« あけおめ、ことゆる | メイン | 寒波。 »

野球殿堂の発表

プレイヤー表彰で、元巨人・メジャーの松井秀喜氏、
広島・阪神で活躍した金本智憲監督、
エキスパート表彰で、巨人やWBCの監督を務めた原辰徳氏の受賞が決まりました。

人選は順当だと思いますが、一方で逆に「早過ぎる」印象があることも確か。
気になったので今年の候補者を探してみたら、
こちら
特にプレイヤー表彰は比較的若い名前がズラリ。
エキスパート表彰で田淵幸一氏や新井宏昌氏らの名前が残っていることを考えると、
プレイヤー部門の候補者が小ぶりになったと感じざるを得ないのですが…
選手寿命が延びたことで、記録的には遜色ない数字を残している一方で、
印象的には昔ほど鮮烈なイメージを残していない気がするのは気になります。
正直言って、来年以降は人選に苦労しそうな感じもしますねぇ…


◆ニュースネタ 慰安婦問題の日韓合意の見直し? 追加謝罪を請求?
結局、韓国政府は何をしたいのかが分かりません。
さすがに「合意の見直し」という暴挙は言いませんでしたが、
「日本の謝罪」とは何を指すのかはっきりとせず、何とも言えない感じです。
おそらく、韓国政府が、日韓合意に反対する韓国国民の感情と、
国際的な外交約束の着実な履行の板挟みになった結果なのでしょうが…

今回の韓国政府の対応から察するに、
日本政府が慰安婦に直接お金を支払って最終解決という形にはしたくないのでしょう。
その理由が、慰安婦の「体面」なのか、韓国国民の「面子」なのか、
最終結着には程遠い更なる個人賠償の「要求」なのかは分かりません。
一体、日本に何をして欲しいのか、そこが見えてこないわけです。

仮に「要求」であれば、日本政府は断固とした対応をする必要がありますが、
「体面」「面子」であれば、日本政府の負担はないだけに、
過剰反応することは却って国益を損ないかねません。
安倍政権は既に「要求」であるとして、反発を決め込んでいますが、
あまり過度に反発を強めてしまえば、
韓国政府の指摘するように「日本の謝罪の意思」が見えなくなってしまい、
金を出して解決しようとしていると批判される恐れがあります。

両国が並行線の『従軍』の有無も完全に置き去りにされており、
韓国国民としてはそこが納得いかない点なのでしょうが、
日本にとっての北朝鮮拉致問題と一緒で、
時間がかかればかかるほどに、被害者には損ばかりが積み重なっていくだけに、
もっと現実的救済とのバランスにも目を向けて欲しいように思えます。

日本が取るべき態度は「反発」よりも「冷静さ」で、
決して上から目線とならないように、
現実的救済の必要性を根気強く主張していくのが良いのではないかと考えます。


◆ニュースネタ 『相撲協会』という不確かな(?)存在
まず最初にセクハラ行司問題で、断固とした対応を取ったことは評価します。
報道では「セクハラ」とされていますが、問題の概要を見ると、
 ①冬巡業中の12月16日夜に沖縄・宜野湾市で夕食中に泥酔し、
 ②10代の若手行司にホテルの部屋まで送ってもらった際に、
 ③数回キスし、胸を1回触るセクハラ行為を働いた、
という報道内容となっており、
一般的にイメージされる「飲み会の席でノリでキスしちゃった」系ではなく、
「部屋に送ってもらった所を押し倒してヤッちゃった」系(今回は未遂)であって、
セクハラというよりはレイプ未遂に近く、(性的)暴行事件の様相が強いです。
暴行事件に対して断固とした対応を取ったことは評価したいです。

今回の貴ノ岩暴行事件以降の流れ全体を見ていて思うのは、
「『相撲協会』という確かな存在が本当にあるのかどうか?」ということです。
法人格を持つ『会社』のように、
個人の人格を超えて『相撲協会』という公益財団法人が存在しているとは、とても思えません。
八角理事長であり、貴乃花親方であり、危機管理委員会であり、
横綱審議委員会であり、評議員の池坊氏であり、誰も彼もが語る『相撲協会』が違ってる、
概念として同じ『相撲協会』を語っているようにはとても思えないわけです。
どちらかと言えば、全ての人が『相撲協会』を騙っている、こちらの方がしっくり来ます。

評議員の池坊氏が1月4日の会見で「礼節」に言及してネットで叩かれましたが、
それが評議員の結論だったのであれば、恥じることはないし、傷つく必要もないはずです。
会社の決定と社員の意思が違っていることは当たり前のことで、
『相撲協会の評議員会』という個人とは別の法人格が出した結論なのであれば、
その結果が批判されたとしても、池坊氏という個人の人格が傷つくことはありえません。
逆に言えば、個人の人格が傷つくこということは、
評議員会は池坊氏が押し通した証左とも言えます。
そういうところが、『相撲協会を騙っている』ように見えちゃうわけですよ。

個人の人格と法人格は別であるという当たり前のことを理解していないのですから、
まとまる話もまとまるわけがありません。
自称『相撲協会』が多すぎて、『相撲協会』が目指す方針が見えてこないのが問題です。
横綱審議員会の提言した「暴力の根絶」に本気で取り組むようにも見えない、
処分だけして、はい終わりで再発防止の努力が微塵も感じられません。
組織としてのビジョンが欠片も見えず、
個人のエゴだけで『相撲協会』を振り回してるようにしか見えないのです。

兎にも角にも組織的に未熟としか言いようがない。
町内会レベルで公益法人たる資格なしの醜態をさらし続ける辺りが、ひたすら滑稽です。
こんなのは国技だなんて認めませんし、相撲を見ることはもうないでしょう。さよなら。


◆政治ネタ 波乱を呼ぶ民進党参議院と希望の党の統一会派結成
マイナスとマイナスを掛け合わせればプラスに転じますが、
マイナスとマイナスを足したところでマイナスにしかなりませんよ?

背景には両党の「焦り」があるのでしょうねぇ…
党勢が「立憲民主党>>>(超えられない壁)>>>希望の党」なのは相変わらずで、
立憲民主党へ移る動きが強まっていくのは避けられない一方、
民進党執行部は希望の党寄りの議員が多く、
支持母体の連合としても共産と組む可能性を否定できない立憲民主党よりは、
希望の党の方が都合が良いという深刻な共産党アレルギーもあって、
希望の党との連携を急いだのでしょうが…

まぁ、なんつーか、連合にしても、参議院民進党にしても、
先の選挙の「民進党の解党」はある意味では他人事で、
自分のこととして考えてこなかったというのが丸わかりな構図なのでして、
厳しい現実を突きつけられて厳しい選択をせざるを得なかった、
立憲民主党や無所属議員からすれば、納得のできない結論だと思いますし、
それなりに志を持って希望の党に参加したチャーターメンバーとしても、
納得するのは到底無理なように思えます。
これに納得できるのは、他人事だった民進党参議院議員と、
党の命ずるままに希望の党へ移籍した何も考えていない議員くらいでしょう…

有権者からすれば、選挙期間中も「小池新党」やら「第二自民党」やらと揶揄され、
実像が全く見えなかった希望の党が、さらに見えなくなっただけ。
なんだ、「民進党」から「希望の党」に看板を架け替えて、
再度「民進党」に看板を架け替えるのか、としか見えません。
まさに羊頭狗肉、小池の顔だけ被って体は民進党か、それが決定的になるだけ。
民進党から希望の党に変わる時は、安保法制や憲法改正といった政策転換があったので、
「看板の架け替え」という印象や「野合」という印象はありませんでしたが、
今回の政策連携はそれを曖昧なものとしてしまい、
「看板の架け替え」や「野合」という印象を強くしてしまっています。
「希望の党は民進党に帰りたいだけなの?」、そうとしか見えないわけです。

結論から言えば、この連携が成功するとは思えませんし、
有権者の支持を得られるとも思えません。
次回の参議院選挙で今の民進党参議院の議員の多くが落選するでしょうし、
希望の党の減速も止まらなくなるでしょう。
最終的に、党勢が壊滅的になった民進党・希望の両党に加えて、社民党を、
立憲民主党が拾う形となって野党再編は終わるような気がします。
…というか、それは自民党の圧勝が続くということになっちゃうんですけどね…複雑。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)