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医療崩壊~コロナワクチンの限界と可能性~

先週に引き続き、コロナ変異種のデルタ株による感染が止まりません。
●感染爆発の東京、入院率9・5%どまり 迫る医療の限界
●都内の陽性者 1000人近く搬送できず 搬送に23時間かかったケースも
●コロナ感染の妊婦が自宅療養中に早産、赤ちゃんは死亡 搬送先が見つからず
政府の方針転換で危惧された自宅療養者が悪化した場合の入院も全く進まず、
多くの自宅療養者は病院難民化しています…
そんな中で、政府はこんなことを言いだしており…
●コロナ指標見直し巡り深まる溝 新規感染者数の比重下げたい政府 「時期尚早」専門家は警鐘
既に「見た目」と「現実」が乖離しているのに、
病院が負担軽減されたからハードルを下げると言うのは問題があります。
言い方は悪いですが、市井でどんなに感染していたとしても、
病院から感染者を追い出せば負担ゼロは容易に到達され、「危機は去った」となりかねません…

こうなると、何が起こるかと言えば、「受診控え」です。
だって検査して陽性判定されたとしても、
病院に入れない所か、まともな治療を受けられないわけですから。
医者にかかっても治療の期待が全くできないのに、誰が医者にかかろうと思いますか。
万が一でも陽性判定されてしまえば、仕事も何もできずの自主隔離生活になるだけで、
悪化しても何の治療も施してくれないとなれば、診察するだけ無駄です。
結果として、「受診控え」が横行し、数字的には感染者数は下がったように見えても、
実際は未調査の感染者が大量に横行することになりかねません。
そうなれば、未調査の感染者がスプレッダーとなり、
連鎖的に大規模感染が続くことになり、コロナの終息は見えなくなってしまうでしょう。
全てが裏目に出てしまっています。

一方で感染爆発が伝えられたインドやインドネシアでは感染者が減少しているという報告も。
●感染激減インドから日本へ「絶対参考にしないで…」
例えは悪いですが、イナゴが作物を食い尽くしたのと一緒…
多くの人に感染したため、エサとなる新規感染者が減ったということでしょう。
まぁ、だけどこれで万々歳ということには当然ならず、
昨年から変異株が出る度に同じことを繰り返している人類ですから、
再びインドやインドネシアで猛威を奮う変異株が出てくる可能性は高いです。
これで「終わった」と思わないことが大切ですね。

そんな状況でパラリンピックが開催となりましたが…
●小池百合子知事、コロナ感染状況は「災害級」もパラリンピック開催意義を強調
●組織委 40人歓迎会の質問に「意図がまったく理解できない」実施は「適切な対応」
これでは、とても危機感が伝わりません。
為政者側がこれでは国民も真剣に受け止めないでしょう。身近に危機が迫っているというのに。
歓迎会も平時なら慣習として認められますが、災害時にやる馬鹿はいないでしょ?
津波が迫ってるのに、歓迎会も糞もないだろ?
そういう所が為政者側の危機意識が伝わらない最大の理由ですよ…


政府や医療業界が期待するワクチン接種ですが、これも限界が見えてきています。
●ブレイクスルー感染多く・・・ワクチンの“抗体に差”なぜ?
2回接種してもワクチン抗体が作られない人がいるのはショックでしたね…
元となった感染復帰者の自然抗体もかなり個人差が大きいというデータが出ていたので、
ワクチンの方はどうなのかなと思っていましたが… まぁ、そのままの結果でしたね…
それぞれの割合がどの程度になるのかは分からず、
ワクチン抗体のピークがいつで、いつから減り出し、いつ防御効果を下回るのか、
未だに分からないことだらけで、より詳細なデータが求められます。
まぁ、一番問題なのは、こういうワクチン効果を試すデータが個人レベルでしかなく、
国家レベルで調べた形跡が全くないことなんですよね…
よくそれで国民を説得できると思ったもんだよなぁ…

あくまで個人的推測でしかありませんが、ワクチンの接種効果が期待できるのは、
総合的に見て「2週間~1カ月程度」だと予測しています。
少なくとも2回の接種でワクチン抗体ができるまで1カ月半を要し、
そこから半月~1カ月程度しか持たない可能性が…
接種から3カ月目には3回目の注射が必要となり、そこから毎月ブースター注射ですよ…
国民全員がそれを行うなんて、とても無理な話です。
ワクチンでコロナを乗り切るのは、かなり難しい話のように思えてなりません。
ワクチン接種をするなら、移動を制限した上で、当該住民全員に一斉に注射をして、
その地域からコロナウイルスを撲滅するしか方法がありません。
でも、それも非現実的な政策ですし、完全に行き詰った感があります。

●3回目接種は根拠なしとWHO コロナワクチンで
WHOは世界的なワクチン偏在を危惧して3回目の効果を否定する。
ワクチン製造の製薬会社を抱える先進国は、3回目の接種で有効性は担保されると言う。
つまり、ここから導き出される答えは、「ワクチンの効果は微々たるもの」になりませんか?

2回のワクチン接種で対応できなくなってきたから、3回目が必要と言い、
一方でWHOは3回目の科学的根拠はないと言う。
だけど2回で不十分なことも明らか。
それは、つまり、デルタ株以降のワクチンの効果が微々たるものの証明じゃありませんか?

結局、何を露呈しているかと言えば、
ワクチンで問題が解決するという目標そのものが破綻しているということです。
誰もがそれを認めようとせずに、ワクチン接種にひた走る。
リスクだけを負担させ、一時的な気休めのために打つワクチンに何の意味があるのか?
ワクチンを打って生活が変わるのか?
変わらなかったことが証明されてるじゃないですか。
もうワクチン接種政策は失敗したと認めましょうよ。見苦しいです。


限界が見えてきたワクチン政策ではありますが、明るいニュースもあります。
●半導体に次ぐ世界輸出を目指す台湾の国産ワクチンとそれを阻止しようする野党・中国国民党
●塩野義製薬のコロナワクチン、1回目投与後の安全を確認…初期臨床試験
台湾はいつからワクチン開発を始めていたんでしょうね?
感染初期からコロナの封じ込めに成功し、世界的優等生と称えられた台湾でしたが、
今年になって変異株で感染爆発が起こり、ワクチンの緊急輸入を検討するも、
中国政府の公然とした邪魔が入るなどして入手に大幅に出遅れてしまい、
日本がアストラゼネカ製のワクチンを送って話題になりましたが…
アメリカの協力があったとはいえ、半年ほどで仕上げるとは凄いとしか言いようがありません。

日本の負けじと塩野義製薬が前々からワクチン開発をしていたニュースはありましたが、
まだ臨床試験の段階で、実践投入には至らず…
結局、日本の治験制度が仇になっている感じでしょうか…
でも台湾同様、海外産ワクチンよりも国内産ワクチンを打ちたいって人は多いと思います。
万が一、副反応が出たとしても、国内産ならそのデータは残りますからね…
今は一応副反応が出ても政府が補償してくれる手はずにはなっているものの、
実際は副反応と認められることが圧倒的に少なく、事実上のデータ隠し状態ですから。
逆に海外に売り込むためにはデータ・実績が必要となり、
それは良いデータも悪いデータもオープンにすることに価値があるわけで、
悪いデータを隠していては、中国製ワクチンのように不審がられるだけです。
そういう意味でも副反応が仮に出たとしても、
そのデータを活かせるのは国産ワクチンであることは間違いなく、
同じようにリスクがあるならば、国産ワクチンを打ちたいと言う人は多いでしょう。

現時点では双方とも良い結果を出しているように見えますし、
ワクチンの選択肢が増え、より低リスクかつ供給量が十分確保されるようになれば、
先のような一斉ワクチン接種も可能となり、コロナウイルス撲滅も可能になるかもしれません。
台湾と日本の新たな動きに注目したいです。


◆ニュースネタ 東京パラリンピック開催も波紋を呼ぶ「学校観戦」
●パラ学校観戦、17万人超が対象 緊急宣言下、参加者減少も
●都のパラ学校観戦、参加者にコロナ検査…小池知事がIPC会長と感染防止連携を確認
うーん… 出場者に感染させるリスクも当然ありますが、
それ以上に観戦帰宅後の生徒が家庭内感染を引き起こすリスクの方が高いような…
PCR検査をするなら、「行った後」も行うべきでしょうね。
もっとも、政府は今回の感染爆発が五輪開催とは無関係という立場ですから、
生徒が行ったとしても感染は拡大しないのでしょう。
そえが本当なのか試してみてはどうですか?
行かされる側の学生・教師・保護者はたまったものじゃありませんけど…

ただ、行ったとしても、「何を教えるか?」が問題ですよね。
教えられる教師がどれだけいるんですかね?
「障害者(※敢えての表記です)なのに、頑張って偉いね。みんなも頑張らないと」
とか教えようものなら、人生をやり直すことをお勧めします。
障がい者として転生手続してはいかがでしょう?

●東京パラ開催中止の声はなぜ聞こえなかった? 乙武洋匡が分析する「障害者を特別視する気持ち」
個人的にはあまり意見が合わない人なんですけど(苦笑)
なんと今回に関してはピタリと意見が合ったので紹介しときます。

障がい者教育において大事なのは、①健常者も障がい者も同じ人間であること、
②不幸かどうかは主観でしかなく、客観で決められないこと、です。
いや、本当に当たり前のことしか言ってないわけですけど、かなり忘れられがち。
①に関して言えば、障碍は「異常=アブノーマル」ではなく「特徴」だということです。
異常って何だ。普通って何だ。人間に普通も異常もありません。あるのは特徴だけ。
それぞれ一人一人の能力や特徴が違うように、障がい者も特徴があるに過ぎません。
障がい者も同じように心があり、考えることがある。
そんな当たり前の事実に気付き、自分とは違う人間だという考えを捨てることです。

②で陥りがちなのが「障がい者はかわいそう」という考え方。
自分としては立派に生きているつもりなのに、
他人に自分の人生を話して「かわいそう」と言われたら、どう思いますか?
「え、全然そんなつもりないのに。勝手に憐れまれてるし、下に見られてないか?」
勿論、中には自分の人生を不幸だと思っていて、同情を買いたい人もいますが、
自分が幸福か否かを決めるのは結局は自分自身しかいないわけですから、
自分のことをかわいそうだと思っていない人にとっては、失礼千万な物言いです。
大なり小なり、人間はあらゆる物事に「折り合い」を付けてますから、
そこを殊更に評価することは失礼なことです。
だから、殊更に特別視してお世話することも違うわけです。

最初の陥りがちなミステイクを思い出してみてください。
「障害者(※敢えての表記です)なのに、頑張って偉いね。みんなも頑張らないと」
この文には2つの明らかな認識違いがあります。
一つは「障害者なのに」「みんなも頑張らないと」です。
自分と障がい者を別個の人間として考えているだけでなく、障がい者を下に見ています。
障がい者ができるのだから健常者もできる、そういう理屈です。
これは先に芸能界で問題となったDAIGO氏の優勢思想と全く同じです。
障がい者がいることは認めつつも、心の中では疎ましく思っていませんか?
それはあなたが障がい者を下に見ているからです。
もう一つが「頑張って偉いね」です。
不幸な境遇にも負けず頑張って偉いね。主観でしかありません。
他人の人生をお前が評価するなよ。
オリンピック選手を「頑張って偉いね」と言いますか? お前は選手の親か何かか?
やはり、これも選手を不当に低く評価しているが故の発言でしかありません。

陥りがちな「健常者の驕り」、それを捨て去るために行われるのがパラリンピックです。
障がい者も健常者と同じくスポーツを楽しむことができる、
それを知らしめるのがパラリンピックの意義です。
彼らは可哀そうな存在でも、特別な存在でもありません。同じ人間です。
それを知ることこそがパラリンピックの意義です。
およそ教師はこれぐらいのことを語れなければならないわけですが…大丈夫ですか?
もっとも主催者側の政治家はもっと危うそうですけどね…
天皇陛下以外、誰も分かってなさそう…


◆ニュースネタ 日本の入国管理の根本的な問題点
●「手や足を引っ張り、まるで動物のように…」30代女性に名古屋入管職員が行っていた"許されざる行為"
自分の記憶が確かなら、少なくとも20年ぐらいは同じことしてますよ…
根底に何があるかと言えば、「不法滞在者=犯罪者」という意識です。
犯罪者だと思ってるから、こういう非人間的な行いができるんですよ…

心の奥底では外国人も自分とは違う存在だと日本人は思っているわけです。
だから外国人を見ると何もしてないのに「怖い」と思っちゃう。
それはもうコロナウイルスとか全く関係ないです。昔からそう。
他者への排他意識が強いのが島国の特徴であり、日本人の「内と外」の意識の特徴です。
外国人は「外」の人だから怖い。
話題となった「おもてなし」も怖さの反動です。
怖くて何もして欲しくないから、自分達で制御できる範囲に留めようとする。
そのために、「おもてなし」と称して一か所に隔離するんですよ。それだけのこと。

外国人と付き合いのある人なら分かるでしょう。
文化の差異こそあれ、同じ人間であるという当たり前の事実に。
国籍の議論も不毛。出自や国籍が問題なのではない。
同じ人間としてどう接するかが問題なんです。

日本人のそういった「認識違い」がこの問題が放置され続ける理由であり、
外国人を迫害し続けていることの理由なわけです。


◆ニュースネタ 混迷するアフガニスタン問題
●アフガニスタンを制圧した謎の武装集団「タリバン」の正体
アメリカの統治が失敗した理由は、「国家意識」を作れなかったからに尽きます。
「アフガニスタン」という国家の形を国民が共有できていたかどうか。
ぶっちゃけ、アメリカの統治方法はアフリカの多くの国で失敗していますし、
何もアフガニスタンだけが失敗しているわけではありません。
結局、日本のように「日本」という国の形が描けているならば問題ないものの、
欧米の植民地や遊牧民国家など国境があやふやだった地域において、
国家という意識を根付かせるのは大変だということです。
部族間の対立を煽るだけに終わっちゃうわけです。

もしも、それが非近代的な「宗教」という枠で統一されるならば、
それはそれで国民にとって幸せに繋がることはあるかもしれません。
それはもうそこに住む住民が決めることで、
イランのような国家の在り方もまた一つの選択だと思います。

今の国際情勢でタリバン政権と協力するのは、あり得ない話だとは思いますが、
パレスチナ問題のように穏健派が存在するなら、
協力もやぶさかではない話だと個人的には考えます。
…まぁ、最終的にはタリバン政権内で闘争が激化し、
また分裂するんだと思いますけど…
穏健派が主導権を握ると見せかけて、それに不満な過激派が武力掌握するのは、
フランス革命で見た歴史と同じ。
穏健派と過激派で揺れながら、落し所を見つけていくのは、
ある種の歴史の道理でもあるので、個人的には穏健派を邪険にする必要はないと見ています。
最終的に過激派が内部崩壊していくのも道理ですからね…

まぁ、ただ、国家として軽々しく動ける状況ではないことも確か。
連絡チャンネルは確保しつつ、表向きには様子見が正解ですかね…
少なくとも、敵対してもいいことは全くないと思っています。
アメリカが再度派遣したとしても、結果はまた同じでしょうし。


◆ニュースネタ 中田翔の移籍初本塁打もなぜ美談に? 巨人にノーと言えないプロ球界の体質を重鎮2人が痛烈批判
トレードしたから球団処分がなくなるって何なんだろうね。
協約違反が明らか何だから、球団裁定ではなく、コミッショナーが裁定するべきでしょうに。
甘い判断してるから、こんなおかしな事態になるんだよ。
プロ野球を見なくなって2年になりますが、戻ることはないと思います。
アホくさ。

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