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ヒロシマ・ナガサキの日

8月6日と9日にそれぞれ広島と長崎で原爆投下の日を迎えましたが、
広島市長は相変わらずの及び腰でしたが、
広島県知事と長崎市長は政府に核兵器禁止条約への調印を迫るなど、
被爆者の想いを率直に発信してくれました。
それに対して、安倍総理は毎年同じの紋切り型のスピーチで、
核兵器禁止条約に関しては完全スルー。
核廃絶の問題に対する無関心さを強烈に印象付けました…

まぁ、核兵器禁止条約が核保有国とそれ以外の国を分断するという、
日本政府の建前は分からなくもないのですが、
かといって、核保有国の間で核軍縮を図る動きがあるかと言えば皆無であり、
INFが破棄されたりと、むしろ悪化の傾向を辿っている状況では、
まるで説得力を持たないように思えますが…
それならば、地球環境問題のように、先進国≠核保有国にプレッシャーを与え、
時間をかけてでも問題意識を持つことが必要だと思うのですがねぇ…
結局は、核の傘に守られている国が反対しているという歪な構造に。

でも『核の傘』だって幻想にすぎないわけで、
仮に中国が日本に核兵器を使ったとして、
アメリカが報復として中国に核兵器を使うかと言えば、ありえない話。
日本が滅ぶのとアメリカや世界が滅ぶのとどちらを取るのかは簡単な話。
結局は『核の傘』なんて幻想にすぎない。
アメリカにとって都合が良いか否かの話でしかない。

それは在日米軍の防衛力の話にも言えることで、
仮に中国が攻めてきたとして、アメリカが本気で防衛してくれるかは未知数。
それは中国だって織り込み済みでしょう。
現実的に中国が攻め込まない理由は、アメリカとの仲を拗らせたくないだけだし、
国際的な孤立を避けるためだと言えます。
国連の力の弱さが指摘されてはいますが、
なんだかんだで国際世論としての国連という緩い鎖はそれなりに機能してると思うわけです。

中国脅威論をぶちまけて、自国の防衛力強化を訴えることは簡単ですが、
それじゃ現実的にどれだけの防衛力を持てば安全だと言えるのでしょうか。
中国と匹敵する防衛力を身に着けるには、そもそも兵士の数がまるで足りませんし、
中国は毎年のように軍事力を強化しているわけで、
それと対等にあり続けることは、現実的にかなり厳しいように思えます。
結局、『安全』と言えるだけの防衛力を持つことなんてファンタジーのように思えるのですが…
防衛力を否定するわけでもありませんが、それで安心と肯定する気にもなれません。


そんな式典を害するような不祥事が…
こちら 埼玉県幸手市の市長が飲酒暴行で現行犯逮捕?
詳しいことは分からないのですが、ただ、
「6日の平和記念式典に参列するため、幸手市の中学生らと一緒に広島市を訪れた。
 7日未明に1人で外出して飲酒」
の時点で、もう道徳的にアウトだと思うんですが…
学生の引率なのか、別に行動していたのかは分かりませんが、
中学生と行動を共にしながら、深夜に外出して飲酒とか恥ずかしくないのかな…
確か夕食の時点で飲酒してたという報道もあったような…
まぁ、お酒を全く飲むなとは言いませんが、未成年と行動を共にしていた以上は、
それなりの大人としての道徳観は示して欲しかった所。
その後にぼったくりバーなのか知りませんが、
客引きにあって痛い目にあったとしても、自業自得としか思えませんわ…


◆ニュースネタ 「少女像」騒動で愛知トリエンナーレが中止に
展示会は「表現の不自由展・その後」…改めて考えさせられる騒動になったように思えます。
韓国と感情的な経済対立が煽られている状況で、
「少女像」という日本人の感情を煽り立てる展示をしたタイミングの悪さは感じるものの、
表現の自由を抑え付けるような深刻な人権侵害があるわけでもなく、
表現の自由に対するテロ行為に屈して、安易に中止してしまったのは残念でなりません。

結局、この問題が何を示しているかと言えば、
日本人にとっての『自由』は『自由』になっていないということです。
とりわけ政治家からは「公共の福祉」であったり、
一般人からは「常識」という言葉であったり、
『自由』があるがままの自由ではなく、
枠の範囲内で許された『自由』に留まっていることを示しているように思えます。
つまり、明治時代の精神とあまり変わっていない。
憲法の条文は民主的でも、それを運用している国民の心が民主的ではなく束縛的。
『表現の自由』を原則自由として捉えるのか、
常識的に許された範囲内の自由として捉えるのか。
とりわけ、政治家を中心に後者の考え方をする人が多いことを示している気がします。

まぁ、『常識』とは何かと考えるのも骨が折れる問題なわけですが…
結局、明確にこれが常識であると国民全員で価値判断したわけでもなく、
自分の価値判断の中で、なんとなく支持が受けられそうだと思えるものが、
『常識』として扱われているに過ぎないわけで、
そうである以上は、自分の『常識』と他人の『常識』が異なっているのは当たり前のこと。
なんとなくのぼんやりしたお決まり事が『常識』に過ぎないわけで、
それを振りかざすのもいかがなものかと思うわけですよ…
それはもう単に「なんとなく気にいらないから」と言っているのと同じことです。

別に少女像が飾られていても、何か影響があるわけではないはずです。
戦争体験のある方ならいざ知らず、
ほとんどの世代にとって心理的影響を持つものではないでしょう。
それに対してとやかく言うのも何なのかと…
「なんとなく気にいらないから」に過ぎないように思えます。
それは単なる個人の価値判断の問題でしょ。
安倍総理が韓国を「信頼できない」と主観で価値判断しているのと同じ。
それはもう個人的な理由であって、合理的な理由ではない。


◆ニュースネタ ↑に関連して、大阪府知事らが愛知県の対応を批判
結局、丸山議員がおかしかったのではなく、
維新の会という集団自体がおかしかった、それを明らかにしてしまったように思えます。
いやいや、愛知県が事前に内容を全て把握してたら、事前検閲じゃないですか。
掲示板の書き込みを素早く消さなかったプロバイダが悪いみたいなこと言われても…

それじゃ大阪府は博物館等の全ての展示物の内容を把握し、
不適切だと思ったら許可していないということなんですかね?
それがかつて大阪万博で太陽の塔のような前衛的な芸術の発表を許してきた大阪のすることなのか…
知らないうちに随分と窮屈な街になったんですね、大阪は。


◆ニュースネタ 参議院選挙期間中の反対野次に対する産経新聞の見解
言ってることは分からなくもないけれど、
人種や宗教を理由に差別するヘイトと、政治的な反対意見を表明することは、
同じ問題とは言えないように思うのですが?
香港やロシアで政権に対する反対運動が起こっているからこそ、
中国共産党に対する反発やプーチン政権に対する反発が広がっていることが分かるわけで、
政治的な反対意見を表明することは、れっきとした権利でしょう。
それができないというのならば、中国のように心情的には共産党に反発しつつも、
唯々諾々に従えということなのでしょうか。
果たして、それが『表現の自由』が確保されていると言えるのか?

これも最初に書いたように、『自由』に制限があるという勘違いからの派生。
そりゃヘイトのように制限される表現もあります。
それは他人の人権を著しく害するものだからです。
人種や宗教、男性や女性、身体的特徴といった個人では変更し辛いものを理由に、
差別的な表現をすることが禁止しているということです。
そういう境界線を引くバランス感覚がないから、偏ってる新聞と言われるんですよ…


◆ニュースネタ 小泉進次郎議員が結婚
高校野球をラジオで聴いてたので、
はっきりと覚えているのですが、第一報が臨時ニュース…
何事かと思ったら、結婚って… さっさと高校野球放送に戻れよと思った。
今や高校野球放送が唯一のNHKの存在価値なのに…

リンクの記事にある通り、やはり総理官邸で取材に応じてるのは明らかに変でした。
別に結婚自体は何とも思いませんが、
明らかに政治利用しようという意図が感じられてしまうのは残念。
しかも、出来ちゃった婚というのは…(言い方が古いか)
小泉進次郎氏も含めて、どちらかと言えばクリーンなイメージだっただけに、
順番はしっかりと守って欲しかったですかねぇ…
総理官邸での結婚報告といい、立ち回りの上手さだけが目立ち、
『したたかさ』を感じさせてしまったのは、イメージ的にマイナスだったと思います。

少なくとも自分の中で両者の好感度は下がったかな。
結婚自体は祝福したいと思うのですが、やり方が露骨過ぎましたよね…
総理に一番近い男と言われていますが、
親父さん同様に劇場型のいい加減な政治を見せられるかと思うと、げんなりします…


◆ニュースネタ 深まる日韓対立の懸念
日韓が経済的に対立して一番喜ぶのは中国でしょ。それは間違いない。
今の技術水準で日本に追いついてないとしても、
買収なり引き抜きで技術力を上げて、追い抜かれるのは、
国内の半導体事業や液晶ディスプレイにおける経産省の失敗で明らか。
そして、今回の輸出規制に関しても、主導しているのは経産省…悪い予感しかしない。

何度も言っていますが、安倍総理が「韓国を信頼できない」と言ったのは失策。
「信頼できない」といのは安倍総理の評価であり、価値判断、主観でしかない。
客観的な証拠だけでホワイト国への除外が適切であると訴えるべきでした。
これによって、経済的理由ではなく政治的理由だとする韓国の主張が信ぴょう性を帯びてしまったし、
国のトップが変わらないと問題が解決しないとなってしまった。
個人の価値判断を変えるのは大変なことです。
一度信頼できないと烙印を押された韓国が信頼してもらえるようになるのか否か。
それは無理でしょう。落しどころがありません。

本来、両国がコミュニケーションを取れていれば、
「不正輸出の危険性を感じる」「善処します」「よろしく」で済む話なのに、
問題を国内の政治的事情で拡大して、国益に反することばかりをする。
日本も韓国も同じです。とても未来志向とは言えない。

日本が韓国と対立すればするほど、朝鮮半島に対する影響力が低下し、
北朝鮮との話し合いは不可能になりますし、中国にも舐められる。
安全保障上の脅威をもたらしているのは、果たしてどっちなのか…

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