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日本のプロ野球はWBCに参加すべきか否か

NPBと主催者側との折衝は順調にいったとは言い難く、
スポンサー料が日本に入るような報道もありましたが、
それはあくまで「サムライJAPAN」としてであり、「WBC日本代表チーム」ではないようで、
選手会の求めるライセンス料の帰属までは届かず、何の解決もしていないわけで、
簡単には頷けない状況が続いているようです。

ただ、同時にロンドン五輪での男子サッカー等の活躍を見て、
このまま単純な不参加で本当に良いのだろうかと思います。
今大会は不参加で良くとも、次の大会はどうするのか。
仮に要求が認められたとしても、WBC2連覇の伝統はそこで途切れてしまうわけで、
次の大会に向けての選手育成ができなくなってしまいます。
プロ野球はサッカーと比べて国際マッチが断然足りてませんから、
そういう機会を失うことは、その次の世代への損失になる可能性もあります。

要はその両立を図ればいいわけで、日本企業が本大会のスポンサーに参加しないような、
悪く言えばアメリカのような本気度を感じないチームを作ればいいわけで、
今大会の成績は考慮せず、次回大会に繋がるようなメンバー選出をすればいいでしょう。
具体的には4年後までに海外FA権を取得しない選手い
入団4年目までの若い世代の選手を中心にチーム編成するのも手かと思います。
これなら、あまり注目されませんが、若い選手の自覚を促すという意味では良いかと思います。

けれども、それでは中途半端な感が否めない面もあり、
もう完全にアマチュア球界だけでチーム編成をしてもいいかと思います。
今度はアマチュアの方が納得しないかもしれませんが、そこは意思次第ということで。
少なくとも完全な不参加が、その次に繋がるのかどうか疑問な面もあるので、
そこは慎重に考えないといけないかもしれません。
…まぁ、その前にWBCという大会自体が亡くなっちゃいそうな勢いですけど(苦笑)


◆ニュースネタ 日本の電力問題とゴタゴタする政局
先週、野田首相が反原発デモの主催者と会談したようですが、物別れになったようで。
まぁ、反原発側が石頭揃いだから無理もないです。よく会談する気になりましたよね。
多くの人が気になるのは原発を停止した後の電力供給問題ですが、
当面は火力発電所を運転させよと言うけれども、
どうせ、つい先日まで「地球環境問題が」とか言ってたんじゃねーの?
別にどこの土地が海に沈もうが、ゲリラ豪雨で家が流されようが、
酷暑で熱中症で人がバタバタ倒れようが、電力のためなら気にしないというな良いのですが。
原発アレルギーで地球環境を壊せっていうのは本末転倒に思えてなりません。
どーすんのよ、マジで、そこら辺は。

それにしても、最近は与党の動きが全く読めません。何したいんだ、ありゃ?
解散総選挙を求めているのは分かりますが、選挙制度改革等と行わないと選挙も何もないでしょう。
「一票の格差」を是正しないと、政治が意図的に選挙改革を見送ったと取られ、
最悪の場合は司法によって選挙の無効が宣告されるかもしれません。
今までは、政治的混乱が大きくなるので、違憲状態だけれども、混乱を防ぐ事情で却下判決でしたが、
これだけ意図的に司法判断を無視されたとなれば、選挙無効まで踏み込むかもしれません。
まぁ、最高裁がそこまでやるとは思えませんが、高裁レベルでは十分可能性があります。
でも、仮にそうなった時、最高裁の判決を待つまでは、無効な選挙で選ばれた国会・内閣となり、
政治が空白になり、政策の信用性が地に堕ちますし、外交なんて全くできません。
そうなってしまう可能性が1%でもある以上は、外国からやはり信頼されないでしょうし、
そうならないためにも選挙制度改革は不可避です。

少数政党にとっては比例代表の削減が痛手なのは分からないわけではないですが、
はっきり言って、政党で選ばれる時代は既に終わっているでしょうに。
例えば、国民新党のような小政党であっても、消費税法案で分裂したわけで、
ここ数年でも選挙時の所属政党を離党し、他の政党に移ることも珍しくなく、
中には比例代表での当選した議員もおり、しばしばその正当性が疑われている状況です。
もはや政党で政策の完全なる統一を図ることは不可能で、
各議員がどの政策に重点を置いているかで決まるわけですから、
比例代表は今の時代にマッチしていない制度です。
それを削減するのは、いわば時代の要請と言わざるを得ないでしょう。

とりあえず、解散するにしても、やることはやってからにしてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 福岡ソフトバンクホークスの堂上選手が逮捕
強制わいせつで逮捕というのも衝撃的なニュースでしたが、
翌朝の報道で過去にも性犯罪歴があり、それが原因で日産自動車を退社したり、
メジャーリーグ球団が手を引いたりしていて、それをソフトバンクは把握済みだったということです。
ソフトバンク側は更生したとみなしたのでしょうが、この結果では…

今回の逮捕を受けて、ソフトバンク球団は堂上選手を解雇し、
役員等の減給等の処分を下したようですが、果たしてそれで良しでいいのでしょうか?
他の球団も2軍を含めれば大なり小なり不祥事はあるものですが、
それでもホークスの場合はよく目に付くイメージがあります。

具体的には、過去の例として、犯罪ではないものの、
溝口元投手が門限破りで寮の2階から脱走しようとして飛び降りて骨折したり、
球団納会で当時未成年だった藤井翼元選手に飲酒させて緊急搬送となったり…お騒がせです。
現役引退選手では伊那元選手が福島原発事故後に退避地域から電線等を盗んで逮捕となり、
あまりのことに唖然とした野球ファンも多かったことでしょう。
それに今回の強制わいせつ事件、ここ10年で4回のお騒がせ事件が2軍中心で起きており、
教育体制に問題があるのではないか、そう言われても仕方がないでしょう。
堂上選手は大学・社会人と出ているので、大人ではあるものの、前科があれば監視対象でしょうし、
他の3選手はいずれも高卒で、結果的に早い段階で解雇となっています。
本当に問題がないのか? やっぱり疑問になってきてしまうわけです。

今回の事件とは直接的に関係はしていませんが、近年のプロ野球では育成選手が導入され、
プロ野球球団に所属する選手は飛躍的に増えています。
ソフトバンクの場合は3軍制を強いており、支配下選手の70人枠以外に、
育成選手を18人抱えており、総勢で100人近い選手がいます。
これだけの大所帯となって、選手の管理体制は十分なのか、疑問の残るところです。

私個人としては育成選手の制度には反対です。それは球団の逃げに過ぎない制度だからです。
チャンスを与えると言えば聞こえはいいのですが、
それは単に球団が選手を見る目がないということで、
派遣社員と同じように、選手が使い捨て状態になりつつあります。
昔は高卒の選手をドラフトで指名すると4~5年は様子を見るのが通例でしたが、
最近では1・2年で首を切られたり、育成選手として契約をし直したりするのがザラで、
もはや選手を預かるという気持ちはさらさらなく、
使えなければ捨てるというドライな風潮になりつつあります。
そういった球界の姿勢が、2軍選手や育成選手を精神的に圧迫していないか、
今回のような犯罪に走らせるような温床があるのではないか、常々疑問に思っています。

とはいえ、最終的に事件を起こしたのはその選手の責任であって、
球団には直接的な責任はありません。
ただ、今回のことが2度と起こらないようにするために、
もう一度、2軍のあり方や育成選手のあり方を考え直す必要があるでしょう。

今回の事件は「不幸な事件」などではなく、いつ起きてもおかしくなかった「事故」です。
そう受け止めて、制度改革をしてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ ロッテが3時間半ルールを狙った露骨な時間引き延ばし策?
昨日のロッテ-ソフトバンク戦で、3時間半が差し迫った9回裏に、
ロッテの里崎選手がベンチの指示で、1球ごとに打席を外すなど、
露骨な時間引き延ばし策を行ったようです(結局、延長戦になったようですが)。
まぁ、分からなくはないものの、こういった露骨なのは明確にアウトですよね。
時間短縮のための3時間半ルールなのに、それを狙って時間引き延ばしは本末転倒でしょう。
それは作戦としてありとしても、絶対にやってはいけない作戦です。
そもそもファンは引き分けで納得すると思ってんの?
時間あるなら、次の回で勝ちに行けよと思いますよ。
昨年・今年とあまりに引き分けが多すぎるものだから、白黒付けろよと思うことが多々あります。
中には引き分けで助かったという試合もありましたが、それでも勝ちたい気持ちは強いですしね。


◆夏の全国高校野球甲子園大会の話題
大会が終わってみて、光星学院の準優勝が意外な形だったかのように語られていましたが、
私としては順当な結果だったと見ますがね。
確かに、話題だった桐光学園を破り、勢いがあったかもしれませんが、
あの試合も連戦でなければ、桐光学園が勝っていた可能性もあるぐらいに、
今大会の光星学院はセンバツよりも弱体化していた印象が強かったです。
センバツは城間選手ら下位打線の打者も打っていたんですが、今大会はからっきし、
1番・3番・4番の3人と、好調の選手を5番に上げた以外は、なかなかヒットも生まれず。
得点パターンが固定化していたことに加え、送りバントも全く決まっていませんでしたし、
打線の繋がりがあったのは3番田村・4番北条選手の2人のところだけでした。
さすがにこれでは試合巧者の大阪桐蔭には勝てず、順当な結果だったように思います。
まぁ、それぐらい今年の大阪桐蔭はバランスが良かったです。
昨年の日大三高までは行きませんが、近年ではそれに近いトップクラスのチームでしたね。

それと浦添商が初戦でタイムをかけた時に、伝令の選手が笑いを取って話題になりましたが、
個人的にはどうでもいい話です。
結局、目標をどこに置いているかの違いだと思います。
別に高校野球で野球が終わりだと考えているなら、プレーして楽しければそれでいいことですし、
笑いを取ってリラックスというのは良いことだと思いますし、
逆に将来的に野球を続け、プロを考えているのなら、
ピンチでリラックスとか言っている場合ではないでしょう。
プロフェッショナルはほどよい緊張感を保つことが必要で、完全なリラックスも敵です。
ピンチで良いパフォーマンスが見せられないなら、そこまでということも言えるでしょう。
プロ野球でコーチがそんなことをやったら、さすがに叩かれるでしょうが、
アマチュア野球でやる分には意識の違いということでセーフではないでしょうか。
もっとも、甲子園大会は既に商業化されているだけに、地方大会とは違って注目度が高く、
その意味でもプロフェッショナルに近いパフォーマンスと品格が要求されるわけで、
その点からすると不謹慎と取られるのは致し方ないことかと思います。
まぁ、子どものすることですから、と最後には締めくくることになるかと。

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