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予防的規制から最低限の規制へ

今までの緊急事態宣言の解除とは微妙に違ってるんですよね…
上手く説明できないのですが、例えるならば、
「緊急事態宣言を解除しようと思います。いかがですか?」と諮問していたものが、、
「緊急事態宣言を解除します。異論はありますか?」と今回は諮問している感じ。
つまり、決定権は専門家から政府に明らかにシフトしているんです。
状況的には3月の第3波終了時と同じ状況ではありますが、
今回も同じ状況になるという科学的根拠もないこともあって、
専門家としても科学的に反論がしにくいという状況です。
要するに、解除のラインが明らかに下がってしまったわけです。

おそらく、ワクチン接種が進めば進むほど、感染のラインも下がっていくでしょう。
今はまだ新規感染者数を重視していますが、
ワクチン接種済みの人が感染しても自覚症状がなければ、
感染者として扱わなくなる可能性もあります。
感染度合いを考えれば、新規感染者数も重要な数字なんですけどね。
だって減って当然の数字が増えているわけですから。
感染者数の分だけ分母が減っているのだから、新規感染者数は減るのは当然です。
極端なことを言えば、全員が感染すれば新規感染者数はゼロになるわけですから…
それにもかかわらず、感染者数が減らないというのは、それだけ異常な事態なわけです。

自粛疲れや東京五輪を前にして、どうも精神的緩みが強くなっているように思えます。
本来なら、それを引き締めるべき政府が、東京五輪を気にし過ぎて、
再び政治的結論ありきのコロナ対策になってしまっているように見えます。
予防的規制ではなく、対症療法的な最低限の規制に留めようという印象を強く受けます。
一番緩んでいるのは政府のようにしか思えてなりません…


◆ニュースネタ 64歳以下のワクチン接種も解禁で気になる副反応
大学でもワクチン接種を進めるそうで…個人的には不安の方が大きいですね。
以前も紹介したこの記事。
●ワクチン打った人の抗体量 高齢男性、若い女性の半分 千葉大病院
これをどう理解するかですが、おそらく正解は、
「高齢男性が少ないのではなく、若い女性の方が多過ぎる」だと思います。
今のワクチン接種量は体の大きい外国人男性を基準にして設定されているので、
適量なのはむしろ高齢男性の方。
若い女性は摂取量が多過ぎるために、副反応が出やすい傾向にあるのでしょう。
もし、若い大学生女子に今のワクチン接種量を2回行えば、どんな副反応が出るのか予想できません。
ワクチン接種は筋肉注射ですし、特に痩せすぎの女子は注意した方がいいです。

実際にどれだけの抗体量が必要なのか分かっていないので、
現時点で過剰摂取か否かも判断できていないという状況です。
個人的には時期尚早だとは思うものの、若い世代にも接種していくならば、
1回目の接種後に必ず抗原検査を行い、
2回目の接種時期や量を調整するなど、
柔軟な対応を取って、過剰摂取にならないように努めて欲しいです。


◆ニュースネタ 開催が近づく東京オリンピック
●なぜ五輪開催? 菅首相反論「プライドでも経済でもない」
それじゃ何で開催するんだよ? まるで答えてないじゃん。
外国人を中国や北朝鮮のように管理できる国という意味ですか?
警察がマンツーマンで貼り付いたりするんでしょうか? どっちにしろ異常。

●【東京五輪】やはり〝ザル入国〟が横行するのか 海外メディアがプレーブックの穴指摘でバッサリ
そういえば、ボランティアの優先接種はしないんですかね?
とはいえ、もう2回接種できるまではもう1週間を切ってますけど…
いや、ワクチンが定着する期間を考えれば、もう開幕には間に合いませんね…
短期間で2回接種とかいう人体実験でもやりそうで怖いです。
ボランティアは特攻隊の志願者じゃないんですけど…

●【東京五輪】米医学誌執筆者がプレーブックに再度痛烈ダメ出し「パラリンピックが始まるころに…」
インド変異株の全容がまだ掴めていません。
どうして専門家がこれだけ警鐘を鳴らしているかと言えば、
イギリス変異株以降、これまでのコロナ対策が通用しなくなったからです。
『三密を避ける』今までは3つの条件が揃わなければ大丈夫といった感じでしたが、
今は1つだけでもアウトになる可能性が高まっています。
例えば、屋外バーベキューでクラスター感染した例や、
マスクを常に装備しているホテル清掃業者でクラスター感染した例は、
今までの対策が通用しないことを物語っています。
これまでは飛沫感染(エアロゾル感染)が主体だと思われていましたが、
ウイルスが付着して残ったことによって起きる接触感染も起きている可能性が高いです。

もし変異株で接触感染が起きているとすれば、身体接触が多いスポーツ競技は勿論、
観客の入れ替えによって不特定多数の人が同じ場所を接触するであろうスポーツ観戦は、
脅威の度合いがかなり高いと言わざるを得ません。

●吉村知事「死に物狂いで五輪中止させる気迫感じない」立民枝野氏に冷ややか
この発言にも反対派を見下している感じ、予防的規制をバカにしている感があるんですよね…
今までは驚異の恐れがあれば、予防的に感染症対策をしようという流れだったのに、
今は具体的な脅威がなければ、感染症対策をしないという風潮に変わりつつあります。

現時点でインド変異株の脅威も、ルールブックの抜け穴も、ワクチンの副反応も、
全てが科学的根拠があるわけでなく、あくまで推測でしかありません。
科学的実証実験が追いついていない状況なので、
今までは予防的に事態を想定して動いていましたが、
世の中の風潮が最低限の対策でいいと変わってきちゃっています。
酒類の提供に関しても、別にアルコールが感染を助長させるわけではなく、
飲酒する習慣として食事や会話が長引く傾向にあるからの自粛要請なわけで、
それに対して科学的根拠を出せと言われても困ってしまいます。
そこら辺が専門家や野党が声高に批判できない最大の理由でしょう。
死に物狂いでやったら、それはもう「狂人」ですよ。
完全な根拠があるわけではなく、推測でしかないのですから。

推測で成り立ってきた感染症対策に根拠を求められている、そういうことなのでしょう。
まぁ…これはもう平和ボケの域ですよねぇ…


◆ニュースネタ 基地周辺、調査対象に 安保土地法成立、曖昧さ否めず
●防衛名目の土地規制法が成立「あまりに内容すかすか」 私権制限の懸念ぬぐえず
●「悪法で国民は置き去り」と沖縄・北谷町議会 土地規制法の廃止を求める意見書を可決
国会閉幕前にどさくさに紛れて法律が通っちゃいました。
一言で言うと、「どうしてこうなった?」。

水源のある田舎の山林等が中国を始めとする外国資本に買われているニュースは知っています。
野党の国民民主党が賛成したのも、そういう経緯があるからだと予想できます。
でも、法律の中身がそういったことに対処していますかね?
まるで見当違いの方を向いているとしか思えません。
大昔の成田闘争があった時に、問題となっている農家の土地に革命家が婿入りして、
反対運動を続けるなんていう話がありましたが、想定しているのはまさにソレ。
何なんだ、この時代遅れの法律は(苦笑)

山林が外国資本に買われている問題には幾つかポイントがあります。
①遺産相続等による登記変更漏れなどにより、土地の所有権者が分かりにくくなっていること。
②遺産相続等で山林等を相続しても、手入れが大変で最終的に土地を手放してしまうこと。
 売却できるにこしたことはないが、そもそも買い手が見つからないこと。
その結果として中国を始めとする外国資本に買われてしまうわけです。

今、必要なのは登記制度の再整備であり、所有権者を明らかにすることです。
そして、水や安全等に必要な土地は地方公共団体がバックアップする体制を作ることです。
重要な土地は、買い手が付かない場合は地方公共団体が買い上げるなどすれば、
土地の値段も下がることはなくなりますし、国土保全にもつながります。
必要なのはそういう制度なわけなんですが…いや、もう何作ったんだよ、これって惨状です…
意味ワカランわ。


◆中国問題 中国にどう対処すべきか
先日も原発の放射能漏れのニュースがあったりと、お騒がせの中国ですが、
個人的には今のバイデン政権の対中国政策は破綻する可能性が高いと見ています。
大事なのは、「中国人」を敵に回さないことです。
あくまで敵は、「中国共産党」であるべきなのです。
そこを履き違えると絶対に中国には勝てません。

昔、日本が中華民国に影響力を持てたのも、孫文の辛亥革命を通じて中国人の支持を得られたからです。
逆に日本が大陸進出に失敗したのは、満州国を立てて漢民族を怒らせたからです。
歴史的にも中国は人民の力が強く、政府が絶対的権力を持ってきたわけではありません。
また、異民族に侵略された歴史も多いことから、漢民族が蔑ろにされることを嫌うわけです。

思うに、ウイグルやチベットの人権問題で中国を叩くのは得策ではありません。
中国共産党の同化政策を叩くことは大事ですが、
それがウイグルやチベットの独立運動を支持するような流れになってはいけません。
つまり、中国共産党のやり方が中国国民(特に漢民族)のためにならないことを明らかにすべきです。

香港を始めウイグルやチベットからの亡命を認めることは特に大事です。
あくまで中国政府と対立しているわけで、中国人民には温かいという姿勢を続けることが大事です。
中国は外圧に屈するタイプの国ではなく、叩かれれば挙国一致でまとまる国です。
それよりは中国政府と中国人民を引き離すこと、『離間の策』が重要なわけです。

どうも最近はそこを理解していない動きが多過ぎるように思えます。
今の中国に正面から戦って勝てるのか? アメリカでさえ多大な犠牲を強いられるでしょう。
大事なのは政府と人民を引き離し、内側から民主化させること。
それしか今の中国を変える術はありません。

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