« んー | メイン | 7割 »

球春到来2013

プロ野球は2月1日に各球団が一斉にキャンプインし、2013年のシーズンが始まりました。
今年は3月にワールドベースボールクラシックが開催されることもあって、
各球団の主力選手は早めの調整を余儀なくされており、
その影響を受けてなのか若手選手を中心に例年よりも早い調整が行われているようです。
侍ジャパンの練習試合が組まれている球団もあるだけに、若手には絶好のアピール機会ですから、
そのチャンスを生かそうと必死なのでしょう。

今は体を鍛えることを中心な第1クールですので、これといって気になる点はないのですが、
日ハムの大谷選手の二刀流はやはり無謀な印象が強いです。
球団や首脳陣のコメントを見ていると、投手よりも野手で起用したい気持ちの方が強そうです。
「本人が納得するまで」と言えば、聞こえはいいのですが、
単に投手としての負担を増やし、挫折を早めているに過ぎないと思われます。
本気で二刀流をするのなら、最初は投手で練習させるべきだと思うのですが…
本人も二刀流を決断した以上は、簡単に止めるわけにもいかないでしょうから、かなり心配です。
一番怖いのは大怪我でしょう。現段階ではその確率は高く、金の卵を潰しかねない状況です。
つーか、ハムは最終的に野手に専念させるつもりで事を進めているのでしょうが、
本人が投手に専念したいと言い出したらどうするつもりなんでしょうか?


◆PCネタ ブルーレイドライブ『BD-S08J-BK』その後
先日購入したパイオニアのブルーレイドライブ『BD-S08J-BK』ですが、
その後も問題なく運用されています。
現在までPower2Goによる書き込み失敗や、
実際の読み込みテストで失敗するような「分かりやすい失敗」は起こっていませんが、
書き込み速度がある一部分だけ極端に落ちたりする、
メディアの品質による「微妙な失敗」は何回か起こっています。

私の環境ではメディアの書き込み品質を調べるソフトを導入していないので、
検証サイトのような確認を行うことはできませんが、
ビクターJVCの無機4倍速50枚スピンドルBV-R130U(中身はCMC製)で、
4倍速で書き込んだ際に、名目時間22分程度で書き込みが終了し、
実際のHDDコピーが最終的に30MB/秒以上で安定するものを成功と判断しています。
おそらく、メディアの個体差でしょうが、
ある一定の場所で書き込み速度が極端に落ちることによって、
書き込み時間が30分以上かかってしまうものや、
HDDコピーの速度が上がらず、20MB/秒を下回ってしまうものもあるので、
そういうメディアは書き込み自体は成功しているものの、
保存状態が心配なので予備のメディアとして保管し、もう1枚焼くことにしています。
メディアの状態やPC環境にも左右されますので、時間は個人的目安に過ぎませんが
(特にHDDコピーはHDDの速度や使用容量によって大きく異なります)、
何回かテストしてみて自分なりの成功基準を発見するのがベターだと思われます。

過去の焼き済みメディアをチェックしていたところ、
不織布ケースに入れていた保管状態の良くないLTHメディアの読み込み失敗が起こっています。
やはりブルーレイディスクはしっかりとしたケースに入れて保存しないとダメそうです。
同じLTHでも三菱よりも太陽誘電(That’s)の方が状態は良さそうな感じです。
とはいえ、もうLTHメディアを使おうとは思いませんが… まだ20枚ほど残ってる…


◆プロ野球ネタ 糸井トレードで振り返る西武・ダイエーの大型トレード
先日、日ハムの糸井選手を軸としたオリックス相手の2対3のトレードが成立し、
大型トレードとして大きな話題を呼び、
過去の大型トレードが振り返られることも多かったこともあり、
改めて1993年オフの西武とダイエーの3対3トレードを振り返ってみようと思います。

ご存知ない方のために簡単に解説しますと、
1993年のシーズンオフに優勝・日本一の常連だった西武ライオンズの主力、
秋山幸二選手と渡辺智男投手、内山投手の3人と、
逆に最下位の常連で球団の建て直しの時期にあった福岡ダイエーの主力、
佐々木誠選手と村田投手、橋本武広投手の3人とを交換するトレードが行われました。
秋山選手も佐々木選手も両チームを代表する看板選手だったこともあり、
大きな話題を呼ぶトレードとなりました。

結果から言えば、秋山選手はダイエー移籍後に常勝軍団の基礎を作ることになり、
小久保選手や松中選手、井口選手や城島選手らの生ける手本となり、
現在は監督としても活躍するなど、ホークスに欠かせない存在となりましたから、
ホークスに有利だったトレードと言えるかもしれません。

ただ、一方で西武側にメリットがなかったかと言えば、そうではなく、
佐々木誠選手はライオンズでも活躍し、94年には3番打者として優勝に貢献し、
その後も世代交代の狭間の中で、清原選手を始め主力が次々と抜ける中、
チームの主力選手として活躍し、松井稼頭央選手らが活躍した97年の優勝にも貢献、
チームの過渡期を支えた名選手として活躍を見せてくれました。
また、橋本武広投手は左のワンポイントとして長らく活躍し、
今の左のセットアッパーの基礎を作りあげた投手の1人となりました。
西武が97年・98年と連覇できたのも、高齢化が目立った90年代前半のパリーグの中で、
いちはやく世代交代に成功したからであって、
その意味では93年のトレードは非常に大きいものだったと言えると思います。

それでも、ファンにとっては、スターだった秋山選手を失ったことに変わりはなく、
今でもこのトレードを卑下する声が聞かれることも確かですが、
このトレード自体はメリットも大きかっただけに、悔やむ出来事ではないでしょう。
むしろ、その後にFA権を取得した秋山選手を呼び戻せなかったことが残念で、
実際に現役引退後、本人から復帰直前まで話が進んでいたとの話もありましたから、
そこで呼び戻せれていれば、と悔やむ感じでしょうか。
それでも球界のことを考えれば、これで良かったように思いますがね。


それと比較すると、今回のトレードはあまりにもお粗末というか、
比較するのも阻まれるほどに意義を見出すことができません。
オリックスは短期的な利益を狙って飛びついたわけですが、
逆に常勝軍団だった日ハムは世代交代を進めるのはいいものの、
木佐貫投手と赤田選手は中堅からベテランの域ですし、
大引選手は金子誠選手の念願の後継者となりうるも、打撃はいぶし銀の繋ぎ役で、
糸井選手の代わりを務められるとは思いません。
残念ながら、早まった感は否めません。
若手はよくとも、中堅・ベテランは半ば戦力外を突きつけられているようなもので、
生き残りが大変になりそうですね…


◆プロ野球ネタ キャンプにおけるパリーグ各球団のポイント
プロ野球もキャンプインしたことですし、各球団の戦力分析、は早すぎるとして、
キャンプ・オープン戦に向けてのチェックポイントを幾つか書き出してみることにします。

【北海道日本ハムファイターズ】
昨年優勝したにも関わらず、1軍首脳陣をほぼ総入れ替えしたり、
主力の田中賢介選手がFAでのメジャー挑戦をしているのにも関わらず、
トレードでもう一人の主力である糸井選手を放出してしまうなど、
賛否両論のある動きを見せたオフの日ハムですが、
やはりチーム力の低下は否めず、根本的な出直しが必要だと思われます。

最大のポイントは戦力の底上げ、若手の台頭でしょう。
野手ではポスト田中として期待のかかる西川選手を始め、
杉谷・中島・谷口・近藤選手ら1軍経験のある若手が多いだけに、彼らがどれだけ成長できるか。
また、田中賢介・糸井選手という屋台骨を支えていた主軸2人が抜けただけに、
中田選手のさらなる成長が必要で、西武・中村選手の出遅れを考えれば、
タイトルを獲得するような活躍が求められ、それができないと打線は厳しいと言わざるを得ません。

投手では吉川投手や斎藤投手の怪我の回復具合が気になるだけに、
中村勝投手のさらなる成長が必要でしょう。
また、ルーキーでは社会人経験豊富な新垣投手の活躍に期待がかかります。


【福岡ソフトバンクホークス】
FAで寺原投手を、トレードで吉村選手を、メジャーから五十嵐投手を、
外国人選手としてラヘア選手とパディーヤ投手を獲得するなど積極的補強をしたものの、
トレードで多村選手を失い、人的補償で馬原投手を失うなど、マイナス要素も抱えており、
総じてプラス補強だと言えるでしょうが、計算通りとはいかなかった印象があります。

ポイントは新戦力の働きでしょう。
特にメジャーリーがの2人、ラヘア選手とパディーヤ投手に対する期待は大きいものの、
ソフトバンクの大物外国人は外れのケースがほとんどなだけに、
期待通りの活躍ができるかどうか不安な面もあります。
あとは精神的主柱であった小久保選手が引退したこともあり、
松田選手や内川選手、本多選手らがどれだけチームを引っ張っていけるか、
新しいリーダーの出現が求められます。

投手では馬原投手を失うという誤算から生じた抑えが問題です。
昨年の抑えである岡島投手はメジャー再挑戦で退団し、
ファルケンボーグ投手は故障がちで全盛期のパフォーマンスとはいかないだけに、
米球界から復帰した五十嵐投手が安定した成績を残せるかどうかポイントでしょう。


【東北楽天ゴールデンイーグルス】
ヤンキースからAジョーンズ選手とマギー選手の2人のメジャーリーガーを獲得し、
斎藤隆投手も加わるなど、積極的な補強が目立った一方で、
球場にラッキーゾーンを作ったりと時代に逆行する動きもあり、
吉と出るのか凶と出るのか読めないところがあります。

ポイントは外国人選手の出来でしょう。
とりわけAジョーンズ選手はメジャーの実績ではずば抜けているものの、
近年は衰えも指摘されているだけに、日本でどれだけのプレーを見せられるか。
仮に、思ったほど数字が残らなかったとしても、
勝負強い打撃や精神的主柱として機能すれば年俸分の価値が生じますが、
才能だけでプレーしていた感のある選手だっただけに、これまでの経験を生かせるかどうか。

投手のポイントはエースの田中投手に次ぐ2番手がどれだけ成長できるか。
候補は左腕の塩見投手と高卒2年目の釜田投手になるでしょうが、
彼らが二桁勝利は勿論のこと、メジャー志向の田中投手を脅かす存在になることが求められます。


【千葉ロッテマリーンズ】
オフにはこれといった大きな補強もなかっただけに、伊東新監督を迎えて、
どれだけチームの底上げ・強化ができるかどうかがポイントでしょう。

野手では、西岡選手以降、絶対的なレギュラーが育っていないのが悩み。
今江選手や大松選手、岡田・荻野・伊志嶺・清田選手ら1年活躍した選手は多いものの、
2年・3年とレギュラーで活躍する選手は見当たらず、
ベテランの里崎選手やサブロー選手頼みなのが辛いところ。
昨年活躍した角中選手と根元選手は勿論のこと、
先に名前を挙げた選手が復活することが優勝のために必要でしょう。
また、ベテランの里崎選手を補佐する2番手捕手を育成できるかどうか。
伊東監督の捕手に対する要求度合いは高いだけに、それに応えられるか注目です。

投手では唐川投手が故障なく1年間活躍してくれることが条件です。
成瀬投手とともに2人が活躍すれば他球団にとって脅威なだけに、
唐川投手の調整具合はチェックしておきたいところです。


【オリックスバファローズ】
オフは積極的なトレード・補強を行い、12球団で最も選手の出入れが激しい球団で、
新しいチームがどのように構成されていくのか注目が集まります。
FAで寺原投手と日高選手を失い、
トレードで木佐貫投手と香月投手、大引選手と赤田選手を放出したものの、
FAで平野選手を獲得し、人的補償で馬原投手を獲得、
トレードで東野投手と八木投手、糸井選手と原選手を獲得しましたから、
総じて補強は成功しているのは間違いありません。

積極的な補強のおかげで選手層が厚くなったのは間違いなく、
問題は誰がチームをまとめあげるかでしょう。
野手では生え抜きのベテラン・後藤光尊選手に期待がかかりますが、
昨年はセカンドのレギュラーだったものの故障がちでチームを牽引できず、
今年はFAで平野選手を獲得したこともあり、
後藤選手をどこで使うかがポイントとなりそうです。
サードはバルディリス選手がいますし、守備位置との兼ね合いに難しさがあります。

投手陣ではエースの金子投手の復活が期待されますが、
同時に昨年まで抑えを務めていた岸田投手をどう使うかもポイントとなりそうです。
FAの人的補償で馬原投手を獲得できましたから、平野投手とのダブルストッパー体制とし、
岸田投手を先発に回すことができるようになりました。
本来は先発タイプの投手だと思うので、先発に転向すれば二桁勝利、
金子投手とのダブルエースの活躍ができれば、優勝争いの一番手となってきそうです。


【埼玉西武ライオンズ】
敢えて最後としたのは、巷の下馬評とのギャップが最も大きいと予想されるからです。
中島選手がFAでメジャーへ行き、中村剛也選手が手術で開幕には間に合わないとなれば、
巷の下馬評は当然低くなると思われますが、ファンはあまり悲観していなかったりします。
それは昨シーズンに主力野手の故障を経験しており、
片岡・栗山・中島・中村選手の主力4人のうち、1人しか出場できない試合も多かっただけに、
栗山選手が怪我から復帰し、片岡選手も健在なことから、大きな不安は抱いていません。
また、先の主力4人の欠場中に、1番浅村・2番秋山選手という若き1・2番が機能したこともあり、
新しいスターの誕生を期待する声が強まってるぐらいです。

野手のポイントは中島選手が抜けた後のショートと主軸をどうするか、でしょう。
ショートを含めた二遊間は片岡・浅村・永江選手を軸に、ルーキーの金子選手らの争いとなり、
開幕までに誰がポジションを獲得するのか注目が集まります。
一方の主軸の方は栗山選手が3番を打つのが有力で、中村選手が戻るまでの4番打者をどうするのか。
現状ではオーティズ選手が4番の最有力候補でしょうが、、
新外国人選手のスピリー選手がどれだけ活躍できるのかがポイントとなりそうです。
いずれにせよ、打線は主軸の一発から機動力を中心とした繋ぎの野球に転換することが予想され、
片岡選手やヘルマン選手、浅村・秋山・熊代選手らスピードのある選手を生かせるかどうかも、
ポイントの一つとなってきそうです。

投手陣では涌井投手が先発に戻ることによる抑えの問題をどうするかがポイントです。
候補は3年目の大石投手、2年目の十亀投手、ルーキーの増田投手、
広島で抑えを務めていたサファテ投手、かつての抑えのシコースキー投手らでしょう。
ここ数年は抑えの躓きでスタートダッシュに失敗しており、
特に今年は野手の得点力が低下することが予想されるだけに、1点を守る野球が必要でしょうから、
抑えの重要性は例年以上に増してきます。
開幕までに抑えに一定の答えを出せるかどうかが最大のポイントでしょう。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)