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自慢できるほどのものでも

ないと思うんだが、日本の健康保険制度も…
アメリカで医療保険改革法案がついに成立。
オバマ政権の目指した「アメリカ初の国民皆保険制度」に一つの区切りが付きました。
もっとも、当初目指した国営の保険制度とは程遠い、
既存の民間保険会社に随分と遠慮する形になっちゃったようですが。
それでも一歩を踏み出せたことは、過去の失敗から考えるに大きな一歩なのでしょう。

多くの人にとっては、アメリカの国民皆保険制度がこれまでなかったことに驚きを感じると同時に、
それとの比較で日本の国民皆保険が素晴らしいみたいな論調になりがちですが、
日本だって保険料を支払えない人から保険証を取り上げちゃう鬼みたいな役人がいる国ですから、
あまり他所様のことを言えるような制度じゃなかったりします。
日本においては「国民皆保険」というのは建前でしかなくなっているし、
全ての人に平等な医療というのも嘘っぱちで、
健康保険や年金制度が乱立し、とりわけ年金制度は破綻が言われているのに統一される気配なし、
建前だけの社会保障制度で安心しているようでは日本のお先も真っ暗デス。

小泉改革がアメリカ型社会を目指したのは周知の事実で、
健康保険制度もこの医療改革法案が成立する前のアメリカを目指していたことを思い出しましょう。
日本の健康保険制度がどういう方向に向かっていたのか、背筋が凍る思いです。
民主党政権が今後、そこにどう踏み込んでいくかなんですが… どうなるんでしょうねぇ、政局。
個人的には民主党政権は不満な面も多いけれども、
事業仕分けや公共事業依存型の予算からの脱却、
子ども手当てに見られる今まですんげー薄かった社会福祉にようやくメスが入るなど、
それなりに評価すべき政策も多く、もう少し評価すべき点は評価すべきかなと思います。
相変わらず小泉劇場と同じでマスコミに踊らされすぎてるよなぁと思うことが多々ありますが、
あんまり不満を言ってると民主党支持者に思われるので、まぁそこそこに留めておきます。


◆ニュースネタ 外国人参政権問題
何か報道とか見ていると、あまり理解が進んでいないんじゃないかと思う面が…
そんなわけで拙いながらも補充解説。

まず、基本的に外国人参政権が問題となるのは地方議会選挙に関してのみです。
国政選挙の参政権は現段階で認められる余地は極めて少ないということはご承知ください。
国政選挙に外国人が参政権を持たないとするのは多くの人が容易に想像付くことでしょう。
国政選挙、衆議院議員や参議院議員を選ぶということは、
国会を選ぶだけでなく、間接的に行政権を司る内閣(厳密には内閣総理大臣のみ)を選ぶということ。
内閣は条約締結権を持つので、仮に参政権を持つ外国人が多かった場合、
本国に優位な判断へと誘導される恐れがあり、国の自己決定権が失われるという話なのですが、
まぁ、日本の現状でそうなる可能性は極めて少ないのは確か。ドバイとかなら話は別だけど。
そんなこんなで、憲法15条の参政権は外国人には及ばないとするのが一般的な見解です。

ただ、一方で憲法は14条で法の下の平等を掲げており、
憲法・法律はできるだけ外国人にも等しく適用するというのが憲法の要請です。
では地方議会選挙はどうなのか。
憲法93条によれば、「地方公共団体の住民が直接これを選挙する」と規定するのみです。
憲法15条が「国民固有の権利である」としているのとは大違いです。
つまり、憲法の条文だけを見れば、別に地方議会選挙は国籍要件必要ないんじゃないという話。
そこに込められた政治理念を考えてみても、
国政選挙は前述の通りですが、地方議会選挙はその地方自治体の「住民」であることが最重要で、
地方自治の精神は住民自治、そこに生活する人々のための政治が大切なわけですから、
日本人だろうが外国人だろうが、そこに生活実態があるなら、
自治に参加させても良いのではないかという話です。
裁判所は、地方選挙における外国人参政権は当然の権利だとはしていませんが、
政策上で権利を認めても憲法違反にならないと言及しています。
言うなれば、「恩恵としての権利」、認めてあげても良いよという話なわけですが、
憲法14条の精神を考えるに、地方選挙で国籍要件が重要な区分ファクターになるのかと考えると、
正直どうなんだろうなぁと思わなくもないので、個人的には認めてもいいんじゃないかなぁと思ったり。
まぁ、多くの自治体ではあまり関係のない話になるかもしれませんが、
横浜の中華街だとか、浜松のブラジル人など、多くの外国人を抱える自治体では、
外国人の声を聞かないわけにはいかなくなっているので、
何らかの意見集約システムが必要になっていることは確かだと思います。
当たり前のことですが、もはや尊皇攘夷だとか言ってテロ行為をしたり、
鬼畜米英だとか言って逃げ回る時代は終わったわけです。

と、まぁ、そんな感じの話なんですが、
地方議会レベルでもこの話を理解していない不勉強な先生方もいらっしゃるようで、
「憲法15条で認められない!」とする反対意見にはどうにもお粗末感が漂ってしまいます。
地方議会選挙の特色をまず理解し、その上で外国人参政権を認めるか認めないかの議論をして欲しいです。
「頭ごなしにそんなもん認められるか」とお思いの方は、少し頭を冷やされることをおススメ致します。

そういえば、学生時代に読んだ道徳の教科書で、
王貞治氏が現役時代に選挙のことを尋ねられて選挙権がないから的なエピソードがあったなぁ…
今も日本国籍を取得していないようだから、
王貞治氏は国政選挙は勿論、地方議会選挙にも参加していないということですよね。
そんなに国籍ってのは重要なんかなぁ、と自分は思うワケですが。
ホント日本人は国家に縛られるのが大好きなM気質な人間ばかりだな(笑)


◆センバツ甲子園大会
1回戦が終了~ ちょこっと見るだけで、ほとんど見ていないわけですが、感想を簡単に。
寒いですね~ 気温が。とにかく寒い。
確か開幕日前後は暖かかったはずですが、それ以降は冬のような気温が続いています。
そんな良いコンディションでないことに加え、少し狭くなった新甲子園球場、
どうにもこうにも球児の動きが悪く思えてしまうのも致し方ないことでしょう。
もう少し暖かくなってから野球をやらせてあげたいのですが…
強風に流されてボールが野手の間に落ちてしまうことも多いですし…
あれは風が悪いんだよぉ…でも野手のミスに見えてしまうからすんげぇ辛い。
気候的にも精神的にもやや厳しい大会になってるように思えます。
あ、それと世間の風当たりも随分と冷たいしな(苦笑)

センバツが左腕投手有利と言われていますが、それにしても今回は左腕が多い。
左腕投手が多いのが一つの特徴でしょう。
あと甲子園のスピードガンが年々悪化しているような印象を受けます。
リリースポイントが分かりやすい投手ならまだしも、多少遅れてくる投手だとバラバラ。
天理の西浦投手が152キロをマークしましたが、正直152?って球だったし…
他の球場なら140後半、西武ドームなら140出てなくてもおかしくない(苦笑)
ちょっと最近はサービスしすぎなんじゃないかなぁと…
球場によって球速差が5キロ以上違うってのはどうなんだろうか…信用できるん?

1回戦のベストゲームは注目のカード、帝京と神戸国際大付属の試合でしょうか。
光ったのは神戸国際大付属の守備ですよね。再三のピンチを鉄壁の守備で凌ぐ辺りは痺れました。
でも最後は帝京の力が勝る形での逆転負け。
それでもチームとしての総合力を見せられた試合だったと思います。夏が楽しみ。
あとは自由ヶ丘と東海大相模の試合。
自由ヶ丘の小野投手は今大会の左腕でも屈指でしょう。
余計な力が入らず、リリースでピュッと来る球は素晴らしかったです。
左腕投手のお手本のようなピッチングを見せてくれました。結果も納得。
一方の注目された東海大相模の一二三投手はいまひとつ。
スライダー(カーブ?)が甘すぎて… ストレートも高めに浮くわで散々。
ややフォームもおとなしい感じでしたし、夏に向けてガムシャラに頑張って欲しいです。

目立った選手では、今日投げた北照の又野投手ですかね。
本物のスライダーを投げる右腕。あのスライダーは凄い。
おそらく、一冬越えて成長した投手の一人でしょう。
140キロ前後のストレートも力強いし、ボールにも角度がある。好投手です。
帝京の伊藤投手も素材的に素晴らしいのですが、武器となる変化球はまだ。
その点ではスライダーという素晴らしい武器を持っている又野投手は注目の存在です。

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