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憲法記念日

日本国憲法に関しては様々な意見があると思いますが、
事実としてあるのは、平和憲法が日本国民の生命を長らく守ってきた事実です。
東アジアの安全保障環境が変化しているのは確かですが、
既に変化開始から30年が警戒しており、その間も日本の平和は保たれたわけです。
近年、ロシアがウクライナに侵攻し、戦後集団安全保障体制の危機が訪れましたが、
不幸中の幸いか、参戦国の拡大は見られず、
集団安全保障体制であるNATOは崩壊するどころか、強化されつつあります。

ですから、憲法を改正しただけで、安全保障環境が良くなり、
日本国民の生命が守られるという改憲派の主張は明確に嘘です。
前線に送られる確率が高まれば、それだけ死亡する確率も増えますし、
今後徴兵制等が広く実施されれば、訓練による死傷者も増えてくることでしょう。
改憲派の主張する「日本を守るため」の「日本」とは何を意味するのか?
少なくとも、「日本国民」でないことだけは確かです。
だって、日本国民の生命を守ってきたのは間違いなく日本国憲法だったのですから。

そういう意味では、防衛力強化で国防を担おうとするのではなく、
集団安全保障体制の強化で国防を担っていくべきでしょう。
同盟パートナーの拡大、国際的信用力の強化は必須です。
そういう意味でもウクライナの情報発信力は学ぶべき所が多い一方、
いわゆる第三世界諸国の賛同が得られていない点は反省すべき所でしょう。


◆ニュースネタ 入管難民法改正案、衆院法務委通過 立民反対、修正は小幅に
立憲と修正案を協議していたものの、立憲が反対に回ったから修正案を戻すというのは…
正直、修正案でも不十分だったと思うので、立憲の反対は理解できますが、
その結果、とんでもねぇ人権無視法案になっちゃったのは閉口してしまいます…
皮肉と言えば皮肉なんですが、かといって妥協できるものでもないし…
一番悪いのが与党であることは確かなのですが、
それに乗っかった維新も国民民主も同罪に思えます。

●「外国人の人権無視だ」入管法改正案可決にウィシュマさんの遺族が抗議
問題なのは、「政治難民」であるか否かを誰が決めるか、です。
本人が本国に強制送還されたら殺されると訴えても、
入館管理局が「政治難民」ではないと判断すれば、強制送還されることになります。
バングラデシュでミャンマーからのロヒンギャ難民の強制帰国が問題になってますが、
帰した時に安全だと言えるかどうかは、非常に難しい問題です。
日本政府が大丈夫だからと言った結果、最悪の結末を迎えたらどうするんでしょうか?
この体制では誰も責任を負わず、反省することもなく、見殺しにして終わるだけです。
犬や猫のように保健所で殺処分されても知らないよ、では済まされません。

結局、日本の外交的理由・政治的理由で恣意的に「政治難民」が判断されてしまい、
難民保護よりも外交優先の結果になってしまうのではないか、
そういう懸念が強くなる改正案ですね…

●外国人技能実習制度の廃止 新制度創設で現場は
技能実習制度の廃止には賛成なのですが、新しい特定技能制度はどうなのか…
要件に「日本語能力」を求めるそうなのですが…必要ですか、それ?
英語できれば十分だと思いますけど。
そんなことで既に諸外国で獲得競争になっている外国人労働者獲得競争に勝てるのか?
未だに3K(きつい・汚い・危険)職場と言われるような、
劣悪な労働環境で安月給で働かせる意識しかない政治家共に対応できますかね?
家族を連れてきてもOKとすれば、日本の物価事情に応じた賃金を支給する必要がありますし、
さらに本国に残した両親や親戚への仕送り資金も変わらず発生するし、
どう考えても日本人以上の給料水準は必須になるわけで、
それだけ経済力を付けておきながら、何ら政治的発言も許さないとはできないでしょうし、
地方の外国人参政権にも反対している自民党がこの難局を乗り越えられるんですか?
経済力が付けば政治的発言力が強まるのは歴史の道理、
経済力を剥奪すれば日本回避になるのは自明の理、
外国人を尊重する姿勢を見せなければ、何事も上手くいかないのは当たり前でしょう。
こんな国で外国人に選ばれると思っているのか?
もっと意識を変えていかなくてはなりません。外の人じゃないんです、隣人なんですよ。


◆ニュースネタ 尾身茂氏「コロナはまだ普通の病気ではない」に「もうええやろ」総ツッコミ「予測できない」警鐘鳴らす姿勢に敬意も
だって、それが仕事なんだから…当たり前のことを言ってるだけでしょ?
ダンマリを決め込んだら、ゴールデンウィーク明けに感染者が増えて、
「政府は何も言わなかったじゃないか」と彼らは文句を言うのがオチ。
医療機関が休みの反動が出るのは目に見えているのだから、
警戒を促す立場にいる人が、警戒を促すのは当たり前のことです。
問題はそれを受けて政府がどういう対策を打つかですが、
それで何もしないのだから政府の責任ということでいいのでしょう。
仕事するべき人が普通に仕事してるのに、
それに対して文句を言うのは違うんじゃないかなと思います。

●WHO、新型コロナ緊急事態宣言を終了 脅威は消えずと警告
一応言っておきますが「緊急事態宣言」の終了であり、「終息宣言」ではありません。
コロナの感染免疫が1~3ヶ月程度、ワクチン免疫が6ヶ月程度しかないことを考えれば、
集団免疫による克服は難しいでしょうから、
残るはコロナウイルス自体の弱体化しかないわけですが、
それにはまだまだ時間がかかるかもしれません。
「終息宣言」には程遠いというのが現実のように思えます。

日本に話を戻せば、5類への移行自体は理解できますが、
問題は処方箋が全国に普及しているかどうかです。
もし取り扱ってないので取り寄せますとなってしまえば、
服用期間が過ぎて重症化してしまう恐れもあるので、
即座に対応できる体制が整っているかどうかが判断ポイントになるでしょう。
そこら辺の説明がまだ伝わってきていませんが、普及度はどれぐらいなんですかね?


◆ニュースネタ 8割の日本人が気づいていない「マイナ保険証」の恐ろしすぎる「落とし穴」
政府は外部からの情報漏洩対策をしていると誇りますが、
情報漏洩の最も多いパターンは、内部の過失から漏洩するパターンです。

当たり前のことですが、どんな役人であれ、
情報をフリーパスに利用することはできない「はず」です。
利用権限のある情報の範囲と期間が定められている「はず」です。
しかし、仕事を楽に進めるため、アクセスキーを放置したままにしたり、
担当する範囲外のアクセス権限まで認めてしまうことで、
その役人に故意に利用されてしまったり、
ウイルス感染によって過失的に流出する可能性が高まってしまうわけです。
そういう内部の情報漏洩対策が十二分に取れているのか、疑問があります。

マイナ保険証の問題で言えば、医療情報を共通化すること自体が
患者のプライバシーを侵害する可能性が高くなり、
逆にプライバシーに考慮すれば、お薬手帳程度の情報しか共通化されず、
マイナンバーカードと一体化する意味がありません。
医療機関のカード読み取り機導入の経済的負担、
故障時・災害時の問題、持ち歩きを強要されるリスク、
要介護者等が本人以外に委託するリスク等々、様々な問題が生じます。
それらの問題に目をつぶってまで導入する意味があるのでしょうか?
国が日本の医療情報を他国に売りつけるために導入しようとしてるとしか思えません。

もう自分は医療機関に行きません。死んでも行きません。
国民皆保険制度は完全に崩れてしまいました。ありがとう、さようなら。


◆ニュースネタ 「“うな丼大臣”は更迭を」野党が反発 谷大臣は釈明…政府関係者「冗談にしても…」
別にうな丼を食べた行為が問題ではないんですよ。
おそらく第一報が行った時点で、総理大臣を始め、
人的被害がなかったことは伝わっていたでしょうから。
問題なのは、政治家のパーティーで、爆弾事件があったのにも関わらず、
うな丼を食べたエピソードで、笑いを誘いにいった不謹慎な精神が問題なわけです。

言うなれば、「わざわざ言うこと」ではないんです。
例えば、携帯電話会社が大規模通信障害を起こした時に、
職員に不眠不休で復旧作業をやれとまでは思いませんが、
「今、うな重を食べてます。これで復旧作業も頑張りますね。いえーい!」
とか伝える必要は全くないわけです。
むしろ、神経逆撫でするだけの煽り行為にしか見えません。
国家公安委員長という要人警備のトップの人物が、
爆弾事件という総理大臣や群衆、政治家や一般国民を不安がらせた事件を、
その不備を何ら検証することなく、笑い話にしてしまう神経が理解できません。
国家公安院長としては人的被害が出なかったことで安心したのでしょうが、
事件を未然に防げなかったという意味では国民の不安を払しょくできてないわけです。
事件で使われた爆弾が混乱を意図した殺傷能力の低い爆弾だったから無事だったに過ぎず、
犯人が無差別殺人を意図していたら、大変な人的被害を出していた可能性もあります。
これではまた狙われるのがオチですよ。
実際に不安という心理的効果は生じたわけですからね。

しかし、ほんと、何で政治家は不謹慎なネタで笑いを取りに行くんでしょうか…
下手すれば、総理大臣だけでなく、群衆にも被害が及びかねない事件なのに、
それで平然と笑いを取りに行く神経が理解できません。
ましてや警備の責任者ですから、笑いで茶化すなんてもってのほかです。
真摯に警備体制を反省することの方が先でしょう。
それをせずに軽率に笑いの話のネタに使うとは、やはり無責任さを感じずにはいられません。


◆目指すは「立憲超え」 維新、衆院選で新人積極擁立へ
維新の問題点の一つは「ゆ党」であることです。
重要法案で政府与党と結託してしまうので、反対意見が無視されてしまいます。
選択肢にはなっても対抗馬にはならない、野党第一党を目指すのであれば、
自民党にどれだけ対抗していくかが問題になってくるでしょう。
また、例えば鈴木宗男氏のように、与党であれば国益に反するような発言は許されません。
さすがにロシア訪問は許さなかったようですが、あまり自由に発言させすぎるのもどうかと…
もし、仮に、アメリカやNATOが参戦する話があったと仮定して考えれば、
それを日本政府で知った場合に、ロシアに情報を売ってしまうのではないか、
そう同盟国に危惧されてしまえば、重要な安全保障上の情報共有もされなくなってしまいます。
憲法改正よりも、為政者の発言の方が重要な安全保障上の脅威になることもあるんです。

そして最大の問題点、維新が全国政党になれない理由は、「大阪都構想」です。
維新は大阪都構想を実現するために地方自治を拡大する目的の政党ですが、
その「大阪都構想」自体が東京と大阪を入れ替えるだけの構想に過ぎません。
他の道府県からすれば、東京か大阪かの選択に過ぎず、自治の観点が失われています。
プライドのない政治家は東京に仕えるか、大阪に仕えるかの違いでしかないでしょうが、
市民からすれば東京と大阪のどちらかを選べと言われても困惑するだけです。
そりゃ大阪を選ばずに地方自治を選ぶのが当たり前でしょう。
もし、維新が本気で全国政党を目指すのであれば、「大阪都構想」を捨てざるを得ず、
しかし、それをしてしまえば維新の存在意義が消えてしまう、
だから上手くいかなくなるのは必然なわけです。
大阪の利益のためでしかない政党ですから。


◆ニュースネタ 「子どもの声は騒音ではない」法律で定めることも視野に政府検討 社会の意識は変えられるのか
少なくとも言えるのは、こういう時に法制化を言い出す議員は信用してはいけないということです。
法律を取り締まりの道具としか考えていないから。
彼らにとっては法律は単なる権力装置に過ぎず、搾取の道具でしかないからです。
意味のない法律を作ろうとする議員は国民にとって排除すべき対象と考えましょう。

取り締まりのためではなく、意識を変えるために法制化する、
例えば4月から導入された自転車のヘルメット装着の努力義務がそうでしょう。
確かに以前よりもヘルメットをかぶる人を見かけるようにはなりましたが、
劇的に増えたとは言えず、大半の人はまだヘルメットをかぶっていません。
シートベルトのように取り締まりを求める声もありますが、
ヘルメットをかぶっていない人に違反を取り締まる手間の方が大きすぎ、
スピード違反のように不公平感が強まるだけですから意味ないでしょう。
シートベルトは既に付いていましたが、ヘルメットは付いてませんから…
それならば、自転車購入の際にヘルメットの有無の確認を義務付けた方が効果ありそうです。
自転車の場合は一手間ある分だけ、浸透に時間はかかると思われます。

同じことが騒音問題でできるかと言えば、そうは思いません。
なぜなら、騒音であるか否かはケースバイケースでしかないからです。
例えば、真昼の通常の子どもの声は許容できたとしても、
園児が一斉にサンシャイン池崎の物まねをしたら、そりゃ騒音でしょう。
子どもの声は騒音ではないから、図書館や博物館でいくら騒いでもOKともなりません。
また、「子ども」の範囲がどの程度になるか分かりませんが、
部活の朝練で早朝6時半から大声を出していたら騒音でないと言えるのか?
昼間は許容できても、朝や夜では許容されないことも幾らでもあります。
それらを一律に「騒音ではない」と規定するのは、少々杓子定規が過ぎるでしょう。

近年の子どもの騒音問題に関して言えば、両者の関係の希薄さが主要因でしょう。
子どもがいない、子どもと関係しないから我慢の程度も下がってしまいます。
今の状態で「子どもの声は騒音ではない」と決めつけてしまえば、
両者の溝は深まるばかりで、社会が理解してくれないと嘆き、
最悪の結末を迎えることは想像に難くありません。

もう一つ忘れてはならないのは、高齢化や耳の酷使による聴力の衰えです。
聴力が衰えると、耳の外の音ではなく、耳の中の音を拾うことが多くなるため、
他人には聞こえない自分だけの騒音に悩まされることが出てきます。
子どもの声が騒音に感じるようになったら、耳の検査をすることをおススメします。
聴力の衰えが音の騒音度合いを引き上げている可能性もあるわけです。

そういった事情を与せずに、「子どもの声は騒音でない」と法律で決めつけることは、
少々荒っぽいやり方と言わざるを得ないでしょう。
法律で定めて効果のあるもの・ないものはあるわけです。
それは具体的であればあるほど、効果を発揮し、
逆に曖昧であればあるほど、効果は下がります。
そんな当たり前のことを認識せずに、ただ法律で定めればいいと考えてしまうのは、
国民を法律で縛りつけて当然という驕った意識があるからに他なりません。
そういうことを言う人は信用してはいけません。


◆アニメの話 『推しの子』1話のネタバレあり
今期で一番評価されているアニメですが… どうなんだろう…
関連してネオゲッターロボが話題になりましたが、「究極」しか合ってないじゃんw
まぁ、いいんですけどね。
『STORM』好きだし、ゲッターシリーズでネオゲッターロボが一番好きだし。
こういう形でも脚光を浴びるのは嬉しくないわけじゃありません。

注目の2話目以降ですが、現時点では1話を超えられてないのが気になります。
思った以上に黒幕探しに熱意がないというか…
まぁ、作品的にはそれでいいんだと思いますが、
1話目のピークからなだらかに勢いが落ちていくのは気がかり。
中盤の盛り返しに期待したいです。

1話目の倫理的問題点は既に指摘した通りですが、
敢えてネタバレになるので踏み込みまなかった問題点として、
主人公の推理の強引さが挙げられると思います。
…まぁ、これに関しては情報差があるので仕方ない面もありますが、
視聴者はストーカーが主人公もヤッてることを知ってるわけじゃないですか。
でも主人公は未だにそれを知らない。
だから視聴者はあのストーカーなら住所特定もやりかねないと思う反面、
主人公は簡単にあのストーカーがそんなことできるわけないと思っちゃう。
そういう意味では、最初の犯行シーンは隠した方が説得力が増したと思います。
それと主人公の父親以外から情報漏洩するわけがないという思い込みもまた、
芸能界の闇を描いたこの作品らしくない思い込みのようにも思えます。

そう考えていくと、1話目ラストの推理はかなり強引すぎで、
もう少しゆっくり掘り下げても良かったと思うんですが、
あまりに長すぎる1話目の尺で、ああなっちゃったのかもしれません。
もういっそ1クール全部使っても1話の内容やっても良かったんじゃないかな。
現時点で1話目を超えていないだけに、そう思ってしまいます。

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