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センバツは大阪桐蔭が春連覇達成

終わってみたら、大阪桐蔭のための大会だったような感じでしたね。
昨年に引き続き、春らしい投手中心のチームは少なく、
夏の大会のような打撃中心のチームが多かったことで、劇的な試合が多かったです。
特に準々決勝と準決勝は実に見どころの多い打撃戦でした。
もう高校野球にセーフティリードなんてありませんね。
ホームランで一発逆転できてしまう辺りはもうプロ野球と一緒。
そういう意味では三重高校のようにバントをしない野球の方が合理的に見えます。

今大会から導入されたタイブレークは準決勝の大阪桐蔭と三重との戦いが、
延長12回裏2アウトからのサヨナラ勝ちで終わったこともあり、実施はなし。
正直、良かったと思います。試合が壊れかねない。
近年の傾向として、複数投手制と打者のパワーアップが進んでますので、
昔のように貧打の末に延々と延長戦が続くことはなくなってきてるかと。
このままタイブレークなんて忘れてしまうことを期待したいです。
んー、でも、もし大阪桐蔭と三重の試合がタイブレークにもつれ込み、
乱打戦の末に三重が勝利し、大阪桐蔭の春連覇の夢が潰えてたとしたら…
…やっぱり、やるせない気持ちになったでしょうねぇ…個人的には反対です。


◆ニュースネタ 収束に程遠い森友学園問題
先月の佐川氏の証人喚問によって、総理官邸の関与を否定することに成功し、
あとは大阪地検の捜査の結果が出るまで、
財務省はダンマリを決め込む時間稼ぎを目論んだものの、
NHKの報道で財務省が森友学園側に嘘の証言を依頼したことが発覚し、
野党の度重なる追及によって昨年2月22日に官邸で佐川氏ら出席の元で、
官邸へのレクが行われたことが明らかになり、
そこに現理財局長である太田氏が内閣審議官として参加してた等々、
収束には程遠い様相を呈しつつあります。

前者の嘘の証言依頼に関して言えば、
証人喚問でも籠池氏の雲隠れを指示したかと聞かれて否定してましたが、
近畿財務局と財務省のどちらが主導したのかは分からないものの、
実際に籠池氏に雲隠れするように弁護士から指示があったのは確かで、
嘘の証言依頼の話も合わせて考えれば、
財務省が主導した可能性の方が高いように思えます。
そうなると、佐川氏は偽証した疑いが強いわけで、証人喚問の正当性に疑念があります。

また、昨年2月22日のレクの出席者が判然としないものの、
仮に件の今井秘書官が出席していたとすれば、
これも佐川氏の証人喚問で偽証したことになります。
そんな森友学園問題の対処に当たっていた関係者が一堂に会す状況で、
当たり障りのない話をしていたわけがありません。
改ざんの時期にも一致していますし、限りなくクロに見えてしまいます。
この官邸でのレクを具体的に説明できなければ、
総理官邸の関与はなかったことは証明できないでしょう。
それを今のように口を濁していれば、森友学園問題全体に共通する流れである
「ダンマリは怪しい」の流れに乗ってしまうだけでしょう。

森友学園問題自体は過去の不祥事に比べれば大した問題ではありません。
問題はそれを政府が一蹴して説明を拒んできた国会対応にあります。
「関係していたら総理も議員も辞める」と自信満々に否定したのとは裏腹に、
事実は関係性を疑わせるものが後からポロポロポロポロ出てきてしまう。
国会で「ない」と言っていた書類が後から出てくるわ、改ざんされてるわ…
常に後手後手に回っていて、後から「違うじゃないの?」という話が出てくるから、
隠すことが全て怪しく思えてしまう、これが森友学園問題の根本です。
安倍政権の批判拒否体質・秘密主義構造が典型的に表れています。

昨年2月22日の官邸レクで何が行われたのか。
それを全て明らかにしない限りは、官邸の関与を否定することは不可能でしょう。
世間の関心低下とは裏腹に、わりと詰んでますよね、今の状況。


◆ニュースネタ 高プロ導入で「サービス残業」から「ボランティア残業」へ
「裁量労働制」の導入が見送られても、「高度プロフェッショナル制度」は外れない…
1000万ちょっとの年収要件によって、既存の労働法規制から一部外れる制度で、
「定額働かせ放題プラン」みたいな感じの制度です。
高収入労働者からすれば、労働時間規制に束縛されないメリットもあるものの、
それ故にどれだけ負担が増すかも分からないデメリットもあります。
一方で一般労働者には残業規制が適用されるなど、労働時間削減となれば、
皺寄せが全て「高プロ」の労働者に行きかねず、過労死の危険性が増します。

そうなってくると、今の配偶者控除の制度のように、
年収要件をギリギリ上回らない調整が増えてくるのではないか、という懸念が生じます。
それを希望するのは主に家庭での家事負担を押し付けられている女性になると想像でき、
結果的に長時間会社に拘束されることを厭わない男性のみが出世し、
家庭との両立のために拘束を受けられない男性や女性は出世できない可能性が出てきます。
今日重要視されている「ワークライフバランス」とは程遠い、
真逆な結果を生みかねません。

また、高プロ社員と一般社員が同じ仕事場に居る場合、
残業規制のために一般社員は定時で帰ることになりますが、
高プロ社員は一般社員の残業分も実質無給で仕事をすることになってしまいます。
一般社員の残した仕事のツケが全て高プロ社員に押し付けられることになれば、
高プロ社員の負担増や過労死の危険性が高まるばかりか、
一般社員側が高プロ社員に頭が上がらない、顔向けできないことになっちゃいます。
往々にして高プロ社員は上司であるでしょうし、
残業規制があるからといって、おいそれと帰れるのか?という疑問が生じます。
そうなると、今までは残業代を貰って仕事をしていた、
もしくは残業代なしに仕方なく残務をしていたものから、
積極的に居残って高プロ社員や他の一般社員の残務を無給で片付けるという、
「ボランティア残業」のようなケースが一般化してくるのではないかと。
問題となれば「好きで働いてるんでしょ?」で済まされかねず、
『残業しなければならない構造』は問題にもされなくなる可能性があります。

結果として、裁量労働制の導入と変わらなくなるのではないかと。
要するに、今の経営者はバブル期以前の会社構造、
「男社会」「会社に忠誠」「残業の意識なくとにかく働く」
そういった過去の会社組織を理想にした改革を望んでいるように思えてしまいます。
過去の会社は専業主婦の「滅私奉公」があってこそ成立するわけで、
今の時代にそんなものが通用するとは思えません。
改革の方向性が明らかに間違っています。

繰り返しますが、裁量労働制自体が悪いわけではないんです。
成果主義は合理的です。
行き過ぎた成果主義はダメですが、共産主義で内容を問わず給与を払うのもダメです。
ただ、それを導入する背景が、「人手不足解消」では本末転倒。
働かせ放題にしかなりません。
人材が余剰するくらいの「ワークシェアリング」をする必要がある状況でなければ、
労働者本位の裁量労働制を実現することなど不可能です。
裁量権を持つのは労働者ですか? 資本家ですか?
常にそれを考える必要があります。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズが開幕8連勝
開幕カードの日ハム戦の3連勝はある意味で「想定内」で、
大谷選手が抜けたことを差し引かねばという感じでしたが
(でもその後、日ハムは5連勝したわけなので、穴は感じられません)、
その次のソフトバンク戦での2連勝で行けるとなり、
昨年苦手としたオリックス戦の3連勝で加速している印象ですね。

特に日曜の試合は苦手にしていた山岡投手に中盤までノーヒットに抑えられ、
今年もやられちゃうのかなーと不安視していたところで、
4番山川・5番森選手の連打で1点を返すと「行ける!」となり、
7回に集中打で一気に逆転するなど、「強さ」を実感させる試合でした。
この勢いはまだ止まりそうもない感じですね。

評価の高い打線は、9番金子・1番秋山・2番源田選手と俊足巧打を揃え、
3番浅村・4番山川、
5番森友哉・6番中村剛也、
7番外崎・8番メヒア、といったように、
広角に打てる3番タイプの打者と、一発長蛇の4番タイプの打者が交互に並び、
打線の切れ目を全く感じさせません。
2年目の源田選手にしても、昨年より明らかにパワーアップしており、
内野を抜けるヒットから、左中間・右中間を抜く長打へと力強さが増しています。
山川選手には4番打者としての自覚が見え、
外崎選手も自信を付けて勝負強さが増している、
各選手が昨年より上積みできてるのが大きいです。

心配された投手陣も、OP戦微妙だった多和田投手が開幕2連勝と好調、
新戦力のカスティーヨ投手もあわやノーヒットノーランの好投を見せるなど、
野上投手の抜けた穴は感じられません。
リリーフでは期待された高橋朋巳投手が早々に離脱になったのは誤算でしたが、
右横手の平井投手と左腕の野田投手の安定感が増しており、
抑えの増田投手を含めて、3人で賄おうという意図が感じられます。
実績的には武隈投手の方が上なのですが、
勝ち運を持っていて先発もこなせることもあり、
6-7回の同点ビハインドでの立て直しに使う意図を感じますね。
あとは新外国人投手のワグナー投手がどうなるか…
それよりはルーキーの伊藤投手を早く見たいかなという感じ(^^;

6連戦ではトレードで獲得した高木勇人投手や榎田投手の先発もあるでしょうし、
彼らがどういう活躍をするのかで、連勝の伸びも違ってくるでしょうね。
なにはともあれ、例年になく明るいニュースが多いので、毎日が楽しいです(笑)

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