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民主党代表選挙は野田氏が勝利

明日の衆参議院の首相指名を経て、民主党の野田佳彦氏が総理大臣に任命される模様です。
政策的にはオーソドックスな印象はありますが、
今要求されているのは東日本大震災からの復旧・復興、
世界経済停滞に対する経済政策・円高対策といった実務面の要求の方が多いですから、
この2つの問題に全力で取り組んでもらいたいです。
消費税増税やマニフェストの見直し等はそれからの話でしょうね。

民主党代表選挙に関しては、ちょっと人数が多すぎたかなぁという印象が強いです。
今回は臨時の選挙ということで、国会議員のみの投票でしたから、2~3人で十分だったのですが、
最終的には5人も立候補することになり、
乱立してまとまりに欠く印象を与えてしまっただけのように思います。
巷では人気のあった前原氏の一回目の投票で3位となって伸び悩んだのは、
新たな外国人献金問題を正直に話したことと、小沢氏らに屈さない高飛車な姿勢が原因でしょうか。
特に後者でしょうね。前原氏では野田氏以上に党内融和が難しい印象がありました。
報道されていた小沢グループの影響力は、
民主党個々のグループとしての影響力は1回目の投票でも分かるように大きいものの、
民主党全体の中で見ると反主流派で、もはや影響力はそう大きくないことが明らかになりました。
最近は鳩山氏と小沢氏が同一に語られることが多かったのですが、
元々、鳩山政権の終焉は二人の政治問題が原因で、互いに腹を切り合っての終わり方であって、
反菅政権でまとまっていたものが、ここにきて元通りに瓦解したといったところでしょうか。
鹿野氏の推薦人に鳩山グループの議員もいましたし、
結果的に言えば、5人の立候補という乱立状態が鳩山グループの投票行動の割れを起こした気がします。
そういう意味では、野田氏の思惑通りの展開に転んだ感じですね。
まぁ、妥当な結果でしょう。正直、他の人は最初から問題外でしたので…

今後は、顔が変わっただけと言われないように、
2大問題に対する迅速な対応を取る「実行力」を見せてもらいたいですね。
そのためには野党との協調も当然必要になってきます。
大連立とはいわないまでも、主要な政策に対するコンセンサスをしっかりと取り、
政策の実行を果たしてもらいたいものです。


◆プロ野球 残り50試合を切り、両リーグともに混戦状態へ
セリーグは首位ヤクルトは変わらないものの、2位中日と3.5ゲーム差、
阪神・巨人が中日とゲーム差がなく、5位広島までも5.5ゲーム差の中に収まる混戦状態。
最近はセリーグも土日デーゲームが多いので、
チェックしていないこともあってよく分かりませんが、かなりの戦国状態になっていることは確かです。

一方のパリーグはソフトバンクの優勝はほぼ確実といった感じになってきました。
日ハムが追いかけていたのですが、梨田監督の続投がなくなり、新監督の報道がなされるようになり、
いまひとつチームのまとまりが欠けつつある印象を受けます。
先発ローテを支えていたケッペル投手とウルフ投手が二桁勝利というノルマを達成したからなのか、
一時のような勢いがなくなってきましたし、ソフトバンクを追いかけるのは難しそうです。
その2位・日ハムも3位とは13.5ゲーム離れていますし、2位もほぼ確定。
問題は3位争い、3位・楽天から最下位・西武まで4ゲーム差にひしめき合います。

最有力は現在3位の楽天だと思うのですが、今は投手陣が絶好調状態ですから、
その間に低迷する打線が上がってこれるかどうか。
田中・岩隈・塩見投手の3人の先発はレベルが高く、
永井投手が帰ってくれば抜け出せそうですが、復帰の目処が立っていないだけにどうなるか。

昨年の3位からの日本一を果たすなど、伝統的にシーズン終盤に力を発揮するロッテにも注目。
伊志嶺選手が離脱してから上位打線が機能せず、苦しい戦いを強いられましたが、
明日から復帰を果たすということなので、再び巻き返しが始まりそうです。
あとは唐川投手が帰ってくればといったところですが、もう少し時間がかかりそうな感じです。

逆に、オリックスは少々微妙な雰囲気になってきました。
シーズン終盤に差し掛かろうという時期に、T-岡田選手を不調で2軍に落としたり、
打撃コーチを交代してみたりと、シーズン前半ならショック策にもなったでしょうが、
今の時期にやると迷走しているだけという印象を与えてしまうだけのような気も…
好調だった赤田選手が怪我してないのに怪我したと発表されて登録抹消となったりと、
不可解な動きも多く、残りの戦いに大きな不安を覗かせています。

西武はシーズン前半・中盤にあった打線の大きな波がなくなったことで、
大型連敗をするようなことがなくなり、成績が少しずつ安定してきています。
それでも大型連勝とならないのは先発の軸である涌井投手と岸投手に勝ちが付いていないことが原因で、
この2人が勝ってくれば、大型連勝も可能となり、3位争いを抜け出す可能性があります。
怪我をしていた片岡選手や銀仁朗選手、許銘傑投手ももうすぐ帰ってこれるようですし、
現在最下位とはいえ、浮上の可能性は十分あります。
ただ、昨年に代表されるように、西武ドームになってから9月に大失速するケースが多く見られ、
そういった不調の波に流されてしまうようだと、再び大型連敗してしまう危険性も。
現在の状態としては抜け出す可能性を持ちながらも、
安定しない過去の9月の戦績がネックです。

まぁ、でも、ソフトバンクは安定して強いですよねぇ…
ちょこちょこ怪我人は出ているものの、豊富な戦力が怪我人をものともしません。
過去のドラフト逆指名や最近のFA・外国人補強、お金を使った補強も目立つものの、
一番凄いと思うのはトレードで獲得した金澤投手と吉川投手の活躍です。
金澤投手は阪神時代に一時活躍したものの、
日ハム・オリックスでは期待されたものの結果を残せず、もうダメかと思ったものの、
ソフトバンクへとトレードされると、ビハインドの展開を中心に結果を残し、
今年は摂津投手が先発へ回り、甲藤投手が怪我、
ファルケンボール・馬原投手も故障での離脱を繰り返す中で、
勝ちパターンや抑えとしても活躍し、37試合登板で防御率0.59、
左腕の森福投手とともにソフトバンクのブルペンを支えています。
もう一人の吉川投手は横浜ベイスターズ時代から速球には定評があったものの、
12球団で一番手薄な投手力だった時の横浜でも戦力にならなかったぐらいで、
トレード移籍の時は特になんとも思っていなかったものの、
今年はビハインドの展開を中心に登板を重ね、30試合登板で防御率1.58という好成績。
他球団では戦力とならなかった2人の投手がトレードで花開き、
一時は危機を迎えていたソフトバンクのリリーフ陣をしっかりと支えています。
そこがソフトバンクの強さなんでしょうね。移籍選手が良い形で働いています。
まぁ、ソフトバンクとして問題なのはクライマックスシリーズなのでしょうが…どうなりますか。

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