『Kindle Fire HD』が到着
先日のAmazonの3000円割引を利用して、
『Kindle Fire HD』の16Gを購入し、
『急速充電器』と『PLATA KindleFireHD用レザースタンドケース』を購入、
合計1万4770円を支払い、無事に荷物が到着し、一通り試した段階での感想です。
まず、最初に感じたことを列挙すると、
その1「画面が綺麗、バックスピーカーながらも音も良い」
その2「やっぱり重い」
その3「外に持ち歩く場合はセキュリティ面に不安が残る」
その4「実際にデータを入れてみると、16GBというのも少なく感じる」
その5「AmazonのCloudDriveとCloudPlayerの用途が不明」
その6「メールを使うのにGmailに登録したけど、プライバシーどうなってんの?」
その7「アンドロイド端末を初めて使うので、アプリがよく分からない」
純粋な端末の感想としては最初の4つぐらいで、独自サービスとして5が入る程度、
あとの2つはAmazonとは直接的な関係はありませんが、感想としては重要なので。
【1】画面の綺麗さ、音質の良さ
KindleFireHDの端末自体の感想ですが、
実際に使ってみても画面の綺麗さは群を抜いています。
今、私がパソコンで使っている液晶ディスプレイとグラフィックカードは、
もう5年程前のものとなりますので、比較するのも微妙な感じもしますが、
KindleFireHDの方が断然綺麗です。
動画を見るにしても、1280×800サイズ以下ならば、Kindleを選択します。
本体の1280×800という解像度の高さもKindleの魅力の一つで、
他にも安いタブレットはありますが、大体は1024以下、
動画を見るには最低でも1280クラスは欲しく、そこも購入の決め手となりました。
音もバックスピーカーのために、音が篭りやすいという弱点はあるものの、
きちんとスピーカー部分を空けておけば高品質の音が流れます。
1000円以下のステレオイヤホンで聞いても、音としては十分なレベルです。
一緒に購入したPLATAのケースは、パチモンくさい名前で980円と格安ですが、
ケースとしての性能はきちんとこなせており、
バックスピーカーの穴は勿論、各種インターフェイス用の穴も開いており、
一部環境ではKindleのイヤホンジャック仕様もあって、
はまりにくいこともがあるようですが、私は全く問題ありませんでした。
実際に使ってみると、意外とほこりが目立ってしまうので、
自宅に置いておこうが持ち歩こうが、ケースの類は必須といった感じですね。
ちなみに、タッチペンは100円ショップのスマホ用のボールペン兼用のを使っていて、
使っていると微妙にゴム部分が磨り減っている感じ、完全な消耗品ですね。
店で見かけたら2~3本、まとめ買いしておこうと思います。
ちなみにバッテリーの持ちは悪くない印象です。
音楽等をかけっ放しにしてアプリを弄ってたりすると、さすがに消費量は多くなりますが、
普通に使う分だと、それほど減りを実感しませんし、
スリープモードのままで長時間放置しても、バッテリーはほとんど減りません。
ただ、電力消費の問題で電源を切る必要性は感じませんが、
中には終了機能がないアプリもあるために、
メモリを無駄に消費する恐れがあり、定期的に電源を切る必要はあります。
予想された急速充電器の出番はほとんどなく、USB充電で十分間に合います。
外出先で使うと充電ができなくなりますので、急速充電器はその時に出番かな?
【2】重さ
マイナス面としては、やはり重量がそれなりにありました。
店で持った時はそんなに感じなかったのですが、
ケースを付けて長時間持っていると、やっぱり腕が疲れてきます。
くっそぉ、電池入りの初代ゲームボーイで育った腕でも対抗できなかったか(苦笑)
長時間を仰向けで使用するには難しいので、うつ伏せになってのゴロ寝使用が中心です。
椅子に座っている場合は、ケースで立てて使用することが推奨されてますが、
PLATAのケースでは単独で立てることは難しいので、
後ろに何か厚い本1冊でも置いて挟み込むようにするのがおススメです。
持ち歩くことに関しては、ポケットに入るサイズではないので、
バックか何かに入れて持ち歩くことになりますから、重量はあまり気になりませんが、
その際は画面に傷が付くおそれもあるので、やはりケースは必須だと思われます。
重量もそれなりにあるので、100円ショップのケースでは心許ない感じです。
【3】利便性に潜むセキュリティ面の不安
これは他のタブレットやスマホに共通した問題だと思いますが、
便利さがある分だけ、紛失や盗難に遭った際のセキュリティ面の不安が残ります。
特にKindleの場合はAmazonとほぼ直結状態にあるので、
クレジットカードを登録した上での、1-Click設定をオンにしていると、
万が一の場合、悲惨なことになる可能性があります。
そのため、外に持ち出す場合はKindleの管理を徹底しなければなりません。
Kindleにおける対策としては、ログインパスワードの設定と、
アプリケーションの機能制限の2つがあります。
ログインパスワードの設定は起動時・スリープからの復旧時に、
数字のみの4桁以上のパスワードを設定するもので、
あまり複雑すぎると面倒になり、簡単すぎると機能せずと難しいところです。
アプリケーションの機能制限は個別に制限を設定できるものの、
設定解除をするためには、機能制限自体を取り止める必要があるので、
子どもに機能制限をして渡す分には使えますが、
外出時のセキュリティとしては機能しません。
個別にロックを外せたりすると、使い勝手も良かったんですが…
そんなわけで、実質はログインパスワード設定のみで、やはり不安は残ります。
そうなると、クレジットカードを登録しておかないことが一番の安心できます。
ただ、通常の買い物はコンビニ支払いで1-Click設定ができますが、
Amazonの有料アプリやMP3ダウンロードの場合はそうはいきません。
それらを購入するためには、Amazonギフト券を買って登録する必要があり、
私はセブンイレブンで2000円分を購入して登録することにしました。
これならば、最悪の場合でも2000円以内の出費で済みます。
有効期限はおよそ3年で、通常のAmazonの買い物でも使用できるみたいなので、
クレジットカードを登録するのが怖いという人は、こちらを利用しましょう。
【4】気付いた消費しているストレージ容量
購入当初は、「フルHDのような高品質動画を見るのでなければ、
あまり容量を気にする必要はないだろうな」、そう思っていた時期が私にもありました(^^;
ただ、実際に色々とデータを入れてみると、「16G」というのはかなりギリギリですね…
「16G」と言っても、実際に使えるのは12.6GBです。
一通りデータを入れた後の私のストレージは残り1.2GBです…これでも絞ったのに…
その内訳は、「本」はまだ1冊のみなので41MB、最大1GBと予想しましょうか。
「ミュージック」は0.9GB、なんとか絞り込みました。
「写真」はなし、「ドキュメント」もこれからですが、それほど容量は気にならず。
「パーソナルビデオ」は4.0GBで、こちらは予想通り、あまり入りません。
「アプリとゲーム」は700MB、必要最低限ですので、人によってはもっと多いはず。
「その他」には自炊本やアプリで別途DLしたものも含むので、5.7GBと多いです。
そんなわけで、自分の持っている動画ファイルや自炊本を入れると、
かなり容量を喰ってしまうので、定期的な入れ替えは必要不可欠だと言えます。
他に外部記憶装置を付けることもできませんので、
あとはAmazonの「CloudDrive」といった各種クラウドサービス次第ですが…
まぁ、ぶっちゃけ、WiFi接続だけでは頼れませんよね(^^;
そこが【5】の問題点に繋がってきます。
【5】Amazonのクラウドサービスをどう使えばいいか分からない
Amazonで購入した場合は、最初から「CloudDrive」の5GBを使うことができ、
端末が登録されていれば、ボタン一つで「CloudPlayer」を使用することができます。
ただ、「CloudPlayer」はAmazonのMP3ストアで購入済みのものが対象で、
自分の音楽データをアップロードすることはできません。
それでいてAmazonのMP3ストアは洋楽中心ですので、あまりお世話には…
正直、私はあっても使わない状態になっちゃってます。
「CloudDrive」に関しても連携しているのはドキュメントファイルのみで、
音楽ファイルや動画ファイルをアップしても、あまりメリットがありません。
音楽ファイルはサイト上で流すことができるメリットがあるものの、
WiFi接続が必要なので、そこまでして聴きたい音楽は端末に入れているでしょうし、
動画ファイルは容量が大きいのでアップロードするのに時間がかかるために不向きです。
多くのプロバイダは1日のアップロードに制限を設けていることもあって、
5GBを1日で入れ替えるのは時間的に非効率的ですし、制限に引っかかる可能性もあります。
現時点では、そこまで必要性を感じない自炊の本をpdfとしてアップしている程度で、
今後はオフィス文書や1回聴けば終わりなネットラジオ番組も置こうとは思っていますが、
いずれも最終的には端末にダウンロードされるので、
ストレージ容量の代替や節約にはあまり繋がらない感じがします。
どうやって使うのが一番いいんでしょうね?
ドキュメントの共通化なら、他のクラウドサービスを使用しますし、
AmazonのCloudDriveを使うメリットがあまり感じられません。
何か良い利用方法を探しているのですが… 何かありませんかねぇ?
【6】メールの問題。AmazonというよりもGoogle
Amazonで購入した場合に渡される端末メールアドレスは、
転送用のアドレスのようなもので、
そこにメールを送れば、ドキュメントファイルを変換してくれるサービスで、
通常のメールアドレスとしては使用できないようです。
ですから、別途メールアドレスを登録する必要があり、
HotmailやGmail、Yahoo等の無料Webメールが使えます。
そこで私はGmailを使おうと思い、Googleで登録したんですが…
…何なんですか、あのプライバシー無視みたいな仕様は(苦笑)
登録するためには基本的に本名の体を成している必要があり、
ハンドルネーム等では登録できない、そこまでは分かります。
ただ、登録後にハンドルネーム等で置き換えることができず、
基本的には登録時の名前がそのまま使用され、
当然Gmailの送り主の名前もそれになってしまいます。
つまり、登録時に本名を入れてしまえば、ずっと本名が晒されるということです。
昔、このサイト開設当初にアカウントを取ったことがありましたが、
その時はGoogleのサービスの統合前で、そんな仕様はありませんでしたが…
色々と対策は考えられますが、Googleのプロフィールがある以上、
その対策は意味をなさないことが多く、
個人で情報を管理できないのは大きな問題です。
私の場合は仕方ないので、本名で登録後、
漢字ではなくアルファベット表記で再登録することにしました。
これで大丈夫なのかどうかは分かりませんが…
文句言われたらアカウント廃止してYahooを使おうと思ってます。
【7】アプリの問題
私はAndroidアプリを使うのが初めてなので、
何を使えばいいか全く分からず、正直困るほどなのですが、
予め知っていた通り、Amazonアプリはごく一部に限定されており、
GoogleMapsを始め、LINEといった有名アプリを欠いていることもあり、
充実しているとは言い難いようです。
まぁ、それでも発売当初からすれば、アプリは大きく充実しており、
個人的にはそれなりに使えるレベルになっていると思います。
もし、どうしても使いたいアプリがAmazonにないというのなら、
設定で「不明なアプリケーションのインストールを許可」をオンにすれば、
インストール可能にできるようなので、興味のある人は検索してみてください。
一応、自分でも試しながら、以下のアプリを導入してみました。
ウイルス対策『Dr.Web anti-virus Light』
メモ帳 『Handrite Lite』
計算機 『関数電卓 Panecal free』
画像閲覧 『Perfect Viewer』(有料)
地図アプリ 『Yahoo!地図』と『Maps With Me』
乗換案内 『駅探★乗換案内』
ラジオ 『radiko』と『TuneIn Radio』
その他 『Yahoo!家庭の医学』
『3分クッキング』
『サクサク for Kindle』
ゲーム 『定番オセロ/リバーシ』と『将棋アプリ 将皇』
無料のウイルス対策ソフトはほぼ一択状態のようで、
本格的に導入したいのならば、アプリではなく普通にソフトを買うべきでしょう。
メモ帳は『Evernote』と『Skitch』の組み合わせと迷いましたが、
一体化している『Handrite Lite』を選びました。
ちょっとしたメモならタッチで楽々書けますし、キーボード選択も可能。
アプリ自体は英語表記ですが、使い方に困ることはありませんでした。
計算機は『電卓』と迷いましたが、こちらの方が使う容量が少なく、
アプリケーションとしてはこちらの方がシンプルだったりします。
途中計算もそのまま残せるので、打ち間違いがないか確認もできます。
オフライン時に広告表示されない旨が一度だけ出ますが、
それ以外は特に問題がないように思えます。
画像閲覧は有料の『Perfect Viewer』を235円で購入しました。
Kindle購入の決め手となったのがこのアプリの存在といっても過言ではないです。
Kindleに入っているViewerも悪くはないものの、
このアプリはpdfだけでなく、zipで圧縮されたファイルも読むことができ、
pdf化せずに保存したJPG・PNGファイルも一纏めにして読めます。
他にもタッチの場所によって様々な機能を割り当てることができ、
ただの一アプリに止まらない必須アプリの完成度を誇っています。
Kindle本以外の本・マンガを読みたい人には必須のアプリですね。
地図アプリは日本対応のものが少なく、決め手を欠く感じです。
加えて、WiFi接続のみでGPS非搭載ですから、オンライン地図はどうしても…
その中でオフライン地図として使えるのが『Maps With Me』ですが、
日本の地図をダウンロードするのに450MBほど使用させられるも、
地図は大雑把な感じで、駅や公共施設のような主要な目印しか表示されません。
逆に『Yahoo!地図』はオンライン地図としては使えるものの、
オフラインでは最後に表示した一区画のみ表示できるという形なので、
大まかな地図は『Maps With Me』を使い、
詳細は『Yahoo!地図』で予め表示しておいたり、
コンビニ等の無線LANスポットで更新しに行くのが良さそうです。
その点ではGoogleMapsの方が上っぽいですねぇ…
乗換案内シリーズも色々と種類がありますが、『駅探★乗換案内』を選んだのは、
オフラインでも履歴として調べた経路を表示できるからです。
勿論、履歴に過ぎないので、永遠に残せるわけではありませんが、
他に乗換案内シリーズと比べれば、断然オフラインの使い勝手がいいです。
ラジオの『radiko』は、発売当初はなかったアプリのようですが、
今はKindle版が出ており、特に問題なく使うことができます。
ラジオ好きには必須のアプリでしょう。
『TuneIn Radio』はNHKとコミュニティFMや、
ポッドキャスト等で配信している番組の一部を聴くことができます。
radikoのように地域を限定されませんので、
他地域の番組で興味あるものがあれば、導入してみてもいいと思います。
その他には『Yahoo!家庭の医学』をなんとなく。
実際に使うことは稀で、容量を食うだけかもしれませんが、一つの安心材料に。
『3分クッキング』は、番組動画閲覧には有料会員にならないといけませんが、
レシピ自体は無料で見ることができます。
材料からレシピを逆算することもでき、
一度レシピを更新しておけば、オフラインでも閲覧可能ですから、
料理をする人にはありがたいアプリです。
『サクサク for Kindle』はメモリを空けるソフト…らしい。
まだ実際に効果を実感することはありません。
メモリ足りないなら、電源切ればいいんじゃないの?
ゲームはオセロと将棋のみ入れることにしました。
他にもサン電子の『上海☆娘』やGMOのソーシャルゲームも興味ありましたが、
Kindle版の『上海☆娘』は最初のステージだけで、
あとはステージを追加購入していく形のようなので、止めました。
ソーシャルゲームも課金なしでそれなりにやれるそうですが、キリがないですし。
まぁ、それ以上に気になったのは、「アプリの端末への許可設定」ですね…
これらのアプリは課金や個人の特定のために、それなりに端末にアクセスしてきます。
実際にどの程度を情報収集しているのか分からないので、
ちょっと気持ち悪い感じがしてしまいますね…
一応、端末にもゲームコーナーがありますが、オマケ程度に考えるべきでしょう。
ゲームやりたいなら『Nexus7』を選べ、という話です。
【番外編】工場の出荷状態に戻す=初期化の注意点
【3】で起動パスワードの設定に触れましたが、
これを5回連続で失敗すると問答無用で初期化される素敵仕様のようです(^^;
他にも怪しいアプリを拾って、挙動が怪しくなったために、元に戻したい場合、
自らの意思で初期化を行う場合もあるでしょう。
まぁ、実際に私も色々なアプリを試した結果、一度初期化したわけですが、
アプリはクラウドに保存されるので再購入する必要はなく、
本も基本的に同様の扱いとなるのですが、
『大辞泉』と『プログレッシブ英和中辞典』のみ、消失してしまいます。
これらの復旧方法を簡単に記しておこうと思います。
KindleFireHDにおいて「工場の出荷状態に戻す(初期化)」した際に、
消失してしまった『大辞泉』『プログレッシブ英和中辞典』を復旧するためには、
まず、無料本でいいのでKindleストアから本を1冊ダウンロードします。
次に、その本を開いた後、単語の一つを長押しクリックして、
その意味を辞書検索ると、「この言語の辞書は端末にありません」と表示され、
「辞書をダウンロード」の項目が出るので、
ここをクリックすれば、指定言語の辞書が復旧されます。
他の言語の辞書も同様に再ダウンロードすることができます。
以上がおよそ1週間使ってみてのKindleFireHDの感想ですね。
機能はある程度限定されているものの、それでも自分で設定することは多いので、
購入当初は設定に追われて、端末そのものを楽しむまで行きませんでしたが、
一段落して音楽をかけながら本を読んだり、
動画ファイルを寝転んで眺めていたりすると、
タブレットとしての楽しみを十二分に感じられます。
色々とできることと、できないこととがあり、その意味では使い方次第ですが、
価格性能比が高く、やっぱり購入して良かったと感じられる端末です。
電子書籍や自炊本を読む人、端末で音楽・動画を見たい人にはおススメです。
逆に、色々なアプリを使いたい人、ゲームをやりたい人は、
他のタブレット端末を探した方が幸せになれるかもしれません。