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静岡県知事選が公示

●「静岡は悪者なの?」 県知事選、リニア議論に戸惑う有権者
全国的注目とは異なり、リニア問題は争点になりえません。
有力候補の鈴木氏と大村氏が賛成を表明していますし、
川勝県政下でもある程度の合意はできているので、
その通りにJR東海が進めてくれるならば、問題なく進むことでしょう。
一方の森氏は反対を表明しているものの、JR東海が真摯に行動してくれれば、
許可を出さないというわけにもいかないので、全く意味のない議論です。

問題はJR東海側が約束を守らなかった場合なわけで…
1年以内に決着を付けるという大村氏の主張は、
交渉の相手方に引き延ばし戦術というカードを与えてしまうだけです。
事業主体が静岡県や国であれば、説得力のある主張になり得ますが、
あくまで民間企業であるJR東海の事業なわけですから、
JR東海が1年以内にしっかりとした対応を終えることが前提条件になってしまいます。
裏を返せば、1年以内に問題を諦めて、
JR東海の唯々諾々に行動するとも捉えられるので、完全に裏目に出ると言えましょう。

もっとも、鈴木氏の主張するリニアの利点も理解に苦しむところがあり、
表面的にそう言わざるを得ないという面は理解できるものの、
結局それしかメリットを言えないのかというのが最大の問題のように思えます。
つまり、静岡県民がメリットを感じ取れることはまだないということです。
賛成論の例に挙げられている「悪者になりたくない」は静岡県民らしい発想ですが、
それこそJR東海の思う壺であり、責任を全て静岡県に押し付けて、
自分達は着工遅れの責任を取らない無責任体質に迎合するものだと言えましょう。
明らかに悪いのはJR東海なのに、それに言及してない時点でみんな乗せられてるんですよ…

●【静岡県知事選】政党公認、推薦3候補が政策語る
他の政策を見ても、鈴木氏と大村氏は大きな違いは見られませんが…
浜松球場の件に関して言えば、結局、誰が使うのかという話です。
将来的に2軍チームの『くふうハヤテベンチャーズ』やその1軍チームを結成するのか、
稼働率を挙げられる仕組みがあるなら、豪華なドーム球場で構わないと思いますし、
それこそ県民だけが利用するレベルならば、そんな球場を作る必要もありません。
そういう「将来的な目標」が分からないため、判断することはできません。
構図的には、浜松経済界が推進、静岡経済界がストップという立場なんでしょうが、
皮肉にも静岡市で作られた『くふうハヤテベンチャーズ』がプロ野球の拡大可能性を生み、
ドーム球場の利用促進に繋がるのではないかと思わせているのが何とも言えません。
仮にくふうハヤテが拒否られていたら、浜松のドーム球場の現実性はゼロだったでしょう。

経済政策は鈴木氏がスタートアップ企業支援・誘致に積極的な立場で、
浜松の「やらまいか精神」は首都圏からの流入の多い東部地域にもマッチします。
逆に大村氏はこれといった特徴を出せていないのが苦しいです。
それもそのはず、静岡経済界は徳川家康の駿府城や徳川慶喜の隠居先だったこともあり、
公家体質というか、優先されて当然という風潮があります。
その最たるものが「静岡空港」でしょう。
東部も西部も必要としないのに、自分達の論理だけで作って、予想通り赤字を垂れ流す…
そういう意味でも中部は「配分的」で、自分達が優先配分されて当然と思ってる節があります。
だからパイの拡大そのものを目指す鈴木氏の経済政策よりも見劣りしてしまうんです。
まぁ、でも現実は森氏の主張の方が合ってるんですけどね。
静岡県の最低賃金が984円。隣接する愛知県は1027円、神奈川県は1112円です。
西部も東部も1時間以内の通勤圏の賃金の方が高いわけですから、
必然的にそちらに流れていくのは当たり前なわけで…
しかし、愛知県って意外と最低賃金低いんでね。もう少し上だと思ってたわ。

一応、6人立候補しているようですが、他3氏は名前も知らない泡沫候補であり、
実質、連合勢力が応援する鈴木氏と自民党が応援する大村氏の対決だと言えましょう。
どちらが優位かと言えば、特色を出しきれていない大村氏が見劣りする印象です。
自治体の連携を強くするといっても、そんなの県民からは見えませんからね。
首長同士が仲が良かろうが悪かろうが、県民に影響が出なければ関係ないわけです。
知名度的には浜松市長を長らく務めた鈴木氏の方があるだけに、
政策でリードできない以上、その差は埋められないでしょうね。

●上川氏「うまずして何が女性か」 静岡知事選の応援演説で
発言前の時点で100%鈴木氏が勝つと予想してましたが、これで200%になりました。
大村氏は勝てないので、上川流に言えば、静岡県から女性はいなくなることになります。
みなさん女性だと認められなくなりました。とても残念なことです…

……
………アホかいな!

意味的には「(大村氏を知事に)うまずして、何が女性か」ということなんですが、
繋げちゃうと「うまずして何が女性か」と酷い字面になる不思議。
いわゆる「語弊のある発言」といった所でしょう。
とはいえ、女性を人間に置き換えてみれば、
「大村氏を私達が知事に付けなくて、何が人間でしょうか」となるので、
どちらにせよ酷いことを言ってるのは変わらないわけです。
上川氏の思う通りに行かなかったら、女性と認められないわけですからね…
やはり二重の意味で酷い、理解できない発言だと言えます。

言葉から背景にあるものを分析すれば、やはり上川氏は女性を下に見ているのでしょう。
出産子育てをして初めて一人前、そんな思考回路が透けて見えます。
こういう言い方は漢文によくある反語口調なので、
「何が女性か。いや、女性ではない」まで意味が入っちゃうんですよ…
どうして、こういう反語口調な言い方をしたのか…
男性に比べて女性が劣っていて、出産して初めて同列という考えが見えちゃいます。


話は逸れますが、私自身は男女平等であるべきだなんて思っていません。
明らかに女性の方が優先して保護されるべきです。女性の方が上なんですよ。
だってそうでしょう?
パレスチナのガザの被害を伝える時に「女性・子どもの被害者は~」と言われて心を痛める。
災害時でも女性と子どもを率先して保護しようと考える。
それはどうしてなのか? 女性の方が弱いからですか? 違うでしょう。
女性のテロリストや自衛隊員もいるわけですから、女性の方が弱いとは言えません。
それはやはり女性の方が出産能力があるからですよ。そこは絶対に否定できません。
無意識的であれ、有事には出産能力のある女性を保護すべきという考え方があるのは間違いないでしょう。
それは男女平等に反しているのか? 別にそんなことはないでしょう。
それはやはり人間の生存戦略であり、女性の方が優先保護すべき理由があるわけです。

だからもっと女性は自然に胸を張ればいいんですよ。
出産をして一人前どころか、男性よりも優位な立場なわけですから。
男性にへりくだる必要も、卑下する必要もない。
ただ人間であればそれでいい、それだけのことでしょう。


◆ニュースネタ 深谷隆司氏「自公にこだわるな」政治資金規正法改正案
まぁ…なんつーか、通常の政策なら理解できるんですが、
これは政治家を対象とする法律であり、「自分達」の話でしょう?
それを甘い政策に止めてしまってるのに、自信も誇りもないですよ…
自分達の限界「変われない自民党」を示してるだけじゃないですか…
情けないというか、なんというか…
この程度の改革で国民が納得すると思ってる辺りが舐められてますよね。

国民から見れば、企業団体献金を止める方が分かりやすいわけです。
過去にも行政書士会の費用拠出などで裁判になっていますが、
自分のお金じゃないから大胆にドブに捨てかねないお金を使っちゃうわけです。
その分を企業なら賃金に回して、個々人に政治献金してもらえば済む話でしょ?
余計なお金を使って無駄ばかりしてるから、生産性が高まらないんですよ。
政治家が率先して無駄を作ってどうするんですか。
賄賂と何が違うの? 一緒にしか見えませんよ、こんなの。

この期に及んでも自民党が変われないことを示しているのは失望を禁じ得ません。
自らお金のかからない選挙制度を作れる立場にいながら、それをしない。
選挙にお金がかかるから必要なのではなく、
自分達が選挙で勝つにはお金しかないと言わんばかりでしょ、こんなの。
お金のかからない選挙にしてしまっては、自分達が勝てないから、しない。
そうとしか受け止められませんよ、こんなの。
もはや自民党を解党するために、全議員を落とすしかありません。
自ら変われないことを言っているのだから、誰かが変えてあげなければならないでしょう。


◆ニュースネタ ネット上で注目集めた広島・安芸高田市長、東京都知事選挙に出馬表明…「一極集中を是正したい」
うん?
東京以外の知事選候補者が言うなら主張は理解できるんですが、
一極集中している側の東京都知事選の候補者がそれを言う意味は何なんでしょうか?
企業や人に東京から出て行けということでしょうか?

地方の知事なら県民の生活水準を上げて、東京と並び立つ形を目指すのでしょうが、
東京の知事がそれを言うということは、自分達の生活水準を切り下げて地方と並ぶのでしょうか?
実際に選挙になってからでしょうが、どういう理論展開になるのか気になります。

経済力の一極集中ではなく、人口の一極集中だけを是正するならば、
重税を課して住みづらくして、非富裕層を地方に追い出せばいいだけでしょうが…
いくらなんでもそんな酷いことをするわけないですよね。いや、何するんだ、本当に。


◆アニメの話 今期のアニメの話(中盤編)
今期のナンバーワンは『怪獣8号』でほぼ決まりですかね。
四ノ宮キコルが出てきた辺りから話も盛り上がり始め、非常に良い感じになってます。
エンディング曲も素晴らしい。カフェを始め、普通にあらゆる場面で流されそう。

あとはいずれも3期目の『転生したらスライムだった件』『魔法科高校の劣等生』。
色々な人間の政治的思惑が見え隠れしていて、
放送ブランクもあって内容の整理が難しいですが、
それでもやはり面白いなと感じさせてくれます。
同じく3期目の『響け!ユーフォニアム』も件の京アニ事件の影を感じさせない、
変わらぬ面白さを保っているのは見事としか言いようがありません。
3期目と思えない『この素晴らしい世界に祝福を!』は、
最萌キャラのアイリスがようやく登場したのに逆に驚き。
ソシャゲの『このファン』がずっと続いてることもあってブランクを感じさせません。
エンディング曲のほのぼの感も非常に良い感じですね。
一方の『ゆるキャン△』はなでしこ役の花守ゆみりさんが上手くなり過ぎたというか…
ほのぼの感は変わらないけれど、少しこなれた感が微妙にズレを感じるところもあります。
3人で行った場所が今話題の「大井川」。
リニア工事するのはさらに北の果て…ほんと森しかない場所なんだよなぁ…
それで生態系に影響がないとかよく言えるよなぁ…

評価を悩んでいるのは、『変人のサラダボウル』。
アメリカを例える時に、かつては「人種のるつぼ」と言われていましたが、
今では「人種のサラダボウル」と呼ばれています。
それは多民族国家のアメリカで、個々の文化を尊重しようという意味なのですが、
逆にそれぞれの民族が混じり合わない平行線であるような悲しさも垣間見えます。
よくアメリカで使われる「文化の盗用」というのは、
すぐに文化をごちゃ混ぜにして新しい日本文化を生み出す日本人には分からない感覚です。
つまり、この作品の登場人物というのは、裏を返せば常に「平行線」になります。
それを意図的にやっているのか、流れ的にそうなっているだけなのか、
ちょっと現時点では判別できない感じです。
6話終了時にバンドやろうぜ的な流れになりましたが、これ絶対解散する結末だよなぁ(苦笑)
これが意図的だとすれば、題材も現代社会の闇をコメディタッチで描いており、
意外と社会派だなと感じさせる面白さがあります。
偶然だったら知らん(苦笑)

他は『デート・ア・ライブⅤ』『怪異と乙女と神隠し』『Unnamed Memory』
『じいさんばあさん若返る』『バーテンダー 神のグラス』『終末トレインどこへいく?』
『神は遊戯に飢えている』『Lv2からチートだった元勇者候補』『オーイ!とんぼ』
『夜のクラゲは泳げない』『リンカイ!』『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』
『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが』『夜桜さんちの大作戦』
『声優ラジオのウラオモテ』『忘却バッテリー』『狼と香辛料』も見続ける感じ。
『転生したら第七王子だったので~』はもうサービスショットしか見てないわ(苦笑)

見続けるか迷っているのが、『アストロノオト』『WIND BREAKER』『ささやくように恋を唄う』
『出来損ないと呼ばれた元英雄』『HIGHSPEED Étoile』、
ついでに言えば『ダンジョン飯』も折り返しから全然面白くない…
それぞれ簡潔にネックになってる点を挙げれば、
『アストロノオト』歌も絵も設定も1980年代テイストで『めぞん一刻』の方がマシ、
『WIND BREAKER』結局街を守る意識もなく、ケンカバトルしてるだけ、
『ささやくように恋を唄う』昨今の日本の曖昧さ全否定はやっぱ面白くない、
『出来損ないと呼ばれた元英雄』展開早くて家族に愛着湧かないから感慨も何もない、
『HIGHSPEED Étoile』キャラデザかわいいから日常会話は面白いのに、
一転レースになると動きが少なくてミニ四駆レースしてるようにしか見えない。

『ささやくように恋を唄う』はこの作品が悪いわけじゃないんですが、
あまりにも関係性をはっきりすることに意識が行き過ぎている気がします。
日本の恋愛の機微って「友達以上恋人未満」的な曖昧さじゃないんですかね?
これは美少女ゲームの属性文化の悪い所の発露かもしれませんが、
あまりにも人間の関係性を形に当てはめすぎているのではないかと。
「別に恋人じゃなくて先輩後輩でいいじゃん? 敢えてはっきりさせる必要あんの?」
自分はどうしてもそう思っちゃうんですよね…
男と女が一緒に居たら、それは恋愛関係だと考えちゃう、
そういう決め付けは良くないでしょ。
色々な可能性のある「曖昧さ」を大事にして欲しい気がするんですよね。
そこに恋という名前を付ける必要性あんの?、という話。
とはいえ、『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』ほど、
曖昧な関係のまま、意識もしてない感じなのも考えもの…主人公、鉄の精神かよw
のえるが可愛いすぎるので、最後まで見るとは思いますが…

最後の2作品はいずれもキングレコードのアニメ…
1990年代はスレイヤーズ・エヴァ・ナデシコ・ウテナと覇権アニメの連続だったのが懐かしい…
最近だと『でこぼこ魔女の親子事情』『ティアムーン帝国物語』は悪くない評価でしたが、
それ以外はあまりパッとしないと言うか…
今クールだと他には『夜のクラゲは泳げない』がありますか。
これも画期的に面白いかというと、そうでもなさそうだし…
まぁ、好意的に評価すれば、こっちの方がシャニマスっぽい話ですよね(苦笑)


◆YouTubeの話 メリーミルクさん引退配信(ネタバレあり)
まさか最後にあんな展開が待っているとは…
以降、ネタバレありにつき、まだ見てない人は見終わってからにしましょう。


いや~、まさかVTuberの命運を委ねられるとは思わなかった…
最後の選択肢、どちらが正解だったんですかね…
1回目は本を燃やせませんでしたが、
2回目はドラクエ式なのかと思って本を燃やすを選びました。
2回目も結果が変わらなかったら、3回目があったのか、別の展開があったのか…
メリーミルクが少女の夢であることは、なんとなく示唆されていたものの、
まさか黒魔術的なブラックな展開が来るとは…(苦笑)
結末が変わることを祈って「本を燃やす」を選びましたが、
結局は運命は変わらず、メリーミルクの物語は終わったという感じになりました。

ここからは考察になりますが、本を燃やさなかった場合は、
闇堕ち展開になったんじゃないでしょうか?
黒魔術系の永遠ほど信じられないものはない(苦笑)
徐々に魂が劣化していき、メリーナイトメアみたいな感じで、
読んだ人の魂を吸い込む呪いの絵本になってしまう可能性が…
そうなる前に、魂が綺麗なまま浄化できたのは良かったと捉えるべきなのか、
率直に「止め刺しちゃった」と嘆くべきなのか悩ましい所ですね。

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