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赤い狐と緑の狸(+ワカメ)

結果は緑のタヌキの完勝でした。天ぷらとお揚げでは勝負にならなかったよorz
(涙目の)赤いキツネは名を捨てて実を取ろうとしましたが、見事に失敗。
何故か後ろに立っていたワカメラーメンはしてやったりって所でしょうか。
全く中身がなかったわりに、今回の合流劇を象徴する一枚絵でした(苦笑)

民進党の解党決定時に、一部で「民進党乗っ取り説」を唱えるメディアがありましたが、
前原代表の性格を考えれば、それはないだろうと思ってはいましたが、
考えてみると、民進党内部にはみんなの党や(旧)維新の党出身のお家騒動経験者が多く、
そういう権謀術数を経験した議員が前原代表に助言を与えた可能性も否定できません。
「名を捨てて実を取る」、この「実」が「希望の党の実権」であるならば、
これまでの流れは、無所属ではなく新党を結成した枝野氏の動き以外は、
「想定の範囲内」だったと言えることもできます。

その『赤いきつね』が、今日、小池都知事と会談したのは、
表面的には小池都知事に出馬のお願いをしに行ったように思えますが、
今の情勢で小池都知事が出馬するとは本当の所は前原代表も考えていないわけで、
小池都知事が最初に維新の党を例示したのは、
前原代表の方から維新の党を例示して、共同代表を立てるように言ったからでしょう。
あわよくば、自分がと期待し、それが無理なら民進党出身者で、という腹積もり、
それが成れば、民進党出身者が圧倒的多数を誇るので、
選挙後に希望の党を乗っとることも不可能ではないと考えていたのかもしれません。

一方の『緑のたぬき』からすれば、仮に民進党内にそういう動きがあったとしても、
前原代表程度は取るに足らないと考えており、その点では無頓着です。
一番民進党内部の動きを警戒しているのは、『ワカメ』こと若狭議員でしょう。
自分が『緑のたぬき』の一番の側近という自負がある『ワカメ』は、
なんとしても民進党出身者に主導権を渡したくない、
渡さなければ自分が重職にありつけると考えているわけです。
そんな『ワカメ』の動きが、新党協議時に民進党離党者に嫌われて話が進まず、
『緑のたぬき』がリセットすることで、ようやく新党結成が可能になったわけです。
『赤いきつね』もそこに合流する決意をしたことで、
『ワカメ』の民進党への警戒心はさらに強まり、
それが「排除リスト」の公表や、日曜朝の一次候補47人の先行発表宣言に繋がり、
さらなる候補者調整の難航、そして一部決裂が枝野氏への離党に繋がったのでしょう。
今日の前原代表の会見でも、枝野氏らの選挙区で候補者調整が対立していたことを明らかにしていて、
『ワカメ』が最後まで譲らなかったことが、
枝野氏らの「話が違う」という離反に繋がったことは間違いないと思われます。

そういった『ワカメ』の強い警戒感に、『緑のたぬき』も多少警戒心を強め、
今日の会談でも敢えて共同代表や総理候補を明らかにせず、
『赤いきつね』が期待するような返答は何もしなかったと考えられます。


◆政治ネタ 『緑のたぬき』が想定している総理候補は?=公明党代表?
それでは、『緑のたぬき』の中で、誰が総理候補なのかと言えば、
一番最初に名前を挙げた「公明党・山口代表」なのだと思います。
今日の会見でも、維新の会の例示の後に村山内閣の話を持ち出してきており、
それは反目する勢力であっても手を結んで首相候補になり得るという意味であると同時に、
少数政党から首相候補を出しても構わないという意味にも取れます
(当時、反自民の野党共闘内閣によって細川連立政権が誕生したものの、
 羽田内閣時に連立の最大勢力だった旧社会党が離反、自民党との連立政権が誕生した)。
現在の政治状況で、その位置に近いのが「公明党」です。
もっとも、『緑のたぬき』が公明党を引っこ抜こうとしているのか、
逆に自分がそちらに擦り寄っていくつもりなのか、それは選挙結果次第でしょうが、
自分にとって最も都合の良い人物を考えると、公明党の代表しか考えられません。

世間的には、自民党の石破氏や野田氏ら反安倍勢力を推すと予想されていますが、
自民党の場合は政権内クーデーターがよく起こるという問題があります。
『緑のたぬき』が総理を狙うのは東京オリンピック以降でしょうから、
これから3年の間、その政権が安定するという必然性はまるでありません。
そう考えると、党首がめったに変わらない公明党というのは非常に都合が良くなります。
ある意味、人間がもっとも本音が出やすいのは気分の良い時、
新党を結成して「してやったり」と思った、その夜に名前を挙げた公明党代表は、
あながちリップサービスや嘘と言えない面もあります。
今回の選挙区調整で公明党の怒りも削がれつつありますし、
安倍政権に対してはともかく、公明党に擦り寄っていく可能性はより高まるのではないでしょうか。

そうすると、小池労働党のターゲットは、
自民党支持層の反安倍票、
創価学会の女性票、
無党派層のうち政治がよく分からない浮動層(特に女性なら誰でもいいや的な女性)、ですかね?
…もっとも、無党派層は先日の逆風でどう変わってくるかは分かりませんが…
それと民進党の合流が吉と出るか凶と出るか(間違いなく凶にしかならんけど)…


◆政治ネタ 小池労働党の共同代表は誰?=中山恭子参議院議員?
首班指名を誰にするのかというのは、
確かに「選挙後に考える」という言い分も通らないわけでもありません。
現に維新の党は松井大阪府知事と片山参議院議員で、どちらも総理にはなれません。
とはいえ、「単独過半数を目指す」と言っている政党が、
総理候補を決めないというのも明らかに矛盾しています。
まぁ、それでも今と同じくのらりくらりと交わし続け、
首班指名は最後まで明言しないんでしょうけどねー。

それでも党首討論に参加する国会議員の代表は決めなければならず、
首班指名を自由に行うために、参議院議員を選んでくると思われます。
となれば、該当者は日本のこころ出身の中山恭子参議院議員でしょう。
問題は、『緑のたぬき』の腹のうちではそう決まっていても、
中山議員の方が固辞している可能性です。
民進党合流決定時に、夫である中山成彬氏が「安倍政権交代は許されない」とか、
民進党議員の合流を痛烈に批判しています。
現に、旦那の方はまだ公認候補と立てられていませんし、
民進党合流以降の2人の関係がどうなっているのか、定かではありません。
最終的に旦那を公認発表した後に、共同代表として発表するのか、
どうしても固辞される場合は、日曜の党首討論に代理で出てもらい、
なし崩し的に代表に据える、という可能性もあるかもしれません。

『緑のたぬき』自身は討論に弱い傾向にあり、
そういう意味では中山恭子議員を立てた方が自公の追及を交わすことができ、
のらりくらりと切り抜けられる可能性があります。
そういった討論の弱さが、安倍総理には勝てても、政策通の岸田氏に勝つ見込みがない理由なんですが…

まぁ、でも、都民ファーストの都議2人が離党したように、
組織作りは下手くそと言いますか、まるで誰も信用していませんよねぇ…
口では民進党出身議員を「仲間」と言いつつ、相談相手からは「排除」、
初期メンバー=譜代大名、民進党合流組=外様大名な、「封建制」を平然と言えちゃう頭が凄い。
公明党への配慮や自民党内の非主流派への配慮など、
自身は「柵(しがらみ)」だらけというのは、傍から見ていて笑えます(苦笑)


◆政治ネタ 『緑のたぬき』の狙いは?=×細川連立政権 〇村山連立政権
いずれにせよ、『緑のたぬき』の頭の中では、
当初想定された「細川連立政権」時のような野党共闘による政権交代は眼中になく、
自民党を削っての与党過半数割れに追い込んだ上で、
自民党と拮抗しているのならば、公明党を抱き込んでの政権交代、
そこまで議席を伸ばせなかったのならば、安倍政権を交代させた上での自公維大連立狙い、
イメージ的には「村山連立政権」時の政権交代に近いように思えます。

そこら辺の選挙戦略がはっきりしてきたのではないでしょうか。
保守の二大政党狙いではありますが、常に政権交代が起こる形ではありません。
当初期待された「自公政権を倒しての二大政党制の確立」とは、
程遠い結果となったのは間違いありません。


これだけ党利党略、権謀術数を見せつけられると、「政治家」として誰を選ぶのかではなく、
「人」として誰が信頼できるのか、という選挙になってくるように思えます。
例えば、権力者に気に入られようと「忖度(そんたく)」ばかりのYESマンとか、
選挙に勝つためには政党や理念・信条をコロコロ変える風見鶏とか、
自分に従わない人間には「刺客」を送るぞと脅す脅迫者だとか、
ガバガバ金を使うのもアレですが、写真撮影に3万円取ったりするがめつい奴とか、
そういう政治家として以前に、人間としてダメ・好ましくない人間には票を入れてはならず、
信念を曲げない気骨のある政治家を支持したいものです。

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