『Haswell』発売
インテルの新型CPU『Haswell』がいよいよ発売となりました。
インテルのCoreシリーズの最新作で、
Sandy-Bridge、Ivy-Bridgeの後継品で、これが一応の完成となります。
まだ内蔵GPUを大幅強化したIrisタイプや、
Ivy-BridgeEモデルといった性能重視のヘビーユーザー向け製品は出ていませんが、
一般客層向けのメインストリームは一旦完成を見た形です。
まだ性能に関する情報は少ないものの、CPU・GPUともに大幅な強化とはならなかったようです。
特にCPUはライバルであるAMDを突き放して勝っているだけに、
Sandy以降の上積みはそう大きくない印象です。
一方のGPU性能はまだ負けていて、多少の上積みはあったものの、
本当の勝負はIrisタイプが出てからとなりそうです。
ただ、CPUよりもGPUの性能向上が大きいので、グラフィックカードを付けるでしょうから、
あまりGPU性能を気にする必要がないことも確かです。
消費電力はIvyで大きく減ったものの、さらにCPU部分の効率が良くなったようで、
当初の目標であった低消費電力化には成功した印象です。
i7-4770Kやi7-4770S、i5-4670S辺りが魅力的ですね。
(i5-4670Sはまだ発売されていないようです)。
ただ、問題は円安の影響もあって価格が高めで、
i7-4770Kが3万8千円前後、i7-4770Sが3万3千円前後、
i5-4550Sでも2万1500円前後と、高値で推移しています。
元の価格設定はこれまでとそう変わりませんから、明らかに為替の影響です。
CPUの価格は半年ぶりに調べたのですが、以前のメモではi7-3770Sが2万6800円でしたが、
現在は3万円を越えているなど、円安の影響を直撃しています。
これだけ円安の影響を受けていると、購入に躊躇してしまいます。
先週にはアップルのiPadシリーズ等の価格改定をし、5千円~1万5千円の値上げを行いましたが、
こちらも1ドル80円換算から100円換算にした影響です。
致し方ない流れではありますが、日本の消費者からすると辛いところですね…
最近は家電用品店の広告を見ても鬱になるばかりです…
正直言って、デフレの時よりも購買意欲が激減してますね…
円安の原因は大規模な金融緩和とアメリカ経済好調によるドル高ですので、
安倍政権の経済政策に関係なく、株価と無関係に円安が進行する可能性も…
株価はもう1週間ほど乱高下し、そこを超えると株主総会で企業業績の回復次第ですが、
特に株価を上げる内的要因がなければ、下げ止まらない可能性も出てきます。
「アベノミクス」の恩恵を受けているのも大企業が密集する都市部のみで、
地方選挙での自民党の敗北がその効果が限定的であることを証明しています。
このまま本格的な景気回復に入らないままに、円安による物価向上とそれに伴う購入意欲激減で、
日本経済は新たな危機局面に入る可能性が出てきました。
つーことで、円安政策の修正を図らないと、ヤバイですよ。コレ。せめて90円ぐらいに戻してくれ。
◆経済ネタ 株主総会と円安の影響
株と言えば、サーベラスが西武HDの株を買い進めていましたが、
目標とした過半数に届く持ち株比率までは行かなかったものの、
1/3以上は確保したことで、今月末に予定する株主総会が荒れそうな雰囲気です。
西武HDは上場廃止となったままなので、「アベノミクス効果」の範囲外ですが、
今回の株高の半数以上は外国人投資家によるものと言われているだけに、
同じように日本企業が外国人投資家から圧力をかけられるケースは多そうです。
場合によっては、そのまま敵対的買収となる場合もありえますし、
株高が一段落しつつある今、何が起こっても不思議ではありません。
円安の影響もありますし、日本企業が内側から崩れていく可能性は否定できません。
今年の株主総会は少し心配です。
いっそ総会屋を取り締まるのではなく、むしろ頑張ってもらった方が…(苦笑)
まぁ、そんな余計な裏金を使うより、経営体質を改善した方が断然良いわけですが。
ただ、徹底的な合理化は日本の雇用情勢にも大きく関わってくるだけに、
不安感はやはり付きまとってしまいます。
◆ニュースネタ 国会で児童ポルノ禁止法改正案が提出
懲りずにまたですか… 前回反対にあった「単純所持」による罰則を再び復活とは…
「自己の性的好奇心を満たす目的で」と一定の限定があるものの、
それが具体的に何を指すのか分かりません。
下世話な話ですが、児童ポルノ写真でオナニーをしている現場を押さえたら話は別ですが、
単純に本棚の中に置かれている状況で、どう判断されるというのでしょうか?
例えば、宮沢りえが10代で出したヘアヌード写真集がありますが、
発売当時は購入の如何は別として、小学生の間でも話題になったほどですから、
今となっては単純な性的好奇心ではなく、歴史や時代を感じさせるものとなっています。
どうやって性的好奇心の有無を判断できるというのか? 勃起したらアウトですか?
女性が持っていたらセーフで、男性が持っていたらアウトですか?
結局、本人の意思とは無関係に、単純に所持していたら取り締まられる可能性があり、
仮に児童ポルノ写真をメールや画像掲示板でばら撒く人間がいたら、
それを見た時点で逮捕されてもおかしくありません。
表現の自由を規制する以上は、曖昧な拡大解釈は許されず、限定的に解釈されるべきです。
今の日本は自民党が目指している戦前日本や中国共産党政権下の「与えられた自由」ではなく、
「生まれつき備えている自由」なのですから、そこは慎重に判断しなければなりません。
そもそも、「ポルノ(グラフティ)」って、何なんでしょうか?
現在は拡大解釈されて「性的な興奮を起こさせること」とされていますが、
それでは性的興奮を催すことが許されないことだとでも言うのでしょうか?
私も子どもの頃はそういう風に考えていたこともありました。でもそれは変です。
性的興奮を持つこと、性に興味を持つことは、思春期以降の子どもにとって当たり前のことで、
何も罪悪感を持つ必要はないはずです。
実際に行為に及ぶかどうかは、身体の成長や危険性の問題もあるので、別の話ですが、
性的興奮を感じることまでも「いけないこと」として禁じる風潮は明確に誤りでしょう。
学生時代に英語の授業か試験で「ポルノ」に関する論文を読みましたが、
その論文の中では「性」と「ポルノ」を明確に区別し、
「ポルノ」は「性」を下劣なものに貶めるもの、と定義していました。
具体的には、真ん中の穴と後ろの穴は別だよ、ということです。アナルはちゃうねん。
これは分かりやすい定義でしょう。
セックスは子作りの要素がありますが、アナルは違います。
中にはそういう性癖の方もいるので、一概に否定はできませんが、
衛生的にも問題が多く、病気の危険性もありますから、推奨する話ではないでしょう。
これを「児童ポルノ」の話に戻して考えるに、幾つかの問題があります。
一つは撮影対象者の保護の必要性です。
近年のアイドルのイメージビデオは悲惨な状況です。
興味のない人でも、そのパッケージ写真ぐらいは一度見ておくべきです。
中学生・高校生ぐらいの少女が意味が分からないままに、M字開脚で股を開いたり、
バナナやアイスを艶かしく舐めさせられたり、
際どい紐水着でAVのモザイク以上に露骨な局部表現をしたりと、やりたい放題です。
中には大人のおもちゃ(バイブ等)も使っていたりと、AVとの違いは男女の絡みの有無程度。
こういったあまりに過激すぎるイメージビデオはやはり問題があると言わざるを得ません。
出演者本人が成長して、その撮影内容の意味を知ったときにどう思うか?
それを全て回収したいと思っても、一度世に出たものをなくすことは難しいです。
まぁ、実際に禁止するとしても、その線引きは非常に難しいのですが、
少なくともアダルトグッズを利用したものはアウトで、バナナやアイスもアウトっぽい、
紐水着も普通は着ないでしょうからアウトに近く、
M字開脚は表現次第でしょうが、体操しているわけでもないなら不自然でしょう。
具体的な線引きは非常に難しい判断を迫られますが、
これらは大人の悪意から子どもを直接保護する必要性が高く、取り締まるべき事柄でしょう。
もう一つは二次元画像や文章表現による場合で、直接的な保護対象者が存在しない場合です。
言わば、児童ポルノによる拡散効果で、性風俗の氾濫がモラルの低下を引き起こし、
児童に対する間接的被害をもたらす可能性がある、という論理です。
ですが、その論理が正しければ、享楽的殺人シーンを見ただけで殺人衝動に駆られることになり、
多くの人がそうはならない一方、同時に影響されやすい人もいるわけで、
凶悪犯罪者がいるから、刑事ドラマや邦画を一律規制せよとは言わないでしょう。
確かに、殺人シーンや児童がレイプされるシーンは心理的抵抗感が強いものですが、
仮にそれらが表現として規制されたとしても、殺人やレイプが完全に無くなることはありえず、
そういった現実が存在する以上は、表現として一律に規制されてしまうのもおかしなことです。
ドラマで実際の人間がそれを演技することに抵抗があったとしても、
小説やマンガで描くのならば、その抵抗度合いは大きく下がるわけで、
そういった文化的側面からも規制することは好ましくありません。
一方で、小学生が読むような少女マンガにも、具体的な性描写はなくとも、
性描写を匂わすようなシーンが登場したりと、やや行き過ぎている面があることも否めません。
過激なマンガや同人誌が子どもの手に届きやすいような社会環境やネット環境は問題ありますが、
それはあくまで管理の問題であり、表現規制の問題ではありません。
今回の改正は東京都の青少年育成条例の有害図書指定のような管理の問題に止まらず、
表現規制にも踏み込む問題だけに、容認する理由は万に一つもないでしょう。
調査研究の必要性も全くなく、恣意的な調査は予算の無駄にすぎず、
具体的な保護対象者がいないケースまでも表現規制するのは明らかに過剰で、憲法違反です。
ついでに、安倍政権の「クール・ジャパン」プロジェクトに関しても、
方向性は支持するものの、同時に国家の関与の危うさも感じています。
ある意味では、「国家が関与するのだから、それ相応の健全なものを要求する」、
そういう考え方が根底にあるのかもしれません。
ただ、マンガやアニメ、ゲームといったものは「サブカルチャー」として発展したのは間違いなく、
過去の小説や映画の模倣から入ったものが多く、
世の中の流れに必ずしも同調せず、独自の見解・常識へのアンチテーゼで発展してきただけに、
そこに国家の管理が入ってしまっては、もはや「サブカルチャー」として死滅してしまいます。
日本のようなトップダウン的な管理には明らかに馴染まないだけに、
横の連携や国際的な発信力の向上、担い手の育成といった面での援助にしてもらいたいです。
今回の児童ポルノ法改正の流れとは全く無縁だとは思えないだけに、危うさを感じてしまいますね…
◆ライオンズネタ 「先発投手が7回持たなかった時にどう戦うか」が課題
パリーグが1位~6位独占って…
交流戦トップに立つ楽天に再び交わされ、交流戦貯金2ながらも3位転落となりました。
交流戦序盤はセパの差がほとんどなかったのですが、半分折り返しの頃に、
パリーグチームの全勝や5勝という状況が続き、結果的にパリーグが大きく勝ち越しています。
パリーグでは日ハムが唯一の5割で、セリーグは全て借金を抱え込んでいるという状況…
セパそれほど力の差は感じませんが、セリーグの方が怪我人が多い印象はあります。
話を戻しまして、ライオンズですが、交流戦5割で折り返した後、3連勝したものの、
昨日のジャイアンツに敗れたことで、貯金2に戻ってしまいました。
昨日は先発の菊池雄星投手が持たず、2番手の岡本洋介投手がリードを広げられるなど、
先発投手の早期降板後の継投が大きな課題になっています。
渡辺監督の「先発完投」の方針には賛成ではあるものの、
そういう展開にならなかった時の継投もしっかりと考えておく必要があります。
試しに先発投手の投げたイニングとチームの勝率との関係を調べてみたところ、
以下のような結果となりました。
9回登板 ○○○○○○○○○○○ 11勝 0敗
8回完了 ○●●○○ 14勝 2敗
8回途中 ○●○ 16勝 3敗
7回完了 ●●○○○○○○ 22勝 5敗
7回途中
6回完了 ●○○●●●●● 24勝11敗(8勝18敗)
6回途中 ○○○●●●●●● 27勝17敗(6勝12敗)
5回完了
5回未満 ●●○○●○●●● 30勝23敗(3勝 6敗)
先発投手が9回に登板する=完投・完封を狙うケースなので、これは100%勝利です。
集計ミスがあるかもしれませんが、先発投手が7回のイニング途中に代わるケースはなく、
先発投手が7回を投げきれば、勝率は.814となり、勝利はほぼ確実なものとなります。
逆に、先発が5回持たないケースは3勝6敗で勝率.333と大きく落ち込み、
6回を投げきっての降板が最も勝率が低くて.250。
先発投手が7回のマウンドに上がらないケースは、勝率.307となります。
以上のことから、先発投手が7回のマウンドに上がるかどうかが一つの大きなポイントとなります。
現在のところ、7回のイニング途中で降板するケースがないので分かりませんが、
少なくとも先発が7回を投げ切れば、大石・サファテ投手という勝ちパターン2人がおり、
バックアップにウィリアムス投手と涌井投手がいるだけに、8割以上は勝利できます。
逆にそれ以外のリリーフは計算しづらく、首脳陣も出し渋るケースが多く見られ、
3割程度しか勝ちを拾えていないことになります。
首位のロッテはどうかといえば、やや計算間違いがあったので、概算になってしまいましたが、
先発が7回のマウンドに上がった場合は約7割の勝率で、
7回のマウンドに上がらなかった場合でも5割以上の勝率を誇ります。
よって、先発投手の完投能力やリリーフ2枚の出来ではライオンズが勝っているものの、
先発投手が早期降板した際のリリーフの層はロッテが断然上だと言うことができます。
特に重要なのが先発早期降板後の2番手投手で、
交流戦ではセリーグ主催試合ではDHが使えず、先発投手が打席に立たざるを得ず、
好投していても中盤から終盤にかけて代打を出さなければいけない時が来るだけに、
2番手投手というのは非常に重要な役回りです。
ライオンズの先発投手が5回未満で降板した時の3勝は、武隈・坂元・岩尾投手の3人です。
坂元投手はあまり長いイニングを投げられませんが、
武隈投手と岩尾投手は2軍では先発をしており、左右の区別なく投げることができますから、
2番手投手として貴重な戦力になることは間違いありません。
そのためにはリリーフ陣の再整備が必要で、ウィリアムス投手が帰ってくれば3枚揃うだけに、
そこまでどう凌ぐか、涌井投手の役回りをどうするのか、
先発投手が余ることもあって十亀投手をどこに配置するのか。
十亀投手を2番手投手としてスタンバイさせ、涌井投手を8回のセットアッパーでもいいですし、
涌井投手の先発へのこだわりが強いなら逆でも構いません。
左投手では小石投手が負け試合ではあるものの、一応の結果を残しており、
阪神から移籍の川崎投手のいずれかが、勝ち試合でも使えれば、といったところでしょう。
実績のある長田投手と岡本篤志投手の調子がいまひとつなだけに、
そろそろ割り切って考えていくことも必要だと思います。