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喪中

日本中、あらゆるイベントが中止・延期です。
この連休のイベント中止は致し方ない面があるものの、
5月のGWに行われる浜松祭りまでもが早々に中止を決定…
テレビのCMも同じものばかりですし、いつまで「喪中」ムードなのでしょうか。
昨日はプロ野球セリーグ開幕を散々叩いておいて何ですが、
この行き過ぎた被災地への配慮も少し気になっています。何もできないじゃん。
なんていくか、全体的に雰囲気に流されているだけなんじゃないの?、と。
そこに全く信念・信条が見られない大衆心理だけで動いている感じがして、
非常に嫌な感じがしています。
もし、これで被災地の報道を上回る新たなニュースが出てきたら、
みんな被災者の人達のことを忘れてしまうのでは…?

私個人の意見としては、喪中は2~3日でいいかと思います。
日常から非日常になってしまったら、望むのは日常です。
毎日聞いていた声、光景をまた見たいと望むのではないでしょうか。
まだ電気が復旧していないところが多いので、良い例とは言えませんが、
毎朝見ていたテレビの占い番組が被災地の情報で潰れていたらどう思うでしょうか。
多少なりとも寂しい気持ち、他の地域の人に悪いな、という気持ちが浮かぶかもしれません。
食料や水、電気といった生活に必要なものを確保させるのが第一ではありますが、
そろそろ「日常」を送ってもいいのではないでしょうか。
加えて、関東地域の人は福島原発に対する不安と、計画停電に対する鬱屈した思いで、
精神的にかなりストレスが溜まっていると思われます。
いつまでも辛い被災地報道では疲れてしまいます。
笑顔や安心を届けることも必要な段階に来ていると思われます。

そうやって「日常」を届けるにしても、相応しい番組と相応しくない番組があります。
相応しくない番組は、「欲」を過度に刺激するもの、
例えば暴飲暴食をする大食い競争、食べ物を無駄にするパイ投げ等です。
他に「死」を愚弄するもの、「忌まわしき記憶」を呼び起こすもの(地震・津波)、
他人をバカにするもの(他人を貶めて笑いを取る番組や地震や津波で笑いを取ろうとする等)、
これらは普通に考えて相応しくない番組だと言えますが、
逆にそれ以外はそれほど自粛を続ける必要があるのかなと思っちゃいます。
まぁ、それだけ下らない番組が増えたのかもしれませんが。テレビ見ないので知らんです。

イベントに関しては被災者に対する配慮は勿論ありますが、
関東地域では電力の問題と余震に対する安全性の問題があります。
とりわけ平日夜のイベントは電力消費量がピークに達することもあり、
開催は厳しいと言わざるを得ません。
ただ、今のところは土日祝日なら開催できそうですが、
今後は土日操業・夜間操業の工場が増えてくることが予想されますので、
この先はどうなるかまでは分かりません。
あとは安全性の問題、東北の余震だけでなく、
茨城県沖・千葉県沖で余震が続いており、震度4~5も珍しくない状況ですので、
観客の安全が確保できず、パニックを起こしてしまい、
明石の花火大会のような悲劇が再び起こらないとは言えません。
それでも現段階では西日本地域なら、これらの問題はカバーできそうですから、
いつまでも喪に服し続けることなく、西から東の人々に活力を与えてもらいたいです。


◆ニュースネタ 本当に「買い占め」はあったのか?
今日、電気店やパソコンショップを幾つか見てきましたが、
単三電池は多少あるものの、単一・単二電池は完全に売り切れ、
報道の通り、物不足の感はあります。
これだけ見ると、買い占められたと思っちゃうのですが、
よくよく思い返してみると、
計画停電発表前の日曜日夕方には、電池は普通にありました。
つまり、計画停電発表とともに、みんなが電池に殺到したわけで、
それは必要ないから買っているのではなく、
「電気が使えない→懐中電灯や電池を使えるようにしないと」と、
多くの人が必要に迫られたことに対する結果に過ぎず、
日曜・月曜の段階では買い占めという現象はなかったと思われます。
唯一、買占めがあったと言えるのは、帰宅困難者が出た金曜日の夜のことで、
企業が帰宅困難者のためにパン等の食料を買い込んだことがそれに当たるでしょう。
でも、それさえも必要性がなかったとはいえず、
買占めなのかと言われると微妙な面もあります。

このように当初は「必要に迫られて」の行動てあったと思われますが、
その結果を見た買い損ねたお客さんが「買い占められた」と誤解してしまい、
ひょっとしたら他の商品もなくなってしまうかもと思い込んだ人が、
ティッシュやトイレットペーパーや米を買い込んでしまい、
それが他の人が買い込んでいる、私も買わなきゃと焦りを生んでしまい、
さらにそこにマスコミが便乗して報道されることにより、
商品が残っていたらラッキー、即買いというレア感覚を生み出し、
その結果が今の惨状になったような感じを受けています。
最初は小さな波だったものが、被害妄想と誇張報道により大きな波となり、
私たちを襲ったように思えます。
これが集団心理の恐ろしいところですね。

1週間経って冷静になると、簡単に見えてきますが、
冷静でないと簡単に乗せられてしまいます。
義捐金詐欺もそこを狙った悪事なのでしょう。
支援する側が落ち着いていなければ、被災者の方々を助けることはできません。
この連休でゆっくりと気持ちを落ち着け、
冷静な目で今と被災者の方々のことを思っていただきたいです。


◆メディアネタ 今の気分の歌は?
震災以降、ZARDの『負けないで』や岡本真夜の『TOMORROW』をよく聞きますが、
他の人の感覚に口を出すわけではありませんが、何となく違和感が消えません
それは被災者に向けてではなく、
被災地の映像を見て勝手に欝になってる私達に向けてじゃないの?、と。
個人的にしっくり来たのは、地元のSBSラジオのジングルで流れている、
昨年紅白でも歌っていたクミコさんの『INORI~祈り~』、
「泣いて、泣いて、泣き疲れて」というフレーズがしっくり来ます。
まだ新しい一歩を踏み込めないほどに精神的に疲弊している人に、
「頑張れ」というのはちょっと違うんじゃないかな、と。
まだ食料や水、インフラも未整備で、過去も振り返られず、
今を生きることだけに懸命で、ただただ我慢するしかないと想像しますが、
それが少し落ち着いたら、その我慢した感情をどこかで吐露して欲しいです。
そんな思いがこの歌と一致する感じがします。
紅白の時は特に何とも思わなかったんですが、今は来ますね。


◆プロ野球 政治家の批判にあっさり屈し、セリーグ開幕は再考へ
文科相や経済産業大臣、都知事の批判を受けて、あっさり再考となったようです。
ファンの批判や選手会の批判には全く応えなかったくせに。
裏を返せば、政治家の勧めで日程どおりの開幕を決定したということでしょう。
報道で積極的に発言していた渡辺恒雄氏や森善朗氏の一存で動いていたということか…

まぁ、彼らの思惑も全く分からんわけではないです。
この行き過ぎた喪中ムードのままでは、被災地だけでなく日本中が沈み込み、
経済活動が停滞してしまうことは間違いありません。
(まぁ、半分以上は東京電力のせいではあるのだけれども)
その停滞ムードを打ち破るものとして、プロ野球が上がったのでしょう。
残念ながら、その思惑は想像以上の喪中ムードと、
計画停電で溜まりに溜まったストレスを抱えた人々の反感を食らっただけでしたが。

そんな感じで、明確な悪者が登場してくれたおかげで、
随分とストレスが発散できたような気がします。
まさに日本を救ってくれましたね(苦笑)
これで開幕を延期するなり、屋外球場のデーゲームに切り替えるなりすれば、
万々歳といったところでしょう。
もし、仮に、狙って悪者になろうとしたなら、渡辺恒雄氏は凄いですね。
とちあえず、野球とかよく分からない人も、怒っておけば楽になるので、
セリーグに怒りをぶつけておきましょう(^^;

…とか言ってたら、開幕は29日に延期…たった4日か…
「滅灯ナイター」ね… それでもナイターにこだわるか。
まぁ、全てをデーゲームで賄うのは無理があるから、
現実的にはそうなるんだろうけれども、
それまでに輪番停電への取り組み方がどう変わってくるか。
今の形は持続可能な形ではないだけに、今後の取り組み方次第でしょうね。
延長戦なしの9回打ち切りはファンにとっては残念ですが、
輪番停電が続く限りは我慢しなければならないかもしれません。
夏場のデーゲームは、昨年、死者を出そうとしたこともあったのに…
実際、輪番停電は長引くという話で、夏場の電力需要はとても賄えないという話も。
今の輪番停電のように3時間も切ったら、間違いなく死者が出るでしょうね。
そこのところをどうするのか、野球界だけでなく、私達の問題でもあります。

正直、まだセリーグの提案は受け入れ難い案ではありますが、
逆に今の輪番停電の無計画さを嫌味に指摘してもいます。
今後、停電をどう行っていくのか、もっと考えていかなければなりませんね。

一方のパリーグに関してですが、こちらも問題がないわけではありません。
被災地への配慮という面はクリアされるかもしれませんが、
実際、4月12日に宮城で試合ができるまでに復興計画が進むのか、
4月12日までに千葉県沖での地震が収まり、千葉で安全に試合ができるのか、
輪番停電が続く中、交通の便が悪い西武ドームで交通手段を確保できるのか、
東北電力への協力という意味では北海道も協力せねばならず、
札幌ドームも西武ドームと同じ条件を負う必要があるのではないか、等々。
とりわけパリーグは4球団が東日本に位置しており、
東京電力だけでなく、東北電力も輪番停電に踏み込めば、電力問題はより厳しくなります。
まだ時間はありますが、何も対策なしでは開幕に踏み切れず、
クリアすべき問題はまだまだ多いと言えます。


◆高校野球 センバツ甲子園は予定通りに開幕。しかし…
ブラスバンドは禁止、チアリーディングはOKだがボンボンは禁止。
その基準は一体、どこにあるのでしょうか? ラインがよく分からない。
甲子園大会は、第一には選手のための大会ですが、
同時に応援団やチアリーディング、ブラスバンドらの晴れの舞台の一つであり、
甲子園での応援は応援する側にとっても名誉なことです。
それを中途半端に禁止する意味が分かりません。何がいけないんでしょうか?
華美になるのが嫌で、教育目的という面を強調したいというなら、
無観客試合でやればいいじゃないですか。NHKの放送も勿論なしで。
どうにもこうにも中途半端な感が否めません。
やるといったなら、しっかりとやりましょうよ。覚悟が全く感じられません。

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