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天譴(てんけん)論

人心の荒廃が天の戒めとなって災害を呼び込む…
ある意味で「とばっちり」を受けてしまった被災者の立場からすれば、
とんでもない話に違いありませんが、しばしば語られることではあります。

有名なのでは関東大震災時の渋沢栄一の天譴論で、
明治維新の文明開化の一連の流れを私利私欲によって行う部分はなかったのか、
自分達への戒めを込めた言葉だったと言えましょう。
ただ、歴史の結果として、そのまま私利私欲に走った結果、
日中戦争そして太平洋戦争へと繋がっていってしまったわけですが…
勿論、私利私欲に走ったのは日本だけでなく、
アメリカを始めとする欧米諸国も同じだったわけですがね…

翻って現代を考えるに、2011年の東日本大震災以降、
毎年のように豪雨災害や大地震、火山の噴火といった自然災害に悩まされています。
さらに遡って1995年の阪神淡路大震災も含めても良いと思います。
1995年と2011年が1つのターニングポイントとなり、
日本の自然災害に対する悩みは深刻化する一方です。
そこに戒めを込めて人心の荒廃はないのか、社会システムはこのままいいのか、
再度の検証を行うことを抜きに進めば、
私利私欲に走った最悪の結果を招きかねません。

「自然災害だから仕方ない」と諦めるだけではなく、
過去を検証した上で、未来へ活かせるよう、自らを戒めたいものです。


…しかし、今朝の北海道地震で道内全域の大規模停電がなかなか解消されないとは…
(夜の時点で一部復旧したようですが、停電中が大多数)
まさか北海道が陸の孤島になるなんて、全く想像できませんでした。
サッカー日本代表の親善試合も中止になり、
前日ナイターだった日ハムも移動できず、楽天が試合中止を表明
(西武は旭川空港から離陸して帰郷できたようですが)。
交通網が麻痺して動けないんですから、開催は難しいですよねぇ…


◆ニュースネタ 自民党総裁選
そんなことやってないで、災害対策を重点的にやったら?というのが本音。
桜島をバックに「薩長同盟だ」と訳の分からないことを言う総理も総理だし、
「正直、公正」というキャッチフレーズを個人批判だと騒がれて
半ば封印してしまう石破氏も石破氏だし、
総裁選に出ると意気込みながら自身が出馬しないといった途端に、
安倍総理の支持を表明する野田聖子氏もそうだし、
最初から総裁選に出ずに安倍総理を指示する岸田氏も岸田氏だし。
なんなんだろうね、この絶望感(苦笑)

総理の言った「薩長同盟」って、どういう意味なんでしょうかねぇ?
現役総理なので、立場的には幕府方にしか思えないわけですが。
一体、同盟を結んで誰と戦うのか、よう分かりません。
単に薩長土肥による明治新政府のように、
お友達以外お断りを堂々と表明したんでしょうな、きっと(苦笑)

野田聖子氏も、総裁選に出るということは、
現職総理と戦うことを意味するのは当たり前のことで、
それを模索していたということは安倍政権に何らかの不満があったことは確か、
それを全て呑み込んで、簡単に現職総理を指示するというのはいかがなものか。
これじゃ、『出る出る詐欺』で誰も支持しません。
財務省のセクハラ問題で一時的に株を上げたものの、再度底値に転落↓

岸田氏も現職総理のお零れに預かろうとしているようでは…
これで安倍総理が再選した後に、禅譲を受けて総理になったとしても、
国民的には期待感は皆無、国民には何も伝わっていませんからねぇ…
どう考えても安倍総理退任後も安泰になるとは思えません。

結局、こう気持ち悪さしか残らないんですよねぇ…
森友・加計学園問題と一緒で全くスッキリしない。
権力闘争のおどろおどろしさしか感じられません。もう建前も取り繕わないのか…


◆ニュースネタ 体操界を騒がせる暴力&パワハラ問題
よく分かってないパワハラ芸能人が適当なコメントを出すもんだから、
問題の本質がズレ始めていて、大切な問題が置き去りにされそうなんですが…
改めて簡潔にまとめてみようと思います。

時系列で並べれば、最初に宮川選手サイドが暴力問題の処分軽減を願い出て、
取引材料として協会によるパワハラ問題を取り出しました。
それに対して体操協会の対応は一枚岩とは言い切れないものの、
少なくとも塚原夫妻は暴力問題の処分軽減は拒否姿勢で、
パワハラ問題は言い訳のみで基本的には取り上げない方針で対応。
以後は、宮川選手サイドがパワハラ問題を主戦場に戦い、
塚原夫妻が暴力問題を主戦場に戦うという平行線に陥っています。


まずは暴力問題を考えると、最大の問題は被害者と告発者が違うことです。
暴力の被害者は宮川選手ですが、家族共々ある程度の暴力を指導として許容しており、
被害を訴えるどころか、被害の軽減を求めている立場です。
では、告発者が誰なのかは、正確なことは分かっていないのですが、
スポンサー企業が体操協会に報告したという一部報道もあります。
被害者と告発者が一致していないという点が暴力問題の肝です。

仮に選手やその家族が指導としての暴力を許容していたとしても、
やはり体操協会としてはそういう指導は許されないとするならば、
コーチを処分することは妥当であると考えます。
問題なのは、それをやり過ぎたことです。
資格停止に止まらず、無期限登録抹消としたことで、
被害者である宮川選手の選手生命にも影響を与えかねない事態になってしまいました。
現時点では塚原夫妻は主張していませんが、今後立場が危うくなれば、
児童虐待を例に、「保護する必要があった」という主張をすると思われますが、
果たして判断能力のある18歳の選手に対して、
本人の意向を無視してまで引き離す必要性があるのかどうかが問題になります。
DV被害を受けている妻が、ある程度のDVを許容している場合に、
本人の意思を無視して離婚させられるかどうか? それはやはり無理でしょう。
常に監禁されていて心神喪失状態といった特殊な状況でない限りは、
やはり本人の意向を無視してまでも、強制的な対応を行うことは不可能です。
例え選手救済というお題目があったとしても、
体操協会の管轄外の指導をも禁止することは不可能と考えます。


次にパワハラ問題に関して言えば、大事なのは行為そのものよりも結果です。
宮川選手が体操協会からどういう不利益を受けたのか、それが一番の問題です。
ナショナルトレーニングセンターの利用の禁止を通告されたり、
塚原夫人のプロジェクトに参加しなければ海外遠征には出さない等々。
そういった不利益変更が事実であるのかどうかが問題です。

パワハラを含めたハラスメント行為は最終的には本人の感じ方次第、
上司に指示されるのを頼もしいと感じる人もいれば、
上司の高圧的な態度を苦しく感じる人もいるわけで、
その感じ方を議論しても仕方ありません。
問題は、その結果として、どういう不利益を蒙ったのか、その点に尽きます。
現時点でその点が平行線で、第三者委員会に委ねられてしまっているので、
何とも言えないところではあります。
まぁ、印象的には「言いそうなタイプだよね」という感じではありますが(苦笑)


今の一連の報道は、そういう本質的に大事な問題が置き去りにされており、
その枝葉の部分ばかりに喰いついている感があります。
本質的な部分では体操界だけでなく、一般社会に通じる所が沢山あるだけに、
もっと本質的な部分に目を向けて欲しいと思っております。

ただ、宮川選手サイドの本音の所はもっと単純で、
自身は処分感情がないのに、聴取で暴力を認めたことで、コーチが処分された後悔と、
処分後に恩着せがましく移籍話を持ってきた塚原夫人の無神経さに対する怒り、
そういった所が主な行動理由だと予想します。
当初の落としどころであった、速水コーチの処分軽減が済めば、
あっさりと収集着きそうな話ではあったのですが、
レスリングの伊調選手の問題同様にゴチャゴチャしちゃったために、
どちらかの首を取らねばならない事態に陥ったのは、何だかな~という気もします。

しかし、謝罪を拒否した翌日に暴力映像が出回るなど、
塚原夫妻側の対応が強硬すぎるのも、やはり違和感を禁じ得ません。
決して間違った対応をしているわけではないのが、余計に嫌らしい。
2020プロジェクトもメダル獲得のために、
指導の一本化を図る、といったようなお題目でもあるのでしょう。
正論を暴力的に振りかざしてやり過ぎるケース、それが今回のケース。
そりゃパワハラって言われますよ。やり過ぎるんだもの。程度の問題。

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