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「誤魔化し」解散

大義名分がないのにも関わらず、「今なら勝てる」と思い込んで衆議院解散に踏み込んだ安倍総理、
記者会見でどんなウルトラCの説明を行うのか注目していたところ、想像以上にグダグダ…
あー、こりゃ完全に負け戦確定ですねという印象しか残らない、
ツッコミどころ満載マイナス要素てんこもりの会見だったと思います。
総選挙を早めたことで、主導権争いが心配された小池新党改め「希望の党」の骨格が出来上がりましたし、
空中分解することなく選挙を迎えられそうなのは、逆に安倍総理が敵に塩を送った形になりましたね(苦笑)


結局、「何故、今解散するのか?」という国民の疑問にはまるで答えていませんでした。
少子高齢化も突如湧いた問題ではなく、何十年も問題視されてきたのに、何故、今争点にするのか?
「公約とは異なる消費税の使い道を変更するから」という説明も不十分です。
安倍総理の言ってることは、
①改革のためには財源が必要、
②財政健全化・社会保障に充てるはずだった消費税を一般財源化してそれに充てよう、
③財政健全化の旗印は降ろさない(発言してるのはココまで)、
④やっぱり財政健全化・社会保障の充実には財源が足りないので、消費税を上げます、
⑤消費税をヨーロッパ並みの20%に上げます(面倒なので軽減税率はありません)
…って、ことでしょう?
消費税という財源をスライドさせた結果、スライドさせた分をどうするのか明示していません。
それを「財源と示す」ということになるの?
電気代払うのに水道代で払いました、で説明になってんのか?
特定財源を一般財源化することを正義のように政治家は言いますが、
安倍総理のような考え方、税金の使い回しを平気でしちゃうから特定財源にしてたんですよ!!
そんな誤魔化しが通用すると本気で思ってるのか? アホなのか? 国民、馬鹿にしてんのか?

北朝鮮問題も外交努力は認めるものの、その成果が上がるのはこれからの話。1ヶ月先、年内の話。
手っ取り早く成果が上がりそうなロシアとの交渉は失敗してますし、結果が出てるとは言えません。
しかも、北朝鮮はさらなる挑発行動を予告していて、
選挙期間中にも発射する公算が高いのに、「万全な体制」って…
そう言うなら、総理を始め官房長官や防衛大臣を始めとする国家安全保障会議のメンバーは、
選挙応援など行けるわけもありません。
官邸で常時待機していてください。
当たり前ですよ、選挙応援に行ってたから対応遅れましたでは済まされません!

国民の多くが森友・加計学園問題の説明が不十分だと思っているのに、
閉会中審査で説明を尽くしたと言い張る安倍総理…
消費税のスライド使用の結果を言わない安倍総理…
北朝鮮問題への対応を国民に説明せず、不安を払しょくしようとしない安倍総理…
今回の解散は「誤魔化し」解散で決まりでしょう。

安倍総理は「国難突破解散」と名付けたようですが…
「国難」なら解散せずに対応しろよ馬鹿ヤロー。「国難」を放り投げて選挙やる神経が分・か・ら・な・い!
これが野党から内角不信任案を叩きつけられて、可決してしまい、
「国難」にも関わらず仕事をさせてもらえないというなら、分かりますよ?
でも実際はその「国難」を自ら放り投げて選挙やろうとしているだけじゃないですか。
「仕事人内閣」とまで名付けた改造内閣にも、ろくな仕事をさせないままに放り投げてんじゃん。
国難で高まった国民の期待(支持率)を裏切って解散するんだから、呆れて物も言えません。
それにも関わらず、自分の「信任投票でもある」とか言っちゃうんだから、とんだ勘違いヤロー。
仮に自民党は支持されてたとしても、アンタはもう支持されねーよ。
自分は隠れて党(岸田氏)を全面に出したら勝てたかもしれないのに…完全に勝ち目がなくなりましたね。
最後の最後まで「お坊ちゃん」で国民の考えなんて理解しようともしなかった結果…どうなることやら…


◆政治ネタ 小池東京都知事が「希望の党」の代表に就任
最初にも書きましたが、目先の選挙がなかったら、今のように上手くいかなかったように思えます。
小池知事が国政に出てくるのはまだ先になり、
代行者の若狭議員と細野議員ら民進党出身議員との綱引き合戦になったことでしょう。
少なくとも、どちらかと言えば自民党寄りの「日本のこころ」が参加することはなかったでしょう。
そういう意味では「選挙」という目標が出来たことが、逆に新党結成が加速したと言えます。

今の流れで行けば、「希望の党」が躍進する可能性は高いように思えます。
問題はどういう政権の枠組みで行くのか。
性格的に対自民党で行かざるを得ないでしょうが、都議選で協力した公明党の関係、
民進党や維新との距離関係、共産党ら他野党との協力関係をどう作るか、
連立の枠組みの提示は1つのポイントになってくるでしょうね。
情勢的には、自民党はともかくとして安倍総理への信頼が落ちている状況で、
かといって民進党は名誉挽回には程遠い状況でしかなく、
反自民の受け皿となってきた共産党も対北朝鮮問題においては大きなハンデを抱えます。
そう考えると、「希望の党」は十分受け皿になり得る可能性を秘めています(これからですけどね)。

そういう意味でも「希望の党」の今後は「選挙後」でしょう。
自公を過半数割れに追い込んだとしても、小池都知事が総理になるわけにもいきませんし、
民進党と選挙協力して前原代表を総理に押すわけにもいかないでしょう。
国民の関心はむしろ「選挙後」に傾くことが予想されるだけに、
どういうビジョンを国民に提示できるのか、具体案をまとめられるかがポイントです。


◆政治ネタ 衆議院解散に大義は不要? そう主張する奴は不敬罪で逮捕しろ(w
自分自身としては必ずしも大義名分を必要としないとは思っていますが、
それを真顔で主張しているのが、いわゆる「右翼的な奴ら」なもんだから大爆笑もんです(笑)

憲法上、首相に衆議院解散を認める根拠は、憲法69条と7条にあります。
憲法69条は内閣不信任決議案が可決された場合に、総辞職するか衆議院を解散するかを選択するもので、
こちらに関しては明文上の規定ですから、総理に解散権があることに異論はありません。
それ以外では憲法7条の天皇の国事行為として衆議院の解散が定められているだけで、
天皇の国事行為は内閣の助言が必要となるので、実質的には内閣が決められるという考え方です。
これに関しては色々と見解が分かれていますが、
いずれにせよ、陛下に助言をするということは、そのための説明が必要と考えられます。

つまり、総理に解散権があるから大義名分は不要と主張する輩は、
「天皇は黙って座ってれば良いんだから、何もするな」と言ってるのに等しいわけです。
「陛下に助言する=陛下に説明する=陛下が納得するには国民が納得すると同程度の説明が必要」、
ですから大義名分が不要とまでは言えません。
少なくとも、国民に説明する義務があります。

結局、右翼的な輩というのは「虎の威を借る狐」と言うか、
自分の言いたいことを陛下を利用して言う好き勝手な輩が多いわけで、
こういう自分の馬鹿さ加減が丸わかりの行動をあっさりしてしまいがちです。
憲法7条による衆議院解散は天皇が行うものですから、
天皇の名を借りて解散する以上、自己保身のための解散は許されず、
そこに大義名分が必要と考えるのが当たり前じゃないですかね?
右翼的なことを言いながら天皇を政治利用したいだけというなら、実に分かる話ですけどね(苦笑)

また、衆議院解散は内閣総理大臣が行うのではなく、内閣が行うわけですから、
閣僚の一人が署名を拒否して解散ができなくなる、ということもないわけではありません。
その場合は総理大臣が閣僚を罷免して、内閣の決定とします。
稲田前防衛大臣の辞任時にも、閣僚の罷免例が取り扱われていたので、覚えてる方も多いでしょう。
「仕事人内閣」と名付けた総理が何の仕事をさせぬままに衆議院解散する、
それに反対する骨のある職人はいるのかどうか? それも一つの注目点になりますね。


◆ニュースネタ 北朝鮮問題で日本が主張する「圧力」
中国とロシアが「対話」を主張して、日本で笑われるように、
日本が「圧力」を主張していたら、中国とロシアが笑ってるでしょうね(苦笑)
日本が取れる「圧力」は、「経済的圧力」のみで、
それが有効に機能してこなかったことは、安倍総理自身が認めていることでもあります。
既にアメリカは次の段階である「軍事的圧力」に踏み込んでいるわけですから、
日本が「さらなる圧力」を主張するということは、
自分で軍事的圧力をかけられない癖にアメリカ頼みで圧力を加えると主張しているということです。
そりゃ笑われますよ…本来なら日本が「対話」を主張するべきなのに、
完全に北朝鮮の敵対国になってしまっている以上、それを主張することもできない、
まぁ、厄介な状況であることに変わりはありません。

国内的な問題から言えば、そういう「軍事的圧力」を仄めかすことが、
憲法9条に定めた「武力による威嚇」に当たらないかどうかが問題となります。
「武力による威嚇」というのは、まさにアメリカと北朝鮮がやっているアレですよね。
自国の武力を使わないとはいえ、アメリカの武力を翳して「威嚇」することが認められるのか否か。
韓国で議論になっているように、アメリカの核を持ち込むことで抑止力にするに留まらず、
それを使って威嚇することが認められるのかどうか… まぁ、認められませんわな…

それと北朝鮮不安から語られがちな「抑止力」論ですが…
北朝鮮が核を持った結果どうなったのかを考えれば、
日本や韓国が核を持ってどうにかなるものでもないということは分かりますよね?
仮に「自国の安全」を得ることができたとしても、同時に「他国の警戒」は深まるばかりで、
少なくともロシアや中国と今まで以上に上手くいかなくなることは目に見えています。
そういった世界に対する敵対行動を取ってでも「抑止力」を持つべきなのかは、
十二分に検討する必要があるように思えます。
軍事的な「抑止力」があると同時に、外交的な「抑止力」もあって然るべきでしょう。


◆プロ野球ネタ 早稲田実・清宮選手がプロ志望を表明
個人的には将来メジャー目指すなら、アメリカの大学へ進学すれば?と思ってたので、
日本球界を腰掛けに使うような形は正直嫌なんですが、
ドラ1に困っていたプロ野球側からすれば、人気選手を獲得できるということで万々歳でしょうね。

守備を含めて実力的には言うまでもありませんが、少しプライドの高さが気になります。
秀岳館との練習試合で前の選手が敬遠されたことを気にしたり、
U18の死球で故意支給に言及したり…
良くも悪くもプライドの高い選手で、プロ意識の高さとも言えますが、
そこがプロの世界でどう映るのかは気になります。
清原氏や松坂投手は年上から好かれるタイプでしたし、
田中投手は一見強面ながらもお茶目な感じでしたし、そういう意味では衝突が少ないタイプ。
清宮選手はどちらかと言えば天才肌タイプの自分の世界を持っている選手だと思うので、
そこがプロ野球の世界でどう出るのか、ハンカチ王子みたいにならないのか心配です…

まぁ、ライオンズはあまり関係なさそうってのも興味がない理由かも。
ファーストには山川選手がいますし、内外野ポジションは埋まっていて、
唯一空いているのがサードという状況です。
高校生野手で取るとすれば履正社の安田選手の方じゃないですかね?
もっとも、それよりは来オフにも菊池雄星投手がメジャーへ行く可能性があるだけに、
左の先発候補という意味で、田嶋投手を取りに行くのではないかと思いますが… どうなりますかねー


◆高校野球ネタ 選抜大会からタイブレーク導入
考え方が古い。
複数投手制が定着してきたのに今更感強すぎ。
選手保護より時短優先・日程消化優先なのは明らかです。

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