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甲子園大会優勝は花咲徳栄

夏の全国高校野球選手権大会は、埼玉代表の花咲徳栄高校が広島代表の広陵高校を、
14-4で下し、埼玉県勢初の優勝を遂げました。
大会の流れ的には、春夏連覇のかかる大阪桐蔭が一歩リードな感を出していましたが、
仙台育英戦の9回2アウトにまさかのベース踏み忘れ・逆転サヨナラ負けを喫したことで混沌とし、
その仙台育英を破った広陵がそのまま行くかと思われましたが、
近年、浦和学院に代って甲子園常連校となりつつも、甲子園では優勝校に敗退が相次いでいた
花咲徳栄が晴れて栄冠に輝く、という結果になりました。
両校とも3番打者を中心に強打が光るチームでしたが、
最終的には先発投手の出来が勝敗を分けたように思えますね。
花咲徳栄高校、優勝おめでとうございます!


さて、今大会は広陵・中村選手の大会記録となる6本塁打を中心に、
大会記録を大きく塗り替える68本のホームランが飛び出しましたが、
その要因として大きく分けて2つの理由が考えられるように思います。

1つは、金属バットの打ち方が定着してきたこと、でしょう。
優勝した花咲徳栄もハンマーを使った素振りをしていたとのことですし、
金属バットを前提とした筋力トレーニングが功を奏しているように思えます。
昔の練習では「竹バット」が用いられてましたが、
これは木製バットを前提としたバットをしならせる練習、
それに対してハンマーを用いた素振りは、金属バットでボールを押し込む練習です。
極端なことを言えば、プッシュバントでホームランを狙えるのが金属バットです。
木製バットではダウンスイングもしくはレベルスイングを要求されますが、
金属バットでは逆にアッパースイングが有利です。
その性質の違いが浸透してきて、それに応じた練習がなされているということでしょう。
今大会でも低めの球をアッパー気味に打ち上げてホームランというシーンが数多くありました。
金属バットでは低めもホームランゾーンなんです。バントと同じです。
若い指導者が増えたことで、金属バットに応じた練習が一般化してきているのでしょう。

もう1つは、投手全体のレベルが平均化していたこと、でしょう。
今大会で150キロをマークしたのは花咲徳栄・清水投手のみ、
ドラフト1位確実なような150キロを超える剛球と変化球の本格派はいませんでした。
だからといって、投手のレベルが低かったかと言えば、それは違っていて、
多くの投手が140キロ前後を投げ、エースだけでなく控えにも好投手がぞろぞろ、
初戦突破したチームでエース1人が投げぬいてきたチームはなかったように記憶しています。
複数投手制が広く浸透し、そのレベルも均一化したことで、逆に打者にとって打ち頃になった、
金属バットなら140キロ前後では力負けしないどころか、打球が飛びますからね。
また、複数投手制が浸透したことで、投手の調子の良し悪し・緊張の度合いに左右されやすくなり、
後ろに控え投手がいることで、直球勝負になりやすくなった、等の影響も考えられます。

今後のことを考えれば、複数投手制を広めていくべきだとは思いますが、
一方で、控え投手がいるという甘えから、打たれ出すと止まらなくなるケースも多々ありました。
プロを目指す上で重要なのは、打たれないことよりも打たれた後にどう抑えるか、
指導者にとっては本格派投手が3人も4人もいるのは心強いでしょうが、
逆に彼らの精神面、不利な時でも集中力を乱さない力をどう養っていくか、
今後の課題になってくるように思えます。

あとは金属バットを今後も使い続けるかどうか、ですねぇ…
低めのストレートをアッパースイングでホームランできちゃうのは正直どうなの?と…
大学・社会人・プロと今は木製バットなわけですから、同じバッティングができるわけありません。
ヤクルトやメジャーで活躍する青木選手のような例外はありますが、
ボールを面で捉える打撃を木製バットで行うのは、やはり難しいものがあります。
今後も高校生のパワーアップは進んでいくでしょうし、このまま金属バットを使い続けることで、
木製バットに対応できなくなるようなことにはならないで欲しいです。


◆プロ野球ネタ 西武・菊池雄星投手の2段モーション
昨年からプロ野球を見る機会がグッと減りました。
以前はどんなに忙しくてもスポーツニュースぐらいは見たものですが、今は全く興味ありません。
その原因は「審判」、昨年のコリジョンルールで完全に失望しました。
それでも今年は辻ライオンズが夏場以降好調で、また少し興味出てきたかなというところで…
もう野球見ないと思います。審判が糞過ぎる。

コリジョンの時も初認定・高橋光成投手のホームベースカバー(後半戦ではコリジョンなしに変更)、
交流戦の広島戦におけるサヨナラコリジョン、いつも槍玉に挙がるのは西武・西武・西武…
優勝チームなのにMVP出さない、オールスターで勝ち越し打でもMVP出さない…
ふざけんじゃねーよ。いつも槍玉に挙がるのは西武・西武・西武… もうブチ切れました。
プロ野球を最高につまらなくする大人達がいるのは間違いありません。
審判を含めて、野球機構はどんだけ西武嫌いなんだよ(苦笑)

まぁ、もっとも菊池雄星投手の2段モーションは前から思っていたことではあります。
ただ、前半戦完全スルーで、上位争いが激化してきた夏場に突然取るようになったのは何故なのか?
明らかに西武を狙い撃ちしたような気がしてなりません。
指摘するなら開幕直後に、それ以前に主力投手なのだからキャンプ時に指摘するべきでしょうに。
何故、今なのか。そう考えると、明らかに変な意図があるように思えてなりません。

そもそも、2段モーションの何が問題なの?
問題があるのは、2段モーションで足が止まったり止まらなかったりして、
フォームが一定しないことによる打者への幻惑でしょう?
2段モーションであろうとなかろうと、一定のフォームで投げているのならば、
打者にとっては全く問題がないはずです。
言わば、取り締まりのためのルール、みたいな印象を受けます。その実を全く評価していない。
それよりは、むしろ牧田投手が先発時にやっていた、
ランナーなしでの高速クイック投法の方が問題になるべきでは?
ルールの抜け穴的な感じでしたが、打者から見て悪質なのはコッチだと思うのですが…

コリジョンといい2段モーションといい、表層だけで判定する審判にもう付いていけません。

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