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高野連がアンケート実施

とのことです。

◆高校野球 特待生問題で高野連が意見を公募
●高野連HP

まだアンケートは書いておらず、議事録を見た段階です。
この議事録、少し読めば分かりますが、長いです、ひたすら長いです(^^;
暇人しか読めません(←俺は暇人なのか(爆)
大事なのは第3回の議事録でしょうか。それ以外は前段階といった印象です。
まぁ、その3回目もそれなりに長いですけど…
一応、私の感覚で簡単に1~3回の流れをまとめてみました。


【1回目】委員の意見陳述が主
話の流れとしては、特待制度は現実的に認める方向性で議論している模様。
問題はその線引き(ガイドライン)が話の中核になってきている。

【2回目】問題分析その1
特待制度の実態(といっても噂程度であーだこーだ)を話し合う。
前半の審議は、主に高校の特待制度の採用基準に関して。
話によれば、採用基準は定まっておらず、同じ学校でも年によってまちまち、公表もされないとのこと。
そこで、公表を義務付けるような感じで話が進む。
しかし、中盤から中体連側からそれでは対処しきれないと反論。
中学・高校での進学よりも、ボーイズリーグ・高校との間で話ができているとの話がなされる。
中学側が高校進学に関与し切れず、推薦をひたすら要求されるそうな(←主にバカ親だろうが)
そこで、3回目は、次回は海外の特待制度の実情(採用基準・ガイドライン)を探るとともに、
ボーイズリーグ関係者からも話を聞く流れとなる。

【3回目】問題分析その2
まず、海外の特待制度(アメリカの例)が説明される。
アメリカは高校スポーツが過熱してないので、大学スポーツを例に取って説明。
事細かなルールが定められていることが話される。
次に、ボーイズリーグ関係者による話がなされ、
話を聞く限りだと、活動はまとも、裏の話はあまり出てこない(匂わせる部分はあるものの)。
話の主眼はボーイズリーグと中学との間の意思疎通の無さに至る。
(ここまでの話が理解できているならば、23ページの後藤寿彦委員の発言からチェック)
その後は、中学・ボーイズリーグの意思疎通が不十分な場合の質問(解明には至らず)、
各委員からの質問で審議は終わる。


とりあえず大事な所だけを読みたいと思う人は、
3回目23ページの後藤寿彦委員の発言以降を中心として、
29ページの栗山英樹委員の質問の辺りを読んでみるといいかもしれません。

全体としては審議会自体は特待制度を認める方向で動いているようです。
あとは伝統に縛られている高野連を動かすだけの「材料」を探っているようです。
その「中身」は、特待制度のガイドラインであったり、
実態調査による暴露、そこからの啓蒙活動であったり、と委員によって様々。
その一環が今回のアンケートだと言えるでしょう。


私個人の考えを述べますと、高校の特待制度は認めても構わないと思います。
これまで特待制度を行っていた学校が、日本学生憲章の禁止規定を知ってたかどうか分かりませんが、
禁止しているからこそ、裏で物事が動き、実態を掴めてこなかったわけですし、
現実的な要請からも、特待制度を認めてしまった方が管理しやすいと思われます。
特待制度を認めた上で、何がダメなのか、何が問題なのかを分析していく方が話は早いでしょう。
現段階では表向きに「禁止」されている事実なだけに、
噂話程度で終わってしまい、なかなか実態が掴めません。
一度、特待制度を認めた上で、議論していかないと結論は出てこないように思います。

議論の方向で出てきた中学校とボーイズ・シニアリーグの関係はなかなかに興味深かったです。
どこか一昔前の学校と塾の関係に似ているような感じを受けました。
子どものことを考えるならば、両者の連携が理想なのでしょうけど…
…まぁ、これが大人の問題だわな(苦笑)

あくまで私の予想ではありますが、
このままでは高野連が特待制度を認める可能性は少ないように思われます。
実態を解明し切れていないのが第一の理由で、
全てが裏にある状態で、結果からの推理のみでは、有効な対策は立てられないからです。
およそ完璧なものができあがらない限り、高野連は重い腰を上げないでしょう。
そう考えると、高野連を動かすのは、高野連に対する「世論」以外にはないように感じます。
今年5・6月の高野連批判を国民から受けて、高野連が軟化姿勢を見せたように、
高野連に対する国民の厳しい目がこの問題の解決には必要不可欠のように思います。
今回のアンケートを、高野連が重く受け止めてくれるのを期待するばかり、
そうでない限り、この問題は一向に解決しないように思えます。
ただの問題定義だけで終わり、解決が先送りされるのは勘弁願いたいものです。

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