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日本シリーズは、中日が2連勝

プロ野球日本シリーズは、中日ドラゴンズがソフトバンクホークスに2連勝し、
上々のスタートを切る結果となりました。
大方の予想であるホークス有利の下馬評を覆しての2連勝だったわけですが、
パリーグファンからすれば、ソフトバンクに勝つためにはアレしかないなという展開でした。
まずは打線の鍵を握る1番川崎・2番本多・3番内川の上位打線を分断すること、
ベイスターズ出身の内川選手と多村選手が元同僚の谷繁捕手を嫌がっているのか、
この2人をしっかりと抑えられていることが、ホークスの得点機を奪っていると思います。
もう一つは終盤まで接戦で凌ぎ、馬原投手を引きずり出し、それを打つこと。
ここ数年、馬原投手の安定感が落ちてきているものの、秋山監督は馬原投手の抑えに拘り、
第2戦の継投を見ても分かるように簡単には馬原投手を外してこないだけに、
一度、馬原投手を打って勝てば、かなり精神的優位に立てます。
それを第1戦でできた時点で中日優位は固くなりましたね。

今後の注目点は、秋山監督が馬原投手をどう扱うのか。
そのまま信頼し続け、それに馬原投手が応えるのか、
それともファルケンボーグ投手と入れ替えるのか、出番をセーブの場面に限定するのか。
打線もこのままでは終わらないでしょうし、ホークスの反撃に注目です。

それにしても、この日本シリーズで見せている中日の戦い方を、
ライオンズにクライマックスシリーズでやって欲しかったのですが…
まぁ、中日のように点数をやらないのは無理にしても、内川選手を抑え、
終盤まで接戦で馬原投手を打ち砕くという青写真をファイナルステージ前に描いていたわけですが、
それをそのまま中日にやられちゃっています。
キャッチャーを含めたバッテリーの差なんですかね。まだまだということか…
逆に言えば、中日はよくソフトバンクを研究していると言えるかと思います。


◆プロ野球 巨人内紛 清武球団代表VS渡辺会長
確かその日のお昼時のニュースでは、「午後に文部科学省で清武代表が会見を行う」とだけ流れてたので、
一体、どんな球界を揺るがす事件が起こったんだ、アマチュア選手への栄養費か、原監督の辞任・解任か、
そんな感じで変な期待ばかりが膨らんでいたのですが、
蓋を開けてみれば、なんてことない巨人内部の人事問題で…
まぁ、歯向かう清武球団代表からすれば、大問題だろうし、
中立性を期待して文部科学省で行った判断は分からなくもないだろうけれど、
集まったマスコミも正直肩透かしを喰らったんじゃないでしょうか。
結局、ナベツネに歯向かうという構図だけが面白がられ、その日は頻繁に報道されたものの、
日本シリーズ以後は完全に下火になっており、援軍もおらずの孤立無援状態になってますから、
正直ここまでかなぁという印象は拭えない感じです。
もはや明智光秀状態。光秀は信長を殺せたものの、清武球団代表は…
報道的には、3日天下ならず、1日天下で終わっちゃいそうな感じですね。

清武球団代表の言い分は分からなくもなく、一般の株式会社ならば言い分も通りそうですが、
問題なのは野球界の組織が明らかではなく、責任の所在もよく分からない点です。
そのそも清武球団代表は、なぜ、渡辺会長にコーチ人事の報告に行ったのか?
それは単なる事後報告に留まるものなのか、それとも渡辺会長のお墨付きを積極的に得に行ったのか、
それともそれとも渡辺会長の了承なしには決定されない事項だったのか、
普通に考えれば事後報告に過ぎないのでしょうが、
オーナーを退いたとはいえ、依然強い影響力を持っている渡辺会長という存在や、
球団を保有する親会社のトップの意向を伺う野球界の慣行を考えますと、
必ずしも一般の株式会社と同列には扱えず、独自の慣習が成立していたと考える余地もなくはないです。
まぁ、実際に裁判となった時に、それが認められるのは難しいとは思いますが、
逆に裁判まで行かない限りは親会社の実力者の意向を伺うことが球界の常識として崩れないだけに、
清武球団代表を応援する人間は皆無に終わるであろうと思われます。
結局は巨人内部の権力闘争に過ぎないだけに、巨人ファン以外はどうでもいいと思ってるんじゃないでしょうか。

あと野球ファンから見て致命的なのが、原監督が渡辺会長側に付いたということですね。
コーチ人事には監督の意向が必要というのが野球ファンの見方で、
球団主導のコーチ人事はろくなことにならないことが多いだけに、
原監督が江川氏の名前を挙げた以上、コーチ陣の再考の必要性はあったんじゃなかろうかと思えてきます。
まぁ、ここら辺も普通の会社とは違うところですよね。
人事部でもない上司が直接部下を選べるわけではないのに、野球界では監督が部下を選ぶ傾向がありますから。
専門職で代替が利き難いから認められることで、ある意味、当然とも言えるわけですが。

そうなってくると、根本にあるのは原監督VS清武GMという構図なのでしょうか。
優勝を逃したのはフロントのせいだと言わんばかりの原監督と、
今の地位にしがみつきたい清武球団代表の最後の抵抗か。
他球団のファンからすれば、どっちもどっちなわけですが。
外国人や高橋信二選手の獲得は端から見ると微妙としか思えませんでしたが、
サブロー(大村三郎)選手に関しては使う側が悪かったし、
シーズン中の一貫しない負けるのは選手の責任だと言わんばかりの選手起用とか、
原監督の側の問題もかなり大きかったような気もしますが…

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