早稲田実、優勝おめでとうございます
延長15回引き分け再試合の結果は、4-3で早稲田実が勝利。
エース斉藤投手の力投とバックの固い守備力、打線の卒のなさと、
素晴らしい野球を見せてくれました。
初優勝、本当におめでとうございます。
負けた駒大苫小牧は夏3連覇の偉業を達成することはできませんでしたが、
あと一歩のところまで来たのはさすがでした。
エース田中投手が本調子でなく、守備にもエラーが見られるなど、
苦しい試合展開が多かったですが、試合巧者らしい粘り強さで決勝まで勝ち上がりました。
最終回の粘り強さも見事。早稲田実に負けないチームだったと思います。
優勝できなかったのは残念でしょうが、
この決勝の2試合を誇りに新しいスタートを切ってもらいたいです。
個人的には近年の決勝戦は大差がつく試合が多かっただけに、試合展開そのものには大満足です。
昨日・今日の斉藤投手の気迫あふれるピッチング、
延長15回に146キロをマークしたり、9回に140中盤をマークするなど、
最後まで気持ちを切らさない投球は心打たれるものがありました。
ただそれだけに複雑な気持ちになってしまうというか… これで良かったのかなぁと。
4連投はいずれも完投、うち1試合は延長15回、これはスタミナが持ったとは言いませんよ。
言わばランナーズハイのようなものでしょう。
この熱投の反動が気になってしまいます。
それは田中投手に関しても同じ。
今日は肩の張りがあったようで、コントロールが全体的に甘かったですし…
2人とも将来性のある投手だけに、同時に複雑な思いに駆られてしまいます。
1日休みを明けることで肩の負担が減るかどうかは分かりませんが、
今年は順調に日程を消化していたわけですし、何らかの配慮があっても良かった気がします。
まぁ、ある意味で高校野球は、そんな将来だとか未来だとかをかなぐり捨てて、
今その瞬間のために、その試合の勝利だけのためにひたむきになれる若者の姿勢に、
人々は深く共鳴し、感動するのかもしれませんが…
昨日のような試合を途中で止めたり、先発投手を無理やりにでも代えさせるのは、
それこそ野暮ってもんですしねぇ…
プロが全てではないですし、甲子園の経験の大切さも分かりますが、
それで無理をして体を壊してしまのは、辛いことになりかねませんし…
両者のバランスをどう取るのか、難しさを感じます。