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自民党総裁選、勝ったのは…?

安倍晋三、というオチでした。しょうもな!

●【総裁選】安倍氏も暗躍「岸田・高市連合」誕生  派閥分裂再編へ引き金
予想通りの結果ではありましたが、想像以上に高市氏が票を伸ばした感はあります。
まぁ、的外れではあったものの、保守の論陣でブレずに戦えてましたから、
保守を自認する自民党からすればウケは良かったのでしょう。
結果的に河野氏は議員票を喰われて、有利に立つと見られていた1回目の投票でさえ、
岸田氏に1票差で敗北、この時点で逆転勝ちはなくなりました。
決選投票では、予想通り、岸田氏が高市氏の票のほとんどを取り込んで快勝となりました。

最も得をしたのは元総理の安倍晋三氏。
岸田氏に総理在任中の恩義を返すことができただけでなく、
自分を支持してくれている日本会議ら右翼勢力にもアピールできました。
ガチガチの保守層に見放されぬよう、上手くガス抜きできた感はあります。
実際には何もしてないんですけどね…彼らの主張に乗っただけで実現はしてないので…
迷走した結果、投票行動もバラバラとなった二階幹事長との差を見せつけました。

これで河野氏は鈴を付けられて麻生派にすごすごと帰ることになり、
石破氏は相変わらず干されたまま、二階派には分断工作を仕掛ける感じで、
小規模な権力異動で終わると思われます。
結果的には、安倍-麻生ラインは変わらないわけで、
岸田氏が院政を覆して独自色を見せるのか、それとも屈するのかに注目が集まります。


結局は、今回も自民党は「できるだけ現状維持」を選んだに過ぎず、
国民が望んだ「安倍政治との決別」は果たされませんでした。
政権交代以降の自民党が行ってきた政治は「国民を無視すること」、
森友・加計・桜を見る会を始めとする疑惑からは逃げて説明を放棄し、
新型コロナが蔓延すると、対話しない・情報を出さずで何をしたいかも見えてこず、
国民に自粛をお願いをするのにも一切頭を下げず、補償も最低限…
誤りを認めずに改ざんし、謝罪やお願いをせずに締め付けばかりが叫ばれる…
そういった安倍政治の負の遺産と全く決別できていません。

当初は岸田氏も「岸田ノート」なるものを掲げて、
国民の声を聴いてきたとアピールしていましたが、
菅総理が自民党総裁選から降りて対立候補が一転して、主役に躍り出ると、
自民党の声を聴くことに終始し、官邸主導から党主導をアピールするなど、
選挙戦の中で声を聴く対象が明らかに変わってしまいました。
その戦略変更は自民党総裁選を戦う上では大きなメリットとなりましたが、
逆に国民からすれば、自民党という内輪の論理ばかりを重視するように見え、
「国民を無視する」姿勢は変わらないのだという失望に繋がりかねません。

岸田氏の課題は、総裁選を勝つために行ってきた党内リップサービスを辞め、
いかに国民の声に向き合えるかです。
党内融和ばかりを気にして、安倍・麻生氏の顔色を窺ったままでは、
国民の支持は全く得られずに終わってしまうでしょう。


ポイントは衆議院選挙がある思われる11月までにどれだけ結果を残せるかです。
本当なら静岡でも参議院補欠選挙が行われる10月24日が望ましいです。
この頃は1年で最もコロナ感染リスクが少ない時期でしょうから、
就任ご祝儀相場も加えれば、選挙に負けることはないでしょう。
ただ、現在言われている11月14日に選挙日程が来てしまうと…
気候次第では不利に働く可能性は否定できません。

●コロナ第6波は11.14に本格化「2つの根拠」 菅首相ラスト会見で楽観視のフシ穴無責任
大体、自分もそういう読みですね。
この頃には新たな冬の感染拡大が始まりかねません。
それもワクチンによる感染防止効果は全く期待できないレベルでしょう。
コロナ医療体制を広く一般化させて、早期発見早期治療に舵を切り、
ワクチンに頼らない感染予防体制を作らなければ、
次のコロナウイルスの変異には耐えられません。

●「理由分からず減った」政府も想定外 「第6波避けられない」の声も
寝ぼけてるのかな…
菅総理もワクチン接種を要因に挙げてましたが、明らかに的外れ。
ワクチン接種が進まなかったブラジル・インド・インドネシアも、
2~3ヶ月程で単一株の感染は収まっていますし、
要因としては気候の変化やウイルスの生存戦略が考えられるように思えます。
●コロナ新規感染急減の理由は? ウイルスの「生存戦略」という見方も
個人的には「空調の問題」だと思います。
9月前半に急激に寒くなり、エアコンを付ける必要性がなくなり、
後半から再び暑くなっていますが、窓を開けていれば耐えられるレベルなので、
「部屋を密閉してエアコンを付ける」ことが減ったのではないでしょうか。
実は今の変異株コロナ感染症対策で最も求められているのが、
接触感染対策のアルコール消毒ではなく、エアロゾル感染対策の換気です。
●38人の科学者が提言「空気感染」から身を守る方法
冬で風を通し続けるというのは無理な気もしますが…
とりわけ冬は暖房を切ったとしても、換気を疎かにしがちなので、
定期的に風を通すことは必要なように思えます。
まぁ、それができないから、コロナ感染症が終わらないんですけどね…

そういう観点から見ると、選挙や外交という日程も含めて考えると、
1か月も時間は残っていない可能性が高いです。
「コロナ対策に集中する」と言って総裁選を辞退した菅総理は、
この間、実質、何もしてませんからね…
岸田氏が総裁選への出馬を表明した8月末、
その時点から総理就任を前提としたコロナ対策をまとめていなければ、
とても間に合うような状況ではありません。
今から考えていてはもう遅いです。
仮にそうであるならば、総選挙までに満足いくコロナ対策は作れず、
冬の大感染を止めることができずに、ワクチン絶対主義の無能さを思い知り、
年内にも退陣に追い込まれる事態にまで発展することでしょう。
それだけこの1ヶ月が重要です。
スピード感を持って、危機意識を持ってコロナ対策を行って欲しいです。

一方でGotoキャンペーンのような経済支援策もやってもいいと思います。
ただし、こちらは期間限定を明記すべきでしょう。
例えば10月9日から11月14日までの期間限定とし、
感染状況が落ち着いているようなら1ヶ月単位で延長というように、
緊急事態宣言と同じように慎重な取り扱いをして欲しいです。
10月の間に迅速に経済活性策を行いつつ、
11月以降の感染拡大防止に繋げていくことが必要でしょう。
去年とは違い、傾向は掴めているはずですからね?

10月は比較的感染も落ち着くと予想はしていますが、
一度落ち着きをみせつつあった静岡県でも、
ポツポツと感染拡大の傾向もみられます。
特に早期に落ち着いた県東部地域で再拡大が見られるだけに、
やはり油断大敵、感染防止策を怠れば、予想外の大感染に繋がる可能性もあります。
経済政策は大胆に、コロナ対策は慎重に、行っていって欲しいと思います。


んー、予測としてはこんな感じですが、実際はどうなりますか…
現状のままでは、1ヶ月では何もできずに時間切れアウトでしょう。
この1ヶ月の菅総理の責任は重いです。
無駄なワクチン(詳しい解説は前々回参照)を打つよりも、
その人員を治療に回せば良かったのに…
岸田氏は速やかに党内権力を掌握し、野党と協調した上で、
迅速な経済対策とコロナ対策が打てるかどうか…
総理候補と言われながら、2番手以降に甘んじてきたストレスを、
逆にパワーに変えて、充電した分でスピード感をもって対応して欲しいです。
選挙までの1カ月間でお手並み拝見といった感じですね。


◆ニュースネタ 中国製スマホ「小米科技」に検閲機能? リトアニア国防省が中国にケンカを売ったわけ
中国国内ではもう共産党批判の文章自体が書けないと聞いてますが…
それはチャットソフトの問題かと思ってましたが、
携帯電話のOSそのものに仕掛けしてるんですかね? すげぇな、おい。
リトアニアは同じバルト三国のエストニアと共に、IT先進国として有名。
そこが公然と中国批判するのは正直驚きでした。
全世界的に見ても、中国VS台湾の構図が強まるのは間違いないでしょう。

自民党の総裁選でも対中国政策は語られていましたが、まるで変わり映えしません。
そりゃ誰だって「中国の横暴は許せないけど、全面対決はしたくない」からです。
ならば、譲れない一線をどこに引くかです。
対中国政策を質問することは、台湾政策を質問するのと同じになっています。
台湾とどう付き合うかが、中国との向き合い方に繋がることは間違いありません。

何度も言ってますが、西側諸国が台湾を失うことは、
世界のコンピュータを失うのと同義ですから、絶対に死守すべきと考えます。
まぁ、最も第三次世界大戦が起こる可能性が高いのは、ここなんだろうなぁ…


◆ニュースネタ ユーチューブ、新型コロナ含む全ての反ワクチンコンテンツを禁止
昨年の1回目の緊急事態宣言の最中、
肌色が多いという理由だけでセンシティブと誤BANしまくったYoutube君に、
新型コロナやワクチン情報の正誤が判断できるんですか?
凄いですね、そこら辺の医者よりも詳しいんじゃん。
Youtube君はコロナの専門家なんですね。すげぇわ。
専門家さえ分からないものを判断できるわけないだろ(苦笑)

他に気になるのは、最近、テレビでワクチンの副反応が全く報道されないことです。
別に副反応が起こっていないわけではなく、Youtube等を見ていれば、
配信者がワクチン接種をして少なからず副反応が出ているのは容易に分かることです。
それにも関わらず、報道しないのは何なんですかね?
行き過ぎた配慮を感じずにはいられません。


◆ニュースネタ 「これは詐欺医療である」東大の専門医が潜入調査で確かめた"悪徳クリニック"の許せない手口
ラジオとか聞いてると、健康関連の通信販売系番組ばかり…
その中で医師と称する人物が出てきますが…
平然と商品を進める話を聞いてると、「こいつ本物か?」といつも思います。
まぁ、結果から言えば、懸念通りと言いますか、それ以上の闇ですね、コレ…
医師も丸め込むって、健康食品会社ってどれだけ金を持っとるねん。
やり口から考えて、まともな会社ではなさそうなんですけど…
それを「仕事だから」と平然と広告する芸能人も芸能人だし、放送局も放送局。
闇か深いと感じずにはいられません。

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