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静岡県知事選は民主党が勝利

当選確実が出た模様です。

まぁ、しかし、ここで自民党は負けるとは思っていなかったでしょう。
知名度のある女性候補・坂本由紀子氏を立てるなど、これ以上の候補者はいないという人選に加え、
対抗馬である民主党が党公認の川勝平太氏と、元民主党議員の海野徹氏との分裂状態が加わり、
よほどのことがない限りは当選するだろうと予想されていたわけなんですが…
蓋を開けてみれば、僅差ながらも民主党らの支持を受けた川勝氏が勝利。
海野氏もそれなりに票を集めており、仮に一本化していたならば圧勝だったかもしれない状況で、
自民党を巡る状況がいかに悪化しているかを示す結果となりました。

もっとも、衆議院選挙等の結果を見ても、県東部・西部に民主党系議員が多く、
どちらかというと民主党色が強まっている静岡県ですので、
この結果はある程度順当と言えば順当だったのかもしれません。
なんといっても大きかったのは投票率です。正直、61%も行くとは思ってませんでした。
県中西部の選挙活動は過熱していたんですかね。
三島は坂本氏の地元ということで、スルー状態になっちゃってましたが(^^;
投票率を押し上げたであろう無党派層が、そのまま川勝氏と海野氏に流れたということでしょう。
あとは多少なりとも静岡空港の影響があったのかなと。
どの候補者も静岡空港の今後に関しては大きな違いは出なかったものの、
静岡空港開港を指揮した石川元知事が坂本氏を全面支援したことで、
静岡空港のマイナス面が少なからず反映したようにも思えます。

あとこれはあくまでも私の感覚としてはですが、
坂本氏は選挙戦略を明らかに間違えていたように思います。
選挙公報を見ても、「安心静岡」みたいなフレーズのみが4つぐらいあるだけで、
福祉に力を入れますよ的なことを漫然と書くだけで、具体性が皆無、
女性候補を売りにした完全なイメージ戦略を取ったことがマイナスに作用したと思います。
結果的に、衆議院議員選挙の前哨戦と位置づけられるなど、県民の関心は高かったわけで、
さてさてどんな公約を掲げてるんだと見たら、ナニコレ珍百景ですよ。
やる気あんのかと問われかねない具体性のなさが仇になったように思います。
少なくとも私はそう思いました。
まぁ、川勝氏も具体性はなかったものの、公約はやたらたくさん掲げてたんで、
その分だけイメージは良かったのかもしれません。
熱い演説とかも受けが良かっただろうし。

この静岡県知事選の結果からしても、都議選も自民の惨敗は確実でしょう。
そうなってくると、自民党はいよいよ窮地に立たされますね。
けれど、今回の静岡県知事選で取ったイメージ戦略が失敗したことで、
東国原宮崎県知事を引っ張ってくるようなイメージ選挙を取ったところで、
中身である政策がしっかりとしていなければ、効果は薄いでしょう。
現に東国原氏の一件は賛否両論ですからね。
そういった選挙手法は役に立たなくなってきている気がします。
前回は小泉旋風で大変なことになりましたが、
現在は民主党というよりも、政権交代に追い風が吹いており、
国民は人気取りよりも政策の中身に関心があるように思われます。

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