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セリーグ出身審判は西武ライオンズがお嫌い?

サンデーモーニングぐらいは放送してくれるかと思ったけれど…
様々なスポーツイベント満載だったために、落合監督の抗議で終了でした…とほほ…
そんなわけで、詳しいことは野球日記に書きましたが、こちらに簡潔に概要だけ書いておきます。

問題の試合は、8月10日の西武-日本ハム戦の6回表ノーアウト2・3塁の場面でした。
打者の中田選手が前進守備のショートへのゴロを放ち、本塁へ送球、
3塁ランナーが三本間に挟まれる形となり、捕手がボールを持って3塁ランナーを追い、
その間に2塁ランナーが3塁ベースに到達、3塁ランナーは3塁手前でタッチアウト。
普通なら、これで1アウト3塁となって試合を再開するはずなのですが、
セリーグ出身の木内主審がサード中村選手の守備妨害を取り、
3塁ランナーのホームインを許可、2塁ランナー進塁となり、
1点入ってのノーアウト3塁から試合が再開されてしまったわけです。

具体的に何がおかしいかといえば、
守備妨害というのは「もしその妨害がなかったら、進塁できたであろう」を基準に判定されるのですが、
今回のケース、2塁ランナーが3塁ベースにいる時点で、3塁ランナーの命運は決まりきっています。
仮に3塁手が3塁ランナーにどんな妨害をしようとも、妨害をしなくても、
(ちなみに今回のプレーではボールを受けようとしていた3塁手が走者を避けようとして少し接触した)
3塁ランナーがアウトになるというのは誰が見ても分かりきっています。
2塁ランナーがベースを空ければ話は別ですが、そんな仕草もありませんでした。
つまり、妨害があったとしても100%アウトのプレーがセーフに変更され、1点が与えられてしまったわけです。

正直言って無茶苦茶です。
これが一時は同点となるプレーだっただけに、審判の嫌がらせとしか思えない判定でした。
思い返してみると、審判の判定に泣かされるケースが多く、それもことごとくがセリーグ出身の審判…
(昨年まではセパ別々の審判だったが、今年からセパ共通の審判で東西に分けられるようになった)
審判の悪意を感じずにはいられませんでした。

で、何でこれだけの暴挙が話題にならなかったと言えば、
結果的にその判定で執念を燃やしたライオンズが試合をひっくり返し、勝利したからです。
勝ってもその判定に関してはスルーを貫いたため、新聞記事にならなかったわけです。
でもこの判定は… ホント酷いですよねぇ… 理解できないです。


◆高校野球 2回戦まで終了 ベスト16が出揃う
2回戦からは番狂わせが相次ぎ、
センバツ準優勝の九州国際大付が延長戦の末に関西に敗退し、
帝京高校が八幡商業に9回に逆転満塁ホームランを浴びて敗退、
負けはしなかったものの、智弁和歌山や日大三高も一時は逆転を許すなど苦しい戦いとなり、
優勝候補が苦しい試合を強いられています。
多くのチームの投手が140キロを越すなど、地域格差がほとんどなくなり、
レベルの差が大きく縮まっているのが要因だと思われます。

一通り見たところ、優勝候補は日大三高か智弁和歌山。
日大三高はエースの吉永投手のピッチング次第となりますが、投打のバランスが良く、
打撃陣も繋がりが良く、送りバントも卒なくこなし、総合的な攻撃力が高いです。
智弁和歌山は左腕の青木、右サイドの上野山、右本格派の古田とタイプの違う3投手がいて、
それをプロ注目の捕手である道端選手がリード、
キャッチャーが良い時の智弁和歌山は強いだけに、良いチームに仕上がっています。
ただ、3回戦でこの2校が激突してしまうため、今後のトーナメントも波乱含みとなりそうです。
それに続くのが、光星学院、習志野、金沢、関西の4校。
このうち、金沢と習志野が3回戦でぶつかります。
好投手の釜田投手と走塁が光る習志野との試合も注目ですね。

注目の選手では、唐津商の北方投手が一番良かったですかね。
負けたとはいえ、2回戦の作新学院戦のピッチングは素晴らしかったです。
試合前半は常時150キロ前後(MAX153キロ)、それも高めの球ではなく、低めの150キロを連発、
試合後半でも140キロ後半をマークしており、スタミナ面も問題なかったです。
変化球も140キロを超えるカットボールを左打者の膝元に決めるなど、素晴らしかったです。
1回戦でフォームのバランスを崩して苦労したように、まだ素材型を抜け出しておらず、
完成度はそう高くないので、釜田投手や松本投手よりも評価は下でしょうが、
あと半年あれば甲子園の松坂投手クラスにはなっていたように思います。
…もっとも、松坂投手は甲子園から半年でさらに成長しているので、
半年経てばプロで活躍できるというわけではないですが、
1~2年かければ、エース級の存在になれる器だと思いました。
今は松坂投手と新垣投手の高校時代の中間といった印象。

左腕では同じく敗退してしまったものの、英明の松本投手が光りました。
当初は荒れ球という評価を聞いていましたが、
甲子園では低めに140キロ前後のストレートを集め、
曲がりの大きなスライダーを右打者の懐に投げ込むなど、コントロールの良さが光りました。
それだけ春から夏へと成長したということでしょう。
伸び盛りで安定感のある長身左腕は評価高いと思われます。
状態に頼った投げ方をしているわけでもないですし、良いピッチャーですね。

右腕では2回戦で戦った金沢・釜田投手と聖光・歳内投手が光りました。
ただ、歳内投手に関してなのですが、新しい統一球はフォークの落ちが悪いと聞いているので、
即プロだと対応に苦労する可能性もありそうです。
地域密着で楽天が1巡目でくじを外した場合に指名する可能性がありそうですが、
それ以外だと評価が上がらずに3巡・4巡になる可能性も出てくるかと思います。
釜田投手は総合力を上げてきたので、1位指名もありそう。
釜田投手と松本投手、北方投手、それに甲子園に来られなかった宮崎日大・武田投手が1位候補という印象。

日大三高の吉永投手は評価の難しいところ。
2回戦で打ち込まれたように、脆さもあるんですよね…
初回は外角低めにきっちりコントロールされていたのに、2回からリズムが悪くなって抜け球ばかりに、
終盤に多少修正されましたが、あまりにも立ち直るのが遅かった感じがしました。
フォーム的におかしなところはなかったですし、指先に問題でもあるのでしょうか。
あと得意のシンカーは上のレベルでは難しそう。
元西武の潮崎氏のような浮き上がるシンカーでもなく、
ソフトバンク・摂津投手のような滑り落ちるシンカーでもなく、中途半端な感じ。
今日は摂津投手のシンカーのように、右打者の内角に投げようとして失敗していました。
現状では左打者の外でチェンジアップ的に使うしかなく、
高校生なら空振りしてくれますが、上のレベルの左打者は当ててくるだけに、使いづらいかと思われます。
3回戦以降にどれだけアピールできるかに注目です。

帝京の伊藤投手はリリースがなんか変…
そこまでは良いフォームをしているのですが、「よっこらせ」と投げている印象。
頭も動くのでコントロールが定まりきらず、そこが1回戦のリズムの悪いピッチングとなり、
2回戦に登板させてもらえなかった理由でしょう。
実際、2回戦は負けたとはいえ、2年生の渡辺投手が8回まで2安打と良いピッチングでしたね。
横浜ベイスターズの太田阿斗里投手と青山学院大・垣ヶ原投手の関係を思い出しました。
帝京の敗退に関しては可哀想でしたが、伊藤投手の投入はありえなかったと思います。
大学で力を付ければ、東海大・菅野投手みたいな存在になれるんじゃないでしょうか。

野手では、智弁和歌山の道端捕手、日大三高の横尾選手、
英明の中内外野手、明徳の北川外野手辺りでしょうか。
野手の評価はまだこれからといった感じですが、投手に比べれば小粒な印象もあります。
開星の白根投手はやっぱり野手として評価します。
1回戦ではマウンド上でも落ち着きがあったので、投手としてやれるかなと思ったのですが…
今日の日大三高戦で持ち前の大胆さが欠け、勝負に行けていませんでした。
上のレベルでやっていくには大胆に勝負する度胸を見せて欲しかったです。
ただ、野手にするにしても、走塁のセンスがなく、守備位置をどうするかという問題もあり、
即プロだと青森山田の柳田投手の二の舞になりかねず、大学で野手に転向した方がいいのかも。

2年生では、花巻東の大谷投手、智弁学園の青山投手、柳井学園の矢沢投手が光りました。
負けてしまいましたが、柳井学園の矢沢投手は130キロ後半のストレートではあるものの、
外角のスライダーと内角のシュートを低めに集めることができ、実戦的な投手に思えました。
もう少しスピードが出てくると、楽しみな存在になりそうです。
勝ち進んでいる選手の中では、智弁学園の青山投手が光ってますね。
オーソドックスなフォームから140キロ前半のストレート、
変化球は130キロ後半のカットボールやシュート・カーブ・スライダーと多彩。
ただ、小さな変化が多く、決め球となる変化球がないだけに、そこを磨いてもらいたいです。
癖がなく全体的にまとまっている好投手という印象で、同校先輩の横浜・秦投手を超える存在。

野球全体としては、送りバントのミスが目立ちました。
まず、バントの形がなっていない選手が何人もいました。
構えるときにバットを平行に出した選手はほぼ失敗していました。
バントの構えの基本はヘッドを上にし、グリップを下に斜めに構え、
顔をバットと平行にし、膝の折り曲げで高さを調節して構えるのが基本です。
このバントの姿勢ができていない選手が結構いました。
あとは上から下へ軽くコツンと当てて打球を殺すのがポイントなのですが、
そこは練習の差が出てくるところで、上手い下手もありますが、
基本ができていないと、バントはまず成功しないだけに、徹底してもらいたいです。
セーフティバントと勘違いしてるんですかねぇ… うーん…
ちなみに、送りバントの構えを最初からするのか、投球動作後に構えるのかに関しては、
各選手で向き・不向きがあるので、個人任せで良いかと思います。
最初から構えていると、構えで凝り固まってしまい、
意外と力が入って打ち上げてしまうことが多く、そういう選手は後から構えた方が良いかと思われます。

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