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武士道

と云ふは死ぬ事と見つけたり。
来年春開催のワールドベースボールクラシックの原JAPANの愛称が
「SAMURAI・JAPAN」になったそうです。
玉砕なんてことにならなければいいんですが…
いつ死ぬか分からないぐらいの気持ちで懸命にプレーするとなることを祈ってます。

注目のコーチ陣は、山田久志投手コーチ、与田剛投手コーチ、
伊東勤総合コーチ、高代内野守備走塁コーチ、
巨人の現役コーチから篠塚打撃コーチ、緒方守備走塁コーチが就任する模様。
山田久志・高代氏と実績あるコーチが入ったのは嬉しいものの、
打撃コーチが若干弱いかなという面がしなくもなし。
まぁ、召集される選手は打撃に一格言を持った選手が多いでしょうから、
それほど活躍の機会はないのかもしれませんね。
それでもその試合における実際の対処法を考える必要があるわけで…若干不安かも。


アジアシリーズは明日から開幕。いきなり韓国のSKワイバーンズとの対戦です。
どうやら、先発は帆足・岸・松永・涌井投手の順で行く模様。
帆足投手や岸投手は少々無理させてるんじゃないかという気がしてきちゃうんですが…
せめて、もう1日だけずれたいたらな、そう思わずにはいられません。
誰だ、こんな日程を組んだ奴。それならシリーズもう少し早くやれよと。

そして何よりも悲しいのが中継がCS放送のみだということ。
昨年まであった地上波中継はなしです。ラジオ放送も全くなしなのが悲しい…
埼玉西武のやる気云々を問題にするなら、メディアはどうなんだっちゅーねん。


◆ニュースネタ 埼玉西武・大久保コーチが被害届を出される?
暴行によって負傷したとか。詳細は分からないので何とも言えず。
個々の事情にもよることですし、検察の判断待ちですかね。
刑事責任を問われるなら償わなければいけないし、
そうでないのならば問題にすることはないでしょう。
今の時点は判断できないのだから、
変わらず明日以降のアジアシリーズで頑張ってもらうだけかと。


◆埼玉西武ライオンズの今後
リーグ優勝・日本一になったとはいえ、チームは若手主体、
とても完成されたチームとは言えません。
日本シリーズを通して見えてきた今後の埼玉西武ライオンズの課題を指摘いこうかと。

まず打者陣では3つのポイントが挙げられます。
1つ目が「内角球への対応」、2つ目が「1・2番候補の育成」、
3つ目が「左のスラッガーの育成」です。
1つ目は日本シリーズで攻められた通り、
今のライオンズの中で内角の球を対処できるのは、
片岡・中島・GG佐藤選手の3人ぐらい、それ以外の選手は課題を抱えています。
来季以降は今年以上に攻め方も厳しくなってくるでしょうから、
内角攻めにどう対処するのかはチームにおける大きな課題であることは間違いありません。
お手本は中島選手ですかね。中島選手もかつては内角に苦労していました。
それが詰まることを恐れずに打てるようになったことで対処しましたから、
そういった打ち方をどれだけの選手がマスターできるかでしょうね。
そこが中村剛也・後藤武敏選手などレギュラー2年目選手の課題でしょう。

2つ目は3つ目の左のスラッガー不足に関係しています。
今のライオンズレギュラークラスの左打者は、
栗山選手と石井義人選手、スイッチヒッターの赤田選手ぐらい。
豊富な右打者に比べ、左打者がチーム内で不足しています。
ブラゼル選手が抜ければ、クリーンアップは全員右打者ということに。
それを避けるには栗山選手を3番にして、中島選手を4番にするしかありません。
そうすると2番打者がいなくなる。
片岡選手以外に盗塁を仕掛けられる選手が欲しいところですし、
新たな1・2番候補の育成は必須かと。
最有力候補は松坂健太選手でしょう。盗塁を仕掛けられる足もあるので楽しみな存在です。
足はそれほど速くないものの繋ぎ役として期待するのが、左打者の大崎選手と原選手。
こういった新たな若い選手が9番や1・2番に入ってくると、
チームはさらに活性化してくるように思います。

3つ目が編成上最も大きな問題です。
ブラゼル選手は退団が濃厚、
そうなると来季は3番中島・4番GG・5番中村選手のクリーンアップになります。
3人とも右打者というのはどうもバランスが悪い。
新しく外国人の左打者を取るでしょうが、左の和製大砲育成が最優先課題です。
最有力候補は大島選手の復活でしょう。
高校時代の実績は過去の実績からすれば、打撃センスや飛ばす能力があるのは間違いなし。
中村剛也・後藤武敏選手を再生させたように、
大島選手が再生すると、打線はさらに強くなることでしょう。
あとは育成、高卒1年目の斉藤・梅田選手やドラフト指名した坂田遼選手が候補か。
いずれにせよ、大島選手以外は数年かかるでしょうから、
来季に向けては大島選手の成長がひとつのポイントになってきそうです。

そんなわけで、来季は大島・松坂健太・原・大崎選手の4選手の飛躍に期待します。

投手陣は打者陣以上に課題が多いです。
先発投手は涌井・岸投手というダブルエースがこのポストシーズンで確立したものの、
中堅の帆足投手はまだしも、石井一久・西口投手の後の投手が出てきていません。
石井一久投手は後半にやや失速気味となり、契約年数もあと1年、
余裕を持っての引退をしそうな雰囲気がありますので、
日本一の義理を果たしたということで来季引退ということも。
西口投手は多少衰えがあるものの、実力自体はあるのですが、
年々故障気味になっており、年間を通してローテを守れるかどうかは不安があります。
そう考えると、後の投手を準備しておかなければならないのですが…
現状では2人に代わるような先発候補はいないという状況です。

先発右腕の候補は、ルーキーながら谷間の先発を務めた平野投手、
高卒2年目でハンカチ世代の木村投手、ドラフト2位の野上投手辺りが候補か。
平野投手はスライダー・フォークの精度が上がれば、
木村投手は150以上の速球を持つだけにコントロール次第。
平野投手はルーキーとはいえ、25歳なので即戦力を期待されているわけで、
木村投手も高卒3年目、そろそろ出てこないと埋もれてしまう可能性があります。
2人とも来季は勝負の年になるでしょうから、
1軍の先発候補になれるよう頑張って欲しいですね。

先発左腕の候補は、松永投手と山崎投手が候補。
松永投手はルーキー時に先発として活躍し、プレーオフでの登板経験もあり、
ただフォーム改造に失敗して最近は2軍続き…
山崎投手は昨年中継ぎで活躍しましたが、今年はオープン戦からさっぱり、
1軍登録されることなく1年を終わってしまいました。
1軍を狙える左腕となると、この2人になってくるだけに、
2人の飛躍が来期のライオンズ投手陣にとっては重要になってきそうです。
松永投手はアジアシリーズでも登板するようですし、
首脳陣へのアピールの場にしてもらいたいですね。
将来的には高卒1年目の武隈投手やドラフト1位の中崎投手に出てきて欲しい所。
先発右腕は固まっているだけに、投手王国になれるかは左腕次第です。


リリーフ投手陣は一番の不安材料。
日本シリーズでも明らかになったように、巨人との一番の差でした。
抑えのグラマン投手は安定しているものの、
そこまで繋ぐ投手で安定しているのは左ワンポイントの星野投手ぐらい。
それ以外の投手は投げてみないと分からないというのが現状でした。
ベテランの正津・谷中投手に頼る結果になったこともそれを示しています。
リリーフで最も期待するのは、やはり小野寺投手。
ストレート・フォークとボール自体は抑えに最も近い要素を持っているだけに、
精神面での独り立ちが期待されるところ、次期抑え候補としての成長を期待。
右のセットアッパーでは岩崎・大沼投手の飛躍、
山岸・長田投手といった実績のあるリリーフの復活も期待したいところ。
あとは高卒3年目の田中投手や、ルーキーの藤原投手など、
150キロ近いストレートを投げる投手の成長に期待。
巨人のリリーフを見ていると、みんな球が速い。
今のライオンズ1軍クラスで150オーバーを投げられるのは、
小野寺投手と大沼投手の2人だけなので、速い球を投げる投手に出てきて欲しいです。

左腕は残念ながらコマ不足。
星野投手以外では昨年までリリーフで活躍していたベテラン・三井投手と、
リリーフに回っていた山崎投手ぐらい。
先発左腕もそう豊富ではないだけに、左腕投手は何としても育てたい所です。
ルーキーの宮田投手を成長させ、将来のセットアッパーへと定着させて欲しいですね。


こうやって戦力を見ると、投手陣では左腕投手と、
150キロ近い球を投げる速球投手の1軍定着が来季の鍵となりそうです。
具体的には、松永・山崎投手、木村・田中・藤原投手らが、
新たな戦力として加わってくれることを期待したいです。
日本一になったとはいえ、戦力面はまだまだ。
さらに上積みをしないと連覇は無理でしょう。
このアジアシリーズを来季へのきっかけとして、
若手選手には大きく羽ばたいてもらいたいです。

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