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「朝鮮出兵」

カンニング竹山氏の小池都知事評が的を射ていたように、小池旋風は収束の気配ですから、
小池人民共和国の希望労働党の「緑のたぬき」将軍様の話はもう十分でしょうね。
たぬきが何を言おうと「二枚舌」としか思えませんし、
希望労働党の候補者が何を叫ぼうとも、どうせ「将軍様にリセットされるんでしょ」でオワリ。
何が悲しくてロボットに投票しないといかんのか。早く人間になってくださいね(苦笑)

今日の本題は、時系列を戻しまして、「安倍政権の解散理由」です。
「国難突破解散」、世間的には「ボク難突破解散」とか「国難はお前だ」と揶揄されてますが、
確かに私自身も解散表明直後は野党の選挙態勢が整わないうちの不意打ち解散と見ましたが、
果たして、解散の理由はそれだけだろうかと考えると、やはり説得力が欠けるものがあります。
森友・加計学園問題の追及を避けるためや、麻生副総理に騙されたとか、どれも消極的な理由ばかり。
いくら空気の読めない総理といえども、目標が「自公連立過半数」という最低限のハードルにするのは、
議席が減るのは覚悟の上でということ、ならば、それなりの理由、積極的な理由があるはずです。
自民党の選挙公約では、解散理由の消費税の使い道変更の優先順位が下がったうえ、
超高齢社会はどこに消えたの?という感じで、やはりこれらは後付けの理由だったのでしょう。
本命は「北朝鮮問題」にあることは間違いないです。

解散表明の会見でも「北朝鮮問題」は触れられていましたが、果たしてこれが争点になるのか否か。
幾らなんでも、この情勢の中で、韓国の「太陽政策」で行こうと主張する政党はありません。
少なくとも、「経済的圧力」に止まる限りは、北朝鮮に対する「圧力」姿勢は支持するはず。
ですから、本来、北朝鮮対応に差は生じず、争点になり得ないはずなんです。

それでも、敢えて「北朝鮮問題」を持ってきたのは、主要争点以外に狙いがあるからでしょう。
今までも選挙では「アベノミクス」と叫びながらも、選挙で信任されたことを理由にして、
「安保法制改正」や「特定秘密保護法」といった国民評価の低い法案を強行採決してきました。
つまり、今回も「北朝鮮問題」を陰にして、何らかの法案を用意しているのは間違いありません。

ここに来て、安保法制賛成の希望労働党が誕生すると同時に、安保法制反対の民進党が解体され、
いつの間にか「安保法制は是認された」という雰囲気になってしまっています。
安倍総理はよく「憲法改正論者」だと言われますが、
安倍総理にとって「憲法改正」は手段に過ぎず、目的ではありません。
元々は自主憲法論者ですから、9条に自衛隊を明記するといった憲法改正は意味がありません
安倍総理の目的は「日本を普通の国家にすること=戦争ができる国家にすること」なので、
ある意味で、北朝鮮問題は「渡りに船」、国民に危機感を煽る最大のチャンスだと言えます。

そこで考えられるのが、日本に核ミサイルが撃たれてしまう前に、
自衛のためにアメリカと共に先制攻撃が許されるという、事実上の「朝鮮出兵」です。
アメリカが北朝鮮に対して軍事行動に移った時、
日本が後方支援だけでなく、前線に立つ、そういう論法を考えているのではないでしょうか。
国連でのアメリカと共に今でも軍事行動を起こしそうな強気な姿勢・発言を見ていると、
その可能性は全くないと否定することはできません。
本来、日本は軍事的圧力を持たないのですから、圧力一辺倒で行くのは不可能なはずなのに、
その姿勢を曲げないというのは、軍事的圧力の選択肢を考えていなければできないことです
(とはいえ、本当は憲法9条で「武力による威嚇」を永久に放棄しているわけですが…)。

戦前の日本も「自衛」の名の下に侵略行為を犯してしまいましたし、
今の北朝鮮も「自衛」の名の下でミサイル発射・核開発を進めています。
今後、安倍政権が「自衛」の名の下に「朝鮮出兵」を行う可能性も十分あり得ると言えましょう。
安保容認・抑止力強化が叫ばれる今こそ、日本を「普通の国=戦争可能な国」にするチャンスと考えるはず。
このタイミングで選挙を行ったのも、北朝鮮問題に対する軍事的な準備を進めているということ、
それが今選挙をやらなければならない最大の理由のように思えます。

安倍政権には過去何度となく国民が騙されているだけに、
今度こそ選挙の時には「聞いてなかった」と言って後の祭りにならないように、
有権者が安倍政権の本当の狙いを「忖度」して、一票を投じてもらいたいと思います。
あらゆる意味で、日本のターニングポイントに来ていることは間違いありません。


◆政治ネタ 「寛容な改革保守」-「寛容な」=「極右政党」?
希望労働党の緑のたぬき将軍様が設立会見の時に「寛容な改革保守」政党を目指すと言ってましたが、
既にその時から言われていることですが、この3つの概念は、本来、それぞれ別々の考え方を指します。
「寛容な」=リベラル、「改革」=左派、「保守」右派の3つのグループを指すこともあって、
当初国民が広く野党再編を行って政権打倒を目指す政党と勘違いするのも無理からぬことでした。

それが民進党の合流決定以降、「リベラル派はお断り」としたことで、
「寛容な改革」がごっそりと抜け落ちてしまうことになりました。
となると、「改革」は左派を指すのではなく、程度の問題「ドラスティック」を意味すると考えられ、
「ドラスティックな保守政党」=「極右政党」となってしまいます。
アメリカのトランプ大統領やフランスのルペン旋風のような「極右勢力の台頭」と同じ流れに見るのも、
的外れだとは言えないように思えます。

国民が小池旋風から目を覚ますきっかけとなった「排除の論理」、
今は民進党議員にだけ向けられていますが、
それが一般国民に「排除」の矛先が向いた時、日本でも「極右政党」が誕生した、と言えましょう。

たぬき将軍様の考え方自体は極右ですが、政策的にはまだ極右になっている雰囲気はありませんが…
最も極右に走る可能性が高い、排除の論理を繰り出す可能性が高いのは、「
地方自治」における「地方の排除」でしょうね。
地方交付税の廃止・自治体の自主財源を叫びだしたら、要注意です。
そういう意味では、「三都物語」はかなりギリギリな線、
まだ都市から日本を盛り上げるというプラス面しか言ってないのでセーフですが、
発想的には都市優遇地方切捨てになりかねないだけにギリギリラインです。
…まぁ、ライン超えるのは時間の問題だと思いますけどねぇ…
そういう意味でも監視の目を怠ることはできません。
将軍様の核開発並みの監視体制が必要ですね(苦笑)

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