プロ野球オープン戦が終了
プロ野球はオープン戦が終了し、今週金曜日の開幕を待つのみとなりました。
オープン戦を通じての感想は、「やはり今年も打てない」なと。
打率1位の日ハムの.284は例外として、2位の試合数が少なかった楽天でさえ.254、
それ以外の10球団は.230以下という感じで、点数の入らない試合がほとんどでした。
飛ばないボール対策が十分進んでいるとは言い難いようです。
そんな中で打率トップの日ハムの打線は若い選手の勢いを感じますね。
中田・陽選手を筆頭に、近藤・西川・加藤・中島・杉谷・鵜久森・谷口選手らもアピール、
キャンプ・オープン戦ではルーキーの大嶋選手が目立ちましたが、
負けじと若い選手も頑張ってアピールしていたように思います。
戦力的にはスレッジ選手が加入して長打力が増し、
稲葉選手が2番に入ることで攻撃的な野球を展開するなど、手強い打線となりました。
投手力では10勝投手3人が抜けたことを感じさせないソフトバンクの層の厚さが光りました。
新加入の帆足・ペニー・ピント投手は順調とは言い難い感じですが、
岩崎・山田投手が成長し、新垣・大隣投手が復活をアピールするなど、
こちらも高い競争意識で争っているのが印象的でした。
FAやメジャー挑戦で主力選手が抜けたパリーグですが、
こういった若い選手の競争が新たなヒーローを誕生させる土壌となっている感じですね。
◆センバツ高校野球
早鞆高校の吹奏楽が、今大会の入場曲だけでなく、『マル・マル・モリ・モリ』まで演奏してた…
すげー似合わなくて笑った(爆)
ここまでで目立ったのはやはりビッグ3。
大阪桐蔭・藤浪投手と花巻東の大谷投手は前回触れたので良しとして、
愛工大名電の浜田投手もさすがといった感じでしたね。
球速は2人に及ばない140キロほどでしたが、
今年ロッテに入団した藤岡投手を彷彿させるようなインステップで踏み込む左腕で、
クロス気味に入ってくるストレートと変化球には魅力があり、安定感ある投手だと感じました。
先発投手として重要な試合を作る能力に長けた好投手ですね。
センバツでは左腕投手が活躍する傾向があるだけに、
浜田投手を擁する愛工大名電は優勝候補の一角であることは間違いなさそうです。
対抗馬は花巻東に勝利した大阪桐蔭ですが、4番打者が骨折となったのは痛いですね。
両チームを追うのは光星学院と智弁学園か。
両チームとも打線の長打力が魅力で、1・3・4番打者はプロも注目しそうです。
ただ、両チームともライナーではなくフライを打ち上げる傾向にあったので、
好投手と当たったときに粗さが出てしまわないか心配です。
夏だとそれほど心配はいらないのですが、春は完成度が低いだけにドツボにはまる危険も。
あと智弁学園の青山投手は右打者の外角・左打者の内角のコントロールはいいものの、
左打者には少し甘くなるだけで長打コースになってしまうだけに、
左打者の外角へもしっかりと投げ込んでいかないと今後は厳しいかと。
もう少し成長しているかと思ったのですが、ビッグ3からは一歩離されてる感じがしました。
あとは健大高崎の走塁意識の高さには驚かされましたね。
リードの幅も大きく、隙あらば次の塁を狙う機敏さもお見事。プロ顔負けの意識の高さです。
春でこれだけ足が生きるチームも珍しいだけに、強豪に食い込んでくる可能性があります。
◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
主力先発投手の調整には不安を残しましたね。
涌井投手が雨で試合を流し、スライド登板のファームでも無失点だったもののキッチリとは行かず。
開幕投手として胸を張って送り出せる感じではありませんが、
エースで経験もありますから、開幕戦にはきっちりと仕上げてくることでしょう。
怪我から復帰した岸投手も毎回先頭打者に四球を出すなど、コントロールに苦しんだものの、
5回100球を投げきれたことはプラス材料。
コントロールはともかくストレートは140以上出てましたし、怪我の心配はなさそう。
もう1回あれば万全レベルでしたから、そんなに心配はいらないでしょう。
牧田投手はファームで1試合登板する予定なので、そこで最終調整をしてもらいたいです。
ルーキーの十亀投手は開幕2軍が決定。修正能力を示せなかったので致し方なしでしょう。
おそらく先発6人目にも入ってこれないと思います。
調子の良い時は完璧に抑えるものの、1点取られると一気に崩れるでは先発として使えず。
ソフトバンクの大場投手や日ハムの吉川投手のような感じですね。修正能力を何とかしないと。
先発として使うなら経験が必要なだけに、しばらく時間がかかりそうです。
それよりは中継ぎとして球威で抑え込むようにした方がチャンスがあるかと。
とはいえ、リリーフ陣が好調ですから、2軍で様子を見るとなったのでしょう。
これで先発投手は、涌井・石井一久・西口・岸・牧田投手で決まり、
6人目に菊池雄星投手という形になってきそうです。
開幕カードの3戦目が岸投手だとは正直思えず。たまたま最後の登板になっただけじゃね?
夜の帝王がデーゲーム万歳の日曜に登板するとは思えないので、2カード目の頭かと。
牧田投手もファームでの登板結果次第では、菊池雄星投手との入れ替えが考えられるだけに、
最後の調整機会をしっかりと生かしてもらいたいです。
リリーフ陣ではウィリアムス投手と小石投手が2軍スタートとなるようです。
左腕争いでは松永投手が最終戦で打たれたので、変わってくるかと思いましたが…内容重視でしょうか。
星野投手と武隈投手は結果を残しているだけにホッと一安心といったところでしょう。
ウィリアムス投手は四球絡みで失点した試合の後は好投が続いただけに、逆転1軍もあるかなと思いましたが、
結局は2軍スタートとなってしまったようです。
ただ、スライダーだけでなく、チェンジアップやカーブもあるだけに、
左右関係なく起用できますから、早い段階で1軍昇格のチャンスが来ると思われます。
ルーキーの小石投手は結果を残していただけに残念。
同じ立場のロング要員である野上投手が打たれ、2軍でも打たれただけに、
小石投手を優先するかと思いましたが、野上投手で行くようです。
開幕1軍は逃してしまいましたが、決して評価が低いわけではなく、
逆に評価が高いからこそ先発としての再起用を検討する段階に入ったと思われますから、
交流戦明けの先発ローテ入りを目指して頑張ってもらいたいです。
これでリリーフ陣は、抑えのゴンザレス投手、8回の岡本篤志投手、
右セットアッパーの中村マイケル投手、左セットアッパーの星野・松永・武隈投手、
ロングリリーフ要員に野上投手と、合計7人の陣容となりました。
開幕1軍はほぼ決まったものの、これで安泰というわけではなく、
4月下旬の先発6人目の際に1人落ちるのは確実ですし、
左腕投手の争いは今後も続いていくと思われますから、気を抜かずに争ってもらいたいですね。
まぁ、でも今年ほど頭を悩ますリリーフ争いはなかったですね。
渡辺監督になって初めて手ごたえのある争いになったんじゃないでしょうか。
打線は活気があったとはいえませんが、
主力の栗山・中島・中村選手が1日1本ペースだったので、彼らが打てば雰囲気も変わるでしょう。
収穫はヘルマン選手。
昨年は片岡選手の不在時に機動力が使えなかっただけに、ヘルマン選手の足は大きいです。
1番打者として素晴らしい働きをしてますし、シーズンに入ってからも期待ですね。
課題の5番打者にはトレードで加入した嶋選手が据わることになりました。
左投手からも結果を残しましたから、しばらくは5番DHで固定になると思われます。
打ったのはセリーグ投手がほとんどでしたが、
広島で代打経験が多かったことからDHへの慣れは全く問題なさそうですし、
DHならば相手投手への対策を練る時間もあるでしょうから、今後の活躍にも期待したいですね。
下位打線を担う若手の活躍は少々物足りなかったのが残念。
その中でも熊代投手が少ないチャンスをモノにし、期待感を高まらせてくれました。
高山選手と大崎選手も一応の結果を残しましたし、メンバーはほぼ確定しました。
秋山選手が最終戦に呼ばれなかったので、いきなりスタメンということはなさそうですが、
開幕1軍に間に合うかどうか、微妙なところとなりそうです。
あとファームでは片岡選手が復帰。思ったよりも早く1軍復帰となるかもしれませんね。
それにしてもファームの打線は打てないな… つーか、スラッガーは坂田選手一人かよ…
GG佐藤選手は残すべきだったんじゃないかなと今更ながらに思ったりもします。
打線の方は、1(二)ヘルマン、2(左)栗山、3(遊)中島、4(三)中村、5(指)嶋、
6(一)浅村、7(右)高山・大崎、8(捕)銀仁朗・上本、9(中)熊代・佐藤友亮・秋山。
派生系として、二塁・原、ヘルマン選手が外野というパターンもありそうです。