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レッドソックスが2連勝

メジャーリーグのワールドシリーズはレッドソックスが2連勝。
ロッキーズが2連敗… 松井稼頭央選手は内安打の1本のみ。
ここまで打線を牽引してきた松井稼頭央選手に元気がないと、
ロッキーズの打線も活性化しないですよねぇ…
第3戦からは地元に帰ることですし、ここから立て直して欲しいです。
…けれど第3戦は松坂投手が先発… うーん、うーん…
どっちを応援すればいいのか迷う(苦笑)
せめて1勝1敗であれば、松坂投手を応援できたんですけど…複雑な気分です。
デンバーは寒いらしいので、天候が一番気がかり。松坂投手、大丈夫ですかね?
ロッキーズに勝って欲しいけれど、松坂投手に負けて欲しくない… びみょ~


◆プロ野球 西武ライオンズの来季 ~野手編~
昨年までは選手層が厚く、レギュラーがなかなか定まらなかったライオンズですが、
今季は故障者や選手の不調の波が重なったことこともあって、
色々な選手を試した結果、ある程度のレギュラー候補が絞れてきました。
これが良いことか悪いことなのかは分かりませんが、
チームとしての方向性が生まれたことは良かったように思います。
そうやって生き残ったメンバーは以下の通り。

(捕手)細川、銀仁朗
(一塁)カブレラ、リーファー、江藤
(二塁)片岡
(三塁)中村剛也、石井義人、平尾
(遊撃)中島、水田
(外野)和田、GG佐藤、栗山、赤田、福地、佐藤友亮

外野では他に代打で好結果を残した高山・大島選手や、
若手の大崎・松坂健太選手らがいますが、
レギュラーを狙える位置にいるのは上記の選手だけでしょう。

メンバーはある程度絞れはしたものの、だからこそ特効薬もないと言いますか…
投手のように配置転換ができない分、打線は簡単にはよくなる案は浮かんできません。
ただ逆に一度流れに乗ってしまえば、今季の日ハムのように打線が繋がり、
通常の実力以上の力も出ることもあるのですが、それに期待することもできないので、
ここではポジション・打順編成を主に考えていこうと思います。

まず最初のポイントは守備力の強化。
今季の日ハムや中日がそうであったように、とりわけ短期決戦では守備が重要になります。
現状のメンバーでリーグ屈指の守備力を誇るのは、
捕手・細川選手、中堅・赤田選手の2人ぐらい。
次いで、二塁・片岡選手、左翼・和田選手、右翼・GG佐藤選手が通常より上でしょうか。
そんなに取り立てて悪くはないものの、良くもないのが今のライオンズです。
一番の課題は言わずもがなで、ショート中島選手の守備です。
昔に比べてかなり改善したんですけど… 守備範囲は広い方ですし。
まだ確実性が乏しいです。
とりわけ疲れが出てくる頃、後半戦に何気ないエラーが多かったように思います。
個人的には守備の技術以上に、負荷が大きすぎるんじゃないかと。
中島選手は下半身を使う打撃フォームをしていますから、
下半身に負荷のかかるショートの守備では両方に悪影響を与えるような気がします。
将来的なことを考えれば、サードにコンバートするのが良いと思うのですが、
現実的には中島選手に代わるショートがいませんので、
中島選手の守備強化・スタミナ強化が今秋・来春の課題になるように思います。

その他の選手に関しては、例年よりも改善されている気がします。
カブレラ選手のファースト守備はかなり酷かったんですが、
9月の伊東監督との会談後は動きが良くなりましたし、
集中力を持ってやってくれさえすれば、上手い方だと思います。
今季からライトに定着したGG佐藤選手は、コンバートされた割には動きも悪くなく、
横・前後の動きはいい方で、肩はなかなかの強肩。
時折、チョンボもしますが、来季はさらに外野に慣れるでしょうし、
今季以上の守備が見込めると思います。
あとは故障していた赤田選手がセンターのレギュラーとして定着できるかどうか。
打撃では栗山選手、足では福地選手に軍配が上がりますが、
センターの守備範囲という点では赤田選手が大きくリードしています。
前後左右、後ろの動きにも強いですし、赤田選手の守備範囲はチーム内で抜けています。
今季は抑えだった小野寺投手が不安定な投球で降格となってしまいましたが、
昨年もそういった傾向がなかったのかと言えば嘘になります。
けれど、そういう時は大体センターへの強い当たりを赤田選手がナイスキャッチし、
ピンチを未然に防いでいたものでした。
失点を防ぐには何よりも外野の守備範囲が大切です。
そういう意味では投手陣再建のためにも、センター赤田選手の定着が必要不可欠でしょう。


次に打順に関してですが、今季は選手の好不調の波が激しく、
オーダーをとっかえひっかえ、なかなか固定されませんでした。
一番安定したと思われるのが、9月中旬のオーダー。
 1(中)栗山、2(ニ)片岡、3(右)GG佐藤、4(一)カブレラ、5(左)和田、
 6(指)リーファー、7(遊)中島、8(三)中村剛也、9(捕)細川

このオーダーも悪くはないのですが、敢えて全てを白紙にして考えてみたいと思います。

ファンがオーダーを考えると、どうしても印象や実績に頼りがちになるだけに、
ここは一歩引いて見て、純粋に数字だけでオーダーを考えてみることにします。
今季の主な選手の成績を表にしてみました。
http://ftcom.skr.jp/baseball/p07/proBD_07x.htm

課題の1・2番に誰が最適か見てみると、
1番打者の候補には、走者なしの打率が.350を超える和田選手、
出塁率がチームNO1の栗山選手、盗塁がチーム最多の片岡選手の名が挙げられ、
2番打者の候補には、走者1塁の打率が高い中島選手、
犠打数がチーム最多の片岡選手の名前が挙げられます。
数字だけを見ると、理想の1・2番は和田・中島選手となります(^^;
ただ、中島選手の.356は片岡選手の足を警戒した結果とも考えられますので、
直前のランナーは足で牽制できる選手の方がいいように思えます。
となると、1~3番は、和田・片岡・中島選手の並びが最適となります。
あくまで数字だけ見ると、ですが(^^;
意外だったのは福地選手の数字。走者なしでは若干低め、得点圏では若干上昇。
ランナーが溜まった方が好成績を収めているのは意外でした。
それは片岡選手にも同じ傾向があるわけですが…
ここらが苦戦の要因だったのかもしれませんね。

4番はやっぱりチームNO1の得点圏打率を誇るカブレラ選手が最適でしょうか。
走者なしの打率が極端に低いのは、集中力不足か振り回しすぎか。
いずれにせよ、ランナーを置いている方が好結果を残しやすいのは確かのようです。
GG佐藤選手は走者1・2塁以外の数字は平均的、走者が進めば進むほど好成績になり、
4番以降のランナーが溜まった形で回すのが理想のように思えます。
栗山選手は非常に勝負強いのですが、意外と走者1塁、1・2塁の打率が低いです。
バントも上手なので、2番打者もどうかなと思いましたが、
この数字からすれば、ランナーを返す方が向いていると言えるでしょう。

5番打者が意外と難しく、カブレラ選手が敬遠される可能性を考慮すれば、
走者1・2塁に強い打者が理想的です。
しかし、和田・GG佐藤・栗山・中村剛也選手と主軸候補はいずれも2割前半以下。
リーファー選手が最適なんですが、ポジションが微妙。実質、DHのみというのが厳しい。
他には福地・片岡選手といった打者の方が好数字というのも… ここらも悩みの種です。


そんなわけで、印象・実績を考えずに数字だけで打順構成しますと…
 1(左)和田、2(遊)中島、3(一)カブレラ、4(指)リーファー、5(右)GG佐藤、
 6(三)中村剛也、7(中)赤田、8(捕)細川、9(ニ)片岡

ある意味、これがベストオーダー(笑)
和田・中島・カブレラ・リーファー・GG佐藤選手という1~5番は破壊力抜群!
でも下位打線がやや心細い感じ。バランスという意味では微妙(^^;

もう少しバランスを取りますと…
 1(左)和田、2(ニ)片岡、3(遊)中島、4(一)カブレラ、5(指)リーファー、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

うーん、やはり5番打者が問題。江藤選手と入れ替え式で。
このオーダーでは栗山選手が漏れてしまいますし… もう少し考えますか。
ちなみに1番に和田選手を起用する場合、9番は足の速い選手という考え<2塁盗塁のため

5番打者で重要なのは得点圏打率・打点・長打力等々。
ライオンズ打線で一番怖いのはやっぱりカブレラ選手、
外国人打者の一発は、どんな不調な状態であっても、怖いものです。
敬遠される可能性が最も高い4番打者の後なので、5番打者が迎える重要な状況は、
走者1・2塁が最重要で、次いで1・3塁、満塁となります。
けれど、走者1・2塁の打率は全体的に悪いです。とりわけ主軸。
ならば、その状況をできるだけ避けようと考えるなら、
1アウト1・2塁の場面で併殺阻止が可能な左打者の方がベターでしょう。
最悪でも2アウト1・3塁、進塁打ならば2アウト2・3塁という状況を作れ、
続くGG佐藤選手はこの2つの状況で3割を超える打率をマークしているので、
得点は後ろのGG佐藤選手に任せた方がいいでしょう。
栗山選手ならば、送りバントで進めたり、四球を選ぶこともできます。
2アウト1・2塁の場合は半ば諦めるという方向で(爆)<数字の向上を期待
そう考えると、5番打者候補はリーファー選手と栗山選手の2人になるでしょうか。
右ならば中島選手がギリギリって所でしょうか。

 1(左)和田、2(ニ)片岡、3(遊)中島、4(一)カブレラ、5(指)栗山、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

1アウト2塁でカブレラ選手が敬遠、栗山選手が送りバントで2アウト2・3塁。
GG佐藤選手が敬遠された場合、2アウト満塁。
この状況を想定すれば、満塁時の打率だけ極端に高い中村剛也選手が7番になります。


だけど実績を考えれば、1番和田選手というのは到底ありえない選択肢。
決断したら凄いことだとは思うのですが…
現実的にはこうでしょうか。
 1(指)栗山、2(ニ)片岡、3(遊)中島、4(一)カブレラ、5(左)和田、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

どうも代わり映えしない…

和田選手を1番以外の打順に置くことを考えると、従来の5番はやっぱり微妙。
併殺の可能性が高く、現に走者1塁と1・2塁での打率は他のケースに比べると低く、
満塁においては致命的な低さですから、むしろ3番の方が向いていると考えられます。
すると、5番打者が再び問題になるわけで、栗山・リーファー選手を5番に回すと、
今度は1番打者がいなくなってしまう罠。
せっかくなので、中島選手を1番に起用してみます。
 1(遊)中島、2(ニ)片岡、3(左)和田、4(一)カブレラ、5(指)栗山、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

攻撃的な2番打者が可能ならば、最初のデータを重視して…
 1(ニ)片岡、2(遊)中島、3(左)和田、4(一)カブレラ、5(指)栗山、
 6(右)GG佐藤、7(三)中村剛也、8(捕)細川、9(中)赤田

ノーアウト・1アウト1塁の場合、中島選手はひたすらスタート。
走塁の意識が高まると期待。
ただ、中島選手はバントが下手なので、2番打者としてどうなのかという問題もあり。
まぁ、個人的には、1番赤田・2番片岡・3番中島と見立てれば、
従来と変わらないわけで、バントに頼らない野球をするならば、2番中島はアリかと。

それもダメならば…
 1(中)赤田、2(ニ)片岡、3(左)和田、4(一)カブレラ、5(指)栗山、
 6(遊)中島、7(右)GG佐藤、8(三)中村剛也、9(捕)細川

なんか無難な所に落ち着いてしまった感じですね。

打線の組み方は一通りではなく、もっと細かいデータを探してみないと判断できませんが、
1番和田案や2番中島案は一度やってみる価値があると思います。
従来の考え方とは一線を画すだけに、決断するのは難しいとは思うのですが、
新しい打線を作るためには必要なことだと思います。
もし、それが無理ならば、最後の案を勧めます。
これには赤田選手の完全復活が必要不可欠。
1番打者として足りる成績を残してもらう必要があります。
いずれにせよ、和田選手とカブレラ選手がいなければ、打線は組めなくなることは事実。
野手の巨大補強は必要ありませんから、2人の残留を最優先に進めてもらいたいです。
どうしてもダメなら、リーファー選手の覚醒を期待するしかないでしょうね。現状では。

最後にまとめ。
野手のポイントは以下の3つを挙げておこうと思います。
「中島選手のショート守備の向上」
「センター赤田選手のレギュラー復帰」
「既存の枠に囚われない新しいオーダーの構成」

このまま今季のレギュラー候補達が不動の位置を築くのか、
それとも新しい若手の頑張りによって再び選手層が厚くなるのか、
来季はそこに注目して見ていきたいです。

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