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2013年の埼玉西武ライオンズ

日本シリーズ? 何それ、美味しいの?(苦笑)

いつもはパリーグの代表として、パリーグチームを応援しますし、
打倒巨人ともなれば、より一層、応援に力が入るはずなのですが、
今年の日本ハムはドラフトの直後ということもあって、全く応援できません。
今年ばかりは読売ジャイアンツの応援をしたい気分です。

昨年の菅野投手の強行指名でも感じたことですが、
勝算のまるでない強行指名は誰もが不幸になるだけで、
それがドラフト制度だからと開き直って指名する姿勢には違和感を覚えます。
さらに、今回は「特定球団以外は拒否」という従来の姿勢とは明らかに異なり、
「メジャーリーグ希望」を鮮明に打ち出したわけですから、
それを阻害するような行動を取った日ハムの態度は、むしろ卑怯にさえ思えます。
場合によっては、職業選択の自由を侵害し、ドラフト制度が潰れかねない事態ですから、
とても日ハムを守る気持ちにはなれませんね。


◆ライオンズネタ 2013年のコーチングスタッフを発表
絶望した…

……
……… orz

まぁ、ある意味では予想通りでしょうか。
残留が基本線でヘッドコーチは置かず、打撃コーチとして田辺2軍コーチが昇格、
2軍監督は次期監督候補でもある潮崎哲也氏が就任することになりました。
意外だったのは2軍打撃コーチに高木浩之氏が就任したことですね。
現役引退した平尾選手を置くと思ったんですが…
現役時代はしぶとい打撃が持ち味だったものの、決して打てた方ではないだけに、
どういう指導をするのか少し心配ではあります。
今の若手は大砲候補というよりも、俊足を売りにする選手が多いですから、
そういう意味では職人的打撃技術が必要となりそうです。

ただ、2軍打撃コーチが1人は少なすぎます。
今までは2軍監督が野手出身で、ベテランの田辺打撃コーチでしたから、
1人体制でも対応できたように思いますが、
2軍監督が投手出身の潮崎氏で、新任の高木浩之コーチ1人では心許ないです。
もう1人打撃コーチを増やす必要があるでしょう。
平尾選手の追加就任をお願いしたいです。

期待していた外部招聘がなかったのは残念でしたが、
交流戦を機に光山バッテリーコーチが作戦コーチを兼任してから、
チームの得点力が大きく向上しただけに、光山コーチの補佐能力に期待したいです。
個人的には、もう少しエンドラン等を増やして欲しいところ。
あとは2軍で名白楽として今の野手全員を見てきた田辺コーチの手腕に期待してます。
各選手の打撃をよく知っているだけに、野手陣が落ち着いて試合に臨めそうですね。

ちなみに、現役引退した佐藤友亮氏は高木浩之氏の代わりに東海地区スカウトに。
愛知出身だった高木浩之氏とは異なり、東海地区との関わりは一切なし…
このままスカウトで定着するとは思えず、
空きができたことで色々と経験させようということなのかもしれません。
そういう意味でも将来の幹部候補生なのは間違いないです。


◆ライオンズネタ ドラフトを終えての戦力分析
ドラフト前に補強ポイントとして、エース候補の獲得、左右の即戦力リリーフ、
内野の大砲候補、右の外野手を挙げましたが、
結果的に補強できたのは左右の即戦力リリーフのみで、
あとは高校生投手2人がエース級に育つかどうか、そこが成功の可否を握ります。
…しかし、当初はバランスよく指名という話だったんですが…
実際は投手補強に偏る結果に。将来性のある野手が必要なのは間違いありません。

ドラフト翌日の報道等を見ていると、
1位の増田投手と4位の高橋投手は即戦力として中継ぎで期待できそうです。
増田投手はチーム事情もあって先発投手の適正がまだ定まっていないだけに、
渡辺監督の言うように先発をすることもあるでしょうが、
リリーフ中心の起用法で行くと思われます。
いきなり抑えは難しいでしょうから、右のセットアッパーが有力。
高橋投手は夏に肩を痛めたという報道が心配ですが、
順調なら左のリリーフとして活躍できるでしょう。

心配なのは2位指名の相原投手と3位の金子遊撃手です。
相原投手は将来のメジャー挑戦、金子選手はジーター選手を目標に掲げました。
メジャー志向を責めるつもりはなく、高い目標を持つことは良いことなのですが、
ただ、2人ともまだまだ鍛えるところが多く、
どちらかといえば、センスで野球をやっている印象が強いですから、
指名に浮かれていては困るというのが正直な感想です。
金子選手は大学生とはいえ、体もまだまだで、打撃も守備も鍛え直す必要があり、
相原投手は体力面の不安があるだけに体作りから始めないといけません。
ライオンズの練習は決して楽ではありませんから、
プロ入り後に向けた備えは万全にしておいて欲しいです。
救いがあるとすれば、相原投手には同期の佐藤勇投手がいて、
1位の増田投手は体力面がしっかりしており、4位の高橋投手は遅咲きの苦労人、
金子選手には育成枠で同じくスピードを売りにする水口選手がいますので、
彼らと刺激し合いながら、切磋琢磨して成長していって欲しいです。


そんなこんなで、来シーズンの戦力分析。まずは一覧表から。
【右先発】 涌井・岸・牧田・野上・十亀
【左先発】 菊池雄星・武隈・小石・中崎
【ベテラン】石井一久・西口
【右中継ぎ】長田・岡本篤志・増田、田中・松下・山本淳・平野
【左中継ぎ】ウィリアムス・松永・高橋、宮田
【抑え】  大石、岸or野上or十亀

【捕手】炭谷、上本、星孝典・武山・岳野・中田
【一塁】オーティズ・カーター、坂田
【二塁】浅村、水口
【三塁】ヘルマン、林崎、星秀和
【遊撃】中島、片岡・原・永江、金子
【外野】栗山・秋山、大崎・熊代、
    米野・高山・木村・駒月、斉藤・石川・田代、星秀和・坂田
【DH】カーター・中村

《中島選手がFA宣言残留した場合のベストオーダー》
1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)中村、5(遊)中島、
6(三)ヘルマン、7(一)オーティズ、8(捕)炭谷、9(右)大崎・片岡
《中島選手がFAメジャーで、中村選手の不在を想定した場合》
1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(一)オーティズ、5(指)カーター、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎・熊代、8(捕)炭谷、9(遊)片岡・永江

宮崎フェニックスリーグの結果からしか分かりませんが、
投手陣では地元の中崎投手が先発で好投しており、
リリーフでは松下投手と田中投手が結果を残している模様です。
野手では田代選手が1番で起用されるなど打撃でも結果を残しており、
斉藤選手がホームランを量産し、坂田選手も今季の汚名返上の活躍、
高卒ルーキーの駒月選手は1本塁打ながらも、
中島選手のように、その1本が成長へ繋がっていくだけに大きな1本です。

こう見ると、投手陣の駒は揃った感じがします。問題はエースと抑え。
涌井投手が先発に復帰し、エースとしての役割を果たせるかどうか、
それとも岸投手と牧田投手がエースに成長するのか。
一方で、抑えには飛躍を期待する大石投手を使うのか、
それとも再び先発から野上投手や十亀投手を抑えに回すのか、そこがポイントです。
例年に比べますと、投手陣の層は厚くなった印象で、あとは質の向上ですね。

野手は中村選手の手術が痛いです。こちらの目処が全く立っていない。
これで中島選手がFAでメジャー挑戦し、
外国人選手との契約が難航してしまったら、どうするんでしょうか?
かといって、補強の当てがあるわけでもなく、
FA選手はこれといった候補がおらず、ロッテの今江選手はAランクで割りに合わず、
巨人の谷選手や広島の廣瀬選手は補強ポイントに合致しますが、宣言する気配はなし。
日本復帰が噂されるメジャーリーガーも、福留・西岡・川崎選手ら左打者中心。
外国人選手では中日・ブランコ選手の動向が注目を集めるも、残留が濃厚。
戦力外の有力選手も左打者が中心で右打者は不足気味。
現時点で野手の補強戦略は成り立たない感じです。
強いて言えば、左打者ではあるものの、サードを守れる岩村選手、
右打者ならロッテを戦力外となった南外野手でしょうか。
投手に比べると、野手は底上げを期待せざるを得ず、悩ましい感じがします。

野手の底上げに関してですが、予想以上に野手の補強が乏しかったので、
ポジションのコンバートで対応せざるを得ないでしょう。
まずは中島選手の動向次第ですが、移籍なら片岡選手をセカンドからショートへ、
残留ならばサードかライトへコンバートします。
理由は10月18日「CSファイナルステージが開幕」の野手編総括をご覧下さい。
外野は栗山・秋山選手が確定で、大崎・熊代選手が競争を勝ち残った感があり、
成長段階の木村・駒月選手、斉藤・石川・田代選手以外は厳しい印象です。
ですから、起用の幅を広げるためにも、米野選手は再びキャッチャーも兼任し、
星秀和選手は手薄となったサード、坂田選手はファーストを守るなど、
複数ポジションを守ることができれば、選手起用も楽になります。
手薄な右の代打に関しては、米野選手を含めて、
武山・岳野・中田選手とキャッチャー陣が打撃を生かした第三捕手として争い、
右の代打を兼任するような形となるのが理想ですね。

以上の観点から、補強するとすれば、
投手では抑えもできる阪神を戦力外となった地元出身の小林宏之投手、
野手なら優勝経験豊富でサードを守れる楽天を戦力外の岩村明憲選手、
右の外野手なら強肩とパンチ力を秘めたロッテを戦力外の南竜介選手、でしょうか。
何はともあれ、まずは外国人野手3人の残留を確実なものとして欲しいですね。


ちなみに、来年のドラフトに関係する将来の戦力予測はこちら。30歳以下が基本。
【右先発】涌井、岸、牧田、野上、十亀、岩尾、相原
【左先発】菊池雄星、小石、武隈、中崎、佐藤勇
【右中継】田中、松下、平野、藤原、岡本洋介、前川
【左中継】松永、高橋、宮田
【抑え】 大石、増田
【捕手】 炭谷、武山、岳野、荒川、中田、藤澤
【一三塁】中村、原、林崎、美沢、梅田
【二遊間】浅村、永江、金子、水口
【左外野】栗山、秋山、石川、斉藤、田代、坂田、星秀和
【右外野】片岡、熊代、駒月、木村

左投手を2人取ったことで、バランスが良くなり、
長年の懸案事項の抑えもダブル体制となり、補強は済みました。
投手では右の絶対的なエース候補が必要です。
野手は俊足巧打の選手が多く、若き和製大砲候補は駒月選手ぐらい。
二遊間は浅村選手と永江選手らで間に合ってるとして、
一塁・三塁の大砲候補が欲しいですね、こちらは左右どちらでも良し。
右の外野手に関しては片岡選手を将来的にコンバートすれば解決する問題です。

来年のドラフトは将来のエースと4番が欲しい、
そういった実に分かりやすい補強ポイントとなりそうです(^^;

コメント

ヘッドコーチと二軍監督は辻伊原
投手コーチは森

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