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決勝はライオンズ対決

埼玉西武ライオンズが中国・天津ライオンズに16-2で、
台湾・統一ライオンズが韓国・SKワイバーンズに10-4でそれぞれ勝利したことで、
日本・韓国・台湾代表がそれぞれ2勝1敗で並び、
失点率によって日本・埼玉西武ライオンズが1位通過、
台湾・統一ライオンズが2位通過となり、
決勝の組み合わせは埼玉西武ライオンズVS統一ライオンズとなりました。

埼玉西武は昼に試合を行い、幸先良く2点を先制するものの、
先発の許銘傑投手がすぐに2失点してしまって、同点に。
その後は相手の四球・エラーからチャンスを掴み、
中村剛也選手の3ランホームランなどで勢いづいた打線は13安打16得点で大勝。
許銘傑投手はイマイチだったものの、大沼・谷中・岡本真也投手がパーフェクトリレー、
何とか2失点で留めて、予選最後の試合を終えました。

埼玉西武の試合終了時点では決勝進出が決まっておらず、
(無失点ならば2試合目の結果がどうあれ決勝進出だった)
台湾・統一ライオンズが1失点以内で勝った場合には埼玉西武の敗退となる可能性もありました。
一番いいのはSKワイバーンズが勝って、決勝でリベンジすること、
多くの人はそうなると思っていたことでしょう。
しかし、試合は…

まずSKワイバーンズがホームランで先制、これで少しだけ決勝に近づきました。
しかし統一ライオンズは4回裏にホームランなどで一挙5得点を挙げ逆転、
これにより3チームが2勝1敗で並ぶ可能性が生まれ、失点率が問題になってきました。
それまでSKワイバーンズが失点率で一番決勝に近かったのですが、
5失点したことで埼玉西武・統一を下回り、一気に3番手に後退、
この時点で埼玉西武ライオンズの決勝進出がほぼ決まりました(延長戦除く)。
その後は2チームの失点率の争いに。
SKワイバーンズが徐々に追い上げを見せ、8回表には4-6となり、
このまま試合が終わればSKワイバーンズが決勝進出となる所だったのですが、
8回裏に統一ライオンズがホームランなどで4得点を奪い、10-4と大量リード、
そのまま逃げ切り、失点率2位で決勝に駒を進めることになりました。

SKワイバーンズはまさかの敗退でしたね。
アジアシリーズ制覇に執念を燃やしていたはずが…日本ではなく台湾に足を掬われる形に。
埼玉西武としても初戦で負けて以来、決勝でのリベンジを考えていただけに、
ちょっと肩透かしを食らう結果となりました。
これが一発勝負の怖さですよね。
日本シリーズは負けられても、国際試合は何が起こるかわからないだけに負けられない。
ファール判定が覆ってホームランになっちゃったりもするわけですから、
国際大会というのは本当に厳しいです。

これで決勝は統一ライオンズとの対戦になったわけですが、
長打力に関しては今の埼玉西武以上のものがあるだけに、油断はできません。
それでもデータが全くなかったSKよりは、
渡辺監督が知っている台湾チームの方が良かったかなという気もしています。
日本シリーズ終了からアジアシリーズまで3日間しかなかったわけですし、
データ不足を多少補えるのはありがたいところ。
明日は涌井投手が先発するでしょうから、波に乗る統一打線をしっかりと抑え、
足を絡めた野球で得点を積み重ねていって欲しいです。


◆プロ野球 中日・中村ノリ選手がFA宣言へ
今年のFAはメジャー挑戦組が主かと思っていましたが、
ここに来て、横浜・三浦投手がFA移籍に傾きつつあり、
中日・中村紀洋選手もFA移籍する可能性があるようです。
しかし中村ノリ選手は拾ってもらった恩義があるだけに、残留すると見られていましたが…
まさか、まさかですよねぇ…
理由は落合監督がサードを森野選手で固定し、
ファーストコンバートでの競争方針を打ち出したためだとか。
サードへのこだわりがあったということなんでしょうか。
それでも腰痛を抱えている打者に一年間ファーストというのは…
ウッズ選手が残留だったり、他の実績ある外国人ファーストを獲るというなら分かるのですが、
そういう状況ではないのだから、新外国人選手に負けるとでも思っているのでしょうか…
まぁ、実際のところは分かりませんよね。
そういう状況から球団が足元を見て、条件面を切り下げたのかもしれないし。
実際のところはよく分からないです。

今年から導入された新FA制度により、中村ノリ選手はCランクとなり、
移籍時には人的補償も金銭補償もいならい模様、
つまり中日球団は損をするばかり、逆に選手は移籍しやすい、そういう状況です。
ただ、お金等に煩いイメージが付きまとっているだけに、手を挙げる球団がどれだけあるのか。
スポニチでは梨田監督のいる日ハムとなっていましたが、
二岡選手を獲得したことで、一定の補強が済んでいるだけに、球団の方がウンと言うかどうか。
これで中村ノリ選手まで獲得すると、ちょっと日ハムのイメージが変わってきますよね。
パリーグの場合はDHでも使えるので、そういう意味では起用法に幅が出てきますが…
日ハムがいてまえ化するのか否か、ちょっと注目です。
あとは楽天が有力視されているようで。こちらは野村監督の腹次第でしょう。


◆プロ野球 巨人・清水選手の埼玉西武への金銭トレードが正式決定
金額は伝わってきていません。予想では5000万ぐらい? いや、3000万か?
清水選手に関しては昨日も書いた通りですが、
仮に清水選手が移籍によって復活し、3割をマークする成績を残した場合、
ライオンズ打線は色々と幅が出てくるように思います。

来季の打線は4番をどうするかが一番の問題。
中島選手が最適なんですが、そうすると3番打者がいなくなる、
栗山選手を3番に使えば、今度は2番打者がいなくなる。
そういうケースを考慮して、このアジアシリーズで3番栗山・2番赤田選手等を試すかと思いきや、
予選3試合とも2番栗山選手でいったので、来季も1・2番は同じ可能性が高いでしょう。
そうなると日本シリーズ・アジアシリーズで4番を張った中村剛也選手が候補なのですが、
4番に置いておくには確実性が乏しいのがネック、
まだ4番は時期尚早で5番で経験を積んでもらいたいというのが本音でしょう。
となると、GG佐藤選手が4番の最有力候補になるわけですが、
北京五輪でのブレーキ、そこから復調することなく故障してしまい、
優勝・日本一の舞台に立てなかったことを考えると、
重圧のかかる4番打者で復活をかけて大丈夫なのかという気も。
5番以下の楽な打順で打たせて復調を待つ方がいいような気がします。
そうなってくると、新外国人選手ぐらいにしか期待できず、来季の打線は不透明になります。

そこで清水選手です。
3割前後を打てるようなら、栗山選手と遜色ないですし、
勝負強さや経験がある分、3番打者として適していると考えられます。
そうすれば、3番清水・4番中島・5番中村・GG佐藤選手という打順も組めます。
また、勝負強さと確実性を兼ね備えていることを考えて、
4番中村剛也選手には一発を期待、5番に清水選手を挟んでランナーを返すとしてもいいです。
今年前半の中島選手とGG佐藤選手の間にブラゼル選手を挟むのとそう変わりませんからね。
来季のクリーンアップがまだ定かではないだけに、
清水選手の加入は色々な選択肢を生むように思います。
大きな補強になってくれることを祈りたいですね。

まぁ、いずれにしても、それは清水選手が3割前後の打率をマークする前提での話ですが…
移籍を機に復活できるかどうか、
技術以上に清水選手の心境面の変化を期待したいです。
ライオンズは若い選手が多いですが、移籍選手にとってもプレーしやすい球団なので、
先輩の江藤選手同様にすぐ溶け込めることでしょう。
清水選手の復活を期待したいところです。

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