東京五輪開催で最も得する国は、中国
●開催なら日本選手が断然有利、「不公平五輪」に国民が狂喜する
いやいや、日本以外にも有利な条件の国があるでしょ…中国ですよ。
先進国の中でいち早くコロナの封じ込めに成功したと自称する中国。
実際の数字には疑問の残る所もありますが、
少なくとも、五輪出場選手は隔離された環境で練習に取り組めたでしょうし、
コロナの影響が最も少なかった国と言えるのは間違いありません。
加えて言えば、中国は2022年に冬季五輪の開催を予定しています。
東京五輪が延期・中止となって最も困るのは中国です。
1年延期となれば、冬季五輪が先に来てしまうことになり、
コロナ禍の開催の是非を検討せねばならなくなります。
加えて、アメリカやヨーロッパから人権問題を取りざたされていて、
ボイコットも辞さないような発言も聞かれますから、
北朝鮮のようにコロナを言い訳に辞退する国も出てきたかもしれません。
東京は延期した、では中国はどうするのか? 当然、議論になるでしょう。
けれど、予定通りに、仮に無観客試合でも東京五輪が行われれば、
冬季北京五輪の実施の是非は問われなくなります。
つまり、二重の意味で東京五輪開催で得をするのは中国なわけです。
このまま東京五輪が開幕されれば、日本以上に中国勢の躍進が予想できます。
終わってみた時に、中国のオリンピックだったと言われてしまえば、
来冬の北京五輪を含めて中国が国威発揚に利用し、
中国の覇権主義がより一層加速していく可能性があります。
東京五輪をやって誰が最も得をするのか? それは中国です。
今になって安倍前総理がどうして2年でなく1年延期としたのか問われていますが、
コロナ克服五輪という称号を中国に取られたくなかったのでしょうか?
でも結果的にその判断こそが中国を利する状況になっているわけで、
全くもって皮肉としか言いようがありません。
また、気になるのは中国製ワクチンの問題です。
中国選手達がどこのワクチンを使ってるか知りませんが、普通に考えて自国製でしょう。
一部で中国製ワクチンは効果期間が短いと噂されており、
五輪大会中に十分なワクチン効果を発揮し続けるかどうか分かりません。
しかし、中国が日本のPCR検査やその他諸々の調査に協力してくれるでしょうか?
普通に考えて、のらりくらりとかわされる可能性の方が高いです。
その結果として、感染の事実を誤魔化したまま試合に出場し、
五輪関係者にコロナ感染を広げてしまう恐れもあります。
日本が中国に対してどう向き合っていくのか、五輪でもそれが問われてしまいます。
果たして今の政府に中国に対して断固とした対応ができるのか否か…
結果的に中国の覇権主義に手を貸してしまうことにならぬように、
東京五輪を開催して誰が一番得をするのかをしっかりと考えてもらいたいです。
●カズレーザー、東京五輪で気になるのは「番組でずっと開催疑問視…開催になったら報道させてくれる?」
真理でしょう。
最近、マスコミが批判論調を弱め始めたのも、開催の可能性が高まったためでしょう。
日本のコロナ対策よりも、自社の報道利益を優先しているのは間違いありません。
これからはもっと及び腰になっていくと思われます。
もういっそ五輪スポンサーから抜けるという気概のあるマスコミでなければ、
五輪批判を続けることは不可能になるでしょうね…
●論戦の期待裏切った菅首相のひと言 党首討論から見える単純な発想
まぁ、一言で言えば、コロナ対策をやる気がないんでしょ。
他人任せだから、他人を褒めたりしない。
国民の努力に敬意を表するなんてことはなく、従って当然だと思ってる。
ワクチン接種に関して歯科医や薬剤師までも簡単に打ち手として招集できると思ってる。
自分の指示に国民や医療関係者が何の疑問もなく従うと思ってるからですよ。
菅総理が安倍元総理とは違うのは結果を出した人を褒めない点です。
そこら辺が一匹狼だった所以でしょう。
外出規制なんてワクチン接種までの繋ぎとしか考えてないから、
国民の苦しみを理解しようともしない。
従うのが当然だと思ってるから、国民の努力も褒めないし、医療従事者も褒めない。
全てにおいて上から目線なんですよ…
やっぱり菅総理は徹底的にリーダーに向いていない性格なんですよね…
◆ニュースネタ 静岡県知事選の行方は?
●経済界 県と国の狭間で思惑交差
単純に経済だけのことを考えれば、
自民党本部の推薦がある元国交副大臣の岩井氏を支持するでしょう。
でも、迷っているのは、やはり現職優位の選挙と見ているから。
互角というよりは現職の川勝知事の方が優位という構図でしょう。
岩井氏の発言を見ていると、全てがブーメラン発言になっています。
コロナワクチンに関してもそう、リニア問題にしてもそう、
地方経済の衰退にしてもそう、人口減にしてもそう。
中央政府である自民党の失政がそれらを招いているのに、
静岡県知事選では野党の立場になる岩井氏が、それらを批判して矛盾が生じています。
これが党本部の推薦がなかったり、国会議員経験がなかったらフォローできますが、
前の国土交通副大臣で政府の中にいた議員となれば、やはり責任は付きまといます。
全ての発言がブーメランになってる以上、説得力が生まれないんですよね…
中央官僚の天下り知事や国会議員からの知事転身は、
中央政府がしっかりしていれば、そのパイプを強みとできますが、
逆に今のように中央政府の信頼が失墜してしまうと、
忖度系知事は判断が遅れてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。
千葉、神奈川、大阪、北海道…このコロナ禍でいずれも政府を忖度して失敗しています。
こういう状況では、独自系知事の方に強みが出てきます。
前にも言ったように、横柄で口が悪い川勝知事ではありますが、
逆にこういう状況だと頼もしく見えてしまうわけです。
先日、自民党の石破氏が応援演説した中で、
「静岡県が住みたい県No1なのに、なぜか人口が減っている」と言ってましたが、
それは交通の便が良過ぎるからですよ…
東に神奈川・東京、西に愛知と日常的に行き来ができるので、
最初は通学・通勤でいいやという人も、そのうち近辺に引っ越そうとなるでしょ。
そこでさらにリニアが完成すれば、駅をもたない静岡県は通過されるのみ、
宿泊する必要性がないどころか、通る必要性もなくなってしまうので、
人口減少には拍車がかかることでしょう。
東京-大阪間が短縮されるということは、スルーされる地方が増えるということです。