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松坂vs松井稼頭央

アメリカ・メジャーリーグでは、昨日の試合でレッドソックスが勝利し、
ワールドシリーズはレッドソックスvsロッキーズの組み合わせとなりました。
ご存知の通り、レッドソックスには松坂大輔投手、
ロッキーズには松井稼頭央選手といった西武出身選手がいるだけに、
今年は良い所がなく、落胆していたライオンズファンにとっては最後の朗報です。
なにはともあれ、松坂投手が戦犯にならずに良かった(^^;
ただ活躍とまでは行ってないだけに、
ワールドシリーズでは「これぞ! 松坂」という投球をしてもらいたいです。
松井稼頭央選手はここまでチームを引っ張ってきているだけに、今の働きに大大満足、
今まで燻っていただけに、このポストシーズンでの活躍は嬉しい限りです。
2人には西武の代表としても頑張って欲しいです。
もっとも、それ以上に本人達の夢という面が大きいでしょうがね。
まずは夢の大舞台に立てたことを称えたいです。おめでとうございます!

どちらを応援するかは難しい問題ですが…
松坂投手はまだ1年目で連れてきてもらったというイメージが強いだけに、
どちらかと言えば、松井稼頭央選手のロッキーズを応援しちゃいますかね。
松坂投手には来年以降に大活躍した上でチャンピオンを、という気持ちがあります。
いずれにせよ、2人とも夢の舞台で大活躍することを祈りたいです。


その他のニュースネタでは、呆れ返る事件が多くて嫌になりますね。
防衛省の守屋元事務次官の接待問題は…
凄いですよね、あんな小説に出てきそうな典型的な癒着をまだやってたとは(苦笑)
あれじゃメールで辞任勧告しても無理はないよな~とか思ったり(^^;
まぁ、冗談ですけど。
平均2週間に1回にゴルフ接待とかすごいですよね。ゴルフを仕事にすればいいのに。
今回の話とテロ特措法の話とは直接関係がないわけですが、
今回のことを見過ごしてきたことや、
給油量の間違いの訂正を全くしなかったことを考えると、
防衛省そのものに対する疑念を深めざるを得ません。
今年の前半には次期主力戦闘機の話もありましたし、
なんだか「子ども染みてる」と思われても仕方ない状況にあるのではないでしょうか。
もっとも、それは厚生労働省も同じなんですけど。
お人形さんごっこしているような子どもに対して、
銃や戦車、戦闘機を与えようと思うような大人はいないでしょう。
情報漏えい問題で改革が叫ばれましたが、
一向に変わっていないことが今回のことで明らかになりました。
現時点では防衛省は信頼できません。
問題の究明とともに、監視の強化の必要性を感じます。


◆プロ野球 西武ライオンズの来季 ~リリーフ投手編~
以前書いたように、個々の投手はよく頑張ったと思います。
抑えの小野寺投手、8回の長田投手、左セットアッパーの星野投手といった、
開幕時に想定していたリリーフの形は6月までに潰えてしまったものの、
代わりにグラマン投手、岩崎投手、山岸投手、山崎敏投手らが頑張り、
実績がないだけで、全体としてはそう悪いものではなかったと思います。
つまり、中継ぎの人員(投手の駒)はいるわけです。
大事なのは、信頼できる・試合を任せられる「リリーフの形」を構築することです。

まず、リリーフで一番問題となるのが「抑え・守護神」です。
ライオンズの問題はこの抑えが定まらないことにあります。
シーズン後半はグラマン投手が抜群の働きをしてくれたものの、
絶対的なボールはなく、悪く言えば「誤魔化しきった」となり、
来季も抑えで活躍できるかは未知数です。
もし仮に活躍できたとしても、グラマン投手が退団となれば、
抑えの問題はまた表面化するわけですし、
ここでキチッとした日本人の抑え投手を作っておかなければなりません。

その筆頭に来るのは、昨年抑えで活躍した「小野寺投手」です。
150キロを超える力強いストレートと落差あるフォークは抑えにピッタリ。
ただコントロールが良くはないことと、精神的に力みやすいのがネックとなり、
今季は不安定な投球をなかなか抜け出せず、最後は抑え失格となってしまいました。
個人的にはもう少し我慢しても良かったと思うんですけど…
チームの流れが悪かったことで、抑え降格もやむを得ない状況でした。
小野寺投手の問題はボールというよりも精神面にあり、
自信を持って、力まずにボールが投げられれば、全く問題はないのですが…
真面目な性格が災いして、入れ込みすぎるのが課題ですよねぇ…
そういう意味では抑えに向いていないのかもしれません。
森慎二投手のように、9回よりは、むしろ、8回を任せた方がいいのかもしれません。
いずれにせよ、小野寺投手が復活してくれないことには、
ライオンズのリリーフ陣の形は定まりません。
配置はどうあれ、小野寺投手が戦力になってくれることが、来季優勝の条件でしょう。

グラマン投手や小野寺投手以外に抑え投手候補がいるのかと言えば、頭の痛い所。
意外とコントロールのいい岩崎投手は抑えの資質があると思いますが、
絶対的な変化球がないため、どちらかと言えばセットアッパー向き。
絶対的な変化球があることを条件にすれば、ライオンズの投手陣では、
「小野寺投手のフォーク」、
「山岸投手のチェンジアップ」、
「山本歩投手のスライダー」、
この3人以外には浮かんできません(苦笑)
ライオンズでは縦の変化を売りにする投手が少ないですからねぇ…
なかなか抑え候補が見つかりません。
そういう意味では、山岸投手と山本歩投手が新たな抑え候補となります。

山岸投手はストレートが140前後ながらもキレがあり、
変化球はカーブ、チェンジアップが主、
コントロールは悪くないものの、時折簡単に四球を出してしまうことも、という評価。
武器は前述の通り、チェンジアップです。
フォークのような落ち方をしますが、球速はフォークより遅く、チェンジアップです。
このチェンジアップが大きな武器となり、意外と三振を取れます。
2点台と防御率がいいのも、このチェンジアップのおかげでしょう。
課題はなんといってもコントロール。
簡単に四球を出してしまったり、球が甘めに入ってしまうことがあります。
そんなコントロールが悪いフォームをしているとも思えないんですが。
まぁ、元々、リリーフのコントロールなんて紙一重、何が原因で覚醒するかは分かりません。
山岸投手が成長すれば、抑えに抜擢される可能性はあると思います。
しかしそう考えるとオープン戦の骨折は痛かったですよねぇ…
あれがなかったら、山岸投手は8回のセットアッパーとして計算できましたから。
当初は長田投手ではなく、山岸投手を8回に使う予定だったはずです。
それが崩れ、シーズン中盤まで復帰が長引き、
中継ぎ不足だったために、見切り発車で登板せざるを得なかったのが…
来季は怪我なく1シーズンを戦い抜き、チームを勝利に導いて欲しいです。

まだ1軍実績のない投手では山本歩投手のスライダーが一番でしょう。
曲がりの大きなスライダーで元近鉄の岡本投手のような存在になれるかもしれません。
シュート回転のストレートもいいですし、可能性の膨らむ投手ではあります。
ただ1軍登板では出入りの激しいピッチングというか…
コントロールが良くないんですよね。四球・死球でランナーを溜めることが多々。
もう少しコントロールが良くなってくれればいいんですけど…
武器となるスライダーに手を出してもらえないのが原因なのでしょうか。
山本歩投手の成長もライオンズリリーフ陣を救うためには必要なことだと思います。

そんなわけで、抑え候補は小野寺投手を筆頭に、
グラマン投手、山岸投手、山本歩投手らが来ると考えます。
先発からの転向もありかと思いますが、そうなると涌井・岸・西口投手の3人、
この3人を抑えにする意義があるのかと言うと… ないですよねぇ…
3人ともどちらかといえば総合タイプ、抑え向きなのは岸投手のカーブぐらいでしょう。
昔の西口投手のスライダーなら十二分でしたが、今は昔ほどではないですし。
抑え転向があるとすれば、岸投手が先発で結果を残せなかった時のみで、
それ以外の場合は3人とも先発で使った方がいいと考えます。

抑えさえ決まれば、あとはそう難しくありません。
抑え候補から1人が8回に回り、
右セットアッパーが岩崎投手、正津投手、
左セットアッパーが山崎敏投手、星野投手、となります。
8・9回 小野寺・グラマン・山岸投手(山本歩投手)
右中継ぎ 岩崎投手(正津投手)
左中継ぎ 山崎敏(星野投手)

これでリリーフは5人ないし、6人。
三井投手がそのままリリーフなら、8回をそのまま任せればよく、駒数は揃います。
いや、むしろ余剰です。
今季のリリーフ陣のもう一つの問題、ロングリリーフができる投手の不在があります。
上に挙げたリリーフ陣はどちらかといえば、ショートリリーフ型。
小野寺・山岸投手は先発もしましたので、ある程度のイニングを投げることもできるでしょうが、
抑え候補に挙げたように、毎日でも登板できるようにしたい投手です。
今年は小野寺投手を長めに投げさせたり、
岩崎・山岸・山崎投手らに2イニングずつ投げさせたりして誤魔化しましたが、
来季もこのような継投をしていては、勝ちパターンのリリーフも死んでしまいます。
負けている展開で投げる投手を決めないことには、リリーフ陣も上手く回らないわけです。
常にベンチに1人ストックしておきたいので、ショートリリーフは余剰、となります。
先発もできる三井・山岸投手は敗戦処理としては勿体無いですしね。
三井投手はスタミナがあるので先発に、山岸投手は勝ちパターンで使いたい、
こういう考えから三井投手の先発転向案が出てきたわけです。

話を戻して、ロングリリーフの投手ですが、先発5番手で漏れた投手が候補になります。
帆足・松永・大沼投手の3人が候補となり、常時スタンバイのロングリリーフ要員に。
先発6番手は常に必要というわけではないので、
高卒若手投手5人は敗戦処理要因としてもスタンバイ。
敗戦処理は相手打線に勢いがあり、抑えるのは大変で、自信喪失の危険もありますが、
打たれて覚えることもあるので、むしろ積極的に使って貰いたいです。
これでロングリリーフはなんとかなるはず。
ショートリリーフ型に良い投手が多いだけに、そちらを優先しがちですが、
ロング要員もいないと疲労が蓄積する一方ですから、きっちりとした使い分けをして欲しいです。
それが今年のリリーフにおける失敗の一つであり、
勝ちパターンの確立ができず、負け試合の投手リレーも確立できなかったことが、
シーズン終盤の息切れに繋がったのだと思います。
…まぁ、構想崩れまくりで、実績のある投手が少なかっただけに、
首脳陣も大変だったと思いますがね。
それを含めて、今年のリリーフは善戦した方です。
あとはそれを形にできるかどうか。きっちりとした形にしてもらいたいです。

そんなわけで、私の考える来季の投手陣の主な陣容です。

(先発3本柱)涌井、岸、西口
(先発4番手)三井
(先発5番手)帆足・松永・大沼・新外国人
(先発6番手・敗戦処理)木村・朱・田沢・田中・藤原ら
(ロング中継ぎ)帆足・松永・大沼の先発候補の余り、東・許銘傑
(右中継ぎ)岩崎、正津
(左中継ぎ)山崎敏、星野
(8回・9回)小野寺、グラマン、山岸、山本歩

いずれにせよ、先発は4番手の固定が鍵であり、
リリーフは抑えの決定、それぞれの役割分担の明確化が鍵となります。

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