メディアの功罪
久々に日記も書いたし、次はもう少し時間置いてからでいいや~と思ったものの、
早めに消化しておかないといけない問題が出てきちゃったので、
サクッと勢いのままに書いちゃうことにします。
◆ニュースネタ 首相「2次避難負担なし」 偽情報に注意呼びかけ
おそらくメディアでも取り上げられたラサール石井氏の発言を言っているんですよね?
●ラサール石井『被災者にそんな金あるか』訴えが物議 岸田文雄首相の「ホテルや旅館へ2次避難を」呼びかけにかみつく
ただ、自分から見ると、「どちらも嘘は言ってない」んですよ。
確かに、ラサール氏の投稿を見ると、避難者が有料であるかのように思えますが、
実際には「行政」が負担するので、避難者に料金を求めることがないことは確かです。
しかし、問題は費用負担をする「行政」が何を指すかということであり、
結論で言えば、基本的には各自治体の「好意」にすがることになります。
貸し出す避難所を管轄する行政なわけで、都道府県や市町村になるでしょう。
災害救助法通りならば、被災した石川県に求償を求めることもできますが、
実際にはしないでしょうし、もしその結果として石川県が財政悪化するような場合に、
ここで初めて国が財政支援する形となります。
つまり、現時点で国が一銭も出していない状況は変わらないわけで、
ラサール氏の批判が完全な的外れと言うこともできません。
大規模に進めるなら国が率先して避難場所を用意する器量を見せても良いのではないか、
そういう提言だと考えれば、至極まっとうな発言だと言えましょう。
思うに、実際に手を挙げている自治体は多いわけですから、
その情報を国が一元化した上で、被災者に現物の紙情報として提示し、
そこまでの移動方法・費用の面倒を見て、初めて2次避難は成功するのではないでしょうか。
「熊本県が手を上げてるし、熊本行けば?」では乱暴すぎるでしょうに…
どっちも言葉足らずと言いますか、
自己主張のために敢えて言葉を伏せている面は否めないので、
どちらも客観的に正しいということはできません。
そういう場合に解説を加えるのがメディアの仕事なわけで、
上記記事の最後の方には被災者は無償で利用できると書かれていますが、
見出しだけ見ればラサール氏の発言を引用して、
有償であるかのように誤解させる記事になってしまっています。
つまり、最大の問題はネット社会の「おとり見出し」とも言えるもので、
各配信社は記事をクリックして読んでもらわなければ話にならないため、
敢えて過激で興味をそそるようなタイトルを付けてしまうということです。
実際に中身を見るとたいしたこと書いてなかった、そんな経験をした人も多いでしょう。
中には記事を読まずに、見出しだけで終える人もいますから、
結果として誤った情報が伝わりやすくなってしまうということです。
特に被災者はインフラが悪化していることもあり、
ネットに繋げられたとしても、記事の中身を見たり、
裏付けを調べる余裕もないでしょうから、当然配慮すべき事柄なわけです。
それをメディアがしていないのが最大の問題であり、
誤解を与えないような記事作りをするのが当たり前なのに、
誤解を与えることで記事を読んでもらおうとする辺りが末期です。
そもそも、ラサール氏の発言など、
有名人の発言を持ってきて政治批判させてる辺りが最大の問題であり、
批判したいなら、自分達の言葉で批判するべきでしょうに。
それをわざわざ有名人の発言やネットの発言から引用したりして、
しかも、それを解説や評論を加えずにそのまま載せちゃう辺りは、
もう記事と呼べるものではありません。
そんなの個人ブログと変わらないでしょうに…
メディアの質の低下が今回の騒動の最大の問題だったと思います。
まぁ、それに影響される民衆も民衆なんですけどね…
騒ぐな。まずは自分で調べてから騒げ。
今こそ届けたい古のワード「ソースは?」。
◆野球ネタ 「引退します」...《FA人的補償騒動》の渦中でGMに示した和田毅の「悲痛」
今まではソフトバンクが泣きを入れて西武が再考した日刊スポーツ説、
西武が騒動を鑑みて当日変更した東スポ説とがありましたが、
こちらはさらに踏み込んだ話になっています。
これまで、今回の騒動に対する和田投手のコメントがなかったので、
てっきりそこまで話が及んでいないのかとも思いましたが、
こちらの説では和田投手が引退すると言い出したから、
ソフトバンクが慌てて収集を図り、プロテクトされていた甲斐野投手と入れ替える形とし、
西武がその甲斐野投手を指名したという形になっています。
この説が正しいとすれば、交渉中にプロテクトを入れ替えるという違反行為をしている上に、
ソフトバンクは和田投手に人的保障移籍を打診するまで、
事の重大さを理解していなかったことになります。
つまり、和田投手をプロテクトで外した意図は、移籍になっても構わないという意味で、
決して戦術的意味でベテラン投手をプロテクトから外したのではなく、
純粋な評価としてプロテクト28人に入らなかったことになります。
もし、戦術的な意味で外したのであれば、
和田投手に打診する前に西武と交渉していたはずだからです。
本人の意向を確認しに行った時点で、「移籍やむなし」と考えていた感は否めません。
そうなてくると、小久保監督が和田投手を開幕投手候補に挙げながらも、
その意向を無視して和田投手をプロテクトから外した意思疎通の無さ、
和田投手に「引退します」と言わせるまでにプライドを傷つけたことを考えると、
ソフトバンクのフロントは二重三重に失態を繰り返してしまっています。
さすがにこの感情のしこりは解消しがたく、
フロントの刷新を含めた対応が必要になってくることでしょう。
…まぁ、はっきり言って、最悪な中身でしたね…
一部報道ではフロントが主導権を握っている球団で、
球団内でモノ申す人は追い出されたみたいな話もありましたが…
今回の対応を見ていると、球団に提言をする和田投手を煙たがったという邪推は、
あながち外れてなかったのかなとも思えますね…
FAの人的保障に対する提言は数多くありますが、
どれもFAで取る球団に優位に考えている節があります。
即戦力のドラ1候補が12人揃うか分からない年もあるのに、
ドラフト2位・3位を委譲しても意味がありません。
また、FA選手の移動も下位球団から上位球団に動くことが多いので、
ウェーバー順となる2位指名では、実質3位相当のドラフト指名権移譲になり
全くもってメリットがありません。
ドラフト指名権を委譲するなら、ドラフト1位に決まってるでしょ。バカなの?
ただ、くじ引き2回参加はそれ以外の球団の不利益になりかねないので、
獲得球団の1位は失効し、各球団の1位指名後、
2位指名前に1位相当として指名できるとするのがベターでしょう。
そこに満たない提言は何も考えていないも同然です。
取られる側の気持ちになれや。
そもそもで言えば、メジャーと同じく支配下選手を30~40人程に収め、
他は12月になったら全員自由契約にすればいいんですよ。
若い選手が戦力外となって、育成選手になるにしても、
その大半が戦力外となった球団の育成選手になってますし、
そこまで球団の不利益になることはないんじゃないでしょうか。
もし、そこに1軍枠を保証するなど、良い契約を提示する球団があれば、
そっちを選べばいいわけですし、
11月中にFA・ドラフト指名選手以外はプロテクト枠30~40人以外は、
12月に一斉自由契約でいいと思います。
そうすれば、そもそも人的保障なんて問題は起こらないでしょ?
そこまで改革する気がないなら、おとなしく人的保障で我慢してればいいじゃないですか。
広島や西武の対応のおかげで、昔ほどネガティブな印象はなくなりましたし、
現役ドラフト同様に求められて移籍することに誇りを感じて欲しいです。
生え抜きの球団で野球人生を終えることが、
必ずしも良いとは言えない世の中になってるわけですしね…
◆野球ネタ 【西武】人的補償でソフトバンクから移籍の甲斐野央が心境告白
ライオンのヘアバンダナでやる気十分「買ってきてもらった」
こうやって移籍をポジティブに捉えてくれると、ファンも応援しようと思えますね。
古巣への惜別の言葉でも「こっそり応援してください」と言ってみたりと、
茶目っ気のある言動が魅力的ですね。人気が出そう。
FAの人的保障は色々と言われていますが、現役ドラフト同様に、
相手球団に求められて移籍するわけですから、
もっとポジティブに捉えていいと思います。
単純にソフトバンクよりも西武の方が評価が上だったという話。
FAが金銭を評価として移籍するものなら、
人的保障は戦力・人間力としての評価で移籍が決まるわけですから、
現役ドラフトと変わらぬポジティブな評価でいいと思いますよ。
どちらも30人前後から選ばれた1人なわけで、
人的保障は他球団の先行指名もない純粋なドラ1ですから、もっと評価しましょう。