« とりあえず無事に | メイン | 右翼と左翼 »

排外主義の末路

アメリカ・トランプ大統領の移民政策にせよ、
在日特権を許さない会の政党化の話にせよ、森友学園理事長の話にせよ、
極右派は「排外主義」に陥りがちです。
多くの問題が「構造的」問題であるのにも関わらず、「特定の人」に問題があるとすり替え、
彼らを取り除けば社会が良くなると言うわけです。
しかし、現実的に「特定の人」を排除できたとしても、
構造的問題は放置されて残るため、社会が劇的に良くなることはありません。
すると、今度は別の「特定の人」を排除せよ、と言うわけです。
最終的には同胞をも「敵」として売り始め、最後は内部崩壊でどっかーん(爆)

排外主義は常に「敵」を作らなければ生きていけません。
「敵」を排除しても問題は解決しないので、最終的には自分自身を食い潰すわけです。
そんな分かり切った結末があるのにも関わらず、
排外主義に取りつかれる人間は愚かとしか言いようがありません。


◆ニュースネタ 森友学園問題
少なくとも、昨年末時点で「大阪に変な教育方針の学校があって、
そこに安倍総理の奥さんの名前があるらしい」というニュースは既に流れていて、
今年になってそこに国有地の払い下げ問題が加わって、一気に爆発したこの事件。
最初に報道したのが朝日新聞だったこともあって、いつもの極右叩きかと見る節もありましたが、
あまりにも度の過ぎる金額の違いに、他のマスコミも追随する形で報道が続いている感じですね。

国有地の払い下げ等の問題は勿論あるのですが、
一般的な感覚として理解できないのは、やはりこの学校法人の体質面でしょう。
幼稚園で教育勅語を読ませたりだとか、トイレにも行かせない水も飲ませないだとか、
そもそも子どもの健康が一番心配しなければならない学校に、
直前まで産業廃棄物を埋め立てて、ついには開校そのものができなくなるなど、
とにかく通常では考えられないほどに無茶苦茶です。
とても「教育」目的とは思えない、その姿勢に一番の違和感を感じます。
完全な「政治」目的ですよね、コレって。

安倍総理の奥さんや稲田防衛大臣が、この幼稚園に実際に足を運んだのは事実で、
そこの何を見てこの幼稚園の教育を「評価」したのか、サッパリ分かりません。
勿論、ちょっと足を運んだだけでは分からないことはあるでしょうが、
この幼稚園の摩訶不思議な体質は昨年の時点でニュースになっていたわけですから、
名誉校長等を辞めるのであれば、その時点で辞めて然るべきだったはずです。
それを今になって「勝手に使われた」云々の言い訳をするのは、あまりにも変です。
このまま問題にならなかったら、この摩訶不思議な極右的な幼稚園・学校を、
そのまま政府の「お墨付き」を与えたかのように運営させるつもりだったんでしょうか?
その罪は極めて重いと言わざるを得ません。

今や政治家だけでなく、国民の中でも徐々に蝕み始めている「極右の芽」、
それを広めようとしていたのが、この学園だったわけで、
また、それを政治家が、関わり合いの程度の差こそあれども、
「良き兆候」として捉えていたのは紛れもない事実なわけです。
結局、安倍総理の精神は、前回首相だった時の「美しい国」から脱却てきていない証拠でもあり、
どう考えても国を亡ぼす未来しかもたらさない「極右」の発想で、
子どもたちの未来を救えるのか、その答えは言わずもがなです。

戦前の血気盛んな一億総玉砕な青年将校を作る養成所にするつもりだったんですかねぇ…
そんなことさえ考えてしまう気持ち悪さです。

◆野球ネタ WBC壮行試合が終了。本番に不安を残す。
2勝3敗という結果…試合内容にあまり進歩が見られず、不安ばかりが残ってしまいました…

どうにも、こうにも短期決戦にも関わらず「型」に拘り過ぎているように見えます。
最初から嶋選手に正捕手を決めていたから、欠場となった際にも起用法が定まらず。
せっかく炭谷選手を呼んだのだから、そのまま使えば良いものを…
そもそも、嶋選手を含めて、3人ともチーム内ではリードに不安のある捕手で、
肩や打撃は勝っていても、リードがいまひとつだから他の捕手に変えられるメンツばかり。
それなら打撃を捨ててでも、炭谷選手や石原選手のどちらかを呼ぶべきだったのでは?
もう今更なところではあるものの、嶋選手の離脱で改めて正捕手不在の厳しさを感じましたね。

打線も中田選手や鈴木選手が一発を放っているとはいえ…
本番でもその打撃ができる保証はないわけで、打線を繋ぐ形が全く見えてこない。
平田選手や秋山選手ら好調な選手と入れ替えて、
守備と機動力を前面に出した方が良いと思うんですがねぇ…
選手と心中する姿勢が花開くか、そのまま終わってしまうか、監督の手腕が問われますね。

泣いても笑っても、あとは本番を残すのみなので、
なんとか2次ラウンドを突破できるように最善を尽くしてもらいたいです。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)