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「ねじれ」ているのは、お前の頭の方だ!

参議院で野党から問責決議案を突きつけられると、
発送電分離を目指した電気事業法改正案をあっさり放棄し、
これ幸いとあっさり国会を閉じて参議院選挙モードに。
お前は選挙しか頭にないのか!?

最近の自民党、特にどっかの総理さんは、事あるごとに「ねじれ」と連呼し、
0増5減法案が参議院で審議されなかったのも「ねじれ」のせい、
重要法案を審議できずに国会閉幕となったのも「ねじれ」のせい、
きっと株価の乱高下も梅雨の天気が続くのも「ねじれ」のせいなんでしょう(苦笑)
それじゃ「ねじれ」は何なのかと言えば、
国民の投票行動の結果、政権選択の結果でしょう?
それにタイムラグがあるのが「ねじれ」の根本原因なのかもしれませんが、
それならば、当初の予定通りに衆参同時選挙をやれば良かったじゃないですか?
そういうことをせずに「ねじれ」「ねじれ」と連呼することは、
過去の国民の投票行動結果の批判であって、
国民に対して「お前らバカだね」と連呼してるも同然なわけです。
それにも関わらず、簡単に「ねじれ」「ねじれ」と連呼するどこかの総理は、
参議院選挙のトラウマで頭の中が「ねじれ」ていると言わざるを得ないでしょうよ。

「ねじれ」国会は今に始まったことではなく、民主党政権時代も同じだったわけで、
同じように参議院で問責決議を受けようが、不信任決議とは違って法的拘束力はないとして、
重要法案の審議は続けていたわけですから、
今の自民党の「ねじれ」の言い訳はとても見苦しく見えます。
本当に重要な法案ならば、もっと早くから審議していたはずで、
そうもせずに参議院の空転が原因だと言うのは、いささか滑稽に見えます。
党内に「廃案にしても構わない」という雰囲気があったのは間違いないでしょう。

「0増5減法案」にしても、民主党・野田総理がその先にある定数削減をセットに、
解散の内諾を得たのにも関わらず、完全に定数削減は置き去りにされ、約束を反故にしてしまい、
さも野党が悪いかのような体を装って、衆議院で再可決し、
定数削減の話は完全に立ち消えになってしまいました。
民主党政権は根回しを怠り、国会運営が「未熟」という印象でしたが、
今の自民党政権は国会運営が「乱暴」ですよ。
偽善にまみれたネットの炎上騒動のように、究めて偽善で、強権的で、粘着質です。

「アベノミクス」にしても、その成果はマネーゲームを誘発しただけに過ぎず、
金融緩和は物価が上昇するまで続けられるので円安は続いていくものの、
それによって輸出産業が根本的な立ち直りを見せたかと言えば、そうではなく、
逆に貿易赤字による輸入の打撃が経済を直撃しており、思うように伸びていないのが現実です。
そもそも、彼らの頭の中は1980年代で止まっており、「失われた30年」になっちゃってます。
「円安=貿易増=景気回復」という時代はとっくに終わっているわけで、
経済構造の変化を考えずに、製品(駄作)が売れないからデフレだと決め付けてしまう稚拙さ、
期待された三本の矢の「成長戦略」も完全な的外れに終わってしまったのは間違いなく、
景気を本格的に回復させる根拠に欠いています。
今後のマネーゲームの経過次第では、円安が進むも、株価は下がる可能性があり、
物価は上昇すれど景気が回復しない「スタグフレーション」に突入する可能性があります。

労働者環境は悪化の一途で、今国会では見送られたものの、
限定社員の導入や金銭解雇の導入で雇用の不安定化を促進するような政策を検討しており、
職務発明で得た特許を個人ではなく企業に属させようと画策し、
さらなる研究者離れを呼びそうな改革を検討するなど、的外れも良いところです。
だから日本はヒット商品を生み出せずに、製品(駄作)が売れないと嘆くはめになる。
足元が崩壊しているのに、「日本のものづくり」はやれると叫んだところで何ができるの?
足元を安定させることなしに、「日本のものづくり」は復活しないでしょうに。
中身のないスカスカな経済政策が「アベノミクス」の正体なのですか? 呆れ返ります。

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