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パウエル問題

オリックスとソフトバンクとの二重契約が問題となっている
元巨人のパウエル投手の処遇に関してですが、
パリーグ連盟が所属はソフトバンクで3ヶ月間の出場停止という案を勧告したそうです。
パウエル投手本人がオリックスでプレーする気持ちがない以上、
ソフトバンクに所属とするのは仕方ないのかもしれませんね。
けれど二重契約と認めた手前、そのままではダメということで…折衷案か。
二重契約と言うならば、パウエル投手に責任を取らせるのが筋なのでしょうが…
まぁ、なんつーか、大変微妙なことになってますね。

少なくとも、パウエル投手側の言い分はさっぱり理解できません。
今回の来日はソフトバンクでのビザだったようですが、
オリックス側のビザ申請のために統一契約書のコピーにサインしたわけですから、
やはりオリックスで働く気持ちがあったと言わざるを得ないでしょう。
それならば、もうオリックスの球団職員でいんじゃないでしょうか(苦笑)
オリックスでは働きたいが、選手としては嫌、ということなんでしょう?
それじゃ球団職員ということで。前川投手のようにガンバレ。

客観的に見ると、三者とも問題があったように思えるだけに、
全員手を引くのが一番いいように思えるわけですが…
パウエル投手が入っても使えるかどうかは未知数ですし、
球団のイメージダウンの方が大きくなってしまうように思います。
引く方が利巧だと思うけれども… あー、もうどうでもよか。


◆ゲームの話 『Fortune Arterial』の感想
多少ネタバレ気味(ストーリーには踏み込みませんがテーマには触れます)なので、
ネタバレが怖い人は以下の文章は読まないでくださいませ。


一晩寝て、改めて感想を書いてみますと、
Fortune~のテーマというのは、家族の絆を描きながら、
無数の選択肢から人と人の繋がりが生まれる(恋仲になること等)のが尊く、
言わば自分の思い通りにならないからこそ面白くあり、
自分の思い通りにしかならない世界は何も生まないということだと思います。

ごく当たり前のことではあるのですが、
ゲームとかやってるとそこが揺らぐ時もあるような感じがします。
例えば野球ゲームをプレイしている時、
データによってはバリバリに活躍する選手が全く成績を残さない場合があります。
それが特に好きな選手だと悔しく、自分のプレーしているチーム以外でも、
わざと打たせたり打ち取られたり、時には改造してみたりと、
その野球ゲームの世界を支配して、自分の思うような形を作ろうとします。
けれど、それが100%上手くいくことはありえず、
そうやって自分の思うようにした結果はゲーム性の喪失しか生みません。
当たり前のことですが、ゲームは何かしら制限、
言わばルールがなければ面白くないわけです。
けれど、中には自分の思うままのゲーム世界が良いと誤信してしまう人や、
果てはそれを現実にまで転化してしまい、
自分の思うような形にならないと我慢ならない人がいることも確かです。
勿論、今挙げたゲームは一例でしかなく、
それ以外のもの、とりわけ結果第一主義、点数を全てと考える世の中では、
そういった考え方が生まれてくることは珍しくないと言えると思います。

Fortune~はそういった風潮を風刺した作品のように思いました。
惜しむらくはその風刺がいまひとつだったことでしょうか。
そもそも、このゲーム自体に選択肢はほとんどありませんし、
そういうことを語るなら、キャラ分岐ではなく、
選択肢分岐にした方が良かったように思います。
言うなれば、シナリオの幅がなかったのがこのゲームの最大の失敗要因だと思います。

加えて、真ルートは個別ルートの多くの謎が解消されますが、
根本的な設定の種明かしはされていません。
最終的にはそういうものと思うしかない所は少々残念でした。
まぁ、ストーリー上の謎は解消され、伏線はしっかり拾われていましたから、
その点はあまり気にしないほうがいいのかもしれません。

…んと、まぁ、大体こんな所でしょうかね。
自分の感想を率直に書けば、「面白くなかったけれども、何となく進めてしまった」形。
惜しいというか、勿体無い作品だったという評価ですね。
真ルートがわりと形になっていただけに、個別ルートの不出来が悔やまれます。
他のゲームの評価と比べると、Aleaと同程度か下という評価、
ALMAや朱よりは下に評価せざるを得ないです。
前述のように、選択肢に幅があれば、Aleaを超える程度には評価できたかもしれませんが、
ゲーム性のなさが足を引っ張りました。
もっと選択し次第では派手な展開や過酷な展開を用意しても良かった気がします。

まとめると惜しい作品に終わってしまった理由は以下の2点、
AIRのように個別シナリオが充実していなかったこと、
Aleaのように選択肢に幅(シナリオ展開の幅)がなかったこと、
この2つのうち、どちらかがクリアされていれば、
評価の高いものになったとは思うのですが… まぁ、失敗したというのが適切でしょう。
もう少し頑張って欲しいというのが率直な気持ちです。
良い味はそれなりに出せるんですから…

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