« んー | メイン | 怪議は躍る。 »

5%から8%へ

4月から消費税が5%から8%に値上がりしましたが、
イオングループを中心に価格据え置き策を打ち出す企業がある一方、
順当に価格の上乗せを行っている企業もあります。
消費者も増税分が価格に転嫁される分は致し方ないと思う一方、
増税分以上に価格が値上がっていることに神経を苛立たせているのも事実です。

多くの商店で見られるのが、増税前の税込価格×消費税を徴収するケースです。
増税前の実質商品価格をXとすれば、増税前の税込価格は1.05X。
その価格が現在の原価となり、そこに消費税8%がかかるので、
1.05X*1.08=1.134Xとなります。

消費者からすれば、消費税13%以上になったのと同じことで、
商店の実質値上げは、以前の税率の5%にも及びます。
実質的な便乗値上げのように思えるのですが…
価格表示で誤魔化している感はありますねぇ…


◆ニュースネタ 埼玉県の高校教師が息子の入学式のために欠席
これがニュースになること自体、日本の公務員の労働環境を示しているわけで…
公務員の人権ゼロですよね、この国では(苦笑)

まぁ、確かに、非常識な面がないとは言いませんが、
労働法的に問題があるのは休暇を取った教師の方ではなく、
休暇を認めた学校側の問題なわけで、批判の矛先が間違っています。
学校側は「入学式を休んでも構わない」ということで時季指定権を行使せずに、
休暇を与えたわけですから、問題があるのはそちらの判断です。
同僚の都合に優しい職場であると考えればいいんじゃないですかね(^^;

ちなみに、有給休暇は、本来、唐突に使ってはいけません。
朝起きたら体調悪いから有給使うは本来ダメで、
それは別途、疾病休暇を使うことになり、有給とは別立てになります。
欧米では計画有給となっており、1年前から誰かどこで有給を使うのかを決めます。
時季指定権とは「そこは会社が忙しいから別の日にしてよ」という雇用側の権利ですが、
そういった計画有給が行われていることが背景にあるのは間違いありません。

まぁ、いずれにせよ、有給の申請はお早めに、ということで。


◆ニュースネタ STAP細胞を巡る騒動
研究リーダーだった小保方氏が会見を行いましたが…
最初は謝罪の姿勢が見えたものの、弁護士の解説で法律論となってややこしくなり、
記者の質問が進むにつれて、ボロが出始め、
最終的には「STAP細胞を作るにはコツがあり、それを自分は知っている。
そのコツを論文発表まで教えるつもりはないし、研究者に戻さないならお蔵入り」、
冒頭でSTAP細胞の研究が止まることが悲しいと言いながら、
結局は自分の名誉欲が満たされない限り、
その研究が止まることを辞さないという姿勢には謝罪の「し」の字も感じませんでした。

今回の騒動に関しては色々な見方ができると思いますが、
私として信じられないのは早稲田大学理工学部の論文チェックの甘さですね。
学士・博士論文はその内容自体よりも、論文を書く姿勢が問題なのであって、
論文の引用と無断転用の違いをチェックすることは、論文評価の大前提なのに、
それが丸々コピーにも関わらず、見過ごされたことは信じられません。
言わば、今回の「小保方博士」という虚像を作り上げたのは早稲田大学であって、
大学教育における早稲田大の杜撰は当然に非難されるべき事柄です。
理系と文系の違いや、教育カリキュラムの違いはあるでしょうが、
それでも論文作成に関して口すっぱく言われてきた私としては、
早稲田大の指導の甘さ、チェックの杜撰さには呆れ返ります。

小保方氏の研究者としての態度は論外というか、未熟以前に研究者として始まってもいない。
もはやアレは理研の生み出した「偶像崇拝(アイドル)」とみなしています。
彼女にとって論文はあんなに「軽い」ものなんでしょうかね?
そもそも、論文作成にどれだけの時間をかけたのか。
論文は1週間、1ヶ月の短期でできるものではなく、半年・1年以上、
理系であれば実験研究、文系であれば資料集め・データ集めで数年以上、
それだけの多くの歳月をかけて作られるものなのに、
うっかり「間違えた」なんてことは絶対にありえません。
考えられるとすれば、その間違いを真実であると長期間勘違いしていたとなりますが、
それは研究の第一人者として、どうなのだろうと。
そんな「うっかりさん」の発見を信じられるわけがありません。
「私は幽霊を200回以上見ました。幽霊は存在します!」
彼女の発言はそれと同じです。何ら科学的証拠が残されていません。
小保方氏が大発見したのなら、韮澤編集長は神ということになります(笑)

ただ、一方で、理化学研究所の対応も杜撰だった面は否めません。
研究調査自体に疑義を挟むつもりはありませんが、
調査の進め方と処罰の仕方に法的に問題が生じ得る感はあります。
本来は数ヶ月を要する調査を1ヶ月程度で終わらせたり、
小保方氏本人に対するヒアリングが不十分であったり、
捏造と断定するには決定的な材料が足りず、
懲戒解雇が相当でない可能性も否定できないなど、
弁護士先生からすれば、ツッコミどころ満載な対応だったことは間違いないです。
捏造を含めた事実関係がどうあれ、訴訟になった場合には懲戒解雇は難しいでしょうね。
多くの批判を受けているように、小保方氏一人に責任を負わせ、
理研の体制の問題点は指摘されていませんし、
実際に他の人間がSTAP細胞を作れるのかどうかも分からず、
調査報告としてはやはり不十分だった感は否めません。
問題となった論文の作成経緯、参加したメンバー、
そして完成した論文のチェック体制がどうなっていたのか、分からないことだらけです。
結局は理研も小保方氏という「偶像崇拝」を生み出す目算を重視し過ぎて、
肝心な研究内容を精査していなかったと言われても仕方ないように思えます。

私としての評価は、早稲田大学理工学部=論外、
小保方氏=偶像崇拝、理研=猛反省、という評価です。
もう研究者辞めて、理系型アイドルとか目指して歌って踊ったら、どうよ?
STAP48ということで、理系女子募集中~とか(^^;

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)