衆議院選のバラマキから参議院選のバラマキへ
政治的に混乱を来している『10万円給付』の問題ですが…
発端は公明党の先の衆議院選公約として始まり、
今では自民党の参議院選挙対策であることが明らかになってしまいました。
●10万円の全額現金給付に政府が条件 立憲「クーポンを事実上強制」
この政策の目的が「子ども世帯への援助」であるならば、
クーポンの配布時期は3月末、遅くとも4月末までに行う必要があります。
なぜなら、子どもの入学・卒業という新しいライフステージは4月に始まり、
5月頭にはゴールデンウィーク、5月末には税金の支払いと出費がかさむからです。
それにも関わらず、「来年6月末までにクーポン給付を開始できない場合に限る」とするのは、
常識的に考えれば、あまりに遅すぎます。
逆に考えれば、7月に何かがあるからこそ、6月末までに配る必要性があるということでしょう。
答えを書きますと、来年の7月には参議院通常選挙があります。
つまり、2回の給付に分けた理由は、参議院選挙のためのバラマキです。
年内に一括支給してしまうと、来年7月には給付の記憶が薄まり、
参議院選挙対策にならないと思ったのでしょう。
だから、敢えて給付を2回に分け、クーポンという姑息な手段に出たのでしょう。
結局、この政策は困窮者支援でも、子育て支援でも何でもなく、
公明党が衆議院選挙のお礼として始め、
自民党が参議院選挙対策に改変した政策に過ぎないということです。
何の公的支援にもなりません。実に姑息な手段と言えましょう。
●自腹覚悟で“全額現金給付”…クーポンに広がる反発
そんな事情は関係ない地方自治体が反発するのも無理からぬことです。
これから水面下で選挙対策であると説得するのでしょうが…
ここまで反発が広がってしまえば、完全な逆効果でしょう。
おとなしく現金の一括支給に収めた方が丸く収まりますね…
まぁ、控え目に言って… アホでしょう。やっぱりアホだ。
合理性よりも自分達の都合ってことですね…
◆ニュースネタ 石原官房参与が辞任 雇調金受給で引責、岸田首相陳謝
当初から「選挙で落ちたのに何故だ?」という批判の声もありましたが、
致命的になったのが事務所が雇用調整助成金等を受け取っていたことでしょうね…
●【独自】石原伸晃事務所がコロナ助成金約60万円を受給 「確認の上で申請」と釈明するも専門家から疑問の声
政治家の事務所も対象になってるのには驚きしかありませんでしたが…
パーティー開けないだけで、そんなに苦しくなるものなのか(そうなんでしょうけど)
しかし、既に政党助成金等で政治家は公的支援をなされていて、
今問題になっている文書交通費等の手当ても充実していますから、
とても事務所がやっていけない程の苦境にあるとは思えないんですけどねぇ…
事務員を削らないと維持できない程に追い込まれていたならともかく、
国会議員の事務所がそこまで追い込まれていたとはとても思えません。
そりゃ制度の主旨に則っておらず、悪用していると言われても仕方ないでしょう。
今でも合法だったと言うならば、それを国会なり記者会見で説明すべきでしょう。
甘利氏と一緒でまたトンズラか。
そして参議院選挙か次回の衆議院選挙で何食わぬ顔で出てくるのかね?
他にも給付を受けた議員がいるなら、
その必要性をしっかりと国民に説明していただきたいです。
勿論、その際は文書交通費を含めて全ての明細を出し、
いかに事務所を維持するのに資金が足りなかったかを説明してくださいね。
その上での生活苦での受給なら、国民も大いに納得して更なる支援してくれるでしょう。
だって、それが自由主義社会ってものでしょ?
情報を公開して、信用を得て、資金を得るのが資本主義社会。
そういう所を秘密にするのはお前らが大嫌いな共産主義と一緒だよ?
むしろ、お前らが共産主義者なのよ。
●こんなにもおかしい、岸田首相のオミクロン対応
少なくとも、過剰な禁止措置がオミクロン株への過剰警戒に繋がった感は否めませんね…
かなりコロナに対する緩んでいましたから、
それぐらいでも良かったのかもしれませんが、
情報が少ない中で何の説明もなしに警戒措置を一気に高めるのはどうも…
それまでは緩和一直線だっただけに、余計に戸惑いを感じてしまいます。
当初の「2回目の接種から8ヶ月」という話も供給の問題っぽいですね…
それまでの報道では「6ヶ月」のものしかなかっただけに、
何で日本だけ「8ヶ月?」と思っていましたが…
宿泊施設の確保といい、あまりに場当たり的な対応過ぎます。
もう少し戦略性を持ってやって欲しいです。
そのオミクロン株ですが、正直よく分かりません。
南アフリカでは重症化割合が少ないと言われていますが、
南半球で季節が逆ですから、何とも言えない所です。
むしろ、日本としては同じ北半球のヨーロッパの動向の方が重要でしょう。
仮に弱毒化していたとしても、それが分かるのは感染が始まった後でしょうから、
マスク装着・換気の徹底・人込みを避けるというコロナ対策は、
引き続き行っていく必要があると思います。
弱毒化したとはいえ、弱っていれば肺炎やインフルエンザで人は死ぬんですから、
感染しても構わないということにはなりません。
これまで対策の中核を担っていたワクチンに関してですが…
●オミクロン株、ファイザーワクチン効果低下の恐れ 南アフリカの研究
●ファイザー製ワクチン、3回接種でオミクロン株にも「有効」
特に後者が何を言っているのかがサッパリ分かりません。
仮にこれから接種する人がいたとして、2回の接種では何故ダメなのか?
それが3回目でどうしてクリアされるのか、全然科学的ではありません。
3回打てばいいというなら、すぐに3回目打っちゃえばいいじゃないですか。
2回目の接種から1か月後でも十分でしょ? それとも3回立て続けに打つ?
それ、つまりワクチンとして機能してないんじゃないですか?
もう毎日ワクチン打てばいいじゃん。
ワクチンなしで禁断症状出るくらいに打ち続けりゃいいじゃん。
「何回打てばワクチンが効く」って、もう破綻してるんですよ、ソレ。
ワクチンで対策することには限界があります。
最初から分かっていたことだけど、誰もが目を瞑ってきただけ。
都合の悪い真実がそこにあるだけって話ですよ…
●岸田首相、ぼやける「聞く力」 目立つ、かわす答弁 代表質問
政策論争とは程遠く、岸田総理は官僚の定型文を読むだけ。
全く自分の言葉で語る姿勢を見せないので、見所が全くありません。
血の通わない定型文を見せられても、何の感慨も湧きませんよ…
新しい立憲民主党は批判ばかりをせずに、
提案型野党になると言っていますが、本当にできるんですかね?
こんな空々しい国会でそんなことできんの?
お前らが政策論争しようとしたって、政府は全く乗ってくれないのよ?
どうして、今まで野党は批判をする必要があったのか?
それは議論に乗ってこないから、怒らして本音を引き出すしかなかったんですよ。
官僚の書いた血の通わない定型文では総理の本音は見えてきません。
感情的になる場面はまるでないから、ただの祝詞を唱えているかのようでした。
まぁ、しかし、政府の姿勢で唯一分かったのは、
憲法改正には国民的議論が熟していると言っておきながら、
選択的夫婦別姓には国民的議論が足りないと言うことです。
いやー、一般的な感覚からすれば、逆ではないでしょうか?
お前らの見ている「国民」って誰なのさ?
右翼な政治家のお友達しか居ないの?
憲法改正をするなとは言いませんが、国会議員が憲法改正をするのは違うでしょ?
主権者は国民であり、憲法は為政者に政治を託すための約束事です。
どうして約束を守らなきゃいけない奴が改正するのよ?
それを作るのは約束する側の国民でしょ?
自動車運転者が道路交通法を押し付けられるのが嫌だからと言って、
道路は歩行者優先から自動車優先に改めて、
信号守らなかった歩行者を轢いても全然OKってルールに代えてもいいの?
どうしても憲法改正をしたいならば、国会議員を辞めて、
一国民として憲法草案をまとめなさいよ。
国会議員が改正をするのではなく、国民から改正案が上がってくるのを待ちなさい。
そうすることで、初めて国民的議論が尽くされたって言うんですよ。
国会議員の中でやること自体が間違いなんですよ…
◆ニュースネタ 松井大阪市長が維新議員30人と大宴会! スクープ発覚前に慌てて“火消し”の呆れた言い訳
「ほら貝」の話が本当だとすれば、まだ可愛げのある方ですが…
こっちは言い訳にならないでしょ…
こういう所が維新が『第二自民党』でしかない理由ですよ。
自民党に入れなかった奴らが集まったならず者集団と揶揄される理由ですよ…
地方自治体として自分達が作った約束さえ守らないのは何なの?
自分達は「特別」だと言いたいのでしょうか?
しかし、政治家は宴会が大好きだな。酒が入らないと政治の話もできないのか?
いい加減、そういうの辞めたら?
お前らが率先してデジタルマインドに富んだ会議を実践してみては?
どんだけアナログな原理で動いてるのよ…
◆ニュースネタ バイデン政権、北京五輪の「外交的ボイコット」を週内発表へ
その後、オーストラリアが続き、イギリスとカナダもボイコットを表明しました。
そうなると、「日本はどうする?」という議論になりますが、
対中国で同盟を組んでいるアメリカとオーストラリアが続く以上、
道義的にそれに日本が加わらない理由はないわけですがね…
問題は具体的に「日本が中国に何か要求をしているのか否か?」ということです。
要はこの問題の着地点です。
他の国なら「ウイグル族の人権問題」等の改善でしょう。
では、日本はこれまで具体的に人権問題を追及してきたのか否か?
他の国のように非難決議をしてきたのか、という話です。
つまり、他の国には「前段階」があるんです。
日本と中国を巡る問題は沢山あります。
尖閣諸島の問題や経済的結びつきの強い台湾や香港の問題、
貿易の問題や歴史問題等々。
それらの問題に対して具体的に中国に要求を突き付けてきたのか否か?
中国に遠慮して、なーなーで済ませてきたのではないか?
それが問われているわけです。
ボイコットという政治的手段に出る以上は、そこに政治的主張があるはずです。
日本にはそれがあるのか? 中国にそれを突き付ける勇気があるのか?
つまりはそこなんですよ…
政治的アクションをしてこなかった日本が中国にそれができるのか否か。
問われているのはそこです。
国内で言っていることと、海外首脳に言っていることと、
中国に対して言っていることは違うのではないか?
そういう疑念が消えません。
国内で言っていることを中国にも言っているのであれば、
日本の外交的ボイコットは当然です。
逆にそうならないということは、
国内で言っていることと中国に対して言っていることがまるで違うし、
それはアメリカやオーストラリアも気づいているのでしょう。
見透かされてるのは中国ではなく日本ですよ…
要は、普段から他社の文句ばかり言っている奴が、
いざその他者を目の前にして発言のチャンスがあるのに、黙っちゃうって奴。
ビビってないよ? 全然ビビってないよ?www
●五輪の政治化「断固反対」 IOC首脳会議で共同宣言
いやー… 最初に政治化させたのはお前だろ?
どうしてIOCには姿を見せておきながら、他では見せないのか?
考えれば分かるでしょう。政治利用されただけなんですよ。
問題を混迷させただけのIOCに今更「政治化」とか言われたくないです。
もうこんなオリンピック止めませんか?
そもそも、各国の首脳が出席すること自体がおかしいでしょ?
選手による選手のための競技大会を開いて欲しいです。
国の威信とか平和の祭典とかの建前は要らないのよ。競技大会をやりなさい。