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分からないことばかり

愛知県豊川信用金庫の立て篭もり事件は無事に解決しましたが、
マスコミを呼びつけた理由が「野田首相の退陣が目的」とのことで…
衆議院が解散し、民主党劣勢と言われる中で、全く要点を得ない理由です。
まだ詳しいことは報道されていませんが… 何なんでしょうね。
というか、何でそこの信用金庫が狙われたんでしょう?
それなら、役所関係に行けよとか思っちゃうのですが…

で、選挙の方は次期政権与党と見られる自民党の先鋭化が激しく、
大きな不安要素となっています。
安倍総裁の考えに染まりすぎている印象があるのですが…
自民党は単なる国粋主義政党に生まれ変わっただけなんでしょうか。
私の理解が正しければ、「国防軍」の創設は憲法9条に反し、
憲法改正といえども国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の改正はできず、
新憲法制定でしか対応できないと思われるのですが…
なんかもうね、よく分からないですよ。
インフレターゲットにしても、今のデフレの実態を反映した考えとは思えないし、
過剰供給のデフレではなく、消費者選択の末のデフレでしょう?
さらに言えば、小売が生産者や輸送人を犠牲にした上でのデフレ、
経済状況ではなく構造的な問題だと思うのですが…


◆政治ネタ 自民党の最大のネックは安倍総裁?
夏の自民党総裁選でも安倍氏の政策を痛烈に批判しましたが、
総選挙を前にして同様の批判が民主党サイドから出てくるようになりました。
安倍氏の経済政策は一時的な効果はあるかもしれませんが、
逆に日本経済を終わらせてしまうリスクの方が高く、
常識外れな感があるのは間違いありません。

一番批判されてるであろうことが「日銀の債務引き受け」でしょう。
分かりやすく言えば、タコが飢えを凌ぐために自分の足を食っているようなものです。
…まぁ、一時的に空腹を凌ぐことはできますが…
もしも、あなたがそんなタコを見たら、どう思うでしょうか?
「このタコ、頭いいな」と言いますか?
それとも、「ダメだコイツ、早く何とかしないと…」と言いますか?
外国の投資家が見たら、日本経済は危ういのではないかと思うのは間違いがなく、
そうなれば日本国債の更なる格下げは必至で、株価暴落の危機を迎えてしまいます。

財政法や日銀法によって日銀の独立性を掲げているのは、
そういった無秩序な財政出動を防ぐためです。
政府が無節操に国債を発行してしまえば、財政破綻は必至です。
ようやく消費税増税が決まり、財政健全化への一歩を踏み出したのに、
再び財政悪化を招くような政策をしてしまえば、
諸外国からギリシアの二の舞だと危機感をもたれるのは間違いありません。
アメリカも「財政の崖」問題に直面するなど、財政問題に神経質になっているのに、
無神経に次期首相候補が考えなしに発言してしまうのが恐ろしくてたまりません。

安倍氏の政策は、全般的に首相時代の政策と何ら変わり映えがせず、
前回の失敗を教訓にしているとは全くもって思えません。
再び同様の失敗を繰り返すのか、変わらない自民党を象徴しているだけで、
安倍総裁の政策が自民党への追い風を失わせているように見えてしまいます。


◆プロ野球ネタ 横浜DeNAの契約更改がスタート
今年、球界に新規参入を果たしたDeNAの契約更改がスタートし、
今年も最下位に終わったこともあって、厳冬更改となっているようですが、
想像以上の厳しい冬となっているようです。
活躍した国吉投手や菊池投手をしっかりと評価している一方、
活躍できなかった選手には厳しい風当たりとなっています。

これまで最も厳しい評価を受けたのが細山田選手で、
1700万円から65%ダウンの600万円に。
ベテランの高年俸選手が50%を超える減額を受けることは珍しくありませんが、
それほど高年俸ではない中堅の選手に大幅ダウンというのは記憶にありません。

気になるのは高田GMのコメントで、
「減額を超えて下げる場合は選手に選択権がある。彼がここで競争する道を選んだということ」
このコメントをどう解釈していいのか理解に苦しみます。
普通に読めば、「減額制限に納得しないなら戦力外だよ」と言っているように思えます。
細山田選手の反応からして下交渉があったとは考えられず、
今回の契約更改交渉も最後のトライアウトも終わった直後ですから、
今の時期に戦力外を受けて現役続行するのは相当に難しいわけで、
そういう意味での脅しであるとすれば、非常に悪質です。
減額制限は選手の生活保障(納税の関係)のための制度であるのに、
雇用を盾に減額制限を頷かせるという手法は、悪魔の所業だと言えましょう。
ファンの立場からしても、1000万円前後の選手は一般の感覚に近い面があるだけに、
あまり厳しい対応を取ると、ファンの反感を呼ぶだけです。

こういうことをやっていると、親会社の企業体質自体が疑われかねません。
ただでさえ、IT企業は労務管理の評判が悪いわけで…
いわゆる「ブラック企業」だと思われても仕方ないでしょう。
DeNAの実態がどうなのかは分かりませんが、
このニュースからは少なくとも「そういう傾向」がある、と疑わせるには十分です。

同じくIT系の楽天にしても、ソフトバンクにしても同様の傾向が見られ、
楽天は内に厳しく、新しい選手を求める傾向にあり、
ソフトバンクは豊富な資金で待遇が厚いように見えますが、
一昨年・昨年と杉内投手がフロントと衝突してFA移籍したように、
ダウン幅の大きい契約方式に変更され、選手に波紋が広がりました。
確かに、一年一年が勝負のプロの世界で、結果が伴わなければダウンというのは分かりますが、
同時に球団は支配化選手の独占交渉権を持っているわけですから、
選手側の契約継続の期待を保護する必要もあり、
減額制限という期待がある以上、それに配慮した契約をするべきでしょう。
最近は安易に破られる傾向にあり、選手の権利の危うさを感じています。

そういったアップダウンの激しい契約体制にするのなら、
選手を1年ごとFAせざるを得ないでしょう。
メジャーのように、契約がまとまらなかったらFAです。
日本球界で今の体制が継続できるのは、選手のほぼ同条件での契約更新が可能な期待感があるからで、
簡単に支配化選手から育成選手にされたり、大幅減俸を受け入れなければ解雇となる状況では、
選手側が一方的に不利な契約を迫られることになるわけで、
球団が支配化選手として独占交渉ができる合理的な理由を失うこととになるからです。

そういうところに頭が行かない辺りが… 「ブラック企業」なんでしょうなぁ…


◆ライオンズネタ テスト中だったドミニカ出身の2選手と育成契約を結ぶ
秋季キャンプでテストしていた3人のドミニカ出身の若い外国人選手のうち、
メンドーサ投手とアブレイユ外野手の2人が合格し、
育成契約を結ぶこととなりました。
残念ながら、バティスタ内野手は見送りとなってしまったようです。
チームとしては内野手が手薄でしたから、力があれば獲得して欲しかったのですが、
そう簡単には行かなかったようですね。
右打ちの外野手は補強ポイントですから、支配下選手を目指して頑張って欲しいです。

それにしても、選手獲得情報が全くありませんね…
育成契約は65人以上の支配下選手が条件のはずなんですが、
シコースキー投手を含めても63人、新外国人選手をもう1人獲得しても1人不足し、
中島選手がメジャー移籍ならばもう1人足りなくなります。
まぁ、来年までに育成選手を支配化選手登録すればいいわけですが、
補強の動きが全くないというのも不安になってきますね。


◆ライオンズネタ ラヘアー選手はソフトバンクへ。外国人3選手は残留へ。
獲得を目指していたラヘアー選手のソフトバンク入りが決まったようです。
年俸は3億7000万円、楽天と西武との争奪戦を制した形となりましたが、
ソフトバンクの大物外国人は…(以下略)

ライオンズも獲得を目指していたようですが、個人的には獲得できなくて良かったと思います。
ソフトバンクはファーストで使うつもりのようですが、
ライオンズの場合はライトで使ったと思われ、その場合に守備力の不安が大きくなるからです。
外国人外野手が守備の足を引っ張っている例は多く、
守備力が要求されるライトでどうなのか、かなり不安がありました。
ライオンズで言うなら、大崎選手よりも守備力が上であることが必要ですし、
外国人選手ならヤクルトのミレッジ選手のレフト守備と同等以上ではないと。
そういうライトを獲得できるのかというと、かなり疑問の残るところです。

また、ウィリアムス投手とヘルマン・オーティズ選手との再契約がほぼ決まったようですが、
彼らの年俸はアップしても1億円前後、8000万円ぐらいと想像されるので、
そこに高年俸の大物外国人選手が来たら、どう思うでしょうか。
残留した外国人3選手が安泰というわけではありませんが、
彼らのやる気を削がずに済んだことは良かったと思います。

中島選手のメジャー移籍が濃厚で、中村選手も手術明けで開幕絶望、
3・4番を欠く苦しい状況ではありますが、彼らを補う大砲補強に乗り出すよりも、
守りと機動力を全面に押し出した野球に切り替えるべきだと考えます。
自由契約にしたカーター選手と再契約し、中村選手が戻るまでのDHとして起用し、
ライトは大崎選手と熊代選手で、外野手は守備中心の布陣を引き、
外野の坂田選手をファーストと兼任でDHを争わせ、
同じく外野の星秀和選手をサードと兼任で手薄な内野手を補う。
あとは足を使った野球をするために全体の底上げを行う、これでいいと思います。

今年よりも得点力が落ちるのは間違いありませんが、
その分、投手力が安定しそうな雰囲気があるので、守りの野球に徹するのも一つの手ででしょう。

ただ、ここに来て不安要素が出てきていることも確かで、
浅村選手がフェニックスリーグで亜脱臼を起こし、秋季キャンプはリハビリに徹することに…
このオフに完治してくれれば問題はありませんが、
脱臼は癖になる可能性もあるだけに、そうなると内野の守備が難しくなってしまいます。
来季は浅村選手をセカンドに固定できるかどうかが一つのポイントだけに、
それに支障が出てくると、チーム構想が大きく狂いかねません。
片岡選手の復活と浅村選手の怪我の完治、この2点が守りの野球のポイントでしょうね。

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