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新年おめでとうございます

本年も勝手気ままに書き綴っていこうと思うので、広い心でよろしくお願い致します(笑)
今年こそ週一更新、せめて隔週更新ぐらいはしたい、とは思っています。
そんな感じで、総合的・俯瞰的な観点から、現在、検討しております(→お察しをw)


とはいえ、世間的に明るいニュースは皆無で、
昨年に引き続き今年も新型コロナに振り回されそうな1年という印象を受けます。
2021年の展望予想は既に昨年の最後の日記に書いた通りなので、
今日は今年に入ってからの動きを中心に触れていこうと思っています。

●緊急事態宣言、再発令へ 首相、記者会見で対処方針表明
●今度は飲食店がターゲット 急所を狙う政府、効果は…
●尾木ママが菅首相の会見に苦言「1番やってはいけないやり方」

菅総理が記者会見を開く前の2日に、東京都を始めとする一都三県の知事が、
緊急事態宣言の発動を要望した時には、特措法の改正に全力を挙げる方針で、
政府は宣言の発動に「消極的」と報道されていましたが…
一転して、緊急事態宣言の発動に前向きになったようです。
…まぁ、評判は芳しくなかったですからね…自分も批判するつもりでしたし(苦笑)
政府の方針は理解できるんですが、それならさっさと国会開けよと思っちゃいます。
野党の要求がありながら、国会を速やかに閉じたのは誰だったのか、
今月18日まで国会を召集しないのは誰なのか。
今の国会日程だと早くとも特措法の改正は1月末と見られ、
それまでの1ヶ月近く何もしないのかと当然批判を受けますよ。
…それでも変わらずに国会を前倒して招集しないんだから、
図太い野郎だなとは思いますけど(苦笑)

都知事らに先手を打たれたとはいえ、予想よりも迅速に動いたとは思いましたが、
昨年のGoToキャンペーンの一時停止と同様に、
今回も緊急事態宣言発動の言及も行き当たりばったりだったのが、
その後の記者による質問で明らかになってしまいました…
一言で言うと、「毅然(きぜん)とした態度」が見られなかったことが残念です。
緊急事態宣言の内容が決まっているなら、その場でスパッと表明すれば良かったんですよ。
逆に、内容が決まっていなかったのなら、
「現在検討中であり、貴重なご意見の一つとして参考にさせて頂きます」と言えば良かったんですよ。
どっちつかずにフラフラ~とした内容を会見で表明しちゃってるから、
「頼りないなぁ」と見ている人に思わせてしまうんですよ…
そりゃ国民の不安を煽るだけです。
何が脅威で、何を防いでいかなければならないのか、
そういう大枠でも語れば国民の危機感を高められたのでしょうが…
本当に伝達能力が低い。言い訳に終始しているようにしか見えないんですよ…
そういう意味でも、政府が戦略的に物事を考えているのかどうか疑わしく、
アベノマスクのような思いつきな発想で動いているようにしか見えないんですよねぇ…

最近は飲食店にばかり批判が集まっていますが(以前は水商売だったから拡大してますが)、
新型コロナがグレムリンのように夜になると活性化するわけでもないのだから、
時短制限で解決するような問題でもないと思うのですが…
要は「飲酒を伴う接待」「喋りながらの会食」が問題なのでしょう?
それは昼間にやる新年会だって同じではないですか。
禁止すべきはそちらなのに、昼間から酒が飲める政治家らしい発想というか、
「別に夜間営業を禁止しても、自分達には影響しないよね」的な発想はいかがなものかと…
それよりは食事処でのアルコール類の提供を制限した方が良いのでは?
その分、酒税を当面ゼロにして、自宅飲みを推奨すればいい話。
政府のような言い方をしてしまえば、批判が飲食店に集まるのは必至で、
食事の場を提供した責任があるとはいえ、食中毒のような直接的な責任はなく、
喋りながら食べたという客の責任で感染が拡大してしまっているのだから、
啓蒙活動をするのはそちらの方でしょうに…
会食禁止を打ち出せば、飲食店の営業を制限する必要はないと思います。
いい加減、飲みにケーション文化から脱却しようぜ…


●「飲食店の制限だけでは1ヶ月で感染者は減らない」 8割おじさんが厚労省“非公開”のシミュレーションを公開
問題は「何のために緊急事態宣言を出すのか」です。
①一都三県の知事が期待するような「国民への自粛メッセージ」に留まるのか、
②昨年の緊急事態宣言のような移動の自粛制限を伴う強い行動制限を打ち出すのか、
それとも③変異種を封じ込めるための行動制限を行うのか、です。
今の所、政治家から強い行動制限を促す姿勢は見られず、
①自粛メッセージ程度の認識でしかないでしょう。
学校の継続を強いメッセージで打ち出したのも、そのためでしょう。

逆に医療界が望む②強い行動制限は経済活動を犠牲するだけの効果的があるかどうかは疑問です。
感染初期ならともかく、どこに行っても感染しかねない程に一般化したのであれば、
移動制限をしても効果は少ないと思います。
昨年のように経済活動を犠牲にして感染を封じ込めるというのは不可能でしょう。

個人的に気になるのは③変異種の拡大です。
イギリス型の変異種は感染力が強いと言われ、南アフリカ型の変異種は若年層の発症力が強いと言われています。
両方とも既に日本で感染例が報告されており、今後の拡大が懸念されます。
封じ込めるべきはこちらの方で、第三波の最中に第四波が発生して、
医療崩壊待ったなしにならないようにしなければなりません。
変異種の拡大調査をしながら、詳細が分かるまでは自粛せざるを得ないように思えます。

緊急事態宣言を出すにしても、その狙いをどこに定めるのかが重要で、
それを国民全体に正確に伝えられるかどうか、です。
現時点で①のメッセージだけに留まるならば、危機感は全く感じられないので、
緊急事態宣言が効果を持つとは思えません。
それこそ箱根駅伝の応援自粛程度の結果になりかねないんじゃないですかね…

学校に関して言えば、一律に決める必要なんて、そもそもないでしょう。
出席日数なんてあるからダメなんですよ。自由登校でいいじゃん?
共働きの家庭は子どもを学校に預けたいと思うでしょうし、
在宅ワークの両親はネットの授業などで子どもから解放される時間を作りたいでしょうし、
逆に医療関係者の両親は学校へ行くと子どもから感染するリスクが高まるだけに、
在宅授業の方が都合が良いと考えるでしょうし、ケースバイケースだと思います。
それを出席日数という括りで縛り込むのは、もう限界に来ていると言わざるを得ません。
一律に対応するのではなく、家庭にあった学校の在り方を模索しても良いのではないでしょうか。
要は保育園や塾の認識ぐらいで構わないということです。
塾には行かず学校で勉強したいという子どもには全力を尽くせばいいわけで、
逆に学校は最低限で塾や家庭教師でやっていける子どもには自由にさせとけばいいでしょ。
両方に同じ教育を施すのが公平という時代は終わったんですよ。


◆スポーツネタ 箱根駅伝は駒澤大学が逆転優勝。視聴率最高を記録するも…
●小池都知事が緊急事態宣言要請へ 箱根駅伝では沿道に大勢の人「なぜ出歩く?」「密です」
●箱根駅伝、やっぱり沿道に人、人、人 「沿道の人」がツイッターのトレンド入り
結果的に言えば、自粛の呼びかけの限界性を示す形となり、
世論が『緊急事態宣言』発動の流れに一気に傾いたのは間違いないでしょうねぇ…

察するに、駅伝ファンは早々に観戦を諦めていたんだと思います。
当初は箱根駅伝を無観客で行うような言い方をしていましたからね。
それが各種マラソン、全日本大学駅伝等で沿道の応援が見られ、
陸連も無観客を煩く言わなかったことで、
近所の人が沿道に応援へ行くのを防げなかったのでしょう。
そうなると、自分は我慢したのにという駅伝ファンとの溝が生じてしまい、
炎上騒ぎになったのだと思います。

あの状況で最もリスクが高いのは、マスクができないランナーなのは明らかです。
仮に走り込む先に沿道から咳をすれば、ランナーの接触する時間は多くなり、
さらに疲れて口呼吸になっていれば、吸い込む量も歩行者とは段違いですから、
それだけウイルス類を吸い込むリスクが高まるわけです。
それが分かっていれば、沿道に見に行こうとは思わないと思うのですが…
つまり、そういうことが分かっていない素人だったとしか思えません。
残念ながら、非難されるのは当たり前のことだと思います。

その結果として緊急事態宣言への流れができてしまったのだから、
自分達で首を絞める残念な結果だったとしか言えませんなぁ…


◆ニュースネタ 今年に東京五輪は本当に開催できるのか?
●東京2020はなぜ中止にならないか?五輪生存をかけたIOCの「信念」
●内村航平が胸中激白 東京五輪も世界選手権も「集大成とは違う」

まず、前提として、開催国の日本から「開催できない」と言うことはできません。
準備不足による中止として違約金を請求されかねないからです。
仮に開催できなかったとしても、IOCが延期もしくは中止を決定しない限り、
日本側は粛々と開催の準備を続けなければならないことになります。
両者ともに自ら決定するのを嫌がっている節があるので、コロナ対策同様に、
ズルズルと決定が遅れ、ろくな感染症対策がされないまま、開催される可能性が高いでしょう…

昨年の最後の記事ではスポーツの限界性に触れましたが、それはやはりそうです。
新型コロナが今までの病気と大きく異なるのは、
自覚症状のない感染者が感染を広げている可能性があるということです。
インフルエンザであれば、多少なりとも熱があり、鼻水や咳をしている特徴がありますが、
新型コロナの場合は、一見、健康そうに見えて自身も健康だと思っている人が感染する可能性があるわけです。
つまり、条件を絞っていくと、若くて自覚症状のない健康的な人が移動するのがリスクなわけで、
それに該当する可能性が高いのが、スポーツ選手ということになってしまいます。
自覚症状のないスポーツ選手がスタッフや観客に感染させる可能性が高いと思われます。

具体的な問題点を言えば、選手と観客、どちらに感染症対策を重点的に行うか、です。
選手に感染させないようにするためには、選手にワクチンを打つ必要がありますが、
ワクチンを打つことで運動機能にどういう影響が出るのか、
それは打つワクチンの種類によっても異なるでしょうから、どのワクチンを全選手に打つのか、
いつの時点でワクチンを打つのか等々、不明な点が沢山あります。

逆に、スタッフや観客に感染症対策を重点的に行うのであれば、
日本の全国民が打つだけのワクチンを用意できるのか、
そもそもワクチンの効果は1カ月は確認されているものの、以降はどうなのか、
そもそものワクチンの安全性と国民の理解は得られるのかどうか。
現時点では希望者のみの無料接種のようですが、それでは感染が収まるとは思えず、
大多数の人間がワクチンを打つことが必要になるだけに、
国民の理解が得られるかどうか、できないのであれば強制できるのかどうか問題になります。
仮に、国民全員に打つだけのワクチンや国民の理解・協力が得られないのであれば、
東京を始めとする協議地域を物理的に交通封鎖を行い、
ワクチン接種者のみ会場地域に出入りするような対応を行う必要が出てきます。
国民生活に多大な影響が出る逆ロックダウンが行えるのかどうか、
五輪を本気で開催するのであれば、色々なケースを想定しておく必要があるでしょう。

果たして、そういう具体的対応が議論されているのか否か。
東京五輪はやる・無理が精神論で対立するだけで、具体的対応まで考慮しているとは思えません。
あと半年でそれだけの準備ができるのかどうか。個人的には疑問があります。

新型コロナはスポーツが一部の人間のためのものでしかないことを露呈した気がします。
そのスポーツをする身体的能力、パフォーマンスを出すための道具の準備、
スポーツを続けるための覚悟等々、様々な現実的な壁がスポーツを難しくし、
結果としてスポーツは一部に独占されてしまい、
それを観客がショー感覚で眺めるというおかしな現象を生んでいるように思えます。
本当は誰もがスポーツを楽しむことが大事なわけで、
オリンピックだって見るものではなく参加するものであるべきなんですよ。
それができなくなっているのがスポーツ界の歪みなわけで、それをコロナは露呈したように思えます。

昨年の記事では、VRの世界で非体験的なスポーツは衰退すると書きましたが、
一旦衰退した後に、体験的なスポーツとして再興される可能性も残されています。
一流アスリートの動きを疑似体験することで、映画館から出てきたように影響され、
自分もそのスポーツができるような感覚になり、
体験的なスポーツに回帰する可能性はあるでしょう。
それこそ、スポーツの本来あるべき姿なのであって、
オリンピックというショーを開催することに本当に意味があるのかどうか、考える必要があるように思えます。

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