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明日からプロ野球CSが開幕

明日からプロ野球日本シリーズの出場権を賭けたクライマックスシリーズが開幕します。
セリーグはナゴヤドームで2位・中日が3位・ヤクルトを迎え撃ち、
パリーグは西武ドームで2位・西武が3位・ソフトバンクを迎え撃ちます。
第1ステージはアドバンテージがないので、最大3試合のガチンコ対決、
どちらが優勝チームへの挑戦権を得るのか、注目ですね。

ライオンズは第1戦の先発に岸投手ではなく、牧田投手を持ってきました。
渡辺監督は相手の摂津投手の立場に立ち、3戦全勝と相性の良い岸投手よりも、
ソフトバンク打線が苦手としている牧田投手を持ってくることで、
1点も与えられないとプレッシャーをかけるための起用だと示唆しています。
私は野手の立場で考え、牧田投手は被打率が高く、ランナーを出しながら粘る投球が持ち味なので、
2戦目以降に持ってきて焦らす方が良いかなと考えていました。
仮に第1戦を落としてしまうと、ヒットが出いている分だけソフトバンクが楽になる可能性があり、
そこら辺がどう出るのか、読めない面はありますね。

ただ、ソフトバンクにとって痛いのは、最終戦のノーヒットノーランですよね。
試合終了後のセレモニーで各選手に抱負を語らせたわけですが…
確かに、あの日から2~3日後に試合があれば、ソフトバンクに流れが傾いたでしょうが、
中4日、5日後の試合になってしまったわけで、そこまで緊張感は保てるわけもなく、
ちょっとソフトバンクはピリピリし過ぎている印象を受けます。
逆に、西武は交流戦終了後のリーグ戦再開を待つかのように、本拠地で平常心のまま過ごしており、
まるでソフトバンクの方が上位チームで負けられないと思いつめている感じがあります。
2戦目の先発が体調を崩した山田投手ではなく、武田投手というのも西武にとってラッキー。
打てそうで打てない投手というのは一番やりづらく、真っ向勝負できる相手の方が戦いやすいです。
そういう意味では西武の方に流れが傾いている感じはしています。
流れを変えるとすれば、今季で引退する小久保選手でしょう。
最後の真剣勝負の舞台でどういうバッティングを見せるのか、注目が集まります。


◆ニュースネタ ウイルス感染したPCによってネット犯罪予告?
インターネットを使った犯罪予告をしたとして、威力業務妨害の罪で逮捕されたところ、
実は容疑者は全く身に覚えがなく、パソコンがウイルス感染していたことによって、
言わば「踏み台」にされて犯罪が行われていたというニュースがありました。
警察の誤認逮捕いいところですが… 日本もそういう時代になったんですかね…

このニュースで衝撃だったのは、感染経路ですね。
今まではP2Pソフトを経由した感染が多かったのですが、
今回はフリーの写真整理ツールが感染経路だったようです。
言わば、今回は「誰でも感染しうる」ことに特徴があるわけで、
それが犯罪の踏み台として、しかも、日本語が使われたことに衝撃を感じえません。
英語圏ではこういうこともありましたが、日本語も安全ではなくなったということです。

これらのウイルスはセキュリティソフトを導入していても引っかかる可能性があり、
最新型ウイルスは対処しきれない面があります。
よって、一般的な無料ツールに対しては警戒を怠らず、
インストーラーを使う場合は、別のPC(バーチャルPC等)でテストしてから使うなど、
それ相応の対処が必要になってくると思われます。

今回はパソコンでしたが、それ以上に怖いのはスマートフォンですね。
パソコンに比べてウイルス対策が浸透していないだけに、
無料アプリに同種のウイルスが入っていないとは言い切れない面があります。
今後、今回のような犯罪が増えていくことが予想されるだけに、
警戒を怠らないことが必要となりそうです。


◆ニュースネタ 静岡県議会で浜岡原発再稼動に関する住民投票条例法案が否決に
16万人以上の署名を集めたことによって、
県議会にて「浜岡原発の再稼動の是非を問う住民投票条例法案」が審議されましたが、
原案は投票資格を18歳以上にするなど法案上の不備があって否決となり、
有志議員によって修正法案が出されましたが、
県議会多数派の自民党系会派が反対して、あえなく否決となりました。

この件に関してはここでも話題にしたことがあり、反対の立場を示しましたが、
県議会で審議されたのはそういった真正面からの反対ではなく、
法案審議の技術面からの反対が多く、なんともスッキリしない感じになってしまいました。
それだけ多くの県民の署名を集めたことで、誰もが県民の反発を恐れ、
心の中では完全反対ながらも、正面から批判せずに、グダグダグダグダすることに…
県内ニュースの解説者が「サッカーのボール回し」に例えていましたが、まさにそんな感じで、
誰も反対というゴールにシュートせず、ゴール前で延々とパスを回し続けるサッカーでした。
最終的に反対に落ち着いたのも、修正案が自民党系会派に根回しがなく、
審議に参加しなかったからという、法案作成の過程にイチャモンを付けたことによるもので、
結局、内容に関しては誰も触れずに終わったという形です。

そんな情けない県議会に代わって、もう一度問題点を整理しなおしますと、
そもそも、静岡県内でそれぞれ立場が違うのに、同一の投票権を持つのには無理があります。
第一の立場が浜岡原発が立地する御前崎市で、
原発のリスクを抱えつつも直接的メリットを享受している住民で、
第二の立場が富士川以西の中部電力管内の地域で、
原発のリスクを抱えつつも間接的メリットを享受している住民で、
第三の立場が富士川以東の東京電力管内の地域で、
原発の間接的リスクのみを抱える住民と、主に3つの立場に分けることができます。
この16万人の署名にしても、内訳を見ると第三の立場である函南町等の伊豆観光地が多く、
第一の立場である御前崎市の署名率は低くなっており、住民の総意と言えない面があります。

また、住民投票を行うだけでも数億円単位のお金が必要になるわけで、
それを関係性の薄い第三の立場の地域の人がどれだけ歓迎するのかは疑問が多く、
加えて、住民投票の結果が賛成でも、知事が安全性が確保されていなければ反対できるわけで、
住民投票の結果がどれだけ尊重されるのかは難しいところです。
要は、再稼動のための防波堤を一つ増やそうというだけに過ぎず、
それを行うだけのコストが割に合うのかという問題点があります。

もう一つは県民の意思が御前崎市民の意思を抑圧する問題があります。
仮に御前崎市でも同様の条例法案を作り、
全く逆の結果が出たら、どちらの意思が尊重されるのでしょうか?
民主主義社会ということを考えれば、多数である県民の意思が尊重されそうですが、
住民投票というのは地方自治において行われるものですから、
地方自治の原則である「住民自治」が尊重され、
より住民に近い御前崎市民の意思が尊重されるべきとも考えられます。
どちらの住民意思が優越するのか、これも大きな問題です。
結論から言えば、両方が成立するまで行う、両方が再稼動賛成になるまでやり続けることになり、
こちらも防波堤が一つ増えるだけに過ぎず、結局、意味がなくなってしまいます。

そういう意味では、今回の条例案は最初から無理があった話だと思います。
提言としては面白くはあったのですが、実現はやはり難しいでしょうね。


◆プロ野球 WBC日本代表監督は山本浩二氏に決定
紆余曲折のあったWBC日本代表監督は、広島で活躍した山本浩二氏に決まり、
野手総合コーチとして昨年まで日ハムの監督を務めていた梨田昌孝氏、
投手コーチに山本監督と親交の厚い元西武監督の東尾修氏と前回に続き与田剛氏、
打撃コーチに元中日の立浪和義氏、内野守備走塁コーチに前回に引き続き高代延広氏、
外野守備走塁コーチも前回から引き続き緒方耕一氏が就任しました。

山本浩二監督に関して言えば、監督を辞めてからのブランク以上に、
日本テレビ解説者ということで、セリーグ中心でしか試合を見ていない不安がありますが、
そこは梨田氏が補えるでしょうから、特に問題はないと思われます。
…まぁ、それなら最初から梨田監督で良かったんじゃねーの、とか思わなくもないのですが…
ただ、梨田氏も用兵重視という感じで、作戦面の奇抜さはなかっただけに、
若い立浪コーチと共に攻撃面を先導できるのかという不安はあります。
また、投手コーチの東尾氏も現役を退いて長く、投手に一格言あるのも間違いないのですが、
ここ2~3年は解説を聞いていても眠そうだなと思うときもあり(苦笑)、
全盛期の頃のような勝負師の勘はなく、そのブランクが少々心配です。
与田コーチとの接点もないでしょうし、投手コーチの連携に不安が残ります。

…なんか、結果的に文句ばかりになっちゃったような…
別に責めているわけではないのですが、できるだけ実戦を多く積み重ねて、
首脳陣の役割分担がしっかりとできるように務めて欲しいです。
キューバ戦だけでなく、12球団での壮行試合も多めに用意しておくべきでしょうね。

今後は選手選考に注目が集まるでしょうが、こちらも難しい面があります。
日本球界は世代交代中で、メジャー組は契約問題が残っており、参加は微妙な情勢です。
契約が安泰なダルビッシュ投手と青木選手も立場が難しいところがあるので、
球団の意向次第という面は否めなく、ベストメンバーが召集できるかどうかは分かりません。
例えば、現段階で所属チームが決まっていない松井秀喜選手を参加させたとしても、
結果を残せなかったらスタメンから外すことができるのでしょうか?
前回大会のイチロー選手なら守備面があるので使うでしょうが、松井選手はDHでの起用が有力、
打つためのDHで結果が残らなかったときには外さざるを得ないのですが、
それは戦力にならないということを国内外に示すことに繋がり、半ば引退勧告も同然です。
それだけの重い決断が果たして山本浩二監督にできるのでしょうか?
松井選手が日本球界に戻るという決断をしていれば話は別ですが、
メジャーへの未練を残している状態だと、退路がない状態となり、起用が難しくなってきそうです。

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