンな民主党に戻そうじゃありませんか」は、
総理就任以来最高の演説のように思えました。
久々に格好良かったですね。

後任には管直人氏が選ばれ、総理大臣の指名を受けたようで。他にいませんしね。
まぁ、でもこう考えると、民主党で総理に相応しかったのは、
なんだかんだ言っても鳩山さんだったんだなと思えてくるから不思議です。
菅さんは演説が上手いけれども、どうも信用しきれない印象が強いし、
前原さんはタカ派で民主党で見出す必要性を感じない、それなら自民党を選ぶ。
岡田さんは真面目な印象はあるものの、現時点では地味な印象を拭えないし…
鳩山さんが優柔不断だってことは総理就任前から分かっていたことで、
だからこそ政権交代があっても劇的には悪化しないという穏健的な改革、
徐々に変えていってくれるだろうという安定志向的な安心感を期待していましたが、
他の人はそうではなかったんですかねぇ…
そんなドラスティックな過激な改革なんて成功しねぇというのは、
小泉内閣で分かっただろうに、相も変わらず適当な国民に呆れ返ります。
結局、国民は鳩山内閣に何を求めていたのか、
そして次期内閣と政権に何を求めているのか、それが見えてこない以上、
政治の混迷には拍車がかかるだけでしょうね。
国民全体がクレーマー(クレージーな)じゃ政治もよくならんよ。

そういう意味では、迷走があったものの、私自身は鳩山政権を評価しています。
鳩山由紀夫氏の後だから管氏が総理になれるわけで、逆はあり得なかったと思います。
結果的に鳩山政権を終わらせた、鳩山・小沢ラインがあったからこそ、
選挙での勝利による政権交代と、民主党に政権を任せられる安心感があったのは確かです。
それこそ、今回の代表選に出た樽床氏が代表だったら政権交代ができたのか、
誰も不安で入れようとは思いませんよ。
良くも悪くも政権与党の政治手法を知っていた2人がトップだったからこそ、
政権交代が可能だったと評価できるかと思います。
日本の政治に2大政党制を切り開いたという意味では、高く評価してもいいと思うんだけどなぁ…
鳩山氏が国民が理解してくれないと嘆くのも何となく分かる気がします。


◆ゲームの話 『カスタムレイド4』
KISSの美少女ゲーム『カスタムレイド4』をプレイしています。
KISSお馴染みのヒロインをカスタマイズして遊べるわけですが、
今回はシミュレーションモードもそれなりに作りこまれており、
リアルタイムバトルがなかなかに楽しいです。

ただ、1週目をクリアしてみると、幾つかゲームの不満点が出てきちゃいます。
1つは、バトルごとにいちいちキャラクターをマップに配置するのが面倒な点。
このゲームは敵が攻撃してくるわけではなく、
「はいはい、魔王軍の俺が通りますよ」と敵が目の前を通過して行き、
画面外に抜けられるとダメというちょっと変わったルールだったりします。
(HPが減るのは、攻撃時の消耗や、相手の特殊能力による反射攻撃時、
 よって、HPが低いと、何の指示も出さないと、強いのにやられることが多々ある)
ですから、敵が直線的に抜けていかないように、
上手く遠回りするようにキャラを配置しないといけないわけですが…
最初のうちは5~6人だからいいんですが、終盤は20人以上とかになるため、
戦闘ごとにいちいち配置しなおすのは非常に面倒くさかったりします。
ですから、ステージごとに配置を記憶しておいてくれる機能が欲しいですね。
そうすれば、戦闘の繰り返しプレーも苦痛ではなくなるはず。

2つ目はレア職業の一つである「マジックガンナー」が全く使えないということ。
フリーバトルEXで苦労して取っても、攻撃属性が魔法では全く使えない。
マジックガンナーはガンナーとソーサラーの良い所取りのはずなんですが、
ソーサラーのデメリットをそのまま引きずっている感じ。
後半は魔法攻撃が効かなかったり、反射させる敵も出てくるだけに、
魔法系のユニットは非常に使いにくいのです。
これならガンナーやスナイパーの方が使えるよ…

3つ目はクリア後の引継ぎが甘い点です。
1週目をクリアすると、データを引き継ぎ、
バトルポイントや汎用キャラクターのデータ等を引き継いで使用できるわけですが、
クリアしたカスタムヒロイン自体を使うことはできません。
てっきり、2週目からはクリアしたヒロインを汎用キャラとして使えると思ってただけに、
これはショックでした… 繰り返しプレイの甘みがない…(涙)
そんな悲しみをグッと堪え、ダメ元でセーブデータ改造をやってみましたが、
なんとか成功したのかな? まだ検証中です。
軍団表示の画面ではSDキャラがその時のカスタムヒロインの職業で表示されちゃいますが、
いざ戦闘で配置すると、クリア時の職業でしっかりと表示されるようになります。
クリア済みのカスタムヒロインをどうしてもサブキャラクターとして使いたいという人は、
セーブデータの改造もありなんじゃないでしょうか。

(追記)検証結果
やっぱダメでした(苦笑)
フリーバトルでは一時的に使用可能なんですが、ストーリー上のバトルでは使用できず、
そこを通過しても存在フラグが消えてしまい、
次のフリーバトルで使用するためには再び改造しなきゃならない模様。
(フラグを1にすればいいだけではあるのですが)
もう少し試行錯誤してみます。

●ごくごく簡単なセーブデータ改造方法●

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2010年05月31日

真っ白

綺麗で良いことだ… 嘘です、すいませんでした…
それにしても、5月上旬は暖かかったと思ったら、また寒さが戻ったり…
個人的な事情でいえば、マンションが修繕中なので、
窓を開けにくい状況が続いていますので、良かったりもするわけですが…
一時は回復した野菜等の作物の生育状況が気になりますねぇ…


◆スポーツネタ 東京六大学野球は慶応大学が優勝。
巨人・中日で活躍し、巨人・ロッテ・横浜などでコーチも務めた江藤省三氏が
監督に就任して注目を集めた慶応大学ですが、
まさか監督就任初年度の春に優勝するとは思いませんでしたね。
早稲田を筆頭に、法政・明治が優勝争いを繰り広げると見られていただけに、
混戦になったとはいえ、慶応が勝ち抜いたのは正直驚きです。

あくまでイメージでしかないので、実際はどうなのか分かりませんが、
体育会系の指導法が崩れてきた証拠なのかもしれません。
監督が頭ごなしに指導するようなトップダウン式では上手く行かず、
選手と監督が対話しながら、頭で理解させる指導が必要とされているのかもしれません。
まぁ、大学生ですので、これを中学生・高校生にも当てはめるのは問題あると思いますが、
スポーツに対する考え方が変わってきたのかなという印象は受けます。
…あー、でも西武・佐藤友亮選手の話だと、
イメージとは違って、慶応の上下関係はかなり厳しかったっていうしなぁ…
それでも2年生投手の抜擢とかを見ていると、
そこら辺も変わってきているのかなという感じもしますね。


◆沖縄の基地問題に一応の結論
鳩山首相が以前から言っていたように、5月末までに一応の結論は出た模様です。
現行案の辺野古周辺への移転から修正されなかったことには肩透かしをくらいましたが、
内閣として普天間基地移転問題の議論に一応の決着を付けたことは評価したいです。
地元の理解は当然のように得ることはできませんでしたが、
それでも沖縄から米軍基地が移転するかもしれないという変更可能性を示したことは、
大きな意義があったかと思います。
沖縄県外の人々が「無視」から「議論」へと向かったことは一つの転機でした。
これが再び「無視」とならないよう努めていかなければなりませんね。

今回の社民党・福島党首の行動に関しては、私個人としては否定的に見ています。
もし、仮に、沖縄に行く前に、消費者担当大臣の職を辞していたら、
大拍手を送っていただろうと思います。
それが沖縄から帰ってきても辞任せず、罷免とは… なんじゃそりゃと。
外務大臣であったり、沖縄開発担当だったなら分かるのですが、
内閣の一人であり、消費者担当大臣が何しに行くの、と。
内閣の方針がほぼ決定している段階で沖縄へとのこのこと向かって反対では…
反対であるならば、筋を通してから行くべきでした。
福島党首にとって消費者問題はどうでも良かったんでしょうか?
内閣の一員としてよりも、社民党党首ばかりが目立つ活動で、違和感を禁じ得ませんでした。
結果的に仕事を投げ出した人にあれこれ言われても…


話を戻しまして、沖縄の基地問題は表層が語られることが多く、
その本質は何にあるのかよく分からなくなっている面があります。
沖縄の基地問題を考える上では、日米安保体制を抜きには語ることができないでしょう。
日米安保条約は集団安全保障体制であり、第二次世界大戦以降の世界が、
大規模な世界戦争に至ることなくここまで来れたのは、
集団安全保障体制と多くの非同盟国の存在があったからに他なりません。
最も大きな集団安全保障が国連の安保理、他にもNATOのような多国間条約、
日米安保のような二国間条約など様々ですが、
日本はアメリカと繋がることで、NATOとも繋がり、
米英仏との繋がりで安保理とも繋がる、同盟の繋がりで平和を維持してきた面があります。
国際政治的に日米安保体制は日本の平和を守ってきたことは否定しがたい事実です。

けれど、日米安保条約は、実質的にアメリカが日本を一方的に守る歪な体制になっているため、
日本での米軍の活動を認めざるを得ないようになってしまいました。
仮に有事が起こった場合に、軍事拠点となれるのはどこか。
それが米軍の統治下に長くあった沖縄なのは間違いないと思われます。

そういう理解の上で、沖縄の基地問題を考えるに、
沖縄から基地をなくすことは相当程度に難しいことが分かります。
現状を維持したまま解決するためには、有事に対応できる沖縄以外に軍事拠点を設けるしかありません。
でもそれが移転先が徳之島とか言っているようでは到底無理でしょう。
今の日本で大規模に土地を接収し、軍事拠点を作るのは事実上無理です。
それこそ実際に戦争になって、どこかが焼け野原にならない限りは作られないでしょう。
そうなると、日米安保を対等なものとして強化するか、破棄するかの2択になります。
日米安保の強化は、自衛隊を軍隊として認め、完全な集団安全保障体制にすることです。
でもこの場合も自国の安全を守る上で、軍事拠点が必要になるでしょうから、
それが沖縄にという可能性は否定できないだけに、問題の根本的解決になるとは思えません。
沖縄から基地をなくしたいならば、日米安保を破棄し、非武装国家になるしかないでしょう。
日米安保を破棄して、自国の安全を自国で守ろうと言っても、基地は必要になりますから、
やっぱり現状で基地の多い沖縄に依存しなければならないのは間違いありません。
自衛権を持っている永世中立国でもダメ、自衛権をも持たない非武装国家になるしかありません。
沖縄から基地をなくす方法は、日本のどこかに大規模な軍事拠点を作ること、
完全非武装国家になること、この2つになってくるように思われます。

この2つの選択がどちらも現実的に取れないから、沖縄の基地問題は難しいわけです。
あー、海底基地とかできればいいんだけどなぁ。
あー、そうすると、海を自由に行き来できる飛行機が必要か。サンダーバードが欲すぃ。

2010年05月06日

急に

暑くなりましたね。幸いこちらは全国のニュースで報道されているほどではありませんが。
でも来週また寒さが戻るというか、気温が下がるらしく、
衣替えが微妙な感じになっていますねぇ…
あまり熱心に天気予報を見る人間ではありませんが、
毎日の気温チェックが欠かせない日課となっています。


◆プロ野球 埼玉西武・菊池雄星投手が2軍戦で好投
宮城で行われた2軍戦に先発登板し、5回無失点で初勝利、
最速147キロをマークするなどスピードが戻ってきたようです。
結果的に首脳陣の思惑通りになってくれたということですかね。
西武ドームとかは球速が出にくいですから、
左投手の球速が出やすいとされる宮城での登板は大当たりだったかも。
これをきっかけに順調に伸びていってくれれば幸いです。

その登板前の日曜日に放送されたスポーツニュースでの菊池雄星投手の特集を見ましたが、
顔を見てちょっとホッとした感じがしました。
多少都会チックに垢抜けたというのもありますが、少し顔つきが大人っぽくなったな、と。
苦労した分だけ表情が引き締まり、凛々しくなったように見えました。
2軍に落ちてからも、結果云々よりも球速が出てなかったことが気がかりだったので、
精神的に大丈夫かなと思っていましたが、むしろ良い方に作用してくれたようですね。
やはりキャンプ時は言葉にしなくとも「プロ野球をなめてる」感じがあったのでしょう。
今となっては良い薬になってくれたようです。

ここまでの菊池雄星投手に対する満足度ですが、
キャンプ前は結果が残らずとも涌井投手の1年目のように1軍で1~2回登板と見てただけに、
その予想に比べると大きく出遅れている感は否めませんが、
故障なくこれまで過ごせていることには大満足しています。
プロで成功するか否かは故障するかしないかが大きく影響します。
とりわけ高卒投手は結果が残る前に故障すると、なかなか上手くいかないことが多いです。
怪我に強いというのがなによりもの一流の証拠、このまま怪我なく練習していって欲しいです。
今の調子ならば、交流戦明けにでも1軍先発の機会が来ることでしょう。
状態が良ければ、交流戦中でもリリーフ登板があるかもしれません。
5月末の西武ドームでの巨人戦なんて面白いかも。
先発登板は交流戦明けのKスタ宮城の3戦目ですかね、翌週に西武ドーム初登板となるし。
こうやって具体的な予想ができるぐらいになったことが本当に嬉しいです。

故障といえば、涌井投手にしろ、岸投手にしろ、入団後に故障らしい故障を聞いたことないですね。
岸投手の大学時代は知りませんが、涌井投手は高校時代も故障なかったと思いますし…
怪我に強いというのは大きな要素です。
一時期は先発陣は悪夢のように内転筋を痛めてた頃がありましたが、
それ以降は比較的故障なく先発陣が揃っているのは嬉しいことです。
やはり無事是名馬なりでしょう。


◆ニュースネタ 検察審査会と時効制度廃止について考える
いずれも司法制度に関わるものですが、両方に共通しているのは、
灰色を黒にしようとする風潮があることでしょうか。
灰色を黒にというと、プロ野球界の「黒い霧事件」を思い出してしまうわけですが、
あれと同じような冤罪を生む風潮を呼びそうで一抹の不安を感じています。


検察審査会の制度自体は良いと思っています。
ただ強制起訴の制度は現時点で問題を抱えていると思わざるを得ません。
検察審査会の構成員は裁判員と同じで、有権者の中から無作為に選ばれます。
その審議実態を知らないので何とも言えないところではありますが、
どれだけ証拠能力を重要視し、有罪の蓋然性を検証しているのか疑問が残ります。
だって、そうでしょう。
仮に自分が選ばれたとしたら、こう言いますよ、「とりあえず起訴してみたら」と。
証拠とか言われても裁判で有罪にできるかどうかなんて分からない、
それなら裁判官の人に判断してよと他人任せになっちゃうでしょう。
それが世間を騒がしている話題なら尚更、遠慮なくたらい回しですよ、
だって自分の責任じゃないんだもの。

けれど、そうやって起訴されてしまったら、被告人の生活はどうなるのか。
今の日本では起訴されただけで社会生活はアウトです。
裁判を戦い抜いた結果、無罪であったとしても、
一度貼られたレッテルを剥がし、元の生活に戻ることは難しいです。
起訴されるかどうかはそれだけ天国と地獄を分ける判断となりうるのに、
有罪かもしれないではなく、無罪ではないかもしれないで判断されては困ります。
灰色はとりあえず黒と見立ててしまえとするのはいかがなものでしょうか。

検察審査会の制度は良い制度です。
起訴するか否かが検察に一任されている現状では、
検察審査会は救済を与えると同時に、検察の監視もすることができます。
ただ、検察審査会の内部での判断が、正当に行われていない場合、
有罪である可能性が強いと足りる確証がない場合までも、
検察の判断を経ずに強制起訴となるのは、あまりにも行き過ぎではないでしょうか。
検察審査会の判断で生活を壊されたら誰の責任なのか。
責任の所在が分かりにくくなるだけに、
疑わしきは罰するの悪しき風潮を生みかねないように思います。


時効制度廃止も同様の危険が付きまといます。
時効制度の意義は幾つかあると思いますが、主に3つの立場で論じられると思います。

1つは捜査側の問題、どれだけ事件を追い続ければいいのか、証拠能力の問題です。
DNAなど科学技術の進展によって、証拠の散逸は防げるようになりましたが、
その証拠自体を保存するのは第一に警察の捜査です。
見込み捜査の外れなど、初動捜査の誤りが事件解決に繋がらなくなるケースが多く、
時効制度が廃止されたからといって、事件を解決できるわけではありません。

2つ目が容疑者側の問題。事件から何年経てば「シロ」になれるのか。
未解決事件の容疑者はいつまで経っても容疑者で、延々と灰色に見られてしまいます。
犯罪とは無縁な容疑者をいつまで疑い続けるのか、事件に区切りが付けられないことは、
常に疑いの目をかけられる容疑者側に著しく不利な制度になると思います。
また、仮に容疑者が真犯人だった場合、時効を迎えたら事件のことを話すかもしれません。
ひょっとしたら時効停止期間があって、時効が完成していない場合もあるかもしれません。
ごく稀なケースではありますが、実際にもあった話ですし、
何を持って事件を解決とするのかは一つ考えなければいけない問題だと思います。

3つ目は被害者・被害者遺族側の問題です。
被害者遺族からすれば時効制度は邪魔のように思えますが、一定の意味を持っています。
時効が廃止され、結果として事件が解決すればいいのですが、
20年以上経って解決するというケースが実際にどれだけ出てくるのでしょうか。
解決しなかったら、被害者遺族は一生事件を引きずり、
見えない犯人に怒りを覚えながら生きていかなければいけないのでしょうか。
ドライな言い方をすれば、どこかで区切りを付ける必要があります。
その一つが時効だと言えます。
もう1つ意味を持つのが、時効によって怒りの矛先が目に見えない犯人から、
警察と検察に向くということです。
事件を解決できないのなら、幕引きを図るにはどこかに怒りの矛先がないといけない。
それが初動捜査を誤ったり、証拠能力を強められなかった検察に向くのは当然、
八つ当たり気味ではありますが、それによって一定程度の気持ちの切り替えができますし、
警察と検察は自分たちの至らなさを知り、襟を正すことができます。
時効制度がなくなって、事件が解決しなかったらどうなるのか。
風化するだけですよ。
遺族は思いを内に込めたままじっと篭り、警察と検察は知らぬ存ぜぬ。
今の日本国民はそういう制度がいいみたいです。
そういう選択をしたんだということを分かってもらいたいです。

時効が廃止されたからといって、犯罪が減るわけもありません。
一昔の飲酒運転のように、比較的軽微な犯罪なら重罰化でやめようと思うかもしれませんが、
重大犯罪で重罰化されても、時効が廃止されても、それで罪を犯すのをやめようとは思いません。
時効の廃止によって解決した事件が出てくれば、また違ってくるのでしょうが…
現状では弊害の方が大きいような気がしてなりません。
もはや「水に流す」は死語ですね。地獄の果てまで追い回します。
そんな執念深くなった日本人の気概に情けなさを禁じえません。


あと、根本的に日本人が勘違いしていることは、裁判で真相が明らかになるわけではないことです。
真相が分からなくても裁判は進んでいきます。
ドラマみたいにペラペラしゃべってくれる被告人がいれば楽なんでしょうが…
もしくはまるで見てきたかのように喋る警察・探偵・弁護士とか。
起訴して裁判になれば、真相が分かるとか思っているのなら、起訴なんてするな。
真相がある程度分かっているから起訴するんであって、
分からないと証拠を固められないので、起訴なんてできません。
同様に時効が廃止されたからといって、事件の真相が明らかになるわけでもない。
刑事事件の公訴時効は何のためにあるのか、私から言わせれば警察と検察の無能を露呈するためです。
そんな緊張感もない、何十年も経った事件を事件を知らない若い刑事が漫然と追うのか、
どこで事件の区切りをつけるのかが難しくなったことは確かではないでしょうか。

2010年04月30日

な~んとなく

更新が滞っていました、すいません。
まぁ、ブログではよくあ(以下略)

今日は今月あったニュースネタに簡単にコメントしておこうかと。

◆ニュースネタ 鳩山政権の支持率が急落
事業仕分け第2段も特効薬にならず。
まぁ、個人的には事業仕分けの意味合いがよく理解されてないように思えるので、
無理からぬことでしょうか。

結局、鳩山政権をどこで評価するかというところだと思います。
具体的な政策の成果を考えると、子ども手当てや高校実質無償化が思い浮かぶぐらいで、
政権交代時に思い描いていたような劇的な変化は現れていないと言えます。
それでは政権交代の効果はなかったのかと言えば、そういうわけではなく、
事業仕分けのように行政改革が国民の目に見える形で伝わるようになり、
外交面では核密約の実態が明らかにされたり、
沖縄の基地問題にしてもこれまでは議論の余地さえない形のトップダウン式の決定が議論されるなど、
政策の決定プロセスが見えやすくなったことは確かです。
(まぁ、そういう意味では、小沢幹事長を中心とする陳情一元化は大問題だと思いますが。)
これまでの鳩山政権を一言で称すれば、「議論の内閣」だと言えます。
鳩山首相の決断力がないと言われはしますが、トップダウン式で密室議論を批判していたのなら、
今の現状は実に開かれた議論だと言えるのではないでしょうか。

これまでは行政改革、行政の無駄遣いを洗い出すと口では言っていても、
国民の目に見えてくるものは少なく、実際にメスが入っているか否かは分かりませんでした。
もっとも大きかった橋本政権の行政改革も、独立行政法人までには及ばず、
天下り等の現象に歯止めがかけられなかったわけですが、
今回の鳩山政権は法的強制力はないものの、直接的に国民の目を独立行政法人に目を向けさせ、
その厳しい監視の目によって自主的な変革を促すものとなっており、
より具体的な議論を可能にしたように思えます。

沖縄の基地問題にしても、一般国民レベルでは「仕方ないよね」的な流された議論のみで、
住民がいくら反対したとしても、最終的には県知事・市町村長と国との協議のみで進められ、
実質的には国からの決定内容を通告するという協議のしようがないレベルにありました。
それがどうですか。沖縄とは直接関係のない人も議論に加わり、国民の関心が高まっています。
まだ他人事というレベルを脱していないのは間違いありませんが、
実際に県外移設案が浮上し、基地を持っている県では何らかの議論がされるようになり、
沖縄の基地問題が身近な問題として語られるようになってきています。
これまでは「無視」「黙認」に近かった問題が、これだけ大いに議論されるようになった現状は、
とても民主的であると言えます。
最終的には誰かが割りを食わなければいけない話になるでしょうが、
そうした場合でも当該住民に対する援助等を公に行いやすくなったことは事実です。
コソコソ沖縄開発とかいって金を注ぎ込む必要性もなくなったということです。
堂々と物が言え、それが真摯に受け入れられる現状は、一つの前進ではあると思います。
自民党が言うように進めていた現行案がベストなら、どうして沖縄で反対運動が起こるのか。
むしろ、白紙撤回に怒るのが通常でしょう。それだけ住民を無視していたということです。
どうしてアメリカはやきもきしながらも、静観の姿勢を貫いているのか。
利便性を考えれば、沖縄県内なのは当然ですが、
それ以上に住民の理解を得られずに二転三転してきた現状を憂い、
地域住民の了解を欲しているからです。
沖縄の基地問題が国民レベルで議論されるようになったということは、
この問題に対する真剣な取り組みをしていると評価してもいいのではないでしょうか。

まぁ、勿論、5月中の決着を約束したのですから、
仮に5月一杯になっても何ら方向性が見えてこない場合は、責任を取るのが筋でしょうが、
現状の議論が決断力不足だと言って評価を下げるものだとは思えないです。
それじゃ、アンタはどうすんの、誰も答えてくれません。誰かが割りを食う話だからです。


◆ニュースネタ 自民党が与謝野氏と舛添氏に除名処分
与謝野氏は衆議院小選挙区で敗北し、比例で復活当選していますので、
党の力を使いながら離党とは何事だと言うのは分かるのですが、
参議院の比例代表選挙の非拘束名簿方式でトップ当選した舛添氏を処分というのは…
舛添氏の人気を借りて議席を稼いでいるのだから、持ちつ持たれつでは?
そんなに除名処分にしたいなら、舛添氏の名前で稼いだ得票数分を引いた結果、
議席が割れるようならば、その分の議席を返上するのが筋ではなかろうか。
現実的にはそれは難しいだけに、処分するほど偉いの?とか思っちゃいます。

一応、簡単に解説しておきますと、
同じ比例代表選挙、政党名で投票するシステムを採用していますが、
衆議院総選挙と参議院選挙とでは実施方法が異なっています。
衆議院は拘束名簿方式。
投票者は政党名を記入し、予め政党が用意した名簿に拘束されて上から当選が決まっていきます。
参議院は非拘束名簿方式。
投票者は政党名もしくは政党の用意した個人を書くことができ、
その得票率に応じて名簿順に縛られることなく、当選が決まっていくということです。
だから仮に舛添氏の優先順位を自民党が低く考えていたとしても、
名前で稼いだ得票数が多いため、一番に当選が決まるということです。
したがって、前回の参議院選挙では舛添氏の人気を借りて自民党を票を伸ばしたということです。

まぁ、でも、新党なんちゃら系もよく分かりませんなぁ…
反民主党なのに自民党を袂を分かって離党、色が見えてこないです。
国民は別に保守を期待しているわけではなく、改革を求めているわけで、
国民が求めているのは今の民主党よりもさらにリベラルな路線、
もしくは改革色を強く打ち出せる政党でしょう。
そういう意味では、民主党よりも改革色を強く打ち出しているみんなの党が支持率を上げるのは、
当たり前っちゃ当たり前で、
逆に改革色を打ち出せずに保守に走る自民党は見放されて当然ということになっちゃいます。
しかし、野党の批判も本当にキレがないですよねぇ…


なんか思いの他、長くなったので、時効制度廃止と検察審査会の話は明日以降に。
それと、湊さん、遅れましたが、トップのゆかりんの絵、グッジョブです!

2010年04月04日

興南高校が初優勝

センバツ甲子園大会決勝は、興南高校が延長12回に10-5で日大三高を下し、
春夏通じて初優勝を遂げました。
序盤こそ興南側に何気ないミスが続き、失点するという厳しい幕開けとなりましたが、
中盤以降は1点を争う好ゲームとなり、
後半は興南・島袋投手と日大三・山崎投手が一歩も譲らない投手戦となって延長戦へ。
延長12回に先に継投策に出た日大三の2番手・吉沢投手が四球から崩れてしまい、
5失点、島袋投手は200球に迫る球数を投げながらも完投勝利、という結果でした。

日大三の山崎投手はポーカーフェイスでしたが、中盤にやや打ち込まれたこともあって、
終盤はややコントロールが荒くなるなど、所々で限界も見えていました。
代え時をどこにするのかが一つのポイントだったわけですが、
延長戦になってくると、もう気迫勝負、
先に折れた方が負けという雰囲気になっていただけに、
結果的に継投は失敗であったかもしれません。
でも、まだ夏があるわけですし、継投に出るのは間違ってなかったと思います。
できることならば、イニングの頭から代えてあげればと思いましたが…
まぁ、高校野球の継投はなかなかに難しいですよね…

優勝した興南高校はそれほど強いとは感じませんでしたが、
エースの島袋投手を中心とした安定した守備力が光りました。
コントロール良く130キロ中盤のストレートを低めに投げる投球は見事でした。
今日の試合では140キロを超える気迫のあるピッチングも見せてくれましたし、
大会を通じて良いピッチングを続けていましたよね。
打撃もフルスイングで、走塁技術も長けるなど、積極的な攻撃が光りました。
夏に向けては島袋投手に次ぐ2番手投手を成長させ、
負担を減らしながらライバル・嘉手納と競い合いながら甲子園を目指してもらいたいです。

準優勝の日大三高はエースの山崎投手の投打に渡る活躍や、
豪快なホームランが光りましたが、
準決勝・決勝と選手総動員で戦う姿勢が素晴らしかったと思います。
決勝で1番スタメンに起用された小林選手は足という長所を生かすために、
スイッチに転向し、磨いてきたセーフティバントで相手チームを苦しめましたし、
各選手が自分の持ち味が何かを十分に理解し、試合に貢献する姿勢は素晴らしかったです。
レギュラーだけでなく、ベンチ入りの選手全員がいつ試合に出ても活躍できる、
そんな選手層の厚さを感じさせてくれるチームでしたね。
今年の日大三高にはチーム作りの理想を見たような気がします。
準優勝に終わったのは残念ですが、記憶に残るチームだったと思います。
また夏にチーム一丸となって、甲子園に戻ってきてもらいたいですね。


◆プロ野球 パリーグはロッテの独走状態?
好調のオリックスとロッテの3連戦ということで、どうなるかと思いきや、結果はロッテの3連勝。
今やパリーグでは独り勝ち状態になっています。
まさかここまで走るとは… 少々驚きです。

一番大きいのは打線の好調さ、スピードのある1・2番コンビの出塁でしょう。
西岡選手と荻野選手が出塁し、足でかき回す攻撃、これに各球団やられています。
井口・金・大松選手のクリーンアップも一発を秘めて強力、1・2番を出すと厄介です。
もう一つは若い先発陣の奮起、成瀬投手と唐川投手の好調さが効いています。
他のチームに比べると、先発陣は少々落ちるかと思ってましたが…
成瀬投手が各球団のエースにひけを取らない投球を見せ、唐川投手も軸として機能を果たす。
こうなってくると、投手陣も他球団に負けていない。なかなかの脅威です。
リリーフ陣はやや弱さがあるものの、薮田・小林宏之投手という形ができているのは大きい。
守りの面でもセンター荻野選手の守備範囲が広いですし、昨年までとは全くの別チーム。
各球団はルーキー荻野選手を何とか封じないことには、ロッテの勢いを止められないでしょうね。

オリックスはロッテ同様にバランスの取れた打線になったものの、
先発投手に安定感が少々欠けるか。
西武は4番中村選手の調子が上がってこない限り、打線の繋がりを欠いてしまう。
ソフトバンクは打線の形が定まらずに得点力不足。
楽天は打線が重量化で身動き取れず、抑えの不安も早々に露呈。
日ハムは鉄壁を誇った守備陣が崩れているのが気がかり。打線や投手陣の不調よりもそちらが心配。
なんだか、少なくとも1ヶ月ぐらいはロッテの天下状態が続いちゃいそうですね。


◆ゲームの話 『WHITE ALBUM2 -introductory chapter-』
やっぱり「WHITE ALBUM」だけはちょっとなぁ…
もっと柔らかく歌えばいいのに。力が入りすぎている感じがしちゃうんですよね。
「過ぎてゆく~♪」の「く」を裏声で別に歌わなくてもいいと思うけれど、
もう少し柔らかく歌って欲しかった気がします。その点は残念。
…そういえば、昔は原曲の「WHITE ALBUM」みたいな裏声の歌い方が多かったけれど、
最近の曲では減ってますよね、カラオケ全盛時代のせいなんかなぁ。
今となっては岡崎律子さんの曲とか懐かしく感じます。

本編での扱いがアレだったので、3Dカスタム少女を使って小木曽雪菜を作ってみたり。
制服はオーソドックスなのでわりと簡単に作れるものの、他が無理。
MODからやらんとダメなのか。職人の方、よろしくお願いします(^^;
こういう時に3Dカスタム少女は便利。
人工少女よりもアニメチックな表現になるので、2Dが似せやすいです。
顔の中身が変えられないのが欠点ではあるものの、そこまでやってると逆に面倒だし。

2010年04月02日

決勝は日大三高VS興南高

雨天順延されていたセンバツ甲子園の準決勝のもう1試合は、
興南高校が10-0で大垣日大を下し、決勝進出となりました。
あまりにも早く試合が決まってしまったので、試合は見ていません。
まぁ、しかし島袋投手は安定していますね。
高校生であの低めにバシバシ決まる球を打つのは大変そうです。

ただ、不思議とあまり魅力を感じないんですよね…
宮崎商からヤクルト入りした赤川投手を彷彿させるせいかも。
低めのストレートのほとんどがプロでは完全なボール球だからなぁ…
高校野球のストライクゾーンの広さを痛感させてくれるピッチャーです。
あのトルネード投法で微妙なコントロールが付けられているのなら、
とんでもないピッチャーだと思うものの、ちょっと考えにくいだけに、
今はコントロールよりも力感が欲しいかなぁと思っちゃったりもします。
高校生でノーコンは困るけど、高校生でコントロールが良いというのも、
信頼できない面もあったりして、なかなかに評価が難しい感じがします。

それにしても、日大三高の山崎投手もそうですが、細身の選手が多いですよね。
体が太く感じたのは湊さんの仰るとおりで中国地方の3投手だけ。
西武入りした菊池雄星投手を含めて、体幹が弱い選手が多い気がします。
中には西口投手や岸投手のように細身ながらも成功している投手もいますが、
彼らは下半身の使い方が上手く、腕の振りのしなやかさがあるおかげであって、
いずれにせよ、下半身の鍛え方や筋肉が足りないなぁという感じがしちゃいます。
食が細いんですかねぇ… ちょっと心配ではあります。
まぁ、かといって、白根投手や有原投手がいいというわけでもないんですが。
白根投手はサイドならもう少し絞った方がいいし、
有原投手はもっと下半身を使った方がいいと思うし。
帝京の伊藤投手や東海大相模の一二三投手も、
他の投手に比べればマシな方だけれど、もう少し体の強さが欲しいと思っちゃいます。


◆ゲームの話 『WHITE ALBUM2 -introductory chapter-』
今日は音楽の話。
そういえば、昨日曲数を既存3曲+新曲と書いたけれど、
新曲はOP・挿入歌・EDと3曲なので、合計6曲となってます。

そのうち、4曲を作中で小木曽雪菜が歌っているわけですが、
中野声優さんは誰だかよく分からにゃい。
最近は一般系との境目がかなり曖昧になってるし、分からないんですよねぇ。
アイマスや恋姫無双でより一層顕著になってるし。

雪菜の歌ですが、まあまあだったと思います。
ただ、『WHITE ALBUM』はキーが合ってないので非常に辛かったと思う(^^;
それほど声が高くない人なので、サビの部分がやっぱり厳しい。
でも作中で頻繁に使われるのが『WHITE ALBUM』。ちょっと可哀想だったかも。
『SOUND OF DESTINY』と『深愛』は上手かったと思います。
特に『深愛』は本家に負けてないんじゃないかと思ったり。
カラオケだけじゃ勿体無かった気がする… しかも本編で使われるのはサビ以降だけだし。
『タイトルネタバレ注意に付き省略』の新曲は、上原れなバージョンよりも好き、
キーが合ってるので無理もないですしね。
雪菜の可愛さが出ていて心地良いです。
でも詩がアレなんで、雪菜のことを想って切なくなっちゃうわけですが。
そういう意味では、歌による演出は見事に決まったと言えますね。
これで3視点分シナリオあったら最高だったのになぁ、ホント。

ちなみに、自分の環境では普通に聴くと、ボーカルが若干通りが悪かったりするので、
RealtekHDオーディオ(GIGABYTE系マザー付属)で、
サウンドエフェクトを「コンサート」「ジャズ」にすると臨場感があって良い感じです。

しかし、来年冬まで続きを待たないといけないというのはある意味苦行だな…
それまでの繋ぎとして音泉でインターネットラジオとかやってくれないかなぁ。
三姉妹ラジオが終わって、アクアプラス系ラジオが減ったわけだし。
コンシューマー中心だから、やるとしても1か。
もう自分の中で小木曽雪菜がアイドル化しているこの想いはどうすりゃいんだろうか(苦笑)

2010年04月01日

日大三高が決勝進出へ

センバツ甲子園大会は準決勝が行われ、
日大三高が14-9で広陵高校を下し、決勝進出を果たしました。
もう1試合の大垣日大と興南の試合は雨天順延とのことです。

日大三高と広陵の試合は、久々に監督の手腕が光る試合でしたね。
結局、今日は選手を何人使ったんでしょうか?
広陵はベンチ入り18人のうち17人使ったのは間違いないですが、
日大三高も記憶しているだけでスタメン9人+投手2人+捕手2人に代打…16人使ったはず。
まさに総力戦とも言うべき試合における選手起用の差が出ましたね。
加えて、終盤は雨が強くなり、マウンド付近はグチャグチャ、
やや水を差された感はありましたが、それを両チームがどう生かしたかで勝敗が分かれました。

ポイントは8回裏の日大三高の攻撃。
その前の8回表の広陵の攻撃の辺りから雨が強くなり始め、
先頭打者のサードゴロを滑って悪送球してしまい、ノーアウト2塁からスタートするも無失点で凌いだ後、
先頭の山崎選手がボテボテのサード内安打で出塁し、
8回表に広陵が決められなかった送りバントをあっさり決めて1アウト2塁。
当たっている7番畔上選手との勝負を避けたのは懸命で四球、1アウト1・2塁。
やや今日は日大三高の下位打線が当たっておらず、
しかも打者は途中から守りで入っていて、初打席となった控えの根岸選手。
どうするのかなと思っていたら、意表を付く3塁手前への送りバント、
これが有原投手の悪送球を誘い、日大三高が同点に追いつきます。
さらに残り捕手がベンチの1人だけになるのも構わず、日大三高は代打の清水選手を起用。
そして強い球足でファーストのグラブを弾く2点タイムリーヒットを放ち、逆転。
トップに戻るも途中守備から入っていた小林選手が相手を揺さぶるセーフティバント成功。
ようやくレギュラークラスに打順が戻り、2番荻原選手がタイムリーヒットを放ち、追加点。

この時点で得点は8-5、なおも1アウト1・2塁といった状況。
マウンド上の広陵・有原投手は雨でグチャグチャになったマウンドを気にしたり、
自らの送球ミスや怒涛のように仕掛けられる日大三高の攻撃に翻弄され、集中力は切れ気味。
けれどタイムをかけることもなく、投手も交代させることなく広陵ベンチは続投判断。
結果、3番平岩選手には四球、4番横尾選手にタイムリーヒットと捕球エラーで2失点。
ここでようやく投手交代に出ますが、日大三高に傾いた流れは変わらずに14-5。
9回表に反撃したものの、4点取って終了。14-9という結果でした。

ポイントとなったベンチワークの差という点では、今日の日大三高は積極的に動きました。
4回2失点と好投していたエース山崎投手を降板させ、早々と継投に出ました。
しかし2番手の熊坂投手は、先頭打者に死球、続く打者にストレートの四球、
送りバントで1アウト2・3塁とピンチを招いてしまい、
3番手の吉永投手にスイッチ、このピンチを凌ぎました。
7回に吉永投手が広陵の4番丸子選手に一発を浴びて勝ち越しを許すと、
今度はショートを守っていた吉沢投手がマウンドへ。
積極的な継投で最小失点に防いでいきました。
さらに前述のように、8回裏の攻撃では控え選手らがバントといった小技を駆使し、
逆転劇に大きく貢献、それに刺激されるように打線が爆発し、1イニング10得点となりました。
控え選手のレベルの高さ、試合にスッと入っていける集中力、
監督の積極的な選手起用が光る試合となりましたね。

逆に広陵は後手後手に回ってしまいました。
エースの有原投手を交代させるタイミングを誤った感があります。
エースですから、軽々しく交代させることができないのは分かるんですが、
マウンド上で明らかに集中力を欠いた投手を投げさせておいても良かったんでしょうか?
私ならばエースの資格なしとまでは言わないまでも、限界だと思って即代えますが。
悪送球同点後のタイムリーで黄色信号、セーフティバント成功で限界。
もう2番荻原選手への投球では足元を気にしたり、明らかに集中力を欠いた仕草を見せてました。
その結果がタイムリーヒット、もうこの時点で限界ははっきり見えていたんいも関わらず続投。
エース頼みで、2番手以下を信頼できていないというのなら分かるのですが、
上野投手は予め甲子園で登板するなど準備ができていただけに、疑問の残る采配でした。

連戦続きの甲子園に、雨でぬかるんだグラウンド、
普段では経験しないような悪条件の中、
両ベテラン監督の采配が出ちゃったかなぁと思います。
もし、雨が降っていなかったら…
広陵が勝っていたと思えるだけに、余計に顕著な差に見えちゃいましたね。
久々に面白い頭脳戦でした。こういう試合を勝つと監督冥利に尽きますよね。


◆ゲームの話 『WHITE ALBUM2 -introductory chapter-』
多少ネタバレ気味なので、プレイするつもりの人は見ない方がいいですとお断りを。
すんごくどうでもいい話ですが、中京大中京のトップバッターの名字が「小木曽」だった。
密かに応援していたけれど、負けちゃってしょぼーん。夏連覇目指してガンバレ。


えー、タイトル通りに序章だけでした。
まぁ、それは別にいいとして、ヒロイン2人いながらHシーンが1つだけというのは、
さすがにエロゲーとして、どうなの?と思わざるを得ないんですが…
ゲームの雰囲気もいいし、プレイしていた時も面白かったので、
一般ゲームとしてなら拍手を送るかもしれないけれど、
悲しいけどこれエロゲーなのよね、と思わずにはいられない。
鍵よりも薄くなっていくHシーンは一体どうなのよ?

内容はベタな三角関係モノで、王道で特に真新しいものではありませんが、
シナリオの見せ方が上手く、作品に入りやすくしており、
全体的にしっとりとした良い雰囲気が出ていると思います。
音楽を中心とした強制オートテキストも演出として評価できます。
音楽もWA1の「WHITE ALBUM」「SOUND OF DESINY」、
アニメ版OPの「深愛」の3曲が入っており、さらに新曲1曲と豪華仕様。
ただ、『WHITE ALBUM2』という冠が付いてしまうと、
序章の内容だけではとても判断できないというか、現段階では不満が残る面が強いです。

加えて、序章ということもあってか、シナリオ分岐が一切なく、
ゲームとしての特性が失われちゃっているのがやや残念です。
一応、2回目プレイ時にには追加CGと追加イベントが入るわけですが、
それならば、最初から1回目は主人公視点で固定し、
2回目はかずさ視点で固定、3回目は雪菜視点で固定した方が良かった気がします。
おそらく、予算的問題やシナリオ分量の問題からそうなったんでしょうが…
でも、プレイヤー側からすれば、そんな事情は知らんし、納得いく理由でもないわけで、
勿体無かったと言わざるを得ないです。
どうしてマンガでもなくアニメでもなく「ゲーム」という媒体を利用する意味があるのか。
そこら辺をもう少し考えてもらいたかったですねぇ…

私から見るに最大の失敗は、1回目に雪菜を完全な良い子として描き切れなかったことだと思います。
1回目から打算的な面が見え隠れしているのが勿体無い。
中盤のSOUND OF DESINYを口ずさむあのシーンは1回目はない方が良かったかと。
そういった影の部分を隠して描いた方がプレイヤーに与える罪悪感が強くなったように思います。
自分が歳を取ったせいなのか、『WHITE ALBUM』の頃に感じてたような
主人公の不誠実さが感じにくかった点はプラス材料ではあるけれども、
主人公の恋愛観がプレイヤーに伝わりにくかったのはマイナス材料でした。
終盤にもう少し主人公の自己弁護やモノローグを入れて、分かりやすくした方が良かったかと。
次回作への布石ってのなら納得できる面もありますが、単体の作品として出す以上は、
そこらの完成度にも気を配って欲しかったです。

あと作品を台無しにするようだけれども、
最後の最後で分かるオリジナル曲のタイトルが「届かない恋」ってのはどうなんだろうか…
もうそれだけで主人公の恋心がバレバレだと…(^^;
肝心なところが間抜けな主人公に微妙に萌え。


ちなみに私は雪菜派。久々に真剣に好きになれるキャラクターが出てきました。
雪菜の良さはリアルともいえる多面性でしょうか。
高嶺の華なのに気さく、明るいのに傷つきやすく暗い、
純粋であるようで打算チックな天然子悪魔系、
自立しているようで弱く依存してしまう、そんな一義的ではないリアルさが彼女の魅力でしょう。
プレイヤーから見れば、彼女の恋愛は「イタイ恋愛」なんだけれども、
それを必死に駆け抜けている辺りが可愛いというか、可哀想というか、
雪のように綺麗で、そして白く消えていく様が美しく思えます。

で、序章クリア後の2人はどうなるんでしょうね。
雪菜にはさらにイタイ恋愛を続けて欲しいと思いますが… それだと君が望む永遠と被るか。
しかし、終章が出るまで雪菜ちゃんは大変ですね。
Hシーンがなかった分だけ、ずっとプレイヤーの頭の中で犯され続けるのか(苦笑)
そういう意味でも不憫な子です…

どうでもいいけれど、雪菜のお下げメガネ姿は全く変装になっていない気が…
普通に可愛い。あれで下から見上げられたら、メガネ属性なくともKOすること間違いなし。
むしろ、あっちの雪菜の方が好きというプレイヤーも多いのではなかろうか。
メガネ属性に目覚めそうな勢いです。いや、全くメガネ好きじゃないんだけれども。

2010年03月30日

いつになったら

この時期に箱根は大雪だったりして、春は遠いなぁという感じがします。
明日以降、ようやく寒さは終わりを向かえそうですが、
なかなか春らしくならないのは寂しいところです。


ニュースによれば、教科書検定が行われ、ページ数が増えたとか何とか。
別に台形の面積の求め方なんて必要ないと思うがなぁ…
大事なのは台形の面積の公式ではなく、三角形を作って計算する求め方であって、
そんなに価値があるとは個人的には思わないのですが。
円周率も別にπで十分だと思うし。
大事なのは3.14じゃなくて、円周率がどうして3.14なのかだし。
本来はそれをやるのがゆとり教育だったはずなんだけれど…どこで間違ったのか…

裁判員制度はまだしも、クロマグロのニュースはどう記載されるのか気になるところ。
単純な問題ではないですからなぁ…少なくとも環境問題の面から語る視点は必要そうだけれども。


◆センバツ甲子園 21世紀枠を考え直す
島根・開星高校の野々村元監督の発言に挙げられた「21世紀枠」、
個人的にはもう役目を終えたかなと思ったりもします。
少なくとも、3枠は多すぎると思うんですが…
なんつーか、高野連の自己陶酔ばかり目立ってるように思えるんですよね。
つまり、件の発言は、21世紀枠の学校をバカにしたというよりも、
高野連は自分たちがバカにされたと捉えたのではないでしょうか。

21世紀枠は2001年から始まり、これまでの学校を列挙しますと…
2001年 安積(福島)、宜野座(沖縄)
2002年 鵡川(北海道)、松江北(島根)
2003年 柏崎(新潟)、隠岐(島根)
2004年 一関一(岩手)、八幡浜(愛媛)
2005年 一迫商業(宮城)、高松(香川)
2006年 真岡工業(栃木)、金沢桜丘(石川)
2007年 都留(山梨)、都城泉ヶ丘(宮崎)
2008年 安房(千葉)、成章(愛知)、華陵(山口)
2009年 利府(宮城)、彦根東(滋賀)、大分上野丘(大分)
2010年 山形中央(山形)、向陽(和歌山)、川島(徳島)

これまでの大成功例は、2001年の宜野座(ベスト4、その後も自力で甲子園へ)、
2002年の鵡川(ベスト16、その後も自力で甲子園へ)の2校でしょう。
甲子園をきっかけとして、大きくステップアップしたことは、
21世紀枠の意義が大きかった証拠でしょう。

2003・2004年はいずれも初戦敗退。
2005年の一迫商は初戦突破2回戦敗退。
2006年はいずれも初戦敗退。
2007年は都城泉ヶ丘が初戦突破2回戦敗退。
2008年は久々のヒットで、安房と成章が初戦突破2回戦敗退、
華陵が優勝候補の慶応高校を破る大金星を飾ったものの、初戦突破2戦目敗退。
2009年は利府が2試合勝利のベスト4入りを果たす活躍。
今年は件の向陽が初戦突破2戦目敗退。
初戦突破確率は9/23=.391、2戦目以降に進んだのは、2/23=.086。

初戦突破率が高いと見るのか、低いと見るのか。
初戦は相手チームも緊張していますし、心の中で「勝たないと」という雰囲気があるだけに、
相手にとって試合をしづらい環境であることを考えれば、高いとは言えないように思えます。
それを象徴しているのが2戦目以降の勝利校の数、僅かに宜野座と利府の2校のみ。
1回は勝てても、2回続けて勝つことの難しさが分かります。

近年のセンバツ出場校が数年後に甲子園へ戻ってくる可能性もありますが、
現時点では21世紀枠開始1~2年の2校のみでしかありません。
健闘したのも、近年ではベスト4の利府、金星を評価して華陵の2校ぐらい。
3校選抜以降はうち2校が初戦敗退していることを考えると、評価の難しい所です。
さらには、21世紀枠候補に挙げられた学校が不祥事を起こすことも増えてきており、
「本当に他校の模範になっているのか?」という根本的な疑問も出てきています。

この間に減らされたのが東海ブロックの出場枠。3校から2校へと削減されました。
削減される前はやや不甲斐ない成績が続いていましたから、致し方ない面もありましたが、
2004年の愛工大名電の準優勝、2005年の愛工大名電の優勝、
2006年の岐阜城北のベスト4、2007年の常葉菊川の優勝・大垣日大の準優勝、
2009年の中京大中京のベスト8と、好成績が続いています。
少なくとも東海2・北信越2から、東海2・北信越2+東海・北信越からいずれか1校に、
改めるべきでしょう。

21世紀枠は今年で10年目、再検討する時期に来ています。
21世紀枠の意義とそれがもたらす効果、
そしてスポーツの持つ実力主義と相反することへの不公平感、
その兼ね合いをどう考えていくのか、来年以降の大きな課題だと思います。
野々村元監督の発言は失言ではありましたが、
21世紀枠の再検討という意味では良い契機になったように思われます。
…そういうわけで、辞任に追い込まれたのはやり過ぎだと思わなくもない。
高野連が言われたくないことを言っちゃったということなんでしょうなァ…

2010年03月28日

自慢できるほどのものでも

ないと思うんだが、日本の健康保険制度も…
アメリカで医療保険改革法案がついに成立。
オバマ政権の目指した「アメリカ初の国民皆保険制度」に一つの区切りが付きました。
もっとも、当初目指した国営の保険制度とは程遠い、
既存の民間保険会社に随分と遠慮する形になっちゃったようですが。
それでも一歩を踏み出せたことは、過去の失敗から考えるに大きな一歩なのでしょう。

多くの人にとっては、アメリカの国民皆保険制度がこれまでなかったことに驚きを感じると同時に、
それとの比較で日本の国民皆保険が素晴らしいみたいな論調になりがちですが、
日本だって保険料を支払えない人から保険証を取り上げちゃう鬼みたいな役人がいる国ですから、
あまり他所様のことを言えるような制度じゃなかったりします。
日本においては「国民皆保険」というのは建前でしかなくなっているし、
全ての人に平等な医療というのも嘘っぱちで、
健康保険や年金制度が乱立し、とりわけ年金制度は破綻が言われているのに統一される気配なし、
建前だけの社会保障制度で安心しているようでは日本のお先も真っ暗デス。

小泉改革がアメリカ型社会を目指したのは周知の事実で、
健康保険制度もこの医療改革法案が成立する前のアメリカを目指していたことを思い出しましょう。
日本の健康保険制度がどういう方向に向かっていたのか、背筋が凍る思いです。
民主党政権が今後、そこにどう踏み込んでいくかなんですが… どうなるんでしょうねぇ、政局。
個人的には民主党政権は不満な面も多いけれども、
事業仕分けや公共事業依存型の予算からの脱却、
子ども手当てに見られる今まですんげー薄かった社会福祉にようやくメスが入るなど、
それなりに評価すべき政策も多く、もう少し評価すべき点は評価すべきかなと思います。
相変わらず小泉劇場と同じでマスコミに踊らされすぎてるよなぁと思うことが多々ありますが、
あんまり不満を言ってると民主党支持者に思われるので、まぁそこそこに留めておきます。


◆ニュースネタ 外国人参政権問題
何か報道とか見ていると、あまり理解が進んでいないんじゃないかと思う面が…
そんなわけで拙いながらも補充解説。

まず、基本的に外国人参政権が問題となるのは地方議会選挙に関してのみです。
国政選挙の参政権は現段階で認められる余地は極めて少ないということはご承知ください。
国政選挙に外国人が参政権を持たないとするのは多くの人が容易に想像付くことでしょう。
国政選挙、衆議院議員や参議院議員を選ぶということは、
国会を選ぶだけでなく、間接的に行政権を司る内閣(厳密には内閣総理大臣のみ)を選ぶということ。
内閣は条約締結権を持つので、仮に参政権を持つ外国人が多かった場合、
本国に優位な判断へと誘導される恐れがあり、国の自己決定権が失われるという話なのですが、
まぁ、日本の現状でそうなる可能性は極めて少ないのは確か。ドバイとかなら話は別だけど。
そんなこんなで、憲法15条の参政権は外国人には及ばないとするのが一般的な見解です。

ただ、一方で憲法は14条で法の下の平等を掲げており、
憲法・法律はできるだけ外国人にも等しく適用するというのが憲法の要請です。
では地方議会選挙はどうなのか。
憲法93条によれば、「地方公共団体の住民が直接これを選挙する」と規定するのみです。
憲法15条が「国民固有の権利である」としているのとは大違いです。
つまり、憲法の条文だけを見れば、別に地方議会選挙は国籍要件必要ないんじゃないという話。
そこに込められた政治理念を考えてみても、
国政選挙は前述の通りですが、地方議会選挙はその地方自治体の「住民」であることが最重要で、
地方自治の精神は住民自治、そこに生活する人々のための政治が大切なわけですから、
日本人だろうが外国人だろうが、そこに生活実態があるなら、
自治に参加させても良いのではないかという話です。
裁判所は、地方選挙における外国人参政権は当然の権利だとはしていませんが、
政策上で権利を認めても憲法違反にならないと言及しています。
言うなれば、「恩恵としての権利」、認めてあげても良いよという話なわけですが、
憲法14条の精神を考えるに、地方選挙で国籍要件が重要な区分ファクターになるのかと考えると、
正直どうなんだろうなぁと思わなくもないので、個人的には認めてもいいんじゃないかなぁと思ったり。
まぁ、多くの自治体ではあまり関係のない話になるかもしれませんが、
横浜の中華街だとか、浜松のブラジル人など、多くの外国人を抱える自治体では、
外国人の声を聞かないわけにはいかなくなっているので、
何らかの意見集約システムが必要になっていることは確かだと思います。
当たり前のことですが、もはや尊皇攘夷だとか言ってテロ行為をしたり、
鬼畜米英だとか言って逃げ回る時代は終わったわけです。

と、まぁ、そんな感じの話なんですが、
地方議会レベルでもこの話を理解していない不勉強な先生方もいらっしゃるようで、
「憲法15条で認められない!」とする反対意見にはどうにもお粗末感が漂ってしまいます。
地方議会選挙の特色をまず理解し、その上で外国人参政権を認めるか認めないかの議論をして欲しいです。
「頭ごなしにそんなもん認められるか」とお思いの方は、少し頭を冷やされることをおススメ致します。

そういえば、学生時代に読んだ道徳の教科書で、
王貞治氏が現役時代に選挙のことを尋ねられて選挙権がないから的なエピソードがあったなぁ…
今も日本国籍を取得していないようだから、
王貞治氏は国政選挙は勿論、地方議会選挙にも参加していないということですよね。
そんなに国籍ってのは重要なんかなぁ、と自分は思うワケですが。
ホント日本人は国家に縛られるのが大好きなM気質な人間ばかりだな(笑)


◆センバツ甲子園大会
1回戦が終了~ ちょこっと見るだけで、ほとんど見ていないわけですが、感想を簡単に。
寒いですね~ 気温が。とにかく寒い。
確か開幕日前後は暖かかったはずですが、それ以降は冬のような気温が続いています。
そんな良いコンディションでないことに加え、少し狭くなった新甲子園球場、
どうにもこうにも球児の動きが悪く思えてしまうのも致し方ないことでしょう。
もう少し暖かくなってから野球をやらせてあげたいのですが…
強風に流されてボールが野手の間に落ちてしまうことも多いですし…
あれは風が悪いんだよぉ…でも野手のミスに見えてしまうからすんげぇ辛い。
気候的にも精神的にもやや厳しい大会になってるように思えます。
あ、それと世間の風当たりも随分と冷たいしな(苦笑)

センバツが左腕投手有利と言われていますが、それにしても今回は左腕が多い。
左腕投手が多いのが一つの特徴でしょう。
あと甲子園のスピードガンが年々悪化しているような印象を受けます。
リリースポイントが分かりやすい投手ならまだしも、多少遅れてくる投手だとバラバラ。
天理の西浦投手が152キロをマークしましたが、正直152?って球だったし…
他の球場なら140後半、西武ドームなら140出てなくてもおかしくない(苦笑)
ちょっと最近はサービスしすぎなんじゃないかなぁと…
球場によって球速差が5キロ以上違うってのはどうなんだろうか…信用できるん?

1回戦のベストゲームは注目のカード、帝京と神戸国際大付属の試合でしょうか。
光ったのは神戸国際大付属の守備ですよね。再三のピンチを鉄壁の守備で凌ぐ辺りは痺れました。
でも最後は帝京の力が勝る形での逆転負け。
それでもチームとしての総合力を見せられた試合だったと思います。夏が楽しみ。
あとは自由ヶ丘と東海大相模の試合。
自由ヶ丘の小野投手は今大会の左腕でも屈指でしょう。
余計な力が入らず、リリースでピュッと来る球は素晴らしかったです。
左腕投手のお手本のようなピッチングを見せてくれました。結果も納得。
一方の注目された東海大相模の一二三投手はいまひとつ。
スライダー(カーブ?)が甘すぎて… ストレートも高めに浮くわで散々。
ややフォームもおとなしい感じでしたし、夏に向けてガムシャラに頑張って欲しいです。

目立った選手では、今日投げた北照の又野投手ですかね。
本物のスライダーを投げる右腕。あのスライダーは凄い。
おそらく、一冬越えて成長した投手の一人でしょう。
140キロ前後のストレートも力強いし、ボールにも角度がある。好投手です。
帝京の伊藤投手も素材的に素晴らしいのですが、武器となる変化球はまだ。
その点ではスライダーという素晴らしい武器を持っている又野投手は注目の存在です。

2010年03月23日

なんか知らんが

開星高校の監督が叩かれているらしい。
発言を最初聞いた時は「おいおい…(^^;」とは思ったものの、
そこまで目くじら立てて怒るようなことなんかねとも思ったり。
たぶんドラフトヲタクは監督の気持ちの方が分かるんじゃないですかね。
今年の開星高校は中国大会王者で、エースの白根投手もサイドの本格派で評価が高い。
それだけに初戦敗退という結果は意外だったと言いますか、
監督の試合運びが失敗した面が強かったような気がします。
周囲の期待も大きく、「勝って当然」と思われていたでしょうから、
敗戦のショックもそれだけ大きかったことでしょう。
…まぁ、だからといって言葉選べよと思わなくはないものの、
それだけ明け透けに言えるのもサッパリしていていいんじゃないかなと思ったり。
なんつーても、高野連の言葉が嘘とハリボテばっかりですしね(苦笑)

教育・教育言うんだったら、もう私学の参加拒否でいいんじゃないの?
これだけ大きな大会になった以上は無理ですよ、私学に勝利至上主義を止めろというのは。
結局、野球留学も一部認める方向にしたのだし、
教育という建前だけで片付くような大会じゃないですよ、甲子園は。
勝たないと学校は有名になりません。
勝たないと大学の推薦がもらえません。
勝たないとプロのスカウトの目に引っかかりません。
何よりも、勝たないと面白くありません。
実際に甲子園大会を取り巻く社会が「勝利」で動いている以上、
勝利を追及することは至極当然なことです。
親はどうして強豪校に入れたがるのか。
監督が人格者だからですか? 教育者として優れているからですか?
本音の部分は違うでしょ。そんなことは誰でも知ってます。知らない奴がアホ。
勿論、勝利だけでいいのかという話はありますが、
それでも大きな価値観として横たわっていることは確か。
なんか、アダム・スミスの国富論みたいっすね。金稼ぎは悪徳なのかって話と同じ。

今回の監督の発言はそういった甲子園を巡る本音の部分が見えたということではないでしょうか。
ある意味、これだけ批判に晒されているのは、それだけ本音が隠されてしまっているということですよ。
中国の検閲じゃあるまいし、何を遠慮してるんだか。
あーだこーだ言うなら、余計な期待かけんなよ、とか思うんですが。
プロでもねぇ、ただの学生と一教師に何を期待してるんだか。
聖人君子じゃないといかんのか、模範生徒じゃないといかんのか。
インタビューを受けているだけでもスゴイと思いますよ。自分なら絶対取材拒否だな(笑)


◆プロ野球 パリーグ開幕3試合終了
オリックスが3連勝、楽天が3連敗、
ソフトバンクが2勝、日ハムが1勝、
ロッテが2勝、西武が1勝、という結果となりました。

予想外だったのは、オリックスとロッテの躍進ですね。
オリックスは楽天の3本柱を叩いての3連勝。非常に大きいです。
正直言って、まだリリーフを含めた投手陣の層全体はどうなのかなと思う面はあるものの、
予想以上に岡田監督の就任がプラスには働いているようです。
開幕戦のカブレラ選手外しといい、2戦目・3戦目の投手起用といい、
今までのオリックスとは違うというところがはっきりと見られました。
故・仰木監督の時代の強いオリックスが復活するかもしれませんね。
そんなことを予感させる開幕3連勝でした。

変わったという意味では千葉ロッテも同じ。
注目の金選手は抑えられたものの、1番・西岡選手、2番・荻野選手の2人に新生ロッテを感じました。
西岡選手からは今年にかける想いが強く感じられます。
今までの西岡選手のイメージは、チームのことよりも個人のことを重視するような雰囲気があり、
点差が離れた状況等ではどこか集中力を欠いた打撃・守備を見せることが多々ありました。
けれど、今年はそういったプレーが一切なく、チームを引っ張るんだという気迫が感じられるようになりました。
そしてルーキーの荻野選手。
開幕1戦目・2戦目にセーフティバントを成功させ、3戦目にはプロ初盗塁をマーク、
守っては俊足を生かした広い守備範囲で外野を駆け抜ける、
西村監督の目指す機動力野球の要となっている存在です。
まだ嫌らしさはないものの、塁に出すと煩いということはパリーグのどの球団も理解したことでしょう。

開幕前には、オリックスとロッテの2球団は、
新監督の野球が浸透するまでに少し時間がかかるかなと見ていましたが、
蓋を開けてみたら、そんなことはない、既に戦える体制になっているようです。
戦力的に十分とは言えないので、まだ苦しさはあるものの、
戦力的にリードする日ハム・ソフトバンク・西武を大いに苦しめることは間違いなさそうです。

楽天は… どうなんでしょうかね… 逆にしっくり来ていない雰囲気も…
ただの調整遅れかもしれないので、何とも言えない面もありますが。
いずれにせよ、混戦を予感させるスタートになったのは良かったんじゃないでしょうか。

2010年03月19日

野球シーズン

明日からはプロ野球・パリーグが開幕し、明後日からはセンバツ甲子園大会が開幕。
雨が多く、寒暖の差も激しいなど、過ごし難い季節になっていますが、
野球シーズンが来たとなると、気分的に春らしく感じられてきますね。
残念ながら週末の天気は悪く、甲子園大会への影響が心配されますが、
プロ野球はドーム開催なだけに、一足先に春を感じさせてもらいたいですね。


◆プロ野球 パリーグ各球団の開幕前戦力分析
今年のパリーグも混戦…になるのは間違いないと思うのですが、
開幕の時期が早いこともあって、各チームの戦力が十分整っていないように思えます。
まぁ、これは戦力の入れ替えの激しいパリーグでは毎年のことなのですが、
早い段階でチームの戦い方を定めたチームが上位争いをするのは間違いないでしょう。
各チームの首脳陣の手腕が試されますね。


(北海道日本ハムファイターズ)
チームの戦い方が定まっているという意味では、北海道日本ハムが一番手。
打線はスレッジ選手が抜け、昨年のような爆発力も期待できないでしょうが、
得点を取る上手さは相変わらずなので、必ず上位争いはしてくると思われます。
 1(二)田中、2(指)二岡、3(右)稲葉、4(一)高橋、5(中)糸井、
 6(三)小谷野、7(左)中田、8(捕)大野・鶴岡、9(遊)金子
ポイントはスレッジ選手の穴を、二岡選手と中田選手で埋めることができるかどうか。
あとは糸井選手の2年目のジンクスがあるのかどうかが気がかり。

投手陣はやや手薄な印象を受けますが、やり繰り上手なので何とか回りそうな雰囲気も。
ダルビッシュ投手に続く投手がどうか。武田勝・八木・ケッペル・カーライル投手…
他のパリーグ球団と比べると、先発の陣容にやや弱さは感じてしまいます。
リリーフも武田久投手は安泰も、建山・宮西・金森投手とコマはあるものの流動的。
ウルフ投手がセットアッパーとして機能するかどうか。
投手陣はケッペル・カーライル・ウルフ投手の外国人投手次第でしょう。


(東北楽天ゴールデンイーグルス)
監督交代が吉と出るか凶と出るか、今年の順位予想が一番難しいのが東北楽天。
チームの戦い方がまだ見えてこないという意味で、一番ピンチだと言えます。
昨年上位進出の鍵となった岩隈・田中・永井投手の先発3本柱は今年も健在。
その後に2年目のラズナー投手が来て、藤原・長谷部・片山投手らの左腕が来るのか。
やや3本柱以降に不安を抱えています。
リリーフは福盛・川岸・モリーヨ投手の3人が後ろを務める模様。
昨年は抑えの不安を抱え、福盛投手の途中入団でカバーするも、CSで炎上。
抑えを上手く回せるのかがポイントになりそうです。
不足していた中継ぎ左腕では2年目の辛島投手が出てきたのが好材料か。

打線は野村野球で得点を取る上手さが出てきたものの、今年はどうなるのか。
フィリップス・リンデン両外国人選手や中村ノリ選手を積極起用しており、
昨年のような打線の嫌らしさは感じないです。
その分を聖澤・渡辺直人・鉄平選手の機動力で補いたいところ。
 1(中)聖澤、2(遊)渡辺、3(右)鉄平、4(指)山崎、5(一)フィリップス、
 6(左)リンデン、7(三)中村ノリ、8(二)高須、9(捕)嶋・藤井・中谷
ブラウン監督が外国人選手を偏重することがあるので、その影響がどう出るか。
フィリップス・リンデン選手が結果を残せなかった場合が心配です。


(福岡ソフトバンクホークス)
パリーグの球団の中では投打ともに戦力が充実しているものの、
その割に勝ちが付いてこないのが福岡ソフトバンク。
パの他球団と異なり、主力の世代交代が進んでいないのが悩みの種でしょう。
打線は李選手の加入で厚みが増したものの、サードで右の長距離砲という点で、
松田選手とオーティズ選手と被り、小久保選手や松中選手にも影響してくる。
小久保・松中選手中心の打線から脱却を図りたいけれど、できないジレンマを感じます。
本当なら、松田選手が4番を勝ち取るような展開になれば手ごたえもあったのでしょうが…
ズラッと並ぶ打者の名前の割には、いまひとつ怖さ、というか勢いを感じないです。
 1(二)本多、2(遊)川崎、3~9番流動的(爆)
3番以下に並ぶ名前は、オーティズ・小久保・松中・多村・松田・李・長谷川・田上選手ですが、
どうやって並べるのかがちょっと分からないです。
そこがポイントになってくるような気がします。
松田・オーティズ・長谷川選手のクリーンナップになるようだと、怖い打線だと思う。

投手陣はパリーグの中で一番いいと思うものの、額面通り働かないのがホークス…
先発は杉内・ホールトン・和田・大隣投手の4本に、藤岡投手が入るのか。
杉内投手に続く、ホールトン・和田・大隣投手が2桁勝てるかどうかがポイント。
故障等で上手く回らないことが多いだけに、杉内投手以下の先発陣が気になります。
斉藤和巳・新垣・大場投手らの名前がないのが寂しい…
リリーフは摂津・ファルケンボーグ・馬原投手は健在であるものの、
摂津投手が昨年並みとは言わないまでもリリーフの一角として機能できるかどうか。
ホークスの新人リリーフは大活躍する傾向にあるものの、2年目に失敗するケースばかりなので…
(三瀬・竹岡・藤岡・柳瀬・久米投手ら)
コントロールいい投手なので、それほど心配することはないかなと思うものの、
摂津投手が計算立たないとなれば、かなりの苦境に立たされるだけに、不安要素ではあります。
今年は投手の新戦力もないですし… 摂津投手にかかる期待は大きいです。


(埼玉西武ライオンズ)
投打ともに戦力が充実しているものの、最大の懸念材料であるリリーフの弱さは解消されず。
復帰を目指すグラマン投手は復調まで時間がかかりそうで、最悪の場合を考えなければいけないほど。
ロッテから移籍のシコースキー投手が抑えを務めるようだけれども、
好不調の波がはっきりしているだけに、どうなるのか。
抑えの問題が解消するかどうかが優勝へのポイントでしょう。
一方の先発陣は安泰。涌井・帆足・岸投手の3本柱はリーグ屈指。
さらに石井一久・西口投手といったベテラン投手が続くなど充実。
夏場以降はゴールデンルーキーの菊池雄星投手の出番が見えてきそうなので、先発陣の充実は感じます。

打線は銀仁朗選手の故障離脱や、中村剛也選手の調整が心配されるものの、
メンバーは一昨年・昨年と大きく異なるところがなく、充実度が増している印象。
 1(二)片岡、2(中)栗山、3(遊)中島、4(三)中村、5(指)ブラウン、
 6(左)GG佐藤、7(一)石井・後藤、8(捕)細川、9(右)高山・佐藤・松坂・星・坂田・大崎
9番打者のみ流動的。新外国人選手のブラウン選手が結果を残すと、1~7番まで隙がなくなります。
あと心配なのが赤田選手をトレードに出した影響。
スタメンに影響はないでしょうが、代走要因が不足している印象を受けます。
佐藤友亮選手が1人として、松坂・大崎選手らが1軍入りしないと機動力がやや劣ってしまう印象も。


(千葉ロッテマリーンズ)
監督を西村監督に交代し、打線では軸となる金選手を獲得し、
投手陣は清水投手をトレードで放出、小林投手を抑え転向、若手投手への切り替えと、
大胆な改革を行った千葉ロッテ。
ところがオープン戦では若手先発投手がピリリとせず、小林投手はいきなりの故障離脱。
スムーズな改革となっていないのが辛いところ。
先発は成瀬・渡辺俊介・唐川・大嶺・小野・川越投手で行くものの、戦力的に未知数。
実績のある成瀬・渡辺俊介投手がエース格と投げ合ってどれだけ勝てるのか。やや不安材料。
近年は先発陣に勝ちが付かずにズルズル行くことが多いマリーンズだけに、
早い段階で若手先発投手に勝ちが積み上がっていくと台風の目になりそうですが…
リリーフ陣は小林投手の抑え転向と薮田投手の復帰で厚みが増したはずが、小林投手が離脱。
昨年は抑えの不振で泣いただけに、薮田投手がその穴を埋められるかどうかがポイント。
抑えが決まれば、ブルペン陣は悪くないだけに、計算できそうです。

打線はズラリと名前を並べるとなかなかに壮観…なのですが…
 1(遊)西岡、2(中)荻野・早坂、3(二)井口、4(一)金、5(左)大松、
 6(右)サブロー、7(指)福浦・竹原、8(捕)里崎、9(三)今江
ポイントは金選手が活躍できるかどうか。
今までの韓国の打者の中では一番日本向きだと思うものの、
これまでの打者の来日1年目の成績を見ていると、いきなり活躍できるかは分からず。
また、里崎選手は近年故障がちで、仮に離脱するようなことがあると心配。
今江選手のオープン戦での絶不調も気になるところ。
投手陣を含めて、今年よりも2~3年先が楽しみな選手が多いだけに、
今年の勝ちを狙うよりも、来年勝つために西村野球を浸透させることに徹するべきかと思います。


(オリックスバファローズ)
岡田監督が就任し、チームの方向性は感じるものの、まだコマが揃っていない感じ。
戦える体制にはあるだけに、CS争いに加われるかどうか、気になります。
一番改革がなされたのは投手陣。
若く充実した先発投手陣から小松投手と平野投手をリリーフへ。
ただ、そうしたことで、金子投手と岸田投手の2本柱は問題ないものの、
山本投手はOP戦でピリッとせず、木佐貫・近藤投手はやや安定感を欠く。
二桁勝利を期待できそうな投手は揃ってはいるものの、計算立つかは未知数。平野投手は残すべきだった気も。
リリーフは、小松投手のリリーフ転向、レスター投手と延江投手の抜擢(延江投手は開幕1軍漏れ)と、
昨年までのオリックスと比べると大胆な改革をしているものの、
それまでリリーフを支えてきた加藤大輔投手や菊地原投手がここまでいまひとつに。
総合的に見てリリーフ陣が厚くなったのかは蓋を開けてみないとよく分かりません。

打線も外国人打者に頼った打線を脱却し、バランス重視の打線に変更。
 1(中)坂口、2(右)赤田、3(二)後藤、4(指)カブレラ、5(三)ラロッカ、
 6(一)T岡田、7(左)大村・田口・下山、8(捕)日高、9(遊)大引
中軸を担う後藤・カブレラ・ラロッカ選手が近年故障がちというのは不安材料。
特にカブレラ・ラロッカ選手は衰えも見せ始めており、どれだけの成績を残せるのか。
T岡田選手の成長は楽しみではあるものの、中軸の不調や離脱で打順が繰り上がることになると、
マークも厳しくなることが予想され、チームとしてかなり厳しくなってしまいそう。
クリーンナップを1年間固定することができれば、優勝争いを狙える打線だと思います。


(まとめ)
優勝争いという点では、千葉ロッテ・オリックスは厳しそう。
来年以降が楽しみなだけに、CS争いを繰り広げて選手を刺激するのが大切。
優勝争いは、北海道日本ハム・福岡ソフトバンク・埼玉西武ライオンズの3球団が軸。
東北楽天はどちらのグループにも転がる可能性あり。
若手の勢いや外国人選手の活躍など、起爆剤があれば優勝争いの中心へ。
万一、開幕で躓くようなことがあると厳しいけれども、開幕2カードの変則日程を利用し、
先発3本柱で着実に勝利を重ねれば、優勝争いは十分可能でしょう。逆もまた然り。

今年のパリーグは、3強・2弱・1謎と読みますが、
一昨年前の埼玉西武のBクラスからの日本一、ソフトバンクの最下位からの2位躍進の例を考えると、
ロッテやオリックスも勢いに乗ると優勝争いに加わる可能性は高し。
近年は混戦模様が続きましたが、開幕から1ヶ月ぐらいで構図ができあがるような気がします。

2010年03月14日

特に

反省もなく、日記を書いておくことにする(^^;
いつもどおりの更新ですが何か、3月初めての更新ですが何か?(爆)
…猿並に反省してますです。しょぼーん…

それにしても、最近は地震が多いですね。
毎週のように日本各地、世界各地の地震のニュースが飛び込んでくるようになりました。
なんだか3月~5月の間はよく地震のニュースを聞くなぁという印象があるのですが、
何か季節との関係もあるのでしょうかね。
警戒を怠らないようにしたいです。
地震といえば、津波警報が日本を騒がせたようで。
自分は備えあれば憂いなしの考え方なので、全く騒ぎすぎだとは思いませんでしたが。
現に気仙沼では津波被害もありましたし、そういうことを抜きに何もなかったとするのは…
それじゃアンタらがカキを買ってやれよとか思ったり…

最近のニュースでいうと、クジラ・イルカ・クロマグロ漁の話でしょうか。
シー・シェパード関連の報道を見ていると、
「なるほど、こういう構図でテロリスト集団はできあがっていくのか」と妙に納得したり。
シー・シェパードをテロリスト集団と断定するつもりはありませんし、
反対活動に対して異を述べるつもりもありませんが、方法が過激すぎますからねぇ…
警察の違法捜査に抱く感情と同じもので、許せない気持ちが強いです。
今回の日本側の対応で良かったと思います。
クロマグロ規制も致し方ないかなと個人的には思います。
今の漁師さんがそうだとは言いませんが、ウチの親父の家は日本海側で漁をしてましたが、
魚の食べ方を見ていると… 情けない気持ちになったりもします。
獲るだけ獲って、食べて捨てる。
感謝の念もなく水産資源を獲りすぎた過去が、現状を取り巻く国際環境を生んだと言えるでしょう。
「海は誰のものでもない」はもう通用しないわけで、さらに言えば「海はその国のもの」も通用せず、
「海は世界の共有財産」というスタンスが今の国際世論なのに、
それを気づかない振りをし続けた報いではないでしょうか。
シー・シェパード等の過激な反対活動は置いておくとしても、
日本の漁業の考え方が古すぎた感は否めない気がします。

最近の悩みというと、地デジ化でしょうか。
ウチは未だに、アナログのブラウン管テレビだったりします。
まぁ、自分はもうほとんどテレビを見てないし、地デジ化はあまり興味がなかったりもしますが…
でも現実問題としては代えざるを得ないのかなぁと思ったりも。
3月31日でエコポイントの基準が変わるようなので、
型落ちした地デジTVはポイントが付かなくなるということでセールをやってますが…
個人的にはまだ頷ける段階ではなかったり。
大画面のならお得感もあるでしょうが、そうでない場合は今ひとつな感じも。
3Dテレビも出始めたし、PC部門ではI・Oのデジタルチューナーが発売遅れでまだ、
もう少し材料が揃わないと分からないなぁとか思いながら悩んでます。
買い時は今年の年末かなとぼんやりと思ったり。
まぁ、しかし、昔だったらテレビとビデオの一択だったけれども、
今は液晶・プラズマやPCディスプレイ、HDD録画・HDDレコーダー・ブルーレイ・PC録画、
LANで共有したり、無線LANで飛ばしたりと方法は様々。
それだけでもう頭が一杯一杯ってな感じです。
PCユーザーとしてはDLNAは魅力的なんですが、家電メーカー側はまだ消極的な感じ出しなぁ…
どこもパソコン出してるんだし、もうちょい積極的でも良いと思うんですが…


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
オープン戦は今日で終了。あとは明日の練習試合が終われば、開幕を待つのみとなりました。
今年のオープン戦では故障者が出てヤキモキさせられました。
中村剛也選手に銀仁朗選手。
中村選手は開幕スタメンは微妙ですが、すぐに戻ってこれそうなのが不幸中の幸いか。
銀仁朗選手は状態がまだ分からないだけに、離脱期間が読めないのが困ります。
そんな感じで主力2人が抜けた打線ですが、
4番には栗山選手が入って勝負強い打撃を連発し、サードには原選手や浅村選手が入ってアピール、
捕手では細川選手が元気な姿を見せるなど、穴を感じさせない野手の選手層は見事です。
心配していたブラウン選手も後半には調子を上げてきてますし、
あとは開幕してからもやってくれるかどうか。
ブラウン選手が活躍するようだと、打線はかなり強力になりますね。

一方の投手陣は相変わらず心配の種が尽きないところ。
先発投手は涌井・帆足・岸・石井一久・西口投手の5人は決まりで、順調なようですが、
先発6人目は期待された菊池雄星投手が2軍落ち、
積極的に起用されていた野上投手も良い結果を残せず。
現状では許銘傑投手が6人目なのかなという雰囲気です。
若い先発投手が出てきて欲しいだけに、雄星投手や野上投手の奮起に期待したいです。

抑えは相変わらずの未定。グラマン投手が無理っぽいので、シコースキー投手で行く模様。
シコースキー投手は抑えでも悪くありませんが、波がありますからね。
1年を通して抑えに据えるというのは難しい気も。その間に誰か出てくることができるのか。
小野寺投手は相変わらずなようですし… なんか森慎二氏と同じようになってきちゃったな。
そろそろ落ち着きを見せて、8回のセットアッパーに収まってくれれば良いのですが。
リリーフ陣は、シコースキー・太陽・星野投手は決まりでしょうか。
若い投手では、山本・武隈投手辺りか。
まだまだ必勝パターンが確立していないのが何とも言えない所。

パリーグの他球団を見てみると、どこのチームも分からないなぁというのが正直な所。
打線で並ぶメンバーを見ていると、名前だけなら凄いなと思うのですが…
正直言ってどこも打線になってないなと…
日ハムがさすがという感じがありますが、それでも昨年のようにはいかないでしょうし、
スレッジ選手の抜けた穴が埋まる雰囲気はなさそう。
どのチームも先発か抑えのいずれかが欠けているし、チーム力は未知数。
今年のパリーグも何が起こるか分かりませんね。

そういえば、パリーグのネット中継が有料化だとか。
有料化は覚悟していたけれども、なんか言われている金額がスゴイんですが。
見る人いなくなるんじゃねと。それならスカパーに入るような…
えっ、私ですか? ラジオで十分です(爆)

2010年02月28日

銀3・銅2

バンクーバーオリンピックは競技が全て終了し、
日本のメダル数は、銀メダル3個に銅メダル2個
(スピードスケート男子500mの長島選手の銀メダル、加藤選手の銅メダル、
 スピードスケート女子団体パシュートの銀メダル、
 男子フィギュアスケートの高橋選手の銅メダル、女子の浅田選手の銀メダル)
と確定しました。
金メダルは取れませんでしたが、メダルの数は大方の予想通りだったかと思います。
メダルは逃したものの、数多くの選手が入賞を果たすなど、
個々の健闘が光る大会だったと思います。
結果を残せた選手も、悔いが残った選手も、胸を張って日本に戻ってきてもらいたいですね。

しかし女子団体パシュートは惜しかったですなぁ… もう少しで金メダルだったのに…
正直、予選1日目終了時点では組み合わせの良さもあったかなと思ったものの、
今日の準決勝・決勝のレースを見る限りでは、どこが相手でも上位は狙えた感じですね。
3人の息の合った滑りと、スムーズな順番交代はどの国にも負けていませんでした。
それでも最後の最後で逆転されてしまったのは… 相手が上と言うしかないのでしょうか。
中長距離種目になると、体格に勝る欧米勢に見劣りしてしまうだけに、
個人の能力では限界がありますからね…
あとは補欠の4人目を上手く使って、万全の状態で決勝に備えるか。
滑りやチームワークだけでなく、戦略も重要になってくるのがパシュートの面白さ。
日本は3戦ともに順当なレース運びを見せましたが、それ以外の国はミスあり誤算あり。
何が起こるかわからないところが団体パシュートの面白さですよね。
次のオリンピックでは金メダルをと期待したいところだけれども、
そう簡単にいかないのがこの競技か。
出場できなかったものの、若い高木選手がこの雰囲気を受け継いでいって欲しいと思います。

さてさて、明日以降に言われるであろう日本の冬季スポーツの弱体化ですが…
もうこれはトリノオリンピックが終わる前から分かっていたことですから、今更感がありますよね。
トリノオリンピックは荒川静香氏の金メダルによってその印象がやや薄れたものの、
今回ばかりは誰の目に見ても明らかになったと言えるかと思います。
(もっとも、メダル数の減少=弱体化だとは思いませんが。入賞は多いし)
西武グループ・コクド・堤義明氏の冬季スポーツからの退場は響いているなぁと。
企業のバックアップ頼みにも関わらず、その企業の下支えが受け入れられにくい環境になっちゃってる。
国のバックアップは期待できない方向に進んでいますし… 一体、今後どうするのかなぁと。
メダルを期待するのは構わないけれども、応援する仕組みを再構築する必要性は感じます。
かといって、国によるエリート養成になっちゃうと、結果至上主義になりがちで、
強化選手を絞らざるを得なくなり、結果的に選手層を薄くしてしまう可能性も捨てきれない。
個人的には企業の社会的責任ということで、企業スポーツに賛成なのですが、
そういう風潮でもなくなってきていますからね… 悩ましい問題です。
企業の社会的貢献を反映する税制システムとか必要になってくるんでしょうかね。難しいなぁ…


◆プロ野球 オープン戦が本格化
各チームのキャンプが終了し、本格的にオープン戦へ突入しました。
ライオンズは巨人との3連戦が予定されていたものの、練習試合の1試合が雨で流れてしまい、2試合のみ。
結果はいずれも敗戦… この時期なので結果度外視ですが、やっぱり負けるとあれれと思っちゃいます。

先発の期待がかかる野上投手はここまでの悪い流れのままに失点… 1軍入りもヤバそう。
全体的に投手陣がピリリとしないのが心配。
そんな中でも藤原投手やルーキーの岩尾投手と岡本投手が1イニング三者凡退に取ったのは好材料か。

野手陣もキャンプでアピールした浅村選手や原選手、坂田選手らが途中出場で結果を残したものの、
スタメンの主力陣はまだこれからといった感じの1試合1本。
新外国人選手のブラウン選手が音無しというのはちょっと心配。
まだ始まったばかりとはいうものの、野手陣は開幕に合わせないといけないので、調整期間はそうないだけに…
猛烈アピールにまで至っていないのは少々物足りない印象。
帰郷後の遠征メンバー次第では控え組のチャンスも増えてくるでしょうし、
少ないチャンスをモノにして開幕1軍入りを果たして欲しいです。

そういえば、工藤投手が登板しなかったけれども、雨で1試合流れた関係上?
てっきり帰郷後の遠征には行かないものと思っていたけれども、
登板がなかったということは遠征に付いていくのだろうか。
雄星投手のコーチ役として残るものと思ってただけにちょっとビックリ。
雄星投手をじっくり育てる方針になると、投手陣の救世主が出てこないことにはなぁ…
2軍調整の木村投手や小野寺投手がアピールしてくれるといいのだけれども。

2010年02月26日

女子フィギュアは銀メダル

バンクーバーオリンピックの女子フィギュアスケートは、
浅田選手が銀メダル、安藤選手が5位入賞、鈴木選手が8位入賞という結果となりました。
浅田選手はショートプログラムで得点差があっただけに、どうかなと思っていましたが…
中盤のアンラッキーミスが響いた形となっちゃいましたね…
それでも全体的な演技は印象深く、輝いた滑りだったように思います。
安藤選手はショートプログラムで若干のミスがあって得点が伸び悩んだものの、
フリーでは演技を上手くまとめての5位入賞。
フリーでの順位を考えれば、もう少し挑戦していっても良かったかなとは思います。
綺麗な演技だっただけに、もう少し得点が伸びて欲しかったです。
鈴木選手は多少ミスはあったものの、堂々とした演技が光っていました。
フリーで挽回しての8位入賞。納得の結果だったと思います。
金メダルは逃したものの、出場3選手が銀メダル・入賞というのは好結果でしょう。

他国の選手はあまり言いたくはありませんが…
なんかこう金メダルの人の演技は印象に残らないんだよなぁ…
ショートもフリーも若干硬めに見えたし、歴代最高得点と言われてもピンと来ない。
ミスがなく、まとまりのある演技だったことは確かなんですが… よう分からん。
でも浅田選手はフリーでミスがあったわけですし、金メダルという結果は順当だったのかもしれませんね。
銅メダルに輝いたカナダのロシェット選手は、ショートは一番良い演技をしていたと思いましたが、
フリーはショートとは逆に硬さが見え、ミスが多く、躍動感も感じないという少し残念な演技に。
フリーの点数はうーんと思わなくもないけれど、地元開催ということで致し方ないか。

メダル争いには加われなかったものの、アメリカ・ロシア勢の若手には脅威を感じました。
4位の長洲選手(アメリカ)、7位のフラット選手(アメリカ)、
9位のレオノワ選手(ロシア)、10位のマカロワ選手(ロシア)。
レオノワ選手は表現力に優れ、マカロワ選手はジャンプ等の技術に優れ、
次期ソチ五輪に向けて期待が高まってくることでしょう。
長洲選手とフラット選手は若さに溢れ、勢いを感じる演技でした。
表現力・技術ともに高く、もしあと1年後にオリンピックが行われていたとしたら、
金メダルの行方は全く分からなかったかもしれません。
長洲選手は日本とアメリカの二重国籍ですが、次回もアメリカでの出場を目指すんでしょうかね。
年齢的にはどちらかになってきますが、いずれの選手も日本の強力なライバルとなってきそうです。

あと専門的なことはよく分かりませんが、
日本勢は4回転ジャンプやトリプルアクセルなどの単独ジャンプに力を入れているのに対して、
他国は連続ジャンプ(特に3連続)に力を入れているように見受けられました。
点数の評価も連続ジャンプの方に加点されてるっぽいですし…
全体的な演技構成の見直しも必要なのかもしれません。でもそれはそれで浪漫がないけれども…

2010年02月25日

春季キャンプ打ち上げ

菊池雄星投手の入団で湧いた埼玉西武ライオンズのキャンプも打ち上げ。
オープン戦へ突入となりました。
今年のキャンプでは投手陣の底上げを期待したんですが…
紅白戦や練習試合の結果を聞くと、思ったようにはいかなかったようで…
若手先発候補の野上投手や平野投手はここまで結果を残せず。
期待の菊池雄星投手は調整遅れ、
岡本洋介・岩尾投手のルーキー2人はブルペンで評価高いも実戦はこれから。
課題のリリーフ陣もグラマン投手の来日が遅れ、
太陽投手とシコースキー投手はここに来て別メニューになったりと、やや心配な面も。
涌井・岸・帆足・石井一久・西口投手ら実績あるピッチャーが順調なのが救いか。
若手では藤原投手が実戦でもアピールしているようですし、
明日からのオープン戦は生き残りをかけて戦っていって欲しいです。

それに対して野手陣は順調そのもの。
主力選手は勿論のこと、原選手と浅村選手ら若手の成長が著しく、
レギュラー確立の内野陣に風穴を開けそうな勢い。
外野も赤田選手が抜けたものの、高山・松坂健太・星・坂田選手と、
残り1枠を争って激しい戦いを繰り広げています。
心配なのは新外国人選手のブラウン選手の出来ぐらいで、
今年の打線は昨年以上であることは間違いない感じです。

注目の菊池雄星投手に関しては、キャンプ序盤終了時に思った通り…
それよりは多少良いぐらいで来てるように思います。
ここまでで気になっているのはフォーム云々よりも、
投手コーチの言うことをあまり聞いていない印象を受ける所でしょうか。
コーチ陣の考えとしては、技術的なことはひとまず置いておいて、
まずは試合で投げられる状態にし、実戦の中で課題を見つけ、そこから指導していく予定でしたが、
菊池雄星投手はまだプロで1球も投げていないのに、2・3年目の投手のように、
プロで勝つための投球フォームを試行錯誤しだしてしまい、自ら迷いの渦へ…
結局、そこは工藤投手が間に入り、技術的な指導を含めながらアドバイスしたことで、
菊池雄星投手の中にあった迷いは消えつつあるようですが…
…それでもね、ウチの投手コーチは工藤投手でも桑田氏でもなく、
潮崎コーチと橋本コーチなのだから、そこは考えを頑なにせず、柔軟にして欲しいです。
もっとも、キャンプ中盤辺りからはそれを逆手に取って、
首脳陣が工藤投手を通じながら指導を行い、潮崎コーチが鬼コーチ役を引き受ける形となり、
結果的に上手いこと回るようになったのかなとは思います。
ぶっちゃけ、開幕1軍は当初から日程的に難しかったですし、
ここは腰を据えてじっくりと仕上げていってもらいたいです。
4月中に1軍先発のマウンドに立てれば御の字ではないでしょうか。
現段階では4月13日からの西武ドーム6連戦が目標になってくると思います。

まぁ、しかし… 工藤投手をいてくれて本当に助かりましたね。
リリーフ陣が確立していない現状では、戦力的にも十分魅力的ですし。
相手から一歩も逃げない強気な投球を投手陣に伝えていってもらいたいです。


◆政治ネタ 迷走する自民党
長崎県知事戦で大勝した翌日に審議拒否…
…もうこの時点で「自民党オワタ」という感じですよねぇ…
政治戦略としては分からなくもないのだけれども、
自民党に政治を託してみようという民意(実際は知らないが)を得たのにも関わらず、
私たちは政治をやりませんというのは一体何の冗談なんでしょうか。
政治をやって欲しくないから投票したわけではないでしょうに。
もはや失笑が止まりません。
自民党の体質は変わってないな~と思わされた瞬間です。

その翌日から異論が出始め、今日になってようやく審議復帰したようですが…
却って迷走感を浮き彫りにするだけになっちゃいましたね。
その間に八つ場ダムの献金問題が出てくるし。
相変わらずの微妙感が漂います。

民主党の小沢一郎幹事長も自民党も、国民から見ればやっていることは同じで、
政策の議論よりも党利党略を優先している感が強く伝わってきます。
両者ともいかに政権を取るのか、政争にしか興味がないように見えてしまいます。
国民は政争に飽き飽きし、政策と実績を求めていることに気づいてもらいたいです。

2010年02月19日

男子フィギュアで初のメダル獲得

バンクーバー五輪は、スピードスケート男子500Mで長島圭一郎選手が銀メダル、
加藤条治選手が銅メダルを獲得し、
男子フィギュアスケートで高橋大輔選手が銅メダルに輝きました。
メダル獲得、本当におめでとうございます!

男子フィギュアはショートプログラムで好スタートを切ったこともあり、
メダルの期待感が強かったのですが、
グループトップのエバン・ライサチェック選手が完璧な滑りを見せて高得点をマーク、
後ろの選手に大きなプレッシャーがかかる中で、
織田信成選手が転倒と靴紐が切れるアクシデントでメダル争いから脱落、
メダルは高橋大輔選手次第という状況でしたが、
最初に4回転ジャンプに失敗して転倒したものの、後は持ち直して素晴らしい滑り、
ミスを取り返す滑りで銅メダルに滑り込んだといった感じでしたね。
プレッシャーがかかる中で果敢に挑戦していき、
失敗しながらも後の演技でしっかりと取り返す、見事な滑りでしたね。

連覇のかかっていたロシアのプルシェンコ選手はライサチェック選手に及ばず銀メダル。
ショートプログラムもそうでしたが、ややジャンプが不恰好だったこともあり、
今回の結果は妥当なところだったと思います。
ショートもフリーもライサチェック選手の滑りが一番綺麗でしたよ。
高橋選手が金に届かなかったのは残念ですが、納得の銅メダルかと思います。


◆ネタバレ感想 『id -Rebirth Session-』

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2010年02月18日

西武・赤田がトレードへ

昨年反対しまくったから、もうトレードはないかなと思っていたけれども…
ここに来て成立しちゃいましたよ、最悪。
高卒野手ながらもプロ1年目の夏から1軍の試合に出場し、
レギュラーを取るまでは時間がかかったものの、コンスタントに1軍出場を重ね、
2004年の日本一に大きく貢献し、その後も中心選手として活躍。
近年は故障や若手の台頭もあって出番は減りつつあるものの、
選手会長・キャプテンとしてチームを引っ張り、
中堅の松坂世代の選手ながらも若い野手陣を支えるリーダーとして活躍してきただけに…
その選手を簡単に放出してしまうフロントは、アホとしか言いようがありません。

しかも、その交換要因がオリックスの阿部真宏内野手って… 何考えてるんだと。
このトレードは小瀬選手の死によって外野が手薄となったオリックス側の希望なのでしょうが、
何で交換要因が野手で受けちゃうのか、バカとしか言いようがありません。
確かに、昨年春辺りまでは内野手は手薄感がありました。
レギュラーはセカンド・片岡選手、サード・中村剛也選手、ショート・中島選手と磐石でしたが、
内野手の控えは層が薄く、7月に水田選手が交換トレードで放出されてさらに手薄になるなど、
何とかしなければいけない状況にありました。
しかし、8月以降は原選手が台頭し、故障で守備につけなかった中村選手の穴を埋める働きを見せ、
今年のキャンプでも好調を維持、内野の準レギュラーを不動のものにしつつあります。
また、2年目の浅村選手の成長が著しく、昨秋のキャンプで大幅に評価を上げ、
今年のキャンプでも1軍に抜擢されるなど、その将来性が高く評価されています。
さらに、ドラフトでは美沢選手を獲得するなど、内野陣の控えも大幅に充実してきています。
唯一不足しているのは2軍の内野手、つまりは頭数だけですから、
2軍の内野手をトレードで補強するバカはいないでしょう、ということが言いたいわけです。
もっとも、阿部選手が悪い選手だと言っているわけではありません。
昨年春の時点では私も補強して欲しい選手の一人と見てましたし、
ショートを守っても一流、セカンドを守っても一流という阿部選手の守備力と、
繋ぎの打撃は高く評価しています。
ただ、今のライオンズでレギュラーを取るのは100%無理だし、
準レギュラーも若手の成長が著しい状態では、その出番は守備固め程度で終わってしまうはず。
とてもじゃないですが、「補強」とは呼べないと思うんですがねぇ…
もし、今のライオンズが「補強」するならピッチャーでしょうに。
本柳・大久保・菊地原投手らベテランリリーフを狙うべきだったように思います。

会見を聞いても、渋々といった感じのようですし、他の選手の反応も惜しむ声が多く聞かれます。
しかも、現在は赤田選手の母校がある日南でのキャンプ中、
トレードを通告されながらも、涙を隠しながらファンのサインに応えたという報道は胸を打ちます。
せめて、キャンプが終わってから、オープン戦開始前まで待てなかったのか、
そういう思いに駆られてしまいます。
補強も最悪であれば、タイミングも最悪。
いやはや、死ねよ、この糞フロントが!、と思わずにはいられませんよ、本当に。

移籍先がオリックスってのもアレですよね… それなら阪神の方がと思わずにはいられない。
赤星選手が引退してしまっただけに、センターで守備力を活かせる阪神の方がチャンスあるわけですが。
まぁ、オリックスの外野陣も、センターの坂口選手が決定しているのみで、
ライトを計算していた小瀬選手が死んだことにより、両翼が空くこととなり、
内野の関係もあるでしょうが、T-岡田選手がファーストかレフトでの出場が有力、
あとは田口選手や大村選手、下山選手や濱中選手らと争うこととなるので、
ライオンズよりも出場機会が増えるチャンスは十分にあります。
ありますけれども、守備力を活かせるセンターが空いてないのはやっぱり残念。
移籍するなら阪神か横浜が良かったよ…本当に。
そういう意味でも、選手の放出先を考えないフロントはボケナスとしか言いようがありません。

フロントがいくらアホでバカでボケナスで死んだほうがマシであっても、
決まってしまった以上はもう致し方ないです。
赤田選手にはオリックスで頑張ってもらい、
いずれFA移籍でも何でもいいので、ライオンズに帰ってくることを夢見たいです。
オリックスには武者修行のつもりで頑張ってもらいたいです。
公式戦ではそうはいきませんが、投手陣の方々にはオープン戦ぐらいは打たせてあげる方向でよろ(^^;


◆ゲームの話 『id -Rebirth Session-』の簡易レビュー
roonukoの美少女ゲーム『id -Rebirth Session-』をプレイしました。
無人島におけるミステリー殺人事件を題材としたADVゲームで、
ゲーム全体としては面白かったです。
CGも綺麗で、ヒロインの桜は可愛く、他のキャラもそれなりに魅力が立っている。
ミステリーにも関わらず、軽妙な会話も楽しめ、信頼と疑念が共存するシナリオで、、
その展開もなかなかに予測しにくく、先へ先へと読ませるシナリオは非常に良かったです。
トゥルーエンドを終えてみると、納得する面が多く、テーマもしっかりしていただけに、
その点では良いゲームだったかなと思います。

ただ、AルートやBルートはトゥルーシナリオとやや異なる展開をするにも関わらず、
その真相が明らかにされず、何とも言えない終わり方をするだけに、
プレイヤーのモヤモヤ感を誘います。
また、トゥルーシナリオもそうなのですが、プレイヤーを意図的にミスリードさせる表現が多く、
まともな国語能力を持つ人間にとっては理解できないようなミスリードをさせてきます。
もう少し自然ならば分かるのですが、あまりにも強引過ぎて、露骨だったのはいただけないです。
あまりにも不自然な文章の読ませ方をさせてしまう故に、
キャラクターがシナリオ上で動いているのではなく、
ライターがシナリオの中でキャラクターを動かしている面を強くしており、
自然さを感じにくいところがあります。
中盤以降はキャラクターの魅力が引き出されていくだけに、
キャラクターをシナリオの中で動かしていってもらいたかったです。
キャラクターの動きが不自然に思えてならなかったのは、大きな反省材料でしょう。

シナリオの総評としては、全体の構成や世界観・謎解きは非常に良く、
ヒロイン・桜の描写には優れた面があり、シナリオのテーマも評価できるなど、
全体としてのまとまりは高く評価できるものの、、
一方ではシナリオ細部の矛盾点も見かけられ、詳細も語られず、推測も難しく、
プレイヤーを意図的に混乱させる表現が目立ち、桜以外の女性キャラの掘り下げも浅いなど、
細部の詰めの甘さは否めませんでした。

探偵モードやアイテムによる変化もなく、全体としては選択肢を選ぶだけの一本道。
もう少し推理要素で分岐を設けたり、アイテムや行動による変化も入れて欲しかったです。
もうちょっと作り込めば名作になりえただけに、
メーカーのデビュー作としては評価できるものの、勿体無いという気持ちの方が強いです。
完全版とか出してくれればなぁ、と思うのですが… どうなんでしょうか。

Hシーンは全体的に尺が短いのが欠点。そして、本番に行くケースも少ない。
紗江が前戯のみで終わっているのは納得いかない。
20歳以上を殊更に主張しながら、スク水をスルーしたのは、全ロリコンが泣いたはず(苦笑)

あと一番大事な謎解きで重大な記述ミスがあって萎えた。
ゲームでは「ネズミが北に11、ウマが東に2、ウマが南に5、トリが西に8」となってますが、
本当ならば「ネズミが北に11、ウサギが東に2、ウマが南に5、トリが西に8」のはず。
さっさと修正ファイルを出して直して欲しいところ。
システムが吉里吉里だから、自分でパッチでも作りますか。

明日はネタバレレビューを掲載予定です。

2010年02月14日

バンクーバー五輪が開幕

開会式は少数民族の存在を前面に出したことが話題になりましたね。
今までのオリンピックは国家高揚政策的・経済主義的側面が強く、
スポーツの祭典でありながらも、国家を全面に出した祭典という印象が強いものでしたが、
今回のバンクーバー五輪はそれとは少し視点が変わり、
国家を超えた世界大会というイメージを人々に与えることに成功したのではないでしょうか。
良い試みだったと思います。
もっとも、冬のオリンピックという性質上、どうしても世界大会という点からは遠ざかりますが…
今回の試みが夏のオリンピックへと引き継がれていくことに期待したいです。
そういう意味では、冬のオリンピックは参加国もそう多くないし、
サッカーのワールドカップのように地域要素を入れてみてもいいかもしれません。
イングランドとスコットランドのように、国を超えた区分も面白いのではないかと。

注目された女子モーグルでは、上村愛子選手が4位、村田愛里咲選手が8位入賞。
上村選手は惜しくもメダルに届かず…
ただ大きなミスもなく、滑り自体も良かったですから、
他の選手が上を行ったと考えざるを得ないといったところでしょうか。
初の五輪出場となった村田選手は良い滑りを見せて8位入賞。
伸び盛りなだけに、次のオリンピックではメダルに届くよう頑張って欲しいですね。

今回は日本勢の苦戦が予想されていますが、
冬季競技は自分ではできない競技が多いだけに、見ているだけで凄いなと思わされます。
結果も勿論大事ですが、そういった選手のプレーの凄さを大事にしていきたいものです。


◆政治ネタ 鳩山首相は平成の脱税王?
谷垣氏の生ぬるい追求があったときから、
鳩山邦夫氏の証言を元にした追求をするとは思っていましたが…
…想像以上に馬鹿っぽい追求に愕然としました…アホじゃね?

邦夫氏を通じた母親の話も本気か冗談なのか区別が付かないぐらいの発言だし、
民主党のトップと自民党無派閥という2人の状況を考えれば、
別に驚くような発言ではないでしょうに。
もし、仮に鳩山氏の母親がそういうつもりで話をしていたとするならば、
弟の邦夫氏の方も贈与を受けていたのは一体どういうつもりだったのか疑問となるわけで、
結局は与謝野氏が伝聞証拠を元に、飛躍させて話をしているとしか思えません。

由紀夫氏から資金を求めた明確な証拠や、
由紀夫氏が子分にお金を配っていた証拠があるなら話は別ですが、
それがない状態では追求にもならないイメージ低下戦略でしかないでしょう。
国民生活を無視した自分たちの党利党略に溺れている自民党の態度に、
苛立ちと腹立たしさを感じてしまいます。
自民党は何ら変わっていない、相変わらずの国民無視、ということを露呈しただけです。
なんというか、今の自民党って、他人の興味を引き付けたくて悪口を言いまくってる
どうしようもない中年オバサンみたいな感じになってますよね。
…あー、もういい加減にして欲しい。

野次も低レベルで煩いだけだし、こんなもん国会じゃねーよ。
特定の議員の辞職を求めるよりも、全議員辞職した方がいいんじゃねーの?


◆ニュースネタ 民主党・小沢氏の不起訴は検察審査会へ
検察審査会が2度起訴を決定すると、検察の判断とは関係なく、起訴となるようです。
検察審査会は裁判員制度と同じようなものです。
国民が検察の不起訴の是非を判断する制度です。
今までは検察審査会の判断に拘束性はありませんでしたが、
改正による検察審査会の機能が強化され、検察の判断とは関係なく起訴できることとなりました。
この改正自体は悪くなかったとは思うんですが…
果たして、これが政治問題においても適用するのが妥当なのか、甚だ疑問な面も感じます。

今回の騒動でも分かるように、起訴となれば国会議員の辞職が要求されるように、
かなり厳しい対応が要求されてしまいます。
果たして、検察審査会は十分それらを考慮して判断できるのか。
一般事件ならば、報道による多少の左右があるとはいえ、偏見を排した判断を期待できるでしょう。
けれど、それが政治事件となれば、法律的責任だけでなく、政治的責任までもが追及され、
説明責任を果たしていないという理由だけで、起訴されかねない可能性が出てきます。
要は、検察審査会が政治利用かされてしまう恐れがあるということです。
仮に、検察審査会が起訴の議決をしたものの、いざ裁判になってみると、
証拠不十分で検察は攻め手を欠き、被告人無罪となったらどうするのか。
この裁判によって傷つけられた政治家の信用、国政の停滞の責任は誰が取るのか。
誰が勤めているか分からない検察審査会に責任を求めることは無理でしょう。
検察審査会がその機能通りに法的責任で判断してくれれば良いのですが…
そうならなくなった時の怖さを若干感じます。ちょっと心配ではある。

あと当たり前のことですが、刑事事件の灰色はシロです。
クロに近い灰色など存在しえません。


◆プロ野球 埼玉西武のキャンプ
実戦メニューが始まり、菊池雄星投手も復帰して活気を帯びてきましたが…
紅白戦の結果は嬉しいような、悲しいような複雑なものが多くて…
ライオンズの課題は言うまでもなく投手陣。
若い投手の台頭が期待され、2年目の野上投手や3年目の左腕・武隈投手らが
評価を上げていたわけですが…
紅白戦では野上投手が松坂健太選手に被弾、武隈投手がブラウン選手に被弾…
期待の若手打者や新外国人選手に一発が出たのは嬉しいけれども、という複雑な心境。
味方打線を抑えるのは大変だとは思いますが、
それだけに抑えれば公式戦でもやれると思うので、
何とか結果を残してしがみついてもらいたいです。

2010年02月08日

改めて

自殺というのは周囲への影響が多大だなと感じさせられますね。
先日のオリックス・小瀬選手の転落死は、種々の状況から自殺の可能性が高いとのことです。
依然として自殺に到った理由は分かりませんし、今後も明らかにならないでしょうが…
いずれにせよ、自殺のもたらす影響というものは非常に大きいことは間違いありません。
自分の生命なのだから、その処分も自由ということで、
自殺は肯定されてはいないものの容認されていますが、
自分勝手な理由で生命が奪われることは変わりがないわけで、
殺人と何ら変わるところがないと改めて感じさせられました。
これだけ周囲の心をかき乱した罪を償うことなく、この世を去ってしまうのはやはり罪でしょう。

勿論、そこに到るまでの理由もあるのでしょうが…
それでも他の方法を思いつかなかったのか、と。
誰でもプロ野球選手になれるというわけではないのだから、
こういう形で夢を断ったことは残念でなりません。
なんだかなぁ… 才能ある選手だっただけに、もっと広い視点を持って欲しかったなぁ…


◆プロ野球 菊池雄星投手がテストのために帰郷
ここまでのキャンプはお世辞にも順調とは行っていないようで…
新人合同自主トレの時は順調な感じで、キャンプ初日もスンナリ入れたようですが、
キャンプ2日目辺りから少し崩れだし、やや混乱しているのかなという印象も受けます。
昨日のサンデースポーツを見てそんなことを感じました。

もっとも、それは菊池雄星投手が期待外れだったとか、
首脳陣が口を出し過ぎて混乱させているというわけではなく、
(評論家や先輩投手・捕手からのアドバイスは分かりませんが。
 首脳陣からはごく当たり前のことを指摘されている点に留まってると思う)
菊池雄星投手の理想が高いために、頭が良いために、混乱状態になっている感じです。
例えるなら、「一教えられたことから十を学べる」点が菊池雄星投手の良い所ですが、
それ故に消化し切れていない状態が今現在のように思えます。
もっと分かりやすく言えば、新人らしいがむしゃらさが足りてない。
色々と考えてやることも大事なんだけれども、考えすぎてるから思い切りやれていない、
色々と考えてやるんだけれども、逆に体がイメージ通りに動いてくれない、
そんな頭と体のジレンマを抱えた状態が今の菊池雄星投手だと思います。
キャンプ前に見られなかった「迷い」を感じますね。

そういう意味では、今回のテスト休みは逆に良かったんじゃないかと思います。
本人はキャンプから離れるのは残念でしょうが、
色々と考えすぎている今の状況を打破するには、良い休みとなってくれることでしょう。
ファンもマスコミも早いデビューを期待してはいますが、
迷いがあるのならばブルペンを避けて、もう一度下半身から作り直すなどして、
じっくりとフォーム固め・調整をしていって欲しいです。

今年のパリーグは3月20日開幕ということで、調整期間は短めですが、
開幕3連戦の後は3試合休みという変則日程となり、開幕2カードは先発3人で十分です。
涌井・帆足・岸投手の3人は決定ですから、この3人で6試合を賄えます。
先発4番手は石井一久投手が有力、
先発5・6番手を西口投手と野上投手、菊池雄星投手が争う形でしょうから、
開幕1軍入りを果たすとすれば、リリーフということになるでしょうが、
現時点ではその可能性は少なそうです。
先発での1軍を目指すとなると、先発5番手が登板することになるのは4月1日以降、
当面の目標はそこになってくることでしょう。
オープン戦に帯同し、その後2軍戦でデビュー、そして1軍先発へ、
が現時点で一番早いデビューになるのではないでしょうか。
そう考えると、あまり焦らなくてもいいんじゃないかなと思ったりもします。
今年の野上投手は期待できそうですから、先発投手は十分足りています。
渡辺監督もそれを重々承知で、菊池雄星投手をじっくりと育成するつもりのようなので、
目標をもう一度立て直し、じっくりとフォーム固めをしていって欲しいです。

ファンがそれよりも気になるのは、中継ぎ・抑えと新外国人・ブラウン選手ですよね。
岩尾・松下・岡本投手のルーキー3人が1軍争いに加われるのか、
グラマン投手が間に合わない場合に抑えを誰にするのか、
ブラウン選手の打撃は期待できるのか、守備はどうなのか、
そういった点も伝わってくればいいのですが…
まぁ、実戦はこれからだし、今後の報道に期待。

2010年02月05日

まさかの

現役プロ野球選手の死…
オリックスバファローズの小瀬浩之選手が宿舎のホテルから転落死したとのことです。
最初の一報では「転落死?」と表示されていたので、
キャンプ話題作りのジョーク記事かと思いきや…信じられないし、信じたくないです。

大卒3年目の24歳、伸び盛りの選手で外野のレギュラー候補の一角。
対戦相手として何度も見ましたが、柔軟なバッティングをするアベレージタイプ、
打撃センスが高い左の巧打者で、敵ながら好い選手だなと見ていただけに…
昨年12月に結婚したばかりで、今年は同じ左の外野手であるローズ選手が抜けたこともあり、
レギュラー取りの大チャンスだっただけに、自殺の可能性は少ないように思えます。
キャンプ休日の出来事ということなので、前日に飲酒をし、
酔っ払った末に転落しての事故死…ということなのでしょうか。
いずれにせよ、ショッキングな出来事であることは間違いないです…

朝青龍騒動も終わり、バンクーバー五輪開幕まではプロ野球のキャンプ情報だと思ったら…
あってはならない報道からスタート…
他の明るい話題でだとか、彼の分までとか…そんなことが軽々しく言えないほどの衝撃です。
このような悲劇が2度と起こらないことを望んでいます。

2010年02月04日

ここのところの

ニュースになり続けていた問題が立て続けに収束に向かったようで。
民主党・小沢幹事長は不起訴、朝青龍関は自ら引退を表明、
どちらも事実関係が不明な点は多いですが、一応の決着は見たかなと思います。

しかし、まぁ、小沢氏の事件の方は最初にも書いたように、
検察がアホだったというか、随分と見込み違いのことをやったなぁと…
聴取もした上での結果ですからね。惨敗もいいところでしょうに。
あれだけ強気に攻めたにも関わらず、最後の最後で小沢氏に譲歩したとは思えないですから、
報道通りに決め手を欠いたといったところでしょう。
結局、予算審議を邪魔し、国民生活をさらなる混乱と政治不信、困窮の闇に落としただけでした。
造船疑獄並みに責任取れや、ゴラ!
…まぁ、そこまでは言わないけれども、今回の捜査方針は何だったのかと思っちゃいます。
こうなる展開は最初から予想されてたでしょうに。立件の難しさは分かってたでしょうに。
それを分かっていてこの結果に落ち着いたというなら、自民党の手先と言う外にないでしょう。
どこをどうやって見込み違いしてたのか。検察不審が一層深まりました。

ついでに言えば、マスコミもなぁ…
「国民が説明責任を果たしていない」と感じている理由の一端に、
マスコミの情報力不足も挙げられるように思います。
色々と報道されたものの、同じような観測ばかりで、事件の真相に迫るものはナシ。
大本営発表ばかり知らされてるもんだから、結局、国民は何も知らされないのと同じ。
政治家への質問も、まるで学校の教師に質問してるかのような鸚鵡返し、
「人の話をちゃんと聴こうね」ってのが何回も何回も繰り返される。
今のマスコミは人間ではなく、オウムがやってるんだから、
新しい情報なんて伝わってくるわけありませんよね。
それを痛感する今回の事件だったように思えます。
マスコミに頼るよりも、パーソナルコミュニケーションの方が情報集まるんじゃね?
トヨタのリコール問題と一緒で。

で、そのトヨタのリコール問題。
プリウスのブレーキ不具合は欠陥じゃないとのことです…
ブレーキが一瞬効かないのは仕様ですか、そうですか。
なるほど、よく分かった。それならば、購入者にそのことは告知されてたに違いない。
「この車は特定条件でブレーキが効きにくくなることがありますよ」と。
買わねーよ、そんな車(苦笑)
実際にそのブレーキの不具合がどの程度なのか分かりませんが、
パーソナルコミュニケーションによれば、凍結路面やマンホール等の滑りやすい場所で、
ブレーキが効きにくくなるとのことです。
トヨタからすれば、そのブレーキの効きにくさは感覚的なものにすぎず、
以前の車からすれば、問題のない範囲であってしても、その感覚差は実際上は非常に大きいはず。
ウチは10年前ほどのマーク2ですが、自動車の修理中にカローラをレンタカーで借りたところ、
ブレーキの効き具合がかなり違うことははっきりと分かるぐらい、
そう考えれば、多少ブレーキが効きにくくとも、ウチの車に比べれば問題ないのでしょう。
だけど、それが毎日乗る車であれば話は別で、
普段のブレーキの効き具合を体で覚えながら走るわけだから、
ブレーキが効かなかったり、効いたりするのは、運転手からすれば大問題です。
仮に、トヨタの言うとおりにブレーキ制御距離に問題のない範囲であったとしても、
一瞬でもブレーキが効かないと感じたドライバーは、感覚が混乱し、
ブレーキをフルに踏んで必要以上の急ブレーキをかけることになり、
後続車両の追突を引き起こすことは容易に想像できることです。
それを欠陥じゃないと言っちゃうのはどうなんでしょうか。
長年築き上げてきたトヨタのブランドイメージを崩壊させる問題となりそうです。


◆プロ野球 多くの球団で第1クールが終了
貴乃花親方の理事当選や朝青龍関の事件があって、やや押され気味だった感はありましたが、
菊池雄星投手の話題を中心にキャンプの話題が流れると、
野球のシーズン到来を感じさせてくれますよね。

その話題の菊池雄星投手は初日以外はややお疲れといった印象。
新人自主トレでも張り切っていたようですし、疲れが出たのかなぁと。
マスコミの注目が大きいだけに、やや心配ではあります。
慌てず、じっくりとオープン戦に備えていってもらいたいです。

あとは新外国人選手を含めて、まだまだこれからといったところですが、
ライオンズでいえば、小野寺投手や木村投手が2軍スタートというのは寂しいなと。
ドラフト指名やシコースキー投手の獲得により、中継ぎ陣は厚くなりましたが、
いわゆる勝利の方程式は作れていない状態、グラマン投手の復調もまだ分からないですし、
キャンプ・オープン戦で抑えを確立できるかどうかが一番の不安要素です。

2010年01月31日

気が付いたら

2月がつい目の前に…
風邪をひいたり、ショックなことがあったりしたんで、日記が停滞がちに…
むぅ、今年こそは間隔を空けないようにと思ったんだが。
今後、気をつける方針で(爆)

かといって、あまり私生活を赤裸々に書くのもアレなんで、特に書くネタもなかったり。
今月になって装着したHDD『HD103SJ』と『WD15EARS』は快調です。
WD15EARSはヘッドの退避音が多少することがあるけれども、
日立のと比べれば静かだし、全く問題ないレベルです。
両者とも快調に動いているようなので、何より。
心なしかVirtualPC終了時のクラッシュ頻度が少なくなった気がします。
まぁ、それでも解決したわけではないので、HDDだけのせいではないんだけれども。


ニュースネタでは相変わらずの小沢氏の問題と、朝青龍関の問題が話題になってますね。
小沢氏の問題はあまり引っ張るのもなぁと。
現時点では小沢氏が責任を取る必要性は感じないし、
石川議員を証人喚問して、その結果次第で辞職・除名で手打ちが筋ではなかろうか。
私は政治家以上に警察・検察を信用してないんで、それで政治的決着でいいと思う。
現段階では検察が決め手を欠いているとしか思えませんし…
朝青龍関の問題は暴行が事実なら批判は免れないでしょうね。
相撲も格闘技の一種ですから。日本人の道徳精神としてそれはやっぱり許されない。
朝青龍関の方から見切りを付けて、総合格闘家への転身を期待。


明日から2月、プロ野球もキャンプインですか。
菊池雄星投手がどのようなアピールをしてくれるのか楽しみです。
他のルーキー投手も1軍キャンプに招集されてるし、新戦力の台頭に注目しています。

2010年01月18日

WD15EARS

WesternDigitalのHDD『WD15EARS』を購入しました。
地元のPCショップで1万円切れ、ポイントも貯まっていたので、
現金は6500円ほどで済みました。
使ってみての感想をごく簡単に。

つい先日に『HD103SJ』のフォーマット・コピー作業をしていたこともあり、
そのスピード差があまりにもはっきりと出ちゃってます。
まずフォーマットに6時間かかりました… 辛すぎ(^^;
外付けとはいえ、ESATAでしたし、容量も500Gほどしか変わらないのに…
フォーマットの時間が倍以上かかってしまうのは回転数の差なのでしょうか。
HDTune2.55で計測してみたところ、HD103SJよりも遅いのは勿論、
取替え予定の『HDT721010SLA360』よりも若干遅いです。
バッファ64MBということで期待したけれど、回転数の差は埋められなかったか。
それでも7200回転と5000回転との差を考えれば、縮まってるのかなとも思ったり。
自分の環境では比較対象がないので、何とも言えないところです。
ちなみにアクセスタイムは14.6msなので普通レベル。読み込みは大丈夫だと思う。

改めて比較すると『HD103SJ』は安定したスコアを出しているように思えます。
回転数の差があるので、転送速度が速いのは勿論ですが、
アクセスタイムも13.7msと普通よりやや上、
外周・内周のHDの速度差も70%ぐらいまではほぼ一定、そこから少し下がる程度。
他のHDDのように少しずつ下がっていく推移とは明らかに異なっています。

とはいえ、WD15EARSの本当の価値は低発熱・低消費電力という点。
容量があり、価格も普及価格帯、性能も一昔前の7200回転HDDと見劣らないことを考えれば、
価値あるHDDだと思えます。
ちなみにEADSシリーズで問題となったインテリパークの問題はまだ不明。
今はフォーマット・コピーとフル稼働中ゆえ。
音や振動は全く問題にならないレベルだと思います。
現時点のデータ用のHDDとしておススメの部類に入るのではないでしょうか。


◆政治の話 「小沢、小沢、小沢…」
こうなっちゃうと今回の通常国会もツマラナイ政治論争で終わるんだろな。
…せっかく事業仕分けを行って、今までよりも政治家主導の予算案を作れたのだから、
その中身の審議と事業仕分けの意義・評価・改善を論じましょうよ。
結局、ただ予算が通るだけになってしまうのか。やる気を感じないなぁ…
これで野党に転落した某政党が私達なら事業仕分けをもっと劇的にやりますみたいなことを言えば、
参議院選挙で勝てる可能性が出てくるのに。
今のままだと、民主党もダメ、自民党もダメ、しょうがない共産党にでも入れるか、
みたいな勢いになっちゃうような…
小沢小沢と他者の批判をしていられるなんて随分と余裕ですね。

まぁ、でもテレビのゲストに呼ばれる民主党議員が可哀想なこと。
小沢幹事長に文句が言えるんですがみたいなことを言われてるけれど、
ベテラン議員ならまだしも、若手のぺーぺーがそんなもん言えるわけねーだろ(苦笑)
あなたが平社員だったらワンマン社長に文句を言えるのか。
菊池雄星投手が工藤公康投手にタメ口で中継ぎでしっかり結果残せよと言えるのか。
新人選手がホークス・小久保選手に「昔、脱税したんですって(ニヤニヤ)」とか言えるのか。
はっきりとした事実関係が明らかになったならまだしも、
捜査段階で推測を抜け出さない段階で、目上の人に「アンタが犯人だ!」と言えるのか。
言えないっすよ、普通の神経の持ち主ならば。
それを強いるような発言をするテレビ業界に萎え。

しかし、実際の世論はどんな感じなんでしょうね。
テレビの影響を受けやすい人とか小沢一郎という人を全く知らない若い世代は別にして。
少なくとも30代以上の人は小沢一郎氏の自民党時代を知っているはずですし、
政権を取る前にもこの問題は明らかにされていたわけですから、
民主党にとって必要悪ぐらいの認識はあったはずでしょう。
勿論、それを許すつもりはありませんが、優先順位としては後。
景気対策、雇用対策、財政再建、構造改革、優先すべき課題はいくらでもあります。
それらの問題を置き去りにして、殊更に騒ぐのは何か違うんじゃないかなと思っちゃいます。
検察も最後の段階まで詰められるのか。
もし仮に詰められないとすれば、民主党を追い落とすことが狙いとしか思えませんから、
自民党の犬であり、官僚の犬というレッテルを貼らざるを得なくなります。
やるなら最後までしっかりやって欲しい。
2月までにケリが付かない場合は検察の捜査方針に文句を付けざるを得なくなるでしょう。


◆ゲームの話 『機動戦士ガンダム CLIMAX U.C.』
そんなこんなで、ダブりカード7000枚をゲット。
最後のプログレスモード挑戦となりました。
テーマはシナリオ重視で高性能キャラ。要は趣味での作成です(^^;

性格・温厚、底力持ち、射撃10格闘10防御15機動10CP10NT0でスタート。
1面 ジオン  ザクⅡJ    S70
2面 ジオン  ザクⅡJ    S70
3面 連邦   ジム      S70 「ハイチャージ」取得
4面 エゥーゴ ジム      S70
5面 エゥーゴ ハイザック連邦 S70
6面 エゥーゴ シャアザク   S70 「高速戦闘」取得
7面 連邦   リガズィ    S70 「意識拡大」取得
8面 新連邦  ジム      S70
9面 新連邦  F90V    S70
10面 海賊  キュベレイⅡ赤 S60 「オーラ」「+新連邦」取得
射撃50、格闘50、防御43、機動50、CP50、NT50。
「底力」「ハイチャージ」「高速戦闘」「オーラ」「+新連邦」「意識拡大」
頑張ったけれど、これが手一杯。
防御を45にして、+新連邦の代わりに不屈が欲しかったが… まぁ、しゃあない。

ジオン2面のザクⅡJでのクリアは厳しかったです。
ザクだとカードが集まらないので、70AP行かないし…
シャアザクやジムだと余裕なんだけれど、やっぱりザクでしょということで頑張りました。
コツは至近距離でLV3射撃のザクバズーカを当てること。
上手くやれば4~5体ほど一気に倒せます。距離が空くとサッパリ当たらないので注意。
R1射撃のクラッカーで動きを止めればわりと成功すると思う。けど運頼みなのは確か。
すげー頑張った。誰か褒めてくれ(笑)

エゥーゴ4面でのジムクリアも難しい方。
ジムⅡを使っても同じだけれども、とにかくカードが出ないので、AP70が難しい。
コツは3体同時に降下してくるハイザックを同時に倒すのは勿論だが、
シャトル付近で一体降下してくる敵も上空の敵と一緒にロックオンして撃墜すること。
要は降下してきてから射程に入れてはダメということです。
シャトルから少し距離を取って上空を眺めながら、降下時にマルチロックして攻撃。
アッシマーは動きが単純なんで慣れれば何てことはない。スナイプショットが決まれば楽勝。

エゥーゴ5面はジムで頑張ったけれどもA65が最高でSランクまで行かず。
GP01フルバーニアンでSランク取ったことがあったけれども、
上がる能力値が機動性以外はいまひとつ。
ここでSランクを狙うにはハイザックしかないという結論に達しました。
どうやらサクセスフルボーナスの条件は時間みたいだけれども、
ポイントとしてはコロニーレーザー発射前にジオを撤退に追い込むこと、これで1万点。
あとはアレキサンドリアやハイザック・マラサイを落としていれば戦闘が早期に終了。
ハイザックの良さはR1射撃でビームライフル3連射、CPで弾頭ミサイルと武器が充実。
チャージ中でも突っ込んでくるジオを余裕で撃退できる武器があるのは大きいです。
Sランクにこだわらないならば、ジムでもOK。
ジオは最初にスナイプショットを決めて、ダウンに持ち込めばこっちのもの。
接近してLV2射撃で再びダウンさせ、近接格闘のタメ、切り付けようとすると逃げるので、
斜めに飛んでいる場合はチャージ、後方に下がっている場合はスナイプショットで。
スナイプショットがある分だけ、ジムⅡよりもジムの方が楽かもしんない。

エゥーゴ6面はジムでもいいけれど、シャアザクが一番楽、「高速戦闘」も欲しいし。
ザクⅢやキュベレイⅡにはチャージキックが有効。
CP・NT値を上げておけば、ほぼ無尽蔵に使えるので、一撃必殺に便利。
特にザクⅢはネェルアーガマに気を取られていることが多いだけにわりと簡単に沈む。

連邦7面は「意識拡大」が欲しいためのリガズィ。
「直撃」辺りで我慢し、ジムⅡ辺りを使っておけば、もう少し能力上がったはず…

新連邦8面はベルガギロスにばかり気を取られていると、デナンゾンの攻撃を受けちゃうので、
LV3射撃でベルガギロスを追いかけながら掃討しておくべき。
意識拡大を使えばスローになるので、一度にたくさん落とせる。

新連邦9面は新型を持ってきたのに、新型に乗らないのはダメだろうということでF90V。
ここもハイザック辺りで代用しておけば、もう少し能力上がったはず。

10面は「オーラ」欲しさにキュベレイMKⅡプルツーを使用。
当然前回キャラが使用していることが条件。
まぁ、でもカードが出ない出ない。3枚で精一杯…
「パワーカスタム」があれば、LV1のハンドライフルで2体倒せるので、
運がよければもう少し稼げるかもしれませんが… 厳しすぎ。

自分の中の脳内年表では、ジオン参戦でザクを駆り、終戦とともに月へと逃亡。
逃亡後、アナハイムのテストパイロットやっていた関係で、デラーズ戦争は連邦側へ。
ティターンズが結成されるも、元ジオンということで参加せずにエゥーゴへ。
ネオジオン戦争では主力パイロットとしてリガズィで活躍という脳内年表。
ちなみに結婚相手はシャーリーでした。

2010年01月13日

やっとかっと

先日購入した『HD103SJ』にHDDを交換しました。
今まで使っていたのが『WD1500ADFD』で、SATA1.5であるものの、
1万回転仕様だったので、起動スピードは若干落ちるかなという感はあります。
起動後のガジェット内のI-O DriveCenterや
ATI Catalystの起動に少し時間がかかっている印象です。
まぁ、体感的にほんの少しではありますが。
でもそれ以上に転送速度が上がったのがはっきりと分かり、音も静か。
容量も150Gから1TBに増えましたし、全般的にはいい感じではないですかね。
あとはメーカーの印象から心配される耐久性でしょうか。
こちらは小まめにバックアップを取りながら様子を見るつもり。


◆ニュースネタ 成人の日
特にこれといった話題があるわけでもないけれど、あと何回成人の日は行われるのでしょうか。
以前に18歳への成人年齢引き下げがニュースになりましたが、
あれはもうある程度決まっている話とも言えるわけで(国民投票法が既に想定済み)、
民主党政権がどういう方針なのかは分かりませんが、
18歳成人は時間の問題といっても過言ではないかもしれません。
仮にそうなった時、成人式をやる意味があるのか、と。
高校進学率の高い現在で、時期的にはセンター試験直前、誰も参加しないのは目に見えてます。
そういう意味では、成人式ももう終わりなのかなぁという妙な感慨が出てきます。
19歳以下の方々には残り少ない成人式を有意義に過ごしてもらいたいです。

ん? でもそうなると、成人の日の休みもなくなるんだろうか。
それとも名前を変えて残るのか。第2月曜祝日という辺りがどうでも良さが出てきちゃいますね…
あーもうこうなったら毎月第2月曜か第3月曜は毎月休みにしようぜ(爆)


◆ゲームの話 『機動戦士ガンダム CLIMAX U.C.』
以前、ダブりカードを集めるなら、Extra中級の『鋼鉄の要塞』が良いと書きましたが、
クインマンサによるカード収集は作業になりがちで面白みを欠く欠点があります。
今回は面白みもあり、さらにカードもガッポガッポの方法が見つかったのでご紹介。

まず、プログレスモードでこんな感じのキャラクターを作ってください。
「ハイチャージ」「搭乗+連邦」「幸運」「かく乱」、射撃・CP・NT値は50。
「かく乱」と「幸運」は絶対に必須。「ハイチャージ」「搭乗+連邦」が便利。
あとは「パワーカスタム」「魅惑」「高速戦闘」が候補ですが、どれでもいいです。
「索敵」はむしろ不要。あまり遠くまで射程に入れるとコンボが成立しにくいので。

そして、Extra中級の『大は小をかねる』を1度クリアし、
そのキャラクターを使い、ジェガンに乗せます。
そして、敵が溜まってきたらアクティブスキル「かく乱」を使用。
するとデナンゾンの足が速いので、一斉に敵が1箇所に集中してくれます。
そうすると、一度に9台以上倒せたりするので、カードがガッポガッポ。
1回クリアで80枚以上は稼げます。
時間との効率性を考えれば、『鋼鉄の要塞』ですが、飽きてきたら試す価値があるかも。

2010年01月06日

本当にデフレなのか?

秋口は家電を中心に多少値下がりした感はあったものの、
年末年始は全体的にサッパリでしたなぁ…
デフレに再突入したというのは本当なのでしょうか。

綿密にどう計算しているかは知りませんが、
1つの方法としては広告の価格を中心に商品の平均価格を算出するそうですが、
これって消費者物価を正しく表示していることにはなりませんよね?
まぁ、某鳩のマークの大手スーパーのように、
たいして安くないのに広告にボーンと価格を出してるところもありますが、
多くは安い目玉商品を表示して、お客に来てもらおうとするでしょう。
そうすると、実際に店頭に表示してある価格のうち、安いものばかりが選ばれることになり、
実際の消費者の感覚と一致しているのかどうかと考えると微妙な感じがしちゃいます。

ただ、店側からすれば、商品が売れていない感覚はやっぱりあるでしょう。
買い物をしている時に、他の人の買っている商品を見てみると、
中には大量に買い込んでいる人もいますが、
高齢者を中心に特価品の安い商品のみを購入している人が多くなってます。
昔なら、さすがにそれだけじゃ悪いだろうということで、
他の商品も買い込んでいたものですが、今は特価品の安い商品のみに。
1000円以上お買い上げで卵1パック38円のセールよりも、
金額制限はないけれど卵1パック98円のセールの方が人気あるように思えます。
デフレというよりは、消費者選択がシビアになっている、それが実情でしょう。
結果として安い商品をより安く提供せざるを得ないとなり、
それがデフレと言われている理由だと思われます。

消費者選択という意味では家電製品の方がシビアで、
今は購入前に価格comなりネットで情報収集する人が大半でしょう。
店員のセールストークを聞き流し、シビアに選択する消費者が増えてると思います。
結果として、消費者はより安い商品へと流れるか、より品質の良い商品へと流れるか、
そのバランスをいかに取るのか、そうなってきています。
家電製品なんかはより顕著で、ある意味では安くしているものは何かしら問題があるもの、
勿論、例外もありますが、品質のいいものを安く提供している感じではないです。
それは別にデフレでも何でもなくて、正常な姿なのではないでしょうか。

21世紀は持続可能な社会を目指しているわけですから、
むしろ、こういった賢い消費者選択というのは尊重されてしかるべきだと考えます。
確かに、こういった消費行動は大量生産大量消費時代からみれば、
デフレ以外の何ものでもないかもしれませんが、
現在の傾向から言えば、当然の行動と言えるかもしれません。
そう考えると、デフレというのは単なる嘆きの叫びに過ぎず、
実体経済を反映していないように思えてきます。
安い商品の提供が無理ならば、品質のいいもので勝負する努力が必要なのではないでしょうか。
まぁ、当たり前のことではあるのですが。
でも実際にデフレを理由に賃金据え置きや削減、リストラをするところもあるだろうし、
また本末転倒なことを繰り返すんじゃないかな~という雰囲気に満ちています。
金がなけりゃ買えないっつーの。


◆年始のお買い物
結局、サムスンのHDD『HD103SJ』しか買いませんでした…
まぁ、こちらのHDDもまだ取り付けてなかったりしますが。
フォーマットやコピーはしたんだけどね。年末に怠ったデータ整理が進んでなくて…
現在の所はシステムドライブとして使う予定。
情報どおり、数値的には速い方ではあったけれども、
体感としてどうかは分からないので、取り付けてみたら、また感想を。

2010年01月03日

箱根駅伝は東洋大が連覇

往路・復路ともに予定通りとも言える快走にて優勝。
復路優勝こそなりませんでしたが、今年は東洋大の完勝でしたね。
5区の柏原選手は言うまでもなく、その他の選手も安定した走りで上位をキープ、
卒なく走りながら5区で一気に抜け出して勝ったという形でしょうか。
やっぱり箱根は山登りと山下りですなぁ。
柏原選手が5区を走り続ける限り、東洋大の黄金時代は堅いように思えてきます。

2位は復路優勝を飾った駒澤大学。往路は少し出遅れたものの、復路で挽回。
王者・駒沢の復活を印象付ける復路でしたね。
3位は山梨学院大。最近は外国人留学生頼みなところがありましたが、
各選手が粘り強く走るようになって上位をキープ、強くなってきました。
4位は中大。大砲不在と言われながらも、山登り・山下りで挽回して上位入り。
ここ数年はシード落ち危うしという状況が続いていただけに、久々の躍進となりました。
5位・東農大、6位・城西大、8位・青山学院大が予選会から勝ち上がりシードゲット。
各校のレベルの差が縮まっていることを印象付けてくれます。

逆に往路4区までトップをキープしていた明治大は10位に終わってしまいました。
全日本大学駅伝でも頑張っていたので、往路の結果はさほど驚きはしませんでしたが、
それだけで終わってしまったのは残念。
それでも一歩一歩段階を踏んでいるので、来年以降に期待でしょうか。
優勝候補と目されていた早稲田大は7位に終わってしまいました。
山登り・山下りでブレーキがかっちゃいましたね…
実力あるランナーを揃えても、箱根は山で決まってしまうということでしょう。

あと驚いたのは佐久長聖高出身の1年生ランナー4人ですよね。
2区で東海大・村澤選手が区間2位、3区で早稲田大・平賀選手が区間4位、
4区で中大・佐々木選手が区間4位、6区で駒沢大・千葉選手が区間賞。
いずれも1年生ながら上位入り。去年の佐久長聖って凄かったんですね。
まぁ、毎年凄いんだろうけれども、ここまで揃ってるのも見事ですわ。
来年以降はこの佐久長聖出身の選手達がどれだけ成長し、
箱根路を盛り上げてくれるかに注目したいですね。

2010年01月01日

謹賀新年

新年、明けましておめでとうございます。
本年も細々とサイト運営を行っていきますので、
長い目で見守ってくださいますようお願いいたします(^^;

新年ということで 初売りセールを期待してんだけれども、地元は特に安いのがない…
家電製品というか、PC関連製品の話ですがね。
2月ぐらいまで待つ必要があるかなぁ…
アスキーJPの記事だとWDのEARS15が1万円割れみたいだし、もう少し待てということか。
しかし、元日から開店の店が増えましたね。
もはや三が日はお休みというのは時代遅れかの如く。
やっぱり1日ぐらいはゆっくりと~と思わなくもなし。

特に今日は何をしたということもなく、
本読んでゲームして本読んでゲームして運動してのサイクルで一日が終了。
まぁ、元日だからといっても特に変わったことすることもなく、
日々の延長を生きている感じです。
明日は箱根駅伝かぁ。ずっと見ていられるほど暇じゃないけど、ちょくちょく見る予定。謹賀新年

新年、明けましておめでとうございます。
本年も細々とサイト運営を行っていきますので、
長い目で見守ってくださいますようお願いいたします(^^;

新年ということで 初売りセールを期待してんだけれども、地元は特に安いのがない…
家電製品というか、PC関連製品の話ですがね。
2月ぐらいまで待つ必要があるかなぁ…
アスキーJPの記事だとWDのEARS15が1万円割れみたいだし、もう少し待てということか。
しかし、元日から開店の店が増えましたね。
もはや三が日はお休みというのは時代遅れかの如く。
やっぱり1日ぐらいはゆっくりと~と思わなくもなし。

特に今日は何をしたということもなく、
本読んでゲームして本読んでゲームして運動してのサイクルで一日が終了。
まぁ、元日だからといっても特に変わったことすることもなく、
日々の延長を生きている感じです。
明日は箱根駅伝かぁ。ずっと見ていられるほど暇じゃないけど、ちょくちょく見る予定。

2009年12月31日

トラトラトラ

なんか寅年は荒れるらしい。いきなり荒れた天気からスタートですね、幸先いいかも。

なんとなくJALが鳩山政権を潰す雰囲気が出てきました。
日本政策投資銀行が融資拡大に応じたとのこと。
私も詳しいことは知りませんが、政府系金融機関から民営化となるも、
見直し論が強まり、政府の株式売却は一時ストップとなっていますから、
JALの再建が失敗すれば、結果的に国に帰ってくる可能性が。
普天間や贈与税云々は大きな政治問題ではなく、本当の問題はJAL。
もう少しこちらの報道を増やして欲しいところです。
つーか、もっと世論の圧力かけないとダメじゃなかろうか、JALは。


◆TVネタ 紅白歌合戦
祝、水樹奈々ちゃん、紅白出場おめでとう~
でも、なんか出番は一瞬で終わっちゃった感じがした… まぁ、しゃーないか。
出番が来るまでは何だかこちらの方がドキドキしてしまうぐらい。
親心みたいな感じで、失敗しないようにと凄く不安な気持ちでした(^^;
まぁ、終わってみれば、堂々としたステージでしたから、
初めての夢舞台にしては良かったんじゃないでしょうか。
淡い水色のドレスも綺麗だったし。夢が叶って本当に良かったですね。

全部を見ていたわけではないので、分かりませんが、
他に出番があったのは坂本冬美さんの時ぐらいでしょうか。
しかし、この場面はなぁ… カメラマンが奈々ちゃんを映したのは失敗だったかと。
そういう指示だったのか、自発的だったのか分かりませんが、
リズムに乗るように首を左右に傾けていたのは…
いや、他の曲なら何ら問題はなかったんですが。
歌ってたのが『また君に恋してる』、ビリー・バンバンのカバー曲だったのが…
昔の曲を知らない人でも、つい最近、CMソングで使われていたので、
聴いたことのある人は多いかと思います。
検索すると、YouTubeでもすぐに出てくるし。
曲調は単調なんだけれども、それだけに味が必要になるというか、
技術ではない何か、味付けがすごく大事な曲という感じを受けます。
あの歌の上手い坂本冬美さんでも、その味面では7~8割ぐらいしか出てない感じもします。
リズムに乗る曲ではなく、味わう歌だけに、あれだけ派手に首を左右に傾けてたのは、
歌のイメージと合っていたのかなぁと思わなくもなりません。
まぁ、他の人がどう思っていたか知りませんが。
嬉しいイけど、カメラマン、そんなに映すなと思ってた(苦笑)

そういう意味では、今回の紅白出場は夢が叶ったと同時に、
新たな課題を見つけることになったのではないでしょうか。
足りないと感じていたものが、ズバリこれなんですよね。
歌う技術とかではない“何か”、心の奥底に染み渡る情感のようなものが足りない。
『深愛』は演歌調が入り、今までよりは情感が入っている方ですが、まだ足りない。
その“何か”を今回の紅白出場から身につけ、
さらにアーティストとして一回り大きくなって欲しいです。


しかし、今回の紅白は非常に全体的にアレだったな。
美川憲一・小林幸子のアレはなんだ。ふざけんなよ、おい、ってのが本音。
美川憲一のアレはマーラか。小林幸子のアレは大仏か。
せんとくんがユルキャラで結果的に許されたのもアレだけれども、
それ以上に2人の衣装とパフォーマンスはアレだろうに。侮辱してんのか、オラ。
手塚治虫の『ブッダ』に感銘を受けた自分にとっては目の毒以外の何物でもありませんでした。
あれはタブーだろうに。心の中にある何かをズタズタに引き裂こうとするアレはもう…
そういったタブーも分からなくなりつつある日本はもうダメぽと思った大晦日の夜でした。
やっぱり寅年は前途多難だな…


そんなこんなで、いきなり不安を煽る今年最後の日記でしたが、
皆さん、良いお年を~ たくましくイキロ。

2009年12月30日

今年も

終わりだというのに、まだそんな気がしていない自分は末期…
なんとなくタイミングが悪いというか区切りが悪いというか、
そんな感じで掃除のタイミングも逃しちゃってるのが微妙。
正月明けにPCを含めた整備をしようかなぁと思ってます。


◆プロ野球 ライオンズネタ 新外国人選手を獲得
ロッテを自由契約となったシコースキー投手とブラウン外野手の入団が決まった模様です。
ブラウン外野手の獲得によりラフォレスト選手の獲得はなくなった模様。
ブラウン外野手がどれだけやれるのか。
まぁ、例え外れたとしても今年以下になることはないから、底上げにはなるでしょうが。
左の長距離砲が不可欠なだけに当たることを期待したいです。

シコースキー投手は獲得を希望していただけに朗報となりました。
速球派のリリーフがもう1枚欲しかったですしね。
グラマン投手の回復具合も分かりませんし、良い補強になったのではないでしょうか。
とはいえ、日本人のリリーフ投手にもっとしっかりしてもらいたいところ。

契約更改は涌井投手と中島選手がサインしたものの、片岡・GG佐藤・細川選手はまだ。
選手の気持ちも分かりますが、ライオンズにとってBクラスはやっぱ屈辱なわけで、
大幅昇給とはやっぱいかないよなぁと。
特に片岡選手と細川選手は戦犯と言ってもいいようなシーズンでしたし…
折れるしかないのかなぁと思ったりもします。
ただ、細川選手の場合は公傷が微妙なだけに、折り合いが難しい面も。
昨年の日本シリーズでの故障が長引き、WBCに備えて調整するも上手くいかず、
開幕直後に少し無理をした結果、故障が長引く結果に。
最終的には行けると判断した本人の問題なのでしょうが、
状況が無理をさせたとも言えるわけで、多少無理してでも止めるべきだったのかなとも。
少なくとも開幕直後から4月にかけての間で止めるチャンスはあったはず。
そう考えると、公傷の考慮も必要なのかなぁとも思いますが微妙ですよね。


◆ゲームの話 機動戦士ガンダムCLIMAX U.C.
何度となくプレイして、ようやくゲームを進めるコツを掴みました。
そんなわけで、攻略…というわけでもないけれど、プレイリポートみたいなものを。

ゲームを始めてチュートリアルを行い、操作性を覚えたら、まずはクロニクルモードへ。
練習をするにしてもチュートリアルの上級編では物足りないし、
フリープレイするにはクロニクルモードのステージクリアが前提なので、
とりあえずカミーユ編の1面ぐらいはクリアしておいて、
そこでマシンテスト等を行って練習するといい感じ。
カミーユ1面は格闘戦を含めた良い練習になるんで。

クロニクルモードを全てクリアしたら、いよいよプログレスモードへ。
開始直後のプレイヤーエディットは、カードのダブり具合で初期能力が+1されるけれど、
この時点ではカードはそれほど溜まっておらず、多くて100~299ぐらいだろうから、
ボーナスポイントは+1あるかないか程度、気にすることはなし。
階級は曹長か少尉か。ボーナスポイントが増えてくると、中尉も出てくるが。
良いMSに乗りたいならば、少尉がいいけれど、慣れてる人はあまり関係ないので気にしなくても可。
ジオン1面でシャアザクや連邦3面でフルバーニアンが使いたいなら、少尉以上で。
特殊能力の取得はランダムで、熱血が気合、冷静が索敵、温厚が底力。
一番楽なのは冷静・索敵持ちで、連邦・連邦・ティターンズ・エゥーゴ・ネオジオン・連邦コース。
ちなみに、直前にクリアしたキャラ1人が使用したMSは最初から使用可能になります。
ですので、シャア専用ザクやジムⅡ連邦軍仕様はできるだけ使い続けたい所。

そんな感じで、ボーナスポイントなしの1回目の私の戦歴。
1面 ジオン  ザクⅡF  Aランク65P
2面 ジオン  シャアザク Aランク65P
3面 連邦   ジム    Aランク60P
4面 エゥーゴ ジムⅡ  Sランク70P
5面 エゥーゴ ジム    Aランク60P
6面 エゥーゴ ジム    Aランク65P
7面 連邦   リガズィ  Sランク70P
8面 新連邦  リガズィ Sランク70P
9面 新連邦  F90V  Sランク70P
10面?    F91    Sランク65P

ザクⅡFはマルチロック武器がないものの、ジムよりも攻撃力があるので使えます。
R1クラッカーで相手の動きを抑え、マシンガンやバズーカで削るのが基本。
ガンダムやジムに対してはマシンガンが有効なので、それほど苦労は無いはず。
1面のコツはバズーカで固定砲台を破壊してカードをゲットしつつ、
ジムを掃討しながら中央上の大型固定砲台を目指す。
するとガンダムが登場するので、クラッカーで動きを抑え、マシンガンで迎撃。
倒した後、大型固定砲台は無視し、周りの固定砲台を倒し、カードをゲット。
残りのジムを倒した時点でガウが1機も撃墜されてないと増援登場。
ガンキャノンを潰し、南側の固定砲台を潰してカードをゲットし、
大型固定砲台を倒せば高いポイントを稼げるはず。
ガウの落下は固定砲台をできるだけ倒す以外はランダム要素が強いので、
序盤で撃墜されるようなら、リトライすべき。

シャア専用ザクは「高速戦闘」のスキルを持っているので、1度は使うべき。
連邦側ならGP01フルバーニアンが使えるけれども、ポイントを考えるとシャアザク。
まぁ、格闘能力やニュータイプ能力を気にしないなら、フルバーニアンの方がいいけれど。
LV2射撃でマルチロック射撃可能だし。
2面のコツはサラミスをさっさと潰し、ジムをマルチロック射撃で撃墜。
バニングのジムが出てきたら追尾して射撃で倒す。
サラミスを全部倒すとクリアとなるので、3つぐらい倒したら、ジムを掃討。
タイムが3分を超えたら、残りのサラミスを倒してクリア。
ザクⅡF等でサラミスを倒すコツは後ろからエンジン付近を攻撃すること、比較的落ち易い。

3面のケンプファーは動きが速く、慣れていないとジムでは厳しいかもしんない。
スナイプショットが当たってくれれば、比較的楽に倒せるけれど、
自分より上にいると当たらないので注意。斬ってきたときなど同じ高さにいる時に使うべき。
最初はかなり厳しいけれども、慣れてくると攻撃のために動きが止まる瞬間があるので、
そこで一気にライフル攻撃で相手の行動を抑えるようにすれば比較的楽に倒せる。
ジムカスタムやフルバーニアンならば楽に倒せるかと思う。

4面は最初に空中にいるハイザック隊をLV2以上の射撃で4体ぐらい倒した後、
シャトル付近にハイザックが降下してくるので、シャトル前の敵はサーベルで斬り、
3台以上まとまっているハイザックはLV3のマルチロック射撃でまとめて倒す。
この間は上空のハイザックは無視していていい。
アッシマーは射撃のパターンが単調なんで、慣れれば楽勝。慣れないと鬼だが。
バーニア移動左2秒、バーニア移動右2秒、逆に1秒ずつが回避の基本。
ジムⅡはかなりの高性能。たぶんMk-2や百式よりも扱いやすいんじゃなかろうか。
LV2射撃ジャストショットは5連射、LV3射撃は10連射以上で強い。
スキル「幸運」も手に入れることができるので、1度は使っておきたいMS。
ジムでダメならジムⅡを使うのが基本戦略。
エゥーゴ仕様よりも連邦軍ジムⅡがいいので(格闘が1減、CP1増)、使い続けるならばそちらで。

5面は難しい。Sランクはかなり厳しい。
フルバーニアンでもダメだった。F90Vでようやく取れたぐらい。なに、この鬼仕様。
サクセスボーナス条件がよく分からない。
1つはコロニーレーザー発射前にジオを撤退させること(これがかなり厳しい)、
他にも条件があるみたい、たぶんジオ登場前に敵の一定数撃破だと思う。
敵戦艦を落としたほうがいいのかはよく分からない。余裕があれば。
Sランクの条件が厳しいので、ジオは無視しておいてOK。他の敵を倒してポイント稼ぎ。
ただ、ジオの隠し武器?メガ粒子砲や近接格闘は鬼のような強さなので、
(クロニクルモードの時は最弱なのに…)
できるだけ視界に入れて回避しつつ回りの敵を倒すのがコツ。
百式など火力のあるMSなら突っ込んできてもらった方が楽だけど。たぶん一発KO。

6面で百式は絶対に使っちゃいけない。ビーチャが出撃してくれなくなるんで。
コツはネェルアーガマ出現後は敵がそこへ集中し出すので、周囲の敵を排除。
あまり火力のあるMSで戦うと、ネェルアーガマまでダメージを与えちゃうので、
ジムやジムⅡといったMSの方が楽に戦えるかもしれない。
ザクⅢやキュベレイ量産型はは多少のダメージに目を瞑り、近接格闘でさっさと倒すべき。
Sランクは厳しいけれど、不可能ではないはず。
ネェルアーガマのダメージが少なければ、サクセスボーナスも増えるはず。

7面はリガズィなら楽勝。
スキル「意識拡大」が取得可能だし、射撃・機動性が大幅アップなので、
格闘・防御が無視な人はジムⅡよりもリガズィの方がいいと思う。BWSはさっさと解除。
リガズィはマルチロック武器はないのだけれど、L1射撃で3連射、
L3射撃で10連射放つので、下手なマルチロック武器よりも強い。
ヤクトドーガもL3射撃が比較的当たるので、特に問題はないかと。
問題はその次のギラドーガの山。逃げてL3射撃の繰り返しで対処。

8面はF90Vを使えばいいと思うけれど、ポイント欲しければリガズィで。
ただし、ベルガダラスにはL3射撃が当たり難いので、意識拡大は必須。
ないなら、おとなしくF90Vを使っておこう。
ザコはLV1射撃ジャストショットのマルチロック攻撃で、
ボスはLV3射撃のヴェスバーで。
9面はベルガダラス・ベルガギロスが出てくるので、F90Vがベター。
10面は1~9面の平均Aランク以上の追加ステージ。とにかくガンバル。
X3が当然強いけれど、ポイントを考えると、
射撃重視のX2やF91の方がいいかもしれない。


そんなこんなで、1回目はこんな感じのキャラクターが完成しました。
射撃50、格闘25、防御40、機動性50、CP41、NT36。
「底力」「ハイチャージ」「高速戦闘」「判断力」「幸運」「意識拡大」
「ハイチャージ」は1面クリア後にでも取ったほうがいい。
高速戦闘や判断力・幸運はお任せ。個人的には4面クリア後ぐらいでいいと思う。
キャラは女・水樹奈々声。「必殺なんとかかんとか~」

そんでもって、プログレスモードで作ったキャラを使い、エキストラモードへ挑戦。
エキストラ中級の「鋼鉄の要塞」がカードを稼ぎやすいので、
νガンダムやF91でダブりを貯めると良い感じ。
500枚ぐらいは楽に貯まると思うので、
そうなればプログレスモードでボーナスポイント+3が付き、
今度はそれを利用して、プログレスモードでカード稼ぎ専用キャラを作成します。

以下は追記へ。

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2009年12月23日

クリスマス・プレゼント

枕元に1500円置いておいたら、翌朝、ゲームソフト5本のプレゼントが!?
中身を見ると、『スーパーロボット大戦IMPACT』『スーパーロボット大戦MX』
『スーパーロボット大戦スクランブルコマンダー』『A.C.E2』
『機動戦士ガンダムCLIMAX U.C』でした。
…どんだけロボット好きなんだよ、サンタさん(笑)

そんなこんなで、PS2ゲームソフトの古いものは叩き売り状態。
懐かしさがあれば別だけど、さすがに今の時代にファミコンのゲームはできないけれど、
PS2ぐらいのレベルならば十分に遊べるものが300円とかで買えちゃうわけで、
安くなってた1000円未満のゲームを選んだらこんな感じになってた(^^;
ほぼ売却のみで溜まってたポイントを使って1500円ちょっと。満足、満足。

とりあえずスパロボ系は置いておいて、今は『CLIMAX U.C』をやってます。
コンセプトとしてはカプコン開発の連邦VSジオンシリーズと似てるんだけれども、
UCの方が難しいです。最初、鬼かと思った(苦笑)
でも慣れてくると、ロックオンの切り替えや意図的なロックオン外し、
ベストショットのタイミング、レーダーの見方を覚えてくるんで、
いつの間にか連邦VSジオンシリーズよりも楽に戦えてたりします。
まぁ、コンピュータの動きが単純と言えば単純だからかもしれんけど。
期待していたプログレスモードはなかなかに面白いけれども、ちょっと勿体無い印象。
オリジナルキャラクターを育てられるのは非常にいい感じ。
ただ最初の男主人公が完全な捨てキャラ(継承キャラ)になっちゃうのはどうかと。
親子2代で戦えるのなら、親の方も使えるようにして欲しかったかと。
名前変更できたりとか、すればさらに愛着が沸くんだが。面白いだけに勿体無い。
ストーリーモードは分量の関係か、時間の流れがやや飛び飛び。
ストーリーをじっくり楽しむなら、連邦VSジオンシリーズの方がいいかなぁ。
カード集めのやや作業チックな感じがしちゃう。

プログレスモードは、結婚相手になるオペレーターの声が堀江由衣、
パイロットの方の声が能登麻美子と微妙に豪華。
最初はオペレーターだったけれど、パイロットのクーデレ萌え。
ちなみに第二世代のパイロットの一人の声が水樹奈々。もうどうせよと。


◆政治ネタ 鳩山首相が決断、暫定税率は暫定維持、子ども手当は所得制限なし
極めて常識的な判断ではないでしょうか。
子ども手当の所得制限なしは制度の趣旨が何にあるのかですよね。
私のイメージでは「子ども」に対して、子どもを養育することに対する支援と考えれば、
子どものいる家庭に等しく支援するというのは制度趣旨に適ってるのではないでしょうか。
当初の試算では所得制限されるのは1%だって話だったし、
面倒な手間かけるよりは良かったんじゃないでしょうかね。
まぁ、財源の問題だとか、所得再分配の問題もあるので、
私は来年後半にも所得税の累進税率の引き上げをすべきだと考えますが、どうしますか。

暫定税率はとりあえず維持、将来的に廃止で環境税へ切り替えというのも無難な判断。
ガソリンが高値の時ならいざ知らず、現状で下げるメリットは思いつきません。
鳩山政権は環境に対する意識が高いですし、ガソリンに対する課税はある意味当然。
廃止にすると、地方財源分とかも考慮せざるを得なくなりますし、
あまりにも仕事が増えすぎちゃうなら、そのまんまが無難かなぁと思います。
付け加えるなら、新しいエネルギーへの支援策、
例えばガソリンスタンドに代わる電気スタンドや水素スタンドへの優遇措置、
財政出動が難しいというならば、電気・水素燃料への課税は当面なし、
消費税も取らないとかすれば、エネルギー転換も進んでいくのではないかと。
まだ電気自動車や水素自動車が普及価格帯になってませんが、
インフラがないと広まらないし、ぼちぼちインフラ整備も必要かと思います。

あと自民党ウザイ。
暫定税率の廃止で文句言うなら分かるけれど、
継続で文句言うのが意味ワカラン。
公約違反か知らんが、暫定税率を始めて暫定に税金を取り続け、
国民がガソリン高値で苦しんでる時にも血も涙も無く維持した奴らに言われたくない。
もはや過去のことを水に流すがごとくにアホな批判を繰り返すのが見苦しすぎる。
前政権は選挙内閣ですぐに選挙するための内閣って話じゃなかったっけ?
契約と考えても定期約款が変わるのなんてよくあることだし、
問題の無い範囲ならいいんじゃねーのとか思うが。
そこまで深刻に考えてる人間が実際にどれだけいるんだろうか。

鳩山内閣の閣内不一致の状況は今日も変わってないみたいだけれども、
でも考えてみると、今までは水面下で官僚が言い争っていて、
まるで大臣は首相の犬が如くに仲良し内閣やってた方が異常なんだよね。
各省庁の行政トップは大臣であって、総理大臣ではないのだから、
大臣が省庁を代表して発言をするのは、政治家主導であると言えるし、
また、国民にとっても省庁の対立構造が見えて、分かりやすいと思うのだが。
だって議院内閣制ってのはそういうものでしょ?
そういう所が頭が凝り固まってる報道してんなと思う理由ですかね。
今までの自民党政治が普通だったんじゃない。異常だったんだよ。


◆政治ネタっぽい何か 景気対策
よく「貧乏人がお金を使うのも、金持ちが使うのも一緒」ということで、
所得税の累進課税を止めて、お金のある人にお金を使わせて景気浮揚を図る、
みたいなことが言われますが、私はそれって何か違うんじゃないかと思います。
200年前ならそれでもいいんでしょうが… 今の時代は当てはまらないよなぁと。

例えば、宝くじが当たって3億円を手にしたら、あなたはどう使いますか?
おそらく、3億円を丸々使う人は少ないでしょう。
まぁ、あぶく銭だから最初からないものとしてパーッと使うのもありでしょうが、
半分以上の人は一部のお金を貯金か投資に回すのではないでしょうか。
そういう考えの時、全ての人が持てる資金を貯金か投資に回し、
消費を最低限に切り詰めたとするなら、市場は投資で活気を得るものの、
商品を作ってもみんな投資に目が行って物が売れないので供給過多となり、
企業倒産、投資もパー、お金がなくなったよ~となっちゃいます。

それは極端な話としても、投資をしようと考えたとき、
慣れていないとリスクが高くて躊躇しますが、投資が上手ければ、
日本の企業に投資するよりも経済成長率の高い新興国へ投資しますよね。
そうやって儲けたとしても、その人はウハウハでしょうが、
日本国内では投資が循環しないので投資の効果は限定的に終わっちゃいます。

お金持ちは最初から金持ちの人はいざ知らず、
一般にお金儲けの上手い人達でしょうから、儲かったお金は新たな投資に回すわけで、
その投資先はもちろん利回りのいい海外市場へ目が向くんじゃないでしょうか。
つまり、お金持ちがお金を儲けても、あまり国内市場で消費行動として反映されないから、
国内景気は向上しないと。せいぜい儲かった企業の設備投資程度。
だから景気浮揚は一定期間ごとにしかならず、不況感から抜け出せないんじゃないかと。

本気で景気対策するなら、金持ちから金を奪って貧乏人に配る方が効果ある気がします。
そう考えると、麻生内閣の定額給付金の発想は悪くなかったのかなぁとも。
まぁ、金持ちから奪ってないんで、財政赤字が拡大するだけになっちゃいましたが。
結局、いくら投資によって企業に体力が出たところで、
消費が活発化しなければ景気への影響力は少ないわけですし。
でもお金を配るだけじゃ使い道を特定できないから、海外旅行に使うかもしれないし、
貯金や投資に回しちゃうかもしれない。
となると、商品券のようなものになるけれど、その発行自体が手間。
つーことで、エコポイントみたいな制度とくっつけて、
金持ちから横取りした現金を配って、国内の協賛店で消費したらポイントを付与、
そのポイントを協賛店で使用できる形にすれば、効果あるんじゃないかなぁと。
日本人はポイントに弱いし。
それを毎年やれば景気も良くなるんじゃないだろうか。まぁ、金持ちが反対するだろうが。

それは無理だとしても、累進課税のような所得を再分配することの効果は、
再検討される必要があるんじゃないかと思います。

2009年12月18日

伊東沖で地震

伊東市では大きな被害が出てしまったようですが、
震源地との距離がさほど変わらないこちらではあまり揺れませんでした。
夜は震度3ぐらいは揺れましたが… 今朝方の地震は全く感じず。
さらに地震は続くとのことですが… 不安な年末になっちゃってますね…

鳩山政権の支持率が50%を割ったとか。
当初の支持率が70%台と高すぎたんで、あまり気にしてはいませんでしたが、
50%を切っちゃうと、やや人気が落ちてきたのかなと思っちゃいますね。
まだ個人的には評価保留的な感じでありますが、
印象的には低く評価されがちなのかなと見てます。
どうもマスコミ側が今までの自民党政権の評価と同じ評価方法してる気がする。
表層的な政策で騒ぎ立て、中身を評価しないようにも思えます。
まぁ、表層面で問題を抱えてるのはその通りだとは思うけれど。
でも個人的にはこの3ヶ月で評価が下がったのは、
民主党よりも自民党じゃないかと思うんだけれど、他の人はどう見てるんかな。


◆政治ネタ 民主党・鳩山政権発足から3ヶ月
ここまでの評価は… 可もなく不可もなくといった感じでしょうか。
鳩山首相の決断力の無さというか、カラーがないことで、
政権内から色々な意見が噴出し、
当初の予想通りに決定力不足の日本代表みたいになってますが、
政権目標自体はともかく、その中身は概ね達成されているように思えます。

鳩山政権の政策はわりとオーソドックスで、ヨーロッパ型の政策に思えます。
小泉政権を始め、自民党政権はアメリカの方ばかり見てましたから、
社会保障最低国のアメリカを手本とした大量生産大量消費の格差社会構築は
どう考えても将来の日本とは合わないことが目に見えてますからね。
21世紀の世界の潮流が「持続可能な社会」なので、
ヨーロッパ型に舵を切るのは至極当然の政策ではあります。
けれど、それは政権交代なしではできなかった、
いかに自民党が怠けていたのかを痛感する3ヶ月となっています。

この3ヶ月で最も大きな衝撃を受けたのは、
八ツ場ダム中止に代表される公共事業の見直しと事業仕分けですね。
個々の公共事業の中止や事業の見直しの是非はともかくとして、
官僚が地図を広げてここら辺にダムや道路を作ろうと線引きして計画され、
何十年経ってもそれが貫徹されるというワケの分からんシステムが見直され、
一般会計から特別会計へ、特別会計から天下り企業へという資金の流れにストップをかけ、
予算編成システムの抜本的改革に乗り出した意気は高く買います。
ウチの父親がダム建設を行っていたこともあり、公共事業の全てが悪いと思いませんが、
地方の声やニーズを無視した公共事業計画なんて認められるわけがありません。
地方分権促進のためにも、公共事業の中央決定システムに切り込んだことは評価できます。
まぁ、でも根回しがなかったせいか、県知事にも誤解されてるのがアレですが。
知事がアホなのか、マスコミがアホなのか、根回しが下手なのかまでは知らんけど。
歳出削減には特別会計以降の資金の流れを見直さなければならないので、
これまでとは全く異なる表層だけで終わらない事業仕分けの取り組みは高く評価できます。
まぁ、でも審議時間が足りなさ過ぎる気もするけれど。
じっくりと時間をかけて無駄を洗い出す作業が必要な感じです。
その第一弾としては悪くなかったんじゃないでしょうか。
こちらもマスコミの報道が偏ってたりして微妙な感じだった。
たぶん事業仕分けの意味を理解していないマスコミがアホ。

あとはどうでもいいといえばどうでもいい気もするけれど、
国債発行の多さはやっぱり気になっちゃう。
景気対策の中身がどうなのか。効果あんのかなぁ…
財政支出による景気刺激策よりも、持続可能な信頼できる国家財政再建をした方が、
景気回復に結びつくような気もするんだけれども、亀井さんは納得しないだろうな(苦笑)
子ども手当は教育・住宅保障が手薄い日本では導入すべき政策の一つなのは明らか、
今まで導入しなかった自民党を糾弾すべき、
所得制限はなくてもいいけれど、高所得者層の課税方法は考える必要があると思う。
普天間問題は正解だとは思わないものの、決定延期は妥当な判断だったと思う。
年内決着の場合はアメリカの要求を呑まざるを得なかっただろうし。
活路を見出すには時間稼ぎをして、反論の道具を集める必要があるかと。

最終的に鳩山政権の評価が決まるのは来年の参議院選以降の増税議論が出てからかな。
もう増税の議論はせざるを得ない感じでしょう。
やっとかっと節約して補正予算や子ども手当のお金をかき集めたはいいけれど、
景気停滞で税収減で国債発行では増税に踏み切るしかないかと。
このままだと来年の参議院選の揺り戻しも起こらないだろうから、
(自民党の存在感がゼロと化しちゃってるし)
やっぱりその後のことでしょう。
増税議論の開始のタイミングがいつになるのか、それに対して国民はどう反応するのか、
そこが来年の政治の見所でしょうか。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズの契約更改
岸投手と中村剛也選手は大幅増となりましたね。
中村選手の2倍以上8000万円増を考えると、
中島選手のアップ額が少ないようにも思えますが、ベースが2億なので、
5000万円増は十分な評価かなと思います。
この金額でのサインが基本線になってくるでしょうね。

片岡選手と涌井投手は自重しろとしか。
片岡選手の成績は連覇を逃した一因でもありますからね。
盗塁数は素晴らしいけれども、出塁率があまりにも…
このままでは一時の中日・荒木選手のようになっちゃう。
今の出塁率だと1番に置いておけないだけに、球団の評価は正当かと。
ファンの気持ちは減俸もの。でもWBCや盗塁王もあるから恩赦という感じ。
せいぜいあっても500万円の上積み程度でしょう。
チームの主力の自覚、1億円プレーヤーの自覚を持って欲しい。

涌井投手は上を見過ぎ。
ベースが低かったんだからダル・岩隈・杉内投手のようには出せない。
沢村賞を取ったといっても、昨年の岩隈投手のように圧倒的な数字で、
MVPまで持って行かれるほど活躍したわけでもない。
素晴らしい活躍だったことは認めるけれども、
8000万円増の2億到達は十分な評価じゃないでしょうか。
昨年の成績を変更して年俸を上げられるわけじゃないし、
ダル投手らに追いつきたいなら、もう1回沢村賞を取る勢いでないと。
そう考えると、最低希望額は2億4000万円ぐらいなんですかね。
それぐらいならば活躍次第で年俸追いつくことできますし…(出来高とかあるけど)
まぁ、でもチーム内の均衡もあるし、無理なものは無理。
大幅増を狙うなら、3億円の5年契約のように、
球団にとってもメリットが生まれない限り厳しいかと。

つーか、子どもに夢を与えるとはいえ、あんまり金金言うと、
巨額の財政赤字と経済不況に悩む日本だと、複雑な思いも出てきちゃいます。
もう年収1億円以上は累進率45~50%ぐらいに所得税値上げでいいんじゃねとか。
(現行は1800万円以上は一律40%)
消費税値上げの時の議論でそう言われちゃわないように、
年俸に見合う活躍をしてもらいたいですね。

2009年12月13日

呪いのウィルス

昨年か一昨年前に流行したノロウィルスに感染したっぽいです。
父の嘔吐物の処理をしてから2日後、
嘔吐感に見舞われ、嘔吐後には39度まで熱が出てダウンといった感じ。
まぁ、あまり話をしても気持ちのいいものでもありませんから、症状は簡潔めに。

後から調べてみて驚いたことは、
ノロウィルスの場合は消毒にエタノールを使っても無意味だったということです。
塩素系洗剤で消毒を行うのが正しい方法のようです。

感染しちゃったら、我慢せずに吐いた方がマシ。
回復してもしばらくは胃が小さくなっちゃうので、食べ過ぎに注意。
腎臓等の機能も落ちるっぽいので、背中を暖めると良さげです。

忘年会・新年会シーズンですし、正しい消毒を行って、
病気になることを防いでいかなければなりませんね。


◆祝、水樹奈々さん紅白歌合戦出場
最近は紅白もアニメ情報も全くチェックしてなかったんで、
うたわれのネットラジオを聴くまで紅白出場を知りませんでした(^^;
そんなわけで、紅白歌合戦出場おめでとうございます~
まさか本当に紅白出場の夢が叶うとは…もう驚きで一杯です。
長い道のりでしたが、ここまで来れたというのは凄いですよね。

私がファンだった期間はキングレコード移籍直後から
リリカルなのは放送開始前後ぐらいまでなので、
最近の歌がどうなのかさっぱり分からなかったり(^^;
当時足りないと思っていたものが埋まっているか、
紅白歌合戦を見ながら確認したいと思います。
大晦日の夜は晴れの舞台での水樹奈々さんの活躍を見守りたいです。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズの入団会見
菊池雄星投手は背番号17、美沢将選手は背番号4、
岩尾利弘投手は背番号12、石川貢選手は背番号53、
松下建太投手は背番号35、岡本洋介投手は背番号30。
全体的に良い背番号をもらっているなという印象を受けました。
52が空いているなら石川選手は52でも良かったんじゃないかなとも思いますが、
まぁ、それはそれでということで。

一番驚いたのは美沢選手にいきなり4を渡したことですかね。
昔はわりとポンと一桁台の番号を出していた印象がありますが、
玉野選手や高山選手などで失敗したこともあり、慎重になっていましたからね。
近年では片岡選手に背番号7をあげたぐらい。
片岡選手に近い期待をかけているということなんでしょうかね。
ショートのポジションは不動の3番・中島選手がいて、
さらに2軍には若手のホープ・浅村選手もいるだけに、
厳しい競争を勝ち上がって、一流選手へ育つことを期待したいです。

投手陣は即戦力の期待が高いのか、良い番号ばかりです。
菊池雄星投手はもちろんのこと、
岩尾投手に松下投手、岡本洋介投手と期待は大きそうです。
新人自主トレ次第では、1軍キャンプ参加の可能性も高いのではないでしょうか。
リリーフ陣が固まっていないだけに、数多くの救世主の登場が期待されます。

それにしても菊池雄星投手はインタビュー記事を見る度に驚かされますよね。
18歳であそこまで読書家ってのも珍しいのではないでしょうか。正直凄いと思う(^^;
1年目はどういう結果になるか分かりませんが、いずれは結果を残してくれることでしょう。
1年目は勝利云々よりもある程度の試合数は登板して欲しいかな。
先発で10試合以上投げてくれればといった気持ちでいます。
来シーズンが楽しみですね~


あー、横浜がまたトレードか… どんどんロッテ化していくなぁ…
もう少しバランスよく集められないものだろうか。あまりにも偏りが…

2009年12月06日

でかすぎ

ZALMANのPCケース『GS1000』シリーズがいいなぁと思ったものの、
でかすぎて自分のPC机じゃ入りそうにない(苦笑)
高さ50センチ以上は無理なんだよなぁ。外国製ケースはでかいのが多いのがネック。
CorsairやZALMANはもうちょい手頃なケースを出して欲しいっす。
つーか、そろそろ各社ともホットスワップ対応HDD搭載のケースが欲しい。
あとはSilverStoneか。あちらはでかいか小さいかだしなぁ…
そんな感じで、大きいケースを買うか、大容量の内臓HDDを買うか、
外付けのファンレスHDDを買うかで悩んでる今日この頃です。

一昨日・昨日とフィギュアスケート女子を見ましたが、
4年前と比べると、印象と得点が結びつかなくて困惑しております。
浅田真央・キムヨナ両選手が得点を荒稼ぎするようになってから、
分からないんですよねぇ、素人目にはサッパリ。
笑ったのは一昨日の鈴木選手の演技後の得点表示時の「え~」ですよね。
日本でやっていたからというのもあるでしょうが、
観客と得点の乖離が大きすぎるような印象を受けちゃいます。
どうなんでしょ、本当のところは…


◆ライオンズネタ 契約更改交渉
今シーズン4位に終わったこともあり、厳冬更改が予想されましたが、
個人成績はきっちりと評価すると報道されながらも、
蓋を開けてみれば評価トップの中島選手でさえも5千万円増(保留)、
なんだ、やっぱり厳冬更改じゃねーのかという厳しい状況になっています。

12月3日分までの契約更改で異論があるのは…
もう少し  野上(1500万↑)木村(800万↑)藤田(1500万↑)
      大崎(1400万↑)原(1400万↑)松永(1200万→)
気持ち程度 宮田(500万→)武隈(600万→)山岸(1300万↓)
      高山(800万↓)星(560万↓)
      山本淳(800万↓)黒瀬(650万↓)
保留組   中島・銀仁朗・小野寺・星野

全体的に若手の評価が辛いなぁと。
勿論、2軍の成績は基本的に考慮される必要はないと思いますし、
1軍で結果を残せなかった場合もまた評価されないわけですが、
気持ち程度には評価してあげて欲しいなと。
これでは年俸が全く上がらないです。
宮田投手は一応1軍登板があっただけに、元が低いので50万増、
星選手は現状維持が妥当なところかと。
まぁ、西武は育成選手制度が存在せず、支配下からの降格はないので、
最低年俸480万は維持されるわけですが、それでもなぁと。
個人的には600万円未満は来季解雇候補者と見ているだけに、
1軍出場があったにも関わらず、そこから抜け出せないのは辛いです。

あとは1軍半の選手の年俸ラインはどこにするかということ。
昔は1500万かなと思っていましたが、
今はちょっと下がって1300万ないし1000万ラインになってる感じです。
ドラフト1位の最高条件が1500万であることを考えると、
1軍半の選手のラインがそれを下回るのはいかがなものかと…
1500万円のラインを基準に考えてもらいたい気持ちがあります。
そういう観点からすると、木村投手は1000万は無理でも900万、
大崎選手と原選手は1500万、野上投手と藤田投手はもう少し上でしょうか。

保留した中島選手の金額自体は、チームの順位を考えれば致し方ないのかなと。
最多安打・最高出塁率は他のタイトルに比べると評価が低いだけに、
(個人的には最高出塁率はもっと評価されるべきだと思うが)
タイトルを加味してもこのラインなのかなとは思います。
ただ、選手会長に就任することとなり、球団側への要望を伝えなければなりませんし、
他の選手への影響も考えねばならない立場になりましたから、
仮に金額が妥協の範囲内であったとしても、軽々しく判は押せないでしょう。
少なくとも、中村剛也選手のサインが終わってからでなければ、
中島選手のサインは難しいかと。
同じく野手の中ではトップ評価でしょうからね。

銀仁朗選手は打撃がやはり足を引っ張っているかなと。
フォームが固まったシーズン後半はわりと安定して良かったんですがね。
前半の打撃が少々足を引っ張った印象です。
捕手は守備面の比重が高いだけに評価が難しいですよねぇ…
チーム成績次第というところもあるから、妥協の範囲内なんですかねぇ…
中継ぎと守備の人の評価はもっと上げてもらいたいです。
チームに必要不可欠な存在ですからね。

小野寺投手と星野投手は減俸已む無しでしょうか。
登板数の多さなど、必要不可欠な存在だったとはいえ、
内容があまりにも不安定でしたからね…
他に任せる投手がいなかったというのが正直なところ。
活躍したとは言い切れないだけに、よくて現状維持にしかならないでしょう…


◆淫辱心療クラブ ネタバレ感想

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2009年12月04日

いや~

ここ最近のニュースというと、鳩山家の政治資金の大きさに驚かされるばかりですね。
小沢一郎氏の疑惑と異なり、現在の所は企業献金等はなく、
母親からのお金ということで、世間的には大きな問題になっていませんが…
なんつーか、それだけ選挙にはお金がかかるのか、と。
大物政治家となれば自分の選挙だけでなく、他の選挙区の応援にもいかねばなりませんし、
実際、どのぐらいのお金が必要となるのか考えたくもない話です。
鳩山家だけが特別というわけでもないでしょうし、
大物政治家となれば、どれだけ政治資金が必要となるのでしょうか。

昔の中選挙区制から小選挙区制となり、選挙区は小さくなったと言われるものの、
それでも選挙区分は人口等で決まるわけですから、
北海道1区と東京1区では移動範囲も違いますし、
沖縄のように島が多い場所ではその負担も違ってくることでしょう。
金のかからない選挙のためには、ネット選挙を解禁し、街頭演説等を廃止する方法もありますが、
それではネットワークに繋げられる環境にいない人はどうするんだという話になりますし、
選挙がなければ僻地に候補者が実際に足を運ぶ機会も少なくなるでしょうから、
政治が中央・中央へと流れる傾向が強まることが懸念されます。
選挙区をなくし、比例代表のみにすると、候補者の顔が見えなくなりますし…
選挙制度改革は難しいですねぇ…


◆ゲームの話 『淫辱心療クラブ』
これってFlyingShineの『ミライシリーズ』の続編だったんですね。
メーカーがLiquidに変わったから、新作なのかと思っていました。
菫の印象もミライシリーズのものとは全く違いますし。
ミライシリーズの舞台よりも1年前、菫の過去を描いた作品だと言えます。

今回の『淫辱心療クラブ』はLiquid系ということでプレイしたわけで、
『ミライシリーズ(アカルイミライ、クライミライ1~4)』は理解していない面があったので、
今回を機に改めて全体のシナリオを読んでみることにしました。
吉里吉里システムはこういう時に便利です。テキスト抽出できるのが楽。
なにせミライシリーズは輪姦が邪魔なだけに、読み飛ばしができますからね(^^;
ざっとではありますが、一通り目を通したことで、ようやくミライシリーズが何か理解できました。

淫辱心療クラブを含めた『ミライシリーズ』は、ダーク版リトルバスターズなのかなと(苦笑)
所謂、ループものです。
アカルイミライ、クライミライ1・2はパラレル的な説明ができますが、
クライミライ3とクライミライ4では完全なループものの説明になっています。
今回の淫辱心療クラブの冒頭もループものを匂わせる文章が使われていますから、
ミライシリーズの主人公「英田征」を中心としたループものと理解するのが妥当でしょう。

ミライシリーズと淫辱心療クラブの位置付けは非常に難しいのですが、
アカルイミライが始まりであり最後であり、
クライミライ1・2・3・4はそれぞれループ+1回数分のクライミライの繰り返し。
そして淫辱心療クラブからがミライシリーズ第2部、
アカルイミライ2の序章の位置づけと私は見ています。

ただ、淫辱心療クラブが単なる成羽菫の過去の話なのか、
それともアカルイミライ2のスタートの話なのかは、まだ評価することができません。
単純に考えれば菫の過去の話なのでしょうが、
クライミライ3における菫の過去の話とは相当程度に異なっています。
大雑把な構図は変わらないのですが、クライミライ3の菫の過去話とは異なり、
つばきと菫の直接的な修羅場は淫辱心療クラブでは存在しませんし、
2人の対立の原因となった男子の印象も淫辱心療クラブのそれとは全く異なります。
淫辱心療クラブの主人公「新見高嶺(ちなみにAleaの新見彩椰の弟らしい)」は、
姉と同じようなサッパリした性格で、陰険さは一切なく、
恋愛には疎い朴念仁的性格が悲劇を生んではしまうものの、むしろ良い奴です。
それに対し、クライミライ3において菫が語った男子は、
淫辱心療クラブにおけるピンクドリルの彼氏みたいな奴であり、
女を利用だけ利用して掃き捨てる最低男、という違いがあります。
加えて、菫の過去像にしても大きな違いがあります。
クライミライ3における菫の過去話は、素直になれない楓に対して、
同じように素直になれなかった野暮ったい女の子の話として語るわけですが、
淫辱心療クラブにおける菫は、素直な恋愛下手早とちりお嬢様、
ミライシリーズで語られる楓のような性格というよりは紫苑の性格に近いです。
立場は同じなのですが、人物像がつばき=楓、菫=紫苑という逆転現象になってます。
これは単に菫が楓寄りに話を入れ替えただけとも考えられますが、
少なくとも結ばれてからの後の転落展開を変更する必要性は全くないですから、
やはりクライミライ3の菫の過去話と淫辱診療クラブの話が異なっているのは明らかです。

この違いが意図的なものなのか、単なる製作側のミスなのかは判断しかねます。
淫辱心療クラブのライターは、ミライシリーズと同じ三宅蒼色氏なのですが、
『アカルイミライ』はまだしも、『クライミライ1~4』は複数ライターですから、
『クライミライ3』における菫の過去話は別のライターによるもので、
細部が異なってしまった可能性は十分に考えられます。
しかし、淫辱心療クラブの冒頭の文章、
「世界を終わらせるための一歩が、始まる……。」は、
クライミライシリーズとは異なる別の展開を予想されるもですし、
何よりもその直後の文章、
『《いわゆる文明への道とは、イリンクス(Ilinx)とミミクリ(Mimicry)との組み合わせの優位を
すこしずつ除去し、代わってアゴン(Agon)=アレア(Alea)の対》
《すなわち競争と運の対を社会関係において上位に置くことである》』(引用文)
この文章の正確な意味を把握するのは現時点で不可能ではありますが、
新たな展開の可能性を感じさせる文章ではあります。

上記文章の単語のうち、「ミミクリ」と「アレア」は馴染みのある言葉です。
「ミミクリ」はピンクドリルの名前が「実栗(みくり)」というのと関係があるのか。
「アレア」は明らかにCALIGULAの『Alea-紅き月を遥かに望み-』を指してます。
(Alea~のシナリオライターは三宅蒼色氏)
つまり、淫辱心療クラブは成羽菫の過去話という体裁を取りながら、
その実は実栗と新見高嶺の関係のスタートによるミライ変化を描いたシナリオのようです。
…つーか、一通りプレイした時はピンクドリルはうざい女としか思わなかったよ(苦笑)
自分で書いておきながら、実栗が実は重要人物だというのは今でも信じられねぇ(爆)

結論。淫辱心療クラブはミライシリーズ完結編(アカルイミライ2)の序章です。
Aleaとミライシリーズ好きにはおススメの作品です。
HシーンはLiquidの他作品に比べれば薄いと言わざるを得ないし、
ミライシリーズほど充実の輪姦というわけじゃないし、ダークな展開でもない。
ミライシリーズよりも純愛寄り、菫がとにかく可愛い萌えHではあるものの、
Hシーンに関しては期待しない方がいいかもしれません。
ミライシリーズというよりはAleaの方がHシーンの系統は近いかもしんない。
菫、かわいいよ、菫。
まぁ、いずれにせよ、主体はシナリオ。
ミライシリーズを知らなくともプレイできるけれども、
ミライシリーズが何かを捉えておかないと話が理解できないかもしれません。

つーことで、淫辱心療クラブを初めてプレイする人のために、
自分なりのミライシリーズの壮大なネタバレを展開します。

以下、続きを読むにて(アカルイミライ、クライミライ1~4、Aleaの完全ネタバレ注意)
◆『淫辱心療クラブ』プロローグ アカルイミライ・クライミライ1~4、Alea

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2009年11月14日

ぼちぼち

新しいPCパーツが出揃ってきたという感じですね。
WINDOWS7、DirectX11.0、SATA3.0、USB3.0、
まだUSB3.0はマザーボードに搭載されていませんが、
近いうちに搭載されたマザーボードも登場することでしょう。
来年辺りはまた自作が流行りそうですね。


◆ニュースネタ 民主党政権に関して
ここまで賛否両論はあるものの、政治家から色々な意見が出てきている分、
スタートとしては悪くないように思います。
勿論、閣内不一致だとか、意見集約ができていないとか、根回しがないとか、
色々と問題はあるものの、まず最初に方針を示すのは悪くないことかと。
あとはそれをどれだけ政策として実現できるかでしょうね。

ここ最近の話題となっている事業仕分けは一長一短かなと。
悪くない試みではあるものの、スーパーコンピュータの開発研究費や
生活保護世帯を中心とする地デジチューナーの無償提供の見直しなど、
「実際にそれをやっちゃっていいの?」と思う面はあるものの、
今まで何も文句を言われずに済まされていたことだけに、
官僚側に良い緊張感が生まれるという意味では成功なのではないでしょうか。
まぁ、実際の折衝でも事業仕分けの通りにやっちゃうと、
国力が落ちるのは目に見えているので、そこらは現実的に考えてもらいたいです。
結論、パフォーマンスとしては面白い。
あとは現実面をどうするか、といったところでしょうか。


◆プロ野球ネタ 工藤公康が古巣・西武に復帰へ
そんなわけで横浜ベイスターズを自由契約になった工藤公康投手が
古巣の埼玉西武ライオンズに復帰となりました。
16年ぶりですか… 長かったですねぇ…
FAで出て行った選手ということはありますが、もう長らく時間が経っていますし、
ファンの中には工藤投手の西武時代を知らないという人もいることでしょう。
結果的に言えば、西武を出て行ったからこそ、逆に選手寿命が延びたと言えますし、
工藤投手の再入団は純粋に嬉しいです。
あと何年現役を続けられるのか分かりませんが、
最後の集大成として頑張っていただきたいですね。

起用法は今のところ左のリリーフ。
問題はどういう場面で使うかですよね。
ポイントとなる左打者には星野投手が投げるでしょうが、四球の危険性があるだけに、
工藤投手が登板するのは中盤以降のランナーのいる場面となりそうです。
僅差の試合でなくとも行けるのか、どんな場面でも緊張感を持って投げられるのか、
肉体の衰えも気になるところですが、そういった気持ちの面も気になるところです。
今のライオンズのコーチ陣は若返りが進んでいるだけにほとんどが工藤投手より年下。
大石ヘッドと清家守備走塁コーチ、大迫トレーニングコーチの3人だけ。
役職的に発言できそうなのが渡辺監督と大石ヘッドぐらいですから、
工藤投手のチーム内での役回りというのも重要になってきそうです。
本人は嫌がりそうですが、いっそ兼任コーチとした方がスッキリするかもしれません。
そういう意味では諸刃の刃の面も… 新任のブルペン担当の橋本コーチは大変ですな(^^;
工藤投手には一投手としてだけでなく、投手陣の精神的主柱として、
チーム全体を支える役回りを期待したいです。

背番号は… 47はそのまま帆足投手に着けておいてもらいたいところ。
米田コンディショニングコーチの付けている74はどうでしょうか。
本当なら17番が最有力なんでしょうが、菊池雄星投手の番号になるのが有力ですからね。
うーん… こうなるから、29や34も空けておいた方が良かったのに。
50歳まで頑張ってという思いを込めて、背番号50なんてのはどうでしょうか。
それか工藤投手に17にして、菊池雄星投手を37、
工藤投手の引退後に菊池雄星投手を17番にするという手法を取りますか。
うーむ、悩ましい。


◆プロ野球ネタ パリーグが来季の日程を公開
3月20日開幕というのは構わないけれども、
そこから3日もしくは4日も試合ないってのはどーなのよ?
ライオンズの場合は開幕カードの土日月のロッテ3連戦の後、
4日間の休みを挟んで土日の楽天2連戦。
つまり、この一週間は先発投手が3人で十分という… 何だそれは?(苦笑)
通常の日程ならば、菊池雄星投手のデビューは宮城での楽天戦になったんでしょうが、
この日程だと普通に先発ローテ投手を回しますよねぇ…
もう少し日程、何とかならんかったのかと思うんですが。
いいじゃん別に連休に合わせなくとも…

こうなると先発ローテが難しいなぁ。
できれば涌井投手と岸投手は別々にしたいのだけれど、
こういった変則日程だと、開幕戦のみは先発ローテをくっつけることもありうるかと。
まぁ、現実的には涌井-帆足-岸のローテでいくんだろうな。
となると、菊池雄星投手のプロ初先発は3月31日の西武ドームでのホークス戦かな。
心理的に楽なカードの真ん中に入れて、後ろに石井一久投手といった感じか。
いずれにせよ、3月30日からの西武ドーム3連戦での登板が有力なだけに、
要チェックの対戦カードなのは間違いないです。

で、その後の登板を見ていくと、前半戦の宮城での楽天戦は開幕2カード目のみ。
交流戦突入後の2カード目まで東北での登板はないということに。
ちょっと残念な日程ですねぇ… 勿体無い。

2009年11月12日

SONAR殺生な

ノートンインターネットセキュリティ2010で追加された
「SONAR保護」機能なんですが、
誤検知とまでは言わないものの、
ディスクチェックを要するゲームに過敏に反応するのがネックです。
とりわけ、吉里吉里系のディスクチェックに相性が悪い印象です。
まぁ、別に検知するだけなら構わないんだけれども、
警戒レベルに認定されちゃうと、自動削除になってしまい、
その後に復元したとしてもチェック判定の解除はできず、
プログラムを起動するたびに自動削除となる故、
最終的には一旦SONAR保護を切ってからプログラムを起動し、
再びSONAR保護を再開させなければならないという面倒なことに。
もう少し融通を利かせて欲しいなぁ… 便利な機能なのは分かるんだけれども。


◆プロ野球ネタ ゴールデングラブ賞が発表
西武からは涌井投手が初受賞。
積極的なプレーに行くためか、守備の動きの良さのわりにエラーも多いのですが、
今年は沢村賞を取ったこともあり、評価してくれたようですね。
あとは日ハム勢が独占状態、鶴岡選手以外は文句ないです。
鶴岡選手は… 誰がどう評価してこうなったんでしょうか。
全く守備の名手の印象がないんだけれども。つーか、イメージがない。
優勝効果と数字上の守備率の影響なんですかね。
里崎選手か銀仁朗選手の2択だと思ったんですが。よう分からん。
まぁ、優勝のご褒美ってことで納得しておきますか…

セリーグは何というか常連組に巨人勢が加わった印象。
無難なところなんでしょうかね。


◆プロ野球ネタ ドラフト指名選手の入団拒否
ロッテ4位のNTT東日本・清田選手、阪神5位の近大・藤川選手、
中日6位のHondaの諏訪部投手、巨人育成指名の金光大阪・陽川選手らが
入団拒否をちらつかせている模様です。
今回ばかりは選手の気持ちも分かります。
特に清田選手と諏訪部投手は新聞紙上で菊池雄星投手の外れ1位にも出てましたし、
実際にどういう話になっていたのかは分かりませんが、
事前の予想とは違う低評価に戸惑ったことは間違いないでしょう。
とはいえ、来年は大学生投手の豊作年なだけに、拒否残留が得かというのも微妙。
諏訪部投手は慎重に判断した方がいいかもしれません。
とはいえ、6位じゃねぇ… 4位ぐらいならまだしも…
これでスンナリよろしくお願いしますという投手の方が人が良すぎだろと思うぐらい。
投手はプライドが高くないといけないし、頷ける順位じゃありませんよねぇ。

金光大阪の陽川選手は賢い判断だと思います。
個人的には、育成枠での高校生指名は止めてもらいたいです。
なんかイメージ的には登録型派遣みたいな感じがしちゃうんですよね。
とりあえず指名・登録しておいて、使えたら支配下、使えなかったらポイ捨て。
チャンスの少ない大学・社会人・独立リーグでそれでもプロ野球に挑戦したいというならまだしも、
就職探している高校生にいきなり派遣やりませんかと斡旋する学校があるのか、と。
最低っつーか、最悪の所業だと思うんですよ、個人的に。
今まで高校生で育成指名され、支配化選手された選手はいるんでしょうか?
自分の記憶が確かならいないはずです。大学・社会人出身の即戦力に近い選手が中心のはず。
たいした育成能力も見せていないのに、先物買いや余ったからという理由で買い、
いらなくなったらポイ、おいおいふざけんじゃねーよと個人的には思うわけですが。

かつてならば、希望球団に行くために敢えて育成選手でということもありえたでしょうが、
育成選手の指名を日ハム・西武・オリックス以外の9球団がしていることや、
プロ志望届けの提出が義務付けられていることを考えれば、
育成選手でも必ずしも好きな球団に行けるということはなくなったように思います。
高校生の育成選手としてのドラフト指名はもはや意味がないとしか言いようがなく、
野球だけでないあらゆる将来性を持つ人間を食い潰すためだけにしか存在しないわけですから、
即刻禁止とすべきです。

そういう意味でも、今回の陽川選手の入団拒否は高く評価しています。
プロ球団側が調子に乗りすぎ。
貴様らのスカウト活動の未熟さを選手に転嫁すんなボケナス。
プロならプロらしくスカウト活動にも誇りを持てよな。
アマチュアスカウトより下か、己らは。


◆ゲームの話 10月30日発売のゲーム
忙しいために、まだどれも終わっていないのですが、簡単に印象を。
10月30日発売のゲームはこの一言に尽きます。
「あなたの御御足が美しいから10月30日は黒スト(黒タイツ)記念日」
Fizzの『さくらテイル』、ま~まれぇどの『キスと魔王と紅茶』、
ALcotの『幼馴染は大統領』の3本が衝突するとは何たる恐怖でしょうか。
Fizzとま~まれぇどの衝突だけでも凄いのに、
幼馴染は大統領のイリーナも素晴らしいし… 萌え死にそうです。
既存ゲームの焼き直しにはなるものの、
Navelの『SHUFFLE! essence』のネリネも相変わらず。
現在は幼馴染は大統領から始めてますが… むぅ、他も恋しい(爆)

まぁ、でも現実の話をするのはアレなんだけれども、
今年は夏にも関わらず黒ストッキング系を多く見かけたのですが、
何か流行でもあるんでしょうかね。
秋も深まるにつれて着用率が増えて… 別に萌えるわけじゃないですが。
適度な足の太さというものは不可欠な故、なかなか理想な脚には巡り合えませぬ。
やっぱりゲームの脚は最高とか思ってしまう俺は末期症状。

2009年11月09日

ベルリンの壁崩壊から20年

「世界丸見えテレビ特捜部」を見て、再認識。もう20年ですか…
20代後半以降の人なら分かってもらえると思うんですが、
ベルリンの壁崩壊のニュースは衝撃的なニュースでしたよね。
自由を手にしたベルリンの人達の姿に心を動かされた人は少なくないことでしょう。
子どもながらに、あれこそが「自由」なのか、「平和」の姿なのかと、
人類において大切にされている何かを現したあの映像は一種の奇跡でした。
昨日のことのようにあの感覚を抱けるというのは、
それだけ印象深かったということでしょうね。
もし、あの時代にインターネットが普及していたら…
もっと輝いていたか、それとも情報の波に流されて褪せていたか。
なかなかに興味が尽きない事件でした。

ベルリンの壁崩壊関連で思うに、
私達は「自由」や「平和」、「人権尊重」の大切さを学びますが、
それが実際に意識できる経験ってのは現代日本では稀だと思うんです。
今やそれが当たり前に享受できる時代なわけで、
今の時代に「自由」と声高に叫ぶ人の大半は自由放任主義の自由、
プライバシーの権利のような「ひとりにしておいてもらう権利」を叫んでばかり。
「自由には義務が伴う」だとか言葉では分かった気になっても、
それを実際に感覚として掴むことは凄く難しいことのように思います。
それでも「自由」や「平和」が各個人の中で大切に思えるのは、
言葉では言い表せない何かしらの感覚、イメージを持っているのは間違いありません。
おそらく、私らの世代でそういった「自由」や「平和」のイメージになっているものは、
このベルリンの壁崩壊のニュースなのではないでしょうか。
漠然とした「自由」や「平和」のイメージ、
それを世界の人々に発信したという意味でも、
ベルリンの壁崩壊は世界的な出来事だったと評価できるように思います。
えっ? イラクのフセイン政権崩壊?
あんなのヤラセだろう(苦笑) 自由も平和もクソもなかった…

まぁ、でもこうやって歴史を生の感覚で振り返ることができるってのは、
なんとなく生きてて良かったな~と思える感覚ですよね。
映像やら再現ドラマやらで感覚は掴めないこともないだろうけれど、
言葉では言い表せない時代の空気や感銘といったものは、
やっぱり実際に生きた時代でないと分からなかったりもします。
戦争の経験ってのはさすがにしたくないけれども、
高度経済成長の雰囲気やオイルショックの混乱等は感じてみたかった気もします。
実際に生きている時には大変だと思っているでしょうがね。
今現在も後世から振り返った時に、ある種の感慨を持てるようになるのでしょうか。
ベルリンの壁崩壊のニュースから歴史の積み重ねというものも感じられます。


◆プロ野球ネタ 日本シリーズを制覇したのは読売ジャイアンツ
4勝2敗でジャイアンツが日本一決定~
最終戦まで行けばという感じもありましたが、あっさり終わっちゃいましたね。
全体的には投手戦を中心に、競った戦いをしていたものの、
終わってみるとジャイアンツの圧勝だったかなという感じもしなくはないです。
まぁ、でもなんつーか、レベル的にはどうだったんだっろうかと思わなくもなし。
巨人は謎走塁の連発だったし、日ハムはらしくないミスと拙攻の山。
投手戦だったと言えば聞こえはいいけれども… なんだかなぁとも。
ジャイアンツからすれば、1年目は優勝するも中日に敗退してシリーズ出場できず、
2年目の優勝では西武に敗退して日本一になれず、
3年目の優勝でようやく日本一になれたということで、
苦しみながらの日本一となっただけに、嬉しさもひとしおなのではないでしょうか。
日本一おめでとうございますと言いたいですね。

それにしてもアジアシリーズがなくなり、韓国との1試合のみの決戦ですか…
アジアシリーズも非常にアレでしたが、
韓国と1試合だけ戦うってのも意味あんのかって気がしちゃいますよねぇ…
せめて3試合戦うとかだったら、多少は違うんですが…
1試合だけだと、「あ、そんな試合あったの?」で終わっちゃうんじゃないかと。
赤字もその分消えるだろうけれど、記憶からはもっと消え去っていっちゃいますね。
要らなくね? それよりは若手主体の国際親善試合の方がマシじゃなかろうか?


◆プロ野球ネタ ストーブリーグに突入
どうでもいいけれど、日本における今現在のストーブ使用率が気になる。
エアコンの暖房、コタツ、ハロゲンヒーター等との使用比較データが欲しいな。
ハロゲンヒーターが勝利したら、ハロヒーリーグとか言おう(笑)

横浜の新監督は尾花氏に決定したようで。
投手コーチとしての手腕が高かっただけに、横浜をどう再建するのか注目です。
でも名投手コーチと言われていても、名監督と呼ばれる監督は少ないだけに…
藤田元司氏や権藤博氏らがいますが、それに続けられるか。

FA宣言解禁で、ヤクルトの五十嵐投手がメジャー挑戦を表明、
日ハムの藤井投手が国内移籍を表明したとのことです。
五十嵐投手はシーズン終盤に登板がなく、クライマックスシリーズもいまいちでしたが、
大丈夫なんでしょうかね?
評価を低く見られそうな気も。ちょっと心配。長期戦か。
他にもロッテの橋本捕手がFA宣言する模様です。
個人的には特に関心がないかも…

トレードでは巨人の岩舘内野手が金銭トレードで日ハムへ。
日ハムは陽選手が外野コンバートとなり、金子誠選手の後釜がいませんでしたからね。
ショートを守らせる人材が急務だっただけに、獲得できたのは大きいと思います。
そして、最も大きいニュースは、
ロッテの清水直行投手と横浜の那須野投手と斉藤捕手のトレードでしょう。
まさかとは思いましたが、本当に成立しちゃうなんて。
まぁ、清水直行投手の高年俸と成績の落差や、
来年にもメジャー挑戦を表明するかもしれないという状況を考えれば、
トレードによる放出はありえないわけではないんですが…
なんとなく寂しいなぁと。
個人的には清水直行投手というのは千葉ロッテを代表する投手だったと思うんですよ。
私のイメージですが、千葉ロッテという球団はドラフト時の評価はそう高くなくとも、
しっかりとしたピッチャーを獲得し、主力に育てる球団という感覚がありました。
その象徴が小林雅英投手と清水直行投手。
投手のスカウトの上手さと育成の上手さ、それが千葉ロッテの力だと思ってたんですよ。
その2人が千葉ロッテからいなくなってしまう、
しかも清水直行投手はトレードで放出というのは、
何か自分の持っていた千葉ロッテのイメージが崩れるような感じがしちゃいます。
なんつーか、ドライな決断ですよねぇ…
ホークス小久保選手の巨人無償トレードに似た感覚を抱いてしまいます。
ロッテも先発投手陣が順調というわけではないでしょうに。
小林宏之投手が抑え転向となるわけだから、
成瀬・唐川・大嶺投手の若い3人と渡辺俊介・小野投手のベテラン2人。
チーム作りをゼロからやり直すつもりなのかなぁと思っちゃいます。
自分がロッテファンだったとしたら、かなり不安を覚えるトレードですけどね…
大丈夫なんだろうか、千葉ロッテ。

ライオンズも東尾西武時代にかなり黄金時代の選手を切って行ったけれど…
あの決断は若手が出てきたおかげで成功したと言えなくもないけれど、
それは当時のパリーグが世代交代の波に来ていて、いち早く抜け出せた結果にすぎず、
日本シリーズの惨敗とかからすれば、完全に世代交代が完了したのは、
早くとも2002年、2004年の日本一が真の世代交代の完了のように感じられます。
結局、ベテランを切りまくったおかげで、チームの中の世代の穴が生まれてしまい、
チームとして熟成されるまで10年かかったわけですから、
当時の決断は少し急ぎすぎたんじゃないかとも思うわけで…
まぁ、どちらにせよ、たらればですから、実際は分かりませんがね。


◆ライオンズネタ 秋季キャンプ中
話題は背番号変更ぐらい。
山崎敏投手が17から29へ。個人的にはもっと重くなるかと思ってた。
29なんてまだ期待されている証拠だな。再び奪われないように頑張って欲しいっす。
星選手が33へ、岡本投手が59へ、田沢選手が61へ。
星選手は52の方が良かった感じもしますがね。左の52番って何となく縁起もの。
ひょっとすると、石川貢選手に与えるつもりなんでしょうか。
ちなみに田沢選手は内野手転向とのこと、ドラフトで4人投手を取った背景はこれか。
来年目処が立たないと、木村投手や朱投手も野手転向とかなりそうな勢い(^^;
2人ともまだ若いですが、木村投手は1軍定着へ、
朱投手は2軍で結果が出せるよう頑張ってもらいたいです。
田沢選手は野手としてどういった選手になるのか楽しみです。

これで新人選手の背番号予想は…
菊池雄星投手は17、美沢選手は4か52、岩尾投手は30、
松下投手は25、石川選手は52か50・55、岡本洋介投手は12かな。

入団テストを受けていたラフォレスト選手は脇腹痛で帰国に。
こういう形での帰国になっちゃうと、結果の方がちょっと心配。
場合によっては日ハムとの交渉が危ういスレッジ選手の獲得に向かうことも必要かも。
つーか、ハムはスレッジ選手は要らないんじゃないの?
中田選手をいい加減使わないといけないだろうし。

2009年11月02日

涌井が沢村賞受賞

文句なしでしょうね。
ダルビッシュ投手がシーズン終盤に離脱していなかったら、分かりませんでしたが。
ワールドベースボールクラシックに出場しながら、
先発完投で先発ローテを守りきっての最多勝、価値があります。

しかし選考項目を全てクリアしていながら、該当者なしが検討されるというのは、
一体、何のための選考項目なのでしょうか?
意味が分かりません。
どれか1つでも足りてないなら分かりますが… 他の奴の時に言えよ。
勝ち星やイニング数はトップ、防御率・奪三振もリーグ2位、勝率は3位、
ダルビッシュ投手の防御率1.73が良すぎるだけで、成績も良いと思うんですが。
先発で30試合以上、250投球回、15完投、20勝…
一体、どんな夢を見ているのでしょうか。
一番近い成績で、2001年の松坂投手の33試合22完投240イニング。
250イニングは93年の今中慎二氏があと1イニング、
超えてるのは82年の北別府学氏の267イニングまで遡ります。
打者の技術が上がり、短く太くよりも、長く太くが目指される昨今、
投手は1年だけ輝けばいいという考えはいかがなものかと思います。
もしも、この考え方を変えないというのならば、
沢村賞は時代遅れと言わざるを得ないでしょう。
今の野球に合った沢村賞を検討するべきだと思います。

まぁ、でも選考委員の方々のコメントも分からなくもないです。
今のエースでも中6日という状況は納得いかない面もあります。
エースは中5日ぐらいで回れるようでないと。大事な9月では中4日でも行けるぐらい。
涌井投手のスタミナならばそれも可能そうですが、
それには1試合で費やす球数を減らす必要があるでしょうね。
来年はそこら辺も課題として投げていってもらいたいです。


◆プロ野球 日本シリーズ1・2戦
贔屓チームが出ていないと、どうも興味が… 義理でチェックしている程度(^^;
まず日本シリーズ第1戦は解説の野村元監督が言っていたように、最悪でしたね。
卒のなさが特徴の日ハムにミスと拙攻が連続…
最後の最後も抜けたフォークのど真ん中見逃し三振にずっこけた人も多かったのではないでしょうか。
「おいおい、まだ交流戦やってんのかよ」的な雰囲気が出てたのには絶望しました。

しかし、第2戦はダルビッシュ投手の強行先発で雰囲気がガラッと変わりましたね。
本調子には程遠いフォームながらも緩急を交えてピッチング、
昨年の岸投手の中2日での好投の感動を思い起こせるような感動でした。
2002年の日本シリーズでの松坂投手のようにならなきゃいいなと思ってましたが…
いやはや、悪いなりに抑えてしまうというのは凄いとしか言いようがないです。
ダルビッシュ投手の好投に支えられるように、日ハムも本来の野球をすることができましたし、
ようやく日本シリーズらしい雰囲気になってきたと思います。

ただ、まだ巨人の優位は変わらないかなぁとも。
日ハムとしては何とか1勝して、札幌決戦に持ち込みたいといったところでしょう。
巨人は得意の空中戦で圧倒し、勝利を飾るようだと一気に決まりそうですね。
謎走塁を自重すれば大丈夫でしょう(^^;


◆ライオンズネタ 来季のチーム編成(野手編)
来季の補強の中心となる新外国人選手ですが、
現在はラフォレスト選手を南郷キャンプでテスト中とのこと。
フリー打撃で快打を連発するなど合格濃厚、決まりですかね。
実際に見た上で判断できるというのはプラス材料、
映像だけだとやっぱり限界ありますからなぁ…

ラフォレスト選手は右投げ左打ちの捕手、
ただ守備力は今ひとつで打撃優先から一塁と三塁を守ることが多かったようです。
カナダ出身で2006年のWBCにも出場していたとのこと。
ライオンズでは1塁かDHとなるでしょうから、打撃でどれだけやれるか。
3塁も守れるというのは保険的にプラス要素。
課題である左の長距離砲として5番を打ってくれれば最高です。
ラフォレスト選手が使えるようだと、打線は厚みを増しますね。

来季の野手陣を見ると、
キャッチャーは細川選手か銀仁朗選手か、
セカンドは片岡選手、サードは中村剛也選手、ショートは中島選手、
センターは栗山選手、ここまではレギュラーが確定(捕手は2択だけれど)。
残るは、ファースト、ライト・レフト、DH。
GG佐藤選手は本来なら決まりと言うべきですが、両ひざ痛がどの程度なのか。
守備の動きが悪くなっているのは感じるところですが、
仮に守れないということになると、後藤武敏選手と被るだけに考えもの。
ファーストは石井義人選手がFA権行使しなければ、ラフォレスト選手と競争。
外野は大崎・星・坂田・松坂健太・高山選手らの若手選手の争いになるでしょう。
まぁ、そう言いつつも、来シーズンは1・2番次第でしょうがね。
片岡選手と栗山選手の1・2番コンビが復活できるかどうか。この1点でしょう。

何度となく噂されるGG佐藤選手のトレード話はなくなったと考えていいでしょう。
噂の相手、阪神は城島選手を獲得し、ドラフトでも右の外野手を獲ってるので、
ウィリアムス・アッチソン投手が抜けた中継ぎ陣を削ってでも
右打ちの野手を補強しようという気持ちはさらさらないでしょう。
セリーグの他のチームを見渡しても、巨人・横浜は野手が十分、
中日・ヤクルト・広島はチームの方針と合致せずに、引き受けてなし。
でも、ひざ痛の程度次第ではこのオフが売り時だったとも言えなくもなし。
前述のように仮に守れないとなると、後藤武敏選手と被りますからね。
契約更改のこともあるので、それなら高く買ってもらううちに、
となっても殊更不合理な考えだとは思えないです。
まぁ、だからといって放出に賛成というわけでもありませんが。
ひざ痛が治り、ライトを守れるならば、強肩で頼れる選手ですしね。
でも同時にひざが悪いなら、天然芝の甲子園の方がいいんじゃないかとも思ったり。
現実的にトレードはなくなりましたから、もうどうでもいいことではあるのですが。
このオフはしっかりと膝を治し、
来年もライオンズのGG佐藤選手として頑張ってもらいたいです。

2009年10月30日

明日からは日本シリーズ

とか言いつつ、ドラフト会議が終わっちゃうと気分は来シーズンですよ(^^;
いやー、新入団選手の発表や入寮、1月の自主トレ、キャンプ報道・オープン戦と、
スポーツニュースを梯子する日々がまた訪れそうです。
もうライオンズファンの心は皆来季に行っていることでしょう(^^;

日本シリーズは巨人が有利だとは思うものの、
今年の日ハムはクライマックスシリーズ第二ステージ初戦のように、
神懸かった勝ち方が多いだけに、地元札幌ドームで流れを掴むと一気にということも。
第6戦・7戦が札幌ドームというのは気分的に楽でしょう。
巨人が勝つには1・2戦で連勝すること、1・2戦連勝した方が圧倒的有利。
もつれる展開になると日ハムは強いだけに、巨人は常に先へ先へといきたいところ。


◆ライオンズネタ ドラフトの結果を受けての来季以降の編成
どうでもいいけれど、涌井が面白すぎる(笑)<赤田将吾ブログ
その光景が容易に想像できるところが面白い。

花巻東の菊池雄星投手の交渉権獲得で沸きに沸いたライオンズのドラフトですが、
何度も繰り返すようですが、菊池雄星投手の加入は本当に大きいです。
涌井投手と岸投手と菊池雄星投手、
黄金時代の渡辺久信・郭泰源・工藤公康以上のスーパー先発陣ができあがるかもしれません。
もうこの3人で10年は戦える!と昔なら言えるところですが、
FA7年・ポスティングでのメジャー移籍とかがある昨今では5年ってとこでしょうか。
それでも5年間は若手トリプルエースを拝めるというのは最高の気分です。
これに中堅の帆足投手も加えれば4本柱、
それにベテランの石井一久投手と西口投手が入ってくれば、これで先発6人完成です。

現実的に考えると、菊池投手がいきなりバリバリ活躍したり、
石井一久投手や西口投手の衰えも考えなければならないので、
先発要員をもう少し確保しておく必要がありますが、
それでも5年先まで先発3人が確定、2~3年は帆足投手も柱として見込めることを考えれば、
先発投手に割く人員はかなり少なくできるように思えます。
まずは、若手の中で一番先発枠に近いのは野上投手、
そして将来性を期待して高卒1年目を終えた中崎投手、
ベテラン外国人の許銘傑投手の3人ぐらいを先発として準備させれば十分なぐらい。
残りの投手は全員リリーフを目指してもいいぐらいの陣容になってます。
それだけ計算できる投手の加入は大きいということです。
菊池雄星投手の加入によって中崎投手は大いに刺激を受けるでしょうし、
野上投手も高卒社会人3年目で入団ですから、今年指名された大学生と年齢は同じ、
同年齢の右投手が3人も入ってくるということで負けられない気持ちになることでしょう。
来年の野上投手の飛躍、中崎投手の将来性を見込めば、
先発陣はかなり充実してきたように思えます。

加えて、来年のドラフトはハンカチ王子を含め、好投手が多い大豊作のドラフトです。
涌井・岸・菊池雄星・帆足・野上(中崎)+来季のドラフト新人
先発投手の方は考えなくていいぐらい楽になったように思えます。

問題のリリーフ陣ですが、先発投手陣の見通しが明るくなったことで、
木村投手や武隈投手、平野投手といった先発投手として育てようと思っていた投手を、
安心してリリーフ陣に回せるようになったのは、ドラフト指名以上の戦力補強でしょう。
3人に共通するのは好投してても突如として崩れること、安定感に欠けます。
それっでも木村投手のスピード、武隈投手の変化球、平野投手のフォークは見るべきものがあり、
それらの一芸を伸ばすにはリリーフという役所は非常に良いかと思います。
ドラフト指名された3投手は安定感で勝負するタイプですし、
コントロールに苦しんで四球を連発するリリーフ陣には最適の補強です。
二重の意味でリリーフの競争が激化するだけに、投手陣の活性化が進みそうです。

加えて言えば、たぶんこういったことにはならないと思っていますが、
渡辺監督がシーズン終了後に「チームを一度壊すつもりで」と言ったのを聞き、
ひょっとしたら岸投手を抑えに転向させるんじゃないかと危惧していたのですが、
仮に来年も今シーズンのように抑えに苦しむ展開になったとすれば、
シーズン後半に菊池雄星投手がローテに定着し、
石井一久投手や西口投手が元気に先発ローテを守っているとという条件の上で、
後半戦は岸投手を抑えで使うという選択肢も生まれてくるかもしれません。
こういった「最終手段」のアイディアを実現させる可能性があるという意味でも、
菊池雄星投手の加入は今のライオンズにとって非常に大きいと言えます。
1人入るだけでもこうも変わってくるんですね。凄いなぁ…

残る補強は、リリーフのできる外国人投手と左の外国人打者か。
ここが埋まれば来季は期待できそうです。

2009年10月29日

菊池雄星投手は埼玉西武へ

パリーグ東側球団希望とは書いていたものの、まさかライオンズが引き当てるとは…
当たったら儲けモノな雄星祭りだっただけに、なんだか不思議な感じです。
オリックスとロッテが土壇場で指名回避をし、ソフトバンクも報道通りに回避、
最初に1位指名したのはライオンズで、その後5球団指名して計6球団。
最初にくじを引くのはライオンズの渡辺監督、
あぁこの時点で無理だな~と思ってたら当たりですからね。
こういうのは残りくじに当たることが多いだけに、
一発目で当てるのは渡辺監督の言う通り、運命のように思えてきます。
いやはや、ライオンズにとって最高のドラフトとなりましたね。

菊池投手にとっても、この結果は良い方に出るのではないでしょうか。
育成環境では吉井コーチやダルビッシュ投手のいる日ハムか、西武がベター。
これまで菊池投手は伸び伸びとした環境で育っていますから、
そういう意味ではライオンズは最適でしょう。
投手陣はベテラン・若手ともに仲がいいですし、野手や首脳陣も全体的に若く、
チームに溶け込みやすい環境です。
ストレートとスライダーを武器にする左腕の本格派という意味では、
石井一久投手のピッチングは非常に参考になると思いますし、
岸投手と西口投手のしなやかなフォームは今後の方向性を伺う上で重要ですし、
涌井投手の下半身を徹底的に鍛えるトレーニング方法は学ぶべき所が多いと思います。
松坂投手がキャンプ中に訪れることもあるでしょうし、
現役メジャーリーガーやメジャーリーグ経験者の声を直に聞けるというのは、
将来メジャーリーグを目指す菊池投手にとって恵まれた環境ではないでしょうか。
おまけにライオンズは球団経営が必ずしも順調ではないわけですから、
年俸の上がり方次第では比較的早くメジャー挑戦もできるでしょうし(苦笑)
大きく羽ばたくステップとしては最適でしょう。
学校側や両親からすれば、楽天が一番良かったのでしょうが、
野村監督がいるならまだしも、いなくなった後では客寄せパンダにされる可能性があるので、
楽天と戦うパリーグ球団に入団したということで喜んでもらいたいです。
宮城はいつからナイター解禁なのか分かりませんが、
順調なら開幕4カード目か6カード目に仙台での楽天戦を球団側は押し込むと思うので、
その時に応援しに来て欲しいですね。

ライオンズにとっては待望の先発左腕候補が加入したのは大きいです。
涌井投手と岸投手の右腕2本柱が揃っていますが、
左腕は中堅の帆足投手とベテランの石井一久投手の2人、
その下で先発ができそうな左腕投手は松永・武隈・中崎投手ぐらい。
若い先発左腕候補が必要不可欠だっただけに、菊池投手の加入は非常に大きいです。
これで松永投手や武隈投手を無理に先発にする必要もなくなり、
中継ぎの方も厚くなることでしょう。
チームの編成上、将来的に二桁を見込める左腕が加入したのは大きなプラス材料です。
問題は菊池投手の育成方法ですよね。
投球フォームはいじる必要がないので楽なんですが、
変化球はスライダーがメインでカーブという構成なだけに、
プロの1軍で先発するにはチェンジアップ系の球が必要になってくることでしょう。
ちょうどコーチ陣の入れ替えで左腕の小野コーチが2軍に下がりましたし、
1年目の前半は2軍での育成がメインになってくるかと思います。
まぁ、でも1軍で投げないと現段階の課題も見えてこないと思うんで、
涌井投手のような育成方法で行くべきかなと思ってます。
開幕2カード目の2試合目に先発させて、4月にかけて3回ほど先発、
その結果次第ではありますが、2軍に一旦落として課題克服、
交流戦明けを目処に先発ローテ定着を目指すという形がいいんじゃないかと。
二桁は無理でも8勝ぐらいできれば、1年目は合格でしょう。
ライオンズは打線が良いので、慌てなければ結果は自ずと付いてくるはず。
焦らずに、刺激を受けながら頑張ってもらいたいです。


◆プロ野球 ドラフト会議の結果
そんなわけで、注目の花巻東・菊池雄星投手は、
西武・阪神・ヤクルト・楽天・中日・日ハムの6球団競合の末、西武に決定しました。
他の注目所では、3度目の正直の長野選手が巨人に、
センバツ優勝の清峰・今村投手と夏優勝の中京大中京・堂林選手は広島に、
大学屈指の右腕・法大・二神投手と左腕・立命大・藤原投手は阪神に、
初の高専からの指名となった近代高専3年・鬼屋敷捕手は巨人の2位指名となりました。

ライオンズ以外のドラフトを見ると、
巨人、中日、ヤクルト、阪神、広島、ロッテ、オリックスが特徴的なドラフトだったなと。
巨人はウェーバー順が最下位の割には良いドラフトだったんじゃないでしょうか。
1位で右の即戦力外野手・長野選手を指名し、2位に高校生NO1捕手の鬼屋敷選手、
5位で速球派の日本文理・小野投手を指名するなど、ポイントを抑えた補強でした。
しかし育成枠の九州国際大付・河野捕手、金光大阪・陽川選手の指名はちょっと…
いい加減、高校生の育成枠指名は止めにしない? あまりにもあんまりなんだが…

中日は外れ1位で智弁和歌山・岡田投手、2位で千葉英和・小川投手と高校生左腕を指名。
6位でHondaの諏訪部投手を取るなど、相変わらず良い投手指名してる。
投手の育成力が高いだけに、上位の高校生2人の将来が楽しみですね。
ヤクルトは外れ1位でトヨダ自動車の左腕・中澤投手を指名し、
2位に三菱重工神戸の山本投手、3位で近大の荒木内野手を指名するなど、
即戦力投手と即戦力内野手を指名するチーム事情にあった指名でした。

阪神と広島はドラフトマニアチックな指名。
阪神は外れ1位で法大・二神投手、2位で立命大・藤原投手と、
今年の大学生では左右のエース格2人を取った形。
まぁ、あくまで即戦力が不作といわれる「今年の」エース格ですが…
4位には西条高校の秋山投手、5位に近大の藤川外野手、6位に帝京・原口捕手と、
ドラフト好きなら誰でも知ってるような選手を集めた形、
個人的には良いドラフトだとは思わないんだけれど、こういうのもあるのかなと。
広島は完全に高校生フェチ。
1位で清峰・今村投手、2位で中京大中京・堂林選手と春夏優勝チームの選手を指名、
4位で常葉橘の庄司投手を内野手で指名、5位で盛岡大付の左腕・伊東投手を指名。
長期的にチームを見ているのか知りませんが、野村新監督を迎えたのなら、
即戦力が欲しいところだと思うんですが… 広島らしいというか、度が過ぎてるっつーか…
とりあえず、庄司投手には投手やらせてやってください。マジお願いします。
静岡県民としては6位で王子製紙・川口投手が指名されたのは嬉しいんだけれども…

ロッテとオリックスは新監督の希望がよく現れたドラフトだったかなと。
ロッテは木村投手を回避し、トヨタ自動車の荻野選手を指名、
2位に同じくトヨタの大谷投手、3位に大嶺弟を指名し、
4位にNTT東日本の清田選手を指名するなど、即戦力重視。
右の即戦力外野手2人を指名したのは西村新監督の希望なのでしょうか。
でもチーム事情と全く合ってないように見えるのは俺の気のせいではないはず。
正直、よくワカラン。サブロー・大松と竹原じゃダメなの?

オリックスは菊池投手を回避し、日本文理の左腕・古川投手を指名、
2位に日立製作所の比嘉投手を指名するなど、即戦力投手重視。
3位で敦賀気比高校の山田投手を指名したものの、
中継ぎタイプのリリーフを揃えたのが印象的です。
岡田新監督の掲げる守りの野球、中継ぎの再建がよく現れた指名だと思います。

そんなわけで、ライオンズを除くと、
巨人・中日・ヤクルト・オリックスが良いドラフトだったんじゃないかなと見てます。
勿論、ドラフトの評価はシーズンに入ってからでないと下せませんがね。
第一印象としてはそんな感じです。よくチームの補強点が見えたドラフトかと。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズのドラフト指名選手
1位で競合の末、花巻東の菊池雄星投手を指名。
もうこの時点で大成功のドラフトなわけですがね(^^;
そして、この後も積極的に指名。
相変わらず不作と言われる年には大量指名する不思議球団です。

2位に川崎2世と呼ばれる俊足の右打ち遊撃手・第一工大の美沢将内野手、
3位に制球力を含めた安定感が持ち味の右腕・別府大の岩尾利弘投手、
4位に俊足強肩の三拍子揃った左打ち外野手・東邦高校の石川貢外野手、
5位に明徳義塾時代から有名な右サイド気味の速球派・早稲田大の松下建太投手、
6位に元トレーニングコーチの岡本光氏の甥で右本格派・ヤマハの岡本洋介投手を指名。
左腕投手1人、右腕投手3人、内野手1人、外野手1人を指名、
補強ポイントである左の即戦力、右の即戦力リリーフ、
不足気味の内野手、足を使える選手、左のスラッガー候補と、
補強ポイントを上手く抑えた指名だったと思います。

一番驚いたのは早稲田大学の松下投手の指名ですよね。つーか、来てくれるの?(苦笑)
それが心配で心配でしょうがないんだけれども。
今は昔のように唐突な指名はなくなり、ある程度の話は行っているはずだけれども、
栄養費事件で衝突したのがその早稲田大学だったわけですから…
2位で第一工大、3位で別府大と、今年も中央球界ではなく地方大学かと思ってただけに、
5位の早稲田大学の松下投手の指名には驚かされました。
早稲田ですよ、早稲田。栄養費で退学に追い込んじゃった早稲田。
東都大学リーグからの指名なら分かりますが、東京六大学の、しかも問題の当事者、
おいおい大丈夫なのかよと思っちゃいますよ、本当に。
早稲田出身の鈴木葉留彦編成部長が上手く話をまとめてくれたのかな。
松下投手が晴れて入団となれば、栄養費事件の禊になるだけに、
今年のドラフトの評価は5位の松下投手の動向次第だと言えるでしょう。

個人的には西武の指名の後にいる阪神のドラフトを見ていると、
2位で立命大・藤原投手を獲れたり、4位で西条高校・秋山投手を獲れたり、
下位でHoda・諏訪部投手の指名が可能だっただけに、
ちょっと勿体無かったかなという気もしますが、スカウトの評価や指名順がありますし、
ライオンズとしては順調な指名だったのでしょう。
誤算があったとすれば、春日部共栄の中村勝投手が日ハムの外れ1位、
亜細亜大の中田亮二選手が中日の3位という高順位で指名されたことでしょうか。
今年も地元枠は考えていたはずでしょうが、まさか外れ1位とは…さすがにビックリ。
中田選手も東都100安打で上と考えられていた大崎選手が5位指名だった例からすれば、
4位ぐらいで指名できると思ってましたが… こちらも評価が高くてビックリです。

まぁ、それでも菊池雄星投手を当てた時点でドラフトが思うように展開したのも事実。
もし外していたら、もっと左腕が必要になったことでしょう。
けれども菊池投手を当てたことで、今いる左腕投手をリリーフに専念させられますし、
無理して左投手を獲得する必要がなくなりました。
課題であるリリーフ陣の整備という意味でも、
岩尾・松下・岡本投手という本格派タイプというよりは実戦派、
大沼投手のようなタイプではなく、野上投手のようなタイプを取ったことは、
コントロール難で苦しむリリーフ陣にプラスになることは間違いありません。
この3投手には右のリリーフとして即戦力としての活躍を期待したいです。

野手では俊足の2人を指名したのは大きいです。
片岡選手以降、走れる選手を指名していませんでしたからね。
足を使えるというのは大きな武器です。
レギュラーの内野は片岡・中村剛也・中島選手とレベルが高く、
控えも原選手や黒瀬選手がおり、2軍では浅村選手が光るものを見せるなど、
内野陣の競争はかなり厳しいです。
それでも足があるというのは大きな武器。
美沢選手の加入でさらに内野陣が活性化しそうです。
石川選手はライオンズお得意の身体能力系か。
タイプ的には松坂健太選手でしょうから、切磋琢磨しセンターライン定着目指して頑張って欲しいです。
2軍の打撃コーチに大久保氏が就任したのはチャンスでしょう。
しっかりとアピールすれば、数年後には1軍で贔屓にしてもらえるかもしれません。
1軍では左打者が少ないのですが、2軍の若手外野手は坂田・星・斉藤選手がいますし、
内野の梅田選手も左、実は2軍は左打者ばかりだったりするので、
競争は激しくなると思いますが、頑張ってもらいたいです。

2009年10月28日

明日はドラフト会議

注目の花巻東・菊池投手の行方が注目を集めます。
一体、何球団競合するのか。巨人、横浜、広島の3球団は指名回避が決定的。
残り9球団のうち何球団が挑戦するのかですよね。
他に目ぼしい候補が少ないだけに、トライする球団が多いのではないでしょうか。

個人的には、パリーグの東側球団に行ってもらいたいです。
パリーグの方が移動が多くメジャー的だし、若い選手が多いから個々の対決が楽しみ。
2軍のイースタンリーグは7球団+フィーチャーズなのに対して、
ウエスタンリーグは5球団、実力的には差はないと思うものの、
2軍成績を見ると数字上の差が出ちゃってるんで、イースタンの方が力を計りやすいかと。
そういう意味ではパリーグの東側球団、日ハム・楽天・西武・ロッテの指名に期待したい所。


◆プロ野球ネタ マリナーズ城島選手は阪神へ
ソフトバンクのやる気のなさを見破られちゃったような速攻決断でしたなぁ…
ソフトバンクは義理で獲得に名乗り出たのが見え見え。
球団史上最大の失態を冒してしまったと言えるでしょう。
うーん… 王監督がいなくなったら、もうやる気ないんですかね、孫さん…
ホークスファンが携帯会社を変えだすんじゃないかと心配(苦笑)

これでもうソフトバンクは若手野手育成しか道はなくなりましたね。
来年FAで横浜の村田選手を狙うなんて話もあるそうですが、当てにならないし。
松田選手をクリーンアップで一本立ちさせ、
中西・江川選手ら若手野手を本格化させないと、来年以降、厳しいように思えます。
手術の松中選手もどれだけの状態で開幕を迎えられるか分からないわけですし…

しかし阪神は選手補強に熱心ですよね。
これでさらにトレードで他球団の選手を狙っているようですし。
有力なのは岡田新監督のオリックスとのトレードでしょうかね。
でもなぁ… 阪神の若手選手は複雑でしょうなぁ…

そういえば、オリックスは岡田監督就任で長期政権も視野に入ってるみたいだけれど、
清原監督って案はどうなったんでしょうか。その後ということなのか。
長期政権になるようだったら、西武で打撃コーチやりそうだなぁとか思ったり。
でも西武は有力打撃コーチが多いだけに、積極的にとはならないでしょうが。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズの来季陣容が発表
1軍コーチでは橋本武広氏がピッチングコーチに就任、
外野守備走塁コーチに河田氏が昇格と最小限の変化のみ。
2軍監督には行沢久隆氏が就任、小野投手コーチが2軍降格、
大久保氏が打撃コーチ復帰につき、熊澤コーチが守備走塁コーチに転進、
2軍守備走塁コーチに鈴木康友氏が就任とのことです。
岡本コーチはスカウトへ戻り、片平2軍監督と田辺コーチはフロントへ、
石井丈コーチと前田コーチに関してはよく分かりません。

イメージ的にはあまり変わり映えがしないかなぁという印象。
なんとなく2軍コーチの方が力入っているようにも見えてしまう(^^;
投手コーチの配置は悪くないと思います。
新任の橋本コーチがどれだけできるのか未知数ですが、
解説とか聞いていると技術・メンタル面の指導に向いている印象。
小野コーチの2軍降格も良かったかと。
1軍で欲しいのはリリーフ、2軍では先発投手を育成したいですからね。
特に若手左腕の一本立ちが課題なだけに、良い配置換えだったと思います。

問題は打撃コーチというか… 黒田コーチ補佐の留任は意外だったかも。
というか、大久保氏の2軍コーチ就任ってのが分からない。1軍じゃないの?
それなら熊澤氏を1軍打撃コーチとして上げても良かったし… うーん…
しかし他に外野守備走塁コーチはいないんですかね?
大友氏でも小関氏でもいいから招聘すればいいのに。
あと田辺コーチが外れたのも心配。
早稲田の人間科学部eスクールはどうなったんですかね。
ひょっとしてそのためのフロント転進?なのかとも思ったり。
無事卒業して、定評のあるコーチ業に復帰してもらいたいです。

まぁ、でも問題はコーチングスタッフというよりも球団首脳だからなぁ…
チーム強化のために本腰を入れてくれればいいんですけど…


◆ライオンズネタ 工藤、古巣西武に復帰か?
渡辺監督が横浜から戦力外となった工藤投手を戦力として期待しているとか。
球団社長は相変わらずの消極姿勢のようですが…
1つ言えるのは、うちのリリーフ左腕はみんなノーコンだってこと。
星野投手にしても松永投手にしても、山崎投手にしても簡単に四球出しちゃう。
土肥投手が唯一といった感じだけれども、
コントロールに悩む必要のない左腕がもう1枚欲しいところ。
今シーズン、藤田太陽投手が入ってリリーフ陣が楽になったように、
テンポ良く投げてくれるリリーフが1人いるだけでも精神的に大分楽になります。
そういう意味では、戦力として計算できないこともないかなと。
個人的には谷間の先発でいいかなと思ってますが、リリーフでの獲得なんですかね。

相乗効果という意味では、石井一久投手とともに左腕のお手本になって欲しい所。
そして引退後は投手コーチ就任ってのも視野に入れておいた方がいいかと。
打撃コーチに比べて、投手コーチの人材は不足気味ですから…
新任の橋本コーチの手腕や2軍の石井貴コーチの実力の程度は分かりませんが、
今一番期待できるのが潮崎投手コーチ一人といった感じなだけに、
投手コーチ候補は押さえておく必要があるかと思います。
ベテランの西口投手や石井一久投手はコーチって感じではないですしね。
監督だと意外といいんじゃないのとか思っちゃいますが。
工藤投手が引退したら間違いなく他球団からコーチのオファーがあるでしょうし、
そうやって外の球団に行ってしまい、実績を作って年俸が上がっちゃったら、
今のウチではコーチ就任の芽はなくなっちゃうことでしょう。
戦力として、お手本として、将来のコーチとして、獲得を真剣に検討してもらいたいです。

オリックスのローズ選手の獲得報道は全く期待してないです。
最低でも2億円は出さなきゃならないだろうし、オリックスとの競争となれば、
3億以上出さないと難しくなる。そんな金、絶対出さないだろうと(苦笑)
なんでもいいから左の外国人打者、真剣に頼みますよ…

2009年10月25日

日本シリーズは日ハムVS巨人

日ハムが順調に勝ったのは正直意外でした。
やっぱり初戦でしたよね。あれでもう決まったも同然。
日ハムファン以外は楽天の勝利を確信していたでしょうに。
ああいう試合を落としてしまうと、短期決戦は容赦なく響きますね。
やっぱり抑え投手ってのは大切ですな…
まぁ、打たれてもこの投手に賭けるという存在であれば、
初戦のような負け方をしても平気なのでしょうが。

日本シリーズの予想は難しいですが、現状ではダルビッシュ投手がいない分、
戦力豊富な巨人の方が有利だと思えますが、
今年の日本シリーズはパリーグの本拠地スタート、
つまり北海道開催が最大7試合あるので、もつれた場合は日ハムに有利かと。
巨人が勝つなら5戦までで圧倒的勝利で勝ちたい、といったところではないでしょうか。
あとはインフルエンザかなぁ。
日ハムは代替が効きそうですが、巨人の主力が万が一にも欠けるとなれば大変かと。
まぁ、私は今年の日本シリーズはスルー必死なんで、
適当に頑張れとしか言えませんが(爆)


ノートンセーフウェブは正常マークに戻りました。
さくらからメールがあり、対処してくれたとのことです。
良かった良かった、ホッと一安心です。
ただ、同じようなことがあれば、再度なってしまうだけに、
レンタルサーバ系の評価方法を変更してもらいたいところです。


◆ニュースネタ 参議院議員補欠選挙
静岡と神奈川で参議院議員の補欠選挙が行われ、
結果はまだ正式に出ていませんが、両方とも民主新人が当選だそうです。

有権者の立場から言わせてもらうと、
今回の補欠選挙は投票の決め手が全くありませんでした。
国会が本格始動してませんもんねぇ… 首相を選んだだけでは…
新政府は外交に内政に積極的に動いていると思いますが、
まだ政府の方針を示す程度の段階ですから、具体化してないので評価できませんし、
野党に下った自民党も再生の道筋はまだ見せられず。
こういう状況では投票行動を取りえませんよねぇ…
それを反映してか投票率も壊滅的、投票所も閑散、前回の選挙が嘘のようです(^^;
もう少し国会論戦してくれないと判断できないです。
盛り上がりに欠いたっつーか、全く話題にもならない感じの選挙になっちゃいました…


◆プロ野球 花巻東・菊池雄星投手が日本残留を表明
メジャーか日本残留かで揺れていた菊池投手が日本残留を決めたとのことです。
個人的には「そんなに行きたいのなら」と思うところもありましたが、
仮にメジャー挑戦を表明したところで、ドラフト会議で強行指名されて、
すったもんだの挙句にメジャー挑戦になっちゃって支持を失うのが目に見えてただけに、
現実的な選択だったかなぁと思います。
プロ志望届けを出した時点で、この選択しか残ってなかったでしょう。
本気でメジャー挑戦するなら、最初からプロ志望届けを出さないでしょうし…
まぁ、そこら辺の事情はよく分かりませんが。

日本球界を経ずにメジャーリーグの挑戦するというのは大変なことかと思います。
今のところ、ほとんど成功例を聞きませんが、
ここ数年は毎年何人かのアマチュア選手がメジャー挑戦をしているはず。
そういった選手はどうなってるのか… 現実的にはやはり大きな壁があるかと。
田澤投手のように球団に高く評価されている場合はいいでしょうが、
横一直線での勝負となると、人種や国籍の問題での差別もありうるでしょうし、
メジャー昇格にすることさえも難しい。
ハングリーさがないと言われればそれまででしょうが、
でも現実的に評価されないと試合にも出ることはできないわけで、
最初の段階である程度は評価されていないと生き残れないように思います。
田澤投手の成功例1つで安泰ということはできないのが現実かと。
現在日ハムの多田野投手を成功とみるか失敗とみるかでも評価は違ってくるかと。

今回の件に乗じて、巨人の清武代表がドラフト改革を訴えるというのはどうかと。
自由枠復活を意図しているようですが… まぁ、別にハンカチ王子は巨人でもいいけれど。
中大・沢村との両獲りだとかやられると、さすがにムカつきますが。
中大と巨人の関係を考えるに、現行制度でも十分やっちゃいそうではありますが。
昔ほど球団に差異はなくなってきているし、逆指名は要らないと思うんですがね。
FAも短縮したわけですし。

プロ側の育成システムはアマチュアからすれば絶対に信用できないかと。
16歳で指名された辻本投手の育成に見事失敗しちゃいましたからね。
本人によるところが大きいのでしょうが、イメージは悪いですよねぇ…
タブーを破って失敗したってのは全く笑えないっす。
阪神を解雇された辻本投手はどうするんでしょうか。
なんとかプロ野球で活躍の道を切り開いて欲しいです。


◆プロ野球 マリナーズ・城島選手が日本球界復帰へ
阪神が早々に手を挙げ、
遅ればせながら古巣のソフトバンクが参戦表明。
あとは城島選手の決断次第といった感じです。

もし、ソフトバンクが参戦しなかったら、
私はもうホークスの球団経営もダメだなと思っていたところですが、
最後の最後に喰らい付いてくれてホッとしています。
参戦の決め手は何だったんでしょうか。
球団は慎重姿勢だっただけに、色々と邪推してしまいます。
最初から参戦予定だった、とは思えませんし、
王会長のプッシュがあったからなのか、現場サイドからの要望があったのか、
それともファンの反応に慌てたのか、
どれもありそうなだけに、総合的に判断して、とのことでしょうか。
でも義理で参戦したみたいに思われかねないだけに、
獲得戦略としては失敗してますよねぇ…
ちょっと今回の球団の姿勢は分からないです。

ホークスの今後の球団運営を考えるに、
中心となってきた小久保・松中選手は明らかに下降線、
年俸と活躍のバランスも取れていませんし、
そろそろ世代交代を本格化させなければいけないところ。
そうなると、次の中心選手は川崎選手のみ。
その下が本多・松田選手となってしまう。
もう一人、リーダーシップを取れる選手が必要なだけに、
城島選手の存在は不可欠というべきでしょう。

田上選手が成長したとはいえ、守備面には不安があるし、
リード面も山崎選手以上、的場選手未満、的場選手は解雇、
ホークスのキャッチャーに脅威を感じることはなくなったというのが本音です。
捕手は守備面の評価が高いから選手寿命が長いし、
チームを引っ張る存在としては非常に大きいかと思います。
ホークスが強くなるには、小久保・松中選手のどちらかを引っ込めて、
田上選手を野手コンバートして主軸に置く必要があるかと。

そのチャンスを逃してしまうようでは… 球団運営を疑いますね。
経営的に厳しいのは分かりますが、多村選手がFAでどうなるか分からない、
和田・新垣投手といったメジャー志望の投手への依存度低下と今後の方向性、
小久保・松中・柴原選手らベテラン選手の処遇…
あと1~2年で経営的にも大きく変わっていくことが予想されるだけに、
ここは多少無理をしてでも城島選手を獲得してもらいたいです。

やっぱ他球団ファンからしても、城島=ホークスというイメージがありますからね。
阪神のユニフォーム姿を見るってのは、やっぱり違和感を感じちゃう気がします。
ライバルが増えるのは痛いけれども、だからこそ野球は面白いということで。

2009年10月19日

CSパ1stは東北楽天が勝利

プロ野球のクライマックスシリーズ第1ステージが行われ、
パリーグは2位・東北楽天が3位・ソフトバンクを2勝0敗で下して勝ち上がり、
セリーグは2位・中日が3位・ヤクルトを2勝1敗で下して勝ち上がりました。
しかし、中日とヤクルトの戦いは接戦だったのにもかかわらず、
楽天とソフトバンクの戦いは楽天の圧勝に終わっちゃいましたね。
ソフトバンクは杉内投手で落としたのが何とも痛かったです。
何となく、西武ドームでの西武・楽天の3位決定シリーズを思い出しました。
あの時は初戦を取りながら、岸投手と涌井投手でまさかの連敗でしたから…
この時期なので、無理をさせてきた先発投手を責められませんよね。
投手陣の層の違いを感じさせられます。
ソフトバンクも今年は先発投手が厳しかったですからなぁ…
やっぱり野球はピッチャーということでしょうか。

ノートン先生が注意レベルに警戒レベルを引き下げ、
と思ったら一日にして警告へ逆戻り。
早く通常レベルに戻って欲しい。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのフェニックスリーグ
野球はピッチャーですね… そのピッチャー陣が打たれまくってる… 欝。
とりあえず大雑把な結果だけではありますが、
みやざきフェニックスリーグのブログで全試合の結果を見れます。
なんか期待のピッチャーばかりが火達磨になっているようで…
山岸・武隈・中崎・木村・松永・野上投手と…
打たれて勉強になることもあるけれど、1軍戦力として期待する投手だけに、
結果が出ないことはやっぱり不安になります。
なんとかならんかなぁ…

気になる首脳陣の変更はあまり伝わって来ず。
2軍監督が行沢氏で、前田敏郎2軍守備走塁コーチの昇格報道ぐらい。
デーブ大久保氏は編成のままみたいだし、
最大の課題である投手陣の再教育が伝わってこないのが何とも…
一体どうなってるんですかねぇ…

それ以上に分からないのは横浜ベイスターズの監督問題ですよね。
TBSがやたらノムさんの報道をしているから、本命は野村監督なんでしょうか。
監督が決まらないのに守備走塁コーチとして馬場氏を招聘、意味ワカラン。
横浜の新監督も気になるところです。

嬉しいニュースでは涌井投手と銀仁朗捕手がバッテリー賞を受賞。
正直、頭になかったです。杉内投手と田上捕手が取るかなと思ってたぐらい。
決め手になったのは盗塁阻止率だとか。正直、4割以上とは思わなかった。
守備面はかなり向上したと見てましたが、そんなに良かったとは(^^;
打撃の方も成長してきていますし、名バッテリーと呼ばれるよう頑張って欲しいです。

2009年10月16日

Norton Safe Web

ついにやられちゃったなぁ…
前々から評価はアレだと思ってましたが…
晴れて当サイトが「安全なサイトではない」と評価されちゃいました。
失礼な、一日50人も来ないうちのようなサイトを
Nortonは閲覧したことがあんのかと言いたい(苦笑)

コミュニケーションページの方にもSafeWebの仕組みとともに書きましたが、
うちのサイトを見てもウイルスに感染するとかいうことは一切ありません。
SafeWebのフィルターが大雑把なのが原因だったりします。
「skr.jp」というドメイン全体で1つのサイト評価を下しているため、
「http://●●●.skr.jp/」の「●●●」と表示している複数の個人サイトのうち、
1つでもNortonによって脅威認定されてしまうと、
他の「skr.jp」ドメイン利用者全員が脅威認定されてしまうということです。
要するに、巻き添えを食らってるということです。
一応、さくらの方に報告メールしておきましたが…
問題解決されるかは分かりませんし、
最終的にはNorton Safe Webの評価方法が変わらない限り、
レンタルサーバ利用者は1人の危険ユーザーによって巻き添えを食らう可能性は消えませんから、
コミュニケーションページの方に解説を載せておきました。

まぁ、Norton製品利用者なら分かっていることだとは思いますが…
それでも検索表示とかで×マークが付いていると、ドキッとしちゃいますよね。
別にお客が来て欲しいなんて思ってるわけじゃないけれど、
念のためにということで書いておきました。
MacAfeeは現時点ではグリーン評価になってると思う。
無料版のサイトアドバイザーなんで、どこまで正確かは分かりませんが。
それでも同じように「skr.jp」全体で判断されてるので、
評価が変わる可能性は十分にありそうです。
他のウイルス対策ソフト・セキュリティソフトまでは分からないので、
もし他のソフトをご利用の方で、
当サイトを表示するとサイト評価ツールで問題が生じる場合は、お知らせくださいませ。

こういう現状からすると、独自ドメイン採らないとダメってことなんですかね。
もっとも、そこまでする元気はもうないっすけど(苦笑)


◆プロ野球 パリーグの野手に関して
文化放送ライオンズエクスプレスにおいて、
大崎選手が1・2軍との違いを聞かれて「移動の辛さ」と答えていたのを聴いて、
実際にパリーグの移動がどの程度野手に負担をかけているのか調べてみることにしました。
まぁ、あくまで選手の成績等に基づいてですので、データというものでもありませんが。

2005年(東北楽天ゴールデンイーグルス誕生以降)以降で、
セリーグからパリーグに移籍して、100試合以上出場し、
前年よりも成績を向上させた、もしくは維持した選手を挙げると、
ローズ・ラロッカ・稲葉・小坂・多村選手ら。
まぁ、大体の流れがパリーグからセリーグへなので、
4年間で5人の移籍成功が多いのか少ないのかは微妙ではありますが、
イメージ的には移籍1年目は難しいことが多い印象を受けます。

前年度40試合未満の出場で、翌年100試合近く出場した選手、新人野手を挙げると、
大引・小谷野・田中賢介・早川・嶋・渡辺直人・鉄平・本多選手の8人、
(鉄平選手は中日移籍組ですが実績なしにつきこちらでカウントしてます)、
このうち前々年に40試合以上出場している小谷野・田中・早川選手を抜くと5人。
一方のセリーグは、
坂本・松本・亀井・狩野・桜井・倉・東出・梵・小窪・赤松・天谷、
米野・川島・畠山・武内・飯原・青木・吉村選手の18人、
このうち前々年に40試合以上出場しているのは、
亀井・狩野・桜井・東出選手の4人でそれを抜くと14人。
印象的にはパリーグの方が若返りが進んでいるものの、
彗星の如く出てくる選手は圧倒的にセリーグの方が多いです。
パリーグの選手は前年に50試合前後は出ていることが多く、
順を踏んでの出場となっているケースが多いです。

一概には言えないとは思いますが、
パリーグは日ハムの北海道移転によって北は北海道、南は九州と移動範囲が広がり、
さらに2005年からは関西2球団だったのが、関西1球団となって東北に1球団となり、
移動の負担がさらに大きくなったことは確かです。
そういった移動の負担が、セリーグからパリーグへの移籍野手の難しさや、
即戦力野手・若手の抜擢を難しくしているようにも思えます。
その代わり、選手の入れ替えが多く、
2軍育成・1.5軍選手・1軍選手と順を踏んだ野手育成を行うことができているように思えます。

結局、何が言いたいかというと、セリーグの野手がパリーグへ移籍するのは基本的にアウト、
ドラフトで即戦力野手を獲得しても1年目から活躍というよりは、
2~3年かけてじっくりと育成していくのがパリーグ、ということです。
パリーグの野手移動は慣れるまで大変だということでしょう。


◆ゲームの話 東方非想天即
もう今更な感じになってきたけれども、今日はチルノストーリーモードに関して。

(チルノストーリーモード)
チルノの装備は非常に悩む。特に効果的な必殺技がないだけに…
ダメージ値が一番大きいのは「リトルアイスバーグ」。
ただ射程を計算しないとヒットしないし、
ダウン中にダメージを与えるか否かも運の面があるので、安定はしない。
それでも対空攻撃ができるのは大きな長所。
射撃武器として「冷凍光線」も入れて置きたいところ。
弾幕としてもそれなりに使えるので、使用用途はあるはず。
余裕があれば「真夏のスノーマン」を強化しておく。
強化しなくてもいいけれど、
真夏のスノーマンは盾として優秀なので、スノーチャージ等は付けてはいけない。
装備アイテムは「グリモワール」が必須。残りは「身代わり人形」で埋める。
射撃は障害物がある場合は6射撃強。射撃強で周囲の安全確保。
単純にダメージを削るなら、6射撃弱のつららドリルが強力。
スペルブレイクの敵ダウン後を狙うなら、必殺技よりも6射撃弱の方が効率いいかも。

1面の早苗は弱め。できるだけカードを取っておくのがポイント。
「雲を泳ぐ大蛇」はジャンプ回避ができないので、地上グレイスで抜ける。
あとは射撃強を撃っていれば勝てるが、
早苗が地上で大蛇を撃ってくる時に真夏のスノーマンを出すと、
ダメージを受けずに早苗を攻撃することができて便利。
ただし、早苗に近づきすぎると、2発目にやられてしまうので、
接近戦程度で氷達磨を放すこと。
「ファフロッキーズの奇跡」は蛙をできるだけ倒すのがポイント。
真夏のスノーマンで前方の蛙はダメージを受けずに倒せるので、
氷達磨を転がしていれば勝てる。

2面の中国の攻略は早苗と同じ。
チルノは移動がしやすいので、早苗よりも楽に回避できるはず。
「飛花落葉」は6射撃弱で削ればOK。
「極彩沛爾」は地上グレイスで回避し、
冷凍光線で弾を削り、6射撃弱でダメージを与えれば倒せる。

3面の魔理沙は警戒するほどではない。
「エキセントリックアステロイド」は貫通性の高い6射撃強で攻撃。
星が飛んできたら地上グレイスで魔理沙の前へ行き、
射撃強後、再び距離を取るの繰り返しで。
「シューティングエコー」は真夏のスノーマンで弾を消せるので余裕。
「マジカルR360」は最初のマスタースパークの回避が勝負。
空中でタイミングを見計らい、一定方向射撃後に反対側へ飛んで着地。
そこを射撃強やリトルアイスバーグで攻撃し、ダメージを与える。
360度回転時はおとなしく距離を取り、地上グレイスで攻撃を回避する。
慣れれば問題なく回避できるはず。

4面の空は貫通性の高い6射撃強がある分だけ、早苗よりも簡単なはず。
「ブレイクプロミネンス」は早苗攻略と同じ、6射撃強を撃っていれば勝てる。
問題は「核反応制御不能ダイブ」、早苗のようなジャンプ地上攻撃がないので、
ハード以上だと空中ジャンプ時の足場確保が難しくなってしまう。
6射撃強で予め地上の足場を確保してからジャンプするのがベター。
下に降りる時は多少のダメージには目を瞑ること。
あとは6射撃弱やリトルアイスバーグで上空攻撃をする。
「ホットジュピター落下モデル」は6射撃強があるから楽。
ハード以上なら光弾発射後に地上グレイスで空の足元へ移動し、
リトルアイスバーグを使えば、比較的早く倒せる。
「人工太陽の黒点」も6射撃強で比較的黒点を潰せるので、
早苗よりも楽に戦えるはず。

ラストのアリスは強い。人形が増えてくると鬼。
とにかく人形を叩き落すことに集中する。
「セミオートマトン」は6射撃強で人形をとにかく潰す。
一定時間経つとミサイル状に突っ込んでくるので、そうなるとお手上げ。
できるだけに人形を潰すことに神経を費やせば、アリスは自然と倒せてるはず。
「ドールオブラウンドテーブル」も同じ。
真夏のスノーマンを使うと、比較的潰しやすい。
ただ人形が攻撃態勢になると、ダメージを受けちゃうので、
そうなる前に地上グレイスで反対側へ逃げ、
射撃強で周囲を確保した後、真夏のスノーマンを使う。
ナイトメアはもう悪夢としか言いようがない状態になるので、
ダメージを受けようが何しようが、とことんアリスに食らい付いて動き、
射撃強を連射しまくって、被害を最小限に止めて戦うべし。
「スーサイドパクト」は難しい。
同じく人形を潰すのがコツなんだけれど、とてもじゃないけれど、潰しきれない。
射撃強で周囲を確保するのが最優先事項。その後に6射撃強の貫通弾勝負。
真夏のスノーマンが人形消しに使えるが、
地底にいるのが爆発するとダメージを受けるので、その点だけ注意。
真夏のスノーマンの方が比較的軽微に倒せると思う。
「レベルティターニア」の巨大人形の攻撃は基本的に地上にいれば当たらないが、
ハード以上だとたまに下の方も攻撃してくるので、地上グレイスで移動するのがベター。
あとは真夏のスノーマンを転がしていれば大丈夫。
消しきれない人形はグレイスで抜けるべし。
「ゴリアテ人形」はひたすら逃げればOK。

2009年10月10日

CS出場チームが決定

セパ両リーグともに順位が決まり、クライマックスシリーズの組み合わせが決まりました。
セリーグは優勝が巨人で、2位・中日と3位・ヤクルトが対戦、
パリーグは優勝が日ハムで、2位・楽天と3位・ソフトバンクが対戦とのことです。
残念なことに我らが埼玉西武ライオンズは出場できず…
あー、もう長いオフシーズンだなぁ…

せめてもの救いは微妙だった個人タイトルがほぼ確定したことでしょうか。
最多奪三振こそ杉内投手に抜かれてしまったものの、
涌井投手の単独最多勝はほぼ決定的、沢村賞もよほどのことがない限り決定的。
中村選手のホームラン王と打点王も決定的、
中島選手の最多安打も決定的、最高出塁率もほぼ決定の所まで来ています。
…盗塁王の片岡選手を含めて、これだけタイトル受賞者が出ておきながらも、
4位ってのは… なんだかなぁ…

まぁ、原因を簡単に列挙すれば…
 オフに補強を怠り、 開幕後も迅速な外国人補強をしなかったこと。
 14度のサヨナラ負けに象徴される抑えの不在。
 1・2番の出塁率が良くなかったこと。
 長打を打てる左打者がおらず、打線のバランスを欠いたこと。
この4つに集約されるかと。
最低限、外国人選手補強はしっかりして欲しいところですね。

オフになると寂しいチームを去る選手達…
ライオンズでは正津投手と江藤選手、清水選手が引退。今年の成績からすると致し方なしか。
江藤選手はどうするんでしょうね。打撃コーチとして注目を浴びそうですが。
野村新監督就任で広島へ戻るのかなぁ…
他にも、三井投手と岡本慎也投手の両ベテラン投手と山本歩投手、
野手では三浦選手が戦力外となってしまいました。
山本歩投手以外は年齢的な面でしょう。
特に投手陣は若返りを図らないといけないだけに、思い切って切ったとも言えます。
まだ活躍できる投手だと思うので、他球団でもう一花咲かせてもらいたいです。
三浦選手はまだ31歳ですが、江藤選手と清水選手が引退したことで、
平尾選手と野田選手に続く年齢になってしまいましたから、
チーム構成を考えると、そうなってしまうのかなぁと。
今年は結果を残した方なので、他球団と野球を続けてもらいたいです。

しかし、フェニックスリーグのメンバーを見ても、内野手が大変なことになってますな。
つーか、原選手と星選手がいない時は、浅村選手と梅田選手の2人でどうやってたんだ?
ファーストはいいとしても、他はなぁ… ファームで聞く以上に惨憺たる内野陣かも。
このままではキャッチャー陣がどんどん内野にコンバートされかねない勢いなだけに、
投手補強が課題とはいえ、内野手もしっかりと確保しておいてもらいたい所ですね。


◆ゲームの話 東方非想天則
今日は、早苗ストーリーモードの攻略法。
でもルナティックは未だに無理。ルナ空、強すぎ。

(早苗ストーリーモード)
装備は「スカイサーペント」が必須。
他は連射ができず、連続ダメージが与えられないのでスカイサーペントが一番。
あとは霊力切れを起こすので「グリモワール」、空を飛ぶのに「天狗団扇」がいくつか欲しい。
「乾神招来御柱」や「坤神招来罠」は空中の敵を攻撃できるが、連射できないのがネック。
「坤神招来罠」は1つで十分。

1面のチルノはそれほど難しくはない。
「アイシクルフォール」は距離を取って攻撃していれば問題ないはず。
ハード以上は上空照射と直線攻撃を上手く見極めるのがコツ。
直線攻撃は空中を飛んで回り込めば隙だらけ。
「マイナスK」はハード以上になると飛散する氷の量が多くなるので、
氷の結晶の間に出来るだけ潰しておきたい。
8溜め射撃弱の広範囲攻撃で上部分の氷を消していくのがいいかと。
(下半分は地面に触れると勝手に消えるから)
ルナティックだと一度やられだすと止まらないので注意。
その場合は防御でできるだけコンボダメージを防ぎ、
チルノに向かってグレイスしていくと最小限の被害で防ぐことができる。

2面の中国は距離を取って攻撃していれば大丈夫。
「飛花落葉」は直線に突っ込んでくるか、上空攻撃するかはランダム。
ただ、斜め前方に飛ぶ攻撃は、膝を下に叩きつけての溜め後なので、
その場合は地上グレイスで回避できる。
あとはどちらも斜め後方に飛べば回避できる。
「極彩沛爾」は距離を取って攻撃し、地上グレイスで抜ければ回避できる。

3面の霊夢はそれなりに難しい。
「妖怪足止め守り」は距離を取って射撃、近くのお札はできるだけ迎撃しておくこと。
霊夢が溜めに入ったら攻撃してくるので、前方グレイスで回避。
「夢想封印 円」は光の球が霊夢を覆っている間はダメージが少ないので、
無理せずに霊力回復に。発射後に前方グレイスで回避、その後に攻撃。
「夢想封印 瞬」はレベルに上がるに連れて難しくなる。
結界をグレイスで抜ければ何とかというところだが、
空中だと跳び越して当たってしまうことがあるので注意、とにかく忍耐。

4面の空は強い。未だに攻略法が分からない。
「ブレイクプロミネンス」は点線部分がない安全地帯に移動していれば問題なし。
あとはひたすら射撃で。レベルが上がると攻撃終了後にも攻撃がくるので防御。
「核反応制御不能ダイブ」はカード使用後の一番最初が肝心。
スカイサーペントLV4と射撃強でお空が突っ込んで来る前に防御を壊せるはず。
お空が突っ込んでくると、グレイス回避はできないので、空を飛ぶこと。
ハード以上だとお空の体当たりよりも光の球の方が厄介なので、
お空が突っ込んできて空中に飛んだら、2射撃強で落下地点の光の球を消し、
着地後に地上をお空が移動するので、射撃強をセットして再びジャンプ、
同じように2射撃強で落下地点を確保の繰り返し。
そうすると、場所確保のために使った射撃で空が勝手にやられているはず。
「ホットジュピター落下モデル」はHARD以上が鬼。
NORMALレベルだと空を飛んで2射撃強で何とかなったが、
HARD以上は別個に光の球が飛んでくるので、上空攻撃がしづらい。
落下する回転の輪の中央部分は安全地帯なので、そこにグレイスで割り込み、
下から攻撃、落下する輪が地面に近づいたら空中へジャンプして衝撃を回避する。
攻撃時間が短くなってしまうので、非常に厳しい。
「人工太陽の黒点」は攻略方法は分かっているものの、失敗すると鬼。
8溜め射撃弱で黒点部分を狙えば、太陽の輪は消え、空を攻撃できるのだが、
2つ以上消しそびれると、かなり悲惨なことになってしまう。
できるだけ中央部分の空に向かって飛び、ダメージを最小限度に止めるべき。
画面左端よりも画面右端の方が成功確率が高い印象を受ける。右端推奨。

5面の諏訪子は霊夢・空よりも弱い。
「だいだらぼっちの参拝」は空中を飛んで2射撃強。
諏訪子が溜めに入ると、大きな土の手が来るので、一度地上に戻って高くジャンプすべし。
「洩矢の鉄の輪」は距離を取っておけばそれほど心配はない。グレイス回避で。
「獄熱の間欠泉」は黒いモヤ時に着地点が分かるので、その間に動けば回避可能。
「マグマの両生類」は空を飛んで2射撃強。地上に降りたときに諏訪子の体当たりに注意。
「幻想郷空中神戦」は時間経過を待つだけでいい。
ノーマル以下なら諏訪子を倒して終わりにできるので、それでも構わない。


◆ゲームの話 『終わりなき夏 永遠なる音律』
ファイアージュの『終わりなき夏 永遠なる音律』をプレイしました。
絵柄はかなり萌え萌えな感じですが、ストーリーがしっかりしていて、
非常にいい感じの友情青春モノに仕上がっていたと思います。
中盤以降にストーリー設定とか急に重たくなるんですが、
全般的にテンポよく進むので、そんなにシリアスに感じることはないです。
綺麗でまとまりのあるストーリーに仕上がっていたと思います。

ストーリーは大上部長から音楽部や分校の行方を託されるプロローグ部分から始まり、
新しい音楽部の結成を巡る序盤部分、
各ヒロインの問題と向き合いながら成長していく中盤部分、
廃校という事実と向き合いながら演奏を完成させる終盤部分、
そしてヒロインとの生活・仲間との別れを描くフィナーレ部分といった構成になってます。
廃村になる村ということで、終わりを迎えるストーリーなだけに、
ヒロインとラブラブいちゃいちゃという感じにはなれませんが、
友情ストーリーとしては非常にいい感じではないでしょうか。
まぁ、どのヒロインも可愛いんで、
もっとラブいちゃしたかったという気持ちもありますが。
ファンディスクの登場に期待したいところ。

システム面で画期的だったと思ったのは、5.1ch対応でしょうか。
完全対応というわけではなく、
キャラの立ち位置とかで使用スピーカーが変わる程度ですが、
今までにない試みかと思います。
まぁ、それやるんだったら、音楽の方を対応させて欲しかったですが。
クラシック演奏がゲームの中心なんだし。

不満なのは世界観が分かりにくかった点です。
ゲームの雰囲気は昭和40~50年代の日本の田舎みたいな感じなんですが、
廃村の理由がダム建設で村が沈むとかではなく、疎開ですからね。
一体何がどうなってるのかと。
おそらく、同会社系列のアージュ『マブラヴ』の世界観を拾っているのでしょうが、
私はそちらをプレイしていないので、さっぱり分からないです。
別にマブラヴの世界観を持ってくる必要は全くなかったわけで、
普通にダム建設で閉村としても、シナリオの大部分は描けていたはずです。
結果的に、世界観をぶち壊してしまったかなと。
音楽の要素が意味なくなっちゃいました。
ヒロイン個別シナリオでも、テーマである音楽を題材にした内容は2キャラのみ。
残りの3キャラは戦争の影が影響するのはどうなんだろうかと。
「そういうゲームだったけ?」と思うのが大半の人の感想ではないでしょうか。
全般的に朗らかな良い作品だけに、雰囲気を損なってしまったように思います。
普通に田舎モノやってれば、名作になったかもしれないのに。
安易に風呂敷を広げて失敗してしまった感がなんとも。
俺のリーゼと可憐を返せと言いたい(爆)
…あー、普通にラブイチャしてれば良かったのに。特にリーゼの扱い酷すぎ。

2009年10月06日

優勝は北海道日本ハム

2位・東北楽天の敗戦で優勝が決まり、最後は延長12回にサヨナラ勝ち、
北海道日本ハムファイターズのパリーグ優勝が決まりました。
今年の前半の日本ハムは本当によく打ちましたよね。
打線が打つわ打つわで…
金子誠・糸井・高橋信二・小谷野選手と前半は3割半ばの選手がズラリ。
繋がりのある驚異的な打線でした。
後半戦はさすがにその勢いはなくなったものの、昨年までのしぶとい打撃も健在で、
新型インフルエンザの影響や、エースのダルビッシュ投手が離脱したりと、
8月後半からはかなり苦しみましたが、それでも最後は逃げ切り、
見事な今シーズンの優勝だったと思います。

ただ、クライマックスシリーズはどうなるか分かりません。
エースのダルビッシュ投手は第2ステージに間に合うかも分からないそうですし、
もしもダルビッシュ投手を欠くような事態となれば、日ハムは苦しいでしょう。
武田勝・八木投手といった左腕でどれだけ勝てるかがポイントになりそうです。
現状では現在2位の楽天が強そうなんですよね。
でもその楽天も岩隈投手や田中投手が思うように勝てていないだけに、
短期決戦でどうなるかは分からなかったり。
今年は蓋を開けてみないことには分からないといった感じでしょう。
それだけ力が拮抗しています、今年のパリーグは。


◆ゲームの話 東方非想天則
今日は非想天則の追加キャラ5人まとめて、
早苗・チルノ・中国・空・諏訪子です。


(早苗)
他と比べると得意なキャラクター。
神奈子と諏訪子の神力を借りる関係で、必殺技の連発ができないこともあるが、
風起こしが空中移動中に早苗に合わせて動いたり、
空中2射撃強の効果範囲が広かったりと、
今までの緋想天キャラの常識に囚われない攻撃パターンになる。

格闘性能はまあまあ。出が速いので、接近戦が足を引っ張ることはない感じ。
8格闘がそれなりに使えるけれど、あまり多用することはない。
やや隙は多いものの、空中2格闘の叩き落しを使うことの方が多い。
射撃弱は溜めると範囲が広がる特徴があり、広い範囲を攻撃できる。
射撃強はスピード・弾幕ともに優秀な射撃武器となる。
特異なのが空中2射撃強。地上全体に放射状に攻撃を仕掛けるので、
地上の敵に当たりやすい。

武器は戦い方によって変わってくるけれど、スカイサーペントは外せない。
スピードがあり、弾幕としても優秀で、貫通性能もある。
追尾性もあり、空中の敵も追っかけることができるのが強み。
地上でしか出せないのがネックだが、高い射撃性能を持つ優秀な武器。
あとは戦い方次第。
通常通り地上戦メインでいくならば、波起こし・乾神招来空・坤神招来罠。
波起こしはレベルが低いうちは使えないけれど、
レベルが上がるに連れて射程が広がり、コンボも多くなる。
坤神招来罠はレベルが上がっても、それほど変わらないので1つあれば十分。
坤神招来盾は優秀な防御装置なので、焦って付けるほどではない。

空中戦メインで戦うならば、風起こし・乾神招来御柱・グリモワール。
風起こしはレベルが上がると持続時間が長くなり、早苗もすぐに動けるようになるので、
地上で発射後に相手に向かって飛んでいくと上空の敵にダメージを与えられる。
乾神招来御柱は空中で出すことができ、LV2以上で柱が複数になるので、
相手の頭上から空中2射撃強を打ちながら降下し、乾神招来御柱で潰すのがパターン。
地上が近くなったら空中2格闘で攻撃し、そこから地上格闘戦へ。
ただし、空を飛んでいると霊力切れを起こしやすいので、グリモワールは必須。

スペルカードはあまり使わない。
上記のようにほとんどの武器が使えるようになるのはLV2以上、
武器を付けることが多く、グリモワールも付けるとなると、ほとんど付けられない。
付けるなら、「グレイソーマタージ」「白昼の客星」「忘却の祭儀」。
グレイソーマタージと白昼の客星は相手が空中にいる時に使うと大ダメージ。
「客星の明るすぎる夜」は当たり判定がシビアなので、あまり使えない。
忘却の祭儀はゼロ距離で大ダメージ。近接戦闘向け。
「九字刺し」は当たるかどうか微妙。プレイヤーは制御できない。
相手が引っかかってくれるのを待つのみなので、難しいといえば難しい。
あと体力ないと、九字を切っている間にやらえちゃうので注意。


(⑨)
予想通りというか、何というか弱い、ってほど弱くはない。
とにかく燃費がいい。空を飛んでも、弾を撃っても消費量が少ない。
相手の攻撃をひらひらとかわしながら攻撃するのがパターン。
とにかく冷静に。⑨みたいに興奮しないように。

動きは全体的にいい。
燃費がいいので、空中グレイスで回避行動が取れるのは長所。
格闘能力は普通。地上格闘連打は出が速い方。
格闘戦の主力は地上6格闘、リーチがある。
あとは空中2格闘のドリルキック。外すと隙が多いが当たると大きい。

射撃性能は悪くないものの、弾幕としては弱め。
溜め射撃弱で相手の防御を削るつららを出すことができ、威力が高い。
射撃強は近距離から中距離に氷を発射、
6射撃強で直線状に出し、一定時間後に実体化してダメージ。
どちらも弾幕としてはほとんど機能しないので、
グレイスで回避しながら攻撃するのが基本。

初期装備では「真夏のスノーマン」が使える。
移動中は無敵状態ではないのでダメージを受けるが、
弾幕としては強い方なので、思ったよりも気にならない。
中距離で仕掛け、ホールドし続ければ画面端までヒットし続ける。
上手いこと引っかかってくれると、かなりのダメージを与えられる。
それと「フリーズタッチミー」、近距離戦の主力攻撃になる。
あると嬉しいのが「冷凍光線」。
3方向しかカバーできないものの、弾幕としては強め。
相手の弾を打ち消すのにも使え、チルノの弾幕の弱さを補うことができる。
あとは「フローズン冷凍法」。
発射までに隙があるのが欠点だが、当たると大きい。
相手のダウン後や射撃強の近距離攻撃から繋げると比較的当たりやすい。

スペルカードは切り返し用に「フェアリースピン」があると便利、
主力は対地用ゼロ距離射撃の「スーパーアイスキック」、
対空用の「ソードフリーザー」、どちらも威力は高め。
仕上げは「パーフェクトフリーズ」。
基本的に対空用の攻撃なので、相手が上にジャンプしてる時に使うべし。


(中国(ほんみりん))
相変わらず無駄に上海紅茶館はカッコいい。
中国は弱くはないんだけど、切り替えしが効かないので、安定性を欠く。
勝つ時は一気に押し通せるんだけれど、押され始めると歯止めが効かない。
遠距離攻撃で建て直しを図れればいいんだけれど、それができないのが辛い。

格闘能力は高い。
ただ地上格闘4連打の4判定目がキックで吹き飛ばしなしなので、
その後にボコボコにされる可能性大。
地上格闘は3連打で止め、4つ目は2格闘でダウンを狙うといい。
空中格闘も強め、空中2格闘は2連打になる。
8格闘の滞空攻撃は蹴り上げ・叩き落としと続くので強力。
萃夢想のように近接戦闘は強いけれどもダメージが少ないこともなく、
今回は威力は普通より強いぐらいなので、近接戦闘でも十分押し勝てる。

射撃能力は残念ながら低い。
射撃弱はけん制程度にしか使えない。
射撃強は近距離から中距離の間ぐらいで、
遠距離で使えるのは溜め6射撃強のみというのが辛いところ。
追尾性はあるものの、遠距離まで使うには溜める必要があるので、
遠距離戦は余裕で押し負けてしまう。射撃戦はご法度。
基本的に中国の場合は、密接しない程度の距離から中距離の間をキープする。
射撃強の届く範囲と思っておけばいい。
これ以上開くと厳しい。逆に密接すると、格闘戦で負けることもあるので危険。

主力武器は「螺光歩」、射撃弱だと射程が短いが、
射撃強だとかなりの距離を移動できる。
グレイス判定もあるので、相手の弾幕に潰されることも少ない優秀な攻撃。
ただ射撃強の場合は出すまでに間があるので、その間に潰されることがあるので注意。
隙が少ないという意味では「天龍脚」が便利。
滞空攻撃ではあるものの、地上の敵にも当たりやすい。
射撃強から天龍脚へ繋げると比較的隙なく攻撃できる。
スペルカードに繋げるのに便利なのは「虎頸」、
一発目がカウンターヒットになるので、相手を崩しやすい。

スペルカードは「地龍天龍脚」が主力。
カード消費3の割には全ヒットで3000以上とダメージが大きいし、
最初の一発目が外れても天龍脚で2000以上のダメージがあるので、
近接戦闘の必殺技になりうる。
切り返しに便利なのは「彩光風鈴」、無敵時間があるのが大きい。
当てやすいのは「星脈弾」。対空用として「彩光乱舞」。
止めは「大鵬撃墜拳」。近接武器の切り札。全ヒットで5000は大きい。
でも外れることもあるので、「星脈地転弾」の方が便利かもしんない。
状況に応じてといった感じか。


(空)
何だろうなぁ… 面白みがない… 射撃戦の鬼。
しかもそれがコマンド入力ではなく射撃強のみで構成されるので鬼。
遠距離から射撃撃って終わりってのは何とも。
強いことは強いけど面白みがなく、押されると防御が弱いのであっという間にやられる。
何とも微妙なキャラクター。

格闘戦は機敏さに欠けるので向いていない。
ただ地上格闘4連打は威力があるので、対COM戦でなめてかかると痛い目に合う。
空中格闘6は移動にも使えるので便利。

射撃弱は拡散弾で牽制に使える。
射撃強は出すまでに隙があるものの、直線大範囲に高速で攻撃するので強い。
ただ射撃強ばかり撃っていると弾切れになるし、
実体のある弾は消すことができないので、
6射撃強と組み合わせるのが基本。

装備は基本的に要らない。
「フレアアップ」と「レトロ原子核モデル」だけで十分じゃなかろうか。
フレアアップは近接戦闘の切り札。
レトロ原子核モデルは攻防一体の武器、
敵ダウン中にセットしておくと、次の行動に移りやすくなる。
他の装備を付けるよりは、「身代わり人形」や「グリモワール」「天狗団扇」を付けたい。

スペルカードは「ギガフレア」と「アビスノヴァ」だけでいい。
空は相手の体勢を崩す攻撃が少なく、レトロ原子核モデルぐらいなので、
中途半端なスペルカードは防がれる可能性がある。
ギガフレアは前方全域、上空も関係なく攻撃でき、出も速いので、
遠距離で相手が攻撃したタイミングで発動すれば大体ヒットする。
アビスノヴァは発動後に間があり、防御不能、相手に近寄ればOKなので、
体力に余裕があれば、確実に当てることができる。


(諏訪子)
癖のあるキャラだけれど、使いこなすと異常なほどに強い。
通常のキャラとは違い、地上時・空中時・地底時と攻撃パターンが異なる。
多彩な攻めとトリッキーな動きで相手を翻弄するとんでもないキャラクター。
間違いなく最強キャラの一角。

諏訪子の特色といえば、地底に潜ること。
地底の潜り方は地上グレイスを使うか、空中2射撃強を使う。
地上グレイスから技を出すのは練習すればできるけれど、かなり難しい。
グレイスを使うのはカードセット時に使うのが良い。
基本は空中2射撃強で地面に潜り込み、必殺技をセットする方法、
飛び込み時にダメージを受ける可能性はあるものの、
落下スピードがあるので比較的成功しやすい。

基本性能自体は普通。体が小さく、球に当たりにくいのは○。
地上グレイスが地底に潜るのは一長一短。個人的には潜らない方が良かったかも。
空中移動は遅め、でもパタパタ動くなど細かい移動指定が可能なので、弾は避けやすい。
地上格闘能力は普通、地上格闘4連打はあまり使えないかも。
途中で2格闘を入れたり、6格闘を入れるなどして上空へと打ち上げたい。
空中格闘能力は優秀。空中6格闘はコンボ可能、浮かせてからが勝負。
空中2格闘はその場から消えて地面から下段判定攻撃。
外れると隙ができるが、当たると吹き飛ばし判定で強い。
出も速いので相手は回避行動を取る間もない、必殺技並みの格闘攻撃。
空中2格闘で飛ばして、壁際で空中6格闘で追い討ちをかけるのが良い。

射撃性能自体はあまり良くないが、弾幕性能は高い。
射撃弱は牽制程度しか使えない、溜め6射撃弱は反射する輪を飛ばすので面白い。
ただ単体で出すと大体打ち消されちゃうので、実際はあまり使わなかったりする。
地上射撃強は岩を飛ばし、斜め上空の弾を消し飛ばすが、これもあまり使わない。
地上6射撃強は地上の相手を高速で攻撃する優秀な射撃武器となる。
地上を移動する相手には6射撃強が強い。ただ地底を通るので、弾幕性能は皆無。
諏訪子における遠距離戦の主力は空中溜め射撃強。
溜めることで飛ばす岩が増加し、発射すると直線状に高速で相手にぶつかる。
意外と弾幕性能が高く、レーザー系以外は打ち落とし、貫通する場合もある。
空の射撃強でさえも、溜め全開で正面からぶつかれば打ち消せるのは脅威。
そんなわけで、相手のダウン中に溜めておいて、
攻撃してきたら発射していれば余裕で勝てたりするぐらい強い。
空中6射撃強は高速で水を飛ばす攻撃、弾幕性能は低いのであまり使えないが、
追い討ちに使えるので、空中射撃強とのコンビネーションは良い。
ただ、後ろに空中6射撃強後に後ろに下がるのをはどう捉えるべきか。
距離を取るのに使えると見るか、間合いが遠くなると考えるか… 戦い方次第か。

主力武器は「古の間欠泉」。
地底から地上さらに上空高く上がっていき、近くにいる敵にコンボダメージを与える。
相手の上空付近から空中2射撃強で下降時にダメージを与え、
古の間欠泉でダメージを与え、落下時に空中2格闘で吹き飛ばしが基本。
「古代翡翠」を付けているなら、古の間欠泉後に上空で出して当てると大ダメージになる。
ちなみに空中でも古の間欠泉は出せるが、あまりダメージにならないので使わない。
波動拳コマンドの「大地の湖」「古代翡翠」「蛙石神」はどれにするか迷う。
「大地の湖」は古の間欠泉の逆みたいなもの、地上で出せれば違ったんだが、
空中・地底時のみというのは残念。
「蛙石神」は地底のみのコマンドで、進行方向へと体当たりをする。
そこから格闘戦に持ち込むのが基本だけれども、
諏訪子の地上格闘はあまり強くないだけに、相手が格闘戦が強いと反撃されることも。
相手次第といったところはある。グレイス判定なしなので移動には使えない。
「古代翡翠」は地底・空中で使える射撃武器。レベル2以上になると威力がかなり高くなる。
ただ射撃武器のわりには射程範囲は広くない。中距離程度。
弾幕性能も高くないので、射撃として使うよりは近距離で古の間欠泉を使い、
相手が離脱を図っている時に空中で古代翡翠を使って追い討ちという使い方の方が多い。
波動拳コマンドは一長一短だが、与えるダメージの大きさで古代翡翠を一押し。
呪い系は「ミシャグジさまの祟り」1つで十分。
カード宣言するだけで呪いにかかるので、呪いを狙う手間が省ける。
あと、「古の間欠泉」から射撃へと繋げると霊力切れになりやすいので、
余裕があればグリモワールを入れておきたい。

スペルカードは「オールウェイズ冬眠できます」が卑怯くさい。
地底のみの発動で、一定時間地底で眠り続け、体力を中回復する。
カード使用が終わった後の隙が大きく、ボコボコにされる危険性はあるものの、
防御していれば最小限に食い止められるだろう。
対人戦だと消費5のスペルカードで回復した分以上を取られそうだけれど(^^;
「赤口さま」は地上に相手が近距離にいれさえすれば、
ガード不能で発動とこちらも卑怯くさい。
距離を取られない限りは成功するだけに、最高の切り札と言える。
使いやすさでは「宝永四年の赤蛙」。
グレイスで回避される欠点はあるものの、空中でコンボを決めれば強力。
他は対空用として「洩矢神」を使うぐらい。
「諏訪清水」や「洩矢の鉄の輪」は牽制程度にしか使えないし、要らないかと。

2009年10月02日

ノートンインターネットセキュリティ2010

2009年版の期限切れということで、
『ノートンインターネットセキュリティ2010』を購入しました。
昔から安全性の評価は高かったものの、
コンピュータの負荷が大きく、スキャンが遅いなどの問題もあって、
評判が芳しくない時もありましたが、
最近のは負荷も少なく、スキャン速度も向上するなど、かなり利用しやすくなりました。
今回の新バージョンではスキャン速度が大きく向上したように思えます。
今回のバージョンはなかなかいいんじゃないでしょうか。

とはいえ、無料インターネットセキュリティソフトとしてComodoが登場し、
日本語を始めとする多言語にも対応したことを考えると、
有料セキュリティソフトもうかうかしてられないといったところでしょう。
Comodoのアンチウイルスの性能がどの程度かは分かりませんが、
セキュリティソフトとしてはそれなりに評価が高い印象です。
今のご時勢、全くセキュリティソフトを入れていない人間なんていないと思いますが、
もしもセキュリティソフトを導入していないなら、Comodoを入れるのも手かも。
以前に比べると、操作性も分かりやすくなりましたし、
ThreatCastコミュニティが大きな助けになってます。


◆ゲームの話 東方非想天即
今日は萃香・依玖・天子の3人。


(萃香)
絶対的な最強キャラの一角。
空中格闘を除けば、欠点は見当たらない。とにかく強い。

地上格闘は鬼のように強い、もとい、鬼強い。
体が小さいので、一見するとリーチは短そうだけれども、
踏み込みがある分だけ他のキャラよりもリーチがある方。
威力やスピードも文句なし。下手な必殺技を使うよりも地上格闘4連打の方が強い。
特徴的なのは地上3格闘のヘッドスライディング。
溜めるとかなりの距離を滑れるので、攻撃だけでなく、
相手がジャンプで逃げようとした時に間合いを詰めるのにも有効。
グレイス性能は妖夢には劣るものの、スピードは速めだし、
間合いを詰めて地上格闘2連打が可能なのは嬉しい。
ただ、空中2格闘は期待できない。上空からの強襲には向いていない。唯一の欠点。
その分というわけではないが、8格闘で鎖を回して空を飛べる。
相手が高くジャンプしている場合は8格闘で下から追い討ちをかけよう。

射撃戦は基本的に向いていないものの、サイズが小さいので攻撃が当たりにくい。
燃費もそれほど悪くないので、射撃戦でも退けはとらない。
溜め射撃弱で白いバウンドする弾を3球投じることが可能。
バウンドする分だけ、相手にフェイントになるので、牽制に有用。
6射撃弱は速球を投げつける。
隙も少なく、スピードも速く、当たると吹き飛ばし判定があるので強い。
射撃強は中距離向けであまり使わない。射撃弱で十分。

装備はどれでもいいけれど、一押しは元鬼玉と火鬼。
元鬼玉は溜め攻撃であるため、ヒットさせにくい印象があるけれども、
地上だけでなく、空中でも発射可能というメリットがあり、
弾幕として強力で、ほとんどの射撃を打ち負かし、そのまま相手に飛んでいく。
仮に防がれても6射撃弱で追い討ちをかければヒットする可能性高し。
射撃戦の主力武器となる。
火鬼は中距離以下で効果的に作用する。
地面でバウンド後に炸裂するので、相手に全く当たらないということは少ない。
間合いを一気に詰めて地上格闘戦へと繋いでいくのがパターン。

スペルカードは「ミッシングパワー」を入れておくと楽。
格闘戦に持ち込めても上空から逃げられると困るので、
そこで巨大化すれば大ダメージ、少し多めに準備しときたい。
「戸隠れ山投げ」は意外と当たる。射撃の追い討ちにどうぞ。
逆に「天手力男投げ」はガードで防がれることが多いので注意。
主力は「ミッシングパープルパワー」。
2格闘が地面を割り、破片で攻撃可能なので強力。
上手く使えば圧倒的な力で勝利することが可能。
ただ的が大きくなるだけに、相手の攻撃も食らい安いため、ご利用は計画的に。


(依玖)
龍神の髭で一躍最強キャラの一角に。
基本性能や基本装備はあまりよくないが、強力な武器カードを数多く持っている。

格闘能力は普通。
地上格闘4連打は威力があるが、上段攻撃判定なのでしゃがまれると空振りする欠点あり。
連打をするなら、地上2格闘を入れないと困ったことになる。
全般的にリーチはあるものの、機敏さが足りず、
意外と押し負けることがあるので、上手く距離を取って戦いたい。

射撃も威力が弱く使いづらいものばかり。
射撃弱は散弾で弾幕になるものの弾幕としては弱い。
射撃強は中距離だと威力高いが、遠距離だと当たらない。
6射撃強はスピードがあり、遠距離を攻撃できるか、範囲が狭く弾幕として弱い。
通常の射撃戦では押し負けることが多く、基本能力はやはり低くない。

初期装備で使えるのは「龍魚の一撃」ぐらい。
「龍魚の怒り」とともに、中距離戦で戦わざるを得ない。
上手く間合いを計り、龍魚の一撃を決めたい。
威力があるので、多少ダメージ受けてでも当てたいところ。
追加装備では「龍の眼」と「龍神の髭」を是が非でも付けたい。
「龍の眼」は弾幕として優秀な射撃武器。
龍の眼を撃ち、6射撃強で攻撃し、間合いを詰めて攻撃するのが基本。
弾幕を消すのに有効なので、その後の行動が取りやすい。
「龍神の髭」は最強武器。空中に浮いた瞬間終わる。
威力はかなり高いので、ジャンプした敵を空中コンボ。
射撃強はかなり隙ができるものの、龍の眼で隙を埋めれば安全に出せるはず。
射撃強だと持続時間が長いので、スペルカード並みの大ダメージを与えることができる。
とにかく、龍の眼と龍神の髭を手に入れることが最優先なので、
伊吹瓢を装備しておきたい。

スペルカードも優秀な部類。
地上用の「龍魚ドリル」と空中用の「光龍の吐息」が主軸。
どちらも当たればダメージは大きい。消費カード3でこの威力は美味しい。
ただ龍魚ドリルはジャンプされると回避されてしまうし、
光龍の吐息は真上にいる敵でないと当たりにくい。
攻撃するタイミングを見極めることが必要。
龍の眼をヒットさせ、グレイス移動して光龍の吐息を打つのがベター。
当てやすいのは「雷雲棘魚」、持続時間が短めなのがネック。
「竜宮の使い遊泳弾」は空中で撃てるのが強み、
ゼロ距離射撃で大ダメージを与えたい。


(天子)
緋想天のラスボスらしくバランスの取れた強いキャラ。
でも最強の一角にはなりきれない。
基本性能が良い割に武器が使いにくいものが多いせいかも。

格闘能力は普通やや弱め。
地上格闘は3連打で弱め、3格闘の切り払いや溜め6格闘の斬り付けを多様。
空中格闘はわりと強い。空中6格闘は出が速い。
空中2格闘は落下までに間があるのが微妙な面もあり。
射撃能力は高め。射撃弱は溜めるとドリルが大きくなって相手を削りやすくなるし、
射撃強は弾幕として優秀、射撃戦なら押し負けない強さがある。

武器は「非想の威光」が優秀な射撃武器。
スピード・威力ともにトップクラス。
地上でしか出せないので、カバー範囲がやや狭くなるが、
射撃強で出すとジャンプした範囲ぐらいなら届くので、あまり苦にならない。
意外と使えるのが「守りの要」。
基本的には防御武器だけれども、相手に飛ばしてヒットすると大ダメージ。
攻防一体として使えるのは大きい。
やや癖はあるものの、同じく威力が高いのが「六震-相-」。
地上にいる敵に安定してダメージを与えることができる。
敵のダウン中に射撃強で時間差セットしておくと、相手の行動を制御しやすくなる。

スペルカードはどれも使えそうで使えない微妙な範囲。
地上用の「気炎万丈の剣」、対空用の「天道是非の剣」が基本線か。
ただ天道是非の剣は角度がわりと急なので、意外と外れることが多いので注意。
天候次第では「天啓気象の剣」は非常に強力になる。
あとは「全人類の緋想天」で決まり。
「先憂後楽の剣」や「天地開闢プレス」は時間差があるので当てるのは難しい。
全人類の緋想天なら、ゼロ距離射撃を行えば大体当たるので、これだけでいいかと。

2009年10月01日

完全脱落

結局、埼玉西武ライオンズは土曜日以降4連敗…
まだ可能性が完全には消えていないものの、
クライマックスシリーズ出場は絶望的な状況となりました。
日ハムの優勝もほぼ決定的となり、あとはソフトバンクと楽天の2位争いですか。
現状では楽天の方が有利に見えますが… 明日・明後日の直接対決次第か。


◆東方非想天即
今日は優曇華、射命丸、小町。

(優曇華)
正直言って、中途半端な性能…
射撃キャラと思わせておいて、実は格闘キャラなのが何とも。
弱くはないけれど、強くもない。カード次第の性能といったところか。

格闘性能は意外と高め。地上格闘3のスライディングはリーチあり。
地上格闘の連続攻撃の速度は速めで、威力はそこそこ。
空中2格闘は時間差があるものの、それが逆にフェイントとなって効果的。
射撃よりも格闘の方が戦えたりするので侮れない。
射撃弱は完全なこけおどし。あまり使いどころはない。
射撃強は溜め撃ちすると発射数が増え、飛距離はそこそこであるものの、
途中で爆発して弾幕として機能するので、攻撃というよりも防御・牽制用。
溜め射撃強を撃ちながら、マインドエクスプロージョンを当てるのが射撃の基本的流れ。

装備はマインドエクスプロージョンが爆発判定があるので、防御しても削れるし、
ヒットした場合のダメージが大きいので、射撃用として入れておきたい。
イリュージョナリィブラストは隙があるので、意外と使いどころが少なかったりする。
射撃強で弾幕を張りながらだが、
射撃弱は地上、射撃強は斜め45度以上と中途半端な感は否めない。
主力はやはり、ディスオーダーアイ。
格闘戦に混ぜていくと非常に有用。相手ダウン時に射撃強で出すとヒットすることが多い。
威力もあるし吹き飛ばし判定もあるので、近接戦闘の主力となる。
ちなみに射撃弱で横判定が広くなり、射撃強で縦方向に判定が広くなる。
あとは霊力切れすることが多いので、グリモワールは必須。

スペルカードはいまひとつ。
カード潰しや幻影攻撃は対人戦だと効果を持ちそうだけれど、それ以外では使い所に困る。
「離円花冠」で牽制しながら、
ディスオーダーアイに「近眼花火」を混ぜるのがいいかと。
あとは相手ダウン中に「国士無双の薬」で防御を鍛えるのも良し。


(射命丸)
弱い…よね? 私だけか?
緋想天メンバー最弱、もう少し何とかならないのか…
魔理沙をワンランクもツーランクも下げた程度の能力。

格闘性能は悪くないものの、空中2格闘が使い勝手悪く、足を引っ張っている。
発動までに一呼吸あり、しかも真下ではなく斜め前方へ進むため、当てづらい。
空中8格闘や6格闘が優秀なだけに勿体無い印象。
射撃弱は射程が短め、射撃強はスピードがあるものの画面端まで到達せず。
中距離ぐらいを維持しないと厳しい。

装備は疾風風靡がメイン。グレイス判定があるので、移動として使える。
あとは天狗の太鼓、相手の頭上を付くことができるので、比較的当たりやすい。
どちらも外すと隙ができるのがネック。そこが文の使いづらさ。

スペルカードは竜巻系がメイン。
「天狗道の開風」「紅葉扇風」「猿田彦の先導」「天孫降臨の道しるべ」。
一風変わったのが「天狗のマクロバースト」
空中で相手の頭上を付くとヒットさせやすいので、当てやすい技。

(小町)
最強キャラの一角。射撃性能は劣るものの、圧倒的な格闘能力を誇る。
近接武器の鎌は出が速くて威力があり、リーチもある。
格闘能力のバランスの良さならば、妖夢・萃香・中国・レミリア以上。

格闘能力はトップクラス。
地上格闘4連打はとにかく速い。最後の鎌振り下ろしが強い。
そして何といっても地上6格闘の性能の高さ。
他のキャラは吹き飛ばし攻撃にも関わらず、小町の場合は鎌で引っ張り込むため、
永遠に近距離攻撃が続いていくという素敵仕様、近距離の鬼。
8格闘の上空攻撃にしても、空中2格闘の対地攻撃にしてもリーチが半端でない。
近接戦闘ではアリスがリーチが一番長いが、密接すると当たらないのに対し、
小町の場合はリーチが長く、判定も満遍なくあるので、空振りがない。
通常ならば8格闘は相手の空中2格闘に負けることが多いけれど、
小町の場合はリーチがあるので勝つことがある。欠点らしい欠点がない格闘性能の高さ。

射撃弱は銭投げ、牽制程度にしか使えない。
射撃強の幽霊は使えなくもないものの、いかんせん数が少なすぎる。
使えるのは溜め6射撃強ぐらい。
射撃戦の場合は怠惰に生きた浮幽霊を打ちながら、空中溜め6射撃強を混ぜるパターン。

装備は好みだけれども、怠惰に生きた浮幽霊は入れておきたい。
とにかく数が多く、動きもゆっくりなため、
発射後のグレイス移動の隠れ蓑になってくれる。
レベルが上がってくれば、幽霊だらけで圧倒することも可能。
他はどれでもいいかと。
迷わず生きた人霊は消されることが多いものの、まあまあ使える。
通りすがりの人霊は射撃弱で出すと相手の後ろから発射されるので虚を付ける。
死出の風は圧倒的な威力を誇る近距離攻撃。
無間の道は発動時に空中を含めてダメージ、その後は相手の行動を抑える効果を持つ。
相手の動きを鈍くして格闘戦に持ち込むも良し、
発動時のダメージで相手を弾き、空中を飛び続ける敵に追い討ちをかけるも良し。
優秀な対空兵器になりうる攻撃。

スペルカードはあまり使わない。
「何処にでもいる浮幽霊」を牽制程度に使うぐらいか。
あとは「無間の狭間」で格闘戦に持ち込むか。
「生魂流離の鎌」は当たりにくいし、「不惜身命、可惜身命」も同様。
当たらなかった時のリスクを考えると、あまり使う気になれないのが残念なところ。

2009年09月26日

日ハムが一歩前進

日ハムがソフトバンクに逆転勝ちし、優勝に一歩近づいた感じですね。
一方の3位争いは楽天が西武に逆転勝ち。西武は痛い黒星を喫してしまいました…
こうなると西武としては2位のソフトバンクと楽天の潰しあいにかけるしかなく、、
来週月曜からの日ハム3連戦の前に日ハムの優勝が決まることを祈るということに。
優勝争いは日ハムが大きく前進したようですが、
2位~4位まではまだ分からないといった段階ですね。


◆東方非想天即
今日はレミリア・幽々子・紫の3人。


(レミリア)
攻撃スピードはNo1。格闘戦がメインで、隙が少なく、威力があるのが特徴。
遠距離戦も弱くはないものの、射撃弱は弾幕として弱いし、
射撃強も追尾性はあるものの、スピードが遅いので防がれやすく、燃費も良くない。
遠距離牽制からデーモンロードアロー等で接近戦へ持ち込むのが基本。
扱いやすさはピカイチ、最強キャラの一角。

格闘は地上格闘連打がスピード・威力ともに抜群。
空中2格闘の叩き落しも優秀。
リーチが短いのがネックだが、3格闘を使えば距離を補え、かつ追い討ちに使える。
射撃弱は弾幕も薄く使えない。
射撃強は弾幕として優秀で追尾性が高いものの、速度は遅め。
溜めれば3個同時に出せるので、相手の隙を突きながらの使用が基本。
だけど撃ち合いになると、どうしてもスピード負けしちゃうので、
射撃戦には向いていないのが実情。

レミリアも基本装備で十分だけれども、好みで入れ替えという感じか。
デーモンロードウォークとデーモンロードアローは遠距離からの接近に便利。
特にデーモンロードアローはスピードが速いので、
相手がジャンプした時や攻撃が終わった時が狙い目。
遠距離戦を優位にしたいなら、デモンズディナーフォーク。
槍を広範囲に高速で投げつけるので、射撃強との相性がいい。
これがあれば射撃戦でも押し負けないかと。
他にもトリックスターデビルやバンパイアキス、シーリングフィア等の
優秀な攻撃もあるものの、デーモンロードアロー等と比べるとやや劣る印象。
バンパイアキスはHP回復が魅力的だけれども、
やや隙があるので、当てるのが微妙。さっさと倒した方が無難。

スペルカードは「不夜城レッド」と「スカーレットデビル」が鉄板。
デーモンロードアローで近づき、不夜城レッドで止めが基本。
あとは好みだけれども、接近戦をあまり戦いたくないなら、
「ハートブレイク」と「スピアザグングニル」で。


(幽々子)
基本性能はそれほど高くないものの、えげつない技が多いのが特徴。
押されると弱いが、押し出すと相手を圧倒する能力を見せるキャラクター。
カードが揃ってくると、圧倒的な性能を誇る。

基本能力はいまひとつ。
動きは遅いし、射撃弱・強ともに本体がダメージを受けると弾幕が消えるので、
燃費も必ずしも良いとは言えず、基本能力はやはり高くない。
近接戦闘は弱め。空中6格闘が若干強いかなという程度。
射撃弱は広範囲をカバーできるものの、弾幕として弱く、
射撃強の幽霊は追尾性が高く、コンボが発生するので威力も高いが、
前述のように本体がダメージを受けると消えちゃうので、弾幕としてはいまひとつ。
攻撃を仕掛けている時は射撃強の幽霊で圧倒するけれども、
ダメージを受けだすと切り替えしが利きにくいのがネック。

ただそんな基本性能の低さを補って余りある装備の数々が幽々子の魅力。
未来の光は出が速く、広範囲をカバーできるのでヒットさせやすい。
特にジャンプした相手に対して空中で出すと威力絶大。
胡蝶夢の舞は移動中がグレイス扱いなので半無敵状態でかなりの距離を移動でき、
回転しながら斬りつけるので、横だけでなく縦の範囲も大きい。
接近戦の弱さを全てこれでカバーできる。
さらに相手ダウン中にスフィアブルームを仕掛けておけば、
起き上がり時に実体化するので、再び攻撃に繋げられる。
レベルが上がってくると、スフィアブルーム射撃強の射程範囲がかなり広がり、
スフィアブルームを連発すれば勝てるという状態にもなる最強武器の一つ。
カードが揃ってくると、長距離よりも中距離で圧倒的な力を見せる。
中距離だと6射撃強も有効に使えるし、誇張夢の舞やスフィアブルームも使える。
戦闘開始時は距離を取ってカードを集めることに集中し、
カードが溜まったら相手との間合いを上手く取って戦っていくのが幽々子のコツ。

スペルカードは「黄泉坂平坂行路」「ギャストリドリーム」が燃費が良く当てやすい。
「死出の誘蛾灯」「反魂蝶」は威力はいまひとつも当てやすい。
止めは「鳳蝶紋の死槍」と「幻想郷の黄泉還り」か。
他のキャラと比べると威力は物足りないけれども。
「センスオブチューンブロッサム」は当たればいいけど、当たった試しがない。
コツとかあったら教えてもらいたいっす。


(八雲紫)
強いんだけれども、なんか面白みがない印象を受けてしまう。
メインとなる技が昇竜拳コマンドのためだろうか。
自分のパッドでは昇竜拳コマンドは出にくいのが辛いところ。
禅寺に潜む妖蝶・幻想卍傘、肉体分解機といった技が全てそれですからね。
これらを使えないと紫の面白みは半減しちゃいますよねぇ…
自分は、たまに出ると嬉しいことがあったと日記に書きたくなるレベル。

基本性能はあまり高くない。
とにかく移動が遅いのがネック。ジャンプやグレイスの動きが鈍いのは厳しい。
紫は基本的にヒット&アウェイで戦いたいキャラなので、この動きの鈍さは残念。
幻想狂想穴や肉体分解機を使いこなせないと移動は厳しめ。
格闘能力は全体的に緩慢だが、威力自体はそれなりにある。
地上3格闘や地上6格闘、空中2格闘で攻めたい。
特に空中2格闘は判定が大きく優秀。ただ緩慢なので押し負ける場合も。
射撃弱は牽制程度の威力。
紫の主力武器は射撃強。射撃強と6射撃強で変化を付けるだけで勝てる。
範囲が広く、スピードもあるため、相手は回避しづらく、
攻撃直後を狙うとカウンター判定が入って相手の体力をガリガリ削れる。
射撃戦になるとこういった戦い方にならざるを得ないので、面白みに欠けてしまう。

装備は昇竜拳コマンドが得意なら、幻想卍傘と肉体分解機がお勧め。
中距離で上手く間合いを取りながら攻撃するとトリッキーな攻撃で相手を撹乱できる。
昇竜拳コマンドが苦手な場合は、魅惑のエサを入れておきたい。
攻撃位置はランダムではあるものの、射撃強といいコンビネーションになる。
相手がダウン中にグレイスで前に移動し、魅惑のエサを撒いてグレイスでバック、
射撃強で牽制してダウンを狙いにいってというヒット&アウェイが基本。
射撃戦をやる場合は霊力不足になりがちなので、グリモワールは必須。

スペルカードは「橙」「八雲藍」を入れておきたい所だけれども、
「橙」は牽制程度にしか使えないし、「八雲藍」は3カード消費のわりに威力がいまいち。
それよりは「四重結界」「魅力的な四重結界」の方が威力もあり、使いやすい。
相手のジャンプ時を狙えばかなりガリガリ削れるはず。
魅惑のエサを装備している場合は「中毒性のあるエサ」が効果的。
魅惑のエサを巻いた後に出せば、敵は逃げるところがほとんどなくなる。
自分は格闘戦の準備をしておけば相手に逃げ場はない。

2009年09月25日

パリーグは

混沌としてきましたね。
日ハムとソフトバンク、楽天と西武の3連戦の初戦は、それぞれ引き分けと西武勝利。
まだ日ハムの優勝可能性が高いものの、残り2試合を負けるようだとソフトバンク有利に。
ソフトバンクは楽天との残り4試合があり、日ハムは西武と残り3試合。
まだまだパリーグはどうなるか分かりませんねぇ…


◆東方非想天即
そんなわけで、非想天即の続き。
今日はアリス・パチュリー・妖夢。


(アリス)
プレイしていて一番楽しいのがアリス。勝敗に関係なく必ず接戦になる程度の能力。
緋想天に比べると、射撃強のレーザーの使い勝手が良くなったので、
かなり使い勝手のいいキャラクターにはなったはず。
基本的には待ちキャラ。攻撃を防御しながら、巻き餌を敷いておいて一斉攻撃するタイプ。
餌を巻く関係上、強いのか弱いのかは微妙だけれども、
トリッキーな射撃攻撃も可能なので、対人戦では手を焼くタイプ。
人形を囮に使うキャラクターだけれども、ゲーム上は本人が囮になるのが特徴。

基本性能は悪くないものの、近接格闘が密接だと当たりにくいのに注意。
プレイヤーが重ならない程度の距離だと、地上格闘・地上6格闘ともに優秀。
空中6格闘の吹き飛ばしもリーチがあるので、タイミングを掴めば有効に使える。
射撃は威力はそこそこながら追尾性が高いのが特徴。
射撃弱・強ともに軽く押すと人形をキープするに留まる。
やや強めに押すと攻撃、射撃弱が細かい弾幕、射撃強がレーザー。
射撃弱は6射撃弱が相手の目の前に人形を飛ばして攻撃、
威力はそこそこなものの、スピードがあり、相手の隙を狙える優秀な武器。
他にも2射撃弱で近距離にブーメランを飛ばすので、
密接時は格闘よりもこちらの方が使える。
射撃強は地上2射撃強で真上に人形を投げつけるので、
直後に射撃強で人形を出してレーザー攻撃をするとダブルレーザーになることがある。
どの射撃も本体がダメージを受けると、攻撃が止むので、
基本的には人形を巻きながら防御し、相手の攻撃が止んだら一斉攻撃がパターン。

アリスの問題は装備。初期装備はあまり使えない。
人形操創や人形振起はそれなりに使えるものの、中距離でないと厳しいので、
左右に揺れながら餌を巻いて戦う必要があり、やや使いづらい感がある。
それよりは、上手く間合いを取りながら射撃でカードを溜め、
人形帰巣やシーカーワイヤー(もしくは人形SP)が手に入るのをひたすら待つべき。
人形帰巣はブーメラン上に近距離から中距離を攻撃できるので、
アリスの近接戦闘の弱さを補うことができる。
射撃弱で地上を攻撃、射撃強で対空攻撃となるが、
前述のように2射撃弱が優秀な近接戦闘武器になるので、人形帰巣と相性が良い。
シーカーワイヤーは射撃強で設置した人形で屈折しながら攻撃する変則射撃。
相手からは射撃弱の人形との区別が付かないので、
どのタイミングでどこから攻撃が来るか読みにくく、防御するのは難しい。
威力はそれほど高くないものの、相手への牽制にもなる優秀な武器。
人形SPは威力があっていいものの、今回は射撃強のレーザーが代わりを果たすので、
あまりお世話になることは少ないかも。個人的にはシーカーワイヤーを推す。

スペルカードは全体的に威力はそこそこながら、ヒットさせやすいものが多い。
まずは「上海人形」「蓬莱人形」によるレーザー攻撃。
特に上海人形はカード消費2の割には威力が高めで、出も速いため、
他の射撃と組み合わせれば、回避するのは困難になる。
攻撃を当てやすいのは「和蘭人形」。
上空照射が可能なため、空中ゼロ距離で出せば回避しきれない。
近距離で使うなら、「シーカードールズ」「ドールズウォー」。
威力はそこそこながら、回避しきるのは難しい。
一発逆転を狙うなら「キューティ大千槍」。
威力が高めで隙も少ないので、格闘中に出すことが可能。


(パチュリー)
最強の射撃キャラクター…はお空に奪われそうだけれども、攻撃の多彩さはピカイチ。
接近を許さなければとにかく強い。
近づかれるとピンチなので、相手を吹き飛ばして距離を取りたい。

格闘は苦手。出は遅くないものの、連続攻撃が3回までだし、威力も弱め。
基本的には6格闘の吹き飛ばしと空中2格闘でダウンを狙って一撃離脱。
射撃は弾幕は薄いものの、それぞれ特徴があって使い勝手がいい。
射撃弱はスピードがあり、牽制に便利。
射撃強は周囲を拡散して追尾するので弾幕や牽制として便利。
6射撃強はスピードがあり、空中でも出せるので便利。

装備は完全に好みといった感じだけれども、
サマーレッドとウィンターエレメントが軸でいいんじゃないかと思う。
サマーレッドは吹き飛ばしが可能で、射撃弱と強でスピードの強弱が付くだけに、
上手く相手の間合いを外すことができるので便利。
威力も申し分ないし、距離も取れるので、敢えて変える必要性を感じない。
ウィンターエレメントはレベルが低いうちは使い勝手が良くないものの、
高レベルになると水流の範囲が広くなるので、敵の攻撃を防ぐのにも使える。
空中に浮かせれば、何発も当てられるし次の攻撃に繋がりやすい。
ウィンターエレメントで浮かせてセントエルモピラーで止めが様式美。
あとはエメラルドシティを使いこなせるなら切り返しに便利。それ以外は好み。

スペルカードは「ロイヤルフレア」の成功率が下がっている印象。
なかなか当たらないんだよなぁ。何かコツあるのかな?
それよりは「セントエルモピラー」が前述の通り、
ウィンターエレメントと相性が良く、安定してダメージを与えられる。
あとは「ノエキアンデリュージュ」で十分かと。
「フォトシンセシス」辺りは魅力的に思えるものの、
パチュリーが弾切れで苦労することは少ないし、
今回はグリモワールがあるので、あまりお世話にはならないかも。


(妖夢)
最強の格闘キャラクター…は萃香と中国が入ってきて混沌している模様。
地上ダッシュが速いので、格闘戦に持って行きやすいのが大きな特徴か。
アンヌムツベが使えると大きい。

格闘性能はトップクラス。地上格闘連打は威力が高い。
主力は空中2格闘の兜割り。威力も高くスピードもあり。
空中から素早く降下する時にも使える非常に便利な接近技。
射撃系は正直心もとない。
射撃弱は牽制程度にしか使えず、射撃強も距離が出ない。
6射撃強が中距離で素早く攻撃できるので相手の隙を狙えるぐらいか。
基本的に射撃には期待してはいけない。

装備はアンヌムツベこと心抄斬で決まり。
移動中はグレイス判定でダメージを受けないし、スピードも速く威力もある。
射撃強で出すと移動距離も長く、空中にいる相手の後ろに回り込むことも可能。
防御されても隙が少なく、格闘戦に持ち込めるのは嬉しい。
初期装備では弧月斬が空中格闘2の兜割りとの相性がいい。
兜割りが防御されても格闘戦に持ち込めるものの、
ジャンプされたり、外れると隙が多くなるので、そこに弧月斬をセットしておくと、
比較的隙が少なく攻撃に移れる。
心抄斬が手に入るまでは、兜割りから弧月斬への繋ぎが主力攻撃となる。
他には結跏趺斬を射撃強で出すと画面端まで到達する射撃技になる。
スピードはゆっくり目も、レベルが上がると残撃が大きくなり、弾幕として優秀になる。
奇び半身も射撃技として使えるものの、他と比べると見劣りするので必要なし。
あと心抄斬を使うと霊力切れに陥るので、グリモワールを付けておきたい。

スペルカードはぼちぼちか。
「現世斬」「瞑想斬」「迷津慈航斬」の直線斬り系がメイン。
威力はなかなかなものの、防御されやすいだけにタイミングに注意。
使いやすさでは「成仏得脱斬」が上空判定もあるので、
ジャンプした相手を狙えるので当てやすいが、カード消費4なのがネック。
「未来永劫斬」は威力は抜群。一発目を当てれば大ダメージは確実。
現世斬系を練習してタイミングを掴めば、当てられるはず。

2009年09月24日

セリーグは巨人が優勝

23日の試合で読売ジャイアンツが中日ドラゴンズに勝利し、
見事にセリーグの優勝を飾った模様です。
WBCの影響や故障者などにより、ジャイアンツも必ずしも順調ではありませんでしたが、
それ以上に中日以外のセリーグ球団の故障者が多く、
若手の成長や外国人選手の活躍による上積みの分だけ、
巨人が大きくリードした感じでしたよね。
印象としては順調に優勝した、そんな感じの今シーズンだったかと思います。

しかし、リーグ3連覇ですか。
1年目はクライマックスシリーズで中日に負けたので印象薄かったものの、
実力伯仲で移籍も多い現在で連覇は見事ですよね。
昔は人材の墓場とさえ言われていたジャイアンツですが、
尾花コーチの加入で投手力が大きく整備され、そこからチーム力が上がった感じがします。
越智投手にしても山口投手にしても、プロ入り時の評価は高くなかったわけですから、
2軍の小谷コーチを含めて、投手コーチの手腕が光ります。

一方のパリーグは優勝争いまでもが混沌としてきました。
1位の北海道日本ハムがここに来てどん底の状態に。
頼みのダルビッシュ投手も抹消になってしまい、非常に苦しい状況に。
3位の楽天にも優勝の可能性が出てきたような感じがします。
明日からの3連戦が、楽天と西武、日ハムとソフトバンクなだけに、
この3連戦でパリーグの行方が見えてきそうですね。
西武が3連勝、ソフトバンクが2勝1敗だとさらに混沌としそうですが。


◆東方非想天則
ようやくカードが揃ってきた…
キャラクター別に簡単な感想を書いていきます。

(霊夢)
近距離も遠距離もこなせる最強万能キャラクター。
燃費も非常に良く、博麗アミュレットの弾幕の強さはゲーム中屈指なので、
射撃戦で押し負けることはほぼないし、
亜空穴から昇天脚などトリッキーな動きもできるので接近戦も強し。
通常装備が強いので、カードで入れ替える必要もないし、スペルカードも強い。
絶対敵として対峙したくないキャラクター。

近接戦闘は地上も空中もOK。
格闘は空中2格闘の叩き落としと空中6格闘の飛び蹴りが便利。
射撃は弱・強ともに溜め可能で、弾幕としても優秀。
博麗アミュレットと溜め射撃強で射撃戦は勝てるはず。
あとは亜空穴で接近戦に持ち込み、一気に削れば勝っているはず。
霊夢は初期装備で十分だけれども、余裕があるなら撃縛陣を入れたい。
相手の行動を防ぐだけでなく、弾幕も消しちゃうので非常に優秀。
まぁ、博霊アミュレットと亜空穴で十分だけれども。

スペルカードは相変わらず「夢想封印」が最強レベルを誇るものの、
新たに追加された「夢想天生」が鬼。
格闘を全て当てると夢想封印が発動し、全弾命中するとゲージが振り切れるほどのダメージ。
もっとも、格闘を全て当てる頃には倒しちゃってると思うので、
実用性はあまりなかったりする。でも一発逆転を秘めた超奥義。
そういう意味では、使い勝手の良さから「夢想封印」が最強。
あとは「拡散結界」が敵に当たりやすく止めとして使いやすい。
まぁ、霊夢自体が強いんであまりスペカにはお世話にならないから、
「明珠暗投」と「夢想妙珠」で十分と言えば十分。


(魔理沙)
霊夢と同じく、近距離も遠距離もこなせる万能キャラクター。
基本的にはウィッチレイラインの射程範囲内の中距離で戦いたい。
基本性能は強くもなく、弱くもないといった感じであるものの、
レーザー系が弾幕として優秀で、持続時間も長めのため、
霊夢同様に燃費はいい方、グリモワールは2個あれば十分。
魔理沙の特徴は何と言っても強力なスペルカード。
マスタースパークを決めて一発逆転を、というのが基本戦術かと。

近接格闘は地上6格闘の吹き飛ばしで距離を取るのが基本。
でも空中2格闘や地上格闘連打も弱くはないので、
相手キャラクターの近接戦闘の強さで戦い方を変えるべきかと。
射撃では射撃強が溜め可能で追尾性もあり、威力も高めと優秀。
射撃弱で牽制しながら、射撃強を上手く当てたいところ。
6射撃強のレーザーはゲーム中最強の弾幕能力、
空中でもレーザーは撃てるので、相手の隙を上手くついて当てたい。

装備は好み次第だけれども、
ウィッチレイラインとミアズマスウェーブを変える必要性は感じない。
空中でも出せるウィッチレイラインは中距離からの突撃や、
近距離からの離脱と攻守に渡って活躍、でもやや隙ができるのでその点は注意。
あとはナロースパークかな。
これと6射撃強を使えば、撃ち負けることは少ないかと。

スペルカードは全部集まっていないので、何とも言えない面があるものの、
「マスタースパーク」と「ファイナルスパーク」は入れておきたい所。
マスタースパークはカード3の割りに威力が絶大。
外すと泣くものの、当てると大きい、まさに一発逆転弾。
ファイナルスパークは格闘戦に持ち込み、相手がジャンプした時が狙い目、
そこを突けば外すことはないかと。
当てやすいという意味では「実りやすいマスタースパーク」もいいけれど、
時間差を利用されて防御されることがあるので、全段当てるのは難しいので、
萃夢想と違ってボタン一つで発動する緋想天・非想天則では、
ファイナルスパークの方が使いやすいかもしんない。
あとは好みだけれども、「オーレリーズサン」はレーザーの射撃幅が広がり、
カードの消費も2と少なめなので、射撃戦で優位に立ちたければ便利といった感じ。


(咲夜)
強くもなければ弱くもない微妙な位置… 霊夢をワンランク下げた程度の強さか。
特徴はナイフの速度の速さ。弾幕としては薄いものの、スピードでそれを補いたい。
弾幕が薄いため、燃費は必ずしも良いとは言えず、遠距離戦だと弾切れになりがち。
近接戦闘がそれなりに優秀なので、接近戦がメインのはずなんだけれども、
レミリアや妖夢と違って近づくまでが難しい。
タイムパラドックスが使用可能になれば、かなり違うのだけれど…
初期装備に接近用武器がないのは致命的。

近接格闘は地上格闘連打に威力があり、空中2格闘や6格闘も優秀。
ややリーチが短いものの、レミリア同様に強い部類に入りそう。
地上3格闘を有効に使ってリーチの短さを補いたい。
射撃弱は貧弱。6射撃強のナイフを直線的に投げつける攻撃がメイン。
これにマジックスターソードを織り交ぜて、スピード勝負に持ち込みたい。
マジックスターソードは空中射撃強だと射程範囲が広くなり、効果的に使える。

装備ではタイムパラドックスを是が非でも入れたいところ。
これを使えば地上を高速で移動でき、
パビシングエブリシングのような隙も少ないので、すぐに接近戦へ移れるはず。
射撃戦で戦いたいならば、グリモワールは必須。燃費が悪いだけに。

スペルカードは「殺人ドール」と「夜霧の幻影殺人鬼」が基本。
全弾命中は難しいけれども、防御しきるのも難しいし、
自分はその間も動けるだけに距離を縮めて格闘戦に持ち込みたい。
あとは好き好きだけれども、「ソウルスカルプチュア」が威力もあって当てやすい。
下3つのスペカが手に入っていないんで、まだ強力なのが残っているかも。

2009年09月20日

世の中は

シルバーウィーク真っ只中とのことで。
どこかに出かける予定もなければ、
各所のセールも特に購入したいものもないので、我関せずといった感じ。
欲しいものは新製品ばかりだから、セールとは関係ないしなぁ。
そんなこんなで、特になにもない連休を過ごしております。


◆ニュースネタ 鳩山政権が発足
そんなこんなで、民主党を中心とした鳩山由紀夫内閣が発足しました。
これからどのような政権運営を見せていくのか、不安あり期待ありという状態ですね。
現在の最大の不安要素は、郵政担当の国民新党・亀井大臣、
少子化・消費者担当の社民党・福島大臣といった民主党以外の大臣でしょうか。
両者の問題というよりも、役職の問題、
他の省庁との係わり合いが深いだけに(総務省、農水省、厚生労働省)、
閣内不一致とならないようにしてもらいたいです。
役職の兼ね合いから、やり方次第で民主党単独の力で政権運営ができるものの、
場合によっては政権が、民主党そのものが割れる可能性を秘めてるだけに、
ちょっと怖い体制でスタートしちゃった気がします。
それよりは当初言われていた亀井氏を防衛大臣、
福島氏を環境大臣といったように、完全に任せた方が良かったかも。
自分だったら、後者のやり方を選択したかなぁ…
今後、この組閣がどう出るのか注目していきたいです。

それと、車を運転しながらラジオを聴いていたら、
永六輔氏と大橋巨泉氏が国家戦略室の名称に苦言を呈していました。
「国家」という響きが民主党にそぐわないとか。
戦前の国家総動員法のようにマイナスイメージが強い言葉だから、とのことでした。
確かに。言われるまで気がつきませんでした。
その方針と付けた名称は分からなくもないものの、
国民のための政治を掲げてきた民主党が国家という名称を使うのは違和感ありますね。
民主党側からすれば、官僚の力を排して国家を制御する、
国民の手で国家をコントロールするということなのでしょうが、
国民側からすれば、担い手が変わるだけで支配されるイメージは消えないですよね。
「国家戦略室」が国民のための政治を行うのか、
逆に国民を支配するシステムとなってしまうのか、
そこも鳩山政権の今後を占うものとなりそうです。


◆プロ野球 クライマックスシリーズへ向けてラストスパート
野球日記は連休明けには再開したい方向、もう少しお待ちを。
1ヶ月以上、まともに野球を見ることがなかったので、
ライオンズの失速には泣きました。結果だけ見ると全然打ててないんだもん。
中村選手の復帰以降は、チーム一丸となり、打線の反発力が生まれ、
良い試合を行えるようにはなったようですが、それでも抑え不在のハンデがある分、
現在のパリーグで最も強い楽天には追いつけないという状況が続いてる模様です。
なんだか、2位のソフトバンクも3位争いに巻き込まれてきそうですし、
セリーグの3位争い同様に、パリーグの2位・3位争いからも目が離せません。

ライオンズに関して言えば、頑張っているとは思うのだけれども…
なんとなくスッキリしない状況が続いちゃってますね。
今年ここまで苦戦している要因は、5番打者の不在、打線の軸が1枚足りてないことですが、
その役割を期待していた1・2番の出塁率の向上が図られなかったのが最大の誤算でしょうね。
残り試合、片岡・栗山選手の2人がどれだけ塁を賑わすことができるか、
それが勝敗の鍵を握るように思います。
あと渡辺監督の采配でよく分からないのがキャッチャーの起用。
ピッチャー出身なら捕手の重要性を分かっているように思えるのですが…
細川捕手が復帰したての頃に涌井・岸投手と組ませて失敗したり、
打撃優先で上本捕手と組ませて失敗したり…
まぁ、結果論に過ぎないわけですが、良いピッチングしている投手には、
捕手を代える必要性はないと思うんですが… どうもそこら辺がよく分からないです。
残り試合は負けられないだけに、涌井・岸・石井投手に対しては銀仁朗捕手、
西口・帆足投手には細川捕手、または上本捕手、といったように、
投手に合わせたキャッチャー起用をしてもらいたいです。


◆東方非想天則
そんなわけで、東方緋想天の続編『東方非想天則』を開始しました。
しかし、東方系は毎回IME辞書登録しなきゃいかんので大変です。

まず大きく変わったのがアイテムですよね。
緋想天では霊撃や体力・霊力回復ぐらいしかなかったものが、
各キャラクターの特性に合わせたアイテムが追加されました。
中でも「グリモワール」は史上最悪(^^;
霊力回復が早まるものだから、緋想天のゲームバランスが大きく崩壊。
燃費の悪いキャラもずっと射撃し続けれれるようになるのは大きいです。
他にもダメージ軽減の「身代わり人形」やスピードアップの「天狗団扇」も、
戦闘中効果が持続するだけに非常に強力。
非想天則からの早苗・チルノ・中国が弱いから、これらがないと厳しいということか。
アイテムの使い方で戦闘の幅が増したことは確かかと。

キャラクターではアリスの強化が異常。
緋想天では遠距離射撃が6射撃弱しか使えずに泣いたけれど、
今回は射撃強が溜め可能な強力なレーザーに。
これにシーカーワイヤーを混ぜると最強。
2段ジャンプして画面外に人形を設置するともはや反則。
中距離主体の中途半端な戦い方から遠距離戦に持ち込めるようになったのは大きい。
密接されると近接戦闘が弱くて泣いたものの、今回は出も速くなり大きく進化、
むしろ近接戦闘だけでもいけるんじゃね、という万能キャラに。
近接重視で戦うも良し、遠距離で戦うも良し、
非常に幅広い戦い方ができるキャラクターになりましたね。
まぁ、餌を巻いておく攻撃が多いんで、一気に攻められると困りますが。

新キャラはまだこれからといった感じ。
早苗は射撃範囲が広いのが特徴で、チルノは弾幕の速さで勝負、中国は接近戦仕様、
お空は遠距離射撃が強いものの脆い、諏訪子は霊夢をさらにトリッキーにしたキャラ、でしょうか。
新キャラでは諏訪子が強いかなぁといいった印象。
霊夢・萃香・小町にアリスが加わり、諏訪子が割って入る位置かなという印象。
もっとも、カードがまだ集まりきっていないので、何とも言えないところではありますが。

2009年09月11日

個人的には

ツンデレアリス派かな。Coolierの東方繰人形2が最高。
と言いつつ、最近はゆかりん派な俺。
別に金髪スキーというわけじゃないんだが。

Webラジオは「音泉」が面白いっす。
美少女ゲーム系が充実してるのが特徴かな。
最近、聴く番組が増えすぎて、忙しい時とか困ってます。
 月曜 ナツメブラザーズ!(21)、メイドロボ3姉妹
 火曜 つよきすラジオ(隔週)
 水曜 えんなび(隔週)
 木曜 ほめられてのびるラジオPP、こいそらじお(隔週)、エルルゥの小部屋(隔週)
 金曜 ささらまーりゃんの生徒会会長ラジオ、成瀬・白石のすまいるラジオ(隔週)
現在は過去最大数に。
今週聴くならナツメブラザーズかな。初めて聴くにはレベル高いけど(^^;

なにやら、iPodの新作が発表されたようで。
今までは値段が高く、安いプレーヤーでいいやぐらいにしか思ってなかったんですが、
iPodnanoの16Gなんかは手頃な価格帯まで下がってきたこともあり、
俄然興味が湧いてきました。
ビデオカメラ機能とかいいなぁ。
未だに携帯を持たない非国民なんで、そういう機器は一つぐらい欲しいかも。


◆ニュースネタ 新型インフルエンザに関する企業の賃金対応
新型インフルエンザが猛威を奮い始めましたが、
気になるのはインフルエンザにかかり、
自宅待機になった場合に賃金はどう取り扱われるのか。
調査結果はこのようになったようです。

ノーワークノーペイの原則からすれば、賃金を支払う必要はないのでしょうが、
家族が感染したような場合の自宅待機命令は、
必ずしも本人の責任とはいえないだけに、賃金が支払われるケースが多いようです。
もっとも、休業手当にしても、会社側の責任とは言えないだけに、
法的には微妙な面があるものの、会社の設けた制度の責任とすれば、
少なくとも休業手当は支払う必要があると解されるかもしれません。
…まぁ、しかし、大流行すると健康面の問題もそうですが、
経済的にも大打撃になっちゃいそうですね。
イベントやスポーツ興行の中止もあるかもしれないし… 心配です。


◆ゲームの話 『す快らーく~昼はファミレス・夜はハメレス~』
某ファミレスに訴えられそうなアダルトビデオ風なタイトルですが、
同人サークル「はいぺりよん」の美少女ゲームです。
…えー、思ってましたよ、思ってました。
ただファミレスを舞台にHぃことをするゲームだと思ってましたよ。
とあるヒロインの初Hぃでカレーライスと称してすげぇプレーに発展したのも、
ある意味では予想通りですよ(さすがに退きましたが)。
そんな感じでHぃことをして終わりのゲームで、
内容には全く期待していなかったわけですが…

一体、何ですか、あの終盤の怒涛な展開は。
もうね、バグかと思いましたわ。それぐらい、「えっ? 何?」ってゲームに。
確かにそれまでも「ワケありの水商売は大変だな」的雰囲気はありましたワ。
それでも、まさかこんな展開になるとは…予想の斜め上を行く超展開でした。
ビックリです。いきなり銀色的展開に。ねーちんLOVE。
しかし、とあるヒロインのエンディングは何だったんでしょうなぁ。
深く考えると非常に怖いので、敢えて考えない方が幸せ、ってエンディング。
ここまでタイトルのお気楽さとゲーム内容が異なるゲームも珍しいです。

そんなわけで、終盤のゲーム内容に関しては敢えて語らないことにして、
全般的には昼も夜もファミレスに通いつつ、夜はHイベントを楽しむ内容、
会話が軽妙というか、ノリツッコミの連続で暴走気味ではあるものの、
非常に面白いです。妹の冷兎との会話は絶妙。
Hぃシーンは前述のようにアブノーマルなシチュエーションがあるものの、
処女なのにエロエロという展開で、語るのは野暮というもの。
声優陣は有名どころではないものの、実力は上がってきており、
やや見劣りすると遜色ないの中間ぐらいまでにはなってきたかと。

総じて考えると、低価格ゲームの典型みたいなゲームですが、
タイトルでは考えられない後半の内容が良い意味で裏切られた感じのゲームです。
逆にタイトルだけで買った人は、最後までプレイしない方がいいと思う(^^;
なんつーか、知るってことは責任重いよね~
エロゲーと割り切るなら、ヒロインの事情とか知らん方がいい(苦笑)
とか思っちゃうゲーム。
まぁ、だからこそエロゲーは面白いわけですが。

2009年08月31日

翌朝になってみると

思っていたよりは民主党は伸びず、自民党は踏み止まったようですね。
もっとも民主の大勝、自民・公明の大敗は間違いないわけですが。
連立政権参加予定の国民新党の被害が甚大だったのは誤算か。
今の選挙体制では少数政党は厳しいですねぇ…


◆政治ネタ 民主党政権に期待すること
子育て支援と高速道路無料化が目玉公約として扱われており、
財源をどうするかとか批判の対象になったりしているわけですが、
どちらの政策も、言わば「当たり前」の政策だったわけで、
単に自民党が怠けて先延ばしになっていたにすぎない政策なんですよね。
子育て支援は少子高齢化が進展していた90年代には実施しておくべき政策であり、
高速道路無料かも終わりなき高速道路建設で先延ばしだったわけですから、
当たり前の政策がようやく実施されるのかといった印象も持つわけです。
それだけ自民党政権の罪が大きかったということでしょう。
勿論、功も忘れてはいけないでしょうが。やっぱり罪が目立ってきちゃいますね。

他に日本の「常識」に当てはめられて無視されてきた「当たり前」の政策を挙げてみると、
住宅保障、社会保険・年金改革、労働時間短縮、死刑廃止、といった所がすぐに浮かびます。

住宅保障は公共住宅の再整備が必要、住所がなければ仕事もできない、
雇用対策をするためには住宅の整備も必要不可欠です。
低所得者向けだけではない、中所得者向けの賃貸マンションを整備するなど、
家計における教育費用の負担軽減を図ると同時に、住宅費用の軽減を図る必要があります。

社会保険・年金改革は財源の問題もありますが、ゴチャゴチャしすぎ。一元化が基本。

労働時間短縮は主にサービス残業の徹底排除。
自民党政権は経営者寄りだったため、
時間短縮が図られているとはいえ、労働者に厳しいのは変わらず。
雇用環境の改善を図り、国際的な労働時間を実施するとともに、
新しい働き方の構築を目指していかないことには、抜本的な雇用対策など不可能です。

死刑廃止は倫理云々以上に政策的に実施せねばいけない状況になってきているかと。
国際交流が頻繁になり、日本にいる外国人も増えれば、相対的に外国人犯罪も増えます。
浜松市での悲劇のように日本で犯罪を犯した外国人が本国に帰ってしまったために、
罰することができないという事件がいくつもあります。
今後、労働者として外国人を受け入れるとすれば、当然そういったことも考えねばなりません。
そういった事件のために、犯罪人引渡し条約を結ぶ必要があるわけですが、
そこで障害になるのが日本の死刑制度、これがある限りEUとの条約締結は無理です。
倫理面以上に政策的に死刑廃止を行わざるを得ない時期に来ているかと思います。

鳩山氏はこれらの問題意識を持っていると思いますし、
社民党も政権に参加するようなので、これらの問題が解決の方向に向かうことを期待したいです。

2009年08月30日

台風こわい

今一番気になるのは台風の接近、海からだけに心配だなぁ…

…と、話を逸らしておいて揺り戻し。
衆議院議員選挙が行われ、事前の予想通りに民主党の圧勝、自民の惨敗となった模様です。
それだけ自民政権への失望感が強くなり、
この閉塞感を打破すべく民主党に対する期待が相対的に高まったのでしょう。

今回の選挙で象徴的だと思ったのが静岡7区。
前回の選挙で郵政民営化に反対した城内実氏に対し、
片山さつき氏が刺客として送られ、僅差で片山氏が勝利した選挙区です。
今回の選挙はそれに加えて民主党の斉木氏が立候補し、三つ巴の展開でしたが、
蓋を開けてみれば無所属の城内氏が勝利、斉木・片山氏と続く状況のようです。
中でも特徴的なのが支持政党別得票数、
自民党支持層の半分が城内氏に投票し、斉木氏も10%台と食い込みを見せ、
片山氏は僅か30%台後半を固めたのみ、公明支持層からも半分という惨敗っぷりです。

静岡7区は浜松市が中心、浜松というとスズキ・ホンダ・ヤマハといった製造業の街、
昨年以降のリーマンショック以降の不景気を直撃した分野の工場が多い街です。
その中でもスズキの会長が早々に城内氏支持を表明、
自民党を中心とする政権与党の失政を裏付けるような形の選挙となったように思います。
刺客としてやってきた片山氏の地元での評判が芳しくなかったこともありますし、
前回の郵政選挙が何だったのか、今回の選挙は何かを考える上では、
非常に興味深い選挙区のように思います。
郵政選挙は有権者の気持ちを無視した熱狂状態の選挙(それこそファシズム的な)であり、
今回の選挙はその反動とともに自民党内部のゴタゴタが招いた失望感を反映する選挙だった気がします。

負けた自民党の一番の失敗は、麻生首相が解散の時期を誤ったことでしょう。
選挙内閣としてスタートするも、リーマンショックの影響で解散は先延ばし。
しかもそう言えばいいのにも関わらず、全く要領を得ない説明をするばかりで、
状況が変わったことを国民に全く伝えず、
ただ政治的野心で先延ばししていると思われたのが一番のマイナス要素でした。
加えて、金で釣って一時的に支持率を回復させたものの、そのタイミングでも解散せず。
GWの高速道路1000円、定額給付金が手元に渡るぐらいでやっていれば、
もう少しマシな結果になっていたかもしれません。
まぁ、汚いっちゃ汚いやり方だとは思いますが、勝つためにはそういう決断も必要だったかと。
そして失言のデパート(最近は揃わないものも多いのでコンビニの方がいい?)というべき惨状、
もっと慎重に発言すればいいものを、前政権から失言失言失言。
女性は産む機械だとか、友人の友人がアルカイダだとか、貧乏人は結婚するなとか。
そういった失言のオンパレードが自民党は驕っているという印象を与えたのでしょうな。
結局、自民党は全く民意を解していなかった、ということでしょう。

勝った民主党はこれから政権運営を担っていくわけですが、この政権運営は非常に難しいです。
実績が残せなかったら、その時点でアウト、
前回の郵政選挙では自民党が大勝、今回は民主党が大勝と、まさに天と地の差、
10点差の試合を1イニングで引っくり返すような大逆転試合が続いています。
もし民主党が政権運営に失敗したのなら、一気に第一党から転落するのは間違いないです。
それだけに民主党は緊張感を持って臨んでいかなければなりません。
期待を背負うとそれだけ責任を伴う、その重責を果たせるかに注目が集まります。


◆政治ネタ 今度は舛添厚生大臣が失言
選挙が終わった後となっては、いささか古い話ではありますが、
せっかく書いたので掲載するということで。

「派遣村は怠けている連中」という言い方をしちゃったようです。
政府からすれば相変わらずの「雇用のミスマッチ論」なのかもしれないけど、
(それも労働者側に転嫁するミスマッチ論)
現実的に昨日と今日で全く違う仕事をそうそう引き受けられないっすよね。
舛添さん、明日はビル解体現場で働いてください、明後日は遠洋漁業です、
明々後日は接客業やってください、それは現実的に無理でしょうに。
そのための職業訓練制度があるわけで、
仕事なら何でもいいだろうというスタンスがありありと出た発言をするのいかがなものかと。
派遣村の人達ではなく、求職者一般に対する侮辱とも言える発言に思えます。
そんな発言するなら、政治家も最低賃金で働けばいいのに。
8時間労働キッチリで、残業は一切認めませぬ。

そういう意味では延長国会とかお金の無駄ですよねぇ…
通常国会の会期内で、特別国会は開かないというスタンスは取れないものか。
どうせ会期延長すれば、秋の国会で、という頭が政治家にこびりついて離れていないようにも。
サービス残業をなくす気がないなら、延長国会もサービス残業でやればいいのに。
もっと国会をスムーズにすれべきというのは多くの人が思っていることでしょう。
大体、各委員会でほぼ決まりなんだから、国会の議決はもはや儀礼的なものにすぎないなら、
パフォーマンスやらずに即議決で終わりにすればいいのに。
国会議決を委員会議決で済ませる政治システムとか作ったらいいんじゃね?
そういう話が出てきてもいいとは思うんだけれども、
議員定数ぐらいで中身には踏み込まれませんよね、なんなんでしょうなぁ…

2009年08月24日

高校野球は中京大中京が優勝

夏の全国高校野球甲子園大会は、中京大中京の優勝で決まったようです。
中盤の大量リードで試合は決まったかなと思い、
テレビを消して経過チェックだけだったのですが、日本文理がじわじわ追い上げて、
再びテレビを付けたら1点差に。
最後の打球も痛烈なライナーでアウト、壮絶な決勝戦でしたね(^^;
追い上げた日本文理も見事だけれども、
再三のナイスプレーで失点を凌いだ中京大中京も見事、
熱い決勝戦になりましたね。

今大会はほとんどチェックできていなかったものの、
正直言ってこの2チームが勝ちあがってくるとは思っていませんでした。
大方の予想通りに、花巻東や帝京が来るかなと。いやはや、びっくりです。
中京大中京の力はある程度分かっていただけに、この優勝は驚きはしませんでしたが、
準優勝の日本文理とベスト4の県岐阜商の好成績は見事でしょう。
両チームの投手ともコーナーを突きながら、
チェンジアップ系の変化球で上手く外す投球、低目への制球力が光りました。
力の投球だけではないところを見せられたのは良かったと思います。

とはいえ、やっぱり目立ったのは花巻東の菊池投手。
今大会はほとんどその投球を見られず、準決勝だけでしたが、
自滅型ではない速球左腕で、向こう気も強いということで、
ヤクルトの高井投手や巨人の辻内投手の比ではない高評価は間違いなし、
今後はその進路に注目が集まりますね。
打者ではやっぱり堂林選手かな。右の稲葉というイメージですね。
決勝は猛打が目立ったものの、特筆すべきは選球眼の良さ。
左打者ならば菊池指名回避も考えて良さそうな選手ですが、プロの評価はどうなんでしょう。
明豊の今宮投手は投手として評価されるのか野手で評価されるのか。
春の段階では野手だと思いましたが… こちらもプロの評価が気になるところです。


◆ニュースネタ 新型インフルエンザが再び流行期に
日ハムの1軍選手がインフルエンザ感染、中日の2軍選手も感染と、
インフルエンザの猛威が球界をも襲い始めました。
外に出てもマスクをしている人が増えましたねぇ。
でも、外を歩いている段階ではまだしも、
電車内でマスクをされると、正直引いてしまうんですが…
風邪でマスクをしているのか、予防でしているのか。
逆にこれだけ感染度合いが広がってくると、予防でマスクされる方が逆に神経使っちゃいます。
マスクで予防するよりも、休養をしっかり取って、
体の抵抗力を損なわないようにしてもらいたいのが正直な所。
睡眠はしっかり取りましょう~


◆政治ネタ 衆議院選挙まであと1週間
世論調査では民主党が300議席超え、自民党が100議席を割る可能性も、とか。
これだけ露骨な数字が出ちゃうと、逆に揺り戻しがありそうで怖いですね。
自民党カワイソとか…
まぁ、今回は今までの「お灸を据えてやろう」から、「政権交代」への意識の変化があるだけに、
同情票の揺り戻しはなく、むしろ加速する勢いが出てくるような気もしますが、
さてさてどうなりますか。

そんな中で失言首相が今回もガッツリ失言しちゃったようです。
金がないなら結婚するな、ですか。
まぁ、その通りだとは思うものの、それを首相が言っちゃうと、
少子化対策・子育て支援ってナニ?とか思っちゃいますよねぇ…
少子化対策の基本方針は子育ての家計負担の軽減にあるのに、
それを貧乏人は子どもを生むなみたいな言い方しちゃうのは全く考えていない証拠でしょう。
すげーな、今時マルサスの人口論を聞けるとは思いませんでした。
しかも選挙期間中に、すごい地震です、麻生さん。ホント地震多いよね、最近。

それにしても幸福なんたら党ってのは何なんだろうか。
今時、共産党でもそんなこと言わないよというぐらいの15年前の主張が笑えてしまう。
そして、さらにどうでもいいけれど、公明党の大田代表のポスターを見るたびに、
田母神を思い浮かべてしまう自分は凄く欝。
選挙期間はもうストレスとの戦いです、色々と。


◆地方ネタ 静岡空港はササが邪魔
測量ミスで立ち木伐採し忘れた次はササか…
何してたんでしょうね、県の職員は。これで責任取られないんだから素敵な公僕です。
結局、川勝知事の交渉でササも伐採されるようになったようですが…
同じようなことが問題になっておきながら、
見落としがあったなんて恥もいいとこ、全く反省してないだろ、こんちきしょうめ。

2009年08月15日

終戦記念日

終戦から64年ですか。
太平洋戦争開始から68年、日中戦争開始から72年、
満州事変から78年、世界恐慌から80年、第一次世界大戦終戦から91年ですか。
これだけ年数が経つと、戦前の記憶も少しずつ薄らいでいってしまうのでしょうか。
8月6日8時15分、8月9日11時2分、8月15日12時00分、
皆さんは黙祷をしているでしょうか。
もちろん、黙祷できる状況でない時もありますが、私はできるだけすることにしています。
過去を忘れることで人は生きていけると言いますが、
前に進むためには過去を覚えていく必要があると思います。
一人一人が過去の悲惨な出来事を忘れるのではなく、
覚えていることを大事にしてもらいたいです。
それが自分にとって「生きる」ってことの意味じゃないかと思うんですわ。


◆世界平和について考える 戦争か平和か
とか表題を付けつつも、今回も適当に放言して今日も終わり。
北朝鮮が核武装するとかで、自衛のために軍備を増強すべきだと主張する方がいますが、
そういう方々は一体どれだけ自衛戦力を整えれば安心するのでしょうか。
ミサイル防衛計画にしてもバリア(割れるバリアに近い)じゃないんだし、
一発落とせたとしても、二発三発と一体どこまで耐えられるんでしょうか。
そして北朝鮮の人工衛星落下騒ぎのようなことを毎日のように続けられるんでしょうか。
そういう人は軍事費にどれだけお金を注ぎ込めば安心するのでしょうか。
外に出ると怖い人に襲われるかもしれないから、
完全無傷でいられるよう完全武装してないと外に出られないと駄々をこねているだけにしか思えません。
平和主義を唱える人と殊更に自衛を唱える人、どっちが腰抜けなんでしょうかと問うてみたい。
インドのガンジーは腰抜けなんですか?
どちらが非現実的な意見なのか。絶対的な安全が存在しないことは大人なら誰でも知ってますよ。
武力は武力でしかない、結局はそういうことでしょう。

それじゃ仮に世界の国々が一斉に武力蜂起したと考えましょう。
そうしたら、とある独裁国がその輪から外れ、武力を持って世界中を征服するではないか、
現実離れした話ですが、武力を放棄したらそういうこともありえます。
でも仮にそうなったとして、あなたは大人しくその独裁国に支配されるのですか、という話です。
武器を突き付けられ脅されれば、大抵のことは聞いてしまうでしょう。
だけど、それが毎日のように続いても、人は屈服し続けるのでしょうか。
そうはならないはずです。それは歴史が証明しています。
一人が立ち上がり、また一人が立ち上がり、世界中で人々が立ち上がる。
一時的に世界を征服できたとしても、そんなの維持するのは無理に決まってます。

平和主義ってのは戦わないことではありません。武力を捨て去るということです。
武力を捨てても人は戦っていかなければなりません。
命をかけたものに限らず、経済、学業、スポーツその他諸々…
武力を捨て去り、裸になる勇気が必要なのではないでしょうか。


◆高校野球
忙しくて全く見れてないです。すいません。
結果だけはチェックしているんですが、
今年は高校名を聞いても、どこの県の代表なんだか分からないっす。
それだけ春夏初めてという学校が多いということなんでしょうが…

例えば、南砺福野(富山)。砺波は知ってるけど、その南?
日本航空石川(石川)。石川が付くから分かるけれど、
ラジオを聴いていたときは最初山梨代表だと思ってました(すいません)
立正大湘南(島根)。一瞬神奈川かと…もしくは鹿児島。
寒川(香川)。もうサッパリです…

あとは毎年のように代表校をぼんやり眺めていれば分かる範囲。
今年の初出場校もなんとか覚えて、来年以降は覚えておきたい所ですが…


えっ? プロ野球ですか? シラネ…
ハムを走らせすぎだよ… 勝負になってないのがすげぇ悲しい。打てない…

2009年08月11日

天子の仕業です

誰か要石を!! 三嶋大社に抜きにいってきます(落ち着け、逆だろ)!
天子は遠慮したいが、衣玖さんが来てくれなかったのは残念。
雨降ってちゃ竜宮の使いも見えんよ。

そんなわけで、先ほど東海地方で地震がありました。
その前に雷が鳴り、強い雨が降り出していて、眠りが浅かったこともあり、
地震にはすぐ気がつきました。
こちらの方は震度4で済みましたが、不安定な位置にあったゲームパッドやら、
CDケースやら、本やら、昔使っていたスピーカーが落下しました。
…スピーカーは捨てようと思います、うん(苦笑)
ちゃんと日頃から整理しとかないとダメっすね。いざという時には大変です。


◆高校野球 甲子園大会開幕も水を刺される
2日目の日曜日は第1試合の途中でノーゲーム雨天順延、
月曜日も5回まで試合を行うものの、雨でノーゲーム。
日曜のノーゲームはともかく、月曜日のノーゲームはイジメじゃね?
最初から中止にしておけよと思うんですが… 判断は早い方がいいのに。
相変わらず高野連は鬼です。

しかし旭川大高は2日連続の順延は大変でしょうね。宿代が…
その相手は常葉橘ですか。
…んー、あまり見る機会はなかったものの、
橘のエース庄司投手は自分が見ている時はあまりいいピッチングをせず、
良い印象があまりないんですけど、実際のところはどうなんでしょうか。
立ち上がりが悪いのは確かなだけに、序盤をどう乗り切るかでしょうね。


◆広島・長崎の日で核兵器を考える
とか言いつつも、頭が動いていない段階なので、一言だけで。

「核の傘」と言うけれども、その傘は梁だけで布はなし。スカスカの傘です。
もし北朝鮮が日本や韓国を核攻撃して、アメリカは報復として核を撃つでしょうか。
撃ちませんよね、普通に考えて。アメリカが撃たれる可能性があるならともかく。
誇張して言うなら、地球滅亡と引き換えの究極の自衛手段ですから、
そうそう使うわけがないです。
まともな判断ができるなら、報復としての核は使えません。

では持っているだけで、守れるかというと…
核兵器を実際に使うという選択肢は国家にとって物凄いリスクの高いことですし、
世界滅亡を狙うテロリストの手に落ちれば、もはや正常な判断は期待できません。
結局、核の傘なんてのは存在しないってことです。
核兵器がある限り、制御されない可能性が強まり、人類は破滅に近づくと。
国家による核兵器の使用可能性が限りなくゼロに近づいた国際社会ではあるだけに、
その管理と削減が今日の核兵器の課題でしょう。

北朝鮮が核兵器を持って何がマズイかというと、
その使用よりも管理なんですよね。
容易にテロリストに売却しそう。それが国際社会の一番の懸念材料でしょう。

2009年07月26日

明けない梅雨

梅雨のようにぐずつく天気が続きながらも、
夏の雨のように激しい豪雨が降り、それが止むと夏の暑さがこんにちわ。
いつのまにこの国は南国になったんでしょうか、的な気候に辟易する日々でございます。

そんな悪天候では高校野球も延期続き。
静岡県は球場が多いため、わりと日程を早く消化するのですが、
今年に限ってはその球場の多さが裏目に出ており、
1球場でのみ雨天順延、それに従って全試合が1日ずれるというケースが、
少なくとも既に2度起こっています。
局地的に激しく降るものだから、こういうケースが出てきちゃうんですよね。
新型インフルエンザといい、今年の高校野球は受難続きになってますね…


◆プロ野球 オールスターゲーム
フレッシュオールスターはオールイースタンの圧勝。
MVPは日ハムの中田翔選手。
横浜の松本啓二朗選手や巨人の橋本到選手も活躍しましたが、
2本のタイムリー2ベースが評価されての受賞となったようです。
ライオンズ勢では浅村選手がノーヒットだったものの、セカンド・ショートで安定した守備を披露、
坂田選手は代打でタイムリーヒットに死球、武隈投手が2イニングを1四球のみの無失点。
それぞれ持ち味を発揮できていたと思うので満足です。1軍での活躍を期待したいところ。

オールスター第1戦はセリーグの逆転勝利。
ヤクルトの青木選手が良い所を持っていったって感じでしたね。
あのままパリーグが勝っていれば、稲葉選手が送りバントでMVPだったのに。残念。
完全にパリーグペースで試合は進んでいたものの、有銘投手のシーズン通りの乱調と、
武田久投手のまさかの乱調での逆転負け、オールスターは打者が振ってくるだけに怖いですね。
中日の川井投手の無敗がオールスターで途切れるかと思ったのですが… 強運ですな。

オールスター第2戦は両チームのホームランの応酬の末、パリーグが勝利。
松中選手の2本のホームランで決まりましたね。
特に2本目のホームランは技ありの一発、
ああいう打撃をされると相手チームからすると、怖いと感じちゃいますね。
でもポール際の打球の打ち方なら、ライオンズの中村選手も負けてないかなとも思ったり。
その中村選手は1打席目に特大の一発を放ってくれました。
あの飛距離は素晴らしいですよね。気分爽快の美しいホームランでした。

ライオンズ勢は第1戦に岸投手が登板し、失点はしたものの得意のカーブをアピール、
涌井投手も失点したものの、ある程度ストレートで勝負できていたのは収穫でしょう。
中島選手はファールゾーンのフライをバーに激突しながらキャッチし、
それを観客が見事にキャッチするファインプレーでナイスプレー賞をゲット。
怪我が怖いだけにそこまでやって欲しくはないんですが、全力プレーが持ち味ということで。
中村選手はホームランでアピール。1戦ではヒットも打っていますし、上々のアピール。

オールスターゲームの印象としては、やはり上位チームの選手に勢いがあったかなと。
特にパリーグの場合はそれが顕著でしたよね。
第1戦は日ハム勢が大活躍。
糸井・稲葉・高橋信二・金子・二岡選手ら打者の活躍が目立ちました。
第2戦はソフトバンク勢と西武勢が活躍。
2本塁打でMVPに輝いた松中選手、
ホームランを放った中村選手、ベストプレー賞の中島選手と、
上位3チームの選手が目立つ試合だったと思います。
一方のセリーグは小笠原・ラミレス選手ら巨人勢が活躍。
後半戦もセリーグの中心は巨人であることを印象付けてくれました。
あとはヤクルトの青木選手が復調し、どこまで追い上げられるかでしょうか。

昨年のオールスターは北京五輪の壮行試合みたいな印象が強く、
全く記憶に残っていなかったほどの存在感の薄さだったんですが、
今回のオールスターは内容が濃く、見ていて楽しい試合だったと思います。
お祭りとはいえ、やっぱり接戦でないと面白くないですよね。
その一方で、賞の趣旨がややわかりにくくなったのは気がかり。
MVPは従来どおりですが、優秀選手賞が
ベストバッター賞・ベストピッチャー賞・ベストプレー賞という括りに。
ベストピッチャー賞が設けられたのはいいことだと思うんですが、
ベストプレー賞の趣旨がよく分からないです。
第2戦は守備で中島選手が取ったのですが、第1戦は打撃で高橋信二選手が取ったり。
守備なら守備で評価するのが一番いいと思うのですが。
第1戦のベストプレー賞は補殺中継の金子選手じゃないですかね?

2009年07月13日

もしも

死に方を選べるとしたならば、自分は脳死がいいです。
もし、そうなったならば、誰か私の心臓を突き刺しに来てください。
大丈夫です、殺人じゃありません。せいぜい死体損壊罪です。
遺産(があればいいけれど)の一部を報酬ということで、よろしく。

ということで、臓器移植法改正案は参議院でもA案が通っちゃいました。
修正A案でいいじゃんと思うんですが…
臓器売買法が良かったんでしょうかね。優性主義ばんじゃーい。
もうガス室に入れてくれって感じですわ…
A案でも臓器提供に限って脳死を人の死とするという説明もあるにはあるものの、
そんなもん解釈でいくらでも変更されるだろうから、無限定と考えていいでしょう。
脳死者の次は若年認知症患者にしよう、その次はニートにしよう、
次いで障害者にしよう、貧乏人も必要ないから臓器取っちゃおう。
そんな世の中になるなら、殺してください、もう。

もう決まってしまったものは仕方ないけれども、
臓器売買が万が一にも行われないよう最大限の防止策を練ってもらいたいです。
加えて、脳死判定を正確に行うこと、
各種法律問題に対する備えを十分にしてもらいたいです。
実際に改正となった所で、「脳死を人の死とする」という文言の削除のみで、
刑法を始めとする他の法律に即座に影響を与えることはありえないでしょうが、
(たぶん脳死者の心臓に突き刺したら、殺人罪で逮捕されると思う)
それが裁判で争われるようになった場合、
判例による解釈で認められるようになる可能性はあるでしょうね。
こういう問題こそ裁判員裁判に相応しいわけですが… どうなりますかねぇ。

最後に反対派の会見記事。危惧はごもっともです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090713-00000098-jij-soci


◆政治ネタ 自民党が都議選に敗退で衆議院解散、8月30日決戦へ
都議選は予想通りの自民党大敗、政権交代の風が吹きまくってます。
もうどう転んでも自民党の負けは確実でしょう。
いつやっても同じなら、自民党内や野党から降ろされる前にということでしょうか。
こうなるなら、もっと早く解散しとけば良かったのにね。
就任当初からの「話が違う」って所が麻生政権終焉の始まりだったのでしょう。
約束は守らなきゃダメですね。信頼関係が損なわれちゃう。

そんな自民党・公明党の政権与党と民主党ら野党連合の対立の中で、
幸福実現党なる政党が名乗りを上げたとか。
宗教法人・幸福の科学がバックアップする政党だそうな…
…なんつーか、バカなことをしたな、と。
創価学会の公明党と同じことをしたいんでしょうか?
政教分離の原則は守られるべきです。
政治と宗教は完全に分離することはできませんが、
宗教が政治を堕落させるのは世の常です。
それは当たり前のことです。
宗教は善悪二元論で済むけれども、
政治でそんな二元論をやってしまえば、一方の人間の切捨てを意味するわけで、
あちらを立てればこちらが立たず、常にそこに利害関係にある人間がいるんです。
全ての人(少なくともその宗教を信ずる人間)の幸せを願う宗教に、
どちらかの不幸を背負わせる決断なんてできません。
両者にとって得でもあり、損でもある決断をするのが政治であると私は思ってます。

そうやって宗教の力で政治に介入しようとすれば、
その宗教を信ずる人の政治的意思さえも粉々に粉砕しかねません。
信ずる宗教団体のバックアップがあるか否かは投票の材料になるかもしれませんが、
それはあくまで一要素に過ぎないはずです。
政治的選択が宗教によって阻まれるのは、あまりにも酷い話です。
そもそも私に言わせれば、宗教ってのは信ずることが全てではない、
自ら考えて感じ取ることが宗教の本質なんじゃないかと思います。
そいういう意味では、胡散臭さはあるものの神秘体験ってのは宗教の本質でもわるわけです。
そこからそれを体験した「本人」が何を感じ取るか否かって意味で、です。
神秘体験が宗教の正統性を保証するものではありません。
…で、話を戻しまして、一言で言えば、
宗教団体がバックアップする政党ってのは、どうしても投票行動が単純になってしまう、
そうなることは政治的関心や興味の対象を狭めることになり、政治の衰退を呼ぶ、と。
同時に、政治的野心を抱いた宗教は当初の目的を忘れて堕落すると。
…まぁ、それが何であるかは敢えて言いませんが… ゲフンゲフン。


◆高校野球 夏の地方予選が各地でスタート
そんな中での悲劇といえば、大分・柳ヶ浦高校のバス事故ですよね…
事故を起こした副部長の責任もありますが、それ以上に学校の管理責任が問われますよねぇ…
高校野球の名門校が古いバスを使っていたことや、運転手を付けていなかったこととか…
悲劇ではあるものの、学校側の責任に拠るところが大きいように思います。
そう考えると、相変わらず学校の責任意識は一般社会に比べると弱いですよねぇ…

事故は悲しかったものの、出場辞退とならずに安心しました。
亡くなられた野球部員の親御さんは立派だと思います。
頭では分かっていても、大会に自分の息子が参加できないという事実は悲痛なことでしょう。
そう簡単にはできない決断だったろうと思います。
精神的なショックはかなり大きいでしょうが、
元気に野球ができることに感謝して頑張ってもらいたいですね。
悲しいことがあった分だけ、絆を感じあえる最高の夏にしてもらいたいです。

その他にも広島の広陵高校や大阪の大体大浪商といった強豪校が
新型インフルエンザの影響を受けたりと、今年は受難続きですね。
両校とも出場するみたいですが…
こういった高校生とは別の所での社会問題による影響は頭が痛い所です。
んー、でも高校野球はまだマシなんかなぁ…
年末・年始の高校サッカーへの影響の方が心配になってきますよね…
もう新型インフルエンザは日本中どこででも感染しちゃうようなものですし…

2009年07月06日

プロ野球・オールスターの出場選手決定

前回のファン投票・選手間投票で選出の選手に加え、
監督推薦で選ばれた選手が発表され、オールスター出場選手が決定した模様です。
パリーグは概ね順当ではないかと思います。
シコースキー投手よりもホールトン投手、
有銘投手よりも馬原投手かなとは思いますが、
そうなるとソフトバンクの選手が10人になってしまいますから、
ここはもう妥協するしかないのかなと。
セリーグはよく分からないです。
中日の和田選手やヤクルトの五十嵐投手が選ばれてないのは不思議ですが。

ライオンズ勢は、中島・中村選手の2人に、監督推薦選出の涌井・岸投手の計4人。
片岡選手が選ばれなかったのは残念ですが、
野手陣は指名打者も含めてファン投票と選手間投票の食い違いが多く、
4人しか選べなかったことを考えると、致し方ないのかなと。
高橋信二・田上・金子誠・糸井選手のいずれも落とせませんからね。
それよりはオールスター期間にしっかりと休養をし、故障を癒した方が良いでしょう。
…しかし、ソフトバンクと日ハム勢ばかりですわな。
まぁ、今のパリーグの状況を考えれば、致し方なしか。
残念ながら2強の状態になってる。
ライオンズがここを突き崩せるか否かってところでしょうか。


◆政治ネタ 静岡県知事選の影響
自民・公明党の中央執行部は国政への影響を否定するコメントを出しているようですが、
閣僚の表情とかを見ていると、まるでお通夜のような雰囲気でしたね。
負けたショックがありありと出てたかと。
勝って当然の選挙で負けたわけで、結果は僅差といえども、内容は惨敗でしょう。

まぁ、しかし静岡市の旧清水市を除いた旧静岡市地区において、
当選した川勝氏に負けるのはともかく、3位の海野氏にまで負けたのは赤っ恥。
選対部長を務めた斉藤氏の地元である富士・富士宮地区でも川勝氏に負けてますし、
期待した東部でも投票率があまり上がらないという状況では…
地元をしっかり固めておけば良かったのにねぇ…
三島・沼津地区も大勝ちとはいかなかったし。

都議選においても与野党対決の構図や、政権交代への流れは変わらない所か、
今まで以上に政権交代の風は吹くと予想されますから、自公の惨敗は必至、
麻生降ろしが激化するのは間違いないでしょう。
衆議院選挙も少し先になるのかなぁ。
目に見えた政策の成功がない限り、自公は厳しいように思えます。
自民党は民主党・鳩山党首の虚偽記載問題で攻勢をかけるつもりのようですが、
その中身の方は大した問題じゃないようですし、
イメージを落とすことだけに必死になっているようでは自民党の挽回はないでしょう。
民主党の政権担当能力が問題にされているわけではなく、
自民党に政権担当能力がないと国民が突きつけていることを自覚すべきかと。
例え、民主党のイメージが悪くなろうが、政権交代の風は止まないでしょうね。
そんなことするよりは骨太の方針を固めて、政策立案能力をアピールすりゃいいのに…

2009年07月05日

静岡県知事選は民主党が勝利

当選確実が出た模様です。

まぁ、しかし、ここで自民党は負けるとは思っていなかったでしょう。
知名度のある女性候補・坂本由紀子氏を立てるなど、これ以上の候補者はいないという人選に加え、
対抗馬である民主党が党公認の川勝平太氏と、元民主党議員の海野徹氏との分裂状態が加わり、
よほどのことがない限りは当選するだろうと予想されていたわけなんですが…
蓋を開けてみれば、僅差ながらも民主党らの支持を受けた川勝氏が勝利。
海野氏もそれなりに票を集めており、仮に一本化していたならば圧勝だったかもしれない状況で、
自民党を巡る状況がいかに悪化しているかを示す結果となりました。

もっとも、衆議院選挙等の結果を見ても、県東部・西部に民主党系議員が多く、
どちらかというと民主党色が強まっている静岡県ですので、
この結果はある程度順当と言えば順当だったのかもしれません。
なんといっても大きかったのは投票率です。正直、61%も行くとは思ってませんでした。
県中西部の選挙活動は過熱していたんですかね。
三島は坂本氏の地元ということで、スルー状態になっちゃってましたが(^^;
投票率を押し上げたであろう無党派層が、そのまま川勝氏と海野氏に流れたということでしょう。
あとは多少なりとも静岡空港の影響があったのかなと。
どの候補者も静岡空港の今後に関しては大きな違いは出なかったものの、
静岡空港開港を指揮した石川元知事が坂本氏を全面支援したことで、
静岡空港のマイナス面が少なからず反映したようにも思えます。

あとこれはあくまでも私の感覚としてはですが、
坂本氏は選挙戦略を明らかに間違えていたように思います。
選挙公報を見ても、「安心静岡」みたいなフレーズのみが4つぐらいあるだけで、
福祉に力を入れますよ的なことを漫然と書くだけで、具体性が皆無、
女性候補を売りにした完全なイメージ戦略を取ったことがマイナスに作用したと思います。
結果的に、衆議院議員選挙の前哨戦と位置づけられるなど、県民の関心は高かったわけで、
さてさてどんな公約を掲げてるんだと見たら、ナニコレ珍百景ですよ。
やる気あんのかと問われかねない具体性のなさが仇になったように思います。
少なくとも私はそう思いました。
まぁ、川勝氏も具体性はなかったものの、公約はやたらたくさん掲げてたんで、
その分だけイメージは良かったのかもしれません。
熱い演説とかも受けが良かっただろうし。

この静岡県知事選の結果からしても、都議選も自民の惨敗は確実でしょう。
そうなってくると、自民党はいよいよ窮地に立たされますね。
けれど、今回の静岡県知事選で取ったイメージ戦略が失敗したことで、
東国原宮崎県知事を引っ張ってくるようなイメージ選挙を取ったところで、
中身である政策がしっかりとしていなければ、効果は薄いでしょう。
現に東国原氏の一件は賛否両論ですからね。
そういった選挙手法は役に立たなくなってきている気がします。
前回は小泉旋風で大変なことになりましたが、
現在は民主党というよりも、政権交代に追い風が吹いており、
国民は人気取りよりも政策の中身に関心があるように思われます。

2009年06月29日

プロ野球オールスター投票結果発表

ファン投票と選手間投票の結果が発表されたようです。
こちら
ファン投票では地元開催の広島・日ハム勢の選出が多くはあるものの許容範囲内、
概ね順当な結果になったのではないでしょうか。
純粋に今年だけの成績で考えると、ファン投票は疑問がなくもないけれど、
昨年の実績で投票されることもありうるので、いいかなと。
…まぁ、日ハムの二岡選手はねぇと正直思うけれど、
DHは適任者が少ないので、これもファン投票ということで…
もし地元開催チームの選手でなかったら、大ブーイングだったでしょうが(苦笑)


◆ゲームネタ プロ野球スピリッツ5完全版
そんなわけで今日はPS2版のプロ野球スピリッツ5完全版の改造方法を説明します。
この改造にはメモリージャグラー等のPS2セーブデータをPCに保存する機器と、
プロアクションリプレイ等の改造コードを入力する機器の2つが必要になります。
どちらかしか持っていない、両方持ってない人は諦めてください(^^;

まず、改造コードを探します。
探すのは「マスターコード」と「チェックサム無効化」の2つ。
この2つのコードを見つければ、セーブデータは改造し放題となります。
検索すれば簡単に見つけられるでしょう。
ちなみに改造したセーブデータはチェックサム無効化コードを使ってる時しか読み込めませんが、
普通にセーブし直すことで、改造コードを使ってない時でも普通に読み込めるようになります。

次に、メモリージャグラー等でパソコンにセーブデータを保存し、
バイナリィエディタを使ってセーブデータを開きます。
ペナントレースのセーブデータは膨大なのでサーチが大変です。
しかもチェックサムの関係か、同日同状態のセーブデータであっても、
セーブをし直すたびに、多くの箇所が変化してしまいます。
一人一人の選手のアドレスも私は知らないので、ここではサーチ方法を説明します。

簡単にサーチできるのは、練習メニューの表示位置。
これは簡単で練習内容を1軍・2軍ともにフルに指定したセーブデータと、
練習内容を全て解除したセーブデータを見比べれば分かります。
そうすると2行丸々変わっている場所がありますので、そこを探しあててください。

おそらく、環境による違いがない限り、そのアドレスは「D36EO」からの2行です。
E0がチーム変更回数、2が1軍投手練習内容、5が残り期間、6・7が練習選手番号、
8・9が秘伝変化球練習の相手番号で、通常はFFFFです。
同じように、Aが1軍野手練習内容、Dが残り期間、E・Fが練習選手番号。
F2が2軍投手練習内容、5が残り期間、6・7が練習選手番号、
Aが2軍野手練習内容、Dが残り期間、E・Fが練習選手番号、となってます。
練習内容は通常練習が1のはず。他は自分で探してください。
おそらく4が「プロの壁特訓」。1軍だろうが、覚醒状態でなかろうか、練習できます。
残り日程は数字を1にすることで、特殊練習の残り期間が1日になりますが、
昨日の説明どおり、ポイント蓄積性になってますので、そのままでは難航となり失敗します。
そこで、各選手のアドレスを探さなければいけないわけですが… 超面倒。

私の行ったサーチ方法は以下の通り。
1:まずアドレスを探りたい選手に通常練習をさせます。
2:1日進めて、練習を行わせます。
3:練習して得られたポイントをメモします。
  この時にメモするのは、残りポイントではなく、獲得ポイントです。
  残りポイントが30だろうが、60だろうが、200だろうが、全て同じ、
  ポイントを全く得ていない状態で、
  練習により2ポイントを得た場合は全て2になります。
  24/30は6ポイント、54/60も6ポイントです。
4:特殊練習の指示を出し、一旦セーブします。
5:1日進めて、「難航」と出たらリロード、「順調」であったらセーブ。
6:ここでセーブデータをパソコンに保存します…セーブデータ1
7:特殊練習の指示を解除します。
  再び特殊練習を指定しようとすると、通常よりも成功確率が少しだけ上がっているはずです。
  上がってない場合はやり直してください。
8:その状態をセーブし、セーブデータをパソコンに保存します…セーブデータ2
9:セーブデータ1とセーブデータ2を見比べます。
  お勧めのバイナリィエディタは「PowerWitch the Royal」、
  相違検索と値のプラス・マイナスが一目瞭然なのが便利です。
10:ここからはとことん地道な作業になります。
   2つのセーブデータを比較し、
   セーブデータ2の方の値が減っているアドレスを探してください。
   一般的にセーブデータ2の方が値が増加していることが多いです(例外もあります)。
   そんな中で、減少している数字を見つけるわけです。
   上記エディタなら青く表示されているアドレスです。
   その数字はほぼ例外なく一桁で、1~Aの間だと思われます。
   連続した3変数ではないことに注意してください。
   連続2変数であり、変化している数字の左は変化しておらず、右は00。
   そして、そのアドレスの下一桁が「1・5・9・D」のいずれかで、
   かつ、その左隣の数字が3の所でメモした数字と同じであるか確認してください。
   それらの条件が当てはまる場所が選手の練習蓄積ポイントのアドレスです。
   とにかく地道に探してくださいとしか言いようがないです。面倒だけどガンガレ。

その場所が選手のデータアドレスになります。
それぞれの意味はよく分かりませんが、
「1・5・9・D」の値は特殊練習やプロの壁特訓の蓄積ポイントであり、
その左隣の「0・4・8・C」の値が経験値の蓄積ポイント、
野手の場合は「2・6・A・E」がコンバート・守備特殊練習の蓄積ポイント、
「3・7・B・F」が盗塁技術練習の蓄積ポイントとなってます。
特殊練習蓄積ポイントをずっと下がっていくと、
1軍登録残り期間のアドレスがあるのですが、そこは割愛しときます。
それらのアドレスの数字をFFにしておけば、
特殊練習を残り1日にしようとも、特殊練習は100%成功します。

とにかく10のセーブデータ比較が面倒ですが、それはもう頑張るしかい(^^;
選手アドレスは試合内容説明がシフトJISで書いている場所よりも下、
選手の個人名がシフトJISで書いている場所よりも上にあるはずです。
球団の並びは、巨人・中日・広島・ヤクルト・横浜・阪神、
楽天・日ハム・西武・オリックス・ロッテ・ソフトバンクの順番になっているはずです。

参考までに各球団の投手1人目・野手1人目のアドレスを書くと、
巨人「05989」「07399」、中日「0f5a9」「10fb9」、広島「191c9」「1abd9」、
ヤクルト「22de9」「247f9」、横浜「2ca09」「2e419」、阪神「36629」「38039」、
楽天「40249」「41c59」、日ハム「49e69」「4b879」、西武「53a89」「55499」、
オリックス「5d6a9」「5f0b9」、ロッテ「672c9」「68cd9」、ソフトバンク「70ee9」「728f9」。
各球団の選手の並びは、登録順、
ペナントレース開始時の選手の並び(背番号変更画面の並びと同じ)になります。
1軍投手・1軍野手・2軍投手・2軍野手、その他追加選手といった感じ。
選手間のアドレスは+22c。
ですから、16進数計算で「05989+22c」とすれば、巨人投手2人目のアドレスとなります。
そうやって計算で出すこともできますが、選手を解雇したりすると、
狂いが生じてくる可能性もあるので、自分なりのサーチ方法は覚えておいた方がいいかと。

そうやって特定選手のアドレスが分かれば、もう鬼に金棒。
アベレージヒッター習得であれ、威圧感習得であれ、
秘伝変化球練習であれ、プロの壁特訓であれ、
1軍だろうと2軍だろうと、1日で100%成功させることができます。
やろうと思えば、1日でプロの壁特訓ができますので、
最高でも6日あればフル覚醒させることができます。
まぁ、そうなっちゃうと育てる楽しみがなく、
最初から覚醒させて始めた方が早いですから、自分で縛りを入れながらやってみてください。
プロの壁特訓のみ1日で100%成功、
特殊能力は日程短縮させずに100%成功にするぐらいが個人的にちょうどいいかと思います。

2009年06月28日

そういえば

昔の『プロ野球チームをつくろう』では日本野球機構の承認とともに、
日本プロ野球OBクラブの承認が表示されていたものですが、
最近のゲームではその表示を見かけないなぁと思っていたら、
ABを模した緑色のマーク(またはABFという文字)がOBクラブを現してたんですね。
http://www.obclub.or.jp/
左上のマークがそれです。ABFはAllJapan Baseball Foundationの略なんでしょうね。
野球ゲームソフトのパッケージにマークが載っていたり、
よく見るとABF/JPBOCとちょこっと書いてあったりします。
ところで、JPBOCって何だ?


◆政治ネタ 選挙関係
もはや国会議員の献金問題は日常茶飯事過ぎて、
ニュースとしての価値がないと思われているのか、
先週世間を賑わせたのは、東国原知事と橋本知事の発言だったってのは…なんだかなぁと。
それだけ中央政治が見放されているということなんですかね。

東国原知事の発言の意図はよく分からんです。
冗談(現職知事なんだから、それくらいの覚悟でお願いしに来てください)で良かったのにねぇ。
古賀氏の顔に泥を塗りつけただけでなく、宮崎県民の気持ちも無視しちゃう結果に。
個人的にはあまり賢い発言だったとは思わないです。
そんなんじゃ総理は無理だということを露呈しただけでしたね。

橋本知事の知事連合で支持政党を決めるってのは…
まぁ、財源委譲という目的の元でそういった支持をするのはありだとは思うけれど、
そもそも知事がそれぞれ別々の政党の支持により当選している以上、
ちょっと考え方自体に無理があるんじゃないかなぁと思ったり。
仮にこれが発展していき、任期を終えた知事達が国政へ、
その後任がそのまま知事に就任という形となれば、
結果的に中央の意向で地方が動きかねず、地方自治を損ねることになるかと。
地方自治を訴えるなら、理想としては我関せずを貫くべきかと。
でも、結局、中央が動いてくれないと地方も身動きがとれないから、
そういった発想が出てくるのでしょうが…
あまり国政に関与しすぎるのも危険かと思います。

ちなみに静岡県知事選は来週投票。あまり盛り上がってないかも。
有力候補の坂本氏と川勝氏の公約に具体性がないのが原因かと。
投票率が低くなることも考えられるので、組織票をどれだけまとめられるか、かなぁ。


◆ゲームネタ プロ野球スピリッツ5完全版
公然とコナミ批判をしながらも、野球ゲームではコレをやっています。
…まぁ、他にないし… PS2だと…

今日はペナントレースモードの簡単な攻略、
というか、練習のポイントを書こうかと思います。

ペナントレースモードでは、常に2軍で投手・野手1人ずつ、
本拠地で試合が開催される時のみ、1軍て投手・野手1人ずつの練習を行うことができます。
この練習でポイントを貯めたり、試合で活躍することによってポイントを稼ぎ、
既定ポイントを貯めると選手覚醒のチャンスが到来します。
他に一定条件で発生する特殊能力を得る練習や、休養・調整等が行うことができます。

まず、1軍での本拠地練習は本拠地で試合が行われる時のみです。
ですから、試合がない日に本拠地にいる場合や、
雨天中止により試合が流れた場合には、1軍練習は行われません。
ですから、1軍練習はかなり制限されちゃってます。
まぁ、でも試合で勝とうが負けようが、常に15P貰えますから、
1軍にいる選手は試合で使って活躍させて成長というのが基本かと思います。

練習等により既定ポイントが貯まると、覚醒のチャンスが来ます。
その選手が1軍にいる場合は、試合終了後に課題が発生し、
(疲労が溜まっているとすぐには発生しません。よって先発投手は数試合後に発生)
それをクリアすれば選手を覚醒させることができます。
ただ、1軍で覚醒させてしまうと、他球団の選手も1人覚醒することになり、
自分のチームが弱小である場合は相手が強くなるばかりで歯が立ちません。
その場合は、2軍の特殊練習である「プロの壁特訓」を行います。

2軍の「プロの壁特訓」は練習ポイントが覚醒OKになり、
かつ、覚醒段階が低い場合に、特殊練習として登場するものです。
技能習得練習と同様に、ターン制で6ターン後に結果が分かるもので、
場合によっては失敗することもあります。
ただ、このプロの壁特訓で覚醒させた場合は、他球団の選手は覚醒しないので、
若く実力のない選手を覚醒させるのには大変有効な方法です。

あと、時々、イベントで2軍選手が突如覚醒することがあります。
その状態プラス2段階の覚醒で、一定時間経つと元に戻っちゃいます。
ただその間に1軍で活躍させてポイントを得ると、
元に戻った時に経験値が一気に減っているので、その後に覚醒しやすくなります。
2軍選手の調子が最高の場合に起こることが多く、なるのはその期間に1人だけで、
ある選手がそういう状態になっている場合は、他の選手にも発生したりはしません。
調子のいい選手で誰がなるのかは分かりませんが、
1軍登録できない選手はどんなに調子がよくとも発生しません。
ですから、自分の成長させたい選手ではない選手にイベントが起きたらリセットし、
その選手を一度1軍登録して、試合に使うことなく2軍に落としてしまえば、
その選手にはイベントが発生しないことになり、
他の選手にイベントが発生するチャンスが生まれます。
でも、調子が最高の選手でないとできないので、
どんなに頑張ってもできないときはできませんので悪しからず。

特殊練習に関しては、1軍の投手では「秘伝変化球練習」や「威圧感習得」、
1軍の野手では「アベレージヒッター」「パワーヒッター・アーチスト・ラインドライブ」
「広角打法」「威圧感」習得の各練習、
2軍の投手では「先発・リリーフ調整法」「変化球特訓」、
2軍の野手では「流し打ち」「盗塁技術練習」「コンバート」が行えます。

アベレージヒッターは平均ミートC以上の打者、
パワーヒッター・アーチスト・ラインドライブはパワー140以上(ぐらい?)、
広角打法はミート・パワーともにD以上(だと思う)、
威圧感はパワーA以上(だと思う)ぐらいでリストに出てくるはずです。
2軍の盗塁技術練習は盗塁4まで、各選手1段階だけ上げることができます。
コンバートは基本守備能力Gに肩・捕球等を計算されたものになります。
あまりやりすぎると、他の守備位置の守備力が下がっちゃうので注意。
捕手リードも盗塁技術と一緒でリード4まで、各選手1段階だけ上げられます。
ちなみに覚醒後に盗塁技術が2から3になったり、リードが2から3になる場合、
覚醒前に盗塁技術・リード練習をしても+1段階という処理になり、累積されます。
個別練習で2から3に上げれば、覚醒後の能力も3から4に上がっています。

野手練習で有効なのは、やっぱり1軍特殊能力練習。
時間がかかり、成功率が低いのもネックですが。
それでも広角打法が比較的楽に取れるのは大きいです。強打者の狙い目。
俊足の選手は盗塁技術を上げるのが有効。かなり成功率が違ってきます。
コンバートはあまり意味ないです。打撃優先での1塁コンバートぐらいか。
守備のいい選手なら、かなり意味はあります。
サードやショートが手薄なら、
強肩のレーザービーム持ちの外野手をコンバートさせるのが有効だったりします。

投手の威圧感習得は150キロ以上を投げる投手限定、
先発投手調整法が回復を1つ犠牲にして先発調整力を1上昇、
リリーフ調整法は先発調整力を1つ犠牲にして回復を1上昇させるというもの。
ですので、先発投手には意味なく、リリーフ専門投手に有効な練習です。
「変化球特訓」は希望方向のオーソドックスな変化球
(スライダー・カーブ・フォーク・シンカー・シュート)で、
変化3、球威D、制球Dの変化球を得ることができます。

「秘伝変化球練習」は条件が特殊で、
教えてくれる変化球の持ち主と練習する選手との年齢差が9歳以上離れてるのが条件。
その投手の最高の変化球を教えてもらうことができます。
横浜の工藤ならカーブ(4CC)、巨人の上原ならLフォーク(3CE)、
巨人の豊田ならフォーク(3CE)、西武の西口ならスライダー(5DE)、
西武の岡本真ならVスライダー(5CF)、石井一ならスラーブ(5CF)、
ロッテの小野のシュートは2CDだったかな?
他に有効なのは中日・山本昌のスクリューなどなど。
ちなみに高齢の日本人選手なら誰でもよく、オリジナル投手も可です。
ですから、45歳のオリジナル投手を作り、一方向の変化球だけを磨けば、
最強の変化球伝授投手を作ることも可能だったりします。
まぁ、面白くなくなるので、ほどほどにしておくことをおススメします。
伝授する変化球の変化率等は、覚醒前の状態と覚醒後の状態の中間辺りになるはずです。

ただ、野手の特殊能力練習も然り、投手の変化球練習も然り、
失敗してしまう可能性が非常に高いです。
特に秘伝変化球練習は変化球を持っていれば持っているほど不利になる傾向があります。
ちなみに、プロの壁特訓を含めた特殊練習は全てポイント加算制。
1日経つと一定ポイントが付与され、1日目のポイントに到達していれば順調と表示され、
到達していなければ難航していると表示されるようです。
ですから2日目に多くポイントが入っていれば、1日目が難航でも2日目は順調になることも。
ただこの到達条件は進めば進むほど厳しくなりますから、
残り1日・2日になると「難航」になることが多いです。
1日リセットした所で結果が変わることは少ないので、素直に諦めましょう。
徹底してやるなら2・3日前からリセットしないと意味がないです。
それよりは途中で練習を止めて、再度やり直した方が成功確率があがります。
練習したポイントは一定数がキープされるので、失敗すればするほど成功確率が上がります。

でもそんな面倒なことをしたくないですよね。
そんなわけで明日はメモリージャグラーとプロアクションリプレイを使った
ペナントレースのセーブデータ改造方法を書きます。

2009年06月22日

セパ交流戦はセの勝ち

プロ野球のセパ交流戦が終了しました。
結果は70勝67敗7分でセリーグの勝ち、
5年目で初のセリーグ勝ち越しとなりました。

交流戦の優勝はソフトバンクで、ロッテ・ロッテ・日ハム・ソフトバンクと続き、
2年連続の優勝で、パリーグチームが5連覇したわけですが、
2位以下はヤクルト・広島・中日・巨人とセリーグ勢が続くだけに、
パリーグはソフトバンクの独り勝ちの様相だったようです。

パリーグが負け越した理由は、やはり故障者の多さでしょう。
11位のオリックスはカブレラ・ローズ選手といった主力打者を欠き、
10位の楽天も渡辺直人選手や高須選手ら1・2番の不在が響きました。
あとは西武ですよねぇ… 中盤までは好調の部類だったのですが、最後の5連敗が余計。
5連敗の全てが逆転負けという後味の悪さ、抑えのグラマン投手の不在が響いてます。
パリーグの後半戦は一体どうなるんでしょうか。
どのチームも苦しんでいるように見えますが…


◆ニュースネタ 静岡空港開港と静岡県知事選
そんなわけで、6月4日に静岡空港が開港いたしました。
立ち木伐採のゴタゴタで行政の恥さらしをし、
福岡便の乗員率が70%を切った場合は税金で補填というバカな契約をしてしまい、
前途多難っつーか、開港した時点で終わってる空港です。
山間部にあるため、天候にも弱く、今日も元気に欠航してます。使えません。
福岡便も順調に70%を切っているようで、非常に生活が楽しみになる今日この頃です。
…客観的に見て、終わってますよね? あー、県の財政破綻だなぁ、こりゃ…
マジで引越しを考えなければいけないかもしんない。

そんなヤバイ静岡県で県知事選が行われます。
自民党が敗退続きということもあり、
都議選とともに衆議院選の前哨戦とも言えるこの選挙、
普通に考えれば、自民党の勝利は間違いないです。
自民・公明推薦の坂本由紀子氏は知名度があり、女性候補らしい女性候補ですので、
比較的無党派層にも受けいられやすい人物といえるでしょう。
それに対し民主党は分裂状態、
一本化の要請があったものの、海野氏が独自立候補をし、
民主党推薦の川勝平太氏との票割れが懸念されます。
そういった状況を考えれば、自民・公明の圧倒的有利、
むしろここで負けたら、この後の選挙は間違いなく全部負ける勢いぐらいのヤバさです。

そんな圧倒的に有利な状況ではありますが、そう簡単に勝てるのかとも思ったり。
静岡空港が必ずしも順調でないことは明らかになっていますから、
前知事の石川氏が坂本氏の支持を打ち出したことはプラスに働くか、マイナスに働くか。
静岡空港で盛り上がっているのは県中部のみというのが実際で、
県東部に在住している自分にとってはイマイチ。
でも坂本氏は県東部出身、逆に川勝氏は県中部が生活基盤だったことを考えると、
このねじれ状態がどう影響するのか気になります。
県西部の人の意向次第になるんですかねぇ。
あちらはセントレアが近いだろうし、どういう判断をするのか気になります。


◆ゲームネタ 今更ながら2000年のコナミと日本野球機構の独占契約を考える
2000年頃のゲーム業界を思い出した時、1つのホットな話題だったのは、
「日本野球機構とコナミの間の肖像権等使用の独占使用許諾権」です。
要するに、「コナミ以外からは野球ゲームを出せませんよ~」というアレ。
コナミ以外の会社が野球ゲームを出すにはコナミの許可が必要となったというアレです。
コナミ批判の一端となった事件です。

この契約は2000年4月から2003年3月まで続いていましたが、
2002年8月にプロ野球選手会の提訴があり、
2003年4月には公正取引委員会がこの契約に警告を発したこともあり、
今日ではこのような契約は行われなくなりました。
まぁ、でもこれを機とした選手会と球団をめぐる肖像権争いは続いていますし、
似たような契約が交わされないとも限らないので、
過去の事件として片付けるのは早計かと思いますが、
まぁ、消費者の立場からすれば終わった話ですわな。

…で、気になるのは実際に「このコナミの独占契約で、野球ゲームは減ったのか?」ですが…
ソフトの売り上げとか調べるのはさすがに面倒なので、
発売ソフト数等で考えてみることにしました。
自分なりにプロ野球選手の実名等を使っていると思われるゲームをピックアップ。
正確かどうかは分かりませんし、漏れているゲームもあると思うので、参考までにということで。
なお、ゲームの発売日や発売時期等はwikipediaを使って調べてます。


以下、99年~03年までの発売ゲームを列挙したことで、
文章が長くなりましたので、「続きを読む」でご確認ください。

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2009年06月18日

嗚呼、ついに…

臓器売買時代の到来ですか。
未来のCMにおいて、
「子育てに嫌気がさした皆さんに朗報です。
 手のかかるお子さんを社会に役立ててみたいとは思いませんか?
 あなたのお子さんの臓器で一人の命が助かります。
 お子さんの臓器提供のご相談はこちらまで…」
という映像が流れている様が目に浮かぶようです。

「子ども一人育てるのは大変なのよね…
 ウチの亭主に似てロクな大人にならないだろうし…
 それなら他の子どもの役に立つ方がいいのでは…?
 あー、サクっとやっちゃおうか。謝礼金が貰えるかもしれないし」
そんな育児ノイローゼで子どもの死亡率が一気に高まったとか。
あー、でもその分だけ助かるかもしれないんですね。めでたしめでたし。

…もう何で俺はこんな残酷物語を書かねばならんのだろうか。
臓器移植法の改正案ですが、最も条件を緩和したA案であっさり決まったようです。
次は参議院での審議入りへ、民主党に期待したいところですが、
話が話だけに、どれだけ賢明な判断ができることやら… 不安です。

問題点を列挙すると、
まず第一に、0歳から15歳未満の子どもの生前拒否をどうするかですよ。
臓器提供拒否カードのような物を持たせるのでしょうか?
そんなカードを子どもが持つことができると思いますか? 持てないよ。
臓器提供の社会的意味や宗教的意味が問えない以上、
臓器提供を拒否する奴は「人でなし」、そんな単純思考の中で拒否カードを持てるか?
そして10年後、20年後と、彼らが大人になった時、
臓器提供意思カードを持っていないと臓器提供できないとなったら、
当然、そんなカードを廃止すべきとなり、拒否カード制になるのは間違いないです。
結果、個人の意思で拒否カードを持つ人は「人でなし」と石を投げられ、
殺されて臓器売買されてチーンの素敵な世の中です。殺伐とした世の中だな!

第二の問題は、家族の同意をどれだけ信用できるのか、です。
両親が子どもを愛することは当然だという時代は終わりました。
どんな善人でも一時的に子どもが多少なりとも煩わしく思うことはあるだろうし、
最初から全く愛着を持てないという親もいるかもしれません。
そんな親が子どもの意向を無視するような形にしたら…
それ以上に危険なのがここに金銭が絡む場合です。
「お金であなたの子どもの臓器を…」、親の同意だけで渡しちゃっていいのでしょうか?
お金に目がくらんで、生きていても子どもを殺して渡しちゃうかもよ。
そんな露骨なお金の受け渡しはなくとも、
善意の提供であっても莫大な謝礼が支払われるケースは出てくるだろうし、
ひょっとしたら臓器ブローカーのような闇商売が出てくるかもしれません。
臓器売買の危険性が強まるだけに、何らかの規制を必要とするのは明らかでしょう。

加えて問題になりそうなのは、誰を「家族」とするのか。
両親以外にも認めたら、
本人や両親の意向を無視して、いくらでも認める親族が出てくるんじゃないでしょうか。
「別にいいじゃない、悪いことしてるんじゃないんだし」、
別にいいで済む問題ですか、お節介おばさん?
この家族にはおそらく養親は含まれるでしょうから、
臓器提供を目当てに養子を迎える、なんていう残酷物語も容易に想像付きます。
開かずの部屋を開けたら最後、臓器なくなっちゃったよぉ。ガクガクブルブル…

こんな残酷物語ばかり書いていると、通報されちゃいそうなんで、ここで一つ感動物語を創作。
ある所に2人の姉妹がいました。
姉は頭が良く、運動も得意、将来有望なお子さんでした。
妹は生まれつき足が悪く、そのコンプレックスから勉強も遅れ気味のお子さんでした。
ある時、姉が事故・病気により、心臓移植しないと助からない状況になってしまいました。
臓器提供者を探すものの見つからない。もうダメだ、姉は死んでしまう!
そんな時に妹が言いました。「私の臓器を使って。お姉ちゃんが助かるならそれでいいから…」
かくして一人の命が失われ、一人の命が助かったのです。
妹の命は失われましたが、姉の体の中で生き続けているのです。
…全然、感動じゃねーよ。一人殺しただけじゃねぇか。
これがありえない話と言えるでしょうか? これが美談として語られちゃう時代が来るかもしれません。
そりゃもう「お前ら頭おかしいんじゃないの」、そう言うしかないですよ。

第三の問題は脳死を人の死と認めることです。
「脳死者は死人なんですよね。それじゃ私は脳死者を殺す切り裂きジャックになります。
 死人を殺しても殺人罪じゃないんでしょ? 死体損壊罪に止まるんでしょ?
 心臓が動いている人間を切り裂こうが、それは遺体を切り刻むのと同じ、
 わっはっは、血湧き肉踊るぜ~!」
死の定義を変えるとこうなるんですよね。
まぁ、そんな殺人狂じゃなくとも、
「脳死者の物を盗んでも占有離脱物横領罪止まりだ、盗みまくるぞ~」ということも。
(現行法でも死亡直後の盗みは窃盗になりますが)
法律の世界だけでなく、医学の世界で考えたとしても、
脳死が人の死であるならば、それ以上の治療は無駄でしかないわけで、
治療機器を撤去しようが病院の自由といえば自由、
「心臓動いてるうちに持って帰っちゃってくださいね」とか言われちゃうんでしょうか?
もう終天山でモンゴルマンマスクを作るしかありません、本当にありがとうございました。

以上の問題点を解決する最低限の方法として、
臓器提供者の家族と臓器提供を受ける家族との接触を一切遮断し、
謝礼その他のやり取りを一切持たせないこと、
また、臓器提供の許諾を行政が監督し、書類手続きとすること、
刑法その他の法律関係には脳死を人の死と考えずに従来どおりの解釈をすること、
この3つを最低限の許可条件として設けるべきだと考えます。
「自分の子の臓器が他の子で生きるなら…」とか考えている親は臓器提供しないで下さい。
てめえの自己満足や見返りのための臓器提供は一切認めません。
完全なる善意による臓器提供のみを認める仕組みを作るべきです。
間違っても数多くの臓器を集める方法を考えようと思ったら、その時点でアウトです。
それはもう臓器売買に対して法的承認を与え、
子どもへの生殺与奪の権利を与えたも同然ですからね。

しかしこのまままともな議論になることもなく、
「かわいそうだから」の理由だけでこの法案は認められちゃうんですかねぇ…
世の中にはいくらでも「かわいそうだから」は溢れているのに…
生まれた直後に亡くなっちゃう赤ちゃんもいれば、交通事故で亡くなってしまう子どももいる。
救急車が間に合わなくて、助けが間に合わなくて、手違いがあって、
助かる命が助からないこともいくらでもある。
どこがどう「かわいそうだから」が違うのか私にはよく分からないです。
その理不尽さを一つずつ解消していこうというのはよく分かるのですが、
新たな理不尽を生み出さないように細心の注意を払う必要があると考えます。


◆ニュースネタ 郵便料金不正問題
事態が急展開しましたね。厚生労働省の将来の次官候補が逮捕されたとのことで…
この事件が発覚した当初は、郵便料金不正問題における官僚の関わり合いは、
一部の者が行った程度の認識で、大事になるとは思ってませんでしたが…
逮捕された官僚の「自分はノンキャリア~」云々の発言の真偽も眉唾でしたが、
さすがにこうなってくると部署ぐるみでやっていた可能性が強いということなんでしょうね。

とすれば、長年その悪しき風習が残されていたとはいえ、
これだけの問題を放置していた西川社長の責任問題は追求されてくるでしょうから、
結果的に、鳩山元総務大臣の判断が正しかったのではないか、
となれば、麻生総理の決断は間違っていたのではないかとなるわけで…
一気に問題が大きくなってきますよね。

麻生総理の決断自体は間違っていなかったと思いました。
確かに鳩山元総務大臣の発言は国民にとって分かりやすかったし、
感情的にはよく分かります。
でもだからといって許認可権をももって社長交代を迫るってのは、
一応の民間会社である日本郵便に対して口を出しすぎなのではないか、
要は言い過ぎ、出しゃばりすぎちゃったわけで、
明確な論理があったのならまだしも、
どちらかと言えば感情的な印象ばかりを強く与えた今回の騒動を考えますと、
麻生総理としても庇い切れなかった、という感じでしょう。

んー… もう少しこの逮捕劇が早まっていたら…
展開は全く逆になっていたでしょうに。
タイミングってのは難しいですね。ひょっとして、狙ってた?


◆ニュースネタ 裁判員制度が開始
実際に候補者通知のお知らせが行くようになってから、
反対運動が活性化したようで…
まぁ、当然の反応といえば、当然の反応かもしれませんが、
もう遅いと言うしかありませんよねぇ… なんでもっと早く反対しなかったの?と言われちゃう。
裁判官には死刑にしろと声高に叫ぶのに、自分では死刑にできませんってのは、
ちょっと自分勝手すぎやしないかい?と思うのですが。
死刑反対の明確な意思があるならともかく、
自分では出せないという身勝手な理由で反対するのはどうかなと思っちゃいます。

まぁ、私自身も裁判員制度には反対の気持ちが強かったのですが、
やってみなければわからない面もありますし、
今回のことで司法の大変さを国民が理解したでしょうから、
それだけでも一定の効果を挙げたのかなと思います。
身近な裁判という目的に近づけたとは到底思えませんがね。
数年やってみて制度改革、ってのが良いんじゃないかと思います。
真に裁判員制度を行うためには、義務教育における法教育が必須でしょうし、
今回の試みはあくまで先駆け的なものとして、制度改革へと繋げていくべきでしょう。
バランス感のない人間にバランス感ある対応をしろってのも難しいですよ。
現状では個人の思うように任せるしかないかと考えます。
感情的な判断になろうとも、それが裁判員制度が必要とするなら、必要でしょう。
死刑反対論者の人がどんな事件であっても死刑判決を是認しないとするのも、
また裁判員制度ならではの判断ではないかと考えます。
日本は三審制ですし、一度の判決で全てが決まるわけではありませんし、
新たな証拠が出てくれば再審も行われる(と期待している)でしょう。
過度に責任感を持ちすぎる必要はないかと個人的には考えます。
だからといって、適当でも困るわけですが。

それにしても、何で裁判員制度は刑事事件から始めようと思ったんでしょうね。
この制度を最初に聞いたときは、民事事件でやるものとばかり思ってました。
通常の市民感覚が期待されるのはむしろ民事事件でしょうし、
調停の延長線に位置づける方法もあったんじゃないかなぁとも。
色々と問題山積の制度ですが、当面は実施しながら改善していくしかないかと思います。


◆プロ野球ネタ 阪神・太陽投手と西武・赤田選手のトレード報道に関して
17日のスポニチ等でトレードの報道がなされましたが、
どうやら現状では成立する見通しはないようです。
小野寺投手が関係者に確認して否定(本人ブログ)、
赤田選手も球団からそのような話はないと説明されたそうです(本人ブログ)
もちろん、まだ水面下でそういう話をしている可能性はありますが、
ファンにとっては一安心といったところでしょう。
…もうね、どうなることかと思いましたわ。慌てて球団に抗議メール送ったぐらいですから。
ショックを受けていたファンや選手も多かったですし、
赤田選手の人気を再確認する今回のトレード報道でした。

まぁ、でも赤田選手が微妙な位置にいるのは確かなんですよね。
三浦選手とか上げるぐらいなら、赤田選手じゃないのと自分なんかは思っちゃいますし…
同タイプの大崎選手の台頭や、坂田・松坂健太選手ら若手外野手が出てきているとはいえ、
赤田選手の俊足と守備、そして負けている展開で絶対に出塁するという執念は、
他のどの選手にも負けないものがあると思ってます。
一番盛り上がるのは、負けている展開で赤田選手が出てきて、
内安打とか打って出塁することなんですよね。
それだけでどんなに負けていても、行けると思わせてくれます。
そういう風な思いを抱かせてくれる選手ってのは貴重だと思うんですよ。
中島選手や中村選手、栗山選手はそういう闘争心が全面に出るタイプではないですし、
他に考えてみても大崎選手が浮かぶぐらい、
やっぱり今のチームに赤田選手は必要なんだなと感じさせられます。

年齢的に微妙な位置にいるので、そんな感じはありませんが、
あと数年もすれば、今の平尾選手や江藤選手のような立場になっている選手です。
高卒ルーキー時から1軍の試合に出ていたことや、
キャプテン・選手会長としてチームを引っ張ってきたことを考えれば、
現時点でも若い野手陣のまとめ役であることは間違いないです。
そういう選手だからこそ大事にして欲しいし、早く1軍の舞台で見てみたいです。
1・2軍を繋ぐリーダーでもあるだけに、多くの若手に良い影響を与えると信じてます。

2009年05月18日

おーのー

なんか1ヶ月近く日記を書いていないってのは…
いやはや、すんませんでした。マジ、すんませんでした。
せめて野球のない月曜日ぐらいはしっかりと更新しないとなぁ…(>_<)

WINDOWS7のRC版が配布されているようで。
Vistaのバージョンアップ版のようですが、
Vistaで最大のネックだったUACの段階設定が可能となり、
Aeroも進化したようで、
それでいてVistaよりも動作が軽く、XPマシンでも十分動くようで、
情報だけを聞くと、魅力的なOSのように思えます。
私はTrueImageでのデータの入れ替えをよくしているだけに、
BartPEを使わないとOS部分のデータ入れ替えができない環境では、
WINDOWS7のRC版は入れられないのがネック。データ戻せない…
まぁ、最初からデータを入れ直す時などに、一度テストしてみようかと。

自分にとって一番魅力的なのは、
VirtualPCでUSB機器が使えるようになったことですかね。
XPとの互換性が高いようなので、現在ほど活躍する機会はなくなるでしょうが、
インストールテストとかするのにVirtualPCは非常に便利。
製品版の発売が楽しみです。期待感が高まりますな。


>IE8の動作
私は普段、FireFoxを使ってますが、
IE8になって速度が追いついた印象を受けました。
IE7は起動するまで随分と時間がかかりましたが、
今はFFと同時起動してもほぼ同時にウインドウが開きます。
まぁ、でも実際、あまり使ってませんが(爆)
それでもヤフー動画とかはIEでしか見れませんし、
(もっとも、それもFFのIE Tabを使ってますが)
それなりに使用用途はあるかと思います。

あー、でも家族や複数人で共同使用するパソコンを用意するとしたら、
間違いなくIE8を選ぶかも。
InPrivateブラウズで履歴チェックを防止するのに(笑)


◆ニュースネタ 豚インフルエンザの感染が拡大
政府は水際対策で大丈夫だって言ってたじゃないか。嘘つき、うわーん!
…と言ってみるテスト。
まぁ、本当に水際対策で万事OKとするならば、
海外からの帰国者全員を一週間ブタ箱にぶちこまなきゃならなかったわけで、
公共の利益のためとはいえ、そんな非人道的なことはできませんよね。
こうやって感染が拡大してしまうのも時間の問題でしたから、
人々の驚きはほとんどないでしょう。
重い症状にならないことを祈るばかりです。

私にとって疑問なのは、兵庫・大阪以外の自治体の反応が鈍いことです。
ごく一部の自治体では積極的に検査をするようですが、
それ以外の自治体はまだ動きを見せていません。
兵庫で最初に見つかったのは必然ではなく、ある種の偶然としか思えないのですが。
最初に診た医師の危機意識が強かったからこそ、感染が見つかったと言えるわけで、
他の地域では普通のインフルエンザとして処理され、
感染が拡大中である可能性は高いだろうと予想します。
このままでは兵庫・大阪以上に酷い感染になる地域が出てくるのではないかと。
そういう意味では検査を徹底してもらいたいように思います。

冗談と断って書くけれども、
鳥インフルエンザの感染が発覚した養鶏場の鶏は焼却処分されるんですよね…
それを人間にあてはめたら… 恐ろしいことを人間はしてるんだなと思わされます。
こうやって感染が広がってくると、そういうことはできないけれども、
もし致死率の高い病気が特定地域でのみ広まっていたらどうなるのか…怖いっすよね。


◆政治ネタ 民主党のゴタゴタ
小沢一郎氏が突如として代表を辞任、
議員による選挙の結果、鳩山氏が由紀夫氏が代表に就任、
敗れた岡田氏が幹事長、小沢氏が選挙対策の代表代行に落ち着いたようです。

私としては小沢氏に代表を辞めて欲しくなかったのですが、
世論調査とかを見ていると、致し方なかったんですかね。
つーか、あの事件は結局どうなったんですか?
あれだけ騒いでおきながら、その後全くといっていいほど情報出てきませんが。
検察側が出さないのか、出せないのか。
ここまで動きがないと、陰謀説を疑わざるを得ないですよねぇ…
事件の全容が明らかになってからで良かったように思います。
しかし国民もアレだね。現金だわな(苦笑)
目の前にニンジンがあれば食いつくということか。
魂は売らないけれども、ニンジンだけは貰っときますが何か?(爆)

で、話が逸れましたが、岡田氏が代表になっていたら、
民主党も変わったなという印象を与え、
国民に対しては良いアピールになったかもしれませんが、
そうなってしまうと小沢氏の一派をはじめ、民主党内部がバラバラになりかねないだけに、
鳩山氏が落ち着きべきところだったのかなと思えます。
丸く収まるような形になりましたし、これで良かったんじゃないかと。
ポスターも変えなくていいでしょ、別に。選挙の代表代行だし(^^;


◆プロ野球 横浜ベイスターズ・大矢監督が休養
交流戦開幕を前にして、横浜ベイスターズは大矢監督の休養を発表、
田代2軍監督が監督代行となる模様です。
事実上の更迭なんだから、更迭でいいじゃんと。
昨年終了時点で監督を交代させなかった球団の責任を問われるのを防ぐためでしょうか。
こういう時ってのはホント嫌な雰囲気になりますよねぇ… なんだかなぁ。

成績は13勝24敗の借金11ですか。まだまだだと思うんですがねぇ。
ウチのゲーム(プロ野球スピリッツ5完全版)の自操作の横浜ベイなんて、
37試合終了時点で7勝25敗の5引き分け、.219よりいいじゃないかと(爆)
なにせ、開幕から引き分けを挟んで13連敗しましたからね。弱小球団だぜ!
もっとも、主力は他球団に放出、横浜高校出身者や静岡県出身者、元西武の選手、
昨年終了時に戦力外になった選手、埋もれてる選手に、
オリジナル作成のリトバスチームを入れた弱小球団なわけですが。
やっぱりエースは工藤で、4番は清原だぜ! …だから負けるんです…orz
でも広角打法で流してホームランにできる清原は超高反発ボールだと最強だけどね。
けれどその分、ピッチャーがホームラン打たれるから負けるんだけどね(涙)
負ければ負けるほど、たまに勝つ7勝が面白い。
若いチームならそれでもいいじゃん? とか思ったり。
徐々に若手が育ってきたのがゲームでのチームの主役。
三浦と村田を人質に阪神から強奪した黒田に工藤カーブを習得させたら、
セリーグ奪三振王のエースに成長しますた。
工藤カーブ最強。


◆プロ野球 明日から交流戦
そんなわけでセパ交流戦。
セリーグは巨人の独走となっているだけに、パリーグの球団がそれにストップをかけ、
セリーグの優勝争いの火を再点灯させられるかが一つの注目点ですよね。
パリーグから見れば、団子状態の中でどのチームが脱落していくか。
ここらで落ちてしまうと、なかなか這い上がれず。
逆に昨年のオリックスのようにスタートが悪くても盛り返す可能性は多々あり。
試合数は少なくなったものの、時期が時期で変則日程ということもあり、
勢いに乗ったチーム勝ちというところがあるだけに、
両リーグの優勝争いの鍵を握りそうです。

西武はここで盛り返さないことには連覇が不可能に。
今までは若いチームということで見下されていたでしょうが、
昨年の優勝・日本一で箔が付いたことでしょうから、
相手を飲み込むぐらいの勢いでかかっていってもらいたいです。

2009年04月23日

なにやら…

SMAPの草薙剛(漢字は脳内変換で)氏の公然猥褻ニュースが巷を騒がせてるようで…
しかし何でこんなに騒いでいるんでしょうねぇ… SMAP故なのか。
トップニュースでやるような内容でもなかろうて。
笑い話で「バカでぇい」で終わらせればいいものを、ここまで騒いでいるのが不思議です。
警察も家宅捜索をして薬物がないかを確認していたりするし、
何でそこまでするんだろうという疑問が先に来ちゃいます。
そんなに逮捕当時の態度が悪かったんですかねぇ… 酔っ払いでは済まないほどに。
何か変な裏を感じずにはいられない報道のように思えます。

しかし芸能人も大変だ。
というか、SMAPに限らずジャニーズ系はいつまでアイドルをやるんでしょうか。
女性アイドルの場合は年齢を経るに連れて自然卒業みたくなるけれど、
男性アイドルはなかなかそうはならない。
SMAPやTOKIOなんかはそろそろ開放してあげたら、と思わなくもないです。


◆ニュースネタ 中川元財務大臣が核武装論を展開
「核武装論と現実的に核を持つことは別問題」という意味がよく分からないんだけれども。
核武装論を議論するにしても、NPTに入っている以上、核武装はできないし、
核武装するために常任理事国入りを目指すとなれば、賛成する国なんて皆無でしょうに。
北朝鮮やイランと同じになりたいというなら、核武装しても構わないでしょうが…
あまり時代錯誤な議論をしてもどうなのかなと思わなくもなし。
国際協調を完全に捨て去る選択肢というのは日本は持ち得ないでしょう。よって論外。


◆ニュースネタ ジャッキーチェンが中国は管理されるべき~発言
発言の真意が何にあったのか分かりませんが、
著作権に関しては管理されるべきかもしれませんね。
そういう意味で言ったと推測したんですが、違うんでしょうか?
まぁ、でもこの発言、一見すると無法者の中国国民を批判しているように見えて、
管理しなければいけないほどの無法状態を放置している中国政府批判とも取れますわな。
発言の真意はようわからんです。
そしてその真意を探ることなしに、独り歩きするインターネットは怖いです、はい。


◆ニュースネタ 臓器移植法の改正案に関して(未完)
何回か書き直したんですが、最終的なまとめが上手くいきませんでした。
後日、もう少し考えてからアップする予定でしますが、
未完状態でもそれなりに言いたいことは伝わってくれるだろうということでアップ。
正直、この問題は語るの怖いですね。両者の立場が立場だけに辛い。


↓以下、本文

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2009年04月05日

人工衛星

あさがおタンなら、是非落ちてきて欲しい今日この頃<Fairly Life

北朝鮮の人工衛星発射問題は、政府が心配するほど国民は騒いでおらず、
(もちろん、実害を被った漁業関係者の方々には同情を禁じえませんが)
一体何の騒ぎだったのだろうかと思わなくもなし。
確かに、領空を通過するのだから、十分大事ではあるのですが、
どうも変に騒ぎたい人達がいるんだなとしか思えず。
マスコミは良い餌が来たなと思ったでしょうし、自衛隊は腕の見せ所だと思ったことでしょう。
なんつーか、人工衛星発射という事実以上に、色々な人の思惑が動いていたように感じます。
平和ボケとか言うなら、傭兵でもなんでもいいからお前がまず戦争に行け。

ちょっとしたお祭り騒ぎで済んだからいいものの、
これが万が一にも戦争になったりしたら、どれだけ緊張した毎日を過ごすことになるんでしょうね。
自衛隊が警戒態勢を取っているだけで、どれだけのお金が消費されるんでしょうか。
そういう意味では最高の訓練になったかもしれないけれど、
結局、一発撃たれたら終わりなんだよね、
それこそ2発・3発・4発…と立て続けに撃たれてもミサイル防衛は成り立つのか?
と、私は思うわけで、軍事力に対して防衛力をとか言っているうちは、
北朝鮮の核抑止論とぶっちゃけ変わりませんよね~、と思うわけです。
撃たれないような外交努力をする方がよっぽど合理的だと私は思いますがね。

そういう意味では非難はするけれども、実行力に及ばなかったアメリカ・オバマ大統領は賢いです。
撃ったらアメリカが即制裁で、六カ国協議も打ち切りだとか言い出すと思ってる奴がアホ。
彼はやはり弁護士、その口達者が今のアメリカには必要で、
きっとそれこそがアメリカの取るべ道なんだと私は思います。
そうでなかったらオバマ政権の存在する意味はないでしょう。
対話をやめたオバマ政権はオバマ政権じゃありません。

で、結局、北朝鮮が飛ばしたのは人工衛星だったのでしょうか、ミサイルだったのでしょうか。
私が北朝鮮頭いいなと思う展開は、
適当に作った人工衛星を発射しておきながら、実験内容は弾道ミサイルだったという展開。
弾道ミサイル型人工衛星を撃ってたとか言ったら凄いなと。おぉ、そうきたかとビックリです。
…子供みたいなまやかしですが、国際政治でそういうまやかしって意外とありますよね…
大量破壊兵器があるだとか、大量破壊兵器があるだとか、やっぱなかった、とか。


◆プロ野球 開幕して3試合が終了
まだ開幕カードを終えたばかりですが、パリーグでは楽天が3連勝、
セリーグでは中日が3連勝、広島が2勝1分と好スタートを切ったようです。

楽天の3連勝は、こう言ってはなんですが、意外でしたよね。
日ハムもダルビッシュ投手の後の先発投手が落ちるだけに、
初戦を落とした段階でこうなる可能性はあったわけですが、
それでも初回の畳み掛ける攻撃、中盤・終盤の粘りに今年は一味違うなという感じを受けます。
まぁ、まだこれからでしょうけどね。やっぱりパリーグは混戦になりそう。
しかし今年のパリーグは先発投手がいないっすね。
現時点で揃ってるのはオリックスぐらいですか。
そういう意味では、各球団ともに若い投手の台頭が望まれます。
昨年のオリックスにしても開幕時はデイビー・平野・岸田投手を欠き、
先発投手陣は崩壊状態でしたから、一年経てばホント変わるものです。
戦いながら戦力を整備していった球団がパリーグの混戦を制しそうです。

中日は3試合で1失点ですか。
村田選手を欠いた横浜打線が打ててないってのもあるんでしょうが、
それにしても順調に来ていますね。
打線も中軸の長打力が光っていますし、WBCで力を温存できた結果なのでしょうか。
新しく軸になる選手が出てくれば、中日は強そうですね。

広島は優勝候補の巨人相手に大健闘。
投手力はいいと思っていましたが、打線の繋がりが予想以上にありました。
Aクラス争いは間違いなくしてくると思っていましたが…
今年の広島は面白そうですね。
それにしてもユニフォームが楽天にしか見えないのは仕様ですか?
中継見てたら、いつの間に交流戦になったんだよ、と思っちゃいました。
まぁ、西武も大洋にしか見えない仕様を抱えているので、人様を言えませんが。
楽天、だよね?

2009年04月02日

センバツ優勝校は長崎・清峰

センバツ甲子園大会の決勝が行われ、
長崎の清峰高校が1-0で岩手の花巻東を下し、初優勝を飾りました。
清峰の右腕・今村投手と花巻東の左腕・菊池投手という
150キロ近くを投げる超高校級投手の対決で話題を呼ぶ決勝戦でしたが、
両投手ともに連投の疲れからか本来の出来には程遠く、
全体的に球が高めに浮くなど、いい内容ではありませんでしたが、
それでも味方のエラーなどがあっても無失点で凌いでいく投球は見事でした。
結果的には疲れからリズムを乱して四球から失点してしまった菊池投手に対し、
低めのスライダーを上手く振らせることでピンチを凌いだ今村投手に軍配が上がりましたが、
決勝戦に相応しい素晴らしいゲームだったと思います。

今大会はあまり熱心に見ていたわけではないので、
大会全体がどうだったのかは分かりませんが、
この時期にしては例年よりも寒く、雨に見舞われるなど、
選手にとっては良いコンディションだったとは言えなかったと思います。
そんな中でも各投手が自分の力を発揮し、接戦を戦えたというのは誇っていいことでしょう。
今大会は21世紀枠の利府が準決勝まで残ったりと、
県立高校の躍進も光り、地域格差も少なくなっていることが印象付けられる大会だったと思います。

しかし利府の掛川西中傷事件には驚かされましたなぁ…
まぁ、ちょうどプロ野球の話題がなく、相手が早稲田実業だったということもあるのでしょうが、
あそこまで騒ぐのも、ちょっと大人気ないなぁと。
でもあれが今の若者、10代の感覚なのかと思っちゃうと悲しくなりますよね。
軽い言葉もいいのだけれども、ちゃんとした日本語感覚を身に着けて欲しいです。
進学校のはずなのにアホの高校だと思われちゃいますよ?


◆プロ野球 4月3日に開幕
WBCの興奮が冷めやらぬ中、プロ野球のペナントレース開幕を迎えました。
あくまでオープン戦の結果を見る限りですが、
各チームとも調整が必ずしも順調とは言い切れない面があるかと思います。
WBC組がいなかったこともありますし、ベテランの調整がやや遅れてしまった面も。
この時期にしては非常に寒いという気候も影響しているのかもしれません。
今年はチームの軸を担ってくれないと困るような新外国人選手も多いですし、
例年になく読みにくいペナントレースになりそうですね。

セリーグは巨人を追う阪神と中日がややいまひとつのようにも。
阪神の新外国人選手・メンチ、中日の新外国人選手・ブランコが活躍すれば、
優勝戦線に絡んでくるのでしょうが、未知数過ぎて分からにゃい。
横浜と広島は打線が落ち込んだままオープン戦終了。
広島は投手力が安定しているものの、横浜はまだまだといった印象が強いです。
バランスが取れてきたのはヤクルトでしょうか。
新外国人選手のデントナ、復調のガイエル選手が中軸にどっかり座ると、
非常にバランスのいい打線になりそう。
先発投手の頭数が不足気味ですが、若い投手が多いだけに波に乗ると面白そう。
そんなわけで、セリーグは巨人を筆頭に、阪神・中日・ヤクルトの争いと予想します。

パリーグは昨年日本一の西武の仕上がりがいまひとつ。
打線は昨年と変わらないかそれ以上の働きを期待できそうなものの、
先発投手陣・中継ぎ陣ともに不安だらけ。
野手に比べて投手は育ってきていないだけに、
ベテランの石井一久・西口・岡本慎也投手らに衰えが見られると厳しい面も。
西武を追うのがロッテとオリックス。
ロッテは昨年に比べて中継ぎが整備されてますし、
打線も井口選手が加入したことで、軸が生まれてきたように思えます。
不安要素はバレンタイン監督退任が規定路線にあることのみ、それがどう出るか。
オリックスは外国人選手の補強がプラスと出るかマイナスと出るか。
長打力は文句なしも、返って打線が粗くなってしまい、嫌らしさがなくなる可能性があります。
近鉄時代のような淡白な打線になってしまうと、破壊力も宝の持ち腐れ、それだけに読み難いです。
日ハムはグリン投手やマイケル投手が抜けた穴をどう埋めるのか、
ダルビッシュ投手頼みなところがあっただけに、2番手・3番手の成長が必要不可欠。
2年目の多田野投手やルーキーの榊原投手がどれだけできるか。
楽天は主軸が固まっただけに、1・2番の出塁率が鍵。投手力も上がり、抑え次第。
ソフトバンクはオープン戦好調ではあるものの、若手が思うように伸びたとは思えず。
世代交代中であるだけに、打線は我慢の面も。投手は故障者の回復具合次第か。
そんなわけで、パリーグは全く読めません。予想不能。
今年も混戦、夏場が勝負どころになるのではないでしょうか。


◆プロ野球 今年の埼玉西武ライオンズ
ユニフォームとか球場は抜きにして、純粋な戦力面に関してですが…
投手力に大きな不安を残して開幕を迎えちゃいましたね…
昨年の優勝の原動力だった先発投手陣がオープン戦で大不振。
岸・石井一久・西口投手の3人に共通するのは制球難。
余計な四球や失投によって大量失点という内容、
開幕して初先発を迎えるまでに修正されているのかどうか、最初の6試合が重要になりそうです。
まぁ、岸投手に関しては投げていくうちにある程度修正されるだろうという期待はあるものの、
石井一久投手と西口投手の不安定な投球が年齢から来る衰えでなければいいのですが…
場合によっては先発投手陣の世代交代も必要になってくるかもしれません。
とはいっても、昨年に比べて加わってきそうな投手はワズディン投手ぐらい。
涌井・帆足・岸・ワズディン投手と4人は揃うものの、その後の投手もそろそろ用意しておかないと。
その期待の若手である木村・平野投手といったところがオープン戦で結果を残せなかったのが辛い所。
最初は中継ぎからスタートするであろうルーキー・野上投手に期待といったところでしょうか。

加えて、リリーフ陣は昨年以上に不安だったり。
セットアッパーを期待する小野寺投手が開幕2軍スタート。
オープン戦でも四球から失点してましたし、内容がいまひとつ。
そうなると中継ぎ陣は大沼・岡本慎也・星野・土肥・谷中投手となり、
岡本慎也投手もオープン戦は良い結果は残せてませんでしたから、どうにも苦しい状態。
若手・中堅の長田・山岸・岩崎投手らも結果残せませんでしたし、
今年も中継ぎ陣には苦労しちゃいそうです。
他球団もリリーフ陣は万全とは言いがたいだけに、大きく劣るということはないのですが…
早めに整備できないと連覇は厳しくなっちゃいそうです。

逆に打撃陣は不安要素なしで開幕を迎えられました。
WBC組の片岡・中島選手は試合に出た上で、実績を残して帰ってきましたから、
選手として大きく自信をつけたことでしょう。
今季からはライオンズの顔としてだけではなく、
パリーグ・プロ野球界の顔として引っ張っていってくれるような気がします。
また、プエルトリコ代表で招集されたボカチカ選手は、WBCの試合では結果を残せなかったものの、
WBCが日本の優勝で終わったことで、日本との野球の違いを母国の新聞社からお願いされるなど、
日本でプレーする意味を昨年以上に見出せたように思います。
昨年は20本塁打を放ちながらも、1軍・2軍を行ったり来たりでしたから、
モチベーションの面が心配されましたが、ボカチカ選手にもWBC効果が出てくれそうな感じです。

一方の国内残留組では、中村剛也選手が4番定着を狙って意欲を高めており、
栗山選手もオープン戦首位打者のシュアな打撃にパワーを加えており、
昨年以上にスケールアップしています。
また、控え選手でも原・水田・黒瀬・大崎・高山選手らがWBC強化試合・オープン戦で結果を残すなど、
レギュラーと控えの差とともに、1軍控えと2軍選手の差も縮まってきています。
野手は選手層が昨年以上に厚くなっており、大きな死角が見当たらないのはプラス要素です。

唯一の不安要素は故障からの復帰を目指すGG佐藤選手と、
オープン戦で結果の残らなかった後藤武敏選手の2人。
昨年は5番以降を担当し、長打力を発揮した右打者2人なだけに、
変わらぬ活躍を期待したいのですが…
オープン戦の結果からすると、少し時間がかかりそうです。
その間は石井義人選手や清水選手ら左打者の活躍で打線を支えたいところ。
そうすれば打線のバランスも良くなるでしょうし、昨年以上の打線が組めるようになると思います。

いずれにせよ、不安要素は投手を含めた守り。
交流戦突入までに先発・リリーフともに形を作れるかどうかで連覇は決まってきそうです。
今年は本拠地スタートではないこともありますから、スタートダッシュは我慢するとして、
最初の1ヶ月で戦う形を整え、交流戦以降から勝負をかけていってもらいたいです。
連覇の道は簡単ではありませんが、十分狙える範囲にはいます。
若いチームの更なる成長を期待したいですね。

2009年03月29日

1000円ポッキリ

高速道路におけるETC利用者の上限額が期間限定で1000円になりましたが、
特にこの週末は問題にはならなかったようで。
本番はゴールデンウィークですかね。
利用する際には路線の乗り降りで1000円が再徴収される可能性もあるだけに、
予め調べてから利用しましょう~

とはいえ、この割り引き政策、かなり最悪のように思っています。
この割引を可能にしている財源は誰が払ってきたものなのか?
日頃から自動車を利用する人、高速道路を利用する人であるはず。
その最たるものがトラック運転手でしょう。
その人達はこの恩恵に全く与れないというのは何なんだろうと。
なにが利用者還元なのか。
恩恵を受けるのは普段高速を利用しないサンデードライバーではないのか。
どちらかと言えば、トラック業界に対する恩恵を厚くし、
結果としてそれが運送料の低下を呼び込む方が建設的だと思うんですけどね。
まぁ、長らく皺寄せを受け続けたトラック業界が正常になって、
運送料に影響をもたらすのはかなり先のようにも思えますが…


◆ゲームの話 『リトルバスターズEX』
そんなこんなで、keyの『リトルバスターズEX』をプレイし終わりました。
EXシナリオの佳奈多も佐々美も沙耶、どれも面白かったです。
上手いことRefrainから繋いだな~と。
上手くシナリオを補完していたように思います。
しかし相変わらず… キャラを立てるのが上手い。
それでいて容赦なく×××するのがkeyのすごい所。
美少女ゲーム業界のトミノか(^^;
まぁ、でも、しっかりと救済要素があるので、その点は安心なのですが。
でも今回ほど途中どうなることかと思ったことはありませんでした(苦笑)
そんなこんなでネタバレなしだと、シナリオは詳しく書けませんが、
物語としては非常に良かったと思います。
楽しめたし、感動できたし、綺麗でした。

ちなみに一番好きなシナリオは、佐々美シナリオですかね。とにかく綺麗。
あとは西園シナリオ、佳奈多シナリオ、沙耶シナリオといった順でしょうか。

ネタバレな感想に入る前に、エクスタシーということで18禁要素にも言及しておこうかと。
いつもどおりHぃは薄いです。あまりエクスタシーじゃない。
むしろ、エロシーンよりもそれ以外がエクスタシー。
例えば、鈴が佐々美に勝利した場合に持ってくる戦利品アイテム、
「佐々美のリップクリーム」「佐々美のオーデコロン」「佐々美の靴」はまだしも、
「佐々美の靴下」とか「佐々美の体操着」とかどうやって取ってくるんだ?
そして、それらのアイテムを主人公はどうせよと(^^;
「佐々美のリップクリーム」「佐々美の靴下」「佐々美の体操着」の3つを
毎回装備しようとする俺はきっと変態です(爆)
「佐々美の飲みかけの牛乳」も惜しいが、消費アイテムなのが残念。
そんな妄想が膨らむ辺りがエクスタシー。

また、追加された佳奈多シナリオ。
ややネタバレになりますが、告白せずに終えると、エンディングで選択肢が一つ追加、
その選択肢を選ぶと妙に姉妹丼っぽい感じが(爆)
エンディング後に妄想膨らむ辺りがエクスタシー。

締めは沙耶シナリオ。
温泉イベントも勿論だけれども、その後の氷上ロープにおける選択肢とか、
その次の次である照れ隠しイベントも想像するとエッチぃ。
氷上ロープでは「服を脱ぐ」「パンツまで脱ぐ」の選択肢が登場。
脱ぎたてほやほや、とか、今ならいい匂いがするかも、とか表現がエロイ。
照れ隠しイベントでは、いきなりパンツを膝まで下ろしたり、
髪でくるまれてモミモミとか、おしっこだとか、本当にありがとうございました(爆)
でも、何故か知らないけれども、馬鹿理樹で終盤のHシーンを回避してバッドエンドを見ると、
「うんこぶりぶり~」になるってのは正直勘弁(苦笑)
それならば、おしっこの方がいいです、そういう性癖です(爆)
ぜひ、パンツと髪でと妄想しちゃう辺りがエクスタシー。
そしてMに目覚める沙耶が一番エクスタシー。


アホな話はここら辺にしておいて、以下は真面目なネタバレ感想です。
↓続き、長文注意

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2009年03月25日

ようやく

明豊高校の校歌を聞いても驚かなくなりました<南こうせつ氏の
ただ中央スピーカーでの放送とアルプススタンドでは、
どうしても時間差が生じてしまうだけに、
その差が他校の校歌と比べると顕著に出てしまうのがネックかなと。
いやはや、いい校歌です。

甲子園大会は昨日に引き続き注目のカード、花巻東-鵡川高校戦が行われました。
結果は花巻東が5-0で勝利。
花巻東の注目左腕・菊池投手は8回2アウトまでパーフェクトピッチング、
6回終了後に足をやや吊ったものの7回も好投、8回2アウトから四球、
9回に2安打を許してノーヒットノーランこそならなかったものの、
強打の鵡川打線を2安打に封じ、12奪三振で完封勝利をあげました。

広島カープが早々にドラフト1位で名前を出すなど、プロ注目の菊池投手ですが、
それに相応しいピッチングを見せてくれましたよね。
高めのボール球でマークした150キロは参考記録程度としても、
コンスタントに142~143キロを出せる辺りはお見事。
棒球ではなくキレもあり、コントロールもまとまっているのであれば尚更。
変化球もカウントを取るスライダー、空振りを奪うスライダーと2種類を投げ、
右打者の膝元や左打者の外角にスライダーを出し入れする技術は高校生離れしてます。
非常にテンポもいいですし、本格派左腕が出てきたなという感じがしますね。
レベル的には、田中・ダルビッシュ・涌井投手らの高校時に比べると劣りますが、
広島の前田健太投手のPL学園時代と同等の評価は与えられるかと。
左腕では速球の点からヤクルト・赤川投手や楽天・片山投手よりも上、
制球力の点で巨人・辻内投手やヤクルト・高井投手よりも上、といった印象です。
今秋のドラフトは目玉が不在と言われているだけに、人気が集中しそうな投手ですね。


◆ニュースネタ 静岡県知事が辞職へ
本来ならば、静岡空港の開港が延期となった時点で責任を取るべきだったわけですが、
その時は空港開港を見届ける~云々を理由に辞めず、
ここに来て遅すぎる辞職をした模様です。

以前にも触れましたが、静岡空港の開港が延期となった理由である立ち木問題は、
役所側の測量ミスによるもの、
しかもその事実を延々と隠し、問題を先延ばしにしていたことにありました。
さっさと謝罪し、責任を取っておけば、延期をせずに済んだものの、
その誤りを認めなかったために莫大な損失を出したわけで、
今回の辞職は突然のことと言うよりも、ようやくかという感が強いです。

今回の辞職によって、地権者側が問題となった立ち木の伐採に協力する模様で、
これにより静岡空港の滑走路は完全運用になるとのことです。
今回の辞職はそのための辞職だったようですが、
それでは空港延期となり、県財政や県政に与えた損害に対する責任は誰が取るのか、
正直イマイチ釈然としない辞職会見でした。

…しかし大丈夫なんですかね、静岡空港…
唯一、可能性を感じる路線は、石川県の小松空港との便かな。
日本海側と1時間で繋がるってのは自動車や電車では考えられないことです。
直線距離はたいしたことないのに、日本アルプスによって隔たれた境界線、
それが緩和されることを期待したいです。

2009年03月24日

祝! WBC連覇!

大会が始まるまでに監督問題が色々と言われてましたが、
ぶっちゃけ、誰が監督でもこの結果になっていたかもしれませんね(^^;
そう思わされる自作自演(?)気味な決勝戦のように思えました。
上手いこと決勝らしい良い試合に見せたなぁ、と。
日韓の監督が対照的だったからこその決勝戦だったかもしれません。
暗君と名将の対決ぶりが素晴らしかった!、と思わされました。
…暗君だよなぁ、やっぱり…

準決勝の日本の戦いぶりに言及すれば、
苦戦すると思われたアメリカ代表・オズワルド投手の投球が単調になった所を突き、
見事に連打で得点するなど、非常に良い戦いぶりだったと思います。
もっと緩急を付けられると嫌だったんですが、同じ球を続けてくれて助かりましたよね。
そんな快勝の中で気になったのは2つ。、
逆転の5点のきっかけとなった場面での福留選手の打席、
バントのサインが出た際のポカンとした口とその直後のサインを見る表情の変化、
そして最後のダルビッシュ投手投入の2つでした。
福留選手に関しては、バントが十分考えられる場面なのだから、
きっちりと頭に入れておいてもらいたかったです。丸分かり…
ダルビッシュ投手の投入に関しては、決勝戦でのリリーフが予想されていただけに、
プロになってから経験がないであろう連投させる可能性を生むべきではないと思いました。
…まぁ、それに関する危惧は半分当たっちゃったわけですが。

そんな準決勝の戦いぶりを見て、決勝戦のポイントは、
松坂・杉内・ダルビッシュ投手と主力先発投手を投入したことによって、
残る先発の岩隈投手がしっかりと試合を作れるかどうか、
左投手の先発が予想されるも故障離脱となった4番村田選手の不在によって、
対左投手の打線をどう組むのかがポイントであったと思います。

そのうち、先発・岩隈投手の投球は予想以上に素晴らしいピッチングだったと思います。
2点を失ったものの、100球の球数制限の中で8回2アウトまで投げてくれたわけですしね。
もし5~6回までしか持っていなかったなら、厳しい試合展開になっていたように思います。
やはり今日の試合の立役者は岩隈投手でしょう。勝ってたらMVPだったろうに…

打線はスタメンを見たときに、アホかと思いました。
いくら結果が残っているとはいえ、決勝戦の大事な試合で、
マスクを被っている選手を4番に起用しますかね? 伊東は何も言わなかったのか?
私は稲葉選手を変わらず4番に据えるか、内川選手を上げるかと思ったんですが…
結果的に4番城島選手は併殺などでブレーキになっちゃいましたが、
これは起用した監督が悪いというものでしょう。
城島選手はリードや肩で十分貢献してくれたと思います。

それでも片岡・中島選手の西武コンビの活躍で勝ち越し点を挙げ、試合は8回裏へ。
それまで好投の岩隈投手が疲れを見せて1点を失うと、2番手杉内投手にスイッチ。
昨日の準決勝でも2イニングを投げる連投になったことで、
やや危なっかしい投球でしたが、気力で一人を打ち取って3アウト、よく踏ん張りました。
すると9回表、先頭のイチロー選手が2ベースヒットで出塁し、押せ押せモード。
しかし勝ち越しタイムリーを放っている2番中島選手に送りバントを命令…
だから中島選手はバントが下手だと言ってるだろうと…
今までの送りバントも角度を付けず、打球を殺したピッチャー前のものばかり、
角度を付ける必要のある2塁から3塁への送りバントは少々難しかったかと。
結果的に2球バントファール、最後は一二塁間抜くかという打球を放つも、
好プレーに阻まれてアウト、無得点に終わってしまいました。

9回裏、代打を起用された後に杉内投手を代えたことはナイス判断だったと思います。
杉内投手の状態がいまひとつでイニングをまたぐ登板になったことと、
抑えはイニングの頭からの登板にしたいということがありましたからね。
その判断は良かったと思います。
けれど登板したのは藤川投手ではなく、またしてもダルビッシュ投手だったのが…

さて、抑え投手に必要なものって何でしょうか?
ボールの速さ? 決め球? 度胸? コントロール?
色々とあるでしょうが、私は投手の能力自体よりも、ベンチの信頼感だと思ってます。
ベンチが信頼して、試合を託して登板させられる投手、それが抑え投手かと。
試合の流れを止めるセットアッパーはまた違うと思いますが、
9回限定で登板する抑え投手はそうあるべきだと思ってます。
私はロッテのバレンタイン監督の野球は正直好きではありませんが、
彼の野球の中で素晴らしいと思うのは、そういった抑えに対する信頼感です。
小林雅英投手であれ、荻野投手であれ、不安定な時がありました。
それでも揺らぐことなく、打たれたら仕方がないと割り切る信頼感、
それは素晴らしいと思っています。
そういうスタイルであるからこそ、ロッテは守護神が育つのでしょう。

話を戻しまして、日本代表チームの抑えは誰だったでしょうか。
原監督は馬原投手と藤川投手の2ウエイと言っていたはずです。
それがどちらもスルー、抑え経験のないダルビッシュ投手の連投という選択でした。
その結果が韓国の同点劇という結果を生んだように思います。
もちろん藤川投手を投入していても同じ結果だったかもしれませんし、
ひょっとしたらサヨナラ負けだったかもしれません。
それでも貫いた結果ならと納得いったことでしょう。
もしダルビッシュ投手でサヨナラ負けしていたら…ゾッとしますね。
また、ランナー2塁に行ってもレフトを変えない余裕采配。
そのための亀井選手だったんじゃなかったんでしょうか?
一方の韓国は主軸の3・4番に対しても代走を送る思い切りの良さ、
試合を押されながらも、ここまでの接戦に持ち込めたのは、
韓国の監督の思い切りの良さによるものでしょう。素晴らしい博打勘でした。

同点に追いつかれたものの、ダルビッシュ投手はそこで踏ん張り延長戦へ。
勝負に出た韓国に対して、耐え忍んだ分だけ日本の勝利が近くなっていました。
そういう意味では、悪いながらもダルビッシュ投手はよく止まったと言うべきでしょうね。
その10回表、守備交代になたなかった内川選手が期待に応えてヒットで出塁し、
途中出場の稲葉選手が送りバント、岩村選手がレフト前ヒットで繋ぎ、1アウト1・3塁。
さぁ、この場面で当たっている片岡選手。どうするかなと思っていたら代打で川崎選手…
…んー、併殺にならなきゃ誰でも良かったんですかねぇ…
普通に考えれば、福留選手や阿部選手を代打に送る場面でしたが…
スクイズをやろうとでも思っていたのか、それとも川崎選手の気持ちに賭けたのか。
自分なら内川選手に川崎選手を代走、代打に阿部選手でしたけど… よう分からんです。
そんな中で川崎選手が倒れ、イチロー選手に賭けるしかないという展開に。
イチロー選手の意識が集中する中、岩村選手がノーマークの中で2塁盗塁、
この盗塁が実に素晴らしい走塁でした。
そしてイチロー選手が美味しい所を掻っ攫うセンター前タイムリー、
この打球で2塁ランナーの岩村選手も生還、この2点目が大きかったです。
イチロー選手の殊勲打で影に隠れてしまったたものの、
岩村選手の素晴らしい走塁で得た2点目がこの試合を決めたように思います。
イチロー選手に対する勝負も、その後を打つ中島選手が当たっていたからこそですし、
そういう意味では、今回のWBCは岩村・片岡・川崎・中島・青木選手といった
イチロー選手の前後を打つ打者の活躍が目立つ試合だったと思います。

10回裏はさすがに2イニング目は言い訳聞かないということで、
先頭打者を四球で出しながらもダルビッシュ投手が締めてゲームセット。
15安打放ちながらも5得点止まり、5安打に抑えながらも3失点という試合は
正直どうだったんだろうと思わなくもない試合でした。
勝ちゃいいんですけど、勝ちゃ。

そんなこんなでも、勝てば官軍、謎采配の暗君ぶりを露呈するものの、
結果として勝って連覇を果たしたのですから、原監督は名将なのでしょう。
本当に選手がよく頑張ったと思います。
出場は多くなかったものの、
影ながらチームを支えた川崎選手のリーダーシップが光りましたね。
各選手が力を発揮できたという意味では、首脳陣はよくやってくれたと思います。
連覇、おめでとうございます、と言いたいです。


…それでも、優勝しても実感薄いこの感覚は何なんでしょうか。
キューバを破り、アメリカを破り、ライバル・韓国に勝利しての優勝という
前回大会とは違っての文句の付けようのない結果だと言うのに…
それはやっぱりWBCという大会の持つ意味が、
第1回目と全く変わらず、浸透していないことにあるように思えます。
メージャーリーグが本気になる時は果たしてくるのでしょうか?
本気度の高かったアジアの中でも、
台湾が自チームを優先して十分な選手が揃いませんでしたし、
日本でも中日が結果として選手派遣を拒否することになったことを考えると、
将来的にどうなんだろうなと思わざるを得ないです。
連覇の喜びは勿論ありますが、
逆にチームとしての失策を繰り返しながらでも優勝できるWBCという大会の持つ意味が、
何だか空虚な感じを抱かせちゃうわけです。

連覇の喜びに水を差すような言い方をしていますが、
どうしてもそういう想いは消えてくれないです。
WBCに未来はあるんでしょうかね…
オランダの躍進を新たな可能性として考えたいです。
メジャーが本気にならないなら、
せめて五輪予選のようにもっと参加国が増えて底辺が拡大してくればいいのでしょうが…


◆WBCにおける埼玉西武ライオンズ勢の活躍
メンバーは涌井投手と中島選手と片岡選手の3人。
涌井投手は状態が良かったわりには登板機会に恵まれませんでしたね…
アホ采配の餌食になって印象が悪くなってしまった形か。
まぁ、そもそも先頭打者に四球を与えちゃったのがアレですが。
でも内容は良かったと思うので、チームに貢献はできたはず。
長いイニングを投げていないだけに、開幕ローテは微妙な面があるものの、
修正点はほとんどないでしょうから、調整してシーズンを迎えて欲しいです。

中島選手は風邪による欠場があったものの、それ以外の試合では素晴らしい活躍だったと思います。
天然芝や土のグラウンドでの守備をかなり不安視していたんですが、
ミスらしいミスもなく、安定した守備を見せていたのが何よりも驚きでした。
ゴールデングラブ賞が自信になったんでしょうかね。
守備でも一皮剥けたことを感じさせるWBCでした。
打撃の方も素晴らしく、ホームランを捨てれば内川選手並みのアベレージヒッター、
セカンドの頭を越す右中間方向への打球は芸術でした。
慣れないバントも決めましたし、いい繋ぎ役として、いいポイントゲッターとして、
存在感を示す打者になってきたように思います。

ああ、そうだ、走塁だけでは一つマイナス点が。
今日の決勝での城島選手の併殺打時のスライディングはちょっとありえないと思った(苦笑)
足でゲッツー崩しにかかるのは当然としても、手で押すのはないだろうと。
もし1塁がセーフになったとしても、あれはさすがに守備妨害でアウトにされちゃいますよ。
まぁ、空気を読んだのか、審判が上手いこと判定してくれましたが。
ちょっと「おい(汗)」と思った瞬間でした(苦笑)

片岡選手は出番が少ないながらも、キューバ戦や決勝戦で良い活躍を見せてくれましたね。
守ったことのないサードの守備を無難にこなしての活躍は凄いと思いました。
足の方も相変わらずの盗っ人ぶり、
WBCで片岡選手よりも足の速い選手は何人もいたでしょうが、
あの盗塁技術とスライディング、走る勇気は世界一だったように思います。
自分の持ち味を発揮した片岡選手は見事でした。

3人は明日帰国し、休養日の後、
改装工事の終わった西武ドームの試合からチームに合流するとのことです。
先発投手の崩壊からオープン戦の成績が悲惨なことになっているライオンズですが、
3人の世界一メンバーが合流することで、開幕に向けてエンジンをかけていってもらいたいですね。
3人とも素晴らしい活躍でした! 誇りに感じます。


◆センバツ甲子園大会
WBCとの兼ね合いもあり、あまり見ていません。
清峰の今村投手が148キロをマークしたそうですが、
序盤の調子が悪いときしか見てなかったのでよく分からず。2回戦以降に期待。

神宮大会優勝の慶応高校の試合も見られず。敗退したのは意外。
優勝候補なきセンバツ大会、どこが優勝するか分かりませんね。

今のところ目に付いた投手は箕島の森本投手とPL学園の中野投手の2人の左腕。
森本投手は高卒即プロという実力ではないけれども、なんとなく素材の良さを感じる左腕。
スピードが上がってくると面白いな~と思いました。
その森本投手をワンランク上に上げたような投手が中野投手。
スリークォーターで横の角度があり、曲がりの大きいスライダーは左打者に脅威。
コントロールも良いし、度胸もある、実戦型の左腕のように思えました。

試合の中で気になったのは、西条とPL学園戦の西条の攻撃、
ノーアウト2塁で送りバントの場面があったのですが、
左スリークォータで左打者の外角の出し入れが上手い中野投手に対して、
左打者のバントの構えがオープン気味の構えではなく、セーフティの足を交差させる構え。
あの体勢からでは外角のボールはすべてファールになっちゃうよと見てたら、全部ファールに。
人によって送りバントの構えの好き嫌いはあると思いますが、
まずは基本の体勢をしっかり身に付けて欲しいなぁと思いました。
中野投手に対して左打者がバントを決めるには、オープンに構えるしかないです。
それでも三塁線を狙うのは厳しいでしょうが、まだ確率は高かったかと。
WBCではイチロー選手の絶妙なセーフティバントがチャンスを広げていましたし、
バントの技術を今一度見直して欲しいかなと思いました。

2009年03月22日

野球の季節

ワールドベースボールクラシックが世間を賑わす中、センバツ甲子園大会が開幕、
野球一色の季節となってきました。
気候変動が激しく、完全には春が来たという気にはなれませんが、
スポーツを見ていると春の到来を感じます。
…でもマラソンとか見ると、まだ冬みたいに思えちゃいますが(苦笑)


◆ワールドベースボールクラシック
2次ラウンドはキューバに勝利、韓国に敗戦、キューバに勝利で決勝ラウンド進出決定、
順位決定戦で韓国に勝利し、現在はアメリカとの準決勝が決定している段階です。
ここまでの日本代表の戦いぶりを見ていると、
正直言って順調とは言いがたく、内容も微妙だったりしますが、
日本国民の高い関心度と期待の中で、結果として勝利し、
当初の目標であった決勝ラウンド進出を決めたことは高く評価できると思います。
これで最終的にどんな結果になろうとも、
選手・首脳陣は重責を果たしたということになるでしょうね。
…とはいえ、ここまで来ると国民が期待するのは優勝の二文字だけでしょうが(^^;
韓国が先に決勝進出を決めたので、日本もそれに負けじと頑張ってほしいですね。

その準決勝の相手はアメリカですか…
色々と言われているものの、そんな中でも勝ち残ったチームですから、
油断ならないというよりも、厳しい戦いを強いられる可能性が高いでしょうね。
先制点を取れば行けそうですが、リードを許すと… 上位打線の奮起に期待ですね。

と、まぁ、一応、日本代表チームを立ててはいますが、
采配面では疑問に思うことがたくさんあり、純粋に応援しきれてない面もあります。
2次ラウンドで一番疑問に思ったのは、
韓国に負けた試合の継投、ダメ押し点を与えてしまった涌井-岩田投手のリレーです。
涌井投手は先頭打者に対してボール先行で入ってしまい、
そこからファール等でカウントを立て直したもののフルカウントから四球、
この時点で継投を考えるのは分かります。
その後、送りバント・敬遠で1アウト1・2塁、
併殺を期待する場面で、バッテリーはきっちりとした攻めを見せ、
結果としては高いバウンドのゴロとなって併殺にはならなかったものの、
バッテリー、とりわけ投手にとっては「良し、このまま行ける」という場面でした。
そこで当初の予定通りに岩田投手に継投、結果的に雰囲気をぶち壊してしまい、
ダメ押し点を献上する結果となってしまいました。

この場面は続投させるべきだったと思います。
併殺の場面での攻め方が誤っていたのならまだしも、
キッチリとした投球をしていたわけですからね。
先発投手ならば調子に乗ってくる場面でしょう。
もちろん、これがリリーフ投手であれば別に継投は構わなかったと思うのですが、
涌井投手も岩田投手も先発投手タイプですから、
一人一殺的な継投は水を差す以外の何物でもなかったような気がしました。
こういった場面を見ていると、まだ日本代表チームの戦い方が定まってないようにも思えます。
所詮は急造チームなのですから、そうそう上手く行くわけはないんですが…
個々のプレイヤーがきっちりとした仕事を果たし、残りの試合を戦ってくれと願うのみです。


◆プロ野球 埼玉西武のオープン戦
開幕まで2週間を切ったわけですが、どうもWBC強化試合のような勢いがなく…
というか、先発投手陣が完全なる崩壊状態になっちゃってるのが気がかりです。
帆足投手と西口投手は一発病、石井一久投手は論外、岸投手は調整不足なのか四球病、
先発投手陣の半分以上が思うような結果が残っていません。
若手の平野・木村投手は早々に脱落してしまいましたし、
新人の野上投手ぐらいというのが… 先発陣は大丈夫なのかと疑問になってきちゃいます。
結果を残しているのは、一番期待してなかったワズディン投手のみ。
エースの涌井投手はWBCで長いイニングを投げていないので、いきなりは難しいでしょうから、
このままではワズディン投手が開幕投手になるなんてことも…
残りのオープン戦で最低限の結果を残し、
安心して開幕を迎えられるようにしてもらいたいです…

打撃陣の方はやや粗っぽい試合展開が多いものの、競争自体は激化してるので心配なしか。
GG佐藤選手が復帰したことで、4番争い・外野争いが熾烈化しましたし、
やや小粒感のあった打線に厚みが出てきたのは大きいです。
外野は栗山・GG佐藤選手の2人で決まり、
残り1枠を赤田・佐藤友亮・高山・ボカチカ・大崎選手らで争う形で熾烈。
内野の控えも水田・黒瀬・原選手の3人がいずれも結果を残しており、
脱落者が現在のところはいないという嬉しい状況(決めてを欠くとも言いますが)、
野手陣の選手層は順調に厚くなっていることを感じさせてくれます。

とはいえ、ロッテやオリックスを始めとして、
パリーグ各球団は昨年に比べて戦力が整い始めており、
去年と同じでは飲み込まれてしまう可能性が大、
去年よりもさらに強くならなければ連覇は難しいでしょう。
連覇を目指すために若手の更なる奮起を期待したいです。


◆ゲームの話 『リトルバスターズEX』
今更ながら、keyの『リトルバスターズEX』をプレイしています。
プレイし始めた理由は、「野球をやる美少女ゲームを探してたから」だったりします(^^;
今現在、野球ゲームは『プロ野球スピリッツ5』で遊んでいるのですが、
昨年の選手データからいなくなった外国人選手を外したりしていると、
どうしても各チームの戦力が足りなくなってしまいます。
そこでオリジナルキャラを作り、GM感覚で各チームの穴を埋めていくわけですが、
そのオリジナルキャラのネタがどうも足らず、
(『コンチェルトノート』のソフトボール等からオリキャラを作成したぐらい)
何かないかな~と探していて出てきたのがリトルバスターズでした。

発売前も発売後も情報をチェックしていなかったこともあって、
あそこまで真面目に野球をやっていたことに驚きました。
ミニゲームも単純ながらも面白く、妙にはまってしまいました(^^;
プロ野球スピリッツ5はそっちのけで、
リトルバスターズの野球ミニゲームを何度もやるほどでした(苦笑)

でもゲームを進めていくに連れて… 野球のミニゲームがどうでもよく…
今日は詳しく書きませんが、すげーゲームですね。
良い意味でも悪い意味でもすげー。過去作品のような凄いという感じはしないものの、すげー。
コンチェルトノートをプレイした時と同じような感覚がありました。対照的な関係ですが。
良くも悪くもkeyらしいというか、これをやる勇気には感服します。
例え創作だとしても自分にはできないし、したくない。
それを平然とやっちゃうのがすげーと思っちゃいます。

まだ無印シナリオを終えた段階で、エクスタシー追加キャラはこれからという段階ですが、
日記を書くのを忘れちゃうほどに楽しませてもらってます(爆)
(↑忘れちゃダメだろ(^^;)
一通り終えたら、簡単な感想を書く予定っす(未定だけれども)

2009年03月11日

プロ野球スピリッツ5完全版

西武ライオンズのライオンズブルーのユニフォームも見納めということで、
2008年シーズンの野球ゲームである
コナミの「プロ野球スピリッツ5完全版」を購入しました。
野球ゲームというと、ナムコかセガだったわけですが、
セガは言うまでもなく、ナムコもWii等に移っているだけに、
手持ちのPS2でできそうなのはこれだけ、そんなわけで購入しました。

コナミの野球ゲームを敬遠していた理由は「データ」。
野球ファンであればあるほど、選手の能力データに納得いかないのは言うまでもなく、
それを補正する手段が少なかったというのが敬遠の理由。
昔は規制がまだ甘く、ツールが一部出回ってたのでパワプロ等をやってましたが…
以降は選手のデータが改変可能なナムコの野球ゲームを主にやってました。

今回もその傾向は基本的に変わらないわけですが、
覚醒選手の段階処理によって、選手の方向性さえ一致してれば妥協できる範囲ですし、
何よりも支配下選手全員(育成選手は除かれる)が登録されているので、
「若手のホープであるあの選手がいない!?」というケースがなくなったのは大きいです。
これで選手を作成する必要があるのは今年の新入団選手のみ、
支配下選手全員の登録が購入の決め手になりました。

他にも2008年に使用された期間限定ユニフォームも完全収録、
西鉄ライオンズユニフォームも入っているので、
今年のユニフォームと見立てて09年ライオンズvs08年ライオンズということも。
(そういえば、WBCの日韓戦をそんな感じで見てたような気が)
各選手の応援曲も入ってますし、満足度は高い感じです。
データアレンジが可能、もしくはパスワード出力が可能なら最強なのですが…
その点はやっぱり変わらないんだろうなぁ、とか思ったり…

ちなみにスピリッツの沖縄・ハワイのおススメ組み合わせは、
野手なら青木・鳥谷・比賀、投手なら清水直・高橋尚か、川上・牛田。
特殊能力を大量に付けた弱小オリキャラを予め用意しておくと作りやすいかも。
特殊能力を付ける際のスロットで、3つを揃える場合、
2つ揃えた後に最後の1つを揃えるのは難しいけれども、
わざと真ん中を外し、両端を揃えると5~7割ぐらいの確率で真ん中が再スタート、
比較的楽に揃えることができるけれども、運次第なのが辛いところ。
でも特殊能力キャラを作る場合には便利なので、おススメの技かも。


◆ワールドベースボールクラシック1次ラウンド
順位決定戦では韓国に0-1の完封負け…
いろいろと言いたい事はありますが、ストレートに力負けしちゃってますよね…
時期的に野手の仕上がりが追いついていないとはいえ…
今後パワーピッチャーとの対戦が増えるであろう2次ラウンド以降に
大きな不安を残しちゃったのは間違いないようです。
キューバの160キロ左腕を打てるんですかねぇ… 150キロでさえあれなのに。
まぁ、クルーン投手のストレートと藤川投手のストレートとの違いもあるので、
一概に球速=スピード感とはいえないわけですが、脅威なのは間違いないっすね。

そして何よりも驚かされたのがオランダがドミニカを2度下しての2次ラウンド進出でしょう。
一発勝負の怖さというのは勿論ありますが、
WBCに対する所属チームの意向の問題点が浮き彫りになった結果かもしれません。
台湾が中国に負けたのも辞退者が続出したのが理由の一因でしょう。
今回のことで世論に押され、多少なりとも所属チームの考えが変化するといいのですが…
…望み薄ですかねぇ…

2009年03月08日

2人のイチロー

WBCのアジア予選で日本代表チームは、初戦の中国代表戦は4-0と苦戦するものの、
2戦目の韓国代表戦は14-2のコールド勝ちで勝利。
アジアラウンド突破を決め、残すは順位決定戦のみとなりました。

昨日の試合に関してはやっぱり「イチロー」でしたね。
初回に金投手の変化球を打つライト前ヒットを放ってチームを鼓舞すると、
2打席目はノーアウト1・2塁でセーフティバントを決めて得点のチャンスを広げ、
3打席目はセンター前ヒットと盗塁を決め、その後の得点へと繋げてくれました。
大きかったのは2打席目のセーフティバント。
ここはランナーを進めて欲しい場面だけれど、バントのサインは出せないよなぁ、
3塁の動きがあまり良くないしセーフティでもやってくれたらと思ってみてたら、
本当にやってくれてビックリ。
プライドのあるメジャーリーガーだからどうかなと思ってましたが、
チームにとってもっとも必要な行動を取ってくれているイチロー選手は凄いです。
イチロー選手が繋いだことで、後ろを打つ選手も意気に感じたでしょうし、
やや淡白だったチームを見事にまとめあげてくれたように思います。

初戦の中国代表戦に苦戦したことで不安視されていた日本代表チームですが、
韓国代表チームの先発が日本キラーの金投手だったことが逆に幸いしていたように思います。
今まではただ打っているだけの「打線ではなく打点」的な印象でしたが、
昨日の試合に関しては膝元のスライダーの見極め、追い込まれても粘っていく姿勢、
そういった所からチームとしてのまとまり・結束力を感じました。
昨日のような攻撃を今後の初対戦投手に対してもできるかどうかが、
日本代表チームの打線の出来を決めることでしょう。

とはいえ、コールド勝ちに浮かれていることなどできません。
これで1位通過が決定したわけではなく、もう一回勝たなければ1位通過とはなりません。
別に1位通過である必要性は2次ラウンドに比べればないわけですが、
やはり1位通過で気持ちよくといきたいところです。
昨日の韓国代表チームは途中から敗戦を覚悟した野球になっていましたし、
スコアが現すほど内容に差はなかったはず、
次の試合でも勝てるよう気を引き締めなおしてもらいたいですね。

最後に西武勢・元西武勢では中島選手が全打席出塁と大活躍!
打席での内容も非常にいいですし、頼もしいですね。今後の活躍にも期待。
松坂投手はスライダーのコントロールが定まらず、立ち上がりは苦労したものの、
カットボール・シュートのコンビネーションに切り替えてからは好投。
今後のことを考えると、緩急をつけるためにもスライダーは必要になってくるだけに、
不安材料が全くないというわけではありませんが、今回もやってくれそうで何よりです。


◆ニュースネタ 民主党・小沢一郎代表の献金事件
こちらの「イチロー」は苦戦続き、日に日に旗色が悪くなっているようで…
正直、政治資金規正法ってのはよう分からんです。
どこまでがセーフで、どこまでがアウトなのか。
それだけに判断が困るっつーか…
倫理規定っぽい印象もあるだけに、常識とは多少乖離している部分もありますしなぁ…
実際、どこまで政治家がギリセーフと考えているのかが分からないのが困りどころ。
ぶっちゃけ、自民党も同じだろうと見ているわけですが。
あまりにも小沢代表の金額が大きすぎて、霞んじゃってる感じですね…
こう言っては名誉毀損や侮辱罪になる可能性もありますが、
建設業界でこういった政治献金をしていたのが本当に西松建設だけだったのかは大いに怪しいですし、
それより大手の建設会社と自民党議員との関係はどうなんだと思わなくもなし。
まぁ、証拠がないので何とも言えませんが。
それにしても今回は秘書の口も軽いし、証言もポンポン出てくるし、どうなってんだ?
長期間、用意周到に準備していたということなのでしょうか。
整いすぎているのが逆に不可思議感を漂わせちゃいます。

で、話を元に戻して、政治献金を会社が行う場合は政党にするのが基本で、
議員個人に対してはしちゃダメというのが政治資金規正法の中身。
でも政党のお金なので議員個人は簡単に使えないし、
小沢一郎氏のように政党が変わる可能性のある議員の応援をする場合には、
政党に献金したけれど、すぐに離党しちゃったよなんてことにもなりかねず、
そういうわけで政治資金団体ということで個人名義で献金しているようなのですが…
そこのボーダーラインがよくわからにゃかったり。

例えば、個人名義で政治献金があったとします。1万2000円か2万円(苦笑)
せっかく献金してくれたのに、
「ちょっとすいません、これはまともなお金ですか?」と普通は聞けませんよね(^^;
本当にあなたのお金ですか、勤務先の会社のお金ではないですよねと聞けというのか。
…まぁ、そうしろというのが政治資金規正法なのでしょうが…
ゲームソフトを売りにいきました。
売却時に店員さんが「これは盗品じゃないですよね?」とか言ってきたらムカつきますよね。
売りたくないです。誰がこんな店で売るものか、コンチキショウ!
そんな言い方をしたら、献金しようと思う人などいません。
腹積もりのあるよほどの狸ぐらい。応援や好意でしようとする人は敬遠しちゃうでしょう。
でもそれが政治資金規正法… よく分からなかったり。

こうやって献金を政治家が受ける背景には選挙や地位を得るためには
金がかかるというのが大きいのでしょうが…
もうこうなったら選挙活動は一切禁止、ポスターも演説もダメ、国会議事堂と地元の往復もなし、
これからはインターネットで国会を開きます、としたらどうでしょうか。
もうバーチャル国会でいいよ(苦笑)
冗談はさておき、金のかからない政治というのは本当に難しいです。
誰だってお金欲しいですよ。
どうせ消費税上げるんだろうと思いつつも、
目先に掲げられた1万2千円に対しては誰もが手を伸ばしちゃうんです、仕方ないんです。
そりゃ政治にお金がかかるってもんですわな。

2009年03月03日

WBC強化試合・台湾戦

強化試合も今日で最後、埼玉西武ライオンズは台湾代表チームと対戦、
13-2の圧勝で見事に勝利を収めました。
台湾代表チームは守りでは四球・エラー絡みで失点、
攻撃ではライオンズより多い14安打を放つも走塁ミスなどもあって、
ホームランによる2点止まり。
今回は一部チームからの代表辞退があって、ベストメンバーが組めず、
経験の浅い選手が多いそうですが、それがそのまま出ちゃった形でしょうね。
こうなってくると、やはり日本と韓国の一騎打ちという様相になってきそうです。

以下、簡単な試合結果。

石井一久 2回 被安打3 無四球 1奪三振 無失点
帆足 3回 被安打4 無四球 1奪三振 2失点
土肥 1回 被安打1 無四球 2奪三振 無失点
許銘傑 3回 被安打6 無四球 3奪三振 無失点

1(右)大崎、2(中)栗山、3(一)石井義、4(三)中村、5(左)後藤、
6(指)上本、7(遊)黒瀬、8(捕)銀仁朗、9(二)原

大崎 5打数1安打1犠打1盗塁
栗山 3打数2安打1ホームラン2打点1四球
石井義 2打数2安打2四球
中村 3打数1安打1打点1四球
後藤 3打数ノーヒット
上本 3打数ノーヒット
黒瀬 4打数2安打1打点1四球
銀仁朗 3打数ノーヒット3三振
原 2打数1安打3四球1打点
高山 2打数1安打1ホームラン2打点
水田 1打数1安打1四球
清水 3打数ノーヒット
赤田 3打数ノーヒット
野田 2打数1安打


投手陣では石井一久投手や帆足投手と先発ローテ左腕がそれぞれ登板、
結果はそれほど良くないようですが、
ベテラン・中堅投手なだけに、この時期はまだまだ調整段階。
それぞれ課題を持ってマウンドに立ち、その課題をこなせたということなので、
全く問題はないでしょう。
一年間先発ローテを守る活躍を期待したいです。

3番手ではライオンズ復帰の土肥投手が登板、1イニングを無難に抑えたようです。
貴重なリリーフ左腕として期待したいです。
許銘傑投手に関しては… 同胞相手にこれだとちょっと…元気付けようとしたということで。

打者陣では当たりに当たっていた大崎選手が1安打止まりも、
当たり自体はそんなに悪くなかったようですし、盗塁も決めているので良いアピールになったかと。
送りバントも決めるなど小技がしっかりこなせるとなれば、レギュラーに近づくでしょう。
今日一番の活躍は栗山選手。格の違いを見せ付けたといったところでしょうか。
若手では黒瀬選手がタイムリーを含む2安打、原選手が3四球を選び、1本のタイムリー。
二遊間は片岡・中島選手で決まっているだけに、二遊間の1軍控えは狭き門、
水田選手も含め3人とも結果を残しているだけに、まだまだ競争が続きそうです。
また、高山選手がホームランを放ってアピール、あとは確実性ですね。


WBC強化試合はあくまで各国代表チームの調整のための試合でしたが、
オープン戦とはまた違う雰囲気の中で、実戦を想定して戦えたのは大きいと思います。
一流選手を打ったり、打ち取ったりすることで、
若い選手が練習の成果を感じ取れたでしょうから、それを自信へと変えていってもらいたいです。
ライオンズにとっても意味の大きい強化試合だったように思います。

2009年03月02日

WBC強化試合・韓国戦

今日の埼玉西武ライオンズは韓国代表チームと対戦、
善戦するものの、2-4で惜しくも敗戦…
あと一本が出ませんでした…残念無念。

試合展開からすると、1点差に追い上げた直後の3回裏、
2アウトから3番金賢洙選手を内安打で許し、
4番金泰均選手に浴びた2ランホームランが痛かったですね…
1回の失点も含めて、韓国代表チームはこの3・4番が中心なのでしょうね。
子暗黒打線を封じるにはこの2人を抑えることなのでしょう。
それが明らかになったことは日本代表チームにとって収穫だったのではないでしょうか。

攻撃面では5回に大崎選手のタイムリー2ベースで1点差に追い上げた後、
栗山選手のヒットでホームへ生還できなかったことでしょうか。
ここで追いついていたら試合の雰囲気は変わっていたはず。
あとは8回の満塁の好機を生かせず、代打の石井義人選手が併殺に倒れちゃったこと、
同点に追いつく絶好のチャンスだったんですがね… あと一歩及ばずでした。

以下、簡単な試合結果。

木村  4回 被安打7 2四死球 1奪三振 3失点
山岸  2回 被安打3 無四球       1失点
星野  1回 完全        1奪三振 無失点
岡本慎 1回 完全        1奪三振 無失点

スタメン 1(右)大崎、2(左)栗山、3(指)清水、4(三)中村、5(一)後藤、
     6(中)佐藤、7(遊)原、8(捕)銀仁朗、9(二)水田

大崎 5打数4安打2打点1盗塁
栗山 5打数2安打
清水 2打数ノーヒット
細川 2打数1安打
中村 4打数2安打
後藤 3打数ノーヒット1四球
佐藤 3打数1安打
原 2打数ノーヒット
銀仁朗 4打数1安打
水田 3打数1安打1犠打


打者陣でとりわけ目立っているのが、大崎選手。
今日は4安打の大暴れ、しかもそのうち2本がタイムリー、
加えて、今日の対戦投手はいずれも左腕、
左腕エースの金広鉉投手からも2安打してます。
左打者ながらも左投手を全く苦にしないところをアピールできたのは大きいですよね。
まだ開幕までに間があるとはいえ、力のあるチーム相手にこれだけ活躍すると、
期待感が大いに増してきます。
このままレギュラーを取ってしまうのか、大崎選手から目が離せません。
故障明けのGG佐藤選手でさえレギュラーが危ういかも。外野争いが激化してきています。

大崎選手のバットがこれだけ好調だと、打線の組み方が色々できそうですね。
タイプ的には足があまり速くないヤクルト・青木選手、リードオフマンタイプ。
出塁を重視して1番に起用し、片岡選手を2番、3番栗山、4番中島といったジグザグを組んだり、
2番に起用して3番栗山・4番中島・5番中村といった打順も設定可能。
現実的には9番でしょうが、4番中村選手の構想が崩れてしまった場合、
大崎選手を1・2番に起用するのも一つの手かなと思います。
良い選手が出てきてくれましたね。

他には実績のある栗山・中村選手が2安打ずつ。
一線級の相手になると、やはり主力打者が活躍してくれますね。
実力的には日本代表クラスに並ぶ力があると思うので、
今シーズン大爆発して日本の主力選手へと成長を遂げてもらいたいです。


投手陣では期待の木村投手が4回3失点と好結果は出せず。
ただ相手のこともありますからね、今後に期待といったところでしょう。
仮想・松坂投手として投げさせた所があるでしょうから、
今日のデータが本戦に生きればといった感じでしょう。
個人的に評価したいのは4回の四球を出した後のピンチを凌いだ点。
経験の浅い若い投手だとズルズル行っちゃいそうな場面ですが、
木村投手はよく踏ん張ったと思います。
こういう粘りを見せられれば、先発投手としての評価も高まってくることでしょう。

星野・岡本慎也投手は1イニングをパーフェクト。
とりわけ星野投手は中軸3人を抑えただけに評価が高まります。
今年も左殺しとして活躍してくれそうですね。

2009年03月01日

まんじゅう屋

昨日に引き続き、WBC日本代表チームは大苦戦だったようで…
巨人相手に1-1のまま延長戦へ入り、
10回裏2アウト満塁からサヨナラ暴投で辛くも勝利した模様です。
…それにしても打てませんなぁ…
対左投手対策なのか、ようやく入れ替えた打線も十分には機能せず。
散発的にヒットは出るものの、ランナーが進められず得点できない、
そんな展開が続いちゃったようです。
楽天・野村監督ではありませんが、まんじゅう屋日本代表店がオープンしそうな勢い(苦笑)
本番ではまんじゅう屋(0続きのこと)にならないようにしてもらいたいっすね。
しかし、1週間前が懐かしいな。何が打線爆発だ(苦笑)

日本代表チームの収穫としては、
ショートの中島・川崎選手の2人が使えると再確認できたことか。
どちらかをDHで使うのか、川崎選手をサードに回すのか、
いずれにせよ、この2人が欠かせないのは間違いないでしょうね。
…どうなるんだろうなぁ、このチーム…


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズの練習試合
今日は中国代表チームと戦い、11-1で勝利。
とはいえ、中盤までは3-1で、併殺等でチャンスを生かしきれない場面もあっただけに、
スコアが表すほど楽勝という感じではなかったのかもと思ったり。
昨年のアジアシリーズもそうでしたが、一発勝負だとそう簡単に点数は入りませんよね。

速報関連を結果にすると、以下のような試合だった模様。

野上  3回 被安打2 無四球 3奪三振 無失点
平野  2回 完全 3奪三振 無失点
岩崎  2回 被安打3 無四球 1奪三振 1失点
大沼  2回 被安打2 1死球 1奪三振 無失点

朱大衛 1回 被安打3 1四球 3失点

スタメン 1(右)大崎、2(左)栗山、3(指)赤田、4(三)中村、5(一)後藤、
     6(中)高山、7(遊)黒瀬、8(捕)野田、9(二)原

大崎 4打数3安打2打点1盗塁
栗山 1打数1安打3四球1犠飛2打点3盗塁
赤田 3打数1安打1四球1打点1盗塁
中村 4打数0安打
後藤 3打数3安打2四死球
高山 5打数1安打1打点
黒瀬 4打数1安打1打点1死球
上本 3打数2安打1打点
原 4打数1安打1四球

投手陣は長打を浴びることがあったものの、その後は落ち着いて抑えて無失点という結果。
ルーキーの野上投手や2年目の平野投手に好結果が残ったのは収穫でしょうね。
1軍当落線上の投手なだけに今後のアピールに期待です。

不安材料は中継ぎとして計算したい岩崎投手の結果が悪いことでしょうか。
リリーフの軸として期待したいだけに、しっかりと結果を残してもらいたいです。
大沼投手も同様。

打線は昨日に引き続き、大崎・原選手の2人が猛アピール。
大崎選手は昨日の死球の影響はなかったようで、盗塁も決めてますし、大丈夫そうですね。
レギュラーは右打者が多いだけに、左の若手2人には期待がかかります。
2人ともしぶとい打撃ができますしね。繋ぎ役としてアピールし続けて欲しいです。

打者の不安材料は4番候補の中村選手がいまひとつ当たってないことでしょうか。
開幕まで1ヶ月あるだけに慌てることはないでしょうが、
打線の核である4番打者が定まらない状況が続くのは好ましくないです。
犠牲フライなどコンスタントに打点を挙げることで、周囲を安心させてもらいたい所です。

明日は韓国代表チームとの練習試合。
アジアシリーズではSKワイバーンズに負けているだけに、
韓国代表チームを破ってその雪辱を晴らしたいところです。
また、ここで韓国代表チームや台湾代表チームに簡単に負けてしまうと、
日本代表チームにも勝てるという変な自信を付けさせかねないので、
勝利することで日本代表チームへのアシストといきたいところです。
明日もガンバレ、ライオンズ!!

2009年02月28日

良い調整になりました

3月5日からのWBCでは頑張りますよ! 埼玉西武ライオンズが(爆)
あー、でもストッパーのグラマン投手が使えないし、左の強打者が不足してるから、
中島・片岡・涌井選手の3人を戻すのは当然として、
松坂投手と藤川投手、小笠原選手か稲葉選手を補強選手として指名…
といった都市対抗風味なチームで戦い抜きます。
坊さんJAPANを倒した埼玉西武ライオンズが日本代表としての連覇を目指します!

…と、まぁ、悪い冗談はこれぐらいにしておいて…
これぐらいの悪ノリをしてもOKなぐらいの試合でしたよね?
WBC日本代表の強化試合として組まれた埼玉西武ライオンズ戦は、
2-7でWBC日本代表が敗戦、埼玉西武ライオンズが勝利しちゃいました。
…岸投手と細川捕手が代表漏れしたときから、この結末を望んでいたとはいえ、
実際にそうなると、ざまぁみろの気持ち半分、おいおい大丈夫かよの気持ち半分ですね(苦笑)
ただ期待する試合展開とはかなり違っていたのは間違いありません。
期待してたのは、細川捕手がマスクを被り(←銀仁朗捕手だった)、
日本代表打線を最小失点に封じ(ここは一緒)、
リリーフ登板した岸投手が快刀乱麻で抑え(←打たれちゃった)、
栗山・中村選手ら主軸の活躍で少ないチャンスをものにして逃げ切り勝ち(←下位打線の活躍で)、
そういう展開を描いていただけに、「あれ?これで勝てちゃうの」ってのが正直な所です。
でもよくよく考えてみると、日本代表の負けパターンですよね、今日の試合って。

主にオリンピック等でやっちゃってるのがこの負けパターン。
一見打てそうな外国人投手を攻めあぐねて点数ならず。
そうこうしているうちに、相手にワンチャンスをものにされてリードを奪われ、
中盤あたりに痛い失点(原選手のスクイズ)で微妙ムードが漂い、
中盤以降はどうも元気がなく、最後に盛り返すも手遅れ、はい負けちゃいましたな試合。
まだ調整期間ということで、そこまで相手を崩すことを考えてなかったのかもしれませんが、
なーんもしないでいると、あれよあれよと抑えられちゃって追い込まれちゃう、
そんな強いと思っているチームが陥りやすい負け方でしたよね。
ある意味、この打線の淡白さは予想できたことであり、
明らかに調整期間の巨人1軍半やメジャー抜きのオーストラリア2軍との試合結果で浮かれ、
何の工夫もしてこなかったツケが今日の試合で一気に噴出してしまったように思います。
今までの試合が異常で、今日のような試合が本番では続くわけですし、
初対戦の投手をいかに崩していくか、
そういう野球ができないようではお先真っ暗、ってのが明らかになったと思います。
そういう意味では逆に嫌らしくスクイズを決めたり、
140キロ中盤のストレートを序盤からファールにすることで目慣らしをし、
終盤でそれに合わせて打っていったライオンズ打線の方が国際試合に適応できるのではないかと、
今日の試合を目にした多くの人が思ったことでしょう。
一回成功した打線をそのまま固定してしまい、他のパターンを試さず、
チーム打撃もまったくテストしてこなかったこれまでの調整は完全に裏目に出ました。
もう少しやる気出せ、チームとしてまとまれ、攻撃面の課題はそこにあるでしょうね。

しかしワズディン・岸・グラマン投手の5回までは接線を演じるぞリレーに抑えられたのはまだしも、
その後の空気読みました逆転してください的な長田・谷中・小野寺投手のリレーで1点てのは…
1軍当落線上の敗戦処理寄りな投手2人と、1軍リリーフも自滅王の小野寺投手ですから…
OK、日本代表は俺達に任せろ、という声が聞こえてきそうな壊滅っぷりと言うしか。
ライオンズファンからすれば、笑いが止まらないというよりも、
6回以降は失笑が止まらないって感じだったのではないでしょうか。
残念、渡辺監督の気持ちは日本代表に通じませんでした。空気嫁、日本代表打線。

失点した投手陣の方ですが、岩隈・ダルビッシュ・小松投手と、
普段から対戦のある投手だっただけに、西武打線がイメージしやすかったのは間違いないかと。
それでもこんな簡単に点数が取れたのは意外でしたが。ちょっとシーズン中では考えられない。
言っちゃ悪いですが、キャッチャーの問題かなぁと。
パリーグのキャッチャーなら、埼玉西武打線はとにかくストレートに合わせてくると分かってるだけに、
勝負球はボールになる変化球、
にもかかわらず、調整なのか球数制限の影響なのかストレート・ストレート・ストレート…
そこが埼玉西武打線の餌食になった理由でしょう。
特に誰とは言いませんが、2番手でマスクを被った捕手。
なるほど、日本シリーズで鶴岡捕手がマスクを被った方が良いと言われた理由が分かりました。
選んでいる投手はパリーグの方が多いのに、
キャッチャーでは唯一のパリーグ捕手である細川捕手を落とした原監督の決断は、
とても素晴らしいものがありますね(苦笑)
あ、銀仁朗捕手使いますか? 故障で交代ってのもありじゃね?
とか思わず言っちゃいそうな惨状なだけに、
バッテリー間の擦り合わせはもっとしっかり行って欲しいです。
今のままだとアメリカ・ドミニカ・ベネズエラ等のメジャーリーグチームに火達磨かと。
上記のチームは別ブロックなのが幸いですが、
同ブロックのキューバ・オーストラリア・メキシコにも同系統の選手は多いと思うので、
もう一回日本投手陣の持ち味を再確認してもらいたいです。

総括すると、今の日本代表はこのスコア通りのチームだと思います。
主力選手抜きの1球団にも勝てないレベルでしかないということです。
本番まで残り1試合しかありませんが、本番に入ってからも1戦1戦と戦う中で、
チームとして成熟させていってもらいたいです。
今はバラバラ、優勝なんて言っているレベルではないことが証明されたと思います。
予想以上に代表合宿を経ての選手切り、打者の固定起用が、
チーム内にヒビを与えてるのではないか、そういう穿った見方がされちゃう状況かと。
ホントどうなるんでしょうかね、今回の日本代表は。もう知らネ。


◆埼玉西武ライオンズにとっての日本代表強化試合
ライオンズにとっても今日の試合は意外な展開だったのではないでしょうか。
8回の4得点以外はレギュラー以外の選手の活躍によるものでしたからね。
3回は8番の銀仁朗選手のヒットで出塁し、
1番の大崎選手がフルカウントから内角高めストレートを打ってライトスタンド最前列への2ラン。
5回はダルビッシュキラーの6番・石井義人選手がヒットで出塁し、
7番黒瀬選手は送りバントを決められなかったものの、8番銀仁朗選手が2ベースを放ち2・3塁。
1アウト2・3塁でスクイズ行くよ~という場面で、
体寄りの難しい球を9番原選手がスクイズを決めて追加点。
中堅所の石井義人選手にしても、完全なレギュラーというわけではなく、ほぼ右投手専用の起用法で、
今シーズンに関して言えば、巨人から清水選手が加入し、その座さえ危ういという状況、
銀仁朗選手は細川選手という壁があり、大崎・原選手は1軍定着を目指す選手、
そういったレギュラー外の選手の活躍で試合をリードできたというのは、
チームにとって非常に手ごたえを感じさせるものだったのではないでしょうか。
伸び盛りの若いチームの競争心が勝った試合、そういった試合だったように思います。

8回の攻撃では昨シーズン打ちあぐねた小松投手に対し、
栗山・中村・後藤武敏選手ら主軸のタイムリーで得点できましたし、
新加入の清水選手もヒットを放ちましたし、収穫の多い試合でした。
贅沢を言うなら、岩隈・ダルビッシュ投手辺りから、
栗山・中村選手が打ってくれると良かったのですが、そうそう簡単にはいきませんよね。
それでも今日の試合は各チームのエース級相手でも名前負けしないという自信が付きましたし、
ヒットを打った各打者にとって実りの大きいオープン戦初戦になったように思います。


投手陣ではワズディン投手の好投が収穫ですかね。
ストレートは140前後で心もとないけれど、
外角のコントロールが悪くないので、それほど大崩れはしない感じ。
変化球はチェンジアップに自信を持っているのか、
カウントを悪くしてもチェンジアップで攻められるのは評価対象。
そのチェンジアップにカーブを交えて緩急を付ける変化球投手といった感じでしょうか。
変化球の少ないグライシンガー投手ってなイメージか。
課題は左打者の内角を攻め切れるのか、右打者にチェンジアップを投げ切れるのかの2点。
外のコントロールはいいけれども、外一辺倒では攻略されちゃう、
左打者の懐をせめるボールが欲しい感じです。
そういったボールの出来以上に評価できたのはマウンド捌きでしょうか。
今日は序盤にエラーとかがあり、余計なピンチを招く場面があったものの、
そういった場面でもイライラすることなく、淡々と自分の投球をしていたのはお見事。
この点が今日一番の評価対象でしょうね。
圧倒的な力は感じないものの、はまると面白いなと思わせてくれる投手、
あんまり期待してないけれど、頑張って欲しいっす。
嬉しい誤算を期待。

リベンジを誓った岸投手は、渡辺監督が言うようにストレートが最高だったものの、
当てちゃいけないということで精神的に甘さがあったのか、
WBC使用球でカーブが思うように調整できなかった影響なのか、
カーブを投げる時に腕の振りが緩んでしまい、左打者に上手く合わされて失点する結果に。
ストレート・チェンジアップはいますぐにでも開幕してもOK、
ただカーブだけが要調整、そんな内容だったように思えました。
持ち味のカーブの調整をしっかりしてもらいたいですね。腕を振れ!

グラマン投手は文句なし。今年も頼みます。
長田投手は一時のようなストレートの切れはないだけに、変化球の使い方次第、
谷中投手は映像で見られなかったのでノーコメント、
2人とも1軍リリーフを目指し、競争していってもらいたいです。
小野寺投手は進歩ないなぁと…
「ダメ、絶対、フォアボール。投手やめますか?」と言われないように。
フォークをヒットされている辺りが不調を脱せない理由か。
フォークの精度が上がれば期待できるんですが… 頼みますよ、小野寺投手…


野手個人では、当然のごとく、ホームランを打った大崎選手がいいですね。
ホームランはカウントノースリーからの立て直しで、ランナーに注意を向けており、
完全に一発は頭に入れていなかったという状況ですから、高評価はできませんが、
その後の打席でもライナー性の良い当たりを放っており、
バットが振れているのが印象的でした。
バットコントロールがよく、小柄ながらもパワーがあり、ガッツのある選手、
肩をはじめ守備も良いだけに、レギュラー争いに加わってきそうな選手。
赤田選手や佐藤友亮選手、ボカチカ選手辺りはうかうかしていられませんね。
外野争いがさらに激化していきそうです。
ただ最終打席に受けた死球が気がかり。売り出し中の時期ななだけに怪我しちゃわないように。

バットで結果を残した銀仁朗選手は良い面と悪い面の両方が出てた印象です。
打撃フォームが固まってきて、スイング自体は良さそう。
ただ元々ストレート系には強く、広角に打てる打者なだけに、
今日のヒット2本でレギュラーに近くなったとまでは言えず、
問題は外の変化球への対処ですから、その課題がクリアできているかまでは分かりませんでした。
守備面ではイチロー選手を刺したスローイング、日本代表打線を抑えたリードは評価できても、
ワズディン投手の時に妙にポロポロ零していたキャッチミスはマイナス。
実際、ストライクを一つ損してましたしね。
投手に気持ちよく投げてもらうためにも、キャッチミスは少なくして欲しいです。
でも、まぁ、細川捕手とのレギュラー争いが面白くなってきたかなと。
細川捕手に肩の不安があるだけに、銀仁朗捕手にもチャンスは十分あるでしょうしね。

あとはノーヒットだったものの、9番スタメンの原選手。
今日のスクイズ成功は大きいです。それを売りにしていかなければならない選手ですからね。
元々バッティングが粘っこいですし、あとは打率を残せるかどうか。
足はそんなに速くないだけに、バットで数字を残していけばチャンスは埋まれるかと。
内野はファースト以外レギュラーが固まっているだけに、付け入るチャンスは少ないですが、
ショート・セカンド・サードと守れる守備力と粘っこい打撃で1軍枠を掴み取って欲しいです。


しかし調整段階とはいえ、中島・片岡選手ら主力抜きのチームで日本代表に勝つとは…
いやー、ホント1年で若い選手が自信を付けましたよね。
名前負けせずに戦えるのは大きいです。
若手の底上げで選手層もさらに厚みを増し、
チームとしての成熟度が上がってきている印象を受けました。
良いチームになってきています。ユニフォームと球団マーク以外は(苦笑)

2009年02月23日

相変わらず

PC起動時には東方緋想天のアレンジ曲を流すことが多いです。
ゲーム自体はもうやってはいないんですが(^^;
マザーボード付属のサウンド機能のドライバーであるRealtekHDオーディオだと、
サウンドエフェクトが色々と変更可能で、
楽器の強弱や響き方を調整できるので、色々と曲の響きを変えたりして楽しんでます。

RealtekHDオーディオはマザーボード付属のドライバーだったわけですが、
これまではCPU・メモリ消費量が比較的高めで、機能を完全に切った状態にしてましたが、
今年になってからのドライバー更新により、
比較的消費量が抑え気味となり、常時使用に耐えうるものとなった感じがします。
以前は真・三国無双5レベルで大変なことになってましたからなぁ…
楽しい機能なだけに、満足に使えるようになって良かったです。


◆WBC日本代表の決定方法
一夜明けて冷静に考えてみると、
今回の決定は選手の立場と監督の立場の違い、なのではないでしょうか。

選手の立場からすれば、代表合宿に呼ばれ、競争心を煽られた結果の落選ですから、
落とされる方がショックなのは間違いないでしょう。
シーズンを考えれば外れた方が得という見方もあるでしょうが、
それなら最初から選ばないでくれという話ですし、
スポーツマンとして競争に負けて直前で外されるというのはプライドを傷つけるものでしょう。
そういう観点からすれば、同程度の評価なら自軍の巨人の選手を遠慮させるべきで、
今回の決定に不満が残るというのは当然のことだと思います。

逆に監督の立場からすれば、オールスターゲームのように球団から選手を預かる面が強く、
故障者を出して返せないという事情が大きかったのではないでしょうか。
選手を借りている面が強く、他球団の選手には少なからず遠慮があったのでは、と。
だから怪我の不安のある選手の中でも、責任の取れる自軍の選手なら問題ないとなり、
結果的に巨人の選手が多く選ばれることになったのかもしれません。

でも、それでいいのか、という思いはやはり残ります。
2000年以降、プロの代表チームが何度となく編成されていますが、
少なからず各球団の意向が残る形になっており、
最後まで「代表チーム」になっていないように思えます。
あくまで「オールスターチーム」に過ぎず、
腫れ物のような起用法をしているようでは勝てないのではないかと…
そこが韓国代表チームに何度となく負けている要因の一つであり、
前回WBCでアメリカ代表チームが予選敗退した大きな要因のように思えます。
改めて代表チームの意義を問う必要があると考えます。

つーことで、こんな選手選考をしているようでは望み薄ですかね… 一枚岩にならんなぁ…

2009年02月22日

WBC日本代表の28人が決定

野球のワールドベースボールクラシックの日本代表28人が決定したそうです。
代表候補として招集された33人から、
ソフトバンク・和田投手、西武・岸投手、西武・細川捕手、
ソフトバンク・松中一塁手、広島・栗原一塁手が外れることとなった模様です。

…今朝のサンデーモーニング張本氏が仰っていましたが、
この召集方法は結果的に失敗でしたね…
選手の立場からはどうなのか知りませんが、ファンの立場からすれば、
この落選は正直言ってムカつきますもんな。
どうしても「何で落とされるんだよ!!」という思いが残っちゃいます…
対外試合の巨人戦2試合以外における合宿中のシート打撃の結果や怪我の状態が分からないので、
そういう判断に至った経緯を推測することができないので何とも言えませんが、
何も知らないファンの立場からすると、「何で?」という思いが消えません。
なんだか一気に応援する気が萎えたというか…
自分の中では微妙にどうでもいい感が漂ってきました…

外れた選手を見てみると、靴擦れが原因で別メニューだった松中選手は仕方ないにしても、
細川捕手は肩の不安があったものの、問題ないまでに回復していたようですし、
昨日の試合でタイムリー2ベースを放っており、
栗原選手も昨日ノーヒットも今日の試合でタイムリー2ベースを1本、
好結果とは言わないまでも最低限の結果を残していました。
単純な結果だけで言うなら、
ノーヒットの阿部・石原・片岡・内川・イチロー選手が落ちるべきだったわけですが…
…最初から決まってるなら、下手に競争心を煽るなよなぁと思っちゃいます。
片岡選手は岩村選手の二塁守備の不安から、内川選手は外野も守れる便利さから、
イチロー選手はチームの軸ということで外せないのは分かりますが、
キャッチャーの選考に関しては… 疑問の残るところです。
大体、今日の試合でランナー1塁松本選手という阿部捕手の肩を確かめられる状況だったのに、
2回とも走らないというのはどういうことなの?、と出来レース感がプンプンと。
…まぁ、いいです、どうでも。

投手に関しては酷としか言いようがないです。
大体、練習試合2試合で1点しか取られてないってのは… 相手の問題もあるのではと。
外国人主体で仕上がりの遅い巨人打線では競争も何もなかったでしょう。
1試合を西武との練習試合に割り当てておけば良かったのに。
今後やるようですけどメンバーは既に…
栗山選手や中村選手ら、若い主力打者が多いチームなだけに、仕上がりも早いでしょうし、
投手の出来を確認しようと思うなら、今の巨人よりも相応しかったと思いますが…
…まぁ、今更だよなぁ… 愚痴です、すんません。
それは置いておくとしても、結果を残した和田投手が落選となったり、
決定済みの松坂・ダル・岩隈投手以外では、小松投手とともに出番のなかった岸投手の落選は…
試合をする前に落選が決まっていたと思わざるを得ません。
せめて最後のチャンスぐらい与えてくれよ… 日本シリーズの仕返しなのかと穿ってみたり。
まぁ、さすがにそれは性質の悪い冗談ですが。今日の雨が恨めしいなぁ…

どうも今回のWBC日本代表の選考は腑に落ちない点が多いです。
代表入りに意欲を見せていた岡島投手が最初から候補に入っていなかったり、
イチロー・青木・稲葉選手と左の多い外野陣なのに、左の亀井選手をそのまま候補に入れたり、
最後の28人選考も納得しかねるものに終わっちゃったり…
自分の中では「原JAPAN」からJAPANを取り去って欲しいと思うぐらいです。
こうなるなら、最初から28人をスパッと選んで、
そこから入れ替えた方が精神的に良かったかなぁと。
仕上がりを早めたという意味では効果あったのでしょうが、
どうもメジャー組との気持ちの乖離があった気がしないでもなし…
もういいです、どうでも。適当に頑張れと。
せめて予選ぐらいは突破できることを祈っておきます。


(追記1)
代表を外れた選手達に対する見解の一つ。
こちら
すいません、余計にカチーンと来ました。
「岸は昨年の日本シリーズの鮮烈さには程遠く、目立った実績がその1試合だけ、という声もあった」
これはライオンズファンからすれば、我慢ならない言葉でしょう。
2004年の石井貴投手のようにシーズン未勝利でMVPとかならともかく、
ルーキーから2年連続二桁勝利を挙げ、8月以降は負けなしのエース級の活躍だった投手に、
「その1試合だけ」なんてのは我慢なりません!
普段からパリーグの試合なんてシラネな証拠じゃねーか。ふざけんな。
状態で文句言われるならまだしも、実績にケチ付けられたのは許せないです。
もちろん、哀れな見解の一つだというのは分かりますが…
さすがにちょっと酷いんじゃねーのと。やっぱ思い知らさないとダメっすね。
27日の試合では燃えて欲しいです。


◆WBC日本代表 埼玉西武からは5人→3人
そのうち出番がありそうなのは中島選手ぐらいか…
まぁ、しゃーないか… orz

岸投手の落選はショックだったなぁ… 合宿前まではボールの苦労とか聞いてなかっただけに…
ルーキー時みたいに環境に戸惑っちゃったんでしょうかね… 残念です。
この悔しさをバネにしてシーズンで結果を残し、多くの人を後悔させてもらいたいです。

細川選手は肩の不安が消えなかったんでしょうか?
でも紅白戦で栗山選手を刺してたから大丈夫だったと思いますし…何とも言いようがないです…
なんか肩の故障を理由に体よく落とされたような印象も… なんだかなぁ。

選ばれた涌井投手は今日のいまひとつの結果では、出番があるかどうかさえも不安に…
先発は松坂・ダル・岩隈・杉内投手の優先順位でしょうし、
中継ぎでの優先度もそんなに高くないでしょうし…
松坂投手とダルビッシュ投手を繋ぐ存在として外れることはないと思ってましたが、
結果が残らないことには出番も与えられないでしょうし、
残りの練習試合で好結果を残し、出番を勝ち取ってもらいたいです。

片岡選手は二塁で岩村選手を起用する方針のようなので、スタメンはなさそう。
代走での出番が主になるんですかね。
ファンとしては残念な起用法ではありますが、
少ないチャンスで自分の持ち味をアピールしてもらいたいです。

次のWBCでは多くの選手が代表入りできるように、
各選手にはシーズンで文句なしの結果を残していってもらいたいです。


(追記)
というか、シーズンに入るまでもなく、リベンジの機会はあるんですよね。
来週の27日の代表強化試合、是非この試合で岸投手を登板させてもらいたいです。
予定ではワズディン投手が先発となっているようですが…
まだ1週間あるんですし、岸投手を先発起用させて欲しいです。
でなければ中継ぎ3イニングぐらいは。頼みますよ、渡辺監督~
細川選手とのバッテリーで代表チームを苦しめてもらいたいっす。

それにまだメンバーの入れ替えが完全になくなったというわけではないですし…
あっては欲しくないですが、故障者による代替出場の可能性が全くないわけじゃありません。
前回も馬原投手が緊急で呼ばれましたしね(登板はありませんでしたが)
もしものケースではいの一番に呼ばれるよう、岸投手と細川捕手には頑張ってもらいたいです。

2009年02月16日

オーバードーズ

汗濡れ少女美咲とか美脚性奴会長亜衣を作っているエロゲメーカーです。
…って、そういう話ではない。
中川財務大臣がG7の記者会見で見せた国際的な恥晒しの原因は、
風邪薬の過剰服用によるものだそうです。
別に深酒したとか、
ゴックンしなかったお酒のニオイでイッちゃったとかいうわけじゃないそうです。
まぁ、いずれにせよ、「こ、この破廉恥!私達の日本になんてことを……!」という
国民の怒り、というか完全な呆れモードは消えることはないでしょう。
なんかタイミングが最悪ですよねぇ、とにかく失態のタイミングが。
麻生内閣の支持率がどこまで落ちていくのか、楽しみで仕方ありません(苦笑)

微妙に表現がエロいのはオーバードーズに無理に繋げたということでよろ。
薬の服用量はきちんと守りましょう~


◆ニュースネタ 著作権の私的複製を巡る裁判『ロクラク事件』
アスキーJPにこんな記事が載ってました。
http://ascii.jp/elem/000/000/212/212233/
音楽は映画など、私的に楽しむ範囲では録音行為が認められているというのは、
おそらく誰もが知っていることですが、
実際に法律で許されている私的複製の範囲は意外と狭かったりします。
さらにそれを狭めているのがこの記事の中にも出てくる「カラオケ法理」なる拡大解釈、
これによって裁判上、私的複製の範囲が制限される傾向にあったのは間違いないです。

で、今回のこの事件は、その制限範囲に一定の歯止めがかかったという話のようです。
最初このロクラク2の説明を読んだ時は、かなり際どいラインを付いてるなと思ってただけに、
知財高裁の判断にはちょっと驚かされました。
まぁ、でもこれがダメだとしたら、個人用のアップロードサーバー?みたいなのも微妙になるし、
今のネット社会の現状を考えると、妥当な判断だったと言えるのかもしれませんね。

とはいえ、私的複製の範囲は相変わらず狭いので、その点だけは注意しとかないとダメですよね。
わりと多くの人が日常的に破っている法律なだけに
(友人との音楽データの貸し借りや学生がゼミ等で使うコピーもアウトと常識とやや違う状況)
今後の動向を注目しておきたい分野です。


◆PCの話 『RealProducer』
相変わらずavi、wmv形式の動画ファイル再生中に再起動を起こす現状は変わらず。
メディアプレイヤーに問題があるのかなと思い、
aviをリアルプレイヤーで再生してみましたが、やはり再起動を起こしてしまい、
プレイヤーの問題ではない模様。
一番怪しいのはcodecなのですが、ATI以外で入れてるのはffdshowだけで、
wmvでは影響していないと思われるので、それが原因でもないかなと。
もう分からないことだらけなので、いっそのことwmvやaviを使うのはよそうと決断しました。

自分のPC上で比較的安定しているのは、rm・rmvbなどのリアルメディア形式。
検索した所、多くの人はリアルメディア形式をAVI等に変換しようとするだけに、
逆のケースはほとんどなし、ツールもほとんどなし。
仕方なしに本家のRealProducerを使って変換を行うことにしました。もち無料版。

使ってみての感想は… まぁ、再起動のリスクを比べりゃマシかな程度。
まず無料版だとPLUSにしろと煩い。さすがリアルネットワークスと完全に諦め。
英語表記ではあるものの、グーグル等で検索すると日本語ヘルプが簡単に発見できるので、
使い方に戸惑うことはありませんでした。

使い方としては画面左のInputFileに変換したいファイルを選択し、
画面右のAudiencesで音声・動画の質を設定、
画面下のEncodeボタンを押せば、
第一段階の読み取り・第二段階のファイル作成を経て、rvかrmvbに変換されるようです。

AudiencesではTemplatesの選択が重要っぽいです。
初期設定では256kDSL~が選択されてますが、これはちょっと画質が悪い。
自分は768kDSL~で変換しています。
それ以上のものになると、ぱっと見では画質の変化が分かりにくいです。
画質以上にファイルの容量が増していってしまい、
100%Qualityでは元のファイル形式よりも大きくなってしまう始末。
元の動画ファイルよりも画質は劣る傾向にありますが、
768kのrv形式ぐらいがちょうどいいんじゃないかと思いました。

ただ問題はバカ長いエンコード時間。
自分のCPUの弱さもあるんでしょうが、10分以内の短いファイルならまだしも、
30分以上の再生時間が長いものだと変換にやたら時間がかかっちゃいます。
その間、CPU使用率はほぼ100%近くまで行っちゃいますし、
エンコード終了時にもフリーズしてしまったりと、非常にストレスが溜まります。
「再起動病さえ起きなければ、こんなツール使わないよぉ」と、
嘆きながら変換作業を進める日々であります。
普通の人は使うべきじゃないっすね……

でもリアルメディアファイルの編集に便利なUniteMovie等のツールで必要になるので、
ツール自体は使わないけれども、インストールはしているという人もいるかも。
でも本体のほうは… あまりいいもんじゃないっすねぇ…

2009年02月10日

明日は

建国記念日。だからといって特に何があるとかではありませんが。
ここ数日は夕方から夜8時頃に走るよう切り替え、
コース設定として三嶋大社を通過するところにしたところ、
入り口の鳥居付近に「今上天皇、即位20周年」の横断幕が。
「今上天皇」って誰?なんてことは言うわけありませんが、
なるほど、こういう時に使われているんだなと知りました。
普通に生活していると、「今上天皇」という言葉は出てきませんからねぇ。

ところで、恥ずかしながら未だに常識を知らないのですが、
明治・大正・昭和天皇はそのまま元号読みでOKなんですよね?
何か他の呼び方があるんじゃないかとも気になったり。正式名称でいいのかな。

天皇制の議論といえば、女性天皇容認は完全に流れたということでいいのでしょうか。
秋篠宮家に悠仁親王が誕生したことで、皇室典範改正は流れましたが…
次次代の天皇陛下はそれでいいということなのかな。
私個人としては男女関係なしでいいと思うけれど、今更変えられないわなぁ…
そのまま行くことになるんですかね。まぁ、むしろ天皇制の存続自体が危ういと思うけれど。

その天皇制の存続を危うくしているのが、大統領制や首相公選制の導入論かと。
昨年のアメリカ大統領選辺りでは、日本でも大統領制を、
首相公選制をという話はよく聞かれましたよね。
今の麻生政権を見ていても、議会には任せておけないというのは誰しもが思うことで、
大統領制や首相公選制の導入は一つの政治改革手段だと思います。
ただその時に問題になるのが、皇室をどうするか。
大統領のように安定した任期を持ち、強い権限のある存在を日本でも作るとするなら、
皇室を存続させる意味合いがどれだけ残るかというのは疑問の残るところです。
1年で変わっちゃう首相がいる今の日本では皇室の持つ外交的意味合いは大きいでしょうが、
最低任期4年が保障されている大統領の場合は、かなり意味合いが減ってきてしまうかと。
一応、日本も立憲君主制の国家ですから、君主がいるに大統領もいるというのは妙ですし、
政治体制を変えるなら、皇室の廃止論はいずれしていかなければならないように思われます。
自分としてはそれぞれの政治体制に一長一短があると思うので、
どれがいいかは正直分かりませんが、
皇室を今後どうしていくかということを改めて考える時が来ているようには思います。


◆政治ネタ 麻生首相の郵政民営化見直し発言問題に関して
正直言って、どうでもいいような気がしてしまう…
実際に民営化の方向にしてみたけれども、実際に出てきた弊害問題を考える必要はあると思うので、
民営化を基本としながらも、一定の見直しは必要だと思うんですが…
話が変な方向に歩き出しているのが何とも言えず…
間違いの始まりは「反対だった」と言っちゃったことなんでしょうが、
麻生首相が当時閣内で最後まで粘っていたことはニュースで報道されていたわけで、
間違いなく突っ込まれる材料だったんでしょうけど… それで泥沼になるのもちと。
大切なのは見直すか見直さないかの判断だけでしょうに、と思うのは私だけではないはず。
まぁ、郵政解散選挙とか、取り巻く問題から、今の議論になるのは当然と言えば当然なんですが…
野党が上手く泥沼に嵌めたというのは分かったから、そろそろ話の本筋に戻して欲しいです。

与党と野党の泥沼の攻防に関しては、ややこしいからさっさと選挙やれとしか。
与党の完全参議院無視の姿勢ではいつまで経ってもすっきりしない。
野党が審議に応じないというのもあるでしょうが、
元を正せば修正に応じながらも法案審議では反対ペケという数の暴力がそうさせてるわけで、
とにかくややこしさしか残らないので、早く選挙をやってスッキリさせてもらいたいです。


◆ゲームの話 東方緋想天
今まではゲームのシステム面しか話してなかったので、今日はストーリーと音楽面を。
ストーリーは地震にまつわるお話、相変わらず良い切り口です。
緋色の雲が見えると大地震が起こるという所から話が作られてます。
緋色の雲は水蒸気量の増大が主要因ですかね。緋色の雲の発生は地震の性質にもよるでしょうが。
神社の要石と合わせたストーリーが良い感じだったと思います。

エンディングで好きなのは、ストーリーの主軸を成す紫エンドですが、
それ以外だと小町エンドが好きですかね。
つーか、賽の河原の意味がああいうことだったというのは正直知らなかった。
仮にフィクションだとしても、ああいう解釈があったのはちょっとした目から鱗でした。
鬼は意地悪のために積んだ石を崩してるのかと思ってましたが、実際はそうじゃないんですね。
あー、なるほど、石を積んでも確かに徒労なんだなということがよく理解できました。
あの解釈は非常にいい。自分の中に吸収しようかと思いました。
しかし、こういう切り口は本当に上手い。
日本の宗教・風俗を分かりやすく知るためには、ぜひ東方シリーズを、
とか思っちゃいますね(笑)

音楽は、萃夢想と異なり、オリジナル曲が多め。
キャラのアレンジ曲はゲームを進めていかないと聴けない仕様になってます。
オリジナル曲の出来は、普通かなといった感じ。
個人的には萃香の曲など、萃夢想の方が好きだったかもしれません。
ただアレンジ曲は良い出来だったと思います。何度聴いても飽きが来ないです。
全体的に原曲よりも明るく軽快な感じに仕上がっていて、
東方キャラの明るさが表現されていて良かったように思います。

好きなアレンジ曲は、東方妖恋談・星の器・優雅に咲かせ墨染の桜・砕月。
東方妖恋談・星の器はスタート時のリズムの良さがお気に入り、
優雅に咲かせ墨染の桜はスタート時しか聞けないジャズ調の出だしと、
木琴を使った全体的なポップ感がたまりません。
原曲はかなりハードな曲ですが、幽々子のおとぼけキャラとはそぐわない面もあったので、
このポップなアレンジは非常に良かったと思います。今回のベストアレンジ。
砕月もラスボス感がなくなり、少し明るい感じになったのが○。

原曲も好きなフラワリングナイト・風神少女も良さげ。
彼岸帰航も良かったんだけれど、戦闘BGMとしてはどうだったんだろうと思わなくもなし。
ちょっと戦闘BGMとしては静か過ぎたかなと。
でもこのアレンジはたまらなく好き。

ちなみに東方の曲で好きなのは、
東方妖々夢、優雅に咲かせ墨染の桜、少女幻葬、上海紅茶館。
今回、妖夢の曲が広有射怪鳥事で、東方妖々夢でなかったのは残念だったけれども、
アレンジがそれなりに良かったのでそれなりに満足。
でも東方妖々夢の緋想天アレンジも聞きたかったなぁ…

2009年02月06日

相変わらず

一部wmvファイルを再生すると再起動かかっちゃいます。
なんとなく経験的に分かってきたことなのですが、
どうやら古いwmvファイル、XPのムービーメーカーで編集したものは落ちやすい模様。
Vistaのムービーメーカーで編集したものは比較的落ちにくい感じです。
その差が何なのかはよく分かりませんが… んー、なんなんだろうか。

そういえば、ATIのCCCが更新された模様です。
特に新しいトラブルも、症状の改善も見られず。
直ってることを多少期待したのに…残念。


◆東方緋想天
最後にボス組に挑戦、衣玖・天子をクリアしました。

衣玖はコンピュータ対戦時には最弱キャラで、
遠距離で射撃やってるだけで通常戦闘は終わってしまうほどの絶望的弱さでしたが、
実際に使用してみると射撃もいけるんじゃないのというぐらい高性能。
コンピュータはすごいな(ノーマルレベルの話ですが)

射撃の主力は6射撃強のイナズマ攻撃。
射程・速度ともに優秀で、この射撃で相手を掴まえるのが基本的な戦い方。
ただ衣玖の通常の戦い方としては中距離以下の戦い方を想定しているだけに、
射撃キャラに対しては格闘戦を挑んだ方が良さげ。
格闘連弾は出が早く、成功率も高くて便利。6格闘の吹き飛ばしも優秀。
そこに龍魚の一撃を混ぜると地上接近戦はかなり優位に戦えます。
射撃強も中距離では優秀ですしね。
でもストーリーモードの半分以上は格闘戦も強いキャラ。紫以外は射撃基本。
撃ち合いにするためには龍神の怒りと龍の眼が必須。
それまでは6射撃強と空中2射撃強で変化を付けながらカードを溜めるなど我慢。
龍神の怒りは敵追尾の射撃弱で、龍の眼はどちらでも可、
これに6射撃強を混ぜれば、撃ち合いでも負けることはないです。
とにかく龍神の怒りの強さは半端ではなく、最高レベルまで上げると、
敵スペルカード発動までの間に3発ぐらいセットするだけで相手は瀕死。
反則な強さと命中率です。

スペルカードは龍神の怒りの強さのおかげで多用することはないです。
ラスボスラストスペル用に光龍の吐息を入れておけば問題ないでしょう。
あとは雷雲棘魚辺りを入れておけば、安全に格闘戦に持ち込めるので、
デッキに余裕があるなら入れておきたいところ。
他は使い勝手や消費量を考えると、あまり入れなくても良さそう。
龍神の怒りMAXが強すぎる故。


天子はボスらしいバランスの良さが売り。
接近戦の方が強いけれども、遠距離戦も十分戦える性能が強みですね。
主力は射撃強のレーザー。
与えるダメージ値は低いものの、相手の弾幕を打ち消せるのが便利です。
削り用は射撃弱のドリルミサイル。相手が空中にいる所が狙い目。
必殺技は文句なしで悲想の威光。レーザーの速さ・与えるダメージの大きさと文句なしです。
あとは何でもいいですが、悲想の剣が中距離戦では有効なので磨きたい所。
スペルカードは全人類の緋想天で決まり。空中で撃てるのが強みですよね。
他では天啓気象の剣が射程も多少あり、天候によっては大ダメージを与えられるだけに、
全人類の緋想天が使えない時は使う価値がありそう。
まぁ、ノーマルレベルだと、そこまで追い詰められることは稀ですが。
でもアリスや妖夢など、今まで終盤に戦ってきたことのない相手が終盤に控えているので、
初めて見るスペルカードに戸惑うこともあるかも。そういう時に取っておきたいかな。


これでストーリーモードは一通り終了。
本当はここからハード等のレベルにして、別のスペルカードを拝みに行くべきなんでしょうが…
そこまでの気力はなかったり(^^;
あとはまったりと気晴らしにやりながら、音楽を聴いていくことにします。

2009年02月04日

なんだかんだで

昨年末から自作PCを色々と弄ってたりするわけですが、
先週末に1TBのHDDを買ってしまい、
嗚呼、これまでの努力が無に帰すようなことを…(^^;
…いやさ、仕方なかったんですよ、安かったから。
ただ安いというだけでなく、日立のDeskstarが地元で6980円だったんですよ、
こりゃもう買っちゃうしかないでしょうに… 反省してます。

当初は150GBのHDDを導入することによる容量不足をどう補うかが問題でした。
余るであろうSATAのHDDを外付けにするためにHDDケースが必要、
そして内蔵HDDの容量不足を補うためにどうするかを考えたところ、
 1:内蔵HDDの容量もアップさせる
 2:メーカ性外付けHDDを新しく買う
 3:余剰気味なPATAのHDDのケースを買い、外付けで増設
で、一番安価で無駄のない3を選択したわけですが、
結局、1もやっちゃったわけで、3があまり意味ないという状況になっちゃいました…
…まぁ、結果から言えば、ファンのあるHDDケースは音の問題が付きまとうので、
ファンレスで出来のいいPATAのHDDケースを買ったことは良かったと言えば良かったわけですが。
まぁ、でもカートリッジ式の接続となった640GのSATAのHDDの一方が、
明らかに必要ないぐらいに余裕があるってのはどうなんだろうかと思ったり。
それならPATAじゃなく、SATAのファンレスケースを探した方が良かったんだよなぁ…
でもSATAだとUSB接続ならまだしも、eSATAでファンレスのいいケースが思い当たらない。
んー? それじゃ余裕があるぐらいの今の状況の方が良かったのか?
色々と物は考えようということで、自分で選択した結果なのだから、良かったと考えたいです(^^;


◆PCの話 HITACHI『Deskstar 7K1000.B HDT721010SLA360』
そんなわけで、買っちゃった1TBのHDDがコレ。
1万円以上するような高いのを除き、安価な1TBのHDDで選ぶならコレと決めていただけに、
値段を見て即決するに至りました。
WDは安いけれども5400rpm、サムソンも同様、Seagateは不具合…
そんなわけで、7200rpmのこれを選択しました。
(回転数の差が実際の速度差になるわけではないので注意。たぶんあまり変わらなさそう)

実際に取り付けてみての感想は、情報どおり比較的静かでした。
大容量HDDながらも回転数が高めということで、騒音問題を心配していましたが、
HDDらしいカリカリ音がするぐらいで、煩く感じることはないです。
速度は5400のものとは比較できませんが、
以前付けていたサムソンの640Gよりも多少速いかなという感じがします。
安価な1TBのHDDを探しているなら、これがオススメですかね。
安く買えたのでラッキーでした。


◆PCの話 OWLTECH『OWL-EDX35/EU ガチャッとリッジ』
以前、この商品に関して、「カートリッジの交換が思ったよりも大変」と書きましたが、
どうやら外れのカートリッジを引いちゃっていた模様。
新HDDの購入により、もう1個余ったSATAのHDDに付属品のカートリッジを取り付けた所、
これはボタン一つで簡単取り出し可能でした。
…orz
…先に確認しとけば良かった…
もう1週間以上経つし、今更商品全体を送って診てもらうなんてしたくないので、
このまま使っていくことにします。
大丈夫、爪を引っ掛けるようにして引っ張り出せば問題ないから!
…商品を買ったら、最初に全部の状態をチェックしときましょうね…

まぁ、結果的にSATAのHDDは2台余ることになったので、
カートリッジ式の外付けHDDケースを選んで良かったと言えば良かったです。
ファン音もファンレスと比べれば音がするというだけで、
慣れてくるとそれほど大きく感じませんので、買ってよかったと今は思えます。
それでもファンレスのPATAのHDDケースを優先して使っちゃいますが。

外付けカートリッジHDDはデータ・バックアップ用をメインに使ってます。
640GBのHDDが丸々空いたことにより、
完全フォーマットも比較的楽に行えるようになりました。
1TBのHDDはパーティションを区切っているので、
640GBのHDDにバックアップを取ることも十分可能、メンテナンスがしやすくなりました。
eSATA接続ですし、バックアップソフトで高速にバックアップが取れるのは便利です。
USB2.0の外付けHDDに直接バックアップ取る場合は、やはり遅くなっちゃいますから。
一度内蔵HDDにバックアップを取り、それをファイル移動した方が速いぐらい。
でもそれだと内蔵HDDの容量がないとダメで、大容量のバックアップは迅速に行えません。
その点、eSATAは内蔵HDDとほぼ変わらない転送速度を持つので、
大容量のバックアップも迅速に行えて便利です。

そんなわけで、それなりに良かったと再評価しておくことにします。
これで取付カートリッジの外れを引いていなかったら、「良かった」になるのですが。惜しい。

2009年02月01日

キャンプイン

2月1日となり、いよいよプロ野球もキャンプイン。
前年日本一ということで、短いニュースでもライオンズが映る機会が多い初日でしたが、
ユニフォームを見ると、やっぱりどこの球団か分からない(苦笑)
球団マークが出てもレオじゃないから分からない(苦笑)
監督・選手の顔を見て、ようやく「あ、そうか」と思う次第であります。
まぁ、デザイン的には決して嫌いではなく、むしろ好きな方なのですが、
どうしてもまだしっくりこないっつーか…
やっぱり愛したライオンズブルーがないというのは寂しいのであります。

球団マークもユニフォームも変わっちゃうから、来年以降の野球ゲームは買えないなぁ…
今のうちに去年発売分のを探してみるか。
ただ、PS2しかハードを持ってないだけに、選択肢が極限まで狭まる罠。

それと風邪をひいて以降、悪天候もあってなかなか運動する機会がなかったんですが、
今日になってようやく走るのを再開しました。
自分もようやくキャンプイン(?)です。
でも半月以上ブランクがあったので、どうにもこうにも上手くいかない(苦笑)
筋トレはやっていたので、筋力低下っつーわけではないのですが、
持久力となによりも運動のリズムが戻ってきません。
運動する上で、頭、リズムが一番大切だったりするのが面白い所です。
早くリズム感取り戻さないと死ぬ(爆)


◆東方緋想天
現在のところ、うどんげ・萃香・紫をクリア。
ストーリー的には萃香が一番最初、最後の前が紫、最後が優曇華なのですが、
特に中心ストーリーに関わってくるわけではないので、
優曇華を先にして紫を最後に回すのが良さげです。紫の最後は色々な意味でガチ。

優曇華は言わずと知れた射撃のプロ。
射撃弱のこけおどしで相手を威嚇し、射撃強の座薬ミサイルで攻撃がパターン、
そこにマインドエクスプロージョンを加えて削るのが基本的な戦い方。
ディスビリーフアスペクトも便利ですが、優曇華は霊力切れを起こすことが多いので、
燃費の悪さから使えないです。
リップルヴィジョンは威力が少ないものの、射程・攻撃範囲が優秀なので余裕があれば。
また格闘戦用としてディスオーダーアイを入れました。
スペルカードはリップルヴィジョンの強化版・離円花冠と花冠視線が射撃と繋がって便利。
力押しならば、近眼花火・幻朧月睨。
国士無双の薬はどれぐらい有効なのか分からず。
アーケードモードではほぼ意味ありませんが、
デッキの使用度が共通となるストーリーモードではずっと効果が持続するのでしょうか?
いずれにせよ、5・6面になるとかなりの回数戦うので、使用しても損はないかも。

萃香は格闘戦を中心に全体的に威力が高め。
ただ格闘戦は小町と比べると射程が短く、戦う相手によりけりなのが注意か。
それよりはむしろ6射撃弱の速球の撃ち合いにした方が安全。
撃ち合いなら、元鬼玉が早々に出るかどうかで難易度が変わってきます。
溜めるとかなり大きな玉になるので、
ストーリーモードの敵スペルカード準備時にセットして攻撃するだけで大幅減も。
他には火鬼が同じく撃ち合いに便利。格闘戦・移動用に野霧も使えます。
強いスペルカードは成功確率の低い投げ技が多く、ちょっと使いづらい感じ。
それよりは戸隠山投げを射撃の中に組み込んで削る方が良さそう。
力押しは超高密度燐禍術で決まり。
萃香のストーリーモードは僅か3面のみ。
その分、最初から対戦回数が多くなっているので、
元鬼玉が早い段階で使えるようになるか否かがポイント。
早めに出なかったら、やり直した方が早いかと。まぁ、あっさり終わっちゃいますが。

紫は癖が強いです。カードが集まってからでないと戦いづらいです。
初期の必殺技はいずれもトリッキーな技ばかり。
使いこなすとかなり強いんですが、かなりの修練が必要。
それよりは、魅惑のエサ・幻想卍傘・肉体分解機といった必殺技の方が、
直接的に攻撃でき、射程・攻撃範囲が広いので、こちらを身につける方がいいかと。
そういう意味でも、最後にクリアしないと厳しいキャラだと言えます。
攻撃は射撃強のレーザーが基本線。6射撃強で変化を付けながら、レーザー攻撃。
溜め射撃弱を混ぜるのもいんですが、燃費が悪いだけにレーザーに絞った方が良さそう。
魅惑のエサが手に入ったら、溜め射撃強で攻撃。
幻想卍傘が手に入ったら、溜め射撃弱で攻撃。
遠距離から中距離になってきたら、肉体分解機で攻撃するのが良さそう。
とにかく燃費が悪いので、霊力切れに注意したい所です。
スペルカードはどれも強力なので、選ぶのにも一苦労。
最強のぶらり廃駅下車の旅は発動までが長いので、
遠距離相手ダウン時や敵スペルカードセット時にしか使えませんが、
発動すれば回避不能なだけにラスボスラストスペル用に温存するのも手かも。
実際の戦闘では中毒性のあるエサが魅惑のエサとともに主力になるかと。
飛行虫ネストは空中でも撃てるだけに、ラストスペル用に温存しときたい所。
魅力的な四重結界は短距離用で普段は使いませんが、ラストスペル用に。
橙は消費が1のみなので、射撃戦のけん制として、
藍は消費3であるものの、威力はあるので困ったらか。
他にも便利なスペルカードがあるだけに、紫の場合は選択が一つの肝のようです。

ストーリー的に真エンディングっぽい紫のエンディングですが、
その紫がエンディングに一度も登場していないというのは何故でしょうか(^^;
ゆかりんファンや東方オバン好きが泣いてます(←俺とか)

2009年01月30日

あれれ?

ようやくPCの調子が良くなったと思いきや、
今度はWINDOWSフォトギャラリー(Vista標準の画像表示ツール)の
終了(閉じる)時にシステムが再起動するというエラーが再発。
VirtualPCのデータ結合時やWMV等の動画再生時のエラーはなくなったものの、
フォトギャラリーのエラーだけは解決していない模様。
原因が何なのかはさっぱり。ピクチャーにも動画支援使われるのか?

画像表示ツールにはQuicktime付属のPictureViewerがありますが、
画像を1枚表示するのみで使い勝手悪し。gif動画には便利なんですが。
そこでVectorで探したところ、
PictureViewerPV32というソフトを発見。
動作が比較的軽く、Vista標準の画像表示ツールと遜色ない機能を持ちながら、
マウス操作の機能割り当ても可能で、ホイールによる画像送り・拡大縮小に対応、
さらに外部アプリケーションとしてペイントツール等の起動を指定できたり。
スライドショーができないのが欠点ですが、そもそも使わないし、
落ちる原因にもなっていたんで、むしろない方がマシ。
スライドショーはガジェットがあるし、問題なし。
まぁ、OS標準の画像表示ツールでトラブルが起こっている人は珍しいと思いますが、
もしそういう人がいたら、このソフトを試してみてください。


◆東方緋想天
現在のところ、妖夢・幽々子・射命丸・小町をクリアしました。
妖夢は辛かった… 逆に幽々子は楽勝だった…
射命丸はコンピュータが強いわりに自機としては弱く、
逆に小町はコンピュータが弱いわりに自機としては強いと正反対だった…

妖夢は言わずと知れた近接戦闘向きのキャラだけに、
射撃中心の戦いが強いられるストーリーモードは厳しいです。
軸となるのは、6射撃強・憑坐の縛。これを上手くタイミングよく当てられるかが鍵。
それ以外の攻撃だと、敵上空時の2格闘。
上空から急降下して斬りつける攻撃が主力ですかね。
紫やラスボスに比較的有効な攻撃かと。
スペルカードはどれも厳しい。上空攻撃が少ないだけに。
成仏得脱斬ぐらい。あとは瞑想斬・迷津慈航斬に上空判定あるぐらい。
それだけに苦戦を強いられちゃうんですよね。なんとかギリギリでした。

幽々子は空中の鬼。空中に浮いている限り、遠距離・近距離ともに最強レベルの強さ。
とにかく燃費がいいのが特徴ですよね。
霊力切れを一切気にする必要がないのが、他の射撃キャラと大きく違うところ。
主力は射撃弱によるけん制と射撃強によるホーミング攻撃のコンビネーション。
とりわけ2射撃強で空中に浮きながらの幽霊攻撃が使い勝手がよく便利。
そこに未生の光を混ぜれば、大抵の敵は沈められます。
遠距離攻撃が強い相手に対しては近接戦、空中での6格闘が距離もあって使い勝手良し。
ジャンプした敵を地面になぎ倒すのに使えます。
敵上空2格闘と合わせれば、空中での近接戦も優位に戦えるかと。地上は厳しいけれど。
スペルカードは鳳蝶紋の死槍で決まり。空中で発動できるのが最高です。
空中コンボ中の敵に使えばガード不能で大ダメージ可。
あとは蝶の羽風生に暫くと死出の誘蛾灯が命中率が高く便利。
相手のスペルカードで攻撃する隙がない時に時間差攻撃は使えますよね。

射命丸は主力となる必殺技がこれといってないのが辛いところ。
どれもほどほどに使えるものの、コンビネーションの必要があり、
スペルカード対戦では使いづらい攻撃ばかり…
主力は6射撃強。あとは2格闘ぐらい。
必殺技は疾走風靡・烈風扇・天狗のダウンバースト辺りが便利だけれど、
どれも使用後の隙や間合いを測る必要があり、主力にはならない悲しさ。
ただ幸いストーリーモードは比較的簡単な部類に入ると思いますし、
スペルカードでは天狗道の開風・猿田彦の先導・紅葉扇風など、
威力がありながらも比較的燃費のいいものが揃っていて、
威力絶大の天孫降臨の道しるべがあり、いざとなれば力押しで。
しかし今回はラスボス霊夢はあまり強くないよね。
そのおかげでクリアできました。ラストスペルなんかあれ?って感じだったし。

小町は接近戦の鬼。射撃が弱いと思いきや、実は強い万能キャラ。
主力は6射撃強の鎌振り下ろしによる風攻撃。
タメ判定があり、最大だとかなり攻撃範囲が広がります。
これに怠惰に生きた浮遊霊を混ぜ、時間差攻撃をするのがよさげ。
相手が射撃キャラで地上にいることが多い場合は、
通りすがりの人霊の射撃弱攻撃で相手の背後を突くといい感じ。
これらの高い射撃能力を持ちながらも、接近戦はそれ以上の性能。
格闘4連打の威力は必殺技クラス、出の速さ・射程とピカイチ。
加えて、空中2格闘の鎌振り下ろし、地上6格闘の引き込みも射程があり、
空中2格闘から地上6格闘を繰り返すパターンが格闘戦に持ち込むパターン。
これに無限の道か、お迎え体験版を加えれば、格闘戦で負けることはなさそう。
逆にスペルカードは使い勝手がいまひとつ。
燃費のいい河の流れのようにが格闘戦からの締めにもってこいか。
威力絶大の余命幾許も無しはほとんど当たらないし、地上のみなのでストーリーで無視。
死者選別の鎌を力押し用に入れておくのがいいぐらいか。
スペルカードに恵まれないので、ラスボスのラストスペルは少々厳しめでした。

2009年01月28日

イメージが…

昨年末から新年にかけて発表された埼玉西武ライオンズの新ユニフォーム、
どうやらこんな感じになっちゃったようです。
こちら
デザインとしては悪くないんだけれども…
チームカラーだったライオンズブルーが濃紺に変更。
西鉄のユニフォームをイメージしたのでしょうが… これじゃ大洋だよなぁ…
新ユニフォームは良さげに見えるものの、
これまで愛し続けていたライオンズブルーがなくなったのにはショックを隠せません。
レオマークもユニフォームから消えてしまったし。
自分の愛した西武ライオンズはなくなったんだという感じがしちゃいます。

…正直、ここまでするのかと。堤色を一層しようというのは分かりますが…
全てを捨て去ったときには何が残るんでしょうね。身売りでしょうか。
まだそうなっていないだけマシと考えるべきなのか…
あまりにもイメージが変わりすぎて、まだ気持ちが付いていけてないのが正直な所。
メンバーが変わっていないので、応援するとは思いますが…
複雑な気持ちというか、正直勘弁してくれというか、ふざけんじゃねーよという感じ(爆)

マスコットのレオも長くはなさそうですね… レオ消えたらファン辞めるか…


◆東方緋想天
現在の所、アリス・咲夜・レミリア・パチュリーの順でクリア。
アリスはマジきつかった…orz
アーケードモードだけで何回繰り返したことか(苦笑)
好きなキャラ故に何度も使えたけれども… 疲れました(^^;

アリスは、結局、6射撃弱で押すしかないと割り切りました。
後は間合いを測って格闘戦で削るとか。
ゼロ距離だと攻撃が当たらないので、吹き飛ばし攻撃の間合いが大切。
あとは人形帰巣のレベルが早く上がってくれれば、という感じか。上がると強い。
スペルカードはリターンイナニメトノスがストーリーモードでは使える。動かないから。
あとは和蘭人形とドールズウォーが空中の敵に効果的。
蓬莱はストーリーモードではいまひとつなのが残念。アーケードでは使えるけれども。
全体的に攻撃力が低めなのが涙ちょちょぎれました。

咲夜は遠距離からナイフ投げてれば勝てる素敵仕様。強すぎ。
射撃強が上空の敵も狙え、攻撃範囲が広くて便利。
6射撃強は強力で、同じような攻撃のマジックスターソードも強力。
スペルカードは夜霧の幻影殺人鬼とソウルスカルプチュアで決まり。
遠距離攻撃が強いので、ストーリーモードもサクサク進むのですが、
ラスボスだけは苦戦苦戦大苦戦。
空飛ばれると燃費の悪さとホーミング攻撃の無さで非常に戦いづらいことに。
とりわけラストスペルは厳しかった。最後はスペルカードゴリ押しだったし。
まぁ、それでもアリスに比べれば楽な方だったかも。

レミリアはデーモンロードアローが強すぎ。
一度攻撃が発動すれば、どんな攻撃でも突っ切るたくましさ。
体力さえあれば、これだけでゴリ押せますね。
ただ咲夜同様に燃費の悪さがネック。
ジャンプ射撃強のタメとデーモンロードアローで一杯一杯。
まぁ、それだけで勝てますが。
スペルカードは不夜城レッドとスカーレットデビルで。上の攻撃後が楽。
ストーリーモードは他に比べるとちょっと変。霊夢とラスボスに苦戦しました。
霊夢の二重結界は最初どうしようかと思いましたが、
射撃弱攻撃が打ち消されるものの、割れた破片が刺さってダメージを微妙に与えるので、
攻撃を防ぎならがそれを撃っているだけで勝てると気づき、余裕になりました。
ラスボスの最後の2スペルは鬼。
ラスト前はタイミングよくデーモンロードアローを決めれば勝てますが、
ラストスペルはもう正直どうしようもない。
2射撃強で下から攻撃するにしても、そんな多くは削れない。
もう開始直後に下に潜り込んで、スカーレットデビルで一発お陀仏にかけるしかない(^^;
他にどうやりゃいいんだ、あのスペルは…

パチュリーは相変わらずの最強射撃キャラ。動きの遅さは泣けますが、距離を取れれば。
通常射撃攻撃はどれでも強い。射撃弱は相手の弾幕を消せるし、けん制に非常に有効。
射撃強は威力は低めもホーミング性能が高く、こちらもけん制に非常に有効。
攻撃は威力がある6射撃強で。これだけで勝てる強さ。接近してきたら2射撃強で。
これにウィンターエレメントとオータムエッジを交えれば、遠距離で負けることはなし。
スペルカードは別に使わないでも勝てます。
エネルギー切れの可能性が高いので、通常戦闘時にフォトンシンセシスを使うぐらい、
対スペルカードでは使うほど切羽詰ることはなかっただけに、ロイヤルフレアとか宝の持ち腐れ。
このゲームに慣れてない人はパチュリーからやるのがいいかもしれませんね。

2009年01月25日

今更ながら

東方緋想天を始めました。
萃夢想をやっていたし、難易度ノーマルでも十分やれるだろうと思い、
実際にプレイしてみると鬼のような難しさ(苦笑)
霊夢でストーリーモードがクリアできないのには愕然としました(^^;
まぁ、複雑化したデッキシステムに対応できてなかっただけなのですが(苦笑)
戦えば戦うほどデッキも充実していくので、プレイを重ねるごとに楽に。
上手いシステムだと思いました。
しかし相変わらずストーリーモードはシューティングゲームなのね(^^;

今のところ、霊夢・魔理沙の順でストーリーモードをクリア。
霊夢は博麗アミュレットを強化し、八方鬼縛陣を付けたら余裕に。
射命丸の竜巻と衣玖のレーザーは博麗アミュレットが防御されちゃうので、
この2人にはスペルカードとか使っちゃいましたが、他はアミュレットだけで十分。
魔理沙はレーザーが貫通するので、対スペルカードは楽だったのですが、
むしろ通常戦闘の方に苦戦。接近戦で戦うべきなんだろうか?
アーケードモードなら一発逆転のスペルカードが豊富なので勝てるのですが、
ストーリーモードはカードを浪費できないので、必然的に通常戦闘が苦戦するはめに。
ウィッチレイラインとナロースパークが早々に上がれば、か。
まぁ、でも魔理沙の場合はアーケードモードでドラゴンメテオとか、
ブレイジングスターや実りやすいマスタースパークで一発逆転の方が楽しい。

現在はアリスをプレイ中。正直芳しくないです。
アーケードモードをクリアできない。ちょっと癖があるのが何とも。
いつも接戦、僅差。故に負けることもあって、通してクリアならず…
基本攻撃は6射撃弱のホーミング攻撃なのは分かるのですが、
他の必殺技関係がどうにも使いづらい、というか威力が弱い。
必殺技では人形帰巣が威力・射程・使い勝手の良さで主力なのですが、
アーケードモードだとカードがいつやって来るか分からないので、
戦闘中盤まで出てこないとかいう時は悲劇としか言いようがない(涙)
それまでいかに攻撃を受けずにボチボチ削っていくかで勝敗が…
もう少し上手い攻撃方法ないかなぁと考え中。
トリッキーで接戦になるので、面白いのだけれども…クリアできないのは辛い(^^;


◆スポーツネタ 大相撲初場所は朝青龍が優勝
横綱としての品格だとか、殺すという脅迫書き込みをされる等お騒がせの朝青龍関ですが、
なんだかんだでいないと寂しいわけで、ヒール役って大事だなぁと思わされますね。
私個人としては朝青龍関は嫌いじゃないです。
ただ取り組み前半の勝負が決まった後の一発は気に入りませんが。
まぁ、それも不安の表れなのかなと思えば、でしょうか。

しかし千秋楽取り組みは白鳳が勝利し、優勝決定戦は朝青龍の勝利ってのは…
あまりに出来過ぎの結果でちょっと嫌でしたね。
どうせなら全勝優勝しちゃえばと思ってただけに。

それにしても相撲は外国人力士の活躍ばかりが目立っちゃってますよね。
まぁ、今の時代、ご飯がたくさん食べられるから相撲取りになれるよとか言っても、
それで相撲取りになろうという子どもがそういるとは思えませんしね…
野球なりサッカーなりに人材が行っちゃうのは当然といえば当然なのかもと。
一応、国技なのだから、教育としての相撲も考える必要があるかもと思ったり。
今の親はちょっとした怪我で騒ぐので、難しいかもしれませんが、
体でぶつかり合うということを教えた方がいいのではと思うこともあります。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズの補強
キャンプインまで1週間を切り、キャンプの1軍・2軍も発表と、
2009年のプロ野球がいよいよ始まるとなったわけなんですが…
…正直、大丈夫なんでしょうか、ライオンズは(^^;

珍しく主力の戦力流出はなかったとはいえ、
キニー投手とブラゼル選手に代わる外国人選手はワズディン投手のみ。
おいおい、左の大砲候補はどうしたんだよ、という感じです。
メジャーの契約遅れの影響もあるのでしょうが、
他球団は円高の影響もあって、比較的若い補強ポイントに合った選手が取れているのに、
ライオンズは使い古しの投手のみってのは… 大丈夫なのかと心配になります。
他球団はそれなりに補強しているわけで、
このままだと日本一から最下位転落という悪夢もありうるわけで、
もう少し危機意識を強く持って補強して欲しいっす。

左の日本人スラッガーを育てるにしても、
大島選手やルーキーの坂田選手は2軍スタートだし…
左のスラッガーは外国人に頼るしかないという状況なのが…不安っすよねぇ…

2009年01月23日

作業終了

昨年末から自作パソコンのデータを入れ替えたりと、色々としていましたが、
今日をもって、ようやく全ての作業が完了しました(^^;
正月明け以降は風邪をひいたりして、なかなか作業も進みませんでしたが、
無事に全ての作業が終了してホッとしている次第であります。

一応、前回日記を書いてから、追加して行った作業を書きますと、
外付けUSBのHDD(IDE)ケースを購入し、
ゲームデータを中心にデータの整理を行ってました。
買ったのはcoregaの『CG-U2HDC35V2』。
なかなかIDEのHDDに対応した希望通りのケースはなかったんですが、
アマゾンを見ていたらこれがあったので購入しました。
購入理由は、やっぱり「音」、です。
年末に購入したSATAのHDDケース『OWL-EDC35/EU』は、
冷却ファンが常に回っている以上、それなりに音は気になってしまうわけで…
まぁ、煩いというレベルではないのですが、それでも回っていると気になるレベル、
ファンレスのいいケースがないかなと調べた結果、選んだのがcoregaでした。

このケースは言うまでもなくファンレス、作りも良いため音はほとんどしません。
I・Oの外付けHDDと比べると、設置場所の関係もあって、やや駆動音はしますが、
それでもファンの回っているHDDケースと比べれば圧倒的な静かさです。
心配していた熱問題もなし。
使用を続けても、ちょっと温かくなってきたかな程度で、
熱暴走を心配する必要はない感じです。
唯一のネックなのはPC電源連動機能がないことでしょうか。
でも、まぁ、coregaの無線LANルータとUSB接続することで、
ネットワークHDD化できることを考えると、
電源連動機能は省かざるを得ないのかなと思ったり。
電源切るときはそれなりに勇気を要しますが、トラブルはこれまで一度もないので、
USB機器の取り外し手順にさえ気をつければ問題ないかと。
値段も手ごろですし、IDE対応の外付けケースを探している人にはオススメです。

そう考えると、結果的に『OWL-EDC35/EU』の買い物は失敗だったかもと…
カートリッジ交換が思った以上に大変だったんで、
それならLogitecの方が簡単・交換トレイ不要で良かったような。
Owltechの製品なら、同価格帯のガチャポンパッ!の液晶表示タイプが
サイレントモードでファンを止めることができるので、
そちらの方が良かったんじゃないかなぁと思ったり。
…まぁ、どちらも買ってないので、実際の交換作業の手間具合、ファン音の程度、
ファンを止めた際の放熱の程度等が分かりませんから、損か得かは判断できませんが、
他の選択肢もあったことを考えると、ちょっと失敗だったかなとも思ったりもします。
まぁ、上手いこと使い分けていきますか。
eSATA接続なので、大容量になるバックアップデータの保存用には最適ですからね。


とりあえず、作業を全て終えての感想は、「安定し、速くなったな」という感じです。
自作直後から潜在していた問題を一つ一つ解決していったのが良かったのでしょうか、
作業中も再起動癖は何度か問題になりましたが、発生頻度は多から極稀まで下がりました。
今後はWINDOWSアップデート時等に気をつければ何とかなるでしょう。
動作安定面で唯一問題として残ったのが、ファイル移動時のエラー問題。
ファイル・フォルダの移動をする際、ごく稀にファイルの移動が一向に行われないことがあります。
ものすご~く時間をかければ作業が進むようですが、そんなに待てないのでキャンセル、
しかしそのキャンセルもフリーズ状態、再起動かけても終わらないという醜態でリセットの悲劇…
まぁ、これは正直どうしようもないというのが結論。
これはVistaのUAC機能の問題と予想、
セキュリティ面から切るつもりはないので気長に付き合っていくしかないと断念している次第です。

高速化は10000rpmの内蔵HDDの導入と、システムの徹底したクリーン化の賜物。
パソコンは使えば使い続けるほどに不要なデータが蓄積し、
動作が不安定になっていくのは周知の事実。
不要なソフトウェアの残骸や汚れたレジストリはPCのスピードに影響を与えるので、
以前使っていた環境からソフトウェアの絞込みを厳密に行い、
加えて動作が少し不安定になるだけでも、すぐにデータを入れ替えるなど、
完成まで何度となくデータの入れ替え作業をしました。
その成果がシステムの高速化に繋がりましたね。

これらの作業の中で、一番役立ったのが「VistaPE」。
神様、仏様、VistaPE様ですよ。これのおかげで今回の作業が成功したのは間違いないです。
バックアップソフトウェアのAcronisTrueImageにおける、
システムドライブの復元作業をLinux上で行えない自分の宝の持ち腐れ環境を、
このVistaPEが解決してくれましたのは大きかったです。
CDから起動できるウィンドウズ、こりゃもう反則でしょう(^^;
市販PCのリカバリーディスク以上の便利さ、
使い方次第ではTrueImage以外にも色々なソフトウェアを組み込めますし、
これを完全に使いこなせたら凄いなと。まぁ、そこまでやる気力は残念ながらありませんが(^^;
これのおかげでデータ復元作業が30分程度で終わることになり、
頻繁な完全データ復旧に大きく役立ったのは言うまでもありません。
やはり動作安定のために役立つのは安定したときのバックアップです。

高速化では「AusLogics Disk Defrag」というフリーソフトが役立ちました。
デフラグを行うフリーソフトです。
ウインドウズVista標準のデフラグツールは、
他の作業を行っていても負担にならずに行えるメリットはあるものの、
作業時間が長く、進行度が全く分からないというデメリットがあり、
HDD容量が増えれば増えるほど、作業しづらくなっていきます。
その点、このソフトはXPの時のように進行度合いを表示してくれるだけでなく、
作業中でも比較的高速にデフラグ作業だけを行ってくれます。
XPのデフラグのようなファイルの圧縮作業はないですし、
デフラグ作業も本当の意味で徹底して行われるわけではありませんが、
ざっとHDDのデータを整理したい時には重宝します。
バックアップやゲーム・データを入れているようなHDDドライブの高速デフラグにピッタリ。
システムディスクなど、断片化を徹底的に防ぎたい場所でも、
このソフトでデフラグを行い、その後にVista標準のデフラグツールで仕上げを行えば、
比較的短時間でデフラグ作業を終えることができます。
OS標準以外のデフラグツールのほとんどは市販の有料ソフトウェア、
無料のデフラグソフトならこのソフトがオススメです。
日本語に対応しておらず、英語で作業するしかないというネックはありますが、
使用方法はソフトを起動して、デフラグするHDDを指定するだけですので、
英語の意味が分からなくとも普通に使えますので、問題はないかと。
OS標準のデフラグツールに不満な人は試してみてください。

大体、こんな所でしょうかね。
ひどく時間がかかったものの、PCの挙動が安定したのが何よりです。
いやー、長かった。本当に長かったなぁ…(しみじみ)


◆私信 湊さんへ
リンクの更新作業のついでに、一部リンクをちょこちょこっと変更しました。
メーカー系ではケロQを削って、Purpleソフトウェアを入れたり、
その他リンクでアスキーと音泉を勝手ながら追加させて頂きました。
他にリンクを追加しておきたいというものがあったら受け付けますので、
何かあったら連絡ヨロシクです。

2009年01月17日

回復

したと思ったら、Vistaの定期更新で再発しました<再起動病
もう一度、Avivoを入れ直してからは一応再発していません。
…むぅ、安寧の時は遠いのだろうか…

体調の方はようやく回復といったところ。
まだ運動できる程度には回復していませんが、週明けには大丈夫でしょう。
結局、回復まで1週間かかっちゃいましたか。
39度以上恒常的に熱が出たのははしかに続いて人生2度目。
病院には行かなかったので、インフルエンザだったのかは定かではありませんでしたが、
熱以外の症状は特になかったですし、悪質な風邪だったと自分の中で結論付けました。
連休じゃなかったら、挫けて病院に行ってたかも。
しかし連休しか風邪を引かないのは何でなんだろうか(苦笑)
なにはともあれ、今年の風邪はかなり手強いんで、死なない程度に頑張りましょう。
最後は開き直りです。俺は風邪じゃねーって(笑)

ニュースネタやゲーム関係は熱に魘されてたので、特になし。
寝ていた時には昔のことを思い出すことが多かったです。
嗚呼、これが走馬灯なのかと(←違う)。
そんなこんなで、苦しい中でも懐かしい気分に浸る一週間でした。


◆プロ野球ネタ 埼玉西武・三井投手に入札なしで残留へ
再度のポスティングの甲斐なく、入札なしで残留になった模様です。
…まぁ、正直言って、タイミングが悪すぎましたよね…
これが去年とかだったら、どこかしら入札してくれたでしょうが、
金融危機に晒された後のアメリカでは余計なお金を使いたくないというのが本音でしょう。
よほどの投手ならまだしも、メジャー当落線上ぐらいでは入札は厳しかったかと。
タイミングが悪かったということで、気持ちを入れ替えてプレーしてもらいたいです。

2009年01月12日

病んだ

間違いなく、俺の体が。
金曜日の夜に突如として悪寒が走り、翌朝までに39度まで熱が上昇。
薬の影響で38度前後まで下がるも、薬が切れる度に39度まで上昇。
今日になって、ようやく平熱まで下がったものの、
薬の効果が切れた夜には再び上昇、38度前後をさまよってます。
苦しみながらも、なんとか生きています(^^;
あー、万が一のことがあったら、湊さん、よろしく(爆)


そんな感じで、ここ2~3日はほぼ寝たきりの生活みたいになっているのですが、
そんな自分の友になっているのがMP3プレーヤー。
普通の人は携帯とかでネットとかに繋ぐのでしょうが、自分は持ってないんで。
MP3プレーヤーで音楽やネットラジオを聴きながら、日々を過ごしています。
一番の暇つぶしになるのはネットラジオですね。
ほめラジを主に聴いてます。
ゲスト週は1時間近くあるので、経過時間も計りやすく便利。
癒されるわけじゃありませんが、気が紛れます(^^;

音楽では東方関連とScarlettのBGMを聴いていたり。
東方シリーズは本当に凄いですよね。
ゲーム性・キャラクター・音楽・ストーリーとそれぞれ素晴らしいのは勿論ですが、
独特の世界観の良さが光りますよね。
改めてそれを感じます。
これだけ確固とした世界観を持ちつつも、未完成さを残している所が東方ワールドの凄さかと。
ねこねこソフトのScarlettは未だに自分の中での最高傑作。
結果的にあまり評価されなかったようですが…
(まぁ、これとナツメグで木緒なちさんの名前が広まったってのはありますが)
音楽を聴くだけでもまだ感動に浸れる素晴らしさがあったり。
プレイしてない人には是非プレイしてもらいたいです。

これでもう思い残すことは…
あるので、近いうちに完全復帰の予定~

2009年01月08日

直った

かも<再起動問題
まだテスト回数が少ないだけに、本当に直ったのか確信は持てませんが、
とりあえず勝手に再起動してしまうことはなくなりました。

対処法は単純で、AMDのサイトからAvivoPackage等を入れただけ。
今まではVirtualPCとの関係で情報を探していたんですが、
メディアプレイヤー・動画再生との関係で情報を探してみたところ、
Catalyst Control CenterとAvivoが食い違っていると、
再起動する場合があるという情報を発見、
そんなわけで、Avivo等の各種ドライバーを入れたら、
再起動病は直ったという次第であります。
分かってみると単純でしたね(苦笑)

これまでも、一応、AMDのサイトも見ていたんですが、
グラフィックカードのHISがCCCのドライバーしか出していなかったので、
下の方のAvivo等は特に入れる必要がないと思い込んでいました。
ちゃんとドライバー関連は入れないとダメということですな。
eSATAも同様のミスでしたし<(Raid必要なしで当初は入れてなかった)
…まぁ、ドライバーを入れて、更新して悪くなる場合もあるでしょうが、
いずれにせよ、ドライバー関連はしっかりと確認しておかないとダメですね。
単純だけれども、それdかえ陥りやすいミスかもしれません。
なにはともあれ、解決策が見つかったので、良かったです。
これでVirtualPCの結合中に祈りを捧げたり、
動画再生中にオーマイゴッドとならずに済みます(^^;

あと残る作業はデータ移動。
ゲームの再インストール作業が一番手間ですね。
とはいえ、自分は基本的に再インストールせずに手動で移動させちゃいますが。
レジストリを保存しておいて、後から追加してインストールフォルダの修正を行えば、
大抵のゲームは再インストールしなくて済みますから。
でも、ういんどみる等、レジストリ以外の部分でもチェックかけてるのがあるので、
そういうのは再インストールしなければならなかったりで手だったり…


◆プロ野球 新年からここまでの埼玉西武ライオンズの動き
元旦の報道で新ユニフォームが発表… とりあえず様子見。
正直言って、レオマークが消えるのは嫌です。
レオがいなくなったら、たぶんファンやめるでしょう。
ユニフォームからは消えちゃうようですが、マスコット等では存続らしいので、
その点は安心しているんですが… やっぱりレオマークは欲しい。
生まれてこの方、ずっとレオマークを見てきたわけですからね、
それだけイメージが定着しているわけで、それを捨てることはして欲しくないです。
堤色を一掃したいからといって、そういった大事なものまで捨て去るのは…
結局、それって西鉄を葬ってきたことと何ら変わりないんじゃないのと思ったり。
勿論、それぞれに事情があることは理解できるのですが、
ファンの立場からすると悲しいです。

三井投手はポスティング再申請だそうで。次こそは決まって欲しいです。
メジャーの一流選手の移籍先もぼちぼち決まり始めたとはいえ、
FAの高橋建投手やメジャーで活躍中の斉藤隆投手らの移籍先も決まってないことを考えると、
まだ時期的に難しいのではないかとも思えたり。
興味を持ってくれる球団が現れることを期待したいです。

そういえば、同じようにポスティング移籍していった森慎二投手が
BCリーグのコーチに就任したそうで。
いつのまに現役引退したんですか?
故障が結局癒えぬままだったということなんでしょうか。
メジャーの公式戦で投げるのを見たかったのですが…

補強の方では、新外国人投手で元巨人のワズディン投手が入団だとか。
名前しか覚えていない(苦笑) どんな投手でしたっけ?
正直どうなんだろうと思ったり。
年齢もかなりいっているようですし、昔に比べて極端に良くなったとは…
他にいなかったんですかねぇ。
他球団は円高の影響か、若くて伸びしろのある外国人選手を獲得しているのに。
成功例の少ない左投手も今年はよく補強できているわけですし、
ライオンズも左投手をもう1枚欲しいところなのですが… どうなんでしょうか。

ボカチカ選手とグラマン投手は1年契約で更新。
ボカチカ選手は出場機会を求めて日本にやってきたと聞いていたので、
契約更新を心配していましたが、条件面もそれほど変わらずの更新になったようで。
グラマン投手は年俸倍増とはいえ、活躍度を考えれば格安、
2億円以上の価値はありますからね。
できれば複数年の方が良かったんですが…
複数年といえば中日がベテラン勢に踏み込んだ複数年契約をして話題になりましたが、
今後はそういった契約方法も考えなければいけない時期に来ているのかもしれませんね。
リスクを覚悟で選手流出を阻止する工夫が必要とされる時代になっているようです。

2009年01月06日

ようやく

一段落したかなといった感じ。
一通りのバックアップは取れたので、アクシデントがあったとしても、
最初のOSインストールからやり直すということはなくなりました。
しかし当初1日で終わる予定が1週間近くもかかってしまうとは(苦笑)
まぁ、それなりに納得のいく成果を収められたので良しとしないとな。

最後に残った問題である再起動問題の解決法は未だに分かりません。
何回かVirtualPCのデータ結合を行いましたが、成功する時と失敗する時が。
これまでの経験則を踏まえて考えますと、以下のような場合に起こりやすいみたいです。
 その1:読み込みVirtualHDDが複数以上あり、かつ、
     どちらもデータ結合を要する場合
 その2:何らかの作業中に終了した場合、VPC内でネットワークエラー等が発生してる場合
 その3:データの結合量が膨大な場合(10G一度にとかやると落ちやすい)

多少面倒くさくはあるものの、片方のVirtualHDDを読み取り専用とし、
一定の作業をしたらデータ結合、といった感じでこまめにいかないとダメかも。
まぁ、そんな10Gを保存するVHDDってのも普通はないでしょうが。
データ作りの段階だからこそかも。でもあくまで傾向であって、例外の方が多いんだよなぁ。
結局、何が原因なんだろうか。VirtualPC自体の問題でもないし…

ちなみに1日に書いた問題点は以下のように対処しました。

その1:再起動問題
⇒解決したかは分からないものの、データを入れ直したら多少マシにはなったかも。

その2:Acronis True Image 10 Homeのシステムドライブ復元問題
⇒VistaPEを作成し、CDからOSを起動して、TrueImageで起動復元。

その3:マザーボード上のeSATAコネクタ問題
⇒GIGABAYTEのサポート掲載のRAIDドライバを導入すると使用可能に。

その4:ApViewerを起動可能にする
⇒Susieの透過プラグインをインストールしなければ問題なく起動できる。

その5:新HDDの導入
⇒特に問題なし。


今日はこのうち、内蔵HDDとeSATAの外付けHDDの話を中心にしていきます。


◆PCの話 『WD1500ADFD』『ガチャっとリッジ』
WesternDigitalのSATAの内蔵HDD『WD1500ADFD』を装着しました。
友人がSSDを導入するということで貰ったものなのですが、
容量が150Gと少なめではあるものの、回転数が10000rpmと高速。
実際に装着してみても、Vistaの起動画面における下の点線の動きが、
以前は数秒止まって「大丈夫かと?」と思うぐらいの速さだったものが、
これを導入してからは一瞬止まるかどうか分からないほどになりました。
それだけ起動時間が速くなったということ、まぁ、結論的には微妙に、ですがね。
データの読み書きも以前使っていたサムソンの642JJよりも明らかに速いですし、
交換して良かったなと思えますね。

ネックなのは起動時に少し音がすることでしょうか。
現在はHDDを2つ装着しているうちの奥の方にセットしたことで、
多少はマシになったかなという感じ。
これぐらいならば十分許容範囲です。


Owltechの外付けHDDケース『ガチャっとリッジ』は良くもなし悪くもなし。
不満点が全くないわけじゃないです。
まず第一に売りであるはずのカードリッジの取出しが容易ではないこと、
HDDが入っていると、取り出しスイッチを押しても簡単に開かない(苦笑)
多少強引に指で挟みこんで取り出さないと交換できません。
頻繁にHDDを交換しようと考えている人は止めた方がいいかも。
一週間に一度の交換なら許容範囲内、一日一回で限度、それ以上は死ぬレベル。

第二にファンが付いている以上、それなりに音がするということでしょうか。
自分の持っているのと比較すると、BUFFALO未満、I・O以上でしょうか。
3.5インチである以上、ある程度のファン音は仕方ないと割り切るしか。
でも音楽をかけていれば気にならないぐらいなので大丈夫かも。

良い点はeSATA接続なので比較的速いこと、
とはいえ、実際はHDDの読み書きの速度の影響の方が大きい印象、
USB2.0でも読み書きが速ければ速いし、eSATAでも遅けりゃ性能は十分発揮されず。
USB1.1と2.0の差のようなことはないです。
速くしたけりゃSSDにしろということでしょうね(^^;
USB3.0とか言う前にSSDにしないと意味ないっすね。

あとは比較的作りがいいこと、でしょうか。
作りの甘い外付けケースも多いだけに、
しっかりとしていて、比較的静音性がいいケースはそれだけで価値があります。
起動した瞬間、「使えそうだな」と思えるだけでも大きいですから(^^;
SATA2の環境を整えていればホットプラグでいつでも取り外し可能、
やや作動しているかどうかが分かりにくいところはありますが、
データを参照したりと動かしているわけではない限り、いつ電源切っても大丈夫そう。
電源を切る怖さがないのはありがたいことです。


今日はこんなところ~
基礎はできたので、早くデータの移行をせねば…

2009年01月03日

二難去って

また一難、といった感じです…(昨日に引き続き)
RAWとなっていた外付けのUSBHDDですが、
認識可能だったデルPCの方に接続し、
クイックフォーマットではなく、通常のフォーマットをしたところ、
認識できなかった自作PCの方でも無事読み書きできるようになりました。
原因はよくわかりませんが、HDDに不良セクタがあったと思っておくことにします(^^;
問題がある場合は、クイックフォーマットではなく、
通常フォーマットを、一つ賢くなった気分です(苦笑)

次に画像閲覧ソフトApViewerが起動できなかった理由は、
Susieプラグインのうち、Nscripter透過プラグインだったと判明。
おそらく透過処理の部分がApViewerで引っかかるのでしょう。
透過プラグインを使わないようにインストールしたところ、
無事にApViewerが起動できました。
他にも画像閲覧・整理ソフトは探したんですが、
連番変更機能を持った軽いソフトというのはなかなかないんですよね。
名前の変更は別にソフトがなくてもOSでできるものの、2桁までしか設定できず、
3桁以上になると順番に狂いが生じかねないのでなかなか使えず。
他にも連番変更の機能を持った画像整理ソフトはありましたが、
動作の重さがネックで使うことができませんでした。
これで画像整理も楽になるっす。
今まではいちいちVirtualPCを起動していましたからね、これには助かり。

と、ここまではいい調子だったものの、
最後の最後でVirtualPCの保存問題が再浮上…
VirtualPC終了時やデータ結合中、
それ以外でもwmv形式の動画閲覧中等に本体PCが再起動する現象に見舞われました。
今のところは頻度はそう高くないのですが…
これを避けるために一から作業をしていただけに、
この問題がクリアできていなかったのは非常に悔しい…
何とかならないもんかなぁ…
んー、やはりオンボードグラフィックを備えているマザーボードと、
グラフィックカードのドライバの相性が悪いんだろうか。
そうなると、どうにもならないよなぁ… 悩ましい。


ちなみにVistaPEによるTrueImageのデータ復元。
その後、別のバックアップを作成し復元したところ、
スタートアップのエラーは発生しませんでした。
それでもエラー報告の画面(セーフモード等の選択画面)が出ることはありますが、
手間を考えればこれぐらいならば許容範囲。
ただそのエラー報告の画面(セーフモード等の選択画面)が日本語ではなく、
英語で表示されるようになったのは何でだろうかと。
VistaPEが英語標準で作られているから、その影響ということなんでしょうか。
まぁ、でも英語になるのはその画面ぐらいだし、大きな問題ではないのが救いです。


◆箱根駅伝 復路
東洋大学と早稲田大学のデッドヒートは、
各ランナーが抑え気味に入って後半勝負に出た東洋大学が優位にレースを進め、
見事、東洋大学が初優勝を飾りました。

昨日の時点では早稲田大学の方が有利かなと思っていたんですが、
どうも早稲田大のランナーは焦りというか、逸った気持ちがあったような感じでしたね。
序盤に飛ばして、終盤に失速するケースが多かった感じ。
そこがレースの難しさなんでしょうね。東洋大学の作戦勝ちでしょうか。

これで東洋大学の天下はしばらく続きそうですね。
箱根を走ったメンバーのうち、6人が1・2年生。
山登りで区間新を出した柏原選手という強力な存在がいますし、
来年以降の東洋大学にも大注目です。
山のスペシャリストがいるチームは強いですからね。
他の学校も山のスペシャリストを発掘し育てられるか、
来年以降の注目要素のように思います。

優勝争い以上に大接戦となったシード権争いは、
日体大・大東文化大・中央学院大・山梨学院大・日本大学・明治大、
関東学連選抜・中央大学が獲得。
山梨学院大以下は11位以下に落ちる可能性もあっただけに、
各校ともよく頑張りましたよね。
意外だったのは駒澤大学が予想以上に伸びず、
最後までシード権争いに絡めなかったことでしょう。
一体今年はどうしたんでしょうか。
終盤3区で巻き返したものの、それ以外はサッパリ、惨敗でしたね…
優勝候補の一角とまで言われたチームがシード落ちとは…
年々、箱根のレースは過酷になってきていますね。

ちょっと残念に思ったのはレース自体ではなく、中継でしょうかね。
8区の城西大学の選手に何があったのか、棄権した後しか映らなかっただけに、
優勝争い・シード権争い以外のチームに対するマークが疎かだったんじゃないかと。
チーム数が多いだけにマークし切れなかった事情はあるんだろうと思いますが、
それでも箱根のドラマの一つを見逃すことになったのは残念です。
あと解説の瀬古氏が母校の早稲田を贔屓しすぎていたような(^^;
多少早稲田寄りになるのは仕方ないんでしょうが、
結果的に今日の復路は解説が裏目に出ることが多く、
ちょっとなぁと思うことが多かったです。
早稲田大は優秀な一年生が入ったようなので、
来年以降も優勝争いに加わってくるでしょうが、その時はきちんとした解説をお願いしたいっす(^^;

一難去って

また一難、といった感じです…
VistaPEが無事に完成し、TrueImageも使えるようになったのですが、
今度はUSB外付けHDDの一つが上手く認識されないという問題が発生しました。
なんだか読み込みに時間がかかっているのか、クイックフォーマットが激遅。
しかもフォーマット失敗でNTFSではなく、RAWとなって使えなくなる始末…
もう一方のデルPCに繋げた場合はわりと普通なのだけれども…
認識の問題なのか、HDDの寿命なのか、判断に迷うところです。
まぁ、元々中古で買った奴だし、外付けケースもあまり良いものではないだけに、
それだけ痛んでいる可能性が大、警戒しておく必要はあるかも。
んー、この調子だともう一つHDDが必要になっちゃうのかなぁ…


◆PCの話 VistaPE
昨日も書いたように、Acronis True Image 10 HomeがLinux上で上手く起動できないため、
VistaPEなるものを作成しました。
http://kiki.suppa.jp/vistape/trueimage.htm
http://www.nori12.com/vistaPE.html
作成方法は上記2サイトを見ながら行いました。
基本は下のサイトので作り、上のを参考にしながら作業をしました。

昨日何度も失敗した理由は酷く簡単で、
「管理者として実行」をしていなかったため、
WindowsAIK内のVistaファイルが転送されていなかったためでした。
そんなわけで、Win Builderを管理者として実行して、細かいエラーを無視したら、
無事にISOイメージを作成することができました。

CDに焼いて実際に起動してみたところ、
やや起動までに時間がかかったものの(とりわけUSBドライバー読み込みで)、
Acronis True Imageが使用可能になり、見えなかったSATAのHDDも全て見え、
実際の復元作業もWINDOWS上で行っているのと同等の速さ、
非常に軽快に動いております。
しかし卑怯くさいほど便利なツールですな、コレ…

問題として残ったのは、ドライブレターがクリアされてしまう点。
最初、SATAの認識順が後のHDDにOSをインストールしていたため、
CドライブのデータをDドライブに復元するという変な状況に。
まともな順番になるよう再び構成し直し、この問題はクリアしました。

もう一つの問題は未解決で、VistaPEの復元を行った後、
普通に起動すると、どうしても一度起動失敗になってしまう点です。
どうやらVistaのスタートアップオプションに問題があるらしく、
Windows Boot Manager等のファイルを入れ直せと指示が出ちゃいます。
Vistaのディスクを挿入し、修復を行うと無事にデータは回復。
特に問題は発生していないので、そのまま使っていますが…
エラーがでないTrue Image入りのVistaPEは作れないんでしょうかね。
まぁ、現時点ではこれでいいかなと。
自分の環境でもCドライブの復元が可能になったわけですし。
VistaPEのおかげで一つ問題が解決しました。


◆箱根駅伝・往路◆
そんなこんなで、じっくり見る時間はなかったものの、
作業中の合間合間にテレビやラジオ等で恒例の箱根駅伝をチェックしていました。
今年は見所が分かりやすい展開で、ニュース用にまとめる人も楽だったことでしょう^-^;
接戦あり、大逆転ありで、面白い往路だったように思います。

1区・4区は早稲田大の1年生ランナーが区間賞を取るなど大活躍、
3区で期待通りの走りを見せたエース竹澤選手とともに、
優勝候補の一角である早稲田大の強さを見せてくれましたよね。
惜しくも往路は2位でしたが、優勝争いの中心にくるのは間違いありません。

2区は山梨学院大のモグス選手が自身の記録を塗り替える区間新、もはや圧倒的。
5区で失速したため、思ったよりも順位を伸ばせませんでしたが、
往路を大いに盛り上げてくれました。

そして何といっても往路優勝を飾った東洋大の1年生・柏原選手。
オーバーペース気味に入り、表情も明らかに苦しそうなのが出るのにも関わらず、
スピード自体は最後まで落ちることなく、
山の神と言われた今井選手の記録を大きく塗り替える区間新記録をマーク、
チームもトップに引き上げ、東洋大初の往路優勝の立役者となりました。
神を超えたら何になるんでしょうかね(^^;
明日のスポーツ紙、来年の箱根での形容詞が楽しみです(^^;
前評判が高かったので注目してみていましたが…まさかここまでとは、驚きでしたね。
箱根に新しいスターが誕生した瞬間でした。

ここまでは程度の差こそあれ、ある程度は予想の範囲内だったものの、
唯一予想外だったのが王者・駒沢大の大ブレーキ。
優勝候補の一角が往路15位とは…逆の意味でびっくりさせられました。
主力を残しているとはいえ、こうなるとシード権争いをせざるを得ないでしょうね。
まさかの結果に驚かされています。

まぁ、でもそうやって優勝候補といえども、一度誤算があると、
どうなるか分からないのが近年の箱根駅伝、
それだけ常連校以外の学校、シード外の学校が力を付けてきているということでしょう。
明治大学のように今まではあまり名前を見なかった大学も上位に食い込んできています。
逆に、駒沢大の15位を始め、18位の順天堂大、19位の亜細亜大、21位の東海大など、
近年優勝したチームや優勝争いをしてきたチームが、
1~2年経っただけでシードも危うしという状況になってしまうなど、
各校の力が拮抗してきたなという感じを強く受けさせられます。
優勝争いは勿論ですが、意地がぶつかり合うシード権争いにも大注目ですね。

2009年01月01日

よいお年を&あけおめ

大晦日・元日とほぼパソコンの前にかじりつきだっただけに、
年が変わったことに全く実感湧きませんでした。
データの入れ替え作業をしようなんて思わなきゃ良かった(苦笑)
というか、そこまで徹底的にやらずに、程ほどにしときゃ良かった(爆)

そんなこんなで、データ入れ替え中の新PCの方は死亡状態で年越し…
元日になって、ようやく落ち着き始めた次第であります。
そんなわけで、昨日言えなかった分だけ「よいお年を」、
今朝に言いそびれた分だけ「あけましておめでとうございます」と、
コメントを銘打っておくことにします(^^;

まぁ、しかし… 一年の計は元旦にありとか言いますが…
今年は昨年の残業処理に追われる年になりそうですなぁ…
実際、現在の予定ではそうなりそうな感じではあるのですが。
昨年果たせなかったことを残さず蹴散らしたいと思います。
それが新年の抱負ですかね。まずはPCからか…(苦笑)


◆自作PCのデータ入れ替え作業
実はまだ終わってません。一応、ネットに繋げましたみたいな段階でしかないです。
まだ問題が全て片付いたとは言い難いだけに、
再び一からやり直しになるという悪夢は十分考えられるわけで…
まだまだ予断を許さない段階っす。

一応、データ入れ替えに際し、解消しておこうと思った問題は以下の5つ。
その1:VirtualPCのデータ結合中やwmv再生中等に突発的にエラー・再起動する現象の修正
その2:AcronisTrueImage10Homeにおいて、システムのCドライブのデータ復元、
    =再起動後のLinux上の復元が行われないことの修正
その3:外付けSATA・HDDをeSATAで接続する場合、マザーボード上のeSATAが使用できないことの修正
その4:画像整理ソフトApViewerを使用可能にすること
その5:新HDDの導入

その5は一番簡単なので特に問題はありませんでした。
その3は色々と試した結果、マザーボード(GA-MA78GM-S2H)のRaid修正パッチを導入すると、
無事に起動するようになりました。
その1とその4はまだ完全に問題が解消されたわけではないものの、
その1はグラフィックカード等のATI Catalystと動画Codec、HDDの不良セクタ等が
原因だろうと思われるので、おそらく何とかなりそう。
何回かテストした段階ではエラーが出ていません。
その4はSusieプラグインの読み込みエラーであるのは間違いなし。
ただどのプラグインかが分からないので、Susieを全て諦めない限り、
まだ問題の解消には時間がかかりそう。

で、一番問題なのがその2、TrueImageはどうにもなりません。
Dドライブの復元等のWindows上で動作するものは全く問題ないのですが、
システムデータのあるCドライブを復元しようとする際の
再起動後のLinuxでの作業が全くできない状態にあります。
普通にやると「Usb HC TakeOver failed」等の文字が出てきて不可。
マザーボード上のUsb機器をBIOSでオフにすると、TrueImageは起動するものの、
HDDが見つからず、全く作業にならず。
さらにAHCIモードからNativeIDEモードに切り替えると、
SATAポート4のみのHDDが認識されるものの、復元は激遅。
Vistaの初期データ復元に5時間以上はかかると思われ、断念。途中でやめてOS死亡。
再インストール後、セーフ版にした場合は普通にデータ復元ができそうだったものの、
USBマウスが効かないのは当たり前として、
PS2マウスまでもが一定時間後にフリーズしてしまい、
例えデータの復元作業が完了しても終了できない罠。キーボードも同じ現象。
結果、リセットしたらOS死亡。
そんなことの繰り返しでした(涙)

色々と検索した結果、BartPE(VistaPE)を作れば対処できるそうなんですが、
全く知識のないまま作ってみたら見事にエラーで起動せず。
ちょこちょこ調べながら、作っていこうかと思ってます…

で、まぁ、そんな感じでOSを何度も再インストールしていたら、
再起動後の最終処理の部分で突然ブルーバック、
Vistaがインストールできなくなるケースに何度も遭遇しました。
色々と試した結果、USB機器を接続しているとエラーが発生する模様で、
(おそらくはハブレーザーマウス)
USB機器を全てはずしたら無事に再インストールできました。
…まぁ、それに気づくのに3回以上は再インストールしていたわけですから、
いかに効率の悪い作業だったかは察していただければ…(苦笑)

昨年の6月に自作した時は、わりと簡単に組みあがっていただけに、
あまり苦労せずにここまで来ただけに、
今回の苦労は自作の難しさを感じさせられました。
まぁ、実際は初自作時に見過ごしていた問題を今まとめて解消しているわけなんですがね。
ただそういった苦労がある一方で、それをクリアするのは喜びにもなるわけですが、
そうは言っても、やっぱりあっさり組みあがってほしいよね(苦笑)
そんなこんなで悪戦苦闘の年末・正月は続きそうです。とほほ…

2008年12月27日

なんだか

えらく日記を書いていなかった罠。
何度か下書きは書いたのだけれど、残りは明日にしようとか言ってたら、
既に古い内容になっている気がして書かなかったり…
明日じゃなくて今日やれって感じですね(苦笑)

そんなわけで、WBC代表候補とか、三井投手のポスティング等の話題はスルーで。


◆PCの話
もはや年末恒例ともなっているパソコンのハードディスク整理をしてみたり。
今回考えているのは、OSの完全な入れ直し。
殊更調子が悪いというわけではないのですが、
RadeonHD4670を導入して以降、
VirtualPCのディスク結合を始め、
wmv・aviといったメディアプレイヤーでの動画再生中、
しまいにはVista標準のグラフィックローダー終了時にまで、
プツンと強制終了してしまう始末(頻度はそれぞれ違う)。
明らかにグラフィックカード導入による問題なのですが、
設定との問題もあるかもしれないので、もう一度最初からやり直してみようかと。

そのついでにHDDの構成も少々弄る予定。
現在は640G×2で構成していましたが、
友人に貰った150GのHDをOS起動用に組み込むこととし、
一方の640GのSATAはeSATAで繋げてみようと考えてます。
そんなわけで、Owltechの外付けHDDケース『ガチャっとリッジ』を購入。
カードリッジ式に交換できるタイプのHDDケースです。
…とはいえ、現状で余るSATAのHDは1つだけなので、
カードリッジの意味はすぐには持たないんですけどね…
まぁ、いずれ増設した時にということで。
1000円ぐらいしか違わないなら、予備カードリッジ付きのを買っちゃうじゃん?

でも当初はPATAのHDDケースを買うことを考えてました。
以前、MARSHALLのツインコンバイン式のを買ったのですが、
コンセント差込口が固いマルチタップを使っていたら、
コンセントが抜けず、差込の一方だけがタップに残ってしまう悲劇…
元々作りが粗く、爆音で使い勝手が悪かったこともあり、
修理に出さずにそのまま墓場へ…
そんなこともあって、どちらかといえばPATAのHDの方が余り気味。
だけどこのご時勢、ほとんどがSATAの外付けケース。
両対応のものもあるんですが… 音がどうなのか少々気になったり。
将来性もないだけに、PATA対応では選び切れず、SATAの方にした次第です。
ただ安くてそれなりの静音性を誇るものがあれば、そっちの方が欲しいかも。

一応、PATAの外付けのHDDとしてIOのとBuffaloのがあるのですが…
どちらも微妙に容量不足。
Buffaloのケースは音が多少煩いものの、容易に解体可能。
IOのケースは音が比較的に静かなものの、無事な解体は不可能っぽい。
IOのケースに比較的容量のあるPATAのHDDを入れられれば問題解決なのだけれど…
そこがネックになってるんですよね。
やっぱりPATAの外付けHDDケースも買わないとダメかなぁ。
…とか色々と考え中だったりします。


なにはともあれ、今はHDの整理。
移すにしろ何にしろ、移動するデータは少ない方がいいですからね。
年内に終わるといいんですが… 非常に不安(爆)

2008年12月09日

雇用不安

最近のニュースといえば、「内定取り消し」「派遣切り」「リストラ」と暗い話ばかり。
結局、発足以来、有効な景気対策を打てないでいる麻生内閣の支持率も急落、
国民も政治家も安穏として歳を越せない状況になってきました。
…辛いっすねぇ。もうその一言しかないですわ。

「内定取り消し」と「派遣切り」では2つのケースがあって、
1つが合法な場合、企業が倒産または会社更生法適用になったなどの状況が一変した場合、
派遣契約が満了して更新をしない場合があり、
もう一つが違法な場合、内定取り消しを解雇の一環として使った場合、
派遣契約を一方的に中途解約した場合の2つがあると思われます。
前者はどうしようもないですが、後者はなんとかしませんと。
報道されている通り、「内定取り消し=解雇」ではないと考えている企業の方が稀でしょうから、
分かっててやっているケースがほとんどなのでしょう。
一定の歯止めをかけることが必要でしょうね。
政府が手を子まねているなら… 裁判しかないんでしょうかね、辛い…

一方で企業の方もリストラを進めざるを得ないというのも理解できる所。
企業そのものの体力が失われてしまってからでは手の打ちようがありませんからね。
リストラ策は理解できるのですが… 納得はできませんよね、辛い。
正直言って、リストラをしても一時凌ぎにしかならないと思われます。
その間にアメリカの景気が回復すればいいんですが、時間がかかるでしょう。
リストラをした結果、国内消費がガタ落ち、輸出は回復せずに企業は持ちこたえられずに倒産、
今のままでは遅かれ早かれ、こういった流れになってしまうんじゃないかと。
輸出による回復に頼れない以上、国内消費を復活させる以外に景気回復策はないように思います。

それじゃどうすればいいかと考えると… うーんとなってしまうのが辛い所。
リストラを我慢してくれと言えば、企業は立ち行かなくなる。
それなら銀行がもっと活発に融資をするようにすればとなるのですが…
対策を打ってもアメリカの金融危機による損失補填に回っちゃいそうですよね…
まぁ、でも一か八かでもいいから、積極的に融資をするしかないと思うんですがね。
サブプライムローンよりは安心じゃないのかと素人的には思ったり。

景気対策から雇用対策に話を戻すと、
派遣社員が切られている一方、その分だけ正社員の仕事が増大しているケースも。
切られる派遣社員も地獄、負担が増す正社員も地獄というのが今の状況かと。
(自動車関連産業をはじめ、工場自体がストップするケースもありますが)
結局は正社員と派遣社員の雇用格差に起因しているような気がします。
正社員の負担を減らし、その分を派遣社員から正社員へ、
ワークシェアをしていかないと問題解決に繋がらないような気がします。
政府の取る対策としては、もうとにかく有休を完全に使わせてしまう、と。
病気療養休暇を別途設け、有休は前年度末に次年度有休使用日を申請・調整の上、
あらかじめ設定し、有休を取ることを前提とした職場作りをさせると。
働き方そのものを変えていかないといかんともしがたいように思います。
…って、ずっと言われ続けているのにやらない。つーか、やれないのが悲しい所。

どうなるんでしょうね、日本の経済は…


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズの来季首脳陣が決定
大久保コーチの騒動を受けて、なかなか決まらなかった来季首脳陣がようやく発表されました。

渦中の大久保打撃コーチは更迭となり、プロ野球側の編成担当に。
1軍打撃コーチ補佐だった熊沢とおる氏は2軍打撃コーチに。
空いた1軍打撃コーチには2軍打撃コーチだった森博之コーチが就任し、
1軍打撃コーチ補佐として千春夫が(←黒田哲史氏)が新らしく就任。
退団した黒江ヘッドの代わりとして、チーフコーチとして大石友好氏が就任。
あとコンディショニングコーチが新設されたぐらいで、他は今年とほぼ同じとなりました。

大久保コーチの処遇は思っていた以上に厳しかったかなと。
2軍打撃コーチ降格かなと思っていましたから。
そのまま退団とするにしては事実関係が明らかになっていないという微妙な情勢でしたからね。
世論を受けた結果、やや厳しめに処分したということでしょう。
再来年の復帰は事実関係がはっきりしてからでいいかと。報道されているような既定路線ではダメ。

それ以上に気になるのは、熊沢とおる氏の2軍打撃コーチ就任です。
これで今季の1軍打撃コーチが2人ともいなくなってしまいました。
せっかく手ごたえのある打線を作ったのに、そのコーチが2人ともいなくなってしまうのは…
大久保コーチが無理なら、熊沢コーチは残すべきだったと思います。
森打撃コーチに対する不安はないので、大きな変化はないでしょうが、
もしもの時があった場合に、今季の良い状態を知るコーチがいないのは不安要素です。
あと… 1軍打撃コーチ補佐に黒田氏の就任ってのはネタですか?(爆)
熊沢コーチは現役時代サッパリでも、松井稼頭央選手の個人コーチという実績がありましたが、
黒田氏はコーチ経験もなし、現役時代も守備の人という印象でしかなく、打撃はサッパリ。
正直、打撃コーチで大丈夫なのかと思ったり… 指導者としての適正があると思いたい…不安だ…

兼任コーチは断ったらしいけれども、こうなったら江藤選手に期待しますか(苦笑)


◆プロ野球 埼玉西武・三井投手がポスティング移籍を申請
よりによって、今年申請せんでも…
FAの川上・上原・高橋建投手らでさえ、どうなるか分からないのに。
メジャーに挑戦したい気持ちは尊重しますが、入札球団があるとは思えません。
それこそ1円とかで入札されそうだ(爆)
メジャー球団も余計なお金を使いたくないでしょうし、
ポスティング移籍はよほどの選手でないと難しいかと。
自由契約にしてもらっての方が移籍しやすいと思いますが…
最悪の場合はそうするのか、それとも残留するのか。
どちらにせよ、メジャー契約は難しそうに思えるけどなぁ… 心配です。
止めはしないけれども、考え直した方がいいんじゃないか、というのが正直な感想っす。


◆プロ野球 埼玉西武の契約更改
ここまでの感想は、「日本シリーズの評価がやたら高いな」という感じ。
日本シリーズ大活躍の平尾選手にはドーン、出番のあった星野投手もまあまあ増。
逆にシーズンそれなりに投げたけれども、
日本シリーズでは出番の少なかった大沼投手や小野寺投手は微増止まり。
日本シリーズで目立てなかった栗山選手も倍増はならなかったようです。
クライマックスシリーズ・日本シリーズで活躍した選手は期待していいよという評価、
逆にそんなに活躍できなかった選手は例年並み(Aクラス以上)に毛が生えた程度の評価。
優勝チームの評価としては微妙に辛めのような気もしますが、
今までがおかしかっただけで、今の経済状況を選手も考えてみろやと思わなくもなし。

結論的にはシーズン頑張った選手もそれなりに評価してあげて欲しいという感じでしょうか。
+500万円ぐらいは付けてもいいような気がしないでもなし。
評価が低すぎるといった印象はここまでではないです。

2008年11月28日

目付きの悪いヒロイン萌え

ゲームキャラはお目目の大きいパッチリ目のキャラが多いですが、
基本的には大きい目よりも猫目・キツネ目気味な方が好きだったりします。
そんなわけで、目付きの悪いヒロイン萌え。
例えば、的良みらんのマンガ『おまもりひまり』の神宮寺くえすや、
しゃんぐりらのゲーム『暁の護衛』の麗華や、
あっぷりけのゲーム『コンチェルトノート』の莉都とか。
いずれも通常時は大きめに描かれてますが、邪悪目な方が好きだったり。
Mじゃないですよ? たぶん(爆)


◆ゲームの話 『コンチェルトノート』
そんなわけで、あっぷりけのゲーム『コンチェルトノート』の話です。
原画はねこねこソフトの120円の夏・冬等でお馴染みのオダワラハコネ氏、
メインヒロインの莉都の目付きの悪さ、声がかわしまりのさんだったのが主なプレイ理由。
他にも声優陣は、夏野こおりさん、みるさん、風音さん、榊原ゆいさん等々、
定評のある方々ばかりなので、そういった面で外しがないのは確か。
この中で注目なのは榊原ゆいさん。
榊原ゆいさんというと、『はぴねす』の春姫みたいな正統派ヒロイン声ばかりでしたが、
今回はわりと男前ボイス、地声に近い低いトーンの声で演じています。
ゲームはプレイしていませんが、ニトロプラスの『スマガ』もそんな声でしたし、
今までよりも演技の幅が広がってきているのが印象的です。

で、ゲームの感想なんですが、「面白くないけれど面白い」これに尽きます(爆)
シナリオ単体の出来はちょっと評価に困る所。悪くはないけれども、特段に良いわけでもない。
そういう意味では「面白くない」とも評価できるのですが、
フローチャートシステムが非常に良く、このおかげで常に先へ先へという気持ちでプレイできました。
シナリオ自体は大して面白くないのだけれども、
フローチャートがあるから、先の展開・別の展開が気になる、だからドンドン進める、
そういった形でプレーしていきましたね。
フローチャートシステムは、シナリオの各分岐が最初からある程度表示されている形になってます。
ただ1回プレイするだけでは、出てこない分岐もあり、
プレイ状況によってシナリオが色々と分岐していくわけです。
図を見ていると、どこで分岐しそうなのかも分かり、色々と見当を付けやすいのがメリット、
そこまで歩んできた道のりも一目瞭然なので、達成感を得られるというのも長所でしょう。
このフローチャートのおかげで、常に先へ先へという気持ちでプレーできたように思います。
ですから個々のシナリオ自体は大して面白くなかったけれども、
プレイしているときは非常に面白かった、そういった評価ですね。

で、シナリオの出来が良くないかというと、決してそういうわけではないです。
自分は、和奏・白雪・星華・小夜璃・莉都の順でクリアして行ったのですが、
この順番がシナリオの出来を現しているように思います。
おそらく、初回プレイは和奏か白雪しかプレイできないので、
製作側もそういった意図で作ったのだろうと思います。

和奏シナリオは一番酷い、余韻もへったくれもない。あっさり終わっちゃうのが何とも…
もはやソフトボールやってる記憶しかないです(苦笑) これは少し寂しかった…
白雪・星華シナリオはまあまあ。
全体的な流れは良かったんですが、謎が謎のままに終わったのが残念です。
やや消化不良な感があったのは確かです。それもわりと重要めな謎だったのが響きましたね。
小夜璃シナリオは良かったと思います。
想定内の流れでしたが、莉都を含めた3人の気持ちが交錯する様を、
きちんと描いていたのが高評価、他のシナリオでは分からない莉都の気持ちが分かるのが○。
最後のシーンがあるのも他3シナリオとの大きな違い、良い流れだったと思います。

で、本筋なのが目付きの悪いメインヒロイン・莉都シナリオ。
こちらは正直面食らいましたね。
他4シナリオが普通の萌えゲー的展開だったわけですが…
終盤の真相シナリオの怒涛な展開には正直参りました。
まぁ、中盤にも死にそうな目にあったりするので、そこも他のシナリオとの大きな違いなのですが。
浮かれた萌えゲー雰囲気から、急にシリアスになっていく展開は効きましたね。
だからといって、中身があったかというと、非常に困るところではあるのですが、
タマが良い味を出しており、最後のシーンでは涙線が緩みましたので、
上手く感動的に仕上げたなという感じがしています。
莉都シナリオは、間違いなくとは言わないものの、面白い内容だったと思います。

シナリオの評価としては、オーガストの『FortuneArterial』に近い形、
最後までプレイしてみないと分かりませんよ、という感じでしょうかね。
ただFortune~は序盤で雰囲気を一度暗くしてから明るくしているのに対し、
コンチェルトノートはわりとテーマ自体は重たいものの、全体的にお気楽発進しておいて、
最後にシリアスにズドーンと落とす感じなので、やや面食らう所はあるかも。
シリアスな展開があるという予備知識を入れておけば、楽しめると思います。
知らなかったなら、南無…となるかもしんない(^^;

あとはメインヒロインの莉都が頭良すぎるため、説明部分が長く、理屈っぽく、
また、地の文を含めて全体的に文章が長いので、理解しづらい面はあるかと。
全て終えてみると、かなり理解しやすくなりますが、
途中の段階ではあまり深く考えずにプレイする方が楽かもしれません。
考え出すと、結構難しい。莉都シナリオが終わらないと、全く分かりませんからね。
そういったモヤモヤ感を抱えながらも、ヒロインとらぶらぶするので、
その点もネックと言えばネックかもしれません。
他シナリオは普通の萌えゲーで伏線張りと割り切ってプレイするのが利巧かも。
そういう意味では相互に関連する全く別のゲームを2本プレーしたようなものです。
『片恋いの月』もそんな作りでしたし、こういう作りが流行ってるんですかね?
萌えとエロを求めるユーザーと、シナリオ重視ユーザーとの両立の悩みを感じるっすね。

最後に『片恋いの月えくすとら』のようなファンディスク希望~
判然としなかった他シナリオの解説付きアフターや、
サブヒロインとのらぶらぶ展開が見てみたいです。
特に莉都シナリオをプレイした人なら、ある人を抱き締めたくなる衝動に駆られたはず、
そこを補うようなファンディスクが出てくれたらなぁと思っちゃいます。


◆ゲームの話の続き 『コンチェルトノート』ややネタバレ気味、見るな危険

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2008年11月22日

MVPという賞

一応、色々なところを見て、他の人の反応を見てはいるんですが…
本音を隠しているのかどうか分かりませんが、
岩隈投手のMVPに違和感を持っている人はむしろ少数なようですね…
なんかそれもまた悔しいなぁと。
自分は思わず日本プロ野球機構に認定基準創設の要望メールを出したぐらいなのに(苦笑)
一日経っても納得できずにいます。
タイトル総ナメなら渋々納得もしますが、奪三振取ってないのに、と思ってしまう自分がいます。
木田氏も野茂氏は新人で総ナメだったただけに…
広く例外を認めたなと思わざるを得ず、MVPって何なんだろうか思ってしまいます。

自分がこれだけMVPにこだわるのは相応の理由があります。
私は過去の記録とかをよく見たりするのですが、
自分の記憶にない年のプロ野球を知ろうとする時、
最も身近な情報は「優勝チーム」「個人タイトル受賞者」であると思っています。
勿論、詳しく調べて行けば、規定打席到達者等も分かりますが、
一番簡単に、一目瞭然に分かるのは、この2つでしょう。
その中でも、個人タイトル受賞者におけるMVPと新人王は少し特別です。
首位打者なり最多勝なりはその数字しか残りません。.332や21勝等々。
当たり前ですが、首位打者のみ獲得の選手のホームラン数はタイトルとして残りません。
けれど、MVPや新人王の場合、名前だけの場合もありますが、
往々にしてその選手の記録(主に3冠と呼ばれるもの)が残されることが多いです。
今年・来年のうちは中島選手の活躍を記憶できているでしょうが、
10年後20年後の野球ファンが2008年の記録を見た時にどう思うのか。
まず間違いなく中島裕之という選手の名前は思い浮かばないでしょう。
今後、「最高出塁率」の評価が高まり、タイトルに記載されれば話は別ですが。
今の記載方法で中島選手の名前が残ることはないでしょう。
それが記録というものの悲しさ。
記憶に残ればと言いますが、その記憶がない野球ファンには記録しかないわけで、
その中でもその一年の顔とも言える選手であるMVPが大きな賞であることは間違いありません。
2008年から中島裕之という名前が記録として消えたことが何よりも悔しいのです。

首位打者を取っていればという見解もありますが、
投票結果を見る限りではそれもまた難しかったように思います。
中島選手と中村選手で票が割れたとはいえ、僅差じゃりませんでしたもんね…
MVPが優勝チームから選ばれなかったうちの10回中8回が西鉄・西武ということからも、
なめられてるんじゃないのと思っちゃいますよ。
これで納得してしまえば、また同じこと(MVP外し)をされるんじゃないかと危惧しています。
今までのは渋々納得したものの、今回ばかりは…例外というにはあまりに広い例外だったかと。
万が一にもありえないことですが、今年のセリーグのMVPが内川選手だったらどうだったでしょうか、
ここまで静かな反応にはならなかったと思うんですがね…
やっぱり「なめられた」んだろうな、と、そう思わずにはいられません。

これで来年も埼玉西武が連覇・日本一となったのに、
選考方法をメジャー流にして3割30本100打点のカブレラ選手がMVPです、
とか本気でされそうで怖いんだけれども(苦笑)
そのためには、チーム成績だけでなく、個人成績でも突出した結果を残さねばなりませんね。

以上のように、今回のMVPの選出・選考方法には大いに疑問があります。
過去の受賞者から、MVPは優勝チームからの選出を基本にすべきだと考えます。
具体策として1位票を優勝チームの選手に限定するとも考えましたが、
実際に計算したところ、例外の発生が極めて厳しくなるので難しそうです。
1位票優勝チーム限定・2位票自由で、3位票をなくせば大丈夫なんですが…
それか3位票は1・2位記載の同一選手にもう一度投票できるとか、
そうすれば理論的には良くなるのですが、複雑すぎるのがネック。
そう考えると、最初からノミネート選手を用意して、
その中から投票するぐらいしか対策はないでしょうかね。
まぁ、それよりも何よりも、その賞に対する一定の「コンセンサス」を作るのが最優先ですが。
MVPという賞が優勝チームの選手に与えられるものなのか、
優秀な個人成績を挙げた選手に与えられるものなのか、
その2つに選考基準が分かれていて、どうにも一定のコンセンサスがないように感じます。
これは同じく投票によって選出されるゴールデングラブもそう、
賞であるならば、選考基準をしっかりと設けるべきでしょう。
今やオールスターファン投票並みに落ちぶれた記者投票に何の価値が見出せましょうか。
明確な選考基準の確立を求めたいです。


ただ昨日から再三書いているように、納得がいかないのは選出方法・選考基準に対してのみです。
別に岩隈投手の個人成績にケチを付けているわけではありません。
歴代のMVPから相応しい成績とは言えませんが、
それに匹敵する好成績だったことは間違いないです。
その岩隈投手の好成績にはライオンズ打線や投手陣も一定の貢献をしちゃっているわけですし、
早い話、岩隈投手を打って優勝・日本一になっていれば、こうはならなかったのですからね。
自分は岩隈投手の笑顔を見る度に悔しい思いに駆られます。
その悔しさを胸に、来季からは岩隈投手にライオンズから1勝もさせないという強い気持ちで、
打ち崩していってもらいたいです!
来年はリーグ連覇・連続日本一を成し遂げ、
その上で個人成績でも文句なしの結果を残してチームでタイトルを独占して、
誰にも文句を言わせないようなMVPをチームから出してもらいたいですね。

でもこれで中島選手が3割30本100打点30盗塁をマークし、
中村選手がシーズン55本塁打以上の日本記録をマークし、
涌井投手は投手タイトル総ナメとかしての連覇・連続日本一になったのにも関わらず、
各投手部門2位で完投数が多いということで沢村賞に選ばれたダルビッシュ投手が
MVPを持って行きました、となったら、もう笑うしかないわな(苦笑)
西武勢の票が3者以上に割れるケースでは十分考えられるわけですが。
…ありえそうで怖い。
そんなわけで来年は各チームのエース級を打ちまくって勝たねばなりませんね。
連覇・連続日本一に次ぐ大きな目標・奮起材料が生まれました。


◆プロ野球 育成選手との契約を3年の限定を解除
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2008/11/22/11.html
私個人としては断固として反対です。
育成選手って制度的に派遣社員に似てると思いませんか?
まぁ、育成選手は1軍の試合には出られないので、その点は違っているのかもしれませんが、
正規でないという点でよく似通っているように思います。
派遣社員の契約期間は3年、それを超えるものは正社員としなければなりません。
…実際は請負契約に変えたりする偽装請負がはびこっているわけですが…
契約の形態や中身が全く違っているとはいえ、
不安定な地位にある育成選手の契約期間をなしにするのはいかがなものかと考えます。

確かに、育成選手はプロ野球を志望する選手達に広く窓口を与えるということで、
意味のある制度だと思うのですが、
育成選手があまりに多くなった場合、正式契約されない選手達は一体どうなるのでしょうか?
仮に高卒の選手を育成選手契約で獲得したとしましょう。
3年5年経っても育成選手のまま、年俸も240万止まり。
5年後に自由契約となるも獲得球団はありませんでした。さぁ、どうする?
野球関係の仕事に就くのは無理そう。一般会社に就職しようとするも、高卒5年後でどうするのか。
夢を追い求めた末、あまりにも過酷な結果になりはしないでしょうか。
3年という区切りがあるならまだしも、ダラダラ時間をかければかけるほど厳しくなるだけ。
支配下選手なら一定の契約金や最低年俸440万は貰えますが、
育成選手はあまりにも保証がなさすぎるように思えます。

各球団のドラフトを見ていても、「本当に育成選手レベルでしかないの?」と思う選手もちらほら。
育成選手としてではなく、普通の支配下選手として指名されてもいい選手が、
過去に何人もいたように思います。
球団によって方針はまちまちなんですが…
あぁ、もう育成選手を一度も獲ったことないのは、日ハムと西武だけなんですか… 寂しい。
プロ野球選手という夢を叶えるために門戸を広げることもいいですが、
夢を挫折してしまった人のための社会人としての人間教育も、
各球団にはきちんとしていただきたいように思います。
それが球団の社会的責任というものではないでしょうか。
どうも育成選手が乱発される傾向があるだけに心配です…
プロ野球の派遣労働化も時間の問題なんでしょうかね…


◆プロ野球 WBC・中日勢が総辞退、落合監督「選手個人の判断」
来年春に行われるワールドベースボールクラシックの第一次候補選手のうち、
中日ドラゴンズの候補選手全員が参加拒否の姿勢を示したそうです。
昨日の報道時点では、井端・荒木選手ら故障絡みの選手なんだろうなと思ってましたが、
今朝のスポーツ紙の報道によると、岩瀬・森野・浅尾・高橋選手の4人だとか。
岩瀬投手と森野選手は故障の関係もあるかもしれませんが、
浅尾・高橋両投手は若くて特に故障も聞かない選手、
その2人が調整を理由に辞退を申し出るのは少し異例なように思います。
つーか、大して実績もない2投手が偉そうに断るなんて何様のつもりだ?
とか思われても、仕方がない状況ではないでしょうか。
一番可哀相なのは辞退となった浅尾・高橋両投手でしょう。

この問題で何よりも腹立たしいのが落合監督の対応でしょう。
「選手個人の判断」と言い切ったのが許せません。
実績のある岩瀬投手と森野選手に関してはそれでいいでしょう。
高橋投手は中日というチーム内では結果を残しているリリーフではありますが、
全体から見るとまだ一流選手と言える投手ではないですし、
浅尾投手は今年後半に活躍したとはいえ、入団2年目でそう実績のある方ではありません。
そんな選手がWBCを自らの意思で断ったとなれば…
生意気だと思われても致し方ないように思えます。
そうなることは分かりきっているのにも関わらず、
落合監督は「選手個人の判断」と言い切り、選手自身の責任としてしまった、
そこがちょっと許せませんね。
浅尾・高橋両投手が辞退したのは、明らかに落合監督の意向を受けてのことでしょう。
そうでない限り、自分からノーは言えませんよ。
球界の大先輩方が協力しているWBC日本代表チームですよ?
それにノーなんて言えますか? 恐れ多くて言えませんよ、そんなこと。

別に辞退するなとは言いません。参加したくないなら、中日は参加しなくてもいいです。
まぁ、協力することに同意しながら、この態度はいささか疑問の残るところですが、
そこはWBCという大会がまだ確立していないことですし良しとしましょう。
それでもその不参加の理由を選手自身に被せるというのは…
ましてや若い選手達に被せるのはどうにも許せません。
嫌なら監督が堂々と嫌と言えばいい。選手を矢面に立たせるのがどうにも腹立たしいです。
…浅尾・高橋両投手が本当に可哀相です。
まぁ、そういった事情は野球ファンなら分かるでしょうから、
彼らを責めないであげてもらいたいですね…

2008年11月21日

もはやイジメとしか言いようがない

プロ野球は今シーズンの表彰選手(MVP・新人王・ベストナイン)を発表しました。
注目のパリーグMVPは楽天の岩隈久志投手だそうです…
ふざけんなよ、このボケ!! ○すぞ、この記者どもが!!
…と聞いた瞬間、怒り沸騰のMVP発表でございます。
票数を見ると、中島選手が460点で2位、中村剛也選手が322点で3位、
結果的にこの2人で票割れしたかのように思えますが(岩隈投手は521点)、
1位票を見ると、岩隈投手が73票、中島選手は56票、中村選手は32票なので、
記者どもは岩隈投手の方をお評価しやがりやがられた模様です。

パリーグにおいて、優勝チーム以外からMVPが選ばれたのは、
今年を含めて、過去10回あったそうです。
とある印象から、実際に過去のケースを調べてみたところ、
1963年  野村克也 (優勝チーム:西鉄)
1980年 木田勇 (優勝チーム:近鉄)
1982年 落合博満 (優勝チーム:西武)※日本一
1985年 落合博満 (優勝チーム:西武)
1988年 門田博光 (優勝チーム:西武)※日本一
1990年 野茂英雄 (優勝チーム:西武)※日本一
1994年 イチロー (優勝チーム:西武)
2004年 松中信彦 (優勝チーム:西武、注:ダイエー)※日本一
2005年 杉内俊哉 (優勝チーム:ロッテ、注:ソフバン)※日本一
2008年 岩隈久志 (優勝チーム:西武)※日本一
以上のようになっています。

2004年と2005年はプレーオフがあり、
シーズン1位のダイエー・ソフトバンクホークスが敗退、
2位通過だった西武・ロッテが優勝したというケースでしたから、
シーズンの成績を考慮したということで納得いきます。
野村・落合氏は三冠王、イチロー選手はシーズン210安打の日本記録、
木田・野茂投手は新人でタイトル総ナメ、
門田氏は40歳で本塁打・打点の2冠が評価理由と考えられています。

一目瞭然で、言うまでもないでしょうが、
今年を含めた過去8回(04・05年は上記理由で除く)のうち、
80年の近鉄以外の7回は全て『ライオンズ』が優勝チームの時です。
(前身の西鉄ライオンズ1回、西武ライオンズ6回)
しかも、日本一球団に限れば、近鉄も除かれ、『西武ライオンズ』のみです。
偶然なんでしょうか?
今年の西武に受賞に値する選手が本当にいなかったんでしょうか?
中島選手が選ばれるべきだったと思いますがねぇ… そんなにタイトルが必要か。
2003年の城島選手とか無冠じゃないか。
つーか、最高出塁率はタイトルではないと仰るのか。ふざけんじゃねーよ。

だから「もはやイジメと言いようがない」わけです。
82・85・90・94年は百歩譲ってもいいとしましょう。
さすがに82・85年は幼少だったので記憶にありませんが、
90年は野茂投手がパの中心でしたし、94年はイチロー選手がパの中心でした。
だけど今年は岩隈投手がパの中心だったと言えるのか? 本当に言えるのか?
今シーズン1年のパリーグの顔とも言える選手が岩隈投手で本当に良いんですか?
…パリーグのMVPは完全に汚されたように思います。
もう数字で出る以外のタイトルなんて信じねぇよ。MVPなんか偽物です。


ちなみにセリーグは過去2回あります。
いずれも王貞治氏で64年はシーズン55本塁打、74年は2年連続三冠王の年で、
こちらも納得の範囲ではあるでしょう。
当時どうだったのかまでは知りませんが。
でもパリーグのMVPは… どうにかなりませんか?
セリーグしか見てない盲目な記者さん方?

さらに追加するなら、木田・野茂投手が投手3冠・新人王・沢村賞とタイトル総ナメ、
岩隈投手は奪三振王は取れておらず、3冠のうち2冠のみです。
例外を許すほどのことがあるんでしょうか?


◆プロ野球 その他の表彰選手
セリーグのMVPはラミレス選手、
新人王はパリーグが小松投手、セリーグが山口投手、
パリーグのMVP以外は予想通り順当な結果となりましたね。

ベストナインは、パリーグが、
岩隈投手、細川捕手、カブレラ1塁手、片岡2塁手、中村剛也3塁手、中島遊撃手、
稲葉外野手、栗山外野手・リック外野手、指名打者でローズ選手。
投手で岩隈投手を選ぶかダルビッシュ投手を選ぶか悩む所ですが、
MVP獲ってベストナインではないというのは稀(リリーフのみ)なので順当かと。

セリーグは、
グライシンガー投手、阿部捕手、内川1塁手、東出2塁手、村田3塁手、鳥谷遊撃手、
ラミレス外野手・青木外野手・金本外野手。
巨人の小笠原選手が選ばれなかったのには違和感がありますが、
村田選手がホームラン王だったということからこうなったのでしょうか。
ほぼ順当と評価しておきます。

ライオンズからは細川・片岡・中村・中島・栗山選手の5選手がベストナイン入り。
他に選ばれそうな選手はブラゼル選手ぐらいでしたが、
カブレラ選手の方が成績で圧倒しているので仕方ないでしょう。首になっちゃったしね…
GG佐藤選手もせめて規定打席に到達していればチャンスもあったんでしょうが、
さすがにそうでない場合は難しいかと。
他に該当者が思いつかなかったので心配してませんでしたが、
栗山選手がベストナインに選ばれてホッとしています。
この5選手には来季以降もベストナインに選ばれるよう頑張って欲しいです。

あ、別に岩隈投手本人に恨みがあるわけではありませんが、
来年はパリーグMVP投手を打ちまくりましょうね(^^;
そうじゃないと腹立たしさが収まらないっすよ、このMVPは…

2008年11月19日

仮眠したので大丈夫

飲酒運転でも大丈夫だと思ったそうです<茨城県警の警視
ぶっちゃけ、ありえませんよねぇ…
それぐらいで酒が抜けないから取り締まっているんでしょうに。
仮に緊急的要素があったとしても、タクシーを呼ぶなり、代行を頼むなりするのが当然。
言語道断と言わざるを得ない。
日頃からやってたんじゃないの?と疑われるのも当然でしょうね。
そして一切言い訳が効かないのが事故後の対応。ふざけんな。腹を切るべし。

元厚生事務次官の2件の殺人事件に関しては普通の殺人事件という認識。
他の殺人事件と一緒なのではないでしょうか。テロってのはちょっと…
現段階ではそこに政治的意図はないわけですからね。
そんだけ過敏に反応するということは、狙われる心当たりがあるということでしょう。
その「心当たり」は成人以上の国民全てが認知していて、
凶行に及ぶ及ばないは別にしても、ほぼ等しく怒りを感じている事柄ですけどね。
こうも過敏に反応するのは、逆に腹立たしく思えるのは私だけ?
勿論、理由はどうあれ、殺人は殺人でしかありませんがね。
心中もクーデターもテロもみんな殺人です。当たり前のことです。

大学生に蔓延していると問題とされている覚せい剤に関しては、
健康被害の少なさや他国の立法例から一部所持・使用を擁護する見解があるようですが、
他所は他所、ウチは欝ということで、
法律で覚せい剤の所持が禁止されている以上、それに従うのは当然のことでしょう。
他国がいいからというなら、私は自衛のために拳銃を所持しようと思います。
さすがにそれは通りませんよね。それと同じ。
法律はその国のお約束、同意、コンセンサスのようなものですから、
そこにその国の文化や思想が反映されるのは当たり前のことです。
薬物に厳しい文化がある以上、それに従うのが当然かと。
嫌なら去るか、改正化運動でもやれ。

なんだか今日の自分はえらく言葉が荒れてますね(苦笑)
まぁ、それだけスパッと切ったという理解でよろしく(爆)


◆プロ野球 埼玉西武・渡辺久信監督が正力松太郎賞を受賞
就任1年目で優勝・日本一ですから、順当な所ではないでしょうか。
もし同じ状況で、WBCにおいて原監督が好成績を収めていたりしたら、
違った判断になっていたでしょうが、今年に関しては渡辺監督でしょう。
昨年5位のチームに、主力のカブレラ・和田選手が抜けても、
若手を起用しての優勝・日本一ですからね。
下地があったとはいえ、見事なものです。

しかし去年のこの時期を考えますと…本当に夢見たいですよね。
最悪最下位も覚悟していたぐらいですし…Aクラスで御の字。
シーズン前半の好調を目にしていても、優勝は確信していませんでしたし、
クライマックスシリーズを戦うまでは日本一になれるとも思ってませんでしたから(苦笑)
そういう意味では選手を育てながら勝つという奇跡的なことを成し遂げ、
チームを一戦ごとに強くしていったわけですから、見事と言うしかないです。

その中でも一番大きかったのは中村剛也選手と後藤武敏選手の復活でしょう。
他の選手は昨年までの伊東監督や他の監督でも出てきたと思いますが、
この2人の復活に関しては渡辺監督に拠る所が多かったかと。
正直、昨年終了時には2人ともダメかと思い始めていた所でしたから。
中村選手は年々成績を落とし、起用されても結果が出ず、
このまま埋もれていってしまうのかと不安視していました。
後藤選手に関してはサード・ファーストの守備もダメ、打撃も年々確実性が落ちていき、
1軍昇格するとチームは黒星続き(そういうタイミングでしか上がってこなかったわけですが)、
このままライオンズにいてもとトレードを考えられるほどに。
2人に共通しているのは気持ちの弱さ、
中村選手は闘争心や意欲が前面に出てこず、体型もあってどこか危機感が足りない印象があり、
後藤選手はプレッシャーに弱いイメージがあり、守備の心配を打撃にも引きずってた感がありました。
2人とも守備の緩んだミスから叱責を買うことが多かっただけに、
そこを堪え、怒らない渡辺監督の指導方針が、2人の重荷を取り払ったように思います。

台湾でコーチの難しさを学び、2軍監督で若手との接し方を学びと、
ライオンズ退団後は紆余曲折あったものの、
今になってみると、それら全てが今の渡辺監督を形作っていますよね。
人生とは分からないものです。
後から見ると、大変だった物事も全て繋がっているように見えるから不思議です。


◆ニュースネタ? 埼玉西武・デーブ大久保打撃コーチの動向
知人女性を殴って、傷害で書類送検されたデーブ大久保コーチに関して、
週刊誌が追撃記事を掲載したとのことです。
それによると相手の知人女性は不倫相手で、
隠し子の問題で口論となり、暴力に発展したとか…
…本当かどうか分かりませんが、それだと辻褄が合うっつーか、
デーブ大久保氏の言い分と相手の言い分が平行線なのがなんとなく頷けますので…
身内のケンカでちょっと手が出た場合は認識の差が出るでしょうから…

勿論、まだその記事が正しいかどうか分かりませんが、
もしそうなのだとしたら、場合によっては起訴に至る可能性も。
当事者間の話がある程度まとまっているなら話は別でしょうが、
そうでなく、被害者側が民事訴訟を辞さない覚悟であるなら、起訴となるかもしれません。
その際は当然刑事責任が問われることになるので、球団側の対応は非常に難しくなります。
執行猶予でも契約解除は免れないでしょう。
となれば、そうなる可能性がある場合に、
来季の契約更新をするのかしないのかも微妙な判断に…
すぐに処分を下す必要はないと思いましたが、
もし週刊誌に書かれていたような事情がある場合は、
処分云々ではなく来季の契約更新そのものを考える必要があるように思います。
でも来季首脳陣固めは遅くとも今月中には決まるでしょうし、
逆に事件の方は来季開幕前ぐらいまで続いちゃう可能性もあるだけに…難しくなってきましたね。

加えて不倫・隠し子ともなれば、倫理面の問題もありますからイメージ低下は免れませんし…
以前よりも雲行きが怪しくなってきたのは間違いありません。
もう不倫・隠し子が事実だったとすれば、契約は更新しない方がいいでしょうね。
個人的には、ちょっとした法律違反で解雇にも等しい契約解除をすべきでないと考えますが…
んー、微妙なところですねぇ…
夢を売るプロ野球スポーツだと言えば、それは相応しくないから解除すべきだと言えるし、
逆に普通の職業と考えたときに、不倫の理由だけで首にする会社はありませんから、
ある観点からは契約を解除することはコンプライアンスに違反するとも言えます。
どうするべきなんでしょうねぇ…
一番いいのは本人が責任を取って、という流れなんですが、それは他人が言うことじゃない。

いずれにせよ、週刊誌の報道が事実かどうかですよね。
事実無根ならば今の様子見の判断で間違いないと思いますし、
逆に事実なら早急に対応を検討する必要があると思います。
まずは球団が詳細な調査をして…という感じでしょうか。

しかし… まさかアレってこのことが頭にあってのことじゃないですよねぇ?
デーブ大久保コーチが江藤選手を紹介するインタビュー(10月か9月頃)の中で、
江藤選手を打撃コーチ代行と紹介し、
「これで自分がいつ辞めても~」云々な言い方をしていましたが…
冗談じゃなくて半分本気だったのかなと思うと…笑えない…(^^;
もうこうなったら、1軍は熊沢打撃コーチと江藤選手兼打撃コーチ補佐の体制でいくべきっすかね。
降格は熊沢打撃コーチ補佐と噂されてますが、
こういう状況になると、むしろデーブ大久保氏を2軍に降格すべきじゃないかと。
おそらくはそれが一番賢明な判断なんでしょうね。
さてさて、球団と渡辺監督はどう判断しますか。

2008年11月17日

特に

ネタもないんで、相変わらずの野球関係のみでお茶を濁しておきます(^^;


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズ・黒江ヘッドコーチが退団へ
日本シリーズ終了時に話が出ていた黒江ヘッドコーチの退団が現実になっちゃいました…
渡辺監督の方針として選手を頭ごなしに叱らないということから、
やや黒江ヘッドの存在感が薄らいじゃったのかもしれません。
加えて、初年度優勝・日本一となったことで、渡辺監督に対する不安が拭え、
お目付け役的なヘッドコーチが必要なくなったという状況もあったと思います。
若いコーチ陣からすれば父親、
選手たちからすればお爺ちゃんというジェネレーションギャップもあったでしょうし、
そういった諸々の事情があっての黒江ヘッドの辞意・退団了承になったのでしょう。

ただ来季は連覇がかかるだけに、経験あるコーチがいないというのは少々不安ではあります。
一番心配なのが気の緩み・慢心、そういう状況では怒る必要も出てくるでしょうから、
怒れるコーチがチームを去るというのは残念です。

加えて、こういう言い方は微妙ではあるのですが、
昨今の社会において「悪役」というのが減りつつあるのが気になる所です。
悪役というのは必ずしも適切ではなく、不満の持って行き場所でしょうか。憎まれ役。
コーチが選手とあまりに仲が良過ぎると、不満は選手を起用する監督に直接行ってしまい、
チームの結束力がなくなってしまうことが考えられます。
誰だって良いカッコをしたいので、最近はどうにもそうやってトップに不満が集中する傾向が…
野球界だけでなく、社会全体にそういった傾向があるように感じます。
そういう意味では、監督との間でクッションになれる煩さ型コーチの
黒江氏がいなくなるのは残念でなりません。
まぁ、その役回りはデーブ大久保コーチに期待ですかね。
選手に対して親身になる一方、言論が自由なだけに厳しいことも言えそうですからね。
見た目といいキャラといい、厳しいことを言っても冗談である程度流せますし、
それを越すと逆に憎まれ役になってクッションにもなりうる、
こういう言い方は微妙なのですが、今後はそういった悪役としての役回りも期待したい所です。
良い子ちゃんだけでは組織はまとまらないんですよね。
その中が感情で動く人間である以上は。

何はともあれ、黒江ヘッドコーチお疲れ様でした。
一人世代が違う中、若いチームをよく取りまとめてくれたと思います。
今後はグラウンド外から選手に厳しい言葉を投げかけてもらいたいですね。


◆プロ野球 阪神が埼玉西武・野田捕手をトレードで獲得する?
デイリースポーツの記事なので当てになりませんが…
阪神は野口選手がFA移籍濃厚になりつつあるということで、
ベテラン矢野捕手に次ぐ2番手捕手がいずれも経験の浅い若手捕手ばかり、
そこでその世代を繋ぐ意味でも経験のある野田捕手に目をつけたとのことです。

野田捕手を放出すること自体には賛成です。
もうライオンズの捕手争いは完全に決着が付いてますからね。
細川捕手が正捕手、銀仁朗捕手が次世代・2番手捕手なのは鉄板です。
3番手捕手ともなれば、2人が故障しない限りは出番がなし、
2軍との行ったり来たりになるでしょうから、
他球団に請われるなら、出してあげた方が本人のためだと思います。
肩は12球団トップクラスの細川捕手、レギュラークラスの銀仁朗捕手に及びませんが、
それでも肩は強いと呼ばれていた方で、キャッチング等は細川捕手とほとんど差はなし、
リードの面でストレート一辺倒になることがあって、正捕手争いを後退してしまいましたが、
今年の日本シリーズを見ている限りでは改善してきた模様。
打撃の方も正捕手争い時は細川捕手よりも上と言われ、
右方向へのしぶとい打撃と、ツボに入ったときの長打力は定評があります。
捕手のリードに甘い他球団ならレギュラーを狙えると思っていましたから、
他チームに出して上げるというのは一つの手でしょう。
でも田原捕手がスタッフになったため、捕手がやや足りなくなる可能性はあり。
上本選手を捕手一本、中田選手を捕手のまま使うというなら話は別ですが。
捕手専任は細川・銀仁朗・吉見選手と新人の岳野選手の4人だけですから、
故障者が出たときのことを考えますと、やや人数が足りない感はあります。

加えて、交換要因で折り合いが付かなさそうなのが最大の悩み。
ライオンズとしては投手獲得が希望、とりわけ左腕投手がベター。
ただ阪神も相次ぐトレードなどで左腕投手の絶対数が激減、
下柳・岩田・江草・能見・小嶋・筒井投手の6人だけ。
この中で、下柳・岩田投手は絶対に出せませんし、
江草投手も貴重なリリーフ左腕であることからトレードはないでしょう。
かといって、小嶋投手は今季2年目の23歳と若く、見切るには早い段階で、
逆に筒井投手は大卒入団5年目ながら1軍実績を作れてないので、交換要因としては微妙。
そう考えると、年齢的にも能見投手しかいないわけですが、
今年のファームでは11S、防御率0.83という飛びぬけた成績を残しているだけに、
後半3投手の中で最も1軍に近いのは能見投手でしょうから、トレードは微妙そう。
江草投手なら大万歳、能見投手で上々といった感じなのですが、
阪神側がそれでウンということはないでしょうねぇ…
そうなると右投手か… うーん、微妙。

阪神は若手野手も足りないようですから、高山久選手や黒瀬選手を加えたら、とか思ったり…
どうもライオンズの若手右打者は飽和気味。
後藤武敏選手ら今年実績残した選手をトレードに出すことはありえませんが、
今の2軍にいる右打者なら活躍の場を提供するためにもトレードというケースもありうるかと。
高山選手は1・2年目に活躍し、将来を期待されましたが、
外角のスライダーに弱点があり、そこを攻められるに連れ年々成績もダウン、
2軍では好結果を残すものの、1軍ではいまひとつ、一時期右の代打として結果を残したのみで、
GG佐藤・後藤武敏選手の外野転向、栗山選手の成長、松坂健太選手への期待等で、
やや1軍から遠ざかりつつあります。
能力はあると思うので、このまま終わらせるには勿体無い選手、
かといってこのままライオンズにいて活路を見出せるのかと思うと…ちょっと微妙になりつつあり…
黒瀬選手は中島選手が五輪に抜けた際にショートを守るなど、
内野を一通りこなせるのが強みですが、どうにも相手が悪いというか…
2~3歳上にショート・中島選手、セカンド・片岡選手、サード・中村選手が集中、
さらに1つ上に左打者で同じように内野をこなせる原選手、1つ下に同様の星選手、
さらにさらに高卒ルーキーで浅村選手が加入することを考えますと…
右打者の重複、同タイプに左打者、かなりハンデを抱えているのが現状だと思います。
他球団なら間違いなく次期レギュラー候補だと思うのですが…
勿論、ライオンズでもそういう位置にある選手ではありますが、
あまりにもレギュラー入りには壁が厚すぎて、入り込むのが厳しい状況です。
それならば、他球団で活躍知れもらえれば…
さすがに同一リーづで活躍されるのは悔しいので微妙ですが、
セリーグで活躍してもらえるのはむしろ嬉しいですし、
交流戦でその勇士を見られるのはまた刺激にもなりますからね。
そういうトレードも個人的にはありかなと思います。

ということで、野田・高山両選手と江草・杉山両投手のトレードはどうでしょうか。
んー、無理ですかね。ライオンズ側としては歓迎のトレードだけれども…
なんだか普通に破談しそうなトレードですねぇ。
でも阪神とのトレードは面白くはあるかも。
互いの補強点・トレード要因がずれているのは大きいですから。

2008年11月16日

アジアシリーズ制覇

アジアシリーズ決勝は0-0で迎えた9回裏に、
佐藤友亮選手のタイムリー2ベースで1点を取った埼玉西武ライオンズが
サヨナラ勝ちして、アジアシリーズ制覇を遂げました。
これで日本は4大会連続のアジアシリーズ制覇、なんとか面目躍如ですね。
今回は嬉しさよりもホッとした感じが強かったです。
勝って当たり前と思われている勝負ほど辛いものはないっすね。
故障者がかなり多かったけれども、何とか勝てて良かったです。

試合の方は先発・涌井投手が毎回先頭打者を出す苦しい立ち上がりだったものの、
後続を打ちとって無失点で凌ぐと、中盤はスイスイ、
2番手以降のリリーフ投手陣も好投を見せ、相手打線に点数を許しませんでした。
しかし埼玉西武ライオンズ打線も相手先発のアルバラード投手をはじめ、
統一ライオンズの投手陣を打ち崩せず、ランナー出すものの後が続かず無得点、
ここまで打ちあぐねると思っていなかっただけに、
「もしかすると…」ということも考えられましたが、
最後は佐藤友亮選手のバットと石井義人選手の好走塁によって勝利、辛勝でしたね。

勝敗を分けたのは、石井義人選手の走塁でしょう。
ニュースでサヨナラの部分が報道されていたので見ましたが、
佐藤友亮選手の打球は左中間を抜いていたのかと思いきや、抜いていない打球でした。
3塁までは当然行ける打球でしたが、本塁を狙うのは通常あり得ない打球、
それが色々な条件が重なったのを見越して、一気にホームへ、
87年日本シリーズで見せた伝説の走塁…とまではいきませんが、
それに近いものを見せ、サヨナラ勝ちへと繋げました。
最後の最後で日本野球が育ててきた隙のない走塁が発揮された形となりましたね。

ただ、そこまで無得点で行ってしまったというのがそもそも…
実際に映像で見ていないので分かりませんが、相手投手が圧倒的に良かったとは聞きませんし、
どうも初対決のデータのない投手に対する弱さが目立った感じがします。
今シーズンの交流戦でもあまり対戦したことがなかった投手に対しては成績が悪かったですし、
まだまだチームとしての課題が大きいように思えました。
中島選手のような対応力の高い打者がまだ少なく、
中村選手のようにツボにはまった時は大きい打者が多い傾向があります。
どれだけの選手を一流レベルに近づけられるか、それが来季以降の課題ですね。

でも同時に韓国・台湾・中国の野球レベルの向上も見逃せないと思います。
中国は大敗したものの、数年前まではほとんど野球をやっていなかったことを考えれば、
単独チームで試合に出られるようになったのは成長の証だと言えます。
パワーに関しては韓国・台湾チームの方が上ではないかと思えることも多いですし、
日本もうかうかしていられませんよね。
WBCの予選も油断ならない状況になってきているかと。
韓国だけでなく台湾チームも要警戒です。

気になるのはアジアシリーズの今後ですよね。
何やら今年はスポンサーのコナミが撤退し、冠なしの開催故に色々と目立ってなかったらしく…
プレーする日本一球団のやる気は勿論ですが、
どうもマスコミも国民もイマイチ関心度合いが低いような気も…
かくいう私も、日本シリーズであれだけの熱戦を見せられた後だっただけに、
アジアシリーズはどうにも気合が入りませんでした。
昨年・今年と日本が勝って当然という状況が崩れつつあるだけに、
来年以降に日本が優勝できないとなった時こそが、
アジアシリーズの本当のスタートになりそうですね。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのアジアシリーズにおける収穫
一部では「罰ゲーム」と揶揄されるアジアシリーズですが、
まだ発展途上の埼玉西武ライオンズにとっては収穫のあるシリーズだったと思います。

まず何よりもほとんどデータのない投手と対戦できたこと、これは一つの収穫です。
知らない相手にどうやって点数を取っていくか、
打者では中島・GG佐藤選手以外、国際舞台の経験が全く無かったわけですし、
(佐藤友亮選手は大学時代に経験してるか。他はアマチュアでもあまりないような…)
そういった国内リーグ戦では得られない経験をしたことは大きかったと思います。
リーグ優勝・日本一に輝き、選手たちには大きな自信となりましたが、
若いチームなだけに来季に向けて慢心も怖いところ、
それがこのシリーズで思うように打たせてもらえなかったことで、
まだまだ確実性を上げていかなければならないということが身に染みて分かったことでしょう。
このアジアシリーズでの苦戦を来季以降へと繋げていってもらいたいです。

投手陣では日本シリーズであまり登板のなかった中継ぎ陣が良い形で終われたのが収穫です。
日本シリーズでは勝利を優先し、信頼できる投手から登板させるということで、
先発投手を積極的に使い、星野・グラマン投手以外はあまり出番がなく、
もしこのまま終わっていたら、来季に向けてモヤモヤ感が残っていたかもしれません。
それがこのアジアシリーズでシーズンを支えたリリーフ投手が登板し、
しかも全員無失点で終えたことで、そのモヤモヤも吹っ飛んだことでしょう。
日本シリーズが激戦続きだっただけに、
シーズン通りに戦って、勝利を収められたことが大きいと思います。

個人では銀仁朗選手と赤田選手の活躍が目立ちました。
銀仁朗選手は予選の3試合フル出場を果たし、決勝も終盤代打されるまで出場し続け、
決勝進出の決め手となった最少失点をリードで支え、、
加えて打撃の方でも打率.500をマークするなど、攻守にチームを引っ張りました。
驚きは打撃ですよね。シーズン・日本シリーズとさっぱりだったのに(^^;
他の選手が苦労する中、堂々の.500。
データのないアジアシリーズなだけに、8番でシーズン1割台という成績から、
相手投手がアウトを計算して投げていたというのもあるでしょうが、
それでもこれだけ際立った成績を残せたことは大きいと思います。
銀仁朗選手はまだ打撃フォームが固まっておらず、自信が持てていなかったと思います。
それがこのアジアシリーズで一つの方向性が定まり、
これからのオフに今のフォームを固めていくことに集中できますから、
このアジアシリーズの好結果は銀仁朗選手にとって大きいことでしょう。
大会全体を見れば、銀仁朗選手がMVP、
チャンスでそのまま打席に立って欲しかったなぁ… ナベ、空気読め(笑)

赤田選手はクライマックスシリーズ・日本シリーズに続いての好結果。
シーズンは故障などもあって不本意な成績に終わってしまいましたが、
ポストシーズンに入ってからバットの方も振れるようになり、
赤田選手らしいバッティングができるようになってきたと思います。
これまでは度重なる故障で精彩を欠き、レギュラーから降格していただけに、
改めて復活・健在ぶりをアピールしてくれましたよね。
来季、赤田選手が再びセンターのレギュラーをダッシュする、
そういった頼もしさを感じるポストシーズンの活躍だったと思います。

残念だったのはそれ以外の若手選手がいまひとつだったこと。
苦戦続きだったこともあり、思ったよりも若手選手を試すことができませんでした。
本当なら、原選手や大崎選手、松永投手辺りにもっと活躍の場を与えたかったのですが…
初戦の韓国戦の敗戦で後がなくなったことで、試す余裕がなくなっちゃいましたね。
チャンスが与えられた中では大島選手がいまひとつの結果に。
清水選手の新加入で一番危うくなるのは大島選手なわけですし、
このシリーズでアピールしてもらいたかったのですが…
今オフ・来春と必死にアピールをして、1軍メンバーで活躍することを期待したいです。

なにはともあれ、これで今年のプロ野球も終わり。
来年はWBCもあるので、選手の皆さんは大変だと思いますが、
激闘の疲れを癒し、来季を更に良いものとしてもらいたいですね。
今年は多くの感動をもらいました。本当にありがとうございました。
来年は今年以上に内容のある野球を期待していますよ(*^^*)

2008年11月15日

決勝はライオンズ対決

埼玉西武ライオンズが中国・天津ライオンズに16-2で、
台湾・統一ライオンズが韓国・SKワイバーンズに10-4でそれぞれ勝利したことで、
日本・韓国・台湾代表がそれぞれ2勝1敗で並び、
失点率によって日本・埼玉西武ライオンズが1位通過、
台湾・統一ライオンズが2位通過となり、
決勝の組み合わせは埼玉西武ライオンズVS統一ライオンズとなりました。

埼玉西武は昼に試合を行い、幸先良く2点を先制するものの、
先発の許銘傑投手がすぐに2失点してしまって、同点に。
その後は相手の四球・エラーからチャンスを掴み、
中村剛也選手の3ランホームランなどで勢いづいた打線は13安打16得点で大勝。
許銘傑投手はイマイチだったものの、大沼・谷中・岡本真也投手がパーフェクトリレー、
何とか2失点で留めて、予選最後の試合を終えました。

埼玉西武の試合終了時点では決勝進出が決まっておらず、
(無失点ならば2試合目の結果がどうあれ決勝進出だった)
台湾・統一ライオンズが1失点以内で勝った場合には埼玉西武の敗退となる可能性もありました。
一番いいのはSKワイバーンズが勝って、決勝でリベンジすること、
多くの人はそうなると思っていたことでしょう。
しかし、試合は…

まずSKワイバーンズがホームランで先制、これで少しだけ決勝に近づきました。
しかし統一ライオンズは4回裏にホームランなどで一挙5得点を挙げ逆転、
これにより3チームが2勝1敗で並ぶ可能性が生まれ、失点率が問題になってきました。
それまでSKワイバーンズが失点率で一番決勝に近かったのですが、
5失点したことで埼玉西武・統一を下回り、一気に3番手に後退、
この時点で埼玉西武ライオンズの決勝進出がほぼ決まりました(延長戦除く)。
その後は2チームの失点率の争いに。
SKワイバーンズが徐々に追い上げを見せ、8回表には4-6となり、
このまま試合が終わればSKワイバーンズが決勝進出となる所だったのですが、
8回裏に統一ライオンズがホームランなどで4得点を奪い、10-4と大量リード、
そのまま逃げ切り、失点率2位で決勝に駒を進めることになりました。

SKワイバーンズはまさかの敗退でしたね。
アジアシリーズ制覇に執念を燃やしていたはずが…日本ではなく台湾に足を掬われる形に。
埼玉西武としても初戦で負けて以来、決勝でのリベンジを考えていただけに、
ちょっと肩透かしを食らう結果となりました。
これが一発勝負の怖さですよね。
日本シリーズは負けられても、国際試合は何が起こるかわからないだけに負けられない。
ファール判定が覆ってホームランになっちゃったりもするわけですから、
国際大会というのは本当に厳しいです。

これで決勝は統一ライオンズとの対戦になったわけですが、
長打力に関しては今の埼玉西武以上のものがあるだけに、油断はできません。
それでもデータが全くなかったSKよりは、
渡辺監督が知っている台湾チームの方が良かったかなという気もしています。
日本シリーズ終了からアジアシリーズまで3日間しかなかったわけですし、
データ不足を多少補えるのはありがたいところ。
明日は涌井投手が先発するでしょうから、波に乗る統一打線をしっかりと抑え、
足を絡めた野球で得点を積み重ねていって欲しいです。


◆プロ野球 中日・中村ノリ選手がFA宣言へ
今年のFAはメジャー挑戦組が主かと思っていましたが、
ここに来て、横浜・三浦投手がFA移籍に傾きつつあり、
中日・中村紀洋選手もFA移籍する可能性があるようです。
しかし中村ノリ選手は拾ってもらった恩義があるだけに、残留すると見られていましたが…
まさか、まさかですよねぇ…
理由は落合監督がサードを森野選手で固定し、
ファーストコンバートでの競争方針を打ち出したためだとか。
サードへのこだわりがあったということなんでしょうか。
それでも腰痛を抱えている打者に一年間ファーストというのは…
ウッズ選手が残留だったり、他の実績ある外国人ファーストを獲るというなら分かるのですが、
そういう状況ではないのだから、新外国人選手に負けるとでも思っているのでしょうか…
まぁ、実際のところは分かりませんよね。
そういう状況から球団が足元を見て、条件面を切り下げたのかもしれないし。
実際のところはよく分からないです。

今年から導入された新FA制度により、中村ノリ選手はCランクとなり、
移籍時には人的補償も金銭補償もいならい模様、
つまり中日球団は損をするばかり、逆に選手は移籍しやすい、そういう状況です。
ただ、お金等に煩いイメージが付きまとっているだけに、手を挙げる球団がどれだけあるのか。
スポニチでは梨田監督のいる日ハムとなっていましたが、
二岡選手を獲得したことで、一定の補強が済んでいるだけに、球団の方がウンと言うかどうか。
これで中村ノリ選手まで獲得すると、ちょっと日ハムのイメージが変わってきますよね。
パリーグの場合はDHでも使えるので、そういう意味では起用法に幅が出てきますが…
日ハムがいてまえ化するのか否か、ちょっと注目です。
あとは楽天が有力視されているようで。こちらは野村監督の腹次第でしょう。


◆プロ野球 巨人・清水選手の埼玉西武への金銭トレードが正式決定
金額は伝わってきていません。予想では5000万ぐらい? いや、3000万か?
清水選手に関しては昨日も書いた通りですが、
仮に清水選手が移籍によって復活し、3割をマークする成績を残した場合、
ライオンズ打線は色々と幅が出てくるように思います。

来季の打線は4番をどうするかが一番の問題。
中島選手が最適なんですが、そうすると3番打者がいなくなる、
栗山選手を3番に使えば、今度は2番打者がいなくなる。
そういうケースを考慮して、このアジアシリーズで3番栗山・2番赤田選手等を試すかと思いきや、
予選3試合とも2番栗山選手でいったので、来季も1・2番は同じ可能性が高いでしょう。
そうなると日本シリーズ・アジアシリーズで4番を張った中村剛也選手が候補なのですが、
4番に置いておくには確実性が乏しいのがネック、
まだ4番は時期尚早で5番で経験を積んでもらいたいというのが本音でしょう。
となると、GG佐藤選手が4番の最有力候補になるわけですが、
北京五輪でのブレーキ、そこから復調することなく故障してしまい、
優勝・日本一の舞台に立てなかったことを考えると、
重圧のかかる4番打者で復活をかけて大丈夫なのかという気も。
5番以下の楽な打順で打たせて復調を待つ方がいいような気がします。
そうなってくると、新外国人選手ぐらいにしか期待できず、来季の打線は不透明になります。

そこで清水選手です。
3割前後を打てるようなら、栗山選手と遜色ないですし、
勝負強さや経験がある分、3番打者として適していると考えられます。
そうすれば、3番清水・4番中島・5番中村・GG佐藤選手という打順も組めます。
また、勝負強さと確実性を兼ね備えていることを考えて、
4番中村剛也選手には一発を期待、5番に清水選手を挟んでランナーを返すとしてもいいです。
今年前半の中島選手とGG佐藤選手の間にブラゼル選手を挟むのとそう変わりませんからね。
来季のクリーンアップがまだ定かではないだけに、
清水選手の加入は色々な選択肢を生むように思います。
大きな補強になってくれることを祈りたいですね。

まぁ、いずれにしても、それは清水選手が3割前後の打率をマークする前提での話ですが…
移籍を機に復活できるかどうか、
技術以上に清水選手の心境面の変化を期待したいです。
ライオンズは若い選手が多いですが、移籍選手にとってもプレーしやすい球団なので、
先輩の江藤選手同様にすぐ溶け込めることでしょう。
清水選手の復活を期待したいところです。

2008年11月14日

アジアシリーズ(2)

2日目は台湾・統一ライオンズとの試合で、2-1で逆転勝利を収めた模様です。
先発は岸投手で4回に犠牲フライで1点を失ったものの、
それ以外はほぼ完璧に抑えたようで、8回2安打2四球1失点10奪三振の好投、
9回は星野投手が打者2人、小野寺投手が打者1人に投げて逃げ切り。

打線はチャンスを作りながらも点数が奪えないという展開だったものの、
4回裏に石井義人・大島・銀仁朗・赤田選手の4本のヒットで2点奪って逆転、
優位に試合を進めたようです。
ただ5回以降はノーヒット、ヒットも5番以降のみで、
昨日に引き続き打線が低調なのが気になるところです。
一発勝負でデータ不足だと、なかなか打てませんね…
そういう意味では相手の四球を生かさないと。それができなかったのは残念です。
明日の試合を確実に勝ち、SKワイバーンズとの再戦といきたいですね。


◆プロ野球 巨人・二岡選手・林投手と、日ハム・マイケル投手・工藤選手がトレード
噂どおりのトレードとなった模様です。
んー… 巨人は林投手を出して良かったんですかねぇ?
故障があったとはいえ、若くて実績のある投手だし、
山口投手の成長があったとはいえ、左腕が豊富というわけでもない。
シーズン終盤にクルーン投手が不安定だったことから、
抑えもできる投手の獲得を望んだということでしょうか。
工藤選手のようなタイプは巨人にもいると思うし…
多少巨人が損しているかなと思わなくもないものの、
両チームの事情に適った良いトレードだと思います。

しかし日ハムはマイケル投手を出して大丈夫だったんでしょうか?
今年は武田久投手もかなり悪かったし、年々ブルペンが悪化しているような気も。
これでブルペンが安泰なパリーグ球団はなくなりましたね…
今年の状況からすれば、オリックスが一番良いのだろうけれども、
来年はまたどうなるのか分からないし… 来年もパリーグは混沌としそうです。


◆プロ野球 巨人・清水選手が埼玉西武ライオンズに金銭トレード?
まだ決定はしていないものの、そういう方向で話が進んでいる模様です。
しかし今年の巨人は積極的に選手を出してますよね。
小坂選手に始まり、二岡選手、そして清水選手…
二岡選手は交換要員がいますが、それでも放出ありきのトレードに思えるし、
選手を出して世代交代を進めようということでしょうか。
巨人の生え抜き選手といえども、安心できない時代になりましたね。

ライオンズとしては歓迎のトレードでしょうかね。
左の強打者は補強ポイントで、1軍クラスは栗山・石井義人・大島選手ぐらい、
ポジションもDHが空いているので、清水選手の活躍の場はあると思います。
ただ、無条件にとはならず、やはり競争になってくるかと。
レフト・DHには今年復活した後藤武敏選手がいますし、
右打者が多くはあるものの、外野の人材はわりと豊富です。
栗山・GG佐藤・後藤武敏・赤田・佐藤・大島・ボカチカ・松坂・大崎・高山選手ら。
1軍争いも厳しいだけに、競争に打ち勝つことが大前提となります。
チャンスが全く与えられないということはありませんが、
結果を残さないと1軍にも残れないのが若手の成長が著しい今のライオンズ、
キャンプ・オープン戦で結果を残し、健在ぶりをアピールしてもらいたいですね。

当面のライバルは… 大島選手ですかね。
むしろ、清水選手の加入で大島選手が奮起してくれることを期待します。

2008年11月13日

アジアシリーズ開幕

今日からアジアシリーズが開幕しました。
参加チームは、韓国代表・SKワイバーンズ、台湾代表・統一ライオンズ、
中国代表・天津ライオンズ、そして日本代表・埼玉西武ライオンズの4チームです。

注目の初戦、SKワイバーンズと埼玉西武の試合は3-4で埼玉西武の敗戦…
試合内容はよく分かりませんが、
帆足投手が序盤好投するも、2発に沈み、計4失点…
打線は、片岡選手が風邪で欠場する中、
1番赤田・2番栗山・3番平尾選手の活躍で、韓国代表左腕の金投手から3点奪うも、
その後のリリーフ陣を打てず、一歩及ばずの惜敗だったみたいです。
4番中村・5番後藤選手の主軸がノーヒットじゃ得点に繋がりませんよね…
投手陣が踏ん張らないことには厳しいっす。

負けたのは非常に残念ですが、統一・天津に勝てば、
再び決勝でSKワイバーンズと戦うことができるわけですし、
残りの試合に全力を尽くしてもらいたいです。
敗戦の中での収穫は、エースの金投手から3点取ったことでしょう。
おそらく、好投していれば、中2日で決勝のリリーフに考えていたでしょうから、
そういった相手の思惑通りにしなかった点は収穫でしょう。
埼玉西武の2番手以降、岩崎・大沼・星野投手も好投しましたし、
リリーフ陣がしっかり投げられているのには良かったです。
決勝では涌井投手が素晴らしい投球を見せてくれるでしょうし、
まずはそこまで繋いで行きたいところですね。
シリーズ同様に上位打線が機能しているだけに、
主軸の一打で試合を決めてもらいたいです。


◆ゲームの話 『片恋いの月』
すたじお緑茶の『片恋いの月』を今更ながらプレーしています。
『えくすとら』が先日発売され、サブキャラが補完されたということで俄然興味が。
そんなわけで本編の方を先にプレーしてます。

感想としては、全体的に作りは粗い感じを受けるものの、面白いです。
一番の良さは各キャラの感情が明確に書かれている点でしょうか。
しかもボイス付き。セリフと変わらない扱いなのが嬉しい。
ヒロインの心情が直接伝わってくるだけに萌えます(^^;
とりわけ、前半の杏子の腹黒セリフがたまらないっす(爆)
シナリオの流れとしては、終盤にちょっぴり切ない展開になるものの、
全体的に仲間とワイワイして進むので基本的に賑やか、
終盤も熱血風味に進むだけに、さわやかに終わっていい感じです。
…ただ、杏子が若干不憫に… 個別エンドないやん(苦笑)
Hぃシーンはあるものの、どう考えても噛ませ犬のサービスショットです、
という感じなので、逆に「不憫や」と思うだけに。
結果的には丸く収まっているわけなんだけれども、個別ルートも欲しかったかも。
杏子みたいなキャラは大好きなので(笑)

不満だったのは、恋愛に至る過程や終盤の展開が性急だったこと、
心理描写が描かれているわりには、
何で主人公にそんなにこだわるのかが伝わってこない、
えらくモテモテな主人公なだけに、そういう所はしっかりして欲しかったです。
あと何で主人公×出流がないんだと言って見るテスト。
性別? そんなもの関係ありません。えらい人には分からんのです(嘘)
あとは立ち絵はいいのだけれど、イベントCGが… やや微妙?

ゲーム内容を一言で表すと、「伝奇っぽい雰囲気のドタバタ萌えゲー」。
体験版をプレイして雰囲気を気に入った人にはおススメっす。

2008年11月12日

武士道

と云ふは死ぬ事と見つけたり。
来年春開催のワールドベースボールクラシックの原JAPANの愛称が
「SAMURAI・JAPAN」になったそうです。
玉砕なんてことにならなければいいんですが…
いつ死ぬか分からないぐらいの気持ちで懸命にプレーするとなることを祈ってます。

注目のコーチ陣は、山田久志投手コーチ、与田剛投手コーチ、
伊東勤総合コーチ、高代内野守備走塁コーチ、
巨人の現役コーチから篠塚打撃コーチ、緒方守備走塁コーチが就任する模様。
山田久志・高代氏と実績あるコーチが入ったのは嬉しいものの、
打撃コーチが若干弱いかなという面がしなくもなし。
まぁ、召集される選手は打撃に一格言を持った選手が多いでしょうから、
それほど活躍の機会はないのかもしれませんね。
それでもその試合における実際の対処法を考える必要があるわけで…若干不安かも。


アジアシリーズは明日から開幕。いきなり韓国のSKワイバーンズとの対戦です。
どうやら、先発は帆足・岸・松永・涌井投手の順で行く模様。
帆足投手や岸投手は少々無理させてるんじゃないかという気がしてきちゃうんですが…
せめて、もう1日だけずれたいたらな、そう思わずにはいられません。
誰だ、こんな日程を組んだ奴。それならシリーズもう少し早くやれよと。

そして何よりも悲しいのが中継がCS放送のみだということ。
昨年まであった地上波中継はなしです。ラジオ放送も全くなしなのが悲しい…
埼玉西武のやる気云々を問題にするなら、メディアはどうなんだっちゅーねん。


◆ニュースネタ 埼玉西武・大久保コーチが被害届を出される?
暴行によって負傷したとか。詳細は分からないので何とも言えず。
個々の事情にもよることですし、検察の判断待ちですかね。
刑事責任を問われるなら償わなければいけないし、
そうでないのならば問題にすることはないでしょう。
今の時点は判断できないのだから、
変わらず明日以降のアジアシリーズで頑張ってもらうだけかと。


◆埼玉西武ライオンズの今後
リーグ優勝・日本一になったとはいえ、チームは若手主体、
とても完成されたチームとは言えません。
日本シリーズを通して見えてきた今後の埼玉西武ライオンズの課題を指摘いこうかと。

まず打者陣では3つのポイントが挙げられます。
1つ目が「内角球への対応」、2つ目が「1・2番候補の育成」、
3つ目が「左のスラッガーの育成」です。
1つ目は日本シリーズで攻められた通り、
今のライオンズの中で内角の球を対処できるのは、
片岡・中島・GG佐藤選手の3人ぐらい、それ以外の選手は課題を抱えています。
来季以降は今年以上に攻め方も厳しくなってくるでしょうから、
内角攻めにどう対処するのかはチームにおける大きな課題であることは間違いありません。
お手本は中島選手ですかね。中島選手もかつては内角に苦労していました。
それが詰まることを恐れずに打てるようになったことで対処しましたから、
そういった打ち方をどれだけの選手がマスターできるかでしょうね。
そこが中村剛也・後藤武敏選手などレギュラー2年目選手の課題でしょう。

2つ目は3つ目の左のスラッガー不足に関係しています。
今のライオンズレギュラークラスの左打者は、
栗山選手と石井義人選手、スイッチヒッターの赤田選手ぐらい。
豊富な右打者に比べ、左打者がチーム内で不足しています。
ブラゼル選手が抜ければ、クリーンアップは全員右打者ということに。
それを避けるには栗山選手を3番にして、中島選手を4番にするしかありません。
そうすると2番打者がいなくなる。
片岡選手以外に盗塁を仕掛けられる選手が欲しいところですし、
新たな1・2番候補の育成は必須かと。
最有力候補は松坂健太選手でしょう。盗塁を仕掛けられる足もあるので楽しみな存在です。
足はそれほど速くないものの繋ぎ役として期待するのが、左打者の大崎選手と原選手。
こういった新たな若い選手が9番や1・2番に入ってくると、
チームはさらに活性化してくるように思います。

3つ目が編成上最も大きな問題です。
ブラゼル選手は退団が濃厚、
そうなると来季は3番中島・4番GG・5番中村選手のクリーンアップになります。
3人とも右打者というのはどうもバランスが悪い。
新しく外国人の左打者を取るでしょうが、左の和製大砲育成が最優先課題です。
最有力候補は大島選手の復活でしょう。
高校時代の実績は過去の実績からすれば、打撃センスや飛ばす能力があるのは間違いなし。
中村剛也・後藤武敏選手を再生させたように、
大島選手が再生すると、打線はさらに強くなることでしょう。
あとは育成、高卒1年目の斉藤・梅田選手やドラフト指名した坂田遼選手が候補か。
いずれにせよ、大島選手以外は数年かかるでしょうから、
来季に向けては大島選手の成長がひとつのポイントになってきそうです。

そんなわけで、来季は大島・松坂健太・原・大崎選手の4選手の飛躍に期待します。

投手陣は打者陣以上に課題が多いです。
先発投手は涌井・岸投手というダブルエースがこのポストシーズンで確立したものの、
中堅の帆足投手はまだしも、石井一久・西口投手の後の投手が出てきていません。
石井一久投手は後半にやや失速気味となり、契約年数もあと1年、
余裕を持っての引退をしそうな雰囲気がありますので、
日本一の義理を果たしたということで来季引退ということも。
西口投手は多少衰えがあるものの、実力自体はあるのですが、
年々故障気味になっており、年間を通してローテを守れるかどうかは不安があります。
そう考えると、後の投手を準備しておかなければならないのですが…
現状では2人に代わるような先発候補はいないという状況です。

先発右腕の候補は、ルーキーながら谷間の先発を務めた平野投手、
高卒2年目でハンカチ世代の木村投手、ドラフト2位の野上投手辺りが候補か。
平野投手はスライダー・フォークの精度が上がれば、
木村投手は150以上の速球を持つだけにコントロール次第。
平野投手はルーキーとはいえ、25歳なので即戦力を期待されているわけで、
木村投手も高卒3年目、そろそろ出てこないと埋もれてしまう可能性があります。
2人とも来季は勝負の年になるでしょうから、
1軍の先発候補になれるよう頑張って欲しいですね。

先発左腕の候補は、松永投手と山崎投手が候補。
松永投手はルーキー時に先発として活躍し、プレーオフでの登板経験もあり、
ただフォーム改造に失敗して最近は2軍続き…
山崎投手は昨年中継ぎで活躍しましたが、今年はオープン戦からさっぱり、
1軍登録されることなく1年を終わってしまいました。
1軍を狙える左腕となると、この2人になってくるだけに、
2人の飛躍が来期のライオンズ投手陣にとっては重要になってきそうです。
松永投手はアジアシリーズでも登板するようですし、
首脳陣へのアピールの場にしてもらいたいですね。
将来的には高卒1年目の武隈投手やドラフト1位の中崎投手に出てきて欲しい所。
先発右腕は固まっているだけに、投手王国になれるかは左腕次第です。


リリーフ投手陣は一番の不安材料。
日本シリーズでも明らかになったように、巨人との一番の差でした。
抑えのグラマン投手は安定しているものの、
そこまで繋ぐ投手で安定しているのは左ワンポイントの星野投手ぐらい。
それ以外の投手は投げてみないと分からないというのが現状でした。
ベテランの正津・谷中投手に頼る結果になったこともそれを示しています。
リリーフで最も期待するのは、やはり小野寺投手。
ストレート・フォークとボール自体は抑えに最も近い要素を持っているだけに、
精神面での独り立ちが期待されるところ、次期抑え候補としての成長を期待。
右のセットアッパーでは岩崎・大沼投手の飛躍、
山岸・長田投手といった実績のあるリリーフの復活も期待したいところ。
あとは高卒3年目の田中投手や、ルーキーの藤原投手など、
150キロ近いストレートを投げる投手の成長に期待。
巨人のリリーフを見ていると、みんな球が速い。
今のライオンズ1軍クラスで150オーバーを投げられるのは、
小野寺投手と大沼投手の2人だけなので、速い球を投げる投手に出てきて欲しいです。

左腕は残念ながらコマ不足。
星野投手以外では昨年までリリーフで活躍していたベテラン・三井投手と、
リリーフに回っていた山崎投手ぐらい。
先発左腕もそう豊富ではないだけに、左腕投手は何としても育てたい所です。
ルーキーの宮田投手を成長させ、将来のセットアッパーへと定着させて欲しいですね。


こうやって戦力を見ると、投手陣では左腕投手と、
150キロ近い球を投げる速球投手の1軍定着が来季の鍵となりそうです。
具体的には、松永・山崎投手、木村・田中・藤原投手らが、
新たな戦力として加わってくれることを期待したいです。
日本一になったとはいえ、戦力面はまだまだ。
さらに上積みをしないと連覇は無理でしょう。
このアジアシリーズを来季へのきっかけとして、
若手選手には大きく羽ばたいてもらいたいです。

2008年11月11日

んー

もはや別の星の生物なのかと思ったり…<田母神前航空幕僚長
自説を述べるのも自由ですが、それが周囲にどういった影響を与えるのか、
全く考えないんですかねぇ… ここまでの自信はどっから来るんだろうか。
凄いっすよね、偏った人間の物言いってのは。

まぁ、確かに今回の論文が言論の自由の範囲内だと主張するのも分かるけれども、
言論の自由は無制限に保障されてるわけではないのは当然のことだし、
その言論によって誰かの権利(名誉や生存権等)が害されるならば、
そんな主張が通らないのは小学生でも分かることです。
あの戦争は侵略戦争ではなかったと主張してどれだけの人が報われ、
一体どれだけの人が害されるのか。
…それさえも彼らにとっては常人とは全く異なる答えなのでしょうが。
自衛官が「日中戦争は侵略戦争ではなかった」と発言することの意味は、
軍部の行動の正当化を意味するわけで、
勿論、あれが軍部単独の暴走行為として私は非難するわけではありませんが、
(それに迎合したマスコミや一部政治家、国民にも責任がある)
軍部主導の行動の正当化、文民統制に対する批判とも取れるわけで、
それによって国民が「自衛隊は危険な思想な持ち主だ」と考えるのは必定でしょう。
その意味も分からないような頭なら、切っちゃった方がマシかと。

後の報道によると、統合幕僚学校で「歴史観」なる妖しげな授業を設置したとか。
自衛隊が東京裁判とか教えて何か意味あるんでしょうか?
もう自衛隊なんか無くせばいいのに、とか思っちゃうよな、こんなん。
幹部に捻じ曲がった歴史教育(彼らにすれば正統な歴史観らしいが)をして大量生産、
これが本当なら懲戒免職も已むなしの行為になるんじゃないでしょうか。
論文以上の問題が出てきちゃいましたね…

加えて、気になるのは論文を主催したアパグループとの関係ですよね。
夕刊フジをはじめ、色々と報道され始めていますが…
ひょっとして出来レースだったんじゃないの、と疑っちゃいます。
どうなんでしょうね、その辺は…
いずれにせよ、アパグループは「そういう論文」を求めていたのは間違いないでしょう。
何がやりたいんだろうなぁ… 自分にはよう分からん。


◆プロ野球 オフシーズンの動き
日本シリーズが終わり、FA・トライアウトと動きが活発になってきたようです。
FA組では国内移籍組は残留する選手が多いようで。
ヤクルトの五十嵐投手や広島の東出選手、ロッテの小野投手・サブロー選手等。
FA宣言しそうなのはメジャー挑戦を視野にしている選手が中心みたいです。
巨人・上原投手、中日・川上投手、広島・高橋建投手、横浜・相川選手。
…でもなぁ… 薮田投手や福盛投手を見ていると、どうなのかなと正直思ったり…
メジャー移籍組が増えるにつれ、真新しさもなくなり、もう関係ないや的に。
ファンの活躍が見てみたいという要素が減りつつありますよね。
まぁ、夢のために頑張ってください。
日ハム・稲葉選手のような道もありなんじゃないの、とか思ったり。

トライアウトではヤクルトが元中日の森岡選手を獲得したようで。
他には中日が元西武の河原投手をキャンプ中に獲得したと発表しています。
とりわけ森岡選手はまだ若いですし、新チームで再出発して欲しいです。
河原投手はちょっと心配だけれども、悔いを残さずやって欲しいです。

トレードでは楽天が巨人・小坂選手を獲得したようで。
どちらかと言えば、小坂選手の引き取り手を探していて、故郷宮城の楽天になった模様。
楽天の二遊間は同タイプが揃っているだけに、厳しい争いになると思いますが、
ベテランの経験を伝えていってもらいたいですね。
他には日ハムと巨人のトレードの話があるとか。
今のところ、サンスポ1紙の報道のみなので、立ち消える可能性もありますが…
巨人が二岡選手を出そうとするのは分かりますが、
日ハムがマイケル投手を出そうとしているのは何でですかね?
外国人選手並みの年俸を要求しているから?
そうやって年俸面を考えると、移籍先は巨人となってくるんでしょうか。
だけどあとの2人は謎。そのままの方がよくね?

ライオンズ関連だと、元横浜の土肥投手を獲得する方針だとか。
リリーフ左腕が足りていなかったので賛成です。
あとはどれだけ投げられるか、ですがね。
外国人選手ではグラマン投手は残留の見込み、他球団の横槍が入らないよう祈るのみ。
巨人はクルーン投手がいるので取りにいかないでしょうが、他球団はどうか。
ブラゼル選手は契約更新しない模様。
故障がちで弱点もはっきりしているだけに難しい選手なんですよね。
ただ左の長距離砲は貴重なだけに…惜しいと言えば惜しい。あの死球がなぁ…
ボカチカ選手とキニー投手は未定。
ボカチカ選手は好不調の波が激しいものの、身体能力・長打は魅力的。
ただ右の外野手なのがネック。外野手候補はたくさんいますから、どうしても競争に。
常時出場を希望して日本に来たボカチカ選手が納得するとも… 難航の末…かな。

首脳陣では黒江ヘッドコーチの退団や、
熊沢打撃コーチ補佐の2軍降格が日本一翌日の一部スポーツ紙に出てました。
残留が基本線みたいですが… 実際はどうなんでしょうか。
黒江ヘッドコーチは怒らないという渡辺監督とのチーム方針の違い、
熊沢打撃コーチは若手育成のためだそうですが、
デーブ大久保コーチと指導方針が一部違う所があるためのような気も。
黒江ヘッドコーチは若いチームの中で煩さ型おじいちゃんという感じで、
良いアクセントを出していると思うので、残留希望。
熊沢打撃コーチもデーブ大久保コーチのみでは不安なところもありますからね。
大砲はそれでいいかもしれないけれど、繋ぎの打者には合わない側面もあるだけに、
熊沢打撃コーチなり、他の打撃コーチは必要でしょう。
せっかく日本一になったのだから、首脳陣も変化なしがいいですよね。
ゴタゴタ感が出てきてしまうのは嫌ですから。


◆埼玉西武ライオンズの復活の軌跡
昨年の西武ライオンズは26年ぶりのBクラス転落である5位に終わり、
そこから復活のリーグ優勝・日本一を遂げたわけですが、
この復活劇は単なる偶然や、新首脳陣の指導力だけによるものではなく、
長期的視点に立ったチーム作りをしてきたからこそ、そう思っています。
今のメンバーで江藤・石井一久・平尾・石井義人選手といった他球団からの移籍選手を除けば、
今季の高木浩之選手の引退、田原捕手の戦力外によって、
1998年以前の入団選手は西口投手一人になりました。
そう、この年のドラフトが今のライオンズの基礎を作り上げたと言えます。

98年のドラフト入団組、そう松坂大輔投手の入団です。
当時の東尾西武ライオンズは完全な投高打低のチームではあったものの、
西口・石井貴・豊田投手の若い3本柱を中心に、
松井稼頭央・大友・小関・髙木大成選手ら若い野手を合わせたフレッシュなチームでした。
ただ大砲不足が深刻で、長打力を欠いたチーム編成が毎年優勝争いをしながらも、
97・98年の連覇以外、あと一歩届かなかった大きな理由でした。
そこに松坂投手という新たな軸が加わったことで、
松坂投手を中心とした新黄金時代という中長期的な視点が生まれ、
西武ライオンズのドラフトは大きく変わっていきました。

98年は松坂投手の他に、2位で赤田選手、3位で星野投手を指名。
99年は積極的に高校生野手を取りに行き、
1位で高山選手、2位で日ハム田中賢介選手を指名するも抽選で外し眞山マネージャー、
3位で大島選手を指名しました。
2000年は東尾監督が即戦力投手を希望したため、
大沼・三井・帆足投手と上位で投手指名をするも、
4位で佐藤友亮選手、5位で中島選手を指名するなど、野手の効果的な補強もしました。
01年は自由枠で伊東氏の後釜・細川選手を獲得、
2位で中村剛也選手、3位で栗山選手を指名するなど、今の主力が名を連ねます。
02年は自由枠で横浜高校時代の同僚・後藤武敏選手を獲得、
4位で小野寺投手を獲得。
03年は来季のレギュラー候補・松坂健太選手を5位で、
7位でテスト入団からの指名となったGG佐藤選手を指名しています。
04年は現エースの涌井投手を1巡指名、片岡選手を3巡指名しています。

こうザッと見ても、今の主力選手は98~04年に獲得した選手が中心で、
野手を優先指名しながらチームの根幹を作り上げていったことが分かります。
勿論、中には育成に失敗してしまい、早々に辞めることになってしまった選手もいますが、
2軍でじっくりと育成し、一人前にしていった選手が数多く今のメンバーを締めており、
チーム内の激しい競争にも関わらず、選手同士が結束するチームの土台は、
この2軍からの育成が大きく影響しているように思います。

その2軍育成の大成功例が中島選手でしょう。
高校時代は投手兼外野手だったものの、プロ入り直後からショートへ。
松井稼頭央選手が早々にメジャー希望を打ち出していたため、
その後釜として英才教育が施されました。
2年目には2軍のイースタンリーグでフルイニング出場を果たすなど、
当時から体の強さには非凡なものがありました。
1軍に本格デビューしたのは2003年、本来はまだ育成する予定でしたが、
打線の不振もあって、夏場以降サードで起用するなど、1軍で慣らし、
松井稼頭央選手がメジャー移籍した2004年に一気にレギュラーへ、
日本一を経験するなど、若手の中でも経験をより多く積んでいきました。
04年の日本一メンバーは中島選手以外だと、野手では佐藤友亮・赤田・細川選手ら、
それ以外の若い選手はまだ1軍にあまり顔を出していませんでした。

05年は前年2位・日本一に比べると苦しいシーズン、打線の故障者・不振が目立ち、
2軍から中村剛也選手と栗山選手を抜擢、
中村選手が交流戦でブレイクするなどしましたが、レギュラー定着には至らず。
06年は片岡選手がレギュラーに加わるも、チームはあと一歩で優勝に届かず。
07年の低迷は記憶に新しい所です。

こういった順を追っての育成があったからこそ、今年の大躍進があるように思います。
別に1年でチームが完全に生まれ変わったわけではないわけです。
ゆっくりとした中・長期的な育成の上に、今年のチームは成り立っているのです。
5位から優勝・日本一となると、シンデレラストーリーのようにも思えますが。
そのための準備をずっと続けていた球団の姿勢を高く評価したいですね。
1人のスター選手の獲得がチーム方針を決めさせ、
中長期的なチーム編成を可能とした、そのことを強調したいです。

こういった中長期的な選手獲得と育成、選手起用こそ、各球団は見習うべきでしょう。
勿論、そのためには我慢も必要になってきます。。
伊東監督も渡辺監督も、本当に我慢強く若手選手を使ってくれています。
その我慢の結果として、花が開いたのが今年だった、ということでしょう。
来年以降も素晴らしい花を咲かし続けてもらいたいですね。

2008年11月10日

日本一の次はアジア一へ

日本一に輝き、ようやく一息付けると思ったら、
もう13日からアジアシリーズ突入ですか。
他のアジアチームからすれば、日本は待たせていることになるわけですが…
ちょっと日程的に厳しすぎないですか? もはや何かの罰ゲームかと(苦笑)
日本シリーズの戦いで疲れ果てたチームがどう戦うのか、
非常に心配なのですが、来季以降期待する若手選手も多く出てくるでしょうし、
彼らの頑張りで、アジアシリーズ制覇を成し遂げてもらいたいです。

予想通り、中島選手や細川選手など、故障者はアジアシリーズ欠場のようです。
加えて、西口・石井一久投手らベテランも欠場だとか。
ボカチカ選手とキニー投手も帰国したようですし、外国人はグラマン・許銘傑投手の2人ですか。
中村・後藤武敏選手らはどうなんですかね? 万全ではなさそうですけど…
結構打線が大変なことになりそうなので、出てくれるのかなぁ。
意外とやり繰りが大変なのが辛いところ。

捕手は銀仁朗選手、一・三塁は石井義人・平尾・中村剛也選手、二塁は片岡選手、
ショートは来季1軍定着を目指す原選手ですかね。
外野は、栗山・赤田・佐藤友亮・松坂健太・大崎選手らか。
来季以降ののことを考えると、
シリーズ出番のなかった松坂選手にチャンスを与えて欲しいです。
無理をさせないことを考えると、こんなスタメンでしょうか。
 1(二)片岡、2(中)赤田、3(左)栗山、4(指)中村、5(一)石井義人、
 6(三)平尾、7(右)松坂健太、8(捕)銀仁朗、9(遊)原
無理をさせないとなると、こういうオーダーかなぁ、と。
戦力的に厳しい感はありますね。

それ以上に大変なのが先発投手。
出場すると思われる主力投手は、涌井・岸・帆足投手の3人。
しかし13日初戦の韓国戦に登板できそうなのは中4日の帆足投手ぐらい。
決勝に涌井投手を取っておき、できれば岸投手もリリーフで使いたい、
そう考えると、初戦の韓国戦は捨てるしかないような気も。中5日なら…
ちなみに韓国代表のSKワイバーンズには、
北京五輪で日本を抑えた左腕投手がいるそうです。おいおい(^^;
それが万全で来るのは勘弁。初戦は日程的に厳しいなぁ、ホント。
先発投手は、初戦・平野投手、2戦目・帆足投手、
3戦目・木村投手、決勝・涌井投手と予想します。
もう2位狙いで決勝で勝つことに賭けるしかないっす。日程厳しすぎだよ。

ちなみにアジアシリーズ出場チームのうち、3チームがライオンズ。
天津ライオンズ、統一ライオンズ、埼玉西武ライオンズみたいです。
ややこしい(^^; SKワイバーンズが強敵っすね。
何とか打ち崩して、日本代表の仇を取りたいです。


◆プロ野球日本シリーズの結果について
試合内容を見ていると、基本的に今年の日本シリーズは、
「投手がよく頑張ったシリーズ」だと言えますよね。
埼玉西武の涌井・岸投手ら先発陣の好投、
越智・西村投手ら巨人中継ぎ陣の好投も勿論そうですが、
それ以外のピッチャーも、大沼・岡本真也・西口投手ら失点した投手も、
それほど内容が悪かったというわけでもなく、
たまたま結果が悪かっただけのように映りました。
明らかに悪かったなというのは第4戦先発の巨人・グライシンガー投手ぐらい。
自滅した第6戦の高橋尚成投手だって、ライオンズ打線が打ち気に来ていたら、
全く逆の結果になっていたかもしれませんしね。
そういう意味では攻略が必然だったのはグライシンガー投手のみで、
両チームのバッテリーがよく相手打線を研究し、抑えていたシリーズだと思います。
人によっては「貧打戦」に映ったかもしれませんが、
そうでなかったことは試合を見ていた多くの野球ファンが分かっていたことでしょう。
投手が抑え、それをどう打者が打つか、一流同士の対決が見られたからこそ、
この日本シリーズは熱く、面白い戦いになったのでしょう。
そこがまず今年の日本シリーズの面白さの基本にあったと思います。

その上で考えるに、本来はホームランを始めとする長打で得点する両チームの打線が、
どうやって相手投手から1点を奪うのか、それが明暗を分けたように思います。
結局、巨人は最後まで動けませんでした。
やりたい放題できたのは第5戦の9回のみ、
足で突破口を開けたのは同じく第5戦の7回のラミレス選手の2ベースぐらい。
1番鈴木選手が日本シリーズ優秀選手賞を取る活躍を見せたものの、
結果的に鈴木選手の出塁はなかなか点数に絡みませんでした。
送りバントで確実に進めてクリーンアップに、そういう野球も大事なのですが、
それで点数が取れない時にどうするのか、結局王道野球に徹し、動けませんでした。
第5戦の阿部選手の2ベースなど、巨人側の打球はあと一歩フェンスを越えず、
長打の面でも7試合連続ホームランをマークした埼玉西武とは差が生じました。
そのフェンスを越えるか超えないかの僅かな差は何なのか、
相手投手の気持ちなのか、打者の思い切りの良さの違いなのか、
巨人が王道野球で勝つにはフェンスを越えなければいけなかった、
あの僅か数センチの差が巨人打線の敗因でしょうね。
その数センチの差の原因は何だったのか、上記のように色々と要因はあると思いますが、
私はキャッチャーのリードにあったんじゃないか、そう思っています。

巨人打線が何故打てなかったのか。
戦犯となった李選手の不振、本調子ではなかったラミレス選手の打撃、
故障したとはいえ、なかなか後ろに繋ぐことができなかった小笠原選手、
それらの原因は第1戦・第4戦にあったと思います。
涌井投手も岸投手もストレートが球速表示以上に速く、
涌井投手は多彩な変化球、岸投手はカーブ・チェンジアップの緩急と落差で勝負するなど、
良いピッチャーであったことは間違いありません。
ただ、それ以上に彼ら2人の武器となっているのはピッチングの上手さです。
涌井投手はスライダー系・シュートの横の揺さぶりに加え、
キレのあるストレートとフォーク・チェンジアップという縦の揺さぶりや、
カーブ系・チェンジアップでの緩急と、変幻自在の投球術をしてきます。
そういった投球パターンの豊富さが涌井投手の大きな武器になっています。
第1戦、立ち上がりに涌井投手はストレート中心で組み立て、
ストレートが走っているとジャイアンツ打線に知らしめると、
今度はカーブ系を中心とした変化球勝負、打者の打ち気を外す投球で巨人打線を封じ込めました。
ストレートを待つカウントでもストレートが来ない、
変化球を待っていたらストレートが来た、
そういった上手い投球術に巨人打線に狂いが生じたんじゃないですかね。
第2戦のラミレス選手のサヨナラアーチ、第3戦の勝利により、
やや本来の打撃を取り戻しつつあったジャイアンツでしたが、
そこに岸投手が立ちはだかり、再び狂いが生じました。
内外角を攻め込んでくるキレのあるストレート、
カーブ・チェンジアップの落差と緩急で再び狙い球を外され、
第6戦でも狙い球は外されることが多く、狙っていても打ち損じることが多かったです。
ライオンズ投手陣の頑張りが勿論ありますが、
ジャイアンツ打線が狙い球を絞れず、涌井・岸投手のストレートの「幻影」に惑わされ、
頭の中でどこか別の球が来るんじゃないかと思っていた分だけ、
ホームラン性の打球がフェンスを越えなかった、そんなように見えました。

一方のライオンズ打線は1~3戦の巨人バッテリーの内角攻めに苦しみ、
なかなか本来のバッティングをすることができませんでしたが、
持ち味の思い切りの良さは全く失っていませんでした。
むしろ、打ってやろうという気概で打席に立ち、
それが凡打に終わってしまっていたわけですが、4戦目以降に効いてきたように思います。
典型的なケースが3戦目・4戦目の中村剛也選手のホームランでしょう。
1・2・3戦と内角を際どく攻められることが多く、
試合を見ていて「わざわざ内角高目を打ちに行かなくとも」と思うこともありました。
それでも自分のスタイルを貫き、積極的に打てるボールは打っていく、
相手のリードに左右されず、自分の打撃を貫くことでホームランにした、
そこが巨人打線との差であったように思います。
シリーズ全体を見れば、中村選手は内角攻めにやられたわけですが、
あの3本塁打は非常に価値がありましたし、
平尾選手を始めとする他の打者も同様に狙い球を絞ることで、
チーム全体で相手投手を攻略しようとする雰囲気が強かったと思います。
そこが今年のライオンズ打線の強さ、
凡打しようが何しようが、徹底的に狙いを絞り、自分の打撃をする、
ダメでも徹底していたらなベンチは一切咎めない、
そういった渡辺監督・デーブ大久保コーチの一貫した姿勢が、
ここ一番の強さに現れた気がします。

そういう意味では、一見、巨人バッテリーは内角攻めで抑えたように見えるんですが、
あまりにも徹底しすぎたため、ライオンズ打線に迷いを生じさせることができませんでした。
弱点を突くというのは非常に有効な攻めですが、
打者も自分の弱点は知っているわけで、逆に読みやすいとも言えます。
そればかりか、あまりにも内角攻めを徹底しすぎたため、
投手の持っている本来の持ち味を消してしまったように思います。
上原・高橋尚投手らが初戦は好投するも、2戦目がダメだった理由や、
越智投手が1・2戦で疲れてしまった理由の一つに、あの内角攻めがあったと思います。
あれはあまりにも投手に酷なリードでした。
内角はぶつけてはいけないし、甘くなったら一発がある、
ギリギリの所を攻めなければいけないわけですから、かなり神経使いますよ。
そこを時には全球要求するリードを好リードと称するのか、
それはキャッチャーにとって良いリード、間違いのないリードであって、
投手にとって良いリードとは言いません。
投手にとって良いリードとは細川捕手が見せたように、
あるボールを印象付けて、他の球でカウントを稼ぐ、打ち取るリードです。
ライオンズの先発投手陣がフル回転できて、ジャイアンツはできなかった理由、
そこにはキャッチャーのリードが大きく影響したように思います。

加えて、大きかったのがライオンズの機動力、というか片岡選手の足ですよね。
ジャイアンツは鈴木選手の出塁がなかなか得点に絡みませんでしたが、
片岡選手の出塁・盗塁はライオンズの大きな得点源となりました。
何よりも凄いのが走ってくると分かっている状況でも盗塁を決める凄さですよ。
片岡選手はジャイアンツの鈴木選手やヤクルトの福地選手のような韋駄天ではありません。
直線を走らせれば、間違いなく2人の方が速いでしょう。
それでもシーズン50個、シリーズ5個の盗塁を決められたのは、
スタートを切る勇気があること、スライディングの速さにあります。
ベース前で全く失速しないから、際どい判定もセーフになるし、
スタートを思い切って切れるからこそ、アウトになりにくい。
たとえバッテリーがボール球に外したとしても、スタートさえ良ければ盗塁を決めている、
そこが片岡選手の足の素晴らしい所です。
結果的に片岡選手しか走りませんでしたので、足で十分かき回せたとは思いませんが、
片岡選手の与える足のプレッシャーは巨人バッテリーを大いに苦しめましたよね。
6・7戦と手負いの中島選手の稼いだ四球は片岡選手の足があってこそ、
足によるプレッシャーを与えたことが打線の繋がりを生み、
同時に行けるぞという勇気をチームに与えていたように思います。


そんなわけで、今年の日本シリーズの勝敗を分けたのは、
打線としての狙いの徹底と捕手のリードにあったように思います。
巨人は打線として狙い球を最後まで絞れなかったのに対し、
埼玉西武はチームで狙い球を絞って対処した、その差が得点に現れたのでしょう。
チームの方針なのか知りませんが、巨人側から伝わってくるベンチの狙いは、
全くの具体性に欠ける精神論的なものばかり、
勿論、それは外に出す情報がそれだけで、具体的な指示もあったのでしょうが、
試合を見ていてそれが実践さえていたようには見えませんでした。
一方の埼玉西武は第6戦に高橋尚投手の低めの球を捨てることによって、
四球を勝ち取るなど、チームとしての狙いが徹底されることが多かったです。
リードの差と打線の狙いの差、それが後になればなるほど出てきたように思います。
埼玉西武としては狙い通り、巨人の方は完全にはまっちゃったなという感じがします。
巨人が勝つためには第6戦を勝つしかなかったのかもしれません。

いずれにせよ、今年の日本シリーズはレベルが高く、
非常に見所の多い試合が続きました。
西武・巨人の両チームのファンだけでなく、他の野球ファンも魅了したのは間違いないでしょう。
自分たちもこういった舞台で、自分たちが応援する選手・チームをこの舞台へ、
きっと多くの人がそういったことを思ったのではないでしょうか。
これこそは日本プロ野球の最高峰の戦い、日本シリーズなんだなと思います。
自分の大好きなライオンズが日本一になったことも勿論嬉しいのですが、
それ以上に戦いが最高に面白かったことが、なによりも嬉しいです。
パリーグの代表として恥じない戦い、
プロ野球チームの代表として称えられるたたきができたことを最高に誇りに感じます。
素晴らしい日本シリーズでしたね。両軍の選手に拍手を送りたいです。

日本一は埼玉西武ライオンズ

プロ野球日本シリーズは4勝3敗で埼玉西武ライオンズが勝利し、
2004年以来(但し、この年はシーズン2位通過)、
優勝しての日本一は1992年以来となる日本一に輝きました。

正直言って、第5戦終了時にはもう勝負あったかと思いましたが…
中島選手の強行出場と岸投手の好リリーフがシリーズの流れを完全に変えましたね。
通常なら出れる状況ではないのに、試合に出た中島選手の勇気、
これにはもう脱帽モノです。
シリーズMVPは好リリーフの岸投手が輝き、
他にもシリーズ後半に大活躍だった平尾選手、中盤に活躍した中村剛也選手、
エースとして好投を見せた涌井投手、足でかき回した片岡選手、
好リードで中盤までの投手陣の好投を支えた細川選手など、
多くのMVP候補がいますが、チームを引っ張ったという意味では、
中島選手に勝る選手はいませんよね。
日本一になれた立役者という意味では、中島選手をやはり推したいです。
中島選手が必死に繋いでくれたからこそ、守備でよく間合いを取っていたからこそ、
この日本シリーズでの日本一があるように思います。
チームリーダーとしての活躍が短期決戦を制することができた最大の要因でしょう。

それ以外の日本シリーズのポイントは、野球日記の方に書きましたが、
自分の中での日本シリーズの印象は、
「戦力に勝る巨人を、埼玉西武が勇気で逆転した」これに尽きると思います。
シリーズ前のポイントに挙げた埼玉西武の機動力、片岡選手の足が突破口を開き、
リリーフに劣る所を先発投手のリリーフ起用で埋めた、
長いシーズンを戦うのとはまた違い短期決戦の戦い方、
勝負をかける勇気があった分だけ、埼玉西武が上回れたのだと思います。
まぁ、ある意味で、これこそが弱者の戦い方、
強者に勝つ典型的な戦い方だったように思います。
選手の育成や練習方法にしても、上位下位の成績を問わず、
多くの球団にとって参考になる今年の埼玉西武ライオンズの戦いぶりでしたよね。
なにせ、昨年リーグ5位ですよ。おまけに和田・カブレラ選手が抜けたんですよ。
石井一久投手をFAで獲得したとはいえ、戦力的には劣ると見られていても優勝・日本一、
勿論、そうなったのには明確な理由があるわけですが、
それでもこういう結果を残したことは多くの球団の勇気になるんじゃないかと思います。
球界の姿勢を変える良い契機になるかもしれませんね。
兎にも角にも今年の埼玉西武の日本一は「勇気の勝利」、これに尽きると思います。

敗れたジャイアンツですが、色々と敗因はあるでしょうが、
ライオンズファンの私から見ていて思ったのはキャッチャーのリードの差ですかね。
西武打線の弱点である内角を攻めて抑えたことで、
鶴岡捕手のリードが高く評価されてましたが、
クライマックスシリーズで日ハムが同じような攻め方をして負けていただけに、
「本当にそれでいいのかな?」と疑問に思って見ていました。
キャッチャーのリードは大きく分けて2種類あって、
相手の弱点を突くリードと、投手の良さを引き出すリードに大別されますよね。
相手の弱点を突くリードは非常に有効なのですが、
でもそれに偏りすぎてしまうと、逆に投手のリズムが崩れちゃうんじゃないかと…
それがどうも後半になればなるほど、ジャイアンツ投手陣を蝕んだような気がしてなりません。
もっと後半は投手の持ち味を引き出すリードに転換しても良かったんじゃないかと。
私から見ると、そこが逆転日本一を喫した理由のように思えてなりません。
中にはダルビッシュ投手や涌井投手のように、色々な攻め方ができる投手もいますが、
普通の投手はある程度の投球パターンがあって、それでリズムを掴む投手が大半のはず、
それを上手くさせなかったリードというのはどうなんだろうかと。
リリーフ投手の登板過多といい、そういう意味では埼玉西武の思う壺になったかなと。
細川捕手が故障しても、銀仁朗・野田捕手と投手の良さを引き出していたのとは、
やや対極にあるように映りました。
どちらのリードが正しいとは明確に言えないのですが、
あまりにも偏りすぎた、私の目にはそう映りましたね。
もしも阿部捕手がマスクを被っていたら… どういうリードをしていたのか。
リードを逆に読まれる展開になっていたかもしれませんが、
それでも打撃面での埋め合わせや、投手の良さが引き出て、勝利に近かったかもしれません。
そういう意味では2番手捕手以降の差が両チームにはあったように思います。

あとの話はもう明日以降に。
今日はもうこれでオヤスミナサイ。
最後に一言だけ… ライオンズが日本一になって最高に嬉しいっす!!

2008年11月07日

日本シリーズ(2)

第3戦は巨人が勝利、第4戦は西武が勝利、第5戦は巨人が勝利となり、
巨人が3勝敗で王手をかけた形となり、
本拠地の東京ドームでの第6戦に臨むこととなりました。
埼玉西武は第5戦の前半までは有利に試合を進めていたのですが…
主力の細川・中島選手の相次ぐ故障途中交代が響いちゃいましたね。
野球にたらればは禁物ですが、2人が無事に出ていたなら展開も違っていたかと。
シリーズの流れを左右しかねない2人の負傷交代でしたね…

大勢の見解と同じく、ここまで来ると、巨人が圧倒的に有利だと思います。
細川選手は、ある意味では慣れた(?)、肩が外れただけだったようなので、
(肩関節が外れやすいそうで、試合中に外れて自分で入れ直した話もあるぐらい)
第6戦には出場できるでしょう。
ただ中島選手は脇腹だけに、1日置いたぐらいでは回復しないでしょう…
本人は強行出場したいようですが…無理して選手生命を縮めてしまったらそれこそです。
西武としては後がなく辛いところですが、中島選手には勇気を持って休んでもらいたいです。
そうなってくると、打線は調子を上げてきた1・2番と中村選手ぐらいになり、
やや迫力に欠けてしまいます。
中村選手が大爆発すれば話は別ですが、そうでない限り打線の得点力はかなり落ちます。
西武が勝つとすれば、1・4戦のように、
先発投手が巨人打線をほぼ完璧に抑えることぐらいでしょう。
6戦をなんとか勝てば、7戦は岸・涌井投手も行けますから、勝利の可能性が出てきます。
投手の力で西武が6戦を取れるかどうか、注目したいです。


◆ニュースネタ アメリカの次期大統領は民主党のオバマ氏に
今のアメリカの舵取りは非常に難しいと思いますが、
そういった閉鎖状況を打ち破るための変革をアメリカ国民は求めたということでしょう。
黒人初の大統領が生まれたことは、アメリカの歴史の変化が感じられ、
個人的には非常に良かったと思います。
まぁ、共和党としか関係を結んでこなかった自民党政権には打撃、
日本にとっては打撃ではありますが。
今回のことを機に、健全な対等外交関係を築いてもらいたいです。

巷で言われているように、心配なのは暗殺ですよね。
むしろ、今すぐの危険よりも、1年以上経ってからの方を心配しています。
1年経って思った以上の変革が起こらなかった場合、それが最悪のケースでしょう。
ガンジーもキング牧師も、黒幕は別としても、暗殺されたのは同胞の手によるものでした。
変革を期待する支持者の期待を裏切らない活躍を期待したいです。


◆ニュースネタ 前航空幕僚長の論文問題
一部では退職金の自主返納の要求まであるとか。
まぁ、それはさすがに行き過ぎだろうと。
常識はないけれども、犯罪ではないですからね。「アンタはアホや」という話(苦笑)

それよりもショックだったのは、
この論文募集に60人以上の自衛官が応募していたことです。
この懸賞論文が一体どういう趣旨で行われたのか図りかねる所がありますが、
あの論文が賞を取るということは、「近現代史の一方的正当化」にあるように思えます。
そういった論文に自衛官が大量応募していたのは、正直愕然としています。
…もっとも、自分達の母体となる軍隊を肯定したい気持ちも分かるんですが、
主観的視点以外にも客観的視点も必要でしょう。
個人の思想の範囲内とはいえ、それを自衛官という公的な立場で、
客観的視点を欠いた論文を出すというのはいかがなものかと思わざるを得ません。
彼らは侵略戦争史観が国民を自信喪失させてると言いますが、
今の多くの日本国民はそんなこと思ってません。その考えはもう古いです。
むしろ、侵略戦争ではないと言うことのほうが、
自分達の歴史を振り返れない国民という意識を生み、情けない気持ちにさせられますよ。
侵略戦争であることを踏まえて、戦前の軍隊の長所・短所を研究することこそが、
自衛官にとって本当に必要なことではないでしょうか。
自己正当化は必要とされてないし、そんなことをしても恥の上塗りにしかなりません。

世の中には戦争以外にも人の命を奪い合う残酷な行為がいくらでもあるわけで、
日中戦争という1点のみで我々は残酷なことをした、もうダメだ、
なんて考える人は、よほどの世間知らずか、偽善者ですよ。
日中戦争や太平洋戦争は心が痛んで、ベトナム戦争やイラク空爆には心が痛まないのか、
戦争で人の命を奪うことは悲しみ、貧困で命が散っていくことは悲しまないのか。
どちらも起こっていることは同じですよ。正当化と方法が違うだけ。
歴史の1点のみで判断するから、そういった考えに陥ってしまう。
太平洋戦争を考えるなら、最低でも第二次世界大戦全体からも見つめるのは当然の視点です。
こんな論文を出しているようでは、全く精神の鍛錬になるわけがない。
歴史の授業、とりわけ世界史をやった方が鍛錬になるんじゃねーの、とか思ったり。

同視されてしまう他の自衛官の方々には悪いですが、
それだけ今回の事件は自衛官に対する印象を悪くしたように思います。
海上自衛隊のイジメも然り、厳しい視線が向けられていることを感じてもらいたいです。

ただ、一方では、自衛官のガス抜きの場がないというのもあるんでしょうがね。
自衛官の抱えているストレスが今回の論文に出ちゃったのでしょう。
自衛隊がユルユルというのも考えものですが、
もう少し息抜きの場を用意する必要があるんじゃないですかね。
労働組合的な組織の必要性等の自衛官の待遇改善の議論も必要のように思います。

2008年11月03日

日本シリーズ

プロ野球の日本シリーズは1・2戦が終了して、
埼玉西武と巨人の1勝1敗となりました。
ここで2連勝してしまうと、シリーズが決まってしまうだけに、
面白い展開になったという感じでしょうね。
試合も接戦ですし、一進一退の素晴らしい試合がここまで繰り広げられているように思います。
やや貧打戦かなという印象もあるものの、
それだけ投手陣が良いところを攻めているわけですからね。
やっぱり投手がしっかり投げていると、簡単には点数が入らないということでしょう。

それぞれの試合の感想は野球日記の方で。
2戦目にラミレス選手がサヨナラホームランを放ったことで、
流れは巨人に傾いたと見るのが一般的ですが、
自分としてはそんなに変わらないかなと見ています。
逆シリーズ男になりかけていたとはいえ、第1戦で涌井投手から唯一のヒット、
タイムリーヒットを打っている選手ですし、別に眠っていたわけではないでしょう。
勿論、早打ちに助けられた面もありましたが、
例え2戦目で打っていなかったとしても、3戦目はまた別だったと思います。
むしろ2戦目の最初の方の打席は1戦目の影響が残っていてラッキー程度。
勝負は3戦目からです。

3戦目から鍵を握ると思われるのは、キャッチャーのリード、だと思ってます。
この1・2戦を見ている限りだと、両チームの捕手のリードが対極的。
巨人の鶴岡選手は西武打線の弱点を攻めようと内角一辺倒の大胆な配球、
逆に西武の細川選手は両サイドを散らしながら慎重に慎重を期す配球、
この両キャッチャーのリードが投手陣にどんな影響を与え、
相手打者にどういった影響を与えるのかが一つの見物かと。
確かに埼玉西武の打者は内角に弱点はありますが…
あまりにもそこ一辺倒で攻めているのもどうかと。やはり一発の危険がありますからね。
明日以降はそこを中心に見ていこうと思っています。

埼玉西武の不安要素というと、4番打者でしょう。
中村剛也選手は内角攻めに苦しんで2試合ノーヒット。やや精細を欠いています。
内角は確かに苦手ではあるんですが、それはベルトよりも上の高さであって、
ベルトより下の高さはむしろ長打コースなんですけれども、
それを捉え切れていないところに「らしさ」がないです。
4番ということもあって、多少重圧を感じているんですかね。
コースに関係なく低めの球を狙っていけば、チャンスが出てくると思うので、
3戦目以降は頑張ってもらいたいですね。
あとDHが使えるということもあり、下位打線からの繋がりが重要になってきます。
栗山選手の打点数を見ても分かるように、下位打線から1~3番で点数を取るのは、
ライオンズの得点パターンです。
機能している上位打線の前にランナーを溜められるかが最大のポイントでしょう。

一方の巨人は越智・西村投手のリリーフ陣が好調。
打線はまだ怖さが出てきませんが、ラミレス選手が復調し、
DHで阿部選手が出てくるとどうなるか。
死球を受けた小笠原選手が変わらぬ活躍を見せれば、厚みが出てきますね。
ただ、坂本・鶴岡選手がやや結果が出ず、打線の切れ目となっていただけに、
2戦目のヒットで乗ってこれるかどうか、一つのポイントだと思ってます。
巨人としては4戦・5戦の投手にやや不安があるだけに、
3戦目を取れるかが一つのポイントでしょうね。

あとはシリーズを左右する残りのポイントとしては、埼玉西武の西口投手の使い方。
1戦目はリリーフで投球練習をしていましたが、2戦目は登板せず。
本当にリリーフで使うなら、連投の可能性のない2戦目に投げさせたと思うんですが。
普通に第5戦の先発ということなんでしょうかね?
西口投手の起用法も一つシリーズのポイントになる気がします。

いずれにせよ、勝敗の鍵を大きく握るのは第3戦。
明日の試合に注目したいです。

2008年10月31日

いよいよ

明日からプロ野球・日本シリーズが開幕します。
パリーグ優勝の埼玉西武ライオンズと、
セリーグ優勝の読売ジャイアンツの頂上決戦対決です。
日本プロ野球の今シーズンを締めくくる試合ですから、熱い試合を期待したいです。
今回のシリーズは、結果よりも、内容を問えるシリーズになって欲しいですね。

とはいえ、ファンとしては勝敗も気になるところ。
経験がある分だけ、巨人有利と予想するのには一定の理があると思います。
ただ逆に、若いチームなだけに勢いに乗れば全く逆の展開も考えられるわけで、
いずれにしても重要なのは1戦目・2戦目でしょうね。
ここを2連勝したチームはそのまま4勝1敗ぐらいで決めちゃうでしょう。
だけど、それでは面白くないので、1勝1敗で行くのが丁度いいかなと思ったり。

注目していた巨人の先発投手は、上原・高橋・内海・グライシンガー投手の順で、
行くようなので、先発投手の差はそれほどないかなと。
そうなると注目点は、西武が機動力を生かせるかどうか。
鶴岡選手の肩との勝負になってくるかと。
98年のシリーズの横浜のように積極的に走れれば、西武に勝機が見えてきそうです。
逆に機動力を封じられてしまうと、西武の方は苦しくなりそうです。
いずれにせよ、1・2戦ですよね。そこで走る勇気が生まれるかどうか。
そのためには先発投手がしっかりと試合を作らねばなりません。
現状では巨人が有利だと正直思うものの、
巨人の弱点である捕手を付ければ、西武の勝利は見えてくることでしょう。
個人的にはそこを注視して応援していこうと思います。
予想は… 4勝2敗で西武、希望は4勝1敗で西武で地元胴上げ。

ただ、勝敗は二の次で、とにかく自分達の力を出せ、そういった感じですかね。
若いチームで相手は注目度の高い巨人、いい経験をしてもらいたいです。


◆ニュースネタ 航空自衛隊航空幕僚長が懸賞論文で日中戦争を正当化
企業ホームページで問題となった論文が読めるようです。
…さっぱり意味分かりませんが。
いや、論文ってあんなもんでしたっけ?
史学関係の論文は知らないので分かりませんが。
よくこれで賞取れたよなぁというのが率直な感想…
穿った見方だったらすいません。
でもお粗末ですよね?
自分の言いたいことだけが書かれていて、通常の見解に対する論証が不十分に見えます。
ポイントがわざと略され、周りを一方的に固めている、
各要素が散り張りすぎていてサッパリ意味が伝わってきません。
おそらく、審査員もこういう考え方の持ち主なのでしょう。じゃないと読めないよ…
表現も大げさと言わざるを得ないし。
太平洋戦争の全世界における価値って、そんなに高いんでしょうかね?

たぶん一般の人が思うであろう感想は、
「コミンテルンってすげぇな」でしょう(苦笑)
まぁ、全てを否定するわけではないですが、さすがにそこまではが正直な印象です。
つーか、ニュースソースはどっからこんなもの拾ってきたんでしょう?
逆にそっちを知りたいです。内容に関しては読むだけ時間の無駄的評価。

こういう考えの人にヒントを与えるわけじゃないけれども、
もしこういった主旨の論文を書きたいのなら、
むしろ「侵略」の定義から話を進めるべきじゃなかろうか。
それには「国家」とは何かから始める必要があるわけで、そりゃ大変な論文になることでしょう。
パッと思いつくのは中国=国民国家、満州国=民族国家でなんとかかわしていくぐらいか。
それも無理そうですが。
結局の所、「侵略」は結果であって、過程からは導き出せませんからねぇ。
インカやアステカ帝国の侵略ではあるまいし、
国民国家観が成立している近代国家でそんな分かりやすい侵略をするわけがない。
つまり、過程をどんなに正当化しても、結果が悪けりゃ侵略と言われるでしょう。
ですから、日中戦争は間違いなく侵略戦争です。
大東亜共栄圏が本当に成立していたら、話は別なんでしょうが、
そんなもの成立しなかったでしょう? そういうことです。


◆ラジオネタ 『風音のおと☆ぱら』
インターネットラジオステーションの音泉。さんで、
『風音の乙女ちっく☆ぱらだいす』が絶賛放送中です。

……
………今回分のほめらじの最初の8分だけですが(^^;

さすがに、ここまでのは「あざとい」けれども、
これと似た方向性を当初は期待していたはずなんだけどなぁ…
今になると、笑いしか起こりませんね(苦笑)
でもネタとしては面白いので、ゲストが来ない回は毎回やって欲しいです(^^;

2008年10月30日

九十九

九十九電機が民事再生法適用だそうで…
清算・倒産というわけではないので、心配は要らないわけですが、
整理店舗や営業方針が変わるんじゃないかという恐れがあるだけに、
ちょっぴり心配しています。
地方でPCを自作している人にとっては、九十九の通販は便利ですからね。
今の営業体制を維持しながら、重石を軽くしていくことを期待したいです。


(追記・補足)
なんかヤフーのニュースとか見ると、「倒産」という文字が出ててドキっとするわけですが、
それはちょっと誤解を与えているんじゃないかとも思ったり。
私は経済の知識があるわけじゃないので具体的な説明は難しいのですが、
所謂「倒産」も「民事再生」のどちらも経営が苦しくて至るのは一緒だと思うんですが、
ちょっと持っているイメージが違うかなと。

巷で言われている「倒産」は、完全なギブアップ状態、
仕方ないので残っている資産を債権者が細々と分け合うというイメージ、
「民事再生」は、まだ営業自体に見込みがある状態で、
そのまま倒産されると債権者としても大損だけれども、
ちょっと我慢すれば少しの損失に軽減されるというイメージ、を持ってます。
勿論、営業の見込みが少なく、
債権者が納得しない場合は「倒産」と似た結論に至るわけですが、
九十九電機のブランドイメージを完全に無くすことは考えにくいですよね。
経営的に行き詰ったけれども、再生の可能性がある、それが「民事再生」。
正確には違うんでしょうが、個人的にはそんなイメージを持ってます。
違ったら、誰か補足しといてください(^^;


◆プロ野球 ドラフト会議
プロ野球のドラフト会議が行われた模様です。
今年は目玉だった日石・田沢投手が早々にメジャーを表明し、
不作と言われていた年だけに、
各球団ともに事前予想とはやや違う結果になったような印象を受けます。
ただ、各球団にとっては予定通りだっただけで、
報道などで漏れ伝わっている情報とやや違ったというだけですが。
イメージ通りだったのは広島ぐらいですかね。他は蓋を開けてみて結構驚きました。

注目の東海大相模・大田選手は巨人とソフトバンクが競合し、
抽選の結果、巨人が交渉権を獲得。
本来なら、不作のこの年、もっと競合しても良かったのでしょうが、
事前に「希望球団意外ならば東海大進学」を打ち出していたため、
希望球団の巨人と、進学だった大田選手をプロ志望に変えた王元監督のソフトバンクと、
入団が見込める2球団のみの指名となったようです。
その影響なのか、早稲田・松本選手と日通・野本選手と野手2人が2球団競合に。
実戦的な野手を求めたということでしょうか。
その一方で、競合必死と言われていた近大・巽投手を1位指名する球団はなく、
ソフトバンクが外れ1位で指名するという意外な結果になりました。
3年生時に比べて4年生で評価を落としたのが響いたのでしょうか。
経験則的にそういう選手は即戦力になりにくい傾向がありますからね。
そこが外れ1位の評価に留まってしまった原因なのでしょうか。

不作と言われている今年のドラフトですが、
高校生は年々平均的に球速は上がっていますし、
飛びぬけた存在がいないというだけで、素材としては各選手いいものを持っているはず。
今年のドラフトは各球団のスカウトの眼と、
球団の育成力が試されるドラフトのように思います。
そんなわけで、成功・失敗はさっぱり分かりませんね。問題はこれから。

どうでもいいけれど、やっぱり「パナソニック」は慣れないっすね…
とりわけ野球だと…最初、どこのマイナー社会人チームなのかと一瞬思った(爆)
やっぱり野球では「松下電器」のイメージが強く残ってますね…


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのドラフト指名選手
1位指名は日南学園の左腕投手・中崎雄太投手を単独指名、
2位指名は神村学園-日産自動車の21歳の右腕投手・野上亮磨投手、
3位指名は大阪桐蔭高校のショート・浅村栄斗選手、
4位指名は函館大の三拍子揃ったスラッガー・坂田遼外野手、
5位指名は福岡大のキャッチャー・岳野竜也選手、
6位指名は隠し玉・甲賀健康医療専門学校の宮田和希投手をそれぞれ指名した模様です。

事前情報では近大・巽投手を1位指名するとのことでしたが、
今朝のスポニチで中崎投手の1位指名が報道、
ギリギリまで迷っていたそうですが、中崎投手の1位指名となったようです。
巽投手は西口・岸投手と細身の投手が育っているということで、
ライオンズを希望球団に挙げてくれていたようなので、
指名を期待したんですが、結果的には中崎投手に。
他に高校生左腕は、ヤクルト1位の赤川投手や、
同2位の八木投手、ソフトバンク3位の近田投手、日ハム4位の土屋投手など、
他にも候補がいたわけで、外れ1位や2位指名でも十分指名できたのですが、
それを押して1位指名したというのは、それだけ評価が高いということなんでしょうね。
将来の左腕エースとして、成長を期待したいです。

2位は日産自動車の野上投手を指名。社会人3年目なので大学生より1歳下。
神村学園の初出場・準優勝時のピッチャーと言えば、覚えている人も多いことでしょう。
高校時代の印象から言えば、指名候補だった巽投手同様に細身の右腕投手、
西口・岸投手と同様にキレで勝負するタイプの投手というイメージです。
ネットで検索すると、高校時代とそう大きく変わっているわけではないようですが、
まだ21歳ですし、今後の成長に期待したいところです。
渡辺監督の話だと、ここまで残っているとは思っていなかったとのことで、
(2位指名は12球団最後のため)
早い段階で出てきてくれればという感じですね。
まずは中継ぎからスタートし、将来的には先発で、という形を期待してます。

3位は大阪桐蔭のショート・浅村選手を指名。
正直、ここまで残っているとは思いませんでしたし、
(大田選手がプロ志望届けを出さなかったら、高校生野手の目玉と言われたかも)
まさかライオンズが指名するとも思ってもいませんでした。
だってライオンズの内野陣はもう完全に固まってますからね。
セカンド・片岡選手、サード・中村剛也選手、ショート・中島選手、
FAでの流出がない限り、年齢的にも10年は鉄板のメンバーでしょうに。
そこに高校生トップクラスのショートである浅村選手を指名するとは驚きです。
それなら、近田投手なり土屋投手なりと、高校生左腕をもう1人指名しろよ、
と個人的には思うものの、そこら辺は来年以降との兼ね合いもあるので、
一概には言い切れませんよね。
浅村選手指名で考えられるのは、中島選手のFAメジャー流出の準備なのか、
30歳を越えた後の守備の負担を減らすためのサードコンバートの布石なのか。
中島選手と浅村選手は8歳違うわけですから、
そういう意味では次世代のショートのための準備という感じなんですかね。
二遊間は補強ポイントの1つでしたが、指名するとしたら左打者だと思ってました。
スイッチ転向が可能なら挑戦して欲しいかなぁ。
守備の評価が非常に高いようなので、打撃・走塁面を鍛えて、
将来のリードオフマンになれるよう頑張って欲しいです。
競争は厳しいけれども、中島選手をサードに追いやる気持ちで頑張って欲しいです。

4位は函館大の坂田遼外野手を指名。
自分は知らない選手だったので、ネットで検索、
強肩外野手で三拍子揃った選手という評価でしたが、
日刊スポーツのスカウトコメントによると、
「左の長距離打者。将来は右の中村、左の坂田となりうる才能を秘めいている。」
ともの凄い高評価。
この評価が当たっていれば、補強ポイントの左の長距離砲が解消されるわけで、
今年のライオンズのドラフトの評価の分かれ目になる選手かなと思われます。
野手育成に定評があるだけに、浅村・坂田選手が育つと大きいですね。

5位は福岡大の岳野捕手を指名。
あー、正直なんでキャッチャーの指名?とか思ったり…
岳野選手には悪いですが、捕手の数合わせ的な指名のような雰囲気が…
ライオンズには細川捕手という正捕手が存在しているだけでなく、
銀仁朗捕手という次代の正捕手が2番手捕手として存在しているわけで、
この2人に割って入るというのは相当に難しいような…
かなりの難関ですが、岳野選手にはその壁を乗り越えるよう頑張って欲しいです。

6位は完全な隠し玉・甲賀健康医療専門学校の宮田投手を指名。
ネットで検索しても、大した情報は出てきません。副部長ぐらいしか分からない(爆)
(今検索したら、早速その野球部が紹介記事を書いた模様。
 投球の写真は嬉しいけれど、現住所とか掲載して大丈夫なのか?)
どうやら左腕投手のようですね。
指名当初は「将来のトレーナー?」とか思っていたけれども、
リリーフ左腕として本気で期待しての指名のようですね。
紹介記事の写真を見ていると、腕の位置が高く、なかなかに面白い投手みたいです。
こうなってくると戦力として期待したいですね。

隠し玉というのも驚きですが、19歳(11月16日で満20歳)の指名も驚き。
専門学校から指名されるというケースがほとんど記憶になく、
前例が思い浮かばないのでアレですが、
専門学校の選手は社会人の指名規定が適用されるわけではないんですね。
社会人は高卒ならば3年、大卒ならば2年経過しないと指名できない規定があるので、
最低でも指名できるのは21歳(3月終了時点で)から、
大学生と同じと考えて、卒業年数でOKということなんですかね。
なかなかに面白い指名だと思いました。
今後、プロを目指す選手で、スポーツ専門学校に入るという選手が増えるかもしれませんね。
高校生の進路先として、大学・社会人、独立リーグとありましたが、
そこに新たな選択肢が加わるのはいいことだと思います。
でも「希望球団以外なら~」に利用されるケースも考えられ、
受け入れ先の大学・社会人側から異論が出てくる可能性も…今後の展開に注目です。
つーか、担当スカウトはいつから目を付けていたんでしょう?
でも高校はよく知らない学校だし…
スカウトに指名を決めた経緯を教えてもらいたいなぁ。


最後に総括です。
指名したのは、右腕投手1名、左腕投手2名、捕手1人、遊撃手1人、外野手1人、
今年も比較的バランスの良い指名になりましたね。
いずれも素材型である感は否めないものの、
最優先の補強ポイントである左腕投手を補強し、
遊撃手の次世代候補、左の長距離砲外野手候補と、
チームの補強ポイントを完璧に抑えた点は、高く評価したいです。
まだ左腕投手が1~2名足りない感じもしますが、それは来年以降でしょうね。
チームの補強ポイントはほぼ埋まっただけに、
来年以降は即戦力投手を中心に、現有戦力の上を目指す選手に徹せます。
そういう意味でも、ポイントを抑えた良いドラフトだったのではないかと。
あとは彼らがどれだけ1軍レベルの選手として成長するかですね。
ライオンズの場合はスタートラインは全て同じ、
各選手の努力で道を切り開いていってもらいたいです。

2008年10月29日

GG賞

プロ野球のゴールデングラブ賞が発表され、
パリーグ優勝の埼玉西武ライオンズからは、細川選手と中島選手が選ばれました。
…うーん… GG賞ってチーム成績も考慮されるんですよね?
未だにイメージ先行なんすかねぇ。明確な基準を示してもらいたいです。曖昧すぎ。

投手部門のダルビッシュ投手は活躍度とイメージなんでしょうね。
一度獲得するだけでイメージで行っちゃうからなぁ。
まぁ、今年の個人成績で涌井投手が選ばれるわけはないんですが、
チーム成績が良かっただけに少々残念。
セカンド部門は僅差で負けたのなら分かるんですが、
田中賢介選手が93票、片岡選手が37票という大差は理解不能。
確かに守備率は田中選手が.989、片岡選手が.985ですが、
昨年は片岡選手が守備率上にも関わらず田中賢介選手、
優勝チームだから仕方ないなと思いながらも、今年は逆にならず。ふざけんな。
他のポジションは順当かなと思えるんですが… この2つは納得いかないですねぇ…

ショート部門の中島選手の受賞は驚かされましたが、
今年の各チームのショートは故障者が多く、
最高の守備率を誇る日ハム・金子誠選手は規定打席に到達せず。
他にも川崎・西岡選手らがいるんですが、実際の守備率を見てみると、
川崎選手が11失策.975、西岡選手が10失策.979、
中島選手が12失策.979という結果で、
意外に中島選手の守備率が良かったという事実が判明。
確かに守備は良くなっているなぁと思っていましたが、
他のショートと比べて引けを取らない数字を残しているとは思いませんでした。
悪いイメージを引きずっていて申し訳ない思いです(苦笑)
そういう意味では意外に思える中島選手の受賞も、
チーム成績を考えて西岡選手よりも妥当であるとされたのは順当な結果でしょう。
一時はサードコンバートも言われていましたが…
このゴールデングラブ賞は中島選手の努力の成果でしょうね。
まだ気が早いですが、来季は.980以上をマークし、
守備でも球界を代表するショートになれるよう頑張って欲しいです。


◆プロ野球 巨人VS埼玉西武、日本シリーズのポイント(投手編)
先発投手に関しては埼玉西武が若干上、
リリーフは巨人が若干上かなという印象を受けています。

巨人の先発投手は、上原・グライシンガー・内海・高橋尚投手の4人。
5人目は東野投手が来るんでしょうかね?
交流戦で好投していた記憶もありますし、現時点の調子からしてそうでしょう。
一方の埼玉西武は、涌井・帆足・石井一久・岸・西口投手の5人。
クライマックスシリーズは故障で登板のなかった西口投手ですが、
日本シリーズに間に合い、状態も良さそうなので戦力として十分見込めそうです。
いずれも10勝近くしている投手で、試合を作る能力に長けている印象があります。
先発投手の力は総合的に見て似通っているのではないでしょうか。
5人目が計算できる分だけ、埼玉西武の方が上かもしれません。

この中で抜けた成績を残しているのは、
最多勝に輝いた巨人のグライシンガー投手なのですが、
交流戦では埼玉西武に2試合とも打ちのめされており、
9イニング14失点=防御率14.00という惨憺たる結果を残してます。
ちょうど不調の時期と重なってしまったためでしょうが、
グライシンガー投手は良いイメージを持っていないでしょうし、
逆に埼玉西武からすると名前負けせずに打っていくことができます。
加えて、阿部選手がマスクを被らないことにより、
中日のプレーオフ第1戦で見せたように、バッテリーの呼吸が合わない可能性も。
埼玉西武打線に対する神経、配球に対する神経とダブルで抱え込むことになり、
セリーグ相手に投げていた時のようにはならないのではないかと予想します。
そう考えると、先発投手は埼玉西武が上のように思えてきます。

そういう意味でも、鍵となるのは先発投手のローテーションでしょう。
巨人は第1戦に誰を持ってくるのか。
グライシンガー投手を持ってきて、打ち込まれてしまえば、
シリーズは敗色濃厚になってしまうことでしょう。
巨人の先発投手陣の軸は上原投手と内海投手にするべきでしょう。
1・2戦に先発する投手は、6・7戦に先発することが有力ですし、
1・2戦に誰を起用するかでシリーズの流れが決まってきそうです。

一方の埼玉西武は第1戦の涌井投手先発で決まり。
クライマックスシリーズの安定感からして文句なしでしょう。
問題は第2戦。本当は石井一久投手を持って来たいのですが、
東京ドームでの登板ですから、相性のいい西武ドーム、第3戦でしょう。
そうなると、岸投手か帆足投手か。
帆足投手は変則フォームでタイミングが取りづらく、
振ってくる打者に対してパームは大変有効ですから、帆足投手の方が先かと。
そんなわけで、涌井・帆足・石井一久・岸・西口・涌井・?という順番と予想。
第7戦は2・3戦目の結果次第。
石井一久投手の中4日登板も十分考えられると思います。


リリーフ投手陣は、形が定まっている分だけ、巨人の方が有利でしょう。
巨人は、山口・越智・西村・豊田投手の4人を繋ぎながら、
抑えのクルーン投手に繋ぐという継投でしょう。
埼玉西武は左の強打者が少ないので、セットアッパーは右が基本、
左投手はそれほど要りませんから、この5人で対処してくるでしょうね。
抑えのクルーン投手は不安定ですが、山口・越智投手には安定感があるので、
リリーフ勝負になると巨人の方が有利かなという印象を受けます。

ただ埼玉西武のリリーフ投手陣も劣っているわけではありません。
右の岡本真也・大沼・小野寺・岩崎投手、左の星野・三井投手、
そして抑えのグラマン投手と駒は揃っています。
右のセットアッパー陣はシーズン終盤・クライマックスシリーズと好調で、
日本シリーズでも活躍が期待されます。
問題は左投手。巨人は小笠原・李選手など、左の強打者が多いだけに、
左のワンポイントの登板が大事になってきますが、
星野・三井投手ともにクライマックスシリーズは今一つの結果でした。
星野・三井投手が良い仕事をすれば、継投勝負になっても負けないでしょうね。
あとは抑えのグラマン投手。
シーズン終盤に痛めた膝痛の影響で、ややフォームバランスを崩しています。
クライマックスシリーズ終了後の期間でどれだけ故障が癒え、
調子を取り戻しているのか、そこが一つポイントになってきそうです。
調子が戻っていれば、絶対的な守護神なだけに、大きな存在となるはずです。


投手陣について総括しますと、
先発においてのポイントは、巨人のローテーション、
上原・内海投手を中心に据えられるかどうかだと思います。。
リリーフにおいてのポイントは、巨人のクルーン投手の出来、
埼玉西武の左投手の出来が鍵を握ってきそうです。
両チームともに打線が強力なだけに、投手陣は抑えるのが大変だと思いますが、
勝敗の鍵を主に握っているのは投手なだけに、
両チームのピッチャーの出来が勝敗を決めてきそうですね。

2008年10月27日

WBC監督は原監督

来年3月に開催されるワールドベースボールクラシックの日本代表監督に
巨人・原監督が就任することが事実上決定した模様です。
まぁ、順当なところじゃないですかね。
「日本一になったチームの監督」という意味では、
埼玉西武・渡辺監督もなる可能性があるわけですが、
日本シリーズは11月1日から開催されるわけで、
監督決定がドンドン先延ばしになっていってしまうのは良くないですからね。
早めに決めたのは良かったと思います。
渡辺監督は就任1年目ですし、シリーズの結果の如何を問わず、
来季はチームにとって大事な年になるでしょうから、
経験のある原監督が率いるのが相応しいんじゃないかと。
…巨大戦力の扱い方は手馴れてそうですしね(^^; そういう意味では適任かも。

また、会議の中で、今後の方向性として最低2年前までに、
代表監督や選手の準備をするという話が出てきたことは非常に良かったと思います。
サッカーのように代表チームを前々から準備して欲しいと常々思ってましたからね。
勿論、サッカーと一緒に考えることはできないでしょうが、
オリックス・カブレラ選手のように、中南米の選手たちは、
シーズン終了後に母国のウィンターリーグでプレーするなど、
一年中野球をやっている選手も珍しくないわけですから、
多少オフが削れるくらいは我慢の範疇かと。
故障などもあって、それが無理だと言うならば、参加しない方向とするしかないでしょう。
時期的にも微妙ですし、元気な選手が行くのが基本線でしょう。
前々から準備を進めていく方針には大賛成です。

さて、あとは日本シリーズの結果なわけですが…
WBC代表監督にあまり長いこと野球をやらせるよりは、
本格的な選手選考に入った方がいいと思うので、
アジアシリーズは埼玉西武に任せてくださいということで(^^;
そんなわけで、日本シリーズは日本球界のためにも埼玉西武が勝たないと、
とか思う今日この頃です。
別に原監督が日本一になれなくとも格が下がるとか今更ないっしょ?
渡辺監督がそれで上を行くとなることはないでしょうしね。


◆プロ野球 巨人VS埼玉西武、日本シリーズのポイント(打撃編)
巨人は.266 177本塁打 78盗塁、
埼玉西武は.270 198本塁打 107盗塁と、
両チームともに本塁打の多さが特徴的で、似通ったチームと言われていますが、
その実態は大きく違っているように思います。

巨人はクリーンアップが先にありきの打線でしょう。
3番小笠原・4番ラミレス選手が打線の文字通り軸。
ここに5番李選手が加わってのパワー・実績ともに申し分なしのクリーンアップが
先に決まり、それから前後を固めていった打線です。
鈴木・亀井・木村拓也・坂本選手ら1・2番の出塁が今季は目立ちましたが、
それでもクリーンアップが一本打ってこその打線なのは変わりません。

一方の埼玉西武は1・2・3番が先にありきの打線だと言えます。
1番片岡・2番栗山・3番中島選手の流れが打線の軸。
この後に一発のある打者が並んでいくわけですが、
それを呼び込むのは片岡選手の盗塁であり、栗山選手の繋ぎであり、
中島選手の勝負所での一打です。
1~3番の安定感が今季のライオンズ打線の安定感にそのまま繋がっています。
1~3番が塁を賑わすことで、打者へ専念させることを防ぎ、
失投を確実に捉えて畳み掛ける、それがライオンズ打線の基本線です。
そういう意味ではホームランが先にあるのではなく、
機動力が先にあるのが埼玉西武の打線です。

そういった基本的な特徴を踏まえて、両チームの打線のポイントを考えていきますと、
巨人は4番ラミレス選手が機能することが勝利の最低条件でしょう。
今の巨人は多国籍軍と揶揄されるように、他球団に居た選手が主、
中でも小笠原・李・谷選手ら主軸打者はいずれもパリーグ出身、
ライオンズ投手陣からすれば攻め方が分かっている選手達でしょう。
そういう意味ではラミレス選手の攻め方をどうするかがライオンズの課題。
昨年までチームメイトだった石井一久投手や、
昨年まで対戦していた岡本真也投手がどう攻め方を伝授し、成功させるか、
そこが巨人打線のポイントになってくると思います。
そうであるなら、生え抜きの選手が活躍する状況になれば、
巨人は勝利をより確かなものにできるはずです。
高橋・阿部・鈴木・亀井・坂本選手ら巨人生え抜きの選手に対しては、
交流戦があるとはいえ、確固たる攻め方は定まっていないでしょう。
巨人生え抜きの選手が活躍する状況になると、巨人打線は爆発するように思います。

一方の埼玉西武は1番片岡選手が機能することが勝利の最低条件でしょう。
片岡選手が出塁すれば、かなりの高確率で盗塁が決まりますし、
相手チームも足を警戒するあまりに、後続への打者の攻め方が疎かになります。
栗山・中島選手はそう簡単に打ち取れる打者ではないだけに、
片岡選手が塁にいるだけで相手投手はかなり嫌になってくると思います。
そのプレッシャーが後続へと繋がっていき、
長打での大量得点に変わっていくことでしょう。
そういう意味では片岡選手を塁に出さないことが巨人の課題です。
勝利を確実なものにするためには、4番以降の打者の活躍が必要です。
プレーオフ終盤の4番中村剛也・5番石井義人・6番後藤武敏選手、
この並びが基本線になってくると思います。
問題は7番打者、DHありの場合は上位に繋いでいけばいいのですが、
DHなしだと投手が切れ目になるだけに、ポイントゲッターがもう一人欲しい所。
GG佐藤・ブラゼル選手は間に合わない、そうなるとボカチカ選手しかいません。
ボカチカ選手や細川選手など、下位の打者が暴れる展開になってくると、
ライオンズ打線は爆発するように思います。

ポイントをまとめますと、
巨人は4番ラミレス選手の活躍が不可欠、
生え抜きの選手たちが活躍すると勝利に近くなる、
一方の埼玉西武は1番片岡選手の出塁が不可欠、
7番以降の下位打線が盛況になると勝利に近くなる、です。

では、どちらが有利かですが…
ホームラン勝負になると、実績のある分、巨人の方が有利でしょうね。
ブラゼル選手なり、GG佐藤選手なりが間に合っていれば、
互角以上の戦いになったのでしょうが、現時点では巨人の方が上です。
それを覆す可能性があるのが機動力。
巨人は阿部選手がマスクを被れないようですので、
片岡選手以外の選手も積極的に走っていける状況です。
足でかき回す展開になってくると、長打力もより強力になり、
巨人以上の得点力を持ってくるように思います。
逆に巨人は鈴木選手の怪我の具合が気がかり、
他の選手では細川選手の強肩に刺される可能性が強いので、
走るとすれば完全な奇襲、基本は手堅い攻めをせざるを得ないんじゃないかと。
その差が短期決戦でどう出てくるか、ですよね。
ホームランの巨人、機動力の埼玉西武の勝負として見ていくべきでしょう。

最後になりますが、両チームに共通しているのは打線の爆発力、ですよね。
巨人はクリーンアップの前にランナーが出る展開となれば、
一発による大量得点のチャンスが増えますし、
一方の埼玉西武も機動力を使える展開になってくると、
ホームランを始めとする長打攻勢で立て続けに得点を奪っていきます。
ですので、両チームにセーフティリードなんて皆無。
最終回4点差が付いていたとしても、上位打線で始まる場合なら、
逆転の可能性は十分あります。
そういう意味では、試合が終わるまで勝敗は全く分からず、
最後の最後まで楽しめる対決となりそうです。

2008年10月25日

日本シリーズは、巨人VS埼玉西武

クライマックスシリーズ・セリーグは、
読売ジャイアンツが2勝1分1敗(アドバンテージ+1勝、分=勝利ど同価値)で制覇し、
日本シリーズ出場権を獲得しました。
これで今年の日本シリーズは両リーグ優勝チーム同士の対決となりました。
3位チーム対決にならなくて、正直ホッとしております(^^;

しかし、このクライマックスシリーズを見ていると、ジャイアンツは強いですね。
小笠原・ラミレス・李選手のクリーンアップは強力、
軸がしっかりしている分だけ手強さを感じます。
若い選手達もハツラツとプレーしていますし、強いなという印象を受けました。
投手陣もリリーフの山口・越智投手が予想以上に良いピッチャーで、
リリーフ陣はジャイアンツの方に分があるかなと思いました。
ベテランと若手が噛み合い、強そうだな~ 勝てそうもないな~とか思ったり(^^;

でも、それ以上に手強いのが東京ドーム。
あんな簡単にスタンドまで入るのかと。
打ち取った打球までもがスタンドインしそうなので、
ピッチャーはかなり怖いんじゃないかと。
ホームランになりやすいという意味ではライオンズ打線にも恩恵がありますが、
空中戦をどちらが制するのかが勝敗を分けそうです。

とりあえず、今日のところは、ジャイアンツさん、
クライマックスシリーズ制覇おめでとうと言っておきたいです。
若いチームなだけに胸を借りる気持ちで、
遠慮気味に日本シリーズを応援していきたいです(苦笑)

展望等は明日以降書いていくつもりです。


◆ニュースネタ 静岡空港開港が延期
延期の理由は、「県の測量ミスで」伐採すべきだった木が残ってしまったため、だそうで。
地権者との土地収用の問題で、一部の木を伐採してもらったそうですが、
その時には問題にならないと思って残しちゃった木が、
実は法律的に伐採しなければならなかった、という話のようです。
これに対して県は空港の利用方法を改めて調整するそうです…
正直、アホじゃねーかと。さすが行政だと思いました。

県側の言い分としては「地権者が反対しているから」なのでしょうが、
この期に及んで地権者が伐採に反対する理由はないですよ。
今更、静岡空港をなしにすることなんて不可能ですし、
一部の木を残しておいて得られる利益などそうないでしょう。
地権者が怒っているのは、行政の満足な説明のないままの強制的な土地収用なわけで、
今回のことにしても行政の判断の誤りを認めさえすれば、
伐採は容易に進むはずなんです。
だけど、行政はその判断の誤りを絶対に認めようとしない。
それこそ開港を延期しても、予定通りの能力を十分生かせなくなったとしても、
そんなことは知ったこっちゃないんです。

そんなアホな行政のことなので、
静岡空港の採算性をどれだけ厳密に計算しているのか、妖しいものです。
県民の利益が減ろうが、損失が出ようが、
自分達の体面が維持される方を選ぶというのは酷く腹立たしいです。

そんなこんなで、静岡空港は開港する前からお先真っ暗になってきました。
静岡県が財政破綻するのを楽しみにお待ちくださいませ(爆)


◆ゲームの話 『明日の七海と逢うために』
PurpleSoftwareの『明日の七海と逢うために』を購入しました。
お目当てはゲーム本編というよりも、公式通販特典のほめらじCDだったり(^^;
勿論、後からゲームもプレイする予定ではありますが、
まだインストールしていなかったり(爆)

ほめらじCDの感想は… 夏野さんって、こんなキャラだったのかと(笑)
話の流れからしても、間違いなく別名義のあの方なんですが、
そのネットラジオでの印象とは全く違うんですが(^^;
荻さんも大変ですね。風音さんが2人居るみたいだ(爆)
むぅ、夏野さんはどっちが素なんだろう… なんか、こっちっぽいな。
良い意味でも悪い意味でも、夏野さんのイメージが180度変わってしまいました。
もうなつみと小雪の声を聞いたら笑うしかないかも(爆)
これからは天然Mキャラよりも、むしろSキャラでお願いします(笑)

2008年10月24日

CSパは埼玉西武が優勝

クライマックスシリーズ・パリーグは、
埼玉西武ライオンズが3勝2敗(アドバンテージ+2勝)で、
クライマックスシリーズ優勝を決め、日本シリーズ出場権を獲得しました。
優勝を決めた日は嬉しさ一杯で、シリーズ全体を振り返るまでは至りませんでしたが、
冷静になって振り返ってみると、やはり第1戦の大宮開催が勝敗を分けたかな、と。

もしも西武ドームで第1戦が開催されていたら、
ダルビッシュ投手が初戦に来ていたでしょう。
その場合、涌井投手との投げ合いとなり、今季の対戦成績1勝1敗が象徴するように、
両投手の投げ合いになっていたでしょうが、
打線のブランクがあった分、第2戦以上に苦しんでいた可能性が強いです。
そう考えると第1戦惜敗となり、打線は2戦目以降も苦しんでいたでしょう。
そういう意味では、第1戦の大宮開催を大差で勝利したのは本当に大きかったです。

ただ、梨田監督の判断が間違っているかというと、そうでもなかったかと。
結局、日ハムの対戦成績の悪さ、
ダルビッシュ投手以外の先発はライオンズ打線に掴まっていることから、
投手を分散させる必要があったのでしょう。
シーズン終盤の投球からして、涌井投手はある程度打てると踏んでいたのかもしれません。
むしろ苦手にしている岸投手との対戦を重視していたのかも。
そういう意味では、涌井投手の好投が埼玉西武の勝因なのでしょうね。
そんなわけで、シリーズMVPは涌井投手で文句なしかと。
勝利試合で必ず打点を挙げた中島選手も捨てがたいですが、
シリーズの流れを決めたのは涌井投手だったように思います。

試合内容そのものに関しては、ワンサイドゲームばかりで正直物足りなかったです。
いずれの試合も序盤の大量点、1点と4点の組み合わせで決まっており、
先発投手の出来が勝敗に直結していました。
接戦がなかったという意味では、残念なシリーズだったかと。
それでも2戦目のダルビッシュ投手のピッチング、
4戦目の石井一久投手のピッチング、5戦目の涌井投手のピッチングと、
エース級の投手の気迫溢れるピッチングを見れたことは嬉しかったです。
やっぱり短期決戦の見物は投手戦、ですよね。それを打者がどう打つかが醍醐味。
エース対決がなかった点は非常に残念でした。
負けていたかもしれないけれど、涌井投手とダルビッシュ投手の投げ合いは見たかった…


◆プロ野球ネタ 埼玉西武・片岡選手が交通事故
ニュースが流れたのがCS終了翌日だったから、
第1報を見た時はビールかけの後に運転して事故ったのかと勘違いしかけた…
そういった最悪のケースでなかったことに対しては安堵しています。
事故に遭われた方は災難だったと思いますが、
自動車を運転している以上、事故の危険性は常にあるわけですので、
事故の責任を果たせば、それ以上の責任を取る必要性はないかと思います。
変な言い方ですが、事故後の第4戦以降に片岡選手の打撃は良くなったわけですし、
打撃復調の恩人の方として手厚い対応をしてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ WBC監督問題
星野氏が世論の流れを受けてお流れになり、
風向きは日本一に輝いたチームの監督に流れている模様です。
色々と意見はあるでしょうが、星野氏はやっぱりダメですよ。
あれだけ金・金と言っていたのに、メダルなしの惨敗は納得いかないです。
選手起用からも全力を尽くしたとは言い難いと多くの人は思っているでしょうし、
そこら辺に納得いく説明がされない限りは難しいでしょう。
勿論、内々に事情があるのは分かるんですが…
それを表に出さなきゃいけない時もあるわけで、
それでも隠したいのならば、星野氏が全責任を引き受けるべきかと。
私はそう考えます。

日本一チームの監督が日程的に厳しいという批判意見は納得。
今年の日本シリーズは11月1日からと例年に比べて遅く、
アジアシリーズは10日以降と11月中盤まで日本一チームは戦わなければなりません。
今年に限っては日程的に難しそうですね。
それならば、日本一に輝けなかったチームの監督はどうでしょうか?(^^;
一応、リーグ優勝もしくはCS制覇を果たしているわけですし、
上位チームで選手の選出も多いでしょうから、
日本一チームの監督と遜色ないように思います。
ただ精神的にはちょっと複雑ですけどね(^^;

それよりも問題なのは選手選考ですよね。
早い方がいいんでしょうが、逆に今から選ぶと春先の状態が分かりませんし、
故障者の回復具合がどうなるのかも気がかり、
選ぶにしてもかなり余裕を持った選手選考にならざるを得ないんじゃないかと。
それと問題なのがメジャーリーガーの選手との比較、ですよね。
松坂投手やイチロー選手、岩村選手らは文句なしでしょうが、
それ以外の選手はかなり微妙なラインになってくるかと…
メジャーでの経験を重視するのか、それとも今の状態を重視するのか、
そういった選手選考の面でも多くの問題を抱えているように思います。
国内も国外も左打者ばかり、ポジションも重複することが多い、
国内・国外で軋轢を抱える恐れもあり、選考は意外と難しいかもしれません。
メジャー球団の方針や本人の意向もあるでしょうし、
そういったことをしっかりと確認する必要もあって、
監督問題以上に困難を極めそうです。
まぁ、それも監督が決まってから、の話ですが…

2008年10月20日

CSセ1stは中日が勝利

最悪のシナリオに一歩前進です(苦笑)
当該チームのファン以外の多くの野球ファンが恐れているのは、
シーズン3位の日ハムと中日が勝ち進み、
昨年と同じ日本シリーズの対戦カードになってしまうことでしょう。
それだけは絶対に避けないと。
リーグ優勝の価値が、日本シリーズの権威がどんどん下がっていきます。
まぁ、クライマックスシリーズを制したチームが優勝となるならば、
そういったことにはならないわけですが…
そう考えると、アメリカの地区優勝とリーグ優勝の区分けは合理的だなとも。
こうなったら日本も球団数を増やしちゃいますか(^^;
両リーグ8球団東西地区に分かれて16チーム編成で。
そんなことを思う今日この頃です。
つーか、西武と巨人は絶対に阻止するように。

さて、そのクライマックスシリーズ第1ステージで敗退してしまった2位・阪神ですが…
優勝目前の2位転落劇、そしてクライマックスシリーズ第1ステージの敗退と、
なんかもう散々ですね…
それぞれベターを尽くした結果だから仕方ないとはいえ、
ちょっと切ない終わり方ではあります。
最終戦は素晴らしい投手戦でしたけどね。松坂・斉藤和巳投手の投げ合い以来でしょう。
岡田監督勇退を表明しながら、
最後の試合に打たれたのが藤川投手であり、
最後の打者となってしまったのが鳥谷選手であったというのは、
ドラマチックとは言わないまでも、因果な印象を受けてしまいます。
スポーツはダイレクトに結果が出るだけに、残酷と言えば残酷ですよね…
これが短期決戦のドラマチックさなんでしょうか。


◆プロ野球 WBC監督問題
イチロー選手が監督問題に対してコメントしたそうで。
個人的にそういうのはどうかなとは思うものの、
逆にそういったことを言わなそうなイチロー選手が口を開いたということに、
WBCに対する思い入れの強さを感じます。
本当に勝ちたいからこその言葉でしょう。
確かに、メジャーリーガーが多く参加するWBCにおいて、
北京オリンピックのリベンジと言うのは、ちょっと変ですよね。
同じ選手たちで戦うわけじゃない、北京五輪とは関係ない選手が入ってくるわけで、
そこで北京のリベンジだと言っても、チームの一体感は生まれないわけで…
勿論、そういった気持ちは必要でしょうが、
それを敢えて前面に出す必要性は全くないということでしょう。

個人的にはやはり日本一のチームの監督に任せるべきかと。
現場監督は難しいでしょうが、でも現場を知らない監督が選手を使えるわけでもないですから。
第1回WBCでロッテの選手が多く名を連ねたように、
日本一のチームの選手が基本線になってくるでしょうから、
そのチームの監督が率いるのが一番効率がいいのではないかと思えます。
老人どもは格とか言うんでしょうが…
そもそも星野さんに格があんのかとも思ったり…
もうこうなったら、野茂さんでいいんじゃないでしょうか。こんな揉めるなら。


◆プロ野球 パリーグクライマックスシリーズ第2ステージ
3試合終わって日ハムが2勝1敗とリード、
西武にアドバンテージ1勝があるので、2勝2敗のタイとなりました。
日ハムとしてはあと1勝すれば第6戦まで持っていけるわけで、
勝とうが負けようがそこまで持っていくのが一つの目標になってくることでしょう。
一方の西武は2戦・3戦と投打の噛み合いが悪いだけに、
チームを立て直しが急務でしょうね。
両試合とも先発投手が早期に5失点しているだけに、
先発投手が試合をしっかり作ることが最低条件になってきそうです。

ライオンズファンの立場からすると、4・5戦で決めたいところですが…
でも心のどこかで6戦をやってみたい気持ちもあります。
さすがに第2戦でやられっぱなしというのも癪でしょう?
あんだけ攻め込まれて抑えられて、戦う前からはい降参では来年以降戦えませんよ。
幸い栗山選手のように、次は打つと強い気持ちを持っている選手もいますし、
理想としてはダルビッシュ投手を打ち崩して日本シリーズ出場を決めたい所です。
…まぁ、理想ですけどね。現実は厳しいでしょうが(苦笑)
でも野球はドラマ。せめてそういう所だけでも理想を求めたい(爆)

まぁ、何はともあれ、そこまで行くには最低でも1勝しないと意味なし。
そういう意味では明日の試合を勝って、先に一歩リードを奪っておきたい所です。
先発の石井一久投手は日ハム戦に相性が悪いようですけど…
なんだ、あの札幌ドームの壊滅的な数字は。
1回2/3で6失点(自責5)、27.00って… ちょっと記憶にない。
故障明け1回目の登板の時ですかねぇ?
まぁ、そこが相性を悪く思わせている理由でしょうか。
でもそれを抜く(西武ドームの日ハム戦限定)と、2.8ぐらい?
そう考えると、相性は悪くない、むしろ良い。
日本シリーズで好投しているイメージが強い投手ですし、
明日の好投を期待したいですね。

打線は1・2番の出塁が鍵でしょう。
ここまで作戦らしい作戦を全く取れていない、
機動力を見せるような場面が皆無でしたので、
盗塁王の片岡選手がどれだけ出塁できるかが一つのポイントになってくるかと。
あとは4番以降の打者をどう組むか。
もう1試合我慢するのかなと思ったのですが、
明日は石井義人選手を4番起用する案もあるとか。
最初から4番以降は調子を見ながらと思っていましたから、
その判断自体は良いと思うのですが、これだけ早く動くとは思ってませんでした。
明日は打線の組み換えがどう出るかにも注目が集まりますね。

2008年10月16日

いよいよ

明日からパリーグのクライマックスシリーズ第2ステージが始まります。
西武に優勝アドバンテージ1勝が与えられえいるとはいえ、
相手は過去2年連続優勝と経験豊富な日ハム、そう簡単にはいかないでしょう。
若い西武が短期決戦で力を出せるか、そこが勝敗のポイントになるでしょうね。
西武は初戦から投打の主力がキッチリ仕事を果たし、一気に波に乗って行きたいところ。
逆に日ハムは自慢の投手力で西武打線を封じ、
相手のミスから得点を積み重ねる野球で活路を見出したいところ。

いずれにせよ、まずは初戦でしょうね。
予定通りにエース・涌井投手を初戦に立ててきた西武、
逆にエース・ダルビッシュ投手を2戦目に回した日ハム、
その両監督の判断がシリーズの勝敗を分けるような気がしています。
…でも、エース対決が良かったな… ちょっと肩透かし。
でも2戦目の岸投手との投げ合いも注目です。
0点に抑えるなら岸投手の方が可能性高いですからね。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのCSのポイント
試合のブランクが心配される所ですが、宮崎合宿中にフェニックスリーグに出場したりしていたので、
それほど大きな心配はないでしょう。
どちらかというと、ブランク云々よりもシーズン終盤に調子が落ちていた打線が、
どれだけ戻っているかの方が重要な関心事項です。

片岡・栗山・中島選手の1・2・3番に関しては全く心配していません。
この3人は優勝がかかったシーズン終盤でも結果を残していましたし、
安定した成績を残せているだけに、それなりの結果を残してくれることは間違いありません。
問題は4番以降の打者、とりわけ大きいのが中島選手の後を打つ打者ですね。
最有力なのが後藤武敏選手、そして5番を打つであろう中村剛也選手。
以降は石井義人選手やボカチカ選手が続くことになるのでしょうが、
後藤・中村選手が短期決戦の中でどれだけの結果を残すことができるのか。
2人とも精神的に強いわけではないので、シリーズの雰囲気に飲まれないか心配です。
そういう意味では、ブラゼル・GG佐藤選手の両主砲がシリーズに間に合わなかったのは痛いです。
4番以降の打者をどう並べていくのか、そこが打線のポイントになりそうです。

投手陣は、予想通り、涌井・岸・帆足・石井一久投手の順で行く模様。
1・2戦の結果や西口投手の状態次第では、5戦目に西口投手となる可能性もありますが、
現状では中4日で涌井・岸投手が5・6戦目に先発する予定のようです。
岸投手のコメント通り、ライオンズとしては6戦までいく展開は避けたいですね。
そこまで追い込まれるようでは困ります。
まずは涌井・岸投手で1・2戦を確実に取ることができるのかに注目です。
ここで2勝ないし、せめて1勝すれば、その後の戦いも楽になってくることでしょう。
リリーフの方はグラマン投手の回復が順調なのが何より。
9回までの継投は不確定なため、不安要素はあるものの、
各投手ともに調子を上げてきているようなので、それほど心配はしていません。
先発投手がしっかりと試合を作り、打線が点数を重ねていくシーズン通りの野球ができれば、
短期決戦とはいえ、終盤の逃げ切りも十分可能でしょう。
先発投手と4番の出来、そこに注目してこのシリーズを応援していきたいですね。

2008年10月13日

Radeon HD4670

自作PCはマザーボードにAMD780Gを使っているので、
グラフィックカードをこれまで装着していませんでした。
(AMD780GはRadeon3200でDirectX10)
ただ真・三国無双5をプレイしていて、やや限界があるかなと思い始め、
試しに友人のPCにインストールしてもらって試したところ、
処理落ち等が全くなかったので、これは増強の必要があるなと心を決め、
グラフィックカードの増設を思い立ちました。

そんな中、絶好のタイミングで発売されたのが、Radeon HD4670です。
自分の自作PCはAthlonX2BE2400を使用しており、
ケースはAntecのNSK2480を使用するなど(昔のビデオデッキサイズ)、
省電力・省スペースを意識したものだっただけに(今はもっと省電力モデルは豊富な選択肢あり)、
アイドル時の消費電力が低めで、補助電源も必要とせず、
性能もそれなりの4670は自分にピッタリのグラフィックカードでした。
でも、結構人気があるようで、なかなか買えなかったんですが、
PCデポットでHISの4670が9970円で出ていたので、開店前に並んで購入してきました。

装着後のWindowsVistaのエクスペリエンスインデックスのスコアの変化は、
グラフィックスが3.5から5.9にアップ、
ゲーム用グラフィックスが3.6から5.8にアップ、
何故かプロセッサも4.9から5.0にアップしていました。
以前はグラフィックが最大のネックになっていたものの、今ではCPUになっちゃいました(^^;
ちなみにタイムリープベンチ(FrontWing)は、
最高8FPS(平均5FPS)だったものが、最高61FPS(平均55FPS)に上昇。
DirectXのバージョンも10から10.1となり、性能が飛躍的に上昇しました。

肝心のゲームでの動作ですが、以前からプレイしている真三国無双5を試したところ、
全く別のゲームかと思うような動きの良さでした(^^;
もちろん処理落ちは一切なし。
敵が大量に出てきても処理落ちがないので、敵が誰だか分からないけれども、
とにかく攻撃しとかないとやられてしまうという状況、もはや認識する暇がないです(爆)
馬の移動速度が体感的にやや遅くなったかなという気もしますが、
画面はよりまろやかになり、マップ登場までもスピーディー、
他のアプリケーションを起動していても、影響を受けにくくなりましたし、
実際上も性能の向上を感じさせるものとなりました。

HISの4670は大型VGAクーラーが付いている2スロット使用でなので、
自分の省スペースモデル(PCIe16×1、PCIe1×1、PCI×2の4スロット)のうち、
PCIe16に加え、PCIスロットを使用してしまうのは正直痛いですが、
今後増設するにしても地上デジタルチューナーぐらいでしょうから、まぁなんとかなるかなと。
発熱度合いは調べていませんが、4670は4850のような高温にはならないようですし、
大型VGAクーラーも付いているので、その点は大丈夫そうです。
また、騒音は一切なし。装着前と全く変わってないです。

ちなみに現状の一番の騒音源はHDD。
SSDもなんとか手を出せる値段まで下がってきましたし、
今後マシンパワーアップを図るなら、それかなと。
…ただ、HDDは容量をかなり使ってるんですよね。エロゲの入れすぎで(爆)
一度インストールしたお気に入りゲームはそのままにしておく傾向があり、増える一方。
未プレイゲームもとりあえずインストールはしているので、そういうゲームも増えてきたし…
ちょっと整理しないとなと思う今日この頃です。

そんなわけで、4670はウチのマシン性能を飛躍的に向上させてくれました。
これで1万円を切る値段なのですから、文句なしです。
PC情報サイトでベンチマークとして挙げられる洋ゲーでは力不足でしょうが、
自分はそういったものをプレイしないので、日本のゲームが動けばそれでOKです。
真三国無双5の次にやってみたいのはデビルメイクライ4かな。
この調子なら十分動きそうなので、性能が向上して嬉しい限りっす。
ちなみに端子はDVI×2とS端子のみなので注意、
HDMIは付属のDVI変換コネクタを使用する模様です。自分には関係ないのでよし。

2008年10月12日

日ハムが勝利

クライマックスシリーズ第1ステージの2試合目は、
日ハムが7-2でオリックスを下し、2連勝で第2ステージ進出を決めました。
試合を見ていると、やはり経験の差が出ちゃったのかなぁと…
日ハムの堅守とミスに付け込む野球が発揮された試合となりましたね。
やはり短期決戦の勝ち方を知っている日ハムは脅威です。
今日の試合では稲葉選手が欠場したのにも関わらず、
代役のベテラン・坪井選手や小谷野選手がラッキーボーイ的な活躍、
こういう選手が出てくると、短期決戦も戦いやすくなりますね。
当たっている選手を見極めることも短期決戦を制するコツということでしょう。

負けた2位・オリックスは、結果的に言うと、初戦を捨てたのが響いた気がします。
近藤投手も二桁勝ってますし、悪くはないのですが…
2戦目を必ず取らなければいけないという体制は、
経験の浅いチームにとってプレッシャーにしかならなかったように思います。
これが逆ならば十分機能する方法だとは思うのですが…
大石監督からすれば、別に捨てたわけでもなく、現時点の調子で近藤投手を選択したのでしょうが、
客観的に1戦目を捨てたように思われたのは失敗だったかもしれません。

勝った日ハムは派手さはないのだけれども、
守備の堅さ、ここ一番での集中力は素晴らしいものがあります。
2年連続の優勝によって、接戦の勝ち方を身に着けているのは強みですよね。
自分から崩れる可能性が少ないチームなだけに、
相手チームが力を出せるかどうかが一つのポイントになってきそうです。
3位通過で日本シリーズ出場が現実味を帯びてきましたね…


一方のそれを迎え撃つ埼玉西武ライオンズですが、
日ハムとの対戦で問題となるのは、オリックス同様に「経験の少なさ」でしょう。
毎年のように優勝争いをしてきたライオンズですが、野手は大幅に若返っているので、
短期決戦はあまり経験がないという選手が多いです。
野手のレギュラークラスで2004年のプレーオフを制しての優勝を経験しているのは、
中島・細川・赤田・佐藤友亮選手ぐらい。
片岡・栗山・中村剛也選手は05・06年のプレーオフの経験はあるでしょうが、
優勝の経験はまだありません。
投手陣では西口・石井一久・岡本真也・星野投手ら経験豊富な投手がいる一方、
涌井・岸投手といった主力の先発投手はプレーオフ未経験で、一抹の不安があります。
今年は優勝目前で失速したこともありますし、
短期決戦でミスが続くなんてことになると、日ハムに敗れかねません。
故障者の回復具合も心配ですし、残りの期間でチームを整えられるかも一つの注目点になりそうです。

ただ西武にとって好材料なのは、西武ドームにおける日ハム戦の相性が非常に良いことでしょう。
短期決戦でそういうことはあまり関係ないでしょうが、
精神的に優位に入っていけることは確かだと思います。
オリックスの金子投手や小松投手のように、苦手にしている投手もいませんし、
そういう面では精神的にあまり追い込まれずに戦うことができます。
日ハムにはダルビッシュ投手という絶対的なエースがいますが、
西武の場合は苦手意識はありませんので、接戦ならば十分勝機はあります。
そういう意味ではダルビッシュキラーの中村剛也選手が第1戦に間に合うかどうかが重要です。
ダルビッシュ投手を崩すには中村選手と石井義人選手は欠かせないでしょう。
ブラゼル選手は間に合わずとも戦えますが、中村選手が間に合わないと戦えません。
中村選手の臀部の痛みの程度が気になるところです。

西武の先発投手を予想しますと、涌井・岸・帆足・石井一久・西口投手の順番ですかね。
ダルビッシュ投手が初戦来るならば、相手は涌井投手しかいないでしょう。
今季の2度の対戦はいずれも両者譲らずの投手戦、
先にマウンドを降りた投手のチームが勝つという皮肉な結果となっています。
今度こそ決着はつくのか、初戦から熱戦が期待できそうです。
2戦目は、相手がオリックスなら帆足投手だと思ったんですが、
日ハムには相性が良くないだけに、相性の良い岸投手が2戦目に来ると予想します。
3戦目は相性が悪いとはいえ、安定感のある帆足投手に任せ、
4戦目に西武ドームのマウンドとの相性がいい石井一久投手、
5戦目は回復具合にもよりますが西口投手(再登録は可能なので)に、
6戦目までもつれた場合は涌井・岸両投手を大胆に使っていく展開になるかと。
投打ともに故障者の回復具合が心配ですが、
若いチームが短期決戦でどれだけ戦えるのか、今から楽しみです。
ここ2年のパリーグプレーオフ・クライマックスシリーズはあっけない形に終わっているだけに、
多くの人々の目を引き付けるような熱い試合を期待したいですね。

2008年10月11日

クライマックスシリーズ開幕

昨日、セリーグの優勝チームが巨人にようやく決まったのに対し、
パリーグはクライマックスシリーズ第1ステージがスタート。
初戦は3位・日ハムが2位・オリックスを4-1で下した模様です。

試合をじっくりと見聞きしたわけではありませんが、
中盤までは接戦だったものの、全般的に日ハムペースで試合は進んだようです。
オリックスとしては初回のチャンスを潰したのが痛かったですね。
坂口選手がセーフティバントを決め、
カブレラ選手の打球がダルビッシュ投手の足に当たる内安打になった時は、
「ひょっとしてオリックスペースになるのか?」とも思ったんですが、
そのチャンスを逸し、その後はなかなかチャンスらしいチャンスを作れず。
オリックス先発の近藤投手も粘ったんですが、先頭打者への四球から失点を重ねるなど、
あと一歩及ばなかった感がします。
オリックスも健闘していますが、経験の差の分だけ、
日ハムがペースを掴むのが上手かったかなと思えました。

ただ、オリックスとしては2戦目に勝ち頭の小松投手を回すなど、
最初から初戦はダメで元々の体制で入っていただけに、
今日の敗戦はそれほど大きなショックはないと思われます。
オリックスとしては明日の試合に全力をかけたいところですね。
この判断が吉と出るか、凶と出るか。
明日勝たなければオリックスは終わりなわけで、プレッシャーとの戦いになりそうです。
…しかし、短期決戦の日ハムの経験は大きいなぁ…
今年の日ハムはその経験が最大の強みですね。


◆プロ野球 セリーグは巨人が逆転優勝
まさかですよねぇ… 阪神で決まりだと思っていたのに。
巨人の後半戦の戦い方が良かったのもありますが、阪神のブレーキがちょっと…
独走状態からのまさかの2位転落、情けないというか、可哀相というか…
北京五輪といい、野球の怖さを感じる今シーズンでした。

でもこうなってくると、3位の中日が不気味な存在になってきますね。
パリーグ3位の日ハム同様に、中日にも経験があるだけに、
上位を飲み込む可能性は十分あるかと。
日本シリーズが3位対決で昨年と同じ顔ぶれなんてことになったら笑えないわな…
可能性があるだけに怖いです。
未だに優勝とシリーズ出場が別物という感覚に慣れない…

2008年10月07日

パリーグは全日程が終了

注目のソフトバンク・王監督の最終采配試合は、
延長12回で0-1でソフトバンクがサヨナラ負け、
東北楽天が山崎武司選手のサヨナラタイムリーで勝利し、
5位・東北楽天、6位・ソフトバンクが確定しました。
試合は最下位争い(適切な言い方をすれば5位争いですが)にも関わらず、
首位攻防戦のような熱戦、田中・杉内両投手による投げ合いとなりました。
田中投手は高卒新人2年連続二桁勝利をかけて、
杉内投手は最多奪三振のタイトル獲得をかけての登板でしたが、
杉内投手は単独でのタイトル受賞を決め、田中投手は熱投報われず9勝止まり、
試合結果とは逆に好対照の結果となってしまいましたが、
1点を争う好ゲームだったと思います。

…しかし、なぁ… 延長12回表、1アウト1・2塁で松中選手という、
ソフトバンクにとって最高のお膳立てがなされたのにも関わらず、
結果は初球打ちのセカンドゴロ併殺打…
思わずズッコケてしまう終わり方になってしまいました。
今季の松中投手は成績的には復活を果たしたものの、
ここ一番という所では打てていなかった印象がありますよね…
今季のソフトバンクを象徴する終わり方にちょっと寂しくなってしまいました…

それでも試合後の野村監督による王監督への花束贈呈はなかなかに良いシーンで、
「王監督、お疲れ様でした」という言葉が素直に出てきました。
西武黄金時代が終焉を迎え、パリーグ全体が混迷の時期に入りつつあった95年に監督へ就任し、
色々な苦労を重ねながらもホークスをBクラスの常連から優勝争いへの常連へと引き上げ、
地域密着というパリーグにおける新たな潮流を呼び込むことに成功したのは、
王監督の広告塔としての働きがあればこそだと思っています。
パリーグを盛り上げてくれてありがとうございました、と王監督に感謝の念を伝えたいですね。


◆今シーズンの埼玉西武ライオンズ(2)
一昨日の話の続きです。
今日は先発・リリーフに関してです。


ライオンズの先発投手陣は、長年、松坂・西口投手という2大エースがいたため、
先発3本柱は毎年安定した成績を残していました。
(3人目は張誌家・帆足・涌井投手など変遷を辿りますが)
ただ、4番手以降は年によって成績が異なり、
その成績がそのままチーム成績に繋がることが多いです。
先発投手に苦労するかしないかはその年のチーム成績を示すバロメータになっています。

そういう意味では、今年のライオンズは先発投手に苦労することはありませんでした。
エースの涌井投手がやや安定感を欠き、昨年のような好成績を残せず、
絶対的な投手こそ生まれませんでしたが、
涌井・岸・帆足・石井一久・西口投手と二桁勝利の先発4人と8勝投手の5人に加え、
キニー・許銘傑・平野投手が谷間で投げ、一定の成績を収めるなど
先発の頭数が足りなくなることはありませんでした。
大沼投手をリリーフ一本にできた点に今年の先発投手陣の豊富さが示されているように思います。

この先発投手陣の豊富さを呼んだのが、FAによる石井一久投手の獲得です。
石井投手の獲得により、涌井・岸・西口投手に続く4番目の先発投手が確定となり、
成績の方も中盤から後半戦にかけて勝ち星が伸び悩んだものの、
11勝を挙げるなど、先発投手としての働きをしっかりとこなしてくれました。
そして、それ以上に大きかったのが、石井投手の獲得により危機感を強めた帆足投手の復活です。
当初は先発5番手で、日程に余裕のあった3・4月には先発が一回飛ばされるなど、
それほど期待感は高くなかったんですが、
1点台の防御率で安定感抜群の投球を見せるようになり、一躍左腕エースへと成長しました。
石井投手の獲得は先発投手を2人増やしたことになり、
FA補強は大成功だったと言えるでしょうね。

また、シーズン序盤は2年目のジンクスに苦しんでいた岸投手でしたが、
シーズン中盤からは内容が一気に好転し、後半戦は連勝続きで、
帆足投手と並ぶ先発の軸としてチームの優勝に大きく貢献しました。
序盤はランナーを出すと、やや神経質になりがちで、粘ることができなかったんですが、
同時期に西口投手がストレートの球威が足らずに苦しんでいた時に、
フォームの反動を強くして腕の振りを強めて復活の糸口を掴んだように、
岸投手も腕の振りを強くすることで、本来の躍動感あるフォームを取り戻し、
キレのあるストレートが戻ってきて完全復調となりました。
西口投手が岸投手に具体的なアドバイスをしたのかどうか定かではありませんが、
何らかの影響があったようには思います。
こういった先発投手陣の相乗効果が今季のライオンズには現れていたように思います。

エースの涌井投手は10勝11敗と苦しみましたが、
シーズン前半はダルビッシュ投手と投げ合うなど、エース対決が多く、
なかなか波に乗ることができなかったことが響いてしまったように思います。
シーズン中盤はストレートの力が増し、かなり投球内容が好転したのですが、
北京五輪帰国後はやや疲れが出てきたのか、投げる度に内容が悪化していった気がします。
粘れていないというよりも、疲れているという印象を私は受けていました。
涌井投手は絶対的な力で抑える投手ではなく、7回3失点ぐらいに安定してまとめるタイプなので、
エース対決とかには向かないのかもしれないとも思ったり。
シーズン中盤のピッチングなら十分行けそうですが、それをシーズン維持するのも大変でしょうから、
そこをどうするのか、シーズン通してのペース配分が来季の課題となりそうです。


リリーフでは、何といっても、抑えのグラマン投手の安定感が光りました。
優勝を逃し、大逆転負けを喫した9月23日の試合まで防御率は0点台、
打たれても防御率は1.42、抜群の安定感でチームの勝利に大きく貢献してくれました。
9回はグラマン投手に任せられるので、そこまでどう繋ぐかだけを考えればよく、
それだけでなく、8回のセットアッパーが崩れかけた時には、
8回途中からでもマウンドに上がり、後続を抑えてチームに勝利をもたらすなど、
ストッパーをこなすだけでなく、セットアッパーをも補う活躍を見せてくれました。
他のパリーグ球団は抑え投手に苦しむことが多かっただけに、
グラマン投手が一年を通して安定感ある投球をしてくれたことは、
チームにとって非常に大きかったと思います。

課題であった8回のセットアッパーは、
シーズン前半は岡本真也投手、中盤は正津投手、後半は小野寺投手と変遷を辿るなど、
抑えたり打たれたりを繰り返しましたが、
総合的に見れば、それなりの結果だったのではないでしょうか。
余計な四球から失点することがあっただけに、印象的には悪いのですが、
結果としてはそう悪くはなかったように思います。

リリーフ全体を昨年までと比較すると、
セットアッパーの三井投手の不調、
岩崎・山崎敏・山岸投手といった若手リリーフの不振が誤算となりましたが、
その代わりにセットアッパーの岡本真也投手の獲得、
星野・正津投手の復活、大沼・谷中投手の再生により、戦力的にはダウンしませんでした。
抑えのグラマン投手という軸がしっかりと定まっていた分だけ、
今年の方が安定した戦いをすることができたように思います。
まさにグラマン様様。
今年のライオンズリリーフ陣は安定しているとは言わないまでも、
最後まで崩れなかったのはグラマン投手のおかげでしょうね。

2008年10月05日

西武の公式戦は終了

4日の試合で埼玉西武ライオンズは公式戦の全日程を終え、
クライマックスシリーズ第二ステージに向けての準備となりました。
パリーグの残り試合は楽天とソフトバンクの2試合のみ、
王監督最後の采配ながら、5位争いもかかっているだけに、この3連戦の結果に注目です。
1戦目は楽天が勝利。岩隈投手が防御率逆転トップ、単独での最高勝率受賞を決めた模様。
ソフトバンクは明日・明後日と意地を見せられるのか、気になるところです。

ライオンズの最終戦は、残念ながら楽天にサヨナラ負け。
逆転首位打者の可能性を狙った中島選手は5打数2安打で一歩及ばず…
1打席目はサードゴロ、2打席目はしぶとく運ぶセンター前タイムリーヒット、
3打席目は空振り三振、4打席目はライトへの同点ソロホームラン。
そうして迎えた5打席目は良い当たりも、ファーストライナーで併殺…
あと一歩だったんですが… 残念。
それでも一打席ごとに差はどれだけなのかとヤキモキしながら見たりと、
消化試合ながらも随分と楽しませていただきました。
久々の一発も見れましたし、首位打者は逃したけれども、良い挑戦だったんじゃないですかね。
勝負に徹してくれた楽天バッテリーに感謝。
…ただその陰で、ブラゼル選手が頭部死球交代、ボカチカ選手も死球交代と、
この時期にそれはないだろうというボールが何回かあっただけに、
逆の意味でハラハラさせられる場面もありましたが… そこは頼むよ、という感じでした…
話を戻して、来年は中島選手と栗山選手が首位打者争いできるように、
チーム内で切磋琢磨していってもらいたいです。

それにしても2年目の原拓也選手は面白い存在ですね。
打撃フォームを見ていると、大物狙いなのかヒット狙いなのか、やや中途半端ではありますが、
打席で結構粘ることができていますし、ツボにはまれば長打もあり、
守備もショート・セカンド・サードと堅実にこなす(フライは危なっかしいけど)など、
内野に割って入る可能性がある選手だと感じました。
今の内野はショート中島、サード中村、セカンド片岡と固まっているだけに、
そこに割って入るのは難しいと思いますが、
ショート原、サード中島、セカンド片岡、ファースト中村という場合もなくはないですし、
原選手を2番として使い、栗山選手を3番、4番を中島選手という打順も考えられますから、
チームの幅が広がるという意味では原選手の成長に期待したいです。
今年のフレッシュオールスターでもMVPを取りましたから、
きっと何かを持っている選手であるはず、来期に向けて更なる練習に取り組んで欲しいです。


◆今シーズンの埼玉西武ライオンズ
一昨日の話の続きです。
今日は打線・先発・リリーフと各分野ごとに見ていくことにします。

打線で大きかったのは片岡・栗山・中島選手の1・2・3番でしょう。
片岡選手は不動の1番打者として.287、50盗塁をマーク、
リードオフマンとしてチームを引っ張りました。
昨年に引き続きの盗塁王ですが、今年は警戒されながらの状況で走ることが多く、
相手の警戒をかいくぐっての盗塁は非常に価値がありました。
また、昨年はやや見切り発車気味にスタートを切ることがあり、
牽制に誘い出されてタッチアウトということも多かったんですが、
今年はそういったケースが少なくなりました。
盗塁の精度を高めての50盗塁は非常に価値があるように思います。

栗山選手は初のレギュラー完全定着ながらも、
.317 11本塁打、72打点という3番打者のような好成績をマークしながらも、
同時に犠打が22個、盗塁が17個と繋ぎ役としても活躍し、打線の流れを生みました。
前半戦は不慣れな2番打者ということで、なかなか思うような成績は上がらなかったのですが、
徐々に調子を上げていき、後半戦は一気に爆発し、目標の3割を大きく超える打率をマークしました。
左打者に対しても分の悪さを見せることがなく、
従来はレフト方向への打球が多かったものの、今季は2番ということで引っ張りの打球が増えるなど、
広角に打てる対応範囲の広い打者になったことで、打率も今までよりも良くなりました。
選球眼も抜群ですし、今のライオンズには欠かせない打者に成長しましたね。
ここ最近のライオンズは1・2番に苦労することが多かっただけに、
栗山選手の2番定着はライオンズ打線を確かなものにしたと言えるでしょう。
加えて、17盗塁と今年は足の方でもアピール。
福地選手がFA人的補償で球団を去り、機動力低下が心配されましたが、
栗山選手と中島選手が積極的に走るようになったことで、機動力は落ちませんでした。
ホームランの多さが目立つライオンズ打線ですが、シーズン序盤はそれほど打てるわけではありませんでした。
そういった時期に積極的に走ったことで、機動力に対する警戒感に繋がり、
打線の爆発力を作り上げていったように思います。
今後もその走る姿勢を貫いていってもらいたいです。
8・9月はやや走るケースが減っていただけに、そこが今後の短期決戦に向けての鍵でしょうね。

中島選手は首位打者争いを繰り広げるなど、.331 21本 81打点 25盗塁をマーク、
北京五輪出場の関係もあって目標のトリプルスリー達成はなりませんでしたが、
中島選手の存在感をチームの内外に示した飛躍の年になったように思います。
今季の成長はなんといっても、四球の多さ。
後ろの打者の問題もあるでしょうが、今年の中島選手は追い込まれても簡単に終わることがなく、
ファールで粘って四球を勝ち取るというケースが多々ありました。
それが打撃の調子の波を少なくすることに繋がり、高打率の要因になったのだと思います。
カブレラ・和田選手が抜けた代わりに、中村・GG佐藤選手といった長距離砲が活躍しましたが、
打線の中でもっともマークが厳しかったのは間違いなく中島選手でした。
昨年以上に厳しく攻められる中で、これだけの結果を残したことは高く評価したいです。
若いチームを中島選手が引っ張りましたよね。
MVP争いは、まず間違いなく、中村剛也選手との一騎打ちになるでしょうが、
シーズンを通しての貢献度を考えると、中島選手がMVPに相応しいかと。
そう思わせる存在感が出てきたのが今季の中島選手の成長の証なのでしょう。
完全にチームの主軸となりました。

この1・2・3番打者が1年を通して安定した成績を収めたことで、
後ろを打つブラゼル・GG佐藤・中村剛也・細川・ボカチカ・後藤武敏選手らといった
長打力を秘めた打者達にかかるプレッシャーを減らし、
常に一定の得点力をキープさせていたように思います。
彼らの存在がシーズン198発という強力打線を作り上げた要因だと思っています。


勿論、ホームランを量産した上記選手を含め、各選手が各時期に良い活躍を見せました。
前半戦を引っ張った功労者はGG佐藤選手。
中島選手とともに、ライオンズ打線を牽引してくれました。
7月辺りからやや失速をし、北京五輪では散々、帰ってきてからは故障と、
後半戦は良いところを見せられませんでしたが、早く故障を直し、
チームへ帰ってきてもらいたい選手です。
後半戦を引っ張ったのは46本塁打を放ち、ホームラン王決定の中村選手。
交流戦明けからホームランの量産ペースが上がり、
9月頭頃から5番に定着するようになり、勝負所でのタイムリーヒットが出だすなど、
一発屋だけに終わらない主軸としての活躍をしてくれるようになりました。
中村選手の成長がなければ、今の阪神のように危ない状況に追い込まれていたかもしれません。
後半戦の中村選手の活躍が優勝を確かなものとしてくれました。
27本塁打のブラゼル選手はシーズン序盤に爆発、
20本塁打のボカチカ選手は4月後半から交流戦前と8月の期間に爆発、
12本塁打の後藤武敏選手は交流戦明けから1軍に登場し、
主に8月に5番定着を果たし、後半戦のGG佐藤選手の打撃の穴を埋めてくれました。
各選手がそれぞれの時期に活躍したことで、チームの波をなくすことができました。
選手層の厚さが光る今シーズンのライオンズでしたね。

層の厚さという意味では、ベンチでチームを引っ張りながらも、
起用された所で結果を残したベテランの江藤選手と平尾選手、
規定打席未到達ながら.302をマークすなど完全復活の佐藤友亮選手、
故障があったもののシーズン終盤は好結果を残したキャプテン・赤田選手、
不慣れなファースト守備もこなした石井義人選手、
ブラゼル選手不在時には4番も打った大島選手、
レギュラー以外の選手も、起用された所で着実に結果を残してくれました。
若手ではオープン戦で好結果を残しながらもシーズンでは壁にぶつかり、
故障もあったものの.264と一定の成績を挙げた松坂健太選手、
北京五輪期間にショートを守った黒瀬選手、
控え捕手だったもののシーズンを通してベンチに入った銀仁朗選手など、
若い選手達もそれぞれの働きをしてくれました。
1・2・3番の安定感と、野手の層の厚さが、
今年のライオンズ打線の凄さだったように思います。


長くなったので、投手編は明日以降ということで。
今日はこの辺で。でわ。

2008年10月03日

CSパの出場チームが決定

1日の試合により、3位が日ハムと決まり、
クライマックスシリーズ・パリーグは、
西武・オリックス・日ハムの3チームによる争いとなりました。
シーズン後半の戦い方からすれば、この3チームは妥当なんでしょうが、
シーズン前のことを考えれば、この3チームを予想した人はいないんじゃないかと…
西武・オリックスの1・2位を予想した人は凄いですよ(^^;
私は日ハムが厳しいかなぁと戦前予想していたものの、
なんだかんだで3位に入ってきていますからね。優勝チームの底力を感じます。
逆にソフトバンク・ロッテはまさかのBクラス転落といった印象、
混戦が予想されていたとはいえ… いやはや、野球は恐ろしい。

クライマックスシリーズは西武の本命は変わらないものの、
優勝経験のある日ハムの戦いぶりに注目といったところでしょうか。
オリックスは初戦のダルビッシュ投手を打ち崩せるか否かにかかってます。
第一ステージはやはり初戦を落とすと痛いですからね。そういう意味では日ハムが若干有利か。
そうなると日ハムの優勝経験が生きてくるわけで、
優勝目前で思うように戦えなかった西武が力を出し切れるかどうか。
力を出せれば、アドバンテージもありますので、西武でしょうが…
日ハムの優勝経験がここに来て不気味に映りますね。


◆プロ野球 オリックス・清原和博選手の引退試合
1日は西武の試合もあったので、PCを2台起動して両方で動画観戦してました(爆)
清原選手の引退試合は良かったんじゃないですかね。
注目の打席の方は4打数1安打1打点2三振。
3打席目のタイムリー2ベースは嬉しかったですが、あれがスタンドまで届かないようだと…
…引退も仕方ないのかなと思えました。
それでも最後にヒットを打って、打点を挙げたことは喜ばしかったです。
清原選手といえば、チームの勝利のための打点ですからね。

セレモニーの方はライオンズの試合を見ていたこともあり、やや引っ張りすぎたのではないかとも。
派手なセレモニーとは対照的に、
引退の挨拶は記憶に残るようなフレーズを多用するような雄弁なものではありませんでしたが、
先日の西武ドームでの胴上げ等のお礼を述べるなど、
清原選手らしい「律儀さ」が表れた爽やかな挨拶だったと思います。

清原選手が引退かぁ… 一つの時代が終わった感じがしますね。
桑田投手も野茂投手も引退。
80年代後半から90年代、プロ野球を沸かせた選手の立て続けの引退に際し、
一抹の寂しさを感じます。
大舞台に強い新たなヒーローの登場を心待ちにしたいです。


◆プロ野球 西武の連敗がようやくストップ
1日の試合でロッテに9-5で勝利し、連敗が7で止まりました。
試合展開としては楽勝だったはずなんですが… どうも涌井投手がピリッとしない。
最低限の所では踏ん張ってくれたので、何とか10勝目を挙げることができましたが、
5回持たずにKOしてしまうんじゃないかという内容…
クライマックスシリーズに向けて不安を残しちゃいました。
抑えのグラマン投手も膝に痛みが走ったようですし…
故障者の回復がクライマックスシリーズのライオンズの課題になりそうですね。

でも今シーズンの優勝はライオンズファンからしても「まさか」ですよね。
去年の今頃のことを考えれば、今年の好成績は全く予想できませんでした。
伊東監督辞任、渡辺2軍監督就任、デーブ大久保打撃コーチ就任、
和田選手がFA、カブレラ選手を引きとめずに自由契約… 全てが暗雲でした(苦笑)
それが蓋を開けてみればデーブ大久保打撃コーチが名コーチで、
シーズン200発に迫る強力打線を作り上げるなんて思いも寄りませんでした(^^;
まぁ、巷で言われているよりも打線は悪くないだろうとは思っていましたが、
ここまでの得点力を生んだのは予想外でした。
躍進の要因はアーリーワークでしょうね。
シーズン中でも早出特打ちを欠かさない豊富な練習量が、
チーム全体の打撃力を大きく向上させたのだと思います。
とりわけ大きかったのがキャンプで徹底して行われた高速ティー。
結果として下半身を使った打ち方が身に付き、低めの球の対応力が著しく向上したように思います。
まさにデーブ大久保打撃コーチ様様ですよね。
昨年はコーチとしての手腕を疑問視して、すいませんでした。マジすいませんでした(^^;

シーズン全体の流れで見ると、今年は各選手が上手く噛み合ったように思います。
シーズン序盤は新戦力の活躍が目立ちました。
FAで加入した石井一久投手の好投、FA人的補償で入団した岡本真也投手のリリーフでの活躍、
ブラゼル・ボカチカ選手の長打連発といったように、
新加入の選手の活躍でチームは波に乗ることができました。
シーズン中盤は中堅・ベテラン選手の復活が目立ちました。
先発投手では帆足投手が1点台の防御率を維持するなど抜群の安定感を見せて完全復活、
また許銘傑投手が谷間先発・中継ぎと交流戦等で活躍を見せ、
リリーフでは正津投手が好投を見せ、抑えに繋ぐ勝ちパターンの一角にまで定着しました。
打線では交流戦明けから合流した後藤武敏選手が活躍し、
五輪期間中には5番に定着するなど、中島・GG佐藤選手の穴を感じさせない活躍を見せました。
そしてシーズン終盤は我慢強く使ってきた若手選手の成長が目立ちました。
序盤は打ち込まれることが多く、2年目のジンクスをささやかれていた岸投手が、
8月以降は負けなしの安定感抜群の投球を見せるなど、エース級の活躍を見せ、
リリーフでは序盤は不安定だった大沼・小野寺投手も安定した投球を見せるようになり、
打線では2番栗山選手が3割を越す高打率に70打点以上をマークすなど、
勝負強い打撃に高い出塁率でチームに貢献し、
完全に一発屋だった中村剛也選手は交流戦明けからホームランを量産し、
現時点で46ホーマーでホームラン王確実、勝負どころでの一打も出るようになり、
主軸としての活躍を見せるようになりました。
新戦力の活躍、中堅・ベテランの奮起、若手の成長、
それぞれが上手く噛み合ったのが今シーズンのライオンズだったように思います。

2008年10月01日

埼玉西武ライオンズ、優勝?

23日に優勝を逃して以来、連敗続きで7連敗ですか。
その間にオリックスが負けて、26日に優勝決定、それでも負け続けて…
…ここまで負け続けると、さすがに優勝したという感じが…(苦笑)
他球団はクライマックスシリーズ争いが激しいですし、
気持ちの面で一歩劣るとはいえ… ちょっと心配になっちゃいますよね…
まぁ、でも逆にここまで来たら、残り試合全て負けちゃった方が、
優勝のありがたみが薄れちゃって、
クライマックスシリーズに向けて気合が入るんじゃないかと思ったり。
もう今季の公式戦は勝たなくていいんで、
その分をクライマックスシリーズにぶつけて欲しいっす(^^;

しかし1勝するのがこうも大変だとは… いい勉強になってますね。


◆西武ネタ 高木浩之選手が引退
28日の試合に高木浩之選手の引退セレモニーが行われ、
14年間の現役生活に幕を下ろしました。
高木浩之選手というと、東尾西武時代の代表格の一人で、
小兵ながらも三振せずに粘るしぶとい打撃、軽快な守備、
そして何よりも体格と風貌を上回る勝利への執念・気迫が魅力の選手でした。
ライオンズの選手の中でも最も執念を感じる選手で、
チームを鼓舞するようなヘッドスライディングは深く印象に残ってますね。
東尾西武時代以降、どちらかというとプレースタイルがスマートな選手が多かった中で、
一人泥臭く勝利を掴もうという姿勢は、ファンを大いに勇気付けてくれたように思います。
だからこそ、東尾西武以降も、伊原・伊東監督時代にもレギュラー・準レギュラーと活躍し、
チームを、ファンを、プレーで引っ張ってくれたのでしょう。

惜しむらくはその全力プレー故に怪我が多かったことでしょうか。
結果的に大きかったのが視力障害、これでレギュラーを失ってしまい、
その後の故障で1軍から姿を消すことも多々…
プレーを見る機会が減ってしまったことが残念でした。
今後は指導者としての道を歩むようなので、
そのガッツを、魂を、若い選手達に注入してもらいたいです。
今、ガッツある選手というと、栗山選手ぐらいですからね。
熱い魂を感じさせてくれるような選手を増やしていって欲しいです。


◆西武ネタ オリックス・清原和博選手が引退
引退を表明しているオリックス・清原和博選手の引退セレモニー(?)が
西武ドームの最終戦でも行われました(本当のセレモニーはオリックス最終戦)。
試合終了後は球場一体が清原コールで一色…
自分もライオンズファンになった理由として、
清原選手の存在があったので、その気持ちはよく分かりました。
試合後は清原選手の黙示の挨拶で始まり、
渡辺監督の花束贈呈、そして1塁ベース付近での胴上げ。
胴上げは西武の選手だけで行われる雰囲気だったものの、
そこにオリックスの首脳陣らが急遽走りつけて、両軍による胴上げという今までにない試み、
清原選手の存在感を感じさせる光景でした。
最後は背番号3を付ける中島選手が清原選手とユニフォーム交換、
オリックスの背番号5・清原和博選手は西武球場を去る際には、
西武時代の背番号3のユニフォームを着て去っていくという粋な光景で終わりを迎えました。
やっぱりライオンズのユニフォームで背番号3には来るものがありましたね。
オリックス側には失礼かなとは思う一方、
ライオンズファンとしては非常に嬉しい最高の演出でした。
中島選手も最後に良い演出をしてくれましたよね。
ファンには最高の贈り物となった気がします。

そんな感じで試合後のセレモニーは良かったんですが、
できることならば、試合内で清原選手の出番を設けて欲しかった…
もっとも、オリックスもクライマックスシリーズ出場権がかかっていて、
接戦で起用する場面がなかったという事情は分かるんですが…
9回に1アウト1・3塁、10回に1アウト3塁という場面で、
球場は清原コールが起こっているのにも関わらずに、スクイズってのはどーよ?、と。
9回は失敗、10回は成功でそのまま勝利、
オリックスの勝ちは勝ちなんでしょうが、野球って何なんだろうなと正直思いました。
まぁ、つまんねぇ、の一言に凝縮されちゃうんでしょうが。
1度目は分かるけれど、2回目はないよなぁと。
それでも敢えてスクイズを貫いた大石監督の勇気は買いますが… ねぇ?
例えピンチの場面であっても、西武バッテリーは直球勝負に行ったでしょうし、
代打で起用されれば、ホームランを打ちたいという気持ちのある清原選手でも、
この場面は勝利にこだわって犠牲フライを打ち上げてくれる、そんな場面だったはずです。
それをライオンズファンは確信していたし、負けてもいいから清原選手の打席を、
そう思っていたのにも関わらず、それをスクイズでぶち壊しやがったのは、
正直気持ちいいものではありませんでした。
ファンを大いに裏切った大石采配にばんざーい。
この借りはクライマックスシリーズで返す。
そんな新たな決意が芽生える瞬間でした。

2008年09月26日

麻生内閣

自民党総裁選は、予定調和の如く、麻生氏が圧倒的多数で選ばれ、
衆議院本会議で首相に選ばれ、内閣を組閣するに至りました。
けれど、数日も経たないうちに早速の不祥事、
官房長官の寄付金問題、そして国土交通大臣の失言の数々と…前途多難ですねぇ…

それにしても中山国土交通大臣はなぁ…やっぱアホだったのかというのが率直な感想です。
文部大臣をやっていた時にもそういう印象を抱かせるような発言があったはず…
失言としてメディアで紹介されたのか、
甲子園大会のスピーチを聞いて思ったことか、イマイチ思い出せませんが。
大分の教育委員会に対しての失言もあったようですが、
こんなアホでも家柄と奥さんが良ければ大臣になれるんだなぁと感慨深くなります(笑)
…そういう人だと分かっていて大臣起用したのは…
指名責任を問われても仕方ないでしょう。
まぁ、麻生氏も失言多いですが。

小泉元総理大臣の政界引退に関しては特に感慨もなく。
息子を後継者として選んでる辺りは潔いも何もないっすよねぇ…
麻生内閣が2世・3世議員が多いことからも分かるように、
引退しても自分の子息が後継者として残るなら、影響力はそう変わらないわけで。
(少なくとも、その選挙区内でならば。党内の権力構図は変わるでしょうが)
有権者からすれば、あまり意味のないことのような気も。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズ、優勝なるか?
23日に決めておくべきだったんですがねぇ…
祝日の本拠地開催のデーゲーム、オリックスの負けが先に確定、終盤に追い上げて逆転…
これだけの好条件が揃いながらも、逆転負けを喫したというのは呆れました。
野球は怖いっすねぇ…
こういった脆さも同居しているから、
なかなかクライマックスシリーズに向けて自信が持てない。
まぁ、まだ余裕がありますし、クライマックスシリーズに向けての予行練習と思っておきましょうか。

そうこうしているうちに、今日の試合ではオリックスが大量リードを許す展開。
オリックスが負けても優勝が決まるだけに、なんとしても勝って優勝を決めて欲しい所ですね。

しかし、もし、これで日ハムの前で優勝胴上げをして、
クライマックスシリーズで日ハムに負けて胴上げをさせられるとなったら、
どんな気持ちでその胴上げを見ればいいんでしょうか。
そういうことを考え出すと、純粋には喜べないんですよねぇ…
やっぱり優勝チームと日本シリーズ出場チームが別というのには慣れないです。

2008年09月21日

気が付けば

M2ですか。明日にも埼玉西武ライオンズの優勝が決まる可能性があるそうな。
それにしても、ここまで順調にマジックが減っていきましたね。
一時は怪我人続出でチーム状態も完全に落ちていましたが、
2位チームが日ハム・ソフトバンク・オリックスと変わっていったことに象徴されるように、
2位以下のチームが混戦になったことで、相対的に楽になったかなと。

4年ぶりのリーグ優勝、4年前は2位通過でプレーオフを制しての優勝だっただけに、
リーグ戦の1位通過は6年ぶりになるわけですが、
なんだかまだ実感が湧かないというか、喜んでいいのかよく分からない感じです。
パリーグファン育ちのせいか、どうしても日本シリーズというのが先に来てしまうので、
プレーオフを制してこそという気持ちが抜け切らないんですよね。
ああ、そうか、今はクライマックスシリーズか。
故障者の回復具合や試合感覚、中継ぎの不安など、
クライマックスシリーズに対する不安が抜けないだけに、まだ素直に喜べない感じがします。
まぁ、早々に優勝を決めれば、早い段階でクライマックスシリーズの準備ができるので、
その点は好材料かもしれませんが。
どうにもこうにも優勝間近だという気持ちが湧いてこないちょっと微妙な気分です。

しかしマジックが一桁になってからは早いなぁ。
マジック一桁から更新再開しようかと思ってたんですが、
次の日、次の日と先延ばしにしてたら、もう優勝目前になっている(苦笑)


◆ゲームの話 『真・三国無双5』
現在、PC版の真・三国無双5を現在プレイ中です。
歴史好きで、湊さんが三国志好きで当サイトでコンテンツを作っているのにも関わらず、
何故か三国志だけは今までノータッチ、ほとんど興味を持ってませんでした(^^;
それが新PCのオンボードグラフィックの性能テストも兼ねて、
格闘要素のある真・三国無双5をやってみたのですが… いやー、面白いっすね。

ストーリーはオリジナル要素が強いようだけれど、
三国志辞典や武将の説明などもあるので、
三国志に詳しくなかった自分にも分かりやすく、三国志の世界に入りやすかったです。
やっぱり文字だけでなく映像で入ってくると、頭の中への定着度も違いますね。
しかし三国志辞典とか見ていると、何とも言えない気持ちになってきます。
正に「兵どもが夢の跡」、微妙な寂しさを感じずにはいられないです。

ゲームとしての面白さは、やっぱり歴史を変えられることでしょう。
関羽で樊城の戦いを切り抜けた時はちょっとした達成感から目に熱いものがこみあげてきました。
こういう達成感は普通の格闘ゲームではなかなか味わえない、
ストーリーがバックにないと感じにくいだけに、この点は非常に良かったと思います。

ネックになっているのは武将育成システム。
いや、育成システム自体はいいんですが、キャラごとのリセットが効かないのが悩み。
もう何度となくやり直してます(爆)
馬を育てようとすると、1人のキャラだけ上がりすぎたり(自分の場合は張角)、
ストーリーモードとのバランスが悪くなったりと、なかなか育成の程度が難しいです。
キャラのレベルが上がれば、ゲーム難易度を上げればいいのでしょうが、
そのバランスもなかなか掴めないので困ってます。
普通ならば、LV1スタート+1面・黄巾の乱ぐらいで丁度良くなるだけに分かりやすいのですが、
難しい以上になるとキャラごとに難易度も違うだけにバランスを掴みにくいです。
キャラごとに育成をリセットするシステムがあったら、良かったなぁと個人的には思います。

キャラでお気に入りは孫尚香。萌える(爆)
能力的に最初は弱いものの、斉射の使い勝手がよくなると一気に最強キャラに。
弓の攻撃力も高く、馬上からの攻撃も比較的強いので、馬さえあれば単騎で突入しても余裕。
お気に入りキャラだけに魏軍でプレイする時は非常に心苦しい。
やられた時の「私、もっと生きたかったな…」は勘弁してください、マジ勘弁してください(涙)
わざと目の前で逝かないよう攻撃を外すのが難しい(苦笑)
そんなわけで、孫尚香萌えなゲームです、これは(嘘)

2008年08月29日

地域差

ニュースを見ていたら、東京方面は朝方に大雨、名古屋方面は集中豪雨、
だけど外を眺めると晴れ間…
何故かその間に挟まれている静岡県では雨が降らず。
西部は分かりませんが、少なくとも東部は一日降ってませんでした。
今年はこういったことが非常に多いです。
山(箱根)を超えれば天気も変わるんですが、それでもその落差が凄いです。
もはや西から天気が変わっていくという常識など通用しない。
西が晴れていても雨が降るかもしれないし、西が大雨でも雨は降らないかもしれない。
原因は局地的な積乱雲の発達なんでしょうが、それでも今までと違う天気に戸惑っております。
根拠も何もありませんが、中国の人工降雨の影響ってあるんですかねぇ…
そんな自然現象を捻じ曲げることをして、どこかで反動が気やしないかと心配してましたが、
これがその反動、ってことはありませんよね?
まぁ、そうであろうが、なかろうが、データが少なすぎて推測の段階にも至らないわけですが。
しかし嫌ですねぇ。格差社会はここまで来たか。天気まで格差だよ…(苦笑)


◆プロ野球 WBC監督問題
先日の夕刊フジの記事で王監督の考えとして、
「日本一になった監督」という案が紹介されてましたが、正直それでいいじゃないかと。
別に難しく考えることはなく、おおよそ優勝チームのメンバーが選ばれることが多いわけですし、
チームワークを考えても、日本一のチームをメインに据えるのが一番かもしれませんね。

そうなると「格が」とか「メジャー選手が参加しない」とか言うでしょうが、
そんな理由で参加を拒否するメジャー選手がいるとすれば、最初から要らないでしょう。
参加を拒否する選手の大半はチーム内での立場だったり、チーム事情だったりするので、
それは監督が誰であろうとも、そうそう変わるものではないでしょう。
格とか言うのはON巨人病患者かスポンサーのどちらか。
そういう意味では星野監督だって格がなかったとも言えるわけで、
(日本一になったことがない監督)
リベンジしてもまた失敗すんじゃないの、というのが大半の野球ファンの気持ちでしょう。
それをスポンサー絡みで通っちゃったりすると…
日本の野球界は相変わらずなんだなと思わざるを得ないですよね。

まぁ、でも仮に西武が優勝・プレーオフ勝ち抜き、そのまま日本一とかになって、
それじゃWBC監督は渡辺久信氏で、とかいうのも微妙っちゃ微妙ですが(笑)
緊張感ある試合でも伸び伸びとしたムードを出せるのか見たい気もしますがね。
それは9月以降の戦いを見てから、といった感じでしょうか。
そんなわけでWBC監督は日本一球団の監督を希望します。


>kouさん
すいません、せっかくコメントを頂いてたのに、誤って削除してしまいました…
結構無駄な迷惑コメントがあるので、いつもの習慣で一括削除を…本当に申し訳ないです。
文頭の「首脳陣の環境作り」に関する所は読ませていただきました。
首脳陣の環境面のセッティングは確かにそうですよね。
合宿時に故障者の把握が正確にできていれば、数人はメンバー交換できていたでしょうし、
北京に行ってからでもベンチのムード作りとか、継投の意思疎通だとか、
ベンチワークの色々な面が欠けていた気はしますね。
コーチの人数の制約だとか、色々と同情する面もあったと思いますが、
それでも典型的な負けるベンチになってしまったことは確かでしょうね。
そういう意味では試合以前に決着が付いていたのかもしれません。

2008年08月25日

年齢差

昼時に食事がてらテレビを見ていたら、北京五輪のメダリストが番組に登場、
そのうち男子メダリスト3人のプロフィール紹介が出ていたのだけれど、
それぞれ契約社員・契約社員・ニート(そりゃ語弊があるだろと思うが)という順、
なんとなく今の社会の縮図を見たような気分になりました…

そうかと思いきや、夕方のニュースでは高校生の求人が順調とのこと、
その要因は団塊の世代の退職と失われた10年の新卒控えの反動にあるわけですが、
ちょっと年齢差があるだけで生じるこの差は一体と思ってしまったり…
でも、そう考えると、今の高校生は難しい選択を迫られてますね。
正直言って、4年後の経済状況がどうなっているかは不透明、
石油やバイオ燃料に代わるクリーンエネルギーが普及すれば話は別ですが、
このままならば原油と食料は高騰する一方、そのうち日本でも水が高くなることでしょう。
政府の某人が景気が後退局面に入ったことを聞かれて、
「原油・食料品価格が落ち着いて、アメリカを始めとする世界の景気が回復すれば大丈夫」みたいな、
仮定に仮定を重ねた言っている意味がよく分からない発言をしている方が居ましたが、
それは裏を返せば、もうダメぽ、という降参宣言にしか取れず、景気の先行きは暗くなる一方です。
右肩上がりだった中国経済も北京五輪反動が来るでしょうし、
さぁさぁどうなりますかという感じでしょうか。
そう考えていくと、来年以降は新卒を再び控えていくという傾向が出てくると予想されるだけに、
売り手市場のうちに就職しちゃっといた方がいいんじゃない?とか思えるわけでして。
今ならば、むしろ就職した方がベターかもしれませんね。
…まぁ、先がどうなるかなんて全く分かりませんけれど…


◆北京五輪・野球日本代表の敗因は?
スポーツ紙等では不安定な国際ストライクゾーンが指摘されていましたね。
まぁ、確かに酷かったけれども、ある程度予想されていたことなわけですから、
それに対応していかないことにはどうにもならないと思うんですが…
そういう意味では中島選手を選んだのは正解、
GG佐藤選手を選んだのは間違い、ということでしょうかね。
中島選手はストライク・ボールとか関係ないですし。打てる所を打つという打者。
今年はわりと際どいコースを見れるようになりましたけど、
基本的にはボールだろうが振っていき、それをヒットにしちゃうという打者。
GG佐藤選手は逆に自分のストライクゾーンを持っていて、そこに来た球を打つという打者、
そういった所にも国際大会向きか、そうでないかが現れるのかもしれません。
今後、選手を選定する上では、選球眼のいい選手よりも、
ボール球だろうがなんだろうが初球からガンガン打ってヒットにできる選手を選ぶべきかと。

投手に関してはリリーフが足りないことは選考から分かっていたこと、
そういう意味では普段エースとして投げている投手に対するケアが足りなかった、ということでしょうか。

まぁ、でも原因を追究しても限がないですよね。
言い訳をせずに結果を結果として捉え、もう一度、日本の野球とは何かを考えていきたいものです。

来年のWBCの次期監督には東尾氏希望、とか言う俺は異端ですね、すいません。

2008年08月23日

ようやく

私事も一段落して、といった感じ。
まぁ、来週もまだ忙しいので、サイトの更新作業等はそれからになっちゃいそうですが。

プロ野球の方は試合の終盤は軽く見てました。
いやはや、北京五輪組が抜けたとは思えない強さで、正直驚きました。
3番にボカチカ選手が起用されると聞いて、どうなんだろうなと思ったんですが、
起用されてすぐに結果を残すなど、3番に固定できたのが大きかったのでしょうね。
投手陣では岸投手がキッチリ涌井投手の穴を埋めていますし、西口投手も好調、
リリーフの岡本真也・正津投手らが2軍落ちするなど、後ろにやや不安がありますが、
ゲーム差を考えると安全圏に来ているだけに非常に頼もしいです。
この調子で首位を快走してもらいたいっす。
…まぁ、問題はクライマックスシリーズですが。

高校野球は大阪桐蔭が優勝したようで。こちらはほとんどチェックできず。
見れた選手で良かったのは宮崎商の左腕投手、赤川投手でしたっけ? が良かったかなと。
あとは球の速い投手もかなり多かったと思うんですが、
なんかこう小手先に思えてしまう辺りがちょっぴり寂しい。
技術はあるんだけれど、何かが足りない、そんな選手の多い大会でした。
静岡代表の常葉菊川は善戦した方でしょう。
戸狩投手が肘を痛めてからも、打線と守備の力で勝ちあがったのはお見事。
豪打よりもセカンドの町田選手の好プレーが印象に残っていますね。
決勝は大敗と寂しい結果となりましたが、そこまで勝ち上がったことを称えたいです。

北京五輪は… ソフトボールの金は見ている方も嬉しくなる勝利でしたね。
それに比べて野球は… まぁ、色々と文句はあるけど。攻撃面で。
それにしてもGG佐藤選手が心配です。
思いつめなきゃいいんですが…絶対思いつめるわな、性格的に。
そういう意味では首脳陣がGG佐藤選手の性格を知らなすぎたのが敗因とも言えるかも。
まぁ、それは大げさか。でも、昨日あんなこと言わなきゃ今日のエラーはなかったと思える。
選手には金メダル至上命題の中、大変だったでしょうから、お疲れ様と言えそうですが、
首脳陣は国外退去でお願いしたいです(爆)
さすがにそこまでは言いませんが、星野株が暴落したことは確かでしょう…

北京五輪野球代表の攻撃面での文句は、結局、何がしたかったのか分からないことです。
足の速いメンバーを選んだのだから、当然、足を使ってくると思いきや、
国際ボークの判定が頭をちらついたのか、自慢の足は全く見せることができず。
あのメンバーで送りバントばかりでは選手が固くなるだけだと思うんですが。
大体、1塁ランナー西岡選手でバッター青木選手で送りバントとか意味が分かりません。
そんなことするなら、他の選手でいいじゃんと。2人とも足があるのにバントって。
どちらかが足が遅く、終盤の接戦だというのなら分かるんですが、
併殺になる可能性が少ない2人でバントとかいうのは驚きを通り越して呆れました。
短期決戦で1つでも先の塁へ、というのは分かるんですが、そこまで堅く行く必要があったのかと。
まぁ、数年前の自分ならば、そう思っても不思議じゃありませんが、
常葉菊川の野球や渡辺西武の野球を見ていると、必ずバントというのもどうなのかなと。
相手投手を見ていても、簡単に空振りするような凄い球を投げている投手はいなかったと思いますし、
エンドランをもっと多様すれば良かったんじゃないかと思えちゃいます。
1塁から長打でホームインできる選手がいるのに、何でバントなのか、
ガチガチなスモールベースボールというのも考えものでしょう。
これが出来上がったチームなら、それでも勝てるんでしょうけどね。昨年のハムのように。
即席のチームがスモールベースボールで勝つのは…なかなかに難しいことかと思います。

日本が見せるべきは足だとか、バントとかではなく、「技術」だと思うんですよね。
筋肉ムキムキでなくともスタンドに運べる技術、打球を転がす技術、フライを上げる技術、
相手投手に球数を投げさえる技術、良いスタートを切るための技術、
そういった技術をもっと大切にしてもらいたいです。
技術の何たるかを失い、小手先に走った結果がコレのように思えます。
モノづくりの話じゃないですが、もっと日本の持つ技術を誇り、それを示してもらいたいです。
そういう意味では今回の敗戦は、方向性の負け、じゃなかったかと思います。
つまり指揮官負けということでしょうか。まぁ、我々も過度な期待をしすぎた辺りがアレですが。
即席チームでは勝てない、ということでしょう。
前も言った気がするけれど、もう少し長期的な視野で代表チームを編成してもらいたいっす。
…まぁ、五輪に関してはもう遅いんですけどね。阿呆が。

2008年08月02日

夏の甲子園開幕

今年は北京オリンピックの関係で、プロ野球オールスターゲームは遅く、
夏の全国高校野球甲子園大会は早めに開幕となったため、
オールスターの翌日に甲子園開幕というよく分からない野球リズムに(^^;
なんか、1日で半月分飛んじまったような気分。実際、そんな感じですが(爆)
今年も甲子園大会はほとんど見れず、プロ野球は多少はチェックできても、
北京オリンピックの方もほとんど見れなさそう。
そんな感じで1ヶ月ほど世捨て人気分で過ごそうと思う今日この頃っす。


◆プロ野球オールスターゲーム
第1戦はパリーグのサヨナラ勝ち、第2戦はセリーグの大勝となりました。
第1戦の8回裏の藤川投手から、9回表の加藤大輔投手、
そして9回裏のパリーグの逆転サヨナラ劇への繋がりはとても面白かったですが、
それ以外ではどうしても星野JAPANの話題になりがちで、
お祭りというよりは壮行試合のような雰囲気になってしまったのが残念でした。
オールスターはオールスター、壮行試合は壮行試合としたかったけれども…
壮行試合のメンバーが若手・中堅中心で、
オールスターに出るような主力ベテラン選手は出ないだけに、
どうしてもそういった雰囲気にならざるを得なかったのかなとも思ったり。
…まぁ、複雑なところですね。今年は仕方ないか。

西武勢ではGG佐藤選手の活躍が目立ったぐらい。
GG佐藤選手はホームランこそなかったものの、良いフォームで打ってましたね。
最終戦の復調をそのまま繋げていたように見えました。
オリンピックでの爆発に期待したいところ。

中島選手も打撃の方がそれなりに結果を残したものの、サード守備の不安を露呈。
村田選手の打撃の状態もいいですし、ちょっと厳しいかなぁとも思ったり…
DHか代打の切り札として期待…なんかな? 勝負強い打撃を期待したい。

残留組の帆足投手は一時逆転を許し、細川選手もノーヒットの上エラー、
中村剛也選手は中島選手の割を食って出番少なめ、結果も残らず。
結果は残りませんでしたが、中村選手なんかは良い経験になったでしょうし、
これで自信を深め、チームの主力として活躍してくれることを期待したいです。

他チームの選手で目立ったのはロッテの大松選手。
甘めも球だったとはいえ、2打席連続ホームランにはびっくり。
長打力には元々定評があったものの、交流戦明けから確実性も上がっているだけに、
残り試合の要注意選手ですね。


◆プロ野球フレッシュオールスターゲーム
今日開催された若手2軍選手のオールスターゲーム、
フレッシュオールスターはオールイースタンが勝利。
MVPは西武ライオンズの原拓也選手に決まりました。
試合中盤まではMVP決まりだろうという雰囲気があったものの、
巨人の中井選手がホームランを打った辺りから雲行きが怪しくなってきて、
終わってみれば、中井選手が3安打3打点1盗塁、原選手が2安打3打点となり、
これは中井選手かなぁと思っていたら、
最後は勝利打点ということで原選手がMVPに決定。
ホッとしたというか、なんというか、複雑な気持ちに駆られましたね。

フレッシュオールスターのMVPというと、若手選手の登竜門、
これをステップにするのか、スターの素質があるから活躍できるのか分かりませんが、
MVPを取った選手の大半は各チームの主力選手へと成長しています。
そういう意味ではMVPを取った原選手には大きく期待したいところ。
特に今月は中島選手が抜けるので、ショートのポジションがポッカリ空く形に。
二遊間を守れる原選手の出番は必ずあるはずです。
とりわけ、左打者がチーム内に不足していますし、
原選手がここで出てきてくれると、チームにとっても大きいです。
今日のMVPをステップに、1軍での活躍を期待したいです。

フレッシュオールスター全般で言えば、こちらの方がオールスターらしかったかなとも。
言うなれば、高校野球OBのオールスターゲーム?
甲子園を湧かせた若手プロ野球選手のオールスターゲームといった感じでした。
ピッチャーは球が速く、打者は長打をアピール、
今の高卒1年目・2年目の選手達のレベルの高さ、潜在能力の高さを感じる試合だったと思います。
甲子園大会の時からレベルの高さは感じてましたけどね。
今年もその傾向は同様で、飛びぬけた選手はいないものの、
そこそこに凄い選手は大量にいる感じがします。
今や高校生で140キロ以上出る投手は珍しくありませんもんね。
左腕でも130キロ以上の投手がゴロゴロいるし。
そういう意味ではプロの世界でも、高卒の若い選手の活躍が楽しみになってきます。
今日出場した選手が早く1軍の舞台で活躍できるよう応援していきたいものです。

2008年07月27日

今日は

マジで死ぬかと思いました。疲労で。

プロ野球のデーゲームが終了した夕方、珍しく曇り空だったこともあり、
前々から補充しようと思っていた専門書(といっても簡易な法律の入門書)を買いに
自転車で出かけたところ、何故か行くところ行くところに探している本が全く見つからない。
仕方ないので、夕食前にも関わらず遠征、隣町の大きな書店へと出かけることにしました。
時間短縮のため、国道の端をママチャリで時速30~40キロ以上で飛ばしまくり、
目的地に到着する頃には汗びっしょり、
相変わらず「8月に入るまでは長袖」個人条例を守っている故、暑さも2倍。
けれど目的地の駅前は夏祭りだったこともあり、大混雑。
やっとのことで書店に行くもやっぱりない。普通の専門書はあるのに、簡易な入門書はない。
再び自転車を飛ばして、その書店系列の別の店舗へ。今度は揃っていたので2冊購入。
さぁ、目的も果たして帰るぞと思ったら、行きの無理が祟ったのか、
自転車の後輪が完全にパンクしているではないか。
修理しようにも金がない。
最初から目的の物を買えるだけのものしか用意してなかったので、1000円ほどしかない。
自転車で片道40分近くかかる道のりをどうしようと思いながらも、
自転車を引っ張りながら疾走、疲れたら歩くも、なかなか進まない。
業を煮やして、無理を承知で自転車に乗り、椅子に座らず立ちこぎ。
また進んでは自転車を引っ張りながら疾走、疲れたら歩く、自転車を立ち漕ぎのサイクル。
そうこうしているうちに体力の限界。立ち漕ぎのしすぎで腕が疲労困憊、痺れモードに突入。
水分補充も一切してなかったので、汗を滝のように出し尽くして脱水モードに突入。
もう黙って前に進むことはできないので、
己を鼓舞するかのように息を強く吐きながら一声出して走る。
自転車を立ち漕ぎする時も、自然と騎手のように呼気とともに声を出さないと前へ進めない。
そんな感じで挫けそうになる自分を鼓舞しながら、50分ほどかけて自宅へ帰りました。
鍵を回すときに左手が痺れて回らなかったのはびっくりした。右手は回ったけれど。
家に入った瞬間、麦茶を飲んでも吐く息が止まらず、全然落ち着かなかったり、
フラっとしたこともあったけれど、とりあえず疲れただけで済んだのは幸いか。

まぁ、途中で自転車を放棄するなり、迎えを呼ぶなり、交番に頼るなり、
途中で水分補給するという選択肢も当然の如くあったんだけれど、
そういうことをやっちゃうと、このゲームはむしろ楽しめない、その時点で負けという思いが沸々と。
自転車のパンクに気づいた時点で不幸と思うよりも、
うわ、これはすげー辛いよ、達成したらおいしいよとか思う自分が恨めしい。
そこに山があるからではなく、そこにパンクしたママチャリがあるから、
人は挑戦したくなるんです、限界に。
意味のない限界の挑戦に打ち克った自分を自分で褒めてやりたい気分です。
…まぁ、全然意味なんかないんですが(爆)
でも意味ないことに無性に挑戦したくなるのが人間のような気もしたり。

…ただ水分補給はしっかりしときましょう。普通に死にますから。


◆最近の悩み ノートンインターネットセキュリティ2008
以前、AVGフリーで誤検出が多いと書きましたが、
最近はノートン先生がやってくれちゃってます。
美少女ゲームでよく利用されているAlphaROMプロテクトに使われる「Reg.exe」。
どうやらこれを木馬と誤検出する傾向にあるようです。
最初は本当にウイルス感染したのかとも思いましたが、他のは反応しないし、
VirusTotalで調べてもノートンを始め、一部検出されるものの、大半は反応なし。
まぁ、ほとんどのAlphaROMでは「comap.dat」が生成されさえすれば、
Reg.exeは不要となるので、別に削除しちゃっても大丈夫そうなので、
削除できるものは全て削除しちゃいました。
誤検出だろうとは思うものの、気持ちのいいものではないですよねぇ…
それだけでビックリしちゃいます。
他のセキュリティソフトを知らない一昔前の状態だったら、ちょっとパニックに陥っていたかも。
ノートンを使っていて、美少女ゲームを遊んでいる人は注意した方がいいかもしれません。

そういえば、フリーのセキュリティツールが今月号のPC JAPANに出てましたね。
COMODOの使い方も出ていたので、思わず買っちゃいました。
自分はノートンを入れていないバーチャルPCには、
AVGフリー+COMODO(一部ZoneAlarm)+Spybotの組み合わせで使ってます。
COMODOはセキュリティ的にいい感じなのですが、
インストール時にモードを切り替えるのが手間なので、
インストールテスト用・VISTA未対応ゲーム用のにはZoneAlarmを使い続けてます。
紹介されていたThreatFireは妙に重くなったので導入を止めました。
それとFirefox3.0の便利アドオンが紹介されているので、
使ったことない人には役立つかも?
自分は今までIEを使っていたので、紹介記事が役立ちました。
入れてはあったけれど、アドオン関係は一切導入してなかったので、
その利便性を知ることがなかったし。
そんなわけで、今ではFirefoxがメインになりつつあります。
IEタブのアドオンが非常に便利。これが切り替えを容易にした主な理由かも。

2008年07月20日

梅雨明け

もうとっくに梅雨明けしている感覚でしたが(9月に訂正されそうだけれど)、
東海地方も梅雨が明けました。暑いです。
毎年、8月対策として、
どんなに暑くとも7月は外出時は長袖で通すという誓いを立てていますが、
その誓いもやぶっちゃいそうな勢いです。
長袖をめくる機会がすっかり増えました。年々、暑くなってる気がしますね、7月は。
8月は涼しくなるといいんですが… 暑そうだなぁ…

最近は竹島を中心に領土問題の話題が出ることがありますが、
個人的にはそこまで関心を持っていません。
そう言ったら怒られそうですが、互いに主張するばかりじゃ意味ないですし。
領土ってのは元からあるものじゃありませんからね。
隣の土地との境界だって、隣との合意があるからこそ成り立つわけでして、
隣国との国境線の確定という作業をしない限り、領土問題の進展は全くないと考えます。
もちろん、その協議の場で歴史的経緯は考慮の材料とされるべきでしょうがね。
歴史的経緯は日本に分があったとしても、
今までサボってた落ち度はあるわけで、多少自業自得という気はしないでもないです。
懐かしいな、鈴木宗男氏の二島返還論がブーブー言われていた時代が。
少なくとも、文句ばかり言う人間よりは領土問題を真面目に考えていると思いました。
国家の領土は最初からあるものではなくて、協議の上で作るもの、
それは絶対に否定しがたい事実でしょうに。


◆ゲームの話 『そらうた』
FrontWingの『そらうた』を今更ながらプレイしました。
もう4年も前の作品です。
ず~っと興味を持っていたんですが、一時期、中古市場の値段が乱高下してたので、
様子を見ていたら放置気味に(爆)
PCの自作を終え、データ移行・整理が一段落して、
ようやくプレイすることとなった次第です。

現在は智夏・真奈・葵をプレイし終えた段階です。
事件の真相には辿りつけていませんが、中身であるストーリーは素晴らしかったです。
元々、こういう霊関係の話が好きというのもありますが、
それを置いておいても素晴らしい内容です。
こういうゲームを一般作にするべきだと思うんですが。
命を軽視した事件が増えている昨今、純な気持ちのままであるうちに、
こういった作品には触れておいてもらいたいと思うわけですが、
そもそもそういった人はこういうゲームをやらんので意味ないか(爆)
小説や映画にも霊を扱った感動作はありますが、
霊という時点で一般的にはフィクションとされるだけに、
こういう分野でこそ、二次元は生きてくるのではないかと私は思いますがね。
ちょっと話は逸れますが、「萌え」とかそういう概念もどこかオカルトめいた概念というか、
存在するかしないかのものに(二次元キャラは明確に存在してないけど)想いを寄せるということで、
宗教やオカルトに近しいように感じるのは私だけでしょうか。
二次元崇拝はもはや宗教だと思う(爆)

話を戻しまして、『そらうた』という作品は、
幽霊が見える(触れられる)少年(エロゲー的には青年)が、
霊とのふれあい・別れを通じて、人間的に成長していく話です。
霊との交流や今を生きる人々、過去でしか生きられない人々を通じ、
「生きること」を表現した作品だと言えます。
ストーリー展開はそんな奇をてらったものではなく、
十分に予想できる範囲内ではあるのですが、
変化球ではなく直球だからこそ生きる良さもあるわけで、
作品に想いを重ねやすいのが1つの特徴だと言えます。
霊が出てくるといっても、悪霊という感じではなく、
普通の生きているキャラクターと変わりませんし、
作品全体が終始明るいと言わないまでも、さわやかに進行する辺りもこの作品の良さでしょう。
一言でまとめれば、「温かい涙を流せる作品」、そういう評価になると思います。

分量もそう多くありませんし、ちょこっとプレイするには最適。
機会があれば是非プレイしてもらいたい名作です。


◆追記 ややネタバレあり◆
そのまま一気にクリア。エピローグを見ました。
事件の顛末は予想の範囲半分、驚き半分といった感じでしょうか。
内容の良し悪しは個人の主観に委ねられている感じですね。
理由はどうあれ、生に対して自らの死で終えるというのは賛成できないので、
あの結末は個人的には好かないのですが、その気持ちまでは分からなくもなかったです。
まぁ、ちょっと綺麗過ぎた気もしますが、そういう作品だったしということで納得。
細部は流すことにします(^^;

話の結論的にも良し悪しを説くのではなく、ありのままを映して終えたという感じでした。
個人の信条に関わることもありますし、あれぐらいサラッとしておいた方が気持ちいいです。
人によっては中途半端に感じるかもしれませんが、そこは個人の宿題ということで。
自分の人生を終える時に結論を見出してもらいたいです。
そんなこんなで、とても良い作品でした。爽やかな良作、是非プレイしてもらいたいですね。

最後に… どうも真奈だけ割に合わなかったような…(苦笑)
真奈との幽霊同居生活ゲームとか欲しいな(爆)

2008年07月17日

北京五輪・野球メンバーが決定

北京オリンピック・野球のメンバーが決定した模様です。
こちら
基本的に昨年末のアジア予選を戦ったメンバーが中心のようです。
そこに故障者・不調選手と入れ替えで、若い選手が入ったという感じがします。

メンバーに特に問題はないと思いますが、
投手が先発投手に人選が偏り、野手ではショートが多く、外野が手薄になったのが気がかりです。
思ったよりも先発投手を選んだなぁと。妥当な人選ではありますが。
何人かがリリーフに回ると思うので、その投手がどれだけ安定した投球ができるかでしょうね。
最も若い田中投手と、左の先発3人(成瀬・和田・杉内投手)のうちの1人が、
リリーフに徹することになると思われますから、彼らの活躍次第でしょう。

…あれ? 下の記事見てたら、楽天・岩隈投手の名前がない。何で?
左投手やリリーフ兼務との兼ね合いなんだろうけれど…
それならダル友人枠で選ばれた涌井投手と入れ替えでも(爆) よう分からん。

野手は新井選手と稲葉選手の状態が気がかり。
特に稲葉選手が守れないとなってしまうと、外野手は3人だけになるので非常事態です。
そのうち森野選手は内野と兼務になるでしょうし、もう一人、外野は欲しかったかも。
おそらく荒木選手が外野と兼務になるんでしょう。
難しいのは中島選手の使いどころ。
ショートは川崎選手がいるので無理。他にも宮本・西岡選手が二塁兼務でいるし。
サードを視野に入れているのでしょうが、村田選手もいますし、
場合によっては外野をやる準備も必要になってくるのかも…
故障者と本職ではないポジションを守る選手の出来が試合を決めてきそうです。
万全ならば、何にも心配要らないメンバーなんですが… そこ、ですよね。
そういう意味では、オリンピックに合わせて準備しているキューバや、
マイナーの若手中心とはいえ、準備期間のあるアメリカが手ごわく見えてきます。
何はともあれ、選ばれた選手には、体を万全にして頑張ってもらいたいです。


◆プロ野球 パリーグのペナントの行方
現在のパリーグは、首位の西武と日ハムが1ゲーム差、
首位と最下位のオリックスと差も7.5ゲームしかない、大混戦状態に陥りつつあります。
これだけ接戦になっていることを考えると、北京五輪の1ヶ月というのは非常に大きいです。
各チームの抜ける選手を整理してみると…

西武  涌井、中島、GG佐藤
日ハム ダルビッシュ、稲葉
ソフト 杉内、和田、川崎
ロッテ 成瀬、里崎、西岡
楽天  田中
オリ  なし

西武・ソフトバンク・ロッテから3人ずつ、日ハムから2人、
楽天から1人、オリックスはなし、となりました。

最も痛手なのは西武でしょうね。
中島・GG佐藤選手の両軸を取られるのは痛いです。
代役として、黒瀬・後藤武敏選手を使い始めるなど、用意はしているんですが、
打撃・守備の両方を埋めるのは大変です。
打線としては栗山・ブラゼル・中村剛也選手らが今まで以上の働きをしてくれないと厳しそうです。

次に日ハム・ソフトバンク。
日ハムは投打の軸を奪われるのが痛いです。
ただ田中賢介選手の成長やスレッジ選手の復調、若手打者の成長もあるので、
打線への影響はシーズン前に予想したよりも少ないかなと。
交流戦期間に主力の故障者が続出しても、成績を落とさなかった経験が生きそうです。
軸のダルビッシュ投手の穴は大きいものの、先発投手なので打者ほどの痛手はなさそう。
ソフトバンクは安定感ある左腕2人と、チームを引っ張る川崎選手がいなくなるのは痛いけれど、
馬原投手や多村選手といった故障者も帰ってくるので、今より少し落ちるぐらいかも。
五輪期間のために、シーズン当初にパウエル投手を補強した(今どうしてる?)ことですし、
それなりの備えと戦力はあるということでこの位置。
斉藤和巳投手が今季絶望なことだけが誤算でしょう。

ロッテは3人選ばれたものの、このチームはあまり戦力とか関係ないんで…
チームに勢いが付くかどうか。
そういう意味ではムードメーカー的な里崎・西岡選手と取られるのは痛手と言えば痛手。
それでも代わりになる線種はいるので、2人が抜ける前のチーム状態が悪くない限りは、
1ヶ月をそれなりにたたかっやいそうな気がします。
調子が上がってきただけに、五輪期間をどう戦うかよりも、
今の勢いを五輪前までキープできるかがポイント。

楽天は予想に反して岩隈投手が選ばれず、これは大きいですね。
田中投手は良かったり悪かったりなだけに、
勝ちを確実に計算できる岩隈投手が残ってくれたことの方が嬉しいでしょう。
他のメンバーは選ばれていませんし、初のAクラスに向けて追い風が吹きそうです。
つーか、何で選ばれなかったんだろうか。オリ以外の他球団ファンからすればマジ凹む。

オリックスは選手選出なしのフルメンバーで戦えます。
監督も大石代行に変わり、戦力を生かした戦い方ができるようになってますので、
五輪期間のオリックスには要注意です。
戦列を離れていた平野投手や岸田投手も帰ってくるでしょうし、
後半戦のオリックスは台風の目になることでしょう。
五輪とは関係ないけれど、問題となってきそうなのが清原選手の処遇。
1軍に上げるタイミングを間違えると、良くなりつつあるチームに水を差すかも。

こうやって見ていくと、下位の楽天・オリックスが絶対的優位。
今以上の混戦になることが予想されます。
今は首位の西武も、場合によっては最下位転落なんてこともありうるかも。

…ただ、ファンとしてはそれだけは絶対避けて欲しいですけど。
最低でもクライマックスシリーズは戦いたいんで。
まぁ、しかしライオンズファンは頭が痛くなりそうだなぁ… 今のうちに頭痛薬の準備を。
中島・GG佐藤選手がスタメンで出てくれるなら、頭痛にならないどころか喜びに変わりそうだけれど、
ベンチに座っているのを見ちゃうと、「返せ!」とか叫んじゃいそうだなぁ(苦笑)
んー、後半戦は受難が続いちゃいそうで今から心配です…とほほ…

2008年07月12日

暑い

ここの所、涼しかっただけに、余計に暑さを感じちゃいますね…
特に午前中は風が全く吹かなかったので最悪でした。
体感的に風のあるなしは大きいですから…
今年の夏は暑いようですから、今から覚悟しとかないと。熱中症に注意しましょう~


この暑い中、各地では高校野球の地方大会が行われているようです。
今年は90回の記念大会ということで、
埼玉・千葉・神奈川・大阪・兵庫が東西(もしくは南北)に分かれて2校選出。
さらに北京五輪の開会式等の関係で、8月2日からの開幕と、例年より1週間近く速いです。
その関係で各地方大会も前倒し気味に行われているようです。
静岡県大会も例年ならば、海の日前後、夏休み突入ぐらいに行えば十分だったのですが、
日程の関係か先週に既に開幕、1回戦の試合が終わりました。
ずっと新聞を見ていて、何で平日に試合をやっているんだろうと疑問だったんですが、
どうやら学校がある日でも試合をやっちゃうんですね。
正直、それでいいのかと思わなくもないけれど…
確か「教育」じゃなかったっけ? 高校野球って(苦笑)
暑い中、大変だと思いますが、球児の方々には悔いのない戦いをしてもらいたいです。

驚いたのはセンバツ準優勝の聖望学園、ベスト4の東洋大姫路が初戦敗退したことでしょうか。
両チームとも好投手がいただけに、簡単に負けてしまったのは驚きを隠せません。
夏は何が起きるか本当に分かりませんね。


◆PCの話 ファイヤーウォールソフト
先日も書いたように、バーチャルPCのセキュリティソフトとして、
AVGとZoneAlarmを使っているのですが、
先日のウインドウズアップデートによって、
ZoneAlarmが全ての外部ネットワークを遮断するトラブルが…
私は本体の方でノートンを入れていたので、そちらは普通に繋がっていましたから、
すぐに原因はZoneAlarmだと分かったのですが、
対処法までは分からず、結局、更新待ちということに。
幸い、対応が早く、翌日には英語版が更新、翌々日には日本語版も更新されるなど、
すばやい対応がなされたので大きな問題はありませんでしたが、
ちょっとファイヤーウォールソフトを考え直すきっかけにはなりました。

ZoneAlarmが使えない間に、いくつかソフトを探してみたのですが、
無料のファイヤーウォールソフトはなかなか良いのがありませんでした。
少なくとも日本語に対応しているのを探すと、ZoneAlarm以外にはない感じ。
分かっている人には他のソフトでもいいのでしょうが、
分かってないだけに設定が難しいのばかり(^^;
そこで有料の体験版を試したところ、EsetSmartSecurityがなかなか良かったです。
何はともあれ、軽いのが特徴。異様に軽いです、軽すぎて本当に守ってるのか心配になります(爆)
よく分からない人は初期設定のままで使用してもそれほど問題はないし、
ある程度分かる人は詳細設定を弄れば良し、親切な設計になってます。
動作が軽く、アップデート・チェックが速いのを探している人にはおススメ。
8月31日までは無料なようなので、その間だけでも試す価値はありそうです。

無料のファイヤーウォールソフトで良かったのは、
COMODO FIREWALL PROでしょうか。
こちらは完全英語版、日本語版はないです。
ただ検索すると、解説サイトが簡単に出てくるので、それを読めば初心者でも楽々。
初心者にとって壁になるのは最初の設定の仕方。
初期設定でやると、異様に設定が煩雑になります。下手するとアプリケーションが動かなくなることも。
そうならないために最初にやることは、COMODO~のアイコンを右クリックして、
FirewallSecurityLevelをTrainingモードにすることです。
Trainingモードにすれば、起動したアプリケーションを自動学習してくれるので、
いちいち事細かに設定する必要がなくなります。
それだけセキュリティが下がるので、この状態での長時間の使用は進めませんが、
最低限使うアプリケーションを設定するには便利なモードです。
一通り設定したら、Customにレベルを上げて個別に設定していけばOK。
動作はZoneAlarmよりも軽く、設定も多いので、
英語アレルギーでないなら、こちらのソフトも良さそうです。

まぁ、しかしセキュリティソフトって難しいですよね。
一般レベルではなかなか客観的な比較ができませんから。
ただ入れているだけじゃ安全にならない場合もありますし、
製作サイド側と利用者側の隔たりが一番大きいソフトなのかもと思ったり。
ネット社会では必須のアイテムでありながら、利用が難しいのが何とも微妙なところです。
つくづく「安心」というのは難しいものです。

2008年07月05日

注文の品

今日、注文していたエネループの単二スペーサーと、マウスが到着。
今日はその話でもちょろちょろとするつもり。


◆環境に優しい? 電池・エネループ
そんなわけで、単二スペンサーを購入してみました。
2セット買ったので、640円ほど。電池自体を買うよりは安くつきます。
しかし、このスペーサー、文字通り空間を埋めるのみ、
電池がきっちり嵌るわけではなかったりします。
下(マイナス部分)から入れていくのですが、上(プラス部分)で止まるわけではなく、
そのまま押すと頭が突き出てしまいます(苦笑)
ですから、単二電池を4本をわりとキツキツに入れるようなタイプだと、
最後の電池がなかなか嵌らなくて苦労しちゃったりします。
まぁ、無事に入って、使えているので問題なしですが。
この点だけはどうにかしてもらいたいところ。

そんなわけで無事に使えているので、私にとっては今後大活躍してくれそうです。
あとはどれぐらい使えて、どれぐらいの周期で充電すればいいのかを見極めるだけ。
定期的に充電していけば、電池の残量を気にせず使っていくことができそうです。


◆PCマウスの話 『Microsoft Habu Laser Game Mouse』
新しいマウスを購入しようと考えていたのだけれど、
今まで使っていたのは安いボール式マウスばかり。
たまには少しぐらいお金をかけてみようと思ってマウス探しが始まりました。

無線も含めて色々と考えた結果に購入したのが、『Microsoft Habu Laser Game Mouse』です。
購入理由はほとんど衝動買い、どのマウスがいいかな~と2・3日眺めていたら、
ソフマップ通販のセールで8000円以上していたものが、突然4980円になったため(^^;
5ボタン以上あるマウスが手ごろな値段になったために購入を決意したという形でした。
…まぁ、よくよく考えたら、もう少し安い有線マウスや、
もう少しお金を出して性能のいい無線レーザーマウスを買うことも可能だったわけですが、
注文しちゃったものは仕方ないということで、このマウスに決定することとなりました。

実際に手に取ったことがなかっただけに、最も心配していた使い心地ですが、
これに関しては全く問題ありませんでした。
ややサイズ的に大きいものの、サイドの2ボタンが取り外し可能で、
位置を2種類のうち1つに変更することができます。
デフォルトのではサイドの前方のボタンが押しづらかったのですが、
取替え後は前方のボタンも悠々、非常に使い勝手がよくなりました。
スクロール部分もクリック感を失わない程度にスムーズ、
縦横移動可能なチルトホイールではありませんが、
その分だけ頑丈でホイールクリックも問題なしです。
ホイール下の2ボタンは小さいので多少押しづらいものの、作り自体はしっかりしています。
総じて作りがよく、ホイール部分とサイドが青く光るのもカッコいいです。
また、移動の精度も全く問題なし。
400・800・1600・2000で切り替え可能。私は800で使っています。
木製テーブルの上に直に置いてもしっかりと認識しています。
安い光学有線USBマウスも買ったのですが、そちらは多少カーソル飛びが見られましたが、
そういう所は一切なく、ボールマウスと変わらない精度と、少ない動きでの作業を可能にしてくれてます。
マウスの作り自体は最高の出来です。

問題はソフトウェア。こちらは少なからず失敗したかもと思っちゃいました。
使っているソフトウェアはマイクロソフトのものではなく、Razor社のもの、
自分は本格的な多機能マウスは初めてだっただけに、やや設定に苦労しました。
マウス内部にフラッシュメモリが入っているらしく、マウス自体に設定を保存できるわけですが、
そのせいで設定適用に少し時間がかかっちゃいます。
とりわけ詳細設定でオリジナルの設定をすると、
それぞれ1つずつに機能を設定して保存していかなければなりません。
全部やってると、普通に1時間以上かかります。自分は半日かかりました(爆)
詳細設定以外に簡易に設定できるのは、
クリック・メニュー・ユニバーサルスクローリング・ダブルクリック・DPI設定・
戻る・進む・プロファイル切り替え・オンザフライ感度、の9つのみ。
それ以外のコピー・ペースト等は全て詳細設定ですることになりますので、かなり設定しづらいです。
あとOSがVistaということで、フリップ3Dを設定しようと思ったんですが、
設定項目がなく、マクロ設定で設定しようとしてもWINDOWSロゴボタンが認識されないので不可。
仕方ないので、Tab+AltのWINDOWS切り替えを使ってます。
…でも考えてみると、見た目だけで機能的な違いはないわけだし、
ヴァーチャルマシンを起動している場合、それを選択しちゃうと、
その時点で切り替えができなくなる(そのマシン内の切り替え)ので、意味なさそうですが…
いずれにせよ、デフォルトの設定項目の少なさがネック。
もう少し設定しやすくしてもらいたかったです。

あと困ったのがマウスへのデータ保存の仕方。
設定を何度も入れ替えていると、ソフトウェア上で設定項目は変わっていても、
マウス自体が新しい設定項目を認識していないという事態に陥ります。
その場合は、マウス裏面(レーザー部分)の左下にある丸いボタンを、
2~3秒ほど押し続ければ、マウスの再起動となり、設定ソフトも終了になり、
改めてソフトウェアを起動し、設定項目をロードすれば、
マウス自体にも設定を保存することができます。
…このことに気が付くまでにえらい時間がかかりました(苦笑)
今日の苦労の大半はここにあったりします。
余談ですが、このマウス裏面の丸いボタンは、
一度押すたびにプロファイルが1つ変更することができます。
あまり実用的ではないので、それよりはボタンを1つ犠牲にして設定する方が楽ではあるのですが、
使いたいボタンが埋まっている時は裏面のボタンを使うといいかもしれません。

ちなみにソフトウェアで各ボタンに設定できるのは9つ。
左右クリックボタン、ホイールクリック、サイド2ボタン、中央ホイール下2ボタン、
そしてホイールの上方向・下方向、この9つに機能を設定することができます。
これにプロファイル5つ分を設定しておくことができます。
問題は切り替え。
ソフトウェアで設定項目を呼び出し、いちいち切り替えるのはかなり面倒で時間がかかります。
手っ取り早いのが裏面丸ボタンを押していくことなんですが、
今現在のプロファイルが何番なのか分からなくなることが多く、使いづらいです。
(プロファイル番号はサイドの発光部分の点滅回数で分かるのですが、
 見逃していたり、設定で発光を切っている場合は分からなくなってしまう)
そこでプロファイル切り替えのためだけのプロファイルを作ることになり、
ボタンも必ず1つを使用してしまうのはちょっと痛いです。
(そんなに頻繁にプロファイルを切り替えないなら問題ないんでしょうが、
 通常用・ネット用・ゲーム用と用途を分け始めると難しくなってきます)

そんなわけで、ソフトウェアがやや足を引っ張っている感はあるものの、
設定に慣れてくればその問題も解消されるでしょうし、
一にも二にも大事なマウスの出来・デザインが良いのは非常に高評価です。
設定できるボタンも多く、使いやすくなっていますので、
多機能性を求めている人にもおススメ。
8000円台では高いと思ったけれど、5000円を切るレベルならお得な感じがします。
あとは長く使えることを祈りつつ、
割り当てる設定をどうすれば多機能ボタンを十分使いこなせるかを考えていくつもりです。

2008年07月02日

振り回されて

朝、起床後の日課であるPCを起動し、一緒にVirtualPCを起動。
フリーソフトであるAVG8AntiVirusのウイルス定義を確認し、
幾つかあるVirtualPCの1つにウイルスチェックをかける。
…私の一日は大体こんな感じに始まったりします。
ウイルスチェックは毎日やるわけじゃないのですが、
2台のPCと計4つのVirtualPCがあるので、
それぞれ週一のウイルスチェックを、事実上どれかで毎日行ってることになります。

まぁ、それはいいとして、初回のスパイウエア検索以降、
ほとんど何も引っかからなかったウイルスチェックに異変が。
msconfig.exeがウイルス感染しているらしい、と。
試しに他のPCでも検索したところ、AVGで検索したものでは漏れなく感染中。
ただし、本体PCにインストールしてあるノートンは完全スルー。
試しにウイルスバスターオンラインで検索してみてもスルー。
さらにほぼ間違いなく正常であろう初期PCのバックアップからファイルを持ってきたものの、
AVGで検索するとやはりウイルス感染中、他はスルー。
ここまでくれば間違いなく誤検知だなと思い、そのまま放置。
帰宅後、夜になってウイルス定義が更新されていて、
再度検索するとmsconfig.exeは全く感染していないという結果に。
やはり誤検知だった模様です。
インストールしていたのがVirtualPCだったので、
データの削除やバックアップを入れ直すことが簡単でしたが、
通常のPCでウイルス感染したと思い込み、隔離しちゃったら大変だったろうなと思ったり…
そんなわけで朝から振り回された一日でした。
それ以外にも買い物で振り回されることもあったし。
今日は時間と体力の浪費が著しかったっす。

ちなみに、実は誤検知の多いAVG8.0ですが、
フリーのウイルスソフトとしての出来はなかなかに良いです。
スパイウエアチェック機能もありますし、常駐させていてもそんなに重くならない。
ウイルスチェックの速さもそれなり。
よほど危険なネットワークの使い方をしない限りは、有料製品とそう変わらない印象です。
ウイルスチェックソフトやセキュリティソフトにお金を使いたくない人や、
複数のPCをネットワークに繋いでいる人にはお勧めのフリーソフトだったりします。
私はこれにセキュリティソフトとしてZoneFirewallを使ってます。
Zone~の方はチェックが逆に厳しいので、慣れないと使いこなせませんが、
ある程度セキュリティソフトを使ったことがある人なら問題なく使用できます。
AVGは今回のケースのような誤検知があるんですが、
(今回以外にもゲームのインストールテスト中に幾つかウイルスを検出したけれど、
 実際は感染していないことが数回ほどあった)
そこを誤検知と割り切れば問題ないといった感じ。
まぁ、それぐらい張り切ってくれたほうがいいだろうということで納得してます(苦笑)


振り回されてと言えば、日本では北朝鮮問題が話題になっているようで。
ドラえもんで言えば、ジャイアンがアメリカで、スネオが日本で、
ジャイアンの権威を借りて威張って交渉していたんだけれど、
気づいたらジャイアンが相手と仲良くなっちゃってた、うわーんママ~、ってな感じでしょうか。
とりあえず、田中均外務審議官を北朝鮮寄りだと叩いていた人間はアホだったと証明されました。
…そりゃ拉致問題に関しては北朝鮮が一方的に悪いのだけれど、
それが外交問題である以上は、それ相応の対話、それなりに対等の条件提示は当たり前でしょう。
自分がちょっとミスしたら、鬼のように威張りくさって、
文句ばかり言ってくる人間に誰が尽くそうと思うのか。
そんな簡単なことも分からないで、強硬強硬と声高に叫ぶからこうなっちゃう。
アメリカからすれば拉致問題はその程度の認識だったということです。
日本の、というよりも日本国民の自業自得、というのが今の状況なんでしょうね。
そういう意味ではアメリカと北朝鮮に振り回されたというよりも、
一方的な考え方に染まってしまった日本国民に振り回された結果というのが相応しい状況かと。
結局、太平洋戦争前と変わっちゃいないんですよね、そういう傾向は…


◆環境に優しい? 三洋電機・エネループ
ちょっと説教くさい話になったので、今日購入した製品の話でも。
そんなわけで時流に乗って、エネループを購入してみました。
つい先日、友人との話で話題になり、
タイミングよく近くのPCショップで急速充電機とのセットが安値セールに、
これはもう買うしかないだろうということで、エネループを買ってみました。
…まぁ、まだ実際には使ってないんですけどね(爆)

一応、製品紹介の言葉を借りれば、約1000回繰り返し使えるそうです。
(もちろん実際に試してないので分からない)
それだけなら既存の充電電池とそう変わらないようにも思えますが、
エネループは自然放電を抑えることができ、つぎ足し充電も可能なようです。
今回買った急速充電器では単三4本以外にも単二2本の充電も可能(急速じゃないけど)、
さらに別途スペンサーを購入すれば、単三電池を単二・単一として利用できるそうです。
デジカメ等、電池を多量に何度も使用する人にはうってつけの製品みたいです。

それじゃ実際に自分が電池をどの程度使っているかというと…
まぁ、実際はそんなに多くないかもしれませんね。
時計やリモコン等に必ず使うでしょうが、それらは使い古しで十分ですし、
使用量や頻度からすれば、エネループで採算が取れるかは微妙そうです。
やはりメインはコンピュータ機器でしょうか。
消費量の多いデジカメや、常時使用の多いワイヤレスマウスとか。
自分はひとまずデジカメに使うつもり。
ちょうどマウスの交換も考えていたので、今回のでワイヤレスマウスが検討に入ってきました。

あと自分の環境で電池使用量の激しいのがAMラジオ。
自分が使っているのはソニー製の高感度ラジオ。10年以上前に1万円以上した奴。
実際はそれほど高感度ってわけでもなく、カーラジオに毛が生えた程度なので、
(といっても、カーラジオの感度がえらくいいわけですが。
 CDラジカセは一般的に微妙、とりわけ交流電源だと。
 昔のCDラジカセの方が高感度だった記憶がある<10年ほど前の話)
元が取れてるのかは微妙なんですが、何だかんだで10年以上使ってるわけだから、
もう十分元を取っているのかも、って話が逸れた…
その高感度ラジオは単二電池を4本使用します。
一般的にラジオの電池使用量はそれほど多くありませんが、
私はそれで朝・夕~夜のニュース系番組、毎日のプロ野球中継を聞いているので、
毎日4~5時間はラジオを使っている計算に。
さらに、電波状態が良好ならば問題はないのでしょうが、
文化放送の野球中継を静岡から聞くとなると、それなりの雑音や邪魔(韓国の放送)が入るので、
ラジオの設定を変更したり、わざと周波数を微妙にずらし混信を防ぐことも、
そうなると音量を上げる必要が出てくるわけで、
クリアな地元放送局を聞くよりも電池使用量が増えてきちゃいます。
そんなわけで単二電池の使用量が最大の悩みだったわけですが…
単三エネループにスペンサーをつけて使用可能であれば、その悩みもスッキリと解消されそうです。
早くスペンサーを手に入れなければ…と考えている今日この頃です。

2008年06月22日

セパ交流戦

雨天順延の関係で、全試合を消化したわけではありませんが、
交流戦は予定されていた試合日程を終え、ソフトバンクが交流戦の優勝を遂げたようです。
ちなみにセパの成績でもパリーグの方が勝ち越し、4年連続でパリーグの方が勝っています。

今年は正直辛いと思っていたんですがねぇ… まさか、ここまで善戦するとは。
セリーグ側に主力の故障者が続出したのが主な原因でしょうか。
パリーグの方も日ハムを中心に故障者が出ましたが、
セリーグのように絶対的なレギュラー(中堅・ベテラン)がパリーグは少なく、
常に選手流出の可能性を抱えている状況ですから、若手の競争意識が高めなこともあり、
比較的に主力選手の穴は埋められていたように思います。
そこが成績の差に繋がってきたのではないでしょうか。
…いや、正直、実際はどうなのか知りませんが…
基本的に西武戦が中心に来るので、他球団のことはよくわかんにゃいし。

ペナントの行方で見ると、パリーグは混沌としてきたかなと。まぁ、予想通りではありますが。
首位に立っていた西武が交流戦の後半に失速、現在5連敗中と調子を落としました。
逆に出遅れていたソフトバンクは交流戦で優勝するなど一気に浮上、
3位ながら首位まで射程圏内に入れてきました。
2位の日ハムは故障者続出したわりに好成績を維持、一時最大1ゲーム差まで縮めました。
楽天も交流戦前半は好成績を挙げ、Aクラスは十分射程圏内。
出遅れていたオリックス・ロッテも少しずつチームが整いつつあります。
交流戦突入前とは大きく状況が変わったように思いますね。
再び各チームの差が縮まったように思います。
今後は交流戦を優勝し、故障者が帰ってくるソフトバンクを中心として、
ペナントが展開していく可能性が高いように思っています。

ライオンズファンとしては現状はあまり嬉しくありませんが、
まぁ仕方ないかなというのが正直なところ。
今までが良すぎましたからね。一度抜かれてからも踏み留まれるかが本当の強さを試される所。
まだ若いチームですし、ここからチームとしての熟成度を上げていってもらいたいです。
とりあえずは連敗脱出ですね。この連敗を引きずったままというのは如何にもし難い。


◆PCの話
相変わらず新PCは未完成のまま、ゲームのインストールをゆったり進めてます。
まぁ、別に必要なときに入れればいいことで、特にやらないのは入れなくてもいいんですが。
それでもインストールしてあると、妙な安心感から入れずにはいられないのが悲しい性。

Vistaにおける動作ですが、一部動かないものもありましたが、
d3drm.dllをダウンロードして入れたら、ほとんどのゲームが動くようになりました。
ワイド画面の問題や、カラーの問題はありますが、それ以外はほぼ大丈夫といった感じ。
美少女ゲームなら、XPで動くなら問題ないだろうというのが大半でしょう。

とはいえ、実はまだ実際にインストールしているゲームはなかったり…
現段階ではインストーラーを使用しないで起動するゲームを移動させている段階です。
大量にゲームとか入れちゃうと、アプリケーションの追加と削除がかなり重たくなっちゃうので、
インストールしないで問題ないものはできるだけインストーラーを使わないようにしてます。
Nscripterや吉里吉里なんかは普通に平気。
VisualArts系も平気。
アカウント制御に引っかかるものもあるけれど、起動ファイルの名前を変更すると何故か平気に。
テックアーツ系やアトリエかぐやBerkshireYorkshireはiniファイルを弄れば可能、
(ただし一部製品には効かないみたいですが)
無理なのは椎名里緒。RIO.INIを見た瞬間、うわーんって感じです(爆)
…まぁ、普通にインストールすればいんだけどね。
でも別PCへのデータ待避とかできない分がマイナス。まぁ、どうでもいいマイナス要素ですが。
そんな感じで整理も兼ねて、ぼちぼちインストール作業を進めています。

2008年06月10日

どうやら

オレは通り魔犯だと思われているようです、静岡県民だから(苦笑)

昨日(月曜夜)のサスペンスドラマが急遽中止で、番組差し替えとなったようで。
母親が楽しみにしてたのにとボヤいておりました。
冗談混じりに「あんな事件があったからじゃないの?」と言って、
夕刊を手にとって番組欄を見てみると、『静岡』の文字が。
内容的にはそんな通り魔的なものではない感じでしたから、
やっぱり『静岡』が決定的な要素だったんでしょうか。
そんなわけで、私は通り魔犯だと思われているようです、静岡県民なので。
大変だ、外に出た瞬間、通り魔犯だらけになってしまう(爆)<いや、中でもそうだけど


そんな冗談はさておき、今回の事件による社会的影響を考えてみますと、
今回の事件は「職業」を媒介とした「社会」が崩れつつあることを知らしめたように思います。
今までのこういった通り魔事件で出てくる主なキーワードは「無職」でした。
でも今回は、派遣業務とはいえ、「定職」に付いている青年です。
派遣社員も大概は正規社員と同じような仕事をし、同じ職場で働いています。
これまで「社会」といえば、「職業(的地位)」と捉えていた人々からすれば、
「無職」は言わばならず者のような感覚で、自分達の外にあったでしょうが、
今回は派遣といえども「定職者」、自分達の中にある者の無差別的犯行です。
職業を媒介とした「社会」が秩序を安定させる、
「社会的常識」というものが一定の犯罪を抑止させる、と信じていた人々にとって、
今回の無差別殺傷事件は裏切られた想いに駆られることでしょう。
「無職」はならず者、「定職者」は信じられる、
そんな昔風な考えが完全に崩壊していることが改めて鮮明になったように思います。

そういった心理的な側面以外で言えば、
今回の事件は労働者の地位を考える新たな機会になるように思っています。
今回の事件の犯人を擁護するわけではありませんが、
彼を犯罪に駆り立てた要素の一つとして、
「派遣社員の不安定な地位」があるのは間違いありません。
今や非正規社員の締める割合は非常に高くなり、半数以上というのも珍しくなし、
派遣社員はパート・アルバイトで構成される職場が大多数になっています。
当たり前のことですが、派遣社員は正規社員とは異なり、
契約社員で派遣先企業と労使関係が直接的にあるわけではないので、
労働組合の保護を十分に得られませんし、
そもそも労働組合が組織されていないケースの方が多々。
たとえ、あったとしても、派遣社員・パート・アルバイトの味方ではなく、
むしろ使用者サイト寄りの場合もあるなど、頼るべき者は皆無という状態です。
派遣会社がしっかりとしたフォローをしてくれない限り、孤立無援の存在です。

そんな不安定な状態に長くいれば、心理的に不安定になるのも当たり前、
正社員になる道があれば頑張れるでしょうが、
今の時代はむしろ業務委託・アウトソーシングという名の下に、
正社員への門戸は狭まっていく一方。
団塊の世代の定年退職があるといっても、それは新卒採用に回されることが多く、
中途採用はまだ十分ではありません。
便利に使えるときだけ使えて、要らなくなったらポイとされるような、
今の派遣社員の現状を考えたとき、悲観的になるなと言う方が無理です。
一般労働者にもしてもらえない、
劣悪な地位にある派遣社員やパート・アルバイターを救済しないことには、
「職業」を通じた社会秩序の安定は図れないように思います。

併せて問題となるのが昨今続出している「企業の誤魔化し」。
社員はしてはいけないことだと思いながらも、
会社の命令に従属せざるを得ない状況が浮き彫りになっています。
正社員になれば、会社のどんな不法・不当なことでも言うことを聞けと強要され、
非正規社員になれば、低賃金・無保証で先の見えない労働に従事させられる、
果たしてそんな状況の中で、「職業を通じた社会」というものが存在していると言えるのでしょうか。
まぁ、「社会」とはそんなものだと言えばそれまでですが、
そんな非人間的な生活を強いる社会を許していていいのでしょうか。
子どもに「大人になるって、どういうこと?」と聞かれたときに、
「人間じゃなくてロボットになることだよ」と我々は答えなければいけないのでしょうか。

ニートの決まり文句に「働いたら負けだと思っている」というのがありますが、
その言葉は、ある意味では、真理を付いているように思えます。
正規社員は労働者として一定の救済措置が用意されているので、
必ずしもそうだとは言えないでしょうが、
正規社員にはできないからと理由付けられて安くこき使われる派遣社員・パートを考えると、
企業に上手く使われてしまっている悲哀が全くないとは言えません。
今の時代、「労働」の意味を全く理解できていない大人は少数のはず、
意識的にであれ、無意識的にであれ、
本来の「労働」の意味とかけ離れつつある、今の「労働」に対して、
何らかの違和感を感じているように思います。
それがニートの決まり文句に現れているような気がします。
…まぁ、その言葉の中身が実際にどうなのかは別にして。

バブル経済崩壊による終身雇用・年功序列制の崩壊の歪みが現在に出ているような気がしてなりません。
市場の活性化・循環という観点ではリストラクチャーは必要不可欠ですし、
職種・技能による出来高制は非常に有用な制度であることは間違いありません。
けれど、日本では悲しいことに、それが勘違いされて導入されてしまいました。
リストラクチャーは再構成ではなく、安易な首切りとなり、
出来高制は数字だけに主眼を置いた成績中心主義に変わり果てています。
よく言われていることですが、セーフティネットの整備、
職業の安定化というものが明らかに遅れているため、
結果的に市場の活性化・循環とはならず、労働者の地位を著しく低下せしめることとなりました。
この現状を変えていかない限り、職業を通じた社会の実現は不可能となり、
今の職業が人間を抑圧させる社会のままでは、
犯罪を生む土壌にしかなっていかないように思います。
今回の事件を教訓に、労働の本来的な意味を問い直し、
新しい職業スタイルの構築をしていく必要があるように思います。

…と、政治家の皆さんにはこれぐらい危機意識を持って、
非正規社員の雇用状況に対して取り組んでいってもらいたいと思う今日この頃。
そうしないと永田町に暴走トラックが(※以下の文章は不謹慎につき検閲されました)


◆PCデータ整理
PCの移行に伴うデータ整理の一つとして、音楽ファイルの整理を行いました。
移すだけなら簡単なんですが、問題はプレイリスト。
ハードディスクドライブの識別番号や、フォルダ構造が全く同じならば、
そのまま使えるのでしょうが、自分の場合はそれなりに弄りましたから、
プレイリストをもう一度付く直すはめになりました。

そうすると、必然的に昔の歌も聴き直す結果に。
最近は東方の音楽や美少女ゲーム関係の音楽しか流してなかったんですが、
林原めぐみや奥井雅美・米倉千尋といった中高生時代によく聴いていた音楽を久々に聴きました。
改めて聴き直すと、やっぱりいいなぁと思ったり。
とりわけ、めぐさんは歌唱力という点では正直劣ってますが、
その歌の中にあるパワーという点ではどんな美しい歌にも負けない強さがあります。
奥井雅美さんは思春期の青少年の視点があり、子供から見た大人社会を再認識させてくれ、
米倉千尋さんはその中間、優しさの中にある勇気、ポジティブさがよく現れている印象ですね。
そんな感じで最近は懐かしさもあって、昔の曲をよく聴いています。

2008年06月08日

私の中に

入ってくるな、と叫びたくなる今日この頃です(嘘)

今日の昼頃に秋葉原で無差別殺人事件があったそうで。
犯人は静岡県裾野市の青年ですか。隣の市じゃないかという二重のショック。
地方の人間なので、秋葉原には数回行った程度でしかありませんが、
それでも知っている場所2つが重なると、
何とも言えないモヤモヤした気分になるもので。
報道で伝わってくる事件の内容を知るだけでも戦慄が走るというのに、
嫌な事件というよりも、気持ち悪い事件というのが率直な気持ちです。

実際に自分がその事件現場に居合わせたとしたらと考えると、
どういう対応を取るのがベストと言わないまでもベターなのかさっぱり分かりません。
凶器に素手で対応するのは武術の有段者でない限り無謀というものですから、
距離が離れていれば、逃げる方がいいんでしょうが、距離が近かった場合はどうなのかなと。
…まぁ、事件があったばかりでこういう話をするのは不謹慎なんですが、
隣で人がちょうど刺されている所だったりした場合は、
逃げる方が死亡確率上がりそうですよね。
「背中に傷のある奴は完璧超人じゃないから」というのは冗談で、
背中を見せた瞬間無防備になりますし、相手との距離も図れなくなるでしょうから、
まず間違いなく次に刺されてしまうでしょう。
そうなると熊の対処法じゃないですが、相手の懐に飛びこんだ方がいいのでしょうか。
それはそれで怖いけれど、後ろからやられるよりはマシなんかなぁ?
とりあえず、タックルの練習ぐらいはしておいた方が良さそうです。

こういう無差別事件が起こって思うことは、
人間として超えてはならない「線」を越えた瞬間、
それはもう他人の言葉だとか、力だとかがどうしようもなくなるということですよね。
サスペンスの事件のように殺害の対象者や目的がはっきりしてるなら防ぎようもありますが、
一度線を通り越して事件を起こしてしまってからでは防ぎようがない。
人込みにトラックで突っ込むことも、次々と人を刺すことも、容易には止められません。
現に逃走中に刺していったという話も聞いていますし、
警察官がすぐに来たとしても、そうそう簡単に収まるというわけにはいかなくなってます。
こういった惨劇を防ぐことができないというのが最大の頭痛の種です。
裏を返せば、それだけ私たちの日常生活には一つ「線」を越えた瞬間に、
凶器と化すものが溢れているとも言えます。
暴走した自動車がその典型ですし、
車に乗らなくとも電車のホームで後ろから背中を押すだけで殺人は成立しちゃいます。
包丁はもちろんのこと、各種大工道具や機械類等々。
一つ人間として使い方を誤るだけで、幾らでも死に近づく要素は溢れています。
「日本は安全な国」と長く言われ続け、データからもそれは確かなのですが、
それは私たち一人一人がそれぞれを安全な用途で使うという約束を守ってるからであって、
それが崩れた瞬間、幾らでも死は溢れているということでしょう。

そういう意味では、人生を諦められて、線を越えられちゃうとどうしようもないわけで、
私たちができるのは、いかにその線を越えちゃわないようにするかだけだと思います。
昔なら世間の目とかいうものだったのでしょうが、
そういった他律的な要素はほぼ崩れているといっても過言ではないので、
なかなかに難しいと思われます。
そうなると自律的に制御できる人間を育てるようにするのが第一じゃないかと。
これがゆとり教育が目指していた本来の目的だったんでしょうが…まぁ、今はどうでもいいか。
ほとんどの国ではその役割を担っているのが「宗教」ですよね。
自分とは違う「神の視点」を自らに抱き、自分を律していくという形。
果たして、今の日本でそういった自らとは違う「別の視点」を自らに養い、
自らを律し、修正していく力を個々人が持っているのかと考えると… どうなんでしょうね?
まぁ、あんまり宗教とかを取り出してきて、
結果依存的に生きることになるのは嫌なので、過度には取り上げませんが、
そういった宗教的要素を私たちの生活の中に再度取り込む必要があるように思います。
自律的に生きることの意味を再度問わねばならない時に来ているように感じました。

真剣な話はここまでにして、最初のタイトル部分に戻っての話。
もう一つショックだったのは、夕方のニュース等、報道時の野次馬かなぁ…
まぁ、裾野市民が全員通り魔犯だとか、静岡県民は殺人鬼だとかあり得ないので、
全部が野次馬だったわけがありませんが、
こういうった事件があった現場でカメラを意識した態度を取る心理が分かりません。
ヲタクなら、「気持ちが悪い…」とか、「私の中に入ってくるなぁ!」とか言えと(爆)
(実際に現場でそういう態度を取る方が波長同通で霊的にヤバそうですが)
ニュータイプ(になり損ねている我ら)なら、それぐらいできないとダメだろうと思ったり。
…普通の言い方すれば、少しは空気読もうね、という話です。もう少し踏み込んでますが。
こういうのを見ていると、極端に言えば、誰が犯人なのか分からなくなってきます。
極端に言えばですけどね。そういう括り方がダメなのは重々分かってますが。
人の振り見て我が振り直せ、
自律的に生きれるようになれと、有り体にまとめてこの話は終了です。


◆PCの話
通常のデータ移行は終わり、ゲームデータの移行に作業は移ってます。
XPに対応しているノベル系美少女ゲームはほぼ問題なくVistaでも起動できそうです。
問題はそれ以外、アクション要素があったりするゲーム。
Vistaの問題とともに直撃するのが、ワイド画面の問題です。
これが強制フルスクリーン化させるゲームにとっての最大の鬼門。
画面が横長になって、「ちょっと太りました?」となるのは勿論のこと、
フルスクリーン解除後にウィンドウのデータを破壊しまくってくれます。
他に何かフォルダを開いていなければ問題ないんですが、
何か開いていると640サイズとかにされちゃうので、手動で戻す必要があるのがなんとも。
あとは、DirectXを使ってくれているならまだしも、
VisualBasicを使っていたりすると鬼。
一応、5.0以降はインストールしてみたんですが、それでも起動できなさそうなのが色々と。

解決法として、VirtualPCで通常画面ウィンドウのXPでプレイする手もありますが、
VirtualPCはUSBが使えないので、USBゲームパッドは使用不可、
おまけにビデオカードが貧弱、サウンドカードが貧弱なので、
動作が重くなると画面がカクカク、音が細かく切れたりしちゃうことも。
ノベル系以外は腹をくくるしかないのかなぁと思ったり。
バルねこフォースとかはXPに残しておくことにするか。しょぼーん。

2008年06月02日

う~

自作PCが組みあがった直後ぐらいから風邪気味になり、
先週は軽い風邪を引いてました…
気温の変動も激しいですし、健康には十分に気をつけましょう~


自作PCへのWindows Vista導入が完了したことで、
『Virtual PC 2007』を使ってみることにしました。
知らない人のために断っておくと、所謂「仮想化OS」というもので、
PCの中に複数のPCが存在しているかのようにするソフトウェアです。
マイクロソフトのサイトから無料でダウンロードできます。
ただし、仮想化OSに入れるOSは別途用意しなければなりませんが…

試しにWindows XPを入れてみた所、
軽い動作のソフトウェアならば、本物と遜色なく動かすことができます。
おまけに本物のOSから見れば、仮想OSのHDDは1つのファイル程度(巨大だけど)、
バックアップはHDDファイルのバックアップを取るだけで済むというお手軽さに加え、
いちいち終了せずともVirtual PCのソフト自身での保存が可能なので、
起動・終了がすぐ終わります(データの保存量で終了の時間は変化しますが)。
おまけにVirual PCのソフトによる保存はするもしないも自由。
保存しないで終了すれば、その時に起動していたデータは失われ、
それ以前のデータからの開始になります。
つまり、フリーソフトウェアのチェックや、ちょっと危ないツール(?)を試しても、
すぐに元に戻せるということです。
最悪の場合は仮想OSそのものを削除してしまってもいいわけですし、
手軽にPCを試せるという意味では、非常に使い勝手がいいです。

主な使い方としては、Vista未対応のソフトウェアを使用する時でしょうか。
今まで使っていたフリーの画像整理ソフト『Ap Viewer』はVista未対応で、
別途新しい画像整理ソフトを入れたのですが、使い勝手がイマイチというか、
アルバム機能はすごく充実しているんだけれど、
連番名称変更やファイルの移動のお手軽さという点では大きく劣っていたため、
仮想化OSのXPにAp Viewerを入れ、
仮想化OSと本物OSをネットワークで繋げることで、
XP時代とほぼ変わらない環境を構築できています。
まぁ、ネットワークを通じる分、スピードはやや落ちますが、
マシン自体のパワーが上なので、今までよりも動作は安定しています。

仮想化OSの最大実行数は4つ。さすがに4つの同時実行は試してません(^^;
まぁ、耐えられないことはなさそうだけれど、
そこまで苦行することもないんで、通常は2つの並列実行、
最大3つのXPを同時に稼動させてます。
ポイントとなるのはメモリ容量。
1つにつき256M(画像整理用は512M)割いているので、導入はメモリ次第でしょう。
結果的に1G×2メモリを衝動買いしといて良かったです。
4G(実際上は3G程度でしょうが)の環境でなければ、
XPを複数機能させることは難しかったでしょうからね。

それほど負荷の大きくない作業を並列実行さえることの多い自分にとって、
VistaとVirtualPCによるXPの並列実行は、非常に有益となっています。
いい時代になったもんだな~とシミジミ感じますね(^^;
結構批判の多いVistaですが、
使い方次第では素晴らしいOSになる可能性を秘めていると思います。

2008年05月27日

Vistaのススメ

アカウント制御等、セキュリティ重視のあまりに面倒が多いなど、
色々と批判の多いWindows Vistaですが、
美少女ゲーマーにとっては最高のOSなのではないかと思ったりします(^^;

有名なのはゲームの多重起動、
一応、吉里吉里システムのゲームが4つ同時にできるまでは確認してます。
それ以上はまだやってません。つーか、同一システムだと起動済みにされたりするんで。
ただ、CPUもメモリも余裕あるんで、まだまだ行けそうです。
音声・音楽ともにそれぞれのゲームから出ていますし、
本当に一つ一つ起動しているんだな~と思うと、
シングルコアCPUのXPだった自分には信じられない出来事です。
まぁ、画面の関係上、実際に使用するとしても2つまでかな。
それ以上だと画面の切り替えが面倒そうです。
(そのためのAeroだけど、マウスが安物なのでキーボード操作になっちゃう)

加えて大きいのが、ガジェット。
デフォルトで付いているガジェットにスライドショウがあります。
これは小さい窓で画像ファイルを連続再生するだけのものなんですが、
こちらも多重起動が可能なので、幾つものスライドショウを同時実行可能です。
また、「常に手前に置く」設定ができるので、
インターネットをしながらでも気軽に見られて便利です。
ネットを長期間している人なら、溜まったまま整理されていない画像ファイルが幾らでもあるはず。
ええ、ありますよ。大量に(爆)
保存したまま一度も見ずにお蔵入りしている画像を拝めたり、
保存した画像の整理がてらにスライドショウ形式にしても良し。
他の作業をしながらにして、小窓で画像確認のできるガジェットは、
美少女ゲーマーにとって必須とも言えるツールではないでしょうか。
画像ファイル以外にも動画再生できるガジェットもあったりしますし、
(こちらはメディアプレイヤーで標準再生されるような形式に限定)
ガジェットはこれまでとは違うPCの使い方を提供してくれているように思います。

Vistaは本来はビジネス、
とりわけ株価の同時チェックをするユーザー向きに作られたのでしょうが、
結果として、高いエンターテイメント性を備えることになったようにも思います。
同時に幾つものことをしたい人にとっては、Vistaは最高のOSのように思うデス。

まぁ、ネックとしては要求するスペックがそれなりに高いことでしょうか。
CPUがデュアルコア以上であることは勿論のこと、
OSが要求する高いメモリ(DDR2メモリは安いので、マザーボードの最大容量が問題)、
それなりのグラフィックカード(AMD系の780G=Radeon3200で十分)、
そして横に長い画面を表示するのに適したディスプレイ(20インチワイド以上)と、
揃えなければならないものは多いので、一昔前のPCだと厳しいでしょうが、
今の標準PCならが十分対応できる範囲、10万円前後にはまとめられると思います。
自分はポイント還元抜きで10万4000円ぐらい。
細々としたものを買ってたら、ややオーバーしてしまいましたが、納得の範囲です。
(つーか、先日衝動買いしたメモリ1G×2の2980円が余計。2Gで十分なのに4G)
液晶モニタとメモリが安い今こそ、Vista導入のチャンスかも?


◆Vistaのアカウント制御
ネックとなっているのはコレ。
機能を無くすことはできても、制限を緩和することができない…
管理者権限でもダメでした。
Gigabyteのマザー付属のアプリケーションソフトと、
Acronis True Image 10 Homeなんですが…
とりあえず、スタートアップに登録されていたEasyTune5の起動を無くし、
手動制御に切り替えて、許可を出しながら使用している次第です。
機能をオフにするのはちょっとなぁ… と思ったり。
ここらの手間がVistaの問題点ですかね。

ソフトウェアとの対応はあまり問題になってないかも。
IBMのホームページビルダー2001で、
カラーパレットの指定を手動ではなくペン指定でやろうとしてブラックアウトしたぐらい。
もうかなり長い年月使っていたこともあり、せっかくなのでバージョンアップ、
とはいっても、売れ残りのホームページビルダー11(1980円)ですが(^^;
使用頻度を考えると、凄い安いよなぁと思ったり。
まぁ、使わなくても別にいいものですがね。
それ以外は特になんとも。
フリーソフトでVistaに対応してないものもあったけれど、
他のVista対応ソフトに変更すればいいだけだし、問題にはなってません。

ちなみにオフィスソフトは、IBMのLotusSymphonyを使うことにしました。
オフィスソフトも無料の時代ですか。
多少起動するまでに時間がかかるけれど、通常使用には十分
WordやExcelとの互換性は完全ではないけれど、
通常の文字部分は大体対応してくれています。
安くあげたい人はLotusSymphonyがいいかも。
ベータ4から日本語にも対応してますし、使いやすい状況になってきてると思います。
あとは互換性なんでしょうが… 完全には無理なんでしょうね。


◆今まで使用していたDell Dimension8200
自作が成功していい気分になっていたこともあって、
今なら多少バラしても大丈夫と思いながら、CPU周囲をお掃除してみました。
Dimension8200はCPUクーラーがヒートシンクのみで、
緑のダクトを通じて後ろのケースファンで冷却する仕様になってます。
そのケースファンを入れる緑のダクトが付いた取り付け部分がちょっと特別だったので、
今まではなかなか外して掃除しようとは思わなかったのですが、
今回初めて取り外して掃除をすることにしました。

でも6年間本格的には掃除してこなかったこともあり、ファンは埃が一杯。
あまりの埃の多さに部屋を抜け出してベランダへ… これが間違いでした。
最初のうちは丁寧に拭いていたものの、段々と大雑把になっていき、
さぁ掃除完了だと思った瞬間、手を滑らして落下、
固いコンクリートに落下した影響でファンが1枚折れてしまいました…

こうなると大変で、見たところ、ファンは92mm。
まぁ、これぐらいのケースファンはあるんですが、厚さは32mm。これはない…
コネクタ部分は3ピンであるものの、何か変。
ファンのコネクタが細すぎ、マザーのコネクタがゴテゴテしすぎ。
Dellの独自規格の模様。
とりあえず、ダメ元で地元の店にあった92mm静音ファン(厚さ25mm)を買ったものの、
緑のダクト付きの特殊ファン取り付けケースには厚さ関係なしで収まるものの、
コネクタ部分がやっぱり刺さらない。
仕方ないので、コツコツ、ファンのコネクタ部分を削っていきました。
(切って配線を繋ぎ返る方法もあったんでしょうが、怖くて止めた)

削ること2時間、多少入りそうになったものの、やっぱりダメ。
これ以上削ると、金具が見えてきそうだったので方針変更。
コネクタ部分の3つのピンさえ、残ってれば問題なかろうということで、
周りのコネクタを切り取る方法にでました。
けれど、ファンコネクタの周囲にはメモリが付いており、当然近くにはCPUも。
かなり作業しづらい状況で、ニッパーで切れ目を入れつつ、
小さなハサミで捻るようにして折っていく、という作業を1時間ぐらい。
やっとこさのことで、コネクタを切り取り、ファンの取り付けに成功しました。

しかし起動してみると、「Alert! Previous Fan Failure」の文字が。
どうやらBIOSの方で警告メッセージを出す仕様のようです。
おそらくファンの回転数が足りないため。
メッセージ自体はBIOS設定の画面で、Report Keybord Errorsを切れば、
省くことができたのですが、やはり熱問題が心配。

そこで空いていた3.5インチドライブベイのスロット部分を取り外し、
100円ショップで買ってきた両面テープとメッシュ状の筆入れを使い、
フロント部分にメッシュを取り付けてみました。
実際の効果はどれぐらいあるか分かりませんが、意外と空気を吸ってくれてます。
Dimension8200は前面の吸気口が無いに等しいので、
これだけでも効果はあるんじゃないかと思ってやってみました。
場所的にもCPUと直結している所ですし。
今のところは特に問題もなく動いています。
負荷かけなければ大丈夫だろうということで、しばらくは様子見です。

ちなみに欠けたファンも一度装着したのですが、
風量不足で回転数が上がるし、回しているうちにバランスも悪くなるわで、
騒音問題に加え、軽い微振動が机に伝わってくる始末。
冷却性能なら欠けたファンの方があったんですが、我慢できずに静音ファンに変えました。
このまま死なないことを祈るのみです(^^; 酷使は避けることにしよう(苦笑)

2008年05月24日

注文再開

パープルソフトウェアの通販で、ほめラジCDのvol3の注文が再開したようで。
けど、今度はテレカ・下敷きセットが売り切れ… orz
まぁ、上手くいかんもんですね。早い者勝ちか。
売り切れたものはしょうがないんで、
ほめラジCDとドラマCDを注文して終わりとしました。無念。


◆自作PCの話
今日、注文していたOSが届き、インストールが完了しました。
1回目(?)は無事にインストール完了。特に問題はありませんでした。
だけどCドライブを90Gでパーティションを区切っちゃったので、
そんなにCドライブは使わねーだろうということで、60Gに削減するのに、
Vista(HomePremiumのSP1)の再インストールをしたら、
エラーが発生して再起動を繰り返すばかりで全くインストールが進まない。
原因は何だろうと考えたところ、1回目と2回目の違いは、
2台目のSATAハードディスクが利用不可か利用可能か。
そこで1台目のSATAのデータ領域を削除するのは勿論のこと、
2台目のSATAのデータ領域も削除、
すっからかんの状態でインストールしたら、無事に完了しました。
とりあえず無事に組みあがって良かったといった感じですかね。

今後のデータの移行はゆるゆるといった感じで。
ぼちぼちと進めていくつもりです。

ちなみに現在の自作PCの構成。
 AMD AthlonX2 BE2400
 GIGABYTE GA-MA78GM-S2H
 コルセア TWIN2X2048-6400G(PC6400 1G×2)
 SAMUSUNG 640JJ(640GHDD)×2
 IO DATA DVR-H42LEB
 Owltech FA404MX(B)
 Antec NSK2480
 WindowsVista HomePremium

今後はファン関係に気を配る予定。

それにしても、VISTAはユーザーアカウント制御が煩い…
同じのを何度も聞いてくるのは何とかならないのか。
ノートンインターネットセキュリティみたいに、手動認証できないのかな?

2008年05月20日

ちょっ…

あれれ、確か今日からパープルソフトウェアのドリパ通販開始だったような…
…既に完売してるんですが、ほめらじCD第三弾…
人気ありすぎ。今回は配送料無料になりそうだったのになぁ…
ドラマCDも欲しかったんだけど、これでは流してしまいそう。
つーか、マジで完売なのか。未だに信じられねぇ(涙)

別に買う気はなかったけれども、
メディオの明日君おっぱいマウスパッドも完売だそうで。
あれ? 実は人気あるのか、パープルソフトウェア&明日君?


そんなブルーな気分の今日の終わり。

◆自作PCの話
その前にBenQのワイド液晶ディスプレイを設置しました。
エレコムの20.1型の光沢フィルムを貼り付けて。
貼っていた時に思ったのだけれども、微妙にフィルムが足りない(爆)
上に合わせると、両サイド3mm程度、下は5mm程度足りなくなる。
実際に画面を付けてみると、境目がぼやけて見える感じです。
うーむ、これなら少し大きめのを買うべきか。
張り替える機会があったら、大き目のを買おう。

ちなみに光沢フィルムの効果は上々。
光沢しようではないディスプレイでも輝いて見えます。
5年程前に購入した液晶ディスプレイと比べるのもアレですが、
明るさは全然違います。まぁ、その分、目に負担にもなるわけですが。
慣れてきてしまうと、光沢じゃないと物足りなくなるのが恐ろしい。
あとワイド画面もいい感じ。
ブラウザをフルスクリーンにした時の両端の無駄具合が素晴らしい(爆)

で、話を戻しまして自作PCの方ですが、全然順調に進んでいません。
最初はCore2Duo E7200で考えていたんですが、
性能よりも省電力に目覚めはじめ、コスト削減に走ってAMDへ。
AMDではAthlonX2 4850eを軸に考え始め、
GIGABYTEのGA-MA78GM-SH2と組もうと思ったんですが、
BIOS更新の問題で迷走、
田舎だとどうしても自己負担になってしまうということで、
CPUのランクを落とし、AthlonX2 BE2400を選択。
ケースも最初は静音性の高いAntecのSOLOを考えましたが、
せっかくMicroATXのマザーボードを買ったのだから、
省スペースPCにしようと考え始め、
横置きにできるAntecのNSK2480を選択しました。
これで電源は自動的にEA380に決定。

残るはOSをどうするかという段階です。
いや、パーツがほぼ揃ってるだけに、DSP版の選択が却って難しくなった罠。
メモリやHDDを特価で買っただけに、より一層。
MicroATXケースのドライブの問題も大きい。
そんなわけで未だに未完成という状況っす。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズの快進撃について
ここまで29勝16敗1分けの貯金13で首位をひた走る埼玉西武ライオンズ、
さすがにこれだけ勝つと、メディアも注目し始めたようで。
好調の要因を色々と分析されています。

最も言われている打線の好調さ、長打力なんですが、
これはあくまで結果に過ぎないと考えています。
どちらかというと後付けだし、
ホームランだけに頼っていては高い得点力が生まれないのは、
過去の経験からも分かっていることです。
ホームランに頼っているようでは、これだけ打線の好調さは続きません。
一過性のものです。
ですから、それ以外の要因が大切なように思います。

この長打連発を呼んだものとして、機動力が挙げられます。
カブレラ・和田選手が抜け、代わりにブラゼル・ボカチカ選手が加わる。
ブラゼル選手は膝に不安があり、足はもう1つですが、
ボカチカ選手は判断の良し悪しはともかく、足自体は速い。
福地選手が抜けて盗塁数減が心配されたものの、
両リーグトップの42個をマークしています。
片岡・栗山・中島・ブラゼル・GG佐藤・中村剛也・石井義人・細川・ボカチカ、
こうやって並べてみても、走れないのはブラゼル選手と細川選手ぐらい。
片岡・栗山・中島選手らは単独盗塁を仕掛ける足を持ち、
他の選手は単独では無理でも、エンドランをかけるには十分の足です。
どこからでも走れる打線、多彩な攻撃ができる打線を組めたことで、
相手チームに警戒感が増し、打者への集中力が疎かになり、
その結果が長打連発に繋がったと考えています。

加えて大きいのが球場の外野クッション変更。
西武ドームに加え、ヤフーJAPANドームも柔らかいクッションフェンスに代わりました。
これによって打球がフェンスに当たっても野手の前に来なくなり、
結果として長打を増やすことになっているように思います。
それが作戦面でも生きてきて、
普通はランナー2塁からでないと得点するチャンスは少ないのですが、
今はランナー1塁であっても、外野手の間を抜けば十分ホームへ返れます。
それが作戦面でも送りバントに縛られない野球を可能にし、
打線の爆発力を呼んでいるように感じています。

他の要因としては、失敗を恐れなくなったことが挙げられますね。
三振や凡打を恐れないことが好結果を生んでいます。
2ストライクと追い込まれると、投手有利で三振しないよう当てに行ったり、
カウントノースリーやワンスリーの場合、
ボール球を振ると勿体無いので消極的になって振れなかったりしますが、
今のライオンズ打線は追い込まれても「まだ1ストライクある」と考えられ、
ボール先行であっても積極的に打っていく勇気があります。
渡辺監督を始めとする首脳陣が三振や凡打を責めないことで、
各選手が伸び伸びとプレーできているのでしょう。

また逆に、低めの変化球を得意とする投手に当たった場合は、
ベンチから低めの球は捨てるように指示され、
それをチーム全員が徹底して、とにかく低めは振らない、
例え結果ストライクゾーンで見逃し三振に終わったとしても、
それをベンチは責めませんし、選手も後に引きずったりすることはありません。
もしそれが結果として低めの変化球を9者連続見逃し三振に終わったとしても、
それだけ徹底して指示を守る打線を相手投手はどう思うでしょうか。
これは逆にプレッシャーです。
立ち上がり好投したとしても、
何かやってくるのではないかという恐怖心を感じることでしょう。
その結果なのか、4回以降、2周り目の得点が非常に多いです。
完璧に抑えられていても、突然打ち出して大量得点を挙げたりします。
それがまたより一層相手にプレッシャーをかけ、
相乗効果として相手チームに嫌らしさを与えているように思えます。

同じような野球をしていたのが昨年センバツ優勝の常葉菊川。
三振を恐れない打線、徹底したチーム内の指示、
2周り目以降に襲い掛かる打線、両者には多くの共通性があります。
バッターはとにかくスイングしないと始まらない。
当てるだけではヒットにはならない、そういうことでしょう。
基本に返った「振るということ」、
それを徹底していることが打線の強さを生んでいるように思えます。
あれ? 結局はバッティングを褒めることになっちゃったな(苦笑)
当初の予定では機動力を褒めるつもりだったのに(爆)


加えて、大きいのは投手陣の安定感です。
先発に石井一久投手が、リリーフに岡本真也投手が加わり、
2人が軸として働くことで、投手陣が一気に厚みを持ちました。
先発の頭数が揃い、リリーフ陣も役回りが固定されるなど、安定してきています。
そんな投手陣の好調さを支えているのが渡辺監督の2軍監督の経験です。
先発で活躍している帆足投手、ロングリリーフで活躍する大沼投手、
リリーフで重要なポジションを担っている小野寺投手や星野投手は、
昨年は1軍で投げることもありましたが、成績は芳しくなく、
2軍に落とされることも多かった選手達です。
新加入の2人の存在も大きいのですが、
彼らの復活がチームを活性化させているように思います。
18日の試合では近年サッパリだった許銘傑投手を先発として起用し、
立ち上がりに失点したものの、以降は粘り強く投げて2年ぶりの勝利。
一度は1軍でダメかと思われた選手でも、
過去2軍でしっかりと見ていた渡辺監督ですから、
各投手の可能性から思い切った投手起用もすることができます。
それが投手陣を大きく底上げしているように思いますね。
まだ2軍で燻っている投手にも十分チャンスはある、
そういったモチベーションの向上が投手陣を活性化しているのでしょう。


不安要素は各選手の疲れ。
アーリーワークなどで練習を続けている選手たちですが、まだ経験が浅く、
これから梅雨を迎え、夏場になってくる時に体力面はどうなのか。
また、成績を意識しだして、守りに入った時にどうなるのか。
今の攻めの姿勢を貫いていけるかに注目が集まります。
交流戦は2試合が続き、地方ゲームも多く、日程はわりとハード。
疲れが出やすい時期でもありますし、交流戦の戦い方は重要になってきます。
今の成績に満足することなく、一戦一戦を全力で戦っていって欲しいです。
気が付いたら、「あれ? こんなに貯金があったんだ」、
そう思えるようにしてもらいたいです(^^;

2008年05月07日

パンダ外交

もう2年前になるんですか。
台湾でパンダの受け入れが政治問題化しているニュースがありましたよね。
その詳細もおぼろげで、その後どうなったかも知らないのですが、
中国政府のしたたかさを感じたものです。
(経緯や問題の所在は、「台湾 パンダ」辺りで検索すれば分かると思います)

しかし、それと同じような状況に日本が立たされるとは思いもしませんでした。
なるほど、パンダはあまりにも卑怯すぎる外交カードです。
このカードを突きつけられたら、降参するしかないですもん(爆)
どんなカリスマ指導者が立派な演説をしようとも、
動物園にいる一頭のパンダには勝てないように思います(^^;
パンダのレンタル料金1億円の話はともかく、
国境線問題とか、ガス田開発とか、ギョーザ事件だとか、チベット問題なんて、
日本の一般国民からすれば、パンダの重要性に比べれば霞む程度です。
「まぁまぁ、パンダ見られるなら、細かいことには目を瞑ろうじゃん?」、
そう思えてしまうのが人間の妙な心理、凄いですパンダカード。

もっとも、政権基盤が弱く、頼みのアメリカも大統領選挙で完全に内向き、
福田政権としては中国との関係で国民の支持を得たい今の状況では、
パンダカードは逆に嬉しい誤算(?)だったのかもしれません。
まぁ、それも今後の国民の受け止め方次第でしょうが…
日本がパンダカードに丸め込まれるのか、
それともパンダカードを跳ね除けるのか、今後の世論の動向に注目です。
…最後は負けちゃいそう。だってね、パンダですよ、パンダ(苦笑)


◆ゴールデンウィークの過ごし方
結局、ゴールデンウィーク中は日記を更新しなかったダメ人間です(爆)
だからといって別に遠出していたわけでもなく、
買い物したりと地元をウロウロする程度、特に何もありませんでした。
地元に電気店のエイデンが今月2日にオープンし、
その開店セールで毎日のように整理券待ちで並ぶという連休でした(^^;

収穫は、BenQの液晶ディスプレイ『G2000W』1万9800円、
FUJIFILMの型落ちデジカメ『FinePix A610』9800円、
コルセアのデスクトップメモリ『TWIN2X2048』1990円、
SAMUSUNGの640Gの内蔵HD『HD642JJ』7980円×2、
coregaの無線ルータ『CG-WLBARGMHP』4980円。
デジカメと無線ルータは初導入故に安物。
PCパーツ類は現状では全く用を成しません(爆)
20インチワイド液晶を現状の環境で使っても十分生かせないし、
メモリは時代遅れのRIMMなんで取り付けできない、
HDもシリアルなので、パラレルだとケース買って外付けにしないといけない。

そんなわけで、6年目を迎えて、やや調子が悪くなってきたPCのこともあり、
この際だから自作PCでも組み立てようかなという気持ちになったり。
今の段階なら、別にメーカーパソコンでも問題はないんですが、
ざっと眺めてもなかなか気に入るものがなく、値段との関係でも頷けず。
ただ自作するにも知識がないので、まずは自作するための情報、
そして最近のパーツの動向、値段・使用感等を徹底的に頭に叩きいれ、
買い物に行っては調べ、買い物に行っては調べという日の連続でした。
…まぁ、もっとも、まだ他のパーツも買っておらず、
組み立てる以前の段階なんですが(苦笑)

そんなこんなで、遠出をしなかったわりに、
頭も体もクタクタになるゴールデンウィークでした。
もっとも、まだ問題は何も解決してないので、しばらくは悶々としそう(爆)

2008年04月26日

なんとか

長野で行われた北京五輪の聖火リレーは終わったようで。
賛否両論あるでしょうが、現実的に中止することはできませんから、
一応なりとも滞りなく終わったことを評価したいです。
まぁ、しかしゴール地点での中国国旗とチベット国旗の配置は、
何か作為的なものを感じずにはいられませんでしたね…

リレー中には一部妨害行為もあったようですが、大きな問題とはならず。
抗議活動を認めるのは当たり前にせよ、
聖火リレーの妨害行為をどう考えるのは難しいところです。
妨害行為を止めようと言うのは簡単だけれども、
チベットの人達の気持ちを考えた時に果たしてそう軽々しく言えるのかと。
敬愛する人物を悪と罵られ、家族ないし同胞が迫害を受け、
そのチベットでは実際に何があったのかカーテンをかけたように伝わらない、
それでいて中国国民はその実態を知らぬまま目を伏せたままに、
チベット問題への抗議というだけで反感を持ち、チベットへの弾圧姿勢をさらに強める。
そして諸外国はそれを見てみぬ振りをしながら、リレーを強行する。
妨害行為を認めるわけではありませんが、
それはそれで事情があることは受け止めていたいものです。

…しかし何が起こったか分からないことほど気持ちの悪いものはありませんね。
確実にチベットで何かは起こったのに、その実態は分からない。
ヨーロッパ諸国は東西冷戦時にその恐怖を味わいましたから、
その気持ち悪さを感じ取れるが故のEUの反発だったのでしょうが…、
そういった目に遭わなかった日本がどれだけチベット問題を感じ取れているのか、
正直疑問に思わないことがなくはないです。
中国との関係を危惧しているとはいえ、実際に反応が鈍いですしね。
かく言う私自身も十分に感じ取れているとは思えませんし。
例えこのまま北京五輪に参加するとしても、
チベットに張られた鉄のカーテンの存在の恐怖を、
私達は感じ取らねばならないように思います。


◆プロ野球 ロッテの高卒ルーキー・唐川投手が初登板初勝利
ナイトゲームだったので、ヤフー動画で観戦しました。
プロ初登板ながら7回3安打無失点で初勝利、安定した投球でしたね。
高校時代を知っているので、そんなに驚きはしませんでしたが、
プロ初登板でもコントロールが安定していたのは凄いなと思いました。

ストレートは140前半から中盤、
変化球はスライダー・カーブ・チェンジアップ。
ストレートとスライダーの腕の振りは変わらず、
変化はあまり大きくないものの、見分けが付き難い印象です。
ワインドアップ時のゆったりしたフォームから投げられるストレートは、
キレがあって打者はちょっと反応が遅れていた感じを受けます。
ただ球質はまだ軽いというか、素直な感じも。
タイプ的にはシュートを覚える前の涌井投手のような感じかなと。
ストレートを軸に、総合的なピッチングで打ち取っていく投手のように思えました。

次のライオンズの対戦カードが今日負けたソフトバンク、
唐川投手がこのままローテ入りするなら、次に対戦するのがライオンズなので、
どちらに対してもコメントし辛いのですが、
ちょっとソフトバンク打線が淡白だったように見受けられました。
そんな三振をバンバン奪う投手ではないので、
もう少ししぶとく攻めていたらと思わなくもなし。
ゆったりしたフォームなので、ワインドアップで攻めるのは苦労しそうですが、
セットからやや制球が甘くなる所が見受けられましたから、
ランナーを出していけば攻略の糸口は見えてくるかなと思いました。

将来性が楽しみな投手ではあるものの、
ここから二桁勝つような活躍をする印象は受けませんでした。
コントロールがよく、まとまった投手なだけに、シュートを覚えると怖いかも。
先発投手が豊富なロッテですから、GW明けには抹消するでしょうが、
2年後3年後にはエース格に育っている可能性がありますね。
次回ライオンズ戦で登板するなら、その対決がどうなるのか、今から楽しみです。

2008年04月19日

悩み

最近の悩みを書きますと、
メディオで発売予定の『明日君おっぱいマウスパッド』を買うかどうかです。

……
………まぁ、買っても使うわけじゃないので、意味ないんですが(爆)
一人暮らしなら置けるれしょうが、マウスパッドは目に付きやすいから置けない(^^;
でもどんなものか興味あるのが悲しい男の性(苦笑)
七海は興味なし。小夜と舞。表情的には小夜が一番いい感じ。
2つ買うと値段も値段なので、悩んでる次第であります。

他はグッズとか買わないのに、明日君だけは何か買ってしまいます。
ドラマCD類も通販で取り扱えば買っちゃうでしょうし。
そんな微妙すぎる悩みを抱える今日この頃です。


そういえば、北京五輪の聖火問題に関連して、
中国ではフランスへの抗議デモが行われたそうで…
こういう言い方は良くないでしょうが、チベット問題以降の中国を見ていると、
ファシズムや戦前の日本がどういう道を辿ったのかが何となく分かる気がします。
当時の周辺諸国も、今の日本が思っているような思いを抱えてたんでしょうねぇ。
愛国というよりも国粋、自分達のことは棚に上げて挙国一致、
そういう人々の態度が国を滅ぼしていくのかもしれません。
今の所はまだ中国国内でも諌める声があるようなので、
そんな事態にはならないとは思いますが、少なからず危険性は感じています。

しかし今回の聖火リレーは中国の恥の上塗りにしかなってないような…
そこが多くの人が冷めた目で見つめている理由でしょうか。
滑稽でしかないですよね。


◆ゲームの話 『暁の護衛』
しゃんぐりらの『暁の護衛』をプレイしました。
お嬢様のボディガードを中心とする物語ですが、
その周りにある格差社会を始めとする物語の世界観が良い味を出しています。
お嬢様モノとしては、わりとシリアスめで、
萌えゲーに留まらない面白さが良かったです。

面白さのポイントはシナリオのテンポの良さ。
ギャグ部分もシリアス部分もテンポ良く進んでいくので、
内容が入って来やすかったです。
ギャグ部分は主人公のイタズラ好きの性格と、乗せられやすい男友達との掛け合い、
下ネタだろうとなんだろうと容赦なく切り返してくるツキの鋭い返しと、
ギャグ部分にはかなり笑わせてもらいました。
シリアス部分では主人公を始めとする登場人物の抱える背景を上手く見せ、
なかなか思い通りにならない現実のもどかしさがよく表されていたと思います。
もっとも、思った以上にお嬢様方に階級意識がなかったことや、
過去の経緯から障害は予想よりも低かったわけですが、
それでも中盤から終盤にかけてのシリアス展開は引き付けられるものがありました。

ただ、全体として眺めると、やはりお嬢様との恋愛が中心に来ざるを得ず、
それまで伏線として張っていた世界観が置いてきぼりになるのが少々残念です。
結局、主人公の出自が語られるのは、麗華とツキだけですし。
彩に至っては認められたかさえも判然としないエンディング、やや消化不良気味。
第一部完、俺達の戦いはこれからだぜ、みたいな所があるだけに、
もう少し続きを見てみたい気がします。
続編なり、ファンディスクなりで出ないかなと期待。
結ばれてからが本当の波乱なのに、そこがないのはやはり物足りないです。

暁の護衛の世界は一見すると平和な社会であるものの、
裏を見れば、均衡が完全に崩れ、今にも崩壊しつつある末期社会、
ゲームのストーリーの後が真の崩壊なだけに、
そこに触れるシナリオがあっても面白かったように思います。
萌は序盤の展開からすると、そうなる可能性もあったんですが…
屋台作り出してから、よく分からないようになった。当初の目的はどこへ?

シナリオのテンポが良く、内容も面白いのですが、
広げた風呂敷の割には恋愛部分でしか収束せず、
やや伏線の張り損といった感じがします。
やはり続編が欲しい。
この世界観を終わらせるのはちょっと勿体無い気がしました。
良い作品なんだけれども、さらに良くなる可能性を持った作品、
プレイし終わっての感想はそんな感じですね。

最後に… 亜希子さんルート希望~(爆)

(追加)
シナリオ以外について触れるのを忘れてました(^^;
CG・音楽等は平均以上。システムも安定していました。
その中でも良かったのはCG、立ち絵。
麗華・妙・ツキのニヤリ顔がナイス。
ヒロインとは思えないあくどいニヤリ顔、すごく魅力的でした(爆)
逆にネックになったのは、ヒロインの音量のバラつきですかね。
麗華やツキは出番が多いのにも関わらず、落ち着いた喋りで音量は小さめ。
けれど麗華は怒ると声が大きくなるので、ちょっと調節が難しかったです。
もう少し音量のバランスを取って欲しかったと思います。

『ハヤテのごとく』のような執事モノが好きで、
シリアスな雰囲気を求めているなら、オススメの一作です。


◆連絡事項◆
コメントの受け付けを再開しました。
とりあえず様子見ということで、よろ。
管理の方は引き続き私がやっておきます故。

2008年04月17日

こちらの

日記を長らく空けてしまっていたことに気付いたり(爆)
最近は野球日記を書いて力尽きることが多かったもので、と微妙に言い訳。
どっちかというと体調の問題ですが。
色々な意味で3・4月は弱いんです、どうも。

話題のニュースというと、中国のチベット問題並びに五輪聖火問題ですが、
どちらも中国の政治体制の問題が色濃く出ているように思えます。
チベット問題は、結局は中国の共産党体制から来るもの、
経済は資本主義体制に移行しながらも、
政治では事実上の共産党一党独裁体制が続いていることに由来してます。
中国は歴史的に農民反乱や宗教反乱で王朝が滅びてますし、
宗教勢力に対する政治的圧力は相当なもの、
それに加えて共産党独裁体制ですから、
自分たちを脅かすものとして宗教を警戒しているのは明らか。
中国にとってチベット問題は一暴動ではなく、内戦という心持なのでしょう。
チベット問題は中国の政治体制が変化しない限り、解決は図れないように思います。

それにしても何で今回も聖火は世界を回ってるんでしょうか。
前回はアテネだったから分かるんですが…
いきなり空輸で中国入りしたのなら、国内リレーだけでいいじゃんと。
自分の認識ではアテネから開催国までのリレーが聖火リレーだったと思うんですが…
まるでアテネの火を分けるのではなく、
中国が世界に聖火を恵んでやっているように思えてくるから不思議。
抗議したくなるのも無理ないなとも思ったり。


◆プロ野球 パリーグのここまで
現在は埼玉西武ライオンズが貯金3の首位で、
日ハム・ロッテ・ソフトバンク・楽天が5割前後で推移、
オリックスがやや失速気味で借金5、
相変わらずの混戦状態が続いております。

ライオンズが首位に立っているというのは、
ファンとしては嬉しくもありますが、同時に複雑でもあったり。
それというのもまだチームに強さは感じてないからです。
ただ、好調だとも思ってないので、
少しずつ強くなってるのかなという不思議な感覚だったりします(^^;

首位に立っている要因は、何といっても投手力。
チーム防御率3.04は日ハムの2.65に次ぐ2位。
涌井・石井一久・キニー・岸・西口・帆足投手と先発陣が安定、
抑えも8回岡本真也・9回グラマン投手のリレーが定まっており、
勝ちパターンが確立しています。
やはり新加入の石井一久・岡本真也投手の存在が大きいです。
2人のベテランがきっちりはまったことで、
投手陣に厚みが出たように感じさせてくれます。
それだけ2人の実績・信頼感が大きいということでしょう。
また、新外国人のキニー投手も好投、
開幕直後の涌井・西口投手の不調を上手くカバーしています。

他球団の投手事情を見ますと、抑えに苦労している球団が多いです。
ロッテは荻野投手を抑えに据えたものの、そこまでの繋ぎが不透明。
ソフトバンクは日替わり抑えで、好調の投手を使っていく方針で固定されず。
楽天は青山投手が一応抑え役であるものの、まだ固まってはおらず。
オリックスは加藤投手という抑えがいるものの、
先発の方が怪我人続出で足りないという状況。
それでも各球団、徐々に投手陣は揃いつつあるだけに、
今後はさらに混戦状態が続いていくように思えます。
ライオンズも岡本・グラマン投手以外のリリーフに弱さを抱えているだけに、
夏場に向けて、活きのいい若手をどれだけ育てられるかが鍵となりそうです。

カブレラ・和田選手が抜けて心配された野手陣の方は、
チーム打率こそ楽天・ソフトバンクに次ぐ3位の.252であるものの、
得点は楽天に次ぐ2位、本塁打・盗塁はリーグトップとなってます。
成績的には、ブラゼル選手の9本塁打や、片岡選手の10盗塁が目立つぐらいで、
そんなに打ちまくっている印象はないのですが、
勝負どころで得点を挙げられるしぶとさが今年はあります。
カブレラ・和田選手が抜けたことで、却って打線の多彩さが広がり、
どの打順からでもチャンスを作り、得点できる打線となりました。
4番ブラゼル選手と8番細川選手を除けば、ほとんどの選手が走ることができ、
盗塁・エンドラン・バントとどんな攻撃でも仕掛けられます。
攻撃の積極さとチームで狙いを絞るしぶとさを持っていて、
相手チームにとって嫌な野球ができるようになったのが今年の打線の特徴です。
あまり絶好調という選手はいないものの、開幕数試合以降、
打線が安定して得点を挙げられているのが得点力の高い理由でしょう。
中軸頼みだった打線が、多彩な攻撃のできるまとまりのある打線になった、
そんな風な印象を抱いています。

ただ、このままライオンズが抜け出していくかは不透明。
先発では石井一久・西口投手、リリーフでは岡本真也・三井投手と、
ベテラン投手の比重が大きく、シーズン後半まで投手陣の好調さが維持できるかは未知数。
先を考えると、若い投手がもう少し出てこないと厳しいでしょう。
逆に野手陣はほとんどの選手が20代中盤、
江藤・平尾選手を除けば30歳が最高齢という若い布陣で、
メンバーが固定されている割に、1シーズンを経験した選手が少ないのが不安要素。
これから梅雨・夏場と疲れの出てくる所で今のような得点力を維持できるか、
レギュラーメンバーのさらなる成長が期待される所です。
6月頃にはソフトバンクやロッテの戦力が整ってくるでしょうし、
パリーグは交流戦明けからが本当の戦いとなってきます。
今はシーズン後半に向けて若い選手を育てながら、
少しでもリードを奪えるよう戦っていければ、といった感じですね。
とりあえず、スタートに躓いて若い選手がシュンとなってしまう
最悪のケースにならなかったのは良かったと思います。
今後も続くであろうパリーグの混戦を楽しんでいきたいものです。

2008年04月04日

センバツは沖縄尚学が優勝

春のセンバツ甲子園大会は沖縄尚学が9年ぶり2度目の優勝を飾りました。
いやー、強い。これは新しい強豪校が出てきたなと思わされます。

9年前のセンバツ大会優勝投手が今大会の監督である比嘉公也監督。
まだ26歳という若い監督ながらも、
各選手に考えさせる野球を徹底させているのは見事と言うしかありません。
堅実なバントに果敢な走塁、成功率の高いスクイズバント、
配球や球威・制球・風に基づいた守備位置取りと、
沖縄尚学には高いチーム力がありました。
今までの沖縄の高校のイメージというと、身体能力の高い選手が多いながらも、
その身体能力に頼りがちで、チームとしての強さはいまひとつ、
精神面が課題といった感じのものでした。
それが今までと明らかに違う、チームとしての強さを尚学には感じます。
高い身体能力に、緻密な野球、思考能力に裏づけされた精神面の強さ、
それが沖縄尚学の強さだったように思います。

比嘉公也監督の指導力があれば、
沖縄尚学の快進撃が今大会で終わりということはないでしょう。
今年の夏は勿論のこと、2年後3年後と将来に渡って、
沖縄尚学が甲子園で大活躍するという可能性を感じます。
沖縄尚学を中心とした、沖縄勢の活躍に注目していきたいです。


大会全般で気になったのは、ツーシームの有効性でしょうか。
優勝した沖縄尚学の東浜投手をはじめ、千葉経大付の斉藤投手など、
右投手が左打者の外角に投げるツーシームが効果的だったように見えました。
メジャーに詳しくないので、正直ツーシームの有効性はよく分からないのですが、
東浜投手のツーシームを見ていると、
ロッテ・小野投手みたいな落ちるシュートなのかなと。
まぁ、あそこまで大きく変化してるのは、日本では珍しいように思えますが。
あとは聖望学園の大塚投手のカットボール、
見縦に落ちる高速スライダーに見えますが、一応カットということなので。
メジャーの試合が日本で放送されるようになって、
球種の面でも少し変化してきたのかなと思います。
東洋大姫の佐藤投手はチェンジアップが武器でしたし、球種の変化を感じます。
以前なら、専らカーブ・スライダーだったんですけどね。
高校野球も変わってきました。
可能性を広めるという意味では変化球を覚えるのはいいと思うんですが、
そうすることでストレートに対する認識が減るようではちょっと心配かなと。
まとまった投手が増えているのは良いことですが、
同時に荒々しい可能性を残しておいて欲しいようにも思います。

2008年03月31日

ベスト8が決定

センバツ甲子園はベスト8が出揃いました。
千葉経大付、聖望学園、長野日大、沖縄尚学、
平安、天理、智弁和歌山、東洋大姫路。
関東が2校、北信越が1校、関西が4校、九州・沖縄が1校という配分。
秋季大会1位校(神宮大会出場校)は、長野日大と東洋大姫路の2校。
1回戦からの勝ち上がりはなく、全て2回戦からの勝ち上がりとなっています。

特筆すべきは関西勢の4校という結果でしょう。
今大会では関西勢全てが初戦を突破するなど、ここまで大健闘です。
そんな圧倒的に強いという感じはないんですが、
どのチームもチームとしてのレベルが高いといいますか、
試合慣れしているように思えます。
甲子園常連校だからなのか、それだけ実戦をこなしてるからなのか。
詳しいことは分かりませんが、接戦での強さを感じますね。

中でも平安高校は大変な日程の中、頑張ってますね。
2回戦(平安にとっての初戦)の翌日に、
すぐ3回戦という何を考えてんのか分からない不公平な日程にもめげず、
延長15回引き分け、1日置いて再試合で勝利、
1校だけ過酷な日程の中、実に頑張ってます。
つーか、準々決勝も明日も初戦かよ。
雨天順延があって良かったですね。なかったら、嫌がらせとしか(爆)
しかし誰がこの日程を考えたんでしょう?
トーナメント表でだけ考えて、出場校のことをまるで考えてない…
そこにあるのは数字やチームという名前ではなく、
人間だということを忘れて欲しくないです。

あと鹿児島工の内村投手の肘痛で思ったことですが、
春の大会で延長15回までやるのって酷くないでしょうか。
夏ならば痛めたとしても影響するのは秋のみ、
冬があるので春には回復させることもできます。
ただ今の時期にやってしまい、6月頃に復帰となれば、
夏の大会まであまり準備できないということも考えられます。
夏の大会は延長15回まででいいですが、春は12回に留めるべきでは?
偉い人は複数ピッチャー使えと言いますが、
エースが好投していて延長戦に入ったら、そう簡単に交代できませんよ。
やはりイニングを制限する方がいいと思います。


◆プロ野球 星野JAPAN候補77人が発表
西武からは、涌井投手と岡本真也投手、
野手では細川選手、中島選手、片岡選手と合計5人が選ばれました。
ただ実際に本戦に出そうなのは涌井投手ぐらいですかね。
細川選手の守備はNO1だと思いますが、打撃が理解不能ですし、
中島選手は守備に不安があり、ショートは人材豊富、
片岡選手がセカンドで食い込める余地があるとは思いますが、
中日の荒木選手がいますので難しいかなと。
まぁ、しょうがない。

パリーグの選手で主な候補漏れ選手は…
 日ハム:田中賢介二塁手
 ロッテ:荻野投手
 ソフトバンク:馬原投手、松中一塁手、本多二塁手
 西武:岸投手、GG佐藤外野手
 オリックス:菊地原投手
馬原投手は故障の影響なのでしょうか。
でも林・長谷部投手が入っているなら、回復次第で入ってるべき投手のような気が。
岸投手がまたしても入らなかったのは… まぁ、いいけど。
野手では松中選手やGG佐藤選手が入らず。
松中選手は年齢で分かりますが、GG佐藤選手は… まぁ、いいけど。
化ける可能性があるという意味では、一番だと思うんですが… まぁ、いいや。

最も気になるのは二塁手の争い。
実際はショートの西岡選手がセカンドに回り、
荒木選手がバックアップになるのでしょうが、残りの選手の順位が気になります。
ヤクルト:田中浩康選手、西武:片岡選手、
日ハム:田中賢介選手、ソフトバンク:本多選手、
似通ったタイプのこの4人がどういう順位付けになっているのか、です。
盗塁王の実績から、片岡>本多は分かります。
それじゃ片岡>田中賢介なのかと考えると… 微妙じゃないかと。
足のある分、片岡選手なのかもしれませんが、
送りバントや2番打者としての繋ぎ役を考えると、
田中賢介選手の方が代表向きなのではと思ったり…
この4人は大体同じ年齢ですし、今後どういった競争をしていくのか楽しみ。
選ばれた選手も、選ばれなかった選手も、
ライバル意識を燃やし、日本を代表するセカンドに育っていって欲しいです。

あとは日本球界のリリーフ左腕不足でしょうか。
リリーフ左腕で決まりなのは岩瀬投手ぐらいでしょう。
他に誰の名前を上がっているか見ると、
故障中の巨人・林投手、ロッテ・川崎投手、ソフトバンク・三瀬投手。
このメンバーだと、シーズンは先発をやっている投手がリリーフに回りそう…
他に誰かいないかと考えてみても、
実績ありそうなのはオリックス・菊地原投手ぐらいか。
今の状態は全盛期に比べるとやや劣りますが。それでも上記の3人よりは…
しかし実績のあるリリーフ左腕がホント足りないですよね。
ちゃんと育てていきませんと。

2008年03月29日

この時期に来る度に、毎年同じことを書いているような気がするんですが、
私は満開の桜はあまり好きじゃありません。
むしろ、葉桜になるぐらいがちょうどいい趣を感じたりします。
満開の桜がずらっと並んでいるのを見ると、気が狂いそうになります。
心情的には北朝鮮のマスゲームを凄いと思うか、不気味と思うかの差みたいなものか。
なるほど、桜を愛する日本人が日中・太平洋戦争を起こした理由が分かる気がします。

政治の方は民主党が反対姿勢を打ち出すことが多く、やや停滞気味。
日本人の性格を考えると、あんまり反対していると逆に反発食らうんじゃないかと。
民主党の対応や主張には一定の理があるものの、
やり過ぎると反感を買うでしょうから、柔軟に対応してもらいたいです。
しかし自民党側もそれを見通してか、好き勝手にやってますわなぁ…
満開の桜を見ていると、政治を思わずにはいられない。
満開の桜の中に潜むものを感じたりします。


◆高校野球
春連覇を目指す常葉菊川は千葉経大付に2-7で敗戦。
横浜が北大津に負けたのと同じような展開でしたねぇ…
やっぱり立ち上がりの3失点が響きました。
心配していた戸狩投手のコントロール、
高めに浮きがちなのを狙われてしまいました。
その後の守備シフトといい、千葉経大付はよく研究していたということでしょう。
今や高校野球も情報戦、
いかに相手チームの傾向を分析するかが勝利の鍵を握ってきそうです。

常葉菊川に関して言えば、打線の力はさすがにあります。
守備シフトにやられる面が多かったものの、打球は痛烈でしたから紙一重。
見逃し三振しようとも、徹底して狙い球を絞る手法は見事と言うしかないです。
各打者のスイングや打球を見ていても、力があるなと思わされます。
問題は投手力。戸狩投手も野島投手も球が全般的に高い。
戸狩投手はフォーム変更で田中投手のように変えたわけですが、
初戦や立ち上がりの投球を見ていると、まだ完全にモノにしてはいない印象。
甲子園前の練習試合でも好調とは言い難かったようですし、
センバツ大会までに仕上がらなかったことが主な敗因でしょう。
元々は変化球が持ち味の投手だと思うんですがね。ちょっと変身しすぎた印象。
むしろ、夏を考えると野島投手の力強いストレートの方が魅力かなとも。
夏に向けて2人が二枚看板として働けるよう頑張って欲しいです。

常葉菊川・横浜・慶応と優勝候補が次々と姿を消していく今大会ですが、
現状で一番優勝に近い位置にいそうなのは、沖縄尚学でしょうかね。
ここからは連戦も出てくるだけに、春とはいえ複数投手のいるチームが優位。
沖縄尚学の投手力・守備力は他チームに比べると一枚上かと。
あとは東洋大姫路や千葉経大付がどこまでついて行くかでしょう。
しかし波乱な大会になりましたね、今年のセンバツは。

2008年03月27日

センバツ甲子園

22日にセンバツ甲子園が開幕し、高校球児たちの熱戦が繰り広げられています。
ただ、私は1日目・2日目はちょこちょこっと部分的にしかチェックせず。
注目カードがプロ野球のデーゲームと重なったこともあり、
1試合をまともには見てませんでした。
3日目の常葉菊川の試合になって初めて1試合見ましたかね。

3日目の第1試合は常葉菊川が6-4で明豊に勝利した試合でした。
明豊の2年生エース今宮投手がボールを低めに集めていたので、
ちょっと苦戦するかなと思って見ていましたが、その通りの展開となりました。
それでも、昨春・夏を経験した上位陣を中心に、
腰の据わった打撃から繰り出される長打で効果的に得点、
終わってみれば6得点での快勝。

エースの戸狩投手は、昨年のエース・田中投手(現:横浜)のフォームに近くなり、
ストレートに力が出てきたものの、今日は全体的にボールが高く、
そこを強打の明豊打線に捉まえられて失点に、内容としてはもうひとつでした。
それでも高めでポップフライに取ったりと成果は出ているようですし、
中盤からは大きなカーブでカウントを稼げるようになるなど、
変化球が効果的に使えてましたから、上手くまとめたとも言えます。
次の試合では今日以上のピッチングを見せてもらいたいですね。

常葉菊川の攻撃で気になったのは、積極的すぎる走塁でしょうか。
盗塁は別にダメ元でもいいと思うんですが、
ランナー2塁のショートゴロで闇雲に3塁へ走るのはどうかと。
自分よりも3塁側のショートゴロ、つまり悠々3塁アウトのタイミングでも、
スタートを切っていましたし、少し無謀過ぎるかなと。
まぁ、それが結果的に悪送球を誘ったりと得点に繋がりもしましたが…
積極的と無謀はちょっと違うように思います。
そのチャレンジ精神はどちらも褒められるべきものでしょうがね。
完全なアウトのタイミングでは自重してもらいたいように思います。

その後の試合も少しずつ見てますが、
今年はずば抜けた投手がおらず(平均的にレベルは高いですが)、)
各チームの実力差もほとんどないように思えます。
関東の強豪校であった慶応や横浜が初戦で敗退したことがそれを印象付けます。
常葉菊川にとっては春連覇に向けて追い風だと言えますが、
油断していると同じように足を掬われるだけに要注意です。
次は千葉経大付が相手。
斉藤投手は速球派右腕で力があるだけに、心してかかりたいですね。


初戦の全体的傾向では、近畿勢が全て初戦突破というのが際立ってます。
大会前から関東・東海・近畿ブロックが強いかなとは思ってましたが、
近畿勢がここまでやるとは。
逆に関東は1位・2位の横浜・慶応が敗退するなど波乱含みです。
慶応も横浜もランナーを出しながらも、得点が取れず。
特に横浜は初戦の硬さか、変化球をひっかけがちで思うような打撃ができず、
持ち前の強力打線が爆発することなく終わってしまいました。
初戦の難しさを感じさせる試合でしたね。
それと21世紀枠出場の学校が初戦突破(成章は2回戦で負けましたが)。
特に華陵が慶応を破った試合は見事でした。
エースで4番の宇野投手の投打に渡る活躍が光りましたよね。

注目の選手という面では、130キロ後半の球を投げる右腕や、
コントロールの安定している左腕投手が多く、投手戦が多くなっていますが、
超高校級というレベルの投手はいないように思えます。
一番いいのは沖縄尚学の東原投手でしょうか。もう少しボールが低くくれば。

それと今日投げた宇治山田商の平生投手。
立ち上がりの乱調でどうなることかと思いましたが、
3回以降はワインドアップにして立ち直り、140後半のスピードをマーク。
130キロ後半の高速スライダーもよく、なかなかの投手かと。
ちょっとキレがないので、ドラフトの目玉になるかは分かりませんが。
152キロはスピードガンがおかしかったような気も。そんな速く見えない。
それがキレのなさなのか、ガンの不具合だったのかは分かりませんが。


◆ゲームの話 『俺たちに翼はない』が6月28日に発売予定
但し、プレリュード版だけどな…

……
………orz

Navelの一体いつ出すんだよ、こんちきしょうというぐらい待たせてる新作、
TickTackの発売前には発表されていたから、
少なくとも構想は3年前からあった作品、
『俺たちに翼はない』がようやく発売する模様です。
但し、プレリュード版だけどな…

……
………orz

そのプレリュード版が6500円ですよ。
制作費足りないから製品版ほしかったら貢げとでもいうのか。
あまりにもの対応に血の涙が止まりません。
ちょっと勘弁してくれよ、といった感じ。
四の五の言わずに、さっさと製品版を出せ。

2008年03月19日

明日、パリーグが開幕

いよいよ、今年のプロ野球がスタート。
期待半分、不安半分の今年のペナントレース。
パリーグ6球団には熱い戦いを見せてもらいたいものです。


◆プロ野球 08年の埼玉西武ライオンズ
昨日はパリーグ6球団について客観的に分析したので、
今日は敢えてライオンズファンとしての視点から今年の埼玉西武を見てみようかと。
それにつけても下馬評は低いですね(^^;
まぁ、当然かもしれませんが。自分も昨年オフにはそう思ってましたし。
ドラフトでソフトバンクに大場投手、楽天に長谷部投手、
オリックスがカブレラ選手らを補強した時は、おいおいどうすんだよと思いましたが、
キャンプ・オープン戦を経るうちに各チームが思いのほか上手くいってないとなり…
混戦になれば意外と行けるんじゃないのかという期待感が増してきました。
そういう意味では下馬評の低い西武がパリーグを引っ掻き回し、
混戦に持ち込んでいかなければならないということでしょう。
各球団の戦力が整っていない間に、一歩リードを奪っておきたい所ですね。


オープン戦開始時にはチームとして仕上がるのか不安だったライオンズですが、
オープン戦終了時になると意外なほど戦えるチームになってたのは驚きでした。
大きかったのはブラゼル選手が4番にどっかり据わったことでしょうね。
中島選手が4番ショートで振り回している時はどうなることかと思いましたが、
ブラゼル選手が結果を残してくれたことで、
中島選手は今までどおりの役回りに戻ることができました。
これが打線の形を作り出しましたよね。
9・1・2番打者が出塁し、3番中島選手のヒットでランナーを返し、
4番ブラゼル・5番GG佐藤選手の長打でさらに加点、
6番中村剛也選手の一発が出ればビッグイニングという、
一つの得点パターンができあがったのは大きいです。
仮に1・2番が出塁できなくとも、
中島選手が出塁して、ブラゼル・GG佐藤選手という長打を秘めた打者がいるだけに、
一振りで得点に繋げられるのが大きな特徴となりました。

問題はそのブラゼル選手がシーズンに入ってもやるかどうかですが…
まぁ、弱点はそれなりにありますよね、確かに。
膝元の変化球と高めのストレートボール球に手を出すことの2点。
ここを上手く攻められた時にどう対応するかはやや未知数。
それでもちょっと甘く入っただけでも長打にできますし、
失投を確実に捉える能力はかなり高いように思えますから、
それなりに対応してくるんじゃないかなという思いもあります。
それにしても、良い打者を連れてきてくれました。正直ここまでとは。
長距離打者の割にはあまり振り回さず、スイングがシャープ。
噂されていたような引っ張り一辺倒の打撃ではなく、広角に打てる対応力の広さ。
どんな球にでもバットを出せる器用さ。
これだけの打者が今まで眠ったままだったのが不思議なぐらい。
考えられるとすれば、それ故の選球眼…なんでしょうかね。
ただ、そんな選球眼が悪いとも思えませんでしたが。
まぁ、これは明日以降の試合で分かることですよね。
最低でも.260 30本塁打を期待。
上手くやれば、.300 40本塁打近くは期待できるのではないでしょうか。

打線の問題は散々言っている通り、主軸よりも1・2番の出塁率。
当面は片岡選手と栗山選手の1・2番で決まり…なんですかね。
片岡選手の打撃の状態がまだ分からないものの、
足は健在ですから、出塁すれば2塁を奪えるというのは大きな魅力。
栗山選手はオープン戦序盤に比べると打撃の状態が上がってきてますが、
2番の仕事という意味ではオープン戦であまり試す機会がなかったのが残念。
個人的な意見ですが、栗山選手にはあまり2番の仕事を押し付けない方がいいかも。
勿論、大事な場面での送りバントは必要だと思いますが。
2番栗山というよりは、もう一人の1番打者と考えた方がいいかもしれません。
今年から福岡ドームのクッションが弾まなくなりましたが、
西武ドームはどうなんですかね、こちらはまだ確認してませんが。
クッション性が増したという話なので、以前よりも弾まなくなったのかも。
そういう意味では長打が増える。2塁打・3塁打が増える。
パリーグは全体的に球場が広いですし、
ランナー1塁でも長打で得点できるというケースがかなり増えてくるかと。
現にオープン戦でランナー1塁から長打で一気に生還というケースは、
かなり見られましたからね。
そう考えると、是が非でもランナーを進めるよりは、
ただ出塁してくれればいいとも考えられるわけで、
そこが近年の野球の変化なんでしょうか<2番に左打者の起用とか
まぁ、ちょっと寂しくもありますが。
勿論、繋ぎの打撃ができるにこしたことはないので、
栗山選手にはそのうちにチームバッティングもできるようになって欲しいですが。
当面はダブル1番という感覚で、この1・2番を見つめていきたいです。

フェンスの話に関して言えば、外野手の脚力と肩がさらに重要になるんですよね。
ライオンズの守備力はそう高くないから、少々心配。
それでもセンターが赤田選手だけだった所にボカチカ選手が加入するなど、
多少守備面での選手層の厚さが出てきたのは救いです。
赤田選手もボカチカ選手も問題は打撃ですよね。
どちらかがある程度は打ってくれないと… 外野守備を考えても少々厳しい。
まだ守備に不安のある松坂健太選手や栗山選手がセンター、
とかならない展開を期待したいところ。
松坂選手の守備が向上するのが一番いいんですけどね。それは来年に期待かな。
赤田選手も当初は酷いものだったし(苦笑)
打撃は勿論のこと、守備にも向上心をもってやってもらいたいです。

あと野手陣で気になるのは選手層の薄さでしょうか。
何だかんだで結果を残した若手は松坂健太選手ぐらい。
あとは守備要員で開幕1軍になった水田選手。
あまり出番がなかったものの、使われた所で結果を残した大島選手、ぐらい。
それ以外の若手・中堅選手はいまひとつ。
オープン戦でほぼ毎試合出場した片岡選手、中村剛也選手、GG佐藤選手、
それと栗山選手といった所が確固たるレギュラーになりませんと厳しいですよね。
もう少し1軍半・2軍の選手達には頑張ってもらいたい所です。


投手陣はわりと順調に来ているのが嬉しい限り。
リリーフ陣は本当に層が厚くなりました。
岩崎投手だけでなく、山岸投手までもが開幕1軍に残れないなんて。
ちょっと考えられなかったことです。
グラマン・小野寺・三井・岡本真也投手で既に4枠ですからね。
あとは左のワンポイントとロングリリーフ、星野投手と大沼投手で終わり。
まぁ、でも長いシーズンを考えると、岩崎・山岸投手は必ず必要になるかと。
勝ちパターンの4人は全員が良い状態だとは言えないでしょうから、
そのうち3人が元気でやれていればいいかなと。

先発陣も涌井・岸・西口・石井一久・帆足・キニー投手と6枚揃いました。
でもまさかキニー投手がローテ入りするとは。正直予想外。
シーズンに入ってキニー投手が活躍できるのかがきにーなりますね…寒い…
不安要素は昨日も書いたように、全員が総合力で勝負するタイプということ。
力でねじ伏せる投手でない分、連敗した時にちょっと怖いです。
多少力強くなった涌井投手がさらに力強くなれば…
涌井投手が絶対的エースになれるかどうかが先発陣の鍵となりそうです。
それとともに岸投手の更なる成長ですよね。
2人が切磋琢磨して伸びていくことが、
ライオンズ先発陣全体の成長に繋がります。
あとは細川捕手のリード次第。腕の見せ所っすね。


明日の開幕戦はオリックスバファローズとの対戦。
相手は金子投手ですか。なんか西武とは因縁があるんだよなぁ…
一番最近のだと、継続中の先発転向後の6連勝は西武戦が始まりですよね。
年を越されて連勝されると面倒なので、
始めた張本人としてはキッチリ止めたい所ですよね。
良い投手なのは間違いないでしょうが、好球必打で崩してもらいたい所。
あとは涌井投手の投球次第。
主軸に一発を食らわないよう攻めの投球で抑えきって欲しいです。
今年こそはガンバレ、ライオンズ!!

2008年03月18日

パリーグ順位予想

パリーグの順位予想をする前に、
各チームの戦力分析を簡単にしておきたいのですが、
まず全体的な傾向として、昨年以上に各チームの戦力差が縮まっていること、
投高打低の傾向は今年も変わらないであろうこと、が挙げられます。
日ハムはヒルマン監督が退任して首脳陣が入れ替わり、
ロッテは薮田・藤田・小林雅英投手のリリーフ3人が抜け、
ソフトバンクは斉藤和巳投手ら故障者が続々と出てきてしまい、
楽天は即戦力の長谷部投手を補強したものの故障で出遅れ、
西武はカブレラ・和田選手が抜けたものの石井一久・岡本投手を補強、
オリックスはカブレラ・濱中・古木選手と打者陣を補強といったように、
各球団のチーム構成が大きく変わっています。
オープン戦を見る限りでは、目立った新外国人選手は西武のブラゼル選手ぐらいで、
新人選手でも新人王クラスの活躍を期待させる選手はいません。
どこもそれぞれ課題を抱えており、十分満足いくチーム状態にできていないことから、
どこのチームが躓くか分からない、どこのチームが這い上がるか分からない、
そんなサバイバル状態になっているように思います。
また、打者の仕上がりが遅く、投手の状態が比較的良いことから、
昨年の投高打低の傾向は大きく変わらないように思っています。

それじゃ各球団の簡単な戦力分析を。
まだ予想前なので、昨年の順位に基づいて書いていきます。

◆北海道日ハム
昨年優勝の日ハムは目立った戦力流出はなかったものの、
ヒルマン監督の退任に伴う首脳陣のゴタゴタが気になっています。
特に優勝に大きく貢献した佐藤義則投手コーチと淡口打撃コーチの退団は、
選手に戸惑いを生み、若干の影を差しているのではないかと。
高卒ルーキーの中田選手への対応がそこに現れていたように思えます。
まぁ、そこらは内輪のことなので、ファンにはよく分かりませんがね。
それと、実はオフのトレードが失敗だったのではないかと思えます。
トレード成立時にはヤクルトが藤井投手を手放したことで、
日ハムの方が得をしたのではないかと思いましたが、
オープン戦の投球を見る限りだと、放出されるも頷けるな、と。
むしろ、リリーフで大車輪の活躍を見せ、高い奪三振率を誇った
押本投手を失ったことが響いています。
リリーフでは江尻投手が手術、金森投手が出遅れてますし、
武田久・マイケル投手にどう繋ぐかが問題になってきそうです。

戦力面を見ると、打線は森本・田中賢介・稲葉選手の1~3番は鉄板。
3人とも状態はいいですし、今年もこの1~3番はチームの得点力の大半を担うでしょう。
ただ新しい4番のスレッジ選手はどうなのかという問題が…
見た目怖さを感じない選手といいますか、あまり長打はなさそうだなと。
特に大きな穴があるわけでもなさそうですが、大活躍する印象もなし。
セギノール選手よりも確実性はあるでしょうが、長打力は大幅に落ちそうです。
2番・3番と左打者が続くことを考えても、4番スレッジ選手は少々疑問。
シーズンに入ると小谷野選手らが4番に入るケースが増えるのではないでしょうか。
新人の中田選手も長打力はあるものの、打撃が粗いですし、
結果的に言えば、打線は昨年と変わらないか、それを下回る可能性があります。

投手は、ダルビッシュ投手という軸がいて、
武田勝・グリン・スウィーニー・吉川・藤井投手ら、と先発陣の駒は豊富に。
ただ、グリン・吉川投手は好不調の波が激しく、
藤井投手も新天地での復活とはいかなさそう。
確実に計算できるとまではいかない感じがします。
リリーフは武田久・マイケル投手の抑えは鉄板であるものの、
そこに繋ぐ投手をどうするか、特に手薄な左腕リリーフの問題があります。
右腕では建山投手の復活、星野・菊池投手ら若手の台頭、
左腕では新人の宮西・豊嶋投手、2年目の宮本・山本投手がどれだけやれるか。
建山投手以外、未知数の投手が多いだけに少々不安が残る所です。

総合的に、戦力は昨年とさほど変わらないものの、
新体制になってチームが十分整理し切れてないというのが開幕前の評価です。


◆千葉ロッテ
昨年2位のロッテはYFKを失ったリリーフ陣の再編が問題です。
その代わりとして、150キロ中盤の速球を持つアブレイユ投手、
実績のあるシコースキー投手、新人の伊藤・服部・根本投手らを補強。
昨年活躍した荻野・川崎投手らを含め、
彼らが元気ならばYFKの穴は埋まるどころか、補って余りあるでしょう。
ただ、アブレイユ投手は巨人・クルーン投手の劣化版という印象で、
かなりコントロールがアバウト、自滅しかねない危うさを持ってるように思えました。
また、2年目の荻野・川崎投手はオープン戦での調子はイマイチ、
ややシーズンに向けて不安を残しています。
まぁ、でもバレンタイン監督はリリーフを構成するのが上手いですし、
シーズン終わる頃にはリリーフの形もできていることでしょう。
それがいつになるのかがロッテのポイントだと思います。

打者では大きな補強はないものの、福浦選手は復調傾向で、
若手の大松・神戸・田中選手らが結果を残し、竹原・根元選手らの台頭も期待されます。
若手の成長で選手層が厚くなっており、
北京五輪で西岡・サブロー選手が抜けたとしても、
それを補うだけの厚い選手層を今年のロッテは持っているように感じます。
不安要素を挙げるなら、ズレータ選手の状態が上がってないことでしょうか。
昨年も不完全燃焼な所がありましたし、ズレータ選手が復調するかが、
ロッテ打線におけるポイントの一つだと思います。

リリーフ投手に不安を残すものの、先発投手は相変わらず豊富。
小林宏之・渡辺俊介・清水・小野・成瀬・久保・大嶺投手の先発陣はリーグ屈指。
身内の不幸で清水投手の調整遅れが心配されましたが、
オープン戦を見る限りではきっちり仕上がっていたと思いますし、
多少球威は落ちたものの、持ち前の制球力が戻っていますので、
昨年以上の活躍ができるのではないかと見ています。
逆に心配なのは昨年大活躍した成瀬投手。
オープン戦で登板を見る機会はありませんでしたが、
最終登板での大乱調は気になります。本人もしっくりいってないようですし。
シーズン中の早い段階で修正できるのかどうか、そこが先発陣のポイントでしょう。

総合的に見ると、パリーグの中では投打ともに戦力が充実、
リリーフ陣の再構築にどれだけの時間を要するかが順位を決めるポイントだと思います。


◆福岡ソフトバンク
昨年3位のソフトバンクは主力選手の故障が多すぎます。
斉藤和巳投手の手術による前半戦絶望を始め、
和田・馬原投手といった主力投手の出遅れ、
小久保選手の手術、本多・大村選手といったレギュラーの出遅れが響いています。
それならば若手の台頭でといきたいところなのですが、
2年目の大隣・森福投手が結果を残しているものの、それ以外はいまひとつ。
期待のルーキー大場投手も好不調の波が激しく、シーズンではどうなるか。
スタンドリッジ・ガトームソン・ホールトン投手ら外国人次第になりそうです。
野手では、小久保選手の代わりとして松田選手が結果を残してるものの、
江川・城所・明石選手ら期待されている若手はいまひとつ、主力の穴は埋まってません。
和田投手は4月中、馬原投手と小久保選手は5~6月頃の復帰が予想されることから、
開幕から交流戦にかけてどう戦うかがソフトバンクの今シーズンを決めそうです。

故障者以外の打者を見ますと、主力と控えの実力差は相変わらず。
本多・大村選手がいないことで、1・2番をどうするのかが一つの課題。
主軸では多村選手が昨年以上の活躍をしそうではあるものの、
復活を期待される松中選手はやや打撃が強引なところがあり、
昨年のようなことはないでしょうが、全盛期には程遠そうです。
新外国人のレストビッチ選手も見た目よりも長打力がなく、粗っぽいですし、
若手最有望株の松田選手にしても、外角低めの変化球が弱点なのは明白。
故障者がどれだけの状態で帰ってくるかも分かりませんし、
打者陣は昨年と変わらない、むしろ厳しい可能性さえ感じています。

投手陣は杉内投手の状態がいいものの、新垣投手が相変わらず、
2年目の大隣投手や新人の大場投手といった若手や、
スタンドリッジ・ホールトン・パウエル投手といった外国人投手が、
シーズンに入ってどれだけやるかでしょう。
リリーフ陣も馬原投手が故障したことで大きく暗転、
これまでは馬原投手に繋ぐまでを考えれば良かったのですが、
それさえもなくなってしまいました。
左腕の三瀬・森福投手の状態はいいものの、藤岡・柳瀬投手らはもう少し。
新人の久米投手はストレートはいいものの、変化球の曲がりが早く、
大活躍とはいかなそう。楽天・青山投手のルーキー時ぐらいにやれれば。

総合的に見ますと、故障者が続出したことでチーム構成が大きく狂っています。
投手・打者ともに故障者の穴を埋めているとは言えず、
かなり見込み戦力で戦わざるを得ない面が強いです。
王監督のラストイヤーと言われ、かなり期待されているソフトバンクですが、
苦しい船出を強いられているように感じます。


◆東北楽天
昨年4位の東北楽天は新人の長谷部投手の加入によって、
投手陣が大きく整備されましたが、残念ながら故障で離脱。
復帰時期がいつになるか分かりませんが、大きな痛手となりました。
加えて、昨年後半に抑えで活躍した小山投手が絶不調、
福盛投手の抜けた穴が大きくなっています。
また、新戦力の台頭も新人の聖沢選手ぐらいで、
チームの上積みがないのがやや気になります。

打線は俊足の聖沢選手がレギュラー争いに加わったぐらいで、
他は昨年のメンバーと代わり映えせず。
その中でホームラン・打点の2冠に輝いた山崎武司選手がどれだけやれるか。
昨年の活躍を期待するのは酷なだけに、どれぐらいの成績を収めるかが鍵でしょう。
得点力はそれほど高くないものの、日ハム同様に攻撃の仕方が上手いだけに、
接戦に持ち込んで競り勝ちたいところでしょう。

先発陣は田中・岩隈・朝井・一場・永井投手と駒は揃ってきています。
期待された長谷部投手がいないとはいえ、先発陣は揃ってきました。
ただ岩隈投手の状態が良いのか悪いのかはっきりせず。
オープン戦最終登板の結果は良かったものの、内容が信頼しきれない感じ。
おそらく、プライドを考慮して開幕投手になるでしょうが、
岩隈投手が復活するかどうかはかなり疑問な面が強いです。
リリーフ陣はドミンゴ投手が抑えを任されるようですが、
ランナーを出してからのピッチングがどうなるのか、不安定な投手なだけに心配。
他のリリーフは昨年のメンバーと大きく変わらず、
青山投手がリリーフに戻ったぐらい。
いずれにしても抑え次第だと思います。

楽天は抑えがしっかりしているとチームも強いという傾向があるので、
抑えが安定した成績を残せるかどうかがチーム成績に直結してきそうです。
長谷部投手が復帰すれば、永井投手や一場投手を後ろに回すなど、
対処法が出てくるだけに、長谷部投手の復帰時期が一つの目安かもしれません。


◆埼玉西武
昨年5位の西武は渡辺新監督に代わり、チームが明るくなったのが好材料。
昨年は不正スカウト事件に始まり、交流戦での大型連敗、
25年ぶりのBクラス転落など、暗い材料が多かっただけに、
新体制と埼玉西武ライオンズ1年目という再出発は、
選手のモチベーションという意味では大きな好材料です。

打線はカブレラ・和田選手といった主軸が抜けたものの、
新外国人ブラゼル選手が長打力がありながら、
スイングがシャープで広角に打てると好材料が多く、かなり活躍が見込めます。
不安要素があるとすれば、膝元の変化球を始めとするボールの見極め。
ただ研究熱心な選手で、積極的にチームに溶け込もうとしていますから、
それらの課題もクリアしていきそうな感じを受けます。
また、GG佐藤選手が順調に成長しており、中島選手も長打力が向上、
確実性に問題はあるものの長打力という意味では中村剛也選手も復調傾向、
若手の松坂健太選手はスイングが鋭く、右にライナー性の打球を放ちヒットを量産するなど、
急成長していることから、主軸の抜けた穴は全く気にならない状態になっています。
打線の課題を挙げるとすれば、昨年も問題となった1・2番の出塁率。
今年は片岡選手が1番となり、2番に栗山・赤田・佐藤友亮選手らが使われてますが、
オープン戦を見る限りでは出塁率が向上したとは言えない感じ。
主軸が昨年並み、もしくはそれ以上を期待できるだけに、
1・2番がどれだけ出塁できるかがチームの得点力を大きく左右しそうです。

投手陣は石井一久投手と岡本真也投手の加入が好材料。
先発陣は涌井・岸・西口・石井一久・キニー・帆足・大沼投手と揃い、
例年にない充実を見せています。
リリーフ陣も抑えのグラマン・小野寺投手を始め、
三井・岡本真也投手の中抑え2人に、
右腕の山岸・正津・岩崎投手、左腕の星野・山崎敏投手と駒が揃っています。
オープン戦の防御率の良さが、例年にない投手陣の充実ぶりを示しているように思えます。
不安要素があるとすれば、先発は技巧派が多く、絶対的存在がいないこと。
西口・石井一久投手のベテラン2人は昔はともかく今は総合力で勝負するタイプ、
涌井・岸投手のダブルエースも総合力で勝負するタイプで、
新外国人投手のキニー投手もボールを低めに集めて打たせて取るタイプ、
帆足投手も同じようにパームを軸に低めに集める投手です。
松坂投手のように絶対的な力でねじ伏せる投手がいないだけに、
昨年のように大型連敗をした場合にそれを止められるかどうかが心配です。
また、左腕のワンポイントリリーフが若干手薄なのが心配な所。
抑えのグラマン・三井投手は左キラーというわけではないので、
星野・山崎敏投手に期待がかかるのですが、山崎投手は実戦で結果が残せず、
星野投手も復調するかは未知数、左腕リリーフに若干の不安を残しています。

総合的に見ると、昨年に比べて投打の上積みがかなりできてはいるものの、
課題の1・2番の克服や守備の不安など、チームとしての課題は数多くあります。
若いチームなだけに勢いに乗れば面白いですが、
昨年のように一度ブレーキがかってしまうと止まらない恐ろしさもあります。
かなり勢いに左右される所がありますので、
パリーグの台風の目のような存在であると言えます。


◆オリックスバファローズ
昨年6位のオリックスは、カブレラ選手の補強、
トレードによる濱中・古木選手の獲得など、強打者を補強したものの、
チームとしての方向性を失っているのが気がかりです。
フロントは大砲を集めようとしているのに対して、
コリンズ監督は機動力を重視した野球を目指しているなど、噛み合ってません。
それに「オリックスバファローズ」というチームの方向性も不透明。
オリックスといえば、しぶとい繋ぎのチームのイメージ、
今のメンバーで言えば、塩崎選手のような選手が多かった印象です。
近鉄というと、いてまえ打線で強打者を思い浮かべますが、
そこには小川亨・新井・大石・水口氏といった
相手チームに嫌がれるような繋ぎの選手が強打者達の前に存在していました。
今のオリックスバファローズにはそういう選手がいません。
旧オリックスらしい塩崎選手も干されがちですし、
オリックスバファローズは旧オリックスでもない近鉄でもない球団、
方向を見失ってしまい、巨人の二番煎じのような補強をしているのが気がかりです。

打者陣はラロッカ・ローズ・カブレラ選手とリーグ屈指の強打者を揃え、
その破壊力は疑う余地はないものの、
ローズ選手の状態があまりよくなく、カブレラ選手も年々成績を落としているだけに、
期待する数字を残せるかどうかはかなり微妙です。
仮に清原選手が復帰したらどうするのか、
膝の不安のあるローズ選手を守らせるのかといった問題もあり、
強打者を揃えた故の問題も抱えています。
加えて、その周りの打者がオープン戦を見る限りではイマイチ。
課題の1・2番に若手の坂口選手を起用するも結果を残せず。
村松・大引選手も状態はイマイチと、1・2番の出塁率が改善される気配がありません。
また、主軸の後ろを打つであろう濱中選手がボール球に手を出すなど、
チーム全体の打撃が粗っぽい印象を受けました。
各選手の役回りがしっかりしていないだけに、
打線として機能する可能性は極めて低いと見ています。
ただ、中堅の後藤・木元選手や若手の迎・一輝・岡田選手など、
主力選手以外に楽しみな中堅・若手が多いだけに、
彼らが主力選手を脅かすようになれば、打線は一気に活気を増していくように思われます。

投手陣は昨年終了時点で投手王国の可能性を秘めていたものの、
守備の弱体化や故障者の続出もあって、一気に無に帰りました。
若手3本柱の金子投手は順調にきており、開幕投手に抜擢されるまでになりましたが、
平野・岸田投手の2人が故障で出遅れることとなり、
軸として働いたデイビー投手も故障で開幕には間に合わず。
期待された左腕の中山・高木投手も先発決定とするまでには至らず、
金子投手以外の若手の伸び悩みが開幕前に明らかとなりました。
リリーフ陣では加藤大輔・菊地原投手が元気であるものの、
大久保投手が怪我で戦線を離脱、抑えの加藤投手にどう繋ぐかが問題となってます。
昨年活躍した本柳投手の調子はもう一つ上がっておらず、
左腕の高木投手は先発に転向、ややリリーフが手薄になった感を受けます。
2年目の小松投手や移籍してきた吉野投手がどれだけやれるかでしょう。
いずれにせよ、現状は故障者が続出しているだけに、
早期に戦力を整える必要があります。
若い投手がどれだけ活躍できるかが投手陣の成否を決めることでしょう。

昨年整いつつあった投手陣と、打線の補強によって、
一躍上位を狙える位置まできたオリックスバファローズですが、
開幕前になってみると、投手陣の故障者の続出、
打線の繋がりのなさなど、負の面が一気に噴出してきました。
シーズンに入れば守備の不安も出てくるでしょうし、
時代に逆行する補強をした影響が心配されます。
本当ならば、もう少しやれていたはずなんですが…
開幕してからの1~2ヶ月でそれらの課題が解消されるかに注目したいです。


◆パリーグの順位予想
これでようやく一通りの戦力分析が終わりました。
順位予想をする上でのポイントは、
投高打低の傾向、1・2番の出塁率、五輪期間の戦い方、
この3つが挙げられると思います。
投高打低は最初に書いた通り、1・2番の出塁率は最近のパリーグの順位動向から、
五輪期間は1ヶ月代表選手がチームを離れるにも関わらず、
20試合以上予定されていることで、交流戦並みの影響があることから、です。

まず投手力を見ますと、各チームともにリリーフに問題を抱えています。
日ハムは武田久・マイケル投手に繋ぐまで、
ロッテはリリーフ陣の再構築、
ソフトバンクは馬原投手不在時の抑え、抑えまで繋ぐ中継ぎの確立、
楽天は抑え、西武は必勝リレーの確立、オリックスは加藤投手に繋ぐまで、
それぞれに問題を抱えており、磐石なチームはないと言っていいでしょう。
その中で比較的容易と思われるのが、日ハムと西武、オリックス。
ロッテ・ソフトバンク・楽天はやや時間を要するかなと予想されます。
先発陣はほぼ横一線、各球団ともに先発投手は揃ってきました。
ソフトバンクとオリックスが故障者の影響で揃っていないぐらいでしょう。
故障者が帰ってくれば、どの球団もある程度の先発は揃えられると予想します。
よって、投手力は、日ハム>ロッテ>西武>ソフトバンク=楽天=オリックス。
あくまで開幕の時点で、故障者が帰ってくれば、
下位3球団は挽回してくることでしょう。

1・2番を見ますと、日ハムが森本・田中賢介選手、
ロッテが西岡・早川選手と、ここまでは昨年と同じ。
ソフトバンクは本多・大村選手の出遅れでどうなるか、
そして復帰後にどういう1・2番を組むのかに注目。
楽天は渡辺直人・鉄平・聖沢・高須選手が候補で、どういう組み方をするのか。
西武は1番片岡選手はいいとして、2番をどうするのか。
オリックスは1・2番が白紙状態と、昨年の下位4球団に課題あり。
とはいえ、例年1・2番は開幕前に固定されている方が珍しく、
ここ数年1・2番が同じなのは日ハムぐらい。
早期に出塁率の高い1・2番を固定できるかが、打線の出来を決めると思われます。
1・2番は、日ハム=ロッテ>ソフトバンク=西武=楽天>オリックス。

五輪期間の代表選手流出も重要な要素です。
日ハムはダルビッシュ投手と稲葉選手が当確。武田勝・武田久投手が候補
ロッテは西岡・サブロー・里崎選手がほぼ当確。成瀬・小林宏之・渡辺俊介投手が候補。
ソフトバンクは川崎選手が当確。多村・松中選手、杉内投手が候補。
楽天は田中投手が候補。早期復帰ならば、長谷部投手が候補。
西武は涌井投手が当確。中島・GG佐藤選手が候補。
オリックスは加藤大輔投手が候補。
この中で影響が大きいのは日ハムとソフトバンク。
現状では主軸の計算が立ちにくいだけに稲葉選手は貴重な得点源、
それを失ってしまうのは非常に痛いと予想されます。
加えてダルビッシュ投手の不在、武田勝投手も選出となれば、
安定感ある先発投手がいなくなるので、大型連敗の危険性が出てきます。
ソフトバンクは多村・松中選手といった主軸が取られるかどうか、
2人が選ばれないということは活躍できていないという意味であり、
そうなると打線は厳しいですし、逆に活躍して取られても五輪期間は厳しい。
野手の選手層が薄いだけに、主軸打者を取られるかどうかが一つのポイント。
逆にロッテは大量召集されたとしても、それに対応できる選手層を持っています。
西岡選手の代役として根元選手、
サブロー選手の代役としてズレータ・ベニー・大松選手、
里崎選手の代役として橋本選手、
投手陣では大嶺・唐川投手ら若手有望株が控えています。
選手がいなければいないだけの戦い方ができるのがロッテの強み。
よって、五輪の影響の少ない順で、
楽天=西武=オリックス>ロッテ>ソフトバンク>日ハム、と予想します。

以上のことから、順位予想を組み立てますと、
ロッテが優勝候補の最筆頭、
続いて、日ハム・ソフトバンク・西武が第2グループとなり、
それに続いて、楽天、最後にオリックスが来るといった感じでしょうか。
私は、1位ロッテ、2位ソフトバンク、3位西武、
4位日ハム、5位楽天、6位オリックスと予想します。
まぁ、ロッテはAクラスには必ず入ってくるでしょう。
あとの5球団はどこがBクラスになってもおかしくないです。
故障者続出のソフトバンクを2位にしたのは故障者の早期復帰を期待して、
遅れれば4位も十分あり得ます。
日ハムの4位は五輪期間の影響を考慮、終盤の失速は順位に直結しますので。
西武の3位は全く分からない。単純に真中を取っただけ。
台風の目になると言ったように、一番順位が不安定なチーム、
勢いに乗ればロッテを越すでしょうし、全てが裏目に出れば最下位転落。
開幕前の仕上がりの良さ(成績ではなくて)を考えると、
ロッテと同等のものがありますので、Aクラス以上に入ると見ました。
楽天は長谷部投手の離脱が痛い。長谷部投手がいればAクラスでしたが…
オリックスは方向性を見失っている戒めも込めて。

長くなりましたが、私の開幕前の戦力分析・順位予想はこんな感じ。
いずれにせよ、パリーグは混戦模様ですから、
最後まで全チームが熱い応援ができるよう期待したいですね。

2008年03月16日

オープン戦終了

パリーグのオープン戦は今日にて終了。
20日木曜日にパリーグは開幕します。
今年は各チーム戦力が十分整わず、抜きん出たチームがありません。
それだけに大混戦になる可能性が高いです。
どうなるんだろうという期待と不安が半々… いやはや楽しみです。


◆プロ野球オープン戦 西武 8-1 ソフトバンク
オープン戦最終戦も白星で日程を終了。
まだセリーグの試合が残ってますが、
これで3年連続のオープン戦1位になる可能性が強いです。
あんまりオープン戦良すぎても、公式戦になるとその反動が出ないかと心配になりますが、
今のチームは若手中心で、オープン戦序盤からほぼフルメンバーでしたから、
まぁ、勝って当然かなと。逆に負ける方が危うい。
だけどパリーグだけで考えれば、今年は開幕が早く、
オープン戦の日程も早めだったことから、
早い段階でベテランの主力選手も顔を出してましたから、
そういう意味では例年のオープン戦とは少し違ったかなと思います。
客観的に見ても、打者においては西武の仕上がりが一番良かったですしね。
つーか、他の球団が酷すぎるというか、
今年もパリーグは投高打低なのは間違いないと思わせるオープン戦だったかと。


そんなオープン戦最終戦の先発は岸投手。
これまでは持ち前のボールの切れを欠き、不安定な投球が続いて、
首脳陣やファンをやきもきさせていましたが、
今日のピッチングはその不安を一掃する内容でした。
初回のストレートが素晴らしく、140前半の腕を振ったストレートで、
球速表示以上の威力ある直球で空振りを取るなど、完璧な内容でした。
2回以降はやや落としてコントロール重視で投げ、
両サイドにしっかりと投げ分けられたのは今日の収穫でしょう。
変化球は、前回カーブ頼みでストレートとの2択状態でしたが、
今日はスライダー中心の投球で、それにカウントを取るカーブを足し、
追い込んだらチェンジアップ・フォークと、バランスよく投げていました。
とりわけ、点差が付いた4回以降は変化球中心で、
多村選手をスライダーで、松中選手をチェンジアップ・フォークで打ち取るなど、
課題となっていたカーブ以外の変化球も効果的に使えてましたし、
シーズンに向けて全く問題はないと言えるでしょう。
1失点は難しいバウンドの内安打から始まり、
最後は1・2塁の場面でのショートへの弱いゴロでバウンドが合わずのエラーでしたから、
本来なら満塁で収まっていたでしょうから、全く危なげない投球だったと思います。

敢えて課題を挙げるならば、初回のストレートを1試合1シーズン続けることでしょうか。
切れ味抜群のストレートも初回のみでしたから、
もう少し速いストレートを続けてもらいたかったです。
特に変化球のテストが終わった終盤6回以降などは特に。
岸投手に期待するのはただの先発ローテ投手ではなく、
涌井投手と並ぶダブルエースとしての活躍ですから、
今の投球で満足はしてもらいたくないです。
昨年も感じていたことですが、岸投手は速球で押すパワー投手ではなく、
どちらかといえば涌井投手のように投球の上手さを持っている投手なので、
例え調子が悪くとも、前回のオープン戦登板のような投球であっても、
それなりに抑えちゃうと思います。
だけどそれで満足することなく、更なる高みを目指してもらいたいです。

これで先発投手陣の不安材料はなくなったと言っていいでしょう。
先発は、涌井・石井一久・岸・西口・キニー・帆足投手で決まり。
好投を続けていた大沼投手が先発陣から漏れてしまったのは残念。
まぁ、チャンスは必ず来ますから、その時の好投に期待しましょう。
先発陣を見てみると、松坂投手のような絶対的な存在はいないものの、
いずれの投手もピッチングの上手さを持っていて、
試合を作る投球のできる投手ばかりです。これだけ駒が揃ったのも久々。
今年は先発投手で苦しむということはなさそうですね。

リリーフ陣は、グラマン・小野寺・三井・岡本真也投手が勝ちパターン。
その他にも山岸投手が好投を続けているなど、中継ぎ陣もなかなか。
岩崎投手が1軍から漏れてしまったのは残念、
岡本投手の加入でリリーフ陣の競争も激しくなってます。
右に比べると、やや左のワンポイントが不足してるかなと思いますが、
星野投手の復活に期待することにしましょう。
投手陣での唯一の不安は、三井・岡本真也投手の調整が遅れ気味なこと、
計算できるベテラン投手なので大丈夫だとは思うのですが…少々心配です。
それでもグラマン・小野寺投手が昨年以上のものを見せてくれそうなので、
リリーフ陣の層の厚さを感じさせてくれます。


打撃陣は主軸を中心に元気そのもの。
3番中島選手はストレートを押し込んでライト右へ2ベース、
2打席目は追い込まれながら外角ストレートをライト前へ流し打ち、
3打席目は外角のスライダーを押しこんでのセンターへの大飛球と、
打撃の状態はかなり良くなってます。
評価したいのは2打席目のライト前ヒットですね。
こういう打撃ができるなら、去年のように三振を量産しないでしょうに(^^;
追い込まれてからの切り替えが上手くいけば、3割以上は楽に残せ、
首位打者争いをするまでになってくると思います。
パワーも昨年以上のものがあり、センターから右方向への押し込みが強くなった気がします。
そんな大振りしたように見えず、擦った感じにしか見えなくとも、
外野手の頭を越していったりしますし、見た目以上に腕の押し込みが強そうです。

4番ブラゼル選手はレフト前タイムリーと、
左中間突破の2点タイムリー2ベースと今日も勝負強い打撃を見せました。
課題の膝元の変化球ですが、2打席目にスライダー攻めを受けました。
初球は膝元ボールになるスライダーを空振り、
2球目は内角低めスライダーのストライクゾーンを空振り、
3球目は同じような内角低めスライダーをファール、
そして4球目の外角ストレートを左中間へ、という結果。
膝元の変化球を打ったわけではありませんが、
その球に惑わされなかったことは高く評価できます。
これで膝元を攻められてもファールで逃げていれば、
失投を捉えられるということですからね。
シーズンに入ると、徹底して膝元の変化球を投げてきたり、
胸元に際どいストレートを投げられるようになるでしょうが、
ブラゼル選手ならその厳しい攻めにも対応してくれそうです。
見た目以上に穴の少ない打撃に注目ですね。

5番GG佐藤選手は新垣投手の外角低めスライダーの見極めに苦慮してたものの、
4打席目にやや甘く入ったカーブを完璧に捉えてのレフト上段へのソロホームラン。
まだ切れのいい外角低めスライダーの見極めには若干の課題を残しますが、
昨年よりもしつこさが出てきてますし、
打球の勢いは日本人離れしていて、カブレラ選手に迫るほど。
今年はそのカブレラ選手以上の成績を期待したいです。

カブレラ・和田選手が抜けて心配された主軸ですが、
ブラゼル選手が予想以上に良かったことと、
GG佐藤選手が昨年のいい状態をキープしていることから、
昨年の主軸以上に働いてくれるのは間違いないと思います。
…名前だけ見ると、カブレラ・和田選手の主軸は強力ですが、
昨年はほとんど看板だけでしたからね~(苦笑) 今年の方が中身がある。
ブラゼル・GG佐藤選手の2人の状態がいいことで、
中島選手がホームランにこだわる必要がなくなりますから、
心配していたような中島選手への負担の一極集中はなくなりそうです。
主軸は昨年以上の成績を期待できそうですね。

売り出し中の松坂健太選手は外角ストレートを捉えるヒットで2安打と好結果。
外角の打ち方が上手いです。右にもよく飛んでいきますし、頼もしい。
昨年見たときはかなり粗っぽい打者というイメージでしたが、
このオープン戦を見る限りでは、確実性が増し、
大振りする打者から、鋭く振り抜ける打者に変わったように思います。
この調子なら、それなりの成績は残せるんじゃないでしょうか。
.270前後15本塁打前後は期待したい。
シーズンに入ると、外角低めの変化球の見極めや、
内角の速いストレートへの対応が一つ問題となってくるかと思います。
それでも今の向かっていくバッティングを忘れなければ大丈夫でしょう。
落ちる球はわりとよく見れているのが強みですかね。


ただ課題の1・2番になると… ちょっと頭が痛いです。
1番の片岡選手の状態がどうなのかちょっと判断しかねる所があります。
やはり慣れた2番でという声も聞かれますが、
どちらかというと積極的に打ちに行く打者なだけに、
制約の少ない1番打者の方が向いてるのかなぁとも思います。
ただ、まだちょっと自分を出し切れていないというか、
積極的に打ちに行って凡打すると思ったら、
ボールを見てしまって見逃し三振したりと、ちょっと中途半端。
まだ1番片岡のスタイルは確立していない感じです。
2番の時とは違い、何が何でも右方向へ打つ必要もないですし、
もっとセンターを中心に広角に打っていいと思うんですがねぇ。
片岡選手に関してはシーズンに入ってみないと分からないです。

2番の栗山選手はセンター前とライト前と2本の安打でアピール。
オープン戦序盤に比べますと、
段々と猫背が治ってきて、少しずつ背中が伸びてきてます。
この調子ならば開幕する頃には大丈夫かな~と思えてきました。
昨年までよりも長打は減るかもしれませんが、
その分、外野手の前に落とすヒットが増えてきそうです。
売り出し中の松坂健太選手と被る所があり、
守備位置の兼ね合いが出てきますが、現状の2番打者では一歩リードか。
つーか、期待していた赤田選手の状態が悪すぎる。どうしたんだろう…


打線は主軸はいいとして、1・2番の課題が克服されないのが大きな悩み。
1・2番の出塁率が上位進出の鍵となりそうです。
1・2番が固まれば間違いなく優勝なんだがなぁ… そこだけですね。
片岡・栗山選手の成長、赤田・佐藤友亮選手の復調に期待したいです。


守備はちょっと不安が残ります。
ショートの中島選手の守備は改善されてきてますが、まだ不十分かと。
今日唯一の失点は中島選手のタイムリーエラー。あの回はショートの守備練習。
最初の柴原選手の内安打は仕方ないでしょう。
あれは一か八かのプレー、待っていたら余裕でセーフなので突っ込んで正解。
ただ2つ目の山崎選手の弱いショートゴロは…
1アウト1・2塁で2塁フォースアウトも狙えたわけですし、
例えセーフでも満塁、点数は入ってません。
それを突っ込んで逸らして1点ですから… これはお粗末と言うしか。
基本は積極的なプレーでいいと思いますが、場面を考えて欲しかったです。
けどその後の川崎選手のショートゴロの処理は上手かったです。
それができてるなら、その前の2つの打球も処理できたと思うけど(笑)
それができたら名手。まだちょっと道のりがありますね(^^;
あと直して欲しいのはタッチの仕方。
8回に川崎選手の盗塁時のタッチはないだろうと思った。
思ったよりも滑らなかったことで、川崎選手の足がベース直前で止まったから、
タッチが後でもアウトにできましたが… ちょっとなぁと。
細川捕手がすげー迅速な送球を見せたわけですし、
それを台無しにするようなタッチにはちょっと脱力させられました。
タッチはあまり進歩してないだけに、開幕までに確認しといて欲しいです。

それとレフトの松坂健太選手の守備も少々怪しい感じ。
6回の松中選手のレフト線へのヒットの処理はお粗末過ぎました。
今年からファールゾーンが出っ張ったとはいえ、
あのクッションの処理ではファールゾーンが狭まった意味がない(苦笑)
2塁どころか3塁まで奪われそうになった守備は拙いというしかないです。
まぁ、経験でしょうね。送球に関してもそう。
脚力と元もとの肩の強さは間違いなくあるわけですし、
鍛えれば名手になるだけの可能性は持っているはずです。
色々と経験を積み重ねていき、走攻守三拍子揃った選手になって欲しいです。

その他のポジションではキャッチャーの細川選手が鉄壁、
ただオープン戦ではややミスもあったようなので、そこだけには注意。
ファーストのブラゼル選手は長身で、グラブ捌きもなかなか。
横の動きはまだ分かりませんが、カブレラ選手並みには守れそう。
セカンドの片岡選手は西武では名手の部類に入ると思うんですが、
オープン戦では中島選手以上にミスをしていただけに、ちょっと心配。
中島選手に守備位置の指摘をされるってのは…(^^;
まぁ、シーズンに入ってくれれば大丈夫でしょう。
サードの中村剛也選手はエラーをおかわり。ちょっと心配。
外野はボカチカ選手が脚力があってセンターとして期待。
でも守備の安心感は赤田選手の方が上なので、打撃の復調を頼む。
ライトのGG佐藤選手は強肩、守備力も向上で期待。
問題はレフト。松坂健太選手にしても栗山選手にしても不安あり。

球場が変わったのは西武ドームだけでなく、
福岡ドームのフェンスも変更となって、クッションが弾まなくなりましたから、
内外野ともに今年は守備陣が動かされることが多くなると思います。
それだけに内外野の動き、肩・中継プレーといったものが重要、
昨年のような拙い守備では接戦を勝てませんので、
積極的に行ってのミスは仕方ないにしても、
打球を最後まで諦めずに追っていったり、、
中継プレーやバックアップを怠らずにしっかりとやるといった、
基本的なことをしっかりとやってもらいたいです。
個々の守備力が問題になることは仕方ない。
チームでできる基本的なことをしっかりとやってもらいたいですね。


総合的に見ますと、オープン戦序盤で危惧していたよりも、
遥かに良い状態で仕上がったように思います。
新しい打線も4番にブラゼル選手が決まったことで、
ある程度の流れになってきましたし、
投手陣も概ね順調な仕上がりを見せています。
まだまだ課題は多いと思いますが、
一歩一歩チームとしてできあがっているのが伺えますので、
今季に対する期待が膨らんできそうですね。

しかし他球団のことながら、ソフトバンクの新垣投手はどうなんでしょう?
相変わらずボール自体はいいのに…
4暴投でしょう? そのうち、2暴投で1点ずつ献上ってのは…
昨年と変わってないとなってきちゃうわけで…
まぁ、セットを長く持っていたことで、
投球直前に審判に2度止められたりと可哀想な面もありましたが、
それにしたって、と思っちゃいます。
斉藤和巳・和田投手が出遅れているわけですから、
杉内投手と新垣投手にかかる期待は大きいはずなのですが…

それにしても今年のソフトバンクは怪我人が多いですね。
野手では小久保選手は勿論、本多選手と大村選手も開幕に間に合わない。
投手では斉藤和巳投手は勿論、和田投手も4月までは間に合わず、
抑えの馬原投手が意外と長引くようで6月頃という話も。
混戦パリーグとはいえ、ソフトバンクはなんだかんだでAクラスだろ、
と思っていましたが、これはひょっとするとひょっとするかも…
今年のパリーグはどこが優勝しても、
どこが最下位になってもおかしくなさそうです。

ソフトバンクを含めたパリーグの戦力分析はまた明日以降に。

2008年03月15日

ロッテ・黒木の引退試合

昨年オフに自由契約となり、現役続行を希望していたものの、
オファーがなく、引退を決意した黒木・元千葉ロッテ・投手の引退試合が、
千葉マリンでオープン戦の試合後に行われたようです。
今日は上原投手のおかげで西武のオープン戦が早く終わったこともあり、
試合終了後はネット動画で千葉マリンの試合をチェック、
黒木投手の最後の雄姿を見ました。

黒木投手というと、千葉ロッテのエースであり、
ライオンズファンからすれば敵として立ちはだかった選手なのですが、
敵というよりは良きライバル、むしろパリーグの同士という印象が強いです。
西武の黄金時代が終わり、FA制度ができるとパリーグは選手流出、
90年代後半はパリーグのレベルがガタッと落ちました。
そんな中でパリーグを引っ張っていたのが、野手ではイチロー選手、
投手では西武の西口・石井貴投手、日ハムの岩本投手、
そしてロッテの黒木投手でした。
さらにセリーグの協力が一部しか受けられない中でのアテネ五輪、
そこで松坂投手とのダブルエースとして活躍したのが黒木投手でした。
アテネ五輪のメンバーはパリーグの代表のような感じで、
今の北京五輪のオールプロとはまた違った感慨、
尊敬よりも強い畏敬の念さえ覚えたものです。
(プロ選手が少ないからこそ、各選手にかかる責任が強かったのかもしれません)

黒木投手といえば気合。投げる時の気持ちの強さでしょう。
今日の引退試合でのサブロー・礒部・福浦選手との対決でも、
マウンドに立った姿、真剣な目と、その気持ち乗り移ったボールには、
未だに衰えを知らぬ気持ちの強さを感じずにはいられませんでした。
怪我で苦しみ、実働期間は短かったですが、
間違いなく千葉ロッテを代表するエースであり、
パリーグの一時代を築いた投手の一人だったように思います。
黒木投手の投げる姿を野球ファン、パリーグファンとしては忘れないでいたいですね。


◆プロ野球 オープン戦 西武 4-1 巨人
昔の話にまた戻って恐縮なのですが、
石井一久投手が西武にやって来たというのも1つ感慨を禁じ得ませんよね。
プロ野球の試合で忘れられない試合を1つ挙げろと言われれば、
97年の日本シリーズ第1戦、西口投手と石井一久投手の投げ合いでしょう。
あの時はちょうど修学旅行中で、旅館のテレビで試合を見ていたわけですが、
まさかまさかの伏兵の一発での決着に思わず頭を抱えてしまったものでした。
その熱投を繰り広げた両投手がチームメイトになるとは、
当時では全く思いもよらなかったことです。

その新加入の石井一久投手が今日は先発。
4回を投げて5安打1失点4奪三振とまずまずのピッチング。
ストレートは140前後でスピードはやや物足りないものの、
4回の1アウト2・3塁での2者連続三振など、
要所で空振りを奪えてましたし、全く問題はなさそうです。
スライダー・カーブといった変化球の使い方も上手いですし、
開幕に向けて順調みたいですね。

2番手は山岸投手が登板。
高橋由伸選手に甘く入ったチェンジアップを捉えられ、
ライトフェンス直撃かという大きな当たりを打たれましたが、
GG佐藤選手が好捕してアウト、1イニングを三者凡退に抑えました。
ストレートは140キロをマークするなど力がありましたし、
独特のカーブ・チェンジアップも良い感じ。
相変わらずカーブ・チェンジアップが甘い高さに来ることがあり、
長打を食らう危険性があるのがネックですが、それ以外は素晴らしかったかと。
変化球のコントロールが良ければ、抑えでもいけそうなんですが…
とりあえず今年もロング可能な中継ぎ要員となってきそうです。

その後は小野寺・三井・岡本真也・グラマン投手と登板。
それぞれの印象はこれまでと同じ。
安心度で並べると、
 グラマン>小野寺>山岸>岡本真也>三井
といった形に。
相変わらず、岡本投手と三井投手の状態が心配です。
岡本・三井投手に8回は怖いと思うんだけどなぁ…でも実績を考慮してそうしそう。
個人的にはやっぱりグラマン投手を抑えとし、
8回を小野寺投手に任せるのがベターなように思えます。


野手陣は巨人先発の上原投手に4安打に抑えられてしまい、計6安打。
開幕前としてはちょっと心配になる内容です。
そのうち2安打は7回の江藤選手のヒットと、GG佐藤選手のホームラン。
上原投手にやや疲れが見え、ストレートの勢いが落ちてきた所での得点。
それまでのストレートのキレ・コントロールが抜群の時に、
ある程度ヒットを打てていれば、点を取れないまでも納得するんですが…
ブラゼル選手の2安打だけでしょう?
まだ良い投手を打ち崩すに至るほど打線はできていないようです。

その中でアピールしたのが田中投手の前に3三振だったブラゼル選手。
今日は上原投手の外角へ抜けたフォークをセンターバックスクリーンへ、
続いて外角低めのスライダーかフォークを綺麗にライト前へ運び、2打数2安打。
低めの変化球の見極めが昨日の試合で問題となりましたが、
それまでの試合で変化球に弱いという印象はなかったですし、
今日の活躍を見る限りではそんなに心配いらないのかなと。
田中投手のようなキレのいい高速スライダーや、
落差の大きい高速フォークを持っている投手への対応はまだ分かりませんが、
そもそもそんな投手のウイニングショットを打ち返せる選手は少ないですし、
そういった投手には配球を考えながら、
ボールを選んだり、他の球を狙えばいいことですから、大きな不安はないでしょう。
ブラゼル選手がそれなりにやれそうなのがこのオープン戦の最大の収穫です。

あとはGG佐藤選手が5番に昇格し、勝ち越しとなる2ランホームラン。
打球の速さが一人違うのが特徴的、これで5番起用は間違いないでしょう。
カブレラ・和田選手が抜けて不安視されたクリーンアップですが、
中島・ブラゼル・GG佐藤選手で対応できそうです。

課題の1・2番は今日も解消されず。
今日はボカチカ選手が1番に入ったものの、2三振でいいところなし。
2番は栗山選手が入り、最終打席に詰まりながらのタイムリーヒットを放ったものの、
あまり打撃の状態はよろしいとは思えないのが辛いところ。
なんか猫背に見えるんだよなぁ。いや、実際はそんなでもないんだけれど。
もっとビシッとした姿を見たいです。巨人の清水選手ほどではないにせよ。

他の1・2番候補では代打で登場した佐藤友亮選手が福田投手からセンター前ヒット。
外角の球をセンター前に弾き返すバッティングは見事でした。
現状では2番の最有力候補かなぁと。他が悪すぎてでの話でですが。
お世辞にもレベルの高い1・2番争いとは言えないのが辛いところ。
でも近年のパリーグは1・2番の出来がチームの順位を決めているので、
Aクラス復帰を目指すなら、
早い段階で1・2番をなんとかしなければならないわけですが…
こりゃシーズンが開幕してからですかね。

売り出し中の松坂健太選手はノーヒットだったものの、
2打席目のレフトライナーは強烈な当たりで悪くない内容だったと思います。
昨日の田中投手のスライダーのキレ、
今日の上原投手のストレートの絶妙なコントロールと、
今までの投手にはない驚きを感じたでしょうが、
それにめげることなく、今まで通りの思い切りの良い打撃を続けていけば、
シーズンに入っても結果は付いてきてくれるはずです。
今の気持ちを忘れずに思い切ってぶつかっていって欲しいですね。
3打席目の送りバントに関しては… 反省を。
あれは技術の問題じゃない。単純に硬いだけ。
投手がモーションに入る前から構えていてはガチガチになっちゃいます。
もう少しリラックスして入り、モーションに入ってから構えるようにすれば、
送りバントも決まってくると思います。
バントの形は悪くないだけに、バントの体勢に入るまでの修正をして欲しいっす。
そのバント失敗後に盗塁を決めて取り返したのはプラス材料。
これで9番起用は確定ですね。
1番打者に抜擢されるような活躍を期待したいです。

明日は最後のオープン戦で岸投手が先発。
ここまでイマイチな内容が続いているだけに、
涌井投手らと同様に、オープン戦最後の試合でしっかりした内容を見せられるかどうか。
岸投手が万全となれば、先発投手陣の不安要素はなくなりますので、
明日はナイスピッチングを期待したいです。

センバツ甲子園

組み合わせが決定し、あとは開幕を待つのみ…のようです。
というのも、今回も事前情報は一切なく、
出場校のことや注目選手等はさっぱり分からないからです(^^;
まぁ、静岡県民としては、
神宮大会を制した常葉菊川がV2を達成できるかどうかが一つの興味でしょうか。
いずれにせよ、開幕してから…でしょうか。
でも今年はセンバツ甲子園が22日開幕、プロ野球パリーグは20日開幕、
甲子園の方が後というのはちょっと不思議な気分になります。
北京五輪があるとはいえ、プロ野球の開幕は早すぎるよなぁ…


◆プロ野球 オープン戦 埼玉西武 3-5 東北楽天
今日は開幕投手の涌井投手のオープン戦最終登板、
やや調整が遅れ気味で心配だった涌井投手ですが、
今日はストレートが140前後でキレ・威力ともに申し分なく、
コントロールも立ち上がりを除けば上々と、前回とは大違いの内容でした。
変化球もスライダー・カーブといい感じで、
シュートも決まるなど、変化球の出来も良かったと思います。
ただ、チェンジアップとフォークがやや高く、
そこを左打者に痛打されたことが失点に繋がっていました。
今日は各変化球を一通り投げたり、同じ攻め方をくり返すなど、
試しながらの面もありましたから、失点はそう気にすることもないでしょう。
チェンジアップ・フォークの精度が増せば、
スライダーが加わっただけに、昨年以上の成績を期待できるように思えました。
涌井投手は開幕に向けて順調でしょう。
先日登板した西口投手といい、
開幕前に先発陣が合わせて来てくれたのは嬉しい限りです。

ただ今度はリリーフ陣が…
星野・小野寺投手は失点したもののボール自体は悪くなく、
星野投手はストレートの威力が出てきただけに変化球のコントロール、
小野寺投手はフォークが良いのでやや調整が遅れ気味なストレートの威力が出てくれば、
それぞれ問題なさそうですが、
新加入の岡本真也投手とベテランの三井投手の状態が…ちょっと不安。
岡本投手はストレートの球速が130キロ中盤止まりで、
威力も欠くなど、いまひとつの内容。
三井投手はなんだかフォームのバランスが悪く、
ストレート・スライダーのキレもいまひとつ、
のらりくらりで抑えられたのはさすがですけど、点差がない場面では…
ベテラン2人の調整が遅れ気味なのが気がかりです。
ん~、現状では抑えにグラマン投手、8回に小野寺投手、
7回に岡本・三井投手を据えるのがベターかなぁと。
残るオープン戦2試合でリリーフ陣にはいいものを見せてもらいたいっす。


打者陣はわりと順調ではあるものの、課題の1・2番はなかなか定まらず。
1番は片岡選手で固定するでしょうが、
2番候補の赤田・佐藤友亮・栗山選手といずれもダメ。
最初はサッパリ打てなかったものの、
最近は勝負強い打撃を見せ始めているボカチカ選手が最有力という状況。
1・2番の出塁率が勝負の鍵を握るだけに、明確に定まってないのは残念です。
あと2試合で誰かが明確な結果を残してくれないことには…

一方でここまでオープン戦好調だったブラゼル選手と松坂健太選手はブレーキ。
今日は2人とも田中投手のスライダーに手を焼いてましたね。
プロでも超一級品のスライダーですからなぁ。いい勉強になったでしょう。
特にブラゼル選手には低めの変化球攻め、
ストライクゾーンからボールになる絶妙なコースへの投球が多かっただけに、
今日の3三振は已む無しの結果かもしれません。
これをきっかけにもう一度気を引き締めてもらえば。
明日・明後日の打席に注目です。


◆ゲームの話 『超昂閃忍ハルカ』
何度かやり直したりして試しましたが、サイコロの目はやっぱり固定のようです。
ただ毎回同じというわけではなく、「はじめから」を選んだ時点で、
サイコロの目のパターンが決定する模様、大体1~6のシャッフルを順番にといった形。
ですから、最初は1~3の数字でスタートするのが良さそうですね。
最初の行動はサイコロ1しか使いませんので。
それに気付くまで6の目が出るデータを使っていた俺って…orz

その他にセーブ&ロードを繰り返した方がいい場面として、
1日の終わり(夜の戦闘終了時)が挙げられます。
制御したいのはゲニンの出現パターン。
序盤はいいんですが、10日目過ぎるぐらいになると、
ゲニン・破やゲニン・護らが出てきて、かなり厄介なことになります。
普通のゲニンやゲニン・幸が出てくるまでロードを繰り返した方が無難。
ゲニン・破はピースポイントが通常より大きく減らされますし、
ゲニン・護はボス戦で援護攻撃してくるのが厄介、
ゲニン・隠は索敵しても途中で消えたりするので計画的に戦ないのがネック。
ちなみにゲニン・幸は倒すとピースポイントが多めに上がるのでラッキー。
先を進めていくと、チュウニンが出てきたりしますし、
ザコ敵の出現はある程度把握しておきたい所です。


育成は考えれば考えるほど難しくなっていきます。
障壁は特訓で上がってきますが、問題は攻撃・防御・反応をどうやって上げるか。
考えられるパターンとしては、
 1:龍輪功を行い、各ボーナスポイントを得る。
 2:スキル・勢火の功を取得し、特訓で上げていく。
 3:スキル・隠身の術を取得し、宝箱を取って上げる。
 4:戦闘にわざと負ける。
この4つのパターンの組み合わせになるわけですが、それぞれに欠点があります。
1の龍輪功はサイコロの目の消費が激しく、
LV3を越すと+1ずつしか上がらなくなるのが欠点。
2・3はスキルを1消費してしまうのが欠点、
3つしか付けられず、しかも入れ替えは不可能ですからね、慎重に選ぶ必要あり。
4は戦闘がなかなか進展しなくなりますし、鬼畜度が上がっていき、
鬼畜ルートに突入しやすくなるので、純愛路線希望の人には不向きという欠点が。
総合的に考えますと、1人がスキル・隠身の術を取得して探索要員、
もう1人が勢火の功を取得し、戦闘要員として育てていくのがベターかと。
ただ、勢火の功が便利なのは序盤だけなので、必要ないといえばないかも。
それよりは牙王、鎧王とかの強化系で3つ揃えた方が良いかもしれません。

色々と考えた結果、私はハルカに勢火の功を付け、
ナリカに隠身の術を付けることにしました。
ナリカは中盤以降のHシーン追加で、わりと低い値で各+1のポイントを得られるので、
序盤だけなんとか乗り切れば大丈夫かなと。障壁もそんなに必要ないですし。
逆にハルカは障壁が必要となってくるので、と考えました。
まぁ、でもそれがベストだとも思えず。まだまだ再考の余地がありそうです。


ゲーム序盤の育成としては、とにかく敵を倒して、ハルカの淫力を上げることです。
ナリカは淫力が高めなので問題ありませんが、
ハルカは淫力が低く、スキルを覚えるのにも一苦労。
それはつまり、特訓で障壁も上げられないことも意味するだけに、二重苦。
ガンガン敵を倒して淫力を上げるのが序盤のポイントです。
勢火の功に拘らないなら、特訓が強化の近道。
特訓を使わないようにするならば、戦闘開始までに龍輪功の攻撃+2が必須。
攻撃力が+2されれば、ゲニンに与えるダメージが4になりますので、
3×4回必要な所を、4×3回で倒すことができるようになり、淫力の節約にもなります。
淫力を全く消費していなくとも、攻撃+2は早めにやっておくのが無難かと。

業岡一全を倒すと一段落、イベントがそこで一旦途切れます。
遅くとも4日目には業岡は倒せると思いますが、
午後前のイベントが幾つかあるので、わざと泳がせておくのも一つの手。
5日目昼にサイコロが2増えるイベントや、
6日目昼にはハルカ・ナリカどちらかの愛情度を上げるイベントがあるので、
それを待ってから業岡を倒してもいいかと。
ただ、そうするためにはかなり日程に苦慮します。特に特訓できない場合は辛い。
ハルカをしっかりと育てられるような工夫をした日程を組む必要があります。

ナリカの初めての戦闘は淫力を使った攻撃を使わずとも勝てます。
ハルカもそうですが、最初のイベント戦闘は絶対に負けません。
障壁が4以下になると、相手の攻撃は全てミスとなり、
それ以上のダメージを受けないようです。
ですから、ナリカは淫力40を丸々残せることとなり、
いきなりスキルを1つ覚えることができるのでオススメ。

ナリカは反応力が高いので便利。
ハルカの攻撃力が高ければ、援護だけでも勝つことが可能です。
勢火の功を付けると鬼のように強くなっていきますが、
その恩恵に預かれるのは序盤だけなので、
ハルカの援護射撃を期待する方が良いかと。
反応力だけ上げていって、淫力が溜まったら、
牙王・鎧王を取るのが良さそうです。

今日はこんな所。気付いたことがあればまた。

2008年03月12日

一気に春へ

つい先日までは寒かったのにも関わらず、
今日辺りは一気に春らしい陽気になりましたね。
私は3月に体調を崩しやすい傾向にあるので、
風邪をひいたりしないよう色々と気を使う日々です。
…うーむ、人によって一定の季節への強い・弱いってあるんかな?


◆ゲームの話 『超昂閃忍ハルカ』
発売から1週間経ってようやく購入し、現在プレイしています。
本当は新作を予約して買うつもりだったんですが、
購入の決意をした頃が2月の頭で、既に予約キャンペーンが終了した後…
“orz”となっているうちに発売日を迎えていました(^^;
結局、中古販売で予約特典CDが付いているものを購入した次第です。

購入動機は声優買い(爆)
“風音”様と“りんご”たんと“かわしまりの”さんとくれば、もう買うしか。
だけどアリスソフトさんは毎回声優名をサイトで公表しないんで、
サンプルボイスのチェックを怠ると、分からずじまいになることも多々。
まぁ、今回は思いっきりそのパターンだったわけですが。

プレイしてみての感想は、システムは『エスカレイヤー』なんでしょうが、
ゲームの雰囲気は全く違う、むしろ『夜が来る!』に近いように思います。
ヒロインの一人、ナリカの連れているペロなんて、思いっきり鏡花のチロ。
作中でもペロがチロと関連しているようにほのめかす文章もありますしね。
主題歌のカッコ良さといい、月をモチーフにした世界観といい、
やはり『夜が来る!』を彷彿とさせます。
訓練パートがエロシーンに変わり、戦闘を簡略化させた感じでしょうか。
個人的には『夜が来る!』 は大好きなので、
その続編のようにして作った方が良かったんじゃないかと思ったり。
普通のRPGとして。まぁ、Hシーンは断然こっちの方がエロくなるけれども。
1回目はいいとしても、2回目以降はポイント稼ぎ・回復でしか使わなくなるので、
ゲームを進めているうちに訓練パートと大して変わらない結果になっちゃいます。
んー、一長一短だなと思わされます。

率直な感想としては面白いです。
主人公のポジションが最初から少し特異なので、『夜~』よりは入りにくいですが、
ハルカやナリカといったヒロインのカッコよさ・綺麗さ・可愛さは断然上、
戦うヒロインの魅力が出ている分、『ハルカ』の方が引き込まれやすいです。
主人公も好感持てます、というか、むしろ何もしてないのに無駄に凄い。
RPG形式ということで、シナリオはやや寸断されがちですが、
ストーリー展開がしっかりしていますので、夜同様に気にならない所が良い感じです。

ゲームシステム面では、最初の頃はボスに全く歯が立たないものの、
慣れてくると最初は倒せなかった敵も簡単に倒せるようになるなど、
楽な部類ではありますが、バランスが取れているように思います。
Hシーンは普通に進めている分には純愛路線、
敵にやられたり、意図的に酷い選択肢を選んでばかりいると凌辱路線となる模様。
普通に進めていても凌辱シーンは出てきますが、
その場合はカットすることもできますので、凌辱が苦手な人も一安心でしょう。
Hすることで淫力というMPのようなものを溜め、
それを利用して簡単な戦闘で敵を倒していくというパターンです。
イベントを進めるサイコロの目はランダムではなく、固定されているようなので、
いかに効率よく進めていくかを考えるのが楽しいです。

そんなわけでボチボチ進めていくつもり~
次回は自分なりの攻略法とか書いていく予定。

2008年03月07日

レビュー評価得点更新

そんなわけで、予告どおり、ゲーム館のレビュー評価得点を更新しました。
新しく追加したのが21本… ずいぶんと溜まってたな~(苦笑)
今回、新しくレビューを書いたものは(面倒なので)ありませんが、
この日記で触れたことのあるゲームに関しては、
日記を転載する形で「まとめて」(「お茶を濁して」)あります。

それに伴って、全ゲームにおいて、得点を見直しています。
CG・音楽の高得点ゲームを少々辛めに、システム・H度はほぼ1段階ダウン、
新規の採点として「声優」を追加しました。
総得点の計算方法を一部変更し、3要素のほかに物語度・実用度を追加しました。

「声優」はかなり評価し辛い項目ではありますが、
自分自身も「声優買い」をしますし、避けては通れないかなと。
基本点数を8点とし、加点・減点方式で採点してます。
それなりに名の知れた声優さんを含み、普通に演技してれば8点です。
「システム」の得点変更理由は、最近のゲームシステムはほぼ整っているので、
逆に昔のは色々と不備が出ちゃってきてることから、こちらも8点が基本点。
「H度」も昔と今ではHぃ度が全く違いますので。具体的には声優さんの演技ですが。
こちらは6・7点が基本点で考えてます。

ここまでは昔のゲームにはマイナス要素が強く出ちゃってますが、
「コストパフォーマンス」を考えることで大幅にリカバーしてます。
今は安く再販されたり、ダウンロード販売で安く提供されたりしてますからね。
2800円で手に入るなら昔のゲームとはいえ、
見るべきところも多いでしょう、ということで。
ここで9点・10点がつくことが多く、減点分をカバーしてます。

「物語度」「実用度」はあんまり意味がないです。
要は物語度がシナリオ中心のゲーム、実用度がエロ中心のゲームという意味。
シナリオ評価とH度評価で十分なんでしょうが、
要素が細かくなってきたので一応計算してみました。
数字にはあんまり意味はないです。意味あるのは40点以上のものだけ。
味方としては3要素と比較して、物語とエロのバランスを見てくれれば。

今回の更新は以上です。
あまり意味のある更新だったとは思いませんが、
ごくたま~には更新しておかないとな、ということで(苦笑)


◆プロ野球 オープン戦 西武5-5オリックス
今日はちょろちょろとネット動画を見ましたが、
開幕投手候補の涌井投手はあまり良くありませんでしたね。
ストレートが130後半止まり、スピード・キレともに物足りず。
昨年はスピードがなくともキレがあったので問題となりませんでしたが、
今の状態だと少々厳しいかなぁ…と。ちょっと調整が遅れてる模様。
オープン戦の登板もあと1試合。残り期間で上手く開幕に合わせて欲しいです。

その分(?)良かったのが変化球。
今日見た限りではスライダー・カーブ・チェンジアップを投げてましたかね。
シュートはあまり記憶にない。フォークはあまり決まらなかったような。
収穫はスライダーでしょう。
ロッテの小林宏之投手のスライダーを手本にしていると聞きましたが、
今日多投していた120キロ後半の横変化球がそうですかね。
今までの涌井投手のスライダーはほぼカーブ、
高校時代に投げていた記憶がありますが、プロではスライダーとして使えず、
カーブのように使ってます(封印してカーブなのか、スラーブなのかは不明)。
シュートを使うなら、スライダーが重要になってくるわけで、
そういう意味では今日のスライダーは良かったと思います。
変化は大きくないものの、曲がりが遅く、
打者がストレートと思ってスイングしているように見えました。
元々、外角のコントロールがいい投手ですから、
ストレートとスライダーの出し入れだけでも勝負できそう。
また1つ投球の幅が広がったのが今日の収穫でしょう。
加えて、チェンジアップもよく空振りを取れてましたし、良かった印象。
まぁ、オリックス打線が粗かったってのもあるでしょうが。
それでも変化球には手ごたえを感じるピッチングだったと思います。

6回7安打4失点と荒れ模様で、開幕に少し不安を残しましたが、
変化球に手ごたえがあったので、まずまずといった所でしょうか。
とはいえ、開幕まで残り登板は1試合だけですから、
早くストレートを仕上げてもらいたいです。


打者陣は初回ぐらいであまり見ていませんが、
ダイジェストではGG佐藤選手のホームラン、中島選手の3ランホームラン、
松坂健太選手のタイムリー2ベースを打ったシーンを見ました。
GG佐藤選手はさすがのパワー。やっぱり6番では勿体無い。
中島選手のホームランはキャンプの成果でしょう。
右方向にあれだけ飛距離を出せるのは正直驚きました。
昨年までも右方向のホームランはありましたが、ギリギリ、今日は余裕。
キャンプでパワーがついたことを証明する一発だったと思います。
松坂健太選手はもう上手いとしか。
思い切りがいいのは勿論ですが、バットがスムーズに出てきます。凄い。
守備の問題はありますが、開幕スタメンは取れそうですね。今年の注目選手です。


さて次の西武戦のネット動画配信は1週間後の新生・西武ドーム試合以降になりますか。
その頃には投手・打者ともに、
いつでも開幕を迎えられるという状態になっていて欲しいです。

2008年03月06日

オープン戦

今日は野球ネタのみで、あっさり目に。

◆プロ野球 オープン戦 西武 5-2 ソフトバンク
勝ちはしたものの、打線はまだ上がってきませんねぇ…
試合を重ねるごとに少しずつ良くなっているとは思いますが、
やはり開幕までに間に合うのかはどうにも微妙な印象。

打線で良い状態なのは、GG佐藤選手と松坂健太選手の2人。
GG佐藤選手は今季初の4番に座り、
2本のタイムリーヒットを放つなど勝負強さをアピールしてくれました。
1本目は内角高め、2本目は外角低めボール球のスライダーと、
どちらも簡単な球ではありませんが、上手く合わせてヒットにしていました。
課題を上げるとすれば、チャンスでの積極性でしょうか。
初球の甘い球を簡単に見逃したりと、ちょっと考えすぎな面も。
甘い球を仕留め切れていないことから、長打もまだ少ないですし、
そこら辺が今後の課題といった所でしょうか。

売り出し中の松坂健太選手は4打数2安打と好調をキープ。
ヒットを打った打席だけではなく、
打ち取られた打席もいいバッティングをしていて内容が非常にいいです。
思い切りのいい割には、コースに逆らわない打撃ができてますし、
意外と柔軟な打撃ができていることが評価を上げている理由でしょうか。
最終打席のソフトバンク新人・久米投手の切れのあるストレートに対し、
他の打者は完全に負けていたのに、
松坂選手は詰まりながらも押し勝ってヒットにしたのが印象的でした。
今の思い切りの良さを忘れなければ、レギュラー獲得も可能かと。

まだ調子が上がらない中でも安心材料が出てきたのは、
中村剛也選手と中島選手の2人。
中村剛也選手は失投とはいえ、ストレートを完璧に捉えての3ランホームラン。
今年は失投を確実に捉える能力が増し、一発を期待できそうです。
まぁ、でも今の所、ヒットは全てホームラン(他は1本ぐらい?)のような…
一発の魅力はあるものの、確実性が伴ってない現状では、
5番起用というのは正直どうなのかなぁと。
ブラゼル・GG佐藤選手の状態がいいだけに、余計にそう思ってしまいます。
最終的には6番ぐらいに落ち着いてくれればという気持ちでいますが、
もう少し確実性が上がってくることを期待したいです。

中島選手はまだ大振りが目立つものの、追い込まれてからはカットするなど、
コンパクトになってきてますので、そんなに心配はいらなそうです。
合わせようと思えばいつでも合わせられそう。
大振り時もあと一呼吸なんですけどね。まだ少し遅れてるんですねぇ。
そこが合ってくればとは思うんですが。
率の方は一発を捨てればいつでも上がると思うので、
強いスイングで打球を打てるよう調整していって欲しいです。

逆に心配なのは、片岡・栗山・赤田選手。
最も深刻なのは栗山選手ですかね。
今日は2番スタメンで、1打席目に詰まりながらもヒットを放ち、
2塁への盗塁を決めるなど一応の結果は残しましたが、
あまり打撃内容が良くないように思えました。
前回より打撃フォームは大きめになってますが…まだ試行錯誤中に見えます。
加えて、2打席目が… 1アウト2塁の場面で打ち上げて捕邪飛。
2番に入ると想定するなら、最低限でもゴロを転がす姿勢を見せませんと。
直後に赤田選手と交代になりましたし、ちょっと2番は失格かなと。
今の状態だと1軍枠も怪しい。
出遅れて焦る気持ちもあるでしょうが、じっくりと作っていって欲しいです。

怪我の影響でオープン戦の出場がなかった赤田選手は途中出場で、
1打席目は四球で出塁しましたが、2打席目は空振り三振。
それも初球に内角低めボール球スライダーに手を出してしまい、
最後は外角に外れたフォークを振ってしまっての三振、内容が悪すぎました。
ブランクや故障の影響もあったんですかねぇ…
今の状態で開幕されてしまうと、2番を任せるのは怖いです。
左打席のフォーム改造がまだ上手くいってないようにも見えますし…
ちょっと心配です。

片岡選手は前回も書いたように、打球角度が上がって打ち上げすぎに。
ヒットを1本放ちましたが、打ち上げてポトリと落ちるヒット、
1番打者のヒットじゃありません。
ライナー性の打球を放ってくれないことには…

打線は、予想通り、クリーンアップはなんとかなりそうなものの、
課題である1・2番の出塁率の改善は未だ進んでないように思えます。
開幕までに1・2番の出塁率を上げられるかどうかが1つの大きな課題となりそうです。


投手陣は先発のキニー投手が5回2失点。
140前後のストレートを低めに集めるなど、丁寧なピッチングを見せ、
全体的にまとまっているとは思いましたが、
あまり怖さを感じるようなピッチャーではありませんでした。
ストレートもキレ・球威・スピードともに並み、むしろやや劣るぐらい。
変化球はカーブとチェンジアップで、
チェンジアップはなかなかですけど、緩い球なので見極められると厳しそう。
武器となる球が見当たらないので、評価に困る投手です。
課題のセットポジションは思ったほど悪くはなかったものの、
それでもクイックはやや遅いかなと。
なんというか、悪くはないんだけれども良くはないという複雑な印象。
もう少し球速が上がってきてくれないと。
ちょうど相手のガトームソン投手と同じように思えました。

2番手の許銘傑投手はなかなか良かったと思います。
110キロ台~120キロ台の縦に落ちる変化球をやたらワンバウンドさせてたので、
何かな~と思っていましたが、捕手の捕り方からするとナックルかと。
以前も投げていましたが、今日はかなり多投していました。
このナックルがストライクゾーンからボールに落とせるようになると面白いかなと。
シュートとスライダーのコンビネーションは健在ですし、
ここに縦の変化を加え、外国人投手の1軍争いに加わって欲しいです。

3番手のグラマン投手は完璧。
2回を投げて1安打1四球でしたが、危なげがありませんでした。
ストレートは常時145前後で、威力も抜群。
カーブの変化も大きく、チェンジアップは130前後で、
打者のタイミングを完全に外していました。
今日の球ならばシーズン中でもまず打たれないでしょう。
9回2アウトから簡単に四球を出してしまったのは反省材料ですが、
それ以外は期待を抱かせる素晴らしい内容だったと思います。
今日の球ならば抑えでも。あとは小野寺投手の状態次第。

投手陣は多少先発陣が遅れているものの、
大まかに見れば順調といった印象を受けます。
この調子で開幕に合わせていってもらいたいですね。

2008年03月02日

来週までに

ゲーム館のレビュー評価得点を更新しようかなと考えています。
新しくレビューを書いたものはありませんが、
過去に日記で触れたゲームなど、幾つかのゲームを評価して追加する予定です。
また、それに伴い、過去に採点したゲームの得点も更新するつもりです。
CGやシナリオは昔のと比べても、そう大きくは進化していないのですが、
標準システムや音楽は過去作品よりも格段に進化していますから、
少し再評価する必要があるかなと。
それに過去作品が廉価版としてや、ダウンロード版として安く販売されるようになりましたし、
コストパフォーマンスの面も評価し直す必要があるかと。
システムチェックが面倒なんですが、
まぁ、当面はチェックできるものだけでもということで、来週までに更新したいっす。


◆政治ネタ 毒ギョーザ事件で考える農業改革
政府は今回の事件における対応として食糧庁の設立等の対策を立てているようですが、
それには管理体制の一括化という一定の理はあるものの、
結局は官僚機構を膨らませるだけなのではないかという強い危惧もあります。
それに今回の事件で危機意識が高く、強い関心を持っているのは、
政治家や官僚などではなく、国民の一般消費者であり、日本の農家の方々です。
官僚に改革を任せるよりも、国民に改革を促した方が成功率は高いように思われます。

私がまず考えるのは、安全な国内農産物に対して消費税を非課税とすることです。
そもそも農薬の使用等の厳しい制限を課せられている国内農産物と、
そういった規制の緩い輸入農産物とが、
関税という今すぐにでも取り払われてしまうであろう壁があったとしても、
販売する際に同じく消費税が課せられるというのは果たして公平なのでしょうか?
日本の食糧自給率を改善するためには、国内農産物と輸入農産物の価格差を埋めなければなりません。
そこでまずは消費税分を埋めると。
そうすれば、消費者が国内農産物へと切り替えやすくなるのではないでしょうか。
登録システムの問題は、1年目に収穫量×消費税5%分を登録料として払ってもらい、
2年目以降は無料、余ったお金は農家に対する無利子ローン等に利用するします。

また、農地の利用を促す意味でも、固定資産税における優遇措置を進めます。
農地として利用するよりも、駐車場にした方が儲かるようでは、
何のための環境問題でしょうか、農地として利用する方が利益になるとすべきです。
余っている土地は農地にした方が優遇されると思わせる政策を取るべきでしょう。

余計な省庁を作って税金を徒に費やすよりも、
芽生えた国民の危機意識を刺激するような政策を取ってもらいたいものです。


◆プロ野球 オープン戦 埼玉西武ライオンズ 6-5 広島カープ
「渡辺西武初勝利!」と喜びたい所ではあるのですが…
まだチームとしては成熟してないなぁという印象しか…
やや調整遅れ気味。疲労なのか、エンジンが上がってないのかは分かりませんが。
少なくとも今すぐ開幕されてしまうと、非常に困ります。
大丈夫そうなのはGG佐藤選手ぐらい。
残り2週間ちょっとで仕上がるのか心配になってきます。

その心配の中心である野手陣は、高卒2年目の前田健太投手から6点を奪うも、
その後はノーヒットでチャンスらしいチャンスを作れず。
今日の前田投手はストレートのキレが足りてませんでしたし、
まぁ、ある意味では打てて当然かなとも。
もう少し元気になって欲しいのですが…これは打てないという投手はいなかっただけに。

アピールした選手は4番に入ったブラセル選手。
1打席目は初球の高めチェンジアップの失投をライナーでライトスタンドへ運ぶホームラン、
広い球場ならばフェンス直撃のタイムリー2ベースといったところでしょうか。
2打席目は高めの変化球のボール球を叩いてセンター前へ運ぶタイムリーヒット、
1・2打席ともに勝負強いところを見せてくれました。
低めの変化球はよく見えてますし、ある程度の結果を残しそうなのが嬉しい所。
ただ高めのボール球にやや手を出しがちなのが気になります。
あまり速くないストレートや抜けた変化球は長打になりやすいんですが、
高めの球威あるストレートだとやや力負けしてしまうところが。
シーズンに入ると、高めの吊り球に誘われないようにするのが重要かと。

他は1番片岡選手はライナー性の打球で外野手の正面に飛ぶこと多し、
昨年までと比べて打球の角度が上がったことがプラスと働くかマイナスと働くか。
5番中村剛也選手は甘く入った低めストレート捉えてレフトスタンドへホームラン、
ああいった対応を見せてくれると見ている方も安心します。
7番GG佐藤選手は外角低めボール球スライダーをレフト前へ、カブレラ選手みたいでした。

心配なのは栗山選手と松坂健太選手。
栗山選手は打撃フォームを変更し、昨年よりもやや縮こまったフォームで、
脇を締めた1・2番のミート型の選手の取るようなフォームに変わってます。
まぁ、それはいいとしても、気になるのはやや背中が猫背気味になってること、
余計に小さく見えてしまうのがどうにも迫力不足に見えて…
昨年までのフォームの方がカッコいいと思うんだがなァ…
松坂健太選手は打撃の思い切りは良いものの、守備が不安。
今日は右肘付近に死球を受け、その影響なのか、
犠牲フライ時の送球がワンバウンドで逸れるなど、見られるものではありませんでした。
捕球から送球へと体勢を変える際もぎこちないですし、
まだ守備の方は色々と課題が多そうです。打球への回り込みもちょっと変だし。
とりあえず今は経験を積むことでしょうから、怪我でなければそれでいいです。

投手陣もあまりピリリとしなかった印象です。
先発の岸投手はストレートとカーブは良かったものの、
スライダー・チェンジアップ・フォークといった変化球がサッパリ。
スライダー・チェンジアップは変化が少なく、全体的に高めに行きがち。
フォークはワンバウンドで叩きつけてばかりで、ストレート・カーブの2択状態でした。
3回は中村選手の悪送球エラー、野田捕手とブラセル選手のファールフライ交錯落球と、
味方に足を引っ張られはしましたが、それなりに試合をまとめてくれないと困ります。
フォーム的にも体の開きが早く見え、
思いっきり投げている割にはボールが来ていないかなという印象を受けました。
躍動感や流動感がなく、スムーズさが足りませんでしたね。
今の状態でもそれなりに試合をまとめられるとは思いますが、物足りないことは確か。
涌井投手と並ぶエース候補なだけに、もっと上を目指してもらいたいです。
次回は変化球とセットからのピッチングを課題に投げて欲しいです。

2番手の大沼投手は前回とまたフォームが変わっている印象。
この前よりもコントロールが悪かった感じがしました。ストレートのキレもイマイチ。
前回のは夢だったのかな~と思わせる内容(苦笑) 昨年までの大沼投手でした。残念。
いい加減、フォームを固めてもらいたい所。

山岸投手はボチボチの出来。ストレートの走りをもう少しといった所でしょうか。
あとは課題である変化球を低めにというところ。

岩崎投手はストレートに勢いがありましたし、スライダー・シンカーも及第点でしょう。
微妙な両サイドのコントロールが悪く、
特にランナーを出してから真中に集まってしって痛打を浴びてしまいました。
持ち味の両サイドの投げ分けができないとシーズン中は厳しくなりそう。
とはいえ、現時点では順調と言ってもいいボールだったと思います。

投手も野手もチームとしても、完成度はいまひとつ。
開幕まで残り期間が短いだけに、ここから調子が上がっていくことを切に願うのみです。

2008年02月29日

中国製食品不買運動

「ダメ! 絶対、中国製食品!」という標語がピタリと当てはまりそうな昨今の情勢ですね(^^;

昨日、中国の警察当局が毒ギョーザの農薬混入は中国国内で行われた可能性は
極めて低いという見解を示し、事実上の日本による自作自演という見解を示しました。
真っ向対立する日本と中国の両見解ですが、
どちらかの見解に断定することはできませんが、
現段階で比較すれば、中国側の見解の方が納得できない点が多いことは確かでしょう。
中国側の対応次第では、中国製食品が日本で認められる可能性はありましたが、
これでもうゼロになったといっても過言ではないでしょう。

事実上、中国側はこの問題に対して”極めて”高い確率で巻く引きをかけてきて、
もう日本は別に中国製食品を買わなくてもいいんだよと言っているわけですから、
私達、日本人は中国製食品を”断じて”買うわけにはいきません。
今後、私達が中国製食品を買うことは、毒ギョーザでも構わないと認めることであり、
人体に影響を与える農薬の使用を黙認することになりかねません。

中国は”極めて”合理的な国であり、自分達の利益にならないことはしません。
儒教のような礼節に重きを置く教えもありましたが、
今の中国における儒教の影響力など語る必要もないほどでしょう。
自分たちにとって都合のいい解釈を取りますから、
今後の日本の消費者の対応次第では、上記のように捉えることは想像に難くありません。
私達、日本の消費者がしなければならないことは、
中国にとって今回の対応は失敗だったと思わせることです。
日本の消費者が中国製食品を買わず、中国にとって利益にならないと分からせれば、
中国は重い腰を上げ、輸出品の安全性の確保、農薬使用の制限といった対応を取り始め、
逆に食の安全を売りにした商品を日本の市場に投下してくることは間違いないでしょう。
そうしなければ、何もしないのが今の中国です。

値段に多少目を瞑って、心を鬼にして、中国製食品を買わないようにしなければなりません。
そうすることが、中・長期的に見たときに、
日中両国にとって利益になるのは間違いありませんからね。


◆ニュースネタ イージス艦衝突事故に対する防衛省の対応について
後から情報がボロボロ出てくるのはなんあんでしょうなぁ…
なんか今までもこういったことがあったような、なかったような(苦笑)
今、政治では防衛大臣に対する責任追及が問題となっていますが、
その擁護として「防衛省を改革してから」と言っていますが、
何度も同じような不祥事を起こしているわけですから、改革も相当やったはずなのでは?と。
それで全然直らないわけですから、完全に腐敗していると言って構わないでしょうよ。
…ホント腐ってるなら切り取っちゃえばいいのに…(爆)

まぁ、でも本当にそれぐらいやらなければ、改革にならないのではと思います。
それを現職の防衛大臣ができるとは… 正直思えないわけでして…
どうなるんでしょうね、この問題…
一度、潰してから防衛戦力の必要性を考えた方が改革は早いんじゃないかと。
軍隊組織ってのは守旧派がほとんどでしょうに。そんなところに改革できんのか、と。
手厳しいようですが、これだけ不祥事が続くと、そう言わざるを得ません。


◆プロ野球ネタ パウエル問題は、事実上、ソフトバンク入団で決着
パリーグの勧告は白紙となり、
ソフトバンク・オリックス両者の申請を却下、
改めてパウエル投手と契約を締結した方の申請を受け取ると、
コミッショナーは判断したようです。
これによってソフトバンクでのプレーを希望しているパウエル投手の
ソフトバンク入団が事実上決定し、出場停止期間を受けることなく、
開幕時からソフトバンクでプレーすることができるようになりました。
…まぁ、なにそれ、という結末ですな…

一番肩透かしなのは、「二重契約はありえない」と言っていた根来コミッショナー代行が、
それに対して特に見解を説明することなく、結論だけを出したことです。
自分なりに解釈すると、結局は外国人選手の入団決定は、
連盟の専権事項で、連盟が”認めた”ことで初めて決定するということでしょう。
まぁ、その連盟が何をもって認めるかは不透明なわけですが。それこそ連盟の恣意。
今回はソフトバンク・オリックス両者の申請が気に入らないから却下し、
改めて当事者の意思を確認して申請してくださいとしたということでしょう。
つまり、パリーグ連盟が一番最初に取っていた行動と全く同じ、
当事者同士で話し合ってください(当事者の違いはありますが)ということです。
その後、出された勧告の方がよっぽど事態を収拾する気があったと言えます。
やる気のない結論で終わったというのが、一番の肩透かしでしょうなぁ…

また、別の視点から見れば、「ファンあってのプロ野球」と言っている割に、
今回の事件においてはファンの視点が完全に欠落しているのが気になります。
私は西武ファンで、今回の騒動には直接関係ありませんが、
それでも新聞報道等で「パウエル投手はオリックスでプレーする」と信じていました。
このファンの信じていた気持ちはどうなるのか。
法律的にオリックスの契約は不十分であるのは明らかですが、
プロ野球界の慣例としてそれで契約が成立するというのは暗黙の了解でしたから、
報道時点で「パウエルはオリックス入りか」と思うのは当然のことです。
その当然のことを覆してまで、ソフトバンク入りを認めることなのか、と。
ソフトバンクとパウエル投手には今回の騒動を引き起こした責任は間違いなくあります。
その責任がどうなっているのかが、今回の結論では完全に置いてきぼりです。
何が「ファンあってのプロ野球」なのか。改めてその言葉の白々しさを感じてしまいます。


今日はなんだか手厳しい批判ばかりになっちゃいましたな。
まぁ、そういう日もあるということで。たまにはガツンと書かないと、ということで(笑)

2008年02月25日

オープン戦

プロ野球は開幕まで1ヶ月を切り(パリーグ3月20日)、
紅白戦・練習試合といった試合形式の練習が増え、オープン戦も始まりました。
今日のソフトバンク-西武戦からパリーグの主催試合はYahooで動画配信され、
野球を見る機会が少しずつ増えていきます。
そうこうしているうちにセンバツ甲子園も始まるでしょうし、春はもうすぐですよね。
…まぁ、外はまだ鬼のように寒いですが…(苦笑)


◆プロ野球 オープン戦 埼玉西武-福岡ソフトバンク戦
そんなわけで動画配信で西武-ソフトバンクのオープン戦を観戦しました。
両チームの感想としては、この時期らしく、
投手の仕上がりが早く、野手の仕上がりが遅いといった感じでしたが、
今年は開幕まで間もないのに大丈夫なんだろうかと思ったり…
今年もパリーグは投高打低になるのかなと漠然と思いました。


ライオンズに関して言えば、懸念していた打線の方が… イマイチ。
ここまでの練習試合・オープン戦を見る限りでは、
 1(ニ)片岡、2(中)赤田・佐藤、3(一・指)ブラセル、4(遊)中島、
 5(三)中村、6(右)GG佐藤、7(左)松坂健太、8(捕)細川・銀仁朗、9
といった打順になると思われます。
若い選手が多いだけに、既に全員試合に出ているわけですが、
打線の繋がりという意味ではイマイチ、まだ形になっていない感じがします。
片岡・佐藤・中村・細川選手らが打撃フォームを変えてますし、
個人の形も定まっていなければ、打線の形も定まっていないという厳しい状況、
開幕までに間に合うのかなぁと不安になったりします。
まだ実戦は始まったばかりですし、しばらくは我慢、なんですかね。


打線個々で見ると、片岡・佐藤選手は打撃フォームの構えの位置が変わり、
バックスイングをこれまでよりも大きく取るようになったんですが、
やや始動が遅めかな~と思うところがあり、まだ速球には遅れ気味、
仕上がった段階でどうなるのか気になります。様子見。

新外国人選手のブラセル選手はアッパースイングではあるものの、
高めもそんなに苦にしなさそうですし、選球眼も悪くなさそう。
ただ現時点では悪くないという段階なだけに、
主軸として計算できるかは分からず、こちらも様子見。

4番に抜擢された中島選手は振り回しているせいか三振が多めに。
振り回しすぎは若干気になりますが、まだこの時期なので強く振れてる分にはいいかなと。
まぁ、これがオープン戦終盤だとさすがに困り者ですが。
今は強く振ることを心がけ、徐々に合わせていって欲しいです。

中村剛也選手は新フォームが様になっているものの、
捉え損なって打ち上げている打球が多く、主軸としてはまだ物足りない感じ。
確実性をどれだけ上げていけるかに注目したいです。

新外国人のボカチカ選手は…かなり不安。
足は速そうですけど…打撃は完全なプルヒッターで、やや柔軟性に欠けている印象。
ちょっと戦力として計算し辛いかなと思わされます。
ただ外国人選手は実際に蓋を開けて見ないことには分かりませんがね。

若手成長株の松坂健太選手は、高めのグリップの位置から、
ややバッドのヘッドを内に入れた構え(ロッテ・西岡選手風?)から、
力強いスイングを見せてくれました。
特に見ていて気持ちよかったのが、内角を攻められても強気に振っていく姿勢です。
向かってくるボールにも思い切りよく振れているのが心強いです。
今日のタイムリー2ベースは甘い変化球をライト線へ運ぶ当たり、
失投だったとはいえ、追い込まれてから逆方向に打ち返せた打撃内容は評価できるかと。
現時点では一番頼もしい選手のように見えます。

契約が遅れていたGG佐藤選手は昨年と大きく変わることなく、
さすがのパワー・打球速度・粘り強さ、昨年のいい状態を繋いでいます。
これだけ良い状態なのに、なんでクリーンアップに入ってこないんでしょう…
新外国人選手のブラセル選手や、期待の中村剛也選手を試したいのは分かるのですが、
やはり順当に行けば、GG佐藤選手が主軸に入ってきて然るべきかと思います。
栗山選手が開幕に間に合う場合や、ブラセル選手に打率を期待できそうな場合は、
栗山・ブラセル選手が3番で、GG佐藤選手を5番に、
2人がダメな場合には3番中島・4番GG佐藤選手で行くのがベターかと。
いずれにしても、これだけの打者を下位に置いておくのは、
今のライオンズ打線を考えるに勿体無いことかと思います。
ちょっと新チームになってからGG佐藤選手の扱いの悪さ、
とまでは言わないまでも、割を食ってしまっているのが気になります。


投手の方では先発の大沼投手が素晴らしいピッチングを見せてくれました。
3連打で1点を失ったものの、それ以外はほぼ完璧なピッチング。
ストレートは140中盤~150キロ、
ピンチになるまでは制球重視、要所では気持ちの入ったストレートを見せるなど、
総合的なストレートの威力は今年が一番のように思えます。
最後の川崎選手との対戦を注目していましたが、
ボール先行でカウントを悪くしても、外角の速いストレートでファールを稼ぎ、
最後は内角の素晴らしいストレートで見逃し三振、素晴らしい投球でした。
シーズン中にもこういった投球ができれば、
これまでのように四球で自滅するといったことはなくなるように思います。
変化球もスライダー・フォークを中心に低めに来ていましたし、
今日の投球内容ならば、十分先発ローテを任せられそうです。
現状では、涌井・岸・石井一・西口投手の後の、先発5番手に入ってきそうな感じです。
今年こそ本物となるか、大沼投手の成長を今度こそ信じたいです(^^;

2番手の松永投手は逆に物足りない投球でした。
ストレートは以前よりも力があり、内角をきっちり攻めることができているのですが、
変化球がいまひとつ、スライダーが甘いし、得意のカーブも有効に使えず。
カーブで自在にカウントを稼げないことには、松永投手の投球は成り立たないかと。
もう一度武器となるカーブを磨いて欲しいです。
このままだと先発ローテどころか、1軍枠も危うい状況。もう少し頑張って欲しいです。


全体的には、若手を中心に良いチームになる可能性を感じますが、
開幕までに戦う体制を整えられるかに関しては、かなりの不安を感じています。
最低限でもオープン戦の期間は勝敗を度外視して、
戦う体制を整えることに集中した方が良さそうです。
打線の繋がりとかはその後に来てしまうかも。
分かっていたことではありますが、開幕まで時間がないなと改めて思わされます。
オープン戦期間中に各選手の調子を仕上げ、
打線の輪郭ぐらいはできあがればいいのですが…
いやはや、今年は我慢の年になりそうですね。少なくとも4月前半ぐらいまでは。

2008年02月20日

微妙に

風邪気味なのか、どうも覇気のない日々。
厚い雲に覆われた冬空のような気分が続いております。
まぁ、別にマイナスでもないんだけれども… ほどほどなアンニュイ感。


◆ニュースネタ イージス艦の衝突事故に関して
まぁ、なんつーか…
高い情報探索・処理能力を持つイージス艦が衝突事故を起こすってのは笑うとこですよね?
いや、全然笑い事ではないわけですが。
大型艦船からすれば、小型漁船の探索はむしろ難しいでしょうから、
艦の性能云々よりも乗組員の油断が原因なのでしょうが、
なんかこう皮肉な事故に思えてなりませんよね。
どんな良い物を持っていっても、所詮それは使う人次第ということを痛感させられます。
これじゃ「米軍がたるんでる」と怒れませんよねぇ…
最悪のタイミングで事故りやがりました…


◆ニュースネタ 救急車を私的利用で懲戒処分
規則・ルールからすれば、問題のある行為なんでしょうが…
果たして一人間として考えた時、この行動に問題はあるのだろうかと思うことがあります。
親が子を心配し、そのためならば何でもしようと考えるのは、
当たり前の自然な感情であると思いますし、
それを抑えつけることは社会的正義なのかなと。

この件に限らずそうなのですが、
どうも法律やルール・道徳といったものを杓子定規にしか捉えていない傾向を強く感じます。
法律もルールも道徳も、人間が存在して初めて存在してくるものなわけで、
人間の自然的な感情を抜きにして、それらを語ることはできないでしょう。
勿論、それぞれの法律・ルール・道徳といったものは、
そういった人間の自然的な感情を考慮して作られているわけですが、
長い時間が経つうちに作った時の想いが忘れ去られ、ただその文言のみが残る結果に。
私はそこに人間の自然的な感情を入れてこその法律・ルール・道徳であると考えます。

今回の件で言えば、通報もないのに私的利用したことは規則違反かもしれませんが、
別にどこか遊びに行くのに利用したわけではなく、
実際に救急活動をしているわけですから、そこまで厳罰に処さずともと思います。

今回のこととは逆でありながら、同じことを思うのが、
都市圏で起こっている病院のたらい回し死亡事件です。
病院内の事情もあるのでしょうが、医者が急病人を救おうと思うのが自然的な感情のはず。
それを規則等を理由に抑えつけ、拒絶してしまうのには悲しみを禁じえません。

物事の本質を捉えるということは、
主観的に捉えることと客観的に捉えることの両面があると思います。
まず最初に「あるがまま」を感じ取ること、
それを最初から否定してしまっては物事の本質など捉えることはできません。
自然のあるがままの感情をもっと大事にしてもらいたいです。

まぁ、感情には負の面もあり、色々な事情も絡み合いますから、
どれが自然な感情なのかというのも難しいわけですがね。
いずれにせよ、感じた感情を制御しようとはしても、
それを否定することはしないで生きていきたいものです。


◆ゲームの話 『赤線街路』
C-sideの『赤線街路~昭和33年の初雪~』をプレイしました。
いやー、なかなかに面白いですね。
今のアンニュイな気分の自分にピッタリの作品です。
こういう作品こそが年齢制限のあるゲームに相応しいように思えます。

舞台はタイトルを見ても分かるとおり、昭和33年の冬。
戦後からこの昭和33年の売春防止法が施行させれるまでの間、
合法的な売春街だったのが「赤線街」。
敗戦後の経済混乱期を生きるために、娼婦となって赤線街に行くこととなった母を探しながら、
そこに生きる人々と、主人公の精神的成長を描いたのが、この作品です。

雰囲気的には落ち着いた感じで、ちょっとセンチな叙情的なストーリーです。
恋愛要素や萌え要素は少ないものの、展開的に無理がなく、
「赤線街」という舞台や、そこで生きる人々の生活、
社会的偏見とその実態といったテーマからぶれることがなかったことは、高く評価できます。
売春街ということで、遊郭モノのような華やかさと悲哀の対比をイメージするかもしれませんが、
そういった感じではなく、むしろ所謂「社会の影」の部分で生きる人も、
普通に喜怒哀楽を感じているのだという、ごく当たり前の姿が描かれているだけです。
そんな「普通」の姿こそが、私達の社会的偏見の愚かさを感じさせ、
この赤線街路という作品を綺麗に彩っているように思いました。

作品の中身を評価しますと、シナリオは上記のように叙情的でよく描けているものの、
多少、主人公が幼いことが鼻に付く部分がありました(特にシナリオ序盤)。
よく分からないのが主人公の年齢設定。
18歳ぐらいなのでしょうが、それよりも幼いと感じさせたり、
逆に大人びているように思わせたりと、多少のバラつきがあったように思います。
千尋とのイベントCGを見ていると、
どう見ても中○1年生です、本当にありがとうございました、とか思えるし…
まぁ、そのCGだけ妙に幼かったと捉えれば問題ないわけですが、
それでも主人公の青臭さが鼻に付く部分がいくつか見られますので、
そこを笑って流せるかがシナリオを楽しむ1つのポイントだと思います。

CGや音楽は美麗。ただ主題歌はあまり好きじゃないかな。
こちらもシナリオと同じく、煌びやかさよりもしっとりとした感じ。
やや各キャラクターの肌が白すぎるんじゃないかと思いますが、
ゲームの雰囲気には合ってますし、これはこれで良い味を出していたと思います。

各キャラクター(男女問わず)魅力的ですが、
その中でもヒロインの一人、来生千尋(声:一色ヒカル)は凄く魅力的なキャラでした。
第一印象等はそんなに良くないものの、
(というか、このゲームの大概のキャラは第一印象良くない)
シナリオが進むにつれて、千尋の色々な面が見られるようになり、
一番多く人間らしさを感じたキャラクターでした。
私達が思い浮かべるような「娼婦」の姿に最も近いと思わせながらも、
最も「娼婦」らしくないと思わせるそんなキャラクター。
姉的存在であり、母的存在でもあり、時には妹的存在でもあり、そして恋人でもあるキャラ、
大人な女性と少女の心を同時に併せ持つ彼女の姿は、
赤線街に生きる人々の「普通さ」を強く感じさせてくれます。
一色さんの声もあいまって、非常にいいキャラに仕上がっていたと思います。


総評としては、是非とも美少女ゲーマーの人にはプレイしてもらいたい作品です。
恥ずかしながら「赤線街」というものが実際に存在したことを私は知りませんでした。
そしてそこでの生きる人々の姿も想像したことはありませんでした。
「赤線街」に生きる人々の姿から多くのものを感じ取ってもらいたいです。

もし、この『赤線街路』という作品をジャンル分けするとすれば、
「社会的ゲーム」だと言えます。
美少女ゲームはここまでわりと特殊な発展をしてきたと思いますが、
それでも中心にあったのは「恋愛」であり、「性」でした。
所謂、学園恋愛モノだけでなく、
ファンタジー・伝奇要素や社会的要素を取り上げた作品も数多くありますが、
それらは「恋愛」や「性」を描くための背景的要素であり、
その構築された世界そのもの、その社会そのものが主役ではなかったように思います。
そんな中で、そういった社会そのもの(街の風景・人々)の姿を主として描いた作品が、
ねこねこソフトの『Scarlett』であり、
このC-sideの『赤線街路』であるように思います。
美少女ゲームの新しい可能性を感じさせてくれる作品でしたね。

2008年02月11日

人気投票

といえば、PurpleSoftwareのサイトでも
『明日の君と逢うために』のキャラクター人気投票をやっているそうで。
1位に輝いたキャラはグッズが作成されるとか。普通にFDでいいと思うんだが(^^;
1日1票なので、毎日せっせと舞or小夜orりんに入れる日々。
グッズという意味では舞・小夜は十分だから、りん… でもグッズは要らんか。
七海? え、誰それ?(爆)


昨日の夕方にニュース番組を見ていたら、
新幹線建設による地域格差の報道特集が流れ、
チャンネルを変えると、今度は小学生の私立中学受験についての報道が流れ、
またチャンネルを変えてしばらくすると、
ベトナムの寄宿学校の子どもたちの姿が映像で映し出されました。
それぞれ全く別のニュースなのですが、それぞれを繋げてみますと…

「有名私立校や塾に教育が傾きつつあり、
 家庭の裕福さが子どもの学力に大きな影響を与える現在の日本の教育状況では、
 そこから取り残された貧しい家庭の子ども達のステップアップする機会が失われてしまう。
 勿論、奨学金制度といった補助制度はあるものの、それだけでは不十分と考える。
 ベトナムの寄宿学校のように、国が貧しくとも優秀な能力を持つ子どもを集め、
 育成していくことが国の発展においても重要であり、
 格差社会の是正に繋がるのではないかと考えられる。
 これまで日本の教育がとってきた『平等』は一億総中流を主眼とした均等配分に過ぎず、
 それが崩れた格差社会においては『機会の均等』こそが大切な『平等』である。
 新しい教育システムの構築が必要なのではないかと思う。」

…と、まぁ、ざっとこんな見方が生まれてきたり、こなかったり。
色々な物事を繋げたり離したりしてみると、新しい見方が生まれてきます。
一日の出来事には色々な偶然がありますから、
それを繋げて見ると、また違ったものが見えてくるかもしれません。
そんな感じで毎日を振り返りながら、ニュースを自分なりに消化していきたいものです。

…まぁ、でもなかなか… 上手く繋がらないことの方が多々ですよねぇ…
漫然と過ごしていると、簡単に見逃してしまいますから。
そんな簡単に繋げられるなら、日記に書くネタも困らないでしょうし(爆)
意識して考えるのはなかなかに難しいです。
そういうことを痛感する今日この頃です。


◆自動車の運転
湊さんの教習が順調でなによりです。
私は仮免までが少し時間がかかり、試験も1回落ちちゃったり(^^;
(路上教習に入ってからは順調でしたが)
このまま順調に教習が終わるといいですね。

夜の運転は見えていないだけに、ついスピードを出しがちですが、
ライトの上向き・下向きの切り替えや、左右前方の確認距離を広めに取ったりと、
やることは多いだけに意識的に運転すると、スピードは出せないように思います。
おそらく視野の影響だと思うので、近くだけでなく遠くを意識するのがいいかと。

スピードに関しては私はとことんマイペース。
免許取り立ての頃は、前の車との距離を意識しすぎて、
追っかけ気味になってスピードを少し出しがちでしたが、
一度違反で捕まってからは完全なマイペースになりました。
速く走ることを意識するよりも、燃費のいい走りを意識する方が楽しげ。
教習の段階ではまずスピード感覚をしっかり掴むことが優先ですけどね。

応急処置はあまり覚えてなかったり。
どんな人形だったかも忘れた… たぶん同じだったような…
ただの人形ならまだしも、機械で胸の押し具合を判定するなら、
おっぱいのある女性用より、男性の方が正確に判定できるような気も。
昔がどうだったのかはよく分からんです。


◆プロ野球ネタ 日ハム・中田選手が練習試合で場外ホームランを放つ
注目を集めている日ハムの高卒ルーキー・中田翔選手が、
昨日の阪神との練習試合で早速ソロホームランを放ち、華々しいデビューを飾ったようです。

個人的には自主トレの段階で、「今年は無理なんじゃないか」と思っていただけに、
これだけ早期に結果が残ったのはちょっとした驚きがあります。
高校生は甲子園から自主トレまでの期間の過ごし方で決まると言われていて、
体重増で自主トレに入った中田選手は練習不足なのかなと思ってましたから…
ストレートだけに狙いを定めていたとはいえ、
これだけ早く結果を残したことは素晴らしいと言うしかないでしょう。
新しいスター候補が登場したことは間違いないと思います。

あとはここからスターになれるか、スター候補に留まってしまうか。
鳴り物入りで入った高卒ルーキー(特に野手)がポシャることは多々ありますから…
オープン戦では各チームが変化球への対応を見てくると思いますから、
今度はいかにボール球を我慢できるかでしょうね。
パリーグのチャンピオンチームの選手なだけに、
期待よりも警戒心をもってこのキャンプ・オープン戦を眺めていくつもりです。

2008年02月04日

パウエル問題

オリックスとソフトバンクとの二重契約が問題となっている
元巨人のパウエル投手の処遇に関してですが、
パリーグ連盟が所属はソフトバンクで3ヶ月間の出場停止という案を勧告したそうです。
パウエル投手本人がオリックスでプレーする気持ちがない以上、
ソフトバンクに所属とするのは仕方ないのかもしれませんね。
けれど二重契約と認めた手前、そのままではダメということで…折衷案か。
二重契約と言うならば、パウエル投手に責任を取らせるのが筋なのでしょうが…
まぁ、なんつーか、大変微妙なことになってますね。

少なくとも、パウエル投手側の言い分はさっぱり理解できません。
今回の来日はソフトバンクでのビザだったようですが、
オリックス側のビザ申請のために統一契約書のコピーにサインしたわけですから、
やはりオリックスで働く気持ちがあったと言わざるを得ないでしょう。
それならば、もうオリックスの球団職員でいんじゃないでしょうか(苦笑)
オリックスでは働きたいが、選手としては嫌、ということなんでしょう?
それじゃ球団職員ということで。前川投手のようにガンバレ。

客観的に見ると、三者とも問題があったように思えるだけに、
全員手を引くのが一番いいように思えるわけですが…
パウエル投手が入っても使えるかどうかは未知数ですし、
球団のイメージダウンの方が大きくなってしまうように思います。
引く方が利巧だと思うけれども… あー、もうどうでもよか。


◆ゲームの話 『Fortune Arterial』の感想
多少ネタバレ気味(ストーリーには踏み込みませんがテーマには触れます)なので、
ネタバレが怖い人は以下の文章は読まないでくださいませ。

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2008年02月03日

Fortune Arterial

ようやくオーガストの『Fortune Arterial』が終わったので、
その感想を思いの変遷とともに書き記しておきます。
文章を読んでも、評価が分かりづらいと思いますが、
そういうゲームだと思ってくれれば幸いです(苦笑)


◆ゲームの話 『Fortune ARTERIAL』
真ルート長すぎ。1日が重要1イベント並みに長い。
今までのシナリオは全て手抜きでしたと言わんばかりのクライマックスの連続。
簡単に言えば、ギャルゲーをアニメ化したような展開です。
それぞれのヒロインの問題を解決しながら、先へ進んでいくという感じ。
展開重視なので、やはり予定調和的な面は否めませんが、
これまでの疑問が氷解していくのは心地よいです。
まぁ、相変わらず内容は微妙ですが。つーか、ライターと根本的に気が合わないかも。

会長との会話まで話を進めたんですが、なんか怒る所が違うだろうと。
自分としてはプロローグ終盤の会長の態度の方に切れるんだが。
むしろ、こっちはどうでもいいように思える。
根本的な考え方の問題だと思うけれど、
目的だとか手段とかってのは後付けだと考えてますから。
人間は色々な目的を持って行動するわけですが、
(会社ならば、給料をもらうため、名誉を掴むため、会社という組織集団で生きるため)
集まることが重要なのであって、中身はあんま関係ないと思ってます。
その目的だって生きているうちに変わるわけですし、
そもそも本当にその目的のために生きているかも疑わしい。
所属する社会にいることが先で、目的は単なる理由付けのように考えています。
もちろん、明確な目的も存在するでしょうが、
まずはその場に存在することが重要だと考えるからです。
まぁ、鶏が先か卵が先かと同じようなものですが。逆もまた真なりと。
協力してくれんなら、どうでもいいんじゃないのと思う自分にとっては怒るのが不思議。
礼節を守らないのは頭に来ますが。
まぁ、そういう傾向なんだろうなと最近思うようになりました(^^;
なんか話がずれたな、うん。


…でもって話を戻して追記すると、大体6~8時間ぐらいで真ルートが終わりました。
いや、なんつーかなぁ… これやるんだったら最初からもってこいよとか思うのですが。
AIR等と同じような作りなんだけれども、個別シナリオがだるすぎて挫折度100%、
ほぼ最悪の出来と言っていいでしょう。
真ルートまで力を入れろとは言わんが、もう少しマシにしといて欲しかった。
真ルートやると、他のエンディングなんて意味なくなりますし。
前座にしては長すぎました。そこが大きく足を引っ張ってくれています。

真ルートに話を戻しますと、まぁ、良かったんじゃないかと。
正直、なにやってんだコレと思いはしましたが(苦笑)
ネタバレ風味に書けば朱なんですが。通常通りに並行させた見せ方が悪かったかも。
朱との比較は置いておくとして、納得できる内容ではありました。
真ルートは燃えも萌えもなかったけれども(Hシーンは1つ)、
それぞれのキャラの立場や想いがしっかり描かれていて、
それを主人公と瑛里華が一つ一つ受け取っていき、
最後に1つの形にしたという展開は良かったと思います。
ただ内容(メッセージ性)はよく分かりませんでした。
何か思う所があったんだろうなとは思うのですが、
自分の中では既に溶け込んでいて今更意識されないものなので掴めませんでした。
言っていることは分かるので、人によっては心に響くかもしれません。

貶したり、褒めたりと評価があっちこっち行っていますが、
まとめると「そういう作品」だったと言えると思います。
かなり人を選ぶ作品になりそうです。
個別ルートは正直面白くないです。
真ルートは萌え要素ないですし、べっかんこう氏の萌え絵を期待している人には厳しい。
とにかく最後までプレイする気力を持っている人だけがプレイすべきゲームですね。
まぁ、前述の通り、最後まで頑張っても報われるかは分かりませんが、
真ルートの展開はそれまでとは違って面白いので、それなりに楽しめると思います。
個人的には買って損したなと思う反面、まぁ悪くもなかったかなと思えました。

シナリオ以外の評価をすると、CGは悪くないものの、やや体型が微妙なものや、
桐葉のイベントCGと立ち絵CGの雰囲気が違っている所がややマイナス。
音楽は色々と歌曲が入っていますが、残念ながら印象に残りませんでした。
ほのぼのとした曲しか印象に残ってないです。シリアス目なのは不気味さ先行でマイナス。
音楽が良ければもう少しシナリオも良くなったかなというのが朱との対比でしょうか。
システム面は細かく書きませんが安心の出来。
バックログで文章を読み返した際に、
イベントスキップで巻き戻し再生ができるのが嬉しかったかな。
今までもバックログでシーンが戻るものはありましたが、
そこにいきなりジャンプするものはなかったので、良いシステムだと思いました。
演出は背景CGの動きとか良かったものの、
シナリオの見せ方が大きく足を引っ張ってマイナス。
全て合わせると、正直言って力が入っている割には駄作に留まりますが、
真ルートのためだけにプレイしてみる価値はあるかもしれません。
ナツメグのような斬新さとかはないし、AIRのような大作感もないけれど、
それなりに評価できるものは感じられると思います。
まぁ、オススメ度は気が向けばって所でしょうかね(^^;

2008年02月02日

手作りギョーザ

巷で冷凍ギョーザが騒がれているせいか、なんとなく手作りギョーザを作ってみたり。
今までは出来合いのもので済ませてましたが、
作ってみると時間は多少かかるものの、味も冷凍よりはいいし、なかなかに良さげ。
ギョーザの皮さえ買えばそんなに手間ではないですし、
この際だから冷凍から卒業するのも1つの手かもしれませんね(^^;
つーか、食べ過ぎた。ゲフッ。


◆ゲームの話 『Fortune ARTERIAL』
悠木かなでを高速クリア、東義白を半高速クリア、瑛里華を駆け足クリア、
一応メインヒロインはクリアし、おまけHもスキップして見たのですが、
CGが全く埋まってなかったり。
どこかに追加シナリオが発生するのか… 面倒だけれど、もう一度チェックせねば。

それぞれのシナリオの感想を簡単に書いときます。
かなでシナリオの出来は悪くなかったかなと思います。
主人公がわりと能動的に行動していましたしね。
それでも最後に唐突に終わっちゃう感は否めず、印象はあまり変わらないです。
原因を考えてみると、モノローグの少なさが影響しているんじゃないかと。
視点変更はあるものの短いですし、そもそも主人公があまり考え込まない。
頭よりも行動が先に来るタイプでもないですし、そこが置いてきぼり感のある理由でしょう。

続いて、白シナリオ。
シナリオの出来は悪くなかったものの、秀逸というわけではないです。
やや作業状態になっているせいか、だるいシナリオだったというのが負の感想です。
伏線っぽい話になっているので、この後に期待…なんですが… どうなりますか。

そして、メインの瑛里華シナリオ。
他シナリオとは違い、中盤から終盤にかけての「引っ張り」は上手かったものの、
最後の展開はなんですか、アレ。
予想されるほぼ最悪な展開で終わらせやがりました。死ね。
何であんな展開にしたのか理解できません。
当初の感想で書いたように、用意された線路を主人公が整然と走る展開そのものでした。
ちょこぱいと似た展開ではあるんだが… 真逆といっていいほどの内容。
これだけ馬鹿やるということは、別の展開を用意しているということなんでしょうが…
用意してないってのだけは勘弁。

…とか書きながらスキップしてたら、シナリオ分岐部分で猫が追加されてる…
ようやくなのか…
セーブデータでは瑛里華(真)ルートとなってるので、これがラストか。
少しプレイしてみたけれど、今までのシナリオとは明らかに雰囲気が違う。
ようやく燃え要素も加わってくるのかな。
今まで失望感が一杯だっただけに、逆に期待感が膨らみます。
とりあえず陽菜の謎が解けつつあるのは有難い。

2008年02月01日

球春到来

2月1日を迎え、いよいよプロ野球はキャンプイン。
今年はパリーグが3月20日開幕と、北京五輪による一部試合の中断のある関係上、
異様に早く設定されているため、
とりわけパリーグのチームは初日から投げ込むなど、いきなり全開なようです。
そう考えるとチームの戦力を把握し切れてない新監督のチームは辛いでしょうね。
選手の方がどれだけ自主性をもってやれるか、今季はそこにかかっているように思います。
まず気になるのは各チームの新戦力、
今年は北京五輪で主力選手が抜けるチームが多いですから、
例年よりも新戦力に期待する部分が大きくなってくるはず。
昨今のメジャー流出で戦力も薄くなってますし、
この2ヶ月でどれだけ底上げられるのか注目していきたいです。

世間を騒がせているニュースと言えば、ギョーザですか。
今回の問題はまだよく分からないというのが正直な所。
しばらく様子を見ながら、って所ですかね。
混乱の原因は一重に中国の工場から輸入した際の検査体制の不備でしょう。
問題となった該当商品だけでなく、それ以外のものまで自主回収しているということは、
それだけ自信がない証拠、検査体制が杜撰だった証拠と言えると思います。
販売する側までもが「よくわかんにゃい」って状況が今回の混乱を生んだ最大の原因かと。
もちろん、今回のニュースが生産過程における問題であるならば、
中国の工場に然るべき対処をするべきなのでしょうが、
現段階では何とも言えないというのが正直な所です。
いつもは騒ぎ過ぎと言うんですが…
今回ばかりは過剰反応もやむを得ないのかなと。
早期に調査結果が出ない限りは、この混乱は収まらないように思います。
いつもなら消費者の危機意識が足りないと言うところですが…
今回ばかりは輸入販売側の危機意識が足りなかったと言わざるをえませんよね。


◆ゲームの話 『Fortune Arterial』
続いて、悠木陽菜をクリア。短めなので簡単にクリアできるのは有難い(苦笑)
陽菜の内容は普通でした。特にキーワードは関係なかったです。
まぁ、しかしシナリオの出来は… なんだろうなぁ…
悪くはないんだけれども、あまり印象は変わりませんでした。

どうも予定調和のシナリオを淡々と見せられているように思えるんですよね。
第一、美化委員会の制服をメイドにしただけで志願者が増える学校ってどーよ?
そういう所がプレイヤーを置いてきぼりというか、
妙に「作られた世界」というのを印象付けさせてしまって、
心情的に中に入り込めず、眺めてるだけで気付いたら終わってました、といった感じ。
一言で言えば、「外してる」ってことなんでしょうが。

あとは昨日も書いたようにシナリオの配分的問題ですよね。
やはり一番力は入っているのがプロローグ部分。それ以上にはなりません。
メインの瑛里華だと違うのかもしれませんが…
本来、重要であるはずの終盤がポイントだけで進んでしまうので、ちょっと肩透かし。
特に波乱があるわけでもないですから、淡々としたイメージがどうしても消えません。
どうにもこうにも中途半端。
もっとはっちゃけるか、シリアスにいくか、
萌えに走るか、エロに走るか、ハッキリした方がいいように思えます。
なんだか損しているなという印象が抜けないのが痛い所。

陽菜シナリオに関して言えば、
事故による記憶喪失の伏線がほとんど回収されなかったのが気になりました。
シナリオ序盤のポイントではあったものの… あまり意味なかったし。
そこらが一番微妙だった理由かもしれません。


今後の予定としてはFortune~を早送りしながら、
他シナリオを眺め見る程度で終わりにしてしまう予定。
間隔を空ける必要性もなさそうなので…
その後はさくらシュトラッセを集中的に進める予定でいます。

うーん

今日は夜も遅いので、前置きはなしでそれぞれの話題のみです。

◆ゲームの話 『Fortune Arterial』
相変わらずの同時進行中。
さくらシュトラッセはルゥリィで進めてます。べ、別にロリコンじゃ…(爆)
で、Fortune~は紅瀬桐葉で進めました。
この2人でどういうキャラが好きなのか察してくれれば(^^;
つーわけで、先に終わったFortune~の簡単な感想から。

あー、一言で言うと、「つまんねぇ」と…
前も書いたように、さくらシュトラッセよりもキャラ萌え度は高いし、
桐葉も可愛かったのだけれども…
どう考えてもシナリオが足引っ張ってるよなぁと。
普通に萌えゲーな学園モノで良かったような気がします。
まず出発点が… 生徒会に入るか入らないかを選択すりゃ良かったのにと。
入る場合は瑛里華・白へ、入らない場合は桐葉・悠木姉妹へとすれば…
どうもこう… 鍵となるキーワードへの距離感がなぁ… 悪すぎっつーか。
主人公自身は上手く立ち回れないので、どうにもこうにも消化不良。
シナリオの展開上、主人公が死ねばいいのにと思った(悪い意味でなく)ほど。
ストーリー選択時からの淡々とした雰囲気が個別シナリオに突入しても続き、
全体的に盛り上がりに欠けています。
内容はALMAの某キャラのシナリオに似てるんですけど…んー、比べるまでもない…

それじゃシナリオ全般は目を瞑り、恋愛部分・Hシーンに期待してみようと思っても、
なんつーか集中できない、展開が見えているだけにHシーンも飛ばし気味に。
そのHシーンの描写も淡白ではないものの、淡々としてるのが…
ボロクソに悪くはないんだけれども、何かが足りない。漠然と言うとエロさなんでしょうが。
まぁ、そこらはあまり評論したことないので細かくツッコミませんが。
桐葉の照れた表情ぐらいしか印象に残ってないのはどうにもこうにも。

それと致命的だったのがイベントCGの出来。
これがオーガストの売りなだけに最も辛い。
桐葉の立ち絵の印象とイベントCGとの差が大きいです。
立ち絵は大人っぽいのに、イベントCGでは少し子どもっぽく(ややふくよかに)になり、
凛とした雰囲気が失われちゃってました。
もはや別キャラ。XPかと思ったぐらい(苦笑)
なんか違うだろうと。
フォローするとすれば、最初から無理だったのかもしれない、という感じでしょうか(^^;
あと個人的には冬服のイベントCGが少なかったのは残念でした。黒ストッキング万歳。
おまけHシーンにあるのが唯一の救いか。目隠しいらねぇ。
パッケージのCG(夕陽の丘で座っているCG)が最高だっただけに、ちょいと落胆。
脚フェチには不満の残る桐葉のCGでした。胸はいい、脚を描きなさい、脚を。

…と、まぁ、かなり辛口・暴走気味ですが、
ちょっとこの内容ではなと思わざるを得ません。
まだ全部プレイしてみないことには分かりませんが… うーんといった感じ。
何が悪いのか上手くいえないんですけど… 噛み合ってないというのが最適か。
シナリオの展開も、終盤への流れも、シナリオの分量も、シナリオの見せ方も、
全部が噛み合ってないように思えちゃいます。
プロローグ終盤がクライマックスであとはなだらかに落ちるのみというのは辛い。
んー、やっぱ見せ方だったんだろうなぁ。
お膳立てされた道を主人公が進んでいるように思える淡々さが気になりました。
そのお膳立てを豪快にぶちまけてしまうぐらいの勢いが欠片もなかったのが残念です。

あとは陽菜を進めて、さくらシュトラッセに集中的に取り掛かろうかと思います。
例の如く中断を挟んでしまうオーガストのゲーム、
でも毎回買っちゃう俺、なんでなんだろうか(苦笑)


◆プロ野球ネタ 西武・GG佐藤選手が自費キャンプ突入へ
調停申請など契約がもつれにもつれている西武・GG佐藤選手が、
再度の交渉でも保留し、自費キャンプ突入が決定的になったようです。
昨日はカブレラ・和田選手が抜けても、
GG佐藤・栗山選手らが昨年並みに働けば大丈夫と書きましたが、
この調子では… かなり不安になってきます。

契約を引っ張って大活躍という選手はほとんどいませんからねぇ…
去年は去年のことで整理して欲しいんですが。これではまるで去年で終わりかの如く。
査定は少し辛めではあるものの、常識外れな提示額とは言い難く、
岸投手のアップ額を考えれば、妥当な所でしょう(そっちが低すぎというのはありますが)。
あまりに非常識な提示額ならば、GG佐藤選手の方を応援しますが…
ここまで引っ張るというのは支持しがたいです。
2004年の中島選手よりも活躍度合いが上と言っちゃうのも…
印象的にはまだ一発屋のイメージ(垣内氏など)があるだけに、
せめて今年も結果を残してから強気に行って欲しかったんですが… 1年だけでは…
今季に契約を引きずってしまったことに強い不安を感じずにはいられません。

加えて、栗山選手が肘痛の不安で2軍スタート。
本人は焦らず開幕に合わせるつもりのようですが…
間に合えばいいんですが、間に合わなかった時のことも考えておかなければいけないわけで…
選球眼の良さから、出塁率が高く、昨年は得点圏も大きく向上して勝負強くなり、
ライオンズ打線の流れを作るという意味では栗山選手は必要不可欠になってきています。
栗山選手がレギュラーとして活躍できないようでは、今年の打線はかなり心許ないことに。
個人的には、カブレラ・和田選手が抜けたことよりも、
栗山選手の肘痛の不安のニュースの方がショック度は大きかったです。

もし仮に栗山・GG佐藤選手がダメで、新外国人選手もパッとしないとなれば、
負担は中島選手に一極集中してしまうわけで、
繋ぎ役もポイントゲッターもホームランも全てを背負い込まなければならなくなり、
成績をかなり落としてしまうのではないかと心配になってきます。
それはチームの成績にも直結するわけで… 不安要素が2つになったのが頭の痛い所。
選手にとっては給料が懸かってるので昨年のことが大事なのかもしれませんが、
ファンはもう今年に目が向いているわけですし…
GG佐藤選手には賢明な対応をしてもらいたいです。

2008年01月30日

二重契約

前巨人のパウエル投手がオリックス・ソフトバンクの双方と契約したこととなり、
どちらの契約が優先されるかで問題になっているようです。
昨日のニュースが流れた時はびっくりしました。
完全にオリックス入団だと思ってましたから。
「アナウンサーが間違えたんじゃないの?」とか思っていたら、
本当にソフトバンクホークスと契約したとのことで…
この問題に関してはスポーツ報知の記事が一番分かりやすかったので、
詳しくは下記を参照してください。
こちら

オリックスの詰めが甘かったと言えばそれまでですが、
契約が合意した後に日本の球団が手を出すのも前代未聞、
言わば紳士協定を破ったような形となり、ソフトバンク側にも問題があるように思います。
一番悪いのはパウエル投手の代理人なんでしょうが…
中日のミラー事件のようなことが日本の球団同士でも起こるとは驚きです。
どちらの契約が優先されるかは、球界の慣行もあるので不正確ですが、
連盟側がどちらも受け取らず当事者同士の話し合いを促したので、
最終的には当事者同士で話し合った末に、連盟が公示して決着がつくという感じでしょうか。
その当事者同士の話し合いが上手く行くかどうか… ちょっぴり不安。
二重契約という判断ですので、全く決め手がありませんしねぇ…どうなることやら…
もうこうなったら、1週間ごとにオリックスとソフトバンクを行き来するとしますか(爆)
まぁ、それはもちろん冗談ですが(^^;


◆プロ野球ネタ 今年の埼玉西武ライオンズの野手陣
先日は岡本真也投手の補強で今年の投手陣について語りましたが、
今日野手陣について語ってみようと思います。
今年の不安材料といえば、カブレラ・和田選手の退団が言われるでしょうが、
私はそれほど大きな心配はしていません。
それというのも、2人は既に「主軸」ではなくなりつつあり、
あくまで衰えつつあるレギュラーが2人抜けたという認識でしかないからです。

2人の存在感やカブレラ選手の数字を見れば、「主軸」と言えるかもしれませんが、
一昨年前辺りから2人の勝負強さには陰りが見え始め、
2人が打たなければ勝てないということはなくなってきました。
昨年で言えば、中島・GG佐藤・栗山選手の3人が主軸的存在となり、
勝負どころでこの3人に回ってくるケースが多くなりました。
この3人がそれなりの成績を残せば、
クリーンアップの得点力は昨年とそう変わらないでしょう。
数字的に見ても、カブレラ選手の82打点をGG佐藤選手の69打点で、
和田選手の49打点を栗山選手がレギュラー定着したとしての29×1.5(得点圏は上)、
そして中島選手が今年以上の成績を残すことができれば、数字的にも穴は埋まります。

ただ最悪だった昨年の打線と比べても仕方ないわけで、
レギュラー2人が抜けたことによる選手層の薄さは否めません。
絶対的なレギュラーだったベテラン2人が抜け、そこに誰が割って入ってくるのか、
激しい競争の中から新しいレギュラーが出てくることを期待したいです。
ベテランの江藤・高木浩之・種田選手、
中堅の平尾・石井義人・上本・貝塚・後藤武敏選手ら、
若手の中村剛也・松坂健太・大崎・黒瀬選手らの奮起や、
新外国人選手のブラセル・ボカチカ選手の活躍を期待したいです。
カブレラ・和田選手が抜ける時が早いか遅いかの違いだったわけですし、
これを期に中堅・若手選手が自覚を新たにし、新しいレギュラーが出てきてもらいたいです。

カブレラ・和田選手の穴はそれほど心配していませんが、福地選手の穴は少々気がかりです。
昨年勝てなかった最大の要因は、1・2番の不振だったわけで、
1・2番が出塁すれば勝てる、出塁できなければ負けるという展開が多かったです。
まぁ、一番打席が回ってきますし、当たり前のことと言えば当たり前なのですが。
2番は片岡選手でいいとして、1番打者が定まらないのが最大のネック。
その中でも一昨年・昨年と一番多く1番打者を打った福地選手が抜けるのは痛いです。
1・2番が明確に定まれば、例えクリーンアップが不振であっても、
それなりの得点力は計算できるはずです。
クリーンアップは上記の3選手以外にも、
江藤・中村剛也・石井義人・ブラセル選手らと候補がいますが、
1・2番の候補はかなり限定されてきてしまいます。
打線の流れを生む1・2番を固定し、安定した成績を残せることができるかどうか、
今季のライオンズ打線の鍵はここにあるように思います。


◆ゲームの話 『Fortune Arterial』『さくらシュトラッセ』
どちらも同時進行で1回目終了。
といっても、バッドエンド(ノーマルエンド)でしたが(^^;
Forune~は何故か美術部部長と結ばれていた罠。Hぃの全くないが。
移植時の追加キャラとして今から用意されているということなんだろうか?
さくらシュトラッセはママとのほのぼのエンド。
個人的には早希さんが好きだったんだが。玩ばれれば良かったのに(爆)
どちらもプロローグ終了後はヒロイン選択でイベントが進行していくようなので、
1人のヒロインを追っかけ続けなければ攻略できない模様です。
ヒロイン選択はまだキャラの特徴が分かっていないうちだと厳しいんですよね。
ほぼ満遍なく選んでしまう罠。次はしっかりと狙いを定めて進めよう。

まだ本編シナリオに突入していませんが、
現時点ではさくらシュトラッセの方が若干上かなという印象です。
ほのぼのほんわかストーリーで雰囲気が非常に宜しい感じです。

2008年01月27日

特に

ネタもないので、ゲームの話だけでお茶を濁します(^^;


◆ゲームの話 『FortuneArterial』『さくらシュトラッセ』
どちらも最初の2~3時間ほどプレイし、
オープニングムービーが流れる所まで進めました。
序盤をプレイしている限りでは、どちらも面白いです。
展開が見え始めるまでは並行してプレイしていくかもしれません。
とりあえず、簡単なここまでの感想をば。

Fortune~の方はまだ最初の導入部分(喰われる~)の所まで進んでないので、
何ともいえないところではありますが、
どちらかというとキャラ萌えが中心に来るゲームかなという印象を受けました。
キャラのエネルギーに押されているといった感じでしょうかね。

一方のさくらシュトラッセは、キャラよりもシナリオで引っ張っている印象、
やや主人公の感情の起伏の激しさが目に付きます(すぐにいじけたり)が、
料理やかもめ亭に対する想いが強いと考えれば、彼の気持ちはよく分かります。
その後の仲直りの展開も良かったですし、ここまでは良い出来です。
まぁ、ちょっと主人公が揺れすぎかなと思いましたが。
あそこはもっと我を通して良かったかなと。その方が筋が通った主人公になった気も。


ここまでで気になったのはFortune~の導入終盤の展開ですかねぇ。
個人的な性格もあるのでしょうが、
どうも私は非礼なことされる瞬間湯沸かし器のように熱くなっちゃうようで。
それ以外では気が長~い方だと自分でも思うんですが。これだけはどうにも。
瑛里華はともかく会長はなぁ…
例え何と言われようが、あの状況で「入る」とは口が裂けても言わん。
記憶を消すという選択肢もアレでしたが、それよりはそっちを選ぶかと。
途中で折れたばかりか、前提までを覆す結論を下した主人公に少々萎えます。
人種とか種族とか存在とかはどうでもいい。態度・様態・有り様の問題だ。
んー… ちょっと苛立たしい。どうもこの性格だけは直らない…

2008年01月25日

いやー

寒いっすねぇ、最近。
月曜にはこちらでも久々に雪が降り積もりましたし、
(今の時期だけ)例年になく寒さを感じています。
今年の冬は寒いのと暖かいのが交互に来ているのが余計に辛い。
この時期は風邪をひかないように注意したいですね。

ニュース関係で気になってるのは、そのニュースそのものではありませんが、
秋田連続児童殺害事件での検察側の死刑求刑と、
袴田事件の再審を求めるチャリティーボクシングのニュースとの対比でしょうか。
いや、別に検察の死刑求刑に文句があるわけではないのですが、
なんといいますか、死刑制度をこのまま存続させるのかなぁという想いが沸々と。
死刑制度存続で世界からは圧力がかかってるのに、日本では一向に議論がされないまま、
これでいいんかなという気がしないでもないです。
一人殺せば一人の命を奪うという報復的刑罰の風潮が未だに強いということなんでしょうか。
犯罪者は許せないという気持ちは分かりますが、
では一方で警察機構や裁判が公平に、正しく機能しているかと考えますと…
裁判で判断しているのは検証から人間が作り上げた事実認定に過ぎず、
現に犯行現場をその時に見ているわけではないのですから、
凄くもっともらしい予想さえも間違っている場合だってあるはずです。
電流と電子の動きの違いみたいな感じで。
そう考えていくと、1つの微妙な判断が1人の無罪かもしれない人の人生を奪いかねない
死刑制度というのはどうなのかなと考えたりもします。
まぁ、それ以上に問題なのは政治の動向に左右されがちだということなんですけどね。
戦前の治安維持法の取締りを考えれば分かるように、
政治が暴走すれば、適当な理由で捕まえて死刑とかできてしまうわけです。
そこが世界における死刑制度廃止論の最大の理由なのかなとも思います。
日本は今でこそそういった可能性は少なくなってますが…
いつそうなるかとも限らないので、一度死刑制度に関しては考え直すべき事柄かと思います。

その他にどうでもいいニュースだと、
TVで活躍中の江原啓之氏が叩かれていることでしょうか。
まぁ、私もあまり好きな人ではないんですけれど、過剰に叩くのもアレかなと思ったり。
適当に擁護するならば、守護霊が生きていたって話は、
あくまで江原氏にはそう見えたというだけなので、そう問題はないかと。
守護霊が特定の形(人物)であると考える方がどうかなと思ったり。
分かりやすく言うと、萌えキャラ化で御馴染みの「擬人化」、
今でこそ各PCのOSのキャラクターはある程度定まってますが、
最初の頃は各人色々なキャラクターを描いていたはず。
明確な形のない概念、霊的に言うと意識体(?)に形を与える方がおかしいんじゃないかと。
意識体を物体として考える方が変な気も。
その変なことをウリにしているから、叩かれるんでしょうが…
カウンセリングに関しては、上記の通り、
あくまで江原氏にはそう見えているだけ、つまりは彼の視点なわけですから、
それを過剰なまで意識する方がどうかしているとしか言いようがないです。
まぁ、どうでもいいことですが。
占いや霊的な世界は人生を受け入れるのに役立ち、
大局的に視る視点を与えてくれて、人間生活を豊かにしてくれるわけですが、
それに縛られてしまうのもどうかなと私は思います。
まぁ、どうでもいいか。

最後にゲームの話を簡単に~
『こいびとどうしですることぜんぶ』『ナギサの』『CloverPoint』全て積み、
なぜかたいして面白くない『南国ドミニオン』をやっていたり…
んー…無人島物語が懐かしい。
どこか初期の無人島物語のシステムを踏襲した最新ゲームを作ってくれないものか。
南国ドミニオンは目的性があまりなくて途中でだれる。
アイテム開発が錬金術なのが最大のネック。
無人島みたいに原材料をきっちり決めて欲しかったっす。
発炎筒が拳銃になったり、ニワトリがニワトリの卵になったり、
魚の缶詰がマグロになったり、可燃物が金のリンゴになったりとか、マジありえない。
ただ、そのありえなさとアイテムのコメントを見て笑うのが、
このゲームの醍醐味でもあるわけですが(爆)
面白くないのに中毒性の高いゲーム、困ったものです。

そんでもって本日、『さくらシュトラッセ』と『FortuneArterial』が到着。
今回はどちらもほぼ情報なし、体験版も未プレイなので、
とりあえず序盤はプレイしてみるつもり。
そこから続くかは…分かりません(^^;

2008年01月21日

あー

気が付いたら、かなりの期間、日記を空けてしまっていたようで…
いやはや、面目ないです。
何回か下書きはしてたんですが、過激な物言い、というか、
内容が少し行き過ぎかな~と思うことが多く、
結局は書き込まないということが何度も。
昔ならば、特に考えもせずに書き込んだんですが… んー、最近はどうも。
勇気がなくなったのか、慎重さが出てきたのか、よう分かりませんが(^^;
一応、マシな方のを追記欄にアップしておくことにします。


◆プロ野球ネタ 西武がFAの人的補償として中日・岡本投手を獲得
日刊スポーツの先行記事を見た時は「嘘だぁ~」と思いましたが、
まさか本当に岡本投手を獲得できるとは…
それだけ中日の選手層が厚いということなんでしょうけど、これには驚きました。
今年で33歳になり、やや安定感を欠く所はありますが、
投手王国の中日の中継ぎエースとして4年連続で50試合以上登板している
速球右腕を獲得できるとは思ってもいませんでした。
佐藤充投手や中里投手辺りが獲得できれば、と思ってましたから。
将来性では2人に敵わないものの、
西武の最も欲していた抑えも可能な速球派リリーフが獲得できたことは、
今季のチームにとって非常に大きいです。
和田選手との1対1のトレードでもおかしくありません。
岡本投手を獲得できたことは、驚きとともに大変嬉しいニュースでした。

岡本投手の加入により、投手陣はかなり計算できるようになりました。
先発は涌井・岸・西口投手の3本柱に、FA移籍の石井一久投手が加わり、
左腕の帆足・松永投手、新外国人のキニー投手に大沼投手と駒は揃いました。
これで先発投手の早期KOに泣かされた昨年のようなことにはならないでしょう。
一方のリリーフ陣は昨年も駒数は揃っていたものの、
軸となる投手が不在で信用度がいまひとつで、
今季は小野寺投手の復活頼みだったところがありましたが、
岡本投手の獲得によって、小野寺投手がダメなら岡本投手を抑えに、という選択肢が生まれ、
かなり選択に幅が出てきたように思います。
8・9回を小野寺・岡本・三井・グラマン投手の4人から3人を選択することが可能となりました。
抑えの第一候補である小野寺投手が結果を残せば、
8回を安定感ある左腕の三井投手、7回・ピンチの場面を岡本投手に任せられ、
リリーフ陣に対する信頼感は非常に高まります。
小野寺投手が不調の場合は、グラマン投手を抑えにし、8回を岡本投手、7回を三井投手。
最悪の場合は岡本投手を抑え、8回を三井投手、7回は岩崎投手らで繋ぐとできます。
いずれにせよ、昨年のような8回三井・9回グラマンといった左腕リレーの間に、
右腕投手を一人挟めるようになったことは、リリーフ陣に大きな幅を与えてくれます。
しかも、今のライオンズで150キロ以上マークできるリリーフは小野寺投手のみ、
150キロ近い速球を投げられる岡本投手の加入はそれだけでも大きいと言えるでしょう。
今回の岡本投手の獲得は投手陣に対する手ごたえを感じさせるものでした。
あとはどれだけ上手く世代交代できるか。若い投手の成長に期待したいです。

逆に心配なのは野手陣なわけですが…
カブレラ・和田選手の退団よりも、福地選手を獲られたことの方が痛いのがなんとも…
まぁ、それは後日、改めて書きます。


以下、没ネタの中で、それなりにマシな方だったのをアップ。
両方とも時事ニュースネタです。

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2008年01月04日

定期的な運動

新年ということで、今年は定期的な運動をすると誓った人も多いことでしょう。
でも運動しようと思っても、なかなか続いていかないものです。
私はなんとか習慣づけることに成功し、
30分の筋トレは中学生時代からほぼ続いていて、
毎日のランニングは4年ほど続いています。
今日は自分自身の経験から、定期的な運動を行う方法について書いてみようと思います。

まず筋トレに関しては、やる気の一言に尽きます(^^;
ランニングと違って、天候や場所、服装を問わず、
室内で気軽にできますから、本人のやる気次第という面が大きいです。
やる気を削がないようにするためには、無理なくやることです。
最初のうちは物足りない数で十分。続けることを基本にやっていきます。
あとはテレビを見ながら、ラジオを聞きがら、好きな音楽を聴きながらと、
なにかBGMになりそうなものと一緒に行うことです。
そうすると、テレビの放送時間に合わせてとか、音楽を聴くと運動したくなるとか、
少しずつ習慣付いてきますので、毎日続くようになっていきます。

走る場合に問題となるのは、服装と場所・時間です。
まさか学生服や背広で走る人はいないでしょうから、
走る場合には「着替える」という一手間が加わってきます。
意外とこの「着替える」という一手間が持続の障害になりがちだったりします。
毎日走ると新年の誓いを立てた人は、まず運動服を用意することでしょう。
新しいジャージ、新しいTシャツを意気揚々と購入します。
…しかし、数日後には眠りについてしまっているはずです(苦笑)
運動服を用意する場合には、用意するだけでなく「着る」ことです。
朝起きたら、運動しようがしまいが、運動服を出して一度着ます。
その後、脱いだ運動服をそのまま部屋に出しておき、制服なりに着替えます。
室内で一度着ただけでは洗濯しようとは思いませんし、
一度着ればその後は着やすいものです。
2~3日はそのまま放置してしまう場合もあるでしょうが、
1週間放置することはないでしょうから、その時には運動しようと思うはずです。
あとは運動服を最低でも3着用意することです。
1着だけでは洗濯が終わらない限り、運動しようと思わなくなってしまいます。
3着用意すれば雨の日にも対応できますし、服装の問題は解決するはずです。

次に問題となるのは、場所と時間です。
運動し始めの頃、走る場所というのは大きな問題です。
どこを走るか定まらなければ、運動は続き難いです。
まずはどこを走るか幾つか候補を決めておき、実際に走ってみることです。
自分のお気に入りのコースを作ることが、走り続ける1つのコツとなります。
走る時間は、筋トレとは違い、明確に定めない方がいいと思います。
確かに、毎日この時間に走ると決めた方が、習慣づけやすくなるのですが、
逆にその時間を過ぎ去ってしまえば、「今日はもういいや」となってしまいます。
特定の時間にこだわらない姿勢を持つことが走る上では何よりも大事です。
一度、早朝や夜に走ってみることをオススメします。
早朝は起きた直後だと臓器の負担になることや、その後の一日の負担になる等の問題があり、
夜は事故の危険性や治安の問題、変質者に間違われる恐れ(苦笑)があるので、
定期的に行う上では必ずしも向いていないのですが、
一度走ってみるだけでも、時間のこだわりが薄れてきますので、
「いつもの時間がダメなら、夜に、それもダメなら早朝に軽く走ろう」という気持ちが生まれ、
運動が持続しやすくなります。

服装・場所・時間の問題が解決すれば、ランニングは続けられるようになります。
こちらも筋トレと同じく、無理はしないことです。
最初のうちは軽く、気合を入れすぎないでやります。
体の負担となってしまえば、続くものも続きませんので、とにかく軽く。
軽い筋肉痛を感じる程度に抑えておきます。
徐々に続くようになってきたら、1週間に1度ないし、1ヶ月に1度ぐらいは、
いつも走っている距離よりも少し長めの距離を走ります。
そうすると、運動の成果を感じるようになり、少しずつ距離を伸ばせていけます。
無理のない距離から少しずつ伸ばしていくことが継続する上でのポイントです。


ここまでは続ける運動を続ける上で基本となるポイントなのですが、
これ以上の障害となってくるのが、「体力の衰え・運動不足の実感」です。
これは結構ショックが大きく、定期的な運動を続ける上での最大の障害となります。
20代中盤に差し掛かれば、体力増強は難しくなってきて、
せいぜい維持するのがやっとになってきます。
そうすると、運動を行うことの達成感も失われてしまい、運動が続かなくなりがちです。
運動不足を感じて、もっと熱心にやろうと思ったとしても、
ついつい無理をしてしまって、怪我をしてしまったり、
あまりの辛さにやめてしまったりと、マイナスの結果を生むことが多いです。
この壁をどう乗り越えるのかが、定期的な運動をする上での最大の問題点です。

ただ、よほど過激な運動ではない限り、実際上の体力の衰えはさほどではないはずです。
一般的な健康をもつ成人男性で、20・30代で歩けなくなるという人はごく希でしょう。
普段は普通に歩いているならば、運動できなくなるほど体力が衰えているわけありません。
自分自身の経験から感じる「体力の衰え」「運動不足」というのは、
筋肉や体力の衰え・鈍りというよりは、
頭の中の神経の衰え・鈍りという方が適切のように感じます。
言うなれば、頭の中が運動する準備がてきておらず、運動するリズムが悪いのです。
学生時代には、瞬時に走るフォーム・呼吸・腕の振りと足の上げ方・着地の全てを、
無意識のうちに行うことができたかもしれませんが、
ある程度歳を取ってきて、運動不足と言われる状態になってくると、
こういったものを、瞬時に、無意識のうちには、できなくなってしまいます。
全てがバラバラ。リズムが悪くなり、疲労感だけが募っていく結果となります。
ただ、これらはできないわけではなく、無意識的にはできないというだけです。
自分で意識しながら行えば、それらの運動する準備が頭の中でできるようになってきます。

しかし、これら運動を意識的に行うには、多少の経験が必要となりますから、
その間に失意のあまりに運動をやめてしまうことでしょう。
これらの問題をカバーする有効な方法があるのかどうか分かりませんが、
自分の経験からは、「脳内CD」が有効だと感じています。
「脳内CD」とは簡単なことで、頭の中で音楽を思い浮かべることです。
当然走っているわけですから、歌を口ずさむことも、口笛を吹くことも、
実際にヘッドホンで音楽を聴きながら走ることも、
できないとは言わないまでも、不向きです。
そこで、自分の好きな音楽を何度も何度も聴いて、頭の中に思い浮かべられるようにし、
その曲に合わせるようにしてランニングをすることにします。
すると、運動するリズムと頭の中に思い浮かべた曲とが一致してきて、
勝手に体のリズムが整ってきて、いつの間にか運動する頭に切り替わっています。
こうやって運動するリズムが整ってくると、疲労感も少なくなり、
体力の衰えや運動不足を感じることはなくなります。
自分から運動するリズムを生み出すことが、
定期的な運動をする上での最大のポイントだと私は思っています。

「脳内CD」で思い浮かべる曲は、何でもいいと思いますが、
言うまでもなく、クラシック曲は不向きですよね(^^;
まぁ、中には合うのもありますが。
かといって、ポップスでもリズムが平坦なものでは、合わせる意味がありません。
できれば、リズムの強弱がはっきりしているものが望ましいです。

私の「お気に入り脳内CD」は3曲です。
1曲目は「東方妖々夢~Ancient Temple~(蓮台野夜行・花映塚Ver)」。
普段はこの曲を思い浮かべず、他の歌を思い浮かべながら走りますが、
走るリズムが悪い時は、決まってこの曲を思い浮かべます。
リズムの強弱とともに、メロディーの速さも代わりますから、
走りの速さも変えることができます。
走る上では多少遅いリズムですから、その場合は原曲の少し速いバージョンで合わせます。
2曲目は「上海紅茶館(夢違科学世紀Ver)」。
筋トレの時は決まってこの曲です。
理由は妖々夢と同じ。メロディーの速さの変化が最大の理由です。
まぁ、終盤は死ねますが(苦笑)
3曲目は「麻雀(ねこねこソフト麻雀の主題歌)」。
こちらも筋トレ用です。とにかくリズムが分かりやすい(^^;
テンポがよく、合いの手も入りますから、非常に動きやすいです。
時々、踊ったりもします。いや、まぁ、歌詞はアレだけど(笑) 自摸って感じだな、ウン。

そんなこんなで、今日は定期的な運動について語ってみました。
新年を機に、運動しようと思う人は、
自分なりのやり方で無理をしないで少しずつ続けていってくださいね。


◆テレビの話 NHK「民主主義」
年末年始の番組はあまりコレというものがありませんでしたが、
現在NHK総合で深夜にやっている「民主主義シリーズ」は良い感じです。
まだ見たのは1回目、2日放送分のだけですが、出来は良かったと思います。
民主主義をテーマにした各国のドキュメンタリー番組なんですが、
題名から受けるような小難しい内容ではなく、
世界各国が直面している今の政治問題について、
人々を焦点に当てながら番組が作られています。
全てを事実として捉えるのではなく、
問題定義要素として多少は差し引いて考える必要はありますが、
勉強になるというよりは、何かを「感じる」番組だと思いました。
まぁ、暇ならば見てください。それなりにいい番組ですので。

箱根駅伝・復路

箱根駅伝は駒澤大学が7・8区で早稲田を追い上げ、
9区に逆転、そのまま逃げ切って3年ぶりの総合優勝を遂げました。
ほとんどの選手が上位で襷を繋ぐなど、安定した走りの駒澤が戻ってきた感じがしますね。
昨日、一番応援をじっくり見れたのが駒大のチアだったんで、
なんとなく心情的に肩入れしちゃいました(^^;
優勝できて良かったですね~ おめでとうございます。

躍進したのは同じく応援が目立っていた中央学院大。
千葉からずら~っと応援が来ていましたが、まさか3位まで上がるとは驚きです。
昔は予選会参加のチームは箱根まで期間が間もないこともあって不利と言われてましたが、
近年は予選会から上位へ進出するケースが多く、
箱根参加チーム内だけでなく、関東の大学全般のレベルが上がっているように思えます。
中央学院大の躍進や学連選抜の4位は、多くの箱根を目指す学校を勇気付けたことでしょう。
箱根をめぐる戦いがさらに激化し、盛り上がりがより一層広がっていきそうですね。
しかし学連選抜が4位とは… 優勝する日も近い?(^^;
これでシードは学連選抜を抜く10位までの学校の9校、
そして予選会からの参加が1校増の10校となるようです。

残念だったのは、昨日の順天堂大学の棄権に続き、
大東文化大・東海大学までもが棄権となったことでしょう。
1大会で3校の棄権は大会最多だとか。
参加校数が増えたので、単純に比較はできませんが、こういう記録更新は辛いですよね。
理由は色々とあるでしょうが、気温差が影響しているように思います。
今年の太平洋側の正月は寒気の影響で寒くはなっていますが、
太陽が当たるとかなりの気温を感じます。
ここ数日は風もあまり吹いていませんし、
直射日光を浴びていると、かなり汗をかくのではないでしょうか。
予想以上に暑かったことが選手の体調を崩したように思います。
今後も気温差は大きくなっていくでしょうから、
選手の給水環境の改善は1つの課題となってくるかもしれませんね。


今日は短いけれどもこれだけで。また明日~

2008年01月02日

箱根駅伝・往路

毎年1月2日は恒例の箱根駅伝を見ているはずなんですが…
今年は所要で1区スタート開始時と5区ゴール時しかテレビで見ることができず。
真中のレース展開がほとんど分からないという状況なので、
ちょっぴりしょぼーんな感じの箱根駅伝・往路でした。
1位は早稲田で、12年ぶりの往路優勝ですか。
全体的に5区の山登りがレースを大きく左右した印象を受けます。
今年はなかなかの混戦なようなので、まだどこが優勝するか分かりませんね。
可哀想だったのは昨年優勝の順天堂大学。
昨年は山の神こと今井選手の活躍で優勝へと繋いで行きましたが、今年は逆に…
あの足では完走は無理だったでしょう。むしろ、よく堪えていたように思えます。
リタイアしたことは辛いと思いますが、この悔しさを今後に繋いでいって欲しいですね。

レースを見られなかった代わりというわけではありませんが、
レース直前の5区後半を車で通りがかってきました。
大体、5区が始まった直後ぐらい、1時間くらい前でしょうか。
その頃にはもう沿道は応援でギッシリ。
何かのパレードを待つかのように人が沢山、途切れることなく続いてました。
テレビでも応援風景は映りますが、実際に見ると圧倒されるものがありますね。
箱根駅伝がいかにあの地域で密着しているかが分かります。
応援団の気合の入れようとチームの成績もどこか関係しているようで、
早稲田・駒野選手の応援や駒澤大学、中央学院大学、上武大学の応援が目を引きました。
上武大学は学連選抜での参加だったわけですが、今後が楽しみだなと思わされます。

さらに箱根を越えて静岡方面へと向かっていると、
道路沿いを人がちょこちょこ歩いてくるのを見かけました。
通りがかった道の駅は車がギッシリすし詰め状態になっていて、
本当に道の駅に用事がある人は入ることのできないぐらいの混雑。
道の端にも路上駐車されていたり、
いつもは車数台しか止まらないエコパーキングも車がギッシリ。
下り坂とはいえ、それなりに距離はあるんですがね。
それでも応援しに行く人は多いようです。
まぁ、正直どうなんだろうと思うこともありますが(道の駅の駐車とか)、
それだけ箱根駅伝が定着した行事であるということなのでしょう。
レースは見られませんでしたが、改めてその人気っぷりを感じる一日でした。

2008年01月01日

お尻かじり虫~

そんな新年に相応しくないタイトルから始まる2008年の正月であります。
改めまして、明けましておめでとうございます。
更新履歴を見ると、更新内容が7年3月以降は全て湊さんの「TOP絵変更。」、
これはどげんかせんといかんわけですが、
まぁ、無理矢理に書くわけにもいかないので、
相変わらず気ままに更新させていただくことにします(爆)
新年早々堕落したコメントだな~ ま、所詮は趣味だし<開き直りかよ

ただ元旦は健康的な始まりでした。
目覚ましをかけなかったものの、5時40分頃に目を覚まし、
飛び起きてPCを起動、ネットをチェックした後で、
6時20分頃から初ランニングに出かけ、体を慣らしながら40分ほどランニング、
7時過ぎに初日の出となり、それを拝みながら地球と宇宙の平和を祈るそんな健康的な元旦。
今年も毎日のランニングは続けていきたいと思ってます。
もはや体力増強だとか、体力維持とかのレベルじゃない。走らないと死ぬし(マジで)

大晦日の番組はあまりよく見てませんでしたが、
一番衝撃的だったのは、NHK教育で6時台に放送されていたみんなの歌特番における
「お尻かじり虫」の歌でしょうか。
話には聞いていたものの、何故か縁がなく、たまにみんなの歌を見ても、
必ずといっても外してしまい、これまで見ることができませんでした。
それで初めて見たわけですが… いやー、衝撃ですね、衝撃。考えた人間は凄いわ。
大体、「かじり屋」って何だよ、と誰もがツッコミたくなるのを必死にこらえるのが堪らない。
都会のお尻が苦かったといって寝込むのも堪らない。全てが堪らない。すげーわ、マジで。
この歌を聴き終わった後に、
今年中には「お尻さわり虫」というエロゲーが出るなと思った俺は人生終わってます。
紅白でお尻かじり虫を見た世のセクハラ課長どもが、
お尻さわり虫とかいってセクハラで訴えられないで済むことを切に願う年の瀬でした。
…普通にヤバイな、うん(苦笑)

ニュース関係で今年の1年の展望をしますと、
経済・エネルギー・食糧問題を中心に、さらに世界が揺れるように思います。
昨年頭にメキシコで小麦の値上がりによって消費者が打撃というニュースが流れ、
このままなら日本の食料品も上がるだろうと思っていたら、
半年のブランクで続々と値上がり。
個人的にはよく持った方だと思いますが、
こういった形で世界のニュースが日本に跳ね返ってくるケースが増えてくると思います。
パキスタンでブット元首相が暗殺され、その影響で株価が落ち込みましたが、
これまで以上に世界の政治・経済が連関してくることでしょう。
日本のニュースだけでなく、
世界のニュースも積極的に見ていかなければならない時代のように感じています。
食品偽装や防衛省の腐敗など、国内の問題でも重要なものもありますが、
それに捕われるばかりではなく、もっと広い視点でニュースを見ていくことが必要なのでしょう。

しかし世界のエネルギー事情はどうなるんでしょうかね。
バイオ燃料が注目されてますが、それによって金になる作物への転換が進み、
世界の食糧事情が急激に悪化、
さらに畑を作るために熱帯雨林の伐採が進んで、地球温暖化は却って進行するハメに。
世界では大規模な太陽光発電や風力発電装置が作られたりしていますが、
日本の場合は土地が限られてますから微妙な問題で。
日本の土地に一番適した発電技術というと、水力発電なわけですが…
ダム建設費用と効率を考えるとどうなのかなという面も。
このままタイムリミットを迎え、自然とともに生きるライフスタイルへと変えるのか、
それとも新しいエネルギー代替手段を見つけ、実用まで持っていけるのか、
今年から5年が勝負になりそうですね。

2007年12月31日

今年も

終わりですね~♪
ということで、1年を振り返ってみようかと思うものの、
まぁ、そう大して振り返ることもなかった気がするので以下略(爆)
プロ野球関係はオフシーズン突入直後に総括的なものを書きましたから、
今日は美少女ゲーム関連で1年を振り返ってみようと思います。

●1月
1月はCALUGULAの『Alea』をプレイしました。
こちらはあるイベントを除いてはコンプリート完了。
攻略難易度が高く、謎の多いストーリーでなかなかに楽しめました。
ただ全て終えても、謎が解消されることはなく、やや消化不良感が漂ったのが残念です。
蓮たん、かわいいよ、蓮たん…な1月。

●2月
2月はコットンソフトの『ナツメグ』と、カクテルソフトの『ぴあ雀』をプレイしました。
ナツメグはほとりシナリオが素晴らしかったですね。
ああいう見せ方をするとは正直思いませんでした。今までと違う展開が心に残りましたね。
音楽の方も良かったですし、今年のゲームの中では音楽はトップクラスかと。
ぴあ雀は値段分の価値がなく、速攻で売りました(爆)
アニメーションは悪くなかったものの、クリア後の麻雀対戦機能がないなど、
ゲームとしての完成度が低すぎました。今年最大の後悔…orz

●3月
SkyFishの『白銀のソレイユ』と、
ユニゾンシフトの『ChuChuアイドる』を購入したものの、2本とも積み(^^;
特に白銀のソレイユは結構期待していたんですが、
体験版が災いしたのか、製品版を購入してからどうもやる気が…
これ以降、気に入ったのがある場合は体験版をプレイしない傾向が強まりました。
先に楽しんでしまうと、発売まで期待感が持たないですから(苦笑)
あ、それと戯画の『XrossScramble』がありましたね。
こちらは今も現役。細々とXrossSaviorをやってます。
ゲーム性があると、寿命も長いっす。

●4月
MayBeSoftの『遊撃警艦パドベセル』、Selenの『借金姉妹』、
ミルフィーユの『魔が堕ちる夜』を購入したものの、全て最初を齧っただけ(爆)
パドベセルは相変わらずの面白さではあるものの、ちょっと持続性がなく、最後まで至らず。
プレイするのに苦痛を感じないだけに、また気が向いたらプレイするつもり。
借金姉妹はよう分からんうちに積んでました。まぁ、H中心のゲームではよくあること。
香帆は可愛いんだが、香純がうざったかった記憶しかない… こちらも気が向いたら。
魔が堕ちる夜は全てを完了してないものの、回想埋めればそれでという内容(爆)
Hシーンは凄かったという記憶しかないです。言葉が。本山美奈さん、すげーよと思った。
Sなのに実はMなシェリス様萌え。

●5月
ILLUSIONの『すくぅ~るメイト』を購入したものの、こちらも途中挫折。
H中心のゲームはプレイする時間が限られますから、どうもこうなりがち。
棗相手にネチネチと愛撫ばかりやってた気が(爆)
ゲーム自体は良い印象が多いですね。衣装の少なさはネックでしたが。
また時間があるときにプレイしたいです。

●6月
コットンソフトの『レコンキスタ』と、ソフトハウスキャラの『王賊』、
銀時計の『こいとれ』を購入したものの、王賊以外は積み。
レコンキスタは最初から肌に合ってなかったんですが、
ナツメグが良かったのでメーカー買い、それでもプレイする気にはならずに積み…
こいとれは体験版のやりすぎに尽きます。
また時間があればプレイしたいところ。うたはと海に萌え。
6月の作品では王賊を一番よくプレイしましたね。
ただ何度もやり直したせいか(途中3回ぐらい?)最後までプレイできませんでした。
それでもやり込み要素の高いゲームは非常に良かったと思います。
主人公もカッコいいとまでは言いませんが、様になってましたしね。
今年の作品の総プレイ時間で言えば、王賊が一番かもしれません。

●7月
ま~まれぇどの『リリカル♪りりっく』を購入したものの、
忙しかったこともあり、こちらも途中までしかプレイできてません。
鈴の足でのHシーンが個人的に神でした。黒ニーソ・黒下着属性。
ゲームの方は… よく分かんなかった。物語重視なのか、H重視なのか。
その中途半端さにばかり目が行ってしまいました。

●8月
なし

●9月
SQUEEZの『炎の孕ませ同級生』を購入したものの、途中挫折。
ワンパターンなゲームはどうもやる気が。
ハーレムゲームとしては面白いと思うのだけれども、単調なのがやっぱりネック。
千尋が可愛かった記憶しかない。

●10月
うららの『マ・メゾン』をプレイしました。
CGが綺麗で、声優さんの演技も悪くなく、印象は良かったです。
ストーリーはかなり微妙ですが、まぁ、H中心のゲームとしては仕方ないかなと。
純愛ゲームというよりはハーレムゲーム。ハーレムルートの強引さがすげーと思った。
正直言って6人も要らない。飛鳥さんと朱音がいれば、それでいい、ってなゲーム。

●11月
PurpleSoftwareの『明日の君と逢うために』、
Siriusの『こいびとどうしですることぜんぶ』を購入しました。
明日の君と逢うためには総合的に見れば、今年一番楽しめたゲームでした。
まずシナリオへの引き込みが上手い。
途中で興味を失わせないようにするストーリー展開は見事だったと言わざるをえません。
ここまで見てきても分かるように、かなり途中挫折のゲームが多かったわけですが、
明日の君と逢うためにはほぼ休むことなく一気にプレイできましたからね。
個別シナリオに行っても、他のヒロインへの興味を失わせない展開ですから、
クリアしたら次、次といった形で繋ぎながらプレイできました。
全体的に見れば、そういう作りをしていたわけですから、
プレイヤーを飽きさせない配慮はお見事だったと思います。
シナリオの出来もなかなかに良かったですし、バランス感という意味では今年の一番でしょう。
こいびとどうしですることぜんぶはまだプレイしてないです。
年明けに開始するつもりでいます。

●12月
コットンソフトの『ナギサの』、Meteorの『CloverPoint』をプレイ中。
ただ両作ともに明日の君と逢うためにと比べるとかなり落ちるため、
なかなか先を進めようという気に駆られません。
ナギサのはナツメグと似通いすぎていて、プレイする価値を見出せないのが一番のネック。
プロローグ部分の雰囲気とかは良かったんですけど、
ストーリー選択になってから被りすぎてて、やる気が…
角川君もシゲヲと比べると数段落ちますからね。むしろパワーダウンなのが痛い。
CloverPointは話の展開が全く見えてこないのが一番のネック。
演劇を中心に話が展開すると思いきや… 序盤であっさり終わっちゃいました。
何が描きたいのかが見えてこないです。
現在は真星ルートのクリスマス終了後なわけですが…恋愛の進展もないし、ちょっと戸惑い。
真星ルートでは演劇中心で展開していくようなんですが…話の姿が見えてこないのが辛い。
淡々と話を進めるのは苦痛。もう少し起伏が欲しいところ。
両作品とも暇を見ながら進めていくつもりでいます。


●総評
今年は残念ながら、「これだ!」という作品には出会うことはできませんでした。
とりわけ、シナリオ中心のゲームは不作だったように思います。
まぁ、探せばあるのでしょうが(絶対幸せ宣言やそして明日の世界より等)、
プレイする気になるような作品はなかなかありませんでした。
それよりはH中心のゲームの方がお手軽感があり、楽しめるわけですが、
それもどこか似通ってきて、真新しさが失われてきているように思います。

そんな中で光ったのが、『ナツメグ』『王賊』『明日の君と逢うために』の3作品です。
王賊は一にも二にもゲーム性。
単純だけれどもやり込み要素の高いゲームシステムは、
美少女ゲームに与える付加要素として1つ注目するべきものではないかと。
どちらかというとゲーム性の高いものは敬遠されがちですが、
ソフトハウスキャラやアリスソフトの高いゲーム性はユーザーの支持を受けているわけですし、
他のメーカーもこういったゲーム性の高いものを追及するのも1つの手かと思います。

ナツメグと明日の君と逢うためにの良かった点はシナリオの見せ方です。
ナツメグのほとりシナリオではエンディング後を丹念に描き、
ある種の祭りの後の寂しさを上手く演出していました。
これまでならば、エピローグまで一気に飛ばしてしまう所を、じっくりと丁寧に描く、
そういった姿勢がシナリオを新鮮に感じさせ、
プレイヤーの心に深く印象付けたのだと思います。
明日の君と逢うためにの良かった点はシナリオへの引き込み方、
ヒロインの謎や影を上手くちらつかせたり、
個別シナリオでも他キャラの謎を上手く織り込むなど、興味の引かせ方が上手でした。
時間がないプレイヤーや、次から次へとゲームをプレイするプレイヤーにとっては、
いかに興味を持続させるかもゲームをプレイする上でのポイントの一つです。
ガチッと掴んだ興味を失わないようにする努力も1つ必要なのだろうと思います。

そんなわけで、最後に個人的に選ぶ今年のCG・シナリオ・音楽・総合優秀賞の発表~
CG賞は『明日の君と逢うために』。
単純なイベントCGだけの評価なら、マ・メゾン等の方が上なのでしょうが、
背景CGや動きのある立ち絵など、CG全般で見ればあすきみの出来が一番だったと思います。
シナリオ賞は『ナツメグ』。
他シナリオはともかく、ほとりシナリオの出来は秀逸でした。
印象に残るシナリオという意味では、やっぱりナツメグ・ほとりシナリオが一番でしたね。
音楽賞も『ナツメグ』。
ほのぼのとした音楽から切ない音楽まで幅広く取り揃えているのが良い感じです。
ただ今は主題歌を軸に音楽のクオリティがかなり上がってますから、
どのゲームもさほど差を感じなくなっています。
主題歌で一番好きなのは、明日の君と逢うためにの『TIME』ですかね。
ゲーム賞は『王賊』。
こちらは前述の通りです。

総合優秀賞は『明日の君と逢うために』。
CG・シナリオ・音楽と、どれを取っても高水準。
プレイしやすい作品ですし、今年の総合NO1はやはりあすきみでしょう。

こう振り返ってみると、今年も色々なゲームをプレイしましたが、
来年は新しいもの…というよりも、新しい視点に立ったゲームを楽しみたいです。
ナツメグやあすきみのような新しい切り口を持ったゲームの登場を心待ちにしたいです。
そのためにはプレイヤー側も心を磨いて待ってないといけませんよね(^^;
そんなわけで、来年もマイペースでゲームを進めていこうかと思っております。

それでは今年はこれにて。よいお年を~

2007年12月26日

テレビ

掲示板の書き込みから、自分がアニメをほとんど見ていないことが分かりました。
昔はよく見てたんですけどね~ 2000年前後とか。
最後に見たのは…『ガンダムSeedDestiny』でしょうか。流し流しですけど。
熱心に見てたのは、『人魚の森』『キディグレイド』ぐらいまでかなぁ…
見なくなった理由は、30分という固定された時間の確保が鬱陶しくなったことと、
30分という固定した時間を確保するに値する魅力を感じなくなったことでしょうか。
アニメを見るぐらいなら、ゲームやマンガで楽しむ方がいいと考えるようになりました。
ゲームはスキップ、マンガは飛ばし読みができますが、アニメは早送りできませんから。
魅力を感じなくなった理由は、量の増加と質の低下。
色々なアニメが放送されるようになりましたが、
それら全てをチェックとは言わないまでも情報網に引っ掛けることさえできなくなり、
次第に追いかけるだけで手一杯に。
それに加えて、アニメセル画の質が低下し、内容の方もマンネリ化が進み、
追いかける価値がないものばかりになったことで、嫌気が差したのでしょうな。
一度見なくなったら、パタッと見なくなりました。
昔と比べてアニメ界が衰退したかどうなのかはよく分かりませんが、
以前ほどの勢いを感じなくなった理由としては、
何でもかんでもアニメ化しすぎたことにあるような気がしています。
マンガ・ゲーム・アニメといった棲み分けが必要だったんじゃないのかなと思ったり…

アニメを見なくなっただけではなく、他のテレビ番組もほとんど見なくなりました。
今見ているのは、ニュース、料理番組、ドキュメンタリー、クイズ番組(漢字限定)。
ニュースは食事時とかが主、料理番組はためしてガッテン・今日の料理、
ドキュメンタリーはクローズアップ現代・NHKスペシャル、
クイズ番組はネプリーグ等の難読漢字のクイズ。
んー、なんかNHKの番組ばっかりだなぁ(苦笑)
どれも必ず見るというわけではなく、食事の時間や筋トレの時間に合った時や、
興味のある話題だったりするときのみで、毎週・毎日チェックするわけではありません。
ニュースは専らテレビよりラジオ・インターネットから仕入れる方が多いですしね。
そうですね、毎週チェックしてるのは…
土曜昼のバラエティ生活笑百科と水曜夜の相棒でしょうか。
スポーツ中継は高校野球がやっていれば見ますが、最近は忙しくてチェックしきれませんし…
このままの調子だと、デジタル放送に完全移行されて、地上派放送が中止となっても、
そのままテレビ自体を卒業、ということになっちゃいそうな勢いです。


◆プロ野球 各球団の契約更改
最近は1億円でさえ、通過点なんですよね。
2~3億ぐらいまではトントン拍子のように上がっていくように思えます。
けれどそこからが上がり難くて… 中日の川上投手のダウン提示には驚かされました。
高年俸選手にはそれなりのノルマがあるのは当たり前のことではあると思うのですが、
期待を裏切ったわけでもないのに、昨年よりも成績が悪くなったからダウンというのは…
ちょっと可哀想かなと思いました。
まぁ、それでも十分に貰っているとは思いますが。

スポニチの記事で日めくりプロ野球という特集があるのですが、
その12月24日の広島の記事を見て、改めて球界の年俸上昇にビックリさせられました。
30年前は1000万円が一流選手の年俸だったんですね。
今やその10倍、1億円がレギュラー・主力選手の証し、
さらにメジャーではその10倍の10億円の評価が付くわけですから…凄い世の中です。
一時期よりも年俸高騰が収まりつつあるとはいえ… どうなんでしょうなぁ…
もっとも、他人のサラリーなんてどうでもいいことではあるのですが(^^;

2007年12月24日

みる。

なんとなくタイトルだけ繋いでみました(爆)
今、プレイ中の『CloverPoint』の
メインヒロイン・夜々の声優さんがみるさんなのですが、
序盤はクール系で素っ気無い感じの声で、小動物系な雰囲気のキャラだったんですが、
序盤が終わった途端に主人公のことを「お兄ちゃん」と呼び出し、
序盤の雰囲気とは打って変わって、甘甘の妹キャラになってしまうのが…びみょー(苦笑)
最近は甘甘な妹キャラよりも、少し落ち着きのある声の方が好きだったりします。

今日はクリスマスイブ~ といっても、特に何もなく。
キリスト教徒ではないので、あまりこの日の持つ意味はないっす。
何のお祝いをしているのかなぁというのが一番の疑問ですよね。
普通に冬至のお祭りでいんじゃないかと。
メリークリスマスという言葉はどうも白々しく聞こえてダメです。
それぞれがそれぞれの目的でお祭りを味わえばそれでいいんじゃないかと。
そこにクリスマスを持ってくるのは却って侮辱してんじゃねーのかと思ったり。
まぁ、どうでもいいことですが。
キリスト様や神様に直接的に感謝しないまでも、
せめて周囲の人々に感謝する程度には思っておきたいものです。


◆ゲームの話 『CloverPoint』
現在のところ、クリスマスパーティーの準備開始まで進めました。
ここでようやく選択肢が出てきました。ここから個別シナリオになるんですかね?

ここまでの展開で予想外だったのは、演劇が前フリに過ぎなかったということでしょうか。
もっとシナリオに絡めるんだと思ってました(^^;
あれよ、あれよとシナリオが展開していき… いつの間にか終わっていた(爆)
演劇の流れが良かっただけに、もう少しじっくりやってもと思ったり。
まぁ、ここからシナリオがどう展開するかでしょう。
思ったよりもシナリオの期間は長いのかな?

シナリオのここまでの出来は、心理描写が少なく、ややキャラクターが掴み辛いです。
今のところはキャラの表層だけで話が進んでいる感じがします。
演劇でもう少し踏み込むと思ってたんですが、思いの外あっさり目で。話はその後からか。
ここまでですと、ちょっと夜々のキャラクターが唐突に感じました。
いきなり「お兄ちゃん」ってアンタ(^^;
結構重要なポイントになりそうではあるのですが、
出会い時の避けオーラからするとキャラがまるで違います。
ツンデレでもないし、クーデレでもないし… もう少し変化の過程が欲しかったかなと。
気が付いたら、みるさんの妹キャラになっていたのは嬉しいやら悲しいやら複雑な心境っす。
急に甘えすぎ。最初の印象がまるでない。もはや別人。

ここまでで一番面白かったのは、カラオケでの真星の歌。
一色さんの歌が凄かった、感動した!(爆)
そういえば今回は声優陣が豪華なんですよね。嬉しいような、ちょっぴり寂しいような。

2007年12月22日

イルミネーション

この時期になると、あちこちでクリスマスの飾りを見かけます。
冬至の時期の早い夜にはイルミネーションの輝きが綺麗でもあるのですが…
同時に、世界ではCO2削減のために話し合っているという状況を考えると、
果たして高い電気代やそれに伴う燃料を消費してまでも
イルミネーションを行う必要性があるのかと疑問に思うことがあります。
まぁ、世の中の大半は無駄でできていますので、
それぐらいいいじゃないかとも言えるのですが…
どちらかといえば、西洋人よりも闇を愛してきた日本人にとっては、
西洋かぶれのイルミネーションで闇を消すよりも、
冬の長い夜を愉しむというのも一興なのではないかとも思ったり。
一度飾ると前年より地味にできないということで、歯止めが利かなくなっちゃいますし、
ここらで一度考える必要があるのではないかと思います。
もうクリスマスイルミネーションはやめませんか?


◆プロ野球ネタ ヤクルトがFA石井一久投手の人的補償として福地選手を指名
FA宣言してヤクルトから西武に移籍した石井一久投手の補償として、
ヤクルト球団は西武側に金銭補償を求めてくるかと思いきや、
プロテクトリストに漏れた外野手の福地選手を指名してきました。
ヤクルトは青木・ガイエル・飯原・宮出選手らと外野手が豊富なので、
指名してこないと思ったんですが…
んー、機動力を好む高田新監督の意向で、足のある選手を取られたということでしょうか。
ちょっとプロテクトの判断が甘かったかなと。まぁ、仕方ないことですが。

西武側にとって、中日に移籍した和田選手が抜けたとはいえ、
GG佐藤・栗山・赤田・佐藤友亮・高山・大島・大崎・松坂健太・ボカチカ選手と外野は豊富。
代わりの選手がいるだけに、ダメージとしてはそう大きくはないのですが、
GG佐藤選手は実質活躍1年目、栗山選手は隔年傾向で来季はどうなるかまだ分からず、
赤田選手はレギュラーを張っていたものの今年は故障で出られませんでしたし、
他の選手は可能性はあるものの、1年を通してと考えると未知数な部分が多いです。
確実に3割を期待できる和田選手が抜け、30盗塁を期待できる福地選手が抜けと、
計算できる選手2人が抜けたのは地味に痛いです。
また、今季28盗塁の福地選手が抜けてしまうと、10盗塁以上は片岡選手のみ。
赤田選手がレギュラー復帰して20盗塁近くを稼ぎ、
中島・GG佐藤・栗山・石井義人選手らが盗塁を上積みしない限り、
今季の盗塁数をキープすることはできません。
もっとも、福地選手が加入する前は、走れる選手が赤田選手1人だったので、
その間に片岡選手が出てきてくれたのはありがたいことではあるのですがね。
若手に足を使える選手というのがいないため、福地選手の足の穴は意外と大きくなりそうです。
赤田選手が故障前の成績以上のものを見せてくれないと… 厳しいでしょうなぁ。

ただ福地選手にとっては、今季後半辺りから出場機会が減りだし、
打撃好調だった栗山選手や、復帰した赤田選手、
若手登用で大崎・松坂健太選手らに取って代わられるなど、
レギュラーから代走要員へとなりつつあっただけに、
ヤクルトへの移籍は良い転機になるかもしれません。
その点では快く送り出してあげたいです。
…とはいえ、やっぱり移籍は残念です。ようやく西武・福地に馴染んできたのに…

これで来季はカブレラ・和田・福地選手と計算できる選手がいなくなるわけですか。
成績は下降傾向にあったとはいえ… 来季の成績は予想できないっすね。
競争が厳しかった外野手争いで1.5枠空いたわけですから、
彼らが奮起して、不動のレギュラーへと育っていくことを期待したいです。
来季は我慢の年になりそうですね…

それより足のある選手を早く補強しないとなぁ…
盗塁は単純に足の速さではないことは片岡選手が証明してくれているので、
大崎選手らの上積みの可能性もあるにはあるのですが…
やっぱり俊足の選手が欲しいです。
中日からのFA人的補償は投手が有力でしたが、
欲しい投手がいない場合は、足のある選手を取るのも一つの手かなと。
そう考えると、やっぱり福地選手を獲られたのは痛かったですね。


◆ゲームの話 『CLOVER POINT』
予約していたMETEORのCloverPointが到着。
まだ開始間もない段階です。
今回はライターが代わったせいか、ちょっと雰囲気が違いますね。
個人的にはあのぶっ飛んだB級臭が好きだったんだけれども(^^;
今のところは何もなく学園生活が進行中。
やはりというかなんというか、ちょっと下ネタが多め。
まだ主人公を含めて、キャラ付けがよく分からないのがネックか。
ゲームの雰囲気からすると、もう少し落ち着いた雰囲気でも良いかなとも。
詳しい感想はまた後日にということで~

2007年12月19日

プロフェッショナル

プロフェッショナルとは何か。
私はそれに対して「道具へのこだわり」と説きます。

プロフェッショナルが道具へこだわる理由は数多くあるでしょうが、
最も単純な理由は、接している時間の長さによる愛着でありましょう。
プロとアマの明確な違いといえば、訳が専門家であるように、
そのものに接している時間が大きく違います。
野球で言えば、学生は野球をやっていても、勉強や学問、学生生活をしなければなりませんし、
社会人は野球をするとともに仕事もしなければなりません。
けれどプロは基本的に野球のみであり、その他の事も野球を通じてのことがほとんどでしょう。
それだけ専門分野に接している時間が長いのです。

その時間は家族で過ごす時間よりも、家でゆっくりと過ごす時間よりも長いわけですから、
家族が誰でもいいと言う人がいないのと同じように、
プロフェッショナルの道具への愛着は並々ではないはずです。
それだけ長く一緒に居るわけですから、道具は相棒であり、自分の半身のようなものです。
道具に対して愛着を持つということは、
同時に「この道具はこうあるべきだ」というこだわりを持つこととなり、
プロフェッショナルは道具へのこだわりが強いのです。

道具にこだわるということは、先ほども書いたように「こうあるべきだ」ということですから、
その人なりのプロフェッショナルなりの固定観念があります。
となれば、プロフェッショナルが用いる以外の方法で、それらの道具を使うことは、
ひどく複雑な思いに駆られることでしょう。
野球で使うはずのバットで人を殴る行為や、
料理人の包丁で人を刺し殺すなどという行為は、絶対に許せなく思うはずです。
それが道具へのこだわりであり、プロフェッショナルであることだと私は考えます。


…と、まぁ、簡潔に抽象論を述べてみましたが、
何を言いたいかというと、警察官の拳銃自殺のニュースですよ。
他人を殺めたわけではなく、自分で自分の生命を処理したのだから…と言うかもしれませんが、
警察官という治安を守るためのプロフェッショナルが拳銃を使うのは、
あくまで治安を守るためであり、市民の命を守るためなのですから、
私的に利用していい理由なんて微塵もないはずです。
市民を守るための拳銃を勝手に使い、命を奪うという行為は、
プロフェッショナルであるはずの警察官からすれば酷くばかげた行為であり、
拳銃を、警察官を侮辱しているように思えます。
自殺に至った理由など知ろうとも思いませんし、
自殺に関する倫理面を議論するつもりはありませんが、
プロフェッショナルであるはずの人が誤った道具の使い方をするのは断じて許せません。
自殺する方法として拳銃を使ったことを恥じてもらいたいです。

プロでない人間が銃を使えばどうなるかは最近騒がれているニュースで明らかですし、
警察機構にはプロフェッショナルであることの意味を末端までしっかりと伝えてもらいたいです。
治安のプロフェッショナルであるためには、
その道具である拳銃にこだわりをもって、正しく使うことが最低限必要ですからね。
それができない人間はプロフェッショナルとは言えないです。


◆ゲームの話 ナギサの
うーん、プロローグ部分を終えてから全然進めてないです。
キャラクターの絵を見たときから、ナツメグとの被りっぷりが心配されましたが…
…被っているというより、そのまんまな気が(爆)
プロローグ部分こそ田舎の雰囲気が強調されていて、
主人公と他のキャラクターとの違いが伝わってきて面白かったのですが、
ストーリー選択部分になると、主人公も完全に馴染んじゃってるので、
ナツメグ同様に仲間とワイワイな雰囲気に。
男友達の角川もシゲオと被ってるし… ちょっと違いが分からない。
もう少し別の展開で作った方が良かったんじゃないかなぁと思ったり…
舞台が都会か田舎かの違いだけになってしまっている…

もうこうなると、ナツメグとは違う滲み出るキャラのエロさで楽しむしか(爆)
声優さんの影響もありますが、水守と夏生がなんとなくエロイ。仕草がエロイ。
あおいは地が出たときにエロさが消えかかるものの、
それを必死に隠そうとしている辺りが妙にエロイ。
まぁ、ちかぽんはエロくないけれども(^^;
…むぅ、先に進めれば何か別の楽しみ方が見つかるのだろうか…
今はちょっと残念な気持ちの方が大きい感じです。
このままだと『CloverPoint』の方が先に来るかも。

2007年12月15日

ナギサの

コットンソフトの『ナギサの』が到着。
あすきみが終わったばかりなので、まだ未プレイ。
明日からプレイし始める予定。
つーか、『恋人どうしですることぜんぶ』も積んでるし、
来週には『Clover Point』が発売するし。
結構期待していた作品が続くだけに、嬉しい悲鳴です。

この日記を書きながら、ほめらじを聞いているんだけれど…
桜川未央さんって「おうかわ」と読むのか。
ずっと「さくらがわ」だと思っていた罠(爆)
美少女ゲームの声優さんって、当て字が多いから難しいですなぁ…
すいません、マジすいませんでした(^^;
って、さくらシュトラッセのオフィシャル通販にもほめらじ付くのか。
むぅ… 買っちゃいそうだ(爆)

◆明日の君と逢うために 簡易レビュー
一言でどんなゲームなのかを表すのは非常に難しいのですが、
不思議系純愛ストーリーという表現が一番よく当てはまるんですかね。
ミステリーでも伝奇モノでもありません。
おどろおどろしくないので、不思議系という表現が適切でしょう。
それと時を越えたり、異世界に行ったりはしません。
物語が進行するのは基本的に現在の一事象のみ、です。
そういう意味ではオーソドックスな世界観にちょっと不思議な感覚をちりばめた感じでしょうかね。

まずシナリオで良かったのは構成部分。
序盤にあすきみの世界が持つ不思議さ、少し謎めいたヒロイン達、
そういった雰囲気とは対照的に賑やかに進行する日常を描くことで、
プレイヤーを上手く世界観へ引き込み、物語へ集中させるシナリオ構成は見事でした。
中盤の始めごろにはヒロインの謎も予測が付き始め、
なんとなくヒロインを「放っておけない」という心情から、
そのヒロインと「一緒にいたい」という気持ちへ変えていき、萌え要素を多く作り出し、
終盤には序盤から中盤の始めごろまでに顔を出していた謎を解決するという構成で、
最後まで興味が削がれることなくプレーできました。
最近は最後までプレーするゲームが少なかった私ですが、
あすきみは一気にプレーできましたね。
最後までプレイヤーを引き付けて離さなかった構成は見事だったと思います。

シナリオの内容はやや評価が分かれる所かもしれません。
各シナリオの単独で考えますと、完成度はそれほど高くないです。
出来は悪くないのだけれども、やや取りこぼしがある感じがします。
ただ、シナリオ全体で通して考えますと、
あるシナリオが別のシナリオを補完する役割を果たしているため、
全体の物語としては完成した形をしています。
明日香シナリオと舞シナリオが相互関係にあり、
小夜シナリオと里佳シナリオも相互関係、
瑠璃子シナリオが1つで完結していて、あさひシナリオが番外編チック、
各シナリオの役割はそういった感じになっています。
全体としてシナリオを捉えるか、個別にシナリオを捉えるかで評価は分かれるでしょうね。

個別に見た場合では、やはり単独で完結している瑠璃子シナリオが良かったです。
お約束的ではあるものの、最後はうるると来ましたからね。
エンディングもありきたりではない展開も用意されていて、
この手の話の王道に沿いながらも、斬新な切り口を見せてくれたように思います。
(詳しくは瑠璃子シナリオのネタバレ感想でどうぞ)
それ以外のシナリオは単独で見ると、やや描写不足、
終盤の選択肢分岐がほとんどないだけに、別の展開も用意していてもよかったかもしれません。
話としては完結しているものの、
1つのシナリオとしてスッキリしない感じを残してしまったのはマイナス要素でしょう。

全体で見た場合には、舞シナリオが非常に良かったと思います。
位置的には明日香シナリオにおけるバッドエンド、そこからの話の展開が非常に良かったです。
最後の丘でのイベントCGも綺麗でしたし、最も印象に残るシナリオでしたね。
明日香に対する想いが重要になってくるため、
舞シナリオ単独では十分にそれを理解することができません。
そういう意味では、全体から見た場合に舞シナリオは輝くことになります。
総括的な意味合いでは里佳シナリオも良かったですね。
里佳シナリオは恋愛要素が控え気味、各シナリオの残された謎を拾いながら、
『明日の君と逢うために』の答えを表していたように思います。

シナリオはテーマ性がそれほど強くないながらも、
心に染み入るような何かを与えてくれるシナリオだと思います。
本よりは演劇チック、抽象的なものに具体性を与えて劇となし、
各人がそこから何を当てはめ、何を見出すかは自由、そういった感じですかね。
各キャラの抱えているものは色々なものに置き換えることができますから、
是非プレイしてもらって色々なものを感じ取ってもらいたいように思います。
全て終えてみると非常に爽やか、
仰々しい大作ではないものの、心に染み入る秀作ですね。


シナリオ以外の評価も簡単にしておきます。
まずCGの出来はなかなかに良かったと思います。
キャラクターデザインはやや人を選ぶかなとも。顔がやや大きめですからね。
最初は木になっていた自分ですが、そのうち慣れてきますから、それほど気にすることもないかも。
パッと見で大丈夫なら問題ないと思います。
出来の方は安定しています。指先がちょっと変ですが、それ以外は上々。
それと背景CGが綺麗。
微妙に動きがあり、寄せる波や綺麗に輝く海は無駄に綺麗で良かったです。
あすきみの世界観にスッと入っていけたのも、背景CGの綺麗さの役割が大きかったと思います。

音楽は極めて出来が良いというわけではありませんが、
ゲームの雰囲気によく合っていたと思います。
のどかな島の雰囲気を表してか、どちらかといえばゆったり静かな曲が多め。
落ち着いてプレイできましたし、ゲームとのマッチングは良かったと思います。
お気に入りはやっぱり主題歌の「TIME」。
OPムービーも良かったですし、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれたように思います。
まぁ、ちょっとOPムービーはネタバレ気味なんですが(^^;
そのネタバレもプレイする気分を強くさせましたし、結果的には成功でしょう。
しかし意味もなく裸なのはなんでだ?(笑)<序盤のヒロイン紹介部分

音声も文句なし。
キャスト発表当時は知らない名前が多く、少し心配していたのですが、
蓋を開けてみるとよく聴く声で、演技の方も素晴らしかったです。
豪華キャストになってますので、ご心配なく。

Hシーンは明日香・小夜・瑠璃子・あさひ・舞が3回ずつ、里佳が1回。
各Hシーンは2回戦が基本、差し分なしで各Hシーン3枚ずつの構成です。
テキスト分量は普通やや長め、どちらかといえばじっくり目。
純愛Hばかりで、特に変わった要素があるというわけではないです。
オーソドックスなキャラ萌え型であるものの、じっくり目の描写は良かったと思います。
まぁ、シナリオの流れから考えると、あんまり集中できないんですけどね。
2つのシーンは中盤の恋愛部分で、3つ目はラスト手前といった配分、
特に3つ目はシナリオが佳境に入りつつあるだけに、先が気になって飛ばしがち。
3つ目を用意しておくなら、アフターストーリーみたいな感じで配置した方が良かったかもしれません。

システムは特に語ることなく充実風味。
自分としてはオートモードが良かったです。
私は普段オートモードを使わないんですが(読み進みが遅いので)、
あすきみのオートモードはやや早めで、自分の読み進めるリズムとぴったり合ってました。
オートモードを快適に使えたのが初めてだっただけに、この点は非常に良かったですね。
あとは背景CGの動き、立ち絵キャラの動きなど、良い演出をしていたと思います。
唯一残念なのはオマケモードでキャラクター紹介ムービーが登録されないこと、
いちいちタイトル画面で放置しては狙いのキャラクターが出てくるのを待つというのは面倒。
一度見たら登録され、いつでも見られるよう配慮してもらいたかったです。


総評としては、落ち着きのあるストーリーが好きな人にオススメです。
キャラ萌え要素はそれほど強くありませんが、中盤の展開はいい雰囲気ですし、
キャラクターの魅力も十分に伝わってきますが、
やはり話の軸は「神隠し」(向こうとこちら)を巡るストーリーですから、
シナリオをじっくり味わう人向けのストーリーだと思います。
全体としてまとまった作品ですし、フルコンプすることを前提とすれば、
かなり楽しめると思います。
そういう人にとってはプレイして損はないと思いますから、
是非プレイしてもらいたい作品ですね。

あとPurpleSoftwareさんには恒例の夏コミ・ファンディスク希望~
プレイする前は七海だろうと思ってましたが、プレイした後ではりんの方が萌える罠(爆)
りんで是非ファンディスクを!<ロリコンじゃないよ
あと各キャラのアフターストーリーHがあれば最高。
秋色謳華並みのファンディスクを期待。
同社の代表作である秋色恋華と比べても、遜色ないか人によってはそれより上の出来ですからね。
力の入ったファンディスクを期待したいっす。
まぁ、そのためには売れないとな。つーわけで、みんな、買うのだ(爆)

2007年12月14日

薬物使用

アメリカでメジャーリーグの薬物使用に関するリポートが提出されたそうで。
その中にはミゲル・テハダ選手ら大物メジャーリーガーとともに、
元西武のカブレラ選手や阪神のウィリアムス投手、
ヤクルトのリグス選手らの名前もあったとか。

まだはっきりとしたことは分かりませんが、
この報告書自体は名前を挙げた選手らを処罰する目的で出されたのではなく、
今後メジャーリーグでの薬物使用を根絶するという意図で出されたものであり、
名前の挙がった選手は疑わしいに留まる灰色状態でしかないようです。
ですから、この報告書に名前が挙がった→薬物を使用していた→処罰、
と単純にはならないと思われます。
勿論、調査の必要はあるでしょうが、
過去に使用していなかったことも使用していたことも客観的に証明するのは大変でしょうから、
本人が認める以外には確認手段はないでしょうから。
実際に検査で引っかからないことには対処の使用がないでしょうなぁ。
そうそう頻繁にやるのも効率悪いですし。難しい問題です。

とりあえずは静観しておいて、
名前の挙がった選手が今でも使用しているかをチェックするに留めるべきだと思います。
んー、でもカブレラ選手が来日前に使用していたかはともかく、
阪神のウィリアムス投手の名前が挙がってくるとは…
オリンピックにも出ているわけですから、少なくとも常用はしてなかったはずですよね。
まぁ、抜け道なんてものはあるわけですけど… 結局は確かめようがない。
はっきりしたことは分からないんだから、気にすることはないんじゃないのと思ったり。
明確に黒となった段階で厳正な処分をしてもらいたいです。


◆明日の君と逢うために
里佳シナリオクリアしました。
まず行き方としては、他ヒロイン攻略後に6月9日朝に選択肢が追加され、
里佳の部屋に入ればシナリオに突入する模様です。

里佳シナリオは全てのシナリオを終えたことが前提となっているので、
やや略し気味で、シナリオ単体で見ると描写不足の所があったように思います。
まぁ、プレイしている側とすれば、むしろテンポが上がって良かったと思いますがね。
各シナリオの重要ネタバレも早めに披露され、
残されたあすきみの謎を拾う形のシナリオになってます。
一番大きいのは小夜シナリオの補完でしょうか。
小夜シナリオでは分からなかったある人物の想いが少しは感じ取れるかもしれません。
里佳というキャラ単独で考えると、恋愛部分がやや取ってつけた形なので不十分ですが、
あすきみの総括的なシナリオとしては良かったと思います。


以下、里佳シナリオを含む、あすきみのネタバレ感想。

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2007年12月13日

年末の恒例となっている今年一年を表す漢字は「偽」だそうです。
真っ先に浮かぶ字ではあったものの、あまりにも露骨すぎるので、
この漢字は避けるだろうと思っていたんですが…
この漢字にならざるをえなかったことがすごく悲しいですよね…
「偽」というと、食品偽装や防衛省汚職問題等が浮かんできますが、
私達が最も騙されているのは、やっぱり政治なのだろうと思います。
昨日の年金の話もそうですし…
選挙当時から無理だという批判があったのに、大丈夫と言い張った結果がコレか。
環境にいいはずのバイオ燃料が生活物資の値上げを呼び、
果ては森林破壊を促進するという結果をも呼び起こし… この世は偽だらけ。
最大の偽である石油も化けの皮が剥がれつつありますし…
早いトコ石油頼みから脱却しないことには… 苦しいなぁ…

◆プロ野球 西武の契約更改
涌井投手が前回提示と同じ5000万円増の8500万円でサイン。
背番号は16番のままということになったようです。
個人的には非常に嬉しいですね。
金額の方は評価が難しい所なんですけど、
エースとして素晴らしい成績を残したとはいえ、まだ活躍2年目、
先のある投手ですからあまり非常識な金額を上げるのもどうかと。
大体5000万円増が上限と考えている自分にとっては、
この金額で納得してくれたのは嬉しく思います。

背番号に関しては、西武の16番は松沼雅之・潮崎投手と息の長い投手が付けていて、
どちらかというとスリムな印象を受ける背番号なだけに涌井投手に合っているかと。
松坂2世よりは涌井1世でいって欲しいように思います。
石井一久投手は… 21番かなぁと。
納得してくれるといいんですが、フロントが一体どういう約束をしたのか…
ちょっとフロントが性急過ぎたように思いますね。
金額面で評価したわけですし、ここは石井一久投手に我慢してもらいましょう。


◆明日の君と逢うために(9)
明日香シナリオ終了~
うーん…大団円? ちょっと、それありかよってなエンディングでしたなぁ(^^;
シナリオは途中の展開こそ意表を突いてきたものの、結末は予想通りの展開、
メインシナリオにしては無難な感じかもしれません。
もう少し変わった展開も期待していたんですがね。ちょっぴり残念。

明日香シナリオの出来は悪くないものの、ちょっと印象に残り難い感じがしました。
中盤のバカップルっぷりは他シナリオに比べると妙に浮いていますし、
終盤になっても明日香が明るいのは変わらず、あまり真剣モードが持続しないのがネック。
どうもシナリオにメリハリが利かないというか…
終盤に向けての盛り上がりが寸断されてしまうのは勿体無かったなと思います。
まぁ、明日香らしいということで。
テーマや設定は重いものの、明日香のキャラクターがそれをふっ飛ばし、
明るい純愛劇に作り変えたといった所でしょうか(^^;
なんだろうなぁ… 勿体無いような、勿体無くないような…
明日香シナリオは気軽に考えておきましょう(^^;


以下、明日の君に逢うためにの総合的なネタバレ感想

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2007年12月11日

明日の君と逢うために(8)

例の如く、◆以下の文章は書き溜めたものです。
現在の進行度は、小夜・瑠璃子・あさひ・舞・明日香とクリアし、
最後の里佳をプレイしているという段階です。
どうやら、最初は小夜or瑠璃子、次にあさひ・舞・明日香、
里佳シナリオに入れるのは最後の段階になってからのようです。
シナリオ的にも他シナリオのクリアが前提のようになっている略し方になってます。
とにかくシナリオのネタバレが早い。
そのテンポの早さがクリア済みの人間にとっては心地いいです。
残りあと少し、この感想も今週中には終わることでしょう。


◆ゲームの話 明日の君と逢うために(8)
4回目は舞シナリオをプレイ中。
まだ展開はよく分からず。なんだこのバッドエンド臭は(苦笑)
他シナリオと違うのは、これまで全く反応を見せてこなかった明日香がやきもきしていること。
明日香にとっては主人公が島を離れてしまうというのが何よりも嫌なことなのでしょうか。
舞との雰囲気は非常にいい感じなのだけれど… そこはかとなく複雑模様です。
やっぱり舞は普通に可愛いよなぁ。勿論、性格も。

そんでもって、そのままクリアしました。
うーむ… 人によって評価は分かれるかもしれませんが、良かったっすね。
主人公がヘタレと言えばヘタレなんでしょうが… でもこちらの方が違和感ないです。
他シナリオで薄かった明日香との関係も描かれていましたし、
ちょうど他のキャラクターの反対側を描いたようなシナリオで上手く対比されていたと思います。

いやー、しかし舞はいい女です。いい女だ、うん。
美少女ゲームのシナリオのパターンは、前半は色々あるにせよ、
後半はヒロインの問題を解消することが多く、
視点はプレイヤー側ということもあり、
どちらかといえば主人公が能動的に動き、「ヒロインを幸せにしてあげる」のがパターン。
勿論、第三者の助けがあったり、ヘタレ主人公でグダグだすることや、
ハーレムゲームでヒロインが尽くしてくることもありますが、
主な構図としてはどちらかが「幸せにしてあげる」という感じで作られています。
舞シナリオは後半から舞の動きの方が活発になり、
「主人公を幸せにしてあげる」という構図に一見すると見えるわけですが、
舞が率直に自分の思いをぶつけてくるように、「~してあげる」という雰囲気ではないです。
どちらかというと、「二人で幸せになる」そういった構図のように思えました。
舞が一見引っ張っているように見えて、その立ち位置が2人一緒というのがはっきり分かる、
恋人というよりもベストパートナーという言葉がしっくり来る関係に思えました。
どちらが主だとか従ではない、男を立てるとか女を立てるとかでない、
エンドロール前のCGにも象徴されるように、
2人で歩んでいくんだという姿勢が強く出ていたのは、非常に良かったと思います。


以下、舞シナリオのネタバレ感想です。

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2007年12月09日

和田選手はFAで中日へ

プロ野球・西武ライオンズからFA宣言していた和田一浩選手の
中日ドラゴンズへの移籍が決まったようです。
3年総額8億4000万+出来高だそうです。
ファンとしては和田選手の退団は残念ですが、3年の複数年契約は無理だったでしょうから、
この移籍は仕方ないのかなとも。
まぁ、移籍の理由がイマイチはっきりとしていないのが気になりますが。
さよなら、和田さん。首脳陣としても、もう西武には帰ってこないでください。

チームとしては3割近くの打率を確実に見込める打者がいなくなるのは痛いですが、
外野手はわりと豊富で、新外国人のボカチカ選手も獲得済み、
年々長打力も低下していますし、やや使いどころに困る選手になりつつありました。
和田選手の退団は若手外野手にとって大きなチャンス、
栗山選手や大崎選手、松坂健太選手の成長に期待したいです。
和田選手にとっても西武より中日の方が活躍するチャンスはあることでしょうし、
新天地で頑張ってもらいたいです。

ただカブレラ選手の退団が痛いんですよねぇ… 計算できる打者が2人抜けるのは…
和田選手の退団決定で、今からアプローチすることはできないものかしら。
まぁ、無理でしょうけど… オリックスよりもいいオファーできそうなのに残念。
1人なら穴を埋められるでしょうが、2人は厳しい。
新外国人選手が当たらないと、来季の優勝争いは難しいように思われます。
こうなったら来季は若手への切り替えと割り切って、
若手の成長に期待するとしましょうかね。
新外国人選手のブラセル選手も28歳と若めですしね。
分かっていたことではありますが、来季は我慢の年となりそうです。


◆明日の君と逢うために(7)
そんなこんなで、あさひシナリオをクリア。
中盤から後半にかけての展開が早かった。
つーか、最後の日にまとめてケリが付くとは思いませんでしたわ。早すぎじゃね?(^^;

あさひシナリオは中身よりも設定で勝負といった感じでしょうか。
小夜や瑠璃子の本編シナリオと比べると、やはり外伝チックな展開でした。
他のシナリオで残された要素をこのあさひシナリオで回収したのだと思います。
見所はやっぱり七海とりんですよね。この2人が名脇役でした。
七海かわいいよ、七海。
終盤は七海とりんに出番を奪われがちで、あさひ先輩が目立たなかったのが残念。
やはり外伝的ストーリーとして楽しむのがベターではないでしょうか。
ファンディスクを作るとすれば、あさひシナリオの展開が軸なのかなとも思ったり。

ちなみにあさひシナリオのエンディングは1つだけ。
個人的には分岐可能だったと思うんですけどね。
まぁ、ただ自分の答えはあさひシナリオと同様の結論ですが。
あれを言い切る勇気ってのは凄いと思いました。
でも、まぁ、そういうもんだと思います。

しかし、よくよく考えると、あさひの設定が十分に生かされているかというと…
最後の展開を考えるに、あんまり関係なかったような(^^;
あさひの感じている気持ちは誰でも抱えているものだと思いますからね。
確かに分かりやすくはなりましたが、殊更に強調する必要があったかは疑問です。
もう少しあさひのモノローグを入れた方が良かったかもしれませんね。
どうにも終盤のあさひの出番が少なすぎます。
そこが展開を早く感じさせた(実際に早かった)理由だと思います。
設定勝ちではあるものの、シナリオの出来としてはぼちぼち程度。
あさひシナリオは面白かったですけど、もう少し頑張りましょうという感じでした。

2007年12月07日

明日の君と逢うために(6)

日産のTVCMで自動車がロボットに変化するのがありますよね。
いやー、ついに日本のロボット技術もそこまで来たのかと感心します(嘘爆)
むぅ、もう可変型自動車なんて買うしかないでしょう。
すげーよ、ガーランドよりもトランスフォーマーが先にできるとは思わなかった。
つーか、考えてみたらガーランドの方が難しそうだわな。
…とか本気にする奴がいたら、どうするんでしょうか(^^;
ほとんどウチの車はロボットに変形しますと言わんばかりのCM構成はすげーと思った。


◆ゲームの話 明日の君と逢うために(6)
3回目はあさひでプレイ中。
共通ルートでは全く思わなかったものの、あさひシナリオに入ると、
途端にあさひの存在が謎になってきますね。
OPムービーの謎人物はあさひだったんですね。全くの別人に思えました。
まぁ、それもあたからずも遠からじといった所…なのでしょうか。

シナリオ後半の冒頭であさひの謎が解けました。
なるほど、そう来たかと。少し意外な展開でした。
あさひシナリオ序盤の体育館での空虚な瞳を見た時に、
頭をよぎりましたが、その時はまさかなぁと。
ただその後の合宿・夜のイベントでその線が濃くなり… 本当にそうだったとは。
シナリオの配分的に後半の展開は予想できましたが、
この設定は共通部分からは予想できませんでした。
意外な展開でなかなかに面白いです。
でも七海や小夜が可愛く思えてしまう…
つーか、小夜は本編シナリオよりも脇役時の方が可愛いような…(^^;

2007年12月06日

明日の君と逢うために(5)

今日もあすきみメインで。
その前にサッと野球ネタに触れておきます。

◆プロ野球 西武が新外国人選手としてキニー投手を獲得
最近は長身の投手が大好きですね、西武は(^^;
実力の方は蓋を開けてみないと分からないのでノーコメント。
ただ先発投手候補を補強するとは思いませんでした。
石井一久投手を獲得したことで、先発に余裕とまではいきませんが揃ってきましたからね。
むしろまだ定まっていない抑え候補を獲得するのかと思ったんですが…
なかなか良い候補が見つからなかったということでしょうか。
日本の抑え投手、しかも福盛投手クラスでもお声がかかる時代ですから、
メジャーから連れてくるよりは日本で育成した方が早いのかもしれませんね。
最悪の場合はグラマン投手が抑えをやれますし、とりあえず先発といったところでしょうか。
…どうでもいいけど、球団社長のギャグが… 寒い(苦笑)


◆ゲームの話 明日の君と逢うために(5)
どうやら2回目は選択肢が追加される模様です。
よく分かりませんが、1回目は小夜もしくは瑠璃子しかクリアできないみたい。
明日香・あさひ・舞寄りの選択肢が追加されることが確認されましたので。
それとキャラクター紹介にりんが追加される模様。
おいおい、いきなりネタバレかよってな感じのが(^^;

そんな流れから2回目は瑠璃子をクリアしました。
予想通りのシナリオ展開でしたが、非常にいい味を出していたと思います。
特に個別ルート中盤の展開が非常に良かったです。
安易な方向に行かず、じっくり目に描けており、内容がありました。
…うーむ、瑠璃子シナリオはネタバレなしじゃ話が弾まないなぁ(苦笑)
小夜シナリオほどシナリオの起伏がなく、爽快感・面白みには欠けましたが、
描写はじっくり目で綺麗風味、内容がありましたね。
面白いとは言いませんが、非常に良いシナリオだったと思います。

小夜シナリオ同様、エンディングは2つあります。
今回はどちらが良いかは意見の分かれる所でしょう。
まぁ、シナリオの流れからすれば、上が推奨なのかなと思ってますが。
下の結論はちょっとご都合主義すぎるかなと。よくある展開。
上の結論もご都合主義と言えばご都合主義ですが、
シナリオの流れを生かした上ですので、納得のいく展開です。
上の結論を用意したことが瑠璃子シナリオの意義だと言えるでしょう。


以下、瑠璃子シナリオのネタバレ気味の感想です。

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2007年12月04日

明日の君と逢うために(4)

今日も『明日の君と逢うために』メインで。
一部ネタバレ感想があるので、文章は後で。先に野球ネタです。


◆プロ野球 西武・新外国人にブラゼル一塁手を獲得
ボカチカ選手に続き、新外国人選手としてブラゼル選手の獲得が決まったようです。
左打ちの大砲候補ということでチームの補強点には合致しています。
問題はどれだけの成績を残せるか、ですが。
年齢が若いだけに成功すると大きいんですけど… いや、高年俸で出てくか(苦笑)
いずれにせよ、来季のライオンズの成績は
ボカチカ・ブラゼルの両外国人選手の働き次第になりそうですね。

ところでヤクルトを退団となったラミレス選手の動向はどうなっているんでしょう?
中日やオリックス、ソフトバンクなどが狙うという話がありましたが、
いざヤクルトの退団が決定しても情報は一切なし。
どうなってるんですかね?
一人ぐらいは計算できる外国人選手が欲しい所ですが…
まぁ、野手を2人獲ったから、西武が狙うことはもうないんでしょうね。
カブレラ選手の残留もこれでなくなりましたし、ファンにとっては寂しいです。
新しい選手に期待したいところですが… 来季になってみないことには何とも。


◆西武の契約更改 中島選手が1億1000万でサイン
今年の働きで4000万円増になるとは思いませんでした。
良くて大台の1億かなぁとは思いましたが…
過去3年の実績と出場試合数が評価されたんですかね。
昨年が抑え気味だったことを考えれば、妥当な評価といったところでしょうか。
ただ岸投手や岩崎投手に比べると、手厚い感じもしますけどね。やっぱり実績といった所か。
実績があれば人気も出てくると。何だかんだで客の呼べる選手は高評価ということでしょうか。
まぁ、客商売なんで当然といえば当然ですが。

結果を残した選手に対してしっかりとした評価をしてくれた球団の姿勢は評価したいです。
1億円プレイヤーということで、今後は責任も伴ってくるでしょうから、
中島選手には今の成績で満足せずに、更なる高みを目指していって欲しいです。
来年の北京五輪本戦に選ばれるような活躍を来季は見せていって貰いたいですね。

明日はGG佐藤選手の更改か… 今年一番活躍した選手ですが…
実働1年目みたいなものなだけに、どういった評価になるのか不安8割、期待2割(苦笑)
金額面の奮発はないでしょうから、言葉による評価を伝えてもらいたいです。
でも金額に満足しようがしまいが、明日は話を聞くだけで終わりそうだけど。


◆ゲームの話 明日の君と逢うために(4)
泉水小夜シナリオをクリアしました。
終えてみての感想は、ちょっと最後の展開が早かったかなと。
ポイントを抑えてあるので文句はないのですが、
もう少しじっくり描いて欲しかった気もします。
最後の選択肢を2つ用意したのは意見が分かれる所でしょう。
どっちがベストエンドかは難しい所ですが、
(どちらもエンディングCGがありますし)、
シナリオの主旨からすれば普通に上のでしょうかね。
そちらでしかある人物のことは語られませんし。
その選択肢を選んだ時はスルーされるのかと思いましたが、ギリギリで拾ってくれたことが、
シナリオを綺麗にまとめてくれたと思います。
まぁ、その答えは賛否両論あるとしても。

小夜シナリオ全体で見ますと、思いの外ラブラブ部分が長かったように思います。
結構ラブラブしてましたね。あんまりデレませんけど、照れるのが可愛い。
パープルソフトウェアさんは無口・クール系が上手いですわ。
秋色の真由も良かったですけど、小夜も良かった。デレならぬ照れが見事。悶えます。
ただ後半は秋色と同じでキャラの魅力で押し切ったのが少々勿体無かった気がします。
シナリオ序盤はヒロインのミステリアスさで引き付けただけに、
その謎の解消にもう少し時間を費やしても良かったように思います。
後半の流れが秋色と同じような形になってしまったのは残念とまではいきませんが、
やや工夫が足りなかったようにも思えます。
プレイ開始時のシナリオ期待度からすればやや不満、
出来次第は合格点、現段階の評価はそんなところでしょうか。
ただキャラ萌え度は開始時の感想を大きく越え、かなり萌えにランクアップ。
終わってみると、萌えゲーだったのかと思っちゃうのは少々残念です。

以下、小夜シナリオのネタバレ気味感想。

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2007年12月03日

野球、北京五輪出場決定

野球の北京五輪アジア予選は台湾に10-2で勝利し、
3戦全勝で1位通過が決定して、北京五輪出場が決まりました。
昨日はピッチャー、今日は野手での勝利、全選手の集中力が光る試合となりましたね。
初回は新井選手が死球(三振だけど)と思いきや、中途半端なファール判定。
その判定に助けられる形となり、新井選手のタイムリーヒットで先制。
6回にダルビッシュ投手が2ランを浴びて逆転を許すも、
その直後に死球からチャンスを作り、
ノーアウト満塁カウント1-2からサブロー選手のスクイズで同点、
この同点劇で楽になったのか、以降は連打連打で一挙6得点、
野手陣の奮起で試合を引っくり返し、勝敗を決めました。

やっぱり今日はサブロー選手のスクイズでしょうね。その決断は見事です。
短期決戦のスクイズというと悲運の名将・西本監督のスクイズ失敗が思い浮かぶように、
あの場面で万が一失敗していれば、この試合を落としていたことでしょう。
この大事な試合でスクイズを強行した星野監督の勇気は素晴らしかったと思います。
あのスクイズ成功が野手のプレッシャーをなくしたように思います。
今日の試合で一番痺れた場面でしたね。一瞬何が起こったのか分からなかったほど(^^;

守っては川崎選手や村田選手など、各野手が集中力をもって守り、
コントロールがバラバラで制球に苦しむダルビッシュ投手をよく守り立てていました。
今日のダルビッシュ投手はかなり悪かったですから、
守備陣に支えられていなければもっと早く失点していたことでしょう。
どちらかといえば2点で済んだというピッチング、投手の不振を野手が支えました。
一時は逆転となったホームランに関しては、打たれるべくして打たれたかなと。
外のスライダーと内のストレートの2択にならざるを得ず、
カウントが悪くなってストレートが甘くなったのが運の尽きでした。
まぁ、悪いなりに投げたと思いますし、今日ダメだった分は本戦で取り返してもらいましょう。

なにはともあれ、北京五輪の本戦出場が決まってよかったです。
首脳陣・選手の方々はプレッシャーがかかる中で大変だったと思いますが、
その中で最高の結果を残してくれたと思います。
ありがとう、お疲れ様、おめでとうと言葉を送りたいです。
この3日間で見せた野球を北京五輪本戦でも続けていけば、
必ず最高の結果が伴っていくと思いますので、今の気持ちを忘れないでいて欲しいです。


◆プロ野球 西武・ボカチカ外野手の獲得が決定
2ちゃんで話が出てきた時は半信半疑でしたが…まさか本当だったとは。
すげーよ、ボカチカのファンサイト(笑)
西武ライオンズ東京じゃないけどね(苦笑)
明るいキャラで日本行きも前向きというのは嬉しいのだけれども、
ポジションが外野手で、どちらかというと中距離タイプというのは少々気がかり。
ジャクソン選手のようになってくれて、1番打者を務めてくれれば楽になるのですが…
外国人は蓋を開けてみないことには分からないだけに、
半分程度の期待で来季を待つことにします(^^;
しかし球団社長が「名前が気に入った」と言っちゃうのも…
嘘でもいいから実力で選んだと言えよ(爆)

他の新外国人候補では台湾代表の曹錦輝投手の名前が挙がっているそうで。
今日の日本戦に登板しましたが…
ストレートは速く力がありそうなんだけれども、変化球がもう少し。
スライダーが低めに決まればいいんですが、全体的に高いからなぁ…
大塚投手の劣化版みたいな印象しか受けませんでした。
モーションも大きいし、先発投手としても難しいでしょうから、獲得はちょっと…
ライオンズファンにとっては残念な今日の曹投手のピッチングでしたね。

2007年12月02日

韓国に勝利

野球の北京五輪アジア予選で、日本はライバル韓国に4-3で勝利!
いやー、しかしハラハラドキドキでしたね。
試合も継投継投で長くなり、終わったのが日本時間では11時10分頃、
中盤以降はピンチの連続で、見ているだけでも疲れる試合展開でした。
選手はよく頑張りましたよね。特にピッチャー陣。
先発の成瀬投手も、2番手の川上投手も、
ロングとなった岩瀬投手も、抑えの上原投手も。
失点したり、四死球でピンチを招くことはありましたが、
最後は内角のストレート・変化球で三振に取るなど、強気の投球に痺れさせられました。
投手陣の勇気とここ一番のコントロールが光る試合でしたね。
緊張する中でのあのコントロール、凄いです、プロの一流ピッチャーは。
今日の試合は日本のトッププロの凄さを感じる試合だったと思います。

今日の試合の勝利で1位通過はかなり近づいたとはいえ、
まだ地元の台湾戦を控えているだけに、全く油断はできません。
今日の日本の勝利で台湾にも1位通過の可能性が出てきただけに、
明日の試合は死に物狂いでくることでしょう。
一方の今日負けた韓国もフィリピン戦ということで確実に勝ちを見込めますから、
まだ1位通過の可能性は残っています。
地元台湾の大応援に心を乱さずに、しっかりとした戦いで勝利をものにして欲しいですね。
残りは1試合、今日のように全力で戦っていってもらいたいです。応援しています!


◆ゲームの話 明日の君と逢うために(3)
現在の進行度は泉水シナリオの台風の夜まで。そろそろHぃシーンかなという段階です。
泉水シナリオ開始時に話の展開が見え始めるせいか、
ようやくヒロイン自身の魅力に目が行くことになりました。
可愛いよ、泉水。素直になれない感じが素敵。
元々依存心が強いため、一度好きになると止まらなさそう。
デレを楽しみにしてます。クーデレばんざーい。

ここまでで唯一残念なことは立ち絵CGが腰より上なことか<普通のことだけど
あさひ先輩はなんでもお見通しですな。
男が太すぎず細すぎずの脚線美が好きなことを見抜いていらっしゃる(笑)
私もそうですけど、エロゲマって脚フェチが多いんじゃねーかと思ってるんで(^^;

話の展開が見え始めた所でOPムービーをもう一度見ますと、
色々とネタバレ満載なムービーなんですよね(^^;
重要キャラが平然と出てたのは驚きました。
もう1人謎キャラがいるだけに、その娘がどう話に絡んでくるのやら…
ゲーム中盤まではOPムービーと各ヒロインの謎さでシナリオを引っ張り、
キャラ分岐した後は各ヒロインの魅力にスポットを当てる、上手い構造だと思います。

そういえばタイトル放置でキャラクター紹介が見られる模様。
現在は明日香・瑠璃子・小夜・舞・七海・直樹・瀬戸バージョンまで確認。
あさひ・里佳はまだ見れてません。
しかし相変わらず意味のないところで凝っていますなぁ(^^;
背景CGの動きといい、
そういった無駄さ加減が世界観の構築に大きく役立っているように思います。
つか、月野舞と誕生日が1日違いだった。
小夜をクリアしたら舞シナリオに入れるように頑張ろう(^^;

2007年12月01日

野球北京五輪・アジア予選決勝が開幕

野球北京五輪・アジア予選決勝が開幕

日本はフィリピンと戦い、10-0でコールド勝ち。
ただその結果とは裏腹に国際大会の恐ろしさを痛感させられる試合でした。
ある意味、初戦がフィリピン戦で良かったという感じがします。
ありゃないわなぁ… 日本では考えられないことが起こる、国際試合は怖いです。

恐ろしさを感じたのは2点、投手の牽制と内野ゴロのバウンドの変化です。
牽制の恐ろしさはオーストラリアとの練習試合で分かっていたことなので、
選手の方も対応してきているように思いますが、内野ゴロの方は… 怖いっすね。
今日の試合では日本のエラーは村田選手の1つだけでしたが、
フィリピンの内野手のゴロの処理を見ていると、接戦時には怖いなと思わされます。
まぁ、大抵のゴロは名手と呼ばれる選手ならば処理ができるものでしたが、
(バウンドが下に変化するものが多かったから)
最後の10点目となった西岡選手のセカンドゴロの打球は… 絶対に無理(苦笑)
ワンバウンド目で高く跳ねるのはよくあることですが、
2バウンド・3バウンド目で野手の身長の2~3倍ぐらいに強く跳ねる打球というのは
日本の野球場ではちょっと考えられないというか…
硬い人工芝の時の大阪ドームでも見たことがなかったような打球でした。
コールドとなる10点目が入った喜びよりも、
これが接戦の時に起こったらという恐怖の方が強かったです。
あれはちょっとないよな、と。
1回の5点以降、中盤まで点が入らなかったこともありますし、
勝った喜びよりも明日からの試合に緊張感が出てくる今日のゲームだったのではないでしょうか。
実力だけでなく運も左右しかねないだけに、1つのミスも許されない試合、
それがこの国際大会のように思われます。
スポーツ紙の報道で知ってはいましたが… 予想以上に厳しい試合なんだなと思わされました。

各選手の動きに話を持っていきますと、
先発した涌井投手はナイスピッチングでしたね。
今日は西武・涌井というよりは、横浜高校・涌井といったイメージ、
本来のストレート中心でカットボールを織り交ぜる基本形の投球パターンでした。
いつもなら、スライダーを多めに混ぜる投球パターン、
シュート・スライダーで横に揺さぶる投球パターン、
チェンジアップ・フォークと縦の変化をつける投球パターンのどれかで行くのですが、
今日は低めにストレートを集めるオーソドックスな投球をしていたように思います。
まぁ、しかし、つくづく投球パターンが豊富な投手だなと思わされますな。
3パターンを列挙するだけでも、純粋に凄いなと思っちゃいます。
投球で評価したいのは外野フライが僅か1個という結果です。
三振が7個で、涌井投手へのピッチャーライナーが1つ、残りは全て内野ゴロ。
先ほど書いたように、内野ゴロがイレギュラーしがちなだけに、
この内野ゴロの多さは内野手にとって良い勉強になったのではないでしょうか。
そういう意味では、初戦の涌井投手の先発は大成功だったと言えるでしょう。
むしろ、もう少し三振が少なくても良かったぐらい(^^;
明日以降の試合にプラスになるナイスピッチングだったと思います。

野手の方では新井選手にあわやホームランかという先制タイムリー3ベースが飛び出し、
5番阿部選手がヒット連発、7番稲葉選手もホームランを放つなど打撃好調と、
4番以下の選手達が無理に引っ張らない打撃を見せ、
日本打線の繋がりを感じさせてくれました。
心配なのは3番の青木選手。
1・2打席目は完全な構え遅れ、3・4打席目は導入の構えをなくして、
構え遅れをなくしたものの、イマイチタイミングが取りきれずに凡退。
今日はとことん合ってないと思わされる打撃内容でしたね。
今大会ではピッチャーはボールを貰ってから12秒以内に投げないといけないルールや、
国際大会ではボークを取らずにセットの静止もないなど、
投手がポンポンと投げ込んでくることが多いだけに、
打撃の予備動作が多い選手には少々不利なように思えます。
明日以降の試合で青木選手がどう対処してくるのか注目してみていきたいです。
そういう意味では予備動作が少ない稲葉選手やサブロー選手、
フォームとかあまり関係ない阿部選手の方が対処しやすいんですかね。
日本の成績が簡単に当てはまらないだけに、国際試合は難しいです。

なにはともあれ、
明日・明後日の試合では無事に勝利が収められるようTVの前で祈りたいっす。


◆プロ野球 西武の契約更改
岸投手が2100万円増の3600万円でサイン、
岩崎投手が1500万円増の2500万円でサインした模様です。
個人的には岸投手のアップ率が低いかなぁと。
大体2人とも良くて3倍増、最低でも2倍~3倍増と見ていただけに、2.5倍ぐらいかなと。
岩崎投手は1000万円から2.5倍の2500万円で妥当な範囲内。
ただ岸投手は2.4倍でちょっと届かず。なんだかなぁと。

気になるのは岸投手の勝ち星をいくつで計算しているのか。
11勝で計算しているならば計算をやり直せと言いたいです。
自分の計算では査定的には15勝以上、16勝ぐらいしているはずなので、
それでこのアップ率はちょっと低いんじゃないのと。
チーム5位、新人王を取れなかったこと、イニング数とマイナス要素はありますが、
それでも3800万は行ったんじゃないかなと。
例年ならば3倍の4500万がラインなんでしょうが…
さらにそれを下回るというのは驚きを通り越して、厳しさを感じます。

うーん、活躍したルーキー2人がこの調子だと…
他の選手の更改はかなり辛いものとなりそうです…
石井一久投手にあれだけの金額を出したことですし、
あまり選手の反感を買うような更改だけはして欲しくないのですが…ちょっと心配。


◆ゲームの話 明日の君と逢うために(2)
学園祭終了で共通部分も終わり。
1回目はどうやら泉水ルートに乗っかった模様。
選択肢が少ない(5つぐらい?)だけに、どこで分岐したのか分からず。
海水浴で泉水寄りの選択した時点で決定したんかな。このまま進めていくつもり。

昨日書き漏らした「あすきみ」の感想ですが、まず驚いたのが背景CGが微妙に動くことでしょうか。
立ち絵キャラクターがちょこちょこ動くのはういんどみる等でも見られますが、
背景CGを動かすというのは初めてだったので驚きました。
砂浜で波が寄せたり引いたり、海面がキラキラと光る情景は非常に綺麗です。
こういったキャラ以外の部分の作り込みがしっかりしていると、
ストーリーにも入っていきやすいです。この点は高く評価したいです。
ただ、序盤ラストの明日香との会話シーンで、
TV上でプリミティブリンクのOPを流しているのはどうかと思いました(^^;
だって文章では主人公がこのドラマつまらねぇと言っちゃってるんですよ?(苦笑)
すげーよ、まさか自社作品を自ら貶めるとは(笑)

キャラCGはちょっと違和感(頭が全体的に大きい)ありますが、
プレイしてれば慣れます。
色気という意味ではもう少しですが、作品の雰囲気には合ってます。
このシナリオだと、あまり色気があっても困りますし。
声の方も発表時には知らない名前が多かったので不安でしたが、
蓋を開けてみると馴染みのある声が多かったです。
小夜は一般・美少女ゲームと幅広くやってる女好きで有名な方、
舞はPurpleSoftwareではお馴染みのヒロイン系ボイスの方。
舞の声はなかなかに新鮮。M系ヒロイン声に食傷気味でしたが、S系もなかなかに(爆)

シナリオの方は泉水ルート開始時でようやく展開が分かってきた感じです。
序盤終了時に明日香の謎が一部披露され、続いて瑠璃子の謎も披露と、
メインヒロイン2人の謎が早々と(一部)暴露されちゃうため、
最後まで謎が残るのは泉水だけとなるのですが、それもルート開始時に解消しちゃいます。
残るのはキーとなる7年前の事件、
学園祭終了時のりんのセリフやOPムービーからすると一波乱ありそうですが…
さてさて今後の展開が楽しみです。

ここまでの段階でシナリオの評価を改めてしますと、萌えゲーシナリオではないです。
思ったよりもキャラクターに影があります。
プロローグの不思議展開も影響してか、終始キャラクターに影を感じますね。
だからといって話が暗いわけでもなく、表面上は明るく賑やかなんですが、
昨日も書いたように妙に明るいため、それが逆に不思議で影を強く残すといった感じでしょうか。
このキャラクターが気に入ったから選ぶというよりは、
このキャラクターのことが気になるから選んでしまったという感じ、
一言で言えば放っておけない、と。
ですから、萌え要素はそんなに多くないです。
各部分を完全に切り離せば萌えるんでしょうが、影の存在を知ってるから手放しでは萌えられません。
最近はキャラの魅力でシナリオを引っ張るゲームが多いですが、
あすきみの場合はシナリオでキャラを動かしている感じです。
そんな中でもキャラを殺さず、影を残しつつも表面上は明るく描けているのがいいですね。
率直に面白いです。

ただ気になったのは序盤ラストの明日香と瑠璃子の一部謎の暴露。
明日香はまだ謎が完全に解消されていないので何とも言えませんが、
思ったよりも早く披露したなぁと。
他のヒロインのルートに入るために、一度区切りを付けておきたかったのでしょうが…
もう少し引っ張っても良かったと思います。多少、明日香への興味が薄れたのは確か。
ただ相変わらず謎に満ちたキャラクターなんですけどね。
瑠璃子のことを主人公が思い出すのも少し早すぎた感じも。まだ一部だけのようですが。
明日香が主人公のことを忘れ、
主人公が瑠璃子のことを忘れているという構図がなかなかに良かっただけに勿体無かったかも。
2人の謎が完全にではないものの一部が解消されたことが、
謎に溢れた泉水のルートに入った理由でしょう。
このゲームはヒロインの影・謎で引っ張っているだけに、
もう少し引っ張って欲しかったというのが正直な所です。
けれど、ここからが本番っぽいですが。そんなわけで先を進める予定。

明日の君と逢うために

予約していたPurpleSoftwareの『明日の君と逢うために』と、
Siriusの『こいびとどうしですることぜんぶ』が無事に到着。
まずはオフィシャル通販特典の「ほめられてのびるラジオCD」を聴きました。
このCDのためだけにオフィシャル通販を利用しましたからね(^^;
(余計なお金を出してグッズを買おうと思わない人間なので、
 他に買うものがなくて、送料+代引きで高く付く結果に)
CDの分量は1時間ちょっと、純粋にトーク?(一部妙な空白あるけれど)のみです。
毎度御馴染みのコンビにゲストのSずなさんが参加、相変わらずの雰囲気で面白かったっす。
予約した時には、特典ということもあって、30分ぐらいはゲームに関するトークで、
あとは音楽でお茶を濁すのかな~と思いきや、
1時間フルトークでラジオのまんま、
ゲームの内容は最初の方で少し触れただけという相変わらずの仕様です(笑)
ほめらじリスナーは要チェック、それ以外はお断りという開き直った構成はお見事(^^;
このCDだけで+1000円以上かかった元手は十分取れましたね。満足満足です。
ちなみに、ネタバレは一切なし。プレイ前に聴いて全く問題ないです。
ゲームの話はキャラ紹介程度ですので~<それもどうかと(苦笑)

ゲームは『明日の君と逢うために』からプレイ。
現在の進行度は、あさひ先輩に勧誘された所まで、です。
考えてみると、ほめらじCD・夏コミグッズで体験版ディスクは貰ったものの未プレイ、
雑誌も見てないし、事前情報はほとんど入れないまま、
OPテーマの「Time」を聴いただけというまっさらの状態での開始でした(^^;
実際にプレイしてみると、ちょっと面を食らったというか、
正確には最初の印象に戻っただけなんですが、
情報がなかったことで普通の学園モノというイメージになっていただけに、
疑問だらけで始まる不思議ストーリーにちょっと困惑しました。
ゲームタイトルとOPテーマのタイトルから受ける印象の通りでしたね。
ただ普通の学園モノというのも間違っているわけではなく、
物語の根底にある不思議ストーリー以外は楽しげな普通の学園モノの雰囲気です。
(過度に楽しげなので、それがまた逆に不思議な感じを強めるわけですが)
プロローグの不思議な感じを残しつつ、それに興味を惹かせつつも、
楽しい学園生活を描く辺りは引きが上手いなぁと思わされました。
シナリオの第一段階の評価として、
プレイヤーを引き込む世界観はよく作られているように思います。
あとは最初の不思議感が尻つぼみにならずに、綺麗に解消されるかどうか、
そこを中心にシナリオを読み進めていきたいです。
久々に面白いと思えるテキストに出会いました。ちょっぴりワクワク。


◆ゲームの話 12月・1月の購入予定
もう12月ですか。月日が経つのは早いっすねぇ…
わりと買い控え気味だった今年の後半でしたが、今日の2本に加えて、
12月に2本、1月に1本を買うことが決定してます。
12月はコットンソフトの『ナギサの』、Meteorの『CloverPoint』、
1月はオーガストの『FortuneArterial』。
ぱれっとの『さくらシュトラッセ』は予約特典待ち状態です。

購入決定の3作品ともにメーカー買い。ナギサのの体験版は未プレイですし。
レコンキスタは肌に合わなかったので、買ったものの封印しちゃいましたが、
今回のはナツメグ路線だろうということで安心して購入決定。
まぁ、ナツメグと被ってるとも言えますが。その比較もまた面白いということで。
CloverPointは過去3作品の実績と主題歌を評価して、
3作品の中では一番期待してます。
オーガストは何故か買っちゃうんですよね…プレイしないのに(爆)
プリホリは買ったものの、ちょこっとプレイして放置、クリアしたのは1年後。
はにはには北都さんのキャラと金田さんのキャラだけプレイして放置。
夜明け前より瑠璃色なに到っては完全未プレイですよ。
なのに買ってしまう。なんなんでしょうか。
キャラも髪形変えてシャッフルして衣装を変えただけだというのに(苦笑)
そんなこんなで今回も購入決定。そしてまたしばらく寝かせることになる予定(^^;

2007年11月29日

むぅ

特にネタがないので、書き留めておいた野球ネタのみで穴埋めっす。


◆プロ野球 西武・カブレラ選手が退団へ オリックスが獲得に名乗り
結局、双方歩み寄りせず。そのまま退団となる模様です。
自由契約にするのは構わないのですが、交渉を打ち切ってしまうのはどうなのかと。
オリックスの条件次第では歩み寄りの姿勢を見せるかもしれませんし、
簡単に諦めてしまうのはなんだかなぁと。
「功労者だから」という言葉も白々しく聞こえてしまいます。
功労者いうなら、選手兼任打撃コーチという肩書きにして、多少年俸上げてやったら?
衰えているとはいえ、新しい外国人選手よりも計算できますし、
打撃理論や配球の読み方など他の選手が見習うものは多いはず。
もう少し幅のある交渉はできなかったのかなと。このバカ野郎。

これでFA宣言中の和田選手が移籍してしまえば、
来季からはカブレラ・和田選手のいない打線で戦わなければなりません。
去年・今年と敗因は投手陣と見せかけて、肝心な所で打てない打線にあったわけですから、
何の補強もしないまま、戦力が流出していってしまうのはいかがなものかと。
残念ながら来季の打線は望み薄でしょう。
良くて今季と変わらない得点力、もしくはそれ以下。
他球団の動向も影響しますが、現時点ではAクラス入りは厳しいように思えます。
もう来年は1年を犠牲にして、中島・GG佐藤・栗山選手らを主軸に育てて欲しいです。
…あー、そう考えると、石井一久投手の獲得が無意味に…
なんかこう、戦力補強が噛み合ってないなぁ…
片岡選手に30本、中島選手に40本とか、
それなんて野球ゲーム?なこと言ってないで、野手陣の補強もしっかりしてもらいたいです。
2年越しなだに、いい加減にしろや、ゴラ、と言いたくなります。マジで。

それにしてもオリックスはどこに向かうつもりなんですかねぇ。
濱中選手を獲得し、今度はカブレラ選手に食指。ラミレス選手からは撤退なんでしょうか?
 捕手・北川、1塁・カブレラ、2塁・木元、3塁・ラロッカ、遊撃・大引(後藤)、
 外野・ローズ・坂口・濱中、DH・清原
ありえないけれど、北川選手を捕手にしてみると、こんな大砲打線に。
まぁ、でも怖いのはむしろ大砲じゃない坂口選手のような感じも…
時代遅れの守備軽視重量打線に走るオリックスは大丈夫なのかと心配になります。
近鉄いてまえ打線路線ということなんでしょうか。去年ので懲りろよ。
自分の中では阪急・オリックスというと、強打者がいながらも守備がしっかりしていて、
1・2番は足の使える三拍子揃った選手が多いチームという感じでしたが…
もはやその名残は全くないですね。
オリックスはどんなチームを目指しているのかチンプンカンプンです。
西武もこうならないようにしてもらいたい所…


◆プロ野球 石井一久投手の西武移籍が決定
二桁勝利を見込める左腕投手が手に入ったことは嬉しい限り。
ちと年俸が高めのようにも思いますが、それだけの活躍をしてくれると期待してます。
これで先発投手は、涌井・岸・西口・石井一久投手と4枚揃いました。
ここに先発左腕候補の帆足・松永投手を軸に、
大沼投手や木村・田中・田沢・朱投手らの若手を加えれば先発は揃います。
懸案である抑えが定まれば、投手陣の方は計算できそうですね。
…相変わらず、野手陣はすげー不透明ですが(苦笑)

この石井一久投手のFA移籍に対し、ヤクルトは人的補償を求める方針だそうです。
ん~… なんつーか、ヤクルトと西武は戦力の偏りが全く同じなのになぁと。
野手では内野手薄・外野だぶ付き、野手に比べると投手が手薄、
どちらのチームも左投手と左打者が足りない… 一体、誰を狙うんでしょうか?

自分なりにプロテクト枠を考えると、こんな感じでしょうか。

10(1軍投手)岸、西口、小野寺、涌井、松永、星野、三井、岩崎、山岸、帆足
5(2軍投手)山本歩、木村、田中、田沢、朱
2(捕手)細川、銀仁朗
3(内野)中島、片岡、中村剛也
6(外野)大崎、赤田、GG佐藤、栗山、福地、松坂健太

これで26人。1軍戦力のほとんどは守ることができます。
あとはFA宣言中の和田選手をプロテクトする必要があればプロテクト。
高木浩之選手や江藤選手は年齢と年俸の関係で、プロテクトを外しても指名しないでしょう。
勿論、それだけの評価をヤクルト側がしているならば話は別ですが。
それはそれで2人のベテランにとっては却っていいのかもしれませんし。

そんなわけで、当落線上で狙われそうな選手は…
(投手)大沼、長田、岡本、東、正津
(捕手)野田
(内野)後藤武敏、平尾、石井義人
(外野)佐藤友亮、貝塚、高山、大島

ヤクルト側の立場から見ると、左腕投手の補強はほぼ絶望的。
星野投手がプロテクト外れてくれれば程度。右の中継ぎが基本線でしょう。
外野手は青木選手が固定で、ガイエル選手の残留が決まってますし、
サードにコンバートされていた飯原選手が外野に戻れば、宮出選手が余る勢い。
同じく外野争いが厳しい西武ですが、
ヤクルトの外野陣に割って入る1.5軍選手はいないでしょう。
足を買われて福地選手を指名するかどうかぐらい。そんなわけでプロテクトへ。
懸案のサードは後藤武敏・石井義人選手が狙い目ではあるものの、
どちらも守備が壊滅的なだけに高田監督がどう評価するか。
西武側としては後藤武敏選手を獲ってくれればと思っているかも。
1軍戦力としては厳しくなってますが、簡単に放出できる選手でもなし。
再生可能な面があるだけに、ヤクルトが請うてくれればといった所でしょう。
そういう意味では石井義人選手をプロテクトし、後藤選手を誘うようにするかも。
平尾選手の立場は微妙。
戦力的に大きな魅力はないものの、人気面やムードメーカーの意味合いは大きいです。
でもそれをヤクルト側が高評価するとは思えないだけに…
失うのは球団としては痛いけれども、実際的にはといった所でしょうか。

こう考えると、ヤクルト側が現実的に望むであろう選手は、
投手では荒木投手コーチが買っていた大沼投手と長田投手、
野手では野田捕手、後藤武敏選手辺りではないでしょうか。
この4人ならば金銭取った方がいいように思えますが…それでも選手獲るんですかね。

しかしこのFAの人的補償というシステムは…
選手にとってはいい迷惑ですよねぇ。
横浜・工藤投手のようなケースもあるので、一概には言えませんが。
普通にドラフトの指名権譲渡でいいんじゃね、とか思うのだけれども。

2007年11月19日

世のニュースは

嘘(食品偽装・守屋氏の証人喚問)ばかりで嫌な気分になってきますね。
こうなってくると、誤魔化していることが普通に思えてきてしまいますが、
逆に今感じている憤りを心に留め、
そう他人から思われないよう正直に生きていきたいものです。
正直に生きるってのも難しいものですが。
人間、見栄を張ったり、言い訳したりしますからね。
そうならないよう志を失わないでいたいものっす。

守屋氏の証人喚問で名前が出てきた額賀氏と久間氏に関してですが…
久間氏はこの問題が発覚して、すぐに入院したので詳細不明ですが、
額賀氏は守屋氏の証言を全面否定しているようで。
「調べたけれども記録がなかった」というなら、
その資料を証人喚問の席で提示すればそれで済むことだと思うんですがね。
証人喚問というと、追求するばかりのイメージがありますが、
逆に考えれば、政治家が潔白を晴らす最大のチャンスでもあるわけで、
このまま黒に限りなく近い灰色に思われるよりは、白にした方がいいかと。
少なくとも、長官在職時の監督責任は追及されるべきものでしょうし、
どうして今になるまで発覚させることができなかったのか、
その点も含めて証言をしてもらいたいです。
中途半端に終わらせるのだけは勘弁。
なんだかんだで耐震偽装も不明瞭のまま終わっちゃいましたし…
今回はそうならないことを祈りたいです。


◆プロ野球 ドラフト会議
今日、プロ野球の大学・社会人ドラフトが行われたようです。
これまでのようにドラフト候補をチェックしたりはしていないので、
最近の選手はサッパリ分からなかったり…
まぁ、それでも大場・長谷部・加藤投手の大学生3投手が目玉というのは報道のとおり。
先日の秋の早慶戦のTV中継で加藤投手を見ましたが、
なかなかに良い投手だとは思ったものの、
プロですぐに活躍できるかというと、太鼓判を押すまでには至らず。
そういったことからも、今年の大学・社会人ドラフトは不作なことが分かります。
言うなれば、くじを当たればハッピー、くじを外せば終わり、
そんなドラフトであったように思います。

で、その注目の3投手の行き先は、
大場投手が6球団競合でソフトバンク、
長谷部投手が5球団競合で楽天、加藤投手がヤクルトの単独指名となりました。
気になるのは楽天に決まった長谷部投手でしょうか。
楽天は順調に戦力補強ができているだけに、来季は怖いなぁと。
チームもかなりまとまってきましたし、
外国人補強次第では3位どころか優勝も狙えるチームになりそうです。
あとは(今年の戦力と比較した上で)
現時点でそれほど大きな戦力補強になったとは言えない感じ。
蓋を開けてみないとまだ分からないっす。

ライオンズは報道のあった大場投手でも、加藤投手でもなく、
長谷部投手を指名したものの外れくじ。
続いて左腕の服部投手を指名したものの、競合で外れくじ。
結果、JR東日本東北の平野将光投手を指名。
地元・埼玉の浦和実業出身、長身の右腕投手とのことです。
3巡では第一工業大の藤原良平投手を指名したそうです。
両投手ともに即戦力というよりは素材型のイメージらしく、
1年目から活躍するにしても中継ぎかなと思います。
まだプロ入り前なので分かりませんが、
良い補強になったかと言えば微妙な所かなーと。
まぁ、でも今年はビッグ3を外した時点で終わりですから、
誰を指名した所で一緒なんですけどね(苦笑)
プロ入り後に化けることを期待したいです。


これで頼みの綱だったドラフトでの戦力補強はならず。
FAで石井一久投手が来てくれそうなのが唯一の救いでしょうか。
石井一久投手が加入すれば、西口・涌井・岸投手と先発4枚が固まり、
あとは帆足投手か松永投手で先発5人目、
先発6人目を若手育成枠とすれば、先発投手の問題は解決します。
リリーフから先発に回す必要性もなくなるので、リリーフの層は厚いまま、
最大の問題である抑えさえ固まれば、投手陣は好転しそうです。
気になるプロテクトも今年の成績不振で篩いがけが終わってますので、
28人選ぶのにそれほど悩むことはありませんし、
プロテクトしたのを見る限りでは、ヤクルトが希望しそうな選手もなし、
金銭補償を望むと思われるので、
資金繰りが上手く行くならマイナス要素は少ないように思われます。

逆に野手は補強が難しいというか… 構想が固まっているだけに難しいです。
キャッチャーに細川・銀仁朗選手、
セカンドに片岡選手、サードに中村剛也選手、ショートに中島選手、
外野にGG佐藤・赤田・栗山・福地選手らでほぼ決まり。
空いているポジションはファーストぐらい。
ただ見も蓋もないことを言えば、カブレラ・和田選手が残留しても、
仮にラミレス選手を獲得できたとしても、
必ずしも好転するというわけではないのが難しい所で…
日本代表が西武・ソフトバンクの2軍投手に苦戦したように、
短期決戦では主砲よりも1・2番の出塁がカギ、
高打率を残せる1・2番タイプを解決できないのが悩みの種。
そこさえ解決すれば、例え主砲を全部失ったとしても、
今のメンバーで今年以上の得点力を持たせることは可能だと思われます。
でもそこは外国人選手では埋められないわけで…
若手の成長に期待したいところです。
んー、難しいなぁ、野手は…

2007年11月15日

あー

気が付いてみれば、もう1週間以上も日記を空けていた罠。
この日記の前に書いた記事が「大連立協議」に関するもの、
いやはや、もはや懐かしいという感慨しか(爆)
民主党・小沢代表があっさり辞意撤回したもんで、予め書いておいた記事もお蔵入り。
私は民主党の今後を考えると、小沢代表を切った方が良かったと思ったんですが…
目先の利益というか、一部でも分かれるのを嫌ったということなんでしょうかね。
結局、巷で言われているように民主党の情けなさばかりが目立つ結果に。
筋道を通さないからこうなっちゃうわけで…
自公政権だけでなく、民主党も情けなく思えてきて、
政治不信ばかりが増長されてきちゃいますなぁ。
とりあえず、防衛省・守屋問題はしっかりと片をつけて欲しい所。
ここで挽回しないと民主党に明日はないでしょう。


◆ゲームの話 『魔法戦士シンフォニックナイツ』『Ma Maison』
この1週間はこの2本に現実逃避してました(爆)

シンフォニックナイツはプロローグ部分をプレイしたものの、
戦闘ゲームシステムでダウン(爆)
別に変身ヒロインを倒してもなぁと。1回やっただけで飽きます。
それでもこの戦闘を行わないとゲームが進行しないわけで…序盤で途中放棄に。
結局、セーブデータを拾って、CG回想でイベントだけ見ることにしました。
システムもシステムですが、妙にテキストが分かり辛いのもネック。
状況描写が薄く、入れてるのか入れてないかさえも分からない時が(爆)
もうちょいテキストが良かったらなぁと思わなくもなし。
レビュー等を見ると、Hシーンでの演技などで声優の評価が高くないのですが、
リリー役が幸代彩里さん、シュガー役が成瀬未亜さんということで、
他ゲームでは清純所の役が多い声優さんなので、Hぃセリフに妙にドキドキします。
幸代さんは別の名義の方が有名なんですが(SHUFFLE・ネリネとか)、
今までこういったダイレクトなのはなかっただけに非常に新鮮でした。
リリーの堕ちっぷりが凄い。
つーか、この2ヒロインなら普通の純愛路線が見たかったかも。

MaMaisonは1シナリオが短いです。
しかも選択肢を誤ると、即バッドエンドという素敵仕様。
ここらの開き直りっぷりが凄まじいです。
もうバッドエンドで泣きそうになりました。辛くて(笑)
シナリオが短いので、行き当たりばったりな印象、妄想で埋めるしかありません。
入居数日でHって… 奈江さんならともかく、朱音ちゃんはありえねぇ。
シナリオの分岐も、この2人から分かれていくわけで、
ヒロインに操を立てようと思うと、この2人しかプレーできなくなります。
メインヒロインと思われた杏子さんなんて、朱音・飛鳥コンビからしか分岐しません。
そして笑うのがハーレムルートの強引さ。もう笑うしか。
Hしては言い訳として選択肢を選び、
そしてまたHしては言い訳として選択肢を選びの連続(笑)
Hするか、言い訳しているかしか記憶がないです。
普通は言い訳の部分を先に埋めるんですけど…全く埋めようとしねーし(苦笑)
強引ない言い訳ばかりが頭に残ってしまい、
主人公は「酷い男」というイメージしか残りません(^^;
うむ、順番は大切ということですね。段取りはちゃんとしよう。
間違っても大連立の話を簡単に受け取ってきちゃダメだね、うん(苦笑)
ただそれ以外はなかなか良かったです。
CGは綺麗だし、ヒロインはなかなかに魅力的。
シナリオの強引さを流せれば楽しめるかもしれません。
朱音・飛鳥コンビが最強。他は不要(爆)


◆プロ野球 西武のオフシーズン動向
和田選手がFA宣言したのはニュースの通り。
他にも年俸がネックとなってカブレラ選手の退団が有力視されているとか。
和田・カブレラという看板選手の流出の可能性から、
お金がないから高年俸の選手を切るのかと思いきや、
今度はヤクルトの石井一久投手に乗り気で、ラミレス選手も狙っているとか。

石井投手にどれだけの条件を提示するか分かりませんが、
オフに入ってから西武情報が多いスポニチでは2年8億という話も。
和田選手が2年6億ですから、そりゃないよという感じにも…
同じ条件なら分かるんですが…
和田選手にとって気分のいいものでないことは確かでしょう。
和田選手の評価として2年6億は間違っちゃいないんですけど、
生え抜きの監督候補よりも移籍してくる選手に乗り気なのはちょっと。
何か別の意図があるのではないかと疑ってしまいます。
ヤクルトが古田派を一掃しようとしているように、
西武は伊東派を一掃しようという考えなのでしょうか。
つーか、次期監督に古田でも呼ぶつもりなんでしょうか。
妙にフジサンケイグループ寄りの人事な気がする今年のオフです。
まぁ、石井一久投手は貴重な先発左腕ですから欲しいことに変わりないんですが…
だからといって和田選手をあっさり放出してしまうというのは、
ファンとしては受け入れられないっす。
カブレラ選手にしてもラミレス選手と秤をかけるのは…
かけるのであれば、和田選手とラミレス選手になるはずなんですが…
ちょっと微妙なズレを感じます。
GG佐藤・栗山・赤田選手と若手外野手が充実な状況を考えれば、
石井一久>和田、ラミレス>カブレラは理解できますが、
感情的にウンとは言えません。
看板選手は大事にして欲しいんですけど… まぁ、ビジネスだからなぁ…
もちろん、「獲得できれば」の話ですけどね。獲れなきゃ意味ない。

戦力外組では種田選手と谷中投手を獲得したようで。
種田選手は報道があったので納得ですが、谷中投手の獲得にはビックリ。
つーか、使え…松坂投手の影武者のイメージと死球から炎上のイメージしか…
そんな私のイメージを覆してくれるような活躍を期待したいです。
種田選手は来季を左右するであろうサード中村選手の構想が崩れた時や、
内野のバックアップ・右の代打として期待したいです。
勝負強い打撃は今のライオンズに必要不可欠。
チームを勝利に導く打撃を期待してます。

ところでロッテを戦力外になった黒木投手はどうなったんでしょうか。
谷中投手よりは…と思わなくも。
欲しいのは先発もできるロングリリーフ可能な投手だけに、
もう1人ぐらい戦力外の投手を獲得して欲しいです。
あとはドラフトですか。さてさてどうなりますことやら。
今季の岸投手や岩崎投手、大崎選手のように、
来季1軍で見れるような選手の補強を期待したいです。

2007年11月04日

分からないことだらけ

世の中、分からないことだらけです。
近年の企業合併の組み合わせもそうですが、
まさか政治の世界でも自民党と民主党が連立を協議するとは(苦笑)
まぁ、全く無くはない選択肢ではありましたが、
まさか今の規模でやろうとするとは思いませんでした。
つーか、普通に笑い話だよな(^^;
まだ情報が錯綜しているだけに、一方に偏った報道内容を鵜呑みにせず、
静観しながらニュースの分析をして欲しいっす。


◆政治ネタ 自民党と民主党の大連立協議?(3日夜の段階)
大連立協議のニュースが確定する前の段階、
協議初日にこの話が流れた時は、「へん、バカじゃねーの」と思いましたが、
まさか本当に話し合っていたとは思いもよりませんでした(苦笑)
よくも、まぁ、こんなことを考えるなぁ…と。
思わず眉を顰めてしまうようなニュースです。

そのバカさを示すためにも、実際に数を見てみます。
衆議院は、自民党305、公明党31、民主党113、その他31。
参議院は、自民党84、公明党21、民主党119、その他18。
仮に大連立が成立していたとすれば、
衆議院は449:31、参議院は224:18。
ぶっちゃけ、ありえなーい(笑) 野党は1/10以下かよ!
確かに、現代政治は政党の枠組みによって政策が決定されるのではなく、
政党内の所謂「政策通」、専門の政策集団がいかにその他の党員を説得するかにあり、
与党VS野党から、与野党の政策通(ミニ専門家)VSその他の党員(パンピー)と、
対立の構図が変わっているとはいえ、
この圧倒的な数の違いは大政翼賛会を意識せずにはいられません(^^;
完全なフリーパスとはならないでしょうが、
反対意見が党内の議論だけで終わってしまい、国民にその議論が伝わってこないとすれば、
それはフリーパス状態と何ら変わらないわけで、
与野党のバランスはある程度保たれていなければ政治になりません。
ですから、この大連立は常識的には「ありえない」話なわけです。

密室協議だったこともあって、情報が錯綜しており、
この記事の内容さえ、確定しているかどうか疑わしいのですが、
仮にこの記事にあるように民主党・小沢氏が大連立に前向きな態度を取ったとすれば、
民主党に与えるダメージは計り知れないものになるように思います。
発足以来、二大政党制を唱え続け、自民党に変わる政権担当政党としてアピールしてきた民主党が、
その対抗馬であるはずの自民党と手を組んじゃうわけであすから、
「それは話が違うんじゃないの?」と有権者の誰しもが思ってしまうわけで。
その前提であったはずの二大政党制を飛び越えて、
政権担当能力をアピールするのは本末転倒に思えます。
今回はこの話に乗らなかったわけですが、多少でも色気を見せてしまったとすれば、
国民が期待していた「自民党の対抗馬としての民主党」が完全に崩れてしまうわけで、
民主党の存在意義そのものに疑問を投げかけざるを得ません。
これが少数政党ならば話も違ってくるんですが… 連立を組むには大きくなりすぎですよ。
これで「野党としての民主党」の位置も揺らぎ、社民・共産との選挙協力体制は崩れるでしょうし、
民主党の立ち位置がかなり曖昧になってしまったように思います。
もし仮に大連立が成立していたとすれば、先に瓦解するのは民主党であるのは明らかで、
結果として民主党が分裂、力を持たない数だけの存在になって自民党とくっつくことになり、
いずれにしても今の民主党は消えてなくなったことでしょう。
どうして即座に断らなかったのか、少しでも色気を見せてしまったのか、疑問でなりません。

まぁ、この情報そのものが自民党側からの情報で、
「小沢代表は大連立に前向きだった」という空気を作ろうとしているのかもしれませんが…
いずれにせよ、自民党の作戦勝ちってことになっちゃいますよね。
中日が優勝すると政変が起こると言われてますが… なんなんだ、この超展開は(^^;
シーズン2位だったおかげでギリギリ破綻したのかな?
そういう意味では支持者の一人である読売・渡辺恒夫氏の巨人が邪魔したということか(笑)

それともう一つ、これは自民党に対するダメージでもあるのですが、
「何のために大連立を組もうとしたか」です。
今回の話を幕末の薩長同盟に例えるならば、幕府軍はどこにいるのかという話です。
幕府軍は社民党や共産党といった他の野党なのか。それとも政権内にいる公明党なのか。
そのいずれも違うでしょう。
思惑としては、当面の敵である民主党を取り込もうとしたのでしょうが、
それでは民主党はどうして自民党の敵なっているのか、そこが問題です。
つまり、今回の話における幕府軍というのは、
年金・C型肝炎・防衛省問題を騒ぎ立てる圧力団体であり、
同じくそれに呼応して報道合戦を繰り広げるマスコミであり、
そしてそれに憤って政治は気に食わないと怒る国民そのもののようにも思えてしまいます。
一体、自民党はこの大連立協議で何を封じようとしたのか?
それを考えていくと、何とも言えない気持ちにさせられます。
貧乏人と反対する者には死を、ということなのか。みんなで仲良く死にましょう(爆)


◆上記の大連立協議に関する補足(4日朝の時点)
今朝の報道番組を見る限りだと、上記リンクの記事はやっぱり誤解があったようです。
自民党筋の情報だけで記事が作られていて、
民主党・小沢代表が連立に前向きであると思わせるような情報を意図的に流したみたいです。
一度戻って民主党内で協議したのも、自衛隊派遣の恒久法の内容であって、
大連立に関する話は一切なかったとの説明でした。

まだ情報が少ないので断定はできませんが、
民主党・小沢代表は大連立に前向きであるとは言えないことを補足しておきます。
これで民主党のダメージは軽減ですかね。
ただ、その情報がどれだけ行き渡るかは分かりませんが。
あとは「何のために」か。政策の協議だけならば、大連立まで考えないわけで…
官僚に対抗するというなら分かりますが、そういう状況にも見えませんし…
現段階ではそこが分からない点です。


◆ゲームの話 11月の購入予定
結局、10月は何も購入せず。
エクスヴァインや真・燐月に興味あったんですが、あれよあれよと月日が流れて…(爆)
そんなこんなで早めに計画を立てておこうということで、11月の購入予定はというと…

決定しているのは、PurpleSoftwareの『明日の君と逢うために』。
ソフマップ通販かオフィシャル通販のどちらで注文するか迷ったんですが、
結局、オフィシャル通販で申し込むことにしました。
ほめラジリスナーとしては、オフィシャル通販の出張版CDは逃せないな、と。
通販価格や送料・代引き手数料を考えると、割高になってしまうのですが、
今回は我慢してオフィシャル通販の方を申し込みました。
ソフマップ通販のクッションカバーも気になったけれど…
Mずなさんのキャラはそれほど好きではなかったので(爆)

購入候補段階なのは、シリウスの『こいびとどうしですることぜんぶ』。
ヒロインの玖羽のグラフィックが色々とツボ。
ただ攻略ヒロインはほぼ玖羽一人に集中するだろうと思われるから、
本当の意味でこのヒロインを気に入れるかどうかが購入のポイントっぽいです。
まだ体験版をプレイしていないので、プレイしてみてから考えようと思うっす。

あとはHERMITの『世界でいちばんNGな恋』、
Whirlpoolの『MagusTale世界樹と恋する魔法使い』が候補。
どちらも絵買い・風音様買い(爆) こちらも体験版をプレイしてみてから。

現在の所はこんな感じでしょうか。
それよりも心配なのが来年の1月25日戦線ですよね。
さくらシュトラッセとFORTUNE ARTERIALの激突だけならまだしも、他にもゾロゾロと。
おそらく、いくつかは延期するだろうと見てますが… ちょっと戦々恐々。

2007年11月01日

日本シリーズは中日が制覇

プロ野球・日本シリーズは、中日が4勝1敗で日ハムを下し、
53年ぶりの日本一に輝きました。
結局、日本ハムが勝っていたのは第1戦・1回裏のセギノール選手の3ランだけですか(^^;
接戦ではあったものの、終始中日がリードしていると思わせるような、
磐石な試合展開だったように思います。
まぁ、大方の予想通り(?)の結果だったんじゃないですかね。

パリーグ代表の日ハムにとって、
大きな誤算だったのは稲葉選手が1安打と振るわなかったことでしょう。
今年の日ハム打線のポイントは何といっても稲葉選手、
稲葉選手の勝負強い打撃が日ハムの得点力を支えていたと言っても過言ではないです。
日ハムが勝ちだしたのも、稲葉選手を3番に固定するようになってから。
接戦の中で1~3番の流れで得点を挙げられたのが日ハムの強さでした。
その稲葉選手が封じられてしまうと… こうなっちゃいますよね。
奇跡はなし。打てない日ハムはこんなものでしょう。
まぁ、シリーズ前に監督の退任が決定していて、
しかもアメリカで監督の就任会見をやっちゃようでは… 運も向いてこないですよ。
チーム・選手は納得していたようではありますが…
シリーズ対策がしっかりとできていたのかどうか、疑問の残る所です。

それに対して中日は準備万端。
森本・田中賢介選手の1・2番コンビをよく研究しており、
相手の弱点を突く谷繁捕手のリードが功を奏していたように思います。
クライマックスシリーズ終了からの準備期間の過ごし方が、
シリーズの流れを決めたような感じがしますね。
投打に充実した中日ドラゴンズ、日本一おめでとうございます。

これでセリーグ2位の中日が日本一になったわけで…
セリーグ優勝の巨人の立ち位置は一体どうなるんでしょうかね(^^;
色々と考え方はあるでしょうが、最終的に勝ったものが強いわけですから、
今年のセリーグNO1のチームも、日本一のチームも、中日であったと考えます。
まぁ、冠が違うだけですよね。
巨人の優勝は飾り…にしか見えないっすよねぇ(苦笑)
色々と言われるでしょうが、
中日ファンの方々には日本一のチームとして胸を張ってもらいたいです。


シリーズMVPは、オリックスを自由契約となり、
育成選手として中日に拾われた中村紀洋選手、これは文句なしの受賞でしょう。
しかし中村選手を自由契約にしたオリックス、
獲得を見送った10球団は、一体どう思っているんでしょうかね(^^;
正当な評価ができたのは中日・落合監督だけだったということなのか、
それともオリックスに遠慮しまくったせいなのか…よく分かりませんが。
私としては、あの近鉄優勝時に松坂投手からライトへホームランを放った
中村ノリ選手が帰ってきてくれたような気持ちで嬉しかったです。
…でもやっぱり獲得して欲しかったよなぁ(^^;
仮に松坂投手が残留していて、黒木投手の解雇が1年早く獲得していたら、
松坂・黒木投手と中村ノリ選手が揃い踏みとなり、
シドニー五輪メンバーで大興奮だったことでしょう。
思えば、あの頃のメンバーが一番輝いていたというか…熱かったですし。
そんなシドニー五輪メンバーの活躍を嬉しく思います。

それにしても日本シリーズ最終戦で完全試合リレーになるとは…
これが最終戦でなければ、山井投手は9回も続投になったのでしょうが…
最終戦で、絶対的抑えがいるならば、あそこは代えないわけにはいかないでしょう。
自分が落合監督の立場でも同じ決断をしていたと思います。
山井投手は大記録を逃してしまい残念だったでしょうが、
ここで運を使ってしまうよりはと考え、来季以降への励みにしてもらいたいっす。

2007年10月31日

WSはレッドソックスが勝利

メジャーのワールドシリーズは、4連勝で松井稼頭央選手のロッキーズを下し、
松坂投手を擁するレッドソックスが制覇しました。
んー、個人的にはもう少しロッキーズに頑張って欲しかったなぁと。
それでもロッキーズの中で松井稼頭央選手の存在が大きいものであると分かったので、
今回のワールドシリーズはそれだけで満足しておくとします。
松井稼頭央選手には来季以降もメジャーで活躍し、
リトル松井の存在を全米にアピールしてもらいたいです。
一方の松坂投手は1年目から目標達成と上手く行き過ぎているのが心配ですが、
今回はベケット投手を始め、他のメンバーに連れてきてもらった感があるので、
今度は松坂投手がチームを引っ張ってのワールドシリーズ制覇といってもらいたいです。
松坂投手のメジャーでの活躍はまだ始まったばかり。
来季はまた新しい気持ちで、活躍してもらいたいです。

なにはともあれ、元ライオンズ戦士の雄姿が見られただけでも、
今年は救われた気分でした(^^;
今のライオンズの選手達も、元チームメイトに負けじと頑張って欲しいっす。


◆プロ野球 西武・カブレラ、退団…か?
最初、見出しを見た時は、「ふざけんな、ボケぇ!」と思いましたが、
内容を見てみると常識的な範囲で、残留交渉を打ち切ったわけではないようです。
要約すれば、「6億円の年俸に見合わないので、減俸しての残留交渉中であるが、
このままなら、相手代理人側が他球団移籍をちらつかせるんじゃないの?」という話。

どの範囲が大幅減俸なのかは分かりませんが、
今季の成績だけを見れば、3億円の年俸が適正かなと思います。
それではあまりにですし、過去の実績や必要不可欠な戦力であることを考えれば、
4億円が一つの攻防の山になってくるのではないかと。
現実的に見て、他球団が5億円以上を出すとは思えませんし、
(ソフトバンクが絶望的に飢えていない限り)
メジャー復帰の選択肢も現状では厳しいでしょう。
チームとしては手頃な年俸でまとまれば、といった感じでしょうか。

ただ交渉がまとまらず流出となってしまうと、ライオンズには大ダメージ。
何だかんだでチームNO1の打者ですし、
和田選手が残留したとしても、カブレラ選手ほどの勝負強さはないので、
今年ネックとなった決定打不足・得点不足は致命的に悪化すると予想されます。
和田選手は明らかに4番向きではありませんからね…
加えて、和田選手までもがFA流出となれば、チームはボロボロ、打線を組めません。
GG佐藤・中島選手といった日本人の4番候補もいますが、
GG佐藤選手は今季が活躍初年度ということで来季どうなるか分かりませんし、
中島選手は要のショートを守るために負担が大きくなりすぎます。
4番ということになると、カブレラ選手以外に見当たらないのが現状でしょう。
来季のチームにおいては、和田選手の残留以上に、
カブレラ選手の残留が必要であると考えます。

そんなわけで、球団には年俸の交渉を有利に進めつつも、
カブレラ選手が退団となってしまわないよう、細心の注意をもって進めて欲しいです。
結果が出るまでは静観してみていきたいです。
まぁ、実際に退団となった場合は、容赦なく怒鳴り散らしますが(爆)

2007年10月28日

松坂がワールドシリーズ初勝利

今日は午前・ワールドシリーズ、昼・女子駅伝、午後・早慶戦、
夜・日本シリーズ、女子フィギュアと、スポーツ中継が満載な一日でしたが、
ライオンズファンにとって一番の楽しみだったのは、
間違いなく午前のワールドシリーズでしょう(^^;
ロッキーズ・松井稼頭央選手、レッドソックス・松坂投手の対決は、
なんだか不思議な感じがしました。
注目の2人の対決は、松井稼頭央選手が1打席目に初球打ちのライト前ヒット、
2打席目は松坂投手がフルカウントからの外角低めストレートで空振り三振、
3打席目は松井稼頭央選手が外角低めストレートを上手く流すものの、
三遊間深くの打球をショート・ルーゴ選手が流れながら捕って3塁フォースアウトと、
拮抗した戦いは素晴らしかったです。
特に3打席目ですよね。
結果は「ショートゴロ」にしかならないのですが、非常に内容あるショートゴロでした。
あのコースにきっちり投げた松坂投手も見事でしたし、
2打席目にやられた球を見事に打ち返した松井稼頭央選手も見事、
1・2塁でなければ完全に内安打・三遊間を抜いていたという打球、
勝負は松井稼頭央選手が勝ったものの、結果は松坂投手に軍配という感じでしたね。
懐かしさと、不思議さと、一抹の寂しさを感じた両者の対決でした。
いつか首脳陣としてでいいので、ライオンズに帰ってきて欲しいです。
それまではライオンズの代表として、メジャーでバリバリ活躍してもらいたいです。

試合の方はレッドソックスの楽勝ペースと思いきや、終盤にロッキーズが追い上げ。
残念ながら、その頃にはNHK地上波の中継も終了で、
ネットでハラハラしながら結果を見ていました(^^;
いや、まぁ、松坂投手が負けなければ、ロッキーズ勝利で良かったんですがね。
それでも勝ち投手の権利がかかってるとなると、応援しちゃいますわ。
今日の松坂投手はストレートも走ってましたし、
時折投げるチェンジアップも効果的で、安心して見ていられました。
6回は連続四球と乱れてしまったようですが、それ以外はお見事。
ナイスピッチングでしたね。
しかしどうもバッテリーの配球が偏りすぎてるというか…
今年の松坂投手が苦しんだ理由の一つとして、バッテリー間の組み立てがあったはず。
もうちょいバランスよく配せないものかと毎回思います。
データに頼りすぎてるのか、大雑把なのか知りませんが、
もうちょい錯覚利用できないもんなんすかね。

投球も素晴らしかったのですが、結果的に勝敗を決めたのは松坂投手のバット、
2打席目の2点タイムリーヒットが大きかったですね。
仮にこのヒットがなかったら、終盤に一度逆転されてましたしね。
しかしあの大舞台でタイムリーを打つんだから…さすがですね。
高卒時から打者として打ってたら、どれぐらいの打者になってたんでしょうか(^^;
投球でもバットでも活躍した松坂投手、今日は大満足でした。
一方の松井稼頭央選手は中継中は松坂投手に抑えられたものの、
降板後に2安打してロッキーズの反撃を促すなど、3安打の固め打ち。
両選手とも期待された活躍をできたことが一番の満足です。
もう今年の野球の思い出は、この試合で全て埋めてしまおう(苦笑)


>早慶戦
こちらは漫然と見てました。
最後にサヨナラタイムリー内安打を打った慶応の4番青池選手、
4年前の静岡高校で鶴田・増井投手とバッテリーを組んでいたよなぁと懐かしくなりました。
今日の試合まで名前を見ていなかっただけに、
バリバリのレギュラーという感じではなかったでしょうから、
最後の秋に貴重な一本が出て、なんだか見ているこちらも嬉しくなりました。
明日の試合も勝利し、ぜひとも優勝してもらいたいです。

>日本シリーズ
今日は中継がテレビ東京だったため、静岡地方は中継ナシ。
そんなわけで文化放送の野球中継を聞いていました。
でも試合内容の記憶がほとんどない(苦笑)
記憶に残っているのは、斉藤一美アナとゲスト解説として呼ばれた西口投手のトークのみ(^^;
普通は通常のOB解説者が1人いて、選手はあくまでサブという感じなのですが、
今日はアナと西口投手の2人のみ。
一美アナもよく喋るし、西口投手も朴訥ながらも反応が早く、トークが途切れない(爆)
ランナー出ない時は西口&ライオンズトークばかりだった印象でした。
ライオンズファンには大満足な実況中継だったでしょうが、
中日&日本ハム・その他のファンはどう思ってたんでしょうかね(^^;
…いや、まぁ、ライオンズファンしか聴いてなさそうだけどさ(爆)

2007年10月26日

レッドソックスが2連勝

メジャーリーグのワールドシリーズはレッドソックスが2連勝。
ロッキーズが2連敗… 松井稼頭央選手は内安打の1本のみ。
ここまで打線を牽引してきた松井稼頭央選手に元気がないと、
ロッキーズの打線も活性化しないですよねぇ…
第3戦からは地元に帰ることですし、ここから立て直して欲しいです。
…けれど第3戦は松坂投手が先発… うーん、うーん…
どっちを応援すればいいのか迷う(苦笑)
せめて1勝1敗であれば、松坂投手を応援できたんですけど…複雑な気分です。
デンバーは寒いらしいので、天候が一番気がかり。松坂投手、大丈夫ですかね?
ロッキーズに勝って欲しいけれど、松坂投手に負けて欲しくない… びみょ~


◆プロ野球 西武ライオンズの来季 ~野手編~
昨年までは選手層が厚く、レギュラーがなかなか定まらなかったライオンズですが、
今季は故障者や選手の不調の波が重なったことこともあって、
色々な選手を試した結果、ある程度のレギュラー候補が絞れてきました。
これが良いことか悪いことなのかは分かりませんが、
チームとしての方向性が生まれたことは良かったように思います。
そうやって生き残ったメンバーは以下の通り。

(捕手)細川、銀仁朗
(一塁)カブレラ、リーファー、江藤
(二塁)片岡
(三塁)中村剛也、石井義人、平尾
(遊撃)中島、水田
(外野)和田、GG佐藤、栗山、赤田、福地、佐藤友亮

外野では他に代打で好結果を残した高山・大島選手や、
若手の大崎・松坂健太選手らがいますが、
レギュラーを狙える位置にいるのは上記の選手だけでしょう。

メンバーはある程度絞れはしたものの、だからこそ特効薬もないと言いますか…
投手のように配置転換ができない分、打線は簡単にはよくなる案は浮かんできません。
ただ逆に一度流れに乗ってしまえば、今季の日ハムのように打線が繋がり、
通常の実力以上の力も出ることもあるのですが、それに期待することもできないので、
ここではポジション・打順編成を主に考えていこうと思います。

まず最初のポイントは守備力の強化。
今季の日ハムや中日がそうであったように、とりわけ短期決戦では守備が重要になります。
現状のメンバーでリーグ屈指の守備力を誇るのは、
捕手・細川選手、中堅・赤田選手の2人ぐらい。
次いで、二塁・片岡選手、左翼・和田選手、右翼・GG佐藤選手が通常より上でしょうか。
そんなに取り立てて悪くはないものの、良くもないのが今のライオンズです。
一番の課題は言わずもがなで、ショート中島選手の守備です。
昔に比べてかなり改善したんですけど… 守備範囲は広い方ですし。
まだ確実性が乏しいです。
とりわけ疲れが出てくる頃、後半戦に何気ないエラーが多かったように思います。
個人的には守備の技術以上に、負荷が大きすぎるんじゃないかと。
中島選手は下半身を使う打撃フォームをしていますから、
下半身に負荷のかかるショートの守備では両方に悪影響を与えるような気がします。
将来的なことを考えれば、サードにコンバートするのが良いと思うのですが、
現実的には中島選手に代わるショートがいませんので、
中島選手の守備強化・スタミナ強化が今秋・来春の課題になるように思います。

その他の選手に関しては、例年よりも改善されている気がします。
カブレラ選手のファースト守備はかなり酷かったんですが、
9月の伊東監督との会談後は動きが良くなりましたし、
集中力を持ってやってくれさえすれば、上手い方だと思います。
今季からライトに定着したGG佐藤選手は、コンバートされた割には動きも悪くなく、
横・前後の動きはいい方で、肩はなかなかの強肩。
時折、チョンボもしますが、来季はさらに外野に慣れるでしょうし、
今季以上の守備が見込めると思います。
あとは故障していた赤田選手がセンターのレギュラーとして定着できるかどうか。
打撃では栗山選手、足では福地選手に軍配が上がりますが、
センターの守備範囲という点では赤田選手が大きくリードしています。
前後左右、後ろの動きにも強いですし、赤田選手の守備範囲はチーム内で抜けています。
今季は抑えだった小野寺投手が不安定な投球で降格となってしまいましたが、
昨年もそういった傾向がなかったのかと言えば嘘になります。
けれど、そういう時は大体センターへの強い当たりを赤田選手がナイスキャッチし、
ピンチを未然に防いでいたものでした。
失点を防ぐには何よりも外野の守備範囲が大切です。
そういう意味では投手陣再建のためにも、センター赤田選手の定着が必要不可欠でしょう。


次に打順に関してですが、今季は選手の好不調の波が激しく、
オーダーをとっかえひっかえ、なかなか固定されませんでした。
一番安定したと思われるのが、9月中旬のオーダー。
 1(中)栗山、2(ニ)片岡、3(右)GG佐藤、4(一)カブレラ、5(左)和田、
 6(指)リーファー、7(遊)中島、8(三)中村剛也、9(捕)細川

このオーダーも悪くはないのですが、敢えて全てを白紙にして考えてみたいと思います。

ファンがオーダーを考えると、どうしても印象や実績に頼りがちになるだけに、
ここは一歩引いて見て、純粋に数字だけでオーダーを考えてみることにします。
今季の主な選手の成績を表にしてみました。
http://ftcom.skr.jp/baseball/p07/proBD_07x.htm

課題の1・2番に誰が最適か見てみると、
1番打者の候補には、走者なしの打率が.350を超える和田選手、
出塁率がチームNO1の栗山選手、盗塁がチーム最多の片岡選手の名が挙げられ、
2番打者の候補には、走者1塁の打率が高い中島選手、
犠打数がチーム最多の片岡選手の名前が挙げられます。
数字だけを見ると、理想の1・2番は和田・中島選手となります(^^;
ただ、中島選手の.356は片岡選手の足を警戒した結果とも考えられますので、
直前のランナーは足で牽制できる選手の方がいいように思えます。
となると、1~3番は、和田・片岡・中島選手の並びが最適となります。
あくまで数字だけ見ると、ですが(^^;
意外だったのは福地選手の数字。走者なしでは若干低め、得点圏では若干上昇。
ランナーが溜まった方が好成績を収めているのは意外でした。
それは片岡選手にも同じ傾向があるわけですが…
ここらが苦戦の要因だったのかもしれませんね。

4番はやっぱりチームNO1の得点圏打率を誇るカブレラ選手が最適でしょうか。
走者なしの打率が極端に低いのは、集中力不足か振り回しすぎか。
いずれにせよ、ランナーを置いている方が好結果を残しやすいのは確かのようです。
GG佐藤選手は走者1・2塁以外の数字は平均的、走者が進めば進むほど好成績になり、
4番以降のランナーが溜まった形で回すのが理想のように思えます。
栗山選手は非常に勝負強いのですが、意外と走者1塁、1・2塁の打率が低いです。
バントも上手なので、2番打者もどうかなと思いましたが、
この数字からすれば、ランナーを返す方が向いていると言えるでしょう。

5番打者が意外と難しく、カブレラ選手が敬遠される可能性を考慮すれば、
走者1・2塁に強い打者が理想的です。
しかし、和田・GG佐藤・栗山・中村剛也選手と主軸候補はいずれも2割前半以下。
リーファー選手が最適なんですが、ポジションが微妙。実質、DHのみというのが厳しい。
他には福地・片岡選手といった打者の方が好数字というのも… ここらも悩みの種です。


そんなわけで、印象・実績を考えずに数字だけで打順構成しますと…
 1(左)和田、2(遊)中島、3(一)カブレラ、4(指)リーファー、5(右)GG佐藤、
 6(三)中村剛也、7(中)赤田、8(捕)細川、9(ニ)片岡

ある意味、これがベストオーダー(笑)
和田・中島・カブレラ・リーファー・GG佐藤選手という1~5番は破壊力抜群!
でも下位打線がやや心細い感じ。バランスという意味では微妙(^^;

もう少しバランスを取りますと…
 1(左)和田、2(ニ)片岡、3(遊)中島、4(一)カブレラ、5(指)リーファー、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

うーん、やはり5番打者が問題。江藤選手と入れ替え式で。
このオーダーでは栗山選手が漏れてしまいますし… もう少し考えますか。
ちなみに1番に和田選手を起用する場合、9番は足の速い選手という考え<2塁盗塁のため

5番打者で重要なのは得点圏打率・打点・長打力等々。
ライオンズ打線で一番怖いのはやっぱりカブレラ選手、
外国人打者の一発は、どんな不調な状態であっても、怖いものです。
敬遠される可能性が最も高い4番打者の後なので、5番打者が迎える重要な状況は、
走者1・2塁が最重要で、次いで1・3塁、満塁となります。
けれど、走者1・2塁の打率は全体的に悪いです。とりわけ主軸。
ならば、その状況をできるだけ避けようと考えるなら、
1アウト1・2塁の場面で併殺阻止が可能な左打者の方がベターでしょう。
最悪でも2アウト1・3塁、進塁打ならば2アウト2・3塁という状況を作れ、
続くGG佐藤選手はこの2つの状況で3割を超える打率をマークしているので、
得点は後ろのGG佐藤選手に任せた方がいいでしょう。
栗山選手ならば、送りバントで進めたり、四球を選ぶこともできます。
2アウト1・2塁の場合は半ば諦めるという方向で(爆)<数字の向上を期待
そう考えると、5番打者候補はリーファー選手と栗山選手の2人になるでしょうか。
右ならば中島選手がギリギリって所でしょうか。

 1(左)和田、2(ニ)片岡、3(遊)中島、4(一)カブレラ、5(指)栗山、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

1アウト2塁でカブレラ選手が敬遠、栗山選手が送りバントで2アウト2・3塁。
GG佐藤選手が敬遠された場合、2アウト満塁。
この状況を想定すれば、満塁時の打率だけ極端に高い中村剛也選手が7番になります。


だけど実績を考えれば、1番和田選手というのは到底ありえない選択肢。
決断したら凄いことだとは思うのですが…
現実的にはこうでしょうか。
 1(指)栗山、2(ニ)片岡、3(遊)中島、4(一)カブレラ、5(左)和田、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

どうも代わり映えしない…

和田選手を1番以外の打順に置くことを考えると、従来の5番はやっぱり微妙。
併殺の可能性が高く、現に走者1塁と1・2塁での打率は他のケースに比べると低く、
満塁においては致命的な低さですから、むしろ3番の方が向いていると考えられます。
すると、5番打者が再び問題になるわけで、栗山・リーファー選手を5番に回すと、
今度は1番打者がいなくなってしまう罠。
せっかくなので、中島選手を1番に起用してみます。
 1(遊)中島、2(ニ)片岡、3(左)和田、4(一)カブレラ、5(指)栗山、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

攻撃的な2番打者が可能ならば、最初のデータを重視して…
 1(ニ)片岡、2(遊)中島、3(左)和田、4(一)カブレラ、5(指)栗山、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

ノーアウト・1アウト1塁の場合、中島選手はひたすらスタート。
走塁の意識が高まると期待。
ただ、中島選手はバントが下手なので、2番打者としてどうなのかという問題もあり。
まぁ、個人的には、1番赤田・2番片岡・3番中島と見立てれば、
従来と変わらないわけで、バントに頼らない野球をするならば、2番中島はアリかと。

それもダメならば…
 1(中)赤田、2(ニ)片岡、3(左)和田、4(一)カブレラ、5(指)栗山、
 6(遊)中島、7(右)GG佐藤、8(三)中村剛也、9(捕)細川

なんか無難な所に落ち着いてしまった感じですね。

打線の組み方は一通りではなく、もっと細かいデータを探してみないと判断できませんが、
1番和田案や2番中島案は一度やってみる価値があると思います。
従来の考え方とは一線を画すだけに、決断するのは難しいとは思うのですが、
新しい打線を作るためには必要なことだと思います。
もし、それが無理ならば、最後の案を勧めます。
これには赤田選手の完全復活が必要不可欠。
1番打者として足りる成績を残してもらう必要があります。
いずれにせよ、和田選手とカブレラ選手がいなければ、打線は組めなくなることは事実。
野手の巨大補強は必要ありませんから、2人の残留を最優先に進めてもらいたいです。
どうしてもダメなら、リーファー選手の覚醒を期待するしかないでしょうね。現状では。

最後にまとめ。
野手のポイントは以下の3つを挙げておこうと思います。
「中島選手のショート守備の向上」
「センター赤田選手のレギュラー復帰」
「既存の枠に囚われない新しいオーダーの構成」

このまま今季のレギュラー候補達が不動の位置を築くのか、
それとも新しい若手の頑張りによって再び選手層が厚くなるのか、
来季はそこに注目して見ていきたいです。

2007年10月23日

松坂vs松井稼頭央

アメリカ・メジャーリーグでは、昨日の試合でレッドソックスが勝利し、
ワールドシリーズはレッドソックスvsロッキーズの組み合わせとなりました。
ご存知の通り、レッドソックスには松坂大輔投手、
ロッキーズには松井稼頭央選手といった西武出身選手がいるだけに、
今年は良い所がなく、落胆していたライオンズファンにとっては最後の朗報です。
なにはともあれ、松坂投手が戦犯にならずに良かった(^^;
ただ活躍とまでは行ってないだけに、
ワールドシリーズでは「これぞ! 松坂」という投球をしてもらいたいです。
松井稼頭央選手はここまでチームを引っ張ってきているだけに、今の働きに大大満足、
今まで燻っていただけに、このポストシーズンでの活躍は嬉しい限りです。
2人には西武の代表としても頑張って欲しいです。
もっとも、それ以上に本人達の夢という面が大きいでしょうがね。
まずは夢の大舞台に立てたことを称えたいです。おめでとうございます!

どちらを応援するかは難しい問題ですが…
松坂投手はまだ1年目で連れてきてもらったというイメージが強いだけに、
どちらかと言えば、松井稼頭央選手のロッキーズを応援しちゃいますかね。
松坂投手には来年以降に大活躍した上でチャンピオンを、という気持ちがあります。
いずれにせよ、2人とも夢の舞台で大活躍することを祈りたいです。


その他のニュースネタでは、呆れ返る事件が多くて嫌になりますね。
防衛省の守屋元事務次官の接待問題は…
凄いですよね、あんな小説に出てきそうな典型的な癒着をまだやってたとは(苦笑)
あれじゃメールで辞任勧告しても無理はないよな~とか思ったり(^^;
まぁ、冗談ですけど。
平均2週間に1回にゴルフ接待とかすごいですよね。ゴルフを仕事にすればいいのに。
今回の話とテロ特措法の話とは直接関係がないわけですが、
今回のことを見過ごしてきたことや、
給油量の間違いの訂正を全くしなかったことを考えると、
防衛省そのものに対する疑念を深めざるを得ません。
今年の前半には次期主力戦闘機の話もありましたし、
なんだか「子ども染みてる」と思われても仕方ない状況にあるのではないでしょうか。
もっとも、それは厚生労働省も同じなんですけど。
お人形さんごっこしているような子どもに対して、
銃や戦車、戦闘機を与えようと思うような大人はいないでしょう。
情報漏えい問題で改革が叫ばれましたが、
一向に変わっていないことが今回のことで明らかになりました。
現時点では防衛省は信頼できません。
問題の究明とともに、監視の強化の必要性を感じます。


◆プロ野球 西武ライオンズの来季 ~リリーフ投手編~
以前書いたように、個々の投手はよく頑張ったと思います。
抑えの小野寺投手、8回の長田投手、左セットアッパーの星野投手といった、
開幕時に想定していたリリーフの形は6月までに潰えてしまったものの、
代わりにグラマン投手、岩崎投手、山岸投手、山崎敏投手らが頑張り、
実績がないだけで、全体としてはそう悪いものではなかったと思います。
つまり、中継ぎの人員(投手の駒)はいるわけです。
大事なのは、信頼できる・試合を任せられる「リリーフの形」を構築することです。

まず、リリーフで一番問題となるのが「抑え・守護神」です。
ライオンズの問題はこの抑えが定まらないことにあります。
シーズン後半はグラマン投手が抜群の働きをしてくれたものの、
絶対的なボールはなく、悪く言えば「誤魔化しきった」となり、
来季も抑えで活躍できるかは未知数です。
もし仮に活躍できたとしても、グラマン投手が退団となれば、
抑えの問題はまた表面化するわけですし、
ここでキチッとした日本人の抑え投手を作っておかなければなりません。

その筆頭に来るのは、昨年抑えで活躍した「小野寺投手」です。
150キロを超える力強いストレートと落差あるフォークは抑えにピッタリ。
ただコントロールが良くはないことと、精神的に力みやすいのがネックとなり、
今季は不安定な投球をなかなか抜け出せず、最後は抑え失格となってしまいました。
個人的にはもう少し我慢しても良かったと思うんですけど…
チームの流れが悪かったことで、抑え降格もやむを得ない状況でした。
小野寺投手の問題はボールというよりも精神面にあり、
自信を持って、力まずにボールが投げられれば、全く問題はないのですが…
真面目な性格が災いして、入れ込みすぎるのが課題ですよねぇ…
そういう意味では抑えに向いていないのかもしれません。
森慎二投手のように、9回よりは、むしろ、8回を任せた方がいいのかもしれません。
いずれにせよ、小野寺投手が復活してくれないことには、
ライオンズのリリーフ陣の形は定まりません。
配置はどうあれ、小野寺投手が戦力になってくれることが、来季優勝の条件でしょう。

グラマン投手や小野寺投手以外に抑え投手候補がいるのかと言えば、頭の痛い所。
意外とコントロールのいい岩崎投手は抑えの資質があると思いますが、
絶対的な変化球がないため、どちらかと言えばセットアッパー向き。
絶対的な変化球があることを条件にすれば、ライオンズの投手陣では、
「小野寺投手のフォーク」、
「山岸投手のチェンジアップ」、
「山本歩投手のスライダー」、
この3人以外には浮かんできません(苦笑)
ライオンズでは縦の変化を売りにする投手が少ないですからねぇ…
なかなか抑え候補が見つかりません。
そういう意味では、山岸投手と山本歩投手が新たな抑え候補となります。

山岸投手はストレートが140前後ながらもキレがあり、
変化球はカーブ、チェンジアップが主、
コントロールは悪くないものの、時折簡単に四球を出してしまうことも、という評価。
武器は前述の通り、チェンジアップです。
フォークのような落ち方をしますが、球速はフォークより遅く、チェンジアップです。
このチェンジアップが大きな武器となり、意外と三振を取れます。
2点台と防御率がいいのも、このチェンジアップのおかげでしょう。
課題はなんといってもコントロール。
簡単に四球を出してしまったり、球が甘めに入ってしまうことがあります。
そんなコントロールが悪いフォームをしているとも思えないんですが。
まぁ、元々、リリーフのコントロールなんて紙一重、何が原因で覚醒するかは分かりません。
山岸投手が成長すれば、抑えに抜擢される可能性はあると思います。
しかしそう考えるとオープン戦の骨折は痛かったですよねぇ…
あれがなかったら、山岸投手は8回のセットアッパーとして計算できましたから。
当初は長田投手ではなく、山岸投手を8回に使う予定だったはずです。
それが崩れ、シーズン中盤まで復帰が長引き、
中継ぎ不足だったために、見切り発車で登板せざるを得なかったのが…
来季は怪我なく1シーズンを戦い抜き、チームを勝利に導いて欲しいです。

まだ1軍実績のない投手では山本歩投手のスライダーが一番でしょう。
曲がりの大きなスライダーで元近鉄の岡本投手のような存在になれるかもしれません。
シュート回転のストレートもいいですし、可能性の膨らむ投手ではあります。
ただ1軍登板では出入りの激しいピッチングというか…
コントロールが良くないんですよね。四球・死球でランナーを溜めることが多々。
もう少しコントロールが良くなってくれればいいんですけど…
武器となるスライダーに手を出してもらえないのが原因なのでしょうか。
山本歩投手の成長もライオンズリリーフ陣を救うためには必要なことだと思います。

そんなわけで、抑え候補は小野寺投手を筆頭に、
グラマン投手、山岸投手、山本歩投手らが来ると考えます。
先発からの転向もありかと思いますが、そうなると涌井・岸・西口投手の3人、
この3人を抑えにする意義があるのかと言うと… ないですよねぇ…
3人ともどちらかといえば総合タイプ、抑え向きなのは岸投手のカーブぐらいでしょう。
昔の西口投手のスライダーなら十二分でしたが、今は昔ほどではないですし。
抑え転向があるとすれば、岸投手が先発で結果を残せなかった時のみで、
それ以外の場合は3人とも先発で使った方がいいと考えます。

抑えさえ決まれば、あとはそう難しくありません。
抑え候補から1人が8回に回り、
右セットアッパーが岩崎投手、正津投手、
左セットアッパーが山崎敏投手、星野投手、となります。
8・9回 小野寺・グラマン・山岸投手(山本歩投手)
右中継ぎ 岩崎投手(正津投手)
左中継ぎ 山崎敏(星野投手)

これでリリーフは5人ないし、6人。
三井投手がそのままリリーフなら、8回をそのまま任せればよく、駒数は揃います。
いや、むしろ余剰です。
今季のリリーフ陣のもう一つの問題、ロングリリーフができる投手の不在があります。
上に挙げたリリーフ陣はどちらかといえば、ショートリリーフ型。
小野寺・山岸投手は先発もしましたので、ある程度のイニングを投げることもできるでしょうが、
抑え候補に挙げたように、毎日でも登板できるようにしたい投手です。
今年は小野寺投手を長めに投げさせたり、
岩崎・山岸・山崎投手らに2イニングずつ投げさせたりして誤魔化しましたが、
来季もこのような継投をしていては、勝ちパターンのリリーフも死んでしまいます。
負けている展開で投げる投手を決めないことには、リリーフ陣も上手く回らないわけです。
常にベンチに1人ストックしておきたいので、ショートリリーフは余剰、となります。
先発もできる三井・山岸投手は敗戦処理としては勿体無いですしね。
三井投手はスタミナがあるので先発に、山岸投手は勝ちパターンで使いたい、
こういう考えから三井投手の先発転向案が出てきたわけです。

話を戻して、ロングリリーフの投手ですが、先発5番手で漏れた投手が候補になります。
帆足・松永・大沼投手の3人が候補となり、常時スタンバイのロングリリーフ要員に。
先発6番手は常に必要というわけではないので、
高卒若手投手5人は敗戦処理要因としてもスタンバイ。
敗戦処理は相手打線に勢いがあり、抑えるのは大変で、自信喪失の危険もありますが、
打たれて覚えることもあるので、むしろ積極的に使って貰いたいです。
これでロングリリーフはなんとかなるはず。
ショートリリーフ型に良い投手が多いだけに、そちらを優先しがちですが、
ロング要員もいないと疲労が蓄積する一方ですから、きっちりとした使い分けをして欲しいです。
それが今年のリリーフにおける失敗の一つであり、
勝ちパターンの確立ができず、負け試合の投手リレーも確立できなかったことが、
シーズン終盤の息切れに繋がったのだと思います。
…まぁ、構想崩れまくりで、実績のある投手が少なかっただけに、
首脳陣も大変だったと思いますがね。
それを含めて、今年のリリーフは善戦した方です。
あとはそれを形にできるかどうか。きっちりとした形にしてもらいたいです。

そんなわけで、私の考える来季の投手陣の主な陣容です。

(先発3本柱)涌井、岸、西口
(先発4番手)三井
(先発5番手)帆足・松永・大沼・新外国人
(先発6番手・敗戦処理)木村・朱・田沢・田中・藤原ら
(ロング中継ぎ)帆足・松永・大沼の先発候補の余り、東・許銘傑
(右中継ぎ)岩崎、正津
(左中継ぎ)山崎敏、星野
(8回・9回)小野寺、グラマン、山岸、山本歩

いずれにせよ、先発は4番手の固定が鍵であり、
リリーフは抑えの決定、それぞれの役割分担の明確化が鍵となります。

2007年10月21日

そういえば

昨日までのクライマックスシリーズでセリーグの試合を久しぶりに見たのですが、
キャッチャーのリードが昔と全く違っていて驚きました。
たまたまなのかなぁ…真剣に見てたのが昨日の試合だけなので、何とも言えないのですが。
一昨日の豊田・上原投手、昨日の中田・岩瀬投手らの配球を見ていると、
随分とストレートが多いという印象を受けました。
少なくとも、このクライマックスシリーズ3試合の限りでは、
パリーグの方が変化球の配分が多いように思います。
ロッテの里崎捕手は小林宏之投手に3球連続でフォークを要求したりしてましたし、
今のパリーグはそういったリードの方が多いです。
昔はパリーグがストレート、セリーグは変化球と言われましたが、
今はむしろ逆転しているのではないかとさえ思えます。

思うに、裏を欠いた末に、リードの傾向が逆転したということなんでしょうかね。
セリーグは球場が狭いですから、強打者に変化球だけでは抑えきれず、
内角の球を見せていかなければ打ち取れません。
結果、内角を突くリードが増え、ストレートを多めに使うようになったと。
まぁ、気のせいかもしれませんし、あまり深く考えてもしょうがないんですが、
予想以上にストレートで押す配球が多かっただけに、随分と驚かされました。


◆プロ野球 西武ライオンズの来季 ~先発投手編~
今シーズンの総括は終わったので、来季に向けての話に進めていきます。
まず、投手に関してですが、今季指摘した課題は2つでした。
1:涌井・岸・西口投手に次ぐ先発候補の育成
2:リリーフの「形」を作ること

先発投手の話からすれば、今季の成績は、
涌井投手が17勝、岸投手が11勝、西口投手が9勝、ここまではいいです。
けれど次に来るのが、松永投手と帆足投手の2勝です(先発のみでの成績)。
そして大沼・ジョンソン・ギッセル・グラマン・宮越投手が1勝ずつ。
そのうち3人が解雇(ジョンソン・ギッセル・宮越投手)、グラマン投手はリリーフ転向。
なんとしても先発3本柱に次ぐ存在を作らなければなりません。

その筆頭に来るのが今季2勝に終わった「帆足投手」と「松永投手」でしょう。
今季の帆足投手は故障明けということもあり、シーズン中盤から後半の復帰でしたが、
投打の噛み合いが悪く、2勝7敗の結果に終わってしまいました。
過去に2年連続二桁勝利も達成しているだけに、左腕エース的な存在ではあるのですが、
昨年・今季となかなか思うような結果を残せていません。
もっとも、二桁を達成したといっても防御率は4点台、
好不調の波があり、調子の悪い時は早期KOということも。
さらなる成長を遂げないことには、来季の二桁勝利も難しいように思います。
得意のパームも以前ほどのブレーキはなくなってきていますし、
パームに頼らない投球パターンを構築していく必要があるでしょう。
フェニックスリーグではチェンジアップを試しているようですし、
来季、このチェンジアップとシュートが使えるようになれば、復活も可能でしょう。
実績のある帆足投手が復活できるかどうかが先発の鍵だと思います。

若手では左腕の松永投手が最有力です。
今季はフォームをホークス・杉内投手のように変え、
フォークを習得したまでは良かったのですが、
速球のキレが昨年ほどなく、さらにコントロールが付かなくなってしまい、
自滅型のピッチングに陥ってしまいました。
どちらかといえばストレートとスローカーブの緩急で勝負する技巧派なのですから、
しっかりとしたコントロールを身に付けて貰いたいです。
せめて1年目の時ぐらいにコントロールが戻れば、ある程度活躍できるのではないかと。
目指すのは杉内ではなく、成瀬。スローカーブを生かせる投手になって欲しいです。

この2人に加え、大沼投手や新外国人投手が先発4・5番手に定着すれば、
先発投手陣はかなり充実してくると思われるのですが、
それで今年は失敗しているだけに、まだ心許ないです。
そこで私は「三井投手の先発転向」を主張したいです。
三井投手は先発で2年連続二桁勝利を挙げるなど左腕エース的存在だったのはご存知の通りで、
先発で結果が残らなくなり、2軍へ降格、
一昨年前から敗戦処理をこなすようになり、昨年から勝ちパターンリレーへ、
今季は8回を任されるなど、中継ぎで欠かすことのできない存在になりました。
三井投手が先発で結果が残らなくなった理由は、制球難と球種不足。
先発時は四球で崩れることが多く、変化球もスライダー頼みでした。
シンカー系のボール(宗男ボール)やシュートも投げましたが、
当時は完成度が低く、それほど武器となっていませんでした。
でも今はそれらの球の精度が上がり、
スライダー・カーブ・シュート・シンカーと先発時よりも多彩になっています。
三井投手を勝ちパターンから外すのは厳しいのですが、
先発が試合を作らなければリリーフに皺寄せがいくだけで、
今季のように負けが込めば、三井投手を使えない展開・宝の持ち腐れが多くなります。
今のライオンズリリーフ陣はショートリリーフ型が多く、
先発できそうなのは山岸・山崎敏・三井投手の3人。
その中でも実績があり、スタミナもあるのは三井投手ですから、
計算できる先発投手を作るならば、三井投手を先発にするのが良いと思われます。
来季の三井投手はリリーフ転向から4年目を迎えますし、年齢的にも疲労が出てくる頃、
先発転向を視野に入れるべきではないでしょうか。

三井投手にとっても、先発転向はメリットがあります。
このまま中継ぎで結果を残し続けても年俸は上がらないからです。
おそらく活躍した今季でさえ、年俸が8000万を超えることはないでしょうし、
この先、余程の活躍をしない限りは、9000万に乗っけることも難しいと思われます。
(ウチはリリーフ、中継ぎ投手の査定が辛いですからねぇ。一定までは上がるんだけど)
1億以上を目指すならば、先発で二桁勝つしかありません。
それだけの実力があると思いますし、是非、来季は先発に挑戦してもらいたいです。
三井投手がリリーフから抜けるのは痛いのですが、
二桁勝利が達成できるとすれば、十分元は取れるでしょう。

これで、涌井・岸・西口投手の3人に加え、4人目として三井投手、
5人目に帆足・松永・大沼・新外国人投手と5つの枠が決まりました。
6人目には若い先発投手を育ててもらいたいです。
それというのもライオンズは高卒の投手がなかなか育ってません。
涌井投手のように1年目・2年目と早い段階で芽が出ない場合、大体ダメ…
2軍でじっくり育成するよりも、1軍の実戦で積極的に鍛えた方が良い環境みたいです。
1軍で結果が残らずに自信喪失、イップス等で投げられなくなる可能性もありますが、
どうせ2軍に置いといても潰れていくだけですし、
それなら投げさせて潰れた方が後悔も残らないでしょうに。
このまま2軍に置いておくよりは、積極的に高卒の若手投手を使っていってもらいたいです。
涌井投手や日ハム・ダルビッシュ投手、楽天・田中投手や日ハム・吉川投手など、
最近は高卒の投手といってもレベルの高い投手が多いです。
コントロールの不安はありますが、若ければある程度失敗も許されますし、
積極的に使っていって欲しいと思います。
そこで、来季は木村・朱・田沢・田中・藤原投手らを、先発6人目・敗戦処理に固定し、
4人ないし5人をローテで使い、先発しては抹消、ロング登板しては抹消して、
競争心を煽るようにしてサイクルで回していって欲しいです。
その中でチャンスを掴み、既存の投手を押し退けるような力を見せれば、
調子の悪い投手と入れ替えればいいわけですし、
ダメならば育成として割り切って考えることもできます。
来季は高卒の若い投手をガンガン使っていって欲しいと思います。

以上のことをまとめると、来季の先発の陣容は以下の通りになります。
≪先発3本柱≫ 涌井、岸、西口
≪先発4番手≫ 三井(リリーフから転向)
≪先発5番手≫ 帆足、松永、大沼、新外国人投手(4人で競争)
≪先発6番手・敗戦処理≫ 木村、朱、田沢、田中、藤原(高卒若手投手5人の交代制)

先発5番手の投手から2人計算できる投手が出てくれば、
三井投手をリリーフから転向させる必要はないんですけどね。
でも西口投手が先発の柱として機能しなくなりつつあることを考えると、
先発の予備はいくらでもあった方がいいと思われます。
個人的にはこの案を推します。

かなり長くなったので、リリーフ編は明日以降に~

2007年10月20日

CSセは中日が勝利

セリーグのクライマックスシリーズの第2ステージは、
シーズン2位の中日が3連勝で、シーズン優勝の巨人を破り、
日本シリーズ出場を決めました。
もう一度確認のために言っておきますが、セリーグの優勝チームは巨人です。
惨敗して日本シリーズにも出られない巨人ですが、セリーグの優勝チームです。
中日は今のところ、日本シリーズの出場権を持っているだけのチームです。冠なし。
仮に日本シリーズで中日が負けた場合は、よく分かんない存在になります。
…うーん、やっぱり慣れない、この感覚。
中日優勝でええやん、と。
巨人はこれで優勝チームとして満足なんですかね? 日程を言い訳にするのか?
2004年のパリーグプレーオフで問われた問題を、もう一度再考してもらいたいです。
格好付かないよなぁ… あまりの惨敗ぷりに日程で擁護する気にもならん。
今までのパリーグプレーオフでも1位チームで3連敗したチームはないわけですし…

今日の試合で最も後味を悪くしたのは、9回裏の古城選手の走塁ですよね。
何を勘違いしたんでしょうね… 前に落ちそうな打球とも思わなかったけれど…
まぁ、打った瞬間は落ちる可能性が僅かにあったかもしれませんが、
守備の動きも見えているわけですし、動きが緩慢だったわけでもないので、
あの打球での飛び出しを説明するのは難しいです。
…もっとも、1塁に戻っていたとしても、負けたとは思いますけどね(爆)

振り返ってみると、ポイントは4回裏の攻撃でしょうか。
中日・中田投手が先頭の谷選手に四球を与え、ワイルドピッチが続くなど、
変化球のコントロールがままならず、崩れかけている場面でした。
それが李選手への初球の内角高めボール球の一球で、李選手が中田投手を睨み、
そこから何故か1塁を守っていたウッズ選手がしゃしゃり出てきて口論に。
その前に井端選手への死球があったとはいえ、
何でそんなに怒るん? ウッズさんという感じで、全く意味が分からなかったんですが、
その意味の分からない間が、結果的に中田投手を落ち着かせ、
その後はストレートのコントロールが抜群になり、李・ニ岡選手を連続三振。
阿部選手を歩かせた後に脇谷選手も三振と、一変に立ち直りました。
ここで崩せなかったのが巨人の敗因、中日の勝因でしょう。
その後の谷繁選手のホームランも痛かったですけど、
試合の流れからすると、この場面の勝敗が大きかったように思います。

このクライマックスシリーズを見て学んだことは、
短期決戦で信頼できるのは、守備と機動力であるということです。
日ハムの外野陣、中日の二遊間、何度となくいいプレーを見せ、
相手チームに得点を与えませんでした。
また、短期決戦では投手が力強い球を投げてくるだけに、なかなかホームランは出ません。
それよりは四球・ミス等が得点に絡むことが多いだけに、
機動力を使っていかにランナーを進めるかがポイントのように思えます。
短期決戦では投手の力やホームラン打者は額面通りの期待ができないことを再確認しました。
短期決戦で勝つには、一に守備、二に機動力を含めた1点を取る野球、これが大切ですね。
2004年の西武はフェルナンデス・カブレラ・和田選手のホームランが目立ちましたが、
その前に佐藤友亮・赤田選手の1・2番が機能して、チャンスを作ったからこそ、
満塁ホームランがバンバカ飛び出したわけです。
計算できるのは出塁できる選手です。あとは野となれ山となれ、です。

2007年10月18日

CSパは日ハムが勝利

パリーグのクライマックスシリーズは日本ハムファイターズが制覇しました。
しかし強いですねぇ、日ハム。そう思えないんだけれど強い。
妙に神懸かっているというか… 南無妙法蓮華経懸かっているというか(爆)
セギノール選手の3ランが飛び出す前、
稲葉選手の当たりがヒットになる辺りが今季の日ハムの運の強さのように思えます。
その運を呼び込んでいるのは、ヒルマン監督の選手への心配りであり、
球場を支配する北海道のファンのおかげなんですかね。
選手の実力も大事なんですが、それ以外のことの大切さも学んだ気持ちです。

試合の面では、セギノール選手への攻め方を間違えたかなと思います。
初球の内角高めストレート、完全なストライクに対してセギ選手は憤って、
かなりナーバスになっていたように見えました。
あまりに露骨だったので、内角が見えてないのか、演技なのかと疑いましたが、
直後の内角高めのストレートにも完全に差し込まれのファール、
ここを攻めれば間違いないだろうという打席でした。
その直後に外角低めのチェンジアップで誘うのは分かるものの、
カウント2-2から内角にボール球、ここで勝負に行くべきでした。
フルカウントとなったことで外角低めにチェンジアップを落とさざるを得ない状況に。
普通の打者ならそれでいいんですが、セギノール選手の場合はバットが届くだけに、
むしろ落とす球を投げるならば内角低めの膝元、勝負のカウントを誤った感じがします。
成瀬投手の投げた外角低めチェンジアップは、
フルカウントからにしては絶妙のコース・高さだったんですけど…
あそこにバットが届くから長身の外国人選手は怖いです。
バッテリーは攻め方を誤ったと思いますが、
あれをスタンドまで運んだセギノール選手を褒めるべきかもしれません。
打った瞬間はフェンス手前のフライ、良くてフェンス直撃だと思ったんですが…
あそこまで運ぶパワーはさすがとしか言いようがありませんね。

このクライマックスシリーズで痛感したのは守備力の大切さです。
とりわけ大きいのが外野守備。日ハムの外野守備は鉄壁でしたね。
工藤・森本・稲葉選手の外野は守備範囲が広く、
打った瞬間は抜けるかという打球に楽々追いついているのを見ると、
日ハムの投手力を支えているのは守備の力だなと確信させられます。
西武黄金時代の吉竹・秋山・平野、
オリックス優勝時の田口・本西・イチローの外野に勝るとも劣らない印象です。
数年前の中日の英智・アレックス・福留選手の外野に肩では及ばないかもしれませんが、
守備範囲は今年の日ハムの外野陣の方が上でしょう。
改めて外野守備の大切さを思い知らされました。
ライオンズも外野守備をもっと鍛えないと…
優勝するための近道は鉄壁の外野陣かもしれませんね。
まぁ、それだけレギュラークラスを揃えるのは難しいことではあるのですが…
北海道移転前後からの日ハムの補強の上手さが光っているように思えます。

なにはともあれ、日本シリーズ出場おめでとうございます。
パリーグ代表として頑張ってください、と社交辞令で終了(爆)


◆野球 「大振り」という言葉に関して
きっかけはこの記事。
野球中継で言われる「大振り」という言葉、
人によってイメージが違うのではないかと思っています。
それがこの記事の中の「打撃は強く、大きく振ることが大事なんです」の言葉に繋がります。

「大振り」と聞くと、この記事の中の「大きく振ること」だと思いがちですが、
私は正確には違うように思います。
所謂「大振り」の意味は、「バットが遠回りする」「スイングが波打つ」という言葉のように思えます。
実際に野球をしているとよく使われる言葉なのですが、
野球をやったことない人にとっては馴染みのない言葉かもしれません。
要はバットが最短距離で出てこないこと、スイングに入る動作から振り始めの間に、
力が入るあまりに右打者ならば右肩が下がったり、
バットの軌道が一度下がってから出てくることを指します。
最短距離ならば、上から斜め下に直線的(\)にバットの軌道が描かれますが、
「大振り」になると、上から一度バットが反対方向に下がって横切り(↓_)になってしまいます。
三角形の斜辺に行くのが最短距離であり、三角形の底辺+高さになる分だけ損するということです。
これによってバットの角度も変化し、ポップフライの原因になったりと。
大体において野球中継で言われる「大振り」とはこの「バットの遠回り」を意味しています。

だから「強く振る」ことと「大きく振る」ことは、「大振り」とイコールではないのです。
「大きく振る」というのは、構え(トップの位置)をしっかり取ってから、
スイング・ミート・フォローといった一連の流れを最後までこなすことを意味し、
「強く振る」というのは、上記のうちスイングの速さのことを意味します。
…あ、でもひょっとしたら違うかもしれません(^^; 私も所詮は素人ですし(苦笑)
もっとも、野球界は言葉が独り歩きしていることが多く、
全てを正しく理解している人がいるのかと問われると、それもまた分からないわけで…
私自身はそういう意味だと思っています。

今年のライオンズは「大振り」でチャンスで打てず、三振が多かったですが、
「大きく振る」こともできてませんでした。
分かりやすい例が片岡選手で、右方向を狙うあまり、撫でるようなセカンドゴロを量産、
所謂「当てるだけのスイング」になっていました(とりわけシーズン前半)。
コンパクトに振れというと、こういった当てるだけの打撃になりがち。
原点は「大きく振ること」、スイングを一連の動作で行うことなわけで、
それを忘れてしまえば本来の打撃ができなくなるわけです。
今年、チャンスで打てなかったことや、進塁打を打てなかったことの原因は、
ここにあると言ってもいいと思います。
キャンプ時から徹底したケース打撃が逆に作用してしまい、
本来の一連のスイングができなくなってしまったのではないでしょうか。
今年は片岡選手や和田選手だけでなく、色々な選手がフォームに苦心しているように思えました。
中村剛也選手や中島選手もそうでしょう。
もう一度、「大きく振ること」=「しっかりと最後までスイングをすること」を意識し、
本来のバッティングを取り戻してもらいたいです。
その上で、狙い・打球方向を意識したを打ち方をしていけば、自ずと進塁打が打てるはず。
プロ入りするほどの選手ならば、打球方向を意識して変えられない選手なんていないでしょう。
(私は素人なので、できませんが(苦笑)
まずは自分のスイングをしっかりすること、それを心がけてもらいたいです。
そういう意味では、デーブ大久保コーチと熊澤コーチは合っているのかもしれません。
その後の段階がどうなのかは知りませんが(^^;


◆プロ野球 西武はFA戦線から撤退
出兵前なのに撤退宣言が来ましたよ(苦笑)
弱腰というか、FA解禁前に既に断念とは… どうなんだ、それ?
まぁ、現実的に考えれば、
例えば広島・新井選手がFA宣言して獲得に行ったとしても、
西武を選択するぐらいなら広島に残留するでしょうから、
大物選手の獲得は無理だとは思いますが。
それでも誰がFA宣言するか分からないうちに諦めてしまうのはいかがなものかと。
昨年で言えば、横浜から巨人に移籍した門倉投手、
日ハムからレッドソックスに移籍した岡島投手など、
競合相手がいない・少ない場合もありうるのですから、まだFA補強を諦めないでもらいたいです。
なんだか、どこぞの球団と似てきましたね(苦笑)
その球団よりも外国人選手の獲得が下手なだけに救いようがありませんけど(爆)

当面の課題としては、最低限でも現有戦力の維持でしょう。
和田選手の残留が一番の課題だと思います。
勝負弱さや併殺打が目立ちますが、それでも右打者で3割をマークできる存在は貴重です。
年俸変動式の複数年契約を提示するなど、しっかりと誠意を見せ、
残留に全力を尽くしてもらいたいです。
あとは外国人選手。
カブレラ選手は何だかんだでチーム1の成績を残しているので、残留は当然でしょう。
来季、和田・カブレラ選手がいないということになれば、それこそ暗黒入りですので、
和田選手の結果待ちとかせずに、早急に契約をまとめてもらいたいです。
ただ年俸が高すぎるだけに、そこをどの程度までに抑えるかがポイントでしょうか。4億なら。
グラマン投手は後ろの投手が計算できてないだけに残留希望です。こちらも早急に。
リーファー選手は微妙、ギッセル投手はかなり微妙。
ここらは他の選手が獲得できるか否かで変わってきそうです。
戦力補強ができないのであれば、戦力の流出だけでも止めてもらいたいものです。
これじゃ育ててもキリがないですよ。しっかりしてもらいたいです。

2007年10月17日

CSパ第5戦

ここまで4連戦だったのに、何故か第5戦のみ、1日空いて明日決戦という謎日程。
なんでだろうと思っていたら、夕刊フジに記事が。
TV中継のテレビ朝日が今日はサッカー中継を行うからだそうで…
不自然な1日の休みでしたから、妙に納得。
これが良いのか悪いのか、判断に困るところです。
セリーグのクライマックスシリーズ第二ステージが始まりますし、
野球ファンの立場からすれば、一気にやってしまった方が良かったのではと…
まぁ、それはともかくとして、
成瀬VSダルビッシュという北京五輪エース候補同士の注目対戦カードですから、
勝負云々以上に両投手の投げ合いを楽しみたいです。


◆プロ野球 西武ライオンズの来季スタッフが決定
…まぁ、なんだ… やる気あんのかと問いたい(爆)
寄せ集めよりも酷いっつーか… 寄せ集める金もないのかと(苦笑)
結局、希望したベテランコーチは黒江ヘッドコーチのみ。
岡村コーチや片平2軍監督もいるわけですが、
岡村コーチはスカウトを抜けちゃったわけですし、
片平氏もフロントからの転進、別の面が心配になります。
1軍コーチで納得できるのは、潮崎投手コーチ、相馬バッテリーコーチの昇格組と、
清家内野守備走塁コーチぐらいでしょうか。
特に打撃コーチ2人が球団所属としてのコーチ経験が全くないのが不安です。
それなら、2軍の田辺・森コーチの昇格で良かったような気も…
守備走塁コーチにしても河田コーチの昇格で、
2軍には大友氏を招聘したりすれば良かったわけですし…
なんだかなぁ、という感じのしてしまう首脳陣です。
招聘組よりも内部昇格の方がまともに見える首脳陣は微妙そのものですな…

ただその中でも打撃コーチ補佐の熊澤とおるコーチの大化けに期待してます。
現役時には1軍出場経験がなく、実績は皆無に等しいわけですが、
2軍のサブマネージャーを経て、松井稼頭央選手の個人コーチとなって、
再生に一役買ったということで、その手腕に期待をかけたいです。
日本では、多くの場合、ある程度の実績がないとコーチになれませんから、
熊澤氏にとってもこれは大きなチャンス、
このチャンスをものにして指導者として羽ばたいてもらいたいです。

波紋を呼んでいるデーブ大久保打撃コーチについてですが…
何が問題かといえば、それで客が呼べると思っている球団社長の頭の中身が痛々しくて(苦笑)
指導力ではなく、キャラクターを取ったのだとすれば、
バカだとしか言いようがないです。マイナスにしかならんのに(爆)
なんだか、えらく大久保コーチを買っていますから、、
ひょっとして大久保コーチを呼ぶために伊東監督を辞任に追い込んだのではと疑ってみたり(苦笑)
まぁ、それは冗談としても、現時点ではよく分からない人選です。
むー、文化放送への当てつけなんですかねぇ… ニッポン放送に肩入れ?
色々とグラウンド以外の面まで疑いの目が及んでいきます。

とはいえ、デーブ大久保打撃コーチに全く期待していないわけではないです。
今季のライオンズはチーム打撃を意識するあまり、本来の打撃ができてませんでしたし、
チャンスで悉く打てないなど、「開き直り・思い切りの良さ」に欠ける面がありました。
そういう意味では、デーブ大久保コーチは合っていると思えなくもないです。
…まぁ、いずれにせよ、蓋を開けてみないことには分かりませんが…(^^;
でも一番大変なのはデーブ大久保コーチ自身かもしれません。
コーチ実績が一切なく、解説をやっていたとはいってもセリーグが中心、
近年は西武の試合も見ていたようではありますが、
選手達から見れば、OB・元プロ野球選手というよりも、
タレント・アナウンサー的な存在でしかないように思えます。
その手腕が認められていないだけに、デーブ大久保コーチの方から、
しっかりとした指導を行い、実績を積んでいかないことには、
ファンだけでなく、選手達からも認められなくなってしまうかもしれません。
そこまでは言い過ぎとしても、現時点では松井稼頭央選手の再生という実績のある
熊澤とおる打撃コーチ補佐の方に選手の気持ちはあると言えるのではないでしょうか。
デーブ大久保コーチがどうやって「コーチ」として球団に溶け込んでいくのか、
そこに一つ注目していきたいです。
あー、作戦面は黒江ヘッドコーチに任せるという方向でお願いします(爆)

今後の補強次第ではありますが、現有戦力のままで戦わざるを得ないとすれば、
来季は色々と望み薄のように思えます。
来年・再来年は若手をしっかり育て、低迷の責任を取ってフロントが総辞職、
優勝・日本一は第2次伊東政権にかけたいかと(爆)
ファンがそういう気持ちにならないよう来季に向けての補強をしっかり行っていって貰いたいです。

2007年10月12日

野球・五輪代表メンバーが決定

ライオンズからは涌井投手と和田選手の2人ですか。
分かっていたこととはいえ、寂しいですねぇ~
もしこれで和田選手がFAで出て行ったら… もう五輪なんてという気分に(爆)
ライオンズファンの欝なオフは続きます…

明日からパリーグのクライマックスシリーズは第二ステージへ。
セリーグのクライマックスシリーズは第一ステージが開幕です。
上位球団の皆さん、頑張ってくださいませ… 羨ましい(爆)


◆プロ野球 今年の西武ライオンズの敗因と今後
長々と書くのは自己満足でしかないので、できるだけ簡潔風味に(^^;
シーズン終了直後は各分野に分かれて書いていこうと思ったんですが、
時間が経つうちにそれって意味ないな~と思い始め、できるだけ要点を絞って書いていくつもり。

最初に今シーズンの西武ライオンズを月ごとに振り返ってみることにします。
≪3・4月≫
涌井・西口・岸投手の3本柱が安定感抜群で、投手陣が全体的に好調。
打線はカブレラ・和田選手が出遅れたものの、中島・GG佐藤・細川選手らの活躍で白星先行。
不安要素は抑えの小野寺投手の不安定さぐらい。幸先のいいスタートを切る。

≪5月・6月前半≫
これまでリリーフを引っ張ってきた長田投手が四球から崩れ始め、
5月9日の楽天戦で大逆転負けを食らうと事実上のジエンド。
先発の一角である西口投手がさっぱり勝てなくなり、得点源だった細川選手のバットもストップ。
カブレラ・和田選手の状態は良くならず、交流戦突入をきっかけに打線は地の底へ。
涌井・岸投手のどちらかでしか勝てないという3連敗・4連敗の連続、
6月の10連敗を喫するなど成績は下降の一途。一気に欝に。

≪6月中盤~7月前半オールスター前≫
不調で2軍落ちしていた江藤選手と故障上がりの高山選手が1軍に復帰して活躍、
さらに栗山選手が調子を一気に上げてきて、地の底の打線が少しずつ改善傾向へ。
西口投手の調子も戻り、新守護神・グラマン投手の活躍もあって、借金をみるみる返済。
カブレラ選手が腰痛の影響で2軍落ちとなり、やや成績は伸び悩むも、
オールスター前を5割でターン、大型連敗したわりにはまずまずの結果を残す。

≪7月後半~8月前半≫
これまで打線を引っ張ってきた中島選手がオールスター明けに大ブレーキ。
カブレラ選手の不在もあって、得点力が一気に落ち込んでいってしまう。
また、西口投手が150勝手前にして足踏み、内転筋痛も重なって1軍登録抹消。
ギッセル・ジョンソン投手の両外国人先発投手の成績は悪化の一途、5回持たないことが多くなる。
先発の早期KOでリリーフ陣も登板過多、打線は拙攻の連続で投打の噛み合わせ最悪。
徐々に黒星先行に。

≪8月後半~9月前半≫
西口投手が1軍に復帰し、150勝を達成するなど、先発陣に安定感が戻る。
帆足・大沼投手が先発で好投するなど、先発陣はやや落ち着きを見せ始める。
ただ打線は相変わらず得点力が低く、守備面でもつまらないミスで失点。
上位チームとの差も詰まらず、焦りだけが先行する形に。
そうこうしているうちに岸投手がダウン。事実上の終戦が近くなる。

≪9月後半≫
6月からの投手陣の登板過多もあって、リリーフ陣が息切れ。
Aクラス入りが苦しくなり、目標を失ったチームはそのまま終戦を迎えることになる。


共通・投手・野手それぞれの分野で、大まかな敗因をまとめると…
≪共通≫
一言で言えば、戦力不足。昨年終盤は打者で負けたのにも関わらず補強は一切なし。
投手陣の補強もドラフトと新外国人のジョンソン投手のみ。そのジョンソン投手が不発。
不正スカウト問題で戦力補強もできず、
シーズン前半の層の薄い状態を外国人選手やトレード等で補強できなかったのが響く。
(M:オーティズ選手、SH:スタンドリッジ投手、E:ドミンゴ投手)
高木浩之・平尾選手といった中堅・ベテランクラスの控えが結果を残せず、
選手層の薄さが目に付く今シーズンだった。

≪投手≫
一重に外国人先発投手が大誤算。
ジョンソン・ギッセル・グラマン(先発時)の3人で、白星は1勝ずつの僅か3勝。
昨年はギッセル投手が6勝、グラマン投手が4勝、比べるまでもなく最悪の結果に。
松坂投手の穴を埋めるどころか、昨年のその他先発投手の穴も埋められず。
(松坂投手の穴は涌井投手が、岸投手が涌井投手に代わったので、松坂投手の穴自体は関係なし)
リリーフ陣では、当初予定していた長田-小野寺の必勝リレーが5月前半で崩壊したことで、
「救援陣の形」を最後まで構築できず、その場しのぎになってしまった。

≪野手≫
カブレラ選手の調整遅れ、和田選手の打撃フォーム改造の失敗の影響によって、
3・4・5月と両選手は主軸としての機能を果たすことができなかった。
5月になって好調だった選手の調子が落ち始めても相変わらずで、
結果的に打線全体の調子が落ち込むことになってしまった。
また、1・2番の打者も定まらず、赤田選手は開幕前に故障、片岡選手は不調の末に故障、
福地選手もシーズン前半は安定感なし、佐藤友亮選手も思うような結果が残らずと、
1・2番候補がシーズン前半悉くダメで、打線低迷の原因を作ってしまった。
上位球団と比べても、主軸の成績は遜色なく、むしろ上であり、
差がついたのは1・2番の出塁率であると考えられる。
シーズン後半の拙攻は余裕のなさが原因か。
がむしゃらさが先行し、冷静に状況を見れなかったことに起因するように思う。


それぞれを簡単に説明します。
補強ミスは散々言ってきた通りなので省略。
先発投手陣について述べますと、心配された「松坂投手の穴」は問題がなく、
涌井投手のエースとしての成長、ルーキー岸投手の活躍もあって、
エース流出の影響はさほどありませんでした。
問題だったのは「その他の先発投手陣」。とりわけ計算していた外国人投手が大ブレーキ。
成績比較で分かるように、2人で10勝→3人で3勝では勝てません。
他にまともな日本人先発投手が出てこないのも悩みの種です。
事実上、涌井・西口・岸投手の3人以外では勝ってないも同じでしょう。
2005年の松坂・西口・帆足投手以外で勝てなかったのに似てますが、
今年はそのうち西口・岸投手が1ヶ月近い離脱をしてるのが響いてます。
特に西口投手の離脱が結果的に大きかったように思います。後半戦失速の要因の一つでしょう。

リリーフ陣は各個人を見ると健闘した方です。
安定感ある投球を見せた三井投手、新人ながらチーム最多の55試合に登板した岩崎投手、
左のセットアッパーに定着した山崎敏投手、故障明けながらも好投した山岸投手
抑え転向後は好成績のグラマン投手、彼らはよく頑張った方だと思います。
ただ、それ以上に痛かったのが、「救援陣の形」を作れなかったことです。
開幕前に予定していた「長田-小野寺」のリレーが5月上旬で崩壊し、
6月には小野寺投手が抑え失格に、加えて左の星野投手も不調で2軍落ち、
結局、当初予定していた「救援陣の形」で残ったのは三井投手だけで、
最後まで「救援陣の形」=信頼できる必勝リレーを確立することができませんでした。
成績だけではない印象度、つまりは実績に欠けたことで、
相手チームから嫌がられない・ファンからなかなか信用されなかったように思います。
成績以上に信用度がなかったことで、必勝リレーが確立せず、
その場しのぎという印象しか与えなかったような気がします。
この点に限っては、首脳陣の見込みの甘さ、信じる形を貫けなかったこと、
一定の起用法ができなかった等の首脳陣の責任があるように思われます。

野手陣は主軸の不振が低迷の一因であることは間違いありませんが、
上位球団を見ても主軸は満足な成績を残していないことを考えれば、
チームが波に乗ることをできなかった原因ではあっても、低迷の要因ではないと思います。
低迷の要因は、1・2番の出塁率の悪さでしょう。
近年の野球は1・2番の出来で順位が決まります。
昨年の巨人と今年の巨人を比べれば、そのことがはっきり分かります。
シーズン前半は1・2番候補が悉く不調、もしくは故障で離脱。
片岡選手の復調や栗山選手の1軍定着で後半は多少改善されましたが、
それでも上位球団との1・2番の差は埋まらず、得点力の低さを呼んだように思われます。

話題になるチーム打撃、進塁打の面では、焦りがあったように感じます。
例えば、1アウト2塁で左打者が打席に立つ場面、
ここで要求されるのはセカンドゴロ・ファーストゴロによる進塁…ではありません。
それは「最低限要求されること」であって、初球から狙うことではないのは当然です。
けれど最初からその最低限のことを狙おうとする節が所々で見られました。
また、ノーアウト1・2塁で右打者が打席に立つ場面、
最悪なのは併殺打なのですが、それ以上に打者が怖がるのは三振です。
相手バッテリーは併殺を狙いに来るので、右投手なら内角シュート・外角スライダー系。
早いカウントなら安全な外角スライダーを選択するでしょう。
打者はそれが分かっているので、外角スライダーを狙います。
狙うのはいいんですが、早く打ちたいからボール球に手を出して狙い通り併殺、なんてことも。
何が言いたいかと言えば、最低限の状況の分析は分かっていても、
カウント別でそれを考える余裕がないということです。
焦りがあるからなのか、チャンスでじっくり打つことができず、淡白な結果に。
淡白な結果に終われば、逆にじっくりいこうとして待ちに入って好球を見逃すことに。
そして追い込まれてからは、打撃スタイルを変えることなく、何となく振って三振。
カウント別に狙いを代えているのか疑わしく思うことが何度となくありました。
もう少し細かな状況分析、データ処理が必要なように思います。
シーズン後半は、精神的な面で5・6月の連敗を引きずっていたような感じがしますね。
余裕のなさがチーム打撃を殺してしまったように思います。

これらから分析される来季の西武ライオンズの課題ですが、
戦力補強面は明日以降に取っておくとして、現時点でできることは…
 1:涌井・岸・西口投手に次ぐ日本人先発投手の確立
 2:リリーフ投手陣の明確な「形」を定める
 3:1・2番の出塁率の改善
 4:状況・カウント別でバッティングを切り替えること
 5:+α 守備の改善
この5つが課題のように思われます。
まぁ、こう挙げると当たり前のことなんですけどね(苦笑)
昔のように送りバントもできないというわけではないので、その点だけはマシですが(^^;
野手陣の技術はそれなりに身についてきているように思いますので、
あとは精神面、とりわけ頭による理解を身に付けて欲しいです。
投手陣は技術もないか(苦笑)<主にコントロール
こちらも状況別の投球の組み立てが大きな課題のように思います。
先頭打者への四球とか止めろよ、コンチキショウ。
そんなわけで、今こそ野球理論のしっかりした人をコーチとして呼びたいですね。
呼びたいですね、呼んでくださいね、頼むから呼んでくださいね、呼びやがれコンチキショウ!
…ちゃんとチーム状況理解してるんですよね、フロントさんよぉ…

2007年10月11日

第1ステージはロッテが勝利

このクライマックスシリーズのホークスの戦い方を見ていると、
どこかのチームの野球にそっくりですねぇ(苦笑)
チーム状態が良くないと負け方も似通ってくるということでしょうか。
チャンスで拙攻、四球から失点… 勝つチームと負けるチームの差を感じます。
とはいえ、ホークスは厳しいチーム状況ながらも優勝争いをしながら3位に食い込んだのは立派。
戦力補強の差があったとはいえ、その差を強く感じてしまいます。
来年こそは、来年こそは… と思いたいのだけれど…(苦笑)

第2ステージの展望としては五分五分じゃないかと思ってます。
ロッテは成瀬投手を先に使ってしまったのは勿体無かったですが、先発投手は豊富ですからね。
渡辺俊介・小林宏之・成瀬投手以外にも、清水直行・小野・久保投手等々…
初戦はその3人のうちの誰か、2戦目には早期KOだった小林宏之投手、
3戦目渡辺俊介投手、4戦目成瀬投手といったように先発投手を上手く回すことができます。
先発のコマ数が多いだけに、第一ステージからの勝ち上がりの弊害は少ないかと。
問題はシーズン終盤に不安定だった小林雅英投手の状態ですよね。
日ハムとロッテの試合になると僅少差の接戦が予想されるだけに… 終盤勝負か。
…まぁ、どっちが勝っても関係ないですけど(苦笑)


◆プロ野球 西武ライオンズ新監督に渡辺久信氏が決定
「思いやりのある監督」か…
まぁ、締めるコーチがいるなら、監督はそれでもいいでしょうね。
黒江氏がヘッドコーチに就任するなら、それでも構わないと思います。
ただ個人的にはもう少し厳しさを前面に出してもらいたいとも…
馴れ合いばかりだと、チームが低迷しても危機感を感じなくなりますからね。
その点だけには注意してもらいたいです。

注目のコーチ陣ですが、1軍打撃コーチにデーブ大久保氏、
1軍内野守備走塁コーチに清家氏、1軍外野守備走塁コーチに岡村スカウト、
1軍投手コーチに小野氏で調整を進めているそうで…
…まぁ、なんつーか、巨人・堀内政権の時よりも酷い人選で…(苦笑)
まさに企業人事、派閥が変わって人材を一掃し、
一新してはみたものの、しまった人材いなかったよ、どーしよ政権です(苦笑)
おい、1軍コーチ陣の首を全員切ることを決めた人間、さっさと名乗り出て来い。
ぶっ殺してやるから。殺すから、問答無用で。法律違反? 否、天誅!(爆)
…あんまり拾い食いしてるとお腹壊しちゃうよ、坊や。
ってな感じで生暖かい目で見守る隣のオバチャンみたいな心境です。

波紋を呼んでいる大久保氏はフロントの主導だろうなぁと。
噂されていただけにそんな驚いてはいません。バッテリーコーチでなくて安心したぐらい(爆)
メインでしっかりした打撃コーチが付いてくれるなら、大久保氏でもいいんですけど、
メインが大久保氏なら泣く、泣くっつーか、いてまいたろか、ゴラァ!(爆)
投手コーチは石井丈裕2軍コーチの方がまだ… 潮崎コーチはブルペン担当だろうし…
経験はあるものの、近鉄・楽天というのが不安感を煽ります。
清家氏の就任は良いのですが、岡村氏がスカウトから現場復帰ってのはやや不安あり。
この2人ではどちらが3塁コーチに立つんでしょうか?
守備面の指導は問題なさそうですが、ベースコーチとしては不安が残ります。
別途、走塁専用のコーチが必要では? 頭下げて清水か笘篠に頼めよ。

やはり今回の人事は、伊東政権の解任ありきの問題で、
後任は全く考えていなかったことが分かります。
人事が完全に企業の考え方、スポーツの連続性が分かっていないように思えます。
これで「日本一になれる」とか言ったら、笑っちゃいますよ。
お気楽だねって。補強する気、あんのかよってね。
今のフロントはダメです。野球の分かる人が入ってくれないことには…
もうホントいい加減にしてくれよといった感じです。
こうなったら2年間我慢して、フロントが頭下げて伊東さんに頼み込むことを期待するしか…(苦笑)
いや、まだ、きっとメインの打撃コーチや投手コーチがいるに違いないと希望を繋いでみる。
最終判断はコーチ陣の目処が立つ17日に下したいと思います。

2007年10月08日

クライマックスシリーズ開幕

プロ野球は上位3チームによる日本シリーズ出場権をかけた
クライマックスシリーズに突入しました。
先にパリーグが開幕し、ロッテとソフトバンクが対戦、
ロッテが8-4で先に1勝を挙げました。
残っている投手を考えると、ロッテの方が優位に思えますが…さて、どうなりますか。
個人的にはライバルであるホークスを応援しているんですけど…
今日のような野球では… 涌井投手や細川選手らを貸してあげるから勝ってくれ(爆)

ただ、クライマックスシリーズの感覚はちょっと慣れません。
今回は参加できないことによる影響もあるんですけど、喜び所が分からなくて…
これまでのパリーグのプレーオフとは違い、リーグ戦の優勝チームはシーズン1位チーム。
つまり、プレーオフで勝ち上がったとしても、まさに「挑戦権」を得るだけで、
日本一になれなかったらば、何の冠もつかないわけで… 何か喜び所が難しいです。
優勝チームを尊重するのか、日本一のチームを尊重するのかという複雑な感じにもなりますし、
まだ感覚的に染み付いていないように思えます。
勝ったチームが強いわけですから、日本一のチームが上なんでしょうけど…
けれど2・3位から勝ち上がれば、優勝チームではない。ちょっと混乱気味(^^;
野球ファン以外の人にとってはどういう感覚なんでしょうか。
昨日のザ・サンデーで徳光さんのビールかけが放映されてましたが、
これでもし中日・阪神に巨人が敗退し、中日・阪神が日本一になったら…
まぁ、そのうち慣れるとは思いますが、まだ感覚的には不思議な感じです。


◆プロ野球 西武1軍首脳陣が総退陣
個人的には総退陣ってのは…
選手の状態把握とか大丈夫なんですかねぇ…
この伊東政権の4年間で多くの若手選手が育ってきたわけですし、
彼らの状態を1軍コーチ誰も分からないというのには不安が残ります。
せめてスコアラーや球団フロントに入り、
昨年の映像・状態を新首脳陣に伝達できる位置に、何人かいればいいんですが… 
…なんだかなぁ… 巨人の原政権総辞職後の堀内政権みたいになんなきゃいいけど…

中でも残念なのは植田コーチの辞任ですかね。
せっかく細川捕手と銀仁朗捕手が一人前に育ちつつあるのに…
伊東監督がかなり買っていたコーチですので、伊東監督が退任となれば、
引き止めてもチーム残留はなかったのでしょうが…
植田バッテリーコーチが球団を去るのが一番残念です。
笘篠・清水守備走塁コーチに関しては後任次第。鈴木康友コーチとかだったら…泣く。
清水コーチの評価はファンの中でかなり低いようなんですが、私は特に何も。
暴走が多いと言いますが、私の中では3塁コーチは迷ったら回せという感じで、
一番最悪なのが迷って判断を出せずに走者を怪我させるコーチ、
次に最悪なのが行けるタイミングなのに躊躇して止めてしまうコーチ、
突っ込ませるコーチはむしろ良い部類に入ります。
清水コーチで気になったのは、むしろ、
1アウト3塁の内野ゴロで突っ込ませなかったとかそういうケースです。
だって、そうでしょう?
ファンは勝利を見たいのは当然ですが、それ以前に野球を見たいわけで、
1点を果敢に取りに行く・守りに行くスリリングな走塁・守備がなかったら、
見る価値は半減しますよ。慎重な3塁コーチはファンに金を還元すべきかと(苦笑)
イチロー選手のような強肩を見られるのは走者が突っ込んでこそ、
それを強肩だからという理由で慎重になって止めていては面白みもなにもない。
送球がワンバウンドして逸れるかもしれませんし、捕球損なうかもしれない、
迷ったら一か八かで突っ込ませるべきなんですよ、それじゃなきゃ面白くない、
と個人的には考えてます。
まぁ、アウトになったらアウトになったで悔しいですけどね(^^;

現段階の唯一の救いは、後任ヘッドコーチに黒江氏を招聘しようとしていることでしょうか。
黒江氏なら参謀役としてもピッタリ。ベテランコーチの必要性の条件にマッチします。
問題は受けてもらえるかどうか… それが激しく不安です。
決まればいいんですけど、決まらなかったら… 黒江さん、頼みます!
あとはもう1人~2人ベテランコーチを連れてきて欲しい所。
1軍コーチ総辞職なので、できればライオンズの野球をよく見ている人、
文化放送の解説陣から1人ぐらいは選ばれて欲しい所。
1軍コーチ総辞職が決まる前までは、
笘篠誠治外野守備コーチと笘篠賢治内野守備コーチの兄弟コーチを夢見てたんだけど、
それも今は適わぬ夢か(^^;
いずれにせよ、きちっとした人選をしてもらいたいものです。

…しかし負けると何事も暴力的に見えてしまいますねぇ…
やはり、勝たなければならない、ということでしょうか。
この首脳陣人事が終われば、今度は選手たちにこの辛い風が吹き込んでいくだけに、
他人事とはせずに、この粛清人事を忘れないでもらいたいです。
勝たなければこうなってしまう、そういうことです。辛いやね…

2007年10月07日

ほぼ作業終了

再インストールによるレジストリの調整も終わり、
最後に余った内蔵HDを外付けHDドライブにしようと思い、ケースを購入。
色々迷った挙句、Marshalの『MAL-0435』を購入しました。
最初はPATAのHD1個のにしようと思っていたんですが、
先日中古で購入したBUFFALOの『HD-HB250U2』は、
ACアダプタの機能が内蔵されているらしく、長時間使用すると熱で大変なことに(苦笑)
値段も1000円ぐらいしか変わりませんから、HDを2個入れられる物を選びました。

ただ買ったはいいものの、取り付けが結構手間でした。
下に入れるHD(マスター)を入れようとすると、発光ダイオードが外れてしまったり、
上のHD(スレーブ)を入れようとすると、電源コードが邪魔になって入らなかったり…
値段だけのことはあるなぁと妙に納得(苦笑)
面倒くさがりやは多少値段が上でもワンタッチ式の方がいいでしょうね(^^;
多少自棄になりながらも、根気強く作業を続けてなんとか収納。
いざ接続してみると、なかなかHDの認識が終わらない…
あまりにも長い時間終わらないものだから、自分でデバイスをチェックし、
インターネットに接続してチェックしてみたりと…かやってたら、
そのうちに自然に認識して、無事に作業終了。
データを消すことなく、ドライブの入れ替えに成功しました。
HDの認識に時間がかかったのは何でだったんだろうなぁ…
BUFFALOのHDがWesternDigital製だったからなのか…
原因はよく分かりませんが、無事に作業が終了して何よりです。

使ってみての感想は、ファンの音が若干するのがネックかなと。
ただ、その分、HDは熱くなってません。
入れたのはバックアップ用のHDなので、常時使用はしませんから、
必要のない時は切っておくつもり。
PCを付けたまま寝るには耳障りな音ですが、それ以外ではそう気になりません。
あとは電源オートOFF機能がないので、手動で電源を切らなければいけないこと。
説明書にはランプ点灯中に電源を切らないでくださいと書いてあるものの、
それ以外の時のいつに切ればいいのかで結構ビクビク。
以前、I・Oの外付けHDでPCの電源が切りきらないうちに主電源OFFにしてしまい、
データが消し飛んだ苦い経験があるもので…
電源を切る時は未だに神経を使っている次第であります。
とりあえず、PCの電源をオフにし、ランプが消えたらオフにしてますけど…
しばらくは慎重に使っていくつもり。

残る作業は再インストールしたゲームの起動チェック、これで作業は終了です。
なんだかんだで2~3週間は作業してました…週末は大体この作業。
3連休の連続が生きました(苦笑)
結局、生まれ変わったのは、DVDスーパーマルチドライブの装着、
内蔵HDの交換、それに伴っての増設(160+320+250G)です。
HD交換は格段の変化を生んだわけではありませんが、以前よりは快適になりました。
最大のネックだった起動時間は、未だにかかりますが、前のよりは気持ち速いです。
一番進化を感じるのは別HD間のデータ移動時、
以前のは5400回転だったので、その恩恵はかなり大きいです。
あとは熱効率もよくなりました。流体軸受けバンザイ。
加えて大きいのは、バックアップ体制の整備。
この1ヶ月でバックアップに対する意識が格段に大きくなりました。
最近はサッパリだったパソコンの知識も多少深まりましたし、
パソコン自体よりも自分自身の意識が一番大きく変化したかもしれません(^^;


◆プロ野球 西武ライオンズ・伊東監督が辞任、後任は渡辺久信2軍監督。
今年のライオンズの成績不振の要因や伊東監督については、
散々書いてきたので少し触れる程度にしますが、
今年の敗因は戦力補強の問題、フロントの見通しの甘さであって、
それを現場に責任をなすりつけるのは筋違いだと言えます。
25年間続いたAクラスが途切れたことは痛いですが、
よくここまで持たせたとも言えるわけで、その功績を評価することなく、
辞任に追いやるように仕組むのは酷く汚いように感じます。
こういうことを繰り返すと、オリックス球団のようになるだけ。
チームがガタガタになる前に、フロントにはプロ野球チームであることを思い出してもらいたいです。

後任候補の渡辺久信2軍監督に関しては、森監督から東尾監督に変わったときのように、
実際にやらせてみないことにはその手腕を評価できないのですが、
私は渡辺久信2軍監督が後任に決まるまでのプロセスが少し納得いきません。
なにせ、この間にスポーツ紙上で名前の挙がった他候補は皆無でしたからね…
話によれば、ライオンズファンなら監督候補に一度は思い浮かべるであろう、
文化放送解説者の山崎裕之氏にも話は全く来なかったそうですし。
後任が難航しているといった話もありましたが、本当に他を当たっていたのかと疑問に思います。
今回は伊東監督の「辞任」ありきで、解任させると球団が悪く思えてしまうし、
伊東政権2期目も用意しにくいという計算があり、わざと引っ張ってたのではないかと。
伊東監督が辞任なら、渡辺久信氏が監督就任することは、既に決まっていたのだと思います。
それだけ今の西武は監督候補がいませんし、
外部に依頼できるほどの魅力ある球団ではないということでしょう。
そして何よりも金がない… だから内部昇格に留めたと。
本来ならば、今年勝てなかった理由の一つに若手投手の育成失敗があるので、
伊東監督が辞任に追い込まれるならば、2軍監督や2軍投手コーチの刷新も考えられるわけで、
それがそのまま1軍首脳陣になるというのは、やや不可思議ではあります。
安く済ませようとして、内部昇格にしたというのが一番の理由のように思えて、
どうも心配なんですよね…

今年の成績不振の責任は誰かが取らなければいけないですから、
伊東監督がその責任を取るというのは仕方ないことかもしれません。
また、人材難を理由に渡辺久信2軍監督が昇格するのも、納得できる範囲ではあります。
ただ、チームを本気で変えようと思うならば、
若手主体の今のコーチ陣ではなく、ベテランコーチを数人連れてくる必要があると思います。
東尾監督時の須藤ヘッドコーチのような参謀が必要不可欠でしょう。
渡辺久信氏も東尾氏と同じような「兄貴分」的存在ですから、
その間に立ち、選手を叱り、統制できるような人物が必要だと思います。
それはある程度年齢のいっている人でないと無理なわけで、
ベテランコーチが少なくとも2~3人は必要です。
そこが伊東政権の問題点でもあったわけですから、
今回は同じ失敗をしないようにしてもらいたい所なんですけれど…
…今のところ、全くそういった名前が出てこないのが不安でなりません。
…本当に首脳陣にお金をかけたくないと考えているとすれば… 当然…
ファンの期待を裏切るような首脳陣にならないことを祈るばかりです。
(※そのコーチの能力とは関係なしに)

2007年10月04日

まだまだ

内蔵HDを購入し、取り付けたまでは良かったんですが、
ふと気付くと、再び「msconfig」や「help and support」へのパスが壊れてるじゃありませんか。
手動での直し方が分からないので、再びバックアップで戻すことに。
そうしたら、その間にNorton~2008を入れたことを忘れていて、
レジストリとプログラムが食い違って、どうにもならないことに。
結局、Cドライブ全体を戻すことになり、一部作業がやり直しに…(欝)
…あー、週末までにはなんとか落ち着きたい(爆)


◆プロ野球 ドラフト会議 高校生の部
西武は不正スカウト問題で1巡・3巡の上位2名を指名できず。
その間に指名された選手は、11+11+5=26人。
休憩時間も挟みますので、開始から1時間近く待たされたわけで…
いやはや、切ないですねぇ…
他球団は着実に補強しているのにも関わらず、それに参加できないとは…
精神的に辛いものがあります。

その間に指名された主な上位選手の動向は、
仙台育英・佐藤投手が5球団抽選の末にヤクルト、
大阪桐蔭・中田選手が4球団抽選の末に日ハム、
成田・唐川投手が2球団抽選の末にロッテ、
外れ1巡の抽選の末に、横浜・高浜選手が阪神にそれぞれ決まりました。
…まぁ、しかし…羨ましいっすね。即戦力級の力のある高校生というのは魅力的です。
それにしてもロッテと日ハムは毎年いい補強していますね~
ここ数年のドラフトでの成功が、両チームの躍進の理由、
今年のドラフトでもそれを強く感じました。
来季以降も手強そうですな…

そんな中で、西武は4巡から指名に参加し、4選手を指名したようです。
4巡目で旭川工・武隈投手、5巡目で鯖江高・梅田内野手、
6巡目で鳴門工・中田捕手、7巡目で春日部共栄・斉藤外野手を指名しました。
斉藤選手以外はよく知らないのですが、
ネット上で検索してみると素材型の将来性のある選手とのことです。
高校生の上位指名ができず、一部の選手以外のレベルは例年ほど高くないと言われている中、
不足している左腕投手、高齢化となっている内野手、不足している捕手、地元の大砲候補と、
素材型の選手をバランスよく指名できたことは評価できると思います。
とりわけ、高校生の野手(主にスラッガー型)はあまり順位に関係ないですからね。
(投手やセンス型の野手はある程度関係しているような印象はあります)
中村剛也選手のように大砲として期待しても伸び悩んだり、
高卒入団ではありませんが、和田選手やGG佐藤選手のように意外な選手が長距離砲になることも。
結局はプロ入り後の本人の努力ですので、ここから上を目指していって欲しいです。

個人的に期待しているのは、5巡指名の梅田内野手。
詳しい情報は知らないので、憶測でしかないのですが、西武お得意の身体能力系かなと。
投げては145キロの速球を持つ強肩内野手とのことですしね。
秋山・松井稼頭央・中島選手のように、選手としてまだできあがってないものの、
可能性を感じる選手なのだと思います。
2軍でじっくりと育て、将来はサード・ショートを守れるような選手になってもらいたいです。
そうなれば、今年のドラフトはかなり意味が出てくるはず。
若い力に期待したいです。

それにしても北陸と四国からの指名ですか。
渡辺富男スカウトと後藤光貴スカウトの初仕事ですね。
ベテランスカウトが抜けて心配されていましたが、
選手としても活躍した2人の若いスカウトの眼力を楽しみにしたいです。

2007年09月30日

まだ調整中

当初予定していた本体HDの交換は終わったものの、
増設作業や外付けHDDの整理が終わっておらず、
1週間経っても作業は遅々として進まず(苦笑)
まぁ、せっかくだからということで、
データの整理を行いながら、少しずつ進めていこうかと思ってます。

ここまでの流れを書きますと、
まず最初に内蔵のDVDスーパーマルチドライブを導入し、
次に外付けの中古HDDを買い、TrueImage10HOME体験版でバックアップ。
内蔵HDを交換する上で、私のPCの動作保障が120Gまで(BigDrive未対応)だったので、
最初は120Gを探したのですが、バルク品は既に絶滅状態、
160Gよりも値段が高いという事情もあって、どうするか悩みましたが、
認識できなかったらその時にということで160Gの内蔵HDを購入。
データ移行作業はTrueImageによるクローン化で行おうとしたのですが、
何度やってもすぐに作業終了(成功したと表示される)となり、
交換しても無反応、当然データは全くもってコピーされないまま。
仕方ないので、新しいHDにウインドウズXPのOEM版をインストールし、
TrueImageをインストールして、バックアップによるデータ移行を行いました。
多少手間がかかりましたが、何とか成功。
ヘルプとサポート、msconfigのパスが壊れていて機能しないというアクシデントはあったものの、
予め取ってあったWINDOWSフォルダのバックアップによってこちらも元通りとなりました。

内蔵HDの容量は、OSのインストール時において、137Gまでしか認識されず、
インストール完了後も137Gまで(実質129G)しか認識されてませんでした。
ただ、そこからバックアップ(ドライブ全体)によるデータ復旧をしようとした時に、
パーティションの一部(45G)に元データ(総量80Gのうち10G)を入れ、
残りの未割り当て領域を後からドライブを割り当てた所、104G使用可能になりました。
合わせて149Gとなるので、これは160G相当、
データを詰めるだけ詰めて使用容量を137G以上にしてみましたが、データの破損もなし。
問題ないだろうということで、そのまま2パーティションで使ってます。
OSがWinXPのSP2ですから、OS起動時ならば問題なく認識できるということですかね。
スレーブ接続の場合も問題なく認識できてましたし、
BIOSのBigDrive未対応はそれほど問題にならなかった感じです。
ただ、手間でしたが(^^;

その後はデータを整理しながら、
外付けHDのデータ移動・再フォーマット・データ移動の繰り返し。
あとは内蔵HDのスレーブでHDの増設を図ろうかと考えてます。
IDEの方がSATAよりも高いんですねぇ…
SATAを買って外付けにしようかとも考えましたが、
外がゴチャゴチャするのも微妙だしということで、内蔵で考えてます。
その作業が終われば、晴れて完成となるのですが… もうちょい先っぽいです(^^;


◆プロ野球 パリーグは日ハムが2連覇
北海道日本ハムファイターズが2連覇を飾ったそうです。
…完全に他人事なのはライオンズのBクラスが決定するなど、
優勝争いに全く絡めなかったせいですかね。
妙に冷めた目で見てしまいます。

しかし今年の日ハムは強かったですよ。
日ハムとの最終戦、カブレラ選手の満塁ホームランで5点取った後に、
7点を取り返されるとは思いもよりませんでした(苦笑)
もう笑うしかねぇというぐらいの連打、連打、連打。
圧倒的な力はないのですが、ここ一番での攻め方が非常に上手い。
四球等でランナーが出ると、送りバント・エンドラン・進塁打でランナーを進め、
タイムリーヒットで1点をもぎ取るという卒のない攻撃が終始展開されてました。
守備も田中賢介・金子選手の二遊間を始め、森本・稲葉選手の右中間と鉄壁。
黄金時代のライオンズのように、気付いたら負けていたという試合が多かったです。
勝てそうで勝てないのが悔しいです。
注目されているのはダルビッシュ投手を中心とする投手力ですが、
投手力自体は昨年の方が良かったかなという印象が強く、脅威には感じませんでした。
とにかく卒がなく、ワンチャンスをものにする勝負強い打線、
そして鉄壁の守備陣、それに1年間苦しめられましたね。
強そうに見えないんですけど、日ハムは強いです。そう思わされる1年でした。

Bクラス(4位か5位)が決定した西武ライオンズに関しては、
野球日記の方でも書いてあるとおり。
日ハムと比べると、足りなかったものが見えてきますね。
まぁ、ただこういうのは勝ってる時は上手くいっているように見え(04年西武)、
負けている時は全く上手くいってないように見えるものなので、
純粋にそれが原因かと問われれば、かなり微妙なように思えます。
交流戦の失速・大型連敗がなければ、日ハムとライオンズの立場は逆になってたかもしれません。

では、その交流戦の勝敗を分けたものは何かといえば、「補強」でしょう。
日ハムはグリン投手を獲得し、見事交流戦MVPに輝く活躍を見せ、
高卒ルーキー吉川投手や2年目の木下投手が活躍したのもこの時期でした。
一方のライオンズは、松坂資金で獲得したジョンソン投手は故障で離脱、
復帰してもチームを救うような活躍は見せることができず、また故障でサナララ。
2年目の松永投手はフォーム改造が仇となって大ブレーキ、
活躍したのはルーキーの岸投手(リリーフでは岩崎投手)のみ、
ここ2~3年の補強の差がはっきりと出た形です。
特にライオンズは交流戦期間に打線が大ブレーキ。
だから補強しとけと言ったじゃないの~という惨状でした。
私から言わせれば、今年のライオンズは監督の采配ミスでも選手の力不足でもなく、
フロントの見通しの甘さによって負けたように思います。
不正スカウト問題でトレード禁止ばかりか、外国人補強もできませんでしたからね。
これで勝てという方がどうかしてます。
今年ほど西武フロントに呆れた年はありませんでした…
(契約更改など、最近は問題も多々ありましたが、戦力分析まで見誤るとは…)

伊東監督が辞任となるのか、解任となるのか、もう1年様子を見るのか分かりませんが、
いずれにしてもフロントに戦力補強をする気がなければ、勝つことなどできません。
「育てればいい」と言うかもしれませんが、
育てるだけの素材や育てるだけの時間がなければ、そんなのは無理です。
日ハムが本気になって育成に力を入れたのとは対照的、
もっと口だけでなく、設備を整えるなどして育てるだけの環境を整えて欲しいものです。
それが嫌ならば戦力補強してください。両方できないなら、身売りしてください。
今はそんな気分に至っています。
一昨年前では考えられない心境ですなぁ(苦笑)

2007年09月24日

ん~

連休中に内蔵HDの交換を済ませる予定だったんですが、
かなり手間取ってしまい、「とりあえず」データの移送が完了したという程度の結果に。
この時間には完成させるつもりだったんだけどなぁ… 残念。
落ち着くまでにはもう少しかかりそうです。

手間取った最大の理由は、クローン化できなかったことです。
『Acronis True Image 10 HOME』の体験版を使ったのですが、
再起動後、すぐに作業が終了、結果、何もコピーされていないという状況に。
仕方ないので、まずは新しいHDにOSをインストールし、
バックアップでHDの引越しをさせることにしました。
原因はおそらく、普段は見えないEISA構成部分にあるのでしょうが…詳細は分からず。

現段階で困っているのは、「helpctr.exe」が見つからないことです。
ネットで検索すると対処法はいくつか出てるんですけど…
ん~、どうすればいいんだろうか…

そんなこんなで、更新はPCが落ち着いてからということで。

2007年09月20日

なんだか

一週間近くも日記を空けちゃっていたようで…
もう夜はプロ野球か、パソコンかで、他に意識が全く行かない始末(爆)
性質悪いっすね(苦笑) そろそろ通常モードに戻らねば。

パソコンは現在使用中のDELL「Dimension8200」の
マイナーチェンジを行う方向で考えてます。
もう古い機種になってしまったので、買い換えるのが一番なんでしょうけど…
まぁ、それほど不満もないわけで、やることと言えば、
テキストファイルを使うか、ネットするか、美少女ゲームするか(笑)なわけで、
らぶデス2をやるわけではない自分からすれば、現状でも足りているという感じ。
ただ、CD・DVDに焼く以外では、HDDのバックアップを全く取っていないのは拙かろうと、
バックアップ用のHDDの増設、バックアップ作業等を考えたりしているわけです。

その第一弾として、I・OデータのDVDドライブ「DVR-H42LEB」を増設。
今までは外付けのDVD-RWで、4倍速までしか書き込みが不可能でした(^^;
しかも8倍速メディアが主流になってからは、2倍速でしか書き込みができなくなり、
DVDを焼くのも一苦労といった感じになってました。
オマケに最近はメディアのエラーが頻発して、事実上の書き込み不可だったし。
そこで新しいドライブを買い、使ってなかったCD-RWドライブと交換。
今では8倍速ぐらい普通でしょうが、それまで2倍速だった人間からすれば、
素晴らしい速さです、いやはや、ありがたやありがたや(^^;
性能的には他のドライブを選んでも良かったんですけど、
使い慣れたB’s GOLDを使いたかったことと、
メモリが256Mで済むことを最優先にして選択しました。
現在のメモリは512M、規格がPC800なので今や事実上の増設不能(苦笑)

あとはIDEのHDを交換しようと考えているんですけど…色々と問題があって調べ中デス。


◆プロ野球 古田監督が今季限りで引退・退団、田中幸雄・佐々岡選手が現役引退
9月半ばになると、優勝争いが過熱して盛り上がると同時に、
チームを支えたベテラン選手が引退を表明するなど、寂しい気持ちにもなりますよね。

ヤクルトの古田兼任監督が現役を引退、そして監督も辞めるとのことです。
兼任監督は結果的に、古田「選手」の寿命を縮める結果となってしまいましたね…
それがちょっと寂しい気持ちにさせられます。
監督としても選手が出るばかりで、まともな補強はなかなかしてもらえず。
これは西武の伊東監督も同じ状況なので、古田兼任監督には同情します。
フロントは続投を要請したそうですけど… まぁ、色々あったんでしょうね。
客観的に見れば、フロントの判断は正しいのでしょうが…
人間のすることですから、感情面の問題が大きかったのでしょう。

日ハム・田中幸雄選手、広島・佐々岡投手も引退を表明。
2人ともチームの顔となる選手だっただけに、寂しい気持ちにさせられます。
特に田中幸雄選手は東京ドーム時代の印象が強いだけに、
田中幸雄選手がチームから去ることで、完全な「北海道のチーム」になってしまうんだろうなと。
(東京ドーム時代からのレギュラーとしては、金子誠選手がいますけど)
なんだか時代の移り変わりを感じます。
2人には色々な方面から野球を見てもらい、
いずれ監督として帰ってきてくれることを心待ちにしていたいです。

2007年09月14日

高野連アンケート

やっとこさ、投稿してきました。
まぁ、別に考え抜いていたわけでもなく、送る時間がなかっただけっだり(爆)
最後に400字以内の文章を書かなければ、他は全て回答例が用意されているので、
特待生制度の問題について一応の理解がある人なら、簡単に送れそうです。
逆に一言言いたいという人には不満が残るものかも(^^;
興味がある人は送ってみてください。
メールアドレス送信が必須ですから、一応ご留意を。


◆ニュースネタ 奈良高1放火殺人事件で調書の写しを渡した鑑定を調書
一言で要約できなかったので、詳しくは上の記事をドゾ。
最初このニュースを聞いた時は、ただ喋っただけ(それでも罪ですが)だと思ったんですが、
詳しくニュースを聞いて唖然としました。
まさか調書の写しそのものを渡してしまうとは(苦笑)
もっとも、まだ「疑い」なので、確定ではないようですが…
これが本当なら、驚きを通り越して呆れてしまいます。
鑑定医の行動は論外。
もし、自分の秘密(預金額・病歴・犯罪歴)をペラペラ喋られたらどうなるのか。
言わずもがなでしょ、こんなの。しかも調書の写しというはっきりとした「形」で。
調書の写しという「形」にしたことで、
その供述内容が完全無欠な「真実」としてばら蒔かれる行為が愚かなことは言うまでもありません。

問題はその本を出版したことですが… ここは意見の分かれる所でしょう。
その本を出版した意図が何にあるのか分からないので、何とも言えないのですが、
仮に事件の少年の了解を得ていないのだとすれば、少年の擁護という側面はなくなります。
例え、それが社会的意義があるものだったとしても、
一人の少年をバラバラに解体したという犠牲の上に成り立つものなら、許されないでしょう。
それこそ、少年審判の目的であるその後の更正を阻害するものだと考えられます。
なんのために非公開にしているのか、その意義がなくなっちゃいますよ。

もし、少年法・少年審判そのものに反対で、子どもも大人と同等に裁くべきだと考えたとしても、
今回の調書の写しを引用して本にすることには問題があるように思います。
先に書いたように、「調書からの引用」という言葉によって「真実」を見誤るからです。
用いられた調書がどの程度だったのかは分かりませんが(本一冊丸々らしいけど)、
それはあくまで真実の「一部」であり、中には嘘が間違っているかもしれません。
少年審判で審議されるのも「一部」に過ぎないわけで、
そこから膨らむ話全体を真実と断定するのはいかがなものかと。
世の中には冤罪事件もあるわけですし、完全な真実の書かれた調書などこの世に存在しません。
それを誤解されるような形で「真実」として出版するのはいかがなものかと。
仮に出版するならば、フィクションとして出版すべきでしょう。
言論の自由の問題もあるでしょうが、限りなくフィクションに近い話を、
ノンフィクションとして出版する行為は、個人的にいかがなものかと感じます。
事件調書も少年審判も真実全てを明らかにするのが仕事じゃないわけです。
それを全て真実だと思われるほうが逆に困ります。
ノンフィクションとして出版したいならば、本人から実際に話を聞く必要があるでしょうに。

なんつーか、こういう話を聞くと、弱者を食い物にしているとしか思えないんですよね…
少年の擁護にもなるといった考えもあるのかもしれませんが、
それが本当に少年のためになるのかは疑問です。
こういっては何ですが、この話、正直言って忘れてました(苦笑)
例え身近な事件であったとしても、付き合いがあったとかいう人でない限り、
忘れていくものではないですかね、特に現代では。
母校の母親に毒薬盛った事件もどうなったんかなぁ… 今やそんな話もあったんかなぁ程度。
本という形に残る形で出版することがどうなのか、正直疑問に思います。
こういった「社会的意義」という言葉を振りかざして弱者を食い物にするような行為は止めて欲しいです。
自分が正しいと思っているだけに、余計見誤りやすくなるわけですしね…


◆ゲームの話 体験版
21日発売のeighthnote『絶対幸せ宣言っ!』の体験版と、
28日発売のあてゅ・わぁくす『お嬢様の為に鐘は鳴る』の体験版をプレイしました。
どっちも面白そうで、微妙という評価。題材はいいんですけど、そこはかとなく不安感が(爆)

『絶対幸せ宣言っ!』は題材がいいですね。
主人公とニート叔母の会話がいい味出してます。
だけど、それ以外の部分が… 下ネタのオンパレード。
つーか、アイキャッチの黒板の文字は何? レマン湖の何が悪いんだ!(爆)
あまりシリアスになり過ぎないためなんでしょうが… ちょっとクドイ感じがしました。
特に気に入ったヒロインもいなかったし…
秋代(CV:風音)がいいかなと思ったけれど、こいとれのうたはと被ってるのが痛い。
発売後の評価がちょっと気になりますが、現時点では流しかなといった印象でした。

『お嬢様の為に鐘は鳴る』はハヤテのごとくのパクリ。
設定・キャラの外見・名前とか容易に分かる簡単仕様です(^^;
ハヤテのごとくのパクリは『ああっお嬢様』『君が主で執事が俺で』とかありますが、
ここまでのパクリは清々しすぎて、恐怖心を誘うっつーか…
…大体において、パクリは滑るので、購入には勇気がいります(苦笑)
体験版をプレイしていて良かったのは、学園長とクマの癒し(^^;
学園長の声はハヤテのナレーションでもお馴染みの若本規夫さん。
いや、これもパクリなんですけど、いいキャラしてます。
あとはクマ、ヌイグルミの外観が非常にいい感じ。別に女の子にならんでもいい(爆)
これはハヤテのパクリじゃないけれど、メイドロボ繋がりでToHeart2のパクリ?
その他にも通常テキストでもパクリネタを連発。アニメ版ハヤテと同じような感じ。
マニアックすぎて私じゃ追いつけません(苦笑)
このパクリの暴走っぷりに付いていけるならば買い…なんだろうが… 
…ドリルが、どりるが、DRILLが俺の魂をを呼んで已まない(爆)

2007年09月12日

安倍首相が辞任

だそうで。
例えるなら、歓迎会を開いて「明日からよろしくお願いします」と挨拶した翌日に、
「ごめん、やっぱ辞めるわ」とか言い出した、ということでしょうか。
しかも、その歓迎会はみんなのお金で開かれたもので、
その人が辞めることによって職場が機能停止に陥るのが分かっていながら。
「もっと早く言えやゴラァ!」と怒鳴りたくなるのが普通の人間の神経というものでしょう。
もはや、笑い話にしかならない辞任劇。
なるほど、自分勝手な人間が増えるわけです。だって、首相が自分勝手な人間ですからー。

安倍氏の会見でのコメントは非常に分かりづらいというか、要領を得てないというか、
ちょっと理解に苦しむところがあります。
テロ特措法の成立の見込みがなくなったとのことですけど…
民主党の小沢党首とうの会談ができないからとのことですけど…
その2つがイコールになることは常人では理解できないです。
最悪の場合、参議院で蹴られても衆議院で可決できるわけですし。
(それはそれで議会運営上問題ですが、その上で辞めるとするのが大方の予想でしょう)
安倍氏は自分が辞めれば、小沢党首との会談が成立する、
自分だから成立しないみたいな言い方は、なかなかに理解できない話です。
誰がという問題ではなく、党がその政策を掲げるから反対しているわけで、
「何か勘違いしてない?」とか思ってしまうのが通常の感覚ではないでしょうか。
察するに、安倍氏の頭の中では好き嫌いが価値判断のウエイトを多く締めているのではないかと。
散々仲良し内閣と揶揄されてきましたが、それと同じような考えで、
自分が小沢氏に嫌われているから直接会談をしてくれないと思っている節があるのでしょう。
もちろん、政治ですから好き嫌いというのは影響します。今の日本・北朝鮮政府の関係のように。
でも、今回の問題で、そういった好き嫌いで判断しているとは… 普通は考えないでしょ。
国の政策を好き嫌いで判断するその思考が理解に苦しみます。
子ども染みてますよね。
なんつーか、今回のは完全な逆切れ辞意ですな。
本人は無自覚なんでしょうけど。だからこそ、性質が悪い。

その後のニュースから健康問題の影響もあったそうで。
第一報を聞いた時は、あまりのタイミングの悪さにそれしかないかなと思ったんですけど…
でも会見のコメントや最近の政治的対応を見ていると、
身体よりも精神面での疲労が大きいのかなぁとも。
弱気さが目立ちましたしね。今日の会見も支離滅裂でしたから。
それならば、このタイミングもと分からなくもないですが、
それでも所信表明直後というのは…
その前に決断できなかったのかと思わざるを得ませんよねぇ。


◆ゲームの感想 『ぽっと』
このゲームはまだプレイ中です。
一度もエンディングを見てないっす。Hシーンも拝めてないっす。
それでも面白いと言えるゲームです。
中古で2000円切っていて、安かったから買ったわけなんですが、
発売当時からこのゲームのことを知っていて、これだけの内容なら買ってたなと思わせるゲーム。
まぁ、メーカーさんが潰れちゃったので、今更のことなんですけどね。

ぽっとの良さは、一にも二にもゲームの雰囲気です。
主人公は本部から派遣された社員で、言わば中間管理職的存在、
経営建て直しを目指して手を尽くしたものの、目標に達せず閉店が決まってしまい、
残りの1ヶ月ちょっとをどう過ごすかというのがこのゲームの流れです。
最初から「終わり」が約束されているので、しんみりとした雰囲気になりがちですが、
ぽっとの舞台であるトリアノン北橋店は店長の日和さんの存在もあって、
ほんわか温ったかムードの中にも、
各キャラが残りの期間を懸命に過ごそうとしている姿が非常に印象的です。
主人公もよくできた人間で、ドライに切り捨てるのではなく、
最後までヒロイン達のために尽くそうという姿勢に好感が持てます。

悩ましいのは、ヒロインで誰を選ぶか… どのキャラも魅力的で…うーん…
現在は自分の中で希美果と静の2トップに日和が続くという形。
追って明日葉・輪廻のパドベセルコンビ(発売はぽっとの方が先だけど)。
悩んだ末、希美果で進めています。すったもんだで告白が完了した時点まで。
希美果かわいいよ、希美果、ってな感じ。珠萌ちゃんの処女発言は正直びっくらこいた(^^;
発言と行動が一致していない辺りが希美果の魅力ですね。
ツンデレって感じではないですが、
表面に出ている者と内面の繊細さのギャップがキャラの深みを出しているように思います。

OP主題歌は榊原ゆいさんが担当(希美果の声も)してます。
相変わらず歌はいい感じですね~
いや、声優としてダメと言っているわけじゃないですが(<日常シーンはいいと思ってます)
まぁ、でもこう考えると、美少女ゲームの歌もレベルが上がってきていますよね。
美少女ゲームの音楽レベル(歌)が上がった頃というと、
keyのAir、ねこねこソフトのみずいろが発売された時期以降で、
当初は佐藤裕美さんか、KOTOKOさんかという感じでしたが、
今では多くの歌い手がいますもんね。
YURIAさん、橋本みゆきさん、Liaさん、みとせのりこさん、
声優もやっている理多さん、榊原ゆいさん等々。
昔に比べれば、音楽面の質・量ともに格段に良くなっているように思えますね。

そんなこんなで『ぽっと』はなかなかに面白いです。
機会があればプレイしてみてください。

2007年09月09日

コインランドリー

生まれて初めてコインランドリーなる所に行きました。
家の洗濯機が壊れてしまい、仕方なしに近くのコインランドリーへ。
中に入ってみると、とにかく暑い。
エアコンが入っておらず、洗濯機と乾燥機が動いているものだから…
なるほど、コインランドリーなる場所では着ている服を全部脱いで洗い、
裸で待つのが礼儀なのか、とエロマンガチックなことを妄想する一日でした(苦笑)

一人暮らしの時は何だかんだで全く使う機会がありませんでしたが、
なるほど、まとめて洗濯する分には高いのか安いのか判断に困る値段だなと思ったデス。


◆ゲームの話 『炎の孕ませ同級生』
Squeezの『炎の孕ませ同級生』のデモムービーを見ました。
5分以上も続く電波ソングに頭がおかしくなりかけました(爆)
まぁ、そのムービーを見た後に、
思わず予約してしまった辺りは頭がおかしくなった証拠なんでしょうけど(苦笑)
担当声優さんがそれぞれのパートを歌ってる(?)んですが、
終盤ぐらいになると息切れモード(笑)
みるさんと風音さんの魂の姉妹の方の2回目は完全に手抜きじゃねーかと思ったり(^^;
お気に入りはかわしまりのさんの「天王星まで飛んでいけ~」です、うん。
次点は桜川未央さんの「ペレストロイカ、グラスノスチ」でしょうか。関係ねーじゃんと(笑)


◆ゲームの感想 『英才狂育』
英才狂育は完全な絵買いです。
杉菜水姫氏の絵は、綺麗ながらも、どこか儚さが漂うのが魅力的ですよね。
本当はInnocentGreyの『カルタグラ』『ピアニッシモ』が良かったんですが、
気に入ったヒロインが容赦なく死んでいく辺りに堪える自信がなく断念(苦笑)
具体的には、桜子と綾音なわけですが。
特にピアニッシモはストーリーに惹かれるだけに、綾音が途中退場しなけりゃなぁと…
そんなこんなで消去法で英才狂育を選択したわけです。

まずプレイしていて気になるのが主人公の二面性です。
一人称は「僕」、普段は少し気の弱めな感じの優しい先生キャラを演じているのですが、
本性はどうしようもなく歪みきった性格で、
女生徒を自分のモノ(そのままの意味で所有物)にしなければ気がすまない人間で、
とても共感できるような人間じゃありません。
シナリオの展開としては、序盤はヒロインの信頼を勝ち取り、
中盤に裏切って凌辱・写真で脅迫、
後半はヒロインが調教を受け入れ始め、事後承諾がが完成する~という形で純愛(?)エンド。
流れ的にはヌル調教ゲーマー向けにできてはいるんですけど、
あまりの主人公の鬼畜っぷりに引きます。
それだけ鬼畜になった理由が納得いくものだったら、また印象が変わってくるんですけど…
蓋を開けてみれば、「えっ? その程度で?」とか思ってしまうシロモノ。
確かに捻くれるかもしれませんが、「あ~そうね~」ぐらいに流してしまう説得力の低さ。
青春ドラマで言えば、「甘ったれんな、この小僧!」と叫んでグーパンチするような理由です。
とにかく根が子ども、ひたすら根がガキです。この主人公は。
ガキだから裏切りが怖い、ガキだから自分の言うことを聞く人形でなければ怖い。
極度の人間不信と臆病さを隠しながら、鬼畜に調教に励む様は滑稽に映ります。
ヒロイン達カワイソ過ぎ。

これはDespair Witchの感想でも簡単に触れたことですが、
こういった凌辱・調教ゲームをプレイする上で私が重視するのは「その結果」です。
ヒロインを道端で咲く綺麗な花に例えるとするならば、
その花を折って家に持ち帰ることが凌辱・調教ゲームの流れだと思うわけです。
つまり、一番綺麗な段階が花を折る瞬間なわけで、その後は萎れる一方(人格崩壊)。
中には押し花をしたりして、その花の綺麗さを保とうとすることもありますが、
それはもうやはり贋物であって、花を折る時の綺麗さはもうそこにないのです。
本当にしたかったことは、そのままの花の綺麗さを持ち帰りたかったことであるはずなのに、
自分のしたことはその花の綺麗さを奪うことだった、
それが凌辱・調教ゲームの大体の流れです(エロ重視でシナリオ完全無視もありますけど)。
この流れには3つのパターンが考えれて、
1つは「花を折るまでの過程をとことん描くこと」、
2つ目は「花を折って所有物にすることに満足すること」、
3つ目として「花を折らずに自分のものにすること」、大別すればこんな所でしょう。
英才狂育は2つ目の分類、Despair Witchは3つ目の分類になります。
私自身の嗜好で言えば、3つ目が好きなわけで、
1や2はどうしても「それでその後どうすんのよ?」と思っちゃわけでして、どうにも肌が合いません。
勿論、3は絵に描いた餅のようなものですから、現実味がないという欠点がありますが、
本来の理想からすれば、3になるんじゃねーのと思うわけでして。
3で現実味がある展開は、自分のものにしたと思いながらも、
自分が相手のものにさせられているという展開でしょうか。
『凌辱学園』の静流シナリオがそんな感じでしたかね。
まぁ、そんな分類はどうでもいいわけですが、
英才狂育の主人公はどうにも受け入れ難いものでした。

ただ売りである絵やHぃシーンは満足いく出来でした。
ヒロイン達は少し地味かなという印象があるものの、
この絵とゲームの雰囲気からすれば、これぐらいの自己主張の弱さで終わっていて良かったかと。
下手に感情移入しすぎると、ゲーム展開上、微妙な気分になってきますから(^^;
ただ昔のゲームなだけに画面サイズは640×480、ちょっと今では小さく感じます。
最低でも800×600は欲しい。絵が良いだけにこの点は残念でした。
システム面の不安定さは修正ファイルで解消されますが、
一部音楽がぶっ壊れていて、まともに再生されない欠点が残ってます。
壊れているといっても、途中までいくと最初に戻ってしまうというバグなわけですが。
プレイしている時は気付き難いと思いますが、
一旦気になりだすともうどうしようもなく気になるわけでして、この点は残念でした。

そんなこんなで、現在は一旦解体して、Nsripterで組み立て直す作業を実施中。
今までNscripterを使ったことなかったんですが、勉強も兼ねて~ということで。
画像サイズも800×600に拡大して、シナリオも修正・追加することを夢見て作業してます。
はっきり言って道のりは果てしなく険しいっす。
ゲーム作る人ってすげーなと思わされます。初心者は勉強の連続ですね。
とりあえず、柚月と若葉の死に易さは異常、と思えるゲームを目指す予定(爆)

2007年09月08日

台風9号

一昨日前の台風9号の風は凄かったですね~
雨は横殴り、風はゴーゴー窓に叩きつけて窓をひっきりなしに揺らしと、
強風はこれまで経験した中で一番の強烈さでした。
とりあず周囲では何もなくて良かったです。
大社の樹が倒れたという被害はあったようですが。


◆ゲームの話
例の如く、8月末はセールが行われる関係で、
ゲームを大量購入・大量売却してしまうわけですが、
購入タイトルを列挙したとしても長期間手付かずになってしまうものもあるので、
ここでは少しでもプレイしたものの名前を挙げておくことで(爆)

ここ数日でプレイしてるのは、同人ソフトBLUEWATERの『Despair Witch』、
この春に潰れたあんくの『ぽっと』、杉菜水姫氏が原画の九頭龍『英才狂育』の3本です。
なんか書いてたら意外と長文になったので、3日に分けて紹介していくということで。
今日は『Despair Witch』に関してです。


◆ゲームの感想 『Despair Witch』
DespairWitchはコンプしてませんが、一応のEDは見ました。
購入した理由は、メインキャラの声がかわしまりのさんで、黒タイツ娘だったことです(爆)
同人ソフトで2000円行かない値段でしたが、内容は値段以上のものがありましたね。
何よりも、りのさんのツンデレ少女萌え~
ツンデレキャラ声優というと、青山ゆかりさんや風音さんの名前が出てきますが、
自分の中ではかわしまりのさんも上位にランクイン。
イメージ的に苛めてキャラ(あいかぎ:千香、DearMy~:麻衣)のイメージがあるだけに、
妙に嗜虐心を刺激される声が魅力的です。
それぞれの演技分けがしっかりできている点がりのさんの良い所っすね。

そんなりのさん演じるメインヒロインの瑠那を調教していくというのがこのゲームの流れ。
けれど調教といっても、瑠那の中での主人公の印象がむしろ最初から良いだけに(無自覚だけど)、
そんなキツイ内容ではありません。
主人公が瑠那の事が好きなだけに(無自覚だけど)、他の男を絡ませることはないですし、
最後の一線もなかなか越えようとしません。
ある意味、純愛調教(変な表現だけど)で、ソフト路線です。
瑠那の最初は嫌々ながらも主人公を受け入れていく姿勢もよく描かれていますし、
特殊なプレイはないものの、Hぃも同人としては十分の出来です。
黒タイツは本番時に脱がしてしまうので、Hぃプレイがあるわけではありませんが、
瑠那の自慰シーン等の絵はなかなかにソソるものがありました。ハァハァ(爆)
あとキスシーンが良かったです。
瑠那が最初は嫌々ながらもすぐに求めてしまう辺りの描写が絶妙。
美少女ゲームはもっとキスシーンを大切にすべきだと感じさせられました。
いや、まぁ、某キス魔のメーカーもありますが、あそこまで行かない程度にっつーことで(^^;

難点なのは視点がコロコロ変わることでしょうか。
主人公と瑠那の視点変更がしょっちゅうあります。
特に視点変更の演出や記述があるわけではないので、
プレイヤーの方で判断しなければいけないという形になってます。
まぁ、私はプレイしていて違和感ありませんでしたが、
視点変更に慣れてない人は少し面食らうかもしれません。
プレイする時はどちらの視点なのかを考えながらプレイしてみてください。
意識してれば見失うことはないはずです。

総評としては、ぬるめの調教ゲームをやりたい人にオススメ、
ヒロインを自分の玩具にする(後述の英才狂育)よりも、
ヒロインの自我を壊さないようにして自分の彼女にするというシチュエーションが好きな人向き。
私は完全に後者なので、Despair Witchの趣向には完璧にマッチしました。
かわしまりのさんの声が好きで、絵が合うならば間違いなく買いの一作でしょう。
…つーか、これを製品にした方がいいんじゃね? とケロQ・枕に対して思うわけですが(爆)
次は『Daignosis2』をプレイする予定~

2007年09月05日

高野連がアンケート実施

とのことです。

◆高校野球 特待生問題で高野連が意見を公募
●高野連HP

まだアンケートは書いておらず、議事録を見た段階です。
この議事録、少し読めば分かりますが、長いです、ひたすら長いです(^^;
暇人しか読めません(←俺は暇人なのか(爆)
大事なのは第3回の議事録でしょうか。それ以外は前段階といった印象です。
まぁ、その3回目もそれなりに長いですけど…
一応、私の感覚で簡単に1~3回の流れをまとめてみました。


【1回目】委員の意見陳述が主
話の流れとしては、特待制度は現実的に認める方向性で議論している模様。
問題はその線引き(ガイドライン)が話の中核になってきている。

【2回目】問題分析その1
特待制度の実態(といっても噂程度であーだこーだ)を話し合う。
前半の審議は、主に高校の特待制度の採用基準に関して。
話によれば、採用基準は定まっておらず、同じ学校でも年によってまちまち、公表もされないとのこと。
そこで、公表を義務付けるような感じで話が進む。
しかし、中盤から中体連側からそれでは対処しきれないと反論。
中学・高校での進学よりも、ボーイズリーグ・高校との間で話ができているとの話がなされる。
中学側が高校進学に関与し切れず、推薦をひたすら要求されるそうな(←主にバカ親だろうが)
そこで、3回目は、次回は海外の特待制度の実情(採用基準・ガイドライン)を探るとともに、
ボーイズリーグ関係者からも話を聞く流れとなる。

【3回目】問題分析その2
まず、海外の特待制度(アメリカの例)が説明される。
アメリカは高校スポーツが過熱してないので、大学スポーツを例に取って説明。
事細かなルールが定められていることが話される。
次に、ボーイズリーグ関係者による話がなされ、
話を聞く限りだと、活動はまとも、裏の話はあまり出てこない(匂わせる部分はあるものの)。
話の主眼はボーイズリーグと中学との間の意思疎通の無さに至る。
(ここまでの話が理解できているならば、23ページの後藤寿彦委員の発言からチェック)
その後は、中学・ボーイズリーグの意思疎通が不十分な場合の質問(解明には至らず)、
各委員からの質問で審議は終わる。


とりあえず大事な所だけを読みたいと思う人は、
3回目23ページの後藤寿彦委員の発言以降を中心として、
29ページの栗山英樹委員の質問の辺りを読んでみるといいかもしれません。

全体としては審議会自体は特待制度を認める方向で動いているようです。
あとは伝統に縛られている高野連を動かすだけの「材料」を探っているようです。
その「中身」は、特待制度のガイドラインであったり、
実態調査による暴露、そこからの啓蒙活動であったり、と委員によって様々。
その一環が今回のアンケートだと言えるでしょう。


私個人の考えを述べますと、高校の特待制度は認めても構わないと思います。
これまで特待制度を行っていた学校が、日本学生憲章の禁止規定を知ってたかどうか分かりませんが、
禁止しているからこそ、裏で物事が動き、実態を掴めてこなかったわけですし、
現実的な要請からも、特待制度を認めてしまった方が管理しやすいと思われます。
特待制度を認めた上で、何がダメなのか、何が問題なのかを分析していく方が話は早いでしょう。
現段階では表向きに「禁止」されている事実なだけに、
噂話程度で終わってしまい、なかなか実態が掴めません。
一度、特待制度を認めた上で、議論していかないと結論は出てこないように思います。

議論の方向で出てきた中学校とボーイズ・シニアリーグの関係はなかなかに興味深かったです。
どこか一昔前の学校と塾の関係に似ているような感じを受けました。
子どものことを考えるならば、両者の連携が理想なのでしょうけど…
…まぁ、これが大人の問題だわな(苦笑)

あくまで私の予想ではありますが、
このままでは高野連が特待制度を認める可能性は少ないように思われます。
実態を解明し切れていないのが第一の理由で、
全てが裏にある状態で、結果からの推理のみでは、有効な対策は立てられないからです。
およそ完璧なものができあがらない限り、高野連は重い腰を上げないでしょう。
そう考えると、高野連を動かすのは、高野連に対する「世論」以外にはないように感じます。
今年5・6月の高野連批判を国民から受けて、高野連が軟化姿勢を見せたように、
高野連に対する国民の厳しい目がこの問題の解決には必要不可欠のように思います。
今回のアンケートを、高野連が重く受け止めてくれるのを期待するばかり、
そうでない限り、この問題は一向に解決しないように思えます。
ただの問題定義だけで終わり、解決が先送りされるのは勘弁願いたいものです。

2007年08月31日

ようやく

落ち着いてきたと思ったら、体の疲れがドッと出てきた感じ(^^;
パソコンのデータ整理もここ1ヶ月放置状態でしたし、
他にも色々とやることが~と気持ちが焦るばかりで作業は全く進まず。
しばらくはこんな感じで、気持ちだけが先行する日々が続きそうです(苦笑)

ここ数週間のニュース関係では色々とありますが、
まぁ、大概は「身勝手」「形式だけに囚われている」の一言で叩き斬れるものばかりで、
特に心に強く残るようなものはなかったり。
政治では内閣改造が行われましたが、
選挙前に公然と安倍体制批判をした舛添氏が入閣すると聞いた時は少なからず驚きましたが、
厚生労働大臣と聴いた瞬間、「文句あるなら…」かと思って妙に納得(苦笑)
相変わらず微塵も期待できない美しい国特攻隊内閣ですが、
舛添氏にとってはチャンスでしょうから、年金不安を払拭できるよう頑張って欲しいです。
あとは民主党がどこまで参議院で頑張れるかに注目してます。


◆プロ野球 西武、Bクラスなら伊東監督解任?
「与えられた戦力で戦うのが監督の仕事」だとは言うけれども、
それはしっかりと補強しているチームが言うことではなくて?
伊東監督就任以降でまともに戦力を補強した年があったのか。全くねーじゃんかよ。
現場に責任追及したいなら、巨人並みとは言わないまでも、
それなりの補強をしてからしてくださいと。
監督が1年交代のオリックスのようになりたいんですか、ウチは。

まだBクラスが確定したわけではありませんが、
今年の成績不振の原因はやっぱり打者でしょう。
投手で松坂投手の穴に目が行きがちですが、涌井投手がそれに代わる働きをし、
昨年までの涌井投手の役回りをルーキー岸投手が、
リリーフではルーキー岩崎投手が頑張り、それなりに持ちこたえています。
ジョンソン・ギッセル両外国人投手の誤算や小野寺投手の不振等で投手陣は苦しんでますが、
平年並みと言えば平年並みって所、ある意味で毎年の悩みです(苦笑)

それ以上に問題なのが打線。昨オフの不安が一部露呈しだしました。
何と言っても、カブレラ・和田選手の衰え。
長打力の低下は仕方ないにしても、勝負強さまで激減。
チャンスで打てないクリーンアップにどれだけ泣かされてきたことか…
不動の4番・5番だった二人も、後半戦ではスタメン落ちや5・6番に下がることもしばしば。
カブレラ・和田選手頼みだった打線が完全に崩壊しました。
松坂投手が抜けたときから打者が打者がと言いながらも、
全く補強していないことに不安を感じてましたが… まさにその通りの結果に。
ピッチャーばかりに目が行っていたフロントがアホだということでしょう。
もっとも、そのフロントも春先の不正スカウト問題で動けず、
シーズン途中の外国人補強ができなかった事情はあるのですが…
もしも外国人補強が可能だったとしたら、投手・野手1人ずつは補強していたはず。
トレードもできる状態ではありませんでしたし、
そんな酷な状況で結果を求めるのは責任転嫁だとしか言えません。
素人のファンでも分かるようなことをしないフロントの見通しの甘さ、危機感のなさ、
身動きが取れずに現場を苦しめたフロントの不祥事、
今年の不振はフロントの完全停止状態に起因しているように思います。

まぁ、もちろん何試合かは伊東監督の謎采配もありましたし、
若いコーチ陣だけで育成(とりわけ投手)がしっかりできているのかという不安もありますがね。
でもそれ以上にドラフトでの新人獲得以外は、
完全に無策だったフロントのツケが出ているということでしょう。
文句を言う前にまともな仕事をしてくれと思わなくもなし…
なんとかAクラスを死守して欲しいなぁ…

2007年08月26日

ほめらじCD

パープルソフトウェアの夏コミ通販が金曜から開始となり、
早速、ほめらじCDを注文しました。
聴き始めたのは7回目ぐらいからだったんで、最初の方を聞けるのはありがたいっす。
今現在の日々の楽しみは、ほめらじという末期な日々を送っている次第であります(笑)
あとは明日の君に逢うためにの下敷き・テレカセットBを注文。
ツインテールの悪魔の胸が… あれれ?
天使のたまごは流しました。シナリオライターが不安だったんで(爆)
レビューを見ると、内容はともかく奏のHぃシーンがないそうで…
注文せずに良かったと思ったり(苦笑)

ところで『明日の君に逢うために』のキャラ紹介で、
S音様の七海美菜が下段に位置しているのはパープル商法という意味なのでしょうか?(爆)
また、ファンディスクかよ。普通に主要キャラにしてくれ、普通に(^^;


今後のゲーム購入予定は、特に定まっておらず。
Hぃ系でSqueezの『炎の孕ませ同級生』を買うか、買わないかという感じ。
10月26日のでは『真燐月』『うちの妹のばあい純愛版』といった
過去のリメイク作品が出るわけですが、蓋を開けてみないことには何とも言えず。
まだ発売日は決まってないものの、間違いなく買うと思われるのが、
Meteorの『Clover Point』、
パープルソフトウェアの『明日の君に逢うために』といった感じでしょうか。
ぱれっと・オーガスト・メイビーの新作はまたおいおいチェックするということで。
現在の所はこんな感じっす。

2007年08月24日

バイオ燃料

地球に優しい次世代燃料だと褒め称えていた時期が私にもありました。
けれど実際に導入されだしてから、
「地球に優しく、庶民に優しくない燃料」だということが明らかになり、
殊更に環境・環境言うCM・ニュース等にうんざり。
その「庶民に優しくない燃料」という面が最近はクローズアップされはじめ、
輸入小麦が値上げになるニュースが流れました。
こちら
安価な食物の大半が小麦製品、小麦の値上げは庶民に更なるパンチを食らわしそうです。
勿論、バイオ燃料の発想自体は良いのですが、
今の世界の食糧事情を考えた時にさぁどうなのかなという面は否定できず。
ただでさえ、日本でも物価が上がり、食料品が大変なことになりつつあるというのに…
バイオ燃料の多くの自動車が走る広い道路の端で、
食べるものに困っている人が山をなす時代もそう遠くはないことでしょう。

これまで日本の食糧事情を省みてこなかったツケが出てますよね。
もう20年以上は言われていることなのに… 輸入頼みの食糧事情は深刻になる一方。
そろそろ本腰を入れないと大変なことになりますよ。
お金遊びの対策ばっかしないで、物の対策をしっかりして欲しいものです。

環境環境言うならば、最終的には自動車やエアコンといったものを廃棄するしかないかと。
もっとも、自動車を廃棄するなんてクーデターでも起きない限り無理でしょうが。
でもそれぐらい大規模な産業構造の転換をやらないと未来がない可能性もあるわけで、
環境のことを考えるならば、そういった覚悟も持つ必要があるかと考えます。
まぁ、現実的にはそんな過激なことをできるわけもないし、
できたとしても必然的に無理が生じるわけですから、あくまで気持ちの問題ですけどね。
ちょっと最近は安易に環境環境言いすぎて、商売化しすぎているように見受けられるんで…


◆ニュースネタ 終戦告げる玉音放送阻止の将校を説得、柳沢恭雄氏が死去
特に想いがあるわけではありませんが…
こういう歴史的事実があったことは知っておいて損はないかと。それだけ。


んー、砕けたネタはないかと探したものの、特に見当たらず。
そういうのはまた余裕が出だしてからということで(^^;
そんなわけで、また。

2007年08月23日

佐賀北が初優勝

この暑い中、他の優勝校よりも1試合多く戦い抜いた佐賀北が初優勝を決めたようです。
流れ的には佐賀北がいくかなと思ってはいたものの、
まさかここまでスイスイ行くとは思いませんでした。
野球はチーム力、思い切りのいい伸び伸びプレーが功を奏した感じがします。
とはいえ、そこに技術がないと勝ちあがれないのが甲子園。
印象的だったのは佐賀北の守備、常に打球の正面に入り、
最低でも体で止めようという基本に忠実なプレーが光りました。
身のこなしが軽く、鍛えているのはよく分かりました。

今の高校野球は対外試合の実戦練習が中心ではありますが、
今大会の佐賀北の戦いぶりを見ると、基礎練習の見直しが必要のように思えますね。
全体的に上手くはなっているんですが、選手の下半身を見ると、
どうなんだろうと思ってしまうことも多々あります。
最近はそういった基礎練習を積んでいるチームが躍進している印象があるだけに、
つまらないとは思いますが、もう一度基礎練習を積んでもらいたいです。

試合の方に話を戻すと、勝敗を分けたのは8回裏の押し出し四球でしたね。
四球を出した直後のバッテリーの態度を見て、もうダメだなと思いました。
際どい所ではあったんですけど…
ミット叩きつけるように下ろしたり、露骨に表情見せたりしたら、
野球の神様はそっぽ見ちゃいますよ。
4点差あったのに、まるで押し出しで同点にでもなったような態度、それじゃ負けます。
余裕のないことの裏返しだっただけに、相手に付け込むスキを与えたように思います。

そのボールの判定に関しては、はっきり言って広陵バッテリーが悪いです。
その1球だけを切り取れば、際どい所ではありますが、
あのイニング全体を見れば、あれは完全なボールです、低いです。
あの回の野村投手の球は低めに外れることが多く、全部下に下にという形。
当然、審判の目は低めに付いているわけですから、低目が辛くなるのは当たり前。
それを際どいコースだからといって不満な顔をしているのは、
やはり余裕がなかったと言わざるを得ないでしょう。
せめてバッテリーのどちらかが納得してれば、違う展開になったのでしょうが…
2人して不満に思ってたら、頭も冷静になりませんわな。
結局、最後は頭の切り替えが勝敗を分けたように感じます。

佐賀北の8回裏の攻撃に関して言えば、
それまで野村投手のスライダーに空振りしていたものの、
代打の選手がそのスライダーを上手く拾ってヒットにしたことや、
低めに外れるスライダーに手を出さなくなったことで、
広陵バッテリーに大きなプレッシャーをかけていたように思います。
満塁ホームランを打った副島選手にしても、初球は外角スライダーをフルスイング、
ちょっと強引かなと思いましたが、
その思い切りの良さが功を奏して、甘く入ったスライダーをホームラン。
点数が入るだろうとは思ってましたが、まさか満塁ホームランで決着がつくとは驚き(^^;
観客の後押しもあって、精神的優位に立った佐賀北の勝利でしたね。
甲子園の大観衆も、味方と考えるか、敵と考えるかで、大きな違いを生みます。
それに乗れた佐賀北、それに押し潰された広陵、明暗くっきり分かれましたね。

2007年08月22日

熱い

8月1週目にはエアコンの付けすぎで寒いと怒っていたのがいい思い出です(苦笑)
2週目から急激に熱く(誤字じゃない)なり、お盆にはMAX、
明日辺りから一段落してくれるようですが… 熱いなぁ…

しかし、我々はクーラーをガンガンにつけている部屋で涼み、
そのクーラーによる熱が排気されている外で熱いとぼやく。
なんか、おかしいような、おかしくないような…?

…と、そんなことをボヤいている暇もなく、体はともかく頭と腕はフル回転中。
そんなわけで平常ペースに戻るのは8月の終わりが見えた頃になっちゃいそうです。


◆高校野球
こちらもほとんどチェックできていません。
準々決勝はちらほら見たんですが… 佐賀北が決勝まで行きましたね。
これは誰も予想していなかった結果でしょうなぁ…びっくりです。
引き分け再試合を勝ち、帝京戦を迎えるにあたって、
佐賀北が勝つと面白いなと思ってましたが、いやはや、予想以上の戦いぶりです。
通常よりも1試合多く戦ってきた佐賀北(2回戦からのチームよりも2試合多い)、
決勝での戦いぶりに注目です。

センバツ優勝校の常葉菊川は負けちゃったようで…
大垣日大に勝てば行けると思ったんですがね~
最後は追い上げるもミラクルならず。常葉菊川のこの夏の逆転劇も及びませんでした。
結果論ではありますが、何で戸狩投手が先発ではなかったのかなというのが少々…
昨日の第2試合で完投し、今日の第1試合で先発ですから、この暑い中じゃ難しいですよ。
昨日の好投でちょっと期待が大きくなりすぎましたかね。
それでも今大会は苦しい中でよく頑張りましたし、
県勢久々の躍進で、センバツの勝利は伊達ではなかったことを示せましたし、
静岡県代表として常葉菊川を称えたいです。よく頑張りました、ありがとう。

2年生の戸狩投手やセンバツで活躍した町田・中川選手、
今大会のラッキーボーイとなった伊藤選手と、2年生にいい選手がいますから、
次は春連覇を目指し、頑張って欲しいです←気が早い(^^;

2007年08月14日

精神疲労

ついに精神的疲労が爆発。
ついカッとなってやってしまった、今はちっとも反省してません、てな感じに。
10円以上の節制を旨とする自分がまさかの衝動買い、
暴発的に『夜明け前より瑠璃色なコンプリートガイド』を買っちゃいました。
PS2版は買ってないので、エステルのCGが見れるのはありがたいものの、
それ以外のCGはまぁそれなりにという具合で、値段分の価値は全くありませんでした(^^;

でも、いいんです、フィーナへの愛があればそれで。
二次元キャラに対する思慕の感情こそ、ギリシア哲学の愛なのです。
肉体的結合? 馬鹿いうんじゃねーよ、堕落だ、堕落(爆)
そんなわけでストイックに二次元キャラを思慕することで自分の心を愛で満たし、
精神の疲労を回復させるのデス。

ってな感じで、何が一番暴発しているかと言えば、自分の頭であったり(爆)
いや、まぁ、二次元キャラ愛=エロースってのは思わなくもないですが。

どうでもいいけれど、未だにPC版の『夜明け前より瑠璃色な』は未プレイだったり(苦笑)

そんなこんなで明日は8月15日、終戦記念日。
何が記念日であるのかを噛みしめると同時に、
ただ戦争が終わった日と捉えるのではなく、
戦前・戦中・戦後と何が変わったのか、日本の現代史を見つめるきっかけとしてもらいたいです。
もはやただの戦争反対では平和を維持できない状況ですから。
平和を維持するための考えを一人一人に持ってもらいたいです。勿論、自分もそうですがね。

2007年08月12日

うー

わりともうダメぽ風味。
暑いは、厚いは、熱いは、篤いはの四重区でお疲れ気味。
プロ野球と高校野球に関心を払っている暇がないっす。
一日のサイクルが起きて口に物を詰め込んで、長時間電車に乗って勤しんで、
長時間電車に乗って帰って口に物を詰め込んで、今日のおさらいと翌日の準備をして、
寝る前に鈴様の足で踏まれて(←ココ重要)から就寝というサイクル。
野球の結果の方は来週になって一段落してからということで、よろ。


◆プロ野球 ソフトバンク・ガトームソン投手が薬物使用
増毛剤からの発覚だそうで。あれ、どっかでそんな話なかったか?
メジャーだったか、五輪関係だか忘れましたが、飲む増毛剤はヤバイという話があったような…
素人でも噂で聞くようなものを見過ごしていたのはチェックが甘かったとしか言えず。
あのメジャーリーグでさえ、薬物疑惑に気を払い始めたご時世ですから、
野球の国際化を目指す日本にはよりしっかりとしてもらいたいものです。

しかし前日に負けを食らっただけに何とも複雑な気分…
まぁ、発表するとすれば登板翌日しかないんでしょうけど…
処分が甘過ぎると思ったのは私だけでしょうか。
球団が責任取れば、それで済むという前例を作りかねないような感じが。


◆高校野球 仙台育英・佐藤投手が154キロマーク
9回だけラジオで聴けました。映像では一切見てません。
150キロ連発は凄かったですね。ちょっと驚き。
今年は全体的にピッチャーのスピードが速いですよね。
映像で確認できてないので分からないのですが、投手が凄いのかガンが甘いのか。
いずれにしても、あの綺麗なフォームからある程度の制球力で150出せるのは凄いです。
…あー、つくづく高校生ドラフト上位指名が剥奪されているのが(苦笑)
精神面が課題と言われてきた選手なだけに、この大会で結果を残し、
新しい「怪物」と呼ばれる投手になってもらいたいですね。


◆ゲームの話 『リリカルりりっく』
毎晩鈴様に踏んでもらってます。以上(爆)
つーか、黒ソックス・黒パンツの組み合わせは卑怯かと。
もうそれ以来、人間の足しか見なくなった自分は人生終わってます。
太ももまであればいい、それでいいんです!(病)
ゲームの話に戻すと、鈴しかプレイしてませんが、わりと普通なシチュが多い印象。
もう少し変化があっても良かったんではないかと思ったり、思わなかったり。
それでも鈴様の足でお腹一杯ですので問題なしです、はい。

2007年08月01日

真冬

コートを引っ張り出して来ようかと真剣に悩んでます。
…公共施設のエアコン付けすぎ。もはや極寒。冬将軍の到来です。
長袖でも、上に一枚はおっても寒いぐらい。季節がよう分かりません(苦笑)
都市部の人はすげーなと思う瞬間。
汗かいてる直後はいいけれど、放射冷却で余計に寒くなるし、まさに地獄です。
…とかなんとか言ってたら喉が痛い。ヤバイ、すげーヤバイ。

あくまで個人的な感覚なんですけど、
冷夏と言われるようになった割りには、エアコンの温度は下げているなと。
昨年までの方が設定温度を煩く言われていたせいか、設定温度を上げていた感覚がします。
ことあるごとに、エコだ、エコだ、バイオ燃料だとか言っているわりには…
総合的に考えて、本当に「エコ」なのかと。
クールビズにしろ、結局、商品を売りたいだけのように見えてしまいます。
商品を買った分、これまで使っていた物が廃棄されるわけで…
本末転倒風味に感じるのは私だけでしょうか。
今の時代、エコと付くものほど信じられないものはありません(^^;


◆高校野球 静岡県大会
常葉菊川が優勝し、春夏連続出場を決めたようです。
中盤までは静岡商がリードしていたものの、7回に一挙7点を入れて逆転。9-2での勝利。
今大会の常葉菊川は終盤までリードを許す厳しい試合展開ばかり。
それを9回のホームランで追いついて逆転するなど、
粘り強い攻撃による逆転勝利で甲子園の切符を掴みました。
決して強さは感じないのですが、そういう意味ではチーム力が付いたのかなと思わされます。

ただ夏の甲子園を勝ち抜くためには、ややディフェンス不足な面は否めません。
もう少ししっかりと守らないと勝ち抜けないかと。
大会当日までの課題ですね。センバツ時の守備を取り戻せるようにして欲しいです。

2007年07月29日

参議院議員選挙

どうやら自公政権の大敗のようで。民主党が大躍進だとか。
自民は前回の衆議院選挙で大勝しましたからなぁ。
その反動が出ることは予想できましたし、
それに加えて年金問題を始めとする不祥事の数々…妥当な結果でしょう。
ただ勝った民主党が支持されたわけでもなく、
反自民の流れとバランス感覚が民主党を勝たせただけ。
この勝利に驕ることなく、国民の視点に立った政治をしてもらいたいです。

これで参議院は民主党が優勢になったとはいえ、相変わらず衆議院は自公が圧倒的多数。
前回の選挙の爪痕がまだ残っている感じがしますねぇ…
まぁ、これまでよりは落ち着いてくれるのではないかと僅かに期待。
不祥事多過ぎにも関わらず、法案はまともな審議もされずにバンバン、
いい加減なことこの上ないですからねぇ(苦笑)
多少変わってくれればいいんですけど… どうなりますか…


◆高校野球 静岡県大会
明日から準決勝~ いよいよ代表チームが決まります。
残ったのは、常葉菊川・静岡商・静清工・東海大翔洋と近年のセンバツ・夏甲子園出場校。
有力なのは、やっぱり常葉菊川か静岡商でしょう。
常葉菊川は春よりもディフェンスに脆さが見えるのが気がかり。ちと危なそう。
個人的に有力視しているのが、昨夏代表の静岡商です。
エース左腕の大野投手が成長し、昨年以上の安定感を身に付けた印象。
上背はないものの、しっかりとした下半身から低めに切れのある球をバシバシ投げます。
コントロールの安定感という意味では、常葉菊川の田中投手以上のものがありそうです。
両校の対戦が見られるのは決勝戦、どんな戦いになるのか楽しみです。

◆ゲームの話 『りりかる♪リリック』
体験版やった時も思ったんですが、このゲームは何がやりたいのか分かりません(爆)
『こんねこ』や『みらろま』のようなドタバタ恋愛劇をやるのかと思いきや、
いきなり魔法が飛び交うファンタジーに大変身。
それならそれでいいんですが、そのファンタジー要素もどこか中途半端、
プレイヤーおいてきぼりの展開は勘弁してください。
見所は変身アニメーションシーンだけっす、とほほ。
特訓なら特訓で、プレイヤーに分かる展開にすればいいのに。
その苦労を全く見せてくれないので感情移入できず。
メインが萌えHだからあっさり目で行こうということなんでしょうが、
どうもその姿勢が中途半端に思えてしまいます。
普通にコスプレHしてた方がいいんじゃないかと思ったり、思わなかったり…
そんなこんなで、木村あやか姫の救出まで進行。鈴優先で進めています。

どうでもいいけれど、クゥの戦闘時のCGがえーりんにしか見えない…
立ち絵的には露出激しいんですけど、戦闘CGでは上半身だけしか映ってなく、
ポーズも何となく似ているような… いや、気のせいですな、気のせい(^^;

2007年07月27日

試合中止

今日のソフトバンク-西武戦は西武の移動が大幅に遅れたために中止になったそうで…
原因は航空機の故障。
搭乗手続きをした後に故障が発覚して飛ばなくなったそうで、
別の便に代えようとしても夏休みで混雑、結果、3時間遅れの出発となったようです。
前代未聞のケースかと思いきや、過去4回あるそうで。
それでも近年はなく、30年ぶりの珍事だったようです。
こういうこともあるんですね。

それにしても最近は公共交通のトラブルが多い印象が…
来月はわりと公共交通機関を利用する機会が多くなるだけに、
トラブルがないことを祈りたいです。
精神的に疲れますからねー。


◆ゲームの話 『リリカル♪りりっく』
王賊ばかりやってて、『レコンキスタ』と『こいとれ』が完全に積み状態に…
…にも関わらず、ま~まれぇどの『リリカル♪りりっく』を購入。
購入理由はサクラサクさくらじおの影響…ではなく、
ソフマップ予約特典の貴水鈴ベッドシーツというのはここだけの秘密(爆)
まぁ、一人暮らしではないので、使うつもりは全くないのですが、
何となく持ってるだけでいいかなぁと。
凛デレ萌えなので衝動買いの如くに予約してしまいました。財布がイタタ…
何がネックって、特典でベッドシーツが付くと値段が張るのが痛いっすね。
おまけ、ですからね一応コレ。おまけに金がかかると、本体価格が上がるのは已むを得ずか。
いや、ふつーに特典なしでいいんですが(苦笑)<今回は必要

メーカー予約特典のエロブックは相変わらず本編よりもエロイ(と予想)。
少なくとも『みらろま』は予約特典ブックの方がエロかったです。
つーか、これぐらいの気合で本編も…とか思ったり(爆)
本編を進めるのは、おいおいとなってしまいそうな感じ…


◆ゲームの話 『王賊』
ようやく「死闘のハルビッシュ要塞」をクリア。
ケーニス・一葉・ルティモネが仲間になりました。あとはリディアのみか。
ルティモネはまだしも、ケーニスと一葉はあまり強くない…
ケーニスは攻撃力がないからなぁ… 移動の大きい回復役として使ってます。
一葉は下手すると普通の侍より弱いんじゃないかと思ったり。
Sまで上げると移動力が3になるのがせめてもの救いでしょうか。
打たれ弱さはネックであるものの、連撃の構えもあるので一応それなりに。
戦闘系の称号を付ければ、使えそうな感じです。

ここまで進んでくると、誰を使い、使わないでおくかで迷ってきたり…
特に私は汎用キャラに愛を注ぎ続けただけに、すごく複雑な気分。
名将付ければ、5軍とか出せるんですが… それでも足りない(爆)
ここら辺の縛りが何ともいえない感じです。
まぁ、だからこそ夢中になっちゃうのかもしれませんが。

そんなこんなで、こちらはボチボチ進めていく予定です。

2007年07月25日

高校野球静岡県大会

静岡県大会ではセンバツ甲子園で優勝した常葉菊川が苦戦しています。
前の2試合も勝ちはしたものの中盤までは分からない試合展開、
今日の日大三島戦では4点を先制され、9回までリードを許し、なんとか逆転するものの、
9回裏にノーアウト満塁のピンチを迎えてしまい、タイムリーヒットで同点に。
その後のピンチは高めストレート吊り球で空振り三振を奪い、
スリーバントスクイズをスローカーブで空振りを奪ってゲッツー、そのまま延長へ。
10回裏にはエラー絡みで1アウト1・3塁とサヨナラのピンチを迎えるも何とか凌ぎ、
決着がついたのは13回、常葉菊川が4点を取り、辛うじて勝利を収めました。

TVで見たのは9回裏・10回の2イニングだけでしたが、
自慢の投手陣の調子が上がっていないのが不安要素。
先発した2年生の戸狩投手は4失点して早々に田中投手にマウンドを譲ったようですし、
その田中投手もやや投げ急ぎ気味で、フォームに粘りがなく、制球が甘いように思いました。
静岡県大会を制することができるかどうかは… 分からないです。

とはいえ、同じく優勝候補の一角であった常葉橘が敗退。
あとは昨夏代表の静岡商業、夏に強い静岡高校といった学校ぐらい。
春夏連続出場は難しい状況ではないようにも思いますが、どうなりますことやら。
波乱の多い大会なだけに今後の常葉菊川の戦いぶりに注目です。


◆ゲームの話 『王賊』
ようやく「平原の激突」までクリア。中盤に差し掛かり始めたといった感じです。
現在は「遭遇戦」に加えて、「ダンジョン探索その2」を繰り返しプレイしています。

ダンジョン2は簡単にレベルを上げられて便利っすね。
ジンがAランクに達していれば、名将のスキルを覚えているので、
1歩進んで1歩戻ってで1ターンクリアが可能、戦わずしてレベルを上げられます。
まぁ、時折、ダンジョン深くに飛ばされたりもしますが(苦笑)<必死に戻るべし
敵も暗黒球×4の悪魔召喚連発を避ければ戦えますし、資金もガッポリ。
ダンジョンでレベルを上げ、遭遇戦で称号を狙うといった育成パターン。
かなり戦力が充実してきた感じです<現在オールA、一部ランクS

現在の主力ユニットは、「ベト」(^^;
ダンジョンを使えばSランクまで簡単に育てられるので、
すぐにほとんどのスキルが習得可能に。
そこから治療・大治療を覚え、遭遇戦等で後方に控えてひたすら回復。
治療の女神の称号を得られれば、戦闘速が並み程度になるので、戦えるようになります。
さらに疾風の陣持ちの軍団に入れれば、大魔法使いよりも速く行動できるように。
大流氷+高速詠唱で大抵の敵を行動不能にすることができます。
ただ敵を倒すのならば、大魔・ミックス・Dマジシャンの大火炎+高速詠唱でいいんですが、
戦闘系の称号を狙おうとすると魔法使い連中に敵を倒されると迷惑極まりないです。
そこで魔力攻撃力の低いベトの出番です。
2発当てても1500前後で済むので、高速詠唱を使っても倒さずに敵を留められます。
そこを他のキャラで倒していけば、戦闘系の称号も楽に手に入れられます。
治療女神ミックスの流氷+高速詠唱で敵輸送隊といったHPの高い敵の足を止め、
治療女神ベトの大流氷+高速詠唱で中衛の敵の足を止め、
最前衛の敵をネームキャラや歩兵隊の連続攻撃で蹴散らす、これが1つの流れです。
各戦力を均等に利用できていい感じです。

他に使えたのが、「ファニードラ」。
反撃の構えを初期から持っているのが魅力的であるものの、防御の低さがネック。
ただBランクまで育てれば、対剣撃防御を覚えるので+10追加可能、使える戦力になります。
炎のブレスもありますし、前衛に置いておくのに便利。
Sランクまで育てれば、連続の構えを習得しますし育成のし甲斐があります。
あのビジュアルに似合わない脱力系の声が素敵(笑)

「ダークマン」は硬く、絶を持っているものの、移動力2では見劣りする感あり。
弓矢や槍といった射程攻撃も一切ないので、
Sまで育てて連続の構えを取らないと攻撃面は厳しいです。
Aの剣の才能・対剣撃防御で辛うじてといった感じか。
でもそこまで育てると、「ハラミボディ」を買えるぐらいになってるだろうから、
そちらを育てた方がいい印象、ちょっと微妙でした。

「鬼人」は前回書いたように、魔法系で育てるよりは戦士系で育てるべし。
ただそうなるとかなり育成が厳しい。Sランクまで育てないと戦えないっす。
ついつい魔法の矢を付けたくなるんですが… そこは我慢か。
Sまで育てて、剣舞+連続攻撃+絶+大暗黒or大雷撃で一人前。
戦闘系の称号を手に入れれば、物防が上がるので前衛に出しても打たれ強くなります。
あとは絶で突っ込んで、剣舞・大暗黒といったパターン。
イメージ的には忍者とDマジシャンの戦い方を併せ持つといった感じですかね。
流氷の援護があれば、より活躍の度合いは上がるかと。
魔法系で育てちゃった場合は、割り切って大暗黒路線で。
Dマジシャンやミックスの方が強力なので、
取って代わられると思いますが、それまでの繋ぎ気分でどぞ。

2007年07月19日

王賊

気がついたら2週間も空いていた罠… すんません(^^;
この2週間はソフトハウスキャラの『王賊』ばかりやってました。
けれど何故か一度もクリアしていなかったり…(苦笑)
ゲーム中盤(?)付近で繰り返し戦闘ができる「遭遇戦」付近でいつもストップ。
そこから育成に力を入れ出して、止まらなくなってしまったり(^^;
遭遇戦は敵がどんどん強くなって、最大で味方5(3)対敵15まで戦力格差が広がり、
その差を埋めようと懸命に育成したりでノンストップ状態に。
結果、育てすぎて、ネイが加入してくる頃には主要キャラはオールA。
そのレベル差に泣くほど(爆)<ネイはレベルFで加入
そんな感じで何回かやり直して… 現在に至るという感じです。

今回は繰り返しプレイにそんな向いていないようですが、
育成しだすと止まらない中毒性は健在といった感じでしょうか(^^;
面白い、育成が面白いです。
顔入りの主要キャラよりも、汎用キャラに名前を付けて愛を注ぐ方が熱い。
鬼人に「柏木4姉妹」だとか「萃香チーム」とか付けて遊んでます。
ウィザードリィみたいな単純でキャラが没個性故に、自分なりの遊び方が広がっていきます。
まぁ、もう少し自由度が効くといいんだけど… 使えない職種多過ぎ。

そんなこんなで王賊ばかりをプレイしている日々です。


◆ゲームの話 『王賊』
ここまで前半だけを何度も繰り返しプレイしている自分の攻略法は…
攻略Wikiを参照する方が早そうなので略ということで(爆)
ここでは簡単にポイントだけ解説。

意外と大きいのはスキルよりも「称号」。
スキルはSまでレベルが上がっても、スキルポイントは手に入るので後半に入れ替え可能。
(4つ付けると、5つ目からは選択入れ替えとなります)
使えるスキルはA以上ですが、それまでにスキルポイントは溜まるので、
1~2つは無駄に使えますし、何回かプレイしていれば使えるスキルとそうでないスキルは分かるはず。
それよりも気を使わなければならないのが称号。
そのキャラをどう使っているかで称号が変わってくるので、なかなか修正が効きません。
どの称号を狙うのか予め決めてからプレーした方が良さそうです。

一番使い勝手がいいのが「治療系称号」。
「治療」を持っているキャラは前衛だろうが後衛だろうが狙いたい称号の1つ。
「治療女神」を習得した際の戦闘速+25、移動+1、スキル+1は非常に大きいです。
攻撃力を考えないならば、治療女神を習得すべし。
輸送隊だけでなく、移動力が少ない歩兵系が狙いたい称号です。
取得もわりと簡単で、治療さえれば空打ちでOK。
体力満タンでもスキルを使うだけで使用ポイントは上がっていくようです。
わざと敵を1対残し、5ターン終了間際まで治療・治療・治療…
面倒ですが、これで補給コマンドを使う必要はなくなりますから、ベターな方法かと。
次に良いのが「戦闘系称号」、敵を倒せば手に入る称号です。
物理攻撃+50も大きいですが、物理防御+5も地味に大きいです。
特に中盤以降は防御力の低さに泣かされますから(^^;
ジンやアルイエットといった前衛キャラに取得させたい称号です。
「技術系称号」「魔法系称号」はキャラに合わせて。
魔法は治療と同じで空撃ちできるので、そんなに上げるのに苦労はないはず。
ただ魔法攻撃力ぐらいしか上がる甘みがないのが辛い所。スキル+1でもあれば。
技術系は意外と取得が難しい。弓騎兵のように矢嵐を空撃ちできないと厳しい。
敵を倒していると「戦闘の~」の称号になるので、結構狙い辛いスキルです。
簡単に取れるという意味では「地獄の~称号」、味方を攻撃し続ければ取得可能。
「地獄の死神部隊」になると、物攻撃・魔法攻撃ともに+50(ただ防御は-5)、
さらに大きいのがスキル+1という点、
最初から防御力が低く、配置によっては瞬殺される魔法使いには狙い目の称号です。

職種で使えるのは、「歩兵」「精鋭歩兵」「弓騎兵」「大魔法使い」「輸送隊」。
「鬼人」「忍」は途中までは使えるといった印象です。
魔物では「ダークマジシャン」「ミックス」「漆黒騎士」。
個人的には歩兵・精鋭歩兵が一番使えます。
ノーマル歩兵はコストパフォーマンスの良さが光ます。
序盤から育てていれば、早い段階でレベルSになるはず。
Sになると「治療」「連撃の構え」を覚えるので、スペックの低さのわりに使えるようになります。
ここから治療女神の称号を取得し、軍団長に歩兵将軍を付ければ移動力は4に。
騎兵に匹敵する移動力を持つと同時に、防御力の面で優れているので騎兵よりも使えます。
コストが安いので節約者のスキルを付ける必要はないですし、地味に使い勝手がいいです。
精鋭歩兵はBで「治療」を覚えるので、そういう意味では使い易し。
歩兵がこのゲームの基本です。
騎兵は攻撃力・移動力があって序盤はいいんだけれども…中盤からは防御力の低さに泣くことに…
弓騎兵を後衛において移動力を生かしての矢嵐攻撃ぐらいしか使い道がなくなります。
重騎兵とか意味ねぇよ。せめて防御15あれば…

鬼人は物理攻撃も魔法攻撃も使えるということで使い勝手がいいんですが…
気が付いてみると、魔法の矢と雷の魔法ばかりを使っていて魔法系称号が付いてて…
これは完全な罠。元々の魔力がそれほど高くないだけに、魔法系で育てても意味ないです。
高速詠唱を覚えないので、育てきった頃にはミックスに取って替わられていることでしょう。
せめて氷系の魔法を覚えてくれれば魔法系でも使えたんでしょうが…
ダメージ重視の雷・暗黒では限界が来てしまいます。
使うのならば、魔法も使える忍者程度の認識で。
剣舞+連続の構え+絶で斬り込み、取りこぼしを雷で拾うという使い方がベター。
入手仕立ての時は大活躍だったのになぁ…残念。
防御力も上がらないし、前衛ではいつの間にか厳しくなってます。

ここまでに気が付いたことはこんな感じですかね。
ゲームが進んだら、また書こうと思います(^^;


◆プロ野球 フレッシュオールスターゲーム
明日からはオールセントラルと東北楽天連合軍との試合になりますので、
自分の中ではオールスターゲームは今日の試合だけです(爆)
そのフレッシュオールスターはウエスタンが1-0で勝利。
しかし、まぁ、オールスターらしくない静かな試合で…普通は打ち合いなんですけど。
その1点もヒットで出た中東選手が2塁盗塁を決め、
3塁盗塁で銀仁朗捕手の3塁悪送球のタイムリーエラーで1点が入るという始末、
もう少し打ってくれよという感じのゲームでした(^^;
それだけ今回は選ばれた投手達のレベルが高かったということですかね。
野手は2軍レギュラークラス、投手は1軍経験者が多かったという状況が、
今日のような試合展開にしたのかもしれませんね。
今日投げた投手たちは後半戦で1軍での登板があると思うので要チェックです。

そんな中でMVPを取ったのが初回のヒット+2盗塁と足でかき回した広島・中東選手。
フレッシュオールスターのMVPは翌年にレギュラークラスで活躍することが多く、
ここ数年でも里崎・藤本・青木・鶴岡(ダルビッシュ)・飯原選手と、
1軍の舞台で頑張っている選手ばかりです。
後半戦から来年にかけての中東選手の活躍に注目ですね。

ライオンズ勢(グッドウィル)では銀仁朗選手と岸投手が出場。星選手は出番なし…
銀仁朗選手は2ベース+ヒットの3打数2安打、
守備では盗塁も1つ刺し、キャッチャーとして1試合丸々出場し、敢闘賞を受賞しました。
まぁ、ある意味では影のMVPですけどね(苦笑)
初回に3塁悪送球で1点を献上、結果的にこれが決勝点となってしまいました。
さらに1打席目の2ベースは3塁を狙ったもののタッチアウト、
自重していればノーアウト2塁と得点のチャンスとなっていただけに、
今日の試合を決定づけた選手といっても過言ではないでしょう(^^;
良い意味でも悪い意味でも目立っちゃいました… いや悪い意味の方が大きかったけど(爆)
課題の打撃の方で好結果が出ただけに、1軍再登録目指して頑張ってほしいです。
打撃が良くなってくれば活躍のチャンスはあるはず。
まだ高卒2年目ですし、焦らずに力をつけていってもらいたいです。

2007年07月02日

スターダストメモリー

プロ野球に戦術核が撃ち込まれても、
戦争を終わらせるためにはしょうがないことだったんです…

……
………そんなこんなで、プロ野球オールスターファン投票の結果が発表されました。
パリーグは中間発表と同じ結果となり、東北楽天から8選手が選ばれました。
繰り返しになりますが、山崎武司選手は当然として、
田中・福盛・高須・礒部選手ら5人の選出は地元開催を考えれば理解できます。
けれど、松本投手と嶋・鉄平選手の3人は今年の成績と過去の実績を考えると承服できません。
全くバカなことをしてくれたなという感じです。
これはファン投票を終わらせようという戦術核に間違いありません(爆)
しょうがないんです、ファン投票を終わらせるためにはしょうがないんです。
どんなに核の爪痕が残ろうとも、後遺症が残ろうとも、
戦争を終わらせるためならしょうがないんです。
敗北同然の状況も理解せずに、精神論だけで本土決戦をやろうとする輩には、
核の2つじゃ足りないんです。東京にも落としてください、お願いします(爆)
…まぁ、そんな感じで、敢えてゴッチャにしてお茶を濁しておきます。
呆れます。今年のオールスターは戦争のために中止です。さいなら。

問題となっている核のしょうがない発言は、アメリカでよく言われる見解で、
その後の被害に一切目を向けなければ一定の理のある見解ではありますが、
それを国家の動向を決める日本の政治家から出てくるのは信じられないです。
過去の人間の責任ではありますが、
同じ日本の政治家が核を落とされる前に戦争を終わらす決断ができなかったのか、
そして落とされた後に然るべき最善の対応を取ることができたのか、
さらに今現在でも広島・長崎の核の被害に苦しんでいる人々に償えているのか、
核を世界から消す努力ができているのか、
それらを総合的に考えた時、「しょうがない」の一言で片付けるのは、
あまりに軽率で言葉を知らなさ過ぎるとしか言いようがないでしょう。
サヨナラ自民党。


◆一般ネタ 「狂気」
某所で紹介されていた、とある事件を検索したことをきっかけに、
土曜・日曜とオカルトチックな事件の話をネットで読みまくってました(^^;
食人だとか想像の産物よりも恐ろしい現実の話は狂気としか言いようがなく、
それはそれはとても沈鬱な気分にさせていただきました。

それらを読んでいて思ったことは、それらの蛮行をどうして私達が「狂っている」と感じるのか、
それはある意味で正常な感覚の持ち主である証拠なのかもしれませんが、
同時に自分自身が必死に否定したがっている人間の危うさなのかもしれないということです。
私達はそれら恐ろしい事件を「狂っている」「理解できない」と表現することは多々あっても、
「分からない」とはあまり称しません。
凶悪事件の犯罪者がどうしてそのような残忍なことをしたかを考えるとき、
良く言えば純粋な心の吐露、悪く言えば単純な心の捌け口を感じているのではないでしょうか。
純粋すぎて、単純すぎて、他が全く見えていないが故に恐ろしい。

そして、そんな単純な蛮行を「狂っている」と感じさせる最大の要因は、
過程がすっ飛ばされて結果のみが重要視されていることにあるように思います。
論理のあまりの飛躍に我々の頭はついていきません。
けれど、これはしばしば行われていることであり、私達が行っていることでもあります。
共通性を持たない個々人の究極の成果主義が、私達の心を蝕んでいるように思えます。

何が言いたいかといえば、それだけ私達の心は危ういということです。
ニュースを見ている限りでは、自分とは関係ない出来事で、
自分の生活には無関係のように考えていますが、
被害者になるどころか、いつ加害者へと変貌してしまうかも分からないわけです。
単純さと成果主義が揃う時、人はどんな蛮行をも犯しかねないことを知っておかなければなりません。
善だとか悪だとかは価値観の問題なので置いておくとして、
常に自分の心が単純化してしまわないよう、チェックすることが大切なように思います。
同じ行動をしていれば、嫌でも単純・単調となってしまいます。
そんな単純さに打ち負けてしまわないよう心を律することが、
人間として存在することのように思います。
だからこそ、迷いというのは貴重で、大切なものでもあると言えるわけで…
…と、まぁ、そんなことを思いました。

最近のニュースを見ててもそうですが、結局の所、人間はそう変わってないというか…
迎合するものが違うだけで、単純さは相変わらずのようにも思えてしまいます。
迷いを捨てるのではなく、敢えて迷えと(^^;
単純になってしまわぬよう、自分の心を見つめて生きたいものです。


◆プロ野球ネタ 西武の抑え
小野寺投手が抑え降格だそうで…
まぁ、確かに不安定な投球続きで、防御率が4.55では致し方ない感じもしますし、
30日の試合では抑え失敗で腹も立ちましたが、
抑え降格させるほど悪いのかなとも思ったり。
失敗したとはいっても、同点止まりのことが多く、敗戦は2つだけ。
そのうち1つは同点での投入で、アンラッキーなサヨナラタイムリーによるもの。
明確に抑え失敗だと言えるのは、連敗中の中日戦での失敗ぐらいでしょう。
そこまで慌てて対処するほどのことなのかなと思います。
投手コーチの責任逃れじゃねーのとか勘繰って見てしまう(苦笑)

勿論、それでも不安定な投球の続く小野寺投手に拘る必要性もないと思いますが、
抑えの適正を考えれば、現時点で小野寺投手が一歩リードしていることは間違いないでしょう。
三井投手の状態が良ければ、岩崎投手にそれだけで武器となる決め球があれば、
また話は違ってくるのですが、現時点では誰を使ってもそう変わらないようにも思えます。
私は基本線は小野寺投手でいいと思いますがね。
自滅は納得いきませんが、開き直って真っ直ぐをど真ん中に投げて打たれたら諦めも付きます。
そういう意味では、いざという時に力勝負のできる小野寺投手が抑えでOKかと。

ただオールスター前で連戦が続くことですから、
セーブのつく場面は全て小野寺投手という起用をするのではなく、
今の状態からして連投は2連投まで、3戦目は三井・岩崎投手らを使うといった、
質は段違いですが、レッドソックスのバベルボン・岡島投手のような起用でいいと思います。

2007年06月29日

梅雨

まだ太平洋側はまとまった雨がありませんが、
モヤモヤ~とした雰囲気に梅雨を感じさせられます。
晴れてもモヤモヤ~としてるんですよねぇ。爽快感が全くない。
世界では一年中こんな感じで青空を拝めない地域もあるのかなと思って空を眺めてみたり。
青空のありがたみを知る今日この頃です。

自転車といえば、かれこれ10年以上乗ってる自転車のペダル~クランク部分が外れました。
紛失した六角ナットを付けたものの、走ってくるとまた緩んできます。
シャフトの問題なのか、ペダルに接続する部分の問題なのか…
今は100円ショップで買った14ミリのナット閉めで騙し騙し運転してます。


予約していた『こいとれ』と『王賊』が到着。
しかし例の如く、まだプレイしていないので感想等は後日にすっ飛ばし。
予め書いておいた他の話から先に~


◆ゲームの話 『少女戦騎ソウルイーター』
ルネだから凌辱中心のエロゲーだろうと高をくくっていたんですが、
ところがどっこい、シナリオもなかなかに熱く、面白いですね。
Hシーンのほとんどが怪物による戦うヒロイン凌辱なので、
そこら辺は予想通りなんですが、思いの外ストーリーがしっかりしていました。

一言で言えば、シリアスで、熱い、燃えるシナリオです。
ヒーロー達の孤独さ、一般人の無関心の恐ろしさといったものがよく描けており、
ヒーローの暗部とでも言うべきものが明確に映し出されていたように思います。
また、終盤も尻つぼみにならず、上手く展開させ、収束させていたと思います。。
終盤までに個々の要素は予想が付くのですが、
それが最後にああいった形で収束していくとは思ってませんでした。
描写があまりわざとらしくなりすぎず、かといってあっさりし過ぎず、
丁度良いバランスで物語を収束させていたと思います。
物語の主軸となるストーリーは非常に良かったですね。

ただ凌辱シーンの扱いが一長一短だった感じがします。
凌辱シーンは選択肢を誤った際のBadエンド以外の共通ルートにもあります。
この共通ルートの凌辱シーン自体はシナリオの流れからしても破綻がなく、
エロを楽しむというよりも、主人公達に感情移入させることで、
「敵」に対しての怒り・憎しみをプレイヤーに感じさせ、
その後の戦闘シーン・ストーリーをより熱いものに仕立てていました。
けれどBadエンドは実用性重視のためか、ヒロインが堕ちていくのがほとんど。
共通ルートの凌辱シーンではヒロイン達は決して屈しないのですが、
こちらは堕ちてしまった後、その過程は完全にすっ飛ばされてます。
なので、どうしても薄っぺらいというか、違和感を禁じえません。
シナリオ全体の流れからしても、微妙な感じのするBadエンドもありますし、
整合性のないものが多かったように思います。
まぁ、こちらはエロ重視と割り切るべきなんでしょうね。
…でも、それで正直使えるのかなぁとも思ったり…
どちらかといえば、凌辱者が最低最悪なことが多く、
話的に主人公サイドに感情移入することが多いですから、意味がなかったような気もします。
むしろ純愛Hを増やしていた方が受けていたのではないでしょうか。
シナリオが良かった分だけ、凌辱よりも純愛が光るという、
当初の見込みとは逆の展開になっちゃった感じがします。


以下、微妙にネタバレ風味なヒロイン雑感。

○円城命(CV:金田まひる)
金田まひるさんというと、
思わず後ろから「キンタ!」と叫んでドツキたくなるような煩いキャラが多い方ですが、
命は大人しめの内に魂を秘めるタイプ、序盤から金田まひるさんカッコいいと惚れ直すキャラです。
ただ中盤はリン=カイフォンやツバサが目立つことが多く、
元々根暗な感じの命は存在感薄~くなってしまったり。
紅緒イベントで後半にある程度取り戻すも、あまりのウジウジ感に序盤の萌えを取り戻せず。
ラストバトルでかなり取り戻すも、その後はHシーンないし。
アフターストーリーでHシーンがあったら最高だったのに、と思わされる不憫なメインヒロイン。
一番の見せ場はラストバトルでの淫乱っぷり(爆)

○リン=カイフォン(CV:かわしまりの)
りのさんのオールラウンダーっぷりを痛感するキャラ。
最初は非情なキャラとして登場し、次は男性恐怖症で足引っ張りまくりの苛めてキャラに、
そして仲間想いのいい奴キャラに昇格、最後はツンデレ萌えでプレイヤーを虜に。
中盤のメインヒロイン。とにかく萌え。
ただラストバトルは存在感薄っ。あまり盛り上がらなかったのが残念。
一番の見せ場はラストバトル直前のHシーン後の一言。萌えます。

○円城紅緒(CV:野神奈々)
狂ったロリっ子をやらせたら右に出るものはいない野神奈々さんの威力が存分に発揮されるキャラ。
ただ少し支離滅裂っつーか… 弱すぎたのが影を薄くした印象。
初登場は強烈だったのに、いざまともに戦うと最弱だったというのが何とも。
結果的に卑怯くさい作戦に参加するはめになり、味方になっても違和感が少々残ったり。
可哀想なキャラなだけに、もっと目立ってほしかったと思わせる薄幸キャラ。
一番の見せ場は「にゃー」。

○ツバサ(CV:白井綾乃)
プレイヤーは1話終了時点で察しがつくも、主人公達は全く気付く気配なし。
終いには媛子を疑う主人公に萎え。
…それはいいとして、このストーリーはツバサなくして語れないシナリオ。
ツバサに対する心象が作品の成否を決めるといっても過言ではないです。
通常にシナリオを見る分には非情にいいキャラ立てだったと思います。Badはいらねー。

○媛子(CV:成瀬未亜)
一般人のメガネっ娘。ヒロインの傍に居る一般人ということで、その運命は不幸そのもの。
わりといいキャラ立てだったんだがなぁ…
学校での戦闘時の活躍は「媛子カッコいい」という感じだったものの、
その影響でほぼ廃人化、あまりの壊れっぷりに全米が泣いた。
思わず未亜タンの好感度まで下がった病室での衝撃の一言が最大の見せ場。
一応、エンディングではご都合主義で復活。復活しても病室での一言がトラウマ(爆)

以上~
良いキャラ立てだっただけに、もう少し萌え・ハッピー的な展開が見たかったです。
アフターストーリーがあれば良かったんだがなぁと思わされる惜しい一作。
それでもストーリーはシリアスで燃える展開ですから、
凌辱シーンに耐性のある方には、オススメの一作です。

2007年06月25日

交流戦はパリーグが勝ち越し

まだ雨天順延の分の試合が残っていますが、昨日で当初予定された日程が終了し、
パリーグチームが早々に勝ち越しを決めました。
何といっても大きいのが、交流戦優勝の日ハムの18勝4敗1分。
貯金14で4位からゲーム差なしの首位へとジャンプアップですからね。凄いですわ。
日ハムの試合は長らく見ていないので、ここまでの好調の要因は全く分からず…
なんてこんなに強いのだろうかと(^^; 不思議でなりません。
八木投手も金村投手もいなかったはずなのになぁ… うーん…
まぁ、そこらはペナントレース再開後に確かめたいです。

今年の交流戦の特徴としては、連勝・連敗が激しかったことが挙げられます。
日ハムやロッテ・巨人らが大型連勝する傍ら、
西武の10連敗を筆頭に、横浜・阪神らも大型連敗を経験、
随分と浮き沈みの激しい交流戦だったように思います。
これは西武の10連敗中に言われたことなのですが、
その原因が日程にあったのは間違いないでしょう。
1カード3連戦から2連戦に組み替えられたことで、同一カードの連勝・連敗が多くなり、
それを引きずったまま次の対戦カードへ、そして頭を取るかどうかで連勝・連敗が決まり、
それが連なっていく… 大型連勝と大型連敗の完成です。
3連戦を3連勝することは難しいです。
3戦目には相手のチーム状態・個々の選手の調子もはっきりと分かりますし、
谷間とエースといったような先発ローテのズレが生じるからです。
けれど2連戦では相手チームが見え始めた頃に次のカードに移ってしまうわけですし、
週に4試合しかないことも多いことで主力先発投手を多く回せるチームが有利となりました。
結果的に、勢いのあるチームが勝ち続けることとなり、
チーム状態の悪いチームはどん底に陥って負け続ける、そういう展開になったのだと思います。
昨年までは1勝差と僅差だった対戦成績がパリーグの大幅な勝ち越しで終わろうとしているのも、
パリーグの主催ゲームから始まったことが大きく影響していて、
自分達の戦いから入ることができて、
勢いを失うことなく交流戦に入ることができたチームが勝っていったのだと思います。
日本シリーズのような短期決戦のような展開になっちゃいましたね。

個人的には、来年は2連戦の日程を変更して欲しいです。
休みばかりだと野球生活のリズムも崩れますし、週5日の日程はキープしてもらいたいです。
(2連戦+3連戦)×6の30試合で、2年1セットで交代制を希望します。


◆プロ野球 オールスターゲーム中間発表
ニュースで楽天の選手8人が暫定1位であると聞き、
そんなに選ばれる選手がいたかなぁと思い、慌てて今日までの結果を見てみると…
…愕然としました。マー君なんて可愛いもんだったんですね…
こんなことが続くなら、もうファン投票はやめるべきでしょう。
ネット投票ができるようになってから、おかしいっすよ…

今年はフルキャスト宮城で試合があるとはいえ、楽天の選手が上位を占めすぎです。
27本塁打の山崎武司選手が選ばれるのは当然でしょうし、
田中投手、福盛投手、高須選手、磯部選手の4人は地元開催を考慮すれば、
ギリギリ選ばれてもいいかなと思うことはできます。
けれど、松本投手、嶋選手、鉄平選手の3人はどう考えても無理でしょう…
松本投手は開幕直後から4月までは好成績を維持し、それなりの結果を残していましたが、
5月中盤辺りから失速、今の防御率は6.11まで落ち込んでます。
嶋選手はルーキー捕手ながらスタメンマスクを被る機会が多かったとはいえ、
打撃は常に低迷、打率は身長より低い.164、ホームランも1本のみです。
鉄平選手は昨年3割打ったものの、実質2年目の今年は.243。
…もう勘弁してくれと。
仮にこのまま選ばれたら、彼らはどうするんでしょうか?
この成績では出場辞退せざるを得ないですよ。
初の地元開催で自軍の選手たちを多く出したいという気持ちは分かりますが、
出るに相応しい選手なのかという点もよく考えてもらいたいです。

大方、楽天・フルキャストといったインターネット関連企業の社員が、
選出選手なしでは面目立たないということで、ネット投票を大量にしたんでしょうけど…
ここまで露骨だと、ぶち壊しとしか言いようがないです。モラルも何もない。
相手のことを全く見ない、自分たちさえ良ければという思考がこちらに伝わってきます。
もう頼みますよ…
せめて「オールスター」という看板に偽りのない選手を出して欲しいです。

2007年06月21日

んー

梅雨だというのに暑い日が続いていますね…
動きやすいといえばそうなんですが、
もう少し雨が降ってくれないことには水不足が心配になってきます。
多雨多湿の日本でさえ水不足が心配される時代になったわけですから、
世界の飲料水はもっと危機的な状況に晒されていることでしょう。
先日、NHKの番組で中国における水泥棒のドキュメントを放送していましたが、
水の供給が不足してくれば、日本社会もそうなっていくのかもしれません。
私達日本人も水の使い方には気をつけたいですね。


◆プロ野球ネタ グッドウィルグループの西武命名権問題
先日のニュースではコムスンの問題に触れただけで、こちらはスルーだったので少々。
個人的には全く気にしてないです。
突如として契約を打ち切られたりすると困りますが、そういった動きはないですし。
正直言ってインボイス・グッドウィルと命名権の企業はあまり信用してません。
インボイスと契約を打ち切り、グッドウィルに変わっても、
大丈夫かなという心配は変わりませんでしたし、こういったことは想定内のこと。
金を出して口を出さないスポンサーだと思えば、別にどうってことはないです。
もっとも、親会社の西武の方が一度騒動起こしてますしね(苦笑)
そういった意識から、球団と会社は別物という考えが定着したのかもしれません(^^;

スポンサーという観点で見れば、命名権は球場の看板広告とさして変わらないように思えます。
では球場の看板広告が全て信頼できる企業のものかと言えば…
当然違うわけで、お金を出して宣伝する持ちつ持たれつつの経済的繋がりだけと考えるべきでしょう。
仮にスポンサーの信用度まで意識しないといけないとなれば、
私なんかはプロ野球を全く見れなくなってしまいます(苦笑)
神宮と西武の2球場ぐらい… もうパリーグの球場は聖教新聞の広告ばかりでウザイ(爆)
宗教はあくまで自発的なものだと考えている自分には過剰な宗教広告は迷惑以外何者でもありません。
参議院選挙が近いせいか、公明党のポスターもどこら中にあるし…
目の行く所に張るんですよねぇ、上手いことに。もはや目を瞑らずして街を歩けません(爆)
…少し話が逸れましたが、
スポンサーを過剰に意識していては好きなものも楽しめないということで、
コムスンの不祥事と西武ライオンズとは直接的には考えてないです。
別個に考えるべきでしょうね。

2007年06月16日

はっぴーでい

ライオンズの連敗も10で止まり、そこからチームの勢いを取り戻しての3連勝。
連敗が止まった後の翌朝は、まさに憑き物が落ちたかのような気分(^^;
最近は幸せな目覚めになっております。
5月9日からの1ヶ月以上の悪夢もこれにて終焉、
苦しい時期ではありましたが、今回のことで勝つことの有難みを再確認しました。
終わってみると、野球って面白いなぁと思えるから不思議。
連敗中は嫌でしかたなかったのに(爆)
まぁ、人生なんてそんなものですか。
超えようとしている壁は高く見え、超えた壁は何てことなく思えてしまう。面白いものです。


先週・今週のニュース関係で注目を集めたのは経済関係のニュースですか。
社会保険庁に始まり、コムスン・NOVAの不祥事。
コムスン・NOVAの話は会社の体制が悪いのか、それを許してしまう制度に不備があるのか、
対応が厳しすぎるのか、イマイチ判然としないので判断に困りますが、
社会保険庁の杜撰さとコムスンの行政処分逃れの悪質さは呆れました。
社会保険庁の話は昔から言われてますけど、通常の仕事さえもできてないのは…
まぁ、国民の大多数が怒りを感じてるでしょうから、今更言うことでもないでしょうが。
税金と同じように回収して、無理矢理使うことしか頭になかったのが明白ですよね。すげーわ。
これで年金制度を信用しろというほうが無理があります。
財源不足など、早い段階ではっきりとした数字を示してもらいたいですね。

コムスンの方は自主的に閉鎖するのは、まぁ、多めに見てもありだとしても、
そこに改善の姿勢が全く見られず、とかげの尻尾切りでしかないというのが…
今回は尻尾どころか胴体まで切り離そうとしたわけでしょ。荒っぽいっすよ。
問題のある企業が淘汰されることに変わりはないので、いいっちゃいいんですけど…
看板だけ変わってやること同じでは、消費者の不利益は変わらないわけで…
ここらがグループ企業の問題ですかね。行政指導の方法も時代に合わせて広げていかないと。
受け入れてくれたからよかったものの、開き直り続けられてたら困ったことになってました。
自由化や民間委託も効率を考えれば構いませんが、
安全・信頼面の監督はしっかりとしなければなりませんよね。
…いや、まぁ、社会保険庁はアレですけど。
私は公が、公は国民が監督しなければならない、ということですかね。


◆ゲームの話 6月の購入予定
最近は微妙にゲームする気分ではなく、全体的に積み気味。
だけど新しいのを買ってしまう性、これが人間の業なのか(爆)
結局、6月はコットンソフト『レコンキスタ』、銀時計『こいとれ』、
ソフトハウスキャラ『王賊』の3本で決まり。
気分的に一般的な萌えゲーをやる気分ではなく、多少変化のあるものが今は好ましい感じなので、
この3本は今の自分のニーズに合ってると思い、選びました。

『レコンキスタ』はシナリオに期待してるんですが、未だにどういうゲームか掴めず。
タイトルの通り、国土回復運動っぽいっすね。魂回復運動?
ゆずソフトのE×Eと似てるんでしょうか。つーか、E×Eってどうだったんでしょう。
興味あったけれど体験版が出るのが遅くてスルー。早かったら買ってたかも。こちらは様子見。
『こいとれ』は選択肢クイズ気分で。
萌えゲーチックな雰囲気にも関わらず、中身は国語の教科書というギャップが素敵。
結構期待してるんですが、終盤がちょっと不安。
特にうたはと結ばれためにはどうしろと。ゲームオーバーやん(苦笑) そこが一番の注目点。
導入は面白いものの、着地点に難しさを抱えるゲームなだけに、
その着地点をどれだけ上手く描ききるかに注目です。
『王賊』はゲームパートに期待。こういう気分の時はゲームに没頭できる方が良い。
そういう意味では安心感のあるメーカー。じっくり楽しもうかと思ってます。

ちなみに7月の購入予定はなし。
延期した『茜色に染まる坂』、
『IZUMO3』『りりかるリリック』も気になりますが、月末は忙しいのでパス。
積んでるゲームを順調や今月発売のゲームを消化していく予定~

2007年06月12日

めらんこりー

ライオンズファンにとっては憂鬱としか言いようがない今日この頃、
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
ひろさん、ホワイトサイドさん、励ましのメールありがとうございます。
なんとか元気出して応援していきますので、よろしくです~

これまであまり敗因分析をされてこなかったライオンズですが、
9連敗・10連敗となって、ようやく記事が出てきました。
●こちら
●こちら
前者の記事はその通りなんだけれども、それができないのが最大の悩み(苦笑)
連敗と貧打が続いたせいでピッチャーの方に精神的プレッシャーがかかってますから…
先頭打者を出さないようにと思っても出ちゃうんですよねぇ… 悩ましい。
打線の方は先頭打者が出たとしても犠牲フライも出ないので関係ないです。嗚呼、絶望的…orz

後者の記事は、昨年左腕投手を得意にしていたことを考えると素直に頷けない面も。
高山・赤田選手が不在で交流戦突入前は対左オーダーを組むのにも苦労しましたが、
交流戦突入後は高山選手の復帰でそれほど困ることはなくなりましたしね。
右とか左とかの以前の問題に思えるんですよねぇ…
まぁ、確かに左投手の膝元スライダー、外低めのチェンジアップに苦労してるのは事実ですが、
それは右の外角スライダーに苦労してるのとそう変わりませんし。
今のライオンズ打線は相手投手以前の問題のように思えます。

興味深いのは後者の後の意見、「右打ちの徹底で詰まっている」という見方です。
これは開幕当初から思っていたことです。特に片岡選手の打撃がそんな感じでした。
中島選手も右の単打ばかりですし、どうも全体的に思い切った打撃ができてないように思えます。
振ると空振り、バットに当たれば右方向に落ちるかどうか、そういっても過言ではなし。
右打ちは大切なんですけど、それ以上に自分のスイングをすることが大切のように感じます。
勝っている時は自分の気持ちいいバッティングに酔わないようにするためにも、
右打ちを指示することは良いことだと思うのですが、
今のような負けが込んでいる状況ではあまり細かいことは言わない方がいいように思います。
「個」があってこその「チーム」なわけで、
「チーム」のために「個」をなくしてしまう必要はないでしょう。
今のライオンズに必要なのは「個」だと私は思います。

確かに10連敗は辛いですが(4連敗+3連敗+4連敗+10連敗で気分は21連敗ですが)、
これまで表面に現れてこなかったライオンズの課題が浮き彫りになったのは、
今後のことを考えると逆に良かったんじゃないでしょうか、若い選手が多いですし。
常勝チームと言われながらも、ここ数年は肝心な所で負けたりと勝負所の弱さも感じられました。
本当の常勝チームになるために、この試練を乗り越えて欲しいです。
試合数はまだ60試合しか消化してません。
残り84試合もあるわけですから、チームを立て直せば挽回は可能。
さすがに優勝とまでは言いませんが、Aクラス入り・来年へのステップにはなります。
ファンも最後まで諦めずに応援していきたいですね。


◆メジャーリーグ デビルレイズ・森慎二投手がマイナー契約も解除
1月にメジャー契約を解除され、今度はマイナー契約も解除…
投げられることをアピールしない限り、他球団とのマイナー契約も危ういような…
このままでは何のためにメジャーに行ったのか…
満足にマウンドに立つこともできずに舞台を去ってしまうのでしょうか、心配です。
ライオンズが苦しい状況にあるので、戻ってきて欲しいという気持ちもありますが、
メジャーに行ったのならば、しっかりマウンドに立って欲しいという気持ちの方が強いです。
今後どうなるのかは分かりませんが、
故障を癒し、メジャーに再挑戦できるよう頑張って欲しいです。
…なんかライオンズファンには憂鬱な気分にさせられるニュースばかりですな…
せめて松坂投手と松井稼頭央選手には頑張って欲しいです。

2007年06月04日

一週間の楽しみ

一日の楽しみであるはずのプロ野球も、毎日のようにライオンズが負け、負け、負け…
終盤まで試合結果が分からない接戦ならまだしも、
中盤までに決着がついてしまうような試合展開ではさすがに楽しめず。
かといって、他の楽しみに目を向けても、テレビは元々あまり見ない上に、
一週間の楽しみとしていた柳生十兵衛七番勝負も先週にて終了。
今や一週間の楽しみはインターネットラジオ温泉のほめられてのびるラジオPPのみ(^^;
風音さんのSトーク(最近はびみょーにM調教気味)だけが楽しみという
荒んだ生活を送っております(苦笑)


◆プロ野球 交流戦
プロ野球交流戦はパリーグ34勝、セリーグ22勝というのがここまでの結果。
前回よりは差が縮まりましたが、相変わらずパリーグの方がリードしています。
日ハムの11連勝が象徴的で、ロッテ・楽天・オリックスともに好成績。
ソフトバンクと西武がどん底という状況。
セリーグは阪神と横浜がどん底という状況。
阪神はファンが多いことで、横浜は大型連敗になりつつあることで話題に上がるんですが、
西武は3連敗・4連敗の繰り返しで中型連敗の連続のため、
借金がガンガン増えていくものの、弱さが全く際立たず、誰にも心配してもらえず(苦笑)
…うぅ、誰か多少は西武の不振を分析してください…orz

不振の原因はタイムリー欠乏症。拙攻の連続で試合の主導権を握りきれません。
先制したとしても追加点を奪えずにズルズル行って相手投手を立ち直らせてしまい、
そうこうしているうちに味方投手が四球絡みで失点してしまい、
5回が終わってみたら今日も負けてるのか、そんな試合展開ばかり。
要は打線が効率が悪く、投手は簡単に失点するという
弱いチームの野球をやっちゃっているわけです、

ただ戦力的にはそう落ちているとも思えないのが辛いところ…
松坂投手が抜けたとはいえ、涌井投手が変わらないような活躍をしてくれてますし、
西口・岸・ギッセル・グラマン投手らも6回3~4失点ぐらいには試合をまとめてくれてます。
リリーフも万全とは言えないものの、昨年よりもコマ数が揃っているんですが…
一番失点するのが4回~6回の試合の中盤という所に難しさを感じます。
先発投手を簡単に下ろせないイニングで乱れることが多いんですよね。
6回まで持てばリリーフにも繋げるんですが、そういった展開にもできない。
勝てないチーム状況の皺寄せがこういった所に出ているように思います。
精神的なものなのか、配球を読まれているのか、単調になりすぎるのか…
ここまで行ったら、
リリーフ投手を先発に使って3イニングでリレーしてった方が勝てるんじゃね、とか思ったり。
まぁ、反則くさい感じですが(^^; それぐらい切羽詰ってる状況です。

打線の方は赤田選手が故障、和田選手が故障で守れないとはいえ、
メンバー的にはこれまでとほぼ変わらず、GG佐藤選手が故障者の穴を埋めてくれています。
片岡選手が故障明けということを差し引いて考えても、
ここまで点数の取れない打線とも思えないんですがね…
交流戦でデータの少ない相手投手と対戦するという状況を考えれば、
1・2番の出塁率の低さ、ホームランによる得点の少なさが得点力の低さに繋がってるのかなと。
1番は佐藤友亮・栗山選手が活躍し出しましたから、
故障明けの2番片岡選手が復調してくれば、なんとかなるのではと期待してます。
あとは主軸の勝負強さ… 頼みます。

あと不振の原因として考えられるのは精神的なものなんでしょうかね…
ランナーが出たら、ランナーを進めるバッティングと考えすぎる故に、
それを利用した相手バッテリーの誘いに簡単に乗ってしまったりと、
卒のない攻撃をやろうとしていることが逆に裏目に出てしまっているようにも思えます。
ここまで打線の繋がりを欠くのならば、もう選手の好き勝手にやらせた方がいいのかも(^^;
こういった苦境では、チームの勝利のためというよりも、
個人のために頑張るという気持ちを強めた方がいいように思います。
赤田選手に代わる代理キャプテンの佐藤友亮選手や和田選手といったベテランが
そういった気持ちを持つのは問題かもしれませんが、
若い選手や控えの選手はもっと個人のことに一生懸命になっていい気がします。
その集合がチームの勝利のためになるわけで、
チーム先にありきよりも個人を優先した方が今のライオンズは上手く回る感じがします。
勝っている時は余裕がありますからチームプレイの徹底を説いた方がいいでしょうが、
こういった状況でチームプレイを説くのは余裕をなくすだけ。
選手たちには自分のためにプレーしてもらいたいです。

どんなに不振が続こうとも、ファンが野球をチェックしない日などはないわけで、
常に応援する気持ちは持ち続けているのですから、
今の苦境にあっても温かく見守っていきたいです。
明日・明後日の2試合で交流戦もちょうど一回り、
後半戦突入となるわけですから、気持ちを切り替えて臨んでいって欲しいですね。


◆ゲームの話 『妻しぼり』
風音病が発病して、アリスソフトの『妻しぼり』を衝動買い(爆)
…まどかが可愛い、可愛すぎます。こんなんじゃ浮気できねーよ(苦笑)
所謂「重たい女」なんですけど、ラブラブ期はそんなところも可愛く思えてしまう罠。
恋は盲目、熱病ですね(^^;

ちなみに1回目は例の如く、圭太エンド。
まどか狙いで行くも、途中からイベントが進行せずにそのまま終了というパターンでした。
2回目の今回は咲良と真昼の情事を進めて、まどかを嫉妬させるのに成功、
現在らぶらぶ中です。
しかしラブラブになると浮気する気になれず、経験値が全く積めない状態に。
体力不足で本番まで到達できなかったり(爆) 愛撫で終了、なんだそれと(^^;
今ではアパートの先輩からアダルトショップを紹介してもらい、
ドーピングで対応、薬のおかげで本番まで行けるようになりました。
あとは子作り~ このラブラブっぷりは素晴らしいです、はい。

ゲームをプレイしていての問題点は、全体の流れの中でのイベント数が少なめなので、
若干作業的になってしまうところでしょうか。
アルバイトにしても、家での和み・癒し・Hシーンにしても、
一定のイベントをこなすと全て同じ会話ばかり、もう少し変化があった方が良かったかも。
でもそれらを差し引いてもヒロインの可愛さ・色気は上手く表現されていて、非常に良い出来。
出演声優さんの声が好きなら、特攻間違い無しの作品でしょう。

2007年05月29日

どうやら

流れ的に「辞任をさせなかった」安倍政権そのものに批判が集まっているようですね。
そういう観点から見ると、「美しい国」のために殉死した、という感じでしょうか。
仲良し内閣で、一糸乱れぬ体制を演ずる安倍政権の性格が呼び込んだ悲劇か。
辞めさせなかったのが完全に裏目に出る結果となりました。

加えて、緑資源機構の元理事も自殺したそうで。
こちらは取り調べの矢面に立っていたわけですが…
そこまでして言えない闇ってのは何なんでしょうなぁ…
そんな表沙汰にならない闇、強欲な人の闇が、人の命を奪っていく様は見るに耐えません。
狭い世界での絶対的忠誠ほど怖いものはないです


◆プロ野球 西武不正スカウト問題の処分が下される
西武の処分は高校生ドラフト上位2選手の指名権剥奪と3000万円の罰金、
横浜は厳重注意処分となったようです。
どうやら木村投手の分も処分対象になったようですね。
「倫理宣言後の不正」という意味では、清水選手のケースのみだったんですけど。
まぁ、木村投手側が被ったダメージを考えれば、
処分対象から外すことなどできなかったといったところですかね。仕方なし。

最初聞いた時は罰金の3000万円の意味がサッパリ分かりませんでしたが、
上の記事の下の方の文章を読んで納得、
供与した1000万円×3で3000万円ということのようです。
そういう意味では、清水選手のケースの金額のみなのかなとも思わなくもなし。
まぁ、そこは変に探るとややこしくなるので流すということで。

高校生ドラフト上位2選手のみの指名権剥奪というのは意外に緩かったように思います。
大学社会人ドラフトも制裁対象になると思ってましたから。
木村投手も清水選手もそちらのドラフトの対象なわけですしね。
逆に高校生ドラフトにかかる選手の方が裏金の影響を受けていないだろうと推測されるだけに、
本来ならば逆なんじゃないかとも思ったりします。
いや、むしろ両方なんだろうけど。
そういう意味では緩い罰則だったようには思います。

ただ、これだけの問題を起こしただけに、アマ球界の方が受け入れてくれるかどうかが不安。
指名されるか微妙な選手ならば、プロならどこでもという気になるでしょうが、
2球団・3球団と競合するような選手なら、問題の起こった西武に対する心象は悪いでしょう。
ドラフトで指名することはできたとしても、
選手が喜んで入団してくれるかが何よりも心配です。
まぁ、ファンとしては今年のドラフト不参加は覚悟していたわけですから、
贅沢は言わずに、こういった状況でも来てくれる選手を全力で応援したいです。

2007年05月28日

ようやく

3点以上取れない貧打が解消し、4得点を奪ってライオンズが勝利を収めました。
…長かった、本当に長かった。
連敗云々よりも、2点までしか取れないことの方がずっと気になってましたから。
これで4連敗、1勝(岸)、3連敗、1勝(涌井)、4連敗、1勝(涌井)。
この悪循環を脱し、連勝街道へと突入して行って欲しいです。まずは連勝したい(^^;

ここまでのセパ交流戦の成績は、パリーグ28勝・セリーグ11勝・1引き分けという結果。
パリーグの主催試合が4日、セリーグの主催試合が2日というハンデを考えても、
パリーグが圧倒的に押しています。
(仮に2日分セリーグが全勝しても、28:23)
ここまで極端な成績が出るとは思えないんですが… やっぱ日程なんでしょうか。
詳しくは知らないのですが、
今年はパリーグ主催試合日とセリーグ主催試合日がはっきり分かれてます。
最初にパリーグ主催ゲームで4試合やったことで、パリーグに勢いが出ちゃったのでしょうか。
それぐらい今年の交流戦は成績が極端に出ています。
なんか不思議ですね…
しかし、西武だけ置いてきぼりにされている感が… なんとも複雑な気分です(苦笑)


◆ニュースネタ 松岡農水大臣が自殺
自殺されても別になぁ…
「答弁を逃げて逃げて、最後は死んで逃げた無責任大臣」、としか思えません。
これが多少なりとも納得のいく答弁をしていたら、
追求した側にも問題がとも思えるんですが… 全く思えませんわなぁ…

むしろ、自殺するまでに話は深刻だったのかと思わされました。
事務所の光熱水費問題が明らかになった時は、せいぜい物笑いの種でしかなく、
嘲笑の対象ではあるものの怒りの対象にならないそんな話という認識でした。
計上したお金は、こういうのも何ですが、「ごくありふれた賄賂程度」だろうと。
地元の選挙対策費用ぐらいにしか思ってませんでした。
それが自殺するまでして口を噤まなければならなかったのかと思うと…
自民党政権を脅かすようなそんな大それたお金の使い道だったのか、
と事の深刻さに改めて驚かされるほどです。
さっさと辞めさせておけば、こういった事態にならなかったかもしれませんし、
自民党の対応の悪さだけを露呈する結果となったように感じます。

しかし、なぁ… 新しい議員宿舎で自殺とは。
「夜な夜な電気・ガス・水道を垂れ流す幽霊が出る」とかいう怪談が生まれそう(^^;
不謹慎な物言いですが、そういった感想しか出てこないほどの無責任さ、
もう少しマシな対応をしてもらいたかったです。
一議員としての評価だけでなく、
一人の人間としての評価をも下げる今回の出来事でした。


◆ゲームの話 『すくぅ~るメイト』
昨日書いたとおり、イリュージョンの『すくぅ~るメイト』をプレイしています。
今回はこれまでの3Dリアル路線ではなく、
系列のTeaTimeが使っているようなマンガ調のデザイン。
ここらは好みの分かれる所でしょうが、
個人的にはコミカルな演出がしやすい今回のようなデザインの方が好きですね。
可愛らしいですし(^^;

いつもあってないようなもののシナリオですが、今回は一応ストーリーがある模様です。
まだ自分はプロローグ・棗序章・棗1話しか見てないので分からないのですが、
ショートストーリーチックなもののように思えます。
自分はシナリオがあると思ってなかったので、これにはちょっとビックリしました。
ただシナリオ分量が限られているのにも関わらず、
前世の記憶とかやられるのは個人的には微妙、普通の学園モノでいいと思うんだけれど。
まぁ、ないよりはマシだ程度で思っておくことにします(^^;
見たくない場合はスキップしまくりで延々と乳繰り合ってればいいわけですしね。
シナリオの出来はともかくとして、動くヒロインが可愛いっす。
まぁ、由芽や日和はやたら動きすぎのようにも思えますが(^^;
意味もなくクネクネ動いて胸をユサユサさせんな、と(笑) ウザったい。
細かい動きでは棗の扇子が一番良い感じでした。

注目のHシーンの出来は、かなり良い感じに思えます。
流れとしては、プロローグ後の各キャラの序章を見ると、
ストーリーが展開して処女喪失イベントが発生。
一応、自分でも動かせますが、どう頑張っても女性キャラを絶頂に導くことは無理な模様。
ある程度愛撫すると挿入イベントが発生、あとは早漏気味の主人公がひたすら射精するのみ(爆)
ここで粘ってもHシーンは展開しないので、
発射したら「上手く出来なくてごめん。しょぼ~ん」と思って速攻止めるべし(苦笑)
棗にポカポカやられて怒られました。うは、萌え(爆)
2回目以降はかなり自由にHできるようになり、
頑張れば女性キャラを絶頂に導けるようになります。
また、色々と操作していると新しいHシーンを覚えるようになり、プレーも進化していきます。
「舐めて」だとか、「咥えて」だとかのお願いも、
女性キャラの体を弄って快感度を上げていけば、聞いてくれるようになります。
最初のうちは上手くHできなくて大変ですが、
Hで溜まるひめたんポイントを使って、主人公のステータス能力を上げていけば、
わりと思うようにHシーンを展開できるようになるはず。
カメラワークの切り替えを含めて、思うように動かすのはかなり難しいものの、
慣れてくるとなかなかに面白いです。

今回のHシーンで良かったのは、女性キャラが絶頂に達した時に潮吹き表現。
かなり動いてくれます。クリックに合わせて動くのも良い感じ。
これはもうとにかく一度見てくださいと言うしか。非常にHぃです。
しばらくは愛撫しまくりでした(爆) 下手すると本番よりHぃかも。
あとは汁表現の変化ですね。
セクシービーチ3では発射・着弾後、数秒経つと綺麗サッパリになくなりましたが、
今回は発射・着弾後、数秒経つと体に白いテクスチャがかかり、
精液の跡が表現されるようになりました。
まぁ、これまでもあったような白クリーム添えみたいな跡ではありますが、
プレイヤーは発射からの過程を見ているだけに、興奮度は明らかに違ってきます。
主人公は絶倫で無限に出すことができますから、下手すると体中ドロドロなんてことも…
問題があるとすれば、発射する精液がサンオイルであるということでしょうか(笑)
セクシービーチ3のオイルがけと全く同じ。ま、まぁ、そこは想像力で補えと(苦笑)
明らかに不自然なほど飛ばすので、そこはご愛嬌ですね。

とにかく今回のHシーンは自由度が高く、Hぃなというのが率直な感想です。
女の子も喋り捲りで、Hに対してかなり積極的ですから、
純愛和姦好きには堪らないと思います。
ただ、さすがに何度もやっていると飽きてきます(^^;
女の子の反応パターンはそう多くはありません。特に絶頂シーンはどれも同じ。
マンネリ化が最大のネックです。
ひめたんポイント稼いで、新しい衣装を買うなどして、
こまめに服装を代えないと長くは遊べなように思えます。
しかし… その衣装もあまり大きな変化とも言えなくて…
初期に揃ってるのを見た限りでは、文字通り着せ替え程度、
色違いや細部の違いといった程度のようなもので、見た目に大きな変化はありません。
コスプレ衣装と言えるのは、体操服と水着ぐらい?
もっと色々な衣装があっても良かった気がします。
そこらは今後出るであろう追加パッチに期待でしょうかね(^^;

オススメ度としては、まずゲーム画面を見て気に入り、
体験版のモデリングを見て気に入ったヒロインがいれば買い、
いなければ避けた方がいいといった評価です。
パッと見で気に入るかが勝負。あとは十分元は取れるはず。
加えて、そのキャラの声優さんの声が好きならば決まりでしょう。
私は風音・一色ヒカル・かわしまりのさんで満腹(爆)<まだ棗しかやってませんが(^^;

2007年05月26日

暑い

どうやら今年の夏は暑くなるそうで… もうバテちゃいそうな勢いです(苦笑)

25日発売分のゲームでは予告どおり、『すくぅーるメイト』を購入。
少しプレイしただけですが、今回はほぼ理想に近い動きをしてくれています。
初体験時は上手くいかないようですが、
2回目からはほぼエンドレスにHシーンを行うことが可能な模様。
2回目は色々と弄ってたら、結局、30分以上ネチネチやってました(苦笑)
危険です、このゲーム(^^;
細かい話をしようとすると表現が露骨になってしまうので、詳しい話はまた後日に。
とりあえずの感想としては、これまでイリュにお布施をしといて良かったな、と。
ようやく報われた感があります。
あとはカメラワークの使い勝手が増せば文句なしですね。


◆ゲームの話 体験版の話『こいとれ』その2
何、ひょっとしてこの調子で1年間部活が続いていくんスか、このゲーム…長い(苦笑)
大体どんなゲームか見えてきました。
国語のテスト問題ですね、これ(^^;
正解を引いても正解じゃない。
意図された流れで選択肢を選ぶこと、つまり出題者の誘導する答えを出すのがこのゲーム。
そういう意味では国語のテスト問題です、これは。

そのせいか、登場人物の行動にやや一貫性を欠いている感じも受けます。
キャラを殺してシナリオを優先している感が強いんですよね。
もう少しキャラを自由に動かしてもいいと個人的には思うのですが。
うたはとか大人しすぎじゃね、とかどうしても思っちゃいます。
シナリオの意図でキャラを動かしすぎているのが若干気になります。
もっとも、そのバランスは非常に難しいのではありますが…
それが両立された作品が言わば名作ですからね。
多くの作品はキャラを好き勝手に動かしすぎてシナリオが破綻、
逆にシナリオを優先すると今度はキャラが生き生きとしない、
物語を作る上で悩ましい問題です。

しかしよく主人公は恋愛部を続けるよなぁと思ったり。
自分ならうたはの噂が流れた時点で激怒して退部届けを突きつけてるはず(^^;
海が毒牙にかかろうものならば、殴りつけてでも(爆)
それに耐えられる主人公というのはスゲーと思うが、
序盤から考えればムチャクチャ不自然な気も… そこまで重要か、恋愛部?
大体、恋愛バトルロワイヤルのルールも無茶苦茶。
恋愛の最終着地点がエッチ(本番)ってのは、どーなのよと。ツッコメよ、うたは(^^;
お前ら学生だろ、ゴム等の避妊をしたとしてもやり方を誤れば…なわけで、
それはやはり身の程をわきまえていないと言わざるを得ないでしょうに。
そんなツッコミ所満載なシナリオの展開が凄いです。逆に強引過ぎて気圧される(苦笑)
唯一の防波堤であったはずのうたはが当初の目的を忘れつつあることに若干しょんぼり感。

まぁ、そんな感じでかなりテキストが強引で、
プレイヤーを置いてきぼりにする感のあるゲームですが、
そういった強引さも読み物として考えればそれなりに楽しめます。
ただ全くエロゲーではありませんが。最終着地点のエッチ抜けば普通の青春小説ですし。
今のところは蛇足に映るかなぁ… うたはと海と家族ごっこができればそれでいい(爆)


◆ゲームの話 体験版の話『こいとれ』その3
その3は6月の前半部分だけで終了。今回は短めでしたね。
一通り終えての感想は、「うたはは俺の嫁」、以上(爆)

体験版その3では小萌が良い味を出していたと思います。
まぁ、キャラ的には微妙な印象を受ける人もいるでしょうが(^^;
例の件は意外でした。言われてみれば納得ですが、完全にノーマークだったので。
個人的には小萌の行動を簡単に許すことはできないものの、
それに対して少なからず罪悪感を抱いているのならば救いはありますし。
そういう意味では恋愛こそ未熟な自己の吐露なのかもしれませんね。
まぁ、だからこそ恋愛を否定している自分でもエロゲーやるわけですが。
それが自分なりの恋愛の答えですかね。
小萌の活躍で先の展開が面白くなってきました。

しかし購入はどうするかなぁ… 6月末の激戦っぷりが厳しい。
『レコンキスタ』は既に予約済み、体験版がそれなりに良かった『王賊』『こいとれ』、
まだ体験版が出ていないのでは『あかね色に染まる坂』『恋する乙女と守護の楯』等。
Hぃ系では『姫奴隷』とかありますし… なかなかに悩ましい。
そうなると特典で選ぶ可能性が高いかなぁ…
そういう意味ではこいとれの予約特典ディスクは魅力的。
海とうたはのミニシナリオは体験版をプレイした人なら絶対興味湧きますし、
S音さんのラジオも聞きたいので… かなり偏ってきたかも。
良くも悪くもプレイヤーを取り込んでいくシナリオは評価できますし、
こいとれにやや傾きつつある今日この頃です。

2007年05月25日

それならば

コースを変えればいいんじゃね、と思うのが普通のような気も<高校駅伝
それが大人の事情でやり難いから、すぐ制限の方に話に行くんだと思いますが…
こういうことをするなら、余計なものを削ぎ落とし、
大事なものが何かを見定めないとダメですよね。
地元出身者で固めた日本人の学生だけで競うのが大切なのか、
アスリートとして世界で戦うことが大切なのか。
もちろん、どちらも大切で、バランスを取ることが大事なのでしょうが、
それにしても今回のやり方は中途半端で、姑息にも思えます。
今回の決定は競技そのものに参加する人間の立場に立っているというよりは、
面白いレースを見せようとする商業主義的側面が強く見えてきます。

高校野球にしてもアマチュア・アマチュアと言いながらも、
それを取り巻く環境、高校生らとは全く関係ないメディアや私達一般人は、
どこかで彼らを「プロ」として見すぎている面があるように感じます。
甲子園大会は勿論そうですし、大学ではあるけれども箱根駅伝、
そういったアマチュアスポーツに対し、
私達はあまりにも自分達のエンターテイメントとして捉えすぎている節が強すぎます。
別に一般視聴者を喜ばせるために大会を開いているわけじゃないんですし。
もう一度、アマチュアスポーツは誰のための大会なのかを考え直して欲しいです。
まぁ、お金を落としてくれる人がいなければ成り立たないので奇麗事ではあるでしょうが。
ちょっと周囲の味方がシビア過ぎるんじゃね、と思うこともしばしば感じます。


スポーツを見せるという面ではやはりプロスポーツに期待したいところ。
今、責めるのは西武ライオンズの弱さっぷりでしょう(苦笑)
2点以上取れねぇ… 打てよ、コンチキショウ…
呆れて言葉も出てこなくなってきてます。とほほ…


◆ゲームの話 体験版の話『こいとれ』その1
何すか、この体験版の分量は…1だけでこれかよ。2・3とやったらどうなるんだ…

感想としては面白くないけど、面白いです。そんなびみょ~な評価。
まぁ、面白くはないんだけど、気になって前へ進めてしまうという感じですかね。
そういう意味では恋愛部に無理矢理引き込まれていく主人公と似てるかもしれません。
恋愛なんて気の迷いだと思っている自分には恋愛部ってのは非常にアレですが(爆)

印象的だったのは恋愛部の禅問答よりも海(CV:こおろぎさとみ)との会話。
子どもだからこその素直な疑問の連続が気持ちを解していくように、
要らないものを取りさらって、本質に近づけたように思います。
この場面は非常に良かったですね。

…でも、その良い場面を序盤で使ってしまう辺りが凄く不安になる要因の一つ。
うたは(CV:風音)がデレ期に入ってしまい、
「死んじゃえば」と言ってくれなくなるではのというのが懸念材料の一つ。
もっと死んじゃえばって言ってくれ(爆)

あと気になるのは主人公の家事の無能っぷり。
いくらなんでもガスの元栓を知らなかったり、
洗剤を入れることを知らない男がいるとは思えないっす(^^;
日常家事を一切したことなくとも、普通にTVCM見ていれば知っていることですし。
海の面倒を見ようという気持ちは分かるのだけれども、
それが十分行動と結びついていないのが歯がゆいです。
まぁ、その苦闘っぷりが可愛くもあるんですが、それはドラマ向け描写なので。
知らないなら知らないなりに本で調べようとしたりする姿勢が欲しいです。
つーか、うたはのアイロンがけ姿が萌え。うたは、うたは!

そんなわけで体験版2に取りかかるか…

2007年05月24日

プロ野球交流戦開始

1試合目はパリーグが6戦全勝、
2試合目はセリーグが3勝、パリーグが2勝、引き分けが1つという結果でした。
現在はパリーグの8勝3敗という結果ですが、
全6試合がパリーグの主催試合であったことを考えれば、当然かなとも。
交流戦は普段プレーしていない球場での試合という状況や、
DHの有無など、ホーム・ビジターの差がはっきり出るだけに、
この2試合の結果だけではパリーグが押しているとは判断できませんよね。
今年は2試合ずつという変則日程なせいか、ややリズムが掴み辛いですが、
普段のペナントレースとは違う野球の醍醐味を見せてもらいたいです。

…と言いつつも、ライオンズの調子が良くないだけに交流戦突入といえども気分は欝。
負ける中にも収穫があれば話は別なんですけど… ほぼ毎日同じ拙攻を見せられては…
以前ならセリーグとの試合となれば、巨人戦を中心にTV中継を期待できましたが、
今や巨人戦のTV中継は削減傾向、
むしろパリーグ主催4球場の試合が動画中継されていることを考えると、
パリーグ同士の試合の方が映像で見るチャンスがあるのかなとも思えたり…
カードの新鮮さも以前より薄れてきてますし、
阪神を中心に導入されている交流戦独自ユニフォームや、
DH制の交換などファンの目を引きつける新しい策も打ち出していって欲しい気もします。
まぁ、一方ではそれだけ定着しつつあるとも言えるわけですけどね。
それが「普通」となるのがいいのか、それとも「お祭り」気分で盛り上げていくのかいいのか、
一つ分岐点に来ているような気はします。


◆ゲームの話 『王賊』体験版
ソフトハウスキャラの『王賊』体験版をプレイ。
なかなか面白かったです。主人公のOP部分での昼行灯っぷりがナイス。
やっぱり魅力的な男キャラというのは昼行灯だと思うデスよ。で、決める所は決めると。
牢屋で堂々とHしている余裕っぷりはナイスでした。
ただ戦闘が始まると、キレ者っぷりを発揮しすぎてか昼行灯っぷりは縮小傾向に。
キャッスルファンタジア聖魔大戦のヒューイを超えるカッコ良さは今の所ない印象。
もう少しポヤっとしてる方が個人的には好きかも。
まだ体験版をプレイした限りではキャラが掴みきれてないだけに、
どういった主人公に仕上がるかが作品の出来のポイントのように感じます。

ゲームはコーエーのSLGみたいな感じ?
分かりやすく簡単にプレイすることができました。
ただ体験版では敵の動きがわりと単純だったために対処しやすかっただけ、
コンピュータが賢くなってくると… 色々と考えることは多そうです。
単純だけどハマってしまうソフトハウスキャラのゲーム性に期待です。

他の体験版だと、銀時計の『こいとれ』をプレイ中。感想はまた後で。
ゆずソフトの『EXE』の体験版をDLはしたものの、時期的にギリギリで面白くても見送りか。
まだ6月29日を中心に6月は面白そうなゲームが集中しているだけに、
しばらくは頭を悩ますことになりそうです。
…つーか、既に買って積んでいるゲームをやれよ(爆)

2007年05月20日

珍しく

真面目に勉強していたら、特にネタもなく自然と日記から遠ざかる日々に…
ホントウデスヨ、ホントウナンデスヨ?

嫌な事件の多い昨今ですが、その中でも気になるのは大学で流行中の「はしか」でしょうか。
いや、実際に流行ってるのかよくしりませんが(^^;
休校するぐらいなので、かなり警戒はしているようですね。
まぁ、かくいう私も大学在学中にはしかをやった経験があるわけですが…
当時は成人はしかが意識されてなかった頃なので、
復帰後はかなりショボーンな気分に、そんな苦い経験しか記憶にないです。
そうそう、大学時代と言えば、
電車で通りがかった昔住んでいた下宿先が完全に取り壊されてました。
もう縁は全くないとはいえ、なんとなく寂しい気分にもなったり。

そんなちょっぴりセンチな今日この頃です。


◆ゲームの話 5・6月の購入予定
そんなこんなでゲームは全く進んでません。
されど、ついつい先を見てしまうのがエロゲヲタの悲しい宿命なのか。

5月の購入予定はイリュージョンの『すくぅ~るメイト』。
まぁ、いつも買って複雑な気分になるわけですが(苦笑)
今回もまた見た目だけで買ってしまう罠。人間は同じ過ちを繰り返す…
否、可能性に賭けているだけと信じたい(爆)
デザインもそうですが、今回は半分声優買い<一色ヒカル、風音、かわしまりの
写真撮影からAV撮影ぐらいにレベルアップしてくれることを期待っす。
5月発売で他に気になってるのは、
『片恋いの月』『Scramble Heart』『ドラクリウス』、これらは様子見です。

6月は現段階ではコットンソフトの『レコンキスタ』。
体験版をプレイした限りでは、肌に合わない感じもあったんですけど…
つーか、青山ゆかりが、青山ゆかりが(爆) 先が気になるのはお約束か。
まぁ、もみじタンが残っていればそれだけで生きていけます。
でもなぁ… 出番が…
パパ、他の女の人の尻をおっかけないで、
もっともみじと親娘の語らいを、と思うのは私だけだろうか。
『ナツメグ』の完成度が低かっただけにボリューム面が心配ですが、
2ヶ月発売延期しましたから、今回はある程度仕上がっていると期待してます。
個人的にはもうちょい延期してくれた方が安心かも(^^;

6月は他にも衝動買いしてしまいそうなゲームが一杯。
一番危険なのは『つくしてあげるのに!』、
声優の名前を見ただけで買ってしまいそうなラインナップです。
まぁ、ここまで露骨に揃えられると、逆に警戒心が… 華麗にスルー。
他は6月下旬の作品を中心に、もう少し吟味してからといった感じです。

2007年05月09日

既に夏が訪れたような暑さが来た今日この頃、元気にお過ごしでしょうか。
もう蚊に刺されました。春と同じように虫たちの動きも早め。
どうやら虫たちも前のめりなようです。

ここ最近の一般ニュースネタで思いつくのは、
ジェットコースター事故、フランス大統領選でのサルコジ氏の当選、
安倍首相の靖国神社例大祭への供物等々…
個人的に気分が損なわれるニュースばかり。
フランス大統領選は他国の問題として置いておくとしても、
日本の最近の動きは… なんか論点がずれているように感じられて不安です。
憲法改正(つーか新憲法)も然り、教育再生の話も然り。
話は分からなくもないものの、何かずれてないか、と思うことばかり。


◆ゲームの話 XrossScramble
4章終了時点で使えそうな流れを最初にまとめておきますと…
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ×5」=113ヒット122ダメージ
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ+超速千切りたまねぎ×3」=120ヒット144ダメージ。
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ+タイガーバズーカ+
 ホーリーノヴァ+タイガーバズーカ」=61ヒット164ダメージ。
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ+Dancin' in the Rain+
 ホーリーノヴァ+Dancin' in the Rain」=205ヒット112ダメージ。

基本的には最後のDancin'のコンボがいいです。
ヒット数を稼いだ方が宝石入手率が良いですからね。
その後の繋ぎも容易ですから、練習して使いこなせれば一番便利です。
次点で千切りたまねぎ×3。バランスは取れてます。
欠点は最後の千切りの後の硬直、最後の仕上げの段階でしか使うのが吉。

ちなみにVer1.01まで使っていたのは、以下の通り。
「ダッシュ×2+超速千切りたまねぎ×5+連続ドアからの突撃+エグエットフルバン」
 =144HIT、221ダメージ
「ダッシュ×2+ホーリーノヴァ+乱舞掟+超速千切りたまねぎ×4」
 =147HIT、190ダメージ
「ダッシュ×2+乱舞掟+ホーリーノヴァ+乱舞掟+超速千切りたまねぎ+連続ドアからの突撃」
「ダッシュ×2+ホーリーノヴァ+乱舞掟+ホーリーノヴァ+乱舞掟+超速千切りたまねぎ」
Ver1.02からは超速千切りたまねぎがEX技扱いなので上記のコンボは繋がりません。


そんなこんなで4章の攻略。

続きを読む "夏" »

2007年05月07日

日本代表1次候補が発表

こちら
故障中の川崎選手や赤星選手、斉藤和巳投手らの名前はまだないようです。

この中で「あれ?」と思うのは、楽天の田中投手ではなく、横浜の那須野投手。
パリーグ中心でしか見ていないので、今年の活躍をよく知らないんですが…
そんなに良い投手に成長したのか… うむむ…
横浜の投手で選ばれるとすれば、寺原投手なのかな~と漠然と思ったり。
左のリリーフ投手が欲しいなら、西武の星野投手でいいような気も…
つーか、星野投手はダメですか、そうですか。外国人相手には好成績なんだけど…

ライオンズで選ばれた選手は、西口・小野寺・涌井投手と中島・和田選手の5人。
正直言って、「えっ? 西口?」とか思っちゃうんですが(^^;
パリーグ現役NO1の勝利数を誇るなど実績は申し分ないものの、
なんかこう代表チームとなるとイメージが湧いてきません。
オールスターの出場もほどほどですし、日本シリーズ勝ってないし(苦笑)
別に選ばれなくとも、何とも思わない選手ですし、最初から外してても良かった気が。
それならば、田中投手や金刃投手が入っているのだから、岸投手を選んで欲しかったです。
まぁ、ファンの感覚としては、ですけどね。
…しかし、この調子だとライオンズからは誰も選ばれない可能性もありますなぁ…
涌井投手と中島選手が微妙なラインにいるのかなといった印象です。
なんとか代表に選ばれるように、
どの選手も周りを納得させるだけの分かりやすい結果を残していってもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 西武不正スカウト問題で球団内の処分が決定
まさか西武鉄道の後藤社長がオーナーに就任するとは思いませんでした。
社長に就任した時に球団売却はしないと明言した人ですから、
西武球団の失敗は自身の本社再建の失敗とイコールとなるということでしょうか。
太田球団社長はそのままにすることができず、降格処分で手を打ったということか。
実質的な仕事はそのまま太田副社長が担当するのではないかという印象も受けます。

意外だったのはスカウトの処分が減給で済んだという点。
外部調査委員会の結論としては、スカウト部は板ばさみ状態であって、
実質的な責任は球団上層部にあったということなんですかね。
第一次報告の暴露効果もあってか、スカウトの責任追及は免れたようです。
最終報告書の内容が気になりますが、あとは今後の防止策を徹底してくれればいいです。

残る処分はドラフト参加等のコミッショナー裁定ですか。
倫理宣言以降が処分となったので、早稲田の選手の件に関してのみに。
今度はしっかりとした話し合いがもたれることを期待したいです…無理か(苦笑)


◆高校野球 高野連が野球特待制度で一部配慮
世論の反発を受けてか、高野連も一部軟化の姿勢を打ち出したみたいです。
まぁ、世論を敵に回して損するのは、甲子園大会の権威が落ちて困る高野連ですからね。
むしろ遅すぎたくらい。今回のことでイメージを悪くしたのは確か。
とはいえ、相変わらず他人任せの対応なようで…
生徒・保護者・学校に負担のかかるような決定だけは避けてもらいたいです。

未だによく分からないのは、どうして特待生の生徒のみが試合出場できないのかという点。
生徒個人の責任だけではないでしょう。
学校の責任ならば、部全体で対外試合禁止にすべきだと思うんですが…
もっとも、それは自己申告の取引の材料にしたために使えなかったんでしょうが。
心配なのは6月以降ですよね…
選手が戻ってくるということは、再び外される選手もいるわけで、
また逆に戻る場所がなくなっている選手もいるわけで…
部内が割れてしまうことが心配されます。
そこは監督さんや学校関係者の方々に気遣ってもらうしかないんですかね。
なんだかなぁ… どうしても生徒よりも学校を重視しているように思えてしまいます…


◆ゲームの話 XrossScramble
進行は事実上のストップ状態。
新しいコンボを考えている最中、4章で現在ストップしてます。

有効そうなのは、この2つ(4章時点)。
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ+超速千切りたまねぎ×3」=120ヒット144ダメージ。
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ+Dancin' in the Rain+
 ホーリーノヴァ+Dancin' in the Rain」=205ヒット112ダメージ。
ダメージ値だけでいいなら、タイガーバズーカやエンジェルセイヴァーも有効かなという印象。
こちらは研究中。

両方ともホーリーノヴァからの繋ぎが難しいです。
超速千切りたまねぎのコツは、浮き上がった敵の体の一部にかかるぐらいの位置に移動し、
ホーリーノヴァが消失した瞬間、落ち際を狙うことです。
Dancin'~のコツは、ホーリーノヴァの掛け声を言い終わった瞬間に発動、
上手く自分の目の前に敵が落下してくれれば勝ち、後ろ側に落ちたら負け(^^;
タイミングさえ掴めば大丈夫だと思います。私も練習中。

今日はこんな所。そろそろ先へ進めたい(^^;

2007年05月06日

結局

部屋の掃除をするか、PCのデータ整理するか、
XrossScrambleするかで連休が終了(苦笑)
意外とデータ整理するのって大変です。
放置したままだった音楽データに曲情報を入力したり、再生リストを作るだけでも一苦労。
まだ全然終わってません。ボチボチやっていこう(^^;


◆ゲームの話 XrossScramble
4面まで進めていたXrossSaviorをもう一度最初からプレイし直してます。
どうやれば効率的にポイントを稼げるか等々。
一対一の場合は敵から逃げて技の空打ちでEXゲージを溜めて、
一気に連続コンボ相手を倒した方が宝石の入手も多いんですね。
対戦開始からいきなり逃げの一手、情けないけど有効というのがなんとも(苦笑)

とか何とか言っていたら、修正ファイル1.02で超速千切りたまねぎの弱体化してる…
EXゲージを2つ使用するように修正されてました。
これで超速千切りたまねぎ×5とかできなく…orz
しかも、千切り行為に入らなくとも、タマネギを投げつけただけでもゲージを2消費。
…割りに合わなすぎ… せめて千切り行為に入ってから消費してくれれば…
これで超速千切りたまねぎは密着時しか打てないことに…
乱舞・掟でからの繋ぎでしか使えねぇ… パターン、考え直さないと(涙)

一応、1.01の範囲内で使っていたコンボ一覧。
「地上ナックル+剣で3回斬り付け+EX剣で3回斬り付け」
「裏拳+鬼神槍連脚+EXランス」
「裏拳+槍連脚+鬼神槍連脚+EXランス+ハンマー」
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ+鬼神槍連脚」
「スライディング+裏拳(端に追い込む)+ホーリーノヴァ×3」
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ+いつもより多く回ってますの~」
「裏拳+槍連脚+鬼神槍連脚+EXランス×2+ハンマー」
「裏拳+ホーリーノヴァ×3」
「スライディング+モップ殴り(端に追い込む)+ホーリーノヴァ×3」
「ベリオバックステップ+インフェイム+空中サイドキック+
 連続ドアからの突撃+エグエットフルバン+連続ドアからの突撃」
「裏拳(ダッシュ)+ホーリーノヴァ+乱舞掟+ホーリーノヴァ+乱舞掟+超速千切りたまねぎ」
「裏拳(ダッシュ)+乱舞掟+超速千切りたまねぎ×4」
「ダッシュ+超速千切りタマネギ×5」

1.02以降は超速千切りタマネギの連続は厳しい感じ。最後の2つはたぶん繋がらない。

「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ×5」
「裏拳+槍連脚+ホーリーノヴァ+乱舞掟+ホーリーノヴァ+乱舞掟」
タマネギないのが辛い。タマネギに頼りすぎました。新しいの考えないと~

2007年05月02日

334校

5月2日までと高野連が定めた「猶予期間」の最終日に報告が殺到したようで、
特待生制度の違反を報告した高校は334校にのぼりました。
単純に計算すると1県辺り7校。
(都市圏は100校以上の参加校がありますが、それ以外だと30~50校という地域も)
全て私立とのことなので、
ほとんどの私立強豪校は特待生制度を使っていたと考えてもいいでしょう。
高野連の言い分が正しいのか、特待生制度をかばう世論の言い分が正しいのか…
いずれにせよ、高校野球の制度そのものを考え直す時期に来ているように思います。

特待生制度を禁止した経緯の解説は日刊の記事が分かりやすかったのでリンク。
こちら
他のスポーツよりも引き抜き等でお金が絡むというのは分かるんですが、
それ故に子ども達に金銭的にも皺寄せが行ってしまうというのは…
強豪校ならば県外の強豪校と練習試合をするのは当たり前のことで、
こういった特待生制度を廃止した際に、どれだけの金銭的負担が圧し掛かるのかと思うと…
野球は練習施設・ユニフォーム・バット・ボールとお金のかかるスポーツ、
金銭的援助があって然るべきだと思うんですがね、私は。
どこでやっても同じ野球だと言えばそれまでですが、
より厳しい環境で、より高いレベルでと思うのはスポーツ選手の気持ちとしては当然。
高野連はすぐに野球留学を否定し、「平等な環境で」と言いますが、
それならば全ての学校に野球部専用グラウンド・雨天練習場を与え、
ピッチングマシン、新しいボールといった道具も全て用意してみてください。
現時的にはそんなことは無理でしょう。
それでもより良い環境で野球をやりたいという選手もいます。
そういった選手の選択肢を奪うようなことをしていいのか、甚だ疑問です。
グラウンドといった練習場所は無理としても、
せめて新品のボールをドンと各校に提供するぐらいのことをしてみてはどうでしょう?
高野連は口で「平等に」というだけで、実際には何もやってないじゃないですか。
今野高野連は行政府でも立法府でも司法でもない。ただ取り締まるだけの警察機構にすぎません。
本当にすべきことは警察ではないでしょうに。本来の役目を思い出して欲しいです。

○高野連 田名部参事の話 「根本は野球留学の問題」
西武不正スカウト問題以降、私的いなくなればいいのにランキング1位の方のコメント(爆)
特待生制度に野球留学が問題しているのは分かります。
では、野球留学はどうして起こるんですか?
甲子園がそれだけのステータスになっているからでしょう?
甲子園出場の権威を高野連が高め、煽り続けているからではないんですか?
野球留学を廃したいなら、商業主義的な甲子園大会は止めるべきです。

そんなにグダグだ言うならば、もう甲子園大会は公立校のみの参加にすればいいんですよ。
しかも古豪の伝統校のみが参加できるような大会に。
格式だけの大会にしてればいいんじゃないですか。
高野連さんはそれがお好みのようですしね。
生徒? どうでもいいよ、そんなの。学校名だけあればいいんだって(笑)
名前だけの帰宅部の人間を甲子園大会に参加させても分かんないよ、別に(笑)
…そんな気分にさえ、なってきます。ホント個はどうでもいんでしょうね。
羊頭狗肉。それが高野連さんのお好みのようです。


◆ゲームの話 XrossScramble
結局、ScrambleSaviorばかりやっているという現状(^^;
連休期間ですから、エロが絡んでこないゲームの方がやりやすいこともありますしね。
それ以上にゲームが面白い。暇さえあれば、コンボを考えてる始末。オワットル(苦笑)

○1章・ベリオの武器補足
EX技のホーリーノヴァはコンボ数が多く、複数の敵を攻撃できるのが特徴。
複数の敵が出てくるような面では、他のEX技を使うよりも、
ベリオのホーリーノヴァでヒット数を稼ぐ方が効率よくコインを稼げる。
ブラックパピヨンの空中EXのデタラメ投げも同様。

○2章・ショコラチーム・榊原の武器補足
ショコラチームも榊原も攻撃に間があり、単独では使いづらい。
ただEX技を始め、強力な武器が多いので、上手く組み合わせれば有効に使える。
通常攻撃で使えるのは、美里の地上B攻撃のあはは~♪
3章で凛奈のダッシュを使うようになると、そこからの繋ぎに苦労することがある。
槍連脚やナックルとの組み合わせは難しいが、
美里のあはは~♪を使うとちょうどいい具合に繋がる。そこからEX技へ突入。

EX技で使えるのは、美里のDancin' in the Rain、
榊原の乱舞・掟、翠の超速千切りたまねぎの3つ。
Dancin'~は敵に囲まれた時に有効。
ただヒット数のわりにダメージは少なめ。EXの連携には不向き。
乱舞・掟はとにかく強力。装備ポイントが多いのがネックだが。
凛奈のダッシュで上に上げ、落ちてきた所を乱舞・掟がパターン。
ホーリーノヴァと組み合わせても可能。EXの連携に向いている攻撃。
超速千切りたまねぎは単独では使いずらい。
ただ乱舞・掟と組み合わせると強力になる。
EX連携の仕上げの段階で、乱舞・掟の掟の文字が出たところで発動、
密着した状態なのでたまねぎ切りが炸裂、コンボとダメージを稼げます。

さらにコンボの練習を進めるうちに、超速千切りたまねぎは最強じゃないかという結論に(^^;
超速千切りたまねぎは通常B攻撃扱い、
密着さえしていればEX攻撃も通常攻撃(連続使用でゲージ1)で出せる。
さらに密着している限り、超速千切りたまねぎは出し続けることができる。
つまり、超速千切りたまねぎを使い、地面に倒れこんだ直後に、
再び超速千切りを入力すれば、ジャンプして相手を刻み始めることになる。
これは壁際に追い込むまで続く。
そこで画面の端から、ダッシュで上げて乱舞掟、
そこから連続して超速千切りたまねぎを3~4回行う。
するとコンボ数は186ヒット、206ダメージという大変な数字に。
何、この最強武器。もはやハメ技の領域。


以下、3章攻略メモ

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2007年05月01日

特に

ネタもないので、『XrossScramble』の話で穴埋めです。

◆ゲームの話 『XrossScramble』
どうやら『二人の王女』は先日書いた2ルートのみなようで…
残りは『XrossSavior』等のCG・回想である模様。
…結局、クレアとのHぃシーンは妄想で終了ですか、そうですか(涙)
クレアは主役ではあったものの、ヒロインではなかったということなんでしょうか。
もう少し大河を活躍させて、クレアをヒロインっぽく描いていても良かったかなと。
全体的には短いながらも満足いく内容だったんですが、
クレアとのHシーンとシャルロッテのラストシーンの2点が若干不満でした。
前者は前述の通り、後者は大河の活躍不足が原因ですかね。
結末は同じにせざるを得ないとしても、若干の救いを与えて欲しかったです。
それでもシャルロッテの可愛さで全てを許してしまう俺(^^;

続いて『XrossSavior』を開始。
エスカ(CV:木村あやか)のキャラクターがまだ掴めず。
思っていたよりも出番が少ないのが原因でしょうか。
他のキャラとの模擬戦ばかりやっている印象です(^^;
戯画の他作品のキャラも登場してのドタバタ格闘劇で、
変身カスタマイズシステムが楽しいっす。

現在はハードモードでプレイ中。
2章のショコラチームが鬼のように強い(苦笑)
一度一人の必殺技に引っかかって、周りを囲まれてしまうと、
連続して必殺技を当てられて一気に体力減少、あっさり敗北してしまう罠(苦笑)
ノーマルではそんな強く感じなかったんですけど… ハードだと序盤の山場っすね。

ここまでの流れを自分用メモ兼簡易攻略としてまとめておくと…

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2007年04月28日

明日は

「昭和の日」だそうで…
新人の入団に腹を立てた「みどりの日」は5月4日にFA移籍。
人的補償で「国民の休日」が奪われました(9月に発生する可能性があるようですが)。
国民の休日好きとしては寂しい限り。
祝日に挟まれて休日になるという構図は萌ゑだったのに。
個人的には祝日よりも休日という表現の方が好きです。
祝うよりも寝てたいから~(爆)


◆メジャーリーグ 松坂投手が3勝目
NHKが地上波で放送していたので、ヤンキースとレッドソックスの試合を見ました。
これまでの松坂投手の登板試合でも散々思ってたことですが、
メジャーのストライクゾーンだけは理解できないっすね(苦笑)
4回に松坂投手が4失点した時のストライクゾーン、
5回にレッドソックスが逆転した時のストライクゾーン、
この2イニングだけ急にストライクゾーンが狭くなったもんなぁ…
雰囲気や打者によって取ったり取らなかったりするだけに、
松坂投手もなかなか気持ちの整理ができなかったのではないでしょうか。
なんだかメジャーは審判が試合を支配しているようにさえ感じられます。
間違いなく今の松坂投手の最大の敵は審判…
審判の特徴を早く掴み、それを利用できるようになって欲しいです。

それにはやっぱり結果を積み上げていくしかないんでしょうかね。
メジャーは大変だなぁ…


◆ゲームの話 『XrossScramble』
中古を含めて、4月はゲームを買いまくり・積みまくり(爆)
同時に売りまくりで資金作りの今月。
中古の方は必要に応じておいおい書いていくとして、
今月の新作で買ったのは、
『遊撃警艦パトベセル』『借金姉妹』『魔が堕ちる夜』、
そして『XrossScramble』です。
当面はこれに『白銀のソレイユ』を加えた5本のローテになりそうです(^^;

今やっているのは『XrossScramble』。
お目当ての一つ、『二人の王女』から開始。
物語は一直線で1時間半~2時間ほどの分量、
一度クリアすると選択肢が追加されるショートストーリーです。
1回目は全ロリコンが泣いた、って感じの展開。その涙は血の涙(爆)
クレアとのHシーンが大河の妄想止まり。
終始クレアに振り回されっぱなし、クレアの活躍ばかりが目立ちました。
物語的にはありふれたものであったものの、
コンパクトに上手くまとまっていたかなという印象を受けました。
もう少しゲーム序盤のシャルロッテとの会話が多かった方が感情移入できるのに~と思ったぐらい。
それ以外の内容はなかなか良かったです。

クリア後にCGモードが全く埋まってなかったので、もう一度最初からスタート。
すると前半で選択肢が追加。シャルロッテのストーリーとなりました。
この2回目も全ロリコンが泣いた、って感じの展開。その涙は哀しみの涙。
思わず守りたくなってしまう正統ロリ・シャルロッテが可愛すぎ、そして可哀想すぎ。
中盤はKanon真琴シナリオのような展開になり、これで終わるのは勘弁と思ったものの、
終盤はそんなことを忘れさせてしまう怒涛の展開にびっくり、
明かされるシャルロッテの正体、そしてその結末…涙なしには語れません。
ただシナリオ分量的には多くないこともあって、演出で引っ張り切れずに、
涙はほろり程度に抑えられてしまいましたがね。
それでも心の澄む良い話でした。
…それにしてもシャルロッテは何とかできないものか…
最後に一言でいいから、彼女の存在をもっと輝かしいものにして欲しかった…
その代わりと言いますか、ED後のエピローグは良かったです。
シャルロッテとクレアの絆が感じられたのがせめてもの救いでした。
ちなみにシャルロッテの方はHシーンあり、です(^^;

2007年04月27日

風音さんでダウン

どうやら風邪ではなく、風音病だったようです(爆)
この病気はダメです。安静にしていても全く良くなりません。
むしろ、風音さんの声が頭に残って益々症状が酷く…これは不治の病です(苦笑)

この病のかかり始めは『白銀のソレイユ』の澪璃役に起用されてから。
それまでにもゲームで声を聴いたことはあったものの、
特にこれといって意識はしてませんでした。
その後、『えむぴぃ』の体験版で声をチェック、なかなかイイなと思い、
『白銀のソレイユ』の澪璃に萌え(まだ1章分終了の段階なものの)。
そして、風邪をひいた前夜に、今更ながら『なでしこ~朱色のらせん~』の体験版をプレイ。
神楽坂皐月の出番が来るたびに萌えまくり。
Hシーンでは純情淫乱娘の乱れっぷりに振り回されっぱなし。結果、そのままKO(爆)
風邪が治ってきて、インストールしたばかりの『パトベセル』をプレイ。
体験版プレイ時にはあまり印象に残らなかった七瀬ヒカリにも萌え始めることに。
終いにはインターネットラジオの『ほめられてのびるラジオPP』を聴いて本人萌ゑに。
なに、この素でドジでツン(デレじゃないけど)な人。可愛すぎ、という気持ちに。
今や七瀬ヒカリの理不尽さにも萌ゑまくり。
風音さんの声なら何でもいいんです!、とまでは行かないものの、
抜け出せない状況になりつつあります。
ヤバイ、治らないよ、この病気(苦笑)

まぁ、元々、一色ヒカルさんの声が好きでしたから、
声質が似ている風音さんの声が気に入るのは当然だったのかも、と思ったり。
まだ経験が浅いせいか、低いトーンの声を出した時の区別が付かない状態。
~PPのパープルソフトウェア・ぱれっとの宣伝の声なんかは特に…似てますよね? 
イメージ的な違いは、一色さんの声の方が年上チックな甘えさせてくれる感じで、
風音さんの声は自爆系Sキャラチックな声(対等なのに強がって上に)といった感じでしょうか。
ダメだ、声を思い浮かべただけで萌ゑる(爆)

そんなこんなで、しばらくは『白銀のソレイユ』と『パトベセル』で風音分を補給。
『でるた』も良さげだけれども、澪璃と被る部分があるので、こちらをクリアしてから。
今後のだとイリュージョンの『すくぅ~るメイト』か。
ゲームの出来は非常に不安なのだけれども、声だけで買ってしまいそうな勢い。
これだから声優買いはいけません(苦笑)


◆高校野球 奨学制度の波紋、広がる
センバツ準優勝の大垣日大の名前も出てきました。
閉会式で優勝した常葉菊川は放置で、
大垣日大を始めとする特別枠の学校ばかりを褒めちぎっていた光景を思い出します。
高野連による奨学生狩りはまだまだ続くようで…
次々と有名校の名前が出てくる状況に非常に痛ましい思いにさせられます。

こういった状況を呼んだのは甲子園大会の権威の高さも一因なのですから、
本当に金との縁を断ちたいのならば、毎日・朝日新聞のスポンサー契約を解除し、
NHKの全国放送も中止、メディアを一切排除するべきでしょう。
文部大臣・副大臣の始球式も不要。
そこまでの交通費を税金等を一切使わずの自腹ならば、続けても構いませんけど。
学校・生徒がお金に潔白であれというのなら、
高野連全体・甲子園大会そのものも一切お金の繋がりが見えない潔白な大会にして欲しいです。
高校野球ファンとしてはメディアから高校野球が消えるのは寂しいですけど、
生徒達にこれだけの負担を強いてしまっているのだから、
周りの人間も我慢しなければなりませんよね。
…いい加減にしろよ、高野連。


◆プロ野球 西武不正スカウト問題の最終報告
報道が一気に下火となり、具体的な話が全く入ってこない状況となってしまいました。
不正に関わった球団関係者の名前が出てきましたが、
普通に分かる範囲なので、全く驚きはありませんでした。
私が知りたかったB選手の早稲田への進学の経緯や、
倫理行動宣言後のB選手への支払い等の話も詳しく報道されてないこともあって、
どうにも判断できない状況にあります。
球団として報告書にまとめた後、一般のファンが見ることのできる形としてもらいたいです。
ファンによってはこれ以上蒸し返されたくないという気持ちが強く、
公開という形になるのは賛否両論でしょうが… 私としてはそう思います。
全くスッキリしてませんもん。
責任問題だとか処分だとかはどうでもよく、ただ納得のいく答えを見せてもらいたいだけです。
大事なのは『事の経緯』、そう思っているファンも少なくないのではないでしょうか。


◆プロ野球 選手会がFA短縮を要望
希望枠撤廃の時はFAの話は置いといて構わないようなことを言っていたような…(苦笑)
まぁ、選手会の本音はドラフトよりもこっちですからね。
こう言い出すのは分かりきっていたことです。
結局、誰もドラフトとFAを切り離しては考えていないわけで…
そういう意味では1ヶ月ほど前に散々叩かれた巨人と何ら変わりがありません。
なんだか、巨人の叩かれ損のような感じにも思えたり(^^;
他の団体の立ち回り方を褒めるべきなんですかね(苦笑)

全体的に改革のスピードが遅いだけに、
早い段階で新しいドラフト・FA制度が築けるよう球界首脳の方々には頑張っていただきたいです。

2007年04月24日

風邪でダウン

そんなわけで早寝遅起き中。
明日までにはよくなって…いてもらいたい(^^;

◆ニュースネタ 統一地方選 長崎市長選での無効票の取り扱い
期日前投票が一般化したことで、
前市長が亡くなる前に前市長に投票された分が丸ごと無効になってしまったようです。
選挙結果はともかく、大量の無効票が出てしまったことは完全に制度の不備。
今回は前代未聞なことだっただけに仕方ないにしても、
やはり次回以降は対策を考えなければなりませんよね。
まぁ、こういうケースはあって欲しくないんですが…
それでも考える必要が出てきてしまったことは確かでしょう。
こういうアクシデントがあった場合には、
投票を全てやり直すといった措置を取ってもらいたいです。


◆高校野球 東北高校が春季大会辞退へ
専大北上を発端として、野球の特待生制度に対する取締りが強化され、
5月2日までに申告するよう全国の高校に通達が出されたようです。
今なら5月の対外試合禁止、夏には出れるよという甘言を用いて、
各高校の校長に自己申告を促しているようです。
夏の大会には出れるとは言っても、この大事な時期に試合ができないというのは…
高野連としては上手く丸め込んだつもりなのでしょうが、
大人の世界の都合だけで動いている姿は醜いです。
今回の問題において、生徒がそこまで責任を取らされる必要があるのか、
それがどうしても納得いきません。

大体、具体的には特待制度の廃止ってどうするんでしょうか?
来年以降の生徒に対して廃止されるのは勿論ですが、
在学中の生徒はどうなるのでしょう?
5月以降の授業料負担でいいのか、
それとも入学からの全ての費用を支払わなければならないのか。
支払えない生徒はどうなってしまうのか? 退学となってしまうのでしょうか。
しかし、そもそも高野連には特待制度を禁止する権利があるのでしょうか?
特待制度は学校と生徒(保護者)との契約であって、
そこに高野連が口を挟める余地があるとは思えません。
在学中の生徒に対しても特待制度を廃止させるには、
とりわけ生徒の保護者からの自発的な撤回意思がなければ成り立たないでしょう。
それとも授業料が支払えない場合には、
別のことを理由に無理矢理退学させてしまうのか。
今回の高野連の対応は色々と問題が多いように思います。
まぁ、建前だけで生きている人間に現実など意味はないわな(苦笑)

2007年04月19日

今週の推薦曲

夕方5時50分から文化放送ライオンズナイターを聞く関係で、
その直前に放送する「文化放送プラスチューン(要は放送局の推薦曲)」も聞くのですが、
そこで流れたのは水樹奈々の『SECRET AMBITION』。
最近はアニメもラジオも全く見てないので、
ファンだったのにも関わらず今や水樹奈々の曲は全く聴いてないという状況でしたから、
何となく懐かしく感じてみたり(^^;
…でも良い意味でも悪い意味でも変わってないなぁ、と。
ファンだった時の感覚からすれば、もう少し上手くなっていても良いのではと思ったり。
歌唱力自体は惚れた当時同様に素晴らしいんですけど、
まだ魂(?)っていうのも変ですが、心を揺さぶるものが伝わってこない感じ。
曲調の方が先行しているのが個人的には残念。もっと自己主張する歌声希望っす。
そんなことを久々ながら思いましたデス。


◆ニュースネタ 長崎市長銃撃事件等
平和とか何とか言ってたら日本でも銃撃事件が…
第一報を聞いた時はかなりショッキングでした。
日本ではこういった事件はありませんでしたしね…
選挙活動中に襲撃事件が起きるなんて前代未聞、
日本の民主主義の危機とも言われてもおかしくない重大事件です。
それをバカな逆恨みで起こすとは… 信じられない思いです。
スカーレット2章みたいな話ならまだしも… 何なんだろうと。
悲しく悔しい気持ちになると同時に、
こんな自分勝手な発想をも許してしまいかねない今の日本の雰囲気を情けなく思います。
まぁ、それは海の向こうのアメリカでも同じだったようで… 何なんでしょうね。
酷く辛く、痛ましい事件でした。


他の話は省略。まだ体調が悪いですので。
短いですが今日はこれにて終了。

2007年04月16日

平和

昨日のNHK・新シルクロード(やっと再開?)のコーカサス編、
アルメニアとアゼルバイジャンとの紛争の話や、
同時間に洋画で放送されていたブラックホーク・ダウンを見ていると、
戦争のない日本の平和がかけがえのないものであると感じられます。
パソコンの前で「萌え~」とか言ってられるぐらいですから(苦笑)

もっとも、それは「武器」という手段がないだけで、
別の手段によって、互いを傷つけ、憎しみ合い、そして引き裂かれたりしているわけですが。
物理的・心理的イジメであったり、言葉の暴力であったり、権力であったり…
「平和」と言われる日本であっても、
戦争を引き起こしているものと全く変わらない精神構造を抱えているだけに、
自分達の心を常に戒めていかなければなりませんね。
相手を慈しみ、自らを省みる心を失わないで生きたいものです。


◆野球ネタ 専大北上の野球部が解散
早速、高野連という名の権力の横暴によって…
高野連側から除名処分をちらつかされていた以上、こうするしかなかったのでしょう。
仮に今回の解散でこれ以上のお咎めがなしとなれば、
甲子園出場は無理でも対外試合を行うことは可能ですし、
現役の野球部員が転校して甲子園を目指すことも可能
最大限に部員が守られる可能性はあります…が…
…どうやら、高野連は処分する気マンマンっぽいので、それも叶わぬ夢でしょう…

高野連の対応に関しては前回語ったとおりです。
奨学制度を禁止するそもそもの意味が分かりません。
学業優先言うならば、もう甲子園大会など止めてしまえ。
甲子園至上(市場)主義との本音と建前が酷く憎らしい。
もうこれ以上、専大北上の野球部員に追い討ちをかける処分は止めて欲しいです。


◆ゲームの話 体験版色々
発売中のゲームを含めて、ここ1週間でプレイした体験版の感想で穴埋め(爆)

まずはユニゾンシフトの『Chu×Chuアイドる』と、すみっこの『ああっお嬢様』。
感想はどちらも同じ。ヒロインは榊原ゆいさんなのか、と(爆)
別に嫌いなわけじゃないんですが… 通常の演技はむしろ好きですし(^^;
とりわけ、Chu~の方はCGがえっちぃだけに勿体無い感じがしてしまいます。
普通に歌だけでいいんじゃないかとも思ったりも。
そこが購入に踏み込めなかった理由でしょうか。
ああっ~の方は18禁版ハヤテ?
雰囲気は悪くなかったものの、さして強い印象もなく…流しですかね。

次にアトリエかぐやの『でるた』とLiLiMの『女神大戦』をプレイ。
『でるた』はCGと声が魅力的でした。
ただシナリオはあってないようなものですから、どうなりますか(^^;
キャラの魅力をどれだけ引き出せるかがかぐやの課題でしょう。
とりあえず雪那萌え。最近、風音さんのツンデレキャラ多いなぁ~
意外だったのは和佳葉の榎津まおさんの配役。
内気キャラが意外と新鮮。能天気キャラが多い方ですからね(^^;
つーか、和佳葉は実妹? アトリエかぐやもついに解禁なんでしょうか。
『女神大戦』は身も蓋もないストーリー展開というか…(^^;
一人一人仲間を集めるのかと思いきや、一瞬にしてヒロイン全員が覚醒するし。
Hシーンの導入もでるた以上のお約束的展開に笑うしかないです(^^;
しかし凌辱パートはよくあんな気持ち悪いの喰うわなと…ドン引き(苦笑)
面白かったのはヘラ(一色ヒカル)のオバサントーク。
回避不能な猥褻指導が面白いっす。もっと邪魔してくれ(笑)
どうやらHぃ中心のゲームな模様なので、現段階では様子見ですかね。

最後にみなみソフトの『君が主で執事が俺で』の体験版をプレイ。
んー… あまり執事という感じがしないかも。
主従関係が強調されてないので、普通の同居モノのような雰囲気があります。
執事モノというジャンルがあるとすれば、
『ああっお嬢様』の方がイメージに近いかなと。
しかし美鳩は… どうも馴染めなかったり。
最近、朝方になると自分の部屋の前をハトがベランダをうろちょろしてウザイだけに、
ハト・ハト言う美鳩が妙にムカついて来たり(爆)
頑張れ、ペニ公と思ったのは秘密。シスコン気味な主人公がちょっと微妙。
全体的な雰囲気は悪くないのですが… まぁ、こちらも様子見。

ちなみに現段階で購入が決定しているのは、
戯画の『Xross Scramble』とSelenの『借金姉妹』、あとは未定です。

2007年04月13日

あー

左耳をやってしまって療養中。
今年に入ってから健康不安ばかり… まぁ、自分の不注意や不養生が原因ですけどね。
何事をするにも健康であってこそ。
日々、健康で過ごせるよう努めていきたいものです。


◆野球ネタ 高野連が専大北上を除名処分へ
処分される理由は「高野連の面子を潰したから」なんでしょうな。

高野連の意図に背く奨学制度を設けていた事実もありますから、
(それを問題にする態度自体がおかしいと思いますけど)
学校に処分を下すのは何となく分かるのですが、
今回の騒動で生徒から野球を奪うのは全く理解できません。
暴力沙汰や部全体での万引きといった生徒の自助努力で何とかなるような不祥事において、
連帯責任を取らせるのは分かります。
けれど今回、学生はどうしてれば良かったというのでしょう?
生徒が襟を正しているだけではどうにもならない問題です。大人の問題でしょうに。
奨学制度などそういった学校の体質を見抜けなかった生徒と親がバカなのかもしれませんが、
それを16歳に満たない生徒に押し付けるのは酷というもの、
社会の裏が見えていない生徒にそれを嗅ぎつけろという方が無理でしょうに。
学校に何らかの責任を取らせるのは分かりますが、
生徒が巻き添えを食らうのは納得がいきません。

一体、高野連はどれほどの存在だというのでしょうか? 神か? 裁判官か?
学校を除名処分にする、甲子園大会には出られない、それはギリギリ許せます。
ならば、対外試合を禁止する理由がどこにあるのか?
高野連加盟校に専大北上との練習試合さえも禁止する理由がどこにあるのか?
高野連加盟校だから内規に背いたということで処分されるのは分かります。
けれど高野連から除名されたなら、対外試合禁止の処分を受ける理由はないでしょう?
それこそ「俺たちに歯向かったら、どうなるか…」、陰湿なイジメに他なりません。
つくづく高野連はバカだと思ってましたが、
自分達のバカさ加減を平気でひけらかすことだけは止めて欲しいです。

大体、高校生が奨学制度も受けてはいけないということは、
今回の不正スカウト騒動が起こるまで私も知りませんでした。
どうして義務教育ではない高校において、奨学金を受け取ることが拒否されるのでしょうか。
それは私立高校の理念自体をぶち壊しているようにも思えます。
つまり、高校野球は金持ちのスポーツということですか?
お金がなければ野球はできないということなんですか?
何が教育ですか、こんなものが教育とは片腹痛い。
今や高野連は「甲子園」という名の下に圧政を敷く恐怖政治屋になり下がり、
商業主義の甲子園大会を開き、自分達の面子だけを世間にひけらかすバカ集団です。

もうこうなったら、高野連とは別の組織を作った方がいいでしょう。
高野連の窮屈な姿勢が、甲子園至上(今は市場)主義の考え方が、
野球界全体のこそこそした体質を生んでしまったように思います。
入団テスト。いいじゃないですか、プロ野球が夢ならば。
学費の援助。いいじゃないですか、プロ野球という仕事を志し、助けてくれる人間がいるのだから。
現状のルールでは、これらは違反行為であるのかもしれません。
しかし、なぜ、そもそも、これらの行動を高野連が邪魔できるというのでしょうか?
高野連が邪魔するから、みんながコソコソやる。表に出てこないんです。
自分達こそが潔白だという高野連の態度は、ひどく憎らしいです。
高野連なんてなくなればいいのに。それでどれだけの人間が幸せになれることか。
プロ野球とアマ野球との関係そのものを考える時期に来ていると思います。

2007年04月12日

超過契約金

横浜ベイスターズの那須野投手が5億3000万の契約金を貰っていたことが明らかになったようです。
こちら
以前も書きましたが、入団時の契約金に関しては、
独占禁止法に抵触するとかの理由で、「目安」でしかなく、
実際に破ったとしても明確な違反行為となるかは分からないわけで…
今後の反省材料になるとはしても、直接処分が下されることは考え難いでしょう。
ただ今回、超過契約金の金額が明らかになったことで、
過去に週刊誌で報道された莫大な契約金に現実味が帯びてきたこととなり、
不正スカウトはまだしも、超過契約金は西武・横浜以外にも
多くの球団がやっていたと推測されるわけでして…
一球団の問題ではなく、球界全体の問題であることが明らかにされたように思います。

しかし那須野投手に5億3000万ですか…
今後の活躍が予想できないので分かりませんが、
現時点ではそれほどの投資をした価値はあったのかが疑問になるわけでして…
ドラフト時の評価を知らない人にとっては、5億という契約金は高すぎるように感じるでしょうね。
一応04年のドラフトでは右の一場投手、左の那須野投手で即戦力評価されていた選手です。
でも5億というと、横浜では大魔神・佐々木投手ぐらいしか貰えない年俸ですよ?
それを何の活躍もしていない新人選手にポンと出すというのは…
いや、勿論、西武を始め、他の球団もやったことなんでしょうが、
本当にそれだけの契約金を払う価値があるのかなと思わなくもないです。
球団側は否定していますが、うち3000万が日大監督に渡ったと言いますし…
これが事実だとすれば、西武の謝礼と全く変わりなくなります。
プロ球界からアマ球界へのお金の流れ方の取り扱いも、
考えていかなければならないことの一つだと思います。
(安易に流れを断つと結論付けるのではなく、アマ球界の実態も考えながらの結論を)

今後のポイントとしては、横浜球団や那須野投手の責任を追及するというよりは、
根本的に新人の入団契約金をどう取り扱うのかが焦点になりそうです。
今回のようなケースが多々あるとすれば、球団が赤字経営になるのは当たり前で、
自由競争となればより悪化することは目に見えています。
希望枠撤廃で今回のようなケースは減るでしょうが、
完全ウェーバーにしたとしても、莫大な契約金を将来約束することで、
他球団の指名を拒否させる「囲い込み」が行われないとは限りません。
スカウト活動のガイドラインをどこまで定められるのか、
プロ野球ファンはチェックしていきたいものです。

2007年04月10日

どうも

最近、パソコンの調子が良くないです。
WINDOWS終了時、シャットダウン中にフリーズ。
そのまま手動で強制的にシャットダウンしているわけですが… ちょっと心配。

データのバックアップをあまり取ってないので、データ整理しとかないと。
ハードディスクを増設しても、結局そこに押し込めるだけになるので、
一時凌ぎにしかならず(苦笑)
ちゃんと日頃から整理しておかないとダメっすね。


◆西武不正スカウト問題 日本野球連盟は「倫理宣言以降を処分」
社会人チームはプロ野球サイドと同じスタンスに立つようです。
まぁ、金銭の授受を倫理宣言前にも明確に禁止していたか、
禁止していなかったのかの違いなのでしょうが…
このまま問題が収束化するのか、それとも学生協会側の要求が通るのか、注目です。

それにしても、この話を聞くと、東京ガス・木村投手が可哀想な気が…
木村投手は04年9月までで、05年6月の倫理宣言以前に当てはまるケース、
今の状況ならば処分されていなかったかもしれません。
以前に木村投手を処分した理由として、
この記事における「悪質」と判断した場合であると説明するのでしょうが…
…しかしねぇ…その時は誰も倫理宣言以前か以降かなんて問題視しなかった癖にさ、
今頃になって「倫理宣言以降を処分」とか言うのは… 正直何なのと。
発端である西武球団が悪いのは勿論ですが、問題の本質を全く見ようとせず、
ただ叩きやすい人間をヒステリックに叩き、
希望枠撤廃という自分達のエゴだけを成し遂げた姿は… 醜いと言わざるを得ず。
今回のことを受けて、木村投手の処分が見直される、ということはないのでしょうか?
まぁ、それこそ組織の無能っぷりを晒すだけですから、
面子だけで成り立ってるような組織には無理なことでしょうけど…
処分撤回は無理としても、せめて木村投手のイメージ回復には努めて欲しいです。

2007年04月09日

優勝おめでとうセール

「優勝おめでとうセール」とだけ、書かれた広告が入ってました。
何のことだろうと、しばし考えた末に出てきた結論は、
「そうか、世界フィギュアの安藤美姫選手の優勝のことか!?」でした。
…えっ? 何を仰っているんですか、高野連さん。
常葉菊川の甲子園センバツ優勝? バカなことを仰らないでください。
そんなお金とは無縁な高校野球を金儲けに使うわけないじゃありませんか。
失礼にも程があるってものですよ?

……
………だから優勝は高校野球のことを指してるんじゃないってば(苦笑)


ニュース関係の話題は特にないです。
西武不正スカウト問題や嫡出推定の問題、統一地方選の結果等の話題はありますが、
同じことの繰り返しになりそうなので、今回はパス(^^;
スポーツでは松坂投手のメジャー初登板が話題になりましたが、
ロイヤルズ戦ということでこちらも様子見。
個人的には次のマリナーズ・ヤンキース戦を見てからだと思ってます。
それでも一先ず結果が残ったことは良かったですね。

そんなこんなで、今日の日記は簡単に終了~

2007年04月06日

春なのに

冬のような季節がここ2日間続きましたね。
もはや日本に四季はなくなったのかと思うほどでした(苦笑)
日本人が情緒を忘れたせいで、季節の情緒もなくなってきたんですかねぇ。
静岡の桜は散り始め、既に葉桜になっている昨今、季節を感じる心を大切にしたいです。


◆ニュースネタ 女性の再婚禁止期間の短縮は見送りへ
問題となっていた嫡出推定の話は特例法案など何らかの対処がなされるようですが、
こちらの再婚禁止期間の話は据え置きだそうです。
理由は国民の中で改正の要求がない云々だそうで… 意味分からん。
大体において、女性の180日の再婚禁止期間の認知度がどの程度あって、
どれだけの国民がそれを合理的だと思っているのでしょうか?
国民の大半は再婚禁止期間は知らないか、知っててもその合理性は知りませんよ。
理論的には、子の認定が不確定になるから女性だけ180日の禁止期間が設けられているわけで、
改正の100日にしても、これまでの離婚後300日以内の前夫の子があってこその数字。
今回取り組んでいる嫡出推定の前提が崩れるというならば、
女性の再婚禁止期間はむしろ合理性に欠け、男女同権に違反します。
法律論的に再婚禁止と嫡出推定を切り離すことはできないと思うんですが…どうなんしょ。

もっとも、嫡出推定の方を戸籍実務で受け取るに留めるならば、
再婚禁止期間を改める必然性はないと思いますが。
最初からそれだけで済むと思ってましたし。
しかしそんなに子どもの戸籍にこだわるならば、
離婚の手続きはちゃんと確認しておけと思ったりもするんですけど…
色々と事情はありますからね。
ケースバイケースで対応する余地はいずれにしても必要でしょうな。
杓子定規にいくのが一番いけない。
法律の文に沿うのではなく、精神に則った運用をしてもらいたいです<特に憲法(爆)


◆西武不正スカウト問題 今朝のスポーツ紙の記事等
意外と波紋を呼んでるようで呼んでない微妙な感じ。これから何でしょうか。
○スポニチ 「他球団においても」「アマ側からも要求」
○日刊 同種の内容
○スポーツ報知 とにかく事実のみをまとめた客観的な記事
スポーツ報知だけ他球団関係の話はなし。ひたすら客観的事実に基づいて記事にしてます。
…最初からそうやってればいいのに、と正直に思ったり(苦笑)
今回の西武の暴露は、西武の第一の発表の要旨を適切にまとめず、
誤解を与えるような報道をしたからこそ、起こったことですからね。
今頃、「倫理宣言以前のことは~」とか言われても困ります。
誰も倫理宣言以前か以後か、ドラフト選手獲得目的の金銭供与か、
といった本来の話をしなかったわけですからね。
倫理宣言以前だろうが以後だろうが不正を許さないといった空気になってしまった以上、
西武の報告もそれに順ずるものになるのは当たり前のことです。
外部調査委員会の方針として、必要に応じて倫理宣言以前も調査すると予告していたわけですし、
話をまとめるチャンスはあったと思うんですがねぇ…
太田球団社長を甘く見ていたということなんでしょうか。
バカが付くほどの正直に出してきますよ、太田球団社長なら。

象徴的なのが巨人・渡辺会長のコメント。
こちら
今までの球界の談合的な雰囲気ならば、
「言ったらどうなるか分かってんだろうな」で他球団の件には触れなかったんでしょうけど。
それをしちゃうのが今の西武の球団社長ということですよ。
「自分の襟を正すこと」という指摘に関しては間違ってませんが、
何度も言っているように、その前段階で不正を明らかにする必要があるわけで、
倫理宣言以前だろうが以後だとうが不正を許さないという今の空気からすれば、
倫理宣言以前のことであろうとも不正を報告するのは当然の流れのように思います。
そこからどう再発防止を図るのか、球団の体制を整えるのかに話は進んでいくわけですから、
前段階として不正の問題点を明らかにするのは必要でしょう。
…まぁ、やっぱり正直すぎだとは思いますがね(苦笑)

これだけ騒動を大きくすると、もう周囲はカンカンでしょうなぁ…
西武は球界追放だとか本当に言いかねない雰囲気になってきました。
灰色決着ならまだしも、他のプロ・アマが完全に白を通し続けて、
「西武さんがわけの分からないことを言ってます!」となったら、どうするんでしょ(^^;
他球団の不正の証拠を西武側から出せるとは思いませんし、
昨日も書いたようにアマ側からの暴露を待つしかないわけですから…
もはやライオンズファンとしては、不発弾にならないことを祈るのみです。


○伊東監督が選手名公表を控える配慮を要望
現場の指揮官としては、これ以上の騒動は勘弁して欲しいと思うのは当然なわけで、
公表されればその選手が公式戦出場停止となる確率が高く、
その選手の人生にも、チームの行方にも影響してきますからね。
もはや周囲は敵だらけですから、永久追放処分にまで至る最悪の可能性も否定できず。
それこそ黒い霧事件の再来です。
現場を預かる立場からすれば、そう思うのは当然のことでしょう。

とはいえ、アマ選手2人が処分を受けている現状では、
お咎めなしで済ますことができるとも思いません。
仮に5人の中に現役選手がいるならば、その選手を公表しなければならないでしょう。
そうしなければ、全選手が裏金を貰っていたと疑われることになります。
ファンとしても非常に痛ましいのですが、何らかの形で謝罪する必要はあるように感じます。
どうしても選手を守りたいと言うならば、球団全体として処分を受けるしかないでしょう
チームそのものの公式戦不参加は無理としても、
何らかの形での社会貢献活動、ファンへの還元は必要になってくるように思います。
それこそオフシーズンがなくなるぐらいに奉仕活動をするでないと、
出直しを示すことはできないようにも感じます。
11月から1月にかけて、全国野球伝道の旅とか(^^;
残りの松坂資金全投入で、毎日、野球教室とボランティア活動をやってみるのはどうでしょう?
シーズン中はまだしも、オフシーズンに何もしないで済む現状でないのは確かだと思います。

もっとも「倫理宣言以前のことは不問にする」となれば、そうする必要性もなくなるでしょうが。
やはり爆弾が爆発するかどうかにかかっているということですかね…

2007年04月04日

再び西武不正スカウト問題

倫理行動宣言前は「不問」とはっきり言っておけば良かったのにね<他球団
完全に西武だけを悪者にしたから、こういった切り替えしをされるわけで…
それにしてもマスコミは意外と敏感でした。
これ以上、倫理行動宣言前の話を蒸し返していったら、収拾つかなくなる可能性が。
しかしここまで見事な自爆行動をやるとは思いませんでした。
少なくともこれで西武球団の新人獲得活動は完全に終わりましたな…
もう球界全体が生まれ変わることを期待するしかないんでしょうかね。
どこまで問題が波及していくかに注目です。


◆西武不正スカウト問題 調査委員会の中間報告
まぁ、なんつーか、余計なことを言わんでも…と正直思ったり。
どうして中間報告を当初の予定より延ばしたか分かりました。
センバツ甲子園大会が終わるのを待ったんですね。
でも…これらの新情報はわざわざ報告する必要があったのか疑問です。
バカ世論がそれらを求めているという背景もあるんですけど…
自爆テロでもやるつもりなんですかね、西武球団は。

他球団の皆様、アマチュア野球関係者の方々、
今回の発表はあくまでも「外部」調査委員会の調査によるものです。
今回の件は西武球団が発表したのではないですよ(^^;
倫理行動宣言前のことも言えという世論があったから、仕方なしに発表したんですよ?
別に170人の関係者の中から、今回の騒動で激怒していた人物の名前が出てきたり、
倫理行動宣言前における他球団の不正スカウト活動の暴露されたりして、
球界全体の問題に広がっていくことを期待しているわけではないですよ?
だからマスコミの皆さん、170人の関係者を探ったり、
5人のアマ選手が誰だとか探っちゃダメですよ? ダメなんですからね?

…ってな、感じだったら非常にイヤ(苦笑)
どうして誰も幸せにならないのに暴露するかな。最初の朝日の取材申し込みからして…


○倫理行動宣言前に不正スカウトでアマ5選手に総額6160万円
これは東京ガス・木村投手の件と同様のケースです。
球界的には倫理宣言前でチャラとされているのに、わざわざそれを蒸し返さずとも。
名前や詳細を伏せたとしても、マスコミはどうせ正義面して嗅ぎまわるんですから。
選手に迷惑をかけるだけなんですから、放っときゃいいのに。
さすがは外部調査委員会。正直過ぎます。

倫理宣言前、とりわけ一場投手の事件が発覚する前は、
アマチュア選手側にそこまで悪いことをしているという感覚はなかったでしょうから、
過度な責任追求はいかがなものかと思います。
木村投手や清水選手の処分で何もせずにはいられない状況になったのが痛い。
現在もアマ選手であるならば、これ以上騒ぎ立てないでもらいたいです。
仮にその5選手の中に西武で現役の選手がいた場合は、
このまま処分なしで済むのかという疑問はあります。
最悪、木村投手同様に1年間の出場自粛なんてことも…それは、まぁしゃーないか…
でももし仮に他球団の現役選手が混じってたら、どうなるんですかね。
自爆の材料があるとすれば… 大変かも。


○倫理行動宣言前に入団選手のアマチュア野球関係者170人に謝礼
これで西武はアマチュア球界に出入り禁止っすかね(苦笑)
もうドラフト参加なんで無理だよ(涙)
入団前に金銭を渡すのは不正スカウトとはっきり言えますが、
入団決定後に謝礼を渡す行為はどうなるんでしょう?
そこら辺はよく分かりませんが、噂レベルではよく聞く話ですけどね。
少なくとも選手が「自主的に」契約金の一部を監督等に謝礼として送るという話はよく聞きます。
後の「超過契約金」とも関連してくる話です。
選手が超過契約金から自主的に払うのか、球団が直接謝礼として払うのか、それとも両方なのか。
今までこれが明らかになっても得する人間がいなかったので表沙汰になりませんでしたが…
事実上それらを認めたことになる今回の話、どういった展開になるんでしょうね。

この件はアマ球界を知る横浜ベイスターズの山中球団専務にも聞いてみたいところ…
以前は倫理行動宣言のような協定や、罰則があったわけではないんですから、
普通に考えてアマ指導者とプロ球団が癒着してないとは考えられませんしね…
今回一番の自爆材料。ここからさらに広がっていくのかどうかに注目です。


○入団した15選手に「超過契約金」
そのうち幾らがデビュー間近のあの選手の下に行っているのか…と誰もが思う罠。
ドラフト入団時の最高上限金額の話です。
もっとも新聞報道される契約金はあくまで「推定」であって、確かな数字ではなく、
球界の一部見解ではこの最高上限金額は「紳士協定」であるとも言われぐらい。
ここまで行くと、他球団も気が気でないでしょうね… 専らの週刊誌ネタ。

でも他球団の週刊誌ネタと比べると、思ったよりも少ないなというのが率直な印象です。
この金額からすると、大半はあの選手に思えちゃうんですけど…
他の選手はおよそ1人+5000万以内でしょうかね。
…そんなお金払うなら、現役の活躍した選手に払えよ(^^;


個人的には、もうここらで止めておいたら、というのが正直な気持ちです。
西武球団が悪者でいいですよ、もう。
このまま展開していくと、野球界全体が壊れてしまう可能性もあります。
プロからアマへのお金の循環が優秀な選手を育成しているとも言えるわけですからね。
もちろん、無駄になるお金もあるでしょうが。
このまま追求していくならば、野球界全体が解体的な出直しをしなければダメでしょう。
高野連もすまし顔などしてられませんよ。
甲子園至上主義(最近は市場主義)も危機にさらされる可能性があります。
解体的な出直しをするのも1つの選択しですが、
このままではアマ球界ごとメジャーリーグに飲み込まれてしまうかもしれないので、
できるだけ急激な流れの変化はやめて欲しいという思いがあります。
…もっとも西武球団解散とか言い出したら、迷わず荒療治支持ですが。えぇ(爆)

でも私が危惧するような展開にはならないでしょうね。
西武球団だけが叩かれるように配慮されることでしょう。
さて、ここからどうやって暴露されるのを防ぐのか、関係者とマスコミの連携に注目です。

つーか、西武球団、アマ指導者に迷惑かけすぎですね。マジすいません。
そんなわけで(?)、暴露頼みます(爆)


○追加 関係者のコメント等
なんというか、実に微妙なコメントが多いです(^^;
倫理宣言の前後にこだわるならば、
清水選手の件はまだしも、木村投手の件は擁護しておけば良かったのに。
問題点をはっきりさせなかったために、
倫理宣言前後だろうが、不正は許さないという世論を作ってしまったんですよ。
その結果が今の状況です。
世論を上手く説得してみてください。適当にがんばれ。
西武にはもう発言権はないですから。不正をまとめて報告するのみです。

2007年04月03日

常葉菊川が初優勝

…いやはや、勝ちましたね。優勝か、うん、優勝か… 
うーん…何だか優勝したという感じがしないんですよね。
ニュースで常葉菊川の学校に居残っていた生徒達が狂喜乱舞する姿が、
逆に羨ましく思えます。
勝利の嬉しさという意味では、仙台育英戦>大阪桐蔭戦の順だったり。
優勝か、優勝… 凄いな、うん(^^;

それにしても開幕前は気が乗らずに、
常葉菊川が負けるまではとセンバツ甲子園を見ていたんですが、
まさか最後まで見ることになるとは思ってませんでした。
そうなれば理想的だなとは思いましたがが…ここまで思い通りに行くとは驚きです。
東海代表として、常葉菊川・大垣日大の両チームとも、よく頑張りましたよね。
両校の健闘を称えたいです。
おめでとうございます、常葉菊川の選手・関係者の方々。
よく頑張りました、大垣日大の選手・関係者の方々。

ここ数年の優勝チームを見てみると、
横浜・愛工大名電・済美・広陵・報徳学園・常総学院・東海大相模と、
2000年以降は強豪校ばかり。
(済美は初出場初優勝でしたが、優勝候補の一角に挙げられていましたから、
 強豪校としてカウントしてます)
全国的には無名校で戦前の予想も高くなかった常葉菊川が優勝したことは、
甲子園に新しい風を吹き込んだと言えるでしょう。
他にも準優勝の大垣日大を始め、室戸といった学校が優勝候補の強豪校を破り、
強いチームが必ずしも勝つわけではないということを証明したように思います。
強いチームと勝てるチームはイコールではありません。
とりわけ、春は各チームの完成度が低いため、ミスが頻発します。
強いチームでもミスをしたり、心に隙があれば、
あっさりと敗退してしまうことが今大会で明らかになりました。
野球の技術は勿論、大切です。
速い球を投げることや、遠くに打球を飛ばすことは何よりも魅力的なことです。
でもそれ以上に大切なのが「心」です。
いつでも追いつけると高を括ったり、軽率なプレーをしてみたり、
今大会は一番大事なはずの「全力プレー」を強豪校が怠るケースが多かったです。
準優勝の大垣日大は積極的な攻撃で常に先制点を奪い、
追い上げられながらも野球を楽しむことでピンチを凌ぎ、決勝戦まで勝ち上がりました。
優勝した常葉菊川は終盤までリード許すものの、
打って得点するという自分達のスタイルを最後まで貫き、
最小失点で踏ん張りながら、最後は連打で逆転勝ちを収めました。
精神的に優位に立っているチームが今大会は勝ち上がりました。
(それは余裕という意味ではなく、焦りがないという意味です)
野球強豪校を中心に関係者の方々には、今大会の持つ意味を考えてもらいたいです。
全く内容のない講評はウザイだけです(苦笑)<恒例の「相変わらず多い~」


◆センバツ甲子園決勝戦 常葉菊川 6-5 大垣日大
常葉菊川は甲子園3回目の出場も甲子園初勝利での決勝進出、
大垣日大は春夏通じて初出場で決勝進出、
甲子園経験のない両チームだったこともあって、決勝戦はミスが響く試合となりました。
常葉菊川は先発に戸狩投手を起用するも、本来の投球ができずに2回途中4失点で降板、
与えてはいけない先制点を謙譲してしまうなど、得意の投手起用に失敗してしまいました。
一方の大垣日大も併殺崩れで1点を謙譲したり、エラーのランナーから失点するなど、
これまで堅守を誇っていた守備に綻びが出てしまいました。
両チームのミスが試合を分からないものにしたと思います。
まぁ、そのおかげ(?)か、見ている人間にとっては、大変面白い試合になったわけですがね。
やっている選手たちには大変だったことでしょう。
それでも両チームともに浮き足立つことなく、負けた大垣日大も涙を見せることなく、
最後まで諦めずにプレーする姿勢は素晴らしかったですね。

それでは決勝の試合展開説明です。
●1回表 大垣日大の攻撃 ~先制点~
常葉菊川の先発投手は2年生の戸狩投手。
しかし今日は昨日のようなボールの勢いはなく、コントロールも上擦りがちで厳しい立ち上がり。
先頭の1番小川選手に初球を打たれるヒットを許し、送りバント・ファーストゴロで3塁へ。
ここで4番大林選手が外角高めストレートを叩いて三塁右をしぶとく抜くタイムリーヒットで先制。
さらに5番森田投手のヒット、死球で満塁となり、押し出し死球で2点目。
大垣日大が5試合連続で初回に得点を奪います。
●1回裏 常葉菊川の攻撃 ~ホームラン~
大垣日大の先発投手はここまで一人で投げ抜いてきた森田投手。
3連投となった疲れからか、立ち上がりのボールの走りは今ひとつ。
そこを2番町田選手に叩かれ、打球が思いの外伸びて左中間スタンドに飛び込むソロホームラン。
常葉菊川が早々に1点を返します。
●2回表 大垣日大の攻撃 ~2点追加、継投~
1アウトから1番小川選手がヒットで出塁し、送りバント・四球で2アウト1・2塁。
ここで4番大林選手が外角スライダーを見事に捉えるセンター前タイムリーで1点追加、
続く5番森田投手が一二塁間を抜くタイムリーヒットを放ち、もう1点を追加。
ここで常葉菊川は戸狩投手を諦め、田中投手にスイッチ。
後続を抑えて大垣日大の攻撃を断ち切ります。
●2回裏 常葉菊川の攻撃 ~ホームラン~
先頭の5番中川選手が甘いストレートを完璧に捉えるライトスタンドへのソロホームランを放ち、
再び常葉菊川が1点を返します。
その後、6番酒井選手がヒットで出塁するも、強行でセカンドゴロ併殺、
8番石岡選手がヒットで出塁するも、後続が倒れるという展開でなかなか打線が繋がりません。
●3回表 大垣日大の攻撃
今日の田中投手は昨日と違い、ストレートの勢いは1・2回戦並みで上々のボール。
ストライクゾーンがやや狭かったことや、決勝戦の緊張からか、
ややボールが高めに浮くことはあったものの、投球内容は比較的安定。
2者連続三振を奪った後に、四球を与えるも、2塁盗塁を石岡捕手が刺して3アウトチェンジ。
●3回裏 常葉菊川の攻撃 ~併殺崩れの間に1点を返す~
先頭の1番高野・2番町田選手の連続ヒットでノーアウト1・2塁のチャンス。
3番長谷川選手はサードゴロ併殺コース、
しかしやや足を滑らせて2塁送球アウトのみ1アウト1・3塁。
続く4番相馬選手の当たりもショートゴロ併殺コース、
しかしショートがやや処理を誤って2塁アウトのみで3塁ランナーホームイン。
堅守を誇っていた大垣日大の守備が乱れ、余計な1点を謙譲してしまいます。
けれども直後の2塁盗塁は箕浦選手が刺してアウト。常葉菊川の機動力を封じます。
●4回表 大垣日大の攻撃
先頭の2番平野選手にヒットを許し、送りバントで2塁へ。
ここで当たっている4番・5番を迎えるものの、
田中投手は球威あるストレートで内野フライに打ち取り、無失点。
●4回裏 常葉菊川の攻撃 ~走塁ミス~
2アウトから四球でランナーが出塁し、8番石岡選手のヒットで2アウト1・2塁となるも、
9番田中投手のセーフティの構えで2塁ランナーが飛び出してしまい、
強肩の箕浦捕手から2塁へ素早い送球が送られてタッチアウト。
拙攻で得点のチャンスを逸してしまいます。
●5回表 大垣日大の攻撃
先頭の6番箕浦選手がヒットで出塁し、強攻策に出るも打ち上げてセンターフライ。
8番安井選手がヒットで繋ぐも後続が倒れて、無得点。
●5回裏 常葉菊川の攻撃 ~3番長谷川がブレーキ~
1アウトから1番高野選手の強い打球をショートがトンネルエラーし、
外野の処理が遅れる間に一気に2塁へ。
さらに町田選手が四球を選んで、1アウト1・2塁のチャンスを作るも、
3番長谷川選手が外角スライダーを引っ掛けるサードゴロ併殺打に倒れて無得点。
●6回表 大垣日大の攻撃 ~貴重な追加点~
先頭の2番平野選手がヒットで出塁し、送りバントでランナー2塁へ。
4番大林選手はピッチャーハーフライナーに倒れるものの、
5番森田投手が高めストレートを打って伸びた打球はセンターの頭を越えるタイムリー2ベース!
大垣日大が貴重な追加点を挙げます。
●6回裏 常葉菊川の攻撃
立ち上がりは全体的なコントロール、ストレートの球威に苦しんだ森田投手だったものの、
4回辺りから徐々に状態が上向き、得意のスライダーも外角低めに決まり始め、
本来の投球リズムを取り戻していきます。
この回は5番中川選手に死球を与えるものの、無失点。
●7回表 大垣日大の攻撃
1アウトから8番安井選手の打球をセカンド町田選手が追いつきながらもボールをこぼす
内安打でランナーを出し、送りバントの後に四球を与えて2アウト1・2塁となるも、
当たっている2番平野選手を内角ストレートでセカンドフライに打ちとって無失点。
●7回裏 常葉菊川の攻撃 ~3番長谷川のタイムリー~
2アウトから1番高野選手が四球で出塁し、
2番町田選手の打球をセカンドがトンネルするエラーがあって2アウト1・3塁に。
ここでこれまでブレーキになっていた3番長谷川選手に打席が回り、
キャッチャーはこれまで空振りを奪っていた外角のスライダーボール球を要求するも、
その球が甘く入り、失投を逃さずに捉える左中間へのタイムリー2ベース!
常葉菊川が1点を返し、1点差と追い上げます。
●8回表 大垣日大の攻撃
2アウトから5番森田投手がヒットで出塁するも、後続が倒れて無得点。
●8回裏 常葉菊川の攻撃 ~逆転~
5番中川選手は外角低め一杯のストレートに見逃し三振。
6番酒井選手は外角低めスライダーに空振り三振。
森田投手は絶妙なコントロールを取り戻すなど、連投の疲れを感じさせません。
しかし7番前田選手がレフト線への2ベースヒットで出塁すると、
8番石岡選手の初球にボールにするはずのスライダーが真ん中に入り、
これを逃さずに捉えるレフト前タイムリーヒットを放ち、同点に!
続く9番田中投手の打球はセカンド右への弱いゴロ、
この打球に追いつくものの、弾いてしまい1塁セーフ、2アウト1・2塁に。
すると、1番高野選手が初球の高めストレートボール気味の球を叩いて、
ピッチャー返しでセンター前に抜けるヒット、2塁ランナー本塁へ突っ込み、
バックホームが来るものの、やや送球が逸れて、2塁ランナーホームイン。
ついに常葉菊川が1点を勝ち越します。
●9回表 大垣日大の攻撃 ~常葉菊川の勝利~
7番北上選手は外角低めストレートを捉えるも、
高さが良かった分だけ角度が付かずにショートライナー。
8番安井選手が死球で出塁した所で、大垣日大は代打の中山選手を起用。
しかし中山選手はカウント1-3からの高めストレートを打ち上げてキャッチャーフライ。
2アウト1塁から安井選手が思い切って2塁盗塁を決めて、一打同点のチャンスを作るものの、
1番小川選手は外角低めスライダーを打たされてショート正面のゴロ、
この打球をショート長谷川選手が慎重に処理して1塁送球アウト。
この瞬間、常葉菊川が初優勝を遂げました!

試合の感想ですが、試合前に戸狩投手の先発を聞いた時から若干不安に思ってました。
東海大会では戸狩投手が先発で、田中投手がリリーフという展開もありましたが、
甲子園では全て田中投手が先発してきましたから、奇襲攻撃に失敗しなければいいなと…
おそらく、大垣日大が田中投手と対戦経験のあることや、
好調の戸狩投手でできるだけ行き、最後は田中投手で優勝という計算があったのでしょうが、
結果的にその判断は裏目に出てしまったように思います。
それでも気分的に慌てることなく、初回2失点後も森田投手の状態を見てから、
1回裏にホームランで得点するなど森田投手の状態は予想以上に悪かったので、なんとかなるかなと。
2回の2失点後の継投はやや早いかなとも思いましたが、
その後の森田投手の立ち直りを考えると、あそこでスイッチしておいて良かったですね。
2回終了時には、5回までに同点に追いつければ勝てるかなといった予想。
しかし4回表に9番田中投手で終わっておき、
5回の1番からの好打順にかければ良いものの、走塁ミスでその願いは叶わず。
5回は1アウト2塁の場面で、2番町田選手の四球で大垣日大は逆に儲けたかもと思った瞬間、
3番長谷川選手がサードゴロ併殺で3アウト。
前半の間に同点に追いつけない展開、
追いつきそうで追いつけない大柿日大寄りの展開にやや焦りも感じ始めました。

さらに6回表には5番森田投手が自らのバットで1点をもぎ取る貴重な追加点、
6回裏の森田投手のピッチングも良かったですし、
このままでは負けてしまうかもしれないと正直思いました。
それでも勝てたのは、大垣日大の守備が乱れたからでしょう。
常葉菊川の打球が速かったというのもありますが、
これまで堅い守備を誇っていた内野守備があそこまで乱れたのは驚きでした。
そんなエラー絡みで掴んだチャンスを、それまでブレーキだった3番長谷川選手が活かし、
これで同点に追いつけるなと確信しましたね。
8回裏は9番田中投手に回った時点で、同点止まりと覚悟したものの、
ここでもエラーが飛び出し、最後は思い切った走塁でホームインするタイムリーで勝ち越し。
常葉菊川にとってはおいしい勝ち越し点となりました。

9回表は常葉菊川にとっては打順が良く、好調の4・5・6番を避ける形。
8回裏に勝ち越せたのは本当に大きかったです。
最後はショートゴロでゲームセット。
常葉菊川打線の放つ強い打球と積極的な走塁が、
ここまでエラー1と堅守を誇っていた大垣日大の守備を乱したのかもしれませんね。
春はまだチームの完成度は低いですから、
強い打球やスリリングな走塁は、どんな堅守なチームであろうとも、
ミスを誘発する可能性があるということなのかもしれません。


準優勝の大垣日大は、初回に常に得点を挙げるなど、
序盤に試合の主導権を握るケースが目立ちました。
先頭打者が出塁し、送りバント等でランナーを進め、中軸で返す野球、
とにかく試合運びの上手さが光りましたね。
各打者は大振りをせずに確実にミートする打撃、
補欠校で守備を買われての出場ではありましたが、
レベル的には十分1位・2位校のものでした。
今日は乱れてしまいましたが、バッテリーを中心に内外野の守備は堅く、
エースの森田投手はストレート・スライダー・カーブのコンビネーションで安定感抜群。
3連投で疲れていたはずの今日も、カーブを交えて緩急をつけ、
試合後半には力強いストレートを投げるなど、良いピッチングをしていました。
キャッチャーの箕浦選手も好リード・強肩で支え、
常葉菊川同様にバッテリーを中心としたまとまりのあるチームでしたね。
今大会で一番成長したチームでしょうから、夏での活躍が楽しみです。
岐阜には同じくセンバツ出場した中京らライバルがひしめきますが、
今大会の経験を生かして、チーム一丸となって戦っていってもらいたいですね。

優勝した常葉菊川は、中盤から終盤にかけての集中打が光りました。
「バントをしない野球」が注目を集めましたが、
その理由は「流れが来ている時は打った方が得点する確率が高い」からだそうです。
バントをせずとも得点できるのは、
一振りで局面を変えられる長打力・思い切りの良さ・スイングの速さ、
そして隙あらば次の塁を狙うスリリングな走塁の2つです。
基礎に裏付けられた2つのプレーがバントをせずとも試合の流れを掴み、
終盤の集中打に繋げたのでしょう。
打線の切れ目も少なく、今大会は全選手が活躍しています。
1番高野選手は長打力あるリードオフマンとしてよく出塁し、
2番町田選手は3回戦以降にシュアなバッティングと堅実な守備で貢献、
3番長谷川選手は決勝で追い上げムードを作るタイムリーを放つなど活躍、
4番相馬選手は準決勝で3安打を放つなど勝利に貢献、
5番中川選手は1回戦の佐藤投手から2ベースを放つなど終始長打を量産、
6番酒井選手は1・2回戦を中心に下位の中軸打者として活躍、
7番前田選手は1回戦のタイムリーを始めとしてシュアな打撃と守備で貢献、
8番石岡選手は好リード・強肩、さらにここ一番での長打で勝負強さを発揮、
9番田中投手は3回戦で中田投手から貴重な3ベースヒット、
どの選手も何かしらの試合で活躍し、全選手がヒーローとなりました。
また、準決勝で貴重なタイムリー2ベースを放った浅原選手、
思い切った走塁による得点を演出した3塁コーチなど、控え選手も活躍しました。
選手とベンチが一体化した全員野球が印象的でした。

守りの面では、田中・戸狩の両左腕投手の制球力が光りました。
常葉菊川の佐野心部長はプロ野球の中日ドラゴンズで4年ほど現役だったらしく、
星野監督の「ブルペンではど真ん中に投げろ」という教えを生かし、
基礎を徹底した練習で両投手の制球力を養ったそうです。
このエピソードは他のチームも真似したい練習法の一つになりそうですね。
ピンチでも乱れない抜群の制球力が両投手を支えていたように思います。
そんな抜群の制球力を持つ2投手を内外角に上手く散らすリードで石岡捕手が引っ張り、
バックも準決勝以外はミスがほとんどなく、堅実な守備で両投手を助けました。
内野はショート以外2年生なのですが、
ピンチでも簡単に併殺を取るなど、よく鍛えられているなという印象を受けました。
試合前半・中盤と最小失点で凌ぐ力があったからこそ、
終盤の逆転劇が演出できたのでしょう。
守りのリズムの良さこそが常葉菊川最大の武器だったように思います。

常葉菊川は仙台育英・大阪桐蔭といった強豪を破っての優勝という誇れる結果ですが、
決して強いチームだとは思いません。
三振数の多さといい、打撃陣には粗さがありますし、
田中・戸狩両投手の試合終盤におけるスタミナの不安もあります。
センバツで優勝できたのは常に積極的な姿勢を失わなかったことにありますから、
終われる立場になったことで守りの姿勢になってしまうと脆いかもしれません。
今大会の結果に慢心せず、夏に向けて新たな取り組みをしていってもらいたいです。
静岡県は春夏連覇のチームがほとんどない激戦地区、
センバツ優勝した常葉菊川といえども、簡単には勝ち上がれないでしょう。
それでも外野の中川選手や戸狩投手を中心に、2年生の好素材が多いですから、
まだまだ鍛えれば伸びていくはず、
甲子園での経験を糧に、本当に強いチームへと成長していってもらいたいです。

2007年04月02日

決勝は常葉菊川-大垣日大

…フフフフフ………ハッハッハッハッハ!!
見たか! この高野連の愚民ど…うわなにをするやめr

……
………えー、そんなわけで、決勝は常葉菊川と大垣日大の東海勢対決となりました。
昨日も書いた通り、東海ブロック1枠削減後の東海勢の躍進は凄まじく、
ついにその極みに来たとも言える状況です。
両チームとも戦前の評価はそれほど高くなく、
私自身も両チームがここまで上がってくるとは思いもしませんでした。
常葉菊川は仙台育英に勝てば、ある程度いけると思ってはいましたが、
実際に決勝戦まで勝ち上がったのは嬉しさ半分、驚き半分といったところです。
大垣日大は初戦の戦いぶりを見て、組み合わせ的に帝京だけが問題だと思ってましたが、
その帝京に競り勝ちましたからね、こちらも驚き半分といったところです。
まさか本当に東海勢対決に成功するとは… いやはや、非常に嬉しいです。
見たか! この高野連のぐ…うわなにをするやめr

……
………2校は秋季東海大会の準決勝で対戦し、4-0で常葉菊川が勝利しています。
今日の試合で常葉菊川は田中投手が4イニングのみ、休養十分だった戸狩投手が5イニング、
2人の投手をフルに使える状態にあります。
一方の大垣日大の森田投手はここまで一人で投げきっており、今日も150球を越える熱投、
疲労はピークに達していると思われます。
打線も帝京3番手の垣ヶ原投手に苦戦していることから、
同タイプの田中・戸狩投手への対応に若干の不安が残ります。
普通に考えると、常葉菊川が有利のように思えるのですが…
ただ、今大会はそういった心の隙が試合に大きく影響しています。
もし仮に、常葉菊川の選手たちが勝った気になっているなら、
大垣日大にも勝機は十二分にあるでしょう。
…まぁ、勝った気になっている愚か者は地元メディアぐらいで、
選手たちのコメントからはそんな雰囲気を感じませんがね。

大垣日大の打線はコンパクトで卒がないだけに、
今日の熊本工のように田中・戸狩投手に対して機動力を絡めて粘っこく攻めれば、
得点のチャンスはあるはず。
そうなってくると、エースの森田投手を中心として、
大垣日大がどこまで常葉菊川の機動力と長打力を封じられるか、
試合のポイントはそこになってくると思われます。
田中・戸狩投手の両左腕からの大量点は見込めませんから、
エース森田投手が最小失点に抑えての接戦を期待したいですね。

常葉菊川は佐藤・熊代・中田・隈部投手と試合が進む度に投手のレベルが下がってきただけに、
森田投手の状態が良ければ、熊代投手以上のピッチングはしてくるはず。
油断していると大振りになって、三振の山ということになりかねません。
大垣日大はミスで崩れるということはないでしょうから、
スリリングな走塁でミスを誘発することも難しい、
いかに失投を逃さずに打てるか、集中力勝負ですね。
森田投手からある程度点数を取ることができれば、継投を含めて勝機はあるはず。
あとは守りに入らないこと、常に攻めの姿勢を失わないこと。
常葉菊川が展開してきた積極的な野球、攻めの野球を最後まで貫いて欲しいです。

ここまで甲子園で伸び伸びした野球を展開してきた両チーム、
常葉菊川は仙台育英・大阪桐蔭という優勝候補を、
大垣日大も帝京という優勝候補のチームを破ってきています。
決勝戦でも彼らが見せてきた伸び伸び野球を展開できるかどうか、注目したいですね。
明日は強豪ひしめく東海勢同士の戦いに相応しい接戦に期待です!
そして、高野連本部の愚民どもを…うわなにをするやめr


◆準決勝第1試合 常葉菊川 6-4 熊本工
常葉菊川が9回表に1点差を跳ね返しての逆転勝ち!
今日は常葉菊川にとって厳しい試合展開でしたが、よく勝ちました。
試合前半は併殺を取れる所で悪送球をしたりと守備のミスで失点、
攻撃ではサードゴロ本塁突入や強攻策が裏目に出るなど、流れが悪かったです。
試合中盤に田中投手から戸狩投手にスイッチして、守りのリズムを変えるも、
相手の隈部投手の低めスライダーに手を焼き、打線が繋がらず、
強い打球が飛んでも野手の正面を突くなど、付いていない感がしていました。

8回裏にも振り逃げ・アンラッキーなヒットで1アウト1・3塁のピンチを迎え、
このまま負けてしまうのかと不安になりましたが、
そこを戸狩投手が踏ん張り切り、
9回表には先頭のキャッチャー石岡選手が2ベースヒットで出塁し、
田中投手の代わりにファーストに入っていた途中出場の浅原選手が
隈部投手の外角低めスライダーを捉えるレフトオーバータイムリー2ベースで同点!
ここで熊本工はキャッチャーの藤本選手が投手に入るも、
試合の流れは既に常葉菊川、ピッチャーゴロでランナーを3塁へ進めた後、
2番町田選手がセンターへの勝ち越しタイムリーヒット、
3番長谷川選手のエンドランサードゴロでランナーを2塁へ進め、
4番相馬選手のラッキーなセンター前ポテンタイムリーでもう1点を追加。
常葉菊川が見事な逆転勝利を飾りました。

大きかったのは、3回表の同点打、2番手戸狩投手への交代、8回裏の浅原選手の起用です。
2回裏の3失点は常葉菊川にとって歯がゆい失点でした。
先頭の藤本選手の2ベースは打った相手が上手いとしても、
6番古江選手の送りバントサード内安打、
1アウトからの8番隈部投手のショートゴロ併殺コースを2塁に悪送球して失点した辺りは、
これまで守備のミスがほとんどなかった常葉菊川にとって痛いミスでした。
1番藤村選手に打たれた球も外角高めに浮いてしまったストレート、
狙い通り低めに来ていればアウトにできていたはず、勿体無い感のする失点でした。
直後の3回表にも不運なショートライナー併殺で一度はチャンスを逸しかけましたが、
四球で繋いだ後に、4番相馬選手が見事な右中間突破の同点タイムリー3ベース、
熊本工に傾きかけた流れをなんとか取り戻しました。
相馬選手のバッティングは見事でしたよね。
打撃フォームが西武・佐藤友亮選手のように内から外へ巻き込むように打つ形、
センターから右方向へ強い打球を打てるのが特徴です。
左投手を得意としているわけですね。見事なバッティングでした。
ここまで5番以下の下位打線から1・2番への繋がりで得点してきた常葉菊川でしたが、
ようやく上位打線が機能する形となりましたね。非常に大きな一打でした。

次のポイントは5回からの田中投手から戸狩投手への継投です。
今日の田中投手は大阪桐蔭戦と同様で、ストレートの球威がもう少し。
立ち上がりのコントロールは大阪桐蔭戦よりも良かったのですが、
これまでの疲れや、熊本工の打者は俊足揃いで振り回してこないこともあって、
今までのように打ち取ることはできませんでした。
4回裏には生命線だった左打者への内角ストレートが真ん中に甘く入ってしまい、
1番藤村選手に再びタイムリー3ベースを浴びて失点、立ち直るきっかけを掴み切れませんでした。
それを察してか、5回からスパッと戸狩投手に交代。
打順的にもあと1イニング引っ張るのかと思いましたが、思い切って代えましたね。
戸狩投手は130前半のキレのいいストレートを軸に、
カーブ・スライダー・カットボールと豊富な変化球をコーナーに投げ分けるピッチング、
1回戦で見た時よりもストレートの威力があり、外角低めに制球されるストレートは絶品、
エースの田中投手に勝るとも劣らない素晴らしいピッチングでした。
戸狩投手のテンポのいい投球が試合を作り直したといってもいいでしょう。
8回裏の1アウト1・3塁からの投球は見事の一言、
スクイズを警戒しながらも早いテンポで追い込み、
ショートゴロ併殺に取った投球は実に理想的なものでした。

そして今日の陰のヒーロー・途中出場の浅原選手の活躍です。
起用されたのは8回裏のファースト守備からでした。
戸狩投手の状態が良かったことや、
9回表の攻撃で1塁守備に付いていた田中投手に代打を送る予定だったことや、
7回裏のファースト守備で田中投手がボールを捕り損ないあわやセーフの場面があったこと等、
理由は色々とあったのでしょうが、
守備から入っていたことが、甲子園初打席の緊張感を和らげたように思います。
それと外角の変化球は得意だったんでしょうね。
中盤以降、常葉菊川打線が苦しんでいた外角低めのスライダーを完璧に捉えました。
浅原選手の一打が隈部投手をKOし、その後の逆転劇に繋がったように思います。
勿論、先頭打者で2ベースを放った8番捕手の石岡選手の打撃や、
決勝打を放った2番町田選手の打撃も素晴らしかったです。
でも、それ以上にいきなりの出番で殊勲打を放った浅原選手の打撃を評価したいです。
1回戦の戸狩投手のピッチングにしても、今日の浅原選手の打撃にしても、
それまでベンチを温めていた選手も良い活躍をしています。
常葉菊川の積極的な姿勢が、ナインだけでなく、
ベンチの選手全体にも浸透しているということでしょう。
常葉菊川のベンチ全体が一つになっている証拠ですね。

勝った常葉菊川は、田中・戸狩の両左腕投手を中心に投手力が安定しています。
2人ともコントロールが抜群で、両サイドにしっかりと投げられるストレートは見事。
投球フォームも相手打者に見づらい形で、
ストレートは130前半であるものの威力があります。
そしてその制球抜群の2人をリードする石岡選手のインサイドワーク、
打者の裏をかく巧みなリードは見事、このバッテリーの巧さが光ってます。
野手陣はチーム打率が2割あるかないか、三振も多く、強力打線というわけではありません。
しかし狙い球が絞るのが上手く、各打者が思い切りの良いスイングをすることができます。
中盤から終盤にかけてのここ一番での集中打が常葉菊川打線の強みですね。
また、隙あらば走ってくる積極的な走塁も持ち味の一つ。
タイミングが微妙でも、一か八かで突っ込むスリリングな走塁は相手にプレッシャーをかけます。
守備も2年生の内野手が多いものの、わりと堅実。
バッテリーを中心として守りの安定感があり、積極的な姿勢が目立っています。
決勝でもその積極的な姿勢を崩せずに戦えるかに注目したいですね。

負けた熊本工は1番藤村選手を中心に俊足の打者が揃い、
序盤から常葉菊川バッテリー・守備陣を苦しめましたが、
相手投手を打ち崩すとまではいきませんでした。
中盤にもう1点が取れなかったのが大きかったです。
スクイズのチャンスもあったわけですが… 動く前に終わってしまいましたね。
守りでは隈部投手が悪いながらにも中盤立ち直り、好投してはいたんですが、
今日の試合展開からすれば、継投を考えておくべきだったように思います。
結果から言えば、引っ張りすぎたったのではないかと思ってしまいます。
それでも隈部投手はエースですから、
試合を任せて完投させた判断自体は間違ってなかったでしょう。
熊本工にとっては勝てた試合ではありましたが…
最終回に失点する詰めの甘さを直すことが夏に向けての課題でしょうね。


◆準決勝第2試合 大垣日大 5-4 帝京
いやー、7回以降はヒヤヒヤの連続でした… よく大垣日大の森田投手は粘りましたよ。
9回に死球を与えて、4番中村選手に回った時はもうダメかと思いました。
もう最後は気迫でしたよね。森田投手の気持ちが僅かに勝ったというところでしょう。
逆転劇となった第1試合とはちょうど逆の形で、
大垣日大の逃げ切り勝ちとなりました。

勝敗を分けたのは帝京の継投でしょう。
まず先発したのは甲子園初登板となった2年生右腕の高島投手。
スピードガンで146・147キロをマークするなど、スピードはありました。
けれどボールの角度がなく、キレも今ひとつ。
しかもそれがストライクに入らなければ全く意味なし。
甲子園初登板の緊張もあってか、先頭打者にストレートの四球、
2番打者にノースリーからワンストライク取るも四球で、ワンアウトも取れずに降板。
結果的に高島投手の先発は裏目に出てしまいました。

しかも急遽登板することになった2番手投手は、1回戦で20三振を奪いながらも、
2回戦で右手に死球を受けて打撲、それ以来、登板がなかった太田阿斗里投手。
1回戦同様にストレートは147キロと140後半をマークするものの、
打撲の影響か、急遽登板した影響なのか、コントロールが定まらず、
死球を与えるなどして2アウト満塁となり、
6番箕浦選手に甘く入ったストレートを打たれるライト線へのタイムリー2ベース、
さらにパスボールによる失点を挟み、
7番北上選手に同じく甘く入ったストレートを打たれるレフト前タイムリーで失点。
ならば、変化球で立て直そうと、スライダー・フォークを投じるも、
大垣日大の打者は低めのボール球には手を出さず、変化球も次第に高め高めと抜け始め、
結果、ストレートに頼らざるを得ず、甘く入ったストレートを痛打されて4回にも1失点。
本来の力を出せないまま、アトリ投手はマウンドを降りることになってしまいました。

3番手の垣ヶ原投手は130中盤のストレートとカーブのコンビネーションで、
大垣日大打線に全くバッティングをさせず、
エラーで出したランナー1人のみの、ノーヒットピッチングを見せたことを考えると、
継投ミスだったのではないかと思わずにはいられません。
スクイズ失敗もありましたし、帝京にとっては悔いの残る試合だったのではないでしょうか。
準決勝で初登板の投手を先発起用したり、
ミスがあってもいつでも逆転できるとどこかで心理的余裕を持ってしまったことが、
帝京の敗戦に繋がってしまったように思います。
仙台育英もそう、報徳学園もそうでした。
優勝候補と呼ばれたチームは、皆、余裕のある試合展開をしようとして敗れ去っています。
常葉菊川や大垣日大のように、
謙虚ながらも積極的で自分達のプレーをし続けるチームが勝ち上がっています。
今大会は、強豪校の慢心を戒める大会となっているのは事実でしょう。
帝京も強豪の看板に溺れてしまったように思えます。

勝った大垣日大は、エース森田投手を中心に守備がしっかりしたチームです。
森田投手は130後半のストレートとスライダーのコンビネーション。
本来は制球も安定しているのですが、今日は疲れがあったせいか、9四死球と荒れ模様。
それでも6回にはスクイズを外すなど、最後まで落ち着いていて、
粘り強い、気迫溢れたピッチングを見せてくれました。
キャッチャーの箕浦選手は盗塁を刺すなど帝京の機動力を封じ、
スクイズを2球連続で外して3塁走者をアウトにするなど森田投手を助け、
セカンド平野選手の好守備を筆頭に堅守でバックも守り立てました。
大量失点することは考えづらい守りのチームといった印象です。
一方の攻撃面も派手さはないものの、
各打者の振りがシャープで、どんな投手にも対応できる印象です。
打線の対応力という点では、常葉菊川打線よりも上でしょうね。
阪口監督の下、卒のない攻撃ができる打線は決勝でも力を発揮すると思います。
常葉菊川と同じくまとまりのあるチーム、決勝の戦いぶりにも注目ですね。

負けた帝京は継投策とスクイズ失敗を始めとする攻撃のミスが痛かったです。
それでもこれまでの試合で見せた中軸の長打力と各選手の足の速さは見事。
投手陣も本格右腕のエース太田投手を中心に、
左で安定感のある垣ヶ原投手、荒削りながら球の速い高島投手と、
エース級の投手が3人もいます。
選手の能力ならば、トップクラスの高校でしょう。
今日の敗戦もそうですが、これまでの試合も序盤のビッグイニングで大量リードすると、
その後は追加点を取れないなどと、やや慢心があるのではないかと思える面もありました。
夏までに最後まで妥協せずに戦い抜ける心を養っていってもらいたいです。
今日の敗戦で、他校のお手本となる「真の強豪」へと変わっていって欲しいですね。

◆追加 第2試合の帝京に関する記事
この話を聞いて、03年4月22日の西武・松井稼頭央選手の盗塁失敗を思い出しました。
7-8の1点ビハインド、ランナー1塁に松井稼頭央選手、バッターは4番カブレラ選手、
3塁コーチは伊原監督で、サインは盗塁。
しかし松井稼頭央選手は2塁盗塁失敗で試合終了。
その年、松井稼頭央選手は走ることに躊躇してしまい、盗塁数は13個。
この件によって盗塁のイップスにかかったと言われたものでした。

正直言って、あの状況で走れと言うのは選手に酷です。
確かに盗塁を決めれば得点のチャンスも増えたことでしょう。
でもそれは成功した時の話で、失敗したらそれこそ全てが終わりです。
しかも一発勝負の高校野球、
そんな一か八かの賭けの判断を選手に任せるというのはどうかしてるとしか思えません。
「あれはダメですね」じゃなくて、
そんなサインを出すお前がダメだして選手を責めるお前がダメだろと。
昨日の東尾氏の番組の話ではありませんが、
それこそ監督が勝利のために作戦を取った「振り」をしているだけに思えます。
あの場面では走れなくても選手を責められないですよ。
また、失敗したとしても選手を責めることはできませんよ。
帝京が負けた理由が何となく分かった気がします。
そこが大垣日大との違いだったんでしょうね。

2007年04月01日

ベスト4が出揃う

第1試合は帝京が7-1で広陵に勝利。
第2試合は大垣日大が9-1で関西に勝利。
2試合とも予想以上の大差が付く試合となりました。
実力自体はそれほど差がないと思ったんですがね。
各チームの投手に疲れが見え始め、
制球が甘くなってビッグイニングを作ってしまったのが原因でしょうか。
準決勝・決勝では点差の少ない好ゲームを期待したいところです。

ベスト4の顔ぶれを改めて見ますと、
常葉菊川(静岡)、熊本工(熊本)、帝京(東京)、大垣日大(岐阜)、
なんと東海ブロックのチームが2校もいます。
大垣日大は希望枠での選出(ちなみに準決勝で常葉菊川に敗退)ですが、
センバツの東海ブロック選出枠2校+特別枠の大垣日大の合計3校のうち、
2校が残ったのはかなり優秀な結果といってもいいでしょう。

…さて、そろそろ高野連さん、何か言うことがあるのでは?(爆)
4年前に新設の希望枠・神宮大会枠が作られた際、
中国・四国ブロックの枠が1つ、東海ブロックの枠が1つ減らされました。
確かに東海ブロックは静岡・愛知・岐阜・三重の4県に対して、
3枠というのは多すぎたとも言えますが、2枠は正直厳しいものがあります。
この理不尽な削減によって、東海地域の高校が奮起したのか、
以降の成績は目覚しいものがあります。
愛工大名電の準優勝・優勝を筆頭に、岐阜城北のベスト4、
今年の常葉菊川・大垣日大の2校のベスト4入りと、毎年上位に食い込んでいます。
当然、その陰では出場できなかった東海地域の補欠校がいるわけで、
希望枠で出場した大垣日大もそうなりかけた学校の1つです。
東海地域の人間からすれば、
恩恵としての希望枠で出場させてもらった大垣日大が健闘しているのではなく、
本来実力で出場できたはずの大垣日大が自分達の力を発揮している、という感覚です。

センバツの東海ブロック枠を2つにすることは本当に正解なのか、
他の地域の出場枠も本当に妥当なのか、今一度検証してもらいたいです。
私の感覚としては、関東・関西地域への比重が大きいように思うんですがねぇ…
まぁ、色々と事情があるんでしょう。
昔から選考に関しては色々と言われていますし。
このセンバツにおける不透明な選考はどうにかしてもらいたいです。

ここまで来たのならば、決勝は常葉菊川VS大垣日大の東海ブロック対決を望みたい所。
もう高野連本部へのあてつけです(笑)
戦前の予想では、強豪校の熊本工・帝京の決勝進出が有力と思われるでしょうが、
ここまで優勝候補を破ってきた勢いと東海地域の意地で、勝利を収めてもらいたいです。
明日の準決勝は常葉菊川と大垣日大の2校の戦いぶりに注目です。


◆ゲームの話 『白銀のソレイユ』
金曜日に無事到着しました~ けれどまだ全然進んでません(^^;
夜は大体、高校野球とプロ野球の話を書いていると終わってしまうので…
本格的な進行は高校野球が終わってから、といった所でしょうか。

ゲームを始める前に驚いたのは、インストール容量。5.3Gあります。
DVD2枚とあったので、まさかとは思いましたが…
最近は恋姫無双やプリズムアークなど、大容量美少女ゲームも増えてきましたね。
HDが昔に比べて安価で大容量になったとはいえ、これだけの容量は鬼です(苦笑)

そんなこんなで、ボチボチと進めていくつもりです。

2007年03月31日

常葉菊川がベスト4入り

キターーーーーーーーーーーーー! キタキタキターーーーーーーー!!
大願成就!! 今年のドラフトの目玉・中田選手を喰いました!!
センバツ甲子園準々決勝第1試合で、
常葉菊川が中田選手を擁する大阪桐蔭に2-1で勝利しました。
いやー、興奮しましたね~ 最高の勝利ですよ。
静岡県勢としても約30年ぶりのベスト4入り、久々の上位進出です。
一時期はサッカーに押され気味で1回戦敗退が多かったのですが、
近年は1回戦・2回戦突破も珍しくなくなってきていました。
それがついにベスト4入り。
しかも仙台育英・今治西・大阪桐蔭という強豪校を破ってのベスト4、価値があります。
もう常葉菊川旋風といっても良い活躍ぶりでしょう(^^;
この調子で頂点を目指し、頑張ってもらいたいです。
よーし、明日の朝はスポーツ紙を買い込むぞ(笑)


◆センバツ甲子園 準々決勝 第1試合 常葉菊川 2-1 大阪桐蔭
大阪桐蔭の先発は中田投手で、ほぼ予想通りの展開となりました。
唯一、誤算だったのは、序盤の常葉菊川・田中投手の出来。
ストライクゾーンが狭かったこともありますが、
変化球を中心にコントロールがもう少しでした。
ストレートの勢いも1・2回戦に比べると物足りない内容でした。
それでも攻めの投球姿勢は変わることなく、
懐を大胆に攻めたことで、1・2回戦と変わらない好投ができていました。

一方の大阪桐蔭・中田投手は立ち上がりこそ、スライダーが抜けてばかりでしたが、
2回以降は徐々にスライダーが決まり始め、
1回戦よりも良いピッチングをしていたように思います。
ただ球速は140前後出たものの、コーナーを突く制球力はなかったため、
1回戦の佐藤投手・2回戦の熊代投手に比べると楽な部類、
少しでも甘くなると、強い打球を飛ばしまくり。
けれど完全には振り切れていなかったのか、外野の頭を超えることなく、
なかなかヒットが出ませんでした。
また、得意の機動力も、中田投手の素早い牽制・クイックと、
岡田捕手の強肩に阻まれ、2度試みた盗塁はいずれも失敗。
常葉菊川打線も中田投手をなかなか捉えることができていませんでした。

両チームともにチャンスを作りながらも、最後は中田・田中両投手が踏ん張る展開。
非常に重苦しい試合展開でした。
…と、ここまで大まかに説明しましたが、
試合展開を見ていった方が分かりやすいので、試合展開説明を挟みます。

●1回表 常葉菊川の攻撃
中田投手はコントロールが定まらず、2番町田選手に四球を与えるなど不安定な立ち上がり。
強い打球が飛ぶも野手の正面で無失点。
●1回裏 大阪桐蔭の攻撃 ~走塁ミス無失点~
田中投手もこれまでとは違い、全体的にコントロールがもう少し。
生命線である外角の際どいコースをボールと言われ、2番丸山選手に四球を与える不安定な立ち上がり。
注目の4番中田選手との対決は全て内角、しかし外れて四球。
これまでは見られなかったワンバウンドで叩きつける投球が見られるも、
2塁ランナー自重も、1塁ランナーの中田選手が飛び出してしまい、一二塁間で挟殺タッチアウト。
大阪桐蔭の拙攻に田中投手は助けられます。
●2回表 常葉菊川の攻撃
先頭の5番中川選手が四球で出塁し、6番酒井選手が三遊間抜くヒットでノーアウト1・2塁。
ここで強行するもセカンドゴロ併殺。
これで落ち着いたのか8番石岡選手に対してはスライダーの制球が戻り、
外角低めスライダーで空振り三振。中田投手が立ち直りのきっかけを掴みます。
●2回裏 大阪桐蔭の攻撃
6番生島選手に体勢崩しながら一二塁間抜かれるヒットを許すも、
ストレートのコントロールが戻ってきた田中投手が後続を打ちとって無失点。
完全に立ち直ります。
●3回表 常葉菊川の攻撃
2番町田選手が一二塁間抜くヒットで出塁するも、センターへの打球が伸びず無得点。
●3回裏 大阪桐蔭の攻撃 ~スクイズ失敗~
先頭の9番奥村選手に内角ストレートを上手く叩かれて、
3塁線抜かれる2ベースヒットを許し、送りバントでランナー3塁へ。
ここで大阪桐蔭はスクイズを試みるも、
ストレートを打ち上げてしまってキャッチャーフライ、ランナー戻りきれずに併殺。
常葉菊川は大阪桐蔭のスクイズ失敗に助けられます。
●4回表 常葉菊川の攻撃 ~盗塁失敗~
先頭の4番相馬選手がショートゴロエラーで出塁し、
6番酒井選手の一二塁間抜くヒットで1アウト1・3塁として、
1塁ランナースタートの盗塁を仕掛けるも、岡田捕手が3塁ランナーを目で牽制した後に、
素早く2塁へ素晴らしいボールが送球されて悠々タッチアウト。
岡田捕手の守備が中田投手を助けます。
●4回裏 大阪桐蔭の攻撃
先頭の3番山口選手に四球を与えるも、
4番中田選手を内角ストレートで打ちとってファーストフライ。
さらに6番生島選手の一二塁間を抜くかという打球を
セカンド町田選手が飛びついて1塁送球アウトというナイスプレーが飛び出してチェンジ。
中田選手に対する強気な内角攻めが功を奏し、田中投手はこの回を無失点で凌ぎます。
●5回表 常葉菊川の攻撃
1番高野選手があわやホームランかというレフトへの打球が飛ぶもファール、
続いて打った打球もレフトへ良い当たりがが飛ぶも伸びなくレフトフライ。
結局、三者凡退。
中田投手は強い打球を放たれるも、球威が勝っているのか野手の頭を超えず。
●5回裏 大阪桐蔭の攻撃
8番西岡選手に粘られるもショートフライ。
9番奥村選手をショートゴロエラーで出すも、岡田選手のファーストファールフライを、
酒井選手がフェンス際でキャッチしてアウト! ナイスプレー。
田中投手は外角ストレートのボール球で誘うも、
キレがもう少しなのか、大阪桐蔭打線がよく見極めているのか、空振りを奪えず。
球数が多くなってきてはいるものの、随所で内角のストレートが生き、凡フライに打ち取る。
●6回表 常葉菊川の攻撃
2番からの好打順も三者凡退。
●6回裏 大阪桐蔭の攻撃 ~5番堀選手のタイムリーで先制~
先頭の2番丸山選手がヒットで出塁し、送りバントで2塁へ。
ここで4番中田選手に回るも、内角低めボール気味のストレートを強引に振ってセカンドフライ。
しかし5番堀選手が内角から真ん中に入るストレートを
完璧に捉えるライトへのタイムリーヒットが飛び出し、大阪桐蔭が待望の1点を先制します。
●7回表 常葉菊川の攻撃
センター・ライトにフライが飛ぶも伸びなく三者凡退。
●7回裏 大阪桐蔭の攻撃
1点を失って吹っ切れたのか、ここまで苦労していた変化球の制球が良くなり、
カーブ・スライダーで簡単に打者を追い込むナイスピッチング。
2者連続三振を奪うなど、完全に立ち直ります。
●8回表 常葉菊川の攻撃 ~2番町田選手のタイムリーで同点に~
1アウトから9番田中投手の打った打球は右中間を深々と破るスリーベースヒット!
1番高野選手にはスクイズの気配は全くなく強攻策、制球が定まらない中田投手は四球。
ここで2番町田選手が一二塁間を抜くタイムリーヒットを放ち、常葉菊川が同点に追いつきます。
さらに3番長谷川選手の所で、ダブルスチールの積極策に出るも、
これは強肩の岡田選手が3塁に送球して悠々タッチアウト。
長谷川選手の三遊間を抜くかという打球も、サード山口選手に抑えられて勝ち越しはならず。
●8回裏 大阪桐蔭の攻撃 ~4番中田選手の最終打席~
先頭の1番岡田選手を打ち取りながらも、ライト前に落ちるアンラッキーなヒットを許し、
2番丸山選手の送りバントで2塁へ。
3番山口選手はライトフライに倒れ、2アウト2塁のチャンスで4番中田選手に回ります。
1塁が空いた状態も、常葉菊川バッテリーは真っ向勝負を選択。
最初は内角を攻めたもののボールとなり、中田選手の立ち位置が下がったために外も利用。
最後は外角高めボール球のコースに甘い球が行ってしまい、
良い角度でレフトに打球が飛ぶも、伸びなくレフトフライ。
それまでの執拗な内角攻めが功を奏し、得意の外角のゾーンでもミスショットを誘いました。
●9回表 常葉菊川の攻撃 ~8番石岡選手の勝ち越しタイムリー2ベース~
5番中川選手がセカンドゴロエラーで出塁するも、当たっていた6番酒井選手は空振り三振。
2アウト1塁となるも、7番前田選手が甘く入ったストレートを捉えてレフト前ヒット、
さらに8番石岡選手が3塁線を痛烈に抜く打球がギリギリでフェアとなる
タイムリー2ベースとなり、常葉菊川がついに1点を勝ち越します!
●9回裏 大阪桐蔭の攻撃
5番堀選手からの打順も、ショートライナー・ショートゴロで2アウト。
最後は勝ち越し打を放った石岡選手へのキャッチャーファールフライでゲームセット。

勝敗を分けたのは、何といっても、田中投手と4番中田選手との対決でしょう。
大阪桐蔭が田中投手を打ち崩す可能性があったのは、初回だけでした。
持ち前のコントロールが定まっていない状態だった田中投手を結果的に助けたのが、
中田選手の走塁ミスです。
もしあそこで飛び出していなかったら、四球や連打で得点できていたかもしれません。
そのチャンスを走塁ミスで潰してしまったのは、大阪桐蔭にとって痛かったです。
その後の田中投手は変化球の制球力は7回以降まで戻りませんでしたが、
ストレートの制球力は2回以降に戻り、
内外角を攻める投球で強打の大阪桐蔭打線に自分たちの打撃をさせていませんでした。
2回以降は付け入る隙がなかったといっても過言ではありません。

そして中田選手の最終打席、8回裏2アウト2塁の場面ですよね。
最後に田中投手が投げた外角高めのストレートは、
中田選手にとって明らかなホームランボールでした。
ボールが投じられた瞬間は、「あ、しまった」と思うほどでしたから。
けれど音を聞いて安心、完全な打ち損じで、大きなレフトフライ止まり。
この打ち損じを誘ったのは、1~3打席目までの常葉菊川バッテリーの執拗な内角攻めでしょう。
2回戦では出井投手の内角ストレートをホームランにした中田選手でしたが、
田中投手の対角線上に投げ込まれる威力あるストレートは仕留められませんでした。
中田選手も内角を意識するあまりに、打ち返してやろうという気持ちが強すぎて、
ボール気味の球に手を出して内野フライ、それが3打席目までの形でした。
4打席目はレフトに大きなファールを打ちはしましたが、完全にファールになるコース、
内角攻めに対応するために体を開き気味にボールを迎えてしまい、
得意の高めの甘い球が来ても仕留め切れずにファール、最後はレフトフライという結果。
内角を意識するあまりに、体が開いてしまい、
得意の外角の球までも打てなかった、そういう打席内容でした。
巨人にFA移籍した清原選手がセの内角攻めに苦しみ、外まで打てなくなったのと同じ形です。
それだけ内角を意識付けることができた常葉菊川バッテリーの強気な攻めと、
そこにコントロールすることができた田中投手の制球力の勝利でしたね。

一方の中田「投手」は、正直苦しかったです。
むしろ、よく終盤まで常葉菊川の打線を抑えていたと思うぐらい。
ストレートは140前後、速くて145?(誤計測で150ありましたが明らかにミス)
ストレートの力はあるのですが、ストライクゾーン内でまとまっていただけで、
コースを攻めるようなコントロールはありませんでした。
スライダーも佐藤・熊代投手のものと比べると、一段落ちる感じで、
コーナーに決まらないと厳しいです。
結局、全般的にコントロールがアバウトなため、
常葉菊川の打者は低目を捨ててベルトより上の高さだけで狙いを絞ることができ、
アウトにはなっていたものの、初回から痛烈な打球を何度も飛ばしていました。
アウトになっていたのは、中田投手の球威が勝っていたことと、
高めだったことで打球が上がってしまっていたからなのでしょう。
中盤まではなんとか踏ん張れた中田投手も、疲れの見えてきた8回・9回は、
ストレートが甘く入ることが増え、長打や連打で逆転を許すことになったように思います。
よく粘りはしましたが、内容的にはこうなることを予感させるものでした。
佐藤・熊代投手といった速球派投手から、強打で点数を奪った常葉菊川打線にとって、
現時点の中田投手のストレートは通用しなかったということでしょう。
故障前の高校1年時のストレートが戻ってこなければ、中田投手は厳しいように思います。

ただ勝った常葉菊川は、決して強打のチームだとは思いません。
1・2回戦終わってのチーム打率を見て驚いたんですが、わずか.188(^^;
佐藤・熊代・中田投手と本格右腕を打ち崩してはきましたが、
大阪桐蔭打線のような破壊力があるわけでは決してありません。
何が良いかと言えば、攻撃においても、守りにおいても、狙いが徹底していることです。
常葉菊川打線の1巡目はホント脆いです。3試合ともいずれもチャンス作れず(苦笑)
けれど2巡目から各打者の狙い球が徹底されていて、
狙いに応じたバッティングを各打者ができています。
ランナーが出ても送りバントは用いず、とにかく強打、もしくは機動力。
いずれにしても思い切りのいいプレーで積極的に攻めて行きます。
今日の盗塁失敗の後でも監督が笑顔でいるなど、
積極的なプレーでの失敗は責めないという姿勢がチームを伸び伸びさせているように思います。
バッテリーにもその姿勢は見られ、コーナーを積極的に攻めていってます。
1回戦でリリーフした戸狩投手のピッチングにもそういったことが感じられ、
とにかくチーム全体が積極的で、狙いが徹底しているように思われます。
そこが常葉菊川の強さでしょうね。
もちろんそれを可能にするスイングの速さ、足の速さ、グラブさばき、
コーナーを突く制球力と、基礎的なプレーの高さもあります。
でもそれだけでは甲子園で勝てないわけで、
それを基礎にした上での積極プレーが常葉菊川の強さのように思えます。
このまま守りに入らず、積極的な姿勢を貫いていけば、頂点も見えてくるはず。
この調子で頑張ってもらいたいですね。

負けた大阪桐蔭は、現在の中田投手に頼ってしまうことになった投手力の弱さが課題です。
どの投手もそれなりの力は持ってますが、本当のコントロールがなく、安定感が乏しいです。
投手としての中田選手に頼らない投手陣作りが夏に向けての課題だと思います。
打線は全体的に振り回しすぎの感があります。
田中投手のようなコントロールのいい投手に対して、
綺麗なヒットを望んでいてはなかなか連打など出ません。
汚いヒットでもいいから出塁するんだという嫌らしさが欲しいですね。
私の印象としてはこんな感じでしょうか。
打者としての中田選手は今日の結果の通り。
パワーは素晴らしいですが、技術的にはまだまだといった所でしょう。
別に内角をホームランしなくてもいいと思うんですがねぇ… ポテンでええやんと。
その割り切りができるかどうかだと思います。


◆センバツ甲子園 準々決勝 第2試合 熊本工 5-3 室戸
室戸は最終回追い上げたものの…
それまでの失点が大きすぎたのか、あと一歩届きませんでした。
最後の打者はここまでチームを引っ張ってきた4番森澤投手、
空振り三振に倒れてしまいましたが、
優勝候補・報徳学園を倒すなど、爽やかな旋風を起こしてくれましたね。

残念だったのは3回裏の死球・四球の連続押し出し。
これがなければもっと良い試合になっていたんですが…
森澤投手はあの場面だけ守りに入ってしまったそうです。
これまでは強気な内角攻めをしてきた投手だっただけに、攻めきれなかったのが残念です。
それでもその後はややコントロールが甘かったものの、
立ち直って1失点に抑えましたから、よく頑張ったと思います。

それにしても熊本工は手強いですね。
6回の継投策は思い切った交代だなと思いましたが、結果的にこれが大正解。
室戸の反撃をかわし、チームを勝利に導きました。
左の隈部・今村投手といった安定感ある左腕2人がいて、
打線は1番藤村選手を始め、長打力はそれほどないものの、
積極的な走塁を生かした卒のない攻撃が身上、
常葉菊川と似たチームカラーのように思います。

似たようなチームとの対戦になると、甲子園での経験がある熊本工が有利か。
常葉菊川にとっては難しい相手となりそうですが、
大阪桐蔭を撃破した勢いのまま、積極的な野球を展開してもらいたいです。
熊本工は守備に不安があるようなので、チャンスは必ずあるはず。
準決勝も楽しみです。

最後に室戸の選手に関して、イイ話があったので紹介しておきます。
こちら
こういった形の「野球留学」もあるわけです。
野球を続けられる環境をもっと作っていってもらいたいですよね。

ベスト8出揃う

とか言いつつ、気分は西武・岸投手のストレートに燃え萌え。
ボールの威力は知ってましたが、あそこまで萌えるコントロールを持っているとは。
内角高めと外角低めストレートのコントロール、最高っす。
しかし相変わらずニュースでは… いや、まぁ、しゃーない(涙)
いつか多くの人が萌えることを祈りつつ、センバツに話を戻します。

◆センバツ甲子園 ベスト8が出揃う。
ベスト8は、帝京(東京)、常葉菊川(静岡)、大垣日大(岐阜)、大阪桐蔭(大阪)、
関西(岡山)、広陵(広島)、室戸(高知)、熊本工(熊本)、となりました。
珍しく東京を除く関東代表が全滅、
近年躍進していた東北・北海道地域も全滅という意外な結果となりました。
逆に近年は成績が悪かった中国・四国勢が3校と躍進、今年は頑張ってます。
愛知勢が0だった東海ブロックも2校が残り、岐阜・静岡地域の頑張りが感じられます。

昨日・今日の試合では、室戸が常葉菊川と同じく清峰高校のような存在になってきた印象です。
明日の第1試合で常葉菊川は大阪桐蔭とぶつかり、第2試合で室戸は熊本工にぶつかります。
いずれも新鋭VS強豪校という対戦カード、
新しい風がどれだけ吹くのかが楽しみです。

余談ですが、面白かったのが今日の第3試合の応援曲。
大垣日大はエヴァの『残酷な天使のテーゼ』、
思わず噴いたのが都城泉ヶ丘の『ファミスタの試合開始テーマ』。
正直言って、泉ヶ丘はアホだと思いました(爆)
いや~、試合中のチャンチャチャチャチャンチャ~のは分かるんですけど、
試合開始のアレですよ? タタタタタタン、タタタタタタン、タタタタタタタタタ~のメロディ。
そんなに何度もプレイボールかけるなよと思わされるわけでして(苦笑)
しかし、どちらも生徒は原曲を知らないんでしょうね。先生は知ってるかもしれませんが。
エヴァももう12年以上前ですか。早いもんですなぁ。
ファミスタのは熱スタに入っていたけど、パワプロ主流の今の時代では知らないでしょう。
なんとなく時代を感じてしまいます(^^;

それを言うなら『タッチ』の主題歌等もそうなんですがね。
上杉達也選手がいると話題になった北陽は負けちゃいました。
夏は大阪桐蔭を始め、強豪がひしめきますが、甲子園に帰ってこれるよう頑張って欲しいです。

2007年03月28日

センバツ甲子園

今日の大垣日大と北大津の試合で、センバツ出場チーム全てが試合を行ったことになります。
第2試合からは2回戦、大阪桐蔭と常葉菊川がベスト8進出となりました。

1回戦を見た限りでは、抜きん出たチームはいないように思えました。
優勝候補と言われるチームが軒並み敗れていったのがその混戦に拍車をかけています。
仙台育英、報徳学園、成田、高知… 好投手を擁するチームが次々に破れていきました。
残るのは、大阪桐蔭と帝京の2強。
その後に各地区予選1位だった千葉経大付、常葉菊川、広陵、熊本工と続く感じでしょうか。
とはいえ、2強以外と他のチームの差はあってないのと同じようなものですからなぁ…
どこが優勝するのかはサッパリ分からない状態です。

贔屓目で見ているせいかもしれませんが、面白いのが静岡県の常葉菊川。
仙台育英・佐藤投手に続き、今治西・熊代投手を撃破。
打の方では詰まりながらもセンター前に運ばれましたが、その後抑えてますし、
今日の試合でもドラフト候補を飲み込んだと言ってもいいのではないでしょうか(^^;
どことなくチームの雰囲気が昨年準優勝の清峰に似通ってきています。
むしろ一昨年夏の清峰ですかね。コントロールの安定した左腕投手がいる強みがあります。
強豪校を破ってきている(全国的には)無名校の常葉菊川、
次の大阪桐蔭を破れば、新しい旋風を巻き起こしたと言えるのではないでしょうか。
今の状況で大阪桐蔭を破る可能性を秘めているのは、常葉菊川であるように思えます。

あとは市川に帝京を下してもらえれば…
ドラフト有力候補は軒並み撃破、野望達成です(爆)
波乱の多い今年のセンバツ甲子園、この先の展開が楽しみですね。


◆センバツ甲子園 6日目
昨日の試合は体調不良で観戦することができず。
21世紀枠の都城泉ヶ丘が見事勝利を収めたようで。
やはりセンバツは投手が安定しているチームが強いですね。
2回戦でもハツラツとしたプレーを見せてもらいたいです。

今日の第1試合は大垣日大が7-4で北大津に勝利。
北大津は中盤に追い上げましたが、序盤の失点が大きすぎましたね。
初回は四球・エラーでノーヒットで1点を献上、
2回も四死球連発で3失点、序盤でリズムが乱れてしまいました。
こういう自滅的な試合展開は寂しいですよね。負けた方も悔しいでしょうし。
常に1万人以上の観客がいる甲子園という大観衆の中で、
高校生に平常心でプレーしろというのは酷なことでしょうが、
この大事な機会に感謝してプレーしてもらいたいです。

第2試合で一番目に付いたのは審判のミスジャッジ…
2回裏のスリーバントスクイズは明らかなスイングにも関わらず、ノースイング。
3回表の死球も明らかにグリップエンドに当たっているのにも関わらず、死球。
高校生が真剣に戦っているのですから、しっかりとしたジャッジをしてもらいたいです。
2回裏は直後に石田投手が三振に取りましたが、
3回表の方は判定一つで試合展開そのものが変わってしまいました。
ミスジャッジ死球・四球でランナーを溜めてしまい、中田選手にレフトスタンドへの3ラン。
ここからリズムが完全に乱れて、四球・エラーなど拙いプレーが連続して計6失点。
審判が試合をぶち壊したといっても過言ではないでしょう。
今大会は全体的に死球の判定が甘すぎるように思います。
避けてないケースやグリップエンドに当たったと分かるケースが他にもありました。
ストライクゾーンも時折狭くなりますし… もう少ししっかりと見てもらいたいですよ。
高校生は全体的に広くていいと思うんですがねぇ… 今年はイジワルな感じ。

中田選手の2打席連続ホームランは見事でした。
一本目は内角低めシュート回転ストレートを掬い上げて、ギリギリレフトスタンドに入るホームラン。
二本目は外から真ん中に入るシュート回転ストレートを完全に捉えてレフトスタンドへのホームラン。
一本目のホームランで、単純に内角を攻めれば打ち取れるわけではないということが分かったでしょう。
とはいえ、内角を攻略したとまでは思えませんが…
金属でなければ入りませんでしたし、球速が130後半では入ってなかったと思います。
そもそも内角が来ると思っての打撃でしたから、体の開きも早かったですしね。
ただ今日の一発は勉強になったでしょうから、それを参考に内角球攻略に取り組んで欲しいです。
まぁ、しかし、パワーは凄いですねぇ…
技術的にはまだまだ粗っぽいですが、あのパワーはやっぱり魅力的です。

第3試合は常葉菊川が10-0で今治西に勝利。
この試合はバッテリーの投球の組み立ての差が出たかなという感じですね。
4回までの今治西・熊代投手の投球を見ても分かるように、
状態自体はそんなに悪くなかったように思います。
ただ常葉菊川打線が仙台育英・佐藤投手のスライダーに苦しんでいたことで、
外角のスライダーを上手く利用して、狙い通り三振を取っていたんですが、
それが結果的に外角オンリーの単調な投球に繋がり痛打されることに。
4回の石岡選手の先制タイムリー2ベースなんて完全な狙い撃ちでしたよね。
その後も常葉菊川の打者は外角に踏み込んで打っているのにも関わらず、
内角を狙っての死球があってか、変わらずの外角中心の投球、
力んで高めに甘く入った所を捉えられ、6失点となってしまいました。

一方の常葉菊川バッテリーは、1回戦の右打者内角ストレートで打ち取っていたのを逆手に取り、
外角のストレートの出し入れで勝負、
序盤からストレート中心に三振を積み上げ、2回り目からカーブ、
ピンチと4回り目まではスライダーを使う必要がありませんでした。
相手の狙い球を外す絶妙な組み立てをしていましたし、
今治西の打者を完全に手玉に取っていたように思います。
バッテリーの配球の妙が勝敗を大きく分けましたね。

次の試合は大阪桐蔭と常葉菊川が激突です。
さぁ、来ました、来ました! 3人目のドラフト有力候補を食っちゃいましょう(爆)
まぁ、それは試合が終わってみないことには分からないことですが、
この対戦カードはなかなかの注目カードです。
1つは常葉菊川バッテリーと中田選手を擁する大阪桐蔭打線の対決です。
大阪桐蔭は4番中田選手の前後の3・5番打者が左打者、
やはり4番中田選手との対決に注目が集まります。
コントロール抜群の田中投手が両サイドの揺さぶりで中田選手を打ち取れるか、
それとも中田選手が内角のストレートを見事にホームランにするのか、
中田選手の打撃における技術が問われる試合となりそうです。
2つ目は常葉菊川打線と投手・中田との対決。
今日の試合を見る限りでは、中田投手の投球術以外に常葉菊川打線は封じられないでしょう。
1回戦のような楽をしたピッチングだけで抑えられるとは思いませんから、
中田“投手”の評価も問われる試合となりそうです。
次の常葉菊川と大阪桐蔭の試合は大注目です。

2007年03月26日

うー

体調悪いです。
昨日からどうも気分が優れなく… そんなわけで不調モードなり…


◆センバツ甲子園 4日目
今日は調子が悪く、ほとんど試合を見ず。簡単な感想のみで。

第1試合は市川が4-2で聖光学院に勝利。
市川のエース河津投手のピッチングが光りましたね。
130中盤のストレートに左投手特有の大きなカーブ、
日ハムから阪神へ移籍した正田投手の高校時代を彷彿させる投手です。
コントロールが安定してくると面白いかも。
市川は打線の振りも鋭く、次の帝京との戦いに注目が集まります。

第2試合は広陵が延長12回2-1で成田に勝利。
まぁ、しかし… 両チームとも拙攻の連続でしたよね。
どちらが負けてもおかしくないという試合展開でした。
互いに譲り合った結果、ボテボテの内安打で決着という凄まじくイジワルな終焉…
きっちりとした野球をやりなさいと神がお怒りになった…そんな試合でした。
それにしても成田の唐川投手は悪かったですねぇ。
8回以降はマシになりましたが、
前半はストレートがシュート回転して高めに抜ける球ばかり。
あれ? こんな投手だったっけと思ってしまうほど別人のように思えました。
でも例え本調子であったとしても、あのクイックでは…
昨年のセンバツで活躍した西田選手がキャッチャーに入ったとはいえ、
あのクイックでは走られまくりですよ、現に3塁へのダブルスチールをやられましたし。
仙台育英の佐藤投手同様に、クイックが一つの課題のように思えます。
これがクリアできないと、上のレベルでは難しい。夏までの課題として欲しいです。
打者で目に付いたのは広陵の3番サード土生選手。雰囲気が阪神・金本選手に似ている感じ。
走攻守三拍子揃った選手で、将来性豊かな選手だと感じました。

第3試合は北陽が1-0で鹿児島商に勝利。
この試合は見れなかったんですが、守備の好プレーが多かったようですね。
送りバントの打球が転がっての併殺って久々に見た気がします。
普通は1塁セーフになるものなんですけど…
それだけ捕球から送球までがスムーズだったということなんでしょうね。
うー、見たかったなぁ…

そうそう、第2試合に関して面白い記事がありました。
こちら
「ペテン師」って、凄いあだ名ですね(^^;
あのボテボテの内安打にさえ、伏線(?)のようなものがあるとは。
面白いものですね。


◆プロ野球 西武不正スカウト問題 夕刊フジの記事
普段はまたバカ言ってる程度なんですけど…
この記事の内容はちょっと酷いのではないかと。
「サクラ」だとか、「事の重大さを理解してない」だとか…
そう受け止められることがあるかもしれませんが、それは甚だ心外なことです。

この「太田コール」の背景となっている西武ファンの声は主に2つ。
1つは不正スカウト問題がどうして発覚したのかという発端にまつわるものです。
それは太田球団社長の元、不正のない球団を目指す過程で生じたことをファンは理解しているからです。
不正スカウトのような話は本来的にバレません。そこに誰も損する人間が発生しない以上は。
なぜバレたのか、損する人間が現れたからです。
太田球団社長の就任で不正の除去が行われ、その結果として2選手の獲得が見送られ、
さらにそれに最も携わった古参のスカウトも解雇、
球団をクリーンにする過程で出てきた事件という見解です。
つまり太田球団社長でなければ、この問題は明らかにされなかったでしょうし、
また、この問題追求がなされるには太田球団社長の力がいるという考えなわけです。
世間では隠蔽工作をしたとか言われていますが、それをそのまま取るファンは少ないでしょう。
マスコミの偏向報道には気付いているはずです。
それが2つ目の理由、マスコミの西武に対する集中砲火です。
事実だけによるものならば、真摯に受け止めるしかありませんが、
その中にいわれのないものや事実誤認を与えるものが含まれていれば、憤りを覚えることでしょう。
球団スカウト部門に対してだけではなく、選手やファンそのものにも向けられている敵視が、
逆に一体感を生んでいるように感じられるわけです。
「太田コール」が起こった理由は、そういった事情があってのものです。

事の重大さを知っているのは第一に西武ファンであり、
それを乗り越えようとしているからこその今回の行動です。
上の掲示板荒らしのような夕刊記事を信じるような人はいないと思いますが、
勘違いされるとアレなので、一応フォローを入れさせていただきます。

2007年03月25日

地震

北陸地方で震度6強の地震があったようで…
太平洋側のこちらでも揺れを感じましたから、かなり強い地震だったんでしょうね。
富山の方に親戚がいますが、特に問題はなかったようです。
それでも地震に慣れていない地域の人達ですから、困惑したでしょうなぁ…
昨年12月に富山でしか生活していない親戚に、
自分を始め富山以外に住んでいる親戚が地震の驚きを語っていた光景が思い出されます。
阪神大震災でもそうでしたが、一番怖いのは「油断」、
自分達は安全だという思い込みを強く持ちすぎないようにしたいです。
東海地震が来る来ると言われて久しく経ちますが…心構えだけは忘れないでおきたいものです。
まだ余震の影響があると思いますが、早く沈静化することを望みたいです。

それにしても最近は甲子園大会の度に緊急ニュース速報が流れてるイメージがあるんですが…
雷による停電だとか、津波だとか…
もっとも、テレビ・ラジオといったメディアを定期的にチェックすることで、
そういったニュースを目にする機会が多いだけなのかもしれませんけどね。
いずれにせよ、近年は災害情報を多く聞くようになったのは確か。
こういう言い方は不謹慎かもしれませんが、地球さんも色々と大変なんでしょうね(^^;


◆プロ野球 開幕2戦目
今日は楽天・ソフトバンクがそれぞれ勝利。
そしてロッテと日ハムはまたしても引き分け、今日は延長12回0-0。
これでパリーグは1勝1敗が4チーム、2引き分けが2チームという均衡状態に。
まだ始まったばかりとはいえ、なかなかに熱いペナントレースを期待させる開幕となりました。
それにしても開幕カードが2引き分けで終わるとは珍しいですね。
2試合連続の引き分けというのも記憶にないです。
それが引き分けのないベースボールの国から来た外国人監督のチームというのも面白い(^^;

そうそう、野球日記の方にも書きましたが、
日刊スポーツのスコア速報が面白いです。
ファミコン世代にはお馴染みのファミスタ式画面(笑)
タイムラグはあるものの、実際にボールを投げて打ちますから、
実際に試合を見ているような感覚に襲われます。
ネックなのはゲーム同様の驚異的な守備の動きで、
打球がどこに飛んだのか分かり辛いことですかね(^^;
ファミスタ世代の人は一度プロ野球の試合がやっている時間に覗いてみてください。


◆センバツ甲子園 3日目
今日は第2試合を中心に観戦。それにしても良い試合でしたなぁ。
室戸は派手なチームではなかったものの、基礎的なプレーがしっかりしていました。
一部の身体能力が優れた選手のみが持てる強い肩ではなく、
打球に対する一歩目の判断、常に打球の正面に回りこむ姿勢、
柔らかいグラブ捌きと失敗を恐れない心、
どのプレーにも基本練習の積み重ねが感じられました。
高校野球が目指すチーム作りとは、室戸のようなチームなんでしょうね。
両投手の強気なピッチングといい、第2試合はとても爽やかで熱い試合でした。

そんなこんなで今日の簡単な試合感想です。第2試合中心。

第1試合は千葉経大付が5-4で岐阜中京に勝利。
両チームとも投打のバランスが取れたチームの対決でしたが、
最後は主軸の3番丸投手・4番大島選手の活躍で千葉経大付が勝ったという感じです。
しかし4番大島選手は大当たりでしたね、4打数4安打1ホームラン3打点。
ホームランは左打者がレフト方向へ打つという打撃、
普通のレフトフライだと思ったんですが、思いの外伸びましたなぁ。
2回戦以降の打撃にも注目です。

第2試合は室戸が2-1で報徳に勝利。
いやー、素晴らしい試合でしたな。野球を志す人々、全てに捧げたい試合です。
室戸の森沢投手も、報徳の近田投手も、直球中心で内角を攻める攻める。
変化球全盛の時代に内角のストレートで押しまくるピッチングは気持ちよかったです。
1回裏に4番小杉選手に投じた森沢選手の内角ストレート(ピッチャーゴロ併殺に)、
7回表に4番森沢投手に投じた近田選手の141キロ内角ストレート(空振り三振)、
どちらも凄く印象に残る気持ち良いボールでした。
特に近田投手は2失点した直後の対戦で、内角ストレートで空振りを奪った後、
キャッチャーのサインに首を振って、2球続けての内角ストレートで空振り三振、
あのシーンは痺れましたね。しかもその日最速の141キロ、天晴れです。

両投手以外にも光っていたのが室戸の守備です。
7回裏・代打・井上選手の痛烈なライナー性の打球をショート・柳弘選手のダイビング好捕、
9回裏・7番前田選手のライトフェンス際の打球を中山選手が背走キャッチしたプレーは、
誰もが賞賛を送るビッグプレーでした。
どちらも打った瞬間、抜けていたと思うヒット性の打球、
これがヒットになっていたら、室戸の勝利はなかったでしょう。
他にも6回裏の三塁線の打球をサード小松選手が無難に処理するなど、
派手さはないものの、基礎的なプレーがしっかりできていました。
それは攻撃でも同じで、確実な送りバントといい、
狙い球を絞って上からボールを叩くバッティングといい、見事でした。
優勝候補の一角・報徳学園に勝ったのは偶然ではありませんね。
室戸は基礎が徹底された素晴らしいチームです。

目に付いた選手は室戸・森沢投手と報徳・近田投手の2人。
森沢投手は130中盤をマークする本格派右腕。
内角をストレート・スライダーで大胆に攻める投球が持ち味。
なんとなく西武・石井貴投手を彷彿させる投球スタイル(^^;
力みすぎて高めに抜ける場面が多かったですが、その球にも力があり、
報徳学園の打者から空振りを奪うことができていました。
気持ちが前面に出たピッチングをする良い投手ですね。

注目の2年生左腕・近田投手は素晴らしい投球フォームから、
常時130後半のストレートを両サイドに投げ分けられる好投手。
コントロールが安定してますし、噂に違わない良いピッチャーですね。
キレよりも球威で押すタイプといった印象です。
あとは変化球次第でしょうか。何か一つ萌える変化球が欲しい(^^;
スライダーなり、カーブなりを磨くことが今後の課題になりそうです。
それでも強気にストレートで内角を攻める姿勢は頼もしい。
変化球でかわさずに強気で攻めるその心意気を評価したいものです。

第3試合は宇部商が4-3で日大藤沢に勝利。
最後は7番林選手のレフトポールの金網に当たるサヨナラホームラン、
劇的な形の勝利に「ミラクル宇部商」という言葉が呼び起こされました。
打った瞬間はファールかなぁという打球、
それが切れずにレフトポール右側の金網に直撃、まさかまさかです。
公式戦ここまでホームランなしで、守備と小技を買われた選手だそうで、
監督も本人も驚きの一打だったそうな。
それが広い甲子園で出るわけですから… 野球は分からないものです。
こういう真剣勝負の中で生まれるドラマチックな展開が高校野球の魅力ですよね。

第4試合は帝京が9-1で小城に勝利。
太田阿斗里投手が史上2位タイとなる1試合20奪三振をマークしたそうで。
アトリ投手のピッチングは序盤と最後だけ見ましたが、
柳ヶ浦・山口投手(現:横浜ベイ)のような豪快な投球フォームから、
140キロ以上の伸びのあるストレートを投げていたのが印象的でした。
三振の数自体はそれほど参考になるとは思いませんが、
あの荒々しいストレートは魅力的ですよね。
コントロールなど技術的な課題は数多くあるでしょうが、
何よりもあの投げっぷりの良さを評価したいです。

2007年03月24日

プロ野球公式戦開幕

ついにプロ野球・パリーグの公式戦が開幕しました。
開幕戦は、5-2で西武が勝利、オリックスが8-5で勝利、
ロッテと日ハムの試合は4-4の雨天コールドで引き分け、という結果でした。
西武はオープン戦の勢いのまま、
リーファー・GG佐藤選手といった下位打線の打者が活躍して得点を奪い、
守りの面ではルーキー岩崎投手が好リリーフを見せ、07年型西武をファンにアピールしました。
負けた楽天も岩隈投手に力強いボールが戻りましたし、
エース復帰をアピールできたのは収穫でしょう。

オリックスはコリンズ新監督が初勝利。
坂口・大引選手といった若手をスタメン抜擢して活躍、
日本復帰のローズ選手もホームランを放つなどブランクを感じさせない活躍ぶり、
オープン戦で不安視された得点力不足を吹き飛ばす試合でした。
負けた優勝候補のソフトバンクも、移籍の多村選手が2本塁打を放ち、
昨年のような長打力不足・得点力不足を快勝するなど、収穫のある敗戦でした。

日ハムは小笠原・新庄選手といった主軸が抜けたものの、
7回で9安打を放つなど得点力不足を感じさせませんでしたし、
ロッテもズレータ選手の満塁ホームランで追いつくなど長打力不足を解消してきています。

今年のパリーグは予想以上に接戦になりそうだなと感じさせる開幕戦でした。
楽天もフェルナンデス選手が戻ってくれば、打線の繋がりが出てくるでしょうし、
各チームの実力差は例年以上に縮まってきているように思えます。
若い選手も出てきていますし、今年のパリーグは楽しみが多そうです。


◆センバツ甲子園 2日目
今日は雨の影響で2試合のみ。
常葉菊川の次の対戦相手である第1試合を中心に、両試合を大体でチェックした程度です。

第1試合は今治西が3-2で都留に逆転勝利。
都留がこのまま行くかな~と思ったんですが、最後に変化球が甘くなって痛打される結果に。
両チームともに似たような印象を受けるチームでしたから、
どちらが勝っていてもおかしくない試合ではありましたよね。
ツメの甘さ、最後の粘り強さは経験なのでしょうか。最後にその差が出た印象です。
今治西・熊代投手も都留・小林投手いずれも右のスライダー投手。
ストレートは130後半で仙台育英・佐藤投手を一回り小さくしたような感じ。
佐藤投手を打ったとはいえ、スライダーで多くの三振を喫してますから、
常葉菊川打線は簡単に攻略とはいかないでしょう。
そうなると初戦同様に投手戦、今治西の打線は1・3・5番と中軸が左打者。
問題は4番の熊代投手をどう打ち取るかでしょうね。かなり打撃センス良さそうですから…
甘い球は禁物、インコースを攻めきれるかが勝負の鍵となりそうです。

第2試合は熊本工が6-4で県和歌山商に勝利。
前半から中盤にかけては同点・逆転の連続のシーソーゲーム。
プロ野球の試合が1時から始まったので後半は見ていないんですが、そのまま熊本工が勝利したようで。
目立ったのは負けた県和歌山商の4番福田選手。あのパワーは凄かったですね。
あわやホームランかという飛距離十分のレフトポール際へのファール、
そしてセンターフェンス直撃のタイムリー2ベース、実に力強い打球でした。
ショートの辻本選手のナイスプレーも目立ちましたし、
負けたとはいえ、県和歌山商は面白いチームだなと思いました。


◆ゲームの話 『借金姉妹』体験版
Selenの『借金姉妹』体験版をプレイしました。
率直に面白かったです。プロローグ部分がいい感じ。
純愛スキーな自分にしても納得のプロローグ、調教への繋がりに違和感がありませんでした。
むしろ香純をガンガン調教しちゃえと(爆)
愛に飢えている主人公が与えることによって克服しようとしている所を一方的に拒絶、
妹からの金銭的助けをも否定し、
一人で悲劇のヒロインぶる香純には苛立ちさえ覚えます。
まぁ、そんな姿が虐めてちゃん・マゾというイメージを彷彿とさせるのでしょうね。
そういった作りが非常に上手かったと思います。

購入するかどうかは香帆の扱い次第でしょうか。
体験版のHぃシーンは全て香純のシーンのみ。香帆のシーンは全くなし。
香純と同じように本番なしで調教を進めていく流れになるのでしょうが…
プロローグで一度イイ雰囲気になりかけていただけに、ちょっぴりラブラブなのも期待したり。
まぁ、「裏切り者」「許さない」と言われるのもいいんですけどね(爆)
最後は結ばれることを期待。つーか、香帆、可愛すぎ。

2007年03月23日

センバツ甲子園開幕

…とはいえ、例年よりも力が入らないのは、
今年のドラフトに西武が参加できないからか、
それとも裏金騒動でのアマチュア側の本音と建前を見ているからなのか。
今日の試合でじっくり見たのは第3試合ぐらい。
ついでに第2試合をちょちょいといった感じです。
静岡県代表の常葉菊川がドラフト有力候補を擁するチームを次々と打ち破り、
頂点に立ってくれるのが唯一の夢です。たぶん叶いませんが(笑)
それまでは応援を兼ねて見るつもり。

でもこれだけ肩入れしたのも久々かもしれません。
これまでは中立で試合を見ようという気持ちが強かったですからなぁ…
そういう意味では応援を楽しめてますね。


◆センバツ甲子園 1日目
開会式・第一試合は詳しく知らず。
つーか、不正スカウト問題はもうほっといてくれと(苦笑)
お前らだって野球留学の放置など付け入られる隙があったじゃないかとかは、
ライオンズファンとして間違っても思ってはいけないことです(^^;
しかし全員「平成生まれ」ですか。こう言うと妙にオッサンくさい感じがしてしまう(爆)

第一試合はラジオで少し聴いただけ。
佐野日大が7-0で大牟田に勝利した模様です。
私がラジオを聴いていた時は2-0ぐらいのロースコアでしたが…
予想以上に大差が付いたんですね、結果を見て驚きました。

第二試合は大阪桐蔭が7-0で日本文理に勝利。
なんつーか…テンポの悪い試合でしたなぁ…
大阪桐蔭先発の中田投手も四死球7個と荒れてましたし、
日本文理の栗山投手もコントロールが定まらず、ワイルドピッチで失点、
ちょっと締まりのない試合でした。
中田投手は故障上がりのおっかなびっくり投球で参考になりませんでした。
投手・中田は夏までお預けですかね。それでも悪いなりにまとめられるのは見事ですが。
栗山投手はストライク・ボールがはっきりしてるのが何とも。フォーム乱れ過ぎぃ。
印象的だったのは大阪桐蔭の内野守備。堅いですね。
捕ってからも速いし、少し体勢が崩れても何のその。
昨夏からのレギュラー陣が多いですし、ここらは他のチームと一枚も二枚も違うように感じました。
注目の打線は次の試合以降に。

第三試合は常葉菊川が2-1で仙台育英に勝利。
試合終了の瞬間、「勝ったぞぉぉぉーーーー!」と叫びました(笑)
まずドラフト候補150キロ(今日計測)右腕の佐藤投手に勝利。
いやー、最高最高。これで3回戦での佐藤VS中田の対戦カードを不可能になりましたから。
この調子でドラフト候補を打ち破っていくことを願います(^^;
まぁ、冗談はこれぐらいにしておいて、よく勝てましたよ、ホント。
4回までの佐藤投手はコントロールが荒れ気味で付け入る隙はあったんですが、
5回からはコントロールが安定して得点するのが難しくなってましたからね。
140キロ台のストレートがコーナーに来るし、
外角低め一杯にキレのいいスライダーは決まるし、と後半はお手上げモード。
セットからのモーションが大きいので、ランナーが出れば走れるんですけど、出ないし(苦笑)
4回表、死球・四球・5番中川選手の二遊間抜くヒットなどで1アウト満塁となった場面で、
7番前田選手が粘った末のフルカウントからの外角低めスライダーをよく拾いました。
あの一打がホント大きかったです。技ありの一打でしたね。

そんなこんなで後半は追加点を取れる気配がなかっただけに、
終盤の7回以降はヒヤヒヤの連続でした。
先発の田中投手は角度ある130前半から中盤のストレートをコーナーに決め、
落差のある縦カーブ、斜めに落ちるスライダーと、前半は仙台育英打線を手玉に取ってましたが、
2回り目からファールで粘られることが多くなり、7回辺りには疲れが見えましたから。
仙台育英打線が打ち気に焦って、高めのストレートを簡単に打ち上げてくれて助かりました。
それにしても9回裏はよく抑えましたね。
先頭の4番高橋選手に2ベースヒットを許した時には同点を覚悟しました。
そこから2番手の2年生左腕・戸狩投手に思い切って代え、
5番加藤大輔選手にヒットを許してノーアウト1・3塁となるも、
サードファールフライ・空振り三振・ショートゴロで無失点で凌ぎ、試合終了。
2番手の戸狩投手も頑張ったのは勿論ですが、ここでも仙台育英に助けられましたよ。
もしノーアウト1・3塁でなく、1アウト3塁とかだったら、
スクイズをするなりして同点に追いつかれていたでしょうね。
ランナーが2人出て、一気にサヨナラという雰囲気になったからこそ、
スクイズを警戒する必要性が減りましたし、
同点になっても構わないという形で思い切って投げることができ、無失点で凌げました。
つくづく野球はメンタルなスポーツだと感じました。
仙台育英の敗因は一気に逆転できると思ったことにあったのでしょう。
まず同点という気持ちがあれば、7回以降のチャンスで得点できたはず。
そこが強いチームが必ずしも勝つわけではないという高校野球の面白さです。

それにつけても、常葉菊川のバッテリーの攻めは面白いです。
田中投手は縦のカーブが持ち味ではあるものの、投球の基本線は角度のあるストレート。
カーブを意識させながら、内外角に投げ分けて打者を打ち取る姿は爽快でした。
疲れが見えた中盤からはスライダーも混ぜて誤魔化してましたしね。
抜群のコントロールを持つ田中投手と、
変化球を意識させながら配球する石岡捕手とのバッテリーはあっぱれの一言です。
2番手の2年生左腕・戸狩投手はスライダーを軸とした変化球投手で、
こちらもコントロールが安定していますから、2回戦以降も楽しみです。
しかし左投手の縦カーブというのは…やっぱり萌えますね(笑)

注目の仙台育英・佐藤投手はセットからの投球が課題でしょう。
あれではランナーに走られ放題に。
ランナーを気にしすぎて制球を乱すこともありましたし、
クイックとセットの投球を課題として夏を目指してもらいたいです。


◆ゲームの話 『遊撃警艦パドベセル』体験版
そんなわけで体験版をプレイしました。
…相変わらず、どんな路線を歩もうとしているのか分からない内容で(笑)
もっとコメディ調なのかと思いきや、思ったよりも真面目でした。
主人公が真面目だから、そう感じてるだけなのかもしれませんけど。
本庁に主砲をぶっ放すのをギャグと言わずして何と言うかという感じですな(^^;
個人的にはもう少しコメディ調が強くても良いかなと。
ヒカリとロール以外はわりと常識人っぽいですし。暴走分が足りてない印象。
いや、多少真面目な要素も入れるなら、これはこれでいいんですが。
どんなストーリー展開になるのか読めない辺りが一番の悩みどころです。

体験版をプレイしていて良かった点は、CGアニメの動きでしょうか。
昔に比べると、かなり良くなっている感じがします。動きも速い、スムーズ!
残念なのは、おやっさんに声がないこと。何故だ、何故なんだ!
普通の男キャラ(主人公の友人)とかは声イラネとか思いますが、
こういった濃いオヤジキャラには声が必須だろうと(爆)
今からでも声を入れて欲しいィ…
もし声が入らないようなら、脳内若本規夫ボイスを吹き込まなくては(笑)

2007年03月22日

延期

戯画の『XrossScramble』が4月27日に発売延期だそうで。
ちょっぴりやられたという気分(^^;
美少女ゲームは発売延期がつきものですから、
やっぱり長期的に購入計画を立てておかないとダメですね~(苦笑)
しかし1ヶ月も延期するとは思いませんでした。
せめてもう少し早く発表してくださいよ~

そんなわけで気分がちょっぴりブルーな今日この頃です。


◆プロ野球 ドラフト改革 希望枠は来年から廃止?
FA短縮を巡り、話が紛糾したらしく、
希望枠は来年から廃止という所までしかまとまらなかったようです。
巨人はFA短縮7年まで譲歩するも、他球団が譲らなかったとのことです。

巨人の選手の選択の自由を認めなければ、メジャー流出が加速するという言い分は、
全くもって理解できませんが(将来のポスティング移籍を約束するケース等)、
選手に球団選択権を全く与えないというのも、考えものと言えば考えものです。
FA制度によって移籍の自由が担保されているとはいえ、現制度は利用し難いですからねぇ…
取得年数だけでなく、球団に対する補償面も含めて、抜本的に考える必要はあると思います。
ただ希望枠が有力新人獲得の条件闘争となり、
それを避けようと高校・中学と早い段階での囲い込みに繋がり、
今回の不正スカウトが発覚したことを考えれば、
やはり希望枠は今年中に廃止せざるを得ないと考えます。
選手会も納得しているわけですし、希望枠廃止を優先してもいいのではないでしょうか。

とはいえ、選手会も以前から主張しているFA短縮を諦めたとは考えられず、
むしろ今回の希望枠廃止に協力したことを盾に、FA短縮を求めてくるはず。
いずれにせよ、巨人の言うようにFA短縮は考えなければならなくなるでしょう。
FA9年の現状維持でなければダメなのか、FA8年ならば賛成できるのか、
それとも巨人のようにできるだけFA取得年数を短縮したいのか、
議論が紛糾したということは、各球団の意見がバラバラなんでしょうね。
例え希望枠が廃止となったとしても、まだまだ揉めそうな事案です。

広島はFA9年現状維持で、ドラフトで球団選択の自由を認めようという考えなのでしょう。
そう考えると、反対している球団が一概と悪いとは言えないように思います。
むしろ、希望枠廃止のくじ引きドラフトで事が全て収まると考えている方が、
能天気であるようにも思えます。
いずれにしても、一概には言えませんわな…
巨人以外の球団もそれぞれのエゴがあるでしょうから。

希望枠廃止となってもFA短縮の議論がなくなるわけではないだけに、
FA短縮に対する意見を早い段階で集約し、希望枠廃止の目処を立ててもらいたいです。


◆野球 ドラフト改革 希望枠存続に高野連が反発
気持ちは分かるし、ただの脅しにすぎないことも分かってはいるんですが、
「今秋のドラフト拒否」というのは正直いかがなものかと…
選手にとってプロ入りは1つの目標なわけですから、
それを取り上げるようなことを上に立つ者が言うべきではないと思います。
…まぁ、高野連はしょっちゅうやってますが(苦笑)
だから高野連は自分達の面子しか考えてないとか言われるわけで…

専大北上に対する除名処分にしてもそう。
学校ぐるみであったかもしれませんが、当然それとは関係のない生徒達もいるわけで、
現役部員がいる今現在にそういうことをするのはどうかと思います。
結局は連帯責任ですか、今回はそれも生徒が関与し得ない学校の人事においてですよ?
実際には行わないでしょうが、見せしめにしてはやり過ぎのように思えます。
野球は教育だと言いながら、生徒を歯車のように見る手法は…どうなのかと。

近年は高野連も野球留学の実態調査を始めていますが、
野球留学者の存在=地元チームではないのでダメといった形の商業主義の観点ばかりで、
野球留学者の学校での扱い・それに伴う負担といった実情はまだまだ伝わってきていません。
話によれば両親の負担が3年間で1500万もいくケースがあるとか。
それじゃ栄養費も必要というものです(苦笑)
高野連は21世紀枠等で地元チームの発展を願っていると同時に、
一方では野球留学者等で強くなった強豪校のスターを求めています。
事情が色々とあるのでしょうが、
昨年甲子園を沸かせた駒大苫小牧・田中投手も、早稲田実・斉藤投手も、
今年の大阪桐蔭・中田選手といずれも県外出身者(兵庫・群馬・広島)です。
高野連は建前として野球留学に反対していても、
実際は野球留学で成り立つ強豪校に依存しているわけです。
黙認せざるを得ない状況なのに、何故にそこまで強攻策に出ようとするのでしょう?
…それだけ本音と建前が違う、脆い世界ということなんでしょうがね。
そういった高野連の相反する態度が嫌いです。

あ、ちなみに私は野球留学そのものには反対ではありません。
現状の全肯定というわけではありませんが、選択肢の一つとしてはアリだと思ってます。


◆プロ野球 パリーグ開幕1軍登録選手発表
ルーキーは、日ハム2人(山本一徳、金子洋平)、西武1人(岩崎哲也)、
ロッテ1人(荻野忠寛)、オリックス1人(大引啓次)、楽天(嶋基宏)の計6人。
東北楽天の田中投手と西武の岸投手は開幕ローテに入っているものの、
先発が開幕2カード目以降なので、登録は初先発時になるようです。

西武の1軍登録選手はほぼ予想通り。
意外だったのは黒瀬選手が滑り込んだということですかね。
先発ローテの松永・岸投手の登録がまだなので、その分だけ野手が2人増。
そこに初の1軍登録となる黒瀬選手が滑り込んだようです。
余程のことがない限り、開幕2カード目には抹消されてしまうでしょうが、
プロの開幕戦を肌で感じて、大きく成長してもらいたいです。
しかし野手はもう一人、誰が落ちるんでしょうなぁ…
実績から言って、後藤武敏・大島・栗山選手のいずれかでしょうが…
既に開幕1軍を外れている投手組の山本歩・宮越・岡本・山崎投手もそうですが、
オープン戦である程度の結果を残しながらも1軍に残れないというのは厳しいですね…
それでもチャンスはあるはずですから、1軍首脳陣を見返す気持ちで頑張って欲しいです。
当落線上の野手3人+1人はまだチャンスがあるだけに、
1軍枠を死守するためにもこれまで以上に頑張ってもらいたいです。

2007年03月19日

パリーグ オープン戦終了

パリーグはセリーグよりも先に今週の土曜に公式戦が開幕するため、
今日がオープン戦の最終戦だったようです。
目下お騒がせ中の西武ライオンズは10勝2敗5引分、
3月は負けなしという好成績でオープン戦を終了しました。
世間の見る目は厳しいですが、それにも負けず、
野球で信頼を取り戻そうと選手達は一生懸命やっています。
戦力的にはホークスに敵わないでしょうが、
ライオンズの特徴でもあるチーム力で対抗していってもらいたいです。

他のパリーグチームの印象では、やはりホークスが1つ抜けているかなと。
毎年誰かが不調になるとはいえ、斉藤和巳・和田・新垣・杉内投手の4本柱は脅威。
そこに成長した神内投手、移籍のガトームソン投手が加わるのですから圧倒的です。
リリーフも馬原・柳瀬・藤岡投手らと駒が揃っている印象。
投手力は明らかに抜け出てます。
打線も多村・小久保選手の加入で厚みが増し、江川・松田・城所選手ら若手も成長中。
戦力的には見事なものがあります。
死角は、リリーフ左腕がまだ定まってない点、新外国人野手の出来の2点ぐらい。
あ、あと打線の繋がりの悪さでしょうか。脱スモールは個人的にどうかと思ったり。
九州の土地柄を考えれば、豪快な一発を売りにする方がいいんでしょうけど…
まぁ、それでも故障者でも出ない限り、ホークスの上位進出は間違いないでしょうね。

あとはどうなるかサッパリ分からず。
下馬評の高いロッテはズレータ選手の加入がどれだけ生きるか。
ズレータ選手の長打力は素晴らしいですが、確実性という点では若干劣るので、
一昨年のようなロッテ打線の繋がりが戻るかはまだ分からず、そこが注目点でしょう。
昨年優勝の日ハムは小笠原・新庄選手が抜けた打線がどうなるか。
若手野手の成長が著しいので、大幅な戦力ダウンとはならないでしょうが、
やはり小笠原選手がいないのは大きいです。
3番に座るであろう稲葉選手の出来次第ですかね。多少隔年癖があるので、そこがどうなるか。
稲葉選手が昨年並みの成績を残せば、日ハムも優勝争いに絡んできそうです。
東北楽天は先発投手が揃ってきた印象です。岩隈・一場・林・田中・青山・牧野投手ら。
岩隈投手以外、安定感はまだですが、可能性は多々あり。
新しく獲得したウィット選手がそれなりの成績を残せば、上位進出も見えてきそう。
まだ計算はできないものの、勢いが付くと怖い存在です。
オリックスはコリンズ監督の下で、坂口・岡田選手ら若手の成長が著しいように思えます。
2年目の平野投手もエース級の活躍を期待できそうですし、
ここ数年では一番将来に対して可能性を感じるチームになってきたかなという感じ。
ただ主軸はまだ外国人選手に頼らざるを得ず、彼らが活躍できるかどうかでしょう。
現時点では今年よりも来年以降が楽しみなチームのように思えます。

順位予想するなら、ホークス・ライオンズ・ロッテ・日ハム・楽天・オリックスですかね。
でも意外と混戦になるような気も。オリックス以外の球団全てにチャンスがあるように思えます。
巷で予想されるホークス圧倒的有利の下馬評を崩すのはどこの球団か、
そこがパリーグの見所のように思います。


◆プロ野球 西武のオープン戦
今日も引き分け~ 9回裏、中村剛也選手のソロホームランで追いつきました。
打った投手は抑えの馬原投手ではなく、甲藤投手だったわけですが。
それでもオープン戦の敗戦が対ホークス2敗でしたから、
なんとか引き分けに持ち込めたのは良かったです。
しかしここまで引き分けが多いというのも珍しいですなぁ…
こりゃ開幕戦も9回同点に追いついて延長戦という展開になりそう(^^;
開幕戦からいきなりの野球好き、です。
もっとも、ここ数年でライオンズが勝利する場合は、延長サヨナラしかないわけですが(苦笑)
そんなわけで開幕戦から延長サヨナラの展開をシュミレーションしておきましょう(笑)

先発の涌井投手はサッパリだったようで、6回5安打2四球3失点の結果。
悪いなりに粘って、なんとか3点に抑えたそうです。
まぁ、一年間ローテを守る投手がずっと好調ということはありえないですからね。
調子が悪い時でも試合を作ることができるようになったのは1つの収穫かと。
開幕投手こそ西口投手ですが、軸となるべきなのは涌井投手。
ライオンズの若きエースと呼ばれるよう頑張って欲しいです。

リリーフの大沼・三井・小野寺投手はそれぞれ1イニングパーフェクトピッチング。
特に小野寺投手は好調の城所選手から三振を奪うなど2奪三振。
ここまで3人で抑えるということがなかったので、多少心配していましたが、
今日のピッチングでもう大丈夫そうですね、今年も抑えは小野寺投手です。
今年は松坂投手が抜けたため、リリーフの負担がこれまで以上に増すでしょうが、
今のリリーフ陣はその穴を埋めるに十分な状態になっています。
リリーフ陣の活躍でライオンズを勝利に導いて欲しいです。

打線はホークスの投手陣が小刻みにきたこともあって、6安打のみ。
それでも6回には先頭の福地選手が内安打で出塁し、
石井義人選手は倒れたものの、中島選手が四球で繋ぎ、
カブレラ選手がタイムリーと良い打線の繋がりを見せました。
開幕後は片岡選手が2番に入り、さらに流れが良くなるでしょうから、
今年もライオンズ打線の繋がりは健在と考えていいでしょう。
さらに下位にはリーファー・GG佐藤・中村剛也選手ら一発のある打者が並ぶ強力打線。
上位は繋がりで、下位は一発で得点する野球で、昨年以上の得点力を見せて欲しいです。

これで開幕1軍は…
 先発:西口・ジョンソン・涌井・グラマン・松永・岸
 リリーフ:小野寺・三井・星野・長田・岩崎・(大沼or宮越)?
 捕手:細川・(炭谷or野田)
 内野:カブレラ・リーファー・片岡・中村剛也・中島
江藤・平尾・石井義人・(高木浩之or後藤武敏)
 外野:和田・福地・GG佐藤・佐藤友亮・(大島or栗山)
大体、こんな所でしょうか。
キャプテン赤田選手は開幕に間に合わないようで… その点は残念です。
リリーフ1枠は大沼投手が優位、捕手1枠は野田選手が優位、
内野1枠は微妙、外野1枠は大島選手が優位って感じでしょうか。

開幕スタメンは…
 1(中)福地、2(二)片岡、3(遊)中島、4(一)カブレラ、5(左)和田、
 6(指)リーファー、7(三)中村剛也、8(右)大島、9(捕)細川
 開幕投手:西口
ライトのスタメンはGG佐藤選手かもしれませんが、
相手の楽天先発が岩隈投手ということで、相性を買っての大島選手起用。
開幕で大島選手を使うつもりがないなら、1軍メンバーから外れる可能性も。
その場合はGG佐藤選手と予想します。

来週末のパリーグ開幕が今から待ち遠しいですね~


◆西武不正スカウト問題 東京ガス・木村投手は謹慎1年
木村投手への処分は、厳しいなといった印象です。
その分だけ東京ガスへの処分が甘い感じもします。
…東京ガスは、早稲田と違い、裏金を受け取っていた事実を知っていたわけですし…
確かに、現金を渡すのを止めるように西武に通告するなどの対応を取ってはいましたが、
それまで貰っていた分を西武球団に返すよう木村投手に指導しなかった点や、
その年のドラフトで何事もなく片岡選手が指名され、送り出したのかには疑問が残ります

まぁ、答えは単純に当時の西武球団と東京ガスがそういった関係だったからなんでしょうが。
今考えると、片岡選手の最高条件の契約(1億+出来高5000万、年俸1500万)も、
こういった事情もあったからなのでは?と邪推してしまいます。
西武での最高条件契約は00年以降では自由枠・希望枠候補のみ、
異例とも言える3位(実質2位)での最高条件提示には大変驚かされたものです。
当時は親会社も大変でしたしね。
片岡選手の契約金のうち、幾らが自主的な謝礼として東京ガスに回ったのだろうと、
思わないことはないです… 勿論、コレは単なる邪推でしかありませんが…
(仮にコレが行われていたとしても、不正スカウト・裏金とは「されません」…)

ただ、形はどうあれ、西武球団側が裏切ったわけですし、
東京ガスさんには申し訳ない気持ちで一杯です。
迷惑をかけて申し訳ありませんでした(ぺこり)
今回の不遇にもめげず、都市対抗を目指し、頑張っていただきたいものです。

2007年03月18日

絶対

自殺否定主義としては、TVの『華麗なる一族』の最終回はちょっと…
最後の場面、分かってるなら死ぬなよ、と。自殺されると一気に冷めます。
話の展開としては無理じゃないんですけど… 肯定する気にはなれません。
ONEやALMAじゃありませんから、存在否定で過去が覆るわけないんですし、
夢破れても、恥を忍んでも、人であるならば生き通すべきだと自分は思いますが。
さすがに自殺礼賛とまでは言いませんが… 個人的には嫌いな結末でした。
自分はTVドラマをほとんど見ないので分からないんですが…ああいうのが良いのかなぁ、と。
全体としては面白くなかったわけではないんですが、
結局、何だったんだと言われると困るドラマでした。
社会的失敗が前提となっていても、その夢を追う過程が美しい、
だけど最後の自殺ってのは全否定にしかなってない、そんな風に私には思えました。

…うむ、それじゃ私は大人しくエロゲーでもやってることにします(爆)


◆ゲームの話 3月の購入予定
結局、SkyFishの『白銀のソレイユ』と、
戯画の『XrossScramble』にしました。
『きみはぐ』はスルー決定。
決め手は初回特典、私にとっては抱き枕カバーなんて要りませんので。
その分だけ割高になるきみはぐをスルーすることにしました。
キャラ的にもまどか以外はAleaのキャラの方が良さげでしたし。
そんなわけで様子見決定です。

白銀のソレイユは体験版の方が公開中。ちょっぴりだけプレイしました。
この体験版はテックジャイアンで連載されたものの後の話、
つまり未プレイの人にとっては物語の途中からという仕様(^^;
ですから、そのうちの一部しかやってない自分は核心部分をスルーしてプレイするはめに(苦笑)
各キャラの音声の確認とテキストのチェックをしたという感じです。
ソルはネトラジのおかげか、違和感なく声を聞けました。
ハガルは普通に色ボケ女に。いや、ピッタリだけども(爆)
澪璃が一番心配だったものの、意外と良かった感じ。
ツンデレ要素は心配してませんでしたが、お嬢様風がどうかなと…許容範囲っすかね。
体験版は澪璃好きにとって歯がゆい気持ちにさせられますが(苦笑)
くそー、今すぐ挙式しようとかいう選択肢が登場していれば(爆)
製品版では澪璃と幸せになれることを祈ってるっす。

XrossScrambleは迷ったものの購入決定に。
決め手はクレア。チビっこ皇女萌え(爆)
人差し指を突きつけている姿がツボに入りました。
そんなクレアとお風呂…ハァハァ…そんなダメ人間思考で購入決定です(笑)
勿論、普通にゲーム部分も楽しみにしてますが。
XrossSaviorの変身カスタマイズシステムが楽しみっす。


◆プロ野球 西武のオープン戦
今日も3-3の引き分け~
土壇場に追いついたのは神懸かってるというしか(^^;
まぁ、通常なら9回はストッパーが出てくる展開ですし、
シーズン中はなかなかこういった展開にはならないわけですけどね。
それでも最後まで諦めない粘りがあるのはいいことっす。ファンも見習わねば。

先発のジョンソン投手は6回6安打1死球2奪三振2失点と及第点の内容。
バットをへし折るなど抜群の球威を見せたようですが、
6回は疲れからか連打を食らって2失点。
確か悪くなると体が1塁側に傾くようなことを言っていたので、
スタミナ切れで悪癖が出てしまったのかなぁと。
ジョンソン投手の場合は後半のピッチングと代え時がポイントになりそうですね。
ここまでのオープン戦全ての試合でゲームを作ってくれていますから、
5回2失点ぐらいは安定して計算できるはず。
あとは打線の援護と適切な継投で勝利を掴んでいって欲しいです。
まぁ、しかしオープン戦の間に安定感ある先発投手が生まれたのは良かったです(^^;

2番手の松永投手は2回1安打1四球1失点という結果。
しかし内容が先頭打者に2ベース→送りバント→犠牲フライで失点、
2イニング目は先頭打者に四球を与えるという内容なので、追試としては…
とはいえ、他に先発投手もいませんしねぇ…岸投手との2択になりますが…どうしますか。
西口・ジョンソン・涌井投手までは決まり。
そこにグラマン投手が最有力で、松永・岸投手、外国人枠が許せばギッセル投手…
ライオンズの日程はGWまで6連戦が続きますので、なかなかに悩ましい問題です。
オープン戦の間に決まらなかった先発5番手・6番手が固まるかどうかが、
シーズンに入ってからのライオンズの課題のようです。

3番手の宮越投手は1死球与えたものの無失点。
それにしてもここ数試合は死球が多いなぁ…
相手チームに悪いっす。もっとしっかり投げろや、と。反省、反省。
それでも宮越投手は1軍残留に1歩近づいたようですね。

打線の方は右サイド気味の青山投手に苦戦し、5回まで無失点。
どうも右サイドの先発投手にライオンズ打線は弱い印象。
主力が右打者ですからなぁ。曲がりの大きいスライダーは厳しい。
シーズンに向けて何らかの対策を取る必要があるかと。
個人的には開幕2戦目に田中投手ではなく、青山投手が来るほうが怖いっすね。
田中投手は失投を期待できますが、青山投手はそう簡単にはいきませんから。
ただ青山投手降板後は、6回に一場投手から片岡・中島選手の連続ヒットでチャンスを作り、
和田選手のタイムリーヒットで1点を返し、
9回に小山投手から先頭のリーファー選手がヒットで出塁し、連続四球で無死満塁、
代打の石井義人選手と福地選手が倒れるも、片岡選手が2点タイムリーを放ち同点、
3塁で1塁ランナーの栗山選手がタッチアウトとなってチェンジとなりましたが、
ギリギリで引き分けに持ち込みました。
相手のミス(エラーや四球)が絡むと一気に点数を取ることができるのですが、
まだ均衡をこじ開ける程にはなっていない印象。
昨年のシーズン中盤から後半にかけてできた相手投手を崩す野球を磨いていって欲しいです。

個人では片岡選手が5打数2安打2打点1盗塁と活躍。
癖がない打者ですから、チャンスでも期待できます。良い打者に育ちましたな。
今やライオンズに欠かせない選手となりました。
中島選手は3打数2安打1四球、和田選手が4打数1安打1打点と活躍。
地味ながらも中村選手が3打数1安打1四球とここ数試合は安定した成績、
サードの開幕スタメンはほぼ決まりでしょうね。
栗山選手も3打数1安打1四球と結果を残したものの、最後の走塁をどう見られるか。
今年は積極的に走っているんですけど… やっぱり得意の打撃次第ですよね。
あとはリーファー選手が最終打席で1本打って、チーム合計8安打です。
明日は先発投手の防御率が素晴らしいソフトバンク戦ですが、
相手エースをも崩す繋ぎの野球で得点をもぎ取ってもらいたいです。
オープン戦最終戦、最後の仕上げを期待しています。

2007年03月17日

今日は

寒い一日でしたね…
ここ数日は寒さが逆戻り。明日以降も続くようなので注意したいところ。
この寒さのせいか、桜の開花予想(コンピュータの入力ミスらしいのですが)も外れ、
全国一を目指していた静岡県はしょぼーん状態です(苦笑)
来週末には咲くようですけど… さてさて、どうなりますか。
春の勘違いで出てきた虫達の動向が気になる今日この頃です。
季節に敏感なのは悪くないことですが、早とちりはいけませんわなぁ…


◆プロ野球 西武不正スカウト問題
東京ガス・木村投手は西武の隠蔽工作を否定したそうです。
こちら
これで西武側の説明の方が合っていることが想像付きますね。
早稲田側としては既に潔白をイメージ付けたので現時点では痛くも痒くもなさそうですが。

プロ野球ファン・ドラフトファンからすれば、
B投手(木村投手)の話はよく噂されていた内容であることを知っています。
それだけに早稲田のA選手の話には違和感を覚えます。
その理由は「入団誓約書」の存在ですよね。
わざわざ物証を残さなくても、と誰もが思ったはずです。
B投手のように金銭供与の約束を受けた時点で、
誓約書などなくとも将来の入団が前提であるのは、誰にでも分かることです。
それこそ書面にする必要性はないように思えます。今回のような発覚を生むだけ。
「契約金から差し引く」という発想は、ここ数年の西武球団の金欠を見てると分かりますが、
予めそんなことを言う必要なんてないでしょうし。
それこそ印象的にマイナスにしかなりません。
無事に入団が決まったときに、
「あ、あの金の分は減らしてるからね」「えー」「文句言うな」で終わるはず。
入団テストの話といい、A選手側の話を聞けば聞くほど、分からないことが増えてきます。

入団誓約書が存在している理由を考えると、
「A選手・A選手の父親が信頼できなかったから(週刊誌等の見方)」
「西武球団と関係が希薄な早稲田野球部だったから」
この2点が考えられると思います。
後者の方を説明しますと、早稲田選手の指名実績がない西武球団にとって、
A選手が早稲田に進学することは将来の指名を反故にされる可能性があります。
囲い込みをして、お金を支払うも他球団に逃げられる…なんか聞いたことある話(^^;
そうされないように誓約書を作ったと考えられます。
ただ、そういった誓約書があったとしても、法律的な効果が存在するにしても、
西武球団が実際にそれで訴えを起こすことは、
裏金を公にすることになり、大っぴらにすることなどできません。
この誓約書が実行に移されるためには、何度も言っているように、
早稲田側の許可なしには成功しないように思われます。

でも、そう考えていくと、むしろこの話は逆だったのかもしれないと思えてきます。
それは入団誓約書を作るように迫ったのはA選手の側かもしれないということです。
それを盾にして西武球団に将来の入団を迫る、これなら早稲田関係者が絡まずとも成立します。
もしドラフトの目玉に成長し、他球団からもっといい話を受ければ、
そちらに乗り換えることもできます。
西武球団は泣き寝入りするしかないわけですから…
…自分で言っててなんですが… すげー嫌な気分(苦笑)
そうなると西武球団のメリットが少なくなるのですが、
だからこその「金銭貸与」契約だったのかもしれません。
勿論、踏み倒されての泣き寝入りの可能性もありますが、他球団に指名される選手に育てば、
それだけ契約金も入るわけですし、普通の神経の持ち主なら返してもらえる…はず(^^;
西武にとっては早稲田選手の指名実績ができるメリットはありますし、
積極的に持ちかけるのは躊躇しますが、ギリギリの線での判断は可能な範囲と考えます。
主導して行うほどのメリットはなく、渋々承服する程度のメリットはある、ってな所。
逆指名制導入以降、アマ側が平然と金品を要求するという噂は聞かれますし、
こういった可能性は捨てきれないのではないでしょうか?
渡す方と貰う方では渡す方が悪い。それは分かります。では要求する方と渡す方では…?
…もちろん、これは私の憶測でしかありません。
ただ今回の事が西武球団の独断で行われたと信じるのには、やはり無理があると思います。


それと西武球団の外部調査委員会の方向が示されたようで。
こちら
05年6月以降の入団選手となると、05年オフ・06年オフ入団の選手ですか。
つまり今年のルーキーと2年目の選手たち。
…ん~、何も出てこないでしょうなぁ…
一部では岸投手が怪しいという話を聞きますが、高校時代は全くの無名選手。
関西からの野球留学者でもなく、ずっと仙台。
大学の斡旋ぐらいはしたのかもしれませんが、それなら東北福祉大じゃないかとも。
もし仮に一場事件がなかったのなら、希望枠は東京ガス・木村投手だったでしょうから、
裏金を貰っているとは考えづらいです。
特に昨年は太田球団社長就任後のドラフトですし、
ここで裏金を絡んだ選手を獲得しているとなれば、完全に言い訳の聞かない大失態となります。
今年のルーキーで出てきたとすれば、バカと言うしかないでしょうね(^^;
2年目の選手はいなさそうです。
前年の希望枠の松永投手にしても都市対抗出場なしで素材型評価。
競争となったのは西武と楽天の2球団だけ。囲い込みの噂は一切聞きませんでした。
隠し玉の山本歩投手は本人も周りも指名されたことに驚いてましたからなぁ…
野球中心ではなく、研究中心だった選手を裏金で囲ってるのはあり得ないことかと。

怪しいのは03年のドラフト以前の候補なんですけど…
ここらになると他球団に行った選手の名前が出てくるので、発表は難しいでしょうねぇ。
西武球団で一人挙げるなら、未遂ではありますが、03年の松川投手でしょうか。
ドラフト前に西武以外なら東北福祉大進学を表明していて、担当スカウトもあのお方。
ただ公立高校ですから、A選手のような高校の斡旋はないでしょう。
他球団に指名されて東北福祉進学となっていたら、お金が動いたかもしれませんが、
普通に指名されましたので、今回のようなことはないはずです。
それ以外となると、ちょっと分かりません。
大体において、ここ10年は囲い込みとは無縁の細々ドラフトでしたからな…
一部ではドラフト強者と言われますけど、そんな評価高い選手なんて獲得できてない…
その空白の前を抜けると、球団創立期~バブル崩壊前まで遡ることに。
こちらは当時のスカウトなどがいないでしょうし、資料も出てきにくいでしょうから、
調査対象から外されてしまうと思われます。
そう考えると、調査も難しいものになりそうですね。

一体、どこまで内容が明らかにされるのか。外部調査委員会の手腕に注目です。


◆プロ野球 西武のオープン戦
今日は土壇場で追いついて、6-6の引き分け。未だに3月の敗戦なし。
試合は石井義人選手劇場だったようです(^^;
1回裏にカブレラ・リーファー・GG佐藤選手の3連打などで黒田投手から3点を奪うも、
直後の打席で敢え無く三振。
すると3回表の守備で先頭打者の緒方選手の打球をトンネルエラー、
さらにノーアウト1・2塁から3塁線への送りバントを見送るもベースに当たる内安打…
この回、2つの拙い守備を見せてしまうと、西口投手はリズムを崩してこの回5失点(自責0)。
4回裏には1塁線を抜くタイムリー2ベースで汚名返上をするも、
1アウト3塁での高木浩之選手の高いバウンドのショートゴロで本塁を突けない走塁ミス。
6回裏には黒田投手の足に当たるピッチャー強襲内安打で出塁。
これで黒田投手が降板。ヒットはヒットだったもの、ちょっぴり複雑な気分。
そして5-6で迎えた9回裏、先頭打者としてヒットを放ち、突破口を開くと、
1アウト1・3塁からの福地選手のセンターライナー性のフライで思い切ってスタート、
見事本塁に生還して、最後の最後でミスを帳消しにしました。
結果的に打撃の方では、4打数3安打1打点という活躍なんですけど…
これだけ打ってようやくイーブンと感じるのが何とも歯がゆいっす(苦笑)

先発の西口投手は1・2回は完璧も、3回のエラーからリズムが乱れ、
5回5安打3四球3奪三振6失点(自責5)、開幕に不安を残しました。
3回の1点目は仕方ないんですけど、その後の新井・嶋選手の連続タイムリーは余計でした。
4・5回もランナー出しながらの投球、ちょっと苦しいですね。
本拠地に帰るまでは投手陣が好調だったものの、
ここに来て先発投手の失点が増えてきています。
ちょっと頭が痛くなってきます… 開幕、頼みますよ~

リリーフ投手は上々の内容。
三井投手は2アウトからヒットを許したものの無失点。
岩崎投手は1イニングをキッチリ。
長田投手は微妙な判定で2四球を与えたものの、無失点で凌ぐなど内容は良かったようです。
山崎投手はまだ危なっかしい所を感じますが、一応無失点。結果は残しています。
リリーフ陣の方は大丈夫そうですね。

打線では、カブレラ選手が待望の初ホームランを含む4打数2安打2打点の活躍。
開幕前に調子が上がってきてホッとしています。今年も不動の4番で頑張って欲しいですね。
他には福地選手が4打数2安打1犠飛と好調、片岡選手は3打数1安打1犠打1四球と繋ぎ、
リーファー選手が4打数1安打、GG佐藤選手が4打数2安打と結果を残しています。
ここらの選手は1軍当確でしょう。
他には代打で登場した大島選手がヒットを放つなどアピール。
逆にスタメン出場の栗山選手は5打数1安打、ヒットを打ったものの、アピールはできず。
タイプ的に似ている2人なだけに、現時点では大島選手の方が上かなと。
栗山選手がやや1軍争いで後手に回っている感じです。

先日アピールした野田選手は1犠打したものの、ノーヒット。
リードでは3回の5失点の流れを止めることができませんでしたし、
守備でも広島に好きなように走られてしまい、4盗塁を喫してしまいました。
もはやフリーパス状態…そんな弱肩ではなかったはずなのに…
打撃でアピールしても、これでは厳しいです。守備の印象が悪いのがどうにもかんにも…
細川選手が今日の試合で無事に出場できていますし、
ここからは細川選手がマスクを被る機会が増えてきそうです。

2007年03月16日

しかし、まぁ

俺も若いなぁとか思ったり(苦笑)
これぐらいで感情的になっててはいけませんよね(^^;
見えるものも見えなくなってきてしまいますから。

裏金事件に隠れる形になってしまいましたが、
センバツ甲子園大会の組み合わせが決まったようで。
こちら
うーん、現時点では自分の中でそれほど盛り上がってません。
…どうせドラフト参加できねーだろうし(苦笑)
それを抜きにしても、アマ側の対応を見てると複雑な気持ちになることもあります。
とりあえずは初日ですかね。
久々に静岡県代表が春の甲子園に顔を出してますから、初日は見るつもりでいます。
相手は仙台育英ですか。もうこうなったらドラフト候補を全員食い尽くせ(笑)


◆プロ野球 西武裏金問題
一つ明確になっていないのは、
受け取り始めた時期ではなく、いつまで貰い続けていたのかという点です。
スポーツ紙の記事等を見ると、05年10月まで貰っているように思えますが…
B投手は04年9月の時点で終了してたのに、A投手は以降も続いていたということでしょうか?
05年7・8・9月の時点の支払いがあったとするなら、
それがドラフトでの選手獲得目的で支払われたのかどうか、そこがポイントです。
そうであるのならば、明らかにプロ野球界の内規に背いたことになりますから、
西武球団の責任は重いものであると考えます。
この一番大事な点が明確になってないのは…
やはり西武球団側の発表を待つしかないということでしょうかね。

一日経って頭を冷やしてみても、昨日の早稲田の会見は腑に落ちない所があります。
昨日の北陸電力の事件があったとはいえ、
昨日の話を一斉に「隠蔽工作」と報じているのはおかしいですよ。
報道はほぼ同じぐらいでしたが、野球の方は早い段階で「隠蔽工作」と表現されていましたし。
…おそらくは早稲田の用意した「シナリオ」だったんでしょうね。
暗に「隠蔽工作」と報じるようにと準備がしてあったのでしょう。
通常の国語能力を持つ人間なら、昨日の話を聞いて即座に隠蔽工作とは表しないはず。
昨日の記者質問も貰っていた大学時代のことでなく、それ以前の質問が多かったですし、
早稲田側がマスコミに圧力をかけていたようにも思えます。
どうやら、わざと不正そのものの隠蔽をしたと「勘違いするように」報じさせたようですね。
まぁ、状況が整っているだけですから、ただの憶測なんですけど…
さすが早稲田と思いましたわ(苦笑)

隠蔽(?)の話に関しては、昨日書いた理由から、早稲田の話を全面的には信じられません。
西武球団側の話と統合して考える説が有力のように思えます。
9日の太田球団社長の公表後に担当スカウト(A選手の場合は前田スカウト)が
「隠し切れなかった、申し訳ない」という謝罪の連絡をA・B両選手にし、
そのうちA選手の父親が「息子だけは」とお願い、
担当スカウトは公表してしまった「負い目」があるため、できるだけ庇うことを約束、
そしてA選手の父親が9日夜に朝日新聞の取材を受けて翌朝の記事になり、
10日にA選手に連絡して「本人は知らなかった」と口裏合わせ、という流れでしょうか。
さらに続けるとすれば、
(A選手が本当に罪悪感から真実を公表したというのにケチを付けるのも嫌なんですが)、
12日昼に西武が提出した書類にA選手本人のサインがあったという内容があったため、
前田スカウトが慌てて夜にA選手に「申し訳ない」と電話、全て西武が泥を被る形で決着、
太田球団社長は本当に知らなかったものの(平謝りの前の調査委員会重視の態度から)、
この状況では認めるしかなくなり、平謝りの記者会見となった…
…矛盾点を極力避けるとこんな感じでしょうか。
前田スカウトは西武球団が発表に踏み切った「負い目」があったとはいえ、
えらい余計なことをしましたよね…
まぁ、結果的に世論はA選手に味方し、西武叩きに走ったわけですから、
前田スカウトにとっても、西武球団にとっても、「負い目」を解消できたわけですがね。
こう考えると、西武球団の取った行動に無理はなくなります。

そう考えると、早稲田の会見はやはり「意図的」だったように思えます。
おそらく、わざとA選手側の事情は伏せられています。
もっとも嘘を付いているとまでは思いませんが。勘違いするような表現はあるはず。
例えば、昨日の疑問点の一つ、早稲田進学を決めたのは誰かという点。
さも西武関係者が早稲田進学を決めたようなニュアンスで報道されてますが、
わざとA選手側(学校含む)の意思をぼかして言っているように思えます。
3つのうち確実に1つは勘違いがあるはずです。
1つ目は「早稲田進学を勧めたのは西武球団であること」
2つ目は「西武からドラフト指名の内定をもらっていたこと」
3つ目は「早稲田側は全く関わっていないこと」
このうちのどれか1つは勘違いです。
理由は昨日書いた通りですが、簡単に列挙すると、
1は西武球団が早稲田選手の指名実績がない、
2はショートが補強点にも関わらずドラフト指名を覆した理由が見当たらない、
3は1が正しいなら、目玉選手に育った場合、早稲田監督の許可なしでの指名はありえない、
西武球団が早稲田進学を積極的に勧める合理性が見当たりません。
どれかが勘違いであるはず。

とりわけ疑問なのが2の点、西武第二球場の入団テストの話。
これが事実ならば、他のスカウト陣も顔を出しているはず。
けれど元スカウトは「そんな事実は知らない」と言ってます。
この入団テストが一体、誰に見せるためだったのかがサッパリ分かりません。
そもそも入団テストをする必要なんてないはず。
A選手と家族ぐるみの付き合いのあったスカウトが中学時代から追いかけてたわけですから、
その実力はそのスカウトが一番知っているはずでしょう?
考えられるとすれば、他の西武スカウト・球団首脳に見せるためでしょうが、
彼らに見せてドラフト指名の内定をもらっていたとするならば、
スカウト会議で意見が覆ることはないわけですから、その年のドラフトで指名されていたはず。
(ましてや、その年は伊原監督から伊東監督に代わったオフ。フロントが自由にできたはず)
ですから、この話が本当だとするならば、
ドラフト指名の内定をもらったこと、西武側の都合で指名を見送ったこと、
このどちらかが勘違い・嘘だと考えられます。

自分の考えを述べると、やはり1が違うのだと思います。
A選手は夏の大会終了後に、早稲田と始めとする球団のセレクションを受けたのでしょう。
A選手の話を信じるならば、そのセレクションの帰りにでも西武第二で入団テスト、
ドラフト指名の内諾を受けたと。
まずA選手の下に他大学(特待生)の内定が届き、それならプロにと思っていたところに、
早稲田の内定が届き、それならプロより早稲田へとA選手サイドが考え、
A選手側から西武に断りの連絡を入れたところ、
「では4年後に(社交辞令→早稲田じゃ獲れるか分からんしなぁ)」
「ええ、西武さんにはお世話になってますので。で、学費の方が…」
ってな感じの流れでしょうか。
でもこれだと西武が早稲田というリスクを背負ってまで裏金を払う理由にはならんですよね。
まぁ、コネ入団テストが本当なら、その話だけでも十分マズイんですけど…
やはりリスクがなかったということなんでしょうか。いや、リスクがあったための覚書?
でもその覚書は早稲田関係者を説得する材料にはなりませんし…
んー、まだ何か違うのか… 早稲田側が知っていたとするなら、話は早いんですけど…
それとも西武が早稲田を勧めたは本当なのか…
東北福祉や慶応、東都なら分かるんですけど…ねぇ?

私は別に西武球団が悪いことをしていないとは言いませんし、
A選手が悪いと言っているわけでもありません。
ただ本当に事実が明らかにされているのかが疑問なんです。
今の段階では腑に落ちない点が多すぎます。
少なくとも、早稲田側の発表をそのままの形で信じるわけにはいきません。
西武球団が早稲田の要請に対して協力しなかったのは、むしろ正解のように思えます。
真に事実を隠蔽しようとしているのは… どっちなんでしょうか?
西武球団の外部調査委員会の報告に期待したいです。
ファンとしては囲い込みの実態が明らかになり、
それがドラフト改革・スカウティング活動に生きてくることを切に願うのみです。


◆プロ野球 西武のオープン戦
今日も4-3で勝利。負けないライオンズ、2引き分け挟んで9連勝中です。
オープン戦とはいえ、ライオンズが勝っているのが唯一の救いです。
逆境に強いライオンズの選手達の姿勢を見習わねば。

先発のルーキー岸投手は6回8安打2四球7奪三振3失点と微妙な内容。
初回は谷・小笠原選手の連続ヒットの後の李選手のセカンドゴロ併殺崩れなので、これは可。
2回は1アウトから小坂選手にヒットを許し、2塁盗塁を決められ、
2アウトからピッチャーの内海投手にタイムリーヒットを許したので、これは不可。
3回は1アウトから小笠原選手にヒットを許し、李選手に四球、この時点で不可。
3回投げ終わった時点で、6安打2四球3失点という結果。これはキツイっすよ。
その後は修正しながら投げて、2安打無失点。
前半はダメダメでしたが、後半に持ち直しという評価の難しい内容となりました。
伊東監督に言わせると、まだ岸投手の持ち味が出せていないそうなんですが…
どうしますかね、判断が難しいところです。
外国人投手を先発投手で3人使うなら、開幕2軍でもいいのでしょうが…
日本人投手の中では、西口・涌井・松永投手の後に来るのは現時点でも岸投手のみ。
帆足・河原投手はまだ間に合いませんし、宮越・大沼・山崎投手は先発テストなし、
現状では岸投手しかいないわけです。
西武の日程は6連戦が続きますから、外国人投手の登録・抹消の繰り返しも難しいですし…
とりあえずここは岸投手を6人目でカウントするしかないんですかね。
このオープン戦の反省を公式戦に生かしてくれることを祈るのみっす。

打線は内海投手の前に6回まで3安打無得点に抑えられていたものの、
7回は中島選手のヒットから始まり、江藤選手が2ランホームラン、
さらに和田・後藤・中村選手とヒットが続いて満塁とし、
野田選手が逆転のタイムリーヒットを放ち、この回に一挙4点、試合を引っくり返しました。
相変わらず打ち出すと止まらない打線で…
まぁ、その前に攻略して欲しかったですけど(^^;
それでも内海投手は巨人の開幕投手候補、その投手を最後の最後に打てたのは良かったです。

野手個人ではボーダーライン上の選手が頑張っています。
江藤選手がホームランを放つなど3打数1安打1四球と連日の好結果、
後藤武敏・大島選手もヒットを1本ずつ、
野田選手は途中出場で逆転のタイムリーを放つなど活躍。
ベテランの高木浩之選手と若い黒瀬選手がやや結果が残らなくなっているだけで、他は上々。
野手の争いは留まることを知りません。

キャッチャーは野田選手が開幕1軍に優位になってきましたかね。
スタメンとしてはリードが怖いですけど、控えなら打撃も良いだけに期待できます。
細川選手が風邪を引いていたので、その回復具合にもよりますが、
細川選手が正捕手ならば、野田選手が1軍に残る可能性が高いのではないでしょうか。
銀仁朗選手には期待しているんですけど…守備面は良くなってますが、打撃が粗いです。
2軍で打撃を鍛えるのも1つの育成法かと。

心配していた和田選手は打撃フォームを戻してから上昇ムードに。
これなら最初から…と思わなくもないですが、
元のフォームが一番だと信じられたことは良いことだと思います。
やっぱり和田選手はあの風貌と全く違うバレリーナ風なフォームがいいですよね(^^;
もう一人心配していた赤田選手は昨日の試合でふくらはぎを痛めたらしく…
今日は試合を欠場。明日になっても治らないとなると、開幕は難しいかもしれません。
なんとか早期回復で全快となり、調子の方も全開となればいいんですけどね。
野手ではカブレラ選手の仕上がりと赤田選手の状態だけが気がかりです。

2007年03月15日

もう

意味が分かりません。西武裏金問題。
報道を見ていると、頭がおかしくなってくるのは自分だけ?(苦笑)
論点が定まらない、勘違いを呼びそうな報道を目にしていると、頭が変になってきます。
誰か分かりやすく説明してください(^^;

さっきまで長々と書いていたのがあるんですが、それは追記の方に。
頭を整理し直すためにも、もう一度まとめます。


◆西武裏金問題 早稲田大が会見 西武側が隠蔽工作?
まず思ったのが、どうして西武球団が隠蔽工作をしたのか、です。
西武球団は親だろうが、本人だろうが金銭を渡した時点でアウトのはず。
西武側が太田球団社長の公表後に隠蔽工作をするメリットはありません。
(これに関しては後述の初期版を参照のこと)
西武球団が提出した報告書には本人のサインがあったとされていますし、
「本人が知らなかった」とするつもりはなかったはずです。
けれど会見で太田球団社長は隠蔽の事実を認めています。
ということは、この隠蔽工作は電話した前田スカウト単独で行ったもので、
太田球団社長ら今回の事件を調査している人間は知らなかった、となります。
だとすれば、前田スカウトはA選手にできるだけ害が及ばないように配慮したということでしょう。
…で、これって「隠蔽工作」というのでしょうか…?
…むぅ、ダメだ今の頭では混乱するだけで答えが出てこないです。
頭を冷やさないことには何ともならんなぁ… 違和感だけは残りっぱなし…トホホ。

他に違和感のある点を挙げますと…
「A選手を本当に早稲田に進学させたのは誰か」
「A選手を西武がドラフト指名しなかった理由」
「早稲田大学は本当にこのことを知らなかったのか」
この3点がよく分かりません。

「A選手を早稲田に進学させた人」は、最初は「父親・A選手側の希望」でしたが、
今では「西武球団と専大北上のコーチ」になっています。
仮に父親の話(A選手側の希望)が西武側がお願いした嘘だとしても、
西武球団が早稲田に進学させる意味合いが分かりません。
…これは最初から感じていた違和感なのですが…早稲田から選手全然獲ってねーし。
監督が知らない状態なら、最悪、裏金出すだけで獲得できないという可能性はあったはず。
早稲田から選手を取れない球団が、早稲田に入れるのかというのが一番の違和感です。

それに関連して「A選手をドラフト指名しなかった理由」も疑問。
今回の会見では、一度西武球団が入団テストを行い、入団が内定したとされています。
だったら指名していたはずというのが私の考え。
「(高校生)ショート」の獲得という球団の方針が変わったはずはありません。
なぜなら、その年のドラフトで県岐阜商のショート・黒瀬選手を獲得しているからです。
西武球団の心変わりがドラフト後である可能性はありますが、
11月中旬のドラフト後に早大スポーツ科学部の推薦を受けられるとは思えませんし。
そもそも、そうであるなら、「ドラフトで指名されなかった」という話が既に出ているはず。
ドラフト前の心変わりであることが推測可能です。
(以下、中略。詳しくは初期版の方を参照のこと)
A選手の獲得優先順位はそれほど高くなかったというのが私の考え、
そんな選手に対して裏金を使い、獲得の見込みのない大学に入れるのは理解できません。
裏金を使うなら、獲得の見込みのある大学に入れたでしょうし、
獲得する気がそもそもなかったのなら、裏金なんて使わなかったでしょう。
西武球団の取った行動は矛盾だらけです。

最後の「早稲田大は本当に知らなかったのか」は一つの疑問。
いや、私もこれまでは早稲田は知らなかったと思ってたんですけど… 変だなと。
だって逆指名を取り付ける上で、必要なのは監督の許可だと思うのですが。
それこそ専大北上は大学進学が決まった時点で関係なし。
関係してくるのは専大北上ではなく早稲田です。
そんな入団の内諾に早稲田の許可、監督の許可がないのは不自然な気もするんですよね…
早稲田はA選手を庇うつもりはさらさらなかったように感じますし、
今回の会見で一番助かったのは早稲田でしょう。
多少イメージは下がりましたが、知っていたのは本人だけ、監督はお咎めなしですから。
今回の違和感バリバリの会見を見ていると、そんな風にさえ思えてきます。

まぁ、例え疑問が多々あったとしても、
初期版にも書いたように、西武球団側は抵抗できるわけがないので、
早稲田の言ったことを「真実」として飲み込むしかないんですけどね…
もはや外部の調査委員会が納得いく説明をしてくれることを期待するしかなさそうです…
幾つか真実はあるとしても、何か一つは嘘があるように感じる…
それが分からないのがもどかしいです。


以下、初期バージョン。
大体、西武が前田スカウトの関与を認める前ぐらいの段階です。

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2007年03月14日

二進法

のような考え方なんですかね、ゼロか一か、賛成か反対か、味方か敵か、みたいな。
ピーターパンシンドロームほど純粋に思えませんし、
深く考えずにちょっとしたイメージだけを信じて、
安易な判断をしているのかもしれません。
まぁ、食品・菓子類といった安価な商品の場合は、
そこまで熱心に考え込むこともないかもしれませんが、
普通は頭の片隅で人間のミスを考慮はしているはずなんですけど…
それがないということか。
それは信頼ではない、バカなだけと言うべきなんでしょうか(苦笑)

携帯を操作しながら地面を見て歩くのではなく、
たまには空を見上げて、色々な形をした雲やそれらの流れる動きといったものを見て、
多種多様な自然の状態というものを感じ取るべきなのでしょう。
機械は自然を学び、多様性を増しているというのに、
本来自然であるべき人間は機械のように二者択一になっている、恐ろしいことです。


◆プロ野球 希望枠ドラフトは白紙、再考へ
今回の西武裏金問題を受けて、希望枠廃止が大きな流れになっているようです。
大学・社会人の目玉選手獲得に自信を持つソフトバンクは相変わらず反対、
広島はよく分かりませんが、各球団が希望枠を使うことによって、
それから漏れた選手を確実に獲得しようという考えで反対(?)、
巨人は代替案を用意するなど柔軟な姿勢を見せてはいるようです。

巨人の代替案のうち、クロスウェーバーやFAの人的補償の廃止は、
同意権ですので是非とも推進してもらいたいのですが、
FA権の早期取得に関しては抵抗感があります。
例え短縮するにしても程があるでしょう。5年・6年って…
これじゃ育成しようとする球団がバカを見るだけ。
メジャーのように莫大なお金で動くFA市場ならば、補償金などで補えるでしょうが…
日本とメジャーでは下部組織の充実も全く異なり、1軍の試合の中で育てていくのが主流、
ようやく一人前になったら他球団移籍となったら目も当てられないですよ。
育成に力を入れる球団には何の得もありません。
それならば、FA選手獲得の球団から翌年のドラフト上位指名権を譲るなりの処置を取らないと。
別にFAで選手をかき集めた球団があってもいいんですが、
それで選手が育たてる球団がなくなってしまっては球界が衰退するだけ。
金で選手を集める球団を作りたいなら、逆に選手を育てる球団への考慮もしてもらいたいです。

一部言われている「希望枠廃止による職業選択の自由の確保」に関しては、
(プロ野球のウェーバーが職業選択の自由に引っかかるとも個人的には思えませんが)
FA制度もありますし、これに選手の意思によるトレードの活性化を付け加えれば、
移籍の自由は担保されると考えます。
もし入団時にどうしても球団を選ぶ必要があるというなら、
ドラフト候補選手に3・4球団以上の希望球団を挙げてもらい、
それ以外の球団からの指名はできないとすればいいのではないでしょうか?
希望球団が1・2球団の場合は不正が出てくる可能性もありますが、
3・4球団なら余程の目玉候補でない限り不正は起こらないと思われます。
そうすれば、地域性・自分が活躍できるかどうか・優勝を狙える球団かを選手は考慮できますし、
12球団OKならばそれだけ指名される確率が高くなってきます。
現実には各球団が選手の希望球団を伺い、無理な指名を極力避けているわけですから、
こういったやり方も可能ではないかと考えます。
さらに進めて自由競争にするという考え方もありますが、
それでは野球ファンの目が届かなくなってしまいますし、
不正の温床になりうる「囲い込み」を助長しかねません。
ある程度はファンの目の届く状態で行うのが適切だと考えます。
…いや、まぁ、個人的にドラフトが楽しみだというのが一番の理由なんですけどね(爆)


◆プロ野球 西武のオープン戦
随分と、まぁ、賑やかな試合に(苦笑)
先発の松永投手は6回を投げる予定が、3回8安打3四死球7失点の乱調で降板。
ここまでの2試合が無失点で内容も良かっただけに、信じられない思いです。
2回は不運なヒットでピンチを招いたようなんですけど…
それでも最小失点で切り抜けませんとね。
カウントが有利な時は打たせて取れるんですけど、
カウントが不利な時にどうしても投球が偏りがち。
ストレート以外の球でなかなか決めにいけてない印象を受けます。
オープン戦序盤はスローカーブで空振りを取れても、
打者が仕上がってくるとファールになっちゃいますからね。
スライダー・チェンジアップも要所で使えないとなかなか厳しいです。
今後の課題はピンチで信頼できる球を増やすことでしょうか。
それができれば先発ローテで十分回れるんですけどね。
まぁ、オープン戦の間に課題が浮き彫りにされたことは良かったと思います。

2番手の山崎投手は3回無失点。オープン戦序盤はダメだったものの、後半にそれなりの結果。
ロング可能な中継ぎとしてアピールしてきています。1軍入りはどうなるか。
3番手の岡本投手は2四球を与えるなど1回1失点。
四球がマイナス要素。これが直らないことには1軍定着は難しいでしょう…
4番手の山本歩投手は2回1安打2四死球1失点。
今日は失点したものの、オープン戦全体では好投してますし、なかなかに面白い存在。
山岸投手の穴を埋めてくれるような活躍を期待したいです。

打者は17安打14得点の猛攻。
左の八木投手に対して右打者を揃えた打線が火を吹いて初回に7得点。
1番佐藤友亮選手が5打数3安打2打点とアピール。もう対左投手のスタメンは決定です。
対右投手でもスタメンに起用されるかどうかに注目。
ただ対右投手のスタメン候補である福地選手も途中出場でタイムリー2ベースを放つなど活躍。
外野手争いはかなり熾烈になっています。
加えて、3番GG佐藤選手が先制2ランホームランを含む3打数2安打2打点と活躍。
さらに途中出場の大島選手がタイムリー2ベースを放つなど活躍。
キャプテンの赤田選手も途中出場で内安打1本と内野ゴロ1点と結果を残しています。
誰を落とせばいいのか…オープン戦の結果からすれば、和田選手が落ちることになるという状況。
外野のスタメン争いはさらに混迷してきました。
もうこうなったら外野は6人で守るということで(爆)

その他には片岡選手が5打数2安打2打点、江藤選手がホームランと2四球と活躍、
平尾選手は1打数1安打1打点1四球、中村剛也選手は2打数1安打1打点2四球、
カブレラ選手は3打数2安打、野田選手は2打数2安打1打点2犠打。
スタメン起用された選手では和田選手のみがノーヒットで、他はみんな活躍でした(^^;
カブレラ選手はオープン戦初ヒット。
まだ本調子ではないようですが、存在感ある選手には変わりありませんから、
ここから調子が上がってくることを期待したいです。
野田選手は打撃面でアピール。特に対左投手には強いですね。
リード面が安定しているなら、対左時に使いたくなるんですけど…
調子良い投手では問題ないものの、少し投手の状態が悪くとリードがサッパリになるのが難点。
ピンチでのリードが単調といいますか…
なんだか、投手と一緒に捕手までピンチになっている感じ。
慎重に行くかと思いきや、無謀なリードしてガツンとやられる印象が強いです。
もう一皮向けてもらいたいところ。

外野以外で熾烈なのは、ファースト・サード・DHの争いですかね。
これまでは中村剛也選手やリーファー選手らが起用されていましたが、
B班の選手が合流すると、ベテランの江藤・平尾選手がアピール。
主砲のカブレラ選手もいますから、密かにこちらのスタメン争いにも注目です。
シーズンを通して考えると、江藤・平尾選手がレギュラーを取るのは考え辛いのですが、
ここ一番では頼りになる存在ですからね。
こういった所に選手層の厚さがよく現れているような気がします。
まぁ、中村剛也選手が一人前になるのが一番早いんですけどね(^^;

2007年03月12日

不正を許さない社会

不二家の事件、松岡農林水産大臣の光熱費・水道代問題、西武の裏金問題…
不正を許さない社会になったというのは、まぁ、良いことだとは思うんですが、
擁護の意見がほとんど聞こえてこないことに不気味さを感じてしまいます。
犯罪者は人間ではないというかのように死刑を求めたり、
いつまでも塀の中に入れておけというような、今の流れには肌寒いものを感じます。
もちろん、悪いことを許さないとする基本姿勢は良いとは思うんですが、
ではそれが何故悪いことなのかを考えるとき、
相手の立場に立つなど、反対意見を自らの中に持たなければ、悪いことの本質は見えてきません。
ネットなどで誰でも意見を言えるようになったのは便利ではあるのですが、
自分も含めてですけど、どこか偽善チックになっている所があると思います。
流れに乗って叩いてればそれでいいというものでもないでしょうに…
どうも私は一方的な意見に怖さを感じてしまいます。

世の中は「イジメは良くない」と言ってますけど…
やっていることは大人も子どもも変わらないというか、
大人は自分たちが悪いことをしていると気づいてないだけに余計に性質が悪い。
一面的な尺度で、相手に少しでも非があると分かったら、
その一面的な尺度のみで、とことん相手を一方的に突きまくるというのは…
大人が問題にしている子どもたちのイジメと何が違うんでしょうか。
何なんでしょう、この偽善くさい構造は。全ての人が言わば、傍観者ということなんですかね。
まるで当事者が一切存在していないかのような社会に感じます。
存在する当事者は加害者であれ、被害者であれ、
全て傍観者の手で葬り去られれているといっても過言ではないのではないでしょうか?


◆プロ野球 西武裏金問題 ドラフト指名制限の処置を示唆
まぁ、今年のドラフト指名は実質的には無理でしょう。
既に西武のスカウト活動は自粛になってますし、
仮に指名したとしても選手の入団の判断は難しくなってしまいます。
それまでに問題がきちんと整理されたなら、とするのが無難でしょうか。
けどプロよりアマの方が怖いなぁ… 特に高野連…
建て前ではアマチュアなので金銭問題を一番嫌ってますし…

また、東北楽天の楠城スカウト部長が活動自粛だとか。
04年12月まで西武のスカウト部長でしたから、
今回の両選手の囲い込みに関しては知っていたと考えられます。
その後、どういう経緯で解雇となったかまでは分かりませんので、
何とも言えないところではありますが…
まぁ、でも問題となっている05年10月の振込みには明らかに関わってないでしょうから、
そこまでせずともと思いますが…まぁ世論が落ち着くまでは仕方ないことでしょうか。
ん? でも楽天って木村投手の獲得に名乗りを挙げていたはずだけど…
あれ? あれれれ? やはり昨日のは憶測か(^^;
でも木村投手は自らを危ない橋へと…(苦笑)

あと一部意見で西武球団の裏金問題の発表が遅れたことを指摘する声がありますが…
いや、まぁ、不正はいかんと思いますが、
西武球団側からこのことを発表することはできませんよ。
西武側が発表したこ結果、A・B選手には多大な迷惑をかけているわけですし。
本来、墓場まで持っていかなければならない所を発表せざるを得なかったのは西武側の落ち度です。
もっとも自主的に発表しようが、とぼけようが、朝日が記事を載せていたでしょうから、
結果的にはA・B選手の名前が出てしまうことにはなったのでしょうがね…
どちらにしても、西武グループ内で処理される問題だけではなかったわけですから、
発表が慎重になるのは無理からぬことだと思います。

既に西武球団以外の所で、これだけの犠牲が払われているわけですから、
せめて希望枠撤廃、スカウト活動のガイドラインぐらいは定めてもらいたいです。

最後に、あれこれ言うよりも横浜・石井琢郎選手のブログを。
「囲い込み」だとか「パイプ」だとか、今回のような裏金云々は別にしても、
選手の意思以外の所で動いてるのが実情です。
それが今回の事件を起こしている一つの背景だとも言えますよね。


◆プロ野球 西武のオープン戦
今日は最終回に追いつかれ、1-1の引き分け。
石井義人選手のセカンド守備が炸裂… それでも抑えてくれ守護神・小野寺投手(^^;

先発の涌井投手は、5回3安打1四球無失点と好投。
周囲は褒めまくりなのに、相変わらず本人は不満顔。求めるレベルが高い。
ストレートのスピード・球威・制球といったのがまだまだだそうですが、
今日のないようなら十分だと思いますけどね。相手の横浜もベストオーダーでしたし。
求めるレベルが高いことは良いことだと思いますので、上を目指しながら調整していって欲しいです。
ファンとしては今年も安心、さらなる成長を期待、という感じですかね。

2番手の三井投手は2回パーフェクトでこちらも安心。
3番手の岩崎投手は2回を投げ、不運なショート強襲2ベースなどがあるも、
見事にピンチを切り抜けて無失点。
ランナーを出してからの投球が一つのポイントでしたから、
今日の投球は良いアピールになったと思います。
4番手の小野寺投手はそろそろ仕上げの段階で頼みます、といった感じでしょうか(^^;

打線では石井義人・中村剛也選手が2安打でアピール。
しかし石井選手はセカンドの守備で足を引っ張り、中村選手は残りの2打席が三振。
短所がもう少し改善されれば、2人ともバリバリのレギュラーなんですけどね。
石井選手は守備の確実性を、中村選手は打撃の確実性をもう少し上げて欲しいです。
他には福地・片岡・栗山・赤田選手と1安打ずつ。
赤田選手はようやくヒットが出てくれました。ここから調子を上げて行ってくれることを期待。
外野手争いは厳しいですからね。キャプテンとして他の選手に負けないよう頑張って欲しいです。

心配なのはカブレラ選手~ まだ試合数は少ないものの、今日もヒットなし。
伊東監督は開幕2軍も示唆したようで… まぁ、発奮を促してのものでしょうが。
それでも体型が太りすぎという声も聞かれますし、開幕に向けての不安はやはりあります。
今やリーファー選手が絶好調ですから、カブレラ選手といえどもレギュラー安泰とはいきません。
競争に負けないよう最後の仕上げをしていってもらいたいですね。


◆ゲームの話 ALMAコンプリートエディション
円クリア~
これでALMAはコンプリート完了。
タイトルCGが大変エロくなりました(^^; なんとなくハーレム気分(爆)
続いてオマケシナリオが開封…
いや、これは見なかったことにしよう、うん、見なかったことに(苦笑)

円シナリオは面白かったんですが、思いの外、短かったのが残念。
もう少し円と会話・らぶらぶしたかったのに… 他と比べると、すぐ終わっちゃうもんなぁ。
イベント少なすぎ。もっとイベント増やして欲しかったっす。
つーか、乳を、もっと乳を(爆) 過去だけでは勿体無い(^^;
エンディングも予想の範疇だったとはいえ、円と一緒にいられなかったのは残念。
一緒にいる展開が見たかったから円シナリオをプレイしたわけですし。
まぁ、アフターシナリオで登場しますけど…
あれを見ると、今後、主人公が刀で○○する危ないヤツになってしまう気が(苦笑)
いや、自分なら間違いなく…(爆) そんでもって、円に斬られてエンディングへ(笑)
ところで円エンドを始めとするその後の展開では、香苗や鈴はどうなってるんでしょう?
おいおい、円さん、まだ仕事が残っているので出てきてくださいよ、とか思ったり(^^;
勝手に円シナリオ→鈴シナリオ→カナエシナリオと順に繋いで妄想するか(笑)

クリア後の謎として残ってるのは…
 梗シナリオで主人公が残れた理由、
 由衣シナリオで由衣以外に主人公を望んだのは誰か、
 円が10年前に蘇生失敗した理由、
この3つが主なところでしょうか。
一つ目を予想すると、登場しない由衣が主人公のことを忘れていなかったから、なんでしょうか。
それともカナエ、なのか。はっきりとは分かりません。
二つ目は、香苗かと思ったんですが、特にそれらしい記述はなし。
なら、円自身がとも思いますが、そういった口ぶりもなし。うーん、分からない…
三つ目はサッパリ。円の嫉妬が原因とかなると可愛いけど(爆)
う~ん、でも円が主人公の魂に気付くのは円シナリオだけですし、それはないかなと。
単純になんらかの理由で力が足りなかったということなんでしょうか。

あー、それと鈴シナリオの鬼との関連が不明確ですよね。
円シナリオを見ると、鬼との確執がよく分かりますが、
剣から鬼が飛び出してきた理由が分かりません。
3年前という符合から、主人公の魂と関係しているのでしょうか?
アフターシナリオとはいえ、円の時には抜刀しても何もなかったですし…
まぁ、そう考えると合点がいかないわけではないか。

そんなこんなでクリア後も色々と謎が残ったものの、
全体的には綺麗なストーリー展開で、なかなかに楽しませてもらいました。

2007年03月11日

西武「裏金」問題

なんか予想以上の反応になってますなぁ…
正直、ここまで大きく報道されるとは思いませんでした。
ある意味、「時代」なんですかね。良い意味でも悪い意味でも。

かなり誤解されている節もあるようなので、論点を整理しておきます。
04年8月に巨人が一場投手に対して栄養費を払ったのが問題となり、
同年10月に横浜・阪神の栄養費が明るみに、
それを受けて05年6月に12球団で「倫理行動宣言」を採択、
スカウト活動における選手側への利益供与を禁止しました。
さらに今年の3月中旬に今季のドラフト制度を正式決定する予定になっていて、
倫理行動宣言に違反した場合の罰則規定も決められる方向となっていました。

栄養費事件や倫理行動宣言採択前のプロ野球は、裏金の噂が絶えませんでした。
特に故・根本陸夫氏が西武・ダイエーの監督・フロントに就任していた80年代から90年代は、
「囲い込み」や逆指名制度における「裏金」が横行していたと言われています。
(根本氏に関しては、こちら参照のこと)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E6%9C%AC%E9%99%B8%E5%A4%AB
ただ、その時はまだ噂程度で、週刊誌でちょこちょこ記事が出る程度だったんですが、
一場投手の事件で巨人・横浜・阪神がタクシー代・栄養費の存在を認め、
裏金があったこと初めて証明されたわけです。
もちろん、これ以外にも多くの噂があったわけですが、
それらが露見すると球界そのものが保てなくなる危険性がありますから、
以前のことは水に流し、今後は裏金を使わないようにしようというものが「倫理行動宣言」です。
裏金は一場投手の件以外に「なかった」のではなく、
「なかったことにした」わけです。

今回、再び金銭の授受が明らかになったわけですが、
B投手(木村投手)への270万は04年1月から04年9月までの間であり、
倫理行動宣言採択前のことです。
04年8月の巨人の騒動の後にも渡されていたことは多少問題もあるでしょうが、
木村投手の母親は当時入院中で04年10月に死去していることから、
木村投手を03年ドラフト時に「囲い込み」、東京ガスへの就職を斡旋した経緯から、
母親の存命中はお金を振り込み続けたということでしょう。
その後は一定の義理を果たした、もしくは振込先の口座が閉鎖になったために、
支払われなくなったと考えられます。
いずれにせよ、こちらは倫理行動宣言採択前のことですから、
(贈与税がどう処理されたのかの問題や、
 アマチュア球界との協定に違反するという問題は残りますが)
プロ野球界としての問題は少ないように思います。

問題はやはりA選手(早稲田)のケースで、
こちらの場合も囲い込みで契約がなされたのは03年秋~04年冬の時点、
父親の話では一度目の入学時に支払いがなされたとされていて、
ここまではB投手と同じ流れです。
ところが、こちらは05年10月に残金500万円が振り込まれたとされており、
これは明らかに05年6月の倫理行動宣言採択後の利益供与で、同採択に違反します。
これが今回の問題の最大の焦点です。
西武側を擁護するならば、、A選手との契約は宣言採択前であり、
05年10月の振込みは新人選手獲得が目的ではなく、
約束どおりにA選手を獲得できない状況になったことに対する手切れ金であり、
(お互いに黙っていましょうねということ)
むしろ倫理行動宣言の理念に則ったものだとも言えます。
…まぁ、自分で言っててもアレですが。裏金の処理ですし。
それでも新人選手獲得の目的ではないとするなら、一定の理はあります。
だが同時に、倫理行動宣言は球界の浄化を約束したものなのだから、
疑わしい行為も当然してはならないと考えられるわけで、
今回のように騒動を起こした西武の対応は宣言に反するとも言えます。
結局、曖昧で罰則が定められず、
共同宣言的なものに留まっていたことのツケが出ている形となっています。
西武の取った行動に対する問題の焦点は、西武のA選手に対する05年10月の振込みの意思、
そして倫理行動宣言の解釈にあると考えられます。

それ以外にも、勿論、アマ球界との取り決めを破ったことや、
ここまで何の発表がなされなかった西武球団の対応の遅さ、
また倫理行動宣言そのものに現れている球界の隠蔽体質、
裏金の存在を認めてしまうドラフト制度など付随する問題は様々にあります。
今回のニュースを見聞きする時は、
まずどの問題に焦点が当てられているのかを中心に見てもらいたいです。
いきなりドラフト制度が悪い、完全ウェーバー制だとか言われても、
理論に飛躍がありすぎて、関連性が全く見えてきません。
完全ウェーバーなら裏金問題が全て片付くのかといえば違うわけですし。
色々なものが複雑に絡み合い、それぞれの主張を展開しようとする雰囲気があるだけに、
野球ファンや一般の視聴者は流されないように注意して見ていって欲しいです。
…ただ何度も言いますが、西武球団が起こした騒動そのものは許されません。
すんませんです…m(_ _)m


◆プロ野球 西武「裏金」問題
一つ分からなかったことがあるのですが、
東京ガス・木村投手はどうしてロッテ志望で、横浜の指名を拒否したのでしょうか?
高校時代に広島の打診を受けず、西武の囲い込みを受けた理由は、
社会人入団の契約金の高さ・入団保障、
そして入団時までの生活費の工面(月30万)で分かるのですが…
西武が太田体制に代わり、裏金の選手を獲得しないと通達されたであろう時は、
12球団OKの姿勢に一時的になったものの、すぐに在京パ→ロッテ志望に。
在京パが西武を指していて、引っ込みが付かなかったからロッテになっただとか、
裏切られた西武を見返すためにパリーグに行きたかったとか言われていますが…
それらが横浜の指名を拒否するほどの理由とは思えないです。
それこそロッテと何か蜜月な関係なのではないかと疑われ、
自ら裏金情報を明らかにしかねない状況に追い込んだでしょうし…
裏金の発覚を恐れていたとすれば、
多少渋る姿勢を見せた後に入団していた方が利巧だったように思います。

もうここからは完全に憶測でしかありませんが、
ロッテは西武が木村投手に裏金を渡していた事実を知っていたのではないでしょうか?
今考えると、昨年6・7月頃にあったバレンタイン監督の「裏金は今でもある」発言は、
西武球団に対する牽制、並びに木村投手サイドに対する意思表示だった可能性も…
…まぁ、金額が違いすぎますし、その時点でロッテが木村投手を狙っていたかも定かではありませんし、
単にバレンタイン監督のオーバーアクションであったのかもしれませんが。
それでも東京ガス側が04年6月の時点で裏金の事実を知っていたわけですし、
その後に来た首脳陣、八木沢投手コーチらが知っていたとしてもおかしくはないです。
最近のロッテスカウト陣は情報収集が巧みですし、調べが付いていた可能性もあるかと。
そう考えると西武の獲得断念後、12球団OKとなりながらも、
楽天の希望枠を蹴り、在京パとしてロッテ志望を表明したのは合点がいきます。
ロッテが西武同様に裏金を渡したと考えるよりも、
ロッテが裏金の事実を捕んだと考える方が合理的です。

その後、横浜の指名を拒否したことにロッテが絡んでいたかは…んー、分かりません。
そういう状況なら、木村投手側がロッテから情報が漏れることを恐れて、
その事実を知らなかった横浜を避けると考えるのが当然なのかもしれません。
…まぁ、結果的には発覚しちゃったわけで、元も子もありませんでしたが…
そう考えていくと、木村投手も判断が甘かったとはいえ、
現行のドラフト制度の被害者だったのかもしれません。
裏金と囲い込みに振り回された4年間だったかと… 正直、スマンかった…

この憶測が仮に正しいものだとするなら、
それじゃ朝日にリークしたのはロッテなのではないかと思えてきたり(爆)
まぁ、それはないでしょう。ないと思いたい(^^;
今回の発覚で木村投手とロッテとの関係も疑われる可能性はあるわけですから、
どちらかといえばマイナスイメージ、
今年のドラフトで木村投手を獲得できない可能性も強まりますから、考えられないでしょう。
…いや、まぁ、完全ウェーバー制導入の利の方が大きいと考えたり、
球界再編をもう一度と強く思っているなら話は別ですけど…
そういった節は全くありませんし、
もし仮にそうたとしても、週明けにでも第二、第三の爆弾を投下して、
ドラフト改革を決定付けるでしょう。
…まぁ、そんなことありえませんわな(笑) 同じパリーグの仲間~だし(爆)
球界全体のイメージ低下に繋がってしまったわけですし、
やはり球界内部からのリークではないように思えます。
変な憶測をして正直スイマセンでした、ロッテさん… ネタということでヨロ。


◆プロ野球 西武のオープン戦
4-2でライオンズが勝利。
オープン戦が好調すぎて逆に変な気分ですが、
こういった球場外が騒がしい時は、勝利が何よりもの薬です。ありがたい。

今日の先発はグラマン投手で、5回4安打1失点の好投で開幕ローテ決定。
ランナーを出した2回に連打を浴びるなどバタバタしましたが、
相手の走塁ミスなどもあって最小失点で切り抜けましたし、とりあえず良しでしょう。
ローテ定着のためにはランナーを出してからの投球がポイントですね。
盗塁も一つ決められましたし、開幕までにセットの投球を再確認しておいて欲しいです。
2番手のギッセル投手は、2回3安打1四球で1失点。
6回は3連打で失点するなど内容がイマイチ。
最後は三振ゲッツーで、相手の拙攻に助けられた形でしたし、うーん…といった感じ。
現時点での開幕1軍入りは厳しそうです。
それでも貴重な戦力には変わりありませんから、下でじっくり仕上げて欲しいっす。
3番手の山崎投手は2回無失点だったものの、3安打2四死球と内容はイマイチ。
球速も出てなかったようですし、どうやら1軍入りは厳しめ。潮崎道場でやり直してください。

打線では1番福地選手が3ベースヒットに、ソロホームランと2本の長打でアピール。
しかもホームランは課題だった右打席での一発、良いアピールになったのではないでしょうか。
足には定評がありますから、昨年以上の打撃を見せればレギュラーは確実。
移籍2年目も期待です。
2番片岡選手はチャンスを生かす2本のタイムリーヒットでアピール。
今日は中島選手が首を寝違えて欠場となり、ショートで出場。
打線では繋ぎ役、塁に出れば果敢に盗塁、守備では要の二遊間と、
ライオンズの野球には欠かせない選手になっただけに、さらなる活躍に期待ですね。

他には細川選手が2安打、江藤選手が2ベース、
中村剛也選手が途中出場でタイムリーとそれぞれ好結果。
特に中村剛也選手はしばらくヒットが出てなかっただけにホッとしています。
主軸であるカブレラ・和田選手の長打力が落ちてきているだけに、
新たな和製大砲である中村剛也選手にかかる期待は大きいです。
一昨年の交流戦時のようなホームラン量産を見せてもらいたいです。

心配なのは、赤田・カブレラ・和田選手の主軸の3人。
和田選手はヒット1本放ったものの、まだまだ調子が上がってきているとは言い難く。
打撃フォーム改造中なだけに、仕上がるのかが多少不安になります。
カブレラ選手は未だにノーヒット。まだ出場2試合目ですから、気が早いんでしょうけど…
やはり景気のいい一発を見たいというのが心情です。
赤田選手は選手会長・キャプテンということで、今回の騒動に心を痛めていないか心配です。
高卒入団で高校時代から有名でしたから、裏金騒動に巻き込まれることはないでしょうが、
真面目な選手で、自身の成績も伴ってませんから、追い込まれなければいいんですけど…
グラウンドで元気な姿を見せてくれればそれだけで励まされますから、
周囲の状況に負けないよう頑張ってもらいたいです。

2007年03月10日

今日はもう

一日中頭痛かったっすよ。
ニュースを見ると、西武・西武…
オープン戦でもほとんど映らないから球団旗を久々に見た感じさえ(苦笑)
さっさと内部調査して、事態の収拾を図って欲しいです。
開幕まで…ってのは無理あるでしょうが、できるだけ早くして欲しいっす。

問題の所在等は既に書いたから省くとして、今後の対応策ですよね。
球界としては、希望枠の存続は難しくなってくるでしょう。
今回の事件はいわゆる「囲い込み」に関するものですから、
その温床にもなっている選手側の逆指名の存続はこれ以上、不可能です。
ただ希望枠存続を訴えているのが、巨人を中心とする有力所なだけに…どうなりますか。
仮に希望枠が撤廃となり、完全ウェーバー制になっても、
指名拒否が相次げば「囲い込み」は成り立つわけですから、
スカウトと選手・監督・両親との事前接触を完全に断ち切るしか方法はありません。
ドラフトの交渉権を得る前にも接触しているから、こうなるわけで…
どこまでがスカウト活動として認められるのかを明確に定める必要があるでしょう。
もうこうなったら春か6月頃にドラフトを行い、
交渉権獲得球団がじっくり入団交渉するというようにした方がいいのでは?
もうスカウトは現地に足を運ばずに、野球小僧でも読みながらドラフトするということで(笑)
メジャーでも囲い込みは有名無実化していますし、難しい問題の一つです。

ただ同時に、本当に困窮している有望選手がいたら、どうするのかという問題もあります。
野球名門高校ともなると、学費以外の遠征費が大変なことになってしまうでしょうし…
そういった境遇にいる選手を既存の奨学金制度だけで救えるのかという点は無きにしもあらず。
それならば裏金を積むよりも、プロ野球奨学金制度を12球団共同で作って、
各球団の申請を受けた第三者機関が審査をして、資金援助を行うというのはどうでしょう?
それはそれで問題が出てくるとは思いますが…
しかし、まぁ、野球ってのは改めて考えてみても、金のかかるスポーツですよね。

球界の問題から西武の問題に話を戻しますと、内部調査の上で責任者の処分は当然として、
今年のドラフトの不参加はほぼ決定でしょう。
大体、指名しても来てくれませんよ、こんな状況では… 辞退せざるを得ないです。
問題はドラフトに影響が出る年数。
今年だけで済むのか、2年間の参加禁止となるのか、水面下で影響が出続けるのか…
早稲田と東京ガスから選手を獲得できないのは当然としても、
他の大学・社会人の選手にしても、裏金を貰ったと後ろ指をさされる可能性もあり、
西武から指名されても行かせないと考えることが多くなるかもしれません。
そしてそれ以上に大変なのが高野連との関係。
A選手との関係で野球留学を斡旋していたと思われてもおかしくないです。
最悪の場合、プロ側が西武のドラフト復帰を認めたとしても、
高野連を中心とするアマ側が拒否するという可能性は否定できません。
今回の事件が一体どれだけの影響をもたらすのかは現時点で予測不可能です。
新人選手が来なければ、当然戦力的にも人気面でも曲がり角に来るわけで…
黒い霧の再来を思わされます。まぁ、今回は完全に西武側が悪いんですけどね。
いやはや、頭痛いっす…


◆プロ野球 西武のオープン戦
地元でのオープン戦が最悪な形で始まったものの、選手達は奮起して5-2で勝利。
状況はどうあれ、選手はプレーを見せ、ファンはそれを応援することは変わりないですよね。
…もちろん、償いはちゃんとしないとダメですけど…
一ファンとして引き続き応援していく所存であります。

試合の方はジョンソン投手が5回2安打1失点と好投。
1回と4回は少しバタバタしましたが、それ以外はほぼ完璧。問題なしでしょう。
球速は140前半出るか出ないかだったようですが、バットをへし折るなど球威は十分、
変化球もキレていたようで、先発ローテとしては十分な出来でしょう。
新外国人投手に好結果が残ったということで、ホッと一安心しております。
2番手の許銘傑投手はややバタバタして、2回1失点。
なんか同一リーグの対戦だといつも…といった印象が拭えず。外国人枠の関係で1軍は厳しめ。
3番手の大沼投手は2回パーフェクト。逆境に晒されて変身したと信じたい(^^;
これまで期待するも散々裏切られてきましたから、にわかには信じられませんが、
今日のピッチングを次回以降に繋いでいって欲しいです。

打線の方はリーファー選手が2打数2安打1ホームランと相変わらずの大当たり。
もうシーズンにとっておいて欲しい(爆)
それ以外ではベテランの高木浩之・平尾・江藤選手が好結果を残し、存在感をアピール。
高木浩之選手のガッツと平尾選手の明るさ、江藤選手の経験はチームにとって必要不可欠。
こういう状況だからこそ、彼らの存在感はより一層増します。
ベテラン選手を中心に一つにまとまって、今シーズン戦っていって欲しいです。
そういう意味では、逆風の中、良いスタートになったと思います。

あとはカブレラ・和田選手に結果が残ってくれば、打線はほぼ仕上がり。
明日の試合ではチームに喝を入れる一発を期待したいですね。


◆ゲームの話 ALMAコンプリートエディション
カナエクリア~
これがALMAのグランドエンドですかね?
挿入歌もありましたし、他に比べると凝った作りでしたから。
カナエシナリオは香苗シナリオの不満点がほぼクリアされていた印象です。
最後の場面はなかなかに感動的でしたね~
主人公の前にちょこんと座っているカナエのCGが良かったっす。

ただカナエに対する想いが強すぎて、
香苗に対する想いがあまり描かれていなかった感じはありましたが。
でもカナエシナリオですからこれでOKでしょう。
個人的にもカナエの方が好きだし(爆)
つーか、アフターシナリオはこっちで組んで欲しかったよぉ…個人的に残念無念。

西武の「栄養費」問題2

どうやら思ってた以上に大変なことになりそうですなぁ…
今回の件は朝日が嗅ぎ付けた模様。他と比べても詳しい記事のオンパレードです。
 支払い時期は04年春から05年10月
 貰ったとされる早大野球部選手の父親の話
 早大野球部監督の話
以上のことから、報じられた時点で選手は特定されていた模様です。

東京ガスの投手であるB選手は予想通りでした。
04年春からの支払いはこの選手だったんでしょう。
おそらく高校卒業後、社会人入りする際にお金が支払われたのだと思います。
まぁ、「囲い込み」の噂は全くないわけではありませんでしたし。
太田社長が06年夏に知ったとされているのを事実だと考えれば、
春の時点で自由枠候補に名前が挙がりながらも、それ以降は名前が聞かれず、
夏以降は獲得断念に近い形となったことの説明も行きます。
その選手の入団姿勢が、特定球団のみ→12球団OK→某球団のみと変わったのも合点のいく所。
んー、でもそうなるとその後に手を付けた某球団も関係しているのでしょうか…?
今年のオフにまたドラフト指名が可能になるわけですが…
西武は勿論指名できないでしょうが、その某球団は指名するんですかねぇ?
こうなってくると、昨年指名された時点で入団しておけば良かったのに、と思えますね。

A選手は全くの予想外でした。
こちらは既に入団していると思っていましたから…
どうやら早稲田の現役3年生野手の模様です。
加えて、特待制度があることから私学の系列高校出身の選手だと思われます。
また中学時代に目に留まったということから考えて、
発掘したスカウトは昨オフ解雇された有名スカウトで、
おそらく関西からの野球留学者だったのでしょう。
でもって、早稲田に斡旋したということは、葉留彦スカウト部長が関わっている可能性大。
鈴木葉留彦スカウト部長の首が飛ぶのは決定的な感じです。

それにしてもA選手の件は大問題ですよね。
A選手の父親の話から、いわゆる「囲い込み」の実態が明らかにされました。
「囲い込み」というのは、プロ球団が選手を早い段階で目を付け、
その後の進路先の面倒を見て、他球団に邪魔されないように選手を獲得することです。
一番多いのが高校から大学のケース。
高校生の時点で指名候補に名前が挙がる有力選手でも、進学等を理由にすればドラフト指名はできません。
そこでその選手に進学を進め、その世話をすることで(一般的に金銭が絡むかは不明)、
他球団の手出しができないように結びつきを強め、
卒業時に希望枠を始めとするドラフトでその選手を獲得するという手法です。
B選手は社会人でしたが、同様のケースだと考えられます。
(高校時にドラフト1位確約も社会人入り、希望枠候補に名前が挙がるも発覚で断念)
あ、そうそう、昔のプリンスホテルと西武の関係もこれに当てはまりますよね。
高校時にドラフトにかかりそうな有力選手を系列であるプリンスホテル野球部に入れ、
そこから他球団に極力手出しをされないようにして獲得するという手法です。

以前あった「栄養費」問題では、タクシー代・食事代としか言われず、
ドラフトで横行していた所謂「囲い込み」の実態は明らかにされませんでした。
それが今回、「囲い込み」の一例が露見してしまったわけで…
この二選手のみ、西武球団のみの問題として片付けることは不可能になってしまいました。
金銭が絡んだかどうかは別問題としても、
プロ球団が進路先を斡旋しているケースはよく聞きます。
金銭が絡んでるかは分かりませんが、昔のダイエーと九州共立大の関係が一つの例です。
(ソフトバンクが親会社になって以降、共立大からの指名はなくなりましたから、
 関係があったのは根本氏の影響があった頃までと思われます。今はクリーンでしょう)

ここからは完全に憶測となりますが、今回の問題は根深いもののように思います。
A選手の父親が簡単にこう言ったということは、
他にも例があったか、そういうものだという認識があったのでしょう。
金銭が絡んでいるかは定かではないものの、
高校の野球留学の影にはプロ野球球団の「囲い込み」の影響があり、
大学・社会人チームとプロ野球球団との密接な結び付きが明らかになりつつあります。
これを支えているのが、「希望枠」を中心とする現行のドラフト制度なのですが、
仮に完全ウェーバー制を導入したとしても、
指名拒否が相次げばこういった例はなくならないわけで、
プロ野球界とアマチュア野球界との関係に再び大きなヒビを入れかねません。
今回は選手の親へのアプローチでしたが、学校そのものにアプローチすることも可能でしょう。
例えば、その学校のOBが出身校に寄付するだけでも、この関係が成立する余地はあります。
OB等の援助の大きい私大野球部では裏金どころか、堂々と出すことも可能に。
今や中学生どころか、小学生まで目を付け始めているとも聞きますし…
有望な野球選手の斡旋狂想曲は止まることを知らないように思えます。

やや話が逸れてきたので、今回の件に話を戻しますと、
B選手はまだしも、A選手は高校の時点でドラフト1位クラスだったかは疑問が残ります。
その選手に関するスポーツ紙の記事はありますが、
ドラフト指名候補ではあっても、上位候補だったとは正直思えません。
一場投手クラスのバリバリの目玉選手ならまだしも、
A選手に学費として1000万を払うというのは…普通では考えられないことです。
そう考えると、契約金から差し引く契約の話は納得いく話です。
そうなると、奨学金のような形の斡旋がこれだけだとは到底思えなくなります。
希望枠を始めとするドラフト上位選手だけでなく、
下位選手にもこういったことが行われていた可能性が考えられます。
こういった契約で西武に入団した選手がいるでしょうし、
他球団でも同じようなことをした選手がいるのは容易に想像できることです。
…う~、問題が大きくなってきたなぁ…
…ただ、そこまで世間が反応し切るとも思えませんが…

これで今年のドラフトの出入り禁止はほぼ決定的。
スカウト部長を始めとする関わったスカウト陣も辞めなければならないでしょう。
受け取った選手の側は、アマチュア球界の判断次第でしょうか。
あとは内部調査の結果、現役選手に波及するかどうか、
他球団の囲い込みの実態の暴露まで繋がるかどうか、そこを注視していきたいです。
しかし、まぁ、バカやっちゃいましたねぇ…
まさか囲い込みが露見される日が来るとは思いもよりませんでした。

2007年03月09日

西武が「栄養費」

プロ野球・西武ライオンズが、過去に2選手に対して「栄養費」として、
A選手に対して1000万円、B選手に対して270万円を渡していたと発表しました。
こちら
こちら
なお、その2選手はドラフトで獲得していないそうです。
ただ現在の身分等は公表されず、その2選手は高校生ではないとだけ発表されています。

第一報を聞いた時は、「あー、やっちまったなぁ」という感じ(苦笑)
例の事件で裏金がなくなったと思っている人間はプロ野球界に関わる人間にはいないでしょう。
熱心なファンなら、「やっぱりか」程度にしか思わないんじゃないでしょうか。
ただ、どうしてこの時期の発表になったのかを考えると…
まぁ、近いうちに週刊誌にでも記事が掲載されるんでしょうね。
それなら先に発表してしまおうといった形でしょうか。そう考えると、お粗末。
分かっていたのなら、オフの間にでも整理しとけば良かったのに。
ポスティング騒動でタイミングを逸しましたか。いずれにせよ、後手後手ですよね。
…それにしても… そんな金あったなら、現役選手の年俸をその分だけ上げてやれよと(爆)
その選手は経緯がどうあれ、入団しなかったわけですから、ドブに捨てたと同じ。
余裕ないのにそんなお金の使い方、すんなよ、と(苦笑)

大方の問題になるであろう点は、「倫理行動宣言」採択後のA選手への支払い。
どうやらA選手は当時大学生だったようで、学費援助の約束をしていたということで、
裏金をなくすため(手切れ金として)渡したと言っています。
この話がどこまで本当かは分かりませんが、
どんな理由があるにせよ、裏金に疑われるものには変わりありませんから、
何らかの処罰は下されることになるでしょう。
最悪、今年のドラフト指名権剥奪なんてことも…
いやー、ドラフト好きにはいきなり辛い出来事っす(涙)
例え、処罰が下らなかったとしても、今年の希望枠の自主返上ぐらいはしなければならないでしょう。
これはもう発覚した以上、しっかりと責任を取らねばなりません。

さて、大方の注目を集めるであろう事は名前が公表されなかったA選手とB選手が誰なのか…
西武ライオンズの現役選手ではないと言ってますが、
現役プロ野球選手ではないとは言ってません。
…まぁ、そこらが今日の会見で名前を出さなかった理由なんでしょうね。
いずれ出さなければいけない状況になるでしょうが、
その前に他球団の様子見、発表のための準備、そういう計算なんでしょう。
当初、何人かの選手の名前が頭に浮かびましたが、
A選手が大学生であることから全く分からなくなりました。
ここ数年は社会人の選手を狙うことの方が多かったですしねぇ…
ここまで分かっていることを整理すると、
 A選手は2005年ドラフト以降の選手、
 B選手は2004年ドラフト以降の選手、
 A選手は当時、私立大学生であったと思われること、
 B選手は当時、高校生でなかったということ、
 A・Bの少なくとも1人は現役プロ野球選手であると推測されること、
 A・B選手とも西武ライオンズには入団していない、
こんな所でしょうか。
誰かは…候補は挙がるものの、上手く当てはまらないので分かりません。

それと問題になるのは渡したスカウト。
今回の件で一番責任を取らなければいけない人物になります。
今回の会見で言及されなかったことから、
おそらくそのスカウトは既に責任を取らされる形で退団になっているんでしょう。
太田オーナー代行は昨年8月に知ったと言ってますから、
今日まで何の対応も取っていなかったというのは考えづらいです。
現に昨年オフに2人の重鎮スカウトが定年名目で解雇されてますし、
その2人が今回の件に関わっていた可能性は高いのではないでしょうか。
いや、まぁ、全く無関係で、まだ処分が行われていないという可能性は否定できませんが。
仮にそうならば、ホント「怠慢」の一言っすよね(^^;

今回の騒動はファンとしては非常に残念な気持ちです。
もっとも、過去を見ると根元時代やプリンスホテルの囲い込みとかエゲツないことやってるんで、
今回の事件そのものがショックだったというわけではないんですが、
開幕前のこの時期に発表せざるを得なくなったというのが悲しいです。
オフのうちに綺麗にしておきなさいよと。開幕前では後手過ぎます。
球団CMも完成し、さぁ放送だというタイミングでコレですし…
もうCMはお蔵入り決定っすよ(涙)
開幕前の選手のモチベーションにも影響を与えかねませんし、
何よりも優勝争いをしたとしても世間の目は厳しくなるはず、
不祥事という逆風を跳ね返して栄冠を勝ち取るのは余程の頑張りがないと難しいでしょう。
このままでは今年のペナントレースは戦力面だけでなく、精神面でも苦労しそうです。
ファンは戦力面の応援をすることはできないでしょうが、精神面のサポートはできるはず。
今回の騒動に負けないようにファンは選手を応援していかないといけませんね。
対して、西武球団はとにかく内部調査を徹底すること、
膿を全て出し、新しく再スタートを切ってもらいたいです。

ということで、あとは以降の報道を様子見、です。


◆プロ野球 昨日の西武のオープン戦その前に、一昨日の試合で右足甲に打球を受けた山岸投手は骨折だったそうで…
これで完全に開幕絶望。
一昨年前に河原投手が足に打球を受けて骨折した際(あの時は膝付近と上の方でしたが)は、
再び試合で投げられるようになったのが約1年後…最悪今季絶望という可能性も。
当たった直後はそこまで重傷とは思わなかったようですから、
そこまで酷い状況だとは思いませんが、前半戦の復帰は難しそうです。
…今季は右のセットアッパーとして8回を投げることを期待してたんですが…
山岸投手の離脱は痛い、痛すぎます。

昨年の後半と同じように、左の三井投手を8回のセットアッパーに据えて、
右のセットアッパーは復調してきた長田投手を中心として、
ベテランの石井貴・正津投手、ルーキーの岩崎投手、2年目の山本歩投手で補っていかないと。
今年は昨年よりも頭数が揃ってるので、埋められないことはなさそうですが…
ある程度計算できる選手がいなくなるのは痛いです。
他の投手の奮起によって山岸投手の穴を埋めてもらいたいです。

さて、試合の方に話を戻すと、今日は0-0の引き分けだったようです。
打線は7安打止まりで、二桁安打ならず。
リーファー選手がポテンヒットだったものの3安打、
中島選手が2安打、片岡・福地選手が1安打ずつという結果だったようです。
もうこれでリーファー選手の開幕1軍は決定ですね。
外の変化球への対応をまだ見ていないので、スタメン確定とまでは言えませんが、
これだけ結果を残している選手を落とす必要性はないでしょう。
貴重な左のホームランバッターですし、打線のアクセントとなれば幸いです。
中島・片岡選手は順調そのものといった所でしょうかね。
他の選手は本拠地に戻ってから、といったところですかね。
開幕までおよそ2週間、そろそろ個々の選手の仕上げを行い、
チームプレイの確認をしていって欲しいっす。

投手陣では開幕投手候補の西口投手がオープン戦初登板。
3回1安打2奪三振無失点の投球を見せて、順調な調整をアピールしたようです。
まだ高めにいくつか浮く球があったらしく、西口投手本人は不満だったそうですが、
ボールのキレや打者に向かっていく姿勢は相変わらずだったようですから、
2週間後には完璧に仕上がっていることでしょう。
ルーキーの岸投手にとっても今日の西口投手の投球は勉強になったはず。
調整段階でも打者に攻め込む気持ちがあれば、自ずと結果に繋がってくるということです。
次回登板では西口投手のような躍動感ある投球を見せて欲しいですね。

2番手の宮越投手は2回無失点だったものの、先頭打者にヒットを許すなど内容は今ひとつ。
仮にルーキーの岸投手が先発ローテに入れなかった場合、
先発投手が5人となりますから、もう1人必要となってくるはず。
そうなってくると、外国人投手以外では宮越投手の名前が挙がってくるわけで…
もう少し安心させてくれるような投球を見せて欲しいです。
まぁ、打たれながら抑えるのが宮越投手の持ち味でもあるんでしょうけどね。

その後登板した星野・小野寺・長田投手のリリーフ3人は無失点の投球。
順調そうで何よりです。
星野・小野寺投手は勝ちパターン継投で必須の投手、昨年以上の活躍が求められます。
長田投手は故障した山岸投手の穴を埋めるためにも必要な戦力。
この3人に三井投手を加えた4人でリリーフ陣を引っ張っていってもらいたいです。


◆ゲームの話 ALMAコンプリートエディション
鈴クリア~
円カッコ良すぎ(^^;
4つのシナリオの中では一番特異な話でした。
個別シナリオ前半はギャグシーンが満載、キツネがいい味出してます(笑)
逆に終盤はバトルシーンが続く熱い展開、なかなかに面白いシナリオでした。
鈴のインパクトが弱かったのが残念と言えば残念。でもそんな所が鈴ちゃんらしい?

プレイしていて毎回疑問に思うんですが、由衣にはバレても大丈夫なのでは、と。
主人公のことを全て知っているわけですし。
まぁ、でも仮に由衣にバレるのを恐れない話であれば、
終盤の緊張感が失せてシナリオの面白みがなくなってしまうかもしれませんしね。
これで良かったのかなとも。でも由衣シナリオぐらいは…途中経過が可哀想過ぎるので。
つか、由衣シナリオでも鈴ちゃん出てきたらいいのにと鈴をプレイしてて思いました(^^;

2007年03月07日

あー

昨日の夜に月と星が綺麗だな~とか思って走ってたら、微妙に風邪っぽく…
一応警戒はしていたんですけど… いやー、体は正直ですね(爆)
明日も寒いようなので、早めに休みますか。

とはいえ、春はもうすぐそこ。
桜の開花予想が出され、静岡は3月13日だそうで。もう1週間もない(^^;
目覚めつつある自然たちに負けないよう頑張っていきたいっす。


◆プロ野球 西武のオープン戦
今日も二桁安打をマークして5-3で勝利~
これでオープン戦4連勝です。
投打両面で各選手がアピールするなど、個人の力が目立ってますね。
昔からオープン戦はあまり良すぎるとシーズンに入ると良くないと言いますが、
昨年もオープン戦首位でしたが、そんなことはありませんでし、大丈夫でしょう(^^;

今日の先発はルーキー岸投手。
4回を投げて3安打1四球6奪三振2失点という微妙な結果に。
初回に福留選手に内角ストレートをホームランされて1失点。
2回・3回は三者凡退に抑えるものの、
4回に西川選手にヒットを許した後、福留選手に四球、
ウッズ選手を抑えるものの森野選手にタイムリーを許して2失点目、
その後は抑えて降板となったようです。

まぁ、並みの投手ならこのぐらいでも構わないっちゃ構わないんですけど…
涌井投手と並ぶ将来のエース候補ですから、この内容で満足してもらうと困ります。
やはり4回のピッチングがマイナス要因でしょうね。
ホームランを打たれた福留選手に勝負できずに歩かせてしまったのが全て。
ここを打たれてもいいから攻められたら評価も変わってきたんでしょうが…
どうも結果が欲しいあまりにランナーを出すとバタバタしてしまう印象。
まだ映像で見れていないので詳しいことは分かりませんが、
どこか1年目の涌井投手の開幕時のピッチングに近いものを感じます。
結果を求めるあまりに、コーナーを狙いすぎるあまりに窮屈な投球になるというか…
腕を振ったボールなら真ん中でも打たれないと思うんですけど。
プロ野球選手全般を過大評価しすぎているのではないでしょうか(^^;
もっと大胆に攻めても良いのでは? 自信を持てと。
スポーツニュースでちらっと見る限りでは、まだ躍動感が足りないように思いますし、
もっと生きたボールを投げられるはず。
開幕1軍争いをしているとはいえ、オープン戦なんですから、
結果を恐れずにぶつかっていって欲しいです。
攻めて打たれる分にはマイナス評価されませんよ。逃げて打たれるとカンカンだけど(苦笑)

でもウッズ・中村ノリ選手を打ち取ったように、右打者に対してはわりと攻められてる印象も。
前回の横浜戦でも吉村・村田選手といった右の強打者は抑えてますし。
左打者に多少苦手意識があり、それがピンチの場面で出てしまうのかなぁとも思ったり。
まぁ、いずれにせよ、打者に対して攻める姿勢を常に失わずに投げてもらいたいです。
次回登板で先発6番手に食い込めるよう攻めの投球をしてもらいたいです。
…で、そろそろ岸投手と銀仁朗選手のバッテリーで無謀な内角攻めを見たいんですが、
いかがなものなのでしょうか(^^;

他の投手では岩崎・山本歩投手が2イニングを投げて無失点と好投。
2人とも右サイド気味の投手ですが、左打者からも三振を取ってます。
右へのワンポイントだけではないという所も見せられ、良いアピールになったと思います。
岡本投手は中村ノリ選手に一発を打たれたのみ。まぁ、プレゼントということで(爆)
山岸投手は登板直後に右足甲に打球を受けて降板となったようで、ちょっと心配です。
先日の試合で山本歩投手が同じような形で降板となりましたし…(無事、戻ってきました)
ここまで順調に来ているだけに、故障だけは勘弁という感じです。
山本歩投手のように早期復帰となることを祈りたいです。

打線の方は今日も二桁安打を放つなど上昇ムード。
左投手対策で1番に入った佐藤友亮選手が3安打を放ってアピール。
首脳陣の評価も高いようで、これで対左の1番は事実上決定となった模様です。
またリーファー選手が左投手から2本のヒットを放つなど3安打で好調持続中。
イメージ的には左投手相手だと振り回さないので、意外とヒットが出やすい印象が。
ライオンズの場合は良い右打者が揃ってるので、対左投手時への起用は少ないでしょうが、
少なくとも右投手でスタメン起用された時にあっさり代えられるということはなくなるはず。
今年は夏だけでなく、一年を通して活躍することを期待したいですね。
しかしDH候補は多すぎて大変だなぁ…(^^;

他には中島選手がオープン戦1号ホームランを放つなど3打点の活躍、
GG佐藤・中村剛也選手も1安打ずつ放ち結果を残しました。
控え組では対左対策で起用された後藤武敏選手が1安打、
2番セカンドでスタメン起用された黒瀬選手も1安打、
ただ2人とも位置的には1軍枠の当落線上にいる選手ですから、
派手な結果でないとなかなかアピールし切れず。
特に後藤選手は打席によって良かったり悪かったりが激しいだけに、
良い状態が持続されるよう頑張って欲しいっす。

明日は開幕投手候補の西口投手が先発です。
オープン戦初登板ではありますが、首脳陣やファンを安心させる投球を期待したいです。
今日登板した岸投手のお手本となる投球を頼みますよ~

2007年03月06日

ジャイロ騒動

松坂投手の「ジャイロボール」がアメリカで話題になっていましたが、
ようやくそれに終止符が打たれる可能性が出てきたようで。
こちら
正解は予想通りカットボールとのことです。
ただ動画の映像がカットボールと言っただけで、ジャイロがないとは言ってませんので、
ひょっとしたら他にあるのかもしれませんが(^^;
カットボールというと微妙に横に曲げて芯を外す変化球ですから、
松坂投手のカットボールをカットボールと言うのは厳密には違うのかもしれませんが。
まぁ、変化球なんて一人一人曲がり方が違いますし、その時点で「魔球」ですよね。

明日はいよいよメジャーリーガーとの対戦、
調整法に苦慮しているのが心配ですが、オープン戦らしく思い切ってぶつかっていって欲しいです。
松坂投手のストレートがどこまで通用するのかが楽しみです。


◆プロ野球 西武のオープン戦
今日は8-0で中日に勝利~
とはいえ、前半5回までは朝倉・小林両投手の前にパーフェクトピッチングをされてランナー出ず(^^;
そこから鈴木・久本投手を攻め立てて、12安打8得点… 極端すぎです(苦笑)
まぁ、オープン戦ですから、各投手の調整具合でこういった極端な結果になるのでしょうけど…
本音を言えば、良い投手からも点数をしっかり取って欲しいですよね(^^;
でもまだ攻撃は選手任せの所があるので、仕方ないのかなとも。
昨年見せたような卒のない野球がさらに徹底されることを期待したいです。
そういうのは来週から、ですかね?

投手陣は、松永・三井・星野・小野寺・長田投手と無失点リレー。
ただ昨日もロッテにあわやノーヒットノーランを食らいそうになるなど、
中日打線はここの所、元気ありませんから、どこまで結果を信用していいものかという面も…
それでも結果が残らないよりは、残ってくれた方が安心できますよね(^^;
先発の松永投手は緩急を付けたピッチングで4回1安打2四球と好投。
今日の投球で先発ローテは決定したようです。
ドラフト獲得直後はヤクルトに行った松井投手との絡みなどで散々に言われてましたが、
昨シーズンは思ったよりも出番が多く、先発で好投、
プレーオフ第二戦にも先発するなど、一気に首脳陣の信頼を勝ち取りました。
この調子で主力投手の仲間入りをしてもらいたいですね。

三井投手は危なげないピッチング。星野投手はランナーを1人出すものの併殺で無失点。
小野寺投手は2四球出したものの無失点、こちらは内容的にもう少しでしょうか。
長田投手は2回1安打1四球と結果を残したものの、
前回に引き続き変化球の制球は今ひとつだったようで…
ストレートの力は素晴らしいだけに、それを生かせるよう変化球の精度も上げて欲しいっす。

打線はGG佐藤選手が2本塁打するなど猛アピール。
相変わらずこの時期はよく打ちます。シーズンに取っておいて欲しいという気持ちも多少あったり(^^;
…まぁ、GG佐藤選手の場合はこの時期に打たないと1軍に残れなくなってしまうわけですが…
今の状態をシーズンで少しでも長く維持できるよう頑張って欲しいです。
昨年の5月からの失速を筋力不足と結論付けたキャンプ中の記事のことを考えると、
正直大丈夫なんだろうかという不安はあるんですけど…(苦笑)
それもGG佐藤選手らしさだと思っておくことにしますか(^^;

加えて、ここまでノーヒットだった銀仁朗選手がホームランを含む2安打とアピール。
けれど前の2打席は三振、
守備ではウッズ選手に対して盗塁無警戒で試みられ(これは刺す)、
代走の上田選手に2塁盗塁を決められるなど、好アピールとはいかなかったようです。
んー、こうなってくると細川選手に水を空けられてしまいますね…
細川選手に勝つには、まず打撃で越すことが近道なんですが、
守備も最低限こなせるようにならないと、スタメンで使ってもらえなくなってしまいます。
良い素質を持っているだけに、守備にも打撃にも頑張って欲しいです。

他にはオープン戦初出場の和田選手が5打数1安打(1つは福留選手のファインプレーに阻止)、
打撃フォーム改造中だそうですが、ひとまず結果を残し、
本人はなんとかなりそうという手応えを掴んだようです。
ここから開幕まで確かなものとできるよう仕上げていって欲しいですね。
またノーヒットだった石井義人選手も初ヒット、存在感をアピールしています。

控え組では大島選手が4打数2安打と引き続き好結果。
外野争いは本当に激しいですよね。
和田・赤田選手の2人は実績的にスタメンがほぼ決まり。
残り1枠を福地・佐藤友亮・GG佐藤・栗山・大島・高山選手らで争うわけで…
ここまでGG佐藤・栗山・大島選手らがアピール。
この3人の活躍も甲乙付け難いですし、結果の出ていない福地選手も足を考えれば必要な選手、
佐藤友亮選手も対左投手・チームプレイに長けていますし必要な選手、
高山選手は昨年見せた勝負強さが… いやはや、ホント悩みます。
栗山・大島選手の巧打力に、GG佐藤選手のパワーと肩とキャラクター、
福地選手の足に、佐藤友亮選手の守備と頭脳が1つになれば最強野手の誕生なんですがねぇ(笑)
誰か抜け出して欲しいと思う反面、他の選手が見られなくなるのは寂しいですし…な、悩ましい…

明日は注目のルーキー・岸投手が先発。
ここでアピールすれば、先発ローテ入りも見えてきます。
対する中日は今日のプロ野球実行委員会で育成選手のオープン戦出場が可能になったことで、
中村ノリ選手が出場してくる可能性が(^^;
そうなると岸投手には1つの試練ですが、強打者にどう対するのかも1つの注目点、
明日の岸投手のピッチングに注目です。


◆ゲームの話 ALMAコンプリートエディション
香苗クリアしました。
「まさか、そういうことだったとは!!」
…って、発売から大分経ってますので、大体は知ってたんですが(爆)
通常パートが意外なほど普通だったため、
あれ~と思ってたんですけど、終盤に怒涛の如く来ました。
いやー、なかなかに面白い展開だったと思います。
最後の結論が安直といえば安直ですが(^^; 怖いもの知らずのバカ者だわな(笑)
そういった前しか見てない若い恋人達のひたむきさが素敵っす。
個人的には梗シナリオの方が好きですが、
香苗シナリオはメインらしい良い内容だったと思います。


◆ゲームの話 3・4月の購入予定
May-Beソフトの『パドベゼル』のムービーが公開されたようで。
むぅ、あのバカっぽさは惹かれるものがあるなぁ(笑)
昔はH中心(それもダーク系)だったため、さして興味のないメーカーだったんですが、
あかざ氏が原画をやるようになった頃(『へんし~ん』辺り)から
設定がぶっ飛んだエロコメ路線に変わってきて、今や気になるメーカーの一つに。
メカとか見てると、ナデシコ+パトレイバー+マクロス?
あの戦艦はゲーム終盤に変形したりとかしませんよね?(^^;

こうなってくると、3月が余計に悩むわけで…
自分の中で『白銀のソレイユ』が頭一つ抜け出しているかなという感じ。
特典もサントラで個人的には一番ありがたい仕様です。
『クロススクランブル』はゲーム性に心配はないものの、やはりボリューム面が心配、
特典のパッチのありがたみが実際どの程度なのかが判断を悩ましくしている点。
『きみはぐ』は特典の枕カバーが…
家族と同居している身としては、貰ってもどうしようもない物のNo1です(苦笑)
しかし萌えは一番高そうだしなぁ、と相変わらず悩み中(^^;

2007年03月04日

土日は

暖かいを通り越して、暑かったですねぇ。
まだ格好が微妙に冬から抜け出していないため、余計にそう感じます。
もう春の格好にしないとと思いつつも、
また冷える日も来るでしょうし、なかなかに微妙な季節です。
外の雰囲気はもう4月みたいですし、
今年の気候は数字の常識では測りきれない感じっすね。

◆プロ野球 西武のオープン戦の結果
涌井投手関連の記事
今日は打線が13安打を放つなど今季初のお目覚めで、8-5で勝利を収めたようです。
リーファー選手が連日のホームランを放ち、昨日に引き続きアピール。
細川選手が3打数3安打の大当たり、片岡・栗山選手がタイムリーを含む2安打、
それに中島・大島・佐藤友亮・黒瀬・後藤武敏選手が1安打ずつおいう結果のようです。

細川選手のバスター打法からバットに添えていた左手をグリップの位置に戻した新フォームは、
ヤフードームでの試合時には振り遅れがちになっていて、正直不安な感じもしていたのですが、
こうやって結果が出てくると新しい打撃フォームもしっくり来ますね(^^;
結果が伴わないと、どうしても前のフォームの方がと思っちゃいますし。
この調子で打撃の方もアピールしていってもらいたいです。

控え組では大島・黒瀬選手といった1軍当落線上の選手が結果を残しました。
大島選手はここまでコンスタントに打っている印象です。
3~4年前までは若手の成長株で、3割20本以上も期待していましたから、
なんとか復活して欲しい選手の一人です。
同期の高山選手とともにレギュラー陣を脅かすような活躍を見せて欲しいです。
黒瀬選手は打撃がなかなかに良さそうですね。
中島選手の力量は分かっているだけに、黒瀬選手をもっと見たいです。
守備はまだまだのようですが、打撃でアピールし、初の1軍出場を勝ち取って欲しいです。
うーん、指名守備とかないんですかねぇ(笑) 中島選手は守備だけで、打撃のみ黒瀬選手とか(爆)
あ、それはDHをショートに使うようなものか(^^;

投手陣ではエース候補の涌井投手が3回4安打3奪三振1失点(自責は0)と好投。
ヒットのうち3本は内安打で、
失点はショート内安打暴投でランナー2塁で、詰まりながらのライト前タイムリーですから、
失点等は気にするものでもないかと。
本人はかなり不満なようですが… それもエースを目指す自覚故でしょう。
赤田選手もラジオでよく頑張っていると言っていますし、かなり気合が入っているようです。
現状に満足せず、さらなる高みを目指し始めた涌井投手、今季の成長が楽しみです。

2番手のギッセル投手は2イニング無失点も、
3イニング目に連続四球後にタイムリーヒットを打たれ、
3ランホームランを被弾してしまうという最悪の結果に。
ギッセル投手もグラマン投手もランナーを出してからの投球が課題なだけに、
今日のピッチングは外国人枠争い1歩交代といった感じでしょうかね。
ただグラマン投手もここまであまりランナーを出していないだけに、
次回登板を見ないことには結論は出せないでしょうが、今日の投球はやはり不満が残ります。
連続四球はいかんですよ、連続四球は。

3番手の許銘傑投手は2四死球出すもノーヒットで無失点。
紅白戦から好投が続いてます。
ただ許投手の場合は中継ぎでの起用が主ですから、
開幕時の先発投手が揃っていない現状では、開幕1軍入りは難しいかなとも。
それでも5月のGW後は5連戦止まりが多くなって、先発投手が1人要らなくなりますから、
その時にロング可能な中継ぎとして出番は巡ってくるはず。
気持ちを切らさずに頑張って欲しいですね。

4番手の山崎投手は無失点で凌いだものの、前回が前回だけに難しそうです。
貴重な左腕ですから、チャンスは多いと思うんですけど… うーん…これではなぁ…


◆マンガの話 おまもりひまり
ようやく『おまもりひまり』を買いました。
的良みらん氏の初の一般単行本~
成年コミックスの『AngelicalPendulum』は前半面白かったものの、
後半は成年誌ということでHシーンを無理に詰め込みすぎたことで、
話が破綻してしまった所がありましたから、一般単行本は嬉しいっす。
でも一般誌でもエロい。緋鞠がとにかくエロい(笑) 的良キャラばんざーい、なのです。

表紙裏のキャラ設定にもあるように、緋鞠の一人称は「儂」が良かったかも。
ALMAの円とか、あんぺんのヘレネッツアみたいに。
でも的良キャラで一人称が「儂」なのって、実はこの2人だけだったり(^^;
古風なキャラが多かったから、もっといると思ってたんですがね。意外だったっす。
なんか最近、「儂」キャラ萌えです。

ところで緋鞠の水着…
どっかで見たことあるデザインだと思ったら、某ゲームの真由と同じような…
まぁ、似たようなキャラですから、ピッタリですけどね(^^;

2007年03月03日

金属泥棒

全国で鉄・銅・ステンレスといった金属製品が盗まれる事件が多発しているようで。
こちら
最初の頃の水道の蛇口部分を盗んだケース等は、
迷惑ではあるものの、まだ「セコいな」というイメージが強かったのですが、
工事現場の鉄骨丸々とか、会社の銅線ケーブル丸ごとだとか、
公園の滑り台やトイレの屋根までもが盗まれたというニュースを聞くと…
「セコい」だとか「情けない」の言葉では済まなくなってきますよね。

会社の備品関係は重機の管理はもちろんのこと、管理体制を厳重にするとしても、
公園のような公共の固定物の管理はどうしようもないです。
地域住民がボランティアで見回りをしてくれるならいいんですが(それも限界ありますが)、
それ以外の方法となると、もはや「公共物」でなくすしかなくなりますからね。
公園にすげー柵を巡らせて、入り口を1つに制限、そこで厳重なチェック体制とかやってたら、
もはやそれは公園じゃないですし(苦笑)
「公共物」というものが成り立たなくなります。
そしてその負担は最終的に住民に来るわけで… 何か対策を練る必要があるように思います。
最悪、公共物の窃盗を通常の窃盗よりも重く処罰することも必要なのかもしれません。
公共のものなら別にいいやという軽く思う気持ちがどこかにあるでしょうから…
(戦中・戦後は金属製品が不足していたので、
 腐りかけの木の防波堤から釘を抜き取って売っていたという話も聞きます。
 しかしそれでも今回のように「まだ使えるもの」ではなかったようで…)
金属製品の高騰がひと段落すれば落ち着くでしょうけど、
それまでの間、こういう事件を許さないとする社会的風潮を作る必要があると考えます。


◆プロ野球 西武のオープン戦の結果
ジョンソン投手の関連記事
岸投手の関連記事
今日のオープン戦は2-1でサヨナラ勝ち。
新外国人投手のジョンソン投手が先発し、
初回に3安打で1点を失ったものの、2回以降は1安打に抑え、
4回4安打2四死球1失点と調子が悪いなりにまとめたようです。
今日の投球ではまだ不安が残りますが、前回の紅白戦で課題だった点はクリアされたようなので、
次回のピッチングでファンを安心させてもらいたいです。
今年は外国人投手の出来がチームの成績に直結しますからね。
ジョンソン投手を始めとして、ギッセル・グラマン・許銘傑投手にかかる期待は大きいです。

2番手のグラマン投手は3回をパーフェクト。
前回のギッセル投手といい、今年はOP戦から2人が好結果を出してくれています。
昨年はどっちを使うかだったのが、今年はどちらも使いたいという状況、嬉しい悲鳴です。
カブレラ選手のモチベーションが心配なので、
現実的に投手3・野手1という配分は取れないでしょうから、
外国人投手は2人しか選ばれないという可能性が高いです。
一体、誰が選ばれるのかというのも1つの注目点ですね。
次回のピッチングにも引き続き注目です。

3番手の岸投手はいきなり先頭打者に2ベースを浴び、
アンラッキーなサード内安打でノーアウト1・2塁、バントで2・3塁のピンチを迎えましたが、
吉村・村田選手という横浜の中軸打者を抑えて無失点、結果を残しました。
それでも変化球でカウントを稼げなかったという課題が出たようで…
これが修正されない限りは、先発ローテ入りは厳しいでしょうから…次回登板で見極めですか。
個人的にはやっぱり岸投手には開幕先発ローテに入ってきてもらいたいです。
涌井・西口・松永・外国人投手2人の計5人の先発は決まりでしょうが、6人目はまだ未定。
ライオンズの試合日程を見ると、5月のGW終了まで6連戦が多く組まれてます。
そうなると6人目の先発投手は4~5回は登板があるはず。
外国人投手以外の先発投手となると、帆足投手と河原投手の2人。
2人とも故障明けなので無理はさせたくない。
となると、やはり岸投手が先発に入ってきてくれないと…
交流戦まで行けば、5人で先発投手を回せますし、その後は帆足投手も帰ってきて大丈夫。
とりあえず、まずは春先だけでいいから、頑張ってくれというのが本音(^^;
GW以降は1軍で経験した課題を胸に2軍で練習に励み、
後半戦で来季以降の主力として期待できるような活躍してくれれば1年目はOKでしょう。
次回登板で首脳陣を安心させる投球を見せてくれることを期待したいです。
あ、それと個人的に銀仁朗選手とのバッテリーが見たいっす。
先輩捕手と組ませて投球に専念させるのも1つの考え方でしょうが、
年下の捕手と組ませて自覚を持たせるのも1つの手であるような気もするです。

4番手の山岸投手は1イニングをピシャリ。
三振がなかったのが残念ですが、今季は中継ぎエースを期待です。

打線の方は相変わらずで5安打のみ。そのうちソロホームラン2本で勝利を収めました(^^;
まぁ、春野でキャンプを3日間行った後での試合でしたから、
体の疲れも考慮して仕方ないのかなと思っておくことに。
明日の試合も様子見で、6日からの中日3連戦で最終的な備えをし、
10日以降の本拠地グッドウィルドームでの試合で期待することにします(^^;

そんな貧打(?)状態の中でアピールしたのがリーファー選手。
サヨナラホームランを含む2安打で結果を残しました。
投手の外国人枠の争いが熾烈ですから、野手のリーファー選手も安心してられません。
三振こそ多いものの、その長打力は魅力的ですから、1軍にいて欲しい選手の1人です。
とりわけカブレラ選手のモチベーションが心配ですし…
(昨年中盤のラモン選手入団でコーチ就任の冗談話、昨年終盤の不振、
 オフのカリビアンリーグの不参加、等々)
最悪の場合は、今季のファーストを任せる機会が多くなることもありえます。
今年のリーファー選手は夏だけでなく、1年を通した活躍をしてもらいたいですね。
打率は分かりませんが、ホームランは30本以上打てるはず。期待してます。


◆ゲームの話 ALMAコンプリートエディション
梗クリア~ ツンデレ萌え~
色々と疑問がないことはなかったものの、
(服を着替える時にどうするのか、ベッドすり抜けないのか等(^^;)
シナリオの方は面白かったです。
逆Kanonみたいな展開、ONE+Kanonのような作風ですかね。
発売当時はこういった作風が多かったですから、埋もれちゃったんでしょうなぁ…
古いVAのシステムとCG等の完成度の低さからB級的雰囲気を感じますが、
なかなかにストーリー展開は面白く、良い味を出していると思います。
まぁ、ONEもKanonも今からすれば、漂う雰囲気はB級なのでしょうが(^^;
梗シナリオの面白さはバレる展開、一度崩れる様の描写が良かったっす。
でも最後のシーンは後ろから抱きつかれるのかと思ったんだけどな~
殴られたのは笑いました。ある意味、梗らしい(^^;

それにしても、泣きゲーブームってのは何だったんだろうなぁ、と今更ながら思ったり。
ねこ麻雀のスタッフルームの片岡ともさんのコメントじゃありませんが、
どんどん過熱していって、泣きに対して鈍感になってしまっているのかもしれません。
物事を評価する上で「比較」というのは切っても切れないものですが、
それ以上に大事なのはそこから「何を自分が純粋に感じ取る」かではないでしょうか。
頭で考えるのも勿論必要ですが、その前に感性を大切にしていきたいものです。
「王道だから」とか、「○○のシナリオに似ている」だとか、
他の人に伝えやすい表現ではありますが、
その前に自身の持った想いを何よりも大切に表現していきたいですね。

2007年03月02日

筋トレ

日頃から音楽を聴きながら、体を動かすことが多いのですが、
最近はねこねこの「麻雀」を聴きながら体を動かすことが多いです(^^;
歌詞とか聞いてると、結構な電波ソングなんですけど、
テンポが1・2となっているため、体を動かすにはちょうど良かったり(笑)

ちなみに、鉄アレイ時には東方の「上海紅茶館」、
ハンドグリッパー時には同じく東方の「ネクロファンタジア」をかけています(^^;


◆ゲームの話 3月の購入予定
『ナツメグ』はともかく、『ぴあ雀』で大失敗をしてしまった2月です、
3月は何を買うかで悩んでいます。
まぁ、4月にメイビーソフトの『パドベゼル』やコットンソフトの『レコンキスタ』が出るので、
(まだ買うかどうかは決めてませんが)
流すという手もあるんですが、気になる作品もありまして…

一つ目がフロントウィングの『きみはぐ』。まぁ、絵買い、ですね。まどか萌え。
ただシナリオに一抹の不安が。体験版では勢いで押していたのが少々気になります。

二つ目がSkyFishの『白銀のソレイユ』。本命と言えば本命。
ストーリーが良さそうですし、CGも綺麗。澪璃萌え。
加えて、音楽をナツメグでも一部音楽を担当していたLittleWingのまにょ氏が担当。
今回は全曲担当みたいなので、曲調が一定になるのを心配していますが、
OP曲も良い感じでしたし、結構期待してたりします。
お、ようやくサイトにCGが掲載されたのか。
…しかし相変わらず重いサイトだ(苦笑)

三つ目が戯画の『クロススクランブル』。
完全にゲーム性を期待して、という感じですかね。
どうやら、ねこキャラも出るみたいですし(シルエットからして小雪?)。
タイムアタックマスターも面白かったし、ゲームとして楽しむならアリかなと。
ただファンディスク的な作りで、お値段が通常というのは迷いが出てしまいます。
一部のストーリー仕立てのものを除けば、
期待しているゲームパートはサバイバルモードが中心のようですから
ねこのバルドねこみたいに遊び通せるかどうか… んー、悩みます。

もう3月に入りましたし、予約するなら早めにしておかないと。
どうすっかなぁ…

2007年02月28日

麻雀

ぴあ雀に触発されたのか(ぴあ雀は封印しました(^^;)、
久々にねこねこの麻雀をプレイしました。
いやー、いいっすね、このぐらいの温さが(笑)
フリー対戦4人打ちがナイス。
BGMがキャラによって切り替わるので、音楽を楽しみながら打てるのが良さげ。
自分のプレイキャラはもちろんラッテ。
砂銀のBGMバージョンのイントロが非常に良さげなのです。
対戦キャラはやっぱり信長だな、うん、信長だ(苦笑)<国士無双しか狙わない
ねこねこの麻雀は癖のあるプレイヤーが多いのがネックですが、
キャラ数が多いし、普通に麻雀を打つ分には楽しいです。
まぁ、18禁だったもののHぃCG止まりだったってのもありますが、
値段からすればお得感がありますし、ストーリーモードも楽しめたので良かったかなと。
つーか、やっぱりぴあ雀が酷すぎた。アニメは綺麗だったんだけど…それだけじゃなぁ…


◆プロ野球 昨日の西武のオープン戦
福岡での試合だったので、ネットのライブ中継を見ましたが…
オープン戦3試合目とはいえ、さっぱり打てませんなぁ…3安打じゃどうしようもない(苦笑)
まぁ、ホークスの投手が良かったというのもあるんですが。
ライオンズの投手陣も例年にない仕上がりで、
今日も2軍から上がってきた石井貴投手以外は無失点で危なげなかったですが、
ホークスの投手は既に常時140キロをマークするなどある程度仕上がってましたからね。
先発した杉内投手がもう少しかなとは思いましたが、他はあと1週間もあればといった印象。
今日の試合を見た限りでは、ホークスの投手陣に死角なしといった印象が強いです。

でもシーズンではその投手陣を打っていかなければならないわけで…
もう少し頑張ってもらいたいっすね。
野手は全体的にスイングは速いものの、ストライク・ボールの見極めができておらず、
ボール球を振って三振、ボール球を振らされて凡打というケースが多々あり。
まだまだ実戦不足のようです。
まぁ、主力はそれでもいいとはいえ、
昨年の炭谷選手やGG佐藤選手のような下からの突き上げが弱いのは気になります。
開幕スタメンがほぼ決まっているのは、赤田・中島・和田選手ぐらいですし。他は全て競争。
中堅・若手選手の奮起を期待したいっす。

投手陣では先発の松永投手が好投。
スピードは130前半ぐらいと出ていなかったものの、
投球フォーム変更が生きたのか、ストレートは昨年以上の威力がありました。
100前後のスローカーブで簡単にカウントを稼げることができましたし、
高めに時折外れる以外はコントロールも安定、上々の出来でした。
先発ローテ当確の内容あるピッチングでしたね。

2番手の石井貴投手はストレートはまだしも、変化球が全くダメ、調整不足と感じました。
データを取りたい時に多村選手への四球やボークって、ベテランが何やってんだろうと…
今朝のスポーツ紙によると荒木コーチが開幕2軍も示唆だとか。
つーか、昨日の投球を見ていると、そのために呼んだ気がしないでもない(苦笑)
他の若手投手がアピールしているだけに、石井貴投手といえども安泰とは言えないようです。

3番手の三井投手は変化球と制球はもう少しだったものの、
昨年同様に安定したフォームから力強いストレートが投げられていたので、順調といった感じ。
4番手の岡本投手はストレートの威力を感じました。
が、変化球の精度が悪い。スライダー・チェンジアップがコントロールされてないし、キレもイマイチ。
昨日はストレートで抑えられましたが、シーズン入ると変化球の決め球が必要、
もっと変化球を磨いてもらいたいっす。
5番手の大沼投手は…ストレートは146をマークするなど1番速いのに、簡単に打たれるし。
ストレートで押した後のカーブも簡単に打たれちゃうしと結果が伴わないのは相変わらず。どうするべ。

6番手の長田投手は伊東監督の一押しだっただけはあります。
投球フォームが安定し、ストレートの威力が抜群でした。
高めのストレートは阪神・藤川投手のように浮き上がる感じ。140前半ですが素晴らしかったです。
ただ変化球に関してどうかは分からず。
昨日は最初に2球スライダー・カーブを投げてボールになり、あとは直球で押した模様。
スライダー・カーブ・フォークといった変化球でストライクを取れれば、心配はなさそうです。
あのストレートを見ると、期待しちゃいますな~

打線は前述のように、中島・GG佐藤・リーファー選手の3安打のみ。
なかなかレギュラー以外の中堅・若手選手がアピールできずにいます。
ヒットこそ出なかったものの、良かったのが黒瀬選手ですかね、1打席だけでしたが。
藤岡投手の変化球になんとか食らい付いていって、ファールで粘り、
最後に外角のストレートを上手く弾き返して、良い当たりの右中間のセンターフライ。
他の選手がコースの変化球にバットが回っていたのに対して、
それに付いていけていたのが印象に残りました。
ショートには中島選手、セカンドには片岡選手らと厳しい競争になりますが、
打撃でアピールして開幕1軍を勝ち取ってもらいたいっす。

2007年02月25日

もう春

かと思ったら、北風ぴゅーぴゅー。
いきなりの寒さは辛いっすね(^^;

それにしても最近は連日のように殺人事件のニュースが流れてますね。
こう言うのも何ですが、
どの事件もどことなく「悦に入っている」とさえ思えちゃいます。
ヤクザ気分なのか、テロ組織気分なのか知りませんけど、
ある種の世界に酔っているようにさえ思える事件が多いですよね。
んー、自分も何かに酔って迷惑をかけているかもしれないな。気をつけよう。
そんなわけで、美少女ゲームのエロシーントークはほとほどにするべ(爆)

◆プロ野球 オープン戦 西武・岸投手は3回6安打2失点のデビュー
NHKのスポーツニュースを見た限りでは、かなりの雨だったようで。
もっとも、シーズン中でもこういう天候で試合をやる場合もあるでしょうから、
言い訳は聞かないのでしょうが(ちなみに岸投手は言い訳せず)
で、結果の方はというと、3回6安打1四球4奪三振2失点で勝利投手。
勝ちはついたものの、ストレートを連打されるなど、あまり良い結果とは言えないようです。

ただ個人的には四球は1個だけですし、勝負できないという感じではないのは良かったです。
これまでは四球で泣かされてきましたからね(苦笑)
四球出すぐらいなら打たれろよと何度となく思ったことか。
そういうレベルではないことには安心しています。打たれて覚えることもあるでしょうし。
今日の場合は雨の影響なのか分かりませんが、
変化球の制球に自信が見出せなかったことで、ストレート中心の組み立てとなり、
初球ストレートでカウントを取りに行って連打を食らうというパターンでしたから、
そこを変化球で簡単にストライクを取れるならば、心配はないと思います。
自分のストレートがどこを打たれて、どこなら打ち取れるのか分かればそれで良し。
このオープン戦は打たれるのも勉強ということで頑張って欲しいです。
オープン戦の最後の1試合、相手主力選手が出ている最後の試合で結果を残せば、それでいいです。
首脳陣も自滅の内容でなければ、打たれても使い続けるでしょうしね。
失敗を恐れずにガンガン立ち向かってもらいたいです。

試合の方は雨の影響で5回コールド勝ち。
収穫は2番手のギッセル投手が2回パーフェクトと好投。グラマン投手に続きアピール。
もっともギッセル投手の場合は、相手に馴れられたシーズン終盤に課題がありましたから、
パリーグチームとの対戦があるまではまだ様子見。
外国人投手の先発枠争いはまだまだ続きそうです。

打線では、中村剛也選手と高山選手が変則右腕のフェルナンデス投手からホームランを打つ活躍。
打った球はナックルではなく、スライダーとストレートということですが…
いずれも100キロ台前半というのはどう考えればいいんでしょうか(苦笑)
まぁ、一応長打力はアピールしてくれたかな、と(^^;
広島の2番手の青木投手も変則左腕だそうですし、今日の試合は参考になるのか、ならないのか…
中島・リーファー選手と昨日ノーヒットだった選手にも1本出ましたし、
とりあえずは良かったかなという感じですかね。
主力以外では後藤武敏選手がタイムリーヒットを打つなどアピール。
野手の1軍枠も狭き門ですから、頑張ってアピールして欲しいっす。


◆メジャー 松坂投手のジャイロボールとは?
メジャー移籍時から言われていた「ジャイロボール」、
つーか、日本の野球ファンは誰も知らないのに何でこんなに騒いでるんだろうと(^^;
松坂投手本人もどのボールか分かってない感じですし…
まぁ、敢えて煙に巻いてるんでしょうね。
ドカベンプロ野球編の渡辺久信のブルースカイフォークみてぇなもんなのかな(笑)

色々な情報を総合すると、松坂投手のカットボールのことを指しているようにも思えます。
日本で「ジャイロボール」というと、初速と終速の差がなく、
ボールが浮き上がってくるように感じる回転のいいストレートっぽいモノを指すみたいですが、
アメリカで言ってるのはどうもそれとも違うようですし…
松坂投手のカットボールは結構投げる度に軌道が違いますから、該当しそうなのはコレかなぁと。
自分の中では横カットと縦カットとか言ってました。
好調時には145キロ超えてますし、縦スラっぽく打者の手元で落ちますし。
確かに独特だった感じはしたけれど…

しかしいつまで続くんでしょうね、この話(^^;


◆ゲームの話 ぴあ雀
クリアしました。ラスボスのれおなはそんなに強くなかったカモ。
やられた回数で言えば、留美さんの方が上でした。
Hシーンでは唯一某シーンがあるので、他よりはといった感じ。でも他が酷すぎ。
クリア後の特典はやっぱりありませんでした。
終了後にオチがついて終了。つーか、全員に麻雀挑んでHしてたらバレる(苦笑)
エンディングはれおなが走って終了。
クリアしても、「何やってんだろ俺」と虚しさが去来する日々(爆)

フリー対戦モードはもっと虚しさが募る結果に(苦笑)
ストーリーだとザコの香苗が異様に強い。開始早々リーチ・ツモの嵐に何度泣いたことか。
何度も挑戦してようやく突破。
そしてまたしても留美さんに鬼のように負け続け、れおなを先に打破。
最後に留美さんを破って、壁紙コンプリート。む、虚しい…(爆)
…さて、どうしてくれようか、このゲーム…(^^;

2007年02月24日

プロ野球オープン戦開幕

西武ライオンズは福岡ソフトバンクホークスと対戦し、
広島との練習試合に続いての連敗、黒星スタートとなったようです。
こちら
相手がライバルのホークスだっただけに、正直勝ちたかったんですけど…
まぁ、王監督の復帰初戦ですし、華を持たせたということで(^^;

打線はまだ紅白戦1試合・練習試合1試合だったこともあり、まだこれからでしょうか。
赤田・片岡・GG佐藤・栗山・中村剛也・大島選手が1安打ずつ。
アピールすべき大島選手が2ベースを放ち、結果を残したのが収穫ですかね。

投手陣では先発のグラマン投手が3回1安打2四球2奪三振無失点と無難な結果。
先発ローテは外国人枠の関係があるので、まだ何とも言えませんね。とりあえずのスタート。
2番手のルーキー岩崎投手は2回パーフェクト2奪三振の上々デビュー。
リリーフで使える目処が立ちそうですね。あとは緊迫する場面でどうか。
3番手の岡本投手は1回1安打2奪三振と無難な結果。
4番手の山本歩投手は打球を頭部に受けたようで途中交代…心配です。
5番手の山崎投手は緊急登板があったとはいえ、予定していたでしょうから論外。1人脱落。
ただ今日好投した投手も、ソフトバンク打線の中軸が多村選手だけで、
昨年よりも落ちる若手中心の打線だったことを考えると、まだまだ分かりません。
投手陣はサバイバルが続きそうですね。

相手のソフトバンクではルーキー森福投手と2年目・柳瀬投手が目立ったようで。
初対戦で打てなかったのは残念。
ソフトバンクは左の中継ぎがこれまで手薄だっただけに、
新外国人投手とともに要警戒となってきそうです。
柳瀬投手はシーズン終盤にえらい痛い目にあいましたからなぁ…なんとか対策を考えないと。


◆ゲームの話 ぴあ雀
昨日届いたF&Cの『ぴあ雀』をプレイしました!
…地雷でした… ひ、酷すぎる(涙)
まず毎回ディスクチェックあり。何度もプレイする麻雀ゲームなのに酷いよ~

…とか思ってたら、そんな繰り返しプレイする必要がないぐらいの内容でした…orz
Hシーンを拝めるストーリーモードはストーリーがほとんどなし。
プロローグ部分があった後は、対戦キャラを選んでいきなり麻雀。
脱衣シーンはアニメでOPムービー程度の画質ではあるものの、
脱いだ後の対戦キャラCGは服を着たまま、音声パターンも一通りしか存在しない感じ。
…もう少し変化を楽しませてくれよ、と(涙)
それじゃ脱衣アニメに期待だと思ってたら、脱衣シーンは揺れないし、恥じらいが足りない。
Hシーンのモザイクは多めで、
美湖の時は局部アップするもんだから、モザイクしか映らない(苦笑)
Hシーンは全てアニメだけど短いので微妙。最後はぼかし気味で終了のソフト調。
特にその後は会話もなく終わるってのは… つか、勝利の余韻もなにも全くないっす(苦笑)

それならばフリー対戦モードに期待~とか思ってたら、
こちらのコンピュータは鬼のように強い…
気軽に遊べるというレベルじゃないため、もはやHシーン・壁紙を得るための作業にしか…
勝ったとしても得られるのはゲスト作家による壁紙のみ…報われない、すごく報われないよ(涙)
2人打ちしかできないし、全然フリーじゃないっす。

システム面でも会話がほとんどない・イベントCGがないのを見越してか、
最初からテキスト回想・ウィンドウ消去が用意されてませんし(苦笑)
脱衣アニメシーンだけでこの値段は高すぎますよぉ。
…遊び方が見つからねぇ、コレ。
せめてそれなりのストーリー・会話を用意しておいてくれるか、
Hシーンをアニメだけでなく、CGでもカバーするだとか、
フリー対戦モードがレベルに合わせて遊べるとか、
このうちの1つでも適えられていたら遊べるんですけど…
いやー、久々にプレイしていて泣きたくなりました。すげーよ、F&C…

ストーリーモードは留美さん(鬼のように強かった)までクリア。
あとはツンデレだけ。全員クリアすると何か…ないよね、やっぱり(苦笑)

2007年02月23日

明日からオープン戦

プロ野球はキャンプも終わり、いよいよオープン戦に突入です。
なんだかスポーツニュースを見ても、メジャーのキャンプ情報ばかりで、
日本の球団のキャンプ情報をあまり目にしていない印象さえ受けますが(苦笑)、
日本の球団も無事にキャンプを終えて、実戦に入る模様です。
今年は主力・ベテラン選手の異動が多かったですし、
彼らの新天地での活躍、そして新戦力の台頭が楽しみです。

◆プロ野球 キャンプ情報 西武・ジョンソン投手が試合想定の投球練習
妄想トレって、何だかなぁ(苦笑)
昨日の文化放送でも言ってましたが、この投球練習は面白いように思います。
松坂投手がメジャーでも実践しているように、
100球・200球と投げ込むことで肩を鍛えることも必要でしょうが、
調整段階になってくると、こういう練習の方がいいのかなと。
現実に投手はぶっ通しで投げているわけではありませんからね。
先発投手は休みながら投げているわけで… 当然、それを想定した肩も必要なわけで。
例えるなら、長距離走でまとめて走るのと、
中距離でインターバルを入れながら走るの違いでしょうか。
実際の試合を想定した投球練習というのも、理に適った練習のように思います。
これでジョンソン投手が活躍すれば、日本でもこういった練習も取り入られるようになるかも?

◆プロ野球 西武・松坂投手の穴は?
そんなわけで、キャンプも終わりとなりましたが、
西武の今季の課題といえば、当然の如く、松坂投手の抜けた穴。
それを埋められるかどうかですが… まぁ、はっきり言えば埋まらないでしょう(^^;
あそこまで絶対的な投手を埋める投手を作るには最低でも3年はかかりますよ。
プレーオフのような短期決戦の切り札になるような存在はそう簡単に作れないと思います。
ただ、長いペナントレースでは話は別。切り札はなくとも、安定して勝てばいいわけですから。
そういった観点から見たとき、松坂投手の穴は埋められるのか考えると…

右先発 西口・涌井・ギッセル・ジョンソン・岸、河原・許銘傑・大沼・宮越、
    (藤原・田沢・木村・朱)
左先発 帆足・松永・グラマン、(松川)
右中継 山岸・石井貴・長田・岡本、正津・東・山本歩・山本淳・岩崎、(田中)
左中継 三井・星野・山崎、(西川)
抑え  小野寺

現在の投手陣はこういった陣容になってます。
とりあえず1軍投手陣12はもう確保できているかなという感じはします。
松坂投手の抜けた先発陣も頭数は揃ってますし、新しくジョンソン・岸投手が加わりました。
それにまだ調整が遅れているものの、昨年故障の影響で交流戦までしか投げられなかった
左腕エースの帆足投手もいます。
先発投手の層自体は昨年よりも厚くなっているように思います。

完投能力のある松坂投手が抜けて負担増が心配されるリリーフ陣は、
昨年の森・豊田投手が抜けた時ほどの不安感はないです。
既に小野寺・三井・星野・山岸・石井貴投手らの開幕1軍は事実上決定済み。
山岸投手は昨年後半のみで1年間働いたことありませんが、
学生時代からタフな投手として有名でしたし、調整を間違えない限りは大丈夫かなと。
三井・山岸投手と左右のタフな投手がリリーフにいるのは心強いです。
ここに復活を期す長田・岡本投手や、2年目のサイド右腕・山本歩投手、
新人のトルネードサイド・岩崎投手、他にも宮越投手など先発から漏れた投手らで競争は激化。
リリーフの方も例年にないくらい層が厚くなってます。
ここ数年は誰を落とすかではなくて、誰を入れるかでしたからね(苦笑)
ソフトバンクのような質の高さはまだありませんが、層自体は厚くなってきたと感じます。

投手陣が失敗するとすれば、エース候補と期待する涌井投手がこけた場合、
西口投手が一昨年のように最多勝争いをするぐらいに活躍すればそれでもなんとかなりそうですが、
そうでない限りはちょっと厳しいですよね。
やはり上位争いをする場合はエース対決が勝負になりますし、
相手投手に名前負けしない存在を作ることが必要です。
今の投手陣だと西口投手の実績、そして涌井投手の若さ、この2つでしかエース対決は戦えないです。
どちらか一方が倒れると途端に厳しくなります。というわけで、涌井投手が最低二桁勝つことが必須。
あとはジョンソン・ギッセル・グラマン・許銘傑投手の外国人投手の働き。
実際はここから2人(多くて3人)しか使えないわけですから、入れ替えが考えられるわけで…
その中で安定した成績を残せるかどうか、そこがポイントでしょう。
まず1人は確実に二桁勝つこと、あとは3人の勝ち星の和が二桁行けば合格点。
これでルーキーの岸投手に過度な期待はせずとも、先発の計算はできるようになります。
昨年の先発投手の勝利数は、
松坂(17)、涌井(12)、西口(9)、ギッセル(6)、グラマン(4)、松永(3)
これで51、帆足(5)もリリーフの勝ち星があるはずなので、およそ55。
この数字をカバーするには、
西口(10)、涌井(10)、ジョンソン(10)、
グラマン+ギッセル+許(10)、帆足+松永(10)、岸+宮越+河原ら(5)でOK。
思った以上には難しくありません。まぁ、あくまで理論上ですけどね(苦笑)

実際はどうなるか分かりませんが、戦える体制ができたことは確か。
オープン戦も故障者なしで調整し、開幕へと備えていって欲しいです。
そうすればシーズンでも結果は自ずと出てくるはず。


◆ゲームの話 ALMAコンプリートエディション
由衣ちゃ~ん、由衣ちゃ~ん、由衣ちゃ~ん… といった感じ(爆)
そんなわけでALMAを開始しました。
原画が的良みらん氏ということで買ったんですが、
何か立ち絵のバランスが微妙に悪いかな~とか思ったり。
あと音声がイマイチ。由衣(声:涼森ちさと)以外はどうかなと。
まぁ、慣れてくると、それなりに思えてくるものですけどね。

そんな理由からか、由衣からプレイしました。
ストーリーは良かったです。
まさかああいうことだったとは!とまでは行かないものの、なかなかに面白い展開でした。
ちょっぴり切ない純愛学園物といった感じですかね。
シナリオは担当してないと思うんですが、話の流れは的良ワールドチックです。
つーか、普通にマンガにしといた方が面白かったんじゃ、とか思ったのは秘密(爆)
普通に一番Hぃのがクリア後に見られるアートギャラリーの由衣マンガですし(苦笑)

ちなみに由衣は実妹です。Hシーンはもちアリ。
最近は実母・実姉が解禁されてきてますが、ALMAが発売された頃ってどうだったかなぁと。
自分がプレイしている範囲では珍しいような。的良マンガだとしょっちゅうですが。
由衣たん、はぁはぁ(爆) 可愛いよ、由衣たん。

つーか、『おまひま』まだ買ってない。早く買ってこないと~

2007年02月19日

ナツメグ3

ようやくナツメグのネタバレ感想が書けました。
…と言っても、文章が書けただけ(^^;
レビューとともに近々アップする予定でいます。
『ナツメグ』の評価を自分なりに簡単に結論付けますと、
内容的に面白く、シナリオテーマ的にも味があったものの、
全般的に作り込みが甘く不十分だった、といった感じでしょうか。
頑張れ、ルーキーということで、よろ。

◆プロ野球 西武ライオンズのキャンプ
昨日、今季初の実戦である紅白戦が行われたようで、
注目のルーキー・岸投手は、初回に自らのジャッジで内安打を許してしまい、
直後のピッチャーゴロ併殺コースを2アウトと間違えて1塁へ送球してしまって1失点、
ショックを引きずるままに四球を出し、
平尾選手に甘い高めの球をホームランされるなど計4失点、
2・3回はしっかりと抑えたようですが、ほろ苦いデビュー戦となってしまったようです。
インタビューを聞いていると朴訥とした感じで、緊張している感が強かったこともあり、
精神面の不安を感じてましたが… いやー、まさかこんなにやってくれるとは(笑)
ただ四球で試合にならないというピッチングではなかったようなので、
経験さえ積んでいけば大丈夫なのではないかと思ったり。
オープン戦も別に打たれてもいいので、
どんな場面でもしっかりと投げられるようにシーズンのために勉強してもらいたいです。
そういう意味では、デビュー戦でスイスイ行くよりも、
反省点が見つかったことは良かったんじゃないですかね。

それと新外国人のジョンソン投手が上々デビューを見せ、
新人の岩崎投手がコントロールに不安があったものの無難なピッチングを見せたそうです。
ジョンソン投手が計算できれば、松坂投手が抜けた先発陣も大分楽になりますね。
西口・涌井・ジョンソン投手の3本柱に、
ギッセル・グラマン・許投手のうち1人、帆足・松永・山崎投手の左腕3人から1人、
ここにルーキーの岸投手ら若手の台頭を期待すれば、先発は6人で揃います。
オープン戦では、岸投手に経験を、ジョンソン投手には安心材料を期待したいところ(^^;

他の選手の情報はあまり伝わってきませんが、
2ちゃんねるの情報だと、4年目の岡本投手が完全投球、2年目の山本歩投手が好投を見せ、
ルーキーの山本淳投手は毎回ランナーを賑わせるなど2回6安打3失点のほろ苦デビュー、だそうで。
岡本・山本歩投手らは今年が勝負なので期待してます。
ルーキー岩崎投手とともに中継ぎに入ってきてくれれば、厚みが出そう。
野手では栗山・石井義人選手が活躍し、平尾・GG佐藤選手がホームランでアピールしたとか。
逆に和田選手は新フォームがまだしっくり来ず、結果出ず。
先日の文化放送のインタビューでもコメントが弱気だったので、和田選手はちょっと心配です。
でもベテランですし、オープン戦の最後にはモノにしてくれることでしょう。

実戦がこの1試合だけなので、どこまで調整できていて、
誰がアピールしているのかは詳しく分かりませんが、
まず大きな怪我人が出ていないのが幸いですよね。
残るキャンプも順調に過ごし、オープン戦の中で各選手達のアピールを期待したいっす。


◆ナツメグ ネタバレ感想
↓そんなこんなで、ナツメグのネタバレ感想。長文注意。
つーか、見にくい(苦笑) 早めに正式版を起こしますので、それまでご容赦を。
当然の如く、一部シナリオのネタバレが含まれてますので、閲覧には注意のこと~

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2007年02月17日

ナツメグ2

ほとりシナリオを中心に、ナツメグのテーマを語っていたら、
また例の如く長文になりつつあったり…
無事にまとまるかどうかは不明デス(^^;

まぁ、今日これから載せる内容とそう大差はないのですが。
ただ今日のはプレイ直後に書き殴ったものなので、
上手くまとまっているかは自信がないです。
言葉になりにくい感覚を言葉にしようとするのは、やはり慣れないというか大変です。
つーか、昔はようやったなと感慨深げに。それ散るとか、朱とか。
こういうのも思い出というのでしょうか(笑)


◆ゲームの話 ナツメグ
最後にほとりクリア~ コンプリート完了です。
んー、ほとりシナリオは評価が難しいです。
今までにないってわけじゃないんですけど…
どこに力点を置いて評価すればいいのかが見極め辛いです。
逆算で作っていったのかなぁと思えなくもなし。
後ろの展開先にありきで前を構成したんでしょうか。そう考えると色々と納得できます。
率直に言って、いい話でした。
自分も年食ってきましたから、主人公の気持ちに共感できる部分が出てきましたし。
18歳以上ではなく、25歳以上推奨ってな感じのシナリオかも(^^;
「ナツメグ」というタイトルからすれば、由佳子よりもほとりの方が本命だった気がします。
いやー、良い味を出してくれました。評価はさておき、独特の風味は面白かったです。

(以下、微妙にネタバレ)

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2007年02月16日

ナツメグ

実は既にコンプリート済み。
でも感想はネタバレを含んでいることもあって、小出し気味にする予定(爆)
別に攻略が必要なゲームでもありませんが、一応攻略記事を作ったのでアップする予定でいます。

悩んでいるのはレビュー。
ほとりをプレイし終わると全く印象が変わりますね。
まぁ、全体的な印象(作り込みの甘さ)は由佳子クリア時と大きくは変わらないんですが、
ほとりシナリオの異質さによってシナリオ・音楽の評価をどうすべきか悩まされます。
シナリオに関してはなかなか言葉になってきてくれません。良くも悪くも異質で。
言いようのない空虚さ、それは言わば「現実」であるのですが、
その空虚さが理解できる年になっちゃたんだなぁとしみじみ思ったり。
その空虚さの答えを、ナツメグのBGMの一つ「息吹」を聞きながら考えてます。

以下、ナツメグのプレイ直後の感想が続きます。
本当はセリスを先にプレイしましたが、ネタバレの関係で実梨を先に。
ほとりの分は明日アップ予定~

◆ゲームの話 ナツメグ(実梨)
実梨クリア~
笑いました、ひたすら笑いました。
まさか、あんな展開で来るとは!!
個別シナリオに入った直後のイベントが全て。
すげーよ、なんかいきなりちゃぶ台を引っくり返された気分だよ(笑)
由佳子との関係も描けてましたし、意外性とともに満足いくシナリオ。
抜群の切れ味を持つフォーク、むしろナックルボールが効果的でした。

しかし実梨シナリオの由佳子はホント雪希ですな(^^;
微妙に抜けてるところが素敵。
あー、でも黒さではまだまだか(笑)
まだまだ可愛さが残ってる辺りが由佳子というキャラなんでしょうか(^^;
いずれにせよ、面白かったです。
三角関係だとは予想できていたものの、意表を突く導入が愉快でした。
変わった味を楽しめたのが収穫です。

それにしても実梨の父親の過去って一体… 非常に気になる今日この頃…


◆ゲームの話 ナツメグ(セリス)
続いてセリスクリア~
今までで一番良かったですね。ほぼ不満点はクリアされており、バランスが取れていました。
エンディング部分を他同様の演出をしてくれれば、さらに良かったかもしれませんが。
本編は満足な出来です。本編は(^^;
…ナニ、あのオマケHシーンは… あれだけかよ!と突っ込まずには入られないっす。
もっと弄らせろよ、もっと縛らせろよ、もっとムチとロウソクで(爆)
まぁ、後半は冗談として期待させておいて妄想だけで終了ってのはナシでしょう。
すげー脱力感でした。舐めてんのか~、コラ~とお怒りですよ?

(以下、微妙にネタバレ注意)

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2007年02月15日

嫡出推定

が問題になっているようで。
こちら
懐胎時に結婚生活を営んでいれば、父親が一般的に夫であることは明らかですが、
懐胎時に結婚していなかった場合、誰の父親であるのかは明確に分かりません。
そこで父子関係を安定させるために設けられたのが嫡出推定と呼ばれるもので、
結婚後200日後~離婚後300日以内に生まれた子は夫の子とする考え方です。
(できちゃった婚等、一般的に結婚後200日というのは考えなくてもよくなってますけど)

今、問題となっているのは離婚後300日以内に生まれた子どもの場合、
具体例を挙げれば、離婚届を出すのが遅れた場合など、手続き上の問題がああった時に、
新しい夫(再婚禁止期間で結婚はできないので内縁の夫)との間で子を懐胎した場合、です。
婚前交渉がないとするなら、こういうケースは出てきませんが、
今はそういう時代でもありませんし(結婚だけでなく内縁も増えてきてますから)、
別居など結婚生活が既に破綻していて、手続きだけが遅れるケースもあることでしょう。
そういった場合に親子関係不存在確認の裁判を起こして、父子関係を改めさせようとするわけですが…
どうして新しい夫の子であるのにも関わらず、
そもそもそんな面倒な争いをしなければならないのか、ということですよね。

そこが問題になっている点なんでしょうが… まぁ、色々と複雑な感じです。
もし面倒だからこれを無くしてしまえとなれば、父親が確定し難くなりますし、
仮に出産時の夫を父親と一律に規定してしまえば、現夫が自分の子ではないと訴えを起こし、
新しい結婚生活自体が破綻しかねない可能性もあります。
明治時代の古い規定ですから、時代にそぐわない面も多々あるでしょうが、
無くせばそれで済むという簡単な話ではありません。
あちらを立てれば、こちらが立たずという面が少なからずあるのは確かかと。
まぁ、出産時の夫を父とした時に実際に発生する不都合が多いとも思いませんが…
問題となるのはそれこそ破綻状態の時ですし、
前夫の子であることが明らかな時に結婚する場合は自分の子にする覚悟があると思われますしね。
とはいえ、遺伝的父親≠法律上の父親の時に、
遺伝的父親の側(前夫)から自分の子であると主張することが少ないでしょうから、
遺伝的父親と法律上の父親が違うというケースを増大させることに繋がりかねないという懸念も。
今の状態ならば、少なくとも裁判で証明することは可能なわけですから(面倒だけど)
実を取るか、科学的・法律上の根拠を取るかという問題も出てきます。
また、逆に離婚後、再婚していない状態で出産した時に、
元夫が出産時の夫ということを盾にして認知をしないケースも出てくるかもしれません。
ならば、出生届時にDNA鑑定の提出を義務付けるとすれば問題は解決するでしょうが、
そうなるとコストが大きくなりすぎますし、プライバシーの問題も出てくるなど実用的ではありません。
他にも女性の再婚禁止期間も考え直す必要があったりと課題は山積。
いずれは変えなければならない事柄でしょうが、検討にはまだ時間を要するように思います。

裁判をしたくないなら、私達一人一人が気をつけるしかないかもしれません。
離婚の意思が決定されたなら、迅速に提出をする。一方に提出を任せたなら、確認をしっかりする。
再婚禁止期間(180日)内には子作りをしない、と。
もし今回問題になっているようなケースに当てはまった場合には、
法律相談をして、嫡出否認・親子関係不存在確認といった手段で父子関係を改めると。
現時点での対応はそれしかないように思います。
あとは政府の対応を促していくのみ、といった所でしょうか。
家族・親子という簡単に答えを出せない問題なだけに、難しさを感じてしまいます。


◆ゲームの話 きみはぐ体験版
いや、なんつーか、勢いに圧倒されるというか(^^;
なぜにペンギン!? なぜに白熊!?
縦ロールと助角もぶっ飛んでますし、勢いだけで押し切られた印象です。
ただ開始直後の過去イベントは味がありましたし、シナリオとしての楽しみも少々。
でも大半はマドカ萌えという具合の悪さ(苦笑)
購入するかどうかは未定。他との兼ね合いを見ながら、ですかね。

それにしても、えみりの声(夏野こおりさん)がナツメグ・由佳子と一緒というのが(^^;
キャラが真逆なんで連続してやるとその落差が凄いです。
真ん中に瑠璃を挟めばちょうど良くなかもと無理矢理に思ってみたり(笑)


◆ゲームの話 ナツメグ
由佳子に続いて、まどかをクリア。
今回は時間を計測、個別シナリオは1時間~1時間半ぐらいでした。
まどかは由佳子よりもシナリオが長い印象(ちょうどいい分量)を受けました。
見せ場のテンポが良かったというか、モノローグ部分が多めで、
主人公・ヒロインに感情移入しやすかったです。
王道路線といえば王道路線ですが、良い感じの王道路線でした。

(以下、微妙にネタバレ注意)

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2007年02月14日

バレンタイン

イベントのある美少女ゲームってホントなくなったよなぁ、とか思ったり。
年間でイベントをこなすゲーム自体がなくなりましたしね。
そんな具合の悪いことを思う今日この頃。
気持ちは冬でもなく春でもなく、真夏に飛んでます。
ということで、ナツメグの感想をば。

◆ゲームの話 ナツメグ
2回目(修正ファイルやり直し)も由佳子でした(^^;
結局、そのままクリア~
感想としては、「うーん、普通かなぁ」と。
全体的にストーリーが学園王道の直球ですからね。
キャラクターが立ってはいるものの、シナリオ全体の起伏が少ないです。
RESによるイベント選択時はコミカルで、テンポも良く、非常に面白かったんですが、
各キャラの固有ルートに入ると展開が思ったよりも早くて面食らうこともありました。
あまりラブラブ~感のあるイベントもなかったですし、
もう少し固有ルートが長くても良かったのではと思います。
まぁ、テキストに違和感はなく、終盤の演出面も良かったんですけど、
全体の構成不足だった感は否めない感じです。
悪くはないけれど、良くもないという微妙な評価でしょうか。

個人的に気になったのは主人公の背景。
おそらくまどか先輩をプレイすれば見えてくるのでしょうけど…
(結果として見えてきませんでした(^^;)
由佳子をプレイした範囲では主人公の過去がほとんど見えてくることがなく、
どうして中学時代にああなってしまったのかが理解できなくて、イマイチ感情移入できませんでした。
そうなってくると、由佳子に対する感謝の念も伝わってこないわけでして、
主人公の由佳子に対する思いもプレイヤーに伝わりずらい…
これは致命的なミスだったと思います
あとは前述の通り。
固有ルートが思っていたよりもあっさり風味だったのはマイナス要素でした。

(以下、微妙にネタバレ注意)

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2007年02月12日

先日の

東京・東武東上線ときわ台駅であった踏切事故で重傷を負った巡査部長が亡くなったそうで。
色々な問題を抱えた事件ですが、ここは敢えて多くを語らず、
この事件を忘れずにいようということでコメントをしておこうかと思います。
自由があれば、必ず義務もある。そのことを我々は学ぶ必要があると考えます。


◆プロ野球 キャンプ情報
プロ野球のキャンプも折り返し地点、後半戦に突入です。
キャンプ前半の話題の中心というと、やっぱり東北楽天の田中投手でしょう。
野村監督のベタ褒めとともに、連日スポーツ紙を賑わせています。
個人的に楽しみなピッチャーであることは間違いありませんが、
あまりの仕上がりの早さにちょっと心配する面も。
1年目よりは2年目以降に期待してます(今年ダメだとかじゃなくて)
楽天のチーム事情としても、あと1年あれば完全な形になってくるでしょうしね。

その他にはソフトバンク・セリーグ球団の情報が中心。
西武の情報はほとんどなくてトホホな日々です。
…とはいえ、昨年までも西武情報というより松坂情報でしたから、中身はそんなに変わりませんが(苦笑)
現段階ではルーキーの3投手の評価がまあまあ高いようなのが救いでしょうか。
残りのキャンプ・オープン戦でしっかりアピールして、開幕1軍に残れるよう頑張って欲しいです。
今の西武の戦力を考えると、どうしても新戦力・若い選手が出てきてくれないと優勝争いできません。
若い力の台頭を期待したいです。

その点、ソフトバンクは実績ある選手が多くて羨ましいなぁと(^^;
優勝候補の1番手であることは間違いないでしょうね。
ズレータ選手はいなくなったものの、小久保・多村選手が加入。
投手陣も寺原・吉武投手がいなくなったものの、若くて意気のある投手陣は健在。
選手個々の力ではパリーグぶっちぎりの戦力でしょうなぁ…
ソフトバンクに勝つには、昨年徹底されなかったチームとしての繋ぎの野球、
主力以外の選手による下支え(選手層の厚さ)で勝負するしかないでしょうね。
なんとか選手全体のレベルアップを図り、ソフトバンクの戦力を追い越せで頑張って欲しいっす。

ソフトバンク関連のニュースで一つ気になるのは、新垣投手のシュート取得ですかね。
投球に幅を持たせるのはいいんですけど、それならぶつけないで欲しいなと(^^;
こう言っては何ですが、今のプロ野球界で一番相手打者が危険なのは新垣投手ですし…
それは良い意味でも悪い意味でもということで。あれだけ球が速いわけですから…
当てない程度にということで頼みます。腰から上へのシュートは色々な意味で勘弁して(苦笑)


◆西武・カブレラ選手の来日が遅れる
打線の方の不安要素になりつつあったカブレラ選手の来日が遅れているということで…
ただでさえ昨年終盤の打撃が不安定さで今季の成績が心配されていたのに、
調整不足となってくればますます…
もう脱・カブレラで戦う体制を整えていかなければダメなように感じます。
リーファー選手がそれなりの活躍をしてくれれば、何とかなりそうではあるものの、
もしその当てが外れるとどうなるか分からず。
最悪の場合を想定して、中村ノリ選手を獲得するのも一つの手ではないかと。
少なくとも、もうカブレラ選手に頼ることはできないと思います。
松坂投手が抜けた投だけでなく、打の方でも選手の入替が必要になってきそうですね。


◆ゲームの話 ナツメグ
まゆかキター!! 一瞬だけ…
くっそぉ、非攻略キャラ決定か… 血の涙が出そうです。
システムナビゲート部分でサービスしてくれたものの… いや、もうあれを見ると余計に(爆)
まだクリアもしてませんが、ファンディスク補完よろ(^^;

プロローグ序盤はやや助長気味に、プロローグ後半はやや性急に感じていましたが、
RESシステムによるイベント選択以降はゲームのテンポもちょうど良くなった印象を受けます。
これぐらいのまったりさがちょうどいいですね~

RESのカード選択は12回ある模様。
そのイベントで選んだ選択肢によってヒロインが決定されるみたいです。
1回目は由佳子に決定。メインヒロインだから取っておこうと思ったのに。
なんだかんだと気を使っていたら、由佳子寄りの選択肢が多かった模様。
セリスやほとりにしようと思っていたんだが(^^; まぁ、このまま進めていきます。

…とか言ってたら修正ファイルが配布。前のセーブデータが使えないって…
一応、場所によってはロードできるようですが… あー、やり直すかなぁ(^^;

2007年02月10日

とか何とか言ってたら

夕方に走ったら、鼻水がドバッと(苦笑)
もうそんな時期なんだな~としみじみ思ったり。
この時期は生活サイクルを変えなきゃダメっすかねぇ…
早起きして走るとか、もしくは思い切って夜遅くだとか。
とりあえずは車の通りの激しい車道は避けるつもり。
運動不足にならないよう気をつけるべ。

なんだか久々にカウンターの回りが大変なことになっているようで。
私の経験ではキャッスルファンタジア・エレンシア戦記以来。
でもExtraSSを含めた完全クリアを期待されて来た方には悪いな~と…
「自分もどこか攻略ないかな」と探してたぐらいですから(爆)
そんなわけで、もしExtraSSを見ることができた方がいましたら、
ご報告よろしくお願いしますです(ぺこり)

来客が多いようなので、CGの入手方法一覧を簡単にまとめました。
それ以外の手直しはほとんどないので悪しからず。


◆ゲームの話 ナツメグ
Aleaにばかり気を取られていて放置状態だったコットンソフト『ナツメグ』を開始。
プロローグ部分はちょっと飛ばしすぎかな~と思ったり。
勢いに押され気味でした(^^;
プロローグ後半からようやく落ち着きが出てきた印象。インボイスネタはやり過ぎ(苦笑)

現段階で一番悲しいのが、磯野まゆかがヒロインではないこと…
声といい外見といい、ナツメグの中で一番好きなのに(爆)
シゲオに殺意を覚えました。勧誘させろよ!と(^^;
OPで一応立ち絵だけは出るので、オマケ程度でもいいから活躍があることを密かに期待。
それにしても、ちょい役の大半が韮井さんの声というのが嬉しいようで悲しいっす(苦笑)
まだセリスは登場したばかりで、声をあまり聞いてませんので評価はパス。まゆか超えを期待

そんなこんなでボチボチ進めていくつもりです。

2007年02月09日

複雑な気持ち

静岡のTV局で富士山をモデルにしたマスコットキャラを扱っている放送局があり、
その局のニュース内でマスコットキャラが下駄を投げて天気予報を知らせるコーナーがあるのですが、
春が近づいてきた昨今、多くの天気予報と同じように花粉情報を伝え始めたんです。
花粉情報というと普通は見るのが嫌になるんですけど…
その花粉情報を知らせる絵柄(図・記号)が、マスコットキャラが片手で鼻を押さえている絵でして…
その妙な間抜けさと凄く微妙な可愛さが相まって、毎日見るのが楽しみになってきています。
今は花粉がまだ「少ない」時期なので、それぐらいの間抜けさで済んでますが、
これが「多い」になったら、どんな絵柄になるのだろうと想像するとワクワク感が止まらなく(爆)
ついには早く花粉が多くならないかな~とか思い始める始末です。
…いや、多くの人にとっては迷惑なことなんでしょうが(^^;
そんなわけで花粉情報のマスコットキャラ絵を見たいがために花粉が多くなることを望むという
凄く複雑な気持ちに駆られています。
…まぁ、一回見ればそれで飽きちゃうでしょうけど(爆)

つーか、文章だけでは全く分からない話を振ってすいませんでした(^^;
他にネタないのかよ(苦笑)


◆サイト更新 Alea-アレア-紅い月を遥かに望み 攻略室
そんなわけで、予告どおり、Aleaの攻略を追加しました。
予め、言っておきますが、ExtraSSは見れていないのでご了承くださいませ。
一応、それなりの努力はしたつもりなんですけど…まだ見ていないイベントがあるようで…
自分なりにイベント回収してみましたから、参考程度に見てもらえれば、といった気持ちでいます。
もしExtraSSを見れたという人がいましたら、情報提供をお願いします(ぺこり)

しかし改めてみてみると、昼・夕方・夜と配色を変えたのは失敗だったかなぁと(苦笑)
ページを作った時は見やすくしようという気持ちでやったんですが…
2行部分はまだしも、1行部分が連続する所は派手派手で目が痛くなりそう(爆)
でも直す気力もないしなぁ… ま、今後の反省材料ということで(^^;


レビューは今の所、書くつもりはありませんが、簡単な評価ぐらいはここで書いておこうかと。
学園ダークADVということで暗めのゲームを予想したものの、
ゲーム部分の大半は純愛ADV、ダーク部分はほんの僅かです。
そんなわけで基本的に純愛スキーにオススメします。ダーク部分もそこまで強くありませんし。

CGは◎。特に裸の立ち絵が神。空のイベント絵のみ違和感ありましたが、他は上々。
音楽はまあまあ。全体的に落ち着いた曲調のものが多いです。
あまり印象には残りませんが、かといって作品を損なわせるわけではないといった感じです。
シナリオに関しては、テキスト自体は非常に良かったです。
勢いだけで押し切るような所は全くなく、落ち着いた文章で描写も上手い方でした。
ただシナリオの核心部分がどうにも説明不足。
全てクリアしても消化不良感が残ったのはマイナス要素でしょう。
主人公は翻弄されるがままだっただけに、
自分から謎を解きに行くようなシナリオがあっても良かったように個人的には思います。
システムは全体的に良好。
セーブ数も多めで、バックグラウンドでも操作可能、
繰り返しプレイがしやすい環境になっていたのは良かったです。
これでバックグラウンドでの操作が不可だったら死んでました(苦笑)
不備な点はなく、システムは充実している方だと思います。

総評としては、ゲーム自体は面白かったものの、消化不良感がマイナスという複雑な評価。
メインヒロインの浅尾蓮に萌えたので、その分だけプラスといった感じですかね。
蓮を気に入らなければ、途中で断念していたと思います。
攻略の起爆剤となったのが蓮の存在でした。
そんなわけで、蓮の蓮による蓮のためのゲームだと言えます(^^;
ちょっと素直になれないツンツンお嬢様が嫌いな人はパスした方がいいです。
蓮に比べると他のヒロインの扱いは格段に落ちますから(空が辛うじて程度)、
そこら辺は予め覚悟しておいた方がいいと思います。

2007年02月07日

あー

どうしても最後のCGが埋まらない…<Alea
というか、こんなの無理です(苦笑)
選択肢は全て試しましたが、イベントの掛け合わせだと13の8乗ほどあるわけで…
そんなんいちいち確認できるかと(^^; 心当たりはもうないので諦めます。
シナリオはほぼ埋まっていると思うんだけどなぁ… どうすれば見られるんだろうか…


◆ニュースネタ 柳沢厚労相がまた失言
発言全体としては、可もなく不可もなくなことを言っているんですが…
わざわざ「健全」と入れる必要性は全くなかったですよね。蛇足。
前回の失言もあって、余計に言葉尻を捉えられる結果となったようです。
こうなってくると何言ってもダメな所がありますから、
一度けじめを付けた方がスッキリする気も。
政治の世界は、時間とともに失策が消えていく(簡単に有権者が忘れる)世界ですから、
まさにほとぼりが冷めるのを待てと言うしか。
もっとも、こういうことを有権者には忘れて欲しくありませんがね。


◆ゲームの話 Alea攻略
とりあえずメモは取れました。
最後のCGが埋まってないのでフルコンプではありませんが、あとは記事を作るのみです。
今週中には完成させるつもりですが、もしものこともあるので、
先に難しそうなシナリオだけメモを掲載しておきます。

そんなわけで以下、ネタバレ。

続きを読む "あー" »

飲酒運転

最近は前日に酒を飲み、翌朝に自動車を運転して逮捕され、
公務員であったために停職・免職となるケースが増えているようで。
一般的な感覚として、飲酒当日は気をつけますが、
就寝後の翌朝となると酒も抜けたと考えがち。
ついつい注意が疎かになってしまうわけですが…
もうこうなってくると、自動車を運転する人は酒を飲まないようにするしかないですね
社会が「脱・自動車」となるか、「脱・飲酒」となるかしなければ、
飲酒運転事故の問題は根本的に解決しないように思います。
…まぁ、現実問題としてはどちらも無理でしょうが。
脱・飲酒は人類の歴史からして不可能、脱・自動車はインフラ面からして無理。
今後は酒と車を巡る社会そのもののあり方をも変えていかなければならないのかもしれません。
多少は同情しますが、ご時世がご時世ですし、
もう酒を飲んだら12時間以上は運転しないと徹底していくしかないでしょうね。


◆ゲームの話 Alea-紅き月を遥かに望み-
なんとかハーレムEDを見ることができ、一通りのエンディングはチェックできた模様。
あとは全シナリオチェック後に出てくるオマケのようなんですが…うー、面倒くさそう(苦笑)

ゲームは面白かったです。なかなかに楽しませていただきました。
お嬢様学校に男子1人というハーレム的環境ながらも、
男が羨むウハウハな生活などではなく、珍獣のごとき扱いの日々(笑)
個性的なヒロイン達との学園生活はなかなかに面白かったです。
シナリオの2/3以上は純愛パート、純愛ゲーム好きには嬉しいシナリオでした。
雰囲気としては明るいという感じでもありませんが、
落ち着きのあるストーリーという印象で心地よいシナリオだったと思います。

ヒロインでは蓮が最高。
『ツンデレ』というほどデレませんが、守ってあげたいツンという雰囲気がよく出ていて、
終始私を萌えさせてくれました(^^;
蓮が気に入ったから、何回も繰り返しプレイする気になったわけで、
まさに「蓮タンを幸せにするため!」だけに最後までプレイしたようなものです(苦笑)
蓮が気に入ってなかったら、速攻で匙投げていたはず(爆)
ヒロイン格ではないものの、阿弥先輩も良い味を出してました。普通にM女だったけど。
意外に良かったのは、同じくサブヒロイン格の天邪。
13日目夜のイベントは破壊力抜群。キュンと来ちゃいます(笑)
そんなこんなで純愛パートは良い出来でした。

問題はシナリオの核心部分を語るダークパート。
はっきり言って描写不足です。
描写があっさりしているので、混乱するということはありませんが、
どうしても情報不足の感は否めず、スッキリとした終わりになりません。
謎が解明されないまま終わってしまったのは正直不味かったかと。
達成感がまるでありませんもん。本当に蓮を救えた達成感しかないです(^^;
なんというか中途半端。
推理小説的な展開ながらも謎解きはされませんし、
ダークシナリオ・陵辱Hと考えると、
家の威光だけで何も考えない主人公がアホすぎて哀れに思えてきますし。
ジャンルを「学園ダークADV」と銘打った割にはダーク要素が弱いです。
普通に「学園ADV」として、ダークシナリオをBadエンド扱いにした方がスッキリしたかと。
こちらをメインにする意味合いが分かりません。メインにするなら、しっかりと情報を提供しろと。
そこが不満点です。結果的に言えば、ダークパートは蛇足にしかならなかったな、と。
面白くないわけじゃないんですけど…やっぱり情報不足。想像だけでは補完しきれないっす。

現時点の評価としてはこんなところ。攻略は一応作る予定。
全文章が回収できてないので、完成するかは分かりませんが(苦笑)
そんなこんなでボチボチ作業していきます。


以下、Alea(とりわけダークパート)のネタバレ感想です。

続きを読む "飲酒運転" »

2007年02月05日

一勝一敗

昨日の地方首長選挙における与野党対決は一勝一敗だったようで。
それでも柳沢氏の発言が影響したのか、与党は苦戦を強いられたとのこと。
まぁ、当然でしょうなぁ… 早く辞めた方がスッキリするのに。
辞めない分だけ政権にダメージを与え続けますから、個人的には構わないのですが。

以前にも書いたように、あの柳沢氏の発言は政治家としての本質を欠いているように思います。
「産む機械」という強烈な言葉はもちろんのこと、
「少子化対策には女性が多く子どもを産めばいい」という発言の本旨も誤りです。
仮に「女性が子どもを多く産めばいい。そのためには~な対策を」と持ってくるとするなら、
それこそ「産む機械」などという珍妙な例示はせずに、あっさりと流せばそれでいいことです。
やはり発言の本旨は「少子化対策には女性が多く子どもを産めばいい」であったと言わざるを得ません。

政治とは何かを考えた時、真っ先に思い浮かぶであろうことが「利害対立の調整」です。
Aという意見とBという意見とがあり、それを政治家が代弁し、
議論をすることによって両者の意見を理解し、その上で政策を決定するということ、です。
政治における多くの役割、政治家の仕事はこれなのでしょうが、ただこれは本質ではありません。
これはあくまで政治の副産物、第二段階の仕事です。
政治の本質は、「個人的な意見を全体の意見として捉えること」にあります。

仮に周囲に公共交通機関がない地域に住んでいるケースを想像してください。
ある人がそれに不満を持っている場合、
多くの人々は「引っ越せばいい」「自家用車を使えばいい」と考え、
その人の意見を受け付けずに、電車・バス等の公共交通機関の導入は見送るでしょう。
けれど不満に思っているのはその「ある人」だけだとは限りません。
ひょっとしたら、その周囲の住民も口に出さないだけで不満は抱えているかもしれない。
また、同じような状況にある地域の誰かも同じような不満を抱えているかもしれません。
一人が不満に思うことは十人、百人、千人、一万人、一億人と、
全国民が不満に思うことであるかもしれません。
そうなった時、多くの人々は個人で解決するよりも、
公共交通機関を作るなどして全体の解決を望むことでしょう。
個々で問題を処理するよりも一括して処理した方が合理的ですから。
それが政治の発生です。
つまり、政治の本質は「個人的な意見を全体の意見として考える力」にあるのです。
個人的な意見の中には、ごくごく個人的な事情や努力不足もあるでしょうが、
同じように多くの人が悩んでいるのなら、政治家としてそれに対応しなければなりません。
個人的な意見が政治の始まりであるのなら、
それを全体の意見として常に考える努力をするのが、政治家としての勤めでしょう。

そういった観点に立つと、柳沢氏の発言はどうにも滑稽です。
少子化問題という今や国民全体の問題となったことを、
個人の手でなんとかしろというわけです。
全体の問題を個人に収束させるというのは、政治の流れとは真逆です。
それはまるで王様が庶民に命令するかのようです。
それならば一人の聖人君子な王が存在すればいいこと。政治家は全くの不要です。
だから柳沢氏の発言は問題なわけです。
言葉尻の問題ではなく、政治家としての姿勢そのものに問題があります。

個人の問題を全体として考えられなくなった人間には、政治を行う資格はありません。
ついつい忘れ去られがちな本質を、政治家の皆様には今一度思い出してもらいたく思います。


◆ゲームの話 Alea-紅き月を遥かに望み-
現在の所、蓮ノーマル・ダーク、彩椰ノーマル、智慧ダーク、沙羅ダーク・ノーマル、
天邪ノーマル、空ハッピーをクリア。
全然謎が解けないし、蓮を救えない(苦笑)
シナリオは埋まっているものの、CGが全く埋まっていないのは何故なんだろう(^^;
しかし空のハッピーぶりは凄まじい。他のヒロインにお裾分けしてあげたいぐらい(笑)
まぁ、ご都合主義で核心部分を省きまくっているのがアレですが。
ただ空EDにヒントが数多く散りばめられており、推測可能な域までは来てます。
あと少しで内容が分かりそうなものなんですけど… んー、どうなりますか。

…とか何とか言ってたら、蓮との別れの後に16日目が開封されました。
開封された理由に何にあるのかはまだ分かりません。
彩椰シナリオの折鶴イベントなのか、沙羅をクリアしたことなのか、空をクリアしたことなのか、
一通りのヒロインをプレイしてイベントをチェックしたことなのか… やり直してみないと。
内容的には空ハッピーと変わらない感じ。ただこちらの方が詳しく描かれてはいます。
もう蓮が最高! お腹いっぱいです。もちっとエロくても良かったけど(笑)
しかし最後のアレはどうにかならないのか(^^;
せっかくのハッピーな気持ちが~
ダークEDのように崩れ去る感はないものの、
終わりではないことが明らかになるだけに、なんとも複雑な気持ちに駆られます。
まぁ、蓮が幸せならそれでいいか、うん。

あとはシナリオの核心に触れるだけなんですが…
埋まっていないCGは彩椰が1枚、天邪のHシーン、阿弥のHシーンとその他CG…
シナリオ達成率は100%になっているように見えるだけに、
どこをどう進めればいいのかが分かりません。
選択肢の意味が分からなかった阿弥とシスターが絡むと推測はされるんですけど…
何度やってもダメ。もう少しヒントないのか、これ(苦笑)
あまりの歯応えの良さに歯の方が先にダメになりそうな勢いです(^^;

2007年02月03日

節分

とはいえ、豆を食べたぐらいで、それらしいことはしてませんが(^^;
店はここ数年で全国区になりつつある恵方巻き等を売りにしているようで。
まぁ、何事も商売なんだな~というか、色々やりますわな~という気持ちです。

プロ野球がキャンプインし、いよいよ球春到来となりました。
今年は松坂・井川・岡島投手、岩村選手らがメジャー移籍し、
FAやその人的補償、トレードなどでベテラン主力選手が国内移籍、
各チームのカラーがガラッと変わりました。
もう昨年の野球ゲームのデータでは移籍が対応しきれないほどです(笑)
そんな中で各チームがどういったチームを作り上げるのかに注目が集まります。
当面は新入団選手・新外国人選手の出来が気になります。
とはいえ、本当の評価はキャンプ後半~オープン戦終盤にならないと分からないわけですがね(^^;
それでもここ数年は中堅主力層のメジャー移籍により、
若手の補強・外国人補強に成功したチームが上位に食い込んでいるだけに、
新戦力の動向はやはり気になるところです。
日本球界を沸かせるような新しいスターの登場を期待したいですね。


◆ゲームの話
『ナツメグ』が到着したものの、
その直前に始めた『Alea-紅き月を遥かに望み-』に苦戦して未開封です(^^;
最近は攻略性の皆無な美少女ゲームが多かっただけに、
歯ごたえがあるというか、クリア方法が分からずに戸惑ってます(爆)
一般的な美少女ゲームはストーカーやってればクリアできる不思議仕様ですが、
どうやらAleaだとそれでは不十分っぽい感じです。
ストーカーでクリア可な蓮ノーマルEDと、教会を絡める蓮ダークEDは見たんですが…
CGが埋まっていないことを考えると、少なくとももう一つEDがあるはず。
でもそれがサッパリ掴めません。
誰か他のキャラを絡めるのかと思い、彩椰を混ぜたものの… 不十分でした。

ゲームシステムは昼・夕・夜の3回を場所移動するタイプで、選択肢は1ヒロイン1~3程度、
イベントの連関は昼・夕・夜の○回目という制御のようなんですが、
一部重要イベントは好感度や他キャラのイベントが関係しているらしく、
ただストーカーするだけでは完全なクリアはできない模様。
他のヒロインのイベントをどう絡めればいいのかで悩んで… 全く進みません(苦笑)

ひょっとしたら、ゲームを進めるたびに新規イベントが追加されるのかもしれませんから、
他ヒロインのシナリオを先にクリアすればいいんでしょうけど…
蓮ノーマルEDとダークEDの後味の悪さを考えると、どうしても救ってあげたくなって(爆)
とりわけダークEDでは主人公の謎が残るものの、それ以外は破綻がないため、
余計にダークEDの後味の悪さが残っちゃうんですよねぇ…
ノーマルEDの方は蓮との関係は大変宜しいのですが、
最後のTheEND部分が不吉な背景絵なため、後味悪い結果に。
誰か喉につっかえた小骨を取り払ってくれ(苦笑)

そんなこんなで攻略に苦労してます。
さてさて、ゲームの出来はというと、なかなか面白いです。ヒロインが個性的で○。
学園ダークADVとはいえ、表ルートは純愛なため、全くそんな印象じゃ受けません。
普通の出来のいい純愛ゲー。ハーレムチックな環境であるものの、そういった展開はごく僅か。
イベント制御が昼・夕・夜で分かれているため、
進め方によってはイベントの整合性が怪しい所も出てきますが、
全体的な描写の流れとしては無理のない納得いく流れになってます。
テキストも良好、ギャグは少なめで真面目路線。学園生活・純愛部分の雰囲気は非常に良好です。
ただ裏ルートは主人公がまさに豹変、鬼畜で純愛部分をぶち壊し(苦笑)
まだその豹変の理由が十分に語られてないので分かりませんが、
伏線がしっかりと用意されているだけに、
納得できないわけではないのが余計に純愛部分を破綻させてしまって悔しい(爆)
「くそぉ、蓮タンを救ってあげねば!」と思って攻略に精を出す時点で、
このゲームの虜となってしまっているんですよね(^^;
まぁ、これはハッピールートがあればの話ですが。少なくとも蓮にはありそうな感じです。

んー、さてどうするかなぁ… 他ヒロインを先に進めるべきか… うーん…
でも蓮シナリオの重要アイテムである折鶴が、
彩椰EDとは関係のないイベントとして存在しているのが気になってるんですよねぇ…
でも両方追っかけるとイベント発生しないしなぁ… やっぱり分からない。
とりあえず先生の話を先に見てみることにしますか。

2007年01月30日

新OS

WINDOWS Vistaが発売されたようです。
検索機能の充実・セキュリティ機能の向上が主な改善点とのこと。
個人的には他のソフトウェアで間に合いそうな部分が多いこともあって、
とりわけ欲しいという気持ちは湧いてきません。
無理をせずにPCの買い替えの時期が来たら、といった所でしょうか。
つーか、その前にPCのHDDの整理をしないとなぁ…
データが移行できるといっても、不要なデータまで移してたら何時までたっても(苦笑)
結局、最後は人の手間と判断が必要となってきますね(^^;


◆ニュースネタ 柳沢厚生労働大臣の「子どもを産む機械」発言の波紋
それでは、男性は「種付けするしか能のない機械」ということでファイナルアンサー?
もちろん、その種はもう空っぽだけどな。HAHAHAHAHA!!
…と意味の分からない振りをしてしまうほど、意味の分からない発言です。
誰にでも股を開いて産めというか。産んだらそれで用済みなのか。
とても政治家の発言とは思えません。
考えられるとすれば、出生率の数字しか見ていなかった、
その先に人間がいるということを見落としていたことぐらいですが…
まぁ、例えそうであったとしてもお粗末と言うしかないです。

少子化対策として、女性が多くの子どもを産めばいいという考えはよく聞きますが、
それは政治家として失格の発言ですよね。
仮にそう思っていたとしても、
政治家は「そうしてもらえるように環境を整備する」ことが仕事なわけです。
「やれ」と命令するだけならば、政治家など不要です。絶対君主か、お前は。
そしてもし仮にそう思っているのならば、それなりの対応が必要でしょう。
「産む機械」としての任務を無事に終えたのなら、それに対しての報酬を支払うべきです。
退役軍人に対する年金制度のように、出産・子育てご苦労様年金でも作ったらどうです?
…まぁ、どちらにしても女性を出産という一機能しか見ていない考え方なので、
実際にやってくれとは微塵にも思っていませんが。

現実として少子化対策は、
結婚の推奨・出産子育て環境の整備・出産期等の社会的地位の保障となってくるでしょう。
これらはやってはいるんでしょうが…
結局は古い考え方とも相まって不十分なイメージは拭えません。
教育問題も絡めれば、結婚・出産の社会的価値が以前よりも落ちている気がしないでもなし。
権利・義務という言葉ばかりが先走り、
その中にある「価値」が蔑ろにされているのではないかと感じています。
結婚・出産の価値、男女の営みの価値が何であるか、
とりわけ男性側を中心として、もう一度考え直さなければなりません。
あまりにも性全般に対する封をし過ぎていました。
少なからず、その歪みが出てきているのでしょう。
学生時代から性教育を進めての子育て教育へ、そういったことも必要であると考えます。

2007年01月27日

選抜出場校が決定

高校野球の選抜出場校が決定した模様です。
毎年の如く、春の出場校の情報は仕入れていないので、
高校名を見てもなかなかパッと来ません(^^;
まぁ、大会が始まってからゆっくりチェックしたいかと。

そんな中でも分かるのが昨年の甲子園を沸かせたスーパー2年生がいるチーム、
大阪桐蔭(中田選手)、仙台育英(佐藤投手)、帝京(太田投手)、
成田(唐川投手)、日本文理(栗山投手)、
そして秋の近畿大会で活躍した報徳学園(近田投手)などが挙げられます。
彼らがどれだけ成長しているのかが一つの注目点ですよね。

驚いたのは県和歌山商が70年ぶりの出場だということ。
いや、もちろん私の記憶の中でも出場した記憶はありませんが(^^;
ライオンズの西口投手の母校です。
21世紀枠の候補にも挙がっていたようですが、こちらは実力で勝ち取ったようです。
(もちろん21世紀枠の推薦校も大会上位に入らなければならないので、
 実力面も評価されているわけですが便宜上の表現ということで)
和歌山は長らく智弁和歌山や市和歌山商といった強豪に押されがちでしたから、
それを打ち破った県和歌山商がどんな野球を見せてくれるのか楽しみです。

その21世紀枠では山梨の都留と宮崎の都城泉ヶ丘が出場するようです。
都城泉ヶ丘は先日の知事選で当選した東国原氏(そのまんま東氏)の母校だそうで。
出場校がいつ正式決定されたのかは分かりませんが、
過去の例から考えて話題性というのは少なからず影響しているので、
最後の決め手にはなったのかもと思ったり。
まぁ、あまり邪推するのは止しましょう(^^;
近年はあまり21世紀枠出場校の活躍がないだけに、ここらで一頑張りしてもらいたい所です。


◆ゲームの話 2月の購入予定
2月2日発売のコットンソフト『ナツメグ』と、
2月23日発売のF&C『ぴあ省』は購入決定。予約済みです。
ナツメグはねこねこのスタッフの一部が手がけたということで期待量込みで~
ぴあ省は脱衣麻雀ということで~ やっぱエロは苦労がないと(爆)
脱衣アニメの出来とか不安要素も大きいんですが、そこはキャラで補ってもらおうと(^^;
ちなみにPiaGOは未購入。むしろ、その方が脱衣にかける想いが強くなっていいかも(笑)

その他は現時点でパス。戯画の『チアフル』もパスしました。
3月以降ではフロントウィングの『きみはぐ』が気になっているぐらい。
あとは発売未定のものばかり。
Selenの『真・燐月』などが気になってますが… いつ出るんでしょうなぁ(^^;

2007年01月24日

おお

湊さんのおかげで東方絵サイトっぽくなっている(^^;
うむ、世は満足じゃ満足じゃ。ちなみに私はアリス好き。下のは許可、むしろ推奨(爆)
アリスの髪型は絵師によってかなり違っていますからね。
ある程度オリジナリティを出せるのが東方絵の良いところなのかも。

と、久々のカキコながらも偉そうなことを言ってみたり(爆)


そういえば納豆騒動を引き起こした某番組が打ち切りだそうで。
ここまで行くと乗せられた側はどうだったのかな~と思わなくも。
今回のは明らかな捏造データによるものでしたが、
データがあるものだってデータの取り方やそれに対する見解によって
いくらでも説は分かれそうなものですから、
視聴者は「そういう話(考え)もある」ぐらいに思っておかないとダメでしょう。
もっとも、被害に遭っているのはそんな踊らされた消費者の要求によって
納豆を積極的に仕入れた店側と工場側なんでしょうが、
これが作られた健康ブームの怖さといったところでしょうかね。
ダイエット効果があるかは定かではありませんが、
納豆が健康や美容にいいとする話は多いわけですから、
今回のことで納豆を全否定せずに、引き続き美味しく食べていきたいものです。
あー、嫌いな人はもう食わなくていいです。その分、好きな人が食べます故(爆)


◆プロ野球ネタ ヤクルト・古田監督が中村ノリ獲得を希望
今回は中村ノリ選手の行方の話ではなく、現場とフロントの考えに関して一言。
ライオンズも同じ状況なので、余計にそう思うのかもしれませんが、
現場は戦力を望むものの、フロントは若手を育てろといって動かない、
こういった構図がどうも気になってなりません。

現場が若手を育てるというなら分かるんですけど、
上層部に野球素人が多いフロント側がそう言うのは、ただの仕事放棄のように思えます。
そりゃ若手が育つことにこしたことはありませんが、
毎年のように若手がガンガン出てくるかというとそうでもないでしょう。
それにより成績が低迷したとしても、全く文句を言わないなら理解できるんですが…
やはり戦力が抜けたのなら、フロント側はそれなりの戦力を補強する姿勢を見せるべきです。

ましてや今回は現場である古田監督が言っているわけですから、
それを一蹴にして若手を育てろというのは無責任すぎるようにも思えます。
フロントには甘いどんぶり勘定で戦力を計算するのではなく、
危機意識を持って補強に望んでもらいたいところ…
…全く新外国人投手1人だけで、松坂投手の穴を埋めた気になるなよ~、
と結局は西武フロントへの愚痴をこぼしてこの話題は終了。


◆森慎二投手はデビルレイズとマイナー契約
契約の切り替えだけで済んだようなので、とりあず一安心。
最悪の状況にはならず良かったです。
正直言って森慎二投手の西武時代の実績からすれば、
マイナー契約となるのは寂しい気もしますが、
投手生命を左右するような故障をした以上はやむを得ないのかなとも。
もうゼロから一度這い上がり、
メジャーの打者から速球・フォークで三振を奪う姿を見せてもらいたいです。

2007年01月20日

捏造

納豆ダイエットのデータは捏造だったそうです。
こちら
…ということで、奥様方、納豆を食べるだけでダイエットにはなりませぬ。
無理して納豆を食べなくてもいいんですよ~ つーか、食わないでくれ(爆)
納豆好きとしては、これで納得の需要が落ち着き、
供給が元に戻ることを願うばかりです。
あー、寒天ダイエットみたいにならなくて良かった…
さすがにあれだけの期間は待てないんで(^^;

他のニュースはガス漏れ事件や不二家を始めとする食品業界の事件等々…
今に始まったことではありませんが、誤魔化しや怠慢による事件が多いように思います。
時間の流れが速いからか、手間隙かけてという時代ではないので、
事が起こった時に立ち止まり難い風潮があるのかもしれませんが…
もう少し何事にも誠意を持って取り組むことが必要であると感じさせられます。
物事の本質を見つめる精神を養うことが必要なんでしょうね。
小手先だけでかわすのはもう止しましょう。


◆野球ネタ デビルレイズ・森慎二投手のメジャー契約が解除
昨年(一昨年オフ)、西武からポスティング移籍してデビルレイズに移籍したものの、
3月のマイナーでのオープン戦でいきなり肩を脱臼、
その後、リハビリ生活を続けていた森慎二投手でしたが、
メジャー契約を打ち切られることになってしまったようです…
肩をやっちゃった時点でこうなることは予想されていたんですが、
これまで解雇するような様子はなかっただけに、今回の解雇劇はショックでした。
日本だと契約関連のオフシーズンは12月いっぱいというイメージがあるので、
この時期の解雇はよりショッキングに思えてしまうというのがあるのかもしれませんが。
それでも…やっぱり…辛いっすね…

とはいえ、マイナー契約の可能性が残っているようですし、
森慎二投手にもまだチャンスはあるようです。
明確な復帰時期が定まらない以上は、マイナー契約にされても仕方ないのかもしれませんね。
なんとかシーズン後半には故障を癒し、メジャーの舞台に立ってもらいたいです。
ファンとしてはライオンズに戻ってきて欲しいという気持ちも少なからずあるものの、
まだ何もしていない状態で帰ってくるというのは悔いが残りますから、
まずはメジャーのマウンドに立てるよう頑張って欲しいです。
もし色々な条件でそれが無理になってしまったのなら…という感じですかね。
まだまだ終わりじゃない。メジャーのマウンドに向けて、ガンバレ、森慎二投手!

2007年01月18日

どうも

ここの所、日記を書こうとはするのだけれども、
取り留めのない文章になってしまい、書き込み断念という日が続いています。
どうも文章がイラついているというか、荒っぽいというか。
日記はそもそも一日の自分を振り返るもの。
私の場合は、その日に何を思ったか・考えたかになるわけですが、
そういう心境に至るにはまず自分の気持ちを落ち着けないとダメですね。
反省、反省の日々っす。

とか言いつつ、穴埋めのために過去の文章も投下(爆)

◆ゲームの話
最近は一昨年末に発売された某野球ゲームをやってます。
専らセーブデータ改造を(爆)
この年のバージョンは面白いんだけど、ランダム要素が多すぎてムカつきます(苦笑)
せめて継承選手ぐらいは上手いトコ…とかやってたら、地力でのセーブデータ改造になってました。
暗号化されてるので、色々なデータを作っては切り貼りの繰り返しで…
まぁ、気持ちがイラついているのはここらにも大きな理由があるかも(^^;
…とはいえ、あんまりやり過ぎるとゲーム自体の面白みがなくなるので考え物。
ランダムだからこそ、珍しくここまではまったというのもありますし。
一番の目当ては~ライフの方だったんですが、今じゃ全くやってないですから。
そんなわけで、ごくごく個人的に地味~に楽しんでいくつもりです。


以下、上記の取り留めのない日記が続きます。

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2007年01月13日

納豆

某番組でダイエット効果を伝えられたせいか、スーパーから納豆が消えました。
毎朝、納豆を食べないと死んでしまう自分には地獄のような日々です(爆)
冷蔵庫の納豆が残り少なくなっていく度に、
最後の日が近づくような哀愁を感じたり、感じなかったり。
以前も同じように棒寒天がスーパーから消えましたが、
今ではしっかりとあるので一時の我慢と分かってはいるんですけど…
普通にムカつきますわ(苦笑) 

年末から正月にかけて重い荷物の持ち運びやら座っての作業が多かったためか、
腰の痛みを感じることが多かったのですが、
背筋の分量を増やし、柔軟体操をやるようになってからは痛みを感じなくなりました。
筋力のバランスが崩れていたんですかね。
どちらかというと腹筋の分量が多かっただけに、
今後は背筋もしっかりと鍛えておこうと思う今日この頃です。


◆プロ野球 中村紀洋選手がオリックス退団へ
代理人の強硬姿勢にオリックス球団が屈しなかったため、
慌てて収拾を図りに行ったものの、一度決まった路線は覆すことはできなかったようで、
中村紀洋選手のオリックス退団が決まった模様です。

どうやら売り言葉に買い言葉で暴走しちゃったようですねぇ。
松坂投手のポスティング移籍時のボラス氏とレッドソックス球団との攻防のような。
もう少し早く鶴の一声で代理人を止めていれば、こうはならなかったんでしょうが…
もう遅かったということでしょうか。
まぁ、公傷の話は分からなくもないものの、
そこに「オリックス退団」をちらつかせたのはミスでしたね。
オリックスにとって中村ノリブランドはその程度になっていたということでしょう。

で、今後どうなるかですが、今のところ行き先として名前が挙がっているのは、
スポニチがプッシュする西武説ぐらい。
他紙は行き先なしが規定路線の模様。
実際、中村ノリブランド(集客力)という点でもはや魅力は感じませんが、
故障があるとはいえ、選手としての魅力を全く感じないわけではないです。
一発を狙っている時は怖くありませんが、
得点圏にランナーが居て一発を捨てているような時は未だに怖さを感じることがあります。
手首の故障以後、右方向への長打が減ったとはいえ、
それでも打った瞬間惚れ惚れするような右への鋭い打球は、やっぱり魅力的です。
優勝争いに絡めないチームでは、ホームランを期待されるばかりなので価値は少ないでしょうが、
ホームランを要求しない打線の繋がりのあるチームでなら、活躍できる余地はあると思います。
西武時代にホームラン打者だった秋山選手がホークスで繋ぎの打者に転進したように、
ホームランをある程度捨て去ることができれば、まだまだやれるように思います。

ライオンズファンの自分としては、
西武のユニフォームを着た中村ノリ選手を見たいかなという気持ちもちらほら(^^;
ライオンズの打撃陣で必要なのは左の大砲であって、
右の大砲である中村ノリ選手の必要度は低いのですが、
カブレラ・和田選手の年齢を考えると、補充要員としても必要ではないかなと。
同一リーグですから交換要員を要するトレードはやりにくいでしょうが、
金銭トレードや自由契約による移籍なら支障はないのではないかと。
あとは年俸と出場機会の問題を中村ノリ選手側がどう考えるかですけど…
年俸はオリックスの提示した8000万以上は出せないでしょうし、
若い中村剛也選手を始め、若い強打者の多いチームではレギュラーを確約できません。
競争に勝ちきれなければ、
昨年の江藤選手のように1軍にいながらもベンチスタートということもありえますが…
それでもいいというのならば、ファンとしては是非とも獲得を望みたいです。

それもこれも昨年のシーズン終盤のような失速はもう勘弁して欲しいですから(^^;
良い意味で「空気の読めない選手」は必要です。もっといい表現を使えば曲者?>いい表現なのか?
他の選手が打たない時に打ってくれる存在が必要なんですよ。
西武は緻密な野球のイメージが強いせいか、
仲良し集団・チームの和中心と見られることが多いのですが、
実際には個としての自由さが先に来るチームなので、他球団が危惧しているような問題はないでしょう。
チームのために個がひたすら犠牲になるのはプロのチームプレイではないです。
やはり個として生きる技術があるからこそ、プロのチームプレイも成立すると考えます。
バントするにしてもバントを確実に成功させる技術が必要ですし、
バントしかできないと思われればシフトで失敗、バスターの技術や強行の技術も必要、
個として成り立つような選手でないと、プロのチームプレイは成り立たないということです。
中村ノリ選手はそれをできるだけの技術を持ってますから、
やはり戦力的に魅力を感じる存在です。

仮に獲得したとしての起用法を考えると、
3塁は中村剛也選手を育てる方針ではありますが、
まだフル出場は期待できませんし、守備の不安もまだ残ります。
そこで中村ノリ選手の故障の様子を見ながら併用。
あとはDH枠での起用が中心になるかと。
DHは左の大砲候補であるリーファー選手がいますが、
新外国人投手のジョンソン投手を獲得したので、投手3・野手1の配分になる可能性があります。
良くても使えない場合があるだけに、DHでの強打者は一人でも多い方がいいかと。
それとカブレラ選手の年齢による衰えが例年以上に心配なんで…
昨年の終盤のブレーキは物凄かったですからね…
年齢的にも上積みは考えられず、3割30本の現状維持で良しでしょうから、
最悪の場合を想定すれば、大砲候補は居るに越したことはありません。
個人的には巷で言われている投手の不安よりも、野手への不安の方が大きいんですよねぇ。
投手の不安を野手でカバーする計算をしちゃってますから。
仮に中村剛也選手や栗山選手といった若い打者が伸びきらず、
カブレラ・和田選手が衰えてしまったら、打線は一気に小粒になっちゃいますよ。
外国人選手でカバーしようとしても、投手の方で使っちゃいそうな感じですから、
やっぱり日本人の大砲候補は魅力的に映るんですよね。
そんなわけでオリックス退団するなら、是非ともライオンズへと私的ラブコール(^^;

2007年01月11日

不二家

消費期限切れの牛乳を用いたとのことで、洋菓子の販売を自粛するそうで。
こちら
このご時世にこういった対応は甘かったとしか言いようがないのでしょうが…
…まぁ、後者の殺菌検査で基準に満たなかった「シューロール」の方はマズイ感じもしますけど…
過敏すぎるんじゃないかと思う節もなきにしもあらず。

先週、不二家の「抹茶シュークリーム」を食べましたが、
普通に美味しいと思っただけで、今も特に思うところはないです。
むしろ売らないなら、格安で売ってくれと思うぐらい(爆)
自分が食べたものがそうであったのかは分かりませんが、
出荷場所に静岡県が含まれていることから食べていてもおかしくはないわけですけど…
何かが起こってからでは遅いわけですから、過敏気味な方がいいのかもしれませんが、
あまり厳しくしすぎて材料を無駄にしてしまうというのも考えもののように思います。
人間の寿命が一人一人違うように、食品の保持期間も違って当然なわけですしね。

まぁ、結局は「誰が責任を持つか」という点に行き着くということでしょうか。
死ぬようなものはさすがに困りますが、腹を壊すかもしれない程度は…
消費者もリスクを負担してもいいのではないかと思ったりもします。


◆プロ野球 工藤投手がFAの人的補償で横浜へ移籍
横浜からFA宣言し、巨人に移籍した門倉投手の人的補償として、
横浜側は28人のプロテクトから漏れていた工藤投手を指名し、移籍が決定したようです。

このFA制度は少し分かりづらいんですが(自分も詳しくは知らないし)、
簡単に言えば、FA宣言取得期間(1軍登録日数で9年分)を満たした選手は、
所属球団の意思とは関係なしに他球団と自由に交渉できる権利(FA権)を取得し、
その権利を行使して(FA宣言)、他球団に移籍することができるわけですが、
この時にFA移籍選手が所属していた球団はその補償として、
移籍球団に対して、1:金銭補償、2:人的補償のいずれかを求めるわけです。
金銭補償の場合は、FA移籍選手の年俸の1.2倍の金銭を得ることができ、
人的補償の場合は、ドラフト指名した選手等を除く28人のプロテクト枠(保護枠)から漏れた
選手の中から一人を指名して、無条件で移籍させることができる、とされています。
(細かい条件がありますが、面倒なので無視)

今回は、横浜に所属した門倉投手がFA宣言をして、巨人に移籍、
その人的補償として横浜は巨人の28人のプロテクト枠から漏れていた工藤選手を指名した、
ということです。
しかしこの人的補償というシステムは微妙ですなぁ…
この時期に無条件で移籍が決まってしまうというのは選手としてどうなんでしょうか?
トレードでもある程度は時期を考えますからねぇ… あまりにも急なのではないかと。
FAの交渉期間は2月のキャンプイン後でも有効なようですし、
最悪の場合はキャンプ中にいきなり移籍させられるということも有り得るわけで…
あまりにも人的補償を受ける選手の負担が大きすぎるように思います。
また、球団側としても28人のプロテクト枠は少なすぎるかと。
ドラフトで指名した新人選手と外国人選手以外の全ての選手がプロテクトの対象ですからね。
28人の1軍メンバーをプロテクトする以外にも、
将来性豊かな若手選手もプロテクトする必要がわるわけでして…
そうなってくると、中堅・ベテランクラスがどうしても手薄になってくるわけで、
今回のようにどちらが人的補償選手なのか分からないという状況も生まれてしまうわけです(^^;
つーか、これじゃ普通にトレードですよねぇ… わざわざ金をかけたトレード…

こうなってくると、FA宣言したとしても超一流選手でないと買い手が付かず、
それ以外の選手は人的補償や金銭補償を恐れて、買い手が現れないということも…
今オフで言えば、オリックスの日高選手や塩崎選手らがそういう状況でしたよね。
興味を示していた球団はあっただけに、これらの障害がなかったなら移籍は決まっていたかもしれません。
投手の場合はメジャー移籍という方法も有力で、
その場合は人的補償などが適用されませんから、メジャー流出を促進するだけとも。
今オフの門倉投手がそうなりかけてましたよね。国内移籍を望むも買い手がおらずメジャーへ、と。

以上の理由から、個人的には色々と問題の多い制度のように感じています。
FA制度を認めるなら、もっと国内移籍がしやすいものにしないと。
選手の契約意思を広く認める制度が、一部の選手だけのものとなるだけでなく、
逆にそれによって契約が阻害される選手が現れるというのは何とも妙な感じがします。
FA期間短縮の議論もいいですが、こういった制度本来の不備も修正していってもらいたいです。

それにしても横浜は… 結果的に儲けた感じがしますね(^^; 門倉様様なのかな?


◆プロ野球 オリックス・中村紀洋選手が退団へ
この選手は何を考えているか分からない… 中村ノリブランドって何?
昔ならいざ知らず、今やダメ商品のレッテルのようなブランド名なのにねぇ(苦笑)
こういった形で選手の側から退団を申し出るというのはいかがなものでしょうか?
本来の契約の形からすれば、選手の球団選択権はあるとは思うのですが、
日本のプロ野球界の慣行からすれば基本的な選手の保有権は球団にあるわけで…
こういうのを認めてしまえば、選手の保有権は意味なくなってしまいますし、
FA制度の意義さえも失われてしまうような気が。
これではゴネた者勝ちじゃないですか。
勿論、どの球団も獲得に向かってこないというリスクはありますが…
まぁ、どの球団も獲得しないでしょうなぁ…
株価大暴落中の中村ノリブランドの行方に注目です。

2007年01月08日

久々に

自転車に乗ると足腰が痛みます(苦笑)
最近はもっぱら歩きor走りが移動の中心のため、自転車に乗るのは稀になっていたり。
走る時はふくらはぎから足首にかけての筋肉が使われているのですが、
自転車の場合は膝よりも上、内股付近の筋肉が疲れるなど、微妙に運動する部位が違ったりします。
…うむ、たまには自転車にも乗ることにしよう(^^;

そんなこんなで自転車で隣町に買い物へ。
ゲームでは『ALMAコンプリートエディション』を購入。
原画が的良みらん氏だったのが購入要因です。
前から買おうと思ってたんですが、中古市場との相談でこの時期まで先延ばしに(^^;
ボチボチ進めていく予定。
他にはブックオフで半額セールをやっていたので、中古マンガを幾つか購入。
林家志弦『はやてブレード』等々。
はやてブレードは内容云々よりも勢いで突っ走ってる辺りが面白いです。
この勢いがマンガを読む上で心地よくて好きっす。

そんな感じで今日一日が終了。
振り返るとあまり実のない一日だったなぁ(苦笑)
まぁ、いい運動をしたということで良しとしておきます(^^;

…あ、そういえば今日は成人式でしたね。
ここまで育ててもらった周囲の人々・社会に感謝をし、新たな一歩を踏み出して欲しいです。

2007年01月07日

再び

「霊夢キター!」ということで、ご報告。
時期が過ぎたら、本の栞として使わせていただく予定であります。
個人的には普通の栞よりも葉書の方が便利なもんで(^^;


NHKの大河ドラマ「風林火山」が始まったようで。
以前放送された武田信玄は好きだったんですけど、今回のは正直どうかなぁと。
詳しいことが分かっていない人物の方が物語的に作りやすいんでしょうが、
あまり作ってしまうと歴史ドラマとしての面白さが消えちゃうわけで… 難しいところ。
第一回目はあんまりといった印象。見続けるかどうかは不明。
ちなみに昨年放送された「功名が辻」は一応全部見ました。
終盤の微妙さと一豊の活躍度が薄かったのが残念でしたが、それ以外はまあまあだったかなと。
それにしても最近は民放でも歴史ドラマをやるようになったのが不思議。密かにブームなんでしょうか?
確か昨年の正月辺りに山本勘助を主人公にしたドラマを民放でやってたし…
大河ドラマが追随というのもなんだか妙な感じが(^^;


◆ニュースネタ オリックス・前川が無免許運転轢き逃げで逮捕
プロ野球・オリックスバファローズの前川投手が無免許運転で接触事故を起こし、
警察官から免許の提示を求められて逃走、逮捕された模様です。
あー、なんというか、もうダメですね…
逃走ってのが致命的過ぎます。
正々堂々が基本のスポーツマンにあるまじき行為かと。
(まぁ、身代わり出頭ってのもアレでしたが(苦笑)
一時期は西武キラーとして活躍したものの、
阪神移籍・オリックス移籍後はこれといった活躍を見せていないので、
球団に守ってもらうということはなさそうな感じがします…

しかし無免許運転を許していた球団の対応もそれなりに批判されることかと。
自動車通勤を許していたなら、許可をする時に最低限でも免許のチェックはするでしょうに。
対応の甘さを批判されても仕方ないように思います。
別にプロ野球選手は聖人君子であるべきとは思ってないので、模範になれとまでは言いませんが、
普通の大人として恥ずかしい行為だけはしてもらいたくないです。
違反があったらあったで然るべき対応を。頼みますよ、ホント。

2007年01月05日

敗退

箱根駅伝も終わり、まだ残っている高校サッカーの県勢を応援しようと思ったら、すぐに敗退…
優勝候補が次々と敗退していたので、今年はチャンスだと思ったんですが…
同じ運命を辿ってしまいました。
サッカー王国と言われてきた静岡の復権は未だにならず。
危機意識が強まってはいるんですが、なかなか結果に結びつかないのが歯がゆくもあり…
安易にこういうこと書くのもアレですが、来年に期待することにしますデス。


◆ニュースネタから 「在る」ということ
一般のニュースでは歯科医師の家の遺体切断事件が話題になっているようで。
犯人の兄の気持ちも分からなくもないですが、それで殺すのもなぁと。
例え相手がどんなクズだとしても、殺しちゃいかんですよ、殺しちゃ。
(今回の事件のことを言っているのではないので注意(^^;)
事件の背景にあるものを考えた時、
他人に自分の考えを押し付けあう家族関係ってのは、疲れるだけだろうな~と思ったり。
今が全てでもなければ、将来が全てでもなし。
ただ後悔をしないよう、他人を羨んで生きないよう、卑屈に考えないよう、
自分の人生に自信と責任を持って生きたいもんです。

事件を起こした兄の気持ちに立って考えた時、
彼が家族として認められるためには、歯科医師になるしかなかったのではないかと考えられます。
でもこの考え方自体に一つの違和感があります。
何故、「家族として認められる理由が必要なのか」ということです。
何だか今の時代はこうやって「理由」や「言い訳」を必要とする時代のように感じます。
家族である「理由」、友達である「理由」… 誰もが理由を要求しているように思えるのです。
一昔前なら、「家族だから」「友達だから」で片付いたはずなんですよ。それが真理ですから。
けれど今回の事件やイジメ問題を見ていると、
「家族」「友達」であることの理由を求めているのではないか、そう思えます。
それは人と人の絆が薄れているだとか言われますが、本当にそうなのかなぁと。
そもそも絆なんて目に見えないし、測りにかけられないもの、
そんなのに薄れているもクソもないでしょう(笑)
それも単に理由を求めているだけなのかもしれません。
なんというか、現代の私達に欠けているものはまさしくそれなのではないかと。
ただ「ある(在る)」ことを感じる心、それが決定的に欠けているように思えるのです。

家族であることの理由を考えると、血縁関係や生活空間が一緒であることが挙げられますが、
それじゃ血縁関係があれば必ず一緒に生活しなければならないかというとそうでもないですし、
必ずしも適切な答えだとは思えません。
自分なりに答えを出すと、一緒に生活する(→在る)ことを許せる、ということです。
家族の中で嫌っているということはあるでしょうが、
少なくともその存在を許しているからこそ家族は成立しているわけで、
存在を許さなければ今回の事件のように誰かが消されることに(^^;
友達関係でも一緒。打算的なものもありますが、友達であることにさして理由はありません。
互いにその存在を許している、相手の存在を感じているからこそ、友達であるのです。

勿論、結婚のように家族になることに理由を要する場面もあります。
友達付き合いを続けるか悩むような時、理由を求めることがあります。
また人生を味わい深いものにするために、生きることに理由を求めることもあります。
でもそれらは絶対に必要なものでもありません。
結婚する時には理由以前に相手の存在認めていなければできませんし、
人生の場合には理由がなければ死んでしまうということもありません。
理由を求めることが間違っているわけではありませんし、
そのありがたみを感じる時に必要不可欠な考え方ですし、
それぞれの存在理由というものがあるのかもしれません。
けれどそれらが一瞬で分かるほど人間は賢くありません。
目の前にある事物の存在理由を理解できますか? できませんよ(^^;
私達人間がそれぞれの存在理由を理解するためには、在ることを感じなければ理解できません。
人間にとって大切なのは、「在ることを感じる心」です。

うーん、上手く説明できてないですねぇ(苦笑) 毎度のことですが(爆)
家族として認められるために「歯科医を目指す」、
恋人として認められるために「カッコよくなる」「美しくなる」、
友達として認められるために「何か特技を持つ」、
そうやって努力することは良いことだと思います。
だけどそれらが失敗したら、『自動的に』家族・恋人・友達でなくなるかといえば、そうではないでしょう。
家族・恋人・友達という状態は自分や他人がどう思おうと、『とりあえず』そこに「在る」わけです。
しかし私達はなかなかその「在る」状態を感じ取ることができず、
絶えずそう在るための理由を求めています。
それが正常な時は何も問題ありませんが、捻じ曲がってしまった時、
「歯科医を目指さなければ、家族として認められない」と脅迫観念のように重圧がかかるような時、
今回の殺人事件や、イジメ・セクハラ・パワハラといったような事件が起こるのだと思います。
相手に自分の存在理由を誇示することで、自分の存在を認めさせたい、
相手の存在理由を貶めることで、自分の存在を認めさせたい…
物事の全てに理由を求める行為の歪みが、こういった事件を呼び込んでいるように思えるのです。
上の文章で『自動的に』『とりあえず』としたのは、
理由を求める行為の結果、その関係を自分の意思で破綻させていることを示すためです。
何故、「在る」ことを「在る」と感じ取れないのか、
わざわざ「在る」と認めようとするのか、「在る」と認められないのか、
どうして「在る」ことを無理矢理にでも否定しようとするのか。
例え自分・他人が「在る」理由を見いだせなくても、現にそこに「在る」ことが理由なのです。
私達が知らない理由、私達には理解できない理由があることを理解せねばなりません。
ただ「在る」ことを感じる心、
自分が、他人が、自然が、物が、事が「在る」ことを感じ取る心、
それを今の私達は忘れつつあるように思うのです。

なーんか、禅問答チックになっちゃいましたなぁ(苦笑)
私達に足りないのは知識ではなく、感性ということです。
雄大な自然を前にして「在った」ことを「在る」と感じ取るように、
絵画や音楽に触れることで「無かった」ものを「在る」と感じ取るように、
「在る」と感じ取る心を養うことが何よりも大切だと思います。
再三言っているように、私達の人生・生活を豊かにしていくためには、
教育や知識によって、「在る」理由を見つけていくことも必要でしょう。
だけどそれをする前提となる「在る」ことを感じ取る力が欠けていては話になりません。
ニュートンがリンゴが落下することを感じ取り、万有引力の法則を発見したように、
私達もそれぞれのものが「在る」ことを感じ取ることが必要だと考えます。

あー… 結局、上手く文章にならなかったなぁ…
すいません、今回は時間切れでここまでということで(爆)
次に書く時は上手く書けるといいなぁ(^^;


◆プロ野球 そういえば…
本当は長々と熱く語ろうかと思いましたが、なんとなくそんな気分ではなくなったのでパス(爆)

そういえば、韓国球界が求めていたWBCの決着はどうなったんでしょうかね。
結局、流れちゃったのかなぁ…
こういう状況を見ていると、私はまだ日本球界の危機意識が低いように思います。
選手会はブーブー言ってますが、私はサッカーのように国際親善試合をもっと増やすべきだと考えます。
オフは体のケアに専念したいと言う主力選手やベテランはどうでもいいんです。
レギュラーに定着できない半1軍クラス、将来を期待される若手選手、
そういった将来の球界を背負う存在でチームを作り、強化していく気がないのかと、そう思うわけです。

それこそ話題になっている北京五輪のメンバーを考えた時、
今の日本プロ野球界の主力選手でどれだけ戦えるのか。
当然、メジャーリーグは五輪への選手派遣を許さないでしょうから、
松坂投手は当然参加できないでしょう。今日本にいるメンバーだけです。
さらにそこからFA等で来年メジャーリーグに行く選手を考えると、
どれだけのメンバーが残るか分かりません。
このままでは本当にメンバーを組むだけで一苦労になってしまいます。
北京五輪で良いメンバーを組むためには、もっと長期的に考えないとなりません。
(といっても、あと2年なんで手遅れとも言いますが(苦笑)
今後もこういった選手のメジャー流出が考えられるわけですし、
もっと球界全体で若手選手を育てる環境、スターを生み出す状況を作り出すべきだと考えます。

ハワイウィンターリーグが再開され、多くの若手日本人選手が参加しました。
これは一つの良い傾向でしょうがが、まだまだ足らないと思えます。
新たなスターを生むためにも、野球の国際化を図るためにも、
もっと日本のプロ野球界は国際親善試合に積極的になっていいと思います。
採算性など課題は多いでしょうが、
選手が去っても次々と新しいスターが出てくるような魅力的なプロ野球界を作っていって貰いたいです。

2007年01月03日

箱根駅伝・復路

今年の箱根駅伝は往路5区でトップに立った順天堂大学が、
そのまま復路でも順調な走りを見せ、往路・復路ともにトップの完全優勝を成し遂げたようです。
2位には日大、3位には東海大が入り、
以下、日体大、東洋大、早稲田大、駒沢大、中央大、専修大、亜細亜大となり、
上位10校がシード権獲得となりました。

今日の復路は残念ながら6区と7区序盤しかテレビで見られず。あとはラジオでした。
それでも最後の10区はどうなったか分からず(^^;
その時点で優勝は順天堂で決まりでしたが、
シード権争いが激化していただけに結果を知るまでハラハラドキドキ。
優勝争い以上にシード権争いが白熱していたように思います。
まぁ、裏を返せばそれは優勝した順天堂大学がそれだけ復路で堅実なレースを見せた証拠であり、
2位の日大や3位の東海大以下の学校に全く付け入る隙を与えなかったということなのでしょう
そういう意味でも昨年の悪夢を振り払う完璧なレース展開だったと思います。
6年ぶりの優勝、おめでとうございます。

で、シード権争いの方は、7位の駒澤大学から13位の中央学院大学まで、
最後は16位と失速してしまった往路10位の明治大と、
最後までどうなるか分からないレース展開を見せてくれました。
初のシード権獲得を目指す城西大、一昨年まで4連覇を果たしていて雪辱を期す駒沢、
前年の優勝チームでシード権を逃したチームがないということで意地でもシードは守りたい亜細亜、
23年ぶりのシード落ちは絶対に避けたい名門・中央と、
それぞれの願い・意地がぶつかり合う戦いでした。
その中で勝ち抜いた駒沢・中央・亜細亜…
やはり最後は経験と意地が勝ったということなんでしょうかね。

それでも予選会組の早稲田が6位と大躍進を見せ、専修も9位でシード権獲得。
2年連続で惜しくもシード権獲得はならなかったものの、城西大もあと一歩の所まで来てます。
一昨年の優勝校である駒沢、昨年優勝の亜細亜、伝統校の中央があわやシード落ちするような状況は、
もはやどの学校も安全圏に位置するとは言えなくなった証拠だと思います。
これまで箱根は予選会参加チームが完全に不利と言われていましたが、
近年はそうでもなくなってきているように思えます。
シード権を取れなかった学校はこの悔しさをバネとし、
今年の早稲田のようにシード権のチームを破っての上位進出を目指してもらいたいです。
逆にギリギリシード権を取れた学校はこれで良しとはせずに、
明日は我が身として優勝するために、シードを守るためにより一層奮起してもらいたいです。

あー、それにしてもシード権を確保できてホント良かったっす(^^;
昨日の終了時はどうなることかと思いましたが。今日も最後まで分からなかっただけに冷や冷や。
順位的にもなんとか昨年の過去最低順位に留めることができましたし、良かったかなと。
それでも優勝争いに全く絡めなかったのは残念。そろそろ上位に食い込む活躍を見たいっす。


今日はこんなところ~ 疲れてるので早めに寝ますデス。
明日からは高校サッカーに注目せねば(^^;

2007年01月02日

箱根駅伝・往路

今年は各区間で好タイムが出るなど、
各校のエースが期待通りの活躍を見せる面白いレース展開となりました。
順位変動も激しく、タイム・順位と常に視聴者の興味をそそる好レースでしたね。
東海大が1区・2区で勝負をかけ、見事にその作戦が成功したものの、
5区の山登りで順天堂大・今井選手が驚異的な追い上げを見せての逆転優勝。
TV中継中に流れた「山の神様」というフレーズがピッタリと当てはまる凄い逆転劇でした。
完全に箱根の伝説となりましたね。
今後、山登りでこの今井選手を超える選手が出てくるとは思えないぐらい。凄い、本当に凄い。
往路2位に終わったとはいえ、記録的には1区の東海大・佐藤選手の区間新記録も見事でした。
この1区の記録も抜かれるとは思っていなかっただけにビックリです。
1区で2位以下に4分差を付けるってのはあり得ないことですからねぇ。凄いですわ。
今年の箱根駅伝往路は、とにかくその走りに驚かされるばかりでした。

さて優勝争いの方ですが、なかなかに混沌としているようで。
各校の注目エースは既に往路で走り終えているだけに、復路は何が起こるか分からず。
タイム差もそんなには離れてませんし、どこが優勝するかはまだまだ分かりませんね。
シード権争いも圏内に予選会突破チーム、
圏外に昨年優勝の亜細亜、中央・法政といった常連校がいるため、
シード権争いも白熱したものとなりそうです。
明日は記録よりも勝負にこだわって見たいですね。明日の復路も楽しみです。

…と、当たり障りなく書いては見たものの、正直凹み気味(苦笑)
理由は察してくださいということで(^^;
挽回に期待するデス。できなかったら…(ニヤソ)


あとは正月セールに出かけたりで1日が終了。
特にネタもないので、今日はあっさりめということで~<いつもあっさりですが(爆)

元旦

元日の朝を迎えての私の気持ちを一言で表すと、「霊夢キター!!」、以上です(爆)
湊さん、グッジョブ! 次回更新も期待してます(^^;
そんな感じで今年も具合の悪い日記が続く予定、
生暖かい目で見守ってくださいまし、ということで本年もスタートなのであります。

大晦日のTVは紅白歌合戦をちょこっと見て、
今日はスポーツマンNO1決定戦と相棒SPを交互に見るという感じでした。
明日は箱根駅伝ぐらいでしょうか。その他のTVはあんまり。
街を見ても正月気分なのは、TVの中と神社だけのように思えちゃって。
今はもう商店の元日営業が普通になってますし、
昔ほど正月だと感じることが少なくなった気がします。
もうちょい休めばいいのにと思う今日この頃です。

スポーツマンNO1決定戦はプロ野球勢(つーか、西武の2人)が活躍できずに残念。
片岡選手は完全な引き立て役で終わる結果に。数字の早押しが唯一の見せ場でした(^^;
今年の赤田選手は最後のショットガンタッチだけでしたね。
数字暗記が数字早押しに変わってしまった影響かな? 期待してただけにちょっと残念でした。
まぁ、その分は野球の方で頑張るということでよろしくお願いします(^^;


◆昨夜の紅白歌合戦 裸?事件
紅白は食事している時ぐらいしか見てなかったんですが、
家族が呆れていたのでこの場面だけ見ることに。
裸と見間違えてもおかしくありませんでしたなぁ… 唖然ですよ、ホント。

問題なのは本当の裸だったのか、リアルなボディスーツだったことでなく、
裸を模倣する意味合いがどこにあったのか。
私はこの人らを知らないので、裸に対する何らかの思い入れがあるのか知りませんが、
もしそれがあるならばしっかりと説明するべきでしょう。
説明できないなら、それは痴漢・痴女が突然コートを脱いで裸を見せ付けるのと同じかと。
私から見ると、ああいった行為は性の解放というよりも、
性・裸を安っぽく、下劣にしているとしか思えません。
あんなのでは興奮するわけないし、逆にあまりの醜さで目を覆いたくなります。
(実際に裸かどうか確かめたら目逸らさざるをえませんでしたし)
バカでは済まされない日本人全体に泥を塗る世界的恥さらしをやってくれたなと感じています。

NHK側もリハーサルにない突発的なパフォーマンスだったとはいえ、
そういった行為を許してしまうチェック体制の甘さは指摘されても仕方ないでしょう。
番組編成の責任を負うのですから、知らなかったでは許されんでしょうに。
その後のフォローも甘かったですしね(つーか、フォローの仕様がないよな(苦笑)
こんな暴挙を許してしまうようでは紅白歌合戦という生放送の姿勢も問題とせざるを得ないかと。
最低限でも放送局側の完全な事前チェック、
アクシデント発生時の無条件な放送差し止めは必要でしょう。
それができないようなら、紅白の生放送中止、
最悪の場合は紅白そのものの放送中止(しばしの休止)まで言及しなければならないかと。
これを年末年始だからといって笑って許すようでは日本人もお終いですよ。
私はそれだけのバカをやっちまったと思ってます。
今回の騒動を起こしたグループだけの責任とするには甘すぎるでしょう。


まぁ、エロゲーをやる自分がこれだけ言うのも、違和感あると思われるかもしれませんが、
それは性・裸に対する姿勢(スタンス)の違いかと。
性を美しくするか、汚くするか。
私にとってエロゲーはむしろ性の礼賛に近いという考えです。
勿論、エロゲーの中にも性を下劣と感じさせるようなものもありますがね(汚物系とか)
安易に裸やHシーンが拝めるゲームは、ありがたみが少なく、安っぽく思えてしまいます。
エロゲーで俗に言う「感情移入できない」という感じでしょうか。
そのための魅力的なキャラ作り、理想的なキャラ作りが性を美しく綺麗に描こうとする形となり、
結果として、性欲発散のためのエロゲーが性の美化・問題提議に繋がっているように思います。
あくまで自分の考え方ですがね。
どちらも同種に思う人間がいるのは当たり前ですし、そう思うのは無理からぬことでしょうから。
自分の中ではそういった結論ができているため、今回の騒動は下劣だと感じるわけっす。


…あ、最後に書き忘れましたが、
新年明けましておめでとうございます~(^^;

2006年12月31日

今年

一年、色々とお世話になりましたです(ぺこり)
こんな感じで日記も更新したりしなかったり、
記事の更新も月1あればいい方という惨状ではありますが(苦笑)、
こんな感じで細々とでも続けていく予定ですので、
気の長い方は来年もよろしくお願い致します(^^;


◆ゲームの話
湊さんに触発されて、私も今年購入・プレイしたゲームを振り返ってみようかと。
記憶にあるのは、「もしも明日が晴れならば」「Scarlett」「メイドさんと大きな剣」
「ぶらばん」「ひいらぎ荘」「隷嬢学園」「聖奴隷学園」「人妻コスプレ喫茶2」
「Sexyビーチ3」「新妻×義母」「同人誌即売会をやろう」「FateHollow~」
「ゆめくみ」「ちょこっとバンパイア」「Really?Really!」、
新作・中古を問わずの計14本。

このうち、まともにプレイしたのは、
「Scarlett」「ひいらぎ荘」「隷嬢学園」
「ちょこっとバンパイア」「Really?Really!」の5本のみ。
あとは1ヒロインクリアで放置、もしくは手付かず(爆)
プレイし始めた以上はもう少ししっかりとやらないとな~と反省。
まぁ、中断の理由はそれなりにあるといえばあるんですけど…
言い訳にしかならないのでパス(^^;

一応、完全クリアしたもので評価すると、一番面白かったのが「Scarlett」。
3章の出来が素晴らしく、今年の感動の一作という感じです。
やや大人向けの雰囲気があるものの、
大作感がありながらもスッと入ってくる映画仕立ての気持ちいいシナリオは
プレイしていてとても心地よかったです。
アクションによる爽快感ではなく、一服の清涼剤的な感じでしたね。
次に来るのは「ちょこっとバンパイア」、
意外とシナリオ・萌えHのバランスが取れていて、予想以上に面白かったです。
Hシーンを期待していた人にとってはやや肩透かし気味だったかもしれませんが、
切れ味のあるシナリオは良かったように思います。
他の3つはどっこいどっこい。
「ひいらぎ荘」は昔のゲームにしてはそれなりに良、
「隷嬢学園」は凌辱系ながらもそんなにシナリオが破綻しておらず、
ヒロインの魅力もあってそれなりに満足、
「Really~」は期待していただけにやや残念といった感じ。
自分の中ではその直前にプレイしていた「ちょこぱい」を超えなかったため、
マイナス要素だけ目立つ結果に、時期が違えば感想も違っていたかもしれません。

同人ゲームでは「MegaMari」「BMW銀」にはまりました。
その他、東方系の作品を始め、同人系に目が向く一年だったかもしれません。

ゲームはこんな感じ。
コンシューマでは熱スタやパワプロといった野球ゲームしかやりませんでした。
プレイするゲームが固定化されているのが辛いところ。まぁ、年だしな(爆)
気が向いたら、中古の別ジャンルのゲームや未だに眠ったままのゲームにも挑戦してみようかと(^^;
何はともあれ、積みゲー消化が第一ですな(爆)


…といった感じに文章を書いていたら、年が明けそうになってきたのでここまでということに。
また何かあったら旧暦の正月までに2006年のまとめを書くということで(爆)
そんなわけで皆さん、今年良かった人も悪かった人も、
来年のこの時期に、良い年だったと感じられるように頑張っていきましょう~
でわでわ。

大掃除

速やかに終わらずに見事な年越し(爆)
まぁ、一日しか変わらないわけだし、いいですよね…?
うん、いいよね、そう思っておこう(苦笑)
旧暦の正月までに終われば良いだろうと思っておくことにします(^^;
とりあえず新年に決意を新たにするということで、
HP更新をあまりしなかった自分を深く戒めるのでありました、まる。

イラクのフセイン元大統領の死刑が執行されたそうで。
フセイン氏が国内で行った弾圧は許されないことでしょうが、
フセイン政権を作った元凶はアメリカであり、イラク国民であったことを考えると…
正直、複雑な気持ちになります。
それに死刑という手段が…
日本ではそんな違和感ないのかもしれませんが、世界的には死刑廃止が趨勢ですからね。
アメリカにも死刑はないわけで…
イラク国民の決定とされ、死刑という手段に対してはアメリカも批判をしてはいるものの、
こういった構図だけを見ると、戦勝国による戦争犯罪人の処刑としか考えられません。
死刑という手段を取ったのは明らかにマイナスだったと思います。

死刑といえば、先日、日本でも執行されましたよね。
色々な意見があるとは思いますが、私個人としては死刑に反対です。
そこまで日本の警察機構・裁判所に全幅の信頼を置けるのかと考えた時に、
どうしても人間の焦りによるミス、誤った証拠による誤判断がないとは言い切れませんから。
冤罪のまま死刑を迎えたり、もしくは投獄されたまま病死して名誉回復がなされなかったりと、
そういった可能性は捨てきれないように思いますから。
それにも関わらず執行してしまうというのは… どうかなと思ったりするわけでして。
裁判員制度が導入されるわけですし、
これを機に国民一人一人が死刑について考えてみることが必要ではないかと思います。

つーか、よく考えたら、大掃除というタイトルで死刑の話はヤバイわな(苦笑)
刑の執行をすることが掃除だと考えていると思われると嫌なので、
むしろ逆で死刑反対だということを強調しておきます(^^;
…しかし上の人達はそう考えていてもおかしくないかな~とも思ったりも。
怖いっすね、人間が人間を裁くということは。
理性だけで生きているわけではありませんから。
感情も大切ですが、それだけに揺さぶられていては正常な判断ができないですから。
あれ、何の話だか分かんなくなってきたなぁ(^^;

部屋の掃除をする前に、心の大掃除をしなきゃならんかなと思う今日この頃です、
とかいう適当な締めで今回は終了。
気が向いたら年明け前後にもう一回更新する…予定は未定。

2006年12月30日

もうすぐ

今年も終わりですね~という時期になりました。
1年を振り返ると、あっという間だったなぁという感じが。
この調子だと来年もあっという間だったなぁと思いかねないため、
一日一日を大切に生きていこうと反省する次第であります(苦笑)

今年のニュースでは、やはりスポーツが印象深いです。
トリノ五輪、野球のWBC優勝、サッカーW杯、北海道日本ハムの日本一、などなど。
これまで国内リーグ戦の比重が高かったプロ野球でもWBCによる国際化が進んだことで、
世界というより広い視野でスポーツを見ることが多くなったように思います
今オフには5人もがメジャー・マイナーリーグへ、
海外移籍に対する抵抗感が少なくなってきているのが現状でしょう。
国内リーグの空洞化が懸念されこそしますが、
スポーツそのものの醍醐味を味わうには対抗意識が強まる国際マッチは必要不可欠だと感じさせられます。
ただこう振り返ると、WBC優勝という結果ばかりが目に付くのですが、
中身を見るとアジア予選で韓国に敗退、その後も敗退、
アメリカの敗戦によって復活した3度目で勝利して優勝ということで、
必ずしも日本プロ野球の実力が勝ったと言えないのも忘れてはならないところ。
日米野球での全敗も記憶に新しいですし、国を超えたメジャーリーグにはまだまだ敵わず。
WBC優勝であぐらをかくことなく、日本野球のさらなる向上を目指していきたいものです。

政治経済面は、…となることが多かったです。
小泉政権後期・安倍政権、いずれも自分の考えとは対極に位置していますし。
もう今年は毎日のように政治に絶望する日々でした(苦笑)
一言で言えば、口だけで中身がないんですよねぇ…
小手先だけ、短期的なとりあえず改革が多く、将来に悪影響を与えかねないという危惧が強いです。
変革を期待したいんですけど… 国民が小手先の改革で騙されている現状では難しいかなと。
来年も政治関連のニュースは気が重くなりそうっす…


◆ニュースネタ ブラジル人犯罪
最近、静岡県ではブラジル人犯罪が問題となってます。
先日の殺人事件で容疑者のブラジル人男性が事件発覚後にブラジルに帰国、
以後の捜査が進まなくなってしまったり、
轢き逃げ事件の容疑者が同じくブラジルに帰国、
事故は認めつつも犯罪ではないと言い、未だに逮捕に至らないといった問題が起こってます。

ブラジルとの間で犯罪人引渡し条約が結ばれていないのが原因のようですが…
昔から日系ブラジル人など交流が盛んだったにも関わらず、
そういった法整備・外交交渉がなされてないのは不思議な感じがします。
こういった外国人犯罪の非合理感が強くなってしまうと、
真面目に生活しているブラジル人全般・外国人全般に対する偏見が強くなってしまうだけに、
早急な対策をする必要があると思うんですがね。
中国人留学生の問題もありましたし、外国人犯罪に対する最低限の法整備を求めたいです。
国籍がどうあろうと、同じ日本という土地で生活する人間であるのは変わらないわけですし、
日本で起きた犯罪は日本で裁けるように、
そして日本で生活する外国人も日本人と同じように生活できるように、
種々の制度改革をしてもらいたいです。
教育基本法とか憲法だとか、そういった概念的な改革よりも実務をやってください、実務を。


◆プロ野球 西武・細川選手が背番号27を継承
後継者が見つかるまでは空き番号とされていた伊東監督の現役時代の背番号27が、
細川選手に継承されることが決まったようです。
個人的にはもう1年様子を見るのかなと思ってただけにこの決定には驚きました。
若い炭谷選手も出てきたことですし、決めるのにはまだ早いかなとも。
それだけ細川選手の守備・リード面に対する首脳陣の評価が、
ここ1年でグッと上がったということでしょう。

正捕手の証明を得たことですし、来季はその背番号に恥じない活躍を期待したいです。
兎にも角にも打率を、せめて2割には乗せてもらわないと(苦笑)
ツボにはまった時の長打力は凄まじいだけに、確実性が上がれば打撃でも期待できるはず、
と毎年思っているのですがなかなか進化が見られないのが悲しいところ。
来季こそはブレイクし、パリーグを代表する捕手になってもらいたいです。

逆に背番号27を貰えなかった炭谷選手はこのことをバネに精進してもらいたいです。
スタートが良かっただけに、まだ本当のプロの厳しさ・悔しさを味わってないはず。
今回の継承劇で来季の正捕手は事実上決まったようなものですが、
そんな評価を覆すような奮起を期待したいです。
打撃・守備はまだ粗いものの、秘めた可能性は素晴らしい選手、
来季は焦らずに地力を付け、来季以降に背番号27を奪う気持ちで頑張ってもらいたいです。

細川選手には正捕手としての自覚を、
そして炭谷選手ら他の捕手陣にはさらなる奮起を期待したいですね。
どうでもいいけれど、伊東監督の髭面… 個人的にはどうも(^^;
まぁ、去年同様、シーズン突入前には剃るんでしょうけど… 何度見ても慣れない(苦笑)

2006年12月27日

ブランク

2週間以上も体をまともに動かさないでいると、さすがに体力の衰えが目立ちます。
3日空くだけでも酷いのですから、2週間以上となると一からやり直しな気分。
ここ数日は走る度にブルーな気分になります。
嗚呼、先月14日の体力に早く戻らんかなぁ(^^;

マウスが再び故障。
仕方ないので、ホイールなしのDELLマウス(購入当初の物)を使ってます。
マウスを2つ装着し、右手でDELLマウスで移動、
左手でUSBマウスのホイール・クリックをするというPC生活に(爆)
けれど慣れたら慣れたで違和感ないのが不思議です。
とはいえ、何かをしながらPC操作ということはできないので、早くマウスを買い直さないと。
相も変わらずボール式を使っているため、田舎の量販店ではなかなか見つからないのが難です。


◆プロ野球ネタ 西武・赤田選手が保留で越年
どうやら関東の日刊スポーツでは一面を飾ったようで。
西武ネタが一面に来るなんてほとんどないですから、ある意味、貴重かも(^^;
優勝しても一面じゃなかった時もありましたしねぇ(苦笑)<貴~事件
今年では開幕2戦目の涌井-炭谷の10代バッテリー勝利、PO第1戦の松坂投手の好投、
松坂投手のポスティング移籍ぐらいじゃないかと。
ネタとしては喜ばしいものではないんですが、
松坂投手の移籍以降、話題が乏しかっただけに、目立つことができたのは良かったんじゃないかと(爆)

内容に関しては、明らかに球団側の不手際なのでどうしようもなし。
2日連続で同じことをやっちゃうのはさすがに…ですよね。
もっともこれだけ携帯電話に過剰反応されるとは本人も思ってなかったようですが(^^;
会見では「失礼なことがあった」とだけ言っていたようですし。他にも色々と要因があった模様。
でも怪我の功名というか、今回の騒動はプラスのような気がします。
赤田選手に足りないのは「印象度」ですから。球団の言いたいことも分からなくもないんです。
打撃・長打力・足・繋ぎとそれなりにあるのですが、どれかが抜けているという選手でもない。
唯一、外野守備がチームトップですが、
ゴールデングラブは優勝チームから輩出されることが多いため、こちらもまだ目立てておらず。
打順も1・2・9番を行ったり来たりで固定できず、どうしても印象に残りづらいというか…
勿論、西武ファンからすれば、必要不可欠な選手で、チームをまとめる若きキャプテンなのですが、
それ以外の野球ファンからすればどうなのかなと考えると…やや印象が弱いです。
全国的に一番目立っているのが正月の筋肉番付での「スポーツマン赤田」と言えなくも…(苦笑)

そこに来て今回の騒動、「西武の赤田」を少なからずアピールすることができました。
加えて「キャプテン」「新選手会長」という肩書きを広めることができ、
西武ライオンズの中心選手であることがアピールされました。
西武球団のフロントが求めているのに「話題性」が少なからずあるはず。
勿論、きちんとした査定があるのでしょうが、
全般的に話題性のある選手(ファンを呼び込む選手)は甘めにされている印象があります。
清原選手や松坂投手、今年なら炭谷選手や涌井投手、他の選手と比べるとやや優遇といった印象。
今回のことで赤田選手の知名度が上がれば、
(実際に世間の知名度が上がってなくとも)球団側がそう認識したとすれば、
提示額の上積みもあるように思います。
なんだかんだで球団が求めているのはファンへのアピール度、
純粋な選手としての働きだけでないというのは寂しい気もしますが、
やはり客が来てナンボの商売ですから、そういうものなのかなとも思ったり(^^;

他にもスポーツナビでも特集記事が出ていますし、これで知名度が上がってくれれば不幸中の幸い。
赤田選手にとっても、球団にとってもプラスに働いてくれると思います。
もっとも今度はグラウンド外ではなく、試合の方で大きく目立って貰わないと。
現実的な目標である3割をマークし、優勝・日本一となってゴールデングラブ賞獲得!
パリーグを代表する外野手へと成長していってもらいたいです。

2006年12月25日

クリスマス

といっても、特に何も変わることなし。
気付くのは近所でもイルミネーションをやる家が増えたことぐらい。
以前は店ぐらいで個人の家では珍しかったのですが、今やちらほら見かけるように。
「電気代が~」とか思ってしまうのはやっぱり無粋なんでしょうか(^^;
日本のクリスマスは販促イメージが強くてどうも。
個人的認識では冬至・天皇誕生日の後夜祭という感じでしょうか(笑)
まぁ、ほんのり幸せ気分になれるなら、それはそれで良いのかなとも思ったり。


◆プロ野球 ソフトバンク・ズレータ選手が退団へ
FAで小久保選手、トレードで多村選手を獲得するなど、
大砲補強を進めていたソフトバンクですが、ズレータ選手の残留交渉は上手く行かなかったようで。
結局、ズレータ選手の側が回答せずに交渉打ち切りモードへ。
同じパリーグのロッテが獲得に名乗りを上げた模様です。
ロッテと話が出来ていたからこそのソフトバンクとの決裂なんでしょうが、
条件的にはそんな変わらないだけになんだか不思議な感じもします。
ズレータ選手は博多弁を使うなど随分と福岡に溶け込んでいた感じがしましたからね。
ロッテに移籍するのは少し想像できないです。
まぁ、外から分からない事情があるんですかね。
このままロッテへの移籍となるのかどうか、注目です。

相次ぐ補強で来季のソフトバンクは脅威に感じていましたが、
寺原・吉武投手とズレータ選手が抜けるとなると、総合的にはそう変わらないようにも思えてきます。
短期決戦のプレーオフは別としても、松坂投手のいない西武でもシーズンは五分で戦えるかと。
開幕前からパリーグの火が消えたという展開にはならなさそう(^^;
他球団の戦力流出を喜ぶのもアレですが、
今回に関しては少しホッとしているのが正直な気持ちです。

つーか、西武の補強はまだですか?(苦笑)


◆西武の契約更改
和田・赤田・中島選手といった主力打者3選手と三井投手が保留中。
三井投手の上げ幅は全面的に同情しますが(中継ぎの評価低すぎ)、
野手の3選手は最低限のラインには達しているだけに難しいところかなと。
考えるに3人とも昨年までの契約更改で言われたことが影響しているんじゃないかと。
和田選手は「打点」、赤田・中島選手は「3年やってナンボ」、
それらの言葉があっただけに、それを達成した今季に対する恩賞が欲しいのでしょう。
ただ和田選手は打率とホームラン数、赤田選手は固定されない打順、
中島選手は怪我による8月の欠場とマイナス要素があるだけに諸手を挙げて応援できないのも確か。
ん~、上がる可能性があるのは守備査定の見直しの可能性のある赤田選手ぐらいですかね。
和田・中島選手は微妙な感じもします。
いずれにしても球団と選手個人の契約問題ですから、
ファンとしては最後にスッキリと終わる形となってくれればそれでいいです。
時間がかかってもいいですから、認識の一致を見ることを期待したいですね。

2006年12月23日

なんだか

ここ1ヶ月の記憶がありません(爆)
まだ自分の中では11月30日のような気分だったり…
風邪で寝てたか、軽い肉離れの影響で寝てたとか、
再び風邪をぶり返しただとか、そんなんばっかだったもので(苦笑)
ここ数日、ようやくまともに運動できるようになったものの、ブランクが大きく、体力激減。
本当の意味での運動不足で足をやっちゃいそうになりました(^^;
んー、いつも日付が止まるのは3月なんだがなぁ… 今年は少し早く体調崩してしまい欝。
あと1週間ちょっと、なんとか12月を堪能したいと思います。


そんな風に時間が止まっていたものだから、ゲームの方はサッパリ。
結局、セクシービーチ3の追加ディスクは買ってません。
最近は起動してないので、もういいかなという感じにも。まぁ、機会があればということで。
他にはアトリエかぐやのウィザードリィっぽいゲームも気になってたんですが、
バタバタしているうちに見送りに。
ゲーム性が良ければ買おうとは思ってるんですが… もう少し様子を見てからといった感じです。

今後の購入候補としては、
1月26日の戯画『チアフル』か、コットンソフト『ナツメグ』のどちらかを考えてます。
チアフルは発表当初と原画が変わったものの、
体験版をやった感じでは思いのほか好感触だったので購入候補に。
最初は11月末発売だったために完全見送りモードでしたが、延期されたことで候補となりました。
ナツメグはねこねこソフトの一部スタッフが手がけているということで。
出演声優にぽんこつさんやりのさんがいないのは残念ですが、
他は相変わらずで金髪ツインテールの声があの方なので決まりかなと。
問題はあまりにも時期はずれなことか(苦笑)
真冬に真夏のゲームというのはやっぱり違和感ありますよね(^^;


今日のところはこんな感じでしょうか。
ニュース関係は愚痴と欝しか出てこないのでスルーということで(^^;

2006年12月14日

どうやら

松坂投手の移籍が正式に決定されたようで。
最後の最後で話がまとまるという予想通りの展開となりましたね。
一時は条件の歩み寄りが全く見られず、どうなることかと不安になる時もありましたが、
結果的には好条件を引き出せたので良しではないですかね。
契約年数が6年というのは少し意外でしたが、年俸は落ち着くべき所に落ち着いたように思います。
もっとも松坂投手がこだわったのは年俸よりも住居等の生活面の条件なんでしょうが。
その点でも好条件を引き出せたようなので、良かったかなと思います。

ただ今回の騒動でアメリカ側に「お金に汚い選手」と思われたのではないか心配です。
日本では代理人が高めの条件を吹っかけていると理解できますが…
ポスティングの仕組みも最初の頃はよく伝わってなかったようですし、
誤解されたままシーズンに突入してしまい、
結果を残せなかったような時に反動が出てしまわないか心配でもあります。
まぁ、でも松坂投手が成功しなかったら、
日本人選手がメジャーの主力として活躍できることはないとも言えるわけですし、
日本同様に活躍してくれると信じています。
メジャーの舞台での活躍を見守っていきたいです。


◆プロ野球 西武の契約更改
佐藤友亮選手が500万円ダウンの3600万でサイン。
片岡選手が前回提示と同じ1600万円増の3500万を保留、
赤田選手も2100万円増の6000万を保留、
中島選手も3000万円増の7400万を保留した模様です。

片岡・赤田・中島選手の3選手の年俸は微妙な所かな~と。
片岡選手の希望はおそらく倍増の3800万ぐらいなんでしょうが、
1600万円増の3500万でも十分に評価しているとは言えますし。
それでも二遊間を守って規定打席到達、盗塁・犠打数リーグ2位ということを考えれば、
倍増評価でもいいような気もしますが、
最後は優勝してないからねの一言で終わっちゃうかと(苦笑)
最後、勝って終わらない限り、チーム打撃は評価され難いです。当たり前ですが。

赤田・中島選手の場合は「3年やって一流選手」という言葉に引っかかってくる模様です。
今年だけの成績で見れば、2人のアップ額は妥当でしょう。
けれど一昨年・昨年と「3年やってナンボ」の言葉で年俸を抑えられているだけに、
3年連続規定打席到達の自負があるでしょうから、もう少し上げてもらってもという気持ちはあるでしょう。
でも客観的に2人が一流選手として見られているかというと疑問な面も…
赤田選手は体が強く、出場試合数は毎年多いものの、目立つ長所がないのでまだ印象が弱いです。
ちょうど一昔前の大村選手のような感じですかね。
もっと盗塁数を増やすか、打率を上げないことには、
ゴールデングラブ賞獲得やオールスター出場はできないかと。
それよりも先に打順が固定されるようにすることが先決ですかね。これが一番のマイナスイメージ。
1番もしくは2番打者として常時出場できるようになれば、
一流という文言にも恥じない選手になれるでしょう。
まだ現段階では「9番打者」としてしか評価できない印象、
1・2番の上位打線を担う打者として評価されるよう頑張って欲しいです。
そんなわけで狙うとしても、提示額若干上積み程度ではないかと。

中島選手は打撃面の貢献度は高いものの、怪我による1ヶ月の欠場が響いている印象です。
ほぼ全試合出場しての3000万増ならば、明らかに少ないんですが、
大事な8月に欠場を余儀なくされたというのはマイナス要因です。
公傷・早期復帰を考慮したからこその3000万円増だと思いますし、
さらに上を目指すには常時出場することが必要不可欠だと思います。
もう中島選手の場合は「若手」という範疇では括れない選手なんですから。
今や「チームの顔」、必要不可欠の主力打者です。
その選手が死球による骨折とはいえ、欠場しているようではダメですよ。
さらなる大幅増を目指すには常時出場すること、
そうすれば自然に数字も付いてきて常時3割20~30本をマークし、
ベストナインにも選ばれるようになるはず。
パリーグの日本人打者の中でも最大の有望株でもありますし、
ライオンズの顔としてだけでなく、パリーグの顔になれるよう頑張って欲しいです。
まだショートの川崎・西岡コンビに押され気味ですから、
2人をバットで完全に押し返すような活躍を期待したいです。

2006年12月12日

うー

まだ調子はイマイチ。
おかげさまで足の方は治ってきましたが。
そんなわけで今回も野球ネタだけの簡易更新ということで。


◆プロ野球 契約更改
横浜・巨人といった球団では壮絶な減俸ショーが開かれているようで。
西武や広島といった球団から見れば、明らかに丼勘定で上げすぎでしたからねぇ。
(横浜の場合は複数年契約の乱発でしたが)
それで今度は丼勘定で下げですか…
提示額自体は間違ってないものの、あまりの下げ幅に選手の方が困惑するのも当然かと。
バカなことしたツケがまとめて払われている感じでしょうか。
しかしその皺寄せが全て選手に来てしまうのは…
解雇を免れたんだから減俸を飲めと脅しているように見えてどうも…
働けなかった選手だけが悪いのかは甚だ疑問です。

優勝・日本一となった日ハムも揉めているようで。
アップ組みは全体的に要求し過ぎのようにも思えます。
久々の優勝・日本一なので弾めということなんでしょうけど…
適正額の範囲でないと、後々自分の首を締めることにも。大幅減俸→解雇という素敵コンボが…
ただ金村投手の下げ幅はちょっと多すぎるんじゃないかと。
実績が違うとはいえ、同じくシーズン9勝で終わった西武・西口投手が1割ダウンの3000万円減ですからね。
ポストシーズンではなかなか活躍の機会はありませんでしたが、
それでもシーズンで9勝をあげているわけですし、それなりの評価をしてやってもいいんじゃないかと。
既に禊は済んでいることですし。これでは報復措置、もしくはトレード要員と言っているのに等しいですよ。
優勝・日本一を考えれば、2000~3000万ダウンで落ち着かせてもと思ったり。
5000万ダウンは大きいでしょう。
なんか今年は下げ幅が大きすぎて、逆に感覚が失われますね。
税金だけで年俸の大半が消える選手がどれだけ出るのやら(苦笑)


◆プロ野球 西武の契約更改
高木浩之選手は1割ダウン(640万)の6200万、
石井貴投手は1000万円増の6000万、
西口投手は1割ダウン(3000万)の2億7000万でそれぞれサイン。
細川選手は500万円増の4000万を保留、三井投手は1200万円増の5500万を保留。
(金額は西口投手以外はいずれも記者推定金額)

ベテラン3人は妥当な範囲でしょうかね。
高木浩之選手はベンチ等や試合での存在感はありますが、
いかんせん出場機会が減ってきてしまうと、ダウン提示は避けられず。
必要な戦力ながらも最低限の下げ幅に、といったところでしょうか。
石井貴投手は春先の安定感が光りましたね。後半はグダグダでしたが(^^;
来季は春先の安定感が持続することを期待したいです。
西口投手はやや下げ幅が大きいかなという気もしますが、
そこで全く文句を言わないのが西口投手の西口投手たる所以でしょうか。
2000万減くらいかな~と思ってましたが、割合にすると3000万減の方に納得。
文化放送によれば、
松坂投手という柱が抜けるが、何本もの柱を支えて家を建てる云々の洒落たコメントを出したものの、
現段階では記事になっておらず(苦笑)
明日のスポーツ紙に期待上げ。つーか、自分で良いこと言ったとかいうと台無しやって(笑)

細川・三井投手の評価は低いかなと。
細川選手は相変わらず打率2割を切っているので、大きくは出られないでしょうが、
守備面では盗塁阻止率リーグNO1をマークするなどゴールデングラブ級の活躍でしたし、
1000万増でもいいのではないかと思えます。
着地点は2割増の4200万円ぐらいでしょうかね。
せめて2割3分~4分で今の犠打数をマークしていれば、もっと上がるんですけど…
夏以降、頑張ったとはいえ、.199で終わってしまうと打撃が弱いイメージは払拭できませんわな。

三井投手の評価は明らかに低すぎ。
リリーフ陣での活躍度としては小野寺投手と並ぶ活躍だったはず。
元が高いとはいえ、それが1000万増というのはちょっと…
リリーフ投手をやる人間がいなくなっちゃいますよ。
6000万円が最低ラインで2000万円増の6300万前後が妥当かな~と思ったり。
リリーフ投手に対する評価を今一度見直してもらいたいです。マジで。

2006年12月11日

日曜に

寝起きに右足の軽い肉離れをやって悶絶、
そのまま二度寝という素敵コンボをやってしまいました(苦笑)
今日もまだ痛い…歩き始めの第一歩が激しく痛いだけなのが不幸中の幸い(^^;
半分ほど意識があって、頭ではこれ以上動かすと逝ってしまうと分かっていながら、
体に力を入れるのがブレーキ仕切れずにクラッシュ(爆)
一週間ほど風邪で運動不足だったとはいえ、情けないっす。
しかしあんなに力かかるとは思わなかったなぁ…


◆プロ野球 西武の契約更改
栗山選手は2000万の現状維持、涌井投手は2550万円増の3500万でサイン、
小野寺投手が2100万円増の4400万を保留、
帆足投手は1000万円減の6000万、福地選手は1100万円増の2200万でサイン。

涌井・帆足・福地選手らの提示額は妥当かなといった印象ですね。
福地選手は金額的に見ると、もう少し上げてもいいかなと思いますが、
2倍増というアップ率からすれば十分評価しているように思えます。

栗山選手は微増と思っていただけにちょっと意外です。
中村剛也選手も増えていましたから…
まぁ、数字的には全てにおいて昨年より見劣りしますし、怪我の離脱が響いた形でしょうか。
来シーズンの巻き返しに期待です。

小野寺投手は倍増の4600万円がラインでしょう。ちょっと可哀想。
フロントは「3年活躍してナンボ」と言いますが、
それは野手や先発投手に対して言えることであって、
肩という消耗品を駆使して、毎日のように登板するリリーフ投手には当てはまらないことかと。
3年活躍するリリーフ投手の方が奇跡ですよ。その時点で超一流の鉄腕リリーバー。
過酷なストッパーという仕事を勤め上げたのですから、
せめて先発投手・野手の1.5~2倍分の年数評価をしてあげて欲しいです。
ですから言い訳するなら、「リリーフは2年活躍してナンボ」でないと。3年以上では厳しすぎます。
差額は200万円と埋まらない差ではないだけに、フロントには評価の再考を求めたいです。
昔からリリーフの評価がちょっと低いのが気がかり…

2006年12月09日

道路

特定財源の一般財源化にある程度の目処が立ったようで。
個人的には利用者還元の立場で反対ではあるのですが、
石油の埋蔵量を考えれば贅沢品と言えば贅沢品だし、仕方ないのかな~とも。
けれど一方で自動車は大都市圏以外では生活必需品とも言える物ですから、
脱自動車社会までは行かなくとも、脱自家用車社会の構築が今後目指す方向性ではないかと。
もはや駐車場で来てもらう時代は古い。
これからはマイクロバスでお迎えにあがる時代でなければ(^^;
最近では割安の市内巡回バスの運行などもありますが、今後はそれをさらに拡大していき、
タクシーとほぼ同等の自由度でありながら、バス並みの料金で済むような交通の確立を目指していくべきだと思います。
まぁ、実現は大変なことでしょうけど。
それでも自家用車が完全な贅沢品として捉えられる以上、
脱マイカー社会を作ることは必要不可欠のことだと思うデス。


◆野球ネタ ポスティング・松坂投手の動向
予想通り、難航していますねぇ…
一部報道では西武球団の一部ポスティング資金返還なんてものもありましたが、
それこそポスティングの理念に違反するわけですし、できるわきゃないっすよね。
確かに60億円は高すぎでしたが、別に西武が60億払えと言ったわけでもあるまいし、
ボラス氏も西武をやり玉に挙げんでも。
払うといったのはレッドソックスだろうと。
ボラス氏の要求通りに高年俸を獲得するのは難しそうですから、あとは契約年数の問題でしょうか。
ボラス氏側は2年の短期契約、レッドソックスは長期契約、
けど低年俸で長期契約って虫が良すぎる気も。
高い金払えというわけではありませんが、もう少し評価してもらいたいという気がしたりしなかったり。
いや、なんか低く見積もられると、段々バカにされてる感が強くなってくるじゃないですか(苦笑)
まぁ、交渉事なので仕方ないことではありますが。
個人的には低年俸・短期契約でまとまって欲しいように思ってます。
どうやらギリギリまで攻防戦は続きそうですねぇ…


◆プロ野球ネタ 西武の新人入団選手が会見、石橋・内田の両選手が入団
今年のドラフトで指名した選手も無事に入団が決まったようで。
岸投手が背番号11、山本淳投手が20、岩崎投手が35、木村投手が41、朱投手が62、
原選手が43、大崎選手が0、
空き番号だったとはいえ、全体的に良い背番号を貰っている印象を受けます。
それだけ新人選手への期待も高いということでしょうか。
松坂投手が抜けることが想定されるだけに、新人選手がどれだけ戦力になってくれるかが
ライオンズ優勝の鍵となってきそうですね。

トライアウト組では、元広島・阪神の石橋選手と元ヤクルトの内田外野手を獲得したようです。
石橋選手は詳しく知りませんが、内田選手というと日大三高時代に強打で鳴らした選手ですよね。
三拍子揃った外野手として評判だっただけに、ここまでの伸び悩みは予想外でした。
他のメンバーも1軍で結果を残せていませんし… 難しいもんですなぁ。
守備面と足は評価できるものがあるだけに、
本来の打撃の良さが戻れば厳しい外野争いに加わる可能性も。
栗山・中村剛也選手など同世代で活躍する選手も多いですし、新天地での開花に期待したいです。

2006年12月06日

んー

まだ喉と鼻の調子が悪く…
風邪なのか、線香・煙草の煙にやられたのかはよく分かりませんが。
そろそろ完全に治したいところ。

◆プロ野球関係の話
ここ数日の話というと、小笠原選手の巨人入団、
横浜・多村選手とソフトバンク・寺原投手の交換トレード、
その他契約更改といった感じですかね。

小笠原選手の髭を剃った姿は、思わず笑っちゃいました(苦笑)
スーツを着ていたこともあり、アナウンサーかと勘違いしてしまう風貌(^^;
ヤクルトの高津選手を真面目にしたような感じの顔に見えます。
つーか、言われなきゃ誰だかワカンナイ…
あの顔を見ちゃうと髭があったほうがいいなぁと思わずにはいられず。
実績があるので余計な心配でしょうが、相手になめられるのではないかという不安も。
まぁ、どちらにせよ「サムライ」という感じはなくなりましたよね。
ユニフォーム姿を見れば、また違った印象を受けるようになるのかも?

多村選手と寺原投手のトレードには驚きました。
普通ならあり得ないトレードですよね。
寺原投手に神内投手なり、もう一人付けるというなら話は別ですけど。
現時点だけを見ると、明らかにソフトバンクの方が有利なトレードという感じがします。
ただ「スペランカー」と呼ばれるなど超虚弱体質で評判な多村選手、
実力は折り紙つきでも試合に出続けられるかどうかは未知数、
横浜が見限ったということはそれなりの理由があるとも考えられますし…
一概にどちらが有利とは言えないかもしれません。
一方の寺原投手は評判先行で実績を作れなかったものの、
プレーオフ第一ステージ第三戦では素晴らしいピッチングを見せましたし、
あの時の投球を持続することができれば次期エースとして育つ可能性は高いかと。
常時150キロ以上出す力があり、完投能力もあり、
育ててみたいと思わされるピッチャーの一人であることは確かです。
若手先発投手が不足しているチームなら、寺原投手は魅力的な存在でしょうね。
先発投手陣が豊富なソフトバンク、
若手大砲候補が多い横浜のチーム事情が一致したトレードと言えるかと。
成功か否かは蓋を開けてみないことには何とも。どちらにも博打要素がありますからね…

契約更改では西武の査定が辛すぎる印象も。
確かに優勝できませんでしたが、シーズンの成績は良かったわけですし、
それなりに評価してあげてもとか思ったり。
まぁ、最低ラインまでは上げているので、大きな問題はないんですけど…
もう一声欲しいのが正直な気持ち。
選手に対するニンジンがほとんどないけど大丈夫なんですかね。
優勝したら上げるというなら分かるんですけど… ちょっぴり不安。

契約更改で驚いたのは横浜・鈴木尚典選手の大幅減。
これまでが高すぎたというのが大きいのでしょうが、
税金だけで年俸が消えてしまうというのも悲しいもので。
こういったケースがあるから、大幅減は選手の了承なしにできないんでしょうね。
しかし累進課税とはいえ、税金ってのは… すげぇーな(苦笑)

2006年12月03日

無事に

帰りました。湊さん、繋ぎ、ご苦労様でした^-^;

留守としたのは祖母が亡くなり、お通夜・葬式に出席していたからです。
まぁ、数年前から認知症のようになっていましたし、
年齢も90手前でしたから、別段驚きはしなかったのですが。
最後は老衰でいけたようですし、
式自体も悲しみよりは笑いに包まれる方が多い感じでした。

それにしても日本海側と太平洋側ではこうも気候が違うのかと。
この週末は寒かったこともあり、日本海側ではストーブなしでは生きられない状態。
けれど太平洋側は暖房器具はおろか、日中は窓を開けていてもいいぐらい。
自動車でほんの5~6時間の間なのにこうも気候が違うのかと。
冬の太平洋側の暖かさに感謝です。

その気温差のせいか、移動疲れからか、どうやら風邪をひいたっぽいですが(苦笑)
まぁ、それでも行きにやや遅い紅葉、帰りにほのかな雪景色を拝めたので良しとしたいです(^^;

そんなわけで今日は寝ますです。オヤスミナサイ。

2006年11月30日

明日から

所用で2~3日留守としますので、
私の日記の更新はお休みということでお願いしま~す。


◆ゲームの話 『Really? Really!』簡易レビュー
クリア後は音楽鑑賞モードでひたすら「PETAL PLAY」(桜のテーマ)を聴いてます。
というか、「Petal Play」って、どういう意味なんでしょう?
直訳すると花びら遊び?(^^; 造花でもないし、どんなイメージなんでしょうね。
前半のメロディは癖が強いけれども、後半はまったりとした感じの心地いい曲です。
一番のお気に入りの曲。まぁ、他は使い回しが多かったですしね。
「Cutter Nife」も曲自体は好き。だが場面と合ってたかは激しく謎(爆)
タイトルの印象とは違って、むしろ燃える、何かの決意を感じるような曲なんですよね。
敢えてこの曲を選んだとすれば、何か別の理由があるということなのかな?

今日は昨日のシナリオに関する話をまとめておくことにします。。
正式なレビューを起こすかどうかは気分次第。作れたら作ります(^^;

まずシナリオを評価する上で、評価しやすくするために3つの段階に分けて考えます。
1つが「SHUFFLEのファンディスクとしてのReally?Really!」、
2つ目が「楓シナリオの補完としてのReally?Really!」
3つ目が「一個の独立した作品としてのReally?Really!」です。
当然の如く、それぞれは期待の度合いが異なり、
ファンディスク評価は面白ければ・Hならば何でもアリ、
楓シナリオ補完評価はSHUFFLE楓シナリオとの整合性・具体性が問題となり、
独立した作品としての評価はSHUFFLEを超えられたかどうかを見ていくことになります。

一つ目の「ファンディスク」として評価する場合は、
SHUFFLEキャラを用いたサイドストーリー集という側面から捉えます。
今作は楓シナリオの補完を目的としながらも、多くの「ご都合主義展開」が入っています。
楓が書き換えてしまった嘘記憶によるドタバタ劇、
それは多くのファンディスクにあるドタバタサイドストーリーと同種のものです。
例えば、活発なネリネが登場したり、紅女史や真弓が彼女となるショートストーリーがあったり、
髪の長い亜沙が彼女となるショートストーリーがあったりと展開は様々。
楓の記憶だけあって、主人公の凛はモテモテ状態、中盤はご都合主義的な展開が続きます。
基本は1対1のHですので、ハーレム的要素はないものの、
総計16のHシーンはファンディスクとしても十分な内容だったと思います。
本編ではあり得なかった展開は、前作をプレーした人なら十二分に楽しめたことでしょう。
ファンディスクとしての評価は二重丸。
一本道になっているために、それぞれのエピソードを個別に取り出せないという欠点こそありますが、
内容の面はバッチリだったと思います。

二つ目の「楓シナリオの補完」として評価する場合は、
SHUFFLE楓シナリオでは伝わりづらかった楓と凛の過去が焦点となります。
この点でも大きな問題はなかったと思えます。
それぞれのエピソードがバラバラにあるため、流れが掴みづらく、
プレイヤーの頭を混乱させる恐れこそありますが、
最初の方に光陽学園時代の楓の変化前・変化後を見せることによってプレイヤーを惹き付け、
最後の方で凛の嘘の始まり、そして嘘の終端を交互に見せることにより、
上手くプレイヤーをファンディスクとしてのご都合主義展開から引き離し、
一気に話の中心へと持っていくことができていました。
この基本構成は良かったと思います。
ただ中身が十分だったかといえば、疑問な面もあります。
SHUFFLE楓シナリオで描ききれなかったエピソードはしっかりと描けているのですが、
悪く言えばそれまで、それ以上のものはなかったと言えます。
どうしても楓の凛に対する憎しみの正体、凛の我慢の感情がプレイヤーに伝わってきません。
全体からすれば、「楓シナリオの補完」要素は序盤と最後のみ、明らかにボリューム不足です。
大半を「ファンディスク」要素に使いすぎてしまったために、
完全なシナリオの補完はできなかったようにも思います。
これぐらいの分量ならば、SHUFFLEの楓シナリオ本編に組み込んでも問題なかったのではと思えるほど。
新キャラの桜の重要性もほとんどありませんでしたし、
SHUFFLE楓シナリオの焼き直しの側面は否めなかったように感じます。
評価としては、一応の補完はされている程度、
まだ描写不足だった感は否めず、独立した作品にするのならボリューム不足だったことは否定できません。

三つ目が「一個の独立した作品」としての評価、
2つ目の後半部分にもかかってくることなのですが、SHUFFLE本編を超えられたかどうかです。
残念ながらこれは無理だったと言わざるを得ません。
前述の通り、ファンディスク要素以外は楓シナリオの焼き直しに過ぎません。
追加された重要要素として挙げられるのは、
光陽学園時代の亜沙・楓・凛の関係、新キャラ・桜との関係(とりわけ光陽学園後半)、この2点です。
これらのエピソードは楓と凛の絆の強さを現すのには良かったと思いますが、
それ以上の意味は持ちませんでした。
結局、新しい要素、シナリオテーマがあったかといえば、特になし。
あくまで楓の恋慕→憎しみ→愛の流れ、贖罪と愛情の関係を語り直しているだけです。
それらの観点から見ても、プレイヤーにハッキリとは伝わらないもどかしさもあるわけで…
やはり不十分だったという感じは強いです。
もっと楓の憎しみを増幅させて描き、桜の存在を強く押し出した方が新しい作品になったと思います。
ただそれをやってしまうと、SHUFFLEの世界観が壊れる恐れがあるため、諸刃の剣ではありますが…
それでも『Really?Really!』という一個の独立した作品を作ったのならば、
前作を否定しないまでも超えるような勢いを見せても良かったのではないかと思います。
どうしてもSHUFFLEの世界に従属している感は否めませんでした。
新キャラの桜には萌えたものの、シナリオにおける重要度は低く、あまり目立たず…
これなら普通にファンディスクとして売り出した方が良かった気がします。
別会社ではありますが、同一のライターということで、
『はぴねすりらっくす』ぐらいのまとめ方で十分だったのではないかと感じます。
『Fatehollw~』のようなまとめ方をしようとして散った感は否めず。
一個の独立した作品として評価した場合は、不十分・不満といった出来になるかと思います。

これらの3つの観点をまとめると、
「ファンディスクとしては十分満足であるが、一個の作品としては不満」となります。
SHUFFLE以上にはなり得ませんので注意、
SHUFFLEをプレイした人で、楓・亜沙のいずれかが好きな人、
もしくはプリムラ・真弓・紅薔薇先生が好きな人には、ファンディスクとしてオススメできますが、
シア・ネリネが好きな人やSHUFFLEとは別のものを期待する人にはオススメできません。
いずれにしてもプレイするにはSHUFFLEを先にプレイしていることが前提になるかと思います。


最後になってしまいましたが、この『Really?Really!』の主人公が誰だったのか、
プレイし終わった後に考えておくべきかと思います。
一応の主人公はSHUFFLE同様に「土見凛」です。
けれど本作品は楓の記憶世界の出来事でもあり、
思い出を開放する際には楓の視点でストーリーが振り返られるため、「芙蓉楓」が主人公とも言えます。
しかしプレイヤーから見た際、土見凛も芙蓉楓も明らかに第三者としか感じられず、
二人の記憶・絆の強さを眺める傍観者的要素も強くなっています。
ですから、主人公が一番感情移入できるのは、むしろその他の脇役、
とりわけ凛・楓と最も近い関係にいながら、
彼・彼女に交わることなく通り過ぎてしまった「八重桜」に思い入れが強くなります。
基本的には受け身の立場である被害者(被愛者?)、「土見凛」。
性格的には受け身ながら愛憎の二面で行動する加害者(加愛者?)、「芙蓉楓」。
そしてそれをただ見ていることしかできない傍観者、「八重桜」。
この三者のいずれに共感するかによって、作品の感じ方も変わってくるはずです。
自分がどの立場でストーリーを眺めていたのか考えてみるのも一興かと思います。
3つの立場で眺められる作りを取ったことは、
『Really?Really!』のシナリオを評価する上で重要な要素かもしれません。
私はどちらかというと、「八重桜」の立場で見ることが多かったです。
プレイする機会があれば、三者の立場を考えながらシナリオを見ていってあげてください。

2006年11月29日

今朝の

スポーツ紙のレッドソックスの値切り策には呆れちゃいましたなぁ…
地元紙の記事なので本当かどうかは知りませんが、これは明らかに脅迫のような気が。
ポスティングで入札した以上、60億円という金額を払わなければいけないのに、
契約不調ならば入札額を払わないでいいことを理由にして、
そこから松坂投手の年俸を削りだそうというのはバカにされてるとしか言いようがないです。
アメリカさんが嫌いな某国の交渉術みたいな自爆戦略をやってきやがりますね(苦笑)
でもこれが通っちゃうと、高い入札額を提示し、
後から当該球団で交渉し、そこから年俸分を削るという手法が可能なことになるわけですし、
もう入札する必要性は全くなくなりますよね。
球団にいくらか金額が入る以外はFAと変わらねーじゃんと。

こうなってくると契約不調の不安が大きくなってきます。
夕刊フジにあった「ミラー事件」(中日内定をレッドソックスが横取り)が頭を過ぎります…
なんとか契約がまとまって欲しいですけど… 心配ですねぇ。
もっとも、仮に不調に終わり、て西武残留となったとしても、
ファンが松坂投手を応援することは変わりませんけどね。
別に裏切られたとも思ってないし、
今でもこれだけの入札額を残そうとしてくれているんですし、功労者という意識が強いです。
仮に不調に終われば、悪いのはレッドソックスだと一致した意見になるでしょうし、
残留でも何ら問題ないでしょう。
確かに60億円は惜しいですけど、来季の優勝・日本一を狙える戦力が戻ってくるわけですから、
来年への期待感が増してファンにとっては宜しいです。
…とはいえ、松坂投手の心中を察すると… んー、何とかまとまって欲しいですねぇ…


◆ゲームの話 『Really? Really!』
4日目~ ようやく話の核心に。
…しかし思った以上には盛り上がりませんでした。
「SHUFFLEの世界ってのはな、もっと殺伐としているべきなんだよ。
 両隣に住んでいる神族と魔族といつ喧嘩が始まってもおかしくない
 刺すかさされるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。甘ったるいハーレムはすっこんでろ」
…とまでは言いませんけど、これぐらいならSHUFFLE本編に入ってても良かったかなと。
これぐらいなら楓のキャラクターを損ないませんし。
もうちょい殺伐とした雰囲気を醸し出しても良かったんじゃないかと思います。
まぁ、そうしちゃうと謝るどころか自害しそうですが…
なんつーか、生ぬるいサスペンスドラマを見た感じ。
純愛ドラマなら許容範囲ではありますが(それでも修羅場度は低い?)…
変な期待を膨らませすぎました(爆)

しかし一番何に突っ込みたいかというと、ネタバレになるのであまりかけませんが、
一番慌てている人に運転させる同乗者の神経が信じられません。
判断ミスもいいとこでしょう。
重なる時には望んでなくとも重なっちゃうんだから、連鎖しないよう最善の注意を払わないと。
ドライバー・同乗者の皆さん、運転時はできるだけ平常心でいられる環境を整えましょう~


そんでもって、そのまま一気にエンディングへ~
正ヒロインが楓だったのは分かるんですが、
サブヒロインが亜沙先輩だとは思いもよりませんでした。
私はてっきり桜がサブヒロインだと… いや、まぁ、ユーザー的にはメインヒロインですが(爆)
もうちょい桜が活躍しても誰も文句言わなかっただろうなぁ、とか思ったり。
扱い的にはHシーンある以外はサブヒロインと変わんねーし…
もう少し桜の心理描写が欲しかったっすね。
本心を隠すタイプなだけに、存在感を発揮し切れなかった印象を受けます。

シナリオ全体としての評価は… んー、難しい。
面白くなかったわけではありませんが、
とても一個の独立した作品と呼べるものではなかったことは確かだと思います。
SHUFFLEの楓エンドを補完するためのものでしかなく、それ以上にはなりませんでした。
まぁ、ファンディスクみたいな感じ?
普通のゲーム一本分の値段なので、やや割高感があります。
SHUFFLEの世界が大好きな人、加えて楓もしくは亜沙信者以外の人はやらない方が無難。
間違ってもシア・ネリネ信者はやってはいけません(^^; プリムラなら許容範囲か。
つーか、これやるとむしろ凛信者になりそうな勢いです(爆) 実は女性向け?
一番救ってやりたいと思わせるキャラが凛ですからね。そら、おまえ、我慢しすぎやろと。
普通にボーイズゲー作って、凛をヒーローに据えた方がいいんじゃないかと思えるぐらい(笑)

個人的な感想としてはこんな感じですかね。
テーマ的にはSHUFFLEの楓シナリオと変わってませんし、評価的にはトントン。
SHUFFLEをやってないとこのゲームはできないのですが、
SHUFFLEをやっていると新たに得るものはない、なんとも評価しづらいゲームです。
まぁ、ファンディスクとして見做すのが一番良かろうかと。
そう考えればHシーンの数も16とまあまあありますし、萌え~な展開を楽しめると思います。
とりあえず、あっしは新ヒロイン・桜を脳内補完して満足しておくことにします(爆)

最後に一言…
クリア後の特典、表情鑑賞モードでのつぼみの強盗スタイル、全く記憶にないんですが。
ボツCG? もう少しつぼみの出番が欲しかったような気も(^^;


以下、ネタバレ感想が続きます。

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2006年11月28日

むぅ

また特にこれといったネタもなし。
ゲームの話を中心にお茶を濁すことに(爆)


◆ゲームの話 『Really? Really!』
一部訂正~ セーブ画面の棒グラフはキーワード収集率の模様です。
進行度と=ではなかったので、訂正させていただきます。

ゲーム2日目、活発ネリネとデレ撫子さんを撃破…
ああ、この甘ったるさにもっと浸っていたかった(爆)
血の涙を流しそうになるぐらいに残念っす(苦笑)
Reallyシステムは子ども時代のがよく分かりませんでした。
持っているキーワードを消去法で選び、適当に撃ったら当たったという感じ。
言われてみれば納得でしたが、なかなか気付きそうで気付かないかも(^^;
ところでツボミ(CV:一色ヒカル)って誰?
カレハ先輩の妹なんでしょうか?
一色さんの声で妹キャラってのは珍しい印象。まぁ、これはこれで良いものですが(爆)


さらに進めて3日目… あー、うん、これいいのかね?(苦笑)
まぁ、「学園」なので明確には定義されないんですが…それにしたってなぁ…
○学生の桜さん、随分とおっとなぁ~(爆)
…と思いきや、どうやら嘘記憶の模様。なんでこんな嘘記憶を作ったんだ、楓さん(^^;

そしてReallyシステムは4日目に入ると鬼モードに。
間違いは分かるものの、何のキーワードを撃ちこめばいいのかはっきりしません。
逆転裁判とは違い、手元のキーワードが全てということはありませんしから…
3つの世界で同時に詰まったりすると、
どこから先にクリアしてキーワードを拾うべきなのか迷ったりします。
こうなってくると多少のヒントが欲しいかな~とも思ったり(^^;
もう消去法で削っていって、片っ端からキーワードを打ち込むしか方法なし。
嘘が大きくなりすぎて、どの嘘情報を指摘すればいいのか分からなくなってます。
まぁ、現在は目処が立った感じです。ちょっぴり難しかった気も。


4日目まで進めると、他キャラのHシーン等はほぼ回収完了という状態に。
あとは楓のエンディングを目指すのみです。
ここまでの感想としては、ぶつ切りになり過ぎて勿体無いかな~といった印象。
特に新キャラの八重桜関連のイベントはもっと増やしても良かったかなと。
バーベナ学園時代のショートストーリー集と比べると、光陽学園時代のがやや少なめ。
最後はそればかりになるのでしょうが、思った以上にバーベナ学園時代が多いといった印象です。
ここまでは桜よりも亜沙先輩とのラブラブシーンが多いのが少々残念。
もっとも、今回は楓視点もあることにより、
主人公・土見凛が完全に一人のキャラクターとして独立しており、
プレイヤーは凛の視点に立っているというよりは外野から見ている感が強いので、
主人公にくっつきそうでくっつかない桜は自ずと好感度が上がっていくわけですが。
こう、「俺が幸せにしてやる~」みたいな感じで(爆)
ゲームの内容的にはヒロインになりきれてませんが、
プレイヤーにとっては最萌えヒロイン化してきています(^^;

あと気になったのは物語の前後関係の無さと嘘情報が判然としない点です。
思い出を収集するというストーリーとはいえ、あまりにも前後関係無さ過ぎ。
重要エピソードを早めに持ってくることも必要だったでしょうが、
それ以外のもバラバラにする必要性があったのかなぁと。
あまりにもバラバラにしすぎたせいか、各エピソードに浸る時間がありません。
段々と記憶がごっちゃになっていってしまうというか…
後ろから遡るなら後ろからで、同一時代なら同一時代でともう少し統一しといた方が良かったかも。
それに加えて混乱させるのが、キーワード修正後の嘘事実。
修正して思い出にした~と思っても、まだそれが嘘情報であるということが3日目以降に出てきます。
Hシーンの関係でそうなったんだと思いますが… なんか混乱を呼ぶだけのような気も。
桜との1回目のHシーンなんかは、「おいおい、ちょっとちょっと」ってな気分で、面食らったぐらい。
流れが分かり難くなってしまったのは、このシナリオの難点です。
それとHシーンがバラバラにあり過ぎ。
基本が一本道ですから、嘘記憶の中で各ヒロインとHシーンをこなす作り…節操なし(苦笑)
それも前述の通り、前後関係がありませんから…体だけの関係に思えること多々。
どうしても強引さが目立ってしまっている感じです。
まぁ、各エピソードは面白いことには面白いし、楽しめてはいるんですけど…
流れがないだけに記憶に残らない、そんな作品になっているのが少々残念ではあります。

とりあえず『SHUFFLE』では伝わり難かった凛と楓の光陽学園時代のエピソードがはっきりし、
楓エンドが補完されれば問題ないっすかね。
それ以外はオマケにしか過ぎないわけですから、気にするだけ損か(苦笑)
そんなわけで、終盤、まったりと進めていきます。

2006年11月26日

えーっと

ネタはゲームネタばかりだったり(^^;

体験版ではRuneの『雪のちふるるっ』をプレイ(バージョン2まで)。
戦闘シーンの音ゲーパートが地味ながら面白いっす。
一日一度はフリープレイで遊んでいたりします(^^;
ゲームシステム的には面白そうなんですが、個人的にキャラクターの魅力がもう少し。
購入するかどうかは未定。しばらくは地味に音ゲーパートを遊びます(爆)


◆ゲームの話 『Really? Really!』
およそ1/3は完了した模様です。
セーブ画面に妙なグラフがあったので、何かなと思ったらゲームに進行度っぽいです。
残りがどれぐらいなのか一目瞭然なので、ペースを作りながら進められるのが良いっすね。

…しかしラスト前が怖いな~(苦笑)
まぁ、別に刺されたり、燃やされたり、埋められたりするわけじゃないんだろうけど。
落とされる程度は覚悟しておかなければいけないのかな。
とか言いつつ、トラウマちっくな展開を期待している辺りに乾杯。
Navelだから、そこまではないんだろうけど。でもねーちん並みは期待してしまう罠。
それ以上いくと楓さんを見ることができなくなっちゃいそうですが。
現在は中学生編をプレイ中、2つの豹変っぷりが凄まじい。
しかし楓に落とされなかったのは残念。別の人物にやられるのは嫌だが、楓ならば…(←病)
ラスト前に期待することにします(^^;

Reallyシステムは今のところ簡単です。
問題はキーワードを手に入れているか、それともまだ手に入れていないかの一点。
同時に3つほど世界が開くので、どこで先にキーワードを拾うかがポイントのようです。
今のところ、ロードしてやり直すほどにキーワードなし状態にはなってはいません。
この先、難易度が上がっていくのかどうかに注目~

エロは現段階で楓のプリムラと紅女史が。
紅女史、可愛すぎ。
原画さんや声優さんが同じため、Pia3の貴子さんにソックリなんですが、
貴子さんよりもクールキャラなのが余計に来ます。
楓の記憶世界での出来事なのに溺れそう(爆)
記憶の修正そっちのけで紅女史とイチャイチャしちゃいそうな勢いっす。
つーか、記憶世界の出来事なら楓や他のヒロイン連中に気付かれちゃうんじゃ…とか思ったり(苦笑)
あと桜さんの中学時代に萌え。
思春期の甘酸っぱさがHシーン以上にエロスの雰囲気を醸し出しています。
つーか、何あのイベント。主人公死ねと普通に思った(笑)
そら楓さんも記憶の修正をしたくなるというもんです、はい。

というわけで、現段階ではそれなりに面白いです。
最初は微妙な間違いだったものが、活発なネリネが出てきたりと徐々に壊れ始めてますし(笑)
ボリューム面がちょっと心配ですが、現時点では楽しめていま~す。


◆ゲームの話 『ちょこっと☆ばんぱいあ!』
最後の最後にハーレム・麻衣をクリア。
このゲームは分岐選択肢が1つしかないので、簡単に分かるとは思いますが…
まぁ、簡易攻略ということで。
ハーレムルートはヒロイン5人をクリア後に、分岐選択肢における追加選択肢を選ぶこと、
麻衣ルートはハーレムクリア後にハーレムルート終盤で追加選択肢が登場するので、
そこで麻衣を選べばルート突入です。

ハーレムルートは… いや、もう天国なのか地獄なのか分からない(苦笑)
大体において男が人間バイブ状態の役割しか担わなくなるのでもう何が何だか。
まぁ、これはお約束っつーことで。
ラストの平和そうなCGは良い感じでしたが、
どのヒロインを選択しても全キャラ残るので、どう転んでもあのEDになるような気もしたり(^^;
麻衣ルートはオマケ的かな。
恋愛中心でちょこぱいの謎の部分を多少回収したといった印象。
内容は悪くありませんでしたが、短いのがやはりネック。まぁ、オマケなんで。
つーか、これ見た後だとハーレムでの麻衣はどうするつもりなのかと(苦笑)


総合的評価だと、B級映画の名作といった印象。
大作間が全くなく、バカゲーの雰囲気を漂わせていますが、内容自体はバッチリ。
ゲームの雰囲気がおバカなので、感動するということはありませんが、
おバカなノリに一本通った真剣さもあるなど十分満足行く出来です。
例えが古いので全く例えになってませんが、GS美神の終盤の印象に近い感じ。
課題としては以前書いたように演出面の強化、音声が挙げられるかと。
もう少し音楽の切り替えや場面変換をキビキビやった方が終盤盛り上がるかなと。
アリアシナリオぐらいやれれば、とりあえず十分かなと。まぁ、今後の課題ですかね。
音声は魔物3人娘以外はどうも声が篭りがち。演技等は悪くないだけに勿体無いです。
これはクレームが多かったようで、メーカー側で音声の音質向上ファイルを作成予定だとか。
音質向上パッチの完成に期待することにしましょう。

プレイし終わっての感想はこんな所。
ラブラブH好きながら、シナリオにもこだわりたいという人にオススメです。
プレイしやすいですから、絵が気に入れば買って損はないはず。
Hと萌えと燃えを堪能してくださいませ。
ふむ、しかしMeteorは面白いです。
ゆめくみもそうでしたけど、「調和」的シナリオが得意な感じがしますね。
誰々か死ぬ~だとか、剣と魔法が飛び交いあう熱い戦い~のような、
男っぽい熱血・シリアス路線は向いていないでしょうが、
ほんわかした作品ではかなり良い味を出せると思います。
ねこねこのライト路線(みずいろ等)の実力はあります。次回作にも期待っす~

2006年11月25日

なんだか

『Really? Really!』のシステムが逆転裁判なんですが…(^^;
基本はアドベンチャーで、探偵モードとかはないんですけど、
ストーリーの進行とともにキーワード(証拠品?)が手に入り、
ある会話パートで嘘の発言(証言?)があるので、
その該当箇所にキーワードを叩きつけて嘘を壊すシステム(異議あり?+証拠提示?)のようです。
今は2つ終えた段階なので、まだ簡単でしたが…
この難易度で評価は変わってきそう。
あまり簡単すぎると作業で面白くないし、難しすぎると美少女ゲームとして失敗ですし。
まぁ、楽しみながら進めていくつもり。
つーか、こんなパクリ、いいのか(苦笑)


◆ゲームの話 『ちょこっと☆ばんぱいあ!』
どうやら音声の音質向上アップデートファイルを製作する予定だとか。
これで一つ不満点が消えますな。つーか、神になれる(爆)
完成時期はまだ分かりませんが、先にゲームを買うだけ買っといて、
アップデートファイルが出てからプレイするのが良いかもしれませんね。


最後にアリアをクリア。
こちらは完全に操の逆でしたね。
いや、アリアがメインなので、操が逆なのか(^^;
本筋のシナリオだけあって、ストーリー展開は過不足なく書けてます。
終盤の展開もちょうどいいテンポでした。
操シナリオを先にやっていると、操の行動にやや煮え切らないものを感じますが、
まぁ、こちらがメインということで考えれば納得できない範囲ではないのですが、
個人的にはもう少し先に動かせても、ストーリーの整合性は崩れなかったかなと。
つーか、ラスト前のアリア可愛すぎ。

恋愛パートは素直になれないアリアから、徐々に素直になっていく感じが良かったかと。
Hパートも徐々にエロエロになっていくのが良かったかと(笑)
まぁ、個人的に最初のHパートはキス止めで良かったと思いますが。
エンディング前Hのアレが書けるなら、本番ない方が綺麗だったかなとも思ったり。

タイトルの意味も分かりましたし、アリアシナリオは納得の出来でした。
あ、書き忘れましたが、テーマは操シナリオと同じ。
それに「普通」とアリアのツンデレ萌えシナリオが加わったという感じでしょうかね。
新しい発想とか泣きだとか、そういうのはありませんが、
何が大切なのかということを再確認させてくれる温かいシナリオだったと思います。
文章・内容ともに良い切れ味をしてましたね。
この調子で次回作も期待したいです。

2006年11月24日

えーっと

本日、Navelの『Really?Really!』が到着しました。
ソフマップの初回特典はエロシーツ(苦笑)
一人暮らしの人間ならまだ使い道はあるでしょうが、
(それはそれで非常に寂しいものがあるけれども(^^;)
同居している人間にはどうしろと。
人間として何かを捨てない限り、利用できない代物です(^^;

しかし何で今回は画集が綴じらておらず、ルーズリーフ状に? ケチった?
見やすいっちゃ見やすいんですけど、単体でおけないのが不便。
相変わらずゲスト作家陣は豪勢で。その点はいつも満足です。

ゲームの方はインストールして冒頭を少し見ただけ。
西又絵が久々なせいか、妙に慣れない。あれ、前からこんな感じでしたっけ?
新キャラ・桜の顔全体と目のバランスが妙なんですけど…
前々から顔は大きかったんですが、今回は顔が少し小さくなり、目はそのままという構図に。
うーん、うちのPCの壁紙はもう4近くはBless・皐のヒマワリ絵ですから、
西又絵を忘れていたってことはないと思うんですけど… あれれ?


◆ゲームの話 『ちょこっと☆ばんぱいあ!』
実は今日オールクリアしたんですが、日記のネタにちょうどいいので、
このまま話を引っ張ることに(爆)
簡単にクリア後の感想を書くと、
「いいっすよ、ちょこぱい。絵を気に入れば買って損なしかと」、という感じでしょうかね。
そんなわけで、以下、各シナリオクリア後の感想へと続きます。


続いてフランクリア。
こちらは人造人間ということで、人間とは何か的なシナリオでした。
例の如く、説教臭さは全くなく、終盤はややご都合主義な展開(^^;
まぁ、あれはあれで大いにアリだと思いましたが。
重大なネタバレになってしまうので詳しくは書けませんでしたが、
その他サブキャラの立ち絵があった方が盛り上がったかなと。
ちょっと惜しい。嗚呼、その姿を見てみたかったっす。

それと学園祭で助けてくれる雨の妖精って誰?
操シナリオでゆめくみの安達健一がゲスト登場するので、
時系列としては、恋Q<ちょこぱい<ゆめくみ、だと思ってたんですが…
ゆめくみの登場人物で考えると、エルぐらいしかいないけれど、
口調とか全然違うので、元妖精の森出身者という感じなんですかね。
どうでもいいことですが、通してやっている自分としてはふと疑問に思ったり(^^;

今のところ、シナリオの出来としては、操>フラン>リオ>香菜といった感じでしょうか。
フランは主人公がそれなりに活躍するので爽快感もあり。
終盤の展開はなかなかに盛り上がりましたね。
さてあとはアリアのみ。メインを楽しみますか。

2006年11月23日

うーん

こう冬になってくると、火事が頻繁に起こるようになったり…
暖房器具の火の不始末もあるのでしょうが、放火という面もありますからね。
火の魅力に取り付かれてるのか知りませんが、
他人様に迷惑のかかるようなことはやめて欲しいっすな。
地域防災などで見回りを徹底するぐらいしか対応策は浮かばないのが辛いところ。

そんな火事のニュースを見ながら、ふと思ったのですが、
焚き火も簡単に出来なくなった今のご時世、キッチンもガスから電気への流れのこのご時世、
なんだか炎を見なくても生きていけるような時代になってきたなとか思ったり。
いくらなんでもこんなことはあり得ないとは思うのですが、
将来、火を知らない子ども達が出て来たり(苦笑)
炎を知らないので、自然の火に手を突っ込んで大惨事になったりとか。
まぁ、さすがにそこまでは行きませんよね(^^;<ちょっと心配ではあるけれど
でもこれまで人類の発展の基礎となってきた火・炎の本来の姿から遠ざかってきていることは事実、
少なからず火や炎を恋しいと思う気持ちがなくはないです。
いや、勿論、火が恋しいからといって放火しちゃダメですが。
煙や大気汚染など色々と問題もありますが、焚き火ぐらいは許しても、とか思ったりします。
もし人間が火を失ってしまったら… そう考えると、ちょっと怖いですね。


◆リオクリア。
ストーリー的には操シナリオを逆から見た感じでしたが、
明確な敵というものが存在しないのが一つの特徴でしょうか。
こういったストーリーのテーマになりやすい「異文化交流」が主題となっていました。
自分とは違う存在… こういう話だと、いわゆる妖怪・怪物。
現実に即して考えれば、いわゆる超能力者と呼ばれる人々、身体的なハンデのある人々、
その他あらゆる差別を与えられてしまっている人々、
さらに突き詰めて考えれば、男と女、同性であっても他人であれば個として違う存在なわけですから、
生活する、コミュニケーションを取るというのは、自分とは異なる人間との付き合い方なわけで、
そういった現実と対比しながら見ていくと、ゲームとはいえ色々と勉強になったりします。
ちょこぱいの場合は大作感が全くない、言わばB級作品の雰囲気を漂わせているので、
変に説教くさくなく、自然に入ってくるのがいいですね。
まぁ、ちと盛り上がりに欠けてしまっている面もありますが、それも良い点と捉えることに。
リオの純粋さが良く現れたシナリオだったと思います。

2006年11月22日

微妙に

調子よくなし。
気温差が激しいから、風邪気味なのかも。
そろそろ冬本番、風邪の季節ですし、健康には気をつけましょう~


◆プロ野球 日ハム・小笠原選手はFAで巨人へ
またパリーグから一人強打者が… んー、寂しくなりますねぇ…
その度に新しいスターが生まれてくるものですが、
今の30歳以上の主力選手はパリーグの一番弱い時期から育っていった選手ですから、
パリーグファンとしては少し寂しい気持ちになったりします。
松坂世代の面々や涌井・ダルビッシュ投手や楽天・田中投手のような
新しい世代の選手たちの台頭に期待しますか。

小笠原選手に関しては、巨人で力を出し切れるのか若干の不安あり。
実績面は文句なしなんですが… 昨年まではどうも対セリーグ・大舞台に弱い印象が…
今年のWBCでの活躍、日本シリーズ以降の活躍で大分見方も変わってきましたが、
終始プレッシャーのかかる巨人で、それもチーム再建中で負担が一気に増しかねない今の巨人で、
これまで通りの活躍ができるかどうかには一抹の不安が残ります。
三塁の守備もなぁ… ちと怖いし。
ゴールデングラブ賞なんて当てにならんしなぁ…
レギュラーで好成績を挙げれば、余程のザルでもない限り獲れる。
とりわけ一塁と三塁はそれほど見せ場が多くないので、選ばれた選手でも微妙なことが多いですし。
あんまり過度な期待をかけられてしまうと…心配っす。
まぁ、新天地で頑張ってください、といったところでしょうかね…


◆ゲームの話 『ちょこっと☆ばんぱいあ!』
続いて香菜クリア。
まぁ、このゲーム通りのおバカな雰囲気のシナリオといいますか(^^;
良い意味でも、悪い意味でも面白かったです。
ちょっぴり真面目なシーンもギャグにしかなってねぇ(笑)

香菜シナリオは各ヒロインのセリフが良かったです。
アリアの「ああん、ふにゅっとするぅ」がツボ。
いや、エロセリフじゃありませんよ(^^; ハンバーグ作りでのセリフっす。
その他にもアリアはちょっと作ったセリフが多く、メインヒロインなのに愉快キャラ(笑)
フランもいつになく毒舌でしたし、みんな香菜のおバカイメージに毒された感じ(笑)
まぁ、ドタバタコメディ調で面白かったので許します(^^;

気になったのは、終盤のある地点で一呼吸あったこと。
んー、オールクリア後にハーレムルートでも出現するんかな?
魔界3人娘をクリアしたら、もう一度確認してみる予定~

2006年11月21日

プロ野球ドラフト会議

今日、プロ野球の新人選手選択会議・大学社会人の部が行われたようです。
全体的な印象としては、事前の報道ほど荒れた展開にはならなかった感じがします。
各球団が順調に選手を指名していったといった所でしょう。
唯一驚いたのがオリックスの法大・大引選手の指名、
ロッテ・阪神辺りが指名すると思っていただけにビックリしました。
他は報道された予想範囲内の玉突きだった印象、
横浜の東京ガス・木村投手の指名も、広島のトヨタ・上野投手の指名も、
日ハムの日大・長野選手の指名も前々から報道されていた通りでしたし。
わりとどの球団も「想定内」で落ち着いたドラフトだったんじゃないですかね~

全体的な所では指名人数の多さが目立ちました。
昨年は高校生が豊作だっためか、大学社会人の指名はそんなに多くはなかったんですが、
今年は投手を中心に大量指名された感があります。
今回はあまり情報を仕入れてなかったので、名前を聞いただけでは出てこない選手も多かったし(^^;
球団ごとに見ると、日ハム・ロッテ・中日・巨人が大量指名、
ハム・ロッテ・中日はドラフト補強を軸に優勝しただけに大量指名に頷ける面もあるのですが…
巨人の指名は見た瞬間、なんじゃこりゃと(苦笑)
育成枠を含めると、13人の大量指名、高校生を含めると16人の超大量指名です。
オリックスが契約金0円ルーキーを大量に取った年以上、ひょっとしてドラフト史上最多?
話によると、巨人はロッテとともに3軍設立を計画していて、
現在のイースタンリーグが東北楽天の移転の影響により7球団となっているため、
1球団を加えて8球団にしようと意図しているそうです。
そういった育成環境の拡大に即した処置である模様
ただそれにしたって極端すぎる育成枠の指名人数ですけど…
…まぁ、育成に力を入れるというやる気があるのは大切ですよね。
あとは実践するのみ、という感じでしょうか(^^;

順風満帆のドラフトの中で、交渉が難航しそうなのは日本ハム。
巨人熱望の日大・長野選手を4巡で指名し、
5巡でトヨタ自動車内定済みだった早大・山本一徳投手を指名。
長野選手は早速硬化して社会人入りを示唆、山本投手はトヨタと相談と戸惑いを隠せない模様です。
山本投手の件は日ハムの不手際だったと思いますが、長野選手の件は…
だって熱望先の巨人が全く獲得する気配がありませんでしたもん。
事実上、見捨てられていたのに、入りたいも糞もないだろうと(苦笑)
指名しようと思えば、3巡で日ハムより先に長野選手を指名できましたが、左腕の上野投手を優先、
4巡は青山学院大・円谷選手の獲得が規定路線でしたから、指名されていたとすれば5巡…
いくらなんでもそこまで他球団がスルーするのかと。
そこまで行くと、巨人側も長野選手も我侭と言うしかないですしねぇ。
巨人が3巡指名をスルーした時点で長野選手の巨人入りは消えていたと思います。
…まぁ、柔軟に考えもらいたいっすね。


◆西武ライオンズのドラフト
希望枠で今年のNO1右腕である東北学院大・岸孝之投手を獲得し、
3巡では予定通り長身から150キロを越すストレートを投げるTDK千曲川・山本淳投手を指名、
4巡では抜群の守備力を誇る関東学院大・原拓也選手を指名、
5巡ではサイドトルネードの変則右腕である三菱重工横浜クラブ・岩崎哲也投手を指名、
6巡では戦国東都で100安打を放ったリードオフマンの青山学院大・大崎雄太朗選手を指名しました。

指名は全てスポーツ紙の報道通り。
他球団に選手を獲得されたり、隠し玉のようなサプライズ指名があるでもありませんでした。
まさに予定通り。隠し玉を期待をしていた自分にはやや物足りない感じもしましたが(^^;
まぁ、6巡で大崎選手が獲得できたので良しとしますか^-^;
一部スポーツ紙、とりわけ中日スポーツにおいて
3巡で中日と相思相愛の日本福祉大・浅尾投手を指名する話もありましたが、
記事が「作られたものっぽい」感じがしたので全く信じてませんでした。
あれは中日スポーツの話題作り、浅尾投手の価値を上げるためのものでしたね。
視察があったのは確かでしょうが、大方、記者がスカウト部と関係ない人間に浅尾投手について尋ね、
曖昧な表現を切り取って記事にしていたのでしょう。
こういう眉唾物の記事に出てくる球団幹部って誰やねん(苦笑)
スカウトと出れば信憑性も沸いてきますが…ねぇ?
それでも3巡・山本淳投手は意外でしたが。私は原選手が先だと思ってただけに。
即戦力というよりは素材型と聞いてましたから。それだけスカウトの評価が高かったということでしょうかね。
まぁ、結果的に2人とも確保できたのでOKでしょう。山本投手は5巡では無理だったでしょうし。
しかも6巡で大崎選手を獲得できましたし。いやはや、まさかまさか。
スポニチで野手の指名選手として、原選手とともに名前が挙がっていましたが、
どちらかというとロッテの東京ガス・木村投手の指名に対抗したものだと思っていましたから。
大崎選手はロッテファンの間でかなり評価が高く、3~4巡での指名が熱望されていた選手、
身長が170センチで上背がないとはいえ、
三拍子揃った選手で、木内常総の選手(優勝したのは2年時でしたが)、
名門・青山学院大でも早くからレギュラーとして活躍し、大学時代に100安打放った実績の持ち主、
ここまで残っていたのはまさに驚きでしたよ。
3巡・山本投手の指名に不満だった人も、6巡・大崎選手の指名で満足でしょう(*^^*)

これでライオンズは高校生を含めて右投手を5人指名、
そして内野・外野の右投左打の選手を1人ずつ指名しました。
松坂投手が抜けた後の即戦力投手の補強、野手の頭数の補強ができたので万々歳だったかと。
投手では希望枠の岸投手に将来のエースとして期待大。
涌井投手とともにWエースと呼ばれるような存在に…なってもらわないと困ります(^^;
現段階で他に補強できる感じがないので、
岸投手が1年目からローテに定着することが来季のライオンズの成績を決めると言っても過言ではないかと。
3巡指名の山本淳投手と5巡指名の岩崎投手には右のセットアッパーとして期待。
今年は前半に石井貴投手、後半に山岸投手が右のセットアッパーとして活躍しましたが、
それ以外の右投手はイマイチ、
抑えの小野寺、左の三井・星野投手に繋ぐまでの投手がなかなか定まりませんでした。
そこを埋めるような存在になってくれれば、万々歳といったところでしょう。
山本淳投手は荒削りながら力のあるストレートに期待、
森慎二投手もルーキー年等はかなり苦労させられましたから、後半までに定着してくれればOK。
岩崎投手は投げ方が変則なようなので、対右打者には有効かと。
星野投手の右バージョンのようになってくれれば、リリーフ陣にもバリエーションが出てきます。
首脳陣としてはこういった変則投手は使いやすいでしょうね。
高校生の木村投手・朱投手には2~3年後の先発投手として期待大です。

野手では若手に右打者が多いこともあって、左打者中心の補強となりました。
その中でも打撃だけでなく守備面を重視、
身体能力重視・大砲重視で指名してきたライオンズでは片岡選手に続き異色の顔ぶれといって言いかと。
原選手はショートを中心に内野をどこでも守れる堅実な守備が持ち味、
打撃もチームで4番を打つなどシュアな打撃に定評がある模様です。
ライオンズは二遊間が手薄で、とりわけショートはなかなか人数がいませんでした。
中島選手が故障した後には片岡選手が守ったものの、疲労もあって途中でリタイア。
水田選手がスタメン起用されるなど、ショートの手薄さには泣いたものです。
そんな中で今オフに守備要員の黒田選手を呼び戻し、さらに原選手を獲得、
一気にショートの層も厚くなりました。
これで中島・片岡選手の二遊間コンビを軸にして、将来的には原・星選手という守備型の二遊間も組めます。
大きな補強ではないものの、チームにあった的確な補強だったと思います。
大崎選手は170センチと上背はないものの、常勝チームで鍛えられたセンスは一流。
守備・肩もそれなりに良いようで、打撃だけでなく守備面でも期待がかかります。
外野は超激戦区となっているものの、本当に守備の良い外野手となると赤田選手と佐藤友亮選手ぐらい。
それ故に、センターの赤田選手を外すわけには行かず、脅かす存在はなかなかいませんでした。
そんな中で大崎選手を指名。
足では赤田選手に敵わないでしょうが、
守備力があるだけに打撃でアピールすればセンターの定位置奪取も十分あり得ます。
外野の競争をさらに活性化させる指名となったと思います。
懸案だった守備力もこれでパワーアップ、
野手はカブレラ・和田選手の後の大砲(とりわけ左打者)を補強できれば、しばらく問題なしでしょう。

懸案の脱松坂後の投手陣の話はまた後日。
穴を埋まったとは言いませんが、それなりにシーズンを戦える体制にはなったかと。
まぁ、プレーオフ改めクライマックスシリーズを勝つのはちと難しい気もしますが(苦笑)
今オフ・来春のキャンプでのさらなる選手の成長を期待したい所っす。

◆西武・希望枠の岸投手の記事
http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20061121017.html
ラジオで声を聞いただけなので、どんな性格なのかは分かりませんが、
自分の中では西口・涌井投手のような不思議チャンイメージが(爆)
少なくとも大沼投手の会見時のような印象は受けませんでした。
詳しくは書かないので、そこら辺は察してください(苦笑)
ライオンズファンとしては最後の「そういう舞台に行ければいい」のコメントが気になりますが、
これはインタビュアーの聞き方にも拠りますからね。
メジャーに行く松坂投手に対してどう思われますかと聞かれれば、他に答えようがないですし。
「他所は他所、内はうち」という趣旨の発言をしたらスゲーとか思いますが(^^;
無難な返答をすれば、こんな感じになるかと。
せっかくの希望枠なので、生涯ライオンズでお願いしますね~
「そういう舞台(WBC日本代表のエース)に行ければいい」になるように期待してます。


◆ゲームの話 『ちょこっと☆ばんぱいあ!』
結局、人間組からスタートすることに。やはりアリアを最後にするのが筋だろうと(^^;
そんなわけで徳川院操をクリア。
シナリオはなかなか切れ味があって良かったかと。
恋Q<ゆめくみ<ちょこぱいとH度は下がってきているものの、
それとは逆にシナリオの出来はパワーアップ、両者の両立は永遠の課題ですね。
一言で言えば、「調和」なシナリオ、
最近の善悪二元論(テロに賛同するのか反対するのか、郵政民営化に賛成か反対か、みたいな議論)
をぶっ飛ばす内容は非常に良かったんじゃないかと思います。
終盤はそれぞれに見せ場がありましたし(リオは微妙だったけど(^^;)、
なかなかに燃える展開でした。
バカゲーと見せかけての熱い展開が良かったです。

不満点は一重に真面目なシーンが長続きしないということでしょうか(^^;
お、主人公がちょっと良いこと言ったじゃんと思っても、
しばらく経つとややギャグっぽいHシーンに流れたりと、頭の切り替えが必要とされることが多々。
メリハリの付いた展開とも言えるんですが、正直言って忙しい(苦笑)
終盤の戦闘シーン並に真面目シーンもまとめちゃった方が楽だったかも。
エロはエロで連続していた方が良かったかもしれません。
シナリオ自体の内容・文章の切れ味はあるんですから、
あとはそれを有効に使うだけの構成・演出をしてもらいたいです。
その点だけ良くなれば大成できそうなんだけどな~
今の段階ではバカゲー的印象が抜けきらない、まぁ、それが良さでもあるんでしょうけど(笑)
あ、それと操さんのシナリオは、操さんが主人公に惚れる理由がやや不明確、
もう少し恋人になるまでの過程をじっくり描いて欲しかったです。
むしろアリアがカッコいい。どちらかというと、アリアと操のカップルみたいな感じが(爆)

ちなみにHシーンは5~7ある模様。
それぞれの尺度は普通、オーソドックスなものもあれば特殊なのもあったり。
つーか、操さんとのアレは笑った。あまりにアホらしい導入で笑いました(^^;
このメーカーの能天気なほのぼのHシーンはわりと好き。
濃さは前述の通りでやや落ちていますが、そこは萌える心でカバーということで(笑)

音楽はまだ若干弱いかなという印象。
それでも主題歌の歌はともかく、タイトル場面で流れるBGMバージョンは楽しげで良い感じですし、
操の思わず花札をやりたくなるような和風BGMも良さげ、
全体的に明るくポップな感じで楽しい曲調が多いです。
あとは真面目なBGMをどこまで見せられるか、
むしろこれはシナリオ演出面にも関係してきますがね。
印象に残るシーンで印象に残る音楽を提供できれば、といった感じでしょうか。

1ヒロイン終えての現時点の評価は、発展途上の良作といった感じです。
課題は多いですけど、どれもクリアできないものでもありませんし、
作品を重ねるごとにクオリティは上がっていると感じられるので、
さらなるパワーアップを期待、といったところです。
個人的には明るいコミカルHでシナリオ良作というのはありがたいので、
今後も応援していく所存であります(^^;

2006年11月19日

今日は

私の住んでいる地方で市長選がありました。
今日は雨で寒い日だったこともあり、選挙会場に行っても人がまばら、
投票率が心配されましたが、なんとか50%は上回ったようです。
最後の30分で7ポイントも伸びているのが謎ではあるんですが…(^^;
昼の一番いい時間の1時間分の伸び率、数え間違えでもあったとしか(苦笑)
まぁ、でも一番身近な人物を選ぶ市長選でこの投票率は寂しいです。
各地で談合事件が問題になってますし、
自分達に一番身近な所である地方政治から関心を持ってもらいたいように思います。
で、結果の方はというと… まぁ、投票率低かったらなぁ…
政党の推薦貰ってる現職が有利だわな。あー、あー、あー(爆)


◆プロ野球 日ハム・岡島投手、横浜・門倉投手もFAでメジャー?
巨人を自由契約になった桑田投手もそうなんですが、
所属球団以外に国内で手を挙げる球団がいないためにメジャー挑戦というケースに…
先日の松坂投手の移籍で、日本球界の損失とはならないと書きましたが、
こう誰もがメジャーと言われちゃいますと… 正直、複雑な気持ちも。

岡島投手や門倉投手のケースは、完全なFA制度の欠陥でしょうね。
岡島投手には横浜・ロッテなどが興味を示していたものの、実際には交渉せず。
門倉投手も西武辺りが興味を示しても良さそうなものの、そういった動きは全くなし。
2人とも年俸は1億円以内で国内移籍希望、
金銭的には獲得に問題がなさそうなにも関わらず、
全く獲得の動きがないのは、FAの人的補償を恐れてのことのように思えます。
FA補強はしたいのだけれども、見返りとしてプロテクトを外れた若手が取られるのは嫌、
そこまでして獲得する価値はない、そういった判断になるケースが多いかと。
野手ではオリックスの塩崎選手などがそういった状態。
移籍したくても移籍できない状況にされてしまっているわけです。
日ハム・小笠原選手のような超一流選手ならば、若手を取られても獲得するだけの意味もありますが、
それ以外の選手では獲得するメリットが出てこないように思います。
これでは1軍半選手の移籍というFA導入本来の目的を達することができません。
やはり人的補償の制度は変更した方がいいように思えます。


◆ゲームの話 『ちょこっと☆ばんぱいあ!』
昨日届き、ぼちぼちプレイしています。
恋Qやゆめくみと違い、いきなりエロとかならないので日中でもプレイしやすいです(笑)
とりあえず体験版の範囲はプレイ完了。
序盤終了と同時に訪れるヒロイン選択画面辺りでストップしています。
一番妃候補らしいアリアを先に進めるか、香菜・操の人間組を優先するかで迷っている状態です。

ここまでプレイしての感想は、萌え重視のドタバタ劇が面白いです。
世界観が良いですよね。ロステルの「ハルマゲドンとか今時流行らないでしょ」ってセリフがナイス(^^;
主人公が平凡な学生だったのにも関わらず、実は魔王、だけど何の力も持たない、
神と魔が慎ましく、人間社会に溶け込みながら生きているという設定の馬鹿らしさが面白いです。
Navelの『SHUFFLE!』なんかも同じような世界観ですが、
あっちは神魔の設定はさほど重要ではありませんでしたからなぁ。
ちょこぱいは良い感じに仕上がっているように思えました。まぁ、問題はこれからですけど(^^;

逆にここまでプレイしていて残念だった点は音声。
ちょっと篭った感じがあるんですよねぇ… 音質がクリアじゃないというか。
体験版の仕様だと思いきや、製品版でも変わらず。これにはガックリきました。
演技面には問題がないだけに勿体無いです。アリアの一色ヒカルさんの声に萌え。
あとOPソングが電波(^^;
なんつーか、メロディと歌の音程が合ってない、微妙にずれている(苦笑)
中盤のツンデレセリフを聞くと、ちゃぶ台を引っくり返したくなるほどの怒りが(爆)
素晴らしい電波ソングなので一度は聞くべし。
メロディだけ聞いてると全くおかしくないのになぁ(苦笑)

ちなみに発売前に気になっていた麻衣のヒロイン昇格はある模様。
序盤最後の選択肢にそれらしいものはなかったものの、
Hシーンでの毛の有無の選択欄があったので、一応Hシーンはあるっぽいです。
まぁ、恋Qの時のようなハーレムエンドで終わってしまう可能性もありますけど。
攻略可能になるのはおそらく一度クリアしてからか。他のヒロインを先に進めていきまーす。

今日は

私の住んでいる地方で市長選がありました。
今日は雨で寒い日だったこともあり、選挙会場に行っても人がまばら、
投票率が心配されましたが、なんとか50%は上回ったようです。
最後の30分で7ポイントも伸びているのが謎ではあるんですが…(^^;
昼の一番いい時間の1時間分の伸び率、数え間違えでもあったとしか(苦笑)
まぁ、でも一番身近な人物を選ぶ市長選でこの投票率は寂しいです。
各地で談合事件が問題になってますし、
自分達に一番身近な所である地方政治から関心を持ってもらいたいように思います。
で、結果の方はというと… まぁ、投票率低かったらなぁ…
政党の推薦貰ってる現職が有利だわな。あー、あー、あー(爆)


◆プロ野球 日ハム・岡島投手、横浜・門倉投手もFAでメジャー?
巨人を自由契約になった桑田投手もそうなんですが、
所属球団以外に国内で手を挙げる球団がいないためにメジャー挑戦というケースに…
先日の松坂投手の移籍で、日本球界の損失とはならないと書きましたが、
こう誰もがメジャーと言われちゃいますと… 正直、複雑な気持ちも。

岡島投手や門倉投手のケースは、完全なFA制度の欠陥でしょうね。
岡島投手には横浜・ロッテなどが興味を示していたものの、実際には交渉せず。
門倉投手も西武辺りが興味を示しても良さそうなものの、そういった動きは全くなし。
2人とも年俸は1億円以内で国内移籍希望、
金銭的には獲得に問題がなさそうなにも関わらず、
全く獲得の動きがないのは、FAの人的補償を恐れてのことのように思えます。
FA補強はしたいのだけれども、見返りとしてプロテクトを外れた若手が取られるのは嫌、
そこまでして獲得する価値はない、そういった判断になるケースが多いかと。
野手ではオリックスの塩崎選手などがそういった状態。
移籍したくても移籍できない状況にされてしまっているわけです。
日ハム・小笠原選手のような超一流選手ならば、若手を取られても獲得するだけの意味もありますが、
それ以外の選手では獲得するメリットが出てこないように思います。
これでは1軍半選手の移籍というFA導入本来の目的を達することができません。
やはり人的補償の制度は変更した方がいいように思えます。


◆ゲームの話 『ちょこっと☆ばんぱいあ!』
昨日届き、ぼちぼちプレイしています。
恋Qやゆめくみと違い、いきなりエロとかならないので日中でもプレイしやすいです(笑)
とりあえず体験版の範囲はプレイ完了。
序盤終了と同時に訪れるヒロイン選択画面辺りでストップしています。
一番妃候補らしいアリアを先に進めるか、香菜・操の人間組を優先するかで迷っている状態です。

ここまでプレイしての感想は、萌え重視のドタバタ劇が面白いです。
世界観が良いですよね。ロステルの「ハルマゲドンとか今時流行らないでしょ」ってセリフがナイス(^^;
主人公が平凡な学生だったのにも関わらず、実は魔王、だけど何の力も持たない、
神と魔が慎ましく、人間社会に溶け込みながら生きているという設定の馬鹿らしさが面白いです。
Navelの『SHUFFLE!』なんかも同じような世界観ですが、
あっちは神魔の設定はさほど重要ではありませんでしたからなぁ。
ちょこぱいは良い感じに仕上がっているように思えました。まぁ、問題はこれからですけど(^^;

逆にここまでプレイしていて残念だった点は音声。
ちょっと篭った感じがあるんですよねぇ… 音質がクリアじゃないというか。
体験版の仕様だと思いきや、製品版でも変わらず。これにはガックリきました。
演技面には問題がないだけに勿体無いです。アリアの一色ヒカルさんの声に萌え。
あとOPソングが電波(^^;
なんつーか、メロディと歌の音程が合ってない、微妙にずれている(苦笑)
中盤のツンデレセリフを聞くと、ちゃぶ台を引っくり返したくなるほどの怒りが(爆)
素晴らしい電波ソングなので一度は聞くべし。
メロディだけ聞いてると全くおかしくないのになぁ(苦笑)

ちなみに発売前に気になっていた麻衣のヒロイン昇格はある模様。
序盤最後の選択肢にそれらしいものはなかったものの、
Hシーンでの毛の有無の選択欄があったので、一応Hシーンはあるっぽいです。
まぁ、恋Qの時のようなハーレムエンドで終わってしまう可能性もありますけど。
攻略可能になるのはおそらく一度クリアしてからか。他のヒロインを先に進めていきまーす。

2006年11月16日

松坂投手は60億円で移籍

報道の通りで、松坂投手は60億円でレッドソックスへポスティング移籍する模様です。
しかし60億円… 途方もない数字ですなぁ(^^;
予想されていた数字が35億円でしたから、およそ2倍の金額… そら戸惑いますわな。
西武ライオンズの選手総年俸のおよそ3年分、これだけで球団経営できちゃいますよ(苦笑)
これから松坂投手自身の契約交渉になるので、
完全な移籍決定というわけではありませんが、まずは一息って所ですかね。

あとはこの60億円をどう使うのか…
夕刊フジの記事で20億円税金で飛ぶ、
けれど球団が赤字なので丸取りできるというのを見ましたが、実際はどうなるんでしょう?
つーか、累進課税とはいえ、仮に全てに税金がかかるとすごい額ですよね。
60億円すら想像不能だというのに、国家財政を考えると頭がパンクしそうです(苦笑)
普通に金銭感覚がなくなりそう。ここまでいくと怖い数字ですよ、もう(^^;
そら談合も横領もするし、賄賂の5000円なんて屁のカッパですよね(爆)
…まぁ、バカはそれぐらいにしといて、
このお金をどう使うかは分かりませんが、西武球団・グループには有効に使ってもらいたいです。
オリックスの具台晟投手獲得のような付け焼刃な選手補強はしなくていいですから、
松坂投手の言うように球場の改築をするなど、球団の未来に対する投資として欲しいですね。

ライオンズファンとしては、松坂投手がメジャーに行くのは寂しくもありますが、
最後にこういった形で球団に恩返ししてくれたわけですし、快く送り出してあげたいです。
今回の資金によって、常に不安視されていた球団の身売り騒動は一先ず沈静化するわけですし。
さすがに松坂投手のような値段が付く選手はもう出てこないでしょうが、
お金しか考えていないような人間にも球団を持つ価値は分かってもらえたことでしょう。
良くも悪くも、やり方によってはビジネスとしても有効であると示せたのは良かったかと。
まぁ、選手を金で売るポスティングという制度そのものには問題があるとは思いますが、
赤字体質の球団にとっては救いの一手となっていることは確かです。
残る問題は松坂投手に代わる新しいスターをどう作っていくか、
オリックスはそれができずに落ち込んでいってしまったわけですしね。
中島選手や中村剛也選手、炭谷選手、涌井投手らの成長に期待したいです。


◆野球ネタ 巨人・清武代表がポスティング移籍を批判
ポスティングという制度そのものには反対なんですが、巨人にだけは言われたくないというか…
選手のメジャー流出問題は危惧すべきことでしょうが、
WBCのような国際大会ができた今、
世界の一流選手が集まる最もレベルの高いリーグで野球をすることが悪いことだとは思いません。
今年のWBCの優勝もイチロー選手や大塚投手の存在が大きかったわけですしね。
国内リーグの存続には松坂投手のスター選手が必要でしょうが、
日本の野球のレベルアップのためにはメジャーでプレーするのも必要だと考えます。

では国内リーグはどうするかといえば、新しいスターを育成していくことだと思います。
今回の日米野球は選手層の差というものを嫌というほどに見せ付けられました。
日本の野球レベルが上がってきたとはいえ、選手層ではまだまだメジャーに適いません。
新しいスターを育成していくことが、日本の野球レベルをさらに上げることに繋がります。

松坂投手が日本球界から去るとはいえ、松坂投手という選手が死ぬわけではありません。
松坂投手はメジャーで活躍し、WBCのような国際大会があれば日本代表として出場できますし、
遠い将来には日本球界に選手・首脳陣として帰ってくることもあり得ます。
そして松坂投手の去った西武ライオンズから、新しいエースが誕生すれば、
それは日本球界にとっては損失ではなく、明確な利益となります。
けれど巨人のように他球団の主力選手をかき集める手法を取っているとどうなるか。
巨人はドラフトで若手選手を獲得するだけ獲得しておきながら、2軍で食いつぶすのみ、
それは明らかに新しいスター誕生の芽を摘んでいる行為であり、損失でしかないでしょう。
…まぁ、今の巨人は力の衰え始めた中堅・ベテラン選手を買い取ってくれているので、
他球団からすれば却ってありがたいのかもしれませんけど(苦笑)
そんなわけで日本球界にとっては損失ばかりではない、ということです。
スター不在、スター不在と言うばかりでなく、自前で選手を育てろと。


◆ニュースネタ 教育基本法改正
一言で言えば、「ピンと来ない」という感じでしょうか。
「家庭教育」や「生涯学習」に関して言及したことは評価できるのですが、
その他の部分の改正理由・条文の意味する内容がよく分かりません。
基本法なので仕方ない部分もあるのでしょうが、
曖昧すぎて政府に恣意的に解釈される危険性が高いように思えます。
もう少し明確に改正理由等を説明してもらわないとダメですよねぇ…
とにかく変えればいいというものでもありませんしねぇ…
「家庭教育」にしても「生涯学習」にしても、戦前の教育勅語ではありませんから、
新しい教育基本法が各家庭に浸透するというのはあり得ない話ですから、
どれだけ有効なのかと考えると甚だ疑問な面もあります。
もっと細かい議論をして欲しいです。んー、ピンと来ないなぁ…

2006年11月14日

今日は

自動車免許の更新に行ってきました。
週末のみ運転する平日ペーパードライバーなので、今回は無違反。
そんなわけで次回更新は5年後に~
しかし前回のスピード違反が2年目に換算されるので、
4年の違反暦なしに止まり、ゴールドにはなれず…
あー、来年更新になんねーかなぁとか思ったり(爆)
安全運転を心がけ、次回こそゴールドになれるよう頑張りたいっす(^^;

どうでもいいことなんだけれども、
うちの免許センターは山の中で帰りは下りになるとはいえ、
行きは電車・バスで1時間の所を、帰りは走り+歩きで1時間半で、
自分の足だけで帰路につけるとは思ってませんでした。
バス・電車の待ち時間を考えればほぼ同等の時間、
すごく個人的な達成感を得ました(笑)
節約になった540円で自分を褒めてあげる予定です(爆)


◆ニュースネタ イジメ自殺予告問題
相変わらず文部科学省等に自殺予告の手紙が届いているようで。
なんなんでしょうなぁ… このイジメ自殺が偉いみたいな風潮は(苦笑)
そんなことする人間はバカとしか言いようがないのですが。
けどバカって言ったら死ぬしなぁ。いや、むしろ(以下略)
まぁ、餓鬼だから仕方ないのかもしれませんが、
いじめる方もいじめられる方も自分以外の人間の気持ちを分かろうとするように。
ありきたりの言い方で言えば、人の痛みの分かる人間になってもらいたいです。
自分の取った行動の意味、相手の取った行動の意味が分かる大人になれ。


◆プロ野球関係
西武・松阪投手のポスティング移籍が正式決定、明日午前10時に落札球団が分かるようです。
西武球団の対応・コメントからすると、
入札額が高すぎたために状況を伺っていたとするスポーツ紙の節がしっくりくるので、
報道どおりにレッドソックスでほぼ決まりなのかな~と思ったり。
まぁ、これは明日になれば分かることですね。

表彰関係ではMVP・新人王が発表されました。
MVPは日ハム・小笠原選手、中日・福留選手。
新人王は日ハム・八木投手、広島・梵選手。
ほぼ予想通りといったところでしょう。
セリーグの新人王は横浜・吉村選手の可能性もありましたが、
やはり規定打席に到達できなかったのが響いたのか、
純粋にプロ1年目ながら二遊間で活躍し、規定打席に到達した梵選手となったようです。
まぁ、納得いく判断でしょう。

他には阪急との統合で問題となった阪神球団の保証金問題は、
免除の方向で話が進んでいるようです。
払わずに済む方向に行ったのは良かったと思います。
それと来年から行われるセパのプレーオフの正式名称が「クライマックスシリーズ」に決まったとか。
…あー、まぁ、慣れですかね(苦笑)
第一印象は正直アレですが、きっと慣れるだろうと自分に言い聞かせることに(爆)
略すとCS? 全部言うと長いし、短くすると紛らわしい、なんだかなぁ(^^;

2006年11月12日

日本ハムファイターズ、アジア一おめでとうございます

アジアシリーズは見事全勝で日ハムが優勝、
昨年の千葉ロッテに続き、日本勢がアジアシリーズを制しました。
どこか「勝って当然」という雰囲気がある中で、
無事に勝利を収められたのは良かったと思います。
最初の韓国戦でオーダーを見た時はどうなることかと思いましたが(^^;
セギノール選手が居らず、新庄選手もいない日ハム打線はやや迫力不足でしたから。
上位打線と下位打線の差がかなりあったように思います。
それでも持ち前の投手力を武器に各試合を1失点以内に抑えたのは立派、
若い投手陣が打線の得点力不足を見事にカバーしてくれました。
日本の代表として日ハムはよく頑張ってくれたと思います。素直に勝利を称えたいです。

さぁ、ここからストーブリーグも本格化。
FAでは日ハム・小笠原選手の動向に注目が集まります。
そして注目の西武・松坂投手の移籍先は?
プロ野球ファンは目が離せない展開が続きますね。


◆教育問題
土曜の夜に放送していた番組をチラッとだけ見ました。
教育現場の崩壊を見ていると、なんともまぁ… やり切れない思いになります。
学級崩壊・イジメ・給食費未払い問題、そのどれもが「小賢しい」といった印象を受けます。
中途半端な表層だけの知識を振りかざし、
言い訳がましく声高に叫んでる子どもと親達の姿に、情けない想いに駆られます。

個人的に今の教育問題の原因は親にあると思ってます。
親の躾・教育が不十分なため、そのツケが全て学校に回ってきている印象を強く受けます。
確かに小中学校は「義務教育」で、社会で重要となる集団行動を教えたりもしますが、
家庭ですべき個人の躾までもする必要性は全くありませんし、
(箸の持ち方でさえ、学校の責任にするバカ親もいるだとか)
教育の一部を委ねているとはいえ、それで親の教育を受けさせる義務がなくなるわけでもありません。
もし学校・先生が気に入らなければ、エジソンの母親のように自分で教育すればいいんですよ。
義務教育は別に「小中学校卒業」という学歴などではなく、
小中学校卒業程度の学力・能力を子どもに与えることが大事なんでしょう?
そんなに学校・先生に不満があるのなら、自分でやれと(^^;
他人任せで、文句ばかりを言ってというのは、
責任を全て学校に押し付けてしまっているようで気に入らないです。
学校教育を変えるためには、親が変わっていかないとダメだと思います。
…けど親を教育し直すわけにも行きませんしねぇ(苦笑) 嗚呼、悪循環。

具体的に親がするべき躾・教育は何かと言えば、それは「人の話を聞くこと」でしょう。
学校側が教育・指導するにしても、先生の話を聞かなければ意味がないわけですから、
最低でもそれぐらいは教えておくべきでしょう。
いや、普通は教えてるだろうけどさ(^^;
けれど荒れる学校教育の現状を聞くと、それが不十分なのではないかと思わされます。

それでは人の話を聞くために何が必要かといえば、それは「尊敬」の念でしょう。
誰もバカにしている人間の言うことは聞きません。やはりそこに対等以上の「尊敬」の念がないと。
最大の問題はこれがぶち壊されていることです。
教師の不祥事や子どもを狙った犯罪の報道、その他諸々のメディアの影響で、
子どもと親の両方における先生への尊敬の念が失われているように思います。
それ以前に「信頼」すらも存在せず、警戒色ばかりが目立ちます。
ちろん、全く無警戒であるのも考えものですが、
人間が社会生活を行う上で警戒から始まっては何も生みません。
そこには幾らかの「信頼」がなければ成り立たないのは至極当然のことです。
にも関わらず、親が最初から先生に不審の目を向け、子どもに先生の悪口をこぼし、
それどころか小バカにするような態度を取れば、もう子どもは尊敬の念など抱きませんよ。
子どもにとって人間関係の基準となるのは何といっても両親です。
両親との関係で他の大人を眺めます。
ですから親が先生を尊敬しなければ、子どもだって尊敬するわけないじゃないですか。
先生の側に全く問題がないとは言いませんし、むしろ問題だらけでしょうが、
それでも基本的スタンスは「信頼」「尊敬」でなければ、人間関係は成立しないと考えます。

まぁ、これは学校教育だけに言えたことではないんですがね。
今の社会は全体的に「尊敬」が足りなさ過ぎるように感じています。
すぐに他人を見下し、小馬鹿にした態度を取るようなとことがあるんじゃないですかねぇ…
そんなことでは人の話を聞き入れることなんてできませんよ。
子どもがイジメるのだって、そこに原因の一端があるんじゃないでしょうか。
コミュニケーションの手段が「相手を小馬鹿にする」ことしか知らないため、
誰かを見下し、いじめる、そうしないと他人と付き合うことができないんでしょう。
協調性不足でクラスでの一体感を喪失した子ども達は、
誰かをいじめることでしか一体感を得られないのかもしれません。
もっと基本的な他者を尊敬するという感情を、もっと大事にしてもらいたいです。

つーか、これは自分も耳が痛いかもなぁ。
とりわけ政治関連のニュースには批判ばかりしてますし(苦笑)
尊敬の念が足りないといえば足りないかも。
一応、より良くなってくれと思って批判はしているつもりなんですけどね(^^;
子どもや親だけではない、一生の問題なのかもしれません。

2006年11月10日

まだ

西武・松坂投手のポスティング移籍の結果は出ていないようで。
入札は完了し、最高入札額の提示も西武に行われたものの、
受諾の意思を決定する取締役会は期限一杯の13日に行うらしく、
結論はそれまでお預け… なんとももどかしい時間が続きます。
大リーグ側も緘口令が敷かれているようで、
メディアがこぞって予想し合うだけで、不確定情報が飛び交うのみです。
予想通りの25~30億円と予想するものもあれば、イチロー選手並みの15億円だったり、
果てはレンジャースが35億円で入札しただとか色々。
つか、最後のは不確定情報とはいえ、ヤバイような……? まぁ、ただの予想だしなぁ。

それにしても西武球団が先延ばしにしたのはどう捉えればいいんでしょう。
とてもじゃないですが、「球団首脳の所要のため」で納得できるわけがないんですが(^^;
予想ラインギリギリの微妙な所だったため、検討資料を整理し直しているんでしょうか。
今の状況で万々歳の金額だったとは思えませんし…
かといって今朝のスポーツ紙の15億ラインは納得できかねるラインですし…
松坂投手の移籍先も気になりますが、
来季陣容・下手すると球団存続にも関わることだけに早く結論を伝えて欲しいっす。


◆ニュースネタ タウンミーティングのやらせ他
タウンミーティングでやらせ発言を促したとか、核武装論を堂々と唱えたりとか、
拉致事件の報道を大きくしろだとか…
どうも最近の政治動向は首を傾げることが多いです。
タウンミーティングのやらせに関しては、議論の活性化のためにある程度は仕方ないと言えなくもないですが、
それなら政府マンセー発言以外にも建設的な反対意見を用意しないことには議論になりませんからねぇ。
まぁ、言論統制・世論誘導と言われてもしゃーないやり方ですわな。
これにミリオネアの金額を使う意味なし。
これだけで良し悪しを判断してはいけないでしょうが、税金の無駄遣いになった可能性は否定できず…

核武装論は議論するのは結構…と言いたいところですが、
(議論しないと「核武装しない意味」もはっきりとしない故)
大体「核兵器」を持つ意味というのは、「持っていると思わせる」ことなので、
議論すること自体が既にアウト、でしょうよ(^^;
仮に議論して、「核を持とう」という意見が強くなってしまったら、
その時点で世界のニュース扱いでアメリカにとってのイラン・北朝鮮と同じ。
例え核兵器を持っていなくても、イラクみたいに攻撃されることもあるわけですし(苦笑)、
アメリカのやり方を知っているなら、そんな煙が立ってしまうことはできるわきゃないじゃないっすか(^^;
非核三原則に関しては、残念ながら既に「持ち込ませず」が破られてしまっていたことが
明らかになっているだけに、ある程度の議論の必要性は感じますが、
核を持とうという議論は今の世界情勢では危険極まりない発想ではないかと。
どうしても話したいなら、先にヒロシマとナガサキを語ってから、といった所でしょうか。
なんかこう、「最近の若者は常識がないな」的な気分。
いやはや、最近の政治家は常識がないですね(苦笑)

2006年11月08日

日米野球は全敗

アメリカだけではない数多くの国の代表クラスが集まるメジャー選抜が相手とはいえ、
WBCの初代優勝チームとして1勝もできなかったのは…残念です。
まぁ、選手会がやる気ないようなので、この結果は必然だったんでしょうが。
なんだ、選手会は何もせずとも次のWBCでも勝てるとか思ってるんじゃないでしょうね(苦笑)
この先、野球の国際化が進んでいけば、サッカーのように代表チームとしての育成も必要なのに。
シーズンオフのゲームを削っていったら、いつそういった代表チームを作るんでしょうか。
なんつーか、WBCの優勝の夢から覚めるような全敗でしたね(^^;

もっともWBCのレギュラー全員が出場していても、勝ち越せたかは微妙だったとは思いますが…
それぐらい今年のメジャー選抜は力強く、技術的にも高かったです。
名前だけではない、ここ1~2年で出てきた今が伸び盛りの選手が大半、
若い選手が多いことで球宴というよりは真剣勝負モード、
代表チームとして理想的なメンバーになっていたように思います。
WBCのどの代表国よりも強い最強メンバー、
やはり色々な国の選手の集まるメジャーリーグは各国のリーグとは一味違いますね。

でもやっぱり全敗したのは残念です。
打者はまだしも投手の欠場者が多すぎたのがなぁ…
パワーでは勝てませんから。その肝心の投手力が弱すぎました。
小林宏之投手や井川投手、和田投手、馬原投手など好投した投手もいたのですが、
大量失点してしまう投手もいたりと…
まだまだ日本の選手層は薄いということなんでしょうね。
若手を中心に次代の投手・野手を育成していきませんと。
次のWBCや日米野球でもしっかりと戦えるように、
もう一度各球団・選手が一丸となって日本のプロ野球のレベルを上げていってもらいたいです。

ちなみにメジャー選抜チームで一番記憶に残った選手は、やっぱりハワード選手。
第2戦のホームランの飛距離にもびっくりしましたが、
低めのボール球の変化球をスタンドまで持っていく技術に何よりも驚かされました。
技術という点では首位打者・マウアー捕手も見事でしたよね。
身体能力ではレイエス選手の足と肩に魅せられました。
3選手ともまだ若いですし、今後のメジャーでの活躍が楽しみですよね。


今日の結論、
選手会は率先して国際大会・国際親善試合をする機会を設けろ、
人気だけのベテラン選手は出なくていいから、
実力のある若手・中堅選手のレベルアップを中心に選手を選考してください、
ということでヨロ。

2006年11月07日

夢の中で

夜に散歩をしていて、何故か見通しの良い見知らぬ神社を通ることになり、
そこを通っていたら神社の社側から人魂が近づいてきました。
おお、人魂って実際に見ると怖いなとか思っていると、どんどん近づいてきたので、
どうしようかとしばし考え、色々な歌を歌いながら人魂を掴みにかかったところ、
森進一のお袋さんよのメロディが聞いたらしく、
そのまま左脇に人魂を抱えこみ、粉々に砕きました。
砕く時に何か言ってたっぽいのですが、容赦なく砕きました。悪魔です、オレ(爆)

なにやら巷では⑨(東方用語)が核実験をやるから、
「俺の言うことを聞け~」とほざいているようで。
つーか、普通に「死ねよ、ボケナス」とか思ってしまうんですが。
そこまで行動する気力があるなら、自分で何とかすればいいのにねぇ。
死ぬくらいなら家出でも何でもすればええのに。
自分だけ特別、自分だけ助けてもらえるとか思ってる辺りに反吐が出ます。
そんなに自殺したいなら、さっさと自殺しろってな気分に、
むしろ介錯してやるから、さっさと腹を切れ、そんな気分になります。
いや、実際にはやりませんけどね、そんな反吐の出る行為のために関与罪に問われたくない(苦笑)
苦しいから死にたいと思っている人間は、死んだ後にそれ以上の苦しみを味わえばそれでいいでしょう。
ただし自殺者がそう簡単にお花畑を見れるとは思わないように。
…もうこの問題はいい加減にして欲しいっす。自殺とイジメは別問題ですから。


◆プロ野球ネタ 巨人がトレード
仁志選手が横浜ベイスターズへ小田嶋選手+金銭でトレード移籍、
続いてオリックスから鴨志田投手と長田選手という若手選手2人を放出して谷選手を獲得したようで。
前者はまだ分かるんですが、後者は…
仁志選手はもう巨人で使われる雰囲気がありませんでしたからね。
本人にとっても良かったと思います。
でもそれで若手とはいえ、ギリギリ1軍クラスの選手とのトレードってのは寂しいです。
巨人にとって本当に必要なのは、
良い子ちゃんではなく仁志選手のようなヤンチャ坊主だと思うんですがねぇ…
良い子ちゃんが指揮官のチームでは難しいのでしょうか。
伊原コーチ辺りなら再生できたと思うんですけど… なんだかなぁという気分。

逆にオリックスの谷選手の獲得も謎というか何というか。
怪我やモチベーションの低下で成績が落ちていたとはいえ、
谷選手はオリックスの看板選手だったはずなんですが…
清原選手が加入し、中村紀選手が帰ってきたとはいえ、
オリックス出身で引き続きチームの中心であり続けていたのは谷選手と川越投手ぐらい。
その谷選手をこうも簡単に、実績のない若手選手2人との交換トレードで出してしまうのは解せません。
すぐに谷選手が会見をしたということは、本人の意向もあったということなんでしょうか。
素直には受け止められないトレードです。

巨人側としても谷選手を獲得したところで…というのが正直な気持ち。
故障などもあって、今や守備力は昔ほどのものではないですから…
センターが守れるならば獲得も理解できるのですが、今の谷選手だとレフト中心となるような気も。
そう考えると清水選手とそんな変わらないんじゃないかな~とか思ったり。
どちらかというと、実力面の評価よりも話題性重視に思えてきます。
「谷亮子」という看板を持ってこようという魂胆があるのではないかと…
1軍の実績がないとはいえ、鴨志田投手も長田選手も高校時代は東日本NO1投手・NO1遊撃手と言われ、
熱烈な巨人志望でドラフト入団した選手だったんですが…
期待されていた選手でしたし、若いだけにもう少し見てあげることができなかったのかと。
こういう形でチームを去ってしまうのは哀れというか何というか…寂しいです。

それにしても巨人はどういったチーム作りを目指しているんでしょうか。ワケ分からんです。
これで日ハム・小笠原選手を獲得したとしたら、どこのチームか分からなくなりますよ(苦笑)
例えば、阿部・李・小坂・小笠原・二岡・谷・小関・高橋というオーダーだったら、
生え抜き選手は3人のみ、「あれ? 巨人戦の中継だったはずだけど…」とか思っても不思議でないかと。
これまで巨人は生え抜き選手を優遇しすぎていたとはいえ、これはやり過ぎなような。
巨人という球団そのものを破壊しているようにしか思えません。
こういうのは楽天のような新規球団がやることでしょうに。分からないなぁ…
しかも集めてくるのは良い子ちゃんばかり。
今、巨人に必要なのはどちらかというと悪役、
チームの流れの悪い時にも淡々と結果を残せる選手でしょう。
引退した元木選手のようなタイプや仁志選手のように自分勝手に動ける選手。
スモールベースボールとか堅実な野球というのは、選手が育ってからでないと難しいように思います。
どんどん個性を殺した大人しいチームになっていくなぁと。全く面白みがないです。
そうですね…それこそオリックスのようになってきている感じが。

つーか、オリックスもねぇ…
塩崎・日高選手といったオリックス時代からの選手がFA宣言したくなるのも無理からぬものでしょう。
どうも最近の巨人とオリックスの補強方針には理解できないです。


◆プロ野球 FA選手の動向
現在のところ、日ハムの岡島投手と小笠原選手がFA宣言。岡島投手は移籍希望。
続いて横浜の門倉投手がFA宣言、こちらは残留・移籍はまだ確定せず。
注目の広島・黒田投手は広島に残留。個人的には一番良い形になったかと。
やっぱり逆指名組にはそのままのチームでというのが基本のように思えますし。
阪神にとっては取らぬ狸の皮算用になっちゃったようですが。
他にFA宣言しそうなのは、巨人・小久保選手、
オリックス・塩崎・日高選手といった所でしょうか。

この中で気になるのは横浜・門倉投手でしょうか。
西武は松坂投手がポスティングで移籍する見込みなので、計算できる先発投手が少なくなります。
まぁ、西口・涌井・帆足投手と経験のある3投手で二桁を見込み、
岸・松永・ギッセル投手の3投手に二桁を期待すれば何とかなりそうですが、
そうそう上手くいくわけもないので、やはりローテを期待できる先発投手は欲しいです。
日ハムの岡島投手が左腕ということもあり、欲しい投手の一人ではあるのですが、
FAに人的補償が存在し、日ハムは若手投手が多く、実績のある若手野手が少ないこともあり、
若手に好素材が多いライオンズは日ハムに野手を取られることは必至、
結局はトレードのようになってしまうため、獲得には慎重にならざるを得ません。
しかし横浜は西武と同じように若手野手に好素材が多い球団で、
投手とりわけ左投手を必要としているなど西武と補強ポイントが似ています。
こうなると金銭補償を求めることが考えられますから、松坂投手のポスティング資金で対応可能。
門倉投手は埼玉出身ですし、地元との結びつきを見直している球団側にもメリットあるかと。
成績的には疑問符が残るところもありますが、門倉投手はスタミナがあるので、
勝ち星を計算できずとも先発ローテを守ることは十分できるはず。
あとは打線の援護を期待するということで。今は何よりも完投能力のある先発投手が必要ですから。
今年のFA選手で獲得するとしたら、門倉投手以外にはいないと思います。

2006年11月05日

ふむ

日米野球は2戦・3戦とメジャー選抜打線が爆発、
3連勝となってシリーズ勝ち越しが決まりました。
いやー、しかし凄いですね。
第一回のWBCでは日本が優勝したとはいえ、これだけのパワーと身体能力を見せられると、
第二回の本気になったアメリカは怖いなと思わされます。
おそらく今回来日したメンバーが主体になるでしょうから、尚更です(^^;

印象的だったのは第2戦のハワード選手の2本のホームラン、
2打席目のセンターへの特大アーチは衝撃でしたよね。
東京ドームの天井に沿うようにしてバックスクリーンに当たる芸術的ホームラン、
そのパワーに脱帽といった感じです。
それに加えて今日の試合では小林宏之投手の内角膝元のフォークを拾っての
レフトフェンス直撃の2ベース、これも衝撃的でした。
上手く打たれたとしても外野定位置までのコースだったのにも関わらず
それを外野の頭を越すところまで持っていくわけですからね、信じられない思いです。
パワーとテクニック、打撃の強さはメジャーに一日の長があると思わされました。

加えて素晴らしいのが守備の動き、
第2戦のA・ジョーンズ選手の怪我をおそれないダイビングキャッチ、
ショートのレイエス選手の柔らかい動きと強靭な肩、
そして今日のショートのファーカル選手の動き、
レフトのJ・ジョーンズ選手の背走での小笠原選手の打球のキャッチ、
もちろん日本の選手も堅実な守備では負けていないのですが、
ダイナミックさという点ではメジャーの方が上かなと思わされます。
もうどういう身体能力をしているんだと(^^; いやはや、世界は広いです。

こういったパワーや身体能力の高さではメジャーには勝てないだけに、
日本は各種技術・粘り強さ・選球眼・チームワークで対抗していくしかないですね。
残り2試合、今度は日本のテクニックをメジャー選抜チームに見せて貰いたいです。


◆日米野球 第1戦涌井投手のピッチング
オフシーズンですから、結果は関係なしとは言いますが、
上り調子で終わった選手と、それ以外の選手とでは少し事情が違うかなと。
終わりよければ全て良しと言いますが、まさにその通りで、
その年の成績がトータル的に見ると好成績でも、
シーズン終盤に調子を崩したりすると、その翌年はなかなか活躍できないことが多いです。
中日・川上投手はその不安を見事に払拭しましたが、
西武・帆足投手なんかはまんまというような感じに。
…いやー、昨年のパリーグ東西対抗で火達磨になった時は心配してたんですが…
3月のオープン戦で見た時に大丈夫かなとも思ったんですが、結局ダメでした…
調べてないので分かりませんが、そんな印象を受けることが多いので、
打たれるよりは抑えた方がいいだろうということで結論(爆)

その話を涌井投手に当てはめると、
今年は大活躍だったもののシーズン終盤は良かったり悪かったりで安定せず。
プレーオフでの登板機会もなかったため、
「終わりよければ~」が判断されずにシーズンが終わってしまいました。
松坂投手のポスティング移籍が決まってしまえば、
西口投手と並んで頑張ってもらわないといけないのが涌井投手、
涌井投手だけでなく、来年の西武ライオンズを占う意味でも重要な登板でした。
結果は2回零封、メジャーの主力打者相手に好投してくれました。
思いっきり投げているという感じではありませんでしたが、
安定したフォームからコントロールよく投げられていたかと。
スピードガン以上にボールが来ていたと思いますし、
最後の登板…なのかは分かりませんけども、今回のところはナイスピッチングだったかなと。
まずは一安心。来季に向けて一つ不安要素が取り除かれつつあります^-^;


◆プロ野球 パリーグ東西対抗
静岡県営草薙球場で行われたパリーグ東西対抗は、
東軍(日ハム・ロッテ・楽天)が西軍(西武・ソフトバンク・オリックス)を
9-4で破り、2年連続で勝利を収めました。
MVPはロッテの今江選手でした。

試合の詳しい結果は後述の試合メモを参照ということで。
ここでは試合全体の感想を。
やはりアジアシリーズを控えている日ハム勢の活躍が目立ちました。
小笠原・森本・稲葉選手の3人がホームランを放つなど、
豪快なスイングで東軍を引っ張りました。
ただその中に挟まれる形でロッテの今江選手が3ランを放つなどアピールして、
MVPを掻っ攫っていったわけですが(^^;
草薙球場は両翼が91mと狭い球場なのでホームランが出やすい球場なのですが、
それにしてはホームラン出すぎだった印象です。
まぁ、お祭りですので、これ位のほうが盛り上がりんですけどね(笑)
試合の雰囲気は程よいまったりムードながら、
豪快なスイングや力勝負が見られ、昔ながらのオールスターの雰囲気を漂わせていたと思います。
今年で終わりというのが残念。
日米野球に出場するような超一流所でなくてもいいから、
各球団の1軍で売り出し中の若手やレギュラークラスが集まって試合をしてくれれば…
選手も厳しい秋季キャンプを抜け出すことができていいと思うんですがねぇ(苦笑)

西武勢は片岡選手が2番セカンドでフル出場し、レフト前ポテンヒットの4打数1安打。
中島選手が4番ショートでフル出場し、一二塁間抜くヒットとレフト前ヒットの4打数2安打。
赤田選手が9番レフトでスタメン出場し、途中からセンターへ移動するなどフル出場、
最終打席でセンター右へのヒットを放ち、4打数1安打。
福地選手が途中出場でレフトを守り、内安打1本の3打数1安打。
炭谷選手も途中出場でマスクを被るも、打撃ではレフト関川選手の守備に阻まれる2打数ノーヒット。
ピッチャーでは涌井投手と小野寺投手が登板。
涌井投手は制球重視で三者凡退、
小野寺投手は関川選手の打球を右手首に受ける内安打を許し、怪我の心配がされたものの、
その後も続投してセカンドゴロ併殺に取るなど3人で打ち取りました。
伊東監督が指揮を執っていたことや、日米野球の関係があったこともあり、
西軍は西武勢が中心となって戦っていました。
負けはしたものの、個人的には良い戦いをしていたと思います。

動き的には実戦を控えている日ハム勢の動きが一番良かったのですが、
次に良かったのは西武勢だったように見えました。
特に片岡・中島選手の二遊間の動きが良かった。
今日は何回併殺あったかな… あー、4併殺ですね。
そのうち1つはショート中島選手の2塁ベースを踏んでのものでしたが、
残りの3つは6-4-3もしくは4-6-3の併殺でした。
オフシーズンとはいえ、土のグラウンドで併殺の取れないと言われていた二遊間が
併殺を取り捲ったのは来季に向けての好材料ではないですかね。
9回の4-6-3の併殺は1塁走者のスタートが悪かったとはいえ、
一二塁間寄りの打球を処理しての併殺完成なので価値があったかと。
片岡選手の軽やかな動きが綺麗でした。
中島選手の動きも良かったですし、なんかオフになってからの西武勢の守備が良いですね。
いや、それをシーズン中にやってくれればとか思ってないですよ、えぇ(苦笑)

最後に試合内容以外で盛り上がった点についても幾つか記載。
まず日ハムの森本選手、1打席目に大きなレフトフェンス手前のフライで凡退すると、
頭を抱えてベンチ前で腕立てをしてファンにパワー不足をアピールするパフォーマンス。
その効果があったのか、次の打席でセンター右へソロホームラン。
その後も2塁へ果敢なヘッドスライディングを見せるなど、試合を盛り上げました。
得意のパフォーマンスに加えて、野球の方でも魅せる、面白い選手に成長してくれました。
あと指の怪我で出場はならなかったソフトバンク・川崎選手が3塁コーチに立ち、
イニングの合間に積極的にサインに応じるなど、
ファンサービスに徹底していたことが印象的でした。
こうやって試合に出場しないまでも、ファンに向き合う姿勢を見せてくれるだけでも、
普段プロ野球選手を見ることのない地方の野球ファンは嬉しいもんですよね。

他にはオリックス・吉井投手と西武・炭谷選手の22歳差バッテリーが実現。
ある意味、これも夢のバッテリー。
こういった組み合わせが見られるのも東西対抗のような試合の楽しみでもあります。
あとは涌井投手の投球後のインタビューのコメント、
「西武ドームよりも入ってますね」はさすがに笑いました(^^;
いやー、言い難いことをズバズバと(笑)
こんな天然皮肉キャラクターっぷりも萌えなのデス(笑)


以下、パリーグ東西対抗の試合展開メモです。

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2006年11月03日

日米野球開幕

今日から日米野球が始まりました。5戦行われる模様です。
直後にアジアシリーズが開幕する過密日程や、
故障等の理由で辞退者が相次ぐなど、色々と言われている日米野球ですが、
始まってみるとやっぱり見ちゃいますね~^-^;
…日本シリーズはほとんど見なかったのに(爆)
昔は日本の野球がどこまでメジャーに通用するのかを中心に見ていましたが、
今は名前は聞いたことあるんだけど見たことないメジャーリーガーのプレーを
純粋に楽しむようになってきました。
例えば、イチロー選手の報道でいつも名前の挙がっていた首位打者・マウアー選手。
名前は何度も聞きますが、地上波でMLB中継がやるのは極希ですし、
それも日本人が所属するチームが中心なので、
狙ってみないことにはなかなか見る機会はありません。
そういったスポーツ紙の情報で名前しか知らなかった海の向こうの有名選手を見ることが、
今の日米野球の楽しみになっています。
いやはや、涌井投手から打ったレフトフェンス直撃打は参りました。
やはり良い選手の良いプレーは、人種・リーグを問わず良いものです。

日米野球が色々と言われていますが、
そういった感じでもっとシンプルに考えるべきだと私は思います。
沢村VSベーブルースといった当初はそういった感じもあったのでしょうが、
いつしか日本の野球がどこまでベースボールに通用するかといった色彩が強まっていき、
スポーツそのものの醍醐味が薄れていった気がします。
もちろん、真剣勝負はスポーツの醍醐味で挑戦することは良いことなのですが、
それは相手が真剣でないと成り立たないわけで…
残念ながら、かつての日米野球からはそういった印象をなかなか受けることはありませんでした。
どこか常にメジャーの胸を借りる雰囲気が付きまとい、引け目のある大会だった感じがします。
それが日本人メジャーリーガーの活躍やWBCでの優勝により、
アメリカ側も本気になり、日本側も今まで持っていた引け目がなくなり、
対等な勝負(完全なとは言いません)ができる環境になってきました。
お祭りというのとは違う、一番適しているのは「交流戦」でしょうかね、
そういった新鮮味のある真剣勝負が見られるようになったように感じています。
確かに日米野球の意義は変わってきたと思いますが、それは悪い変化ではないような感じがします。
人種や国家、そして劣等感といった絡みがなくなった日米野球、
良い選手による良いプレーを満喫する大会になってきたように思います。

そういった意味では、ファンが一番変わってきたのかなと感じます。
昔ならば、王さんの55本塁打のシーズン本塁打記録に
バース・カブレラ・ローズ選手といった外国人選手が並ぶと、
必ずといっていいほど「日本人じゃないと嫌だ」といった意見が聞かれました。
結局、それは劣等感の現われであって、
常に日本のプロ野球はメジャーに劣っている、
外国人選手よりも日本人選手の方が劣っている、そんな感情が付きまとっていました。
それがWBCの優勝により意識が大きく変わってきました。
そういった劣等感から開放され、純粋に野球を見ることができるようになった、
そう感じています。
良いプレーは日本人であれ、外国人であれ褒め称える、
敵チームのプレーであっても感嘆する、
独善的な見方を脱却し、野球というスポーツの醍醐味を味わえるようになってきました。
野茂投手のメジャー挑戦から10年、
私を含めてようやく日本の野球ファンが成熟してきたのかなと感じています。

で、つまり何が言いたいかというと、
四の五の言わずにファンが見たいと言っているなら、引き続きやってくれということです。
今年で終了する静岡でのパリーグ東西対抗にしてもそう、
ファンが見たいと思っているのなら、引き続きやって欲しいです。
後者の場合は楽天が年に2~3試合はやってくれるので、
パリーグの試合が全く見れない状況というのが回避されましたから、
公式戦がその分だけ増えてくれるなら文句なしですが、
日米野球の方はそうはいかないでしょう。
日本でメジャーの開幕戦をやってくれたこともありましたが、その1年だけでしたし、
今後日本でメジャーリーガーのプレーが見られる機会もそうそうないでしょう。
ファンの希望があるならば、できるだけ続けていってもらいたいです。

試合増で文句言っている選手会には「ファンが見たいんだ」の一言で(爆)
今のプロ野球界で試合増に文句言えるのは阪神・金本選手一人だけでしょう。
フルイニング出場だけでなく、全試合出場でさえ、リーグで数人という状況。
休んでるなら、試合増えてもいいじゃんとか思っちゃうんですが(^^;
まぁ、まだ「レギュラーなら全試合出る」という古い体質が残っていることは否定しませんが。
別に各球団30人しか選手がいないわけじゃないですし、
レギュラーの休養が定着するようになれば、そう負担でもないように感じるのですが。
ファンが見たいと思ってる限り、やってくれというのが本音です。
採算性の問題こそありますが、増えた分を地方試合に回せば大義名分も生まれるでしょうに。
地方に分散したとはいえ、まだプロ野球は「地方都市」のものでしかありません。
本当の意味で拡大を図るなら、全国47都道府県で毎年1試合以上できるぐらいになりませんと。
これだけ高校野球が発達していて、各地に球場があるというのに、
その目標であるべきプロ野球の試合が各県で行われないというのも変な話でしょう(^^;

色々と言われていますが、
今回の議論を機にさらにプロ野球が発展していくことを望みたいです。


◆ニュースネタ 未履修救済策が決定
晴れて我が母校もこの中に加わりました。ぱちぱちー(爆)
70時間の補習が基本とはいえ、50時間まで短縮可能と言われたら、
普通は50時間しかやりませんよねぇ…
元々、受験のためにズルした高校なんですから。
さらにセンター後に補習をやる場合には出席できない場合もあるでしょうし、
最低限としている50時間さえも守られるかどうか定かではないです。
「とりあえず」的な雰囲気は拭えないです。
なんつーか、「ちゃんとやりましたよー」という方便だけのような印象(^^;
各地の教育委員会が監督できるのかどうか不安も残ります。
50時間出席必須が徹底されるなら、仕方ないかなとも思えるのですが。

学習指導要領に関しては、本来なら義務教育ではないんですし、
各高校の裁量内で授業を行っていいように思います。
実態に合ってないというなら、変える必要があるかもしれません。
結局、高校が何のためにあるかということでしょうな。
大学のための予備校ならば、普通に主要科目のみを教えればいいんですし、
準義務教育とするならば、幅広い高等知識を修得させることに重点を置くべきでしょう。
今の教育体制がどっちつかずになってしまっているのが、現状を生んだ原因であると考えます。
高校側は進学校を中心に予備校的感覚、政府らは準義務教育と考えていたということでしょう。
どちらが良いというのは一概には言えませんが…
政府の言う学力低下を防ぐには前者、
けれど大局的に見れば後者が本来の教育国家の姿なのかなと思います。
いずれにせよ、世界史を学ばずに通り過ぎるのだけは勘弁。
縦に見るのではなく、横を並べて見る訓練をしないと死ぬぞ(苦笑)


◆プロ野球 西武・松坂投手がポスティング申請
30億円以上の入札額、そして年俸を含めて100億円が動くと言われている松坂投手の移籍、
やはりお金がかかりすぎると見られたのか、ここに来てメジャーの各球団がトーンダウン。
サンスポでは本命ヤンキースが20億円以下と報道してます。
事前に値段が跳ね上がって、交渉が始まるとトーンダウンってのは分かりやすくもありますが。
けれどこれで35億という入札額の跳ね上がりはなさそうです。

そうなってくると問題になるのは西武球団の思惑。
ぶっちゃけ金になるから売るだけで、慈善事業でも何でもありません(^^;
入札額が低ければ商売として成立せず、松坂投手の離脱するデメリット、
戦力的にも人気的にも全国的注目度の全ての面におけるデメリットを考えれば、
拒否することも十分に考えられる事態です。
西武球団としては、もう1年チャンスがあるわけですしね。それを待っても遅くはなし。
これまでのポスティングは「移籍ありき」なところが大きかったですが、
今回は「お金ありき」な感じが強いように思います。
そういう意味ではイチロー選手の時に近いのですが、その時よりもお金が強い印象です。
となると、どの程度の金額で球団が納得するのかが問題になってきます。
おそらく30億円以上ならば受諾するでしょう。
問題は20億円台。
25億円以上の対応は予想してるでしょうが、25億未満の場合はどう考えているのか未知数。
なんとなく25億円が一つのボーダーラインのように思えます。

私はライオンズファンなので、今季の移籍が決まらない方が嬉しいですけど(爆)
もっとも、バリバリに活躍できる状況なら行って欲しい気持ちもありますが。
松井稼頭央選手や森慎二投手のような現状になってしまうのだけは勘弁して欲しいです。
他に測る物差しがない以上、お金=評価となってしまうのは仕方ないのかもしれません。
いずれにせよ、来週中には結果が出そうですし、
メジャー各球団と西武球団の駆け引きを楽しみたいです。

2006年10月31日

んー

重い話をする前に私信から(^^;

★アゼリスさん
『MegaMari』の攻略情報、ありがとうございました~
情報を元に一部追加させていただきました。
いやはや、その方法には全く気付きませんでした^-^;
また何かありましたら、気軽にお書き込みくださいませ~

★湊さん
TOP絵更新&掲示板チェックありがとうです。
今回は中に引き込まれそうな構図が目を引きますね。
更新お疲れ様でした~


あー、私もそろそろ何かゲーム関係の記事を上げたいけれど…
現在のところはそこまで書こうと思えるゲームもなし。
面白くないわけではないんですが、こう一本通った芯が感じられない今日この頃ナリ。


◆ニュースネタ 「自殺」に関して
イジメによって中学生が「自殺」したり、履修不足発覚で校長先生が「自殺」したりと、
最近はニュースで「自殺」が取り上げられることが多いです。
個人的見解を言えば、以前から言っているように「自殺」は嫌いです。
嫌いなのは当たり前でしょうが、絶対悪として嫌い、同情の余地なしです。
まだ「他殺」の方が許せます。
他殺には自分勝手なものや、嗜好的なものといった憎むべきものもありますが、
過失によるものや、状況的に已むを得なかったものをも含んでいます。
けれど「自殺」はどこまでいっても自分勝手さそのもの、
どんな状況にあるにせよ、最終的な決定権は自分が下すわけですし、
自分の我侭だけで命を奪う行為です。
私が「自殺」を正当化することはないでしょう。

確かに今回の校長の責任を取る形での「自殺」や、
生命保険を用いる形での「自殺」など、已むを得ず的なものもあるかもしれませんが、
他に取るべき方法が全くなかったかと言えばそれは嘘になるわけで、
私には中途半端で自分勝手な責任の取り方としか思えません。
かつて武士が切腹をするなど、自殺が認められる世の中がありましたが、
彼らが死んでいったのは「自分のため」ではなく、
「一族のため」「一族の名誉のため」に死んでいきました。
でも今の時代、そういった形で「自殺」するかというと…ほとんどが「自分のため」でしょう。
生命保険のケースではそういった心情になることもあるかもしれませんが、
それは「生命をお金に換える行為」ですから、
社会的には認められたとしても、倫理的には考えものです。
臓器売買を否定するなら、当然生命保険における自殺での支払いをやめるべきでしょう。
(貸金業のケースはようやく排除されることが決まったようですが)

話を戻して…「自殺」は自分の生命を自由に処分することだとも言えますが、
だからといって社会的に自由に処分しちゃっていいのか大いに疑問があります。
例えば、仮に履修不足の高校の校長が全員自殺したらどうするんでしょう?
いや、ありえませんけどね。そうなると少なくとも数日間は学校・社会が麻痺します。
悲しむ人がいないといっても、それは自分がそう思っているだけに過ぎず、
家族や友人、その他のお世話になった人が誰かしら心を痛めることでしょう。
「自殺」が迷惑をかけないわけがありません。自分勝手な行為そのものです。

これらを宗教的に言えば、「神仏に生かされている」ということになるのでしょうが…
そういう認識でいる人間がどれだけいることか。
宗教を信じない人間であっても、
長年語り継がれている教え・掟の意味がどこにあるのかぐらいは考えて欲しいです。
どんな状況であっても、自殺する人間はバカとしか言いようがないです…
死んでから成仏できずに苦しんでください、っつーことで。


まぁ、しかし…イジメのケースも校長のケースも、前後関係しか見えてないのが…
特に校長のケースは他にも多くの学校がやっちゃったわけですし、
横を見れば同じ人間がいくらでもいたでしょうに。
イノシシのように前に進むしか能がないというか、肉食動物のように遠近感しか見えないというか。
草食動物のように横を見る視点がどうしてなかったのかと。
前後しか見ることができなかった己の愚かさを呪うがいい、ってな感じでしょうか。

イジメる側に対しては、そんな行為しかできなかった己の心の弱さを恥じろと。
先生が暴言を吐いていたとか、周りがやっていたとか関係ないでしょう。
そうやって弱い所に当てつけなければ、自らを保てない己の脆弱さを恥じてもらいたいです。
イジメに加担するのは自分が強いからではなく、強いと思いたいから、
つまりは弱い者を作り出さなければ強くなれないほど、自分が弱い人間だということです。
それをもう一度、声を大にして言いたいです。
良いとか悪いとかの問題ではないと思うんですがねぇ… なんでそういうこと言うかなぁ…

2006年10月26日

北海道日本ハム、日本一おめでとうございます

あー、良かった、良かった。良かったね、おめでとう。
北海道民にとっても、引退表明した新庄選手にとっても最高の結果だったことでしょう。
北海道日本ハムファイターズの日本一、おめでとうございました。

今回の日本シリーズは久々に無関係モードだったので、
シリーズの内容を語ることはできないのでノーコメント。
そういうのは見た人にお任せいたします。
個人的には中日を応援していたので今回の結果は残念かなぁ。
コムショップのセールを期待していただけに(爆)
日本ハムが勝ってもこっちは何も安くならず、
自分とは縁のない日本ハム製品の一部が売り出されるだけ…
そんな微妙な主婦根性の傍観者モードで野球を眺めてました(^^;

◆ニュースネタ
変な事件しか目に付かないのが欝。
どうもやり切れない思いになるっつーか…
ここ数年、ずっと雰囲気が変と感じてしまう、そんな変な自分がここにいます(^^;

履修不足はさらに広がりを見せ、31都道県183校に広がったとか。
県内でも進学に力を入れている学校を中心に履修不足が発覚しています。
高校はもはや大学受験の予備校的な役割を担っていますからなぁ…
どうも変な所で捻じ曲がっている面が。
受験に必要のない科目は勉強しないという姿勢の生徒は多いですし、
そういった生徒の姿勢もこのような体制を招いたことの背景にあるのかなと。
まぁ、知らないで苦労するのは自分なわけですが。
そんな熱心に勉強する必要を感じない教科でも、
頭の片隅に置いておくだけで役に立つことはありますし。
大学だとかそういうことを抜きにしても、知識っつーのは必要だと感じます。
何をやるにしても知識がないというのは辛いですからねぇ。

履修不足の学生は大変でしょうが、人生勉強をしたということで。
やれ、とにかくやれ(^^;

2006年10月24日

むぅ

トラぶる花札ばかりやる日々(爆)
宝具によるイカサマが理不尽なほど強いもんだから、妙に意地になっちゃいます(^^;
慎二の弱さには泣けてきます。
対キャスター戦で鬼のように負けまくりました(苦笑)
宝具を使って勝ったとしても、その後のルールブレイカーで100%負けに。
タイミングが悪いのか、まぐれで勝ってもそのタイミングに入ってしまい…
そんなこんなで20連敗以上しました(^^;
他は一発で通ってただけにこの連敗は応えました。イカサマ強すぎ。

◆ニュースネタ 社会科科目を1科目未履修、卒業できない?
この時期に来て痛い発覚。
私らの頃は理系は倫理・現社を含めた6科目から2科目だったんですが、
今は理系でも地歴2科目必須となっているんですかね。
3年生全員ということだから、文系・理系も同じということかな。
まぁ、しかし… 3年生は受験に集中したいこの時期にコレとは…
大人を恨んでくれとしか言いようがないですね(苦笑)
ただ他の学校の生徒は受験とは直接的に関係ない場合でも履修しているわけですから、
特別に免除する、とはできないっすよね。
もう頑張れ、と言うしかないです。

けど他にもやってそうな学校もあるんじゃないかと思ったり…調査の必要はあるでしょう。
日本史や地理はまだしも、世界史は下手すると人生の間で全く勉強せずに終わる可能性もあるので、
やはり最低限の知識は持っておいた方が良いかと…
個人的には義務教育まで下ろした方が良いようにも思ってますが。
歴史は縦じゃなく横の連なりで覚えていくわけですし。横があるから、縦が発生する。

◆プロ野球 西武がFAで広島・黒田投手の獲得に名乗り
まだ黒田投手が宣言して移籍すると決まったわけではありませんが。
宣言したら、獲得に乗り出すそうです。
もうこの姿勢だけで十分です、えぇ。
伊東監督ら現場からの要請を受けたというのにはやや不満が残りますが、
(本来ならフロントが率先して動くべき)
松坂投手のポスティング移籍後の対応を考えたことは評価したいかと。
…もっとも獲得できるとは思ってませんが(苦笑)
広島残留か、阪神・巨人移籍のいずれかなんじゃないでしょうか。
西武に移籍するメリットがありませんもんねぇ…
お金なら後者の2球団、働き場所という意味では広島残留でいいわけですし。
広島カープに余程の不満があるなら、働き場所を求めてという線が出てくるでしょうが、
そんな感じは全くありませんから、お金にこだわらないなら広島残留になるような気が。
松坂投手のポスティングで資金ができたとしても、
高額年俸で雇い続ける程の余剰資金はないでしょうし…
複数年契約後の契約更新は広島と上げ幅とそんなには変わらないので、阪神・巨人と比べると…
来てくれたら嬉しいですけど、状況的には厳しいでしょうね(^^;

そうなると、現実的な補強は難しいわけで…
他に投手の目玉はいませんし、名前の挙がっている日ハム・岡島投手は人的補償を考えると微妙。
つーか、FAの人的補償って必要あるんでしょうか?
これじゃ微妙な位置の選手(半レギュラークラス)がFA移籍しようとしても、
人的補償が怖くて手を出せないという球団が増えちゃうと思うんですがね。
ドラフト・テスト入団後の移籍となることで、
球団の選手数が不足する状況なんてごく希でしょう。
人的補償の場合は一定数を下回っている場合のみとし、
あとは金銭補償だけで済ませた方が合理的だと思います。
FA移籍の煽りを受けて移籍させられる選手も複雑でしょうし…
…まぁ、巨人から西武に移籍した江藤選手は逆に良かったのかもしれませんけど…
FAによる人的補償で成功したケースがほとんどないだけに、
(江藤選手と移籍直後のユウキ投手ぐらい?)
この人的補償のシステムは一考の価値があるかと。

2006年10月22日

とりあえず

Navelの『Really? Really!』とMeteorの『ちょこパイ』は購入決定。
セクシービーチ3の追加ディスクは情報待ちの様子見ということで。
他には先日発売された『Canvas2』が新キャラ見たさに欲しかったり。
でも他にも色々と積んでいるので一時パス。猫っぽいキャラが気になる也。

◆ゲームの話
ゲームの方は相変わらずBattleMoonWars銀をやってます。
さっちんの主人公化だけでは止まらず、痕キャラを引っ張り出してきたり、
美綴や陸上部3人娘の顔絵を取り込もうとしたりと、もはや暴走中(爆)
こうなってくると、ゲームをプレイすること自体よりも、
改造そのものが楽しみになってくるのがいけません。
もはや病気というしか(苦笑)

そうなってくると、キャラの確認のために元のゲームをチェックしたくなるわけで…
痕の大枠を掴むために簡易プレイ、昔のゲームながら良い味を出しています。
ただ旧版なので立ち絵がやっぱり… まぁ、我慢我慢。
今プレイすると背景の問題もあってやや暗さが際立ちすぎている感じも。
まぁ、その雰囲気がいいというのもあるかもしれませんが。
名作は時間を越えても名作だなと改めて感じましたです。

続いてFate/hollow~をプレイ。
月姫はプレイしましたが、実はFateは未プレイ。
でも本編を長々とプレイする気力はないので、ファンディスクでお茶を濁そうと(爆)
いや、しかし長かった… これで長いとか言っちゃうと本編は無理なんでしょうけど。
率直に言えば、面白かったです。
だけど月姫の時と同様に妙な違和感を感じずにはいられないのは何でかなと。
個人的に血湧き肉踊る展開がダメってのもあるんですが、
そのダメな理由ってのが割と作品そのものにダイレクトっつーか…
まぁ、ここらは人格に関わるので、察してくださいと言ってお茶を濁し目に(^^;
違和感ってのを一言で言い表せば、「長い」ということになるんですが、
例えるなら説明好きの人間がいて、自分は分かってる話なのにその話を延々とされてしまうみたいな感じ、
別にシナリオの展開やストーリー設定の答えが分かっていたわけではないのですが、
そういう雰囲気を感じてしまう所があるというか… まぁ、簡単に言えば「長い」と。
発想等に近いものがあるだけに、よりそう感じてしまうのかも。
自分の好きな分野だと判定が辛口になってしまうとか、そんな感じだと思ってくれれば。
ただ普通にループ物のストーリーとしては良い解説だったと思いますし、
出来は巷で言われているようになかなかではないかと、危険性もあるので勧めもしませんが。
シナリオ自体の不満があるとすれば、最後の展開でしょうか。
ちょっとご都合主義な印象も受けちゃいました。
ただ引き篭もり脱出法を想定したものと仮定すれば、ああいう内容になるのかなと思ったり。
コントロールドラマを想定するならば、そのままの流れの方が良かったかなとも。
そこらは何を主軸に置いたかの問題ですから、
おそらく作品的には前者でしょうから、納得の結末、でしょうかね。

しかしオマケの花札が… イカサマが凶悪過ぎて泣きそう(苦笑)


◆ニュースネタ 代理出産
先日、長野の病院で娘に代わって母親が代理出産を行い、
出生届は母親の実子として提出した上で、養子縁組で娘の実子としたニュースが流れ、
代理出産が話題となりまいたが…
代理出産の倫理的な面は、もはや統一的な倫理観が存在してない(つーか、持ってない)ので、
ここでは語らないとして、社会的な面から考えてみると、やはり問題が多いなと。
当人同士が納得済みならばいいじゃないかと考えるかもしれませんが、
それで事が済んだら社会問題なんて起きません(苦笑)
大概は、思い違いをしていたり、約束を反故にしたり、
またまた予想外の出来事が起こる故に、社会的問題は起こるわけでして…

今回のようにスムーズに養子縁組している場合はいいのですが、
どちらが母親であるかという争いが起こるようになってくると…どうでしょう?
生んだ母親が愛着を持ち、遺伝的母親に渡さなかった場合は…?
アメリカ等では実際に争いになるようなケースです。当然考えられることでしょう。
また逆に遺伝的母親が何らかの事情で受け取りを拒否し、
生んだ母親も育てられないとして赤ん坊の養育を拒否した場合はどうでしょう?
この場合は、どちらも育てたくないと言っているわけで、
どちらかに押し付けるわけにはいきません。
押し付けた結果、餓死なんていう最悪な結果も…というか、争っている最中に餓死します。
現時点ではあまりにも生まれてきた赤ん坊のリスクが多すぎるように思います。
少なくとも生まれてきた時点で、養育のためにも母親は確定するようにするべきでしょう。

また考えたくもないことですが、先日の臓器売買のようなことを考えると、
代理出産が商売にされてしまうということも否定できません。
代理出産に対する要請があるのも分かりますが、
それを認めるのには多くの問題を抱えこみ過ぎているように思います。

2006年10月18日

うーん

ニュースというと、北朝鮮か、自殺、ですか…(苦笑)
欝になりそうな話で申し訳ないのですが、自殺関連のニュースにはやや抵抗感があります。
一般的に言えば、自殺の原因があって自殺しちゃうわけなんですが、
(福岡のなら教師を含めたイジメ、福知山線のならJRの列車事故)
だったらそれらの原因があったら、必ず自殺するというわけでもないでしょうし…
平和な学校生活・平和な家庭生活を送るという可能性を奪われたことは確かでしょうが、
逆にその時に奪われていなかったら、平和な生活を送れていたという保証も全くありませんし。
また、必ず自殺しなければいけない状況とも、自殺するように迫られた状況とも言えません。
少なくとも自殺するという選択をしたのは本人の責任・意思なわけで、
事故死のように考える時間が全くなかったというわけでもないのですから、
原因と考えられるものに対して、そこまでとやかく言うべきなのかなぁ、とも思います。
もちろん、自殺云々とは別の観点で、
原因となったイジメ・JR脱線事故は責められるべきであることは変わりありませんが。
なんかこう…違和感ある報道の仕方なんですよねぇ…
いい正当化の口実にしてるというか、世相を刺激しそうな報道の仕方にしてるというか。
どうもこれらのニュースに対しては首を傾げることが多いです。

◆ゲームの話 今後の発売予定
11月後半が一気に個人的激戦区に…
先日購入決定といったMeteorの『ちょこパイ』に続き、
イリュージョンがSexyビーチ3の追加ディスクを発表。
せっかく買ったのだから追加ディスクも欲しいと思うのが人情(^^;
それに加えてNavelがようやく動いて、『Really? Really!』の発売が決定。
今回は西又さんが多いので買うつもり。
3本が同時期にバッティング…どうすべきか…

まぁ、Sexyビーチ3の追加ディスクが3980円というのがせめてもの救いなんですが…
んー… 悩みます。

2006年10月12日

日本ハムファイターズ、優勝おめでとうございます

気が付いたら、プレーオフ第2ステージは2連勝で日ハムのストレート勝ち。
25年ぶりのリーグ優勝を遂げたそうです。優勝、おめでとうございます。
今年の日ハムは投打ともにバランスが良く、
若い先発投手陣と確実に仕事をこなすリリーフ陣が1年を通してチームを支え、
夏場以降に復調した打線がチームを加速させました。
投手陣で大きかったのはダルビッシュ投手の成長、
そして八木・武田勝投手といったルーキー投手、
若い先発投手陣が日ハムの弱点を生めたように思います。
打線では課題だった1・2番に森本・田中賢介選手といった若い打者が定着し、
とりわけ田中賢介選手は送りバント・盗塁と何でもできる2番打者として活躍、
小笠原・セギノール・稲葉・新庄選手といった中軸が目立つハム打線ですが、
その中でも一つのポイントとして機能していたのが2番田中賢介選手だったと思います。
投打における課題を交流戦明けにクリアした日ハムが、
その勢いもあってシーズン終盤・ペナントレースを駆け抜けたという感じがします。

…しかし…ストレート負けとは…
いや、ホークスに負けたライオンズファンが言うことではないんですが、
なんだか虚しい気分になっちゃいます…
あのプレーオフ第1ステージの激戦はなんだったんだろうかと。
2試合とも投手戦だったようですから、良いゲームではあったんでしょうけど…
んー、これ以上は言っても仕方ないですね。
それだけ日ハムの勢い・北海道での後押しがあったということでしょう。
辛い戦いの中、ホークスもよく頑張ったと思います。
悔しい結果となってしまいましたが、これをバネにして来季へと繋げて欲しいです。

えー、日ハムは…自分は応援しないんで、まぁ、適当にシリーズ頑張ってください(爆)
すいません、やっぱ応援する元気ないんで…(苦笑)
今年はパリーグの方が日程を早く消化しましたから、
近年言われていたブランク等は関係ないはず。
中日とのシリーズが好ゲームになることを祈ってます。


◆プロ野球 西武・松坂投手のメジャー移籍を容認
まぁ、経営サイドとしては賢い判断でしょう。
一番の売り時を逃すわけはないわな。
ただ問題なのは、その松坂投手が抜けた後を経営サイドは本当に考えているのかということ。
戦力的な面は勿論、人気面でも影響は少なからず出るでしょうしね。
かつて秋山選手をトレードに出して人気面で失速したようなことにならなきゃいいんですが。
もっともファンもある程度の覚悟をしていたことですから、
当時のような影響はないでしょうが、
経営サイドとして新しいスターを売り出すことは必要不可欠でしょう。

それはこれからの問題ですし、今年は頑張っていたと思いますので、
ここでは問題にせず、もう一方の戦力面を考えてみようかと。
松坂投手がポスティングでメジャーに行くのは、夢で片付くかもしれません。
けれど来年のライオンズを考えると、これは夢では済まされません。
ほぼ確実に勝ち星が見込め、1試合を預けられる先発完投投手、
今の野球界にこれだけの投手が何人いるでしょう?
つーか、松坂投手に匹敵する投手は斉藤和巳投手など数人程度でしょう。
どんな補強をしても埋められない穴です。
例えメジャーバリバリの外国人投手を連れてきても、完投能力だけは絶対に及びません。
それを埋めなければいけないわけですから… 何もしないで埋まるのかよと(苦笑)
出すのは構わないんですが、それならそれ相応の補強をしろと。
選手を育てればいいじゃないかと言うかもしれませんが、それにも限界があるでしょうに。
昨年の森・豊田投手が抜けた穴をやっとかっと埋めたものの、
結局はコマ不足でプレーオフ敗退を喫してしまったわけですし。
育成だけで松坂投手の穴は埋められませんよ。
エースの存在という心理面を無視すれば、
先発投手が2人、1年間フル回転できるリリーフ投手が1人いれば、
戦力的に松坂投手の穴を埋められるかもしれませんが、その3人さえ揃いません。
先発は帆足投手の復活、ルーキー岸投手に期待するとしても、
リリーフの方は現段階では底上げ以外に方法なし。
今の戦力的では厳しいと言わざるをえません。

獲れる取れないは別として、FAで注目される広島・黒田投手や、
メジャーの大物外国人投手を獲得するみたいな動きを見せてくれなければ、
「本当に来年優勝する気があるの?」と疑わしい気持ちになってしまいます。
それこそ金だけで松坂投手を売ってしまうのではないかという思いが。
もし仮に、これで何の補強もせずに(ドラフトのみ)、
伊東監督の1年契約、戦力不足で優勝争いできませんでした、はい首~、
とか言い出したら、激怒なんかじゃ済みませんよ。
勿論、正式決定前で、メジャーも日本のプロ野球も終わっていない段階では、
気の早い話だとは思うのですが、
松坂投手の移籍の話ばかりが優先され、
チームの今後が置き去りにされているのはファンとして寂しく感じます。
松坂投手のメジャー挑戦の夢があると同時に、
ファンのライオンズにかける夢もあるわけですから、そちらも大事にして欲しいです。

とりあえず経営陣には最低限でも方向性だけはしっかりと示してもらいたい所。
特別な戦力補強なしで、若手の底上げを目指すなら、
伊東監督の契約期間を複数年にしたり(内々で2年が規定路線なら構いませんが)、
現場サイドに一定の配慮をしてもらいたいように思います。
もし監督の進退をかけての優勝を目指すなら、
それ相応の戦力補強をすることを打ち出してもらいたいように思います。
金をかければいいというものでもありませんが、
それなりのバックアップはしっかりとしてもらいたいところ。
ファンのライオンズに対する夢を奪うような結果にだけはして欲しくないです。

2006年10月09日

プレーオフ第1ステージ

突破チームは福岡ソフトバンクホークスでした…
…あー、すいません、しばらくネットから引き篭もろうかと(爆)
今年は自信あっただけに… ショックは大きいです。
あーぁ、取らぬ狸の皮算用をしてしまった… 欝…
これでワールドカップ年のジンクスも、金メダリスト始球式も全て崩壊ですか… 欝…

敗因は色々あるでしょうけど、
こういう結果に終わると「大舞台で結果を残せない」と言わざるを得なく…
まぁ、現実的に言うと、人参がぶら下がってるか、ぶら下がってないかの違いなんすかね(苦笑)
もうカブレラ・和田選手や松坂・西口投手らに頼ってばかりもいられませんし、
この秋・冬で若い選手が一皮剥けることを期待するばかりです。
今や和製大砲育成はどのチームでも大きな課題ですねぇ…
カブレラ選手の長打力が落ちてきているだけに、
中村剛也選手の大砲開花が必要不可欠のように感じます。
投手陣の方は言うまでもなく、ということで。

松坂投手のポスティングに関しては、難しい所かと。
チームとしては出せる状況ではないですよね。
FA前年のポスティング移籍が現場としてはギリギリのライン、でしょう。
けれど今年の働きは十二分なものですたし、優勝できなかったことに松坂投手の落ち度は…
…あー、1位通過のかかったゲームで負けたってのはありますけど。
まぁ、それ以外の働きで十分お釣りが来る内容でしたからねぇ…
それにWBCでのMVP、一番の入札額が期待できるヤンキースのプレーオフ早期敗退、
そういった需要面を考えると、商売的には今が一番の売り時とも考えられます。
でも抜けた後のチームを考えると怖すぎる(^^;
まぁ、どんなに頑張っても再来年のFAで出て行くのは確定なんでしょうが。
チームを考えると簡単にOKできませんが、かといって無理に引き止めるのも得策とは言えず。
難しいところですなぁ…
松坂投手が抜けると来季の優勝は厳しいでしょうから、3年連続のV逸は決定的…
やはり現実的には出せないといったところでしょう。
伊東監督の長期政権が約束されてるなら話は別ですが、1年契約なので微妙…
優勝できなかったのは松坂投手の責任ではありませんが、
出せる状況でなくなってしまったようにも感じます。
ファン個人としては今年のポスティングは反対、ですかね。
あとは成り行きを見守るということで。


あとはもうナシ。今日は寝ます(爆)

2006年10月08日

パリーグプレーオフ

第1ステージは1勝1敗で第3戦へ。
いやはや、しかし熱いです。
短期決戦は簡単に流れが変わるので、息をつく暇が全くありません。
こういう試合を見せられると、シーズン中の試合はなんだろうなと思うことも(爆)
もっともこういう熱い試合を毎日やっては、
やる方も、見る方も疲れちゃうでしょうけどね(^^;
短期決戦ならではの魅力が凝縮されているように感じます。

◆先発ローテ予想
早速外れまくりだったので、一部修正。
第3戦は西口投手が先発となったので、
第2ステージに進出した場合は、涌井・松坂・西口・涌井の順番で。
仮に札幌で2連勝なんかしちゃった場合には、
第3戦にギッセル・松永投手で西口投手をスライドということで。
もう中4日だろうが、中3日だろうが、
中2日ロングリリーフだろうが何でもアリなのが短期決戦の醍醐味(^^;

何はともあれ、明日の試合勝たねば。まずはそれからです。


◆ニュースの話 安倍首相が中国訪問
まだ内容は伝わってきていませんが、
あれだけ歓迎されると裏があると疑ってしまうのが政治。
つまりは「これだけもてなしたんだから、あんた、分かってるよね?」的な(苦笑)
これで靖国参拝なんてしようものなら刺しますよ、と言わんばかりの歓迎ムード。
どーも中国の方に先手を打たれてるような気がしないでもないです。
まぁ、アジア諸国との対話があることには個人的に大賛成なんですけどね。
しかし新首相がどんな人物か本国国民に知られる前にさっさと首脳会談を済ませちゃおうと
いう中国政府の対応は…見事としか言いようがありませんな。外交上手。

もう戦犯云々とかの話は曖昧でいいから、無事に任期が終わることを祈るのみ。
その前に選挙があるわけですけど… いやー、もう期待してないし、国民に…


◆ゲームの話 BMW銀の改造
以下に続く

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2006年10月04日

しかし

セリーグの優勝チームはまだ決まってないんですよね…
こんなことを言うと、中日ファンや阪神ファンの人に怒られてしまいますが、
10月の番組改変を機にどうも野球色が薄まってきているような印象を受けます。
パリーグのペナントレースが終わると同時に、まるでセリーグも終わってしまったかのよう。
地上波テレビの野球中継がないのは分かるんですが、
ラジオの野球中継までもがないのはちょっと…
消化試合ならまだしも、まだ優勝チームは決まってないんですからねぇ…
プロ野球ファンとしてはちょっと寂しいです。
こう考えると、やはりセパで日程を同じくする必要性はあるでしょうね。


◆ゲームの話 体験版
Gageの『牝姫の虜』とMeteorの『ちょこっと☆ばんぱいあ』をプレイ。
牝姫の虜はダーク路線っぽいのですが、意外と日常会話部分は安定していた印象です。
キャラの魅力があるだけに、あとはシナリオの展開次第かなと。
体験版をプレイしている限りではヒロインが痴女化するようなのですが…
そうなると主人公を始めとするヒロイン達の心理描写をどう描くかが鍵かと。
エロ中心だとこういったストーリーは崩壊しちゃいますから…
そこが難しそうですね。
私的に声のキャストが○。ただ音声が全般的に小さめなのが気がかり。
体験版で落としているのでしょうが、ちょっと気になっちゃいます。
音声の強弱が大きすぎるんですよねぇ…
通常時は小さいのに、部分的に大きくなるし。もう少し一定にしてもらいたい(^^;
それとヒロインの一人、鶴野さんはやり過ぎだと思うのですが(苦笑)

Meteorの『ちょこっと☆ばんぱいあ』はサイト上で発表された時は、
特に気に入ったヒロインがいなかったので、流そうと思っていたんですが、
いざプレイしてみると…いやー、魅力的でした(^^;
メインヒロインの魔界3人組がもう少しだったんですが、
アリアは一色ヒカルさんの声も相まってマッチしてきた感じです。
でも体験版ではむしろ人間組の方が印象に残ったり。
人間のメインヒロイン・香菜が意外と可愛い。
見た目的には印象薄いんですが、逆にその素朴さがいいというか…
周りが濃いだけにその素朴さが光ります。最後は妻のところへ帰るみたいな(爆)
個人的に両手を挙げたバンザイCGがツボに入ったり。妙に可愛い。
操さんも優しい年上お姉さんキャラっぽい外見と、
暴走しがちな赤貧キャラというギャップがナイス。和テイストな音楽も良さげ。
あとはサブキャラからヒロインに昇格できるのか、悪友の麻衣。
『恋Q』のマナのような切符の良さがいいです。声も同じ人だし。
メーカーサイトの紹介だとマナがサブキャラとして出るようですし…
ひょっとするとヒロイン昇格のイベントがあるのかも、と予想。

シナリオのテンポが非常にいいですし、
ほのぼのとした世界観が良い雰囲気を醸し出しています。
明るいコミカルHが中心な割りに、シナリオの出来が良いのもこのメーカーの特徴。
バランスがいいですよね。
ねこねこソフトさんは終わっちゃいましたし、
Navel・ケロQ・オーガストはここ1年これといった動きもなし。
贔屓のメーカーがなかなか作品を出していないだけに、
Meteorには期待していたりします。
そんなわけで11月の購入決定であります。

2006年10月01日

地元の

某衆議院議員が不倫騒動の真っ只中にあるようで。
第一報を聞いた時は驚きました。
顔がいいし、そういったことがあっても不思議ではなかったですけど…
最近はテレビにも出るようになってましたから、記者に狙われていたのかも
しかし脇が甘いっつーかねぇ… たったこれだけのことで無にしてしまうとは。
地元でも地道に選挙活動してましたし、わりと頑張っていたんですがね。
なんつーか、怖いなぁと。
仮に自分が選挙で当選して議員になったとすると、エロゲーで葬られるんかな(苦笑)

◆ニュースネタ 給食費払わぬ親
以前から問題になっていますが、
小学校で給食費を払わない(払えないではない)親が増えているそうです。
まぁ、自分が小学生の頃はなんで給食費を払うのか不思議でしたが、
それは子ども故の疑問であって、大人でも言い出す奴は馬鹿としか言いようが(爆)
学校は最低限の教育を施す場所であって、子どもを扶養する場所じゃないのは当たり前。
扶養するのはお前ら親だろと。
ついでに言えば義務教育だからということで、親の教育の義務が免除されるわけではなく、
子どもの不出来を学校の責任だけにするのも筋違いというもの。
文句言うなら自分達でやってくれと。

まぁ、しかし他人に責任転嫁することほど醜いものはないですね。
この件に限らず、人の振り見て我が振り直せということで…


◆ゲームの話 BMW改造
以下は追記部分へ。

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2006年09月30日

戦力外通告

高校生ドラフトが終わったと思ったら、各チームで戦力外通告者が。
新しい選手が入ってくると同時に、チームを去る選手もいるわけで…
複雑な気持ちになる時期ですよね…

◆プロ野球 西武が8選手に戦力外通告
まさかこんなに切るとは思いませんでした。
元の人数が少なかったですし、高校生ドラフトも指名は2人のみ、
もっと残すかと思いましたが… 意外な結果に。

田崎・後藤光貴・小野剛投手らの解雇は致し方ないかなという気も。
ただ後藤・小野投手らにはもっとチャンスを与えても良かった気もします。
特に小野投手は1軍に上がっても登板機会がなく、1試合のみで抹消されましたからね。
個人的にはもう少し見たかった選手です。
後藤投手は2軍でも成績の波があったためか、先発のチャンスは貰えず…残念。
田崎投手は抑え候補として名前が挙がったものの、そのチャンスを生かせず。
他の投手とは違い、オープン戦からシーズン序盤にかけてチャンスを貰ってただけに、
仕方ないといったところでしょうか。

椎木・宮崎・高波選手らは中堅以上で1軍から声がかからなかったわけですから、
解雇も已む無しなのかもしれませんが、野手少ないのに大丈夫なんでしょうか?
これで捕手は細川・野田・田原・上本・吉見・炭谷選手の6人。
故障などによる緊急時を考えると、やや人数が少ないように思えます。
野手の方はフェニックスリーグに参加できないということで、
ハワイウインターリーグへの黒瀬選手の派遣を見送った経緯がありますし…
ドラフトでは課題である投手力を補わなければなりませんが、
人数調整のためにトライアウト等での野手獲得もしなければならないでしょうね。

張誌家投手と杉山投手の解雇は少し唸ってしまいます。
特に張投手は来日直後の良い時を知っているだけに… ここまで落ちたのが残念。
昨年も故障に苦しみ、今年もストレートが130前半から中盤止まり、
オープン戦で抑え候補として期待されながらも、球威不足で2軍落ち。
後半辺りから2軍戦で登板するも結果はイマイチ。
結局、復活する目処が立たないということで解雇になったのでしょうか。
んー、勿体無い、良い投手だっただけに残念。
素質にあぐらをかいてしまったという感じでしょうか。
松坂投手に匹敵する存在と期待しただけに残念です。
杉山投手はオープン戦等で中継ぎ登板していたので、チャンスがあるかなと思ってましたが…
結局、1軍登板なしで解雇。
ドラフトで指名された時に「誰それ?」と驚き、
日刊等のサイトで掲載された写真が白黒であることにまた驚き、
どんな投手なんだろうとワクワクした記憶が懐かしいです。
隠し玉は隠されたままチームを去ることとなりました。猪爪枠(苦笑)

田崎・小野・杉山投手らは中継ぎの手薄な球団があれば、チャンスがあるかもしれません。
(西武以上に手薄な球団を探す方が大変そうですけど…)
高波選手は代走・守備要員としてなら、まだまだ十分使えるはず。
張投手は外国人枠なだけに、すぐに使える要素がないと厳しいかなという気も。
本人に一から出直す気持があれば変わるかもしれませんが… 現時点では心配。
現役続行希望の選手達にはなんとか再チャレンジのチャンスをものにして欲しいです。


◆ゲームの話 『Sexyビーチ3』
新作でイリュージョンの『Sexyビーチ3』、アンダーリップの『新妻×義母』、
中古でアトリエかぐやの『人妻コスプレ喫茶2』を購入しました。
どれもエロ系、購入動機はキャラ買いです(爆)
それぞれイスカ・亜美・リサの順。
好みのキャラがいると購入しても損がないので気分的に楽。
つーか、この3人を並べると好みが丸分かりな感じですな(苦笑)
ちなみに『メイドさんと大きな剣』はやっぱ咲耶でしょうということで。

今はイリュージョンの3Dゲーム『Sexyビーチ3』を進めています。
進めるという言い方も妙な感じ。まったり眺めている感じでしょうか(^^;
このゲームは一長一短。
まず長所を挙げると、3Dグラフィックが素晴らしく綺麗です。
見た目が良いのがナイス。写真撮りまくりの日々(笑)
動きもこれまでのイリュージョンのゲームと比べると、
滑らかで自然ですし、表情の変化も良く描かれています。
動きのある美少女ゲームというと、メイビーソフト系のCGアニメ型や、
TeaTimeのトゥーンレタリングらがありますが、
綺麗さという点では今回のSexyビーチ3の技術が一つ抜けている感じです。
こういうのを見ていると、3Dキャラも進化したなぁと。
一昔前なら全く考えられなかったことですがね。時の流れを感じます(^^;
イスカ、可愛いよ、イスカ。遊んでる光景を見ているだけで萌え。

短所は売りであるはずのHシーンの出来が不十分なことでしょうか。
まず愛撫は手でしかできず。口ではできません。
よってキスがない。なんで!? こんなにキャラが綺麗なのにキスシーンがないとは。
今までのゲームではあったわけですから、技術的には問題なかったと思うんですが…
残念、これはとにかく残念でした。
あとは精液の描写。
中はいいんですが、外の場合にかける場所を指定できるという試みもいいんですが、
体にかけた精液が消えるのがあまりにも早過ぎます。
発射の時に動きが変わるので、カメラの位置調整をしている間に発射終了なんてことに。
つーか、これじゃ外に出す意味合いが無いような気も。
せめてオイルかけ程度の時間だけでも残ってくれれば問題ないんですが…ちと残念。
あとはキャラが変わるだけで、Hシーンのパターン・動きはほとんど同じなど、
段々と作業化していってしまうのが難点。
もう少しHシーンの変化は欲しかったところです。

まぁ、ただキャラの綺麗さや動きの良さは秀逸。
背景にも力が入っており、バーチャル南国空間の雰囲気は非常に良い感じです。
Hするゲームというよりは、南国での水着写真撮影をするゲームといった方が正しい感じ。
色々な水着を着させて激写するのがこのゲームの正しい楽しみ方のようです。
メーカーHPでキャプチャー画像等を確認して、
「俺もこんな画像を撮りたいぜ!」と思った人は買い、思わなかった人はスルーで。

しかしこの画像クオリティを見ると、以前のには戻れないなぁ…
このグラフィックを維持していかなきゃならんイリュージョンさんはある意味大変(^^;
つーか、追加ディスクの発売はいつなんでしょうか?(爆)←気が早い

2006年09月29日

美しい国、日本

というフレーズを聞く度に、太平洋戦争を思い出してしまうんですが…
「美しい」という表現と「国」ってのは、どうもマッチしない。
無論、そういった感情的な表現と、国家という制度で動くものが、
一致する方が無理な話というものですけどね。
それを無理矢理に一致させようとするのは、どうにも違和感が…
国家における「美」というと、どうしても殉死を連想せずにはおられません。
勿論、政治には将来に向ける展望・ビジョンが必要ではありますが、
それはある程度の合理性がなければならず、感情的な表現だけでは語ることはできません。
「美しい国」という表現は、危うさしか匂ってこないのが怖いです。
まぁ、もう国家の最終局面に来ちゃってますし、堕ちるところまで堕ちてみろと(爆)


◆プロ野球 大学・社会人ドラフト 東北学院大・岸は西武へ
今年の大学・社会人ドラフトの目玉投手である東北学院大・岸投手は、
希望枠での西武入りが内定しました。
3年生時までは近大・大隣投手や立命館大・金刃投手といった左腕が注目を集めてましたが、
4年時の大学選手権・日米大学選手権活躍し、一躍ドラフトの目玉投手へと成長、
今や右腕では間違いなくNO1に挙げられる投手でしょう。
そのドラフトの目玉投手が西武に入ってくれるのですから、そらもう嬉しいですよ。
巨人が大隣投手から方向転換して指名を検討しながらも全く付け入る隙を与えず、
また岸投手もそれに左右されずに西武入りを決めてくれました。
いやー、そのブレのなさに男気を感じますよね。
顔もいいですし、涌井投手と並ぶ次期エース候補として期待したいです。

ドラフトの目玉投手が西武に入るのはいつ以来だろうと考えると…
まず逆指名導入後は全くありませんよねぇ(苦笑)
野手では髙木大成氏が騒がれたぐらい。
目玉の大半は巨人・ダイエー等にさらわれています。
そしてさらに遡っていくと、88年のドラフトまで戻ってしまいます(^^;
渡辺富男・石井丈裕投手のダブル獲得以来。
当時は子どもだったので、サッパリ分かりませんでしたが
故根元氏が西武で最後に仕掛けたドラフト囲い込み戦術だったようです。
まぁ、しかしこうやって考えると、かなりドラフトの目玉とは縁遠い生活だったんですねぇ。
そう考えると、この間ずっとAクラスをキープできているのは、
やはり育成力の賜物ということなんでしょうか。
ファンとしては物足りない感じもしますけど、
巨人等の他球団からすればそう思えても不思議ではないのかもしれません
久々の即戦力投手ですから、岸投手の1年目からの活躍が楽しみです。

でも高校時代から岸投手をマークしていたとは…
スカウト陣の眼は確かだったということでしょう。
けど年初の東京ガス・木村投手の獲得の話はなんだったんでしょう(^^;
それだけマークしていたのなら、獲得はほぼ決まりだったような気もしますが。
目玉になったのが今年の中盤以降でしたから、3位指名を検討してたのでしょうか?
んー、でも昨年のドラフト終了後に巨人の大森スカウトが希望枠候補で名前を挙げているし…
まぁ、なにはともあれ、これで希望枠は決まったので良し。
あとは最低でも即戦力投手をもう1人、獲得してもらいたいです。

◆プロ野球 戦力外通告
横浜と日ハムが戦力外通告を出したようで…
ハム
横浜
日ハムでは一昨年前に大活躍した横山投手が戦力外に。
持っているボールはいいものの、精神面の脆さが…
環境さえ変わればと言っちゃいますが、2球団目ですからどうなりますか。
井場・矢野・佐々木投手も以前の期待度からすると残念です。
井場投手はライオンズ戦で好投していたイメージがあるので尚更。
中継ぎが手薄ですし、狙ってみてもいいのではと思ったり。

横浜では3年前の社会人の目玉・森投手が解雇に。
結局、怪我で1軍登板できず。
社会人時代は内海・香月投手以上の評価だっただけに残念です。
左腕不足の横浜でダメだったということは… 怪我を克服できないということなんでしょうか。
また99年のドラフト1位・PL学園出身の田中一徳選手も解雇に。
横浜高校とPL学園の熱闘での田中一徳選手の活躍は忘れられませんがねぇ…
小柄な体格がネックとなってしまったのでしょうか。
まだ若いだけにチャンスを掴んでもらいたいです。

その他には昨年解雇されて、育成選手として再雇用された巨人の平岡投手らが解雇。
日ハムの矢野投手もそうですが、活躍できたのは高卒1年目のみ…
期待されていただけに、寂しさを感じてしまいますね…

ただ解雇されたからといって、これで終わりとはならないはず。
トレードという形ではありましたが、
中日からトレード要員として戦力外とされていた鉄平選手が、
楽天で3割をマークするなど大活躍、見事にレギュラーを手中に収めました。
同じく中日を解雇された田上選手がソフトバンクにテスト入団し、
規定打席未到達ながら終盤まで3割をマークするなど(今は.282)、
3番打者に定着する活躍を見せています。
また広島で代走要員だった福地選手はトレードで西武に移籍し、
レギュラーを獲得して.289 25盗塁をマークするなど西武の快進撃を支えました。
他にも楽天で一度戦力外となりながらも、
野村監督によって再雇用された小倉投手は中継ぎ・抑えでフル回転して
50試合以上登板して防御率2点台前半をマークするなど、
今年は思いもよらない活躍をする選手が多かったです。
ですから、戦力外となったとしても、まだまだ活躍できるチャンスはあるはず。
彼らの新天地での活躍に期待したいですね。


◆BMW
今日も今日とてボチボチ改造。
さっちんをプレイヤーキャラとして改造使用する場合、ネックとなるのがマップ上の攻撃。
プレイヤーさつきを用いた場合、マップ上の攻撃を用いると、
攻撃が連続してしまい、終了することがないというバグが発生してしまいます。
逆にエネミーさつきを用いた場合、
精神やアイテムを使用した場合のエフェクト処理ができずに、エラーが発生します。

これらを回避するには、data3のアドレス0677CAで始まる部分の、
0679D7以下の「movieclip name="ATK">」を「movieclip name="ATK"type="DEMO">」に
変更すれば、プレイヤーさつきを使用してもマップ上の攻撃でバグは発生しません。
さつきを使用したい場合には、必ず修正しておきましょう~

2006年09月27日

パリーグの順位が決定

今日の試合で日ハムが勝利したため、1位通過は日ハムとなりました。
2位は西武、3位ソフトバンク、以下はロッテ、オリックス、楽天の順です。
…正直に言えば、1位通過できなかったのは残念ですが、
パリーグ全体からすれば一番面白い結果になったのかもしれません。

まず第一の理由は西武・ソフトバンクはジョーカーを持っているが、日ハムは持っていない点です。
西武は松坂投手、ソフトバンクは斉藤和巳投手という絶対的エースがいますが、
日ハムはそこまでの存在はまだいません。
後半戦のダルビッシュ投手が状態良かったですが、
相手チームにプレッシャーを与える存在とまでは言えないでしょう。
そういう意味では、西武・ソフトバンクが1位通過なら、
アドバンテージ1勝に加えて、既に2勝しているものと評価することができ、
1位チームが絶対的に有利になる状況となっていました。
2位・3位チームでも松坂・斉藤和巳投手でアドバンテージを覆せる用意があり、
第二ステージまでの日程の長さ(2週間待たされてしまう点)を考えれば、
第二ステージの初戦さえとることができれば、立場は一気に逆転します。
2位・3位チームにもまだまだ可能性は残されていると言えるでしょう。

そして第二の理由は第一ステージ初戦の対決ですよ。
松坂投手と斉藤和巳投手の投げ合い!
今やパリーグだけでなく、球界を代表するエースの2人と言えるでしょう。
その2人の直接対決は意外にも今季1度だけ(だったよね?(^^;)でした。
それを緊迫するプレーオフ初戦で見られるわけですから最高ですよ。
同一リーグなので日本シリーズではありえませんし、
開幕戦も両チームがAクラスをキープしているだけに対戦は不可能。
最高の舞台で最高の投手の対決が見られること、
これは両チームのファンでなくとも注目する対決でしょう。
もう今からワクワクします。今季最高の試合になるであろうことは間違いないです。

ライオンズファンとしては1位通過できなかったのは残念ですが、
プレーオフ第一ステージの2戦(3戦)、
プレーオフ第二ステージの3・4戦の開催権を得られたので、
球場関係者は却ってウハウハかもと思ったり(^^;
色々と楽しみが増えたわけですし、無理矢理にでも2位で良かったと思うことにします。
札幌では1位通過で日ハムファンも喜んだことでしょうし、
うん、みんな楽しめて良かった、良かった。
北海道日本ハムの皆様、1位通過おめでとうございます。
その代わり、プレーオフは頂きますので、よろしくお願いします(爆)

◆プレーオフ 2位・3位通過チームの勝つ方法
まず今年のプレーオフの開催方法を決めた人間は馬鹿です。
1位のアドバンテージ1勝を得るのに苦労するあまりに、
日程を弄るのをまた疎かにしました。
前述の通り、第二ステージの開催は10月11日、丸2週間実戦から遠ざかることになります。
結局、試合勘の問題は全く考慮されることがありませんでした。

そしてもう一つ致命的なのが、その代わりとして本拠地開催権を譲った点です。
第二ステージは2試合を1位通過チームの本拠地(札幌ドーム)で行い、
1日移動日、そして2・3位通過チームの本拠地(所沢or福岡)で行います。
つまり2・3位チームは最初の2試合で1勝しさえすればいいんですよ。
日ハムが1勝すれば、その時点で王手となりますが、
第3戦には10月7日のプレーオフ第一ステージの初戦で登板した投手、
松坂投手か斉藤和巳投手が中6日の万全な状態で登板することができます。
よって絶対的エースで3戦目を取る自信があれば、その時点で逆王手。
一昨年前の西武・中日の日本シリーズのような状況になるわけです。
しかも3・4戦目は2・3位チームの本拠地、さらに有利な条件が揃います。
第一ステージを突破さえすれば、1位のアドバンテージはあってないようなものです。
日程を組むなら、1・2・3戦目を1位本拠地で、4戦目のみを2・3位本拠地で開催すべきでした。
これをしなかったのは致命的、今回のプレーオフ制度の欠陥です。
…まぁ、日ハムは1戦・2戦で勝って本拠地で勝利を決めればいいだけですけどね。
2週間の試合勘をどう補うかがやはり課題でしょう。

2・3位チームとすれば、問題は第一ステージの初戦です。
もうこの初戦を制したチームが第一ステージ突破は間違いなし。
仮に3戦まで行ってしまったら、日ハムの勝利は決定的です。
そして次に重要なのが日ハムの初戦。ここさえ取れば、本拠地に戻れます。
2戦目は捨ててOK。3戦目をエースで取り返せますから。

これらを総合して考えると、2・3位チームの先発ローテは…
 ≪西武≫ 松坂・涌井・(松永) 西口・ギッセル・松坂・涌井
 ≪福岡≫ 斉藤・新垣・(杉内) 和田・杉内・斉藤・新垣
こう考えると、あまり先発投手では苦労しないんですよね。
第二ステージは5戦目までやられた方がテンヤワンヤ。4戦だとローテも余裕です。

第一ステージ初戦の結果は神のみぞ知る。
第二ステージの初戦はホークスは和田投手で決まり。
西武戦の相性最悪なので登板は100%ないでしょう。ハムと相性がいいので温存。
問題は西武が西口・涌井投手のどちらを選択するか。
第一ステージの2戦目に登板した投手は4戦目で登板できるので、
実績のある投手を優先したいという気持ちもありますが、
もう勝つためには第一ステージの初戦を取らないと話になりませんからねぇ。
西武の場合は日ハムの先発はダルビッシュ投手でしょうから、
涌井投手だと妙に力が入ってしまう可能性も。
相手本拠地での開催ということも含めて、
実績があり、日ハムとの相性も抜群な西口投手を持ってくるのが有力かと。
第一ステージの初戦さえ取れば、第一ステージの2戦目は総力戦ですし、
それは第二ステージ4戦目も同じこと。
シーズンでも開幕2戦目で涌井投手が好投し、西武は勢いに乗ったわけですし、
2戦目は涌井投手でいいんじゃないかと思います。

以上が2・3位チームのプレーオフの展望です。勝・勝、勝・負・勝・勝で決まり。
1位にアドバンテージがあるとはいえ、そんなにキツイ試合とも思えなくなるのが不思議。
絶対的エースの存在はアドバンテージを関係なしにしますなぁ…
とはいえ、その絶対的エースが昨日の試合で相次いで負けたので、油断はなりませんが。
それでも相手に脅威を与える大きな駒を持っているのは間違いないです。
ただ逆に明確な勝ち方がこの1通りしかないのが、2・3位チームの辛いところ。
別に第二ステージの1・2戦目の結果は逆でもいいですけど、1戦目の方が勝ちやすいでしょうし。
逆に日ハムはこの勝ち方を崩しさえすれば問題ないということ。
初戦を取るか、3戦目で相手エースを打ち崩すかのどちらかです。
まぁ、計算どおりにいかないのが野球ですし、
せっかくですし、ファンは試合を楽しむことにいたしましょうか^-^;


◆ゲームの話
同人ゲームの『BattelMoon銀1部-2部』をやってます。
ゲームはスパロボ形式で1・2部で20話ほど。
ゲームの展開としては前半終了といった感じですが、
十分に遊べる内容となっていました。

そんでもって1度クリアした後、改造して自己流にプレイしてみたり(爆)
一番簡単なのはセーブデータの数字改造。
バイナリィエディタで000018から19の数字をFFFF、
00001Cから00001Dの数字をFFFFに変えれば、資金とBPがMAXとなります。

それだけなら改造の幅は小さいんですが、
データの1・3・5は暗号化されてないので、自由に書き換えが可能、
改造範囲は一気に拡大することに。
簡単なユニットデータの数値改造から、武器メッセージの改変、
シナリオの操作や武器エフェクトの改造もできます。
記述間違い次第ではエラーが出るので、諸刃の剣ではありますが。
慣れてくると際限なく改造しちゃいます(苦笑)
今はさっちんを味方キャラとして使えるように調整、つーか、主人公化してます(爆)
BGMはGガンのFlyInTheSkyを外部取り込み。やり過ぎ(^^;
次の3部が出るまで間があるので、
長く遊びたい人は自分なりに改造してみるのもありかも?

2006年09月25日

高校生ドラフト

今日、プロ野球の高校生ドラフトが行われたようです。
注目の駒大苫小牧・田中投手は4球団競合の末に東北楽天が指名権を獲得。
楽天としては最高の選手を獲得できましたよね。
高校生ながら1年目からの活躍を期待できる田中投手、
楽天としては来季に最下位脱出、そして再来年に優勝争いを考えているだけに、
岩隈・一場投手に次ぐエース候補が出てきてくれたのは大きいでしょう。
田中投手にしてもすぐに出番が来る上に、野村監督の教えを受けられるわけですから、
この結果は良かったと思います。
うーむ、しかしこれで楽天の投手力は侮れなくなりました。
将来は岩隈・一場・田中投手の3本柱か。強力ですね。
あとは打撃の軸、和製4番候補が育てば万々歳。
鉄平・西谷・塩川選手と脇を固められそうな若手打者はいますからね。
楽天の将来が明るくなりつつあります。

他の1巡指名選手は、愛工大名電・堂上選手が3球団競合の末に中日へ、
鷲宮・増渕投手が2球団競合の末にヤクルトへ、
八重山商工・大嶺投手はソフトバンクの単独指名と思いきや、
ロッテの土壇場指名により2球団競合となってロッテに、それぞれ決まったようです。
堂上選手は兄が中日の現役選手、兄弟でスタメンを張るようになると面白いですよね。
昨年の平田選手といい、スラッガー候補が揃っているだけに、
中日の育成に期待がかかります。
複雑なのは大嶺投手。ロッテが指名する話なんて全くありませんでしたからねぇ…
本人もソフトバンクでプレーするつもりでいたのでしょうが…
まさかの割り込み、それで抽選権を持っていかれたわけですから…なんとも微妙。
それでも同じプロ球団に指名されたわけですし、心の整理をして、
前向きに入団してもらいたいと思います。
…しかしソフトバンクは昨年の陽選手といい、大嶺投手といい…
相思相愛の選手を持っていかれちゃってますね… さすがに2年連続は不憫。

ドラフトの評価は高校生だけなので下すことはできません。
今年は昨年に比べて指名選手が少なかった印象です。
中日や西武など4巡逆ウェーバーで優先権のある上位球団が選択終了となるのが意外でした。
それだけプロの目から見ると素材型の選手が多かったということでしょう。
無理に指名しても、伸びずに消えていってしまいますし、
分離ドラフトならば今回ぐらいの指名人数が妥当かなと思います。

一応、現段階でドラフトの評価をすると、
楽天・中日・ヤクルトといった抽選で指名権を獲得できた球団が良かったかと。
楽天はもう一人ぐらい指名できたように思いますが、
必要なのは即戦力ですから、大学・社会人の方で多めに指名するのでしょう。
中日は補強点にピッタリ、ヤクルトもバランスのいい指名となった気がします。
逆にクジを外しながらも成功したのは、阪神と西武。
阪神は3巡で高校生NO1捕手の橋本選手を指名できましたし、
外れ1巡でも予定通り野原選手を指名できています。
クジを外した中では最善の指名ができたように思います。
西武は棚ボタ。まさかウェーバー巡後位で埼玉栄・木村投手が残っているとは。
横浜が名前を挙げていたので、指名されるとばかり思ってました。
外れ1巡に挙げていた中部大一高の朱投手も3巡で指名できましたし、
クジを外した割には良いドラフトになったように思います。
他のチームはどっこいどっこいといった印象。

ただ唯一気になるのはオリックス。
島田商の仁藤投手がどこに指名されるのか気になってましたが、まさかオリックスとは…
三重の梅村投手といい素材型の選手が多いだけに、育成に難のあるオリックスは心配。
4人指名したのはオリックスだけですし… 大丈夫かなぁと正直思っちゃったり。
これで近鉄時代のように育成に力を入れるようになってくれればいいんですけど…

主な指名漏れ選手は、大産大付高・内田投手、修徳・礒部選手など。
2人とも3年生時には目立った活躍はなかったものの、
2年生の時にはかなり評価が高かったはずなんですがね。
まぁ、素材型という感はしますが。
大学・社会人などで実力を磨き、今回指名された選手よりも上に行けるよう頑張って欲しいです。

◆高校生ドラフト・西武の指名選手
そんなわけで西武は埼玉栄・木村文和投手と中部大一高の朱大衛投手の2人を指名。
木村投手はホントよく残っていたなという感じです。
各球団が外れ1巡の筆頭に挙げていたので、獲得は絶望視していましたが。
元々は2年生時の活躍で、ライオンズは木村投手をマークしていたはずですし、
私は土壇場まで増渕投手回避で木村投手の単独指名だと思っていたぐらいですから(^^;
結果的に木村投手が取れたのは良かったんじゃないかと思います。
んー、他球団が引いてくれたんですかね?
ただラッキーだったというにはあまりにもラッキーすぎ、スカウト陣のマークのたまものなのかも。
右本格派のスライダー投手は西武の投手育成の得意分野ですし、
木村投手も大きく育ってくれるでしょう。
増渕投手と遜色ない指名ができたように思います。

3巡目はこれまたよく残っていたなという感じで朱投手を指名。
中国からの留学生で、各球団ともにその身体能力の高さから高評価されていただけに、
ライオンズの指名順まで残っていてくれたのはラッキーというしか。
気になるのは投手として育てるのか、野手として育てるのか。
伊東監督のコメントからすると投手としての指名のようですが、
松井稼頭央・中島選手の系譜からすると、身体能力抜群系の野手として育てる方がとも。
一部報道では二刀流というのもありましたが、
得てしてそういう選手は野手として育てることになり、
投手から野手への切り替えが遅すぎたというケースが多々ありますからねぇ。
決断するなら早い方がいいかと。
チームとしては投手の主力が欲しいところですが、
人数を考えると明らかに野手不足なだけに、朱投手をどちらで育成するかは難しい所。
大学・社会人ドラフトで良い投手が取れれば、
文句なしで野手育成なんですが、さてさてどうなりますか。

西武の指名順からすると、もう一人指名できたはずなんですが…
島田商・仁藤投手や城東工・山田投手といった投手が残っていただけに少し残念。
ただ2人とも素材型の投手ですからね。
チームが欲しいのは即戦力ですから、数よりも質を重視したのは悪くない選択かと。
あとは大学・社会人ドラフト次第。
優勝・日本一の目標を達成すれば、伊東政権は順風満帆になるでしょうから、
現場サイドも松坂投手のポスティング移籍を容認するでしょう。
そうなると、最低でも新戦力が3人必要となります。先発2枚とリリーフ1枚。
希望枠で東北学院大・岸投手を獲得することが有力なので、これで先発1枚。
それと今日指名した埼玉栄・木村投手が今後の過ごし方とシーズン前半の育成次第で、
後半戦で1軍で数試合投げることも可能でしょうから、これで先発2枚目。
あとリリーフを1枚確保できれば、松坂投手が抜けたとしても一応の対応できます。
(無論、精神的な穴の大きさは埋めようもありませんが。戦力的にという意味で。
 張誌家投手や帆足投手の復活も勿論ですけど)
大学・社会人ドラフトで即戦力の投手をもう1人獲得できるかどうか、
それによって今年の西武のドラフトの成否は決まってくるように思われます。


◆プロ野球 日ハム・金村投手が監督批判
こちら
うーん… 私は金村投手に同情的かなぁ…
日ハムのエースが誰かと聞かれれば、間違いなく金村投手の名前を挙げるでしょうし。
それにも関わらず今季は不調による2軍落ちやらがあり、
ともすればダルビッシュ・八木投手といった若手重視の起用が目立ちましたから。
エースという自負があった金村投手にとって面白くない状況であったことは確かかと。

5回までよく監督が我慢したとありますが、それは並みの投手の場合であって、
エース投手ならその後の立ち直りも期待して続投させるものですけどね。
松坂・西口投手らがこういった状況で交代する方が異常でしょう。
せめて同点になるまでは続投させるはず。
試合の責任を負うのがエースであると考えます。

昨年までの奈良原選手といい、ここ数年の田中幸雄選手の扱いといい…
どうも北海道に行ってからのヒルマン日ハムは好きになれないです。
今年の日ハムの1位争いは若手投手の活躍によるところが大きいですが、
それを支えているのが東京時代に育った選手達であることを忘れないで欲しいです。
田中幸雄選手は力の関係で起用が難しいとしても、
金村投手は名前だけでなく、実力もあるだけに… ちょっと酷いかと…
記録云々よりも、エースとしてのプライド・信頼感を傷つけられたのが可哀相です。

まぁ、だからといって、この時期に監督批判を公然とやっちゃうのもアレですが。
それだけ監督・首脳陣との信頼関係がなくなっているということでしょうね。
シーズン中にポスト新庄選手として横浜・多村選手を狙うような記事がありましたが、
水面下では金村投手を放出するような動きがあったのかもしれません。
北海道日本ハムにもう東京ハムは残ってないんでしょうかね…?


◆巨人・桑田投手が巨人退団へ
まぁ、こっちも当然かなぁと思わなくも。
オープン戦で結果を残しても全く評価されず、そして一度悪かったら酷評で2軍落ち、
若手への切り替えの中で明らかな冷遇が見られましたからね。
(つーか、イジメかと思った(爆)
優勝争いから脱落したとか関係なしに、戦力から外されていましたし、
こうなるのは致し方ないことかと。
使うつもりがないなら戦力外にした方がいいでしょうし、
桑田投手も巨人ブランドにこだわらないなら、他チームに移籍した方が幸せでしょう。
獲得に意欲を見せている楽天に移籍し、
改めて清原選手とのKK対決を見せてもらいたいです。

2006年09月21日

自民党総裁選

安倍氏が勝ったようで。
まぁ、私みたいな脱国家主義の人間からすれば、
安倍氏のような考え方は敵以外の何ものでもありません(苦笑)
教育基本法の改正だとか新憲法制定だとか… 嫌になるなぁ…
小泉首相の手法は政治家内での闘争で済んだから、国民的に大きな影響は出ませんでしたが、
安倍氏はどうもそれを国民の間にも持ち込む・押し付けてくるのではないかという危惧が。
もっともそれは私の個人的印象に過ぎませんが。
愛国を超えて国粋、国家のために死ねと平然と言われそうな感じでどーも…
大学入学時期の9月化も憲法改正による兵役の義務追加の布石にも思えちゃいますし。
どうも変な臭いを感じちゃって好きになれなかったり。
この先の日本の政治が、ちょっぴりというか、かなり不安です。


◆ゲームの話 『メイドさんと大きな剣』
MayBeSoftの『メイドさんと大きな剣』をプレイしてます。
メーカーのゲーム紹介を見た時は、ありえない組み合わせだと思いましたが、
いやはや、実際にプレイしてみると違和感がこれっぽっちもありませんでした。
むしろ武器を持たないメイドさんはもはやありえないと思うぐらい(爆)
東方の咲夜さんはナイフを投げるし、
的良みらんのマンガのメイドは主人公を殺しに来るし、
ほら、メイドが武器を持つのは当たり前の時代なんですよ、きっと(爆)
…ってなぐらいに、メイド=武器という構図に染まっちゃうゲームです。
別の意味でメイドに対する変な偏見が生まれてしまいました(笑)

現在は温泉旅行までプレイ。これから個別ルートに入る模様。
ゲームの雰囲気が非常に良いです。
日常会話やら、Hぃイベントやら、素晴らしい甘ったるさ。
それでいてメイドの一人、咲耶に容赦なく剣でぶっ飛ばされるのだから最高です(謎爆)
あまり従順という感じではないので、
普通のメイドモノを期待している人には物足りないかも。
普通の同居モノとして考えれば、十二分に楽しめると思います。
MayBeSoftというと明るいコミカルHが特徴的ですけど、
意外とシナリオもしっかりしています。
お茶らけてるんだけど、話の中に一つの芯があるというのが良い感じです。
途中の選択肢によってHイベントと通常イベントで分かれるのですが、
通常イベントはギャグ調でキャラの掛け合いも多く、なかなかに面白いです。
Hイベントよりもこちらの方が好きかも。エロだけじゃない所を存分に見せてくれます。

エロだけじゃないと言えば、戦闘シーン。
無駄に頑張ってます(^^; もはや別ゲーム(笑)
実戦は最初だけなんですが、毎日メイド同士の模擬戦が行われます。
この戦闘シーンのテキストの力の入れようといったら…
もはやメイドものゲームを吹き飛ばすぐらいの力の入れ様。熱い、とにかく熱い。熱血。
エロシーン目当ての人には辛いぐらいの力の入れようです(^^;
この異常なまでの戦闘シーンの力の入れようはお気軽Hを目指すゲームとしては失敗だと思います。
ただその戦闘シーンでのヒロイン達の姿は普段の生活では見られない凛々しさがあり、
ヒロイン達の別の魅力を引き出しています。
ヒロインに幅を持たせる、ヒロインの魅力を惹きだすという意味では成功だったと思います。
ヒロインに凛々しさを求める自分としてはなかなかにヒットしました。

Hイベントは自分でプレイして確かめる方向でお願いします。
売りのアニメーションは順調に進化しているようで、
今やCGと全く遜色ないレベルまで上がってきています。
唯一の問題は音量ですかね。
通常イベントシーンに比べると、
アニメーションシーンの音声が極端に落ちるので、そこが残念でした。
あと個人的にここまで良さげなのが咲夜・棗に本番シーンがないこと。
マニアックなHシーンはあるんですが、本番は未だになし。
恥じらいエロ処女が個人的にヒットしてます(笑)

キャラも魅力的で、テキストも面白い。
完全なお気軽Hやメイドモノを期待している人には勧められませんが、
それ以外の人は十分楽しめるはずです。
是非ともメイドと剣という組み合わせに毒されましょう(笑)

2006年09月19日

とりあえず

今日の試合はライオンズが勝利。
残り試合数と引き分けの関係で、2位ライオンズに1位通過マジックが点灯しました。
まだ最後までどうなるか分かりませんが、1位通過目指して頑張って欲しいです。
こうやって負けられない試合で負けないのが今年のライオンズの強さですね。

昨日の馬鹿話と関連付けると、萌え要員が増員されたようで(笑)
炭谷さんがスタメン、GG佐藤さんが1軍復帰です。
GG佐藤さんは良いところありませんでしたが、その存在が萌えなので問題なし。
それでも活躍してヒーローになると、もっと萌えるので期待(爆)
あとはギッセルさんと咲ちゃん次第。

◆プロ野球 高校生ドラフト
西武の1巡は鷲宮・増渕投手で行くそうで。
あまり候補選手を知らせる球団ではないんですがね。
増渕投手の指名を検討しているのが東京ヤクルトというのもあるのかも。
ヤクルトは競合を避ける傾向がありますから、そういった探りを入れているのかも。

あと1巡指名が明確に分からないのが、横浜とロッテ。
ただ横浜はセリーグの最下位で、指名順が1番ということから、
駒大苫小牧・田中投手の争奪戦に参戦するように思われます。
分からないのがロッテ。昨年の隠密行動で味を占めたのか、今年も隠密ですので…

西武としては増渕投手の単独指名が理想。
やはり上位チームとしてはクジを外した時のリスクが大きい故。
クジを外しても埼玉栄・木村投手が指名できれば遜色ないでしょうが、
先に指名されちゃうでしょうしねぇ…
三重・梅村投手が指名できるかどうか…になるんですかね。
いずれにせよ、今年はクジが勝負の分かれ目。
選手の進路が左右されると同時に、球団の補強戦略にも大きな影響が出てきそうです。

2006年09月18日

萌えろプロ野球

先月発売した美少女ゲームの『たまたま』(Banana以下略)が変な意味で気になってます。
ヒロインの名前が「湧井咲」というのは知ってたんですが、どうやら確信犯だった模様。
もう一人の従妹ヒロインが初芝さんだったり、
咲の友人が小坂さんという所で本気だと気付くべきでした。
なにやらゲーム中のデートで野球観戦が可能で、西武ドームのイベントCGがあるとか。
体験版をDLしてみたら、主人公の名前は「今江」。やり過ぎだろと(^^;
昔、戯画のラズベリーという作品で大道好きのヒロインがいましたけど…
ここまで直球を投げ込むのも珍しい。西武関係は初めて。

湧井さんは文句なしで萌えます、えぇ、もちろん(爆)
小坂さんも萌えます。初芝さんは個人的にびみょー、メガネヒロインなら可かも。
しかしロッテ関係で萌える名字は思いつかないです。
久保さん、小林さんぐらいでしょうか。
西武関係なら、片岡さんと高木さんが萌え。中村さんとGGさんもある意味、萌え。
一昔前なら、潮崎さんが最萌ヒロインなのに。残念(爆)
…とかいう具合の悪いことを考えるアホな休日でした(苦笑)

ゲームの方の評判はレビュー等を見ると芳しくなさそう。
体験版をさらっとやった感じでは初々しさが良い感じでしたが。
やはり正しい遊び方は、主人公の名前を石井さん・炭谷さんにして、
ヒロインと結ばれるのを目指すことでしょうか。
美少女ゲームなのにBLゲーム、これいかに(爆)
あー、もう今日はライオンズも負けたし、文章もハチャメチャです(苦笑)
かなり値崩れしているので、値段次第では購入するかも。
西武ドームのイベントCGが見たい、非常に見たい(^^;

◆プロ野球 日ハムが首位浮上
そんなわけでライオネルズが首位転落。
北海道出身の湧井咲ちゃんも泣いているはずです(謎爆)
真面目に書くと、ここから日ハムがどう戦うかでしょうね。
ライオンズとの試合はありませんが、ソフトバンクとの直接対決2試合を残しています。
これまでは上を目指すだけで良かったですけど、守りの気持ちが出てきてしまうと…
勢いのあった日ハムですが、少し変化が出てくる可能性はあるかと。

ライオンズは明日の試合で負けると1位通過が厳しくなります。
逆にホークスが1位通過の可能性が強まってきます。
ライオンズとしては明日が勝負どころ。松坂投手でいかに勝つか。

これまでライオネルズが好調だったのは、萌えがあったからです(爆)
2年目の湧井さん(敢えて誤字)・片岡さんの成長、
体はでっかいけど顔はロリなギッセルさん・グラマンさんら新外国人の活躍、
小野寺さんや中島さんといった若手の主軸化などにより、
萌え選手層が大幅に厚くなりました。
けれどここに来て湧井さんは思うように勝てず、
片岡さんは登録抹消、ギッセルさんも早期KOが多くなるという状況。
やや萌え要素が足りなくなってきています。
シーズン序盤に変な萌え要素を提供してくれたGGさんや、
笑顔に萌える若い炭谷さん、同じく笑顔に萌えるベテランの江藤さん、
そして長年チームを支える萌えキャラ・高木浩之さんが頑張らないと萌えが不足します。
プレーオフには潮崎編成担当をコーチ登録するなど、更なる萌えの強化をしないと。
残り試合も萌えパワーで頑張って欲しいです。

んー、言っていることはアホだけど、こう書いてみると意外とまとまっている(爆)
まぁ、冗談はこれぐらいにして、
明日は選手層の厚さと連敗しない強みを生かし、勝利を収めて欲しいです。

2006年09月16日

飲酒運転

福岡での事件以来、飲酒運転防止が図られているようで。
罰則強化の法改正がなされたとはいえ、
飲酒運転に対する犯罪としての認識は低かったわけですから、
今回の事件でそういった認識が改まっていってもらいたいです…

しかし少量でも酒を飲んで運転するというのは… 個人的に分からんです。
自分は正常に運転できるという過信があるんでしょうけど…
私は運転に対してそんな過信は持てんです。
何年運転するようになっても、自信を持てずにビクビクものですよ(苦笑)
まぁ、ビクビクしているというのは嘘ですが、
不安要素が多い時は車を運転しないという厳しい対応が必要じゃないんですかね。
まぁ、現実的にはなかなかに難しいことですが。
危険運転致死傷の重さもさることながら、酒を勧めたり、
客が運転することを知って酒を出した店も幇助として罰せられますから、
酒を飲む場合には飲む方も・勧める方も・出す方も注意しましょう。

◆ニュースネタ 自民・民主が日ハム・新庄選手に出馬要請?
もう知らね。
参議院は良識の府として、色々な職業の人間を集めるのを目的としていましたが、
政党色が強くなって参議院の独立性が薄まった現在ではどうなのかなと。
今はもう自分達の政治手法の正当化手段・人気取りにしかなってませんよねぇ。
その職業の経験が生かされているかというと… うーん…
こういった形で人気取りに利用されるなら、参議院をもっと縮小した方がいいように思えます。
しかし未だ現役中に打診するか、フツー。

◆野球ネタ 高校生・プロ志望届けの提出が締め切り
103名が提出したようです。
ドラフト競合1巡候補は、駒大苫小牧・田中投手、愛工大名電・堂上選手、
鷲宮・増渕投手、PL学園・前田投手、八重山商工・大嶺投手といったところ。
外れ1巡・上位指名候補としては、北照・植村投手、光星学院・坂本選手、
埼玉栄・木村投手、修徳・礒部選手、東海大相模・田中選手、横浜・福田選手、
島田商・仁藤投手、中部大第一・朱投手、三重・梅村投手、智弁和歌山・橋本選手、
瀬戸内・延江投手、広陵・吉川投手、開星・梶谷選手、長崎日大・野原選手らの名前が挙がります。
主な進学組は先日書いた通り、就職組では八重山商工・金城選手がいるようです。

今年は昨年のように1位候補がズラリとは行きませんでした。
競合必死の1巡候補5人は抜けていますが、あとは1位の価値があるかは微妙。
クジを当てるか外すかでドラフトの成否が決まってしまいそうです。
もっとも高校生ですから、4年後に逆転しているかもしれませんけどね。
現時点での評価ではやや差があるといった印象です。
高校生ドラフトは25日、指名された選手はプロの自覚を持って、
残りの高校生活を過ごしてもらいたいです。

2006年09月11日

しかし

今朝頃の雷は凄かったですなぁ。
東日本地域の多くの人達が寝不足になったのではと思ったり(^^;
ここまで凄い雷は初めてでした。いや、まじでくわばらくわばらと言いそうに(苦笑)
秋雨前線が停滞して気圧が不安定なようですから、
引き続き雷雨に警戒しておきましょう~

◆野球ネタ 『ハンカチ王子』は進学希望へ
その進路に注目が集まっていた甲子園のヒーロー、
早稲田実業の斉藤投手はプロ志望届けを出さずに、進学することに決めたようです。
個人的にはちょっと残念だったり。
投手は売り時を間違えると大変ですから…
報徳学園時代にセンバツ優勝投手となり、世代NO1投手と言われていた大谷投手も、
今年のドラフトでは指名されるかどうかという評価になってますし…
大学に進学しても今以上の評価を得られるかどうかは… ちょっと考えちゃいます。
まぁ、先日も書いたように、プロ野球だけが人生ではありませんから、
その後のことを考えれば大学でしっかりと学問をしておくのも一つの選択肢でしょう。
プロ野球サイドとしては、甲子園のスターを逃してしまい、残念な気持でしょうね。
早稲田は選手層が厚いですから、今の人気が4年持続するとも思えないですし…
こうなるとアメリカ遠征で評価を上げた駒大苫小牧・田中投手に人気が集中するんですかね?

プロ志望届の方は締め切りまであと僅か。
PL学園の前田投手の名前が掲載され、
駒大苫小牧・田中投手を除き、高校生ドラフトの1巡候補は出揃った感じです。
主な進学組では早実・斉藤投手以外にも、
青いハンカチを差し入れて有名になった今治西・宇高選手、
同じくアメリカ遠征で評価を上げた鹿児島工・鮫島選手らが進学の模様です。
気になっているのは埼玉栄・木村投手と島田商・仁藤投手。
両投手とも1巡指名はなさそうですが、外れ1巡候補には名前が挙がっているだけに、
まだ提出されていないのが少し気になっています。
分離ドラフトだと本当の球団の評価が指名されるまで分からないのがネック。
昨年の例からすると、例年の1位候補よりも評価は落とされている感じがしましたし。
選手サイドとしてはプロか進学・社会人か悩むところでしょうね…

◆ゲームの話 体験版
『いなこい』の体験版をようやくプレイしました。
(前は流してプレイしただけ)
絵や声はいいんですが、テキストが若干弱いかなぁという感が。
悪くはないんですが、詰め込みすぎ(?)といった印象が強いです。
周りの女の子がHになっちゃう呪いの緊迫感とか、
主人公がそこまで嫌がる気持ち・女の子を大切にしたいという気持ちがイマイチ伝わってこない。
こういう話の主人公は優柔不断でないと話が成り立ちませんが、
それも度が過ぎると話しに乗りづらいというか…
主人公のノリが悪いと、ヒロインがただの痴女としか思えなくなったり(爆)
キャラがいいだけに購入には悩むところ。んー、どうするかなぁ…

2006年09月09日

なんか、こう

下らないことをやって一日が終わる日々(爆)
変に凝り性だから、一度作業を始めると止まらないんですよね。
まぁ、飽きるのも早いですが(苦笑)

◆ニュースネタ 紀子様、ご出産。長男誕生
今週のニュースと言えば、まずこれが思い浮かんできます。
皇室典範の改正が話題になっていた時に、ご懐妊のニュースが流れたので、
多くの人が考えたように少なからず男の子だろうとは思ってましたが…
ある程度の確信というのも変ですが、そのための努力はあったんでしょうね。
なにはともあれ、現時点での次次期のお世継ぎ誕生、おめでとうございます。

しかしこうなると皇室典範改正が難しくなってきますね。
勿論、同じことが起こる可能性があるので、議論はしないといけないでしょうが、
女系天皇を認めるように改正すれば、今回誕生した親王君が蔑ろにされるとも言えるわけで…
いなければ簡単ですが、奪うとなるとこれは大変です。
今度は直系優先かだとか、そこまで長男家系にこだわる必要があるのかという問題も…
日本国民の象徴的存在である天皇家が、
国民の中で弱まりつつある家・氏族制度で苦しむってのもなぁと。
個人的には無理してまで存続させる必要もないけれど、潰す必要もないという消極的考えで、
絶えたら終わりでいいと思っているので、このまま改正せずともいいかなと。
まぁ、難しいところですね。


◆プロ野球 パリーグは西武・ソフトバンクがプレーオフ進出決定
日ハムを含めた上位3チームの激しい首位争いが繰り広げられているパリーグですが、
西武とソフトバンクがプレーオフ進出を決定したようです。
あとはどこが1位になるか。
今年は1位チームに無条件でアドバンテージ1勝が与えられるので、
1位チームが優位というのが大方の予想です。
(もっとも2・3位チームが勢いを付けて、先に2勝しちゃえばあっさり逆転ですが)
そんなわけで今年のパリーグは最後まで熱い戦いが繰り広げられそうです。

プレーオフ制度に関していえば、1位通過チームのアドバンテージ1勝には反対してましたが、
現状のルールがそうなっている以上は、やはり1位通過がいいですよね(^^;
前に書いたように一発逆転の可能性とその逆転されるという不条理さが面白いと思ってるので、
アドバンテージはやはり必要ないとは思います。
問題なのは試合勘であり、日程の問題なわけですから…
来季以降はセパ合同プレーオフになるわけですし、
セパごちゃ混ぜにしちゃって試合をやっていないチームが出てこないようにして欲しいです。
…とはいえ、6チームでも問題ありなんですよね。
計4チーム・8チーム参加なら日程組むのも簡単なんですがねぇ…
あまり数が増えすぎるとリーグ戦が微妙なことに、
けれどリーグ上位2チームだと下位チームの目標として厳しいかなという面も。
まぁ、来年のことは今シーズンが終わったら考えるということで。

話を戻して現状のパリーグでは、日ハムが一番好調な模様。
けれど浮き沈みが激しいのが日ハムのネック。今の状態を残り試合で維持できるかが鍵。
西武はそんなに強いとも思わないんですが、試合巧者で安定した試合運び。
交流戦以降、連敗が一度だけという安定感が強み。
ソフトバンクは投手力がいいものの、打線がもう少し上がってこない感じ。
けれどチームとしての自力の強さはさすが。
戦力が多少落ちても、優勝争いを毎年している経験から強さを感じます。
ライオンズファンの自分から見て怖いのは、やっぱりソフトバンク。
日ハムの勢いも怖いのですが、まだ追いかけているものの強みがありますからね。
上に立たれると困るのがソフトバンク、といった印象。
今年は1日で首位転落してくれているので、ライオンズとしては助かってます(^^;
残り試合も10ゲームちょっと。
どういった形でプレーオフに入っていくのか、パリーグの上位3チームの戦いに注目です。

2006年09月05日

セパ合同のプレーオフ

実施が正式に決まったようです。
こちら
両リーグ共に3位以内に入れば、日本一になる可能性がある模様です。
条件が同じになったのはいいんですが、
優勝チームが日本シリーズを戦わないというのはやはり違和感があって…
セリーグファンの人は違うのかもしれませんが、
パリーグファンはセリーグに勝ってなんぼみたいなところがありますからねぇ。
例え優勝したとしても、日本一になれなかったら複雑な思いに駆られそうです。
また逆に日本一を争う試合はオマケだと考え、
優勝で十分と考える人達も多く出てきそうです。
もう何がなんだかワカンネ。

こちら
選手・監督の反応も様々なようです。
個人的にはプレーオフの面白さは、「残酷さ」だと思ってます。
1位通過でも優勝とはならない残酷さ・理不尽さ、
結局、それがスポーツを面白くするのではないでしょうか。
予定調和の試合を見せられたところで面白くないですからねぇ…

先日の夏の甲子園大会がなぜ盛り上がったかといえば、
あんなくそ暑い中でエースが4連投以上もしなければならない理不尽さ故です。
そんな理不尽な中でも頑張るから、応援したくなるわけで、
その理不尽な結果があるからこそ、共感して涙を流し、
またその理不尽さを乗り越えたからこそ、喜びもひとしおなんだと思います。

スポーツ、特に球技はルールが多いため、元々不合理なスポーツです。
野球で言えばどんなに速い球を投げても取れるアウトは1つだけですし、
どんなにボールを遠くに飛ばしたところでホームラン以上の得点はありません。
そんな単純に思うようにはいかないのがスポーツの面白さだと思うんですがね。
どうもこれらのプロ野球改革はそれを忘れているような気がしてならないです。
優勝しているのにしていないという選手らの気持ちも分かりますが、
ただこのままだとプレーオフが形骸化して、それこそスポーツの面白みを奪いかねないです。

セパ合同のプレーオフという発想には賛同するものの、
今目指している実施方法に関しては疑問も多いです。
まぁ、実際にやってみないと分かりませんが。
パリーグのプレーオフもその結果として認められたわけですし。
ただ今パリーグがやっているプレーオフとは全くの別物になることは確かかと。

2006年09月02日

新憲法

某首相候補が新憲法制定を目指しているそうで。
私はどうも政治家連中の改憲論・新憲法制定の話は眉唾物でして…
あいつらのやろうとしていることは、
国民のための憲法・統治機構を制御するための憲法本来の理念ではなく、
国民を支配するための・統治機構にとって都合の良い憲法制定にしか見えません。
9条問題もそうですし、公共の福祉の拡大もそうですし…
国際化によって国家の枠組みが崩れつつある中で、
人々を国家の枠組みにがんじ絡めにしようとする改憲・新憲法案には反対です。
政治家は国民的議論が必要とは言うけれど、
国民の間で全く議論になってないのは気のせいでしょうか(^^;

◆ゲームの話 ひいらぎ荘
クリアしました。
最終章の難易度高すぎ(^^; 昔のゲームはヘビーです。
何度もやり直してようやくクリア。綾ちーには随分と手を焼きましたわ(苦笑)

クリア後の感想としては、綺麗にまとまっていて良かったと思います。
ボリューム的には少ないので、どのシナリオも完全には描ききれているとは言えませんが、
描こうとしていたことは伝わってくる内容でした。
テーマは「家族」、同居モノにありがちなテーマではありますが、
ある意味で完全な爽快感のない所に現実味を感じさせられます。
完全な理想の家族なんていうものはないし、それに甘えることもできないけれど、
同じ立場の人間として互いに真摯に向き合っていければ、
どんな人とでもいつか本当の・理想の家族へと近づける、そんな前向きさが感じられました。
まぁ、なんていうか、全体的に「良い言葉」を使っていた感じがします。
文章量は少ないのですが、一つの言葉に込められているものが味わい深かったです。
仮に音声ありでリニューアルされたとすれば、
是非買いたい作品ですけど… ないでしょうな(^^;

不満点はHシーンの長さ。
個人的には今の野々原氏の絵よりも好きな絵柄でCGはHぃんですが、
なんとも妙な区切り方をしているというか…
Hシーン開始直後に発射ってどういうことよと(爆)
ミサイルを発射台に乗せる前に、ボタンが押されて爆発してしまいます(苦笑)
もっともそれで終了というわけではないので、いいんですけどね。
それでもちょっと面食らいました(^^;
あとは美佐子さんがぁ… 夢オチには泣きました(涙)
できれば美佐子さんにもゲームオーバーEDが欲しかったっす。
シナリオの設定上、主要キャラではないのは分かるんですけど… 複雑な気分(^^;

今となっては手に入れるのが大変だと思いますが、
機会があればプレイしてもらいたい作品です。
一服の清涼剤のようなさわやかな感じを受け止めてくれたら幸いです。

2006年08月31日

特に

これといった話題はないので、あっさり目に。

◆高校野球 早実・斉藤投手の進路
まず前提として、本人の将来に関わることなので、
本人が後悔ないように決めればいいと断っておきます(^^;

私個人としてはプロ野球に行ってもらいたいという気持ちです。
甲子園大会中盤までは噂されていたように大学進学がいいだろうと思ってたんですが、
これだけ騒がれるようになってしまうと、進学でいいんだろうかという気持ちが。
そんな「ハンカチ王子」という変な冠名が付くまで人気が出るとは思いませんもん(苦笑)
この人気が半年後まで続くとは思っていませんが、
仮に続いてしまったとすれば、斉藤投手目当てで早稲田や六大学への進学希望者が増え、
その結果として騒動になってしまい、大学どころではなくなるのではという危惧も…
斉藤投手は自己管理のできそうな選手ではありますが、
それでも周囲の騒がしさによって練習に集中できる・できないは大きいようでしょう。
それよりは多少騒がれてもプロに入って、
きちんとした管理・サポート下で野球をやる方が良いのではと思います。

勿論、人生はプロ野球だけではないですから、
違う夢を目指すならば野球とはある程度のけじめを付けて勉学に励むのも一つの選択肢ですがね。
なんか騒がれすぎてて一挙両得とはいかないようになってきたのが辛いところです…


◆ゲームの話 ひいらぎ荘
音楽が再生されない…
CDDAって書いてあるんですが、トラック読み込まないし、音楽CDとしても再生不可。
古いゲームなだけに多少は目を瞑らなければいけませんが、
それでも音楽も音声もないのは寂しかったり(苦笑)<音声は最初からなし

今は始めたばかりなので、感想は特になし。
選択肢を間違えると、あっという間にゲームオーバーという作りが漢らしいです(^^;
昔の作品ですので、ボリュームはあまり期待できませんが、
逆に適度にまとまっている感じでテンポが良いです。
ある意味で最近のゲームにありがちな押し付けがましい雰囲気がないのが好印象です。
今後もボチボチ進めていく予定~

2006年08月29日

ようやく

一週間の缶詰生活が終了。
明日からは通常通りのリズムに戻る…はず(^^;

この一週間はほぼ浦島状態でしたが、日本では大きなニュースはなかったようで。
一番の話題になるはずだった自民党の総裁選も勝ち馬に乗れ状態になってしまい、
盛り上がるどころか、弊害が目立ちまくりの結果に。
大丈夫なんでしょうか、日本の政治は… 大丈夫じゃねぇか、手遅れか(苦笑)

ニュースで思い出すのは各種殺人事件だけでしょうか。
これだけ事件が多いと、いつ殺されても・殺すことになってもおかしくないような(爆)
まぁ、それは性質の悪い冗談として、
普段は生きていて当然と思ってますが、
こういうニュースばかりだとそうは思えなくなっちゃいますよね。
嫌な意味で生のありがたさを感じさせられます。
まさに反面教師状態、殺すなっちゅーねん。

◆ゲームの話
忙しくて8月25日の発売ゲームは買えず。仕方ないので流して様子見。
代わりに中古作品をいくつか購入。
PIASの『ひいらぎ荘』、るんるんそふとの『まんきつ』、
ゆずソフトの『ぶらばん』の3本です。

購入理由は安かったのが一番の理由だったり(爆)
『ひいらぎ荘』は99年発売の古いゲーム(^^;
原画が野々原幹氏だったのが主な購入理由。たまたま見つけたので買っちゃいました。
『まんきつ』は体験版を気に入って購入。
レビュー評価等は高くありませんが、昔ながらの雰囲気を楽しむ方向性で(^^;
『ぶらばん』は1ヶ月前に出たばかりなのに、何でこんなに値崩れしてるんでしょう?
体験版をプレイした時はそこまで悪い印象を抱きませんでしたが…
自分でプレイしてその理由を探ってみようかと思ってます(^^;

今後の購入予定は未定。
9月29日発売分をどうするか…
『めがちゅ』『こんな娘がいたなら~』『いなこい』『SEXYビーチ3』。
こうやって並べると、どれもラブラブH系に…同ジャンル、被りすぎ。
絵だけなら『いなこい』が好きなんですけど、ゲーム自体の出来がどうか。
どれも体験版が既に出揃っているので、
あとは絞り込むだけなんですが、決め手を欠いている状況。
そうなると様子見…かなぁと思いますが、その先に購入予定があるわけでもないですし。
Navelの西又サイドの作品はいつ出るか分かりませんし…ケロQ含めて長すぎ。
期待している作品が全く発売される気配がないというのが何とも辛いっす(涙)

2006年08月25日

さよなら、冥王星

さよなら僕らの冥王星。
そんなわけで冥王星に戦力外通告が言い渡されたようで。
冥王星くんがいなくなると地球圏も寂しくなります。しょぼ~ん。

それにしても早実・斉藤投手のブームは一体どうなってるんでしょうか(^^;
高校野球好きの自分からすると、ここまで周りが熱狂的になると逆に冷めちゃうというか…
決勝2試合はいい試合でしたし、
最終回に140中盤のストレートを投げる斉藤投手は素晴らしかったですが…
野球で盛り上がるなら良いと思うんですよ。
ただハンカチだとか野球以外のところで盛り上がられるとどうも…
そういうのは悪いイメージしかないものでして…(苦笑)
彼らはまだ一高校生であり、タレントでもプロ選手でもないことを忘れないでもらいたいです。

まぁ、斉藤投手なら有頂天になったりしないでしょうから、大丈夫だとは思いますが…
それでも練習に集中できない状況になる可能性は否定できませんから…
ある意味でファンは残酷。将来がなくなろうとも今騒げればそれでいい(爆)
周囲も最低限のマナーを守るようにしてもらいたいと思います。
ちょっと今の流れは不安になります。

>高校野球
夏は西のチームが優勝から遠ざかってますが、春はそんなこともないかと。
広陵・明徳・済美らの優勝はまだまだ記憶に新しいですし。
個人的に気になるのは九州勢でしょうか。
一時は強かったんですが、最近はもう少し。
長崎の清峰や今年の鹿児島工が上位に進出し、意地を見せてきていますが、
全体的には今ひとつパッとしていない印象です。
来年は九州勢の活躍に一つ期待したいところ。

◆プロ野球 交流戦は24試合に
間を取って24って馬鹿っぽくね?(苦笑)
ファンに歓迎されていた交流戦なわけですし、
変更するなら変更するなりの理由をしっかりと説明してもらいたいです。

それこそ1カード2試合で日程を組むのは至難の業。
この表にある2案を行えば、もう移動で干上がりますよ。
選手は何が大変かといえば、試合をすることよりも移動でしょう。
こんな移動移動の日程では逆に大変になるだけのような気が…
2カードで組むとすれば2週間で9試合行えればマシかなぁというぐらい。
どうも中途半端さだけが浮き彫りにされています。
しっかりとした理由があるならば、ファンにも分かるように説明してもらいたいです。

2006年08月21日

早稲田実、優勝おめでとうございます

延長15回引き分け再試合の結果は、4-3で早稲田実が勝利。
エース斉藤投手の力投とバックの固い守備力、打線の卒のなさと、
素晴らしい野球を見せてくれました。
初優勝、本当におめでとうございます。

負けた駒大苫小牧は夏3連覇の偉業を達成することはできませんでしたが、
あと一歩のところまで来たのはさすがでした。
エース田中投手が本調子でなく、守備にもエラーが見られるなど、
苦しい試合展開が多かったですが、試合巧者らしい粘り強さで決勝まで勝ち上がりました。
最終回の粘り強さも見事。早稲田実に負けないチームだったと思います。
優勝できなかったのは残念でしょうが、
この決勝の2試合を誇りに新しいスタートを切ってもらいたいです。

個人的には近年の決勝戦は大差がつく試合が多かっただけに、試合展開そのものには大満足です。
昨日・今日の斉藤投手の気迫あふれるピッチング、
延長15回に146キロをマークしたり、9回に140中盤をマークするなど、
最後まで気持ちを切らさない投球は心打たれるものがありました。
ただそれだけに複雑な気持ちになってしまうというか… これで良かったのかなぁと。
4連投はいずれも完投、うち1試合は延長15回、これはスタミナが持ったとは言いませんよ。
言わばランナーズハイのようなものでしょう。
この熱投の反動が気になってしまいます。
それは田中投手に関しても同じ。
今日は肩の張りがあったようで、コントロールが全体的に甘かったですし…
2人とも将来性のある投手だけに、同時に複雑な思いに駆られてしまいます。
1日休みを明けることで肩の負担が減るかどうかは分かりませんが、
今年は順調に日程を消化していたわけですし、何らかの配慮があっても良かった気がします。

まぁ、ある意味で高校野球は、そんな将来だとか未来だとかをかなぐり捨てて、
今その瞬間のために、その試合の勝利だけのためにひたむきになれる若者の姿勢に、
人々は深く共鳴し、感動するのかもしれませんが…
昨日のような試合を途中で止めたり、先発投手を無理やりにでも代えさせるのは、
それこそ野暮ってもんですしねぇ…
プロが全てではないですし、甲子園の経験の大切さも分かりますが、
それで無理をして体を壊してしまのは、辛いことになりかねませんし…
両者のバランスをどう取るのか、難しさを感じます。

2006年08月20日

いよいよ決勝戦

ようやく一段落。
これで高校野球が見れるぞと思ったら、もう決勝戦でした(爆)
今年はろくに見れていませんが、決勝戦ぐらいはじっくり見たいと思ってます。

駒大苫小牧の田中投手は昨日の試合を見る限りでは、
調子を上げてきているので期待。
まだストレートの威力には物足りなさを感じますが、
鋭い高速スライダーがあるのでそう簡単には打てないでしょう。
一方の早稲田実の斉藤投手もやや小さいフォームながらも、
上体の使い方が柔らかいため、ロスなしで投げられるなど負担は最小限。
連投になるとはいえ、大きな心配はないと思います。
ここまで打撃戦の多い甲子園ですが、
決勝戦は引き締まった試合を期待したいです。

2006年08月17日

8月15日

もうとっくに過ぎちゃいましたが、やっぱりこれに触れておかざるを得ないかなと(^^;
あまり長々と書く時間がないので、問題提議だけに留めておきますが、
8月15日が来る度に「何の記念日なのか」「何が終わった日なのか」、
そして「それは本当に終わっているのか」ということを考えます。

普通に考えれば、「終戦記念日」、太平洋戦争が終わった日なのでしょう。
ではそれを記念日と思う気持ちは何なのか。
辛い戦争から開放された日なのか、それとも…
太平洋戦争開戦のきっかけとなったのは勿論、日中戦争があってこそ。
そしてその前の第一次世界大戦での中国進出、その前の韓国併合、日露戦争・日清戦争…
大陸進出を掲げたのは明治新政府設立時からあったわけですから、
そうやって考えていくと何が「終戦」なのかが分からなくなります。

やれ靖国だ、原爆だ、太平洋戦争だと部分的に取り上げていってしまうと、
見えてくるものも見えてこなくなります。
靖国関連でA級戦犯に関して触れるような言説もありますが、
それを本当に語るためには明治政府そのものの構造的欠陥を指摘しなければ意味をなしません。
誰が悪いんだ、誰も悪くないんだ、
それじゃ何が悪かったんだ、何も悪くないでは話にならないでしょう(苦笑)
もし万が一に、太平洋戦争が早期終結していて日本が良い形で和平を結んでいたら、
日本は世界の一等国になれたのでしょうか?
私にはそう思えません。
また新しい戦争を起こし、さらに最悪な事態を起こしていたように思います。

8月15日に何が終わったのか… それはきっと人によって違うのだと思います。
戦争終結から60年以上が経ちましたが、
8月15日という日が何を意味しているのかを今一度考えてもらいたいです。

◆高校野球
ベスト8が出揃い、準々決勝が行われているようです。
そんな中でホームラン数が大会記録更新… ホームラン出すぎ(^^;
今年の甲子園は東京ドームに見えます。これはちょっとなぁ…
ボールやバット、色々と要因はあるのでしょうが、何らかの対策を施しませんと。
木のバットを使うのは効率が悪いので、金属を使わざるを得ないでしょうが、
せめてボールの方は変えていかないと。
今大会はとんでもない打球速度のボールが多いです。
(野手の正面に飛んでも、勢いがあるために抜けたりとか)
逆転に次ぐ逆転は面白いのですが、それも程度が過ぎると面白みを欠きます。
来年に向けての課題としてもらいたいです。

優勝候補の駒大苫小牧は辛勝の連続。それでも勝ってる辺りは見事か。
どうも田中投手の調子が上がってこないのが気がかり。
一部分しか見れていないので、あまり語れませんが、
個人的にはまだフォーム・リリースがバラバラのように感じられます。
んー、プロで例えると楽天の一場投手みたいな印象。良い球と悪い球がはっきりしてる。
どうも前に体が突っ込みすぎて、後ろへの意識が足りてないように見えるんですよね。
全く張りのない弓を見ているかのよう。
肩だけで投げている今のフォームを見ると、将来が少し不安になります。
高速スライダーの変化・キレとかは素晴らしいんですが…
フォームが固まるかどうか、非常に難しいところに来ていますね。
この夏の大会期間中に何かを掴んでもらいたいです。

2006年08月15日

どうやら

首相が靖国参拝するようで。
頼むからあまりニュースになるような行動は…
高校野球を録画するつもりが臨時ニュースを録画していたら目も当てられません(爆)
俺的には国内問題です。
個人の心情よりも公共の利益(?)を害している(苦笑)

◆高校野球
簡潔に~
智弁和歌山・福知山成美・熊本工がそれぞれ勝ったようで。
静岡商は負けちゃいましたか。大野投手も福知山の打線には持ちこたえられず。
それでもヒットを打たれながらも4点で凌いだわけですし、頑張った方ですかね。
やはり得点力の方がありませんでした、残念。

2006年08月13日

今日も

高校野球の話のみ。
空いた時間は各試合20分ほど撮っている映像整理時間に当てられています。
DVDレコーダーがHD内臓ではないから、RWディスクの循環が大変(爆)
新しいのが欲しくなる今日この頃です。
いやいや、「欲しがりません、勝つまでは」の精神です<何に?

◆高校野球 8日目
○第一試合 福井商(福井)7-6 清峰(長崎)
センバツ準優勝の清峰が敗れました。
有迫投手の四死球で崩れる悪いパターンが出てしまったようですね…
自慢の打線も最終回まで目覚めることがなく、あと一歩及ばず。
打ちまくった反動が出てしまったわけでもないでしょうが… 残念です。
これでセンバツベスト8で残っているのは早稲田実のみ。春と夏は違うんでしょうかね。

○第二試合 日大山形(山形)6-3 仙台育英(宮城)
日大山形の守備が光りましたね。
三塁線を抜くような強烈な当たりを捕って1塁送球したり、
レフトの頭を越すような当たりを背走しながらキャッチしたり、
レフトからのバックホームで走者をアウトにしたりと、
ピンチの場面で日大山形の守備が冴え渡った印象です。
仙台育英の佐藤投手は3回の4失点が痛かったですね。
4番常川選手に対して外一辺倒で攻めてしまい、甘く入ったところを痛打…
勿体無いピッチングとなってしまったように思います。
中盤辺りから球威も落ちていましたし、バント処理等のミスもありました。
今後はペース配分や投球の組み立てが課題になってきそうです。
投げる球は一級品なだけに来年への成長を期待したいです。

○第三試合 今治西(愛媛)12-3 文星芸大付(栃木)
今治西が打ちまくり、序盤だけ見ただけなので省略。

○第四試合 八重山商工(沖縄)5-3 松代(長野)
この試合も最初と最後を見ただけだったり。
松代にとっては雨天中断で流れが切れてしまったのが残念でしたね。
もっともそれは相手の金城投手にも言えることですが。
金城長靖選手の投打に渡る活躍が八重山商工を勝利に導きましたね。
センバツで活躍したチームが次々と甲子園を去る中、
八重山商工には頑張ってもらいたいです。

2006年08月12日

少々

お疲れ気味。
なんか色々と考えたり、色々とやっていたら一日が終わってるそんな日々。
んー…ネタが出てこない(爆)

◆高校野球 6日目・7日目
いずれも第一試合の序盤しかチェックできていません。
この2日では帝京の2年生エース・大田投手に驚きました。
変化球はさっぱりでしたが、ストレートの威力が凄い。
阪神・久保田投手のような大きなフォームから、藤川投手のようなストレートを投げる感じ。
京都外大西の本田投手と同じようなタイプ、
何かこう独特のワクワクさせてくれるものを持った投手だと感じました。
完成されるまで時間はかかるかもしれませんが、その将来性に期待したいです。

青森山田の野田投手はスライダーが相変わらず素晴らしいですね。
ただ開き気味のフォームが気になります。
今大会は良くも悪くも全体的にフォームが荒っぽい投手が多い印象が。
数年前は綺麗な投手が多かったんですけど… んー、偶然?

それと気になるのは今大会のホームランの多さ。
投手の投げているボールはそんな悪いとも思わないんですが…
風の影響などもあるのでしょうが、それにしても飛距離が違います。
最近は高卒新人がホームランを放つケースは希なんですが…ちょっと不思議。
見ていて思うのは体で打つのが上手くなった選手が多いなぁと。
金属なら差し込まれても折れませんから、体の近くでもボールを捌ける、
それが飛距離を生んでいるのかなとも。
少し見ただけの感想ですので、実際のところはよく分かりませんがね(^^;
今大会は一体何本のホームランが出るのか、予想が付かないです。
準決勝でのホームランダイジェスト集、大変だろうなぁ…(苦笑)

2006年08月10日

簡易更新

時間がないのであっさり目に。高校野球のみです。

○第一試合 熊本工(熊本)6-4 三重(三重)
1回しか見ていないので何とも言えませんが、
三重高校の梅村投手は立ち上がりかなり悪かったようですが、可能性は感じました。
リリースポイントが前にありますし、
下半身がしっかりしてくれば良い投手になりそうです。
スライダーのキレもなかなか。
立ち上がりにストレートが浮き、シュート回転したのが全てでしたね。
それでも素材はピカイチ。注目の投手であることは確かだと思います。
高校時代の涌井投手までは行きませんが、その2年生時ぐらいの実力はあるかと。

○第二試合 天理(奈良)7-5 本荘(秋田)
天理は復活してから、毎年良いチームを作ってきますね。
先発した藤井投手はスリークォーターからサイド気味の投球で140前後。
やや肘の使い方が硬いかなという気もしますが、面白い投手であることは確か。
打線も長打力ありますし、バランスが取れている印象です。

○第三試合 駒大苫小牧(南北海道)5-3 南陽工(山口)
注目の田中投手はコントロールが荒れていたようですが、
それでも高速スライダーのキレが良く、14奪三振、見事ですね。
ストレートは思ったよりも走ってない感じでしたが、
あのスライダーだけでも十分な投球です。
まぁ、ただフォーム的な所とか総合力で考えると、まだ釈然としないところが。
スライダーといい、持っている力といい素晴らしいのですが、
まだ少々ブレがあるようにも思えたり。
松坂投手のようになる魅力があるのと同時に、
フォームが固まらずに苦しむ寺原投手にも思えたり、微妙なトコ。
あくまで好みの問題ですから、そんな言うほどのことではないんですが…
力があるだけに注目の投手であることは確かですね。

2006年08月09日

ナガサキの日

と言いつつ、式典は見れず、黙祷の時間も移動中で分からず… すいません。
この時期が来ると、改めて戦争と平和について考えさせられます。

◆高校野球 4日目
今日はほとんどチェックできず。ほぼ結果のみです。

○智弁和歌山(和歌山)4-1 県岐阜商(岐阜)
県岐阜商の金森投手が好投するも反撃ならず。
試合開始直後を見た感じでは県岐阜商の方が押していたように見えたんですがね。
智弁和歌山の早めの継投が功を奏したといったところでしょうか。
智弁和歌山は強力打線と言われながらも、三振を多く喫するなどやや物足りなさも。
優勝候補にも挙げられているだけに、次の試合に注目。

○金沢(石川)9-3 浦和学院(埼玉)
金沢の打力が勝った模様。
今年の浦和学院はどうしても投手力の面で落ちてましたしね。
浦和は来年に期待といったところでしょうか。
こうなると増渕投手が見たかった気がしてしまう(爆)
金沢は積極的な機動力がウリ。2回戦以降の戦い方にも注目。

○静岡商(静岡)8-2 八幡商(滋賀)
静岡商、勝ったんですか(^^; いやはや、まさか勝つとは。
しかも二桁安打の15得点なんて、はっきり言って信じられません(爆)
そんなチームではないんですがねぇ… 勝つとしても僅少差だと思ってました。
バントでキッチリ攻めたのが良かったのでしょうか。
エースの大野投手はクロス気味の直球と緩いカーブが持ち味。
プロとかを狙える投手ではありませんが、ストライクゾーンの広い高校野球では厄介、
この大野投手がどこまで通用するかに注目しています。

○福知山成美(京都)6-4 愛工大名電(愛知)
情報なしにつき省略。

2006年08月08日

台風接近

梅雨時に雨が降らなかったツケか、雨が振りまくりです。
動きが遅いため、明日も降り続くようですが…
んー、もう秋みたいだなぁ(苦笑)

◆高校野球 甲子園大会3日目
今日は逆転に次ぐ逆転で、もつれる試合が多かったようで…
高校野球は流れが変わると一気に行ってしまいますね。

○第一試合 文星芸大付(栃木)11-10 関西(岡山)
まさかの逆転サヨナラ勝ちだったようで。
1点差まで追い上げた後の9回2アウト、
打った打球がボテボテの当たりのピッチャーゴロとなり、悪送球で2塁へ。
そして連打でサヨナラ… いやー、野球は怖いっす。
ミスした方が負ける、まさにそういった試合展開でしたね。
しかしダース投手は… 毎度期待されているんですが、実績がもう少し。
結局、リリースポイントが定まらずに制球難で自滅… 伸び悩みのイメージしか…
一方の文星芸大付の藤本投手はオーソドックス過ぎて掴まったものの、
将来性を感じさせてくれる投手でした。
次回登板にも期待。

○第二試合 今治西(愛媛)11-8 常総学院(茨城)
チェックできませんでした~

○第三試合 松代(長野)7-6 倉吉北(鳥取)
初出場の松代が延長11回サヨナラ勝ちしたようで。
初出場ながらやりますね。
長野は二強時代が続いていただけに、そこに割って入っていってくれればと期待。
目立った選手では倉吉北の篠塚投手。
サヨナラ負けしたとはいえ、ストレートの勢いとスライダーのキレが良かったですね。
将来性がある投手だと感じました。注目。

○第四試合 八重山商工(沖縄)9-6 千葉経大付(千葉)
ミスした八重山が負けてしまうかと思いきや、
第一試合同様に9回2アウトから連打で繋いで同点に。
そして延長10回に勝ち越し。驚異的な粘りを見せての勝利、見事でした。
3番金城長靖選手のヒットが大きかったですよね。
次の4番羽地選手を含め、中軸の勝負強さ・力強さは見事です。
苦しい試合展開を制した八重山商工、今後の戦いに注目ですね。

2006年08月07日

寒い

外は暑いのに中は寒い… 夏なのに凍え死ぬかと思いました。
クーラーの付けすぎはやめましょうや。
常日頃からクーラーは使わないようにしているだけに、
ガンガン冷房のかかった場所はこの世の地獄です。
も、もう少し控えめに…

◆高校野球 甲子園大会2日目
第一試合の序盤しか見ておりません。今週一週間はそんな感じ。来週は一切無理でよろ。

○第一試合 清峰(長崎)22-3 光南(福島)
序盤の試合展開を見ていて、清峰が勝つとは思ってましたが、
一体、8回に何があったんですか(^^;
一イニング12点って…横浜が負けたからといって春の悔しさをこんな所で晴らさずとも。
まぁ、暑い中、ご苦労さんということで。
一部コールド導入の記事を見かけましたが、
個人的にスピードアップは攻守交替に留めるべきと考えているので、
例え何点差付こうが白旗挙げるまではやるべきかなと。
最近は簡単に諦めてしまうことが多いので、辛くとも何でも最後までやる根気を(^^;
清峰はやはり打線が強力。
有迫投手はヒットを打たれまくったものの、要所を締める投球。
体調不良などで予選は万全でなかったようですが、今日見た感じだと春同様の評価。
上位進出を目指して頑張ってもらいたいです。

○第二試合 福井商(福井)8-1 福岡(富山)
富山なのに福岡、あれれ、何でだろうとか言ってみたり。それだけ(爆)
聞いたことがなかったので、父に聞いてみたところ、
甲子園に出るなんて全く考えられなかったところだとか。
地域紹介と学校紹介が見たかったな~と思う今日この頃。
今回の初出場を第一歩に頑張ってもらいたいです。

○第三試合 仙台育英(宮城)5-1 徳島商(徳島)
DVD撮影で6回以降はチェックできました。
仙台育英の2年生右腕・佐藤投手は面白い存在ですね。
個人的にはスリークォーターって好きではないのですが、
思ったほどストレートが抜けたり、シュート回転して中に入っていませんでした。
腕・肘の使い方が上手いんですかね。
腕の位置が低いため、スライダーのキレもいいですし、
今後の成長次第では大注目の投手になりそう。将来が楽しみ。
仙台育英は久々に夏の甲子園に登場し、まずは1勝。
勝ち進んで強豪復活といきたいですね!

○第四試合 日大山形(山形)6-2 開星(島根)
チェックできなかったので省略。すいません(^^;

2006年08月06日

ヒロシマの日

何年たったとしても8月6日はヒロシマの日、
そう伝わっていくことを切に願う今日この頃です。
やはり核兵器の話をする上で、ヒロシマとナガサキは避けて通れません。
核保有だとか核抑止力だとか言う前にヒロシマとナガサキであったことを見よと。
理屈とかそういうのを抜きにして、人間としてまず感じるものがあります。
私達日本人はそれを忘れずに、世界へと伝えていきたいものです。

個人的な印象として6日のヒロシマは怒りを、9日のナガサキは哀悼を感じます。
街のイメージがそうさせているのかもしれませんが、式典にもそんな雰囲気が出ていますよね。
今回の広島市・秋葉市長の平和宣言はかなり国際政治寄りなスピーチでしたね。
来ている首相はもう退任間近ですし、イラン・北朝鮮・インドらの動向、
イスラエルのレバノン侵攻などを考えれば、自ずとそうなってくるのかも。
個人的にはもう少し感情面を表に出しても良かったかなと思います。
画期的だと思ったのは、平和への誓いで日米両国席を持つ女の子が登場したこと。
アメリカ政府関係者が出席しているわけではないので、
大きな進展とはいきませんが、何か一つの変化を感じる出来事です。
日本人だけでなく、世界の多くの人達にヒロシマが伝わっていくことを祈りたいです。

戦争は起こすのは簡単だけれども終わらすのが難しい。
始める時に戦争終結のシナリオを描いていても、
その通りにならずに激化して悲惨さを生むのが戦争です。
お偉方には「想定内」で済むのかもしれませんが、
それに巻き込まれる一般の兵士や住民は想定内ですみません。
政治を志す人間にはそれを忘れないでもらいたいです。


◆高校野球 甲子園大会開幕
残念ながら開会式を見ることはできず…
選手宣誓は見たかったんですが… 残念。
その後のインタビューで「ありがとう」という言葉を伝えたかったという話は聞いたんですがね。
それにしても第一試合開幕の始球式はほのぼのとして良かったです。
どっかの大臣がやるのは興ざめ。素晴らしい始球式でした。
最近は始球式の方向性も変わってきましたね。

○第一試合 高知商(高知) 10-7 白樺学園(北北海道)
まともに見たのは初回のみ。まぁ、今年はこんなものです。すいません(爆)
立ち上がりを見ている限りでは、白樺学園が行けると思ったんですがねぇ…
明徳を破った高知商の打力が勝りましたか。
北北海道勢の久々の一勝はならず。
エースの中川投手が開幕戦の緊張感からか球が上擦ってしまったのが残念。
それでも4番の大竹口選手を中心に力強いスイングが目立ちました。
南北海道勢に負けないよう頑張ってもらいたいです。
高知商は打力がありますね。次の試合でも注目。

○第二試合 早稲田実(西東京) 13-1 鶴崎工(大分)
投打に早実が圧勝。これも見たのは最初と最後だけですが(爆)
鶴崎工は初回にエラーが立て続けに出てリズムに乗れませんでしたね。
これが高校野球の怖いところか。特に初戦はリズムに乗れるかどうかが大きいです。
一方の早実はエース斉藤投手が立ち上がりパーフェクト、
スムーズに試合に入っていけたようです。
まだベストではないのか、力強さは感じませんでしたが安定したピッチングを披露。
2回戦での大阪桐蔭戦でどんな投球を見せてくれるのか楽しみです。

○第三試合 大阪桐蔭(大阪) 11-6 横浜(神奈川)
横浜、春夏連覇ならず… 早すぎるよ(涙)
横浜としては初回の1番白井選手の死球が痛かったですね。
左投手のクロスで入ってくるストレートがもろに足にぶつかりましたもんねぇ…
守備では良いプレーを再三見せていましたが、
打撃の方ではやや足を気にする素振などもあって、力強くボールを叩けず。
春に見せたような1~3番の打線の繋がりを見せることができませんでした。
波に乗れないと… 野球は怖い。
その後も守備のミス、スクイズ失敗などでチャンスを生かせず。ミスした方が負けますな…

逆に大阪桐蔭は何であそこまで打球が飛ぶんだというぐらいのスーパー飛距離。
一瞬、ここは東京ドームなのではないかと(爆)
金属バットとはいえ凄い打球の速さでしたよね。
横浜の投手陣がそんな悪いようには見えなかったんですが… びっくりです。
あー、なるほど、完全に変化球を狙っていたわけですか。
4番中田選手が1・2打席で甘い変化球を見逃してたので違う指示が出てると思ったら…
確認をしていたのか分かりませんが、上手く一回り目を利用したようですね。
それに横浜バッテリーはやられた、というところでしょうか。
野球は1打席で終わりではなく、最低でも3打席(スタメン限定)ある、
それを改めて感じさせてくれる攻撃でしたね。
2年生が多いチームですが、守備もしっかりしていましたし、
投手陣も悪くないので、上位進出を目指して頑張ってもらいたいです。

それにしても2年生の中田選手の打球は凄かった。
荒っぽく技術的にはまだだとは思いますが、
あそこまで引っ張ってフルスイングできるのは凄いの一言。
あれだけ振られると三振しようが何しようが立ってるだけで怖いです。
昨年にも増して力強くなっていますなぁ。

横浜勢では白井・福田選手、川角投手の評価が気になります。
白井選手は三拍子揃っていて好きなタイプ。
高校生ドラフトにかかる可能性は…どうなんでしょう?
福田選手は1年生時から注目されているものの、
春夏と好結果を残せなかったのが気がかり、ちょっと心配。
川角投手は春に比べて力強さが増して個人的評価は上がったんですが、
結果がこれではどうにも判断できません…
やはり負けるのが早すぎました…
とはいえ、他のチームが負ければいいというわけでもないですし(苦笑)
高校野球はどのチームにも頑張って欲しいだけに複雑な思いに駆られますね(^^;

2006年08月05日

間隔空いて

すいませんです(^^;
ただしばらくはこんな感じになっちゃいそうです。
来週はできるだけ更新…するつもり(爆)

この一週間で新鮮だったのはハトを怖がっている女の子が現実にいたことでしょうか。
駅構内を徘徊するハトから逃げ回っていました。
深く考えたことないけれど、よくよく考えると怖い人もいるんだろうなぁと。
Scarlettオマケのサナララショートを思い出しました。

そんなこんなで「Recollections」を脳内CDで演奏しながら、
忙しい中でも気持ちのリラックスを図る日々です。
この曲を聴いていると、妙に優しい気持ちになります。
導入の柔らかさ、後半のテンポの良さが心を楽にするんですよね。名曲。

そういえば『Scarlett』の男性ボイスパッチは当てたんですが、
まだまともにやっていません。
声が入る前にプレイして満足しちゃってるので、逆にイメージが壊れそうで。
個人的には頭に描いていた声とのギャップがありましたんで、あくまで個人的に(^^;
男性ボイスが良かったかどうかは、初めてプレイする人に聞かないと分からないです。
実際のところはどうだったんでしょう?


明日から、いよいよ甲子園大会開幕。
今年も6日開幕、広島の日の開幕ですね。
なんとなく広島の日を日曜に迎えるというのは珍しく感じます。
あくまで個人的な印象ではありますが(^^;
今年もじっくりと見れませんが、見れる範囲で見るつもり。
気温も一気に上がってきましたが、そんな暑さに負けない戦いを見せてもらいたいです。

2006年08月01日

初めて

外国人に質問をされました。
国際電話のかけ方を(爆)
珍しく公衆電話の前に人がいるなと思っていたら、そういう事情があったようで。
かけたことがなかったので、結局何も答えられず…
本人達(家族連れで3人)はテレホンカードの問題だと思っていたようですが…
そんなわけでもないような感じだったので、返答に窮してしまい、
もう言葉の問題ではありませんでした。
語学を知る前に、色々なことを知っておかねばならないと思った瞬間です(苦笑)

すぐに時間が来て電車に乗ることになったのですが、
分からないなりにも機転を利かせて駅員さんでも呼んでくれば良かったんですよねぇ。
咄嗟のことで判断できなかった自分が情けないっす。
分からなかったら、人に聞け、ですね。

帰宅後にネットで調べてみたところ、
おそらくマイライン番号を入れていなかったのが原因だった感じです。
公衆電話から国際電話をかける場合は、
国番号以外に使用する電話会社の番号を入れないといけないらしい…
そんなん知らなかったよぉ(涙)
もし公衆電話の前で困っている外国人を見かけましたら、
頭に「001」「0034」を付けるよう教えてあげてください(^^;


それにしても梅雨明けとは思えない天気が続きますね。
個人的には過ごしやすくて助かるのですが。
気象庁の予報通りに暑い夏になるのか、9月の残暑のような気候になっていくのか、
さてさてどうなりますことやら…

2006年07月31日

梅雨明け

8月目前でなんとか梅雨明け。
やや不安定な天気でしたが、それでも気温が高かったりと夏を感じさせます。
いよいよ夏本番。暑さに負けないよう過ごして行きたいものです。

明日から半月ほど多忙につき、更新が不定期になってしまうかもしれません。
こちらの日記はできるだけ更新するようにしますが、野球日記の方は結果だけになるかと。
甲子園大会の方はほとんど見れませんので、今年はパスということでお願いします。

◆高校野球 静岡県大会
決勝は2-0で静岡商の勝利。
まさか浜名打線が完封されるとは思いませんでした。
準決勝で打ち疲れたのでしょうか?(^^;
全く別のようなチームでした。やはり打線は水物ですねぇ。

静岡商が久々の優勝を飾った原動力は、2年生左腕の大野投手です。
身長165センチと上背がなく、そんな際立った球を投げるわけではないものの、
コントロールが安定していて、
スライダー・カーブ・チェンジアップを低めに集める投球が持ち味のようです。
スリークォーターでクロス気味に入るせいか、
打者が見た目以上にボールに差し込まれているようでした。
しかし高校野球を見ていると、ストライクゾーンが広い広い(^^;
クロスで入るボールはほとんどストライク、
TVでは平面でしか見えないので、見た目だと完全なボールとしか思えませんから。
そういったクロスで入るボールが持ち味の投手であることは間違いなさそうです。
甲子園で勝てるかどうかとなると正直言って激しく不安ですが、
1点を確実に取り、確実に守る野球で勝利を収めてもらいたいです。

負けた浜名は悪い予想が当たってしまったようで、
2年生エース右腕投手が力んでコントロールがままならず。
持ち味のボールのキレもなく、ほとんどのボールが高め、
立ち上がりの失点で静岡商にペースを与えてしまい、
なかなか本来の力を出し切れていませんでした。
ここまで常に先制点を取るなど、圧倒的な力で勝ってきた反動が出たのでしょうか、
リードされた時の脆さが出てしまった形です。
来年に期待。

◆プロ野球 西武が鷲宮・増渕獲り
とか言いつつ、ドラフトの当日に埼玉栄の木村投手を単独指名するんじゃないかと(爆)
獲得できれば地域密着にもなりますしね(^^;
実際的にはどれだけの球団が競合するか。
今のドラフト制度は上位球団に圧倒的不利ですから、
クジを外す可能性を考えると、上位球団はなかなか勝負に行けません。
人材が豊富ならば問題なんですが、高校と大学・社会人と別個でやると…どうしても。
今年も土壇場まで誰を指名するか分からない、混沌とした高校生ドラフトになりそうです。

まぁ、こういう話は甲子園大会が終わってからということで。
もうすぐ全代表が揃いますから、甲子園での熱戦を期待したいです。

2006年07月29日

今日は

プロ野球の結果に苛立ち気味(爆)
こんなことで憤ってしまう自分はまだまだ修行が足りませんなぁ~(苦笑)
とはいえ… 辛い(^^;

◆高校野球静岡県大会
静岡商が1-0で掛川西に完封勝ち、浜名が18-7で飛龍との打撃戦を制しました。
これで決勝戦は静岡商と浜名の対決に。
静岡商の投手力が勝つか、浜名の打線・総合力が勝つかといった所でしょうか。
浜名はエースの2年生右腕が8回からの登板となるなど、温存できていますから、
浜名の方が有利に思えますが…
ここまでいくと気持ちの問題なので、最後の一戦、両チームとも頑張ってもらいたいです。

埼玉では鷲宮が浦和学院に敗戦。公立校の優勝は叶いませんでした。
んー、残念。増渕投手を甲子園の舞台で見るのを楽しみにしてましたが…
強豪校の壁は厚かったということでしょうか。都市部で公立校が勝つのは大変だなぁ…

大阪ではPL学園が敗退した模様。
聞くところによると、次の大阪桐蔭戦のために、エースの前田投手を温存してたとか。
そして序盤で大量失点、それが響いて追いつけずに敗戦…
一発勝負の学生野球では、こういうことがあるんですよね。
温存して敗戦… 悔いが残るでしょうな…
まぁ、かつてのPL戦後の横浜-明徳戦のように反発力がなかったのも敗因でしょうが、
とはいっても追いかける方は大変ですよねぇ。
野球は難しいです。そうそう簡単には勝てませんです。
そんなことを改めて感じました。


◆ゲームの話
Runeの『レンジDEまりね』の体験版からウイルスが見つかるんですが… 私だけ?
Bloodhood.overpacked、ウイルス名ではなく、
ノートンの自動検出っぽいので勘違いなのかもしれませんが。
念のため削除。全て検索しましたが、感染はなし。大丈夫…なのかな?
体験版をプレイする人は、一応の注意をしておいてくださいです。

それとフロントウィングの『めがちゅ』が9月29日に延期した模様。
8月末だけでなく、9月末も大変なことになりそうですが…
さてさてどうするか。初恋撫子で決まりかなぁ…

2006年07月28日

未だに

外出時には長袖を着ていたりします…
いや、暑いんですけどね。夏本番前に暑さに負けたくないなという変な意地が(爆)
週明けには梅雨明け宣言も出るでしょうし、半袖解禁なのです。


◆ゲームの話 8月の購入予定
例の如く、8月終わりまで多忙な日々が続くため、購入予定は一切なし。
問題は8月終盤の買い物(25日発売分)をどうするか考えています。

当初はフロントウィングの『めがちゅ』を考えていたんですが、
Runeの『レンジDEまりね』のヒロインも青山ゆかりさん。
キャラ的にも似たような感じなのでどちらにすべきかと…
鞠音の方が大人っぽいのが良い感じなのですが、
体験版のCGでいきなりロリっぽい絵に変わったりと、メーカーがメーカーなだけに不安。
恥じらいを上手く表現していたファウなの方がいいかなとも思ったり。
似たような傾向の作品なだけに、イマイチ決め手に欠けます。他のキャラ次第かなぁ…

そんなことを考えていたら、carriereの『初恋撫子』が発売延期でこの日に変更。
シナリオ化けを期待して、こちらの方にするという選択肢も。
あとはパープルソフトウェアの『みはる』の通販がいつ開始になるか…
まぁ、その時の気分で決めるつもり(^^;
でも予約特典がなぁ…特に初恋撫子は初回特典あるし…どうすっかなぁ…

2006年07月27日

雨ふらない。

地方によって随分と格差があるようで… こちらはなかなかまとまった雨が降りません。
先週はさすがに降りましたが、夕方には小雨になることが多く、
走れなかったのは僅か1日のみ。
週末はまた天気が不安定になるようですが、
思えば梅雨前から週末の天気は悪かったので、もう梅雨明けしたような気分です。
外ではひぐらしが鳴いています。もう秋かぁ~(爆)

世界ではイスラエルの暴走が止まらないようで…
自衛権ここに極めりみたいなことをやっていますなぁ…
日本も平然と敵基地攻撃論を言うようになりましたから、
かなりアメリカに毒されてきている感じもしますが。
ここまでいくと自衛権…なのか?と思ってしまいます。
なるほど、これが自衛なら太平洋戦争も自衛となるわけか(苦笑)
(勿論、歴史的評価としてはそんなわけはないのですが)

◆高校野球 静岡県大会
ベスト4が出揃いました。浜名・掛川西・静岡商・飛龍の4校。
島田商敗退時から、浜名・静岡・静岡商辺りかなと見てましたが、大体そんな感じに。
(静岡は今日の試合で静岡商に敗退)
今日の試合を見る限りでは、浜名が頭一つ抜けてるかなといった印象です。
打線の力強さ・守備の堅さ・投手の力などを考えると、ワンランク上かなと。
ただエース投手が力みやすいフォームをしているので、
高めにボールが集まりだして長打を食らうとピンチ、普通に戦えば優勝圏内。

静岡商は2年生左腕がスリークォーターで角度があり、制球も良しとまあまあ。
エースに疲れが出なければ、優勝も狙えるチームといった印象。
個人的には飛龍を一押し。
エースは本格右腕、控えは正津投手のような変則サイドと個々の能力の高さを感じます。
久々に東部勢の甲子園出場を期待して、飛龍を応援していくつもり。
残りもあと僅か、悔いのない試合を期待したいものです。


◆ゲームの話 聖奴隷学園
案の定というか何というか、シナリオはあってないようなものでした。わけワカメ。
ヒロインが最初から実況しまくりなのがどうも… Hぃんですけど、やり過ぎは引きます。
堕ちた後はそれでもいいんですが、最初からそれだと背徳感がないというか。
主人公が女を堕とす職業をしていることや、学園が全面協力している点も、
背徳感を消してしまい、内容を薄っぺらにしている感じがしました。
結局、エロシーンの垂れ流しにしかならず。
どこを切り取っても同じエロシーン…もう少し変化が欲しかったです。

Hシーンは喋りまくりでエロかったですが。実用性は十分。エロ過ぎ。
ただ調教が進んでいくと、奴隷化が進んでダッチワイフ状態になるのが微妙。
最終的にすぐに股を開く安っぽいキャラになってしまうのが、陵辱ゲームの悪い所ですね。
まぁ、そういうのが良いという人もいるんでしょうが。
私個人としては意志を持ったまま堕ちていく隷嬢学園の静流のような形がベター。
尻狂いとハーレムルートでは非常にアレですが(^^;
何で尻なんだろう。属性ないと辛い。自分のケツが痛くなります(爆)

キャラクターでは双子の姉妹の妹・藤音が良い感じでした。
男嫌いで主人公達を毛嫌いするものの、
姉よりも好きだというと満更でもない態度に変わったりとなかなか。
徐々に態度が変わっていく様が良かったです。
逆に桜花は最初から最後までダメでした。いきなりショタ全開だし(苦笑)
全体的にシナリオが薄っぺらいため、キャラの魅力も発揮しきれず。
ボリューム的にはこちらの方があったのですが、
まだ隷嬢学園の方が中身があったように思えますね。
やはりキャラの見せ方は重要です。

2006年07月24日

高校野球静岡県大会

昨日の試合では順調な滑り出しを見せた優勝候補・島田商でしたが、
今日の試合で富士宮西に8-10で逆転負け。
プロ注目の右腕・仁藤投手が6回に7点も取られたようで。
結局、TV映像に映る前に敗退してしまいました…
ダイジェストでチラッとしか見れず。フォームは良さそうですが…素直なんでしょうかね。
優勝候補・ドラフト候補が一瞬にして消えてしまい、
大会の目玉がいなくなってしまいました。
さらに今日の試合で静岡学園、静岡市立が敗退。第1~4シードまで全滅しました。
もはやどこが勝ってもおかしくない状況に。
奇跡的に母校が残っていますので、この混乱に乗じて…というのをちょっぴり期待。


◆プロ野球ネタ パ交流戦30試合制提案もセは否定的
死ね、セリーグ。

……
………
交流戦を大幅削減する理由を述べよ。
ファンには概ね好評だと思うんですがねぇ、実施方法以外では。
セリーグ同士の試合を減らしたくない、
「パリーグとなんか試合やるか!あーかんべー」という理由以外に交流戦を減らす理由は?
日程的に苦しいというなら、公式戦を減らせばいいのに。
それをやりたくないから交流戦に当てつける。交流戦の評価が全くされていません。
同一時期開催でも30試合ならば過密日程をクリアできるはずですし、問題はないかと。
交流戦廃止の意見まで出ているなら、同一プレーオフもやめれば?
ここまで足元見られてやってられるか。
これ以上のパリーグの譲歩は必要なし。
コロッと態度を変えたとはいえ、思いのほか柔軟に対応したと思いますが、
これ以上の譲歩は本当に不必要です。
球界再編騒動って何だったんでしょうなぁ… まさに喉元過ぎれば…か…

2006年07月23日

オールスター第2戦

第2戦は両チーム合わせて30安打近くに及ぶ打撃戦は、
7-4でセリーグが勝利しました。
どうでもいいけど、またセリーグの勝ちですか…再び押され気味に(苦笑)
今日の試合はシーソーゲームで面白かったですね。
両チームの投手がストレートばかり投げるという直球勝負、
ここまでストレートで押し切る投手ばかりの球宴も珍しいです。
年々、直球勝負の投手が増えているような印象を受けます。
ちょっと極端すぎる気もしますが、見ている方からすると面白いですよね。
藤川投手と清原選手の対決など見所も多く、楽しいオールスターだったと思います。

MVPは阪神の藤本選手。
途中出場で美味しい所を持っていく勝ち越しタイムリー、一振りで決めました(^^;
これで青木選手に続き、藤本選手もフレッシュ球宴MVPとのダブル受賞。
フレッシュ球宴の価値も高まりますし、良い傾向ではないでしょうか。
優秀選手賞は中日・アレックス選手、阪神・シーツ選手、日ハム・森本選手、西武・中島選手。
今日は色々な選手が活躍しましたから、選考も大変だったでしょう。
投手が一人も選ばれなかったのは残念。
打の主役が新庄・清原選手なら、投の主役は藤川・クルーン投手でしたからね。
今日は二人とも良いピッチングをしていただけに、どちらかに賞を与えて欲しかったです。
でもホームランを含む猛打賞の活躍では対抗できませんねぇ(^^; 投手は厳しい。

パリーグの方では森本選手がホームランやホームスチールを決めるなど大活躍。
第1戦で初出場にも関わらずウケ狙いのピッコロやったり、
ズボン穿きかけでベルトを締めぬままTVのインタビューに登場したりと、
野球以外の部分で「おいおい」と思わせていただけに、どうかなと思ってましたが、
そんなパフォーマンスに恥じない活躍を見せられたようでなにより。これで一件落着(^^;
新しいハムのお祭り男としてアピールしていってもらいたいです。
パフォーマンスもいいけれど、実力がついてきませんとね。引き続き、ガンバ!
もう一人は中島選手が受賞。
カブレラ選手が取るのかと思ってただけに、少しビックリ。
最後の場面でホームランを打っていれば、美味しかったんですがね~
サイクルまであと一歩。残念でした。
それでも今日は守備・打撃に大活躍でしたから、アピールできたと思います。
ペナント同様の活躍を見せられたようで、ファンとして嬉しい限りです。


ライオンズ勢は2戦目の中島選手の優秀賞を含め、全体としてまあまあの活躍。
松坂投手は失点したものの、150キロ以上のストレートを連発するなど、
先発として試合を盛り上げてくれました。
本当は9連続三振を求めたくなるんですがね(^^;
直球勝負の球宴で連続三振は難しいですねぇ。
涌井投手はアレックス選手に2ランホームランを浴びるなど2回2失点。
それでもオールストレートで勝負してましたし、初球宴にしてはまあまあかなと。
ただストレートがシュート回転してるのが気がかり。
やや下半身の粘りが足りなくなってるので、後半戦はその点だけ注意して投げて欲しいです。

カブレラ選手は単打のみながら、タイムリーを放つなど活躍。
7回裏にMVPのチャンスがあったんですが、永川投手のフォークに空振り三振(^^;
まぁ、あの場面は試合終盤で勝敗がかかっているだけに、
オールストレートというわけにはいきませんよね。
その前に仕留め切れなかったのが残念。一発狙いすぎたか?
腰痛の影響が心配されたんですが、今日は1塁を守ってのフル出場、
2塁を積極的に狙う走塁もありましたし、プレーに支障がない程度にはなったのかな?
これで悪化なんてことになったら目も当てられませんが…
まだ打球に角度がついていないので、腰痛の影響は残っているとは思いますが、
後半戦はコンパクトな打撃でチームを支えていってもらいたいです。
中島選手はシーズン通りの活躍を見せて、2戦目に優秀賞を獲得。
1戦目は途中出場で三振はしたものの岩瀬投手との対決はなかなか面白かったです。
そして2戦目はセンター方向を中心に長打を放つなど、
サイクルヒットにあと一歩という活躍、最後の場面で打ってればカッコ良かったのに(^^;
それでも中島選手らしいバッティング、
守備でも良い反応を見せていましたから(送球は相変わらずだけど)、
良いアピールになったと思います。
新しいライオンズの顔として全国の野球ファンにアピールしていってもらいたいです。


◆高校野球 秋田・本荘が故意に三振、始末書処分
では雨の降る悪いグラウンドコンディションの中、
いつまでも攻撃が終わらず、ぬかるみに足を取られて怪我をしたらどうするのでしょう?
極端なことを言えば、真夏のくそ暑い中の試合で、
弱いけれどもタフなチームがあったとして、
いつまでも相手攻撃が終わらずに、相手チームがバタバタと熱射病で倒れ、
0-100で試合続行不可能により勝利となったらどうするんでしょうか(^^;
まぁ、普通はありえないでしょうけどね。

私はこれぐらい別にいいんじゃないかと。
10-0からでも全力プレーだとか言って、容赦なく盗塁をしまくる方が引きます。
プレーしている選手に後悔がないならそれでいいと思います。

それよりも… こちらの方が問題でしょう。
監督の指示には逆らうこともできますが、審判には逆らえません。
責めるならば、こちらが先ではないでしょうか?

2006年07月21日

プロ野球オールスターゲーム

オールスター第一戦は3-1でオールセントラルの勝利。
これでセリーグが2勝し、高校生ドラフトの指名優先権を獲得しました。
MVPはヤクルトの青木選手、地元の宮崎での前にMVPをゲットしてしまいました(^^;
優秀選手はヤクルト・岩村選手、横浜・三浦投手、日ハム・新庄選手、ロッテ・里崎選手。
昨日のフレッシュ球宴に引き続き、ヤクルト勢の活躍が目立つオールスター2戦です。

正直言って終盤までは新庄劇場といった感じで、試合自体の見所は少なかったんですが、
阪神の藤川投手が登板してからはムードが一変しましたね。
これぞ昔のオールスターといった感じで、力と力の夢の対決が見られました。
その後に登板したクルーン投手の159キロストレートといい、興奮する対決でしたね。
あのまま終わったのが残念。あれが始まりなら最高なんですがね(^^;
久々にいいものを見せていただきました。

そう思えてしまうのは何なんでしょうなぁ… どうもスタメンオーダーが…
セリーグは巧打者が多いので、松坂投手の奪三振ショーで盛り上がれないのは仕方ないとしても、
パリーグのファン投票で選ばれた面々が… 小粒すぎてパリーグらしくない…
もちろん良い選手なのですが、三振かホームランかという選手ではないだけに、
やや迫力を欠いてしまった感は否めないです。
もし日にちを戻すことができるのなら、セリーグは藤川投手が先発し、
 1(中)新庄、2(三)小笠原、3(一)カブレラ、4(左)松中、5(指)清原、
 6(右)和田、7(遊)中島、8(捕)里崎、9(二)西岡
(和田選手は今回未出場)
本当はキャッチャーで2年前の日ハム・高橋選手、
セカンドに昨年までの木元選手が入れば最高のフルスイング打線。
このオーダーで初回から見たかった気がします。
あの藤川投手のストレートを見ていると、直球だけでの9連続もあるかもと。
このオーダーなら、その期待通りフルスイングで応えてくれそうでワクワクします。
藤川投手はリリーフ投手ですし、カブレラ・松中選手らはベストとは程遠いなど、
色々と足かせはあるのでしょうが、一度は藤川投手vsパのフルスイング打線を見たいです。
藤川投手のストレートはそれだけワクワクさせてくれますし、
カブレラ・小笠原選手のフルスイングは同じく胸を躍らせてくれます。
明日の実現は難しそうですし、
新庄選手が今季限りで引退なため、上のオーダーは実現不可能ですが、
来年こそは夢のフルスイング打線を編成し、先発・藤川投手との対決を見てみたいです。
自分の中でやや興味を失いがちだったオールスターに一つの夢が生まれました。

ただ今回のオールスターでの不満点も幾つか…
まず松坂投手と金本選手との対決における四球、金本選手ほどの選手なら振って欲しかったです。
三振しろというのではなく、ファールにするつもりで。
オールスターの四球なんて意味ないですし。
投手が四球を出さないように真ん中勝負に来ているのですから、打者もそれに応えて欲しい。
広島時代はフルスイングで鳴らした打者なだけに、少し残念な気持ちになりました。

あとは野球殿堂の表彰。なんであんなに簡素化してしまったんでしょう?
昨年までは表彰式と代表スピーチもあったはずですが…
某馬鹿TV局はCMを入れやがって、あっという間に終わってしまいました。
お前らは内海を笑えないだろうに(爆)<今春のキャンプでのOB間違い
犬を写す前に偉大な先人を写せというに。
プロ野球に限らず、日本は歴史を大切にしないから深みが生まれないんです。
昔の人達はそれを分かっていたのに… 嘆かわしいというか、ここまでいくと呆れます。
もっと野球殿堂の表彰式を大切にしてもらいたいです。
殿堂が堅苦しいならば、例えばフランチャイズチームの黄金期メンバー勢揃いとか。
昨年のロッテ開幕戦でやったような夢のメンバーを揃えて、一球勝負をやるとかないのかと。
もう少し先人を称える工夫をしてもらいたいです。

ついでにその後に犬を出すな、犬を。
殿堂表彰者よりも犬の方が拍手多かったらどうすんのよ(苦笑)
(実際、そんな感じだった気がしないでもないけど…)
ミッキー君を使うなとはいいませんが、明らかにタイミングを間違えたと思います。
3回ぐらいにやった方が良かったですねぇ…
すげー悪い冗談に思えました。そうですね、人間はお犬様以下ですからね…
綱吉ばんざーい。討入りじゃ~!(爆)

何はともあれ、今日は雨天中止にならなくて良かったです。
明日の宮崎でのオールスターゲームも無事に行われるといいですね。


◆プロ野球 フレッシュオールスター
結果は8-4でセントラル2軍選抜チームの勝利。
オールスター2戦を含む計3戦で高校生ドラフトのセパウェーバー優先順が決まるので、
セリーグの方が一歩リードしたといったところですね。
MVPはヤクルトの飯原選手。4安打1盗塁とリードオフマンとして活躍。
一昨年前のMVP・青木選手のような活躍が期待されます。
優秀選手は中日・中村一生選手、巨人・脇谷選手、
オリックス・岡田選手、楽天・松崎投手の4人でした。
中でもオリックスの岡田選手は高卒新人でホームラン・2ベースの2本の長打を放つなど、
スラッガーとしてアピールしていました。
中村・清原選手の後の和製大砲として期待がかかりますね。将来が楽しみ。

パリーグ選抜は負けはしたものの、各チームとも若い選手が出てきたなといった印象です。
ロッテ・ソフトバンク・日ハム・オリックス、
やや世代交代が心配されましたが、スムーズに切り替えができそうです。

ライオンズ勢(インボイス)では片岡選手と炭谷選手、松永投手が出場。
片岡選手は3番セカンドスタメンも2打数ノーヒット1犠飛、
炭谷選手は8番キャッチャースタメンで3打数1安打、
松永投手は2イニングを1安打無失点2奪三振に抑え、
賞に届くような活躍はできなかったものの、一定の活躍はしてくれました。
片岡選手は既に1軍レギュラー、炭谷選手も涌井投手の時にマスクを被っていますし、
松永投手は5月に2度先発するなど1軍を経験済み。
2塁手・捕手・左の先発と長年のライオンズの弱点だった点を補う選手達ですから、
順調に成長していき、チームを支える選手になってもらいたいです。

2006年07月19日

雨による被害

各地で大雨による被害が出ているようで…
今年は局地的に・瞬間的に大量の雨が降るせいか、土砂災害が多いですね…
本当に天気の差が激しい。格差天気とか言ってみるテスト(苦笑)
大雨による被害で苦しんでいる人が多いので、あまり考えないようにはしているのですが、
これだけ天候の差が激しいのは何か理由があるのかとも思ってしまったり。
地球の状態が心配です。

◆ニュースネタ 欽ちゃん球団、解散へ
極楽とんぼの山本氏が暴行容疑で任意の事情聴取を受けてとのこと。
吉本も早々に解雇、一体何があったんだと思っちゃうんですが。
もう事情を把握しているからこその対応なんだとは思いますが、
まだ事情聴取の段階なんですし、少なくとも立件されてからでもいいのではないかと思ったり。
でも潔いというか、凄い決断ですよね。
野球選手である前に社会人たれ。こういった決断ができるのは凄いことだと思います。

山本氏に関しては詳細が分からないのでノーコメント。
知人紹介の17歳に飲酒・暴行容疑と全く繋がらないフレーズが繋がっているのに違和感ありまして。
その17歳にも当然秘密にしていたこともあるでしょうし…
そうでなければこんな事件になるわけがない。
何があったかは分かりませんが、取り返しのつかない事態になったことは確かですね…
ガードが甘かった感は否めないということでしょうか。
色々な意味で残念な出来事でした…

2006年07月18日

こちらも雨

久々に休息。暑さも一休みとなり、夜は過ごしやすいです。
ただまとまって降るのはちょっと…
地球さんの風邪がなかなか治ってくれません。誰か良い医者を紹介してあげてください(爆)

あまりCMにツッコミを入れるのもアレですが、
ジョージアの宣伝で「なんとなく~」のフレーズがどうも気に入らなくて。
なんとなく結婚して、なんとなく離婚して、なんとなく使った子どもがウザクなって、
なんとなく橋から落としてみましたとかなったらばどうするんでしょうか(苦笑)
一つの考え方ではありますが、「なんとなく」の結果には後悔しないようにしたいものです。
なんとなくで言い訳してしまうのは恥ずかしすぎる(^^;

◆高校野球
昨日の静岡県大会の結果。
毎年のように上位進出していた新鋭の常葉菊川と常葉橘が1回戦負け。
他に強豪では御殿場西が1回戦負け。勝ち続けるということは難しいですね…
あとは順当に勝ち残り、浜松商や興誠といったところは1回戦を突破しています。
2回戦は21日から再開。天気の影響は少なそうですね。
週末には梅雨明けすることを期待したいです。


◆ゲームの話 隷嬢学園
一通りクリアしました。
私はあまり陵辱ゲームはやらないんですが、
絵と体験版をプレイして珍しくやってみようと思い立ちました(^^;
純愛要素はほとんどなく、主人公以外の男にも抱かせるシーンが多いため、
そういう点で嫌悪感を持つこともありますが、
ストーリー全体の立て方は悪くなかったと思います。

先生と香奈以外はキャラクターも立っていて魅力的。
華憐のツンデレと静流の凛とした雰囲気に萌え。
静流を落とした後の「…するの?」の一言が破壊力抜群でした(その時はしないわけですが)
CGとキャラが良いだけに陵辱一辺倒では勿体無い感じがします。
華憐の場合は一部純愛チックな流れもあるのですが、それも一瞬の夢ですし…
純愛を望むのは無理でしょうが、最低でも他の男キャラを絡ませないルートが欲しかったかなと。
あおいのはさすがに腹立ちました。主人公は最後まで自分の気持ちに気付かないもんなぁ…
あおいにそれを指摘される度に胸がズキズキしましたわ。

CGが気に入って、陵辱要素(とりわけ多人数プレイ)に我慢できる人にはオススメ。
キャラクターが良いので、むしろ萌えゲーちっく。
シナリオに深みこそありませんが、悪くない内容だったと思います。
落とす過程は作業的でしたが、個別エンドではヒロインの心理描写も描かれてて良かったかと。
逆にハーレムはなぁ… もはや笑うしか、さすがはエロゲー(爆)

個人的なベストキャラは静流。
陵辱ゲームは堕落加減が難しい所ですが、
静流は反抗的な態度を取りながらも徐々に堕ちていく感が良かったです。
主人公に絶対服従するわけでもなく、それでいて離れるわけでもなく、距離感が最適。
個別エンドの姿もナイス。しかしもっと良い潰し方はないのか(^^; さすがエロゲー(爆)
最近はスリマリの月詠とか少し危険な理知的タイプが好きになってきました。
エロゲーのやり過ぎか、媚びキャラじゃない方が良く見えてくるんですよね。
最近は萌え中心で狙いすぎている感があるからでしょうか。
ツンデレも最近は狙いすぎですし… そういったバランスというのは難しいですね。
枠に当てはめてキャラを作るのではなく、そのキャラ自身が生きてこないと魅力的には思えないです。
そういう意味では、東方キャラは生きているんだよなぁ。やはり自由さ、なんですかね?

2006年07月16日

明日から

また天気が崩れるようで。来週には梅雨明けですかね?
最近は寝苦しくて体力回復も図れてないので、
過ごしやすい日になることを期待したいです。
曇り希望、夕方から夜にかけては雨で可(爆)

◆ニュースネタ 安保理決議採択も北朝鮮は全面拒否
とりあえず「段階を踏んだ」といった感じですかね~
日本にとってはこれで良かったと思います。あまり突っ走りすぎるのも考えもの。
しかし北朝鮮側の言い分が冷戦時代のソレと同じというのが頭痛い(苦笑)
よく冷戦時代は真面目な顔をして核抑止なんて言ってられましたよね~
今考えると凄いです(^^; 環境問題同様、先進国のエゴの弊害と言えるかも。
冷戦時代の発想でいるうちは、
実際に使った時点で終わりというのが分かっているのでマシですが…

日本として怖いのは北朝鮮の暴走。
ミサイル実験で済んでいるうちはいいですが、あんまり追い込みすぎると、
太平洋戦争を決めたかつての日本のようになりかねませんし。
当面は相手の出方を伺うしかないのかなと感じています。
現時点の日本の対応は悪くないと思いますが、
このまま安部氏のような精神的強硬論が強くなってくると危うい気が。
先制攻撃論とか墓穴を掘りかねない発言は慎むように。


◆高校野球 地方大会
全国では沖縄の八重山商工が春夏連続出場を決めたようで。
まずは県大会優勝おめでとうございます~
春に続く甲子園での活躍を期待したいですね。
八重山商工に続けるよう全国の球児も頑張って欲しいです。

静岡県大会は1回戦の試合が行われました。
TV放送等はなかったので、どんな試合をやっているのかは不明。
とりあえずは順当といった感じ。
強豪校で1回戦に登場したのは静岡高校。コールド発進と順調な滑り出しです。
母校も1回戦勝利。
いきなり強豪とぶつかるということはないようなので、
細々と勝ち上がっていってもらいたいです(^^;
母校の動向が気になるのも高校野球地方大会ならではですよね。

2006年07月15日

暑い×2

昨日ので多少は慣れていたとはいえ、暑いものは暑いです(苦笑)
関東地方は昼から突然の雷雨で大変だったようですが…
こちらは全くそんなこともなく、一日中うだるような暑さの中でした…
もう夏は終わりでいいよ、もう(爆) あとは残暑ということでよろ。

◆高校野球ネタ 静岡県大会が開幕
各地では既に地方予選が始まっており、沖縄は決勝戦を残すのみとなりましたが、
静岡県大会は今日ようやく開幕しました。
例年の如く、本命チーム不在、混戦模様の大会が予想されます。
注目の選手は島田商の145キロ右腕・仁藤投手。
この暑い夏の大会を勝ち抜くことができるかに注目が集まります。

初戦は静岡商が静岡大成に7-5で勝利。
静岡大成は女子高から共学となり、創部3年目ということで、
中盤まではリードを奪っていたんですが…
最後は伝統校の粘りに屈してしまいました。残念。

大会は明日から本格化。
この暑さに負けないような高校球児の熱戦を期待したいです。


◆ゲームの話
何を血迷ったのか、中古ゲームを大量購入。
地元の店での10%引きセールに惹かれてしまい~ 無駄遣いをしてしまいました(爆)
お金がなくなってしまったので、ある程度の資金回収しないと…
今日買ったのは、『Schoolぷろじぇくと』『聖奴隷学園』『隷嬢学園』
『車輪の国、向日葵の少女』『同人誌即売会をやろう』の5本。
最初の3本は体験版買い、車輪はメーカー様子見、最後のは絵買い、です(^^;
本当に欲しいものはあまり安くなってないので、次点のものばかりです。
時間がある時にボチボチ進める予定~

2006年07月14日

暑い

曇り空が明けたと思ったら、燃えるような暑さが…
自転車をこぎまくって、室内のクーラーに当たったら酸欠になりそうになりました(爆)
もうすぐ梅雨明け。いよいよ夏本番です。

まだ梅雨は終わってませんが、
西日本や東北地方で大雨に見舞われるニュースが流れるのに反して、
東海地方はこれといったまとまった雨は降りませんでした。
夕方~夜にかけては必ず雨が止むといった状況。
梅雨期間で走れなかった記憶があるのは、2日間だけです。
あとはまるでスパルタ教育を受けるが如く、毎日走らされました…
…明日は雨だと信じて走れる時に走っとけと思った自分がアホでした(苦笑)
おかげさまで体力維持が図れましたデス。これで夏もへっちゃらへ~…だといいな(^^;


◆プロ野球 合同プレーオフ・交流戦でセパ対立
こちら
こちら
パリーグがようやく譲歩したと思ったら、セリーグがトンデモ案をぶちまけたようで。
もう交流戦をやりたくないというセリーグの思惑がはっきりと見えます。
そんな態度なら、合同プレーオフ自体辞めればいいのに。パリーグとやりたくないんでしょ?
エゴの塊のセリーグが馬鹿っぽくて素敵です。
交流戦で失速したのは自分達のせいでしょうに。他人のせいにするな、ボケ。

スポーツ報知の巨人案は意味ワカンネ。
実際において最も勝敗を左右するのは「DHの有無」。
ホーム・ビジターでDHの有無を決定している今の方法だと、
組み合わせによって各チームの成績が不平等になってしまうかと。
4連戦なんて愚の骨頂。新鮮なわけないだろ、飽きるっつーに(苦笑)
2連戦で組んでしまうと移動が大変。そう考えると、今の3連戦がベター。
ただ交流戦の過密日程は問題なので、分離開催するなどの方法を模索する方がいいかと。
交流戦が語られる時、必ずといっていいほど分離開催案が出るのにも関わらず、
全く考えようとしていないセリーグはファン無視の姿勢が強いように見受けられます。

結局、球界改革ってなんだったんでしょうなぁ… もうアホらしいです。
やはりセリーグはもうダメだと失望感が強くなります。
合同プレーオフなんてやらなくていいですよ。
最悪、交流戦も止めて他の方法を模索しましょう。


◆プロ野球 巨人が9連敗
その巨人は9連敗。交流戦関係なしにダメじゃないかと思ったり。
巨人が負けるのは勝手ですが、豊田投手が打たれてしまうのは忍びないです。
「巨人の豊田」は知りませんが、「西武の豊田」は絶対的守護神として記憶してますからね。
その記憶までもが消されかねない状況に追い込まれるのは辛い気分です。
苦しいチーム状況で大変だと思いますが、頑張ってもらいたいです。

巨人再建で若手起用の話が出ているようですが、何事も勝負事を捨てては話にならないかと。
若手を積極的に起用するにしても、勝利を味わせながらでなければ育たないです。
弱小時代の阪神が若手を積極的に使って、本当に育ったのかと考えると…
やはり一時的なものだったでしょう。
野村監督が就任以降、勝負への意識を植え付けてから成長したわけです。
本当に巨人を再建しようと思うなら、我慢強く見守っていくべきでしょうね。
若手ばかりを使って勝負を捨ててもダメ、勝負を意識しすぎて若手を使わないのもダメ。
難しいことではありますが、上手くバランスを取りながらチームの再建をしていって貰いたいです。

2006年07月12日

MLBオールスター

早めに用事を済ませ、前半だけ大リーグのオールスターゲームを見ました。
日本がWBCで初代チャンピオンになったとはいえ、
やはり一流メジャーリーガーのパワーとスピードは違うなぁと。
アメリカだけではない、中南米を始めとする多くの国のスター選手が集まっているわけですから、
日本の野球界にはない迫力というものを感じます。

先発したドジャースのB・ペニー投手のストレートの力も凄かったし、
その高めのくそボールを打ったゲレーロ選手の一打にもビックリ。
ボールが甘かったとはいえ、ライト選手の無駄のない動きの一発も見事でした。
まだまだ日本プロ野球は上を目指していかないといけませんね。
メジャーの一流選手のパワーを見て、改めてそんなことを思いました。

それにしてもそんな一流選手の中で6年連続で出場するイチロー選手は凄いです。
どこか「当たり前」みたいな感覚がありますが、
メジャーで確固たる地位を築いているわけですからね。
アメリカのファンに認められ、メジャーの選手達にも認められ…
改めて素晴らしい選手なんだなと感じます。
結果は3打数ノーヒットと活躍できませんでしたが、その存在感を示すことはできているはず。
後半戦もヒットを量産して、チームを勝利へと導いてもらいたいですね。


◆ゲームの話 体験版の話の続き~
スタジオ緑茶の『巫女さんファイター涼子ちゃん』の体験版をプレイしました。
こういっては何ですが、意外とゲームパートも遊べたなぁと(^^;
やや涼子ちゃんの動きが雑な感じもしますが、
ゲーム自体は悪くなかったと思います。
式神ジャンプが最高(笑)
ただパズル的要素が強いようなので、作業化してしまわないかが心配。
難易度が低すぎてもアレですし、高すぎてもアレ。
美少女ゲームはやっぱりエロが中心なので、そこらの難易度調整が難しいですよね。
涼子ちゃんのキャラがいいだけに、ゲーム性が鍵になりそうです。
4800円…ヒロイン1人のアクション…値段分の価値があるかどうかですよね。

それと7月21日発売予定のカカオの『ボインにかけろ』をプレイ。
エロ系かなと思いきや、意外と通常パートも面白かったです。
元々同居モノが好きというのもありますが、ゲームの雰囲気が良かったです。
完全なエロシナリオではなく、Hぃイベントを小出しにする辺り良いですね。
体験版の分量もなかなか。否応なしに一美萌えになる仕様です(爆)
H重視っぽいのでシナリオに大きな期待はできないでしょうが、
気軽に楽しむには良いゲームかもしれません。

2006年07月10日

W杯優勝はイタリア

結局、ほとんど見ずに終わってしまいました(^^;
朝方の試合が多かったことで、そこまでして見ようと思わなかったのが理由か。
そんなわけでこの話題には触れずにスルーということで(爆)


◆プロ野球ネタ 泥沼の巨人
昨日の試合で「ちょっとした不運」があったようで。
細かいことはよく分かりませんが、2塁塁審のかけたタイムで揉めたようです。
…でもみみっち過ぎるんじゃないかと。
ランナーの勘違いは致命的で、アウトを取れたプレーかもしれませんが、
普通にプレーしている限りではセーフなんですし、そんな拘らなくてもいいんじゃないでしょうか。
セーフならセーフでええやんと。元々アウトならラッキー程度でしょう?
そこでアウトを期待しているところが今の巨人のダメな所のように感じます。
頭を切り替えられずに、そのプレーを引っ張ってしまうベンチが悪いです。

これじゃ勝てませんよ。勝てるわけがないです。
確かに審判の際どい判定もあるのでしょうが、あまりに引っ張りすぎています。
誰かのせいにしていては、いつまでたっても突破口は開けません。
もうそのうち審判を刺すんじゃないかとビクビクするほど(爆)
先日の試合でラジオを聴いていたら、チーム状態が悪いせいか、
巨人の選手はホームランを打ってもコメントを出さないようで…
こんなチーム状態になっても応援してくれているファンもいるわけですし、
その想いに応えてあげませんと、チームとしての手応えをファンに伝えませんと。
何を気取っているんでしょう? 悲劇ぶったって勝つことはできません。
どうも負けの言い訳ばかりをしているように見えます。
今の巨人には全く魅力がありません。
何が球界の盟主・紳士たれですか。最悪のならずもの集団に成り下がりつつありますよ。
巨人が負けているのは野球をする以前の問題のように思えてなりません。

今は夏の甲子園を巡る地方大会の季節。
エリート意識を捨てて、あの頃のひたむきな想いを取り戻してもらいたいです。

追加

特にネタはないものの、昨日の体験版レポートの続きということで。

◆ゲームの話
28日発売分のゲームの体験版をもう1本プレイしました。
戯画系のPizzicatoの『こいちゅ』です。
オープニングムービーを見ていたら、シナリオに「高嶋栄二」という文字が。
ねこねこソフトでシナリオを書いていた人のようです。
どうやら単独シナリオは今回が初めてとのことです。
毒系ではなく戯画系の雰囲気の漂う萌え重視なシナリオみたいですが、
ヒロインの恋がビー玉を渡すシーンなどはらしい雰囲気が出ていました。

銀色3章でねーちんの悪夢を、
朱3章でファウの萌えを見せてくれた高嶋氏がどんなシナリオを書くのかは一つの注目。
期待という感じまでは行きませんが、興味はありますね。
体験版をやった感じではキャラの掛け合いも多いし、なかなかだったかと。
ただ少しキャラクターが弱かったかなという気がしないでもないです。
萌え系の雰囲気なだけに、そこが気がかりです。


とりあえず28日発売分はそんな感じ。
自分の評価では、初恋撫子を本命として、こいちゅ・ぶらばんといった順でしょうか。


今日はこんなところ~ それではまた明日。

2006年07月09日

そろそろ

セミも鳴き始め、来たるべく夏が気になる頃合いとなりました。
…と、まぁ、特にネタもないので、前振りはこんなところで終了(^^;

◆ゲームの話
7月発売のゲームはスルーの予定。
8月前半は忙しくて、ゲームをやる余裕がありませんから(^^;
今後の購入予定は、8月25日発売予定のFrontWingの『めがちゅ』ぐらいでしょうか。
声優陣が同社のジブリールと同じ、そして設定も似ていますが、
こちらの方が純愛テイストが強いかなといった印象。
まぁ、H系なのでその時の気分次第。
ホニャララ天使みたいなギャグ担当がいないのが、決定打に欠けるところ。

前々から購入を考えているシナリオ系は発売日が決まらないものばかり…
ケロQの『陰と影』、Navelの『俺たちに翼はない』はいつ出るのでしょうか(^^;
なんかNavelはSHUFFLEの続編シリーズの方が先に発売しそうですし。
本当に出るのかなぁと疑心暗鬼モードに。枕の『サクラノ詩』もどうなったんだろ…?

>7月28日発売のゲーム
そんなこんなで自分は購入予定ではありませんが、体験版をやった感じでは…
…んー、迷いますね。どれもある程度は冒険といった感じがします(^^;

個人的にはCarriereの『初恋撫子』を推します。
ストーリー設定だけみると、ハーレム・バカ系に思えるんですが、
シナリオの雰囲気はわりと真面目な印象を受けました。
ヒロインが特殊能力持ちなので、その設定に慣れることができるかどうかでしょうか。
駄作で終わるかもしれないし、良作に化けるかもしれない、微妙なライン。
同時期発売のゲームの中では一番期待しています。
しかし体験版で一番萌えたのが蘇枋(男)というのがなんとも…(苦笑)
ちなみに正統派ヒロインの多い音さんは珍しく強気キャラ。
最初は声を聴いても分かりませんでした(^^;

あとはゆずソフトの『ぶらばん』。
絵も可愛いし、雰囲気もいいので、外しは少なそう。
ただ今ひとつ決定打を欠いているかなぁと。
ブラスバンド勝負という要素以外は普通の学園モノのようですし。
ヒロインが気に入れば、でしょう。

そして『巫女さんファイター涼子ちゃん』。
OPムービーしか見ていないので、何とも言えません。
アクションパートは実際にやってみないことには分かりませんし…
なんか、こう… サイトの画像見ているだけだと、どうも古風な印象を受けすぎて(^^;
アクションパートが作業化してしまうんじゃないかという危惧が大きいです。
それとヒロインが1人だけなので、そのキャラを気に入るかどうかも問題。
ただ低価格路線ですので、一番手軽といえば手軽。
7月上旬にエピソード0が見れるようなので、それを確認してから…かな?
絵・キャラ的には一番惹かれるものがあります。


◆ゲームの話 『Cafe AQUA』
友永有紗をクリアしました。
つーか、終盤あっさりし過ぎ(^^;
別にああいうお約束な展開でも構わないんですが、
あんまり早く通り過ぎると… ねぇ? 印象に残らないですよ。
有紗の場合はくっつくまで距離があり過ぎるので、もう少しベタベタしても良かったんじゃないかと。
ややデレ分が不足。立ち絵の表情パターンももう少し欲しかった気がします。
前半で怒りモードで使われた笑顔を流用されてもなぁと思ったり(^^;
Hシーンがラブラブモードで良い感じなのが唯一の救いでしょうか。

他キャラをやってないので分かりませんが、満足度はぼちぼち程度、
作り込みが粗いのでオススメするようなものではないです。
もう少しシナリオのペース配分を考えていたら…といった感じ。
少々勿体無いように思いました。

2006年07月07日

七夕

なのに世間のニュースは親殺しだとか、対北朝鮮問題だとか。
別れの話ばかりです。いやはや、良い日ですねぇ(爆)
こんなニュースにしか目の行かない自分も自分ですがね(^^;

大阪豊中市の母親殺人事件はまだ詳しいことは分からないのですが、
これぐらいで人を殺していてはねぇ…
先日の事件もそうですけど、そんなのでは何人もの人を殺せば気が済むのかと。
これぐらいで人を殺してしまうなら、私はもう一家どころか親族皆殺しさえ(爆)
長く生きていけば、人生で上手くいかないこともあるわけですし、
そんなことで他人のせいにしたり、恨んだり、妬んだり、八つ当たりしても疲れるだけでしょうに。
卑屈になれとは言いませんが、謙虚さを忘れないでもらいたいです。

人生の山あり谷あり。楽ありゃ苦もあります。
自分の責任だったり、運が悪かったり、貶められたり等々、
様々な理由で不遇の時期を過ごすことがあります。
だけどそんな時であるからこそ、大切に生きませんと。
そこで誰かのせいにしたり、八つ当たりしたりと腐ってしまえば、
それこそ全てを台無しにしてしまうことでしょう。

ただ腐るのはダメですが、立ち止まって休むことは必要です。
休んで自らを顧みて、そしてまた走り出す準備をして、
来るべき時期が来たら振り返らずに走ると。
世間は未だに立ち止まって休むことにさえ否定的ですので、
ある意味、走り続けることよりも、立ち止まることの方が勇気のいることかもしれませんが、
そんな世間の荒波にも動じず、逆に跳ね返すぐらいの気持ちを持ち続けて欲しいです。
そこでこういう事件、殺人や暴力事件を起こすのは負けてしまっている証拠ですよ。
負けるなと。立ち止まっていても胸を張れ、謙虚に自らを見ろと。
もし怒られたなら、その怒りの理由が何なのか、どこにあるのか、何が問題なのか、
自分にとって本当に至らない点は何なのかを瞬時に考えられるようでなくては。
的を射たものであれば、それを受け止めて反省する。
的を射てないものなら、そんな人間にならないよう他人をより理解しようとすればいいことです。
幕末の勝海舟のように、不遇の時期こそを大切にして欲しいです。
腐らずに謙虚に生きること、それを今の時代の人達は忘れがちのように感じます。


対北朝鮮問題は…
北朝鮮側の立場からすれば、日朝平壌宣言はとっくに破棄されていると思ってるんでしょうね。
結局、日本は要求ばかりを叩きつける形になり、
北朝鮮側の要求がなかなか叶えられないわけですから(食糧支援はしてましたが)
ですから、「今更、日朝平壌宣言を盾にされても。バカじゃね?」と思っているかと。
日本の立場からすれば、日朝平壌宣言を盾にするしか方法がないんですけどね。
互いに交渉に臨めない二国間の不調和を象徴しています。
しかし一番きな臭いのは、今回の件でミサイル防衛を声高に唱えたり、
非難に躍起になっている政府の姿勢ですよねぇ…
いや、対応を間違えているとは言わないのですが、これが過剰になると怖いなと。
北朝鮮の「日本の敵視政策」という批判は必ずしも的外れではないと感じます。


◆ゲームネタ 『Cafe AQUA』
本当は湊さん同様、積んでいた『夜明け前より瑠璃色な』をプレイするつもりだったんですが…
なんか、こう…ねぇ?(苦笑)
既に体験版の範囲内でフィーナに対する幻想が出来上がってしまっているので、
この幻想を崩したくないな~という気持ちが沸々と(爆)
いいんです、いいんです、外から見ているだけで。告白なんかしません。もうそれだけで満足ですよ、と(笑)
半ばキャラが気に入ると、そのイメージが崩れるのを恐れてなかなか(^^;
まぁ、そんなもん怖がってもしゃーないですし、気が向いたら進める予定~

で、今は何のゲームをプレイしているかというと、RaSeNの『Cafe AQUA』。
RaSeNというと『傷モノ学園』シリーズなど陵辱系ばかりですが、
その中で唯一の学園純愛モノです。
このゲームを買った理由は一つ、ヒロインの一人、友永朱音を気に入ったためです。
どーも最近、ツンデレ分が足りなくて(爆)
親の小言以上の痛烈な説教とマウントポジションでの拳というツン分の素晴らしさ。
メーカーがメーカーなので、怒った表情を見ると刺されるんじゃないかと錯覚するほど(爆)
まだ終わってはいませんが、デレ分もここまで良い感じ。なかなかに萌えております。

ただキャラクターはいいんですが、シナリオがちょっと弱い感じ。
前半~中盤が長すぎます。アルバイトもので、その描写が深いのは構わないんですが…
終盤までほとんど恋愛要素が絡まないため、中盤は日常生活にだらけちゃいます。
ゲーム内の日付表示がされなく、いきなり日が変わっていたり、
数日飛んでいたりすることがザラ、ゲーム内の時間を感じ難いです。
いきなり全員が冬服に変わっていたのはビビリました。あー、もうそんな時期なのかと(苦笑)
それでいて告白までの流れがあっさりしていますし… ちょっと勿体無いかなぁと。
もう少し日常生活部分をテンポ良く描いていたら、印象が変わったかもしれません。

また終わったら、簡単な感想を書く予定。でも友永だけで終わっちゃう…かも(爆)

2006年07月06日

王監督が休養

試合後の会見があるということで、何事かと思いましたが…
予想以上に悪い知らせだったようで。
最初は今季限りでの勇退表明かと思いましたが、
それにしてはオールスター前で時期が早すぎますから、
病気か何かでの短期休養なのかなとも思ったのですが…
王監督の口ぶりからすると、そんな短期というものではなさそうですから…
複雑な気分です。
早く手術をして、一日も早い現場復帰を祈りたいです。

どのぐらいの休養になるのかは分かりませんが、このままで良いのかな~とも思ったり。
王監督はどんな形であっても、最後まで現場で指揮を取ることを選ぶでしょうが…
体のことを考えれば、例え復帰できたとしても無理しないほうがとも。
王監督を総監督に据え、代理監督を立てた方がいいような気もするんですが。
まぁ、代理でも森脇コーチなんですかね。秋山2軍監督の昇格もありだと思ったんですが。
でもホークスは「王ホークス」なわけで、王監督でなければダメですよね。
体を大事にして欲しいという気持ちもありますが、
野球人としての思いを最後まで貫いて欲しいという気持ちもあります。
そんな複雑な思いの中でのギリギリの決断だったのでしょう。
途中でチームを離れることを簡単にするような方ではないでしょうから…
その決断を尊重したいです。

しかしパリーグの他球団はやりにくいですよねぇ(^^;
こういう状況になれば、誰もが思い描くのが、
プレーオフでの王監督復帰、そして優勝・日本一胴上げですもん。
ライオンズファンの私でさえ、そうなったらいいね~とか思っちゃいますから(爆)
なんだかやり難いです(^^;
それでも勝負事であり、真剣勝負の世界なわけですから、
そういった余計なことを考えずに、1試合1試合を応援していきたいです。
こういったチームの危機にはホークスは一致団結してきます。
故藤井投手の時や小久保選手が怪我をした時、等々。
その時以上にチームは燃えているでしょうから、手強い敵になってきます。
王監督・ホークスの選手達の気持ちに負けないよう、
他のパリーグ球団も戦っていってもらいたいです!
熱い戦いの末にそれを打ち破り、ON時代に最後の別れを告げ、
球界の新たなステップを踏んでもらいたいと私は思いますです。

いずれにしても、それは王さんが元気でないことには始まらないことです。
いち早く元気な体で復帰なされることを祈りたいです。
責任感の強い人ですから、無理してしまうことだけが心配です。
無理だけはしないで、時間がかかってもいいですから、元気になってもらいたいです。


◆ニュースネタ 北朝鮮がミサイル発射
まぁ、なんつーか、やり過ぎちゃったね~という感じでしょうか。
実際の脅威は全く感じません。撃たれたら撃ち返す口実ができるだけのこと。
撃たれることにより死傷者が出てしまうでしょうが、
北朝鮮のミサイル以外にも撃たれる可能性なんて幾らでもあるわけですし、
それらにいちいち脅威を感じていたら生きられません。
ただ一つ思うのは、北朝鮮がやり過ぎちゃったなぁと。

まともな政府ならここまで派手にやっちゃわないでしょう。
せいぜい日本やアメリカに脅威を感じさせればいいわけですし。
それ以上の影響、中国・ロシアの反発、国連の動きなどを考えれば、
あまりにも派手にやっちゃったなぁと。
以前から語られていた軍部の暴走説の信憑性が強まった形ですね。
このまま暴走されるのは大変だなぁ… まだ金政権の方が。
もう少し貸しを作っておくべきでしたかねぇ。日本、責めすぎ(苦笑)

しかしこの報道を受けて思ったんですが、
「日本海に着弾」って言われると、日本の領海内に打ち込まれた気がするんですが。
厳密には分かりませんが、着弾点を見ると領海内ではないように見えたり。
むしろ危ないのはロシアのような気も。
通告なしでこんな所に撃ちこまれたロシアはどう思うんでしょうか、興味深いです。
いずれにせよ、「日本海に着弾」という表現は間違ってないけれども、
変な誤解を生みそうでちょっと複雑な気分に。
抗議することは変わらないんですけど… 過剰反応になりはしないかとも思ったり。
まぁ、それが日本政府の狙いなのかもしれませんが。


◆阪急・阪神に30億支払い要求 プロ野球オーナー会議
個人的にはどうかなとも思ったり。
確かに阪急が主体になるわけですから、新規参入とも言えなくもありませんが…
阪神も保有していることは変わらないわけですし、そんな厳密にならなくともと。
それじゃ球団売却する時に売却球団もお金を支払わなければいけないのかと、
そんな疑問も沸いてきてしまいます。
同じグループ内とはいえ、西武だってコクドから西武鉄道・プリンスと変わってるわけですし。
なんで阪急・阪神だけそんな厳密に取るんだろうと。
普通に考えて阪神タイガースを身売りさせるとは思えないんですが。
ましてや昔球団を持っていた阪急との統合なわけですし… ちと頭堅すぎるような気も。
お役人仕事なんですかね。個人的には違和感を感じます。

2006年07月05日

プロ野球オールスター

ファン投票選出と監督推薦により、オールスターゲームの出場選手が決まった模様です。
セリーグ出場選手
パリーグ出場選手
どうも近年はファン投票結果が… いや、人気投票ってのは分かるんですが…
セリーグは阪神勢が多すぎますし、パリーグはオリックスの組織票が…
投票ですので、人気優先なのは仕方ないとは思うんですけど…複雑な気分ではあります。
まぁ、多くを期待してもしゃーないっすね(^^; もう割り切ります、えぇ。

メンバーを見てまず思ったのがパリーグの外野手。4人だけというのは…
つい先日抹消になった谷選手は間に合うんでしょうか?
代替出場やお祭りなので即席外野手もありなんでしょうけど…偏っている印象も。
しかしパリーグはファン投票で選ばれたメンバーが… まぁ、なんつーか、以下略(爆)
こう見ると今のパリーグはポジションによって偏りがある感じがします。
まぁ、それはセリーグも同じなんですかね。
ショートに選手が偏りがちで、セカンドが若干手薄な感じがしてしまいます。
選ばれた人が悪いとは言いませんが…
ショートの選手と比べると、どうしてもそう思っちゃいます。

ライオンズ勢では松坂・涌井・中島・カブレラ選手らが選出されました。
小野寺・和田選手が落ちたのは残念。
小野寺投手は他に抑えとして小林雅英・福盛・馬原投手がいるから難しかったのかも。
能力は遜色ないだけに残念、あとは実績ですかね。
和田選手は実績十分も今季は.300を切るなどやや不振気味、
印象度が足りなかった感じですかね…
ファン投票2位になった炭谷選手は、もしかしてという気持ちもありましたが、
成績が成績なのでやっぱり無理でした。
パリーグの捕手陣はどこもレギュラーが確定していないだけにチャンスだったんですがね。
もっと試合数出ていればといった所でしょうか。
ならば、フレッシュオールスターでMVPを取り、
来季に堂々とした実績を残しての球宴出場を目指してもらいたいです。

2006年07月02日

運が良いのか悪いのか

出かける直前に通り雨が降ったので傘を持っていったら、
雨がやみ、その後は小雨もしくは晴れ間が刺してきて荷物になっただけ(爆)
メインの任務は難なく済んだものの、ついでに計画していた買い物はさっぱり、
探していたものが全く見つからず、買ったのは安いPS2ホイールマウスだけ。
まぁ、無駄遣いせずに済んだと考えればいいんですけど… なんか微妙。
とりあえず無事に一日が終わったんで、幸せだと思っておきます(^^;

ただマウスはずっと探していただけに、ようやく買えて良かったです。
地方だとメーカー製品しかないので、安いものは光学式ばかり。
なかなか安いパルク品のホイールマウスが見つからず…
もう半年近く2つのマウスを駆使する苦しい日々が続いていました(爆)
(PS2はスクロール機能なし、壊れたUSBの方でスクロールのみ使用(^^;)
やっぱりホイールです。ゴロゴロさせるのが快感(笑)


◆ニュースネタ 橋本元首相が死去
小泉政権になってから「抵抗勢力」として橋本派潰しが行われ、
日本医師会の献金問題なども浮上するなど、
ダーティなイメージになってしまった橋本氏ですが、
個人的にはそんな悪い印象を受けていなかった政治家でした。

お金との絡みはあったかもしれませんが、
日本の政治自体がそういうシステムで動いているわけですから、そう責められません。
行政改革に着手するのが早すぎ、景気低迷を招いたと言われていますが、
改革改革と叫ぶ小泉政権下で中央省庁の改革を十分できなかったことを考えれば、
橋本氏の断行した省庁再編は意味があったように思います。
惜しい人を亡くしました。ご冥福を祈りたいです。

しかしこの記事を見ていると、改めて小泉政権の一方向性が気になっちゃいますね。
アメリカ、アメリカって… 中国だけでなく、ロシアとの話し合いも長くないような…
北方領土返還の話も宗男氏の後はさっぱり聞かなくなりましたし…
いやはや、みんなあんなに怒ってたのに(苦笑)
どーせ関係なくて、知ったかぶって怒っていただけに違いな(爆)
こんなに話が停滞するなら、宗男氏の二島返還論も一定の利があったと思うのですが。
交渉相手のあることなんだから、全部全部ばかり言うなよと。
原則論は分かるんですけどね。北朝鮮問題も同じような感じだよなぁ…
全部欲しいなら、もう銀糸にでも願いしましょう(笑) 日本政府の命と引き換えに交換(嘘)


◆ニュースネタ 赤坂御用地に落下
何事もなかったから笑って済ますことのできるネタです(^^;
「おわ、テロリストが上空から!?」とかならずに良かったです(爆)
とりあえず殺伐とした世の中に「ほっ」とするネタを投下して今日は終了~

2006年07月01日

正式移転

無事に正式移転と相成りました。
ついでにカウンターをリセット、一からやり直しにしました。
しばらくは寂しい数字が続きますが、我慢我慢(^^;
そんなこんなで引き続き当サイトをどうぞよろしくお願いします(ぺこり)

◆ゲームの話
『Scarlett』終了後は全く進んでないです。
未だに積んだままの『ラムネ』『夜明け前より瑠璃色な』、
途中になっている『もしも明日が晴れならば』辺りをプレイしようとは思ってますが、
あくまで予定であり、詳細は未定です(^^;

今はちょっとした時間にねこねこの『麻雀』をやるといった程度。
フリー対戦モードで結局最後まで彼氏ができなかったカンナさんをパートナーにしてプレイしています。
相手に上がられた時のぶち切れモードの方が素敵と思う自分は病がかってます(爆)
とりあえず全キャラ出さないと。データが消えてとほほな状態ですから。

データが消えたといえば、バルドねこフォースも。
何を装備していたのか忘れたのが辛い(爆)
シールドや、フォトン波動砲を使ってたのは覚えてるんですが、詳細がよく思い出せず…
誰かいい武器の組み合わせを知っていたら、また教えてください(^^;

2006年06月29日

暑い

東日本は梅雨前線の影響を受けなかったため、ここ数日は暑いです。
梅雨だから走れる時に走っとけ~という気持ちで毎日走っていたら、
完全に休みなしの1週間走りっぱなしという状況に(爆)
たまには怠けたいです、はい(苦笑)

明日から週末にかけて天気が崩れるようなのですが…週末には用事が(爆)
えー、日頃の自分の行いの悪さを痛感する日々であります。


◆ニュースネタ 北朝鮮拉致事件 横田めぐみさんの問題
面会を承諾した話を聞いた時の危惧が当たった形に。
今回は北朝鮮側に上手く外堀を埋められましたね。
最低でも金氏の家族との連携は半ば断たれました。
いやはや、一杯食わされちゃいましたな。

しかし拉致事件、とりわけ横田さんの件に関しては政治駆け引きで嫌な感じっすね。
まさにScarlettの世界をやっているような感じ(^^;
私達は日本人なので、北朝鮮が嘘を言っていて、
日本が本当のことを言っているように思いますが、実際はそうではないわけで…

まず日本が言っている明確な嘘は、横田めぐみさん遺骨の鑑定結果ですよね。
鑑定方法として科学的な手法を使ったかもしれませんが、
鑑定結果が100%科学的な結果だとは最初から言ってないわけで、
そうこうするうちに、いつの間にか「ニセモノ」と断定されちゃってます。
贔屓目に見ても「本物ではないかもしれない」程度だと思うんですが…
本当に遺骨をニセモノと断定するためには、最低限でも第三国の鑑定結果、
アメリカなり中国なりヨーロッパなりの見解が必要でしょう。
それを捏造可能な自国の結果だけで済ませているのは明らかにおかしいです。
もうここで日本は一つの嘘を付いてますよね。
5人の拉致被害者の件も最初は「一時帰国」でしたし…
日本も北朝鮮も腹の探りあいで嘘(見解)の応酬をやってる感じです∑( ̄□ ̄;

ただ一つ言えるのは、日本にとって横田さんの件は片付いて欲しくないということです。
例え生存していても返ってきて欲しくないと思っているように感じます。
帰ってくるのは、拉致問題全てが解決する見通しが立った時でしょう。
横田さんの事件は国民的関心を引きやすい面は否めません。
もし仮に横田さんの問題のみが解決したら…国民の関心がなくなる可能性が強いです。
既に横田夫妻・めぐみさんという存在は拉致問題の象徴的存在になっていますから、
この問題が解決しない限り、永久に解放されないことも…
例えめぐみさんが死んでいたとしても認めるわけにはいかない、
例え生きていたとしても問題の解決なくして帰国を認めるわけにはいかない、
そんな状況下にあるように思います。
北朝鮮側にしても仮に生きていたとして、譲歩の末の帰国を認めたとしても、
一度ついた嘘が付き崩れることで一気に畳み掛けられる恐れもあります。
問題解決の糸口はなかなか見えてきません。

拉致事件に巻き込まれたことそのものよりも、
政治的駆け引きの道具として使われていることにこの問題の悲しさを感じます。
騒いで世論が喚起しなければ事件は動かないでしょうが、
騒ぎすぎれば世論を動かす道具として使われる… 厄介です。


◆プロ野球 横浜・高卒ルーキー山口投手がプロ初登板初勝利。
巨人戦に登板し、6回1失点で勝利投手に。
見事にプロ初登板・初先発・初勝利を収めました。
今日はパリーグの試合がなかっただけに、テレビ中継を楽しみにしてたんですが…
残念ながら、中継はなし。巨人ブランドもなぁ…

話を戻して、山口投手は6回こそフラフラだったものの、
それまではほぼ完璧なピッチング、
5回に亀井選手に粘られた末のホームランを打たれるまではノーヒット、
威力のあるストレートを武器に力で抑えきったようです。
最速は初回に計測した148? 大体が140前半。
6回は140を超えず、130前半に留まる球もありましたから、スタミナが課題でしょうか。
それでも初登板でこれだけ投げられたのは凄いです。
山口投手の今後に注目したいですね。
高校時代の印象からすると、変化球がもう少し。
今日はスライダー・カーブ・フォークでタイミングを外したようですが…
ストレートが走らない時にどうするのか、その投球を見てみたいです。

それにしても巨人は9連敗ですか。
当初から打線のパワー不足は否めませんでしたし、
それに加えての主軸クラスで怪我人が続出… 厳しいですなぁ…
一方の横浜が多村・佐伯選手を怪我で欠いても、
小池・村田・古木・内川選手ら若い選手を使うことでチーム力を上げてきたのを見ると…
アリアス選手を獲得するとかやってる場合かなぁと。
勝たなければいけないという気持ちが強いのでしょうが、それにしてもねぇ…
もう少し若手を我慢強く使ってもらいたい気もします。

2006年06月28日

ん~

特にネタがなかったり。
ここの所は色々とやることが多いので、それに追われてばかりっす。

強いて書くと、作業中に聴いているScarlettの音楽が良いってぐらいか。
レビューの方では「Recollection」等の切ない系の音楽を挙げてますが、
単体で聞く分には「Settle down for a while!」や、
「Strange」「Snow~」「On the ocean」などが良い感じ。
一定リズムの繰り返しではないため、聴いていて単調にならないのがいいです。
Scarlettをプレイした人は是非、サントラも聴きましょう~

今日は短いですが、こんなところで失礼。

2006年06月25日

120円の冬

サイトの更新作業をしながら、Scarlettの特典だったサントラの類を聴いています。
「120円の冬」が良い曲だったことに気付いた今日この頃。
ねこファン2の本編だと最後に少ししかかからなかったので、
あまり印象に残らなかったんですよね。
いざこう聴いてみると、だんだんと元気になってくるというか、
冬のイメージにピッタリで朗らかな気分になります。
夜空を見上げながら、この曲を口ずさみたいっすね~

◆ニュースネタ 奈良の高校生放火事件
冬さんの話をした後にこの話題に触れるのもアレですが(苦笑)
こうなる前にガス抜きできなかったんですかね…
それこそキセルやって、どこか遠くへ行こうとか(^^;
逃げ道がなかったんでしょうかねぇ… 自分の世界だけしか見られなくて。
それ以外の自分にとっての「外の世界」に多少なりとも目が行っていたら、
違った展開になっていたのかもしれません。
好奇心・冒険心というものを失わないよう、大切にしたいものです。

しかしこの事件で気に入らないのは、
恨みの元だった父親に対しての行為ではなかったということですよね。
学校は無理でも、せめて犯罪ぐらいは第一志望にしとけよと(爆)
いや、犯罪に第一志望も第二志望もないですけどね。
でもその魂胆が気に食わないです。
強盗するなら銀行狙え。コンビニやタクシーで小額の金を取るな、とか(爆)
通り魔殺人やるなら、そこらの人に当たるな。市長や首相に当たれ、とか(爆)
犯罪をする覚悟をしながらも、変なところで妥協しているというか、意気地なしというか。
その程度の覚悟なら、最初からやるんじゃねーよ、ボケナスとしか思えなく。
犯罪も第二志望に留まってしまったということは、
この事件を起こしてなくても第二志望以下に落っこちていたことでしょう。
そういう小市民的・みみっちい考えは持って欲しくないっす。

プラスの意味でも、マイナスの意味でも、
そんな小さな考えにまとまってしまうのは止めてもらいたいです。


◆ゲームの話 『Scarlett』のレビュー一部更新
音楽の評価をワンランク上げました。
最初は2曲ぐらいしか印象に残らなかったと思ったんですが、
サントラを聴いているうちに、
「あー、この曲はあの場面のだったな~」と感慨深くなって(^^;
それぞれの曲の出来自体も良いですし、
『朱』と比べれば落ちるかもしれませんが、他のゲームと比べれば上質かと。
歌曲がもう少し良ければ、評価をさらに上げられたんですがね。
みずいろ・scarlett・銀色・砂銀と聴いていると、歌曲はワンランク落ちます。

こうやって音楽を聴いていても、情景が浮かぶのは3・4章ばかり。
やはり印象深かったんだなぁと。
「poplar trees」を聴いていると、しんみりしながらも心が落ち着きます。
○○○の優しさが現れていて良い感じ。この曲もいいですよね~

2006年06月24日

にゃう~ん

なんとなくそんな気分。

最近暑くなってきたこともあり、長くなっていた髪をバッサリ切りました。
頭が随分と軽くなった気がします。
いやはや、涼しいって幸せ。

◆ゲームネタ 『Scarlett』のレビュー・ネタばれ感想追加
レビューはこちらネタばれ感想はこちら
レビューもネタばれ感想もやや説明不足になってしまったかも。
自分の力不足で申し訳ないっす。
印象に残る作品であったことは確か、オススメの一作です。

2006年06月21日

書き込みテスト3

人がいないうちに、堅い文章を投入~(爆)


◆「世代を重ねる意味」
「世代を重ねる意味」という言葉が忘れらません。
富野アニメの『ブレンパワード』での言葉だったと思うのですが、
(アニメ版は見てないので不明、マンガ等で知った程度)
そこで何が語られたのかは正直覚えていないのですが、
その言葉だけは忘れられないでいます。

当時はその意味が分かりませんでしたが、
おぼろげながらその意味が分かってきたように思います。
人は何故、生き、老いて、死んでいくのか。
人は何故、新たな生命を育んでいくのか。
生物が生殖行為を行い、新たな生命を生むのは自明の理であり、
生殖本能であるとされて、誰もが疑問を持ちません。
しかし宗教が神や仏という存在を掲げ、全ての現象に意味を持たせようとするならば、
自明の理としていた生殖行為、人の誕生・死といったものにも意味があるはずです。
子を産んで、死んで、またどこかで子が産まれ、誰かが死んでいく。
長きに渡るこの世代の連なりにどんな意味があるのか、
それは人間の存在そのものに関わるものでありながら、答えの出ない禅問答です


私達は何故生まれてくるのか。宗教は神・仏に生かされていると説きます。
では生かされている理由は何なのか、
ある宗教は修行のためだと答え、苦行を勧めたり、出家や解脱することを説きます。
では死ぬのは何故なのか、修行するのに老いや死は必要ないのではないか?
いつまでも若く元気である方が修行には効率がいいはずです。
けれども人間は老いて、死んでゆく。時には老いることも許されずに死んでいきます。
人が老いていく意味、人が新しい生命を育んでいく意味、
世代を重ねる意味はどこにあるのか、それを考えていました。


若者には不知だからこそ突き進める無謀さと勇気があります。
老人には知っているからこそ、知っていても体力等の限界でできないもどかしさと、
経験があるからこその慎重さを持っています。
人は歳を取るにつれて経験を経て、色々なことを思います。
老人は若者よりも多くのことを理解することができますが、
同時に若者の時の記憶を忘れてしまうからこそ他者を思いやれない時もあります。
老いるとは多くのことを経験し、理解することであり、
また若い頃の記憶を失っていくということでもあります。
理解することができ、理解することができなくなって… いつしか死んでゆきます。

若者は知らないからこそ、老人を理解することができません。
そしていずれは自分も老人になるということが想像できません。
彼らは老いて、かつての両親や老人と同じ歳になって初めて彼らを理解し、
そして理解した頃には若い記憶を失い、老いて死んでゆきます。

もし老人が若い頃の記憶をできるだけ持とうと思っていたなら、
若者がいずれ自分も老人になるということが想像できていたなら、
彼らは互いに思いやり、新たな展開を見せていたかもしれません。
人はいつしか自分の今現在の立場・年齢だけで物事を考えるようになってしまい、
在りし日の自分、いつか見えんとする未来の自分を失ってしまいました。


あー、ちょっと説明が上手く行かなかったので、収拾つけずに省きます(爆)

「世代を重ねる意味」とは他人をより多く理解することであり、
人生修行の新たな局面・変化を生むことです。
同じ環境に長く居続ければ、人は何も考えなくなってしまいます。
歳を取り、立場が変わり、子どもから親になって、そして年老いて、
環境が変わっていくことにより、多くのものを考え、
より多くの人を理解できるようになるわけです。
しかし人は歳を取るにつれ、忘れていきます。
それが単純な記憶だけなら問題ないのですが、
人は事物の出来事よりも先にその時に自分が思った想いを忘れていってしまいます。
それが他者への理解を阻むことになってしまうわけです。

私達が死んで残るものは何なのでしょうか?
あの世があるのかどうか定かではありませんが、
仏教では三途の川にてこの世で持っていた全てのものを捨て去られます。
(まぁ、生前の持ち物で渡り場所が違うとかいう貴族向けのもありますが)
死んで消滅してしまうにしても、少なくとも今もっているお金・物は失われます。
あの世に行こうが、消滅しようが、
残るものは自分の中の、もしくは他者に遺した想いだけです。

人生の目的は何かと問われれば、それは多くの物・者を想うことなのでしょう。
先人達はそう考え、生きて、死んで、世代を重ねてきました。
治安の悪化が言われているとはいえ、
少なくとも私達は突然殺されることは稀な出来事と思っていますし、
アフリカ諸国を始めとして多くの地域で紛争が続いているとはいえ、
先進諸国の表立った戦争は第二次大戦以後ありません。
世代を重ねるにつれ、愚かながらも少しずつ他者を理解し、または自分を理解し、
それを後世の人々に伝えていきました。
世代を重ねるという意味は、他者・自分への理解に他ならないのです。

先に書いたように、今の私達はその「世代を重ねる意味」を忘れつつあります。
自分が若かった時を忘れ、自分が老いることを忘れ、自分が死ぬことを忘れ…
かつての自分は何を想っていたのか、将来の自分は何を想っているのか、
自分が親になった時、子どもの頃の自分は何を想っていたのか、
親と同じ年齢になった時に両親は何を想っていたのか。
もっと「世代を重ねる意味」を理解しなければいけないように感じます。
死という卒業式を迎えた時、どれだけの想いを抱えているのか、
それを考えながら私は生きていきたいと考えております。


…ってな感じの真面目モードになるのも、Scarlett3章のおかげか(^^;

2006年06月20日

書き込みテスト2

向こうの方が交流戦絡みで長くなったので、
こちらにScarlettの途中経過を試し書きすることに。

◆ゲームの話 『Scarlett』
2章クリア、現在は3章1節まで終了しています。
今の印象は殺陣のない柳生十兵衛七番勝負といった感じでしょうか。
いやはや、悪くない出来です。
でもこれって美少女ゲームなのかと疑問に思うことも(爆)
これまでのHぃシーンはアメリアたん○4歳のセミヌードのみ、
むしろHぃシーンはゲームの雰囲気を損なわすので不要といった感じさえ受けます。
だからといってハードボイルドというわけでもない、
ハードボイルドにしてはあまりにも言葉を語りすぎています。
シリアスでもない、冒険モノというほど軽くもない、上手く説明できないんですよねぇ…
やはり十兵衛がしっくりきます。
駒同士の心理戦、その悲哀を描いている印象を受けます。
今までのねこねこのゲーム、美少女ゲームとは雰囲気が違うので注意。
H・ホラーによる耐性の意味での18禁ではなく、精神面での18禁といった感じです。

2章の感想は明人君の単純思考がもう(爆)
一番プレイヤーが自分を重ねられるキャラなだけに、
1章とは全く違うガンマニアっぷりには退きます(苦笑)
それ以外は良い出来だったかと。
ラストの行動は本当に必要だったのかという疑問はありますが、
あの行為が生半可な仕事・世界ではないことを物語っていてシナリオ的には良かったかと。
まぁ、キャラ的には色々な人間に同情しちゃいましたが(^^;

3章は冒頭の1節で泣きました。これがスタートなんだから、たまったもんじゃないっす。
シナリオの最後に持ってきてもいいシーンが始まりなわけですから…やられたという気分。
最初はこれまでとの関連性がさっぱり分からず、「???」な状態だったんですが、
何をテーマにしているかが見えてくるにつれて驚きで一杯に。
まだ推測の域を抜けないので分かりませんが、このシナリオは勇気があると思いました。
美少女ゲームでは絶対にありえないシナリオ。
これを書いたのは高嶋さんなんでしょうねぇ(^^;<銀3章朝菜夕菜、朱3章ファウ
これからどんな展開を見せるのか大注目です。

2006年06月12日

テストです

そんなわけでテストなのです。
あ、ほいや、それそれそれそれ~~~