解散総選挙
政局はこのまま年越しかと思われましたが、野田首相が突如イニシアチブを取り、
公債特例法案と選挙改革法案への協力を条件に解散を決断、
12月16日に総選挙を行うことが決定しました。
前々から12月16日総選挙説は言われていましたが、
法案成立の目処が立たず、日程的に難しいと見られていましたが、
まさに急転直下で事態が進展していましたね。
前回の民主党代表選挙から輿石幹事長らの「先延ばし戦略」が強まり、
一体政治はどうなるのだろうと思っていましたが、
ここに来て必要な法案を揃えて解散に持ち込んだ野田首相は評価していいと思います。
来年に回しても人気が回復する可能性は低く、
麻生政権の二の舞を避けたという意味では、最後の最後で評価が上がるかもしれません。
この年内選挙で煽りを受けるのは、小沢氏らの政党や結集中の第三局新党でしょう。
彼らが脅威になる前に選挙を行いたかったのかもしれません。
その急転直下の決定を受けて、身内の民主党内もてんやわんや。
TPPに反対する勢力らが離党を画策し、民主党は分裂状態になる気配です。
まぁ、でも、有権者にとっては、逆に民主党を選びやすくなるかもしれません。
この状況で離党するのは、泥舟からいち早く降りようとする人間、
勝ち馬に乗ろうと考えるいやらしい人間ですから、そういう人間を退かせ、
言わば、反対があろうとも政策を押し進められる気骨のある人間が残ることになり、
ごちゃ混ぜ状態だった民主党を分かりやすく純化させてくれることでしょう。
そういう意味ではガンガン離党してもらった方が有権者としてはありがたいです。
前回の総選挙のような政権交代の期待感はなく、
自民党に変わっても同じだろうという失望感が大きいだけに、
この状況で政権与党を離党する人間は『コウモリ)で信頼できませんわな。
選挙改革法案が成立しても、総選挙は以前の区割りで行うために、
違憲状態の選挙制度で総選挙を行うことへの批判が一部あるようですが、
次回の総選挙の結果が違憲とされる可能性は極めて低いと思われます。
裁判所が違憲判断をする条件として、「立法の不作為(意図的な放置)」があるので、
十分ではなくとも、その是正に繋がる立法をしたとなれば、
違憲判断を下すことはありえません。
法案を成立させずに解散総選挙となれば違憲の可能性もありますが、
法案を成立させた以上は、違憲判断はありえないと思われます。
…まぁ、そういう理由で、違憲選挙とか言う人間は法律の素人としか…
◆プロ野球ネタ 侍ジャパン強化試合 初戦は2-0で勝利
山本浩二監督が率いる侍ジャパンの初陣は、2-0でキューバに快勝しました。
投手陣の収穫が多く、ガンガン振ってくるキューバ打線に対して内角を有効に使い、
ほとんどが振り遅れか、詰まらせた打球で、許したヒットは3本のみ。
そのヒットのコースも、真ん中低め、外角高め、真ん中高めと甘い球ばかりで、
内角や外角低めにきっちりとコントロールすれば抑えられることが分かりました。
特に2番手の大竹投手の内容が良く、緩いカーブも有効だっただけに、
本戦メンバーに選ばれる可能性が高まったように思います。
大隣投手も一歩前進、同タイプの杉内投手の状況次第でしょうか。
打線の方は炭谷銀仁朗選手のまさかの一発と、
角中選手の好走塁でチャンスを掴み、井端選手のセカンドゴロの間の1点のみ。
打線は少し迫力不足な感じは否めませんでした。
それでも1番長野・3番坂本選手の巨人勢はしっかりと結果を残しており、
4番に座ると見られる阿部選手を含め、彼らの活躍が一つのポイントでしょう。
それにしても、炭谷選手の一発は凄かったですね。
ホームラン打者の弾道でした。正直びっくりした(^^;
シーズン中でもなかなか見られない豪快な一打、打てるじゃん、やっぱり(苦笑)
で、キャッチャーに関してなのですが、炭谷選手がマスクを被るべきでしょう。
阿部選手のリード云々の問題ではなく、怪我のリスクを考えてという意味で。
もし、阿部選手が4番キャッチャーを務めるとなれば、
キューバ勢やメジャーリーガーの強烈なタックルに晒される可能性があり、
場合によっては「狙って」潰しに来る可能性もあります。
阿部選手の打撃の代わりはいないだけに、ファーストかDHで起用すべきでしょう。
炭谷選手はタックルを受けても怪我をしない強さがありますし、
何度タックルされても決して逃げない勇気がありますから、
外国人選手の強烈な当たりに対しても十分耐えられます。
今日の一発で、是非そういう決断をしてもらいたいですね。
他は長野選手が守備に付き、ファーストかDHで阿部選手と中田選手が入る感じで、
今日のメンバーが基本線になるのは間違いないでしょうが、
セカンドが決め手を欠いている印象があります。
今日は本多選手がスタメン出場しましたが、
球数制限のあるWBCではファールで粘れる井端選手は貴重な戦力ですから、
大事な試合では井端選手を起用する可能性が高くなりそうです。
1(左)長野、2(中)大島、3(遊)坂本、4(一)阿部、5(指)中田、
6(右)糸井、7(三)松田、8(二)井端、9(捕)炭谷
イチロー選手が参加するなら、変わる可能性もありますが、
現時点ではこういった形になるのではないでしょうか。
◆ライオンズネタ 前川投手と育成契約、藤澤選手と育成契約を更新
高卒2年目ながらも戦力外通告を受け、「何か事情が?」と疑問に思っていた前川投手が、
育成契約選手として再出発することになったようです。
要するに、支配化選手から育成選手への降格…
他球団ではこういう育成選手の使われ方をしていますが、ライオンズでは初。
こういう育成契約は育成の本旨に反しているので、
今回の対応は褒められたものではありません。
入団から4年ほど経ち、怪我で投げられない等の事情があれば、
分からなくもないのですが、入団2年目でしょう?
もう少し支配化選手で様子を見ろよと思っちゃいます。
それも支配化選手が70人ギリギリ近いなら枠の関係でと合理的にも考えられますが、
シコースキー投手を含めて支配下選手は63人。
中島選手のメジャー移籍が決まれば、1人減り、1人外国人選手を獲得しても63人。
育成選手を置くためには、最低65人以上必要で、むしろ人数不足。
このまま行けば、前川投手と藤澤選手が半自動的に支配化選手になります。
人数不足状態なのに、この対応… アホですか?
戦力外選手を獲得するなどして、さっさと65人を埋めんかい、馬鹿者。
◆ライオンズネタ 涌井投手の先発転向はWBCで白紙に戻るか?
早々に来シーズンに先発復帰が約束された涌井投手ですが、
侍ジャパンのメンバーに選ばれたことで、難しい立場に晒されています。
今日の試合のメンバーを見ても分かるとおり、
抑えとして召集されたのは、涌井・山口・西村投手の3人のみ、
この3人の中では経験・実績から涌井投手が最有力なのは間違いなく、
他に抑え投手となると、藤川投手ぐらいですが、メジャー挑戦で望み薄、
楽天の田中投手の抑え起用プランも浮上していますが、
先発との兼任の可能性が高く、少なくとも1人は抑え経験のある投手が必要ですから、
涌井投手がリリーフとして招集される可能性は高いと思われます。
そうなると、先発再転向が可能となるのか、疑問が残ります。
今年、抑えから先発に転向した牧田投手は、
キャンプ・オープン戦ではなかなかリリーフの癖が抜けきらず、
あまり良いピッチングをすることができませんでしたが、
公式戦に入ってからはきっちりと修正し、シーズンの活躍に繋げました。
涌井投手は先発の経験が豊富ですから、そこまでの期間は必要としないまでも、
それでも調整期間が必要なのは間違いなく、スムーズに先発転向とは行かない感じです。
となれば、選択肢は3つ出てきます。
1つは先発転向を徹底し、開幕に間に合わずとも、5月の連休を目処に調整する方法です。
ただ、近年はスタートダッシュに躓くことが多く、
さらに主砲の中村選手の不在が想定され、接戦が多くなることが予想されますから、
涌井投手と中村選手を抜きで1ヶ月近くを戦えというのは厳しすぎます。
そう考えると、2つ目としてシーズン途中に抑えから先発に転向する方法が浮上してきます。
交流戦終盤は日程が空きがちで、中村選手もその頃には復帰しているでしょうから、
6月上旬に抹消して2軍で先発調整し、リーグ戦再開後に先発復帰となります。
チームとしては助かる形ですが、シーズン中盤に戦い方の変化が生じるので、
新しい抑えの問題に涌井投手の先発転向と二重のリスクがあります。
最後の方法として、来シーズンも涌井投手に抑えを任せる方法があります。
これは涌井投手の意思次第でしょうが、仮にWBCで抑えを任されれば、
プライドが刺激されて、抑えとしての日本一を目指す気持ちが生まれるかもしれません。
もし、そうならば、来シーズンも抑えとして起用し、
今シーズン果たせなかったセーブ王のタイトルを獲得してもらいたいです。
3年以上抑えをやることには反対ですが、2年ぐらいの一時転向なら賛成できます。
今後の侍ジャパンの選手選考と涌井投手の意思次第ではありますが、
涌井投手の先発転向は一時白紙に戻して考えていいと思います。
チーム事情を考えれば、涌井投手の先発転向にこだわることは、
スタートの出遅れに繋がることとなり、かなり厳しいと言わざるを得ません。
来季も涌井投手を抑えに据えることができれば、
大石投手と増田投手をセットアッパーとして経験を積ませることができ、
その翌年の抑え転向もスムーズに行くでしょうから、大きなメリットがあります。
また、外国人の抑え投手を探す必要もなくなり、打線補強に専念できるでしょう。
ここは事情が変わったということで、渡辺監督には決断をお願いしたいですね。