新年明けまして…
全然めでたくねぇし… まだ2023年だったら良かったのに…
元日の能登地震で正月気分も完全に吹き飛んでしまいました。
2日には被災地に向かおうとした海上保安庁の飛行機が事故になるし…
波乱含みの年明けに、心中穏やかで過ごせていない人も多いことでしょう。
なにはともあれ、人命第一。
悲しむことも、悔やむことも、恐れることも、全部後でいくらでもできるので、
今はある命を大事にして生きたいものです。
◆ニュースネタ 【能登半島地震】県内死者57人に 約3万2000人避難
おそらく翌日にも情報が更新され、さらに悪化している可能性が高いでしょうが…
当初は北陸地方全体で5~6人しか報告されておらず、
本当なのかな?と思っていましたが、3日になって情報が伝わってきましたね…
特に珠洲市や輪島市では津波や火災に見舞われ、壊滅的被害が伝わり始めました。
石川県は県庁所在地の金沢市が南部に位置しており、
北部に行くほど田舎になっていくためか、情報伝達が遅れた感は否めません。
平時には「便りがないのは良い便り」なんて言いますが、
災害時はその逆で、便りがないのは何かあったに違いないと思わねばなりません。
情報が把握できてない時点でも、ワンテンポ早く対応することが大事だと感じました。
東日本大震災でも翌日になって壊滅的被害が伝わってきましたが、
あの時はリアルタイムで津波の映像も流れたことで、ただ事ではないことが分かりましたし、
今回は地震の被害自体は新潟や富山を含めて広範囲に出たものの、
能登半島北部に局所的に壊滅的被害をもたらすことになったことで、
リアルタイムな情報伝達が一歩遅れてしまった感は否めません。
常に地方公共団体との連絡体制を密にしておき、
災害時に報告がない場合は自衛隊を緊急出動させるなど、
さらなるプッシュ型支援が必要なように感じます。
●がれきから冷たくなった娘2人、崩れ落ちた家の前で立ち尽くす男性…地震と津波に襲われた輪島
辛いですが… これが現実です…
最大の問題は被害がこれで収まらない可能性があることです。
1日には夜でも10分毎に震度2~3の地震が頻発しており、
3日の時点でも震度5クラスの余震もあり、依然として落ち着きを見せていません。
さらに3日夜には雨の予報もあり、ひび割れた地面に水が入り込み、
新たな土砂崩れを招く恐れがあります。
地震のメカニズムは今後検証されていくでしょうが、
一部報道では未発見の断層があったという報道もあり、
付近に志賀原発を抱えていながら、この程度の調査しかしてなかったことに愕然とします。
もっと詳細な調査をしていれば、警鐘を鳴らせていた可能性はあります。
近年も1年に1回程度は地震が起こっていた地域ですから…
あくまで私見ではありますが、北陸は古くは本州とは別の土地であったとされ、
島が地殻変動で移動してぶつかって北アルプスを形成したと言われています。
衝突前がどういう地形だったのか分かりませんが、予想するに、
比較的地盤の固い富山県を中心に島が存在し、
その合体の境目が新潟県の糸魚川付近で、石川県の能登半島付近だと思われます。
そういう意味では同様に衝突して生まれた伊豆半島と似ている節があります。
一説では、その伊豆半島が逆に離れているという話もあり、
今回の能登地震でも地面から裂けるような割れ方をしている場所が多く、
同様のことが起こっている可能性もあります。
日本列島が逆にバラバラに離れていく力が作用しているのではないか?
勿論、それは100年単位の話ではなく、数万年単位の話になるでしょうが、
単純に地震の揺れだけを想定した耐震構造では限界があることも覚悟せねばなりません。
だって今後の地震は建物ではなく、地面の方から割れていくわけですから…
新しい建築方式の必要性を感じずにはいられません。
●テレ東の英断に感謝の声「心が落ち着きました」 地震中継→バラエティーを真っ先に放送、担当Pが複雑胸中
あくまで結果論ですよ? 結果論としては「放送すべきではなかった」と考えます。
これだけの大きな地震被害が1日時点では伝わっておらず、
その前に放送していた地震関連ニュースでも、同じことの繰り返しで、
真新しい情報がまるでない状態でしたから、そういう判断になったのは致し方ないのですが、
結果的に、この判断が地震の被害を矮小化して伝えることになってしまったと思います。
フェイクニュースを懸念したのか、リアルタイムで情報が入ってきた東日本大震災とは異なり、
放送局もなかなか情報を伝えきれなかったのは大きな反省要因でしょう。
ある程度の信憑性が確保できるなら、動画投稿サイトの動画でも採用すべきだったと考えます。
結果的に映像がなく、言葉だけで伝えきれなかったことが、
災害報道が物足りなかった最大の要因でしょう。
あとは過剰な視聴者への「配慮」ですね。
東日本大震災の津波の映像でも言われたことですが、
ショッキングな映像を子どもに見せたくないという気持ちや、
暗い気持ちになるから見たくないという気持ちも分かりますが、
でもそれはフィクションではなく、現実に起こっている映像なんですよ。
どんなに覆い隠そうとしようとも、毎日どこかで事件が起こり、
火事が起こり、交通事故が起こり、人が亡くなっている事実は隠せません。
それを「配慮」という言葉で隠してしまえば、それはただの「隠蔽」です。
この世に恐ろしい事なんて一つもないよ、という嘘を教えるんですか?
どこの共産主義国家だよ。笑うわ。
心の安寧は安全な所にいる人間が自分ですべき話。
必要な災害情報を提供することこそがメディアの仕事でしょう。
過剰な「配慮」で仕事を怠るな。人間を、子どもを舐めるな。
自分の心をは自分で制御するしかないんですよ。誰も気遣うものではない。
●能登地震、偽情報がSNSで拡散…架空の地名で「助けて下さい」・原因は「人工地震」
一方でこういう悪さをする人間がいるのも事実。
今の法律でも偽計業務妨害で裁けそうな気もしますが、
災害時の悪質なデマ情報に振り回されないためにも、
別の罰則規定を設けることも必要でしょう。
「内乱罪」に準ずるような、悪質なデマ情報は明確に罰することも必要だと考えます。
こういうのがあるから、マスメディアも情報に振り回されることになっちゃうんですよ。
そして、その煽りは情報を必要としている国民に降りかかっちゃうわけです。
◆ニュースネタ 羽田管制官「JAL機に着陸許可」…「滑走路手前まで」と指示された海保機、着陸機見ていなかったか
こういうので誰が悪いとか言いたくはないんですが…
唯一、情報を完全に把握できたのは管制官なのは間違いないんですよ…
海上保安庁の職員としては、一刻も早く被災地に行きたいのは間違いなく、
その逸る気持ちを理解できていなかった管制官が、
「留めたつもり」になったのが間違いだったと言わざるを得ません。
これはもうマニュアルがどうとか、ミスがあったかどうかという話ではなく、
心情を察することができたかどうかの問題です。
要は戦場なんです。
必要があれば、マニュアルを無視しで強く言うことが管制官の仕事なんです。
その三者の気持ちのズレが今回の悲劇を招いた気がします。
とはいえ、管制官を責めるつもりもありませんし、そうすべきではないでしょう。
これはあくまで仕事を超えた「配慮」の問題であり、それがすれ違った悲劇という話です。
今後も災害支援など緊急性の高い離発着が行われると思いますが、
その時に今回の悲劇を活かせるように、緊急時の対応を磨く必要があると思います。
なにはともあれ、乗客に被害が出なかったのは不幸中の幸いでしょう。
こちらはよく緊急時の対処ができていたように思います。
亡くなった海上保安庁の職員の方々は災害関連死として扱い、
彼らの無念に手厚い配慮をしていただきたいです。
3日には福岡県小倉駅付近の商店街で火事が発生したとのことで…
ぼにゃりと油断せずに、しっかりと生きていかなければなりませんね。
新年気分は吹き飛び、ただただ「生」の尊さを感じる2024年の始まりでした。
一人でも多くの生命が助かりますように…
災害も事故も自殺も、一人一人が少し気を付けることで、
一人でも多くの生命が助かる一年にしたいものです。