日大三高が決勝進出へ
センバツ甲子園大会は準決勝が行われ、
日大三高が14-9で広陵高校を下し、決勝進出を果たしました。
もう1試合の大垣日大と興南の試合は雨天順延とのことです。
日大三高と広陵の試合は、久々に監督の手腕が光る試合でしたね。
結局、今日は選手を何人使ったんでしょうか?
広陵はベンチ入り18人のうち17人使ったのは間違いないですが、
日大三高も記憶しているだけでスタメン9人+投手2人+捕手2人に代打…16人使ったはず。
まさに総力戦とも言うべき試合における選手起用の差が出ましたね。
加えて、終盤は雨が強くなり、マウンド付近はグチャグチャ、
やや水を差された感はありましたが、それを両チームがどう生かしたかで勝敗が分かれました。
ポイントは8回裏の日大三高の攻撃。
その前の8回表の広陵の攻撃の辺りから雨が強くなり始め、
先頭打者のサードゴロを滑って悪送球してしまい、ノーアウト2塁からスタートするも無失点で凌いだ後、
先頭の山崎選手がボテボテのサード内安打で出塁し、
8回表に広陵が決められなかった送りバントをあっさり決めて1アウト2塁。
当たっている7番畔上選手との勝負を避けたのは懸命で四球、1アウト1・2塁。
やや今日は日大三高の下位打線が当たっておらず、
しかも打者は途中から守りで入っていて、初打席となった控えの根岸選手。
どうするのかなと思っていたら、意表を付く3塁手前への送りバント、
これが有原投手の悪送球を誘い、日大三高が同点に追いつきます。
さらに残り捕手がベンチの1人だけになるのも構わず、日大三高は代打の清水選手を起用。
そして強い球足でファーストのグラブを弾く2点タイムリーヒットを放ち、逆転。
トップに戻るも途中守備から入っていた小林選手が相手を揺さぶるセーフティバント成功。
ようやくレギュラークラスに打順が戻り、2番荻原選手がタイムリーヒットを放ち、追加点。
この時点で得点は8-5、なおも1アウト1・2塁といった状況。
マウンド上の広陵・有原投手は雨でグチャグチャになったマウンドを気にしたり、
自らの送球ミスや怒涛のように仕掛けられる日大三高の攻撃に翻弄され、集中力は切れ気味。
けれどタイムをかけることもなく、投手も交代させることなく広陵ベンチは続投判断。
結果、3番平岩選手には四球、4番横尾選手にタイムリーヒットと捕球エラーで2失点。
ここでようやく投手交代に出ますが、日大三高に傾いた流れは変わらずに14-5。
9回表に反撃したものの、4点取って終了。14-9という結果でした。
ポイントとなったベンチワークの差という点では、今日の日大三高は積極的に動きました。
4回2失点と好投していたエース山崎投手を降板させ、早々と継投に出ました。
しかし2番手の熊坂投手は、先頭打者に死球、続く打者にストレートの四球、
送りバントで1アウト2・3塁とピンチを招いてしまい、
3番手の吉永投手にスイッチ、このピンチを凌ぎました。
7回に吉永投手が広陵の4番丸子選手に一発を浴びて勝ち越しを許すと、
今度はショートを守っていた吉沢投手がマウンドへ。
積極的な継投で最小失点に防いでいきました。
さらに前述のように、8回裏の攻撃では控え選手らがバントといった小技を駆使し、
逆転劇に大きく貢献、それに刺激されるように打線が爆発し、1イニング10得点となりました。
控え選手のレベルの高さ、試合にスッと入っていける集中力、
監督の積極的な選手起用が光る試合となりましたね。
逆に広陵は後手後手に回ってしまいました。
エースの有原投手を交代させるタイミングを誤った感があります。
エースですから、軽々しく交代させることができないのは分かるんですが、
マウンド上で明らかに集中力を欠いた投手を投げさせておいても良かったんでしょうか?
私ならばエースの資格なしとまでは言わないまでも、限界だと思って即代えますが。
悪送球同点後のタイムリーで黄色信号、セーフティバント成功で限界。
もう2番荻原選手への投球では足元を気にしたり、明らかに集中力を欠いた仕草を見せてました。
その結果がタイムリーヒット、もうこの時点で限界ははっきり見えていたんいも関わらず続投。
エース頼みで、2番手以下を信頼できていないというのなら分かるのですが、
上野投手は予め甲子園で登板するなど準備ができていただけに、疑問の残る采配でした。
連戦続きの甲子園に、雨でぬかるんだグラウンド、
普段では経験しないような悪条件の中、
両ベテラン監督の采配が出ちゃったかなぁと思います。
もし、雨が降っていなかったら…
広陵が勝っていたと思えるだけに、余計に顕著な差に見えちゃいましたね。
久々に面白い頭脳戦でした。こういう試合を勝つと監督冥利に尽きますよね。
◆ゲームの話 『WHITE ALBUM2 -introductory chapter-』
多少ネタバレ気味なので、プレイするつもりの人は見ない方がいいですとお断りを。
すんごくどうでもいい話ですが、中京大中京のトップバッターの名字が「小木曽」だった。
密かに応援していたけれど、負けちゃってしょぼーん。夏連覇目指してガンバレ。
えー、タイトル通りに序章だけでした。
まぁ、それは別にいいとして、ヒロイン2人いながらHシーンが1つだけというのは、
さすがにエロゲーとして、どうなの?と思わざるを得ないんですが…
ゲームの雰囲気もいいし、プレイしていた時も面白かったので、
一般ゲームとしてなら拍手を送るかもしれないけれど、
悲しいけどこれエロゲーなのよね、と思わずにはいられない。
鍵よりも薄くなっていくHシーンは一体どうなのよ?
内容はベタな三角関係モノで、王道で特に真新しいものではありませんが、
シナリオの見せ方が上手く、作品に入りやすくしており、
全体的にしっとりとした良い雰囲気が出ていると思います。
音楽を中心とした強制オートテキストも演出として評価できます。
音楽もWA1の「WHITE ALBUM」「SOUND OF DESINY」、
アニメ版OPの「深愛」の3曲が入っており、さらに新曲1曲と豪華仕様。
ただ、『WHITE ALBUM2』という冠が付いてしまうと、
序章の内容だけではとても判断できないというか、現段階では不満が残る面が強いです。
加えて、序章ということもあってか、シナリオ分岐が一切なく、
ゲームとしての特性が失われちゃっているのがやや残念です。
一応、2回目プレイ時にには追加CGと追加イベントが入るわけですが、
それならば、最初から1回目は主人公視点で固定し、
2回目はかずさ視点で固定、3回目は雪菜視点で固定した方が良かった気がします。
おそらく、予算的問題やシナリオ分量の問題からそうなったんでしょうが…
でも、プレイヤー側からすれば、そんな事情は知らんし、納得いく理由でもないわけで、
勿体無かったと言わざるを得ないです。
どうしてマンガでもなくアニメでもなく「ゲーム」という媒体を利用する意味があるのか。
そこら辺をもう少し考えてもらいたかったですねぇ…
私から見るに最大の失敗は、1回目に雪菜を完全な良い子として描き切れなかったことだと思います。
1回目から打算的な面が見え隠れしているのが勿体無い。
中盤のSOUND OF DESINYを口ずさむあのシーンは1回目はない方が良かったかと。
そういった影の部分を隠して描いた方がプレイヤーに与える罪悪感が強くなったように思います。
自分が歳を取ったせいなのか、『WHITE ALBUM』の頃に感じてたような
主人公の不誠実さが感じにくかった点はプラス材料ではあるけれども、
主人公の恋愛観がプレイヤーに伝わりにくかったのはマイナス材料でした。
終盤にもう少し主人公の自己弁護やモノローグを入れて、分かりやすくした方が良かったかと。
次回作への布石ってのなら納得できる面もありますが、単体の作品として出す以上は、
そこらの完成度にも気を配って欲しかったです。
あと作品を台無しにするようだけれども、
最後の最後で分かるオリジナル曲のタイトルが「届かない恋」ってのはどうなんだろうか…
もうそれだけで主人公の恋心がバレバレだと…(^^;
肝心なところが間抜けな主人公に微妙に萌え。
ちなみに私は雪菜派。久々に真剣に好きになれるキャラクターが出てきました。
雪菜の良さはリアルともいえる多面性でしょうか。
高嶺の華なのに気さく、明るいのに傷つきやすく暗い、
純粋であるようで打算チックな天然子悪魔系、
自立しているようで弱く依存してしまう、そんな一義的ではないリアルさが彼女の魅力でしょう。
プレイヤーから見れば、彼女の恋愛は「イタイ恋愛」なんだけれども、
それを必死に駆け抜けている辺りが可愛いというか、可哀想というか、
雪のように綺麗で、そして白く消えていく様が美しく思えます。
で、序章クリア後の2人はどうなるんでしょうね。
雪菜にはさらにイタイ恋愛を続けて欲しいと思いますが… それだと君が望む永遠と被るか。
しかし、終章が出るまで雪菜ちゃんは大変ですね。
Hシーンがなかった分だけ、ずっとプレイヤーの頭の中で犯され続けるのか(苦笑)
そういう意味でも不憫な子です…
どうでもいいけれど、雪菜のお下げメガネ姿は全く変装になっていない気が…
普通に可愛い。あれで下から見上げられたら、メガネ属性なくともKOすること間違いなし。
むしろ、あっちの雪菜の方が好きというプレイヤーも多いのではなかろうか。
メガネ属性に目覚めそうな勢いです。いや、全くメガネ好きじゃないんだけれども。