日本一はジャイアンツ
まぁ、予想通りの結果と言いますか、ジャイアンツの豊富な戦力の勝利でしたね。
さすがにボウカー選手の活躍は予想できませんでしたが、
そういうところを含めて豊富な戦力を持っていると言えるのでしょう。
日ハムは最後まで自分達の野球ができていなかったように思います。
シーズン中は先行逃げ切りの野球だったものの、
吉川・武田勝投手が序盤に簡単に失点してしまい、流れを掴めませんでした。
打線は第2戦で陽選手と中田選手が受けた死球が響いてしまった感があります。
その後もジャイアンツ投手陣の内角攻めに苦しみ、
中田選手は第6戦で起死回生の同点弾を放ちましたが、少々遅すぎました。
攻撃にもしつこさがなく、本来の力が出ていなかったような感じがしましたね。
このシリーズは熱心に見ていたわけではなく、流し見るような感じでしたが、
正直言って、最後の第6戦以外は盛り上がりに欠け、
シーズン中の戦いの延長としか感じられませんでした。
豊田泰光氏や野村克也氏といった重鎮の方々が批判されていますが、
確かにその批判は一理あり、「日本シリーズの戦い方」ではなかった気がします。
最近の日本シリーズで一番面白かったのは、2008年の西武と巨人の対決、
第6戦の岸投手のロングリリーフに見られるような「特攻采配」に加え、
第7戦の決勝点となり、翌年は球界でブームになった「ギャンブルスタート」、
そういった後先を考えない博打的な采配、
その後の球界に影響を与えるような最高のプレー、それがシリーズだと思ってます。
今年の日本シリーズでそういうプレーがあったかと言えば疑問符で、
危険球退場を考え直す必要が感じられたぐらいじゃないでしょうか。
そういう意味では、どこか物足りなさを抱えている日本シリーズだった気がします。
◆プロ野球ネタ 日ハムに激震? 吉井投手コーチが退団へ
福良ヘッドコーチのオリックス復帰や、清水外野守備走塁コーチのロッテ入団は、
事前に報道されていたので、驚きませんでしたが、
吉井投手コーチの退団には正直驚かされました。
話によれば、栗山監督と吉井コーチの間で投手起用に対する対立があったとか。
中日の高木監督と権藤コーチのように対立が表面化することはありませんでしたが、
同じような対立があったのかもしれません。
吉井コーチにとっての恩師は近鉄時代の権藤コーチ、数奇な運命を感じます。
まぁ、でも吉井コーチの退団は日ハムにとって痛手でしょう。
現楽天の佐藤義則コーチの後を受けて、投手コーチを引き継ぎ、
途中、1軍コーチに就任した小林繁氏が急逝するなどもあったものの、
投手王国を続けてこれたのは吉井コーチの手腕があってこそ、
そういう意味では来季に大きな不安を残すことなったように思います。
シリーズを見ていると、まだ試合巧者なところは変わらないものの、
以前に比べれば、その質も少しずつ低下している感があります。
これでドラフト1位に2年連続で逃げられてしまえば、
黄金時代を構築しつつあった日ハムの凋落を印象付けることになるでしょう。
栗山監督の解説者視点の「感動采配」も1年限りだからこそ有効なわけで、
2年目以降を考えると、不安な面が強いですね。
◆プロ野球ネタ 巨人とオリックスで2対2のトレードが成立
巨人の東野投手と山本和作内野手と、オリックスの香月投手と阿南投手との、
2対2の交換トレードが成立したとのことです。
どうやら、東野投手が登板機会を求めてのトレードだったようで、
近年、頻繁にトレードしているオリックスが相手球団となったようです。
オリックスはFAで寺原投手の移籍が決定的と見られており、
先発投手の補強が急務で、実績のある東野投手を獲得できたのは大きいですね。
一方の香月投手はライオンズ側から見ると素晴らしいリリーバーだと思うのですが、
昨年西武からFA移籍したミンチェ投手の方を重用するなど、
他球団から見た評価とチーム内での評価に乖離が見られた投手で、
シュートを軸とした強気な内角攻めはセリーグでも通用するでしょう。
そういう意味では、良いトレードになる可能性があります。
◆プロ野球ネタ 横浜とソフトバンクで3対3のトレードが成立
横浜の吉村選手と江尻投手、山本省吾投手と、
ソフトバンクの多村選手と吉川投手、神内投手との
3対3の交換トレードが成立したとのことです。
江尻投手と山本省吾投手はパリーグに復帰することになり、
多村選手と吉川投手は古巣の横浜への復帰となる里帰りトレードとなりました。
ただ、今回のトレードの発端は、ソフトバンクの吉村選手獲りにあったので、
吉村選手と神内投手の交換が基本線にあった感じがします。
このトレードの評価は難しく、吉村選手の潜在能力の高さは認めますが、
ここ数年は結果を残せていませんし、
多村選手も出場した試合では良い働きを見せているも、
最近は故障がちで欠場も増えてきた感があります。
他の4選手も過去に活躍した時期はあったものの、出番の減少が進んでおり、
チャンスではあると思います。
どちらかと言えば、ソフトバンクの方が有利になったかなという印象も…
神内投手ではなく、噂されていた大場投手であれば、横浜寄りでしたが…
ライオンズとしては多村選手に痛い目に遭うことが多かったので、
ラッキーと思う反面、過去に江尻投手と山本投手にやられていただけに、
トントンかなぁと思ったりもします。
◆ライオンズネタ 西武・中島選手がFA権行使へ
多くのスポーツ紙は海外FAを基本線に書いていますが、
スポニチ一紙が国内移籍の可能性もあると報じています。
日刊スポーツは僅かながらも国内の可能性もあるとの書き方で、
やはり従来どおりで海外挑戦の可能性が高いのは間違いないでしょう。
ただ、スポニチの見解が間違っているとは言えず、
メジャー側の評価がシビアになる可能性は高いと思われます。
日本人内野手の評価を高めたいと挑戦した西岡選手は、空前の大失敗に終わり、
昨年の青木選手らの苦戦に印象されるように、日本人野手の評価は暴落し、
青木選手の活躍で少し持ち直したものの、川崎選手は苦戦しただけに、
外野手の評価はまだしも、内野手の評価は難しいと言わざるを得ません。
日ハムの田中賢介選手のようにセカンドを守れれば、チャンスはあるでしょうが、
広い守備範囲を要求されるショートだけでは評価も厳しくなりそうです。
それに加えて、今年腰痛に悩まされただけに、
その症状次第ではさらに評価が厳しくなる可能性も…
そういうことを考えれば、良くて昨年の青木選手の待遇で、
現実的には川崎選手のようにマイナー契約も視野に入ってくるかもしれません。
そういうことを考えると、中島選手にとってベストな選択は、
FA権を行使せずに残留し、腰痛をしっかりと癒し、
改めて来年海外FA権を行使するのが確実だと思われます。
それでも、1年でも早くメジャーに行きたいというのならば、
辛い評価を覚悟に、国内残留を視野に入れながら、交渉することが必要そうです。
そういう意味では、スポニチの記事もあながち間違いとは言えません。
ただ、ライオンズファンの立場としては、海外挑戦は認めるところであっても、
国内移籍はとてもとても認められるものではなく、
既に2年前の細川選手のソフトバンク移籍、
昨年の帆足投手のソフトバンク移籍とミンチェ投手のオリックス移籍と、
選手流出が相次いでいるだけに、
最悪の場合を考慮しての残留条件提示を準備しておくべきでしょう。
昨年からFA宣言を行使しての残留も認める方針になりましたから、
その点では海外チームとの交渉の推移を見ながら、
残留交渉の準備をしていることと期待しています。
今オフの残りの補強費を全て投じるつもりで、誠心誠意、残留条件を提示して欲しいです。
少なくとも、4年12億円以上の大型契約になることは間違いなく、
出来高を含めて4年15~16億円以上でしょうか。
4年20億円はさすがに難しいでしょうから、それでダメなら諦めるしか…
いや、諦められないですね。国内なら条件でも絶対に負けないようにしてもらいたいです。