極秘会談
野田総理と自民党の谷垣総裁が極秘会談をした・しないが話題になっているようで。
そりゃ与党と野党という関係性から、緊密な関係は好ましいと言わないものの、
互いの主張を貫くだけでは話し合いなどまとまるわけもなく、
譲歩・落としどころを見つけるためにも、トップ会談は必要でしょう。
問題としているのは党内の反対勢力と意見を黙殺されかねない少数政党でしょう。
党内の反対勢力に関して言えば、現代政治で政党の政策が統一されていないのは当然のことです。
各政治分野が専門性が増すにつれて、政策通とそうでない人の間の溝が深まっており、
今回の件で言えば、財政政策に通じている野田総理と谷垣総裁の
消費税増税という方向性が一致することは当然のことです。
逆に、いわゆる「上げ潮派」と呼ばれるような、高い経済成長によて税収を増やす立場では、
景気低迷を呼びかねない消費税に対しては、政党の枠を超えて反対となるでしょう。
そんなわけで、騒ぐほどの状況ではないように思われます。
むしろ問題なのは選挙改革の方です。
消費税増税を行う以上、その前後の如何はあるにしても、
国民の真意を問う必要が出てくるでしょうから、
その時までに衆議院議員選挙の一票の格差の問題を是正できるのか。
とりわけ少数政党からは、自分たちの不利にならないよう、
比例代表の維持や中選挙区制の復活が叫ばれていますが、
国民の立場からすれば、誰が受かるか分からない比例代表非拘束名簿方式の必要性は低く、
選挙活動が変に拡大しない小選挙区という小さな区割りに異論があるわけもなく、
議員定数削減を含めた改革を早くしてもらいたいと思うわけですが…
今まで一票の格差(要は選挙区区分の見直し)に関する裁判で、選挙結果を覆す判決は出ていませんが、
仮に意図的に選挙改革をせずに選挙した場合は、
選挙結果を覆す判決が出てしまう可能性はゼロではないように思えます。
将来的に国政の混乱を招きかねないだけに、
選挙改革の重要性をもう少し認識しておく必要があるかと思います。
◆ニュースネタ ロシア大統領選挙・プーチン氏が返り咲き
逆風はあったものの、選挙戦はプーチン氏の勝利となった模様です。
まぁ、でも選挙レースに関するインターネット動画は面白かったっすね(苦笑)
日本に関する話としては、北方領土問題の解決にプーチン氏が前向きなことでしょうか。
とはいっても、「引き分け」という言い方からしても、
日本に譲歩を迫っていることは間違いないわけで、
歯舞諸島と色丹島の二島返還を軸に、残り二島の共同開発が認められるかどうかが関の山でしょう。
日本の立場からすれば、二島返還論にしても、最終的には四島の返還を望むのは変わらないのですが、
現実問題として戦後67年が経過し、
自分達の領土だと確信して北方四島で生まれ育ったロシア人がいる以上、
四島返還が感情のしこりなく実現することは絶対にありえないと思われます。
領土問題は時間が経てば経つほど難しくなるのは分かりきっていたことで、
旧ソ連の不法占拠が原因なのは間違いありませんが、
この問題を解決できずに放置してしまった政治家ならびに日本国民にも大きな責任があります。
そういう意味では、そろそろ日本も現実的な対応を採る必要があると思われます。
ぶっちゃけ、旧ソ連崩壊という最大のチャンスを逃してしまった以上、
二島返還で決着を付けざるを得ないかと思われます。
残り二島の居住権や漁業権の一部が認められれば、日本にとっての「引き分け」でしょう。
その譲歩を政府や国民が許容できるか否か、
日本人の政治的決断が今後必要とされてきそうです。
◆プロ野球ネタ 埼玉西武ライオンズのオープン戦が開幕
練習試合は数多くこなしていたものの、オープン戦はまだだったライオンズ、
先日の土日に初のオープン戦となる読売ジャイアンツ戦が行われました。
結果は土曜が0-0の引き分け、日曜が4-0での勝利。
とりわけ先発投手の好投が目立ち、涌井投手が開幕投手に大きく近づき、
岸投手も先発ローテを確定的なものとし、
石井一久投手と十亀投手が先発ローテ入りを有力としました。
牧田投手は無失点だったものの、もう少し調整が必要なようで確定とまではいかず。
同じくインフルエンザで出遅れた西口投手とともに、先発ローテ入りはせずに、
2度ローテを回った後の4月14日からの変則日程でローテ入れ替えとなるかもしれません。
以前も書いたように、ライオンズは最初の2週が木・月休みの5連戦で、
その後は変則4連戦+1試合、3連戦+予備日+3連戦、
そしてGW9連戦となるので、先発ローテの入れ替えを想定した5人で回す可能性が高いです。
今後の注目点は十亀投手の先発明言によって抑えに回る可能性が高くなったゴンザレス投手と、
菊池雄星投手と大石投手がどれだけ先発ローテ争いに食い込めるかでしょう。
野手の方で驚いたのは、高卒ルーキーの永江選手が途中出場の守備のみとはいえ、
オープン戦の巨人戦で出場を果たしたことです。
それだけ渡辺監督が注目しているということでしょう。
今年いきなり1軍で使われることはないでしょうが、
中島選手や浅村選手のように2軍で英才教育を行われる可能性が高く、
2~3年後のショート争いに加わってきそうな気配で楽しみです。
片岡選手の復調具合にもよりますが、永江選手の存在によって、
浅村選手がショートよりもセカンドをメインにする可能性が出てきそうですね。
新外国人選手ではヘルマン選手がシュアなバッティングを披露し、
カーター選手は対左投手に大きな不安を残す結果となりました。
今のところ、ヘルマン選手は実戦においてセカンドしか守っておらず、
片岡選手が復帰した場合に備えて別のポジションもできるか試して欲しいです。
右投手の時はカーター選手、
左投手の時はヘルマン選手という使い方もありかもしれません。