パリーグは東北楽天が初優勝
パリーグは先週の木曜日に東北楽天ゴールデンイーグルスが初優勝を飾りました。
その日の相手がライオンズで、どちらに転ぶか分からない好ゲームを演じていて、
最後も田中投手を前に1アウト2・3塁と同点・逆転サヨナラの好機を作るも、
そこからエンジンをかけた田中投手が凄かった。
全球ストレートで押せるようになったのが昨年までとの大きな違いなのでしょうね。
同一リーグのライバルなので、優勝されて悔しくはあるものの、
新興球団で東日本大震災を乗り越えつつある東北を活気付ける意味でも、
この結果は良かったんじゃないかなと思います。
勿論、クライマックスシリーズ・日本シリーズは別ですが(^^;
楽天の優勝の原動力は既に言われている通りで、
田中投手が絶対的エースに成長し、
ジョーンズ・マギー選手という軸ができた、これに尽きます。
昨年までは田中投手が好投しながらもポカをやって長打で失点したり、
鉄平・聖澤・枡田・銀次選手と左の巧打者は数多くいたものの、
大砲が少なく、そういう意味ではヒットのわりに点数が取れない打線でしたが、
新外国人2人の加入で状況が一変しました。
今年はこの3人にやられた記憶しかないですね。
他にも良い選手はいますが、3人は存在感が別格でした。
昨年のオフにラヘア選手を巡り、ソフトバンク・西武・楽天が争奪戦をし、
ソフトバンクが獲得、西武はスピリー選手、楽天はマギー選手に切り替えましたが、
結果から言えば、ラヘア選手は序盤のみで後半戦は2軍生活と期待外れ、
スピリー選手も攻守に当てが外れて2軍生活が長く、
最終的には楽天が見事に勝利した形だと言えます。
戦力均衡で選手の入替が激しい分、外国人選手の出来が成績を大きく左右しますね。
さて、優勝は楽天に決まったものの、その前の2試合は西武に連夜のサヨナラ負け、
優勝決定後はロッテとソフトバンク相手に2試合連続完封負けと、
順調にマジックを減らして優勝したものの、やや燃え尽きた感も…?
星野監督は中日・阪神で優勝したものの、まだ日本一の経験はないだけに、
本番はこれからだと思っているのでしょうが、選手の方がどうなのか…
一方の2位・3位争いは熾烈で、4位の西武が猛追を見せており、
西武との直接対決では3位・ソフトバンクがサヨナラ勝ち、
2位・ロッテがサヨナラ負けと、一点を争う好ゲームが続いています。
まだ西武はロッテ・ソフトバンクと2試合ずつ残しており、
最後まで熾烈な戦いが展開されそうな雰囲気です。
こうなってくると、楽天もCSはウカウカしていられないように思えますね。
◆ニュースネタ 東京電力が柏崎原発の再開へ等々
福島第一原発の事故を制御できていないのに、再稼動へ向けて動き出すのは、
一見すると矛盾を孕み、違和感を覚えるやり方ですが、
逆に東京電力の立場になってみると、
「福島第一原発の事故を処理するために、原発再稼動しないとやっていけない」、
とも考えることができます。
倫理観とかそういう問題ではなく、もはや自転車操業式にやっていかないことには、
事故賠償が行えないところまで追い詰められているとも言えます。
口先では「政府が全面に出て」と言っているものの…
そういったあらゆる負の側面を背負う覚悟があるのでしょうか?
消費税増税というときに、復興特別法人税の前倒しの廃止を検討したりと、
こういった面も国民から見ると、よく分からない印象を受けます。
日本の法人税が高いというのは分かりますが、個人も所得税として払っているのに、
法人税だけ先に免除されるというのは、やはり違和感を禁じ得ません。
政府は盛んに賃上げを要求していますが、
五輪特需が期待できるとはいえ、景気が本当に軌道に乗り続けるかは未知数で、
企業側としてはボーナスは出せても賃上げは難しいという考えでしょう。
それでいて、政府は社会保障を削り、年金給付の削減や保険料の値上げ、
それらの負担は賃上げ以上になりかねず、
手取り分引下げてんのはどっちなんだよ、ということになりかねません。
景気回復と財政健全化という相反する課題を同時に解決しようとするため、
矛盾した政策が行われており、それらがいつ崩壊するのか心配でなりません。