緊急事態宣言の延長
こちら
…まぁ、そうなるだろうなと思ってはいましたが…
欧米では経済的我慢をし切れずに、一部解除の方向に向かっていますが、
今の時点で解除しても構わないということは、
最初からやる意味がなかったのと同じ意味だと思うのですが…
日本と欧米の対応の違いがどう出るのか、今後注目したい所でもあります。
もっとも、欧米からすれば、日本並みに下げただけという意識なのかもしれませんが…
未だに感染の尺度として感染者数が挙げられていますが、
緊急事態宣言によって外出時の接触が制限されている以上、
感染者数が減少傾向になるのはごく自然な流れで、当然のメリットなわけで、
減少しないのは単に守っている人が少ないだけになりますから、
それが感染状況を正確に把握する数字になるとは思えません。
むしろ、外出が減ることによって、家庭内の濃厚接触が増えるデメリットもあり、
家庭内感染の程度、重症患者の数、死者数が大きな尺度になると思われます。
そういう観点から言えば、死者数は悪化傾向にありますから、
宣言の延長という判断自体は間違っていないと言えましょう。
ただ、分からないのは、パチンコ店には再三の自粛要請をしておきながら、
博物館や美術館・図書館といった公共的施設の再開を検討するのはいかがなものか?と。
別に自分はパチンコに行きませんし、この状況でパチンコに出かける客を嫌悪しますが、
だからといって、同じ『趣味』を楽しむ施設であるのにも関わらず、
一方は強硬的に自粛を要請し、一方は解禁を検討というのは矛盾します。
それはもう文化の良し悪しを政治家が決めるようなもの。
そうではないでしょ。それは国民が決めるべきものです。
パチンコ店と博物館等とを比較すれば、環境的には明らかに後者の方が悪く、
タバコもくもくのパチンコ店というイメージははるか昔のもの、
一台一台に空気清浄機が付いているぐらいに気を使っていますし、
清掃もパチンコ店の方が行き届いていますから、
劣悪な環境である博物館を優先して解放しておきながら、
比較的マシな環境のパチンコ店を締める理由が分かりません。
パチンコ店と博物館の差は何なのか。
それはもう明らかに文化的評価で決めちゃってるでしょ? 全く合理的じゃないんです。
そういうのは憲法改正の論議にも表れていて、
自分が改憲派を嫌悪する理由は、全くもって合理的じゃないからです。
「国際状況が変わって日本の安全が危機に晒されている」もっともらしく聞こえますが、
それならば、国民主権の今の枠組みを変えずに、国民が望む軍隊の姿を議論していいはず。
それなのに改憲派から聞こえてくるのは天皇主権的な明治憲法の話ばかり、
どうして今の状況を合理的に変えるのではなく、時計の針を戻すような議論ばかりするのか?
そこが今の憲法改正の議論が無意味である理由です。
為政者が天皇の名前を借りて国民を支配する仕組みを作ろうとする動きを誰が認めますか?
そこが改憲議論がまともに進まない最大の理由ですよ。
話をコロナウイルス関連の話に戻しまして、
先程のパチンコ店弾圧の話に加え、感染を知りながら山梨へ帰郷した女性の話や、
コロナ騒動にも関わらず観光地へ出かける人々や、観光客お断りの話、
果ては芸能人の岡村隆史の風俗発言等、色々とお騒がせな話はありますが、
はっきり言えば、どれも下らない話ばかり。
外出制限のストレスのせいか、人間の沸点が明らかに狂ってるように思えます。
この問題を判断する基準は1つだけです。
それが人間の条理に反しているか否かです。
最優先されるのは、人間の生命。ですから、観光客お断りの話は認められます。
次に優先されるのは、人間の自然的感情。
ですから、病気という苦を目前にして家族の愛情を求めるのは自然の理で、帰郷は否定できません
(勿論、他社の生命にかかわる問題でもあるので、積極的に是認はできませんが)。
その次に優先されるのは、経済活動の自由。
パチンコ店を始めとするお店側は生活がかかっている面もあるので、
自粛要請を超えてまで、批判されるべきことではありません。
致し方ない理由を検討することなく批判するのは行き過ぎています。
つまり、この問題で一番責められるべきは、「客」の立場です。
今すぐに観光に出かけなければ、あなたは死ぬのですか?
今すぐにパチンコをしなければ、あなたは気が狂うのですか?(もう既に狂ってるんでしょうが)
それが「今すぐに」である理由を見いだせない、
ただの気まぐれな「客」が一番の問題なんですよ。
パチンコ店を開いていても、客が来るからこそ、開いていようという意識になる。
閑古鳥の状態で店を開き続けようと思う店主がいますか? 問題あるのはそっち。
聖人君子でもない普通の人間が、普通の感情によって行動することを是か非か判断すべきです。
そういう観点から行くと、岡村隆史の風俗発言はそこまで批判することなのか?と。
こちら
こちら 風俗業界の反発
はっきり言って的外れな発言ではあると思います。
単なる経済不況ならば、失業を機に風俗で働く女性も増えるでしょうが、
感染症が原因となると、最も濃厚接触の可能性が高い風俗業界の人達は、
歴史的にも最も感染症のリスクに晒された人達でもあります。
ですから、風俗業界の関係者が反発するのは理解できます。
でも、この問題でバッシングしているのは彼らではないんですよね。
結論としても「今、行くのは止めておこうね」ですし、
的外れな観測ではあるものの、非常識な発言をしているわけではありません。
なのにこれだけバッシングを受けるというのはいかがなものかと思います。
察するに、わりと破天荒に暴れていた『めちゃイケ』が終わり、
NHKの『チコちゃん』や大河ドラマ出演などでクリーンなイメージが強くなり、
「悪ガキ」的なイメージから、豊臣秀吉のような「人たらし」的なイメージに変わったことで、
風俗に関する発言そのものにギャップやアレルギー反応が働いたのではないかと予測できます。
その発言をチコちゃんで発言していたら人間性を疑いますけど、
あくまで深夜ラジオでの発言で、昔から深夜ラジオは「ちょっとHなこと言った者勝ち」なので、
そういうノリさえも理解されない世の中になってしまったというのは、
冗談を冗談として受け取れない、馬鹿っぽい反応だと率直に思えます。
実際に風俗に行って感染したわけでもないのに、明らかに騒ぎすぎでしょうに。
むしろ、問題なのはこっち…
こちら 自民党の国会議員らがセクハラした疑惑
この無神経バカ共はそれこそ風俗に遊びに行く感覚で行ったのか?
そもそも、何で視察に行こうと思ったのか?
それは精神的に傷ついた少女たちをどう救済するかを検討するためじゃないの?
それなのに、異性や大人に恐怖心を持っている少女たちに対して、
水商売のお姉ちゃん達に接するような無神経な振る舞いをすれば、そりゃ怖がられます。
だから、貴方達は何しに行ったのよ? 少女たちにトラウマを植え付けに行ったの?
少女たちを政治的に救済するという目的とは真逆の行動に唖然とします。
まぁ、控え目に言って、腹を切った方が名誉の死というもの。
何のために政治家やってんの? 自分がチヤホヤされたいだけじゃねぇの?
外出自粛要請で、ストレスが溜まっているだけかもしれませんが、もう少し冷静になるべき。
ネットがある以上、幾らでもやる事はありますよ。
ソシャゲだけで一日が終わる(笑)←それはそれで無駄な一日
もう少し利口な引きこもり方をして欲しいように思います。
◆ニュースネタ コロナ騒動における安倍政権の評価
こちら PCR検査の少なさへの言い訳
とりま、「医療崩壊を招くから」とよく分からん理由を言っていた専門家は腹を切れ。
そこに何の疑問を持たなかった国民もバカだけどな。
考えてみたら分かることですけど、どちらにしろ医療崩壊はしちゃうんですよ。
医療崩壊を招くぐらいにPCR検査をした所で、確かに患者全てを把握できるわけではありませんが、
患者の広がり具合など、様々なデータは得ることができます。つまり無駄ではない。
しかし、PCR検査の数を絞れば、把握できない潜在的な患者が多くなり、
把握できないままに感染して死んでいくことになるだけなんです。
どちらにしろ、遅かれ早かれ、医療崩壊はするんです。
状況把握が早まるか遅くなるかの違いだけ。結果的に日本は状況把握が遅くなっただけ。
要は中国と同じことをやっただけ。むしろ、中国よりも酷い。
状況把握を誤魔化して事態を深刻化させ、それを収集する目途も立っていない。
日本がもっと状況把握を早くしていれば、欧米への爆発的な感染拡大は防げたかもしれません。
中国と日本が深刻度を正確に伝えなかったことが、世界大流行の最大の要因でしょうに。
これが安倍政権お得意の『ご飯論法』でPCR検査数の制限を誤魔化した結果ですよ。
誤魔化すから、こうなるの典型。
正確な状況を把握できずして、どんな名軍師であっても作戦を立てることなどできません。
その最初の段階を怠ったのですから、作戦が失敗するのも道理です。
控え目に言って、バカです。
どうして、こんなバカなことをしたかと言えば、東京五輪と無関係とは言えないでしょう。
開催の可能性が残っていたため、できるだけ少なく見積もろうとしたと言われても反論できません。
東京五輪延期が決まってから、患者数が大幅に増えたのも偶然ではないでしょう。
結局、最初の記事の批判通りで、国民全体の経済活動を優先した結果がコレですよ。
個人の経済活動であるパチンコ店には強圧的なのに、給付金のような全体のことになると渋りだす。
こういう基本姿勢が憲法改正を理解されない理由だと気づけよ、本当に…
結局、失政なんです。これは。人災なんです。
状況を正確に把握して、国民に伝えていればこんなに酷くはならなかった。
不正確な把握しかせずに、誤魔化し続けた結果がこれですよ…
企業不祥事と同じで、不正に気付いたらすぐに報告することが大事だったのに、
安倍政権の不祥事を隠蔽し続けた体質の結果がこの惨状ですよ。
具体的に失敗を挙げれば、
①1月の水際対策の時点で中国人観光客を制限しなかったこと、
②ダイヤモンド・プリンセス号における感染時に速やかにPCR検査をしなかったこと
③2月末に突如として休校要請を行い、国民に混乱を与えたこと
④逆に3月中旬に4月からの学校再開を示唆し、国民の緊張感を緩めてしまったこと
⑤水際対策と感染拡大を止めることができずに、緊急事態宣言発令によって、
都市部から地方へと感染を拡大させてしまったこと。
自分でも容易に想定できたことを、怠惰でやり過ごしてしまった感しかありません。
危機感の欠如が最大の失政理由。
それでいて、さらに、こういうことやるんだから呆れる。
こちら アベノマスクの納入業者への疑念
今回は自民党案件ではなく、公明党案件みたいですけど…
この非常時にでもこういうことをやるのが、抜け目ないと言いますか、情けない…
はっきり言って、マスク配布とか今更過ぎます。
人の接触が8割減ならマスク要らないじゃん。
むしろ、必要なのはアルコール消毒液じゃないの? 売ってるの見たことないよ。
マスクよりもそちらを配布してくれた方がどれだけ効果的で嬉しいことか。
国民の生活が見えてないから、そういう発想にならないし、
マスク配布すればウケるぐらいにしか思えないんですよ。
何度も言いますが、正確な状況を把握できずに、作戦なんて成功するわけがありません。
安倍政権の問題点は結果が既に決まっていて、状況把握をそこに合せてることなんですよ。
それが「忖度(そんたく)」の正体。だから、「的外れ」なんですよ…
最後になりましたが、緊急事態宣言の終結時期に関しては、はっきり断言できます。
重症患者がゼロになった瞬間、ICUに余裕ができた時点でしょう。これしかありません。
感染拡大によって医療崩壊を招くことが最大の危機感なのですから、
そこが解消されれば問題はないわけですよ。
仮に感染しても重症化しなかったり、重症化しても命が救われる状況なら問題ないんです。
ですから、判断材料はICUに空きができ、安定して医療を提供できること、それのみです。