「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」発言の証明
今回の参議院選挙の結果を一言で表せば、そういうことになるのでしょう…
日銀・黒田総裁の発言当時はマスコミもネット民もこぞって叩きましたが、
いずれも民意を捉え切れていなかったということになります。
今回の参議院選挙の自民党の快勝によって、
国民が物価高を容認していることが明らかにされてしまったわけです…
もっとも、実際は投票行動と政治への影響の関連性を認識できてなかっただけでしょうが、
いずれにせよ、結果的に政府・日銀の経済政策は支持されたことになり、
少なくとも来年まで日銀・黒田総裁の交代論は登場せず、
金融緩和路線継続の足元を見られて、アメリカに資金が流出する流れは続き、
円安がさらに進行していくのは間違いありません。
黒田総裁を継続するというのは、手持ちのカードを市場に全て見せてる状態なわけです…
日本の出方が分かっているのだから、それを利用されて食い荒らされているんですよ。
来年にかけて、庶民はさらなる物価高に苦しめられることになるでしょう。
仕方ないよね、それを国民が選択したんですから…
政治的には予想よりも自民党が勝ち過ぎた感があります。
これは安倍氏の銃撃事件の同情票が少なからず影響したのでしょう。
しかし、何度も言いますが、安倍氏は「政治テロ」で殺されたのではなく、
「宗教団体テロ(自称)」によって殺されたわけで、
あまりお涙ちょうだいなコメントしてると某宗教団体の信者と疑われるような…
まぁ、自分には関係ない話ですし、どうでもいいんですけど。
今後は外部(野党)に敵がいなくなったことで、自民党内の派閥争いが激化するでしょう。
岸田総理ら護憲・緊縮経済路線と安倍派の改憲・金融緩和路線が対立すると思われます。
安定多数を確保したからこそ、中国共産党のように内部争いが激化することになります。
まぁ、今まで特に何もせずに失点を抑えた岸田総理が選挙を勝ったわけですから、
今後も何もせずに終わるんじゃないですかね、たぶん。
そんな消極的な政権と自民党内の対立が強まる可能性が高いと想像できます。
結果として、政治的にも経済的にも、日本は緩やかな死を迎えることになります。
永久におやすみなさい、もう目覚めることはないでしょう、さようなら。
野党は維新が伸ばしたとはいえ、堅調とは行かず、
関西を中心とした一定勢力以上には伸ばせていないことは明らかです。
消費税廃止を訴えたれいわが受け皿になった感もありますが、
消費税廃止すれば消費が伸びて経済が回復するという論理が理解できません。
そんなに我々は無駄遣いを強いられているんですかね?
もっと構造上の問題だと思いますけど。ヒット商品の不在とか手取り収入の減少とか。
野党第一党の立憲民主党は、「提案型野党」なんて存在しないことを理解すべき。
国民民主党の求めたガソリン税のトリガー条項はどうなりましたか?
結局は与党の胸先三寸なんですよ。やったとしても、成功すれば手柄は与党に行くだけ。
勿論、何でもかんでも反対して議員立法も出さないというのは愚の骨頂ですが、
基本的には与党の逆の政治姿勢で野党は行くべきでしょう。
与党と強調することがありえないことは、国民民主党が予算案に賛成したことで分かってるでしょ。
あと、いい加減に略称を「民主党」にこだわるのは止めませんか?
もうみんな「立憲」と略しているのですから、「立憲」でいいじゃないですか。
そんなんだから国民民主党と票が按分されちゃうんですよ…
もう「民主党」と「連合」は忘れて、自民党と逆の路線を行く政党として再出発してください。
◆ニュースの話 安倍氏銃撃「攻撃の邪魔はできた」米警備プロが指摘
そりゃ誰だって、そう思うでしょう。
問題はどうしてそんなお粗末な警備になってしまったか、です。
おそらく、警備の意識は前にしか行ってなかったんじゃないですかね?
つまり、前=聴衆ということです。
聴衆が演説を妨害する行為に走らないための「取り締まり」に意識が行くあまり、
「警護」の意識が薄かったのではないでしょうか。
首相時に聴衆を「こんな人達に負けるわけにいかない」と発言し、
実際に反対のシュプレヒコールをした人を逮捕したりしてたから、
警備する側の意識も取り締まり目的になって、聴衆にしか意識が行かないんですよ…
そうでなければ、こんなミスをするなんてあり得ないでしょ?
因果なものですね…
◆ニュースの話 安倍元首相銃殺の山上容疑者 優等生バスケ少年を変えた“統一教会で家庭崩壊“
今回の銃撃事件において、やっと的を射た記事が出てきましたね…
まぁ、wikipediaで検索すれば、もう教団名も出てますけど…
かなり踏み込んだことまで書いてますけど、大丈夫か? 消されない?
「wiki 統一教会」で検索すれば、犯人が何を考えたのかは想像できます。
今回の銃撃事件を政治テロであるとして、民主主義への挑戦と書くのは不適切です。
まぁ、政治家がそう発言するのは分かります。
実際に遊説中に起きた事件ですから、恐怖に晒されている政治家がそう感じるのは無理もないです。
けれど、直接的攻撃対象とはなっていないマスコミが冷静な判断ができないというのは、
いかがなものかと思わずにはいられません。
…いや、それにしても奈良県警はベラベラと喋るよなぁ…
個人的には選挙前ですから、かん口令が敷かれると思ったんですが…
政治テロではないことを強調したいがために、意図的に情報を流してたんですかね、これ?
個人的な感想としては、統一教会絡みなら恨まれても仕方ないな、と思っちゃいます。
それだけ過去に新興宗教のイメージを下げた団体であることは間違いないですから…
まぁ、だからといって殺人も致し方ないとは思いませんし、
許せない犯罪であることは変わりませんが、動機としては理解できます。
もっとも、統一教会が世間を騒がせたのは1990年代前半のことですし、
40代以上なら覚えている人も多いと思いますが、
30代以下だと知らない人も多いと思うので、簡単に解説しておきます。
一言で解説するなら、
マンガ等で見る「新興宗教の悪いイメージ」の発祥地はここと言っても過言ではありません(苦笑)
1995年に地下鉄サリン事件が起こるまでは、
オウム真理教以上にワイドショーを賑わせていたのがこの団体でした。
それまでの宗教勧誘と言えば、三人一組で自宅訪問してパンフレットを配ったり、
主婦ネットワークで投票や新聞配布を呼びかけたり、
駅前でキリスト教の教えを淡々と語るというイメージでした。
しかし、この団体は宗教勧誘を伏せて、現在のマルチ商法的なアプローチを行い、
美人局(つつもたせ)的に友達を装って近づいては、セミナー等に引きずり込むなど、
強引な勧誘方法を取っていたことが報道されています。
また、霊感商法的な側面も強く、『壺』を買わせるなどのお布施等も、
この宗教団体が行っていたことが報道されています。
今日の新興宗教勧誘の悪いイメージを作ったのはここだと推測できます。
加えて、統一教会で最も有名なのが「合同結婚式」です。
相手をどう決めていたかは知りませんが、教団内で結婚式を執り行うというものです。
1990年代には芸能人や有名人が合同結婚式に参加したことで明るみになり、
当時のワイドショーを賑わせたものです。
結果から言えば、「合同結婚式」は韓国人男性に日本人女性を結婚させることに使われました。
この教団は韓国の伝統的な家庭像=父権制度を悪用としていて、
韓国人男性を主人、日本人女性を従者に見立てて結婚させていたようです。
良き結婚、良き家庭で、良きメシアを育てる。そんな感じの教えだったようです。知らんけど。
ホラー映画の『サイレントヒル』みたいなもんです。知らんけど。
今回の故・安倍氏との関連性ですが、
祖父の岸信介氏が統一教会の日本支部の設立に関わっており、
父の安倍晋太郎氏、そして安倍晋三氏と関係は続いていたようです。
実際に官房長官時代に祝電を送っていたり、
関連団体にトランプ大統領とともにメッセージを送ったりもしていたことが、
一部報道でも報じられています。
本人が実際にどれだけ信奉していたかは知りませんが、
森友学園問題と同様に、広告塔として利用されていた感は否めません。
理由は知りませんが、統一教会は日本の政界にも食い込んでいて、
自民党の保守派の論客と呼ばれる人の中にも、
安倍氏同様に統一教会との関わりがあることが指摘されています。
問題は保守派の論客らが主張するような日本中心主義、
『被虐教育からの脱却』『日本の能力は世界一ィ』『韓国への強硬姿勢』が、
韓国に本拠地を持つ統一教会の姿勢と矛盾するということです。
先の合同結婚式でも説明したように、韓国が主人で、日本が従者ですから…
保守支持層からすると「言ってることとやってることが違う」となるわけで、
とりわけこの宗教団体の強引な勧誘と教義に悩まされた人なら、
恨みに思うことも理解できます。
実際に安倍氏ら統一教会と繋がりのある政治家が、
統一教会絡みの事件を隠蔽していたかどうかは定かではありません。
そもそも、初代教祖は亡くなっており、
構成員も高齢化していることから、活動が活発でなかった可能性の方が高いです。
それでも1980年代後半から1990年代前半までの活動は活発でしたから、
親の世代が洗脳に近い状態になってしまい、
家庭の影響を受けたという子どもは少なくないと思われます。
今回の犯人のように歪んだ形で恨みに思うことも無理はないでしょう。
想像できるでしょう?
合同結婚式で理想の夫婦・理想の家庭でメシアを生むと教えている宗教ですよ?
それに当てはまらなかった子どもが熱心な信者からどういう扱いをうけるのか?
必ずしも被害妄想と言えない面があると思います。
今回の事件の犯人を擁護するつもりはありませんが、
かつて国民に迷惑をかけて社会問題化した宗教団体との関係ですから、
それと関係している政治家には明確な説明が求められると言えましょう。
それを怠った政治家と、追及をしなかったマスコミの怠慢が、
今回の事件を生んでしまったように思えます。
真の犯人は「お前」なんだよ?
最後に思うのは、安倍氏は敵と味方を履き違えていた人だということです。
結果的に、聴衆を「こんな人達」と敵視して逮捕までしたことで、
安全確保という警備ではなく、聴衆の取り締まりに意識が向かってしまい、
本来の警備を怠る結果となってしまいました。
また、表では右翼寄りも保守派の論客のような顔を見せながら、
裏では韓国中心主義の統一教会との繋がりを断とうとしない矛盾。
外交的にも性格の合わないオバマ氏よりもトランプ氏を重視し、
日本の国益よりもアメリカの国益を重視する判断をしたり、
対中戦略でもロシア・インドを取り込もうとするも失敗。
誰が信頼できる味方で、敵視すべき相手なのか、
最後まで分かっていなかったんだなと感じずにはいられません。
そんな安倍外交が今後も引き継がれるとしたら、
そこはもう悲劇しか待っていないでしょう…
余談ではありますが、自分は中国は嫌いじゃないです。
日記を書き始めた2000年頃から中国に警戒しろと言い続けてますが、
だからといって歴史的に中国が滅びることもありえないわけで、
付かず離れず=中国に取り込まれず、敵対せずの姿勢で臨むべきです。
今の韓国との関係に似てますね。韓国とはもっと仲良くすべきと思いますが。
なんと言いますか…日本は多神教の国の癖に、善悪二元論で考え過ぎ。
外交ってのはもっと曖昧なもので、
ある部分では敵であり、ある部分では味方なんです。だって他国のことですから。
だから日本がどんなにアメリカを信用して味方だと思っても、
アメリカからすれば日本が敵になる可能性もあると覚悟してるんですよ。
それが外交です。外の交わりなんです。
だから敵対視してるはずの中国にも融和政策が取れる。
利害の一致という奴です。それが外交なんです。
人の好き嫌い、信頼感でやるのが外交じゃないんですよ…